【慣れてきたので】ホロライブラバーズ 難易度『オーディション』初見実況プレイ【腕試し】 (T.W.L)
しおりを挟む

実況その1『導入・キャラクリ』

リハビリを兼ねた作品なので実質初投稿です。


自分の技量を測るために地獄へ首を突っ込む実況プレイはーじまーるよー。

 

どうも初めまして、新参実況者です。

 

今回は[ホロライブラバーズ]の最高難易度『オーディション』をやっていきたいと思います。動機としてはシリーズタイトルに書いてある通りの物です。

このゲームを何度かプレイし、先駆者方の実況動画を観ていく内に自分も動画を出したいと思い、衝動のままに動画を出しました。

 

───腕試しをしたいならRTAをやれば良かったじゃないかって? ええ、正直自分もそう思ってますしやろうと思いました。ですが──────

 

やめました。(DUMN)

 

正直RTAの様に早さを追求するの苦手なんですよね自分。アトタンジュンニシコウカイスウカサネルノメンドクサイ……

なのでオーディションに初見で突っ込む事でオニイサンユルシテ…

とまあ、グダグダやってても仕方ないのでさっさとキャラクリ始めていきましょう。

 

さて、選択種族は[人間]にします。何だかんだ能力の幅が広いから重宝しますねこの種族。

 

名前は今までランダムにしてたのですが……初『オーディション』挑戦記念として自分で決めますか。

 

立神(タチガミ) 拓巳(タクミ)』っと……

 

喜べ拓巳君、コレで君もタクミシリーズ*1の仲間入りだ。容姿はランダムにして……髪の毛青ッ!? そして前髪に白の……メッシュ?みたいなのがありますね……はー、こんな容姿もあるんですねぇ………大体黒か茶髪だったから新鮮です。顔もまあ悪くはありませんね。

 

次はスキルガチャ、初オーディションの初期スキルはどうなりますことやら……!

 

[長物(チョウブツ)技巧] [身体操術] [頑健]

 

おおっと、ほぼビルドが狭められましたよコレ……

 

[長物技巧]は槍や薙刀、大鎌に杖、一部の斧やハンマーといった1m以上の長さの柄がある武器を装備している場合に、攻撃威力・攻撃発生速度・技の熟練成功率・攻撃回避率を上昇させて、自身に『反らし』*2状態を付加、技のリキャストタイムを少し減少させるスキル*3ですね。此方はオーディション専用のスキルの様ですね。

 

[身体操術]は肉体を使った技の発生速度を上昇させて、尚且つ回避率を上昇させるスキルですね。おまけで筋力(STR)器用さ(DEX)に補正が付きます。

 

[頑健]は……まあ皆さん知ってるでしょうし説明はカットします。

 

これらのスキルから推測するに、槍のように間合いがとれる武器を使った回避盾みたいなビルドになりそうです。これだと[頑健]の枠が[敏捷]だったら完璧な構成になったんですがねぇ~……

 

経歴はランダムにして、過去イベントは……まだ見ないでおきましょうか。

 

キャラクリはコレで終了!それではホロラバの世界にイクゾー! デッデッデデデッ! カーン! デデデデ!

 

 

 

それでは定番の長ーいOPが始まったので────

 

み な さ ま の た め に ~

 

オーディションの仕様について解説します。

 

といっても、オーディションの先駆者方が何度も繰り返し解説しているので概要だけですがね。

 

・プレイヤーキャラの育成の幅が広がる

・ホロメンにランダムで二つの追加スキルが付く

・バトルロワイヤルの報酬が豪華になる

・好感度の上昇量が減少

・メインヒロインがランダムで選択され、メインヒロインと深く関わるまで誰がメインヒロインかわからない

 

以上のような要素が追加されるのが難易度『オーディション』です。いやー、キツいっす。でもやります。さもないと「お前が始めた物語だろ」ってエレンやクルーガーに圧かけられますからね……

 

っと、OP終わったようですね。それでは今回の動画は此処まで、次回はステータスの確認からやっていきたいと思います。

 

それでは御視聴ありがとうございましたー。

 

 


 

 

>はじめはちょっとした綻び、誰にでもある『別れ』。

 

>幼心に『親友』だと感じた『名無しの友』との『無言の別れ』。

 

>もうこの物語に『名無しの友』の居場所は無く、その存在はただの説明文(フレーバーテキスト)となった。

 

>しかし、その些細な『別れ』は幼心に『傷』を作るには十分なモノであり─────

 

その『傷』から『心の(病み)』が育てられたのは、最早一つの素質なのだろう。

 

 


 

 

>────また、この感覚だ。自分が()()()()()()()()()()()()感覚。

>今すぐどうなるという訳ではないが、恐らく()()()には本格化するだろう。

 

「─────まあ、コレに身を委ねる気は無いですけどネ」

 

見届けなければ。その()()()の為に私はこの街に居るのだから。

*1
投稿者が名無しの主人公キャラに付けるデフォルトネーム。正直付けすぎて何人目か覚えてない

*2
物理攻撃に武器を当てる事で攻撃判定を50%の確率で失敗させる

*3
攻略wiki調べ




注・・・ちなみに最後に出た2つの場面はそれぞれ別の人物のモノです。

レポートの山を捌くため失踪します。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

実況その2『ステータス(スキル)確認&初戦闘導入』

ある程度レポートを捌いて夏休みに入ったので初投稿です。

拓巳君の台詞はになります。


>───異なる世界同士が融合する前、人間が住んでいた『人界』には『神』が居た。

>この『神』とは、強大な力を持った者・物体が別の世界から渡ってきてそのまま人界に定住、そして周りの人間から崇められたモノ達の事を言う。

>こういった『神』達はつい100年前までは『神』として畏れられていたが、融合の衝撃からほとぼりが覚めてくると同時に各地の『神』の正体が判明し始め、約70年前には殆どの『神』の正体が暴かれ、神秘性は地に堕ちた。

 

>───とはいえ、その神秘性が堕ちた今でも祈ったりする人は多く、昔は『神々』に奉納するために行われた祭事も、今では大衆の娯楽として人々や他の種族も楽しむ行事になっている……

 

 


 

情報過多な世界観の解説から始まる実況プレイはーじまーるよー。

さて、前回はキャラクリを終えてOPを見たところで終わりました。そしてここから拓巳君の物語がスタートします。世界観はぶっちゃけ意味が分からないので今はパスします。

 

 

「……………」

>………眠い。何か夢を見たような気がするが思い出せない……まあ、いつもの事だ。気にはならない。

>さっさと起きよう……

 

 

穏やかな寝起きですねぇ……髪の毛以外は。本当にそこだけ奇抜。

 

 

>顔を洗い、寝巻きからジャージに着替える。朝練の為にいつもの場所へ行かねば……

 

 

あ、操作受け付けるようになりましたね。ではこの隙にステータスとスキルの確認をっと…………

 

 

[経歴スキル]

 

[五感鋭敏(聴覚耐性)] <P>(パッシブ)

[一点注力] <P・S>(パッシブ・セット)

[先祖返り(■)] <P>(パッシブ)

┣[■■] <A>(アクティブ)

┗[■■■■■■■(■)] <A・S>(アクティブ・セット)

[執着心(未完)] <P>(パッシブ)

 

 

なぁにこれぇ?

 

なんか変なトラウマスキルと使用不能っぽいスキルが出てきたんですけど……しかも使用不能(?)なスキルからこれまた使用不能っぽいスキルが生えてますし……とりあえず判明してるスキルから説明していきますね……

 

まず[五感鋭敏]は攻撃・トラップ回避率と器用さ(DEX)・イベント発生率上昇、デメリットとして外部からの刺激・ダメージを受けた時に器用さ(DEX)低下*1、というスキルですね。五感だからデバフ上限は5個なんですかねぇ? あ、でも(聴覚耐性)って付いてるからかデバフの上限が4個になってますね。

──というか説明要約したら一度でもダメージ当たったらデバフ掛かるって事ですか…鬼畜過ぎませんコレ?

 

次に[一点注力]。此方は味方チームと比べて敵チームの数が+2人以下なら自分の全ステータス上昇、+3人以上の時は自分の技の命中率がダウン、というスキルです。これ単独の時にも発動するんで一対多の戦闘がかなり難しくなりますね……

 

[先祖返り]は経歴のみで出てくるスキルで、そのキャラの先祖*2に別種族が居ることを示し、その種族の特徴、又はスキルを所持することができるスキル*3らしいです。実際そこから何か派生してますね。しかし、スキル名に棒線引かれてますから現時点では死にスキル同然ですね……何の先祖返りかも分かりませんし。

 

トラウマスキルの[執着心(未完)]は………いまいち分かりません。説明文見ても『一対一で技の攻撃威力上昇、選択肢表示時に選択肢が固定される事がある。まだ萌芽したばかりの■、その心が行き着く先は吉か凶か』としか書かれてませんし…一応現時点での効果は分かりますが、"未完"というのが不安ですね……

 

そして初期の戦闘スキルは……っと。

 

 

『刺突』『振り下ろし』『薙ぎ払う』

『刈り取る』『刈り上げる』

『前蹴り』『回し蹴り』

 

『習得中』×2

 

 

使用可能な技多いな君!? でもなんか槍と鎌のスキル混じってません?薙鎌*4でも使うんですかね……? というかさらっと蹴り技も入ってますし……『習得中』というのは一定数『特訓』をこなして使えるようになる技ですね。誰でも覚えられる汎用技から固有技まで覚えられ、実際に覚えるまで判別できません。難易度を考慮したら固有技が良いのですがね……

 

で、職業は……【神主見習い】? 初めて見る職業ですね……職種としてはみこパイセンの職業【巫女】に近いですね、職業説明では『筋力(STR)耐久(VIT)魔力(INT)精神(MIN)の成長補正・刀・槍・弓カテゴリの武器補正、[霊術(初段)]*5使用可能』と書かれていますね。ちなみに【巫女】の場合は筋力と耐久の代わりに俊敏(AGI)器用さ(DEX)に成長補正が掛かって、[霊術(中段)]*6が使用できます。見習いってのが差なんでしょうね。

 

そしてこれらに前回の基礎スキルが付いたのが今の拓巳君のステータスといった感じでしょうか。何というかタイマン重視なスキル編成ですねぇ……ではさっさと出ぱt

 

 

>────おっと、肝心の武器を忘れる所だった。どうやらまだ寝惚けていたらしい。

>4月からは高校生なのだからしっかりせねば……と考えつつ、壁に掛けていた武器を持って()()、玄関に続く居間へと向かった。

 

 

おっと、まさかの装備忘れ。態々教えてくれるとは真面目ですね拓巳君……さて、その肝心の武器は……?

 

 

吼龍ノ戟(コウリュウノゲキ)

突き・割り・刈り、といった攻撃を行える戟。代々の嫡男が使用し、普段は札に収められている。

この武器を所持している[先祖返り]を持つキャラのスキル枠を1増やし、[攻撃力上昇Lv.1]を付与。所持していないキャラの場合、[攻撃速度低下Lv.2]を付与。非戦闘時、アクセサリー化(耳飾り)

 

 

いや強くない? というかこの武器、形がまるっきり呂布トールギス*7の方天画戟*8じゃないですかヤダー!

────失礼、取り乱しました。武器カテゴリとしては槍、斧、鎌の複合の様ですね。似たタイプの武器であるハルバードは斧と槍の複合*9ですからまあお得っちゃお得ですね。『振り下ろし』や『薙ぎ払い』は槍より斧の方が高威力なので。

しかも非戦闘時はアクセサリーになるので、イベントでの不意討ちを受けてもすぐに反撃出来ますし、そして何より、スキル枠が増える! この武器を装備して最悪30位以内に入れれば、先駆者兄貴達と同じ位のスキル枠*10を確保できますからね!

 

 

>「おお、起きたか。おはようさん」

 

「おはよう爺ちゃん、父さんと母さんは?」

 

>「もう神社の方に行っている。掃除を終えたら戻ってくるだろうさ」

 

 

あー、両親居るんですか……コレはちょっとまず味ですね。

何故かと言いますと、ホロメン攻略を手助けするスキル、かつ最も自然に好感度を上げられるスキルである[料理上手]は、両親が健在だと取得確率が大幅に下がるんですよね。オーディションで好感度補助無いのはキツそうです……ちなみに家族構成は祖父、父母、2歳年下の弟の五人家族で、弟は学校の寮に居るそうです。こんな普通の一般家庭みたいなPC初めて見た……なのになんでトラウマスキル付いてるんでしょうね?

 

「じゃあ俺はちょっと鍛練行ってくる」

>そう爺ちゃんに声を掛けて外へ出る。……時間も時間だしちょっと小走りで行くか。

 

さて、説明すべき物は大体説明したので此処からの移動はカットォ!

 

 

《少年移動中》

 

 

な ん で 等 速 に す る 必 要 が あ る ん で す か ?

 

「──っと、そろそろだな……」

>山中を登って10分位、そろそろ鍛練場として使ってる広場が見えて────

 

「────は?」

 

えっ?拓巳君どうしたん?

 

 

>目的地には到着した。したのだが………

 

>「グルルルル…」

>「ゴォォォォゥ…」

>「グルゥォォォウ…!」

 

>そこにはどうやら、先客が居たようだ。

>────あまり歓迎できない類いの魔物(センキャク)達が。

 

 

ど う し て (現場猫)

*1
5個まで重複。耐性1つにつき上限減少

*2
三代(曾祖母)以上前

*3
wiki調べ

*4
薙刀の刃を逆方向にも付けた物。諏訪神社の神器でもあり、刃の形は鋸に近い

*5
分類としては補助魔法として扱われ、攻撃霊術や結界術、祈祷術といった様々な派生がある

*6
この時点で派生可能

*7
『BB戦士三国伝』のキャラクター。モチーフは呂布と『新機動戦記ガンダムW』のMS・トールギス

*8
正式名称は『破塵戟(ハジンゲキ)

*9
通常のハルバードは鎌となりそうな突起の部分が小さい為

*10
オーディションでは10位以内に入るとスキル枠が3つ、30位以内に入ると2つ増える。(wiki調べ)




ホロメン関係ない場面で戦闘イベント発生したので失踪します。

質問等有れば感想にて。時折後書きにも追記します。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

実況その3『オーディション初戦闘』

流石に1ヶ月以上の開きは不味かったかと思いつつ初投稿です。


ある日山の中でエネミーの群れに出会った実況プレイはーじまーるよー。

 

いや、ね? 確かに開幕早々のバトルは難易度『オーディション』動画の様式美みたいなところあるけどさぁ……まさかホロメン一切関係ないシチュエーションで勃発するとか聞いてませんよ…………コレが、オーディションの洗礼というヤツですか……そうですか……

 

やってやろうじゃねぇかこの野郎!

 

こちとら伊達や酔狂でオーディション挑んでんじゃい!このぐらいのイベント危なげ無しに乗り越えてやらァ!

 

相手は中盤で出てくる狼系魔物(グレートダイアウルフ)三体、方天画戟は構え済み! 『遠吠え』で仲間呼ばれるかもしれないけど、グレートなら仲間の半分が致命傷負わんと『遠吠え』はしない! 耐久もFRIP兄貴の初戦の相手(アイスワイバーン[幼生])みたいな化け物じゃない! つまり────短期決戦じゃオラァッ!

 

 

「────ふぅ……よくある事だが、三匹は初めてだな……」

 

>深く息を吐いて間合いを見計らう。()のように[霊術]も得意ならこの距離でも先手を取れるが、この位置だと一歩の踏み込みでは微妙に戟が届かない。此処は相手の出方を見てから仕留める…!

 

>「グルルル…ゴォウッ!」

>「───ガァウッ!」

>「───グルヴォゥ!」

 

>狼達が散開して、後方に回った二匹が自身に迫る。

 

 

──ここォ! クルっと回って『薙ぎ払い』!

 

 

「────シッ!」

 

ブォォンッ!

 

>「キャン!?」

>「キャイン!?」

 

>素早く切り返してハルバードによる横一線の『薙ぎ払い』を放つ。一匹目には首筋に入ったからかかなり痛がっているようだ。

 

 

よぉし! 一体目は急所入って怯んだァ!そしてスルッと戟を反転させまして───

 

 

>後ろから迫る殺気を感知するが、焦らずに足と重心を動かして素早く振り返る。そして戟を構え直し──

 

「『刺突』ッ!」

 

ズゴォォッ!

 

>「───!」

 

>石突きでリーダーだと思われる狼に『刺突』する。咄嗟だったが巧く(ノド)に当てられたようだ。

 

 

ナイス拓巳クゥゥン! 地獄突きの要領で喉にダメージがある間は例え致命傷でも『遠吠え』は出来まいよ! 次!

 

 

「次は────お前だッ!」

 

ズビュシァァッ!

 

>「カッ、カォッ────!」

 

>『刈り取る』で比較的ダメージが少ない二匹目の顎、正確には顎を支える頬の筋肉を裂く。これで二匹目もマトモに噛み付けはしないだろう。

 

 

そして『遠吠え』も実質的に封じました、拓巳君やりますねぇ! ではボチボチ止め刺していきますかァ!

 

 

「さて、そろそろ終わらせるか──ッ!」

 

>狙いは一つ。初撃で息は絶え絶えだが喉は無事な───

 

「まず一匹目ェ!」

 

ドゴォォッ!

 

>視界の端で吠えようとした一匹目を確実に仕留めるため、即座に『振り下ろし』、頭蓋を砕いた。

 

「次いで二匹目ェ!」

 

ガッ、ズシャシャシャッ、ズブシュッ!

 

>『刈り取る』で逃げようとした二匹目の後脚を切り取りつつ引き寄せて、『刺突』を三連続で胴体に放った。二発目で心臓を穿った感覚がしたのでじきに死ぬだろうが、念のため頭も『刺突』しておく。

 

「そして────ラストォ!」

 

ドゴォォォンッ!!

 

>取り巻きの二匹を絶命させた後、力を込めて戟を『振り下ろし』、地面ごと叩き割るような感覚と共にリーダーの頭は粉砕された。

>────後続が来る気配は無い。手応えもあったし、今回は中々巧く立ち回れた。

 

><エネミーとの戦闘に勝利しました>

<『習得中』の開放が可能になりました>

 

 

─────ふぅ、何だかんだで無傷で終わらせられましたね………いや、ダメージ受けるとデバフ掛かるし序盤も序盤かつホロメン関係ないバトルなんで逆にノーダメでやらないとダメなんですけどね。流石にこれから先もノーダメってのは厳しいしなぁ……

 

 

「………ん?」

()()視線を感じる………さっき圧が一瞬強くなったが、何かあったのだろうか……?

 

 

お? コレはイベントのフラグかな? なら調べるかどうかの選択肢が───

 

 

「………まあ良いか」

>別に()()()()()だ、プライベートに関わらないし見たいなら勝手に見ていればいいだろう。それよりこの時間だと朝の掃除にはもう間に合わないし……

 

「サボってどっか行くか、それとも鍛練するか………」

 

> 特訓

 

> お出かけ

 

> 休む

 

 

いや調べる選択肢出ないんかいッ! そして昼行動の選択肢出るんかいッ!

というか拓巳君なんて言いました? いつもの事? そんな気に止めない程見られてるの拓巳君!?

 

 

今回は此処まで。御視聴ありがとうございましたー。

 


 

「…………心配なかったみてーだナ」

 

流石にあの程度のトラブルは一人で切り抜けられたようだ……少しだけ逸った心も落ち着いてきた。

 

ただやはり、()()()()()()()()()()()()()()()()()なのは心配だ。荒療治で無理矢理起こすのは……それはそれで危険だろう。

 

「…………『ホロライブ学園』、でしたカ……其処で()()()()()()()目覚めんのかナ?」




暑くて頭が回らないので失踪します。

質問等有れば感想にて。時折後書きにも追記します。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

実況その4『入学前の1ヶ月』

とりあえず夏休み終わるまでは毎週投稿頑張るので初投稿です。

そろそろ追加の感想とか欲しいなー、なんて。


自由気ままに行動する実況プレイはーじまーるよー。

 

はい、それでは初戦闘後の行動選択をしようと思います。まあほぼ一択なんですけどね、奥さん。

 

 

> 特訓

 

> お出かけ

 

> 休む

 

>特訓をすることにした。今なら何か得られそうだ……

 

 

今回は特訓をさせようと思います。というのはですね、先程の戦闘で『習得中』の技が1個開放できるようになりまして、とりあえずその技を開放しようという訳です。

 

 

>イメージとしては最後の『地面すら叩き割る』くらいの力を込めて、思いっきり『振り下ろし』────

「─────よし、この感覚で………───シッ!!」

 

ドゴォォォンッ!!

 

><『習得中』が『圧壊』に変化した>

 

 

うわ凄っ……叩き付けた場所に小さいクレーター出来てますよ……えー、ではでは改めまして新技の確認をば………

 

圧壊(アッカイ)

・・・地面をも叩き割る剛力で武器を振り下ろし、相手を砕く攻撃。<対応武器-斧>

 

成る程、単純に威力重視の技ですね。付属効果もありませんし、フィニッシュブローとしての一撃が主な使い道になりそうです。となるともう一方の『習得中』はもう少し汎用性がある技かな? というかそうしてくれないと困るんだよなぁ………難易度的に。

 

 

>………流石に、新技を思いっきり放ったからか体力をかなり消耗したようだ……

「…………帰るか」

 

>家に帰ったら母さんにサボったことを怒られた……甘んじて受けよう……

><精神が少し上がった>

 

 

精神上がりましたね……これは家族イベントと言いまして、ホロメン以外で親族関係になっている人がP(プレイヤー)C(キャラクター)に関わることで発生するイベントです。イベントの傾向としてはうま味もまず味も同じくらいあるので、安定を取りたい人は両親や兄弟といった血縁が近い家族が居るのはオススメしません。このイベントも乱数次第ではステータス下がったりしますので。

 

 

><3月2日>

 

>今日はちゃんと朝の清掃をやった。流石に2日連続で魔物が現れる事はないからな……

>さて、今日はどうしようか……

 

> 特訓

 

> お出かけ

 

> 休む

 

 

今回はお出かけをしてみましょうかね。ホロメンに会いたいのもそうですが、『適当にぶらつく』以外の選択肢はPCの趣味嗜好に影響されてる場合もあるので、そこら辺の確認も兼ねてやります。

 

>どこに行こうか……

 

> カードショップ

 

> 本屋

 

> 適当にぶらつく

 

 

カードショップ!? ええ……未知のエリア出てきたよコレ……どんなイベントがあるのか全然分からん……とりあえず開拓も含めて行ってみますか。

 

 

>受験も終わったし、久しぶりにカードショップを巡るか……先週の新弾は兎も角、俺のデッキで使えるカードがあるかもしれないしな。あと大会は……確か別のところが今日やってた筈だ。

 

 

拓巳君はかなりのめり込んでる様子ですね……さてさて、鬼が出るか蛇が出るか……まあホロライブには片方しか居ないんですけどね。

 

 

>いつもとは別のカードショップでバトルスピリッツ*1の大会に出た。結果は4戦2勝で入賞……受験明けならこんなものだろう。………次は勝つ。

><器用さが少し上がった>

><次週のお出かけでのエンカウント率がかなり上がった>

 

 

ンンン、空振りッ! ポケカなら白上フブキちゃんとのエンカウントがあるかも、と思ったのですが……バトスピは流石に、ねぇ……

ですが、器用さ追加と次回のエンカウント率がかなり上がったのはアドですね。この『かなり』上がったというのは、バトスピ含めたカードの引き*2から来てるのかな?

 

さて、動きがあるまで……甥の木村、()速します*3

 

 

><3月3日>

> お出かけ-適当にぶらつく

>たまには散歩も良いかもしれない………けど流石に隣町まではやりすぎか……?

><HPが少し上がった>

 

><3月4日>

> 特訓

>突きの練習をした。もう少し勢いがあった方が良いか……?

><『習得中』の開放率が上がった>

 

><3月5日>

> 特訓

>今日は回避の練習をした。瞬発力には自信アリだ。

><俊敏が少し上がった>

 

><3月6日>

> 特訓

>『薙ぎ払い』の鍛練をした。ホロライブ学園は1対多のバトルロワイアルがあると聞く。苦手だが範囲攻撃の練習もしておかねば……

><『薙ぎ払い』の熟練度が上がった>

 

><3月7日>

> 特訓

>3日前と同じく突きの練習。新しい技は出来たが、望んだ技と違う……有用ではあるけど。

><『疾風突き』を覚えた>

 

 

おっと、『疾風突き』*4ですか………これは、意外な場面でアドが来ましたね……通常状態で攻撃発生速度が2段階、この攻撃で3段階上がってるから……上手くいけば入学前に()()が習得できそうですね……

 

 

><3月8日>

 

>今日はどうしようか……

 

> 特訓

 

> お出かけ

 

> 休む

 

 

さて、2週目に入りましたので、ホロメンに会うためのお出かけをしていきましょうか!

 

 

>どこに行こうか……

 

> 水族館

 

> 博物館

 

> 適当にぶらつく

 

 

なんか今回は遠出系が多いですね……とりあえず、博物館でも行きますか。

 

 

>今日は博物館に行くことにした。ただ、目当ての博物館がある場所はここから遠い⋯⋯なので電車に乗るために駅に向かった。

 

「⋯⋯⋯この駅に来るのは久しぶりだな。相も変わらず賑やかで⋯⋯でー⋯⋯⋯」

>⋯⋯⋯いやうん、正直言ってうるさい。住んでるところが山の中(ところ)だからか、余計にそう感じる。

>この街は異種族との友好の為に再開発されただけあって人族、魔族、獣人などと様々な種族が混ざって活動している。そんな街の駅となれば止まる列車も利用する人種も多く、それに比例してトラブルも多くなる訳で、現に避け切れなくて衝突した虎人族に怯える人族の少女が押し殺した悲鳴を聞き取れちゃったり、目の前で手に持った紙をチラチラ見ながらわたわたしている羊人族(ようじんぞく)の少女を発見したり⋯⋯⋯あっ目が合った。

 

「あ、あのー、すみませーん!」

 

>そう言って話しかけてきたのは、腰まで届くようなクリーム色の長い髪とそれに紛れるような獣人族特有のふさふさな耳、全体的にもふもふしている印象の服とマント、極めつけには腰にマウントさせたハープと頭頂部に存在する黒い巻角。総評して柔らかな印象の羊人族の少女であった。

 

「⋯⋯⋯はい、()()に何か御用ですか?」

 

「す、少し道を聞きたいんですけど、いいですか!?」

 

「道案内ですか⋯⋯ええ、大丈夫ですよ」

 

>⋯⋯⋯どうやら角巻さん*5が言うには、ホロライブ学園に入学するにあたって一人暮らしをするために住む部屋の下見に来たのは良いものの、この人混みの中で方向を見失ってしまいどこから出ればいいのか分からなくなってしまったとのこと。

 

「とりあえず、駅の北口に出られれば一人で行ける、という事でいいんですね?」

 

「うん、あとはわためぇ一人でも大丈夫!⋯⋯⋯だと思う」

「(心配だなぁ⋯⋯⋯)」

 

>まあ、目印になりそうなものは教えたし、あとは一人で大丈夫だろう、と考えて駅の北口まで送った⋯⋯⋯そして俺は角巻さんがちゃんと辿り着けることを祈りつつ、電車で博物館に向かったのであった。

><角巻わためと知り合いになった。>

 

 

おっと、記念すべき第一ホロメンはわためぇでしたか。というか拓巳君の一人称が変でしたね⋯⋯『自分』とか『仮面ライダーエグゼイド』の監察医*6からしか聞いたことないですし。喋っていた口調と内面描写からして余所行きのための一人称なのかな?

ちなみにこの後約2週間は目立った成果も無かったので倍速倍速ゥ! そしてその間の成果が此方となります。

 

 

技一覧

槍技

├『刺突』熟練度3

└『疾風突き』熟練度3

斧技

├『振り下ろし』熟練度2

├『薙ぎ払う』熟練度3 <槍兼用>

└『圧壊』熟練度2 <固有>

鎌技

├『刈り取る』熟練度2

└『刈り上げる』熟練度2

体術

├『前蹴り』熟練度1

└『回し蹴り』熟練度1

防御

└『受け流し』 NEW 熟練度2

霊術(【神主見習い】に付属しているもの)

├『回復祈禱(初級)*7

└『破邪祈禱(初級)*8

 

『習得中』習得間近*9

 

新しく防御系の技で『受け流し』を習得しました。遠距離に対する対抗手段が無いので、出来れば入学までには『パリィ』にまで進化させたかったです。ステータス面では器用さと筋力が同じくらい、次に俊敏が伸びていますが、その反面として魔力が伸び悩んでいるんですよね⋯⋯【神主見習い】の補正がなかったら完全な物理偏重キャラですね⋯⋯⋯まあ、そういう風に育てるんですけどね?

とまあ、拓巳君のことはここまでにしまして⋯⋯⋯問題はホロメンと全然遭遇しないってことなんですよねぇ⋯⋯わためぇもあの一回きりですし。先駆者様達のオーディションを見ててもここまで渋くなかったと思うんですけどねぇ⋯⋯⋯残りはあと4日だけですが、最後の一日を除いて3日間はお出かけすることにします。『習得中』に関しては次の特訓で開放されるのが確定しているので。

 

 

><3月28日>

> お出かけ-本屋

>漫画の新刊を買いに本屋へ行った。しかし売り切れていた⋯⋯⋯

><精神が少し上がった>

 

><3月29日>

> お出かけ-図書館

>たまにはゆっくり本を読むのも悪くない……

><魔力が少し上がった>

 

><3月30日>

> お出かけ-適当にぶらつく

>気分に任せてとりあえず行けるところまで徒歩で行った。ただ遠くに行き過ぎて、帰る時は全力で走って帰った⋯⋯

><俊敏が少し上がった>

 

 

ん~、クソラック! これはまさかの入学前ホロメンとの遭遇回数最低実況者になってしまうのでは⋯⋯⋯? いやなってますねコレ。でも『習得中』開放しないとなぁ……流石にバトロワで詰みますし、致し方なし……

 

><3月31日>

> 特訓

>イメージとしては、自分諸共槍としてブッ飛んでく感じで『刺突』を⋯⋯⋯

「フゥ…………────シッ!」

 

ズドォォォォンッ!!

 

><『習得中』が『貫突』に変化した>

 

 

おお、今回は突進技ですか。ではでは性能の確認をば~。

 

貫突(カントツ)

・・・武器を構えて相手へと一直線に突撃する技。初速がとても速く、半径25m以内なら一瞬で到達できる。<対応武器-槍>

 

成る程、移動も兼ねられる技のようですね……基本的にはコレで接近してチマチマ削りつつ『圧壊』で仕留める戦術になりそうです。

それでは今回はこの辺りで、次回は制服入手から──────ん?

 

 

「───ちょっと時間をかけすぎたな⋯⋯」

 

>やっと『貫突』を習得できたのは良かったものの、流石に熱中し過ぎたようで、技が完成した時には日が傾いていた。それ故に、俺は今ショートカットとなる森の中を走って家へと帰っている最中であった。

「さて、そろそろ神社が見えて────ん?」

 

>そろそろ到着するだろう神社の方から微かに音が聞こえてきた。

>聞こえてきたのは階段を登る足音。参拝客だろうか?しかしこの時間に訪れるのは珍しい⋯⋯などと考えているうちに神社に近付いていき、森を抜けた俺が見たのは────

 

「ふい~、少し遅くなっちまったナー⋯⋯⋯ン?」

 

>俺よりも高い身長に豊満かつスタイルのいい身体、鮮やかなオレンジ色の髪に黄色のメッシュ、胸の上には宝玉と思わしきペンダント。

>そして極めつけには、腰の付け根から生えているであろう鱗に包まれた尻尾と少し浮いているリボンが巻かれた立派な角。これらのことから考えて、多分この女性は竜族だと思われる。

>────しかし妙だ⋯⋯()()()()()()()()()()ような気が────

 

 

「こ、こんドラゴーン!」

 

「────はい?」

 

>──────こんドラゴンってなんぞ?

 

><桐生ココと知り合った>

 

 

救いはあったーッ!

 


 

「────成る程、自分流の挨拶って訳ですか」

 

「お、おう。そういうことだ⋯⋯ゾ?」

 

「なんで疑問形なんですか桐生さん」

 

「いやー、改めて自分の挨拶の意味を尋ねられるなんて思わなかったからナー⋯⋯⋯」

 

>この竜族の女性、桐生ココさんはヤの付く自営業のトップであり、明日から大事な用事が始まるから、と験担ぎにお参りしようとしたは良いものの、今日の会議が長引いて来るのが遅くなり、この時間にやってきた、ということらしい。その用事、抗争じゃないですよね?

 

「っと、着きましたよ桐生さん」

 

「おう、案内ありがとうナ」

 

>と、そうこうしてる内に神社に到着した。赤い漆喰が塗られた神社の柱は夕陽に当たって更に紅く染まっており、目に優しくない輝きを放っている。正直今は直視したくない。

 

「じゃあ、そろそろ自分は帰りますね」

 

「え? ここまで来て参拝客ほっぽってええんか、オイ?」

 

「いや、神社の方には父さん母さんがちゃんと居ますし……後はそっちに任せます。それでは、桐生さんさようならー」

 

>それにまあ、此処で祀ってるのは()()()()だし、暴れはしないでしょ、と俺は考えつつ家に帰っていった。

*1
カード以外に「コア」というプラスチック製の小さな付属品を使用するトレーディングカードゲーム。構築済みデッキにも「コア」が入っている為、他カードゲームの構築済みデッキに比べて少し値が張る

*2
シャイニングドローではない、というかバトスピにドローバンクは無い

*3
尚、今回はダイジェストである

*4
『疾風突き』・・・攻撃の発生速度と速度が速く、威力が低い技。ただし、リキャストはほぼ0で連続して放つことが出来る。<対応武器-槍・突剣>

*5
受け答えでうっかり「自分もホロライブ学園に入るんです」と言ったら自己紹介をするはめになり、お互いに名乗りあった。初対面の人にフルネーム教えるなんて大丈夫かこの子⋯⋯

*6
仮面ライダーレーザー/九条貴利矢のこと

*7
傷や体力を回復する祈禱。初級だと効果は低く、戦闘状態では使えない

*8
魔法や妖術への抵抗力を上げ、呪詛などのデバフを解除する祈禱。初級だと効果は低く、戦闘状態では使えない

*9
次の特訓で確実に開放される状態




・・・立神拓巳
・・・角巻わため
・・・桐生ココ

大量に文章を詰め込んだので失踪します。

質問等有れば感想にて。時折後書きにも追記します。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

実況その5『学園入学、バトロワ前準備』

追加の燃料(感想)が来たので初投稿です。

わためぇソロライブおめでとう!


ようやくホロラバらしくなってきた実況プレイはーじまーるよー。

 

前回はわためぇと会長に会いましたね……いやホント会長ありがとう、流石にホロメン何人かと組めなきゃバトロワキツいですからね……そんなこんなで、いよいよ拓巳君がホロライブ学園に入学する直前になりました。

 

 

「………郵送とはいえ、時間ギリギリじゃないのコレ……?」

 

><ホロライブ学園の制服を手に入れた>

>今日はもう寝よう……

 

>───朝になった。今日はホロライブ学園の入学式だ……制服に着替えて行かねば。

 

「………まあ、良い感じじゃない? 少し袖が余ってるけど……成長すればちょうど良くなるだろうし」

 

 

おお、キッチリボタンやらネクタイやら絞めてますね……バトロワでは流石に緩めるかな?

 

 

>「あら、おはよう拓巳。制服似合ってるじゃない」

「おはよう母さん。まあ上着は飯食べるから脱ぐけどね」

 

>「ん、起きてたか拓巳。早いな」

「父さんおはよう。いざ学校となるとね……()での早起きが体に染み付いてるみたい」

 

>そんな感じで両親と会話を交わしつつも、朝食や準備を済ませて早めに家を出た。初日だからこそ、早めに到着した方が良いと思うからな。

 

少年移動中…

 

>そうして早めにホロライブ学園に着いた俺は、まあやることもなく体育館のパイプ椅子に座ってボケーっとし、入学式はまあちゃんと聞いて、そしてクラス組分けの紙に従って教室へと向かっていた。

 

 

入学式をほぼダイジェストで終わらせましたよ拓巳君。前からチラチラ出てはいたけど君意外と適当だな?

 

 

>────俺のクラスは『1-B』、前の学園は小中エスカレーター式だったから誰も知らない状態なのは小1ぶりか⋯⋯⋯もうちょい()()もあれば()()()()あっちだったけど⋯⋯

 

 

ほーん(興味なさげ)。とりあえず教室内に誰が居るのか見てみましょうか。

 

 

>教室内を見回してみたところ、何故か海賊の船長が被るような三角帽子を被った人族の女子、制服を着崩した銀髪の獅人族の女子が目立って強く感じた。あと角巻さんも見つけた。あちらも俺を見つけたのか驚いた顔をして⋯⋯⋯なんかこっち向かってきた。

 

「───拓巳君、同じクラスになったんだね!」

 

「……そうですね、自分も驚きましたよ」

 

>全くの偶然とはいえ、顔見知りが居たのはな……ピンポイントにも程がある。

 

「とりあえず自分の席に行きたいので角巻さん、また後程……」

 

「うん、またね~」

 

><角巻わためと少し仲が良くなった>

 

 

おお、マリン船長にししろん、わためぇがクラスメイトですか……3・4・5期が混ざってますねぇ……で、肝心の隣の席は~?

 

 

>さて、俺の席は……ここか。隣の席には誰も居ないが………ここは一番後ろじゃないからまだ来てないのだろう。

 

 

隣居ないんかーい! ってことはもう一人ホロメンが来るわけですが……一体誰なんでしょうねぇ…?

 

 

>椅子に腰を下ろして机に荷物を置き、1年間過ごすであろう隣人に思いを馳せていると、教室に誰か入ってきた音が───え?

 

「おー、ここのclassだったのカ」

 

「…………なして?」

 

>なんで此処に居るんです桐生さん?

 

「おっ、オメーが隣か…宜しくナ!」

 

>なんで隣に座るんです桐生さん?

>いや、というか昨日聞いた大事な用事ってもしかして……

 

「────いや、ヤーさんの会長が学校通うだなんて想像出来ないっての………」

 

「ん、どしタ?」

 

いいえ、何も(ヴェッ、マリモ!)

 

><桐生ココと少し仲が良くなった>

 

 

会長!? ナズェトナリニイルンディス!? でも好都合! 同じクラスにわためぇも居るから共闘の交渉がスムーズにできる筈です。

 

 

>『ピーンポーンパーンポーン』

>『今から10分後に、全校生徒によるバトルロワイアルが開始されます。生徒一同は各自、準備を行ってください。──繰り返します、今から10分後に────』

 

「………来たか」

 

>俺がこの学校を選んだ理由の1つであるバトルロワイアル。まさか入学早々全校生徒で行うとは思っていなかったが………まあ入学時のバトロワは入学の栞にも書いてあったからか、その点ではあまり騒ぎにはなっていない。

 

 

さて、今回の方針としては既に関わりのあるホロメンと共闘関係を構築、あとは生存を第一目標として高度な柔軟性を維持しつつ臨機応変に対応し、最高でも一位、最低でも上位入賞を目指して頑張りたいと思います。

 

 

>戟はいつでも具現化できるし、腕も動く。調子は上々と言えるだろう。そして今回の方針は決めてある。先輩も入り混じっているが、嘆いても仕方ないだろう。

 

「────拓巳君、ちょっといいかな?」

 

「ああ、角巻さん。さっきの話の続きですか?」

 

「うん、そうなんだけど⋯⋯⋯⋯⋯⋯あのさ、バトルロワイアルでわためぇと一緒に戦わない?」

 

 

おっ、まさかわためぇ側から言い出してくれるとは! ここは勿論OKを───

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「⋯⋯⋯その提案は嬉しいですが、今回は自分一人で頑張ろうと決めていたので⋯申し訳ありません」

 

> バトルロワイアルを一人で戦う(パーティー編成不可)

 

 

─────えっ?

 

 

「そっか⋯⋯⋯決めちゃってたかー」

 

「まあこうするのは今回だけ、と決めているので、共闘は次回に持ち越し───という形で良いでしょうか?」

 

「────うん、いいよ! でも今回は容赦しないからね!」

 

「ええ、お互い頑張りましょう」

 

「⋯⋯⋯⋯⋯へェ⋯⋯」

 

><角巻わためと少し仲良くなった>

><桐生ココと少し仲良くなった気がする⋯⋯>

 

 

──────拓巳君、確かに私は『腕試し』って名目でこのゲームを実況してる訳だよ、うん。でもね? 流石にソロでは厳しいんだよ? 君も1対多数で戦うのは(ビルド的にも)苦手だろう? 今からでも遅くない、その縛りを外そう。初回でもコレオーディションだから、ね? 変更不可(ダメ)? そうかダメか………

 

あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"もうやだあ"あ"あ"あ"あ"あ"ッ!!




拓巳君が勝手に縛りを設けて初発狂したので失踪します。

質問等有れば感想にて。時折後書きにも追記します。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

実況その6『第1回バトロワ その1』

8月が終わったので初投稿です。

戦闘シーンに時間と量掛けすぎましたワ……


ここまで従順だった主人公の唐突なる反逆な実況プレイはーじまーるよー。

 

いやホントに予想外にも程があるんですよ。拓巳君や。ここオーディションぞ? 最初から固有スキル持ちホロメンがゴロゴロ居る魔境ぞ? 一人で勝ち抜くなんて無謀ぞ?

 

いやもう、過ぎたことは変えられませんし、現状をマシにできるよう頑張るしかないのですけども。

 

というわけで作戦変更! 変更前よりも生存重点で行きます。具体的には今の拓巳君が勝てないホロメンと遭遇した場合、脇目を振らずにに逃走します。[五感鋭敏]で遭遇前に察知出来れば僥倖ですね。で、狩れそうなモブ及びホロメンは積極的に狩ります。ただホロメンはオーディション補正が掛かっているので、出来れば不意打ちで先手取れるように仕掛けたいですね。気分はさながら落ち武者狩りに挑む農民ですが、こちらは一人のうえ、相手となるホロメンは万全の状態なので難易度は段違いですがね。

 

ちなみに今拓巳君が所持しているセットスキルの内、武器のスロットにはセットさせず、拓巳君自身の枠に[長物技巧] [身体操術] [頑健]をセットしました。

唯一残った[一点注力]は、バトロワだとデメリットの面が目立ちそうなのでセットするのは保留しました。

 

 

>バトルロワイアルの開始まで時間がある……何をしようか?

 

> 生徒を観察する

 

> 知り合いに話し掛ける

 

> 移動する

 

> 装備確認

 

> 準備完了

 

 

とりあえずここは移動しておきましょう。できるだけ拓巳君が優位になる場所を探さねばいけませんからね。

 

 

少年移動中…

 

 

「…………ここなら良さそうだな」

 

>校内を探索して見つけたのは人気のない行き止まりの廊下。近くの教室を覗いてみたが誰もおらず、ちょっとした穴場のようだ。ここなら転送されても、すぐに戦闘は行われないだろう。

>流石に開始早々大人数での乱闘に巻き込まれたくはない。最初は様子見に徹しさせてもらおう。

 

 

とまあ仮拠点を見つけました。拓巳君が言ってる通り、周囲にはマジで人が居ません。居なさ過ぎてかえって不気味ですがまあいいでしょう。(IZK)

じゃけん、狙撃されないようにカーテン閉めましょうね~。まあカーテンあるの教室だけですが。

 

 

>近くの教室のカーテンを全て閉めて、廊下の窓から見えない場所で目を瞑り、聴覚に意識を集中させる。こうすることで目で見える範囲以上の情報が分かるようになる。

 

>準備を完了して待機するか……?

 

> する

 

> まだ

 

 

初期地点と戦闘準備が終了したので待機しましょう。ここからが本番です……!

 

 

>もうすぐバトルロワイアルだ……このまま開始まで待機しよう………

 


 

>『──────3・2・1……バトルロワイアル、開始(スタート)

 

>その合図と共に転送され、同時に彼方此方で戦闘音が響き始める。金属がこすれる音や銃声、叫び声や破壊音など………そして、()()()()()()()()()()()()()足音も、だ。

 

 

さあバトロワ開始じゃい! どうやら早速複数人が来てるようですが……所詮は名無しのモブ、拓巳君の経験値にしてくれるわ!

 

 

>「こんなところに新入生か!」

>「歓迎しよう、盛大にな!」

>「ただし今回はリタイアしてもらうぜ!」

>「ベットの上でゆっくりしてな!」

 

>数は4、得物は剣2、棍1、銃1……銃の相手は初めてだが、相手は全員正面……ならやることは1つ。

 

「──────シッ!」

>「速────ガハッ!?」

 

>初手『貫突』で銃を潰して────

 

「ゥゥゥゥヴヴォオ"ラ"ア"ア"ア"ァ"ッッ!!」

>「「「「グワァァァァッッ!!?」」」」

 

>全部纏めて『薙ぎ払い』ィ!

 

>「つ、強い……」

>「これが後輩、だとぉ⋯⋯!?」

 

>一掃完了…………あ、対人戦久しぶり過ぎて忘れてた⋯⋯

 

「ドーモ、ハジメマシテ……立神拓巳です。そしてさようなら」

>リタイアの光に包まれ始めた先輩達にそう告げて、俺は此処を離れた。アイサツは大事よね。

 

 

ンン~、ブラボー。おお、ブラボー………雑魚とはいえミキサーのように片付けるとは流石ですね………この調子でホロメンに会うまで狩り続けましょう。

 


 

「全く、切りがないぺこね……!」

 

>そうして同学年・先輩を種族問わずにリタイアさせながら移動していると、ヒトを蹴る音と一緒にそんな声が聞こえてきた。空気の震え方と移動するときに聞こえる風切り声から、恐らくは兎人族の女子だろう。

 

 

おっと、ぺこーらですか。とても素早く、オーディション以外でも並みのビルドでは捉え切れませんが………ちょうどいいですし、狩りますか。

 

 

>その兎人族女子はこちらに段々と近づいてくる。接触は免れないだろう………ならば、待ち構える形になっている俺が先手を取らねばならんだろう。

 

「────ドーモ、ハジメマシテ⋯⋯立神拓巳です」

 

「⋯⋯⋯えっ、いきなり何アンタ?」

 

 

なんで拓巳君は初対面に必ずアイサツするのか………来る前のモブ達にもやってましたからねコレ。まあ意表を突けたのでいいでしょう。

 

「では。シッ────!」

 

 

まずは『貫突』で急接近! からの────

 

 

「くっ⋯⋯⋯!? いきなり危ね────」

「シャァァァァァッ!!」

 

 

『疾風突き』連打ァ!1()()()()()()()()よぉぉぉ!

 

 

「ぺこォォォォッ!!?」

 

 

ソコ!ソコ!ソコソコソコソコソコソコソコソコソコソコソコソコソコソコソコソコソコソコソコソコソコソコソコソコソコソコソコソコソコソコソコソコソコソコソコソコソコソコソコソコソコソコソコソコソコソコソコソコソコソコソコソコソコソコソコソコソコソコソコソコソコソコソコソコソコソコソコソコソコソコソコソコソコソコソコソコソコソコソコソコソコソコソコソコソコソコソコソコソコソコソコソコソコソコソコソコソコソコソコソコソコソコソコソコソコソコソコソコソコソコそこだァァァァッ!

 

 

「ちょっ、ちょっと待つぺこ!? こんな可愛い女の子フルボッコにして心は痛まないわけ!?」

 

 

御託は聴きません!止めの『刈り上げる』&『振り下ろし』!

 

 

「申し訳ありませんが、今は戦闘中なので………慈悲はありません。御覚悟を」

「こ────────」

「こんなのってないぺこじゃぁぁぁぁん!!」

 

ドドォォン………!

 

<兎田ぺこらを脱落させました>

 

 

工事完了です⋯⋯今回行ったのは、強スキル[先の先*1]を活用して行える裏技「行動キャンセル」の()()()()()()()です。要領は簡単、『攻撃の発生速度が3段階以上になっている状態で()()()()()()()()()()()()()()()()()急所(部位)()()()()()()()()()()()』だけ。簡単でしょう? 言うだけなら。

そして手動で行う場合は、『攻撃発生速度が最低3段階以上の状態で、攻撃速度が速い()()()を使い、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()、その起点となる急所(部位)へと的確に攻撃を当らてるよう姿()()()()()()()調()()()()』という鬼なんか目じゃないレベルの難易度をこなす必要があります。

死ぬほどキツイですが、それを行った結果は見ての通り。防御が比較的薄い方のぺこーらですが、オーディションのホロメンを完封し、勝利を掴みました。ちなみにですがこの裏技、()()()()()()()()()()()()()()。というよりもこの裏技での攻撃は、ノックバック判定ではなく()()()()()という判定になっているので引っ掛からないのです。雑に説明するなら『コンマ一秒単位の後出し攻撃(じゃんけん)』です。

 

ただやっぱりキツかったので、今疲労でポーズしましたね。久しぶりに全部手動(マニュアル)でやったのでこの時知恵熱も出てます。

 

それでは再開するまで────キング・クリムゾン!

 

 


 

 

「よぉし、これで15人! 順調順調!」

 

数ある教室の一部屋を初期地点にした船長(あたし)、宝鐘マリンは先輩達の奇襲を切り抜けて移動中。その間にも何度か戦闘をこなして勝利し、また共闘相手(自分の団員)も探していた。

 

「でもやっぱり1人だと寂しいから早く見つけたいんだワ………」

 

ダダダダダダダダダダダダ………

 

「ん?」

 

そんな願望を抱きつつ、ドンパチやってるであろう(というかモロ戦闘音が聞こえてる)体育館に向かっていると、凄いスピードで階段を駆け下りてくる音と共に誰かが目の前に飛び出してきた!

 

「───────よっと……着地成功…………ん?」

 

彼は………確かクラスメイトの1人だった筈だ。遅れてきたオレンジ色の髪をした龍族の隣の席に居て、対照的な青い髪をしていたから印象に残っている。

しかし今はバトルロワイアル。彼が手に持っている……ハルバード?は立派だが、レンジとしては銃を持っている船長の方が上。先手を取ってこちらが優位に───────

 

「ドーモ、ハジメマシテ……立神拓巳です」

 

「あ、ご丁寧にどうも………Ahoy!宝鐘マリンですぅ~」

 

距離を詰めてこない………? もしかして共闘できるかも?

 

「───────では、アイサツも済ませたことですし、始めましょうか」

「えっ」

違ったダメなヤツだコレー!? 戦闘態勢入ってるじゃないですかヤダー! こうなったら───────

 

()、出番ですよー!」

 

数の差で押し潰す!

 

「5人増えた───────厄介ですね」

 

「一斉射撃、撃てーッ!」

一直線の廊下で6人からの一斉射撃、避けるにしろ防ぐにしろ容易じゃない、このまま封殺して───────は?

 

カカカカカカンッ!

 

「いや冗談でしょ?」

船長の目が正しいなら()()()()()()()()()()()()()()()()()()? 何その大道芸!?

 

「遅い!」

 

「うっそ!?」

15m以上も離れてたのに、団員たちを弾いてもう懐に─────いや、この距離ならこっちから詰めてカトラスで────!?

 

「────シッ!」

 

「────え?」

────それは、言い表すなら(ヤイバ)の壁だった。そう形容できるほどに連続で放たれた刺突は、船長が動こうとする瞬間を狙って()()()()()のだ。

攻撃を受けてあんまり怯んだことがない船長にとって、この攻撃は初めて遭遇した未知の攻撃であった。故に、対応が遅れてしまった………最も、団員への指示も出せないこの状態では、その対応もままならなかっただろうが。

 

「シャッ!」

 

不味い、体が浮かされて────

 

「────では、止めです」

 

あら、船長のお腹にジャストフィット。ってそうじゃない、この状態なんかヤバい、勝敗云々じゃなく生命的な危機を感じる────!?

 

「待ってちょっと待ってリタ───────」

 

「───────『圧壊』ッ!!」

 

ドゴオオオオオォォォォンッ!!

 

「ギャアアアアアアアアアアアッ!!?」

船長の腰がアアアアアアアァァァァァァァ!!?

 


 

マリン船長の工事完了です………パリィ持ってない時に銃キャラ出てこないでほしいんですけどねぇ……まあ見ての通り相殺しまくったんですけども。

というか、恐らく『Ahoy!我ら宝鐘海賊団』*2発動してないのに『宝鐘の一味』出してきましたね……恐らく固有の[船長モード(仮)]でしょう。『宝鐘の一味』を一定人数出すことができ、ノックバック無効orスーパーアーマーが常時付く固有スキルですね。「行動キャンセル」で完全に止まった所からみると、ノックバック無効の方を引いたみたいですね。ラッキーラッキー。

そして、えぐい殺り方でやっちゃいましたね……1番威力がある『圧壊』で腰からズドンとやっちゃいましたよ………まあ、過去は気にせず移動しましょう。

それで今現在、ホロメンがドンパチしている体育館が近いですが、今はスルーします。流れ弾は勘弁です、マジで。

ですが漁夫の利を狙うには丁度いい場所なので、ある程度近くで状況を見計らってから────

 

 

「あっ、拓巳君! 此処に居たんだね!?」

 

>この声は────────角巻さんか。まさかここで出会うとは。

 

「ドーモ角巻サン、立神拓巳です」

 

「えっ、知ってるけど?」

「ちょっとしたルーティンってヤツですよ。初めて試合をする相手には必ずやってるんです」

 

「そっかぁ………で、会っちゃったからには────」

 

「ええ、角巻さんにはここでリタイアしてもらいます」

 

>そう告げて戟を握り締め、角巻さんを見据える。情けは相手にとって失礼、全精力を以て討つべく気を引き締める。

 

「ううん…………悪いけどわためぇが勝つよ」

 

>ふわふわした印象が引き締まり、強い戦意を感じる………攻撃の一発は覚悟した方が良いだろう。

 

「じゃあ、いっくよー!」

 

 

今回はここまで、ご視聴ありがとうございました。

*1
自分から攻撃を仕掛けた時、攻撃速度・攻撃発生速度を3段階上昇し、急所にとても(3段階)当たりやすくなるスキル

*2
発動するとフィールドを海に変更して即死判定をばら蒔き、船と無限湧きする『宝鐘の一味』を召喚して無敵状態になる特殊バフが付く必殺技。条件はチームを組んで敵を30人以上倒すこと




・・・兎田ぺこら
・・・宝鍾マリン

投稿がギリギリだったので失踪します。

質問等有れば感想にて。時折後書きにも追記します。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

実況その7『第1回バトロワ その2』

はあちゃまの休止の理由に仰天しつつ初投稿です。

はあちゃま大学生デビュー、だと……!?


温厚な人ほどやる気になったら怖い実況プレイはーじまーるよー。

 

前回はぺこーらと船長を倒して、わためぇと遭遇したところで終わりましたね。

 

「じゃあ、いっくよ~!」

 

>ドン、という音と共に角巻さんが正面から突進してくる。先程の兎人族女子との戦いとは違って先手を取れなかった為、俺は宝鍾さん────海賊を呼び出した人族女子────との戦いの様に『待ち』の体制をとって、突進を受け流す。が、しかし。

 

「ドドドーッ!」

 

「──────壁面走行、だと……ッ!?」

 

>あろうことか、そのままの勢いで廊下の壁を走り、天井を経由して反対側の壁から俺に突っ込んできた!

 

 

嘘でしょわためぇ!? ちょっ、さっきより速くなってr『受け流し』!

 

 

「もういっかーいッ!」

 

「ぐっ……!」

 

>そうして角巻さんの縦横無尽の突進を避けたり受け流したりしていたが、明らかに突進の威力と速度が上がってきている。しかもあの運動量で汗や息切れの1つもない…………一体角巻さんはどれだけのスタミナを持っているんだ……!?

 

 

うわー、拓巳君闘牛士みたいにひらひら回避してる……まあこちらがさせてるのですけれども。でもコレじゃあじり貧ですね………んー、制御難しそうですが、ちょっと攻めますか。

 

 

「まだまだーッ!」

 

>恐らく、最初の突進は受け流すのではなく、ダメージ覚悟で止めるのが最適解だったのだろう。ますます先手を取れなかったのが悔やまれる……

 

「────なら、一か八か…だな」

 

>そう覚悟して戟を構え────

 

「『貫突』!」

 

>速度が乗る前に相殺する!

 

 

突進技での相殺はできなくはないけど正面から受ける形になるから反動があるのと微調整がキツイんですよね⋯⋯まあ今回やるしかなかったのですけども。

 

 

ガキィィィィン!!

 

「いったぁ!?」

「ぐっ⋯⋯!」

 

>突進を受け止めた衝撃で手がビリビリと痺れるが、そこは許容範囲。どちらかというと頭から衝突した角巻さんの方がダメージは大きいはず⋯⋯なら今やるべきことは────

 

「────覚悟ッ!!」

 

「えっ────わひゃあっ!?」

 

 

正面衝突してわためぇは混乱状態になってるっぽいですね、今のうちに詰めちゃいましょう。『貫突』から『刈り上げる』、『刈り取る』二連でわためぇの位置を調整しまして───────

 

 

>位置は整えた、余力はまだある、ならば後は仕留めるだけ──────!

 

「『圧壊』ィィッ!!」

 

「キャアアアアアアアッ!!?」

 

ドゴオオオオオォォォォンッ!!

<角巻わためがリタイアしました>

 

 

ふぅ⋯⋯⋯わためぇは意外に強敵でしたね⋯⋯さて、そろそろ体育館の様子を──────

 

 

ドゴオオオオオォォォォンッ!!

 

「──────っ!?」

>角巻さんのリタイアを見届け、そろそろ人が多そうな体育館の様子を窺おうとした次の瞬間、体育館の方向から轟音と共に暴風が吹き荒れた。

>体勢を低くして暴風を耐えきった後、爆心地であろう体育館の方向を見ると─────

 

「なんだありゃ⋯⋯⋯!?」

 

>体育館が半壊、いや、残っていた屋根が崩れてほぼ全壊していた。残っているのは体育館の床と左側の壁、そして倒されたと思われる槍を持った魔族や物語に出てくるような姫の衣装を着た人族といった十数人の脱落者と思われる生徒たち、その中心で一際存在感を放つ─────

 

「ドラゴン、だと⋯⋯⋯⋯!?」

 

>オレンジ色のがっしりとした体型のドラゴンであった。

 

 

会長!? 何やってんですか会長!?

 

待って、なんで今の段階で小竜モード*1じゃなくて成竜モード*2になってるんですか会長!? 殺す気ですか!?

 

 

>そしてそのドラゴンは首を下げて辺りを見回し───────あれ? こっち見てる?

 

「見ーつーけーたァ~!」

><現時点での残り人数、30人!>

 

 

こっち来たァ~ッ!!? 退避、退避ーッ!

 

 

「うっそだろオイ⋯⋯!」

>そう言ってドラゴンがこちらに向かってきた為、窓を割って校舎から校庭に脱出する。その直後、ドラゴンの右ストレートで元居た廊下が校舎の壁ごと破壊される。

>───────というか、今の声って桐生さんでは? えっこのドラゴン(コレ)桐生さんなの!?

 

 

会長(桐生さん)ですよ拓巳君。

 

 

「全く、あんまりにも見つからなかったからしびれを切らしちゃったゾ?」

 

「理不尽すぎません桐生さん?」

 

>少なくとも貴女から不興買った覚えはないんですが?

>⋯⋯⋯⋯ただ、こうして向こうから襲い掛かってきている以上、スタコラサッサと逃げられはしないだろう。というか校舎崩されて生き埋めになる未来しか見えない。ならば──────

 

「ドーモ桐生サン、立神拓巳です」

 

>戦うしかあるまい。

 

「オッ? やるのか拓巳、このドラゴンであるわたしを相手にしテ?」

 

「やんなきゃ何処までも来るんでしょう? ならやるしかないじゃないですか」

 

>そう軽口をたたきつつ戟の柄を握り締める。角巻さんと違って真正面から受ければ痺れだけでは済まないだろう、と相対する覚悟を決める。

 

「おう、わかってんじゃねーカ。じゃあ、いくぞオラァ!

 

 

正直逃げられるなら逃げたいんですけどねぇ~⋯⋯⋯⋯ヒット&アウェイでイキますよーイクイク⋯⋯⋯ヌッ!(気合)

 


 

>狙うは一撃離脱のヒット&アウェイ。そう意気込んで駆けていく。

 

「(─────3・2・1、今!)『貫突』!」

 

>間合いに入るかどうかのギリギリで急停止、その勢いを活かして『貫突』を繰り出すが────

 

ガキィィィン!

 

「オッ!? びっくりさせんな⋯⋯⋯ッテ!」

 

ズドォォォォン!

 

「チッ⋯⋯⋯⋯(やっぱ効いてない⋯⋯⋯!)」

 

>ドラゴン特有の硬い鱗に阻まれて跳ね返される。桐生さんにとってはただ意表を突かれただけで、僅かなダメージすら入っていないだろう。『圧壊』でなら少しはダメージが通るかもしれないが⋯⋯⋯

 

「(だとしても此処で止まったら桐生さんの餌食になる、今は動き続けるしかない⋯⋯!)」

 

>カウンターの如く打ち込まれた拳を避けつつ、桐生さんへの有効打を探すために再び駆け始める。あからさまな隙はあるがそこを突いてもさっきと同じになるだろうし、そもそも態と作られた隙である可能性が高い為に迂闊に攻撃できない。そして逆鱗は論外、本気で殺されかねない。

Q(クエスチョン)、つまり?

 

「(A(アンサー)、無理ゲーですわコレ)」

「オラオラオラァ!」

 

ズドドドドドドドドッ!!

 

>巨体で素早い連打を繰り出していく桐生さん。そして俺は避けるのが精一杯。戦況は明らかに傾いていく一方だ。

 

「(なら、足にちょっとずつでも『貫突』を当て続けて、バランスを崩して止まった所を桐生さんの頭に『圧壊』を叩き込む⋯⋯! それを続ければ、ドラゴンでも流石に倒せるはず⋯⋯!)」

 

>勝機は薄いが、それ以外に勝つ方法はないだろう。ならば、やるしかない。

 

「どぉしたどぉした!? まだわたしは余裕だゾ!?」

 

「それなら、もうちょい手加減とかできませんかね桐生さん?」

 

「わりーが、徹底的にやるって決めてるからナ。駄目ダ」

 

「駄目か―⋯⋯⋯⋯」

 

>そんな軽口をたたいて攻撃をかわしつつ、ちょっとずつ桐生さんの足元に近づいていく。そして程々に近づけた所で────

 

「───────『貫突()』!」

 

「───────!?」

 

>桐生さんの足元に向かって駆け出し、足首を戟の刃で掠めるように『貫突』を行って通り過ぎる。技を終えた直後に体勢を切り返し、もう一度『貫突』で足首の反対側を掠めて通り過ぎる。

>───────それらを1から繰り返す⋯⋯!

 

「ああ、もうちょこまかト⋯⋯⋯⋯!」

 

>『貫突』の勢いを無理矢理方向転換させている為、自分の足首に負担は掛かるが⋯⋯⋯徐々に効果は出てきているようにみえる。

 

「しまッ────!?」

 

>そして、遂に桐生さんがバランスを崩す。

 

圧壊(今だ)』ァァァァァッ!!

 

>『貫突』の勢いをそのままに頭頂部へと跳躍し、渾身の『圧壊』を叩き込まんと咆哮する。

>反撃の引き金として、火薬を炸裂させる撃鉄の如き戟の一撃が、がら空きの桐生さんの頭へと振り下ろされ───────

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガシィッ!!

 

>───────しかしその一撃は、差し込まれた桐生さんの左手で防がれていた。

 

「くっ⋯⋯⋯⋯いい作戦だったけド⋯⋯⋯残念だった───────ナッ!!

 

「───────ガハァ⋯⋯⋯⋯ッ!?」

 

>そのまま戟を掴まれ、校舎へとブン投げられた俺は受け身を取りきれず、背中から校舎の壁に激突。ドラゴンの膂力でブン投げられたからか、当たり前のように壁が砕けて校内の階段へと叩きつけられる。

 

「⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯ぅ、うぅ⋯⋯⋯⋯ッ」

 

>二度の衝突による衝撃で俺の意識は朦朧としており、自分1人の力では立てなさそうだ。幸い自身の戟は近くに刺さっているが、そこまで這いずって行く気力も⋯⋯ない。

 

「やっぱ⋯⋯無理ゲーだった、か⋯⋯⋯」

 

>目を開けるのもやっとの状態で、このままリタイアするかどうかを考えていると、復帰を急かすような桐生さんの声が聞こえてきた⋯⋯⋯⋯いや、無理だってこの状態⋯⋯⋯⋯

 

「おいどーした、もう終わりカ?」

 

>誰のせいだと思ってんのさ⋯⋯⋯⋯

 

「そんなザマじゃあオメーのご先祖様に顔向けできねーゾ?」

 

>いきなりご先祖様の話されてもどう反応すればいいのさ⋯⋯⋯どうでもいいよそれ⋯⋯⋯⋯

 

「今諦めたらクソ雑魚のレッテルを貼り付けんゾー?」

 

>別に今後挽回してけば良いし⋯⋯⋯⋯正直今の状態だと反論できないし⋯⋯⋯⋯⋯

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「立神神社の跡取り息子がこれじゃあ、神社の当代や弟も程度が知れるゾー?」

 

 

>───────────────。

 

 

 

 

 

 

 

「いいのカー?それでいいのカー?」

 

>────────────。

 

「ッ、はぁ⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯」

 

>ああ、うん、まあ⋯⋯⋯⋯⋯流石にそれは、ねぇ⋯⋯⋯

 

「良い訳、ないんだよなァ⋯⋯!」

 

>俺がどうこう言われるのは別にいい。自業自得だし、短絡的な考えでこうなってるわけだから。

 

>ただ、ウチの家族が貶される、ってなると黙っていられない。()()()()()()()()()()()()()

 

>ウチの父さんは立派な神主で、弟は俺よりも神主として相応しいヤツで、今の俺の戦いで2人の程度を決められる筋合いは、全くない。ふざけるな。

 

>歯を食い縛れ、アドレナリンを振り絞れ、痛みと疲労はガン無視しろ、気合と根性で筋肉を、神経を動かせ─────その言葉、訂正させてやるッ!

 

─────バチリ

 

>そうして全身から()()()が迸る感覚を覚えると同時に、体が動かせるようになってくる。

 

パチッパチパチッ─────

 

>疲労はまだ残っているが、()()()()()()()を聞き流しながら歯を食い縛り立ち上がる。

 

パチパチバチバチ─────

 

>近くにある戟を掴み、ゆらりと『貫突』の構えをとって─────

 

─────バチィン!

 

()()()

 

 


 

拓巳の戦意を煽るために吐いた言葉、これらの中の1つでも琴線に触れるものがあれば、()()()()()()()()()()()()()()で体は動かせるようになる。もし力尽きたとしても、出るまでは壁として立ちはだかるつもりではある。しかし─────

 

「(⋯⋯⋯⋯流石に嫌われんのは辛いなァ⋯⋯)」

 

これだけの暴言を吐いたのだ。少なくとも目覚めの有無にかかわらず、わたしに良い感情は抱かないだろう。覚悟してやったとはいえ─────考えるだけで、辛い。

 

「(しかも席が隣だから⋯⋯⋯⋯この後どうすりゃ────)」

そんな思考が中断させられたのは、一瞬のことだった。

 

────────キュオオオオンッ!!

 

「────────ガッ!!?」

 

閃光のように打ち込まれた衝撃によって、わたしドラゴン(本来)の体が仰け反らせられる。

 

「───────────ふぅ⋯⋯⋯」

 

「────────ッ!」

 

あの一撃以外でわたしに明確なダメージを与えた拓巳の姿を見て、わたしは思わず笑みを浮かべる。

戟を前に突き出す構えを解いて振り向き、自信半分、怒気半分といった雰囲気でこちらを睨む拓巳の体と戟には、()()()()()()()()()()()()

 

「───────さあ、第二ラウンドといこうか

*1
桐生ココの初配信などで出てくる紫の可愛らしいドラゴン状態の桐生ココのこと

*2
ホロライブオルタナティブで出てきたオレンジ色の格好いいドラゴン状態の桐生ココのこと




週間投稿も残りあと一回になったので失踪します。

質問等有れば感想にて。時折後書きにも追記します。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

実況その8『第1回バトロワ その3』

迫る休みの終わりに戦々恐々としつつ初投稿です。

今回は、全編拓巳君視点でお送りしまーす。


「───────ふぅ………」

 

>さて、挑発とはいえ舐めたこと抜かしやがった桐生さんには是非とも土の味を舐めて欲しいものだが、相手はドラゴン化した竜族。生半可な攻撃ではびくともしない。

>それに今の()()()()が何れだけ続くかも分からん。火力と速度は十分に通じるレベルまで引き上がったが、吹っ飛んでる疲労がいつまた戻ってくるか……

 

「要するに後先考えず短期決戦しよう、って訳だ─────行くぞ」

 

>そう呟きながら、突き出すように戟を構えて『刺突』をするべく走り出す。

 

「───────ッ、『刈り取る』!」

 

ガガガガッ!

 

「────────ッ!?」

 

「───────ふぅ……(ちょっ、速すぎだろコレ!? しかも体が十二分に動くし、身体スペックがグンと跳ね上がってる感じだ……!)」

 

>だが、予想以上に上昇していた身体スペックによって、僅か数瞬で桐生さんに接近、通過していく。即座に出す技を切り替えたが、突き立てた刃が折れることもなく、甲高い音を立てて鱗を削り取った。

 

「────おうおう、いきなり飛び出してきたと思ったら随分とイメチェンしたなオイ? バチバチうるせー電飾まで付けてよォ?」

 

「うるさくて悪かったね桐生さん、電飾に関しては大目に見てくださいな。多分─────アンタを倒すまで鳴り止まないからさぁ!」

 

>そう啖呵を切って俺は桐生さんに突撃する。不思議と頭が冴えているからなのか、先程は制御しきれなかった移動をおおよそ制御できるようになってきた。

 

────ガッ、ガガッ、ガキィッ!

 

「───────ッ!(1、2、3、4! 足を止めるな、さっきと同じだ、いくら速くなって馬力が上がったからって回復したわけじゃない! もう一度捕まったら終わりだと思えッ!)」

 

>戟に帯電させたまま『刺突』、『薙ぎ払い』、『刈り取る』を組み合わせ、桐生さんに攻撃を与えていくのも忘れずに校庭を駆けていく。『貫突』や『圧壊』はまだ使わない。さっきの『貫突*1』みたく、最早別物になっている可能性があるからだ。

 

「ああもう、ウロチョロすんナ! 小回り利かねぇンだよこの状態!」

 

「なら小っちゃくなりますか!? その方が可愛らしいですし小回りも利きますよ!?」

 

「噓つけ! 絶対(ゼッテー)狙い撃ちする気でしょうガ!?」

 

「バレちゃいましたかねぇ!?」

 

>そんなわけあるか。確かにそっちが小さくなればこっちの攻撃は通るようになるが、そのことが=勝利に直結している程そっちのケツは青くないでしょうに。普通に考えて戦う前に居た体育館の十数人を、桐生さんがドラゴン状態で全部倒した訳がない。人型でもあの人数を相手にできる手段があるに違いないだろう………

 

「(そもそも、確実に経験値は上だしな──────)」

 

>マジでなんでこの学園に来たんだこの人? 学生生活でも体験したくなったのか? 他にも何か理由でも──────

 

「────────カァッ!」

 

ゴアァッ!

 

「──────ァッぶな!(って、そんな余計な事考えてて勝てる相手じゃないだろうが! まず足を崩すことを考えろ、その後はその時考えろ!)」

 

>頭が回りすぎて余計な事を考えている最中に、桐生さんがブレスを吐いてきた。そりゃ吐くよな、ドラゴンだもの。

 

「ドンドン行くぞオラァッ!」

 

ドドドドォン!!

 

>火球みたくして連続で爆撃してくるのやめてくれます? 回避できてるけど一歩間違えたら丸焦げじゃ済まないんですけど。そして一部自分に当たってるのにノーダメージっぽいのはやっぱ耐性あるんですねおかげで距離も離されたし気分はスタントマンですよふざけんな。

 

「(こんなに離れたら足崩すのは無理か………こりゃマジで虎穴に入る必要があるな…………………)──────いや、今更だよなァ!」

 

>そう叫んで、飛び交う火球を回避しつつ桐生さんに接近していく。自分でやってて狂気的だなコレ。

 

「アハハハハハハハハッハハハハハハハッ!」

 

>なんで嗤う。恐怖を狂気で潰していく。今やってることより()()()()()()()()()()()()()()()()()から。なぜなら─────

 

 

 

────シュタッ、シャッシャッシャッ!

 

 

 

「気分は義経の八艘飛び、ってね!」

 

──────なッ!? ちょっ、上がってくんナ!?」

 

>─────桐生さんの体の上を爆走するのだから。

 

「アハハハハハハハ! 曲芸でもやってる気分ですねぇ!」

 

「─────ああったく、ハエみてーにちょこまかト……!」

 

>ハエみたい、というのはちょっと違う。あくまでこっちは走ったり飛んだりしつつ攻撃してるからだ。どちらかというとノミの方が合ってるだろう。

>ただ、この行動は無論ブラフ。本当の目的は、桐生さんの思考を断つ為に脳を……頭を攻撃できる場所を見つけるためだ。

 

>そして、脳を揺らすためのいい場所を見つけ、フェイントを織り交ぜてその場所───────桐生さんの尻尾の付け根、腰の上に移動する。

 

「────捉えた!」

 

「────────しまッ!?」

 

>桐生さんの腰上から後頭部を射程に捉えて、戟の先端を向ける形で一瞬静止する。ここから『貫突』─────いや、この状態での技は名前を変えた方がいいだろう。貫通する勢いで刺突する『貫突』より鋭く速い、閃光のような刺突─────────

 

「─────『閃突』ッ!

 

────────キュオオオオンッ!!

 

「─────ンガァッ!!?」

 

>閃光のように繰り出された『貫突』改め『閃突』で桐生さんの後頭部を弾き、そのまま空中にカッ飛んでいった俺は、戟を正眼に構えて縦に回り始める。

 

「イっつぅ…………って、やらせっカ! ─────ガアッ!」

 

>こっちに向かってくる火球も、回転したまま戟で弾き、切り裂いていく。

 

「─────ォォォォォォォォオオオオオオオッ!!」

 

>クルクルと前転するような落ち方から、横になって戟を振り回すような落ち方に変えて、回転数も上げていく。

>目指すは脳天。そうでなくとも絶対に命中させる──────!

 

「ブッ飛べェェェェェェェェッッ!!!」

 

>これで倒す、そう気迫を込めて戟を振り下ろす。大振りの一撃は桐生さんに直撃すると共に─────

 

ドゴォォォォォォォォン!!

バリッ、バゴオオオオオオオオオオンッッ!!!

「────────ガッ、グウ……ッ!!」

 

>大きな衝撃波と、規格外な太さの雷の柱を発生させる。地面から斜め上に伸びるよう発生した()()に身体を貫かれた桐生さんは────

 

「─────なかなか、やるじゃねーカ…………今回は降参だ

 

>そう言い残すと共に、()()()()()()()リタイアの光に包まれ始めた。

 

 

><桐生ココが降参しました>

><残り10人!>

 

 

「───────くっ、ふぅ………」

 

>桐生さんの巨体がリタイアの光に包まれると同時に、疲労が倍増しで襲ってきた。さっきまでの雷による強化も切れているようで、心なしか体が復活前よりも重くなっている気がする…………

 

「いや、いつまでも此処に居たら危ない、し…………早く離れて身を隠さないと───────」

 

>だが、『言うは易く行うは難し』とはよく言ったもので、戟を突き立てて立つのが精一杯である。

>それでも動かないことには何も変わらない、よって戟を支えにして一歩ずつ進む。

 

「───────あっ」

 

>その最中、俺の耳と肌が外敵の存在を感じ取る。

>こちらに向かって照準する動き、格納されているミサイルを外部に出す駆動音、恐らく機人が発したであろうそれらを感じ取った。感じ取った、が───────

 

「───────あー、流石に無理だわコレ」

 

>いくら先に察知できようと、体が動かなければ回避のしようがない。そして今の俺の状態は一歩歩くのにも苦労する状態───────────端的に言えば、詰み(チェックメイト)というやつだ。

 

「次までに、この強化使いこなさなきゃ───────」

 

ドドドドドドドドドドォォォォンッ!!!

 

>そうして俺は、ミサイルの一斉射撃で脱落したのだった。

 

 

><PC(プレイヤーキャラクター)「立神拓巳」がリタイアしました>

><第一回バトルロワイアル、立神拓巳・・・総合10位>

*1
吹っ飛ばされた場所から桐生さんまでの距離は普通に射程外だったし、そもそもスピードが規格外過ぎた




週間投稿のノルマを完了したので失踪します。次回はまだ未定ですが、最悪年内までには出そうと考えています。

質問等有れば感想にて。時折後書きにも追記します。


目次 感想へのリンク しおりを挟む




評価する
一言
0文字 5~500文字
※目安 0:10の真逆 5:普通 10:(このサイトで)これ以上素晴らしい作品とは出会えない。
※評価値0,10は一言の入力が必須です。また、それぞれ11個以上は投票できません。
評価する前に
評価する際のガイドライン
に違反していないか確認して下さい。