ダンジョン探索者は今日も掲示板で駄弁っている (どるふべるぐ)
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バカはロリを分からせたい
【分からせたい】ダンジョン攻略試験を華麗にクリアしたいんやが【ヤツがいる】


《ダンジョン》

 この世界に突如現れ、そして人も国も時代も森羅万象全てを変えた迷宮。

想像を超える未知と想像を絶する脅威に満たされたこの場所に、今日も探索者達は潜っていく
ある者は迷宮と怪物共から人類を救うという大義のため。ある者は煌めく財宝を手にせんとする欲望のため。ある者は胸踊る冒険を楽しまんとする好奇心のために。

そんな奴らが掲示板でひたすら駄弁るお話のはじまりはじまり~


1:名無しの探索者

華麗にクリアするにはどうすりゃええか教えてエロい人

 

2:名無しの探索者

2げっと

 

3:名無しの探索者

3げっと

 

4:名無しの探索者

なんやこいつ

 

5:名無しの探索者

華麗にクリアってなんや

 

6:名無しの探索者

カレーにクリア?

 

7:名無しの探索者

カレーでクリア?

 

8:名無しの探索者

カレー食いながらダンジョン攻略するんか

 

9:名無しの探索者

いねーだろそんな奴

 

10:名無しの探索者

いやわいのパーティーにいっつもおにぎり食いながら探索してるやつおるで。戦う時も武器片手におにぎり頬張っとる変な奴や

 

11:名無しの探索者

【結論】つまりイッチはカレー狂いの変態。はい解散

 

12:名無しの探索者

カレー狂いちゃうわ。いいからわいの話を聞けください

 

13:名無しの探索者

聞いてほしけりゃまずコテハン付けろカス

 

14:名無しの探索者

【結論】イッチは無能だった

 

15:伝説になる探索者

すまん今付けたわ。

わい東京探索者アカデミーの一年。明日の試験でダンジョン攻略するからそれを華麗にクリアしたいんや

 

16:名無しの探索者

なんや後輩やないか。ワイOB。ちょっと午後ティー買ってこいや

 

17:名無しの探索者

>>16

後輩パシらせるOB のクズ。ちなワイはコーラで

 

18:名無しの探索者

先輩マウントやめい。てかイッチのコテハンそれでええんか

 

19:名無しの探索者

バカの臭いがプンプンするぜーー。やっぱアカデミー出身者は駄目。はっきりわかんだね

 

20:名無しの探索者

>>19

そう言うテメエはライセンス無しの盗掘者かあ?

 

21:名無しの探索者

試験ってあれだよね。生徒二・三人でパーティー組んで監督の先生と一緒に未攻略ダンジョン攻略するやつ。一年生のこの時期ならちょうど初めての攻略試験だね

 

22:名無しの探索者

あー懐かしい。学生ん時ワイもやったわ

 

23:名無しの探索者

で、それを華麗にクリアってなにさ? 一年の最初の試験なら探索するのはせいぜいEクラスの初心者向けダンジョンだし、ガチの命の危険は監督役が助けてくれるから基本誰でもクリアできるだろ

 

24:名無しの探索者

>>23

クリアできず追試うけたワイ。精神にクリティカルヒットで無事死亡

 

25:名無しの探索者

>>24

ざーこざーこww

 

26:名無しの探索者

えマジか今の試験てそんな温いのかよ。俺の時は生徒だけでCクラスのダンジョンに突撃させられたぞ

 

27:名無しの探索者

>>26

はい嘘松。入学したばっかの素人同然のガキ共を中級探索者推奨のCクラスダンジョンにって死にに行かせるようなもんだろ。もっとマシな嘘つけやカス

 

28:名無しの探索者

>>27

いやアカデミー設立当初はそんなもんやったで。なんせ2012年からのダンジョン大量発生期の世界的混乱がまだ治まってなかった時期でノウハウなんてなかったから運営側も全部手探りや、今のように制度整えて生徒の安全を確保できるようになったんは10年代後半からやっとやで

 

29:名無しの探索者

そんな温い試験もクリアできんくらい成績悪いんかイッチは

 

30:伝説になる探索者

いや悪くないわ。自慢すっけど成績なら学年でもトップファイブに入るで。魔術系は使えへんけど近接戦ならオークだろうと一刀両断や。訓練用シミュレーターでな

 

31:名無しの探索者

シミュレーターかーいww

 

32:名無しの探索者

イッチは実戦でシミュレーターとの違いにビビってチビるタイプやね。てかチビれ

 

33:名無しの探索者

性格はバカっぽいけど成績がトップクラスなら能力的には問題ないやんクリア余裕やろ

 

34:伝説になる探索者

クリアだけならな。でもどうしても勝ちたい奴がおんねん

 

35:名無しの探索者

ふむ

 

36:名無しの探索者

ほうほう

 

37:名無しの探索者

やっと本題ぽいのが来たか

 

38:名無しの探索者

詳しく聞こうじゃないか

 

39:伝説になる探索者

そいつは入学以来ずっと成績トップのガチ天才でな。アカデミー始まって以来の才媛とか呼ばれてんねん。ワイはなんとかそいつに勝ってやろう思うてるんやけどテストでもシミュレーターでも入学からこっち負けっぱなしや。

んで今度の試験、ライバルのそいつとパーティー組むことになったんよ。

だからそいつよりも活躍して個人評価で今度こそ勝ちたいんや。

 

具体的には初めてのダンジョンをモンスター相手に無双してアイテムをゲットしまくって華麗にクリア。そして悔しがるそいつにおもくそドヤりたいねん。

やからなんかええ実戦的なアドバイスがあったら教えくれや

 

40:名無しの探索者

うんなるほどさてはオメー馬鹿だろ

 

41:名無しの探索者

長い。三行で言え

 

42:名無しの探索者

>>41

イッチは入学以来ライバルに負けっぱなし

今度の試験でライバルと同じパーティーになる

試験でライバルよりも個人評価で勝ってドヤりたい

 

43:名無しの探索者

一度も勝ててないならライバルとは呼べないのでは? ボブはいぶかしんだ

 

44:名無しの探索者

個人評価てなんや?

 

45:名無しの探索者

チーム全体としてのパーティー評価とは別の個人としての評価やね。主にパーティー内で自分の役割をキチンと果たせたかで審査されるんや。イッチは近接戦闘系みたいやしモンスター討伐数あたりかね

 

46:名無しの探索者

くっさいモンスター相手するより宝箱とかのアイテムゲットしたほうがええ気がするけど

 

47:名無しの探索者

>>46

そりゃ斥候とかの役目やね。戦闘役ならモンスター相手の戦闘のが点数デカいで

 

48:名無しの探索者

あー。ならとりまダンジョンでの立ち回りとかモンスターの倒し方が知りたいって感じか

 

49:名無しの探索者

そんなのアカデミーの教科書に載っとるやろ

 

50:名無しの探索者

まずイッチとライバルのスペック晒せ。それを知らんとアドバイスのしようがない

 

51:伝説になる探索者

>>43

ワイがライバルと言ったらライバルなんや

 

>>49

教科書の知識はそいつも持っとるからアドバンテージにはならんやろ。やから実戦でしか分らんような事を知ってるスレ民の知識とアドバイスを聞かせてもらいたいんや

 

>>50

それもそうやな。すまん

 

ワイ。アカデミー一年。男。16歳。主武器・剣。好きな食べ物はカレー。いずれ伝説になる探索者の卵。

ライバル。アカデミー一年。13歳。主武器・剣。好きな食べ物はカレー。冷徹冷血天才クソガキ。

 

 

52:名無しの探索者

え?

 

53:名無しの探索者

は?

 

54:名無しの探索者

はあっ?

 

55:名無しの探索者

ライバルって女かい!?

 

56:名無しの探索者

そして13歳!?(ガタッ)

 

57:名無しの探索者

幼女キタコレ!!(ガタタッ)

 

58:名無しの探索者

ようじょどこ……ここ!

 

59:名無しの探索者

ワイ歓喜

 

60:名無しの探索者

(無言で荒ぶるロリコンのポーズを決めるワイ)

 

61:名無しの探索者

ロリコン共反応しすぎやろww

 

62:名無しの探索者

きめえ

 

63:名無しの探索者

はーい塩を撒いておきますねー(パッパッ

 

64:名無しの探索者

いや13っていくら何でも若すぎやろ

 

65:名無しの探索者

アカデミーに入学できるんは一応12歳からやけど、普通はどんなに早くとも中学卒業してから入るんがほとんど。それで他の年長者を差し置いて学年一位ってガチ天才やん

 

66:名無しの探索者

それより自分で『いずれ伝説になる』とか言うイッチのが信じられんわ。てかやっぱカレー好きやないかい

 

67:名無しの探索者

バカVS天才ロリ。この勝負、勝つのは――!?

 

68:名無しの探索者

>>67

ロリに決まってんだよなあ

 

69:名無しの探索者

ふーむなるほど興味深い。ならまずはライバルの子の事をもう少し詳しく教えてくれませんか? 敵を知り己を知れば百戦危うからずというでしょう。イッチの事はもう十分に分かったから我々はこの天才ロリを知らなければならないんですよ

 

70:名無しの探索者

せやせや。イッチを勝たせるためにはロリのデータが必要なんや

 

71:名無しの探索者

全てはイッチのためなんやで。さあ洗いざらい吐け

 

72:名無しの探索者

ハリー!ハリー!ハリー!

 

73:名無しの探索者

ロリコン共必死杉ww

 

74:名無しの探索者

お巡りさんこいつらです

 

75:伝説になる探索者

なんやえらい盛り上がってんな。まあそれであいつに勝てんのならいくらでも教えたるわ。

まずあいつの主武器は剣ゆうたが、実際は槍でも弓でも魔術以外なら何でも使いこなすで。ちっこい体のくせに対人の模擬戦では負け知らず。近接も遠距離も出来るオールラウンダーや。

 

性格は冷徹冷血クソ生意気な一匹狼。基本誰ともつるまず友達もいねえボッチやで。友達ができないっちゅうか作る気がないって感じや。いっつもツンと澄まして口を開けば「こんな年下にムキになるとか大人げないですよ」だの「雑魚の上にバカとかもう救いようがありませんね」だの毒を吐くようなクソガキやが、見てくれはええからファンクラブなんちゅうもんもあるみたいやね。まったく気が知れんわ

 

76:名無しの探索者

いや13歳相手にここまでボロクソ言うイッチの方が気が知れんけど

 

77:名無しの探索者

ほんそれ

 

78:名無しの探索者

ファンクラブが出来るレベルの美少女ロリとな

 

79:名無しの探索者

しかもそれで対人戦無敗のオールラウンダーとかなんやそれたまげたなあ

 

80:名無しの探索者

聞く限りイッチの勝てる要素なんざ一ミリも無いガチ天才やん

 

81:名無しの探索者

画像っ画像はないんか!?

 

82:名無しの探索者

出せるわけないやろ個人情報やで

 

83:伝説になる探索者

画像か?欲しけりゃくれてやる

 

【挿絵表示】

 

 

84:名無しの探索者

出すんかーい!?

 

85:名無しの探索者

ふおおおおおおおおおお!?

 

86:名無しの探索者

きゃわっきゃわわ!?

 

87:名無しの探索者

碧眼白髪ロリキターーー!!!!

 

88:名無しの探索者

ちっちゃ。肌しっろ。ガチでお人形みたいな美少女やん

 

89:名無しの探索者

そしてこっちを見下しきったようなジト目……こんな美少女ロリがお口わるわるとか……うっ……ふぅ。実にエクセレントですね

 

90:名無しの探索者

ロリコンに餌を与えないでください

 

91:名無しの探索者

てかイッチ何しとんねんマジで

 

92:名無しの探索者

神経疑うわ

 

93:伝説になる探索者

なんとでも言え。今度こそあのクソガキに分からせてやるためなら何でもしたるわ

 

94:名無しの探索者

うーんこの糞馬鹿

 

95:名無しの探索者

イッチサイテー

 

96:名無しの探索者

まさに伝説になるバカ……でもそういうの嫌いじゃないぜ!

 

97:名無しの探索者

この美少女ロリの顔を曇らせるとか興奮しかない

 

98:名無しの探索者

フッ……ついにワイが培ってきたAランク探索者としての全てを伝授させるべき男が現れたようやな

 

99:名無しの探索者

>>98

Aランクがこんなスレで何してんだよww

100:名無しの探索者

>>98

やっぱ上位ランクの奴らはどっか頭おかしいわ

 

101:名無しの探索者

普段は性癖でいがみ合うロリコン共の心が今、一つになっている……!!

 

102:名無しの探索者

ロリに最も似合うスポーツファッションはブルマかスパッツかでついこの前まで戦争してたのに……

 

103:名無しの探索者

イイハナシダナー

 

104:名無しの探索者

ロリ愛は世界を救う

 

105:名無しの探索者

そんなんで救われる世界なんざむしろ滅べ

 

106:名無しの探索者

お巡りさーん!! お巡りさーん!!

 

107:名無しの探索者

>>106

馬鹿め! 奴は死んだわ!!

 

108:探索刑事

呼ばれて飛び出て刑事ワイが通るで

 

109:名無しの探索者

刑事キターー!?

 

110:名無しの探索者

ガチ刑事? マジで?

 

111:名無しの探索者

なわけねえだろ。どうせ騙りだからビビるこたねえよw

 

112:探索刑事

静まれ静まれい! この警察手帳が目に入らぬか!

【画像】

 

113:名無しの探索者

アイエエエ!? 刑事!? 刑事ナンデ!?

 

114:名無しの探索者

ははーー( ノ;_ _)ノ

 

115:名無しの探索者

へへーー( ノ;_ _)ノ

 

116:名無しの探索者

へへっ。これはこれは刑事様とは思いもよらず(揉み手

 

117:名無しの探索者

あ、自分はただ周りに話合わせてただけなんで

 

118:名無しの探索者

他のロリコン共をタイーホしてください

 

119:名無しの探索者

あっ、テメエらきたねえぞ!?

 

120:名無しの探索者

ロリコンめ。まだ生きのびようとするのか。醜い……醜いぞ

 

121:名無しの探索者

そういやAランクに警視庁の刑事やってる奴がいるって聞いたことあるわ。観念して大人しくお縄につくんやな

 

122:名無しの探索者

監獄がお前らのゴールだ

 

123:名無しの探索者

ひー

 

124:名無しの探索者

お慈悲をー

 

125:名無しの探索者

いやじゃいやじゃ。人のムショになどいきとうない

 

126:探索刑事

まあ待てや。別にワイはお前らを捕まえに来たんやない。イッチの力になりに来たんや

 

127:名無しの探索者

へ?

 

128:名無しの探索者

お、お巡りさん……?

 

129:探索刑事

生意気ロリを分からせる……ええやないか(ニチャア

 

130:名無しの探索者

畜生こいつもロリコンじゃねえか!!

 

131:名無しの探索者

日本警察どうなってんだよ!?

 

132:名無しの探索者

同志よ!

 

133:名無しの探索者

\(^^)/ナカーマ

 

134:名無しの探索者

もうなにも怖くない

 

135:名無しの探索者

うおおっし! ワイらの知識と経験の全てをイッチにやるで!

 

136:名無しの探索者

これでしっかりロリを分からせてやるんやで!

 

137:名無しの探索者

応援してるでイッチ!

 

138:名無しの探索者

そして上手くいった暁にはぜひロリの追加画像をワイらに……

 

139:名無しの探索者

できればブルマで

 

140:名無しの探索者

は? スパッツだろ?

 

141:名無しの探索者

あぁ?

 

142:名無しの探索者

やるかぁ?

 

143:伝説になる探索者

まあまあ喧嘩すんなや。もし上手くいったらあのクソガキのブルマだろうがスパッツだろうがなんぼでも載せたるわ

 

144:名無しの探索者

マ ジ か

 

145:名無しの探索者

あなたが神か

 

146:名無しの探索者

ただのバカだろ

 

147:名無しの探索者

>>146

一向にかまわん! どんなバカだろうが美少女ロリの画像をくれるならいくらでも協力してやるわ!

 

148:伝説になる探索者

おうおうスレ民の力をわいに分けてくれ。そんであのクソガキを分からせてやるわ!

くっくっく。見える……見えるでえ。華麗にダンジョンクリアしてドヤるわいにあのクソガキが悔しそうな顔するのがなあ!

 

149:名無しの探索者

13歳の子供にここまで大人げなくやれるって逆にすげえな

 

150:名無しの探索者

そこに痺れぬ憧れぬ

 

 

…………

………

……

 

200:名無しの探索者

イッチは行ったか。とりあえずワイらが教えられるんは大体伝えたな。

 

201:名無しの探索者

そうか? もちっとありそうなもんだが

 

202:名無しの探索者

いやアカデミーの一年坊主にはこれくらいが丁度やろ。あんま高度だったり複雑な知識はかえって混乱するだけや

 

203:名無しの探索者

せやな。今日いきなり教えられて明日から使おうってんならこのレベルのアドバイスが限界やで

 

204:名無しの探索者

なるなる

 

205:名無しの探索者

まあイッチも一通り聞いて「ガハハ。勝ったな!」って意気揚々と出てったしこれでよかったんちゃう

 

206:名無しの探索者

調子こきすぎてなんとなく不安になるテンションやったな

 

207:名無しの探索者

失敗するに100万ジンバブエドル

 

208:名無しの探索者

ならワイは成功に1000万ジンバブエドルや

 

209:名無しの探索者

>>207

>>280

どっちも実質はした金じゃねえかw

 

210:名無しの探索者

いやイッチもなんやかんだで真面目にアドバイス聞いてたやん

 

211:名無しの探索者

まあ理屈とかは全く理解してなかったっぽいけど、感覚的な話はわりかし良く飲み込んでたな

 

212:名無しの探索者

動物的感性が良いんやね。うちのパーティーにもいるけど、ヘタに頭動かすより感覚的に戦ったほうが強いし役に立つタイプなんやろね

 

213:名無しの探索者

バカだけど一年のトップファイブなだけはあるちゅうことか。バカだけど

 

214:名無しの探索者 

>>213

大事なことなので二回言いました

 

215:名無しの探索者

>>214

大事なのか?

 

216:名無しの探索者

バカじゃなきゃそもそも13才のロリを分からせようなんて大人げないことはしないだろ

 

217:名無しの探索者

たしかに

 

218:名無しの探索者

ワイは信じてるで。イッチならやってくれると

 

219:名無しの探索者

そしてロリの分からせ画像をゲットしてくれると!

 

220:名無しの探索者

とりま結果わかるまで保守&全裸待機やな

 

221:名無しの探索者

ワイらは人事を尽くし天命を待ちパンツを脱いでイッチを待ってようや

 

222:名無しの探索者

>>221

結果わかるの明日なのに今から脱ぐのか

 

223:名無しの探索者

>>221

ロリコンおじさんはっや~いww

 

224:名無しの探索者

くっそワイ明日からダンジョン秋葉原に三日間くらい潜らなあかんねん。未攻略ダンジョンの中はネット届かんから帰ってくるまでお預けや

 

225:名無しの探索者

>>224

俺もそうや。結果気になるけどパーティーの幹部やっとるからサボれへん。ちな俺はダンジョン武道館

 

226:名無しの探索者

平メンバーのワイ。そっとリーダーに有休申請を出す

 

227:名無しの探索者

>>226

あっずりいぞ!

 

228:名無しの探索者

>>226

魔術師ワイ。次にダンジョンに潜った時ゴブリンにエロいことされる呪いをかけとくで

 

229:名無しの探索者

>>228

残念ワイ男やからヤる側や。ちなゴブリンとはダンジョン潜る度にヤっとるで

 

230:名無しの探索者

まあゴブリンはダンジョンの生オナホだしな

 

231:名無しの探索者

ゴブリンとヤるために探索者しとるまである

 

232:名無しの探索者

えぇ……

 

233:名無しの探索者

変態だ。変態がいる。

 

234:名無しの探索者

>>232

>>233

青い。青いのぅ。

 

235:名無しの探索者

ゴブリンは初めてか? 力抜けよ

 

236:名無しの探索者

ゴブリンの話してたらゴブリン欲しくなってきちまったじゃねえか

 

237:名無しの探索者

とりまイッチの報告までにゴブリン捕まえてくるか

 

238:名無しの探索者

ロリの分からせ画像のお供にゴブリン……さては天才か

 

239:名無しの探索者

>>238

変態だろ

 

240:名無しの探索者

まったく嘆かわしい。真にロリを愛するならゴブリンなど無くとも分からせ画像だけで満足できるでしょうに

 

241:名無しの探索者

あらあら、これは撒く塩が足りなくなりそうですね

 

242:名無しの探索者

どいつもこいつも変態しかいねえのか

 

243:名無しの探索者

まあ日本の探索者なんてそんなもんや

 

244:名無しの探索者

それな

 

 




お読みいただきありがとうございます。
ダンジョン物と掲示板形式を一度はやってみたかったのでやりました。掲示板って簡単なようで超難しいですね。
基本その場のノリと勢いで書いていくのでいつ投稿されるかは作者の気紛れ次第ですが、どうぞお楽しみください。

おまけ
ざっくり用語説明

『探索者』
ダンジョンの探索を生業とする者。ライセンス制であり、その実力や実績によってEからSの6段階のランクに格付けされる。

『アカデミー』
探索者の養成・訓練の他にダンジョンの調査・研究から依頼の斡旋等の探索者のサポートなどダンジョンに関する様々な事を行う機関。
未成年がライセンスを取得する際はここで学ばなければならない。

『ゴブリン』
ダンジョンに生息するモンスターで最もポピュラーな種族。
緑色の肌で子供ほどの背丈の小鬼のような姿。臆病で力こそ弱いがその分生存能力が高く、個体としては最弱クラスだが数で攻めてこられるとベテラン探索者ですら無事では済まない事もある決して油断してはならないモンスター。
一方で彼らの生態からはダンジョン内で生き抜く上での立ち回り等で学べる事が実に多いため、彼らから多くを学んだベテラン探索者の中には畏敬をこめて『ゴブリン先生』とも呼ぶ者もいる。
なお尻が揃って名器なため生オナホとして密かに愛用する探索者は多い。


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その②~ダンジョン潜入開始編~

【注意】この物語にはゴブリンに関する凌辱描写があります。R18相当のものではありませんが、苦手な方はブラウザバッグをお願いします。

読者様からのご意見を参考にしましてスレの会話と過去回想を分けて描写することにしました。
回想の始まりと終わりには◆◆◆が挟まりますので、その間の内容はスレではイッチが同様の事を説明していると思って下さい


312:名無しの探索者

イッチまだかなー

 

313:名無しの探索者

ロリの新画像まだかなー

 

314:名無しの探索者

こっちはもう準備できてんのに

 

315:名無しの探索者

ワイなんて昨日からパンツ脱いでんのに

 

316:名無しの探索者

>>315

きたねえ

 

317:名無しの探索者

>>315

裸族か貴様

 

318:名無しの探索者

>>317

裸族ワイ。こんなのと一緒にせんといて

 

319:名無しの探索者

スナックよーし。コーラよーし。ティッシュよーし。ゴブリンよーし。よし完璧やなっ

 

320:名無しの探索者

実際ゴブリンは必須

 

321:名無しの探索者

ゴブリンに勝るオナホ無し

 

322:名無しの探索者

ゴブリン先生。今晩もお世話になりますっ

 

323:名無しの探索者

ストーンウォールの魔法でゴブリンを壁尻状態にしてスタンバっとる魔術師ワイに隙は無し

 

324:名無しの探索者

>>323

っあああその手があったか!?

 

325:名無しの探索者

>>323

くっ、俺にも魔術が使えれば……(ギリギリ

 

326:名無しの探索者

くっくっく。魔術が使えん奴は悲しいのう悔しいのうww

 

327:名無しの探索者

>>326

うっわー魔術師連中の凡人見下し腹立つわあ!

 

328:名無しの探索者

>>326

そ、そんなの別にどうってこと……っ悔しいです!(血涙

 

329:名無しの探索者

あまりに悔し羨ましすぎるので魔術師やってる妹にちょっと頼んでくるわ

 

330:名無しの探索者

【悲報】妹に頼んでみたワイ。汚物を見る目でファイアボールをぶつけられる

 

331:名無しの探索者

なんでこいつらこんなゴブリンにこだわってんだよ

 

332:名無しの探索者

ロリコンのうえゴブリン狂いとか救えなさすぎる

 

333:名無しの探索者

せめてエルフやフェアリーとか女がいる種族にしろよ

 

334:名無しの探索者

>>333

はああああッ!?

 

335:名無しの探索者

>>333

エルフやフェアリーって鬼畜かテメエは

 

336:名無しの探索者

>>333

モンスターとはいえキャワイイおにゃのこを無理矢理オナホにするとかないわぁ……

 

337:名無しの探索者

>>333

ぅわぁ……ドン引きです

 

338:名無しの探索者

>>333

貴様には落ちる地獄すらありはしない!

 

339:名無しの探索者

いや何でだよ!? なに? 俺がおかしいの? 何で女の子はNGでゴブリンはOKなんだよ!?

 

340:名無しの探索者

>>339

あたりまえやゴブリンは人間襲うしレイプするやろ

 

341:名無しの探索者

犯すってことは犯される覚悟があるって事だよなぁ?(おもむろにゴブ腰を掴んで

 

342:名無しの探索者

ヤられたらヤり返す。倍返しだ!(合体!

 

343:名無しの探索者

これは初恋だった女魔術師の分! これは友達以上恋人未満だった相棒の分! そしてこれは片思いしてた幼なじみの分だああ!(からのパンパン

 

344:名無しの探索者

>>343

周りの女ゴブリンにヤられすぎやろww

 

345:名無しの探索者

>>343

NTRモノのヘタレ主人公かな?

 

346:名無しの探索者

やべえ。やべえよこいつら……

 

347:名無しの探索者

ゴブリン以上の邪悪だろこれ

 

348:名無しの探索者

ワイにはもうどうにもできへん。こうなったら……助けて塩ネキーー!

 

349:塩ネキ

はいはいいつもより多くを撒きますね~(バッ

 

350:名無しの探索者

んあ~ゴブリンオナホ気持ちええんじゃ~~♥️(エレクトゥ!!)ってあれ?

 

351:名無しの探索者

え?

 

352:名無しの探索者

へ?

 

353:名無しの探索者

なにこの魔方陣?

 

354:名無しの探索者

あ…ありのまま今起こったことを話すぜ! ゴブリンでフィーバーしてたらいきなり目の前に魔方陣が現れた』な…何を言ってるのかわからねーと思うがおれも何をされたのかわからなかくぁwせdrftgyふじこlp

 

355:名無しの探索者

ひぎぃ!?

 

356:名無しの探索者

びでぶ!?

 

357:名無しの探索者

アバーーー!?

 

358:名無しの探索者

塩があああッ魔方陣から塩が顔面噴射あああ!!

 

359:名無しの探索者

目が!! 目がーー!!

 

360:名無しの探索者

 

361:名無しの探索者

 

362:名無しの探索者

むしろ大草原

 

363:名無しの探索者

ざまーーーww

 

364:名無しの探索者

汚物は消毒だーー!

 

365:名無しの探索者

魔術師ワイ。アジトに特製の魔術結界張ってるから余裕の模様ww

 

366:名無しの探索者

おいうせやろ。なんでこの結界抜けるんや。おいやめろワイが悪かったから塩はあぎゃあああ!?

 

367:塩ネキ

>>366

悪い子はみんな仲良く塩責めです(^^)

 

368:名無しの探索者

>>366

塩ネキからは逃げられない

 

369:名無しの探索者

>>366

ロリコン殺すべし慈悲は無いハイクを読め

 

370:名無しの探索者

かくして汚物は消毒されスレに平和が戻ったのだった

 

371:名無しの探索者

サンキュー塩ネキ!

 

372:名無しの探索者

サンクスネッキ!

 

373:塩ネキ

いえいえお礼などいいのですよ。悪性を浄化するのは私の役目ですから

 

374:名無しの探索者

おかしいやろぉ……おかしいって。こちとらAランクやぞ。トップクラスの魔術師が全力で仕上げた結界抜くってなんなんだよぉ……

 

375:名無しの探索者

たしかに変態共全員に遠隔同時攻撃とか塩ネキ何モンだよ

 

376:塩ネキ

>>375

あらあら……知りたいですか?

 

377:名無しの探索者

ヒェッ

 

378:名無しの探索者

ゾクッときた今背中ゾクッときたぁっ(ガクブル

 

379:名無しの探索者

>>375

世の中突っ込まんほうがええこともあるんやで?

 

380:名無しの探索者

>>375

この業界知りたがりは死亡フラグだよ?

 

381:名無しの探索者

サーセンほんとサーセンもう二度と聞きませんから許してくだせい(土下座

 

382:塩ネキ

べつに知りたいなら教えてあげますよ? 

 

383:名無しの探索者

>>382

いえ結構です(キッパリ

 

384:名無しの探索者

>>382

塩ネキはそのまま変態が調子のった時に塩をまく謎の人でいいですから。どぞ

 

385:伝説になる探索者

うーい待たせたな。保守サンキュー。ってなんや阿鼻叫喚やけどどした?

 

386:名無しの探索者

イッチ!

 

387:名無しの探索者

イッチ来た!

 

388:名無しの探索者

ようやくやな

 

389:名無しの探索者

待ってたでイッチー

 

390:名無しの探索者

汚物が消毒されただけやから気にすることはないでー

 

391:名無しの探索者

せやせや。それよりダンジョン攻略はどうなったんや? ライバルには勝てたんか? 

 

392:伝説になる探索者

おう試験は何とか終わったで。結果やけど先に言ったほうがええか? それとも試験の始まりから順に聞く?

 

393:名無しの探索者

結果を先にかそれとも過程からじっくりか……ウーム

 

394:名無しの探索者

だったらワイは試験の経緯も気になるんでそっからがええな

 

395:名無しの探索者

まあ結果は気にはなるけどそっちのが楽しめそうやしな

 

396:名無しの探索者

別に今すぐ知らなきゃ死ぬゆうわけでもなし

 

397:名無しの探索者

確かに

 

398:名無しの探索者

いーや経緯とかどうでもいいから先にロリを分からせたか教えろイッチ!

 

399:名無しの探索者

そして分からせた画像よこせえええい!!

 

400:名無しの探索者

ハリー! ハリー!

 

401:名無しの探索者

クール生意気ロリを出すんだよあくしろよ

 

402:名無しの探索者

ちっ! ロリコン共めまだ生きてやがったか

 

403:名無しの探索者

ゴキブリ並みにしぶといな

 

404:名無しの探索者

ムショにお帰り。ここはあなた達の住むスレじゃないのよ

 

405:名無しの探索者

>>404

ロリコンは滅びん。何度でも蘇るさ!

 

406:名無しの探索者

塩ネキー?

 

407:名無しの探索者

あっハイ(スッ 試験の経緯から先でいいです

 

408:名無しの探索者

僕らちょっと興奮してたけど今冷静になりました

 

409:名無しの探索者

落ち着いたんでお行儀よくしますだから今すぐこの魔方陣消してください(ガクブル

 

410:名無しの探索者

塩ネキが頼りになりすぎて草

 

411:名無しの探索者

ありがたやありがたや

 

412:伝説になる探索者

話はまとまったか? んじゃリクエスト通り試験の始めからいくで。といっても丁寧な説明文とか得意やないから細かい所はだいぶ雑になるけどええか?

 

413:名無しの探索者

おけおけ

 

414:名無しの探索者

面白けりゃ気にせんよ~

 

415:名無しの探索者

逆に妙にお堅い文章だったり難解な表現だの使われてもよう分らんし

 

416:名無しの探索者

でもロリは詳細かつじっくりねっとり描写してや

 

417:名無しの探索者

なおかつエロけりゃ言うことなし

 

418:名無しの探索者

分らせを! 一心不乱の大分らせを

 

419:伝説になる探索者

ロリコンは元気やなぁ。期待に応えられるかどうかは分らんが始めるで~。

 

んじゃまずワイが受ける試験から改めて説明するわ。

ざっくり言えば未攻略ダンジョンに潜ってモンスターぶっ殺したりアイテムゲットしつつ最奥のボスを倒してダンジョンコアを停止させるってのが試験の内容な。

んで当日はアカデミー側が選んだ生徒同士でパーティー組んでダンジョンに行くんやけど、意気揚々と監督役の教官とあいつの下に合流したワイに、あのクソガキはこう言いやがった。

 

◆◆◆

 

「来たんですか? てっきり来ないものかと思いましたよ」「あなたがいなくともソロでできます。むしろ足手纏いがいない分楽でした」「というか今すぐ帰ってくれませんか?

 

【挿絵表示】

 

小学生みたいなちっこい体でいっちょまえにアカデミーの制服を着こなし、朝の日差しに白く透き通る雪のような髪を靡かせて、冬の空を思わせる青い瞳で凍えるような眼差しを向けてくるあいつに、俺の頭の中でカチンと音がした。

 

◆◆◆

420:名無しの探索者

うっわこれはクソガキ

 

421:名無しの探索者

生意気やな~。ええぞコレー

 

422:名無しの探索者

あの白髪碧眼美少女ロリが言ってるかと思うとゾクゾクするわ

 

423:名無しの探索者

でもいくらなんでもこれは言い過ぎちゃう

 

424:名無しの探索者

臨時でもパーティー組むならある程度は仲良くせなな。いざという時に不仲すぎて連携もとれなかったら死ぬで

 

425:名無しの探索者

>>424

せやな。せめて最低限のチームワークを保てるようにせなあかん。それができん奴とはどんなにランク高くとも組みたかないわ

 

 

426:名無しの探索者

まあ言うてもまだアカデミーの一年坊やしこんなもんやろ

 

427:名無しの探索者

そうそう。これからその心構えとか基礎を学んでく段階やし

 

428:名無しの探索者

天才だなんだ言っても所詮13のガキだしなあ

 

429:伝説になる探索者

いやたとえガキでもムカつくもんはムカつくんや。

 

◆◆◆

 

相変わらずくそ生意気な態度のクソガキに、もちろん俺は言い返した。

 

「うるせえ10分ばかし遅刻しただけだろそんなんでガタガタ抜かすんじゃねえ。ちっこいのはだけにしやがれチビガキ

 

と正々堂々胸を張って言った俺に、あのクソガキもといチビガキはあろうことか舌打ちして装備として腰に差した剣の柄に手をかけやがった。

おのれ論破されたら次は暴力とは語るに落ちるチビガキめ。なら年上として力で分らせてやるべく俺も剣を抜こうとしたところで、

 

「喧嘩するのは勝手だが抜いたらお前らその時点で失格だからな」

 

て教官に止められたんで、俺らは睨みあいながらも得物から手を離す。

でも俺は決して引き下がったわけじゃねえぞ。

 

「――はぁ。私としたことがこんなバカの戯言に心乱されるなんて……まだまだですね」「バカバカを言うのは当然ですねバカですから。それにいちいち取り合っていてはこっちが馬鹿を見てしまいます」「もういいですから私の足は引っ張らないでくださいねバーカ

 

◆◆◆

 

なんて憎まれ口をたたきやがるチビガキを必ずダンジョンでギャフンと言わせて分らせたる。

ワイはそう改めて決意して、チビガキと試験の場であるダンジョンに向かったんや。

 

430:名無しの探索者

【結論】クソはテメエだイッチーーー!!!!

 

431:名無しの探索者

はーーークッソ! マジクソ教科書に載せたいレベルのクソ

 

432:名無しの探索者

うわぁ……(ドン引き

 

433:名無しの探索者

ないわー。遅刻しといてこの態度はないわー

 

434:名無しの探索者

そりゃロリも初っ端から罵るわ。むしろ手を出さなかっただけすげえわ

 

435:名無しの探索者

大事な試験に遅刻しといて逆ギレかます。ワイなら蹴るな。つうか殺るな

 

436:名無しの探索者

ロリは言い過ぎとか思ったけどそんなこと全然なかったぜ! むしろ思いつく限りの罵倒をしても許される。てか許す

 

437:名無しの探索者

ホント何してんのイッチィ……

 

438:名無しの探索者

いったい何があれば大事な試験に遅刻するんや

 

439:伝説になる探索者

え~仕方ねえやろ~。だって遂にあのチビガキに分らせてやれると思ったらワクワクして朝方までなかなか寝付けなかったんだからよ~

 

440:名無しの探索者

なるなるそれで寝坊したんやなって遠足前の小学生か!!

 

441:名無しの探索者

どんなバカな理由かと思ったらほんとにバカ過ぎる理由だった件

 

442:名無しの探索者

草も生えない

 

443:名無しの探索者

ロリごめん

 

444:名無しの探索者

君は何も悪くないんだ

 

445:名無しの探索者

全部イッチって奴の仕業なんだ!

 

446:名無しの探索者

……ん? ちょい待ち。イッチの話を聞くに他のメンバーが出てこないのってもしかして……パーティーはイッチとロリの二人だけ?

 

447:伝説になる探索者

>>446

あ、そーいや言ってなかったか。

そやで。なぜかよりにもよって二人パーティーであのチビガキとバディ組まされてんのや。アカデミー側が何考えてんのか分からんし初めは最悪や思うたけど、まあチビガキを分からせてやれんなら結果オーライやな

 

448:名無しの探索者

あ、ふーん。ロリと。二人で。ダンジョンにねえ……

 

449:名無しの探索者

教官同行とはいえ美少女ロリと実質二人きりですかぁ……

 

450:名無しの探索者

〇ね!

 

451:名無しの探索者

くたばれ!

 

452:名無しの探索者

爆散しろ!

 

453:名無しの探索者

アカデミー時代、全部の試験で野郎としか組めなかったワイ。嫉妬と殺意で絶賛発狂中

 

454:名無しの探索者

そんな青春を夢見てた……そして夢で終わったワイのアカデミー生活……

 

455:名無しの探索者

>>453

>>454

やめなされ……非モテわいのトラウマを抉るのはやめなされ……

 

456:名無しの探索者

すまんなイッチ。ワイはお前を殴らなアカン

 

457:名無しの探索者

痛いですけどワイらが憤死するよりはマシですから我慢してください!

 

458:名無しの探索者

>>456

>>457

いきなさいスレ民! 誰かのためじゃない! あなた自身の嫉妬のために!!

 

459:伝説になる探索者

えらい盛り上がっとるけど話進めてええか? チビガキの事もっと聞きたいんやろ?

 

460:名無しの探索者

……いいでしょう。キミを殺すのは話が終わってからにしてあげます

 

461:名無しの探索者

結果次第では考え直してやらんこともない

 

462:名無しの探索者

つまりイッチの運命は満足のいくロリの分らせが見られるかで決まるんやで

 

463:名無しの探索者

今のイッチはさながら千夜一夜物語のシェヘラザードか

 

464:名無しの探索者

>>463

これと一緒にされるのはさすがにシェヘラザードに失礼

 

465:名無しの探索者

構わん。報告を続けたまえ(ゲンドウポーズ

 

466:伝説になる探索者

おう続けるで。

そんなこんなでワイとチビガキは教官に連れられてお目当てのダンジョンに着いた。

そこは下町の一軒家やった。外見はまあごく普通のそこそこ古い平屋建て。ちょいボロいが見てくれはどこにでもありそうな民家やな。

 

◆◆◆

 

「ここがお前達の試験の場所だ。もともと若い男が一人暮らししていたが、そいつが亡くなってからは空き家になっていたらしい。だがここ最近中から物音がするようになって警察が調査に入った際にダンジョンモンスターと遭遇し、ダンジョン化が確認されたというわけだ」

 

そう説明した教官は、玄関扉に浮かんだ紋章──こうぼんやりと怪しく光るお馴染みのアレな──を指差して

 

「ダンジョンにはそれぞれ固有の紋章がある。その色やデザインでダンジョンのクラスやタイプが分かるんだが、答えられるか?」

 

もちろん知ってる俺。ここはスパッと華麗に正解してやろうとしたところで

 

「外枠は二重で色は黄――クラス《D》。タイプは固定型の典型的なダンジョンです」

 

隣のチビガキが先に答えやがった。

あっズリいぞ今俺が答えるとこだったのに! 先を越された俺がぐぬぬと目で抗議するも、チビガキは涼しい顔でガン無視しやがる。

 

「うむ。正解だ」

「授業を受けているのならこれくらい分かって当然です。ましてムキになってまで答えるようなものでもありません」

 

分からせたる……絶対に何がなんでも分からせたる(使命感

そう怒りを燃やす俺とどこ吹く風のチビガキだったが、教官が「コホン」と咳払いをしたんでビシッと気を付けする。この辺りは入学して初っぱなから叩き込まれたんで一瞬で背筋ピーンだ。

 

「さて、というわけでお前らにはこれからこのダンジョンを攻略してもらう。試験のクリア条件はダンジョン最奥部にあるコアの停止だが、個人評価はそこまでのお前らの立ち回りからそれぞれ採点するぞ。いい評価が欲しければ自分の役割を自覚して動くように」

 

そして教官は落ち着いた調子で、そして念を押すように言う。

 

「潜る前に改めて言っておく。私は監督役であって護衛じゃない。守ってやるのは命にかかわると判断した場合――致命傷となる攻撃からだけだ。それ以外は全て自分達で何とかしろ。人類のちっぽけな常識も道徳も通じず、生態系どころか法則すら異なり全てが牙をむくダンジョンでお前を助けられるのは最終的にお前だけだ。『自己責任』は自由な探索者の唯一の鉄則だと改めて肝に銘じておけ」

「「はい教官!」」

 

その言葉に、俺とチビガキは同時に応えた。

 

◆◆◆

 

467:名無しの探索者

ええ教官やなぁ

 

468:名無しの探索者

キチンと説明してくれるのっていいよな。俺の時なんかはろくすっぼ説明もせず「とにかく実践あるのみ細けえ事は現場で学べ。いざハック&スラッシュ!!」て尻を蹴り飛ばされてダンジョンにぶち込まれたぜ

 

469:名無しの探索者

>>468

いやさすがにそれはねえだろ釣り乙……釣りだよな?

 

470:名無しの探索者

>>469

だったらよかったんだけどなぁ……(遠い目

 

471:名無しの探索者

>>470

ちゃんとしたノウハウの無かったアカデミー設立当初の闇が深い……

 

472:名無しの探索者

ほんとマトモな教官にあたってよかったなイッチ

 

473:名無しの探索者

ほんそれ。ヤベー奴はホントヤベーからな。俺の担任なんか何を相談しても『ソープへ行け!』としか言わなかったし

 

474:名無しの探索者

まあアカデミーの教官って一線を退くか引退したAやBとか上位ランクの探索者やから性格が多少アレなんはしゃあない

 

475:名無しの探索者

まあ上位やしな

 

476:名無しの探索者

上位ならしゃあない

 

477:名無しの探索者

上位ランク探索者はヤベーとかいう風潮なんなんだよww

 

478:名無しの探索者

え、Sランクよりはマシですから……(震え

 

479:名無しの探索者

>>478

あんなポン刀でマッターホルンぶった斬るようなナチュラルボーン人間兵器共と比べんな

 

480:名無しの探索者

>>478

心を読んできたテレパスのSAN値をぶっ壊して精神崩壊させた●●●●と比べたらそりゃマシだろうよ

 

481:名無しの探索者

>>478

あいつら人間って事になってるが実質人間辞めたモンスター超えモンスターだぞ

 

482:名無しの探索者

おいやめろ夜にSランクの話してたらホントにSランクが出るんだぞ

 

483:名無しの探索者

こわいなあとじまりしとこ

 

484:名無しの探索者

くわばらくわばら

 

485:名無しの探索者

Sランクにトラウマを植え付けられたことのある魔術師ワイ。即行結界を強化する

 

486:塩ネキ

では私は清めの塩を撒いておきますね~

 

487:名無しの探索者

それに比べりゃイッチの教官はホントええ人やなあ

 

488:伝説になる探索者

おう。ちょい苦労人ぽい所はあるけど頼りになる女教官やで

 

489:名無しの探索者

へ~女(ビキッ

 

490:名無しの探索者

女……ねぇ(ビキビキッ

 

491:名無しの探索者

女教官美少女ロリ両手に花でダンジョン攻略かぁ(ワイの時はむっさい親父とガチムチ野郎どもの男祭り状態やったなぁ

 

492:名無しの探索者

くっ、鎮まれワイの右手! ここで嫉妬爆発させてスレを荒らすわけにはいかんのや……ッ。少なくともイッチの話が終わるまでは!

 

493:名無しの探索者

イッチの運命は、また一歩終末へと近づいた……ッ

 

494:名無しの探索者

なおロリコンワイの右手はピクリともしない模様

 

495:名無しの探索者

ロリ以外に興味無し(ドン!

 

496:伝説になる探索者

つうわけでその時がやって来た。お待ちかねのダンジョン攻略の始まりや。

 

◆◆◆

 

「では、ただ今よりダンジョン攻略試験を開始する。気を引き締めて油断せず、それぞれ全力を尽くすように」「……とはいえ、こうは言ったがあまり気負い過ぎも良くないからほどほどにな。なに、かつて何の知識も経験も無く『アレ』に挑んで攻略した英雄達の苦難に比べればこんなものピクニックのようなものだ」

 

そうフッと口元を緩めて、都内のビル群の隙間から天高く伸びるAクラスダンジョン『スカイツリー』に目をやる教官。

 

 

【挿絵表示】

 

 

 

高さ1200m超、第二展望台より上部から枝分かれした無数の鉄筋が墨田区の空を覆いつくす世界最大の電波塔は、さながら白亜の巨大樹。既に攻略された今もなお圧倒的な存在感は損なわれること無く、天空から俺達を悠然と見下ろしていた。

 

まあ確かにアレを攻略するのに比べたら、このチビガキを分からすなんざ俺の気合いと根性そして運で楽勝だな。ガハハ。これは勝つる。

 

「おうチビガキ。いっちょ勝負しようじゃねえか」

「は? 何ですかいきなり?」

「決まってんだろ。俺とお前のどっちが上か。この試験で白黒つけようぜ」

「どっちが上か……? 私の記憶ではそもそも、あなたが私に勝てたことなんて一度も無かったはずですが?」

「んな昔のことなんざ知るか。大事なのは今だ今。男子三日でなんちゃららしいが俺は一晩でパワーアップ。スレの力で知識力あたりが超強化された俺はいままでとは一味も二味も違うぜ!」

「スレ……? 何の事かよく分かりませんが、なんで私がそれに応じなければならないんですか? 嫌です。あいにくバカのバカに付き合うほど暇ではないので」

「誰もただでとは言わねえよ。勝った方が負けた方に何でも一つ命令できるってのはどうだ?」

 

俺がそう言うと、チビガキは考え込むように一瞬黙ってから

 

「──分かりました。その勝負。受けてあげます。そのかわり、私が勝ったならもう二度と私に関わらないでくださいよ」

「はっ。いいぜ了解そうしてやるよ。ただし勝つのは俺だがな」

「ハァ)本当にその無駄な自信だけは大したものですね。……で、万に一つもありえませんが一応聞いておきます。私が負けた時は何を命令するんですか? まあ何でもいいですよ。どうせ叶いませんし」

 

◆◆◆

 

497:名無しの探索者

ん? 何でも(ピクっ

 

498:名無しの探索者

今、何でもと言ったな……(ガタ…

 

499:名無しの探索者

美少女ロリが負けたら何でも命令される勝負を受けたということは……

 

500:名無しの探索者

これはフラグですね。エロ同人界では常識です(メガネキュピーン

 

501:名無しの探索者

後は分かるな、イッチ……?

 

502:名無しの探索者

言え!!

 

503:名無しの探索者

言え。言うんだイッチさん

 

504:伝説になる探索者

言っちゃえ!! 言っちゃいなよ!!

 

505:名無しの探索者

言いなさい!! 言うのです!! おイッチ様!!

 

506:名無しの探索者

唐突なヘルシングで草

 

507:伝説になる探索者

 

もち言ったったわ。

 

◆◆◆

 

「よく聞けチビガキ。俺が勝ったそん時は、テメーを分からせた記念にコスプレ写真だ!」

「……はい? すみませんちょっと意味がわからないのでバカ以外にも分かるように言ってもらえますか?」

「テメーのコスプレ画像をスマホで撮影させろってことだよ。もちブルマスパッツでだ!!」

 

◆◆◆

 

ちなゲロ以下の糞を見る目を向けられたけどオーケーもらったで

 

508:名無しの探索者

はい言質頂きましたーーー!!

 

509:名無しの探索者

Fooooooo↑↑

 

510:名無しの探索者

いよっしゃあああああ!!

 

511:名無しの探索者

うっし!

 

512:名無しの探索者

我らの願いがロリに届いたぞーー!

 

513:名無しの探索者

素晴らしい。貴方はやはり私がレスするに値したイッチだった!

 

514:名無しの探索者

マ? これマ?

 

515:名無しの探索者

>>514

落ち着け餅つけ現実だ。我々はロリにコスプレさせることを約束出来たんだッ!

 

516:名無しの探索者

うわーどうやって画像用意するかと思ったら上手いことやったやん。バカなのにやるやんバカなのに

 

517:名無しの探索者

なんだ。あのバカやれば出来るバカだったじゃあないのか

 

518:名無しの探索者

こんだけ見直してもバカって評価は変わらんのなww

 

519:名無しの探索者

>>518

まあここまでの行動がバカ過ぎたし

 

520:名無しの探索者

とはいえようやったでイッチ

 

521:名無しの探索者

後は勝つだけやな!

 

522:名無しの探索者

なお相手は学年一位の天才ロリなのですが

 

523:名無しの探索者

勝って……イッチ

 

524:名無しの探索者

勝利の栄光を、イッチに!

 

525:名無しの探索者

>>524

それ負けフラグじゃ……

 

526:伝説になる探索者

 

◆◆◆

 

「んじゃ行くぜチビガキ。いくらガキだからって中で迷子になるんじゃねえぞ」

「なるわけないでしょう。あなたこそいくらバカだからって足を引っ張らないでくださいよ」

 

そんなわけで見事分からせ画像の約束を取り付けた俺とチビガキは、いざ玄関の扉を開けてダンジョンに入った。

そんでまず視界に飛び込んできたのは玄関から続く10mくらいありそうな外観からは、ありえないほどに長い廊下。そしてそこを唸り声を上げながら駆けて

 

「ギシャアアアア!!」

 

【挿絵表示】

 

 

俺に飛びかかってきたゴブリンだった。

 

◆◆◆

 

527:名無しの探索者

オイオイオイ

 

528:名無しの探索者

死ぬわアイツ

 




お読みくださりありがとうございます。そんなこんなで第二話です。

前回ノリと勢いだけで投稿した作品を読んでくれただけでなく感想や高評価までいただけて感謝感激雨あられです読者様ありがとーー! 低評価もキッチリもらったけど評価もらえるだけで嬉しいので低かろうが高かろうがどんどん評価と感想ください!……まあ高いにこしたことはないんだけどね(|д゚)チラッ

とはいえやっぱり低評価の訳は気になるもの。作者は考えそして気付きました。『やっぱりゴブリンオナホにしたのはアカンかったか!』この大異世界転生時代とも言うべき昨今、ゴブリンさんといえば可憐なおにゃのこを皆で強制にゃんにゃんするファンタジー界隈の看板キャラです。そんなバリ立ちガチ攻めなゴブリンさんをオナホにするなんて暴挙は世のゴブリン愛好家の皆様の怒りを買うのは当然ですね。
でも仕方ないんです。だってゴブリンス●イヤーのアニメ見てたらふと『あ、ゴブリンって意外とかわいい尻しとるやん』と思ってしまったんですから!だったら描くしかないじゃないですかゴブリンオナホを! ゴブリン姦全盛の中、ゴブリンをオナホにする人がいてもいい。自由とはそういうことだ!

そんなわけでこれからもこの物語ではゴブリンをオナホにしていきますのでそれでも受け入れてくださる神様仏様読者様はどうぞ続きをお楽しみください。今回はダンジョンに入るまでだったけど次はいよいよ決着です。果たしてバカは見事ロリを分からせられるのか!お楽しみに!……にしたかったけど出来なかったので次の次のをお楽しみに!

おまけ
ざっくり解説

ダンジョン《スカイツリー》
クラス・A
タイプ・固定型
ダンジョン化・2012年(同年攻略済み)
東京都墨田区に位置する世界最高度の電波塔にして日本で初めて確認されたダンジョン。そしてダンジョン化した際に内部に閉じ込められた者達の命がけの戦いによって世界最初に攻略されたAクラスダンジョンでもある。
元々634mを誇る最も高いタワーだったが、ダンジョンと化すと周囲の構造物を取り込みながら増築を開始。タワーを構成する鉄骨は地下では根のように伸び、地上部の主に第二展望台より上からは枝葉のように無数に枝分かれして上空に広がっていった。
それにしたがってタワーそのものの幅や高さも拡がり、攻略時点には高さ1200m超、土台部の幅約200mの、タワーというよりさながら巨大な樹のような姿となった。
攻略によってダンジョンコアが停止したため増築はそこまでで止まったが、もし攻略されなければ23区の空はその鋼鉄の枝葉に完全に覆い尽くされ首都東京はこの白亜の巨大樹の苗床となっていただろう。
現在は元の電波塔としての役目とともに、人類がダンジョンに最初に勝利した偉業のシンボルとなっている。


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その③~VSダンジョンモンスター編~

この物語には地名や建物名が出ますがフィクションであり実在する物とは一切関係はありません。


529:名無しの探索者

お願い、死なないでイッチ! あんたが今ここで倒れたら、スレ民との約束はどうなっちゃうの? ライフはまだ残ってる。ここを耐えれば、ロリを分からせられるんだから!

 

530:名無しの探索者

次回『イッチ死す』デュエルスタンバイ!

 

531:名無しの探索者

>>530

死なないんだよなあ

 

532:名無しの探索者

すかさず生存フラグを立ててくるスレ民の優しさ

 

533:伝説になる探索者

おいおいワイはいずれ伝説になる男やで。もちろんこんなんで死なんわ。

 

◆◆◆

 

握った出刃包丁を振り上げて飛びかかってきたゴブリンの胴体に、俺はカウンターで剣先を突き込む。

 

「ヒギャッ!?」

 

上がる醜い断末魔。刃から伝わる皮膚を裂き肋骨を断つ感触。絶命の手応えに獰猛な歓びを感じた。

 

◆◆◆

 

『ゴブリンは抉るように突くべし』ちゅうスレ民のアドバイス通り一撃で心臓貫けたわ。サンクス

 

534:名無しの探索者

ゴブリンが死んだ! 

 

535:名無しの探索者

この人でなし!

 

536:名無しの探索者

>>534

>>535

いやなんでだよ

 

537:名無しの探索者

>>536

気にすんなただのお約束や

 

538:名無しの探索者

さっそくわいらのアドバイスが役立ったか

 

539:名無しの探索者

うむ。やはりゴブリンは抉るように突くんが一番やな。ゴブリンに対する有効なやり方についてアドバイスしたワイの言葉は間違ってなかった

 

540:名無しの探索者

ワイはちょっと捻りを加えんのがええなあ。こう奥をぐりぐりと突くんがええ具合や

 

541:名無しの探索者

わいはあえて浅く小刻みにするんがよう感じるわ

 

542:名無しの探索者

んん?

 

543:名無しの探索者

なんか言い方が……?

 

544:名無しの探索者

あっ(察し

 

545:名無しの探索者

ってあのアドバイス下半身の話かよ!?

 

546:名無しの探索者

ゴブリンを一撃で逝かせるってそういう意味かい!

 

547:名無しの探索者

いつになく熱く語るお前らに変態共も真面目になる時があるんやなって感心してたのに……

 

548:名無しの探索者

変態はどんな時でも変態だったよ畜生!

 

549:名無しの探索者

いや……まあゴブリンを倒せたのは事実だし(目そらし

 

550:名無しの探索者

もうとりあえず良しとしようぜ。とりあえず(思考停止

 

551:名無しの探索者

うむ。ゴブリンに対するアドバイスはこれからも我らゴブリン愛好家に任せるがいい

 

552:名無しの探索者

>>551

君、ちょっと黙れ

 

553:名無しの探索者

とはいえこれでスコア1。ロリに先制点やな

 

554:名無しの探索者

幸先ええぞー。このまま勝利からの分からせまでいったれイッチ!

 

555:伝説になる探索者

なんやあれ下半身の話やったんか。まあ役立ったしええわ。

 

◆◆◆

 

つうわけで早くもゴブリン一体を仕留めた俺は、先を越されて悔しそうな顔をしてるに違いないチビガキにドヤろうとした。が

 

「っしゃオラ早速一体撃破だ! 見たかチビガキこれが俺の──」

「そうですか。私も撃破です」

 

チビガキは物陰から飛び出してきたもう一体のゴブリンを同時に斬り捨てていやがった。細身の刀身でスパッと殺られたゴブリンは鋭利な切断面から血を撒き散らせて真っ二つ。いっそ鮮やかな迷いの無い一太刀は、癪だがやっぱこいつの実力は並外れてるってのを実感させる。

 

「これで同点ですね。それといちいち騒がないでください。たかがゴブリンを一体倒したところで威張るほどのものではないでしょう」

「うぐぐぐぐ。いーやこっからだ! こっからモンスター大量撃破で俺が一気にリードして──」

 

くそ生意気なチビガキにワイが言い返そうとしたその時、廊下の向こうから新たなゴブリンが三匹まとめて現れた。

 

「ギャギャギャ!」「ギャシャアアア!」

「うっしゃ来たなゴブリン共! いいタイミングだ全員まとめて俺のスコアにしてやん──」

「お先にいきますよ」

 

醜い鳴き声を上げながら迫る奴らに咄嗟に身構えた俺の横で、チビガキが床を蹴りシュッと駆け出した。

白い髪を流星の尾のように靡かせながら廊下を疾走するチビガキは、ゴブリンの集団に飛び込みその剣を閃かせる。上がる三つの断末魔とそして血飛沫。流れるような三連撃で三匹のゴブリンを仕留めたチビガキに、俺らの後ろ一歩離れた位置で見ていた教官も「ほう」と感心の声を漏らす。

 

そんでチビガキは斬り捨てたゴブリンの屍を足下に、俺に振り向いてこう言った。つうか煽りやがった。

 

「で、リードでしたっけ? 私を相手に? ま、頑張って下さい。バカ雑魚あなたにできるものならですが

 

や っ て や ん よ !

 

◆◆◆

 

556:名無しの探索者

はいロリ逆転~

 

557:名無しの探索者

あっさり抜かされてんじゃねえよww

 

558:名無しの探索者

なんとなくこうなる気はしてた

 

559:名無しの探索者

三体突撃は宇宙世紀からの死亡フラグやでゴブリン先生

 

560:名無しの探索者

てかロリつよくない? つよくない?

 

561:名無しの探索者

未攻略ダンジョンのゴブリン三体を正面から瞬殺とか

 

562:名無しの探索者

そうか? ゆうてもたかがゴブリンやろ?

 

563:名無しの探索者

>>562

はい無知

 

564:名無しの探索者

>>562

新人探索者を一番殺してるモンスターやで

 

565:名無しの探索者

>>562

ゴブリン先生は確かに弱いけど舐めたら死ぬよ。僕の同期は才能も実力もあったけどゴブリンならいくらいても余裕だろって群れに突撃して嬲り殺しにされたわ

 

566:名無しの探索者

未攻略ダンジョンのモンスターはコアから魔力供給されてるからタフやし何より凶暴さが段違いやで

 

567:名無しの探索者

攻略済みダンジョンのモンスターは狩りとか生存目的でしか襲ってこないけど、未攻略ダンジョンはコア防衛のために積極的に殺しに来るからな。同じゴブリンでも危険度は比べ物にならんぞ

 

568:名無しの探索者

それをプロならまだしも入学したばっかの一年生が複数同時に相手取って仕留めるとか。やっぱ学年一位の実力はやべえな

 

569:名無しの探索者

なんかブースト系のアイテムとか魔術使ってんの?

 

570:伝説になる探索者

>>569

いや、ワイの知る限りじゃ装備はアカデミー支給の剣だけ。魔術も超能力も使えんはずやから純粋な剣技と身体能力やで

 

571:名無しの探索者

なんだただの天才かよ

 

572:名無しの探索者

うわようじょつよい

 

573:名無しの探索者

ねえ勝てんのこれ?

 

574:名無しの探索者

>>573

勝ってもらわなあかん。イッチと、なにより昨日からパンツ脱いで分からせ画像を待っとるワイのために!

 

575:名無しの探索者

>>574

だからテメーはパンツ履けっつってんだろ!

 

576:伝説になる探索者

はいはい話進めるでー

 

◆◆◆

 

とりまゴブリンの襲撃を返り討ちにした俺らは、本格的にダンジョンの内部へと進んでった。

玄関から続くクッソ長い廊下の先はダイニングでそこを抜けるとキッチン、その先にもまだドアや廊下が続いてて、俺らはそこをいつモンスターに襲われても対処できるよう警戒しながら探索した。

 

ダンジョンの中は分かってはいたが奇妙なもんだった。

内装や置かれとる家具はどこにでもあるようなごく普通のもんだったが、間取りつうか構造が滅茶苦茶だ。

 

 

【挿絵表示】

 

 

ダイニングの隣にキッチンがあったかと思えばその次のドアを開ければまた別のキッチン。廊下は曲がりくねって行き止まりや分かれ道が何本もあって、突き当りかと思いきや壁や本棚がスライドして次の通路が現れる。

忍者屋敷かからくり屋敷みてえな仕掛けがそこかしこにあってホント迷路か。

しかもそれが明らかに外から見た広さと合ってないから、まるで頭のおかしい建築家がラリッたまま設計したような違和感と薄気味悪さがあった。

 

 

【挿絵表示】

 

 

「だーくっそなんだよここは! 廊下はぐにゃぐにゃだし間取りはめちゃくちゃだしわけわかんねえぞ!」

 

あんまりにも複雑怪奇な内部構造にイラつく俺に、教官は苦笑しながら言う。

 

「ダンジョンの内部は一種の異空間だ。面積も構造も外界とは異なっている。違和感はあるだろうが一人前の探索者になりたければ早く慣れておけ。言っておくがこんなものは可愛いものだぞ。Bクラスをはじめとする上級ダンジョンは独自の固有法則すら有し、最上のSクラスともなればもはや異世界だからな」

 

うへえこれでまだマシなんかよ。なら上級ダンジョンはどんな人外魔境だってんだ。

 

俺は内心げんなりしながら、ダンジョンの更に奥へと進んでった。

 

◆◆◆

 

577:名無しの探索者

まあ実際こんなもん可愛いもんだ

 

578:名無しの探索者

地面に足がつくだけマシやで

 

579:名無しの探索者

攻撃ができるだけマシやで

 

580:名無しの探索者

物理法則さんがちゃんと仕事してくれる安心感とか最高やん

 

581:名無しの探索者

えなに? ワイまだCクラスまでしか行ったことないんやが上級てそんなヤバいの?

 

582:名無しの探索者

>>581

ヤバいてかイカレとるな。うんいろんな意味で

 

583:名無しの探索者

>>581

モンスターの強さが段違いなのはもちろん固有の法則とか制約がヤバい。つうかキツイ

 

584:名無しの探索者

>>581

戦闘力だけで何とかなんのがCまでで、Bからは下手したら武力による戦闘行為そのものが禁じられてる場合がある。戦うしかできんのなら悪いことは言わんからCクラスダンジョンから上には行くな。死ぬぞ

 

585:名無しの探索者

東京大学がダンジョン化した時はヤバかったな。潜ったんはいいものの、中は仕掛けとデストラップだらけで謎解きしなけりゃ進めんし不正解なら即死や。ワイのパーティーに慶応卒のインテリがいなかったら全滅してたで

 

586:名無しの探索者

日本武道館なんかライブ会場としての側面でダンジョン化したから当然武力戦闘禁止。武器も使えんし格闘すらパンチ一発打とうとしたら体が痺れて動けんくなる。唯一許されてるんが歌とダンスやからモンスターを倒すには歌と踊りの勝負で負かさにゃならんとかいうクソ仕様やで

 

587:名無しの探索者

>>586

そういや前に大手のアイドル事務所が所属アイドル引き連れて攻略しに行ってたな

 

588:名無しの探索者

>>586

セイレーンやらフェアリーを圧巻のアイドルパフォーマンスで次々撃破してったんは流石やわ。まあ最終フロアのボスには負けたけど

 

589:名無しの探索者

>>588

あれはしゃあない。だってあれ武道館で一番最初にライブした伝説のグループのメモリーデータをベースに生み出されたモンスターやで。アレに勝てんのはそれこそプレスリーとかマイケルクラスだけやろ

 

590:名無しの探索者

アイテムと魔術のバフ特盛重ね掛けで速度を超強化したワイ。Bクラスダンジョン中山競馬場に勝利を確信して挑むもユニコーンゴルシに無事惨敗。速力勝負でワープ使うなよぉ(ノД`)・゜・。

 

591:名無しの探索者

競争縛りの中山競馬場と謎解き縛りの東大と歌唱縛りの日本武道館は三大クソダンジョン

 

592:名無しの探索者

Sクラス秋葉原ダンジョン経験者のワイが通りますよっと。BやAで泣いとるおまいらはアキバの中層『ゲームエリア』にいっぺん行ってみ。自分の身体がドットやポリゴンに変換されるあの異常空間体験したら三次元てだけで天国に思えるようになるから

 

593:名無しの探索者

おいおいみんな盛り上がりすぎやろ。気持ちはわかるがイッチの話に戻ろ?

 

594:名無しの探索者

せやな。いろんなトラウマが蘇りすぎて脱線しちまったわ

 

595:名無しの探索者

ごめんなイッチ。ちゅうわけで続きよろ~

 

596:名無しの探索者

ロリの話プリーズ

 

597:伝説になる探索者

気にすんな。アカデミーの授業じゃ習わんようなリアルな話聞けて面白かったで。

 

◆◆◆

 

俺らはちょくちょく出るゴブリンを倒しながらダンジョンを探索していくと、上へと通じる階段を見つけた。

 

 

 

それを上って行った次の階層は、内部構造こそあんま変わらんもののゴブリンの強さつうかタフさがほんの少し上がってた。

深層に行くにつれコアが近くなる分より多くの魔力を供給されとるからモンスターも手強くなるらしいけど、ここまでくると俺もだいぶ慣れてきたんでゴブリンは単体なら多少強くなろうが問題無く仕留められるようになっていた。

 

「うっしまた一体撃破! どうだチビガキ。テメエのスコアに近づいてきたぜ~」

「近づくだけで埋まることはないんですけどね。はい二体スコア追加です」←ゴブリンの首をまとめて撥ねながら。

 

とはいえチビガキとの差はまだまだ開いたまんま。こりゃ何とか一発逆転せにゃと思ってたところに、そいつは現れた。

 

「ブヒッ。ニンゲン……倒す!」

 

でっぷりとした脂肪と筋肉に包まれた大柄な体を持つ豚人間。ゴブリンと並ぶダンジョンの定番モンスター――オークだ。

 

◆◆◆

 

598:名無しの探索者

オーク先輩キターーーーー!

 

599:名無しの探索者

やっぱダンジョンと言えばゴブリンとオークやね

 

600:名無しの探索者

上級ダンジョンでドラゴンやマンティコアとかの強敵と散々やりあってるとこいつらはもう癒しキャラ

 

601:名無しの探索者

>>600

わかる~。たまに遭遇すると地元の友達に会ったような安心感があるわ

 

602:名無しの探索者

いろんな意味で便利すぎるからダンジョンによっては乱獲されてんだよなぁ

 

603:名無しの探索者

ワイの地元の沖縄のダンジョンでは一時期獲られすぎて一つのパーティーにつき三体までって制限かかったことあるで

 

604:名無しの探索者

まあオークは一匹でパーティーが三日は食いつなげるしなあ。そうでなくとも調教すりゃ労働力として使えるし

 

605:名無しの探索者

女の探索者にいたっては奴隷兼性処理要員としてこき使ってる奴もおるくらいやし

 

606:名無しの探索者

オーク先輩カワイソス(´;ω;`)

 

607:名無しの探索者

とはいえベテランからしたらカモやけど学生には強敵やな。膂力はゴブリンの比やないから下手したら一撃でやられるで

 

608:名無しの探索者

そんなっ。イッチ……はまあいいとしてロリがやられたら……ッ

 

609:名無しの探索者

もしロリがオークにやられたら……やられたら……ッ!

 

610:名無しの探索者

密室。むくつけきオーク。負けてしまった美少女ロリ。なにも起きないはずはなく……

 

611:名無しの探索者

うっ!

 

612:名無しの探索者

うっ!

 

613:名無しの探索者

うっ!

 

614:名無しの探索者

……ふぅ。これは由々しき事態ですね。皆でロリの無事を祈りましょう(賢者

 

615:名無しの探索者

そうですね。いたいけなロリがオークに穢されるなどあってはならないことですから(賢者

 

616:名無しの探索者

さあ祈りましょう。神よ。ロリにご加護を世界に平和を(賢者

 

617:名無しの探索者

ロリ&ピース*。・+(人*´∀`)+・。*

 

618:名無しの探索者

一斉に賢者モードになってんじゃねえよロリコン共ww

 

619:名無しの探索者

一番ロリを穢してんのはこいつらじゃねえか

 

620:伝説になる探索者

まあもちろんぶち殺したで。

 

◆◆◆

 

「ブヒヒッ。人間の雌、お前倒して孕ませ――」

「死んでください。豚」

 

チビガキがな!

 

オークが最後まで言う前に、床を蹴って跳躍したチビガキの刺突が欲望に目をぎらつかせた豚面を貫いた。眉間をぶっ刺されたオークは崩れ落ち、チビガキはその屍をゴミを見るような目で見下ろしていやがった。

 

◆◆◆

 

ちなワイはあまりにも早業だったもんで完全に出遅れてたわ。構えた次の瞬間にはオークがやられてたで

 

621:名無しの探索者

ロリはオークなんかに負けない!(ガチ)

 

622:名無しの探索者

ロリには勝てなかったよ……byオーク

 

623:名無しの探索者

オーク先輩は悪くない。ロリが強すぎるんや……

 

624:名無しの探索者

胴体に攻撃したら分厚い脂肪と筋肉に阻まれる所を眉間狙いで一撃とはなぁ

 

625:名無しの探索者

オークの殺し方を分かってらっしゃる

 

626:名無しの探索者

これにはオークも苦笑い

 

627:名無しの探索者

もしかして鍛えれば将来《災強》にも勝てるんやないかこのロリ

 

628:名無しの探索者

>>627

それはない(真顔)

 

629:名無しの探索者

>>627

今確認されてる全モンスターの中で単純物理なら最強レベルのオークとかSランクでも無理ゲー

 

630:名無しの探索者

>>627

全英国紳士が泣きながらシコッた『円卓の13P事件』の二の舞になるんがオチやで

 

631:名無しの探索者

>>630

私は一向にかまわん!!

 

632:名無しの探索者

てかますますスコア広がってんじゃん大丈夫なのイッチ?

 

633:名無しの探索者

天才ロリに勝てるビジョンが見えない

 

634:伝説になる探索者

なにこれからや。

 

◆◆◆

 

どっこい俺の運もまだまだ尽きてはなかった。

 

オークを倒したロリの背後にゆらりと現れる青白い影。そいつが薄気味悪い呻き声をあげながら、チビガキに襲い掛かってきた。

 

 

【挿絵表示】

 

 

チビガキは背後の気配にハッと気づいて間一髪回避したが、あいつが振り向きざまに振るった刃は青白い影に当たるも切り裂くこと無くスカッと通り過ぎた。

流石のチビガキもそれには青い目を驚きに見開いてたが、それを見ていた教官は冷静に

 

「レイスか。人死にがあった場所がダンジョン化した場合に多く出現するゴースト系モンスターだ。霊体であるため物理攻撃はほとんど効果は無いぞ。どうする?」

「ちっ……厄介ですね」

 

舌打ちして、青白い影のような人型の亡霊――レイスから距離をとるチビガキ。さすがのこいつも物理がきかん奴にはお手上げのようだ。

ふっふっふ……だが俺は違う。なぜなら奥の手があるんだからなあ!!

 

◆◆◆

 

635:名無しの探索者

お?

 

636:名無しの探索者

ほう?

 

637:名無しの探索者

 

638:名無しの探索者

まさかイッチ……ッ

 

639:伝説になる探索者

せや。昨日おまいらに『ゴースト系は厄介やから対策しとき』てアドバイスされたから作っといたで。ワイ特製のなんちゃって聖水をな!

ぶっちゃけ塩ネキから魔法陣経由で送られた塩を水に溶かしただけのなんちゃってアイテムやが、試しにクラスメイトの陰陽師が使役しとるちっこい猫みてえな妖怪すねこすりぶっかけたらバッチリ七転八倒してたから、きっとレイスにも効くはずや。ワイはこの時点で勝利を確信したで

 

640:名無しの探索者

リアル『こんなこともあろうかと』キターー!

 

641:名無しの探索者

しっかり用意してるやんイッチ!

 

642:名無しの探索者

なんだかんだでワイらのアドバイスを活かしてるイッチ有能説

 

643:名無しの探索者

あの妖怪界隈のマスコットキャラすねこすりに外道行為かましとるけどまあ許したるわ

 

644:名無しの探索者

すねこすりは犠牲になったのだ

 

645:名無しの探索者

私の送った塩がお役に立てるのなら幸いです

 

646:名無しの探索者

おっしいったれイッチ!

 

647:名無しの探索者

ヤッチマイナー!

 

648:伝説になる探索者

もちろんいったるでここで決めな男が廃る!

 

◆◆◆

 

俺は腰に提げたポーチから取り出した瓶の口を開け、中に容れてた聖水を剣の刃にぶっかけてレイスに斬りかかった。ついでに駄目押しで悪霊退散ワードを叫んでな!

 

「ビックリするほどユートピア!!」

 

おもくそかました全力の斬り下ろしで、レイスは脳天から真っ二つ。そのまま口惜しげな声を漏らしてすうっと消えていった。

 

◆◆◆

 

はいワイ大勝利。讃えろスレ民ども

 

649:名無しの探索者

ビックリするほどユートピアww

 

650:名無しの探索者

ビックリするほどユートピアてww

 

651:名無しの探索者

そこでビックリするほどユートピアかーいwww

 

652:名無しの探索者

ビックリするほどユートピア! レイスは死ぬ!

 

653:名無しの探索者

聖水とユートピアやられたらそら死ぬわww

 

654:名無しの探索者

【死因】ビックリするほどユートピア

 

655:名無しの探索者

>>654

レイスは元々死んでるのでは?ボブはいぶかしんだ

 

656:名無しの探索者

聖水はともかくユートピアって効くのかよ

 

657:名無しの探索者

>>656

効くで。単なる眉唾物の都市伝説だろうが大勢に信じられてるってのはそんだけで力をもつからな。むしろ威力はガチのお祓いには劣るけど、何も信仰してへん奴でも使えるぶん使い勝手はダントツや。以上解説は魔術師ワイがお送りしたで

 

658:名無しの探索者

>>657

へ~。なら俺も今度ダンジョン青木ヶ原樹海を探索するとき使ってみよ

 

659:名無しの探索者

>>657

明日恐山にアタックかけるんやけどAクラスダンジョンのモンスターでもいける?

 

660:名無しの探索者

てかなんでレイスじゃなくて剣に聖水かけたの?

 

661:伝説になる探索者

>>660

最初にすねこすりで実験した時、あんの妖怪いっちょまえに避けやがったんや。まあ二回目でしっかり命中させたけどな。やから実戦ではそのままぶっかけずに剣に浸けて刀身ごとぶつけたんやで

 

662:名無しの探索者

イッチが、工夫しとるやと……ッ!?

 

663:名無しの探索者

バカなのに……ッ……年下ロリを本気で分からせようとする大人げないバカなのに……ッ

 

664:名無しの探索者

バカはバカでも進歩するバカなんか!

 

665:名無しの探索者

なにをしようが揺るがぬバカ評価で草。 

とはいえやったやんイッチ! ゴースト系は倒しにくいぶん配点高いはずやで

 

666:名無しの探索者

イッチは勝利に一歩近づいた!

 

667:名無しの探索者

このまま逆転勝利まで一直線や!

 

668:名無しの探索者

見えてきた。分からせのビジョン!

 

669:名無しの探索者

ねえねえロリはどんな反応してたの? 悔しがってた? 悔しがってた?

 

670:伝説になる探索者

ふっふっふ。それはなあ……悔しがってたでえ。

 

◆◆◆

 

見事レイスを撃破した俺。

 

「おうどうよチビガキ。テメーと違ってバッチリ対策してた俺にかかればレイスなんざ一撃だ! 『備えあれば嬉しいな』ってやつだな!」

「っ……。……正しくは『備えあれば憂いなし』ですよ」

「あん? まあ大体同じだからいいんだよ。ちなみに聖水入りの瓶はまだまだ用意してっからレイスが何体出ても倒せるぜ。だからレイス相手は俺に任せとけチビガキ。なんたって倒せるのは俺だけだからな! お・れ・だ・け!!

 

ドヤ顔決めた俺に、チビガキは

 

「……そうですか。ならレイスの方はお任せしますね。ゴブリンやオークを私より倒せない分、せいぜいレイスでスコアを稼いでおいてください。ま、それでも勝つのは私ですけどね」

 

なんて涼しい顔で言ってやがったが俺はバッチリ気づいた。そう言っとる唇の端っこがピクピクしとるのをなあww

 

よく見りゃ細い肩も微妙に震えとるし悔しがっとるんを一生懸命押し隠しとんのよな~ww

 

◆◆◆

 

ぷぷぷ。思い出すだけでニヤけてくるわ

 

 

671:名無しの探索者

あら~ (^^)

 

672:名無しの探索者

あら~ (о´∀`о)

 

673:名無しの探索者

本当は悔しいのに隠してツンとすましてるロリっ娘……お可愛いですねぇ (*≧з≦)

 

674:名無しの探索者

ロリが悔しがってんのを楽しむとか最低やなあ……ワイも同じ気持ちやでえ(ニチャア

 

675:名無しの探索者

これはニヤけざるを得ない

 

676:名無しの探索者

っは~かわいい。もはやキャワイイ

 

677:名無しの探索者

イッチはこれを生で見とるんやなあ。っあー羨ましいわ

 

678:名無しの探索者

ワイもロリの悔し顔見たい~!

 

679:名無しの探索者

見たい見たい見たい~((ヾ(≧皿≦メ)ノ))

 

680:伝説になる探索者

くっくっく羨ましいやろロリコン共。まあぶっちゃけワイもスカッとしたわ。入学以来負け続けなこのチビガキに初めて一矢報いたわけやからな。

でもこんなもんでワイは満足せんで。目指すはあくまで完全勝利しての分からせや。

 

◆◆◆

 

そっからは俺がレイスでチビガキはゴブリンやオークてな具合に、自然と相手を分担するみたいな形でダンジョンを進んでった。

そうしてしばらく廊下を歩いて部屋を抜けて階段を上がってを繰り返して、俺らはついにこのダンジョンの最奥――ダンジョンコアとそれを守るボスが待っとる最終フロアにたどり着いた。

 

そこは今までの部屋とは明らかに違っていた。

ここまで通ってきたどの部屋にも無かったベッドがあり、壁にはポスターが貼ってある。ひときわ生活臭が濃いここは、この家の家主だった奴の部屋か。

 

その中央には、ボーリングの玉くらいの大きさの球体が宙に浮かんでいる。光沢のある表面にダンジョンの紋様をぼうっと浮かび上がらせたこれが、このダンジョンのあらゆるシステムを司る中枢《ダンジョンコア》

そしてそれを守るガーディアンであるボスモンスターが、俺らの前に悠然と立ちはだかる。

 

「これは人形……いえ、マネキンの一種ですか?」

「こ、こいつは……っ」

「ほう、これは……」

 

現れたそいつの姿に、チビガキは怪訝そうに形のいい眉を寄せ、俺と教官は思わず驚きの声を漏らした。

等身大サイズの白人女性型ボディ、雑なベタ塗り塗装の全裸、特徴的なんは口と下半身にぽっかりと空いた卑猥なホール。チープでアメリカンなパツキン女を模したこいつは――ッ

 

「ダッチワイフじゃねえか」

「ダッチワイフだな」

 

どっからどう見てもダッチワイフやった。それもかなり安っぽいやつ。

 

……いやなんやこれ?

 




お読みいただきありがとうございます。地獄の暑さの中で茹蛸になりながら執筆してる作者です。

前話投稿から引き続き評価と感想ありがとうございます! おかげで二話目にして評価バーに色がついて作者大喜びです。読者様には足を向けて寝られねえなこりゃ。
そんなわけでこりゃはりきって続きか書かにゃと頑張ったわけですが張り切り過ぎて文字数が多くなったのでとりあえず区切りのいいとこで投稿することにしました。
いやあ掲示板形式に慣れてないもんで文字数の管理が全くできないのです(´;ω;`);`) この続きは明日に投稿するので許してください。

おまけ
ざっくり解説。

『アカデミー制服』
アカデミーから支給される制服。各地のアカデミー毎にデザインや性能が微妙に異なり、それぞれの地域のダンジョンの傾向に合ったものとなっている。
学校生活はもちろんダンジョン探索においても着用が義務付けられているため、防塵防弾などの物理的なものから耐電耐魔術まで幅広い防御力を備えている。
軽量で堅牢という優れた防具だが、アカデミーの学年が上がる毎にその性能が下がったものに変更されていく。
これはいつまでも制服を頼りにしていては成長できないという方針からであり、事実2・3年生はアイテムや魔術によって防御力を自前で補う、または改造が許されているため鎖帷子を仕込むなど各自様々な工夫を行っている。

男子制服は長袖長ズボン。女子は長袖スカート。
男女共に腰のベルト周りには様々なアイテムを取り付けるためのフックやリングが複数あり、バカはここにミリタリーポーチを吊っていた。
なお女子制服のスカートには視覚阻害機能──通称『ファッキン黒塗りモザイク』──が付けられており、これによってスカートの中は何も見えない真っ暗闇となって、捲れでもしないかぎりは中を見ることが出来ない仕様となっている。

『ビックリするほどユートピア』
悪霊退散呪文。意味は不明だが誰でもできる除霊方としてファ⚫リーズと双璧を成している。


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その④死闘ダッチワイフ編

長くなったのでまたまたキリのいいとこで投稿しますよー。続きは今夜投稿するのでひとまずお楽しみください。


681:名無しの探索者

ダッチワイフww

 

682:名無しの探索者

ちょwwまwwww

 

683:名無しの探索者

なんwwでwwwwだよwwww

 

684:名無しの探索者

アイエエエ!? ダッチワイフ!! ダッチワイフナンデ!?

 

685:名無しの探索者

未知(ダッチワイフ)との遭遇

 

686:名無しの探索者

おいやめろコーラ吹いちまったじゃねえかww

 

687:名無しの探索者

くっそ画面がお茶まみれになったし!!

 

688:名無しの探索者

唐突なダッチワイフに草不可避

 

689:名無しの探索者

廊下の長い扉を抜けるとダッチワイフだった。By川端康成(嘘

 

690:名無しの探索者

ええぇ……(困惑

 

691:名無しの探索者

( ゚д゚)ポカーン

 

692:名無しの探索者

なぁにこれぇ?

 

693:伝説になる探索者

おうおうやっぱ戸惑ってんなあスレ民。チビガキもそんなんやったで。

 

◆◆◆

 

「ダッチ……? 何ですかそれは?」

「ふっふっふ。ガキんちょにはまだ分らねえだろうなあ。俺はばっちり知ってるぜ(ドヤァ」

「……本当ですか? モンスターの図鑑には一通り目を通していますがこんなのは載っていませんでしたよ」

 

案の定こいつが何なのか知らないらしいチビガキは疑いの目で俺を見てくる。ふっふっふ。ならここは親切な俺が無知なガキんちょに教えてやろうではないか(年上ムーブ

つうわけで俺がダッチワイフについてザックリじっくり懇切丁寧に教えてやると

 

「……? ……??! ――っ!?

 

◆◆◆

 

最初はよう分かっとらんかったようやったが、理解した瞬間ボッと頬を赤くして絶句しとったわww

 

694:名無しの探索者

おいこらロリに何てことしてんだよ!

 

695:名無しの探索者

いたいけなロリにいかがわしいことを教え込むとか……いいぞもっとやれww

 

696:名無しの探索者

これはさすがにセクハラでは?

 

697:名無しの探索者

>>696

敵のデータを知ることは大事だろ。だからこれは必要なことなので仕方ないんだよなぁ

 

698:名無しの探索者

せやせや仕方ない。エッチなこと聞いたロリが羞恥赤面すんのも仕方ない事なんや

 

699:名無しの探索者

かー仕方ない! 仕方ないなあ赤面ロリかわええなあ!

 

700:名無しの探索者

カワ(・∀・)イイ!!

 

701:名無しの探索者

そしていよいよ始まるロリバカVSダッチワイフの最終決戦!

 

702:名無しの探索者

改めて言葉にするとなんだこれ

 

703:名無しの探索者

絵面カオス過ぎィ!!

 

704:名無しの探索者

ファイ!

 

705:伝説になる探索者

 

◆◆◆

 

「お? なんだチビガキいっちょまえに恥ずかしがってんのかあ? ま~そうだよなガキんちょには大人の玩具はまだ早いよな~。あんなのとは戦えないってんなら引っ込んでていいぜ。俺がサクッと倒してやっからよ」

「っ……問題ありません。 あれが何であれ関係ありません――倒すだけです」

 

そして火蓋を切ったチビガキダッチワイフの戦い。

速攻で片をつけたろ思ってたが、どっこいそう簡単にはいかなかった。アホらしいナリでもやっぱボス。ダッチワイフは思いもよらん強敵だった。

 

これまで全ての敵を一撃で仕留めてきたチビガキの斬撃をぬるりと避け、俺の剣を棍棒みたいに握った竿長バイブで受け止めて、攻撃に移ればバイブを振り回しオナホをぶん投げさらには何故かプロレス技で攻めてくる。アダルドグッズで戦うとかアホかと思うけど実際は洒落にならん。攻防ともにゴブリンはもとよりオークとすら段違いの強さに、俺とチビガキは二人がかりでも押し切れず互角がやっとだった。

 

特にプロレス技が厄介で、飛びつきからのフランケンシュタイナーをくらって脳天から床に激突した時は意識が一瞬飛んだぞ。反射的に転がって距離をとったんで追撃のストンプは避けれたが少しでも遅けりゃやられてたな。

 

「ちっ……そのままダウンしてればいいのにバカはしぶといですね」

「たりめーだテメーを分からせるまでやられてたまるか。……にしてもなんで大人の玩具がボスモンスターなんだよふざけんじゃねえぞ」

 

思わずついた悪態に、教官が解説してくれる。

 

「ゴーレム……いや、リビングドールか。おそらくオリジナルはこの部屋の主が所持していたものだろう。ダンジョンコアがそのデータを読み込み、それを元に生み出したというところか」

 

◆◆◆

 

706:名無しの探索者

そういやここって若い男が一人で暮らしてたって……

 

707:名無しの探索者

男の孤独な一人暮らし……部屋にいるのは自分とダッチワイフだけ……

 

708:名無しの探索者

(´;ω;`)ブワッ

 

709:名無しの探索者

やめろ……それ以上言うんやない…っ

 

710:名無しの探索者

ヤメテ……ヤメテ……共感しすぎて心が痛いの…っ

 

711:名無しの探索者

スレみんにつうこんのいちげき!

 

712:名無しの探索者

そういやワイも気が付きゃアラフォーか……年取ったら一人の部屋はえらい広く感じるなぁ

 

713:名無しの探索者

>>712

ヤメロオオオオオオ!!(号泣

 

714:名無しの探索者

に、にしてもダッチワイフやるなあ(露骨な話題変更

 

715:名無しの探索者

せ、せやな~やっぱプロレス技が得意なんやな~

 

716:名無しの探索者

そ、そりゃまあ夜のプロレスで鍛えてますから夜の

 

717:名無しの探索者

つか倒せんのこれ?

 

718:名無しの探索者

やっぱDクラスダンジョンは一年にはまだキツかったか

 

719:名無しの探索者

ダンジョンそのものが襲ってきて中に入るんも苦労する機動型ダンジョンよかマシとはいえなぁ

 

720:名無しの探索者

そりゃ機動型に比べたら攻略は楽だろうけど、でも二人がかりでこれとなると……

 

721:名無しの探索者

つかそもそもここまでの流れ見る限りこいつらろくに連携とってないよな

 

722:名無しの探索者

最初から対抗心バリバリでチームワークもくそも無かったし

 

723:名無しの探索者

実質ソロ二人やからなぁ。むしろこれでボスまで行けたんが奇跡ちゃう?

 

724:名無しの探索者

もしかしてこれこのまま攻略失敗の流れじゃ……

 

725: 名無しの探索者

うせやろここまで来て

 

726:名無しの探索者

やだー! ロリの分からせが見れないなんてやだー!o(T□T)o

 

727:名無しの探索者

いうてもどのみちこのままじゃジリ貧やで

 

728:伝説になる探索者

やっぱお前らもそう思うよなあ。ぶっちゃけこん時のワイらもそうやった。このままじゃあかん。勝つにはもう何でもやるしかねえってな。

 

◆◆◆

 

「ハァ……ハァ…ッ…おいチビガキ」

「ふぅ、ふぅ……なんですかバカ」

 

ここまでの戦闘ですっかり息の上がった俺が声をかけると、横のチビガキは答えた。こいつも疲れてんのか肌を上気させ、白い髪をにじんだ汗で頬に張り付かせ唇からは荒い息を吐きながら、それでも戦意を失っとらん碧の瞳が俺を見る。

 

「今は…ふぅ…あなたに付き合っている暇なんて…っ…ないんですけど」

「ハァ……そういわずに付き合えよ。あいつを倒したいならな」

「……なにか作戦でもあるんですか?」

いやねえよ(キッパリ

「(……はぁ)バカに期待した私がバカでした」

「うるせえ最後まで聞きやがれ。――こっから俺は残りの体力度外視して全力で攻める」

「それじゃ今までとほとんど同じじゃないですか。それで勝てるとでも?」

「まあ勝てねえだろうな。それでも我武者羅にやりゃあちょっとの隙くらいは無理やり作れるはずだ。……それをチビガキ。テメーが突いて仕留めろ」

「……は?」

「連携してやるって言ってんだよ。どのみちこのままバラバラにやってたらこいつは倒せず試験は失敗で俺たちの勝負もお流れだ。そうなるくらいなら癪だがテメーと合わせてやる。で、テメーはどうするチビガキ? やるかやらずに終わるか。答えろよ」

 

そう問いかけると、チビガキは沈黙してしばし瞼を閉じた。考え込んどるのか、それとも単に息を整えているだけなのか。俺がその答えを待っとると、チビガキは静かにその瞼を開けて、

 

「――はぁ。まったく、確かにこれは作戦なんてとても呼べないものですね。……ですが、やらないよりはマシでしょう。ええまったく心の底から嫌々ですが、今だけはあなたに合わせてあげますよ」 

 

◆◆◆

 

つうわけで、ワイとチビガキはこの場限りで連携組むことにしたんや。

 

729:名無しの探索者

おっ

 

730:名無しの探索者

おおおっ!

 

731:名無しの探索者

協力展開キタコレ!!

 

732:名無しの探索者

強敵を前にいがみ合ってた二人が力を合わせる胸熱勝ちフラグじゃねえか!

 

733:名無しの探索者

定番だがそれがいい!!

 

734:名無しの探索者

え、これ勝てる? 勝てる流れなの?

 

735:名無しの探索者

>>754

少なくとも状況は変わるやろ。これで勝てるかどうかはイッチ達次第やがな

 

736:名無しの探索者

問題は上手く連携できるかやなぁ

 

737:名無しの探索者

いや。なんだかんだでここまで二人で戦ってきたんや。きっと通じ合うモンができてるとワイは信じとる

 

738:名無しの探索者

今だけは心を一つにするんやでイッチ

 

739:名無しの探索者

二人で力を合わせて倒してくれや!

 

740:名無しの探索者

ワイらは信じるで。二人ならやれるってなあ!!

 

741:名無しの探索者

ワイもパンツ脱いで応援しとるでえええええええええ!!

 

742:名無しの探索者

>>741

だからテメーはパンツ穿けええええええええ!!

 

743:伝説になる探索者

 

◆◆◆

 

「んじゃ行くぜ。俺が全力で斬りかかるから。隙が出来た瞬間に殺れ。――しくじるんじゃねえぞチビガキ」

「あなたこそいくら雑魚だからって隙を作る前にやられないでくださいよバカ」

「はっ。言ってろ――よッ!」

 

そして俺は床を蹴り、剣を構えてダッチワイフに突撃した。

もう体力はだいぶ消耗している。息は上がり心臓は痛いくらいに暴れてたが、とにかく全力で剣を振り上げ斬りかかる。とにかく何でもいいから隙を作れば勝てる。このムカつくチビガキが仕留める。そう信じて駆ける俺の背中に

 

「とう」

 

チビガキのドロップキック直撃した。

◆◆◆

 

744:名無しの探索者

 

745:名無しの探索者

は?

 

746:名無しの探索者

うん?

 

747:名無しの探索者

え? え?……えぇ?

 

748:名無しの探索者

Σ ゚Д゚≡( /)/エェッ!

 

749:伝説になる探索者

 

◆◆◆

 

「ぐぶぉっ!?」

 

ちっこい体のわりにえらく勢いの乗ったドロップキックの衝撃に、俺は堪らず苦悶の声を上げて前方へと蹴り飛ばされた。あまりにも突然のことだったから俺はもちろんダッチワイフも完全に予想外だったんだろな。そのまま俺は正面のダッチワイフに全身で激突して折り重なるようにぶっ倒れた。

そんで俺に圧し掛かられて身動きの取れなくなったダッチワイフの首を

 

「はい止めです」

 

キックから軽やかに着地したチビガキがヒョイと撥ねやがった。

これにてダッチワイフ撃破でめでたしめでたしってんなワケねえだろ。

 

「くぅっ、痛でで……って何すんじゃこのチビガキぃ!?」

 

キックのダメージでジンジン痛む背中をさすりながら起き上がった俺は、さっそくこのクソガキメスガキチビガキ畜生にガチ抗議した。

するとあんのチビガキは涼しい顔で

 

「何って、あなたを有効利用しただけですよ」

「有効利用だあ!?」

「おかげで狙い通り隙を作ってアレを倒せました」

「そりゃ確かに倒せたけどほかにやりようはあったろ! つうかそもそも隙は俺が作るって言ったじゃねえかよ!!」

 

青筋浮かべてそう詰め寄る俺にチビガキが返したやがったのは、触れる者みな傷つける氷の刃のような瞳と凍えるように冷たい声だった。

 

「私があなたを――他人なんてアテにするわけないでしょう? 私が信じるのは私の力だけ。……結局最後に頼れるのは、自分だけなんですから」

 

そう語るそいつは確かに心の底からムカつく、ああムカつくが……同時に何となく寂しげに思えたんは気のせいだろうか。

 

「とはいえ、まあ今回ばかりはあなたがいなければ倒せなかった可能性が高かったというのは事実。バカと鋏は何とやらと言いますがその通りですね」

 

うんやっぱ気のせいだなこいつは一発殴らなアカン(カッチーン★

 

◆◆◆

 

750:名無しの探索者

ヒデェ……

 

751:名無しの探索者

連携? なにそれおいしいの?

 

752:名無しの探索者

もとから力を合わせる気ゼロやないかーい

 

753:名無しの探索者

それでも勝てたんだからまあ正しいっちゃ正しいかもしれんけどさぁ……

 

754:名無しの探索者

うーんイッチもクソやがロリも大概やなぁ

 

755:名無しの探索者

そら友達いねえはずだわ。ここまで他人を拒んでちゃ

 

756:名無しの探索者

ボッチはボッチでも自分一人で生きていく系の奴かぁ

 

757:名無しの探索者

孤高っちゃ孤高やけどいくら何でも

 

758:名無しの探索者

さすがにイッチが哀れやなぁ……

 

759:名無しの探索者

そうか? ロリのドロップキックとかご褒美だろ

 

760:名無しの探索者

その上絶対零度の眼差しで貶されるとか感謝しかない

 

761:名無しの探索者

無敵かよロリコン共

 

762:名無しの探索者

今初めてロリコンが羨ましくなったわ

 

763:名無しの探索者

とはいえこれはもう勝負は決まったなぁ

 

764:名無しの探索者

評価する上でボスは当然最高得点や。もともとスコアに差があったんを考えると……

 

765:名無しの探索者

絶望的やね。もうボスも倒したし後はコアを停止するだけや逆転なんてどうあがいても無理でイッチの負け決定やね

 

766:名無しの探索者

まあなんだかんだここまで楽しませてもらったわ

 

767:名無しの探索者

これで終わりかーーくっそーーー

 

768:名無しの探索者

ロリの分からせ……見たかったなぁ(´・ω・`)

 

769:名無しの探索者

ゆうてもこれ以上どうにも出来へんやろ

 

770:伝説になる探索者

と、思うやろ?

 

771:名無しの探索者

ん?

 

772:名無しの探索者

なに?

 

773:名無しの探索者

どういうことやイッチ?

 

774:名無しの探索者

まさか……あるんか。こっからのどんでん返しがッ

 

775:名無しの探索者

え? マジで? マジで?

 

776:名無しの探索者

釣りやないよな? そうやないって言えやイッチィ!!

 

777:伝説になる探索者

もちろんワイはこんなとこで終わる男やないで。勝負はまだ終わってないんや!

 

◆◆◆

 

「……おかしい。コアのシールドが解除されていないだと?」

 

俺とチビガキが睨みあっとる中、ふと教官が宙に浮いとるダンジョンコアを見つめながら訝しげに呟いた。

困惑交じりのその言葉に、俺がどういうことかと聞くと

 

「授業で教えたはずだぞ……。未攻略ダンジョンのコアは外部からの干渉を防ぐために表面にシールドを張っている。これを解除することで初めてコアへのアクセス及び操作が可能となるわけだが――」

「……どういうことですか? ボスを倒したら自動で解除されるはずですよね」

「コアがぶっ壊れてんじゃねえか? システムならバグることもあんだろ」

「確かに、それも考えられるな。それかもしくは……」

「もしくは?」

「――まだボスは倒されていないかだ」

 

教官がそう言った瞬間だった。

チビガキの足元、首から上を失って床に転がっとるダッチワイフの胴体から、青白い影がブワッと飛び出した。

その不気味な青白い影。揺らめき苦悶する人の顔がうっすらと見えるそれは、俺らが何度も見てきた

 

「レイス!?」

 

これまで相手してきたどのレイスよりも悍ましく陰鬱で、なにより危険さを感じさせるこいつは……間違いない。こいつこそがこのダンジョンの本当のボスだ……ッ!

予想外の事態に、動揺で一瞬固まっとったチビガキはハッと我に返り距離を取ろうとするも、ギリギリで間に合わない。レイスはそのままチビガキに覆い被るようにそのちっこい身体を押し包み、そして吸い込まれようにその中に入っていった。

途端、チビガキがいきなり苦しみだす。

 

「ちっ――おいコラしっかりしねえかチビガキ!」

 

顔を真っ青にしてビクビクと身をよじるチビガキに、俺は舌打ちしながらも咄嗟に駆け寄ろうとして

 

「ぐっ、くっ……――ぅああ!!

「うぉっ!?」

 

苦しげな声とともに振るわれた刃を間一髪で避けた。

斬り飛ばされた数本の前髪が宙に散り、あと数舜遅ければ頭を両断されていただろう事実に背筋がゾッとする。だけでなく助けようとしたら斬り付けられた事ににムカッと来た。

 

「テメっ……チビガキ何すんだ!? ドロップキックの次は斬りかかるとか殺す気か殺す気なんだなキレやすい10代め!!」

「ちがっ…ッ……くぅぅっ……身体が、勝手にぃ……っく!!」

 

思わず怒鳴ると、幼い美貌を苦しげに歪め掠れた声で答えるチビガキ。その小さな体は不自然にガクガクと震え、細い手足が強張っている様子は、まるでパペットが操り糸の動きに必死に抗っているかのようだった。

 

「……チビガキ、まさかテメエ」

「――レイスに憑依されているな」

 

その異常の答えを教えてくたのは、俺らから一歩離れた位置で厳しい眼差しでチビガキを観察してた教官だった。

 

「おそらくは最初から、あのリビングドールに予め憑依して潜み、それが破壊されたタイミングでボスを倒したと思い油断しているだろう我々に憑りつく気だったんだろう。そしてまんまと人質兼傀儡を手に入れたというわけだ。してやられたな」

 

そう小さく苦笑しつつ

 

「で、どうする? レイスはあいつを操る事で私たちに同士討ちさせるつもりだろうが、手に負えないなら私が対処するぞ。ただしその場合は自力での攻略が出来なかったとして試験は不合格となるがな」

 

実際、上位探索者だろう教官の実力は相当なモノだろう。涼しげな美貌に刻まれた深い傷痕。その左肩から先は鋼鉄の義手であり、今も自然体だってのに全く隙が無い歴戦の強者の佇まいのこの人ならチビガキを一切傷つけずレイスだけを撃破できるかもしれねえな。

だからかあくまで冷静に問う教官に、だが俺はこう答える。

 

「……教官。一つ聞きたいんすが。アレを俺が倒せば俺のスコアになりますよね?」

「そうだな。真のボスがあのレイスだった以上、そちらを倒した者にボス撃破の評価が与えられる」

「だったら――それ、俺がもらいます」

 

ニヤリと、自然と唇が吊り上がる。疲労困憊の体に力が蘇るのを感じる。ゲーム終了かと思いきやまさかのチャンスが来たんだからなぁ。これはもうやるしかないだろ。

 

「俺がボスを倒してスコア大量ゲットで逆転大勝利。やってやりますよ。俺はこいつを分からせなきゃいけないんすからね

 

◆◆◆

 

778:名無しの探索者

うおおおおおおおおおお!!

 

779:名無しの探索者

まさかのラストチャンス到来いいいい!!

 

780:名無しの探索者

よもやよもやだ

 

781:名無しの探索者

まだだ! まだ終わらんよ!

 

782:名無しの探索者

ホントに終わってなかったww

 

783:名無しの探索者

真ボス登場にワイ歓喜

 

784:名無しの探索者

イッチの悪運が強いのかそれともロリの運がなさすぎるのか

 

785:名無しの探索者

>>784

いやこれはイッチの諦めの悪さが引き寄せたチャンスやろ

 

786:名無しの探索者

>>784

きっとロリの分からせを望む我らロリを愛する者たちの祈りが届いたのでしょう

 

787:名無しの探索者

ロリ&ピース+.゚(´▽`人)゚+.゚

 

788:名無しの探索者

ロリ&ピース*。・+(人*´∀`)+・。*

 

789:名無しの探索者

いやピースではないやろ

 

790:名無しの探索者

しかしこれが正真正銘最後のチャンスやな

 

791:名無しの探索者

これに失敗すれば不合格で分からせはパアや。そんなん認めんで

 

792:名無しの探索者

イッチの分からせをこの目で見届ける。そのためにワイらはここまで付いてきたんやからな

 

793:名無しの探索者

そのためにワイはパンツ脱いどるんやからな

 

794:名無しの探索者

勝て。勝ってくれイッチィ……!

 

795:名無しの探索者

そしてロリのエッチな分からせ画像を我らに与えたまええええ!!

 

796:名無しの探索者

やっちまえイッチ。そのための勝算はどうせあるんやろ?

 

797:伝説になる探索者

あ た り ま え や

 

◆◆◆

 

つうわけで俺はチビガキへともっかい近づいてった。さっきと違って油断せず、いつでも攻撃が来ても対処できるように身構えながら近づく俺を、チビガキの碧い瞳が睨みつける。

 

「はぁっ……な、んですか…ッ…あいにくと今は、この身体を抑えるのに忙しいのでッ……あなたに構っている暇は……ないんですけど……ッ」

 

レイスに憑依され、操られようとしてる身体を必死に抑え込んでるんだろうな。額に大量の汗の粒を浮かべ歯を食いしばりながら耐えとるチビガキは、それでも憎まれ口だけは相変わらずだった。

 

「おうおう良い様だなチビガキ。調子こいて油断すっからそうなんだよ」

「……ちっ。あなただって……気づかなかったくせに……ッ」

「俺はいいんだよ。だってこれからその始末を手前でつけるんだからな」

「……っ。バカなあなたに、何ができるんですか…ッ…」

「この試験をクリアしてテメエを分からせる事がだ――よっと!」

 

言うと同時、俺は腰のポーチから取り出した聖水をチビガキにぶっかけた。

 

わぷっ!? な、なにを……ッ!?」

「ちっ。やっぱ体の表面だけ濡らしても中にいる奴には届かねえか」

 

ワンチャンこれでイケるか思ったが効果なし。やっぱ本場で聖別されたでもないなんちゃって聖水だし、直接霊体にでも浴びせん限りはこんなもんだろ。

ならやっぱ、まずはこのチビガキの中から追い出さねえとなぁ。

 

「な!? なんで近づいてくるんですか…ッ…また斬られますよっ!」

「おいチビガキ。今からテメエの中の奴を叩き出してやるから――歯ァ食い縛れ

「は……?――ひぐっ!?

 

意味が分からんかったんだろうな。俺のセリフにぽかんとするチビガキーーその腹に、俺は握り拳をブチ込んだった。

 

◆◆◆

 

798:名無しの探索者

からの~

 

799:名無しの探索者

腹パン♪Ю―(^▽^o) ♪

 

800:名無しの探索者

いやいきなり何してんのイッチぃ!?

 




お読みいただきありがとうございます。
世の中には明日投稿すると言いながら一週間遅れるゴミ人間がいるらしいですね。はい自分です。存分に罵ってください(土下座)
その上長くなったので途中投稿するというやらかし。いやー掲示板形式て文字数の調整が難しいのなんの。正直ほぼセリフだけやから楽やろとか思ってた過去の自分にドロップキックしたいですね。

とはいえ続きは今度こそ予定通り死に物狂いで今夜投稿します! できなかったら全裸土下座する覚悟です。でも野郎の全裸とが誰得なのでかわりにロリを脱がします!
そうならないよう頑張りますのでしばしお待ちください。でわ

ざっくり解説
『腹パン』
腹部へのパンチ。エロ業界では生意気メスガキを分からせる必殺技。変態紳士のたしなみであり、たぶん今この瞬間もどこかで多くのメスガキが分からされている。


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その⑤~チビガキお仕置き編~

この物語には主に作者の趣味による変態的な描写があります。ロリを性的じゃない意味で愛する変態でもないノーマル紳士は以上のことを覚悟してお読み下さい。


801:名無しの探索者

ロリ助けるんやなかったんかい!?

 

802:名無しの探索者

ナンデ!? 腹パンナンデ!?

 

803:伝説になる探索者

 

◆◆◆

 

「ぐっ…カハッ…はっ…ぅげほっごほっ……痛ぅ……なに、するんですかっ!?」

「だから言ったろ。テメエの中からボスを叩き出すんだよっと」

「きゃっ!?」

 

腰を入れた腹パンがよっぽど効いたらしく、華奢な身体をくの字に折って苦し気に咳き込むチビガキ。痛みと衝撃で顔を歪めたこいつの身体を、俺は壁に向かうようにくるりと反転させてドンと背中を押す。突然のことに思わず小さな悲鳴を上げたチビガキが前のめりに倒れそうになりながら慌てて両手を壁につけると、その拍子に剣が小さな掌から床に落ちて音を鳴らした。

 

そしてあっという間に、俺の前には上半身を前のめりにして壁に両手をつき、腰を突き出した体勢になったチビガキがいた。

俺はそのほっそい腰を左手でぐっと掴んで逃げられんよう固定し

 

「なっ、なんですかこの格好は……!? あなたっ、私に何を――」

 

突き出されたチビガキの尻を、右手で勢いよく引っ叩いた

 

「ひゃんっ!?」

 

◆◆◆

 

パチーンて良い音したでww

 

 

804:名無しの探索者

そして~

 

805:名無しの探索者

スパンキング! (⊃*⊂) (´∀`)/~~~ピシー!ピシー!

 

806:名無しの探索者

だから何してんだよイッチイイイイイ!?

 

807:名無しの探索者

なんで助けるはずのロリをボコってんだよおおお!!

 

808:名無しの探索者

このバカついに壊れたか

 

809:名無しの探索者

いたいけなロリに腹パンスパンキングって…(ドン引き 

 

810:名無しの探索者

あれ? ここっていつからSМ板になったんだっけ?

 

811:名無しの探索者

唐突なSМプレイに草も生えない

 

812:名無しの探索者

鬼! 悪魔! バカ―――!(≧口≦)ノ

 

813:名無しの探索者

塩ネキーー! この糞バカ子供の敵に塩を!!

 

814:名無しの探索者

盛り塩で埋めちまえ―――!!

 

815:塩ネキ

あらあら皆さんものすごい剣幕ですね。ですがこれは罰するに値する悪ではありませんよ

 

816:名無しの探索者

え?

 

817:名無しの探索者

いやどう見てもバカが抵抗できなくなったロリを痛めつけてるだけにしか見えんけど

 

818:名無しの探索者

あ~なるほど

 

819:名無しの探索者

そういうことか

 

820:名無しの探索者

魔術師ワイは初めから気付いてたで。なるほど良い手やないかイッチ

 

821:名無しの探索者

え、なに? なんなの?

 

822:名無しの探索者

どゆこと?

 

823:伝説になる探索者

お。さすがに気づいた奴はちらちほおるな。

 

◆◆◆

 

「~~~~~~ッ!?」

 

よっぽど痛かったのか、青い目をひん剥いて身体をビクンッと震わせたチビガキの尻を、俺は更に叩く。

再びの快音とチビガキの悲鳴。ほいパンパンパーンとな。

 

「きゃんっ!? ま、またっ!?……っなんで……あなたほんとに何してっ――ひぁっ!?

「なんだおいまだ分かんねえのかチビガキ? 悪魔祓いってやつだよ」

「痛ぅ…っ…悪魔、祓い……?」

「まあな。憑依した奴とされた奴ってのは感覚がある程度繋がってるってのは知ってるか?」

「まあ、それくらいは勉強しましたから…んっ…現に今も、レイスが私の中で痛みに悶えてるのが何となくですが分かりますし…っ…て、まさか――」

 

そこまで言ってからやっと意図に気付いたらしいチビガキが顔を強張らせる。はっはーようやく分かったみたいだなぁ。ご褒美代わりにちょいと強めの一発だ。バチコーンっと。

 

っああん!!

「ようは我慢比べだ。どっちが先に尻叩きに耐えられなくなるかのな。レイスが痛みに耐えられず出ていくのが先か。テメエが音を上げるのが先か。シンプルでいいだろ?」

「なっ、だからって、こんな……ひんっ!?

 

尻の痛みでついには涙目になりながらも不服げに睨んでくるチビガキ。けどその尻を叩けば無様に悲鳴をあげるしかできないんだけどな。ほいもいっちょパチンっ。

 

◆◆◆

 

824:名無しの探索者

パチンっ★

 

825:名無しの探索者

悪魔祓い(物理)

 

826:名無しの探索者

いやいや悪魔祓いて

 

827:名無しの探索者

うそやろ。イメージではこうエクソシスト的な奴が聖書読み上げたり十字切ったりするやつやろ

 

828:名無しの探索者

映画で見たから知っとるで。これはインチキ

 

829:名無しの探索者

単にロリの尻を叩きたいだけじゃね?

 

830:名無しの探索者

悪魔祓いと偽ってロリのお尻をスパンキングしたいとか……気持ち、分かります

 

831:名無しの探索者

一緒にすんなよロリコン共

 

832:名無しの探索者

イッチの名誉のためにエロい人解説よろ

 

833:名無しの魔術師

ふっふっふ。なら無知な者共に魔術師ワイが再び説明してやろうではないか

 

834:名無しの探索者

魔術師ニキ!

 

835:名無しの探索者

魔術師ニキはエロい人だった?

 

836:名無しの探索者

>>835

そらゴブリン壁尻プレイするほどのお方やし

 

837:名無しの探索者

>>835

まだ新参ながら魔術を使った様々なプレイを考案する我々ゴブリンオナホ愛好家の中でも期待の新星だぞ

 

838:名無しの魔術師

では拝聴せよ愚民共。貴様らがイメージしている悪魔祓いの形を実際にやっている者などほんの僅かに過ぎない。むしろ大多数が行うメジャーな悪魔祓いというのは、肉体的または精神的苦痛によって悪魔を追い出すというものなのだ

 

839:名無しの探索者

と仰っていますが

 

840:名無しの探索者

どうなん塩ネキ?

 

841:名無しの魔術師

おいこら待てなぜそこで塩に聞く?

 

842:名無しの探索者

>>841

や。壁尻の変態の言葉を素直に信じるのはちょっと

 

843:名無しの探索者

>>841

俺らノーマルなんで変態への信頼感はほぼゼロなんよ

 

844:名無しの魔術師

よーし貴様ら上等だゴブリンエロの呪いを送ってやる!

 

845:名無しの探索者

魔術師ニキいつの間にか素のキャラになってて草

 

846:塩ネキ

では引き継ぎまして私が解説しますね。

魔術師ニキさんの仰ったことは確かにほぼ事実ですよ。 より正確には、皆さまがイメージするような悪魔祓いは確かに存在します。ですがそれは正式なエクソシスト、それも高位の方達のやり方ですね。

 

神の威光をもって退散するよう命じるという彼らのやり方は実に強力なものなのですが、だからこそ厳しい修行と一点の曇り無き信仰心が無ければ出来ないことなのです。

なので、それには及ばないレベルの方が憑依した悪魔を祓う場合は、このように肉体的精神的苦痛による方法をとるしかないのですよ

 

847:名無しの探索者

ほんほん

 

848:名無しの探索者

つまりワイらがイメージするようなのはそもそもイッチにはレベルが高くて出来ないと

 

849:名無しの探索者

せやかてこんなやり方はないやろ

 

850:塩ネキ

たしかにショッキングかもしれませんが、このやり方なら祓う側の霊的資質は問いません。実際に信仰は異なれど、これと同じように苦痛による悪魔祓いというのは世界中にありますよ

 

851:名無しの探索者

そういやうちの地元の神社も似たような事してたな

 

852:名無しの探索者

あー、たしかに魔除けとか厄落としの儀式って改めて考えれば痛かったり苦しかったり苦行系が多いな

 

853:名無しの探索者

冷水被ったり火の粉浴びたりして体の中の悪いものを出すってそういうことか~。なるほど納得したわ

 

854:名無しの探索者

もうこんな所にはいられるか! ですね分かります

 

855:名無しの探索者

いやでも尻叩きて

 

856:名無しの探索者

これ教官は止めんかったの?

 

857:伝説になる探索者

そこらへんは心配ないで。チビガキが尻叩かれながら教官に「っ……教官っ。こんなの…くぅっ…認めていいんですか!?」て訴えたけど、教官は平然とした態度で「ん? 問題などないぞ。むしろ実に適切な対処だ」て言って、それに「なっ!?」て愕然とするチビガキに「苦痛による悪魔祓いとはいえ尻叩きなら死ぬことはないだろう。なら問題ない。死なないのならばそれでいい」と続けたんや。

そんで最後に信じられんモノを見るような目を向けるチビガキに「痛いのが嫌か?それとも恥ずかしいのか? 知るかそんなものどうでもいい。言ったはずだぞ。自己責任こそ唯一の鉄則だと。貴様の苦痛も羞恥も屈辱もそれは全て貴様のせいだ。ミスをした貴様が己で受けるべき因果応報だ。それをなぜ私が救わなければならん? 甘えるなよ若造」そう背筋がゾクッとするほど冷たい瞳で見下ろしてたわ。

 

858:名無しの探索者

へえぇ

 

859:名無しの探索者

ああ、うん。ええなこの教官

 

860:名無しの探索者

ええやん。うんほんとええやんこの人

 

861:名無しの探索者

ああ、実に探索者してる。価値観がダンジョンに寄ってる人やね

 

862:名無しの探索者

いや厳しすぎんか? だってまだ13歳の女の子やで

 

863:名無しの探索者

>>862

お前さてはランク低いかルーキーやな

 

864:名無しの探索者

>>862

健全でマトモな人間の考え方やね。ワイも昔はそうやったわ

 

865:名無しの探索者

>>862

なに、探索者長くやってりゃそのうち分かるようになるさ。それが幸せかはさておきな

 

866:塩ネキ

心配されるのは分かりますが、教官の方が仰る通り、お尻を叩くというのはとても適切なやり方ですよ。

なぜなら苦痛による悪魔祓いを行う場合、最も気を付けなければいけないのは加減を間違えて憑依された被害者を殺してしまうことですからね。実際、悪魔祓いによる死者で最も多いのは悪魔に憑り殺されるのではなく人に責め殺されるケースなんです

 

867:名無しの探索者

ヒエッ

 

868:名無しの探索者

だったら仕方ないか

 

869:名無しの探索者

うん。仕方ないね

 

870:名無しの探索者

ロリの尻を叩くのはロリのためだからね

 

871:名無しの探索者

イッチは悪くないんや。だから遠慮なく叩いてくれや

 

872:名無しの探索者

ロリの尻をペンペンしてええんやで。そんでそれをねっとり詳しく描写してくれや

 

873:名無しの探索者

イッチがロリをペンペンしてるのを想像するだけで……フフ、勃起してしまいましてね

 

874:名無しの探索者

さあ叩け。叩くんやイッチィ!!

 

875:名無しの探索者

こいつらはホント…ホントもうッ!!

 

876:伝説になる探索者

おうスレ民には世話になったぶん気合い入れて伝えるで。

 

◆◆◆

 

教官の言葉に、さすがのチビガキも愕然とした表情を浮かべとった。まあ晴れて許可もらえた事やし遠慮なくやるかと思って右手をすっと振りかぶったら、チビガキはビクッと大きく身体を震わせた。思わずって感じで、「あっ……こ、これは違っ──」と声を震わすこいつの目尻には小さな雫が浮かんでて、それを見た時、俺の口から

 

「………なあおいチビガキ。どうしても耐えられねえってんなら痛み以外のやり方もあるぞ」

 

なんて言葉が出てた。

まあ俺も鬼じゃないからな。確かにムカつくガキんちょだがかける情けが無いでもないわけで

 

「痛み…はぁはぁ…以外の……? なんですか、それは……っ」

 

何度も叩かれ悲鳴を漏らしたからか、息を乱しながらもどこか縋るように問いかけるチビガキに、俺はゴースト系を相手する上で必要になるかもしれない悪魔祓いの方法を調べていた時に知った、痛み以外での悪魔祓いの方法を教えた。

 

エロいことだ

「……はい?」

「いやだからエロいことだって」

「っふざけないで下さい。それともこの上さらに騙して辱めようというんですか……ッ」

 

いやキッとそれこそ視線で射殺さんばかりに睨まれてもなあ。これが調べた限り霊力も魔力もろくに無い俺にできる痛み以外で唯一の方法なんだぜ。俺がそう説明してやったら、チビガキはようやく嘘でないと分かったようで

 

「そ、んな……」

 

助けを求めるように教官を見るも、教官は静かに腕を組んで動かない。

 

「どのみち自力でレイスを追い出して倒さなきゃ試験は失敗だ。俺はそんなのごめんだぜ。で、どうすんだ? 痛いのとエロいの、どっちでいきたい?」

「……っ」

 

問うと、チビガキは逡巡するように押し黙り、ぎゅっと唇を嚙み締めた後に、絞り出すような小さく震える声で……答えた。

 

◆◆◆

 

877:名無しの探索者

エロいほうで!!

 

878:名無しの探索者

これはエロいほうやな!!

 

879:名無しの探索者

エロ一択!! それ以外などあろうかいやない!!(反語)

 

880:名無しの探索者

せや。いくら助けるためとはいえロリを痛めつけるなんて間違ってたんや

 

881:名無しの探索者

ロリは愛でるものであり傷つける事などあってはいけません

 

882:名無しの探索者

ゆえにここは痛みではなくエロによって気持ちよく悪魔祓いしてもらいましょう

 

883:名無しの探索者

愛。愛ですよイッチ(┃)

 

884:名無しの探索者

こいつらみんな死ぬばいいのに(゚∀゚ )p

 

885:伝説になる探索者

 

◆◆◆

 

「痛い方で…っ…お願いします」

「そっちでいいんだなチビガキ?」

「……はい」

 

念のため確認すると、チビガキはこくりと小さな頭を頷かせて

 

「覚悟は決めました。……ええそうです。これは私のミスによるものですから、私が耐えて挽回しなければならないものなんです。だからそのために――あなたを使ってあげます」

 

屈辱感による怒りかそれとも羞恥でか、頬を赤く染めながらチビガキはそう自分に言い聞かせるように呟くと、制服のスカートに覆われたその丸い尻をくいっと俺の方に自分で寄せてきた。

 

「っ……勘違いしないでください。あくまで自分ではできないからあなたに叩かせてあげるんです。私の中のレイスを追い出すために私があなたを利用する。それだけですから」

「ああそうかよ。なら遠慮なく――いくぜッと!」(スパンッ!!)

「っぅ……!!」

 

ちょいと強めに叩いたけど、腹を決めたチビガキはグッと声を圧し殺して悲鳴を漏らさなかった。

 

うーしいい覚悟だ。ならこっちもおもくそいくぜー

 

◆◆◆

 

886:名無しの探索者

レッツ★

 

887:名無しの探索者

ペンペンターイム!!

 

888:名無しの探索者

Fooooooo!!

 

889:名無しの探索者

(*ノ゚Д゚)八(*゚Д゚*)八(゚Д゚*)ノィェーィ!

 

890:名無しの探索者

エロではない……けどこれはこれでよし!

 

891:名無しの探索者

ロリのお尻ペンペンとかそれだけでご飯三杯いける!

 

892:名無しの探索者

みんなゴブリンの用意はええな?

 

893:名無しの探索者

(*´▽`*)ゞ

 

894:名無しの探索者

(*゚∀゚)ゞ

 

895:名無しの探索者

オカズは最上級。さあゴブリンパーティーの始まりだあああ!!

 

896:名無しの探索者

コロシテ…もう誰でもいいからこいつら殺して……

 

897:名無しの探索者

荒ぶる変態は止められない止まらない

 

898:名無しの探索者

うーんこの地獄絵図

 

899:名無しの探索者

うっ…うっ……なあイッチ。ロリの尻を叩くのはどんな感じなんや? じっくりねっとり教えてや

 

900:名無しの探索者

ふんっ……ふんっ……ロリ尻の詳細を! 詳細をはよ!

 

901:伝説になる探索者

尻? ガキんちょの尻なんて色気も何もないもん知りたいんか? まあ教えるで。

 

チビガキの尻はまあガキんちょにしては意外と肉があったな。まず見た目からしてスカートに尻の丸い形がはっきり浮き出るくらいむちっとしとる。触った感じは、指がふにゅっと沈んですぐに押し返してくる瑞々しい弾力やな。そんで叩けば尻肉がぷるっと弾んでスカートが揺れるんや。

まあいくら肉があろうが、ガキんちょって時点でワイの好みやないけど美尻ってやつなんちゃう?

 

902:名無しの探索者

ほうほうむっちり美尻ロリとな

 

903:名無しの探索者

ふーんエッチじゃんふーんエッチじゃん(大事な以下略

 

904:名無しの探索者

そんなロリのむち尻を教官公認で叩けるとかww

 

905:名無しの探索者

イッチは前世でどんな徳積んだんや?

 

906:名無しの探索者

うっほーゴブリンコキが捗るんじゃ~↑

 

907:伝説になる探索者

 

◆◆◆

 

そっから俺はレイスを追い出すためにチビガキの尻を叩きまくった。

チビガキは尻をぺちんぺちんやられる度に、びくっ……びくっ…て身体震わせてるけど「んっ……ふぅ……つぅ…っ!」て声を圧し殺してるんだわ。きっとせめて悲鳴だけは漏らしてやるもんか思うてるんだろうな。

 

「なんだチビガキ。やっぱキツいのか?」

「っ……なにを…んっ…言ってるんですか……この程度、どうということは……っあ……ない、ですよ……っ」

 

そんで何度も叩かれて痛いだろうに、顔が真っ赤になるくらい我慢して唇をきゅっとさせて、碧い目に涙浮かべながら俺に挑むみたいに睨み付けてくるんだぜ。

 

「ふぅっ……ふぅっ……あなたこそ、脅かすような事を言っていたわりにはこんなものですか? フッ……肩透かしもいいところで──ひぅっ!?

「くっくっく。言うじゃねえか。そうじゃなきゃ叩きがいがねえ」

「きゃんっ! ちょっ…いきなり強くっ……ひんっ!?」

「肩透かしって言ったのはテメエだろ? なら強くして欲しいってことだよ──な!」

「はぅんっ!? ……たしかにっ、言いましたけど…っ……こんな…。というか叩きがいって……もしかしてあなた、楽しんでるんですか……ッ!?」

「おいおいそんなこと──あたりまえだろが

 

◆◆◆

 

908:名無しの探索者

あたりまえなんかい!?

 

909:名無しの探索者

いやあたりまえだろ

 

910:名無しの探索者

ロリの尻を叩くとか楽しみしかないやん

 

911:名無しの探索者

できるなら代わりたいてか代われ!

 

912:伝説になる探索者

 

◆◆◆

 

俺の答えを聞いたチビガキは「はぁっ!?」て顔をしてたが、俺は言ってやる。

 

「さんざクソ生意気なセリフ言ったあげく騙くらかしてドロップキックかますチビガキにはお仕置きしなけりゃ腹の虫が収まらねえ。つーわけで俺のお仕置きをたっぷり味わいやがれい!」

「ひんっ!? くぅっ……もっともらしい事を言ってたわりに、結局…っ…あなたの仕返しじゃないですかぁ……!」

「人聞きの悪い事を言うんじゃねえ! 否定はしねえがな!」

「っうぅぅぅ…このバカああああっ──ひゃうん!?

 

◆◆◆

 

つーわけでそっからワイが尻を叩く音とチビガキの上擦った悲鳴が鳴り止まんかった。

クソ生意気なチビガキの尻にここまでのムカつき全部叩き込むんは、いやー気持ち良かったで♪

 

913:名無しの探索者

気持ち良かったで♪ じゃねえよ!?

 

914:名無しの探索者

この外道がぁッ……いいぞもっとやれ!

 

915:名無しの探索者

もういいよ……いくとこまでいっちまえよ

 

916:名無しの探索者

こうなったら最後まで見届けてやらあっ(`Д´)ノ

 

917:伝説になる探索者

おうもうすぐで終わりやで。最後まで楽しんでくれや。

 

◆◆◆

 

そんで叩いて叩いて叩きまくって10何分くらいかな。最初は喚いてたチビガキもこのころにはもう刺激と疲労ですっかり大人しくなってたわ。

浮かんだ汗で湿った肌は耳からうなじまで赤く上気して、気丈に睨んどった瞳は潤んでとろんとしてやがる。尻を叩かれても力無く身体を揺らして「んっ……っあ……」て声を漏らすしかできなくなっとるチビガキは、見るからに限界寸前だった。

 

けどまだだ。レイスはまだ出てきてねえ。

このままじゃラチがあかん。なによりチビガキが力尽きちまう。

とはいえチビガキがここまで参っとる以上、感覚が繋がっとるレイスのやつも相当追い詰められてるはずだ。

なら、必要なんはもう一押し。あとなんか一押しさえあればケリはつく。

まずはとりあえず

 

「おいチビガキ。ちょいとこっち向いて口開けろ」

「はぁ…っ…はぁ……ふぁい?──んむっ!?」

 

意識が朦朧としているのか、緩慢な動作で振り向いたチビガキ。その半開きになった唇に、俺はポーチから出した小瓶の縁を当て、中身の聖水を小さな口内に流し入れた。

 

「っ!?……ぷはっ!! かはっ…けほっ……しょっぱ…!? ひうぅっ……」

 

けどチビガキは半分も飲まんうちにそれを吐き出しちまいやがった。強烈な塩味にハッと我に返り涙目になって咳き込むその姿に、俺は確信する。

 

チビガキがこの様ならゴーストのレイスはもっとキツイはずだ。てか物は試しにやってみたけど、これぶっかけるより飲ませた方が中から効くじゃねえか。 

 

そうと決まりゃやるこた一つ!

俺は小瓶に残った聖水をぐいっと自分の口に含んだ。 

 

ぐえっ死ぬほどしょっぺえ!! けどこれならやれるっ。

 

そんでチビガキの顎を掴み、くいっと寄せて

 

「きゃっ……くっ、あなた、今度はいきなり何をっ──ん!?」

 

飲み込まず口の中に溜めた聖水を、今度は吐き出せんようチビガキの唇から直に流し込んだ。

.

「……? ……!? ~~~っっ!!!!

 

チビガキは最初自分が何をされてんのか分からんみたいに碧い目をキョトンとさせてフリーズしてたが、理解したとたんボッと音が聞こえそうなくらい顔を真っ赤にして暴れだした。あっバカ!

細い手足をとにかくバタバタさせるんで体勢が崩れて、俺がチビガキを床に押し倒したみたいになってしもうたやん。ええいおとなしくしやがれい。

 

「ぷはっ…! っは…は…っ…ふぁっ、ああああああなたっ……なに…何でっ……キちゅぅっ!!

 

その拍子に口と口が離れちまったけど、直ぐに食らい付くみたいにくっつけたぜ。

 

「ちゅくっ……みゅぅ…やめっ…んむっ…こくぅ…っ」

 

いやいやするみたいに必死に顔を反らそうとすんのを顎を掴んで抑え、はねのけようともがく華奢な肢体を身体全体でのし掛かるみたいに押さえ付ける。

そうして抵抗できなくしたチビガキに、俺は口移しで無理やり聖水を飲ませてった。

 

「ちゅぷむ……んくぅっ……しょっぱ……やぁぁっ」

 

閉じようとする歯の間に舌を捩じ込みこじ開け、怯える小さな舌を押さえつけて流し込む。互いの唇の隙間から溢れた聖水だか唾だかがチビガキの口元を濡らしてゆくのも構わず、俺が口に含んだ全部をチビガキに飲ませた時、痙攣するみたいにピクピクしとった身体が一際激しくビクンッと震えた。

そして

 

「~~~~~~~~~~ッッッ!!!!」

 

チビガキの声にならん叫びと一緒に、その身体からブワッと青白い影――レイスが飛び出してきた。

尻たたきと聖水直飲みのコンボに耐えられず堪らず脱出したっぽいレイスは、そんでも苦痛は治まっとらんらしく呻きながら宙で悶絶してやがる。

 

「ぷはっ――うおっしゃ悪魔祓い成功!! やってやったぜオラァ!」

 

勝者俺は全力のガッツポーズを決めた。

 

◆◆◆

 

こうしてワイの機転と根性で見事レイスはチビガキから追い出されたってわけやな。はいスレ民拍手~

 

918:名無しの探索者

 

 

919:名無しの探索者

 

 

920:名無しの探索者

 

 

921:名無しの探索者

 

 

922:名無しの探索者

 

 

923:伝説になる探索者

おーいなんでノーリアやねん。ワイの活躍が凄すぎて呆然としてるんやろうけど反応無いとつまらんやん

 

924:名無しの探索者

………( ゚д゚)ハッ!

 

925:名無しの探索者

……ああ、うん。すげえ活躍やな

 

926:名無しの探索者

うん。すげえ。イッチすげえよ……

 

927:名無しの探索者

なんやろこれ……言いたいことはあるはずなのに衝撃で何も言葉が出ないという

 

928:名無しの探索者

とりあえずイッチマジパネェっす

 

929:伝説になる探索者

くっくっく。だろだろ? もっと褒めてええんやで

 

930:名無しの探索者

なあイッチ? 一つ聞きたいんやけどロリとキスする時ってどんな感じやった?

 

931:伝説になる探索者

どんな感じって……いや特に言うことはないで。しいて言うなら息しにくいな~とかこのガキ大人しくしろ~って思ったくらいかね。つうかキスてなんや。チビガキ助けるためなんやからあんなん人工呼吸みたいなもんやろ

 

932:名無しの探索者

こ、こいつ……ッ

 

933:名無しの探索者

本気や。本気で言ってやがる……ッ!

 

934:名無しの探索者

ロリに一片の欲情もなくここまでやったんか!?

 

935:名無しの探索者

いや、逆に全く興奮してないからこそ躊躇わずできたんちゃう?

 

936:名無しの探索者

な、なるほど~

 

937:名無しの探索者

ほえ~イッチはすごいな~(思考停止)

 

938:伝説になる探索者

せやろ~ワイの活躍に教官も「人間としてはアウトだが探索者としては合格だ」て褒めてくれたで

 

939:名無しの探索者

それははたして褒めてるんだろうか?

 

940:名無しの探索者

まあ探索者基準なら誉め言葉

 

941:名無しの探索者

人間の倫理とかダンジョン内ではクソほどの役にも立たない事がままあるんは事実やしな

 

942:名無しの探索者

実際ABはともかくSランクの怪物共はほぼ全員人間としてアウトやろ

943:名無しの探索者

まあおめでとうイッチ(^^)

 

944:名無しの探索者

過程がクソオブクソやけどこれで勝利やな

 

945:名無しの探索者

そんで待望のロリの分からせやー!

 

946:伝説になる探索者

ああ、うん。ここで終わったら大勝利エンドやったんやけどなあ……

 

947:名無しの探索者

え?

 

948:名無しの探索者

ん?

 

949:名無しの探索者

なんや雲行きが……

 

950:名無しの探索者

え? うそでしょこれで終わりでええやん

 

951:伝説になる探索者

ホントそうやったらよかったわ。

 

◆◆◆

 

俺が勝利に酔いしれてっと、不意に教官が「まあ確かによくやったが、詰めが甘いのはいただけんな」て言った。

そんで次の瞬間、俺の中に何かが入ってきた。冷たくて気持ち悪い何かが俺の中で暴れてる。手足を勝手に動かそうとして、いや、俺の体そのものを乗っ取ろうとしてやがる……ッ!!

そいつはもう分かっるよな? そう、レイスだ。

チビガキから追い出したレイスが、今度は俺に憑依しやがった。

 

◆◆◆

 

952:名無しの探索者

えぇ……っ

 

953:名無しの探索者

だからモンスターにはさっさと止め差しとけとあれほど

 

954:名無しの探索者

うーん清々しく自業自得

 

955:名無しの探索者

はしゃぎすぎて肝心のレイスの存在忘れるとかww

 

956:名無しの探索者

バカはやっぱりバカだったよ

 

957:伝説になる探索者

いや完全に油断してたわ。 

 

◆◆◆

 

さんざ痛めつけた恨みもあってか、俺の中で滅茶苦茶に暴れまわろうとするレイス。

ぐぎぎぎ乗っ取られてたまるかと俺は歯を食いしばって勝手に動こうとする手足を抑えてたが、それも限界がきそうだった。

なんだかんだでここまでの戦いで体力は消耗してたし、このままじゃそう遠くないタイミングで完全に体を乗っ取られちまう。

 

やばいやばいやばいどうすれば……思ってが本気で焦ってたその時、傍でゆらりと立ち上がった奴がいた。

言葉も無く、俯いたままなんで前髪が顔にかかて表情が分らんけど、何かゴゴゴ…て音が聴こえるような暗黒オーラを背負ったそいつは――復活したチビガキだった。

おっしゃラッキー!

 

「おうナイスタイミングだチビガキ! 俺のポーチに瓶の聖水がまだ残ってるから、そいつを俺に飲ませろ!」

 

俺は手足を思うように動かせんけど、こいつに飲ませてもらえばレイスは追い出せる。そんで今度こそ聖水ぶっかけた剣でぶった斬ってボス撃破だ。ガハハ勝ったな!

 

「さっさとやらねえかチビガキ。もし瓶で飲ませんのが嫌ならさっきみたいに口で――ぐぎゃあっ!?

 

勝利を確信する俺は、なぜかチビガキに尻をおもくそ蹴られて床に倒された。

 

「痛う~っテメっなにす――うごっ!!

 

二度も蹴った! 親父にも蹴られたこと無いのに!! なんてかませるような余裕も無いくらい本気の蹴りが再び、倒れた俺の尻を襲う。ゲシッ! あぎゃー!?

痛みに呻きながらチビガキの方を見た俺の視界に映ったのは、今まさに繰り出された三度目の蹴りだった。

 

そっからはもう思い出したくもねえわ。チビガキは無言で俺の尻をゲシゲシ蹴って蹴って蹴りまくって、あまりの痛みと容赦の無さにレイスが堪らず逃げ出した後も何故かダメ押しとばかりに三度蹴りを入れやがった。

うごごごと呻きながら床でビクンビクン痙攣する俺。

ちなみにレイスはポーチの聖水を勝手に取ってったチビガキが剣にぶっかけての斬撃で仕留めた。

 

◆◆◆

 

958:名無しの探索者

ロリの逆襲で草

 

959:名無しの探索者

そらあんだけ好き放題やったらやり返されるわww

 

960:名無しの探索者

尻たたきされたら尻蹴りでやり返す。倍返しだ!

 

961:名無しの探索者

これには半沢もニッコリ

 

962:名無しの探索者

うーんいい気味(^^)

 

963:名無しの探索者

ロリをボコるクズ馬鹿には似合いの結末やね

 

964:名無しの探索者

バカの因果応報で飯が美味えやww

 

965:名無しの探索者

ロリの尻を叩いてから口付けしたあげく尻を蹴られるとはっ……我々の業界ではご褒美過ぎます!

 

966:名無しの探索者

イッチ……アニキと呼んでええか?

 

967:名無しの探索者

これが、イッチがロリコン界の伝説となった瞬間だった(ナレーション)

 

968:伝説になる探索者

んな伝説なんぞなりたかねえわ!

 

◆◆◆

 

ともあれ俺らはようやっと正真正銘ボスを倒せた。

同時に、宙に浮いてたダンジョンコアを覆っていたシールドが消失する。

 

「いでで……このチビガキぃ、ボスを倒せたから結果オーライつっても容赦なくやりやがって」

「(ぷいっ)」

 

痛む尻をさすりながら起き上がった俺に、けど氷点下の瞳でチビガキはそっぽ向く。

ツンとした態度に思わずムカッときたが、さすがに今喧嘩するほど俺もバカじゃねえ。

今まっ先にやるべきは

 

「で教官、色々あったわけっすけどこのコアを停止させれば試験完了すよね」

「ああ、もう操作はできるはずだ。お前たちの手で停止させれば晴れて合格だな」

「うっし、ならさっそく――っておいチビガキ抜け駆けすんなよっ」

 

そう俺が教官に確認とってる横で、なんとチビガキが先に一人でコアの前に立ち、その表面に指で触れやがった。

するとコアがぼうっと神秘的な光を放ち、艶やかな表面にメッセージが浮かび上がる。

 

『ボスモンスター撃破を確認。あなた方を攻略者と認めます。攻略者権限として以下のコマンドを選択してください』

『【機能休止(スリープ)】コアはスリープモードへ移行し、ダンジョンの維持に必要な最低限の機能のみを残した状態で休止します』

『【完全停止(シャットダウン)】コアをシャットダウンします。ダンジョンは24時間後完全にリセットされ、コアは全機能を停止した状態となります』

 

選択肢は二つ。そのうちこの【機能休止】を選択すれば試験完了だ。

つうわけでそれをタップして選択すべく、チビガキが細い指を動かそうとしたところで――ドンッ!!

 

いきなり部屋全体が震えるほど大きな揺れがダンジョンを襲った。

なんだ? 俺とチビガキが突然の事に驚いてる間にもう一度。今度はさっきよりも大きい。地震かとも思ったが、この揺れと音はそれとは違う。まるで何か、とんでもなくでかいもんが外からぶつかって来てるような……

 

「っうお!? またかよ。これで三回目、てか……」

「近づいて、きてる……?」

 

その不可解な音と振動に俺らが戸惑ってると、教官がハッと目を見開き

 

「お前ら、今すぐコアから離れろ!!」

 

今までで一番厳しい表情でそう叫んだ。

あの常に冷静だった教官が見せた鬼気迫るそれに、俺らは弾かれた様にコアから離れた――直後

 

『GAAAAAAAAAA!!!!』

 

ダンジョンの天井を突き破って、巨大な顎が頭上から降ってきた。

 

「これはダンジョン同士の捕食行動。ダンジョンがダンジョンを喰らいに来てるぞ!!

 

凄まじい轟音と振動、破壊された天井の破片が降り注ぐ中、教官の言葉が響く。

デカい。全体なんて到底視界に収まらんほどの、表面を白い装甲に覆われた機械的なそれは、俺らなんてまとめて丸のみにできそうな大顎でダンジョンコアを咥えると、それを目の前で飲み込んだ。

 

そうしてそいつは用は済んだとばかりに、絶句する俺とチビガキなんかに構わず悠然と戻っていく。

そしてぽっかりと空いた天井の大穴から、俺はその姿を見た。

 

「マジか……」

 

青空をバックに見下ろす、白くカラーリングされた全長50メートルは優に超えるだろう巨体。

目を引くのは上部を覆うガラス越しにコックピットが覗く流線型の頭部と、そしてジェットエンジンを備えた鋼鉄の大翼。機械的でありながら、確かな生命力と圧倒的存在感を放つそれは、ジェット機の形をしたドラゴンとでもいうべき存在だった。

 

機動型ダンジョンかよ……ッ!!」

 

機動型。固定型や移動型とも異なる、まるで生物のような外観と機動力で自ら襲い掛かってくるダンジョン。様々なダンジョンの中でも特に危険なタイプと呼ばれるこのダンジョンの存在はもちろん知っていた。なんならこれよりもっと強大な機動型ダンジョンをテレビの映像やアカデミーの授業で見たこともある。だが、ここまで間近でその存在を感じたことはなかった。

 

やべえ、膝が笑ってやがる。チビガキなんかは顔を真っ青にしてぺたんと床に尻をつけてるし。

あ、もしかしてこれもう駄目な奴なんじゃね? と思ったところで、目の前のダンジョンは不意に大きく羽ばたいたかと思えば、ジェットエンジンの轟音とともに空の彼方へと飛び去って行った。

叩きつけられる音と熱風の中で、俺とチビガキはそれを呆然と見送るしかできなかった。

 

◆◆◆

 

そっからはまあ特に言うことはないな。

中枢のコアが失われたせいで維持できなくなったのと、あの機動型ダンジョンが屋根をぶち破ったダメージで、ダンジョンは崩壊を始めた。ワイらはみるみる崩れてく壁や廊下を無我夢中で逃げて、ようやく入り口から外に出た直後に、ダンジョンは完全に崩れ落ちて瓦礫の山になったんや。

 

969:名無しの探索者

オイオイオイオイうおーい!?

 

970:名無しの探索者

うっそだろお前……ッ

 

971:名無しの探索者

最後の最後にそんな事あるんか!?

 

972:名無しの探索者

Σ( ̄ロ ̄lll)ガーン

 

973:名無しの探索者

マジか……うっわマジかぁ……ッ

 

974:名無しの探索者

ダンジョンに潜っとったら他のダンジョンからの襲撃に巻き込まれるんは稀にあるけど、よりによってこのタイミングかい

 

975:名無しの探索者

最後の最後にちゃぶ台返しってありかよんなもん

 

976:名無しの探索者

今情報サイトで確認したわ。今日たしかに成田のジェット機が一機ダンジョン化したっぽい。今も攻略されず行方が分らないんやって

 

977:名無しの探索者

俺も確認した。こいつに襲われたってわけか。運がなさすぎだろイッチぃ

 

978:名無しの探索者

ここまで外道行為してきた報いやね

 

979:名無しの探索者

てかこれって試験はどうなったの? 個人評価は?

 

980:伝説になる探索者

アクシデントがあったとはいえコアを停止できなかったから試験は不合格。個人評価も次に持ち越しや

 

981:名無しの探索者

それってつーまーりー

 

982:伝説になる探索者

あっはっは。まあなんや、今回の試験でチビガキに勝って分からせんのは出来んかったってわけやな!

 

983:名無しの探索者

あっはっはなるほどだよねえええΣ(ノд<)

 

984:名無しの探索者

結局駄目じゃんかよーー!!

 

985:名無しの探索者

何の成果もあげられませんでした!

 

986:名無しの探索者

あんだけ期待させといてロリの分からせが見られないだとぉぉぉ(血涙

 

987:名無しの探索者

はーつっかえ! マジつっかえ!

 

988:名無しの探索者

イッチにはガッカリだぜ(ペっ

 

989:伝説になる探索者

いやあマジ面目ないわ。とはいえお前らには世話になったしせめてこんなもんでええなら納めてくれや

【画像】

 

990:名無しの探索者

はあ何だよ今さらこのガッカリ感を画像一つでどうにかできるとでもくぁwせdrftgyふじこlp

 

991:名無しの探索者

は? なんやの今さりゃああああ!?

 

992:名無しの探索者

ふおおおお!? ろろろロリのお尻叩き画像ですとぅっ!?

 

993:名無しの探索者

両手を壁について涙目でお尻つきだして………エッッッ過ぎませぬか!? いや何これいつ撮ってたのイッチ!

 

994:伝説になる探索者

尻叩いてる途中にスマホでこっそりな。チビガキを初めてお仕置きした記念に撮っといたんやけどこれで詫びになるか?

 

995:名無しの探索者

ありがとうございます! ありがとうございます!

 

996:伝説になる探索者

詫びになったんならよかったわ。今回はこんなんになったけど、次の試験では今度こそチビガキに勝って分からせたる。その時はまたスレ民に頼りたいと思うからそんときゃよろしくな

 

997:名無しの探索者

おう任せろやイッチ!( ´∀` )b

 

998:名無しの探索者

結果は残念やったけど楽しかったで~

 

999:名無しの探索者

またな~(@^^)/~~~

 

1000:名無しの探索者

おいまて何だこのスレ

【分からせたい】ダンジョン攻略試験を圧倒的にクリアしたいんですが【奴がいます】

 

1001:名無しの探索者

このスレッドは1000を超えました。

新しいスレッドを立ててください。

 




お読みいただきありがとうございます。
死に物狂いで頑張って無事今夜投稿できた作者です。

いやーほんと掲示板の難しさに翻弄されまくった話でしたわ。こんなノリとテンション任せで計画性も無いトンデモ作品にいつも評価と感想をくれる読者様にはほんと頭が上がりません。このエピソードを何とか終えられたのはそんな読者様方のおかげです。心の底からありがとうございます。

とりあえずこの二人の物語は次にエピローグを挟んで一旦終了となります。そして次はまた別の主人公達の物語が始まるという感じで、タグにもある通りこの作品はオムニバスで様々なキャラのエピソードを描いていきます。でももちろん二人の物語はまだ完結したわけではなく、いつかまた二人のその後が描かれますので、その時をお楽しみに。

次のエピソードはもう少し上手くやれるよう頑張らねば。でわ

ざっくり解説
『尻叩き』
お尻ペンペンともいう。お尻を叩くこと。一般的には折檻の一種であるが、エロ業界では痛気持ちよさを味わえる定番ソフトSMプレイ。なお作者は処女作でもヒロインの一人にこれをさせてたので、何だか懐かしい気持ちになりながらロリのお尻ペンペンを描いていた模様。


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エピローグ

掲示板の外が舞台ですので、掲示板形式ではなく小説形式です。
めちゃんこ長いですが飛ばしても次のエピソードを読むには問題ありませんので、面倒なら遠慮なくスルーしてくだい。

なお地味にロリとバカの本名を公開します。


――櫛田(くしだ)ヒメナが現れた時、全ての音が消えた。

 

東京探索者アカデミー。次代を担う探索者の育成・教導とそして現代を生きる探索者のサポートをはじめとして、ダンジョンと探索者に関する様々な事柄を担当するアカデミーの中で、規模と設備において日本最大級を誇る施設。その本校舎のとある一角は、その時までは明るい賑わいに満ちていた。

 

「ねえねえ。試験どうだった?」

「もちクリアよ。そっちは?」

「私も。危ないとこだったけど何とかね。ボス戦の途中で剣が折れた時なんかもうだめかと思った」

「あはは。あたしも呪文詠唱の途中で噛んじゃってキャンセルになった時はそうだったわ。パーティーの仲間が上手くフォローしてくれたから何とかなったけど」

「うっわいいなー。私のとこなんかみんな対抗心バリバリでほんと大変だったよ。ボス戦でやっと一致団結できたくらいかな」

「ならよかったじゃん。そだ。シャワー浴びたらその後みんなでちょっとした祝勝会しようよ。どうせなら今日組んだパーティーの人たちも呼んでさ」

「おっ、いいね。じゃあ――」

 

校内にいくつか設置されているシャワー室の中でも最も人気のある一室の前の廊下には、多くの学生達がたむろしている。二年三年の姿もちらほらあるが、そのほとんどは一年生だ。入学してから初となるダンジョン攻略試験を終えたばかりの彼ら彼女らの若くまだ未熟な面構えには疲労の色があるものの、だが確かな達成感に自然と誰もが笑顔を浮かべていた。

 

ダンジョンで作ったのだろう、皆どこかしらに小さなかすり傷や汚れを付けながらも、今日の活躍を自慢し、反省点を話し合い、次の試験も頑張ろうねと笑い合う。

そんな和やかに弛緩した、爽やかな青春の一ページともいうべき空気は──だが一瞬で凍りつく。

 

かつんと、小さな足音に何気なく振り返った者は声を無くした。

ゆらりと、靡く髪にちらと目をやった者はすぐさま視線を逸らした。

それは、その主である少女が放つ物があまりにも重く、恐ろしかったからだ。

 

その場に現れたのは、息を飲むほどに可憐な少女だった。

きめ細やかで瑞々しい、絹のごとき柔肌。歩くたびに靡く艶やかな白の髪はいっそ幻想的で、未だ幼さを残す華奢な体つきもあってか、まるで冬の妖精を思わせる。

普段ならば誰もが見惚れるだろう。ほうと溜息をつくかもしれない。

が、今だけは皆は目を逸らし息を殺していた。まるで猛獣と出会ってしまったか弱い小動物のごとく。そうせざるをえないほど、今の彼女は恐ろしかったのだから。

 

重い。とにかく重い。無言で俯いているため前髪でその表情こそ分からないが、小さな体が発する空気が、纏う雰囲気が重く冷たく張りつめて、そのくせ内部は地獄の様に煮えたぎっている。憎悪か怒りか、内で荒れ狂う激情が膨れ上がり、破裂するギリギリになっている。

何があったのかは分からない。聞くことなどとてもできない。だがこれだけは分かる。

 

——あ、こいつ今ブチ切れる寸前だ。と。

 

そして何より恐るべきは、そうなった時自分達ではおそらくどうにもできないという事実。

まだ入学してからそう間もないこの時期で早くも頭角を現し、座学のみならず戦闘訓練においても圧倒的な才で学年一位に上り詰めた規格外。わずか13歳ながら既に東京アカデミー始まって以来の才媛と称えられる天才——櫛田ヒメナ。

 

組み手形式の対人戦で対戦相手全員に完勝しただけではなく「こうも雑魚ばかりでは訓練になりませんね。もういいですからまとめてかかってきてくださいよ。いくら弱くとも、数がいれば少しは手応えがあるでしょう?」と言ったあげくに激怒して一斉に襲い掛かってきた同級生達を纏めて叩きのめした逸話を知らぬ者はいないし、彼女に負けた者らは皆——いや、ただ一人だけ何度叩きのめされようとも挑むバカはいるが——心折られて二度と逆らおうとはしないという。

 

そんなモノがこんな所でブチ切れて暴れだしたらなど想像もしたくない。

触らぬ神に祟りなし。ゆえに皆は必死に息を潜め視線を逸らし、刺激しないように努めているのだ。

その無言の足取りがシャワー室に向かっていると分かると、並んでいた生徒たちは蜘蛛の子を散らすように道を開ける。

 

こんなモノと一緒にシャワーを浴びるなどといった度胸のある者はおらず、事実ヒメナの小さな背中がシャワー室の女子側の入口を潜ってまもなく、先に利用していた者たちが次々「ひえぇ~」「コワイ!」「こんなところにいられるか! 私は部屋に戻らせてもらうぞ!」と慌てて飛び出してきた。一様に真っ青な顔をして、中には髪すら乾ききっていない者もいる。

 

そして彼ら彼女らは未熟な卵ながらも未来の探索者である。

ダンジョンでは何があろうと自己責任。君子危うきに近寄らず。危険は立ち向かう前にまず回避する方法を考えろ。逃げるは恥だが役に立つ。

そう授業で教えられた通り、速やかかつ迷い無く、一斉にこの場から逃げ出したのだった。

 

でも、なんでこいつはこんなにイラついてるんだ?

 

そう心の中で首をかしげながら。

 

◇◇◇

 

そうして、誰もいなくなった女子シャワー室で、制服を脱ぎ裸身となったヒメナは独りシャワーを浴びていた。

しゃあああ……と、無言の空間にノズルから水滴が降り注ぐ音が響く。湯気はない。ヒメナの人形めいた華奢な肢体を濡らすそれは、湯ではなく冷水だった。

 

落ちた水滴は柔らかな肌に着き、その未だ幼さを残す未成熟なラインに沿ってつうと流れていく。水を吸って艶やかに垂れた白い髪を、細い肩を、なだらかな乳房から臍の更に下の爪先まで身震いするほどの冷たさに包まれながら、だが白い少女は呻き声一つ漏らすことなく、だだ無言でそれを浴びている。

まるで冷水など問題にならぬほどの熱がその身の内に煮えたぎっているかのように。

 

そうして、いつまでも続くのではないかと思えるほどの張りつめた沈黙は

 

「──ッッッ!!!!」

 

ダンッ!! と、ヒメナがその拳をハンマーのように壁に叩きつけた音で破られる。

ぎりりと続いて鳴るのは、激情に噛み締めた奥歯の唸りだ。その濡れた前髪から覗く碧い瞳は、憤怒と羞恥と屈辱に震えていた。

 

「なんて、ことですか……ッ」

 

可憐な唇から漏れる、荒ぶる声音。

ヒメナの脳裏に、忌まわしい試験の記憶が蘇る。

 

櫛田ヒメナにとって、今回の試験はクリアして当然のものにすぎなかった。

そもそも一年最初の試験というのは、ダンジョン攻略というものを知識上でしか知らないだろう子供たちに、実際の未攻略ダンジョンを体験させることで知識と実戦の違いを実感させるというだけのものだ。ゆえに本当の命の危険からは同行する監督役が守ってくれるし、ダンジョンも最低クラスの物なのでよほど運が悪くなければクリアできるという、もっぱら攻略とは名ばかりのダンジョン体験ツアーとでも言うべき物なのだ。

 

ゆえに、これはあくまで通過点。己が成さねばならぬ事を果たすための強さを得る上での最初の一歩でしかない。

本来3・4人パーティーであるはずがなぜかあのバカとのペアで、最低クラスのEではなくDクラスダンジョンだったなどの想定外こそあったものの、そんなものは自分の実力をもってすれば問題にもならない。

事実、ダンジョンの最深部まで実質自分だけの力で切り抜けたのだ。全ては順調で、このままボスを倒しコアを停止させることなど造作もない。その、はずだった。だったのに………っ!

 

レイス。あのボスモンスターに、自分は見事にしてやられた。あのダッチ……リビングドールを倒し油断していた、その慢心を突かれる形でまんまと憑依されてしまったのだ。

失態だ。言い訳の効かない、これ以上無いミス。

 

「なんて、不様……ッ」

 

これだけでも屈辱だというのに、ああ何よりも己の心をかき乱すのは

 

「他人に、あいつに助けられるなんて……ッ」

 

あいつ──須賀(すが)スサオは、ヒメナにとってはただの……いや、煩くてしつこくて理解しがたいバカに過ぎなかった。

あいつと初めて会話をした時の事を、ヒメナは良く覚えている。

 

『おいおいガキんちょの癖にすげえ強えな! いよっしここは将来伝説になる予定の俺がテメエを華麗に倒してやんよ。さあ俺の探索者伝説の始まりを飾りやがれい!』

 

あ、バカなんだなこいつと思った。というか確信した。

案の定それは当たっていて、無駄に自信満々のこいつは一瞬一撃で自分に倒された。

訓練用の木刀を脳天へ浴びて大の字で気絶したスサオを、ヒメナは一瞥すらせず放置した。どうせこれきりの相手だ。きっと今まで打ち倒してきた同級生たちの様に、化け物を見るような目で遠巻きにして二度と関わっては来ないだろうから。と

だがバカは思った以上にバカだった。

 

『おうおうガキんちょ。昨日はよくもやってくれたな。いざ尋常にお礼参りだ受けて立ってもらおうじゃねえか!』

『ようようガキんちょ。二度はやられだが三度目の正直だ。さあ今日こそぶっ倒してやるぜ覚悟しろい!』

 

翌日の朝一番に木刀片手に決闘を申し込んできて、また一撃で倒されても次の日には凝りもせず挑戦してくる。そしてそれを倒してもまた明日と、懲りることがないのか何度やられようともしつこく向かってくるのだ。

 

『いい加減諦めたらどうですか? いくらやっても私には勝てないと分かったでしょう』

『なーに言ってやがる。俺は涙の数だけ強くなれるアスファルトに咲く花のような男だぜ? たしかに今日の俺はテメエに負けたが、明日の俺はもっと強くなってる。だったら勝てる可能性なんざ十分だろ』 

『……一撃でやられたあげく床に転がりながらそう言える神経だけは大したものだと思いますよ』

『おうようやく俺の凄さが分かったか。尊敬していいぜ?』

『少なくともメンタルは無敵ですねこのバカは』

 

なんでここまでするのだろうかこのバカは。いくら考えても分からないし分かりたくもない。

元々他人となど馴れ合うつもりはない。入学当初から他の同級生とは距離を置き冷たい態度をとっていたのに加え同級生をまとめて倒したあの日を境に、誰も彼もが自分を怖れて関わろうとしないのに、こいつだけは何度叩きのめしてもつっかかってくる。

まあバカだから学習できないだけなのだろう。バカだから。

 

ゆえになんの因果かこのバカと組んで試験を受けることになった時、ヒメナはスサオに対して一切期待していなかった。

そもそも誰と組もうとも頼る気など無い。己の力のみでクリアする以上、せいぜい足を引っ張らなければそれでいいと、そう思っていた。

 

なのに、よりにもよって……私は、そんな奴に助けられてしまった。

 

レイスに憑依され操られようとしている自身の肉体を意思の力で必死に抑えながら、ヒメナは打開策を考えていた。だがゴースト系モンスターに対する備えをしていなかった彼女には、この窮地を脱する手段など無く。

 

不味いまずいッ。どうする? くっ……こんなことならゴースト系に憑依された時の対処を調べておけば……いや、今は後悔するよりもどうするかを考えろ。気をしっかり持て。私はこんなところで躓いてなんていられない。強く、誰よりも強くならなくちゃいけないんだ……あのダンジョンを攻略するために! だから、だから何とか──  

 

『おうおう良い様だなチビガキ。調子こいて油断すっからそうなんだよ』

 

そうして歯を食い縛り必死に足掻いている時に、あいつは来た。

 

『……ちっ。あなただって……気づかなかったくせに……ッ』

 

思わずそう返してしまったのは、それが図星であると内心で認めていたから。けど、こいつだけには言われたくなかったから、憎まれ口を叩いたのだ。

 

助けが来たなんて思わなかった。

助けられたいなんて思ってなどいない。

本当に助けて欲しい時には、誰も助けてけてなどくれないのだと思い知っているから。

 

だから拒絶した。なのにこいつは、近づいてきて

 

『な!? なんで近づいてくるんですか…ッ…また斬られますよっ!』

『おいチビガキ。今からテメエの中の奴を叩き出してやるから――歯ァ食い縛れ』

『は……?――ひぐっ!?』

 

そんな自分に拳を打ち込んできたのだ。

そこから先は、思い出したくもない。

 

「んっ……やはり、しみますね……っ」

 

臀部に感じる、ヒリヒリとした火照るような痛み。

ヒメナの未だ幼く平坦な乳房に対して、こちらは年不相応にむっちりと丸く張ったそこは、本来ならその肌と同じように真っ白な表面を今は熟した桃のように赤く染めていた。

シャワーの水滴が当たる度にじんと熱を持つそこをそうしたのはあいつだ。あのバカ……須賀スサオにそうされた。

 

腹を殴られ咳き込む自分を、あいつはあろうことか無理矢理壁に手をつかせて下半身を掲げさせるという屈辱的な格好にして尻を叩いたのだ。

そこから何度も。何度も。スサオの手で叩かれてしまった。

その理由には一応納得したし、それしか無いならばと不承不承ながらも同意した(エr……それ以外の方法なんて絶対に駄目だったからだ)。

だが、それでも他人に無防備な尻を叩かれるなど生まれて初めてで、その上

 

『もしかしてあなた、楽しんでるんですか……ッ!?』

『おいおいそんなこと──あたりまえだろが』

 

相手はむしろ楽しんでやっているものだから容赦手加減など一切無い。

それに対して抵抗できないヒメナは、せめて不様な姿は晒すまいと、下半身で弾ける未経験の痛みと刺激に、思わず漏れそうになる声を唇をぎゅっと噛みしめ必死に堪えていた。

 

自然と息すらも圧し殺していたためか、徐々に視界が潤み、頭がぼうっとしてくる。熱に浮かされたようなおぼつかぬ思考の中で、与えられる刺激と熱だけがなぜだか妙にはっきりと感じられて、それに脳髄すらも侵されていくように思え始めたとき

 

『おいチビガキ。ちょいとこっち向いて口開けろ』

『はぁ…っ…はぁ……ふぁい?──んむっ!?』

 

 

不意に口内に広がった塩味に、意識が覚醒する。

舌が痺れるほどのしょっぱさにたまらず抗議しようとしたヒメナは、その細い顎をくいと掴まれ引寄せられて

 

『きゃっ……くっ、あなた、今度はいきなり何をっ──ん!?』

 

その唇を、奪われた。

 

何をされたのか、分からなかった。

顔をくすぐる鼻息も、唇から感じる肌の感触も、熱も、それがどういう意味なのか、フリーズした頭では何一つ理解できなくて

 

『……? ……!? ~~~っっ!!!!』

 

でも、口移しで流し込まれた塩味で再び我に帰り、ようやく自分が今どういう状況なのかを自覚した時、ヒメナはボッと全身に火が付いたように感じた。

 

は? え? なんですかこれ? 近い近い近いですよていうか唇当たってませんか当たってますよね嘘うそ何でこれってつまりききききキs……ひにゃあああああああああ!?

 

驚きと困惑で滅茶苦茶になった頭で、それでも反射的に逃れようとして無理な体勢で手足を動かす。しかし案の定スサオを巻き込んでバランスを崩し、そのまままるで床に押し倒されてしまったかのようになるヒメナ。

 

『ぷはっ…! っは…は…っ…ふぁっ、ああああああなたっ……なに…何でっ……キちゅぅっ!!』

 

その拍子にやっと唇が離れたものの、バクバクと暴れる胸の鼓動と顔の火照りを感じながら問いただそうとしてる途中で、再び食らい付くように唇を奪われる。

 

『ちゅくっ……みゅぅ…やめっ…んむっ…こくぅ…っ』

 

必死に顔を反らそうとしても顎を掴まれ、手足を動かし撥ね退けようともがいても、身体全体でのし掛かるように押さえ付けられてしまう。

そうして抵抗できなくされたあげく、口移しで無理やり聖水を飲まされるヒメナ。

 

『ちゅぷむ……んくぅっ……しょっぱ……やぁぁっ』

 

合わされた唇から、力無い悲鳴を漏らす。

なんで。どうして。体に上手く力が入らない。ここまでの疲労はあるにしても、それ以上に熱くて、奥が痺れたみたいになって、まともに動かせないのだ。

それでも抵抗しようとするけれど、できなかった。

歯を閉じようとしても舌を捩じ込まれてこじ開けられた。なら舌で押し出そうとするけど、自分なんかより一回りも二回りも太くて長い舌で逆に絡めとられ押さえ付けられて流し込まれてしまう。

 

その時の感覚を、ヒメナは今でも覚えている。淡く小さな唇に、感じさせられた刺激が深く刻まれている。

初めて味わう、男の唇の感触。体温。息づかい。

力強く、濃厚で……わけも分からず身も心も熱く激しく蹂躙されていくような……

 

男の人って……キスって、あんな感じなんですね。

 

「~~~っぅ!?」

 

そう思ったところで、ヒメナは衝動的にシャワーの水圧を更に強くした。

顔が熱い。もっと冷やさなければ。

そうして勢いを増した冷水で内から火照るような熱を強引に冷ますと、かわりに胸中に沸き上がるのは、成す術もなくそうされてしまった己への思いだった。

 

あの時、いつもなら一撃で倒せるはずのスサオのされるがままになっていた。その大きくて硬い身体に圧し掛かられていると、自分がまるでただの無力な小娘なのだと分からされているかのように思えて

 

……違うっ!! ちがう!! 私は強い。もう昔のような……泣く事しかできなかった弱い私じゃない!!

 

そういくら心で叫んでも現実ではどうにもできなくて、互いの唇の隙間から溢れた聖水だか唾だかで自分の口元を濡らしながら、その全てを小さな身体の内へと流し込まれたのだった。

 

その後はヒメナの身体からレイスが逃げ出し、それに今度はスサオが憑依され、復活したヒメナの手によって追い出されて倒された。

だがすぐに機動型ダンジョンの襲撃という特大のアクシデントによって自分たちが停止するはずだったコアは捕食され、結果として試験は不合格となってしまったのだ。

 

そう。不合格だ。合格して当然であるはずの、一人でクリアできるはずのそれを、自分は失敗してしまった。

 

「……の、せいです」

 

なぜそうなったのかは分かっている。

ああ分かっているのだ。

レイスに憑依されたのも、スサオによる折檻を受けたのも、そして初めての唇を奪われてしまったのも全部何もかもすべて――

 

「わたしの……せいです……ッ!!」

 

震える唇から絞り出された声は、己への怒りと羞恥に染まっていた。

 

悪いのは、自分だ。失敗したのは、全て自分のせいだ。

スサオは結局足を引っ張らなかった。

協力し合うことはついぞ無かったが、それでも自分の役割を果たしていた。

あいつのやり方は最低で滅茶苦茶で色々な意味で酷すぎるものだったが、それでも的確だった。憑依された仲間を救うという、ことその手段としてはこれ以上ないほど理にかなっていたのだ。

 

ゆえにどれほど恥ずかしくて屈辱的だろうとも、それに対して怒りはあれど恨みは無い。いっそ怒りに任せてスサオのせいだと理不尽に八つ当たりすれば気は楽になれるのかもしれないが、そんな真似をするにはヒメナはプライドが高すぎた。

とはいえ乙女としての怒りはしっかりあいつの尻に倍返ししたが。

 

対して私はどうだ? あいつを雑魚と呼んで足を引っ張るなと言ったくせに、自分は油断して憑依され、あげくその対処を見下した本人にさせたなど

 

「とんだ道化じゃないですか。わたしは……ッ」

 

あまりの羞恥と屈辱感。頭がおかしくなりそうだ。日本が銃社会だったなら今すぐ拳銃でこの恥さらしな脳髄を吹き飛ばしていたかもしれない。

あの日から自分を鍛えてきたのに。もう何もできなかった弱い自分よりずっと強くなったはずだったのに……この様か。

どうしようもない自分への失望と、無力感に苛まれていく。

 

ああ……この感じは久しぶりですね……。

 

そうして暗く沈んでいくヒメナの脳裏に、古い、けれど決して忘れられない記憶が──悲しみと絶望の光景が蘇ってくる。

 

悲鳴。逃げ惑う人々。崩れるビル。砕かれる道路。まるで玩具のように容易く破壊される、自分が生まれた街。

荒れ狂う風。降り注ぐ瓦礫の雨。炎の海。天高く伸びて、空を覆うほど大きな八つの首。わたしを見る16の赤い目。

大好きな両親。パパとママ。

 

こわい。こわいよう。にげよう。ねえにげようよパパ、ママ! 

……なんで? なんでいっしょにいけないの? ひとりでいきなさいって……そんな、やだよ。にげるならパパとママといっしょじゃなきゃヤダ! いっしょにいるの! 

 

必死に掴むパパとママの手。いやだいやだと言う自分。潤む視界。濡れる頬。

 

もうパパにわがままいわないから…っ…もうママのごはんをのこしたりしないから…っ…いいこになるから、だからいっしょにいてよぅ!

……たんさくしゃだから。だからダンジョンからみんなを守らなくちゃいけないの? だったらたんさくしゃなんてやめて! やめてよ! それでずっとわたしといっしょにっ――なんで、ぎゅってするの?

 

顔を見合わせて困ったように笑う二人。抱き締められる。あたたかなぬくもり。囁かれる別れの言葉。ずっと愛してる。そして離れていく、大好きな人たちの腕。

 

やだ。やめて。わたしもパパとママがだいすきだよ! あいしてるよ! だからいかないで! わたしをっ、ひめなをひとりにしないでよおっ!!

 

遠ざかる、二人の背中。迫ってくる、八つ首の絶望。ダンジョン。泣き叫ぶ自分の声。

一緒にいたいのに、離れたくなんてないのに。幼かった自分は弱くて、何もできなくて……

 

「パパ…っ…ママぁ……っ!」

 

誰もいないシャワー室に独り、冷たい雫の雨に濡れる小さな子供の嗚咽が、誰にも知られることなく響いた。

 

 ◇◇◇

 

そうして、どれくらい経過しただろうか。

ひとりしきり内からこみ上げる激情を吐き出してようやく、ヒメナはシャワーを停めた。

すっきりしたわけではない。ただ、もう疲れてしまっただけだ。

 

食事はまだとっていないが、別にいいや。今は何もしたくない。もう今日はこのまま寮の部屋に戻ってベッドに入ろう。そのまま寝てしまおう。

 

そうぼんやりとした頭で考えながら服を着て、トボトボとした力無い足取りで女子シャワー室の入り口を抜けると

 

「おっ、チビガキじゃねえか。テメエもシャワーか?」

 

すぐ横からかけられた声に、思わずはっと目を向けるヒメナ。

そこにいたのは、まったく同じタイミングで隣の男子シャワー室から出てきた須賀スサオだった。

自分と同じように、試験終わりにシャワーに直行したのだろう。他の多くの生徒達もまたそうしていたのだから、ここで出会うのはおかしな事ではない。

 

けど、今は……特にこんな気分では、顔を会わせたくはなかった。

自分の醜態を見せてしまった、そして自分の弱さを分からせられたと言ってもいいこの人には……。

 

「ええ。まあ……」

 

だから、「それでは」とつとめて素っ気なく、なるべく彼の顔を見ないように俯いて、ヒメナはこの場を去ろうと歩き出したのに

 

「? ちょい待てよ」

 

不意に伸ばされたスサオの右手。ぐいと小さな肩に置かれた掌に、引き止められる。

 

「……っ!?」

 

なに? なんで行かせてくれないんですか? あなたの側になんていたくないのに。惨めさをこれ以上感じていたくないのに。

 

「離してください!」そうその手を振り払おうとしたヒメナは、ぐっと顔を寄せてきたスサオに思わず息を飲んだ。

 

「んー?」

 

眉を軽く寄せて、お互いの鼻と鼻が着いてしまうのではないかと思えるほどの至近距離から彼が覗き込んでくる。「ひぅっ」と、自分の喉の奥から変な音がした。

 

近い。すごく。すごくすごく近いです。 

 

父親以外の異性とここまで近くで顔を会わせるのは試験時の口付けを含めてもまだ二回目で、そのせいか身体が硬直し、胸の鼓動が速まっていく。

訳がわからず戸惑いながらも、どこか頭の隅の部分では「あ、目付きは悪いけど意外と整ってますね」とか思っていた。

 

「なあチビガキ」

「ひゃいっ!?」

 

声まで上擦っているヒメナに、スサオは

 

「何か顔色良くねえけど調子でも悪いのか?」

「え……?」

 

そう問いかけてきた。

ついさっきまで泣きはらしていたのだし心身の疲労は自覚しているが、それをこの見るからにがさつそうなバカが気付いた事を意外に思いつつ

 

「べ、別にいつも通りですよ」

「そうか? ちょいと青白くて血の気がねえような感じだぞ」

「気のせいですよ……」

 

疑問を浮かべる彼の瞳から目線を逸らして、なるべく目が合わないようにしつつ答える。

他人に心配などされたくはない。ましてこいつには弱い姿など見せたくないから、誤魔化す。けど

 

「気のせいねえ……」

 

小さく首を傾げたスサオは更に顔を近づけてきて、こつんと、二人の額と額がくっついた。

 

「っっっ!?」

「おい待て逃げんなよ。つうか動くな。じっとしてろ」

「え?──ひゃっ」

 

いきなりの事にびくっとして、反射的に離れようとしたが、その前に後頭部を片手で抑えられ動きを封じられる。更にアップになった彼の顔は、もはや吐息どころか、ほんの少し動けば唇にすら触れてしまいそうで

 

え? なに? なんですかいきなり。こんな、まるで……あの時みたいにっ──

 

思い出す記憶。そうだ。この唇だ。この唇に、自分は好きにされてしまったのだ。でも、なんでこんな、まさかあの時みたいに、また──っ

 

「ん……熱は無いみたいだな。単に疲れてるだけか?」

 

鼓動が跳ね上がり、思わずぎゅっと目を閉じてしまったヒメナだったが、そんなセリフとともにスサオは額をすっと離してしまう。

 

「あ、あれ……?」 

 

身構えたのに、なにもされなかったヒメナはキョトンとしてその言葉の意味が一瞬理解できず

 

「今のって……?」

「熱測ったんだよ。体温計ほどじゃねえがこれでも意外と分かるもんだぜ」

「熱を…? ~~~っ」

 

あらためて理解した瞬間、今度は羞恥で顔全体がかぁぁっとなった。

 

「え、なに今度は顔真っ青から真っ赤になってんぞ? 怖い怖い。なんでそんな顔面カラー不安定なんだよ?」

「なっ、なんでもありません! 私は大丈夫ですっ!」

「ホントか? 実はダンジョンで変な物でも食ったんじゃねえだろな? 駄目だぜ妙な所で妙な物食ったら大抵死ぬか化け物になるかの二択なんだからよ」

「そんなわけないでしょうあなたみたいなバカじゃあるまいし!」

「おいなんで俺がダンジョンの冷蔵庫に入ってたプリンこっそり食べたの知ってんだよ。あ、さてはテメエも食いたかったんだな? なんだよ言えばチビガキの分もやったのに」

「いりませんっていうかホントに食べてたんですか!?」

「いやだって腹へってたし。まあ今んとこ腹を壊してもいねえから死にはしねえだろ。もし化け物になっても3年の先輩みたく気合いで理性を保ってやるし」

「まったくあなたは……。まあいいです。とにかく私は大丈夫ですので、もう構わないでください」

「おっと、まだ行くなよ――ほれ」

 

相も変わらず想像の斜め上を行くバカっぷりに疲れたため息をつき、あらためて立ち去ろうとするヒメナ。そんな彼女をだがスサオはなおも呼び止めてから、おもむろに傍にあった飲料の自販機から缶を二本買うと、そのうちの一つをぽんと投げ渡してきた。

 

「っと……! なんですか、これ?」

「俺おススメのドリンク『カレーソーダ【甘口】』だ」

「いや本当になんですか!?」

「そんな顔すんなよネタっぽいが味はマジだぜ。騙されたと思ってぐいっとやってみろぐいっと」

 

そう言うスサオの手には『カレーソーダ【辛口】』が。それを蓋を開けてぐいっと美味そうに飲む彼の姿に、ヒメナは疑わしそうにしながらも同じように開けて恐る恐る一口。

 

「……すごくおいしいです」

「だろ?」

 

リンゴと蜂蜜の風味が効いた好みドンピシャの味だった。なんだろう。なんか悔しい。

 

「んくっ……で、なんですかいきなり。あなたに奢られる覚えなんてありませんけど」

「いやあるだろ」

 

あると言われても思い当たらない。「?」と内心で小首を傾げるヒメナに、スサオは

 

「ボスモンスターのレイスに俺が憑依されちまった時だよ。正直あの時は自分じゃどうにもできなかったからな」

「あの時、ですか。ですがあれはそもそも私が憑依されたから……」

 

そうだ。あれは先に自分が油断して憑依されてしまったからこそ起こった事態だ。その尻拭いをさせてしまった彼に、更にとばっちりを受けさせたのは自分の責で……

 

「いや違うだろ」

「え?」

 

だから礼をされる資格なんてないのに。

自分の醜態をあらためて思い出して俯くヒメナは、だが否定の言葉にその暗くなっていた顔を上げた。

 

「俺はチビガキが油断ぶっこいて憑依されたのを見てたのに同じミスをした。だったらそりゃ俺の責任だ」

「…………ッ」

「テメエにはその尻拭いをさせちまったんだから礼はしなきゃならねえだろ?」

「……礼、なんて」

 

「まあ尻を蹴られたのは流石にムカついたけどな」と苦笑するスサオに、ヒメナの唇から漏れるのは抑え切れぬ激情に震える声。

塞き止めようとしていた思いが、溢れる。

 

「いらないですよ……っ! なんなんですか!? 慰めてるつもりですか? それとも哀れんでます? あなただって分かってるでしょう!」

 

ああ、駄目だ。止まらない。止められない。

嫌な気持ちが溢れてくる。自分への怒りが、悔しさが、失望が、痛む胸の奥から汲み上げて視界を潤ませる。

ああ分かってる。分かってるんですよ。

 

「……試験がクリアできなかったのは、私のせいだって……ッ!」

 

俯いた目元から雫を散らした叫びが、二人きりの通路に響く。

もうここにいるのは冷徹で不遜な天才少女ではない。自分の弱さを分からされて打ちひしがれる小さな子供が、か細い肩を震わせ拳をぎゅっと握りしめ立ち尽くしていた。

 

そんな彼女に声をかけられるのは、この場には一人しかいない。

もし彼が心優しい人ならその悲しみを癒すため優しく慰めただろう。

もし彼が賢い者なら、半端な慰めなど逆効果だと悟り叱咤激励したかもしれない。

だが、彼は、須賀スサオはそのどちらでもない。

 

「え、いや何言ってんの?」

 

彼はバカだった。なんで目の前の少女が泣き出したか本気で分からないバカだった。

 

「……ぐすっ。何って……、言った通りですよ。わたしが──」

「いやなんで試験をクリア出来なかった原因がチビガキなんだよ。どう考えても最後に横槍入れてきたあの機動型ダンジョンのせいだろ?」

 

そうあたりまえの事を口にするかのように言うバカに、ヒメナは言い返す。

 

「いいえ。もとは私がレイスに憑依などされずに倒せていれば、あのダンジョンに襲撃される前にコアを停止させられたじゃないですか……!」

 

そう、スムーズにいけば時間は間に合ったのだ。自分が油断しなければ、その慢心こそが──

 

「? それを言うなら俺が最後にヘタこかなきゃって話になるだろ。それがなんで全部チビガキのせいになってんだよ?」

 

だが、その自責をバカは全く理解できず首をかしげる。

 

「それにテメエがいたからその前のダッチワイフを早く倒せたんじゃねえか。ドロップキックは許せねえがあれがなけりゃもっと時間かかってたぞ。てかそもそもチビガキと組んでなきゃボス部屋につくのはもっと遅くなってどのみちあの機動型にコアを食われてたろ」

「……たしかに、そうかもしれませんけど。でも結果はッ──」

「うるせい」

「ぁたっ!?」

 

淡々と語られるその言葉を、だがなおも認めようとしないヒメナ。その額にいきなりデコピンが叩き込まれた。びしっという地味に強い痛みと衝撃に思わず小さな悲鳴を漏らす彼女に、スサオは呆れたように大きな溜息をつき

 

「ったく、テメエ頭はいいけど考えすぎて頭こんがらがるタイプだろ」

 

先ほどと同じように顔を近づけ、真正面から目を合わせた。

向き合う、ヒメナのか弱く濡れた瞳と、スサオのたぶん深い事は考えてないが意志だけは強い瞳。

 

「なんでそう思ってんだか知らねえがよく聞け。テメエはテメエ自身ががどう思おうが悪くねえ。たしかにヘマはしたし俺にドロップキックぶち込むわ尻を蹴るわ散々やらかしやがったが、それがどうしたってんだよ」

 

人の唇をいきなり奪うわ尻を叩くわのあなたがそれを言いますか? とヒメナは思ったが、それを口にする前に、彼の言葉がその耳に届く。

 

「テメエがそれと同じくらい。いやそれ以上に活躍したのは紛れもねえ事実だろ。テメエが認められないなら俺が認めてやる。——チビガキ、テメエはよくやった。テメエに助けられなけりゃ俺はレイスで詰んで試験はもっと無様な結果だった」

 

そう言って、頭にぽんと置かれる掌。大きな掌から感じるあたたかさと共に、口の片端をニッと上げた笑みが、スサオの偽らざる思いを伝えた。

 

「助かったぜ櫛田ヒメナ。ありがとよ」

「————………ッ」

 

それは、慰めではなくただ思ったことを口にしているだけ。

それは、こちらの気持ちなんて全く理解せず、自分の考えを無理やり押し付けてくる、自分勝手でわがままで、そしてどこまでも真っすぐに向けられる、そんなバカの言葉……でも、それが…っ…ああ、なんででしょう?

 

――なんでこんなにも、私の中に響くんですか……ッ

 

とくん……と、ぐちゃぐちゃの暗くて重い感情に満たされていた幼い胸の中心が、優しく打たれたような感覚がした。

気が付けば、頬を流れる冷たい雫が、熱いものになっていた。

 

「ぅ……ぁ………んくぅっ」

 

震える喉奥から込み上げる物を、唇を噛んで堪え、飲み込む。

 

だめだ。だめです。これ以上この人に、弱い姿は見せられない。見せたく……ないです。

そう思うのは、けれどさっきまでのような屈辱からではなく、もっと別の……っ

 

「……あなたは、悔しくないんですか?」

 

だからそれを誤魔化すために、問いかける。

失敗したのも、ミスをしたのも、あなたも同じなのにと

 

「あん? そりゃ悔しいぜ決まってんだろ。けどまあここに来る前にトレーニングルームでサンドバッグしこたま殴って、ついでに目の前に通りかかったすねこすりに聖水ぶっかけたら少しはスッキリしたからそれで解決だ」

 

そうしたら彼は、やはり当然の事だろとばかりに

 

「後は再試験でリベンジ決めるだけ。もちろんテメエに勝ってな」

「……できると思ってるんですか?」

 

たぶんいつも通りノリで言っているだけの、そんなバカ丸出しの調子で

 

「当たり前だろ。俺は伝説になる男だぜ」

 

と、そう言った。

それを聞いたヒメナの口元で、くすりと、小さく……だがこの場で初めての微笑が生まれる。

 

「まったく……本当にバカですね、あなたは」

 

バカな、ほんとうにバカな人です。

私のことなんて何も知らないくせに。私が何を決意して探索者になろうとしているのかも分かっていないのに

 

「とはいえそんなバカにこうまで言われてしまうなんて、私も相当参っていたようです」

 

そのうえ何も考えずに私を勝手に認めて、『ありがとう』なんて……。

 

「……後は試験でリベンジを決めるだけ。言われてみればたしかにその通りですね」

 

 不思議です。何の根拠も無く根本的解決にもなっていないはずなのに、その言葉で、なぜだか本当にそう思えてくるのですから。

おかしい。本当におかしいですね。まるでこいつの馬鹿がうつってしまったかのようです。

きっとまだ疲れているのでしょう。そう、きっとそうです。

だから、いつもなら絶対にやらないようなこともしてしまうのです。

 

「それと……その、わたしも、ありがとうございました」

 

ぽつりと、なるべく何でもないように意識して、ヒメナはそう口にした。

何となく、向き合う彼の目を見ないように目線を逸らして。何となく、頬から首筋が熱を持つのを感じながら。

 

「私が憑依された時に助けてもらったこと、礼を言います」

 

さりげなく。そうさりげなく言う。

するとスサオは意外そうに片眉を上げて

 

「お、なんだよチビガキ。憎まれ口ばっかとおもいきや可愛いとこあんじゃねえか」

「かっ、かわ!?」

 

面白いものを見た。そんな顔でこう言ってきた。

思わぬセリフにヒメナは一気に耳まで赤くして、だが持ち前の自制心でなんとか叫び出しそうになるのを堪える。けど耳から頬までが熱を持つのは止められず、なんだか胸の鼓動まで大きく高鳴ってきたから、それを誤魔化すためにぷいとそっぽを向いて、

 

「ふ、ふんっ! それに免じてキスやお尻を叩かれたのだって特別に許してあげますよ! 私の寛大さに感謝してくださいよね!」

 

そう早口でまくし立てたのだった。

それに対して、スサオは

 

「あん? キスってなんだ?」

「え?」

 

え、まったくもって覚えがないんだけど。そう頭の上に見えない疑問符を浮かべ困惑する。

思ってもみなかったその反応に、一瞬とぼけているのかとヒメナは思ったが、その目を見るにどうやら本当の本気で分からないようだ。

どういうことですかと思いつつも、気恥ずかしさを堪えながらぼそぼそと教えると

 

「いや、あの……したじゃないですか? 憑依された時、私に、その……き、キスを」

「ん? ん~……あ、あれか」

 

ようやく思い至ったのか、スサオはぽんと手を打つというえらく古風なリアクションをした後、——「ぷっ」と噴き出した。

 

「ぶははははっ! いやおまっアレはキスじゃなくてただの口移しだろ!」

 

からの爆笑。

 

「口移し……」

 

突然の爆笑という思いもよらぬ反応と、なによりその単語に呆然とするヒメナ。そんな彼女に気付くことなく、スサオはついにはひーひーと腹を抱えて

 

「あんなん人工呼吸と同じだろ。医療行為ってやつだよ。それをおまっ……キスとか……くぅっ、腹痛え~っ!」

 

心の底から笑い飛ばしていた。

それに対して、ヒメナは

 

……ふぅん。そうですか。そうですか単なる口移しですか。

ええそうですよね。冷静に考えれば、たしかにあれはやむを得ない処置で一種の医療行為でしかないですよね。ええだから、あなたの言っていることは正しいのでしょう。それは認めます。ええ認めてあげますよ。

 

「ま~でもやっぱお子様だしな~。キスと口移しの区別なんざつかねえか~」

 

でも……でもねえ、しかたなかったとはいえ──私の唇を奪っておいて爆笑してるんじゃないですよ!!!!

 

「ふんッ!」

 

怒り爆発。ヒメナは全力全開の蹴りを、笑うバカの尻に叩き込んだ。

あぎゃあと豚のような悲鳴をあげて倒れこんだバカの尻に更なる追撃。乙女心の分からんバカを蹴って蹴って蹴りまくる。

 

まったく、あなたはっ、こっちがどんな気持ちでいたかも知らないで!

すごく恥ずかしかったのにっ……しばらくたっても唇に感触が残ってるような気がして落ち着かなかったのに……ッ。あなたはっあなたという人はっ!

 

ていうかファーストキスが濃厚塩味ってなんですかこのバカバカバカあああああ!!!!

 

爆発する乙女の憤怒と羞恥と屈辱を、しなやかな脚に込めて尻に叩き込むヒメナはひたすらバカを蹴り続け、ようやく終わったのはそれから数十分後の事だった。

 

「ぐおお……っ。ケ、ケツが、ケツが痛えええ」

「自業自得ですよバカ。思い知りなさいバカ」

 

世にも醜い呻き声を上げて床に突っ伏すスサオと、それをコキュートスばりの冷たい目で見下ろすヒメナ。

その言葉通り自業自得である。

乙女心を弄ぶ輩は何時の世も罰を受けるが世の定め。因果応報勧善懲悪なべて世はこともなし。

が、バカはバカなので何で蹴られたかなど一ミリたりとも理解していなかった。

 

「ってめっコラっ……なにすんじゃこのチビガキめ!? 尻が四つに割れるかと思ったぞコラ!」

「本当に割りましょうか?」

「ひい!? 脚をスッと上げんじゃねえ!? ……くっそこの人がせっかく褒めてやったってのに突然蹴りかかるとはキレやすい十代通り越したチビッ子サイコパスめ。テメエだけは許せねえ。次の試験で勝ってギャフンと言わせてやるかんな!」

 

両の掌で痛む尻を擦りながらそう叫ぶバカに、ヒメナは唇の端をフンと小さく上げる。

それは先ほどまでの弱々しかった姿ではなく、冷たく不遜でそして可憐な、いつもの天才少女の生意気な微笑で

 

「勝つ? バカは冗談のセンスまで馬鹿馬鹿しいですね。勝つのは私です。たしかに先は無様を晒してしまいましたが、だからこそ次は完全完璧に試験をクリアして、そして圧倒的な評価であなたを負かしてやりますから」

「そりゃこっちのセリフだチビガキ! こちとら変態揃いだが頼れる奴らのアドバイスがあるんだぜ! 今度こそテメエに勝ってどっちが上か分からせてやんよ!」

 

ぶつかり合う戦意。互いの間に見えない火花が散る。

寒々しかった廊下に、二人の熱い宣戦布告が響いた。

 

 ◇◇◇

 

それからバカと別れたヒメナは、寮の自室に帰ってきた。

アカデミーの敷地内に建てられた複数ある学生寮。そのうち自分に割り当てられたこの一室は、本来ならば二人部屋なのだが現在ここで過ごしているのは自分一人だ。元々のルームメイトは自分に組手で完膚なきまでに叩きのめされた当日に自主退学した。そんな事があってか以来新たなルームメイトが来ることもなく、実質的にヒメナの一人部屋となっている。まあ他人と馴れ合う気のない自分としては都合がいい。

 

「──さて」

 

制服からルームウェアに着替え、敷地内のコンビニで買った夕食を摂り終えてからようやく一息ついたヒメナは、あらためてこれから己がすべき事を考える。

 

自分は失敗してしまった。確かにそれは事実だ。

だがそれに嘆き、自分を責めるのはもう十分にやった。だからこれからは、それを繰り返さぬためにどうするかを考えよう。

 

まずあの試験は、自分の実力ならば苦戦はしても十分にクリアできるものだった。これは今でもそう思うし、客観的データを参考にしても間違ってはいないはずだ。

足りなかったのは──情報だ。

 

レイス──ゴースト系のモンスターに対する備えをしておらず、それにおいて知識と装備を整えていたスサオに遅れをとってしまった。その挙げ句があの屈辱だ。

ならば必要なのは情報。それも教科書や図書室に載っているようなものではなく、個人の実戦と経験に基づく生の情報だ。

 

スサオも誰かからアドバイスを受けたというような事を言っていた。だからこそ先の試験で適切な備えができたのだろう。

ならば自分もそうすべきなのだろうが……。

 

「問題は、アドバイスを聞けるような人がいないことですか」

 

生憎とアカデミー入学当初から他人と距離を置いてきた自分には、気軽に話が出来る相手などいない。パーティーではなくソロでやっていくつもりである自分には端から他人と馴れ合う必要性など感じなかったからであるが、それが今になって障害となるとは。スサオに言った事ではないが自業自得か。 いや、そもそも……

 

「そんな情けない姿を、他人になど見せたくはないです」 

 

我ながら強情とは思うが、独りで戦うのだと決意して己を鍛え上げ培ってきたプライドが、どうしても自分を知る者らに弱味を見せて頼る事に抵抗してしまう。

だが、自分の知識と経験だけではそれを超える事態に対処できない事は先で証明されているし、なら、やむを得ないか……ッ──いや、待てよ。

 

「……そういえば、インターネットには探索者が集まる掲示板があるらしいですね」

 

とある大型掲示板には、探索者が匿名で問答や実況から単なる雑談など、様々な話題を語り合い駄弁るいくつものスレッドがあるとか。

 

教室でクラスメイト達が話題にしていたのをふと思い出したヒメナは、さっそくスマートフォンを操作して掲示板『えしゅちゃんねる』にアクセスする。

他人に頼るのは同じだが、顔も名前も知らない相手との匿名のやり取りならば、まだ抵抗感は少ない。

 

アカデミーは来るもの拒まず、だが厳正だ。もし次の再試験もクリアできなければ、見込み無しとして退学処分となる。そうなれば成人後にあらためて手続きをして探索者ライセンスを取得するしかない。たがそれでは時間がかかりすぎる。

 

あの日、誓ったのだ。いつまでも帰ってこないパパとママにはもう会えないのだと悟り、泣きながら決意したのだ。

自分から全てを奪った絶望を──あのダンジョンを、この手で必ず攻略すると。

 

「それに……」

 

だが、それとは別に絶対に失敗できない。否、負けられない理由がある。

慢心を痛感した。未熟を思い知った。だからこそ、それらを分からされたともいうべきスサオには

 

「負けたくないです……!」

 

そう、あえてあのバカの言葉を借りるなら

 

 

【分からせたい】ダンジョン攻略試験を圧倒的にクリアしたいんですが【奴がいます】

 

 

そして、探索者板に新たなスレが立った。

 

◇◇◇

 

「──よって、須賀スサオと櫛田ヒメナの両名は試験不合格とし、後日再試験を行うこととなりました」

 

東京アカデミーの最深部に、その部屋はあった。

広く、そして独特の空気に満ちた空間だ。

その内装は上品でありながら落ち着いた洋風のものだが、だがその壁や棚に飾られた写真やインテリアは、息を飲むほど美しい美術品もあれば理解しがたい奇怪な物や見るだけで正気を蝕まれるような品さえある。それらが放つオーラが混ざり合い渾然一体となっている、そんなある種の魔境とも言えるこの部屋の入り口には、『理事長室』の文字が掲げられていた。

 

そこで今、スサオとヒメナの監督役を務めた教官の女性は、上司にその試験の顛末を報告し終えた所だった。

 

「報告は以上です。理事長」

「……そう。ご苦労様。問題児二人の監督は大変だったでしょう?」

 

その全てを聞き、そう労ったのは、奥のテーブルの椅子に掛けた白髪の老婦人。

穏やかで品の良い微笑を浮かべた、だが静かな凄みのあるこの老女こそ、このアカデミーの長たる理事長である。

自分の前にテーブルを挟んで直立不動の姿勢をとる教官に、彼女は問いかけた。

 

「それで、あなたの目から見てあの二人はどうだったかしら? 是非とも聞かせてほしいわね」

「了解しました。まず櫛田ヒメナですが、やはり戦闘力に関しては瞠目すべき物がありますね。現時点ですでに一年のレベルを超えています。才能もありますが、おそらくは入学前から相当な鍛錬を行ってきたのでしょう」

「ふふ……前評判通りと言ったところね。さすがは学年一位。でも、合格は出来なかったのでしょう?」

 

どこか面白がるようなその言葉に、教官は答える。

 

「はい。彼女の欠点は他者との協力・連携を頑なに拒むことです。卒業後はソロでの活動を望み、そのための努力を欠かしていませんが、今回のように想定外の事態ではそれが完全に裏目となった結果です」

「なるほど、ねえ。そうまで他者を拒む、いえ、信用できないのは、やっぱり過去の経験からかしらね」

「10年前のあの大災害の生き残り、でしたか」

 

理事長は頷き、憂いを帯びた声で語った。

 

「ええ、当時の島根県出雲地方がただ一つの機動型ダンジョンによって壊滅状態に陥った未曾有の大災害。それも彼女はダンジョンに間近まで接近されたらしいわ。そこでどんな地獄を見、体験したのかは想像するしかないけれど、それでもS クラスダンジョンなんて上級ランク探索者ですら精神が破壊されかねないのに、それを幼い子供が……」

「いまだ正気を保っているだけで大したものですよ。……私の最後のパーティーなどはAクラスダンジョンで──あの時空間を漂流する駆逐艦《エルドリッジ》でほぼ全員が正気を失い、唯一生き残った私も精神的外傷で一線を退かざるをえませんでしたから」

「ごめんなさいね。嫌なことを思い出させて」

「お気になさらず。これでも私は十分に運が良い。精神に傷を負ったとはいえ日常生活を送る分にはこうして問題は無く、身体の方も――」

 

苦笑し、教官はおもむろに服の胸元を開ける。露になった胸元と左肩の境目から先は、本来の肌の色ではなく黒光りする鋼鉄の色に染まっていた。何も知らぬ者たちには義手と思われている自身の機械化した左腕の硬く冷たい表面を、教官は生身の右手でさすりながら

 

「左腕の融合だけで済みました。艦の甲板や機械類に取り込まれてしまった他の仲間たちに比べれば、十分に幸いです」

「……あなたは強いわね。そしてあの子も」

「はい。精神面で未熟な部分はありますが、それもあの年齢を考えれば致し方ない所があります。それに今回の試験で、他者を拒んでいた彼女にも変化が見られました」

 

理事長の口元がふっと小さく笑む。

子の成長を喜ぶ親のような微笑で

 

「ペアの子をドロップキックしてモンスターに激突させたんですってね。他者を利用することを覚えたのなら、それは大きな一歩だわ」

「はい。ダンジョンの中では半端な絆や友情はかえって仇となるケースも多い。ならば自分以外は端から利用する気でかかるというのも立派なスタイルです。このまま他者を受け入れる気が無いなら無いなりに利用し尽くすという方向に行ければ、彼女はいずれAランクにまで上り詰められる人材でしょう」

「あら、最上位のSではないの?」

 

からかうように言われたその問いに、教官はまるで意地の悪いブラックジョークを聞いたかのように小さく苦い笑みを浮かべた。

 

「彼女の精神はまだ『ヒト』ですよ。正気のまま人道を行く者では、狂気によって魔道を征く怪物にはなれません」

 

あれは人にして人に非ず。ダンジョンの狂気をそれ以上の狂気でもって踏破する怪物共。

時空漂流艦《エルドリッジ》から生還できたのは、共に乗り込んだSランク探索者がいたことが大きいという事は自分自身が誰よりも分かっている。

 

【挿絵表示】

 

だがそれでも、艦内の空間が歪み時間すらも遅延停止加速を繰り返すあの時空間歪曲の地獄を、まるで春の小道を散歩するかの如く飄々と進み、自分たちが次々と発狂あるいは艦に喰われていっても眉一つ動かさず、ただ立ち塞がる全てを斬り捨てていったあの《恐刃》に抱いた理解を絶する者への恐れと戦慄は、今も己の心に生涯癒えぬだろう刃物そのものへの恐怖として刻まれていた。

 

「ふっ……そうね。ええ。その方が、彼女にとっては幸いでしょうね」

 

その呟きに、教官は内心で同意する。

己が人のままで在れるという当たり前の事がいかに幸いであるか、それは上位の探索者であるほど身に染みているのだから。

 

「それでは、もう一人の彼はあなたから見てどう映ったのかしら?」

 

話題は、ヒメナとペアを組んだバカの方へと移った。

問われた教官は、その思考・行動・成績を思い出しながら答える。

 

「須賀スサオについては、戦闘力においてやはり一段劣りますね。体の動かし方で光る物はありますが、かといって天才というほどでもない筋の良いだけの凡人。学年五位という成績も才ではなく努力で得たものでしょう」

「あら、ずいぶんと手厳しいのね」

「客観的事実です」

 

ですが――苦笑した理事長へ、教官はこう続けた。

 

「彼の真価はむしろその思考・精神面にあります。たしかに戦闘面こそ上の下程度ですが、授業での生存訓練においては最高評価に近い点数を叩き出しています。総合点こそ櫛田ヒメナに負けましたが、櫛田がサバイバル技術に優れていたのに対し、須賀は即決即断の行動力と判断力が突出していました。今回の試験においても彼のしたことは人道的には決して褒められたものではありませんが的確なものです」

「やらなくてはいけないことをやる。躊躇わず。余計なことは考えず。それが必要ならば倫理や人道を無視して行えるということね。ふふっ。真っ当な人間としては失格ね。それはつまり――」

「はい。実に探索者向きの性格です。将来的にこの生存力を伸ばせばBはもとよりAランクにも至れるポテンシャルがあります」

 

語られたその評価に、理事長は満足げにその笑みを深める。

 

「どちらも問題はあれどポテンシャルは共に一年のトップクラス。その二人を組ませ、あえて通常通り最低のEクラスではなくDクラスダンジョンで試験を行う。……賭けだったのだけれど、結果は上手くいったわね」

「不合格でしたが?」

「更なる成長の芽ができたのなら十分な成果よ。それにこの子たちならきっと再試験をクリアして、そしていずれは優秀な探索者として人類をダンジョンの脅威から守ってくれるでしょうね」

 

そう、期待を込めて言う理事長の表情が、すっと引き締まる。

 

「2012年に初めて『東京スカイツリー』がダンジョン化して以来、日本はもとより全世界でのダンジョン発生件数は年々増加の一途を辿っているわ。そしてその被害もね」

 

鋭い眼差しで見つめる先は、壁に埋め込まれた大型モニター。そこに映された世界地図には、数百を超えるダンジョンの名が各地に表示されていた。

 

「無限増築を続ける《九龍城塞》は香港を半ばまで占拠し、《万里の長城》は伸び続けて中国を物理的に分断しようとしている。《ベルリンの壁》に覆われたベルリン西部は外部と隔絶され住民全員が生死不明。英国と《キャメロット城》の騎士との戦いは未だ終わる気配を見せず、中東《エルサレム》に至っては攻略を巡り各宗教が人間同士で争っている」

 

そして愁いを帯びたその目は、日本列島へと移り

 

「自死衝動の高まりによって自ら命を絶たせる《青木ヶ原樹海》。人の欲を叶え欲に溺れ死なせる《伏見稲荷大社》。圧倒的武力によって周囲のダンジョンを次々と陥とし天下を統一せんとする《安土城》。──ダンジョンの脅威は尽きる事無くむしろ増大しているわ。このままでは最悪、ダンジョンが地球を覆い尽くし……人類は滅亡する」

 

そう、絶望の未来を語る。

だが、その瞳に在るのは諦めではなく、希望の未来を勝ち取らんとする燃えるような決意。

 

「だからこそ、私達はそれに抗うための探索者を育成しなければならないの。それも、より強く優秀な者達──未だ人類が誰一人として成しえないSクラスダンジョン攻略という偉業を成せる英雄をね」

 

そこで理事長はモニターを操作し映像を切り替える。

新たに映し出されたのは、このアカデミーに通う全生徒の一覧だった。

アカデミーの長たる老婦人は、若く、未熟で、だが無限の可能性を秘めた数百人の若者達の──櫛田ヒメナと須賀スサオの顔を期待の眼差しで見つめ、願う。

 

「今期の生徒達はかつてないほど粒揃いね。あなた達には期待し、そして希望しているわよ。今はまだ未熟なあなた達が、いずれ伝説になる探索者となることを」

 

 

──これは、人とダンジョン、モンスターと探索者の物語…

 

 




お読みくださりありがとうございます。掲示板形式じゃなくて勝手知ったる小説形式ならパパッと書けるやろと余裕ぶっこいてたけど全然そんなことなかった作者です。

あさて第一エピソードのエピローグとなる今回は現実世界を舞台にヒロイン視点でお送りしました。
これまでの物語でヒロインがどう考え感じたかが分かりました。主人公が分からせられなかったと思っていたけど実は……という話ですね。
ちなみにこの後主人公はすぐさまスレで報告した後に飯食って爆睡。ちょうど入れ替わりでヒロインがスレを立てる流れになります。なので二人の次の物語はヒロインがイッチでお送りします。バカヤンキーとツンデレロリの続きはいずれまた

次の舞台は東京から移りまして京都。三つのダンジョンが争う古都の物語をゆるりとお待ちください。

ざっくり解説

《エルドリッジ》
クラス・A
タイプ・移動型
特性・時空間歪曲。時間移動。人体発火。精神崩壊。無機物融合。

アメリカ海軍の駆逐艦。
1943年起工。第二次大戦を生き延び、後にアメリカからギリシャに引き渡され1992年に除籍。まもなくスクラップとして売却されその生涯を終えた艦船である。

そしてこの艦には、一つの都市伝説がある。
それはオカルトマニアの中で今なお語り継がれる、多くの死者と発狂者を出した悪夢のステルス実験──フィラデルフィア計画。その実験が行われたのがこの艦船だというのだ。
それが果たして真実なのか、それとも単なる噂にすぎないのか、真相はもはや闇の中。

だが、スクラップとして処分されたはずのこの艦がダンジョンとなって再び現れた時、エルドリッジはその都市伝説通りの存在となっていた。
エルドリッジは時空間を漂流し、時折空間や時間軸を超えて様々な時や場所に出現する。その内部は空間どころか時間すらも歪み、のみならず人体発火や無機物との融合から精神崩壊など様々な異常現象が侵入者に襲いかかるのだ。

時と空間を超えて多くの人間を呑み込んできたこの艦は、その異常性をも超える狂気を宿した怪物によって攻略された。


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ケモナーとワン娘。それからダンジョン
【嘘では】異世界に来てしまったみたいなんですが【ありませんよ】


第二章開始!
今さらだけど説明回だ!


1:異世界転移者

話だけでも聞いてもらえませんか?

 

2:名無しの探索者

あなた疲れてるのよ

 

3:名無しの探索者

今日も今日とて変なのが湧いてるなあ

 

4:名無しの探索者

まあ探索者板やし

 

5:名無しの探索者

そんな探索者が変なのばっかりみたいな言い方……言い方……否定できんわww

 

6:名無しの探索者

いや少なくともワイはまだマトモやで。上級ダンジョン潜った後は必ずカウンセリング受けとるし

 

7:名無しの探索者

>>6

カウンセリング受けてる時点でヤバくね?

 

8:名無しの探索者

>>7

少なくともうちのカウンセリングも精神洗浄もしないで「ちょっとくらい頭がピーになっても生きてるだけで無問題でこざるよニンニン!」とか全裸で言っとるパーティーリーダーよかマシやで

 

9:名無しの探索者

>>8

そいつってこの前ダンジョン潜った時遭遇した覆面全裸忍者か。「最強の忍び装束すなわち全裸! 我が全裸忍法でゴートゥHELLでござる!! イヤー!」とか奇声を上げてモンスター相手に無双してたけど、それをモロ見ちまったうちのパーティーの嬢ちゃんがトラウマになって眠るたびに全裸の悪夢でうなされてんだよどうしてくれんだ

 

10:名無しの探索者

>>9

うっわマジかーー。いやホントすまん。今度そっちに謝罪に行かせるわ。とりま全裸土下座で許してくれや

 

11:名無しの探索者

>>10

服着てなけりゃ来た瞬間即死呪文かけっかんな!

 

12:異世界転移者

あの、なんだかすごく盛り上がってるようですけど話聞いてもらってもいいでしょうか?

 

13:名無しの探索者

あやべイッチのことすっかり忘れてたわ

 

14:名無しの探索者

まあスレ民がすぐに好き勝手やり出すんは探索者板の特徴やし

 

15:名無しの探索者

早くこのノリに慣れなけりゃこの先やってけんで?

 

16:異世界転移者

な、なるほど……? はい。わかりました。とりあえず先に僕のスペック貼りますね。

 

男。21歳。中肉中背。

京都府在住。

 

こんな感じでいいですか?

 

17:名無しの探索者

なんや男か

 

18:名無しの探索者

ロリ以外に興味の無いワイとりあえずスレ抜けます

 

19:名無しの探索者

ゴブリン以外に興味の無いワイとりあえずゴブリンで抜きます

 

20:名無しの探索者

>>18

>>19

変態は帰ってそして死ねq(^^)

 

21:名無しの探索者

ん? 探索者としてのスペック書き忘れとるで

 

22:名無しの探索者

とりま戦闘スタイルは剣士か魔術師かとかパーティー組んどるならポジションも教えてな

 

23:異世界転移者

すいません。僕はその探索者? じゃないんですよ

 

24:名無しの探索者

は?

 

25:名無しの探索者

いやここ探索者板やぞ。なんで一般人が来とるんや?

 

26:名無しの探索者

駄目だよ~一般人が探索者なんかに関わったら頭おかしくなるよ~

 

27:名無しの探索者

アカデミーの学生はマシやけど上位探索者ほど一般社会に適合できんくなる奴が多くなるかんな~

 

28:名無しの探索者

いやだからワイはまだマトモやからな!?

 

29:名無しの探索者

>>28

お前がそう思うんならそうだろうな。お前の中では(^0_0^)

 

30:名無しの探索者

>>29

なお元ネタの人もわりと大概な模様

 

31:異世界転移者

はい一般人です。ごめんなさい。でも自分でもスレ違いかもしれないとは分かっているんですが、それでも今の状況を何とかできそうなのは探索者の皆さんしかいないのではないかと思いスレ立てしました。どうか話だけでも聞いてくれませんか?

 

32:名無しの探索者

うーむ。腰が低くて礼儀正しい何より常識のあるこの態度……ほんまに探索者ではないようやな

 

33:名無しの探索者

たしかに探索者ならこんなマトモな書き込みなんぞ9割方できんな

 

34:名無しの探索者

この前のバカなんか一発目から『おしえてエロい人』やったしな

 

35:名無しの探索者

>>34

ああっ!? てめーロリコン界の伝説になったお方をディスってんのか!!

 

36:名無しの探索者

>>34

ロリのお尻ペンペン神画像をお恵みになったアニキをバカにするとか、全ロリコンを敵に回す覚悟はできてんやろな?

 

37:名無しの探索者

>>34

あのバカのおかげでEDが治りました(^^)d

 

38:名無しの探索者

>>34

あのバカのおかげでロリ以外では勃たなくなりました(≧∇≦)b

 

39:名無しの探索者

>>38

とっとと病院か警察行け

 

40:名無しの探索者

とりま悪い奴やなさそうやし話を聞いてやろうや。まあ正気かは分からんけど

 

41:名無しの探索者

せやな。なお正気度の方は知らんけど

 

42:名無しの探索者

話してくれやイッチ。安心してええで。ワイらはこれでも頭のおかしい奴の相手は慣れてるんやしな

 

43:異世界転移者

ありがとうございます! なんか人格否定されてる気がするけどもう聞いてくれるだけでありがたいです! けどもう少し手加減してくれるなら嬉しいです!

 

ではまず僕がなぜ異世界に来てしまったのかといえば、ごめんなさい分からないんです。朝目覚めたら別の世界にいました。

 

44:名無しの探索者

これでも十分にソフトやで

 

45:名無しの探索者

バカの時は最初から最後までバカバカ言ってたし

 

46:名無しの探索者

まああれは実際伝説級のバカやったから。イッチはこれがワイらのノリなんや思うてスルーしてくれや

 

47:名無しの探索者

つうかそもそも異世界ってどんなんや?

 

48:名無しの探索者

ファンタジー系? それともSF系? あ、ホラーは勘弁してな

 

49:名無しの探索者

ワイはやっぱ王道の中世ファンタジー系異世界がええなあ。剣と魔法の大冒険とか子供のころの憧れやったわ

 

50:名無しの探索者

やっぱなろう系異世界一択だろ。チートと無双のハーレムに憧れん男はいねえって

 

51:名無しの探索者

どんな異世界だろうがロリがいないのなら興味なし

 

52:名無しの探索者

ゴブリンのいない世界とか生きていけない

 

53:名無しの探索者

>>51

>>52

まだいたのか変態共

 

54:異世界転移者

ごめんなさい。説明の仕方が下手でした。

僕がいるのはあなた達と同じ世界です。つまりあなた達視点では、僕は元居た別の世界からここにやってきてしまった異世界人なんです

 

55:名無しの探索者

は?

 

56:名無しの探索者

え?

 

57:名無しの探索者

( ・◇・)?

 

58:名無しの探索者

え、なに? つまりイッチが異世界に行ったんやなくて、異世界からこの世界に来たってこと?

 

59:名無しの探索者

異世界転移ってそういう意味かよ!

 

60:名無しの探索者

ほえ~初っ端から中々のやつが来たな

 

61:名無しの探索者

すでに軽いジャブだけでスレ民ざわついてて草

 

62:名無しの探索者

与太にしても楽しめそうやなエエぞ~ww

 

63:名無しの探索者

とりま元の世界ってのがどんなんか詳しく教えくれや

 

64:異世界転移者

はい。僕がもともといた世界ですが、異世界とはいってもこことほとんど変わりません。

いわゆるパラレルワールドというやつでしょうか。

僕が住んでるアパートの部屋もそのままですし、家族も経歴もほとんど同じでした。

僕がこの世界に来たのは今朝の6時頃なんですが、しばらくたってからここが違う世界だと気付いて、それから夜までネットや図書館などでざっと歴史や文化を調べてみましたけれど、ただ一つを除いていくつかの小さな違いくらいしかありませんでした。

 

65:名無しの探索者

ほーん

 

66:名無しの探索者

パラレルワールドねえ……。ファンタジーやなくSFの方か

 

67:名無しの探索者

どっちかってとファンタジーのがよかったなあ

 

68:名無しの探索者

ガチ異世界の文化とか興味あったのになぁ……

 

69:名無しの探索者

【悲報】スレ民のやる気が下がった↷

 

70:名無しの探索者

いやワイはパラレル物好きやで。自分達とは違う歴史を辿った世界とか興味深いやん。

 

71:名無しの探索者

俺も俺も。イッチの世界とこの世界の違いを知りたいわ。小さいってもあるんなら教えてくれよ

 

72:異世界転移者

そうですね。まず特に驚いた違いですけど、この世界の三毛猫はオスとメスが均等にいるんです!

 

73:名無しの探索者

は?

 

74:名無しの探索者

三毛猫?

 

75:名無しの探索者

(^・ω・^)にゃ~?

 

76:名無しの探索者

いやそりゃオスもメスもいるやろ

 

77:名無しの探索者

ちょっと意味が分からない

 

78:異世界転移者

あ、ごめんなさい。ですよね。

えっと、僕の元居た世界では三毛猫は基本メスだけなんですよ。稀に染色体異常でオスが生まれてくることがありますけど確率は1/30.000くらいなんです。X染色体の数が多くなるクラインフィルター症候群によってオスが生まれる場合がありますけど、身体が弱かったり不妊になりやすいなどの症状によって子孫を残すのは難しいんですよね。おそらくこの世界は過去のどこかの時点で遺伝子に突然変異が起こったかなどの要因でオスの出生率が上がったんだと思いますが詳しくはさらに調べてみないと分かりません。

 

この世界が自分の知っている世界ではないんじゃないかって違和感で不安になってる時に、とりあえず近くにいた三毛の野良猫の臭いを嗅いで少しでも落ち着こうと思って抱き上げた時にオスだって気が付いたんですけど、その時は本当に驚きましたよ。別の三毛猫の性別もオスだったと分かった時なんかは腰を抜かしそうになりましたね

 

79:名無しの探索者

長い長い長いそして早い

 

80:名無しの探索者

ウェイト! ウェイト! ちょっと落ち着けイッチ

 

81:名無しの探索者

長文を即レスかよww

 

82:名無しの探索者

突然何のスイッチが入ったんだww

 

83:名無しの探索者

てかなんで落ち着くために猫の臭い嗅ぎに行くんだよ?

 

84:名無しの探索者

え? 気分を落ち着かせたい時とかペットの臭い嗅ぐやろ

 

85:名無しの探索者

実際ワイは飼い猫の毛に顔をうずめて臭い嗅ぐとどんな疲れもストレスも吹き飛ぶで

 

86:名無しの探索者

濃い同族の臭いがする……さては貴様ケモナーだな!

 

87:異世界転移者

はい。まあ動物は人並み以上に好きなのでいわゆるケモナーですね。……犬も飼ってましたし。まあもう一年以上も前の事ですけど

 

88:名無しの探索者

やろな。スイッチ入ったオタクの早口まんまやったもんww

 

89:名無しの探索者

しかしほぼメスの三毛猫しかいない世界か。それはそれで同じケモナーとしては興味深いな

 

90:名無しの探索者

マジかオスなら自動的にハーレムやん。ワイ生まれ変われるなら畜生道に堕ちてもええからそっちの世界でオスの三毛猫になってハーレム作るわ

 

91:名無しの探索者

>>90

なおほぼ虚弱か種無しの二択やで

 

92:名無しの探索者

>>91

人間世界で童貞してる今生よかマシや!!

 

93:名無しの探索者

>>92

こいつ堂々と言い切りやがった!?

 

94:名無しの探索者

>>92

かつてここまで心に刺さるセリフがあっただろうか……ッ!

 

95:名無しの探索者

>>92

全ワイが泣いた(´;ω;`)

 

96:名無しの探索者

>>92

もうなんていうかガチですまん!!(土下座

 

97:名無しの探索者

でも猫の違いとか地味やな。もっと他にないんか?

 

98:異世界転移者

そうですね……。あっ! 僕の世界のハチ公は秋田犬なんですけどこっちの世界では柴犬だったんですよ!  

 

99:名無しの探索者

知 ら ね え よ ww

 

100:名無しの探索者

こっちのハチ公が柴犬だってことも今知ったわww

 

101:名無しの探索者

ケモナーわいには衝撃の事実なんやがΣ( ̄ロ ̄lll)

 

102:名無しの探索者

ケモナー基準の違いなんぞ分かるか! もっと俺らにも分かる違いをよこせい!

 

103:異世界転移者

えっと、他に違いといっても僕の世界には無かったFG●に宝具skip機能があったり ●ies irae PANTHE●Nがリリースされてたり教育テレビの朝アニメで対●忍がやってたりくらいですかね

 

104:名無しの探索者

ンンンンンンンンンン!?

 

105:名無しの探索者

いきなり超分かりやすいやつキター!

 

106:名無しの探索者

いや極端すぎだろww でも確かにこれなら分かるわ 

107:名無しの探索者

てかイッチの世界には宝具skip無いんか?

 

108:異世界転移者

無いです。今日ログインしてビックリしました

 

109:名無しの探索者

ワイ獣の爪牙やけどPANTHE●Nリリースしてないってうせやろ? 今恒例のしゅぴしゅぴイベで大盛り上がりやのに

 

110:異世界転移者

はい。なのでアプリ見つけたときは速攻ダウンロードしました。とりあえず全力でガチャで爾●引きます

 

111:名無しの探索者

いや朝の対●忍が無いとかありえへんわ

 

112:名無しの探索者

日本の朝は家族みんなで対●忍アニメ視ながら朝食囲んで始まるんやで?

 

113:名無しの探索者

ワイの子供らなんて朝からノリノリでOPの対●忍ダンス踊っとんのに

 

114:異世界転移者

やってませんよ。テレビつけて目と正気を疑いました。

 

115:名無しの探索者

ええ~……

 

116:名無しの探索者

いやいやさすがにないわー

 

117:名無しの探索者

イッチの世界はこの世の地獄か何かか?

 

118:名無しの探索者

そんなとこからなんでこの世界に来たんや? 

 

119:名無しの探索者

朝目覚めたらって言ってたけど、なら目覚める前の向こうの世界では最後に何してたんだ? もしかしてそれがきっかけなんじゃないの?

 

120:異世界転移者

ここに来る前ですか? やったことといえば首を吊ったくらいですけど……

 

121:名無しの探索者

? ……?? ——!!??

 

122:名無しの探索者

ウェイウェイウェーイト! だからいきなりぶっこむな言うてんのにこのイッチは!

 

123:名無しの探索者

さらりと何言ってんだこいつ

 

124:名無しの探索者

首を吊った………? 何かの喩えか?

 

125:異世界転移者

あ、いえそのままの意味です。一人で住んでるアパートの部屋で首を吊りました

 

126:名無しの探索者

あ、ふーんなるほどって理解できるかあ!!

 

127:名無しの探索者

イッチはもう死んでいる?

 

128:名無しの探索者

ワイらは幽霊と話してた……?

 

129:名無しの探索者

オバケ!? コワイ!!

 

130:名無しの探索者

ホラーはやめろ! マジやめろ!

 

131:名無しの探索者

((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル

 

132:名無しの探索者

ヽ(ヽ゚ロ゚)ヒイィィィ!

 

133:名無しの探索者

ビックリするほどユートピア!

 

134:名無しの探索者

ビックリするほどユートピア!

 

135:名無しの探索者

ビックリするほどユートピア!

 

136:名無しの探索者

そしてすかさずユートピア連呼するスレ民ww

 

137:名無しの探索者

塩ネキ―! 塩! 清めの塩プリーズ!

 

138:名無しの探索者

はいはい撒いておきますね~♪

 

139:異世界転移者

うわ何ですかいきなり塩が頭上からパラパラ落ちてきたんですけど!?

 

140:名無しの探索者

くっそまだ祓われてねえか!

 

141:名無しの探索者

塩ネキの塩にすら耐えるとはなんて悪霊だ……ッ

 

142:名無しの探索者

あ、祟るならまずロリコンとゴブリン好きの変態二人にしてください

 

143:名無しの探索者

ぐぬぬぬぬぬこの身が滅んでもロリ愛は不滅なりいいいいいいい!!

 

144:名無しの探索者

生まれ変わってもゴブリンと共にいいいいいいいい!!

 

145:異世界転移者

あの、皆さん? 言っておきますけど僕は幽霊じゃありませんよ?

 

146:名無しの探索者

と言って騙そうとしとるんやろ?

 

147:名無しの探索者

ゴースト系は絡め手つかってくるかんな~

 

148:名無しの探索者

ダンジョン青木ヶ原樹海で美少女ゴーストに色仕掛けくらって死にかけたワイはもう騙されんで!

 

149:名無しの探索者

>>148

へーどんな?

 

150:名無しの探索者

>>149

『あの世で一緒に結ばれましょう』言われて自ら命を絶たされるとこやったわ。ギリギリで「こんな美少女がワイに好意を持ってくれるはずなんてない」って長年の非モテ経験が警告して正気に戻れたけどな

 

151:名無しの探索者

>>150

非モテでなければ死んでいた

 

152:名無しの探索者

>>150

いっそ騙されたままなら幸せに死ねたんちゃう?

 

153:名無しの探索者

モテの夢を見て死ぬのと非モテの現実を生きるのは果たしてどちらが幸せか……深いな

 

154:名無しの探索者

お前ら実はわりと余裕だろww

 

155:異世界転移者

ほんとに僕は死んでませんよ。それは目覚めたとき最初に確認しましたし。脈も体温も正常です。流石に顔は手で隠しますけど全身の自撮り画像貼りますね

 

【画像】

 

156:名無しの探索者

おっ

 

157:名無しの探索者

なるほど確かに肌に血の気はあるし透けてもいないな。ゴーストやゾンビの類では無さそうや

 

158:名無しの探索者

いや待って首に縄の跡がくっきり付いとるやん怖い怖い怖い!

 

159:名無しの探索者

うっわ青黒く鬱血してリアルやなぁ……。これはメイクには見えんわ

 

160:名無しの探索者

ぞわって鳥肌立ったんですけどぉ( ̄□||!!

 

161:名無しの探索者

ゴブリンでハッスルしてたのに一瞬で玉が縮み上がったわ

 

162:名無しの探索者

そもそも何でイッチは首なんか吊ったん? なんか嫌なことでもあったんか?

 

163:異世界転移者

そうですね。なんだか随分遅くなりましたけど、僕が自殺してこの世界で目覚めてから今に至るまでをあらためて話していこうと思います。

長くなると思いますけどお付き合いください。

 

164:名無しの探索者

おうええで~

 

165:名無しの探索者

釣りだとしてもそこそこ楽しめてるし最後まで聞いたるわ

 

166:異世界転移者

ありがとうございます。

まず僕の死んだ理由ですけど、まあありていに言えば鬱ですね。

 

元々僕は京都でも田舎の地域に住んでたんですけど、物心ついた時から動物が好きで他の子と遊ぶよりは図鑑を読んだり山に入って野生動物を観察するのが好きな子供でした。そんなだから昔から人付き合いが苦手で友達もほとんどいませんでした(まあこれに関しては他人に対してあまり興味が持てず気にしなかった僕自身も悪いんですが)。

だからでしょうね。自分で言うのもなんですけど動物マニアの変わり者でしたから、高校ではひどい嫌がらせを受けるようになって不登校になりました

 

167:名無しの探索者

いきなりわりと重い過去語りきましたねえ

 

168:名無しの探索者

まあたしかに変わってるしなあ

 

169:名無しの探索者

胸糞悪いけどマニア系のオタクあるあるやね

 

170:名無しの探索者

人間ってのは自分が理解でないからといって安易に迫害してくるよな。ワイもロリが好きなだけやのに周りの無理解な奴らから犯罪者扱いされとるわ

 

171:名無しの探索者

自分がどんなに好きでも周りは理解してくれない辛さはよく分かるぞ。俺もゴブリンオナホの素晴らしさを世に広めようとしても変態と呼ばれ理不尽に否定されてるからな

 

172:名無しの探索者

>>170

>>171

(´Д`(Ю―(-ω-) ←(突っ込みたいけど空気的に無理なので無言で殴る)

 

173:異世界転移者

お気遣いありがとうございます。

あの頃は、何て言うかクラスメイトからの嫌がらせよりも人間の醜さ自体に嫌気がさしていましたね。だからしばらくは学校に行かないでぶらぶらしてたんですけど、ある日散歩してたら道端に捨てられてた一匹の子犬を見つけて拾ったんですよ。

僕はその子犬に「ナナ」という名前を付けて引き取ることにしました。

 

174:名無しの探索者

かわいい名前やね

 

175:名無しの探索者

由来とかはあんの?

 

176:異世界転移者

そんなに深い意味はないですよ? たんに七夕の日に拾ったのでナナです。

拾った時は衰弱が酷くて危なかったんですけど、僕が懸命に冷えた体を暖めたり必要な栄養を摂らせたりを続けて、無事ナナは元気になりました。

 

ナナはとにかく人懐っこい犬で、特に僕には懐いてくれました。

僕を見つけると尻尾をぶんぶん振りながら飛び付いてきてペロペロ舐めてくれたり、散歩に連れてくと大はしゃぎしたり、僕が落ち込んでる時なんかはそっと寄り添ってくれたり、そうやって僕のやさぐれてた心を癒してくれたんです。

そんなナナのおかげで、僕はまた学校に通うようになっていました。もちろん嫌がらせは続いていましたけど、家に帰ればナナがいるし、ナナと出会えたのはある意味嫌がらせをされたお陰と思えば耐えられましたしね。

そうしてナナに支えられて、僕は高校を卒業して大学に入る事ができたんです。

 

177:名無しの探索者

ええ話やないか

 

178:名無しの探索者

ちょっとウルッときとるワイがいる

 

179:名無しの探索者

あかんワイ動物モノはホント弱いんよ(T^T)

 

180:名無しの探索者

よかったなぁ。よかったなぁ……っ

 

181:名無しの探索者

けどこのままハッピーエンドなら自殺なんてせんよなあ(ニチャア

 

182:名無しの探索者

>>181

おいやめろ

 

183:名無しの探索者

>>181

せっかくほっこりしてたのに愉悦部容赦無さスギィ!

 

184:異世界転移者

そうですね。はい。そんなナナとの別れは唐突に訪れました。

あれはちょうど今から一年前、ナナは事故で死んでしまったんです。いつもの散歩中の事でした。居眠り運転のトラックが目の前に突っ込んできて、突然の事に固まって動けなくなってしまった僕をナナが体当たりで突飛ばしてくれたんです。おかげで僕は助かったんですけどナナは……。

 

185:名無しの探索者

やろなぁ……

 

186:名無しの探索者

正直予想はしてたけど辛いなぁ

 

187:名無しの探索者

あかん飼ってたペットが寿命で死んだ時の事が蘇ってきたわ(グスッ

 

188:名無しの探索者

自分の命と引き換えに主人を守るとか忠犬すぎるやろ

 

189:名無しの探索者

何でそんなええ子が死ぬのおかしいやろぉ……っ

 

190:名無しの探索者

ナナちゃあん( ノД`)…

 

191:異世界転移者

ナナの死を悼んでくれてありがとうございます。知らない人からこんなに思われて、きっとナナも天国で喜んでいると思います。

 

そして心の支えだったナナを喪った僕は、そのショックで酷い鬱状態になりました。何も手につかず、やる気も起きず、目に写る全てが色褪せてしまったような感覚で、地元の大学も中退し、実家はナナとの思い出だけが残って余計に喪った事を思い知らされるのが嫌で、逃げるように京都市のアパートで一人暮らしを始めました。

けど、そんなことをしてもナナを喪った哀しみが癒えるはずはなく、これ以上ナナのいない世界で喪失感に苛まれる続けるなんて耐えられなくて、ナナの命日である昨晩、僕は首を吊りました。

 

192:名無しの探索者

なるほどなぁ……

 

193:名無しの探索者

辛かったんやね、イッチ

 

194:名無しの探索者

ナナちゃんがイッチにとって家族かそれ以上の存在なんやってのがよく伝わるわ

 

195:名無しの探索者

わいらには想像するしかできんけど、哀しみで命を絶つくらいに愛してたんやなあ

 

196:名無しの探索者

でも何の因果か異世界で生き返ったと。意識がこの世界のイッチと入れ替わったor憑依した? いや、痕があるんやし身体ごとか? まあその辺はイッチも分かってへんみたいやけど、せめて強く生きてくれや

 

197:名無しの探索者

きっとナナちゃんがイッチにまだ死んでほしくなかったんやよ。ワイにはそう思えるわ。

ワイにはこんなことしか出来んけど、これ見て元気だして、ね。

 

【顔を赤らめた白髪碧眼ロリが涙目でお尻ペンペンされてる画像】

 

198:名無しの探索者

俺のとっておきだ。本当は自分だけで独り占めして楽しみたいところだが、特別に見せてやる。だから顔を上げて生きろ。きっとナナもイッチが生きることを望んでるはずだ

 

【顔を蕩けさせたゴブリンアヘ顔ダブルピースお尻パンパンされてる画像】

 

199:名無しの探索者

>>197

>>198

ヾ(≧皿≦メ)ノ←(ツッコミたいけど100%善意だからツッコめずやきもき中)

 

200:異世界転移者

こんな僕を気遣ってくれるんですね。ありがとうございます。

自分でも分かっているんですけど、やっぱりナナを喪った辛さだけはどうにもできないですね。けどまあせっかく生き返った? んですし、気になることもあるのでもうしばらくは生きてみようかと思います

 

あとお気持ちだけで充分ですので画像は削除してくださいお願いします

 

201:名無しの探索者

もうしばらくなんか……

 

202:名無しの探索者

うーんこれは分かっちゃいたけど相当やな

 

203:名無しの探索者

ワイら探索者なら仲間が死ぬんは覚悟しとるし良くも悪くも慣れてるけど、一般人はそうはいかんしなぁ

 

204:名無しの探索者

まあこればっかりはワイらがどうこう言うても、イッチ自身にしか何とかできんことや

 

205:名無しの探索者

そうだな。まあ立ち直るのを祈ってるよ。ところでイッチ。その気になることってなんだ?

 

206:名無しの探索者

やっぱりこの世界に来た理由か?

 

207:異世界転移者

それもなんですけど、ね。それに関係するかは分かりませんが、僕の目の前にあるものについて皆さんの意見が聞きたいんです。

 

まずそうして首を吊った僕なんですが、その翌日(つまり今朝ですね)に首を吊ったアパートの部屋で目覚めました。起きた時はてっきり自殺に失敗して死に損なってしまったのかと思いましたよ。けど首に痕は有るものの天井に結んで垂らしてたはずのロープは無くなってて、そういえば部屋の物の配置や内装も微妙に記憶にある物とは違うし、その時点で言い様のない違和感を感じました。

そして、僕はそれに気付いたんです。あらためて考えるとなぜその時まで分からなかったのか不思議なんですが、とにかくそれは僕の部屋の中央にありました。

 

とりあえずその画像を見てもらえますか? 

 

 

【挿絵表示】

 

 

208:名無しの探索者

……え? え?(二度見

 

209:名無しの探索者

うそやん

 

210:名無しの探索者

なんでぇ?

 

211:名無しの探索者

CG? 

 

212:名無しの探索者

何でこれがイッチの部屋にあるんだよ?

 

213:名無しの探索者

いやいやいやいや………えぇ(困惑

 

214:名無しの探索者

ダンジョンコアだよね、これ?

 

215:名無しの探索者

うん。コアだな

 

216:異世界転移者

やっぱりそうでしたか。

僕の世界には無かった物なので、実際にダンジョンで目にしているだろう探索者の皆さんに確かめてほしかったんです

 

217:名無しの探索者

僕の世界には無かった?

 

218:名無しの探索者

イッチの世界のダンジョンにはコアが無いんか?

 

219:名無しの探索者

つうかその言い方ってむしろ……

 

220:異世界転移者

はい。これがこの世界との一番の違いです。僕の世界にはダンジョンなんてありませんでした

 

221:名無しの探索者

へー!

 

222:名無しの探索者

ほー!

 

223:名無しの探索者

( ゚ロ゚)マジ!?

 

224:名無しの探索者

ここですげえパラレル要素キタコレ!?

 

225:名無しの探索者

これ! こーゆーのを待ってたんだよ!

 

226:名無しの探索者

SFファンわい大興奮!!

 

227:名無しの探索者

ちょっと信じられへんな

 

228:名無しの探索者

ワイの世代は物心ついた時にはもうダンジョンがあるのが当たり前やったから、無い世界とかイメージできんわ

 

229:名無しの探索者

さすがにこれはスレ民でも反応が分かれる模様

 

230:名無しの探索者

信じるか信じないかはあなたしだい!

 

231:異世界転移者

ダンジョンという概念そのものはありましたけど、あくまで物語やゲームなどに登場するフィクションの存在でした。

だからこそ、僕の部屋にいきなり現れたこの謎の物体が何かをネットで調べていくうちに、僕の世界には存在していなかったダンジョンの情報を知って、この世界が僕が元居た世界とは違うパラレルワールドなんだと気づいたんです

 

232:名無しの探索者

イッチの世界で2012年は何もなかったんか? こっちはスカイツリーが世界で初めてダンジョン化したんやけど

 

233:名無しの探索者

東京オリンピックはどうなったの?

 

234:異世界転移者

2012年は記録でしか知りませんけど、特にこれといった事はありませんでしたよ。マヤの曆が2012年までだから世界は終末するんじゃないかって話題になってたくらいらしいです。

東京オリンピックは普通に……まあ何事もなくではありませんでしたが開催しました。ちなみに日本人はメダル数歴代最多で終わりましたよ

 

235:名無しの探索者

2012年にダンジョンが発生しなかった世界かあ。こっちではマヤの曆はダンジョン出現から始まる新時代を予言していたって解釈でマヤ文明パネェってなったけど

 

236:名無しの探索者

東京オリンピックも普通に開催して終了したんやね。メダル最多とは頑張ったんやねえ

 

237:名無しの探索者

こっちでは開会式の途中でオリンピックスタジアムがダンジョン化して、内部に閉じ込められた各国のアスリートが力を合わせて攻略したのになあ

 

238:名無しの探索者

>>237

あれは感動した

 

239:名無しの探索者

>>237

色んな国の人達が人種を超えて一つになる光景はテレビの前で胸が熱くなったわ

 

240:異世界転移者

いや、何て言うかほんとに違う世界なんですねえ。

 

それで話を戻しますが、このダンジョンコアとはどういう物なんですか? ネットの記事だけではどうも専門用語が多くていまいち理解しきれくて

 

241:名無しの探索者

ダンジョン製造機

 

242:名無しの探索者

史上最も人を殺してるファッキンボール

 

243:名無しの探索者

オーバーテクノロジー的な何か

 

244:名無しの探索者

たまにヤフオクで売ってる

 

245:異世界転移者

えーと……?

 

246:名無しの探索者

ちょっと男子~! イッチが戸惑ってるでしょ~!

 

247:名無しの探索者

実はワイもよく分かってない

 

248:名無しの探索者

自分基本探索メインやから攻略なんてアカデミーの試験くらいしかしてないし

 

249:名無しの探索者

まあ探索勢にはそんな縁無いよね

 

250:名無しの探索者

操作できるのはボスを倒して攻略した奴らだけだし

 

251:名無しの探索者

ワイら攻略勢にしても操作できてもスリープとシャットダウンだけやから他の機能なんて知らんな

 

252:名無しの探索者

せいぜい儲かりそうなダンジョンならスリープして企業なりにやって権利料で儲けるか、でなけりゃシャットダウンして売り払うかやね

 

253:名無しの魔術師

ふっふっふ。無知なる者共に代わってこの魔術師ワイが解説してやろうやないか

 

254:名無しの探索者

お、魔術師ニキやん

 

255:名無しの探索者

特に呼ばれてないのに飛び出る魔術師ニキ草

 

256:名無しの探索者

誰?

 

257:名無しの探索者

>>256

ゴブリン壁尻にする変態やで

 

258:名無しの探索者

>>256

魔術を使ったゴブリンプレイのパイオニアだ

 

259:名無しの探索者

なんだただの異常性癖変質者か

 

260:名無しの魔術師

>>259

よーしお前は後でゴブリンエロの呪いをプレゼントな

 

ダンジョンコアはダンジョンの中枢・心臓部であり、ある意味ダンジョンそのものと言える代物や。

主な機能は大きく分けて3つ。

 

1 ・物体・概念・建造物・地域などあらゆるもののダンジョン化。

2・ そのダンジョンを維持・稼働させるためのシステム制御及びエネルギーの供給。

3・探索者を誘き寄せる餌であるアイテムや、ガーディアンにして尖兵であるモンスターの生産。

 

この世界に出現したコアは、そこの物体や史跡や地域を侵食・掌握し異界化させる。これがいわゆるダンジョン化や。

そうして造ったダンジョンの最奥で、中枢システム兼動力源としてコアは稼働。

そんでダンジョンの物理的な防衛やら管理を担う者としてモンスターを産み出すんや。

よく勘違いされるんやが、ボスモンスターはあくまでもダンジョンの管理者であって、ダンジョンそのものの方針や運営法を決めとるんはコアやで

 

261:名無しの探索者

え、そうなん?

 

262:名無しの探索者

てっきりボスがコアを操ってるのかと思ってた

 

263:名無しの探索者

ワイもワイも

 

264名無しの探索者

逆や逆。ボスってのはモンスターのリーダーであって、ダンジョンそのものを司っとるんはコア。ボスはコアの指令に従っとるだけやで

 

265:名無しの探索者

アカデミーの授業で習ったやろ?

 

266:名無しの探索者

あ? こちとらアカデミーなんぞ通ってへんわ

 

267:名無しの探索者

20年勤めた会社をリストラされて再就職先が見つからず探索者になるしかなかった叩き上げやぞ文句あっか?

 

268:名無しの探索者

アカデミー出身者は通ってんのが当たり前や思てるよな

 

269:名無しの探索者

そりゃまあ普通にライセンス取っただけじゃ初期ランクはEやけどアカデミー卒業すればCランクスタートやからな

 

270:名無しの探索者

探索者一本でやっていこう思うんなら入らない理由は無い。むしろ碌な知識も訓練も無しにライセンスだけ取ってダンジョンに行く奴らは死にたいんか?

 

271:名無しの探索者

まーたアカデミー組とそうじゃない奴らのバトルはじまったよ

 

272:名無しの探索者

いっつもやりあってんなこいつら

 

273:名無しの探索者

ヒャッハーやれやれー♪(*>∇<)ノ

 

274:名無しの魔術師

いや聞けよ貴様ら!

 

コアの指令とは言うたが、コア自体に人間的な人格や意思があるわけやないで。あくまで機械的なプログラム、ようはAIみたいなもんや。

 

275:名無しの探索者

ちょっと男子~! 魔術師ニキが怒ってるでしょ~!

 

276:名無しの探索者

ヒャッハーやれやれー♪ヾ(●´∀`●)ノ

 

277:名無しの魔術師

貴 様 ら まとめてゴブリンパーティーだ!

 

とにかくコアについて今の時点で分かってるのはこんな所だな。

なにせ大部分がブラックボックスで、各国の研究機関が長年調査しても未だ科学的にも魔術的にも解析はほとんど進んでない代物だ。

それが何でイッチの目の前にあるのかは分からんが、下手に触れるのはやめておくんだな。画像を見る限り表面に紋章は浮かんでいないからシャットダウン状態らしいが、それでも何が起こるかは分からんぞ。

 

それと礼儀を知らないスレ民共にはゴブリン以外では勃てない身体にしてやるから覚悟しとくように

 

278:名無しの探索者

ほいほ~い(鼻ホジ

 

279:名無しの探索者

こわいこわい饅頭こわい

 

280:名無しの探索者

ヘイヘーイ口調デフォに戻ってるぞ~(∩´∀`)∩

 

281:名無しの探索者

相変わらずキレるとす~ぐ素が出る魔術師ニキww

 

282:名無しの魔術師

(#^ω^)

 

283:異世界転移者

喧嘩はやめてください。

魔術師ニキさん説明ありがとうございます。分かりやすくて助かりました。

 

284:名無しの魔術師

礼はいい。単に説明するのが好きなだけだからな。まあそれでも助けになれたなら何よりだイッチ。とにかく命が惜しいのなら迂闊には触れんことだな

 

285:名無しの探索者

イッチ優し~

 

286:名無しの探索者

変態は弄るくらいで丁度いいんやで

 

287:名無しの探索者

変態をまともに相手してると神経が保たんよ~

 

288:異世界転移者

ではコアがどんなものかおおよそは分かったので、とりあえず実際に手で触ってみますね

 

289:名無しの探索者

うぉーい!?

 

290:名無しの探索者

いやだから何でそう一々ぶっこんで来るの!?

 

291:名無しの探索者

今魔術師ニキが触るな言うたばかりやん!!

 

292:名無しの探索者

イッチ厳し~

 

293:名無しの探索者

変態はスルーするくらいが丁度いいもんな

 

294:名無しの魔術師

おい待てイッチ! なぜ私の忠告を無視するんだ!

 

295:異世界転移者

ごめんなさい。心配してくれてるのはありがたいんですけど、やっぱり気になるので。それに最悪死んでもまた自殺し直す手間が省けるだけですし

 

296:名無しの探索者

自殺者メンタル怖えええええええええ!?

 

297:名無しの探索者

うわぁ……絶対ハイライト消えた目で言ってるよ

 

298:名無しの探索者

自殺し直す手間が省けるだけ(ニッコリ)という言葉の闇が深すぎて底が見えない(||´Д`)ヒエッ

 

299:名無しの探索者

いや落ち着けいいから落ち着け

 

300:名無しの探索者

死ぬよ? マジで死ぬよ?

 

301:名無しの探索者

シャットダウンしてるように見えても実際何が起こるか分らんのやで?

 

302:名無しの探索者

とっとと部屋から逃げるべき

 

303:名無しの探索者

アカデミーに連絡すればなにがしか対応してくれるから

 

304:名無しの探索者

オイオイオイ死ぬわアイツ(ガチ)

 

305:名無しの魔術師

馬鹿!! やめろ思いとどまれどうなっても知らんぞ!?

 

306:異世界転移者

掌で軽く触れてみました。そしたらウィンて起動音みたいなのがして浮かび上がったんですけど。

丁度僕の顔と同じくらいの高さで浮かんでて、表面にマーク? 紋章? みたいなのが表示されましたね。

 

【画像】

 

307:名無しの探索者

そして起動してるしーー!?

 

308:名無しの探索者

え!? できたんか!?

 

309:名無しの探索者

普通コアを操作できんのは攻略者だけやのに

 

310:名無しの探索者

どういうことだってばよ( ゚д゚)ポカーン

 

311:名無しの探索者

本当はシャットダウンしていなかった……? というよりもまさか、攻略自体されてなかった?

 

312:名無しの探索者

え? え? ごめん待ってよくわからない

 

313:名無しの探索者

ダンジョンを造る前のコアってことか?

 

314:名無しの探索者

は? そんなん見たこと無いで

 

315:名無しの探索者

理論上は存在してるはずやけど実際に見た奴は誰もおらんよ

 

316:名無しの探索者

【朗報】イッチとワイらが世界初の発見者になる

 

317:名無しの探索者

その時、歴史が動いた

 

318:名無しの探索者

いやいやいやいや嘘やろさすがに

 

319:名無しの探索者

釣りだな全部釣りなんだな確信したわ

 

320:名無しの探索者

最近のCGてすごいな~

 

321:名無しの探索者

いやワイ今までの画像全部ソフト使って解析しとるけど加工の形跡は無いで。異世界云々は知らんけどコアは間違いなく本物や

 

322:名無しの探索者

いやでも……えぇ?

 

323:名無しの探索者

俺の方でも画像チェックしてみるわ。それでハッキリするだろ

 

324:名無しの探索者

ウチもする~

 

325:名無しの探索者

何かすげえ事になってきたなこのスレ

 

326:名無しの探索者

最初は恒例の頭おかしい奴が出てきたのかと思ったのになぁ

 

327:名無しの魔術師

いや頭おかしいだろ。こっちの心配無視してなにやってるんだよぉ……っ

 

328:名無しの探索者

魔術師ニキ涙目ww

 

329:異世界転移者

あの、ちょっといいでしょうか?

 

330:名無しの探索者

おうなんや?

 

331:名無しの探索者

また何かあったん?

 

332:名無しの探索者

今度は何をぶち込むのかな~?(^^)

 

333:異世界転移者

なんかメッセージが表示されたんですけど、これどういう意味ですかね?

 

【コア表面に表示されたメッセージの画像

『起動完了』

『接触者のデータスキャン開始』

『マスター適性を確認』

『あなたを当コアのマスターとして登録します』

『登録完了しました』

 

『これより当コアおよびダンジョンの全ての機能と権利はあなたのものとなりますMaster』

 

334:名無しの探索者

 

 

335:名無しの探索者

 

 

336:名無しの探索者

 

 

337:名無しの探索者

 ゚ ゚ ( Д  )

 

338:名無しの探索者

  ゚Д゚≡( /)/

 

339:名無しの探索者

うそ~ん

 




お読みいただきありがとうございます。新しい章の1話目はさらりと読める長さにしようと思ったら全然できなかったポンコツ作者です。

ここまで何だかんだでお気に入りが三桁になったりランキングにもちょっとだけ載せてもらえたりしました。そんなありがたい読者様に応えるべく始めました新章は、アカデミーの話だった前章とは変わりましてプロの探索者とモンスターそしてダンジョンを中心とする世界観説明も兼ねた話となります。
そんなわけで読者様には知識ゼロの主人公と共に、この世界の事を知っていくのを楽しんでもらえれば幸いです。

今回は長くなりすぎましたが、次回はもちっと短く読みやすい文量になりますよ。
ダンジョンマスターになってしまった主人公の活躍? をお待ちください。
あ、ヒロインキャラももちろんそのうち登場しますよ。今度は○○娘だ!

ざっくり解説。
・世界観その1 
Q,いつ頃の話よ?
A,世界中の様々な物がダンジョン化していく近未来。

Q,なんでキャラの名はカタカナなの?
A,増え続けていく難読名にブチ切れた者達(主に教師等学校関係者)による抗議運動によって、一般的に姓はそのままに名だけカタカナ表記になった(なお一応、一般的に使用できずとも漢字もちゃんと考えられている)。

Q ,ヒロインはいつ出るの?
A,つ、次の次くらいには………っ


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その②『ダンジョンを造ってみよう!』

二話目!
穏やかに病んでる人って自分は好きです


 340:異世界転移者

あれ? 皆さんどうしました? もしかしてスレ民でも分からない物なんですか?

 

341:名無しの探索者

……ふーーーー(深呼吸)

 

342:名無しの探索者

よーしイッチ。怒らないから正直に言え。釣りやろ

 

343:名無しの探索者

ワイらはもう十分楽しんだからここらでネタ晴らししてお開きにしよ?

 

344:名無しの探索者

大丈夫。今なら笑って許すで

 

345:異世界転移者

いや釣りではありませんよ。本当にどうしたんですか皆さん

 

346:名無しの探索者

解析班。この画像はどうや?

 

347:名無しの探索者

ワイのじゃ加工の形跡は見つからんな

 

348:名無しの探索者

うちもや。何回やってもやで。信じられへん

 

349:名無しの探索者

念のために魔術的にも調べてみたが認識阻害や思考干渉の類もかかっとらんぞ

 

350:名無しの探索者

なら………ガチか?

 

351:異世界転移者

はい。繰り返しますが加工は一切していませんよ。あの、なんなんですかこのマスター適性?って。僕に関係ある事みたいなんですけど

 

352:名無しの探索者

うーしスレ民準備はええか? タイピング組と思考入力組はええけど音声入力しとる奴は気を付けなあかんで~

 

353:名無しの探索者

ええでー(^^)d

 

354:名無しの探索者

部屋の窓を閉めてドアに鍵掛けて音漏れ対策はバッチリや( ´∀`)ゞ

 

355:名無しの探索者

せやな~。近所迷惑にならんようにすんのはエチケットやかんな~

 

356:名無しの探索者

それでは皆様大きく息を吸って声を揃えてまいりましょう。せーのっ

 

357:名無しの探索者

うえええええええええええええええええええ!?

 

358:名無しの探索者

うそやあああああああああああああああん!?!?

 

359:名無しの探索者

いやいやいややいやいややいやいやええええええ!?

 

360:名無しの探索者

これマ? マ!? ママあああああああ!?

 

361:名無しの探索者

だからぶっこみすぎやろイッチいいいいいいい!?

 

362:名無しの探索者

特大の爆弾キターーーー!!!!

 

363:名無しの探索者

くぁwせdrftgyふじこlpくぁwせdrftgyふじこlp

 

364:名無しの探索者

>>363

あまりの衝撃にダブルふじこww

 

365:名無しの探索者

【悲報】絶叫したワイ。隣の部屋の妹にキレられファイアボールをぶつけられる

 

366:名無しの探索者

嘘だと言ってよバーニィ

 

367:名無しの探索者

>>366

嘘だ!!(雛見沢より)

 

368:名無しの探索者

>>366

嘘だ―――!!(遠い昔はるか彼方の銀河系より)

 

369:名無しの探索者

スレ民大ww混ww乱ww 

 

370:名無しの探索者

これは草を生やすより納得せざるをえない

 

371:名無しの探索者

さすがにこの事態で冷静でいろってのは無理

 

372:名無しの探索者

ほんとジャブの後はストレートしか繰り出さんなこいつww

 

373:名無しの探索者

それもラッシュでスレ民の精神をぶん殴ってくる模様www

 

374:名無しの魔術師

ふ、ふはは……これは夢だ。そうだろう? 私の忠告を無視したあげくマスター登録だと……そんなおかしな奴いるわけないよな?

 

375:名無しの探索者

>>374

現実なんだよなあ。ワイかて信じられへんけど

 

376:名無しの探索者

>>374

戦わなきゃ現実と。戦っても変えられないけど

 

377:異世界転移者

え、なんですこの反応? 僕に何が起こったっていうんですか?

 

378:名無しの探索者

いよーし落ち着いて聞けよイッチ。イッチはダンジョンマスターに選ばれたんや

 

379:異世界転移者

ダンジョンマスター? ええと、何ですかそれは?

 

380:名無しの探索者

ダンジョンコアの管理者権限持っとる奴やで

 

381:名無しの探索者

コアの全機能を完全に操作できる唯一の存在や

 

382:名無しの探索者

ダンジョンの真の支配者

 

383:名無しの探索者

( ゚∀゚)っ【ゴブリンでも分かるダンジョンカースト】モンスター<ダンジョンコア<ダンジョンマスター

 

384:名無しの探索者

イッチ! お前は神にも悪魔にもなれる!

 

385:異世界転移者

へ~。よく分からないけどなんだが凄そうですね

 

386:名無しの探索者

凄そうじゃねえよすげえんだよ!!!!(半ギレ

 

387:名無しの探索者

全世界に10人もいねえんだぞ!

 

388:名無しの探索者

まず適正ある奴がウン千万人に一人レベルで、そっからさらに自分に合うダンジョンコアを見つけにゃならんから宝くじの一等前後賞まとめて何回も当てるより難しいぞ

 

389:名無しの探索者

もしくはガチャ10連でオール星5の神引き決めるようなもん。つまり確率的にほぼ不可能

 

390:名無しの探索者

もはや奇跡か運命の悪戯レベルの事でも起きん限りはマスターになるとか無理やで

 

391:名無しの探索者

つまり非モテわいがハーレム王になるより難しいんやで

 

392:名無しの探索者

>>391

そっちの方が不可能では( -_・)?

 

393:異世界転移者

なるほど……。正直まだよく分かってませんけど、とにかく凄く珍しいというのは分かりました。ちなみに他のダンジョンマスターってどういう人達なんです? 日本にもいるんですか?

 

394:名無しの探索者

(^_^)

 

395:名無しの探索者

(^ー^)

 

396:名無しの探索者

(⌒‐⌒)

 

397:異世界転移者

え、何ですかその無言の笑顔?

 

398:名無しの探索者

イッチ……知らない方がええこともあるんやで?

 

399:名無しの探索者

よ~く考えよ~♪ SAN値は大事だよ~♪

 

400:名無しの探索者

せやせや。日本でたった一人のマスター仲間がSランクの怪物なんて知らん方が幸せやもんなあ(ニチャア

 

401:名無しの探索者

>>400

(ニチャア)じゃねえよ!?

 

402:名無しの探索者

>>400

くっそ愉悦部員がまだいやがったか!

 

403:名無しの探索者

Aクラスダンジョン《つくば学園都市》のマスターや。二つ名は《博痴(はくち)》。ネットの裏サイトあたりにインタビュー動画が上がっとるから探して観るとええで( ^ω^ )

 

404:名無しの探索者

や め ろ

 

405:名無しの探索者

何も知らんイッチにマッドサイエンティストの脳味噌オナニーショー見せようとしてんじゃねえよ!

 

406:名無しの探索者

まさに外道……!!

 

407:名無しの探索者

ワイあれガチでトラウマなんやが

 

408:名無しの探索者

いくら見てくれは白衣美少女でもアヘ顔で自分の脳味噌に指突っ込んでクチュクチュしてる絵面は興奮よりドン引きしかなかったわ

 

409:名無しの探索者

ごめんワイ正直興奮してもうた(* >ω<)

 

410:名無しの探索者

>>409

度しがたい変態め……ワイもや(*ゝω・*)

 

411:名無しの探索者

(*´ω`)人(´ω`*)♪

 

412:名無しの探索者

くたばれ異常性癖共め!! とにかくイッチ。見るな。絶対に見るなよ!

 

413:名無しの探索者

見なかったら「見ろよ!」てキレるんやろ知ってます(ダチョウ感

 

414:名無しの探索者

>>413

フリじゃねえよ!!

 

415:異世界転移者

なるほど。変わった人なんですねえ。まあ自分で首を吊っておいて今さら正気を保とうというのも変な話なので、気が向いたらそのインタビューを観てみますね

 

416:名無しの探索者

だ か ら や め ろ と !!!!

 

417:名無しの探索者

メンタル死んでて逆に無敵になってねえかこいつ?

 

418:名無しの探索者

死んで復活したら無敵モードってマリオかよww

 

419:名無しの魔術師

ふは……こいつには何を言っても無駄だ。だって私の忠告も何にも聞きやしないんだからな~~はははーー!

 

420:名無しの探索者

>>419

駄目だこっちも壊れてやがる

 

421:名無しの探索者

>>419

魔術師ニキ……( *´・ω)/(;д; )

 

422:異世界転移者

あ、なんかコアの表面にメニュー画面が出ましたね。

 

【メニュー】【項目を選択してください】【《NEW》ダンジョン建築とコアの表面に表示された画像』

 

今のところ項目はこれだけなのでとりあえずタッチしてみますね

 

423:名無しの探索者

そして相変わらず一切の躊躇いがねえな!?

 

424:名無しの探索者

ちょっとは生存本能仕事しようよ!?

 

425:名無しの探索者

>>424

仕事してたらそもそも首吊ってないんだよなぁ

 

426:名無しの探索者

ダンジョン建築?

 

427:名無しの探索者

ダンジョンを作るってことか? ここに?

 

428:名無しの探索者

そもそもダンジョンてどんな感じに出来るんや?

 

429:名無しの探索者

分からん。起動前のコアが発見された事自体初やからな

 

430:名無しの探索者

ということは……もしかしてワイら歴史的な場面に立ち会ってるんじゃ

 

431:名無しの探索者

せやな。一体どんな風にダンジョンが生まれるのか、ようやく分かるんやで

432:異世界転移者

とりあえず押してみました。なんか部屋全体が一瞬光りましたけどそれだけですね。とくに見た目はそれほど変わってません。

しいて言えば少し空気が変わったような感じがするようなってところですか。

とりあえず今の部屋の画像貼りますね

 

【画像】

 

433:名無しの探索者

うーんこれは

 

434:名無しの探索者

これでイッチの部屋はダンジョン化したって事らしいけど、とくに見た目は何も変わってへんね

 

435:名無しの探索者

ま、まあコアの紋章からして最下位のEで、Eクラスダンジョンてそもそも内部はほとんど変わらんもんやし

 

436:名無しの探索者

広くなったり本格的に構造が変わるのはDクラスからやしなあ。まあでも正直……

 

437:名無しの探索者

もっとこう凄いスペクタクル的なのを期待してた

 

438:名無しの探索者

うおすげえええええ!! ……て言いたかったわ

 

439:名無しの探索者

なんだろうこの期待の超大作映画を観に行ったら微妙な出来だったみたいなこのモヤモヤする感じ

 

440:名無しの探索者

イッチは悪くない。悪くないんやけどなぁ……

 

441:名無しの探索者

ぶっちゃけ肩透かしにござる┐(´д`)┌

 

442:異世界転移者

あはは……そうですね。僕も正直ちょっと期待してました。気持ちは分かります

 

443:異世界転移者

あ、今メニューに新しい項目が出ました。色々ありますね

【メニュー画像

『《NEW》カスタマイズ』

『《NEW》モンスター生産』

『《NEW》アイテム作成』

『《NEW》情報』

『《NEW》設定』

 

444:名無しの探索者

おっ

 

445:名無しの探索者

あー。まずはダンジョンを造ってから色々やる感じか

 

446:名無しの探索者

攻略者用のメニュー画面しか見たこと無かったけど、これがマスターのメニューかあ

 

447:名無しの探索者

おーええやん。ダンジョンマスターに関する情報はほとんど表に出てないからワイすげえ興奮してきたわ

 

448:名無しの探索者

ワイもや。まあ世界に十人もいない色んな意味で貴重な存在だから囲ってる各国はなるべく情報を秘匿したいってのは分かるけど

 

449:名無しの探索者

何だかゲーム画面みたいやな

 

450:名無しの探索者

思った

 

451:名無しの探索者

マイクラをはじめ数々の物作りゲーで鍛えたビルダーの血が騒いでくるわ

 

452:名無しの探索者

オラワクワクしてきたぞ(^^)

 

453: 異世界転移者

ですね。じゃあとりあえず上の『《NEW》カスタマイズ』からタップしてみます

 

454: 異世界転移者

画面が切り替わりました。またいくつか項目が出ましたね

【画像

〔カスタマイズメニュー〕

『《NEW》構造変更』

『《NEW》増築』

『《Lock》改築』

 

455:名無しの探索者

画面の上半分はイッチの部屋を俯瞰した画像やね。これが今のダンジョンの全体図ってことか

 

456:名無しの探索者

ここでダンジョンを自分好みに改造できるのね

 

457:名無しの探索者

ほんとクラフト系のゲームまんまやん

 

458:名無しの探索者

とりあえず何かやろうぜイッチ~

 

459:名無しの探索者

ダンジョンビルドの始まりだ~ヾ(o´∀`o)ノワァーィ♪

 

460:異世界転移者

たしかにゲームっぽいですね。分かりやすくて助かります(笑)

まずはこの構造変更っていうのをしてみましょうか

【画像】

 

461:名無しの探索者

全体図が画面一杯に拡大されたね

 

462:名無しの探索者

コマンドも新しいのが出てるな

 

463:名無しの探索者

『《NEW》レイアウト変更』『《NEW》オブジェクト設置』

 

464:名無しの探索者

とりまレイアウトをちょいと変えてみるところから始めれば?

 

 

465:名無しの探索者

せやな。いきなりごっそり変えるのもあれやし

 

466:名無しの探索者

いやいや何言ってんだよここは思いっきりカスタマイズだろ

 

467:名無しの探索者

とにかくクールでカオスでアーティスティックなやつにしようぜ!

 

468:名無しの探索者

芸術は爆発だ!!ヾ(*>∇<*)ノ

 

469:名無しの探索者

堅実にいきたいスレ民VSいきなり芸術に目覚めたスレ民の争いが勃発してて草

 

470:名無しの探索者

>>466

>>467

>>468

 

お前ら絶対設計図通りに作らずいらんアレンジ加えて大失敗するタイプだろ(俺は詳し以下略

 

471:異世界転移者

そうですね。安価じゃないですけどリクエストがあれば言ってください。

とりあえずレイアウトをタップしてみたらリストが出ましたね。ここから選べということでしょうか?

 

【画像】

 

472:名無しの探索者

リクエスト聞いてくれるんかイッチ!

 

473:名無しの探索者

いま、何でもするって言ったよね……?(ニヤリ

 

474:名無しの探索者

>>473

言ってない(=_=)

 

475:名無しの探索者

レイアウト一覧みたいなんが出てきたけど案外少ないなぁ

 

476:名無しの探索者

せやなぁ。壁や床の色が何種類かあるくらいや

 

477:名無しの探索者

意外とこんなもんなんか? もしくはやっぱEクラスだからかね

 

478:名無しの探索者

Eクラスダンジョンって元の場所と変化ほとんどねーもんなー

 

479:名無しの探索者

クラス上がるごとに増えていくって事なんかね?

 

480:名無しの探索者

うーん。色くらいしか変えられないってのはなんともなあ

 

481:名無しの探索者

とりあえずイッチの好きな色でええんちゃう?

 

482:異世界転移者

そうですか。なら僕が一番好きというか思い入れのある色にしますね

 

483:名無しの探索者

グリーンのゴブリンカラーなんてどうや!(すかさずゴブリン推し

 

484:名無しの探索者

>>483

残念1レス遅かったなww

 

485:名無しの探索者

>>483

日頃の行いやね

 

486:異世界転移者

壁がまたパアって淡く光って色が変わりました。すごいですね。本当に画面をタップしただけで色替えが出来ちゃいましたよ。

 

【壁の色が変化した部屋の画像】

 

487:名無しの探索者

おお

 

488:名無しの探索者

へー。ほんとや見事に変わってんなあ

 

489:名無しの探索者

画像拡大しても塗目とかムラも無いな。塗装じゃなくて文字通りの変化なんやね

 

490:名無しの探索者

これは赤……いや赤みがかった茶色か

 

491:名無しの探索者

悪くない色合いやけど、イッチって意外と渋い趣味なんやね

 

492:名無しの探索者

ぜったいゴブリングリーンの方がええよ! 今からでも変更しよ! な?

 

493:異世界転移者

渋いですか。まあそうですよね。ナナの毛の色がこれだったので僕にとっては一番落ち着くんですけど、不評なら今からでも変えましょうか?

 

494:名無しの探索者

いや良い色じゃん!

 

495:名無しの探索者

最高!!

 

496:名無しの探索者

変える必要なんてあらへんで!

 

497:名無しの探索者

ゴブリングリーンもええけどイッチのダンジョンなんやから好きな色でええよ!

 

498:名無しの探索者

そらこんなの聞いたらNOとは言えんよなあ

 

499:名無しの探索者

イッチぃ……(´;ω;`)

 

500:異世界転移者

とりあえずレイアウト変更はこんなものですね

次は『《NEW》オブジェクト設置』の方をタップしてみます

 

501: 異世界転移者

また一覧が出ました。設置できるオブジェクトの種類のようですけど、これは

 

【画像】

 

502:名無しの探索者

うーん

 

503:名無しの探索者

オブジェクトっつうか普通の家具がほとんどやね

 

504:名無しの探索者

影牢とか悪代官シリーズみたいな罠とか期待してたんだけどなぁ

 

505:名無しの探索者

しかもこの一覧にある家具やらって画像に映ってるのと同じじゃね?

 

506:異世界転移者

ですね。はい。全部僕の部屋にある物です

 

507:名無しの探索者

同じ物しかコピーor量産できない?

 

508:名無しの探索者

これもクラスが上がると増えるんかなあ

 

509:名無しの探索者

だと思うけど。それにしてもイッチの部屋ってこうしてみると意外と綺麗なもんやね

 

510:名無しの探索者

確かに。物自体あんま無いのを抜きにしても床にゴミも埃も落ちてないな

 

511:名無しの探索者

ワイの汚部屋とは大違いやな

 

512:名無しの探索者

こんなこと言っていいのかあれやけど、首を吊るくらい鬱になった奴の部屋ってもちっと荒れてるもんだと思ってたわ

 

513:名無しの探索者

綺麗好きなんやねイッチ

 

514:異世界転移者

いえ、綺麗好きっていうか、単にナナが生きていた時は屋内で飼っていたので、ナナが移動する邪魔にならないよう家の中を常に片づけておくようにしていたのが癖になっているだけですよ。もうその必要は無いのは分かっているんですけど、長年そうしてきたからついですね(笑)

 

515:名無しの探索者

な、なるほど……

 

516:名無しの探索者

そ、そうなんか~……

 

517:名無しの探索者

ヤバいどこ踏んでも闇が出るよぉ(ノД`)・゜・。

 

518:名無しの探索者

(笑)を付けられてもこっちは笑えないんやが……

 

519:名無しの探索者

まさに一寸先は闇……ッ!?

 

520:名無しの探索者

>>519

誰が上手いこと言えと

 

521:名無しの探索者

山田く~ん座布団一枚

 

522:名無しの探索者

( ゚∀゚)っ■

 

523:異世界転移者

いやもう終わったことですので変に気にしないでくださいよ。気楽にスレを楽しんでください。

とりあえずこのマグカップを選んで目の前に設置してみますね

 

524:異世界転移者

そうだ。さっきのレイアウトの時もそうでしたけど実行確認の画面でこんなのが出たんですが

 

【画像『魔力《10》を消費します。実行しますか?』】

 

525:名無しの探索者

魔力? 設置には魔力を使うってことか?

 

526:名無しの探索者

そういやオブジェクト一覧の表示では『マグカップ《10》』てあったけど、《》が実行するのに必要なコストか

 

527:名無しの探索者

ただでは無いゆうわけね。まあ当然かぁ

 

528:異世界転移者

そのようですね。とりあえず実行を選択するとすぐに目の前に光が集まってマグカップが現れました。手に取ってためつすがめつしてみましたが元々あった物と柄も形も全く同じですね。とりあえず二つ並べてみます。右が新しい方です。

あと実行した結果の表示も貼っておきますね。

 

【床の上にまったく同じマグカップが二台並んでる画像】

『魔力《10》を消費しました』『現在総魔力量《485》』

 

529:名無しの探索者

うわ。ホントに同じカップが二つ並んどる

 

530:名無しの探索者

拡大しても違いは分からんね

 

531:名無しの探索者

単に画像コピーしただけじゃ……?

 

532:名無しの探索者

解析班より報告!加工の形跡はありません!/)`ω´)

 

533:名無しの探索者

>>532

良い仕事だ。そのまま引き続き解析を続けたまえ(ゲンドウポーズ

 

534:名無しの探索者

そしてやっぱ魔力はしっかり消費されたと

 

535:名無しの探索者

今が485てことはMAXが500なんか。壁の色を変えるのに5使ったとしてもまだぜんぜん余裕あるやん

 

536:名無しの探索者

そやな。とはいっても限りはあるし、オブジェクトやレイアウトも地味なのしかないから別の事で使おうや

 

537:名無しの探索者

ということは次はお待ちかねの~

 

538:名無しの探索者

モンスターやな!

 

539:名無しの探索者

V(’▽’)v イエイ!

 

540:名無しの探索者

『モンスター生産』てのはそのままの意味でモンスターを生み出すって事だよな

 

541:名無しの探索者

>>540

それ以外にはないやろ

 

542:名無しの探索者

とりまオーガやドラゴンとか強そうな奴いこうぜ!(カッコいい派

 

543:名無しの探索者

うちはフェアリーとかアルミラージみたいに可愛いのがいいな~(カワイイ派

 

544:名無しの探索者

イッチも男ならサキュバスやラミアなんかのエロ系一択だろ!(エロ派

 

545:名無しの探索者

カッコよさも可愛さもエロさもいらぬ! 男は黙ってゴブリンだ!!(ゴブリン派

 

546:名無しの探索者

何でもいいからロリを出せ(ロリ派

 

547:名無しの探索者

それぞれの性癖爆発しすぎてて草

 

548:名無しの探索者

譲れない戦いがここにあるッ!!

 

549:異世界転移者

えー皆さん。リクエストにお応えして『《NEW》モンスター生産』を選んでみたのですが……ええと、とりあえずこちらが現在生産可能なモンスターです

 

〔生産可能モンスター〕

『《NEW》ゴブリン〈50〉』

『《NEW》オーク〈100〉』

《メモリー検索》

 

550:名無しの探索者

【悲報】ゴブリン大勝利

 

551:名無しの探索者

うそだろおおおおおおおお!?(カッコいい派

 

552:名無しの探索者

なんで~~~!?(可愛い派

 

553:名無しの探索者

違うそういうエロは求めてない!!(エロ派

 

554:名無しの探索者

うおっしゃオラああああああああ!!(ゴブリン派

 

555:名無しの探索者

皆の者勝利であるぞーーー!!!!(ゴブリン派

 

556:名無しの探索者

勝鬨をあげろおおおお!!(ゴブリン派

 

557:名無しの探索者

ゴブリン万歳!!(ゴブリン派

 

558:名無しの探索者

ゴブリン万歳!!(ゴブリン派

 

559:名無しの探索者

ゴブリン万歳!!(ゴブリン派

 

560:名無しの探索者

♪o((〃∇〃o))((o〃∇〃))o♪←ゴブリン勝利の舞

 

561:名無しの探索者

いやいきなり湧きすぎだろwwww

 

562:名無しの探索者

くっそゴブリン狂い共が集まってきやがった!?

 

563:名無しの探索者

なんでだよ゛お゛お゛お゛お゛お゛!!!!

 

564:名無しの探索者

絶対うちのめちゃかわダンジョンのがええやんかぁ……っ

 

565:名無しの探索者

オールエロモンスターダンジョン誕生の夢がここで潰えるだとぉ……ッ

 

566:名無しの探索者

おうおう悔しそうだなあ(((*≧艸≦)ププッ

 

567:名無しの探索者

そらEクラスダンジョンといえばゴブリンとオークぐらいしかいねえもんなあww

 

568:名無しの探索者

考えるまでも無く当然ですよねぇ(ニチャア

 

569:名無しの探索者

時代はゴブリン。はっきり分かんだよね

 

570:名無しの探索者

うぐぐぐぐぐ……っ!!

 

571:名無しの探索者

ギギギ……!!

 

572:名無しの探索者

殺してえ……こいつら全力で殺してえ……ッ

 

573:名無しの探索者

イッチ様!! ゴブリン派を斃す許可を私に!!

 

574:名無しの探索者

よろしいならばクリークだ!( `Д´)/

 

575:異世界転移者

いやだから喧嘩はやめましょう。

とりあえずゴブリンを選んだらスレがもっと荒れそうなので今回は見送ります。

とすると残るはオークですけど……あまり好みじゃないんですよねえ

 

576:名無しの探索者

【朗報】ゴブリン見送りwwww

 

577:名無しの探索者

ウゾダドンドコドーン!?

 

578:名無しの探索者

イッチ……オンドゥルギッタンデスカーーー!!

 

579:名無しの探索者

こんなのぜったいおかしいよ!!

 

580:名無しの探索者

おかしいのはお前ら定期

 

581:名無しの探索者

よかった……っ。イッチがマトモで本当に良かった!!

 

582:名無しの探索者

>>581

ヘビーなケモナーで首吊りかました異世界転移者がマトモかなぁ(´・ω・)?

 

583:名無しの探索者

とにかくゴブリンの危機は去ったな

 

584:名無しの探索者

けどオークは好みやないか

 

585:名無しの探索者

まあそらそうやな

 

586:名無しの探索者

え~色々便利なんだけどな~

 

587:名無しの探索者

いや生産したらオークと部屋に二人きりになるんやで。そんなんワイは絶対ムリや

 

588:名無しの探索者

ワイも~

 

589:異世界転移者

まあ豚の賢くて綺麗好きで知能が高くでも狂暴っていう二面性は魅力だと思うんですけどね。でも僕はやっぱりモフモフな毛並みがある動物が好きなんですよ

 

590:名無しの探索者

確かにモフモフの魅力はたまらんからなあ

 

591:名無しの探索者

わい使い魔契約しとるキムンカムイの毛並みに顔をうずめてる時が一番幸せ

 

592:名無しの探索者

おいおいオークにも毛がモフモフなのがいるやろ

 

593:名無しの探索者

>>592

うそつけ

 

594:名無しの探索者

いやいるで。これ豚というよりイノシシやけど

 

【画像】

 

595:名無しの探索者

うっわ~モフモフの黒い毛並みに全身筋肉の鎧で滅茶苦茶コワモテなオークやなって災強(さいきょう)》じゃねえか!!

 

596:名無しの探索者

オークはオークでも最強最悪の突然変異種やろがい!!

 

597:名無しの探索者

いくらモフモフでもこれは勘弁 (||´Д`)

(id:r597e) 

598:名無しの探索者

モフる前に殴り殺されるだろ

 

599:異世界転移者

あ、これは良い毛並みですね。顔は怖いけど何となく優しそうにも感じますしこれならモフモフしてみたいかも

 

600:名無しの探索者

や め ろ !!

 

601:名無しの探索者

なんでそう死に急ぐのか

 

602:名無しの探索者

こいつはオークであってオークじゃねえから

 

603:名無しの探索者

暴力最強精力絶倫。鬼神に会うては鬼神を殴り女神に会うては女神を犯すセックスモンスターやで

 

604:名無しの探索者

たった一匹で英国をガチでビビらせAクラスダンジョン《キャメロット城》を陥としかけたリアルチートもといもはやバグキャラ

 

605:名無しの探索者

変異種やからか生殖能力が無かったぽいのが唯一の救いやな。こんなんが子供作って繁殖してたら人類マジで詰んでたで

 

606:名無しの探索者

まあもう討伐されとるからええけど、イッチもいくら自分好みのモフモフからって見境なくモンスターに触ろうとか命がいくらあってもってそもそもイッチは自分の命なんて惜しくないんやったわあああ!

 

607:名無しの探索者

(メンタル死んでるから)もう何も怖くない♪

 

608:異世界転移者

あはは。そうですね。動物に関してはよく我を忘れるところがあるので肝に銘じておきます。

とはいえ何もしないのもあれなので、この《メモリー検索》って言うのをやってみますね

 

609:名無しの探索者

メモリー検索ねえ。何のことやろ?

 

610:名無しの探索者

検索ってネットか何かに接続でもしとるんか?

 

611:名無しの探索者

もしくはコアの内部メモリから検索するとか? 

 

612:異世界転移者

タップして実行しました。今は《ダンジョン内部のメモリーデータを検索中……》という表示が出てますね

 

613:名無しの探索者

ダンジョン内部の……?

 

614:名無しの探索者

内部にある物のメモリー……あ

 

615:名無しの探索者

なあこれって

 

616:名無しの探索者

待て。ワイも同じ考えやけど、とりあえず検索終了すんのを待ってみようや

 

617:名無しの探索者

え? なに? 何か分かった奴おるの?

 

618:名無しの探索者

どういうことよ

 

619:異世界転移者

検索が終了しました。結果ですが《メモリーデータ抽出可能なアイテムを一件確認》と出ましたね。確認してみます

 

620:名無しの探索者

へー

 

621:名無しの探索者

アイテムを確認ねえ。メモリーデータってのはUSBか何かか?

 

622:名無しの探索者

スマホのSDカードかもしれんで。もしくはパソコンのハードディスクとか

 

623:名無しの探索者

でもそれがモンスターと何の関係があるんや?

 

624:名無しの探索者

知らぬ。こういう時に勝手に解説する魔術師ニキは精神的ショックで使い物にならんし

 

625:名無しの探索者

はー魔術師ニキつっかえ

 

626:名無しの探索者

所詮奴は時代の敗北者じゃけえ……

 

627:名無しの魔術師

はぁ……敗北者ぁ?……その通りだよどうせイッチ一人まともに説得できないんだからなあ!

 

628:名無しの探索者

>>627

だめだこりゃ(-ω-)

 

629:名無しの探索者

とりまイッチの報告待ちやね~

 

630:名無しの探索者

だな~

 

631:名無しの探索者

てかイッチ遅くね?

 

632:名無しの探索者

どうしたんやろ

 

633:名無しの探索者

おーいイッチ~

 

634:異世界転移者

ごめんなさい。ちょっと混乱してて報告が遅れました。

えっとですね、とりあえず画面貼りますので見てください

 

【画像

『首輪〈450〉』

《魔力450消費。このアイテムのメモリーデータを抽出してモンスターを産み出しますか?》

 

635:名無しの探索者

何やこれ? 首輪?

 

636:名無しの探索者

結構使いこんでるなぁ。でも見た感じ普通の首輪やね

 

637:名無しの探索者

呪具や特殊なアイテムには見えんけど

 

638:名無しの探索者

これでモンスターを作るってどういう事よ? てか450てコスト高すぎやろ

 

639:名無しの探索者

ゴブリン9匹分じゃないか。そんだけ強力なモンスターってことか?

 

640:名無しの探索者

で、これって結局なんなのイッチ?

 

641:名無しの探索者

え、分らんの?

 

642:名無しの探索者

ここまでの流れで察しろよ

 

643:異世界転移者

もう気づいた人もいるようですね。ええ。これはナナが着けていた首輪です。唯一の形見ですね。ナナを思い出すのが嫌で故郷を出て行く時も、これだけはどうしても手放せませんでした。自分でも身勝手だと思いますけど、哀しみから逃げたかったくせにこれを手放したらナナとの繋がりが無くなってしまうようで、結局首を吊る時も未練がましく握りしめていましたよ。

 

でも、何でこれがそのモンスター作成に必要なのかが全然分からなくてさっきまで混乱してました。あの、何か心当たりある人はいますか? なんでもいいので教えてください

 

644:名無しの探索者

ナナちゃんの首輪かー!

 

645:名無しの探索者

あーなるほど確かにこりゃ察しが悪い言われるわ

 

646:名無しの探索者

死ぬ時まで手放せなかったんやねぇ……

 

647:名無しの探索者

そんなん切なすぎるわ( ノД`)…

 

648:名無しの探索者

でも何でこれがモンスターを作るのに必要なんだよ

 

649:名無しの探索者

心当たり言われてもまったく分からんわ

 

650:名無しの探索者

メモリーデータ? やったっけ。なんかアカデミーの授業かなんかで聞いたことあるような……

 

651:名無しの探索者

ワイも。モンスター関連で習ったような気がするけど思い出せへん

 

652:名無しの探索者

ベテランなら分かるかね? おーいベテランニキわいらの代わりに教えてくり~

 

653:名無しの探索者

イッチ。とりあえずそれ実行しとけ

 

654:名無しの探索者

訳は後で分かるから今すぐやるんや

 

655:異世界転移者

え? あのどういうことです? すぐに実行って、これしていいやつなんですか?

 

656:名無しの探索者

せや。やっていいやつやで。ちゅうかやれ

 

657:名無しの探索者

なになに? なんでベテランニキ達いきなり促し始めてんの?

 

658:名無しの探索者

いやまず説明してくれんとワイらもイッチも分らんて

 

659:名無しの探索者

すまん今だけはちょっと何も言わないでくれ。とにかく後悔はさせないから

 

660:名無しの探索者

これだけは約束する。ワイらは普段は基本面白けりゃ何でもいいっていうどうしようもない奴らの集まりだが、今だけは真摯にイッチのためを思って言ってるんだ。だからワイらを信じてくれ。頼む

 

661: 異世界転移者

……分かりました。スレ民の皆さんを信じます。

じゃあ、実行をタップしますね。

 

662:異世界転移者

《対象アイテムからメモリーデータ抽出中……》の表示が出ました。

 

663:異世界転移者

抽出完了しました。

《抽出したメモリーデータを元にモンスターを生産します》というメッセージと同時に、目の前の床に光る魔法陣?みたいなのが出現しましたね。

 

664:異世界転移者

魔法陣が強く輝きだしました。光の中に何か人影みたいなのが見えます

 

665:名無しの探索者

その魔法陣からモンスターが現れるってことか

 

666:名無しの探索者

西洋系の召喚魔術と同じ流れやね

 

667:名無しの探索者

だな。問題はいったい何が産み出されるのかって事だが

 

668:名無しの探索者

なあそろそろ教えてなベテラン勢。そっちだけ分ってるとかズルいやん

 

669:名無しの探索者

確証はないが確信はあるとだけ言ってやる

 

670:名無しの探索者

右に同じ。不思議と確信してるわ。あんまこういういい方は好きやないけど、運命ってのを感じるな

 

671:名無しの探索者

ごめん全然分からんしそんなんで納得できるかい

 

672:名無しの探索者

厨二病かな?

 

673:名無しの探索者

てかイッチ報告まだ~?

 

674:名無しの探索者

またなんか混乱してるんやろか

 

675:名無しの探索者

何が起こってるっちゅうねん一体……

 

676:異世界転移者

うそだ

 

677:名無しの探索者

えなに?

 

678:名無しの探索者

なにが『うそ』なの?

 

679:名無しの探索者

ここまで丁寧な対応してたイッチがこんなに短くレスするなんか初めてやん

 

680:名無しの探索者

そんだけ余裕が無いてことか?

 

681:名無しの探索者

なになになに何が起きてんだよホント

 

682:名無しの探索者

おーいイッチ! なんでもいいから報告! 報告はよ!

 

683:異世界転移者

【画像】

 

684:名無しの探索者

え?

 

685:名無しの探索者

(@ ̄□ ̄@;)!?

 

686:名無しの探索者

小さい

 

687:名無しの探索者

だがデカい

 

688:名無しの探索者

この毛の色って赤……いや、赤みがかった茶色!

 

689:名無しの探索者

この耳と尻尾の形は間違いない。犬、それも秋田犬だな

 

690:名無しの探索者

いやいやなになんだこの画像!?

 

691:名無しの探索者

なんでイヌミミ美少女がイッチに抱き着いてんだよ!?

 




お読みいただきありがとうございます。ワクチン接種して痛む腕で何とか書き上げた作者です。

いつもいつも評価と感想をくれる読者様にお届けします新章二話。主人公とスレ民が好き勝手にやりながらダンジョンのシステムがここから徐々に明かされていきます。ついでに主人公の病み具合も一緒に明かされていきます。ぜひ両方楽しんでください。
さてこの章のプロローグ的な場面は次で最後です。主人公の前に現れた謎の美少女の正体は!? などが解決すればいよいよ舞台は主人公の部屋の外へと移りますので、それまでは他の京都のダンジョンが気になっている方はしばしお待ちください。

《ざっくり解説》

『ダンジョンマスター』
ダンジョンコアから管理者と認められた存在。ダンジョンの真の支配者。
その存在は極めて希少であり、適性を持つ者が数千万人に一人という僅かな数なのに加えて、自分に適合するダンジョンコアに巡り合わなければならないという二重の理由から、現在確認されているダンジョンマスターは世界で十人にも満たない。ちなみに上記の理由ゆえにほぼ全員が探索者。

だがそんな彼らの利用価値は計り知れず、ダンジョンでしか産出されない資源の安定供給やモンスターの軍事利用など、本人はもとより所属する国家そのものに莫大な富をもたらす。
事実、アメリカ、ロシア、中国、日本、シーランド公国などは自国のダンジョンマスターの協力によってその技術・経済はもとよりダンジョン関連事業で大きな発展を遂げることができた。
ゆえにそのほとんどは国家によってVIPとして手厚く保護され、その情報は多くが秘匿されている。


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その③『モンスターと仲良くなろう』

遅くなったけど三話目!
スレ民の名前欄を目に優しいグリーンに変えました。つまりはゴブリンカラーなのでゴブリン好きもニッコリですね


魔方陣から溢れる光の中から現れたその子を初めて目にした時、だけど僕が一番最初に感じたのは、驚きではなく、胸に湧き上がる懐かしさだった。

 

可愛いらしく整ったその顔も、しなやかに伸びた手足も、小柄ながらしっかりと起伏のある健康的な体つきも、どれも初めて見るのに、けど、その頭の……髪の毛の間から生えた犬の耳を、僕は確かに知っている。 

 

ああ、そうだ。忘れるはずなんてない。できるわけない。

あの赤みがかった茶の柔らかな毛の色を。そっと撫でると嬉しそうに小さく震えるその形を。

何度も触れてきて、でももう二度と見ることは出来ないと思っていた、僕のただ一匹の愛犬の耳を。

 

『うそだ』

 

呆然とする頭で、半ば反射的にスレに書き込む。

ざわめくスレ民の反応を横目に、けど答えることはできず、僕はただ目の前の少女を見つめていた。

 

佇む少女の静かに閉じられていた瞼がすうっと開き、目が合う。

その瞳は……ああ、知っている。知っているさ。

いつも元気で人懐っこくて、そして僕が苦しい時はいつも寄り添ってくれた優しい瞳。

血まみれになり冷たくなっていく体を泣きながら抱き締めた僕の腕の中で閉じられて、もう二度と開くことがなかったはずのそれは──

 

「きみ、は………?」

 

誰なんだ。

そう問いかけようとして、でも出来なかった。

僕を見た瞬間に息をのみ、そしてくしゃりと悲しみとも後悔ともつかない表現で顔を歪め目からは大粒の涙を流した少女が、バッと僕の胸に飛び込んできたからだ。

 

「うわっ!?」

 

小さくもパワフルなその肢体を受け止めきれず、床に押し倒される。

感じるのは、ぶつかる衝撃と少女の柔らかさ。そして、死んでしまったあの子が飛び付くときも、こんな感じだったなという懐かしさだった。

 

 

 

 

692:名無しの探索者

あ…ありのまま今起こったことを話すぜ! 『作ったモンスターがイヌミミ美少女でイッチが抱きつかれてた』な…何を言ってるのかわからねーと思うがおれも何をされたのかわからなかった以下略

 

693:名無しの探索者

>>692

くっそ先にやられたし(≧皿≦)

 

694:名無しの探索者

>>693

ネタは早い者勝ちよなww

 

695:名無しの探索者

いや本当にわけわかめなんだけど!?

 

696:名無しの探索者

どういうことだってばよ(○_○)!?

 

697:名無しの探索者

ブチ込みに次ぐブチ込みにベテラン以外のスレ民大混乱で草

 

698:名無しの探索者

イッチこんなんばっかやなww

 

699:名無しの探索者

何が起こってるのかは分からん。ただ一つ確かなのは……イヌミミ美少女がめっちゃ可愛いってことだ!!(ドン!

 

700:名無しの探索者

>>699

そ  れ  な  !!!!

 

701:名無しの探索者

可愛い系の顔立ちでチラリと見える八重歯がキュート!

 

702:名無しの探索者

フワフワ癖っ毛すこ。頭ナデナデしたい

 

703:名無しの探索者

>>702

きっしょ……けど同意せざるをえないッ

 

704:名無しの探索者

ロリてほどじゃないけど小柄やねえ

 

705:名無しの探索者

だがデカい( ・`д・´)キリッ

 

706:名無しの探索者

ああデカいな( ・`ω・´)キュピーン

 

707:名無しの探索者

ところでイヌミミ美少女の胸を見てくれ。こいつをどう思う?

 

708:名無しの探索者

>>707

すごく…大きいです…

 

709:名無しの探索者

トランジスタグラマーってやつですか……小生オッパイ星人ゆえ正直堪りませぬなあっ(*≧д≦)ハアハア

 

710:名無しの探索者

スポーティーかつ可愛らしい衣装なのに胸元だけぱっつんぱっつんとか童貞を殺す気満々か!

 

711:名無しの探索者

童貞ワイ既に理性がブチ殺された模様

 

712:名無しの探索者

さっきから鼻血が止まらんわ誰か回復魔術プリーズ

 

713:名無しの探索者

さっきから勃●が止まらんわ誰か回復魔術プリーズ

 

714:名無しの探索者

>>713

余計元気になるだけでは?

 

715:名無しの探索者

まあイヌミミだし仕方ないよねイヌミミだし!!(大事なことなので二回言うケモナー

 

716:名無しの探索者

いやだからなんでそんなイヌミミ美少女に抱き着かれてるんよイッチは

 

717:名無しの探索者

いくらイッチが生み出したってか作り出したモンスターだとしてもいきなり抱き着いてくるか?

 

718:名無しの探索者

マスターへの忠誠心か? この子の表情的にそれだけとも思えんけどなあ

 

719:名無しの探索者

だよなあ。少なくとも嬉し泣きには見えんし。そこんとこどうなんやイッチ。てか返事できる?

 

720:名無しの探索者

こちらスレ民。イッチ応答を求む。繰り返す。こちらスレ民イッチ応答を求む!

 

721:異世界転移者

ごめんなさい。ちょっといましがみt

 

722:異世界転移者

しがみつかれてるのでうまくもじうてません

 

723:名無しの探索者

だろうな

 

724:名無しの探索者

体勢的にもやけど文字打ちミスるくらい混乱してんだな

 

725:名無しの探索者

まあいきなりイヌミミ美少女に抱き着かれて冷静でいられるはずなんてないしおすし

 

726:名無しの探索者

ワイなら即鼻血大噴射したあげく貧血でぶっ倒れるわ

 

727:名無しの探索者

大丈夫かイッチ? 辛いならワイが代わろうかいや代わるでてかむしろ代わらせろおおおお!!

 

728:名無しの探索者

>>727

途中から欲望駄々洩れになってて草

 

729:名無しの探索者

とはいえこのままじゃ状況が分らんな

 

730:名無しの探索者

イッチはタイピングみたいやから身動きがとれんとどうにもならんか。だったらいっそ音声入力に切り替えられるかイッチ?

 

731:名無しの探索者

あーなるほど。たしかにそれなら喋るだけでマイクから声を拾ったAIがええ感じに文章調整してレスしてくれるもんな

 

732:名無しの探索者

分かるかイッチ。掲示板のシステムメニューから音声入力のアイコンを選択してONにするんやで

  

733:異世界転移者

──っと、こうですか?

 

734:異世界転移者

うわっ。すごいホントに喋るだけでレスできてますね……!

 

735:名無しの探索者

できとるでー

 

736:名無しの探索者

おけおけー上手くいったやん

 

737:名無しの探索者

こちらスレ民。応答を確認した。引き続き報告を頼む

 

738:異世界転移者

漢字変換まで出来てる……すごっ

 

739:名無しの探索者

イッチの世界には無かったんか?

 

740:異世界転移者

音声入力自体はありましたけど、ここまで高性能じゃなかったです。こっちの世界の技術って凄いですね!

 

741:名無しの探索者

くっくっくっ。せやろせやろ

 

742:名無しの探索者

( ̄ー+ ̄)ドヤァ

 

743:名無しの探索者

>>741

>>742

なぜお前らがドヤる

 

744:名無しの探索者

>>741

>>742

探索者が変な奴扱いされるのはそういうとこだぞ

 

745:名無しの探索者

すげえのはこの掲示板だろ定期

 

746:名無しの探索者

まあ実際『えしゅちゃんねる』はわけわからんくらい機能が凄いからな

 

747:名無しの探索者

スペックもだけどオプションもヤベエよな。音声入力だけじゃなく思考入力まで自前で用意してるとか他にはねえぞ

 

748:名無しの探索者

おっとセキュリティも忘れんなよ。ウィザード級ハッカーがチーム組んで突撃して手も足も出なかった鉄壁やぞ

 

749:名無しの探索者

>>748

実はワイその一人やけどアタックした感じ下手したらペンタゴンよりも厳重やったで。あげく逆ハッキングかけられて秘蔵のエロコンテンツ詰めたフォルダを親のパソコンに送り付けられたわ。もう二度とやらん

 

750:名無しの探索者

>>749

うわ死ぬより辛いやつやんΣ(・∀・||)

 

751:名無しの探索者

>>749

あまりのえげつなさに試しにアタックかけようと思っとったワイそっと思いとどまる

 

752:名無しの探索者

こうしてみるとホント何なんだろなこの掲示板

 

753:名無しの探索者

少なくとも現行の技術の半歩先を行ってるのは確か

 

754:名無しの探索者

そんな得体の知れない物を気軽に使ってるワイらも大概やけどな

 

755:名無しの探索者

>>754

まあ便利やし

 

756:名無しの探索者

>>754

使えるもんは何でも使うのが探索者ですから

 

757:名無しの探索者

とはいえワイらもスレ民歴は長いからな。機能はほぼほぼ把握しとるし分からんことあったら遠慮なく聞いてええでイッチ

 

758:名無しの探索者

せやせや。ワイらにまかせとけ。どんな機能でも解説したるで

 

759:異世界転移者

ありがとうございます。なら

 

760:???

…さい…ご主人さま……っ

 

761:名無しの探索者

ん?

 

762:名無しの探索者

え?

 

763:名無しの探索者

今の誰?

 

764:名無しの探索者

ご主人さま?

 

765:名無しの探索者

すまんワイの脳内メイド嫁の声が漏れたみたいや。ちゃんと脳内で叱っとくから許してな

 

766:名無しの探索者

んなわけあるか俺のメイドさん型ダッチワイフに命が宿ったに決まってるだろ

 

767:名無しの探索者

>>765

>>766

どっちもないからとりあえず病院行こ。頭の(^^)

 

768:名無しの探索者

なあもしかして

 

769:???

ごめんなさいっ……ご主人さまぁ

 

770:異世界転移者

すいません。この子を落ち着かせなくちゃならないのであまり返答できません。画面は確認してますからアドバイスあったらどんどんお願いします

 

771:名無しの探索者

やっぱイヌミミ娘のセリフかよ!?

 

772:名無しの探索者

マジか!?

 

773:名無しの探索者

音声入力って周りの声まで拾えるんか!?

 

774:名無しの探索者

すげええええええええええ!!

 

775:名無しの探索者

んなこと全然知んかったし!!

 

776:名無しの探索者

今明かされる衝撃の新事実!!

 

777:名無しの探索者

>>757

機能はほぼほぼ把握しとるし分からんことあったら遠慮なく聞いてええでイッチ(キリッ

とか言ってたけどさ~。ね~ね~今どんな気分?(´m`〃)ププッ

 

778:名無しの探索者

>>777

し、知ってたしーーー! 全然驚いてないしーー!(。≧Д≦。)

 

779:名無しの探索者

>>778

過ちを素直に認めるのって大事だよ?

 

780:名無しの探索者

>>778

わかったからそのきたねえ涙拭けよ

 

781:名無しの探索者

ほんと隙あらば煽りに行くなおまいらww

 

782:名無しの探索者

煽り合い大好き連中はほっとくとして、気になるんはこっからイッチがどうするかやな。このままじゃ話も出来んで

 

783:異世界転移者

え、と……あの、君?

 

784:???

うっ……ひっ…ごめ…っ…ご主人さまぁっ……

 

785:異世界転移者

ご主人様って……。ねえなんで泣いてるの? とりあえず落ち着こ? ね?

 

786:名無しの探索者

おーおーイッチ戸惑っとるなあ

 

787:名無しの探索者

文字面だけでもいっぱいいっぱいなのが分かるという

 

788:名無しの探索者

まあ自分にしがみついて泣き崩れるイヌミミ美少女をどうにかするなんて、メンタル死んでる上に人間嫌いぽいイッチには難易度高すぎるやろしな

 

789:名無しの探索者

少なくとも俺が同じシチュだったら絶対に無理。これならSランクと同じ部屋に閉じ込められる方がまだマシやわ

 

790:名無しの探索者

>>789

つまり自殺志願かしら?

 

791:名無しの探索者

>>789

正気度ぶっ壊されることに興奮する変態ドМハッケーン☆

 

792:名無しの探索者

>>789

まあ《恐刃(きょうじん)》《博痴(はくち)》《聖邪(せいじゃ)》《烈屍(れっし)》《探索狂(たんさくきょう)》あたりは見てくれだけはええし

 

793:名無しの探索者

白髪隈ロリシスター《聖邪》すこ。見た目だけなら

 

794:名無しの探索者

ドS軍服娘《烈屍》に踏まれたいのはワイだけやないはず

 

795:名無しの探索者

……筋肉アネキ《酒羅(しゅら)》いいよね(ボソッ

 

796:名無しの探索者

>>795

同志よ!!(筋肉娘love勢

 

797::名無しの探索者

てかなんでイヌミミ娘は謝ってるんや?

 

798:名無しの探索者

分らん。実質生まれたばっかだから何もしとらんはずだし

 

799:名無しの探索者

まさか生まれて来てごめんなさいとか?

 

800:名無しの探索者

>>799

なにそれキツい

 

801:名無しの探索者

そういや訳知り顔してたベテラン勢なら何か知ってるんだろ。いいかげん俺らにも教えろよ

 

802:名無しの探索者

すぐに分かる。今は黙ってイッチ達を見守ってやれ

 

803:名無しの探索者

いやんなこと言われても

 

804:???

ひゃっ!? ……んぅっ……ご主人、さま……?

 

805:異世界転移者

いきなりごめんね。嫌ならやめるから

 

806:???

っ……いえ。嫌なんかじゃない、です……気持ちよくて……あったかいです

 

807:名無しの探索者

( `・ω・´)ンンン!?

 

808:名無しの探索者

ちょっと目を離した隙に何してんのイッチ!

 

809:名無しの探索者

あたたかくて気持ちいいだと……つまりエロい事だなッ( ・`ω・´)クワッ

 

810:名無しの探索者

エロと聞いて俺参上!

 

811:名無しの探索者

イヌミミ美少女にエロいことしてるスレはここですかここですね

 

812:名無しの探索者

そっとゴブリンオナホを構えるワイ(*´ω`*)

 

813:異世界転移者

いや違いますよ!? 落ち着かせるためにこの娘の背中を撫でてるだけですからっ

 

814:名無しの探索者

エロじゃないと聞いて俺退散

 

815:名無しの探索者

イヌミミ美少女にエロいことするスレじゃないんですね帰ります

 

816:名無しの探索者

そっとゴブリンオナホを下ろすワイ( ´-ω-)

 

817:異世界転移者

あ、うん。とりあえず分かってくれたならいいです。——……どう、少しは落ち着いた?

 

818:???

……はい。驚かせてごめんなさいです。ご主人さま

 

819:異世界転移者

うん。ならよかった。それにしてもご主人さまって……僕はそんな風に呼ばれるような奴じゃないよ

 

820:???

っ……いいえっ! ご主人さまはナッ……わたしのご主人さまですっ! いままでも、これからもずっと、わたしのご主人さまです!

 

821:異世界転移者

『いままでも』って…………っ

 

822:異世界転移者

 

 

823:異世界転移者

 

 

824:異世界転移者

……ねえ。答えてくれないか。

 

825:???

っ……。はい。ご主人さま……

 

826:異世界転移者

君は……っ……ナナなのか?

 

827:名無しの探索者

ふぁ!?

 

828:名無しの探索者

(!_!)

 

829:名無しの探索者

にゃんと!?

 

830:名無しの探索者

イヌミミ美少女がナナちゃん!?

 

831:名無しの探索者

あーやっぱり

 

832:名無しの探索者

せやろなあ

 

833:名無しの探索者

首輪のメモリーデータ? で作ったモンスターがイッチの死んだ飼い犬だった? どゆことよ?

 

834:名無しの探索者

わーーかーーらーーぬーー(@_@)

 

835:名無しの探索者

訳知り顔のベテラン勢とわけわかめなその他の差よw

 

836:名無しの探索者

どのみちイヌミミ娘の返答でハッキリするだろ

 

837:名無しの探索者

さあスレ民注目の答えはっ!(指差しドーン)

 

838:???

……ごめんなさい。

 

839:???

わたしは、もうご主人さまの知っているナナではないです

 

840:名無しの探索者

えーーーー!?

 

841:名無しの探索者

違うんかい!

 

842:名無しの探索者

ここまでの流れ的に絶対そうやと思ったのにっ

 

843:名無しの探索者

おいこらベテラン共これはどういうことや?

 

844:名無しの探索者

あんだけ訳知り顔してたんやから説明できんやろなあ(#゚Д゚)オ?

 

845:名無しの探索者

大丈夫だ、問題ない

 

846:名無しの探索者 

>>845

問題しかねえよ!

 

847:名無しの探索者

>>845

安易なエル●ャダイネタで誤魔化せるとでも思ったか!

 

848:名無しの探索者

これだから自称ベテラン共は……(クソデカ溜め息)

 

849:名無しの探索者

いやいやいやイヌミミちゃんの台詞を見てみろって!完全な別人なら『もう』なんて言わんだろ。だからきっとこれには深い理由とか衝撃の事情的なもんがあるんだよ!

 

850:名無しの探索者

と、ベテラン(笑)は一貫して無罪を主張していますが判決は?

 

851:名無しの探索者

死刑q(゚Д゚)

 

852:名無しの探索者

もしくはTS のうえゴブリン姦の刑で

 

853:名無しの探索者

いやじゃいやじゃゴブリンの子など孕みとうない

 

854:異世界転移者

……でも、君の耳と目は確かにナナのものだよ。姿は違うけど、それは見間違いようがない

 

855:???

っ……あの時からずいぶん経つはずなのに、覚えててくれたんですね

 

856:名無しの探索者

ほら! ほら! イッチもこう言ってるだろ~! な!

 

857:名無しの探索者

五月蝿え

 

858:名無しの探索者

イッチとイヌミミのやりとり見る邪魔になるだろベテラン(笑)

 

859:名無しの探索者

(´TωT`)

 

860:???

たしかに、この耳と目はご主人さまの言う通りです。けどそれは、わたしがそのメモリー……記憶から造られた存在だからです

 

861:異世界転移者

記憶……?

 

862:???

はい。残留思念とでも言うものですか……。この首輪に長年込められ深く染み付いた持ち主の『想い』『記憶』。それをベースに、わたしは生み出されました

 

863:異世界転移者

…………

 

864:???

だから完全ではありませんけど、『ナナ』の記憶もあります。その『想い』も。ご主人さまが大好きな気持ちも。けどそれはっ、あくまで欠片なんです、首輪に染み付いてただけの断片的で不完全ものなんですっ。それから生まれたわたしはもう……っ、ご主人さまの知っている、愛してくれた『ナナ』じゃないんですっ……!

 

865:異世界転移者

ナナじゃ……ない……

 

866:???

ぅっ……ぐす……ぇぐっ……ごめんなさい。が、がっかりしちゃいましたよね…ぅっ…昔のナナに会えたと思ったのに、こんな風になっちゃって……っ。ごめんなさい……ごめんなさいっ……ご主人さまぁぁ……!

 

867:名無しの探索者

………そーゆーことかい

 

868:名無しの探索者

せっかくまた会えたのにそんなのって……切なすぎるやろぉ……

 

869:名無しの探索者

(;´Д⊂)ウッ…

 

870:名無しの探索者

ちくわ大明神

 

871:名無しの探索者

>>870

誰だ今のーーーー!?

 

872:名無しの探索者

>>870

雰囲気ぶち壊してんじゃねえよ!!

 

873:名無しの探索者

>>870

今スレしんみりしてるの! そういう空気だったの!

 

874:名無しの探索者

すまぬワイらシリアスな空気とかほんと無理で

 

875:名無しの探索者

定期的にギャグ挟まんと息詰まるというか

 

876:名無しの探索者

だからって空気読むべき所はあるだろ(^ω^#)

 

877:名無しの探索者

これは絶許案件

 

878:名無しの探索者

ヽ(♯`Д´)ノコリャーッ

 

879:名無しの探索者

正直すまんかった

 

880:名無しの探索者

反省してる二度とせんわ

 

881:名無しの探索者

許してクレメンスm(_ _)m

 

882:名無しの探索者

ちっ……まあええ今だけは見逃したるわ

 

883:名無しの探索者

ぶっちゃけ今はアホに構っとるよりイッチ達のが大事やしな

 

884:名無しの探索者

大人しくしとれよ。分かったら返事せい

 

885:名無しの探索者

お朕●ランド開園んんんん!!!!

 

886:名無しの探索者

>>885

はい絶許大決定ーーーー!

 

887:名無しの探索者

SATUGAIせよSATUGAIせよ!

 

888:名無しの探索者

あーもー滅茶苦茶だよ

 

889:名無しの探索者

スレもイッチの状況もカオス過ぎて草

 

890:名無しの探索者

いや草生やしてる場合じゃねえよマジでどうすんだこれ

 

891:名無しの探索者

救いはないのですか~?

 

892:???

ぅっ……くぅ……ごめんなさい。ご主人さまをあんなに悲しませたのに……また……ぐすっ…わたしが、こんな出来損ないの偽物だから──ッ

 

893:異世界転移者

偽物なんかじゃない!

 

894:???

ふぇっ……!?

 

895:名無しの探索者

おお!?

 

896:名無しの探索者

Σ(*゚Д゚*)

 

897:名無しの探索者

イッチ……?

 

898:???

ご主人、さま……?

 

899:異世界転移者

確かに、君は僕の知っている姿じゃない。記憶だって不完全かもしれない。……っでも、それでも、君は…っ…君はナナだ。遺した欠片から生まれ変わってきてくれた僕のナナだ!

 

900:???

────っ!!

 

901:名無しの探索者

うっはーー言うやないかイッチww

 

902:名無しの探索者

感じるぜえっ…イッチの死んでた心に火が着くのをよお!!

 

903:名無しの探索者

おっしゃいけイッチ! この娘を救えるんはお前だけや!

 

904:名無しの探索者

イッチがんばえ~o(*≧∀≦)ノ

 

905:???

で、でもっ、わたしもう毛が生えてないんですよ! ご主人さまが好きだっていってくれた毛並みはなくなっちゃったんです! こんな肌を撫でたって気持ちよくないですよ!

 

906:異世界転移者

そんなことない! 確かにほとんど毛並みはなくなっちゃったけど、まだ耳と尻尾があれば十分さ。それに君のその新しい肌だって僕はいくらでも撫で回せる!

 

907:名無しの探索者

ワイも撫で回せるで!

 

908:名無しの探索者

つうか撫で回させろ!

 

909:名無しの探索者

ワイはむしろ撫で回されたいです( ・`ω・´)キリッ

 

910:名無しの探索者

変態共少しは自重しよ?

 

911:???

前みたいに首輪を着けてお散歩もできないですよ! ご主人さまはいつも楽しみにしてくれたのに、この姿でやったらお巡りさんに捕まっちゃいます!

 

912:異世界転移者

できるさ! お巡りさんに見つからないように夜の公園なんかですればいい。また一緒に散歩しよう!

 

913:??? 

……首輪とリード付きでもですか?

 

914:異世界転移者

僕は一向にかまわない!

 

915:名無しの探索者

私も一向に構わん!

 

916:名無しの探索者

ワイも一向に構わんからどこの公園でやるのかだけ教えてプリーズ

 

917:名無しの探索者

通報なんてしません。ただ純粋な気持ちでイヌミミ美少女お散歩プレイを見学したいだけです(曇り無き眼)

 

918:名無しの探索者

>>916

>>917

お巡りさん覗き魔です(通報しますた)

 

919:???

……っ。そっ、それに……それに、わたし、記憶が完全じゃないんですよ。穴空きになってるんですよっ……ご主人がくれた大切な思い出なのに…っ…そんな大事なものを無くしちゃったわたしなんて、ナナを名乗る資格はッ──

 

920:異世界転移者

そんなのどうだっていい!!

 

921:???

────ぁ

 

922:異世界転移者

……たとえ姿が変わっても、記憶が欠片しかなくとも、こうやって抱き締めた君の温もりは同じだ。その優しい瞳もね。だったら僕は、小さな違いなんてどうだっていいよ

 

923:名無しの探索者

=(>∀<♡)⇒ズキューンッ!!

 

924:名無しの探索者

イッチの愛がスレ民のハートに直撃したーー!?

 

925:名無しの探索者

あかんウチもドキッとしたわぁ(*ノ▽ノ*)キャー

 

926:名無しの探索者

いやお前らがオチてどうすんだよww

 

927:名無しの探索者

届くべきはイヌミミのとこやろww

 

928:名無しの探索者

うおおおあの娘に届けイッチの想いいいいい!!!!

 

929:???

ぅ……ぁ……本当に……こんなわたしでいいんですか?

こんな、不完全なわたしが、『ナナ』でいいんですか……? 

 

930:異世界転移者

当たり前だろ。君はナナだ。どんなに変わっても、大切で大好きな僕のたった一匹のパートナーだよ

 

931:ナナ

~~~~っっっ

 

932:ナナ

ご、ご主人さまあああああん!

 

933:ナナ

わたしは──ナナはご主人さまのナナです! いままでもっこれからもずっとご主人さまのパートナーですうううう!!

 

934:名無しの探索者

よっしゃああああああ!!

 

935:名無しの探索者

いやっほおおおおおおお!!

 

936:名無しの探索者

イッチの想いが届いたどーーー!

 

937:名無しの探索者

コングラッチュレーショーーーン!!!!

 

938:名無しの探索者

( ^-^)∠※。.:*:・'°☆パーンッ

 

939:名無しの探索者

(*≧∀≦)人(≧∀≦*)イエーーイ♪

 

940:名無しの探索者

おーーめでとーーーー!

 

941:名無しの探索者

(*’ω’ノノ゙☆パチパチパチパチ

 

942:名無しの探索者

8888888888888

 

943:名無しの探索者

8888888888888

 

944:ナナ

……ご主人さまぁ……っ。ナナが轢かれちゃったあの時、もう一緒にいられないんだって思いましたぁ。つらくて、かなしくて……怖かったですぅ……っ

 

945:異世界転移者

……っ。あの時の事、覚えてるの?

 

946:ナナ

はい……その時の想いと記憶はこの首輪に特に強烈に刻まれていましから。ナナは、最期までご主人さまと離れたくないって思ってました……

 

947:異世界転移者

そっか……。うん、僕も、ナナと別れる事になるのが辛かった。だから……こうしてまた会えて、抱き締める事ができて最高に嬉しいよ。ナナ

 

948:ナナ

~~~~っ。はいっ! ナナも、ナナもご主人さまにまた会えてうれしいですっ。抱きしめてもらえて最高です~~!

 

949:名無しの探索者

えがったなあ……えがったなあ……っ!(ボロ泣き

 

950:名無しの探索者

イッチもナナちゃんもまた会えてほんとよかったねぇっ(号泣

 

951:名無しの探索者

自殺するほど絶望してたイッチにもようやく光が訪れたんやねえ

 

952:名無しの探索者

救いはあるのですね!

 

953:名無しの探索者

ええ話や……(*T^T)

 

954:名無しの探索者

全ワイが泣いた

 

955:名無しの探索者

うぐぅっ……とっくに人の心なんぞ無くしたと思ってたAランクの俺が泣かされちまうとはな

 

956:名無しの探索者

パーティーで鬼リーダーと呼ばれとるワイが何年かぶりにマジ泣きしてるわ

 

957:名無しの探索者

うっ……ぐすっ……ちくわだいみょうじぃん……っ

 

958:ナナ

くぅぅん……ご主人さま……ご主人さまぁっ

 

959:名無しの探索者

ナナちゃん咽鳴らして超喜んでんじゃんww

 

960:名無しの探索者

イッチに抱きついて尻尾ぶんぶんしてるのが目に浮かぶわぁ

 

961:名無しの探索者

うわあ尊いよぉ(*´艸`*)

 

962:名無しの探索者

リア充爆発しろなんて言わん。ただただお幸せに

 

963:名無しの探索者

リア充には嫉妬しかせんかった非モテワイがまさか心から祝福するとはなぁ。おめでとイッチ。幸せにな

 

964:名無しの探索者

この世の地獄。変態とキ●ガイの動物園と呼ばれとる探索者板がこんなにも温かい空気に包まれるとは……っ!

 

965:異世界転移者

──あ。すいません。ずいぶんスレに返事してませんでしたね。応答はできなかったけど確認はしてましたよ

 

966:名無しの探索者

おっ。ようやくこっちと話せるようになったか

 

967:名無しの探索者

気にせんでええでー。イッチはそれどころやなかったやろし

 

968:名無しの探索者

ワイらも楽しませてもろうたから無問題や

 

969:異世界転移者

そうですか。そう言ってもらえるならありがたいです。今回は──

 

970:ナナ

ご主人さま? 誰に話しかけてるんですか?

 

971:名無しの探索者

ナナちゃん!?

 

972:名無しの探索者

きさま! 見ているなッ!(シュゴオオ

 

973:異世界転移者

ああ、実はこれまで掲示板で相談にのってくれてた人達がいてね。その人たちのアドバイスのおかげで、僕はナナとこうしてまた会えたんだよ

 

974:ナナ

そうなんですか! なら、その人たちはナナの恩人ですね!

 

975:異世界転移者

うん。そうだね。全部この人達のおかげだ

 

976:名無しの探索者

いやイッチの頑張りとナナちゃんとの絆があったからこそやで

 

977:名無しの探索者

せやせや。ワイらはほとんど面白半分に口出ししただけやしな

 

978:ナナ

ご主人さま。一つお願いしてもいいですか?

 

979:異世界転移者

え、なに? ……うん、いいよ。ならこっちに顔を向けて。そうそう。そのまま喋ってみて

 

980:名無しの探索者

うんんっ!?

 

981:名無しの探索者

えなに何すんの二人とも?

 

982:名無しの探索者

この流れ……ハッ…まさかっ!(なんも分からんけどとりあえず訳知り顔してみるワイ)

 

983:ナナ

えっと、スレ民のみなさん。このたびはご主人さまとナナのためにありがとうございます! 

助けてくれたスレ民さんたちへのご恩は絶対に忘れません。ご主人さまの次に大好きです。ホントにホントにありがとうございました

 

 

【挿絵表示】

 

 

 

984:名無しの探索者

イヌミミ美少女からのお礼キターーーー!!??

 

985:名無しの探索者

しかも画像つきですぞーーー!!!!

 

986:名無しの探索者

キュートなお顔でキラっキラの満面の笑みとかッ

 

987:名無しの探索者

ケモナー的に堪りませぬううううう!!

 

988:名無しの探索者

ファッ!? ウーン(あまりの尊さに尊死不可避)

 

989:名無しの探索者

我が生涯に一片の悔い無し!!(人生で初めてイヌミミ美少女に感謝された喜びに昇天ポーズ決めるも隣部屋の妹に壁蹴りされるワイ)

990:名無しの探索者

最後の最後で最高のぶっ込みサプライズやんか~!

 

991:名無しの探索者

ありがとう! ありがとうイッチ&ナナちゃーーん!!

 

992:異世界転移者

僕からもあらためてお礼を言わせてください。僕がナナとまた一緒になれたのはあなた達のおかげです。感謝してもしたりません。

 

993:異世界転移者

そして頼りきりになるようですが、これからの事についてもまた相談したい事が沢山できたので、明日にでも新しくスレを立てたいと思います。また力をおかりしてもよろしいですか?

 

994:名無しの探索者

おうもちろんや!

 

995:名無しの探索者

イッチとナナちゃんのためなら力なんていくらでもかしたるわ

 

996:異世界転移者

ありがとうございます。ではまた明日。今日は本当にありがとうございました

 

997:ナナ

ありがとうございましたっ!

 

998:名無しの探索者

はーいまた明日~~(⌒0⌒)/~~

 

999:名無しの探索者

またな~。

いやー久しぶりに心温まるスレやったなあ。今夜はいい夢見られそうやわ

 

1000:名無しの探索者

そうだねえ。うん。最初はほんの退屈しのぎのつもりで眺めていたけど本当にすごく面白くてとても興味深いスレだったよ。

世界初の未起動コアの発見。そしてそのマスターとオリジナルの人格をほぼ完全に受け継いだユニークモンスター。くわえてほとんどメモリーデータの無いゼロからのダンジョン造りというのもいいね。これまでダンジョンマスター達が得たダンジョンはみなある程度まで開発及び増改築が進んでいたため方向性というものが既に決まっていた。だが彼のダンジョンいやコアは文字通りまっさらな状態であるから成長させれば好きに開発し放題だいやあいいなすごいな羨ましいな。是非とも観察したいさせてほしいじっくりたっぷりずいっとぐいっとためつすがめつ奥の奥の秘密のベールの向こう側まで。うんうんいいねどれもどっちもすごくアで奇妙で不思議奇天烈でユニークでぞくぞくしていやらしく濃厚で恍惚的な謎で疑問でリドルだ嗚呼どうなってるのかなどういう事かな気になる気になる気になるキニナル気になり気にして気にしすぎて気が狂い狂う狂い果てそうなほどに知りたい知りたい知りタイ記りたい標りたい知りタい導りたい知りたいシりたい知りたいシリたくて知りたくてシりたくて記りたくて知りたクて疼く震える痺れて濡れて堪らないな嗚呼ッ脳味噌キュンキュンするぅ!

 

1001:名無しの探索者

このスレッドは1000を超えました。

新しいスレッドを立ててください。

 




お読みいただきありがとうございます。
何だかんだで1ヶ月近く投稿が遅れた作者です。

いやあ前回から大分間が空きましたね。なぜこんなことになったかと言うとプライベートが忙しくなったからです。
具体的に言えばうっかり出来心で買ったア●スソフトのエロゲを執筆時間そっちのけでプレイしてたらこうなりました。ドー●●ーナおもしれえ。
でも9月半ばあたりでさすがにこりゃいかんとなってプレイを我慢しながら書き上げました。今度から物書いてる最中にエロゲは厳禁ですね。そして書き終ったのでプレイ解禁します。イエーイ。

次回はイッチ達がこれからどうするのかをみんなでわちゃわちゃ相談する話となります。たぶん短いよ。
お楽しみに。

おまけ。
ざっくり解説

『主な入力方』

●タイピング入力
キーボードやタッチパネルを使った入力方
他に比べて速度は劣るが、じっくり文を考えて打てるので愛好家は根強く存在する 

●音声入力
マイク等を使い、マイクが拾った声の内容を自動で入力する方法。
ボイスチャット並みの速度で文字入力できるが、ソフトがヘボだと誤字脱字が頻発し酷い場合には文章にすらなってない場合すらある。わりとソフトのスペック任せ

●思考入力
脳内の電子チップなどによって、思考した内容をそのまま入力する方法。
文字通り瞬時にメッセージが完成するため入力速度は最速だが、慣れないと自分の思考が駄々漏れになったりする。玄人向け

ちなみにスレ民が利用している割合のランキングは以下の通り。

3位『思考入力』
2位『タイピング』
1位『音声入力』


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その④『みんなと相談しよう』

四話目! なんか長くなったけど9割方無駄話だぞ!


 1:異世界転移者

おはようございます。昨夜言っていた通りスレを立てました。今回もよろしくお願いします。

 

2:名無しの探索者

《Sプロトコル》発令! 全スレ民状況開始ーーーー!

 

3:名無しの探索者

サーイエッサー!!

 

4:名無しの探索者

(`д´)ゞイエッサー!!

 

5:名無しの探索者

は?

 

6:名無しの探索者

なんだなんだいきなり何が始まってんだよ?

 

7:名無しの探索者

>>5

>>6

さては貴様らルーキーか! 口から糞垂れてる暇があったらさっさと防御を固めろ!

 

8:名無しの探索者

戦場ではノロマから先に死んでいくんだぞ! ハリーハリーハリー!

 

9:名無しの探索者

こちらセキュリティソフト立ち上げ完了! 大事なシステムは壊させねえ!

 

10:名無しの探索者

こっちも精神汚染フィルタON! 守るぞ俺達のSAN値!

 

11:名無しの探索者

対魔術対呪術結界展開! ついでに呪い返しもセットだ!

 

12:名無しの探索者

美少女ロリのお尻ペンペン画像準備完了! どんなグロ画像見せられてもこれさえ眺めれば癒されますぞー!

 

13:名無しの探索者

ゴブリンオナホスタンバイ! どんな地獄でもこれさえあれば生きていける!

 

14:名無しの探索者

報告! 各自防御警戒態勢整いました!(`^´)ゞ

 

15:名無しの探索者

>>14

パーフェクトだ。これでひとずスレの安全は確保された。諸君らの協力に感謝する!(・`ω・´)ゞ

 

16:名無しの探索者

いや~何事もなく終わって良かったな~

 

17:名無しの探索者

ほんそれ

 

18:名無しの探索者

よ~しほな今日も元気にスレいこか~

 

19:名無しの探索者

おー(^o^)/

 

20:名無しの探索者

>>19

いや『おー』じゃねえよ!?

 

21:名無しの探索者

何いきなり始めていきなり終わったら何事もなく進めようとしてんだよ!

 

22:名無しの探索者

説明! 断固説明を求む!

 

23:名無しの探索者

HAHAHA! 尻の青いルーキー共が騒いでるぜ

 

24:名無しの探索者

《Sプロトコル》は初めてか? 力抜けよ

 

25:名無しの探索者

え知らんやつおるんか。安全にスレを楽しみたいなら必須の基礎知識やろ

 

26:名無しの探索者

ガキ共にはまだこの探索者板に来るのは100年早いってことだ。帰ってママのおっぱいでも吸ってな( ´-ω-)y‐┛~~

 

27:名無しの探索者

( #^ω^)カチーン

 

28:名無しの探索者

キレちまったぜぇ……ひさびさによお……ッ

 

29:名無しの探索者

よーし上等だベテラン共。とりまテメェらを襤褸雑巾にしてから聞き出してやんよ

 

30:名無しの探索者

ウイルス爆弾の準備は万端だ。いつでもブチ込めるぜえ!

 

31:名無しの探索者

ヒャッハー! 朝からパーティだーー!!

 

32:異世界転移者

すいません。僕もその《Sプロトコル》というのを知らないのでよければ教えてもらえませんか?

 

33:名無しの探索者

おうもちろんええでイッチ~

 

34:名無しの探索者

イッチはこの世界に来たばっかやからなあ。分からないことは何でもうちらが教えるよ~

 

35:名無しの探索者

うーんこの対応の差よ

 

36:名無しの探索者

いつもなら隙を見せれば餓狼のごとく噛みつきまくるスレ民がこんなに優しくなるとは

 

37:名無しの探索者

>>36

そりゃ昨日のを見せられちゃあ優しくしたげたくもなるわな

 

38:名無しの探索者

んじゃ説明いくで~。《Sプロトコル》ちゅうんわスレにSランクの気配を感じた時にやる防御警戒態勢のことや

 

39:名無しの探索者

ざっくり言うならもしSランクに遭遇してもSAN値保てるように各自全力で防御固めとこうってお約束だな

 

40:異世界転移者

なるほど。Sランクって昨日も話題になってましたけど、いくら変わった人達だからってそんなことまでするんですか?

 

41:名無しの探索者

あたりまえよ!!(クワッ)

 

42:名無しの探索者

S舐めてたら死ぬで!

 

43:名無しの探索者

むしろ死んだ方がマシな目に遭うまであるという

 

44:名無しの探索者

Sランク? それマ? ワイ昨日は途中で抜けたんやけどマジで出たの?

 

45:名無しの探索者

>>44

それっぽいのが前スレの終わりにな。確認するのはいいけど自己責任でやれよ。俺の知り合いはあれでトラウマ刺激されて一時的狂気に陥ったあげく今寝込んでるから

 

46:名無しの探索者

うっわマジやん……Σ(・∀・||)  

(id:r46e) 

47:名無しの探索者

いやいやどうせなりすましだろ。スレ民踊らされ過ぎww

 

48:名無しの探索者

>>47

ならええんやけどなぁ

 

49:名無しの探索者

>>47

そうであるのを願ってるわ。Sランクに目をつけられるとか悪魔に魅入られるよりタチ悪いし

 

50:名無しの探索者

念のためイッチの方もなんかやっといた方がええんちゃう?

 

51:異世界転移者

えっと、魔術?的なのはよくわからないのでとりあえずウイルス対策ソフトとフィルタリングをやっておきますね

 

52:名無しの探索者

うーんそれだとまだ弱いなあ

 

53:名無しの探索者

なら私が塩をまいておきますね~

 

54:名無しの探索者

あ、塩ネキ

 

55:名無しの探索者

相変わらずぬるっと現れる塩ネキww

 

56:異世界転移者

なんか目の前に小さな魔方陣が現れましたよ。あ、中心から塩の粒がさらさらと落ちてきました。テーブルの上に積もって……盛り塩が出来ましたね

 

57:塩ネキ

はい。これでとりあえずその場の浄化は完了です。イッチさん達の身体にもふりかけていただければ今日一日は呪詛や邪気を防げますよ

 

58:名無しの探索者

うーんいつも通り頼れるなあ塩ネキ

 

59:名無しの探索者

口だけのベテラン(笑)や肝心なとこで使えない魔術師ニキとは違う有能キャラ。はっきりわかんだよね

 

60:名無しの探索者

なおいつも通り何でイッチの居場所が分かるのかは気にしない方針で。いいね?

 

61:異世界転移者

塩ネキさんありがとうございます。魔術については全く分からないので助かりました

 

62:塩ネキ

お気になさらず。善き人々の助けとなる事は私の務めですから。イッチ様達のためになったのなら幸いです

 

63:名無しの探索者

聖人かな?

 

64:名無しの探索者

女神かしら?

 

65:名無しの探索者

ありがたやありがたや(-ω人)

 

66:名無しの探索者

とりまこれで安全は確保できたし、ようやっと安心してスレ進められるな~

 

67:異世界転移者

ですね。ではあらためて皆さんおはようございます。今日もよろしくお願いします

 

68:名無しの探索者

おうよろしくな~

 

69:名無しの探索者

よろー

 

70:名無しの探索者

おは~(o´0`o)ノ゙

 

71:名無しの探索者

おはよイッチー。ナナちゃんもおはー

 

72:名無しの探索者

おっはよ~イッチ&ナナちゃ~ん

 

73:名無しの探索者

ナナちゃーん! 俺だー結婚してくれー!

 

74:名無しの探索者

>>73

うんとりあえずタヒね☆

 

75:名無しの探索者

>>73

とりあえずゴブリンと結ばれる呪いをプレゼントしました(#^ω^)

 

76:名無しの探索者

てかイッチ。ナナちゃんはどうしてるの?

 

77:名無しの探索者

今一緒だよね?

 

78:名無しの探索者

自分噂のナナ嬢とお話ししたくてスレに来たのですが

 

79:異世界転移者

はい。もちろんナナも一緒にいますよ。ナナもスレに参加できるように今回も音声入力でいきますから気軽に話しかけてあげてください。あとナナは家の子なので誰にもあげません

 

80:名無しの探索者

誰にもあげません(ゴゴゴ…)』に込められた凄みよww

 

81:名無しの探索者

くっ……Aランクのワイの手が震えとる。ビビっとる言うんか、ただの人間のイッチに……っ!!

 

82:名無しの探索者

こいつにはやると言ったらやる『スゴ味』があるッ!

 

83:名無しの探索者

すんませんちょっとした出来心でした二度と言いませんから許してください(土下座)

 

84:異世界転移者

いやそこまでしなくてもいいですよ。それだけ家のナナを気に入ってくれたと言うことですし、ペットが好かれるのは飼い主としても悪い気はしませんから

 

85:名無しの探索者

ありがとうございます! これからは心を入れ換えて清い心でナナちゃんを見守る次第であります!

 

86:名無しの探索者

まあイッチがそう言うならワイらもどうこうせんわ

 

87:名無しの探索者

イッチは心が広いなあ。ワイなら自分のゴブリンオナホに手を出そうとした奴は即血祭りフェスティバルすんのに

 

88:名無しの探索者

ナナちゃんはワイらの癒しやからな。穢れた目で見るなんて許されんのや

 

89:名無しの探索者

俺好きな子に振られて軽く鬱になってたけど前スレのナナちゃんの笑顔を見たら立ち直れました

 

90:名無しの探索者

スレに降臨したイヌミミ天使ナナちゃんは皆で優しく見守っていかなな。そう、普段どうしようもないワイらは今だけは紳士……いや、それすらも超えたパーフェクトジェントルマンになるんや

 

91:名無しの探索者

>>90

フッフッフまったくですなあ(紳士ムーヴ)

 

92:名無しの探索者

>>90

ホッホッホもちろんですとも(ジェントルムーヴ)

 

93:異世界転移者

はい。どうか皆さんナナを優しく見守ってあげてください。

ではさっそくナナを呼びますから少し待ってくださいね。……ナナ。こっちこれるかい?

 

94:名無しの探索者

ほわ~いよいよナナちゃんと話せる~♪

 

95:名無しの探索者

自分ドキドキしてきました

 

96:名無しの探索者

ええか? クールかつ紳士的にやで。間違ってもテンション上げすぎて引かれんようにな

 

97:名無しの探索者

せっかくだからこっちからも呼んでみようぜ

 

98:名無しの探索者

>>97

いいねっ

 

99:名無しの探索者

>>97

そういうの好き

 

100:名無しの探索者

んじゃせーのっ……ナナちゃーん!

 

101:名無しの探索者

ナナちゃ~ん(^0^)

 

102:名無しの探索者

ナナちゅわ~ん(〃´0`〃)

 

103 :ナナ

ちゅぱ……っれろ……んくぅっ…ご主人さまからいただいたミルク美味しいですぅ

 

104:名無しの探索者

!?!?!?

 

105:名無しの探索者

(○_○)!!

 

106:名無しの探索者

ファっ!?

 

107:名無しの探索者

ナナちゃあああああん!?!?!?

 

108:名無しの探索者

朝から何してるのチミィィィィィ!?

 

109:名無しの探索者

>>108

そりゃあ……ナニだろ?

 

110:名無しの探索者

>>108

ご主人様からいただいたミルク(意味深)……後は分かるな?

 

111:名無しの探索者

そ、そんなっ…あの純真無垢なナナちゃんがイッチの朝の濃厚ミルクを……うッ!?

 

112:名無しの探索者

やめろ想像させんなああああああ!!

 

113:名無しの探索者

ぐうぅっ……今日のワイらはパーフェクトジェントルマンなんやっ! ナナちゃんを邪な目で見るわけにはいかんのや……だから鎮まれ俺の右手ッ! ゴブリンオナホに手を伸ばすな!

 

114:名無しの探索者

色即是空空即是色煩悩退散煩悩退散んんんんん!!(暴れだす煩悩を御仏の力で鎮めようとする寺生まれワイ)

 

115:名無しの探索者

ワイらの天使ナナちゃんに何してんだイッチィ!! この変態!! ケダモノ!! いいぞもっとやれ!!

 

116:名無しの探索者

>>115

最後の最後で本音我慢できてねえぞww

 

117:異世界転移者

はっ!? いやいや違いますよ! ナナは単に牛乳を飲んでいるだけです! 皆さんが想像してるような事とは全然違いますから!!

 

118:名無しの探索者

牛乳ねえ……

 

119:名無しの探索者

ほんとにござるかぁ?

 

120:名無しの探索者

いやワイは信じるで。イッチは行動はアレやけどナナちゃんを穢すような真似はせんてな

 

121:名無しの探索者

そうだな。いくらメンタルは死んでても良心まで死んでるわけではないもんな

 

122:名無しの探索者

うん。イッチは確かに末期的なケモナーかもしれないけど、だからこそ自分の愛犬は大切にするはずだよね

 

123:異世界転移者

なんだかまたナチュラルに僕の人格ディスられてるような……

 

124:名無しの探索者

まあ言われてみればそうだよな

 

125:名無しの探索者

確かに、イッチがそんなことするはずないのは前スレを見てれば分かるよな

 

126:名無しの探索者

すまんなイッチ。どうやらワイとしたことが冷静な判断力を失ってたみたいや

 

127:名無しの探索者

ごめんな。もう疑わんわ。わいらはイッチの事を信じるで

 

128:異世界転移者

分かってくれましたか皆さん。こんな僕を信じてくれてありがとうございます。僕もその信頼を裏切らないように心がけていきますね

 

129:ナナ

れろっ……んっ……ぴちゃぁ……これぇ、すごいですぅ。濃くてぇ……舌に絡んでぇ……ああ、なくなっちゃいましたぁ。もっとペロペロしたいですぅ……。ナナにください……ご主人さまぁ

 

130:名無しの探索者

やっぱスケベ案件じゃねえかああああああ!!!!

 

131:名無しの探索者

はいダウトおおおおおおおおお!!!!

 

132:名無しの探索者

いやねえだろ!? どう考えても牛乳飲んでこうはならねえよ!?

 

133:名無しの探索者

こいつら絶対う●ぴょいしたんだ!(。>д<)

 

134:名無しの探索者

イッチ……信じてたのに

 

135:名無しの探索者

謀ったなイッチーーーー!!

 

136:名無しの探索者

あばばばば……ワイらのナナちゃんがぁ

 

137:名無しの探索者

わずか一晩でイッチにエロ牝犬に調教されたなんて……そんな……そんなのってッ

 

138:名無しの探索者

くそ! なんでだ…ッ…なんでナナちゃんが汚されて胸が痛いのに、俺の下半身は元気になってんだよぉ!?

 

139:名無しの探索者

ぐううううッ!! 鎮まれ我が右手と息子おおお! 耐えろ紳士力ううううう!

 

140:名無しの探索者

臨兵闘者皆陣列在前七難即滅煩悩滅却破あああああ!!(荒れ狂う煩悩に打ち克つべく九字を切る寺生まれワイ

 

141:名無しの探索者

くっくっく……苦しいかスレ民ども。その苦しみから解放される方法を、我らは知っているぞ(デーデーデデー♪

 

142:名無しの探索者

仲間になれ。そして共にNTRスキーとして、このスレを支配するのだ(コーホーコーホー

 

143:名無しの探索者

くっ、ワイらに性癖の暗黒面《NTR属性 》に堕ちたおまいらと同じになれ言うんか……ッ

 

144:名無しの探索者

やめろぉ……俺はまだダークサイドに逝きたくないいい!

 

145:名無しの探索者

NTR のパワーは素晴らしいぞ!╱▽益▽╲ 

 

146:名無しの探索者

Nooooooooooooooooooo!!

 

147:名無しの探索者

お前らほんと唐突に寸劇始めるよなあw

 

148:異世界転移者

違いますよーー!? 僕とナナの関係は健全です! 普通の飼い主とペットの関係ですから!

 

149:名無しの探索者

健全……(´-ω-)?

 

150:名無しの探索者

イヌミミ美少女をペットと言い切るのが健全かぁ……すげえ時代になったなぁ(シミジミ

 

151:ナナ

ご主人さまぁ……。もっとミルク……ミルクくださぁい

 

152:異世界転移者

めーー!! ナナ!めっ!もうご朝ご飯は終わりだから! 

スレの皆さんも落ち着いてください。とりあえず証拠に今のナナの写真上げますからこれで単に牛乳を飲んでるだけだって分かってくださいね!

 

【画像】

 

153:名無しの探索者

おうおう本当かどうか確かめてやんよおおおおあああ!?

 

154:名無しの探索者

ちょっおまこれっ!?

 

155:名無しの探索者

ヽ( ;゚;ж;゚;)ノブッ

 

156:名無しの探索者

確かに、確かにミルク飲んでるけどよぉ……ッ

 

157:名無しの探索者

お皿に容れたミルクをうつ伏せで腰を高く上げたナナちゃんが舌で舐めてるだと……ッ!?

 

158:名無しの探索者

これは……ジャック●ーチャレンジ!!

 

159:名無しの探索者

>>158

知っているのか●電!?

 

160:名無しの探索者

うむ。

大きく開脚した下半身を高く上げ、対して胸や顎はうつ伏せの様に低くし、そして腕は前に出し顎の近くで組む。

出展は名作格闘ゲームのキャラクターがとっていた待機ポーズだが、そのあまりのインパクトとセクシーさからチャレンジする者が続出した魅惑のポーズ──それがジャッ●オーチャレンジだ!!

 

161:名無しの探索者

んなセクシーポーズを無垢で無知なイヌミミ美少女にやらせるとは……っ

 

162:名無しの探索者

イッチ……恐ろしい子!!

 

163:異世界転移者

違いますよー! 犬の時と同じようにお皿から飲もうとしたけど昔とは違う身体だからかこんなポーズになっちゃっただけですよー! ていうか何で余計に興奮してるんですか皆さん!

 

164:名無しの探索者

いやだって仕方ないだろぉ……だってこんな……っ

 

165:名無しの探索者

こんな…っ…小さなお尻を突き上げて、大きなお胸を床にむにゅんと押し付けて……っ

 

166:名無しの探索者

そんで蕩けた表情で白い液体に舌を伸ばしてるとかっ……とかぁ……ッ! 

 

167:名無しの探索者

そんなん見せられてぇ………落ち着いてなんざいられるかああああああ!!

 

168:名無しの探索者

煩  悩  解  放 !!!!!

 

169:名無しの探索者

ウホオオオオオ\(≧Д≦)/オオオオオオ!!

 

170:名無しの探索者

解き放て俺の右手! 掴むぜゴブリンオナホおおおお!

 

171:名無しの探索者

俺は紳士をやめるぞ! イッチーーーーッ!

 

172:名無しの探索者

【悲報】ナナちゃんの悩殺ポーズでスレ民次々ケダモノ化ww

 

173:名無しの探索者

此方もヌかねば…不作法というもの

 

174:名無しの探索者

おいお~い『紳士的に』はどうした~?

 

175:名無しの探索者

>>174

もうパーフェクトもジェントルマンもないんだよ!

 

176:名無しの探索者

どだい奇人変人揃いのスレ民にお上品なんて無理やったんや┐(´д`)┌

 

177:名無しの探索者

うほおおおおおおおナナちゅわああああん!!!!

 

178:異世界転移者

ああもうとにかく皆さん落ち着いてくださーい! 

 

179:ナナ

ご主人さまぁ……もっとミルクぅ……濃くておいしいミルクくださぁい

 

180:異世界転移者

ナナはめーーーーっ!!

 

 

………………。

…………。

……。

 

236:異世界転移者

……えー、色々あったわけですが少しは落ち着きましたか皆さん?

 

237:名無しの探索者

ええ。先ほどは取り乱してしまい申し訳ありませんでした

 

238:名無しの探索者

我々としたことが何と不甲斐ない。ですがもうご安心を

 

239:名無しの探索者

全ての煩悩から解き放たれ身も心もスッキリできましたわ。ええスッキリ

 

240:名無しの探索者

煩悩には勝てませんでしたが今の境地もまた一つの解脱。御仏の如き心でこれよりまいりましょう(やっぱり煩悩には勝てなかった寺生まれワイ

 

241:名無しの探索者

おやゴブリンオナホが壊れかかってますね。つい激しくしてしまいました。さあ、今ポーションを飲ませてあげますよ。全ての命は等しく尊ぶべきものですからね

 

242:名無しの探索者

スレ民全員賢者になってて草

 

243:ナナ

くぅん……みなさん、ナナのせいで騒がせてしまいごめんなさいです

 

244:名無しの探索者

ああナナさん謝らないでください。全ては煩悩に勝てなかった我々の不徳の致すところですから

 

245:名無しの探索者

ええそうですとも。ナナさんは牛乳が美味しすぎて我を忘れてしまっていただけですからね

 

246:名無しの探索者

聞けば飲んでいたのは京都の特別な牛乳とか。ならばそうなるのもやむなし

 

247:名無しの探索者

牛乳消費量日本トップクラスの京都府において、最上級ともいえるあの究極の牛乳を味わったのですからね。あの自然な甘さとさらりとしたのどごし、そして濃厚なコクなのにさっぱりとした飲みやすさ。人間の私でも飲めば夢心地になりますからナナさんがああなったのも無理のない事ですよ

 

248:ナナ

うぅっ……ありがとうごさいます皆さん。もうこんなことを起こさないようにナナは反省します。ナナはもうミルクなんかに負けませんっ

 

249:名無しの探索者

すでにセリフから負けフラグ臭がプンプンしてる件……

 

250:名無しの探索者

>>249

おとっつぁんそれは言わない約束でしょ

 

251:異世界転移者

うん。ちゃんと反省できるナナはえらい子だね。あと今回は僕の注意不足もあったからナナだけのせいじゃないよ。

 

さて、ではようやくスレも落ち着きを取り戻したようなので、あらためまして僕たちのこれからについて相談したいと思います

 

252:名無しの探索者

お、ようやくやな

 

253:名無しの探索者

何だかんだでここまで来るのに250レス以上かかった件

 

254:名無しの探索者

>>253

イッチ含め全員の自業自得なんだよなあ

 

255:名無しの探索者

>>254

全部私のせいだーーーww

 

256:異世界転移者

まず僕としては、ナナと暮らして行く上でこれから必要になるだろういくつかの事柄があるのですが、まずどうにかしなければならないのは資金面ですね。正直言って生活費が全くありません

 

257:名無しの探索者

いきなり生々しいなww

 

258:名無しの探索者

まあそりゃそうだよなぁ

 

259:名無しの探索者

ええとたしか大学中退だっけ? バイトとかはしてないの?

 

260:異世界転移者

中退して京都市内に引っ越してきてから何度かはしていましたが、半ば鬱状態だったこともあってどれも長続きはしませんでしたね。最後のバイト先も死のうと決めた時に辞めました。なので今は収入源が全く無い状態です。これは僕が首を吊る前の元の世界での話ですが、どうやらこちらの『僕』も自殺以外はほぼ同じ状況だったみたいですね。

貯金はいくらかはありますが、それでも僕とナナの二人で生活するにはギリギリです

 

261:名無しの探索者

なーる。そりゃ確かにキツイなあ

 

262:名無しの探索者

てか部屋がダンジョンになってるなら光熱費とかはどうなってんだ?

 

263:異世界転移者

それなんですよね。水道も電気もネットも全部使えますがそのエネルギーがどこから来てるのかがまだ分かっていないので、光熱費等がどうなるのか正直全く読めません

 

264:名無しの探索者

あ、そっか

 

265:名無しの探索者

あーたしかにそりゃ不安だわ

 

266:名無しの探索者

プラス食費諸々も二倍になってるわけだしなあ

 

267:異世界転移者

食費だけなら僕が我慢すればいいだけなんですけどねえ

 

268: ナナ

だっ、だめですよご主人さま! ナナはペットです。ご主人さまを差し置いて食べるなんていけません!

 

269:異世界転移者

うーん、僕は別に死ななければ三食カップ麺でもいいんだけど

 

270:ナナ

だーーめーーでーーすーー!!

 

271:名無しの探索者

ナナちゃんご主人さま思いのええ子やねえ(ホロリ

イッチはナナちゃんのためにも健康には気をつけなさい。三食カップ麺とか普通に死ぬから(`_´メ)

 

272:名無しの探索者

これがダンジョンならそこらのモンスターでもとっ捕まえて喰えばいいだけなんだけどなあ

 

273:異世界転移者

モンスターって食べれるんですか?

 

274:《/b》名無しの探索者

食えるで~(^^)

 

275:名無しの探索者

まあ限られてはいるけど実体があって毒の無い奴ならほぼほぼ食えるな

 

276:名無しの探索者

ワイはダンジョンで食料が見つからなかったらオークで腹ごしらえしてるわ

 

277:名無しの探索者

>>276

わいも~

 

278:名無しの探索者

>>276

ダンジョンで腹が減ったらとりあえずオークは鉄板

 

279: 異世界転移者

えっ!? オークってあのファンタジーでよく登場する豚人間みたいなやつですよね。アレ食べるんですか?

 

280:名無しの探索者

おう喰う喰う

 

281:名無しの探索者

俺ダンジョンに行ったら速攻捕まえて食肉に加工するわ。一匹いれば五人パーティーなら上手くすれば二・三日は食いつなげるし

 

282:名無しの探索者

いやいやないわ~

 

283:名無しの探索者

いくら見た目はほぼ豚でも二足歩行して言葉喋るやん。ウチは絶対ムリ

 

284:名無しの探索者

勘違いすんなよイッチ。あんなん好き好んで喰うのはあくまで一部だからな

 

285:名無しの探索者

まあ実際年季入ったベテランとか上位の連中は胃に入るなら何でも喰うけど、ワイらみたいなルーキーや平凡な一般探索者はモンスターなんてお断りや

 

286:名無しの探索者

食ってもアルミラージとかケルピーとか獣系のモンスターだけ。人型やまして亜人は生理的にも倫理的にも無理

 

287:名無しの探索者

だからお前らは上位ランクになれないんだよ定期

 

288:名無しの探索者

そんな心構えじゃ上級ダンジョンでは生き残れないよ?

 

289:名無しの探索者

いやいやオークの美味さを知らんなんて人生マジ損してるって! 俺なんて今、日本全国ご当地オーク食べ歩きの旅してるから毎日がハッピーだぜ!

 

290:名無しの探索者

>>289

おーええやんそれ。オークは何故か知らんけどそれぞれの地方の名産豚やからご当地の味を楽しめるもんな~

 

291:名無しの探索者

ワイ沖縄県民。アグー豚オークはコラーゲンたっぷりで特に霜降りが絶品さ~

 

292:名無しの探索者

おおっとオークの味なら俺の地元かごしま黒豚オークも負けてねえぞ

 

293:名無しの探索者

おいおい山形の三元豚オークを忘れちゃ困るぜ?

 

294: 異世界転移者

なるほど……つまり豚に近い人間ではなく、むしろ人間に近い豚ということですか。なら確かに食肉には適しているでしょうね

 

295:名無しの探索者

そのとおり。いや~イッチも一度でいいから食ってみればその美味さがよく——って食えるやんイッチ!

 

296:名無しの探索者

>>295

は?

 

297:名無しの探索者

>>295

いきなり何言ってんだ?

 

298:名無しの探索者

まさかイッチをダンジョンに連れてこうとでもしてんじゃねえだろうな?

 

299:名無しの探索者

ちゃうちゃう。てかイッチはわざわざ捕まえなくとも自分で生み出せるやん!

 

300:名無しの探索者

え? あーーーー!

 

301:名無しの探索者

はいはいはいそーゆー事ね。なるほど言われてみれば確かにだわ

 

302: 異世界転移者

えーと、それってまさか……

 

303: ナナ

? どういうことですかご主人さま?

 

304:異世界転移者

それはねナナ。ダンジョンマスターである僕が『モンスター生産』でオークを生み出すってことだよ

 

305: ナナ

なっなるほど!

 

306:名無しの探索者

あれ、でもモンスターを産み出すには魔力が必要なんじゃなかったっけ。 今どんくらい残ってんの?

 

307:名無しの探索者

確か元々《500》あったのがレイアウト変更で《5》使って、マグカップ作成で《10》、そんでナナちゃん生み出すのに《450》使ったから……残り《35》やね

 

308:名無しの探索者

そんでたしかオークが《100》じゃなかったっけ。あ、無理だこれ

 

309:名無しの探索者

《50》のゴブリンも出来ねえじゃん。はいオワタw

 

310:名無しの探索者

残念!!

 

311:異世界転移者

あ、いえ今朝確認したら総魔力量が《535》になっていましたよ。気になってコアのメニュー画面にあった『《NEW》情報』を開いてみたらこんな表示が出ました。

【画像

『クラス《E》・クラスアップまでEXP100』

『タイプ《固定型》』

『モンスター総数《1》』

『現在総魔力量《535》』

『生産可能魔力量《500》』】

 

312:名無しの探索者

《525》ていきなり随分増えたなあ

 

313:名無しの探索者

生産可能魔力量……一定時間が経つとその数字だけ魔力が一気に回復するってことか

 

314:異世界転移者

ですね。どうやら午前0時にこの分の魔力が生産されるようです

 

315:名無しの探索者

おーおーならオーク生み出せるじゃん

 

316:名無しの探索者

問 題 解 決d=(^o^)=b

 

317:名無しの探索者

できればついでにゴブリンなどもいかがでしょうか( ´ノД`)ヒソヒソ

 

318:名無しの探索者

食欲の次は性欲だよね。ならゴブリンオナホだ!

 

319:異世界転移者

ごめんなさいお気持ちはありがたいですけどどっちも無理です

 

320:名無しの探索者

えーーーー!?

 

321:名無しの探索者

なんでやーーー!?

 

322:名無しの探索者

いやそりゃそうだろ

 

323:名無しの探索者

真っ当な神経もってるなら生理的に無理。当たり前なんだなあ┐( ̄ヘ ̄)┌

 

324:名無しの探索者

くっ……イッチならオークの味を分かってくれると思ったのに

 

325:名無しの探索者

きっと素晴らしいゴブリンオナホマニアになれるのに……っ

 

326:ナナ

ご主人さま。ご主人さまが飢えるくらいならナナはオークでも大丈夫ですよ

 

327:名無しの探索者

ナナちゃん!?

 

328:名無しの探索者

あらやだこの子健気スギィ!!

 

329:名無しの探索者

この健気な思いを無下にはせんよなイッチ!!

 

330:異世界転移者

ナナ。気持ちは嬉しいけど、そうするくらいならナナにはまともな食事しかあげないで僕は三食カップ麺を断行するからね

 

331:名無しの探索者

だよね~( ´Д`)=3

 

332:名無しの探索者

命の価値が『自分<ナナちゃん』で揺るがないあたりイッチさすがやなw

 

333:名無しの探索者

うーんここまで来るとちょっとした狂気を感じなくもない今日この頃

 

334:名無しの探索者

とはいえ食費問題は振り出しか~。なんかいいアイディア他にある?

 

335:名無しの探索者

あ~なら『アイテム作成』で作ったもんを売るってのはどうよ

 

336:名無しの探索者

>>335

ほうほう

 

337:名無しの探索者

>>335

ふむふむ続けて

 

338:名無しの探索者

『アイテム作成』で魔力から作ったもんなら元手はただみたいなもんだし。それをヤフオクかなんかで売れば稼げるんじゃね

 

339:名無しの探索者

そ れ だーーーー!

 

340:名無しの探索者

【朗報】天才現るww

 

341:名無しの探索者

ダンジョンでしか採れんアイテムは高く売れるしな。今はショボいもんしか作れんみたいやが、いずれダンジョンが成長すりゃレア物作り放題売り放題やん!

 

342:名無しの探索者

これはもしやビッグビジネスの予感( ゚д゚)ハッ!

 

343:名無しの探索者

くっくっく。銭のええ臭いがプンプンしてきたで~(ニチャア

 

344:名無しの探索者

イッチぃ。なんならワイにも一枚噛ませてくれや。悪いようにはせんでえ

 

345:名無しの探索者

いーやワイの方が良いプランがあるからワイと組もうや。一緒にがっぽり稼ごうぜえ

 

346:名無しの探索者

げっ! 金の臭いを嗅ぎ付けた銭ゲバ共が集まってきやがった……ッ

 

347:名無しの探索者

しっしっ! 失せろハイエナが!(#゚Д゚)シ

 

348:名無しの探索者

黙れ貧乏人!こっちはビジネスの話をしとるんや!

 

349:名無しの探索者

うははスレが良い感じに荒れてきたな~ww

 

350:名無しの探索者

いつだって金は人を狂わせるのよ……(  ̄- ̄)

 

351:名無しの探索者

>>350

今度は唐突に過去の闇が深そうな人まで来たぞww

 

352:名無しの探索者

>>350

誰が知らないけどお茶でも飲んで癒されてて。どぞ( ・∀・)っ旦

 

353:名無しの探索者

で、どうすんのイッチ? 銭ゲバ共と組むのはアレやけど資金稼ぎとしては悪くないと思うで

 

354:異世界転移者

そうですね……確かに魅力的な話ではありますけど、僕は別にナナと二人で平穏に暮らしていければそれでいいので、そこまで大金を稼ごうという気はないですよ

 

355:名無しの探索者

いやいやいやそんなこと言わんで

 

356:名無しの探索者

ワイと一緒に億万長者への道を駆け上がろうやないかイッチぃ!

 

357:異世界転移者

うーん、それにあまり派手に稼いで目立ってしまうのも不味いような気がするんですよね。話によればダンジョンマスターって世界でも数人しかいないみたいですし、僕がそうだと大々的に世間に知られて連日マスコミが押し寄せてきでもしたら僕もナナもストレスで参ってしまいますよ

 

358:名無しの探索者

まあ確かにそうなるわなあ

 

359:名無しの探索者

今はまだ掲示板のスレの中だけでワイら以外は与太だと思っとるやろうからええけど

 

360:名無しの探索者

実際他のスレでも自称宇宙人未来人超能力者はわんさかいるし、イッチもその一人と思われてるんやろな

 

361:名無しの探索者

それが実際に莫大な利益を上げたらどうなるかなんて想像するまでもないか

 

362:名無しの魔術師

……そうだな。イッチの判断は正しい。だがその想定はいささか甘いと言わざるをえんな

 

363:名無しの探索者

魔術師ニキ来たΣ(゚ω゚)

 

364:名無しの探索者

『……』てわざわざ溜めて何か言ってきた!

 

365:名無しの探索者

生きとったんかワレェ!

 

366:名無しの探索者

てっきりメンタルフルボッコにされて再起不能になってるとばかり

 

367:名無しの探索者

ちっ、そのままダウンしとりぁあええものを。変態はしぶといな

 

368:名無しの探索者

森へお帰り。ここはお前の棲むスレじゃないのよ

 

369:魔術師ニキ

ふっ、せいぜい囀ずるが良い無知なる者共よ。立ち直った私には貴様らが何を言おうとも小鳥の囀ずり程度にしか感じんわ

 

370:名無しの探索者

うっわウザ!? 何か更にノリがウザくなってるんですけどー!

 

371:名無しの探索者

復活するたびにウザさが増してくとか何そのクソ仕様

 

372:異世界転移者

どうも魔術師ニキさん。前スレでは色々アドバイスありがとうございました。逆らう形になってしまいましたが有り難かったです。

それで想定が甘いとはどう言うことかお聞きしてもいいですか?

 

373:名無しの魔術師

ふん。あの時の事なら思う所が無いわけではないが、まあ結果的にイッチが救われる事になったから別にいい。遅くなったが愛犬との再会おめでとうだイッチ。

 

さて、イッチの想定に関してだが、イッチはダンジョンマスターと知られた場合の世間の反応をマスコミが詰めかける程度だと思っているようだが、とんでもない。新たなダンジョンマスターというのは下手したら国、いや世界が動くかもしれない重大事だ

 

374:異世界転移者

世界、ですか……っ。それはいくらなんでも大げさに思えますが

 

375: 名無しの魔術師

大げさでなどある物か。先ほどスレ内でも出たように、ダンジョン固有のアイテムや資源、特に未攻略のものは本来ならば命がけで探索することでようやく入手できるものだ。

貴重で、そして莫大な価値を持つそれらを安全かつ安定的に生産・供給できるとなればそこから生じる利益は計り知れん。

 

ゆえにダンジョンマスターが発見された際、真っ先に行われるのは次の三つのうちいずれか……すなわち国家による確保・収容・保護だ

 

376:異世界転移者

確保・収容・保護……いずれにしても自由を奪われるわけですか

 

377:名無しの魔術師

そうだ。衣食住を保障し他の探索者による攻略を禁止し他ダンジョンに攻め込まれぬよう守る事を条件に国家への協力を要請、いや強制させられる。つまり国家による飼い殺しだな。

 

事実、アメリカや中国などはそうやって得た情報や資源を元にダンジョン関連事業において世界トップクラスとなった。

ダンジョンマスターというのは、国家にとって文字通り金の卵を産む鶏というわけだ

 

378:異世界転移者

なるほど。じゃあもしそれを拒否した場合は……

 

379: 名無しの魔術師

十中八九潰されるな。その場合派遣されるのは最低でもAランクの上位探索者パーティーだろう。

ダンジョンマスターというのは莫大な利を生むが、同時に敵に回ればこれ以上ない脅威となる。

 

実際、かつてイタリアのダンジョンマスターが人類に敵対した際の被害は死傷者数約7万人、これは単一ダンジョンの被害としては欧州でも最大級の数字だ。当時イタリアの探索者だった現Sランクb()()()()()/()b()がこれを攻略しマスターを殺害したが、あと一歩でも遅れればイタリアという国そのものが地図から消えていたかもしれん。

ゆえに国家に従わぬダンジョンマスターを国は決して放置しない。あらゆる手段を以って潰してくるだろうな                                                                                                                                                                                                                                                                                                 

 

380:名無しの探索者

眠れる森の大虐殺』かぁ……

 

381:名無しの探索者

あれはあらゆる意味で酷い事件だったよな。当時ニュース見て正気を疑ったわ

 

382:名無しの探索者

なにがヤバいって死んだ奴のほとんどは《聖邪》の精神攻撃でショック死した奴で、後に自殺したのも含めりゃ実質10万以上ってことだよな。これで《聖邪》は政府から攻撃の承認を得ていたとはいえイタリアのみならず欧州に居られなくなったんだっけ。夢に囚われてた被害者達を女子供構わず虐殺した《聖邪》はもちろんだがそれを指示した政府も大概だわ

 

383:名無しの探索者

>>382

そんだけ国が滅びるかの瀬戸際だったんだろ。暴走したダンジョンマスターってのはそうでもしなけりゃ止められないって事だろうな

 

384: 異世界転移者

僕たちはそれだけ恐れられていると言う事ですね。そして平穏を望むなら、絶対に国にバレてはならないという訳ですか

 

385:名無しの魔術師

ああそうだ。生活は保障されるだろうが、保護の名の下に常にどこかから監視され制約に縛られる事となるだろう

 

386:異世界転移者

ああ、それは嫌ですね。せっかくまたナナと一緒になれたのに、この生活を壊されるなんて死んでもごめんです

 

387:ナナ

ナナもご主人さまとずっとこのままがいいです!

 

388:名無しの探索者

やな

 

389:名無しの探索者

うん。ようやく掴んだイッチ達の安らぎだもんな

 

390:名無しの探索者

金よりも大事なモノってあるよね

 

391:名無しの探索者

ナナちゃんの顔が曇るなんてワイらも嫌やし

 

392:名無しの探索者

ナナちゃんの笑顔は失ってはいけない人類の宝

 

393:名無しの探索者

ワイらもイッチ達の事は秘密にせんとな

 

394:名無しの探索者

>>393

それな。

スレ民以外には信じられていないとはいえ、変に話を広めるような真似は厳禁やで

 

395:名無しの探索者

親兄弟にも秘密にするわ

 

396:名無しの探索者

ワイは恋人にも話さんで( -`д-´)キリッ

 

397:名無しの探索者

>>396

え? そもそもいるの?(真顔

 

398:名無しの探索者

>>397

ツッコんでやるな。男には見栄を張りたい時もあるんだよ

 

399:名無しの探索者

ごめんなさい言ってみたかっただけだからそっとしといて(/ω\)

 

400: 異世界転移者

ありがとうございます皆さん。そして魔術師ニキさんも。あなたがこの事を教えてくれなければ、きっととんでもないことになっていました。感謝します

 

401:名無しの魔術師

なに当然のことだ。私はAランク探索者、ダンジョンの脅威から人々を守護する者だ。特に日本ではSランクは理外の怪物共ゆえ、我々Aランクこそが最後の希望。新たなダンジョンマスターのイッチが、万が一暴走する事のないよう支えるのも私の務めだからな

 

402:名無しの探索者

Aランクこそが最後の希望(キリッ

 

403:名無しの探索者

うっわ意識たけ~

 

404:名無しの探索者

意識高すぎ高●君かよww

 

405:名無しの探索者

まあ日本じゃ実際Aランクが探索者全体のリーダー格なのは事実だし。ニキは意識高すぎだけど

 

406:名無しの探索者

好き放題やって制御できんSランクとは違って、人類の守護者って意味では実力も意識も一番あるのがAなんだよなあ。ニキまでいくとウザいけど

 

407:名無しの探索者

皆なんやかんや言っても魔術師ニキを認めてるんやなあ。オモチャ的な意味でも

 

408:名無しの魔術師

ふっふっふ……今の私は以前のようにこの程度ではキレはしないぞ。しないけどお前ら後でスレ裏な

 

409:異世界転移者

ともあれこれで振り出しですね。

資金の他にも課題はあるんですが、まずはどうにか生計を立てる方法を見つけないと

 

410:名無しの探索者

ああ。なら丁度いいのがあるよ。リスクはあるがリターンは大きい。君が抱える幾つかの問題を一気に解決できるだろう方法がね

 

411:名無しの探索者

 

412:名無しの探索者

なんだこれ?

 

413:名無しの探索者

いきなり背筋がゾワってしたんやけどなんで?

 

414:異世界転移者

一気に解決出来る、ですか? リスクはあるにしてもそんな都合のいい方法が? さすがに法に背くようなやり方は出来ませんよ

 

415:名無しの探索者

ああ安心してくれ合法だよ。法には触れず背かない、ね。まあちょっとばかり命の危険があるだけさ

 

416:異世界転移者

聞かせてもらえますか

 

417:名無しの探索者

うん。イッチ、キミ探索者になりなよ

 

418: 異世界転移者

探索者……僕がですか? 

 

419:名無しの探索者

ああそうだとも。これまでキミの話を聞いてきたけど、そのほぼ全てを解決できるのが探索者になることだ。

その理由は大きく三つあるが、まずは金銭面だね。

これは単純にある程度の金額を手っ取り早く稼げる事だ。もちろん大金を稼ごうとなれば深層に潜り大きな危険を犯さなければならないが、イッチの場合は二人で暮らす最低限の金額があればそれでいいんだろう。なら浅層で素材やアイテムを収集していれば事足りるよ

 

420:異世界転移者

……それでも、危険はあるんですよね

 

421:名無しの探索者

そりゃあダンジョンだからね。莫大な富と甚大な脅威が同居しているさ

 

422:異世界転移者

そしてダンジョンにはモンスターがいるんですよね。戦いの経験どころか格闘技の心得さえない僕が相手をするのは正直厳しいですよ。

それに僕の命自体は今更どうでもいいんですけど、ナナを独りにして逝ってしまうのは出来ません

 

423:ナナ

ご主人さま……。ナナももうご主人さまと離れたくないです

 

424:名無しの探索者

ああそれについては問題ないとも。

ナナ君。キミがご主人様を守ればいいんだ

 

425:ナナ

ナナが?

 

426:異世界転移者

待ってください。それってナナもダンジョンに連れていけってことですか

 

427:名無しの探索者

ああそうさそうともそうなるねえ。ナナ君はモンスターだ。単純な身体能力は人間であるキミの比ではない。護衛としては最適だよ

 

428:異世界転移者

確かにそうかもしれません。けどナナを危険な目に合わせるなんて……それが必要条件だというのなら、探索者になるのは考えざるをえませんね

 

429:名無しの探索者

うん。キミは本当に優しいね。

そしてだからこそ探索者になるべきだ。キミが探索者になれば解決する問題の一つがナナ君なんだからね

 

430:異世界転移者

ナナの問題? それはどういうことですか

 

431:名無しの探索者

ごめんワイ寒気が止まらんから一旦スレ抜けるわ

 

432:名無しの探索者

わいも。なんか鳥肌がおさまらんし

 

433:名無しの探索者

どうしたお前ら

 

434:名無しの探索者

なんなんこれ。指が震えて上手くタイピングできn

 

435:異世界転移者

どうしました皆さん。大丈夫ですか? 

 

436:名無しの探索者

おやおや人と話している時によそ見はいけないな。

これはキミにとっても大事な話だよく聞いてほしいね。

 

キミが大事に大切にしているナナ君。その立場は実は非常に危ういものなんだ。

そもそもダンジョンモンスターというのは、ごく一部の特殊な例を除き基本的に人類の敵。コアに命じられるがままダンジョン内では探索者を迎え討ち、外においては他ダンジョンへの襲撃のみならず民間人へも暴行略奪殺害等の被害を及ぼす存在だ。

ゆえに野良のモンスターがダンジョン外で発見された場合に行われるほとんどの対応は、即時の殺害だよ。たとえそれがどれほど強く狂暴で、あるいは逆に可憐で心優しくとも、人類の平和のために容赦無く遠慮無く慈悲無……ね

 

437:異世界転移者

ッ……なら、ナナを部屋から出さず誰にも知られないようにすれば……ああ、いやもう駄目か……ッ

 

438:名無しの探索者

うんそうだねそうだなそうだとも。キミはもうこのスレで情報を流した流してしまった。一度流れた情報というのはたとえ水の一滴程であろうとも、もはや止められない。指の隙間から漏れて不特定多数の目に留まる留まってしまう。今は幸いなことに誰もがキミ達を見守っているが、いずれ悪意ある者が漏れた情報から君たちを見つけ出すかもしれない……と、いう可能性が生まれてしまったわけだ

 

439:異世界転移者

くそっ……なんて迂闊だ。僕は馬鹿か……ッ

 

440:ナナ

っ……ご主人様は馬鹿じゃないです! それにスレ民さんたちはみんな優しくていい人です。そんなことをするような悪い人なんていません!

 

441:名無しの探索者

SUPERいい子かよナナちゃん。

ラブが止まらねえわ。

ん~すごく感動した。

くっそ可愛すぎだろ。

 

442:名無しの探索者

は~ほんと尊い。

くるおしいレベル。

ちくわ大明神。

 

443: 名無しの探索者

にほんの宝やね。

げんき出るわ。

ろくでもないワイらでも。

 

444:名無しの探索者

ああうんいいねいいなナナ君は優しいね愚かだね可愛いね善い子だねえ。その思考はユニークモンスターだからかそれともオリジナルもまたそうだったのかなキミもまたとても気になる面白い愛しい楽しい興味深いよああうん知りたい知りたい知りたいなあもっと話そうお話ししようか楽しく狂おしく学術的で感情的に情熱的な会話をコミュニケーションをしたいしようしないか僕は私は俺は儂は君をもっと知りた——うんちょっと落ち着こうか

 

445:ナナ

ひっ……!? ご主人さま……この人、怖いです……っ

 

446:異世界転移者

ナナ。もっとこっちにおいで。ギュってしてあげるから。……うん、ナナは僕が絶対に、今度こそ守るよ。だから怖がることなんてないから。安心して、ね。

 

先程から貴重な指摘をありがとうございます。あなたのおかげで自分がいかに迂闊だったかが分かりました。でも、ナナを……怖がらせるのはやめてください

 

447:名無しの探索者

ああすまない。思考入力は即座に入力できるが興奮するとどうにも頭の中が駄々洩れになってしまっていけない。ナナ君を怖がらせるつもりは無かったんだ。心から謝罪するよ

 

448:異世界転移者

はい。二度としないのならそれでいいです。

それで、その問題を解決するのが探索者になる事だそうですが、その理由を聞かせてもらえますか

 

449:名無しの探索者

もちろんだとも。

先程ダンジョンモンスターは基本的には討伐されるとは言ったが、それは逆に言えば野良ではない何者かの制御下にあればその限りではないという事だ。

そしてその代表的な手段というのが、私がイッチに勧める使い魔としての登録だよ

 

450:異世界転移者

使い魔……?

 

451:名無しの探索者

契約を交わし、人間のパートナーとなったモンスターのことさ。通常のダンジョンモンスターというのはコアからの影響を受けるが、こうすればその所属はダンジョンから契約者側へと移り、コアの支配下から脱することができる。

そうしたモンスターをアカデミーに申請、登録されれば正式な使い魔として認められ、人間社会で共に暮らしていくことができるという訳だよ。

 

とはいえこれは誰にでも許されていることじゃあない。この契約を行うことを許されているのは、もし何らかの形で契約を破棄され反逆されたとしてもモンスターと戦い力尽くで対処できる存在だけだ。

 

452:異世界転移者

それが、探索者なんですね

 

453:名無しの探索者

その通り。キミが探索者となりナナ君を使い魔として登録すれば討伐対象ではなくなり、二人で大手を振って外を歩けるだろう。まあそれ以外の手段も無いではないが、現状これが最も早くそして確実にナナ君の安全を確保する手段だね

 

454:異世界転移者

なるほど。話は分かりました。僕も並行して軽く調べてみましたが、確かにこれが今できる中では一番の方法のようですね。

 

……ええ。はい。これで行きましょう。僕も最速でナナの安全を確保できるならそうしたい。いいかい。ナナ?

 

455:ナナ

もちろんですっ。ナナはご主人さまのペットです。ペットはご主人さまに従います

 

456:異世界転移者

ありがとうナナ。なら一つ約束してくれ。僕はこれから探索者になって君は使い魔になるけど、もしダンジョンで危険な目にあったら、僕よりもまず自分が生き延びることを優先してくれ。

 

457: ナナ

そんな……っ!? 駄目です!ナナは命に代えてもご主人さまを守ります!

 

458:異世界転移者

僕にとってはナナの方が大事だよ。ナナはいい子だから分かってくれるね。返事は?

 

459:ナナ

くぅん……はい。わかりましたご主人さま

 

460:名無しの探索者

どうやら話はまとまったようだね。

うんよかった善哉素晴らしいよ。ああ探索者ライセンスの取得は京都アカデミーで出来るから、早くしたければ今から二人で行ってみるといい。時は金なり賽は投げられた善は急げだオセアニアでは常識だよ

 

461:異世界転移者

はいそうさせていただきます。

そういえばですが、残りの理由の三つ目というのは結局何なんですか?

 

462:名無しの探索者

ああうん。そうだねえ……いや、これはいずれ自然と分かる事だ。どのみち既に君の心は決まったのだから、後のお楽しみにしておこうか。

 

では行くといい行きたまえいってらっしゃいイッチ。私はキミ達がスレに戻るまで報告を楽しみに待っているとするよ

 

463:異世界転移者

そうですか。

ここまで貴重なアドバイスをどうもありがとうございました。あなたが何を考えているのかは分かりませんが、あなたの言葉のおかげでいくつかの問題の解決法が決まりました。感謝します

 

464:異世界転移者

他のスレ民の皆さんもありがとうございます。今どのくらいの方が残っているのかは分かりませんが、報告は探索者ライセンス取得など諸々が一段落した時にあらためてしますのでしばらくお待ちください

 

465:異世界転移者

では行ってきます。……じゃあナナも行こうか

 

466:ナナ

はいご主人さま。いってきますスレ民さん

 

467:名無しの探索者

 

 

468:名無しの探索者

 

 

469:名無しの探索者

 

 

470:名無しの探索者

 

 

471:名無しの探索者

д゚)チラッ

(id:r471e)

472:名無しの探索者

ちくわだーーいみょーーじーーん!!

 

473:名無しの探索者

反応無し。奴は去ったか……

 

474:名無しの探索者

そしてイッチ達も行ってしまわれた

 

475:名無しの探索者

いやいやいやいやどどどどうするよやっぱSランクに目をつけられてたじねえかよおおおお!?!?!?

 

476:名無しの探索者

落ち着きなさい探索者はいつもクールにでしゅよ

 

477:名無しの探索者

>>476

うんその通りだなだからまずお前も落ち着け

 

478:名無しの探索者

あーくっそ。結局ヤツにビビって一言も喋れんかった

 

479:名無しの探索者

ワイもや。イッチがあの人格破綻者の口車に乗るのを止められんかった……

 

480:名無しの探索者

仕方ないよ。だってあれ《博痴》だろ

 

481:名無しの探索者

心を読んだテレパスが発狂したガチのサイコに画面越しでも接触したらどうなるか分からんしな

 

482:名無しの探索者

>>481

発狂する前の最期の言葉が『いっぱいいるけどひとりもいない』『みんなちがうみんなおなじ』だっけ。意味はわからんが、まあSランクはそもそも存在自体が意味不明やし

 

483:名無しの探索者

にしても次にヤツがスレに現れたらせめてイッチには手を出すなとガツンと言ってやらなくちゃな

 

484:名無しの探索者

せやな。確かに色んな意味でヤバいけど、だからこそワイらがイッチとナナちゃんを守るんや

 

485:名無しの探索者

そやそや

 

486:名無しの探索者

その通り

 

487:名無しの探索者

ワイ怖いけど頑張るo(`^´*)

 

488:名無しの探索者

Sランクなんかに負けない!(キリッ

 

489:名無しの探索者

おやおや頼もしいね健気だねえ。スレ民からここまで愛されるとは素晴らしい。愛嬌か人徳か関わった者を惹き付ける彼らはきっとこれから色々な人々やモンスターと出会い言葉を交わし絆を紡ぎ主張をぶつけ力を比べ命すら取り合う熱く激しく感動的で泣いて笑って怒り絶望し希望を抱き誰も私も見た事のないような冒険をするんだろうねえ。それを想像するだけで嗚呼本当に、脳味噌がキュンとするよ

 

490:名無しの探索者

ヒエッ

 

491:名無しの探索者

【悲報】Sランクまだいた

 

492:名無しの探索者

どどどどないする((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル

 

493:名無しの探索者

ほらガツンと言えやワイ以外の誰か!

 

494:名無しの探索者

Sランクなんかに負けない!(キリッ)っ言ってた>>488出番ですよーー!

 

495:名無しの探索者

ふっふっふ。ここはお前らに出番を譲ってやる。さあカッコ良くビシッと言うがいい骨は拾うから(譲り合いの心

 

496:名無しの探索者

念仏は不承この寺生まれワイがあげるから安心して逝ってこい(仏の心

 

497:名無しの探索者

落ち着けよスレ民! たったひとつだけ策はある!

 

498:名無しの探索者

はっ!ま……まさか!

 

499:名無しの探索者

逃げるんだよォォォーーーッε≡≡ヘ( ´Д`)ノ

 

500:名無しの探索者

うわーっやっぱりそうだったァァン~~~

 

 

 




お読みいただきありがとうございます。前話で次は短くなると言っときながらどちゃくそ長くした作者です。なんもかんもすぐにふざけ始めるスレ民が悪い。

あさてなんやかんやで探索者になることを決めた主人公。ついに部屋を飛び出して舞台はいよいよお外です。
今回の話はそれぞれのランクの立ち位置について軽く触れましたが、次回は更にそれらの設定を掘り下げ世界観を紹介するような内容になります。
問題は作者が京都には全く縁も縁もないのでどんな場所かさっぱり分かっていない所ですがまあなんとかなるでしょう。……描写がおかしくても許してね

あらためましていつも評価感想誤字報告ありがとうございます。作者のモチベは読者さまからの反応に支えられてるのでこれからもどしどし送ってください。
なおモチベは上がるけど投稿速度はとか突っ込まない方向で……


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その⑤『ペットと出かけよう』

5話め。
今話から過去回想が入りますから前章のようにスレの会話と過去回想を分けて描写します。
回想の始まりと終わりには◆◆◆が挟まりますので、その間の内容は、スレではイッチが同様の事を説明していると思って下さいねー


551:異世界転移者

お待たせしました皆さん。朝ぶりですね

各手続きが一段落したのでひとまず報告したいと思います

 

552:名無しの探索者

д゚)ジー

 

553:名無しの探索者

キョロo(・ω・= ・ω・)oキョロ

 

554:名無しの探索者

気配無し。異常無し。よしヤツはいないな

 

555:名無しの探索者

と見せかけてか~ら~の~?

 

556:名無しの探索者

>>555

やめろ(真顔

 

557:名無しの探索者

>>555

シャレにならんからマジで

 

558:名無しの探索者

安全確認よーしっ。みんな集まれ~☆

 

559:名無しの探索者

確認班サンクス。イッチ朝ぶり~

 

560:名無しの探索者

ぶり~(゚∀゚)ノ

 

561:名無しの探索者

朝の終わり方がアレやったから心配したでイッチ~

 

562:名無しの探索者

一段落ってことは手続きは何事も無く終わった感じ?

 

563:異世界転移者

はい。色々ありましたけど無事に僕の探索者ライセンス取得もナナの使い魔申請も完了しました

今は京都アカデミーの食堂で三人で昼食をとっている所ですよ

 

564:名無しの探索者

お~よかったやん

 

565:名無しの探索者

心配で夜しか寝られんかったけどワイほっと一息(*´ω`*)=3

 

566:名無しの探索者

ん? 三人?

 

567:名無しの探索者

イッチとナナちゃんと……誰?

 

568:名無しの探索者

ワイのドッペルゲンガーかな

 

569:名無しの探索者

いや俺の分身体だろ

 

570:名無しの探索者

>>568

>>569

毎回自分だと主張してくる謎の根拠はなんなんだよww

 

571:異世界転移者

ここまでお世話になった探索者の人です。右も左も分からない僕たちに色々教えてくれた親切な人ですよ

 

572:名無しの探索者

あ~確かにイッチ達だけじゃよく分からんもんな

 

573:名無しの探索者

親切な人に助けてもらえたならよかったやん

 

574:名無しの探索者

男? ねえそれ男?

 

575:名無しの探索者

ナナちゃんに悪い虫が近づくのは我ら親衛隊が許さんぞ(#`皿´)

 

576:名無しの探索者

>>575

いつの間に変な集団が出来てる件ww

 

577:名無しの探索者

ヤリチンチャラ男は親切な顔して近づいてきて油断した所で女を奪っていくんやで。ワイはそれで彼女寝盗られました

 

578:異世界転移者

僕より少し年下くらいの女の人ですよ。悪い人では無さそうなので安心してください

 

579:名無しの探索者

ほう(ピクッ

 

580:名無しの探索者

とな(ピククッ

 

581:名無しの探索者

21のイッチよりちょい下となると19か20あたりかね

 

582:名無しの探索者

おっとここに来て新ヒロイン登場か!?

 

583:名無しの探索者

果たして美人系か可愛い系か……(面食い

 

584:名無しの探索者

おいおい大事なのは巨乳か否かだろ(おっぱい星人

 

585:名無しの探索者

何を言ってるか重要なのは中身。つまりSかMかだ!(М男

 

586:名無しの探索者

そこんとこ詳細はよ

 

587:名無しの探索者

女と分かったら急にがっついてきたなお前らww

 

588:名無しの探索者

これだから童貞は┐(´д`)┌

 

589:名無しの探索者

どどどど童貞ちゃうし!?

 

590:名無しの探索者

>>589

果たして単なるネタかそれとも……

 

591:名無しの探索者

>>590

やめてさしあげろ(武士の情け

 

592:異世界転移者

もちろんそのつもりです。ではあらためて、あの人との出会いからここまでのおおよその経緯を報告しますね

 

593:名無しの探索者

いよっ

 

594:名無しの探索者

待ってました~!

 

595:名無しの探索者

(*^ω^ノノ゙☆パチパチパチ

 

596:名無しの探索者

うん私としても心待ちにしていたよ。さあどうかきっとすごくとても興味深い話を聞かせてくれ

 

597:名無しの探索者

はい《Sプロトコル》発動―――!!!!

 

598:名無しの探索者

うおおおおお来やがったなッ!?

 

599:名無しの探索者

そんな気はしてた! してたけどさあ!?

 

600:名無しの探索者

ぬるっと気軽に来てんじゃねえよ!? 俺達パンピーなの! お前らみたいにSAN値バグってないの! やばいのに遭遇したら普通に減るの!!

 

601:名無しの探索者

おおおおおう上等だよこここここちとら朝は逃げたがもう逃げねえ! ナナちゃんを怖がらせるようならワイら親衛隊が相手になるで!! (o>д<)=○

 

602:名無しの探索者

おうやってやるぜい! 親衛隊を代表して>>601がな!

 

603:名無しの探索者

ナナちゃんを守るためならたとえ命を散らすことになろうとも躊躇わんで! >>601はな!

 

604:名無しの探索者

最後の強襲をかける>>601

スレ民達が闇の中に恐怖を見た時、親衛隊の企みが>>601を包む

 

605:名無しの探索者

次回『>>601散る』君は生きのびることができるか

 

606:名無しの探索者

あれこれワイ謀られとる(・ω・)?

 

607: 異世界転移者

あなたも朝ぶりですね。あなたのアドバイスもあって公的にもナナの安全を確保できました。ありがとうございます

 

608:名無しの探索者

いやいや礼などいらないよ。むしろ私が感謝しなければ。ナナ君を怖がらせてしまったからブロックされてしまうのではと思っていたからねえ

 

609: 異世界転移者

たしかにそのことについては正直思う所はあります。ですが、あなたの言葉が役に立ったのは事実ですし、なにより希少な同じダンジョンマスターとの繋がりはもっておきたいですからね。Sランクの《博痴》さん?

 

610:はくっち

何か勘違いしてないか? 私は《はくっち》だ。《博痴》じゃないよ

 

611:名無しの探索者

嘘つけ!?

 

612:名無しの探索者

はいダウトおおお!!

 

613:名無しの探索者

ちょっと可愛くしたコテハン付けても騙されねえよ!!(♯`Д´)ノ

 

614:名無しの探索者

イッチーー! はよブロック! イッチとナナちゃんとワイらのためにブロックかけてー!!(切実

 

615:はくっち

おやおやいやはやなんとまあ落ち着いてくれよスレ民諸君。私としても前回のようにナナ君を怖がらせるつもりはないんだ。その証に今回は、私がまた興奮し過ぎてしまっても止めることのできる知り合いをここに呼んでいるよ

 

616:名無しの探索者

知り合い?

 

617:名無しの探索者

いやいやSランクを止められる奴とかいるわけないやん。……いないよな?

 

618:名無しの探索者

自分何だかヤベエ予感がしてきたのですが

 

619:名無しの探索者

やめてよこれ以上何が来るってんだよぉ(((;´A`)))

 

620:666

えっと……皆さまこんにちわ。あの、これでいいですか? わたしの言葉はちゃんと入力されてますか? 

 

621:名無しの探索者

え誰?

 

622:名無しの探索者

どんなバケモンが来るかとビビってたら予想外に腰が低いのが来たんだけど

 

623:名無しの探索者

てかなんだよその厨二臭プンプンのコテハンww

 

624:名無しの探索者

なんだただの痛い厨二か(`艸´)プッ

 

625:名無しの探索者

しかもちゃんとレスできてるかも分かってないとかポンコツかよww

 

626:はくっち

ああ彼女は機械類の操作が苦手でね。いわゆる機械オンチというやつなんだ大目に見てくれないかな

 

君も安心してくれ。見ての通り音声入力はちゃんとできているとも

 

627:666

ふぅ……よかったです。

ここにアクセスするだけでも2時間以上かかっちゃいましたから、一時はどうなることかと思いました。

これもきっと、困っている者達を助けよという主の思し召しですね。《聖邪》と呼ばれる罪深き身ですが、あなた方の助けになれるよう尽くさせていただきます

 

628:名無しの探索者

 

 

629:名無しの探索者

 

 

630:名無しの探索者

 

 

631:名無しの探索者

(゜∀。)

 

632:666

あ、あれっ? あの……皆さま。どうかしましたか? なんでいきなり黙っちゃったんですか? わたし何かやっちゃいました?

 

633:はくっち

なんともいやはややれやれだ。コテハンを付けているのに通り名を名乗っては意味がないじゃあないか

 

634:666

ふぁっ!? あっ、そうですよね。わたしったらつい……皆さまが呆れて言葉を無くすのも無理はないですね

 

635:名無しの探索者

アッハイ

 

636:名無しの探索者

ソンナコトナイヨー

 

637:名無しの探索者

キニシテナイヨー

 

638:名無しの探索者

いろいろあったけどわたしはげんきですよー(゚ω゚)

 

639:名無しの探索者

アカンこいつらキャパオーバーで思考がフリーズしてやがる

 

640:名無しの探索者

まあ俺らみたいなある程度耐性ある上位ランクはともかく、他の奴らにはSランクがダブルでそれも虐殺シスターの《聖邪》とか精神的にキツ過ぎるわな

 

641:名無しの探索者

そのうちスレ民は考えるのをやめた

 

642:はくっち

彼女を皆がつつがなく受け入れてくれたようでなによりだよ。

 

さてイッチ。横から君の話を切る形になってすまなかったね。さあ再開しようか聞かせて教えて楽しませてくれ。私の脳味噌は待ちきれなくて疼いているんだよ

 

643:666

万が一の時はわたしが博……はくっちさんを止めますから、安心して進めてください

 

644:異世界転移者

666さん初めまして。お気遣いありがとうございます。ではその時は頼みますね。

 

では皆さんあらためて、ここまでの経緯をお話しします。

 

朝、スレから抜けた僕とナナは軽く身支度などを済ませてからアパートを出ました。

念のため使い魔登録をするまではモンスターであるとバレないようナナには犬耳を隠す帽子を被ってもらい、京都市中央部にあるという京都探索者アカデミーに二人で向かいました。

 

こっちの世界の市内を歩くのは昨日から二回目ですが、やっぱり元居た世界の見慣れた街並みとほとんど同じですね。それでもよく眺めてみると、店先に『探索用品各種取り揃えております』『ただいま武器全品割引セール開催中』『魔導書ネクラノミカン入荷しました』などダンジョン関連ののぼりや看板やあちこちにあり、見慣れた風景のようで確かに違う世界なんだと改めて実感しました

 

ナナなんかは犬の頃も含めて都会は初めてですから、物珍しそうにキョロキョロしてましたよ。それで気になった物があったら『ご主人さまご主人さま。あれは何ですか?』って聞いてくるんです。僕はそのたびに色々教えてあげるんですけれど、それを大きな目をキラキラさせて聞くナナと一緒に歩いているだけで、すごく幸せでそして懐かしい気持ちになりましたね                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                        

 

645:名無しの探索者

ああ、イッチがナナちゃんを連れて歩くのは犬だった時以来になるんやね

 

646:名無しの探索者

そりゃ懐かしくもなるか

 

647:名無しの探索者

一時は死に別れた犬と飼い主がまた仲良くお散歩かあ。……自分で言っててちょっとウルっときたわ(。´ω⊂)

 

648:名無しの探索者

>>647

ワイも。動物ものは涙腺にクるよねぇ

 

649:名無しの探索者

朝の終わりがあんなやったから、イッチもナナちゃんも楽しそうでよかったわ

 

650:はくっち

いやまったくだね。私も元気の無かったナナ君が楽しげにしていて嬉しいかぎりだよ

 

651:名無しの探索者

>>650

(#^ω^)

 

652:名無しの探索者

>>651

やめろそもそもそうしたのお前だろとワイも思ったけどSランクにツッコんだらあかん!

 

653:名無しの探索者

>>651

どーうどうどう落ち着け~落ち着け~気持ちは分かるけど下手に刺激したらどうなるかわからんぞ~

 

654:名無しの探索者

マッドサイエンティストの公開人体実験か虐殺シスターの虐殺ショーか……うーんどうあがいても絶望

 

655:はくっち

おやおや誤解があるようだね。言っておくが私は他人を使った人体実験などしないよ

 

656:666

あの、わたしもそう軽々しく虐殺は行いませんよ?

 

657:名無しの探索者

とおっしゃってますが

 

658:名無しの探索者

はははまたまた御冗談を

 

659:名無しの探索者

猫被ってんじゃねえよ人格破綻者共め

 

660: はくっち

嘘ではないよ。この私が人体実験なんて気持ちいい事を他人に任せるなんて勿体無いまねをするものか。実験材料は常にこの私自身。効果も副作用も自分の身体で確かめ感じ味わってこそ脳味噌が気持ちよくなれるんだよ

 

661:666

主に誓って、わたしが虐殺をするのはそれが必要な時だけです。それしか方法が無いとならば何時でも何処でも誰であろうとも虐殺しますが、幸い今はその必要はありませんから安心してください

 

662:名無しの探索者

アッハイ(二回目

 

663:名無しの探索者

アハハソウデスカー(脳内フリーズ

 

664:名無しの探索者

ワカリマシター(考えるのをやめた

 

665:名無しの探索者

だからツッコむなと言うたろうに……ッ!!

 

666:名無しの探索者

Sランクから正気の答えが返ってくるとでも思ったのか?

 

667:名無しの探索者

そしてSANチェックからの思考停止定期

 

668:名無しの探索者

ツッコまなければやられなかったのに!

 

669:名無しの探索者

悲しい事件だったな。さ、ワイらは冥福を祈りつつイッチの話を聞こうやないか

 

670:名無しの探索者

せやな。Sのナチュラル狂気を浴びた後は癒しが欲しいわ。イッチというわけで続きよろ

 

671:異世界転移者

いやあ、なんかようやく皆さんがSランクを怖がる気持ちが少しは分かってきましたよ。なるほどこれは強烈ですね。

 

さて、そうして街の中を歩いていた僕たちでしたが、そんな和やかな時間は唐突に中断させられました。きっかけは僕たちに背後からかけられた叫び声で、それは切羽詰まった調子でこう言っていました。

 

◆◆◆

 

「わーー!? そこの二人逃げてーー!!」

 

不意に背後から響いたその声に振り向いた僕の視界に映ったのは、今まさにこちらに突進してくる巨大な猫だった。

ぱっと見でも1m超え。虎かライオンのような大きさのそれはそのぎらついた双眸で前方に立つ僕を捉え、障害物と判断したのか唸り声を上げて飛びかかってきた。

 

「ご主人さま!?」

「うひゃーーー!? ちょっやめて駄目止まって使い魔が暴走して一般人を傷つけたとか一発でライセンス停止になっちゃうからああああああ!!」

 

動揺したナナと誰かの悲鳴が耳に届くも、僕は突然の事に思考が停止する。何が起こったのか咄嗟に判断できず、迫る大猫の鋭い爪が僕の肌を引き裂く——刹那、停止した思考ではなく『本能』が身体を動かした。

 

「——っ!」

 

反射的に跳ね上がる僕の両腕、開いた掌の軽く曲げた五指が、絡みつくように大猫の毛皮に埋まり

 

「ニャぅっ!? ニャニャっ……ぅニャ~ン♡

 

そして僕は、全力でその巨体を撫でまわしていた。

 

ワシャワシャワシャなでなでなでゴロゴロゴロにゃ~ん

 

「大丈夫ですかご主──って何してるんですかご主人様ーー!?

「……はっ!? 猫ちゃんが近づいてきたからついやってしまった」

 

目を丸くしたナナのツッコミではっと我に返る。

気が付いたら身体が勝手に動いていた。これはそう、本能だ。モフモフの動物が来たらとりあえず愛でずにいられないという——ケモナーの本能だ!

 

撫でる時は決して強引にしてはいけない。じっくりゆっくりソフトな力加減で。顔まわりは人差し指でゆっくりと、両足は付け根から足先まで撫で下ろすようにさすり、そして背中は頭のてっぺんから尻尾まで毛並みに沿って掌全体で軽く撫でれば

 

「うにゃあ~~ごろごろごろごろ(=´ω`=)」

 

牙を剥き出しにしていた顔をふにゃんとさせて喉をならしているその姿にはもうさっきまでの獰猛さは無い。

野良猫や猫カフェで長年鍛え上げた撫でテクは、荒ぶる巨大猫を鎮め、ふにゃふにゃの骨抜き状態にしたのだった。

た、助かった……。

 

◆◆◆

 

いやあケモナーでなければ死んでましたね

 

672:名無しの探索者

ケモナーすげえな!?

 

673:名無しの探索者

これが噂の撫でポか! ←違う。……のか?

 

674:名無しの探索者

即堕ち二コマとはたまげたなあww

 

675:名無しの探索者

大猫「ケモナーには勝てなかったよ……(ビクンビクン」

 

676:名無しの探索者

いやいやいやそんなのってある( ;゚Д゚)エェ?

 

677:名無しの探索者

勝手に体が動いて迎撃ってバトルマンガじゃあるまいし

 

678:名無しの探索者

いやまあ出来ない事は無いで。ベテランや上位ランクの奴ならぼちぼちやれる奴はいるわ

 

679:名無しの探索者

動きを意識じゃなく文字通り体に叩き込めば可能。まあ何度も繰り返さにゃならんが、一度身体が動きを覚えれば意外と勝手に動いてくれるもんだぜ

 

680:名無しの探索者

なに、お前らももう一つ上のステージに上がれば分かるようになるさ。待ってるぜ(Aランクワイが超上から目線でお送りします

 

681:名無しの探索者

>>680

野郎に待たれてても嬉しくない定期

 

にしても身体が反射的に撫で回しちまうとかイッチ今までどんだけ撫でてきたんだよww

 

682:異世界転移者

そうですね。とりあえず動物を見つけて撫でられそうなら撫でてきたので1000匹は超えてると思いますよ。

 

そんな僕でもさすがに大猫を撫でるのは初めてでしたが、いやあ気持ち良かったですね。毛並みの豊かさはもちろんですけど、なんと言ってもサイズが桁違いですから、両手どころか腕を回して抱き着くみたいに撫でられるのでもう最高でしたよ

 

683:名無しの探索者

あそれはワイも撫でてみた~い

 

684:名無しの探索者

モッフモフ系のモンスターを触るのは気持ちいいよね~(^^)

 

685:名無しの探索者

ケモナーワイ。イッチの撫でレポを見てムラっとしたので使い魔の化け猫を撫で回し中

 

686:名無しの探索者

おいおいイッチ~。イッチにはナナちゃんがいるやろ~。なのに他の奴を撫でてええんか~?

 

687:異世界転移者

まあそう思いますよね……ええ実際案の定でした。  

 

◆◆◆

 

「ご主人さま! ななななんでそのメス猫を撫でてるんですかっ!!」

「っとナナ、これは何と言うかこう身体が勝手にね……」

 

襲われた僕を心配する表情から一転、形の良い眉を吊り上げて睨んでくるナナ。

あ、これは不味いやつだ。額から嫌な汗が流れるのを感じた僕は、すぐさま大猫から両手を離そうとする……するんだけど……ッ

 

「勝手にって何ですか! ご主人の意思じゃないというなら今すぐ止めてください!」

「ああうんそうだね。止めないと……うん止めないとね……」

「そう言いながらなんで撫で続けてるんですかーー!?」

 

ごめん……だってこれ凄く気持ちいいんだ……っ!

触れれば手首まで埋まり掌をモフっと包んでくれる豊かな柔毛。その下の肌は程好い弾力

があって、なにより体の大きさが段違いだから撫で甲斐がありすぎる。

だから頭では今すぐやめなきゃとは思うけど、撫でるこの手が離せない止まらない。

うわあぁ~ずっとこれ撫でてたいなあ~。

 

「うにゃ~ふにゃ~(=^ω^=)」

がるるるるっ! そこのメス猫も離れなさいっ!! ご主人さまに撫でられていいのはナナだけですよっ!」

 

ついには僕の腕の中で喉を鳴らす大猫まで威嚇しだしたナナ。

ああ、そういえばナナって僕が散歩中に野良猫を見つけて撫でてた時も思いきり威嚇してたなあ。あと他の動物の臭いをつけてきても不機嫌になるんだよね。そういう時は決まっていつもよりしつこく身体を擦りつけたり舐めてきたりして自分の臭いで上書きしようとしてくるんだよねえ。いやあ懐かしいなあ。

 

「むーっ。ナナは怒ってるのに何でほっこりしてるんですかご主人さま!」

「ごめん。ちょっと昔を思い出してね。うん、いつもの元気な表情もいいけど怒った顔も可愛いよナナ」

「わふっ!? いっ、いきなり何言ってるんですかっ。そんなので誤魔化されるナナじゃないですよぉ……くぅん」

 

◆◆◆

 

なんて言いながら最後に頬を緩ませてるナナは凄く可愛かったです

 

 

688:名無しの探索者

焼きもちナナちゃん可愛ええ過ぎる件ww

 

689:名無しの探索者

うっは~~頬をぷくっと膨らませてるナナちゃんを想像しただけで心がぴょんぴょんするんじゃ~

 

690:名無しの探索者

これがご主人様が大好きだからこそって思うともう……もうっ(*≧д≦)ッカー

 

691:名無しの探索者

しかも犬の頃から焼きもち焼きとかっ。う~あ~~尊過ぎて転げ回らざるをえぬ~~~ゴロゴロ

 

692:名無しの探索者

親衛隊一同もナナちゃんの可愛さに床ゴロゴロ中

 

693:名無しの探索者

にしてもイッチも悪いやつやな~。ナナちゃんがいるのに他の奴に手を出すなんてな~(ニチャァ

 

694:名無しの探索者

これはナナちゃんが怒るのも無理無いわ~

 

695:名無しの探索者

イッチさいてー( -д-)

 

696:名無しの探索者

あ~思い出す~。付き合ってた彼女がヤリチンチャラ男と浮気デートしてたのを目撃した時を思い出す~。あん時のワイと同じショックをナナちゃんは受けとるわけかあ

 

697:名無しの探索者

失望しますたイッチのファン止めます

 

698:名無しの探索者

いや~でも正直、同じケモナーとしてはイッチの気持ちが分からないでもない

 

699:名無しの探索者

『撫でられそうならとりあえず撫でる』それ超分かる(*゚∀゚)ウンウン

 

700:名無しの探索者

ぶっちゃけケモナーの本能だよね~

 

701:はくっち

ケモナーではないが私も似たような覚えはあるよ。興味深い未知のものを見つけると、理性よりもまず本能で観察し解析し解剖したくなるよねえ。うんうん分かるとも

 

702:666

えっと、それは何か違うと思いますよ……。

 

イッチさん。猫さんを撫でる気持ちよさはわたしも分かりますが、でもナナさんをないがしろにするような真似はいけません。冒涜とまではいきませんけれど、あなたを慕う女の子を悲しませるのは罪ですよ

 

703:名無しの探索者

イッチ謝罪しろおおおおお!?

 

704:名無しの探索者

今すぐ土下座! 死にたくなければ土下座をするんじゃ!!

 

705:名無しの探索者

虐殺される前に早くうううう!!

 

706:名無しの探索者

虐殺シスターが怒ってるよぉ……イッチが虐殺されちゃうよぉ……っ((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル

 

707:名無しの探索者

お慈悲をーー! お慈悲をどうかイッチにいいい!

 

708:異世界転移者

ええっ!? 僕いま命の危機なんですか!?

 

709:666

ちっ、違いますよ!? さっきのはこう、ニュアンス的には『めっ』っていう感じですからねっ。小さい子供を軽く窘めるような物なので怒ってなんていませんよ~!

 

710:異世界転移者

ああ、ならよかったです。

はい。僕もナナを傷つけるような事はもうしたくないので肝に命じます

 

711:名無しの探索者

ふい~助かったぁ( ;´Д`)=3

 

712:名無しの探索者

危うくスレが虐殺実況スレになるとこやったな

 

713:666

あの、皆さま? 誤解されるような言い方をしたわたしが悪いとはいえ、そこまで怖がらなくてもいいんですよ?

先ほども言った通り、わたしは無益な殺生も理由無き虐殺もしませんから。主に誓って、です

 

714:名無しの探索者

それってつまり決してやらない訳じゃなくて殺るときゃ殺るって事じゃ……

 

715:名無しの探索者

>>714

だからシーーーー!!

 

716:名無しの探索者

>>714

ワイも思ったしスレ民心の中で総ツッコミしたろうけど口に出しちゃらめええええ!!

 

717:名無しの探索者

イッチはよ進めてー!

 

718:名無しの探索者

これ以上ヤバい事になる前に早く!

 

719:異世界転移者

えーと、はい。では続けますね。

 

プンプンしてるナナは可愛かったんですが、さすがにこのままではナナに悪いので、名残惜しかったですけど僕は大猫を撫でてるのを止めて手を離しました。

それであらためて、この大猫は何なのだろうかとナナと一緒に首をかしげていた所に、あの人は現れました。

こういかにも慌てた様子で、息を切らせて僕たちに駆け寄ってきて

 

◆◆◆

 

「だだだ大丈夫!?」

 

そう問いかけてきたのは、巫女装束を現代風にアレンジしたような服装の女の人でした。

 

 

【挿絵表示】

 

 

年は僕より少し下、たぶん18か19あたりですね。明るい茶髪に染めた髪を伸ばした、快活そうな雰囲気のちょっとギャルっぽい娘でした。

その娘は僕とナナの前で勢い良く立ち止まって

 

「怪我は無い? おにーさんと──うわっスゴイかわい子ちゃん!?

 

心配げな目でそう問いかけた後、ナナを見て目を丸くしました。

 

うっわ可愛い~! おおっ、ちっちゃいのに胸スゴッ!? その服コスプレ? ちょー似合ってるし可愛過ぎかよっ」

「きゃぅっ!? ご、ご主人さまぁ……」

 

と今度は興奮気味のテンションでナナを誉めまくります。ギャルのいきなりぐいぐい来るノリにナナはびっくりしたのか、助けを求めるように僕に身を寄せてきました。

 

「えっと、君は………?」

「はっ!? だめだめアタシったらつい……えっと、怪我とか無い? 大丈夫だった?」

「え、あ、うん。僕は特に何ともないよ。ナナはどう?」

「ナナも大丈夫ですよ」

「ホントに? おにーさん何か目が死んでるような感じだけど? ショックで精神がヤバくなってたりしてないの?」

あ、これは元々です

「そっかーなら大丈夫かってそっちのがヤバくね!?

 

◆◆◆

 

表情がコロコロ変わって見てて面白い娘でしたね

 

720:名無しの探索者

【悲報】やっぱりイッチの目は死んでいた

 

721:名無しの探索者

『あ、これは元々です』のヤバさよww

 

722:名無しの探索者

自殺者メンタルは伊達じゃない! 思い知ったか巫女ギャル!

 

723:名無しの探索者

>>722

なぜお前がドヤるw

 

724:名無しの探索者

新ヒロインは巫女でギャル? 悪くないやん

 

725:名無しの探索者

日本古来の伝統的な巫女服に最新のギャルを合わせるとか……ワイ的にベストマッチ(o^-')b !

 

726:名無しの探索者

ん~なんかワイこのギャル知ってるような気がするで?

 

727:名無しの探索者

あ、俺も。なんかの話で聞いたことあるような……

 

728:名無しの探索者

え何? この巫女ギャル有名な人なん?

 

729:異世界転移者

それから、僕達が何事もなかったと知るとその娘はバッと勢い良く頭を下げて

 

◆◆◆

 

「ごめんなさいっ!!」

 

大きな声で、本当に申し訳なさそうに謝ってきました。

 

「うちのバカ猫が勝手に飛び出しちゃって……もうコイツったらウチの使い魔なのに全然言うこと聞かなくてマジありえないっていうか……それでおにーさん達にちよっかいかけて危険な目に合わせちゃって……ほんっとーーーにすみませんでした!

 

それはもう誠心誠意平身低頭という感じで、やられたこっちが逆に申し訳なくなるくらいで

 

「いやあの、そんなに謝らなくてもいいよ。僕もナナも怪我は無かったんだし……」

「でも危険な目に合わせちゃったのは事実だしっ。てゆーかヘタしたら大怪我しちゃったかもしれないし……ああもうホントごめんなさいっ!!!!」

 

 

僕が宥めようとしてもこの娘はなおも謝り続け、それから結局、止まるまでに10分以上経ってしまいました。

ようやく謝るのを止めた彼女でしたが、今度はまだ僕の傍から離れていなかった大猫に怒りのこもった目を向けて

 

「アンタもいい加減離れなって! おにーさんがメーワクしてるでしょ!」

「そっ、そうですよ! どこの馬の骨かも分からないメス猫はご主人さまから離れてください!」

 

そう形の良い眉を吊り上げ叱りますが、大猫はどこ吹く風という表情で、連れて声を上げたナナまで無視して僕にその柔らかな身体をスリスリと擦り付けてきました。うわぁ、気持ちいいなあ。

 

「あの、別に僕はこのままでも……」

「ご主人さま?」

「あ、いえ何でもないです」

 

ナナ顔が怖いよ。

するとついにナナはいつまでも離れようとしない大猫にその手を伸ばし、

 

「がうっ!! こうなったら力尽くです。早く離れなさーーい!

 

と無理やり押し退けようとしますが、大猫は鬱陶しそうにその尻尾を鞭のように振るって、

 

「きゃぅんっ!?」

 

なんとナナの顔面をベシッと叩きました。

 

「わーー何やってんのこのバカ猫ーーー!?」

「ナナ!? だいじょ……

 

ナナと彼女の悲鳴が上がり、僕は慌ててナナに目を向けて──その頭から、帽子がポトリと落ちるのを見てしまいました。

それはナナのイヌミミを隠しておくためのもので、使い魔登録の前にナナがモンスターであると万が一バレないようにする大事な物であるわけでしてつまり

 

「ああああごめんねキミ大丈夫!? このバカ猫がよくも……って、あれ? その、頭に付いてるのって……」

 

そう、ナナのイヌミミは彼女にバッチリ目撃されてしまったのです。

 

「いっ、イヌミミ~~~~!?」

 

◆◆◆

 

目を丸くして仰天するあの娘の表情を見て僕は思いましたね。どうしようって

 

730:名無しの探索者

いやほんとどーすんだよコレ!Σ( ̄□ ̄;)

 




お読みいただきありがとうございます。短くまとめようと思ってるのに気付けば文字数がひとりでに増えていく怪現象に悩まされている作者です。

あさて、今回はついに主人公達が家を出て外の世界にくり出しました。
リアルとスレの両方で新キャラもぼちぼち登場し出し、ここから物語が本格的に動いていきます。
はたしてイヌミミがバレてしまった主人公達はどうなってしまうのか。な次回をお楽しみに

あと描写はまだ手加減してるのにすでに読者様に女版ボ●ドルドとか言われてる変態の活躍もお楽しみに~

おまけ
ざっくり解説

『ネクラノミカン』
魔導書。
アメリカ合衆国マサチューセッツ州セイラムに存在するSクラスダンジョン『ミスカトニック大学』の最奥部で発見された魔導書『ネクロノミコン』の日本語写本(なお原本は盗難ののち現在所在不明)。

魔術は天才的だが英検5級レベルのさる魔術師が英和辞典とにらめっこしながら日本語訳した結果、翻訳を悪魔的にトチってタイトルがこんなのになってしまった。

加えて日本で売り出すなら日本人受けするようにといらん企みをして、原書のおぞましい図解を日本の萌絵師による萌えイラストに変更したあげく、名状しがたき怪異にツンデレクーデレヤンデレ等謎のキャラ付けをするなど様々な原則レイプもといアレンジを加えた結果、『日本人に見つかった結果』『ラヴクラフト先生最新の誤算ww』と言われてる世にも冒涜的な書が誕生したのである。

なお英検5級レベルの翻訳なので肝心の内容は文法やスペルなどが盛大に間違っている箇所が多々あり、ネクロノミコンの各国語写本の中では最も出来が悪い(そのおかけでSAN値へのダメージは大分低くなっている)。

閲覧は上級魔術の心得があるかBランク以上の探索者推奨の上、自己責任で。

なお太古の邪神プープービ●マンカの遠縁の姪を呼び出す書とは一切関係無い。


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その⑥『探索者アカデミーに行こう』

ようやく6話目。
今回はアカデミーの解説回だ!!


731:名無しの探索者

【悲報】ナナちゃん早速バレる

 

732:名無しの探索者

おいおーーい!?

 

733:名無しの探索者

うっそやろww

 

734:名無しの探索者

やりやがった……やりやがったな猫ちゃーーん!!!!

 

735:名無しの探索者

まさに畜生ww

 

736:名無しの探索者

いやいや草生やしてる場合やないやろ(・∀・||)サアア

(id:r736e) 

737:名無しの探索者

これってもしかしてマズいやつ?

 

738:名無しの探索者

実際かなりマズいで。詳しくは(´・ω・)っ>>436

 

739:名無しの探索者

>>738

お~サンクスって博痴のレスじゃねえかよ糞があああ!?

 

740:名無しの探索者

はいSANチェック入りま~す♪

 

741:名無しの探索者

(σ´Д`)σアヒャヒャヒャヒャ

 

742:名無しの探索者

いや遊んでる場合やないやろナナちゃんのピンチやで!?

 

743:名無しの探索者

ん~でも使い魔になれたってさっきイッチ言ってたし何とかなったんじゃね(-ω-)

 

744:名無しの探索者

>>743

それは分かってても言わない約束でしょおとっつぁん

 

745:名無しの探索者

>>743

あなた嫌いです(見下げ果てた目

 

746:名無しの探索者

いやならこのピンチをどうやって切り抜けたんよ?

 

747:名無しの探索者

というわけで教えてイッチー!

 

748:異世界転移者

スレ民さん達も動揺してますね。はい、僕もあの時は本当にどうしようかと思いましたよ。

正直ナナを連れて今すぐ逃げるか、でなければ口封じをしなければなんて考えましたね。

けど、僕が何か行動を起こすより先に、彼女が動いていました。

 

◆◆◆

 

早く、そして速い。戦いの心得の無い僕でも分かる、きちんとした訓練を受けた者の動きで、彼女はナナの懐に飛び込み、そして

 

「かっわいい~~~っ!!」

 

「──は?」

「──ふぇ?」

 

高らかに響くのは、まったく予想外のセリフ。

思わずポカンとする僕とナナ。一方それを叫んだ彼女は大きく開いた目を輝かせて

 

「うっわヤバ超可愛いじゃんそれ~~! コスプレ? どこで買ったの? そのイヌミミのアクセサリー超似合ってるしっ」

 

どうやらナナのイヌミミを作り物だと思っているらしい。

これはチャンスだ。僕は素早くナナに目配せして、ナナも小さく頷き

 

「そっそうなんですよ! これはご主人さまがナナにプレゼントしてくれたお気に入りのアクセサリーです!」

「ナナに似合うと思って送ったんだ。イメージにぴったりだからね」

「うんうんマジでピッタリ! おにーさん良いセンスしてんじゃんっ」

 

「ヤッバ」「可愛すぎかよ」と歓声を上げながら何度も頷く彼女。

咄嗟の誤魔化しだが上手くいったようだ。

ふぅ……。僕とナナは揃ってホッと息を吐いた。

 

◆◆◆

 

いやあ、あの時はさすがにどうなる事かと思いましたね

 

749:名無しの探索者

はいセーーーーフ!

 

750:名無しの探索者

あっぶねーーー!?

 

751:名無しの探索者

巫女ギャルがええ感じに勘違いしてくれて助かったぁ…ε=(;´д`)

 

752:名無しの探索者

ホント一時はどうなることかと……

 

753:名無しの探索者

これはきっとワイのロリの神への祈りが《届いたからやな

 

754:名無しの探索者

>>753

なんだその邪教ww

 

755:名無しの探索者

いや二人の機転だろ。

イッチとナナちゃんナイスコンビネーション(^^)d

 

756:名無しの探索者

まさに飼い主とペットの阿吽の呼吸。さすが固い絆で結ばれてるだけあるね

 

757:名無しの探索者

ワイとしてはさらりと出た『口封じ』とかいう不穏ワードが気になるんやけど……

 

758:名無しの探索者

>>757

ま、まあ大事なペットを守るためやし……(目そらし

 

759:名無しの探索者

>>757

ナナちゃんが絡むと何やらかすか分からんとこあるよねイッチ

 

760:異世界転移者

飼い主がペットを守るのは当たり前だと思いますけど。

でもナナが絡むと我を忘れてしまうのは僕だけではないみたいですよ

 

◆◆◆

 

なんとか間一髪で誤魔化せたことに内心安堵する。そんな僕に、彼女はニヨニヨと揶揄うような笑みを浮かべて言った。

 

「自分の彼女にこんなの着けさせるなんて、おにーさんもやるじゃん」

「え?」

かかか彼女ぉ!?

 

その言葉に真っ先に反応したのはナナ。ナナは顔を真っ赤にして耳をぴんと立てて

 

ちちちち違いますよ!? ナナはご主人さまのかか彼女なんかじゃないですよ!! いや別にそれが嫌っていうんじゃなくてそんなの畏れおおいというかなんというか……っ」

「うっわ~~照れてる姿もマジやばいっ! ナナちゃん可愛すぎ~っ」

「きゃっ!? なっ何でナナに抱き着くんですかぁ!?」

「いやー無理。無理だわーこれはハグするっきゃないわー。てうわっ!? なにこの肌すべすべプルップルじゃん羨まし~。抱き心地サイコー♪ あ~こんな彼女ウチも欲しいな~」

「ご、ご主人さまぁ~」

 

ぎゅっと抱きつかれ頬擦りまでされてしまうナナ。困ったようにアワアワとする表情は可愛らしいけど、さすがに助けを求められたら放ってはおけない。

 

「盛り上がってるところ悪いけど、ナナは彼女じゃないよ」

「そっそうです! ナナはご主人さまのかっ、彼女じゃないですよっ」

 

二人で否定するも、彼女は更にその口元をニヨニヨさせて

 

「いやいや誤魔化さなくってもいいってば~。そんな仲良さそうにしてて付き合ってないとかありえないっしょ」

 

◆◆◆

 

まったく信じてくれませんでしたね

 

 

761:名無しの探索者

そりゃあなあ

 

762:名無しの探索者

いかにも仲良しこよしの男女が二人きりとかカップル以外の何に見えると?

 

763:名無しの探索者

>>762

ワンチャン血の繋がらない義兄妹とか

 

764:名無しの探索者

>>763

それだとイッチが義妹にイヌミミコスプレさせる変態になるのですが

 

765:名無しの探索者

おいおいその程度で変態とか言ってたら妹にゴブリンコスプレ頼んで攻撃魔術ぶちこまれたワイなんてどうなるんだよww

 

766:名無しの探索者

>>765

変態ですが(断定

 

767:名無しの探索者

>>765

とりあえず変態的要求をされた可哀想な妹に土下座した後に切腹しとけq(^^)

 

768:異世界転移者

なるほど。僕は昔のようにナナとのいつもの散歩みたいな感覚でしたけど、他の人からはそんな風に見えてしまうんですか。

とはいえ誤解されたままというのもあれなので、僕はもっとハッキリと言うことにしました

 

◆◆◆

 

「本当に彼女なんかじゃないって。ナナは──僕のペットだよ

ペットぉ!?

「はい! ナナはご主人さまのペットです!」

「うええええっ!?」

 

◆◆◆

 

凄く驚いてたけど、ようやく誤解が解けて安心しましたね

 

769:名無しの探索者

いやそれ更にヤバい誤解されてるからΣ( ̄ロ ̄lll)

 

770:名無しの探索者

【悲報】イッチが彼女にコスプレさせる変態から、年端もいかない美少女をペットにするド変態にレベルアップした件

 

771:名無しの探索者

誤解……か?

 

772:名無しの探索者 

>>771

あ? 誤解に決まっとるや……んん?

 

773:名無しの探索者

実際その通りなんだよなあ

 

774:名無しの探索者

確かに考えてみたらそのまんまやんww

 

775:名無しの探索者

結論。なにも間違ってはいなかった

 

776:名無しの探索者

イッチは年端もいかない美少女をペットにするド変態。Q.E.D.

 

777:はくっち

私の事を散々言ってたわりには君らも大概じゃないかなあ?

 

778:666

正直は美徳ですけど、残酷な真実をあえて心の内に止めておくのも優しさですよ

 

779:はくっち

ふむふむおやおやあれあれ? それはド変態というのを一切否定してないよねえ?

 

780:666

えっ!? ええと……主に背かない限り、その、趣味は人それぞれですから……

 

781:異世界転移者

それ絶対目を反らして言ってますね。

いくら前と違う姿とはいえ、それでお互いの立ち位置や関係性を変えるつもりはありませんよ。

どんなに変わってもナナはナナで、僕は飼い主ですから

 

782:名無しの探索者

あらやだイッチ格好いい……ッ

 

783:名無しの探索者

いや堂々と言ってるけど美少女をペットにし続けるという変態宣言やからな

 

784:名無しの探索者

ドMワイ不覚にもときめいたわ(*≧ω≦)キュン

 

785:異世界転移者

うんもう変態でもいいですから話進めますね。

そうして誤解を解くことが出来て一安心した僕たちに、彼女はある意外な提案をしてきたんです。

それは

 

◆◆◆

 

「うっわ~……マジか~……だからご主人さま呼びかぁ……カレカノどころかペットプレイとかレベル高過ぎっしょ……」

 

僕たちの答えにカルチャーショックを受けたみたいに呆然としていた彼女は、僕に呆れとも感心ともつかない眼差しを向けて

 

「いや~、うちのバカ猫を一瞬で骨抜きにした事とか只者じゃないと思ってたけど、おにーさんってもしかして結構上位の探索者だったりする?」

「いや、僕は探索者じゃないよ。今のところね」

「え? うっそマジで!? ……って、今のところ?」

「うんマジで。これから京都アカデミーまで行ってライセンスを取りに行くんだよ」

「っへーそうなん!? ならウチの後輩になるわけか……。うん、そんならウチがガイドしたげるよ」

「ガイド?」

 

突然の申し出に思わず聞き返すと、彼女は我ながら名案という表情で頷いて

 

「そ。アカデミーまでの道案内とちょっとしたボディーガード。やな話だけど探索者の中にはパンピーに絡むようなろくでもない奴もいてさ。そういう奴にちょっかい出されないようにウチがおにーさんたちを守ったげるよ」

「それは正直ありがたいけど……何でそこまでしてくれるの?」

「ウチのバカ猫が迷惑かけちゃったお詫び。それに、先輩が後輩を世話するのはトーゼンっしょ?」

 

にかっと歯を見せた快活な笑みでそう答える。そんな彼女の様子からは後ろ暗さなどは感じず、別に騙してどうこうしようというのも無さそうだ。

 

きっと根っからのお人好しなんだろう。そんな彼女を内心疑ってしまった事に申し訳なさを感じつつ、ナナに目配せすると、ナナはこくりと頷いてくれた。

 

「うん。ならお言葉に甘えてもいいかい?」

「もち。ウチがしっかりガイドとボディーガードしたげるから安心してね。どんなチンピラもウチのバカ猫をけしかければイチコロだから」

「それは頼もしいね。ならもしもの時はよろしくね猫ちゃん」

 

そう彼女の足下にいる大猫に言うと、任せろとばかりに「にゃうっ」と鳴く賢い猫ちゃん。うん可愛いなあ。もう一度撫でていいかな?

 

「その手は何ですかご主人さま?」

 

思わず手を伸ばすけど、横から掛けられた怖い声に慌てて引っ込める。残念。

そして『邪魔するな』と目で訴える大猫とナナが何やら睨み合いを始める横で、僕は彼女に手を差し出して

 

「君もよろしく。それと自己紹介がまだだったね。僕は──」

「うんよろしくね。おにーさんとナナちゃん。ウチは──」

 

互いに自己紹介をして握手しました。

 

◆◆◆

 

まあそういうわけで、あの娘が同行する事になったわけです

 

786:名無しの探索者

なるほどねえ

 

787:名無しの探索者

巫女ギャルええ娘やん

 

788:名無しの探索者

それな。会話からも面倒見の良さが分かるわ

 

789:名無しの探索者

仲間内から頼られてそう

 

790:名無しの探索者

やっぱギャルはオタクにも他人にも優しいんやな

 

791:名無しの探索者

時代はギャル。はっきりわかんだね

 

792:名無しの探索者

は? ギャルとかほぼほぼビッチだろ

 

793:名無しの探索者

>>792

あ?(ガチギレ3秒前

 

794:名無しの探索者

>>792

なんだぁ……てめえ……?

 

795:名無しの探索者

ギャルの魅力が分からんとは哀れな奴め

 

796:名無しの探索者

むしろビッチなのがいいんじゃねえか

 

797:名無しの探索者

ワイのオカズはビッチギャル物オンリーやで

 

798:名無しの探索者

いやいや性癖で殴り合うのやめーや

 

799:名無しの探索者

性癖の話になるとすーぐ喧嘩するんだからもう┐(´д`)┌

 

800:名無しの探索者

とりあえずこれで一発抜いて落ち着け( ・∀・)っ【ゴブリンオナホ】

 

801:名無しの探索者

>>800

いらねえよ変態!?

 

802:名無しの探索者

>>800

⌒ヾ( ゚⊿゚)ポイッ

 

803:名無しの探索者

( ;´・ω・`)ショボーン

 

804:異世界転移者

ギャルだからビッチっていうのは偏見が過ぎる気がしますが……。それにギャルっぽいとは言っても、いわゆる遊んでそうな感じはしませんでしたよ。明るく爽やかな雰囲気の娘ですね

 

805:名無しの探索者

なんだビッチではないのか

 

806:名無しの探索者

解釈違いなのでスレ抜けます

 

807:名無しの探索者

>>806

おっと忘れもんだぜ( ^-^)っ【ゴブリンオナホ】

 

808:名無しの探索者

だからいらねえよ!!(゚ロ゚*)ノ⌒【ゴブリンオナホ】

 

809:名無しの探索者

ともあれようやくアカデミー到着やな

 

810:名無しの探索者

京都アカデミーといや大阪と並んで関西二大アカデミーやん

 

811:名無しの探索者

京都大阪は特に強力なダンジョンが多くある分、どっちも規模も戦力も他とは一線を画するで

 

812:名無しの探索者

通天閣に新世界……どっちもBクラスの上級ダンジョンやから対抗するには相応の設備と戦力がないといかんしな

 

813:名無しの探索者

特に京都は上級ダンジョンの三つ巴やし

 

814:名無しの探索者

ワイ京都の探索者やけど実際ヤバイで。あいつらそれぞれ互いに隙を伺ってるから、ちょっとでとバランスが崩れたら即戦争や

 

815:名無しの探索者

それぞれの斥候がかち合って市街地でぶつかり合うとか割とあるもんなあ。おかげで京都の探索者はダンジョン以外での戦闘経験が他県より頭ひとつ抜けてるという

 

816:名無しの探索者

そのぶん京都の探索者は割りと癖が強めやけど

 

817:名無しの探索者

いやいや大阪には負けるわww

 

818:名無しの探索者

はっはっは京都は相変わらず冗談キツイでww

 

819:名無しの探索者

あ?(#゚Д゚)

 

820:名無しの探索者

やるんか?(`皿´メ)

 

821:名無しの探索者

だーかーらー喧嘩はやめろって!?

 

822:名無しの探索者

気にすんないつものことや(高みの見物を決め込む奈良県民ワイ

 

823:名無しの探索者

とまあこんな奴らばっかやけど大丈夫だったイッチ?(いつもこんななのでほっとく和歌山県民ワイ

 

824:名無しの探索者

ナナちゃんとか可愛いから変なのがちょっかいかけてきそう(無益な争いには関わりたくない兵庫県民ワイ

 

825:異世界転移者

心配してくれてありがとうございます。

僕も巫女ギャルさん(なんかスレでこの呼び方が定着してるようなのでそう呼びますね)がいるとはいえ、そのあたりは心配していたのですが幸い何事もなく京都アカデミーに到着することができました。 

 

元々暮らしていた街とはいえやはり違う世界だからか、道や建物が微妙に異なっている箇所もありましたけど、巫女ギャルさんの案内のおかげで迷うこともなかったです。

道中は巫女ギャルと会話しながらでしたが、さすがギャルというべきかコミュ力が高いので僕とナナもすっかり打ち解けて楽しい時間を過ごしましたよ。

 

そうしてたどり着いた京都アカデミーですけど、正面ゲート前からすでに端から端が見えないくらい長くて高い壁に囲まれてて、まるでどこかの基地か要塞みたいに思えました

 

826:名無しの探索者

まあ実際間違ってないな

 

827:名無しの探索者

アカデミーは対ダンジョンの前線基地で攻略拠点や。分厚い壁で囲むのは当然。それに京都やから陰陽道やら呪術やらの結界も張り巡らされてんのやろ

 

828:名無しの探索者

>>827

まあな。昔ダンジョンモンスターから大規模襲撃された時は凄かったで。

普段は不可視化しとる結界が一斉に光ってアカデミー全体が光の曼陀羅みたいなんで覆われたんや。まあそれでもモンスター共の猛攻は防ぎきれんかったけど

 

829:名無しの探索者

あ~そういや京都には魔術師系のモンスターも多いんだっけ。結界破ってくるとかやべえな

 

830:名無しの探索者

あれって結局どうなったんだっけ? アカデミー存続してるから最終的には撃退できたんやろうけど

 

831:はくっち

第三次京都アカデミー防衛戦』だね。その知識ならもちろんあるよあるさあるともさ。

 

普段は争っている京都三大ダンジョンが手を組んでの襲撃から始まった大規模防衛戦。アカデミーへの組織的襲撃自体はこれまでにも幾度かあったが、その時はそのいずれとも規模戦力共に桁違い。

最終的に救援に来た探索者によるモンスター大虐殺によって幕を閉じたが、結果アカデミーは半壊し、所属する職員及び探索者のほとんどが重軽傷問わず何らかの被害を受けた。

 

まあもっとも、精神面における発狂等の被害はほぼ全て救援に来たはずの某探索者の戦闘に巻き込まれた者達らしいけどねえ。ねえねえねえ?

 

832:666

うぅっ……!? こっ後悔はありませんけど反省はしてます。もっと配慮して虐殺するべきでした…… 

 

833:名無しの探索者

ほんとな。あん時一番絶望的だったのが救援に来たのが『聖邪』ってことだったわ。

ワイの当時のパーティーメンバーは今も精神病院にいるで。お前らに絡むのはタブーと分かってるがこれだけは言っとくわ。地獄に墜ちろ

 

834:はくっち

うんさすが『敬虔なる背信者』『真性の悪意』『完全悪』などと呼ばれているだけあるねえ。ファンからの熱いメッセージを送られた感想は?

 

835:666

はい。わたしが墜ちるべきは最も深き地獄。コキュートスのサタンの顎の中。そこで永劫の責苦を味わい続けましょう。それこそがわたしに相応しき報いですから

 

836:名無しの探索者

京都闇が深すぎね?

 

837:名無しの探索者

いやそんな珍しい事でもないやろ。ワイの地元の函館アカデミーだって似たような経験あるし

 

838:名無しの探索者

まあ実際にモンスターの襲撃で壊滅したアカデミーもいくつかはあるもんなあ

 

839:名無しの探索者

とはいえそんな京都アカデミーも今は完全復旧してるで。むしろ前より人も設備もアップしたわ。イッチにはその辺を見てほしいな

 

840:異世界転移者

なるほど、敷地内にあった大きな慰霊碑はそれでしたか。犠牲になった方々のご冥福をお祈りします。

 

アカデミーですが、ええ本当に凄かったですね。

巫女ギャルさんの案内でゲートを潜った瞬間に、僕もナナも言葉を失いましたよ。

 

◆◆◆

 

大きく重厚な正面ゲートを潜った先は、まさに別世界だった。 

 

まず空気が違う。

明るく賑やかでありながら、同時に独特の熱と緊張感のようなものがある。

匂いにしても、花壇や草木といった嗅ぎ慣れたものに、鉄や血や獸臭といった剣呑な臭いが混じっていた。

 

そしてなによりも、音だ。目の前を歩く人々の無数の足音だ。

勇ましく鳴るのは、動きやすそうな服装の上にボディアーマーを着こむなど、思い思いの装備に身を包んだ者達の足音。これから戦いに向かうのか、決断的なリズムには迷いは無い。

 

一方、消え入りそうなほどゆっくりとしたリズムは、とぼとぼと歩く傷だらけの者達の足音。

命からがら逃げ帰った敗残者か。あるいは仲間を失ってうちひしがれているのか。

疲れきったような彼らの身体にはいずれも包帯や絆創膏があり、丸めた背中には力無く、その服にはモンスターのものかあるいは自身のものかも分からない血痕が付いていた。

 

そして最も高らかに鳴るのは、同じように傷つきながらも笑みを浮かべた者達の足音だ。

疲れはあれど一様にやりきった笑みを浮かべた彼らは、きっと勝利者で生還者だ。隣の仲間と笑い合い肩を組み共に喜びを分かち合う彼らが誇らしげな足取りで向かう先は、祝杯の席かあるいは帰りを待つ愛しい者達の下か。

 

そんな表情も装いも異なる者達の出す、囁きが笑い声が嗚咽が擦れる装備の揺れる道具の地面を踏む無数の靴底の音が音が音が──大海の波のように押し寄せてきた。

 

それに包まれる僕の瞳は、呆然と目の前に広がる光景を見る。

広く長く、奥まで続いて先の見えない敷地に連なる幾つもの建物。食堂やコンビニなど見慣れたものもあれば、一見場違いにも思える古めいた日本家屋や神殿のようなものもある。

開いた窓から祝詞か呪文ような声が聞こえるがなんだろうか。途中で爆発したような大量の煙が窓から上るも誰も騒がないのは何時もの事という事か。

 

そんな敷地を歩くのは老若男女様々な格好をした者達。

ボディアーマーに身を包んだ者もいれば、よく町中で見かけるようなスーツやラフな服装をした者もいる。かと思えば時代劇やおとぎ話から出てきたかのような鎧や甲冑を纏った者なども普通に混じっていて、一見すると仮装パーティーかコスプレイベントのようだ。

 

だが、それと決定的に違うのは、彼らが纏う雰囲気。

おそらくはそう、戦う者だけが持つ独特の『凄み』が、それらが娯楽やお洒落のための『仮装』ではなく戦うための『装備』なのだと、僕に無言で教えていた。

 

「凄い……」

 

その光景に、思わず感嘆の声が漏れる。

傍らのナナも同じように目を丸くして目の前の光景に見入っていた。

 

見たことの無い光景。前の世界では決して見られない景色。ここにしか、この世界にしか無い場所。

この時、僕は本当の意味で実感しました。ここは異世界なんだと。

 

「にひひ。チョーすごいっしょ。ウチも初めてここに来た時はマジでびっくりしたわ。さっすが関西トップクラスのアカデミーだよね~」

 

僕たち反応を楽しそうに眺めていた巫女ギャルさんは、未知の景色をバックに両手を広げて、歓迎するように言った。

 

「京都アカデミーにようこそ!」

 

◆◆◆

 

あの時の光景と、巫女ギャルさんの笑顔はきっと一生忘れないと思います

 

841:名無しの探索者

ようこそイッチ!(京都アカデミーより愛を込めて

 

842:名無しの探索者

ようこそ~( ^-^)∠.:*:☆パーン

:r842e》 

843:名無しの探索者

地元民を代表して歓迎するでイッチーー!

 

844:名無しの探索者

ワイのホームにイッチとナナちゃんが来たと思うと感無量やなぁ

 

845:名無しの探索者

ほんそれ。それにこんなに感動してくれるかとか誇らしくなるわ

 

846:名無しの探索者

関西トップクラスの敷地と設備は壮観やからな。これがワイらの京都アカデミーやで( ^ω^)ドヤァ

 

847:名無しの探索者

>>846

なんやそのドヤ顔。大阪アカデミーだって負けてへんわ

 

848:名無しの探索者

>>846

奈良アカデミーを舐めるなよ(`皿´)

 

849:名無しの探索者

>>848

鹿と大仏以外に何かあったっけ?

 

850:名無しの探索者

>>849

古墳があるだろふざけんな馬鹿野郎このやろう

 

851:名無しの探索者

奈良だけ古代文明かなにかか?

 

852:異世界転移者

いいですね鹿。本物の鹿に鹿せんべいを食べさせるのは前からやってみたいと思っていたので、いずれ奈良のアカデミーにも行ってみたいですね

 

853:名無しの探索者

おう来て来てイッチ歓迎するぞ~

 

854:名無しの探索者

今なら鹿せんべいあげ放題だ(゜∇^d)!!

 

855:名無しの探索者

あっずりいぞお前ら!?

 

856:名無しの探索者

奈良のくせに生意気だ!

 

857:名無しの探索者

和歌山アカデミーに来てくれたら和歌山ラーメン食べ放題よ~!

 

858:名無しの探索者

ケモナーなら愛でてよし食ってよしの神戸牛と触れあえる兵庫アカデミーに来るべし!

 

859:名無しの探索者

滋賀アカデミーに来て琵琶湖で一泳ぎしようぜ! 

 

860:名無しの探索者

唐突なイッチ勧誘合戦始まってて草

 

861:名無しの探索者

まあ関西以外のワイらだって出来るなら地元に遊びに来てほしくはあるからな。気持ちは分かるで。

ちな美味い茶が飲みたくなったら静岡アカデミーに来てなイッチ

 

862:異世界転移者

すごい歓迎してくれるんですね。皆さんのお気持ち嬉しいです。ナナと一緒に各地のアカデミー巡りをするのもいいですね。もしその時はよろしくお願いします。

 

さて、初めて見るアカデミーの光景に圧倒された僕達は、それから巫女さんに案内されながらその敷地内にを進みました。

見たことのある物からそうでない物まで色んな人や動物や建物が所狭しとある、ゲームかファンタジーの中みたいな場所を自分の足で歩くのはワクワクする体験でしたね。

始めはおっかなびっくりだったナナもすぐに目をキラキラさせて「あれはなんですか!」「これはなんでしょう?」って周りを見ながら次々と聞いてきましたよ。

巫女ギャルさんもそれを元気な子供に向けるような微笑しげな目で眺めながら、僕やナナの質問に答えてくれました。

 

◆◆◆

 

「あれは鍛冶屋だね。武器防具の販売とかあとは修理なんかのメンテナンスもしてくれるとこだよ。あーでも、あれは個人経営の匠がやってるとこだから腕は確かだけど割高。ダンジョンでドロップした武器とかアイテムでもない無い普通のやつなら、町中のショップで十分かな」

「ダンジョンでドロップ……やっぱり宝箱やモンスターを倒したらそういうのが手に入る仕組みなんだね」

「そりゃね。でも宝箱やモンスターから奪ってゲットできるダンジョンアイテムって中には強力なのがあるけど扱いもムズいんだよね~。持ってられない重さだったり規格外なサイズだったりはまだいいけど、呪いかかってたり見ただけで発狂したりとか下手すりゃ三回は死ぬようなのがあったりしてさ。ま、そういうのを使いこなせる上位ランクの奴らはだから鬼強なんだけどね」

「なるほど。なら僕みたいな初心者にはショップで売ってるような普通の武器や装備が良いっていうことだね」

「そゆこと。杉ちゃんは泳ぐ猿の如しってやつだね。後でおにーさんとナナちゃんのを買うときはウチが選んだげるよ。ついでに商店街のおばちゃん相手に鍛えたネギリテクも披露しちゃうからね!」

「ありがとう。何から何まで悪いね。あとそれを言うなら『過ぎたるは及ばざるが如し』だよ」

「お~。おにーさんあったま良い~」

 

「あっ! あの遠くにあるおっきな建物は何ですか?」

「あれは学園エリアの本校舎だよ。探索者の卵の子達があそこで探索者になるための勉強とか訓練をしてるわけ。ウチも去年まであそこに通ってたんだ~」

「ああ、さっきからちらほら見かける制服姿の子供達はその生徒か。大学のキャンパスみたいな造りだと思ってたけどなるほどね。だからアカデミーって言う名称なんだ」

「もともとはなんか違う名前を付けるハズだったけど、なんかゴタゴタがあってそうなったらしいよ」

「ゴタゴタって?」

「いや~歴史の授業で教わったらしいんだけどタルくて途中で寝たからよく覚えてないんだよね~」

「駄目じゃないか」

 

◆◆◆

 

まあ時たま怪しい所はあったけど、明るく丁寧に答えてくれたので道中だけで色々な事が知れましたね。

ナナもすごく楽しそうに話を聞いてましたよ。

 

863:名無しの探索者

あら巫女ギャル親切~(^^)

 

864:名無しの探索者

これは世話焼きお姉ちゃんですね。姉属性の俺は詳しいんだ

 

865:名無しの探索者

巫女どころか姉属性まであるとはやりおるな(後方腕組み

 

866:名無しの探索者

ナナちゃんも安定の可愛さでワイほっこり(*´ω`*)

 

867:名無しの探索者

目をキラキラさせてあっちへこっちへ。初めてのコースを散歩するワンちゃんかな?

 

868:名無しの探索者

そんで大好きなご主人さまとやからなおさら楽しいんやろな

 

869:名無しの探索者

い~な~俺もうんちく語ってナナちゃん楽しませたいな~

 

870:名無しの探索者

>>869

ほうほう例えばなにがあるんや?

 

871:名無しの探索者

あ~とそりゃあれだ。

例えば巫女ギャルが言ってたアカデミー設立時のゴタゴタとかだな。

 

まず10年代前半のダンジョン発生期に、それまで誰でも自由にダンジョンに潜れたのをライセンス制にしようっていう『探索者制度』がアメリカで始まって、その後各国もそれに倣ったっていうのは知ってるな?

 

872:名無しの探索者

そりゃ小学校の授業で習ったしな

 

873:名無しの探索者

ごめんワイ超寝てたからろくに覚えてなかったわ

 

874:名無しの探索者

ワイもあんま興味無かったからほぼ聞き流してた模様

 

875:名無しの探索者

つまらんぞ~もっとおもろい事言え~p(`ε´q)ブーブー

 

876:名無しの探索者

うっさい。お前らじゃなくて、こっちの世界の事を知らないイッチに説明するなら事の始まりからだろ。

 

まあそんで日本も探索者制度を導入して、その活動の拠点でありいざという時の攻撃防衛能力を備えた施設を各地に作ろうって話になったんだけど、な。

案の定、強烈な反対運動にあったんだよ。

 

877:名無しの探索者

へ? なんでや? 自分たち守ってくれるもんを誰が反対するんだよ?

 

878:名無しの探索者

主に平和主義系の団体と地元民だ。

ダンジョン発生以前の日本人、特に年配の人たちは軍事的な物に対する忌避感が根強かったらしくてな。たとえそれが自分たちを守るための物だろうと軍事施設を受け入れることができなかったんだろうよ。

 

879:名無しの探索者

ほえ~そんなもんかね

 

880:名無しの探索者

わっからんなあ。自分の家はむしろダンジョンの被害に遭いたくないからアカデミーの近くに引っ越したで

 

881:名無しの探索者

まあ実際京都アカデミー襲撃された時は周辺の民家にも被害はでたから、あながち神経質なだけって訳じゃないのか?

 

882:名無しの探索者

若いもんは知らんだろうが当時の反対運動はなかなか凄かったぞ

 

883:名無しの探索者

あ~覚えてるわ。ワイの地元も建設予定地やったからプラカード持った連中が朝から晩まで『防衛基地建設反対』とか叫んでて、うるさ過ぎてろくに眠れんかったわ

 

884:名無しの探索者

防衛基地?

 

885:名無しの探索者

>>884

当初は『対ダンジョン防衛基地』て名前で造る予定だったんだよ

 

886:名無しの探索者

なんだその怪獣映画にでも出てきそうなダセえ名前ww

 

887:名無しの探索者

B級臭がプンプンするぜェーーッ!!!!

 

888:名無しの探索者

いや特撮好きワイとしては悪くないと思うけどなあ。これが何で今のアカデミーになったんや? 

 

889:名無しの探索者

そりゃ当時の反対運動を何とかするための秘策がそれだったんだよ。

本来は単に数ある事業の一つに過ぎなかった未成年者の教育・訓練の方をメインの目的にすることで、軍事機関ではなくあくまで『教育機関』って事にしたんだ。

実際、そうする事で諸々の問題をかなり強引にだが何とか出来た。

 

例えば当時の大臣の発言から抜粋すると

 

『軍事施設? あくまで未来の探索者を育てるための教育施設だよ』

『武装がある? あれは子供達を守るためさ』

『あの兵器や軍事車両? 授業の実習用だが?』

『一般探索者用の施設や研究設備? 生徒達が間近でプロの仕事を観察したり交流する事で、授業では習えないような実践的知識を得る機会を作るために決まってるじゃないか』

『屁理屈だなんて冗談じゃない。天地神明に誓って本当の事だともトラストミー

 

まあどっからどう考えても政治家お得意の屁理屈だが、これを押し通して反対運動を力業で突破。それに伴って名称も教育機関って事を示すために『アカデミー』になったって訳だ

 

890:名無しの探索者

いやいやいや糞屁理屈にも程があるだろ!?

 

891:名無しの探索者

ひっでえ口八丁もあったもんだww てかこれで通したとかマジかよww

 

892:名無しの探索者

汚いさすが政治家汚いwww

 

893:はくっち

ああうんそうだね確かに屁理屈も良いところだけど、これが思いの外上手くいって、結果として若い世代の探索者のレベルが全体的に著しく向上し、今では世界各国がこのアカデミー制を導入しているのだから何だかんだ言っても英断だったのだろうね

 

既に持っている知識だけれど、なるほど視点の異なる他人が語るのを改めて聞くとまた違った味わいがあるね。良い説明だったよありがとう

 

894:異世界転移者

米軍基地問題はもちろんミサイル迎撃装置を置くのですら厳しいこの国で、新たな軍事施設をどうやって造ったのか疑問でしたけど、なるほど教育施設という名目だったんですか。確かにそれはまた何というかある意味日本らしいやり方ですね

すごく興味深い話でした。僕からもお礼を言わせてください

 

895:名無しの探索者

楽しんでくれたようで何よりだわ。よかったらナナちゃんにも聞かせてあげてくれ

 

896:異世界転移者

はい。もちろんそうします。きっとナナも喜んでくれると思いますよ。

 

さて、それから僕たちは巫女ギャルさんに案内されて学園エリアとは反対側にある一際大きな建物の中に入りました。

そこにはこれまで通ってきたどの場所より大勢の探索者がたむろしていて、それぞれが仲間達と話し合ったり壁の掲示板を眺めていたり時には言い争っていたりと思い思いに過ごし、そんな彼らに応待する制服姿の職員たちが忙しそうに働いていました。

 

◆◆◆

 

「ここが学園エリアの本校舎と並ぶ、アカデミーのもう一つのメイン/()b()()()()()()()()()()()/()b()。おにーさん達の目的の探索者ライセンス取得とか他にもいろんな手続きがここでできんだよ」

「ここもここで壮観だね」

「ご主人さまご主人さま。あそこでたくさんの人たちがモニターを見てますよ。よっぽど面白いものでも映ってるんでしょうか?」

 

気になる気になると顔に書いたナナが言う方を見ると、確かに壁に取り付けられた複数の大型モニターの前に大勢が集まっている。その表情は楽しんでいるというより何かを探し、慎重に思案して、あるいは見定めているような様子だ。

 

「あれは企業や個人からの依頼が表示される電光掲示板だね~。『これを採取してきてください』とか『あのモンスターを討伐してくれ』とか、アカデミーに来る色んな依頼が出されてるんだ。アカデミーのホームページでも依頼の受領は出来るけど、ここでしか受けられない依頼とかもあるし報酬が美味しい依頼は早い者勝ちだからみんなが集まってるわけ」

「なるほど。探索者はそれで稼いでるわけか。受けるのは別としてもどんな依頼があるのかは気になるし、ナナ、後で一緒に見に行こうか」

「はいっ!」

 

元気に返事をするナナ。

そんな彼女に、いくつかの視線が向いているのに気付く。

懸念していたことが当たったか。ナナの可愛らしさは魅力だけど、やはり悪目立ちしてしまうようだ。実際、幾人かのガラの悪そうな風体の者たちがナナの健康的な肢体を好色な眼差しで眺めていた。

心の中で舌打ちししていると、巫女ギャルさんもそれに気づいたらしく

 

「ちっ。マジ最悪。いくらナナちゃんが可愛いからってやらしー目で見てんじゃねーよ」

 

こちらは実際に舌打ちして、ニヤリと好戦的な笑みを浮かべた。

そして横にいた大猫ちゃんを

 

「任せてよおにーさん。あんな奴らはおしおきにウチのバカ猫でちょっと怖がらせてやるからさ」

 

そう言うと同時に、大猫ちゃんが剣呑な唸りを上げてガラの悪い探索者たちを睨みつけた。狩猟性肉食動物のギラギラとした瞳を向けられた彼ら彼女らは、その迫力に恐れをなしたのか不埒な視線をさっと逸らし、中には顔を青ざめさせて後ずさっている者たちまでいる。

 

「おおっ。すごいね一睨みだ」

「でしょでしょ~。ふっふーんウチのバカ猫は碌に言うこと聞かないバカだけど強力な使い魔なんだっ。どう? 朝に言った通り、あんな奴らなんてウチがちょっとコイツをけしかければイチコロだったっしょ」

「うん確かに。君ってば凄いんだね。おかげで助かったよ。君もありがとうね猫ちゃん」

 

不快な連中を黙らせてくれた二人に礼を言う。ついでに猫ちゃんを撫でる。

巫女ギャルさんは得意げに胸を張って、大猫ちゃんは撫でられて気持ちよさそうに喉を鳴らした後、不意にそのしなやかな身体をぐっと屈めた。それはそう、ネコ科の動物が獲物を狩る際に行うような力を溜める姿勢で

 

「フシャーーーーー!!」

「ってまた何やってんのバカ猫―――――!?」

 

猛々しく吠えながらガラの悪い連中へと飛びかかって行った。

「うわあ!?」「なんだなんだ!?」「バカでかい猫がまた襲ってきた!!」「逃げろまたあの猫が暴れてるぞー!!」突然襲われた連中は悲鳴を上げて瞬く間にパニック状態。それを見ていた周囲もなんだなんだと驚いている。

でも一番慌てているのは当の飼い主である巫女ギャルさんだった。

 

「いやいやいやホント何してくれちゃってんのあのバカ猫!?」

「きっと僕が撫でたから、もっと褒められたくてああしてるんだろうね。いやあ可愛いなあ」

「むうぅ……っ。ナナのご主人様に露骨な点数稼ぎとは油断できない泥棒猫です」

「なんでウチよりおにーさんに懐いてんのあのバカ猫は!? っああもう、おにーさん達は受付で手続きしといて。ウチはちょっとあのバカ猫シメてくるから!」

 

そう言って、こらーと怒声を上げながら大猫ちゃんの方に駆けていく巫女ギャルさん。

 

「行っちゃいましたね」

「行っちゃったね。……じゃ、言われた通り僕たちは受付に行こうか」

「はいっご主人さま」

 

◆◆◆

 

そんなわけで、繰り広げられるギャーギャーどったんばったん大騒ぎを横目に、僕たちは受付へと向かいました

 

897:名無しの探索者

あ~。あの騒ぎはそういう事ね

 

898:名無しの探索者

京都アカデミーのサポートセンターで使い魔が暴走して大騒ぎになったって聞いたけどこのことか

 

899:名無しの探索者

てか前にもこんなこと無かったっけ?

 

900:名無しの探索者

あーーーあったあった思い出した! この巫女ギャル前にも使い魔暴れさせた奴やん!?

 

901:名無しの探索者

女性探索者が絡んできた奴らを使い魔で追っ払おうとしたらそのまま暴走したって奴だろ? 俺騒動に巻き込まれてお尻引っかかれたわ(T_T)

 

902:名無しの探索者

マジかww 大猫ちゃんヤベェなww

 

903:名無しの探索者

草生やすな。ああ見えて上級ダンジョンのモンスターとやりあえるくらい実力のある奴やから割とシャレにならんで

 

904:名無しの探索者

そして肝心の主はそれをろくに制御できてないという

 

905:名無しの探索者

それはもうただの猛獣では(´・ω・)?

 

906:名無しの探索者

私の愛猫は狂暴ですよ

 

907:名無しの探索者

逆にそれを一発で手懐けたイッチ何もんだよ?

 

908:名無しの探索者

>>907

末期のケモナーだろ

 

909:名無しの探索者

>>907

たぶんイッチの手は触れられたら撫でポ不可避のゴッドハンド

 

910:名無しの探索者

>>907

間違いなく【獣】特攻持ちだよねw

 

911:異世界転移者

いやいやそんなとんでもないものじゃないですって! 単に何回も動物を撫でてきたから気持ちのいい撫で方が身に付いたってだけですよ

 

そしてその後ですが、僕は受付に行ってライセンス取得のための手続きをしました。といっても試験のようなものは無く、書類の記入と2時間の講習だけであっさり取れたのはちょっと意外でした。そのままナナの使い魔申請も完了して無事に登録できましたよ。

巫女ギャルさんとは手続きをすべて終えた後に合流しました

どうにかこうにか騒ぎは収まったものの、巻き込まれた探索者や職員にこってり絞られたようでげっそりと疲れ切った様子でしたたね

その姿があんまりにもアレだったので、とりあえずみんなで休息がてらちょっと遅めのランチを食べようと誘って今に至るというわけです

 

912:名無しの探索者

おっ、イッチ探索者ライセンス取得できたんかおめでと~

 

913:名無しの探索者

イッチおめ!

 

914:名無しの探索者

おめでとさーーん\(^o^)/

 

915:名無しの探索者

まあ未成年とは違って成人済みなら簡単に取れるから心配はしてなかったけどな

 

916:名無しの探索者

実際大人の場合は単にダンジョンへ潜る許可証みたいなもんやしな。とはいえこれでイッチもワイらの後輩になったわけかあ

 

917:名無しの探索者

ダンジョンの事なんて何も知らんかったイッチがもう探索者に。なんか感慨深いもんがあるなぁ……

 

918:名無しの探索者

困ったことはワイら先輩にどーんと頼ってくれやイッチ

 

919:異世界転移者

はい。まだ右も左も分からない新人なので、これからも頼らせてもらいます。ナナともどもよろしくお願いしますね皆さん

 

920:名無しの探索者

おう任せろ!

 

921:名無しの探索者

ワイらがついてるさかい、これからも大船に乗った気持ちでいてくれや~

 

922:名無しの探索者

>>921

なお行き先は割とカオスですが

 

923:名無しの探索者

>>922

スレ民はとりあえず面白そうな所に爆進するもんだルォ!?

 

924:名無しの探索者

とはいえこれでひと段落やな。イッチはこれからどうするん?

 

925:名無しの探索者

とりあえずナナちゃんを愛でるのかしら? もしくは大猫ちゃん

 

926:名無しの探索者

大穴で巫女ギャルを推すワイ

 

927:名無しの探索者

なにエロいことするの? とりま事後に報告よろ。もち画像付きで

 

928:名無しの探索者

その話詳しく聞かせてもらおうか(ガタッ

 

929:異世界転移者

いやしませんからね!! まあ今日一日で歩いたナナには帰った後で労ってあげようとは思ってますけど、いやらしい事なんてしませんよ。

 

この後の予定ですが、実は巫女ギャルさんにダンジョン探索に誘われて、ランチを食べ終えたら一緒に行ってみようという事になりました

 

930:名無しの探索者

ほうダンジョン探索!

 

931:名無しの探索者

探索となっ!?

 

932:名無しの探索者

わりといきなりやな

 

933:名無しの探索者

いやワイもライセンス取得した直後に軽く腕試しにダンジョン潜ったで。まあ案の定ボッコボコにされて命からがら逃げ帰ったけど

 

934:名無しの探索者

>>933

ダッセwww お前は俺かよwww(同経験者

 

935:名無しの探索者

新人あるあるだな。まあ生きて帰れただけマシだったろうが

 

936:名無しの探索者

禿同。ワイの知り合いはそれやって帰ってこれんかったわ。イッチ大丈夫? 無茶したら死ぬで?

 

937:異世界転移者

心配してくれてありがとうございます。

巫女ギャルさんの話では何でもそのダンジョンに大手のパーティーが潜るらしくて、そのすぐ後に行けば割と危険は少なく探索できるという事らしいですよ

 

938:名無しの探索者

なるほどハイエナか

 

939:名無しの探索者

実力者ぞろいの大手パーティーなら強いモンスターでも行きがけに倒してくれるから、そいつらが行った後のエリアはしばらくは安全なんだよな

 

940:名無しの探索者

そんでその後に新しいモンスターが現れるまでの間に素材やら宝箱を漁るんやが美味しいんだよなあ。探索者同士の早い者勝ちにはなるけど上手くすりゃそこそこのレアアイテムが楽に手に入るから、ワイも新米の頃はそれで稼いだわ

 

941:名無しの探索者

あ~懐かし~。レアとはいっても浅層で採れるのはたかが知れてるから、実力が付くと自力でその先に潜るけど、まあ新人にはいい小遣い稼ぎだよな

 

942:名無しの探索者

だな。モンスターとの遭遇率も低いしイッチ達が最初にする探索としてはいいんじゃないの? もし遭遇しても巫女ギャルが付いてんならなんとかなるべ。アカデミー卒業してんなら最低でもCランクのはずだし

 

943:異世界転移者

はい。巫女ギャルさんもいざという時は戦闘は任せてと言ってくれましたし。もちろん頼り切るつもりは無いですが、それでも皆さんの言う通り無茶しないよう探索しますね。

 

今丁度ランチも終わったところなので、そろそろ皆でダンジョンに向かいたいと思います。次の報告は帰ってきてからになりますので、またしばらくはお待ちください。では

 

944:名無しの探索者

お~いってらイッチ~

 

945:名無しの探索者

行ってらっしゃ~い(^^)/~~~

 

946:名無しの探索者

無理すんなよ~

 

947:名無しの探索者

安全第一。逃げ帰っても誰も笑わんからな

 

948:名無しの探索者

報告楽しみにしてるで~

 

949:はくっち

私も楽しみにしているよ。君が見る未知を得る経験を知る知識を楽しみに楽しみに待望し待ち焦がれ期待しているよイッチ

 

950:666

主に背きし罪深き身ですが無事を祈っていますよ。あなた方に主の加護があらんことを

 

951:名無しの探索者

イッチにロリの神の加護があらんことを

 

952:名無しの探索者

>>951

だから何なんだよその邪教

 

953:名無しの探索者

そういやイッチ達の行くダンジョンって結局どこなんだ?

 

954:名無しの探索者

あ、それもそうやな。ワイとしたことが聞くの忘れてた

 

955:名無しの探索者

なんやうっかりやなお前らw ワイもや

 

956:名無しの探索者

んじゃちょっくら調べるわ。これから京都市内で大手のパーティーがアタックかけるダンジョンだっけ

 

957:名無しの探索者

市内と明言はされてないけどまあそうやろな。とりまワイも調べるか

 

958:名無しの探索者

京都の大手って言ったら《巫剣流(ふつるぎりゅう)》とか《御門家(みかどけ)》あたりか

 

959:名無しの探索者

片や退魔剣術の一大流派。片や陰陽道の大家か。まあ京都の大手いうたらそこらが他のパーティーとは頭一つ抜けてるな

 

960:名無しの探索者

つーことはそのどっちかか。どや、いいかげん調べ付いた?

 

961:名無しの探索者

てかなんか返答遅くね

 

962:名無しの探索者

おいおいどーしたよリサーチ班

 

963:名無しの探索者

サボりか~?

 

964:名無しの探索者

あーうん……調べはついたで……

 

965:名無しの探索者

ワイも。どうやら《巫剣流》が今日これからダンジョンアタックかけるらしいわ

 

966:名無しの探索者

ふーんそっちか。で、どこにアタックすんだよ

 

967:名無しの探索者

あーそれなんだけどな……いやこれマジかよ

 

968:名無しの探索者

もったいぶるなあくしろよ

 

969:名無しの探索者

例の人外魔京

 

970:名無しの探索者

え?

 

971:名無しの探索者

え?

 

972:名無しの探索者

え?

 

973:名無しの探索者

( ゚д゚)え?

 

974:名無しの探索者

…………マ?

 

975:名無しの探索者

京都三大ダンジョンの一つの?

 

976:名無しの探索者

ガチ上級ダンジョンの?

 

977:名無しの探索者

法則厄介すぎてAランク率いるパーティーが連合組んでも攻略できなかったあの人外魔京の?

 

978:名無しの探索者

……うん

 

979:名無しの探索者

 

 

980:名無しの探索者

 

 

981:名無しの探索者

 

 

982:名無しの探索者

 

 

983:名無しの探索者

…………イッチ達ヤバくね?

 

984:名無しの探索者

正直ヤバい(@_@;)

 

 

 

………………

……………

…………

………

……

 

 

カツン。カツン。

ダンジョンへと続く道を、僕たちは足音を鳴らしながら進んでいく。

未知の場所へと足を踏み入れる緊張感と微かな高揚で、徐々に高鳴っていく胸の鼓動を感じながら。

 

「それじゃおにーさん。ナナちゃん。心の準備はオーケー?」

 

隣を歩く巫女ギャルさんからの問い。それに僕とナナは、揃って頷いた。

 

「うん。ナナはどうだい?」

「ナナもバッチリです。ご主人さま。どんな相手が来てもナナがご主人様を守りますっ」

「頼もしいね。でも一人で無理しちゃだめだよ。いざという時は僕も命を懸けて

ナナを守るからね」

 

フンスッと気合を入れるナナのかわいらしくも勇ましい姿に笑みを浮かべながらそう言った僕に、巫女ギャルさんは口笛を吹いて

 

「ひゅう。おにーさんカッコいいじゃん。ま、安心してよ。探索するのは一番浅いエリアで強いモンスターは大手が倒してるだろうし、もし出てきてもウチとバカ猫がやっつけたげるからさ」

「にゃうっ」

 

こっちは自信満々に胸を張り、足下の大猫ちゃんも『任せろ』とばかりに一鳴きする。

それを頼もしく感じながら、僕は足を進め、そして遂にダンジョンへの門を潜り抜けた。

そうしてたどり着いたその先の光景に、息を飲む。

 

そこにはもう、今までの慣れしたんだコンクリートの色は無かった。

代わりにあるのは、木と、石と、漆喰の色。木で作られた家々と、敷き詰められた瓦屋根。土が剝き出しとなった地面には、アスファルトなどどこにも見当たらない。

それは旧く、過ぎ去ったはずの時代の街並み。

まるで時代劇に出てくるような街が、目の前に広がっていた。

 

だが、僕が息を飲んだのは、そんな目に映る物だけではない。

空気だ。重く、どんよりとして、ぶるりと背筋が寒くなるような街全体を覆う怪しく不吉な空気だ。

墓場や廃墟、市事故物件などの心霊スポットがこんな雰囲気なのかもしれない。

ねばつくような生暖かい風が吹く。ほんのりと臭うのは、血と屍の臭いか。

気配がする。人でも獣でもない、この世ならざる何かの気配が。

 

ああ、なるほど。確かにここは違う場所だ。僕たちが今までいた日常の世界とは異なる真の異界だ。

その証拠にほら。天を見れば、そこにあるのは今まで燦燦と世界を照らしていた太陽ではなく——満月。丸く大きく、一片の欠けも無い青白い満月が、不気味な瞳の様に夜闇に染まった空を煌々と照らして僕たちを見下ろしていた。

 

「んじゃ。おにーさん達の初めてのダンジョン探索を始めよっか」

 

そうして、彼女は言った。

僕たちがこれから足を踏み入れる場所、人ならざる者たちの異界、探索するダンジョンの名を。

 

「Bクラスダンジョン《平安京》へようこそ。おにーさんとナナちゃん」

 




お読みいだたきありがとうございます。某FG●で筆頭局長の実装を心底願っている作者です。

あさて前にも書いた通り、この章は基本世界観の説明回なので、バトルはこれまでお預けでした。でもようやく次からは解禁ですよ。ダンジョンに潜るまでに六話使うとか自分の計画性の無さにびっくりだね。←プロットとか全然書けない人
そんなわけで次回からは主人公たちのダンジョン探索となります。
前章とはあらゆる意味で比べ物にならない上級ダンジョン。未知の法則とそして新たなモンスターに翻弄されつつわちゃわちゃする主人公たちをお楽しみに。あでゅー


おまけ短編

『人外魔京の狼』


闇がある。
深く、重く、不気味な夜の闇だ。
その中を、その探索者は駆けていた。

息を切らせ、ふき出す冷たい汗で全身を濡らし、荒い息で舌さえ出して目を血走らせ、恐怖に震えながらダンジョンの街並みを走っている。

その震える瞳にもはや仲間と共にダンジョンに挑んだ時に宿していたはずの覇気は無く。戦意は仲間が目の前で全て斬り殺された瞬間に恐怖に呑まれた。
故にもはや彼は勇敢な戦士ではなく哀れな逃亡者となり、逃げ続けているのだ。

畜生。畜生。
何だ。何なんだアイツは。
みんなアイツに殺られた。俺たちは決して弱くなかった少数パーティーだが皆経験豊富なBランクで、装備も体調も整えて万全の体勢だった。
なのに殺された。アイツたった一人に全滅した。
皆アイツに、あのチビで華奢で、糞生意気なニヤついたガキに笑って斬り捨てられた。

糞。糞。糞が!
ああ畜生痛え。腹が頭が中からかきむしられるように痛みやがる。
俺が仲間が殺されてくのにビビって逃げたからか? 助けを求めるあいつらに背を向けたからか? 
うるせえ馬鹿野郎しかたねえだろ。だいたい俺一人立ち向かったところで死体が増えるだけだろがッ!!

ダンジョンの法則によって身の内より生じる激痛に顔を歪めながら、それでも足を止めない。止められない。
聞こえるのだ。
家々の中から。物影から。街を覆う闇の向こうから、自分の醜態を嘲笑い喰らってやろうと舌舐めずりをする人外の者共の息づかいが。

ひひひ。くくく。けけけ。けたけたけた。

幾重にも連なるその声に、探索者はひきつった悲鳴を漏らしながら逃げ回る。

死にたくない。死にたくない。助けっ誰か助け──




「だ~れも助けになんて来ないよ。お・じ・さん♪」




耳元で囁かれたその言葉に、探索者は驚愕し、驚きと恐怖に足をもつれさせ地面に倒れこんだ。

「あらら大丈夫おじさん? 仲間がいたら助け起こしてもらえたかもしれないのに残念だね」

そんな彼にかけられる、鈴を転がすように澄んで、だが嗜虐的な音色でくすくすと嗤う声。

「だっておじさんの仲間。み~んなボクに斬られちゃったもんねぇ」

うつ伏せに倒れた男は、その主の顔を見ることはできない。

「あとはおじさん一人だけ。でも頑張れるよね?こんなもんじゃないよね? ほらほらせっかくここまで走ってきたんだから諦めちゃ駄目だって。歯を食い縛って立ち上がろーよ。ね♪」

だが、分かった。

「それで立ち上がったら~もっと逃げるのも良いし~。なんならボクにもう一度立ち向かうって言うのも良いね~。あはっ。うんうんそれが良いよ! 仲間の仇を討とうよおじさん! 仲間を見捨てたヘタレ野郎の汚名を返上しようよ! だからねえガクガク震えてないで立とうよ立ち上がろうよ~。ほ~ら頑張れ頑張れっ♪」

こいつは、この糞餓鬼は俺を見下して、俺の恐怖も後悔も足掻きも心底嘲笑っていやがるのだと。

糞。畜生。糞糞糞がああああ………ッ!!!!

噛み締めた唇から血を流し、怒りと屈辱に身体を震わせる。が、それでもなお戦意は湧かなかった。
もう敵わないと、心がとうに折れていたから。

「え~。なにおじさんここまで言われてやり返そうって思わないの? こんな糞生意気なガキに見下されてるのに分からせてやろうって思わないわけ? うっわ情けな~い」

足が震えて立ち上がることもできず、這って逃げようとするその姿に、背後の気配は失望したように言う。

「他のやつらが手応え無さすぎだから、どうせなら足掻くおじさんで遊んでやろうって思ったから生かしてやったのにつっまんないの~」

せっかく買った玩具が期待外れだった子供のようなその声に、悔しさのあまり涙が滲んだ。
それでもなお、逃げようともがく彼は

「じゃあもういいや。バイバイおじさん。最期までくっそ期待外れだったよ。ざ~こ」

しゅっ………ごとり、と。
刃が閃き、自らの首が落ちる鈍い音を聞きながら、その意識を闇に呑まれた。




「あ~あ。つっまんないなぁ」

そうして一人の哀れな探索者がダンジョンに屍を晒した後、それを成した者は不満げに溜め息をついた。
新たに生まれた屍を一瞥する事すらせず、もはや路傍の石以下の興味すら無く、柔らかな頬をぷくりと膨らませて

「このあたりの探索者はみ~んな雑魚ばっか。一人くらいは斬り甲斐のある奴がいるかと思ったけど、結局全員斬っても揃って雑魚雑魚ざ~こ。ボクもううんざりだよ」

心底飽き飽きしたとばかりに呟く。
その様子はまるで玩具に飽きた子供のよう。
然り、それの本質は正しく子供だ。
凶器を遊具として振り回し、人間という玩具で遊ぶ無邪気な鬼子。かつてのオリジナルがそうだったのかはもはや分からぬが、今のそれはそういうものだった。

それからしばらく、ぶつくさと不満を漏らし続けて多少すっきりしたそれは、ふと思い立つ。

「たまには場所を変えてみよっかなぁ。そしたら新しい出会いがあるかもしれないし」

うん。うんそれがいい。たまには自分達の守護する縄張りから外に出かけるのもいいだろう。
まあ仮に雑魚しかいなくても気分転換にはなるか。

「そうと決まればさっそく行ってみようか。楽しい玩具が見つかるといいな~っと」

期待なんて正直あまりしていない。
半分暇潰しのようなものだ。
でも、ああもしも

「もし見つけたら一杯い~っぱい楽しませてもらうね。未だ見ぬ玩具さん♪」

そして人ならざる狼の瞳に嗜虐に満ちた愉悦を浮かべ、それは新たなる獲物を求め、魑魅魍魎が跋扈する人外魔京の闇の奥へと進んで行った。その身に纏う、浅葱色の羽織を翻して。


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その⑦『ダンジョンを探索しよう』

おそくなったけど7話め!
タイトルほど探索はしてないぞ!



1:名無しの探索者

前回の三つの出来事! 1つ、イッチ達が巫女ギャルと遭遇して仲良くなった。2つ、イッチが探索者ライセンスを取得し探索者になる。そして三つ、イッチとナナちゃんが巫女ギャルに誘われて上級ダンジョンに行ってしまった!

 

2:名無しの探索者

一二はいいけど三がマズ過ぎィ!? と戦慄しつつ2げっと

 

3:名無しの探索者

イッチ達大丈夫やろかと心配しつつ3げっと

 

4:名無しの探索者

何だかんだでげっとはしっかり主張するプロスレ民で草。 それはそうと誰か知らんが次スレ立て乙

 

5:名無しの探索者

 

6:名無しの探索者

おっつおっつ~(^^)

 

7:はくっち

いやいや礼なんていらないよ。私はただもっと脳味噌をキュンキュンさせたくてしただけだからね

 

8:名無しの探索者

ってお前かーーーーーいΣ( ̄ロ ̄lll)!?

 

9:名無しの探索者

ヒェッ

 

10:名無しの探索者

くっそSランクと遭遇しちまったじゃねえか!?

 

11:名無しの探索者

とりあえず厄除けに十字きって地面に唾吐いとこ(ぺっ

 

12:名無しの探索者

くわばらくわばら

 

13:名無しの探索者

>>11

黒猫見ちゃった人かな?

 

14:名無しの探索者

まあ災厄の象徴て意味なら似たようなもんやろ

 

15:名無しの探索者

おいこらSランクと一緒とかさすがに黒猫に失礼すぎるやろ(#゚Д゚)

 

16:名無しの探索者

謝れ! 全国の黒猫ちゃんと猫好きワイに謝れい!!

 

17:名無しの探索者

そっちにキレるのかケモナー共ww

 

18:はくっち

おやおや酷いね悲しいね。そんなに嫌ならスレから抜けてくれて構わないけど、イッチ達の事はいいのかい?

 

19:名無しの探索者

うぐっ!?

 

20:名無しの探索者

それを言われるとなぁ……っ

 

21:名無しの探索者

痛い所を容赦無く突くSランクにぐぅの音しか出ない

 

22:名無しの探索者

確かにSランクと絡むなんて御免やけど、それでもイッチ達は気になるよな

 

23:名無しの探索者

少なくとも無事かどうか知るまでは何も手に付きそうにないわ

 

24:名無しの探索者

ワイも。ナナちゃんの天真爛漫な笑顔が曇るような事だけにはならないで欲しい

 

25:名無しの探索者

何だかんだ言ってもスレ皆はイッチ達をほっとけないんだよなあ

 

26:名無しの探索者

そりゃここまでの付き合いだもん

 

27:名無しの探索者

俺も最初は暇潰し気分だったのにすっかり情が移ってしまったわ

 

28:名無しの探索者

それな

 

29:名無しの探索者

禿同( uωu)ウンウン

 

30:はくっち

ああうんそうだね。私もまったく同じ気持ちだよ

 

31:名無しの探索者

>>30

嘘つけ!!

 

32:名無しの探索者

>>30

それは嘘だ(断定

 

33:名無しの探索者

今さら正気ぶるなよサイコ野郎めφ(`д´)

 

34:名無しの探索者

スレ民→イッチ達が好きだからほっとけない

博痴→イッチ達が観察対象だからほっとけない

 

35:名無しの探索者

Sランクに人の心なんてあるわけなし。みんな知ってるワイだって知ってる

 

36:はくっち

う~ん清々しいくらい信用されてないね。私は単にちょっとばかり知りたがりなだけなのに

 

37:666

あの、わたし達のしてきた事を思えば自業自得だと思いますよ? とはいえ確かにあの方達は心配ですね。何事も無ければ良いのですが

 

38:名無しの探索者

人類史上最悪の奴に同意するのはアレやけどホンマな

 

39:名無しの探索者

潜るのは浅いエリアで巫女ギャルも一緒やからハプニングでも無い限り大丈夫やと思うけど、まさかと言うような事が起こるのがダンジョンやからなあ

 

40:名無しの探索者

確かに。俺もこの前のダンジョンで何もない小部屋だと思って入ったらまさかの『セッ●スしないと出られない部屋』だったわ

 

41:名無しの探索者

>>40

その話詳しく(ガタッ

 

42:名無しの探索者

>>40

誰と入ったどんな女とだ!? 言え!言ええええええ!!(前のめり

 

43:名無しの探索者

【朗報】突然のエロ漫画みたいな展開にスレ民大興奮ww

 

44:名無しの探索者

いや俺一人だぞ。仕方ないから誰もいない部屋でオ●ニーして出たわ

 

45:名無しの探索者

>>44

お、おう……

 

46:名無しの探索者

>>44

あ、うん。一人エッチでもオーケーなのね。なんていうか……お疲れ様です(目逸らし

 

47:名無しの探索者

【悲報】エロ漫画みたいな展開なんてなかった

 

48:名無しの探索者

イッチが大変な時なのに相変わらずのノリで草

 

49:名無しの探索者

いやむしろこんなバカ話でもしてなけりゃ不安を紛らわせないってとこだろ

 

50:名無しの探索者

あ~くっそ時間が経つのが遅すぎる。早くイッチがスレに戻ってきてくれる時間になって俺らを安心させてくれ……ッ

 

51:名無しの探索者

たたたた大変だあああああああ!!ε=ε=ヘ( ×Д×)ノ

 

52:名無しの探索者

>>51

ビクッ!?

53:名無しの探索者

>>51

Σ(゚Д゚)!?

 

54:名無しの探索者

なんやなんやいきなり?

 

55:名無しの探索者

なんか知らんけどこれで一旦落ち着きなさいよね~( ・∀・)っ【ゴブリンオナホ】

 

56:名無しの探索者

無理無理これが落ち着いてなんていられるか!! でもオナホはもらってくわサンクスな ( ´∀` )b

 

57:名無しの探索者

もらうのかよww

 

58:名無しの探索者

なんだただの変態か

 

59:名無しの探索者

でそのゴブリン狂いの変態野郎が何が大変だってんだよ? どうせゴブリンオナホの新作情報かなんかだろw

 

60:名無しの探索者

いやいやいやそんなんじゃないマジでヤバいんだって!? ダンジョン《平安京》の浅いエリアに危険なモンスターが出て怪我人多数の非常事態になってんだってよ!!

 

61:名無しの探索者

ファ!?

 

62:名無しの探索者

どういうことだってばよ!?

 

63:名無しの探索者

俺もイッチと同じ京都市在住の探索者だから、もしかしてイッチに会えるかもしれないと思って《平安京》に行くことにしたんだよ。ソロで上級ダンジョンに潜るわけだから装備を最高のもんに整えてな。

それで時間がかかったけどダンジョンの入り口まで着いたら、なんか非常事態宣言出されててアカデミーの職員が詰めて警戒態勢敷いてんの。

もう皆緊迫して殺気立っててさ。そんで何があったのか聞いてみたらそう言われたんだよ

 

64:名無しの探索者

は!? いやマジかマジで!?

 

65:名無しの探索者

うわマジみたいや。今京都アカデミーのサイトで確認したわ。確かに《平安京》に非常事態宣言出されてて立ち入りが制限されとる。いやマズいでこれ

 

66:名無しの探索者

こちら同じく現地組。やべえガチだ。今ダンジョン入り口の羅城門から探索者が何人も撤退してる。怪我人乗せた担架も次々と運び出されてきてちょっとした修羅場だぜ

 

67:名無しの探索者

うわあなんやそれマジで緊急事態やん

 

68:名無しの探索者

つか危険なモンスターってなんだよ?《平安京》の浅いエリアならせいぜい出ても唐笠お化けや一つ目小僧とかの下級モンスターだろ

 

69:名無しの探索者

おっとゴブリンも忘れるなよ(どんな時でもゴブリン推し

 

70:名無しの探索者

んな雑魚なら何匹いようが問題じゃねえよ。何でもいつもなら深部にいるはずのユニークモンスターが何故か現れたらしい。理由は分からんが、上位パーティーの巫剣流(ふつるぎりゅう)が通った後のエリアでハイエナしてた奴らが襲われて、ベテランどころかBランクの上位探索者も何人かやられちまったらしいぞ

 

71:名無しの探索者

うっそだろオイ!?

 

72:名無しの探索者

思った以上にヤバい状況で草も生えない

 

73:名無しの探索者

上位の連中までやられるとかただのユニークじゃねえだろ絶対

 

74:名無しの探索者

もしかしてネームドか? 確か《平安京》にはユニークモンスターの中でも特に強力なネームドが多くいたよな

 

75:名無しの探索者

それマ? いやイッチ達マジで大丈夫かよ……

 

76:名無しの探索者

Aランクでもなきゃ一対一ではほぼ勝てないネームドとかイッチ達じゃどうしようもねえぞ

 

77:名無しの探索者

ほぼ素人のイッチ&ナナちゃんそして使い魔を制御できない巫女ギャル。パーティーとしては絶望的すぎるぅ

 

78:名無しの探索者

そんなんでもしネームドと遭遇してたとしたら…(´д`||)サアア 

(id:r78e) 

79:名無しの探索者

うわああ嫌なこと想像させんなや!!

 

80:名無しの探索者

やめて……マジでやめて……

 

81:名無しの探索者

もう駄目だ……絶望だぁ

 

82:異世界転移者

スレの皆さん。緊急事態なので長くは書き込めませんが聞いてください

 

83:名無しの探索者

!?!?!?!?

 

84:名無しの探索者

うおっ!?

 

85:名無しの探索者

!?(◎o◎)!?

 

86:名無しの探索者

イッチ!?

 

87:名無しの探索者

お前イッチか!? マジで!?

 

88:名無しの探索者

生きてた!? てか無事だったんか!

 

89:名無しの探索者

イッチィいいぃぃぃぃぃ!!

 

90:異世界転移者

はい。とりあえず僕は無事です。浅い切り傷やかすり傷はいくつかありますが生きてます

 

91:名無しの探索者

うおおおおおよかったああああああああ!!

 

92:名無しの探索者

心配したでイッチー――――!!

 

93:名無しの探索者

無事でよかったよおおおおおおおお(ToT)

 

94:名無しの探索者

てっきりもう下手したら死んでるんじゃねえかと思ってたわ

 

95:名無しの探索者

ぶっちゃけ生きた心地がしなかったですハイ

 

96:名無しの探索者

冗談抜きで寿命が縮む思いやったでホンマに

 

97: 異世界転移者

心配をかけてしまい申し訳ありません。ここまでのスレの流れを確認しましたけど、皆さん本当に僕達の事を気にかけてくれてたんですね。ありがとうございます

 

98:名無しの探索者

いいんやよ礼なんて

 

99:名無しの探索者

そうそう。イッチ達が無事だったならそれでええんや

 

100:名無しの探索者

いや待て。『僕は』って言ったよなイッチ。ナナちゃんや巫女ギャルは無事なのか?

 

101:名無しの探索者

 

102:名無しの探索者

え、いやちょっと待ってどうこうこと

 

103:名無しの探索者

通信が出来てるってことはイッチ達はダンジョンの外にいるんだよな? 二人は大丈夫なんだよな?

 

104:異世界転移者

その事で報告と、そしてお願いがあるので聞いてください。

まず、今ダンジョンの外にいるのは僕だけです。ナナと巫女ギャルさんはいません。おそらくはまだダンジョンの中です

 

105:名無しの探索者

はあっ!?

 

106:名無しの探索者

いやなんで二人と別れてんの!? 

 

107:名無しの探索者

ダンジョンに置き去りにした? いやイッチの性格からしてそれは無いな。逃げる途中ではぐれたとかか?

 

108:名無しの探索者

あーもうさっきから色々ぶち込まれすぎてわけわからんわ!?

 

109:名無しの探索者

最初からここまで事あるごとにブチ込んできたけど、これはいくら何でも強烈すぎるやろぉ……

 

110:名無しの探索者

ナナちゃんはどうなったんや!? 答えろイッチ!!

 

111:名無しの探索者

イッチ!!

 

112:はくっち

まあまあ君たち少し落ち着こうじゃないか。そんな風に問い詰めてはイッチだって答えにくいだろう。探索者たる者緊急時こそ冷静にだよ。ここはまずイッチの話をみんなで聞こうじゃあないか

 

113:名無しの探索者

うっ……まあ、それはそうやな

 

114:名無しの探索者

まさかSランクに諭されるとは……

 

115:名無しの探索者

なんだろう。言ってることは正しいのに、この溢れるおまいう感は

 

116:はくっち

さあさあ分かってくれたのなら早速話を聞こう拝聴しよう。君が何を見て体験したのか知りたくて楽しみで疼いて仕方がないんだ、さあさあさあ聞かせておくれよ早く速くはやくぅっ!!

 

117:名無しの探索者

結局テメーの知識欲を満たしたいだけじゃねーか!?

 

118:名無しの探索者

一瞬でもSランクにも常識があると思ってしまったワイがアホでした(クソデカ溜息

 

119:異世界転移者

いや、僕としては凄くありがたいですよ。落ち着いて話ができるようにしてくれてありがとうございます。はくっちさん。

 

では早速ですがここまでの経緯を説明しますね。とは言ってもあまり時間はかけられないので大まかなものとなります

 

120:名無しの探索者

おうええで

 

121:名無しの探索者

構わん。構わんからはよ教えてくれ

 

122:名無しの探索者

スレ民が『私は一向にかまわん!』というネタすら忘れるほど真面目になってるだと!?

 

123:名無しの探索者

ネタに生きるスレ民もさすがに空気を読む。そんだけシャレにならん事態って事か

 

124:異世界転移者

始めます。

前回、ライセンス取得の報告を終わらせてスレから抜けた僕は、その後三人で目的のダンジョン《平安京》に向かいました。

あ、道中で探索者用のショップに寄って探索に必要な装備と道具を買いましたよ。これが装備を着けたナナです。かわいいでしょ

 

【画像】 

 

125:名無しの探索者

うん可愛い~って初っ端からペット自慢してんじゃねえよ!?

 

126:名無しの探索者

拳を守る手甲と各所に服の上から最小限のガードね。ナナちゃんの種族ってたぶんワードッグだよな。獣人の俊敏さと機動力を損なわない装備としてはいいチョイスだと思うぜ。でも今見せびらかすもんじゃないよなあ!

 

127:名無しの探索者

>>125

>>126

ケモナーたる者いつ何時でもペットの魅力を伝えたくなるもんだろうが!!(力説

 

128:異世界転移者

すいませんついやってしまいました。これもケモナーのサガですね。

 

さてそうして全員の装備を整え準備が完了した僕たちは、いよいよダンジョンの中へと足を踏み入れました。

入り口の羅城門を潜った先は、まさに異界でしたね。

土も空気も、空すら外とは違っていて、時代劇でしか見ないような大昔の街並みには思わず息を飲みました。

そしてなによりも、夜の闇が僕の知っているものよりずっと暗くて危険な感じがして、自然と鳥肌が立ちましたよ

 

129:名無しの探索者

実際上級からはガラッと空気が変わるよな。ヒリついてて息苦しくなるというか重圧感が桁違いというか

 

130:名無しの探索者

ワイも最初に潜った時は正直ビビったわ。平安京は常夜のダンジョンてのは知ってたけど、なんていうか普通の夜闇より濃くてずっと深い感じがするんよな。飲み込まれそうな闇ってのはああいうのを言うんやろな

 

131:名無しの探索者

たしか海外の『ドラキュラ城』とか『黒い森』も夜しかないんだっけ。どっちも魔女や怪物伝説の所だと考えると妖怪怨霊大暴れの《平安京》もそうなるのは当然か

 

132:名無しの探索者

逆に昼しかないダンジョンもあるけどな。フランスの『ベルサイユ宮殿』とか

 

133:異世界転移者

外とは法則が異なると言うのは聞いていましたけど、昼夜すらとはさすがに驚きました。

ですがいつまでも呆然としているわけにはいきません。

周りでは僕らと同じようにハイエナ(でいいんですよね)目的の探索者達がそれぞれ行動を開始していて、こっちも早く動かないとと巫女ギャルさんに言われ、僕たちはいよいよ本格的に探索を始めました

 

134:名無しの探索者

はじめてのたんさく(近石●介ナレーション

 

135:名無しの探索者

チャラチャチャラララー♪

 

136:名無しの探索者

てそんな気楽なもんやないやろΣ(*Д*)

 

137:名無しの探索者

はじめてのたんさく(なお油断するともれなく死ねる模様

 

138:異世界転移者

いやまあ確かに油断は出来ませんでしたけど、そこまで殺伐としたものではなかったですよ。

皆で古風なダンジョンの町並みを進みながら、換金できる物を集めたり宝箱を探したりは、緊張はありましたけど探検気分でちょっとワクワクしましたし、ナナも楽しそうでした

 

139:名無しの探索者

まあ確かに初めてダンジョンに潜る時ってそんな感じだよな

 

140:名無しの探索者

分かる。俺も初探索はそんな感じだったわ。武器を片手に未知の領域に足を踏み入れる、まるで自分がアドベンチャー映画の主人公にでもなったような気分になったな

 

141:名無しの探索者

アカデミー出じゃない奴はほとんど企業やらが管理解放してる攻略済ダンジョンしか入ったこと無いもんな。ダンジョンの恐ろしさなんて知らんから最初は気楽なんだよな~ 

 

142:名無しの探索者

まあ大抵その後すぐ分からされるわけですがね~( ̄▽ ̄)ニヤリ

 

143:名無しの探索者

>>142

せやな(宝箱を見つけて無警戒に開けたらミミックに半殺しにされたワイ

 

144:名無しの探索者

>>142

昔の自分がどんだけダンジョンとモンスター舐めてたか身をもって分からされましたですハイ(モンスターの見た目が可愛い女の子だから油断してたらサキュバスに干物寸前まで搾られたワイ

 

145:名無しの探索者

まあ新人あるあるだよね。それはそうと>>144は後で詳しく聞かせてもらおうじゃないか

 

146:名無しの探索者

イッチはモンスター戦は大丈夫だった? 大手パーティーが狩った後と言っても狩り残しや上手く隠れてやり過ごした奴らはいたんだろ?

 

147:異世界転移者

はい。モンスターとの戦闘はもちろんありました。

ゴブリンやオークなんて僕にとってはファンタジーの存在だったので、初めて見た時はやっぱり驚きましたね。

戦いの方は幸い特に問題は無かったです。僕の武器はポピュラーなロングソードでしたが、ゴブリンやスライムなら力任せに叩きつけるだけで倒せましたし、手強い相手は巫女ギャルさんと大猫ちゃんが何とかしてくれました。

 

でも一番活躍したのはナナですね。コアのステータス画面で種族【人犬(ワードッグ)】というのは確認していましたが、やっぱり実際に目にする身体能力は凄かったです。

前傾姿勢で素早く地面を蹴るフットワークの軽さ。敵の攻撃を瞬時に躱して懐に入る俊敏さ。そして両手の爪を振るって切り裂く力強さ。秋田犬の祖先といわれる『秋田マタギ』はその名の通りマタギの相棒として活躍していた狩猟犬なんですが、ナナもその血をしっかりと受け継いでいるというのをはっきりと感じましたよ。普段の姿も可愛くて好きですけど、戦う姿もまた闘犬みたいで格好良かったです。

 

【画像】

【画像】

【画像】

【画像】

【画像】

【画像】

【画像】

【画像】

 

うちの子の大活躍の画像貼っておきますのでご覧ください

 

148:名無しの探索者

いや多いなおい!?

 

149:名無しの探索者

戦闘中にどんだけ撮影してんだよwwww

 

150:名無しの探索者

分かる。分かるでイッチ。自分のペットの魅力的な姿を見たら反射的に撮影してまうよな~(後方腕組み完全同意)

 

151:名無しの探索者

そんでネットに上げて自慢するまでが流れだよな。ケモナーなら当然の行動である

 

152:名無しの探索者

にしても戦闘中にスマホ構えて激写しまくるイッチというのもシュールな光景やなww

 

153:名無しの探索者

>>152

端から見たらまんまコスプレ美少女撮影するカメコみたいなんだろうなww

まあそのおかげでナナちゃんの画像を大量に拝めるんだからイッチGJ

 

154:名無しの探索者

うっは~ナナちゃん新規画像の大量追加にワイの心がぴょんぴょんするんじゃ~(≧▽≦)

 

155:名無しの探索者

可愛い! そしてカッコいい!!

 

156:名無しの探索者

確かにいつもの無邪気な元気っこスマイルもええけど、このキリッとした表情もたまらんなあ

 

157:名無しの探索者

分かる。この可愛さとかっこよさのギャップすごくいいです。好き( *´艸`)

 

158:名無しの探索者

ナナちゃんの新しい魅力ハケーン♪

 

159:名無しの探索者

即行保存しますた。ふう。これでまた家宝が増えてしまった……

 

160:名無しの探索者

いやホントどれもええ画像やな。獣の勇猛さと美少女の可愛さが合わさった獣人娘の魅力を完璧に映してるわ。これもっと撮って写真集にしたら売れるんちゃう?

 

161:名無しの探索者

>>160

商売の天才かな?

 

162:名無しの探索者

>>160

新たなビッグウェーブの予感……ッ!!

 

163:異世界転移者

褒めてもらえるのはうれしいですけど僕たちの情報をあまり迂闊に外に広めるつもりは無いですよ。画像を張るのもあくまでこの掲示板だけです。なので保存した画像も拡散などはしないでもらえると助かります。

あ、もちろん個人で楽しむのは構いませんよ。どの画像のナナも素敵でしょう

 

164:名無しの探索者

うんたしかにどれもええ画像やけど最後のこれえっ!!

 

165:名無しの探索者

ヒェッ

 

166:名無しの探索者

たぶんスマホ構えてるイッチに勝利のVサインしてるんやろうけど返り血浴びて満面の笑顔とかちょっとビビりました(((( ;゚Д゚)))

 

167:名無しの探索者

つおいさすがモンスター娘つおい

 

168:名無しの探索者

よく考えりゃナナちゃんてユニークだけじゃなくてネームドなんだよな。なら強いのは当然か

 

169:名無しの探索者

あ~確かにナナちゃんネームドか。そら浅いエリアの下位モンスターじゃ相手にならんわ

 

170:名無しの探索者

よく考えりゃネームドを使い魔にしてるってイッチやべえな

 

171:異世界転移者

そういえば先程から出てくるその『ネームド』ってどういう意味なんですか? だいぶ特殊な物らしいというのは何となくわかりますけど

 

172:名無しの探索者

ダンジョンの歩く死亡フラグやで

 

173:名無しの探索者

ダンジョン側の決戦兵器

 

174:名無しの探索者

探索者絶対殺すマン

 

175:名無しの探索者

探索者殺すべし慈悲は無い(イヤー!

 

176:名無しの探索者

だが顔が良い

 

177:名無しの探索者

たまに女体化してたりする

 

178:名無しの探索者

なお男体化もある模様

 

179: 異世界転移者

えーと……ごめんなさい意味がよく分からないんですが

 

180:名無しの探索者

ちょっと男子~! 真面目にやりなさいよ~!

 

181:名無しの探索者

誰もまともに説明する奴がいねえとかww

 

182:名無しの探索者

いやだってワイらが説明しなくてもこういう時はどこからともなく魔術師ニキが来るし

 

183:名無しの探索者

別に呼んでも無いのに飛び出てくるからな魔術師ニキ

 

184:名無しの探索者

そのくせ先に説明されると機嫌が悪くなんだよな~。だからたまには機会を譲ってやるってわけ

 

185:名無しの探索者

うっわ魔術師ニキめんどくせえwwww

 

186:名無しの探索者

あんなんでも探索者の中ではエース級のAランクなんだよなぁ( ´Д`)=3ハァ

 

187:名無しの探索者

あらためて上位探索者ってアレな奴ばっかだな。ということは今は魔術師ニキ待ちか

 

188:名無しの探索者

つーわけでほら魔術師ニキちゃっちゃとやれや

 

189:名無しの探索者

説明するんだあくしろよ

 

190:名無しの探索者

なんか遅くね?

 

191:名無しの探索者

確かに。いつもならだいたい5レス以内には説明始めるのに

 

192:名無しの探索者

珍しいこともあるもんだ。明日はゴブリンでも降るか?

 

193:名無しの探索者

別に魔術師ニキだっていつもスレに張り付いとるわけやないやろ

 

194:名無しの探索者

まあそりゃそうだけど。そういや前スレでSランクが出たあたりから書き込まなくなったな

 

195:名無しの探索者

さてはさすがのニキもビビったかw

 

196:名無しの探索者

いやいやどんな奴にも遠慮なくウザ絡みするのが魔術師ニキやで。んなやわな神経してないやろ

 

197:名無しの探索者

魔術師ニキに対するスレ民の扱いがアレすぎてさすがに同情を禁じ得ない

 

198: 名無しの探索者

訂正・魔術師ニキに対するスレ民の扱いが自業自得すぎてさすがに笑いを禁じ得ないww

 

199:はくっち

ああうんいやはやそのことだけれどね。たぶんあれだ私のせいだろうね

 

200:666

その、なにか心当たりでも?

 

201:はくっち

あの子とは昔にまあ色々あってね。おそらくはそれで私とは関わりたくないんだろう 

 

202:名無しの探索者

そういや前にSランクにトラウマ植え付けられたって言ってたな

 

203:名無しの探索者

Sランクはトラウマ製造機やからな。態度と神経の図太さに定評のあるニキも被害者やったか

 

204:はくっち

いやぁあの子はあれで中々繊細だよ。なにせ人格が壊れそうになった程度で私の下から逃げ出すくらいだ。そんな物いくらでも換えがきくだろうにねえ

 

205:名無しの探索者

ツッコむな……ツッコむなよお前らその先は地獄だぞ!!

 

206:名無しの探索者

あー-あー-聞こえなー-いSランクのサイコ発言なんてなーんにも聞こえなーい(全力耳塞ぎ)

 

207:はくっち

ともあれあの子がいないのならばその役は原因である私が引き受けようじゃないか。

ああ安心してくれこう見えても大抵の知識なら脳味噌にごっそり溜めているんだ。

『ネームド』とは何か。その説明の前に、まずは『ユニークモンスター』の知識からあらためて知ってもらおうか。

 

まずダンジョンのモンスターは二種類に分けられる。

一つはコアの『モンスター生産』機能で生み出されたモンスター。そのダンジョンの性質・環境を元に生まれるその多くは、古の伝承・神話・物語に登場するモンスター達だ。

スライム、オーク、フェアリー、ドラゴン……イッチのいる《平安京》なら妖怪怨霊の類がそうだね

 

208:名無しの探索者

おいおいゴブリンがいるだルォ!!(Sランクだろうとゴブリン推し

 

209:名無しの探索者

>>208

わー-馬鹿ツッコむな!?

 

210:名無しの探索者

SAN値崩壊の危険を犯してまでゴブリンを推すとは、変態ながら天晴な奴よ(合唱

 

211:666

信望の対象は違えどその迷い無き信仰心は尊敬します。貴方の魂に安らぎがあらんことを

 

212:はくっち

ああそうだねすまない。ゴブリンは大事大切だ。スライムやオークと並ぶダンジョン三大モンスターを忘れてしまうとはいけないね悪かったよ。お詫びに私のコレクションからゴブリンに関する画像のとっておきの一枚を貼っておくからぜひ観賞してくれ

 

【感度3000倍にされたゴブリンが●●●に×××されてる究極に冒涜的画像】

 

さて、そして残るもう一つというのが、ナナちゃんのように『メモリー検索』機能で生み出されたモンスターだ。

これらはダンジョン内に存在する物質・空間等に染み付いた記録や記憶や残留思念《メモリー》のデータをコアが読み込み、それをベースに作成される、魔力さえあれば無限に生み出せる通常モンスターとは異なり、有限のメモリーによってのみ造れるユニークな存在。それが《ユニークモンスター》だよ。

 

どうかなイッチ。ここまでの説明で何か質問はあるかい?

 

213:異世界転移者

そうですね。ナナと同じようにメモリーから創られたモンスターというのは興味深いですね。他にはどんなユニークモンスターがいるんですか?

 

あとできれば画像は削除してください。頭痛と吐き気がしてきました。僕にはちょっとレベルが高すぎます。

 

214:名無しの探索者

俺の地元の会津若松のダンジョンには『赤べこ』『起き上がり小法師』とかが出るで。

あとだからツッコむな言っただろ>>208よお!?

 

215:名無しの探索者

札幌ワイ、今日も雪原で『木彫りの熊』とやり合ってきたわ。

あと>>208は今すぐこっちに来いや熊の餌にしたる(#゚Д゚)

 

216:名無しの探索者

甲賀では『信楽焼のたぬき』と忍者がイヤー!グワー!な死闘を繰り広げている模様。

あと>>208には甲賀秘伝の必殺忍法食らわせたるから今からハイクを考えとけ

 

217:名無しの探索者

焼き物なら俺の地元のゴーレムは瀬戸焼だぜ。

あと何と言われようがゴブリン愛を貫いた事に後悔は無い!( ・`д・´)ドンッ

 

218:異世界転移者

なんか地域の特産や民芸品ばかりですね!?

 

219:名無しの探索者

まあそのダンジョンがある場所のメモリーデータから生まれた奴らやし自然とそうなるな

 

220:名無しの探索者

別名ご当地モンスター

 

221:名無しの探索者

ドラゴンとかヴァンパイアなんかの普通のモンスターなら伝承やら伝説を調べれば特徴や弱点はある程度分かるけど、ユニークはほとんどがそこにしか居ない固有種やからデータが何もないのがキツイんだよなあ

 

222:名無しの探索者

もし運悪く初見殺しだったらほぼ詰むというガチヤバですわよ(死んだ目

 

223:異世界転移者

それは確かに色んな意味でユニークですね。ではその中でもさらに危険な『ネームド』というのは?

  

224:はくっち

さていよいよ本題だね

『ネームド』はユニークモンスターの中でも特定個人のメモリーから造られた者だ。

個人のメモリーを元に生み出された彼らは、ベースとなった者の個性特徴技術そして一部の記憶すら有している

むろん、誰のメモリーでも容易に造れるという訳ではないよ

それこそ超高濃度高密度の記憶・残留思念が染み付いたアイテムと、なによりベースがそれほどの強烈なメモリーを遺せるほどの傑出した人物超人怪人でもないと生み出せない、極めてレアな存在なんだ

 

だからこそその力は他のモンスターとは次元が違う。人の知識と技術に怪物の力と魔力を併せ持つ彼らは、まさにダンジョンにおける探索者最強の敵だね

ちなみに彼らは多くがベースとなったオリジナルの名前を名乗っている。故に名有り(ネームド)と呼ばれているわけさ

 

225:名無しの探索者

強さはガチ。大抵がボスか中ボスやってるで

 

226:名無しの探索者

攻略組でも無い限りエンカウントしたら逃げ一択やな

 

227:名無しの探索者

いやほんとイッチが遭遇しなくてよかったわ。もし戦闘になったら素人同然のイッチ達じゃどうしようもないもんな

 

228:異世界転移者

なるほど。だからあいつはああ名乗っていたわけですか

 

229:名無しの探索者

ん?

 

230:名無しの探索者

イッチ……?

 

231:名無しの探索者

『名乗っていた』って……まさか会ったんか?

 

232:名無しの探索者

はははいやまさかそんな確定死亡フラグ立ててたらイッチが無事であるわけないですしおすし(震え

 

233:異世界転移者

はい。探索の途中に、僕らはそのネームドに遭遇しました。それが、僕が今ナナ達とはぐれてしまう事になった原因です

 

234:名無しの探索者

【悲報】イッチ達ネームドとエンカウントしてた

 

235:名無しの探索者

うわやっぱりいいいい!?

 

236:名無しの探索者

もしや思うてたけどマジかよ!? 

 

237:名無しの探索者

!Σ(×_×;)!

 

238:名無しの探索者

頭大丈夫イッチ!? 正気失ってない!?

 

239:名無しの探索者

>>238

心配してんのは分かるけど言い方ァ!!

 

240:名無しの探索者

いやネームドと遭遇って普通死ぬぜ? それがイッチは無事で、でもナナちゃん達とは離ればなれにって何があったんだよ?

 

241:名無しの探索者

せやせやそもそもそれが聞きたかったんや! 何がどうなってんのや? ナナちゃん達は無事なんか!?

 

242:名無しの探索者

てか遭遇したネームドってどんな奴だよ?

 

243:異世界転移者

どんな奴、ですか。……美しく、そして背筋が震えるほど危険な感じのする奴でしたよ

 

◆◆◆

 

あいつはいつの間にか、僕たちの目の前に立っていました。

いつ現れたのか、どうやって近づいたのか、誰にも気付かせないで。突然の遭遇に驚く僕に、ニコリと笑いかけてきました。

 

「ねえねえ。キミ達って探索者なんだよね?」

 

無邪気な子供のような朗らかな笑みなのに、その大きな瞳はどこまでも冷たく、ゾッとするほどの冷酷さで僕を見詰めています。夜の闇の中で爛々と光るそれは、獲物を前にした狩猟動物の目でした。

 

「だったら戦おうよ。ボクは見ての通り怖~いモンスターで、キミ達はそれと戦う強くてカッコいい探索者なんだから」「いいよね? 断らないよね? ていうかボクがしたくてしたくて堪らないんだよね」「ここに来るまでに会った奴らはとりあえずみーんな斬ってきたけど、どいつもこいつもくっだらない雑魚ばっかでさ~」「楽しむ前にあっさり死んじゃってつっまんないんだ~」

 

不満げにぷくっと頬を膨らませたそいつの手には、日本刀が。その剥き出しの刃はべっとりと血に濡れて、ぽたりぽたりと地面に赤黒い雫を落としていました。

 

「だからキミ達は頑張ってね。一生懸命戦って抗って足掻いてさ。ボクを楽しませてよ」「そしたらお礼に、キミ達は特別楽に綺麗に斬って・あ・げ・る☆」

 

無邪気に残酷に、まるで楽しい遊びに誘う子供のように僕たちの斬殺を宣言して、そいつは名乗りました。

 

「ダンジョン《平安京》新選組隊長《沖田総司》ボクと遊ぼ。お兄ちゃんっ♪」

 

【挿絵表示】

 

◆◆◆

 




お読みいただきありがとうございます。何だかんだで一か月以上投稿が遅れた作者です。気が付けばもう年末ですね。いやあ光陰矢の如し時間が経つのは早い早い。なのに投稿はちいとも早くならない自分はクソ雑魚ナメクジです。

あさていよいよダンジョンに入って本格的に探索開始した主人公たちですが、ぶっちゃけそのまま描くと文字数がとんでもないことになりそうなので、雑魚戦やアイテム集めなどはほぼほぼカットしてボス戦開始となりました。なのでカットした部分についてはそのうち過去回想などの形で描くかもしれません。楽しみにしてた読者様方はごめんね!
次回はいきなり中ボス戦です。レベル差がえげつない相手にイッチはどうするのかお楽しみに。では


おまけ

ざっくり解説
『ご当地のユニークモンスター』

《起き上がり子法師》
主に福島県会津地方の民芸品。読み方は「おきあがりこぼし」
達磨に似た円錐に近い形の人形で、内部の重しによって倒しても起き上がるのが特徴。
その特徴はユニークモンスターとなっても同じであり、打撃系の衝撃は全てころんと転がることでほぼ受け流すため、倒すには斬撃や魔術など打撃以外の攻撃が有効。
丸くかわいらしい見た目とは裏腹に俊敏で強力な体当たりをしてくるため、Cクラス以下は一対一は避けることを勧める。

《赤べこ》
同じく会津地方の民芸品。知名度は全国クラス。
厄除けや無病息災のお守りでもある。
モンスターの赤べこは性格は極めて温厚でありこちらから手を出さない限り安全。その由来ゆえか主に回復や治癒能力を使い、仲間のモンスターや時には傷ついた探索者も癒してくれる。
そのため使い魔としても強い人気があり、能力的にも赤べこが一体いればパーティー一つの回復要員が間に合うと言われている。ただし前述したとおり非常に平和的な性格ゆえ争いを好まず、また悪しき心の持ち主には決して従わない事もあって、実際に使い魔に出来る者は非常に少ないモンスターである。

《木彫りの熊》
主に北海道の民芸品。なぜかお年寄りの家にはだいたい置いてある。
もはや説明不要と言ってもいいお馴染み鮭を咥えた木彫りの人形。
モンスターのタイプとしては獣ではなくリビングドールに該当する。見た目はサイズがそのまま等身大になっただけのデカイ木彫りの熊であるが、決して侮ってはならない。
そもそも北海道の熊は古くからキムンカムイと呼ばれ地上に降りた神であるとされてきた。それをモデルに作られた民芸品であるためか、このモンスターもまた神性を帯びており、Bランク以下の探索者なら一蹴出来るほどの力を持つ。
討伐の際は上位ランク以外は複数人で行うことが望ましい。

《信楽焼の狸》
滋賀県甲賀市信楽を中心に作られる陶器である信楽焼の中でも代表的な置物。
愛嬌のあるとぼけた表情と丸くふくよかな体はモンスターになっても変わらない。が、これもまたそんな見た目に騙されてはいけない恐るべきモンスターである。
陶器ゆえにその表面は硬く、適度に丸みを帯びているため上手く衝撃を逃がす防御力。そしてなによりも恐れるべきはその武器——すなわちキン●●である。
細く小さなキ●に対してずっしりとした●マは自在にその大きさを変え、大きく膨張したそれを振り回しての攻撃は巨大な鈍器による物と同等の破壊力を誇る。加えて万が一それをくらって死んでしまえば《死因・●●タマに激突》となるため、ある意味では最も恐れられているモンスターの一つである。


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その⑧『ボスから逃げよう』

いよいよクライマックスに向かっていく8話め!


244:名無しの探索者

沖田ああああああ!?!?!?

 

245:名無しの探索者

まさかの沖田キターーーーー!!

 

246:名無しの探索者

やっべええええええ( ̄□|||!?

 

(id:r247)247:名無しの探索者

アイエエエエ!! 沖田!? 沖田ナンデ!?

 

248:名無しの探索者

マ!? ホントに沖田って名乗ってたのかよ

 

249:名無しの探索者

わ、ワンチャン騙りという可能性もていうかそうであってくれよぉ(震え

 

250:異世界転移者

確かに沖田総司と名乗っていましたよ

見た目こそ華奢で中性的な(おそらくは)美少年という感じでしたが、あの対峙するだけで背筋が凍るような凄みと危険な笑み、なにより有名な浅葱の羽織は確かに時代劇で見る新撰組のものでした

 

あと何よりも印象的なのはあの耳と尻尾ですね

はじめはナナと同じく犬の物かと思ったんですが、よく見れば違いました。ピンと立った鋭い耳と太い尾。流石に実物は見たことありませんが、あれはおそらく狼です

 

251:名無しの探索者

浅葱の羽織を着たワーウルフ。でもって一目でわかるヤバいオーラ。うん奴やな(白目

 

252:名無しの探索者

はい特徴一致しました畜生───!!!!

 

253:名無しの探索者

やっぱ沖田じゃねえかクソがががが(ショックで言語中枢バグるワイ

 

254:名無しの探索者

よりにもよって新選組モンスターでトップクラスに危険な奴じゃないですかやだー(ドン引き

 

255:名無しの探索者

やせいの おきたが あらわれた!

 

256:名無しの探索者

ワイとしては見ただけで犬耳と狼耳の区別がつくイッチにも驚きやけど

 

257:名無しの探索者

まあ末期のケモナーやし定期

 

258:名無しの探索者

ちょっ!? ヤバいってイッチ!! 沖田と言えば新選組の中でも被害者数ダントツトップの超危険モンスターじゃん!

 

259:名無しの探索者

戦うか逃げるか……さあイッチ達の選択は!

 

260:異世界転移者

もちろん逃げです

沖田の言葉が終わったとほぼ同時に巫女ギャルさんが「逃げるよみんな!!」と叫び、僕とナナはもちろん頷いて全員でその場から逃げ出しました

 

戦おうとは思わなかったですね。元々強そうなモンスターと遭ったら逃げようと皆で決めていたのもありますけど、まず本能的にアレは関わってはいけないモノだと感じましたからね

 

261:名無しの探索者

コマンド 

こうげき とくぎ どうぐ ▶にげる

 

262:名無しの探索者

まあ当然やな!

 

263:名無しの探索者

みんなそうするワイだってそうする

 

264:名無しの探索者

あ~ばよ沖田のとっつぁ~んε=ε=(ノ≧∇≦)ノ

 

265:名無しの探索者

いやでも実際厳しくね?

 

266:名無しの探索者

だよなあ。だって相手は人狼つまり獣系のモンスターだろ? それを向こうのフィールドで逃げきろうってのはさすがに……

 

267:異世界転移者

はい。実際その通りでした

 

◆◆◆

 

それから僕達はダンジョンの出口を目指して逃げ回ったんですが、どこへ向かってもどれだけ速度を上げようとも沖田は撒けず、建物の間を抜け角を曲がり時には柵や塀を飛び越えても、あいつは僕らを決して見失わずぴたりと補足し追ってくるんです

軽やかな足取りで、子猫を苛める子供のように愉しそうに、

 

「あははっ。追いかけっこはいいけどもっと上手に逃げなよ」「そろそろ疲れてきたんじゃないの? なんなら今からかくれんぼに変えてもいいんだよ」「あ、でも意味無いか。だってどんなに逃げてもキミ達のビビってる臭いがプンプンしてどこにいるか丸分かりだしね~」

 

◆◆◆

 

嗜虐的な笑みが目に浮かぶような煽りを背中で聞きながら、僕はこの状況の不味さを否応なしに感じていました

このままじゃいけない。必ず捕まってしまう。人間が狼から逃げきる事はほぼ不可能ですから

 

268:名無しの探索者

え? そうなん?

 

269:名無しの探索者

文字通り疾風みたいな速さの鎌鼬とかならともかく、人狼レベルならワンチャン逃げきれそうな気もするけど

 

270:名無しの探索者

諦めたらそこで死合終了だよ?

 

271:異世界転移者

そうですね。皆さんは狼が獲物を狩る時の一番の武器は何だと思いますか?

 

272:名無しの探索者

はいここでクイズターーイム!(唐突

 

273:名無しの探索者

いきなりやなw とりまやっぱ牙やろ。どんな獲物でも喉を食い千切れば仕留められるんやし

 

274:名無しの探索者

鋭い爪に一票

 

275:名無しの探索者

いやなんといっても俊敏さだろ

 

276:名無しの探索者

チ●コーーーーー!!!!

 

277:名無しの探索者

>>276

お茶吹いたろ糞がww

 

278:名無しの探索者

>>276

男はオオカミと考えればある意味正解か?

 

279:異世界転移者

いや色んな答えが出ましたね。ええ本当に色んな……。

しかし正解はそのどれでもなく、『持久力』です。

あまり目立つものではありませんが、狼の持久力は時速70キロを20分。30キロならなんと約7時間も走り続ける事が出来るんですよ

嗅覚もまた人間の約百倍あり、たとえ姿を見失おうとも臭いを嗅ぎ分けて獲物を捉える、森の食物連鎖の頂点に立つ究極の追跡者、それが狼です

 

◆◆◆

 

人狼のスペックもそれと同様だとすれば、そんな相手から見知らぬ土地で逃げ切るなんてほぼ絶望的。くわえて逃げる先で他のモンスターと遭遇すれば戦闘は避けられず、雑魚ばかりなのでほぼ一撃で倒せるとはいえ、それによる時間と体力のロスは僕たちの心身じわじわと蝕んでいきました

事実、ただの人間である僕と巫女ギャルさんの呼吸は徐々に荒く苦しいものになっていきましたし、ナナや大猫ちゃんの表情にも疲労の色が浮かんでいます

このまま無茶な逃走を続けていては、脱出の前にいずれ体力が尽きてしまいます。その時が僕たちの最期でしょう

 

「あれれ大丈夫? 疲れちゃった? ギブアップする? いいんだよ足を止めても。この程度の追いかけっこでへばっちゃうなっさけない奴は~、優しいボクが楽にしてあげるからさ」

 

◆◆◆

 

そうして獲物を長距離長時間に渡って追い込み、疲れさせた所を仕留めるというのが狼の狩りなんですから

 

280:名無しの探索者

うっわ狼つおい。こんなんチートやん(;゚Д゚)

 

281:名無しの探索者

ネ●シスばりの追跡者やないですかぁ

 

282:名無しの探索者

無限ロケランがあれば返り討ちにできんのになあ。もしくはマグナム(バイオ脳

 

283:名無しの探索者

いやこんなん逃げ切るとか無理やろイッチ

 

284:名無しの探索者

てか他の探索者はどうしたん? 助けを求められなかったんか?

 

285:異世界転移者

他の探索者も辺りにはいるのはいましたよ。けど助けを求めても無視されるか避けられるかでしたね

 

286:名無しの探索者

ひっで

 

287:名無しの探索者

うわマジかよ。助けてやればいいじゃん

 

288:名無しの探索者

冷たい冷たい言われてるけど京都の人はやっぱり冷たいのね

 

289:名無しの探索者

失望しました京都のファン辞めます( ゚д゚)、ペッ

 

290:名無しの探索者

いやこれは仕方ないと思うで

 

291:名無しの探索者

そりゃあからさまにヤバいモンスターとか相手にしたくないもんな。下手したら返り討ちだし

 

292:名無しの探索者

薄情とは思うけど責めることは出来んな。まず自分の命を守るのは鉄則だしダンジョン内は自己責任、勝算が無ければ危険は避けるべきだ

 

293:名無しの探索者

助け合った方が全体の生存率は上がるけど、こればかりは相手が悪いとしか

 

294:名無しの探索者

いーやワイはたとえどんな強いモンスターが相手でも助けるで! 探索者がロリならな!

 

295:名無しの探索者

>>294

ロリ以外にもやる気出そうなロリコン

 

296:異世界転移者

まあこれは僕自身も仕方ないと思いますよ。>>292さんと>>293さんが言った通り、沖田はあまりにも強く危険でしたし、周りの探索者たちも僕らと同じハイエナ目的のあまり強くない人たちがほとんどでしたしね。正直助けに入られても返り討ちに合う可能性は高かったと思います

 

◆◆◆

 

という訳で周りに頼れる者も無く、このままではどう足掻いても行き詰まり。だから僕は隣で走るナナと巫女ギャルさんに提案しました。僕が囮になるから、二手に分かれようと。そう言うと二人は驚き、そんなことは出来ないと拒もうとしましたが、どのみちこのままでは近いうちに全滅だ、より多くが生き残るには誰か一人が囮になってあいつを引き付けているうちに残りが脱出するのが確実な方法だ、そう説明して何とか納得してもらいました

 

巫女ギャルさんはなら自分が囮になると言いましたが、土地勘の無いナナを安全確実に脱出させることを考えた場合、彼女が共にいることは必須なのでそれを断り、ご主人様を置いていくなんてできないと叫ぶナナには、囮にはなるが死ぬつもりは無い、こっちはこっちでダンジョンの入り口を目指すから外でまた会おうと言い聞かせました。

それでも受け入れ難いと表情を歪めるナナでしたが、僕が強い口調で飼い主の命令だよと言うと、ようやく苦し気に頷いてくれました

 

そんな僕たちのやり取りを見て巫女ギャルさんも腹を決めてくれたのか「ナナちゃんの事は任せて。そのかわり絶対に死んじゃだめだよ。ダンジョンの外で待ってるから、必ず来てよね。おにーさん」と決意を固めた瞳で言い、僕もまたそれに頷きで返し、丁度差し掛かった分かれ道で二人とは逆の側に別れました。

その際、背後から僕たちの会話を平地なら10キロ以上先の音でも拾う狼の耳で聴いていただろう沖田へと振り返り、挑発の意味を込めて掌を上にして手招きすると

 

「あはっ。お兄ちゃんカッコいい~。自分が囮になって女の子を逃がそうとか痺れるね男の子だねっ」「覚悟決めたんだ? 命に代えても君たちを死なせないって? ははっ超笑えるよ雑魚のくせに張り切っちゃってさ。弱っちいただの人間がボクを相手に?」「あ、それとももしかして~ボクと二人っきりになりたいとか~? うっわキモ~。あんな可愛い女の子二人がいるのに見境無しとかよっぽどモテないんだね~。まあお兄ちゃん陰キャっぽいし仕方ないか。うんいいよ。なら付き合ってあげる」「ボクとキミの二人きりの追いかけっこ。楽しませてよね。お兄ちゃんっ」 

 

◆◆◆

 

小さくも艶めかしい舌で愉快気に舌なめずりし、沖田は僕を追ってきました

 

 

297:名無しの探索者

愛する人を守るために囮になる……やだイッチ男前(トゥンク

 

298:名無しの探索者

それでこそワイらのイッチや!!

 

299:名無しの探索者

うっはええぞコレ盛り上がってきたああああああああ!!

 

300:名無しの探索者

ここからは俺のステージだ!

 

301:名無しの探索者

にしても沖田がクソガキすぎる件

 

302:名無しの探索者

いちいち煽りよる。これは分からせ案件やね(使命感

 

303:名無しの探索者

スレ民は激怒した。必ずあの邪知暴虐のクソガキを分からせてやらぬばならぬ(名作感

 

304:名無しの探索者

いや分らせることが出来るんはワイらや無く状況的にイッチだけやからな。にしてもちょい無謀すぎんか? イッチの決意は凄い思うし尊敬するけど、沖田を独りで引き付け続けるのは無理があるで。すぐに追いつかれて終わりやろ

 

305:名無しの探索者

実際状況は特に好転してないしな。ほんとイッチどうやって逃げ切ったんだよ

 

306:異世界転移者

いえ僕的には状況は大分良くなりましたよ。後は二人が逃げ切るまで時間を稼げばいいだけですし、まあナナが生きてれば僕の生死なんて割とどうでもいい事ですからね

 

307:名無しの探索者

僕の生死なんて割とどうでもいい事ですからね(ハイライトオフ

 

308:名無しの探索者

だから自殺者メンタル怖すぎなんだよォ!?

 

309:名無しの探索者

イッチの思考が相変わらず病んでて草も生えない

 

310:名無しの探索者

ほんっと自分の命とかどうでもいいのなコイツ(ドン引き

 

311:名無しの探索者

生存本能いいかげんニートしてないで仕事しろ

 

312:名無しの探索者

生存本能「明日になったら本気出す」

 

313:名無しの探索者

>>312

絶対働かねえ気だぞコイツ!?

 

314:異世界転移者

いやまあ確かに自分の命はどうでもいいですけど、別に諦めた訳ではありませんよ。こんな僕でも死ねばナナを悲しませてしまいますし。

それに分の悪い賭けですけど勝算が無いわけでもありません。少なくとも頑張れば時間稼ぎなら十分に可能です

 

315:名無しの探索者

いやいやスペックが違い過ぎるやろ

 

316:名無しの探索者

イッチの心意気は買うけどそれだけで何とかできる相手とは思えんぞ

 

317: 異世界転移者

その点は問題ありません。だって彼は明らかに遊んでましたから

 

318:名無しの探索者

遊んでたとな?

 

319:名無しの探索者

本気じゃないってことか?

 

320:異世界転移者

はい。ほぼ平地で狼に追跡されたとしたら本気だったらそもそもとっくに誰かがやられています

よく娯楽のために他の動物を嬲るのは人間だけのように思われていますが、猫やライオンのような狩猟動物からイルカやチンパンジーなど知能の高い動物も、狩りの練習やストレス発散や単なる遊び目的でごく普通に行うことです

 

だから今回もそれと同じ、沖田は僕らで遊んでいるんですよ

じっくりと追い立て嬲り、傷ついた獲物が絶望し力尽きた所を仕留めるまでを楽しもうというんでしょうね

けどそれは、飽きるまでは殺さないという事です

 

◆◆◆

 

「ははっ。お兄ちゃんすっごい一生懸命だね」「汗だくで息も苦しいのにぃ必死に走ってカッコいいよ~」「あっと少しスピードが落ちちゃったね。駄目だよちゃんと走らないとボクの刀で斬られちゃうよ~。こんな感じで、ねっ!」

 

駆ける背後で嘲笑と共に何度も刃が風を切る音が鳴り、そのたびに鋭い痛みに襲われますが、それは決して致命傷ではなく、生かさず殺さず痛みを味わわせるためのもの

 

「あはっ! 痛い? 痛い? 『ぐっ!?』て悲鳴を噛み殺しちゃってるけど痛かったよねぇ? でも安心してよ。ほんの皮一枚を斬っただけだから死にはしないよ」「だ・か・らぁ・まだまだ何度でも切れるよ斬ってあげるよ。死ぬまで楽しませてよお兄ちゃん!」

 

◆◆◆

 

やはり楽しんでいる内は時間を稼げる。あらためて確信し、二人が脱出できるまで沖田を楽しませ続けるべく、僕はダンジョンを走り続けました

 

321:名無しの探索者

はーなるほど

 

322:名無しの探索者

それなら確かにワンチャンあるか……?

 

323:名無しの探索者

いやいやいや軽く言ってるけど割と生き地獄じゃねえか!?

 

324:名無しの探索者

クソガキ美少年に嬲られつつ追いかけっこ……ホモ臭いデスゲームかww

 

325:名無しの探索者

>>324

正直ちょっと悪くないかと思ってしまったドМホモワイ

 

326:名無しの探索者

うわぁ変態だ変態が湧いておるぅ((( ;゚Д゚)))ウゲェ

 

327:名無しの探索者

ワイなら絶対にごめんやな。てかイッチの言うことも分かるけど実際そんな上手くいくもんか?

 

328:名無しの探索者

そういや何だかんだで今大惨事になってんだよな。沖田が探索者たち相手に大暴れしたらしいけど、もしかしてイッチとの追いかけっこが何か関係あんのか?

 

329:異世界転移者

あ、それは僕のせいですね。逃げる時になるべく他のモンスターとの遭遇を避けるために人が多くいる方に向かっていたら、何か大勢の探索者達のど真ん中に飛び込んじゃいまして

 

330:名無しの探索者

犯人はお前だあああああああああ!?

 

331:名無しの探索者

【全部】沖田大暴れの原因はイッチだった件【私のせいだww】

 

332:名無しの探索者

戦極イッチ「全部私のせいだハハハハハハ!!」

 

333:名無しの探索者

おまwwモンスタートレインじゃねえかwwww

 

334:名無しの探索者

はいはーーいイッチ恒例のブッコミ来ましたよーーwww

 

335:名無しの探索者

いつかやらかすと思ってたらついにやりやがった……ッ!!(戦慄

 

336:名無しの探索者

なんかもう一周回って笑えて来たわ(乾いた笑い

 

337:名無しの探索者

いや何してんの!? ほんと何してんだよイッチ!?

 

338:異世界転移者

いやあ逃げた先が偶然探索者達の堪り場みたいな所だったみたいで、そこに沖田を引き連れて飛び込んでしまったわけですが案の定大混乱になりましたよ

こう悲鳴を上げて逃げ出す人と咄嗟に戦おうとする人が、それぞれ動こうとしたので上へ下への大騒ぎ。そして沖田が「新しい玩具が一杯だ~!」みたいな笑顔で斬り込んでいったのでますます収拾がつかなくなりました

 

339:名無しの探索者

うわあああ更にヤバい事態になってるしぃ!?Σ(lliд゚ノ)ノ

 

340:名無しの探索者

あーちょうど休憩中だったのかな? ダンジョン内での休息はなるべく複数パーティーが一か所に集まってやるもんだし

 

341:名無しの探索者

だろなあ。その方が互いのパーティーで死角をフォローし合えて安全だしモンスターに襲われても全員で対応できるからな。まあさすがに沖田クラスはキャパ超えてるだろうけど……

 

342:名無しの探索者

あーあーなるほどBランクが被害に合ったってのはこの事かぁ。そらこのシチュなら逃げるより返り討ちにすんのを選ぶわな~

 

343:名無しの探索者

確かに。シチュエーションだけなら普段ダンジョンの奥にいるネームドがのこのこ単身で現れて自分らは多勢なわけだからワンチャンいけると思ってもおかしくないな

 

344:名無しの探索者

Bランクの奴らって実質的なリーダー格のAランクに上がろうと躍起になってる奴らばっかだからな。ネームド倒して実績稼ごうと無茶したんだろなあ

 

345:名無しの探索者

「フハハハ相手はたった一人だ数で圧し潰せ!」ですね分かります

 

346:名無しの探索者

>>345

それは特大の負けフラグでしょおじいちゃん

 

347: 異世界転移者

ええ実際、挑みかかる探索者達はそんな感じでしたよ

一人では敵わないと分かってたんでしょうね。多くは仲間と共に武器を構えて攻撃し、互いに連携し合い間断なく攻め続け。遠中距離からは射手や魔術師と思しき人たちが矢や弾丸や魔術を雨の様に放ち、ほぼ全方向から圧し潰すような戦い方をしていました

 

僕はそれを離れた場所から眺めていましたが、それでも豪音や衝撃波を肌に感じるほど凄まじい一斉攻撃でしたよ

彼らが振るうのは僕が使うような普通の武具ではなく、刀身から炎が吹き出したり禍々しいオーラを纏っていたりという特殊な武具。あれはきっとダンジョンでしか手に入れられないアイテムなんでしょうね。強力だけど扱いの難しそうなそれらを使いこなす彼らの姿は、これが上位探索者かと戦慄と畏敬の念を抱かざるをえませんでしたね

 

でも、沖田はその上を行く化物でした

 

348:名無しの探索者

だよねですよね何とかなるかと思ったけどそんな事はなかったンゴ!!

 

349:名無しの探索者

だからフラグだって言ったでしょおじいちゃん

 

350:名無しの探索者

戦略的には間違ってないんだよなあ。戦力的に絶望的に足りないだけで

 

351:名無しの探索者

いやまあこれなら並のネームドならワンチャン倒せるかもしれんわな。問題は沖田が明らかに並以上のネームドって事でして……

 

352:名無しの探索者

どう足掻いても絶望(ガチ

 

353:異世界転移者

 

振り下ろされる幾多の刃も降り注ぐ無数の魔術も、しかし沖田の華奢な身体を傷つける事は出来ませんでした

彼はその全てを軽やかにかわすと、嘲笑うように探索者達の懐に飛び込みその刃を振るいます

夜の闇に刃の煌めきが走り、赤い血の色がいくつも弾けました。次々と斬り捨てられる探索者の絶叫が幾重にも響き、噴き上がる血飛沫の中で、沖田は愉しそうに笑っていましたよ

 

◆◆◆

 

「あはっ! ほらほらどうしたの大の大人がボク一人に寄ってたかってるのにさぁ!」「当たらないよ当てられてないよ。ねえねえどんだけ下手なのキミ達?」「大人げなくみんなでボッコボコにしようとしてるのに全然ダメじゃんw」「ざーこ雑魚。下手くそ」

 

大人をからかう悪ガキそのものの表情で煽る沖田に、必死に攻めようとしている探索者たちの顔が怒りと苛立ちに歪みます。

 

「え? なに? 怒った? 怒ったの?」「うわ~こっわーい」「なら分からせてみてよボクに。その御大層な武器も魔法も見かけだけじゃないって」「ま、どーせ無理だろうけどw」

 

その言葉に、何人もが怒号を上げて突撃し、のみならず更なる矢と魔法と魔法が沖田に放たれました。迫る幾多の殺意と凶器を前に、沖田の笑みは消えることなく、むしろいっそう深く嗜虐的に吊り上がって                                        

 

「来なよ。キミ達がボクには絶対敵わないクソ雑魚だって分からせてあげるからさ♪」

 

◆◆◆

 

その笑みを見て僕は本能的に悟りました。ああ、この場の誰もこいつを倒せない。誰もがこいつに斃されると

 

354:名無しの探索者

間違ってない(真顔)

 

355:名無しの探索者

分からせたいけどこれは無理ゲー

 

356:名無しの探索者

だって沖田だもんだって沖田だもん(大事な事なので二回言うワイ

 

357:名無しの探索者

新選組のネームドは化け物か!?

 

358:名無しの探索者

沖田やっべええええ!? てかこのままじゃ全滅エンドじゃん。ほんとどうやって切り抜けたんだよ!?

 

359:名無しの探索者

ここで真の力に覚醒したんだろ(厨ニ脳

 

360:名無しの探索者

新たなヒロインが助けに来たんだよ(ラブコメ脳

 

361:名無しの探索者

逃げるんだよオオオオオ!!(ジョ●ョ脳

 

362:異世界転移者

はい逃げましたよ

 

363:名無しの探索者

ってほんとに逃げたああああああああΣ(*Д*)⁉

 

364:名無しの探索者

やったね●ョジョ脳大正解www

 

365:名無しの探索者

やっぱジョ●ョは偉大。はっきり分かんだね

 

366:名無しの探索者

イッチ逃げた! モンスタートレインしといてそして逃げた‼

 

367:名無しの探索者

イッチ逃げるイッチ逃げるこれは見事な大逃げだああああああ!!(実況

 

368:名無しの探索者

イッチは逃げウマだった?

 

369:名無しの探索者

あげく『はい逃げましたよ』ってさらりと言うイッチに草も生えない(戦慄

 

370:名無しの探索者

何してくれてやがりますかイッチィ!?

 

371:異世界転移者

いやさすがに僕じゃどうにも出来ませんし

ちょうど沖田も皆の相手で注意が逸れているので、逃げるなら今しかないと思ったのでその場から逃げました

 

372:名無しの探索者

いやっ……うん……確かにそうやな!!(良識と理性の激しいバトルのすえ納得

 

373:名無しの探索者

まあタイミング的には確かに逃げ切る絶好のチャンスではあるしな

 

374:名無しの探索者

いやにしても巻き込んだ相手をほっといて自分だけ逃げるとか(((((((((´д`;)ナイワー

 

375:名無しの探索者

えげつない行為がいともたやすく行われ過ぎてて大統領も苦笑い

 

376:名無しの探索者

イッチの血は何色だああああ!!

 

377:名無しの探索者

荒れとる荒れとるww さすがにこれはスレ民でも賛否が別れるわなww

 

378:名無しの探索者

人間的にはアウトやしな。なお探索者的には……

 

379:名無しの探索者

>>378

グレーよりのセーフ(´・ω・`)b

 

380:名無しの探索者

いやアウトやろ。……とは言い切れないのが探索者業界σ(´・ε・`*)ウーン

 

381:名無しの探索者

どんなに生き汚かろうが死ななきゃ勝ちな風潮はあるんだなあ

 

382:名無しの探索者

にしても平安京で他人を見捨てるたあイッチの体は大丈夫か? なんか異常は無かった?

 

383:異世界転移者

そういえば見捨てて逃げた瞬間から酷い痛みに襲われましたね。なんというか体の中、特に頭と腹と下半身で何かが暴れているような経験したことのない種類の痛みでした

幸いダンジョンから出たら治まりましたけど、あれは何だったんでしょうね?

 

384:名無しの探索者

あ~やっぱ三尸チェック発動したか

 

385:名無しの探索者

そりゃな~するわな~むしろしなきゃおかしい

 

386:名無しの探索者

その痛みがイッチの罪の重さだ!ヽ(`Д´)ノプンプン

 

387:名無しの探索者

まあ言いたいことは色々あるけどダンジョンからは無事に脱出できたみたいやし、ナイスではないがベストな判断やったとワイは思うで。そんで最初のあたりのイッチの発言からして、でもナナちゃん達は見つからんかったって事か?

 

388:異世界転移者

そう言うことになりますね

ダンジョンから出た僕は直ぐに先に脱出しているだろう二人を探しましたが、その姿はどこにも見つかりませんでした。予め連絡先を交換していた巫女ギャルさんとはLINEも通話も繋がらず、その段になって二人はまだダンジョンの中にいるのだと悟ったというわけです

 

389:名無しの探索者

イッチが囮になって先に逃げているはずのナナちゃん達がまだ脱出できてない……?

 

390:名無しの探索者

なんかトラブルがあったとか?

 

391:名無しの探索者

ええ……。いや止めてよそんなせっかくイッチが身を呈したってのに

 

392:名無しの探索者

キナ臭い……ってか嫌な予感がするんやけど

 

393:名無しの探索者

やめろよぉ。もう無事に無事に再会してのハッピーエンドでいいじゃんかよぉ……(。>д<)

 

394:名無しの探索者

そんで二人は幸せなキスをしてエンドロール定期

 

395:名無しの探索者

>>394

古いハリウッド映画臭がプンプンするゼェーーー!!

 

396:名無しの探索者

ナナちゃん達無事やとええけど……

 

397:名無しの探索者

ほんそれ。とにかく無事でいてほしい

 

398:名無しの探索者

ここまで来てバッドエンドとか後味悪すぎるしな

 

399:名無しの探索者

ワイ京都アカデミーにいるんやけど今緊急クエスト発令されたわ。Bランク以上の探索者限定でネームドの討伐クエスト。人数が集まり次第開始だってよ

 

400:名無しの探索者

マジか! なら何とかなるやん!(歓喜

 

401:名無しの探索者

とはいえダンジョン内にアカデミーから討伐隊が派遣されるまではちと時間がかかるからなあ。それまで無事でいてくれりゃあいいけど

 

402:名無しの探索者

編成から装備整えて作戦考えてようやく派遣……何だかんだでウン10分はかかるよなあ

 

403:名無しの探索者

うううはやくはやくはやくーーー!!(≧口≦)ノ

 

404:名無しの探索者

ナナちゃん達が心配でこのままじゃ夜も眠れないのではよ助けろください(切実

 

405:名無しの探索者

助けにいきたい……ッ! けどワイCランク(T^T)

 

406:名無しの探索者

ええい役立たずめ! こうなりゃ代わりにナナちゃん親衛隊ワイがダンジョンに突撃するわ!!

 

407:名無しの探索者

>>406

ちなランクは?

 

408:名無しの探索者

Eだよ文句あっか!!

 

409:名無しの探索者

>>408

ど底辺ランクじゃねえか!!

 

410:名無しの探索者

>>408

死ぬだけだ雑魚め!!

 

411:名無しの探索者

うるせえ馬鹿野郎コノヤロウただ待ってるだけなんて出来るわけないだろ!!

 

412:異世界転移者

はい。なのでちょっとこれから助けに行ってきますね

 

413:名無しの探索者

は?

 

414:名無しの探索者

え?

 

415:名無しの探索者

イッチ?

 

416:名無しの探索者

助けに行くって……まさかまたダンジョンに戻る気か?

 

417:名無しの探索者

うせやろ

 

418:異世界転移者

そうですよ? ペットが迷子になってるなら探すのが飼い主の義務ですからね

 

419:名無しの探索者

いやいやいや何言ってんのマジで!?

 

420:名無しの探索者

やめろマジやめろ

 

421:名無しの探索者

気持ちは分かる! けど死ぬから!!

 

422:名無しの探索者

ええかイッチ。探索者のランクってのは実績とか戦闘力とか色々基準はあるけどな、一番は生存力

同クラスのダンジョンから自力で生還できる生存力があるって事が認められてはじめて、そのランクになれる

つまりEランクのイッチが一人で生きて帰れるのはEクラスのダンジョンまでや。ぶっちゃけ平安京から一人で脱出できたんが奇跡なんやで

 

423:名無しの探索者

それにダンジョンで体が痛くなったんだろ

教えとくがそりゃ平安京の固有法則によるもんだ

このダンジョンはその名の通り平安時代の平安京をベースにしたダンジョンで、その法則は『平安時代の言い伝え・信仰・伝説の具現化』つまり単なる迷信のはずのそれらが現実になるのが平安京なんだよ

 

イッチの痛みの原因もそれだ

平安時代の貴族の間では人間の体の中には三尸(さんし)って虫がいて、宿主が悪い事をするとその罪を天帝に伝えて寿命を縮めると信じられてたらしい

そんでダンジョン平安京では、内部に足を踏み入れた瞬間に侵入者の体内にその虫が出現し、入った奴が外に出るまでの間に何か悪いことをすると暴れて宿主を死なせようとする

イッチの場合は浅いエリアだったからまだましだったろうが、ダンジョンの法則がより強力になる深部ではそれこそ虫が体内を突き破ったなんて事例もあるくらいだ

 

これだけでも厄介なのに、その他にも色々な言い伝えが現実になるんだ

ある意味モンスター以上に危険だぞイッチ。次は間違いなく死ぬ。やめとけ

 

424:名無しの探索者

せやせや。ここは大人しく討伐隊が何とかしてくれるのを待とう?

 

425:名無しの探索者

それがいいってマジで。無茶しても最悪ナナちゃん達と合流する前にイッチがモンスターに殺されるかもしれんだろ。てかそうなる可能性のが高いぜ

 

426:異世界転移者

まあそうですよね

でも何となく胸騒ぎがするんですよ。ここで何もしなければ、またナナとは二度と会えなくなるって

 

前の世界で、僕はナナを救えませんでした。ナナは僕を庇ってくれたのに、僕は腕の中で冷たくなっていくナナに何もしてやれなかった。何もできず、死なせてしまった

 

だから、行ってきます

今度は、いえ、今度こそナナを救います

それがきっと、僕がこの世界に来た意味なんだと思うから

 

427:名無しの探索者

イッチ……

 

428:名無しの探索者

イッチぃ

 

429:名無しの探索者

あかんて。そんなこと言われたら……ワイはもう何も言えなくなるやろぉ

 

430:名無しの探索者

いや、でも駄目だ。俺はそれでもイッチには死んでほしくない!

 

431:名無しの探索者

あーくっそカッコいいじゃねえか。いいよ行けよ行ってナナちゃん救ってこいよ

 

432:名無しの探索者

おいおいイッチが死んでも良いってのかお前ら!?

 

433:名無しの探索者

んなわけあるか! けどよ。イッチのこんな覚悟知ったら止められないだろ

それにもしここでナナちゃん死んじゃったらイッチ間違いなく後を追うぞ。だったら俺らに出来るのは無事に帰ってくるのを祈る事だけだろ!

 

434:名無しの探索者

おーおーまた盛大に荒れてきたなあオイww

 

435:名無しの探索者

そらなあ。これは軽々しく賛成も反対もできんから皆本気になってぶつかっちまうんだろうな

 

436:名無しの探索者

うううう正直どっちの意見も分かるし迷うしもうどうしたらいいんだよおおお(@д@;)グルグル

 

437:異世界転移者

争わないでください。なんと言われようと僕の心はもう決まっています

皆さんの心配を裏切ってしまう形となり申し訳ありません

ですが必ずナナは救って見せます。たとえ僕の命と引き換えにしても絶対に。それだけは約束します

 

そして最初の頃に言ったお願いですが、もしもの時はナナの事をどうかお願いしてもいいでしょうか。きっと皆さんの中には、僕たちの事をすでに特定している方たちもいるでしょうね。ナナは酷い寂しがり屋なので、もしかつての僕と同じように死を選ぼうとしていたら止めてあげてください。

 

皆さんの言葉を無視しておいてこんなことを頼むなんて、どれだけ厚かましい事は分かっています。けど、頼れるのは皆さんだけです。どうかよろしくお願いします

 

438:名無しの探索者

 

 

439:名無しの探索者

 

 

440:名無しの探索者

そこまでの覚悟なんか。イッチ

 

441:名無しの探索者

死ぬ気……いや、死んでも救い出す気なんだな

 

442:名無しの探索者

ああくそ。糞が。こんなんどう止めろってんだよ……ッ

 

443:名無しの探索者

行くな。逝くなよぉイッチ……死んじまうぞ

 

444:異世界転移者

僕は正直人間という生き物があまり好きではありません

獣の様にありのままで生きられず、本心を誤魔化し自分にすら嘘をつく様は酷く醜く思えてしまいます

だからこそ、歯に衣着せず良くも悪くも自分に正直なスレ民さんとの会話は、とても心地よくて心から楽しめましたよ

 

いままでありがとうございました

では、行ってきます

 

445:名無しの探索者

イッチ!?

 

446:名無しの探索者

おい待てイッチ!!

 

447:名無しの探索者

行くな!! 行くんじゃねえって言ってんだろイッチいいいいいい!!

 

448:名無しの探索者

うわあああああ馬鹿あああああああああ!!

 

449:名無しの探索者

イッチ―――!!!!

 

450:名無しの探索者

え? イッチまじで行っちまったの?

 

451:名無しの探索者

うわぁ……うっわマジかよぉ

 

452:名無しの探索者

止められなかった……畜生

 

453:名無しの探索者

所詮ワイらが出来るのはこのスレの中で駄弁る事だけやからな。言葉で止められん奴はどうしようもない。仕方ないやろ

 

454:名無しの探索者

分ってるよ……分かってるけどぉ……ッ!

 

455:名無しの探索者

駄目だ涙が止まらない。死なないでよイッチぃ

 

456:名無しの探索者

こちら現地組ワイ。どうやらイッチは死なずに済みそうだぜ

 

457:名無しの探索者

は?

 

458:名無しの探索者

突然何言ってんだよ

 

459:名無しの探索者

どういう事や? ふざけてんなら殺すぞ

 

460:名無しの探索者

ふざけてるんでも冗談でもない。

今ダンジョン入り口の羅城門に向かって大学生くらいの男が駆け込もうとしたけど詰めてたアカデミー職員に止められてる。たぶんあれがイッチだ

 

461:名無しの探索者

それマ? マジでイッチなん?

 

462:名無しの探索者

てかなんでイッチだって分かったんだよ

 

463:名無しの探索者

いやタイミングがイッチが最後にレスした直後だったし、それに雰囲気が凄いんだよ。

どこか影のある優し気な顔立ちなのに表情は鬼気迫ってて、悲壮な覚悟を決めた奴の凄みってのが見てるだけでも伝わってくるんだ

そして何より目が死んでる

 

464:名無しの探索者

それはイッチだ!(断言

 

465:名無しの探索者

そんな死んだ目は間違いなくイッチやん!(確信

 

466:名無しの探索者

そっかそうだそうだよな! 入場禁止で封鎖してんだから当然止められるよな!!

 

467:名無しの探索者

よかったぁ。ほっんとよかったぁ……っ

 

468:名無しの探索者

イッチには悪いけど、これでイッチの身の安全だけは確保できたな

 

469:名無しの探索者

一時はどうなる事かと思ったけど、イッチだけでも助かるんならよかったわ

 

470:名無しの探索者

イッチ的には不本意やろうけどな

 

471:名無しの探索者

だな。イッチは案の定止められても通ろうとしてるぞ

 

472:名無しの探索者

あ。職員を振り切って無理やり通ろうとして取り押さえられた。屈強な職員に地面に引き倒されて身動き取れなくさせられてる

こりゃ下手したら業務妨害で拘束される流れかな

 

473:名無しの探索者

うわマジか。いやまあイッチからしたら仕方ないよな

 

474:名無しの探索者

ナナちゃん達を救い出す邪魔をさせられてるわけだしな

とはいえ職員に逆らったわけだから、たぶんこのまま詰め所に連行されてしばらく拘束されるな

 

475:名無しの探索者

ん? なんだ?

 

476:名無しの探索者

なんかイッチを取り押さえてる奴に現場の指揮官ぽいのが真っ青な顔でなんか指示?命令してる?

 

477:名無しの探索者

命令してる? いったい何を?

 

478:名無しの探索者

顔色が悪いってのが何かキナ臭いな

 

479:名無しの探索者

ファ!? うっそだろオイ何でだよ!

 

480:名無しの探索者

拘束が解かれてイッチがダンジョンの中に行っちまったぞ!?

 

481:名無しの探索者

はあ!?

 

482:名無しの探索者

おいおいおい待て何だそれ何だよそれ!?

 

483:名無しの探索者

イッチを通したってことか? 何でだよ誰も入れないはずだろ!

 

484:名無しの探索者

状況が二転三転しすぎてワイ絶賛混乱中(◎-◎;)

 

485:名無しの探索者

わ け が わ か ら な い よ

 

486:はくっち

ギリギリだったが間に合ったようだね。本当に良かったよ

 

487:名無しの探索者

は?

 

488:名無しの探索者

おいお前どういう事や

 

489:名無しの探索者

ここまで妙におとなしかったと思ったらまさか……いやそんな

 

490:はくっち

ああうん然りそうだとも。イッチを通すよう現場に要請したのはだよ

Sランクともなればアカデミーに対してもそれなりに顔が利くようなるからね。多少の無理でも頼めば押し通せるさ

 

491:名無しの探索者

てめっふっざけんなよ!?

 

492:名無しの探索者

イッチがどうなってもいいってのか!!

 

493:名無しの探索者

何考えてんだよテメエは!?

 

494:はくっち

君たちの怒りももっともだ。けれど仕方がないじゃないかだって

 

495:はくっち

ああ666。優しい君が怒るのも良く分かるよ。けどできれば頭を潰すのはよしてほしいな。おかげで思考入力が途切れてしまったじゃないか

代りはいくらでもいるとはいえ今は待ってくれないかい。これが終わった後でならいくらでも虐殺してくれて構わないからさぁ

 

さて何故こんな事をしたのかだったね

とはいえそう大層な理由じゃあないよ。単に物足りなかったからさ

イッチ君達から得られる新たな知識はとても素晴らしく刺激的で甘美なものだった。ああもうスレを追うだけで脳味噌がキュンキュン疼いて溢れる脳汁で濡れ濡れになってこんなに興奮したのは久々だ思わず書き込むのも忘れて脳味噌クチュクチュするのに夢中になってしまったほどだよ

 

だから、嗚呼だからこそ、こんなところでお預けなんて嫌じゃないか

 

せっかく気持ち良く上り詰めていく途中だったのに、肝心のイッチ君達がここで終わってしまったんじゃ不完全燃焼もいい所だよ駄目だ嫌だそんなのはもっと知見をもっと知識をもっと快感を濡れて感じて絶頂できる甘美な知識で脳味噌キュンキュンしたい!!!!

 

とまあそれが理由だね。ようは単にもっと気持ち良くなりたいというだけだよ。

どうだい大した事ではないだろう?

 

496:名無しの探索者

いやなにいってんだおまえ

 

497:名無しの探索者

人の命がかかってんだぞ!!

 

498:名無しの探索者

もっと気持ち良くって……分かんねえよ。お前何なんだよ全然分かんねえよ

 

499:はくっち

ふむおやそうかな我ながら実に分かりやすいと思うけどねえ

ほらAVでオナニーしている途中で急に停止したら誰だって再生ボタンで続きを楽しもうとするだろう? それと同じことだよ

 

500:名無しの探索者

うえぇ……なにこいつ病気だろ

 

501:名無しの探索者

知識そのものに性的興奮を覚える知識性愛者ってのは知ってたけどここまで度し難いとは……っ

 

502:名無しの探索者

脳味噌逝っちゃってるよコイツ

 

503:名無しの探索者

吐き気がしてきた。悪いがスレ抜けるわ

 

504:名無しの探索者

ワイも。胸糞杉

 

505:名無しの探索者

あーくっそ最悪だよ。とんだ地雷スレになっちまったじゃねえか

 

506:名無しの探索者

嫌なもん見た。精神ケアして寝よ

 

507:はくっち

おやおや抜けてしまうのかい?

それはいけないもったいないなこれからが興奮できるというのに

 

【URL】

 

508:名無しの探索者

あ? なんやそのURL?

 

509:名無しの探索者

クリックしろってことか? んなヤバそうなもん誰が押すか(ポチッとな

 

510:名無しの探索者

>>509

押すのかよ!?

 

511:名無しの探索者

得体の知れんURLでしかもSランクのってどう考えても地雷だろ

 

512:名無しの探索者

押すなよ! 絶対に押すなよ! は絶対に押さなければいけないお約束定期

 

513:名無しの探索者

は? なんだこれ。 動画ってか中継か?

 

514:名無しの探索者

はいグロ動画踏んだ―――ww

 

515:名無しの探索者

押さなければやられなかったのに!!

 

516:名無しの探索者

いやグロ動画じゃねえわ。なんかどっかの夜景っぽい

 

517:名無しの探索者

そやな。暗くてよく分からんがすごく古い感じの、なんてーか時代劇っぽい建物が並んで……っておいこれ

 

518:名無しの探索者

( ,,`・ω・´)ンンン?

 

519:名無しの探索者

京都市民ワイ既視感バリバリなんやが

 

520:名無しの探索者

おいおいおい嘘だろ。いやありえねえって!?

 

521:名無しの探索者

いやどこだよ

 

522:名無しの探索者

非京都市民ワイさっぱり分からんのやが

 

523:名無しの探索者

ここ……平安京だよな?

 

524:名無しの探索者

はあ!?

 

525:名無しの探索者

ファ!?

 

526:名無しの探索者

うっそだろだって未攻略ダンジョンは特殊なアイテムでもない限り外部とは通信できないはずだよな!?

 

527:はくっち

うんああそうとも大正解

これは今一番ホットなスポットである平安京内部からの中継映像だよ

何故それが可能かというのは詳しくは企業秘密だから自分でいろいろ予想して愉しんでくれ

もともとはイッチ達の活躍を映像でも観察しようと使い魔を送り込んでおいたのだけど、まさかこうなるとはいやはや何とも全く備えておくものだね。お陰で憂いなく続きを楽しめる

 

さあ君達を不快にさせてしまったお詫びにURLを貼っておくから一緒に愉しもうじゃあないか。ああもちろん強制はしないよ観たくないと言うのなら退席してくれて構わないとも。で、どうするのかなあ?

 

528:名無しの探索者

おいおいそれって盗撮じゃねえか

 

529:名無しの探索者

なんてことしてんだよテメエは……ッ

 

530:名無しの探索者

その上悪びれもせず一緒にそれを見ようとか……!!

 

531:名無しの探索者

ふざけんな……ふっざけんなよ……ッ

 

532:名無しの探索者

そんな……そんななあっ

 

533:名無しの探索者

見たいに決まってんじゃねえかああああああああああ!!!!(良識<欲望

 

534:名無しの探索者

続き? ああ見るよ見てやんよ畜生が!!(ガチキレ

 

535:名無しの探索者

気にヾ(≧皿≦メ)ノなる!!

 

536:名無しの探索者

結局見るのかよwwww

 

537:名無しの探索者

まあスレ内ではイッチ達に感化されて優しくなってたけど探索者なんて基本ロクデナシばっかやし

 

538:名無しの探索者

うっわ最低やなおまいら。ワイも全裸待機継続しよww

 

539:名無しの探索者

いくらSランクを嫌悪してても所詮みんな同じ穴の狢ンゴ

 

540:名無しの探索者

度し難い 度し難いぞスレ民!! 続き見せるんだあくしろよ

 

541:名無しの探索者

>>540

せめて本音は最後まで隠せよ早漏ww

 

542:名無しの探索者

>>540

途中で出しちゃうなんてカッコ悪~い 

 

543:はくっち

うんどうやらスレ民達の気持ちも一つになったようで何よりだ

さあではさっそく観察を続けようか。イッチ達の探索もいよいよ佳境クライマックスどんな結果が出るかどんな知識が得られるか。脳味噌をキュンキュンさせながら見届けようじゃあないか

 




お読みいただきありがとうございます。
何だかんだで長く続いたこの章も次でいよいよクライマックスです。年内に完結できるよう頑張らねば

いつも評価感想どうもどうも自分のモチベは皆様の評価感想に支えられてます。なのでどしどし下さい作者はチョロいので煽てりゃ木にも上るし投稿速度もアップしたりしなかったりするかもしれません(感想乞食

おまけ
『そのころ沖田は』

「あ~あ。つっまんないなあ。数だけ多いだけで皆くそ雑魚じゃん」「少しは楽しめるかと思ったのにとんだ期待外れだよ」「おまけにいつの間にかお兄ちゃんもいなくなってるしさ~。は~ほんっと最悪。これからどうしよっかなぁ」「(くんくん)……あれ? あれれえ? あはっ。な~んだまだ獲物が残ってるじゃん。とっくに逃げてるかと思ったのにまだいたんだ」「逃げ遅れちゃったのかな? まあいいや。お兄ちゃんがいなくなったぶん、代わりにあの子達で遊ぼっと♪」

次回 特に理由のない三段突きがイッチ達を襲う!


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その⑨DQNから身を守ろう

年をまたいで9話目
今回は実況だ!!


550:名無しの探索者

ナレーション(消えたイッチを追って、我々は未開のダンジョンの奥地へと足を踏み入れた!

待ち受ける凶暴なモンスター! 牙を剥く自然の脅威!

果たして我々は無事にイッチの下へと辿り着けるのか!?)

 

551:名無しの探索者

●曜スペシャル『秘境に消えた幻のイッチを追え!』

 

552:名無しの探索者

>>550

>>551

ネタ古スギィ!?

 

553:名無しの探索者

藤●探検隊かwww

 

554:名無しの探索者

なるほどこれから塗装感バリバリの岩が転がってきたりどう見てもビニール製のヘビが頭上から降ってきたりするんですね分かります

 

555:名無しの探索者

なぜワイらが生まれるウン十年前のネタが普通に通じるのか(-ω- ?)

 

556:名無しの探索者

まあ実際そんな間違ってはいないんだなあ

 

557:名無しの探索者

今ダンジョンのどっかにいるイッチを絶賛探し中なわけやし

 

558:名無しの探索者

中継画面には気味悪い町並みしか映らず未だイッチの影も形も無し。ああイッチは今いずこ

 

559:名無しの探索者

てかなんかこの映像アングルがやたらと低くね?

 

560:名無しの探索者

それな。使い魔が中継してるっていってたけどそのせいかね

 

561:名無しの探索者

《博痴》の使い魔っていうと《つくば学園都市》のモンスターか

 

562:名無しの探索者

つくばのモンスターねえ……うーんよく知らんわ。そもそもつくばってどんなとこよ(´・ω・`)?

 

563:名無しの探索者

色んな意味でオンリーワンなリアル学園都市やで

 

564:名無しの探索者

都市伝説がめっちゃ多いで

 

565:名無しの探索者

変な自転車に乗った謎のおっさんが疾走してることがたまによくあるで

 

566:名無しの探索者

うんなるほど全く分からん!

 

567:名無しの探索者

つくばは世にも奇妙なトワイライトゾーンなのかたまげたなあ

 

568:はくっち

ダンジョン化してだいぶ変わったからあながち間違いではないねえ

とはいえそうだね気になると言うのなら自己紹介してもらおうじゃないか

では働き者の使い魔君。一旦カメラを自分に向けて、皆に挨拶を頼むよ 

 

 

◆◆◆

 

『どうもスレの皆さん。ワイが中継を担当しますb()()()()()()/()b()でやんす。よろしくお願いしやす』

 

◆◆◆

 

569:名無しの探索者

ファ!?

 

570:名無しの探索者

!?Σ( ̄□ ̄;)

 

571:名無しの探索者

きっめええええええええwww

 

572:名無しの探索者

(誰もが油断したその時! 唐突なおっさん顔のどアップが我々を襲う!!)

 

573:名無しの探索者

くっそおもくそ噎せたじゃねえかww

 

574:名無しの探索者

マンティコアやセイレーンとか人面モンスターは何度か見たけど、おっさん顔の犬のインパクトは予想以上やなw

 

575:名無しの探索者

その上『やんす』口調で草

 

576:名無しの探索者

あ~あ~なるほど確かに《人面犬》は元ネタがつくばから逃げ出した実験動物って都市伝説だよな。納得納得でもキメぇww

 

◆◆◆

 

『まあ他の人面系は大抵美女なのにワイはおっさん顔でやんすしな』『ワイはあくまで撮影係。むさい顔写すのはこれきりするんで安心するでやんす』

 

◆◆◆

 

577:名無しの探索者

いや気にせんでええで。むしろ犬なら鋭い嗅覚でイッチ達をすぐ見つけられそうやし頼もしいわ

 

578:名無しの探索者

うーんこれは使えるンゴ(期待大

 

◆◆◆

 

『あ、期待しとるとこ悪いでやすけどワイ嗅覚は人並みでやんすよ』

 

◆◆◆

 

579:名無しの探索者

(?_?)ホワイ?

 

◆◆◆

 

『なんせほら見ての通り顔も鼻も人間でやすので』

 

◆◆◆

 

580:名無しの探索者

アッハイ。……そりゃそーだわな(-ω-;)ウーン

 

581:名無しの探索者

おおぅこれはつっかえ(期待外れ

 

582:名無しの探索者

【悲報】幸先がいきなり怪しくなった件w

 

◆◆◆

 

『まあこんなナリでやんすが仕事はきっちりこなすタチでやんすよ』

 

◆◆◆

 

583:はくっち

彼の有能さについてはマスターである私が保証しよう。さあ安心して中継を見守ろうか。なに、彼なら遠からずイッチ達を見つけてくれるだろうさ

 

 

584:名無しの探索者

本当にござるか~?

 

585:名無しの探索者

なんか頼りなさそう

 

586:名無しの探索者

なんか臭そう

 

587:名無しの探索者

>>586

おっとおっさんは臭いという偏見はやめてもらおうか!! By加齢臭に悩むおっさんワイ

 

588:名無しの探索者

ん?

 

589:名無しの探索者

お?

 

590:名無しの探索者

今なんか音てか声が聴こえなかったか

 

591:名無しの探索者

聴こえた。争うような感じのがってうおおっ!?

 

592:名無しの探索者

中継画像がいきなり猛ダッシュになってちょっとビックリするワイw

 

593:名無しの探索者

いや速い速いww

 

594:名無しの探索者

ほんと速いな人面犬。景色が物凄いスピードで変わってくわw

 

595:名無しの探索者

疾走感やべ―――――wwww

 

596:名無しの探索者

はえーよイッヌ

 

597:名無しの探索者

ワイには最初から分かってたで。あいつはやる奴やってな(後方腕組み

 

598:名無しの探索者

ダッシュ一つで即行手の平クルーするスレ民に草

 

599:名無しの探索者

お。止まった

 

600: 名無しの探索者

声の聞こえたとこについたんか

 

601:名無しの探索者

(突如駆けだした人面犬に導かれ我々は謎の物音が聞こえた場所へと足を踏み入れた! そこで目にした衝撃の光景とは!?)

 

602:名無しの探索者

ん~? なんか人が集まってるで(´・ω・)?

 

603:名無しの探索者

第一ダンジョン人発見

 

604:名無しの探索者

なんやガラ悪そうな奴らばっかやな

 

605:名無しの探索者

クッセェDQN臭がプンプンするゼェ――!!

 

606:名無しの探索者

なんか殺気立ってね? こういう物騒な雰囲気ワイ苦手なんやが

 

607:名無しの探索者

というか誰かを囲んでる? 

 

608:名無しの探索者

みたいやね。誰か知らんけどこんな奴らに囲まれてるとかヤバいんちゃう?

 

609:名無しの探索者

DQN共が邪魔でよく見えんな。おい人面犬もちっと別アングルから頼むわ

 

610:名無しの探索者

即行で別アングルに移動するイッヌ有能説w さーてこれで囲まれてる奴が見えるなってうええええええ!?

◆◆◆

 

『なんなんですかあなた達は!? ナナ達を通してください!』

 

◆◆◆

 

611:名無しの探索者

ナナちゃん!?

 

612:名無しの探索者

アイエエ!! ナナちゃん!? ナナちゃんナンデ!?

 

613:名無しの探索者

巫女ギャルと猫もいるで!?

 

614:名無しの探索者

(我々の目に飛び込んできた衝撃の光景! それは狂暴なDQN共に囲まれるナナちゃん達の姿だった!?)

 

615:名無しの探索者

ななななんぞこの状況((( ;゚Д゚)))

 

616:名無しの探索者

よく分からんがピーーーンチ!!

 

◆◆◆

 

『どいてよアンタ達! ウチらは早く外に出なくちゃなんないんだから!!』

 

『オイオイつれないこと言うなよ。こっちは俺たち全員でお前らを捜してんだぜぇ』

 

◆◆◆

 

617:名無しの探索者

なんか見るからにDQNの親玉キターー!

 

618:名無しの探索者

こ、こいつは……!?

 

619:名無しの探索者

知っているのか>>618!

 

620:名無しの探索者

ああ知っている。こいつはワイの元カノを寝盗ったヤリチンチャラ男だ!!!! (#゚Д゚)ノクワッ

 

621:名無しの探索者

な、なんだってーーー!?

 

622:名無しの探索者

いやお前の寝盗られ事情とか知らねえよwwww

 

623:名無しの探索者

重要なのは何でんなヤリチンチャラ男のDQNに目をつけられてるのかだルォ!!

 

624:名無しの探索者

何でかってそりゃチミぃ。美少女を囲む下卑た笑みを浮かべるDQN……あとは分かるな?(エロゲ脳

 

◆◆◆

 

『アカデミーでの事を忘れたとは言わせねえよぉ。あの時はよくもやってくれたねえオイ。見てよこの傷。テメエのバカ猫に引っ掻かれて出来たんだぜ』

 

『っ! あんたあの時の……。あれはあんたらがナナちゃんにいやらしい目を向けてきたからでしょ! 自業自得じゃん逆恨みすんなよ!』

 

『おーおー威勢が良いじゃん。その生意気な顔が涙でグチャグチャになんのが今から楽しみだぜ』

 

『グチャグチャって……あんたら、何する気?』

 

『ハッ、決まってんでしょ。俺たちを虚仮にしやがったツケを思い知らせてやらねえと気がすまねえんだよ。その体にたっぷりとなあ。ひひっ』

 

◆◆◆

 

625:名無しの探索者

うわーやっぱそう言うことかよ( ̄□|||!!

(id:r625e)

626:名無しの探索者

薄々気づいてたけどドン引きですわあ……っ

 

627:名無しの探索者

リアルエロゲシチュエーションきたコレ!!!!(ただしどう見ても凌辱ゲーな件

 

628:名無しの探索者

そっかこいつらアカデミーで大猫にやられてた奴らか。そんでお礼参りにダンジョンまで追いかけてきたってわけね

 

629:名無しの探索者

ちょちょちょヤバいって! こっちはナナちゃんと巫女ギャルあと大猫の三人で、DQN共はざっと20人以上はいるじゃん!?

 

630:名無しの探索者

い、いや~見たとこ多勢に無勢とはいっても装備からして上位ランクはチャラ男以外ほとんどいないみたいやし、また大猫を一暴れさせればワンチャン突破くらいならいけるやろ

 

631:名無しの探索者

【朗報】なんかいける気がする

 

632:名無しの探索者

そんなこと言われたらワイ信じるよ信じて良いんだよね?

 

633:名無しの探索者

おおっとさっそく巫女ギャルが大猫になんか命令しようとしてる模様!

 

634:名無しの探索者

ヤッチマイナーー!!( `Д´)/

◆◆◆

 

『あんたらの好きにさせるわけないでしょーが! バカ猫! 今すぐこいつらをギッタンギッタンに──』

 

『おおっとさせるかよ!』

 

『えっ──っきゃああああ!?

 

◆◆◆

 

635:名無しの探索者

ンンンン??

 

636:名無しの探索者

からの不意討ち電撃ビリビリだっちゃ!?Σ( ̄□ ̄;)

 

◆◆◆

 

『ヒャーハハハハ!! 俺たちが何も対策してねえわけねえだろ! 電撃の魔術が込められた呪符。使い捨てのうえ値は高く付いたがバッチリ効いたみたいだなあ』

 

『っ……くそ野郎……このっ!!……くぅっ』

 

『反撃しようなんざ無駄無駄。電撃をマトモに食らったお前とその猫は当分は身体が痺れて動けねえよ』

 

◆◆◆

 

637:名無しの探索者

【悲報】何もいけなかったよ

 

638:名無しの探索者

ソッコーやられてんじゃねえか!?

 

639:名無しの探索者

ポンコツだポンコツだ思ってたけどオメーさてはガチでポンコツだな!!(*`Д´*)

 

640:名無しの探索者

だからお前はポンコツなのだ!

 

641:名無しの探索者

それよりも残されたナナちゃんがヤバーーい!

◆◆◆

 

『二人とも大丈夫ですか!?』

 

『オイオイ他人の心配とかしてる場合じゃねえでしょ? あとはもうお嬢ちゃん一人だけ。俺たち全員相手じゃもう戦うことも逃げることも出来ねえぜ。へへっ。観念しなよ』

 

『ッ……近づかないで下さい! それ以上近づくなら容赦しませんよっ』

 

『勇ましいねえ。けど止めといた方がいいぜ。こっちも出来れば手荒な真似はしたくねえんだ。大人しくしてくれんなら、俺たちも優しく扱ってやるぜえ。皆で可愛がってやるよ。ず~っとな』

 

『お断りです! ナナは早くご主人様にまた会わなくちゃいけないんです。……もう二度と、ご主人様を独りにはさせません!』

 

『けっ。強情だねえ。そんなにご主人様ってのが大事なの? なら、俺たちも手荒く行くしかねえなあ。そろそろ三尸の痛みもキツくなってきたし、ちゃっちゃとまとめて拉致ってずらかるか。──おいテメエら。一斉にかかるぞ』

 

◆◆◆

 

642:名無しの探索者

あわわわジリジリ距離つめられてるぅ!?

 

643:名無しの探索者

!!ヽ(×д×ヽ)(ノ×д×)ノ!!ヤバイヨヤバイヨ

 

644:名無しの探索者

このままじゃナナちゃんたちがDQNに捕まった挙げ句ハイエースされて凌辱エロゲ案件待った無しぃ!?

 

645:名無しの探索者

そして数日後NTRビデオレターが届くんやワイの元カノみたいに! 元カノみたいに!

 

646:名無しの探索者

>>645

実体験済みの言葉は重みがヤバいンゴ

 

647:名無しの探索者

ちょちょちょどうすんだこれぇ!?Σ(lliд゚ノ)ノ

 

648:名無しの探索者

どうするったっておま……どうするよ!?

 

649:名無しの探索者

>>648

無能が!(と罵りつつ自分も何の手も浮かばない無能ワイ

 

650:名無しの探索者

騒ぐんじゃねーよとりあえず落ち着いてタイムマシンを探せ

 

651:名無しの探索者

タイムマシンは無いけどゴブリンオナホならあるぜ!

 

652:名無しの探索者

>>651

ワイらのアイドルのピンチで抜く気なら親衛隊が総力を挙げてムッコロすかんな!!

 

653:名無しの探索者

でもこのまま何もしなけりゃ大変なことになるで実際

 

654:名無しの探索者

いや俺だって出来ることなら何とかしたいけど、見てるだけの俺らにはどうしようもないだろ

 

655:名無しの探索者

うおおおおお今こそ現地組ワイが救世主となる時!! 今助けにいくでナナちゅわあああん!!!!

ε=ε=ε=ヘ( `Д´)ノ

 

656:名無しの探索者

こちら同じく現地組。今ダンジョン入り口に突撃しようとした馬鹿が職員に即取り抑えられたわ

 

657:名無しの探索者

はえーよホセ!?

 

658:名無しの探索者

大見得切ってからの即落ち2コマ。俺でなきゃ見逃しちゃうね

 

659:名無しの探索者

そうだ人面犬! あいつならなんとか出来るんじゃね?

 

660:名無しの探索者

( ゚д゚)ハッ!

 

661:名無しの探索者

そっか確かにあいつならその場にいるしナリはあれでもSランク探索者の使い魔、きっと滅茶苦茶強いはず!

 

662:名無しの探索者

神様仏様人面犬様ナナちゃん達を助けてくだせえ!!

(-人-;)

 

663:名無しの探索者

あんたが最後の希望だ!

 

◆◆◆

 

『あ、なんやまた期待されてるとこ悪いけどワイなんも出来んでやんすよ』

 

◆◆◆

 

664:名無しの探索者

ホワイジャパニーズイッヌ?

 

665:名無しの探索者

は? はあ!?

 

◆◆◆

 

『いやワイ見ての通り顔が人なだけの犬コロでやすし、同じ都市伝説枠の口裂女とかメリーさんみたいに殺傷力で売ってる訳やないんで』

『まあしょせん顔だけで売ってるワイはここで撮影するしか出来んので、せめて最後まで中継するんで楽しんでくやさい』

 

◆◆◆

 

666:名無しの探索者

楽しめるか駄犬があああああ!!!!ヾ(≧皿≦メ)ノ

 

667:名無しの探索者

ワイには最初から分かってたで。あいつは駄目な奴やってな(後方腕組み

 

668:名無しの探索者

これには返した手の平ソッコー戻すスレ民w

 

669:名無しの探索者

(訪れた最大の危機! 頼みの綱の人面犬という希望も潰え、我々に絶望的な空気が漂う! 果たしてこのピンチを乗り越えることが出来るのか!?)

 

670:名無しの探索者

そしていかなる時でも平常運転のナレーションニキすげえな( ゚ロ゚)!?

 

671:名無しの探索者

くっ……ワイらに出来るのは指を咥えて見てる事だけなんか……ッ

 

672:名無しの探索者

>>671

(´・∀・)つ【ゴブリンオナホ】

 

673:名無しの探索者

使わねえよ!!!!(゚Д゚)ノ⌒【ゴブリンオナホ】

 

674:名無しの探索者

うあああああこのままじゃナナちゃんがアへ顔ダブルピースさせられるおおおおお!!!!

 

675:名無しの探索者

ちょと見たいとか思ってしまった自分が嫌だンゴオオオオ!!!!

 

676:名無しの探索者

もう誰でもいいから助けてーーーo(T□T)o!!

 

◆◆◆

 

『くぅっ……ナナちゃん。ウチらの事はいいから、ナナちゃんだけでも逃げて!』

 

『そんなっ!? 駄目です! 見捨ててなんて行けません!』

 

『おいおい逃がさないって言ってんでしょ? もうお前らはオシマイなの♪ さっさと諦めて俺らに捕まえられ──』

 

 

 

 

『──ねえねえ。すっごく楽しそうにしてるとこ悪いけどさぁ、それ、ボクの獲物なんだよねえ

 

 

 

 

◆◆◆

 

677:名無しの探索者

!?Σ(×_×;)!?

 

678:名無しの探索者

なんかキターーーー!?

 

679:名無しの探索者

え? いや、え?(二度見

 

680:名無しの探索者

ちょいちょいちょーい。こいつってまさか……ッ

 

◆◆◆

 

『っ……あなたは!?』

 

『ああ? なんだテメエ?』

 

『あっれ~人に名前を尋ねる時はまず自分からって教わらなかったの? あ、分かった教わっても理解できなかったんだ。キミたち見るからに頭悪そうだもんね~ww』

 

『誰が馬鹿だガキ。見たとこモンスターみたいだが邪魔すんなら容赦しねえぞ』

 

『邪魔するなら? ははっホント馬鹿だね大馬鹿っ。ボクの狩りを邪魔してるのはキミたちの方でしょ?』

 

『んだとコラ……!』

 

『リーダーもういいからこいつもボコッて攫っちゃいましょうよ』

 

『オレ女もいいけど男もイケるんすよね。特にこういうクソ生意気なオスガキはヒィヒィ言わせてメスに堕としたくて堪んないんすよ』

 

『へっ……そうだな。そうすっか。俺もこのガキのニヤケ面をぐちゃぐちゃにしたくなってきたぜ。——テメエらやっちまえ!!』

 

『りょーーかーーいww』

 

『ヒャッハー新しい獲物だああああ!!』

 

『たっぷり分からせてやるよクソガキいいいいい!!』

 

◆◆◆

 

681:名無しの探索者

(突如現れた謎の美少年! 不敵な嘲笑を浮かべる彼に。雄叫びを上げて狂暴なDQNの群れが襲い掛かる!! 果たして少年の運命は!?)

 

682:名無しの探索者

おいおいおい

 

683:名無しの探索者

死ぬわあいつら

◆◆◆

 

『うっわ~こっわ~い。こんなボク一人にくっさいオジサン達がい~っぱい群がって力尽くで分からせようとしてるよぉ。こんなことされたらボク——超嗤っちゃうww

 

ヒュン——ザシュッ!!

 

『へ? ——くはっ!?』

 

『ひぐっ!?』

 

『ぎゃっ!?』

 

『おっお前らぁ!?』

 

『な、なんだ今のっ、斬られたってのか!?』

 

『嘘だろ!? 一瞬で三人が殺られたぞ!?』

 

『くっ、気を付けろこのガキただのモンスターじゃねえ!!』

 

『ボコる? 攫う? 分からせる? その程度の腕でこのボクを? あはっ♪ 出来るわけないでしょ雑ぁ魚』

『雑魚で頭よわよわなキミ達は分からせるんじゃない、分からせられるんだよ。狼の……沖田総司の獲物に手を出したらどうなるかを──ね!』

 

◆◆◆

 

684:名無しの探索者

沖  田  襲  来

 

685:名無しの探索者

 ゚ ゚ ( Д  )

 

686:名無しの探索者

ヽ( ;゚;ж;゚;)ノブッ

 

687:名無しの探索者

やっぱ沖田だおおおおおおおお!?

 

688:名無しの探索者

「来ちゃった♥」

 

689:名無しの探索者

>>688

そんな可愛いもんじゃないんだなあ!!

 

690:名無しの探索者

「祭りの会場はここかぁ?」

 

691:名無しの探索者

>>690

うんそんな感じィ!!

 

692:名無しの探索者

まあライダーと怪人が戦ってたら横からゴジラが乱入してきたようなもんだしな

 

693:名無しの探索者

DQN VS 沖田 VS ナナちゃんと愉快な仲間達 VS ダークライ

何かすげえ事になってるぞww

 

694:名無しの探索者

>>693

なんか余計なのいるぞw

てかカオス過ぎてワイなんか楽しくなってきたわヽ(≧▽≦)ノヤッフー

 

695:名無しの探索者

ヒャッハー血祭パーリーの始まりじゃあああああ!!(とりあえず血が見れれば良い戦闘狂ワイ

 

◆◆◆

 

『調子乗ってんじゃねえぞこのガ──ぐあっ!?』

 

ザシュ!!

 

『一人で突っ込むんじゃねえ!! 同時にかか——かはっ!?』

 

シュバッ!!

 

『なんで、なんで俺らがモンスター一匹に勝てねえんだよ……こんなのありえねえだろ!!』

 

『なんで? ああなんでかな~? そのちっちゃい脳味噌で考えてみたら? ボクに斬られて死ぬまでの短い間にねっ』

 

スパンッ!!

 

『嘘だろ!! なんなんだこのガキ強すぎゃあッ!?』

 

『強い? うんうん半分せいかーい。でも残りの半分はね、キミ達がくっそ弱いからだよ。ガタイと態度だけでっかくて~腕も頭もよっわよわのくそ雑魚だから~こ~んなガキんちょに良いようにされてるんだよ~。あはっ♪ おっかしいねww』

 

『こ、のっ……クソガキャあああああああああああ!!!!!!』

 

◆◆◆

 

696:名無しの探索者

(群れで襲い掛かる獰猛なDQN! しかし沖田は軽やかな身のこなしと圧倒的な剣技で迎え撃つ! 名刀菊一文字が閃くたびに次々と上がる悲鳴と血しぶき! 多勢に無勢かと思われた戦いも、なんと蓋を開ければ一方的な蹂躙劇! これが新選組一の天才剣士! これが沖田総司だ!)

 

697:名無しの探索者

強えええええええええええ!?

 

698:名無しの探索者

沖田強杉ワロタ

 

699:名無しの探索者

ナレーションニキもノッリノリやなww

 

700:名無しの探索者

さすがモンスターとはいえ沖田総司をベースにしてるってことか。お、今の袈裟斬りすげえな

 

701:名無しの探索者

ベースからしてすでにリアルチートだもんなあ。うっわ首スッパスッパ飛んでるw

 

702:名無しの探索者

スレ民なんやかんや見物モードに入ってて草

それにしてもベースになったオリジナルの沖田総司ってそんな凄いんか? ワイ歴史とか詳しくないからよう知らんわ

 

703:名無しの探索者

ワイも。誰か教えてクレメンス( ・ω・)∩シツモーン

 

704:名無しの探索者

新撰組モノの鉄板ビジュアル枠やで

 

705:名無しの探索者

近所の娘さんに土方とのBL小説書かれてました(ガチ

 

706:名無しの探索者

猫以外は何でも斬れる平たい顔族最強の剣士ぞ

 

707:名無しの探索者

いい暴力を振るう筆頭局長に初めて敗北してからの「もう誰にも負けませんから」は正直泣いた(*T^T)

 

708:名無しの探索者

最終的に神対人類最終闘争の闘士になったのは胸熱

 

709:名無しの探索者

だから何で誰もマトモに説明しねえんだよwww

 

710:はくっち

ああならここは私があっさりざっくりでいいなら説明しようか。

その多くが農民町人の出でありながら、そのあまりの強さゆえ明治維新を3年は遅らせたとされる幕末最強の剣客集団《新選組》。誰もが修羅場を潜ってきた凄腕揃いの隊士たちの中で、こと純粋な剣の才においては最高峰と言えるのが一番隊長・沖田総司だよ

 

彼の強さを示すエピソードは数多いが、特に有名なのはその剣技。彼の名を知らずともその必殺剣《無明剣》こと《三段突き》の名くらいは多くの者が一度は耳にしたことがあるはずだ

 

無論、新選組は特に人気のある題材ゆえに今日まで数え切れないほどの考察や娯楽物や噂話等が創作され、虚構と事実が入り混じりもはや何が真実なのか分からなくなっているが、それでも彼が短い生涯において、誰にも斃せなかった才と強さの持ち主であることは揺るがぬ真実だね

 

ネームドはオリジナルの全てを継承しているわけではないとはいえ、その稀代の剣才の一端でも宿しているというのなら、なるほどあの沖田総司にチンピラ程度では到底相手にならないだろう

 

うんうんいやはやまさしく、彼らは狼の獲物を横取りしようとして怒りを買った不運で愚かな雑魚という訳だねえ

◆◆◆

 

『遠距離攻撃の奴らもっと良く狙え馬鹿野郎!!』

 

『うるせえこっちだって必死に狙ってるわ!! なのに当たらねえんだよ!!』

 

『くそっくそっ矢も魔術も一斉に撃ってんだぞ何で当たらねえ何で避けれるんだよッ。ひっ!? こっち来——がはっ!?』

 

『当ったらな~いよ下手くそ♪ オリジナルの記憶にある弾雨に比べたらこんな豆鉄砲この十倍でも掠りもしないよ。撃ってる奴を躱して斬るなんて余裕すぎww』

 

『ち、畜生!! こんな化け物相手にしてられるか、俺は逃げ——ぎひゃあ!?』

 

『逃がさないよ。というか人の足で狼から逃げ切れるわけないでしょノロマ。……あ、いや一人だけいたけどあれはボクがよそ見しちゃっただけだからノーカンね。まあよ~するにキミ達は一人も逃げられないから。そこの間抜け面で踏ん反りがえってるリーダー(笑)さんオーケー?』

 

『こん、の……!! 殺せ! 刺し違えてでもこのクソガキをぶっ殺しやがれえ!!』

 

◆◆◆

 

711:名無しの探索者

沖ww田ww無ww双ww

 

712:名無しの探索者

今一瞬で5メートルくらい距離詰めたけどあれ縮地!? バトル漫画以外で初めて見たんですけど!!

 

713:名無しの探索者

あー無理あれは逃げられないわーそら死ぬわー。だが同情はしない!!(断言

 

714:名無しの探索者

そもそもこいつらがナナちゃん達に無理やり手を出そうと絡んだのが悪いんやし自業自得やφ(`д´)

 

715:名無しの探索者

DQN死すべし慈悲は無い!

 

716:名無しの探索者

そうだ殺せ殺せー! ワイの元カノ寝盗って乱交パーティーしやがったDQNは皆殺しじゃああああo(*≧∇≦)ノヒャッハー

 

717:名無しの探索者

おまいらDQNに厳しすぎかww まあ全力で同意するがなww

 

◆◆◆

 

ひぎっ!?

ぎぃっ!!

ぎゃあああ!!

 

──バタッ…… 

 

『さってっと~後はもうキミだけだね。リーダー(笑)さん♪』

 

『テメエ、俺の仲間を全員……よくもやりやがったな……やってくれたなあッ!!』

 

『あ~らら怒っちゃった? でも仲間が死んじゃったのってさ~、そもそもキミが仲間も守れないようなくそ雑魚だからだよね。それを全部ボクのせいにするって言うのはヘタレ過ぎない?』

『まっ、それで最後まで残れたんだからある意味結果オーライかぁ』

『逃げてもいいよ。キミの生き汚さに免じて、尻尾巻いて逃げるなら見逃してあげる。だからさあ逃げちゃいなよ。仲間を無駄死にさせて身代わりにしてトンズラするリーダー(笑)の後ろ姿とか、きっとすっごく嗤えるだろうしww』

 

『ってめえええええ!!』

『上等だクソガキぁ! ここまでコケにされて退けるわけねえだろうが! 俺は気に入らねえ奴は全員思い知らせて来たんだ。女寝盗ってやったあの男みたいになあ!!』

 

◆◆◆

 

718:名無しの探索者

それは非モテニキのことかああああ!!

 

719:名無しの探索者

ワイの事だよチクショーーーー!!!!(血涙

 

720:名無しの探索者

>>719

思わぬ流れ弾がクリティカルヒットしてて草

 

721:名無しの探索者

おっとそうこうしてる間にDQNとの決闘がはっじまるぞー(*>∇<)ノ

 

722:名無しの探索者

DQNリーダーが何かすげえ剣を振り上げて突撃したあああ!!

◆◆◆

 

『テメエには特別に取って置きを出してやるよ! Aクラスダンジョンでドロップしたレア武器。自動で攻撃を防ぎ敵を切り裂く魔剣だぁ!』

『こいつでおっ死ねえええええええ!!!!』

 

『へえ。とっておきを出してくれるんだ~。ならその心意気(笑)にけーいを表して、ボクも──だしちゃおっかなぁ』

『とっておきの、い・ち・げ・き♪

 

◆◆◆

 

723:名無しの探索者

(魔剣を手に突撃するDQNリーダー(笑)! 対する沖田は刀を平晴眼に構え、水平の刃を外向きにして間合いを詰める! 勝つのはどちらか! 互いの一撃が今放たれた!)

 

724:名無しの探索者

この一瞬で入力できるナレーションニキぱねぇΣ(O_O;)

  

◆◆◆

 

『──がはっ!?

『んだよ……これ。何にも、見え……な……くあっ』 

 

◆◆◆

 

725:名無しの探索者

DQNリーダー(笑)殺られたああああ!!!!

 

726:名無しの探索者

サヨナラ!

 

727:名無しの探索者

ワイの元カノ寝盗った天誅じゃ寝盗り野郎ざまああああ(σ≧▽≦)σアヒャヒャヒャヒャ

 

728:名無しの探索者

誰一人哀しむ奴いなくて草。ワイもしてねえけどなwww

 

729:名無しの探索者

DQNの当然の末路に飯が美味えやw

にしても沖田の繰り出した技なんなん?

 

730:名無しの探索者

踏み込むとこまでは分かったけどそっから先は全く見えなかったな。ワイAランクやぞ

 

731:名無しの探索者

辛うじて突きなのは分かった。けど気がついたらご自慢の魔剣が弾かれてリーダー(笑)がやられてたな

 

732:名無しの探索者

なああれって……やっぱりあれだよな

 

733:名無しの探索者

あああれだろな。てか沖田のとっておきと言えばあれしかないだろ

 

◆◆◆

 

『──無明剣《三段突き》。キミみたいなのには勿体ないけど、冥土の土産に味わって逝きなよ。ざぁこ♪』

 

◆◆◆

 

734:名無しの探索者

だよね! 知ってた!

 

735:名無しの探索者

いやまさか沖田の三段突きを目に出来るとはなあ

 

736:名無しの探索者

同じ剣士としてええもん見たわ。まあ全く目で追えんかったけど

 

737:名無しの探索者

まあ何はともあれ不埒なDQN共が地獄に墜ちたのはめでたい事やな

 

738:名無しの探索者

よしこれにて一件落着! 解散!

 

◆◆◆

 

『うん、邪魔者が消えたところで──待たせたね。次はキミ達の番だよ。えっと……ナナちゃん?』

 

◆◆◆

 

739:名無しの探索者

【悲報】もうちょっとだけ続くんじゃ

 

740:名無しの探索者

むしろこれからが本番まである(死んだ目

 

741:名無しの探索者

まあもともとナナちゃん達を追ってきたわけですからね

 

742:名無しの探索者

正直代わりにDQN共で満足して欲しかったンゴ

 

◆◆◆

 

『へえ。逃げなかったんだぁ。ちゃんと『待て』ができるなんて偉いねっ』

 

『……逃げられるのなら逃げたかったですよ。でもあなたがこっちにずっと殺気を向けてたじゃないですか』

 

『あっ、分かったんだ~。でも残念だな。こっちが気付いてないと思ってコソコソ逃げようとしたら直ぐに斬ってビックリさせようとしたのになぁ。──キミ、思ったより楽しめそうな玩具だね』

 

『ナナは玩具じゃありません。ご主人様のペットです』

 

『ご主人様かあ。ならキミを斬ったらその首をお兄ちゃんに見せてあげようかな。あはっ♪ どんな顔をしてくれるか楽しみだね』『でも安心していいよ。直ぐにキミのご主人も斬って二人の首を並べて置いてあげるから、大好きなご主人様のそばにずっといれるね♪ ボクってやさ──』

 

──今、なんて言いました?

 

◆◆◆

 

743:名無しの探索者

ヽ(; ゚д゚)ノ ビクッ

 

744:名無しの探索者

うお!? なんか今肌がぶわってなったわ

 

745:名無しの探索者

ワイも。いやナナちゃんすげえな

あの沖田を目をギラギラさせて睨んどる

 

746:名無しの探索者

毛を逆立てて尻尾をピンとさせて低く唸って、これ完全にキレてるな

 

747:名無しの探索者

いやいやナナちゃんヤバいって!? ヘタな挑発には乗らずに逃げてよマジで!!

 

748:名無しの探索者

同感やけど無理やな。

ワイ闘犬の調教師やっとるから分かるわ。犬が一度こうなったらもう手がつけられん。闘争本能に火が付いてどんな相手でも退かず噛みつく、まさに狂犬や

 

◆◆◆

 

『ナナのご主人様を斬ると言いましたか?』

『させません。絶対に。ご主人様はナナが守ります』

『ご主人様を傷付けようとするお前はここで、ナナが倒します!!!!』

 

『あはっ♪ いいねいいよそう来なくっちゃ。逃げる獲物を追いかけるのもいいけど、追い詰められて腹を括ってかかってくる獲物を返り討ちにするのはもっと楽しいからね!』

 

◆◆◆

 

749:名無しの探索者

うわああああ始まっちゃったおおおおΣ(>Д<)

 

750:はくっち

ネームド同士の対決か。うん。実に興味深いねワクワクするねえ。

脳味噌を感じさせてくれる戦いを期待してるよ。ナナちゃん

 

 




お読みいただきありがとうございます。大晦日までに完結させるとか言いながら余裕で年を跨いでしまったノロマな亀こと作者です。しかもまだ完結できてないというね。
続きは今日中に上げられるように頑張りますのでお待ちください。もし出来なかったら脱ぎます。といっても自分が脱いでも誰も得しないので代わりにヒロインが脱ぐエロを描きますつまりさらなるノルマ追加ですね絶対嫌だ。

さ~てこうしてセルフでプレッシャーをかけとけばきっと出来るはず。はず!
今夜の完結編をご期待ください。でわっ(執筆開始


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その⑩ボスと戦おう

遅れまくって第10話。
分割したからちょっと短めのバトル回だ!

いまいち迫力が足りないので今回から中継シーンに地の文を入れました


◆◆◆

 

暗く深く、そして粘つくような血臭漂う平安京の夜闇。

怪しげな満月の光に照らされて、二匹の獣が相争っている。

 

『がるるるる……ぅわん!!

 

低いうなり声と共にナナが放つ一撃は、だが対する狼を捉えられず宙を穿つ。

 

『おっとそんな大振りじゃ当たらないよ! 確実に当てたいなら素早く鋭くいかなくちゃ。こんな感じにね!

 

続く沖田総司の斬撃。

あまりにも軽く、だが迷い無く肉を裂くための最短距離で迫る刃を

 

『くっ!? こんなもの!』

 

ナナは寸でのところで躱した。

断たれた彼女の髪が幾本か宙を舞い、その様を見た沖田の瞳が楽し気に光る。

 

『へえ。今のを皮一枚で避けるんだ。いいね凄いねそう来なくっちゃ。あっさり斃したんじゃつまらない。もっと攻めてもっと抗ってもっとボクを楽しませてよ!』

 

遊ぶ子供の様な笑みで繰り出された刃に、ナナもまたその爪を振るう。

 

『うるさいです!!』

 

刃と爪がぶつかり、弾けた火花が夜闇を照らした。

 

◆◆◆

 

770:名無しの探索者

(ついに始まったネームド同士の激闘! 互いに一瞬たりとも止まらず爪を刃をぶつけ合う!)

 

771:名無しの探索者

うおおおおおいけナナちゃああああん!!

 

772:名無しの探索者

ナナちゃんがんばえ~~(*´∀`*)尸"

 

773:名無しの探索者

>>772

プ●キュア応援するノリでやんなよw

 

774:名無しの探索者

それにしてもどうなるかと思ったけどナナちゃん意外とついてけてるな

今の突きを紙一重で躱した動きはなかなかのもんだ

 

775:名無しの探索者

瞬殺も覚悟してたワイ一安心

おっとすかさず左の引っ掻き!は当たらなかったかぁ

 

776:名無しの探索者

無論沖田はまだ全力じゃないが、ナナちゃんの動きが思った以上に凄いのはガチ

あの沖田の身のこなしにギリギリ食らいついとる

 

777:名無しの探索者

速さだけならBいやAランクにも届くか?

 

778:名無しの探索者

>>777

いや音速は超えてないからそこまでではないやろ

とはいえ攻撃もなかなかのもんやで。あの爪の鋭さはたぶん鉄くらいなら切り裂けるわ

 

779:名無しの探索者

さすが獣人。フィジカルは文字通り人間離れしてるってことね

問題は相手が同じ獣人って事なんだよなあ

 

780:名無しの探索者

それな。加えて向こうはナナちゃんには無い技術と経験そして才能を持ってる完全に上位互換や。このまま実力勝負を続けるんはちと厳しいで

 

◆◆◆

 

『おやおや~どうしたの息が荒くなってきたよ。頭に血が上って興奮しすぎ? それとももうヘバッちゃったのかな?』

 

その言葉通り、ナナの細い喉から漏れる息は、徐々に荒く上ずったものとなっていた。

 

『はぁ、はぁ、っ……そんなことありません。ナナはまだまだいけます!』

 

だがナナは否定し、攻める手を緩めない。

 

『無理しなくていいんだよ。疲れて動けなくなったら僕がスパッと楽にさせてあげるから』

 

次々と繰り出される爪の乱撃をこともなげに防ぎながら、まるで労わるように言う沖田。

言葉こそ労わるようなものだが、紛れもない嘲りを込められたそれを、ナナは断固として拒絶する。

 

『いりません!』

 

だがその言葉とは裏腹に、身体の方は確実に疲労の色がじわりと滲み出てきていた。

 

◆◆◆

 

781:名無しの探索者

あ~スタミナが先に減ってきたか

 

782:名無しの探索者

みたいやな。本人は気丈に言い返しとるけど浮かんだ汗の量が明らかに増えて来とる

 

783:名無しの探索者

肌の紅潮も目に見えて分かるし、このままじゃいずれ先にスタミナ切れを起こすぞ

 

784:名無しの探索者

それは不味い……と戦慄する一方正直色っぽいと思ってしまったワイがいる

 

785:名無しの探索者

>>784

分かる( ´∀` )b

 

786:名無しの探索者

>>784    

汗ばんだ女の子って興奮するよね(*≧д≦)ハアハア

 

787:名無しの探索者

してる場合じゃねえだろ変態共!!

 

788:名無しの探索者

ナナちゃんがヤバいって時にどうしようもねえなこいつら

 

789:名無しの探索者

変態にかまう暇があんならナナちゃんを応援しルォ!!(親衛隊ワイ

 

790:名無しの探索者

ナナちゅわーーーん負けるにゃああああああああ!

 

◆◆◆

 

『ハァ……ハァ……ッ』

 

幾度かの攻防が続き、ナナの疲労はついにはっきりと目に見えるものとなっていた。

 

『あらら。本格的に苦しそうになってきたね。すごい汗だよ。そんなんでボクの剣を避けられるのかな!』

 

言い終えると同時に放たれた突きを、だがナナは完全には躱せずその肌に小さくも一筋の刀傷が刻まれた。

 

『きゃうっ!? ……こんなのっ、どうってことないです!!』

 

思わず悲鳴を漏らすも、すぐさま一撃を返すナナ。

 

『おっと、ははっ良い一撃だね。しぶとい獲物は好きだよ。最期までその調子でいてくれるとボクちょ~嬉しいなあ』

 

それを刀の腹で受けきり、余裕の笑みを崩さぬ沖田。

一方のナナは、もはやはっきりと肩で息をしながらも、その目に更なる戦意を宿して睨みつけ

 

『ナナは負けません。あなたを倒して、ご主人様をお守りします!』

 

意志を叫び地を蹴った。

 

◆◆◆

 

791:名無しの探索者

忠犬の鑑かな

 

792:名無しの探索者

イッチを守るために圧倒的格上に挑むとか全ワイが泣いた(*T^T)

 

◆◆◆

 

『がうっ!!』

『ご主人様を守る、ね。セリフだけはご立派だけどさ~。でもそんな攻撃でボクは斃せないよw』

 

突進の勢いを乗せた一撃を防いだ沖田はそう嘲笑するが、ナナの動きはそれで止まらなかった。防がれた反動を次撃への加速として更なる追撃を駆けた。

 

『まだです!』

『へえ……っ』

 

それも防がれるが構わず三撃目。躱されれば四撃目五撃目さらにそのその先へ。一瞬たりとも動きを止めず、途切れぬ爪の連撃を繰り出し続ける。

 

『がるるるああああああ!!!!

 

◆◆◆

 

793:名無しの探索者

ここで物凄いラーーーーシュッ!!

 

794:名無しの探索者

うおっとスタミナが切れる前に一気に攻め切る気か!?

 

795:名無しの探索者

すげえな軽く残像出来てんぞ

音もガガガガガって途切れねえし獣人のパワーと瞬発力フルに使って攻めてやがる

 

796:名無しの探索者

ド正面から刃と爪のぶつけ合い。ワイこういう真っ向勝負大好き(o≧▽≦)ノ

もしかしてワンチャンあるんじゃね?

 

797:名無しの探索者

うおおお勝ってくれえ!! こんな良い娘が報われないとか鬱展開すぎるう……ッ( >Д<人)

 

798:名無しの探索者

いやワイも勝ってほしいけど正直かなり厳しいやろ

 

799:名無しの探索者

そもそものスペック差がえぐいんだよなあ

 

800:名無しの探索者

同じネームドとはいえベースがただの飼い犬と新選組随一の天才。悔しいが全てにおいて沖田が上なのは事実

801:名無しの探索者

>>800

違うだろ胸はナナちゃんの圧勝だろうが!!(おっぱい星人の主張

 

802:名無しの探索者

>>801

男と比べたら勝つのは当然では? ボブはいぶかしんだ

 

803:名無しの探索者

おいおい何言ってんだオメーら。パイオツの他にも勝ってるもんがあんだろ

 

804:名無しの探索者

>>803

そういう君はアル中ネキ

 

805:名無しの探索者

誰ぞ?

 

806:名無しの探索者

いっつも酔っぱらいながら書き込んでる変人やで

 

807:名無しの探索者

酔いが本格的に回ると何言ってんだか分かんなくなるが早速か

一体ナナちゃんの何が沖田より上回ってるっていうんだよ?

 

808:名無しの探索者

可愛さかな?

 

809:名無しの探索者

尊みだろ

 

810:アル中

ひゃっひゃ。まあそいつも確かにあるけどな

答えは気合

 

811:名無しの探索者

気合とな(・ω・)?

 

812:名無しの探索者

まあ確かに気合は入ってるだろうがそれでどうにかなるなら苦労しねえだろ

 

813:アル中

おーいおいおいおい気合を舐めちゃいけねえな。気合と根性ってのは無茶をやり通す力だ。この犬コロみたく覚悟決めて気合入れた奴はな、無茶と知りながら心が折れねえ限り我武者羅に突っ走る。

おっかねえぜ。そういう奴はよ

 

◆◆◆

 

爪が舞う刃が躍る。幾度もぶつかり火花を散らしてせめぎ合う。

月光を反射する刃と爪の白い軌跡が夜闇に無数に奔り、多重の激突音と獣の咆哮が夜気を震わせた。

 

『ははっ!! いいねいいよこういうのは久しぶりだっ。雑魚を一方的に斬るのも悪くないけど、真っ向からやり合うのはやっぱりハイになるねっ』

 

楽し気に声を弾ませる沖田。対して、攻めかかるナナの声に一切の緩みは無い。

 

『がう! がる! がるあ!!』

 

熱く激しく猛々しく。可憐な声音を震わせ吠えながら、素早く地を蹴り沖田の周りを跳ね回りつつヒット&アウェイのラッシュを続けるナナ。

 

無論、その間断無き攻めは苛烈な分ナナの残り少ないスタミナを容赦なく削り、肌は炎のごとく紅潮し噴き出る汗が肌を濡らす。荒い息を漏らす唇から小さな舌を出しているのは犬の習性か。誰の目にも限界が近いのは明らかであり、だがその攻めは緩むことなく、むしろ激しさを増していく。

 

『キミもう相当キてるんでしょ? なのに全然攻撃が緩まないとか頑張ってるじゃん。すごいすごい』

 

だが、その全ては届かず、

 

『——でも、そんなんじゃ全然ボクに届かないんだけどね♪』

 

天才の剣によって容易く防がれていた。

だがそれでも、

 

『届かせます!! はぁ…っ…はぁ……絶対に、届くまで何度も繰り返して、あなたを倒すんです!!』

 

ナナは止まらない諦めない。

見えない勝機を縮まらない差をそれがどうしたとばかりに攻め続ける。

何度も弾かれ付け根から血がにじむ爪を振るう、そんな彼女を沖田は嘲笑おうとして

 

『無駄無駄むーだww いくら頑張っても犬コロの爪なんかが狼に届くはずな——ぅぐッ!?

 

その時、余裕の笑みを浮かべていた沖田の美貌が強張り、その動きがほんの僅かに乱れた。

 

◆◆◆

 

814:名無しの探索者

ん!?

 

815:名無しの探索者

( ゚ロ゚)!!

 

816:アル中

ふひゃひゃっ。そうそうこういう奴に限って、足掻いて粘って噛り付いて、その無茶をやり切っちまうんだよなあ

 

◆◆◆

 

生じたのはゼロコンマ以下の一瞬の隙、だが、我武者羅に無茶を通さんとする猛犬は決して逃がさず喰らい付く!!

 

『そこだあああああああああッッ!!』

 

咆哮と共に振るった爪が夜気を裂き、沖田総司の美貌から血飛沫が舞った

 

◆◆◆

 

817:名無しの探索者

(ナナちゃん絶体絶命のピンチ! かと思われたその時ついに好機が訪れる! 繰り出す全力の一撃! 猛犬の爪が狼の顔面を切り裂いた!!)

 

818:名無しの探索者

ぅ当たったああああああああああ!?

 

819:名無しの探索者

クリティカルヒットんごおおおおおお!!

 

820:名無しの探索者

土壇場からの逆転キタ━(゚∀゚)━!!!

 

821:名無しの探索者

マジかマジでやったんか!?

 

822:名無しの探索者

マジだワイらのナナちゃんがやりやがった!!

 

823:名無しの探索者

今一瞬沖田の動きが乱れたな。なにが起きたん?

 

824:名無しの探索者

分からん。見たとこ痛むような負傷があったようには見えなかったがな

ともあれこれで圧倒的不利から逆転の目が出てきたか

825:名無しの探索者

いやそうとも言えんぞ

確かに傷をつけたがありゃ浅いな

 

826:名無しの探索者

だな。当たる寸前に沖田は上体を反らしてた

あれじゃ肉は切れても骨は断ててないだろう

 

827:名無しの探索者

いやでもこれで沖田を怯ませられた可能性も微レ存では?

 

828:名無しの探索者

そうそうきっと今まで余裕こいてた分反撃されてビビってるはず。メスガキ屈服モノ好きな俺はくわしいんだ

 

829:はくっち

うんああそうだねそうであるなら幸いだが、生憎とそうはいかないようだよ

分かるかな。沖田の表情から笑みが消え、雰囲気が変わったのを。どうやら沖田は玩具で遊ぶのをやめるようだねえ

 

◆◆◆

 

沖田に初の負傷を与えたナナは、すぐさま次の攻撃に移ろうとしていた。この隙にさらに攻めかかり一気に倒そうというのだろう。彼女は左手で顔を抑えた沖田に追撃をかけようとし

 

『——ッ!?』

 

不意に耳と尻尾の毛をぞわりと逆立たせて飛び退き、距離をとった。

何か本能的に感じるものがあったのか、冷や汗を浮かべ、表情を硬くして身構えている。

 

『……あ~あ。くそ。やられた。やられちゃったよ』

 

その鋭い視線の先、沖田は掌の隙間から血を垂らしながら、声を漏らす。

それは先程までとは違い、静かに、淡々と、だが聞く者に言い様のない怖気を感じさせる危険な声音。

 

『タイミングが悪かったとはいえ、ちょっと遊びすぎたかな』

 

そして手を離し、顔を上げた。

 

『久々に楽しめたけど……』

 

晒された中性的な美貌は、右目の目蓋から頬にかけてナナの爪痕が深々と刻まれ、溢れる鮮血で右半分が真っ赤に染まった凄まじい形相だった。

 

◆◆◆

 

 

830:名無しの探索者

ヒエッ

 

831:名無しの探索者

これはタマヒュン不可避((( ;゚Д゚)))

なまじ綺麗な顔立ちしてる分迫力がすげえンゴ

 

◆◆◆

 

もう、終わらせるよ

 

呟き、沖田がすっと構えをとる。

刃を外に向けた平晴眼。目にするのは二度目となるそれは、まさしく必殺の剣を放つためのもの。

 

すなわち──

 

◆◆◆

 

 

832:名無しの探索者

『三段突き』クル━((゚□゚;))━!?

 

833:名無しの探索者

うわああああマジか!? マ ジ か!?

 

834:名無しの探索者

マジだマジで三段突きの構えだ。また使う気だぜそれもナナちゃんに!!

 

835:名無しの探索者

漫画でよくある「よくも私の顔に傷を!!」ですね分かります

 

836:名無しの探索者

あのAランクワイですら目で捉えられんかった必殺技。真っ向から受けるとかナナちゃんには荷が重いで

 

837:名無しの探索者

逃げなくちゃ駄目だ逃げなくちゃ駄目だ逃げなくちゃ駄目だ!

 

◆◆◆

 

ナナは逃げなかった。

代わりに全力で地を蹴り、

 

『させません!!!!』

 

牙を剥き爪を向けて、静かに剣を構える沖田へと自ら飛びかかる!

 

◆◆◆

 

838:名無しの探索者

コマンド

▶たたかう とくぎ どうぐ にげる

 

839:アル中

ひゃはっ! 技を出される前に殺っちまう気かおっもしれえ! 

 

840:名無しの探索者

(ついに必殺技を出す沖田! だがそうはさせじと飛びかかるナナちゃん! 先に当てるのはどっちだ!)

 

◆◆◆

 

『無駄だよ。──ボクの剣は、誰よりも(はや)い』

 

その言葉が終わると同時に、必殺の剣が遂に放たれる。

一条の、否、限り無く同時に近く放たれたゆえ重なった白き三条の刃の軌跡が、一直線にナナへと迫り

 

きゃぅん!?

 

悲鳴と血の赤を弾けさせ、ナナは顔から鮮血を噴き出し地に倒れた。

 

◆◆◆

 

841:名無しの探索者

うわあああああああああああ!?

 

842:名無しの探索者

ナナちゃんが!? ワイらのアイドルが血がばぶううううう!?

 

843:名無しの探索者

ヽ(;゚;Д;゚;; )ギャァァァ

 

844:名無しの探索者

死んだ!? これ死んだ!?

 

845:名無しの探索者

いやおまいらよく見ろ! ナナちゃんはまだ動いてる!

 

◆◆◆

 

『う…っ…あぅ……』

 

沖田の三段突きを受け地面に倒れたナナ。顔から血を流し力無く呻く彼女はだが確かに身じろぎし、生きている

 

◆◆◆

 

846:名無しの探索者

生きてた! 生きてたお!

 

847:名無しの探索者

よがっだあああああああ(号泣

 

848:名無しの探索者

正直オワタと思いました

 

849:名無しの探索者

でも沖田の三段突き喰らってよく生きてたな

 

850:はくっち

くぅっ♥️ んっ……はぁ……なぁるほどぉ

あれが三段突きかぁ。二度目にしてようやく解析が出来たよ

ん~ふふふふふ面白い。これは確かに三段だ。思わず頭がキュンとしてしまう悦~い知識だよ

 

851:名無しの探索者

うげえなんか変態が興奮しとるんですけどぉ(((((゜д゜;)

 

852:名無しの探索者

ワイなんも見えんかったけど変態には分かったんか?

 

853:はくっち

ああうんそうさもちろんだとも

では皆に私の知識を曝す愉しい露出プレイといこうか

 

さて、この沖田総司の三段突きだが、一見ただ超高速の突きを三度放っているように見えて、実はそれぞれ異なる三段階に分かれた突きから構成されているようだ

 

854:名無しの探索者

三段階? 三つの突きに役割があるってことか

 

855:はくっち

然り正解イエスだ。まず一段目の最初の突き。これは言わばジャブやフェイント。軽さと早さを重視した牽制で、標的の動きを止めるためのものさ

これを最初に相手の動きを止めるタイミングとポイントに放つ事で、後の回避を封じるのだろうね

 

856:名無しの探索者

あー、確かにヒットの瞬間一瞬ナナちゃんの動きが止まってたわ

 

857:名無しの探索者

あれは初手で勢いを殺されたって事か

 

858:はくっち 

そして次の二段目はいわゆるガード崩しだ。動きを止められた相手の武器や防具を、パワーのある重い一撃で弾くことでガードを力ずくで抉じ開けるわけだね

 

859:名無しの探索者

ガードブレイクはやべえやべえよ(lliд゚)サアア

 

860:名無しの探索者

この時点ですでにチートじゃねえか

 

861:はくっち

そして最後にして仕上げの三段目は、回避も防御も封じられてがら空きになった標的の急所を、恐るべき鋭さと精確さで貫く必殺の一撃

 

以上の三段階から構成されるのが《三段突き》だよ

これらを一息に行う速さもそうだが、真に凄まじいのはこれら三段階をそれぞれ正確無比に行えるコントロール。オリジナルの沖田総司の物も同じかは知りようがないけど、これがその名に相応しい必殺剣であることは確かだね

 

862:名無しの探索者

長い三行で言え

 

863:名無しの探索者

敵単体にスタン付与&無敵貫通&超強力な攻撃

 

864:名無しの探索者

アッハイ(瞬で理解完了

 

865:名無しの探索者

三行どころか一行で分からされてて草

 

866:名無しの探索者

いやいくらなんでもヤバすぎだろ。よくナナちゃん生きてたな

 

867:アル中

ひゃひゃっ。そりゃあれだ。あの犬コロ顔面を貫かれる寸前に顔を逸らしやがったんだよ。ちょうど沖田が自分の攻撃でやったみたいにな。肉は斬られたろうが骨は貫かれてねえよ

 

868:はくっち

意趣返しか、同じ所を狙われたのが幸いだったね。これが胴体なら避けられなかったろうねえ

それに、二度目は僅だが一度目より精細を欠いていたように見えるなあ。先の不可解な動きの乱れといい、なにか不調なのかもしれないよ

 

869:名無しの探索者

マ ジ で ?

 

870:名無しの探索者

なら今度こそ逆転勝利の可能性が( ☆∀☆)

 

871:名無しの探索者

勝利への方程式は決まった!

 

872:名無しの探索者

あ~そりゃちっと難しそうだな

 

873:名無しの探索者

 

874:名無しの探索者

ナナちゃんが倒れる時、地面に頭から落ちてたろ

結構な勢いで頭部をぶつけたはずだからたぶん脳震盪が起きてる

 

875:名無しの探索者

つまり回復するまでしばらくは動けないってことだ

対して沖田は不調とはいえ今だ身動きできる

絶対絶命だぜこれ

 

◆◆◆

 

『くっ……あ……っ』

 

動けぬ人形のように地面に倒れ、力無く呻くナナ。

その柔らかな左の頬は掠めた三段突きによってざっくりと切り裂かれ、倒れる際に打ち付けた頭部の傷からの出血と合わせて小さな血だまりを作っている。

そんな彼女を、狼は細い眉を不快げに寄せて見下ろしていた。

 

『ちっ。とっておきで仕止め損なうとか我ながらだっさいなあ。もう散々だよ。まあ──』

 

すぅっ……と、その手に握る刀がナナの身体へとその冷たい切っ先を向ける。

それはまさしく、上から心臓を一突きする構えだった。

 

『今からきっちり殺っとけば良いよね。終わり良ければ全て良しって言うし』

 

おそらくは地面に頭を打ったことによる脳震盪により動けぬナナに、それを避ける術は──無い。

 

◆◆◆

 

876:名無しの探索者

不味い不味いマズイまずいってこれぇ!?

 

877:名無しの探索者

ウェイウェイウェーーーイト!?

 

878:名無しの探索者

ワイの元カノの寝盗られビデオレター12本セットをあげるからナナちゃん殺さないでええええ!

 

◆◆◆

 

そしてついに

 

『ばいばいナナちゃん、雑魚だけどそこそこ楽しめたよ』

 

手向けの言葉とともに、死の刃が振り下ろされ──

 

◆◆◆

 

879:名無しの探索者

Nooooooooooooooooooo!!!!!

 

880:名無しの探索者

アカーーーーーン!!!!

 

881:名無しの探索者

(((つд⊂)))ミテラレナイ

 

882:名無しの探索者

 

 

883:名無しの探索者

 

 

884:名無しの探索者

ん?

 

885:名無しの探索者

え?

 

886:名無しの探索者

?(つд゚)チラ

 

887:名無しの探索者

!!(⊃ Д)⊃≡゚ ゚

 

888:名無しの探索者

うそぉ

 

◆◆◆

 

振り下ろされた刃。

それが貫いたのは、だがナナではなく

 

『よかった……何とか、間に合ったよ』

 

彼女に刃が届く寸前に割って入り、自らの身体でそれを受けた青年だった

 

『お兄ちゃん?』

『ご主人さま!?』

 

◆◆◆

 

889:名無しの探索者

イッチぃ!?

 

890:名無しの探索者

イッチきたあああΣ(◉□◉)あああ!?

 




お読みいただきありがとうございます。一日に完結編を投稿すると言っときながらここまで遅れた作者です。

と言うわけで経緯説明!

前話投稿直後

「さ~て一休みしたら続き仕上げようそうしよう」

しばらくたって歯茎が急に痛みだす!

「痛でででこれじゃ集中出来ないンゴ。とりま執筆中断して痛みが引くまで待ってるンゴ( ´△`)」

ウン時間後……むしろ痛みがマシマシに

「あーこれ無理もう耐えられない歯医者さんに相談案件や」

【悲報】歯医者4日まで休業

「なん……だと……!?」

地獄の耐久マラソンはっじまるよーーー☆

「ひぎぃ歯茎の感度3000倍になってめちゃ痛いのおお!?」
「痛くて噛めないから固形物むりぃお粥くらいしか食べられないのぉ(´TωT`)」
「ズキズキして眠れないのぉ……今日もほぼ徹夜確定つらたん」
「もうバファ●ンがなければ生きられない身体になってしまった……」

そんなこんなで歯医者当日

「あひいいい歯茎どちゃくそ腫れてるんごおおお( ̄□||||!!」
「たしゅけて歯医者さああん!!」

結果。

歯医者さん「ちょww おまwww」「今年始まったばかりだけど間違いなくトップ10の腫れかただわw」

歯医者さんにガチで動揺されたあげく謎の太鼓判をおされてしまう

歯医者さん「じゃけんとりあえず溜まった膿吸出すからメスで歯茎切っとこうね~(ザクッ☆」
「あばば血がめちゃ出てくるし麻酔ブスブス刺したはずなのに普通に痛い件」

その後しばらく仕事を休んで安静にしたかいあって何とか回復
なおウン日後の経過観察で

歯医者さん「今だから言っちゃうけど実はメスの先っぽが骨にコツンて当たるくらいぶっ刺してたんだよね(テヘペロ」
「Σ(lliд゚ノ)ノヒェッ」

そんなこんなで最近ようやく気力体力取り戻して何とか執筆再開できたという訳です。読者様もお口の健康にはくれぐれも気をつけて下さい。歯と歯茎の痛みはリアル生き地獄でした(ヽ´ω`)ゲッソリ

あさて、とはいえどんな理由があろうが自分で決めた〆切をブッチしてしまったのは事実。なので宣言していた通りペナルティとして今章終了後のタイミングでエロを投稿します!

とりま一番最初のエロなのでキャラは第一章のヒロイン『櫛田ヒメナ』にします。 
内容は本編のifで具体的には

「痛いのとエロいの、どっちでいきたい?」
「……っ」
「エロい方で…っ…お願いします」
「そっちでいいんだなチビガキ?」
「……はい」

とまあそんな感じでロリのお尻を苛める話になるのでお待ちくださいね。もちろんR18なのでキッズは18になるまで全裸待機だ!


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その⑪ボスを倒そう

おまたせの決着編!
シリアス続きで忘れてたけどこの作品はコメディだ!


891:名無しの探索者

(絶対絶命のピンチ! 迫る凶刃からナナちゃんを身を呈して守ったのはイッチだった!)

 

892:名無しの探索者

まっじかよ平安京をたった一人でここまで突破したんか!?

 

893:名無しの探索者

まるきり素人がBクラスダンジョンをソロでって普通死ぬやろぉ

 

894:名無しの探索者

うわぁよく見たらイッチの格好ズタボロじゃん

襲ってくるモンスターを無理矢理振り切ってここまで来たってことか

 

895:名無しの探索者

すげえ、すげえよイッチ

 

◆◆◆

 

『ご主人さま……うそ……何で……』

『はぁ…はぁ…ぐ…っ…大丈夫かい? ナナ』

 

何が起こったのか咄嗟に理解できず呆然としていたナナだったが、自らに背を向けて盾となった主の言葉で、はっと我に返り

 

『ご主人さま!? ご主人さま大丈夫ですか!!』

『いや、僕なんかよりもナナの方が……』

『ナナよりもご主人さまです! そんな、こんな……刺されちゃってるじゃないですかあ!!

 

悲痛な声で叫ぶナナが目にする主の背中から、鋭い刃の先が突き出ていた。

肉を穿ち、もしかしたら骨すらも断っているのかもしれないそれは、本来ならば自らを貫くはずのもので

 

『あ、ああ……なんで、なんでご主人さまがナナを庇って、こんな……ッ』

『なんでって……当たり前じゃないか』 

 

顔を青ざめ声を震わせるナナに、彼は答えた。

傷の痛みとここまでの疲労で微かに強張った、それでも自らの愛犬へ精一杯の微笑で

 

『だってナナは僕の大事なペットで、僕はナナの飼い主だからね』

『あ……』

『ああ、よかった……今度は助けられた』

 

◆◆◆

 

896:名無しの探索者

イッチぃ……(´ノω;`)ウルッ

 

897:名無しの探索者

あだめそのセリフ反則ですワイの涙腺壊れる壊れたうわああああん(号泣)

 

898:名無しの探索者

まさか本当に土壇場でナナちゃんを救うとはなあ

 

899:名無しの探索者

これが二人の絆……ペットとの愛の力か

 

900:名無しの探索者

>>899

くっせえセリフww だけど全力で同意するワイがいる

 

901:名無しの探索者

それな。とはいえこのままじゃ依然として絶体絶命だぜ。沖田をどうにかしない限りどのみち詰みだ

 

902:名無しの探索者

うわああああそうだったあああ(゚Д゚ ||)!?

 

◆◆◆

 

『はあ? なっにそれ』

 

そんな、苛立ちの込もったセリフと共に彼を貫いていた刃が引き抜かれる。

なんの容赦も無い強引なそれに、背中の傷口から血が噴き出し、堪らず苦し気な呻き声を漏らす彼。

その様を、狼の瞳は冷たく見下ろしていた。

 

『せっかくボクから逃げられたのに、わざわざ戻ってきてボクの邪魔をするとか、超ムカつくんですけど』

 

怒りと苛立ちから舌打ちし、睨み付ける沖田総司。

 

『それに助けられたってなにさ? ボクはまだぜんぜん殺す気だよ。今すぐにでもキミ達を斬れるっていうのに、な・ん・で・もう助かったみたいな気になってるのかなぁ?』

『ああ……うん、そうだね』

 

むくり……と、ひどく緩慢な動きで彼は立ち上がる。

ただそれだけでぼたぼたと、傷口から滴る血が地面を赤く濡らした。

 

『!! ご主人さま、動いちゃ駄目です。血が……っ』

『ぐっ……痛ぅ…ごめんナナ。でも君を必ず助けてあげるから、安心して』

『助けてって……なにをする気ですか? いや、駄目です……だったらナナなんて捨ててください。もうナナのために危ないことをしないでください!!』

『……ごめんね』

 

ナナの必死の訴えに、だが彼は拒否の言葉と共に顔を逸らす。そして、改めて眼前の敵──沖田総司と対峙した。

 

勝負をしよう。沖田総司

 

◆◆◆

 

903:名無しの探索者

勝負!?

 

904:名無しの探索者

いや勝負てあんた

 

905:名無しの探索者

はっはっはネームド相手にタイマンとかご冗談を……冗談だよね?

 

906:名無しの探索者

いきなり何言い出すんだよイッチぃ(゚ロ゚;)!?

 

◆◆◆

 

『はぁ? 勝負? 勝負って言ったの?』

『ああ、そうだよ。僕と君で勝負をしよう』

 

ははっ。

 

提案する彼の言葉に返されたのは、嘲笑。

 

『勝負? 勝負ってボクとお兄ちゃんが? あは♪ 何言ってるの。そんなのお兄ちゃんみたいな雑魚がボクに勝てるわけ無いじゃんw 血を流しすぎておかしくなっちゃった?』

 

クスクスと嘲う沖田。

対して、彼は血を流し顔を青ざめさせながらも毅然と語りかける。

 

『もちろん普通に戦ったらそうなるね。だから、君が次に出す一撃に僕が耐えられたら勝ちというのはどうかな?』

『は? なにそれ? 我慢比べってこと?』

『そう。とりあえず即死しなければ僕の勝ちでいいかい? そして僕が勝ったらナナ達を見逃して欲しいんだ』

『なら一撃で殺せたらボクの勝ち、ね。……で、なんでそんなのにボクが付き合わなくちゃいけないのかなぁ? バカなの死ぬの? まあすぐ殺されるんだけどねw』

 

自分にとっては受ける理由の無い戯れ言を文字通り一笑に付そうとする沖田に、彼はニコリと笑い返した。

一見場違いなほど柔らかく、だがどこか挑発的に

 

『うんそうだね。でも、これからただ僕たちを殺すより、そっちの方が君好みじゃないかな』

『? どういうこと?』

『一縷の希望に必死にすがる愚かな獲物を、その希望ごと斬り捨てて絶望しながら死んでいくのを楽しむ。どう、君ならきっと楽しんでくれる遊びだよね』

 

それを聞いた沖田は、しばし呆気に取られたようにぽかんとしていたが、やがてその淡い唇を吊り上げ

 

『ぷっ──あははははっ!

 

心底愉しげに、笑った。

 

『はははははっなるほどへえそうかそうだそうなんだぁ。お兄ちゃん、ボクと遊びたいんだね♪』

 

左手で顔を覆い、裂けた右側から血を撒き散らしながら

 

『なんだそれなら最初からそう言ってよぉ。あ、もしかしてわざわざここに来たのも本当はボクともう一度遊びたかったら? うっわお兄ちゃんボクに首ったけじゃんw』

 

そうしてひとしきり笑い声を上げた後、沖田は改めて彼に顔を向け、頷いた。

 

『うんいいよそう言うことなら遊ぼっか。ボク色んな人と遊んできたけど、誰かから遊びに誘われるのって初めてなんだ♪ すっごく嬉しいよ!』

『気に入ってくれたなら良かったよ。これが唯一の希望だったからね。──後は君に勝つだけだ』

『うんうんいいね。その希望を斬り捨てた時に君が浮かべる絶望の死に顔が今から楽しみだなあ──勝つのはボクだよ。お兄ちゃん♪』

 

◆◆◆

 

907:名無しの探索者

何かすげえのが始まったあああああ!?

 

908:アル中

ぶひゃひゃひゃひゃ!! やっべえ面白えなこの兄ちゃん! Eランクがネームドとタイマンで勝つ気だぜおい!

 

909:名無しの探索者

今までもさんざん無茶なぶっこみしてきたけどこれは無理やろイッチぃ!!

 

910:名無しの探索者

やめてください死んでしまいます

 

911:名無しの探索者

でもワンチャンこれでイッチ達が助かる目が出来たんだからファインプレーじゃね

 

912:名無しの探索者

>>911

あんたバカぁ?(新世紀ツンデレ感

 

913:名無しの探索者

>>911

きみはじつにばかだな(未来ロボット感

 

914:名無しの探索者

ネームドとタイマンとかAランクでもなけりゃ無理無駄無謀なんだよなあ┐(´д`)┌

 

915:名無しの探索者

それにイッチのセリフ聞いてたか? 『ナナ達を見逃して』だぞ

 

916:名無しの探索者

イッチの身体見てみろや。奇跡的に急所は外れてるみたいやが沖田の刀で貫かれてる上、ここに来る間にモンスターに襲われた傷もあちこちあって満身創痍やで。よしんば沖田の一撃で即死をまぬがれたとしても、その後身体が保つとは思えんな

 

917:アル中

つまりこの兄ちゃんは、勝敗がどうなろうが自分が生き残るとは思ってねえんだよ。くひゃっ。イカすじゃねえかよ

 

◆◆◆ 

 

『だっ、ダメですご主人さま!? そんな身体で…っ…死んじゃいます! ナナが、ナナが代わりにやりますから…っ! ぐぅ……ぅあっ……』

 

そんな主を引き止めようとナナは必死に起き上がろうとするものの、脳震盪による影響から未だ抜け出せぬ身体には録に力が入らないのだろう、もがくばかりで立ち上がることが出来ていない。

 

『ごめんね~ナナちゃん。今のボクの相手はお兄ちゃんなんだ。ま、あんなに熱心に誘われちゃたから仕方ないよね♪ ナナちゃんはお兄ちゃんと遊び終わった後でゆっくり相手してあげるから、そこで不様に転がっててねw』

 

そんな彼女を嘲るように一瞥し、沖田は改めて距離を取り向かい合う彼へと刀を構えた。

 

『お兄ちゃんの覚悟に、ボクも全力で応えるよ。綺麗に即死できる最高の一撃で──逝かせてあげる

 

豪!!

 

沖田総司の華奢な身体から、膨大な殺気が膨れ上がる。

中継の画面越しからですら感じるほどの凄まじいそれを正面から叩きつけられるは、自らの命をかけて愛犬を救わんとする主。

 

『気持ちは嬉しいけど、出来るかな? 僕は動物と戯れるのは大得意なんだよね』

 

彼は死んだ目に決死の意志を宿し、沖田を見返した。

 

そして──

 

沖田総司──参る!!

 

今宵三度の《三段突き》。

命の灯火を切り払う無明の剣が今、放たれた。

 

◆◆◆

 

918:名無しの探索者

(ついに始まった最後の戦い! 迫る沖田総司の必殺剣! 果たしてイッチの運命は!)

 

919:名無しの探索者

次回『イッチ死す!』デュエルスタンバイ!

 

920:名無しの探索者

>>919

おいやめろ

 

921:名無しの探索者

>>919

ネタになっても洒落にならんわボケェ!!

 

922:名無しの探索者

イッチ最期の瞬間のスレの会話がこれとかどうしようもねえな

 

923:名無しの探索者

ッあーーくっそアホにツッコんでて中継から目を離しちまった!?

 

924:名無しの探索者

うわーワイもや。せめて最期だけでも見届けよう思うてたのに( ノД`)…

 

925:名無しの探索者

すげえなあおまいら。ワイなんて見てられなくて中継切ったわ

 

926:名無しの探索者

同じく。うぅ……イッチ、良いやつだったのに 。・(つд`。)・。

 

◆◆◆

 

『──はぁんっ♥️!?

 

◆◆◆

 

927:名無しの探索者

今エロい声出した奴誰だーーーーー!?

 

928:名無しの探索者

空気嫁バッキャローーーー!!!!!

 

929:名無しの探索者

先生怒るから正直に手を上げなさい( ;゚皿゚)ノシ

 

◆◆◆

 

『やっ……んぅ……あっ!?

 

◆◆◆

 

930:名無しの探索者

ほらまたーーー!!

 

931:名無しの探索者

先生ぶっ殺してやるから正直に手を上げなさい!(殺`皿´害)p

 

932:名無しの探索者

先生ワイらじゃありません!

 

933:名無しの探索者

中継! おまいらいいから中継見ろ見りゃわかる!!

 

934:名無しの探索者

見りゃわかるって中継先で何があったんだってばくぁwせdrftgyふじこlp

 

935:名無しの探索者

(○_○)!?

 

◆◆◆

 

澄んだ声音が短く跳ね上がっている。

細い喉を震わせ、上擦った声を漏らすのは、刀を握り獲物を貫かんとしていたはずの沖田総司だった。

 

『うんっ…や、まって…きみ、なにを……んんぅっ!?

 

淡い唇を戦慄かせ、言葉を紡ごうとするもすぐに悲鳴のように跳ね上がる。そのたびに身体をビクビクッと震わせ、白い肌に徐々に赤みが差していった。

沖田がそうなっている、否、そうさせられている原因は、沖田と対峙する人物である。その人物は、既に満身創痍で今にも倒れてしまいそうな身体でそれでも両手を伸ばし、沖田の頭に生えた狼の耳を根元から掴んだ——

 

◆◆◆

 

936:名無しの探索者

イッチが沖田の狼耳をおもくそ掴んどるんですけどー――!?

 

937:名無しの探索者

イッチ生きてたんかってか何してんのォ!?

 

◆◆◆

 

『っ……お、お兄ちゃん。いつの間にボクの耳を……んくぅ!?』

 

ともすれば乱れそうになる抑揚を抑え、何とか声を整えようとする沖田。

その言葉どおり、彼の両手によって、沖田の耳は左右とも完全に捕らえられていた。

 

『んぁっ!? …っぁ…なんだ、これ……突き込んだ瞬間、思いっきりギュって握られて、頭が痺れたみたいに真っ白になって身体がビクンってして……動きを止められた?

 

中性的な美貌に浮かぶ驚愕と動揺。信じられないと、見開かれた獣の瞳が震える。

 

ボクの三段突きが破られた? ……嘘、でしょ……っつぅ…』

 

◆◆◆

 

938:名無しの探索者

まーーじか

 

939:名無しの探索者

(放たれた沖田総司の必殺剣! 絶体絶命の三段突きを止めたのは、なんとイッチの耳掴みだった!!)

 

940:名無しの探索者

な、なんだってーーー!?

 

941:名無しの探索者

あ…ありのまま、今起こったことを話すぜ。『沖田の三段突きと同時にイッチの両手が動いて気付いたら狼耳を掴んでた』催眠術とか超スピードとかチャチなもんじゃねえ。もっと恐ろしい物の片鱗を味わったぜ((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル

 

942:名無しの探索者

>>941

いや超スピードだろ

 

943:名無しの探索者

ほんとコマ落としみたいやったな。沖田がいきなりビクッてして止まったと思ったらイッチが耳掴んでたのは目を疑ったわ

 

944:名無しの探索者

それな。前スレで飛びかかってくる大猫を反射的に撫で回した言ってたの正直半信半疑だったけどあれ見たら信じざるをえん

 

945:名無しの探索者

警戒しとる犬や猫は素早くいかんと逃げられるからな

動物に触れる時のケモナーの俊敏さを舐めてはいかんで。ソースはケモナーワイ

 

946:名無しの探索者

ケモナーのスペックが底知れなくて草

とはいえ沖田の三段突きを止めたってことはイッチの勝ちか

 

947:名無しの探索者

だよなだよな!

 

948:名無しの探索者

うおおおお祝え祝えーー!!!!

 

949:名無しの探索者

ヾ(o´∀`o)ノワァーィ♪

 

950: はくっち

あっはああああああああ♥️

 

951: 名無しの探索者

ヽ(; ゚д゚)ノ ビクッ

 

952:はくっち

なるほどいきなり耳を掴まれ沖田は吃驚して思わず止まってしまったというわけだね!

いやはやまさかまさかこんなやり方でかの三段突きを破るとは予想外だ面白い興奮する脳味噌キュンてきたぁっ♥️

 

953:名無しの探索者

【ヤバい】なんか変態が大興奮してる件

 

954:名無しの探索者

いいか目を合わせんな関わるなよ邪神と興奮してる変態に関わったらSAN値崩壊待った無しだぞ!!

 

955:はくっち

ハァハァ……ううんでもでもまだだよまだ終わらない終わってない。確かに三段突きを止められたけどあくまでもそれだけだぁ。沖田はまだ負けを認めていない否むしろ殺る満々だよどうするのかなぁ?

 

◆◆◆

 

ぎりっ……ッ!!

 

歪んだ沖田の口元、噛み締められた牙から音が鳴った。

 

『はは……なんだそれ。違う違うそんなのボクは認めない……ッ』

 

叫び、刀を握る腕に力が籠る。その細腕からは想像もできない力で握りしめられた柄が軋み、まるで怒れる獣が唸るようであった。

 

『完全に破られたわけじゃない。あくまで途中で止められただけッ……今からでも二段目三段目は出来る!

 

再び膨れ上がる殺気。必殺の意思と共にその刃が止められた技を再開し——

 

『ボクの勝ちだよ!! お兄ちゃんはあっ♥!?

 

ようとした途端に再度耳をむぎゅっと握られて悲鳴を上げた

 

◆◆◆

 

956:名無しの探索者

かーーらーーのーー?

 

957:名無しの探索者

やらせ(◎ω◎)ねえよ!!!!

 

958:名無しの探索者

いつから一揉みで終わると錯覚していた?(厨二感

 

959:名無しの探索者

容赦ねえなおいw

しっかし耳掴みで動きを封じるとはイッチすげえな。最初からこれ狙ってたんか?

 

◆◆◆

 

『くっ、うぅっ……またぁ……こんな…っ…卑怯だよお兄ちゃん。やるなら……正々堂々と……っ』

 

必殺の剣を再度阻まれた沖田は、耳を握られる刺激がよほど強いのか顔を赤らめ呻き声を漏らしつつ、抗議するように言う。

だが、それに応える声は無い。

どころか、一切の反応が無かった。

 

『おにい、ちゃん……?』

 

訝し気に彼へと目を向ける沖田は、見た。

彼の死んだ目は薄っすらと開いていても何も映しておらず、微動だにしない表情は何の意思も籠っていない。

彼は、もう—— 

 

◆◆◆

 

960:名無しの探索者

し、死んでる……!?

 

961:名無しの探索者

イッチはすでに死んでいるーーー!!!!

 

962:名無しの探索者

いや気絶してるだけだろ(冷静

 

963:名無しの探索者

マ? マジで意識無いの? なのに沖田の耳掴んでんの? どういうこっちゃ(?_?)

 

964:名無しの探索者

くっくっく。武の達人は眠っている状態であろうとも襲われれば反撃できるという。訓練されたケモナーもまた同じ。たとえ眠っていようが近くに動物が来たら無意識に愛でることなど造作も無いわ!!(ドヤァ

 

965:名無しの探索者

あ~そういやうちの嫁がソファーでうたた寝してる時に、飼い猫が手元に寄ってきたら寝たまま無意識に撫でてたわ。器用なことすんな~って思ってたけどケモナーってそういうもんか

 

966:はくっち

んんっ♥️ 三段突き一段目の牽制・フェイントに動じなかったのを見るに、もしかしたら勝負開始と同時に気を失っていたのかもしれないねえ

もともと満身創痍だったからいつ気絶してもおかしくなかった訳だけど、まさかその状態でこんな事をするなんて……っ

あはぁっ♥️ すっばらしいよイッチもっともっと気持ちよくしてくれ。沖田はまだ諦めてないよさあどんどんいこうか

 

◆◆◆

 

『は、はは……なにそれ。とっくに意識を失ってたとか……──どこまでボクを馬鹿にすれば気が済むのかな。お兄ちゃん……ッ!!』

 

乾いた笑いを漏らしていた口元が怒りに歪み、切れ長の瞳が吊り上がる。

よほど剣士のプライドを傷つけられたのか。沖田は己を虚仮にされた憤怒のままに目の前の彼を叩き斬ろうとし

 

むぎゅっ

 

ぅひんっ!?

 

三度の耳揉み。

のみならず、今度は一回で終わらず続けて何度も揉みしだかれる

 

もにゅっ ふにゅっ むにゅっ

 

『うあっ!?』『くぅっ』『っぁあ』『お、お兄ちゃん……いい加減、やめ……ふひんっ!?

 

全体を握られ、時に耳裏を擦られ、かと思えば根本を揉まれ遂には内側すらも撫でられる。

優しく繊細でありながら傍若無人に弄ぶ彼の指使いに、沖田はビクッビクッと肢体を震わせ声を漏らしていた

 

◆◆◆

 

967:名無しの探索者

沖田敏感すぎね(-ω- ?)

 

968:名無しの探索者

思った。感度3000倍にでもなってんのかこいつ?

 

969:はくっち

あっ…はっ♥️ そうだねえ。そもそも獸人の耳や尻尾は人や獸と比べても、触れられるのが特に敏感な箇所というのは知っているけど、それでもただ触れられただけで行動不能になるほどではないはずだ

でも沖田は実際に録に動くことも出来なくなっている訳でんっはあ♥️ 何でだろうどうしてかな気になる気になりゅ分からなくて脳味噌疼いちゃうのお!!

 

970:名無しの探索者

ケモナーならざる者には分からんだろうが、イッチはただ弄るのではなくマッサージも併用しているようだな。熟練のケモナーともなればそのテクは犬を文字通り骨抜きにするほどだが、イッチの指使いも相当なものだぞ。あるいはこれなら気持ち良さで沖田を骨抜きに出来るかもしれん!

 

971:名無しの探索者

なるほどつまりクソガキをエロマッサージでフニャフニャのアヘアヘにしてやんよぉ!! と言う事だなだいたい分かった( ・`д・´)キリッ

 

972:名無しの探索者

それはギャグで言ってるのか?

(゜_゜(゜_゜(゜_゜;)

 

973:名無しの探索者

(エロマッサージVS剣士の意地! 勝負はまさかの我慢比べに! イッチが沖田を骨抜きにするのが先か。それとも沖田が耐えてイッチを斬るのか。最後に立っているのはどっちだ!?)

 

◆◆◆

 

『んっ……くうぅ!? け、ない……』

 

指が弛み、掌からこぼれ落ちそうになった刀の柄に、沖田は再び力を込めた。

 

『こんな、ので……ボクの剣は……止まら、ない!!』

 

両耳から与えられる刺激に悶え、震え、声を漏らし、それでも手放してなるものかと歯を食い縛り刀を握り締める。

 

『負けない…よ……んぅっ……お兄ちゃんの指なんかに、ボクは負けない……ッ』

 

ふるふると揺れる切っ先を、びくんびくんと震える腕で己を捕らえる敵に向け、

 

『くっ……ぅあん……勝つのは、ボクだぁ!

 

決して負けぬと、剣士の意地を叫んだ。

 

◆◆◆

 

974:名無しの探索者

エロマッサージなんかに負けない!(キリッ

 

975:名無しの探索者

ぼく即堕ち負けフラグだって知ってるよ( ^ω^ )

 

976:666

あの、一応命懸けの真剣勝負なんですけれどこれ

 

◆◆◆

 

『はあああ!──くあんっ!?

 

そうして振るった刃は、だが彼に届く寸前に耳を強く揉まれた事で勢いを失ってしまう、が

 

『はぁ…はぁ……まだ、まだぁ……!』

 

沖田は震える膝から力が抜けそうになるのを堪え、空振りした刀を構え直す。

 

『もういち……どっ!? ~~~~~ッッッ』

 

今度こそ渾身の一撃を叩き込もうとした沖田。が、不意にその身体が一際大きくビクンッと震えた

 

◆◆◆

 

977:名無しの探索者

なんぞなんぞ?

 

978:名無しの探索者

お、おい何かイッチの様子が……

 

◆◆◆

 

『かっ、は………っ!?』

 

愕然と目を見開き息すらまともに出来ない様子の沖田の両耳は、彼の手で力の限り握りしめられていた。

傷みか、それとも全身を貫いた強烈な刺激でか、もはや動けぬ捕らわれの狼に、静かな声がかけられる。

 

『だめだよ……あばれちゃ……』 

『お、にいちゃん……?』

 

微睡んでいるような力のない声音は、未だ彼の意識が戻っていない証だ。

恐らくは寝ぼけているような状態なのだろう。だが

 

『わるいこ……だね……』

ひぐぅ!?

 

沖田の両耳を掴む指に込めた力に容赦は無く、言い聞かせようとする声には凄みがあった。

 

『あ……あ……っ。だめ、待って……』

『いうことをきかないこには……おしおきだよ。ナナ

『まっ──ひぎぃぃ!?!?!?

 

◆◆◆

 

979:名無しの探索者

ヒェッ

 

980:名無しの探索者

ドMワイ不覚にもゾクッときたわ

 

981:名無しの探索者

あ、あー不味いですねこれスイッチ入りました。ワイらケモナーが躾のなってないペットを調教する時の目ですわw

 

982:名無しの探索者

これは即堕ち2コマの予感o(*゚∀゚*)owktk

 

983:アル中

うひゃひゃひゃ最低ランクがネームド手玉にとるとか最高の肴じゃねえかww良いぞ兄ちゃんやっちまええええ! 

 

◆◆◆

 

そこからは一方的な責めだった。

 

『ひぅっ……だめ、指……強いよぉ』『うぁぁ…っ…耳の裏擦らないでよぉ。背筋、ぞくぞく……しちゃうからぁ……っ』『はぁ……はぁ……あっ!? やめ、耳の先っぽは敏感だから摘ままな……ひぃん!?』

 

全体を掴まれる。根本から揉まれる。表面を撫でられる。

容赦なく執拗な指使いで両耳を好き放題にされ、沖田はもはや抵抗すら出来ず、与えられる強烈な刺激に華奢な肢体をビクっビクっと震わせ、

 

『や、だめ……だめ……耳の中は駄目だよ…っ。ほんと無理だから…っ…指、入れちゃだ……めえええええ!?

 

白い柔肌を林檎のように赤らめさせ、目の端に涙すら浮かべて悶えるその中性的な美貌には、もはや先ほどまでの人を舐めくさった生意気な表情は欠片も無い。

今の沖田が浮かべるのは、成す術もなく分からされる哀れな獲物の顔……ッ。

そして、ついに

 

『っ~~~~!?!?!?────ぁ、へぇぇ……』

 

彼が両耳の穴に親指をねじ入れた瞬間、開いた唇からもはや声にもならぬ悲鳴を上げて尻尾をびいんと立てて、沖田はついに膝から崩れ落ちた。

 

全身を弛緩させて地に倒れたその顔は蕩けきり、唇の間から小振りな舌をだらんと出しているさまは滑稽ですらある。

その姿はまさに負け犬。

恐るべきネームドモンスター沖田総司は、武ではなくケモナーのテクによって打ち負かされたのだ。

 

◆◆◆

 

984:はくっち

ふわああああ勝った勝っちゃったあしゅごいしゅごいよイッチきゅん獸人を倒すのにこんな手段があったなんて知りゃなかったのおおおお♥️ あ♥️ だめだめだめ脳味噌疼くのとまりゃないイッチからもらった知識が気持ちよすぎてとんじゃうううううううう♥️♥️♥️

 

985:名無しの探索者

沖田総司 リタイア! ついでに 変態 昇天!

 

986:名無しの探索者

やったねイッチ大勝利!

 

987:名無しの探索者

(○´∀`人´∀`○)イエーイ

 

988:名無しの探索者

うわぁ勝っちまったよ……あの沖田総司をこんなアホなやり方で( ゚д゚)ポカーン

 

989:名無しの探索者

逆に言えばこんなやり方でもなければイッチ達じゃどうにも出来ないレベルの奴なんだよなあ

 

990:名無しの探索者

運良くイッチのケモナースキルが役に立ったとはいえ、純粋な武力対決だったら間違いなく全滅してたな

 

991:名無しの探索者

ほんとな。とはいえ沖田は倒せたしこれでもう憂いは無いな。後はとっとと脱出するだけや

 

◆◆◆

 

戦いは終わった。

一騎討ちの勝者である青年の身体が、ふらり……と揺れて、ゆっくりと倒れていく。

もともと体力の限界をとうに超えていたのだろう。彼は糸の切れた人形のように地面にぶつかる──

 

『ご主人さま!!』

 

寸前に、ナナが抱き留めた。

 

『大丈夫ですか! ご主人さま!』

 

何とか動けるようになったのか慌てて駆け寄ってきた彼女は、主を真っ青な顔で覗き込むが、彼が確かに息をしている事を確認して、小さく安堵の息を吐いた。

 

『よかった……』

 

だが、安心してはいられない。

未だ彼の身体が満身創痍なのに違いはなく、一刻も早く治療を受けさせなければ命が危ういのだから。

 

『こうしてはいられません。早くご主人さまを安全な所まで運ばなくちゃ……っ』

 

焦りを帯びた声で呟き、細くも力強い腕で彼を抱え上げようとした時、

 

『くぅ……いかせ、ないよ』

『──!?』

 

かけられた制止。ハッと顔を向けた先で、ナナは地面に横たわったままこちらを睨み付ける沖田と目が合った。

 

『認めないよ…っ…こんなの。ボクは…はぁ…まだ、死んでない』

 

弛緩しきってろくに力が入らないのか、あるいは強烈な刺激に腰が抜けてしまったのか、ガクガクと震えて立ち上がれぬ身体で、それでも両目を執念めいた闘志でぎらつかせるその姿は、まさに狙った獲物は逃がさぬ狼。

 

だから、戦える……ッ!!

 

◆◆◆

 

992:名無しの探索者

【悲報】沖田戦闘続行キボンヌ

 

993:名無しの探索者

だだだだ大丈夫もう動けんし恐れることはなな無いやろろろ((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル

 

◆◆◆

 

『あなたは、なんでそこまで……っ』

 

鬼気迫るその様に、ナナが思わず戦慄した時

 

『ナナちゃん!』

『にゃん!』

 

そんな彼女を守るように現れる人影。

雷撃を受けて行動不能に陥っていたはずの巫女ギャルと大猫が、二人のもとに駆け寄ってきた。

 

『みなさん!? 動けるようになったんですか!?』

『はは、まだちょっち痺れて正直しんどいけど、そうも言ってられないからね。遅くなったけど助けにきたよ』

 

やや苦しげながらも安心させるようにウインクして、巫女ギャルは青年の身体を大猫の背中にもたれ掛かるように乗せて

 

『おにーさんはウチのバカ猫が運ぶけど、ナナちゃんは大丈夫? 走れないならウチが背負ってくよ』

『いいえっ。ナナは一人でも大丈夫です。でも、あの人はいいんですか……?』

 

答えつつ、沖田に目を向けるナナ。止めを刺すなら今ではないかと言外に問うそれに、巫女ギャルは

 

『だめだめ!! 手負いのモンスターほどヤバいのは無いから。ましてネームドとかどんな奥の手があるかも分かんないし、動けない今が逃げるチャンスだよ!』

『──っ。はい! 分かりました。逃げましょう!』

 

そう切羽詰まった表情で言われて、ナナも直ぐに頷いた。

そして

 

『逃げる途中でモンスターに遭ってもスルーして。無理ならウチが撃退するから、ナナちゃんはおにーさんを早くダンジョンの外に連れてって治療を受けさせてね』

『はい! ご主人さまは絶対に死なせません!』

『それね。じゃ──ダッシュ!!

『わん!』

 

絶対に皆で生き延びる。

そんな決意が込められた叫びと共に、彼女らは地を蹴り駆け出した。

 

『待、て…はぁ…待てよ……くぅっ……逃げるな卑怯者! ボクはここにいるぞ! ボクと戦えええええ!!!!

 

手の届かぬ闇の向こうへと逃げ去っていくその背中を、倒れ伏す沖田の慟哭めいた叫びが引き留めようとする。

だが、その声に振り返ること無く、彼女らの姿は中継の映像から消えたのだった。

 

◆◆◆

 

 

994:名無しの探索者

巫女ギャル最後の最後でやりおったww

 

995:名無しの探索者

いい仕事だぜ拍手してやろう(*’ω’ノノ゙☆パチパチ

 

996:名無しの探索者

これでほんとのホントにイッチ達は大丈夫だよな?

 

997:名無しの探索者

大丈夫やろ。というかそうであってくれ

 

998:名無しの探索者

中継も切れたし、このスレも終わり。ワイらに出来るんはもう無事を祈りながら待つだけやな。また次のスレで会えると信じてるで。イッチとナナちゃん

 

999:名無しの探索者

(戦いは終わった。だがイッチ達の探索者としての日々はまだ始まったばかり! イッチとナナちゃんの冒険は続く!)

 

1000:はくっち

………ふう

いやあ実に愉いスレだったね。濃厚で刺激的な知識がどぴゅどぴゅ脳味噌に流れ込んできて何度も絶頂してしまったよ。

ああイッチ達の事なら心配はいらないよ。スレの途中で我慢できなくなったあの娘がそろそろ駆けつけている頃だろうからね。

 

私たちは今夜の知識をオカズに脳味噌クチュクチュさせながら、イッチが帰ってくるのを心待ちにしていようじゃあないか。

ああ嗚呼本当に早くはやく帰ってきてくれよイッチ君。

いやはやさてさてどんな話が聞けるのか、今から楽しみすぎてまた疼いちゃうね♥️

1001:名無しの探索者

このスレッドは1000を超えました。

新しいスレッドを立ててください。

 

 

 




お読みいただきありがとうございます。なんとかかんとか決着にまでこぎつけた作者です。
我ながらがんばりました疲れたもおおおおん!
この後はエピローグが続きますのでまだ少しお待ちくださいね


おまけ 


「うぅ…っ…くそ、まだだ」

平安京の闇の中、独り倒れ伏す狼は、逃げ去った獲物への執念を今だに燃やしていた。
満足に力の入らぬ華奢な肢体で、それでも再び立ち上がらんと藻搔き続ける。

「ボクはまだ戦える…はぁ…はあっ……戦えるんだ……ッ」

唇を噛み歯を食いしばり、激情の声を漏らす沖田。その淡い胸の内では、想いが溢れている。
どれほど戦いたくても戦えぬ歯がゆさ。剣士として強者と剣を交えたくともそれが出来ぬ己への悔しさ。

「待ってろぉ…っ…すぐに立ち上がって……追いかけて……っ」

それらは沖田の——あるいは自らの基礎となった者から受け継いだ無念の残滓か。
分からない。が、いずれにしても耐え難いものであり、ゆえに沖田は胸の内で荒れ狂うそれに突き動かされ、再び立ち上がろうと足掻いて

『——無様よのう』

かけられた嘲りの声に、目を見開いた。
ハッと眼差しを向けた先にいたのは、中空に浮かぶ白い紙の人形。人を模したそれは、陰陽師が儀式や式の依り代などで用いるものである。

『ほ・ほ・ほ。格下相手に随分とやられたようじゃのう沖田総司よ』

式を通じて声を届けているのだろう。鈴を転がすようなあどけない声音にたっぷりと毒を含んで嘲笑う声の主に、沖田は舌打ちしてその名を呼んだ。

「……うるさいよ安倍晴明。覗きとは相変わらず趣味が悪いね」

伝説に語られる陰陽師の名で呼ばれた者は、苛立ちと不快感を隠そうともしない沖田にますます笑みを深めたような調子で

『ほういつもは飄々としておるお主が今宵は随分と感情的よのう。それに悪趣味とはいえこれが存外に楽しめる。特に先程はなんとも面白いのものを見ることができたしのう』
「くっ……」

己の痴態とすら言えるものを見られていた。その屈辱に沖田の白い肌が怒りと羞恥に染まる。

「うる、さい……ッ。ボクはお前なんかに構っている暇なんかないんだよ。あいつらに……お兄ちゃんに、ボクを虚仮にしたらどうなるかを分からせてやらなくちゃいけないんだ……!!」

ああそうだ。許せない。このままで終わらないし終わらせない! 彼との一騎打ちは遊びであったが本気だった。真剣だったのだ。だからこそ己の最高の業で応じたというのに、なのに、なのに……あんな——

「~~~~~~~っ!?」

己の最も敏感な部分の一つを握られた感触とその刺激が、脳裏に蘇る。
巧みな指使いで根元から先端まで摩られ撫でられ摘ままれ、あげく中にまで容赦無く入れられた時に感じさせられた筆舌に尽くしがたい痛みと刺激と快感は今でもその記憶と肢体に刻まれていて、思い出すだけで全身がぼっと熱を持ち、身体の奥、とくに下腹部がキュンと疼いいてしまうのが自身でも分かってしまった。

明らかに様子の変わった沖田を、式神を通して眺める晴明は一層愉し気に

『ほ・ほ・ほ。これは異なことを。分らせられたお主が分からせるとな?』
「はあ? ボクが、分らせられたって……?」

もはや殺意すら帯びた沖田の問いに、答える。

『分らせられたじゃろう? 他でもないあの男の手で存分に。いくら刀を振り回していようが、己はいざ雄の掌に囚われれば成す術も無く愛でられ弄ばされる——雌にすぎないのだと』
「—————ッッッ!!!」

もし動けたなら間違いなく目の前の式神を叩き斬っていただろう憤怒に顔を染める沖田。だがそのような表情を浮かべても、その貌はどこまでも美しく、常は小生意気な表情を浮かべているために中性的な美少年に見える沖田も、今この時ばかりは受けた恥辱に華奢な肢体を震わせる乙女にしか見えなかった。
それを一層引き立てるように、倒れたまま藻搔き続けたため自然とはだけてしまった着物の胸元からは、微かに、たが確かに膨らんだ乳房が覗いている。

『気持ち良かったのじゃろう? 夢心地だったのじゃろう? 誰とも知れぬただの人間の雄に忘我の境地に上り詰めさせられたのじゃろう? 立ち上がれぬのはあまりの快感に腰が抜けたせいかの? ちょろいのう滑稽よのう。いくらオリジナルが幕末随一の益荒男とはいえ、そのメモリーデータから造られたに過ぎないお主はただの雌。強き雄に愛でられれば蕩けるしかない雑魚雌よのう。ほ・ほ・ほ。愉快愉快』
「貴さ——」

心底愉し気な煽りにおもわず怒声を上げようとした沖田だが、そのセリフは突如眼前に現れた刃によって止められる。
まるで沖田の言葉を文字通り断ち切るように鼻先のほんの数センチ先に差し込まれた刀は、冷たく光る刃の表面に沖田の驚愕の顔を映し出していた。
その剣——和泉守兼定の持ち主の名は

「土方さん!」

己と同じ浅葱の羽織を纏う長身の女性。これまた同じ狼の耳が生えたその顔の目元は、恐ろし気な鬼の面で覆われていた。
新選組副長の名で呼ばれたその女性は、己の足下で倒れ伏している沖田に顔を向け、ふるふると顔を横に振る。その拍子に腰まで流れる烏の濡れ羽色の髪が艶やかに揺れた。

「もう止めろって言うんですか。……そんな、ボクはまだ戦えます!!」
『いいやここまでよ』

必死に訴えるその声に答えたのは、晴明。

「ふざけるな!! なんでボクがお前の命令なんて——」
『わしのではない。これは我らが首魁。ダンジョンボスからの勅命である』
「っ!?」

告げられた事実に、沖田の抗議が潰える。
ダンジョンボス。それはコアを守護するダンジョン最強のモンスター。自分のような言わば中ボスというべき者とは違なる真のラスボス。

「そんな、なんで……」
『やれやれまだ分らぬか。この悍ましき気配に』

呆れたようなその物言いに、どういう意味か問いただそうとした所で、沖田はようやく『それ』に気づいた。

その瞬間、全身が硬直し、背筋が凍り鳥肌が立ち、耳と尻尾の毛が一瞬で逆立った。息も出来ぬほどのプレッシャーと吐き気を催す生理的嫌悪に襲われた彼女が、それを感じる先に反射的に目を向けて見たものは——はるか遠くの街並み、そのうちの一軒の屋根の上に佇む、小さな小さな人影だった。

それはあまりにも遠く、夜闇を見通す狼の目を以てしてもシスターの服を纏っていることが辛うじて分かるくらいで、顔立ちすら判別できぬ。

だが、分かってしまった。分からされてしまった。
ただの一目で。ただの一瞬で。

あれは怪物だ。
己などより遥かに悍ましく強大で狂い壊れて危険でどうしようもないこの世にあってはならない真性のバケモノだと。

その証拠に、普段ならば常にどこかで響いているモンスター達の鳴き声や蠢く音が一切聞こえない。
皆怯えているのだ。あのただ一人の小さな怪物に。気づかれぬよう目につかぬよう息を潜めて、まるでお化けに怯える子供の様に震えている。

その強さに? 否。その悪意にだ。
小さな総身から溢れるのは悪意そのもの。殺す嬲る虐げ辱め壊し犯し苛めて苦しめ——虐殺してやる。
そんな全人類の悪意そのものが形を成したかのようなそれが、今このダンジョンに降臨し、こちらへと殺気を向けている。

「あれは、まさか……」

沖田は、その姿を知らない。かつての京都アカデミー襲撃の時には、彼女はまだ造られていなかったから。
だが、本能で理解した。こいつは、こいつこそが……ッ!!

『Sランク探索者《聖邪》。人類の対ダンジョンに於ける決戦存在。そしてこの国においては核兵器に代わる最終兵器よ』
「あれが、賀茂と近藤さんを虐殺したっていう……」

そのあまりの威容、肌で感じる脅威に戦慄する沖田。

『なぜあれが突如現れたのかは分からぬが、もはや雑魚などには構ってはおれぬ。全幹部はこれより防衛態勢をとり、全員でダンジョンの防衛にあたれとのことじゃ』

その言葉に、ようやく納得する。
たしかにこれはダンジョンの全戦力でもって当たらなければならない相手だ。
当然幹部の一人である自分もまた。

だが、それでも……ッ。

青年の顔が頭から離れない。自分をふざけた手段で虚仮にして、弄んで、あげく今この瞬間にも逃げおおせようとしている彼を追いかけたいという想いが抑えられない!

ダンジョンの守護者の一人としての理性と戦士の本能が鬩ぎ合い、どちらも譲らず自身の中で争っているのを感じる沖田は、それでも決断しようとして——

『ほう?』
「……え?」

恐るべき存在感がふっと消失したのを感じた。
慌てて《聖邪》がいた位置に目を向けると、そこにはもはや誰の姿も無く。あの怪物の姿はまるで幻だったかのように消え失せていた。
あまりにも突然現れそして消えたその事実を上手く呑み込めずぽかんとする沖田の横で、晴明が呟いた。

『これはこれは、あっさり消えたものだのう。まるで用は済んだと言わんばかりだが。はてさて、いったい何用があったのやら』

そう首をかしげるように言った後、

『ともあれ何事も無く終わったならば善哉。わしはこれより我らがボスに事の次第を報告するゆえ。ここで失礼するさせてもらうとしようかのう。ではな』

その言葉を最後に、形代は物言わぬ紙人形となって地面にぽとりと落ちた。
Sランクは去った。おそらくはこの場に来た何らかの目的を達して。
そうしてその場に残されたのは、浅葱の羽織を着た二匹の狼。

鬼面の土方が沖田を起こそうと手を伸ばすも、沖田はその手を取らず、自分の刀を杖代わりにし震える足で——立ち上がった。
今にも崩れ落ちそうな身体を必死に支えながら

「ぜったいに……ぜったいに……逃がさないよ。お兄ちゃん」

怪しき月の下、今より己の全てを懸けて一人の男を追い続けるのだと、美しき狼は誓った。


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エピローグ

エピローグ! やたらと長くなったけどぶっちゃけ掲示板パートは飛ばしてもOKだ!!


あの日は、とても冷たい雨が降っていたのを覚えている。

 

肌を打つ雨粒が、傷ついた僕たちを無慈悲に濡らしていく。

しとしとと、じわじわと、ただでさえ失われていく腕の中の温もりを、雨は容赦なく奪っていった。

それが嫌で、恐ろしくて、僕は君をぎゅっと抱きしめた。

強く。強く。

その小さな身体に深々と刻まれた傷から流れ落ちる、命の赤を感じながら。

抱きしめ、祈る。

 

死なないでくれ。僕を独りにしないでくれ。君のいない世界になんて、僕は生きていたくない。と。

 

僕にはもう、それしか出来なかったから。

君の傷を治療することも出来ない。時間を巻き戻せるなら巻き戻したい。身代わりになれるなら喜んで死のう。

 

だけど僕はどうしようもなく愚かで無力で、何もできず泣きながら君にすがりついていた。

なのに僕を庇ってトラックに撥ねられた君は、痛そうに、苦しそうに震えながら、そっと顔を寄せて僕の涙を舐めとってくれたね。

 

泣かないで。哀しまないで。そう言うように。

 

その最期の瞬間まで、そうしてくれた。

 

ごめん。ごめんよ。

僕は君の飼い主なのに。君を守れなかった。僕のせいで、君を死なせてしまった。

こんな僕が、生きていていいはずなんてない。愛しい君を死なせたのにのうのうと生きているだなんて、僕自身が赦せない。

 

だから、僕もそっちに逝くよ。

君のいる天国には行けないだろうけど、ここよりはたぶん近いはずだからね。

 

けれどもし、もし生まれ変わって君とまた会えたら——その時は、もう死なせはしない。どんなモノからでも君を守るよ。ナナ

 

 

 

 

 

懐かしくて、哀しい夢を見た。

深い眠りの底から、ゆっくりと浮かび上がるように、僕は目覚める。

 

「————んぅ……っ」

 

瞼を開き、最初に見えたのは、清潔だけど白く無機質な天井。僕が住んでいるアパートの部屋の見馴れたものではない、知らない天井だ。

 

「ここ、は……?」

 

未だ眠気の残るぼうっとする頭で、首だけを動かし周囲に目を向ける。

天井と同じく、落ち着いた白く簡素な内装。僕が横たわるベッドのそばには幾つもの医療機器が置かれていた。

ベッドに取り付けられたネームプレートに書かれているのは《伊佐ナギ》……僕の名前だ。

 

ここは病室か。でも、僕はどうしてここに……?

 

何故こんな所に寝かされているのか。

確か僕は、ライセンスを取得した後で皆でダンジョンに出掛けて、そこであいつと遭遇して、逃げて、追われて、はぐれたナナ達を探すためにもう一度ダンジョンに潜って、そして……

 

『勝負をしよう。沖田総司』

 

「……っ」

 

『うんいいよそう言うことなら遊ぼっか。ボク色んな人と遊んできたけど、誰かから遊びに誘われるのって初めてなんだ♪ すっごく嬉しいよ!』

『気に入ってくれたなら良かったよ。これが唯一の希望だったからね。──後は君に勝つだけだ』

『うんうんいいね。その希望を斬り捨てた時に君が浮かべる絶望の死に顔が今から楽しみだなあ──勝つのはボクだよ。お兄ちゃん♪』

 

ああ、そうか……そうだった。

 

『沖田総司──参る!!』

 

「思い出した。ナナ達を救うために僕はあいつと、沖田総司と戦ったんだ……」

 

沖田総司の必殺の一撃に耐えられるかという狂気の沙汰ともいうべき勝負。

元より勝算なんて全く無かった。血を流し過ぎてぼうっとした頭では何の策も浮かばない。

無理無茶無謀。自殺行為以外の何物でもないのは分かっていた。

 

けど、それでもやるしかなかった。たとえどれほどか細くても、ナナを救える一縷の望みがあるのなら、僕は沖田の剣を一撃だけは耐えてみせる。そう誓って僕は、沖田総司と向かい合い……

 

「それから……どうなった?」

 

分か……らない。

それから剣を構えた沖田が突っ込んできた光景を最後に、記憶はぷっつりと途切れている。

おそらくはそこで意識を失ってしまったのだろう。正直、沖田の一撃を受けた後は血を流し過ぎて、ほぼ気力だけで何とか意識を保っていたような状態だった。いつ限界が訪れてもおかしくなかったとはいえ、よりにもよって最も大事な勝負所で気絶してしまうとは……。

 

とはいえ自分がこうして生きているのを考えるに、経緯は分からないが助かったらしい。

いったい何故? いや、それよりもまず

 

「ナナ? っナナ達は無事なのか……?」

 

僕が守ろうとしたあの娘達は果たしてどうなったのか。

それが一番なによりも重要だ。

ナナ……ああナナ。もし、またあの時みたいに僕だけが生き残ってしまったとしたら……。

 

「……ッ」

 

いてもたってもいられず、至る所にガーゼや包帯が巻かれた傷だらけの身体を強引に動かし、それによる痛みに顔を歪めつつ僕はベッドから立ち上がろうとして——

 

 

 

 

 

「すぅ…すぅ…ご……しゅじん、さまぁ……」

 

 

 

 

 

不意に聞こえたその声に、はっと目を向けると——横たわる僕の腰のあたりを枕にするようにして、彼女が眠っていた。

あどけなさが残る可愛らしい顔は穏やかに寝息をたてて、ふわりとした髪から飛び出た犬耳が時おりピクピクと震えている。端から僅かに犬歯が覗く唇がムニャムニャと動き、眠りながら僕を呼んでいた。

 

そっと手を伸ばし、その髪に触れてみる。

もしかしたら触れようとすれば消えてしまう幻なんじゃないかという不安を抱きながら触れた指先に、髪の毛の柔らかな感触と確かな温もりを感じた。

 

ああ、ナナだ。確かに生きている、本物のナナだ……!

 

ナナが生きていた。今度こそ、ナナを死なせずに済んだ。

 

「よかったぁ……」

 

あの絶体絶命の状況で何故助かったのかは分からない。

それでも、彼女が生きてくれていた事にとてつもない安堵を感じて、僕は更にしっかりと触れてみる。

掌全体を頭に添えて、その熱と肌触りを確かめるようにゆっくりと撫でた。

何度も。何度も。

ナナは生きている。生きてここにいると、そう実感するために。

 

そうしてしばらく撫で続けていると

 

「ぅ……くぅん……?」

 

ナナの身体がむずがるように身じろぎし、小さく声を漏らして、その瞼がゆっくりと開いた。

 

「おはよう。ナナ」

「……ふぁい。おはよう……ござい、ま……」

 

まだ意識が半分微睡んでいるとろんとした表情で返事をしたナナは、だが次の瞬間ギョッと目を開き

 

「ごっ、ご主人しゃみゃあっ!?」

 

耳と尻尾をビンと立てて身を起こそうとしたものの、寝起きのためかバランスを崩して床に尻餅をついてしまった。

 

「大丈夫かいナナ? 駄目だよ目覚めたばかりで急に動こうとしちゃ。怪我をしたら大変だ」

「そっ、それはこっちのセリフです!」

 

そんな彼女を助け起こそうと思ったが、その前にナナは勢いよく跳ね起き、詰め寄ってきた。

そして

 

「ご主人さまのバカ!!」

 

握った両手で、横たわる僕の身体をポカリと叩いた。

加減してくれているらしく痛みこそ無いが、何事かと驚く僕の胸元に飛び込んだナナはそのままポカポカと叩き続ける。

 

「えっと……ナナ? もしかして怒ってるの?」

「当たり前です! バカ! バカバカばかぁ!!」

 

かんしゃくを起こした子供の様に顔を真っ赤にして怒鳴るナナ。突然の事に戸惑う僕を、彼女の真っ赤に潤んだ瞳が非難の色を宿して問いかけてきた。

 

「なんでっ……何であの時あんなことしたんですかぁっ?」

「あの時……?」

「ご主人さまがあの人に挑んだ時ですよ! あんな酷い怪我をして、刀で刺されたのに……なんで戦おうとしたんですか!!」

 

ああ、あの時か。

 

「それは、だってああしなくちゃナナが危なかったし」

「それで死んじゃったらどうするつもりですかぁ!! もし……もしっ……ご主人さまが死んじゃったら、ナナは、ナナはぁ……っ」

 

怒りのままに責める声が、潤んだ嗚咽へと変わっていく。

ナナの大きな瞳に大粒の涙が浮かび、紅潮した頬を流れ落ちて僕の胸元を濡らした。

いつしか叩いていた両手は動きを止め、ナナはわっと僕の胸元に顔を埋め、ぎゅうっとしがみ付く。

そうされた事ではっきりと感じる、華奢で柔らかな彼女の感触。小柄でも確かな重み。そして、泣いて怯える子供のような、身体の震え。

 

「っ…ひっく……ごめんなさい。ご主人さまはナナを助けようとしてくれたのに……うっ…ああなったのは、ナナのせいなのにぃ……」

「そんな、ナナのせいなんかじゃないよ」

「うっ……ナナのせいですよぉ……ナナが弱くて、ご主人様を守れなかったから……っ」

 

嗚咽交じりの声で紡がれる自責の言葉を否定しようとするけど、ナナはそれを拒むように頭を横に振って

 

「ご主人さまのお役に立てなくて、足を引っ張って……そんな駄目なナナを見捨てず助けに来てくれて、本当はすごく嬉しかったです。だから責めちゃいけないって分かってます。でも、でも…っ…やっぱりご主人さまには死んでほしくないです。また、ナナのせいで死んじゃやですよぉ……うっ、ぐすっ、うああああああああああん……!!」

「———ッ!? ナナ、『また』って……」

 

泣き叫ぶ彼女の言葉が、僕の胸を深く抉った。

 

……ああ、そうか。

僕がナナを死なせてしまった事に絶望していたように、彼女もまた苦しんでいたんだ。

自分が死んだことで僕が自ら命を絶った事に、飼い主を結果的に死に追いやってしまった事に。

あの無邪気な笑顔の下で苦しみ、悲しみ、そして恐らくは僕と同じように自分を責めていたのだ……ッ!

 

僕は今の今までそれに気づかず、ナナとまた過ごせることを暢気に喜んでいたのか。

ぎりっ……。自噴と自責のあまり噛み締めた口元が切れて、血が流れる。

自分の愚鈍さが憎らしい。今すぐ舌を噛んで死にたくてたまらない。

 

けど、今すべきはそんなことじゃない。

 

「ごめん。ナナ……」

 

今だ傷と痛みの残る身体を無理やり動かし、胸に顔を埋めるナナを僕は両腕でそっと抱きしめた。

怒りと悲しみと自責で苦しむ、僕のたった一匹の愛犬を慰めるために。

 

「ごめん。ごめんよ。僕は君の苦しみに気付けなかった……。僕は、最低の飼い主だ」

 

そう静かに謝りながら、泣き続ける彼女の髪を撫で背中をさすった。

それで少しでもこの子の心が和らぐならと、何度も、何度も。

 

ふと、頬を何かが流れ落ちるのを感じる。

もうとうに流し尽くし枯れ果てたと思っていた雫が、すがり付くナナをぽたりと濡らした。

 

二人きりの病室で、傷ついた僕たちは、傷をなめ合うように寄り添い続けた。

 

……………

………

……

 

そうして、互いに抱き合い涙を流して、ようやく落ち着いた頃にはもう日が暮れて。病室の窓から射す月明かりが、僕達を照らしていた。

 

「……落ち着いたかい? ナナ」

 

ふわりとした髪を撫でながら、問いかける。

ナナは僕の胸に埋めていた顔をゆっくりと上げ、目を合わせて答えた。

泣きはらした瞳は赤く、だが真っ直ぐに僕を見て

 

「ぐすっ……はい。お見苦しい所をお見せして申しわけありませんでした」

「謝らなくていいよ。元はといえば僕の自業自得なんだし」

「っそんなこと——」

「僕のせいだよナナ。だから君は悪くない。何にもね」

 

否定しようとする彼女の言葉を遮り、言い聞かせる。

実際にその通りだと思っているし、それがナナを慰めるためのもの方便でないことを声に力を入れて伝えると、渋々ながら納得してくれたのかそれ以上は反論すること無く、代わりに

 

「……なら」

「ん?」

「なら、もうあんな事はしないでください。助けてくれるのはもちろん嬉しいです。けど、それでご主人さまが死んじゃうのなんて耐えられません。だから……どうか、もしまた同じようなことがあったら、ナナに構わず逃げてください」

 

それは、心の底から僕を想っての言葉だった。たとえ自分の命と引き換えにしてでも、大切な人に生きていてほしいという純粋な願い。

そこまで思われていることに、堪らない喜びを感じてしまう。僕なんかには勿体無いどころかそんな資格すら無いというのに、ナナの言葉が、その想いが心の底ら愛おしかった。

ああ、だからこそ、僕はそんな彼女の訴えを

 

「それは無理だ」

 

受け入れる事など、出来るはずがなかった。

 

「そんな……どうしてですか?」

「君の気持ちはすごく嬉しい。けど、やっぱり僕は君が大切だ。僕なんかの命よりずっとね。……だから、悪いけどナナ。もしまた同じような事があれば、僕は何度でもああするよ」

 

これだけは譲れない。たとえ君の願いでも、これだけは僕自身の意思を優先する。

もう二度と君を死なせないと、今度こそ救ってみせると誓ったから。だから、この先も君を救い続ける。

 

その覚悟と決意を眼差しに込めて、ナナの瞳にぶつけ、伝えた。

 

「……そう、ですか。譲る気は、無いんですね」

「ああ、無いよ」

 

その断固たる意志を感じとったのだろう。声を落とし僅かに目を伏せたナナに、僕ははっきりと返す。

僕達は互いが大事で、己自身よりもずっと大切に想い合っている。

だからこそ、ここだけは交わらない。

 

けして互いが譲る事の無い願いと誓いの平行線だ。

 

ゆえにこれ以上はどうしようもない。どうにもできない。いくら言葉を重ねようと、この平行線は変わらない。

 

だからこそ、

 

「……だったら、ナナは強くなります」

 

彼女もまた譲れない願いのために、誓う。

 

「もっともっと強く……ご主人さまを守れるように、ご主人さまが守らなくてもいいように、誰よりも──あいつよりも強くなります!!」

 

一度伏せられた瞼を強く開き、真っ直ぐに僕を見つめ宣言するナナ。

 

「もう二度とっ……ご主人さまを傷つけさせません……うっ……だ、誰にも…絶対にぃ……ひっく…」

 

そう語る声に徐々に嗚咽が混じり、その瞳が再び潤み出し……大粒の涙が浮かぶ。

そして

 

「うっ……うああああご主人さま生きててよかったですうううう!!」

 

堪えていた物が溢れるように、涙の粒を弾けさせてナナが抱き付いてきた。

僕の身体を両腕で包み、ぎゅっと密着する。その温もりを全身で確かめるように。

 

「ほんとにっ…ひっく…ほんとに良かったぁ。ぐすっ……ご主人さまが死んじゃうんじゃないかって……もう会えなくなるかもって…うえっ…すごく怖かったです……すごく、苦しかったですぅ……っ」

 

大切な人を喪ってしまう恐怖を語る彼女の身体を、僕もまた抱き返した。

その恐れを、苦しみを、なにもかもを受け止めるために。

 

「怖がらせてごめんね。ナナ。でも、僕はここにいるよ。ちゃんと生きて、君と一緒にいるから」

「はいっ……はいっ。よかったです。本当に。生きていてくれて、またこうしてナナを抱きしめてくれて……ほんとうに、ありがとうございます」

「……僕こそ、生きていてくれてありがとう。ナナ」

 

また、僕の頬を一筋の涙が流れ落ちる。

ただしそれは、先のような悔恨のそれではなく、もっと熱く温かなもの。

 

恐るべき相手に襲われ、逃げて、抗い足掻き傷ついてそれでも立ち向かい、かつて喪った温もりを守れた僕達は、互いに互いが生きていてくれたことに感謝した。

それが、それこそが僕たちにとって——何よりもの幸いなのだから。

 

 

 

 

 

 

51:異世界転移者

とまあ、これがあの後にあった事です

どうやら三日間ほど気を失っていたようで、それからも検査や事情聴取などがあり報告が今日まで遅れてしまいました。お待たせしてしまい申し訳ありません

 

52:名無しの探索者

ええんやでイッチいいいいいい!

 

53:名無しの探索者

大丈夫。問題無い(ガチ

 

54:名無しの探索者

終わりよければ全て良し!

 

55:名無しの探索者

もうイッチ達が無事ならそれだけでオールオッケーやで

 

56:名無しの探索者

心配したけど生きててよかったよおおお!!(号泣

 

57:名無しの探索者

(*TーT)b

 

58:名無しの探索者

全米が泣いた

 

59:名無しの探索者

全ワイも泣いた(*T^T)

 

60:名無しの探索者

こんなに嬉しい事はない……!!

 

61:名無しの探索者

ほんそれ。

いやー沖田から逃げられたまでは確認してたけど、酷い怪我やったから心配したわ

 

62:名無しの探索者

身体はもう大丈夫なん?

 

63:異世界転移者

はい。巫女ギャルさんが手配してくれた病院で直ぐに治療を受けられたので後遺症も無く身体は無事回復しました。今は退院して自宅にいます

 

64:名無しの探索者

ほ~巫女ギャルやるやん

 

65:名無しの探索者

戦闘以外では役に立つのか戦闘以外では

 

66:名無しの探索者

なお戦いの方は……

 

67:名無しの探索者

はいはい巫女ギャルが迅速に病院手配したから大事にならなかったんだからイジるのはその辺にしときなさいね~

 

68:異世界転移者

はい。あの子には本当に感謝しています

治療が後少しでも遅れれば手遅れになりかねなかったと担当医の方にも言われましたしね

 

それに僕が意識を取り戻してすぐ、本人から「とんでもない事になって本当にごめん!!」と土下座されましたよ。もちろんあれは事故のようなものなので謝らなくていいとは言ったんですけど、それでも「ケジメだから」と頑として頭を上げようとしませんでした

 

今も諸々の手続きや事後処理を引き受けてくれて、本当に今時珍しいくらいに義理堅い良い子ですよ

 

69:名無しの探索者

ギャルなのに良い子で草

 

70:名無しの探索者

あらやだ男前(トゥンク

 

71:名無しの探索者

ノリが完全に昭和のヤンキーww

 

72:名無しの探索者

これは許す

 

73:名無しの探索者

( ^ω^ )ニッコリ

 

74:名無しの探索者

ナナちゃんと言いイッチの周りの女は良い子揃いかよ

 

75:名無しの探索者

これがモテ力か( ゚д゚)ハッ!?

 

76:名無しの探索者

やっぱ一度死んで蘇ったらモテ期が来るんですね。異世界転生ジャンルのお約束は正しかったんだ!

 

77:名無しの探索者

いよっしワイいっちょモテモテ来世に逝ってくるわε=(*>∇<)ノワーイ

 

78:名無しの探索者

なんか今すげえ笑顔のアホがボスモンスターに突撃してったけどほっといて良いよな?

 

79:名無しの探索者

>>78

もちろんやで( ´∀` )b

 

80:名無しの探索者

>>78

アホは死ななきゃなんとやらですし

 

81:名無しの探索者

イッチ~。ナナちゃんは大丈夫なの?

 

82:名無しの探索者

そいやナナちゃんもわりとダメージでかかったな。イッチの話聞く限り命に別状は無いみたいだけど問題は心身に後遺症があるかか

 

83:名無しの探索者

ぶっちゃけケモナーワイとしてはそっちの方が心配で夜も眠れんかったです(徹夜●日目

 

84:ナナ

ナナは元気ですよ!

 

85:名無しの探索者

噂をすればナナちゃん!

 

86:名無しの探索者

呼ばれて飛び出てナナちゃん登場ww

 

87:名無しの探索者

うおおおおおナナちゃん心配したおおおお!!

 

88:名無しの探索者

親衛隊一同無事を祈っておりました!

 

89:名無しの探索者

身体は大丈夫? 痛みとか残ってない?

 

90:ナナ

スレ民さん達を心配させてごめんなさいです

ナナもご主人様と一緒に治療してもらって、今は心も身体もピンピンしてるので安心してください

 

91:名無しの探索者

はい安心しますたw

 

92:名無しの探索者

ワイほっと一息

 

93:名無しの探索者

これで今夜から……くつろいで熟睡できるな

 

94:名無しの探索者

ほんとな~。特に前スレで中継切れた後に起こった事が事だし最悪の事態も覚悟してたわ

 

95:名無しの探索者

へ? なんかあったの?

 

96:名無しの探索者

>>95

情弱かな?

 

97:名無しの探索者

>>95

情報収集力は探索者の必須技能だぞ( ´艸)ププッ

 

98:名無しの探索者

>>95

ググれカス☆

 

99:ナナ

あの~。ナナも分からないので教えてもらってもいいですか?

 

100:名無しの探索者

もっちろんやでナナちゃん( ^ω^)b

 

101:名無しの探索者

親衛隊員たる者、敬愛するナナちゃん様の質問とあらば必ずや答える所存であります!("`д´)ゞビシッ

 

102:名無しの探索者

分からん事はワイらが何でも教えてあげるからね~。遠慮せず聞いてみんしゃい

 

103:名無しの探索者

おまいら態度違い杉かww

 

104:名無しの探索者

ナナちゃんにはひたすら甘くなるスレ民定期

 

105:ナナ

ありがとうございますスレ民さん!

えっと、それで何があったんです?

 

106:名無しの探索者

よーしおいちゃんが教えちゃるからよく聞いてな。

あれはイッチ達が沖田から逃げ出して中継が終了してからすぐだった。

ワイは中継が終わってからもイッチ達が無事にダンジョンから脱出できるよう祈りながらネットで現場の状況をチェックしてたんやが、いきなりとんでもない知らせが来たんや。それはな……

 

107:ナナ

とんでもない知らせ、ですか?

 

108:名無しの探索者

Sランクが来たんだよ~(* ̄∇ ̄)ノ

 

109:名無しの探索者

おう、それは……なんとSランクが現れたんや!!

 

110:名無しの探索者

てお―――いwww

 

111:名無しの探索者

>>106がドヤ顔で説明してる横からサラリと先にバラす。鮮やかすぎて俺でなくちゃ見逃しちゃうね

 

112:名無しの探索者

へいへ~い>>106 今どんな気分でしゅか~?

 

113:名無しの探索者

こんの糞共があ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!

 

114:ナナ

わわわ!? 喧嘩はダメですよスレ民さん!

 

115:異世界転移者

ここのノリは相変わらずですねw

慌てなくていいよナナ。これは仲良くじゃれあってるだけだからね

 

116:名無しの探索者

わわわナナちゃんかわゆす(〃´ω`〃)

 

117:名無しの探索者

親衛隊ワイ全力で同意

 

118:名無しの探索者

じゃれあってるだけ(好意的解釈

 

119:名無しの探索者

べっ別にこれはじゃれあってるだけで、本気でおちょくってるわけじゃないんだからね!!

 

120:名無しの探索者

>>119

嫌なツンデレだなww

 

121:異世界転移者

まあヒートアップしすぎない程度にして下さいね

でもSランク探索者ですか。前スレを確認して薄々察してましたけどやっぱり来てたんですね

 

122:名無しの探索者

うん来てた

 

123:名無しの探索者

来やがった

 

124:名無しの探索者

聖邪「来ちゃった♥」

 

125:名無しの探索者

>>124

そんな可愛いもんじゃねえだルォ!!

 

126:名無しの探索者

まさかなと思ってたワイ。雑談スレでSランク出現の速報に茶を吹く

 

127:名無しの探索者

なお現地組のワイらは茶を吹くどころじゃなかった模様

 

128:名無しの探索者

イッチ達が無事に戻って来てくれるのを祈りながら待ってたら、いきなり目の下にすげえ隈のシスターがやって来た時は何かと思いました

 

129:名無しの探索者

ロリコン紳士ワイ。すわ美少女ロリシスター降臨かと思いテンション爆上げしたらよく見りゃ《聖邪》でテンション崩壊したわ

 

130:名無しの探索者

いきなり両目をハートにして息を荒げたと思ったら「いくらロリでもこれは無理りりりりりりりりぃ!?」と絶叫して泡拭いて倒れた変態はお前か

 

131:名無しの探索者

ねーあんとき凄かったねー。ただでさえ緊迫してた現場が一瞬で阿鼻叫喚の地獄絵図になったもんね

 

132:名無しの探索者

ワイ死を覚悟してハイクを詠みました

 

133:名無しの探索者

ワイどうせ死ぬなら今まで言えなかった想いを伝えようとパーティーの女格闘家に告白したらOKもらいました。

今は二人でラブラブです(〃´∪`〃)ゞ

 

134:名無しの探索者

>>133

なるほど氏ぬがよい

 

135:名無しの探索者

>>133

(#`皿´)p

 

136:名無しの探索者

>>133

唐突なリア充アピールテロは国際法的に問答無用で死刑!!

 

137:異世界転移者

いや凄いですね。これまでのスレの発言から恐れられてるのは何となく分かってましたけどそこまですか。

あ、>>133さんはおめでとうございます。どうかお幸せに

 

138:名無しの探索者

なんだかんだイッチ達のおかげで彼女ゲットできたぜサンキューイッチ( ´∀`)bグッ!

 

139:名無しの探索者

人生万事塞翁が馬で草

 

140:名無しの探索者

その他のワイらには単なる阿鼻叫喚イベントでしたが

 

141:名無しの探索者

京都の探索者は例のアカデミー襲撃事件で《聖邪》にトラウマ植え付けられた奴が多いかんな。目の前でモンスターごと仲間を虐殺されたワイの相棒も、現れた奴を見てそん時の恐怖が蘇って一時的狂気に陥ったわ

 

142:名無しの探索者

うひゃひゃひゃありゃ傑作だったなww

全員揃いも揃って号泣絶叫気絶卒倒の馬鹿騒ぎは最高の酒の肴だったぜぇ

 

143:名無しの探索者

>>142

全員/(^o^)\オワタと絶望してる地獄絵図を肴に酒を飲むアル中ネキェ……

 

144:名無しの探索者

だからこそイッチ達がダンジョンから出てきた時は安堵で膝から崩れ落ちたで

 

145:名無しの探索者

傷だらけでも生きて脱出してくれたイッチ達の姿にワイ男泣き

 

146:名無しの探索者

オレしめやかに嬉ション

 

147:名無しの探索者

救助隊に担架で運ばれてくのを無事を祈りながら最後まで見送りました

 

148:異世界転移者

皆さん……ありがとうございます

 

149:ナナ

うぅ……スレ民さん優しいです

 

150:名無しの探索者

しかしほんと《聖邪》の虐殺に巻き込まれなくてよかったね~

 

151:名無しの探索者

いやそれが《聖邪》は何もしなかったらしいぞ

 

152:名無しの探索者

は?

 

153:名無しの探索者

なにそれ? ダンジョンに入って探索も攻略もしなかったってことか?

 

154:名無しの探索者

あの虐殺マシーンがモンスターを前に虐殺せんかったってハハハご冗談を

 

155:ナナ

あの、たぶんですけどホントに何もしてませんでしたよ

 

156:名無しの探索者

マ?

 

157:異世界転移者

僕は意識を失ってたから分からないけど、そうなのナナ?

 

158:ナナ

はいご主人さま。といっても姿を直に見たわけではありませんけど。

ダンジョンから脱出するためナナ達が逃げている時、いきなりどこからかすごく怖い感じがしたんです

 

159:名無しの探索者

怖い感じ?

 

160:ナナ

はい。その瞬間に全身の毛がぶわってなるくらい怖くて、背筋が震えるほど気持ち悪くて。今まで感じたことがない底無しの殺気と害意……いえ、悪意を感じました。

それを発している人がどこにいるか姿は見えませんでしたけど、それに込められた思いはハッキリと分かりました。

散々弄んで痛め付けなぶり虐げ殺してやる。って

 

161:名無しの探索者

ヒエッ

 

162:名無しの探索者

それは怖い((( ;゚Д゚)))

 

163:名無しの探索者

タマヒュン不可避

 

164:ナナ

今思い出しても身体が震えてきちゃうくらいに怖かったです

でも一番恐ろしいのは、それがナナだけに向けられたものじゃなくて、あそこにいた全員……いいえ、何もかもに向けられた悪意だったからです

幸い何もされず無事にダンジョンから脱出出来ましたけど、正直殺されてしまうんじゃって思いました

 

165:名無しの探索者

うわぁ……(ドン引き

 

166:名無しの探索者

悪意ねえ……そんなにヤバいんか?

 

167:名無しの探索者

>>166

ヤバいどころかトラウマ不可避

 

168:名無しの探索者

>>166

京都アカデミー防衛戦の時に味わったが、正直そこらの凶悪モンスターなんぞ比べ物にならんで

 

169:名無しの探索者

ナナちゃん大丈夫? トラウマとかになってない?

 

170:名無しの探索者

辛いなら良いカウンセラー紹介するで?

 

171:ナナ

ご心配なくです。たしかに怖かったですけど何もされませんでしたから

 

172:名無しの探索者

なるほど。ナナちゃんの話が本当なら確かに聖邪は何もしなかったらしいな

 

173:名無しの探索者

じゃあほんと何しに来たんだよ(・・?

 

174:名無しの探索者

知らぬ存ぜぬ知りたくも無い

 

175:名無しの探索者

こんな時こそグーグル先生に相談だ!

 

176:名無しの探索者

>>175

グーグル先生への無茶ぶりやめいw

 

177:名無しの探索者

Sランクが何考えてるかなんざパンピーが理解できるはずもなし

 

178:名無しの探索者

思考を読もうとして心を覗きSAN値無事崩壊した奴らの二の舞になるのがオチだぜい

 

179:異世界転移者

なるほど。つまり《聖邪》さんはナナ達を助けてくれたんだね

 

180:名無しの探索者

ンンン?

 

181:名無しの探索者

(?_?)ホワイ

 

182:名無しの探索者

いやいやいや何を言ってんのイッチ?

 

183:名無しの探索者

《聖邪》ですよ絶対虐殺シスターですよ人の心が無いリアル悪魔ですよ

 

184:異世界転移者

でも前スレの発言やナナ達に何も危害を加えなかったのを考えると、僕達を助けるために来てくれたんだと思いますよ

 

185:ナナ

そういえば、逃げる途中にいたモンスター達はみんな《聖邪》さんの悪意に怯えて蹲ったり隠れようとしてました。あの時は逃げるのに必死で気にしてませんでしたけど、そのおかげで襲われずに済んだんですね

 

186:名無しの探索者

いや筋は通ってるけどなぁ……

 

187:名無しの探索者

イッチ達の言う事やけどそれでもなぁ

 

188:名無しの探索者

Sランクは人の心が無いからこそSランクなわけだし

 

189:名無しの探索者

あらためて考えるとそんなのを採用してる日本の探索者業界ェ……

 

190:異世界転移者

どれだけSランクに悪いイメージを抱いてるんですか皆さん……

ここは本人に聞いてみましょうか。見ていますか? いるなら応えてもらえると嬉しいんですが

 

191:名無しの探索者

ちょっ!?

 

192:名無しの探索者

Σ( ̄□ ̄||)

(id:r192e) 

193:名無しの探索者

おまっ……いきなりナニ呼ぼうとしてんのおおおおお!?!?

 

194:名無しの探索者

忘れてたイッチはこういう奴だった!!

 

195:名無しの探索者

スレ民がビビり顔でヤバさを説明してる横からサラリと本人を呼ぶ。鮮やかすぎて俺でなくちゃ見逃しちゃうね

 

196:名無しの探索者

来るな……来るんじゃねぞ……

 

197:名無しの探索者

きっと来る~

 

198:名無しの探索者

>>197

やめルォ!!(恐怖

 

199:666

あの、何だかお騒がせしてしまったようで申し訳ありません

イッチさんたちを助けるためとはいえ、周囲の方々への影響を配慮すべきでした。多大なご迷惑をかけたことを謹んでお詫びします

 

200:名無しの探索者

聖邪どりゃああああああああああ!?!?

 

201:名無しの探索者

キタ━━━━Σ(゚Д゚)━━━━!!

 

202:名無しの探索者

うぎゃあああああああああ!?

 

203:名無しの探索者

ファー――――!?!?

 

204:名無しの探索者

来るなって言ったのにいいいいいいい!!!

 

205:名無しの探索者

聖邪「来ちゃった♥(ガチ」

 

206:名無しの探索者

あヤバいいきなりとか心の準備も精神汚染対策もできてなあばばばばばば

 

207:名無しの探索者

SAN値崩壊確認!

>>206 リタイア

 

208:異世界転移者

こんにちは666さん

やっぱり僕たちを助けてくれたんですね。なんとお礼を言っていいか、本当にありがとうございます

 

209:ナナ

あの時は凄く怖かったですけど、あれが無ければきっと逃げる途中でモンスターに襲われていました。

ありがとうございますですっ!

 

210:名無しの探索者

Sランク降臨に絶叫するワイらをほっぽって普通に会話するイッチェ……

 

211:名無しの探索者

うーんこの

 

212:名無しの探索者

そういうとこやぞ

 

213:名無しの探索者

やっぱイッチも根本的なとこでアレなんだよなぁ

 

214:666

そんなっ……お礼なんていいんですよ

『友のために自分の命を捨てる事よりも大きな愛は無い』あなた方のように正しく尊い愛を持つ者を救うのは主の御心にも沿う事。罪深く穢れた身なれど信徒の一人として当然の事をしたまでです

 

215:名無しの探索者

いうてあんたその主のお膝元のヴァチカン出禁になっとるやん

 

216:名無しの探索者

どころかキリスト教系組織複数からテロリスト扱いされとるぞ

 

217:名無しの探索者

>>215

>>216

はいそこ死にたくなければ余計なツッコミ禁止―――!!

 

218:名無しの探索者

ヤベー奴を刺激するとヤベー事にしかならねえんだYo!!

 

219:はくっち

おや酷いね厳しいね辛辣だねえ。言っておくと彼女は我々Sランクの中では最も道徳的思考と宗教的倫理感を備えた子だよ

この前だってヴァチカンから差し向けられた刺客を殺さず丁寧に送り返したんだからねえ

 

220:666

はっ、はい! とてお強い方だったので加減が大変でしたけど、同じ主に仕える身として殺さずに済ませましたよっ。 私は何でもかんでも虐殺するわけではないんです!

 

221:名無しの探索者

嘘だあ

 

222:名無しの探索者

それは嘘(断言

 

223:名無しの探索者

はいダウト!!

 

224:名無しの探索者

そういやヴァチカン所属のSランク探索者が四肢を捥がれた廃人状態で見つかったとかいう噂が……

 

225:名無しの探索者

え? 《聖釘の騎士》が法王庁宛に宅配便で送られてきたって話マジなんか? 

 

226:名無しの探索者

あのヴァチカン直轄の攻略パーティー《ダンジョンクルセイド》のエースがまさかと思ってたが、日本のSランクに殺られたなら納得や

 

227:666

あのぉ……ですから殺してませんよ

確かに抵抗できないように手足を落として心を壊しましたけど。ちゃんと肉体が死なないように処置して、心の方も廃人ギリギリで止めましたから。あの方の信仰心と敬虔さがあればいずれきっと立ち直ってくれますよ!

 

228:名無しの探索者

お、おう……

 

229:名無しの探索者

せやな(ドン引き

 

230:名無しの探索者

さては殺してなければ無問題とか思ってるなオメーー

 

231:名無しの探索者

ワイ邪悪すぎて吐き気を催してきたのでちょっと吐いてくるわ(ノд<)エロエロエロ

 

232:666

私たちを恐れていると言ってるわりには遠慮しませんね!?

 

233:異世界転移者

あはは。まあ良くも悪くも自由ですよね

はくっちさんも久しぶりです。

あの時の言葉の意味がようやくわかりましたよ

 

234:名無しの探索者

あの時?

 

235:名無しの探索者

どの時?

 

236:名無しの探索者

基本3レス前は忘れる鳥頭スレ民ww

で、なんのこっちゃ?

 

237:名無しの探索者

>>236

お前も鳥頭じゃねーかww

 

238:はくっち

久しぶりだねイッチ。ナナ君も元気そうで何よりだ。

その言葉からすると、依然私が言った探索者になるメリット、その説明しなかった三つ目の事だね

 

239:名無しの探索者

おうなるほどな!(全く覚えていないがとりあえず頷いとく鳥頭ワイ

 

240:名無しの探索者

あーなるなるあの時の事な。よく覚えてるぜホントホント(訳知り顔をしつつ即行これまでのスレ確認中ワイ

 

241:名無しの探索者

な~んで素直に分からんと言えんのかなぁおまいら(´・ω`・)?

 

242:はくっち

ああふむなら覚えていない羨ましいスレ民のために改めて説明しようか

 

以前イッチに探索者になることを勧めた際、私は三つのメリットを提示したんだよ

1つ目は金銭面。2つ目は使い魔登録によるナナ君の安全確保。

そして最後の3つ目だが、これはいずれ分かる事としてあえて説明しなかったんだ。まあ後のお楽しみというやつさ

 

243:名無しの探索者

あー

 

244:名無しの探索者

あー

 

245:名無しの探索者

そういやそんな事も言ってたな

 

246:名無しの探索者

ぶっちゃけこいつのレスはほぼほぼ流し読みしてたから分らんかったわ

 

247:名無しの探索者

まあSランクの言葉なんてまともに聞いてたら精神崩壊待ったなしですし

 

248:名無しの探索者

(。_。)ウンウン

 

249:名無しの探索者

汝ら罪無し!

 

250:名無しの探索者

で、そのお楽しみって結局何だったのイッチ?

 

251:名無しの探索者

Sランクのお楽しみとか絶対ろくでもない予感しかしないのですが……

 

252: はくっち

おやおやいやはやなんとまあ酷いね悲しいねえ。そこまで信用されないとは我々が一体何をしたと言うんだい?

 

253:名無しの探索者

『恐刃』がマッターホルンぶった斬ってスイスとユネスコをマジギレさせたな

 

254:名無しの探索者

アンデット系モンスターで溢れ返っていたとはいえ都市を生き残った住民ごと焼き払った『火怨』は絶許

 

255:名無しの探索者

ワイの姉貴は『望食』に夢も希望も喰い尽されたあげく自室に閉じこもってるんやが

 

256:名無しの探索者

『烈屍』の粛清まじ容赦無さすぎコワい

 

257:名無しの探索者

『博痴』の脳味噌オナニーで性癖歪まされて興奮しちまったワイはこれからどうすればいいんや

 

258:名無しの探索者

>>257

右に同じ。一緒に病院行こ

 

259:名無しの探索者

>>257

『酒羅』に逆レイプされて雌堕ちさせられたショタ甥よりマシだ

 

260:名無しの探索者

被害報告が止まらなくて草も生えない(戦慄

 

261: 名無しの探索者

ほんとモンスターよりもモンスターだなこいつら。イッチほんとに大丈夫か?

 

262: 名無しの探索者

正直心配しかない

 

263: 異世界転移者

いやなんというか色んな意味で凄まじいですね

安心してください。害になるような物では無いですよ。

 

見てもらった方が分かりやすいと思いますから画像を貼りますね

皆さんこのダンジョンコアの表示を見てください

 

【画像】

 

264:名無しの探索者

ほう

 

265:名無しの探索者

ほんとにござるか~?

 

266:名無しの探索者

画像ねえ

 

267:名無しの探索者

とりあえず確認ワイ(ポチ~

 

268:名無しの探索者

これでエロ画像だったら笑う

 

269:名無しの探索者

ん?

 

270:名無しの探索者

これでエロ画像だったら抜く(ゴブリンオナホ準備完了

 

271:名無しの探索者

これは

 

272:名無しの探索者

『【報告】EXPが規定量に達しました』『改築(クラスアップ)可能です』とな!?

 

273:名無しの探索者

んーこれってこれってまさかもしや……そういう事おっ!?

 

274:名無しの探索者

どういうことぉ!?

 

275:異世界転移者

この画像ですが、僕とナナが退院して自宅に戻った後、ダンジョンコアを確認したら表面にこのメッセージが表示されたんです

 

このEXPというのは以前確認した【情報】画面に表示されていた『クラス《E》・クラスアップまでEXP100』という情報にあったものの事ですね。そしてさっき確認したところ『クラス《E》・クラスアップ可能』となっていました

 

276:名無しの探索者

ほうほうつまり……どういうこっちゃ(?_?)

 

277:名無しの探索者

>>276

EXPといや経験値の事だろうが!!

 

278:名無しの探索者

>>276

君のように勘の悪い子供は嫌いだよ

 

279:異世界転移者

はい。どうやら今回の探索でこのEXPというのが貯まって(?)次のクラスにアップできるみたいですね

 

280:名無しの探索者

ファ!?

 

281:名無しの探索者

おおおおおおおおおおおおおお

 

282:名無しの探索者

へ~マジか~。 マ ジ か !?

 

283:名無しの探索者

!?\(◎o◎)/!?

 

284:名無しの探索者

強化イベントキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!

 

285:名無しの探索者

【朗報】本当にお楽しみだったwwww

 

286:名無しの探索者

こういうの待ってましたああああああああああああww

 

287:名無しの探索者

ようやくの明るい話題にスレ民歓喜

 

288:名無しの探索者

いや~めでたいめでたい。でも何でその経験値がいきなり貯まったんだ? やっぱダンジョンでモンスターを倒したからか?

 

289:はくっち

ああうんそれはねそれもあるがそれだけではないんだよ。それについてはダンジョンのクラスアップの仕組みを簡単に説明しよう

 

290:名無しの探索者

おうおう説明は良いけど長ったらしくせず三行で言えくださいお願いします

 

291:名無しの探索者

>>290

途中でヘタレんなよチキンww

 

292:はくっち

コアはダンジョンに所属する者が得た様々な情報を経験値として蓄積。

蓄積した経験値によってコアは成長。

一定に達すれば自己をアップグレードし、ダンジョンは上のクラスに改築されるんだよ

 

293: 名無しの探索者

ほんとに三行で説明した!?

 

294:名無しの探索者

うっそだろ同じ解説キャラの魔術師ニキは長ったらしのに!!

 

295:名無しの探索者

これがSランク……師匠と弟子の差か……ッ(;゚д゚)ゴクリ…

 

296:名無しの探索者

ニキとは違うのだよニキとは!!

 

297:名無しの探索者

自分のいないとこでボロクソ言われる魔術師ニキェ(´;ω;`)

 

298:名無しの探索者

というかこれってアカデミーでも習う知識では?

 

299:名無しの探索者

モンスターが見て聞いて体験する様々な情報全てがコアの糧であり、特に戦闘関連の情報量が質・量ともに多い事からモンスターは人間や他のモンスターを襲い経験値を稼いでいるなんて、入学して最初の頃に基礎知識として授業で教わるだろ

 

300:名無しの探索者

うるせーこちとらアカデミーで習った事なんて三年くらいでほとんど忘れたわ!!

 

301:名無しの探索者

むしろアカデミー自体出てないわ(# ゚Д゚)

 

302:名無しの探索者

はいはいまた喧嘩はやめい。今重要なのはイッチのダンジョンがクラスアップするって事やろ

 

303:名無しの探索者

だな。そんで《博痴》の奴が言ってた三つ目のメリットってのは、イッチとナナちゃんが探索者として活動することで得た情報を経験値としてコアを成長させられるって事だったのか

 

304:異世界転移者

みたいです。たしかにこれはダンジョンから帰って来た時に初めて分かる『後のお楽しみ』ですね

 

という訳で早速この『【改築実行】』のコマンドを選択して実行してみたいと思います

一応違いが分かるように今の部屋の画像を貼っておきますね

 

【画像】

 

305:名無しの探索者

うおおついにかああああああああ

 

306:名無しの探索者

オラワクワクしてきたぞww

 

307:名無しの探索者

Before画像助かる

 

308:名無しの探索者

サンキューイッチ(´∀`)b

 

309:名無しの探索者

圧倒的感謝!!

 

310:名無しの探索者

やった!? ねえもうやったの!?

 

311:名無しの探索者

>>310

落ち着けよ童貞

 

312:名無しの探索者

>>310

せっかちな男は嫌われるわよ

 

313:名無しの探索者

はやくはやくはやく結果見せてえええええ!!!!

 

314:名無しの探索者

超気になるうううううう!

 

315:名無しの探索者

辛抱堪らんですたい!!

 

316:異世界転移者

皆さんおまたせしました。クラスアップ完了です

 

317:ナナ

完了ですっ!!

 

318:名無しの探索者

いよっしゃきたああああああああ!!

 

319:名無しの探索者

改 築 完 了 !!!!

 

320:名無しの探索者

おめでとうそして画像はよ!

 

321:名無しの探索者

ハヤク(≧◇≦)ミセテ!!

 

322:名無しの探索者

ギブミー画像プリーズイッチ!!!!

 

323: 異世界転移者

いやあ申し訳ありません。実はクラスアップする時の光景がちょっとしたスペクタクルで、終わった後もナナと呆然としていて我に帰るまでに時間がかかりました

これが新しくなった今のダンジョンの光景です

 

【画像】

【画像】

【画像】

 

あとコアの情報も更新されましたよ

 

【クラス《D》 クラスアップまでEXP500】

 

324:名無しの探索者

 

325:名無しの探索者

おおお

 

326:名無しの探索者

おおおおおおおおお!?

 

327:名無しの探索者

なんということでしょう!(サ●エさんボイス

 

328:名無しの探索者

部屋広くなってるぅΣ(*゚Д゚*)!!

 

329:名無しの探索者

窓もドアも明らかに増えててワロタ

 

330:名無しの探索者

廊下も長くなってるし幾つも分かれてんな。こりゃまるで迷路だなww

 

331:名無しの探索者

ほえ~内装はあんま変化ないけど明らかに高さも奥行きも増してるわ~

 

332:名無しの探索者

うんうん一気にダンジョンらしくなったじゃん(^^♪

 

333:名無しの探索者

やっぱ最低のEクラスとは違うね

 

334:名無しの探索者

ようやくダンジョンって感じがしてきたわ

 

335:名無しの探索者

禿同。にしてもクラスアップの時がスペクタクルだったってどんなだったの? よければ聞かせてよイッチ

 

336:異世界転移者

いやあ凄かったですよ。部屋の中がいきなりこう一斉に壁も天井も動き出して物凄いスピードで形を変えるんです。まるで昔見たジブリのアニメやアメコミ映画の一シーンみたいでしたよ

 

337:《/b》名無しの探索者

建物が変形する映画とな?

 

338:名無しの探索者

ジブリだと動く城か(ジブリファン

 

339:名無しの探索者

アメコミってえとドクター・ス●レンジだな(アメコミマニア

 

340:名無しの探索者

特定早杉ww

 

341:名無しの探索者

廊下が伸びるならパプ●カだルォ!!(馬の骨

 

342:名無しの探索者

>>341

オセアニアでは常識なんだ!!

 

343:ナナ

ほんとにほんっとにスゴかったです! あんなの見たこと無いです。ナナはびっくりして腰を抜かしちゃいそうになりました!

 

344:名無しの探索者

ナナちゃん無邪気可愛いかよww

 

345:名無しの探索者

お目目キラッキラさせてるのが目に浮かんでワイほっこり

 

346:名無しの探索者

いや~何だかんだヤバい事も色々あって心配したけど、イッチとナナちゃんが楽しくやってるのを観れて安心したわ

 

347:名無しの探索者

ほんとな

 

348:名無しの探索者

同意しかない

 

349:名無しの探索者

ワイ二人の元気な様子に涙出てきたわ

 

350:名無しの探索者

俺もだ……イッチ達を見てるうちにすっかり涙脆くなっちまった

 

351:名無しの探索者

最初は文字通り何も分からず全てを失ってたイッチがと思うと無理もないよなあ

 

352:名無しの探索者

ほんとに……ほんとによく頑張ったなぁイッチィ……

 

353:異世界転移者

僕なんかよりスレの皆さんのおかげですよ

僕一人ではきっと何も出来ず途方にくれていたか、また首を吊っていたでしょう

 

だから本当にありがとうございます。

ナナにまた会えたのも、ダンジョンから生きて帰れたのもスレのアドバイスがあったおかげです

 

354:ナナ

ナナもスレ民さんに感謝です!

 

355:名無しの探索者

やべえこうもドストレートに感謝をされるとワイ超照れる(〃ノωノ)

 

356:名無しの探索者

わかる。俺今自分で分かるくらい顔熱いもん

 

357:名無しの探索者

おいおい照れてやがらww

 

358:名無しの探索者

荒んだワイらにはイッチ達の純真さは眩しすぎるからな~

 

359:異世界転移者

いやあナナはともかく僕には純真さなんて無いと思いますけど

 

さて、何はともあれ一段落したので、これからの事をざっくりお話ししますね

 

360:名無しの探索者

ほうほう

 

361:名無しの探索者

これからの事か

 

362:名無しの探索者

とりま新しいモンスター生み出そうぜ! 出来ればエロいの!

 

363:名無しの探索者

やっぱ侵入者対策にトラップは欲しいよな。例えばエロいのとか

 

364:名無しの探索者

まず内装を変えようぜエロいやつに

 

365:名無しの探索者

あからさまにエロトラップダンジョンにしようとしてんじゃねえかww

 

366:名無しの探索者

上の変態どもは無視してええでイッチ

 

367:名無しの探索者

イッチ達がこれから何をしたいのか私気になります

 

368:名無しの探索者

o(*゚∀゚*)oワクワク

 

369:異世界転移者

あはは……そんな大した事じゃないですよ。とりあえずの大まかな方針です

 

今回の事でダンジョンの怖さは身に沁みて分かりました。しばらくは最下級ダンジョンのEクラスで経験を積んで探索者としての実力を付けていこうと思います

 

370:名無しの探索者

あー

 

371:名無しの探索者

まあそうだよな

 

372:名無しの探索者

初っぱなが上級のBクラスダンジョンなのがそもそもあり得ねえんだよなあ

 

373:名無しの探索者

これも巫女ギャルって奴の仕業なんだ

 

374:名無しの探索者

巫女ギャル絶対に許さねえ!

 

375:異世界転移者

あの子に悪気は無かったんです。どうか許してあげてください

 

376:ナナ

ダンジョンから脱出したあと、怪我をしたご主人さまをどうしたらいいか分からなくて動転してたナナの代わりに病院の手配や応急手当てをしてくれました! あの人はナナの恩人ですよ!

 

377:名無しの探索者

ごめんなさいネタでしたあああ!!!!

 

378:名無しの探索者

隙あらばライダーネタをしたかっただけなんですごめんなさいいいいい(T△T)

 

379:名無しの探索者

ネタは場所と空気を考えてやろうな

 

380:名無しの探索者

自分の罪を数えて反省します!

 

381:名無しの探索者

イッチ達に笑顔でいて欲しいんです!だから見ててください!俺の!反省!

 

382:名無しの探索者

反省が既にライダーネタな件ww

 

383:異世界転移者

まあ反省してくれてるならいいですよ

 

さて、先ほど探索者としての方針を話しましたが、ダンジョンマスターとしては探索者としての活動で稼いだ経験値で更なるクラスアップを目指します。

目標は上級であるBクラスですね。自分でざっと調べてみましたが、そこまでくれば並みの探索者やモンスターは容易には手出しできず、自前で素材やアイテムを作成売却し安定して生計を立てられそうですからね

 

384:名無しの探索者

ほんほん

 

385:名無しの探索者

なーるほど

 

386:名無しの探索者

ええんやない

 

387:名無しの探索者

たしかにBクラスダンジョンとなれば上位の探索者やモンスターも相手にできるもんな

 

388:名無しの探索者

そんで上級のアイテムは性能もレア度も下級とは比べ物にならんから売ればじゃんじゃん稼げるでえ(^q^)ジュルリ

 

389:名無しの探索者

おっほー夢が広がってきたじゃんっ

 

390:異世界転移者

僕としてはあくまで、安心してナナと暮らせる安全と収入を確保できれば充分なので、あまり大金を稼ぐつもりはありませんよ

 

とはいえそれまでの道のりはまだまだ長いので、これからも皆さんの力をお借りしたいと思いますが宜しいですか?

 

391:ナナ

ご主人さまもナナもまだ分からないことだらけなので、スレ民さんからのアドバイスが欲しいです! 駄目ですかスレ民さん?

 

392:名無しの探索者

当たり前やないかイッチいいいいいい!!!!

 

393:名無しの探索者

駄目なわけあるかいや無い!!(反語

 

394:名無しの探索者

ここまできたらもう行けるとこまで付き合うで~

 

395:名無しの探索者

我らナナさん親衛隊一同心身全てを掛けてナナさん達をサポートする所存でありますっ("`д´)ゞ

 

396:名無しの探索者

うひゃひゃひゃオメェらの馬鹿騒ぎを肴に飲む酒は美味かったからな。また良い肴をくれんなら手を貸すぜえ

 

397:666

私はあまり時間を取れない身ですから力にはなれませんけど、せめてあなた方のこれからを祈らせていただきます。主のご加護があらんことを

 

398:はくっち

ああ私は私達は我々は君達をいつでも応援してるよ観察してるよ。君達の行く先にある未知は最高のオカズだからね。どうかこれからも私の脳味噌をキュンキュンさせておくれ

 

399:異世界転移者

ありがとうございます皆さん

期待に応えられるように探索者としてもダンジョンマスターとしても頑張っていきますので、これからもよろしくお願いします

 

400:ナナ

わんわん! 嬉しいですっ。やっぱりみんないい人たちばっかりですね。一緒にご主人さまを支えましょうスレ民さん! 

 

401:名無しの探索者

おう!

 

402:名無しの探索者

はい!

 

403:名無しの探索者

イエース!

 

404:名無しの探索者

イッチ達の戦いはこれからだ!!

 

405:名無しの探索者

打ち切りっぽく締めんなww

 

 

 




お読みくださりありがとうございます。執筆途中の状態で前話に上書きしてしまうとうというポカをやらかした作者です。

一か月以上大変お待たせしました。
今回のエピローグでこの章は終了です。当初の想定以上に長くなってしまったのに付き合ってくれた読者様に感謝!
この章は全体的にもそうでしたが物凄い難産でしたね。その分シリーズの方向性や課題も見えてきたので、次回からは長編をやりつつ合間に短編をちょこちょこ載せるような形になります。やっぱり何でもいいからこまめに投稿してないとモチベを維持できませんからね(苦笑

ここまでシリアス続きだったので、次からしばらくはおバカなノリのエピソードを書いていきます。お楽しみに


あでも世界観の設定や用語等をぼちぼち纏めて載せたいと思うのでそっちが先かな。

『おまけ』

そこは、奇妙な研究所のような、あるいは奇怪な子供部屋のような空間だった。
広々としているが窓も無く閉め切られた室内。薄暗い闇を太陽光の代わりに複数のモニターの冷たく無機質な人工の光が照らし、絡み合う蛇の群れを思わせる無数の配管や配線の束が床を壁を天井を覆っている。

異形の像のごとく立ち並び、低く不気味な稼働の唸りを鳴らすのは様々な装置だ。
バチバチと音を立て、電流の触手を伸ばし放電するテスラコイル。怪しげな液体に得体の知れぬ何かが浮かぶ培養槽。常人には理解できぬ何らかの数値を表示しつづける計測機器。

科学の粋を集めたようなそれらの一方で、半ば配管類に埋もれるように壁一面に連なる本棚には古今東西の書物が納められている。
それは難解な理論や論文の書かれた学術書から、悍ましい儀式や身の毛もよだつ伝承の記された魔導書などというオカルト染みた物や、園芸や芸術などの趣味本果てはアメコミや漫画といった娯楽書籍まで、あらゆる書物が手当たり次第にそこにあった。

ジャンルも作者も年代も価値も関係無く、貴書奇書禁書の区別無く、ただ求める知識を乱雑に無秩序にぶち込んだようなそれは、学者の書棚というよりもまるで子供の玩具箱。

然り、この空間——Aクラスダンジョン《つくば学園都市》最奥部の主は、まさにそういう者だった。
今日に至るまで人類が生み出し発見してきたあらゆる叡智あらゆる知識を、科学の発展のための研究でも真理の探求でもなく、ただ自らの快楽のために——脳味噌をキュンキュンさせるオカズとして集める者。
その者は今、脳髄に新たに得た知識を味わい悦楽に浸っていた。

「うんああいやあ素晴らしい。いいなあ良かったなあ愉しいなあ。全く本当に素晴らしい知識を得られたよ」

目の前のモニターに表示される電子掲示板を眺めながら、そう愉しげな声を漏らすのは、一人の女……そう、女だ。女なのだろう。

日差しを碌に浴びたことの無いような白い肌。手入れなどせず無造作に伸ばした髪。顔立ちこそ整い、見開かれた瞳からは底知れぬ叡智が感じられるが、その身に纏うは白衣のみ。
知的でありながら変態的。深い知性と同時に痴女めいた退廃的かつ冒涜的な色香を纏うその女は、

「新たなダンジョンマスターである彼とその使い魔の初陣かあどうなるかと思ったけどいやはやどうして思った以上だネームドと遭遇して戦い生き残りそして自らのダンジョンをさらにクラスアップさせたああいいよ良いな素晴らしいよ期待通りいやそれ以上だ」

その艶やかな唇をニヤケさせ、うっとりと呟いた。

「まったく……まったく本当に、心の底から骨の髄から興奮できる悦い知識のオンパレードだったよ。——君もそう思わないかい?」

ほう、と熱っぽい吐息を漏らし、裸体に羽織った白衣を揺らして傍らに顔を向け問いかける。
返ってきたのは、年若く澄んだ声だった。

「えっと、その、生憎と私は貴女のような趣味は無いのでいやらしさは覚えませんでした。けど、ハラハラドキドキはしましたよ。一時はどうなる事かと思いましたが、彼らが無事でよかったです」


【挿絵表示】


そう答えたのは、小柄な少女。
華奢で痩せぎすの身体にシスターの衣装を纏い、その人形のように可憐な顔の目元には深い隈が出来ていた。
全体的に人畜無害な小動物を思わせる雰囲気だが、その表情にはどこか卑屈さが滲み出ている。
危険な感じはしない。むしろ気弱そうではあれど穏やかで心優しげな少女だ。
だが、ああ何故だろうか。この小さな少女にはなにか、立ち会った者の本能が警鐘を鳴らすような、決して関わってはいけない『何か』が在った。

「ああうん良かった何よりだ。せっかく招待しておいて楽しんでもらえなかったのならどうしようかと思っていたんだ。君が満足してくれたようで何よりだよ《聖邪》君」
「楽しむために彼らの様子を見ていたわけではないのですが……。あ、でも貴女に声をかけていただいたおかげで、彼らのような素晴らしい方々と出会う事が出来ました。貴女に感謝を。《博痴》さん」

そう互いに呼び交わす二人。
《博痴》と《聖邪》。全ての探索者の頂点にして、限り無い畏怖と絶え間無い恐怖を持って語られるSランク探索者の女たちは、つい先ほどまで掲示板上で言葉を交わしていた者達について語り合う。

「素晴らしい。ああそうだ素晴らしいよねえ彼らは! その一つ一つが実に貴重なデータで最高の知識だ!」
「は、はい……本当に純粋で、素晴らしい慈愛の心の持ち主です。互いを想い支え合う彼らの姿は美しく、だからこそ道を踏み外さないように見守っていかなければなりませんね」

そう讃え合う彼女らの言葉は、だが根本的なところで決定的に嚙み合わない。
互いに世界観も価値観も決定的に違い、共にどうしようもなく心のどこかが狂い果てているのだ。

「道を踏み外さないようにか……ああそうだねそうだとも。うんだからこそ私の誘いを受けたんだろう? 彼らが道を踏み外しているかを確かめるために」

そう《博痴》が問えば、《聖邪》は小さく頷く。

「……はい。ええそうですね。もしも彼らが正しき道ではなく悪へと走るのなら、その対処は私の役目ですから。だからこそ、私にその目で確かめさせたんでしょう?」
「ああうんそうだよ正解だ。彼らがもし討伐対象となった場合、まずそれを任されるとすればダンジョンマスター殺しである君だろうからねえ。だからこそ君自身に、現在の彼に危険性が無い事を保障してほしかったんだ」

こちらは大きく頷き、

「先ほど上に提出した報告書と提案は受理されたよ。私一人では難しかったが、君との連名だった事で何とかなったね。本来ならばダンジョンマスターは即国家による飼い殺しもしくは討伐対象とされるところを、彼らは監視と観察のみに止めておくことで決定したんだ」

その言葉に、《聖邪》はほっとそのささやかな胸を撫で下ろす。
彼らは極力目立たぬようにとしていたが、実際はダンジョンマスターなどという特殊存在はそうそう隠し通せるものではない。掲示板の話も大多数は与太話と思うだろうが、それでも信じている者は確かにいるのだ。

ましてや今回の《平安京》の一件で、ネームドと遭遇し戦い逃げ延びたという新人探索者にはありえない『偉業』によって彼らは既に一部で注目されている。このままでは遠くないうちにアカデミー側からの調査が及び、その秘密が暴かれてしまうのは時間の問題だった。
そうなれば非常に不味い。もし万が一危険と判断され討伐対象にされてしまった場合、その任に当たるのは自分達Sランク探索者だろう。

おそらく大規模な殲滅虐殺を得意とする己や《火炎》か、もしくは対人戦闘に特化した《烈屍》率いる粛清部隊。
特に《烈屍》は危険だ。探索者業界における秩序維持と綱紀粛正を担当する彼女は厳格にして苛烈。一切の加減も遊びも無く、尽忠報国の信念の下に彼らは粛清されてしまうだろう。
だからこそ、

「アカデミー側が気付く前に先んじて報告し、討伐ではなく監視対象にするという提案を通したというわけですね……この責任はすべて自分がとるという形で」

善意、などではないだろう。
この存在にそんなものは無いし、興味すら無い。
あるのは知的——否、痴的好奇心とでも言うべきあらゆる知識への性的欲求のみ。
ならばそんな彼女がこのような事をする理由は、

「ああ。これで、『私以外の誰も彼らに手を出せなくなった』」

にちゃりと、白痴は厭らしく舌なめずりした。赤く滑った舌に嘗められた唇が、愉し気に歪んだ笑みを浮かべる。

独占。彼女がしたのはつまり、総てはこの極上のオカズを独り占めするためのもの。
これで彼らがどうなろうとも、誰も何もできない。何故ならば、自らが責任をとるといった以上、アカデミー側よりその任を課されたのは当然

「その役目は私の物だ。彼らを観察し鑑賞し監視し干渉できるのは私だけだ!」

かくて彼らを独占するための公的な任務と立場を手に入れた《白痴》は、感極まった表情で歓声を上げた。
欲しかった玩具を手にした子供の様に。狙った男を篭絡した淫婦の様に。頬は紅潮し、声を昂らせ、見開いた瞳を歓喜と興奮とそして悦楽に蕩けさせて。

「嗚呼! ああ! いいな凄いよ愉しみだ! 彼らの全てを観察できるなんて素晴らしいよ興奮する! どうかどうかどうか僕に見せてくれ儂に教えてくれ俺に暴かせくれ君たちの知識を情報を記録も軌跡も何もかも! そしてああ、いつか——」

熱い吐息を漏らし、柔肌に汗を浮かべ羽織った白衣を湿らせ、裸体をビクビクと震わせるその痴態を前に、《聖邪》は「うわぁ……」と内心で大いに引いて、小さく溜息を吐く。
こうなればもう彼女は外からの言葉など何も聞こえないだろう。ならば興奮のまま『おっぱじめる』前に出ていくのが精神衛生上最善の行動だ。
ゆえに《聖邪》は、身悶えながら嬌声を上げる裸白衣の変態に一礼した後に背を向けて、そそくさと部屋の出口へと向かった。
あの痴的好奇心の塊に目を付けられた彼らに同情し、その前途に幸在らんことを主に祈りつつ足を進める少女は、だが同時にこうも思う。善意と道徳からなる理性ではなく、その本能で。

ああ、でも……だからこそ、あのような穢れ無く善良な彼らを■■することが出来たのなら、それはとてもとても■■■■でしょうに。

ふとそんな考えが浮かび、だがそれはいけないと理性で即座に否定した小さな怪物の後ろで、もう一人の怪物が嗤う。

【挿絵表示】

「いつか——君が真のダンジョンマスターとなった時、君の総てを知的財産として頂こう。その時がとてもとても愉しみだよ。伊佐ナギ君♥」


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実況エロトラップダンジョン
エロトラップダンジョン実況スレ<その1>


近頃トレンドのダンジョンと言えばこれだよね!
導入だからまだほとんど無いけど下ネタ注意!変態にも注意!頭からっぽで楽しんでね


19:名無しの探索者

19うううううう♥️(アへ顔ダプルピース

 

20:名無しの探索者

>>19

やwwめwwろww

 

21:名無しの探索者

>>19

いきなり何言ってんだオメーー!?

 

22:名無しの探索者

ヽ( ;゚;ж;゚;)ノブハッ

 

23:名無しの探索者

唐突なエロワードテロがスレ民を襲う!

 

24:名無しの探索者

エロい番号踏んだ奴はエロワード叫ぶんはスレの掟やで

 

25:名無しの探索者

なんだルーキーか? この程度で驚いてるようじゃこの先付いてこれんぞ

 

26:名無しの探索者

此処はエロを愛しエロを探求する者が集うスレ。覚悟無き者は去ね(`皿´)

 

27:名無しの探索者

ご新規に謎に厳しいスレ民ww

 

28:名無しの探索者

脳味噌ピンク具合でマウントとられてもなぁ

 

29:名無しの探索者

こんだけひでえマウントもそう無いなww

 

30:名無しの探索者

まあスレからしてそう言うのですしおすし

 

31:名無しの探索者

はい喧嘩になりそうな流れはストーップ!!!!

 

32:名無しの探索者

ここは皆で仲良くエロトラップダンジョンの実況を楽しむスレやで

 

33:名無しの探索者

スケベ同士が戦ってもしょうがない

 

34:名無しの探索者

(ヾノ・∀・`)ダメダメ

 

35:名無しの探索者

ここは仲良くエロ実況を楽しもうぜ!

 

36:名無しの探索者

せやせや。今日は待ちに待ったダンジョン《秘宝館》の解禁日やで

 

37:名無しの探索者

あの《秘宝館》が攻略された時から今日まで……長かったなあ

 

38:名無しの探索者

まあ攻略されたダンジョンコアの所有権を攻略パーティーから買い取った企業やらアカデミーが、法的手続きの他に料金所やら警備の設備を整えるのに最低でも1ヶ月はかかるもんやしなあ

 

39:名無しの探索者

ワイその間切なくて切なくて震えてました

 

40:名無しの探索者

>>39

ナニが切なかったのかな~ンン~?(*´Д`)ハアハア

 

41:名無しの探索者

>>40

キ☆モ☆イ

 

42:名無しの探索者

まあ仕方ない

 

43:名無しの探索者

オープン日が楽しみすぎて身体が疼きまくりワイ完全同意

 

44:名無しの探索者

仕方ないよなあだって秘宝館だもんなあ!

 

45:名無しの探索者

あの~。ごめんなさいそもそも秘宝館って何ですか?

 

46:名無しの探索者

は?

 

47:名無しの探索者

は?

 

48:名無しの探索者

おいおい秘宝館も分からずにスレに来たとか

 

49:名無しの探索者

うーんこれはググレカス

 

50:名無しの探索者

仕方ないから教えてやれや魔術師ニキ

 

51:名無しの探索者

魔術師ニキ! キミに決めた!

 

52:名無しの探索者

盛り上がっとるとこ悪いが魔術師ニキは来ないぞ

 

53:名無しの探索者

ニキってエロ系のスレには来ないんだよな

 

54:名無しの探索者

マ?

 

55:名無しの探索者

呼んでないのに来るくせにこっちから呼んだ時は来ないとか(´Д`;)エエ…

 

56:名無しの探索者

マジ魔術師ニキつっかえ!

 

57:名無しの探索者

イジメかな?

 

58:名無しの探索者

>>57

自業自得です(断言

 

59:名無しの探索者

うんああおやおやならばまあ新規の君達に私が改めて教えてあげようじゃあないか

 

秘宝館というのは、人間や動物の性や性風俗に関する物品・資料を収蔵した施設の事だよ

とは言え資料館などの学術施設のようなお堅い物ではなく、多くはアミューズメント型の娯楽施設という形だね

 

主に資料の展示を主としたミュージアムのような物と、人形や大がかりな装置で性をポジティブに楽しむエンターテイメント系に分かれるけど、今回のダンジョン化した《秘宝館》はエンターテイメント系、それもかなり振り切った物のようだね。それがダンジョン化した結果どうなったのか……嗚呼まったく実況開始が今から楽しみだよ

 

とまあ長々と説明したが、要はエロのテーマパークとでも覚えておけば十分だね☆

 

60:名無しの探索者

誰かは知らんが長文乙……そして最後ォ!

 

61:名無しの探索者

最後コラぁ!?Σ( ̄皿 ̄

 

62:名無しの探索者

長文を長々と読ませておいて最後に一言で説明するという…

 

63:名無しの探索者

苦労して読んだワイらに対するこの仕打ち……相当な鬼畜と見た!

 

64:名無しの探索者

鬼!

 

65:名無しの探索者

悪魔!

 

66:名無しの探索者

Sランクゥ!!

 

67:名無しの探索者

>>67

それは言い過ぎ(真顔

 

68:名無しの探索者

>>67

アイツらと一緒にするのはあかんやろ

 

69:名無しの探索者

並べられた鬼と悪魔が苦情を言うレベルの■■■■は流石にアウト( ´△`)ナイワー

 

70:名無しの探索者

まあまあ私は気にしていないから落ち着きたまえよ

それに私はただのしがない知りたがりさ

 

71:名無しの探索者

>>70

なんか鷹揚ムーヴしてるけどそもそもお前が原因では?ボブはいぶかしんだ

 

72:名無しの探索者

てかそろそろ時間じゃね?

 

73:名無しの探索者

あ!

 

74:名無しの探索者

 

75:名無しの探索者

マジやあとちょっとでオープンの時間や

 

76:名無しの探索者

こちら現地民。もうカウントダウン始まってるで

 

77:名無しの探索者

ゲート前人凄すぎワロタ

【画像】

 

78:名無しの探索者

ちょwwww

 

79:名無しの探索者

こ れ は 草

 

80:名無しの探索者

どう見積もっても100人近くいるぞオイww

 

81:名無しの探索者

☆おっぱーー(*≧∀≦*)ーーーい☆

 

82:名無しの探索者

>>81

エロワードノルマ乙!

 

83:名無しの探索者

これが攻略後初オープンのエロトラップダンジョンに集いし益荒男どもか……ッ!!

 

84:名無しの探索者

益荒男と言うより単なるエロ猿の群だろ

 

85:名無しの探索者

どいつもこいつも(*´Д`)ハァハアしてるしな

 

86:名無しの探索者

(*´Д`)ハァハア(*´Д`)ハァハア(*´Д`)ハァハア(*´Д`)ハァハア(*´Д`)ハァハア

(*´Д`)ハァハア(*´Д`)ハァハア(*´Д`)ハァハア(*´Д`)ハァハア(*´Д`)ハァハア

(*´Д`)ハァハア(*´Д`)ハァハア(*´Д`)ハァハア(*´Д`)ハァハア(*´Д`)ハァハア

(*´Д`)ハァハア(*´Д`)ハァハア(*´Д`)ハァハア(*´Д`)ハァハア(*´Д`)ハァハア

 

87:名無しの探索者

地獄絵図じゃねえかwwww

 

88:名無しの探索者

正直羨ましい

 

89:名無しの探索者

あーくっそワイも彼女とのデートがなきゃそっちのけ行ってたのにな~(>ω<。)ウラヤマシス

 

90:名無しの探索者

>>89

は?

 

91:名無しの探索者

>>89

はあ(#゚Д゚)?

 

92:名無しの探索者

>>89

彼女持ちがこのスレで何してんの馬鹿なの死ぬの?

 

93:名無しの探索者

ここは非モテ紳士がエロトラップダンジョン実況で色々楽しむスレですよお~

 

94:名無しの探索者

正直羨ましい……ッ(血涙

 

95:名無しの探索者

いやいや彼女と言っても別に好きあってるわけやないで。何かワイの妹を落としたいから彼氏になれって言われて付き合ってるだけの擬装彼女や

 

96:名無しの探索者

???

 

97:名無しの探索者

ちょっとなに言ってるか分かんない

 

98:名無しの探索者

なんでもまず兄貴の彼女って関係から始めて徐々に距離を縮めて恋仲になりたいんだとよ

 

99:名無しの探索者

なんだ百合か許す!(即答

 

100:名無しの探索者

キマシタワー案件により無罪!

 

101:名無しの探索者

まってそれ気になるもうちょい詳しく!

 

102:名無しの探索者

いやさすがにスレチになるから

 

103:名無しの探索者

ここはあくまでエロトラップダンジョンの実況スレやで

 

104:名無しの探索者

んん? 待てよじゃあ>>89はその彼女とのデート中にこんなエロスレ覗いてるってことか?

 

105:名無しの探索者

は?(怒)

 

106:名無しの探索者

おうおういい身分だなあオイ(^ω^#)

 

107:名無しの探索者

サイテー(生ゴミを見る目

 

108:名無しの探索者

ちゃうちゃう。今彼女との待ち合わせ場所にいるんやけど、なんか何時までたっても来ないから暇潰ししてるだけやから

 

あと上で言われた通りスレチになるから後は何言われてもスルーするで

 

109:名無しの探索者

いや教えろよ!

 

110:名無しの探索者

百合を! 百合の詳細を我らにィ!(全力土下座

 

111:名無しの探索者

>>89配慮ナイスゥ!

そして百合厨ははよ戻ってこい

 

112:名無しの探索者

カウントダウンそろそろ10秒切るで

 

113:名無しの探索者

うおっ

 

114:名無しの探索者

マジか!?

 

115:名無しの探索者

はいあと5秒ーー!

 

116:名無しの探索者

よーん

 

117:名無しの探索者

3!

 

118:名無しの探索者

にー

 

119:名無しの探索者

イチチチチ

 

120:名無しの探索者

オーーーーープーーーーン!

 

121:名無しの探索者

 開  門 !!

 

122:名無しの探索者

ハッピーニューイヤー!←違う

 

123:名無しの探索者

(*’ω’ノノ゙☆パチパチ

 

124:名無しの探索者

888888

 

125:名無しの探索者

88888888

 

126:エロマンガ島民

待ってたぜぇ!この時をよお!!

 

127:名無しの探索者

エロトラップダンジョン探索はっじまるよ--☆

 

128:名無しの探索者

現地だけど開場した瞬間即全員ダッシュwwww

 

129:高級エロ豚

ちょっwww こらwwww

 

130:名無しの探索者

足を止めるな死ぬぞぉ!!

 

131:名無しの探索者

冗談やろ

 

132:万年Cランク

マジなんだよなあ

 

133:名無しの探索者

こちら現地! 発情したケダモノの群れが一斉にダンジョン内に突撃してる模様であります!

 

134:名無しの探索者

のりこめええええええええええ!!!!

ε≡≡ヘ( ´Д`)ノε≡≡ヘ( ´Д`)ノε≡≡ヘ( ´Д`)ノ

ε≡≡ヘ( ´Д`)ノε≡≡ヘ( ´Д`)ノε≡≡ヘ( ´Д`)ノ

 

135:名無しの実況マン

アナウンス『入場は順番を守ってお静かにお願いします』

 

136:名無しの探索者

無理だろ

 

137:名無しの探索者

無理じゃね(鼻ほじ

 

138:名無しの実況マン

アナウンス『順番を守って……守って……守れっつってんだろうが糞共!!』

 

139:名無しの探索者

アナウンスたんぶち切れwwwww

 

140:名無しの探索者

ちょっと男子ー。アナウンスたんが怒ってるでしょー

 

141:万年Cランク

ごめんもう止まれない

 

142:名無しの探索者

エロトラップダンジョンがワイらを呼んでるんや……ッ

 

143:海賊版王

エロモンスターもスケベアイテムも全部俺のもんだああああああ!!!!!

 

144:名無しの探索者

うーん聞く耳ナッシング

 

145:名無しの探索者

頭がエロ一色になってんな

 

146:名無しの探索者

【悲報】理性さん職務放棄

 

147:名無しの探索者

┐(´д`)┌ヤレヤレ

 

148:名無しの探索者

おーい盛り上がってるとこ悪いけど現地で実況する奴らはコテハン付けるの忘れんなよ~

 

149:名無しの探索者

ちらほら付けてない奴おるけど今から付けとき~

 

150:名無しの探索者

理性は忘れてもガイドラインは忘れちゃ駄目よ

 

151:名無しの探索者

 

152:名無しの探索者

そういえば

 

153:エロスレ初心者

ナチュラルに忘れてました。指摘サンクス

 

154:エロトラップ嵌まり隊

3Q

 

155:壁尻愛好家

( v^-゜)♪サンキュー

 

156:名無しの探索者

みんなガイドラインを守って健全にエロトラップダンジョン探索しようね~

 

157:名無しの探索者

健全にエロトラップダンジョン探索とな(-ω- ?)

 

158:名無しの探索者

健全の定義が迷子で草

 

159:名無しの探索者

にしてもすげえ盛り上がりだなw

 

160:名無しの探索者

いくらなんでも盛り上がり過ぎじゃね?

 

161:名無しの探索者

何だ知らんのかおまいら

 

162:自称事情通

このダンジョンにはなんかすげえお宝が眠ってるかもって話だぜ

 

163:名無しの探索者

なんぞそれ(?_?)

 

164:名無しの探索者

ほんとにござるか~?

 

165:名無しの探索者

お宝……詳しく聞こうじゃないの(前のめり

 

166:自称事情通

とはいってもまあ噂レベルだぜ。なんでもこのダンジョンの攻略パーティーってのが女3人と男一人のパーティーで、男の方は体のいいパシリか奴隷みたいな扱いを受けてたんだってよ

 

167:名無しの探索者

それはご褒美では?

 

168:名無しの探索者

なんだただのご褒美か(ドМ的思考

 

169:名無しの探索者

女と言っても美人と決まったわけではないだろ(現実的思考

 

170:名無しの探索者

ブスならただの地獄やで(悲観的思考

 

171:自称事情通

いや全員美女で男はフツメンらしいぜ。んでそいつらがこのダンジョンを攻略したんだけど

 

172:名無しの探索者

したんだけど?

 

173:名無しの探索者

もったいぶるなよ続きはよ

 

174:自称事情通

なんかハーレム状態になってたんだと

 

175:名無しの探索者

(@ ̄□ ̄@;)ファ!?

 

176:名無しの探索者

ハーレムですとなっ!?(ガタッ

 

177:名無しの探索者

詳細はよ詳細はよ詳細はよ!!

 

178:自称事情通

落ち着けww 入る時は女三人にこき使われるパシリだった男が、出てきた時には全員雌堕ちさせて侍らせるハーレム野郎になってたってわけだよ

中で何があったのか知らんけど、もしかしたらこのダンジョンには女共を惚れさせるアイテムなりお宝があって、それでハーレムを築いたんじゃないかって噂になってんだよ

 

179:名無しの探索者

マ   ジ   で  !?

 

180:名無しの探索者

それなんてエロゲ?

 

181:高級エロ豚

信じるも信じないもあなた次第!! ちなワイは信じてるで!!

 

182:名無しの探索者

ちょい調べてみたけど攻略パーティーがハーレム状態になってんのはガチ

 

183:名無しの探索者

うわああああああマジかマジかよなんで俺は《秘宝館》に行ってないんだ!

 

184:名無しの探索者

これは行くしかあるまい(スタッ

 

185:名無しの探索者

ちょっと使い魔のワイバーンでひとっ飛びするわ

 

186:名無しの探索者

>>185

急ぐんはええけど飛行可能エリアを守らんと撃ち落されるで~

 

187:妹ちゃんLOVE

残念ね有象無象共。お宝を手に入れるのはこの私よ

 

188:名無しの探索者

え誰?

 

189:名無しの探索者

何奴!?

 

190:名無しの探索者

なんかアレなコテハンキタ━━(゚∀゚)━━!!

 

191:妹ちゃんLOVE

アレとは何よ。妹ちゃんへの愛を込めた素晴らしいコテハンでしょ。讃えなさい

そしてお生憎様。例のお宝は私が見つけ出して愛しい妹ちゃんを落とすために使うから

 

192:名無しの探索者

セリフの端々からするヤベエ奴臭……ッ。こいつ強いな!

 

193:名無しの探索者

ヤベエ奴イコール強いとかいう探索者業界の風潮どうしようもねえなw

 

194:名無しの探索者

妹ちゃん?

 

195:名無しの探索者

通りすがりのシスコンか?

 

196:名無しの探索者

おいこら待て何でお前がそこにいるんだよ!!

 

197:名無しの探索者

知ってるのか>>196!!

 

198:名無しの探索者

知ってるも何もこいつが今日俺が待ち合わせしてた奴だよ!!

てめえデートすっぽかして何やってんだ!

 

199:名無しの探索者

ってお前>>89かww

 

200:名無しの探索者

何が起こってんのかよく分からんがとりまコテハンよろ

 

201:妹ちゃんLOVE

あらあなたもいたの? まあいいわ。何度も言ってるでしょ宝探しよ。ちなみに妹ちゃんも一緒よ

 

202:偽装彼氏

はああああああああ!? てめっ人の妹をなんてとこに連れ込んでんだよ!!

 

203:妹ちゃんLOVE

いつもあなたにべったりの妹ちゃんを引き離すのは難しいかと思ってたけど、『あなたがお兄さんともっと仲良くなれるアイテムが見つかるかもしれないわよ』と言ったら簡単だったわ。愛されてるのね死ねばいいのに

 

204:名無しの探索者

死ぬばいいのに(ゴミを見る目

 

205:名無しの探索者

ほうほう性格キツキツ百合娘ですか愉いゾ~これ(*^¬^*)

 

206:名無しの探索者

おっきした

 

207:妹ちゃんLOVE

そう言うわけだから私と妹ちゃんはダンジョンデートしてるから、あなたは寂しく待ちぼうけしてなさい

 

それにたとえお宝がゲットできなくてもここはエロトラップダンジョン。エロイベントには事欠かないでしょうから、それを利用して妹ちゃんの心も体もあなたから寝盗ってみせるわ

ああ安心して。妹ちゃんは私が責任をもって幸せにするから。お義兄さまw

 

208:名無しの探索者

からの寝盗り宣言どりゃああああ!!

 

209:名無しの探索者

百合NTR……なんと素晴らしい……ッ

 

210:擬装彼氏

いやふっざけんなよ! お前に協力してやってんのはあくまで清い交際にするって条件があるからだぞ! それが何で心より先に身体を落とそうとしてんだよ馬鹿!

 

211:妹ちゃんLOVE

黙りなさい妹ちゃんが可愛すぎるのが悪いのよ。私は悪くないわ

 

212:名無しの探索者

俺は悪くねえ(ドン!

 

213:名無しの探索者

清々しい開き直りっぷりに愚かなレプリカルークも苦笑い

 

214:妹ちゃんLOVE

というわけでお宝も妹ちゃんも私が手に入れるわ。いいわね。いいと言いなさい有象無象ども

 

215:名無しの探索者

いいd=(^o^)=bよ!!

 

216:名無しの探索者

なお否と言う奴は全百合好きを敵に回すと思え!

 

217:擬装彼氏

いいわけねえだろ馬鹿!

 

218:非モテ

然り! お宝を手に入れるのはこのワイや! そんでその力で今度こそモテモテになったるわ!

 

219:名無しの探索者

いきなり横からぬるっと非モテニキww

 

220:名無しの探索者

非モテニキ来てたんかw

 

221:名無しの探索者

とりま百合の敵として呪いかけときますね~

 

222:高級エロ豚

盛り上がってるとこ悪いがエロ豚としても探索者としてもお宝は渡せんな!

 

223:エロマンガ島民

エロマンガ島魂を見せてくれるぅヽ(`Д´#)ノ

 

224:名無しの探索者

こいつら全員お宝目当てかよww

 

225:名無しの探索者

欲望の解放の仕方が露骨すぎひん?

 

226:名無しの探索者

まあ好き好んでエロトラップダンジョンに突撃かけるような奴らですしおすし

 

227:名無しの魔術師

どうでもいいが貴様ら私の邪魔だけはするなよ

 

228:名無しの探索者

って魔術師ニキもいるんかい!?

 

229:名無しの探索者

スレに出てこないと思ったらまさかの現地とかWWWW

 

230:名無しの探索者

なんだインテリ面してても結局オスなんじゃねえか

 

231:名無しの探索者

失望しました魔術師ニキのファン辞めようと思ったけど元からファンじゃなかったわ(笑)

 

232:名無しの魔術師

こいつらと一緒にするな馬鹿者が。私はあくまでこの手のダンジョンにしかない素材を探しに来ただけだ。宝探しだか何だか知らんが私の邪魔にならん所でやれ

 

233:妹ちゃんLOVE

それは私の台詞よ。誰だろうと私の邪魔をする奴には容赦するつもりはないわ。覚悟しておきなさい

 

234:非モテ

上等やおまいら全員ぶっとばしてでもお宝ゲットしたるわ!!

 

235:名無しの探索者

おおっとこれは早くも波乱の予感か!!

 

236:名無しの探索者

うっはバチバチだあw

 

237:名無しの探索者

初っ端からこれってこれからどうなるんや

 

238:名無しの探索者

まあ俺らは見てることしかできんし実況が無事に終わることを祈ろうぜ

 

239:名無しの探索者

無理じゃね┐(´∀`)┌ヤレヤレ

 

240:名無しの探索者

>>239

だよね~☆

 




お読みいただきありがとうございます。
エロトラップダンジョンという事で秘宝舘を舞台にしようと思いついたはいいものの実際に行ったことは無い作者です。
なので昔テレビ番組で見たぼんやりとした記憶を頼りに書いてますので、描写がおかしくても生暖かい目で許してください。

前2つの長編が一区切りついたので、ここからは複数の異なるエピソードを気分が向き次第更新していくというスタイルになります。
この方がモチベ的にも投稿速度的にも安定するのでたぶん週一くらいで投稿できると思います。……だったらいいなあ

あさて今回のエピソードは特定の主人公を決めず登場人物が好き勝手に動くのを描いていく形になります。完全にノリと勢いでやっていくので作者自身どうなるのか分かりませんが最後までお付き合いください。
おいおいエロトラップダンジョンなのに全然エロイベントが無いじゃないかと思った方はご安心を。次回からは下ネタも変態具合もガンガン加速していきますよ~お楽しみに


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エロトラップダンジョン実況スレ『その2』

エロトラップダンジョンその2 !
いよいよ変態共が動き出すぞ!


250:全てのモン娘とセフレになる男

《秘宝館》キターーーー!!!!

内装すげえww 雰囲気怪しすぎww 初めて来たけど何だコレwww

 

【画像】

【画像】

 

251:名無しの探索者

ぶほっ……!?

 

252:名無しの探索者

ちょいちょいちょーーい!?

 

253:名無しの探索者

18禁ダンジョンなんやから露骨な画像はやめい!

 

254:名無しの探索者

子供が見てたらどうすんの!!ヽ(♯`Д´)ノコリャーッ

 

255:名無しの探索者

いや子供はこんなエロスレには来ないやろ(正論ワイ

 

256:名無しの探索者

何だなら問題ないな(エロ画像見たいんで乗っかるワイ

 

257:名無しの探索者

結論!無罪!観賞!(どうでもいいからもっと画像寄越せあくしろよワイ

 

258:名無しの探索者

てか秘宝館て話には聞いてたけどマジでこんななんかw

 

259:名無しの探索者

色とりどりの怪しい照明…

 

260:名無しの探索者

モザイク不可避の色々ヤベエ人形達…

 

261:名無しの探索者

そして漂う昭和臭www

 

262:名無しの探索者

秘宝館だ! マジで秘宝館だ!

 

263:名無しの探索者

いやぁ話には聞いてたけど(゜ο°;)ウワァ…

 

264:名無しの探索者

まさにエロの宝石箱や~☆

 

265:名無しの探索者

>>264

彦麿●ボイスで脳内再生されてお茶吹いちまったじゃねえかwww

 

266:名無しの探索者

うわ懐かしい~。もう無くなったけどワイの地元の秘宝館もこんなんやったわ

 

267:名無しの探索者

うーん古き良き昔の日本を感じるノスタルジィ

 

268:名無しの探索者

(゚⊇゚)(゚⊇゚)「日本人はイっちゃってるよ。あいつら未来に生きてるな」

 

269:名無しの探索者

やべえよやべえよ……ッ。こんなとこにいるモンスターとか絶対マトモなやつじゃねえだろ

 

270:名無しの探索者

((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル

 

271:名無しの探索者

そりゃあ……ねえ?

 

272:名無しの探索者

はっはっはマトモじゃないとか……当たり前だろぉ(ニチャア

 

273:名無しの探索者

エロい所にいるモンスターがエロくないわけないんだよなあ(*´∀`)クックック

 

274:名無しの探索者

ヘイヘーイ実況組そろそろ誰かエンカウントしたか?

 

275:名無しの探索者

エロ可愛いモン娘マダー?

 

276:モン娘とエッッし隊

今絶賛探し中だコラ!

 

277:非モテ

うおおおおエロいサキュバスはいねがあああ!

 

278:おねショタスキー

ショタのインキュバスでも可!

 

279:ろりっ娘教団大司教

私はロリっ娘ならばどんなモンスターでも歓迎しますよー!

 

280:ゴブリンレイパー

ゴブリンは全犯しだ

 

281:名無しの探索者

変 態 し か い ね え

 

282:名無しの探索者

wwww

 

283:名無しの探索者

うわぁモンスターとヤることしか頭にないんかコイツら(ドン引き

 

284:エロマンガ島民

>>283

失礼な!ヽ(`Д´)ノプンプン

 

285:非モテ

エロトラップに嵌まった美少女探索者とどさくさ紛れにエッッするのも忘れとらんわ!

 

286:名無しの探索者

よし世の中のためにお前ら全員逝ってよし!φ(`д´)

 

287:名無しの探索者

こんな奴らがいるからこの業界の健全化が進まないんだよなあ

 

288:エロスレ初心者

モンスター発見しましたよーーー

 

289:海賊版王

うおおおおおドラゴンだとおおおお?!?!?

 

290:名無しの探索者

(ガタッ)

 

291:名無しの探索者

【速報】第一モンスター発見!!

 

292:名無しの探索者

ついに来たか!

 

293:名無しの探索者

よくやった初心者ニキΣd(゚∀゚)

 

294:非モテ

ぬあああワイとしたことが初エンカウント報告を逃しただと!

 

295:エロマンガ島民

悔 し い で す !!

 

296:名無しの探索者

>>294

>>295

ノ☆ロ☆マ(((*≧艸≦)プークスクスクス

 

297:名無しの探索者

で、何のモンスターよ?

 

298:非モテ

サキュバスか!

 

299:触手倶楽部

触手かな!

 

300:ゴブリンレイパー

ゴブリンならばレイプだ

 

301:エロスレ初心者

あはい画像upしますね

 

【画像】

 

302:名無しの探索者

こ、これは……ッ

 

303:名無しの探索者

ローションスライムだああああ!!!!!

 

304:名無しの探索者

定番モンスターキタ━(゚∀゚)━!

 

305:名無しの探索者

ろーしょん……?

 

306:名無しの探索者

ゴメンなにそれ?

 

307:エロ本コレクター

うわあああドラゴンどわああああ!!!!!!■!!■■■

 

308:名無しの探索者

知らんのか貴様らエロトラップダンジョンの定番やぞ!

 

309:名無しの探索者

はいはい分からんのではよ教えろ下さい

 

310:名無しの探索者

無知な我々にどうかご教示をあくしろよ

 

311:名無しの探索者

下手に出るか強気でいくのかどっちかにしろよw

まあええ教えてやるわ……魔術師ニキがな(丸投げ定期

 

312:名無しの探索者

教えてニキえも~ん

 

313:名無しの魔術師

貴様ら私を都合の良い解説役とでも思ってないか?

まあいい。ならばこの私が無知な貴様らに教えてやろう!

 

314:名無しの探索者

ローションスライム……それはその名の通りローションを出すスライムだ!

 

315:名無しの探索者

特徴は何と言ってもスライム本体から分泌されるローション状の液やね。通常のスライムはこの粘液で獲物の肉や骨を溶かして捕食するんやけど、ローションスライムが出す粘液が溶かすのは主に衣服や装備だけや。

要するに『エロいマンガやゲームに出てくるスライム』やな!

 

316:名無しの探索者

説明終了! 解散!

 

317:名無しの魔術師

今説明すると言ったよな! 言ったよなあ!?

 

318:名無しの探索者

魔術師ニキ涙目www

 

319:名無しの探索者

いとも容易く行われる魔術師ニキいじり草ァ!

 

320:名無しの探索者

やっぱ魔術師ニキといえばこれだよなあ(*-ω-)ウンウン

 

321:名無しの探索者

お約束あざーすww

 

322:名無しの魔術師

お前ら全員呪ったからな! Aランク探索者の魔術舐めるなよバーカバーカ!

 

323:名無しの探索者

さーてデイリーミッションもクリアしたし初心者ニキはどうなったかなっと

おう生きてる~? やられてねえよな~?

 

324:エロトラップ嵌まり隊

えうそなんでドラゴンいるのやばいヤバい死ぬ死ぬ死ぬ

 

325:エロスレ初心者

なんとか倒せましたよ~(^^)

普通のスライムより粘液が多くて厄介でしたけど、攻撃が上手く当たって体内の核を壊せました。

そのあと直ぐにまた別のスライムと遭遇したけどコツは掴んだので楽にやれましたね

 

326:名無しの探索者

おめおめ。

 

327:高級エロ豚

群ならともかくスライム単体ならそんなもんだろ。かくいう俺もスライム撃破っと

 

328:非モテ

はいはーいワイはスライム&リビングラブドール遭遇からの撃破完了!

 

329:名無しの探索者

おーおー他も続々と色んなモンスターとエンカウントしてるようやな

 

330:名無しの探索者

撃破報告乙~。で、誰かエロい目に合ったやつおりゅ?

 

331:名無しの探索者

正直に言いなさいね~

 

332:名無しの探索者

画像も忘れずにの

 

333:名無しの探索者

ただし美少女に限る(o・`Д´・o)!!

334:非モテ

なら見るがいいスライムにパンツ以外溶かされたワイの痴態を!!

 

【パンツ一丁でポージング決めるゴリマッチョの画像】

 

335:高級エロ豚

下半身だけ溶かされてしまった自分のセクシーショットをお望みか

 

【下半身マッパのおっさんの画像】

 

336:名無しの探索者

美少女に限るっつっただろうが!!!!(ガチギレ

 

337:名無しの探索者

_ ̄|○、;'.・ オェェェェェ

(id:r337e) 

 

338:名無しの探索者

野郎の露出なんぞ誰も求めてないわ露出狂共が!!

 

339:名無しの探索者

ふむ……悪くない。悪くないぞ

 

340:名無しの探索者

>>339

Σ( ̄□ ̄;)ヒエッ!?

 

341:名無しの探索者

露出狂とホモォのダブルパンチとか精神的にキッツイわあ。癒しを……だれか今すぐ癒しをプリーズ!

 

342:脇汗舐め隊

うおおおおドラゴンなんぼのもんじゃ倒してワイがドラゴンスレイヤーになってやr

 

343:名無しの探索者

そうや百合ネキがいるやんっ( ゚д゚)ハッ!

ネキーこれ見てるなら今すぐネキのセクシーショットおくれー! 妹ちゃんでも可!!

 

344:妹ちゃんLOVE

上げるわけないでしょう馬鹿なの死ぬのいえ今すぐ死になさい色ボケ共。

だいたいこの私がそこらの汚らわしいモンスターに妹ちゃんを穢させるわけないでしょ。妹ちゃんを穢していいのはこの私だけよ。その肢体も痴態も味わうのは私の特権なの

 

345:名無しの探索者

お、おう……

 

346:名無しの探索者

クレイジーサイコレズかな?

 

347:名無しの探索者

逃げて!! 妹ちゃんモンスターより先にこのサイコレズから逃げてー!!

 

348: 妹ちゃんLOVE

何とでも言いなさい。あなた達がどれだけ泣こうが喚こうがもう妹ちゃんは私の掌の中よ。煮るも焼くも私の自由。この探索で身も心も堕としてあげるわ

 

349: 偽装彼氏

だから清い交際にしろって言ってんだろ馬鹿女あああああああああ!

 

350:名無しの探索者

これには偽装彼氏ニキぶち切れ不可避wwww

 

351: 名無しの探索者

そりゃあキレる俺だってキレる

 

352:名無しの探索者

てか何でニキはこんなのと交際認めてんのさ?

 

353:百合スキー

百合NTR厨なんですね分かるともΣd(^^)

 

354:擬装彼氏

違うわ!! あいつなら俺の妹を何とか出来ると思ったんだよ!

 

355:名無しの探索者

何とか? なんか訳ありっぽいな

 

356:エロゲ職人

助けてくださいドラゴンが暴れて手が付けられません!

腕に覚えのある探索者さん加勢おねがいします!場所は

 

357:名無しの探索者

私気になります!o(*゚∀゚*)oワクワク

 

358:擬装彼氏

あーまあそうだな。教えてやるからそのかわりお前ら俺に協力してもらうぞ

 

359:名無しの探索者

理由によるな

 

360:高級エロ豚

面白ければ力を貸すのもやぶさかではない

 

361:擬装彼氏

恥を忍んで聞かせてやるんだから、それぐらいはしてもらうぞ

 

何で俺達がこうなったかと言うと、まず俺の妹の事から話さなきゃならないな

俺の妹はまあ何というか、かなりのブラコンなんだ

 

362:名無しの探索者

ブラコンねえ

 

363:名無しの探索者

具体的に述べよ

 

364: 偽装彼氏

いつも俺の後をついてきたり、ソファに座ってたら足の間に入ってきたり、何かにつけて抱き着いてきて基本プライベートでは傍から離れようとしない。「お兄ちゃん大好き」とか「お兄ちゃんと結婚する」とか言ってくる。あと俺が他の女と話してると機嫌が悪くなる

 

365: 名無しの探索者

ちょっと妹に頼み事したらファイアボールぶつけられるワイからしたら羨ましすぎて殺意湧くレベルなんですが(#^ω^)

 

366:非モテ

お悩み相談と見せかけてのお兄ちゃん大好きブラコン妹自慢か。よし死刑

 

367: 擬装彼氏

違うわ。ブラコンとは言ったがお前らが想像してるような微笑ましいもんじゃないぞ

懐いてるというかぶっちゃけ言うと依存してるんだよ

何をするにも「お兄ちゃんは」「お兄ちゃんなら」とか自分より俺を基準にするし、友だち付き合いも「お兄ちゃんさえいればいいもん」て言って他人とは積極的に関わろうとしないから友達もほとんどいない。そのうえ俺と長い時間離れてると精神的に不安定になるんだ

 

368:名無しの探索者

おおぅ…(((^o^;)

 

369:名無しの探索者

芳しきメンヘラの香り

 

370:名無しの魔術師

それは何と言うか色々心配だな

 

371:擬装彼氏

ほんとそうなんだよ。ちょっと訳ありで家族が俺と親父しかいないからってのもあるんだろうが、かと言ってずっとこのままって訳にはいかない。探索者なんて商売してる以上俺は何時どうなるか分からないし、その時もし今のままあいつが独りになったらたぶん生きていけないだろう

そんな妹をどうにかしたくてずっと悩んでたある日、あの馬鹿女が現れたんだ

 

372:名無しの探索者

ここでサイコレズネキ 登 場 !!!

 

373:名無しの探索者

百合からサイコレズになってるの酷いけど納得しかないw

 

374:擬装彼氏

あいついきなり何て言ったと思う?

「あなたの妹を寝盗るから私の彼氏になりなさい」だぞ。ヤベえイカれ女が来たと思ったね

375:絶対尻派

うんそれはヤバい(禿同

 

376:名無しの探索者

初対面から既にヤバすぎる第一声で草

 

377:名無しの探索者

人生で初めて聞くし今後二度と聞かないレベルに頭が可笑しい台詞だな。ワイならダッシュで逃げるわ

 

378:海賊版王

嘘だろあいつたった一人でドラゴンを引き付ける気か!?

 

379:擬装彼氏

それな。まあだからこそ、こんな奴ならもしかしたら依存してる妹を馬鹿みたいな行動力で俺から引き離す事が出来るんじゃないかって思って、あいつに協力する事にしたんだよ。

あ、もちろん清い交際にするって条件でな

 

380:名無しの探索者

はーなるほど

 

381:名無しの探索者

メンヘラブラコンをサイコレズで制そうとはこのリハクの目をもってしても以下略

 

382:エロスレ初心者

バケモンにはバケモンをぶつけんだよォ!ですね分かります

 

383:名無しの探索者

スレ民の理解の仕方ひどすぎ問題ww

 

384:名無しの魔術師

話は分かったが妹を一人立ちさせるために随分な賭けに出たものだな。その肝心の女が大人しく清い交際とやらをするような奴には思えなかったが

 

385:擬装彼氏

俺もそう思って、妹とあいつを会わせるのは俺が一緒の時だけで馬鹿やらかさないか見張ってたんだけど……あの野郎やりやがった

 

386:名無しの探索者

してやられたねえ

 

387:名無しの探索者

ヤられちゃった…( ノД`)オヨヨ

 

388:非モテ

>>387

いやヤられてはないやろ

まだ、な(ニチャア

 

389:擬装彼氏

やらせるか! 俺はこれから馬鹿女を止めるために《秘宝館》に乗り込むから、お前らも話を聞いた以上協力してもらうぞ!

 

ダンジョンでこの馬鹿女を見かけたら縛り付けてでも止めろ

 

【画像】

 

あと妹は俺が引き取るからそれまで保護してやってくれ

 

【画像】

 

390:エロマンガ島民

おうしったかねえぬああああ!?

 

391:名無しの探索者

!!(⊃ Д)⊃≡゚ ゚

 

392:名無しの探索者

え?(二度見)ええ!?(からの三度見)

 

393:非モテ

なんやこの美女&美少女!?

 

394:名無しの探索者

しかも妹ちゃんのこの耳って……

 

395:名無しの探索者

ナレーション「お分かりいただけただろうか…?」

 

396:モン娘鑑定士

エッッッッルフじゃないですか奥さんΣ(Д゚;/)/

 

397:エロゲ職人

やりやがった! あいつやりやがった! ドラゴンが離れた今がチャンスだ俺たちは撤退するぞお前らも早く逃げろ!

 

398:名無しの探索者

てことは擬装彼氏ニキもエルフだったんか!?

 

399:擬装彼氏

いや人間だ。訳ありって言ったろ。血は繋がってないんだよ

 

400:名無しの魔術師

なるほど。それにしても見た所かなりの高位種だな。この見事な耳の形からするにハイエルフか

 

401:名無しの探索者

マ? それってダンジョンでも上級でしかまず生息してないっていうエルフの中のエルフの?

 

402:名無しの探索者

しかもそんなエルフっ娘が血が繋がってない妹でブラコンとか

 

403:名無しの探索者

羨ましい! 羨ましいぞニキいいいい!!!!(血涙

 

404:名無しの探索者

いやさすがに釣りだろ

 

405:名無しの探索者

サイコレズネキも女優ばりのクールビューティー黒髪お姉さまだし、こんなのがエロトラップダンジョンにいるわけが無い┐( ̄ヘ ̄)┌

 

406:エロトラップ嵌まり隊

私たちは助かったけど、囮になってくれた探索者さんが心配です。誰か情報はありませんか? 

 

407:非モテ

いや本当だぞ。ゲート前でオープンを待ってるワイらからちょっと離れた位置で二人並んで待機してたのを見たわ。てっきり非モテ拗らせすぎて時々見る美女の幻覚かと思ってたが実在してたとはな

 

408:ろりっ娘教団大司教

あ、私もダンジョン内で見かけました。ベタベタしようとするサイコレズネキを妹さんは鬱陶しそうにしてましたね

まあ低身長ではありましたけどロリっ娘ではなかったので無視しましたが

 

409:名無しの探索者

なん……だと……!?

 

410:名無しの探索者

いるってのか……ッ。この超絶美少女達が! このエロトラップダンジョンに!!!!

 

411:擬装彼氏

いるんだよいやがるんだよ最悪なことに最低の馬鹿女とな。だから早く助けなくちゃいけないんだよ

 

412:名無しの探索者

エロトラップダンジョンに美女と美少女が二人きり……( (*>∀<*)ゴクッ

 

413:名無しの探索者

えっちなシチュエーションだあ

 

414:非モテ

もしかして華麗に助ければワイに惚れてくれる可能性もワンチャン……( ・`д・´)キュピーン

 

415:名無しの探索者

>>414

んなわけない(即答

 

416:名無しの探索者

>>414

パンツ一丁のゴリマッチョに惚れる女なんていないのよ

 

417:名無しの探索者

>>414

向き合わなくちゃ現実と

 

418:名無しの探索者

ふむああいやはやそれはどうかな

 

419:名無しの探索者

へ?

 

420:名無しの探索者

いや無理だろ

 

421:名無しの探索者

たしかに嗚呼確かにそうだね君たちの言う通りだろう。下心丸出しのパンイチ筋肉達磨などまともな感性を持つ女性なら親しみどころか嫌悪し半径300m以内には近寄らないで欲しいだろう。まして惚れられるなど冗談にもならない狂人の戯れ言以下だね

 

422:非モテ

ぐはあああああああああああ!?!?!?

 

423:名無しの探索者

非モテニキのハートにクリティカルヒット確認! 

 

424:名無しの探索者

容赦ない真実の刃が非モテニキを襲う!

 

425:名無しの探索者

いやこれ無理だろww

 

426:名無しの探索者

聞けば聞くほどワンチャンが見えないのですが

 

427:名無しの探索者

そうだねそうだとも元からチャンスなど無い

が、それを作り出せる物があるじゃあないか

 

428:名無しの探索者

作り出せる物?

 

429:名無しの探索者

(○_○)!!

 

430:名無しの探索者

ワイわかっちゃった!

 

431:名無しの探索者

そうだそう、お宝だよ

このダンジョンに眠るとされる相手の心を奪い惚れさせると言うお宝だよ

無論ただの噂に過ぎないが、もし嗚呼万が一実在しそれを使えたとすれば、彼女らを落としハーレムを作ることも夢ではないだろうねえ

 

432:非モテ

うおおおおおおお見えてきた美少女ハーレムの未来!!!!!!!!

 

433:名無しの探索者

非モテニキ 復 活

 

434:名無しの探索者

まさかのワンチャンにテンション爆上げの模様ww

 

435:名無しの探索者

いやマジかマジでΣ(゚◇゚;)!?

 

436:名無しの探索者

【速報】非モテニキまさかのハーレムルート突入か!

 

437:高級エロ豚

あ待てい!

 

438:エロマンガ島民

良いことを聞かせてもらったぜ。まさかお宝をゲットすれば黒髪美女と美少女エルフも付いてくるなんてなあ!

 

439:胸の谷間に挟まり泰三

お宝もハーレムも手に入れるのは俺だ俺だ俺だ俺だーーー!

 

440:名無しの実況者

おおっと他の変態共も名乗りを上げたあああ!

 

441:名無しの探索者

そりゃこんな爆弾投下されたらなあ

 

442:名無しの探索者

餌を与えられ過ぎた変態が荒ぶっておるわww

 

443:名無しの探索者

wwww

 

444:擬装彼氏

いや笑い事じゃねえよ何言ってんだお前ら!?

 

445:非モテ

お義兄さまご心配なく。妹さんはワイが責任をもって幸せにします(キリッ

 

446:高級エロ豚

上のモテなさすぎて頭がおかしくなった奴は無視してください俺こそ貴方の義弟となる者ですお義兄さま(ニコッ

 

447:百合シーズ

汚らわしい男共の戯れ言など気にすることはありません! 女の子は女の子同士で恋愛すべきという至言の通り、妹さん達はこの未来の義妹が正しき道に導きますので、安心してくださいお義兄さま♥️

448:擬装彼氏

お・前・ら・に・お義兄さまと呼ばれる筋合いは無い!

 

449:名無しの探索者

やったねニキ家族が増えるよ☆

                                                               

450:名無しの探索者

゚Σd(´∀`*)

 

451:擬装彼氏

い る か ボケえええええええええ!!!!!!

 

452:名無しの探索者

うんうんいやあ皆がやる気になってくれたようで何よりだ。ああもしお宝を発見したなら画像を忘れずに上げておくれよ

 

453:名無しの魔術師

えあれうそその口振りなんで師匠がここに

 

454:名無しの探索者

んんんうん? 誰の事だか知らないけれど人違いだよ。よくよく考えれば分かるはずさ君は頭の良い子だからねえ

そうだろう?

 

455:名無しの魔術師

あはhはい間違いでsきのせいでしたどうかお許しをを

 

456:名無しの探索者

うーんなんか知らんがあっちもこっちもカオスってるなあ

 

457:名無しの探索者

まあエロトラップダンジョンなんてキワモノじゃ何が起こっても不思議じゃないし

 

458:ドラゴニュートスレイヤー(予定)

悪い。なにやら立て込んでるようだが知恵を貸してくもらえないか?

 

459:名無しの探索者

おや

 

460:名無しの探索者

横からまた何か来たで

 

461:名無しの探索者

今度はど~んな変態だ~?

 

462:名無しの探索者

(*^ω^)ワクワク

 

463:ドラゴニュートスレイヤー(予定)

悪いな礼を言う。実は今、非常に困った状況に陥っているんだ。自力ではどうにも打開する方法が思い浮かばないので助けて欲しい

 

464:名無しの探索者

変態どころかまともな要請じゃないか

 

465:名無しの探索者

うーん肩透かし感はあるが、たまには真面目にいくのも悪くないか

 

466:名無しの探索者

さあYOU言っちゃいなYO!!(*σ>∀<)σ

 

467:ドラゴニュートスレイヤー(仮)

にわかには信じがたいとは思うが聞いてくれ

 

468:ドラゴニュートスレイヤー(仮)

今ドラゴンと一緒に『セックスしないと出られない部屋』に閉じ込められているんだ

 

469:名無しの探索者

おい誰だよまともな要請とか言った奴




お読みいただきありがとうございます。眠くていまいち頭の回らない作者です

エロトラップダンジョンも2話目で徐々に各キャラが動き始めました。これからますます暴走します。
文字数オーバーしたけど何とか週内に投稿できましたから来週もこうできるといいなぁ

次はたぶん別エピソードの更新になります
続きはその後かね


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エロトラップダンジョン実況スレ《その3》

三話め! GWをフルに使ったら長くなったぞ!

舞台はみんな大好き●●●しないと出られない部屋だ!


470:名無しの探索者

( ´゚д゚`)アチャー

 

471:名無しの探索者

(クソデカ溜息)

 

472:名無しの探索者

一瞬でも期待したワイが馬鹿でした

 

473: ドラゴニュートスレイヤー(予定)

悪い。何か不快な思いをさせたようだが、何をそこまで落胆しているんだ?

 

474: 名無しの探索者

うるせえ

 

475:名無しの探索者

黙れかまってちゃんが!!(中指

 

476:名無しの探索者

てかさあさっきから何なんだよ雑な釣りがわんさか湧きやがって

 

477:名無しの探索者

荒らしに反応するのも荒らしだから無視してたけど流石にウザ杉

 

478:ドラゴニュートスレイヤー(予定)

いや確かに嘘のような話だと自分でも思うが釣りではないぞ

ドラゴンを何とか皆から引き離し、戦闘の末辿り着いた大部屋で拘束することは出来たものの、そこは所謂『セックスしないと出られない部屋』で、共に閉じ込められてしまったんだ

 

479:名無しの探索者

はいはい釣り乙釣り乙

 

480:名無しの探索者

ドラゴンがこんなエロトラップダンジョンにいるわけねえだろカス

 

481:名無しの探索者

釣りたいならもうちょっとリアリティのあるネタにしたら?

 

482:名無しの探索者

はいはいおまいらも荒らしに付き合うのはここまでにしようや

 

483:名無しの探索者

せやな

 

484:非モテ

お宝見つけてハーレム目指すワイにこんな奴に構ってる暇なんざねえわ!!

 

485:ドラゴニュートスレイヤー(予定)

ならこれでどうだろうか。疑うなら画像解析してくれれば本物と分かるだろう

 

【画像】

 

486:名無しの探索者

は?

 

487:名無しの探索者

いやいやいやいやいや

 

488:名無しの探索者

( ´,_ゝ`)プッ

 

489:名無しの探索者

なあにこれぇ……

 

490:名無しの探索者

ドラゴンが亀甲縛りで転がってるとかどんな状況だよww

 

491:名無しの探索者

ありえなさすぎる絵面に不覚にもちょっと吹き出してしまったンゴ

 

492:名無しの探索者

おいおいおいいくら何でも釣りたいとは言えここまでする~?

 

493:名無しの探索者

釣り必死やなwwww

 

494:名無しの探索者

釣りは釣りでもここまでアホな加工画像見せられたら釣られるのもやぶさかではない気持ちになる不思議

 

495:名無しの探索者

もう釣りでもええわ。楽しませてくれんなら付き合ってやんよ

 

496:ドラゴニュートスレイヤー(予定)

釣りでは無いのだが……。まあ信じてくれなくとも話を聞いてくれるだけでもありがたいか。

では改めて今の状況だが、俺は現在、画像の通り荒縄で亀甲縛りにして拘束したドラゴンと『セックスしないと出られない部屋』に閉じ込められている

 

497:ドラゴニュートスレイヤー(予定)

俺たちが入った時点で扉は消失し、室内は密室状態になっている。これまでに壁の破壊等を試みたが手持ちの武器やアイテムでは効果は無く、完全に手詰まりとなった

この手の『●●しないと出られない部屋』系のトラップにかかったのは何分今回が初めてで、適切な打開策が思いつかない。頼む。どうかスレの皆の知恵を貸してほしい

 

ここまでで質問はあるだろうか?

 

498:名無しの探索者

質問というかツッコミ所しか無い件

 

499:名無しの探索者

そもそも何でドラゴンが亀甲縛りされてんだよw

 

500:ドラゴニュートスレイヤー(予定)

ああ、それは直前に宝箱から入手していたダンジョンアイテム『マジックロープ《亀甲縛り》』を使ったからだ

これは対象の身体に自動で絡みつき拘束するという荒縄で、一瞬の隙を突いて使う事で何とかドラゴンを拘束できた。対竜装備をほとんど使い果たしたあの時、これが無ければ間違いなく俺が殺られていたな

 

501:名無しの探索者

俺が殺されていたな(キリッ) ってシリアスに言われても使ってるのエロアイテムじゃねえかww

 

502:名無しの探索者

エロトラップダンジョン名物のエロアイテムでドラゴンが拘束できるわけないだルォ!!

 

503:名無しの探索者

釣りにしても吹き杉( ̄m ̄〃)ぷぷっ!

 

504:名無しの探索者

とりまオ●ニーでもしてみたら? 同じように閉じ込められて一人エッチしたら出られた奴の話を聞いたことあるわ

 

505:名無しの探索者

>>504

いや絶対嘘だろ誰が信じるんだよww

 

506:ドラゴニュートスレイヤー(予定)

なるほど自慰か。さっそく試してみよう

 

507:名無しの探索者

やんのかよΣ(´д`*)!?

 

508:名無しの探索者

必死すぎかな?

 

509:ドラゴニュートスレイヤー(予定)

とりあえず一度射精するまでやってみようと思う。情報感謝する

 

510:名無しの探索者

え マジでやってんの?

 

511:名無しの探索者

いやだからネタだろって

 

512:名無しの探索者

こんなアホの子がドラゴンとタイマンできる訳もなし

 

513:エロトラップ嵌まり隊

えーと、これは本人でしょうか……? 確かに独特のノリの人でしたけど、でも、ええ……?

 

514:名無しの探索者

しかしセックスしないと出れない部屋か……

 

515:名無しの探索者

マジであるんだな

 

516:妹ちゃんLOVE

一度でいいから入ってみたいわね。もちろん愛しい妹ちゃんと

 

517:名無しの探索者

経験者から言わせてもらうと誰と入るか次第で地獄になるぞ。ちなワイはメスオークみたいなゴリマッチョと入って抵抗虚しく力尽くで逆レイプされたわ(´Д⊂ヽハジメテダッタノニ…

 

518:名無しの探索者

>>517

うわぁ……

 

519:ろりっ娘教団大司教

>>517

我々の業界でもバツゲームです(合掌

 

520:名無しの探索者

ただイケならぬただし美少女に限るだな

 

 

 

 

 

525:非モテ

うっひょおおおおお宝箱ハケーーーン!!

 

526:名無しの探索者

(゜゜)お?

 

527:名無しの探索者

マジか非モテニキ!

 

528:名無しの探索者

宝箱が新たに出現するのは未攻略ダンジョンだけだからラッキーじゃん

 

529:名無しの探索者

攻略されてから残ってる宝箱ゲットできるのは相当運がいいな

 

530:非モテ

だろだろ? まあこれも日頃の行いやな(ドヤァ

 

531:名無しの探索者

ドヤ顔うざっ

 

532:名無しの探索者

日頃の行いというか単に恋愛運に回す分のラックを使ってるだけでは? ボブは訝しんだ

 

533:名無しの探索者

>>532

言ってやるなよ絶対その通りだけど

 

534:非モテ

うっさいわ!!

てかこれもしかして中身は噂のお宝じゃね? そんでワイの美少女ハーレムルートスタートじゃね!?

いざ宝箱御開帳じゃああああああ!!

 

535:壁尻愛好家

え マジで噂のお宝出ちゃうわけ?

 

536:胸の谷間に挟まり泰三

ふっざけるなお宝をゲットするのは俺だ俺だ俺だー―――――!!

 

537:名無しの探索者

出るかレアアイテム!?

 

538:名無しの探索者

ゴミアイテムが出るに百億万ジンバブエドル

 

539:名無しの探索者

さあ運命の結果は!!(ダダン!!

 

540:非モテ

なんか真ん中に穴が空いたコンニャクが出てきたわ

鑑定アイテム使ったら名前は《名器コンニャク》だってよ

 

541:名無しの探索者

wwwww

 

542:名無しの探索者

 

543:名無しの探索者

(゜∀。)ワヒャヒャヒャヒャヒャヒャ

 

544:エロマンガ島民

良かったじゃねえか非モテェwww レアなオナグッズだぜえwww

 

545:名無しの探索者

これはゴミとは言えないな。俺の負けだ非モテニキ( ´∀`)フッ

 

546:高級エロ豚

おめでとう

 

547:名無しの探索者

888888888888

 

548:非モテ

うがああああああああああ笑うなや!!

てか何だこれクソが!! どうしろってんだよボケ!!

 

549:名無しの探索者

とりあえずシコれば?

 

550:名無しの探索者

名器らしいしスッキリできるぜぇ?(ニチャア

 

551:非モテ

誰がシコるか!!

くっそ次こそは正真正銘のお宝見つけて見返してやるからな! 今笑ったやつ全員覚えとけよ!

 

552:名無しの探索者

ほいほ~い(鼻ほじ

 

553:名無しの探索者

がんばえ~(@^^)/~~~

 

554:名無しの探索者

なお特に誰も期待していない件

 

555:名無しの探索者

そもそもエロトラップダンジョンの宝箱にまともなアイテムなんぞ入ってるわけないんだよなぁ

 

556:名無しの探索者

それな

 

 

 

 

 

563:名無しの探索者

そろそろ実況組はダンジョンの中層に入った頃かな

 

564:名無しの探索者

やな。モンスターとの遭遇報告も増えてきてるし

 

565:名無しの探索者

モンスターもやけどダンジョンの特殊効果も徐々に強くなってくしこっからが本番やな

 

566:名無しの探索者

特殊効果か。ここはどんなんだっけ?

 

567:妹ちゃんLOVE

>>566

それくらい予め調べておきなさい情弱

 

568:エロマンガ島民

ムラムラしてビンビンになって感じやすくなります

 

569:名無しの魔術師

いずれも中レベルの発情性力増強性感度上昇だ。この手のダンジョンでは比較的ポピュラーなものだな

上級ダンジョンの物理法則をも凌駕する固有法則とは違い、心身に及ぼす影響でしかない特殊効果は魔術やアイテム等による対策次第で減衰無効化できるので、中級以上の探索者にはそこまで問題となる物ではないぞ

かくいう私も護符で防いでいる

 

570:名無しの探索者

なお解説だけしてりゃいいのに最後に有能アピールする魔術師ニキ

 

571:名無しの探索者

護符で防いでいる(ドヤァ

 

572:高級エロ豚

探索者なら割と当たり前のことをドヤ顔で言われてもなぁ

 

573:名無しの探索者

そういうとこだぞ☆

 

574:エロトラップダンジョン初心者

うわわわわわわスレ民さん助けてください!!

 

575:名無しの探索者

 

576:名無しの探索者

やだ(無慈悲

 

577:名無しの探索者

いいよ(慈悲

 

578:名無しの探索者

どーした初心者ニキ

 

579:エロトラップダンジョン初心者

やばいですサキュバス3体に遭遇して今追いかけられてます助けてください

 

580:名無しの探索者

サキュバス!?

 

581:万年Cランク

なん……だと……ッ!!

 

582:名無しの探索者

【やっと】サキュバス登場♡【会えたわね!】

 

583:名無しの探索者

いよっ!! 待ってましたあ!!

 

584:非モテ

うっそやろお前ワイなんて触手や粘液としか遭遇してねえのに何でガチエロモンスター娘見つけてんだよ!!

 

585:高級エロ豚

しかも三体とかふざけんな羨ましすぎるわ畜生(# ゚Д゚)!!

 

586:名無しの探索者

とりま画像よこせあくしろよ

 

587: エロトラップダンジョン初心者

羨ましいなら代わってください!! こっちは通路を全力疾走中で捕まったら最後絞り尽くされて干物か腹上死かってピンチなんですよ! あと画像です!

 

【画像】

 

588:名無しの探索者

サキュバスとダンジョン追いかけっこしながらちゃんと言われた通り画像くれる初心者ニキすこ

 

589:名無しの探索者

あなたさては良い子ね?

 

590:名無しの探索者

ふおおおお (≧◇≦) おおおおお!!

 

591:名無しの探索者

サキュバス三人娘エッロwwwwwwww

 

592:名無しの探索者

エッッッッッッッッッッ

 

593:名無しの探索者

美女美少女美幼女と三パターンきっちり揃ってるのイイゾ~コレ↑

 

594:脇汗ソムリエ

こっちがむさいオークとやり合ってる時に何羨ましい事してんだムッコロスぞ!!(血涙

 

595:エロトラップダンジョン初心者

あ!! ねえそこにいるのってもしかしてサイコレズネキさんですよね! よかった助けてください!

 

596:妹ちゃんLOVE

は? 何言ってるの妹ちゃんに淫魔なんて汚らわしい連中を近づけさせるはずないでしょ自分で何とかしなさい来たら殺すから

 

597:エロトラップダンジョン初心者

あ待って行かないでくださいよおおおおおおおおおおお!!

 

598:万年Cランク

サイコレズネキ無慈悲www

 

599:百合スキー

これも愛しき少女を汚れさせぬため。麗しい百合に罪は無いのです

 

600:名無しの探索者

初心者ニキは百合の花を守る為の犠牲となったのだ~(‐人‐)ナムナム

 

601:偽装彼氏

いやホントすまん。あいつ見てくれに全振りしてるぶん中身は真性の糞なんだ。後できっちり良い聞かせとくから……うん、なんだ。強く生きてくれ

 

602 :エロトラップダンジョン初心者

今まさに死にそうなんですけど!?

 

603:ろりっ娘教団大司教

ロリによって逝かされるのは我が教団において最高の栄誉の一つ。貴方の魂は必ずやロリの神の下に召されるでしょう。ロリ&ピース

 

604:エロトラップダンジョン初心者

そんな変態邪神の下になんて召されたくないですうううううううううううう!!!!

 

605:名無しの魔術師

なんださっきから妙な叫び声が聞こえると思ったらお前か

騒がしくて素材探しに集中できんから静かにしろ

というかこんな所に来るくらいなら淫魔対策の一つくらいしてないのか?

 

606:エロトラップダンジョン初心者

対策ですか? そういえば、パーティーの仲間からいざとなったら使えって何故か牛乳の入った瓶をいくつか渡されましたけど

 

607:名無しの探索者

( `Д´)/ソレダーー!!

 

608:名無しの探索者

なんだあるんじゃねえか

 

609:名無しの魔術師

あるならそれをありったけサキュバス共に投げつけろ

それでなんとかなるだろうたぶん

 

610:エロトラップダンジョン初心者

たぶん!? ええいままよ! 分かりましたやってみますっ

 

611:名無しの探索者

ままよってリアルで言うやつ初めて見たわww

 

612:名無しの探索者

どういう意味?

 

613:名無しの探索者

ママに助けを求めてんだろ(適当

 

614:名無しの探索者

なんだ初心者ニキはマザコンだったんか

 

615:エロトラップダンジョン初心者

違いますよ僕が書き込めない間に変なキャラ付けするのは止めてください

 

それより魔術師ニキさん達に言われた通り、逃げながら牛乳瓶を投げつけてみましたら、サキュバス達はそれを避けずにキャッチしたと思ったらその場で美味しそうに飲み始めたんです!

おかげで彼女達が牛乳に夢中になってる隙に逃げ切ることが出来ました

正直何がなんだか分かりませんけど助かりました。本当にありがとうございます!

 

616:名無しの探索者

お~おめでと~

 

617:名無しの探索者

逃 走 (* ´ ▽ ` *) 成 功

 

618:名無しの探索者

まあ牛乳使ったらこうなるわな

 

619:名無しの探索者

やはり牛乳。牛乳は全てを解決する……

 

620:エロトラップダンジョン初心者

まさかあのサキュバスを牛乳で何とか出来るなんて思いませんでしたよ

 

621:名無しの探索者

そらサキュバスに限らず淫魔夢魔は基本牛乳好きやし

 

622:名無しの探索者

好きというよかあれは中毒的なナニカ

 

623:名無しの探索者

ワイが襲われた時使ったら、それまで「キミのミルク美味し~♪ ねえもっと飲ませてよぉ。ほ~ら出せ。出しちゃえ♪」て言ってたメスガキサキュバスが「あひいいいい♥️北海道の生搾りミルク美味ししゅぎりゅのおおおお♥️」てアヘ顔で牛乳瓶の方にしゃぶりついて、助かったはずなのに何かNTRた気分になって別な意味でダメージ受けたわ(T_T)

 

624:名無しの探索者

牛乳「>>623見てる~? サキュバス娘はすっかり俺の虜になったわww お前のミルクより俺の方が3000倍も美味いってよww」

 

625:名無しの探索者

マジか牛乳最悪だな

 

626:名無しの探索者

失望しました牛乳のファンやめます

 

627:ラーメンタンク

SOS! SOS!俺も今サキュバスに襲われてるんだけど牛乳持ってねえんだわどうすりゃいい!?

 

628:名無しの探索者

(´-ω-)……。

 

629:名無しの探索者

あー……うん

 

630:高級エロ豚

飲ませるしかねえなあ! お前のミルクをよおォ!!

 

631:名無しの探索者

ワンチャン干物になる前に満足してくれる可能性も微レ在だからガンバ☆(゜∇^d)

 

632:ラーメンタンク

ガンバっておいふざけんなちょまt

 

633:ラーメンタンク

んほおおおおおおおおおおおおお♥️♥️♥️

 

634:名無しの探索者

逝ってしまわれた……いろんな意味で

 

635:名無しの探索者

うわあああニキいいやつだったの……かは知らんけど安らかに眠れ(チーン

 

636:名無しの探索者

ナムアミダブツ

 

637:名無しの探索者

悲しい事件だった……おまいらもエロモンスターと戦うときはくれぐれも牛乳を忘れんようにな

 

638:万年Cランク

( ゚Д゚)ゞイエッサー!

 

639:海賊版王

当然っ

 

640:名無しの探索者

了解しました牛乳のファン続けます

 

641:非モテ

何でだあああああ! 何でワイにはヤりに来ないんや! 

ウェルカムなのに! 自家製ミルク()飲み放題なのに何でエンカウントしても「(|||´Д`)ムリ~」って逃げてくとかこんなのおかしいだろ!?

 

642:名無しの探索者

牛乳要らずの奴おったったww

 

643:高級エロ豚

サキュバスからすら拒否られるとかwww

 

644:名無しの探索者

すっげえな非モテニキある意味無敵やん

(((*≧艸≦)ププッ

 

645:非モテ

嬉しくねえわチクショーーーー!!!!

 

 

 

 

 

650:ドラゴニュートスレイヤー(予定)

悪い。言われた通り自慰をしてみたが何も起こらなかった。どうやらこれでは駄目なようだ

 

651:名無しの探索者

お前はいきなり何を言っている?(真顔

 

652:名無しの探索者

イッてしまわれた……そのままの意味で

 

653:名無しの探索者

スレイヤーニキまだ釣りしてんのかww

 

654:名無しの探索者

いい加減しつこいよ┐( ̄ヘ ̄)┌ヤレヤレ

 

655:名無しの探索者

なんかニキほんとにやってんじゃねえかと思えてきたわ

 

656:名無しの探索者

なら次はエアレイプでもしたら?

 

657:ドラゴニュートスレイヤー

? 悪いがそのエアレイプとはどういうものか分からない。良ければ教えてはもらえないだろうか

 

658:名無しの探索者

ワイも知らん

 

659:名無しの探索者

エア●●●って大分昔に流行ったよな

 

660:名無しの探索者

何でもかんでもエアを付けてた平成カオス時代の産物か

 

661:名無しの探索者

【説明!】エアレイプとは!! AIRレイプする事だ!!!

 

662:名無しの探索者

クラウザーさんの偉業を知らんとかSATUGAI するぞ!!ヽ(♯`Д´)ノ

 

663:名無しの探索者

何だ漫画ネタかよ

 

664:名無しの探索者

詳しくはこれをご覧ください

 

【画像】

 

665:ドラゴニュートスレイヤー(予定)

なるほど。つまり仁王立ちで激しく腰を振り空気そのものを犯すと言うことか。日本のコミックカルチャーの発想は凄まじいな。了解した。すぐやってみよう

 

666:名無しの探索者

ちょww なんだこれシュール過ぎかよwww

 

667:名無しの探索者

そしてやんのかーーーいwww Σ⊂(゚Д゚ )オイ!?

 

668:名無しの探索者

そこまでして釣るぅ!?

 

669:名無しの探索者

なにが一体ニキにそうさせるのか……ッ

 

670:名無しの探索者

釣りバカ日誌

 

671:名無しの探索者

>>670

誰が上手いことを言えと…

 

672:名無しの探索者

ふむふむうんうんああそれだがねぇ。どうにも釣りとは言い切れないようだよ

 

673:名無しの探索者

(゚A゚)ハァ?

 

674:名無しの探索者

お前も何言ってんだ?

 

675:名無しの探索者

以前彼が上げた画像を精査解析してみたんだけどねえ。科学的にも魔術的にも加工の形跡が一切見られなかったんだ

つまりあの奇妙キテレツなドラゴン亀甲縛り画像は本物だったんだよ

 

676:名無しの探索者

いやいやいやww

 

677:名無しの探索者

あのアホ画像マジで解析する奴おったんか

 

678:名無しの探索者

どうせお前も釣りだろ

 

679:名無しの探索者

安易に乗っかっても無駄無駄ww 俺が今から解析かけて加工の証拠上げてやるよww

 

680:名無しの探索者

おっええなそれ♪ ならワイもやろ~っと

 

681:名無しの探索者

釣りを全員でボコボコにしようとするスレ民マジ容赦ねーww

 

682:名無しの探索者

釣り殺すべし慈悲は無い!

 

683:名無しの探索者

ヘイヘ~イ謝るなら今の内だぞ~∩(´∀`∩)

 

684:名無しの探索者

今なら晒して社会的にギリギリ致命的で済むくらいで勘弁してやるからよお(ニチャア

 

685:名無しの魔術師

わーーーー貴様らまて落ちちゅけお師匠様が正気でないのはいつもの事だたかはあまり刺激するなあばばばば

 

686:名無しの探索者

うんああ君こそ落ち着きたまえよ相も変わらず慌てん坊だねえ。私と彼が釣りかどうかはすぐにはっきりするだろう。いや、もう理解した者もいるんじゃあないかな?

 

687:名無しの探索者

( -_・)ドユコト?

 

688:名無しの探索者

あれ?

 

689:名無しの探索者

ん?

 

690:名無しの探索者

あーちょっと聞きたいんやけど誰か加工の証拠見つけた奴おりゅ?

 

691:名無しの探索者

俺も今聞こうと思ってた。全然わからん。相当上手く加工してんのか( -_・)?

 

692:名無しの探索者

ワイ魔術師やっとるけど少なくとも魔術的な幻覚や認識操作はかかってないぞ

 

693:名無しの探索者

スパコン並みの演算能力持ちのAIに解析任せたら『加工ノ形跡ハ一切アリマセン』て言われたんやが……(震え

 

694:名無しの探索者

ええ……(困惑

 

695:名無しの探索者

つーまーーりーーー?

 

696:名無しの探索者

これ、本物?

 

697:名無しの探索者

ああうんそうとも本物だね♪

 

698:名無しの探索者

はあっ!?

 

699:名無しの探索者

Σ(Д゚;/)/エエエエ!?

 

700:名無しの探索者

う そ だ ろ !?!?!?

 

701:名無しの探索者

いやいやいやこんな極め付きのアホ画像が本物とか

 

702:名無しの探索者

だが実際に加工の形跡は無いみたいだぞ

 

703:名無しの探索者

ならもしかしてニキの話もマジなんか

 

704:名無しの探索者

はは。いや、まっさかぁ……(;^ω^)

 

705:名無しの探索者

えーと、スレイヤーニキ? もしかしてですが……これ本物?

 

706:ドラゴニュートスレイヤー(予定)

だから釣りではないと言ってるだろう。この画像もここまでの経緯も全て真実だ

 

707:名無しの探索者

まーじか

 

708:名無しの探索者

(◎-◎;)!!

 

709:名無しの探索者

えーと、ごめん待ってちょっと今混乱してる

 

710:名無しの探索者

仮にガチだとしてドラゴンとタイマン張ったあげく拘束するとかニキ何者だよ

 

711:名無しの探索者

とりまスペックはよ! はよ!

 

712:ドラゴニュートスレイヤー(予定)

ああ悪い。先に軽く自己紹介をするべきだったな。なるほどこれなら疑われるのも仕方がないか

簡単なものだが自分のスペックだ。何か質問があるなら言ってほしい

 

ランク《A》

ポジション《ソロ》《魔法剣士》

主武器《対龍剣》

 

日本ではあまり知られてないだろうが地元では《百龍斬り》などと呼ばれていた

 

713:名無しの探索者

 

 

714:名無しの探索者

 

 

715:名無しの探索者

 

 

716:名無しの探索者

σ(^_^;)誰?

 

717:名無しの探索者

ガチのドラゴンスレイヤーじゃねえか!?!?

 

718:名無しの探索者

>>716

北欧トップクラスの龍殺しやぞ!!

 

719:名無しの探索者

ドラゴン系モンスターの討伐数三桁のリアル化け物ぞ

 

720:名無しの探索者

((((´Д`;)アワワワワ

 

721:名無しの探索者

あの北欧どころか欧州最強の龍狩りパーティーでエースだった奴が何で日本にいんだよぉ

 

722:名無しの探索者

あれ? でもそのパーティーってたしか

 

723:名無しの探索者

検索してみたけどなんだこのファンタジーに出てきそうな全身鎧の精悍なイケメンは……ッ

 

724:名無しの探索者

ファンです興奮で心臓破れそうッ(*≧д≦)ドキドキ

 

725:エロトラップ嵌まり隊

やっぱり貴方でしたか! 貴方のおかげで私もパーティーの皆も救かりました! いくら感謝してもし足りません。ありがとうございます!ありがとうございます!

 

726:ドラゴニュートスレイヤー(予定)

気にするな。龍と闘い龍を狩り、そして龍に脅かされる者を守るのが俺の務め

お前達が無事で何よりだ

 

727:名無しの探索者

な ん だ こ の イ ケ メ ン

 

728:名無しの探索者

カッコいいよぉ……しゅき♥️( *´艸)トゥンク

 

729:名無しの探索者

ワイの尻のバージンを捧げてもいい

 

730:名無しの探索者

えーと、何でそんなすげえお方がこんなエロトラップダンジョンに来ていらっしゃるんでしょうか?

 

731:名無しの探索者

たしかに

 

732:ドラゴニュートスレイヤー(予定)

ああ、実は以前からあるドラゴニュートを追っているのだが、最近日本でそれらしい目撃情報があった。故に俺は日本に渡り、とりあえず何らかのお宝があると言うこのダンジョンに入ってみたんだ。

 

733:ドラゴニュートスレイヤー(予定)

古今東西、龍というのは宝を求めるものだ。事実、己の巣に集めた財宝を溜め込む龍の話は伝説や物語などで誰しも耳にした事があるだろう

ドラゴン系のモンスターであるドラゴニュートもまた同じ。このダンジョンにあるという宝を求めて現れるかと思ったが、まさか人違いならぬ龍違いでこんなことになるとはな

 

734:名無しの探索者

あ、だからドラゴニュートスレイヤー(予定)なんだ

 

735:名無しの探索者

変なコテハン思ってたけどそういう事ね(納得

 

736:名無しの探索者

てことはこのドラゴンは他のダンジョンの奴か

 

737:名無しの探索者

いやなんでこんなのが侵入できんだよ普通入り口で気付くだろ

 

738:名無しの探索者

高位のそれこそエルダーとかエンシェントのドラゴンはその気になれば動物や人間に化けたりとか余裕だぞ

 

739:名無しの探索者

純粋な個としてなら間違いなく最強種のドラゴンを無礼るなよ

 

740:名無しの探索者

なるほど訳は分かった。んで出られそうなん?

 

741:ドラゴニュートスレイヤー(予定)

その事なんだが。悪い。やはりこれも駄目なようだ。一応目に見えない空気をイメージで三穴犯してしてみたが状況は変わらず閉じ込められたままだ

 

742:名無しの探索者

そういやエアレイプしてたんだった!?Σ( ̄□ ̄;)

 

743:名無しの探索者

え なにじゃあ今まで一人で腰振りながらレスしてたって事!?

 

744:名無しの探索者

まwwwじwwwかwww

 

745:名無しの探索者

おい誰だこのお方にオナニーとかエアレイプさせた奴ゥ!!

 

746:名無しの探索者

すんませんしたああああああ!!!!!

 

747:名無しの探索者

全裸土下座で許してくださいいいい!!!!

 

748:ドラゴニュートスレイヤー(予定)

謝る必要は無い。お前達の案は結果的には失敗したが試みとしては確かな物だった

 

749:名無しの探索者

心広すぎマンかよ

 

750:名無しの探索者

惚れてまうやろーーーー!

 

751:エロトラップ嵌まり隊

場所を教えてもらえませんか。外側から壁か扉を破れないか試してみます!

 

752:エロゲ職人

あんたに救われた恩を返す時だ! 俺達も全力でやるぜ!

 

753:ドラゴニュートスレイヤー(予定)

その気持ちは有り難く受け取ろう。だがそれには及ばない。最後の手段はまだ残されている

 

754:ドラゴニュートスレイヤー(予定)

ドラゴンとはいえ女性にこんなことをしたくはなかったが、やむを得んか

 

755:名無しの探索者

最後の手段とな?

 

756:名無しの探索者

まだ何か手があるってのか

 

757:名無しの探索者

え いやまさか……え?( ´;゚;∀;゚;)ダラダラ

 

758:名無しの探索者

おやおやいやはやなんとまあそうなんだねそうするんだね!

私から提案しようと思っていたがまさか自ら決意するとはいや素晴らしい最高だよ!

全てが済んだ後でいいからその知識経験を是非とも教えてくれ! 金ならば言い値で出そう出すとも出すからさあ!!

 

759:名無しの魔術師

ひいっ!? お師匠様が興奮しておられるこれはとんでもない事が起こるぞ!!

 

760:名無しの探索者

ごめんよく分からんつまりどういう事だってばよ?

 

761:ドラゴニュートスレイヤー(予定)

皆聞いてくれ

俺は今からこのドラゴンとセックスする

 

762:ドラゴニュートスレイヤー(予定)

今度こそ脱出できるように全身全霊全力で励むので集中するためしばらくレス出来ない

終わり次第報告するのでしばらく待っていてほしい

 

763:ドラゴニュートスレイヤー(予定)

ではちょっとやってくる

 

764:名無しの探索者

な ん だ こ の イ ケ メ ン()

 

 

 

 

780:ドラゴニュートスレイヤー(予定)

……ふう。待たせたな

多少抵抗されたがなんとか完遂できたぞ

 

781:名無しの探索者

お、おう……

 

782:名無しの探索者

さ、さっきはお楽しみでしたね……(メソラシ

 

783:名無しの探索者

ヤりやがった……こいつマジでヤりやがったよ((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル

 

784:名無しの探索者

やあやあ待っていたよ君ィ!! で、どうだったねどんな感じだったんだい知りたい教えてくれ早くはやくはやきゅうううううう♥️

 

785:ドラゴニュートスレイヤー(予定)

どうだった、か……。悪いが何分俺も初めてだったから人間とのセックスの違いは分からないんだ

ああだが徐々に快感を感じて最後には何度も絶頂していたような様子だったから少なくとも感じ方はそう違いは無いのではないかと思う

ああ、そういえばちゃんと膜もあり破瓜の血も流れていたな。正気かなり驚いた

 

786:名無しの探索者

お前は何を言っている?(ドン引き

 

787:名無しの探索者

こいつからは残念なイケメンでは済まされないヤバさを感じる……ッ!!

 

788:名無しの探索者

戦慄しながら禿同

 

789:名無しの探索者

で、結果はどうなったん?

 

790:ドラゴニュートスレイヤー(予定)

ああ。やはり肉体的なセックスでなければ駄目なようだな。一通りやり終えてすぐに扉が出現し、おかげさまで今度こそ脱出できたぞ

 

791:名無しの探索者

おお!

 

792:名無しの探索者

やったやん!

 

793:名無しの探索者

おめ

 

794:名無しの探索者

脱出完了!Σd(゚∀゚)

 

795:名無しの探索者

そらこれで脱出できなかったら犠牲になったドラゴンが哀れすぎる……

 

796:名無しの探索者

ドラゴンたその犠牲は忘れない( ノД`)…

 

797:ドラゴニュートスレイヤー(予定)

そのドラゴンの事なんだが

 

798:ドラゴニュートスレイヤー(予定)

俺が扉から脱出したと同時に彼女も戒めを自力で破ってな。そのまま俺を追って飛び出し、今は怒り狂ってダンジョン内を破壊しながら暴れまわっているんだ

 

ちょうど出口に通じる通路に陣取るようにしているので、これをどうにかしなければ、我々全員このダンジョンから出られないという訳だな

 

799:名無しの探索者

はああああああああああああああ!?!?!?!?

 

 

 




お読みいただきまありがとうございます。GWは寝て過ごした作者です。
GW中に投稿しようと食っちゃ寝しながら頑張りました。ちょっと遅刻したけど許してね

あさてエロトラップダンジョンということで今回は満を持してエッチしましたよ! R18作品ではないから過程は飛ばしたけどね! 龍姦とか誰得かは知らんけど!
少なくとも自分ではありません作者性癖は普通だからね。

そこそこ長くなったエロトラップダンジョンも次回で完結となります。果たしてこの馬鹿共はどうなるのか。作者自身もよく分かってませんがまったりとお待ちください


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ケモナーとワン娘(+α)のスローライフ
『モンスターを作ろう!』


ケモナーとワン娘と愉快な仲間たちの日常がはっじまるよー!


1:新米ダンジョンマスター

みなさんこんにちは

これからダンジョンマスターとして本格的にやっていくにあたり、心機一転の意味も込めて『異世界転移者』からコテハンを変えました

あらためてよろしくお願いします<(_ _)>

 

2:ナナ

よろしくお願いしますですっ

 

3:名無しの探索者

スレ立て乙。こっちこそよろ

 

4:名無しの探索者

よろ~

 

5:名無しの探索者

お~ええんやない

 

6:名無しの探索者

ただ異世界に転移しただけだったイッチが、ダンジョンマスターとして生きることを決意した。その覚悟が伝わってきていいと思います!!

 

7:名無しの探索者

(≧▽≦)bイイネ!!

 

8:名無しの探索者

>>6

コテハンソムリエかな?

 

9:名無しの探索者

ナナちゃ――ん俺だ――結婚してくれ――!!!!

 

10:名無しの探索者

イッチ―――ワイだ――結婚してくれ――!!!!

 

11:名無しの探索者

またイッチ達とナナちゃんのスレが見れる。生きててよかったあ……

 

12:名無しの探索者

超楽しみにしてました☆

 

13:名無しの探索者

殺伐とした日常を忘れさせてくれるイッチ達はマジで心の清涼剤

14:名無しの探索者

それな

 

15:名無しの探索者

(*-ω-)ウンウン

 

16:《b》新米ダンジョンマスター

僕の方こそまた皆さんと会話するのを楽しみにしてましたよ

 

17:ナナ

もちろんナナもですよっ。スレ民さんとおしゃべりするの大好きですっ

 

18:名無しの探索者

はうっ!(´艸`*)キュン

 

19:名無しの探索者

ナナちゃんに大好きと言ってもらえた……もう死んでもいいや(恍惚

 

20:名無しの探索者

我らナナちゃん親衛隊一同全力でナナちゃんとイッチを楽しませるために喋り倒す次第であります!!(`・ω・´)ゞビシッ

 

21:名無しの探索者

そんでイッチー。今日は何すんの?

 

22:名無しの探索者

エロいことかなエロいことかなっ

 

23:名無しの探索者

ワクワクですわ!

 

24:新米ダンジョンマスター

はい。では早速発表しますね。前のスレでやった通り、僕のダンジョンは『改築(クラスアップ)』して《Dクラス》になり内部が格段に広くなったわけですが、この広い空間に僕達だけというのも寂しいですよね

 

25:名無しの探索者

せやな

 

26:名無しの探索者

おっ(察し

 

27:名無しの探索者

というこ~と~は~?

 

28:名無しの探索者

この流れ……( ゚д゚)ハッ!

 

29:新米ダンジョンマスター

という訳で今回はまた新しいモンスターを生み出してみたいと思います!

 

30:名無しの探索者

おおーーー

 

31:名無しの探索者

やっぱり!!

 

32:名無しの探索者

待ってましたあっ!!

 

33:名無しの探索者

みんなーーおっ祭りだよーーヾ(o´∀`o)ノワァーィ♪

 

34:名無しの探索者

8888888888

 

35:名無しの探索者

888888888888

 

36:名無しの探索者

ダンジョンマスターもののお約束は何回やってもワクワクすんなww

 

37:名無しの探索者

ついにゴブリン実装か!!

 

38:名無しの探索者

サキュバス解禁と聞きまして

 

39:名無しの探索者

エロモンスターを作るスレってのはここかあ?

 

40:名無しの探索者

変態共がさっそく前回のリベンジしようとしてて草

 

41:新米ダンジョンマスター

何を作るのかはこれからスレの皆さん達と決めていきたいと思います。どんどん意見を言ってくださいね

 

42:新米ダンジョンマスター

まずはコアの『《NEW》モンスター生産』画面を開きますから、それを見て選んでくださいね

 

〔生産可能モンスター〕

『ゴブリン〈50〉』

『オーク〈100〉』

『《NEW》クー・シー〈150〉』

『《NEW》すねこすり〈80〉』

『《NEW》レイス〈200〉』

《メモリー検索》

 

43:名無しの探索者

おおおおお

 

44:名無しの探索者

増えてる増えてるw

 

45:名無しの探索者

やっぱクラスアップすると増えるんやな

 

46:名無しの探索者

てかラインナップぅ!

 

47:名無しの探索者

中々個性的な面子やね

 

48:名無しの探索者

あの、サキュバスの文字が見えないんですが?

 

49:名無しの探索者

あんま強いモンスターはいないな。まあDクラスならこんなもんか

 

50:名無しの探索者

エロサキュバスどこ……ここ……?

 

51:名無しの探索者

>>50

いいですか、落ち着いて聞いてください

サキュバスもエロいモンスターもいないんですよ

 

52:名無しの探索者

な゛ん゛て゛た゛よ゛お゛お゛お゛(;TДT)

 

53:名無しの探索者

いない?

ほれそこにゴブリンがいるじゃろ

 

54:名無しの探索者

ゴブリン狂いは帰って。どぞ

 

55:新米ダンジョンマスター

皆さんそれぞれ推しのモンスターがいるんですね。あ、ちなみにメモリー検索の方は先に試してみましたけど《該当無し》と表示されました

 

56:新米ダンジョンマスター

なので今回はこの中から選んでもらうことになりますね

 

57:名無しの探索者

りょ

 

58:名無しの探索者

了解したっす

 

59:名無しの探索者

まあそう何度もユニークやネームドが作れるわけはないか

 

60:名無しの探索者

前回はイッチとナナちゃんの絆が生んだ奇跡みたいなもんやからね

 

61:名無しの探索者

なるほどならばゴブリンだ!

 

62:名無しの探索者

とりま新しく加わった奴らかな

 

63:名無しの探索者

犬妖精のクー・シーは愛嬌があっていいよね。群れになったら結構強いし

 

64:名無しの探索者

やっぱ番犬は欲しいよな

 

65:名無しの探索者

てかなんでレイスいんの? 心霊スポットとかそう言うとこに出るモンスターだろ

 

66:名無しの探索者

やっぱゴブリンだよなそうだよな!

 

67:名無しの探索者

>>65

いやほらここはイッチがあれした現場ですし

 

68:名無しの探索者

ああ…(ノд`;)

 

69:名無しの探索者

そして人の脛をこするだけのニャンコ妖怪すねこすり

 

70:名無しの探索者

すねこすりwww

 

71:名無しの探索者

すねこすりっておまwww

 

72:名無しの探索者

か、かわええやん(震え

 

73:名無しの探索者

かわいい以外に何もないモンスター

 

74:名無しの探索者

ゴブリンに比べればカス。はっきりわかんだね

 

75:名無しの探索者

可愛いは正義!(*`Д´*)異議は認めない!!

 

76:名無しの探索者

おおっとスレ民それぞれ激しくぶつかり合っております!

 

77:名無しの探索者

全員譲る気ナッシングww

 

78:名無しの探索者

意見が纏まる未来が見えない……(クソデカ溜息

 

79:名無しの探索者

そういやイッチとナナちゃんはどうなの? ワイらに決めさせてもらえるのは嬉しいけど二人の意見も聞きたいわ

 

80:名無しの探索者

確かに

 

81: 新米ダンジョンマスター

僕ですか? 僕はそうですね~。出来ればこうモフモフ系のモンスターを仲間にしたいですね

ナナは希望あるかい? ナナにとって初めての後輩になるけど

 

82:名無しの探索者

あ~

 

83:名無しの探索者

確かに

 

84:名無しの探索者

言われてみればそうなるな

 

85:名無しの探索者

さ~てナナちゃんが舎弟に欲しい奴は誰かな~?

 

86:ナナ

ナナはモフモフじゃないほうがいいです!

 

87:名無しの探索者

おやおやおや?

 

88:名無しの探索者

まさかのご主人さまと意見がぶつかったですぞΣ(゚ω゚)

 

89:新米ダンジョンマスター

え? なんでだいナナ? モフモフ仲間が増えるんだよ

 

90:ナナ

いりません!

 

91:名無しの探索者

だが断る!(ジョ●ョ訳

 

92:名無しの探索者

ナナちゃん拒絶すげえなww

 

93:名無しの探索者

なして? 同じ獣系のモンスターなら相性良さそうやけど

 

94:名無しの探索者

ワタクシ分かっちゃいましたぞぉ(*^ω^)ムフフ

 

95:ナナ

ご主人さまにナナ以外のモフモフはいらないんです!

 

96:名無しの探索者

あら~

 

97:名無しの探索者

あらら~(*´∀`*)

 

98:名無しの探索者

あそ~ゆ~ことね(全て察したワイ

 

99:名無しの探索者

あげません!(ウ●娘訳

 

100:名無しの探索者

つまり大好きなご主人さまにモフられていいのは自分だけだとなんだそれ可愛いが過ぎるかよ

 

101:名無しの探索者

ナナちゃんてぇてぇなあ(*´ω`*)

 

102:新米ダンジョンマスター

うん。ナナの気持ちは分かったよ。素直に言ってくれてありがとう

 

103:ナナ

ご主人さま……

 

104:名無しの探索者

そりゃ可愛いパートナーにここまで言われりゃ折れるしかないよなあ

 

105:名無しの探索者

やったねナナちゃん大勝利!

 

106:新米ダンジョンマスター

でもねナナ

モフモフは何匹いても良いと思うんだ

 

107:ナナ

ご主人さまーーーーー!?!?!?

 

108:名無しの探索者

イッチいいいいいいいい!?

 

109:名無しの探索者

残念ナナちゃん大敗北!

 

110:名無しの探索者

いやなに言っちゃってんのこいつーーーΣ(Д゚;/)/

 

111:ナナ

ななななんでですかご主人さま!? いつもナナの耳や尻尾を気持ちいいって撫でてくれるのに、ナナのモフモフはもう飽きちゃったんですかっ? 

 

112:名無しの探索者

(ガタッ)

 

113:名無しの探索者

あいや待てい今聞き捨てならぬ台詞を聞いたぞ!

 

114:名無しの探索者

つ、つまりイッチは常日頃犬耳美少女をモフっているという事ににに……ッ(震え

 

115:名無しの探索者

それで更なるモフモフが欲しいとか(´Д`;)エェ…

 

116:名無しの探索者

イッチもういっぺん逝っといた方がええんじゃね?

 

117:新米ダンジョンマスター

飽きてなんかないよナナ

ただそう、せっかく僕はこの世界に来て、ダンジョンマスターになったんだ

だったら、前の世界にはいなかった、この世界のモフモフモンスターに囲まれてみたいと思うんだよ!

分かってくれるねナナ?

 

118:ナナ

分かりません!!

 

119:名無しの探索者

ワイも分からん

 

120:名無しの探索者

ケモナーワイは分かる! やっぱケモナーに生まれた以上、モフモフに囲まれて暮らしたいよなあ!

 

121:名無しの探索者

モフモフ好きなケモナーの夢やね

 

122:名無しの探索者

モフモフハーレム宣言かな

 

123:名無しの探索者

うーんこの

 

124:名無しの探索者

あえて言おう!( `Д´)/カスであると!

 

125:名無しの探索者

目を覚ませ!

モフモフよりゴブリンだろイッチ!

 

126:名無しの探索者

>>125

目を覚ますのはお前だ定期

 

127:ナナ

とにかく駄目ったらダーメーでーすーーー!!!!

 

128:新米ダンジョンマスター

うーん。困ったな

 

129:名無しの探索者

イッチ達もスレ民も全員バラッバラじゃねえかw

 

130:名無しの探索者

いっそ全部のモンスター作るのじゃ駄目なの?

 

131:名無しの探索者

>>130

賛成

ただしゴブリンてめーは駄目だ

 

132:名無しの探索者

なんでやゴブリン最高やろ!

 

133:新米ダンジョンマスター

確かに魔力的には全部のモンスターを生産できる量の魔力は貯まっていますよ。けど今回は初めてなのでテストの意味で生み出すのは一匹だけにします

 

134:名無しの探索者

あー

 

135:名無しの探索者

なるほどなあ

 

136:名無しの探索者

なんでやゴブリン一気に大量生産して101匹ゴブリンしようや

 

137:名無しの探索者

いやナナちゃんは飼い犬時代の記憶があったからイッチに従順だったけど今回はそうじゃないだろ

 

138:名無しの探索者

無いとは思うがもし大勢産み出したは良いものの反抗的な奴らで、揃って反逆してきたなんてなったら目も当てられんしな

 

139:名無しの探索者

実際Sランクの《酒羅》は自分のダンジョンを潰して自由になったんだっけ

 

140:名無しの探索者

>>139

なにそれコワイ((゚□゚;))ヒエッ

 

141:はくっち

ああうんそうだねもっともだ。

だがねそしてまずもう一つ忘れてはいけないのは魔力の供給量の問題だよ。

ダンジョンに属するモンスターは皆、コアから魔力の供給を受けている。これによってモンスターはダンジョン内ならば心肺機能維持や代謝に必要な体力を魔力で賄うことで、食事や睡眠などを最低限で済ませられるわけだね。

 

だがその分、モンスターの数が多いほどそれに供給する魔力量は増大し、無計画に作成し続ければ最悪ダンジョンの維持に必要な容量すら圧迫してダンジョンそのものが破綻しかねない。

そのためにまずコアやマスターはダンジョン内でモンスターが自給自足できるよう生態系を整えるなどをしてから魔力供給量を最低限に抑えていくわけだが、まあそこは今詳しく語ることではないね。

 

はてさて長くなってしまったが、以上の理由からイッチ君が生産するモンスターを一匹のみするという判断は実に適切だと思うよというわけでさあ早く作ってくれ記念すべき瞬間を見たい知りたい感じたいんださあさあさあ!!!!

 

142:名無しの探索者

>>141

なにこいつコワイヽ(;゚;Д;゚;; )ギャァァァ

 

143:新米ダンジョンマスター

あ、どうもはくっちさん

僕も早く新しい仲間を生み出したいんですけど、どうにも意見が纏まりそうにないんですよね

 

144:名無しの探索者

ついにSランクが普通に現れるようになってる件

 

145:名無しの探索者

『あ、どうも』てあんたww

 

146:名無しの探索者

いやそんな道で知り合いに会ったようなノリで挨拶すなよ

 

147:名無しの探索者

もうワイらもなんか一周回って麻痺してきたわ(乾いた笑い

 

148:名無しの探索者

とりま粛々とSプロトコルの精神汚染対策をしとくワイ

 

149:名無しの探索者

ん~でも実際どうするの? マジで何時までも纏まらんぞこれ

 

150:名無しの探索者

せめて誰か譲ればワンチャンあるかもしれんけど……

 

151:ナナ

モフモフは駄目ですよ!!(U`ω´*)

 

152:名無しの探索者

とりあえずゴブリン!

 

153:名無しの探索者

戦力的にも扱いやすさ的にもケット・シーでええやん

 

154:名無しの探索者

すねこすりに脛を擦られるのは気持ちエエで~

 

155:名無しの探索者

サキュバス……サキュバス……

 

156:名無しの探索者

我が教団はロリモンスターなら何でも歓迎ですよ

 

157:名無しの探索者

こりゃ駄目だぁ(クソデカ溜め息

 

158:名無しの探索者

┐(-。-;)┌ヤレヤレダゼ

 

159:新米ダンジョンマスター

仕方ないですね

えースレの皆さん。本当なら話し合いで決めようと思っていましたが、流れ的にどう見ても無理そうなので安価をとりたいと思います

 

160:名無しの探索者

は?

 

161:名無しの探索者

!?Σ(×_×;)!?

 

162:新米ダンジョンマスター

では>>175のモンスターを生産します。皆さん安価よろしくお願いしますね

 

163:名無しの探索者

は? え? ちょっ!?

 

164:名無しの探索者

こいついきなりおっ始めおったぞwww

 

165:名無しの探索者

すねこすり

 

166:名無しの探索者

強引だがまあ確かにこれしかないわな(イッチ有能説

 

167:名無しの探索者

駄弁ってる暇があるなら安価せい! ちな犬好きワイはクー・シー推し!

 

168:名無しの探索者

すぬこすりカワイイヤッター

 

169:名無しの探索者

クー・シー

 

170:名無しの探索者

サキュバス!

 

171:名無しの探索者

エロモンスターなら何でも良いや

 

172:名無しの探索者

ロリこそ至高ロリこそ真理ィ!

 

173:名無しの探索者

いやだからクー・シーにしとけと

 

174:ナナ

モフモフ反対わん!

 

175:名無しの探索者

ゴブリいいいいいン!

 

176:名無しの探索者

すねこすり

 

177:名無しの探索者

クー・シー

 

178:名無しの探索者

ファ!?

 

179:名無しの探索者

えぇ……

 

180:名無しの探索者

うそーん

 

181:名無しの探索者

(  Д ) ゚ ゚

 

182:名無しの探索者

く、草……?

 

183:新米ダンジョンマスター

はい。と言うわけで早速決まりましたね。今回新しく仲間になるモンスターは《ゴブリン》です

安価に参加してくれたスレの民さんありがとうございました

 

184:名無しの探索者

ゴブリンの勝ちじゃあああああ!!!!

 

185:名無しの探索者

うおおおおおm(。≧Д≦。)mおおおおお!!!

 

186:名無しの探索者

やったねゴブリン大勝利!

 

187:名無しの探索者

はあああああああああ!?!?!?

 

188:名無しの探索者

なんだそれなんっだこれ!?

 

189:名無しの探索者

( ゚д゚)ポカーン

 

190:名無しの探索者

【安価】ゴブリン実装決定【どうしてこうなった】

 

191:名無しの探索者

ウゾダドンドコドーーーーン!!!

 

192:名無しの探索者

却下された前回の屈辱からついに……今度こそゴブリンじゃあああああああ(*>∇<)ノ

 

193:名無しの探索者

集まれゴブリンマニアの皆の衆そして喜びの舞を披露するのじゃ!

 

194:名無しの探索者

♪ゞ(^o^ゝ)≡(/^_^)/"♪ドンドコ

♪o(^-^o)三(o^-^)o♪ドンドコ

 

195:名無しの探索者

信じれば、夢は叶うんですね……(号泣

 

196:名無しの探索者

夢は夢でも悪夢だろ(||´Д`)

(id:r196e) 

197:名無しの探索者

なんでこうなった/(^o^)\

 

198:名無しの探索者

よりによってゴブリンとか……悪いこと言わんから取り消そうぜイッチ

 

199:新米ダンジョンマスター

それぞれ意見はあるでしょうし、正直僕もモフモフが良かったですけど安価で決まった以上変えられません

納得はできなくとも受け入れてください

 

200:ナナ

モフモフじゃなかったのでナナは 満 足 ですっ(U^ω^)

 

201:名無しの探索者

うっ……まあ、せやなぁ……

それを言われると頷かないわけにはいかんか

 

202:名無しの探索者

あーくっそしゃあない。ケモナーとしては悔しいけどナナちゃんがそれで良いなら受け入れるわ

 

203:名無しの探索者

か、勘違いしないでね! イッチの言葉を受け入れただけで別にゴブリンを認めたわけじゃないんだからね!(ガチ

 

204:名無しの探索者

安価は絶対。スレの掟なんだよなぁ(ニチャア

 

205:名無しの探索者

ゴブリンしか勝たん! はっきりわかんだね

 

206:名無しの探索者

敗北者を眺めながら食う飯がうめえや(*´ノ∀`*)ウマー

 

207:名無しの探索者

受け入れてやるが貴様らはタヒね!(直球

 

208:名無しの探索者

ゴブリン狂い共がここぞとばかりに煽り倒しやがって……ッ(#`皿´)ギリギリギリ

 

209:名無しの探索者

月夜ばかりと思うなよ!

 

210:新米ダンジョンマスター

はいはい皆さん落ち着いて、じゃれあうのはそこまでにしてください

ゴブリン推しの人達も嬉しいのは分かりますが度が過ぎれば荒らしになりますよ

 

211:ナナ

喧嘩は駄目ですっ。みんな仲良くですよ!

 

212:名無しの探索者

ごめんなイッチ。全部ゴブリン狂い共の仕業なんや

 

213:名無しの探索者

悪かったよナナちゃん。ゴブリンの良さを理解しない大愚か共のせいなんだ

 

214:名無しの探索者

【結論】絶対に分かり合えない奴がいる!

 

215:新米ダンジョンマスター

あ、はい。まあ程々にしてくれればいいです

では決まったところで、いよいよ今から『《NEW》モンスター生産』を選択しようと思います!

 

216:名無しの探索者

イエーーーーーーーーーーーイ!!

 

217:名無しの探索者

Fooooooo↑↑ ↑

 

218:名無しの探索者

テンションアゲアゲですわっ(☆∇☆)

 

219:名無しの探索者

なお『あ、はい』

 

220:名無しの探索者

イッチ色々諦めたな……

 

221:名無しの探索者

まあゴブリンなのはアレだけど俺も正直ワクワクしてる 

222:名無しの探索者

ワイリアルタイムは今回が初めて。なんか胸がドキドキしてきたわww

 

223:名無しの探索者

そ れ な !

 

224:名無しの探索者

基本ダンジョンマスターの情報は国家が握ってるからワイらはほとんど知ることが出来ないんだよなあ

 

225:名無しの探索者

ん? もしかしてワイらすげえもん見ようとしてる?

 

226:名無しの探索者

>>225

下手にネットに流せば偉くて怖い人達から目をつけられるかもしれんから気を付けてな

 

227:名無しの探索者

>>225

スレ外に出せばどうなるか……分かるね?

 

228:名無しの探索者

スレは皆で仲良く秘密を守って楽しもうね♪(暗黒微笑

 

229:名無しの探索者

(*`・ω・)ゞイエスマム!

 

230:新米ダンジョンマスター

配慮ありがとうございます

皆さんに楽しんでもらえるように今回は中継動画を上げますからここからアクセスしてください 

 

【URL】

 

では開始します

 

231:新米ダンジョンマスター

『《NEW》モンスター生産』スタートです!

 

232:名無しの探索者

ありがたし

 

233:名無しの探索者

中継マジかサンクスイッチ(人´∀`)♪

 

234:名無しの探索者

 

235:名無しの探索者

はじまた

 

236:名無しの探索者

イッツショウターーーイム!!!!!

 

237:名無しの探索者

888888888888

 

238:名無しの探索者

魔方陣? 召喚陣? 出た

 

239:名無しの探索者

やっぱここらはナナちゃん時と同じか

 

240:名無しの探索者

おおっと光が強くなりましたよ皆さーーん!

 

241:名無しの探索者

いよいよですねえww

 

242:名無しの探索者

(0゚・∀・)wktk

 

243:名無しの探索者

まかり間違ってサキュバスが出てくるなんてことは……

 

244:名無しの探索者

>>243

ありましぇええええんww

出るのはゴブリンでえええええっすwww

 

245:名無しの探索者

うん死ね 

 

246:名無しの探索者

これが終わったらいっちょ戦争な☆

 

247:名無しの探索者

ふははは何とでも言うが良い!

祝え! 新たなゴブリン誕生の瞬間であるあああああ!!!!!!!

 

248:名無しの探索者

うああああやっぱエロモンスターが良かったあああΣ(ノд<)チクショー!

 

249:名無しの探索者

ロリの神への祈りは届きませんでしたか……

 

250:名無しの探索者

ああ光が収まってく魔方陣が消えてく

 

251:名無しの探索者

そんでもってゴブリンがこんにちわかぁ

 

252:名無しの探索者

あだんだん見えてきた低い背丈に緑の肌でゴブリン確定ですね糞が

 

253:名無しの探索者

ん?

 

254:名無しの探索者

いや……んん?

 

255:名無しの探索者

なんやこれ

 

256:名無しの探索者

え? え? えぇ…?

 

257:名無しの探索者

(*゜Q゜*)ファー?

 

258:新米ダンジョンマスター

えーと、皆さん。

生産が終わりましたので中継はここまでにします

あと見て分かると思いますけどちょっと想定外の事が起こったので確認のためしばらく御待ちください

 

259:名無しの探索者

えーと、釣り……だよな?

 

260:名無しの探索者

まあ、さすがにこれは

 

261:名無しの探索者

いくらなんでも……ねえ?

 

262:新米ダンジョンマスター

お待たせしました。最低限ですが確認とれました。生み出したのはゴブリンで間違いないようです

 

263:新米ダンジョンマスター

ただですね。あの、なんというか……まあ動画を見れば気付かれると思いますが、改めて言うとですね……これ、メスです

 

264:新米ダンジョンマスター 

まあつまりメスゴブリンですね。あっはっはっは

 

265:名無しの探索者

 

 

266:名無しの探索者

 

 

267:名無しの探索者

 

 

268:名無しの探索者

はああああああああああア!?!?!?!?

 

269:名無しの探索者

うえええええええええ!?

 

270:名無しの探索者

Σ ゚Д゚≡( /)/エェェェェェッ!?

 

271:名無しの探索者

メスゴブリン!? メスゴブリンナンデ! 

 

272:名無しの探索者

『あっはっはっは』じゃねだろイッチいいいい!?

 

273:名無しの探索者

笑ってごまかせるはずねえだルォ!!

 

274:名無しの探索者

緑肌で額に短い角があって小柄なのはゴブリンの特徴だけど顔立ちは完全に美少女なんですが……ッ

 

275:名無しの探索者

ギザ歯つるぺた肩掛けワンピース美幼女……これはエロモンスターですね間違い無い(o・`Д´・o)!!

 

276:名無しの探索者

教団幹部との緊急会議の結果『ロリっ娘モンスター』と認められました! 新たなるロリに祝福をロリ&ピース!

 

277:名無しの探索者

ロリ&ピース!!゚+.゚(´▽`人)゚+.゚

 

278:名無しの探索者

なんか他の変態共まで興奮しだしてるしーーー!!!

 

279:名無しの探索者

ほあああああ伝説のメスゴブリンほあああああ!!!!!

 

280:名無しの探索者

ゴブリンゴブリンゴブリいいいいいいン!!!!!!

 

281:名無しの探索者

ゴブリンだけでもエロいのに幻のメッスとかもう僕はどうすればいいんですくぁッッ!!!!

 

282:名無しの探索者

とりあえずゴブリンオナホを使いんしゃい! ワイはもう使っとるで!(スコスコスコ

 

283:名無しの探索者

そ れ だ (@ ̄□ ̄@;)!!

 

284:名無しの探索者

総員ゴブリンオナホ構え! この興奮をぶつけるんや!

 

285:名無しの探索者

(>Д<)ゝ”ラジャー!

 

286:名無しの探索者

うおおおおおおおおおおいっくぜええええええ!!!!!!

 

287:名無しの探索者

ふおおおおおおおお↑↑↑↑↑↑

 

288:名無しの探索者

ゴブリン狂い共ビースト化www

 

289:名無しの探索者

あ~もう滅茶苦茶だよ

 

290:名無しの探索者

どうすんだイッチこれ漸くは収まらないぞ

 

291:名無しの探索者

このカオスをどう鎮めるか。スレ主の腕の見せ所やね(* ゚∀゚)ワクワク

 

292:新米ダンジョンマスター 

え、ええ……

 

293:新米ダンジョンマスター 

まあ、そうですね……

 

294:新米ダンジョンマスター 

皆さん喜んでいるようで何よりです。新しい仲間であるゴブリンの生産が上手くいった所で今回の実況はお開きとしますね(^^)

このゴブリンの子については状況が落ち着き次第スレ立てして報告しますからお待ちください

 

295:新米ダンジョンマスター 

では本日はお付き合いありがとうございました。また次回のスレで会いましょう

ほらナナもお別れの挨拶して

 

296:ナナ

……ふえっ!? あっはい! スレ民さんまたねですっ!

 

297:名無しの探索者

 

 

298:名無しの探索者

 

 

299:名無しの探索者

 

 

300:名無しの探索者

逃 げ や が っ た!? Σ( ̄ロ ̄lll)

 

 




お読みいただきありがとうございます。
週一投稿にしたいと言いつつやっぱり駄目だったくそ雑魚作者です。

これまでシリアスバトルなんかをしていたケモナーとワン娘ですが、ここからしばらくは二人がゆるくダンジョンマスターをやっていくスローライフ物になりますのでまったりお楽しみください

そして今回から最新話の横に『NEW 』を付けることにしました。これで読みやすくなった……はず!

あと評価を一言付きに変えたので、良ければ作者の豆腐メンタルも考慮しつつお手柔らかに利用してください。利用してください。大事なことなので二回言いました。つまり評価下さいということですねアイアム感想評価乞食

次回は筆が乗ればエロトラップダンジョンの続きになると思います。●●●しないと出られない部屋でドラゴンと二人きり、何も起きないはずもなく……というお話になりますのでお楽しみに!

おまけ

【メスゴブリン】

ゴブリンやオークなどの種族はほぼ全てが雄だけだが、極々希に雌が産まれることがある。
だがほとんどの場合体が弱く、怪我や病気などで若いうちに命を落とすので、未だに生きた雌ゴブリンは公的には確認されていない。
もし発見・捕獲されたとなれば希少的・学術的にも価値は計り知れないだろう


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ロリはバカを分からせたい
【分からせたい】ダンジョン攻略試験を圧倒的にクリアしたいんですが【奴がいます】


気が付けば連載開始からもうすぐ一周年なので原点回帰だ!



1:名無しの探索者

というわけでさあ圧倒的にクリアするために知恵を絞りなさいスレの人

 

2:名無しの探索者

なんだこいつ

 

3:名無しの探索者

いきなりすげえ上から目線に戦慄しつつ3げっと

 

4:名無しの探索者

うーんこれはなかなかのイッチやなぁ

 

5:名無しの探索者

この生意気な態度、もしかして……

 

6:名無しの探索者

初っ端から『教えなさい』ワロタ

 

7:名無しの探索者

スレのタイトルに釣られた糞スレマニアワイ。これはすげえ糞スレになると確信ww

 

8:名無しの探索者

オラなんだかワクワクしてきたぞww

 

9:名無しの探索者

あたしパ~ス。スレ抜けま~す( ´Д`)ノ~バイバイ

 

10:名無しの探索者

とりまスペック晒せ

 

11:名無しの探索者

スペックうpはよ

 

12:名無しの探索者

うぴ?なんですかそれは?

 

13:名無しの探索者

うぴww

 

14:名無しの探索者

言い方可愛いなww

 

15:名無しの探索者

イッチのスペックを掲示板にアップしろってことやで。あと分かりやすいようにコテハンつけてな

 

16:名無しの探索者

こてはん?

 

17:名無しの探索者

ハンドルネームだよ!!

 

18:名無しの探索者

固定されたハンドルネームな。ここテストに出るぞ

 

19:名無しの探索者

なんだイッチもしかして何も知らんのかwww

 

20:名無しの探索者

こういう電子掲示板を見るのもましてスレを立てるのもほぼ初めてなんです。仕方ないじゃないですか

 

21:名無しの探索者

仕方ないじゃないですかヽ(`Д´)ノプンプン

 

22:名無しの探索者

あれれ~なんかこのイッチ可愛く見えてきたぞ?

 

23:名無しの探索者

無知で慣れないイッチと思うだけで何だか生意気な態度が微笑ましくなってくる不思議

 

24:伝説を作る探索者

うるさいですよ。からかわないでください。とりあえずそのコテハンを付けました。これでいいでしょう?

 

25:名無しの探索者

伝説を作るwwww

 

26:名無しの探索者

すげえコテハンだなおいw

 

27:名無しの探索者

( ,,`・ω・´)ンンン?

 

28:名無しの探索者

どっかで聞いたことありますぞ~う?

 

29:名無しの探索者

中学二年生かな?

 

30:名無しの探索者

いやこれは小学五年生のセンスと見た

 

31::伝説を作る探索者

誰が小学生ですか。わたしはこれでも東京探索者アカデミーの一年生です

 

32:名無しの探索者

なんややっぱり学生さんかい

 

33:名無しの探索者

東京アカデミーといや後輩じゃないか

 

34:名無しの探索者

Σ(´∀`;)ンンン!?

 

35:名無しの探索者

やっぱ聞いたことありますぞ!?

 

36:名無しの探索者

てかいいかげんスペック晒せい

 

37:名無しの探索者

あ、スペックってのは簡単な自己紹介な。年とか性別とか戦闘スタイルとか

 

38:名無しの探索者

初心者に優しいスレ民にワイほっこり

 

39:伝説を作る探索者

なるほど。とりあえずこのような感じですか?

 

東京探索者アカデミー1年

性別・女

年齢・13

戦闘スタイル・片手剣による近接戦闘

 

 

40:名無しの探索者

ん?

 

41:名無しの探索者

(*^ω^)ンンン?

 

42:名無しの探索者

じゅうさんさい?

 

43:名無しの探索者

十三歳ですと!?Σ( ̄□ ̄;)

 

44:名無しの探索者

うわようじょじゃねえか!?

 

45:名無しの探索者

いや十三歳はもう幼女じゃないだろと突っ込むペド野郎ワイ

 

46:名無しの探索者

幼女は一桁までだぜ☆

 

47:名無しの探索者

>>45

>>46

くたばれロリペド共(^ω^#)p

 

でも13で東京アカデミーってマジか?本当ならすげえ天才だけど

 

48:名無しの探索者

んなわけあるか。他ならともかく東京アカデミーの入学試験はトップクラスだぞ

 

49:名無しの探索者

釣りにしても吹き杉ww

 

50:伝説を作る探索者

釣りとは失礼ですね。なら学生証を見れば納得してもらえますね?

 

【学生証の画像】

 

51:名無しの探索者

おー

 

52:名無しの探索者

確かに東京アカデミーの学生証やな

 

53:名無しの探索者

本物っぽい

 

54:伝説を作る探索者

だから本物ですが

 

55:名無しの探索者

いやいやこれだけじゃなあ

 

56:名無しの探索者

どっかから画像拾ってきただけかもしれんし

 

57:名無しの探索者

肝心の顔写真隠されるんじゃねえσ(´・ε・`)

 

58:名無しの探索者

疑い深すぎるスレ民ェ……

 

59:名無しの探索者

まあ何でもほいほい信じるようじゃ探索者として長生きできんし

 

60:伝説を作る探索者

ああもう分かりましたよ。

いいでしょう。いくら疑い深いあなた達でも信じざるを得ない画像を用意するので待っててください

 

61:名無しの探索者

釣り必死やなww

 

62:名無しの探索者

もしかして意外と挑発に弱い人?

 

63:名無しの探索者

おうおうそこまで言うなら見てやろうじゃねえか(。-`へ´-。)

 

64:名無しの探索者

画像あくしろよ

 

65:伝説を作る探索者

着替え終えたのでうpします。刮目しなさい

 

【画像】

 

66:名無しの探索者

ファ!?

 

67:名無しの探索者

ファー!!

 

68:名無しの探索者

(ノ_<。)ゴシゴシ

 

69:名無しの探索者

!?( ; ロ)゚ ゚

 

70:名無しの探索者

刮目したお目目とんでったww

 

71:名無しの探索者

白髪碧眼ロリどうわああああ!?

 

72:名無しの探索者

ロリロリロリヽ(´Д`;≡;´Д`)丿ロリロリロリ

 

73:名無しの探索者

落ち着けロリコン共ww

 

74:名無しの探索者

うるせえこれが落ち着いてられるか

 

75:名無しの探索者

美少女ロリ様の降臨であるぞ(*`Д´)ノ!!!

 

76:名無しの探索者

これはもう確定では?

 

77:名無しの探索者

いや~でも、あのスレに出てきたクール美少女がこんな残念な感じだったか(-ω- ?)

 

78:名無しの探索者

いやさっきから思わせ振りなこと言ってる奴らなんなんだよ

 

79:伝説を作る探索者

誰がロリですか誰が。というかまだ信じませんか。ええいいですよこうなったらとことんやってあげます!

さあ、何かわたしにして欲しいポーズを言いなさい。何でもしてあげますから、その画像をうpすればもう納得せざるを得ないでしょう

 

80:名無しの探索者

ん? いま、何でもするって……( ・`д・´)キュピーン

 

81:名無しの探索者

誰も言ってな……言ってるわ

 

82:名無しの探索者

マ   ジ   で

 

83:名無しの探索者

マ   ジ   だ

 

84:名無しの探索者

つまり、この白髪碧眼ロリが我々の好きなポーズを撮ってくれるというわけだな?(ゲンドウポーズ)

 

85:伝説を作る探索者

だからそう言ってるじゃないですか!

もちろんあまりおかしなポーズは断りますけど、そうでなければ信じるまでどんなポーズでもやってやりますよ!

 

86:名無しの探索者

ならアヘ顔ダブルピースで!!

 

87:名無しの探索者

>>86

いきなりぶっこみ杉ィ!?

 

88:名無しの探索者

欲望の解放のしかたが上手ww

 

89:名無しの探索者

いや初っぱなから飛ばしてんじゃねえよΣ(ノ`Д´)ノ

 

90:名無しの探索者

あーあこりゃイッチも呆れてるわ

 

91:名無しの探索者

ドン引きしてスレから抜けるんじゃねw

 

92:伝説を作る探索者

舐めないでください。ピースごときいくらでも出来ますよ

 

93:伝説を作る探索者

アへ顔?というのはわかりませんけど、ダブルピースというのはこうですね

 

【画像】

 

94:名無しの探索者

や り や が っ た

 

95:名無しの探索者

美少女ロリのダブルピースいただきましたーーww

 

96:名無しの探索者

表情はこっちでどうとでも加工できるでな(*`艸´)クックック

 

97:名無しの探索者

最高の素材にワイ歓喜!!

 

98:名無しの探索者

お巡りさんこいつらです(マジ

 

99:名無しの探索者

通報しますた(ガチ

 

100:名無しの探索者

残念合意なんだなあこれがww

 

101:名無しの探索者

ロリの合意の元にこれを保存す。汝ら罪無し

 

102:名無しの探索者

エロ規制が進む中、無知エロ自撮り画像を晒すロリがいてもいい。自由とはそういうものだ!!

 

103:名無しの探索者

ロリコンに自由を与えないで下さい( ´△`)

 

104:名無しの探索者

とりま次は下から見上げるようなアングルで、片足を伸ばしてこうナニかを踏むような一枚オナシャス

 

105:伝説を作る探索者

は? エッチなポーズなんていくら頼まれても絶対やりませんよ。馬鹿じゃないですか?

 

まあその何かを踏むようなポーズくらいなら問題ないでしょう

 

106:伝説を作る探索者

ほら、これでいいですか?

 

【画像】

 

107:名無しの探索者

や り や が っ た (二回目

 

108:名無しの探索者

ふおおおおおおおおおおおお↑↑

 

109:名無しの探索者

キタ━+.ヽ(≧▽≦)ノ.+゚━!

 

110:名無しの探索者

みんな!新鮮なロリの●●●画像の素材を見つけたぜ!

 

111:名無しの探索者

でかした!

 

112:名無しの探索者

いやなにやってんのイッチィ!?

 

113:伝説を作る探索者

なにって、リクエストの何かを踏むようなポーズですよ。変わっていますが、別にいかがわしいものではないでしょう

 

114:名無しの探索者

うーんこの

 

115:名無しの探索者

そういうとこだぞ

 

116:名無しの探索者

エッッッッッ……チではないですね確かにハイ(……ふぅ

 

117:名無しの探索者

健全すごく健全(……ふぅ

 

118:名無しの探索者

健全すぎてスッキリできました(……ふぅ

 

119:名無しの探索者

即行使われてて草も生えない

 

120:名無しの探索者

ほえー無知エロってほんとうにあるんやなあ

 

121:伝説を作る探索者

だからエロくなんてないって言ってるでしょう!

いいから次のリクエストを出しなさい。もちろん健全なものだけですからね!

 

122:名無しの探索者

エロいフラグが立つ音が聞こえた

 

123:名無しの探索者

おい誰がこの頑固無知ロリを止めろもしくはロリコンどもを●せ

 

124:名無しの探索者

止まるんじゃねえぞ……!

 

125:名無しの探索者

行くとこまイッてやらあ! 今夜はお祭りじゃあああ!!

 

126:名無しの探索者

(*ノ゚Д゚)八(*゚Д゚*)八(゚Д゚*)ノィェーィ!

 

127:名無しの探索者

祭りっていうかサバトだろ

 

 

 

 

 

171:伝説を作る探索者

さて、もうかれこれ20枚近くは撮りましたがこんなところでしょう。あなた達もこれで満足ですか?

 

172:名無しの探索者

はいそれはもう(賢者

 

173:名無しの探索者

心もムスコも大満足ですともd(*´∀`*)

 

174:名無しの探索者

近年最高の素材が手に入りましたありがとうございます!

 

175:名無しの探索者

アイス舐め画像はワイの家宝にします

 

176:名無しの探索者

ゴミを見るようなジト目で見下ろしてくれる画像は墓まで持ってくわ

 

177:伝説を作る探索者

それにしても、なんで変なポーズばかりリクエストするんですか。まあいかがわしいものは無かったからいいですけど

 

178:名無しの探索者

アッハイ

 

179:名無しの探索者

うんぜんぜん健全だったね(* ゚∀゚)

 

180:名無しの探索者

エロいポーズなんて無かった。いいね?

 

181:名無しの探索者

こいつらは……ッ

 

182:名無しの探索者

いやまあこの無知ロリも大概やけど

 

183:名無しの探索者

頭対●忍かこいつ

 

184:伝説を作る探索者

まあこれでいい加減分かりましたね。わたしが本当に嘘でも成りすましでもないと

 

185:名無しの探索者

はいわかりました

 

186:名無しの探索者

クールキャラにみせたポンの者だと全員が理解したで

 

187:名無しの探索者

分からされましたわ

 

188:名無しの探索者

あー、そういやあのスレの話でもちょくちょくポンぽい所はあったな

 

189:名無しの探索者

これは確定ですね

 

190:名無しの探索者

だからお前ら何なんだよ

 

191:名無しの探索者

ていうか今さらだけどこんな簡単に晒していいの?

 

192:名無しの探索者

確かに。この掲示板でアップされた画像は何故か他のサイトやSNSでは転載出来なくなってるとはいえ、安易に顔を晒すのは如何なもんかと思うで

 

193:伝説を作る探索者

まあ問題ないでしょう。どうせいずれわたしの顔は伝説として全世界に知られるのですから、それが少々早まっただけです

 

194:名無しの探索者

何なんだよその自信ww

 

195:名無しの探索者

自意識天元突破しておるwww

 

196:名無しの探索者

いや伝説って……

 

197:名無しの探索者

ある意味すでに伝説を作っておりますが

 

198:伝説を作る探索者

ふん。まあ今は好きなだけ笑っていなさい。わたしは天才ですから、いずれ事実だと自ら証明しますよ

 

199:名無しの探索者

でもイッチってダンジョン攻略試験に不合格したんだろ?

 

200:名無しの探索者

 

201:名無しの探索者

(?_?)え?

 

202:名無しの探索者

あー

 

203:名無しの探索者

そういや東京アカデミーで一年生の攻略試験は今日だったな

 

204:名無しの探索者

だな。時間的にももう終了してるだろうに、こんなスレを立てるってこーとーはーー?

 

205: 名無しの探索者

あっ……(察し

 

206:伝説を作る探索者

ええそうですよ不合格ですけどあれは事故のようなものです。アクシデントさえ無ければ合格でした!

 

207:名無しの探索者

アクシデント?

 

208:名無しの探索者

アクシデントねえ

 

209:名無しの探索者

ほんとにござるか~?

 

210: 伝説を作る探索者

本当です! ならその時の事を今から話してあげますから、よく聞いてください!いや聞きなさい!

 

211:名無しの探索者

このロリ煽り耐性クソ雑魚すぎね?

 

 

 

 

254:伝説を作る探索者

と言うわけで! わたしが合格できなかったのはあくまであの機動型ダンジョン襲来というアクシデントによるものです!それが無ければ問題無くいえ間違いなく合格していました!

 

255:名無しの探索者

おおぅ……

 

256:名無しの探索者

な、なるほど(;゚∇゚)

 

257:名無しの探索者

それニュースで見たわw 機動型ダンジョンに襲われた運の悪いアカデミー生ってイッチかよww

 

258:名無しの探索者

マwwジwwかwww

 

259:名無しの探索者

いや割りとガチの命の危機やから笑い事ではないんやが

 

260:名無しの探索者

いや身体は大丈夫でござるかロリ殿!? 

 

261:名無しの探索者

か弱く麗しきロリの玉体に傷など付けば全世界の損失ですぞ!(;><)

 

262:名無しの探索者

ワイBランクのヒーラーやけど、ロリのためなら秘蔵のエリクサーを贈るのも躊躇わんで

 

263:伝説を作る探索者

ふっ。舐めないでくださいよ。いくら不測の事態とはいえ、それでどうにかなるほど柔な鍛え方はしていません。ちょっとお尻が今もヒリヒリしてるくらいです

 

264:名無しの探索者

ん?

 

265:名無しの探索者

尻? 尻なんで?

 

266:名無しの探索者

レイスに憑依された時色々あって祓う事が出来たって言ってたけど、そん時に何かあったんか?

 

267:名無しの探索者

転んで尻でも打ったとか?

 

268:伝説を作る探索者

え、ええそうですよ!まあ猿も木から落ちると言いますがわたしもうっかり尻餅をついてしまったんですそうなんです!

 

269:名無しの探索者

お、おう

 

270:名無しの探索者

なんかすげえ食い気味やな

 

271:名無しの探索者

ん~まあそうだよね~(・∀・)ニヤニヤ

 

272:名無しの探索者

ワイらはイッチの言ってることは信じてるで~( ̄― ̄)ニヤリ

 

273:名無しの探索者

そうそう別に誰かにお尻ペンペンされたわけじゃないってのは分かってるよ~♪

 

274:伝説を作る探索者

いいいったいなにゅをいってましゅかそんにゃことあるはずにゃi

 

275:名無しの探索者

いや何変なこと言ってんだよおまいら

 

276:名無しの探索者

こんな美少女ロリの尻を叩くなんてうらやまけしからん大蛮行などする勇者もとい不届き者がいるわけないだろう!

 

277:名無しの探索者

ちょっと男子~セクハラ発言にイッチ動揺してるでしょ~

 

278:名無しの探索者

処す? 処す?

 

279:名無しの探索者

ごめんな~イッチ。変な奴らが妙なこと言いだして

 

280:名無しの探索者

我らロリっ娘教団はロリの味方ですよ。傷ついた心もロリの女神様の教えで癒して差し上げますからね

 

281:伝説を作る探索者

は? 何を言ってるんですかそんなわけないでしょう。単にダンジョンで戦っている際に受け身に失敗して尻餅をついただけと言ったじゃないですか。わたしが尻を叩かれたりましてその感触が頭から離れないなんてことあるわけないですから

 

282:名無しの探索者

アッハイ

 

283:名無しの探索者

了解で~す

 

284:伝説を作る探索者

分かったならいい加減本題にいきますよ! わたしが攻略試験をクリアしてかつ個人評価でもあいつを圧倒的に負かすための知恵を出しなさい!!

 

285:名無しの探索者

あ、そういやそういう話だったか

 

286:名無しの探索者

ここまでわちゃわちゃしてたからすっかり忘れてたわ

 

287:名無しの探索者

気が付けばもうレス250超えてるとか

 

288:名無しの探索者

俺は悪くねえ!! 

 

289:名無しの探索者

俺も悪くねえ!!

 

290:名無しの探索者

何時までも疑ってたスレ民と荒ぶるロリコン共のせいなんだよなあ

 

291:名無しの探索者

あいつってのは話に出てきたペアになった生徒だっけ。そいつそんなにすげえの?

 

292:伝説を作る探索者

まあ成績は学年二位ですから凄いと言えば凄いのでしょうね

 

293:名無しの探索者

いやすげえじゃんそれ!?

 

294:名無しの探索者

予想以上にヤバかった件

 

295:名無しの探索者

日本の全アカデミーの中でもトップクラスの東京アカデミーで学年二位とか

 

296:名無しの探索者

まだ入学してそこまでたってないってのを考えても只者じゃないな

 

297:名無しの探索者

え、マジで学年二位なの?

 

298:名無しの探索者

絶対吹いてるもんだとばかり思ってたわ

 

299:名無しの探索者

馬鹿なのにすげえな馬鹿なのに

 

300:伝説を作る探索者

おや、あいつを知っているんですか。まあ色んな意味で目立ちますからねアレは。

ええそうです。あいつは馬鹿です。すごい馬鹿です。デリカシーのかけらもない大馬鹿です。

 

301:名無しの探索者

バカバカ連呼し杉ww

 

302:名無しの探索者

ほえーそんな馬鹿なんだ

 

303:名無しの探索者

いや馬鹿なのに学年二位ってどういうことだよ

 

304:名無しの探索者

性格的なあれなんじゃね。ほら、Aランク探索者の《ダンジョン探偵》もIQは天才レベルだけどバカじゃん

 

305:名無しの探索者

ああ。たしかにあれはバカだな

 

306:名無しの探索者

事件解決率100%なのに推理力ゼロのバカ探偵だもんな

 

307:名無しの探索者

で、イッチはその馬鹿に勝ちたいと

 

308:名無しの探索者

ちなイッチとの実力差はどんなもんなの?

 

309:伝説を作る探索者

単純な戦闘力や才能なら間違いなくわたしが上ですよ。なんたってわたしは学年一位なので

 

310:名無しの探索者

ファ!?

 

311:名無しの探索者

ちょっとまってなにいってるかよくわかんない

 

312:名無しの探索者

えーと、イッチってたしか十三歳だっけ。そんで年上しかいない同級生共をぶっちぎってトップだと

 

313:名無しの探索者

アハハいや御冗談を……

 

314:名無しの探索者

いやそれが今軽く調べてみたけどマジだ。今月どころかこれまでの一年の成績トップはずっと十三歳の少女が独走してるんだってよ

 

315:名無しの探索者

ガチ天才じゃん!?

 

316:名無しの探索者

リアルチートかよたまげたなあ

 

317:伝説を作る探索者

わたしのパパとママは素晴らしい探索者でした。ならその血を受け継ぐわたしが天才なのは当然です。まあそれ以外にも、同学年がわたしに比べれば揃って雑魚ばかりだったのもありますけどね

 

318:名無しの探索者

うーわー-天才ムーブかますなあこのロリ

 

319:名無しの探索者

こういう生意気なクソガキ……嫌いじゃないです!!

 

320:名無しの探索者

分らせたいけど逆に分からされるのもそれはそれで

 

321:名無しの探索者

ちょっと踏んでくれないかね

 

322:名無しの探索者

ロリコン共ェ……

 

323:名無しの探索者

んーでもならワイらが知恵を絞るまでも無く勝てんじゃね

 

324:名無しの探索者

話聞く限りじゃ余裕のよっちゃんのようですが

 

325:伝説を作る探索者

まあ、ええ。たしかに純粋な実力ならわたしが上です、でも、あのバカにはそれ以外のセンスのようなものがあります。特に実戦的な行動力や判断力そして知識が、悔しいですがそこだけはあのバカにわたしは一歩劣りますね

 

326:伝説を作る探索者

これまで教科書の内容を全て頭に叩き込み、学術書等も必要な限り読破してきたので、それで十分とわたしは慢心し、その慢心の代償として攻略試験で数々の失敗をしてしまいました。

そこであなた達探索者スレの皆さんから、アカデミーの勉学だけでは学べないような、実戦と経験でしか得られないアドバイスを貰いたいんです。

 

327:名無しの探索者

なるほど

 

328:名無しの探索者

話は分かった

 

329:名無しの探索者

けど、なあ……

 

330:名無しの探索者

実戦的な経験ってさ、簡単に言ってくれるけど。それ、俺らが血反吐吐いて何度も修羅場を潜って得たものなんだって分かってる?

 

331:名無しの探索者

教えてくださいと言われてタダではいとやれるほど、我らが流した血と啜った泥は軽くは無いぞ

 

332:伝説を作る探索者

わかっています。これがどれほど図々しい申し出であるか。それでも、その知恵を貸してください

 

333:伝説を作る探索者

お願いします

 

334:名無しの探索者

 

 

335:名無しの探索者

 

 

336:名無しの探索者

 

 

337:名無しの探索者

聞くが、なぜそこまでしてその馬鹿に勝ちたいんだ?

 

338:名無しの探索者

そーそー。そんだけの実力があるなら想定外さえなければ再試験自体は余裕っしょ

 

339:名無しの探索者

なんでそいつにこだわんのさ

 

340:伝説を作る探索者

 

 

341:伝説を作る探索者

負けたく、無いからです……!

 

342:名無しの探索者

あ?

 

343:名無しの探索者

え、そんだけなの?

 

344:伝説を作る探索者

はい。これだけです。大層な理由なんてありません。深い事情もありません。

あなたたちが血を流し命を削って得たものを使うのはこれだけのため

 

345: 伝説を作る探索者

わたしが、分らせたい奴がいるからです!

 

346:名無しの探索者

っは

 

347:名無しの探索者

ははは

 

348:名無しの探索者

なに? ただ負けたくないからってそんだけのために俺らが命がけで培ってきたもんを寄こせとか

 

349:名無しの探索者

そんなの答えは決まってんだろ

 

350:名無しの探索者

当たり前だよなあ

 

351:名無しの探索者

いいよ

 

352:名無しの探索者

オッケー☆⌒d(´∀`)ノ

 

353:名無しの探索者

モチのロンさああああああ!!!!

 

354: 伝説を作る探索者

 

355:名無しの探索者

ワイそういう無茶苦茶なノリ大好き!

 

356:名無しの探索者

面白いじゃん

 

357:名無しの探索者

探索者なんて基本楽しけりゃそれでいいって奴らばっかだし当然だよな

 

358:名無しの探索者

理屈よりノリと感情に任せた方が楽しめるってなもんよ

 

359:伝説を作る探索者

は? え? あの……いいんですか? いえ頼んだわたしが言うのもなんですけどそんな軽く

 

360:名無しの探索者

いーのいーの♪

 

361:名無しの探索者

気にせんでええんやで

 

362:名無しの探索者

ロリの熱い思いに応えずしてなにがロリコンか!!

 

363:名無しの探索者

我らロリっ娘教団が迫害に抗うために磨いてきた戦闘術理の全てを授けましょう!!

 

364:名無しの探索者

無知な美少女ロリをワイらが教育するというシチュでもう興奮が止まらんわ

 

365:名無しの探索者

あんなことやこーんなことをたっぷり教えてア・ゲ・ル☆

 

366:伝説を作る探索者

あなたたち……

 

367:伝説を作る探索者

…………っ

 

368:伝説を作る探索者

ええ! ならさあ早くアドバイスを寄こしなさい。多少難しくとも大丈夫ですよ。私は天才なので理解できます! 将来伝説を作る探索者となるこのわたしの力になれるなんて、いずれ最高の名誉になりますよ!

 

369:名無しの探索者

wwwwww

 

370:名無しの探索者

wwwwww

 

371:名無しの探索者

ぶひゃははははっ。おっもしれえなこのガキ!

 

372:名無しの探索者

さ~て盛り上がって来ましたぞ~

 

373:名無しの探索者

ロリの勉強会はっじめるよーーーう!

 

 

 

 

501:名無しの探索者

いやー。気が付けばもうすぐ夜明けとか

 

502:名無しの探索者

すんげえやったなあ。ワイら

 

503:名無しの探索者

全部ではないがこの時間で教えられることは全部教えたよな

 

504:名無しの探索者

うん

 

505:名無しの探索者

そうだな

 

506:名無しの探索者

イッチもスレから抜ける最後に『ありがとうございました』って言ってたから本人も満足できたと思うで

 

507:名無しの探索者

やな

 

508:名無しの探索者

うん。よかったな

 

509:名無しの探索者

なあ、気付いたか

 

510:名無しの探索者

ん?

 

511:名無しの探索者

あー

 

512:名無しの探索者

まあなあ

 

513:名無しの探索者

あの子、機動型ダンジョンの知識はやたらと完ぺきに近かったな

 

514:名無しの探索者

アカデミーで習う、いや、卒業するならこれで十分て知識量を遥かに超えてたな。まるでそれ以上の知識が自分には必要みたいに

 

515:名無しの探索者

あれってやっぱそういうことなのかな

 

516:名無しの探索者

十三歳って言ってたし、口ぶりからして両親はもう亡くなってるような感じだったよな

 

517:名無しの探索者

優秀な探索者だったご両親が亡くなるってのは、やっぱダンジョンか。そんで、その原因がおそらくは機動型ダンジョンと

 

518:名無しの探索者

そんで伝説を作るっていうのは、おそらく攻略すれば伝説になるほどのダンジョンを攻略するってことやろなあ

 

519:名無しの探索者

それほどの機動型ダンジョンっていったら、日本ではあれだけやろな

 

520:名無しの探索者

あれかぁ

 

521:名無しの探索者

あれだ

 

522:名無しの探索者

あれを攻略すれば、そりゃあ伝説にもなるわ

 

523:名無しの探索者

でもあれって10年前から姿を表してないんやろ

 

524:名無しの探索者

そうだな

 

525:名無しの探索者

もう再起不能になってんじゃね

 

526:名無しの探索者

10年前の未曾有のダンジョンハザードで、当時の旧Sランクをはじめ上位探索者のほとんどを犠牲にして崩壊寸前にまで追い詰めたんだぜ

 

527:名無しの探索者

首一つでも大規模パーティー複数であたらなけりゃどうにもできなかったのに、当時Aランクだった『恐刃』が単独で首二つを斬り落として一気に流れが変わったよな

 

528:名無しの探索者

悔しいが化け物には化け物をぶつけるのが最適解ってのがあれで証明されたわ

 

529:名無しの探索者

な。あの出来事がその後のランク制度の大規模な見直しと半減しちまった探索者全体の再編成に繋がったんだし

 

530:名無しの探索者

いや。たしかに最後は半ば崩壊しかかってたが、正直あれがこのまま大人しくしてるとは思えんぞ

 

531:名無しの探索者

10年前に出雲で戦った生き残りの俺からすれば、あれはそんなタマじゃねえよ。あれはまさしく意思を持つ荒ぶる災害。今はどこかで息を潜めて傷を癒してても、いつか必ずまた牙を剥くぜ

 

532:名無しの探索者

それを攻略しようってのか。あの子は。おそらくたった一人でも

 

533:名無しの探索者

Sクラスダンジョン攻略なんて人類が未だに成し得てないことを本気でやろうとしてるんやな。あんな小さな子が

 

534:名無しの探索者

馬鹿な話だよな

 

535:名無しの探索者

ひでえ冗談だ

 

536:名無しの探索者

やるせねえよ

 

537:名無しの探索者

ほっとけねえよな

 

538:名無しの探索者

ああ

 

539:名無しの探索者

そうだな

 

540:名無しの探索者

もちろん

 

541:名無しの探索者

俺らは好き好んでダンジョンなんかに潜るろくでなしで、世のため人のために戦う英雄でも理不尽をそれ以上の理不尽で喰らう怪物でもないけど、それでも傷ついた子供を見捨てる屑ではない

 

542:名無しの探索者

せやな!

 

543:名無しの探索者

当たり前だろ!

 

544:名無しの探索者

ロリの力になれずしてなにがロリコンか!

 

545:名無しの探索者

あの子はたしかに天才かもしれんが危なっかすぎる。ワイが支えてやらんとな!

 

546:名無しの探索者

は?ロリを助けんのは俺だぜ

 

547:名無しの探索者

俺が最後の希望だ

 

548:名無しの探索者

スレの全員で支えてやんだよ( `Д´)/

 

549:名無しの探索者

せやせや。とりま再試験の結果報告まで全裸待機やな

 

550:名無しの探索者

合格を祈りつつ待ちましょう

 

551:名無しの探索者

いや再試験まで何日あると思ってんだよ

 

552:名無しの探索者

んなもん愛でなんとかなるわ!!( ・`д・´)

 

553:名無しの探索者

今回ゲットした魅惑のロリ画像を眺めてれば時なんて忘れるわ

 

554:名無しの探索者

うーんこの

 

555:名無しの探索者

さっきまでシリアスしてたのにあっという間にいつものグダグダに

 

556:名無しの探索者

まあそれがワイら探索者のノリやん

 

557:名無しの探索者

そーそー。シリアスなんざダンジョンの中で十分。ここではグダグダ駄弁ってようや

 

558:名無しの探索者

それな

 

559:名無しの探索者

まあ再試験はよほどのアクシデントでも起こらん限りは大丈夫やろし、ワイは今のうちにお祝いの言葉でも考えとこ~っと

 

560:名無しの探索者

お、いいな。ワイも今からとっときのお祝いを用意するわ

 

561:名無しの探索者

俺も

 

562:名無しの探索者

うちも

 

563:名無しの探索者

今から次の報告が楽しみだぜ!

 

 

 

 

 

600:伝説を作る探索者

アクシデントが発生しました。今から機動型ダンジョンを攻略します

 

601:名無しの探索者

フラグ回収乙

 

 




お読みいただきありがとうございます。地獄のような猛暑をクーラー無しで耐える作者です。

あさてこの作品も気が付けばまもなく連載一周年。これも読者の皆様に支えていただいたおかげです。いつも評価感想お気に入り誤字脱字報告ありがとうございます。
というわけで前書きでも書きましたが、一周年は原点に立ち返ってバカとロリの物語の続きから始めます。今回はロリ視点。初めての掲示板で初めてのスレ立てを頑張るロリのお話です。
慣れない音声入力を使ってレスするロリの姿は可愛いのですが、掲示板形式である以上描写できないのが残念です。いつかお見せできればいいのですけど

まあそんなわけで始まったこの章は前章以上のドタバタラブコメにしたいと思ってますので、どうぞこの続きも楽しんでください。

なお評価感想をくれると作者喜んでモチベも上がりますよ~|д゚)チラッチラッ



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ダンジョン攻略試験を圧倒的にクリアしたいんですがpart2

というわけでいよいよ試験本番!!
いつもの通り回想の始まりと終わりには◆◆◆が挟まりますので、その間の内容はスレではイッチが同様の事を説明していると思って下さいね~


602:名無しの探索者

いやなに言ってんだこのロリは

 

603:名無しの探索者

( ´Д`)ハア?

 

604:名無しの探索者

合格報告を待ってたらまさかのダンジョンアタック宣言に全ワイが困惑

 

605:名無しの探索者

わけがわからないよ

 

606:伝説を作る探索者

ですからこれから起動型ダンジョンの攻略と説明しましたが

 

607:名無しの探索者

それは説明じゃない(真顔

 

608:名無しの探索者

単なる報告やで

 

609:名無しの探索者

なんでそうなったのかが聞きたいんだよなあ

 

610:名無しの探索者

説明はよ

 

611:名無しの探索者

プリーズ説明ミー!(出●イングリッシュ

 

612:伝説を作る探索者

仕方ないですね。なら物分かりの悪いあなた達のために事の始めから説明してあげます

 

613:名無しの探索者

(^ω^#)ピキ

 

614:名無しの探索者

う~ん相変わらずの生意気ムーヴ。いいゾコレ~

 

615:名無しの探索者

美少女ロリがやってると思うだけで余裕で許せるロリコンワイ

 

616:名無しの探索者

我がロリっ娘教団一同ロリ様のお話を聞くべく全裸正座しましたので、ささ、続きをどうぞ

 

617:伝説を作る探索者

だから誰がロリですか! わたしはもう子供じゃありません。あまりふざけたことを言うならその場で話をやめますからね。

 

618:伝説を作る探索者

では始めますよ。とは言ってもあまり詳しく説明してる暇はないですから、ざっくり簡潔にいきますからね。

今日、ダンジョン攻略試験の再試験のため、わたしとあのバカは監督役である教官と共に、試験の場であるダンジョンへと向かいました

 

619:名無しの探索者

どんなダンジョン?

 

620:名無しの探索者

エロトラップ系かな?

 

621:名無しの探索者

>>620

試験でエロトラップダンジョンに行かせるわけねえだろ

 

622:名無しの探索者

どっこいアカデミー制度が設立した初期の頃は割とあった模様……

 

623:名無しの探索者

アカデミー初期の闇が相変わらず深くて草も生えない(゚Д゚;)

 

624:伝説を作る探索者

そんないかがわしいダンジョンなんて試験に使うわけないでしょう。今回のダンジョンは都内の廃病院ですよ。タイプは《固定型》の《Dクラス》ダンジョンです。経営に行き詰まり潰れた病院が取り壊されもせず放置され、いつの間にかダンジョン化していたという場所ですね

 

625:名無しの探索者

( ,,`・ω・´)ンンン? Dクラスダンジョン?

 

626:名無しの探索者

Eやなくて?

 

627:伝説を作る探索者

間違いなく前回と同じく《Dクラス》ですよ。確かに入学して最初の攻略試験は、通常最低クラスの《Eクラス》ダンジョンを使うとは聞きますが、まあそれではわたしには簡単すぎて試験にならないとでも思われたんでしょうね。わたしの実力を鑑みれば当然の判断ですが

 

628:名無しの探索者

当然の判断ですが(ドヤァ)

 

629:名無しの探索者

なおそれで一回目は落ちてるのですが

 

630:名無しの探索者

だまらっしゃいっ!! 生意気ロリ様が気持ち良くドヤ顔してるのを横槍入れるのはロリっ娘教団として許しませんよ!!

 

631:伝説を作る探索者

はいそこ全員うるさいですよ黙ってわたしの話を聞きなさい。

そんなわけで現場に到着したわたしたちに、いよいよ試験開始の時がやってきました

 

 

◆◆◆

 

 

「——いいか。改めて言っておくが。この再試験に落ちれば、お前たち両名は不適格としてアカデミーから退学させられる。前回のような醜態を繰り返さぬよう、パーティーとしてのチームワークを意識するように」

 

暗く陰鬱な空気に包まれた廃病院。まるでこの世のものでないような、そう、文字通りの異空間と化したその入り口の前で、わたし達は並んで教官の言葉に耳を傾けていました。

 

「これが文字通りお前たちにとって最後のチャンスだ。それをしかと肝に命じ、試験にあたるように!」

「「はい。教官!!」」

 

前回と同じように、けど今度はずっと先を込めて私たちは返事をし、そして共にダンジョンの入り口——廃病院の正面玄関へと肩を並べて向かいます。

 

「おいチビガキ。気合い入れていくぞ。見るからにゴースト系がわんさかいるだろうが前みたくヘマすんじゃねえぞ」

「誰に言ってるんですか。わたしはもうあの時とは違います。あなたこそ、また油断して憑依されたら今度こそ尻が四つに割れるまで蹴りつけてやりますからね」

「へっ。言ってろ。言っとくがあの時と違うのは俺もだぜ。リベンジすんのにガッツリ鍛え直してきたんだ。今なら俺一人でも無双してやんよ!!」

 

そう無駄に自信満々に言うバカの身体つきは、制服越しでもなるほど確かに以前より仕上がっているように見えました。前回の試験よりまだ一週間も経っていないのに、短時間で相当に鍛える努力が出来るというのは、いくらおつむがお猿さん並みのバカでも伊達に学年二位ではないという事でしょうね。まあ、わたしは肉体に加えてスレの皆さんの指導によって知識も鍛えた訳ですが。

 

「相変わらず口だけは達者ですね。確かに身体を多少は鍛えてきたみたいですけど、足りなかった実戦的知識を身に着けたわたしには敵いません。あまり舐めていると、あなたの分のモンスターを残らず平らげますよ」

「おうおう威勢のいいこった。なあ、あん時の勝負覚えてっか?」

「勝負……ああ、『勝った方が負けた方に何でも命令できる』でしたか」

「おうそうだ。前回は何だかんだで結局流れちまったが、今度こそ決着つけようぜ」

 

そう提案して不敵に笑うバカに、わたしも挑発的な笑みを返し

 

「いいですよ。元よりあなたには、わたしとの差をしっかりと分からせるつもりでしたから、自ら提案したのを後悔させてあげますよ。おバカさん」

「分らせんのは俺だ。今度こそテメェに勝手どっちが上か分からせてやっからな。覚悟しろよチビガキ」

 

 

◆◆◆

 

 

そして私たちは揃って剣を抜き、ダンジョンの中へと足を踏み入れました

 

632:名無しの探索者

おー

 

633:名無しの探索者

いや~なんつ~か

 

634:名無しの探索者

青春やねえ

 

635:名無しの探索者

学生同士のライバル関係……良いなぁ

 

636:名無しの探索者

青春ドラマかよ

 

637:名無しの探索者

アカン……ぼっち陰キャとして三年間を過ごしたワイには眩しすぎる……ッ

 

638:名無しの探索者

>>637

完全同意。ワイもライバルと競い合ったり切磋琢磨する爽やか学生生活を送りたかったわ

 

639:名無しの探索者

あーくっそ羨ましいぞチクショーーー!!ヾ(≧皿≦メ)ノ

 

640:名無しの探索者

美少女ロリとライバル関係ってそれどこのラブコメ?

 

641:伝説を作る探索者

は? ライバルとかそんなんじゃないです。あれは一方的に絡んでくるだけのバカ。まとわりついてくる駄犬みたいなものですよ

 

642:名無しの探索者

一方的にまとわりついてくる、ねえ…(゚ω゚)フーン

 

643:名無しの探索者

といいつつ滅茶苦茶意識してたような

 

644:名無しの探索者

(´∀`)つ『負けたく、ないからです……ッ』

 

645:伝説を作る探索者

あっあの時はちょっと気分が高ぶってただけです!

いいから話を続けますよ!

 

 

◆◆◆

 

 

『グギャギャッ!!』

『ギシャアアア!!』

 

 

ダンジョンの正面玄関を潜った瞬間、朽ちた室内の暗がりの中から汚らしい雄叫びと共にそれらが現れました。くすんだ緑色の肌に子供のような体躯、黄色い瞳に狂暴な殺意を宿して襲い掛かる小鬼のようなモンスター《ゴブリン》。

それが二匹、私たちに奇襲をかけてきたのです。そして、その手に武器を振りかざして飛びかかるゴブリン達は

 

「またゴブリンですか」

「リベンジの最初にゃ丁度いいな」

 

それぞれがわたしとバカによって一刀のもとに斬り捨てられました。

どしゃりと重なる、二つの屍が床に落ちる音。それを聴きながら刃から血を払う血振りをするわたしに、バカが得意げにこう言ってきました。

 

「ふっふっふ。どうだチビガキ。前の時はテメェに後れを取ったが、今度はほぼ同時だったぜ。俺の成長にビビったか?」

「はい? 何を言ってるんですかこのバカは。同時と言うかわたしの方がわずかに速かったですよ。それにあなたは大雑把に胴体を真っ二つにしましたけど、わたしは性格に首を撥ねました。技術的にも速度的にもわたしが上ですよ」

「ああっ!? 真っ二ついいだろ真っ二つ! ド派手で豪快にぶった斬るのが気持ちいいんだよ!」

「いかにも単純バカらしい嗜好ですねバーカ」

「うっわこのチビガキぜってえ分からせてやっかんな!! 勝負に勝って二度と小生意気な口がきけないようにしてやんよ」

「……お前らはアレか? 誰かと口喧嘩してないと死ぬ生き物か何かなのか? それとも喧嘩するほど仲がいいというヤツか?」

 

そんな私たちを見て教官が呆れ交じりに溜息を吐いて問いかけてきますが、そんなわけないです。わたしは口喧嘩なんて子供みたいなことしたいなんて思ってるわけないじゃないですか。単にこいつが絡んでくるからつい応じてしまっているだけですっ

 

 

◆◆◆

 

 

まったく、まるでわたしが好きであのバカと言い合いをしているみたいにされるのは心外ですよ

まあこんな感じで絡んでくるバカをあしらいつつ、ゴブリンやオークなどのモンスターを倒しながら、わたしたちは順調にダンジョンを進んでいきました。

 

646:名無しの探索者

ふーーん(・∀・)ニヤニヤ

 

647:名無しの探索者

へーーえ( ̄― ̄)ニヤリ

 

648:名無しの探索者

やっぱ意識してるじゃないですかヤダーーー

 

649:名無しの探索者

人間ほんとに眼中に無い奴とはそもそも話さないんだよなあ。ソースは好きな子に無視され続けたアカデミー時代ワイ

 

650:名無しの探索者

>>649

説得力が高すぎて涙が出てきわ(´;ω;`)ブワッ

 

651:伝説を作る探索者

だから違いますから!! あいつがあんまりにも不快で鬱陶しいからついつい貶したくなるだけですそうなんです!

まあとにかくそんなわけで廃病院内部を進んでいったわたしですが、ついに因縁の、と言うべきでしょうね。リベンジしておきたい相手と出くわしました。

 

652:名無しの探索者

因縁の相手?

 

653:名無しの探索者

あっ(察し

 

654:伝説を作る探索者

ええ。ゴースト系モンスターです。

 

 

◆◆◆

 

 

『お゛お゛お゛お゛お゛お゛』

 

深く昏い墓穴の底から響くような呻き声と共に、そいつは姿を現しました。肌も髪も青白く輪郭すらぼうっとぼやけていて、なのに生者への敵意と怨念だけははっきりと感じられる命無き亡霊——ゴースト系モンスター。ここが廃病院だからか纏っているもの患者用の病院服でしたが、それは紛れもなく前の試験で煮え湯を飲まされた《レイス》でした。

 

「うおっし来やがったなゴースト野郎! 備えあれば嬉しい俺は今回もバッチリ対策してきたぜ! さあ特製のなんちゃって聖水とびっくりするほどユートピアをくらいやが——」

「待ってましたよ。この時を」

 

なにやらドヤ顔でテンション上げてるバカを尻目に、わたしはレイス目掛けて床を蹴り、その懐に飛び込みました。

 

『怨んんんんんんんん!!』

 

眼前に現れたわたしへと、レイスは身の毛もよだつような叫びを上げてその手を伸ばしてきます。その動きを、私は知っていました。これはかつて経験した、わたしに憑依して身体を乗っ取ろうとする動き!

ですが今のわたしは、あの時の様に何の備えも覚悟もしていなかったわたしとは違います。

わたしはベルトに提げていたポーチの一つに手を突っ込み、引き抜いた物をレイスへと向け、そのレバーを引きました。

 

『ぐお゛お゛お゛お゛お゛お゛!?』

 

噴射口から勢い良く噴射した霧状の液を浴びたレイスは悶え苦しみ、わたしはその隙を逃さず握る剣にも同様に液を噴射し、その刃でレイスを切り捨てました。

恨めしげな呻きと共に消失していくレイス。

それを口をあんぐりと開けた間抜け面で眺めていたバカが

 

「んなっ、な、なっ………!?」

「おや、どうしましたバカがバカみたいに口を開けて。まさか、わたしが何の備えもしていないとでも?」

 

わたしはゴースト系モンスターへのリベンジのためにスレの皆さんからのアドバイスをもとに用意したそれを、バカに見せつけました。

すなわち

 

「これがわたしの対ゴースト装備──《ファブ●ーズ》です

 

 

◆◆◆

 

ふふん。あのバカどころか教官も驚きと感心のあまり唖然としていましたよ

 

655:名無しの探索者

ファブ●ーズwww

 

656:名無しの探索者

ファ●リーズキタ━(゚∀゚)━!

 

657:名無しの探索者

そら唖然とするわww

 

658:名無しの探索者

まさか半ば冗談で言った事なのにマヂでやるとか

 

659:名無しの探索者

お口( ゚д゚)ポカーン

 

660:伝説を作る探索者

いいじゃないですか実際に効いたんですし! スレの皆さんの言う通りゴースト系には有効でしたよ

 

661:名無しの探索者

ごめんぶっちゃけジョークと思ってました★

 

662:名無しの探索者

ワイも

 

663:名無しの探索者

同じく~

 

664:名無しの探索者

そもそも何でただの消臭剤に徐霊効果があんだよ

 

665:名無しの探索者

あ馬鹿

 

666:名無しの魔術師

ふっふっふ。ならばこの私が教えてやろうではないか

 

667:名無しの探索者

ほら~

 

668:名無しの探索者

ほら来ちまったじゃ~ん

 

669:名無しの探索者

これは俺が迂闊だったわ。正直すまんかった

 

670:名無しの魔術師

いやおいおい待て何だその言い様はっ。私が無知な貴様らのために解説に来てやったんだぞ。さあ有り難く拝聴するがいーーい!

 

671:名無しの探索者

うるせいダミアンみたいな番号でひょっこり登場しやがって

 

672:名無しの探索者

ほんと解説する隙あらばどこにでも顔を出すな魔術師ニキ

 

673:名無しの探索者

あーあーもういいから解説あくしろよ(鼻ほじ

 

674:名無しの魔術師

きさまらーーーーーー!!!!

 

675:伝説を作る探索者

何ですこの偉そうな人は? 

《ファブ●ーズ》を使うと霊現象が鎮まるというのはかねてより有名な話です。原理は未だに不明の都市伝説的な物とはいえ、多くが信じていると言う事はそれによる信仰も加わりある程度の効果が期待でき、更には知り合いにお祓いをして貰いましたからより対ゴースト装備として高めることが出来ましたよ。で、それ以外にも何かがあるのなら教えてもらえますか?

 

676:名無しの魔術師

は!? う、うん。ああ、それは……だなあ……

 

677:名無しの探索者

生意気ロリのイッチにまで偉そうな人呼ばわりされてるの草

 

678:名無しの探索者

で、わざわざ来たんやからワイらやイッチも分からんことを教えてくれるんやろ?(y゚ロ゚)yハヤクハヤクー

 

679:名無しの魔術師

ああああ当たり前だろ! よ、よーし貴様ら耳をかっぽじってよく聞けよ!つつつまりだな。こここれはそうなんというかだなえええええとっ

 

680:名無しの探索者

音声入力してるから動揺してんの丸分かりだゾ★

 

681:名無しの探索者

語るに落ちるたあこの事か

 

682:伝説を作る探索者

解説するなら早くしてくださいよ。こっちも今色々と忙しいんですから

 

683:名無しの魔術師

う、ううっ……きさまらみんなだいっ嫌いだああああ!!!!

 

684:名無しの探索者

wwww

 

685:名無しの探索者

wwww

 

686:名無しの探索者

草ァ!!!

 

687:名無しの探索者

オーウ尻尾をロールして逃げやがったデース┐(´∀`)┌

 

688:名無しの探索者

まあ先にイッチが全部説明しちまったから無理もないか

 

689:名無しの探索者

今度から魔術師ニキ改めピエロニキと呼んでやろう(無慈悲

 

690:伝説を作る探索者

まあ変な横槍は入りましたが気にせず続けますよ。なにせこちらもあまり余裕がないので。

 

 

◆◆◆

 

 

とはいえその後は攻略まで特に語らなければならないような事はありませんでしたね。

 

「オラどけどけゴースト共! 邪魔する奴らは纏めてビックリするほどユートピアしてやんよ!」

「そんな怪しげなものよりもわたしのファ●リーズの方が即効かつ確実です。ゴーストはわたしがファブりますから、あなたはそこらでゴブリンやオークの相手でもしてたらどうですか?」

 

ダンジョンと化した廃病院は奥に進むにつれレイスやウィル・オ・ウィスプやリビングデッドといったゴースト・アンデット系モンスターが増えてきましたが、装備を整えたわたしとバカの敵ではありませんでした。

 

「うるせえチビガキこそそこらの臭っせえリビングデッドでもファブってやがれ。ほらそこにいるから汚物は消臭だ!」

「いやです臭いし汚いし。譲ってあげますから、有り難く感謝して片付けてきなさい。男ってナースさんが好きなんでしょ?」

「俺の好みは大人の巨乳お姉さんだ! あんな童顔低身長ゾンビナースはアウトオブ眼中なんだよ!」

「ふん!」

目がああああ!? てめっコラなにいきなり人の顔面ファブってんだよ!?」

「不快な台詞を吐く汚物は消臭です」

 

 

◆◆◆

 

 

とまあそんな感じにバカの不愉快な戯言に天誅を下しつつ、立ちはだかるモンスターその悉くを蹴散らしてわたしたちはダンジョン最奥部へと到達したんです

 

691:名無しの探索者

ファ●リーズつっよwww

 

692:名無しの探索者

ファブ●ーズ無双ww

 

693:名無しの探索者

しつこいゴーストにもシュっと一吹きで一撃昇☆天

 

694:名無しの探索者

ワイ今度《平安京》行くからファブリー●持ってくわ。あのクソガキ沖田の顔面にぶっかけてやる

 

695:名無しの探索者

>>694

沖田はゴースト系じゃなくてワーウルフだから効かんのでは? ボブはいぶかしんだ

 

696:名無しの探索者

犬神とかならワンチャンあったかもなあ

 

697:名無しの探索者

にしてもバカはほんと

 

698:名無しの探索者

そういうとこだぞバカ(クソデカ溜息

 

699:名無しの探索者

こんな超絶美少女ロリが一緒にいるのに一切眼中に無いとか……年上お姉さん属性ワイは見直したぞ! こいつとはいい酒が飲めそうだ(*´▽`*)b

 

700:名無しの探索者

そっちかよ!?

 

701:名無しの探索者

>>699

我らロリっ娘教団の教義に反する異端者として神罰執行リストに加えました

 

702:名無しの探索者

まあ女性の好みはさておき、こいつら強すぎじゃね?

 

703:名無しの探索者

それな

 

704:名無しの探索者

思った

 

705:名無しの探索者

アンデッドやゴーストは他のモンスターに比べて厄介さが頭一つ抜けてんのに、それを二人で殲滅とか

 

706:名無しの探索者

入学して半年も経ってないはずの一年生が出来る事じゃないんだよなあ

 

707:名無しの探索者

それを言うなら初っ端からDクラスでしかもゴーストやアンデッドがわんさかいるダンジョンで無双できる時点でおかしい

 

708:名無しの探索者

見せてもらったぞ。東京アカデミーの学年ツートップの実力というものを!

 

709:名無しの探索者

ロリはともかくバカは意外やな

 

710:伝説を作る探索者

まあわたしは天才ですから当然としても、バカは確かに思ったよりもやるようになりましたね。前回ではわたしにギリギリついていけるかという感じでしたが、今回は単純な身体能力だけではなく動きや技がより洗練されていました。バカなりにあれから鍛え上げたというのは確かなようでしたね。まあ、それでも戦闘力ではまだわたしには及びませんけど

 

711:名無しの探索者

クソ生意気だけど事実なんだよなあ

 

712:名無しの探索者

イッチのことネットで軽く調べてみたけどガチでリアルチートやったわ。なんだよ組み手でクラスメイト全員一人で叩きのめしたって

 

713:名無しの探索者

マ? じゃあボスも楽勝か

 

714:名無しの探索者

いやいや流石にダンジョンボスはそう簡単にはいかねえだろ……いかねえよな?

 

715:名無しの探索者

ボス戦の詳細はよはよ!!o(*゚∀゚*)oワクワク

 

716:伝説を作る探索者

はいはい。ではボス戦を始めますよ

 

◆◆◆

 

 

そして辿り着いた最深部は、やはりというべきか院長室でした。

 

「うおりゃあ俺が一番乗りだ! はっはーどーだチビガキ悔しがどうわあ!?

「ノコノコ無警戒にドアを蹴り開けるとか、不意打ちしてくださいと言ってるようなものでしょうバカ」

 

重厚な扉を蹴り開けて突撃したバカと冷静に突入したわたしと教官を手荒に出迎えたダンジョンボスは、死斑の浮いた痩せ細った身体の上に血で汚れた白衣を羽織ったおぞましい屍――《ワイト》

 

『怨おぉ……侵入者ぁ…病原体ぃ…切除ぉ……開始ィ!!』

 

病院のメモリーデータを元に生み出されたモンスターであるからか、骨の浮いた痩身という見た目を裏切る力強さで投げつけられたメスが、間一髪で顔を逸らしたバカの髪を宙に散らしました。

 

「っぶね!? 畜っ生この糞ワイトがメス投げとかブラッ●ジャック先生みたいな真似しやがって!」

「ブラック●ャックがそんな事するはずないでしょう。バカ言ってないでさっさと斃しますよバカ」

 

青筋浮かべて怒鳴るバカの戯言に構わず、わたしはメスを投げつけた隙を逃さずワイトへと斬りかかります。続いてバカもまたその手に握るグラディウスの切っ先を突き出し、対してワイトはそれらを迎え討たんと両手に更なるメスを構え、ダンジョンボスとの本格的な戦闘が始まりました。

 

 

◆◆◆

 

717:名無しの探索者

はじまったー-!!

 

718:名無しの探索者

BOSSBATTLE START!!

 

719:名無しの探索者

て相手はワイトかよ

 

720:名無しの探索者

リッチーみたいな上位アンデッドじゃないにしてもルーキーには荷が重い相手やぞ

 

721:名無しの探索者

ワイトもそう思います

 

722:名無しの探索者

ただし不幸なことに、相手は東京アカデミー一学年ツートップだった

 

723:名無しの探索者

あっ……(察し

 

724:名無しの探索者

ワイト「こんなガキなら俺でもやれるぜ(なおSSフラグ」

 

725:伝説を作る探索者

わたしを誰だと思っているんですか? 当然勝利ですよ

 

 

◆◆◆

 

 

「オラ死ねガチで死ね死体が動いてんじゃねえ!!」

「バカと意見が合うのは嫌ですけど、確かに死体は大人しく地面に転がってるべきですよ。というわけでさあ転がりなさい」

『院内デハお静かニい異ぃぃ!!』

 

始まったダンジョンボス戦は、終始わたしたちの優位に展開しました

ワイトは確かにダンジョンにいたこれまでのどのアンデッドよりも知恵も力もありましたが、その程度で後れを取るような鍛え方は私もバカもしていません。

 

ワイトが奇声を上げて振り回すメスの斬撃を搔い潜ったわたしがサーベルで斬り付ければ、バカはワイトの攻撃をグラディウスの分厚く幅広な刀身で受け止めつつ、隙があればすぐさま刃を閃かせ叩きつけます。

 

「隙ありだオラ! 俺はどんな隙も逃さねえぞ!」

「その隙はわたしが作ったものですが」

「はっはー隙に攻撃するのは早い者勝ちだー!!」

「なるほど。では防御頼みます。あなたが攻撃を防いだ隙を突きますから」

「あっずりいぞチビガキ!?」

「早い者勝ちですから」

 

連携するつもりは無かったんですけど、いつの間にか私が小さな隙を作りバカがそこに渾身の一撃を叩き込む、時にはその逆にという風になってましたね。

 

『執刀ぅ……投薬ぅ……患部ぅ……切除切除切除ぉ怨おおおお!!!』

 

無論ワイトもただ攻められるままという訳でもなく、メスによる斬撃投擲または毒薬入りの注射器やその他様々な医療器具を使って攻撃してきます。ですがわたしたちはその悉くを防ぎ、それぞれの刃を振るい攻め立てました。

 

生者とは違いいくら血を失おうとも死ぬことはないアンデッド系モンスターを確実に倒すには、四肢をはじめその肉体を徹底的に破壊するべし。

アカデミーの授業やスレの皆さんから学んだ通りに、指を切り腕を落とし関節を砕き、そして

 

『怨ぉぉぉ!!——ぐぼっ!?』

「さっきから煩いですよ。それに何より、あなたの息は臭すぎます。ファブって消臭です」

 

大きく横に振られた腕を搔い潜り懐に入ったわたしは、その腐った息を吐く口にファ●リーズの先端を突っ込み、体内に直に消臭液を浴びせませます。

ファ●リーズの直撃を喰らったワイトは消臭浄化された口から煙を出しながら苦しみ悶え、その絶好の隙をバカは逃さず

 

「うおっしゃこれで仕舞だ成仏しろや! 必殺!ビックリするほどユートピア斬り!!

『怨おオオおぉオおおぉ!?!?!?』

 

なんてバカ丸出しな台詞を叫びながら大上段から叩きつけた刃で、ワイトを頭から真っ二つに一刀両断しました。

 

『手術ぅ……失敗ィ……ご臨終、デす……』

 

ワイトは恨めし気な、あるいは口惜しそうな呟きを遺し、床に倒れると同度に、その体は魔力の塵と化して霧散しました。

その様を見ながら、わたしは残心を崩さず警戒を続けます。前回は斃したと思い油断した隙を突かれましたから、あの醜態を二度と繰り返してなるものかとわたしはしばし身構え続け、

 

「どうやら、正真正銘本当に倒したようですね」

「おいおいチビガキあったりまえだろ。なんたって俺が止めを刺したんだからな」

 

室内奥側、院長の机の後ろに浮かぶダンジョンコアを覆っていた障壁が消失。ダンジョンボスが倒された証であるコアを守る障壁の解除を確認して、わたしはようやく構えを解きました。あとバカのドヤ顔が大変うざいです。

 

「止めを刺せたのはまたわたしが隙を作ったからですけど」

「へっ。でも俺がフィニッシュを決めたのは事実だぜ。これで俺の個人評価も爆上がり。がはは勝ったな!!」

 

そう勝ち誇るバカに、それまで数歩離れた位置で戦いを見守っていた教官が

 

「言っておくがダンジョンボス討伐の評価点はパーティー全員が等分に与えられるぞ。つまりは同点だな

「は!? マジすかなんで!?」

「ボス討伐の点数を個人別にしたら、絶対抜け駆けしよう無茶する奴が出てチームワークが崩壊するからな。そうならんようにボス戦の評価点は個人ではなくパーティー全員のものとして決めるんだ」

「うっそだろぉ……」

「それくらい事前に調べとくべきでしたねバ~カ」

 

がっくりと肩を落とすバカ。そんなバカにありがたい助言をしながら、わたしは障壁が解除されて操作可能となったコアへと向かいました。

コアの前に立つと、自動的にコアの表面に文字が浮かび上がります

 

『ボスモンスター撃破を確認。あなた方を攻略者と認めます。攻略者権限とし。て以下のコマンドを選択してください』

『【機能休止(スリープ)】コアはスリープモードへ移行し、ダンジョンの維持に必要な最低限の機能のみを残した状態で休止します』

『【完全停止(シャットダウン)】コアをシャットダウンします。ダンジョンは24時間後完全にリセットされ、コアは全機能を停止した状態となります』

 

わたしはそのうちの『シャットダウン』を指でタップして選択。

 

『【完全停止(シャットダウン)】を実行しますか? 【YES】【NO】』

 

「あー! てっめコラっまた抜け駆けしようとしやがって! そうはさせるかってんだ!」

 

さっそく実行しようとした時、そう叫んだバカが駆け寄りわたしの横から指を伸ばします。結果、わたしの指とバカの指は同時に【YES】をタップしました。

 

『【完全停止(シャットダウン)】実行』『シャットダウン中……』『完了しました』

 

そのメッセージと共に仄かな燐光を放っていたコアは輝きを失い、その表面はなにも映さなくなりました。

そして

 

「コアの完全停止を確認。ダンジョン攻略完了。現時点を以ってダンジョン攻略試験再試験は終了とする。——両名合格だ。おめでとう」

 

それを確認した教官が再試験の終了を宣言。わたしたちは、見事合格しました

 

◆◆◆

 

まあ、わたしの実力をもってすれば当然ですけどね

 

726:名無しの探索者

祝 合 格

 

727:名無しの探索者

おめ

 

728:名無しの探索者

おめ!!

 

729:名無しの探索者

攻略d(≧∀≦)b成功!

 

730:名無しの探索者

888888888888

 

731:名無しの探索者

88888888888

 

732:名無しの探索者

おーやったやん

 

733:名無しの探索者

ファブ●ーズ&ビックリするほどユートピアのコンボ強っよwwwww

 

734:名無しの探索者

都市伝説でワイトを倒すとかそんなバナナ

( ゚д゚)ポカーン

 

735:名無しの探索者

ロリ様の合格を教団員一同お祝いします!!ロリ&ピース!!

 

736:名無しの探索者

これもワイのアドバイスのおかげやな

 

737:名無しの探索者

いや俺だろ

 

738:名無しの探索者

おいおい喧嘩すんなオレに決まってんだろ

 

739:名無しの探索者

なんかロリコン共の醜い争いが起こってて草

 

740:伝説を作る探索者

ま、まあ確かに、あなたたちのアドバイスがここまで順調に行けた要因の一つであるのは事実ですね。その、ありがとうございます

 

741:名無しの探索者

うーーーわーーーー(///∇///)

 

742:名無しの探索者

素直になれない生意気ロリがお礼を言いましたぞ!

 

743:名無しの探索者

聞きました奥様ねえ聞きました?

 

744:名無しの探索者

聞きましたわ絶対顔赤らめながら言ってますわよこれ!

 

745:名無しの探索者

はい極上の萌え頂きましたーー!!

 

746:名無しの探索者

くっはーーーー!!(あまりの尊さに全身から血を噴き出して無事死亡ワイ

 

747:名無しの探索者

おっと教団員の何名かが昇天しましたね。安らかな尊死顔ですよ

 

748:名無しの探索者

照れ照れロリかわええのうかわええのう(n*´ω`*n)

 

749:伝説を作る探索者

だっだれも照れてなんていません!! 勝手に決めないでください!!

 

750:名無しの探索者

と、本人はおっしゃっていますが?

 

751:名無しの探索者

うんそうだね~

 

752:名無しの探索者

わかってるわかってるよ~

 

753:名無しの探索者

我らロリっ娘教団は常にロリの言葉を信じていますよ

 

754:名無しの探索者

(*^ω^)ニヨニヨ

 

755:伝説を作る探索者

あなたたちはぁ……ッ

 

756:名無しの探索者

おやおやうんいけないなあ。可愛らしいのは確かだけどいい大人があまり子供をからかう物では無いよ。すまないねえ君。さあ続きを聞かせてくれないかな。ここで何事も無く終わるなら、機動型ダンジョンに突撃するなんて話にはならないはずだろう。ねぇねぇねぇ?

 

757:伝説を作る探索者

ええそうですね。では、予想よりも長くなってしまいましたがこれがラストですよ

 

◆◆◆

 

「うおっしゃオラやってやったぜええええええええええ!!」

「っ!? いきなり耳元で叫ばないでくださいよ」

「なんだよチチビガキ。やっと合格したんだぜ。だったら思いっきり喜ばなきゃだろ」

「ふん。わたしの実力からすればこれくらいできて当たり前です。あなたみたいに子供の様に歓声を上げるほどの事でもありませんよ」

「うーわー-相変わらず見てくれ以外は可愛くねえガキだな。いいから笑える時に笑っとけよ。じゃねえと上手く笑えなくなっちまうぞ」

「余計なお世話です。……て、いま見てくれ以外はって―――」

 

何やら聞き逃せない台詞を問おうとした瞬間、

 

「————ッ!!」

「ふぇ!?」

 

不意にバカの腕がこちらに伸ばされ、わたしの胸元にその掌がおもいっきり触れました。

ふにゅっと、思ったより大きくて逞しい男性の掌の感触を乳房で感じたわたしは、一瞬で顔中がぼっと熱くなって羞恥と驚愕に鼓動がドクンと跳ね上がり

 

「なななないきにゃりなにをしましゅかあにゃたはあああ!?——ぅあ!?」

 

どん!!

 

そのまま、後方の床に突き飛ばされてしまいました。

 

「痛っ!? あ、あなたいきなり何を——」

 

突然の事に受け身も取れず尻餅をついてしまったわたしは、お尻の痛みを感じながら抗議しようとして——それを目撃しました。

院長室の天井を突き破って現れた巨大な顎が、ダンジョンコアをその傍らにいたバカごと呑む込む光景を

 

 

 

 

 

 

———え?

 

 

 

 

 

 

それは、まえにも、みたことのあるこうけいでした。

さいしょのダンジョンこうりゃくしけんで、わたしたちをおそった機動型ダンジョン。ジェット旅客機がダンジョンになったというそれが、それが、コアといっしょにかれをまるのみにして

 

逃げるぞ!! 今すぐ撤退だ!」

 

ものすごいちからで、教官がわたしをひきおこそうとします。こわいかおで。でも、わたしのからだにはぜんぜんちからがはいらなくて、うまくたてなくて。

 

「立て!! 死にたくなければ立って走れ!!——……ちっ」

 

教官はしたうちして、わたしをそのてつのかたてでかかえあげ、へやのでぐちにむかってかけだしました。とびらをくぐりろうかをはしり、すごいスピードで機動型ダンジョンからとおざかっていきます。かれから、はなれていきます

 

「まって、ください……」「だめ、です……」「かれを、おいてっちゃ……」

 

ぼうっとするあたまでくちをうごかしてそうつたえても、きょうかんはとまってくれません。

 

「かれが、まだ……」

「あいつはダンジョンに呑み込まれた!! 奴から離れないと我々も二の舞になるぞ!」

「のみ、こまれた……?」

 

 

どうして

 

 

なんで

 

 

かれは

 

 

わたしを

 

 

 

まもるため、に……?

 

 

『パパとママが、絶対にお前を守る』

『泣かないで。絶対に、あなただけは守るから』

 

 

わたしのために、わたしをまもるために、また

 

 

『愛してるよ。ヒメナ』

『愛してるわ。ヒメちゃん』

 

 

だいじなひとが、また……ッ

 

 

「あ゛、あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!」

 

 

いやなおもいでがあふれて、あばれて、さけんで、むねがくるしくて、あたまのなかがぐちゃぐちゃになって、そして——

 

「———ぁ」

 

 

◆◆◆

 

 

気が付いた時、わたしは東京アカデミーの救護室のベッドの上に寝かされていました。

傍には教官もいて、目覚めたわたしにあの時の事を説明してくれました。

 

どうやらわたしは、パニック状態となり過呼吸に陥った末そのまま意識を失ってしまったとのことでした。

そして、教官の更なる説明によれば、私たちを襲ったダンジョンは現在東京都の上空を飛行中、都内の各アカデミーには緊急クエストが発令され、現在複数探索者による攻略作戦が準備されているようです。

 

一通りの説明を受けたわたしはその後改めて検査を受け、異常なしと判断され後は自室で安静にしているようにと解放されました。

という訳で今、この文章は寮の自室で書いています。

ここまでが現状の流れですね

 

758:名無しの探索者

うわあああああああああああ!?

 

759:名無しの探索者

え、え、バカ死んだ? 死んだのこれ?

 

760:名無しの探索者

え……えぇ(困惑

 

761:名無しの探索者

マ ジ か Σ( ̄□ ̄;)!?

 

762:名無しの探索者

機動型ダンジョン、それも同じのに二度も襲われるとかそんなんあるぅ?

 

763:名無しの探索者

いやさすがにありえねえだろ……だよな?

 

764:名無しの探索者

確認したけど確かに前にダンジョン化したジェット旅客機の機動型ダンジョンがまた出現したみたいだな

 

765:名無しの探索者

ほんまや。ネットニュースで記事が上がっとる

 

766:名無しの探索者

ワイまさにその緊急クエスト受けようかと思ってたところや。まさか巻き込まれた学生二人ってイッチ達やったんか

 

767:名無しの探索者

生死不明の一名ってのがバカか

 

768:名無しの探索者

いや生死不明って……

 

769:名無しの探索者

ならその緊急クエストにロリも参加するってこと?

 

770:名無しの探索者

学生を緊急クエストまして機動型攻略に参加させるわけねえだろ

 

771:名無しの探索者

でもロリは攻略しにいくって言ってたやん

 

772:名無しの探索者

あっ……(察し

 

773:名無しの探索者

おいおいおい冗談だろ

 

774:名無しの探索者

え?え?どゆこと?

 

775:伝説を作る探索者

というわけで、これからわたしはあの機動型ダンジョンの単独攻略に挑まなければなりませんから話はここまでですね

 

776:名無しの探索者

はああああああああああ!?!?!?

 

777:名無しの探索者

えええええええええええ!!!!

 

778:名無しの探索者

いやいやいやいやいやいやいや

 

779:名無しの探索者

何言ってんだロリィ!!

 

780:名無しの探索者

本気? てか正気?

 

781:名無しの探索者

詳しく説明してください。今あなたは冷静さを欠こうとしています

 

782: 伝説を作る探索者

正気かとは失礼ですね。まあ確かに冷静さを欠いているのは認めますが、それ以上にわたしは本気ですよ。なんと言われようともあのダンジョンを攻略します

 

783:名無しの探索者

いや死ぬって

 

784:名無しの探索者

無理無理絶対無理

 

785:名無しの探索者

前回の出現時はDクラスだったけど、今はCクラスダンジョンになってるらしいやん。CクラスなんてソロでやれんのはBランクとか上位ランクの探索者くらいだぞ

 

786:名無しの探索者

いくら天才でも出来ることと出来ない事があるわ。これはもち出来ないやつな

 

787:名無しの探索者

自殺行為ってかただの無駄死にになるだけだって

 

788:名無しの探索者

バカの仇を討ちたいってのは立派だけどこれは単なる無謀だぞ

 

789:名無しの探索者

せやせや

 

790:伝説を作る探索者

仇討ち? いいえ違いますよ。

これはリベンジです。わたしから何かを奪う機動型ダンジョンを、今度こそこの手で攻略するんです。わたしはもう守られているだけのわたしではないと、もうあの頃の何も出来ない自分ではないと、自分自身に証明しなければいけないんです。そうしなければ……悔しくて苦しくて……耐えられないんですよ……ッ 

791:名無しの探索者

いやまあ気持ちは分からんでもないけど

 

792:名無しの探索者

身を挺して守ったバカの犠牲を無駄にするのか

 

793:名無しの探索者

それで死んだらバカが浮かばれねえぞ

 

794:伝説を作る探索者

それに関してですが、まだ死んだとは決まっていませんよ

 

795:名無しの探索者

は?

 

796:名無しの探索者

いやいや目の前で機動型ダンジョンに喰われたんだろ

 

797:名無しの探索者

辛いだろうが落ち着いて現実を受け入れよ

 

798:伝説を作る探索者

あなた達こそわたしの報告をもう一度見直しなさい。私が見たのは顎から口の中に『吞み込まれる』光景です。嚙み砕かれたのでも噛み千切られたのでもありません

 

799:名無しの探索者

は?

 

800:名無しの探索者

いやそれが何だよ。どの道喰われたのには違いないだろ

 

801:名無しの探索者

ああうんなるほどそういうことか。確かに丸呑みであるのなら話は別だねえ。過去のケースから見ても可能性は低いが在り得ない話じゃあない

 

802:伝説を作る探索者

話の分かる人もいるようですね。ええ、同じように機動型ダンジョンの口の中に飲み込まれた者がダンジョン内部に移動していたというケースが過去にいくつか報告されています。これは機動型ダンジョンの中には正門とは別に、その口の中がもう一つの入り口となっているタイプが存在するからです。巨大生物の口から体内に侵入するという伝承が物語が古今多く在り、ダンジョンと化す際にそのデータが使われるからなど諸説ありますが、今回もまたその可能性があるというのは事実です

 

803:名無しの探索者

あだから生死不明なのか

 

804:名無しの探索者

なるほど

 

805:名無しの探索者

でも言いたかないけど、それってあくまで可能性の話だろ

 

806:名無しの探索者

確証も無いのに命かけるのはアカンて

 

807:伝説を作る探索者

そうですね。たしかにこれはあくまで可能性の話です。ですが、わたしはあのバカが死んだとは思えないんですよ。だって、あのバカはわたしに何度叩きのめされても負けを認めず挑んでくるくらい往生際が悪いバカですから。潔く死ぬはずありません。きっと今もダンジョンの中で無様にバカやって足掻いてますよ。

 

だから強くて優しいわたしは助けてやりに行くんです。あのバカは全く世話が焼けるバカですが、不本意ながらわたしのパートナーですから

 

808:名無しの探索者

イッチ……

 

809:名無しの探索者

ロリェ……

 

810:名無しの探索者

(´;ω;`)ブワッ

 

811:伝説を作る探索者

あ、いえパートナーといってもあれですよあくまで単なる同じパーティーのパートナーという意味ですからね

 

812:名無しの探索者

お、おう

 

813:名無しの探索者

分かってるよツンデレ

 

814:名無しの探索者

落ち着けツンデレ

 

815:伝説を作る探索者

誰がツンデレですか!! まあそういう訳なので今からダンジョンに突撃する方法をパパッと見つけて攻略を開始します

 

816:名無しの探索者

て肝心の方法が無いんかい

 

817:名無しの探索者

まあそらそうだ

 

818:名無しの探索者

東京の上空を現在移動中の巨大ダンジョン、しかも周囲には護衛としてワイバーンとかの飛行型モンスターが複数展開しとる。そこに単独潜入するなんて上位ランクでも難しいわ

 

819:名無しの探索者

まあな。だから今回の緊急クエストもまずはダンジョンをどうにか地上まで引きずり下して動きを止めてから複数パーティーからなる攻略部隊が突撃するっつう機動型ダンジョン攻略の正攻法で行くっていう方針になってるし

 

820:名無しの探索者

ならそもそも心配することは無かったか

 

821:名無しの探索者

ロリの無念は分かるけど杞憂に終わってほっとしたわ

 

822:名無しの探索者

単独で潜入する方法なんて今から都合よく見つかるはずないから、ここは諦めて大人しく大人たちに任せな

 

823:名無しの探索者

せやせや。そうしろやロリ

 

824:名無しの探索者

命あっての物種だぞ

 

825:伝説を作る探索者

あーもううるさいですよ。もしかしたらあなた達なら何か名案があるかもとここまで話しましたが無駄だったようですね。いいですわたしは天才ですからなんかこう画期的な方法を思いついてみせますから!

 

826:名無しの探索者

いや無理だろ

 

827:名無しの探索者

こういうとこやっぱガキだよなぁ

 

828:名無しの探索者

ああうんいやはやなんとも素晴らしい。その意気や良し胸を打たれた感動したよ。うん、ならばこの私でよければ条件付きだか力を貸そうじゃあないか

 

829:名無しの探索者

は?

 

830:名無しの探索者

え?

 

831:名無しの探索者

なんだこいつ?

 

832:伝説を作る探索者

なんです? 力を貸すとは、何か良い方法があるんですか?

 

833:名無しの探索者

ああうんあるよあるともさ。まあ少しばかり荒っぽくなるかもだが、君を遥か上空の機動型ダンジョンまで送り届けるというオーダーを叶える方法に一つ心当たりがあるよ

 

834:名無しの探索者

おいおいこいつまさか

 

835:名無しの探索者

さてさてうんさあどうかな。一つだけ条件さえ飲んでくれるのなら、力を貸すよ

 

836:伝説を作る探索者

いいでしょう。怪しくはありますが、今は何より時間が惜しい。あなたの言葉に乗ってあげますよ。で、そんなあなたは何者なんですか?

 

837:名無しの探索者

私かい? 私は単に未知と知識で気持ち良くなりたいだけのただの知りたがりさ。まあちょっとばかり個性的な、ね

 




お読みいただきありがとうございます。ダンジョン突入までを一話でやろうとしたら案の定めちゃんこ長くなってしまった作者です。
そんなこんなで時間もかかってしまいましたがようやく投稿できました。ダンジョン突入の具体的な方法をどうするか悩んだけど、とりあえずまた例の変態の力を借りることにしました。変態は狂言回しとして優秀だな。展開で困った時はまた使おう(おい

スペースが余ってしまったので裏話的なのを一つ。ヒロインのロリですが、感想欄で自分ののイメージが某FGОの妖精騎士ランスロットになってるという感想をもらいましたが、作者的にはぶっちゃけビジュアルはその通り妖精騎士ランスロットと対魔忍の七瀬舞を足して二で割った感じにイメージしてます。やっぱり半分くらいはわかっちゃうもんなんですねぇ

※ちなみに七瀬舞さまとはソシャゲにおいて全対魔忍の中で最も助っ人として頼られ、実装されてウン年が経とうと未だ最前線で活躍するウルトラスーパー対魔忍なお方であります。作者は舞さまを崇め奉り純愛回想を全裸待機しているのであります(ノuωu)ノアリガタヤ


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探索者がスレで駄弁る話
【メリー】探索者が聖夜に駄弁るスレ【クリスマス】


ここからは一話完結の短編シリーズ!

クリスマスに余裕で遅刻だけど何食わぬ顔でクリスマス回を投稿するスタイル


1:クリスマスの探索者

メリークリスマーーーース(*^▽^)/★*☆♪

おまいら楽しんでるかーーー?

 

2:名無しの探索者

なんだあ……てめえ?

 

3:名無しの探索者

氏ね

 

4:名無しの探索者

寝言は寝てから言いたまえ(落とし穴スイッチON

 

5:名無しの探索者

とりあえず逝ってよしq(#゚Д゚)

 

6:名無しの探索者

クリスマス楽しんでるような奴がこんなクソスレに来るわけねえだルォ!!

 

7:名無しの探索者

はぁ金も無え! 彼女も無え! ぼっちでダンジョンぐ~るぐる! オラこんなんは嫌だ~♪ オラこんなんは~嫌だ~♪ (歌・泣きながら探索中ワイ

 

8:名無しの探索者

ワイらは所詮クリスマスの敗北者じゃけえ……

 

9:名無しの探索者

敗北者ぁ…ハァ…取り消せよ……取り消してくれよおおおお!!。゚(゚´Д`゚)゚。

 

10:クリスマスの探索者

あーうんスマン……

とりま何もすること無くて暇やからスレ立てたけど、ここまで非リア充ばっかとは思わなかったわ。いや何となく他の奴らはどんなふうにクリスマス過ごしてんのかなって思っただけなんやけど

 

11:名無しの探索者

他のパーティーメンバー全員デートやらクリスマスパーティーに行ってるんでワイだけアジトで独り鍋しとるけどなにか?

 

12:名無しの探索者

クリスマスだろうが日銭を稼がにゃ食ってけんのでソロでダンジョンに潜っとるワイに文句でも(#゚Д゚)オォ?

 

13:名無しの探索者

クリスマスを一緒に過ごすはずだったはずの彼女の寝取られビデオレターを鑑賞中の非モテワイに言いたいことがあるなら言ってみな?

 

14:名無しの探索者

本当なら巨乳お姉さんと大人のクリスマスを楽しみたいのに何故かちんちくりんのクソ生意気なチビガキと過ごす羽目になってるわ

 

15:クリスマスの探索者

おまいらクリスマス苦しみ過ぎか(ドン引き

なんかもっと楽しんでる奴いないの?

 

16:名無しの探索者

あ、僕は可愛いペットと一緒に過ごしてますよ。こんなことはもう二度と出来ないと思っていたので今最高に幸せです(*^^*)

 

17:名無しの探索者

金も彼女も必要ない。ゴブリンオナホさえあれば私は満足です

 

18:名無しの探索者

とりあえず酒飲んで戦ってれば気持ちいいアル中戦闘狂オレ。フィンランドのクリスマス系ダンジョンで大暴れ中ww たーーのしーーーwww

 

19:名無しの探索者

ファ!?

 

20:名無しの探索者

おいおいおーいwwww

 

21:名無しの探索者

やっべえガチの戦闘狂キターーwwww

 

22:名無しの探索者

クリスマスのフィンランドって一番危険度高い状態じゃねえか!?

 

23:名無しの探索者

たたでさえクリスマスの夜に現れるブギーマン系のモンスターがわんさかいるのに、プラス悪い子をぶっ殺すブラックサンタが出現するイブに突撃かますとかもう自殺志願者としか…(((((゜゜;)ウワァ                                                                                                                                              

 

24:名無しの探索者

ブラックサンタなんていんのか。初めて聞いたけどどんななんだ?

 

25:名無しの探索者

ウィーウィッシュアメリクリスマス!(殴る) ウィーウィッシュアメリクリスマス!(ひたすら殴る) ウィーウィッシュアメリークリスマスアンドハーピーヌーヤー!(馬乗りラッシュ!!!!

 

26:名無しの探索者

やめろそのネタは俺の腹筋に効くwww

 

27:名無しの探索者

まんまとコーヒー噴かされたワイ。悔しいです!!

 

28:名無しの探索者

まあ実際ほぼほぼそんな感じやなw

まあともあれクリスマスの過ごし方は人それぞれやし>>18は死なない程度に楽しんでくれや

 

29:名無しの探索者

ヒャッハーもちろんだゼー( ≧∀≦)/♪

うっほおおおおおその黒いコスチュームをテメエの血で真っ赤に染めてやらああああああ!!!!

 

30:名無しの探索者

アッハイ楽しそうで何よりですね(目逸らし

 

31:名無しの探索者

バトルジャンキーはとりあえず戦ってりゃハッピーだからええよな~┐(´∀`)┌

 

32:名無しの探索者

うちのパーティーの奴もこんな感じだわ。普段はアレだけどこういう時ばかりは羨ましくなるな。同じようになるのは勘弁だけど

 

33:名無しの探索者

でも正直そのハッピーをちょっとでもいいから分けてほしくもあるわけでして

 

34:名無しの探索者

ワイらだってクリスマスに幸せになりたいんだよおおおお!!

 

35:名無しの探索者

金も夢もいらないからせめて可愛い彼女をプレゼントしてくれよサンタさあああああん(T△T)

 

36:名無しの探索者

サンタ「で、お前ら今年一年ええ子にしてたんか?」

 

37:名無しの探索者

ぎくぅっ!?(後ろめたい記憶が溢れるワイ

 

38:名無しの探索者

=(;゚;Д;゚;;)⇒グサッ!?( 痛い所にクリティカルヒットしたワイ

 

39:名無しの探索者

さ、サンタさんよお……それを言ったらおしまいじゃねえか!!!!

 

40:名無しの探索者

わいダンジョン内の民家に侵入して壺とか樽壊してアイテムや金貨どっさりパクったわ

 

41:名無しの探索者

俺おねショタ逆レが見たくて仲間の合法ショタエルフにサキュバスけしかけたわ

 

42:名無しの探索者

そういえば僕わざとではないけどモンスタートレインしちゃいましたね

 

43:名無しの探索者

ソシャゲのガチャ爆死してカッとなってパーティーの金で課金しました今は反省してる

 

44:名無しの探索者

プレイしてるドラ●エでホイ●スライムにホ●ミ忘れさせたくらいやな

 

45:名無しの探索者

>>44

ザキ!!(即死不可避

 

46:名無しの探索者

>>44

これは問答無用でザキ案件

 

47:名無しの探索者

>>44

なんで一番のアイデンティティを奪うかなあ!?

 

48:名無しの探索者

スレみんは ザキを となえた

>>44の いきのねを とめた!

 

49:名無しの探索者

ドラ●エファンの超えてはいけない一線に触れてしまったか。せめて安らかに眠るがよい(合唱

 

50:名無しの探索者

全員碌なことしてなくて草

 

51:名無しの探索者

探索者なんて基本ロクデナシ定期

 

52:名無しの探索者

そりゃサンタさんに拒否られるわなww

 

53:名無しの探索者

((ノ∀`)・゚・。 アヒャヒャヒャヒャw

 

54:名無しの探索者

まーええわワイらなんて所詮マトモなクリスマスなんざ過ごせるはずも無し

 

55:名無しの探索者

せやせや。聖夜だろうといつもみたいに駄弁ってバカ話でもしてゆる~くいこうや(*-ω-)ウンウン

 

56:名無しの探索者

女もプレゼントも要らん。クリスマスも皆で楽しく駄弁ってくで~

 

57:クリスマスの探索者

おっようやく明るい流れになってきたやん

このままじゃ今食ってる飯が不味くなるかと思って心配したわ

 

58:名無しの探索者

へー飯食ってんのかイッチ

 

59:名無しの探索者

まあちょうど飯時やしな

 

60:クリスマスの探索者

ちなこれが今ワイが食ってるクリスマス飯や

 

【画像】

 

61:名無しの探索者

うっわ宅配ピザにケン●ッキーフライドチキンにコーラかよww

 

62:名無しの探索者

コンビニのショートケーキが申し訳程度にあるのが唯一のクリスマス要素かw

 

63:名無しの探索者

おもくそジャンクで草 でも正直超美味そう(^q^)ジュルリ

 

64:名無しの探索者

おうおうジャンク飯ならワイも負けてへんぞ!

 

【画像】

 

65:名無しの探索者

マックのハンバーガーセットとドクターペッパーかよw

 

66:名無しの探索者

おいおいハンバーガーにドクペ合わせるとか……分かってるじゃねえか(*`・ω-)bグッ

 

67:名無しの探索者

ドクペなら俺も飲んでるぜーー!

 

【画像】

 

68:名無しの探索者

こっちはクソでかボトルかよw

 

69:名無しの探索者

でも何で大量のドクペしか写ってないんだ?

 

70:名無しの探索者

いや~ドクペ買いすぎて肝心の料理買う金がなくなっちまってな(^^;)ゞ

 

71:名無しの探索者

ドクペジャンキーやっべえww

 

72:名無しの探索者

ドクペにはそこまでの魔力があるのですよ(ソースはドクペ信者ワイ

 

73:名無しの探索者

おまいらも魅惑のフレーバーに脳味噌を侵されれば分かるようになるさ☆

 

74:名無しの探索者

なんかいつの間にか皆のご飯披露になってますね

せっかくなので僕達のも貼っておきます。美味しそうな料理と可愛いペットのツーショットですよ

 

【画像】

 

75:名無しの探索者

 

76:名無しの探索者

(´・ω・)ん?

 

77:名無しの探索者

あ~うん。確かに美味そうな料理やな

 

78:名無しの探索者

で、一緒に映っとる首輪付きイヌミミ美少女は何よ?

 

79:名無しの探索者

彼女にイヌミミつけさせてペットプレイしてんのを見せつけるとはクリボッチのワイらに喧嘩売ってんだなそうなんだな(# ゚Д゚)

 

80:名無しの探索者

よろしいならばクリークだ!

 

81:名無しの探索者

? いえ彼女じゃないですよ

この子は僕の大事なペットです

 

82:名無しの探索者

いやペットて

 

83:名無しの探索者

え? プレイじゃなくてガチなの? マジで?

 

84:名無しの探索者

はい。最初に拾ってきたときはやっぱり言う事聞かなくて大変でしたけど、頑張って躾をしたから今では従順で可愛いペットになりました。この首輪だって最初は嫌がってたけどすっかり気に入ってくれたんですよ(^^)

 

85:名無しの探索者

ヒェッ

 

86:名無しの探索者

やべえこれ触れてはアカン奴や……ッ( ̄□|||!!

(id:r86e)

87:名無しの探索者

美少女を監禁……首輪つけて調教……そしてペット化

 

88:名無しの探索者

ガチ犯罪者過ぎて草も生えない:;(∩´﹏`∩);:

 

89:名無しの探索者

緊急事態発生緊急事態発生! 至急誰か話題を変えられる奴を求む!!

 

90:名無しの探索者

ほーん。ならワイんとこの画像でも貼っとくわ

ケーキと一緒にチンチクリンのガキんちょも写ってるけどまあ何かのネタにでもしてくれ

 

【画像】

 

91:名無しの探索者

へ~そりゃどんなガキんちょなんどぅええッ!?

 

92:名無しの探索者

(@ ̄□ ̄@;)!!

 

93:名無しの探索者

今度はミニスカサンタロリがキターーーーーー!?

 

94:名無しの探索者

どうやこのケーキ。なかなか美味そうやろ?

 

95:名無しの探索者

いやそっちじゃねえよ!? ケーキは確かに美味そうだけどもっとすげえモンが写ってるだろ!!

 

96:名無しの探索者

ファ!? ウーン…(銀髪ロリのミニスカサンタが尊可愛すぎてワイ昇天

 

97:名無しの探索者

い、妹かな? なあそうなんだろそうだと言ってくれ(震え

 

98:名無しの探索者

あん? こんな小生意気なチンチクリンが妹なわけないやろ

 

99:名無しの探索者

ならもしかしてかかかかかかか彼女かな? 

 

100:名無しの探索者

もしそうなら市民の義務として通報しなければいけない

 

101:名無しの探索者

年端もいかないロリと付き合ってるとかもうタイーホ不可避ですねえ!!

 

102:名無しの探索者

いやワイはロリコンやないし

単にちょっとした事情でクリスマスに一緒の部屋に泊まることになってケーキ食ってるだけやで。だいたいワイ付き合うなら大人の巨乳お姉さんと決めてるし

 

103:名無しの探索者

ほうほう血の繋がらないミニスカサンタロリと二人きりのクリスマスナイトですかそうですか……

 

104:名無しの探索者

非モテワイらが独り寂しく過ごしてる一方で美少女ロリとよろしくやってるわけですかふーんほーう……

 

105:名無しの探索者

彼女じゃない言ってるけどよく見りゃロリは頬を赤らめてるよねこれはつまり>>90を意識してることはもはや明白ですね恋愛ゲーム通の俺は詳しいんだ……

 

106:名無しの探索者

(#^ω^)ピキピキ

 

107:名無しの探索者

……っふーーー。すまんちょっとスレ抜けるわ

 

108:名無しの探索者

ワイも。今猛烈にダンジョンでひと暴れしたい気分やねん

 

109:名無しの探索者

キレちまったぜ……久々によお(#゚Д゚)y-~~

 

110:名無しの探索者

ひひひっ全てをぶっ壊したくて堪らねえぜ……ッ!!!!

 

111:名無しの探索者

この嫉妬と苛立ちと憤怒を晴らすにはダンジョンモンスターにぶつけるしかねえ!!

 

112:名無しの探索者

アヘッド! アヘッド! ゴーアヘッドだ!!

 

113:名無しの探索者

さあ行こうぜ野郎ども!! 今夜はダンジョンで大乱闘クリスマスパーティーじゃあああああああ!!

 

114:名無しの探索者

うおおおおおおおおお!!!!!

ε=(ノ#`皿´)ノε=(ノ#゚Д゚)ノε=(ノ#`□´)ノ

 

115:名無しの探索者

 

 

116:名無しの探索者

 

 

117:名無しの探索者

 

 

118:名無しの探索者

( ゚д゚)ポカーン

 

119:名無しの探索者

……あいつらいきなりどしたん?

 

120:クリスマスの探索者

まあクリスマスの過ごし方は人それぞれだしな

あいつらが楽しく暴れてスッキリしてくれるよう祈りつつ、残った自分らもまったり楽しくクリスマスを過ごそうや

 

121:名無しの探索者

そうですね。僕もペットと過ごす聖夜をゆっくり楽しむとします

 

122:名無しの探索者

ワイはやっぱ巨乳お姉さんと過ごしたかったけどなあ。まあ今年はこのチビガキで我慢したるわ

 

123:クリスマスの探索者

ほんじゃ仕切り直しに改めて。メリークリスマス

 

124:名無しの探索者

メリークリスマース♪

 

125:名無しの探索者

メリクリ~(^_^)∠※。.:*:・'°☆

 




お読みいただきありがとうございますクリスマス当日に投稿しようとしたけど案の定遅れた作者です。
せっかくのクリスマスなので番外編ですね。時系列は本編より少し後かな。本編がシリアスなのでさっと読めるライトなコメディにしました。楽しんでくれたなら嬉しいです。
本編の続きも執筆中なのでしばしお待ちください。年内には投稿できるよう作者頑張ります。でわでわ


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【サキュバス】サキュバスについて語るスレ《part■■》【可愛過ぎ問題】

みんな大好きサキュバスさんの話題だぞ!


【サキュバス】サキュバスについて語るスレ《part■■》【可愛すぎ問題】

 

1:名無しの探索者

はーサキュバスサキュバスサキュバス可愛すぎかよ!!

 

2:名無しの探索者

溢れるサキュバス愛で1ゲット!!

 

3:名無しの探索者

>>2

残念2なんだなあww

 

4:名無しの探索者

愛が足りぬぞノロマぁ!!

 

5:名無しの探索者

サキュバス風俗にでも通って修行し直せ未熟者

 

6:名無しの探索者

厳しくて草

 

7:名無しの探索者

まあまあそれくらいで許しておやんなさい

 

8:名無しの探索者

ここはサキュバスを愛する者達がひたすらサキュバスを語り倒すスレやで

 

9:名無しの探索者

喧嘩してる暇があるならサキュバス愛を語れい!!

 

10:名無しの探索者

『スレの中心でサキュバス愛を叫ぶ』

 

11:名無しの探索者

>>10

圧倒的名作感

 

12:名無しの探索者

>>10

病で余命を告げられたサキュバスとの切ないラブストーリーに全ワイが泣いた(妄想)

 

13:名無しの探索者

それは泣かざるを得ない

 

14:名無しの探索者

それは抜かざるを得ない

 

15:名無しの探索者

とりあえずサキュバスが出るならなんでも抜くわ

 

16:名無しの探索者

某歌のお姉さんで毎回シコっとるワイ完全同意

 

17:名無しの探索者

まさか子供番組の司会にサキュバスがなるとはなぁ。すげえ時代になったもんだ

 

18:名無しの探索者

N●Kさんマジパネェわ

 

19:名無しの探索者

サキュバス起用の英断にそれまで払ってなかった受信料払うようになりました

 

20:名無しの探索者

子供と一緒に歌ったり踊ったりするサキュバスおねえさんの笑顔素敵だよね

 

21:名無しの探索者

わかる。サキュバスって言うと男を誘うエロい笑みしかイメージになかったけど、健全に明るく朗らかな笑顔もすごく魅力的だよね

 

22:名無しの探索者

なおダンスの度にお胸がバルンバルンしてる件について……

 

23:名無しの探索者

>>22

大変素晴らしいが?

 

24:名無しの探索者

>>22

大丈夫。問題無い

 

25:名無しの探索者

>>22

か、格好は普通の健全な服装だから……(震え

 

26:名無しの探索者

スタイルが健全じゃないから

 

27:名無しの探索者

下手したら三桁サイズのバストとか絶対番組見てる子供の性癖歪むだろ

 

28:名無しの探索者

むしろ一緒に視聴してるお父さんお爺ちゃん達のがヤバい件について

 

29:名無しの探索者

この前ワイの5歳の倅が『なんでママのおっぱいはちいさいの?』って嫁(Dカップ)に聞いてきたわ。ちゃうねんお姉さんがデカすぎるんや

 

30:名無しの探索者

あれを基準だと思われると世の女性の大半が貧乳になっちまうわww

 

31:名無しの探索者

倅ェwww

 

32:名無しの探索者

しかしほんとここ数年は色んなとこでサキュバス見かけるようになったな

 

33:名無しの探索者

たしかに(*-ω-)ウンウン

 

34:名無しの探索者

ほんとそう

 

35:名無しの探索者

この前タバコ買いにコンビニ入ったらレジにサキュバス美少女店員が居て思わず買い物籠に商品限界までブチ込んでレジに行ったわ

 

36:名無しの探索者

>>35

それ何処のコンビニ?

 

37:名無しの探索者

>>35

はは。どうせ釣りだろ騙されるかよww 本当かどうかこの目で確かめてやるから場所教えろよww あとどんな外見かも詳細になおっと時間帯も忘れるなよ確実に会えるタイミングだぞいいなあくしろよ(*`Д´)ノ!!!

 

38:名無しの探索者

めっちゃ信じてるじゃねえかww

まあやっぱサキュバスだからすげえ美少女だったよ。ただコンビニ勤務だからかメイクはナチュラルで、獲物を発情させるためのフェロモンは出してなかったな。なんといっても普段のエロコスチュームとは違うコンビニの制服姿が超新鮮だったわ

会計に時間かかるようにありったけの商品用意したおかげで、レジ越しにウン分くらいは向かい合ってたけど、いやあ至福の時間だったわぁ

 

39:名無しの探索者

う――わ―――

 

40:名無しの探索者

(o>ω<o)イイナー

 

41:名無しの探索者

コンビニ制服姿のサキュバス美少女とかなにそれ超見たい

 

42:名無しの探索者

画像どこ…ここ……?

 

43:名無しの探索者

職場の新人がサキュバスだったワイ。余裕のよっちゃん

 

44:名無しの探索者

>>43

お水業界の人かな?

 

45:名無しの探索者

>>43

キャバ? デリヘル?

 

46:名無しの探索者

うんにゃ市役所

 

47:名無しの探索者

まさかの公務員かよww

 

48:名無しの探索者

市役所勤務のサキュバスとかwwww

 

49:名無しの探索者

んなお堅い職場にエロの権化がいるとかなんだそりゃ?

 

50:名無しの探索者

ちょっと想像つかんね

 

51:名無しの探索者

相談とか手続きに来た一般市民をこっそり性的に食ってたりして

 

52:名無しの探索者

>>51

なにそれ興奮する

 

53:名無しの探索者

いやいやこれがすげえ真面目な子だぜ。

なんでも元々属してたダンジョンが攻略されて、コアも売っ払われて消滅して行き場が無くなったから帰化したらしいんだけど、その時の手続きで親身に世話してくれた『ダンジョン課』職員に憧れて、猛勉強して公務員試験に合格したっていう子でな

雑用も何でも一生懸命にやって、まあ時々やる気が空回りするけど下手な人間よりも誠実に仕事してるぜ

 

54:名無しの探索者

なんでえすげえ良い子じゃねえか

 

55:名無しの探索者

邪推してしまったワイ反省

 

56:名無しの探索者

そんな良い子と一緒に仕事できるとか……ッ

 

57:名無しの探索者

正直、羨ましいです……ッ!!(歯ぎしり

 

58:名無しの探索者

だろだろwwww

しかも何が良いってそんな素直で真面目な性格して、きっちりスーツ着てても分かるくらいのドスケベボディてギャップがもう堪らんわww 毎日眼福よww

 

まあ、その娘はワイの同僚に惚れてるんだけどな(´―`*)フッ…

 

59:名無しの探索者

おおぅ

 

60:名無しの探索者

あっ……(スゥ

 

61:名無しの探索者

嫉妬で狂いそうになってたワイ。一気に落ち着きを取り戻す

 

62:名無しの探索者

マ? その同僚と付き合ってるわけ?

 

63:名無しの探索者

いや付き合ってるわけじゃなくてサキュバスちゃんが片思い的に惚れてる感じだな。本人に聞いてみた訳じゃないが、いつも『先輩』『先輩』って同僚の後ろをついてく時は尻尾を全力で振ってるし、同僚は『懐いてるだけ』と言ってるがあれはどう見てもホの字だ。

うん思い出したら殺意湧いてきたわ同僚爆発すりゃいいのに

 

64:名無しの探索者

リア充爆発希望

 

65:名無しの探索者

実に同意

てか自分好みのエロかわサキュバスが他の男に首ったけなの見せられ続けるとか職場は地獄だな

 

66:名無しの探索者

大丈夫? 心と股間がイライラしない?

 

67:名無しの探索者

そらもうイライラしっぱなしだよ!

でもまあ、好きな男に振り向いて貰おうと健気に頑張るサキュバスちゃんは、見てるだけでてえてえ気分になるから何だかんだで最高の職場だぜ~~(*´∀`*)b

 

68:名無しの探索者

あ~それはたしかにてえてえな

 

69:名無しの探索者

いつでもてえてえを楽しめるとはスーパーホワイト職場じゃないですか~

 

70:名無しの探索者

ちょっと今から公務員試験受けてくるわ

 

71:名無しの探索者

>>70

そんな英検受けるみたいなノリで受かるはずねえだルオ!!

 

72:名無しの探索者

公務員ワイ。そっと転属希望を出す

 

73:名無しの探索者

なんで高給取りの公務員が探索者なんてやってんだよ

 

74:名無しの探索者

ダンジョン課はダンジョン関連の担当だから基本全員ライセンスを取得してるぞ。他には一線を引いた探索者が就職したりも多いからな

 

75:名無しの探索者

ダンジョン課はトラブルに巻き込まれやすいから最低限の戦闘技能は必須なんだよなあ

 

76:名無しの探索者

しかしほんとおまいらサキュバス好きなんだな。昔襲われて干物寸前まで絞られたワイは正直いまだにちょっとビビってるわ

 

77:名無しの探索者

あー。まあ実際モンスターとしては怖いもんな

 

78:名無しの探索者

見た目に騙されて油断したら即魅了されるか押し倒されるもんな

 

79:名無しの探索者

そして絞り尽くされると

 

80:名無しの探索者

ファック アンド サヨナラ!!

 

81:名無しの探索者

精力とテクに自信あるっていってたヤリチンのパーティーメンバーが押し倒されてあっけなく絶頂させられたあげく、俺の目の前でサキュバス軍団に赤い球が出るまで輪姦されたのは一生もんのトラウマ

 

82:名無しの探索者

そらサキュバスが怖いのはエロのテクじゃなくて魅了の能力と発情フェロモンと体液だし

 

83:名無しの探索者

テクでどうにかなるもんじゃないんだなあ

 

84:名無しの探索者

ベッドの上なら間違いなく最つよ種族を無礼るなよ(ドン!

 

85:名無しの探索者

なおベッドの外では……

 

86:名無しの探索者

く そ 雑 魚 ☆

 

87:名無しの探索者

牛乳でなんとかなるチョロさいいよね

 

88:名無しの探索者

お皿のミルクぺろぺろサキュバス可愛いんじゃ~(*´∀`*)ポッ

 

89:名無しの探索者

近所の銭湯で腰に手を当てて牛乳瓶ゴクゴクしてんの目撃したワイ。なんかソッコー逃げられた模様

 

90:名無しの探索者

>>89

ウケるww

 

91:名無しの探索者

サキュバスを逃げさすってどんな目で見てたんだよww

 

92:名無しの探索者

可愛い物をほっこり見守る目やで

 

93:名無しの探索者

あー

 

94:名無しの探索者

それは逃げるわなあ

 

95:名無しの探索者

納得しかない

 

96:名無しの探索者

いやなんで?

 

97:名無しの探索者

どゆこと? 説明はよ(?_?)

 

98:名無しの探索者

イメージが悪くなるから逃げたんだぞ

 

99:名無しの探索者

悪くなるというか崩れるな

 

100:名無しの探索者

自分たちのイメージ滅茶苦茶大事にしてるからなサキュバスって

 

101:名無しの探索者

怪しい美貌と極上の肢体で男を惑わし蕩けさせる魔性の女(イメージ

 

102:名無しの探索者

まあ間違っちゃいないんだけどね。問題はそれ以外の部分でして……

 

103:名無しの探索者

本人は必死に否定して隠してんの可愛すぎて草

 

104:名無しの探索者

ぶっちゃけ俺らみたいなサキュバス好きの探索者には公然の秘密なんだけどww

 

105:名無しの探索者

公然の秘密(´・ω・)?

 

106:名無しの探索者

教えてエロいひと!!

 

107:名無しの探索者

サキュバスってエロ以外では初心な恋愛クソ雑魚なんだよね(((*≧艸≦)ププッ

 

 

 

【サキュバス】人間について語るスレ《part■■》【舐められすぎ問題】

 

 

1:名無しのサキュバス

最近の人間どもは我らの事を舐めすぎてないだろうか

 

2:名無しのサキュバス

思った

 

3:名無しのサキュバス

それな

 

4:名無しのサキュバス

思いあたるふしが多すぎる

 

5:名無しのサキュバス

ヒトカスのくせに生意気だ

 

6:名無しのサキュバス

思い知らせてやらなければいけませんね

 

7:名無しのサキュバス

さんせーい( ゚∀゚)ノ

 

8:名無しのサキュバス

異議なーし(´ ▽ ` )ノ

 

9:名無しのサキュバス

そもそも何でこんなに舐められてるんだ?

 

10:名無しのサキュバス

なんか私らって牛乳さえあればどうにかできると思ってるみたい

 

11:名無しのサキュバス

は?

 

12:名無しのサキュバス

(#゚Д゚)ハ?

 

13:名無しのサキュバス

舐めてんのか?

 

14:名無しのサキュバス

犯すぞベッドといわずその場でメス堕ちさせんぞ?

 

15:名無しのサキュバス

そういやこの前うちのダンジョンに来た探索者が「サキュバスとか牛乳あれば余裕しょww」とか言ってたわ

 

16:名無しのサキュバス

>>15

よし犯せ( ;゚皿゚)ノシ

 

17:名無しのサキュバス

>>15

サキュバスは激怒した。必ずやあの糞舐め腐ったヒトカスを分からせねばならぬと

 

18:名無しのサキュバス

当然襲いかかったわ。逃げられたけど牛乳美味しかった( ゚Д゚)ウマー

 

19:名無しのサキュバス

牛乳に負けてんじゃねえか!?

 

20:名無しのサキュバス

( ゚Д゚)ウマーじゃねえよ!!

 

21:名無しのサキュバス

ちゃうねん。ブチ犯して干物にしようと思ってたんよ。ただ探索者の野郎が投げた牛乳瓶を見た瞬間、気付いたら腰に手を当ててゴクゴクしてたんや

 

22:名無しのサキュバス

雑魚! サキュバスの恥!( `Д´)/

 

23:名無しのサキュバス

なんでお前が分からされてるかなあ

 

24:名無しのサキュバス

牛乳には勝てなかったよ……ビクンビクン

 

25:名無しのサキュバス

はーなっさけな。牛乳なんて味がいいだけで精液みたいに栄養になるわけでもないのにそんながっつくとか┐(´д`)┌

 

26:名無しのサキュバス

そんなだからサキュバスは牛乳でなんとかなるチョロい奴と思われるんだよね~

 

27:名無しのサキュバス

牛乳なんてちょっと見たただけで頭真っ白になってむしゃぶりつきたくなるってだけじゃん

 

28:名無しのサキュバス

飲んだら満足しちゃって搾精する気無くすけどそんだけだし

 

29:名無しのサキュバス

別に人間が思ってるような中毒なんかじゃないんだからね!

 

30:名無しのサキュバス

牛乳なんかに負けない!(キリッ

 

31:名無しのサキュバス

ほれ( ・∀・)っ『牛乳』

 

32:名無しのサキュバス

んほおおおおおおおおおおお♥️

 

33:名無しのサキュバス

ミルクほしいのおおおおおおお♥️

 

34:名無しのサキュバス

ミルクうううう♥️ミルクちょうらああい♥️♥️

 

35:名無しのサキュバス

即堕ち2コマか!?

 

36:名無しのサキュバス

牛乳におもいっきり負けてんじゃないの!

 

37:名無しのサキュバス

( ゚д゚)ハッ!

 

38:名無しのサキュバス

ちゃうねん。牛乳の二文字を見たたけでこう反射的に理性ないなったねん(震え

 

39:名無しのサキュバス

おのれ牛乳めぇ……ッ。文字だけで正気を失わせるとは小癪なやつ(≧皿≦メ)グヌヌ

 

40:名無しのサキュバス

ざーこざーこww 札幌在住ウチは毎日札幌の牛乳飲んでるからもうその他の三流牛乳とか余裕だしww

 

41:名無しのサキュバス

>>40

ああ?(威圧

 

42:名無しのサキュバス

>>40

札幌の牛乳が美味いのは確かに認めるけどさあ。それ以外が三流とは聞き捨てならないんだけど

 

43:名無しのサキュバス

新潟の牛乳の美味さを知って同じことが言えるかな?

 

44:名無しのサキュバス

福島の牛乳市場に君臨する酪●牛乳こそ至高と教育する必要があるようだな(ゴゴゴ

 

45:名無しのサキュバス

京都特●牛乳の何が特別かを身をもって教えてやる(^ω^#)

 

46:名無しのサキュバス

ヒエッ

 

47:名無しのサキュバス

えらいこっちゃ……ッ

 

48:名無しのサキュバス

せ、戦争や……((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル

 

 

 

54:名無しのサキュバス

ひゃいぃ…♥️…わかりまひたぁ……牛乳はどこも全部美味しいれしゅう……ミルクしゃいこぉ♥️(アヘ顔ダブルピース

 

55:名無しのサキュバス

……ふう。まあこんなもんでいいでしょう

 

56:名無しのサキュバス

牛乳は別に好きじゃないけど、地元のが馬鹿にされたら戦争不可避

 

57:名無しのサキュバス

か、勘違いしないでよね! べつに牛乳のためにやったわけじゃないんだから!

 

58:名無しのサキュバス

なんだこのテンプレツンデレww

 

59:名無しのサキュバス

チョロインの臭いがプンプンするぜェーー!!

 

60:名無しのサキュバス

チョロインといえばさ

 

61:名無しのサキュバス

なに?

 

62:名無しのサキュバス

まだ何かあるの?

 

63:名無しのサキュバス

一部の人間共は私らを『恋愛クソザコ種族』とか思ってるみたい

 

64:名無しのサキュバス

はあああああ!?

 

65:名無しのサキュバス

何言ってんのヒトカス風情が!!

 

66:名無しのサキュバス

あーこれは無理もう無理こんなん分からせしかない

 

67:名無しのサキュバス

ちょっとヒトオスぶち犯してくるわ

 

68:名無しのサキュバス

>>67

お供します姐さん!(*`・ω・)ゞビシッ

 

69:名無しのサキュバス

今夜は逆レ輪姦パーティーだーー( ≧∀≦)ノ

 

70:名無しのサキュバス

そもそもサキュバスに恋愛なんて惰弱な物は必要ない

 

71:名無しのサキュバス

サキュバスは媚びぬ。サキュバスは墜ちぬ。サキュバスはデレぬ。もとより完璧な淫魔に、恋愛など不要

 

72:名無しのサキュバス

サキュバスは男を魅了しオトす者! 間違っても男にオトされるわけないじゃない!

 

73:名無しのサキュバス

性において絶対的捕食者たるサキュバスのプライドを逆撫でした罪は許してはならない

 

74:名無しのサキュバス

その通り!

 

75:名無しのサキュバス

そうだそうだ(*`Д´)ノ!!!

 

76:名無しのサキュバス

よろしい。ならばファックだ!

 

77:名無しのサキュバス

よーーしっ。ならアタシこれから職場のセンパイに突撃します!!

 

78:名無しのサキュバス

 

79:名無しのサキュバス

なんか勢いの良いのが来たぞww

 

80:名無しのサキュバス

いつも迫ってるのにつれないセンパイを今度こそ魅了して襲わせてみせます! 今までは人間社会だからって遠慮してたけど、みなさんのおかげで目が覚めました!

 

81:名無しのサキュバス

あー帰化組かぁ

 

82:名無しのサキュバス

まあ人間の社会で暮らすなら人間のルールに縛られるわけだから直接的に襲えないのは仕方ないよねぇ

 

83:名無しのサキュバス

応援してるよ!

 

84:名無しのサキュバス

q(*・ω・*)pファイト!

 

85:名無しのサキュバス

はい! では早速いっきまーーーす!

 

86:名無しのサキュバス

ヤッチマイナーーー!

 

87:名無しのサキュバス

はやっwww

 

88:名無しのサキュバス

思いついたら即行動は有能マン

 

89:名無しのサキュバス

帰化した奴にしては根性あるじゃん

 

90:名無しのサキュバス

帰化組は負け犬とか思ってたけど取り消すわ

 

91:名無しのサキュバス

おわりましたよーーー!

 

92:名無しのサキュバス

はやっwww

 

93:名無しのサキュバス

どんだけ早いんだよww

 

94:名無しのサキュバス

なんだい早漏かい( *´艸`)プッ

 

95:名無しのサキュバス

センパイはそんなんじゃないです! サキュバスの正装で迫ったら「女の子がそんなに肌を出すもんじゃない」って頭をコンって優しく叱られて、その後センパイのジャケットを肩に掛けられたら急に恥ずかしくなっちゃって逃げてきただけです!

 

96:名無しのサキュバス

おまえが逃げたのかよΣ(゚∀゚)!?

 

97:名無しのサキュバス

全然ダメじゃん!!

 

98:名無しのサキュバス

帰化組は負け犬とか思ってたけど取り消すのを取り消すわ

 

99:名無しのサキュバス

面目ない!

それで今センパイのジャケットを羽織っているけど、ほのかに臭いと温もりが残ってて、センパイに包まれてるみたいでドキドキです(*≧ω≦)キュンキュン

 

100:名無しのサキュバス

はぅ!?

 

101:名無しのサキュバス

ぐはぁっ!?(吐血

 

102:名無しのサキュバス

(*ノ´□`)ノアマーーーイ!!

 

103:名無しのサキュバス

く……っ!? 不覚にもキュンとしてしまったワイがいる

 

104:名無しのサキュバス

悔しい…でも胸キュンしちゃうっ(*≧∀≦)ポッ

 

105:名無しのサキュバス

好きな人のジャケットに包まれて温もりを感じるとか……そんなん甘すぎますよぉ…っ

 

106:名無しのサキュバス

駄目だ心を強く持てぇ……ッ! サキュバスたるものこの程度で生娘のように狼狽えるなど……など……ッ

 

107:名無しのサキュバス

うにゃあああああ♥️あっまいなあもおおおおおお♥️

 

108:名無しのサキュバス

♪キャー(*≧∀≦)人(≧∀≦*)キャー♪

 

109:名無しのサキュバス

ッカーーこりゃブラックコーヒーがぶ飲みせんとお姉さんやってられんわ! ッカーー!!

 

110:名無しのサキュバス

エロはいいけどラブ系にはよわよわなんよぉ♥️

 

111:名無しのサキュバス

何だかんだ言ってもウチらはやっぱり恋愛クソザコなんだよねえ(* ̄∇ ̄*)

 




お読みくださりありがとうございます。これからちょっと忙しくなるかもしれない作者です。
今回はみんな大好きサキュバスさんのお話です。この世界のサキュバスはエロいけど恋愛はクソザコという変な種族です。エロには強いけどラブには弱い。かわいいですね

さて、ここで一つお知らせですが、実は知り合いから面白い企画を提案されて新しい小説を書くことになりました。
投稿はまだ先ですが、これからしばらくはそちらに注力する事になると思うので、こちらの投稿は本格的に不定期となります。
次のエピソードは筆と気が向き次第になるので、気長にお待ちください。
てきれば新しい作品の方も見てくれると嬉しいので投稿した時はよろしくお願いしますね(ダイマ


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【祝】探索者がまったり駄弁るスレpart■■【春節】《NEW》

ロリ編がこれからシリアスに入るからその前に短編で息抜きだ!
季節外れの春節エピソードをお楽しみください


51:名無しの探索者

ほなそろそろ日付変わるからカウントいくで~

 

52:名無しの探索者

(*゚∀゚)ゞラジャー

 

53:名無しの探索者

任された!

 

54:名無しの探索者

我が命を懸けてカウントダウンを完遂する!

 

55:名無しの探索者

はい 3!

 

56:名無しの探索者

に~☆

 

57:名無しの探索者

イッチ♪

 

58:名無しの探索者

春節おめでとおおおおおおおお!!()

 

59:名無しの探索者

おめでとーー!

 

60:名無しの探索者

あけおめー

 

61:名無しの探索者

(*^▽^)/オメデトー★*☆♪

 

62:名無しの探索者

ハッピーチャイニーズニューイヤー♪♪

 

63:名無しの探索者

(○´∀`人´∀`○)イェーイ♪

 

64:名無しの探索者

いや~今年もやって来ましたな春節が

 

65:名無しの探索者

去年から今日まで長かった。ほんま長かったなぁ(シミジミ

 

66:名無しの探索者

禿同

ワイなんて前の春節終わった瞬間から体が疼いて次が待ちきれんかったわ

 

67:名無しの探索者

春節だもんね仕方ないね

 

68:名無しの探索者

ワイ爆発スキー。この年に一度の爆発祭りのために生きてるといっても過言ではない!!

 

69:名無しの探索者

>>68

右に同じ(●´∀`●)∩

 

70:名無しの探索者

>>68

同志よ!

 

71:名無しの探索者

爆発が好きとかおまいら危な杉ww

俺もだけど!

 

72:名無しの探索者

爆発が嫌いな探索者なんていません!(真理

 

73:名無しの探索者

>>72

ほんそれ(*-ω-)ウンウン

 

74:名無しの探索者

>>72

この世の真実なんだよなあ

 

75:名無しの探索者

てなわけで早速爆発ターーイム!!!!

 

76:名無しの探索者

(*>∇<)ノヒャッハー!!

 

77:名無しの探索者

待ってたぜえ……この時をよぉ……!!

 

78:名無しの探索者

爆竹持ったかお前らー!

 

79:名無しの探索者

イエーース花火も爆竹も買い込んだぜえ!!

 

80:名無しの探索者

ワイこの日のためにとっておきの爆破魔術習得したわ

 

81:名無しの探索者

俺なんて独学で爆弾製造スキルをマスターして自家製爆弾造りまくったぞ!!

 

82:名無しの探索者

>>81

通報しました

 

83:名無しの探索者

>>81

お巡りさん爆弾密造犯こいつです

 

84:名無しの探索者

ごめんなさい爆弾無料配布するので通報は勘弁してください( ノ;_ _)ノ

 

85:名無しの探索者

通報やめました

 

86:名無しの探索者

しっかたねーな爆弾よこせあくしろよ

 

87:名無しの探索者

んじゃさっそく点火しまーすっ!

 

88:名無しの探索者

あっずりいぞお前!! 待ってろ俺も今花火と爆竹に火を着けっからΣ(; ゚Д゚)

 

89:名無しの探索者

ワイ余裕の詠唱中。さあさあもうすぐ爆発するで~さーんにーいーち

 

90:名無しの探索者

ポチっとな(/^^)/⌒●~*

 

91:名無しの探索者

ば く は つ !!!!!!!

 

92:名無しの探索者

ドッカーーーーーン!

 

93:名無しの探索者

BOOOOOOOOM!!

 

94:名無しの探索者

たーーまやーーーー(⌒0⌒)/

 

95:名無しの探索者

ちょー気持ちEEEEE!!!!

 

96:名無しの探索者

かwwいwwかwwんww

 

97:名無しの探索者

良い! やっぱり爆発は良いなあ最高だなあ!

 

98:名無しの探索者

この爆風。この肌触りこそ爆発よ!!

 

99:名無しの探索者

っかーーこれこれやっぱ春節はこうでないとなあ!

 

100:名無しの探索者

日付変わった瞬間あちこちで爆発音鳴り出すのほんと草

 

101:名無しの探索者

おいダンジョンの外では花火か爆竹くらいにしろよ

 

102:名無しの探索者

爆弾や爆発魔法等は一般人の迷惑にならないようにダンジョンの中でのみ使用しましょうね。それが出来ない悪い人たちは塩責めですよ

 

103:名無しの探索者

イエスマム! 今からダンジョンに場所移して爆発楽しみます("`д´)ゞ

 

104:名無しの探索者

春節はマナーを守って楽しくですね了解しましたなので塩を顔面にぶっかけるのはやめてええええ!?!?!?

 

105:名無しの探索者

塩ネキ強すぎワロタ

 

106:名無しの探索者

( ゚д゚)ポカーン

 

107:名無しの探索者

え、いや何ですかこれ? 

 

108:名無しの探索者

何って春節ですが?

 

109:名無しの探索者

いや春節は知ってますけどこんなのでしたっけ?

 

110:名無しの探索者

おいおい春節は爆発のお祭りだろ~

 

111:名無しの探索者

春節といえば爆発。古事記にもそう書いてある

 

112:名無しの探索者

え、あれ? 僕の昔いた所ではもっとこう普通に花火をあげるくらいのイベントでしたよ。こんなあちこちで爆発が起こるようなものではなかったはずですけど

 

113:名無しの探索者

もしかして外国の人か?

 

114:名無しの探索者

日本の春節は独特やから海外から来たyou達はビックリするらしいな

 

115:名無しの探索者

世界よ。これが日本の春節だ

 

116:名無しの魔術師

ふっふっふ。ならばここはこの私が教えてやろう

 

117:名無しの探索者

元々は魔除けに爆竹鳴らす風習だったのが日本ではいつの間にか爆発を楽しむイベントになったんやで

 

118:名無しの魔術師

こらーーー!! 私が教えてやると言っただろうが!

 

119:名無しの探索者

>>117

無慈悲かww

 

120:名無しの探索者

>>117

せっかくの魔術師ニキの出番を横からかっさらうとか……いいぞもっとやれヽ(*´∀`)ノ♪

 

121:名無しの探索者

魔術師ニキの糞長うんちくタイムを防いだのは英断に値する

 

122:名無しの探索者

(o^-')b !

 

123:名無しの魔術師

貴様らああああ!!(憤怒

 

124:名無しの探索者

魔術師ニキさん教えてください僕すごくあなたの説明が聞きたいです

 

125:名無しの探索者

>>124

あら優しい

 

126:名無しの探索者

>>124

なんだよ~ワイらがせっかく魔術師ニキからかって遊んでんのに邪魔すんなよ~

 

127:名無しの探索者

p(`ε´q)ブーブー

 

128:名無しの魔術師

よーし>>124以外は全員ゴブリン姦の呪いをプレゼント大決定な

 

では乞われた事であるし、この私が改めて解説しよう。

そもそも春節とは中国及び中華圏の旧正月であり、中国の他はシンガポールなどのアジア諸国で広く祝われてきた祝祭日だ

日本においては主に中華街などで行われていたが、近年になって中華圏からの移住者増加やソーシャルゲームのイベントなどの影響で一般にも広く浸透。今ではクリスマスやハロウィーンと並ぶ季節のイベントとなったと言うわけだ

 

129:名無しの探索者

なるほど。説明ありがとうございます。分かりやすくて助かりました(^^)

 

130:名無しの探索者

長い三行で言え

 

131:名無しの探索者

>>130

容赦ナッシングぅ!

 

132:名無しの探索者

でもそれなら僕の元いた所とそれほど変わりませんね。なんでそこから爆発を楽しむという風になったんですか?

 

133:名無しの魔術師

>>130

うるさい

馬鹿者

呪ったからな!

 

>>132

まあこの馬鹿騒ぎを見れば分かるだろうが原因は日本の探索者連中だ

春節の爆竹や花火は、元々は古代中華で魔物が焼けた竹が爆ぜる音に驚いて退散しという伝説が由来だが、モンスターと戦うのが仕事の探索者も、それにあやかってダンジョン内で爆竹を鳴らし始めたというのが始まりだな

 

134:名無しの探索者

そうそう

 

135:名無しの探索者

最初は爆竹を買ってパーティーの皆で火を着けて遊んでたな~

 

136:名無しの探索者

懐かし~( uωu)シミジミ

 

137:名無しの探索者

ワイも元カノとやったなあ春節デート。二人で爆竹鳴らして盛り上がって……その後寝盗られたけど

 

138:名無しの探索者

>>137

非モテニキは彼女が寝盗られる呪いかなんかかけられてんのか?

 

139:名無しの魔術師

そう、あの頃はまだマトモだったのだ……あの頃はまだな

 

140:名無しの探索者

まだ……ですか。いったいそれから何があったんです?

 

141:名無しの探索者

あー

 

142:名無しの探索者

たしかにあの頃は平和だったなあ

 

143:名無しの探索者

最初の二・三年くらいはみんな和気あいあいとした感じだったよね~

 

144:名無しの魔術師

それがこうなった原因は、一言で言えば……奴らは物足りなくなったのだ

 

145:名無しの探索者

はい?

 

146:名無しの魔術師

物足りなくなったのだ!

 

147:名無しの探索者

>>146

大事なことなので二回言いましたァ!!

 

148:名無しの探索者

大事なことなのか?

 

149:名無しの探索者

ショボい爆発なんてつまんねえだろ

 

150:名無しの探索者

たしかに

 

151:名無しの探索者

(^._.^)ウンウン

 

152:名無しの探索者

えぇと、つまり段々花火や爆竹では満足できなくなって派手になっていったと……

 

153:名無しの探索者

せやで

 

154:名無しの探索者

ファッションと爆発はド派手なほどいいからなァ!!

 

155:名無しの探索者

ヒャッハーーーいっくぜ一斉点火!

 

156:名無しの探索者

喝采! 粉砕! 大爆発!

 

157:名無しの探索者

何度やってもきっもちEEEEEEEE!!!!!

 

158:名無しの探索者

♥️最♥️ヾ(*>∇<*)ノ♥️高♥️

 

159:名無しの探索者

うわぁ……凄いですね。僕の住んでるアパートまで爆音と振動が伝わってきますよ

 

160:名無しの探索者

だからダンジョン外でやるなと

 

161:名無しの探索者

ルールを守って楽しく爆発させようね

 

162:名無しの探索者

>>161

なんだろう言ってることは正しいはずなのにこのサイコ感

 

163:名無しの探索者

そもそも爆発を楽しむ時点でアレなんだよなあ

 

164:名無しの探索者

あ、僕の事は気にしなくていいですよ。僕のペットなんて「スゴいですご主人さま! 炎がドカーンで音がグワーってこんな凄い花火見たことありません」って目をキラキラさせてるので、むしろもっと派手にしてもらえたら喜びます

 

165:妹ちゃんLOVE

ちょっとせっかく妹ちゃんと秋葉原デートしてるんだからもっと盛り上げなさいよ。『春の大爆発祭』なのに爆発が足りないわ爆発が

 

166:名無しの探索者

ほうほう中々わかっとるやないか(ニヤリ

 

167:名無しの探索者

ならもっとド派手にやらなくちゃなあ!

 

168:名無しの探索者

オーダー承りました爆薬ドカドカ追加だーー!

 

169:名無しの探索者

おーっしこれから平安京でネズミ花火千個まとめてばらまいてくるわ。クソガキ沖田のいるエリアになあ(ニチャア

 

170:名無しの探索者

>>169 

お供します!(*`・ω・)ゞビシッ

 

171:名無しの探索者

あのクソガキに普段してやられてるぶんド派手に返してやらなけりゃなあ(^ω^#)クックック

 

172:名無しの探索者

おいこら誰だ東京アカデミーの中庭に花火の山築いて大爆発させたやつ!?

 

173:名無しの探索者

バカだあのバカがやりやがった!

 

174:名無しの探索者

神聖な学舎で何やってんだ許せねえ!!

 

175:名無しの探索者

あ!? バカの尻に蹴り入れた美少女ロリのスカートが爆風で捲れあがったーーーーー!?

 

176:名無しの探索者

許す(≧∇≦)b

 

177:名無しの探索者

良い仕事だ

 

178:名無しの探索者

全財産払うのでロリのパンチラ画像ヨロ

 

179:名無しの探索者

うおっしゃこっちも負けられねえ! こうなりゃ俺もダンジョン鶴ヶ城に突撃して新島八重たんに爆風スカート捲りしてやるぜ!!

 

180:名無しの探索者

は? ふざけんなしワイの八重たんに何しようとしてんだよスカートを捲っていいのはワイだけだ

 

181:名無しの探索者

今からダンジョン秋葉原で複数人による大規模爆破魔術やりますんで参加したい方は早めにお願いしますね。もうすぐ皆で詠唱始めますよ~

 

182:KOM商会

爆弾爆薬魔術触媒その他が入り用の方はどうぞ当商会をご利用下さい。Sランク探索者《大富剛》がCEOを務めます当商会は完全合法かつ豊富な品揃えと迅速な配達をモットーに 地球の隅々からダンジョン内までお求めの商品をあらゆる手段でお届けします。金の力で全て解決の当社にお任せください

 

183:名無しの探索者

商人連中も巻き込んで盛り上がってきたな~ww

 

184:アル中

うっひゃははは! 大爆発祭りを肴に飲む酒は美味えなあ!いいぞおめぇらもっとやれえ!

 

185:名無しの探索者

ガッテン!

 

186:名無しの探索者

Σb( `・ω・´)モチロン!!

 

187:名無しの探索者

俺たちの大爆発祭りはこれからだーーー!!

 

 

 

 

【ファッ●】モンスターがまったり駄弁るスレpart■■【春節】

 

 

 

100:名無しのモンスター

あー---っくそくそくそくクソ探索者共が!

 

101:名無しのモンスター

死ね!マジ死ねむしろ殺す!

 

102:名無しのモンスター

はい今年も来ちゃいましたねこの日がよお!!

 

103:名無しのモンスター

ファッ●ン春節

 

104:名無しのモンスター

ファッ●p(`ε´q)ブーブー

 

105:名無しのモンスター

●ァーーーーーーークッ!!!!

 

106:名無しのモンスター

ああああくっそ探索者共が今年もワイらのダンジョンをドカドカ爆破しやがる……ッ

 

107:名無しのモンスター

あばば俺らのホームが((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル

 

108:名無しのモンスター

エルフや妖精さんの棲む森に容赦なく爆弾放り込むとか……ッ。お前らの血は何色だああああ!!

 

109:名無しのモンスター

爆音でおみみないなった(×_×;)キーン

 

110:名無しのモンスター

たすけてくださいうちのダンジョンが頭のおかしい爆発マニア共の遊び場になってます

 

111:名無しのモンスター

うん俺の所も(レイプ目

 

112:名無しのモンスター

この時期はどこもそうやで

 

113:名無しのモンスター

ただでさえイカれた探索者どもが更にはっちゃけるのが春節とかいうクソイベント

 

114:名無しのモンスター

おっと春節をディスるのはやめてもらおうか

 

115:名無しのモンスター

春節は悪くねえ! 悪いのは春節を爆発イベントにした頭のおかしい探索者どもだ

 

116:名無しのモンスター

それな

 

117:名無しのモンスター

その通り

 

118:名無しのモンスター

これも全部探索者ってやつのせいなんだ!

 

119:名無しのモンスター

いくら爆発程度ではダンジョンはぶっ壊れないとしてもワイらモンスターにとってはそうでないという

 

120:名無しのモンスター

超 迷 惑

 

121:名無しのモンスター

爆発に巻き込まれて全員●ねばいいのに

 

122:名無しのモンスター

それな!

 

123:三段☆突き

ちょっとちょっと誰だよボクの担当エリアにネズミ花火ばら蒔いたやつ!?ヒューヒュー鳴ってそこら中でグルグル回ってうるさいしウザいし最悪なんだけど!

 

124:鬼面副長

(・ェ・`U)クーン

 

125:会津鉄砲娘

んだんだ。あんアホ共がお城の敷地で大爆発させっから爆風で髪や着物が乱れてしかたね! あいつらまとめてヘッドショットすっぺ!

 

126:秋葉原メイド長

現在当ダンジョン秋葉原では『春の爆発祭』を開催中です。探索者・モンスター問わずご自由に参加できますが、負傷・死亡等に関しましては一切自己責任でお楽しみください

 

127:KOM商会

爆発被害による治療薬及び消火器材その他が入り用の方はどうぞ当商会をご利用下さい。Sランク探索者《大富剛》がCEOを務めます当商会は完全合法かつ豊富な品揃えと迅速な配達をモットーに 地球の隅々からダンジョン内までお求めの商品をあらゆる手段でお届けします。モンスターの方でもお金を払ってくれるなら大切なお客様。金の力で全て解決の当社にお任せください

 

128:名無しのモンスター

畜生やつら大規模爆破魔術の詠唱始めやがった!?

 

129:名無しのモンスター

魔術使えるやつ全員障壁張れえええええええ!!!!

 

130:名無しのモンスター

こっちはロケット花火の雨が降ってきたああああ!?!?

 

131:名無しのモンスター

打ち上げ花火を人に向けんじゃねえええええ!!!!!

 

132:名無しのモンスター

まさに外道……!!

 

133:名無しのモンスター

地獄はまだ始まったばかりだ(絶望

 

134:名無しのモンスター

俺達の大爆発祭りはこれからだ畜生ーーー!!!!

 




お読みいただきありがとうございます。真夏に春節エピソードをぶちこむという季節感ガン無視の作者です。
ふ、言いたいことは分かりますよ。ぶっちゃけロリの大活躍が見たかったんでしょう?今頑張って書いてるから待っててください(震え

というわけで今回は春節のお話です。春節いいですね。中華のイベントだから季節限定チャイナ衣装のキャラが実装されて思わずガチャを回さざるをえないというアレですね。はいそうです作者は春節をソシャゲのイベントでしか知らない春節エアプです。そんな自分が書いたので春節が爆発祭りになってしまいました。
ぶっちゃけ他の季節のイベントもこんな感じでアレな具合になってますのでちょくちょく短編で紹介しますからお楽しみに!


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設定置き場
用語・設定


作中の用語や設定を解説するぞ!
項目は順次追加するぞ!

お知らせ・第二章エピローグのあとがきにSランク側の『おまけ』エピソードを加筆しました


《ダンジョン》

 

世界各地に存在する迷宮。既存のいかなる生物の枠に当て嵌まらぬ全く新たな生命体。

建造物・物語・概念などが、ダンジョンコアにそのメモリーデータを読み込み取り込まれる事でダンジョン化する。

 

ダンジョンの内部は多くの場合、その外観とは明らかにつり合わない広さと奥行き、多くの階層、そして物理法則とは異なる固有の法則を持つ異空間となっている。そこには外界とは異なる動植物や資源が溢れ、モンスターの他、様々な種族が棲み独自の生態系を築いている。

 

ダンジョンは2012年に最初のダンジョンが発生して以来、大いなる富と災厄を人類に与えてきた。

ダンジョンから探索者たちが持ち帰った資源やアイテムは、人類に様々な発展や革新をもたらす一方で、その尖兵であるモンスターは街やそこに住む人々を襲い命を奪う。

故に各国はダンジョンの発見・研究・攻略に力を入れると共に、アカデミーを設立し優れた探索者の育成を進めている。

 

様々なタイプとクラスがあるが、その大まかな特徴は以下

 

・必ず『正門』があり、ダンジョンの紋章が掲げられている。

・クラスがあり、コアの成長に伴い上のクラスへとクラスアップする。

・Bクラス以上の上級ダンジョンはそれぞれ固有の法則を有する。

・未攻略ダンジョンでは内部と外部の交信・通信は不能。ただし固有法則ではなく妨害システムによるもののため、技術と方法次第では通信が可能となる。

・最奥にはコアとそれを守護するダンジョンボスが存在し、ボスが討伐される事でそのダンジョンは攻略完了となる。

・コアが停止ないしダンジョン外に出された場合、24時間でダンジョンは解体・消滅する。

 

 

◆クラス

 

 

《E》

最下級クラス。内部の変化は殆ど無く、モンスターもゴブリンやスライムなどの雑魚しかいないため素人でも攻略することが可能

 

《D》

下級クラス。内部の変化がより顕著となり、モンスターの数や種類も増加。攻略には相応の訓練と経験が必要。

 

《C》

中級クラス。EやDには殆どいなかったユニークモンスターが多くなり、探索者や戦闘経験者以外では太刀打ち出来なくなる。物理法則に僅かに変化が生じる。

パーティーによる攻略推奨

 

《B》

上級クラス。ユニークモンスターの中でもさらに特殊かつ強力な《ネームド》が生息している可能性大。

内部構造、モンスターの質共に下位クラスとは段違いであり、何らかの固有法則を備えている。

複数パーティーによる攻略推奨

 

《A》

超上級クラス。多くの場合複数の《ネームド》が存在し、モンスターを軍の様に率いている。

規模戦力共に一つの国家と言っても過言ではなく、ゆえに攻略には戦争規模の戦力と戦闘が不可欠。一つの国家すら滅ぼしうるダンジョン。

 

《S》

特級クラス。現在確認されている最上級クラス。

こちら側の世界の一切の常識が通用せず、常人ならば一歩踏み入れただけで精神崩壊し狂死する事すらある。

絶対の固有法則によって支配されたこれはもはや一つの異世界。今だ人類の攻略を許さぬ世界そのものの最大脅威。

 

 

◆タイプ

 

 

『固定型』

 

もっともポピュラーなダンジョン。一定の箇所・地点に固定されたダンジョンであり、移動することは無い。

他のタイプに比べて内部空間が広大であり、維持や管理がしやすく、そのため防衛面が堅牢なのが特徴。多くは増改築に伴い周囲の建物を飲み込んでいくように拡大していく。

 

主な固定型ダンジョン《東京スカイツリー》《エリア51》《バベルの塔》

 

『移動型』

 

一定の箇所・地点に留まらず移動するダンジョン。特定のエリアを回遊したり一定のルートを巡行し続ける。車両や船舶など、移動する物がダンジョン化した場合が多い。

 

主な移動型ダンジョン《駆逐艦エルドリッジ》《マリー・セレステ号》《ラピュタ》

 

『機動型』

 

最もアクティブで生物のように行動するダンジョン。

元となる建造物等から最も外観的な変化が激しく、多くが生物的またはロボット的なフォルムを有する。

 

内部空間そのものは他タイプに比べて狭く、またモンスターも少ない傾向にあるのが特徴。

他のダンジョンがモンスターを放ち経験値を得るのに対し、機動型はダンジョンそのものが獲物へと襲いかかり糧とする。その性質上最も一般人に被害を与えているダンジョンである。

 

主な機動型ダンジョン《戦艦大和》《白鯨》

 



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