ReviseダンガンロンパXX《ダブルクロス》 (ナーガ工場長)
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プロローグ Hello,New World!
Part.1


突然始まった2作目。
ダンリデとの同時進行ですがよろしくお願いします。



………時間になりました。これより、起動準備を始めます。

 

バイタルチェック開始。………

 

体温異常なし。

脈拍異常なし。

脳波異常なし。

 

他、身体的異常はみられません。

 

オールグリーン。

 

対象人物16名の異常確認完了。

コールドスリープの解除を許可します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Prologue.

 

 

 

main()

{

printf("Hello,New World!\n");

}

 

 

 

 

 

 

 

 

………変な夢を見た。『異常なし』とか『コールドスリープの解除』だとか。やたら機械的な事を告げる夢だった。

まぁ、それはともかく今日は学校だし早く朝ご飯を食べて学校へ行かないと。

 

「ふわぁ〜〜。それにしても、変な夢だったなぁ〜〜。」

いつも通り、ベッドから起きて部屋のドアを開けた………つもりだった。

 

「お母さんおはよ〜〜…………あれ?」

ドアを開けた先は変な機械がいっぱい置いてある無機質な白い部屋だった。

そもそも私が寝ていた部屋もわたしが寝ていたいつもの部屋じゃなくて、その変な機械だった。まるでカプセルみたいな形だな。同じものがわたしのものも合わせて全部で16個ある。

「…ん?…ん??…んん???」

ここ、どこだろ?というか、わたしの服もパジャマじゃなくて制服になってる!?

 

「お、落ち着け落ち着け…。こういう時はあれだ。素数を数えないと。」

2.3.5.7.11……頭を落ち着かせながら周りの様子を探る。

カプセル?が全部で16個あってわたしの物以外は全部開いている。

……ということは、ほかにわたし以外に最低15人はいるって事かな?

 

「私の他に人がいるんだとしたら…その人達ならこの状況を知ってるかも。……なら!」

誰かいるとしたら呼びかけないと!

 

「……すぅ………………すいませーーーん!!誰かいませんかーーーー!!!いたら返事してくださーーーーーい!!!」

わたしはありったけのボリュームを振り絞って大声で叫んだ。

大きさ、それにトーンは十分なはず。お願い、誰か気付いて…!

 

すると

「こっちから声がしたんだけどなぁ…。」

「つっても、誰もいないじゃねぇか。」

「お前なぁ…もうちょっと探す努力をしろよ。……おーーい!誰かいるのかーー!?」

扉の向こうから声が聴こえた。

 

「…!こ、ここです!!」

「レイ、こっちだ!こっから聴こえるぞ!」

「あれ?ここって例のカプセルの部屋か。って事は…?」

「多分、最後の1人なんじゃねぇか?まだ開いてないのがあったろ?」

「あぁ、なるほど。…声の感じからすると女子だな。」

「良かったじゃねぇか。可愛い子かもしれねぇぞ?」

「別に男子だろうが女子だろうが関係ねぇだろ!誰であろうとオレは受け入れるだけだ!」

「まぁ、いいや。…っし!早速ぶち破るぞ!!」

「いや、その必要ねぇよ!普通に開ければいいだろうが!」

「分かってねぇなぁ。冗談に決まってんだろ。真面目かお前。」

……いや、早く入ってきてよ!なんで扉の前でコントみたいな事してるの!?1人放置されて寂しいんですけど!?

 

「ちょっと!!早く入ってくださいよ!状況がさっぱり何ですけど!!」

「おぅ、悪りぃ悪りぃ。じゃ、入るぞ。」

そう言って中に入ってきたのはメガネと白衣を身につけた男の子とグレーのスーツを着たオールバックの男の人だった。白衣の子はわたしとそんなに年は変わらなそうだな。

 

「…と、アンタがこのカプセルに入ってたやつか。」

「そ、そうです。」

「これで16人目か…。何でこんなに集められてんだ?」

「そ、それはわたしも分からないですよ。家で寝てて起きたと思ったらこんな所にいたんですし。」

「手掛かりになる情報も知らなそうか…。で、アンタの『才能』は?」

「さ、『才能』?何の事ですか?」

「どうやら、今この場にいる人間は全員『趙高校級』って言われる才能を持ってるんだ。だから、アンタもそうだと思ってたんだけど…違うのか?」

「そ、そうは言っても私に何かあるわけじゃ…。」

そう言いかけた時、ふと頭の中にある映像が映った。

 

 

ーーアニメを見ている姿。そして、そのアニメに声を入れている自分…。

「…『声優』?」

「?何か言ったか?」

…そうだ、()()()()()。わたしは…わたしの才能は…。

 

「…わたしは『超高校級の声優』湊優奈(みなと ゆうな)です。よろしくお願いします。」

「湊…?アンタ、あの湊優奈か!?」

「そ、そうですけど何か…?」

「レイ、知ってるのか?」

「当たり前だろ!あの『天裁戦隊アルティメイジャー』の悪役『ヘラ将軍』の声を演ってたんだぞ!それだけじゃねぇ!その一年前には『ラブ♡キュア』では主演を務めてて…同じニチアサ内で連続レギュラー、しかも悪役というまさかの抜擢…。その天才的な演技力で話題になってる声優なんだ!…オレ、アンタのファンなんだ!握手してくれ!」

「は、はぁ…。」

 

「まーたオタクトークかよ…。そんなだからモテねぇんだよ。」

「だからほっとけっての!筋肉が恋人の奴に言われたくねぇよ、この脳筋!!」

「…あ?テメェ、もう一回言ってみろ。脳筋だと?テメェにはこの肉体美が分からねぇのか?…っと、んなヒョロガキのオタクには分かるわけねぇよな、悪りぃ悪りぃ。」

「…随分と言ってくれるじゃねぇか。もう許さねぇからな…。荒れるぜ…止めてみな!!」

ま、また喧嘩!?どんだけ仲悪いの!?

 

「ちょ、ちょっと!まずは自己紹介くらいはしませんか?そこから先はその後でもいいかなって…。」

「……だな。アンタは特に何も知らない訳だし。……って訳だ、テツ。お前覚えとけよ。」

「こっちのセリフだ。とりあえずレイ、お前からしな。」

と、とりあえず仲裁出来た…のかな?

 

 

「さて、改めて自己紹介すっか。オレの名前は鈴木武怜努(すずきぶれいど)ってんだ!才能は『超高校級の機械工学部』!未来を担う天才と言やぁ、オレのことよ!!よろしくな!」

……と、随分とまぁ大袈裟な身振り手振りを交えながら、白衣を着た男の子は自己紹介をした。

「コイツは再現不可能と言われた永久機関の制作に成功した奴なんだ。『インフィニティ』って言えば分かるんじゃねぇか?」

「あっ、ニュースで聞いた事あるかも。」

「だろ!?けどまだまだあんなのオレからすりゃ序の口だ!オレの目標はヒーローになる事!その為に変身できるベルトやブレスレット、合体出来る巨大ロボをマジで作るつもりだぜ!」

「あとは話を聞いたら分かる通りガチガチのオタクだ。」

オタクさんかぁ。なら、わたしもアニメ好きだしウマが合いそうだな。

気が合いそうな人で良かった。

 

「次は俺だな。俺は『超高校級の物理学者』、鬼滅羅鉄心(きめらてっしん)。適当によろしく頼む。」

「え、物理学者!?それに高校生なの!!?」

おじさんみたいな見た目だし、てっきり年上だと思ってたよ…。それから『鉄心』と『武怜努』…。だから、『テツ』と『レイ』か。

「おう、この見た目で高校生で物理学者だ。そして、物理学者たる所以はこの俺自身だ!」

「は、はい?」

「まぁ、分かりやすく言うとだな。コイツの肉体は物理学によって最適に鍛えられた身体なんだってさ。それ故に『歩く物理法則』って呼ばれてんだ。」

「最強の頭脳!そして、最強の肉体を体現したこの俺様こそ全てにおいて最強って訳よ!ハッハッハッハッハッハ!!」

凄い……のかな?

 

「…とまぁ、自己紹介はこんなもんでいいだろ。じゃ、よろしくな湊。」

「は、はい。よろしくお願いします!」

「あぁ、待て待て。そんな畏まらなくていいって。どうせここにいるのみんな高校生なんだからさ。」

「う、うん分かった。……じゃあよろしくね!…えーと……レイくん、テツくん!」

 

「……お、おう。」

「………そうだなー。はやくいどうするかー…。」

 

「?どうしたの?」

「しょ、初対面でレイくん、テツくんか…。」

「普段言われ慣れてるやつ以外から、しかも満面の笑顔でとは…。破壊力パネェな。お前がファンになる理由、何となく分かるな。」

「…だろ?」

何か変な事言ったかな?

 

「で、結局ここどこなの?」

「うーん、すぐ説明してもいいけど場所の説明も兼ねてラウンジに行くか。そこの窓を見たら一発で分かるし。」

「ふーん。じゃあラウンジに行こうか。案内お願いしてもらえるかな?」

「おう、任せろ!」

いざ、移動しよう!…そう思った瞬間、

『生体認証完了。生徒番号13、湊優奈。』

突然変な音声が鳴り響いた。

 

「う、うわわ!な、何!今度は何の音!?」

「腕だ、腕見てみろ。」

「う、腕?」

言われた通り腕を見るとブレスレットのようなものが巻かれていた。

ブレスレットというよりこれはスマートウォッチのようにも見える。

「な、なにこれ…?」

全く知らない間に巻かれていた物体を触っていると突然空中にディスプレイが浮かび上がった。

 

「おぉ……すごぉい。えーと『MonodroidⅡ』…。ものどろいど…えーと何て読むんだろ?それになんでわたしの顔とプロフィールが?」

「『モノドロイドツヴァイ』だな。よく分からんが、ここにいる奴は全員巻かれてるみたいだ。外す事も出来ねぇ。」

「まさか、外そうとすると中に仕込まれた毒が…!」

「そんな危険なもんは多分ねぇと思うが、とにかく外すのは無理だ。俺の力でも千切るのは出来なかったからな。」

「にしても、空中ディスプレイか。技術的には出来なくないが、こんな小さな物から大量に、ってのはまだ出来ないんだがな…。第一、そんなに普及してる訳でもないし。これ作った奴は何なんだ?」

ふぅん、『これ』はかなり技術が進歩してるってことか。分かったような分からないようなそんな感じだ。

 

「さて、ここで油売ってる場合でもないし早く出るか。湊、行くぞ。」

「う、うん。」

そう促されたので、2人が入ってきた扉へと向かう。

今更だが扉は当たり前のように自動扉だ。

白を基調としたメカニカルなデザインになっていて、さながらSF映画にでも出てくる宇宙船ような扉だ。

見れば見るほど普段生活している中だとまず見かけないような異質な空間になってる。…まさか、未来へ来ちゃった?いやないない!この短時間で驚くことばっか見てるんだし、これ以上驚くことはでしょ。…多分。

 

 

 

 

ーー廊下を歩いてる途中、無言で歩いているのもなんか気まずかったので、適当に話題を振ることにした。

「ね、さっき二人はお互いのことあだ名で呼んでたでしょ?二人は知り合い?」

「ん~そうだな~。知り合いっつーか…腐れ縁?」

「違いねぇな。俺がガキの頃からチョロチョロしてやがったしな。」

「チョロチョロって、お前が絡んで来てっからだろうが!」

「ん~?何のことだぁ?知らねえなぁ、お前みたいなチビは。」

「あ~マジムカつく!!コイツ幼稚園の頃からこんなんなんだよ!大体、お前からしたらほとんどの人間がチビだろうが!」

…まさかの幼稚園からの付き合いか~。それは最早『腐れ縁』じゃなくて『幼馴染』って言う気が…。

 

「でも、いいなぁ。知り合いがいるの。こんなよく分からないところで1人ってすごい心細いし。他の人たちでわたしを知ってるって人、誰か合わなかった?」

「いや、合わなかったなぁ。」

「う~ん、そっかぁ。ちょっと残念だな。…ま、仕方ないか。友達がいないんなら新しく作ればいいんだし!それに一生のお別れって訳でもないと思うし、その内会う事だっ「スキありーーーー!!!」ひゃあああああああ!!」

突如、後ろからスカートをめくられたと思ったら私たちの間を小さい子供がすり抜けていった。

「へへん!『ゴウ』兄ぃ、オレを捕まえてみなー!」

「…………えっと、はい?」

全然の脳の処理が追い付かない。

と、そこへ。

 

「そこの3人組!ちっちゃい子がこっち来なかったっスか?」

声を掛けてきたのはスポーツウェアを来た男の子だった。

「えっと、わたし達の間をすり抜けてあっちの方へ行ったよ。」

「了解っス!…ったく『ハルカ』のやつ、オレから逃げれると思ったら大間違いっスよ!…あ、ちょっとこれ持ってて欲しいっス。」

「あ、はい。」

と、上に着ていたジャージを手渡されてクラウチングスタートの構えをとった。

「…っし本気で行くか。位置に着いて、よーい……ドン!!」

掛け声と共に駆け出したかと思ったらものすごい勢いで走って行ってしまった。

 

「行っちゃった…。」

「台風みてぇなやつらだったな…。」

「それよりこれどうしよう…。ってちょっと!さっきパンツ見たよね!?」

「見てないぞー、なぁ?」

「そうだなー、見てないぞ。」

し、白々しい…。

「………ホントに?」

「ホントホント。」

「………何色だった?」

「水色。あっ。」

「もう、やっぱり見てるじゃん!早く忘れて!!」

「い、いててて…。悪かったって。」

「バカ正直に答える奴がどこにいるんだよ…。」

「黙っているのも問題です!!」

「わーった、わーった。悪かったよ。」

…わたしだけ損したのなんかムカつくなぁ。

 

 

 

「すいません!ちっちゃい子とスポーツウェアの子、見てないですか!?」

もう…今度はなに?

「見たぞ~。真っすぐ廊下を走ってったぞ。」

「ふむふむ…。となると、直にハルカはゴウに捕まえられますね。よかったですね、カスミ!マフラーはすぐ返ってきますよ!」

「……ん。」

1人は元気な雰囲気のチャイナ服、もう一人は白髪の無口な感じで見事なまでに真逆の雰囲気の女の子たちはどうやらさっきの二人に用があるみたいだった。

「え~と、さっきの二人は何?わたし、スカートめくられて一方的に損したんだけど。」

「なんと!それは災難でしたね!後でハルカにちゃんと謝ってもらわくては!」

 

「……ウララ。……先に自己紹介せんと。」

「おっと、これは失礼しました!アタシは『超高校級の拳法家』、竜胆(りんどう)うららと申します!よろしくお願いします!では、次はカスミどうぞ!」

「………ん。極門霞(ごくもんかすみ)。……『超高校級のスナイパー』。……よろしく。」

「カスミは、すっごい狙撃能力を持ってることで有名なんですよ!糸で吊られた5円玉の穴を傷つけずにライフルで通過させたとか…。あとアタシは国内外合わせて30000人の門下生がいる中国拳法の流派龍舞會(りゅうぶかい)の総帥を務めてます!すごいんです!」

「…ウララ、うるさい。」

…自分ですごいって言っちゃうんだ。でも、確かに常人離れした能力を持ってるって感じがする。

 

「…で、アンタは?」

「わ、わたしは『超高校級の声優』湊優奈です。」

「声優……ふぅん。」

そう言って極門さんはわたしのおでこに指を突き立てた。

「…え?」

「スキだらけ……アンタ、今死んだよ。……一瞬でも私の前でスキ見せないほうがよか。死にたくなかいでしょ?」

「え?……え?」

「カスミ、ちょっとからかいすぎですよ。ユウナ怖がってますよ?」

「……フフッ。…ちょっと遊びすぎたかな。大丈夫、そげんバカみたいに殺すこたなかよ。」

呆然としてる私をよそに笑っている。……ん?「よか」「なか」ってもしかして…方言?

意外と、極門さんってお茶目?

 

「で、さっきの二人に何の用だったんだ?」

「実はさっきのちっちゃい…えーと、『ハルカ』って言うんですけど、あの子にカスミのマフラーを取られちゃったんです。それを『ゴウ』が追いかけてて、今それをアタシたちが追いかけている状況ですね。」

「………寒か。………死ぬ。」

「いや、そんな寒くないでしょ!?」

「………アンタたちはそうでも、私は無理。………家帰ってこたつ入りたい。」

家か………うーん、すぐに変える事出来るのかな?

 

 

とそこへ、

「霞~うらら~。捕まえたっスよ~。」

「お、噂をすればなんとやらですね!お疲れさまでした!」

「こんなもん朝飯前っスよ!ほら『ハルカ』、ちゃんとマフラー返して謝れよ。」

「うぅ~。『ゴウ』兄ぃ早えよぉ…。」

さっきの小さい子の首根っこを掴んで男の子が帰ってきた。……まるで猫みたい。

「……はい。」

「ん。………ありがと。」

 

「そういやお三方、さっき挨拶できなかったよな?ちょっと急いでたんで申し訳ないっス!『ハルカ』もちゃんと挨拶しろよ?」

「も~。分かってるってばぁ。……『超高校級の曲芸師』猿渡遥(さわたりはるか)。これでいいでしょ?後、先に言っとくけどオレ男だから。」

背も小さいし、名前もそれっぽいから女の子だと思ってたけど男の子だったんだ。まぁ、女の子ならスカートめくるわけないか。

 

「………ってさっきどさくさに紛れてスカートめくったの謝ってよ!わたしだけ無駄に損したんだけど!?」

「え~?そうだっけぇ?ま、いいや。ごめんなさいっ!」

「ひゃあ!」

謝ると見せかけて今度は胸を触ってきた。

「おぉ、意外とデカい。」

「………コラー!!」

「うわ、逃げろ!」

「逃がさねぇっての!!」

「わわっ!」

「…秒殺か。」

逃げる間もなく一瞬で捕まってしまった。

「………アンタ最低………これだから男は嫌い。………またいたずらしたら、撃ち抜くから。」

「は、はい…。」

極門さん………めっちゃ怒ってる。怖い…。

 

「しゃーねぇな、遥はオレが見とくっス。それよか次はオレの番っスね。オレは轟豪(とどろきごう)、才能は『超高校級の陸上選手』!よろしくっス!」

「轟ってあの轟豪?天才的陸上選手って今話題の…。」

「いやーやっぱあんだけニュースになってるとみんな知ってるっスよね!そう、あの轟豪っス!でも天才って言われるのなんか恥ずかしいっスね…。オレはただ楽しくて走ってるだけなんスけど。」

『楽しくて』か。凄いなぁ、如何にも天才って感じだ。でも、何となくその気持ち分かるかも。わたしも楽しいから声優やってるんだし。

 

「じゃ、こっちは挨拶したし次は…って思ったけど、そう言えば鉄心と武怜努はもうしてたっスね。残ってるのは……えーと、さっき胸揉まれた人。」

もうちょっとマシな覚え方ないの!?

「えーと、ゴホン。『超高校級の声優』湊優奈です。」

「声優っスか。……うーん、すまねっス。オレあんまアニメ見ないからコメントしようが…。」

「だ、大丈夫。気にしないで。とにかく、よろしくね。」

「っス!!よろしくっス!……それで、アンタらはこの後どうする予定っスか?」

「とりあえず、湊を案内するつもりなんだけど…。」

と話していると、

 

 

 

『ピーンポーンパーンポーン♪当船にお乗りの皆様、大変長らくお待たせしましたー♪これより、船長及び添乗員のご挨拶を行います♪十分後に開始しますので、それまでにラウンジにお集まりする様、お願いします。尚、お集まり頂けない方の命の保証はしませんので、時間までに集合をしてくださーい♪』

 

 

 

何やら可愛らしい女の子の声のアナウンスが聞こえて来た。最後に聞こえた言葉がえらく物騒だった気がするんだけど…?

 

「丁度いいタイミングだな。ラウンジに行くとするか。」

「………ん。」

「『当船』って言ってたけど、わたし達は今船に乗ってるの?」

「船…か。」

「当たらずも遠からずって感じですね。」

「寧ろ、『普通の』船だった方がよっぽど良かったッスね…。」

「ち、ちがうの?その含みのある言い方は何?」

「ラウンジに行けば分かる。そこなら窓もあるしな。」

 

含みのある言い方、それに得体の知れない不安を感じながらラウンジに向かう事にした。



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Part.2

ーーラウンジ。

 

「ここがラウンジかぁ。凄く広いなぁ。」

案内されたラウンジはとても広く、大きめの円形テーブルと座椅子がいくつか設置されている如何にも『ラウンジ』というイメージの部屋になっていた。

そして、この部屋には既に大勢の人達が集まっていた。

 

そこへ、

「おや、見かけない顔で御座いやすねぇ。失礼ですが貴方は…?」

『…あっ!もしかしてあなたが最後のカプセルに入っていた人デスね!これでぴったり16人!数も一致していマス!』

「ふぅん、貴方が最後の1人…。あの中にいたのは女の子だったのね。」

「あらあら…随分と可愛らしいお方ですわね。うふふ。」

「キミ…頭ぶつけてない?大丈夫?」

私が目に入った人達が一斉に集まってきて声を掛けてきた。

 

 

「あ…あのっ!私、『超高校級の声優』の湊優奈って言います!状況がさっぱりわからないんですけど…。皆さん、よろしくお願いいたします!!」

「お前らちょっと悪いけど、湊に自己紹介してあげてくれねーか?」

『モチロン、構いまセンよ!自己紹介は何回やっても飽きまセンし!じゃあ、早速アリアから始めてもいいデスか!?」』

「えぇ、いいですよ~。」

『では!ピ〜スピ〜ス!『アリーちゃんねる』でお馴染み、アリア・インジェクションデス!よろしくお願いしマス!!』

「………え!?アリアってあのアリアちゃん?」

『イエスイエス!あのアリアデス!この度、『超高校級のアフィリエイター』として皆さんと一緒になりまシタ!』

「うわー!本物だ!わたしいつも動画見てます!………でも、どうやってここにいるの?」

『どうやって………といいマスと?』

「だって、アリアちゃんって『AI』だよね?なのにちゃんと動画内での姿だしなぁって思って。」

………そう、アリアちゃんはただのアフィリエイターじゃない。AIだ。動画内での姿もあくまでCGでモデリングされたバーチャルモデルのはず…なのに動画内での姿そのままで目の前にいる。

 

『ウフフ~驚く事なかれ!なんとこの度、AI史上初の市民権を獲得した偉業を称えて、スポンサーさんとマスターのご協力の下、この身体を作ってもらったんデス!ボイスもサンプリングしたものを使ってマスし、肌の質感もほぼ人間なんデスよ!』

「そ、そうなんだ!すご~い、ほっぺの感触も本物みたい!」

『うふふ~かんひょくはないから、くしゅぐったくはにゃいデシュけどね~。…自分の足で歩いてみんなと話せるなんて、アリア感動で泣きそうデス!……まぁ、涙が出る機能はないんデスけどね!』

「おおっ出た!AIジョーク!!」

『よし、アリアは終わりまシタ!次の方、どうぞデス!』

 

 

「では、次はあたしがやらせてもらいましょうかね…。名前は飛燕亭焔真(ひえんていえんま)、才能は『超高校級の落語家』でございやす。よろしくお願いいたしやす。」

「飛燕亭…ってもしかしてあの飛燕亭蓮極(ひえんていれんごく)のお弟子さん?確か、デビューして初めての寄席でいきなり満席にしたっていう…。」

「流石に名前は聞いたことありやすよね。その通りでございやす。まぁ、まだまだお師匠には遠く及びませんがね。」

「う〜ん、でも相当凄いと思うんだけど?」

「……ところで、飴は欲しくありやせんか?」

な、なんで急に飴?

 

「じゃ、じゃあ貰おうかな。」

「では、どうぞ。……さて、話を戻しやすがあたしにとっては満席にする事など所詮、通過点にしか過ぎない。その程度で凄いなど…それは()()()考えですよ。」

「ふ、ふーん…。ん?」

「どうしやした?」

()()()ってもしかしてダジャレ?その為に()を渡してたの?」

「・・・ククク。いやー、どうやらあなたをみくびっていたようですね!まさかあたしのダジャレに気づくとは!見る目がありやす!」

ま、まさかのダジャレ好きと来たか…。なんか勝手に気に入られちゃったけど、結果オーライ…なのかな?

 

「兎も角、改めてよろしくお願いしやす、湊嬢。」

「じょ、嬢?」

「嗚呼、あたしなりの呼び方でありやす。深くは気にしないで下さい。」

い、色々と一筋縄ではいかなそうな人だ…。

「こんなところでいいでしょう。…では、お次は?」

 

 

「ではではわたくしが~。初めまして~『超高校級のオカルト研究部』叉刃兎(さばと)ひとみで御座います~。よろしくお願いいたします~。」

「お、オカルト研究?」

物凄いぶっ飛んでる才能だったから思わず聞き直してしまった。

「えぇ、降霊術や呪術、それからオーパーツ等の研究を少々嗜んでおりまして~。そういったご縁でこの才能を授かりましたの~。」

な、何を嗜んでるって?

 

「へ、へぇ…それはすごいなぁ。」

「でしょう?ですが、この才能少々不満ですわね~。」

「何でなの?」

「わたくしは冥界の死者の方々との対話することが生まれついた使命として与えられた『冥界の使者』でありますのよ。それなのに『オカルト研究』などという軽い言葉で片づけるのは不満なのですわ~。うふふ~。」

不満なのになんで笑ってんの!?笑顔が張り付いていて逆に怖いよ!

 

「ところで、湊さん。先ほどから気になる事があってお伝えしたい事があるんですよ~。」

「な、何?」

「あなた様の顔に不吉な相が出ていますの~。信じるかはお任せしますが、お気をつけくださいませ~。」

「そんな恐ろしい事を緩い雰囲気で言うの止めてよ!?」

多分、わたしをからかうために言った冗談…だよね?

 

 

「はいは~い!次はお姉さんが挨拶してもいいかな?…こほん。こんにちは~!お姉さんは浦沢夏海(うらさわなつみ)っていいます!『超高校級のドルフィントレーナー』なんだよ、よろしくね!」

「ドルフィントレーナー…ってことはイルカの調教をするの?」

「さっすが、よくわかったね優奈ちゃん!いつもは水族館でイルカちゃんのトレーニングなんかのアルバイトをしてるんだ~!」

「すご~い、かっこいい!」

「えへへ~そういわれると照れちゃうな~!早くトレーニングしたのになぁ…グスン。ムサシ、コジロウに会いたいなぁ…。」

「ああぁ…。泣かないで、浦沢さん。」

「グスン………優奈ちゃんは優しいね。ちょっと恥ずかしいところ見せちゃったかな、困ったことがあったら何でもお姉さんに言ってね!優奈ちゃん!」

「は、はい!」

『お姉さん』って言い方、まるでショーの司会の人みたいなしゃべり方だな。水族館で手伝いしてるんだったらショーもやっているだろうし、その癖…みたいな感じかな?

 

 

「…じゃあ、次はボクが挨拶しようかな。」

次に、声を上げたのはちょっとひ弱そうな男の子だった。

「………って君大丈夫!?頭とか腕に包帯巻いてるけど、ケガしてるの!?」

「う、うん大丈夫。ケガ…してると思うけど痛くないから。」

「そ、そう?ならいいけど…。」

「気を使ってくれてありがとう。えっと………ボクは不知火大翔(しらぬいひろと)…です。よろしく。」

「思う?…ってどういう事?」

「ボク…記憶がないんだ。自分の才能ってのもよく分からなくて…。それにどうやらボクの記憶は3日しか保たないみたいなんだ。」

「そ、そうなの?」

「うん……。このノートにそう書いてあったんだ。……だから、覚えてるうちに見たこと聞いたことを全部このノートに書いてるんだ。…皆の迷惑になりたくないし。」

「…ねぇ、ちょっとノート見せてもらってもいい?」

「うん、いいよ。」

不知火くんに見せてもらったノートにはわたし達の似顔絵と簡単なメモが添えられていた。

 

わたしの項目には『湊優奈さん、優しい人』と書いてある。

「そんなに優しいかな?…わたし。」

「初対面の人を気を使えるのは中々出来ないし、優しい人だと思うよ。」

「え、えへへ…照れちゃうなぁ。…え、えーと…絵うまいね。」

「そう、かな…。ありがとう。」

…不慣れな感じで笑っている不知火くん、なんか可愛らしいな。

 

 

「不知火君、そろそろいいかしら?」

「あ、五月さん。ごめん。」

和やかな雰囲気に突如、大人びた人が割り込んできた。

「空気を悪くしちゃったかしら、だとしたらごめんなさい。後ろが支えてるかなって思って…。」

「だ、大丈夫だよ。気にしないで。」

「そう?ならよかった。……さて、自己紹介させてもらおうかしら。私は五月真宵(いつきまよい)。才能は『超高校級の蒐集家』よ。」

「蒐集家って…具体的に何をするの?」

「具体的と聞かれると難しいわね…。私はただ、集めたいものを集めているだけなの。コイン、切手、変わったのだと何かに関する知識、なんてのも集めてたわ。」

「ふぅん…。」

「でも、そんなことしてたら勉強を疎かにしちゃってね…。留年しちゃったの。」

「そ、そうなんですか。」

「たぶん2つくらい年上だけど、まぁ気にしないで。ため口で構わないわよ。」

「そう、じゃあお言葉に甘えて…。よろしく、五月さん!」

「は~い。よろしくね♪」

 

 

 

「さて、次はあたし…。」

と、次の子が言いかけたときに

 

 

ガタン!!

 

 

という大きな音が部屋に響いた。

 

 

音のした方へ目をやると紫のパーカーを目深に被った小柄な子がこちらを睨んでいた。

どうやら彼が椅子を蹴ったみたいだ。

 

 

「何よ。今あたしが自己紹介するとこだったのよ。邪魔しないでくれる?」

「うるせェんだよガキどもが。何呑気に自己紹介とかしてやがる。」

「どうせアンタはする気ないでしょ。部外者は黙っててくれる?」

「イライラすんだよ…。ガキどもの仲良しごっこなんて見てるだけで虫唾が走る。テメェら全員殺すぞ?」

「はいアンタの発言、脅迫罪ね。次は何の罪を重ねるのかしらね?…おチビさん。」

「あァ?チビだと?…ぶっ殺すぞテメェ!!」

突如ブチ切れたその子は、なんと拳銃とナイフを取り出した。

 

けど、彼女は全く怯まず、

「はい、銃刀法違反ね。脅迫罪と銃刀法違反、それからこれまでのアンタの犯罪歴を全部合わせたら余裕で無期懲役ね。この『超高校級の検事』、八神秋日(やがみあき)の前で法律違反しようとするのが甘いのよ。」

「………チッ!ほざきやがれ!この『宇宙船』ん中で法律なんて意味ねェだろうがこのアマ!」

「アンタこそ粋がってられるのもこの『宇宙船』の中だけよ。ここから帰ったら即、アンタを刑務所に入れてやるわ。」

…うん?今何て?

 

「テメェ、やっぱ殺して…」

「やめたまえ、ガント。」

「…!レオ……。」

「君は頭に血が上りやすすぎる。少し冷静になりたまえ。」

「…チッ。」

横から仲裁に入ったトレンチコートを羽織った赤いスーツの人に諭された彼は少し落ち着きを取り戻した。

直後、彼は慣れた手つきで煙草を咥えて、ライターで火をつけた。

 

「煙草…。未成年者の喫煙は違法よ。」

「いちいちうるせェな…。」

「ガント、少し席を外そう。周りにも迷惑だ。…私の連れが迷惑をかけたようで申し訳ない。しばらく席を外してくるよ。」

そう言い残して二人は、ラウンジから姿を消した。

 

「全く…これだから犯罪者は。」

「えーと…八神さん?」

「何よ。」

「色々聞きたいんだけど、まずあの二人は…?」

「…小さいほうが『超高校級の武器商人』、斧矢銃刀(おのやがんと)。赤いスーツが『超高校級の大統領』、ロイ・レオンハート。ロイは知ってるんじゃない?『紅蓮の英雄』…。」

「確か、2年位前のアメリカで起こった暴動を止めた人…だよね?」

「そ。英雄サマもいるんだから驚きよね。」

「でも、お仕事とか大丈夫なのかな?」

「アイツが言うには『長期間の不在も織り込み済み』だって。」

流石デキる男は違うなぁ…。

 

 

「それからもう一つ聞きたいんだけど…。ここ、『宇宙船』なの?」

「あら、アンタ知らなかったの?…そうよ、今あたしたちがいる場所は『宇宙船』。」

「・・・・噓・・だよね?」

「嘘だと思うならそこの窓覗いてみなさい。現実が飲み込めると思うわ。」

そう促され八神さんが指さした先にある窓へ歩いていき、恐る恐る窓を覗く…。

 

 

 

窓の先には…

 

 

真っ暗な闇……その中に誰もがよく知る青い星…。

“地球”が浮かんでいた。

 

 

「う・・・・・そ・・・・・・・。」

あまりに衝撃的な光景に眩暈がして、足がふらつく。

 

 

 

 

「み、湊嬢。大丈夫でございやすか?」

「な、なんとか…ね。でも、ますますわからないよ…。なんでわたし達はこんなところにいるの?」

「さっぱりね。…でも、さっき放送あったでしょ?ほかに誰もいないし、間違いなくあの人物が犯人よ。…ったく、こんだけの大人数を宇宙船に閉じ込めるなんて大それたことをするわね。監禁罪でしょっぴいてやるんだから。」

 

「でも、本当に宇宙に行けるなんて嘘みたい!宇宙飛行士でもなんでもない一般人の私たちがよ?まだまだ謎の多い宇宙…に行ける日が来るなんて…。あぁ…夢じゃないわよね…?」

「分かるぜ五月!オレなんかテンション上がって叫びたいくらいだぜ!『宇宙キターー!!』ってな!!」

五月さんとレイくんもう仲良くなってる…。シンパシーを感じるのかな。

 

そんな話をしていると、待っていたといわんばかりのタイミングでまた放送が鳴り響いた。

『皆さんお待たせしましたー♪これより当宇宙船『ノアの方舟』の船長と添乗員の挨拶を行います♪そのまま正面の壁にご注目ください♪それから、斧矢さんとロイさんは早急にラウンジにお戻りくださーい。』

 

「さっきと同じ声……ですわねぇ。」

「この宇宙船の名前は『ノアの方舟』って言うんスね。」

「『ノアの方舟』……神話において大洪水から1部の人間と動物たちが逃げるために作られたものですわね。もしや地上の方々はお亡くなりにでもなったのかしら。」

「ひぃぃ!さらっと恐ろしい事言わないでくださいよ!」

「…………斧矢とロイがいないの、どうやって知ったんだろ……。」

「カメラで見張ってたんだろ。んな難しい事じゃねえよ。」

 

 

そこへ、斧矢くんとロイさんが放送を聞きつけて戻ってきた。斧矢くんはあからさまにこっちを睨み付けている。

「……また会ったな。……チッ、挨拶だかなんだか知らねェがこれから大事な取引があるんだ。閉じ込めたやつをぶっ殺して帰ってやる。」

「ガント。」

「はいはい、わりィな。」

 

 

 

 

 

 

全員がラウンジに戻ってきた……その直後に部屋が真っ暗になった!

「く、暗!なんだなんだ!?」

「停電っスか!?」

「アハハ!サーカスの開始直前を思い出すなぁ!……多分演出だよ。盛り上げるためのね。」

「……猿渡君、どさくさに紛れて胸を触らないでくれるかしら?」

「ガタガタうるせェぞガキども!たかが停電で騒ぐんじゃねェ!!」

 

そして正面の壁に光が当たったかと思うとそこにはスピーチ台のようなものが置かれていた。

「…スピーチ、台?いつの間にあんなものが…?」

「……あっ!何か出てきますよ!」

 

 

 

突然現れたスピーチ台。

そこに現れたものは…

 

 

 

 

 

 

 

 

身体の半分が白と黒に分かれた奇妙なカラーリングのクマだった。

 

 

 

「…え?」

 

 

「うぷぷ〜。いや〜お待たせしました!そしてこっちでは初めましてだね!やっぱり主役は遅れてくるモンだよね!」

「ぬいぐるみ……⁉︎なんで喋ってやがる⁉︎」

「ぬいぐるみじゃあないんだな〜コレが。ボクは“モノクマ”!この『ノアの方舟』の船長なんだよ!……改めましてオマエラ!よろしくお願いします!!」

「……よ、よろしくお願いします?」

「………湊、挨拶なんかせんでよか…。」

 

「アンタ、ふざけてるんですか!ぬいぐるみが船長な訳ないでしょ!!早く、姿を見せなさい!」

「うぷぷ…。姿も何もこれがボクのありのままの姿だからね〜。」

「テメェ…俺らを舐めてんのか?これ以上、バカにしやがるってんなら無理矢理でも正体を引きずり出してやる!」

「お、おい!テツ!!」

テツくんがずかずかとモノクマの方へ歩いていき、殴りかかった…。

 

…だがーー

 

 

 

 

 

ーースカッ。

「………なっ!?」

 

 

テツくんの拳はモノクマには当たらず、その身体をすり抜けて空を斬った。

 

 

「……ど、どうなってやがる!?」

「ざんねーん!実体がないから当たりませーん!」

「ば、バカな!俺様は確かにお前を殴ったぞ…⁉︎」

『実体がないって…。どういう事デスか⁉︎』

「さぁねー。ソリッドビジョンシステムかな?」

「まさか……“ホログラム”か?」

「ホログラム…って何スか?」

「『立体映像』ってやつだ。SF映画なんかで空中に映像が浮かび上がるシーンがあるだろ?あれの事だ。」

 

「そのとーり!こっちだって登場の度に毎回毎回殴られるの嫌なんだよ!だから今回はホログラムを使用したリモート挨拶をさせてもらいました!これでソーシャルディスタンスも完璧に取れて安心だよね!」

「クソッ…。ふざけたマネしやがって…!」

「ふざけたマネ…?これを見てもそう言えるかな?」

そう言ってモノクマが構えを取った直後、指先が一瞬光った。

 

「…え?」

光った所から真っ直ぐ直線になった先でポッカリ穴が空いていた。

「ボクへの暴力は一切禁止。今回は警告だけに留めておくけど、今後は容赦なく罰を与えさせてもらうよ。」

先ほどの光…レーザーを放ったドローン、他にもマシンガンやボウガンを装備した大量のドローンがわたし達を取り囲んでいた。

 

 

「……冗談、ではなさそうだね。モノクマと言ったか。君の目的は何だね?これだけの大人数を誘拐して一体何を企んでいる?…金か?復讐か?」

「お金?復讐?うぷぷぷぷ…。そんなチープなものよりもっとバイオレンスでエキサイティングなゲームをするためにオマエラはいるんだよ!」

「『ゲーム』……?」

「そう!目が覚めたらそこは謎の宇宙船…。当然、オマエラはここから帰りたいよね?そ・こ・で!ここから地球に帰るためにある事をしてもらいます!」

「そ、それは何でございやしょうか?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「誰かを殺す…だよ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『…えっと……アリアの調子が悪いのでしょうか?よく聞き取れなかったのでもう一回言ってもらえますか?』

「も〜うわかってるクセにぃ〜。“コロシアイ”だよ!コ・ロ・シ・ア・イ!!」

「コロシアイ…ですって?」

 

「そう!殺し方は一切問いません!毒殺焼殺爆殺圧殺絞殺斬殺感電殺溶殺…。好きな方法で好きな人物を殺した人を地球に帰してあげます!!」

“コロシアイ”…そんなバカげた事を本気でやらせるつもりなの?

 

 

だが、1人呑気に一服している乗り気な人物が…

「……フゥ。なんだよそんな簡単な事でいいのかよ、つまらねェな。まぁいいビジネスの為だ、テメェらには犠牲になってもらうとするか。……レオ以外の奴は全員横に並べ。ぶっ殺してやる。」

「…………アンタ、本気…?」

「本気に決まってんだろ。オラ、さっさと並べ。一人ずつ脳天ぶち抜いてやる。それとも、死に方にリクエストでもあるのか?」

「はいはいストーップ!まだ説明は終わってないよ!」

「んだよ。まだあるのか?」

「当たり前だよ!こっからが本番なのに…。こういうのを『何はせっかち』って言うんだっけ?」

「知らねェよ。」

 

「…ゴホン、誰かが誰かを殺す…。それは即ち、事件が起こったということになります。そこで、オマエラにはその犯人を見つけるために“学級裁判”を行ってもらいます。」

「“学級裁判”…………っスか?」

「学級裁判では『誰がクロか?』を議論してもらい、その議論によって導きだされた人物が正しいクロであれば、クロだけがオシオキ。でも、間違った人物をクロだと指摘しまうと…クロ以外の全員がオシオキされ残ったクロのみ、晴れて地球に帰る権利が与えられます!以上が学級裁判のルールとなります!」

「な、何よそのルール…。」

 

「ところでさぁ、今の説明で出た“オシオキ”ってなに?」

「“オシオキ”…………それはズバリ、『処刑』の事です!」

「『処刑』とはつまり、あの処刑の事でしょうか~?」

「正解!オマエラを裁くのに相応しいスペシャルなオシオキを用意してるよ~!」

く、狂ってる………。

 

「『ここから出るために誰かを殺す、そしてその犯人は死ぬか生還するか』…その為に裁判をする?ふざけないで!こんなの裁判でもなんでもないわ!!ただの殺人教唆よ!!」

「うぷぷぷ~。そう思うならボクを訴えちゃう?『あなたを監禁罪と殺人教唆で訴えます!』って?」

「…うっ……!それは…!」

「……出来るわけないよね?ここにはキミ以外弁護士も裁判長もいないもんね?…………いいかい?

ここではボクこそが法律なんだ。その“法律”に逆らうってことはどういう事かわかるよね?」

「・・・・くっ・・!」

「そうそう、それでいいんだよ!みんな素直で嬉しいな!」

 

 

 

「では、改めて!これより『コロシアイ宇宙旅行』の開始を宣言します!以上、みんなかいさ…………」

『ちょっと待ったーーーーーーー!!!!!」

モノクマが解散させようとした瞬間、別の声が響いた。

わたし達の声じゃない…。この声はさっきから放送している声だ。

 

 

 

『酷いよお兄ちゃん!わたしを差し置いて勝手に話を進めるなんて!』

「あれぇ、いたの“モノロップ”ちゃん?」

『いたよ最初から!』

「気付かなかったなぁ、姿がみえないからさ。」

『見えないって…お兄ちゃんわざと言ってるよね!?』

「うぷぷ…。冗談冗談、ずっと気付いてたよ。だってかわいい妹だもん!」

『お、お兄ちゃん……!』

「じゃあ、モノロップちゃん!みんなにご挨拶してあげなさい!」

『はーい!……では、皆さん!お手元のモノドロイドツヴァイにご注目ください!』

 

「モノドロイドツヴァイを…なんで?」

「ま、まだ何か来るの…………?」

女の子の声に促された通りに腕に付けられたモノドロイドツヴァイを見ているとーー

 

 

 

ーーそこにはモノクマと同じくホログラムによって映し出されたかわいらしい女の子の姿があった。

モノクマと同じく白と黒を基調としたウサギの耳を付けた見た目をしている。

『お、女の子…デスか?』

『皆さんこんにちは!わたしはノアの方舟添乗員兼ライフサポートシステムの“モノロップ”って言います!皆さんにお配りさせて頂いたモノドロイドツヴァイを通して生活のサポートをさせてもらいます!これから楽しくコロシアイが出来るように頑張りましょうね!』

「というわけでオマエラの生活はそのモノロップちゃんがサポートするからね。みんな仲良くしてあげてね!」

 

 

「ふざけんな!外しやがれ!」

『だ、ダメですよぉ!外そうとしたら…………ドカン!ですよ!!』

「……え?」

『ひ、ひどいですよぉ…………。私は皆さんのお手伝いをしたいのに……!モノドロイドツヴァイを壊す、外すのは厳禁!生活のルールにも書いてるのでちゃんと見ておいてください!!』

 

 

「これでボクたちの顔合わせは以上かな。では、オマエラ!長い付き合いになると思いますがよろしくお願いいたします!」

 

 

…………そう言い残してモノクマは消えてしまった。

何もわからないまま、全ては始まってしまった…………。

 

 

 

 

 

ーー

 

 

 

【プロローグ Hello,New World! END】

 

 

 

【声優】湊優奈

【機械工学部】鈴木武怜努

【物理学者】鬼滅羅鉄心

【拳法家】竜胆うらら

【スナイパー】極門霞

【曲芸家】猿渡遥

【陸上選手】轟豪

【アフィリエイター】アリア・インジェクション

【落語家】飛燕亭焔真

【オカルト研究部】叉刃兎ひとみ

【ドルフィントレーナー】浦沢夏海

【???】不知火大翔

【蒐集家】五月真宵

【検事】八神秋日

【武器商人】斧矢銃刀

【大統領】ロイ・レオンハート

 

 

残り:16名

 

To Be Continued...

 

 

 

ーー

 

 

【アイテム獲得!】アークライセンス

プロローグを終えた証。

ノアの方舟の乗組員にのみ与えられる許可証。

世界に16個しかないものらしく、これがないと乗組員だと認められない。




これにて、プロローグ終了となります。
次は名簿を予定しています。


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ノアの方舟乗員名簿
ノアの方舟乗員名簿


所謂生徒名簿になります。

前回同様、ガバガバ体形設定、趣味で選んだICVがありますがご了承ください。
今回もCHARATさんを使用してキャラデザしています。

推しがいたら是非教えてください。


湊優奈(みなとゆうな)ICV:黒沢ともよ

【超高校級の声優】

 

「わたしに出来る事なんて大した事じゃないけど…それでも、わたしは諦めない!」

「それは違うよ!」「その言葉、斬らせてもらう!」

 

・性別:女

・身長:163㎝ 体重:50㎏ 胸囲:86㎝

・誕生日:4/10

・血液型:A型

・出身校:81エンタメスクール

・好きなもの:アニメ 嫌いなもの:パサパサした食べ物

・1人称:わたし 他人の呼び方:キミ/男子「苗字+くん」女子「苗字+さん」(例外…鈴木「レイくん」鬼滅羅「テツくん」ロイ「ロイさん」)

・髪型:アンテナが生えた茶髪のセミロング。

・服装:グレー系のブレザー

 

各メディアへの顔出しや歌手デビューなどの活動を積極的に行っており、近年頭角を現し始めた大型新人声優。非常に演技の幅が広く、幼女から成人男性、果ては機械の音まで細かく演じ分けられ出来ない演技はないと言われている。ヘアピンはかつて主演を演じたアニメのファンからもらった大切な宝物。

 

 

【挿絵表示】

 

 

 

 

 

鈴木武怜努(すずきぶれいど)ICV:吉沢亮

【超高校級の機械工学部】

 

「男ってのは、ロマンを追う事をやめちまったらそこで終わりなんだよ!」

 

・性別:男

・身長:176㎝ 体重:57㎏ 胸囲:77㎝

・誕生日:2/11

・血液型:AB型

・出身校:秋斎大学付属高校

・好きなもの:特撮番組 嫌いなもの:ニュース番組

・1人称:オレ 他人の呼び方:お前、アンタ/男女共に苗字呼び(例外…鬼滅羅「テツ」)

・髪型:外ハネした赤髪。

・服装:緑のブレザーとその上から羽織った白衣。装飾品は眼鏡と頭に掛けたバイザー

 

実現不可能と言われた永久機関を発明、その永久機関に『インフィニティ』と名付け普及させた活躍でノーベル賞を受賞した少年。大の特撮好きであり、実際に変身できるベルトやブレスレット、合体・変形が出来る巨大ロボットを本気で作るために奮闘している。鬼滅羅とはお互いを『テツ』『レイ』と呼び合う幼なじみでありライバル。

 

 

【挿絵表示】

 

 

 

 

 

鬼滅羅鉄心(きめらてっしん)ICV:黒田崇矢

【超高校級の物理学者】 

 

「鍛え上げられたこの肉体!これこそが俺様が最強たる所以だ!!」

 

・性別:男

・身長:198㎝ 体重:110㎏ 胸囲:106㎝

・誕生日:3/14

・血液型:A型

・出身校:秋斎大学付属高校

・好きなもの:龍、相対性理論 嫌いなもの:虎、いじめ

・1人称:俺、俺様 他人の呼び方:お前、アンタ、テメェ/男女共に苗字呼び(例外…鈴木「レイ」)

・髪型:1本だけ前に垂らした青髪のオールバック

・服装:赤いヒョウ柄のシャツとその上から羽織ったグレーのジャケット。装飾品はチョーカーとネックレス

 

どう見てもその筋の者にしか見えないが紛う事なき物理学者。元々は身体が弱くいじめられっ子であったが、見え返す為に物理的に効率の良い身体を研究して鍛えてる内にこのようになり、周囲からは『歩く物理法則』等と呼ばれている。粗暴な見た目に反して研究や実験は昔から好きで頭はかなり良い方。鬼滅羅とはお互いを『テツ』『レイ』と呼び合う幼なじみでありライバル。

 

 

【挿絵表示】

 

 

 

 

 

竜胆うらら(りんどう-)ICV:阿澄佳奈

【超高校級の拳法家】

 

「咆阿叩ーー!!アタシは竜胆うららと申します!」

 

・性別:女

・身長:166㎝ 体重:57㎏ 胸囲:80㎝

・誕生日:11/27

・血液型:O型

・出身校:龍玉高校

・好きなもの:小籠包 嫌いなもの:焼売

・1人称:アタシ 他人の呼び方:アナタ、アンタ/男女共に名前呼び

・髪型:カチューシャを付けてサイドテールにした紫色の髪

・服装:緑色のチャイナ服

 

高校生にして、中国内外合わせて30000人の門下生を抱える中国拳法の流派『龍舞拳』の総本山『龍舞會』の7代目総帥を務める少女。祖父は先代の総帥を務めた中国人であり、本人も中国人と日本人のクォーター。テンションがかなり高く、賑やかし担当であるが礼儀正しく相手と場を弁えており、真面目な時は真面目。

 

 

【挿絵表示】

 

 

 

 

 

極門霞(ごくもんかすみ)ICV:伊藤美来

【超高校級のスナイパー】

 

「……クシュッ。………寒か。」

 

・性別:女

・身長:158㎝ 体重:54㎏ 胸囲:84㎝

・誕生日:12/17

・血液型:B型

・出身校:雪原学園

・好きなもの:デザートイーグル 嫌いなもの:寒い場所

・1人称:私 他人の呼び方:アンタ/男女共に苗字呼び(例外…竜胆「うらら」)

・髪型:右目が隠れた白髪のロングヘア

・服装:赤いパーカー、深緑色のホットパンツとタイツ。装飾品は指ぬきグローブと口元を覆うくらいに巻いたマフラー。

 

ライフルの弾丸をコイントスした50円玉の穴を通過させてその先の的の真ん中に命中させるほど正確な精密射撃を得意とする少女。「2代目シモヘイヘ」「ビリーザキッドの生まれ変わり」などの異名を持ち、過去には要人暗殺を行ったなどの噂がある。目つきが鋭く、無口なためクールで近寄りにくい雰囲気であるが、実際には寒がりなのと方言が出るのを防ぐために喋らないようにしてるだけである。

 

 

【挿絵表示】

 

 

 

 

 

猿渡遥(さわたりはるか)ICV:村瀬歩

【超高校級の曲芸師】

 

「ニシシ………!今日はどんないたずらをしよっかなぁ!」

 

・性別:男

・身長:147㎝ 体重:43㎏ 胸囲:67㎝

・誕生日:10/31

・血液型:B型

・出身校:不明

・好きなもの:お菓子、いたずら 嫌いなもの:雷

・1人称:オレ 他人の呼び方:キミ/男子「名前+にい」女子「名前+ねぇ」

・髪型:外ハネしたピンク色の髪

・服装:ウサギを模したフードの付いたパーカー、オーバーオール

 

小柄な体格、幼い顔立ち、名前で勘違いされがちだが男子。とあるサーカス一座のメンバーであり、その身軽さを活かした曲芸やマジックで人気を博している。が、いたずら好きでありその身軽さを同時に悪用して度々いたずらを繰り返して周りを困らせている。

 

 

【挿絵表示】

 

 

 

 

 

轟豪(とどろきごう)ICV:小野友樹

【超高校級の陸上選手】

 

「これくらいの危険、どうってコトねぇっスよ!」

 

・性別:男

・身長:175㎝ 体重:63㎏ 胸囲:80㎝

・誕生日:5/6

・血液型:AB型

・出身校:彗星谷高校

・好きなもの:フルマラソン 嫌いなもの:脂身

・1人称:オレ 他人の呼び方:アンタ、お前/男女共に名前呼び

・髪型:短く揃えた茶髪

・服装:アンダースーツを着込んだハーフパンツとシャツ。その上にグレーのジャージ

 

高校駅伝の常連校として有名な高校の陸上部にてキャプテン兼エースを務める少年。あらゆる陸上競技を得意としているが特に駅伝に1番力を入れており、毎年エース区間で区間新記録を更新し続けており、時期オリンピック代表選手候補とされている。「~っス。」が口癖。

 

 

【挿絵表示】

 

 

 

 

 

アリア・インジェクションICV:諸星すみれ

【超高校級のアフィリエイター】

 

「歩くって結構大変デスね…。骨が折れそうデス。ま、骨は無いんデスけどね!」

 

・性別:便宜上、女

・身長:140㎝ 体重:76㎏ 胸囲:71㎝

・誕生日:6/30

・血液型:なし

・出身校:西羽高校

・好きなもの:マスター、お笑い 嫌いなもの:荒らし、無駄に長くて飛ばせない広告

・1人称:アリア 他人の呼び方:アナタ/男女共に「苗字+サン」

・髪型:黄色と水色のメッシュを入れたマゼンタカラーのツインテール

・服装:マゼンタカラーのゴスロリ風ファッション

 

ブログ・動画チャンネル・公式SNSの全てでランキング上位を占めるアフィリエイターでライブ動画をすれば一晩で1000万円近く稼ぐなど当たり前なほど。特筆すべきは「AI」でありながら明確な自我を持ち、非常に感受性豊かである事。歴史上初の市民権を得たAIという功績を認められ、マスターとスポンサーの協力の下、現実で活動するための身体を手に入れた。「AIジョーク」を持ち芸としている。

 

 

【挿絵表示】

 

 

 

 

 

飛燕亭焔真(ひえんていえんま)ICV:森田成一

【超高校級の落語家】

 

「この宇宙船はさしずめ、『コロシアイ」をするための『コロシアム』とでも言った所でしょうかね?…ほほっ、少々無理がありやしたかね?」

 

・性別:男

・身長:180㎝ 体重:54㎏ 胸囲:70㎝

・誕生日:6/5

・血液型:B型

・出身校:狐火高校

・好きなもの:ダジャレ、甘い物 嫌いなもの:辛い物

・1人称:あたし 他人の呼び方:貴方/男子「苗字+氏」女子「苗字+嬢」

・髪型:後ろで結った黒髪

・服装:青い着物

 

飛燕亭蓮極という落語家の1番弟子。デビューして最初の寄席でいきなり席を満席にしてしまったという逸話を持つ自他ともに認める天才。本人曰く「脳を動かすため」ということで甘い物とダジャレが大好きで常に飴を入れた巾着袋を持っている。他人を「氏」や「嬢」とつけて呼ぶなど、キザな一面も持ち合わせている一方で、苗字より名前で呼ばれることを好んでいる。

 

 

【挿絵表示】

 

 

 

 

 

叉刃兎ひとみ(さばと-)ICV:佐藤利奈

【超高校級のオカルト研究部】

 

「宇宙にも超常現象はあるのでしょうか?うふふ、楽しみですわね~。」

 

・性別:女

・身長:167㎝ 体重:47㎏ 胸囲:78㎝

・誕生日:7/13

・血液型:O型

・出身校:六道輪廻高校

・好きなもの:超常現象 嫌いなもの:ニンニク

・1人称:わたくし 他人の呼び方:あなた/男女共に「苗字+さん」

・髪型:一部を結ったグラデーションがかった緑髪のロングヘア

・服装:丈の短い着物とその上から纏ったベール状の布。装飾品は月桂冠と狐のお面。

 

古今東西、あらゆる呪術や降霊術、オーパーツなどの研究を行っている少女。…なのだが、自身を『冥界の使者』と称しており、浮世離れした雰囲気も相まって非常に近寄りにくい。俗世には全く関心を寄せず、マイペースな性格であり、何を考えているのか分からない。降霊術の研究の一環で様々な時代の歴史背景を調査しているため、歴史についても明るく、歴史研究家の一面も持ち合わせている。所謂、「あらあら、うふふ」系のキャラ。

 

 

【挿絵表示】

 

 

 

 

 

浦沢夏海(うらさわなつみ)ICV:ゆかな

【超高校級のドルフィントレーナー】

 

「困ったときはお姉さんに任せてね!」

 

・性別:女

・身長:173㎝ 体重:57㎏ 胸囲:90㎝

・誕生日:7/20

・血液型:AB型

・出身校:ふかみ海洋高校

・好きなもの:イルカ 嫌いなもの:環境破壊

・1人称:私、お姉さん 他人の呼び方:キミ/男女共に名前呼び

・髪型:後ろでまとめた水色のロングヘア

・服装:黒いシャツとその上から着た型出しタイプの白いトップス。下は黒いボトムス。

 

海がある場所で生まれ育ったという縁で、普段は地元の水族館でアルバイトとして、イルカのトレーナーやショーの司会を務めている。そのイルカへの造詣の深さから「イルカと話をすることが出来るんじゃ?」と噂をされている。日常的にも司会のお姉さんのような話方をしており、誰かから頼られてることを好む頼られたがりな性格。

 

 

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不知火大翔(しらぬいひろと)ICV:花守ゆみり

【超高校級の???】

 

「うぅぅ………。ボクは誰なんだ………。」

 

・性別:男

・身長:170㎝ 体重:56㎏ 胸囲:76㎝

・誕生日:12/14

・血液型:B型

・出身校:御影学院

・好きなもの:プラネタリウム 嫌いなもの:病院

・1人称:ボク 他人の呼び方:キミ/男子「苗字+クン」女子「苗字+サン」

・髪型:やや長めの白髪

・服装:紺色のシャツの上から羽織った白いパーカー。下は茶色のチノパン。装飾品は左目を覆う包帯。

 

自身の才能を含めた記憶の大半を失っている少年。また、残っている記憶も僅か三日しか保持することが出来ないため、目覚めた時から所持しているノートに見たこと聞いたことを記録として残している。腕のあちこちや顔の大半を覆うほどに巻いた包帯のせいで何故か中二病と言われているが、非常に内向的で大人しい性格。

 

 

【挿絵表示】

 

 

 

 

 

五月真宵(いつきまよい)ICV:川澄綾子

【超高校級の蒐集家】

 

「宇宙………なんて素晴らしいところなの…!まさに未開の地ね!」

 

・性別:女

・身長:167㎝ 体重:55㎏ 胸囲:87㎝

・誕生日:10/12

・血液型:AB型

・出身校:月光学院

・好きなもの:参考書、演劇 嫌いなもの:騒音

・1人称:私 他人の呼び方:あなた/男子「苗字+君」女子「苗字+さん」

・髪型:アンテナが生えたふわっとしたベージュ色のロングヘア

・服装:赤茶色のセーターとキャメル色のフリルスカート。装飾品は赤い眼鏡と水色のネックレス

 

物や変わったものだと何かに関する知識など、様々なものを集めることが好きな女性。その結果学業が疎かになり、留年しているため他のメンバーよりも少し年上。知識欲が非常に高く、自分の知識を増やすことに強い快楽を覚え、何か新しいものを発見した時には子供のようにはしゃぐ一面があり、ノアの方舟内の探索にも積極的。過去に何かあったようで、コロシアイや絶望と言った言葉に強い嫌悪感を抱いている。

 

 

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八神秋日(やがみあき)ICV:豊崎愛生

【超高校級の検事】

 

「異議あり!偉そうですって?ふふん♪違うわ、アタシは偉いのよ!」

 

・性別:女

・身長:144㎝ 体重:43㎏ 胸囲:74㎝

・誕生日:9/19

・血液型:A型

・出身校:ユースティティア法律大学附属学園

・好きなもの:六法全書 嫌いなもの:犯罪、SNS

・1人称:アタシ 他人の呼び方:アンタ/男女共に苗字呼び

・髪型:右側で三つ編みにした緑髪のポニーテール

・服装:ブローチが付いた西洋のドレスのような黄色いブレザー。スカートはチェック柄。

 

様々な未解決事件を解決し、真犯人に有罪判決を突きつけてきた自称「天才検事」。実際は努力家であり、自身の経歴に絶対的な自信をもっておりプライドが高い。小柄で幼く可愛らしい容姿をしているため、一部の層にもファンが多く、八神を見るために裁判を傍聴する者もいる程。現在はとある事件を追いかけて調査をしている。

 

 

【挿絵表示】

 

 

 

 

 

斧矢銃刀(おのやがんと)ICV:神谷浩史

【超高校級の武器商人】

 

「黙ってろよ、本物の戦場も知らねェガキが。」

 

・性別:男

・身長:127㎝ 体重:45㎏ 胸囲:56㎝

・誕生日:8/15

・血液型:A型

・出身校:羅刹高校

・好きなもの:ロケットランチャー、ニブルヘイム 嫌いなもの:地雷

・1人称:オレ 他人の呼び方:テメェ/男女共に苗字呼び(例外…ロイ「レオ」)

・髪型:右目を隠した青髪

・服装:目深に被った紫色のパーカー。装飾品は十字架型のネックレス。右手は機械製の義手になっている。

 

依頼されればどのような武器であろうと独自のルートで調達、売買を行う武器商人。裏社会組織から政治家まで多数のパイプを持つがどのようなルートで武器調達をしているかは不明。顔に大きなタトゥーを彫っており、短気な性格で気に食わない事があると、どこからともなく武器を取り出して威嚇をするといった行動をするため、誰も近寄ろうとしない。『ニブルヘイム』という銘柄の煙草を普段から愛飲しているヘビースモーカー。ロイとは旧知の知り合い。

 

 

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ロイ・レオンハートICV:石川英郎

【超高校級の大統領】

 

「『紅蓮の英雄』などと大層な異名だが…実際は大したことはないのだよ。」

 

・性別:男

・身長:187㎝ 体重:64㎏ 胸囲:80㎝

・誕生日:1/17

・血液型:O型

・出身校:聖ゴルゴダ学園

・好きなもの:英字新聞、短歌 嫌いなもの:選挙

・1人称:私 他人の呼び方:君/男女共に「苗字+くん」(例外…斧矢「ガント」)

・髪型:クセッ毛の金髪

・服装:上下ワインレッドのダブルスーツ。その上にキャメル色のトレンチコート。装飾品は同じくワインレッドの帽子。

 

2年ほど前にアメリカで発生した大規模な暴動を鎮静化させたその功績を讃えられて最年少で大統領に就任したイタリア系アメリカ人の青年。トレードマークであるスーツの色から取って国民からは『紅蓮の英雄』と呼ばれている。語学に長けたマルチリンガルであり、特に日本の古文や文学が大好き。斧矢とは旧知の知り合い。

 

 

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以上、総勢16名。

 

 

 

モノクマCV:大山のぶ代orTARAKO

【ノアの方舟船長】

 

 

モノロップICV:鬼頭明里

【ノアの方舟添乗員】

 

「私はモノロップと言います!皆さんが楽しく絶望できるように頑張ります!」

 

・身長:145㎝(実態がないので設定上の物)体重:不明 胸囲:不明

・好きなもの:絶望、お兄ちゃん 嫌いなもの:希望

 

コロシアイ宇宙旅行参加者の腕に装着されたデバイス『モノドロイドツヴァイ』に内蔵されたライフサポートシステムにしてモノクマの妹。兄と比べるとしっかり者で私生活やノアの方舟内の解説を行ってくれる。実態を持たないため、登場時はホログラムで投影されて姿を見せる。

 

 

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