ありふれた錬成師は治癒師と共に R-18シーン (木崎楓)
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香織 ハジメテの夜
今回は、地球でのハジメと香織の初体験、つまりは大人の階段を登るお話です。時系列的には、一章が終了したくらいだと思っていただければ。
高校生になって初めて夏休み。
ハジメは自分の部屋のベッドに腰掛け、ここ数ヶ月のことを思い返していた。
あまり人とは関わらないハジメにしては多くの友人ができたし、大きなケンカみたいなこともした。少し面倒だと思ったこともあったけど、それでも楽しかった。
それもこれも、一番の理由は香織と付き合っていたからだと、ハジメは感じていた。
彼女と一緒にいたから、何よりも学校生活が楽しかったし、幸せだった。彼女と一緒だったから、ちょっと周りと衝突することもあったが、友達もできた。ハジメはそう考えていた。
そして今日。家にはハジメと香織だけだ。親は用事があるとのことで、家にはいない。
「色々あったなぁ」
「……? ハジメくん、どうしたの?」
ハジメがボソッと呟くと、隣に座る香織が顔を寄せて尋ねてくる。純白のネグリジェだけを身に纏った香織は、わずかに頬を紅く染めているのが分かる。
「いいや……香織と付き合い始めて、結構経ったなぁって」
「えへへ、確かにそうだね。もう半年だっけ?」
約半年。高校に入ってからも色々あったが、ハジメと香織の仲はどんどん深まっていった。そして今日……二人はさらに深い関係となる。
「それじゃあ……シよっか」
「……うん」
少し緊張した様子のハジメを、香織は優しく抱き寄せる。
「ちゅ、ちゅぷ、んちゅ、んぁ」
何度か軽いキスをする。するとだんだんと、緊張がほぐれてきた。特に香織は、ほとんどいつも通りの雰囲気に戻っている。
「じゃあ、もっとすっごいキス……」
「……うん」
ハジメが、香織の口内に舌先を侵入させる。それに反応して香織も、ハジメの舌に舌を絡ませ合う。絡めば絡むほどに、二人の唾液も交わり、交換されていく。
今までの愛情を確かめ合うキスとは明らかに違う、濃厚で性的なキス。貪るようなキス。二人の興奮は高まっていく。
「……どうしたのハジメくん?」
と、突然ハジメはキスを止め、香織から少しだけ距離を取る。とはいえど、少し手を伸ばせば届く距離だ。
(香織……)
香織の身体を眺める。柔らかなバランスの取れた体、ネグリジェ越しからも分かる大きめのおっぱい。程よく肉付きのある太もも。その全てが完璧で、今この場においては、何よりも男を誘う身体だった。
ハジメはまず、香織の頭に手を伸ばす。そして頭を軽く撫でつつ、ゆっくりと髪を解いていくかのように下へ下へ。
そして背中に到達すると、そこから背筋の部分をツーッと撫でながらお尻へ。くすぐったかったのか、香織は一瞬ビクッとしていた。
「香織、きれいだよ」
「うふふ……好きなだけ触っていいんだよ?」
そう言われたハジメはここで手を離し、肩に手を置く。そのまま脇から下りていき、胸の部分に到達。
もにゅ。
下の方からおっぱいを軽く持ち上げる。非常に心地よい、今までに感じたことのない感覚だった。こうして見ると、中学生の頃よりもかなり大きくなっているのがよく分かった。
「ん……ぁあ……」
そこから優しく撫で回し、揉んでいく。特にその桜色の乳首に触れると、香織はわずかに身体を震わせる。それがまた可愛らしかった。
「ハジメくん……大きいおっぱい、好き?」
「あっ、えっと……」
「正直に答えていいよ?」
「……好き、です」
「うふふ、よかった。ハジメくんのために、大きくしたんだからね? ハジメくんのために……Eカップまで、大きくなったんだよ?」
そう言う香織の笑みは、とても蠱惑的で。思わずハジメの股間が反応してしまう。そこに畳み掛けるように、香織は続ける。
「ハジメくん。私にできることなら、なんでもしてあげる。何かしてほしいこと、ある?」
首を傾げる香織。その表情は、どこか期待しているようにも見える。本当に、なんでもしてくれそうな、そんな気がした。
「…………パイズリ、してほしいな」
「おっぱいで? うん、いいよ」
少し場所を移し、下着を脱いだハジメはベッドのふちに座り、香織が足元に屈む。そんな香織の目の前には、ハジメの大きくなったペニスがあった。
「ハジメくんの……大きい……」
「……そう、かな? 普通だと思うけど」
ガチガチに勃起したペニスを、今から二大女神の一人であり、恋人でもある香織に扱かれるのだ。そう思うだけで、ハジメの興奮は収まらなくなる。
「じゃあ、始めるね。……初めてだから、あまり上手にできないかもだけど」
そう言いつつ、香織は自らのおっぱいで、ハジメのペニスを包み込み、ゆっくりと上下に扱く。それに加え、おっぱいからはみ出ている亀頭を香織は口に加えて舐め上げた。
「んっ、ぺろ、ちゅ、ちゅぱ、ちゅぷっ、ねろ、れろ……」
ゆっくりと胸で扱き上げられながら、敏感な亀頭を舐め回される。初めてということもあり、なんとなくぎこちなくはあった。しかしひたすらに丁寧であり、愛情が伝わってくるものだった。
ハジメの方も、ハジメのパイズリフェラだ。しかも大好きな人に、気持ちよくなってもらいたいと思いながらされているんだと思うと、気持ちよくてしょうがなかった。
「香織……ああっ、すごい、気持ちいいよ……」
「そぅお? じゃあ、私ももう少し激しくするね」
だんだんと慣れてきたのか、香織は動きを激しくし始める。今までは優しい甘い快楽に慣れきっていたハジメには、それはあまりに刺激が強かったようで。
「あっ、ちょっ……ああっ!」
あまりの気持ちよさに、声が漏れてしまう。亀頭から広がったフェラの快感が、パイズリによって増幅され、ペニス全体を支配する。
そして、すぐに射精感がこみ上げてくる。
「香織ッ! も、もう出るッ」
ハジメの宣言からさらに激しく動かす香織。それに我慢なんて効くわけがなく、ハジメはついに限界を迎え、香織の口の中で盛大に射精した。
「んんんんん!? んぐ、んぷ……じゅるじゅる……こくん」
香織はハジメの射精を全て受け止め、口の中に出し切ったタイミングでハジメの精液を飲み干した。
「香織、ありがとう……すごく気持ちよかった」
「えへへ、どういたしまして」
あまりの快楽に、少し呼吸が乱れているハジメの隣に香織が座る。体を密着させ、ハジメの呼吸を落ち着けるためか、ゆっくりと背中をさすってくれた。
「……どう? 落ち着いた?」
「うん、かなり」
「そう。……じゃあ、これからどうする?」
ハジメは分かっていた。香織が何を求めているのか。そして香織が求めていることを、自分も同じように求めていることを。
「……僕、思うんだよね。あの日、香織と出会ったことで、僕の人生は大きく変わったってね。香織と会わなかったら、助けてくれなかったら、きっと同じ高校に行くことも無かっただろうし、何事にも頑張れるようにもならなかっただろうし」
全ては、あの日の心優しい香織に惹かれて始まったのだ。香織が助けてくれたから……だから、ハジメは本気で香織のことを好きになった。
「僕は……あの日助けてくれた、優しい香織のことが大好きです。もっと深い関係になりたい。だから……僕とセックスしてください」
振り絞って、顔を真っ赤にしながら言ったハジメの言葉。
「うん」
それを断る理由は、香織にはなかった。
◆◇◆◇
「じゃあ、脱がすね」
「うん……」
全ての服を脱がせられたハジメが、今度はゆっくりと、香織の衣服を取り去っていく。
ネグリジェとショーツをゆっくり脱がせると、わずかな光に照らされた香織の一糸まとわぬ姿が映し出される。
「……綺麗だ、香織」
肉付きのいい完璧なバランスの身体に、大きめのおっぱいと桜色の乳首と乳輪が露わになる。隠された秘部には綺麗に閉じている。
互いに生まれたままの姿になると、二人は抱きしめ合い、そして濃厚なキスをした。
「んん、ちゅっ、ちゅぽ、くちゅ、ちゅるっ」
全身を密着させたまま、舌を絡ませ合う。その下では、香織のおっぱいも、ハジメのペニスも、全て直接相手の身体に当たっている。
そして、互いに互いの胸の高鳴りを感じ取っていた。
「ハジメくん、そろそろ……」
「うん……」
ハジメはコンドームを装着し、ゆっくりと香織を押し倒した。仰向けになった香織は、そっとハジメを誘うように足を開いていった。
露わになったのは、女の子の特別な場所。薄く開いたそこは既に濡れており膣口から愛液が垂れ出ている。
興奮でペニスがさらに硬く勃起するのを感じながらハジメは香織にそっと覆い被さり、既に開いている香織の足の間に身体を入れ、香織の秘所にペニスをあてがい、そして――
「いくよ、香織」
「うん……きて、ハジメくん」
亀頭がゆっくりと香織の腟口に飲み込まれていく。香織のヒダをかきわける感触に射精しそうになるのをこらえながら、ハジメのは奥へ奥へと進んでいく。
「んんんんん〜〜〜!!」
そしてハジメの亀頭が処女膜を突き破った感触と共に、香織の膣内にハジメのペニスが根元まで飲み込まれた。
童貞と処女を消失した段階で、ハジメと香織の動きが止まる。ハジメは香織の膣内の気持ちよさに射精しないために。香織は破瓜の痛みに耐えるために。
互いに手を握り合って、身体を密着させて耐える。それ自体に痛みや快感を抑える効果があるわけではないが……こうしているだけで、幸福が溢れ出てくる。
「香織……大丈夫?」
「はぁ……はぁ……う、うん」
しばらく経つと香織も痛みが引いてきたのか、再び穏やかな笑顔を浮かべ始める。
「ハジメ君、動いていいよ」
「……じゃあ、いくよ」
香織の言葉で、ハジメがゆっくりとペニスを抜き、再びゆっくりと挿入する。
香織の膣内が、ハジメのペニスを優しく包み込む。ただ激しい快楽を与えるだけでなく、共に気持ちよくなろうと緩やかに締め付けてくる。
ハジメの方も香織を気持ちよくするために、徐々にピストンを激しくしていく。
「んぁっ、あっ♡ ハジメくんの、元気いっぱい……♡」
「だって、気持ちよすぎるから……! 香織も、気持ちよくしてあげるから……!」
香織の膣内も喜んでいるかのように、ハジメのペニスを包み込み、優しく締め付けて快楽を送っていく。
「はぁ、はぁ、香織……香織……」
どんどん何も考えられなくなる。今までに感じたことのなかった快感と、愛する人との交わりによる興奮で、ハジメは半ば正気を失っていた。
香織をギュッと抱きしめて、愛液でトロトロな香織の膣内に、ペニスを突き上げる。香織をより幸せな気分にしてあげるために。
「あん、はぁあ、ハジメくん♡ これ、すきぃ♡ ああっ、んはぁぁ♡」
そしてそれは、香織の方も同じなようで。彼女も、目の前にいるハジメのこと以外、何も考えられなくなっていた。
ハジメの腰を両足で固定して、両腕で抱きつく。そして挿入されている腟内では、ペニスに快感を与え続けている。
ハジメが気持ちよくなると、香織も気持ちよくなる。そして気持ちよくなると、どんどんと愛情が深まっていく。愛情が深まっていくと、さらに快楽が……
「はぁっ! はっ、あっ……ああっ!」
「ああんっ♡ んっ、ひっ、ひゃっ……ああああ♡」
いつしか快感は極限まで高まり、部屋は二人の喘ぎ声と熱気で埋め尽くされていた。
(香織……香織は僕が幸せにするんだ。誰にも渡しやしない……!)
(ハジメくん……すき、すき……♡ もっと幸せに、気持ちよくしてあげるからね……♡)
スパートは収まることを知らない。本能に身を任せて繰り返し腰を振って叩きつける中、いよいよハジメは限界を自覚し始めた。
今まで体感したことのない絶頂の気配を感じ、香織をしっかり抱きしめてラストスパートに入る。
「ああっ、香織! 僕の、
「ああ、んぁああん♡ ハジメくん……いいよ♡ 私の膣内に、出してぇ、んんッ、ああああッッ♡」
絶頂に至った香織が優しくハジメを包み込む中、ハジメは腰を思い切り突き出し、子宮へと向けてペニスを突き入れた。
同時に、ハジメの子種が尿道を駆け上がり、香織に突き入れられたペニスの先まで到達する。そして腰を震わせたハジメは、盛大に香織の膣内で射精した。
今までに感じたことのない大きな快楽の波に、顔を蕩けさせるハジメ。そんな顔を見た香織は、最高の笑顔を見せてくれた。
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香織&ユエ 朝焼けの中で
アイデアが思い付いたので、私の投稿している『ありふれた錬成師は治癒師と共に』のR-18作品を書くことにしました。
今回は香織&ユエ編です。時系列的には、本編の『鍛錬』回の朝のお話です。
ハジメは、体全体が何か温かで柔らかな物に包まれているのを感じた。随分と懐かしい感触だ。これはそう、ベッドの感触である。頭と背中を優しく受け止めるクッションと、体を包む羽毛の柔らかさを感じ、ハジメのまどろむ意識は一瞬混乱する。
「ん、あ? あー…………」
そして何故か、その体には一切の衣類を纏っていない。ここで、ハジメはだんだんと前夜の記憶を思い出していった。
まずこの場所は、空間の中央くらいに位置していた、神殿のような場所だ。大きなベッドがあったため、そこを利用することにしたのだ。
そっと布団をめくると……右側には、ハジメに抱きつくように眠る香織の姿が、左側にはユエの姿があった。やはりというかなんというか、ハジメと同様に一糸纏わぬ姿だ。
「ん、んぁ……」
わずかに陽の光が入り込んだからか、香織はどこか艶めかしい声と共に、ゆっくりと目を開けた。
「あ、ハジメくん……おはよう」
「……おはよう」
「おはよう香織、ユエ」
そう言うと、香織とユエはさらにハジメに体をすり寄せ、ハジメと抱き合い交互にキスをする。
「ちゅ、ちゅぷ、ちゅる、んんっ」
「ん、ちゅ、ちゅ、はむ、あぁっ」
体を密着させながら、舌を絡ませ合う。これに興奮した二人は、無意識に腰をくねらせる。
「……!」
長いキスの後、顔を離すとそこには、蕩けた瞳で見つめてくる美少女二人がいた。二人とも頬は高揚しており、その視線は熱を帯びている。
「あぁ……ハジメくん……おっきく、硬くなってる♡」
「ん……私達と、シたい……?」
さらに体をすり寄せ、胸を押し当て、股を擦りつけて誘惑する二人。これにはハジメも、断ることはできなかった。
「それじゃあ私は……♡」
「あっ、香織……」
香織は、ゆっくりとハジメの股の部分に顔を寄せ、そして優しくペニスに口づけをする。
「ユエちゃんは……ハジメくんをキスで喜ばせてあげて♡ ほら……寂しそうにしてるよ?」
「あっ……ハジメ……♡」
そうしてユエは、ハジメとさらに舌を絡ませる。
「ん、んっ、あむっ……♡ ちゅ……ちゅぱっ……はむ……♡ どうお、ハジメ……?」
「んぁ……いいよ、ユエ……凄くエロい……」
ユエはハジメの上に跨がり、真正面から舌を絡ませ、唾液を交換し合う。見た目に反し、妖艶な瞳で見つめてくる彼女に、ハジメは興奮せざるを得なかった。
そうしてキスに夢中になっているユエに、ハジメはゆっくりと右手を当てる。
くちゅっ♡
「んあぁっ♡ は、ハジメぇ、そこはっ……♡」
ユエの毛の一本も生えていない、ぴっちり閉じた秘部を責める。するとあっという間に、ユエの秘部からは愛液が滴り落ちる。
「んっ♡ んっ♡ んあっ♡ じゅる♡ はぁ、ハジメぇ♡ しゅごい♡ わたしっ♡ イク♡ イッちゃう♡ あああああああん♡」
そこからはあっという間だった。秘部を責められ興奮したユエは、激しく舌を絡ませてつつも、何度も何度も絶頂へと導かれる。
「ユエ、もっとシよう」
「んあああぁぁっ♡ ハジメぇ、しゅき♡ だいしゅき♡ んちゅ、じゅるるる♡ もっとちょうらい♡」
普段は物静かなユエが、声を抑えることもできずに喘ぎ続ける。絶頂するたびに、ユエのキスは激しさを増していき、ハジメに対する愛情もどんどんと深くなっていった。やがて何度も絶頂し、体を痙攣させながら「すき♡」か「だいすき♡♡」としか言えないほどに、脳を蕩けさせられてしまった。
「……ッ!?」
そうしてハジメがユエに溺れていると、突然、下腹部に凄まじい快楽が走った。
「ハジメくん、ひどいよぉ……私も頑張ってるのに……」
「か、香織……」
「ユエちゃんだけじゃなくて、私も……♡ もっと気持ちよくしてあげるから♡」
そう言うと香織は、今までよりも激しくペニスを責めたてていった。
香織はその巨乳でペニスを包み込み、飛び出した亀頭を口で奉仕していく。それも、今までより一層激しく。
「ん、じゅる♡ じゅぽっ♡ ん、ん、じゅぽっ♡ は、ハジメくん……どぉ?」
「気持ちいい……っあ!」
「嬉しい……♡ もっと気持ちよくしてあげるね♡」
すると香織は多量の唾液を絡ませながら、ハジメのを深く咥え込んだ。
「じゅぽっ♡ じょぽっ♡ じゅるるぅ♡」
顔を上下に動かし、淫らな水音をたてて香織は必死に奉仕する。たまにハジメの顔を上目遣いで見て、気持ちよくなっている姿を見ると、だんだんと激しくなっていく。
ユエとの濃厚なキスを味わいながら、香織にフェラチオされて気持良くなる。あまりに背徳的であるが、ハジメは興奮しまくっていた。
「あっ、ダメだ、もう出そう……!」
「ん、ちゅぷ……ひゃあ、だして♡」
そんなハジメの言葉を受け、香織はラストスパートと言わんばかりにペースを速めた。あまりの快楽に耐えられず、ハジメは香織の口内に思いっきり射精する。
「んんっ、んうううぅぅ〜〜〜♡」
香織はハジメの射精に合わせて、優しく尿道を吸い上げ、吐き出された精子を全て口内に受け入れた。
「……いっぱい、
「香織……嬉しそう」
尿道に残る精子も残らず吸い取った香織の表情は、どこか恍惚としたものだった。それを見るユエも、羨ましそうにしている。
「ユエちゃん。お口開けて」
「……んぅぅっ!?」
それに気づいた香織はそう言うと、急にユエにキスをして、舌を絡ませる。そのまま口に含んだハジメの精子を互いに混ぜ合い、ゆっくりと飲み込んだ。
「これ、ハジメの……♡」
「うん。ハジメくんの味、どう?」
「物凄い濃くて……幸せぇ♡」
舌舐めずりをして、妖艶に微笑むユエ。香織の様子も似たようなものだ。
そんなものを目の前で見せられて我慢できるほど、ハジメの心は強くなかった。いや、本来は強かったのかもしれないが……先程の行為で、理性はグズグズに溶かされてしまっていた。
「香織、ユエ!」
ハジメは体を起こして、ゆっくりと二人を押し倒した。
自ずと目が合う。すると香織はベッドの上で仰向けになって股を広げ、ユエはその上に覆い被さる形で跨がる。
そして二人は、自身の秘部を指で広げながらハジメを誘う。指で広げられたことで、愛液を滴らせながらハジメのペニスが入るのを待ち望んでいる二人の膣口が丸見えになる。
「ハジメくん……」
「ハジメ……」
「「私にちょうだい♡」」
この光景に、ハジメは思わず喉を鳴らす。そして数秒間固まったが、小さく頷いた後に……
「んっ、ぁぁぁぁあああッ♡」
ユエに挿入した。挿れられただけなのに、ユエは体を震わせて絶頂してしまう。しかし体は震わせつつも、ユエの膣内は、確実にハジメのペニスに絡みつき、締めつける。
「んあっ、あんっ♡ はっ、んっ♡ ハジメぇ、ひゃぁああ♡ 気持ちいい……♡」
艶のある声で喘ぐユエ。ハジメのピストン運動は激しさを増していく。膣内の無数の細かいヒダが、ペニスを締めつけながらも吸い付いてくる。
そこからもたらされるのは、永遠に味わっていたいと思えるほどの、極上の快感だった。
ただ、残されたもう一人が、不満にならないわけもなく。
「ユエちゃんばっか……」
ポツリと、香織が呟く。しかしそれを、ハジメは聞き逃さなかった。
「……ごめんね香織。一緒に気持ち良くなろう」
「んっ、ああああぁぁぁっ♡ 指、
待ちに待った、ハジメによる快楽。それを前にしたら、嫉妬などちっぽけなもので、香織の頭の中には、もうハジメのことしかなかった。
与えられる快楽に満足することができない香織は、ただ貪欲に腰を振り、指を奥へ奥へと挿れようとする。それがまた、ハジメの興奮を誘った。
「あっ……ハジメの、おっきく……♡」
「ユエ、そろそろ出そうだ」
「……
わずかに顔を見せ、妖艶に微笑むユエに応え、ハジメは追い込みをかける。そしてユエがイクのとほぼ同時に、ハジメも精を腟内に吐き出した。
まるで射精に反応するかのように、ユエの膣内はペニスを締めつけて射精を促してくる。そんなユエの動きに身を任せて、ハジメはただひたすらに、出せるだけの精子をユエの子宮に注ぎ込んだ。
やがて、ユエの腟口から溢れ出るくらいに出した後に、ハジメはゆっくりと自らのペニスを引き抜いた。
既に二回も射精したにも関わらず、ハジメのペニスは萎えることはない。むしろ硬さを増し、さらに大きくなっているようにも見えるほどだ。
ハジメは香織の腰に手を添え、膣口にペニスをあてがう。
「あっ……ハジメくん♡」
思わずそう呟いた香織の表情は、蕩けきっていた。ペニスを挿入していることを、今か今かと待ち望んでいたのだろう。
「香織、いくよ」
「うん……♡」
そうしてハジメ、ゆっくりと香織の腰内に挿入していくが……
「あっ、ダメっ、ダメぇぇぇぇぇええ!」
今までに指で愛撫され、焦らされ、悶えていた香織にとっては、あまりにも強すぎる刺激だったようで、あっという間にイッて、腰を震わせしまう。
そうして挿入した香織の膣内は、長く焦らされトロトロになっていた。ハジメは、優しく包まれるような、ただひたすらに心地良い感覚を味わっていた。
「あぁ、ハジメぇ……気持ちいいよぉ♡ もっと、シて♡ えっちなこと、しよ♡」
「香織……エロ過ぎるよ香織!」
「んあああああぁぁぁ! だって、いっぱい指でされてぇ♡ ユエちゃんとのえっち見せられて♡ 焦らされて♡ 我慢できなくッ!!」
突然、香織は舌を突き出して、何度も絶頂を繰り返した。よく見てみると、いつの間にかユエは香織から降りて、その胸を揉み、桜色の乳首を弄っていた。
「香織、エッチで……すごくかわいい……」
「ユエちゃ……そこっ、ダメっ……んんんんんん!」
何度も何度も絶頂を繰り返す香織。その身体は、長い間焦らされ、感度が上がり、そして絶頂を続ける淫らな体となっていた。
普段は誰にでも優しくて面倒見の良い香織が、あまりに淫猥に絶頂を繰り返している。愛しい人が、幸せそうに喘いでいる。その事実に、ハジメの心は昂っていった。
「香織!」
そうしてハジメは、香織を右手だけで持ち上げて、向かい合うようにして抱きかかえる。突然のことだったが、香織もハジメの背に手を回して抱きついた。
「んちゅ、じゅるるるる♡ ちゅる、ぷちゅっ♡」
さらに腰を動かしながら、ハジメは香織と舌を絡ませていく。こうして一緒に繋がっていられる多幸感を味わっていた。
香織の方も、いつの間にか自ら腰を振り、舌を絡ませ、何度も何度も絶頂を繰り返し、快楽に溺れていった。
「ハジメくん♡ これすきっ、だいすき♡ もっとぎゅってしてぇ♡」
「うん! 香織のこと、もっと幸せにしてあげるからね!」
もはや香織の頭の中は、ハジメのことしかなかった。ただ気持ちよくて、それを与えてくれる愛する人のことが愛おしいかった。それがまた、さらに快楽を強めていく。
「あっ♡ あっ♡ ダメっ♡ ハジメくんイッちゃう♡ 気持ち良くなっちゃう♡」
「いいよ。幸せにしてあげるから、気持ちよくイッちゃえ!」
触れ合う肌の面積が広がれば広がるほどに、互いの興奮は、快感は増大していき、理性のタガが外れていく。二人はどんどん淫猥に、人目を気にせず快楽を貪るようになっていった。
そしてついに、来たるべき時が来た。
「あっ……♡ ダメっ、これ……♡」
香織は、今までに無いくらいの大きな絶頂の波が押し寄せてくるのを直感的に理解した。そしてこの絶頂を経験すれば、確実におかしくなってしまうことも。
しかし同時に、ハジメの射精がもうすぐだということも理解していた。もうすぐ、自身の子宮にいっぱいの精液を注ぎ込まれるんだと。
ここで、わずかに残っていた理性が香織を押し止めるが……
「香織、でるっ! でるよ! 一緒にイこう!」
「あっあっ……♡ いっしょ♡ ハジメくん♡
理性は本能に流され、そしてハジメの射精と同時に、かき消されていった。
「んんんんんんんん♡ んあっ♡ んあああああぁぁぁ♡」
体を震わせる香織。全身が幸せで打ち震えている。トロトロになった表情でハジメを見つめて、何度も何度も口付けを繰り返し、それだけでイき続けた。
やがて、疲れ果てた二人はベッドに横になる。その時になってようやく、香織はハジメと身体を離した。その顔は、ハジメに与えられた快楽と多幸感で蕩けてしまっていた。
もし避妊用の魔法が無かったら、香織もユエも、今日だけで妊娠していることだろう。
「香織……」
「あっ……ユエちゃん……♡」
そうして横になる香織に、ユエが近づいてくる。幸せそうな香織の顔を見たユエは、どこか羨ましそうであった。
「……気持ちよかったの?」
「うん……♡ ハジメくんに抱かれて、繋がって、キスして……♡ ユエちゃんも、味わいたい?」
「ん……♡」
それを聞いていたハジメは、ユエをゆっくり片手で抱きかかえた。香織と同じように対面に向かい合うようにして。
そうして、香織もユエも、何度も何度も圧倒的な快楽がもたらす幸福を味わったのだった。
◆◇◆◇
それから約一時間後。快楽の宴は、ようやく終わりを迎えた。
ハジメ達は、様々な体液に塗れながら、ベッドの上で横たわっていた。
「ハジメくん……朝からいっぱいしちゃったね」
「うん。ちょっと……興奮しすぎちゃった」
「でも……気持ちよかった。こんなの、はじめて……」
三人とも疲れ果ててはいたが、なんだかんだで満足はしているようだった。
「汗かいたし……体洗わないとね?」
「ん……お風呂」
「じゃあハジメくん……一緒に、ね。入ろ♡」
そうして、三人で朝のお風呂に入って、一日を迎えるのであった。
なんでこの三人は朝っぱらからこんなことをしてるんですかねぇ。
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