【注意】あつまれ!転生者の溜まり場【魔境】 (ぬすっとK(リハビリ開始))
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1スレ目

息抜きの為の小説


1:名無しの転生ニキネキ ID:LEUvPY5Kd

たすけて

 

2:名無しの転生ニキネキ ID:03VxmsPMq

おっ、どうした?

 

3:名無しの転生ニキネキ ID:th1i3fv+r

みんな~、集まって~!

 

4:名無しの転生ニキネキ ID:k5Oq2eqlR

呼ばれて

 

5:名無しの転生ニキネキ ID:ze3KpmE6U

飛び出て

 

6:名無しの転生ニキネキ ID:BDakG3bUT

ジャジャジャ

 

7:名無しの転生ニキネキ ID:zV0REl9ID

ジャン・キルシュタインです!!

 

8:名無しの転生ニキネキ ID:QNNBWF+Xx

↑憲兵にはなれましたか?

 

9:名無しの転生ニキネキ ID:My14E/bGP

(なれて)ないです

 

10:名無しの転生ニキネキ ID:koGDrer4u

茶番はこれくらいにして、イッチどしたん?

 

11:名無しの転生ニキネキ ID:k2jUk1HaG

スレ名的にどういう状況かはわかる……いやわからんわ

 

12:名無しの転生ニキネキ ID:exMJ9vGdO

まず剣に転生ってあるもんなの? 俺人間なんだけど

 

13:名無しの転生ニキネキ ID:mCGZ5/xeT

(報告事例は)ないです。基本動物(人間以外も含む)に転生させられますね

 

14:名無しの転生ニキネキ ID:ILGobMElQ

と言うことはイッチが第一発見者ということか……

 

15:名無しの転生ニキネキ ID:6HTQTUDCp

デトロ! 開けろイト市警だ!!

 

16:名無しの転生ニキネキ ID:xCkDEnjgT

開けろ! トロトロ市警だ!!

 

17:名無しの転生ニキネキ ID:BNYKhqDlF

開けろ! トトロだ!!

 

18:名無しの転生ニキネキ ID:d7Df5EsO0

あの、そろそろいいですかね……?

 

19:名無しの転生ニキネキ ID:Bc8meaK6b

あっ、すまんイッチ。と思われる人

 

20:名無しの転生ニキネキ ID:Ntkx5/MJQ

ごめんね、ふざけちゃった。わざとだよ♪

 

21:名無しの転生ニキネキ ID:MR1yVF0vh

↑EMPぶちこむぞ

 

22:名無しの転生ニキネキ ID:KAp4QE1fv

ゴメンネ(´・ω・`)

 

23:名無しの転生ニキネキ ID:6JGeYBLNU

イイヨ(´・ω・`)

 

24:名無しの転生ニキネキ ID:xtvaUAKSn

や さ し い せ か い

 

25:名無しの転生ニキネキ ID:CCjcvWZQ9

や さ い せ い か つ

 

26:名無しの転生ニキネキ ID:XuQIMZZbb

↑ここまでテンプレ

 

27:名無しの転生ニキネキ ID:Ve4VpBeiG

てかイッチコテハン変えねーの?

 

28:名無しの転生ニキネキ ID:UMfSLDobK

あ、そう言えば忘れてました。変えてきます!!

 

29:名無しの転生ニキネキ ID:zgc0kEQJN

いてら~

 

30:名無しの転生ニキネキ ID:ofAcwkUsR

てかこの掲示板って久々来たな

 

31:名無しの転生ニキネキ ID:2jAPG1Rbe

何回か来てるけどホンマに謎だよな。頭の中で思い浮かべたら急に浮かんでくるんだから

 

32:名無しの転生ニキネキ ID:Tt+8q9hsc

初めて見たときビビったわ。前世でよくこういうの見たからあんのかな~って軽い気持ちでやったらあったから

 

33:名無しの転生ニキネキ ID:v5Ewe5k5s

俺も

 

34:名無しの転生ニキネキ ID:AXfxtOu9d

あちきも

 

35:名無しの転生ニキネキ ID:Tnjs4G2KL

ワイも

 

36:名無しの転生ニキネキ ID:TofeUlibq

拙僧も

 

37:名無しの転生ニキネキ ID:oKZHzx9s1

↑ リンボは帰れ

 

38:名無しの転生ニキネキ ID:5uyLbpdtY

↑↑ カエレ!!

 

39:名無しの転生ニキネキ ID:AolpJi+3a

てかイッチマダー?

 

40:目が覚めたら最光 ID:2WYL7ydBb

お待たせしました!

 

41:名無しの転生ニキネキ ID:VlU1y7dlS

お、イッチ……ん???

 

42:名無しの転生ニキネキ ID:THPlB4vAN

あっれれぇ~? おっかしいぞ~???

 

43:名無しの転生ニキネキ ID:4QOU1cgvY

え、最高の誤字?

 

44:名無しの転生ニキネキ ID:uPbTka9GF

最光……あ、剣に転生ってそういう……

 

45:名無しの転生ニキネキ ID:Via8dcITB

最光ってなに~?

 

46:名無しの転生ニキネキ ID:YelhVmito

特撮番組『仮面ライダーセイバー』に登場する仮面ライダー。

 

アヴァロンと呼ばれる空間にいた謎の男・ユーリが【ワンダーライドブック】を【聖剣サイコウドライバー】に装填して変身する。その実態は「剣の姿になれるライダー」でも「体の一部が剣になっているライダー」でもなく「剣そのものの姿をしたライダー」である。ライダーが人型以外の姿になること自体は前例があり、本作の主役であるセイバー自身も剣になっているが、最光は「基本形態が武器の姿」という点で初の例となっている。

 

47:名無しの転生ニキネキ ID:dPjCfDkoq

博識ニキあざす!

 

48:名無しの転生ニキネキ ID:qf++OzhBJ

ええんやで

 

49:名無しの転生ニキネキ ID:t9VIgro/Y

なるほど、つまりイッチは仮面ライダーに転生したと?

 

50:目が覚めたら最光 ID:561rEuHTd

はい。剣そのものになったわけじゃなく、仮面ライダー最光という人物になったみたいです。この体(?)も自分の意思で動かせますし

 

51:名無しの転生ニキネキ ID:bHjf4vdhB

はぇ~すっごい

 

52:名無しの転生ニキネキ ID:7HhPEdT3V

特撮キャラに転生する事例はあったけど、まさか最光とはなぁ……

 

53:名無しの転生ニキネキ ID:51llHeY1N

妬ましいわ……パルパルパルパルパル……

 

54:名無しの転生ニキネキ ID:WUinhGCJO

おい橋姫いるぞwww

 

55:名無しの転生ニキネキ ID:1vdZF2zWJ

パルスィは俺の嫁

 

56:名無しの転生ニキネキ ID:LIdRCPsmK

違う俺の嫁だ!!

 

57:名無しの転生ニキネキ ID:YmuPPlhzc

いいや、我の嫁だ

 

58:名無しの転生ニキネキ ID:4P7U1sRsk

はいはいそこまで。んでイッチ。これからどうするん?

 

59:名無しの転生ニキネキ ID:AWRe8I6z1

というと?

 

60:名無しの転生ニキネキ ID:SdYnr1bcR

いや、最光がいるってことは、確実に誰かしら狙ってくるんじゃねーかな~って

 

61:名無しの転生ニキネキ ID:Gayi5qqWT

あー確かに

 

62:名無しの転生ニキネキ ID:psYFqL25s

それにメギドとかいるかもだしな

 

63:目が覚めたら最光 ID:plFATWKfg

んー……こういう時は、【アレ】ですよね

 

64:名無しの転生ニキネキ ID:3Ty4Q+mVa

お?

 

65:名無しの転生ニキネキ ID:GJpBVGbfv

もしや……?

 

66:目が覚めたら最光 ID:fMPDGdKcZ

安価のお時間ですぜニキネキ諸君!!

 

取り敢えず >>74 で

 

67:名無しの転生ニキネキ ID:9I2R7qkia

ヒャッハー安価ダァァァアア!!

 

68:名無しの転生ニキネキ ID:nWlyaQsGL

Fooooooooooo!!!

 

69:名無しの転生ニキネキ ID:OhJ0lBu2Y

性癖をここで暴露

 

70:名無しの転生ニキネキ ID:AvLWk1MAE

変身解除できるか試す

 

71:名無しの転生ニキネキ ID:Tu8r4AlzC

必殺技を試す

 

72:名無しの転生ニキネキ ID:R8bun+d2S

その場でクルクル回る(特に意味はない)

 

73:名無しの転生ニキネキ ID:67CNF5ufe

自分のスペックを確かめるために第一村人を探して発見次第斬る

 

74:名無しの転生ニキネキ ID:8pT3CZVxI

自分がいる世界の情報収集

 

75:名無しの転生ニキネキ ID:3zngM0zc9

性癖をその場で大声で叫ぶ

 

76:名無しの転生ニキネキ ID:Tyo3LMzNw

>>69 >>73 >>75

あっぶねぇ!?

 

77:名無しの転生ニキネキ ID:oDdfIK0lb

良かったなぁイッチ

 

78:目が覚めたら最光 ID:0YC0Ee/n9

はい。見知らぬニキネキどうもありがとうございます!!

 

79:光のイーヴィルティガ ID:Ui43P+1XT

ええんやで? あとコテハン変えるわ。もともとこういうコテハンでやってたから

 

80:名無しの転生ニキネキ ID:gGLLsJh7O

↑ファッ!?

 

81:名無しの転生ニキネキ ID:PfVmgJwDY

イーヴィルティガってあの暴走したやつ!? ティガに倒されたんじゃねーの!?

 

82:光のイーヴィルティガ ID:EjCI9egLX

んーと、俺もイッチと同じような境遇でね。取り合えず考えつくなかで最善の行動取り続けてたらティガと戦友になってた

 

83:名無しの転生ニキネキ ID:nUHKrAW9Y

暴走の原因だった科学者は?

 

84:名無しの転生ニキネキ ID:aAqNOQ/ZR

あー、あの「愚かしい旧人類は私に導かれることだけが生き残れる道だ」とか言ってたイタイ人?

 

85:名無しの転生ニキネキ ID:AQZITgQVn

私は神だァァァァァァァァアア!!!

 

86:名無しの転生ニキネキ ID:7jcdo9Tb7

↑やかましいわ神、ハウス!!

 

87:名無しの転生ニキネキ ID:XIG+uzWrx

不滅だァァァァァァァァアア……

 

88:光のイーヴィルティガ ID:y0sqIyW1V

↑草生える。

えーっとねー。なんかレジストできた。多分俺の精神に向こうの野心の力が捩じ伏せられたんじゃないかな? 「ふぉああああっ!?」ってなっさけない声あげて吹っ飛んでった

 

89:名無しの転生ニキネキ ID:BSXH/QHBB

 

90:名無しの転生ニキネキ ID:mxQGUIRUn

大w草w原w

 

91:名無しの転生ニキネキ ID:/hk8eccIx

↑ 草に草を生やすな

 

92:名無しの転生ニキネキ ID:E4VMZsZhB

取り敢えずイッチには安価を遂行してもろて

 

93:名無しの転生ニキネキ ID:5/Sphp5NY

おっそうだな

 

94:名無しの転生ニキネキ ID:YFB6OqVH5

イーヴィルニキの登場の衝撃で忘れてたわwww

 

95:名無しの転生ニキネキ ID:BLSdP9r5H

よし、イッチ。鳥になってこい

 

96:名無しの転生ニキネキ ID:19xXlaljt

↑イッチは伝説の蛇だった……?

 

97:目が覚めたら最光 ID:OTdclMcTO

違いますからね!? とりま行ってきま~す!

 

98:名無しの転生ニキネキ ID:ES4ibzrC0

行ってら~

 

99:名無しの転生ニキネキ ID:j+ULptX1t

暗くなる前に帰ってくるのよー!!

 

100:光のイーヴィルティガ ID:IAgzpsmQL

↑ オカンかお前は

 




【目が覚めたら最光君】

そのコテハンの通り、死んで目が覚めたら仮面ライダー最光になってた奴。
前世は高校生だった。死因は交通事故。かなりの特撮オタクで、死ぬ直前に最光のDX玩具一式を購入して有頂天だった。
自分のいる場所がどのような場所なのかわからず、ちょっと不安。


【光のイーヴィルティガニキ】

転生したら三千万年前の古代文明だった人。
最初は親がウルトラマンだったことにちょっと驚いたが普通の生活をしていた。しかし、成長した自分の姿を見てめちゃくちゃ焦る。さすがに死にたくはないので、他巨人の元で修行を重ねる。
修行の中でかなりの力をつけた。どれくらいかと言うと、たった一人でファイブキングを圧倒できるレベル。つよい(確信)
巨人同士の争いになった時は不干渉を貫いていたが、自分の家族を襲う者には容赦なく光線技を見舞っていた。闇の三巨人、及びティガダークに目をつけられたが、その四人をティガダークを除けば圧勝した。ティガダークとは引き分ける。
その後、ユザレのお陰で光に目覚めたティガダーク……ウルトラマンティガと闇の三巨人を封印。ついでにガタノゾーアをグリッター化をティガと共に発現して撃破し、眠りにつく。

その後は本編と同じようになるはずだったが、原作と違ってイーヴィルティガの身体に精神ごと残っていたため、マサキ・ケイゴ入る隙間がなく、彼を放っておいてスパークレンスの光によって復活。原作のティガが見ると多分泣き出すレベル。「どうしてこうならなかったんだ」てな感じで。

ガーディーについてはおいおい説明


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2スレ目

イーヴィルティガニキの強化は止まらない


197:光のイーヴィルティガSD

いやー、ダークルギエルは強敵でしたね……

 

198:皆の笑顔が好きなアナザークウガ

よく言うよギンガに繋げるためにわざと負けたくせに。今だってSD化してんのに意識保ってるじゃないか

 

199:最高最善のほむほむ救い隊長

正直イーヴィルニキが負けるのはマン兄さんをはじめとするウルトラ六兄弟やキング、ノア、レジェンドなどの神トラマンだけな気がする

 

200:マミさんのエルサルバトーレ

シャイニングのゼロにも勝つとかこれなんてチートラマン? 

 

201:アローラ在住ポケモンレンジャー

ここではイーヴィルニキが一番強いんやろなぁ

 

202:SG-i03 Excalibur(男)

本当にそれな。この前はグリーザにティガとグリーザのせいで別世界から迷い混んだアグルニキやTPCと協力してえげつない量の隕石とネオマキシマ砲ぶちこんで質量持たせてからトリプル合体光線で消滅させてたしね。アグルニキが宇宙の針になってたとはたまげたなぁ……

 

203:艦娘と共に生きる海の光

正直あの時は死を覚悟したけど、イーヴィルニキが頼もしすぎてさぁ…………しかもゼロに連絡できるとかなにそれ聞いてない。助かったけど

 

204:GOD SPEED LOVEなトレーナー

アフターケアまで完璧で草生える

 

205:名無しの転生ニキネキ

結論、このスレ最強はイーヴィルニキ

 

206:目が覚めたら最光

今・北・産・業! 

 

207:NEWΩinがっこうぐらし! 

イッチ! イッチじゃないか!! 

 

208:名無しの転生ニキネキ

生きとったんかワレェ!! 

 

209:目が覚めたら最光

勝手に殺さないでくださいよ!? 

 

210:光のイーヴィルティガSD

まぁまぁ、みんなイッチのことを心配してたんやで

 

211:最高最善のほむほむ救い隊長

ところで、なんかわかったんか? 

 

212:目が覚めたら最光

はい。どんな世界なのかはわかりました。さすがに創作物の世界かどうかは解りませんが……

 

213:アローラ在住のポケモンレンジャー

取り敢えずどんな要素の世界か解ったなら上々だろ

 

214:原作カプを見守る緑のハンカチ

さぁ、発表してくれたまえ! どんな世界なのか、ゾクゾクするねぇ

 

215:名無しの転生ニキネキ

↑フィリップじゃねぇかwww

 

216:目が覚めたら最光

えーと、取り敢えず一つずつあげていきますね

 

・文化レベルはおそらくかなり大昔

・ルーンと呼ばれる、力を内包した宝石っぽいものが生活を支えている

・この世界にメギドは存在していないが、人々を脅かす魔物が存在している。(試しに戦ってみたけど弱い弱い)

・他の聖剣は存在していないかもしれない

・最光のスペックは原作通り(ただXソードマンは手元にない)

・この世界には二つの民族が別れて暮らしている模様

 

こんな感じですね

 

217:マミさんのエルサルバトーレ

イッチが強いことはわかった

 

218:SG-i03 Excalibur(男)

最初に生まれた始まりの聖剣だし、多少はね? 

 

219:名無しの転生ニキネキ

公式設定も最高速度亜高速らしいしね……

 

220:名無しの転生ニキネキ

特撮あるある よくわからん公式設定

 

221:NEWΩinがっこうぐらし! 

てかルーンってなんだっけ? 博識ニキいるー? 

 

222:光のイーヴィルティガSD

御答えしよう

 

ルーンとは、ゲルマン人がゲルマン諸語の表記に用いた古い文字体系のことを示すルーン文字の略称であり、音素文字の一種である。起源には諸説あるが、北エトルリア起源の北イタリア文字から借用したとする説が有力である(Wikipedia参照)

 

一部の創作物では魔術行使に使用されたり、キャラクターや武器の強化に使用されるものだそうだ。イッチの言ってる感じだと、おそらく後者だな

 

223:アローラ在住のポケモンレンジャー

ほう。そうなると、結構候補絞れそうだな

 

224:名無しの転生ニキネキ

イーヴィルニキの博識ぶりにはノーツッコミですか……

 

225:名無しの転生ニキネキ

知識でも最強なんでしょ(適当)

 

226:名無しの転生ニキネキ

おっそうだな(白目)

 

227:皆の笑顔が好きなアナザークウガ

ルーン使うアニメってなんだっけ? 

 

228:GOD SPEED LOVEなトレーナー

私は知らんな

 

229:名無しの転生ニキネキ

ワイが知ってるのFateくらいしかないんやが……

 

230:NEWΩinがっこうぐらし! 

でもアニメとか創作物の世界ってことはわかるな

 

231:SG-i03 Excalibur(男)

ん~…………情報が足りねぇ。イッチ、第一村人とか接触してないの? 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

232:名無しの転生ニキネキ

…………あれ? イッチの返信おそくね? 

 

233:名無しの転生ニキネキ

え? あーそう言えば……さっきエクスカリバーニキが発信してから十分は経ってるな

 

234:GOD SPEED LOVEなトレーナー

まず十分も誰も書き込まないのもおかしい希ガス

 

235:名無しの作者

気にすんなご都合主義って奴だ

 

236:名無しの転生ニキネキ

なるほど…………おい待て今の誰だ!? 

 

237:名無しの転生ニキネキ

>>235 お前誰やねん!? 

 

238:名無しの転生ニキネキ

>>235 俺のセリフやろそれぇ!? 

 

239:皆の笑顔が好きなアナザークウガ

↑点呼のくだりで草

 

240:アローラ在住のポケモンレンジャー

>>238 お前のセリフでもねぇだろwww

 

241:NEWΩinがっこうぐらし! 

お~いイッチ~? まだアヴァロンに隠居するには早いぞ~

 

242:マミさんのエルサルバトーレ

これ大丈夫なんかな? 

 

243:最高最善のほむほむ救い隊長

イッチの気配はわかる。まだ生きてるね

 

244:名無しの転生ニキネキ

↑あぁ、そう言えば最高最善ニキってライダーの気配とか関知できるんでしたっけ? 

 

245:マミさんのエルサルバトーレ

そ。逢魔時王の力に目覚めてさらにオーマフォームまで覚醒した影響かは知らんけど、他の世界に存在している仮面ライダーの気配を探れるらしいぞ

 

246:NEWΩinがっこうぐらし! 

さすが王様。我々平民とはスペックが違うぜ……あれ、なんか目から込み上げてきた……

 

247:アローラ在住のポケモンレンジャー

涙……拭けよ…………グスン

 

248:皆の笑顔が好きなアナザークウガ

ちなみに俺アナザーライダーなんだけど、いつか殺しに来るんですか? (ガタガタガタガタ)

 

249:最高最善のほむほむ救い隊長

いや、その世界はアナザーライダーが俺達仮面ライダーの代わりに戦ってくれている世界だからね。流石にそんなことはしないよ。仮面ライダーもアナザーライダーも関係ない。皆、一瞬一瞬を必死に生きているんだってわかったから。それじゃこれからもその世界を頼むよ。

【仮面ライダーアナザークウガ】

 

250:皆の笑顔が好きなアナザークウガ

ヒェ……(感涙)

 

251:名無しの転生ニキネキ

>>249 これがカリスマですか……

 

252:目が覚めたら最光

すいません、ちょっと急いでたので話してる余裕がなくって黙ってました

 

253:SG-i03 Excalibur(男)

お、イッチどしたの? 

 

254:艦娘と共に生きる海の光

緊急事態か? 力貸す? 

 

255:名無しの転生ニキネキ

↑アンタが行ったら過剰戦力でしょうにwww

 

256:原作カプを見守る黒のハンカチ

もっと過剰戦力になる人が大量に存在しているこのスレで今さらなに言ってるんすか

 

257:目が覚めたら最光

>>254 ウルトラ頼もしいぜ……

いや、ちょっと魔物に襲われてる子がいたので助けに行ってたんですよ。ついでに止めだコラァ!! liveモード! か~ら~の~────

 

「光あれ!!」

 

『最光発光!!』

 

258:最高最善のほむほむ救い隊長

うわっと、いきなり出たね。すっごい眩しいなぁ

 

259:アローラ在住のポケモンレンジャー

目がぁ!? 目がぁぁぁぁああ!? 

 

260:マミさんのエルサルバトーレ

>>259 目潰されてるやついるんやけど

 

261:NEWΩinがっこうぐらし! 

多分映像が急に来たからってのとアローラだからじゃない? 確かあっち今は夜でしょ? こっち朝だし

 

262:名無しの転生ニキネキ

アローラ……昼夜逆転……あっ(察)

 

263:名無しの転生ニキネキ

ポケレンニキ成仏してクレメンス

 

264:SG-i03 Excalibur(男)

クレメンス

 

265:アローラ在住のポケモンレンジャー

>>268 >>264

まだ死んどらんわ!! 

 

んで、イッチ大丈夫? 

 

266:目が覚めたら最光

はい。なんとか倒せました。んで、女の子が襲われてたんでちょっとコミュしてきます。情報お寄越せください! 

 

267:皆の笑顔が好きなアナザークウガ

>>266 下心ある……のか? 

 

268:原作カプを見守る緑のハンカチ

さぁね? まぁこの展開は女性の方が惚れる可能性が高いけど

 

269:NEWΩinがっこうぐらし! 

>>268 はぁ? それは俺にたいしての煽りか? おんなじ状況で胡桃助けたけど全く進展ないんだよチクショウ(泣)

 

270:最高最善のほむほむ救い隊長

君はあの子達の気持ちにいい加減気づいてあげなさい。王様命令です

 

271:NEWΩinがっこうぐらし! 

え? 

 

272:目が覚めたら最光

ただいまです! えーっと、今名前聞いてみたんですけど……アイリスって言うそうです。あと光の王? っいうのの候補らしいです。いい名前ですよね、アイリス

 

273:笑顔を守るアナザークウガ

……は??? 

274:マミさんのエルサルバトーレ

アイエエエエエエエ!? アイリス=サン!? アイリス=サンナンデ!? 

 

275:光のイーヴィルティガSD

白猫プロジェクトの原作ヒロインじゃねぇかウッソだろお前ぇっ!!? 

 

276:原作カプを見守るWの左側

>>272 さぁ、お前の罪を数えろ……!! 

 

277:艦娘と共に生きる海の光

>>276 ま、まだ出会ったばかりだから……(震え声)

278:目が覚めたら最光

あれ、ぼくなんかやっちゃいました??? 




【皆の笑顔が好きなアナザークウガニキ】
優しくてとってもいい人なのだが、見た目の邪悪さで全てを打ち消されてしまった悲しき戦士。実はラブライブ!時空に転生しているが、まだスクールアイドルが現れていないため気づいてない。

【最高最善のほむほむ救い隊長ニキ】
時の王者になった人。時間素行を繰り返すほむほむを止めようと活動していたが、精神がボドボドになっていくのをみて放っておけず、逢魔時王の力でほむほむごとリセットして全部救済した人。ぐう聖。

【マミさんのエルサルバトーレニキ】
最高最善ニキの親友。彼をサポートする傍らで白いナマモノの討伐、及びメンタルケアリングの仕事を受け持つ。最近マジェスティの力に目覚めたのと、リバイブの副作用に慣れた。

【アローラ在住ポケモンレンジャーニキ】
トレーナーではない方のレンジャーになった人。その気になれば伝説のポケモンでさえキャプチャーオンできる。先日エーテル財団の闇に気がつき、リーリエとコスモッグを連れてエーテルパラダイスから脱出した。

【GOD SPEED LOVEなトレーナーニキ】
仮面ライダーコーカサスの力を持ってウマ娘の世界に転生してしまった人。彼がいることでワームが出現してしまい、その責任を取るために戦う。最近はゴールドシップのせいで胃が激痛を訴えているそう。

【NEWΩinがっこうぐらし!ニキ】
さっきまで命だったものが辺り一面に転がるようになってしまった人。食人衝動に悩まされ、【かれら】になってしまった少年を捕食してしまい罪の意識に捕らわれる。が、生きるためには狩って喰らうしかないと割りきった強い人でもある。その際に胡桃ネキを救っており、想いを寄せられているが気づいてない。鈍感ニキである。

【艦娘と共に生きる海の光ニキ】
その名の通り艦これ世界に転生した人。最初は海が汚されるのを嫌って深海棲艦側にいた。理由は深海棲艦は海を汚さないため。しかし、艦娘達の諦めない心を見て、深海棲艦を裏切って人間側……というよりは艦娘側についた。人間は今のところ嫌悪の対象。

【SG-i03 Excalibur(男)ニキ】
転生したらモブに厳しい世界で絶望した人。せめて悔いの残らない生を全うしたいと必死に生きた結果、原作キャラとコミュをとっていたことが判明。その後、世界がバグったのか神の思し召しか、体内に聖遺物が埋め込まれており、それをギアとして纏えるようになった。だが男である。彼の名誉のために言っておくと、彼のギアは全身を守るフルプレートである。決してきわどいインナーではない

【原作カプを見守る二色のハンカチニキ】
黒と緑あわせて紹介。探偵を営んでいる原作カプが大好きなニキ×2。ガイアメモリ犯罪を撲滅するために日夜励んでいる。ただ、転生した場所が米花町なのは本当に不運だったと言っている。


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番外編 イッチがいないときの彼ら

お久しぶりです!


1:光のイーヴィルティガSD

ここは仮面ライダー最光に転生したイッチの奮闘を見守る一種のアドバイス兼雑談部屋である

 

【現在の状況】

・イッチは仮面ライダー

・転生先は白猫プロジェクト

・イッチが原作ヒロインとコミュニティ作った(絶許)

 ↑イマココ

 

2:名無しの転生ニキネキ

イッチじゃなくてイーヴィルニキがスレ建てするのか……(困惑)

 

3:名無しの転生ニキネキ

まぁこのスレもイッチがいないときはただの雑談部屋になりかけてるから

 

4:名無しの転生ニキネキ

そういえば最近はイーヴィルニキくらいしかいないよね。あとは新人が少々

 

5:名無しの転生ニキネキ

ほんそれ。他の人達なんかあったんかな

 

6:マミさんのエルサルバトーレ

このスレまだやってたんか。寿命長いなおい

 

7:名無しの転生ニキネキ

マミサルバトーレニキ!?

 

8:名無しの転生ニキネキ

え、誰?

 

9:光のイーヴィルティガSD

このスレでは古参の人。まどか☆マギカ世界に親友の最高最善ニキと転生した。仮面ライダーゲイツの力を持ってるよ

 

10:マミサルバトーレ

知らぬ間に妙な名前になってた件。

 

11:名無しの転生ニキネキ

変えとるやんけぇ!!

 

12:名無しの転生ニキネキ

てかマミサルバトーレニキが現れたと言うことは…………

 

13:???

そのとおり。俺も帰ってきたぞー!!

 

14:名無しの転生ニキネキ

なに!?

 

15:名無しの転生ニキネキ

あの孤独なsilhouetteは……?

 

16:名無しの転生ニキネキ

ザワザワ……

 

17:名無しの転生ニキネキ

わかった!最高最善ニキだ!俺は詳しいんだ!

 

18:名無しの転生ニキネキ

いやこれはNEWΩニキだろ。まちがいない

 

19:名無しの転生ニキネキ

お前ら、GSLトレーナーニキを忘れたか。多分あの人だ!

 

20:名無しの転生ニキネキ

いやいやアグルニキでしょ~。俺、最近あの人他スレで見たよ?

 

21:綺麗なエボル#打倒マゼラ

お前らが間違えるのは勝手だ。だがその結果痛い目を見るのは誰だと思う? 万丈だ。フッハッハッハッハ!!!

 

22:GSLトレーナー

コブラじゃねーか!! なんでや万丈関係無いやろ!!

 

23:がっこうぐらし!inNEWΩ

コブラじゃねーか!! オレハァクサマヲムッコロス!!!

 

24:艦娘と共に生きる海の光

コブラじゃねーか!! お前はカエレ!!

 

25:最高最善のほむほむ救い隊長

コブラじゃねーか!! 何笑ってんだよッ!!!!

 

26:名無しの転生ニキネキ

勢揃いじゃねーかwww

 

27:名無しの転生ニキネキ

一番最後だけ殺意高い

 

28:名無しの転生ニキネキ

そらエボルト相手に殺意がわかないわけ…………あ、このエボルト綺麗な方だ

 

29:綺麗なエボル#打倒マゼラ

戦兎ォ……助けてくれよォ……何でいねぇんだよ戦兎ォ

 

30:名無しの転生ニキネキ

戦兎ドン引き案件で草

 

31:名無しの転生ニキネキ

原作勢が見たらガチで引いてそう

 

32:名無しの転生ニキネキ

てかエボルニキ今度はどしたの?前回は確かマゼラの配下の悪魔っぽい奴等にリンチされたけどブラックホールで全員圧死させて終わったよね

 

33:最高最善のほむほむ救い隊長

普通のことのように言ってるけど大分字面がヤバイ件

 

34:マミサルバトーレ

>>33 イーヴィルティガニキの武勇伝よりは普通だと思う

 

35:名無しの転生ニキネキ

>>34 多分それ大分感覚マヒってますよ

 

36:光のイーヴィルティガSD

で、どしたの? 力になれるなら貸すよ?

 

37:名無しの転生ニキネキ

なんだこの安心感

 

38:マミサルバトーレ

この人がここでの最強格だからね。当たり前だよなぁ?

 

39:名無しの転生ニキネキ

>>36 ガーディーとは再会できましたか?

 

40:名無しの転生ニキネキ

やめて差し上げろ

 

41:名無しの転生ニキネキ

その言葉はイーヴィルニキに効く

 

42:名無しの転生ニキネキ

SDWから会えてないもんなぁ……マジでどこ行ったんだろうね

 

43:光のイーヴィルティガ

ヴッ……俺の話は置いといて、エボルニキはどうした?

 

44:名無しの転生ニキネキ

ダメージ入った音がしたなぁ

 

45:綺麗なエボル#打倒マゼラ

それがあの犬科ブラックホールが次に襲うであろう星に先回りできたんだが、その星の名前が……なんだっけ?

 

46:マミサルバトーレ

ラスボス級の敵を犬科呼びは草

 

47:最高最善のほむほむ救い隊長

まあゆーてエボルのブラックホールフォームみたいなもんだから

 

48:名無しの転生ニキネキ

規模的には十分ヤバい件

 

49:艦娘と共に生きる海の光

まず誰か星の名前を忘れてることに突っ込め

 

50:綺麗なエボル#打倒マゼラ

あー思い出した。確かコーリー星って名前だったはずだ

 

51:名無しの転生ニキネキ

ゑ?

 

52:名無しの転生ニキネキ

ファっ!?

 

53:GSLトレーナー

お前もかエボルトォォォォォォオオッ!!

 

54:名無しの転生ニキネキ

まーた原作介入だよ壊れるなぁ

 

55:原作カプを見守る緑のハンカチ

今北産業。んで状況把握したから地球の本棚の中で反省ダンスしてる

 

56:原作カプを見守る黒のハンカチ

あ、ありのまま今起こったことを話すぜ……俺達は米花町のガイアメモリ犯罪撲滅完了して引っ越しした。しかし引っ越し先でガイアメモリ犯罪発生したので相棒に地球の本棚に入ってもらって数分したらいきなり相棒が反省ダンスし始めた。何を言ってるかわからねぇと思うが、俺も何が起きてるのかわからねぇ。取り敢えずハサウェイかけておく

 

57:名無しの転生ニキネキ

>>55 >>56 紅茶返せ

 

58:名無しの転生ニキネキ

>>55 >>56 ファンタ返せ

 

59:名無しの転生ニキネキ

>>55 >>56 コンポタ返せ

 

60:がっこうぐらし!inNEWΩ

>>55 >>56 ハンバーガー返せ

 

61:名無しの転生ニキネキ

>>60 一人だけ死活問題な件について

 

62:原作カプを見守る緑のハンカチ

真面目にすまん

 

63:名無しの転生ニキネキ

てかエボルニキ今生身なん?

 

64:綺麗なエボル#打倒マゼラ

いや。エボルブラックホールフォームの状態。一応黒いパンドラパネルもあるけどボトルが足りねぇ

 

65:名無しの転生ニキネキ

何本?

 

66:名無しの転生ニキネキ

てか他のボトル持ってんのかこの人

 

67:綺麗なエボル#打倒マゼラ

今はシマウマ、キャッスル、コブラ、バットのロストボトルとエボルコブラ、ラビット、ドラゴン、ライダーシステムエボルボトルだけ。フルボトルはないわ

 

68:名無しの転生ニキネキ

以外とあった

 

69:最高最善のほむほむ救い隊長

フルボトルないのはあれかな?まだ誰かに憑依してないのかな?

 

70:名無しの転生ニキネキ

憑依(乗っ取り)

 

71:マミサルバトーレ

多分そうだろうな

 

72:綺麗なエボル#打倒マゼラ

取り敢えずこう言うときは安価だよな。

 

>>85

 

73:名無しの転生ニキネキ

ktkr!

 

74:名無しの転生ニキネキ

キマシタワー!

 

75:名無しの転生ニキネキ

>>74 使い所違うで

 

76:原作カプを見守る緑のハンカチ

コーリー星の探索

 

77:最高最善のほむほむ救い隊長

コーリー星の真ん中で愛を叫ぶ

 

78:名無しの転生ニキネキ

エボルトムーヴをする

 

79:名無しの転生ニキネキ

高笑いしながらエルゼに突っ込む

 

80:名無しの転生ニキネキ

ネビュラガス散布

 

81:GSLトレーナー

エボルト!こうそくいどうだ!!

 

82:名無しの転生ニキネキ

誰かに憑依して内情を探る

 

83:艦娘と共に生きる海の光

その場で本気反復横飛び

 

84:名無しの転生ニキネキ

Be The oneを熱唱

 

85:光のイーヴィルティガSD

女王エルゼにマゼラ接近を伝える

 

86:がっこうぐらし!inNEWΩ

オンドゥル語検定を受ける

 

87:名無しの転生ニキネキ

ちくわ大明神

 

88:名無しの転生ニキネキ

>>87 なんだ今の

 

89:名無しの転生ニキネキ

ともかく決まったな

 

90:名無しの転生ニキネキ

イーヴィルニキ決め打ちうますぎん?

 

91:光のイーヴィルティガSD

鍛えてますから!シュッ

 

92:名無しの転生ニキネキ

あ、その世代なんだ

 

93:綺麗なエボル#打倒マゼラ

えーっと、残念なお知らせです

 

94:名無しの転生ニキネキ

ん?

 

95:名無しの転生ニキネキ

え?

 

96:名無しの転生ニキネキ

What?

 

97:綺麗なエボル#打倒マゼラ

実は今、件のエルゼ女王が目の前にいます…………ついでに牢屋にぶちこまれました……

 

98:最高最善のほむほむ救い隊長

 

 

99:マミサルバトーレ

 

 

100:GSLトレーナー

 

 

101:がっこうぐらし!inNEWΩ

 

 

102:艦娘と共に生きる海の光

 

 

103:光のイーヴィルティガSD

……緊急会議ーーーーッ!!!

 




綺麗なエボル#打倒マゼラニキ

妖怪学園Yの世界にエボルトとして転生してしまった人。
ただ体の精神に引っ張られず、生前のぐう聖遺伝子が活性化して綺麗なエボルトに。夢は宇宙中の人々に笑顔と幸せを届けることと、地球で寿司を食べること


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3スレ目

お久しぶりです


25:綺麗なエボルト#打倒マゼラ

>>24 ジャーマンスープレックス

 

26:笑顔が好きなアナザークウガ

>>25 スープカレー

 

27:マミサルバトーレ

>>26 レックスゲノム

 

28:目が覚めたら最光

ただいまです

 

29:光のイーヴィルティガ

お、イッチじゃん

 

30:最高最善のほむほむ救い隊長

おひさー

 

31:NEWΩinがっこうぐらし! 

あれから全然来なかったな

 

32:GSLトレーナー

その間メンバーも減ったなぁ

 

33:原作カプを見守るWの左側

というか俺らしかいなくね? 

 

34:アローラ在住ポケモンレンジャー

いないね

 

35:SG-i03 Excalibur(男)

ずっと雑談スレになってたよな

 

36:艦娘と共に生きる海の光

まぁそれも今日で終わりでしょ。ね、イッチ

 

37:原作カプを見守るWの右側

どんな体験をしてきたのか、ゾクゾクするねぇ

 

38:目が覚めたら最光

>>35 雑談っていうかしりとりやってませんでした? 

 

 じゃあ説明していきますね。あのあとアイリスに連れられて白の王国って所にたどり着きました。町中に沢山白があるのですごくメガマブシー!! とりあえず今はアイリスの住んでいる場所に案内されました

 

39:NEWΩinがっこうぐらし! 

>>38 オーケーギルティ夜道には気を付けな

 

40:原作カプを見守るWの右側

>>38 さぁ……お前の罪を数えろ!

 

41:原作カプを見守るWの左側

>>38 お前を殺す……(デデン!)

 

42:SG-i03 Excalibur(男)

殺意高まってんなぁ

 

43:艦娘と共に生きる海の光

いつものことでしょ

 

44:アローラ在住ポケモンレンジャー

ほらほらイッチ、どんどん情報プリーズ

 

45:目が覚めたら最光

あ、はい。今はアイリスがお礼をしたいとかで料理をしてくれてるみたいです。キッチンから美味しそうな匂いがするぜ……じゅるり

 

46:綺麗なエボルト#打倒マゼラ

>>45 は? 

 

47:艦娘と共に生きる海の光

>>45 は? 

 

48:笑顔が好きなアナザークウガ

>>45 は? 

 

49:NEWΩinがっこうぐらし! 

>>45 は? 

 

50:光のイーヴィルティガ

>>46~>>49 え、どしたの? 

 

51:笑顔が好きなアナザークウガ

イッチお前……ふざけんなよっ!! 

 

52:NEWΩinがっこうぐらし! 

ア゛マ゛ソ゛ン゛ッ゛!! (怒りの読モシャウト)

 

53:綺麗なエボルト#打倒マゼラ

俺らが血を流して戦ってる時にかわいい女の子の美味しい料理を食うってのかァ…………今ならハザードレベル8.0いや、9.0まで行けそうだぜ……

 

54:艦娘と共に生きる海の光

絶対に許さんぞイッチィ……我ら非リア同盟の怒りを知れ!! というかなんで他は反応してないんだよ!!! 

 

55:マミサルバトーレ

え? ごめん今マミさんとケーキ食いながら紅茶しばいてた。で、なんだっけ? あ、マミさん紅茶おかわりお願いします

 

56:最高最善のほむほむ救い隊長

え? ごめん今ほむらに学校の屋上であーんしてもらってた。で、なんだっけ? にしても恥じらうほむほむは可愛いなぁ

 

57:SG-i03 Excalibur(男)

え? ごめん今きりしらの家で夜ご飯作ってふるまってた。で、なんだっけ? お、言われなくとも今日は泊まるぞガールズ

 

58:GSLトレーナー

え? ごめん今ゴルシが意外と料理できることに驚いてた。で、なんだっけ? うわこのアクアパッツァめっちゃ美味しい

 

59:光のイーヴィルティガ

うーん、このノリの良さよ

 

60:綺麗なエボルト#打倒マゼラ

なん……だと……!? 

 

61:NEWΩinがっこうぐらし! 

イッチとイーヴィルニキ除いて半分がリア充かよぉ!? 

 

62:艦娘と共に生きる海の光

四人に、しかもこのメンバーに勝てるわけないだろ!! 

 

63:笑顔が好きなアナザークウガ

>>62 バカやろうお前俺は勝つぞお前!! 

 

64:マミサルバトーレ

>>63 言ったな? (ゲイツリバイブ)

 

65:最高最善のほむほむ救い隊長

>>63 言ったね? (グランドジオウ)

 

66:SG-i03 Excalibur(男)

>>63 へぇ? (ノーリスク絶唱)

 

67:GSLトレーナー

>>63 ほう? (ハイパークロックアップ)

 

68:笑顔が好きなアナザークウガ

すいませんでしたぁああああっ!!! orz

 

69:光のイーヴィルティガ

掌ドリルで草

 

70:アローラ在住ポケモンレンジャー

俺のことはスルーかこのやろう。まぁ俺も今リーリエと旅してるんだけどね

 

71:艦娘と共に生きる海の光

>>70 ポケータスお前もか。主人公は? あと島。

 

72:アローラ在住ポケモンレンジャー

誰がポケータスじゃい。男主人公で、島はアーカラ。今は水の試練の前に英気を養おうとポケセンにいる。明日は頼むぜ俺の相棒サンダースよ。それはそうとリーリエさん、どさくさに紛れて俺と一緒の部屋にしようとするんじゃありません! 

 

73:綺麗なエボルト#打倒マゼラ

相変わらずリーリエお嬢ちゃんに依存されてんのなお前…………

 

74:目が覚めたら最光

どうしてそうなるまで放っておいたんだ……あ、この山菜料理美味しい。後でレシピ教えてもーらお

 

75:光のイーヴィルティガ

>>74 あ、それ後でここにも記載してほしいな

 

76:マミサルバトーレ

おい話がだいぶそれてるぞ

 

77:最高最善のほむほむ救い隊長

イッチの話を聞きたいな~。ここそういうスレだし

 

78:目が覚めたら最光

すいません最高最善ニキ。えっと今は食事をしながらアイリスと話してますね。俺が何者なのかとか、なんであそこにいたのかとか

 

79:NEWΩinがっこうぐらし! 

そこら辺の説明難しくない? 転生者ですって言っても信じてもらえないのがオチだろうし

 

80:GSLトレーナー

だろうな。最悪変質者扱いになるぞ。どうにかしてでっち上げられないものか……

 

81:笑顔が好きなアナザークウガ

イッチに嘘が吐けるとは思えないんだが……Wニキ達、なんかない? 

 

82:原作カプを見守るWの左側

すぐはさすがに厳しいな。せめて数分ありゃ相棒とも相談できたんだが…………ワリィ、目の前でドーパントが出やがった。相棒がエクストリームでこっち来てるし、抜けるわ

 

83:艦娘と共に生きる海の光

最悪のタイミングで出やがったな。頑張れよ

 

84:光のイーヴィルティガ

コレばっかりはどうしようもないかなぁ。イッチのアドリブ力にかけるしかない

 

85:目が覚めたら最光

あ、そこら辺は大丈夫ですよ。変身解除したときに記憶が流れ込んで来たので

 

86:光のイーヴィルティガ

うんそれもっと早く言おうか

 

87:目が覚めたら最光

ごめんなさい! ついでにliveモードにしますね……

 

 

 ────────────────────────

 

「これでよし……っと」

「? どうかしましたか?」

「いや、こちらの話だ」

 

 liveモードを起動し、こちらの視覚をスレへと送信する。目の前の少女には盗撮のようなものなので申し訳ないが、気がつかれないように振る舞えば問題ないはずだ。

 

「それで、俺が何者か、だったな」

「は、はい! この国の古い文献……それこそ、お伽噺のようなものにも貴方のような剣があったなんて記載はなかったですから」

「ふむ…………どうやらしっかりと約束を守ってくれていたのだな」

 

 え? と呆けるアイリスだが、俺は俺の中にある記憶を引っ張り出していた。

 

 

 

 

 

 

 思い出した限りでは、どうやら俺は自分が転生してから転生者であることを忘れてしまっていたようだ。うむ、二次創作でよくあるやつだな。太古の昔、俺はこの世界に誕生した。あの場所は確か、俺を安置するための神殿だったか。

 

 誕生した理由はズバリ、この世界とその均衡……簡単に言えばバランスを守る為である。光と闇の均衡が崩れれば世界の崩壊は免れない。どちらかが濃くなれば必ず綻びが生まれ、どちらかが消え去る。その結果は無に等しい。ほら、光が強ければなにも見えないし、逆も同じだろう? 

 

 そしてそのバランスを保ち、世界を守る為に生み出されたのが俺であり光を司る聖剣【光剛剣最光】。そしてそれと対となる闇を司る聖剣【闇黒剣月闇】だ。

 

 かつて存在していた初代の光の王と闇の王両名に支えていた俺と闇黒剣の使い手は、時代の転換期に彼等ととある約束をしていた。

 

『我等の存在は、今の時代には必要ではない。故に、我等はしばらく眠りにつくことにする。そこで頼みがある。我等のことは後世に伝えず、秘匿してほしい』

 

 もちろん、こう言ったのは理由がある。もし俺達の情報が残っていれば、俺達のことを兵器利用しようと企む者がいたとしても何ら不思議ではない。それを防ぐためだった。それが記憶の覚醒に繋がるとはな。

 

「……俺の身の上はこんなところか。あとは……そうだ。俺の名前だったな」

 

 

 

 

 

 

 

 

「俺は仮面ライダー最光。人としての名はユーリ。世界を守る……剣だ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 ────────────────────────

 

88:アローラ在住ポケモンレンジャー

えぇ……

 

89:SG-i03 Excalibur

イッチ書き込みと口調一致してないんだが? 

 

90:光のイーヴィルティガ

うーん、口調は多分特典に引っ張られてるんじゃないかな。原作のユーリも確かあんな口調だったし

 

91:笑顔が好きなアナザークウガ

てか大分重要な理由で生まれてたのなイッチ

 

92:NEWΩinがっこうぐらし!

転生したあと誘拐されて人体実験の末にこうなった俺とは違うな……

 

93:マミサルバトーレ

>>92 サラッと壮絶な過去を暴露しないでもらえるかな!?

 

94:最高最善のほむほむ救い隊長

特典のためとはいえ最悪だね……

 

95:原作カプを見守るWの左側

ただいま。からの状況把握。てっきり憑依かと思ってたが、なるほどそういう事情か……ただし原作カプ乱しそうになってるのは絶許

 

96:原作カプを見守るWの右側

なかなか面白い転生をしたとは思っていたけど、憑依ではなくしばらく記憶がなかったとはね。それはそれでかわいそうではあるね。ただしアイリスの料理食べてるのは絶許

 

97:艦娘と共に生きる海の光

>>95 >>96 ブレねぇなあんたら

 

98:綺麗なエボルト#打倒マゼラ

>>96 ちなみに相手取ったドーパントはなんだった?

 

99:原作カプを見守るWの右側

ゾンビメモリだったよ。【Zombie】の名のとおり、ゾンビの再生力と不死性。ウィルスを媒体とした人間の傀儡化に、一定時間でウィルスの塊を核としたコピーを作り出す増殖能力を持っていたよ。しかも見た目が完全にバイオハザードのネメシスとウィリアムを足して2で割ったような見た目だったから怖い怖い。パワーも強かったし。一瞬の隙を突いてビッカーチャージブレイクを叩き込めたからなんとかなったけど、エクストリームがなかったらと思うとゾッとするよ

 

100:GSLトレーナー

なんだその鬼畜メモリ(叫喚)

 

 




目が覚めたら最光くん

白猫のメインヒロインとコミュ中である人。剣になっていた時期が長かったからか()()()()()()が欠如しているため、ニキ達が心配しているようなことは起きない。

「このてんぷら、最高だな!!」



光のイーヴィルティガ

このスレ最強の戦士であり兄貴分である人。今はガーディーを探して旅をしている途中。実はガーディーは石像にならず魂になって既に輪廻転生しているので見つかる筈がないのである。最近世間からカイジューソウルとかいう言葉が聞こえてきたらしい。あとオルタナティブティガに改名しようか悩んでる。

「怪獣が輪廻転生ね……ガタノゾーアとかどうなんだろ?」



最高最善のほむほむ救い隊長 通称時王ニキ

ほむほむに対してパーフェクトコミュニケーションを続けた結果、恋人関係に発展した人。今は他転生者のサポートに回ってほしいと掲示板の管理者(神)から依頼され、管理者の座を明け渡されて多忙。でもイッチを気に掛けて毎日来てくれてる。ぐう聖。

「困ってる人がいるなら、世界が違っても助けるのが俺の目指す王様だよ」



マミサルバトーレ

時王ニキと共に管理者の座を明け渡された人。マミさんと同じ家で暮らしてる。インキュベーターをゲイツリバイブ疾風で夜な夜な狩り続け、魔女をゲイツリバイブ剛烈でねじ伏せる仕事人でもある。有能。

「インキュベーター、貴様らには未来の為に消えてもらう」



SG-i03 Excalibur(男)

F.I.S.組で唯一女子力が高かった人。彼の女子力はマリアを軽く超えている。ガスコンロでふわとろオムライスを含む料理を五品(人数分)作れるとかどうなってんだ。ちなみに転生者だからか適合係数が頭可笑しいレベルで高く、ノーリスクハイリターン絶唱を使える。ちなみにアルビノネフィリムを10才という若さでノーダメ撃破した変態。

「お前ら、そんな焦んなくても料理は逃げないぞ?」



アローラ在住ポケモンレンジャー

キャプチャーオンする方のレンジャーである人。手持ちは以下の通り。


サンダース♂

バシャーモ♂

ジュナイパー♂

ミロカロス♀

ルカリオ♀

カブリアス♂


特にサンダースは小さい頃から共に戦ってきた相棒であるため、言うなればサトシのピカチュウのようなもの。リーリエにめちゃくちゃ慕われてる。でも同室に泊まろうとするのはやめようか?

「ヨウくん助けて……なに微笑ましそうに見てんだ!」



艦娘と共に生きる海の光

海を汚すやつは何人たりとも許さない人。毎回艦娘と深海棲艦の所にモーゼみたいに海を割って現れる。人間は相変わらず嫌い。暗い顔をした艦娘を見つけ、保護したところブラック鎮守府のことを知った。近々直々に潰しに行く予定だそう。

「海を汚す奴は嫌いだ。女の子を傷つける奴はもっと嫌いだ」



笑顔が好きなアナザークウガ

姿がアレなだけで中身は仮面ライダーそのものである人。最近自分の世界に現れた悪徳転生者を追っている。悪徳転生者がクウガの力を使っているのにぶちギレ中でもある。本人曰く、「確かに俺はあの人の力を真似ただけの偽者だ。でも相性が最悪だからって力だけを持ってる奴を見逃すわけには行かない」だそう。これには時王ニキもにっこり笑顔で協力している。

「見つけたら全力でボコボコにして時王ニキに渡してやろ」



NEWΩinがっこうぐらし!

最近生存者がいないかどうかを確認すべくバイクで走り回ってる人。と同時に隠れて【かれら】をモグモグしてる。アマゾン細胞がウィルスを普通に分解してくれているため、安心してモグモグしてる。

「うーん……生で喰うよりは塩焼きの方がまだマシだな」



エボルト#打倒マゼラ

コーリー星の独房からなんとか出してもらえた人。原作よりマゼラ接近が早く伝わったため、コーリー星の防御が固くなったことにご満悦。女王エルゼの声がとあるYouTuberであることに気がつき驚愕。

「通りで聞いたことあると思ったら、あの歌い手さんか! ライブ見たかったぜ……その前に死んじまったからなぁ俺は」



GSLトレーナー

日夜ワームを駆逐しながら担当ウマ娘のトレーニング考えてる人。最近レースの観客の中にワームが紛れ込んでいたので超焦った。会場がパニックに陥ったが隠れて変身し、ワームを即殺した。

「にしても、いきなりどうして料理なんだゴルシよ。なに? 助けてもらったお礼? …………はて、なんのことやら」


原作カプを見守るW

ヤベーメモリ相手にしてた今回の苦労人枠になった人達。最初は基本形態のCJで対処していたが、街の人間を盾にされたうえ接近は不利だったのでLTに変える。そこからCJXで相手のメモリの能力を封じてフィニッシュ。ギリギリの勝利だった。

「エクストリーム様様って感じだったぜ…………しかも微妙に腐った臭いがしてたからそこら辺でもダメージ受けちまったな」
「正直、二度と相手にしたくないドーパントだ。まぁシルバーランクのメモリだったから絶対数が少ないのが救いだね」


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4スレ目

タイトル詐欺になってきた


56:最高最善の旅する王様見習い

色々な世界を渡ってそこに生きる人々の歴史を、時間を見てみたい。それも、俺が最高最善の魔王になる一歩になると思うから。だから、オーロラカーテンを使ってほむらと一緒に旅に出てみようと思うんだ。もしかすると、スレ民の皆の住む世界にお邪魔することになるかもしれないね

 

57:マミサルバトーレ

…………お前がしっかり考えて決めたことなら、オレはなにも言わないさ。コッチのことはオレに任せて、行ってこい。ソウゴ。

 

58:最高最善の旅する王様見習い

うん、そっちは任せるよ。ゲイツ…………行ってきます。

 

 

 

そう言って別れて数日。今はアナザークウガニキ改め、アルビノクウガニキの世界から出て、別の世界にいるんだよね~

 

59:アルビノクウガマネージャー

いやあの時はマジで驚きましたよ。クウガの力で好き勝手する野郎に殺されかかった時、急に横から『ヘイ!セイ!ヘイ!セイ!ヘイ!セイ!ヘイ!セイ!ヘヘヘイ!セイ!!』って聞こえるんですから。野郎が吹っ飛んでって俺に手をさしのべてくれたのはマゼンタのアーマーに【アルティメット】って書いた人でしたし

 

60:SG-i03 Excalibur(男)

ライドヘイセイバー君を全力で、しかも不意打ちで振り抜く殺意の高さよ。いいぞもっとやれ

 

61:チームGSLのトレーナー

そのあとって確かクウガライドウォッチとアナザークウガライドウォッチが共鳴して、アルビノクウガニキが爆誕したんだっけな。

 

62:NEWΩinがっこうぐらし!

白銀のアルティメットは夜の雪原に映えましたね……他のフォームも金色だった部分が銀色だったり、アメイジングマイティは白かったり。しかしグローイングは真っ黒

 

63:エボルト#打倒マゼラ

>>62 多分アルビノクウガニキはアルティメットのブラックアイとかを知ってるし、黒を無意識的に苦手な色としてるんじゃないか? それをアークルが反映させたとか

正直白銀のアルティメットクウガはティガを思い出した。アッチは金だけど。

 

64:光のイーヴィルティガ

>>63 あ、その仮説ありかも。アークルに意思がある描写が何回かあったと思うから。あとティガ思い出すの激しくわかる

 

そして贋作クウガがブラックアイのアルティメットになって暴走したからアルティメット(勿論レッドアイ)になったアルビノクウガニキとグランドジオウになった最高最善ニキ、そして最高最善ニキが召喚した五代クウガがライダーリンチからのキックで倒したと。

 

65:マミサルバトーレ

戦いの後、高台でソウゴと五代雄介にクウガの力を返却しようとアナザークウガライドウォッチを渡そうとするが、ソウゴがそれにクウガライドウォッチを押し付けてアルビノクウガライドウォッチにし、五代雄介がアルビノクウガニキへ激励の言葉を送る。ラストは陽光に照らされる街をバックに二人のクウガがサムズアップを交わす。双方バイクに乗って片方はオーロラカーテンから本来旅する世界へ。もう一人は山道を降りて帰るべき場所へ。そしてそれを満足げに見つめてから変身したソウゴがほむらと共に旅に戻る…………これなんて映画?

 

66:原作カプを見守るWの左側

最後の方は相棒と一緒に泣いてた。あの後急に依頼人が来て焦ったなぁ

 

67:目が覚めたら最光

今でもあの光景は目に焼き付いてます。あ、それはそうとこちらでも動きがあったので報告してもよろしいですか?

 

68:原作カプを見守るWの右側

>>67 待ってたよ!

 

69:アルビノクウガマネージャー

>>67 お、やっとか

 

70:最高最善の旅する王様見習い

>>67 さて、今回はどんなトラブルが来るかな?

 

71:エボルト#打倒マゼラ

>>67 全裸待機してた

 

72:SG-i03 Excalibur(男)

>>71 服ぐらい着ろ

>>70 トラブルになるのは確定なのか(困惑)

 

73:チームGSLのトレーナー

>>72 そりゃあこのイッチだし、ねぇ……チラッチラッ

 

74:目が覚めたら最光

今回はトラブルじゃないんですけどねぇ…………取り合えず、しばらく白の王国に住むことになりました。住まいは国が用意……というより、昔使っていたらしい住居を使わせてもらえるらしいですね

 

75:NEWΩinがっこうぐらし!

思ったより普通だった件について

 

76:光のイーヴィルティガ

最近トラブル続きだったからちょっと驚きだね

 

77:海のスプリーム提督

ま、そういうのもたまにはいいんじゃないですかね。 イッチ、他にはなんかないの?

 

78:エボルト#打倒マゼラ

つかの間の平和ってヤツじゃないといいな

 

79:原作カプを見守るWの左側

その世界のストーリー知ってる勢としてはなんとも言えねぇなぁ……知ってるのもそこから数年後だろうし。確かイッチの世界はあれから数ヵ月だろう?

 

80:アローラ在住ポケモンレンジャー

ただいま~って結構経ってるのねイッチの方。コッチはまだ数日だぜ?

 

81:マミサルバトーレ

時間の早さは世界によって違うようだからな。ソウゴもそのことで苦労してるんだろう?

 

82:最高最善の旅する王様見習い

まぁね~……さっきまで昼だったのが夜になったり深夜だったのが朝になったりとかもあるから、時差ボケがね……すぐ慣れるけど、ツライ時もあるよ

 

83:NEWΩinがっこうぐらし!

俺には縁のない話だなぁ……外国に行こうにもまず飛行機とか船が動かせないから……ひとまず平和になったら姿を隠すけど、その前に色んな景色を見たいな。そのなかで気に入った場所に住み着くってスタンスで

 

84:チームGSLのトレーナー

俺もそろそろ有給消化しないと理事長やたづなさんに怒られるな………旅行にでも行くか。一人で。最近カレンチャンやサイレンススズカのデビュー戦も終わったし、チームも夏休みに入ることだしな

 

85:アルビノクウガマネージャー

>>84 あ、そっちは夏なんですね。こっちはクリスマスイヴですよ

 

86:光のイーヴィルティガ

オレもそろそろ定住する場所を見つけるか……?

いっそのこと、ガイ君やモロボシさんのように風来坊もいいかもしれないなぁ

 

87:目が覚めたら最光

黒コートとハットに銀髪碧眼の風来坊とかかっこよすぎるでしょ。僕もしてみたいなぁ、旅。そうだ! 今の世界がどんな風になっているのか確かめたいって理由で旅に出ようかな

 

88:原作カプを見守るWの右側

このスレ、旅人気質が多すぎないかい?

 

89:アローラ在住ポケモンレンジャー

ま、俺も何回か旅をした後にポケモンレンジャーになったからな。自分の夢を見つけるとか、その夢のために旅をするとかは結構良いもんだよ。その結果ロクでもない方向に行くのは論外だけど

 

90:エボルト#打倒マゼラ

オレもマゼラを倒すために宇宙を旅してるからな。途中でマルチバースに迷い混んでダイナミックな光の巨人に会ったときは走馬灯が見えたがな!

 

91:海のスプリーム提督

>>90 あぁ、アスカさんか。あれイーヴィルニキが即回収しにいかなかったら多分ソルジェント光線で消し飛ばされてたよね

 

92:アルビノクウガマネージャー

>>90 本質的にはルーゴサイトとかグランスフィアに微妙に似てますしね。ま、結果的になんとか生き延びたんだから前向きに行きましょう!

 

93:最高最善の旅する王様見習い

>>92 逞しくなったなぁ……

 

94:名無しの転生ニキネキ

あのーすいません……ちょっとよろしいでしょうか

 

95:マミサルバトーレ

ん? 新人か?

 

96:チームGSLのトレーナー

ようこそ。ここは仮面ライダー最光に転生したイッチの奮闘を見守りながら迷える転生者達にアドバイスをしたり、気楽な雑談をするスレだ

 

97:原作カプを見守るWの左側

基本このスレを建てたイッチが優先になるが、だからといって他のメンバーを蔑ろにはしないぜ?

 

98:NEWΩinがっこうぐらし!

このスレではコテハンを使うとすぐに俺達が対応できるから、急ぎの場合は使うことをオススメするぜ

 

99:我が名はウルトラマンオダブツ(不本意)

あ、そうなんですね。えっと僕、こう言う者です。

 

【オーブリングNEOを持った少年の自撮り】

 

 

100:SG-i03 Excalibur(男)

>>99 ウルトラマン、オダブツ…………え、アイツ? ウッソだろお前………!?

 

101:マミサルバトーレ

>>99 うわあ……(同情)

 

102:目が覚めたら最光

>>99 さすがにそれは同情する………

 

103:最高最善の旅する王様見習い

>>99 なんで死亡フラグしかない闇トラマンなんだよ……

 

104:エボルト#打倒マゼラ

え、どゆこと? 罵倒かなんか?

 

105:光のイーヴィルティガ

他にもわからない人がいるだろうから簡単に説明するけど、ウルトラマンオダブツ……正式名称【ウルトラマンオーブダークノワールブラックシュバルツ】は【ウルトラマンR/B】に出てきた闇トラマンで、簡単に言うと【負けフラグしかないし光堕ちフラグもない上、イーヴィルティガやカオスウルトラマンのように強敵な訳でもない踏み台ポジションの可哀想なヤツ】なんだよ……スーツもリペイントされたっぽいし

 

106:海のスプリーム提督

えぇ……

 

107:NEWΩinがっこうぐらし!

それは……うん

 

108:チームGSLのトレーナー

………ちなみにイッチは何者なんだ?

 

109:我が名はウルトラマンオダブツ!

えっと…………ウルトラマンR/Bの世界に転生した地球人です。9話でオダブツとロッソとブルが戦って、オーブリングNEOが湊家に渡るはずのシーンでなぜか遠くでその戦いを見ていた僕にオーブリングNEOが光を放って急接近してきました…………ちなみに夜中にカツミさんイサミさん監修のもと変身できるか試してみたらできました。心なしか劇中よりもオーブリングNEOの音声がガイさんのオーブリングっぽいトーンです……オダブツ本体のカラーリング変わってないけど

 

110:光のイーヴィルティガ

いろいろツッコミ入れたい部分があるけどよし、それなら充分救える見込みがあるぞ!!!!

 




目が覚めたら最光

このスレのイッチだけどもはやイッチである必要性がなくなってきた人。
この後数年間旅に出ることにした。戻ってきた頃には王の交代は終わってしまっているだろう。そこからどうなるのかはまだ誰も知らない。

「アイリス、きっと君なら王になれるだろう。とある最高最善の王の台詞を借りるならば、なんか行ける気がする!」


最高最善の旅する王様見習い

まどマギ世界を飛び出して、様々な平行世界を旅することにした人。
いつか最高最善の王になって、たくさんの民を幸せにしたいと思い、より成長するために旅を決意。そしてそれを察知したほむらに懇願され、連れていくことにした。最高最善にして、最大最強の王である彼でも惚れた女性には勝てないらしい。
なお、リセットで消えたはずのほむらのループ時の記憶は彼と関わることで復活。一時的に気を病んでいたが、最高最善ニキのパーフェクトコミュニケーションで事なきを得た。

「まぁ、新婚旅行とでも思っておこうかな…………ちょっ、ほむら痛い痛い! 恥ずかしいのはわかるけど脛蹴らないでよ! 俺だって恥ずかしいんだから!」


マミサルバトーレ

親友に世界を任され、彼が帰ってくるまで絶対に守りきることを決意した人。
マジェスティの力を全力で行使してインキュベーター狩りを始めた。仮面ライダーナイトのライドウォッチを利用し、トリックベントの力で同時平行で魔女を倒しまくっている。仕事の鬼。

「休んでいる時はあるぞ。というか、適度に休息をしないとマミが怖い………一度説教されたが、ワルプルギス以上の圧を感じた」


海のスプリーム提督

ブラック提督の犯罪の証拠を世に暴露した上、軍の上層部に人間サイズで直談判に赴いた人。
掃射された弾丸はアグルセイバーで全て切り裂き、大砲はリキデイターで破壊し、見せしめとして前述の者がいたブラック鎮守府をフォトンスクリューで更地にした。その後自分を提督にするように(アグルセイバーを煌めかせながら)頼み、見事交渉成立した。

「言っておくが人質は無駄だぞ? 俺は人類の味方ではなく自然の、地球の味方だ。自然を汚すお前たち人間はそもそも敵なんだよ。今はその娘達の勇気や愛国心に免じて見逃してやっているだけだ。次こんなことがあれば………わかっているよな?」


アルビノクウガマネージャー

偽物の悪しき戦士から本物の清らかなる戦士になった人。
憧れていた男から激励され、決意を固めた。アルビノクウガは通常のクウガの金色が銀色に変わっている。彼がアメイジングマイティになるときは白と銀のクウガになるだろう。封印エネルギーの操作が異常に上手く、古代のクウガのような封印や、拳によるグロンギの撃破が可能。尚、彼の身に付けているアークルにはこう記されている。
【偽典の力を持ちし異形、悪しき力を正へと変えて、邪悪を葬る戦士とならん】

「俺、頑張ります。皆の笑顔を守るために。貴方の笑顔に恥じないように。だから、見ててください…………俺の、変身ッ!!!」



SG-i03 Excalibur(男)

今日も今日とてきりしらのシェフの人。
最近はたやマとセレナに料理を教えたり、ひびみくに勉強教えたり、きねクリにテーブルマナー仕込んだり、NINJAとバーローと協力してSAKIMORIに家事教え込んだりしてる。だいたいうまく行ってるが、一番最後だけはうまくいかず居酒屋で毎回反省会してる。

「やっぱ無理だよアイツを家事できるようにするなんて……何をどうしたら洗濯機が爆発したり、オーブンレンジが火を吹いたり、アイロンが刃物になるんだ………!?」


チームGSLのトレーナー

功績を認められてチームを作ることになった人。
一時期過労ぎみで有給を全く使っていなかったため理事長やたずなさんから涙ながらに怒られた。なんでもその頃は彼への風評被害が酷かったそうな。連戦続きだったチームを一旦休ませ、自分もリフレッシュしようと考えてる。

「行くべきは旅行、それも温泉つきだ…………理事長やたずなさんはいいが、他に知られるとなんだか面倒ごとになる気がするな………」

光のイーヴィルティガ

スレ最強格にして先生で特撮系統バッチコイな人。
怪獣娘とかいうものが現れ始めたので「もしかしてガーディーも?」と確信に迫ってる人。オルタナティブティガと名乗るのは結局やめた。光のイーヴィルティガとは言っているが、自分は人であり、光であり、また闇でもある。という持論を持っている。出現する筈のない本来の姿の怪獣が現れたその時彼は現れる。あくまで光の巨人の代役として。

「世間じゃ【再来した光の巨人】なんて呼ばれてるけど、俺はそんなもんじゃない。みんなのために光の国からやってきた正義の味方。それに憧れ必死で真似る道化(ピエロ)なんだ」


NEWΩinがっこうぐらし!

りーさんの妹(生存)引っ提げて帰ってきて早々にまた出ていった人。
途中で【かれら】の群れに遭遇したり学園生活部のメンバーを狙う柄の悪い生存者に絡まれたりしたけど、それら全員()()した。狩った命だったものは美味しくいただいた様子(SAN値チェックがないとは言ってない)

「あー……やっぱオレ、【仮面ライダー】(人類の自由と平和の為に戦う戦士)名乗る資格ないわ……………関わりのない人間を、食料としか見れなくなってきてる。()()ことに躊躇が………ダメだこりゃ」


エボルト#打倒マゼラ

マゼラに対抗すべくコーリー星で力を蓄えてる人。
具体的には一時的にコーリー星の住人の体を借りてボトルを何本か自分の知識から作った。しかしさすがに限界があるのか、有機物のボトルくらいしか作れてない。

「やべぇな。このままだと詰むぞ…………やっぱ、マゼラの力を利用してトリガーを起動させるしかないか」


原作カプを見守るW

ファングをジョーカー以外のメモリでも使えるように特訓中。なお、米花町から引っ越したさいに家ごととある旅人に転移させられてることに気がついてない。多分気づくのは近い。

翔琉(カケル)、どうやら警察から依頼が来ているようだよ?」
「あん? どれどれ……怪盗を捕まえるのに協力してくれ? 依頼人は誰だ……? 鬼山、毒三郎?」


我が名はウルトラマンオダブツ!

新人にしてかなりの厄ネタを掴まされた人。
オーブリングNEOが手元に来たときはまるで引かれ合うように手を伸ばしたが、現在は今すぐにでも手放したいと言っている。湊兄弟に一度渡したが、翌日には枕元にあって滅茶苦茶恐怖を覚えた。

「な、なんであるんだよ……カツミさん達のところに行けよ!? 同じO-50の力だろぉ!? なんで地球人の僕のところにくるんだよぉ!?」






なお、ネタばらしすると彼はどこぞの輪っかにロックオンされてしまっている。彼がいったい、なにをしたと言うのか……


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5スレ目

近々タイトル変えます


1:目が覚めたら最光

このスレは私イッチが開いたアドバイス板だった筈がいつの間にか雑談部屋になってたけど楽しいからいいや。なスレです。以下の注意点に気を付けながらお楽しみください

 

・戦力インフレ

・特撮多め

・キャラ崩壊

・破壊者のように旅する王様

・罵倒に聞こえるコテハン

 

今回のお題は【我が名はウルトラマンオダブツ!】君についてです。はーいよーいスタート

 

2:我が名はウルトラマンオダブツ! 

わざわざすみません……

 

3:光のイーヴィルティガ

いいんだよ。いつか共に戦うかもしれないからね

 

4:海のスプリーム提督

ライダー、じゃない。ウルトラマンは助け合いでしょ!

 

5:最高最善の旅する王様見習い

俺はウルトラ世界の住人ではないけど、困ってる人がいるなら助けたいからさ

 

6:マミサルバトーレ

オレもソウゴと同感だ

 

7:エボルト#打倒マゼラ

よーし、それじゃあ会議を始めるかァ……さてオダブツ、今の状況はどんなだ? 

 

8:我が名はウルトラマンオダブツ! 

今はイサミさんと一緒にオーブリングNEOを調べてます。なんでも、リングから出てるバイブス波が僕が近づいた時に増幅してるんだとか。それで僕も身体検査を受けたんですけど、どうやらなぜか僕の体からリングと同じ波長の微弱なバイブス波が出てるようで……

 

9:NEWΩinがっこうぐらし! 

うーむ、どういうことだ……? 

 

10:チームGSLのトレーナー

オダブツ君の体からバイブス波……やっぱ実はO-50出身か? もしくはハーフ

 

11:怪盗を追うWの左側

しかしそれならオダブツ君にも自覚がありそうなもんだがな……

 

12:我が名はウルトラマンオダブツ! 

>>10 それはないと思います。親がO-50ならルーブが現れた時に何かしらアクションがある筈ですし、その点家の親はどちらも僕を連れて一目散に逃げてましたし

 

13:アルビノクウガマネージャー

ところでずっと気になってたんだけど、オダブツ君何歳なの? 

 

14:光のイーヴィルティガ

あーたしかに。前回送られたのは私服だったしね

 

15:怪盗を追うWの右側

顔立ちから予測すると、中学生くらいかな? 流石にないと思うけど

 

16:我が名はウルトラマンオダブツ! 

えーっと、現在17才の現役高校生です

 

17:海のスプリーム提督

ファッ!? 

 

18:エボルト#打倒マゼラ

おいおい高校生でウルトラマンとかウソだろ!? 高校生ヒーローはだいたい仮面ライダーって相場じゃねぇのかァ!? 

 

19:チームGSLのトレーナー

いや、そうでもないぞ

 

20:NEWΩinがっこうぐらし! 

お? どう言うことっすかGSLニキ? 

 

21:チームGSLのトレーナー

たしかにウルトラ世界では大抵成人した人間がウルトラマンに変身している。今でもそれは多いし、イーヴィルニキやアグルニキも成人男性だ。まぁネオスでセブン21が地球人の少女の姿になったことはあるが、それは例外とする。

とにかく、ウルトラマンに変身するのは成人した大人の男性という法則ができていた。

 

しかし、そのセブン21以前の平成三部作の外伝シリーズでそれが覆されている。そこら辺は、イーヴィルニキの方が詳しいんじゃないか? 

 

22:光のイーヴィルティガ

……そうか、ツバサ君の! 

 

23:目が覚めたら最光

ツバサ? 誰です? 

 

24:海のスプリーム提督

そういえばイッチは基本ライダーオタだから知らないか。ツバサ君ってのは、ウルトラマンティガに変身したマドカ・ダイゴの息子だ。彼は2038年のネオスーパーGUTSの訓練生で、αスペリオルの操縦訓練中に縄文時代の日本に迷い込むんだ。そして、そこでティガに変身することになるアムイという少年がいる

 

25:光のイーヴィルティガ

うん。ツバサ君から聞いた話によれば、アムイは小学生くらいの子供だったそうだ

 

26:NEWΩinがっこうぐらし! 

しょ、小学生でティガに!? 

 

27:マミサルバトーレ

小学生で変身か……ん? こんな感じのストーリーなんかどっかで……

 

28:エボルト#打倒マゼラ

小学生……特撮……一番優れたソウゴ……

 

29:最高最善の旅する王様見習い

>>28 やめてそのフィニッシュ忍法は俺に効く

 

30:アローラ在住ポケモンレンジャー

あっ、ふーん……

 

31:目が覚めたら最光

今思い出すとディケイドのコンプリートフォーム21って動きづらそうだよね

 

32:マミサルバトーレ

やめてさしあげろ

 

33:光のイーヴィルティガ

そこら辺は置いといて、今はオダブツ君のことを考察しないと

 

34:エボルト#打倒マゼラ

それもそうだな。こう言うときに地球の本棚が欲しいぜ……

 

35:怪盗を追うWの左側

いくら相棒でも別世界の地球の知識は無理だ…………でも、こうなんじゃねぇかって言うのはあったぜ? 

 

36:NEWΩinがっこうぐらし! 

ナヌ!? 

 

37:怪盗を追うWの右側

正直推論の域を出ない、ただの予測とも言っていい推理だ。しかし先程、ボクも相棒と同じ結論を導き出した。これならオダブツ君に起こったこと全てに説明がつくかもしれない

 

38:最高最善の旅する王様見習い

さすがは二人で一人の名探偵ライダー! 推理力も一級品だね! 

 

39:海のスプリーム提督

尚左側は師匠に比べればまだまだハーフボイルドである(個人的な考え。異論は認める)

 

40:チームGSLのトレーナー

いや認めるんかい……

 

では、君達の推理を聞かせてもらっていいかね? 仮面ライダーW

 

41:怪盗を追うWの左側

上等だ。

 

まず、オーブリングNEOとオダブツの関係性から行くぜ? 

オーブリングNEOは愛染が……正確には愛染に取り憑いていたチェレーザだな。ヤツがとあるアイテムで生み出したモンだ。それが何かわかるか。オダブツ

 

42:我が名はウルトラマンオダブツ! 

はい。確か、ウルトラマンオーブ・オーブオリジンのルーブクリスタルですよね? 

 

43:光のイーヴィルティガ

ああ、そういうこと? 

 

44:怪盗を追うWの右側

イーヴィルニキは察したみたいだね。そう。アレは愛染がAZジャイロにオーブオリジンのクリスタルを装填し、その力を解放したものだ。つまり、ルーブクリスタルそのものに近いのではないか、という考察が可能だ

 

45:怪盗を追うWの左側

ところで、オダブツは昔から身に付けてるモノってあるか? 例えばお守りとか

 

46:目が覚めたら最光

どういうことなんだろう……

 

47:マミサルバトーレ

今は黙っておこうか

 

48:我が名はウルトラマンオダブツ! 

身に付けてるモノではないですけど、子供の頃から持っているものはありますよ。これです

 

【色褪せたマトリョーシカの写真】

 

49:最高最善の旅する王様見習い

なんでマトリョーシカなんて持ち歩いてるの!? 

 

50:海のスプリーム提督

てか後ろに写ってるの湊兄弟じゃん。めっちゃぎょっとしてるね

 

51:エボルト#打倒マゼラ

そりゃ高校生がいきなり鞄から色褪せたマトリョーシカ取り出したら驚くだろ

 

52:チームGSLのトレーナー

そもそもマトリョーシカを持っていることがおかしい。どういうことなんだオダブツ君

 

53:我が名はウルトラマンオダブツ! 

えーっと、確か僕の親が先祖代々から伝わる魔除けとかなんとか言ってましたね。いつか来るそのときまでマトリョーシカは開けるなとも

 

54:怪盗を追うWの左側

ビンゴッ!! オダブツ、今がその時だ。live状態にしてから開けてみろ

 

55:我が名はウルトラマンオダブツ! 

は、はぁ……

 

 

 

────────────────────────

 

「急にマトリョーシカなんて出すなよビックリしたぁ!?」

「ていうかなんでマトリョーシカなんて鞄の中にあるんだ?」

「す、すみません」

 

 目の前で驚いている湊さんたちにスレの皆さんと同じ説明をする。少し疑問に思っているようだが、本当のことだから仕方ない。

 

「そういう家庭もある……のか?」

「いやいやいやいやないないないない。神社のお守りとかはわかるけど、魔除けとしてマトリョーシカは絶対ないって! カツ兄だったら自分の子供にマトリョーシカ持たせる!?」

「うーむ……」

 

 真面目に考えるカツミさん。そしてマトリョーシカからオーブリングNEOに視点を切り替えるイサミさん。さて、僕はこのマトリョーシカを開けるとしよう。

 一個一個開けていこう────ってあれ? 二個目でもう最後? しかも何か中に入ってる。

 

 

「えっ!? これって……」

「んー? どうしたユウキ…………ってえええええええ!?」

「うぉっ!? 急に大声だしてどうし…………ってええええええ!?」

 

 

 これは…………ウルトラマンオーブさんのルーブクリスタル!? なんでこれが入ってるんだ!? 

 

 

────────────────────────

 

 

56:アローラ在住ポケモンレンジャー

うそーん!? 

 

57:NEWΩinがっこうぐらし! 

これは…………驚いたな。驚きすぎて逆に冷静になった。

 

58:光のイーヴィルティガ

見た限りでは、ウルトラマンオーブ・スペシウムゼペリオン、バーンマイト、ハリケーンスラッシュ、サンダーブレスター、オーブトリニティのクリスタルだね。それぞれ書いてあるエレメントは…………【円】【紅】【槍】【破】【絆】か

 

59:海のスプリーム提督

バーンマイトは登場時のセリフ、「紅に燃えるぜ!」から紅。ハリケーンスラッシュは専用武器のオーブスラッガーランスから槍だな

 

60:アルビノクウガマネージャー

でもなんでオダブツ君の持ち物にこれがあるんだろう? 

 

61:怪盗を追うWの左側

そこら辺は考察になるが言っていくか。確かルーブクリスタルは昔、ルーゴサイトを止めるために戦い命を落としてしまった先代ルーブの遺物で、世界中に散らばってるってのはわかるよな

 

62:エボルト#打倒マゼラ

ああ。だからこそ愛染が怪獣クリスタルやオーブオリジンのクリスタルを持ってたり、ゼロとエックス、セブンのクリスタルが監督の家の家宝になってたり、ティガやビクトリーのクリスタルが地中に埋まってたりしたんだろ? 

 

63:チームGSLのトレーナー

いくつかのクリスタルは恐らく美剣サキに回収されただろうがな。しかし、その事がなにか? 

 

64:怪盗を追うWの右側

うむ。ルーブクリスタルは世界中に散らばった。ということは、オダブツ君の親族の元にあったとしても、なんら不思議はないんじゃないかな? 

 

65:最高最善の旅する王様見習い

…………あっ、そっか! 

 

66:マミサルバトーレ

なるほど。確かに世界中に散らばった内の数個がオダブツの先祖の手元にあっても不自然ではないな

 

67:光のイーヴィルティガ

でもそれがあったとしてもオダブツ君の体からはバイブス波は出なくないか? 

 

68:海のスプリーム提督

確かに、バイブス波がオダブツに移ったわけでもあるまいし……ん? 

 

69:怪盗を追うWの右側

……オダブツ君。三人称視点にはできるかな。あと、イーヴィルニキとアグルニキは画面の向こうの景色を透視できるかい? 

 

70:怪盗を追うWの左側

おいおい相棒まさか…………

 

71:目が覚めたら最光

いや流石に無理でしょ!? 

 

72:最高最善の旅する王様見習い

画面の向こう側は、ねぇ? 

 

73:マミサルバトーレ

さすがのイーヴィルニキもこれは無理だろ

 

74:アローラ在住ポケモンレンジャー

チートラマンが普通にできることをウルトラマンに求めてはいけないぞ

 

75:海のスプリーム提督

無理。流石に別世界までは見通せねぇよ。自分の世界の海ならどこまでも見通せるけどさぁ

 

76:我が名はウルトラマンオダブツ! 

別世界まで見通せるのはノア様やキングのお爺ちゃん……後はレジェンド様ぐらいだと思います。あと三人称了解です

 

77:NEWΩinがっこうぐらし! 

イーヴィルニキがいくらチートラマンに片足突っ込んでるとはいえ、そんなことできるわけなかろう

 

78:光のイーヴィルティガ

え? やろうと思えばできるよ? 

 

79:最高最善の旅する王様見習い

 

 

80:マミサルバトーレ

 

 

81:目が覚めたら最光

 

 

82:アルビノクウガマネージャー

 

 

83:NEWΩinがっこうぐらし! 

前言撤回。この人もうチートラマンの域に達してた

 

84:我が名はウルトラマンオダブツ! 

あ、すいませんこっちで怪獣出ました。行かないと……

 

85:光のイーヴィルティガ

え、なんで? 

 

86:我が名はウルトラマンオダブツ! 

は? いや、怪獣が出たんですよ? なら戦わないと

 

87:海のスプリーム提督

なんで戦う必要があるんだ? 

 

88:目が覚めたら最光

ちょ、二人とも何を言ってるんですか!? 

 

89:マミサルバトーレ

今は黙ってろイッチ

 

90:最高最善の旅する王様見習い

これはオダブツ君にとって重要なことなんだ。イッチにも静かに聞いていてほしい。他のニキ達も発言は控えてくれ

 

91:我が名はウルトラマンオダブツ! 

戦う必要って、町の人たちが危ないんですよ!? みんなを守るために僕も

 

92:海のスプリーム提督

ロッソとブルがいるじゃないか。君がわざわざ戦う必要はない。それに君が戦えば、この先大きな影響が世界に出るだろう

 

93:光のイーヴィルティガ

いわゆるバタフライエフェクトが起きる。俺のいたティガの世界ではガタノゾーアが闇ノ魔王獣になっていた上、デモンゾーアはカミーラを取り込んだあと、原作よりも強化されていた。世界の流れを変えてしまえば、必ずどこかでその代償を払うことになる。その結果、ロッソとブルは敗北し、その世界が破滅することもありえるんだ

 

94:我が名はウルトラマンオダブツ! 

そんな……そんなことって……

 

95:海のスプリーム提督

俺の世界では深海棲艦の他にも根源的破滅襲来体が現れた。他にも様々な怪獣達が暴れるようになってしまった。他の世界もそうだろう? 

 

96:最高最善の旅する王様見習い

そうだね。俺たちの世界も一度リセットした影響か、ワルプルギスの夜がライダーの敵怪人の使い魔を従えてた。本体も強かったし

 

97:チームGSLのトレーナー

私の世界は仮面ライダーコーカサスの力が乱入してしまったせいか、ワームやネイティブの生息が確認された

 

98:アルビノクウガマネージャー

俺の世界もグロンギが現れて来てる。確実にクウガの力があるせいだ

 

99:光のイーヴィルティガ

オダブツ。君には、世界を滅ぼす危険を呼び寄せてでも戦う目的と覚悟はあるか? 

 

 

 

 

──────────────────────────

 

「目的と、覚悟……?」

 

 ニキ達に言われるまで考えもしなかった。僕は、なんのために戦うんだ? 

 

『『グワァァアアッ!?』』

「ッ! イサミさん、カツミさん!!」

 

 ロッソとブルが、ホロボロスの一撃を受けて吹き飛ばされてしまう。ホロボロスは強敵だ。でも、僕は……戦えば危険を呼び寄せるかもしれない。それじゃ……

 

「ウルトラマンになる、意味がない」

「その通り。君のような少年には、ウルトラマンの名前は重すぎる」

 

 後ろから聞こえた声に肩を震わせ、おそるおそる振り替える。

 

「愛染……」

「さぁ、君の持っているオーブリングNEOを渡したまえ」

 

 にっこりと笑いながら手を伸ばす愛染。そうだ、僕が戦っても意味がないなら……コイツに渡して、本来のストーリー通りに……

 

 

 

 

 

 

 

 

[「そんなに暗い顔しちゃダメですよ! はい、飴ちゃん!」]

[「えっと、君は?」]

[「はじめまして、湊アサヒです! あなたのお名前はなんですか?」]

[「……暮島ユウキ。ただのいじめられっこだよ」]

 

[「あ、ユーくん!」]

[「ゆ、ユーくん? なにそれ?」]

[「私のつけたあだ名です! あだ名で呼びあうと、ハッピーな気分になれるんですよ?」]

[「……よくわかんないや」]

 

[「俺たち以外にも、アサヒを気に掛けてくれる人がいて良かったぜ。な、カツ兄」]

[「そうだな…………ただユウキ、ちょーっとアサヒと距離が近すぎないか?」]

[「そんなことないですよカツ兄! ね、ユーくん!」]

[「え!? あ、ああそうだね」]

 

[「なぁ、ユウキ。俺たちがウルトラマンとして戦ってる間、アサヒを任せていいか?」]

[「イサミ!? なに言ってるんだ!? アサヒはまだ高校生だぞ!」]

[「そういう意味じゃねーって。ウルトラマンとして戦ってる間、アサヒを守ってくれるやつは多い方が良いだろ?」]

[「そ、そう言われるとなぁ……よし、任せたぞユウキ。ただし、絶対に手は出すなよ!! いいな!?」]

[「は、はい!」]

[「よし、信じるぞ!」]

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 伸ばされた手を勢いよく弾く。ぎょっとしたような顔で愛染がこちらを見ている。コイツには渡せない。渡したら、僕はあの人達を裏切ってしまう。

 

「な、何をするんだね君は!」

「……決めた。僕は、守るために戦う!」

 

 心の内を叫ぶ。この思いを、この決意を、身体に刻み付け、僕のオリジンを忘れないように。

 

「僕を助けてくれた友達を!」

 

「僕を信じてくれる先輩を!」

 

「僕達を出会わせてくれた、この町を!」

 

 

──────────────────────────

 

 

100:光のイーヴィルティガ

……まぁ、ギリギリ合格にしておいてやるかね

 

101:海のスプリーム提督

何だかんだ後輩に甘いですよね、俺たちって

 

 

──────────────────────────

 

 

「生意気なぁ……! 食らえー!!」

 

 そう言って愛染がこちらに銃を発砲した。でも、あせる必要はないし、それが僕に当たることはない。なぜなら、それから守ってくれるものがあることを知っているから。

 

『シュワッ!!』

 

 バッグから飛び出したオーブさんのクリスタルが、バリアを張って僕を守ってくれる。防がれた銃弾は地面に転がり、愛染は目が飛び出そうな位に驚く。

 

「そ、それは、オーブさんのクリスタル! な、なぜ君がそんなに持っているのだぁ!?」

「それは僕のご先祖様にでも聞いてくれ。あと、ちょっと吹っ飛んでろ!」

 

 僕の言葉に従うかのように、オーブさんのクリスタル達が衝撃波を放ち、愛染を吹き飛ばす。「あ~れ~」とか間抜けな声を上げながら遠くへ飛んでいく愛染からホロボロスへと目を向ける。

 

 そんなとき、僕の足元に何かが落ちてきた。これは……AZジャイロじゃないか。さっきあいつ落としていったのか。なら、使わせてもらう!!

 

 

 

「オーブさん。光の力、お借りします!」

【ウルトラマンオーブ・オーブオリジン!】

 

 オーブオリジンクリスタルをジャイロにセットし、三回グリップを引く。尚カメラ目線ではない。大事なことだから二回言っておく。カメラ目線ではない!

 

 

「オーブリングNEO!!」

 

 ジャイロから召還されたオーブリングNEOを掴み取り、リングのスイッチを下部にスライドさせ、ボタンを押す。

 

「憧れの力、お借りします!」

 

 リングを頭上に天高く掲げ、叫ぶ。本当の意味で初変身なんだからこれぐらいは許してほしい。

 

「オーーーーーーブッ!!!」

 

 少しトーンが低くなったオーブニカの音色が響く。体が光に包まれ巨人に変わる。

 

 

【ウルトラマンオーブダーク!!】

『ジュアッ!!』

『ギャンッ!?』

 

 空中で体に捻りを加えて威力を増した回転ドロップキックをホロボロスにぶつける。ノーガードの状態でクリーンヒットしたので数メートル飛んでいく。

 

『(大丈夫ですか。カツミさん、イサミさん)』

『(ユ、ユウキ!? お前なんで、というかアサヒは!?)』

『(アサヒさんはウシオさんに任せてます。ここは僕に任せてください!)』

『(あ、おい!)』

 

 ホロボロスにオーブダークカリバーの切っ先を向け、互いに威嚇する。数秒睨み合いが続いたが、ホロボロスが突然跳びかかってきた。落ち着いてそれを避け、オーブダークカリバーですれ違う瞬間に斬る。痛みに怯んだ隙にジャンプし、重力を利用して剣を上から叩きつけた。

 

『ジェッ! オォッリャアッ!!』

『(カツ兄、なんかユウキ強くね???)』

『(ああ。これまで戦ったことはないはずなのに……アイツはいったい)』

 

 ホロボロスの体から火花が散る。確実にダメージは入れられてる様子だ。っておい、お前瓦礫蹴りあげてくるな! 後ろに一般の人いるんだよ!

 

『デュアッ! ダアッ!』

 

 なんとか全部防いだけど、このまま時間をかけてたらまた同じことになるかもな。……ならば畳み掛けるのみ! オーブダークカリバーに込められているエレメントを解放し、必殺の一撃を繰り出す。今回のエレメントは、岩だ!

 

『オーブダークロックカリバー!!』

 

 地面にカリバーを突き刺すとそこからエネルギーが伝わり、岩が地面から剣のように突き出しホロボロスを空中に打ち上げる。このチャンス、逃しはしない。カツミさん達も好機と見たのか光線技の溜めを始めている。なら僕も行くか。ジャイロにオーブリングNEOをセットし、レバーを三回!

 

『フレイムスフィアシュート!!』

『アクアストリューム!!』

『ダークオリジウム光線!!』

 

 赤、青、紫の光線が混じり合い威力を増し、ホロボロスを貫いた。悲鳴をあげる暇もなく爆散するホロボロス。既に傾いて夕暮れとなった町の中、僕はカツミさん達に向き直って言った。

 

 

『(お疲れさんです)』

 

 

 

 

 

 

「もー! いきなりお父さんに私を押し付けたと思ったら、急に走り出してどこいってたんですか!?」

「ご、ごめん。家に誰も残ってないか確認しに行っててさ」

「むぅ……ユーくんなんて知りません!」

「ごめんて……」

「謝っても許しません! 許してほしくば今度お出掛けを要求します!!」

「ええ……?(困惑)」

 

「おーおー見せつけてくれちゃってー。お熱いねー……あ、腕組み始めた。あれで付き合ってないとか信じられねぇよな」

「ぬぅ、やっぱりユウキとアサヒの距離が近い……いやアサヒは誰とでもあの距離感か? いやでも異性に対してあれは流石に……」

「見てないで助けてくれませんかねイサミさん……!」

「見てて面白いからやだ」

 

「確かにユウキ君は心優しくて気遣いもできて家事全般可能で誰とでも分け隔てなく接している好青年だ。だがまだアサヒは嫁にはやらんぞ!!」

「何いってるんですかウシオさん!? 僕はそんなやましい気持ちは持ってないですよ!」

「貴様アサヒにはそんな魅力ないと言うのか!!」

「そういう訳じゃないですけど!(ダメだこの親バカ!!)」

 

 

 

 

──────────────────────────

 

 

156:光のイーヴィルティガ

よしゼロに頼んであっちの世界行こう

 

157:海のスプリーム提督

やはりリア充ウルトラマンか…………いつ出発する? 私も同行する

157:最高最善の旅する王様見習い

>>156 >>157 ウルトラステイ

 




目が覚めたら最光

絶賛旅の途中の人。
途中途中で魔物を殲滅していくため、人々からは光の剣士と呼ばれている。満更でもない。尚、アイリスは行方不明になったと勘違いを起こして彼を探している模様。別れの言葉くらい言っていけこの自由人

「この村の未来に、光あれ!」


最高最善の旅する王様見習い

最近久々破壊者と再開した人。
なんなら途中まで雑談しながら歩いた。破壊者にほむらとの関係をからかわれていたが。別れの言葉は「結婚式には呼べよ」だった。結構気に入られてたらしい。だけどWニキ転移の容疑者からは外さない。

「そういえばWニキたちのこと聞き忘れた………おのれディケイドォッ!」


マミサルバトーレ

インキュベーター絶殺ライダーの人。
マミと共に大学生になった。その夜は本編思い出してちゃんと救えたことを実感して静かに泣き崩れた。そしてプロポーズを考え始めた。ちなみに既にマミが婚姻届けにサインをしていることを彼は知らない

「どうする、どうすればいい……照井さんにプロポーズの経験談とか聞いてみるか?」


エボルト#打倒マゼラ

早くラスボス倒して地球旅行したい人。
マゼラ出現が近づいていることを察知してブラックホールの他にもう一つ切り札を用意することにした。どうやらエボルトリガーのような形状らしいが……?

「おーっと、それ以上はネタバレだぜェ?」


海のスプリーム提督

提督になったはいいが艦娘にどう接すればいいのかわからない人。
人間の姿になるのはトラウマを刺激する可能性があるから控え、戦いにいかせるのは今の精神状況では無理なので自ら出陣した。ただ姫級で構成された舞台を二つ同時に相手して人間大でノーダメクリアとかコイツもイーヴィルニキのこと言えなくなってきてる

「たかが海を渡って殺し合うためだけに作られた物の残骸が、海そのものの力に勝てるとでも思ったか?」

NEWΩinがっこうぐらし! 

敵には容赦がなくなってしまった人。
敵ならば例え女子供でも関係無し。老若男女等しく狩る。最近は学校に食料を届けては離れる生活を続けている。食人衝動をどうにかするまでは戻れないと言っているようだ

「アマゾンとしては正しい欲求かもだけど、俺は人間でいたいんだよ。少なくとも、心は」


アルビノクウガマネージャー

グロンギ退治を楽々クリアし始めた人。
頭のキレもいいのでゲゲルのルールとか普通に暴く。最近脳とろボイスが特徴のあの子に頼まれて彼女のチームをマネジメントすることになった。内心ドキドキしてる。恐怖で。

「違います僕は無実ですマネジメントしてくれって頼まれただけなんですだからおまわりさんこっちこないで!?」


怪盗を追うW

メモリ犯罪が起きないだろうとたかをくくってたら女怪盗が襲われてたからやむ無く変身した人達。
相手がマグマだったのでCJで楽々撃破。流石にもうマグマ程度には苦戦しない。メモリがあるなら財団Xもあるよねってことで地球の本棚使って場所特定中

「にしてもなんだったんだあの金髪ツインテ……急に顔真っ赤にして走ってったけど」
「そんなことよりいいのかい? 彼女、僕らが捕まえるべき怪盗だよ?」
「……………あ」


チームGSLのトレーナー

休暇を満喫中の人。
まるで空気を読んだかのようにワーム達が活動を停止したのでしっかり休める。しかし伝えていないはずなのに自分のチームの娘達がいてめちゃくちゃ驚いてる。原因は多分ゴルシなので今度ガチで折檻することに決めた。尚その予想はあっている模様

「命の洗濯…………なかなかいい表現だな」

アローラ在住ポケモンレンジャー

途中から寝落ちした人。
夜中寝る前に掲示板をチェックしておくのが日課となっているため、発言しても寝落ちしてしまうことがしばしば。朝はサトピカのようにボールの外に出しているサンダースが起こしてくれる。ちなみにサンダースは彼と同じベッドや寝袋に入るクセがある

「スヤァ………あいぼー、でんじは………あばばっばばばばっ!?!?」

SG-i03 Excalibur(男)

今回空気だったというか発言できなかった人。
普通に修羅場に突入してた。具体的に言うとひびみく、かなつばクリ、きりしら、マリセレを微笑ましそうに見てたら見知らぬ女子学生から告白された。丁重にお断りしようとしたその時である。きりしら、マリセレから殺気を感じた。しかもなぜかひびみくからも感じた。そのあとめちゃくちゃ不機嫌になってしまった六名のご機嫌とりに超絶奔走する。

「百合てぇてぇしてただけなのになんでこうなった!?」


我が名はウルトラマンオダブツ!

大切なものを守るために戦うケツイをした人。
イーヴィルニキ達にはかなり感謝してる。多分会った時には菓子折りを渡してくるぞ。湊家から彼への好感度は高い。特にアサヒはダントツ。ちなみに彼からアサヒへの好感度は親友以上恋人未満である。昔いじめを受けていたときに助けてくれたアサヒには感謝している。

「まったくもう……困ったお姫様ですこと」


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6スレ目

今更すぎるけどこのスレ魔境すぎん?


1:目が覚めたら最光

はい、新設完了。ついでにスレの名前も変えておきましたよ。

 

今回のお題はオダブツくんからの相談です。

はーいよーいスタート

 

2:我が名はウルトラマンオダブツ! 

単刀直入に伺います。同年代の女の子とのお出掛けってどうすればいいんですか!? 

 

3:SG-i03 Excalibur(男)

知るかボケナスゥッ!!

 

4:光のイーヴィルティガ

はいかいさんかいさーん

 

5:エボルト#打倒マゼラ

おつかれっしたー

 

6:海のスプリーム提督

いやー今回はずいぶん早く終わったな

 

7:NEWΩinがっこうぐらし! 

さーてごはん食べにいこ

 

8:我が名はウルトラマンオダブツ! 

>>3~>>7 聞いてくださいよぉ!? 

 

9:最高最善の旅する王様見習い

あのねぇオダブツくん。ここのスレ民は非リア同盟って言うのがあってだね。男女交際を匂わせる行動、言動へのヘイトが高いの

 

>>1 誰も突っ込んでないけどスレ名草生える

 

10:マミサルバトーレ

だからここではそういうのは禁句なんだよ。オレとソウゴも惚気は控えてるだろ? 

 

11:目が覚めたら最光

特にエクスカリバーニキは修羅場の後だからなぁ……

 

12:アローラ在住ポケモンレンジャー

ま、運がなかったと思って自分で考えろ

 

13:我が名はウルトラマンオダブツ! 

いや、今回ばかりは本気で助けてください。もう既にデート当日なんですけど、僕が救援を求めた理由はこれ見てくれれば多分わかると思います

 

【私服のユウキとその後方に写るピースしてるイサミ、それを草むらに隠そうとするカツミ、草むらからこちらを殺意を込めた目で見るウシオ】

 

14:最高最善の旅する王様見習い

は? 

 

15:マミサルバトーレ

は? 

 

16:エボルト#打倒マゼラ

は? 

 

17:SG-i03 Excalibur(男)

は? 

 

18:NEWΩinがっこうぐらし! 

は? 

 

19:光のイーヴィルティガ

は? 

 

20:海のスプリーム提督

は? 

 

21:目が覚めたら最光

これは…………

 

22:アローラ在住ポケモンレンジャー

全員、再集結!!! 

 

23:光のイーヴィルティガ

え、これってあれだよね。保護者同伴デートってやつだよね? 

 

24:海のスプリーム提督

それヤバいよな? アサヒに手を出したら殺されるし、アサヒをエスコートできなかったら殺されるし、アサヒを困らせたら殺されるし……

 

25:NEWΩinがっこうぐらし! 

アサヒに何かしらの悪感情を抱くような行為(親バカ基準)をしたらオダブツが後で湊家総出でボッコボコにされる……これなんて詰みゲー? 

 

26:SG-i03 Excalibur(男)

流石にこれは手伝うわ。仲間を見殺しにはできねぇ! 

 

27:エボルト#打倒マゼラ

これでオダブツが死んだとかになったら寝覚めが悪すぎるしな。手伝ってやるかァ

 

28:最高最善の旅する王様見習い

なんだかんだ言って手伝う辺り、ここの人達って聖人だよね

 

29:マミサルバトーレ

さて、作戦会議だ。オダブツ、今回のデートの情報を詳しく

 

30:我が名はウルトラマンオダブツ! 

皆さん……! 

 

>>29 今回のデートは公園で待ち合わせ、二人で遊園地に遊びに行きます。丁度昼頃には到着予定なので、先に園内のレストランで昼食を済ませてから売店などで商品を見て気に入ったものがあれば購入します。そのあとはアトラクションなどを楽しんで夜のパレードを見てから帰宅です。ちなみに僕は今から三十分前……待ち合わせの一時間前に公園に来ました

 

31:アローラ在住ポケモンレンジャー

一時間前は早すぎだろ

 

32:目が覚めたら最光

どんだけ楽しみにしてたんだ……

 

33:NEWΩinがっこうぐらし! 

ウキウキでいてもたってもいられなかったってか? ハハッ、爆発しろ

 

34:我が名はウルトラマンオダブツ! 

ちゃうんすよ……アサヒがいつも三十分前には来てるからこれぐらい早くないと……

 

35:海のスプリーム提督

あっふ~ん……ふ~ん(同情)

 

36:光のイーヴィルティガ

まぁ、なんだ。その…………おつかれ

 

37:最高最善の旅する王様見習い

が、頑張ってね

 

38:マミサルバトーレ

強く生きろよ

 

39:目が覚めたら最光

光あれ

 

40:我が名はウルトラマンオダブツ! 

>>35~>>39 ウィッス、アザッス……

 

41:SG-i03 Excalibur(男)

さて、どうするか……三十分前ってことはそろそろ来るんだろ? 

 

42:NEWΩinがっこうぐらし! 

>>40 オダブツにもうちょっとマイルドに接しようと思ったオレ氏

 

43:エボルト#打倒マゼラ

>>42 奇遇だなオレもだ

 

44:我が名はウルトラマンオダブツ! 

あ、一応liveにしておきますか? 

 

45:光のイーヴィルティガ

アドバイスのしやすさ的には三人称の方がやりやすいからそっちで頼める? 

 

46:我が名はウルトラマンオダブツ! 

了解です……

 

【三人称liveモードを開始】

 

 

 

 

 

────────────────────────

 

 スレ民の皆さんに視点が届いていることを確認し、携帯で時計を見る…………フリをして後ろの死神達を確認する。スレ民の皆さんにはあちらの声も届いているらしい。ぶっちゃけテレビを見ている感覚なんだそう。

 

「あ! ユーく~~ん!!」

「ん? あ、こんにちはアサヒさん」

「はい、こんにちは! お待たせしちゃいましたか?」

「全然、今来た所ですよ」

 

 はーいスレ民のみなさーん、「ぬかしおる」とか「かっこつけめ」とか言うのやめてくださーい。こう言わないと僕の命が危険なんですよ! 

 

 …………話が脱線しましたね。アサヒさんはいつもと変わらない笑顔でこちらを見ている。服装はR/B本編では出ていなかった白いブラウスに黄色いロングスカート、茶色のベレー帽と肩掛け鞄を身に付けた可愛らしいものだ。正直好みドストレー…………いや、なんでもない。

 

「あ、そうだ! 今日の私、どうですか? 可愛いですか?」

 

 それを聞くのか!? 止めてくれよ後ろから伝わる視線が若干死線に変わってきてるから。これ返答を間違えたらDEAD ENDコースだよ絶対! 

 

「うん。アサヒさんらしくて、とても可愛らしいと思うよ」

「そ、そうですか……えへへ。誉めてもらえて、とってもハッピーです!」

 

 ン"ウ"ッ"……なんだこの可愛い生き物。誉めたらちょっと照れて顔を赤くしながらはにかむとか僕じゃなかったら死んでるよ。あ、スレの中でも何人か尊死してる。ちなみに背後の死線は視線に戻ったけど未だ僕の背中に刺さってる。痛い。

 

「それじゃあ、予定より結構早めだけど行こっか?」

「はい! 出発進行です!」

「あっちょっと!?」

 

 急に手を握られて引っ張られる。元気が有り余ってるなぁ………………殺気!? 恐る恐るチラッと後ろを見て、すぐさまアサヒさんの方に視線を移す。

 何も見てない何も見てない。カツミさんとイサミさんに必死で抑えられてる血走った目でこちらを見るウシオさんなんて見てない。

 

────あれ、早くも詰んだかな? 

 

 

 

 

 

──────────────────────────

 

 

47:最高最善の旅する王様見習い

いいかいオダブツ君。基本は彼女の食べ物は奢るんだ。まぁ昼食は個人個人でいいかもだけど、財力があるなら奢ること。あと0.5歩分は前に出てエスコートすることを心がけなさい

 

48:我が名はウルトラマンオダブツ! 

了解です時王ニキ! 

 

──────────────────────────

 

 

 

 

 

 

 

 

 遊園地に到着した。今は昼食も終わり、時王ニキのアドバイス通り僕の奢りでクレープを食べている所。ちなみにこの遊園地、ビシュアルは完全に某夢の国なのだ。それに伴ってスレ民の皆さんが語尾に「ハハッ☆」とか言いはじめた。彼らがやると微妙に怖い。

 

「アサヒさん、美味しい?」

「はい! イチゴが甘酸っぱくて、とっても美味しいです!!」

「それはよかった」

 

 アサヒさんはほっぺたに片手を当てて満面の笑みを浮かべた。うん、仕草がいちいち可愛すぎる。なんなのこの子、僕を本気で惚れさせるつもりかよ。心臓もたないんだけども。あ、またエクスカリバーニキが死んでおられる。

 

「あ、ユーくんお口の端にクリームついてますよ?」

「え、どこどこ?」

「もーユーくんったら、ここですよ!」

 

 アサヒさんが僕の顔についていたクリームを指で救いとった。そしてにこにこ笑顔で自分の口に含んで──────────はっ! 僕一瞬呼吸と脈拍止まってた!? 

 危ない危ない、普通に尊死するかと思った。復活早々エクスカリバーニキは尊死したけれど。ついでにイーヴィルニキと時王ニキ、マミサルバトーレニキも尊死していた。あの最強格の人達もこの溢れる尊さには勝てなかったか…………

 

「アサヒさんは次、何に乗りたい?」

「そうですねー……あ、アレ! アレに乗りたいです!!」

「ん? …………観覧車!?」

 

 待って。本当に待って。視線が一瞬で死線に変わったんだけども!? しかもスレ民の人達がすごく、すっごくご立腹だ! なんなら何もないはずの空から死線を感じる。お願いだから観覧車は止めてくれ…………!! 

 

「でも、観覧車って夜に乗って夜景を見るって楽しみ方もあるし、今乗らなくても」

「だめ、ですか……?」(涙目+上目使い)

「いえ何も問題ないです」

 

 断言しよう、あれには勝てない。スレ民全員が一気に尊死したもの。無理だよ。かくいう僕もなんとか保てたけどあと少しでも心が弱かったら尊死していた。可愛いは最強。はっきりわかんだね。

 

────────────────────────

 

 

66:海のスプリーム提督

……ん? アイツは……

 

67:NEWΩinがっこうぐらし! 

どうかしましたアグルニキ? 

 

68:海のスプリーム提督

気のせいか? 今、白スーツにピンクのワイシャツ着てる奴がいたような……

 

 

 

────────────────────────

 

 

 

 

 

 

「わぁ……! すごいですよユーくん! 綾香市が一望できます!!」

「ソーダネー……イヤホントウニスゴイネ」

 

 死線が。結局観覧車に乗ることになった僕たちは最高高度まで上がってきている。だが、後ろのゴンドラからビシバシ死線を感じるのであんまり楽しめてないのが本音だ。

 

「……どうしたんですか? ユーくん。さっきからずっと上の空ですよ」

「え、ああ。ごめんちょっと考え事を……あ、アレクワトロMじゃないか?」

「…………ユーくん。私に何か隠してませんか? 最近、ずっとお兄ちゃんたちと一緒ですよね。私ともあんまり遊んでくれなくなって……」

「っ、そんなことは「ありますよ!!」」

 

 悲しそうな顔でアサヒさんが叫ぶ。それだけに止まらず、彼女は立ち上がりこちらに詰め寄ってきた。ゴンドラが揺れる。

 

「お兄ちゃんたちだって、何か私に秘密にしてます! 私だけ仲間はずれなんて、そんなの全然ハッピーじゃありません!!」

「あ、アサヒさん……」

「その上ユーくんにも隠し事をされて、悲しいです! だって、私は……」

 

 スレが混沌と化す。「えっ、嘘やろ!?」「オダブツお前いつの間に!?」「そんなことより後ろ! 後ろを見るんだ!!」とか……後ろ? 

 

 その瞬間、僕たちの乗っているゴンドラが急上昇を始めた。

 

「なっ!?」

「「ユウキ! アサヒ!!」」

 

 後ろから僕たちの名前を叫ぶ声が聞こえたが、それもすぐに遠くなってしまう。窓の外を見ると、巨大な竜巻に呑み込まれてしまっているようだ。竜巻となると、恐らくグエバッサーか。愛染のやつ余計なことを……!! と言うかジャイロは回収した筈じゃ……あ

 

──────────────────────────

 

 

70:我が名はウルトラマンオダブツ! 

そう言えば昨日ジャイロを間違って資源ゴミに出したの忘れてた──ッ!! 

 

71:光のイーヴィルティガ

こんなところで特大のガバしてんじゃないよバカヤロ────ッ!! 

 

 

 

──────────────────────────

 

「きゃあっ!?」

「アサヒさん!!」

 

 ゴンドラのドアが吹き飛び、外に吸い出されていく。このままじゃ不味い。なんとかアサヒさんの手を掴んだが、カツミさん達は今ウシオさんといる。変身は不可能だ。ただの地球人の僕には、彼らが変身するまで耐えるなんて芸当は無理だ。なら……覚悟を決めろ。

 

「アサヒさん、ごめん。確かに僕は君に隠し事をしていた。でも、僕を信じてほしい。必ず君をカツミさん達の元に送り届けて見せる」

「ユー、くん?」

 

 つかんでいたゴンドラの手すりがが限界を迎えたのかポッキリと折れてしまい、僕らは空中に放り出される。でも、アサヒさんは悲鳴をあげずに、ただ静かに僕を見ていた。繋いだ右手を離さずに抱き寄せる。そして懐からオーブリングNEOを取り出して叫んだ。

 

「憧れの力、お借りします!!!」

 

 光が、溢れる。

 

【ウルトラマンオーブダーク!!】

『デュアッ!!』

 

 

──────────────────────────

 

 

73:目が覚めたら最光

オダブツ君がアサヒさんの前で変身しちゃったよ!? 

 

74:海のスプリーム提督

状況的に仕方ないとはいえ、修羅場確定だな

 

75:SG-i03 Excalibur(男)

ようこそ、こちら側へ……

 

76:最高最善の旅する王様見習い

>>75 不謹慎だけどさすがに草

 

 

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 竜巻を突き抜け、地面に着地する。丁度カツミさん達がジャイロを使おうとしていたらしい。そこに降り立ち、アサヒさんを手の中から降ろす。

 

「「アサヒ!!」」

「よかった、無事だったんだ!!」

「どこも怪我ないよな?」

「……ユーくん?」

 

 カツミさん達が心配するなか、問われた質問に頷くことで答える。そしてすぐさま立ち上がり、竜巻の方向を見る。すでに下手人は降りてきていた。ふむ、やっぱりグエバッサーか。あと追加でベゼルブね。今の僕はすごく怒ってるんだ。ただですむと思うなよ!! 

 

『ディヤッ!!』

『グエーッ!!』

『キーッ!』

 

 前傾姿勢で構えてからダッシュで間合いを詰める。向こうは翼とカギヅメで迎撃しようとしてきたので、それを前転で避けてからグエバッサーの側頭部に思いきりオーブダークカリバーを叩きつけ、ベゼルブの顔面に肘打ちを叩き込む。グエバッサーは脳が揺れたためかふらつく。その間にベゼルブに集中して攻撃を叩き込むとしよう。

 

『デュアッ、ディヤッ、ドォッリャアッ!!』

『キーッ!?』

 

 オーブダークカリバーを振り回し、斬る。斬る。斬る! 充分ダメージは入ったと思うので決めにかかる。オーブダークカリバーに込められたエレメントを解放する。今回は炎だ。

 

『オーブダークインフェルノカリバー!!』

 

 毎度思うけれど、名前がいちいち長い。いっそのこと改名しようかな? ともかく、炎のリングが当たったベゼルブは一片残らず爆発。次はグエバッサー、お前じゃい!! 

 

『(せっかくのお出掛けを……邪魔すんなっての!!)』

 

 私怨たっぷりだが、それでもぶっちゃけ倒せればヨシ! タックル、蹴り、斬撃を織り混ぜながら攻めていく。怒涛の勢いについてこれなかったのか、グエバッサーは既にボロボロだ。でもアサヒさんとのお出掛けを邪魔したのはゆ゛る゛さ゛ん゛! クリスタルに帰れ!! 

 

『オーブダークタイフーンカリバー!!』

 

 剣から嵐のエレメントを解放し、竜巻を身体に纏ってコマのように高速回転する。ウルトラマンあるある、【回ればなんとかなる】だ! そのままグエバッサーに近づき回転を利用して斬りまくる。

 少し離れたところで回転をやめると、視界の端でグエバッサーが爆散するのが見えた。これで終わり、だな。

 

『(隙ありィ!!)ギュアァアッ!!』

『グォッ!?』

 

 後ろからなにか熱いものを吹き付けられる。背中が焼けるように痛いッてか焼けてる!? 突然だったため目の前のビルに吹き飛ばされてしまった。

 

《ピコン……》

『デュ……!?(なっ!? カラータイマーが、鳴った!?)』

 

 

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79:アローラ在住ポケモンレンジャー

ちょっと待って!? 教えてもらった限りではオダブツってカラータイマー鳴らないんじゃないの!? 

 

80:光のイーヴィルティガ

いや、あれはチェレーザの自作自演だったからエネルギーをあまり消費しなかったのと、腹部を貫かれるという致命傷で鳴る暇もなく消滅した可能性もあったんだ! くっそ、考えればわかることだったのに伝えられないとは……! 

 

81:海のスプリーム提督

ヤバイぞ、このままじゃオダブツが危険だ! こっちの声も届いてない! 

 

82:目が覚めたら最光

オダブツくん、頑張ってくれ……!! 

 

 

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 身体から力が抜けていく。立ち上がれない。

 

『(未熟者の君ではウルトラマンにはなりきれないようだね。やはり、私こそがウルトラマンにふさわしい!!)』

『ディァァ……デァ……』

 

 倒れた僕の身体をグルジオボーンに変身した愛染が何度も踏みつけてくる。だんだんタイマーの点滅が早くなって意識が遠くなる。このままじゃ……

 

『(このッ……)デュッ……オォォォオオッ……!!』

『(おぉ? 無駄無駄無駄ぁ。君がいくらギリギリまで頑張っても、ギリギリまで踏ん張っても、ウルトラマンは来てくれない! 悔しかったらこの足を押し返してみなさい。それぇ……それぇ、それぇ!)』

『デュォォ……ウァ……ッ!』

 

 なんとか転がって仰向けになり、今ある力を振り絞って下ろされる足を持ち上げようと力を入れる。しかしいくら力を入れても押し返せない。万事休すか……!!

 

『(それじゃ、お疲れさんです。これからは私が君に変わって、ウルトラマンオーブダークノワールブラックシュ『『ハアッ!!』』バァッ!?)』

 

 口に火炎を溜めてトドメを刺そうとしたグルジオボーンが何者かによって蹴り飛ばされた。赤と青の光に包まれた二つの巨影。その名は……

 

 

【ウルトラマンロッソ・フレイム!】

【ウルトラマンブル・アクア!】

 

 

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93:エボルト#打倒マゼラ

アレは……ロッソとブルか!!

 

94:アローラ在住ポケモンレンジャー

間に合ってくれたようだ……!

 

 

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『(ユウキ、大丈夫か?)』

『(お二人とも、なんで……アサヒさんと一緒にいたはずじゃ……?)』

『(そのアサヒに頼まれたんだよ。「ユーくんを助けてください」ってな)』

 

 アサヒさんが……? カツミさん達がウルトラマンって気がついてたのか? 思考に没頭していると、カツミさんに軽めのデコピンをされてしまった。

 

『(あイテっ)』

『(全く、お前は一人で無茶して……こりゃ帰ったら俺達で説教だな)』

『(よっし。ここからは、未来のお義兄ちゃん達に任せとけ!)』

『(そう言うことだ……ってイサミ、未来のお義兄ちゃんってどういうことだ!?)』

『(えー、それぐらい自分で考えなよカツ兄。てか、アサヒを任せられるのはユウキぐらいしかいないでしょ)』

『(確かにそうなんだが、話が飛躍しすぎだろ!)』

『(いーじゃん別に!)』

『(良くないだろ!!)』

 

 途中まではかっこよかったのだが、さりげなくイサミさんが爆弾発言をしたせいで台無しだ。現にグルジオボーンは起き上がってるのにそっちのけで口論し始めたし。まあ、お二人らしいとは思うが。

 

『(えーと………取り合えず僕も限界なので、これを渡しておきますね。使い方はわかると思うので……あとは、頼みます)』

 

 このままだと話が進まないと思ったので、カラータイマーを通してオーブリングNEOをカツミさん達に渡す。すると流石に限界だったのか、オーブダークの体が光の粒子になって消えた。

 

『(あっ、悪い……イサミ。そろそろ真面目に行くぞ!)シュワッ!!』

『(オッケー! ユウキの頑張り、無駄にはしないぜ!)ハァッ!!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 あの後、ロッソとブルによる超キョウリョクプレーによってグルジオボーン、愛染マコトは敗北した。トドメの一撃は皮肉なことに、トリプルオリジウム光線によるものだった。愛染本人の捕縛は叶わなかったが、今回の戦いでAZジャイロも故障し、万が一を考えジャイロは回収しておいたので、結果として湊家の大勝利と言えるだろう。

 

 その後の僕はと言うと、まずカツミさんからのお説教を受けた。イサミさんのフォローはあったが、それでも長時間の説教となってしまった。あと、ウルトラマンの時に負ったダメージがかなりフィードバックしていたので念のため病院へ向かうと、なんと骨にヒビが入っていた。お医者様にはあと少しでも無理をすれば確実に折れるだろうとも言われた。

 

 その際に事情説明を求められてしまったので、取り合えずグエバッサー達が出てきた時の怪獣災害で被災していたことにして病院をあとに……何てことはできず、入院することになった。

 

 そんな僕だが、今はピンチに見舞われていた。それは……

 

「あの、アサヒさん?」

「ユーくんやりましたよ! リンゴの皮をこんなにキレイに剥けました!」

「う、うん。それはスゴいんだけどさ……なんで僕の看病してるの? 君、学校は?」

「学校はこの前の怪獣騒ぎで臨時休校です。なんでも、観覧車の部品が落ちてきたとか……」

「あ、そうなの……」

 

 教員と学生の皆さんすみません。休日減るかもしれません。

 

「それじゃ、はい、あーん♪」

「いや、自分で食べられ……ハイイタダキマス」

 

 口の中に入れられたリンゴを無心で食べる。にこにこ笑うアサヒさんの後ろには面白がってるイサミさん、微笑ましそうに見てくるカツミさん。笑顔で殺気を飛ばしてくるウシオさんがいる。ウシオさん、わかりましたから「家のアサヒのあーんじゃ食えんと言うのかッ!!」って感じの死線飛ばさないでください怖いです。

 

 

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126:我が名はウルトラマンオダブツ!

と言うわけでこの状況を打破するにはどうすれば良いんですか!?

 

127:SG-i03 Excalibur(男)

知るかボケナスゥッ!

 

 




目が覚めたら最光

最近性格が完全にユーリになってきた人。未だ【金の武器、銀の武器】のライドブックしかない。ただ彼自身が戦いの記憶を思い出してきているためか、実力が高まってきている。ただ励ます時に「光あれ」は意味がわからないと言われがち。

「いい加減他のライドブックも使ってみたいものだ………次はどこへ行こう。と、その前にあの村を襲ってるムカデを何とかするか。変身」
【最光発光! Who is the shining sord!!】


最高最善の旅する王様見習い

九つどころじゃない数の世界を旅してる人。様々な世界の王を見ているが、そのほとんどが魔王とか愚王とかでちょっとガッカリ。だけど最近賢王に出会ってモチベーション上がってる。次はどんな世界かな、と思った瞬間に人理焼却が始まり人々の歩んできた歴史、時代をゴミと寄生虫どもに言われたので【平成】代表として殴りに行った。

「そんなに嘲笑うなら、試してみる? あんたらがバカにした時代ってやつが、どれだけの力を持っているのか。変身!」
【キングタイム!! カメーンライダー・ジオウ! オーマー!!】


マミサルバトーレ

プロポーズしたいけどどうしたらいいのかわからないヘタレな人。マミさんと一緒の家に住み、マミさんと一緒に食事をし、マミさんと一緒の大学へ通い、マミさんと一緒に家に帰り、マミさんと一緒のベッドで眠る。いやそこまで行ってるならさっさと結婚しろ。そんで末長く爆発してくれ。

「マミ、大事な話が……このタイミングで魔女か。いや、何でもない。今日はオレが行こう。少しイライラしているから、本気で行かせてもらう。変身」
【マジェスティタイム! カ・メ・ン、ライダーAhー!! ゲイツ! マジェースティー!!】


エボルト#打倒マゼラ

コーヒーを淹れるのだけは苦手な人。マゼラの突兵が近づいていることを察知し、夜な夜な撲滅しに行った。エルゼ女王の手を煩わせないようにブラックホールで一呑み。しかもそれを彼女に気づかせないという。恐ろしい人である。

「最近はどこもかしこもピリピリしてるからねぇ……ただでさえ警戒されてるのに、これ以上警戒されちまうと不都合すぎるんだよなァ……ア? まーた来やがったか。あの野犬もしつこいねェ……変身」
【ブラックホール! ブラックホール! ブラックホール! エボリューション!!】


NEWΩinがっこうぐらし!

前回からほぼ状況が変わっていない人。強いて書くとするなら食人衝動をどうにかするために悪戦苦闘中。現在は鶏探しをしてる。

「要するに良質なタンパク質を必要な分接種すれば良いんだろ? 必要な分は多分満腹状態だし、大量に人肉以外のタンパク質が入手できれば……ん? こんな時に【かれら】か。まぁいいや。万が一の非常食になれ………アマゾン」
【NEW OMEGA】


光のイーヴィルティガ

このスレ最強格チートラマンにして常識人枠の人。怪獣娘が出現してきて数日で暴走する奴が出てきたので仕方なく人間大でウルトラマン活動再開。ティガとめちゃくちゃ間違えられるので超不機嫌。圧倒的に劣る自分と圧倒的に優る彼を同一視するなど侮辱に等しい。と言うわけでスカウトを蹴り続けて独自に動いている。

『何度も言わせるな。私はウルトラマンティガではない。彼と言う光から生まれた影。イーヴィルティガだ』


海のスプリーム提督

海を愛し、海に愛された人。彼の戦う場所に生まれ故郷の海があるかぎり、彼が死ぬことはないだろう。だから艦娘を虐げる者よ。命が惜しくば今すぐ謝罪せよ。闇討ちしようものなら返り討ちからの素性特定。そして光の渦にのまれるだろうから。

『撃っていいのは、撃たれる覚悟のあるやつだけだぞ。この場合は斬られてるが。さてコイツの身元調べるか……ん? コイツ軍の会議で見たな』


SG-i03 Excalibur(男)

前回修羅場ってた自己評価が低い人。なんとか沈静化することはできたが、代わりに距離感がめっちゃ近くなった。マリセレは別に良いが、きりしら、ひびみくに関してはお巡りさんにお世話になりかねないので外では自重してほしいと思っている。あと今回のスレでは二桁を超えるペースで尊死していた。

「違うんだ、俺はただ百合を眺めててぇてぇしたかっただけなんだ……なのになんで修羅場らないといけなくなるんだよ。F.I.S.メンバーはまだわかるけどひびみくナンデッ!? 確かに喧嘩したときは仲直りしやすいように気を配ったり相談に乗ったりした。神獣鏡の時とかもフォローしたし、偶然居合わせたからナンパから助けたりもしたけど、俺なんかに対して好感度高くなるようなことはない。なのになぜ……!?」


チームGSLのトレーナー

今回不在だった人その一。チームにオグリとブライアンが加入することになったのでその歓迎会に集中していた。途中でワームが出たが変身して速攻で終わらせて帰ってくる。しかも追加のお菓子や飲み物を購入してきて。流石は黄金のライダー(関係無い)

「しかし、私のチームも大きくなったな。ゴルシにカレン、ライスにマックイーン。そしてオグリとブライアンか…………エンゲルが心配になってきた……給料アップ、相談しようかな……」


怪盗を追うW

今回不在だった人その二。丁度警察から依頼が来ていたため反応できず。彼らがこの世界に来てから、怪盗に限らず様々な犯罪者達を取り締まれているため、警察から頼りにされるようになった。最近左側が何かにつけられているような気がするらしい。

「誰かに見られてるような気はすんだけど、後ろを見ても白い犬くらいしかいねーんだよな。まさか……幽霊とかか!?」
「さて、どうだろうね(あの犬、確か先日翔琉が堕とした怪盗の相棒だったな……伝えないでおくか。そろそろ、彼にも幸せになってもらいたいしね)」


アルビノクウガマネージャー

今回不在だった人その三。マネージャーの仕事が忙しいため今回は反応なし。最近、ついに自分が転生したのがラブライブ時空だと言うことに気がついた。グロンギも数を減らしてきている。ちなみにこれは悪徳転生者がまがりなりにもクウガの力でグロンギを倒していたからである。残るはゴが数体と、ン・ダグバ・ゼバだけである。余談だがマネージャーとして活動するなかで職質される回数がだんだん減ってきたことに歓喜している。

「やっと、やっと一日に職務質問される回数が0の日が増えてきた。このまま一回もされなくなるといいんだけどなぁ……マネージャーの仕事を任されたんだし、キチンとやらなきゃ失礼だからな……よし、がんばるぞー!」


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真なる海の光を呼び覚ますは影の光

【宇宙戦闘獣 超コッヴ】
【超古代闇怪獣 ゴルバー】

【邪願巨人 アグルダークネス】

【影と光を継ぐ者 イーヴィルティガニキ】
【虚無の巨人 ウルトラマントレギア】

登場



 注意! 一部不快な描写があります。お気に召さぬ方はブラウザバッグを推奨。


ーーーーさて、私が植えた種はどんな風に育ったかな

 

 

ーーーーこれは……上出来だ。あと少し、もう少しで……む?

 

 

ーーーーやれやれ、気がつかれたか。この計画もダメだな

 

 

ーーーーおや? フ、フフフ、ハハハハハハッ!! これは面白い。まだ利用できそうなモノがあるじゃないか!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ドォアッ!!』

『ギュォォォ……』

 

 俺は海のスプリーム提督ことアグル。今は突如開いたワームホールから現れた超コッヴを倒すために巨大化して戦っている最中だ。とはいえそろそろ終わりだが。【アグルセイバー】を展開しすれ違い様に斬りつける。目から光が消えて倒れる超コッヴ。それが海に沈んでいくのを見届けてから自らが帰る場所に向かって飛行する。しかし……

 

『(先ほどの超コッヴ、通常より弱すぎる。それに、なにかから遠ざかるようにして進んでいたし、これは一体……なにか、イヤな予感がする)』

 

 考え事もそこそこに、飛ぶことに集中することにした。次に備えて少しでも休まないと……

 

 

 

 

 

 

「あれがアグルニキか…………どうも、変な感じだ」 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 人間大までサイズを縮めて着地する。ここは海の上に造り上げた俺の鎮守府だ。とは言っても娯楽品や物資の補充などの問題もあるので、陸はわりと近い。

 

「テートク……お、おかえりなさい」

『………何度も言うが、無理をして出迎える必要はない』

「あ………ゴ、ゴメンナサイネー……」

 

 今出迎えてくれたのは【艦隊これくしょん!】と呼ばれる作品のキャラクター。【金剛型一番艦 金剛】だ。彼女を知っている者ならば疑問に思うほどよそよそしいが、これには事情がある。

 

 実は、彼女は元々俺の艦娘ではない。俺がこうして提督と呼ばれるようになる前………前任の提督に支えていた。しかしその提督はよく二次創作で言われるブラック提督だったのだ。常日頃から乱雑に扱われ、戦価があげられなければ怒鳴り、暴力を振るってくる。負傷していたとしてもお構い無し。悪いときには夜伽を強制されていた。

 そんな最悪の状況下で、次第に彼女や他の艦娘は壊れていった。その結果、多数の犠牲者が出てくるようになってしまった。彼女はその生き残りだ。

 

 この鎮守府には彼女のような艦娘が集められている。いや、正確には集めさせたが正しい。俺は前述の事実を知った時、怒りで思考が真っ黒に染まった。そしてその怒りのまま、軍上層部に脅しをかけた。「もしもこれ以上彼女達を傷付けようものならば、この国を水底に沈める」と。その結果この鎮守府ができ、俺は提督になった。

 

 一部の人間には、俺は恨まれるだろう。「ウルトラマンの力をそんなことに使うな」と。しかし俺は、【ウルトラマン】という【皆のヒーロー】になるつもりなどない。人間には醜いものが多い。自分の利益を優先し、他人を平気で食い潰す害獣だ。事実、そんな人間のせいで俺は死んだ。誰かのためという皆の正義ではなく、俺は俺の正義に従う。【光の使者】になどなってたまるか。

 

「通達! 通達! B-718地区ニ謎ノ怪獣出現! 街ヲ破壊シナガラ首都圏ヘ向ケテ移動中! 付近ノ鎮守府ハ総力ヲアゲテコレヲ撃滅サレタシ!!」

 

 今のは非常時専用の緊急通達か。街に怪獣……人間を助ける道理はないが、恩を売っておくか。

 

「テートク、ワタシタチも……」

『必要ない。待機していろ………デュワッ!!』

 

 巨大化しながら空へと飛び上がり、通達にあったB-718地区へと向かう。

 

「テートク、最近変だヨ……前はあんなに優しかったのに」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 マッハのスピードで向かえば、あっという間に到着した。

 

『(これは……驚いたな)』

 

 被害は想像を超えていた。いくつもの家屋が崩れ、ビルは焼け落ち、車は空を舞っている。人間も何人かが犠牲になっているな。だが、一番目を引いたのはそれを引き起こしている怪獣だ。ソレは、ゴルザとメルバが融合したような姿をしていた。おかしい、根源的破滅招来体とゴルザ、メルバは無関係の筈。いったいなぜ……

 

『(考えるのは後か……)ドゥワッ!!』

『キィィゴォォォ!!』

 

 名付けるとするならばゴルバーか。ゴルバーはこちらに向かって突進してくる。それを横にずれることで避けて背中を蹴る。手応えがあまりない。ならばと動きを素早くし、頭部に手刀、腹部に拳、脚部に蹴りを叩き込む。しかしそのどれもがあまり効いていない。いや、これは…………俺の力が弱くなっている?

 

『キィィゴォォォ!!』

『ォワッ!? グアァァァッ!?』

 

 頭部にあるメルバの顔面のような器官が光ったと思えば、そこから光線が放たれた。しまった、戦闘中に気をとられるとは!!

 胸部のライフゲージに直撃したソレは、満タンに近かったエネルギーを一気に削ってきた。体から火花が散り、吹き飛ばされる。

 

『(この、威力は……!)グッ、ォァア……!』

『キィィゴォォォ……ゴォォォ!』

『ウァァァァアアッ!?』

 

 やっとの思いで立ち上がった俺に、今度は超音波光線が放たれ、電撃を食らっているかのように身体中に痛みが走る。

 

 度重なるダメージの蓄積で、とうとうライフゲージが点滅を始めてしまった。力が入らなくなり、その場に膝をつく。今まで鳴らさずにいたと言うのに……コイツ、攻撃力と防御力が高すぎる。このままでは……

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

「あちゃー。なんかに気をとられたな? 戦闘中の考え事はご法度なのに……仕方ない。もう少し様子見しておきたかったけれど、行くか」

 

【EVIL TIGA!!】

 

【BOOT UP! EVIL ZEPERION!!】

 

「影の中にて光を放つ……イーヴィルティガ!!」

 

【EVIL TIGA!!】

『ジュアッ!!』

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 突然、俺の前方に黒と紫の混じった光の柱が現れた。その中には巨人の姿が。銀色のボディに赤と黒のライン。青く光る瞳。あれは………

 

『(イーヴィルティガ……!!)』

 

 その姿を見た瞬間、俺の心は安心感で満たされた。そして、俺の期待を裏切らない一言を彼は発した。

 

『(コイツはオレに任せて休んでなよ、アグルニキ)』

『(イーヴィルニキ……なんでここに)』

『(話は後だ。とにかくゴルバーは俺が倒すよ)ズィア……ッ!』

 

 現れたのは、かつて虚空怪獣グリーザによって別世界に飛ばされてしまった俺を助けてくれた、イッチのたてたスレでの最強格。我らが【光のイーヴィルティガ】だったのだ。

 

『デュアッ!! ウァァァァァァッジュアッ!!』

『キィィィッ!?』

 

 イーヴィルニキはゴルバーに飛び蹴りをし、それが当たったと見るとすぐさま肉薄、胴体へと連続殴打を始めた。一つ一つの攻撃がゴルバーの身体を抉るように叩き込まれ、最後に一際強く打ち込まれた拳がその身体を吹き飛ばす。吹き飛んだゴルバーが地面についた頃には、その身体も心ももはや瀕死だった。

 

『フッ…………デュアッ!!』

 

 握り拳を両サイドに突き出してからゆっくりと前方に動かして交差させると、カラータイマーを中心に紫色のエネルギーが一を描くように瞬く。すぐさま腕をL字に組んで放たれた必殺光線【イーヴィルショット】はゴルバーに直撃。その身体を爆裂させた。

 

『(ふう、こんなモノかな……やはり、この世界に………)』

『(どうしました?)』

『(ん? いや、何でもない。それより、ちょっと話をしないか? 人間の姿で、さ……っと、その前に)』

 

 イーヴィルニキは突然瓦礫の積み重なっている場所へ向かいそれを一つずつ退けていった。全てが撤去されたとき、俺は目を見張る。

 

『(なっ!? 人間の子供を!?)』

『(……よかった。骨が折れてしまってるけど、命に別状は無さそうだね。きっと、この子は……)』

 

 なんと彼は瓦礫の下に下敷きになった子供を助けたのだ。しかしなぜわざわざ助けたのだろうか。放っておいてもどうせ軍部が回収する筈なのに……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さて、久しぶりだねアグルニキ……いや、その姿だとカイくんって呼んだ方がいいかな?」

「……人間の名前は止めてくださいよ。俺は」

「人間ではない、だろう? そしてかつて人間に裏切られ、この世界でも悪意を見た君は、人間を許さないし助けない。そうだね?」

 

 エネルギーの回復のために持っている人間体になってイーヴィルニキと会話する。この姿はあまり好きじゃない。前世を思い出すし、それに人間と同じ姿をしていると言うだけで虫酸が走る。

 

 イーヴィルニキの人間体はキラキラと光る銀髪に深い青色の目をした美男子だ。正直かっこよすぎて怖い。強いし。そんなことを考えていたときだった。突然、身体が押し潰されるような錯覚を覚えた。

 

「そろそろ本題に入ろうか……君、なんで人間を気にせず戦うんだい? 許さないのと助けないのは、今回は百歩譲るとしよう。でも、君は見つけていた筈だ。あの子供を」

「……それは、後々事後処理に来る軍が助けに来ると思ったので、必要がないと……」

「違う。そうじゃないだろう。今の君は子供を、人間をどうでもいいと思っている。それはおかしい。それなら……人間に近しい存在である艦娘を救う筈がない……少し調べさせてもらうよ」

 

 イーヴィルニキが俺の胸に手を当てる。その瞬間、頭の中が黒く染まっていく。

 

『殺せ』『許すな』『人を』『光を』『闇を』『全てを』『殺せ』『殺せ』『殺せ』『殺せ』『殺せ』『殺せ』『殺せ』『虚無に還せ』

 

 声に思考が塗りつぶされ、ゆっくりと目の前の【光】に手を伸ばす。そしてその首を……

 

「うざったらしいぞ。私の後輩の身体からとっとと失せろ」

 

 掴もうとした瞬間に意識を無理矢理浮上させられると同時に、身体の中からなにかを弾き出された。ついでに俺も吹っ飛ばされた。勢いよく背中を木に強打する。痛い。

 

「あっ……ごめん、ちょっと威力ミスった」

「ちょっとじゃないですよね……!?」

「いやー、大分浸透してたから思い切り吹っ飛ばさないとって思って……うん、全部とれてるね。ヨシ!」

 

 ポーズまでつけて現場猫しないでください。小説だと表現しにくいんで。

 

「て言うか、いま何が起こったんですか?」

「んー、その前に質問。アグルニキ、人間についてどう思う?」

「え? そりゃあ嫌いですよ。正直どこまで行っても好きにはなれないと思います。でも、だからって命を見捨てる理由にはなりませんか、ら…………って、あれ? 俺、いままでなんてこと……!?」

「あちゃー、この感じやっぱグリーザの時かー……警戒しておくべきだったか。とりあえずカイくん、これに吐いてスッキリしなさい」

 

 いままで行ってきた自分の行動のおぞましさに吐き気がする。イーヴィルニキがくれたエチケット袋に込み上げてきたものを吐き出す。それが終わるまで彼は背中をさすってくれていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 数分後吐くものを全て吐き出した俺はイーヴィルニキに説明を求めた。

 

「イーヴィルニキ。俺は一体、どうなっていたんでしょうか」

「……君は、何者かに人間への負の感情を増幅させられていたようだ。実は、私はゼロと共に君の世界を度々調査していた。いままで無干渉だった筈の根源的破滅招来体が、突然この地球に現れたということは、何かしらのトリガーがあると思ったからだ。現に調査してみたところ、この世界には根源的破滅招来体は()()()()()()()()()

 

 存在していない、だと!? ならばなぜ奴らの尖兵が現れ始めたんだ!?

 

「恐らく、何者かが招来体のフリをしているんだろう……我々の予想が正しければ、恐らくソイツの正体は……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ホントにテートクがおかしくなった理由を知ってるノ!?」

『ああ。知っているとも。それを君に伝えるため、私はここにやってきたのさ』

 

 ここはアグルニキが拠点としている鎮守府。その中の一つの部屋で、金剛は何者かと話し込んでいた。照明が落とされたこの部屋では一つのディスプレイから何かの腕が突きだし、画面には赤い瞳の何者かが映っている。

 

『君も見ただろう。昼間に現れた銀色の巨人。ヤツが君達の提督をおかしくしている元凶だ』

「あの巨人が……テートクを?」

『そうだ。ヤツの名はイーヴィルティガ。影を継ぐ者とも呼ばれている。君達の提督が行方不明になったことはないか?』

 

 イーヴィルティガの名が出た瞬間に、もうひとつあったディスプレイに街を破壊するイーヴィルティガの姿が写る。

 

「EVIL……邪悪? ……確か、ワタシと会った時、その後しばらくどこにもいなかったネ」

『やはりか。ヤツはそのときに彼と接触し、その心と身体に闇を植え付けたのだろう。闇を植え付けられた者は周囲に悪意を抱き、全てを拒絶するようになって行く。そして最終的には、何もかもを破壊する怪物になってしまうんだ』

「そ、そんなノ、ひどすぎダヨ!!」

『ああ。その通り最低な行為だ。しかし、このままではそうなってしまうのも時間の問題だ。しかし、私ではヤツには敵わなかった。今もこうしているが、ヤツから食らったダメージのせいで、戦うこともできないんだ。そこで君に頼みがある。私が君に戦うための力を与えよう。だから君が、あの邪悪な巨人を倒し、彼を救ってほしい』

「ワ、ワタシ、が……?」

 

 黒い手は金剛を指差し、語りかける。それは甘美な蜜の味。しかし実態は食したものを死に至らしめる猛毒だ。

 

『そうだ。勝手なのは重々承知している。しかし、君しかいないんだ。イーヴィルティガから、彼を、この地球を救えるのは!』

「……OK。ワタシ、戦うヨ」

『本当か!! ありがとう。なら、君がもっとも強いと思う存在を思い浮かべるんだ。それをモデルに、私が君に力を与える』

「Think you……テートク、待っててね……そういえば、アナタ、ダレなノ?」

『おっと、これは失敬。世界の危機に少々焦っていたものだから、ついつい名乗るのを忘れてしまっていた。私の名は………』

 

 黒い手が消え、代わりに金剛の側に青い影に包まれた何者かが現れる。その者が腕を動かし影を振り払う。その姿は拘束ベルトが巻かれ、顔を仮面に包んでいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ウルトラマントレギア。君の願いを叶えるためにやってきた』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 イーヴィルニキから話を聞いた後、俺達は鎮守府へと向かっていた。なぜかと言うと、トレギアの話を聞いたときに浮かんだ、最悪の可能性を危惧してだ。

 

「恐らくヤツの目的は、君の中にあった人間への悪意を増幅させこの星の人間を全滅させる。その光景を光の国にでも見せつけるためだろう。だが、もし君が自力で、もしくは第三者の手で闇をうち払った場合、即座に撤退するはずだ」

「……待ってください。トレギアは悪意を増幅させて、俺に人々を殺させるのが目的なんですか?」

「ああ。可能性は高い」

「人間への悪意……まずい!」

「どうしたんだ?」

「俺の鎮守府は、人間に虐げられた艦娘がたくさんいるって前に言いましたよね。もしかすると、その中から……!」

 

 イーヴィルニキが息を呑んだ。

 

「っ……新たな候補者を見つけ出すかもしれないってことか!?」

「急いで鎮守府に向かいましょう! 案内します!」

 

 

 トレギアならやりかねない。アイツはそういうヤツだ。鎮守府が見える街についたとき、空に魔法陣のようなモノが浮かんだ。街の人々は奇妙なものを見る目をしているが、俺たちはあれを知っている。

 

「あれって、トレギアの……!!」

「遅かったか……来るぞ!」

 

 魔法陣から妙な色の雷が落ち、そこから黒い何かが現れた。それは………

 

「黒い……」

「アグル……!?」

 

 目は赤く染まり、青かった体は漆黒で塗りつぶされている。顔には禍々しい模様が浮かんでいる。言うなればアグルダークネスか。とてつもない邪気を放つアグルダークネスは腕から光線を放ち、街を破壊し始めた。

 

「精神的に参ってる所悪いけど、いけるかい?」

「はい……償いとかはこれも含めてやっていくことにします。何より、貴方に申し訳立ちませんから。」

 

 左腕のアグレイターを展開し、頭上に掲げる。イーヴィルニキはどこからか取り出したガッツスパークレンスを使い、叫んだ。

 

「アグルーーーーーーーーッ!!!」

「光よッ!!!」

 

 光に包まれた俺達は地面に降り立ち、黒いアグルに向かって構える。すると、アグルダークネスからリアクションがあった。

 

『(アハッ、来てくれたんだネ、テートクゥ)』

『(その声は、金剛!? 金剛なのか!?)』

『(最悪のシチュエーションだな……)』

 

 アグルダークネスから恍惚とした金剛の声が聞こえた。ということは、この黒いアグルに変身してるのは金剛!? 

 

『(教えてくれ金剛!! 何故だ! 何故そんな姿になった!?)』

『(そんなの決まってるデショ? テートクを助けるためダヨ)』

『(俺を助けるだって……?)』

『(Yes!! テートク、最近冷たかったデショ? それに、いろんな人達を恨んでマシタ。テートクにあんな目で見られてとっても怖かったシ、寂しかったノ)』

『(デモ、それもゼーンブ隣にいるソイツのせいだって、トレギアが教えてくれたノ! ダカラ、テートク。待っててネ? 今、ソイツ沈めてあげるカラ……!!)』

 

 トレギア……金剛を、俺の仲間を利用するなんて、許せない!!

 対話をやめ、こちらに殴りかかってくるアグルダークネス。それを避けて羽交い締めにしてから静止の声をかける。

 

『(待て、落ち着くんだ金剛! お前はトレギアに騙されている! 攻撃を止めて、そんな力捨てるんだ)』

『(……なんで? どうして止めるノ? ねえ、なんでなんでナンデナンデナンデナンデ!? ワタシはテートクのために戦ってるノニ!?)』

『(こ、金剛……!?)』

 

 おかしい、いつもの金剛じゃない。こんなに負の感情を爆発させる金剛は見たことがない。動揺したせいか拘束が緩み、アグルダークネスに腕を捕まれ、そのまま投げ飛ばされてしまった。

 

『グワアッ!?』

『(アア、そっかァ。アイツに操られてるんダネ……ちょっと申し訳ないけど、邪魔するなら先にテートクを倒しちゃおっカ。しばらく大人しくしててモラウヨ!!)ヴァアッ!!』

 

 アグルダークネスがターゲットをイーヴィルニキから俺に変えて蹴り掛かってくる。紙一重でそれを避け、顔面に拳を……

 

[「テートク……ワタシを助けてくれてアリガトネ」]

 

 ……ダメだ。金剛の顔がよぎって、戦えない!!

 

『ヴァアッ! オァッ! デェヤァァァアアッ!!』

『グワアアアアアアッ!』

 

 蹴りの連撃になすすべなく吹き飛ばされる。俺はぶつかったビルごと地面へ倒れこんだ。ぐしゃぐしゃになったビルを背に起き上がろうとしたが、その前にアグルダークネスにマウントポジションを取られ、殴り付けられる。

 

『(カイくん! 今助けにっ)ムッ!?』

『おいおい。今いいところなんだから、邪魔しないでくれないかな?』

『(トレギア……そこを退けッ!!)ジュアッ!!』

『フッ。少々遊ぼうか、影のウルトラマン』

 

 イーヴィルニキが俺を助けようと駆け出したが、突如として現れた魔法陣からウルトラマントレギアが出現。イーヴィルニキの妨害を始めた。

 

 そんな中、俺はアグルダークネスの……金剛の攻撃を受け続けていた。

 

『デァッ! ヴァッ! ヴェアッ!!』

『グ、ァ……』

 

 拳を顔面に叩きつけられ、蹴りを腹部に食い込まされ、腕を捕まれ投げ飛ばされる。そうやっているうちにいつの間にか胸のライフゲージが赤く点滅を始めた。

 

『(そろそろ限界でショ? もう休んでいいんダヨ。テートク……)』

『(この、ままじゃ…………でも)』

 

 なすすべはない。トレギアによって変身させられた者は、そのまま倒せば命を落としてしまう。それを救えるのは、人間と怪獣を分ける技を持つウルトラマンしかいない。俺には、その力はない。そもそも人間でもない俺は、人間を救うことは、できない………

 

 

 

 

 

 この世界に転生する前、つまり前世の俺はテレビ番組【ウルトラマンガイア】を見て育った海洋学者を目指す大学生だった。俺が海洋学者になろうと思ったきっかけは、言わずもがなウルトラマンガイアだ。地球の怪獣と人間との協力には感動した。あのウルトラマン達がいたから、俺は自然の大切さと素晴らしさを知れたと言っても過言ではない。

 

 しかし、俺は人間のせいで死んだ。自分で言うのもおかしなことだが、俺は大学ではかなりの人気だった。男子からも女子からも。それが気にくわなかったのだろう。ある日、海水のサンプルをとるために足を運んだところ、その近くにある崖に呼び出され、そこから海に突き落とされたのだ。

 走馬灯が頭の中を巡るなかで、俺は人間への悪意を抱いた。強い憎悪と、深い悲しみを。

 

 

 気がついた時、俺はすでに人ではなくなっていた。最初は海の中に漂う光の球体だった。そこから数百年はそのままだったが、ある日体に変化が起きた。細部が人形に変わっていき、巨大化していったのだ。変化が終わった頃に海を見てみれば、そこには前世で大好きだったアグルの姿になった俺が海面に映っていた。

 

 

 そう、俺は人間ではない。それどころか生物ですらないのだ。中途半端に心を持ってしまった怪物。それが俺の正体だ。そんな俺が誰かを救えるわけがなかった。こんなことなら、あの時に海の中に永遠に沈んでいればよかったのだ…………

 

 

 

 

 

『諦めるなっ!!』

 

 

 

『アグル! 君は、確かに人間ではない。しかし、だからと言って、なにも救えないなんてことは、ない! 現に君はこの娘を、この世界の艦娘達を救ったのだろう!? でないと、コイツの力を借りてまで、君を救おうなんて考えるわけがない!!』

 

 トレギアとアグルダークネスの攻撃を防ぎながら、イーヴィルニキが語りかけてくる。

 

『君はやり方を間違えた。しかし、過程がいくら残酷なものでも、その結果救われた者達がいる!! 思い出せ! 君と共に歩んでいる者の顔を!!』

 

 俺と、共に歩んでいる者?

 

「「「指令官!」」」

「「「提督!!」」」

 

 ……!! 声? 艦娘の、みんなの、声が……

 声が聞こえる方向に目を向ける。超人的な視力が、海岸線にいる艦娘達を捉えた。

 

「提督、がんばって~!!」

「指令官、金剛さんを助けてあげて!!」

「立ってください、提督!」

「お願いです。お姉様を、助けて……!!」

 

『チッ、煩いヤツらだ。黙らせてやろう。ハァッ!!』

『ッ! 危ないっ!!』

 

 トレギアが艦娘達に向かって雷を放つ。体にムチを打って動き、アグルセイバーを回転させるセイバーシールドを使いながら艦娘の前に飛び出した。崩れそうな足に力を入れ、なんとか踏ん張る。雷を防ぎきり、膝をついた。

 

『大丈夫か……?』

「「提督、ありがとうございます!」」

 

 何人かの艦娘が俺には大声で感謝を伝える。その娘達もそれ以外の娘達も、みんなが笑顔で俺を見る。

 

『みんな、笑顔だ……とても、いい笑顔……』

『それが君の守った、救った笑顔だ!!』

 

 俺が守った、救った、笑顔……………!! そうだ。俺はなんであんなことをしたのか、いつからか忘れていた。俺が軍に直談判に行ったのも、ブラック提督を叩きのめしたのも、全部、この笑顔を守りたいと思ったからだ! だから……

 

『こんなところで、諦める、ものかぁぁぁぁぁぁぁぁああッ!!!』

 

 海が渦巻く。大地が揺れる。まるで地球が俺を後押ししているかのようだ。体の中で二つの力が混ざりあっていく。気づいたときには、俺の姿はV2からSVに変わっていた。

 

『なんだ、その力は………!?』

『(テー、トク……)ヴァァァァァアアッ!!』

 

 アグルダークネスがこちらに殴り掛かってくる。さっきまでは両手でも防げなかった一撃だが、今の俺はさっきまでとは違う! 片手で防ぎ、カウンターとして拳を馳走する。相手の腕を掴んだまま蹴りを入れ、アグルダークネスの足を崩して倒れこませる。起き上がったアグルダークネスはすぐさま回し蹴りをしてくるが側転で避け、アグルの戦闘時の構えをとる。

 

『デァッ!! ゥイッ!! オァァッダァ!!!!』

『グホォッ!? オアァアッ!!』

 

 相手の攻撃を防ぎきり、カウンターを確実にその体に叩き込む。金剛、少し痛いが我慢してくれ。右手にありったけのエネルギーを込める。

 

『無駄だ! アグルダークネスの力は変身者に結合している。ソレを倒せばその女は死ぬ! 自分の手で守りたいものを殺すがいい!! ハハハハハハッ!!』

『ふっ、タロウさんに執着しているわりには知らないんだな?』

『……なに?』

 

 勝ち誇るように笑うトレギアをバカにするようにイーヴィルニキが語る。それについては同感です!

 

『彼も含めて、ウルトラマンにはとある格言があってな。名のあるウルトラマンならすべてに当てはまる言葉だ。【最後まで諦めず、不可能を可能にする。それが……】』

 

 

『【ウルトラマン】だぁぁぁぁぁあああッ!!!』

『ヴァァァァァァァァァアアッ!!!』

 

 闇をうち払う紅と群青の光を手に宿し、雄叫びをあげながら相手のライフゲージにつきたてる。アグルダークネスの体にエネルギーが浸透していく。すると、俺の手がアグルダークネスの体内へと入っていった。

 

『(……見つけた!)ディヤァァァァアアッ!!』

 

 勢いよく手を引き抜くと、アグルダークネスの体から血液のように闇のエネルギーが吹き出した。

 

『……ッ!? 貴様、何をしたァッ!! アグルダークネスの中からその女を救い出すなど、絶対にあり得ない! 一体どういうカラクリだ!?』

 

 トレギアが起こったことを理解できずに激怒した。それもそうか。何せ、俺も若干できるとは思ってなかったし。そう、ヤツの言う通り、アグルのインナースペースには金剛が無傷で救い出されている。

 

『(テ、テートク……Sorry。ワタシ、なんてコト……)』

『(俺もやり方を間違えたからいい。それに、無事に帰ってきたならなにも言うことはないさ)』

『(テートク……)』

 

 

『とんだ茶番だ。ヘドがでる!』

『だが現実だ。トレギア、お前の悪事もここで終わりだ! デュアッ!!』

『グゥッ……チッ!』

 

 イーヴィルニキがトレギアを蹴り飛ばし、攻め立てる。それに合わせてこちらもアグルダークネスを投げて投げて投げまくる。ミーモスにガイアがやっていたように、全力で投げ続ける。最後はジャイアントスウィングでトレギアにぶつけた。

 

『行くぞカイくん!』

『はいっ!』

 

『イーヴィルショットォッ!!』

『フォトンストリームッ!!!』

 

 並び立ち、同時に光線を放つ。それを見たトレギアはアグルダークネスを前に出し盾にした。二つの光線を見に受けたアグルダークネスは爆裂。しかしまだトレギアが残っている。

 

 

『不可能を可能に、か…………こんなこと、認めるものか』

『逃がすかッ……イーヴィルニキ?』

『もうエネルギーも限界だ。ここは見逃すしかない。あといつまでも金剛さんインナースペースにしまいこんでるつもり?』

 

 トレギアは指を鳴らし、背後に展開した魔法陣に歩いていく。それを追いかけようとするが、イーヴィルニキに止められてしまった。ごもっともすぎる理由で。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「色々とありがとうございました。イーヴィルニキ」

「いやいや、お礼なんていいんだよ。後輩を導くのも先輩の役目さ」

 

 戦いが終わったあと、イーヴィルニキを我が鎮守府に案内した。歓迎会件送迎会を執り行うこととなったので途中買い出しに行かされたが。

 鎮守府に帰ってから、まず艦娘の皆に謝罪をした。自分のせいで気分を害している娘もいただろうし。なぜか笑われたが。

 

「イーヴィルニキ、トレギアは一体……何者なんでしょうか。アレは……」

「うん、私達の知っているトレギアとは、どこか違った気がする。そこら辺も含めて、ゼロと調査していくことにしよう」

 

 今回出会ったトレギアは、なんだか妙だった。俺の記憶にあるトレギアとは若干違うような………違わないような………それに、超コッヴが怯えていたのもトレギアのせいだったとしたら……

 

「あのトレギアは何を考えているんだろう……」

「さあね。でも、なにか良くないことを企んでいるのは確かだ。それが何であれ、誰かを傷つけるようなものなら絶対に私達が止めないと………さて、そろそろ行くよ」

「あ、わかりました。頑張ってください。いつかまた来てください。いつでも歓迎しますよ」

「ああ、ぜひとも来させてもらうよ」

 

 互いにガッチリと握手をする。それが終わりイーヴィルニキが変身してこちらを見下ろしていた。

 

『いつかまた会う日まで、さらばだ。ウルトラマンアグル………ジュワッチ!!』

 

 イーヴィルニキが空に飛びたつのを見送る。

 

「総員、敬礼!!」

 

 俺の合図で艦娘達が一斉に敬礼した。勿論俺もしている。また会いましょう、先輩。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

143:海のスプリーム提督

という訳で今は償いのために戦ってる

 

144:目が覚めたら最光

また映画じゃないか……

 

145:最高最善の旅する王様見習い

払わせてっ!!(積まれた札束)

 

146:エボルト#打倒マゼラ

>>145 アンタが言うとシャレにならんな

 

147:光のイーヴィルティガ

そういえばアグルニキ、金剛さんとはどうなったの? ケ・ッ・コ・ン・カ・ッ・コ・カ・リしたの?

 

148:海のスプリーム提督

ああはい。金剛とも彼女から告白されてからしましたし大和や他数名とも同じようになって……あっ

 

149:エボルト#打倒マゼラ

>>148 ほう?

 

150:NEWΩinがっこうぐらし!

>>148 その話

 

151:SG-i03 Excalibur(男)

>>148 詳しく

 

152:アローラ在住ポケモンレンジャー

>>148 聞かせて

 

153:光のイーヴィルティガ

>>148 くれるよね?

 

154:海のスプリーム提督

\(^q^)/

 





今回はメインで登場した人のみ紹介

海のスプリーム提督

今回の主役であり、ついにウルトラマンになれた人。
実は光であり人である【ウルトラマンアグル】ではなく純粋に海の光の力である【アグル】だった。グリーザ事変でトレギアに目をつけられ、帰る寸前に闇の種を植え付けられたことで人間に対する敵意やら何やらが増大していた。イーヴィルニキの治療(ほぼ物理)によって取り除かれてからは人間に対しての苦手意識はあるものの、心優しい性格に戻っている。なおトレギア事変の後、被害者になってしまった金剛の他、大和、響、時雨に告白され、【ケッコンカッコカリ】にいたる。油断していたのとイーヴィルニキに質問されたら正直に答えるのが礼儀という意識が芽生えていたので隠さず話して非リア戦隊モテタインジャー(作者は鈍感戦隊モテテルンジャーと呼んでる)にコテンパンにいじられた。名無。

「あの人たちこういう話題になると容赦ないな…………ああ、金剛。紅茶ありがとう。え? 何の話だって? 俺の頼れる先輩とその仲間達の話、かな」


光のイーヴィルティガ

誰がどう見てもウルトラマンだしチートラマンの人。
グリーザ事変からアグルニキのことを気にかけており、ゼロに頼み込んでアグルニキの世界を度々調査してもらっていた。そんななかトレギアの計画を察知し、ゼロの力によって世界を超えてきた。戦闘能力は超古代から戦ってきたこともあり、並みの相手なら優位に立てる。ウルトラ六兄弟全員にかかってこられたら勝率は少ない。と言ってもイーヴィルニキと六兄弟全員だったら割合は3:7である。現在は自分の世界でゆっくり休みながらアグルニキの世界に現れたトレギアの目的を考察中。

「あのトレギア、戦い方もどこか違うような……光の国の資料でも読んでみるか?」



それにしてもやはりティガは夜が似合う。


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7スレ目

情報交換の場。そして混沌を極めるスレ


132:光のイーヴィルティガ

さて、前回のスレでアグルニキの話をしたけど、そこで出てきたトレギアのように厄介な敵に出会ったとか、なにか奇妙なことが起こった人はいないかい? 今いるメンバーだけでいいからよろしく。

 

133:最高最善の旅する王様見習い

俺は旅先では確実にトラブル起こってるからそこまで気になるようなことはないかな。強いて言うならラフムが妙に強い

 

134:マミサルバトーレ

こちらでは特に変化はない。あとソウゴのラフムが強い発言はそこまで気にするな。アイツこの前ジオウギリギリスラッシュでラフム数百は殲滅してたぞ

 

135:エボルト#打倒マゼラ

>>134 相変わらずのチートぶりで草

 

こっちもそこまで変わりなしだ。マゼラがまだ来てないことに違和感はあるがな

 

136:NEWΩinがっこうぐらし!

ワイ、とてつもなく違和感を感じる勢。こっちの世界にはチヒロォ!がいない筈なのに人間からアマゾンに変異する奴が出始めた。

 

137:アローラ在住ポケモンレンジャー

こちらアローラ地方。リーリエがたまに獲物を狙う目で見てくる以外異常なしです

 

138:海のスプリーム提督

>>137 自分の胸に手を当てて考えてごらん

 

こっちは前回のトレギア事変から特に変わりはないです。深海棲艦の活動も正常ですし、破滅招来体は消えました。やっぱりトレギアのせいだったみたいで……

 

139:目が覚めたら最光

こちらは違和感ありまくりなことがおき始めました。突然メギドの存在を確認できたんです。種類はカリュブディス。いや絶対おかしい

 

140:SG-i03 Excalibur(男)

こっちには普通のノイズがまた現れ始めた。ソロモンの杖はもうないはずなのに何故……?

 

141:我が名はウルトラマンオダブツ!

アサヒさんが妙にかまってくること以外は異常ないです

 

142:怪盗を追うWの左側

>>141 絶許

 

相棒が寝てるから俺が報告するぜ。こっちは財団Xの動きが活発になってきたのか、メモリ犯罪の発生率が急上昇してる。なにを企んでるんだか……

 

143:最高最善の旅する王様見習い

なるほど……それぞれの世界で異変が起こり始めてるのか……

 

144:光のイーヴィルティガ

取り敢えず警戒は怠らないように。なにか良くないことが起こる可能性がある

 

145:目が覚めたら最光

こういう時にカリバーがいてくれたらいいのになぁ……

 

146:怪盗を追うWの左側

あー闇黒剣月闇の予知能力か。確かにSANチェック耐えれるなら役立つな

 

147:マミサルバトーレ

あれに耐えられるのはここではソウゴやイーヴィルニキぐらいだろ。特にソウゴは何度も最悪の未来を自分から予知してそれを回避するために戦ってたんだから

 

148:最高最善の旅する王様見習い

通算167回は地獄を見た。何個か例を出していくとマミさんを助けられずにゲイツが一緒に犠牲になった。まどかが魔女になってそれを殺してしまったことでほむらが発狂した。オーマジオウになって戦ったことで世界中から敵意を向けられてしまった。ゲイツと相討ちになった。他には……

 

149:光のイーヴィルティガ

やめよ? みんなのSAN値が直葬されるからやめよ?

 

150:エボルト#打倒マゼラ

よくそんなに最悪の未来を予知して心が壊れなかったな……

 

151:我が名はウルトラマンオダブツ!

ボクだったら耐えられる気がしませんよ……

 

152:マミサルバトーレ

こいつはそこら辺覚悟ガンギマリ勢だからな。絶対に自分の思い描いた希望の未来にたどり着くために全力を尽くしていたんだ

 

153:最高最善の旅する王様見習い

だってオレ王様になるし。王様なら民を助けるのは当たり前でしょ?

 

154:アローラ在住ポケモンレンジャー

>>153 この一言で納得させられるのほんとズルい

 

155:チームGSLのトレーナー

今北産業

 

156:アルビノクウガマネージャー

お疲れさまでーす

 

157:目が覚めたら最光

あ、GSLトレニキと空我ニキだ!

 

158:光のイーヴィルティガ

おつかれー

 

159:SG-i03 Excalibur(男)

二人とも仕事終わりですか

 

160:アルビノクウガマネージャー

俺はμ'sのメンバーと今後の方針とか練習場所の確保とかを話し合った後にグロンギ倒しに行ってた。今回は電撃体解禁した閣下だった。なんとか撃退できたけど死ぬほど疲れた( ;∀;)

 

161:チームGSLのトレーナー

こっちはチームの方針の決定、新しい機材やシューズ、足りない備品の発注をしてからワーム倒してたぞ。敵がゴキブリモチーフだったのと倒して帰ったらゴルシがやらかしてやがったからその後処理で疲れがたまってる……仕事に支障をきたさないようにしていたが、さすがに今日はビール解禁するか。明日予定ないし……

 

162:海のスプリーム提督

あーなんとなくわかります。上層部への報告書や任務達成の報告、艦隊の指示と共闘に鎮守府の運営が重なって…………はぁ……

 

163:SG-i03 Excalibur(男)

>>160~>>162 苦労してんだなぁ……

 

164:目が覚めたら最光

さすが社会人組……

 

165:名無しの転生ニキネキ

すいません、噂の転生者の相談スレってここですか?

 

166:名無しの転生ニキネキ

お初に御目にかかります。少々相談に乗っていただきたいことがあるのですが、よろしいでしょうか?

 

167:エボルト#打倒マゼラ

おう、いらっしゃい………ん??

 

168:怪盗を追うWの左側

>>165 >>166 もしや今回は二人同時か?

 

169:光のイーヴィルティガ

気をとりなおして、我々のスレにようこそ。ここでは基本的に雑談をしたり、困っている転生者の相談にのったりしている

 

170:海のスプリーム提督

遠慮はなしで、じゃんじゃん相談するといい。基本自慢とかでない限りはメンバーが一丸となって相談にのろう

 

171:最高最善の旅する王様見習い

とりあえず、>>165と>>166はコテハンをつけてくれるかな。自分が何に、どこに転生したのか。何を悩んでいるのかが分かりやすいコテハンもあるよ

 

172:我が名はウルトラマンオダブツ!

>>171 ボクとかですかね

 

173:目が覚めたら最光

>>171 呼びました?

 

174:NEWΩinがっこうぐらし!

>>172 >>173 ガチで最たる例で草

 

175:友達全員NTRされて悪者にされたエビル

>>166です。転生先で死んだらどの創作物世界とも違う多種族が共生している世界に再び転生しました。コテハンの通り仲良くしてくれている女友達全員を間男にNTRされ、さらに学校で悪者扱いされて退学した後NTRした男にめちゃくちゃ煽られました。その際の情事を撮影した動画付きで。今回は>>165に進められて来ました。よろしくお願い致します

 

176:ボイロを救えるのはただ一人、俺だ!

>>165です。こちらはボイスロイドがヒューマギアのように人と生きている世界に飛電ゼロワンドライバーとライジングホッパープログライズキー、その他キーとドライバーの開発技術を持って転生しました。ちなみにヒューマギアもいます。ボイスロイドを違法に改造したり、それこそマギア化のように暴走させるなどの行為が多発している世界です。今回はエビルの付き添いで来ました。よろしくお願いします

 

177:海のスプリーム提督

 

 

178:エボルト#打倒マゼラ

 

 

179:最高最善の旅する王様見習い

 

 

180:マミサルバトーレ

 

 

181:光のイーヴィルティガ

 

 

182:目が覚めたら最光

 

 

183:チームGSLのトレーナー

 

 

184:アローラ在住ポケモンレンジャー

 

 

185:怪盗を追うWの左側

 

 

186:アルビノクウガマネージャー

 

 

187:NEWΩinがっこうぐらし!

 

 

188:SG-i03 Excalibur(男)

 

 

189:最高最善の旅する王様見習い

…………はっ! 意識飛んでた!?

 

190:マミサルバトーレ

いやお前ら情報量多すぎだろうが!? 特にエビルゥ!

 

191:エボルト#打倒マゼラ

>>175 淡々と言ってるわりに内容が壮絶すぎる……!?

 

192:NEWΩinがっこうぐらし!

>>175 ……ちなみにビデオ見たときの心境は?

 

193:アローラ在住ポケモンレンジャー

>>192 おいバカ止めろ!!

 

194:友達全員NTRされて悪者にされたエビル

>>192 もう二度と見たくない。嫌がる女の子を無理矢理、薬まで使って……あんな………ぅぇ……

 

195:最高最善の旅する王様見習い

エビルくん落ち着け。いいかい? 今から頭の中に響く音だけに集中するんだ

 

196:目が覚めたら最光

>>192 最低です

 

197:光のイーヴィルティガ

>>192 反省して

 

198:海のスプリーム提督

>>192 沈めるぞ

 

199:エボルト#打倒マゼラ

>>192 宇宙の塵になっちまえ

 

200:我が名はウルトラマンオダブツ!

>>192 出来心だとしてもやっていいことと悪いことの判別ぐらいできないんですか?

 

201:ボイロを救えるのはただ一人、俺だ!

>>192 初見だけどさすがにひどいと思いました

 

202::NEWΩinがっこうぐらし!

ごめん今すぐタヒんでくる

 

203:マミサルバトーレ

全員落ち着け! エビルは問題ない。ソウゴが対処してるから

 

204:アローラ在住ポケモンレンジャー

あれ何してるの? 音とか言ってるけど

 

205:怪盗を追うWの左側

もしかして世界を超えて干渉してるのか? リラックス効果のある音楽とか、催眠とかか?

 

206:マミサルバトーレ

いやグランドジオウの待機音声と変身音声とヘイセイバーの待機音声ループ再生してる。オレも何回かやられたから分かる

 

207:アルビノクウガマネージャー

怒りで熱くなってた頭が冷静になるレベルで字面が草

 

208:光のイーヴィルティガ

>>202 ちょっとピリピリしてたから強く当たっちゃったね。ごめん。でもそれはそれとして後で謝ろうね?

 

209:NEWΩinがっこうぐらし!

はい……本当に申し訳ないです

 

210:エボルト#打倒マゼラ

>>206 やられたことあるのか……(困惑)

 

211:海のスプリーム提督

>>206 何をどうしたらそんなことになるんだよ……

 

212:マミサルバトーレ

とあることで思い詰めててオーバーワークしてたらマミにチクられてやられた。気を紛らわせることはできるぞ

 

213:光のイーヴィルティガ

いやもっと他に方法あったでしょ……

 

214:目が覚めたら最光

なんか、ズレてるなぁ……

 

215:チームGSLのトレーナー

っと、忘れないうちに……ゼロワン。エビルの付き添いと言うことは、彼が何を相談したいのかを知っているのか?

 

216:ボイロを救えるのはただ一人、俺だ!

>>215 はい。アイツは今、迷ってるんですよ。人のために戦うか、戦わないか。裏切られた仕返しをするか、それでも守ろうとするのか………

 

217:海のスプリーム提督

ははあ、なるほど。俺と同じだったか

 

218:光のイーヴィルティガ

確かに、アグルニキと状況は似ているね

 

219:ボイロを救えるのはただ一人、俺だ!

俺じゃアイツに道を示すことはできない。だから、アイツの選択を後押ししたいんです。例えそれが人に仇為すダークライダーの所業だったとしても

 

220:最高最善の旅する王様見習い

……任せてよ。オレは王様だから、民の追い風にもならないとね

 

 

 

 

 

 

 

それはそれとしてNEWΩニキは説教ね

 

221:NEWΩinがっこうぐらし!

はい……




目が覚めたら最光

メギド退治が旅の目的に加わった人。
かつて共に戦っていた月闇とその剣士も探してあっちへフラフラ、こっちへフラフラしている。白猫プロジェクト本編はまだ遠い

「NEWΩニキ、光あれ……流石に時王ニキの説教は同情する」



光のイーヴィルティガ

調査のために宇宙を飛び回っている人。
ギャラクシーレスキューフォースの勇士達とも協力し、アグルニキの世界に現れたトレギアのことを探っている。後々NEWΩニキの説教に加わる。

「さて、後はリブット達に任せて一旦地球に戻るか」



最高最善の旅する王様見習い

モノスゲーイ!独特の落ち着かせ方する人。
NEWΩニキに笑顔(笑ってない)でお説教。カルデアではギリギリサーヴァントとしてカウントされている。クラスは一応ライダー。けど絶対に勝てない。

「もう少し、人の気持ちを考えよっか?」



マミサルバトーレ

オーバーワークしたら恐ろしい罰を受けた人。
あっけらかんと言ったが、実はトラウマになりかけていた。受けてからはオーバーワークはほぼなくなったと言う。これにはマミさんもにっこり。

「もう二度とあれは聞きたくない」



海のスプリーム提督

心機一転、ウルトラマンアグルとして戦っている人。
軍との確執は少しあったが、お互いに歩み寄ることができたため、意外に和解できた。最近なぜか下町のラーメン屋で出会った元師と仲良しになった。

「俺にとっては醤油こそ至高…… だけど他のラーメンもとても美味しい!!」



エボルト#打倒マゼラ

だんだんコーリー星に馴染んできた人。
その土地ならではの料理や家具、家屋の技法などは一級品になったのだが、コーヒーが旨くなる気配はいつまでたってもない。

「フッ、コイツはオレみたいな大人が飲むモンだ。王女様は紅茶でもすすってな……ニガッ」



NEWΩinがっこうぐらし!

つい出来心でトラウマ刺激しちゃった人。
あの後涙目で時王ニキ、イーヴィルニキ両名から説教をそれぞれ三時間受け、エビルくんに謝り続けていた。いつか本気でお詫びがしたいと思っている。あと現れるアマゾンは低級が多いとのこと。

「オレの命をかけてでも償わなければ……申し訳なさで死ねる」



アルビノクウガマネージャー

ついに原作メンバーが集まってホッとしてる人。
これなら自分はもう必要ないだろうと思い、マネージャー業をやめようとしたが、メンバー全員から引き留められ渋々継続

「ことりちゃん……距離が近い。色々当たってる……「当ててるんですよ」じゃないよ!?」



アローラ在住ポケモンレンジャー

絶賛島巡り中の人。
ただいまはリーリエと共にウラウラ島行きの民間船に搭乗中。エーテル財団から脱走したからウツロイドのイベントはカットされた。可哀想なウツロイド。でもアニメの展開は絶許

「次の島はでんきとゴースト、あくタイプの試練か。気合い、入れていくか」



SG-i03 Excalibur(男)

自分の世界の異変に困惑している人。
現在調査の結果を待っている。彼自身はギャラルホルン関連で異変が起こっているのではないかと予想を立て、何が起きても対処できるように身構えている。

「……原作勢とあったとき、なんて反応すればいいんだろう」


怪盗を追うW

現在ジョーカーしか使えない人。
右側は度重なる検索による疲れで爆睡中。まあここまで頑張ってきたし、しょうがないかって感じで寝かせたままにされてる。左側は仮面ライダージョーカーのスペックでもスキルでごり押ししてくる。

「Wじゃないからってなめんなよ? それなりの場数潜ってるからなぁ!!」


チームGSLのトレーナー

金色のライダーと呼ばれるようになった人。
最近専用バイク、コーカサスエクステンダー(コーカサスカラーで三本角のカブトエクステンダー)を手に入れて絶好調。でもゴルシのハチャメチャとゴキブリワームのせいで絶不調。

「くっ……胃がキリキリする……バフ○リン使うか」


我が名はウルトラマンオダブツ!

キレると意外に毒舌な人。
ついにできた後輩が爆弾抱えててビビった。最近はウシオからの視線がだんだんマイルドになってきてホッとしているのと、アサヒのスキンシップにドキドキしてるリア充。

「アサヒさん顔! 顔近いですって!?」


ボイロを救えるのはただ一人、俺だ!

期待の新人。
付き添ってるやつが特大のトラウマ抱えてて助けてやりたいと感じている。サイクロンライザーとロッキングホッパーは作成済み。ゼロワンドライバーの調子が悪いので一型で戦っている。

「エビルのやつ、大丈夫かな……心配だ」


友達全員NTRされて悪者にされたエビル

特大のトラウマ抱えて参上した新人。
今回は時王ニキのお陰で落ち着けたが、トラウマを刺激されると吐き気や目眩、動悸の症状が見られる。その上人間に陥れられたため精神が負の面に傾いてしまっているため暴走の危険はないがエビルにしか変身できない。彼の世界にも怪人はいるため、戦うかどうか迷っている。

「オレはいったい、どうすればいいんだ………?」


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魔王の導き! 悪魔系ライダー、爆誕

エビルニキへの心配と同情とNTRした奴に対するヘイトが高い。いいぞもっとやれ。

今回はほぼ掲示板要素がないのでこのタイトルです




1:最高最善の旅する王様見習い

説教と謝罪とフォローの嵐で前スレが埋まったから新しく建てておいたよ

 

2:マミサルバトーレ

>>1 有能

 

3:NEWΩinがっこうぐらし!

いや本当にすまんかったエビルニキ……

 

4:友達全員NTRされて悪者にされたエビル

大丈夫です。時王ニキのお陰で落ち着けましたし、今は安定してます

 

5:エボルト#打倒マゼラ

あれで落ち着けるのか……(困惑)

 

6:光のイーヴィルティガ

か、価値観は人それぞれだから……

 

7:目が覚めたら最光

あのイーヴィルニキがここまで困惑するとかそれだけでヤバさがわかる

 

8:海のスプリーム提督

まあしゃーない。さて、始めようか! と言っても基本は時王ニキに任せっきりになるんだけどさ

 

9:アルビノクウガマネージャー

>>4 安心してくれエビルニキ! 俺も最初はアナザーライダークウガだったけど時王ニキのお陰で仮面ライダーアルビノクウガになれたから!!

 

10:友達全員NTRされて悪者にされたエビル

アルビノクウガ? なんですかそれ???

 

11:最高最善の旅する王様見習い

詳しくは後で自己紹介でもするよ。それよりまずは君だ。他のニキ達はしばらくそっちで雑談お願い

 

12:マミサルバトーレ

わかっている

 

13:アローラ在住ポケモンレンジャー

頼みますね

 

14:チームGSLのトレーナー

おk

 

15:SG-i03 Excalibur(男)

あとよろしく

 

16:最高最善の旅する王様見習い

任された。さて、少し話をしようか。とは言っても簡単な話だよ。君がこれからどうしたいのか、だ

 

17:友達全員NTRされて悪者にされたエビル

と、言うと?

 

18:最高最善の旅する王様見習い

あ、話しづらいだろうし、いまからそっち行くね

 

19:友達全員NTRされて悪者にされたエビル

……はい?

 

 

 

 

─────────────────────────

 

「今から行く、とは……?」

 

 カーテンを閉めきり真っ暗になった部屋で一人オレは困惑していた。今から行く? どう言うことだろうか……

 

「ヤッホーエビルニキ」

「っえ!? と、常磐ソウゴ……ってことはあなたが時王ニキ…! なんでオーロラカーテンから……」

「あれ? コテハンに書いてたでしょ。今は門矢士みたいに旅をしてるんだよ」

 

 突然目の前に銀色のオーロラが現れ、そこから常磐ソウゴ……時王ニキが現れた。彼の話が本当なら、わざわざオレのために……?

 

「あの、すみません。オレなんかのために旅の路線変更を」

「そんなこといいのいいの。俺は王様になりたいからさ、どんな世界でも、どんな状況でも、困っている民を放っておくわけには行かないんだ」

 

 ニッコリと人懐っこい笑顔を浮かべて、それでいて王の風格を感じさせる時王ニキ。これが自分の夢のために蕀の道を進み、見事勝ち取った戦士なのか……オレなんかとは大違いだ。

 

「取り敢えず、これ飲む?」

「あ、ありがとうございます」

 

 手渡されたペットボトル飲料のフタを開けて飲む。爽やかな甘さと炭酸特有の口のなかで弾ける感触を感じる。ラベルを見ると【シュワッと弾ける! スパークリングソーダ!! イエイ! イェーーイ!!】と赤、青、白のトリコロールで書いてあった。

 

「さて、掲示板でも言った通り、君がいまなにをしたいのか。なにを望んでいるのかを聞きたい」

「オレが、ですか」

「そうだ、遠慮しなくっていい。隠さなくてもいい。胸の内を正直に話してくれ。それがどんなことであれ、俺は君の味方だ」

 

 彼の笑顔を見ていると頼もしさで安心する。お言葉に甘えて、全てさらけ出すことにしよう……

 

「……復讐してやりたい」

「復讐?」

「オレを陥れたあの男を許せない。オレを虐めるならまだしも、他の人間を強制的に巻き込むなんてことは許せない。アイツに、自分のやったことを後悔させてやりたい」

 

 時王ニキはオレの言葉を聞いて、一瞬ためらう素振りを見せてから言った。

 

「女友達を恨んだりはしてないの? その子達は過程がどうであれ、君を裏切ったと言える。それなのに恨まないの?」

「……ちょっとは恨んでる。けど、彼女達は悪意に眼をつけられた被害者だ。逆に守れなかったことを謝りたい……モヤモヤするけど、悪人扱いの時はなぜか庇おうとしてくれたし」

 

 返答を聞いた時王ニキは眼を見開いて……満足そうに笑顔で頷いた。

 

「なるほどなるほど、君って全然ダークライダーに向いてないね」

「はは、自分でもそう思う」

「それにしても、一応どっちにも怒ってるのね。それに庇ってくれた………それなら……うん。そうしよう」

 

 なにか納得した様子を見せた時王ニキは先程までの保護者のような顔から一転して、まさに魔王のような悪どい笑顔で言った。

 

「君には、しばらく悪人になってもらおうか」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 彼らが話を終えた数分後。街には怪人達が現れた。怪人達は自らを【デッドマンズ(悪魔)】と名乗り、今日も突然現れ他の種族を攻撃している。デッドマンズは人の心の中に巣食う悪魔である。この世界では、悪意が多く貯まっている人間は悪魔を産み出してしまうのだ。昔から政府直属の部隊も徹底抗戦をとっているが正直なところそこまで期待できない。

 

「皆さん、落ち着いて! 落ち着いて避難してください!!」

「クソッ、なんでオレがこんなことに巻き込まれないといけないんだよ!!」

「倉木くん、落ち着いて! 今は早く避難しないと……(……アイツ、家にもいなかったな)」

「そうです倉木様! 今私達には何もできることはありません!! 早く避難しないと、邪魔になってしまいます!(影斗様もご無事ならよろしいのですが……)」

「学、我等はお主に怪我をさせたくはない。契約じゃからな。だからさっさと避難するのじゃ(影斗、どこじゃ! さっきから気配が感じられん!?)」

「学さん、ここはお巡りさんに任せて行こっ! (……エー兄、どこにいるの……?)」

 

 この世界でエビルニキを苦しめた元凶、倉木学(クラキ マナブ)が強引にNTRをした女子達に連れられ走っていく。その途中で誰かとぶつかった。

 

「いって! テメーどこに目つけて……ってなんだ。弱虫でどっち付かずの反田じゃんか。お前みたいなのが俺の行く手はばんでんじゃねーよ」

「……すいません」

「アア? なんて言ってんのか聞こえねーよ。申し訳ありません倉木様だろうがよぉ!!」

「ちょっと! 今はそんなことしてる場合じゃないで……え?」

 

 エビルニキ、本名、反田影斗(ハンダ エイト)がずっとうつ向いて小さな声で謝罪したのが気にくわなかったのか、胸ぐらを掴み上げる倉木。流石にこれには影斗の幼馴染で彼の友人だった女、星野紡(ホシノ ツムギ)が咎めに入る。しかし、途中で動きを止めてしまった。それは何故か……影斗が暗い笑みを浮かべていたからだ。

 

「ハァ───………邪魔なんだけど」

「は? お前誰にそんな口…ぶげぇっ!?」

 

 突然ため息と悪態を吐く影斗に食ってかかろうとした倉木が顔面に拳をぶちこまれ尻餅をついた。殴ったのは無論影斗だ。

 

「え、影斗……いったいどうし、きゃっ!?」

「影斗様……何故紡さんを?」

「影、斗……なんじゃ、その……暗い笑み、は?」

「エー……兄?」

 

 影斗が自分に手を伸ばした紡を突き飛ばした。それを受けて他のメンバーの間に困惑が生まれる。彼女らの知る反田影斗と言う少年は、心優しく、誰にも隔てなく平等に接するが、気弱な少年だった。そんな少年が幼馴染を突き飛ばしたのだ。真実がどうであれ、少しは動揺するだろう。

 ただひとつはっきりしているのは、目の前の少年が……

 

「心優しい優等生のフリも、今日で終わりだ」

 

 以前のような優しい人ではないことだ。

 

 影斗は数歩進んでから手に持っていたドライバーを腰に当てる。その【ツーサイドライバー】からバンドが飛び出し、ドライバーが影斗の体に固定された。

 ドライバーから黒い霧と緑の雷が噴出し、影斗の体を包む。それが晴れた頃には、彼が来ていた白を基調としたフォーマル系統のコーデは消え失せ、黒を基調としたロック系統のコーデに変貌していた。

 

【バット!】

 

 彼はサイド部分のホルダーから【バットバイスタンプ】を手に持ち、上部の【アクティベートノック】を押してバイスタンプをアクティブ状態に。そのままドライバーの【オーインジェクター】にバイスタンプを押印した。

 

【Confirmed!】

 

 空気が一瞬振動し、影斗の影が濃くなり大きく伸びる。そしてそこから大量の蝙蝠が現れた。現れた黒い蝙蝠達は影斗の回りを、なにかを待っているかのように旋回している。

 影斗はそれを見てニヤリと笑い、バットバイスタンプをドライバーのスロットに装填した。それによりツーサイドライバーに内蔵された動力源【ゲノミックコンバーター】が始動。バイスタンプに保存されている遺伝子情報から生命の源となった高純度のエネルギーを抽出。加速増幅することで強大なエネルギー【ゲノムパワー】へと変換。

 

【Eeny meeny miny moe…♪ Eeny meeny miny moe…♪】

 

 禍々しく、楽しげに。まるで全てを嘲笑うような待機音が辺りに響く。グリップを握って引き抜き、トリガーが引かれると同時に、世界の音が消え、ポツリと彼が呟いた。

 

「変身…!」

 

【バーサスアップ……!】

【Madness! Hopeless! Darkness! バット!】

【HEHE…仮面ライダーエビル!】

【E-YEAH HAHA!!】

 

 大量の蝙蝠達が集まり、巨大な蝙蝠を象るゲノムパワーの塊となって影斗にかぶりつく。そしてそれが内側からの斬撃で弾け飛び、影斗は姿を変えていた。漆黒のボディに不安定なフォルムの目。蝙蝠のようなその姿は不気味ながらもどこか洗練されている。

 

 

───────────────────────

 

167:最高最善の旅する王様見習い

 祝え! 悪意によって生まれ、その悪意を糧に復讐を誓うダークライダー。その名も仮面ライダーエビル。悪意によって育てられた、悪魔系ライダーの誕生である!!

 

 

───────────────────────

 

「楽しませてもらおうか……ヒャハッ!!」

「ギッ!?」

 

 狂ったような笑いを上げてデッドマンズにとびかかっていくエビル。アクロバティックに動き回りながら無数にいた【ギフジュニア】を殲滅していく。あるときは斬り、あるときは蹴り、あるときは他のギフジュニアの攻撃を防ぐ盾として使うエビル。

 

「ハハハッ、愉しいねえ!! ……ア?」

「グルルァッ!!」

 

 一連の行動とその結果を見て優先して排除すべきと判断したのか、チーターのような走行を持つ【チーターデッドマン】がエビルに襲いかかる。

 素早い動きでエビルを翻弄し、その体に爪をつきたてた。そのとき、エビルはチーターデッドマンの腕を掴み、痛みを確認するような素振りを見せた。

 

「ヅゥッ……良いねぇ、痛みを感じる。この体は、オレのモノだ!!」

「グルッ!?」

「ハッ! オラァッ!!」

 

 エビルは腕を掴んだまま右手に持った【エビルブレード】で敵の体を斬る。そしてそのまま足をかけて転ばせ、そこにさらなる斬撃を叩き込む。その容赦のない攻めにチーターデッドマンの体はすぐにボロボロになり、それを見ていた者達は恐怖を覚えた。

 

「おいおいそんなもんかよ……もっと楽しませてくれよ? アア? ……もういいや。飽きた」

 

 ボロボロで倒れるチーターデッドマンを足蹴にし、落胆した声を上げるエビル。そのまま蹴って転がし、スロットに装填されたバイスタンプのアクティベートノックを再度押し、エビルブレードにエネルギーを大量に供給する。そして【ツーサイドトリガー】を引き、エネルギーを解放した。

 

【必殺承認!!】

 

【バット!ダークネスフィニッシュ…!!】

 

 飽和したエネルギーを複数の斬撃として展開して斬り刻む。それを受けたチーターデッドマンは声にならぬ悲鳴を上げて跡形もなく爆発した。爆発が収まった頃にはそこには当然のことだがエビルしかいなかった。

 

「アンタ……一体誰なのよ。影斗は? バカだけど優しい、私の幼馴染はどこ!?」

「ん? ああ、アンタの知る弱虫な子供はもういない。オレはアイツの中に生まれた悪魔、カゲロウさ」

 

 狼狽したように叫ぶ紡に穏やかに、それでいてバカにするように語るエビルに変身した影斗……否、カゲロウ。

 

「はぁ……? アイツの中に、悪魔が……? ありえない。だってアイツは、いつも優しくて」

「そう。影斗は種族差別や虐めが多いこの悪意に溢れる世界で生まれ優しく育った、まさに奇跡の子。絶望の暗雲が立ち込める空を照らす希望の光と言える存在だった。だけど、オレはこうして存在している。何でかわかるかな? いや、わからない筈がないよなァ? だって、アンタらが原因なんだからさぁ」

「は……? なに、いって」

「え、なに? もしかして知らないの? ………ハ、ハハハッ!! うっわマジかよ! 最高の展開じゃねえか!!」

 

 エビルが心底愉快そうに笑う。それを見てさらに困惑する女性陣と顔面蒼白になる男。

 

「知らないなら教えてやるよ。コイツがこうなったのは、ぜぇんぶ、アンタらのせいだ。アンタらがそこの最高のクズに体を許してたことに勘づいてたんだよこのバカは! そしてそれをソイツから伝えられた時のコイツの絶望からオレは生まれた。つまりアンタらはオレの親って訳だ。そこからオレはソイツが伝えてくるアンタらとの情事の報告を聞いて生まれる悪意によって育った!! 嗚呼、アンタらにも見せてやりたかったなぁ……退学したあの日、一人さびしく帰ってるコイツが、そこで顔面蒼白になってるクズにアンタらとのオクスリを使ったオタノシミをビデオで見せつけられた時の、心からの絶望顔をさあ!!!!」

 

 エビルの言葉に女性陣の中で耐えられなかった二人が崩れる。片方は泣きながら倉木を睨んでおり、もう片方は完全に絶望した顔をしている。耐えられたのは紡と頭に角の生えた少女だけだった。だが双方とも体は震えて顔色が悪い。

 紡が震える声で問う。

 

「影斗は……アンタが出てるなら影斗はどうしたのよ? 返して……私の幼馴染を返してよっ!!」

「返すぅ? それは無理な話ですよ紡御母様。彼から最初に離れていってしまったのは貴女じゃないですか。それに、返せと言われても、ない者は返せませんよ」

「何……? 貴様っ、それはどういうことじゃ!!」

 

 角を持つ少女、鬼島千鳥(キジマ チズル)が動揺を誤魔化すように大声で叫んだ。しかし、それを聞いてはいけなかった。エビルは舞台役者が観客に感謝の御辞儀をするような動きをして言った。

 

「どういうことも何も、こういうことですよ…………可哀想な影斗君はとっくの昔に消滅しましたよ、御母様方……ヒ、ハハハ、ヒャハハハハハハハッ! ラアッ!!!」

 

【必殺承認!!】

 

【バット!ダークネスフィニッシュ…!!】

 

 再び放たれた必殺は緑色の斬撃を複数飛ばすものだった。千鳥が咄嗟に結界を張り防ぐ。爆煙が視界を塞ぐなか、エビルの瞳が輝いていた。

 

『それじゃあさようなら、御母様方。本当に本当に、心から感謝してますよ………生んでくれただけでなく、こんなに素晴らしい肉体をどうもありがとう』

 

 煙が晴れる頃にはエビルは消えていた。残っていたのは影斗の他、紡、千鳥、そして崩れ落ちている二人の少女が写った集合写真。しかし、その写真は影斗が写っている部分が切り抜かれた上、その部分だけが焼け焦げていた。

 

 まるで、もう二度と影斗は帰ってこないと言われているようだった。

 

 

 

 

───────────────────────

 

251:マミサルバトーレ

それで? お前はエビルに何を吹き込んだ?

 

252:最高最善の旅する王様見習い

心の中に秘めていた言いたいことをカゲロウみたいに相手の怒りや後悔を煽るように言えって言いました……あと間男が君に伝えたことを女友達が知らない可能性があるからそれも指摘するようにとも……そしてカゲロウムーブして女友達が自分から間男から離れるように仕向けるのと、間男の立場を地の底に叩き落とすって計画を吹き込みました。はい……

 

253:マミサルバトーレ

そしてコレに至るということか。何か言い訳はあるかソウゴ

 

254:最高最善の旅する王様見習い

えーっとー………て、てへぺろ?

 

255:マミサルバトーレ

喜べ今日はお前が説教だ

 

256:最高最善の旅する王様見習い

ワーイウレシイナー(白目)

 

257:光のイーヴィルティガ

>>256 妥当

 

258:ボイロを救えるのはただ一人、俺だ!

普段怒らないやつほどキレると怖いってこういうことなんだなって……

 




メインの人達だけ紹介

最高最善の旅する王様見習い

よかれと思ってアドバイスしたら想像の1000%上を行かれた人。
このあとマミサルバトーレニキとイーヴィルニキとほむほむにしこたま怒られた。このあとは計画通りヒロイン達にとあるアイテムを渡す予定。だったけどエビルニキにまた会わせたら、現状からさらにひどくなる可能性があるとして接近禁止令出されたので役目をほむほむに引き継ぐことにした。

「とりあえずコレを幼馴染っぽい子、コレをエー兄っていってた子、コレをお嬢様っぽい口調の子に渡して。あ、あと幼馴染の子に渡すときは角がある子と一緒にいるときに渡してあげて!」


友達全員NTRされて悪者にされたエビル

素晴らしいカゲロウムーブ見せつけてるけどこれでも素面な人。
後で追及されても全部カゲロウのせいにできて好きに悪役ムーブできるからハイになってるのもあるんだろうが、だとしても的確に相手の傷口大きく抉った上で大量に塩揉みこんでオーバーキルしていった。素でこれができるとかマジヤベーイ。

「…………ヤバいな。カゲロウの話し方から元に戻らない……まあいいか。どうせ暫くはこのまま活動するんだし、せいぜい楽しみますよ」


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決意のチームアップ。決めるぜバディアップ!

しばらくエビルニキ編を続けようと思います。


 暗い闇の中、そこには私と、私の幼馴染しかいない。私の幼馴染は心底失望したという顔をして私を見る。やめて、私をそんな目で見ないで! 

 

「オレを裏切って、あんなヤツと……ヒドイよ、紡」

 

 違う、違うの! アイツにアンタへの虐めをやめる条件として、仕方なくて……!! 彼の服装が白から黒に変わっていく。あんなに優しかった彼が、アイツへと裏返ってしまう。

 

「いまさら遅いよ。オレは……影斗はもう死にましたから。ね? 御母様……」

 

【バーサスアップ……!】

 

【仮面ライダーエビル!】

【E-YEAH HAHA!!】

 

「影斗はもういない。貴女が、アイツのことを殺したんだ……ヒャハハハハハッ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「いやぁぁぁぁぁああっ!!?」

 

 思わず布団を蹴飛ばして飛び起きる。影斗の体を奪った悪魔、カゲロウが私達の前に現れてから数日たった。あの日から私はずっとこんな夢を見ている。でも、私はまだいいほうだ。影斗をエー兄と呼んでいた(ツバサ)ちゃんなんかは完全に家に閉じこもってしまったし、お嬢様のリーゼレットは寝る間も惜しんでカゲロウを探している。学校に通えてるのは私と千鳥だけ。

 あ、もう時間ないや……今日は休もう。思い出したら行きたくなくなっちゃったし。

 

 

 

 

 

 朝から時間はたって昼下がり。私は今日の朝刊をじっと見ていた。

 

『漆黒の戦士仮面ライダーエビル、またもデッドマンズを撃破!』

『見た目によらぬ正義の味方!? 仮面ライダーエビルに迫る!』

『デッドマンズハンターエビル! 目的はデッドマンズの撲滅!?』

 

 

 むしゃくしゃして新聞を壁に投げつける。カゲロウは影斗を乗っ取った悪魔だ。それなのに英雄視されてるなんて……いや、これも全部私のせいなのか。私があんなヤツに彼のためという名目で体を許して、彼を傷つけたせいなんだ。

 

 …………ダメだ。ネガティブなことばかり考えている。少し外に出よう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あ……千鳥」

「……誰かと思えばお主か」

 

 外に出てブラブラと歩いていると、途中でとある人に出会った。千鳥だ。彼女もまた倉木の被害者で、カゲロウに大切な人を奪わせてしまった。

 

「……次にデッドマンズが出たならそこに赴こうと思う。カゲロウが出たならそこでヤツから影斗を奪い返す」

「……どうやってよ。アイツの攻撃でアンタの結界もボロボロだったじゃない。カゲロウには勝てないわ。それに、影斗をどうやって取り戻せばいいのかもわからないじゃないの……」

「それでも、じゃ。妾は……影斗に謝らなくてはならない。本当にあやつを想うのなら、他でもないあやつに相談しなければならなかったのじゃ…………だから、必ずこの手で取り戻す。許されなくてもいい。嫌われていてもいい。ただ一言……倉木から守れなかったことを、あやつをあそこまで追い詰めてしまったことを謝りたいのじゃ。お主は違うのか?」

 

 

 千鳥は覚悟を決めた顔をしていた。千鳥はそこまで影斗を想っていたんだ。それにくらべて私はウジウジしてばっかで……いや、違う。こうやってウジウジしてたからカゲロウは生まれたんだ。だったら、当たって砕けろ。

 

「……その通りね。よし……私もそれにのる。アイツは私の幼馴染み。ずっと私の隣にいてくれないと困るわ!」

「お主、恋敵の前でそんな宣戦布告みたいなことが言えるのう……その意気やよし!」

 

 ちょっと呆れたような眼で見られたあとに、お互いに笑う。方法とかはないし、あるのかもわからない。それでも、絶対に取り返す。それだけは譲れないわ!! 

 

「まずは街中を探すとするか。あやつの体は影斗のもの。つまりは人間と機能は同じじゃ。ならば」

「この昼下がりの時間帯は食事を摂ろうとしている可能性が高いってことね…………なら早速行きましょ!」

 

 二人で一緒に街へ向かう。ただ、さっそく信号に引っ掛かったのでなんとも言えない気持ちだ……そんな時だった。道路に子供が飛び出し、そこにトラックが突っ込んできた。

 

「「あ、危ないっ!!」」

 

 千鳥と同時に子供を突き飛ばし、道路に出る。トラックはすぐそこ。嘘でしょ? こんな残念な死に方するの? 

 

 その時、時間が止まった。

 

 

「……は?」

「これは、どういうことじゃ……!?」

 

 時間が止まった。と言うのは比喩表現ではない。今、私達の眼に写る世界は時間を止めていた。空を飛ぶ鳥は空中で静止し、周りの人々は驚愕の表情を浮かべて微動だにせず、突っ込んできたトラックはタイヤから出る煙と共に完全に停止していた。全てがノイズがかかったようなエフェクトを纏っている。

 

「────全く、面倒なことをさせないでほしいのだけれど」

 

 ふと、後ろから女性の声が。すぐさま振り替えるとそこには黒い艶々とした髪を腰辺りまで伸ばし、まるでアニメに出てくる魔法少女を少し大人っぽくアレンジした衣装を着た女性がいた。一際眼を引くのは、その腕についた盾のようなものだ。モチーフは時計だろうか? 

 

「魔法、少女……か?」

「……大学生になっても魔法少女と呼ばれるとは思わなかったわね。まあいいわ。貴女達に渡したいものがあるの。着いてきてちょうだい」

 

 女性は踵を返すとカツカツとヒールを鳴らして私たちの返答も聞かずに歩いていく。私たちも走って女性を追いかけた。

 

 暫く走っていたが、何故か歩いている女性に追いつけない。近くまで来たと思ったら、まばたきの間に遠くまで移動しているのだ。そうこうしていると、さっきあとにした公園についた。そこのベンチには銀色のアタッシュケースが置かれていて、女性はそれの鍵を開けて、中身を私たちに見せてきた。

 

「な、なにこれ……このスタンプってカゲロウが持ってたものと同じ種類の?」

「こんなもの、カゲロウが使っていた以外で見たことがないぞ……」

 

 そこにあったのはクリアパープルの素体に【50】の文字がプリントされたバックルのようなモノと、カゲロウが使っていたスタンプによく似たパープルにピンクの恐竜型レリーフが着いたスタンプだった。

 

「【リバイスドライバー】本来は悪魔の力を利用して戦う力にするものだけれど、人間と魔寄りの異種族……つまりはそこの鬼ね。その二人が共同で使うものに改造されているわ。そしてこれはリバイスドライバーに使う【レックスバイスタンプ】よ。これを貴女達にあげる」

「なんで、私たちにこんなものを?」

「さあね。どう使うかは貴女達に任せるわ」

 

 そういって謎の女性はアタッシュケースをこちらに押し付けると、さっさと公園から出ようと歩いていく。理解ができる説明がほしい。そう思って追いかけようとすると、突然バイクに乗った何者かが私たちと女性の間に割り込み壁となった。

 

 その人物は体格的には恐らく男だ。全身が時計のようなデザインのスーツで覆われていて、頭部にも時計モチーフのマゼンタで【ライダー】とかかれた仮面をつけていた。腰にはカゲロウが使っていたモノとどこか似ているような気がするベルトが巻かれていて、じっとこちらを見据えている。と思ったらスッと女性の方に目線を移した。

 

「あら、わざわざ迎えに来てくれたの」

「……ほむら」

「わかってるわよ……そうそう、これはそのドライバーの開発者から聞いた話なんだけど、それを使えば悪魔を倒せるらしいわよ」

 

 女性が放った言葉に私たちは驚いた。そして渡されたアタッシュケースに自然と目線をやる。と同時に仮面の男がバイクにいつの間にかヘルメットを被っていた女性を乗せて走り去っていく。

 

「あ、しまった!」

「く、貴重な情報源をみすみす逃すとは……」

 

 押し付けられたアタッシュケースをジッと見つめる。これがあれば悪魔を倒せる。なら、カゲロウにも対抗できる? ちらっと千鳥の事を見ると眼があった。どうやら考えることは一緒みたいね。

 

 アタッシュケースを開き、中身を見る。そうしていると、何か紙が入っていることに気がついた。それを手に取り読む。なになに……【仮面ライダーリバイス、変身説明書】? 

 リバイス(修正)、か。いい名前じゃない。必ずカゲロウを倒して、倉木との因縁も終わらせて、そして影斗との関係を修正しよう。またゼロからになるかもしれないけど、生きてさえいればどうとでもなる。私たちは数時間後にデッドマンズの出現が知らされるまでその説明書を読み込んでいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 デッドマンズの出現を知らせる警報がなったので、アタッシュケースを抱えて避難する人の流れを掻き分けて進む。人混みを抜けた先にはギフジュニアっていうデッドマンが多数とマンモスのようなデッドマンが一体。上等よ。

 

 ドライバーを腰に押し当てるとすぐにバンドが飛び出してドライバー本体を体に固定してくれる。その瞬間隣にいた千鳥が粒子状になってドライバーに吸い込まれた。

 腰にストックしてあったレックスバイスタンプを手にとって前に突き出し、上側のボタンを押す。

 

「湧いてきたわ……!」

【レックス!】

 

 

 ────────────────────────ー

 

 

1:幼馴染系リバイ

 さあ、初陣といきましょうか! 

 

2:次期当主バイス

 ヘマするでないぞ

 

3:幼馴染系リバイ

 それはこっちのセリフなんだけど? 

 

4:次期当主バイス

 威勢がいいのう。それなら行動で見せてもらおうかの? 

 

5:幼馴染系リバイ

 言われなくともやってやるわよ! 

 

 

 

 ────────────────────────ー

 

 

「はー……フッ!」

【Come on!  レ・レ・レ・レックス! Come on! レ・レ・レ・レックス!】

 

 バイスタンプの押印する部分に軽く息を吐きかけてからドライバーに勢いよく押印すると、ドライバーからアップテンポな待機音声が流れる。…………ちょっとテンション高すぎない? 

 それはともかく、スタンプを写真の通りに構えてからドライバーのスロットにセット。レバーにしてそれを傾ける。

 

「変身っ!!」

 

【バディアップ!】

 

【オーイング! ショーニング! ローリング! ゴーイング!!】

【仮面ライダー! リバイ! バイス!】

【リバイス!!】

 

 頭上から巨大なスタンプが落ちてきて、その中のインクがヘッドギアとスポーツウェアのような形で私の体に定着する。

 粒子状になっていた千鳥は半透明の状態で空中に現れ、肌が浅黒くなって角が消えた。そして漆黒のスポーツウェアの上から新たな装甲とメットを装着。髪は白に、瞳は青く染まった。

 

 私を包むスタンプが弾け飛び、それと同時に千鳥が地面に実体を持って着地することで全てのシークエンスが完了した。

 

「さて、自己紹介と洒落こむか?」

「せっかくの初陣だし、それもいいわね。私はリバイで……」

「妾はバイスじゃ。二人合わせて……」

「「仮面ライダーリバイス!!」」

 

「「「ギィ──ッ!!」」」

 

 複数のギフジュニアがこちらに突っ込んでくる。そんな中、私たちは落ち着いて手を打った。

 

「アンタは左。私は右ね」

「妥当じゃな」

 

 互いにほぼ同時で駆け出しギフジュニアと戦い始める。私は女子サッカーで鍛えた脚での蹴りを中心に。千鳥……バイスは技術による的確な攻撃をしてギフジュニアを倒していく。

 

「はっ、せいっ…………やぁっ!!」

「ふんっ、シッ…………てやっ!!」

「グギッ!?」

 

 ギフジュニアの数がめっきり減ったところでマンモスデッドマンが仕掛けてきた。けれどそれはもう読んでたから軽く避けて背中を二人で蹴る。そこからはお互いの隙をカバーしあいながら確実にダメージを与えていく。

 

「頃合いじゃな」

「了解。一気に行くわよ!」

「心得た!」

 

 相手が限界に近いことを察知したバイスの声かけに答え、ドライバーを再度レバー操作してエネルギーの充填を促す。脚に強大なエネルギーが貯まっていき、余剰エネルギーを利用した跳躍で飛び上がる。

 

【レックス! スタンピングフィニッシュ!!】

「「ハァ──────ッ!!」」

 

 脚を揃えた跳び蹴りはマンモスデッドマンを貫き、余った勢いで地面をガリガリと抉る。

 

「さて、皆も御一緒に三、二、一……決着じゃ!!」

 

 デッドマンがバイスの謎の掛け声と共に爆発する。さすがに気になったから質問することにした。

 

「……何、その掛け声?」

「む? いや、なぜかやらねばならぬと言われた気がしてな」

「なにそれ……」

 

 急に電波なこと言うとか、アンタのキャラじゃないでしょうに。それにしても、今回はカゲロウは出てこなかったな………………

 

 影斗、もう少しだけ待ってて。絶対に助けるから……だから、貴方が帰ってきたら、謝らせてね。

 




リバイスドライバーに手をつけたのは時王ニキだったので、ドライバーの仕様がチャット形式から掲示板形式へ変わった。

エビルニキの感想
「え? なにあれプリキュア? プリキュアなの??? デザインリバイスなのに見た目プリキュアなの???」

スレ民の感想
「アイェェェェエエッ!? ライダー少女!?ライダー少女ナンデッ!?」
「あっれれー? おっかしいぞー??? 俺あんな改造してないよ(ガチ困惑)」


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奪うスタンプ、戦うスタンス

今回、視点が唐突に変わります。ご注意ください


変身失敗→成功おじさんの変身音表現ムズすぎるっぴ……


 カゲロウこと仮面ライダーエビル。及び私達仮面ライダーリバイスが世に現れて数週間が経過した。その間世界は変化しつつあった。

 

 とある公園に四人の少女が集った。全員の共通点は大切な人を傷つけ、その人が悪魔に乗っ取られるきっかけを作ってしまったことだ。四人は全員、同じ人物に呼び出されたらしい。

 

「でも私と千鳥はわかるんだけどさ……なんで翼にリゼもいるわけ?」

「その点は同意じゃな。心当たりはあるか?」

「ボクはないかな……あれ以来部屋からもほぼ出てないし」

「私は少々手荒な方法でカゲロウを探しているので、怨みの線はありますね」

 

 紡、千鳥の他にいる少女はそれぞれ華咲 翼(ハナサキ ツバサ)とリーゼレット・A・ガードナーだ。翼は空手世界大会での優勝経験のある高校一年生。リーゼレット、渾名:リゼはこの世界にあるアカギ財閥の御令嬢だ。

 

 瞬間、時間が止まる。

 

「っ!! これって……」

「─────揃ったわね」

「あ! 貴女は、あのときの」

「黒い魔法少女……!」

「ま、魔法少女?」

「お二人とも、ご存じなのですか?」

 

 あの時と同じようにあらゆるものが停止し、私達の前にまた謎の女性が現れた。女性は前回と同じようなアタッシュケースを二つ持っている。

 

「今日は貴女方全員に渡すものがあるわ。まずそこの二人ね」

「うわっ、とお? なにこれ?」

「とと、危ないじゃないですか!」

「早く開けなさい」

 

 女性が翼とリゼにアタッシュケースを投げ渡す。二人とも少々危なげだったがなんとかキャッチし文句を言うが、女性は気にせず二人にケースを開けるように促す。

 

 しぶしぶ二人がケースを開けると、そこにはリバイスドライバーと同じようにドライバーと説明書、バイスタンプが入っていた。

 片や青い素体の全面に檻のようなパーツがついたドライバーにコブラのレリーフがついたバイスタンプ。

 片や黒い素体の丈夫に朱肉のような部分が、そして全面にディスプレイのようなものがついているドライバーにクモのレリーフがついたバイスタンプ。

 それぞれの説明書にはリベラドライバーとデモンズドライバーと記載されている。

 

「貴女達にそれをあげる。好きに使いなさい」

「これ……私達のレックスと同じ?」

「それには使えない別のバイスタンプよ。そのドライバー専用の調整がされているわ。リベラドライバーは華咲翼。デモンズドライバーはリーゼレット・A・ガードナーが使いなさい。リバイスにはこれ」

 

 謎の女性は装着した盾の内側に手を入れ、そこからどう見ても盾の中に入るはずのない大きさのホルダーを取り出した。ホルダーには複数のバイスタンプがつけられている。

 

「これは……多いな」

「えっ? そこなの?」

「ここにあるのは八種類のバイスタンプ。リバイスのフォームチェンジに使いなさい。どれが何のバイスタンプかは自分達で調べて。それじゃ」

 

 現れた時と同じように一瞬で消える女性。一方的なやりかたではあったが、私達に害意があるわけではない……のかな?

 

「これ、カゲロウが使ってたようなヤツ……?」

「こんなものを持っていると言うことはあの女性もカゲロウの関係者、なのでしょうか?」

 

 二人がアタッシュケースの中を見て各々感想をこぼす。でも、あの人なんでドライバーをこの子達に? 千鳥を見ると考え込むような素振りを見せ、閉じていた目を開くと二人に向かって口を開いた。

 

「お主ら、それを使ってどうするつもりじゃ」

「え、どうしたのキー姐?」

「急になんですか鬼島様」

「答えられぬならそれを今すぐケースに戻せ」

 

 千鳥は二人をデッドマンズと戦うときのような眼光で睨む。それにすこしビックリしたようだが、すぐに持ち直し、自分達の目的を言った。

 

「私はこのドライバーを使ってカゲロウを見つけ影斗様を取り返しましょう…………ですが、カゲロウだけを狙うわけではないです。この街をこの力で守って見せましょう。帰る場所がなければ、彼も彼のご家族も悲しむでしょう?」

「ボクは……姐さん達みたいにしっかりした理由はないけれど、エー兄がいないと面白くないから……それに、謝りたいし……」

「……そうか。まあいい」

 

 なにか心配そうな顔を千鳥がしたが、それもすぐに消えた。持ってきていたカバンにバイスタンプを入れておく。いつデッドマンズが現れるかわからないから…………と思ったら早速警報がなった。やれやれね。

 

「行くわよ、千鳥」

「わかっておる」

「私も行きます!」

「あっ……ボクは……」

 

 千鳥と顔を見合わせてすぐに走り出す。スマホを使って情報を集める。場所は……近くの交差点か。てか目の前じゃないの。

 

 走りながらドライバーを装着してバイスタンプをアクティブ状態に。脚でブレーキをかけながら押印してポーズを決める。これをやるとなぜか気が引き締まるのよね。

 

 

 ────────────────────────

 

 

34:幼馴染系リバイ

 ねぇ、さっきの質問ってなんの意味があるわけ?

 

35:次期当主バイス

 それぐらい自分で考えろバカめが

 

36:幼馴染系リバイ

 はぁ~!? アンタバディにそういうこと言う!?

 

37:次期当主バイス

 お主が妾のバディじゃと? ハッ、寝言は寝て言え 

 

38:幼馴染系リバイ

 アンタねぇ……これ倒したあと覚えときなさいよ! 

 

 

 

 ────────────────────────

 

「変身っ!!」

 

【バディアップ!】

 

【仮面ライダー!リバイ!バイス!】

【リバイス!!】

 

 レバーにしたバイスタンプを倒して変身し、デッドマンズに向かっていく。今日はやけに数が多いわね! さっきバックの中に入れたバイスタンプがベルトの左右にあるホルダーに何個かストックされていたのでバイスタンプを勘で選ぶ。

 

「あーうざったい!さっさと片付けたいし、スピード重視のスタンプは……これとかいいんじゃない!?」

 

【ジャッカル!】

 

「ほう、やはりこういうときの勘だけは良いな。勘だけはな」

「あーはいはいわかりましたよ……それじゃ早速」

 

 

【バット!ダークネスフィニッシュ……!!】

 

「っ!? キャッ!」

 

 どこからか聞き覚えのある音声が響き緑色の斬撃が私を襲った。完全な不意打ちに反応できず、凄まじい衝撃と共に体から火花が散った。その時の痛みでバイスタンプを取り落としてしまう。落ちたスタンプは地面を跳ね、やがて黒い手に拾われた。

 

「また会いましたね、御母様方。お元気そうで何より」

「「カゲロウ!」」

 

 バイスタンプを拾ったのはカゲロウが変身したエビルだった。エビルは拾ったバイスタンプを近くのギフジュニアを斬り捨ててからドライバーにセットし、トリガーを引く。

 

【Eeny meeny miny moe……♪ Eeny meeny miny moe……♪】

 

【バーサスアップ……!】

【E-YEAH HAHA!!】

【Feel! Asril! Spiral!】

【仮面ライダーエビル!】

【ジャッカル!】

 

 フォームチェンジしたエビルは眼にも止まらぬ早さで移動し、ギフジュニアをわずか数秒で全滅させた。私達がそれに驚愕していると、エビルが周りを見回す。

 

「今日はいねぇのか……つまらないな」

「ちょっと待ちなさいよ」

「チッ……なんでしょうか紡御母様?」

 

 すたすたと歩いて帰ろうとするエビルを進路を塞ぐことで足止めする。アイツの後ろにはバイスが陣取り、逃がさないようにエビルの動きに注意する。

 

「ここで会ったが百年目というヤツじゃ」

「影斗を返してもらうわよ、カゲロウ!」

「ハァ────、アンタらもわかんねぇなァ……影斗は消滅したって言ってんだろ。まあいい、ちょうど不完全燃焼だったところだし、遊ぼうぜ御母様よォ!!」

 

 剣を構えてこちらに走ってくるエビル。必ず勝たないと……!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 昼寝して起きたらデッドマンズが出てきていたので出撃した。しかし先客がいたので少し様子を見ていたら出来心でジャッカルバイスタンプを奪いとってゲノムチェンジ。そしてそのままなし崩し的に戦うことになった。傷つけるのは本意ではないのだが…………チラッと掲示板を見たけどスレニキ達がイッテイーヨ!サインを出しているのでやるしかないようだ。ちくせう。

 

「ハァ────、アンタらもわかんねぇなァ……影斗は消滅したって言ってんだろ。まあいい、ちょうど不完全燃焼だったところだし、遊ぼうぜ御母様よォ!!」

 

 取り敢えずそれっぽいことを言って突っ込む。初撃は避けられたがジャッカルゲノムのスピードでそれをカバーして追撃する。狙い通り今度はしっかり当たった。

 

「うわっ!?」

「敵はこちらにもいるぞ!」

「おっと、危ない危ない」

 

 リバイの服から火花が散り、決して少なくないダメージが入った。さらに攻撃しようと思ったが後ろからバイスが来ているのでそっちを対処する…………前から思っていたけど、見た目はリバイスモチーフで露出多めのスポーツウェアにスカートとかグローブ、あと申し訳程度のアーマーがついている。けどアーマーじゃないところ斬っても火花出るってこれの材質どうなってんだ?

 

「流石に武器持ってるヤツに素手はキツいわね……ならこれで!」

 

【メガロドン!】

 

 メガロドンバイスタンプか。面白そうだし、少し待ってみるか? リバイがドライバーのオーインジェクターにバイスタンプを押印してからスロットにセット。間を開けずにレバー操作をし、ゲノムチェンジを開始した。

 

「はー……フッ!」

【Come on!メ・ガ・ロ・ドン!Come on! メ・ガ・ロ・ドン!】

 

【バディアップ!】

 

【潜るドンドン!ヨーイドン!ドボン!メガロドン!】

【通りすがりのハハハハンター!】

 

 ゲノムチェンジが終わるとリバイがまるでどこぞの通りすがりのようなアーマーになったのと、腕には【ディヴァインフィン】と呼ばれるブレードが装備された。しかし未だライダー少女である。

 

 ディヴァインフィンとエビルブレードで打ち合う。途中途中バイスからの横槍が入るがオレと御母様達じゃ経験値に差がある。まだ出来立てホヤホヤのコンビネーションじゃ限界があるんだよ!

 

 ジャッカルのスピードを解放し超スピードで速攻を仕掛ける。ビルを蹴り、電柱を足場にし、デッドマンズが破壊したことで出来た瓦礫をジャンプ台として辺りを駆け回り、その都度攻撃。

 

「ほら、ほらほらほらほら!! 一方的にやられてるだけじゃオレは倒せないぜっ!」

「く、くぅ……!」

「ぐ、ぬ…………捉え、られん……!?」

 

 あっという間にボロボロになっていくリバイス。これは、勝負あったな。エビルブレードに装填されているジャッカルバイスタンプを操作し、必殺技を準備する。

 

【必殺承認!!】

 

「スゥ────、ッ!!」

 

 過剰なまでのエネルギーが刃に宿り、足にも力が巡る。グッと踏み込んでから回りの景色を置き去りにして走り出し、リバイスの周囲をグルグルと回る。

 

「なっ!? エビルが何人も……」

「落ち着け! これは残像が残っているだけじゃ……とは言え、さすがにこれはまずいの……!!」

 

 どうやら向こうからは残像が重なって見えているようで。まあそれが狙いだったからな。一撃ずつ位置を変えて突っ込みすれ違い様に斬り裂いていく。最後の一撃は…………斜め後方の頭上からが一番良さそうだ!

 

【ジャッカル!ダークネスフィニッシュ……!!】

 

「隙だらけだぜ御母様ァッ!!」

「「うわぁぁぁぁぁああっ!?」」

 

 空中に跳び上がり電柱を足場にしてリバイスの元まで跳躍。強力な斬撃を馳走する。攻撃は見事にクリーンヒット。リバイスを意識はあるが戦闘不能にまで追い込んだ。

 

「負け、た……負けちゃった……!!」

「くっ……よもや、ここまでか……?」

 

 ボロボロになって這いつくばり涙を流す紡と千鳥。それを見ながらトドメを刺そうとする演技をすることにした。エビルブレードを構え、一歩ずつ歩いていく。

 

「心配するなよ。アンタらの仲良し二人は後でちゃあんと送ってやるさ…………さようなら。紡御母様、千鳥御母様。アッチに行ったら、あのバカにヨロシク」

 

 ブレードを勢いよく降り下ろす。しかしそこに横からタックルを受けた。なるべく邪魔が入って苛立っているように反応する。

 

「ア? 誰かと思えば、リーゼレット御母様。この前から無駄に人間を使って探し物をしていたようですけど、見つかりました?」

「ええ。今、私の目の前にありますよ…………カゲロウ、影斗様を帰していただきます」

「おや、アカギ財閥の令嬢ともあろう方が現実逃避ですか。おいたわしや母上……」

 

 よよよ……とワザとらしく泣き真似をする。しかし彼女はそれに乗らない。あくまで冷静にオレを見ている。そして覚悟を決めたように息を吐き……デモンズドライバーを取り出し、装着した。

 

【デモンズドライバー!】

 

「…………参ります」

 

【スパイダー!】

 

 アクティブ状態にした【スパイダーバイスタンプ】をデモンズドライバー上部の【デモンズレッドパッド】に押印し、ドライバーをスタンバイ状態にする。

 

【Deal……】

 

 ドライバーから荘厳な音楽が流れ、どこからかクモ型マシンが出現。リーゼレットの足元には液晶画面のようなフィールドが現れた。彼女はそれを気にせず前面に取りつけられたオーインジェクターにバイスタンプを押印し叫ぶ。

 

「変身!!」

【Decide up!】

【Deep…((深く))! Drop…((落ちる))! Danger…((危険))!】

((仮面))Rider DEMONS(デモンズ)!!】

 

 特殊情報伝達コード【バイスタンプコード】が受諾され、小型のクモ型マシンから放出された粘着性特殊繊維【デモンストリング】が装着者を包む。その内部ではドライバーに搭載された人工筋肉【ゲノマッスル】が急激に膨張。装着者の体を守る鎧と化した。

 

 クモ型マシンが最後のアーマーとして装着される。美しく輝く青いクリスタルが二つ填め込まれた髪飾りを左右で着け、ワインレッドのドレスに身を包む新たに現れた三人目の戦士。その名は……

 

「仮面ライダーデモンズ……我が命を賭けて、貴方を止めます!!」

 

 どこからどう見てもゴスロリドレスのライダー少女デモンズだった。いやあのね? どこからどう見てもゴスロリドレスなの。そんな決め顔で言われても本人知ってる勢からしたら出てくる感想は「リスペクト凄いな」だよ。

 

 しかしリバイスの時点でわかっていたことだが、変身すると髪の毛と瞳の色が変わるのか。元は黒髪に緑眼だったのに今はデモンズと同じような色合いの白髪青眼だ。

 そろそろ戦いに戻るか。

 

「フ……ハッ!!」

「でやぁっ!!」

 

 お互いに睨みあった後、同時に駆け出す。先にこちらから攻撃を始める。下段蹴り。上段蹴り。ブレードによる斬撃。拳による打撃。流れるように攻撃を繰り出していく。しかしそれを全て防がれてしまっている。

 

「今度はこちらから……参ります!」

「チッ、少しはやるみたいだな……ならこれでどうだ!?」

 

 一瞬の隙を突かれ、攻守が逆転した。デモンズは的確にこちらが防御しにくく、ダメージが大きくなりやすい場所を狙って拳打を繰り出してくる。恐らく接近戦は悪手だ。一旦離れて距離を取り、リバイスにしたように速攻をしかける。しばらく周囲を走り回り、無防備な背後から突っ込む。

 

「リゼ、危ない!!」

「大丈夫ですよ紡」

 

 そのとき、足が突然なにかに捕まり失速を余儀無くされた。

 

「グッ!? こ、コイツは……!」

「デモンストリングを先ほどの攻防中、気が付かれないように仕掛けておきましたの。そのスピード重視の形態には堪えるでしょう?」

 

 クソッ、コイツの頭恐ろしくキレるの忘れてた。なんとか脱出しようともがくが、粘着性が高いためなかなか取れない。その間にデモンズはスパイダーバイスタンプをオーインジェクターに再び押印した。

 

「これで、終わりです」

【Charge……】

 

 エネルギーチャージが始まり、待機音が流れるなかドライバーの左右にある操作装置【デモンズノック】が押し込まれ、必殺の一撃が放たれた。

 

【デモンズフィニッシュ!!】

「ハァ────ッ!!」

 

 デモンズの瞳が一際輝き、こちらにライダーキックを仕掛けてきた。あれを食らうのはまずい。

 

「チィッ!!」

 

【必殺承認!!】

【ジャッカル!ダークネスフィニッシュ…!!】

 

 ギリギリで拘束から自由になった手で必殺承認。エネルギーのこもった斬撃で蹴りに拮抗するが、だんだん向こうの勢いに圧されていく。そして起こる爆発。静かに着地を決めるデモンズに対し、こっちはゴロゴロと地面を転がっていく。クリーンヒットではなかったがダメージが大きいな。

 

「……いってぇな……まあいい、目的は果たした。じゃあな御母様!」

「っ! 待ちなさ……逃がしてしまいましたね」

 

 起き上がりながら足にエネルギーを込め、体勢が整った瞬間に走り出す。流石にこれ以上の戦闘はいらん。

 

 これでこの世界のライダーは三人目。残るは一人か…………最後はライダー少女じゃないといいなぁ…………




「デモンズまでライダー少女に……これ、この世界のこと詳しく調べた方がいいね。手伝ってくれる?」
「愚問だな……行くぞ」
「こうやって隣に立つのは久々だね」

【ライドウォッチで戦う、時計のライダーは……】
【ライドウォッチで戦う、未来のライダーは……】

時計の針はチクタク進む。


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弱さの檻をブチ破れ!/助太刀、時の王者と救世主

めちゃくちゃ急展開です。こうして詰め込まないとネタが頭から消える……


265:目が覚めたら最光

【報告】前回の戦い以降、エビルニキの様子がおかしい気が

 

266:海のスプリーム提督

と言うと?

 

267:目が覚めたら最光

めったに掲示板に来ないようになったし、定期的に送られる彼の視点からわかる行動はリバイスとの過剰な戦闘も含まれてきている……彼の性格とは違いすぎるような

 

268:NEWΩinがっこうぐらし!

……つまり、あれか? 今のエビルニキはカゲロウになりきるあまり、本当にカゲロウに乗っ取られたってことか?

 

269:エボルト#打倒マゼラ

いやいやいやいや。流石にないだろ

 

270:アローラ在住ポケモンレンジャー

それより聞いた? 最近あちこちの世界で出てるっていう転生者の集団の話

 

271:チームGSLのトレーナー

ああ、確か【マルチプル・ワールド・ヴィランズ】とかいうヤツか。奴らならあったことあるぞ。

 

272:我が名はウルトラマンオダブツ!

>>271 え、本当ですか!?

 

273:ボイロを救えるのはただ一人、俺だ!

確かイーヴィルニキが追っている集団でしょ? 大丈夫だったんですか?

 

274:チームGSLのトレーナー

大丈夫だったからこうしてスレにいるんだ。心配するな。一応奴らについての情報を共有しておきたい。下記参照

 

・あらゆる平行世界を自由に移動できること

・あらゆる平行世界の悪を勧誘していること

・中には転生してから悪堕ちした者はおらず、根っからの悪だということ

・今のところわかっている構成員はライダーシリーズやウルトラシリーズに出てきた悪役中心。具体的なメンバーは不明

 

私のところにもダークライダーの仮面ライダーコーカサスとして勧誘するために来たのだろうが担当バのレースを邪魔してきたので丁重に地獄への片道切符を渡しておいた

 

275:怪盗を追うWの左側

>>274 ぶちギレてら……当たり前だけど

 

276:怪盗を追うWの右側

>>274 そりゃ担当バのレース邪魔されたら、ねぇ?

 

277:アルビノクウガマネージャー

ここに書いてないってことは目的も不明ってことか……

 

278:光のイーヴィルティガ

全員揃ってるか!?

 

279:海のスプリーム提督

あ、イーヴィルニキ。お疲れ様です

 

280:我が名はウルトラマンオダブツ!

焦ってるようですけどどうかしました?

 

281:光のイーヴィルティガ

今自由に動けるライダーを探しているんだ。手を貸してくれ

 

282:目が覚めたら最光

まだ旅の途中なんで行けます

 

283:怪盗を追うWの左側

悪い、今依頼が来てて無理そうだ

 

284:エボルト#打倒マゼラ

マゼラ襲来が近いから無理だわ

 

285:NEWΩinがっこうぐらし!

たんぱく質の貯蔵がないので行けません。申し訳ない

 

286:チームGSLのトレーナー

前述したレースの邪魔のせいで会場が修復中だから行ける

 

287:アルビノクウガマネージャー

喫茶店も休みだし、μ'sの皆もしばらく休みですから行けますよ

 

288:ボイロを守れるのはただ一人、俺だ!

俺は行けます

 

289:光のイーヴィルティガ

四人来てくれる、と。了解。時王ニキに伝えておく

 

290:我が名はウルトラマンオダブツ!

時王ニキ? 彼はエビルニキの世界について調べてるんじゃ……

 

291:海のスプリーム提督

確かマミサルバトーレニキも一緒なんだっけ

 

292:光のイーヴィルティガ

その時王ニキからの緊急要請だ。詳細は……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 飛び散る火花。響き渡る悲鳴。吹き抜ける爆風。街は大混乱に陥っていた。

 

「あーもー数が多すぎッ!! これで何体目よ!」

「ざっと50じゃな。しかしさっきから数が減らんな……」

「ですが、ここで退くわけにはいきません!」

 

 私たちは今、突然発生したギフジュニアの大群の殲滅を行っていた。原因は不明。まるでゲリラ豪雨のように突然現れたのだ。

 

「こうなったらバイス、リミックスで行くわよ!」

「む、今まで一度もやったことがないが……まあいい、心得た!」

「フォローは私にお任せを!」

 

 えーっと説明書通りなら……変身したときのようにレバー操作をし、スタンプ上部のボタンを押してからもう一度レバー操作!!

 

【リミックス!】

【バディアップ!】

【必殺!繰り出す!マックス!レックス!!】

 

 体が勝手に動き、組体操のような体勢になると体についているアーマーが展開。リバイスレックスへのリミックス変身ができた………って

 

「なによこれぇ!? って言うかアンタ、どこに顔つけてんのよ!?」

「こういうモノなんじゃからしょうがないじゃろ………安産型じゃなコヤツ……ほんのりボディソープの香りが……」

「どさくさに紛れてなにしてんのよっ!!」

 

 親しき仲にも礼儀ありっ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……リミックス変身ってあの姿だと問題あるビジュアルだな」

 

 今回のオレは戦闘には行かず物影に潜み、リバイスとデモンズを観察していた。奴等の行動パターンや技を見極めるためだ。リミックス変身は予想外だったが……ん? なんか後ろから来てんな?

 

「やっと見つけたぜ………カゲロウ」

「ア? ……誰かと思えば、御父様じゃないですか。無力で非力な卑怯者の貴方がなんの御用で?」

 

 後ろから近付いて来たのは全ての元凶、倉木だった。コイツのせいでオレは今、こんなことになってんだ……待て。ナチュラルに考えたが、どうしてコイツがここにいる? 一般人には厳戒令が出され全員退避しているし、この近くには政府の軍が多い。コイツが来れるはずがない。

 

「俺は主人公だ………俺の邪魔をするやつは全員踏み台なんだよ」

「ハァ? なに言ってんだ?」

「仮面ライダーだかなんだか知らねえが、俺の筋書きを乱したお前は直々に葬ってやるよ………アイツらからもらった、この力でなあ!!」

 

 倉木が意味のわからないことを叫んで懐からとあるデバイスを取り出した。あれは……おい待て、なぜヤツがそのデバイスを持っている!?

 倉木がそれを起動して自分の体に押し付けると、禍々しいオーラがデバイスから噴出し倉木の体を変化させていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【レックス! スタンピングフィニッシュ!!】

【デモンズフィニッシュ!!】

 

「「「ハァーーーーーーッ!!」」」

 

 リバイスレックスとデモンズのダブルキックで大半のギフジュニアを倒すことができた。けれど………

 

「まだ、こんなに……!」

「流石に体力的な限界が近いぞ……どうする?」

「どうすると言われても、この数では退こうにも退けません! どうすれば……」

 

 残りは凡そ90。一人20でもあと30残ってしまう。数の暴力でやられるとか結構嫌だ。なんとかして乗りきらないと……!

 

「紡姐!」

「翼っ!? アンタなんでここに!」

「ボクも戦う! 二週間前、ボクは戦うのが怖くてリゼ姐と一緒には行けなかった……逃げたんだ……でも、怖がってるだけじゃダメなんだ! 怖くても前に進まないと……弱さを否定するんじゃなく、受け入れる! それが出来なかったからボクはあんなことになったんだから!!」

 

 腰にリベラドライバーを装着して現れた翼は、想像より遥かに強い意思を持っていた。ギフジュニアが何体か突っ込んでいくが、ドライバーから飛び出した柵が翼を守るように囲む。 

 

「自分の弱さを受け入れたボクは……無敵だっ!!」

 

 翼がバイスタンプを取り出しアクティブ状態にする。

 

【コブラ!】

 

 ドライバーのスロットにバイスタンプをセットすると、展開していた柵が群がっていたギフジュニアと一緒に吹き飛ぶ。

 

【What’s Coming up!? What’s Coming up!?】

 

 私のいつもやっているポーズに似たポージングをし、バイスタンプを横に倒した。

 

「変身!」

【リベラルアップ!】

【Ah Going my way!】

【仮面ライダー、ジャ・ジャ・ジャ・ジャンヌ!!】

 

 

 彼女を包んでいたスタンプが弾け、青と黄色をした衣装になった翼が姿を表す。私とバイス、デモンズとは違って運動性が重視されたスポーツウェアとスパッツ。申し訳程度に関節と胸部を若干保護するアーマーに機動性のため面積を最小限に抑えたガントレット。黄色になったポニーテールとデモンズとはまた違った青い眼。そして蛇を象る髪飾り。

 

 蛇の力をその見に宿す四人目のライダー。仮面ライダージャンヌがここに誕生した。

 

「ボクの本当の強さ、見せてやる!」

 

 ジャンヌは即座に動きだし、勢いのついた跳び蹴りで私達を囲むギフジュニアの一角を突き抜けた。彼女は私達の隣に立ち、周りを睨み付けている。

 

「後輩にここまで良いところ見せられたら、私達も頑張らないとね。気合い入れるわよ!」

「あ、そうだ。忘れないうちに……はいこれ」

 

 突然ジャンヌがこちらになにかを渡してくる。これは……斧? デモンズにはバイスタンプを渡している。

 

「なにこれ?」

「さっき黒い女の人から渡されたの。確か……オーインバスター……だっけ?」

 

【オーインバスター50!】

 

「いや自己紹介かっ!?」

 

 偶然だろうけどタイミングよすぎでしょ……

 

「こっちのスタンプはモグラだって! デモンズに使わせなさいとかなんとか」

「なるほど、では早速!」

 

【モグラ!】

 

 デモンズはアクティブ状態になったモグラバイスタンプをドライバー上部に押印してから前面のディスプレイに押印した。

 

【Add…!】

 

【Dominate up!】

 

【モグラ!ゲノミクス!!】

 

 音声が鳴るとデモンズの右腕にドリルのようなものがつく。実際ドリルなんだろうけど。

 

「よーし、行くわよ皆!」

「「「応!」」」

 

 それぞれが目の前のギフジュニアを担当する。武器使ったことないけど、すごい切れ味ねこのオーインバスター。結構使いやs【オーインバスター50!】

 

「……? オーインバスターがつk【オーインバスター50!!!!】いや絶対これ偶然じゃないわね!?」

「うるさいぞリバイ!」

「私のせいじゃな、うわっと!? あーもう先にコイツらね!」

 

 オーインバスター50についているスタンプを取り外してオーインジェクターに押印する……押印押印しつこいわね。

 

【スタンプバイ!】

【オーイングスラッシュ!!】

 

 刃にエネルギーがチャージされ、それを振り抜くとエネルギーの斬撃が飛んでギフジュニアを全滅させた。意外と威力高いわね……バイスの方の援護に行くか。

 

「流石ですね……ではこちらも!」

 

【more…!】

 

 デモンズが右腕を掲げると空中でドリルが分解され、空いた両手でデモンズノックを二回押し込みエネルギーチャージを始めた。間をおいてもう一度押し込み、超必殺技が発動する。

 

【モグラ!デモンズレクイエム!!】

「セヤァーーーーッ!!」

 

 デモンズが飛び上がりライダーキックの体勢をとると、分解されていたドリルが突き出した右足に装着され回転を始める。繰り出されたライダーキックはそのままギフジュニア達の群れを貫いた。

 こっちも同時攻撃で最後のギフジュニアを仕留める。

 

「これで、終わりじゃっ!!」

「ハァッ! こっちも終わりね。あとはジャンヌの……え?」

 

「よしよし、高い高~い!」

「ラブ~♪ 楽しい、ラブ~♪」

 

 ジャンヌの方を見るとギフジュニアが全滅しており、当の本人はなんか小さい子供を抱えていた。なに、その子……??? コブラをモチーフにした青い頭巾に黄色い目。だいたい小学一年生ぐらいの女の子だ。

 

「じゃ、ジャンヌ? その女の子、誰?」

「え? ああ、この子はボクの悪魔。ラブコフだよ。ラブちゃんご挨拶!」

「ラブ? ラブコフ、ラブ~♪」

 

 小さな体をパタパタ動かして笑顔のラブちゃん。か、かわいい……!! え、この子ホントに悪魔なの?

 

「かわいい。どことなく翼に似てるような……」

「あ、愛らしい……」

「ほわぁ……癒されます~……」

 

 ラブコフちゃんの可愛らしさにメロメロになっていた。その時だった。

 

「ガァァァァァアアッ!?」

「うわあっ!?」

「グエッ!?」

 

 爆音と共になにかが吹っ飛んできた。思わずオーインバスター50でそれを斬ってしまう。

 

「いったぁ……ちょっとは手加減しろよ御母様」

「え、エビル!? あんた何しに来たのよ!」

「んなことどうでも良いんだよ! ちょっと手伝え!!」

 

 エビルがそう言って吹っ飛んできた方向を見る。私達もそちらを見ると、そこには見たことがない怪物がいた。全身は刺々しい白と薄い黄色のアーマーで包まれて、頭部に禍々しく歪む笑い顔が浮かんでいる。背中には小さなコウモリの翼があって腕は大砲のようなものが装備されていた。そして胸元に【LIVE】【2021】の文字が記載されていた。

 

【ラァイブゥ……】

 

『逃がすと思ってんのか踏み台ィ!!』

「クソッ! しつけぇんだよ!!」

 

 怪物とエビルがぶつかり合う。エビルと互角の力を持っているようで拮抗して……いや、エビルの方が圧されている。動きにいつものキレがない?

 

「グッ!? クソ、力が出ねぇ……やっぱ、コイツ相手じゃ相性が悪すぎる……!?」

『殺す、ブッ殺してやるよぉ!!』

「しまっ……グァァァァアッ!!」

 

 至近距離からの射撃を受けて吹き飛ぶエビル。ヤバイ、あの怪物は影斗の体ごとカゲロウを殺す気だ。アイツが死んだらアウト、影斗も死んでしまう!

 

「あれを止めるわよ!」

「わかっておる!」

「参ります!」

「ボクも……っとと、ラブちゃんはここにいてね~……あ、待ってよ皆!」

 

 四人一気に怪物に攻勢をしかける。カゲロウを助けることになるのは実に遺憾ではあるけれど、そのせいで影斗が死んじゃったら私達が力を手にした意味がないわ!

 それぞれがお互いにカバーしあって戦う。どれだけ強くても、この数の暴力じゃ力を引き出せないはず!

 

『ウゼェんだよクソアマどもが!!! この俺が抱いてやったってのに全員俺を悪者扱いしやがって!!』

「……その声、まさか」

「倉木 学か!?」

 

 怪物から私達が大っ嫌いなヤツの声が聞こえてきた。アイツ、なんでこんな姿になってるわけ!?

 

「なにさその言いぐさ! お前がボクたちを騙して薬を使ったクセして、自分は悪くないっての!?」

『主人公である俺が選んでやったんだ! テメエラはなにされても感謝してりゃ良いんだよ!!』

「その腐った性根……許しません!!」

「おい落ち着け御母様!」

 

 勝手な持論を振りかざす倉木に怒り心頭な私達。全力で攻撃をしかけるが、まるで効いていない。こうなったらもう一度リミックスを……

 

『俺の邪魔を、するなぁァァァア!!』

「「「「うわぁぁぁぁぁああっ!?」」」」

 

 キレた倉木が腕の大砲を使い、周りにエネルギー弾をばらまいた。その威力はすさまじく、私達は一撃で吹き飛ばされて変身を解除させられてしまう。

 

『さあて、お楽しみだ……ア?』

 

 エビルへの変身が解除され、倒れているカゲロウにゆっくりと近づき大砲を構える倉木を通すまいと手を広げる者がいた。なんとラブちゃんだ。

 

『なんだお前、そこどけ。テメエも殺されてえか』

「ラ、ラブ……パパ、守る……ラブー……!」

「お前……オレを、守ろうと……?」

 

 小さな体を目一杯広げ、カゲロウを庇っているラブちゃん。倉木はうざったそうに息を吐いて……躊躇いなく大砲にエネルギーを貯めていく。

 

『そうか、じゃあ……お前も踏み台として死ねぇ!』

「あぶねぇっ!!」

「ラブっ!?」

 

 

 カゲロウがラブちゃんを抱きしめ、まるで庇うように倉木に背中を向ける。そして無慈悲にも大砲のエネルギーが放たれようとした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【ジオウ!スレスレシューティング!!】

【ゲイツ!ギワギワシュート!!】

「ダァッ!」

『ぐおっ!? 誰だぁ!!』

 

 どこからかマゼンタのエネルギー弾と黄色いエネルギーの矢が放たれ、倉木を妨害した。そしてその隙をつくように誰かが蹴りをいれ後退させる。

 

「通りすがりの魔王と」

「その保護者の救世主だ」

 

 倉木を妨害したのは【ライダー】【らいだー】の文字が仮面に装着されている二人の仮面ライダーだった。二人の手には【ジュウ】と書かれた銃と黄色い文字で【ゆみ】と書かれた弓型の武器があり、腰には見たことのないドライバーが装着されている。

 

「アンタら、なんでここに……」

「最初に言ったじゃん。()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()ってね」

「安心しろ。お前の宿主は必ず救える。そのためにも、まずはコイツを撃退するぞ、ソウゴ」

「オッケーゲイツ!」

 

 声色的には男性の仮面ライダーがカゲロウとラブちゃんを守るように陣取る。カゲロウとは既知のようだけど……あれ? そう言えば……

 

「あれって……あの黒い女性といたライダー?」

「それと、赤い仮面ライダー……か」

「魔王と救世主……どういう意味でしょうか?」

「ていうか、顔に文字って……」

「文字は気にしないでー!」

「反応してる場合か。行くぞ」

「あ、ちょっと待ってよゲイツ!」

 

 私達が感想を溢すと白いライダーがこちらを見て手をメガホンのようにして言った。それにツッコミをいれた赤いライダーが倉木に向かって走っていき、それにもう一人が続いていく。

 

『邪魔するなら、お前らから殺してや、ごぉっ!?』

「フンッ、ダァッ!!」

「フッ、ハァッ!!」

 

 二人のライダーは倉木の攻撃を軽々と避け、攻撃を叩き込む。一撃一撃が相手の体力を削っている。私達の攻撃とは重みが全然違う。

 

『な、何故だ!? 俺の力はエビルだって勝てなかったんだ! なのに何故!?』

「貴様、筋金入りのバカか?」

『な、何ィ?』

 

 倉木が地面を転がり、自分に起こっていることが信じられないと言った様子で叫ぶ。それを見てゲイツが呆れたような声をあげた。

 

「貴様がエビルに勝っていたのは、そのアナザーライダーがエビルに対して特攻を持っているからだ」

「だからこそ、エビルの歴史と関係無い俺達にはその優位性はない。後は俺達と君の力量の勝負になる」

 

 話の意味がよくわからない。けど視界の端でカゲロウが納得したような表情になってる。私達が困惑している間に白いライダーがさらに続けて言う。

 

「君が俺達に歯が立たないのは二人がかりだとかそう言うんじゃない。最近その力を与えられたお前に、何度も何度も命をかけて戦ってきた俺達が、負けるわけないだろ」

『……黙れぇぇぇぇええっ!!』

「危ないっ!!」

 

 倉木が激昂した様子で腕の大砲に今まで以上のエネルギーを込めて撃ち放った。私は思わず叫ぶ。けれど、彼らは落ち着いた様子で時計のボタンを押してから再度ドライバーを回転させた。

 

【フィニッシュタイム!!】

 

【タイムブレーク!!】

【タイムバースト!!】

「「ダァーーーーッ!!!」」

 

 エネルギー弾をジャンプで避け、ダブルライダーキックを食らわせる二人の仮面ライダー。右腕を突き出して対抗しようとするが敵うわけもなく近くのビルに吹き飛ばされ激突した。

 

『グオァァァァアアアっ!!?』

 

 倉木がぶつかった壁が崩れ、砂煙が浮かぶ。それが収まった頃には瓦礫だけが残り、倉木の姿はなかった。

 

「君達、大丈夫?」

「あの、貴方たちは、一体?」

 

 二人のライダーがこちらに近づき、変身を解除しながら安否を聞いてきた。私は彼らが何者なのかを問う。

 

「俺は常磐ソウゴ。仮面ライダージオウだ。そしてこっちが……」

「仮面ライダーゲイツ。本名、巴ゲイツだ」




ストーリー的には三話しかやっていないのに劇場版みたいな展開に突入する小説があるらしい

他のスレニキの方々
「平成だ! 平成が出たぞ!!」


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逆転の一手

ジオウならこういうこと言うんじゃないかなって。解釈違いだったら申し訳ないです。


 やっほー! 時王ニキことソウゴだよ! 俺達、今はエビルニキ……影斗の家に来てるんだ。カゲロウには悪いけど少し演技をしてもらって家族に事情説明。全員家に上がらせてもらう。俺とゲイツはディケイドの力を使って彼らの先輩として潜入している。

 

「さて、聞きたいことがあるって顔だね。星野紡さん」

「教えてください。あの怪物はなんですか? なぜ私達にドライバーを? なぜここに現れたんですか? それから……」

「ストップストップ! そんなにいっぺんに聞かれたら困るよ」

 

 うーん、ちょっと焦りすぎだね。少し落ち着いてもらわないと……まあでも、聞かせないといけないことだし、ゆっくり説明していこうか。

 

「あの怪物はアナザーライダー。本来の仮面ライダーの歴史を奪って誕生した、歪んだ歴史のライダーだよ」

「アナザーライダー……」

「待て、歪んだ歴史のライダー? ライダーの偽物ではないのか?」

 

 鬼島千鳥さんだっけ? いい質問するなぁ……

 

「いや、あれは見た目や能力こそ怪物に近いけど、その本質は実際の仮面ライダーと同じなんだ。変身する資格がない者がアナザーウォッチを使って無理矢理仮面ライダーに変身した姿。それが、アナザーライダーだ」

「え? それじゃあ本来変身する人は、どうなるの?」

「……歴史を奪われたライダーは変身する力を失って、そのうち自分がライダーだったことすら忘れてしまう。例外はあるけどね」

 

 華咲翼さんの質問に堪えたところで今度はリーゼレットさんが手を上げて言う。

 

「例外というのは?」

「うん、実はごく稀にライダーの力が残っていることがある。でも、今回は完全に奪われたみたいだ」

「では、なぜ妾達にドライバーを渡したのか答えてもらおうか」

 

 おおう、そこ来るか……まあもう隠せそうにないし、言っておくか。

 

「君達にドライバーを渡したのはカゲロウと戦って、お互いに力を高めてもらうためさ。ね?」

「ああ。そこからはオレが説明するよ魔王様」

 

 影斗が……いや、カゲロウが真剣な表情で話を始めた。

 

「はっきり言う。オレは確かに影斗から生まれた悪魔だが、アイツを消そうなんて考えちゃいない。どっちかってーと、守ろうとしてるんだ」

 

 カゲロウの言葉を聞いて、女性陣がどよめく。そりゃそうか。今の今まで敵だと思ってたんだし、急な味方発言だしなあ。

 

「精神的苦痛から逃れるために無意識に別の人格を作ってる人間の話、聞いたことないか?」

「聞いたことくらいなら……まさか!?」

「そのまさかだ。オレは影斗が絶望したときに生まれた別の人格とも言えるんだよ。どっちにしろアンタらが母親だがな」

 

 そう。彼は正真正銘、悪魔のカゲロウだ。俺と話してるときもカゲロウが若干表に出てたみたいだし。でもそれを言っちゃうとさらに説明が必要になるから言わないで、と。

 

「君が本格的に表に出始めたのはデモンズと戦ったあとだよね?」

「ああ。その時から影斗の意識が封じられてな……多分アナザーライブが原因だ」

「……どういうことよ?」

 

 怪訝な表情をする紡さん。あー、さてはカゲロウのことまだ疑ってるな? 補足説明……はゲイツに任せよ。さっきから腕組んで黙ってるし。

 

「本来、仮面ライダーライブは影斗がなるはずだった。このツーサイドライバーはリバーシブルで、モードを切り替えられるんだよ。だけど、数日前からその切り替えが不可能になった」

「恐らくその時間にアナザーライダーが生まれたんだろう。そのツーサイドライバーからライブの力が消えたのもそのせいだ」

 

 よし、視線の圧で言わせることに成功した。カゲロウの話はまだまだ続く。

 

「EVILとLIVEは表裏一体。一方が強くなれば、もう一方も比例するように強くなる。オレがアナザーライブに遅れをとったのもこれが理由さ」

「……そうか、エビルが強ければ強いほどライブが強くなるということは、アナザーライブの力も……!」

「強くなるってことさ。今はアイツが仮面ライダーライブだからな……腹立たしいことに」

 

 カゲロウが本気で怒ってる顔をしてる。さて、そろそろカミングアウトしようか。

 

「じゃあ、俺達がここにいる理由を教えようか。その前に皆は、別の世界って信じてる?」

「え? どう言うこと?」

「実は、俺達は別の世界から、とある敵を追ってこの世界にやって来たんだ。そいつの名は……【タイムジャッカーのクレイシス】今回の事件の首謀者で、俺や俺の仲間が追いかけている組織の幹部だ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「糞がっ!! あのアバズレ共、この俺の邪魔しやがって!」

 

 暗い路地裏で不法投棄されているテレビを蹴り跳ばす倉木。その表情は憤怒で歪んでいた。まあ自業自得と言えるのだが。そして、その倉木に話しかけるものがいた。フードを被っていて顔は見えず、声にはノイズがかかっていて男か女か判別ができない。

 

『随分と荒れているようですね』

「!? ってなんだ、旦那かよ」

『どうですか? 仮面ライダーライブの力は』

「最高だよ! これがありゃ、オレはこの世界をも支配できる!!」

 

 興奮したように饒舌になる倉木を見てその人物はフッと笑い……冷たい声で言った。

 

『そうですか……私は今、最悪の気分ですがね』

 

 一瞬で倉木との距離をつめ、その体に腕を突っ込む。苦しげに呻く倉木を気にせず体内をまさぐり、腕を抜いた時にはその手にはアナザーウォッチが握られていた。

 ウォッチを見つめてなにかを調べながら謎の人物は倉木に問いかける。

 

『貴方、時計のようなライダーと接敵しましたね?』

「ぐ、おぉ…………した、けど、なんだよ、いきなり!?」

『噛みつく獲物はちゃんと見極めて下さい…………嗚呼、やはり半分取り返されている。ジオウめ、私達の計画を根本から崩そうとでも言うのか……』

 

 不愉快そうにウォッチを握りしめた後、倉木の体内に再びウォッチを埋め込む。膝をついて荒く息を吐く倉木を見下ろして謎の人物は言った。

 

『次にエビルに出会った時は他のライダーに構わず彼を一番に排除してください。他のライダーは私が軍勢を貸すのでそれで足止めを』

「……もし、従わなかったら?」

『……聞きたいのですか?』

「い、いや、なんでもねぇ!!」

 

 謎の人物が尋常ではない殺気を纏ったのを本能的に察し、逃げるように路地裏から去っていく倉木。その背中を見つめ、やがて見えなくなってからその人物はため息をついた。しかしその声からはノイズが消えており、女性であることがわかった。

 

「はぁ……全く、ああいうクズは実に騙しやすいですが力に溺れやすいですね。扱いやすくはありますが」

『────やあ、首尾はどうだい? クレイシス』

 

 倉木に対する評価を下げる謎の人物だったが、先ほど倉木に蹴られてその隣に転がっていたテレビに魔法陣が浮かび、そこから黒い手が出てきた。テレビ自体には赤い目が浮かんでいる。黒い手は謎の人物をクレイシスと呼び親しげに話し始める。

 

「誰かと思えば貴方ですか。急に来てどうしました?」

『なに、同士の様子を少し見に来ただけさ』

「そうですか。首尾は上々ですよ。デッドマンの力もだいぶ解析できましたし、ギフジュニアバイスタンプも完全なコピーを手に入れました。あとは彼に、最期の大暴れをしてもらうだけです」

『その間に私達はお暇する、と。でも、ご挨拶ぐらいはして良いんじゃないかな?』

「……それもそうですね。そろそろ我々も本格的に動くべき時ですし、宣戦布告もかねておきますか」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「クレイシスは様々な平行世界を飛び回り、アナザーライダーの力で歴史を狂わせ崩壊に導いてきた。俺達が追いかけてるのもそれが理由だ」

「時間を好き勝手すると言うことは、他の世界にも少なからず影響があるからな。このままでは全世界が対消滅しかねない」

 

 ことの大きさを理解したのか青ざめる皆。まあ仕方ない。絶望したかのような声をあげる紡さん。

 

「敵はあの数、エビルも歯が立たない、私達は役立たず………こんなの、どうすれば良いの?」

「────安心して。逆転の一手は残されている」

 

 全員がバッと顔を上げ俺を見てくる。それにちょっと驚きながらも手に持っていた、まだなんの力もないブランクライドウォッチを取り出す。

 

「さっきアナザーライブに攻撃したとき、少しだけその力を奪っておいたんだ。今からそれをこのウォッチに込める。アナザーライダーを倒せるのは、本来の仮面ライダーの力だけだ。けど、それには少し時間がいる。その間にまたアイツらの攻撃が始まったら、俺は対処できない」

「だからオレがソウゴの護衛になる。お前達は倉木を足止めしておけ」

 

 ゲイツと共に立てた作戦を説明する。今の状況を逆転するにはこれしかない。しかし彼女達はそれを否定した。

 

「無理よ! この中の誰もが倉木には勝てなかった。どうやっても、私達じゃ……そんなことできないよ」

 

 ……しょうがない。迷える若人に、魔王から少しアドバイスをしようか。

 

「そんなことないよ。今回の目的は勝つことじゃない。あくまで時間稼ぎなんだ。アイツの足を少しでも長く止めるだけ。それに、さっき勝てなかったからって、今回も勝てないとは限らないだろ?」

 

 紡さんの手元に今朝やっと調整が終わった【ブラキオバイスタンプ】を置く。

 

「君達は、影斗を助けるために仮面ライダーになったんでしょ? なら、こんなところで立ち止まってる場合じゃない筈だ」

「でも……」

「今の自分じゃダメなら、新しい自分に変わればいい。変身だよ。君達にはその力がある。誰にも負けない【願い】や【想い】って言う力が」

 

 俺達の先輩にあたる人たちの中にも【ラブアンドピースを胸に生きていける世界を作りたい】って願いで世界を救ったライダーがいるんだよな。

 

「どれだけ辛くても、どれだけ苦しくても、前に進むのを止めちゃいけない。進むのを止めたら、その人の時間も止まってしまう。未来に進みたいなら、自分で針を動かさなきゃね! それじゃ、頼んだよ。一人待ちきれずにもう行っちゃったし」

「え? ……ねえ、カゲロウ、どこ?」

「「「あ」」」

 

 そう。カゲロウが誰にも気がつかれないように外に出ているんだよ。俺とゲイツは気づいてたけど、まだ経験が浅いこの子達にはわかんなかったかー。指摘されて急いで走って家から出ていくライダー少女達。頑張りなよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 御母様方がジオウの話に夢中になってる間に気付かれずに外に出る。あの人たちを巻き込むのは流石にダメだ。

 

『見つけたぞ踏み台ィ……今度こそブッ殺してやるよォ!!!』

【ラァイブゥ……】

 

 ギフジュニアやそれとは別の怪物の軍勢を率いて倉木……アナザーライブが現れた。まあわざわざ街から遠ざかった場所に来たんだ。来てくれなきゃ困る。ツーサイドライバーを構える。そもそもオレは生まれる筈がなかった存在だ。戦って消えるのは怖くない。傷つけるのは悪いけど、もう少しだけこの体を使わせてくれよ宿主様。これ全部終わったならオレから消えてやるから。

 

「おいでなすったか……全員まとめて「コラーッ!!」!?」

 

 後ろから知っている怒鳴り声が聞こえ、思わず振り替える。そこにはなんと置いてきたはずの御母様たちがいた。

 

「カゲロウ! アンタ一人でなにやってるのよ!!」

「お、御母様方……!? あの魔王ばらしやがったな!!」

 

 クソッ! アイツ事前にオレが一人で出てった時は御母様方が自分で気がつくまで教えんなって言った筈だろうが! 

 

「アンタの体はアンタだけの物じゃないの」

「その体の本来の持ち主を守りたいなら一人でやるな馬鹿者」

「今だけ休戦です。まずはこの軍勢を何とかしますよ」

「君はラブちゃんを守ってくれたし、そのお礼として協力させてもらうね」

 

 こいつら……マジか? 今まで敵だったやつとこんな簡単に協力できんのか……

 

「はっ、誰も彼も筋金入りのお人好しのバカばっかじゃねぇか…………だが、悪くない」

 

 影斗が心を許してた理由、わかった気がするぜ。

 

「足引っ張んなよ御母様?」

「こっちの台詞……湧いてきたわ!」

「我が命を賭けて、世界を守ります!」

「ボクらの強さ、見せてやる!!」

 

 全員がそれぞれ決め台詞を言う。郷に入っては郷に従えと言うし、やってみるか。

 

『「白黒つけようぜ……!」』

 

【バット!】

【レックス!】

【スパイダー!】

【コブラ!】

 

 

【Eeny meeny miny moe…♪ Eeny meeny miny moe…♪】

【Come on!  レ・レ・レ・レックス! Come on! レ・レ・レ・レックス!】

【Deal……】

【What’s Coming up!? What’s Coming up!?】

 

「「「「変身ッ!!」」」」

 

【バーサスアップ……!】

【Madness! Hopeless! Darkness! バット!】

【HEHE…仮面ライダーエビル!】

【E-YEAH HAHA!!】

 

 人間の表と裏、その両方を兼ね備えたライダー、エビル。

 

【バディアップ!】

【オーイング!ショーニング!ローリング!ゴーイング!!】

【仮面ライダー!リバイ!バイス!】

【リバイス!!】

 

 一人で二人と言っても過言ではないコンビネーションを誇るライダー、リバイス。

 

【Decide up!】

【Deep…((深く))! Drop…((落ちる))! Danger…((危険))!】

((仮面))Rider DEMONS(デモンズ)!!】

 

 大切な者を守る為に、その命を賭けて戦うライダー、デモンズ。

 

【リベラルアップ!】

【Ah Going my way!】

【仮面ライダー、ジャ・ジャ・ジャ・ジャンヌ!!】

 

 自分の弱さを受け入れ、強さに変える不屈のライダー、ジャンヌ。

 

 総勢五人のライダーが今、自分達の世界を守る為に立ち上がった。

 

『……行けぇっ! 怪人軍団!!』

 

「……行くぞ!!」

「「「「応!!」」」」

 

 全員が構えを取り、怪人軍団に向かっていく。見たこともない奴等が多いが、負けるわけには行かない!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……できたッ!!」

 

【ライブ!】

 

「よし行こう、ゲイツ!」

「……お前はその前に掲示板確認しろ」

「え? 掲示板? ……ひぇっ」

 

─────────────────────────

 

 

593:アルビノクウガマネージャー

時王ニキー出てきなさーい

 

594:目が覚めたら最光

出てこないと時王ニキの恥ずかしいお話をとある方から包み隠さず僕らに話してもらいますよー?

 

595:最高最善の魔王の最高最愛の妻

ねえ、この名前どうにかしてくれないかしら?

 

596:チームGSLのトレーナー

>>595 悪いな。そのコテハン呪われた装備なんだ

 

597:ボイロを救えるのはただ一人、俺だ!

>>595 はいっ! というわけで本日のゲストは時王ニキの最愛の人、ほむらさんです!

 

598:アルビノクウガマネージャー

さあ時王ニキ! ここで自分の恥ずかしい話を暴露されたくなければ現状報告と作戦を開始するんだよ!! スリーカウントだけ待ってやる!!

 

599:目が覚めたら最光

い~っち!

 

600:ボイロを救えるのはただ一人、俺だ!

に~い!!

 

601:光のイーヴィルティガ

ゴメンね時王ニキ……私の、私の力じゃ止められなかったんだ……3

 

602:最高最善の旅する王様見習い

わかった! わかったからやめてぇぇぇええっ!?

 




このあとめちゃくちゃ説明と準備した。


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正義の羽根を広げて飛翔せよ

EVILが裏返るとどうなるか?

……悪魔の黒から正義の白に変わるんだよ


 地面を埋め尽くす程の怪人の群れに立ち向かうのはたった五人のライダー。端から見れば無謀極まりない行動だろうが、なんでだろうな?

 

「不思議と負ける気がしない……!」

 

【バット!ダークネスフィニッシュ……!!】

 

 目の前の一団を必殺技で蹴散らしてから他のヤツの対処にあたる。正直オレは今激しく動けないからな……なぜかと言うと、本当にバカみたいな理由だ。

 

「ラブー……怖い、ラブー……」

「わかったわかった、守ってやっからそこでしっかり掴まってろ」

 

 ラブコフがオレの背中にしがみついてるんだよ、さっきから。まあ自慢じゃないがこの中じゃオレが一番強いからな。オレの近くが一番安全とか言われて押し付けられた。解せぬ。

 

「正直オレの近くが一番危険だと思うんだがね……」

「ラブ~? パパ?」

「いやそれは影斗だからオレをパパ言うな。てか呑気だなオマエ……やっぱ離れてろ。こっから荒れるぞ」

 

 コイツもオレみたいに自己嫌悪や後悔から生まれたんだろうかね? ラブコフを背中から降ろして近くの岩影に隠してから準備運動開始。獲物発見。距離よし、方向よし。突っ込むか!

 

【バーサスアップ……!】

【E-YEAH HAHA!!】

【Feel! a srill! Spiral!】

【仮面ライダーエビル!!】

【ジャッカル!】

 

「倉木ィィィィイイッ!!」

 

 エビル・ジャッカルゲノムに形態を変えてから自慢の超スピードで突っ込む。死角からの攻撃。そう簡単には防げねぇだろ!!

 

『アア!? 踏み台ごときが、グッ!?』

「うっせぇンだよ!! オレからすりゃテメエの方が踏み台に見えるぜ!!」

『死ねぇぇぇぇえええッ!!!』

 

 高速で近づいてからの斬撃で不意打ち。効果はあまりないようだが、続けて損はない。コイツ相手に正攻法じゃ勝ち目がないなら搦め手で戦う。オレは悪魔なんだから、悪魔らしく卑怯に戦うとしようか。

 

「はっ、主人公だって言うならオレに一発でも当ててみろよ!!」

『ちょこまかすんじゃねぇえええ!!』

「よっ! ほいっと! はっ! ほらほらかすりもしてねぇぞ!?」

 

 怒りで我を忘れて乱射し始めるアナザーライブ。煽り耐性低すぎるだろ。そんなんじゃあ一生かかっても当たらないぜ? 数度ヤツの体を斬りつけてから離れる。あと少し、もう少しだけ引き付けろ。もう少しで……よし!

 

「お前らには悪いが盾になってもらおうか……!!」

「ギギッ!?」

 

【バーサスアップ……!】

【Madness! Hopeless! Darkness! バット!】

【HEHE…仮面ライダーエビル!】

【E-YEAH HAHA!!】

 

 バットゲノムに切り替えてわざと突っ込んだ怪人達の群れを盾にする。スピードで撹乱しても周りに被害が出る可能性が高いしな。大砲と言ってもエネルギーを貯めなきゃショットガンみたいなもんだ。それならこの方法のがはるかに確実!

 

「オラッ! 逃がすかよっ!!」

「ギィッ!?」

『なっ!? テメエ卑怯だぞ!!』

 

 離れていこうとするギフジュニアを掴んで身を守る盾にする。卑怯? んなこと知るかバーカ。オレはオマエみたいなクズのおかげで生まれた悪魔、カゲロウだ。親に子が似て何が悪いってんだ!

 

「グッ!? 流石に盾が少なくなったな……!」

 

 数十体が盾になって消えていった頃、流石に避けきれなくなって防御の上から衝撃が伝わってくる。急な衝撃にバランスを崩し地面を転がる。それを見てアナザーライブが勝利を確信でもしたのか近づいて大砲を向けてきた。

 

『ハア……ハア……手こずらせやがって。今度こそ地獄に行けッ!!』

「……もらったぜ」

 

 仰向けになってアナザーライブを見上げていたが、気がつかれないようにドライバーに戻しておいたエビルブレードを操作し剣ではなく両足にエネルギーを集中させる。

 

【必殺承認!!】

 

【バット!ダークネスフィニッシュ……!!】

 

「ハッ! ゥオラァァアアッ!!!」

『ガァアアアッ!?』

 

 どんな生物も、一番隙ができるのは獲物を仕留めかけている時だ。ピンチは最大のチャンスってのはこの事を指すんじゃないかね? まあそんなことはどうでもいい。まず左足で向けられた大砲を蹴り上げてから体勢を整えて胴体に思いきり右足を叩き込む。今あるエネルギーのほとんどを注ぎ込んだし、ダメージは大きいだろう。

 

「ウッ!? ァ……ヤッベェ……ちょっと、無理しすぎたな」

「カゲロウ!?」

「まずいっ!」

「くっ、退いてください!」

「このままじゃ、エー兄とカゲロウが……このっ……邪魔するな!!」

 

 全身から力が抜ける。オレに残されていたエネルギーが今ので切れたのか、エビルへの変身まで解かれてしまった。御母様たちが一斉にこっちに来ようとするが、怪人軍団に囲まれて動けない。

 こっちもアナザーライブがキレた様子で近づいてきてるし。こりゃ、本格的にマズイか……

 

『クッソ! オレをこんな目に合わせやがって、つくづくイラつく野郎だ!! 今度の今度こそ、死「ライダーブレーーーークッ!!」ッギャアアアアアアアアアアアッ!?!?』

 

 突然バイクに乗って現れたジオウとゲイツがアナザーライブに向かって高らかに叫びながら(ジオウだけ)轢き逃げアタックをした。突然予想もできない攻撃に襲われたアナザーライブはさっきオレが食らわせた蹴りよりも長い距離を吹っ飛んでいった。こんなん自信なくすぜ……

 

「ごめん遅れた! これ使って!!」

 

 投げ渡された【2021】と刻まれたライドウォッチのカバーを回して描かれた顔が見えるようにする。描かれているのはもちろん、仮面ライダーライブの顔だ。ジオウ達がやっていたようにライドウォッチのボタンを押すと、暖かな力が体に満ちていき、アイツが目覚めるのを感じる。

 

「後は、頼んだぜ……バディ」

 

【ライブ!】

 

 ……ライドウォッチの起動音と共に、腰のツーサイドライバーが黄色く光った。そしてカゲロウが意識の奥に沈み、オレが目を開ける。

 

「ああ。任せてくれ、バディ」

 

 アナザーライブが生まれていたせいでほとんど意識がなかったけれど、掲示板のこと。みんなのこと。時王ニキのことはしっかり知っている。沈む直前にカゲロウが記憶をコピーしてくれた。

 

「……もしかして、あれって」

「嗚呼……やっと、貴方が……!」

「戻ってきたんじゃな……!!」

「……影斗、なの?」

 

 ライダーに変身したみんながオレに近づいてくる。ずいぶんと待たせてしまったみたいだ。さて、そろそろこの戦いにも終わりを告げないと。

 

「さぁ………白黒つけようぜ」

 

 【バットバイスタンプ】を手に取り、上部の【アクティベートノック】を押してバイスタンプをアクティブ状態に。そのままドライバーの【オーインジェクター】にバイスタンプを押印する。

 

【バット!】

【Confirmed!】

 

 空気が一瞬振動し、背後の影が濃くなり大きく伸びる。そしてそこから大量の蝙蝠が現れた。現れた黒い蝙蝠達はオレの回りを旋回している。

 

 バットバイスタンプをドライバーのスロットに装填し、ツーサイドライバーに内蔵された動力源【ゲノミックコンバーター】を始動。バイスタンプに保存されている遺伝子情報から生命の源となった高純度のエネルギーを抽出。加速増幅することで強大なエネルギー【ゲノムパワー】へと変換。エビルと違うのはここからだ。

 ツーサイドウェポンのモード切り替え装置である【リバーサルセレクター】を回転させることで内蔵プログラム【ツーサイドエンジン】が反転する。負の感情から正の感情に、マイナスからプラスに変わる。

 

【Eeny meeny miny moe♪ Eeny meeny miny moe♪】

 

 楽しげに、祝うように。まるで全てを鼓舞するような待機音が辺りに響く。グリップを握って引き抜き、トリガーを引くと同時に、高らかに叫ぶ。

 

「変身!」

 

【バーサスアップ!】

 

【Precious! Trust us! Justice!バット!】

 

【仮面ライダーライブ!!】

 

 大量の蝙蝠達が集まり、巨大な蝙蝠を象る真っ白なゲノムパワーの塊となってオレを覆い隠す。そしてそれが内側からの銃撃で弾け飛び、変身を完了した。白のボディに蝙蝠が飛翔しているようなフォルムの眼。エビルとは違い、闇ではなく光をモチーフの一つとしている。

 

 これこそが、仮面ライダーライブだ!

 

「ははっ! 良いね! なら、俺も呼んでおいた助っ人を呼ぶかな?」

 

 時王ニキが手を上げると彼の背後にオーロラカーテンが現れ、そこからバイクのエンジン音が聞こえてくる。やがて、オーロラから四人のライダーが現れた。彼らはバイクを止めてからこちらに近づいてくる。

 

「ついにライブに変身したか……最高だな!」

 

 そうやって喋っているのは目が覚めたら最光ニキ。ビジュアルは剣が喋ってるから初見だとめちゃくちゃ驚くな。

 

「きっと大丈夫だと思ってたよ」

 

 そう言う彼はおそらくアルビノクウガニキだろう。確かに普通のクウガとは違うカラーリングだ。

 

「これが仮面ライダーライブ、か。いい姿だ」

 

 そう言って拍手をしてくれているのはGSLトレニキ。仮面ライダーコーカサスの金色が眩しい。

 

「まったく、心配したんだぞ~?」

 

 肩を組んでくるのは仮面ライダーゼロワン。彼はオレを掲示板に導いてくれた人だろう。彼には感謝しかない。

 

「え、えぇっと? 影斗、この人たち、誰?」

「話はこれが終わった後にいくらでも。互いに積もる話しもあるだろうし。だけど今は……」

 

『ウガァァァァァァアアッ!!』

 

「あれを何とかしないとさ」

「それもそうね。なら私も!」

 

 紡がホルダーからブラキオバイスタンプを取り、アクティブ状態にしてからスロットに装填。レバーにしてゲノムチェンジを開始した。

 

【ブラキオ!】

 

【Come on! ブ・ブ・ブラキオ!Come on! ブ・ブ・ブラキオ!】

 

【バディアップ!】

 

【最大!最長!最古で最強!ブラキオー!!】

【祝え!長き王の誕生を!!】

 

 ジオウとブラキオをモチーフとしたアーマーを装着した仮面ライダーリバイス、ブラキオゲノムの誕生だ。

 

「よし、行k「祝えっ!!」えっ」

 

「聖と魔を合わせ力とし、大切な者を守る為に戦う戦士。その名も仮面ライダーリバイス、ブラキオゲノム!! 最強最長の生物と最高最善の魔王の力を借り受けた瞬間である!」

 

「これ私達のこと?」

「そうらしいの……」

「重ねて祝えっ!!」

「まだ祝うの!?」

 

「悪と善、闇と光を反転させ力とし、世界を守る純白の戦士。その名も仮面ライダーライブ! まさに、この世界における真の一号が誕生した瞬間である!!」

 

 いざ最終決戦! と行こうとしたら突然時王ニキが叫びはじめてオレの声が遮られた。それに合わせてスレ民一同がズッコケた。

 

「遮ってやるなソウゴ」

「イヤー、これはやっぱやらないとダメかなって」

「コレ俺の時もやられたなぁ……」

 

 なんでアルビノクウガニキは懐かしんでるんだよ……空気が死んでるし。

 

「あーもう、空気読んでくださいよ先輩」

「ゴメンって……じゃ、頼むよ」

「はあ……よし、行こう!」

 

 オレの声が今度こそ響き全員が返答の代わりに構えを取る。その瞬間にアナザーライブから大量のマイナスエネルギーが噴出し、人型を作り出した。あれは……デッドマンズ!? しかも今まで倒した個体ばかりだ。

 

『殺す!俺の邪魔をするヤツは、誰であろうと殺してやるううううううっ!!!!』

「ッ……!! アナザーライダーの力が暴走してるんだ!」

「早めに倒さないとマズイか……ライブとリバイでアナザーライブを叩け。他は露払いだ!」

「「「了解!」」」

 

 それぞれが一体ずつ敵を相手取る。GSLトレニキはチーター。ジャンヌはマンモス。アルビノクウガニキはカンガルー。デモンズはメガロドン。最光ニキはカマキリ。ゲイツニキはライオン。ゼロワンはバッタ。時王ニキはブラキオ。バイスはレックス。そして俺とリバイでアナザーライブを倒す。

 

 オレたちはアナザーライブに突貫し、攻撃を始める。ツーサイドライバーから取り外したライブ専用武器【ライブガン】のトリガーを引く。

 

『んな豆鉄砲効くかァッ!!』

「ハアッ! ……何この固さ!? ダメージが通ってない!?」

「紡! カバーするから退がるんだ!!」

 

 銃撃が効いていないことを見るや紡が近接攻撃を仕掛けるが、そこまで効果があるようには見えない。様子を見るために足止めとして発射した弾丸の内の何発かは地面に着弾。煙を発生させて目くらましに使う。

 

「どうすんのよこれ……倒せるのはライブの力じゃなかったワケ!?」

「いや、今のは多分、アイツから溢れているマイナスエネルギーがアイツの装甲を強化してるんだ」

「マイナス……負の感情ってこと? それじゃいつまでたっても倒せないわよ? アイツ、負の感情をさらに凝縮して煮詰めたようなモノだし」

「言うねえ………そこは大丈夫。予想通りなら、今のアイツには弱点がある筈だ」

「え? どういうことよ?」

「見てて。……そこッ!!」

 

 アナザーライブのとある部分を狙ってトリガーを引く。どうせそれも効かないだろうと思ったのか棒立ちのアナザーライブ。だがヤツの考えとは逆に、その装甲に着弾した瞬間に、ヤツの体にはダメージが通っていた。

 

『グオッ!? な、何故!?』

「今のは……?」

「カゲロウのおかげさ」

 

 オレが撃った位置は、先程カゲロウがダークネスフィニッシュを叩き込んだ部分だ。あれほど強大なエネルギーを溜めて放った技だ。その時だけのダメージで済むわけがない。

 

「あの技を食らったことで、お前の装甲には多大な負荷がかけられた。その瞬間固い装甲に僅かな綻びが生じたんだ。それを狙って撃ち抜いた。今のアイツは、胴体への攻撃にめっぽう弱い!」

『クッソがぁぁぁぁぁぁぁああッ!!』

 

 カゲロウがいなかったら恐らく勝機はもっと薄かっただろう。アイツは自分のことを消えてもいいって思ってるみたいだけど、そんなことはない。カゲロウはオレの最高のバディだ!

 

「フッ、ハッ! ハアッ!!」

「ふんっ! せいっやあ!!」

『グッ、ゴォッ!? クソ共が!! さっさと死ねぇっ!!!』

「「うるさいっ!!」」

『グボォッ!』

 

 オレの銃撃を織り混ぜた体術とブラキオゲノムのパワーを最大限に生かした攻撃がアナザーライブの体力を確実に削っていく。同時に放った蹴りでアナザーライブを転がし、そのチャンスにドライバーを操作する。決めるのは今しかない!!

 

「大事に……決めようか!!」

「一気に行くわよ!!」

 

【必殺承認!!】

 

【バット!ジャスティスフィニッシュ!!】

 

【ブラキオ!スタンピングフィニッシュ!!】

 

「行くよ!」

「任せて!」

 

 互いに声をかけ、頷き合った後に飛び上がる。空中で一回転しオレが右足、リバイが左足を突き出した。強大なエネルギーを纏ったライダーキックはアナザーライブの胴体を一寸の狂いなく蹴り抜いた。

 

「ハァーーーーーッハァァァァァァアアアッ!!!」

 

 気合いの叫びを上げ、威力をあげてアナザーライブを貫く。弱点に必殺の一撃を食らったアナザーライブの体に火花が幾度も咲く。

 

『ア、ガッ!? バ、バカな……俺が、主人公であるはずの俺が、こんな、ヤツラにィ……ギャァァァァァァァァアアッ!!』

 

 アナザーライブはその最後まで自分を絶対だと思う偶者らしさを垂れ流し、爆発した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ち、チクショウ……俺は、俺はまだ……」

 

 アナザーライブウォッチは粉々に砕け、変身していた倉木がボロボロになって倒れている。他のメンバーが集まり、ついに倉木を捕らえようとしたときソイツは現れた。フードを被り、声にはノイズがかかった謎の人物。

 

『おやおや、随分と無様ですね』

「だ、旦那!? ちょうどいい、助けてくれよ!!」

『良いですよ? 貴方を救って差し上げましょう………この世界から、ね?』

 

 グサリ、とナニカが肉を裂いて突き刺さる音が聞こえた。咄嗟に近くにいたジャンヌとラブコフの目を塞ぐ。見れば、謎の人物が紫色の剣を倉木の胸に突きたてていた。

 

「ぇ、ぁ……ゴブッ」

『貴方は所詮噛ませ犬。自分の本当の立場もわからずに舞台で踊る身勝手で不愉快な道化なんですよ』

「ぞ、んな……」

『そんな裏切られたみたいな顔をして、どうしたんですか? むしろ感謝してください。貴方はこの先の人生、生きていても重ねた罪のせいで一生後ろ指差されて暮らすことになるんですから……って、もう死んだのですか。実につまらない』

 

 オレ達を苦しめた元凶は、絶望の中で呆気なく死んだ。それをやったヤツは冷たい声で倉木の遺体を見下ろしている。時王ニキが拳を握りしめ、目の前の人物を睨み付ける。

 

「……やっと見つけたぞ! クレイシス!!」

『……ジオウですか。貴方のせいで今回の計画はめちゃくちゃ………あはッ♡ コーカサスがいるんですね? 彼を連れてきてくれたことには感謝しますよジオウ……やぁっと会えたね、コージ♡」

「……お前も、転生していたのか」

「当然。だから貴方に迎えを出したのよ? でも貴方ったら、ソイツら全員始末しちゃうんだもの。ああでもそんな所も昔からだぁい好き♡ すべてを自分の好きにできる力があっても、それを他人に使っちゃう優しいトコロ♡」

「……」

 

 時王ニキと話すときはノイズがかかっていたと言うのに、GSLトレニキを見つけた瞬間にフードを脱ぎ、声のノイズが消える人物。意外なことに、その正体は銀髪の女性だった。辛そうな声で女性の声に答えるGSLトレニキ。そして次の瞬間彼女の隣に黒い影が現れた。

 ダメださっきから情報量が多すぎて理解が追い付かない……!?

 

『少々エキサイトし過ぎだよ、クレイシス。今回は御挨拶だけだ』

「……誰かと思えば貴方ですか。はぁ、それもそうですね。ジオウ。貴方に宣告して起きましょう。我々【マルチプル・ワールド・ヴィラン】はいずれ、貴方たち正義のヒーローと全面戦争を行います」

『我々が勝てば世界は終わる。君達が勝てば世界は守られる。簡単な話さ。では、私達はこれで失礼するよ』

「またいずれ、正義のヒーロー……そしてコージ。貴方は組織とか立場とか関係無しに、私が手に入れるから……また、愛し合いましょうね♡」

 

 オレ達は勝利したはずだと言うのに、心には達成感などはなく、これから起きる災いへの不安と、激しい困惑だけがあった。




順序的にはエビル→リバイス→デモンズ→ジャンヌだしエビルとライブは表裏一体だからこの世界では一号。

なお途中でのライブたち以外の戦闘は各自圧勝しております。ただ作者の描写力ではピンとくる戦闘描写が書き上げられなかったのでボツとさせていただきました。とりあえず後書きにてざっくりとした内容をどうぞ。

ジオウ

終始圧倒し最後はジオウΙΙの【トゥワイスタイムブレーク】で討伐。

ゲイツ

リバイブ剛烈で体力を削いだあとにリバイブ疾風で攻めたて、【百烈タイムバースト】で倒した。

コーカサス

最初は動きを見切るために敢えて攻撃を受けていたが、読みきった瞬間にクロックアップで超加速。後ろに回り込んでから相手が振り向くタイミングで【ライダーキック】を食らわせた。

アルビノクウガ

カンガルーデッドマンのボクシングに対してマイティフォームで対応。自分なりに習得した2000の技の一つ【シュートボクシング】で相手を叩きのめす。あまりの強さに逃げようとするデッドマンをそこら辺の石から作り上げたペガサスボウガンによる必殺【ブラストペガサス】で撃ち抜いた。

最光

相手の斬撃をことごとくうち払い、真っ向から斬り伏せた。

ゼロワン

アタッシュカリバーを使って応戦し、追い詰めた所で【カバンストラッシュ】からの【ライジングインパクト】で決めた。

デモンズ

モグラバイスタンプによるゲノミクスチェンジで一方的な攻めを見せた。最後はゲノミクスを解除し、デモンズフィニッシュで討伐。

ジャンヌ

マンモスが愚鈍だったため素早い動きのジャンヌをとらえることができず難なく撃破。最後は天高く蹴り上げたあとに、必殺キック【スタンピングスマッシュ】で決着

バイス

ブラキオゲノムのパワーで楽々撃破。ちなみにバイスの胸部アーマーにはオーインジェクターが内蔵されていて、ここに直接バイスタンプを押印されると単独ゲノムチェンジが可能。これは公式設定である。


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8スレ目

深まっていく闇


1:最高最善の旅する王様見習い

スレの新設完了っと。それじゃあ報告会を始めようか。ゲイツお願い

 

2:マミサルバトーレ

ああ。今回のアナザーライブ事変は、オレ達が前々から追っていた組織、【M.W.V】の仕業であることが判明した。恐らく他の世界で起こっている異変も奴等が関与していると予想される

 

3:目が覚めたら最光

【マルチプル・ワールド・ヴィラン】でしたっけ

 

4:NEWΩinがっこうぐらし!

略称は車みたいだけどやってることはヤバイんだよな

 

5:エボルト#打倒マゼラ

あらゆる平行世界へ干渉して戦力の増強。目的は世界を滅ぼすこと、か

 

6:海のスプリーム提督

構成員は判明してるんでしょうか?

 

7:光のイーヴィルティガ

お待たせ! 奴等の情報、宇宙警備隊と協力して抜いてきた!

 

8:最高最善の旅する王様見習い

ナイスタイミング!

 

9:マミサルバトーレ

詳細をくれ

 

10:光のイーヴィルティガ

了解!

 

まず、構成員は基本、ウルトラやライダーに出てきた敵が採用されている。ダークライダーも何人か確認できたようだ

 

幹部は総勢五名。今回の首謀者であるタイムジャッカー、クレイシス。アグルニキの件での黒幕、ウルトラマントレギア。残りは残念ながら不明だ……

 

11:我が名はウルトラマンオダブツ!

トレギアまでいるの!?

 

12:怪盗を追うWの左側

残り三人か……こうなると、財団Xもそいつらに関与してるかも知れねぇ。相棒に頼んで検索してもらうか?

 

13:初出が映画になった白蝙蝠

それもアリですね

 

14:ボイロを守れるのはただ一人、俺だ!

地球の本棚か……確かにアレなら少しは情報を拾えるかも。こっちでも衛星に接続して色々調べてみますね

 

15:目が覚めたら最光

俺の方でも調査をかねて旅をしてみます

 

16:NEWΩinがっこうぐらし!

>>15 お前は元々旅の途中だろw

 

>>13 出やがったな表裏一体ハーレム野郎!! お前が全員を選ぶかそれとも一人を選ぶかはどうでもいいが絶対に悲しい思いさせんじゃねぇぞ! お前はあの子達と一生を共にして子供や孫に囲まれて末長く爆発しろ!! 結婚式には体質的に行けないけどお前らが幸せになるように呪ってるからな!!

 

17:アルビノクウガマネージャー

お、ライブくんじゃん

 

18:チームGSLのトレーナー

お疲れ。復学とかはしっかり出来たのか?

 

>>16 ただただいいやつで草

 

19:SG-i03 Excalibur(男)

これで復学できなかったら総出でカチコミに行くか

 

20:白蝙蝠のバディ

ンな必要ねぇよ。影斗なら無事復学したぜ

 

21:目が覚めたら最光

ファッ!? まさかカゲロウ!?

 

22:チームGSLのトレーナー

お前、生きてたんだな……良かったよ

 

23:アルビノクウガマネージャー

てかカゲロウも掲示板使えるんだね

 

24:マミサルバトーレ

>>23 カゲロウと影斗は元々一人の人間だからな。カゲロウが使えてもおかしくはないだろう

 

25:NEWΩinがっこうぐらし!

なるほど~……あれ? ならほむらさんは何故……

 

26:光のイーヴィルティガ

あ、それ私も気になるな

 

27:マミサルバトーレ

ああ、あれはオレが管理人権限を使って無理矢理呼び込んだ

 

28:最高最善の旅する王様見習い

ゲイツ!?!?

 

29:エボルト#打倒マゼラ

突然の裏切りwww

 

30:海のスプリーム提督

話が脱線してますよ~

 

31:NEWΩinがっこうぐらし!

せやな、そろそろ戻そうぜ

 

32:マミサルバトーレ

おっとすまんな。次は今わかっている幹部の詳細を共有しておくか

 

【クレイシス】

 

名前の語源はクライシスとクレイジーからと思われる。出身世界は不明。タイムジャッカーの時間を止める能力やアナザーライダーの製造の他、瞬間移動や身元を確認させない為の妨害能力を持っている。

 

【ウルトラマントレギア】

 

名前の意味は【狂おしいほどの好奇心】出身はウルトラシリーズの平行世界と推測。従来のトレギアの能力を使えるが、ウルトラマンタロウへの執着が薄い様子。イーヴィルニキとも互角に戦えるレベル

 

33:アルビノクウガマネージャー

この時点で既に強いのにこんなのがあと三人もいるのか

 

34:我が名はウルトラマンオダブツ!

戦力的には若干有利……でもないですねこれ

 

35:SG-i03 Excalibur(男)

あっちには怪人軍団あるらしいし、かなりの数的不利だろこれ

 

36:アローラ在住ポケモンレンジャー

いっそいで今北産業。こっちにもその【M.W.V】の構成員が出たから報告しに来た

 

37:エボルト#打倒マゼラ

は!? おいマジか!?

 

38:初出が映画になった白蝙蝠

ポケモン世界にまで……!?

 

39:怪盗を追うWの左側

おい大丈夫なのか!?

 

40:怪盗を追うWの右側

そっちは仮面ライダーやウルトラマンみたいなヒーローがいないから心配だね……

 

41:アローラ在住ポケモンレンジャー

いや、こっちでは戦闘は起きなかった。ポケモン達を軍事利用しようとしていたみたいだが、ギリギリまで抵抗されたみたいで逃げていったよ。ポケモン達は全員ケガを負っているものの、連れていかれた子はいないようだ

 

42:目が覚めたら最光

よかったぁ……万が一ポケモンを戦線に出されたら戦えないですからね……

 

43:マミサルバトーレ

オレ達じゃ手加減できずに致命傷を与えてしまう可能性があるからな。ポケモン相手には攻撃ができん

 

44:チームGSLのトレーナー

>>43 向こうもそのつもりでいたのではないか?

 

45:アルビノクウガマネージャー

ありえる……奴等を見たことがあるからわかるけど、グロンギの暴力的で直接的な邪気とはまた別の、なんというか、不気味な邪気を感じた

 

46:我が名はウルトラマンオダブツ!

僕らも警戒しておく必要がありますね……前世でのトレギアの初出は劇場版R/Bですし

 

47:SG-i03 Excalibur(男)

もしノイズを復活させているのがソイツラの仕業だったら、必ず落とし前をつけてやる………もう二度と、伸ばした手が届かずに、目の前で炭化するのを見るだけなのはゴメンだ……!!

 

48:ボイロを救えるのはただ一人、俺だ!

エクスニキ……

 

49:最高最善の旅する王様見習い

……そろそろ聞いてもいいかな? GSLトレニキ。他は黙ってて

 

50:チームGSLのトレーナー

……アレか?

 

51:海のスプリーム提督

えっ、まさか……

 

52:マミサルバトーレ

[管理者権限:【最高最善の旅する王様見習い】及び【チームGSLトレーナー】以外のIDの発言を一時的にミュート]

 

あとは好きにやれ

 

53:最高最善の旅する王様見習い

ありがとゲイツ

 

単刀直入に聞く。君は、クレイシスと関係があるんじゃないか? 関係があるなら今すぐに話してくれ

 

54:チームGSLのトレーナー

……少し長くなる。それでもいいか?

 

55:最高最善の旅する王様見習い

ああ。話してくれるならいい

 

56:チームGSLのトレーナー

了解した。なら、分割していくか。

 

察しの通り、私はクレイシスと関係がある……いや、あったと言う方が適切だな。アイツは前世での、私の恋人だった者だ

 

57:最高最善の旅する王様見習い

過去形か……それって、今世では違うから? それとも……前世の時点で別れているから?

 

58:チームGSLのトレーナー

正確には【死に別れ】だ

 

59:最高最善の旅する王様見習い

え……?

 

60:チームGSLのトレーナー

とある日、私達は拉致事件に巻き込まれた。犯人はアイツのストーカーだったらしい。私が奪っただの自分がアイツの運命の相手だの、訳のわからない事を言って、明らかに正気ではなかったよ

 

そのときの私は、何としてでもアイツだけは助けたかった。幸か不幸か、拘束が甘かったからな。すぐに抜けて抑えようとしたよ。だが、それが不味かった。主犯は見た目は丸腰だったが、包丁を隠し持っていたんだ。少しもみ合った後、不意討ちでそれを腹部に刺された。私の死因はそれによる大量出血さ

 

ここまではわかるか?

 

61:最高最善の旅する王様見習い

……ねえ。今の話を聞く限り、【アイツ】が今のクレイシスになる切っ掛けがないと思うんだけど

 

62:チームGSLのトレーナー

問題はここからだ。私を刺したことで急に犯人が正気に戻ったらしく、怯えた様子で包丁を落とした。私は今のうちに逃げるようにアイツに言った。そして見たんだ。

 

ーーーーアイツの顔が絶望と憎悪、そして殺意に染まっていたのを

 

次の瞬間。アイツは地面に落ちた包丁を素早くとり、犯人を押し倒してからその上に乗った。そして手に持った包丁を…………心臓へと突き刺した。それだけじゃない。アイツはそれを続けた。突き刺しては抜き取り、突き刺しては抜き取り、何度も、何度も…………あの恐ろしい表情で

 

63:最高最善の旅する王様見習い

……は?

 

64:チームGSLのトレーナー

アイツは心が弱くてな。付き合う前、高校時代から私に強く依存していたんだ。ただでさえ心が弱く支えが必要だというのに、それを目の前で奪われた人間がやること。知ってるヤツもいるだろう?

全員のミュートを解除してやれ

 

65:最高最善の旅する王様見習い

[管理者権限:【最高最善の旅する王様見習い】及び【チームGSLトレーナー】以外のIDのミュートを解除]

 

俺には、わからない。わかれないよ……そんなの

 

66:怪盗を追うWの右側

僕らは知っているよ。ただでさえ心が弱く支えが必要だというのに、それを目の前で奪われた人間がすること

 

67:怪盗を追うWの左側

……奪った者への復讐だ。恐らくその人は、GSLトレニキを奪われた事への悪感情を抱き、衝動的に殺人をしたんだろう。だが、それは超えてはならない一線だった

 

68:目が覚めたら最光

どういうこと、ですか?

 

69:初出が映画になった白蝙蝠

すみません、わかるように説明してください。もう何がなんだか……

 

70:海のスプリーム提督

嗚呼……本当に人間ってのは、最悪な生き物だよ

 

71:怪盗を追うWの右側

一線を超えてしまった人間は、二つの道を辿る。一つはそこで立ち止まり、罪の重さに押し潰されそうになる道。もう一つは………戻ることができなくなり、更に堕ちていく道。その人は、後者を辿ってしまったんだ。

 

ひどく簡単に言えば【狂ってしまった】と言うのだろう。そのレベルを遥かに超えているが

 

72:怪盗を追うWの左側

大切な者を失い、それを奪った者への復讐を遂げ、彼女の中でナニカが壊れた。そうしてあの【クレイシス】が生まれたんだろう。映像から推測すると、コイツの目的は……

 

73:チームGSLのトレーナー

十中八九私だろう。恐らく私を捕縛して、今度こそ奪われないように、大事に保管しておきたいんだ

 

巷で言う【ヤンデレ】や【ラスボス系ヒロイン】と言うやつだろうな

 

74:エボルト#打倒マゼラ

……エグイな

 

75:NEWΩinがっこうぐらし!

おいおいおいおい……笑えねぇって……

 

76:ボイロを救えるのはただ一人、俺だ!

ここのスレ、全員抱えてるものが重すぎないですかね……

 

77:光のイーヴィルティガ

>>76 ネクサスよりはマシだと思いたい………マシ、だよね?

 

78:我が名はウルトラマンオダブツ!

どっちもどっちだと思います

 

79:海のスプリーム提督

下に同じく

 

80:最高最善の旅する王様見習い

なるほど……ゴメン。辛いことを思い出させた

 

81:チームGSLのトレーナー

いや、いつかは話さなければならないことだ。そのいつかが今日だったというだけさ

 

……時王ニキ、頼みがある

 

82:SG-i03 Excalibur(男)

え? このタイミングで?

 

83:マミサルバトーレ

いや、このタイミングだからこそだろう

 

84:最高最善の旅する王様見習い

>>81 ……だいたい予想はつくけど、どうぞ

 

85:アローラ在住ポケモンレンジャー

GSLトレニキ、貴方まさか……!?

 

86:チームGSLのトレーナー

いつかクレイシス達と戦うとき。アイツの相手は私にさせてほしい

 

87:白蝙蝠のバディ

ソイツは無謀がすぎるってモンじゃねぇの? アレはライダーの歴史を奪い取れる。お前のその力も奪い取られる可能性が高すぎるだろ。なら特攻持ちの魔王と救世主に任せた方が勝率高いだろ

 

88:初出が映画になった白蝙蝠

おいカゲロウ!!

 

89:白蝙蝠のバディ

オレは事実を言ってるだけだ。なぁ魔王様?

 

90:最高最善の旅する王様見習い

カゲロウの言う通りだ。もしもコーカサスの力が敵に奪われれば、戦力のダウンは免れない。他の掲示板からの協力や現れるかもしれない新入り君達があったとしてもね。だったら、アナザーライダーを生み出されても力を奪われない俺やゲイツに任せてもらった方がいい

 

91:チームGSLのトレーナー

……すまないが、これだけは譲れない。アイツがああなってしまったのは私の責任でもある。その後始末を他の誰かに変わってもらうなど、絶対にできない。他でもない私が、アイツを止めてやらないといけないんだ。

それが、私に出来るアイツへの償いなんだ……!

 

92:怪盗を追うWの左側

アンタ、そこまで……

 

93:怪盗を追うWの右側

こうなってしまうと、考えを変えさせるのは難しそうじゃないかい? 時王ニキ

 

94:マミサルバトーレ

……ソウゴ

 

95:最高最善の旅する王様

>>91 ……あーもう! わかった。わかりました! クレイシスは君に任せる。でも、一つ条件がある

 

……必ず勝ってくれ

 

96:チームGSLのトレーナー

ああ。わかっている

 

97:光のイーヴィルティガ

……なんとか丸く収まったみたいだね。それじゃ、いつもの雑談に戻ろうか? 誰か話題の提供よろしく!

 

98:怪盗を追うWの右側

なら【怪盗ジョーカーの世界】で僕らが関わったものたちの記憶が消えて、今度は【ダンガンロンパの世界】に転移させられた話でもするかい?

 

99:目が覚めたら最光

……はぇ???

 

100:最高最善の旅する王様見習い

そんな一大事ならもっと早くいいなよ!!!!

 




目が覚めたら最光

そろそろ旅も大詰めの人。黒の王国にたどり着いたが、門前払いを食らってしまったためしばらく野宿になる。ちなみに料理はヘタクソ。

「こんなこともあろうかと、おにぎりを作っていて正解だったな…………うむ! すごくしょっぱい!!」


光のイーヴィルティガ

光の国、U40、O50に協力者がいる人。様々な星を飛び回り、情報収集に全力を尽くしてくれている。最近金色のタルタルソースに喧嘩吹っ掛けられたが逆にボコボコにした。

「アイツは今回の件には関係が無さそうだな……にしても一々名乗らないと気がすまないのかアブソリューティアンは?」


最高最善の旅する王様見習い

イーヴィルニキと同じく情報収集に全力を尽くしてくれている人。クレイシスとの関係が闇深すぎて聞いたことを後悔した。GSLトレニキをかなり心配している。ちなみに前回の恥ずかしい話は、外面は節度を持って過ごす優等生カップルだが、二人きりでは犬系彼氏に変貌するというもの。ほむらも満更ではない。

「……どこかで俺の黒歴史がばらされた気がする!?」


マミサルバトーレ

管理者としての仕事を完全に把握した人。なんなら本来の管理者である時王ニキよりも扱いに長けてる。まあ劇中でもかなり頭良かったと思うからこれぐらいはね?(アナザーキカイ編やビビルは見なかったことにする)

「ここから荒れていきそうだな……覚悟はしておくか」


エボルト#打倒マゼラ

マゼラを来る日も来る日も待っている人。マジで全然来ないから少し様子を見に行くべきかとお悩み中。ちなみにエルゼ女王からの信頼はオリジナルブレンドティーとお茶菓子で勝ち取った。

「随分と旨そうに食べてくれるねェ……おいおい、口の端に食べかすついてるぜ? まだまだ子供だなァ」


NEWΩinがっこうぐらし!

カップル成立をかなり妬むけど祝いはする人。なんならこのスレの誰よりも(王様除く)お祝いに手をかける可能性がある。アマゾン細胞の食人衝動をなんとか抑えられないか模索中。

「このまま俺は一生独り身なのかなぁ……鷹山さんの二の舞は絶対に防ぐけど、彼女はほしいぜ……」


海のスプリーム提督

一応歩み寄ってはいるけど人間嫌いは変わらない人。自分に襲いかかってくるなら殺しはしないが人間体で泣くまでボッコボコにする。艦娘にそういう意味で手を出すなら慈悲なく不能にする。ちなみにやり方を艦娘に伝授し始めた

「そうここ。この部分を思いきり……はダメか。まぁ、半分より少ない力で蹴りあげるんだ。そうすれば痛みで相手は動けなくなるからその隙に逃げれるぞ」


チームGSLのトレーナー

スレ民達の想像の何倍も闇が深かった人。新たな決意を胸に彼は今日も走る。一つは担当のトレーニングを見守るため。もう一つはさらに強くなるために。彼の思いは、果たして……

「私は、私の責務を果たす………例えそれが、どんなに辛いことでも」


我が名はウルトラマンオダブツ!

最近ウシオの視線が柔らかくなってきたことに内心ガッツポーズをしている。現在は湊兄弟と共に特訓に励んだり、アサヒのスキンシップにドキドキしたりなど、羨ましいほどのリア充生活を送っている。

『……あれ? なんかオーブダークの目とタイマーのカラーリング変わった? 青みがかかった白色になってるんだけど……』


SG-i03 Excalibur(男)

ノイズを復活させた可能性を疑ってる人。実は今まで手が届かずに救えなかった命の数を覚えている。その死に際の顔も、言葉も。それらは全て悪夢のような形で毎夜思い出される。それに苦しめられながらも、誰かを救いたいと必死で足掻くその姿は、別の世界に存在したとあるセイギノミカタに、どこか似ているようで似ていない。

「……体は剣で出来ている、か。俺は、全員を救うことはできないけれど……手を伸ばすことは、間違いじゃないと信じている」


アローラ在住ポケモンレンジャー

アローラで初めてレンジャーらしいことをした人。今回は何事もなかったが、万が一を考えて行動するのを心掛けるようになった。それを見たリーリエは少しリラックスしてほしいと感じた。

「ポケモンたちを殺し合いの道具に使うだなんて、絶対にさせるものか……!!」


初出が映画になった白蝙蝠

前回の主人公だった人。ヒロイン達との関係は修復され、彼女たちの尽力もあり復学に成功。一応勉強はしていたため遅れることもなく生活している。ただ、悪人扱いをしてきた者とは向こうから寄ってきても関わらないようになった。

「許してほしい? ……さすがに、もうそこまでお人好しじゃないよ。本心から言ってたのが丸分かりの顔してたしね」


白蝙蝠のバディ

前回のもう一人の主人公だった人。色々あったが結局影斗の中に残ることにした。影斗に全力で説得されたため、考え直したのだそう。基本的に出ては来ないが、あまりにもしつこく寄ってくる者への対処を担当している。悪人のせいで生まれたからか悪人に敏感なので天職らしい。

「いい加減しつけェぞ。断られたんだったらさっさと失せろよクソが……なんだその目。文句あんなら言えよ、ァア? ……チッ、イラつくぜ」


ボイロを救えるのはただ一人、俺だ!

ゼロワンドライバーの調子がやっと戻ったのでサイクロンライザーを封印処理した人。シャイニングホッパープログライズキーをどう作ったものかと頭を悩ませている。ちなみに彼の家には専属ヒューマギアのイズ……ではなくアズがいる。しかもかなり友好的だ。どういうこったい???

「シャイニングを作るにはまずゼロワンの戦闘データが大量に必要だ………でもその大量のデータをどう仕入れる? 劇中みたいに誰かを犠牲に作りたくはないし……ん、アズの声? ご飯できたのか。いまいくー!」


怪盗を追うW

何者かにまた転移させられた人たち。メモリーメモリの暴走によって自分達に関する全ての記憶が消えてしまった。メモリブレイクはしたが、記憶は戻らずどうするか考えていると、いつの間にかダンガンロンパの世界にいた。下のセリフは二人がその時発したもの。

「また、か……」
「また、だね……」
「「……おのれディケイドォォォォォォォオオッ!!」」


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9スレ目

活動報告にて新たなスレ民や現在のキャラクターに足してほしいというストーリー、強化案などを募集することにしました。参加してくださる方は下のリンクから参加をお願いいたします。

https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=272782&uid=313863


293:最高最善の旅する王様見習い

それで? なんで転移させられたのかはわからないの?

 

294:超高校級のハーフボイルド

そこはまだ調査中だ。地球の本棚と言えど、転移先に俺達の情報はないからな。あ、コテハン変えとくぜ

 

295:超高校級の読書家

まあ、だいたいの予想はたてている。あとはそれを立証するだけさ

 

>>294 このコテハン、実際につけられたものだって言ったら笑う?

 

296:エボルト#打倒マゼラ

あーそうか。地球の本棚で閲覧できるのはその地球の記憶だから、転移してきた奴らの記憶はないのか

 

>>294 マジかwww

 

297:NEWΩinがっこうぐらし!

>>294 本質見破られてて草なんだが

 

298:海のスプリーム提督

>>294 そこはハードボイルドじゃないんかwww

 

299:超高校級のハーフボイルド

うっせぇわ!! とにかく、こっちはこっちで何とかするぜ。他の奴らの近況報告も聞きたいんだが

 

300:マミサルバトーレ

こちらは問題ない。マミとの新婚生活が楽しいから幸せを噛み締めてる

 

301:目が覚めたら最光

>>300 いきなりのろけないでください…………

 

こっちは黒の王国になんとか入ろうと考え中です。入国拒否は多分俺が白の王国にいたことがバレてるのと闇にとって忌むべき光を司る聖剣を持ってるからじゃないですかね

 

302:我が名はウルトラマンオダブツ!

あー、そうなると僕はどうなるんですかね。オーブダークはどちらかと言うと闇だし……

 

303:光のイーヴィルティガ

>>302 光判定でしょ

 

304:ボイロを救えるのはただ一人、俺だ!

>>302 光だろうなぁ

 

305:初出が映画になった白蝙蝠

>>302 光でしょうね

 

306:白蝙蝠のバディ

>>302 光だな

 

307:チームGSLのトレーナー

ほとんどの解釈一致してて草

 

308:SG-i03 Excalibur(男)

>>302 お前よく今の見た目で闇とか言えたな。どっちかと言うと光堕ちしたウルトラマンだぞ。ウルトラマンオーブダークから改名しろ

 

309:我が名はウルトラマンオダブツ!

えぇ……そんなの思い付きませんよ……

 

310:アローラ在住ポケモンレンジャー

まあ今すぐにってわけじゃないだろうし、気が向いたらでいいんじゃない?

 

311:目が覚めたら最光

それより、今は近況報告でしょ。他のメンバーはどうなんですか?

 

312:光のイーヴィルティガ

私は一度自分の地球に戻って体を休めているよ。さすがエネルギーを使いすぎた。体力的な問題でしばらくは調査に戻れなさそうだ

 

313:海のスプリーム提督

お疲れ様です

 

314:アルビノクウガマネージャー

疲れてるなぁ……でも俺たちに手伝えることないから、どうしようもない……

 

315:最高最善の旅する王様見習い

そこら辺は俺がカバーするよ。門矢士にも協力を要請しておいたしね

 

316:マミサルバトーレ

あのピンクがマジメに動くとは思えんが……

 

317:エボルト#打倒マゼラ

ゲイツニキと同意見だ。あの世界の破壊者がそう簡単に動くたァ思えねェぞ?

 

318:最高最善の旅する王様

前は妨害されたり半分の力だけ渡されたりしたけど、今回は信頼してもいい気がする

 

>>316 あとマゼンタね

 

319:超高校級のハーフボイルド

ん? 妨害ってなんだよ

 

320:チームGSLのトレーナー

なんとなく予想はつくがな……あの破壊者、ウォッチ強奪とかしてたんじゃないか?

 

321:NEWΩinがっこうぐらし!

ありえますな

 

322:マミサルバトーレ

まあその通りだな。グランドジオウを解禁するために平成ライダーのウォッチを集めることになったんだが、あいつそこで自分のウォッチは渡さずにジオウライドウォッチを強奪してきたんだ。後で返却されたけどな

 

323:目が覚めたら最光

あの人マジか

 

324:海のスプリーム提督

うわ~、その光景が目に浮かぶ~

 

325:名無しの転生者ニキネキ

失礼、相談があってきたのだが

 

326:名無しの転生者ニキネキ

お邪魔しまーす

 

327:名無しの転生者ニキネキ

お邪魔するぜ

 

328:名無しの転生者ニキネキ

失礼します

 

329:名無しの転生者ニキネキ

邪魔するぞ

 

330:名無しの転生者ニキネキ

お邪魔するよ

 

331:超高校級のハーフボイルド

急に来たなぁおい!?

 

332:超高校級の読書家

これはこれまでにない数だね。取り敢えずコテハンをつけてくれるかな? その方が判別がしやすい……

 

333:名無しの転生者ニキネキ

名無しが多いとわからなくなるからな……少し待ってくれ、左久間、フィリップ

 

334:超高校級のハーフボイルド

おい>>333誰かわかったぞ

 

335:超高校級の読書家

いつかまた会うとは思っていたが、掲示板でとはね

 

336:SG-i03 Excalibur(男)

お、知り合いか?

 

337:名探偵な世界のアクセル

左久間とフィリップがコナン世界にいたときに共に戦っていた仲間だ。仮面ライダーアクセルをやっている

 

338:闇帝王/小説家なジード

少女☆歌劇 レヴュー・スタァライトの世界に転生しました。ジードって書いてるけど、実際はカイザージードダークネスになります。ライザーはいつの間にか持ってた。よろしく

 

339:VR仮面ライダースナイプ

ソードアートオンラインの世界に転生した。ゲーム内で仮面ライダースナイプに変身できる。ただし、かやひこのポジが某神にとられてた。マジでどうすればいいんだこれ……

 

340:魔法科高校のギンガ

魔法科高校の劣等生に転生したウルトラマンギンガに変身できる人間だ。ここにはウルトラマンもいるみたいなんで相談しに来た。よろしくな先輩方!

 

341:TO開発部モコちゃん

ダンボール戦機の世界に転生したモリ・マコです。TO社で働いてます。私は原作に関わると思ってなかったけど、弟が主人公のクラスメイトなんでしっかり巻き込まれた。でも困ったことに原作知識0なので相談しに来ました。

 

342:目が覚めたら最光

取り敢えず全員一人ずつは無理なんで一番印象に残ったヤツにコメントしよう

 

>>339 困ったことがあったらいつでも言ってね?

 

343:我が名はウルトラマンオダブツ!

意義なしです

 

>>340 シリーズ的には僕の方が後輩なんですよね

 

344:超高校級の読書家

>>337 やはり君か、照井竜一

 

345:超高校級のハーフボイルド

>>337 久しぶりだな照井!

 

346:海のスプリーム提督

>>338 カイザージードダークネスかぁ……まあ、ここでは自然体でいるといい。別に闇属性だからって虐げるようなヤツはここにはいないからさ

 

347:アローラ在住ポケモンレンジャー

>>341 俺と同じ特撮じゃない系なんね……でも女子である

 

348:チームGSLのトレーナー

女性が掲示板に入るのは珍しいな。ここはただでさえ男性率が高いというのに

 

349:マミサルバトーレ

というか紅一点だな。とりあえず、全員よろしく

 

350:最高最善の旅する王様見習い

あれ、もう一人いなかったっけ?

 

351:エボルト#打倒マゼラ

ああ、確かにいたなァ

 

352:NEWΩinがっこうぐらし!

おーい、もう一人どこいったー?

 

353:杏子を守る未来の予言者

御呼びかな、我が魔王

 

354:最高最善の旅する王様見習い

え?

 

355:マミサルバトーレ

は?

 

356:初出が映画になった白蝙蝠

名前的にウォズですかね。ってお二人ともどうしたんです?

 

357:白蝙蝠のバディ

これは……匂うぜ。肌がヒリヒリするような、修羅場の匂いだ

 

358:超高校級のハーフボイルド

>>357 デザストみたいなこと言いはじめたぞこの悪魔

 

359:光のイーヴィルティガ

反応的に時王ニキとゲイツニキは知ってそうだね? 知り合いかい?

 

360:最高最善の旅する王様見習い

えぇっと……なんというか……

 

361:マミサルバトーレ

……死んだと思っていた仲間だ

 

362:SG-i03 Excalibur(男)

はい?

 

363:杏子を守る未来の予言者

私は我が魔王>>360とゲイツくん>>361の仲間でね。ワルプルギスの夜との戦いで私はファイナリーの全エネルギーを込めた一撃を放ち、ヤツの使い魔を全滅させた。しかしその時に爆発に巻き込まれ、意識が保てなくなったのさ

 

364:マミサルバトーレ

その戦いの後、コイツは忽然と姿を消した。そこにはギンガファイナリーのウォッチが転がっていた。世界中をくまなく探したが、コイツはどこにもいなかった

 

365:光のイーヴィルティガ

それは戦死扱いだね……

 

366:海のスプリーム提督

こっちでもそれは戦死として扱いますね。誰一人としてそうさせないのが目標だけれど

 

367:NEWΩinがっこうぐらし!

>>366 その目標続けてもろて

 

368:最高最善の旅する王様見習い

俺がオーマジオウの力に目覚めたのもそのときだ。ワルプルギスへの憎悪と仲間を失った悲哀で目の前が真っ赤に染まって……気づいたときには戦いが終わっていた

 

369:マミサルバトーレ

あの時だけはソウゴは【最高最善の魔王・仮面ライダージオウ】ではなく、【最低最悪の魔王・逢魔時王】だった。それだけ周りを気にせずワルプルギスを蹂躙していた

 

370:目が覚めたら最光

想像したらゾッとしますね……

 

371:光のイーヴィルティガ

目の前で仲間を失うのはかなり堪えるよ……私も経験がある。そうなったら二択だ。無力感に襲われるか、憎悪に身を焦がすか。後者だったら戻ってこれないこともある。君は戻ってこれて良かったね

 

372:最高最善の旅する王様見習い

ワルプルギスを倒して数週間は無力感に襲われてたよ……何もする気が起きなかったし。ほむらがいなかったら多分、最低最悪の魔王になってた気がする

 

373:マミサルバトーレ

オレもそうだ。マミがいてくれなかったらどうなっていたか………仲間殺しをしなくてはならない可能性も出たと言うことだったからな

 

374:SG-i03 Excalibur(男)

あの時王ニキ達がここまで病むって相当だぞ

 

375:我が名はウルトラマンオダブツ!

でもウォズニキは生きてますよね……どういうこと?

 

376:NEWΩinがっこうぐらし!

ウォズニキ説明プリーズ

 

377:杏子を守る未来の予言者

しかし、彼らの予想に反して私は死んでいなくてね。気がついた時には別の世界に飛ばされていたんだ。その後何故か手元にあったディケイド激情態ウォッチを使って元いた世界に戻ったんだが、戻った先が北海道でね。その時は疲れがかなり蓄積されていてリフレッシュしたかった。だから観光のつもりで北海道を満喫していたら連絡を忘れてしまっていたんだよ。まあ、私がいなくても支障はなかったようだし、我が魔王もゲイツくんも愛を育んだようでよかったよかった。

 

ハッ!? そう言えば、君達が結ばれたことを祝うのを忘れていた! すぐにでも祝わなければ……!!

 

378:超高校級のハーフボイルド

ヤメロォ!(建前) ヤメロォ!!!(本音)

 

379:海のスプリーム提督

ちょ、そんなこと言ったら……

 

380:最高最善の旅する王様見習い

へー、そうなんだー。ふーん……ゲイツ

 

381:マミサルバトーレ

既に伝えている。そろそろつくぞ

 

382:チームGSLのトレーナー

oh……

 

383:エボルト#打倒マゼラ

あっ、ふ~ん(察し)

 

384:アローラ在住ポケモンレンジャー

おいおい死んだわアイツ

 

385:光のイーヴィルティガ

見事に地雷踏み抜いたね

 

386:初出が映画になった白蝙蝠

ダメみたいですね……

 

387:NEWΩinがっこうぐらし!

ドンマイウォズニキ。まあ同じ境遇になるみたいだし、いつか一緒に酒でも飲もうや

 

388:マミサルバトーレ

ソウゴ、準備は出来たぞ

 

389:最高最善の旅する王様見習い

オッケーゲイツ。ウォズ、意味ないけど一応聞いておくね……are you ready?

 

390:杏子を守る未来の預言者

ん? どういうことだい我が魔王……なぜここにオーロラカーテンが……!? 我が魔王!? それにゲイツくんまで! 久しぶりじゃないか。それぞれ恋人と仲が良さそうで私も安心………き、杏子!? いや待て、待つんだ杏子!! これには深いじj……アッーーーー!?

 

391:目が覚めたら最光

な~む~

 

392:光のイーヴィルティガ

これは自業自得ですわ

 




新入りのみ紹介

杏子を守る未来の預言者

ジオウニキ達の友人。
前世では読書好きな青年だったが、トラックにひかれそうになっていた子猫を庇って死亡。
気がつくと、まどマギの世界に赤ん坊として転生していた。
ある日、魔女と遭遇し、鉄パイプを使って応戦するが効果はなく、攻撃を喰らってしまう。
死を覚悟していたが、目の前にウォズ用のタイムマジーンが現れ、魔女を殴り跳ばし、ウォズにアタッシュケースを手渡す。
中にはビヨンドライバーとミライドウォッチが入っており、仮面ライダーウォズに変身して魔女を撃退した。
以降は、仮面ライダーウォズとして魔女を撃退し、佐倉杏子と出会う。
彼女の心を救い、最近魔女が頻繁に現れる見滝原へ行き、ジオウニキ達と出会い協力する。
ジオウニキを我が魔王、ゲイツニキをゲイツくんと呼んでいる。
ワルプルギスの夜を撃退する為、邪魔をする使い魔の怪人達をギンガファイナリーの全エネルギーを使ってライダーキックを叩きこみ、自分を巻き込んで怪人を爆破した。
今度こそ死んだなと思っていたら、いつの間にか『俺、ツインテールになります』の世界におり、手元にディケイドライドウォッチ(激情態)があり、それを使ってまどマギの世界に戻る為の旅に出る。
佐倉杏子とは恋人関係にあり、戦いが終わったら、同棲するつもりだった。
炊事洗濯は人並みにできるが、お菓子作りが大好き。
掲示板の存在を忘れており、久々に挨拶したら、死んだと思っていたジオウニキとゲイツニキ、そしてジオウニキの恋人であるほむら、ゲイツニキの恋人であるマミ、自身の恋人である杏子が目の前に現れ、ボコボコにされた後、説教を喰らい、まどマギの世界に帰る。



名探偵な世界のアクセル


仮面ライダー好きな、武術にたけたクールな青年。
前世で一番好きだったのが仮面ライダーアクセルで、アクセルの玩具も購入。
前世の職は警察官で、パトロール中に信号無視したトラックにひかれそうになっていた子供を庇って死亡。
気がつくと赤ん坊になっており、新たな人生を送っていた。中学生だったある日、友人が謎の死を遂げた為、前世の経験をいかして自身で捜査し、犯人を特定して自首させようとするが、その犯人がマグマドーパントとなり、攻撃を喰らう。
死を覚悟した時、自身の周りが炎に被われ、目の前にシュラウドが現れた。
シュラウドから「コレを使って世界を守って」と、アタッシュケースを手渡され、中に入っていたアクセルドライバーとアクセルメモリを使って仮面ライダーアクセルに変身し、マグマドーパントを無事に撃破。
この事を、警視副総監だった父に話し、当時の警視総監に相談、特例として特殊警察官となり、度々現れるドーパントに対処していた。
エンジンメモリとエンジンブレードは、後日家に宅配で送られてきた。
その後も、様々なメモリが送られてきて、様々な戦い方をしている。
工藤新一や毛利蘭とは幼馴染みで、服部平次とは従兄。
京都で行われたカルタ大会で大岡紅葉に勝利してしまい、泣かせてしまった為、「俺にできる事なら何でもするから泣き止んでくれ」と言ったら、「将来お嫁さんにして!」と言われ、決まり文句と勘違いし承諾してしまい、帝丹高校に転入してきた紅葉に「旦那様♪」と言われ、学校中がパニックになる。
炊事洗濯を完璧にこなし、色んな人の相談に乗っている為、皆のお兄ちゃんとして認識されてしまっている。
コナンの正体が新一である事を、気配を感じとって見抜いた。


魔法科高校の劣等生のギンガ


ウルトラマン好きな元ピアニストの青年。
前世では子供を庇ってトラックに跳ねられて死亡。
気がつくと赤ん坊になっており、北山雫の幼馴染として転生。
中学まではピアノのコンクールにも何度も出場していたが、事故で利き腕に大怪我を負いピアニストとしての夢を断念、その後は自棄になり自分の体を痛めつけるように様々な格闘技を学ぶ事になる。そんな中で自宅の神棚に有ったギンガスパークを手にした事で運命が動く。
突如現れた怪獣と手の中にあるギンガスパークの存在、幼馴染二人を守るためにギンガに変身する。
その後も怪獣が現れる度に知り合いのガールズバンドのメンバーにウルトラマンとしての正体を知られる日々。
北山雫とは両思いなのだが、他のメンバーにも好意を向けられているのが悩み。



闇帝王/小説家なジード


極度の人間不信を患った青年。
主に人間不信は転生後からではなく転生前の経験から人間と言う物が何一つ信用できなくなっている。ジードでは無くカイザージードダークネスに変身するのはその為。
家族とも距離を置き高校入学を機に親元を離れ前世の経験から高校には殆ど通わず小説家としてデビューして、一人暮らしのための資金を集めている。資金が集まり次第高校を中退して放浪する予定。
スタリラのメンバーと知り合ったのは小説を舞台化する際に呼ばれた為。基本は傍観者の立ち位置。
ジードライザーはいつの間にか持っていたとのこと。
降り掛かる火の粉を払う為に怪獣達と戦う事になる。彼がウルトラマンだと知った舞台少女達に関わるのを鬱陶しいと考えて距離を置いている。
パーカー付きのコートを纏って顔を隠している。


TO開発部モコちゃん


プラモデル好きのタイニーオービット社開発部社員。恐らく珍しい、天寿を一度全うした転生者。
入社後やる気を買われて開発部に異動、インスピレーションの赴くまま書いたデザインがジプシー・デンジャーだったことが切っ掛けで前世を思い出した。
ダンボール戦機のことはプラモデル同梱のオマケ漫画しか知らず、一度天寿を全うしたことも相まってあまり気にしてはいなかったが、非転生者の弟が主人公のクラスメイトだったため否が応でも巻き込まれていくことになり、掲示板の力を借りつつサポートに回る。

最近の悩みは完成したジプシー・デンジャーのカラーバリエーションを増やすか否かで同僚と揉めている事。そのせいで帰りが遅くなって弟との時間が作れない事である。


VR仮面ライダースナイプ


中の上から下程度に人気のあるの動画配信者の青年。
世界初のVRMMORPG「ソードアート・オンライン」に配信者としてゲーマーとしてログインし事件に巻き込まれる。
ゲームを配信しながら遊んでいるとゲーム開始地点の転送され謎の男がログアウト不可能なことゲームをクリアすることが脱出する唯一の方法など宣言しヴェアァハハハハハハハハァ!!!と笑いながら消えていった。
いったい何黎斗なんだ…。
事件発生後に前世を思い出すがゲームの大幅な改変やバグスターウイルスなどにより原作知識の役に立たない中で仮面ライダーの力を手に入れ戦うことになる。
ちなみに茅場晶彦は劇場版ボス担当。
過去に銀行強盗に巻き込まれたことがあり一緒に巻き込まれた朝田詩乃(シノン)を守って銃で撃たれたことがある。
事件後に家族ぐるみの付き合いが出来てよく助けた詩乃が世話を焼きに来るようになった。

募集に集まったスレ民はなるべく使っていきたいと思います。

今回は【ルオン】様、【龍牙】様、【邪道キ】様、【「兎」】様の考案したスレ民に出演していただきました。みなさま、本当にありがとうございます。

他に出していただいたキャラクターは設定によってはこちらからメッセージを飛ばして弱体化や転生先の変更などをお願いするかも知れませんが、ご理解いただけると幸いです



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EVIL ASSEMBLY

誰にも干渉できず、観測できない掲示板……そこでは何が起こっているのか


1:コーカサスを愛するタイムジャッカー

この掲示板の隔離はしっかり出来てるんですか

 

2:虚無厨ウルトラマン

ああ。最近手に入れた力で光の使者どもにも感知できないように秘匿と隔離が済んでいる

 

3:コーカサスを愛するタイムジャッカー

なら良いです。取り敢えず幹部を全員集合させましょう。最近三人目をスカウト出来たので、紹介もかねておきましょう。皆さんどうぞ

 

4:かわいそうじゃないストルム星人

スレに幹部が集まるのも久しぶりだな……計画はどうなってるんだ?

 

5:病んでませんただのディープラブです

こんにちは、新入りの仮面ライダーです。私の好きな人を見つけられるって聞いたので入りました

 

6:自我有暗黒魔鎧装

トレギア、前言ってたオレの装着者見繕ってくれた?

 

7:かわいそうじゃないストルム星人

>>5 >>6 自由かお前ら

 

8:虚無厨ウルトラマン

ああ、それのことなら良い作戦が思い付いたよ。けどあとでね

 

9:自我有暗黒魔鎧装

マジで?

 

10:コーカサスを愛するタイムジャッカー

いつも任せきりで申し訳ないですね

 

11:かわいそうじゃないストルム星人

魔鎧装は装着者によっては利点を潰されるぞ?

 

12:病んでませんただのディープラブです

すいません魔鎧装ってなんですか?

 

13:虚無厨ウルトラマン

ああ、そういえば君は特撮関連の作品を見ていないのか……なら、一から説明した方が良さそうだ

 

14:自我有暗黒魔鎧装

ならオレが適任だな。オレこと【暗黒魔鎧装アーマードダークネス】は【暗黒宇宙大皇帝エンペラ星人】専用として作り出された、意思のある鎧だ。まあ出演していた【ウルトラマンメビウス】本編のような光への敵意やエンペラ星人を求めるという簡単な意思じゃなく、通常の知的生命体同様に思考が出来るのがオレなんだよ

 

使用技の中にはウルトラ戦士特攻の【レゾリューム光線】もあるし、並のウルトラマンじゃオレには勝てない。もし強くても装着者にしてしまえば鎧が損傷してなくてなおかつ内部から破壊する自爆技、または【超振動波】でもなければ生命エネルギー吸いつくして殺れるけどね

 

15:かわいそうじゃないストルム星人

戦闘力は文面からわかる通り高いし鎧自体も意外に機敏に動くし固いからただでさえ厄介なのに人並みに思考して相手の嫌がる戦法できるとかチートかな?

 

16:コーカサスを愛するタイムジャッカー

この前模擬戦してみたらアナザーアルティメットクウガでも勝てなかったんですが。てゆーかあのアナザーアルティメットクウガ返してくださいよ。装着者にされたまま返ってきてないんですけど

 

17:病んでませんただのディープラブです

インフレやばすぎません?

 

18:自我有暗黒魔鎧装

これでも強いヤツがオレを使った方が性能高いよ。レゾリューム光線もその方が威力高いし。なんならエンペラ星人の場合はオレの使うのと違ってウルトラ戦士に即死付与するし。マジでおかしい

 

>>16 ゴメンもう彼死んじゃってる。美味しかったよ

 

19:虚無厨ウルトラマン

でも並の装着者じゃ性能が落ちるからね。選定には苦労するよ…………これも一か八かなんだが。成功すれば勝率はぐんと上がるだろう

 

>>18 生命エネルギーって味があるのかい???

 

20:かわいそうじゃないストルム星人

味を感じるのはコイツだけだと思うぞ

 

21:自我有暗黒魔鎧装

あんまりにも健康体じゃなかったらクソ不味い。今回のはなかなかの健康体で光への憎悪が高めだった上、このまま闇の中、独りぼっちで死ぬってわかった時の絶望の感情が素晴らしかったのでとても美味でした(^ω^)

あ、お詫びとしてあとでその時の動画送っておくね?

 

22:コーカサスを愛するタイムジャッカー

こっちが必死で作り上げた最高傑作に近いヤツを軽くあしらった上にエサにするとか物凄く腹立ちますねコイツ。

 

それはそれとして早く動画を送ってください(全裸待機)

 

23:虚無厨ウルトラマン

せめて上半身は着てくれ

 

24:かわいそうじゃないストルム星人

>>23 そこは全身だろ。そもそも上だけ着ても逆に変態度増すわ

 

25:病んでませんただのディープラブです

>>22 変態だーーっ!?

 

26:自我有暗黒魔鎧装

なにするつもり……いやナニするつもりなんですかねぇ

 

27:コーカサスを愛するタイムジャッカー

え? ただその表情を脳内でコージの顔に当てはめてそれを想像して【自主規制】するだけよ? なにもおかしなところなんてないでしょ?

 

28:虚無厨ウルトラマン

>>27 おかしよ

 

29:かわいそうじゃないストルム星人

>>27 おかしいわ

 

30:自我有暗黒魔鎧装

>>27 おかしいね。送っといたよ

 

31:病んでませんただのディープラブです

>>27 この人確実に病んでますよね?

 

32:虚無厨ウルトラマン

彼女も我々も最初期からのメンバーだから、もう慣れたよ

 

33:かわいそうじゃないストルム星人

>>31 おまいう

 

34:自我有暗黒魔鎧装

病んでいると自覚がないからなおのこと厄介だよね

 

35:病んでませんただのディープラブです

私はコテハン通り病んでませんただのディープラブです!ただ彼から罵倒されようが受け入れるし全く気にしないし2度と離さない為に束縛する方法とか結婚生活を考えているだけの恋する乙女です!!

 

36:かわいそうじゃないストルム星人

やっべ地雷踏んだ

 

37:自我有暗黒魔鎧装

ここにも自覚がない人がいたか

 

38:虚無厨ウルトラマン

これはこれは、随分闇が深いね……うん、合格。これなら闇にあてられて発狂する心配は無さそうだ

 

39:かわいそうじゃないストルム星人

まあ既に発狂してるようなモノだしな

 

40:コーカサスを愛するタイムジャッカー

ふぅ………確かに私達の戦力の高さは闇の力を多く取り込んでいるからですしね。その中にはクトゥルー系統もあるわけですし、常人なら発狂死するでしょう

 

41:自我有暗黒魔鎧装

>>40 おかえり

 

トレギアなんて体に邪神封じてるしね。そんなヤツと関わってるオレ達も耐性できるよ

 

42:虚無厨ウルトラマン

一言で闇と言っても様々なモノがある。宇宙の闇、夜の闇、影の闇、そして心の闇。私達はその闇の中から純粋なエネルギーを抽出し、吸収している

 

43:かわいそうじゃないストルム星人

ついでに俺の力で対抗勢力のウルトラマン達の光エネルギーを吸収、反転して闇のエネルギーにして蓄えてるからな。かなり強い聖なる力を反転させたから吸収したときの反動も大きい

 

44:自我有暗黒魔鎧装

オレの中にある闇もそれのお陰で大分強化できたからなぁ。装着したが最後、オレの意思で幻覚を見せて永遠に出られないなんてこともできる

 

45:虚無厨ウルトラマン

ほとんどの生命体は闇の力を受け入れられない。思考を持つ生命体は善性等と言うまやかしを盲信し、闇を本能的に拒絶するからだ。だが、我々は違う。闇の力を最大限受け入れ、活用できる

 

46:自我有暗黒魔鎧装

オレ達はもう狂ってるか、善性を完全に否定し闇を受け入れられる素質があるからな。オレは暗黒魔鎧装である上、人間の絶望を見るのが心から好きだ。何故ならその顔を見ると前世でオレの家族を殺したクソヤロウが有罪判決をもらった時の顔が思い出せるから

 

47:かわいそうじゃないストルム星人

俺は【愛】というものが、人間の善性ではなく本能だと前世で知った。そしてそれに間違いはないと言いきれる。だからこそ、その【愛】が潰えた時に人間がどのような反応を起こすのかが知りたい

 

48:コーカサスを愛するタイムジャッカー

私は魔鎧装と同じで絶望する顔が好き。でも前世で復讐したヤツの顔を思いだすって理由じゃない。それを愛するコージが浮かべていると思うと最高に昂るのよ……そして彼をもう一度私の隣に戻したい。それこそ世界の終わりまで、私という檻の中で何者にも断ち斬れない絶望という鎖で繋いでおきたい。後者はディープちゃんと一緒ね

 

49:虚無厨ウルトラマン

そして私は名前の通り、狂おしい好奇心を持っている……

 

虚無とはなんなのか?

 

知性態の浮かべる虚無とはまた別のモノなのか?

 

その真髄とは?

 

そしてそこから生まれるものはあるのか?

 

私はその全てが知りたい……!

 

50:自我有暗黒魔鎧装

それぞれ目的はバラバラでも一つ共通することがある。それは、ヒーロー共が一番の障害だと言うこと

 

51:かわいそうじゃないストルム星人

だからこそ手を組む。一番の障害が消えれば、後は競争だ

 

52:病んでませんただのディープラブです

は? それ私と彼が結ばれても計画が終わるまでおあずけってことですか? だったら私抜けますよ?

 

53:コーカサスを愛するタイムジャッカー

残念ながらそうも行かないのですよ。貴女、彼を補足しても逃げられてるんでしょう?

 

54:病んでませんただのディープラブです

そうなんですよ! 何度も何度も何度も何度も何度も何度も見つけて追いかけてるのにずっと逃げられてるんです!

 

55:虚無厨ウルトラマン

それ、ヒーロー達の妨害があるんだよ。現に調べてみたところ、転生者の中では君はブラックリスト入りしている。姿を現せば君の言う彼にすぐさま情報が飛び、更なる逃走を許してしまうだろう

 

56:かわいそうじゃないストルム星人

つまりヒーローを消し去らなければ、お前が結ばれることは永遠にないんだよ

 

57:病んでませんただのディープラブです

……なにそれ? 正義のヒーローなのに私から彼を奪うの? そんなのヒーローじゃない。悪のやることでしょ

 

58:虚無厨ウルトラマン

そこも私の好奇心を刺激している。正義のヒーローは全てを救うなんてことはできない。むしろ人々から幸せを奪っているんだよ。これは、全世界共通の大きな矛盾だ

 

59:自我有暗黒魔鎧装

ヒーローが活躍している裏では誰かが傷ついているかもしれない。でも、それは全てないものとされるんだよね。正義なんて所詮、過半数を超過した集団が選ぶ答えでしかない

 

60:かわいそうじゃないストルム星人

そもそも悪があるから正義のヒーローが生まれるとか言われてるが、その悪を生み出したのはヒーローに守ってもらってるヤツラだろ? 本当の悪はどこにいるんだか

 

61:コーカサスを愛するタイムジャッカー

だからこそ今ある悪意に満ちた世界を虚無に還し、零からの再生を促す。それが我々【M.W.V】の大々的な目標です。個人の目的は個人の目的。組織としての目的は必ず果たします。それに悪意がある世界で私も貴女も、幸せになれますか? きっと同じことが起きる。そうならないためにも……

 

62:病んでませんただのディープラブです

今ある世界を破壊する……だいたいわかりました。私も協力します! その方が幸せを掴めそうだし!

 

63:虚無厨ウルトラマン

そうか……では改めて

 

ようこそ【マルチプル・ワールド・ヴィラン】へ

 

私は【ウルトラマントレギア】だ。この組織の参謀役と暗躍担当……あとはまれにスカウトをしている

 

64:かわいそうじゃないストルム星人

俺はストルム星人の【伏井出 レム】エネルギー研究と貯蓄。そして開発担当だ

 

65:コーカサスを愛するタイムジャッカー

私はタイムジャッカーのクレイシス……本名【舞園 恵理】よ。戦力増強とスカウト担当

 

66:自我有暗黒魔鎧装

オレは【アーマードダークネス】トレギアの指示でまだ動いてないけど、いずれヒーロー達への攻撃担当になる……らしい。あと処刑担当

 

67:病んでませんただのディープラブです

私は【紅 深央】またの名を【仮面ライダーディロード】です。よろしくお願いします!

 

68:コーカサスを愛するタイムジャッカー

これで幹部が五人集まりましたね。他は明確な目的がないモノばかりです

 

69:かわいそうじゃないストルム星人

その方が利用しやすいがな……だが、戦力を考えるともう少しほしいところだ

 

70:自我有暗黒魔鎧装

そうだね……クレイシスはアナザーライダーを生み出せるけど、ジオウ達への対策はできてないし。それにこっちもこっちで大変だ

 

71:虚無厨ウルトラマン

イーヴィルティガだね?

 

72:コーカサスを愛するタイムジャッカー

ああ、あちらの最高戦力でしたか

 

73:病んでませんただのディープラブです

その人聞いたことあります。確か、宇宙を破滅に導く可能性がある、精鋭のウルトラマンが束になっても勝てない怪獣を一人で撃破したウルトラマンですよね

 

74:虚無厨ウルトラマン

そう。まさに彼こそ、超人と呼ばれるに相応しい……でも、彼は最強であったとしても、無敵じゃない。現に彼が戦闘した時の残留エネルギーは回収しているからね

 

75:かわいそうじゃないストルム星人

モノがモノなだけに反転にかなりの体力持ってかれるけどな……アレはマジで反転に覚悟がいる

 

76:コーカサスを愛するタイムジャッカー

レムがこの前会ったときに具合が悪そうだったのはそういう……

 

77:病んでませんただのディープラブです

>>74 最強であっても無敵じゃない……どういうことです?

 

78:虚無厨ウルトラマン

まあ待ちたまえ。プランは一応二つあるんだ。まず一つ目は、魔鎧装と私とレム、そして私が現在スカウトしているもう一人で怪獣軍団を率いてウルトラマン達を。クレイシスとディロードで怪人軍団を率いて仮面ライダー達を倒す

 

79:自我有暗黒魔鎧装

妥当なところだね。オレはレゾリューム光線があるし、トレギアとレムの戦闘力だって高い。もう一人が心配ではあるけど、トレギアの推薦なら問題はないでしょ

 

80:かわいそうじゃないストルム星人

もしライダー側が無理でもウルトラマン側を倒せば後は若干楽だからな……いや、そうでもないか

 

81:コーカサスを愛するタイムジャッカー

ええ。ジオウはウルトラマン並みの巨体を持つダイマジーンを破壊できる力を持っていますから。時間を操られることもありますし……そこは時止め返しすればなんとかなりますが、不安が残りますね

 

82:病んでませんただのディープラブです

時間の概念がない場所とかがあればいいんですけどねぇ……

 

83:かわいそうじゃないストルム星人

>>82 おいそれどういうことだ?

 

84:病んでませんただのディープラブです

え? いや、時間って概念があるから止められたり、進められるわけでしょ? なら、その概念をなんとかすれば封殺できるんじゃないかなーって

 

85:コーカサスを愛するタイムジャッカー

聞きました?

 

86:自我有暗黒魔鎧装

聞いた聞いた!

 

87:病んでませんただのディープラブです

え? 私なんかマズイことやっちゃいました!?

 

88:虚無厨ウルトラマン

いや、むしろ良いことを言ってくれた。グッドアイデアだよディロード。それならもう一つのプランでなんとかなる

 

89:かわいそうじゃないストルム星人

え、マジで?

 

90:自我有暗黒魔鎧装

プランAは今のでしょ? B聞いた覚えないよ?

 

91:コーカサスを愛するタイムジャッカー

>>90 それを今から話すんでしょう

 

92:自我有暗黒魔鎧装

あ、そっかぁ……じゃ、トレギアよろしく!

 

93:虚無厨ウルトラマン

はいはい。基本的には先程説明したプランと同じだ。魔鎧装と私とレム、そして私が現在スカウトしているもう一人で怪獣軍団を率いてウルトラマン達を。クレイシスとディロードで怪人軍団を率いて仮面ライダー達と戦う。しかし我々が戦うのは撃破ではなく、なるべく消耗させるためにだ

 

94:コーカサスを愛するタイムジャッカー

消耗にとどめるのですか?

 

95:病んでませんただのディープラブです

え、でもそれじゃ相手の逆転の芽を育てちゃいません? 倒しきった方がいいと思うんですけど

 

96:虚無厨ウルトラマン

心配無用さ。消耗させるのは確実に仕留めるためだ。特にジオウ、ゲイツ、ウォズ、イーヴィルティガ等の時空移動ができるモノはその負荷に耐えられない程に消耗させる

 

97:自我有暗黒魔鎧装

ほう? なかなか凝ってるじゃないか

 

98:虚無厨ウルトラマン

その後に私が秘密裏に回収したとある力を使い、全滅に追い込むんだ。そしてその様を全世界に見せつける。そうすれば絶望のエネルギーが規定値に到達するはずさ

 

99:かわいそうじゃないストルム星人

なるほど……だが、具体的にはどうするつもりだ? 決め手は……その秘密裏に回収していた力か?

 

100:虚無厨ウルトラマン

そう。数多の歴戦の戦士達を全滅間近まで追い込んだ、【最強、最悪の敵】の力を使わせていただこう……そして絶望のエネルギーを全世界から集め【絶望 再来】と行こうじゃないか!

 




かわいそうじゃないストルム星人

前世は典型的なオタク男子だったが、幼馴染みの女の子がいて、それなりに仲が良かった。
しかし、その女の子を高身長、イケメン、金持ち、陽キャと絵に書いた様な主人公系の男子に盗られてしまう。
相手の浮気が原因で別れた幼馴染みを慰めたことをきっかけに、付き合うことになったが、交際一周年記念日直前に、同じ相手に再び奪われる。
その際に、幼馴染みから『あなたとは愛じゃなかった』と告げられて、絶望する。そして、失意のうちに世間で流行していた感染症によって、生涯を終えた。

その後、気が付いたら、宇宙船の培養カプセルの中で赤子になっていた。催眠学習により、今の自分が『朝倉リク』を生み出す過程で、伏井出ケイの細胞にベリアル因子を埋め込んで生まれた彼のクローンだと知る。ベリアル因子の影響か、オリジナルを大きく上回る能力を得た上に、ベリアルの助力無しでのベリアル融合獣への変身が可能。さらに、ストルム器官の力で、ウルトラマンの光の力から変換した闇の力をある程度取り込むことで、ベリアルへの変身も可能。より力を取り込めば、アトロシアスにも変身出来る。ただし、その時点での身体的限界を超えた力を取り込むことは出来ない。逆に言えば、身体的限界を超えない限りは、どんな攻撃を受けても、自分の力とする事が出来る。さらに、その身体的限界も力を取り込む度に強化されるので、放っておくと手がつけられなくなる。

前世での経験から、愛とは、より優れた相手と結ばれたいという欲望を言い換えただけという考えになっており、ジオウニキ達のように優れた容姿と能力を持つ転生者と原作キャラがカップリングした姿を見て、その考えに間違いはないと確信を持っている。

実は、光のイーヴィルニキとは何度かニアミスしており、その度に彼が戦った後の力の残滓を取り込んでいる。そのおかげで、あと少しでアトロシアスになれる。

所持しているウルトラカプセルは、ジード本編で使っていたカプセル一式。


病んでませんただのディープラブです

とある男性の前世での幼馴染だった女。
いじめらていた男性を助ける為にいじめっ子に彼女になる代わりにいじめを辞めさせたが、男性が自殺したのを知りいじめっ子の罪をネットに拡散し社会的に抹殺、その後は男性の死んだ山奥に行き自殺した。
その後はToLOVEるの世界にオリジナルの仮面ライダーの力を持って転生し、オーロラカーテンを使って男性を探している。
以前は誰にも優しい性格だったが、男性が死んだ事によりヤンデレになってしまい、どんなに男性から罵倒されようが自身の罪だと受け入れ、全く気にせず、男性を2度と離さない為に色々な方法で男性を束縛する事や男性との結婚生活を考えている。
ララとは同じ恋する乙女同士で仲が良い。
今は掲示板や【M.W.V】の情報網を使って男性の世界を捜索中。
一方探されてる男性は彼女に怯え、逃走中の模様。



仮面ライダーディロード
スペック
身長:175cm
体重:65kg
パンチ力:5t
キック力:8t
ジャンプ力:一跳び35m
走力:100mを4秒
必殺技:「ディメンションエンド」
両手にエネルギーを集め、球体状にして敵に放つと言う技で高層ビルも粉々にできるため威力調整ができないと危険。

設定
見た目は顔が紫色でW型に並んだライドプレートと紺色のディメンションヴィジョンがついている。
体はディケイドの体の模様が反転した物になっていて、紫色になっている。
基本的にはディケイドとディエンドと同じだが使用するライダーカードは仮面ライダーの物だけではなく、アニメのキャラのカードもあり変身する事ができるが、いつもはディケイド激情態のように固有の能力や技だけを使う事が多い。

使用アイテム
・ライドブッカー
ディケイドの使用している物と同じだがカラーは赤と黒の2色。
・ディロードライバー
ディケイドライバーの紫色バージョン。
ライダーズクレストの代わりに♡が描かれている。


自我有暗黒魔鎧装

その名の通りアーマードダークネスに転生した男。生前は普通の少年だったが、ある日家族を猟奇的殺人犯に皆殺しにされてしまった。そこから長い年月を独りで過ごし、成人して三年後。犯人らしき男が捕らえられ、裁判にかけられることになった。犯人の必死の言い逃れは無駄になり、裁判の判決は見事有罪。そこで悲劇が起こる。
判決を聞いた犯人が浮かべた絶望の表情を見たとき、彼の心は歓喜を訴えた。そしてその甘美な味わいを求め、彼は狂っていった。いつしか彼は、ターゲットの素性を全て調べあげ、一番絶望を感じるであろう手法で追い詰めてから殺害するという残酷な殺人鬼に変貌してしまった。転生してもその精神が元に戻ることはなく、トレギアの元で様々な知的生命体を取り込み、力を増している。本来のアーマードダークネスには存在しなかった能力もあるようだ。




今回は【鎧武 カチドキアームズ】様。そして【ブラッドマスカレイド】様の考案したスレ民に登場していただきました。【自我有暗黒魔鎧装】は私のオリジナルです。お二方、アイデアの提供ありがとうございました!

PS.現在募集中のスレ民ですが、複数の力を一人に複合してしまうとあまりにもチート過ぎるので、一人に一つの力……要するに【このキャラクターは仮面ライダー○○と仮面ライダー××に変身できる】または【ウルトラマン▲▲とウルトラマン■■に変身できる】等と言ったものは出演させることができません。

それと、異なる作品の能力を複合してしまうと確実にどこかで矛盾が生じる可能性が上がるので、こちらもあわせて控えていただけると助かります……タイムジャッカーの時止め&アナザーライダー作成は【タイムジャッカー】という一つの存在の力なので、こういう場合はOKです。

どうかご協力、お願い致します


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進化の蛇(EVOL)氷の女王(ERUZE)のREVELATION

明けましておめでとー!! 宿題やら大掃除やらでたて混んでてこっちの小説もあっちの小説も難産過ぎるんじゃあ……


さあ、お待ちかねの戦いだ。蛇VS蜘蛛。どちらが勝つのかな?

PS キャラ崩壊すぎて草生える


356:エボルト#打倒マゼラ

コーリー星の衛星軌道上にマゼラらしきブラックホールが近付いてきやがった! 

 

357:最高最善の旅する王様見習い

なんだって!? 

 

358:海のスプリーム提督

間宮アイスゆっくり食ってる場合じゃねえ! (急いで食うとは言ってない)

 

359:マミサルバトーレ

ふむ、さすがにアドバイスするか。命拾いしたなウォズ

 

360:杏子を守る未来の予言者

これが終わったらまた始まるんですねわかります

 

361:初出が映画になった白蝙蝠

まだ説教されてたんですか

 

362:白蝙蝠のバディ

妥当だろ

 

363:光のイーヴィルティガ

さてエボルニキ、どうする? 

 

364:エボルト#打倒マゼラ

まずは女王に連絡を飛ばす! 一応オレの遺伝子を星に残しておいたからすぐ届くはずだ! 

 

365:NEWΩinがっこうぐらし! 

判断が的確だなぁ

 

366:我が名はウルトラマンオダブツ! 

話によると数十年間ずっと追いかけてるらしいですしね。これくらい朝飯前なのでは? 

 

367:目が覚めたら最光

え、てことはエボルニキって何歳……??? 

 

368:光のイーヴィルティガ

私よりは年下なのは確実

 

369:アローラ在住ポケモンレンジャー

>>368 貴方より年上は神トラマンか貴方と同じく超古代の巨人だけでは? 

 

370:エボルト#打倒マゼラ

ちょっと待て。こりゃどう言うことだ? 

 

【三人称liveモード開始】

 

371:超高校級のハーフボイルド

なにこれぇ? 

 

372:ボイロを救えるのはただ一人、俺だ! 

若干青いところもあるけどほぼ真っ赤っか……目痛くなりそう

 

373:魔法科高校のギンガ

あれ? マゼラの本体って、こんな赤かったっけか? 

 

374:杏子を守る未来の予言者

おかしい……この本によればマゼラの本体であるブラックホールは赤黒くはあったが、ここまでの深紅ではなかったはず……

 

375:超高校級の読書家

……まさか

 

376:エボルト#打倒マゼラ

『こんな所にいたのかァ……エボルトォォォォォォオオッ!!』

 

っ、やっぱりオマエか! 

 

『キルバスゥゥゥゥゥウウッ!!』

 

377:SG-i03 Excalibur(男)

ふぁっ!? キルバスだと!? 

 

378:

エボルトの兄がなんでマゼラみたいなブラックホールになってんだ!? 

 

379:TO開発部なモコちゃん

あっ、エボルニキがブラックホールが変化した青い光に飲み込まれたよ!? 

 

380:エボルト#打倒マゼラ

チィッ! キルバスのoMぉiどolぃにさsEtえたmあるk!! 

 

381:VR仮面ライダースナイプ

おいなんかバグってんぞ!? 

 

382:名探偵な世界のアクセル

エボルニキ!? エボルニキ返事をしろ!! 

 

383:最高最善の旅する王様見習い

駄目だ完全に繋がりが切れてる! あっちの映像と音声しか届かない!! 

 

384:NEWΩinがっこうぐらし! 

エボルニキも赤い光になってぶつかりあってる……あっ、コーリー星に落ちた!! 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ──────────────────────

 

 コーリー星の地表に降り立ったオレとキルバスは至近距離での殴り合いを始める。だが、こっちはブラックホールフォームになってるってのに妙に押され気味だ。

 

『ハッハハハハッ! まさか俺に反逆して命からがら逃げ出したお前がこんな星で生き延びていたとはなァ!!』

『チィッ! テメェ、そのアメーバ状の姿で何故そんな力を出せる!!』

 

 攻防の中で余裕そうなキルバスに腹が立つ。確かにコイツには勝てはしなかった。が、ブラッド星の二の舞にはさせてたまるか! 

 

『お前を探すうちに、妙なブラックホールがいてなァ。ソイツが調子に乗ってたからついついペロッと食っちまってな? その結果この力だ! この力があればお前を吸収し、最高のパンドラボックスが作れる! あの時みたいに逃がしはしないぞォ!!』

『クッ……この破滅願望持ちの快楽主義者が!!』

 

 まさかマゼラを取り込んでいたとは、通りでバカみたいなパワーを出してるわけだ。だが、ここで負けるわけにはいかねぇんだ、ってしまった!

 

『ぐぉっ……テメェ、何を……!?』

『今の俺なら、お前のエボルドライバーの完全複製もできるんだよォ!!』

 

 腹部にエボルの装甲を貫いたキルバスの腕が突き刺さる。体の一部が鷲掴みにされ、一気に引きちぎられた。激痛に思わず膝をつき、苦しみながらもキルバスを睨む。

 その時、オレは驚愕した。ヤツの手にエボルドライバーが握られていたからだ。ヤツめ、オレの体を素材に遺伝子操作で作り出したのか!

 

『さて、どんなもんかな……?』

 

 キルバスは手元にオレの使う【ライダーシステムエボルボトル】と、ヤツの体から抽出したであろう蜘蛛の力を宿した【キルバスパイダーボトル】とでも言うべきボトルを持ち、腰にセットしたドライバーに装填した。

 

【スパイダー!ライダーシステム!ブラッドマッチ!!】

 

 聞いたことの無い音声。アレはもはやオレの使うドライバーとは別物って訳か………!

 

【Are you ready?】

 

『ヘェンシィン……!!』

 

【スパイダー!スパイダー!キルバススパイダー!! ヒャアッハッハッハッハァ!!!】

 

 禍々しいキルバスの声でその姿の名がコールされる。それはエボルドライバーと二つのボトルで変身している以外は、Vシネに登場したキルバスそのものだった。

 

『仮面ライダーキルバス、フェーズ1ってなァ! オラァッ!!』

『ゴッ………!!?』

 

 一蹴りで恐ろしい距離吹き飛ばされる。そこらにある巨大な氷柱を何本もへし折り、やっと止まることができた。身体中が悲鳴を上げる。マスクの内側で思わず吐血してしまった。クソッ、人間に擬態してたせいで余計なダメージを喰らった。

 

『グ、ゥオ………いつになっても慣れねぇなコレ』

 

 自分の体がグチャグチャになるような感覚に吐き気がするが構わず遺伝子をいじくり、人間に擬態した状態からブラッド族のアメーバ状の体に戻り、すぐさま擬態をして骨折や臓器などの明確な傷を消す。しかし体に蓄積された疲労やダメージを消すことはできない。

 皮肉なモンだ。前世が人間だったせいでアメーバ状では上手く動けねぇとはな。

 

『ヤレヤレ、どこまでぶっ飛ばされちまったんだ……? って、ここ街の近くじゃねェか。兵士も出てきてやがる………あ、そうか。今日ってオゼロが旅立つ日じゃねぇか。最っ悪だなァオイ』

 

 オレを見てコーリー星の住民のほとんどは悲鳴を上げる。そりゃそうか。オレの変身した姿はエルゼ達と兵士にしか見せたことねぇし。見たことがあるヤツらは悲痛な表情だ。アイツらから視線をはずしキルバスのいるであろう方向を見る。キルバスは余裕そうにこちらに歩いてくる。

 こりゃ、腹くくる必要があるねぇ……スレの方に意識をやると、若干繋がりにくいがアイツラがオレを心配するコメントが大量にあった。ここまで心配されるとは、信頼されてるようで嬉しいねぇ。

 

『コイツを使うしかねぇかァ……ワリィなお前ら、オレはこれで死ぬかもしれねぇ』

 

 ボソリと呟いた言葉へのスレ民からの追求を無視してとあるアイテムを取り出す。赤と黒のパーツで構成されたエボルトリガーによく似たアイテム。

 

 コイツはエボルトリガーとハザードトリガーを元に作り出した悪魔のアイテム。名付けて【ビックバントリガー】だ。コレを使うとハザードレベルを毎秒0.1ずつ強制的に引き上げる。さらにドライバーを操作すれば引き上がる数が一度につき0.1プラスされる。引き上げる数値にリミッターはなく、最終的には体が限界を迎えて死に至る。

 キルバスに勝つには確実にハザードレベル9.0………いや、最低でも10.0は必要だろう。だからこそコレの出番だ。オレの限界がどこまでかは知らんが例え死ぬことになったとしても、せめてアイツだけは地獄に道連れにしてやる!!

 

【エクシード・ザ・リミット!!】

 

【コブラ!

ライダーシステム!デンジャラス・エボリューション!!!】

 

『グッ、ゥオオオオオッ!?』

 

 ドライバーにトリガーをセットし、ハンドルを回転させる。すると警告音のような音楽と共にトリガーから過剰なエネルギーが全身に回っていき、激痛が走る。

 

【Are you ready?】

 

 ドライバーからいつもの確認が飛ばされた。オレは躊躇うことなくそれに答え、力を解放する。

 

『フェーズアップ……ッ!!』

 

【ビックバン!ビックバン!ビックバン!! ハ、ハハハ……】

 

 ドライバーから三度の力強いコールのあとに、乾いた笑いが発される。それは星一つのためにここまでやるオレに対する呆れか、それとも死ぬことに対する恐怖か。まぁ、どっちでもいいか。

 

『おお? エボルトォ…………随分面白そうなことになってんじゃねぇかァ』

『グ、ォォォォオオオッ!!!』

『ヌゥッ!? この力……命を削ってまでこの星を守りたいわけか! こりゃあいい! ならお前も、この星も、まとめて材料にしてやるよォオオオオオッ!!!』

『ンな事、させると思ってんのかァアアアアアアアアアアッ!!!』

 

 キルバスと再度拳を交える。ヤツの一撃を体に受ける度に擬態していることで生成されている骨が砕け、内臓が破裂する。そしてオレ自身の遺伝子も死滅していく。意識が飛びかけ、いつ死んでしまってもおかしくない。

 しかし、ビックバントリガーから供給されるエネルギーがそれを許さない。トリガーによって今のオレは全ての能力が強化されている。再生能力も強化されているため、遺伝子は死滅した瞬間に新たなモノが生まれ、骨や内臓は破壊されてもすぐに再生される。そして全身に走るキルバスの攻撃以上の痛みで意識が強制的に持続させられている。どっかで見たことあんなこの能力。

 

『ウォォォオオッ!! ハァッ!!』

『アァァァアアッ!! エヤァッ!!』

 

 エネルギーを込めた拳をクロスカウンターの形で互いの顔面にぶちこみ、離れてからトリガーをもう一度押してからベルトを再度操作する。キルバスもベルトを操作し、同時にライダーキックを叩き込もうとする。

 

【エクシードエクシード・ザ・リミット!!】

【Ready go!】

 

【デンジャラス・オーバー!!!】

【キルバススパイダーフィニッシュ!!!】

 

 一瞬の拮抗。しかしハザードレベルが足りなかったのか、キルバスのキックにすぐに押し負けて胴にもらい、吹き飛んでいくなかついにベルトが破損。変身が解除され、地面を転がっていく。

 

『忘れたのかエボルトォ……お前はこの兄に、一度だって勝つことはない。今までも、そして、これからもなァ!』

「クソッ……これでも、ムリなのかよ……!!」

 

 結構自信作だったんだがなァ……やっぱ、自意識過剰な正義のヒーローみたいにはいかない、か。どうやらオレの命日は今日だったらしいな……

 キルバスがゆっくりとトドメを刺しに歩いてくる。なす術はない。完全に、詰み……

 

 

「総員、エボルト殿を護れぇっ!!」

「「「うおおおおおおおおおっ!!!」」」

 

 突然キルバスに突っ込んでいく者達がいた。この国の兵士達だ。コイツら、何故!?

 

「この馬鹿共が! 死にてぇのか!?」

「エボルト殿、貴方は我々にとってはもう、大切な仲間なのです!」

「仲間を見殺しにするなど、我々に出来るわけがないでしょう!!」

 

 オレと仲良くしてくれていた兵士達がキルバスに勇敢に向かっていく。何故だ、仲間とはいえ元は余所者。しかもオレがキルバスの血縁であるのはわかっている筈だ。なのに、何故なんだ!?

 

「エボルト様!」

「アナン、お前まで……!?」

「あれは赤き魔星と同等、いえ、それ以上の魔人なのでしょう!? なら、我々が一丸となって戦うべきです!」

 

 女王専属の薬師であるアナンがオレにヒーリング魔法を使ってくる。傷が癒え、活力が若干戻ってきた。

 

「前衛は攻撃をなるべく引き付けろ! 防ぐのではなく避けるんだ! その隙に後衛が魔法を使ってやつを叩け! エボルトが回復するまで時間を稼ぐんだ!」

「オゼロ、何故だ!? 何故オレを守ろうとする!!」

「エボルト、貴方はオレに教えてくれた。強さとは、力や才能だけのことではない。誰かを思いやり、守ろうとする勇気こそ、本当の強さなんだと! その恩を、私は返す!」

 

 この星の王子であるオゼロが回復の時間を稼いでいる。おかげで完全復活とまではいかないが、戦えるレベルまでは回復した。

 

「エボルト、ボロボロな貴方に言うのは気が引けるけれど、お願い。私達と共に戦って」

「オレはキルバスの血縁だ。そんなヤツを信用するのか!?」

「確かに、【キルバスの弟のエボルト】なら信用できなかった。でも、私達が知っているのは【愛と平和の戦士エボルト】だけ。私は貴方の信じた理想を信じる」

 

 決意の面持ちでオレに語りかけてくるのはこの星の女王エルゼ。彼女等からは、オレに対する確かな信頼を感じた。

 

「オレの理想……【LOVE&PEACE】……いいね、やってやろうじゃねぇか!」

 

 信頼には信頼で答えねぇとな……本当に、オレはオレ(エボルト)と似てないな。民衆の中に紛れ込んでいたオレの分身を取り込み、ソイツが予備として持っていたエボルドライバーを構える。

 

 

 

 

 

 ────その時、不思議なことが起こった

 

 

 

 

 

 オレの持っていたエボルドライバーが浮いて自らエルゼに巻き付き、コブラエボルボトルとビックバントリガー、そしてエルゼの体から立ち上るエネルギーがボトルの形を成し、融合して新たなアイテムが生まれたのだ。

 

 エボル・ブラックホールフォームの複眼が赤と水色に染まった顔がプリントされた、クローズビルド缶にそっくりなアイテム。恐らく、エルゼが使うべきアイテムなのだろう。

 

「使い方はわかるか?」

「当然♪ 貴方がやってたみたいにすればいいんでしょ?」

 

 余裕の表情を浮かべるエルゼは缶を軽く振ってから天面のプルタブのようなパーツを操作し、ベルトに装填する。

 

【オーバー・ツイン・リベレーション!!】

 

【ゾディアエボル!!】

 

 レバーを回転させ、アーマーが形成されていくのを見てフッと笑い、そこから離れようとする………待て、なんでアーマーの内側にオレも入ってんの?

 

「フッ、後は任せ…………おい待て、どうなってんだ!? これじゃ巻き込まれ……」

 

【Are you ready?】

 

「駄目ですッ!?」

「変身!!」

「待っ、ぬぉおっ!?」

 

【ブラッド!コーリー!】

【Be The One!!】

【ゾディアエボル!!! フハハハハハハ、ハァーッハッハッハッハァ!!】

 

 オレの必死の叫びも無視され、アーマーに押される形でエルゼと一つになる(直喩)

 

「んー……?」

『あー……』

「これって………………合体しちゃってるーーーーーっ!?!?」

『ハァ……やっぱりこうなるのかー……』

「エボルト、どういうことこれ!?」

『いや、似たようなヤツらがいるのは知ってたが、原理は知らん……あらゆる物理法則にケンカ売ってるなこのフォーム……んま、取り合えずいつも通り言っとくかァ』

 

 予想外の出来事で取り乱したが、ひとまずエルゼの体の動かし右のコブラをかたどった複眼に指を添え、ピンっと弾く。

 

『仮面ライダーゾディアエボル、フェーズスペシャル……!!』

 

 ついに兵士を全員蹴散らしたキルバスはオレ達を見て狂気に満ちた笑い声を上げる。

 

『こりゃあいい! 最高のエネルギーになりそうだ!!』

 

 この感じ、このまま戦うしか無さそうだな……チクショウやってやらァ!!!

 キルバスに向かっていき、今回で何度目かの殴り合いになる。そこで気がついたが、スペック的にはビックバンフォームの方が高い。それに二つの思考が混じってるからか上手く戦えねぇぞ。

 

「ちょっ、エボルト!? もうちょっと合わせてよ!!」

『簡単に言ってくれるなァオイ!?』

 

 これでもなるべくお前に合わせようとしてる方だぞ。これ以上は流石のオレでも無理だっての!!

 そんなグダグダなオレ達を見てキルバスが嘲笑う。

 

『ハッ! お前らみたいなちっぽけなヤツらが合体した程度じゃあ、この俺には届かない!』

『「は? ふざ、けるなっ!!!」』

 

 その言われようにカチンと来てドロップキックをしようと体を動かす。

 その時オレ達の呼吸が初めて合致し、キルバスに痛烈な打撃を与えることに成功していた。

 

『コイツはちっぽけなんかじゃねェ! コイツはこんな若いってのに、この星全体を王として纏めあげてる立派なヤツだ!!』

「エボルトはちっぽけなんかじゃない! まだ未熟だった私をここまで育て上げてくれた! コーヒーってヤツはマズイけど……」

『オイコラ最後』

「あっ、聞こえてた?」

『丸聞こえだわコノヤロウ』

 

 ここは互いを誉めあって超パワーアップ!みたいな展開だろうに。まァ………この展開の方がオレ達らしいか。

 

「フッ! ハァッ!!」

『グ、ォオッ!? コイツ、どこからこんな力を……!? ウラァアアアッ!!』

『おーっと、テメェの動きをよく知ってる愛しの弟がいることもお忘れなく♪ ダァッ!!』

『エェェェボォォォルゥゥゥトォオオオオオオッ!!!』

 

 エルゼの経験から攻撃を。オレの経験から防御を。さっきまでバラバラだったオレ達の動きは、まるで二人ではなく一人であるかのように噛み合っている。

 

『今日がお前の命日だ………やるぞ、エルゼ!!』

「オッケー、これで決める。行くよエボルト!!」

 

 レバーを勢いよく回転させ装填した【ゾディアエボル缶】内部のエネルギーを更に増幅させ凝縮。ベルトのコールと共に動き出す。

 

【Ready go!】

 

 まずはオレの能力でワープホールを開きキルバスの眼前へ移動し、アッパーカットで天高く打ち上げる。次にエルゼの能力か、複数の氷の塊をキルバスに向けて射出して足止め。その隙に足下から氷柱を生やしていき、天高く上る。

 最後に氷柱から飛び上がり、二種類のエネルギーが合わさったキックを馳走する。

 

「ハァァァァァッ!!」

『ダァァァアアッ!!』

 

 雄叫びと共に繰り出される一撃はキルバスのベルトに直撃し、そのままキルバス本体にダメージを与えていく。キルバスはキレているのか驚愕しているのかは知らないが叫んでいる。

 

『何故だァ!? この俺が、圧倒的に劣る弟と、人間何て言う下等種ごときにィイイイイイイッ!!?』

 

 心底理解できないという叫び。それに対してオレ達の返答はこうだ。

 

『フン、まだわからねぇのか? 人間だからお前に勝てたのさ』

「そして私とエボルトが、最高のコンビだったからね!!」

 

『「LOVE&PEACEフィニィィィィィィッシュッ!!!!」』

 

 エネルギーが更に増したライダーキックはキルバスのベルトを跡形もなく蹴り砕き、ヤツの体をも貫く。いまだ宙にいるキルバスをおいて地面に着地したオレ達は、ヤツを背にまるで打ち合わせでもしたように、一文字も違わぬ言葉を冥土の土産に聴かせてやった。

 

『「Ciao~♪」』

『グッギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!?!?』

 

 キルバスの断末魔を聞いて、オレはついに目的の一つを成し遂げたことを実感した。

 

『オレは……ようやくあのクソヤロウを超えられたんだな』

「エボルト……やったね」

『ああ。ありがとよ、女王様』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 あれから数日がたった頃。オレはコーリー星に滞在していた。理由は簡単。エボルドライバーの修復が済んでいないからだ。予備の方はエボルトリガー対応してないんだよなァ。アレもともとマッドローグとかの為に用意してたモンだし。

 地球に行くためにもドライバーの修理は急務だ。まぁでも………

 

「エボルトー! 久しぶりにこの四人で出掛けましょう!」

「コラコラエルゼ。急に言っても迷惑だろう」

「すいませんエボルト様。エルゼ様が急に思い付いたらしくて……」

 

 しばらく、こいつらと過ごすのも悪くねぇか。

 

「おう、今行くから待ってな」




仮面ライダーエボル ビックバンフォーム フェーズD

(変身した瞬間)
パンチ力:75.6t
キック力:89.2t
ジャンプ力:106.4m(ひと跳び)
走力:0.5秒(100m)

エボルトリガーを元に作り出した強制増幅進化装置【ビックバントリガー】を使ってエボルニキが変身した姿。フェーズDの意味は【Dangers】【Destroy】の2つ。ブラックホールフォームに淡い赤いエネルギーが纏わりついており、黒い稲妻が全身に走っている。マゼラを倒すために作り出した最終兵器であり、エボルニキの全ての能力(身体能力及び再生能力)を底上げする。しかも再生能力に至ってはオートで発動するようになる。いわばエボルト版のヘルライジングホッパー(ヒェッ
エボルト究極態に迫るエネルギーを内包しているが、ビックバントリガーを使って無理矢理ハザードレベルを上げて力を引き出しているため、変身者への負担が大きい。ハザードレベル6.5を超える者でないと変身した瞬間に死亡する上、それでも三十秒程度しか維持ができないと言うまさに欠陥品。
エボルニキが使えているのは彼のハザードレベルが7.0以上であり、さらに自分の命を削ってまで必死で維持しているからである。



仮面ライダーゾディアエボル フェーズSP

パンチ力:69.3t
キック力:78.4t
ジャンプ力:96.9m(ひと跳び)
走力:0.8秒(100m)

女王エルゼとエボルトが(強制的に)心身共に一つになり、ビックバントリガーが生み出す超エネルギーを伴って究極の化学反応で生まれたボトル、【ゾディアエボル缶】をエボルドライバーに装填してできた姿。
ビックバンフォームよりカタログスペックは落ちるがブラッド族とコーリー星人、両方の能力が同時に使えるのと、二人分の戦闘経験が一時的に一つのモノになるため、脅威的な戦闘能力を持つ。
変身時に必要なハザードレベルはエボルニキが肩代わりしているのでエルゼにネビュラガスによる副作用はない。必殺技は仮面ライダークローズビルドと同じく【LOVE&PEACEフィニッシュ】





コレ、エルゼ様どうなるんかな? 予定通りオゼロ王子と結婚? それともアナン? それとも………いや、三つ目は読者が望まない限りはないですね。なお望まれた場合は外が明るいうちに加筆しますか。


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10スレ目

そろそろこっちの戦力あげなきゃ! まあ不憫キャラになるけど!!

それと活動報告にスレ民の募集をもう一つ作りました。これからはそちらに皆さんのスレ民を送ってください


1:白蝙蝠のバディ

スレ建て終わったぞ

 

2:ボイロを救えるのはただ一人、俺だ!

 

3:アルビノクウガマネージャー

さて、前回のスレでほとんどのお悩みが解決されたことだが……

 

4:SG-i03 Excalibur(男)

またヤベーヤツが迷い混んできたんだよなぁ

 

5:怪獣使いを助けたい闇黒勇士(人間ではない)

僕……ですよね……

 

6:エボルト#ドライバー修理中

オレ今までこんな詰んでる状況のスレ民見たことないんだが

 

7:NEWΩinがっこうぐらし!

奇遇だな俺もだ

 

8:アローラ在住ポケモンレンジャー

見た目だけは完全に悪役だし話せないせいでグリッドマンから警戒されてて、もし和解できたとしてもアカネさん……だっけ? その子と敵対することになるからねぇ

 

9:我が名はウルトラマンオダブツ!

しかもあの世界ってウルトラマンが映像作品として世に出てるんでしょ? トリガーが出てないとしてもティガは出てるんだし、能力も割られる可能性がある

 

10:超高校級のハーフボイルド

更に目標が新条アカネを黒幕のアレクシス・ケレヴから解放すること。だからグリッドマンと共闘するのが一番いいんだが……

 

11:海のスプリーム提督

そのアレクシスが君のことを友人扱いしていて、尚且つそれを新条アカネに伝えられているせいでグリッドマンとの共闘は実質不可能と………王手かけられてね?

 

12:怪獣使いを助けたい闇黒勇士(人間ではない)

どうしたらいいんですかね……

 

13:光のイーヴィルティガ

どうしたらいいんだろうね……

 

14:白蝙蝠のバディ

イーヴィルニキで言葉が出ないとかだいぶ詰んでんぞこれ

 

15:TO開発部モコちゃん

ホントに共闘ダメなの? ほら、情報だけとかでもさ

 

16:VR仮面ライダースナイプ

ああ、人間体になって謎の第三者ムーブかますアレか

 

17:怪獣使いを助けたい闇黒勇士(人間ではない)

僕、多分前世の影響で人間体になれないんですよね………

 

18:魔法科高校のギンガ

おっとお、雲行きが怪しくなってきたぞお?

 

19:目が覚めたら最光

Ωニキステイね

 

20:NEWΩinがっこうぐらし!

流石にもうしねぇよ!?

 

21:名探偵な世界のアクセル

聞いてほしいのか?

 

22:怪獣使いを助けたい闇黒勇士(人間ではない)

皆さんとは長い付き合いになりそうですし……聞いておいてほしいです

 

23:NEWΩinがっこうぐらし!

本人が言うなら……聞くしかないかぁ……

 

24:最高最善の旅する王様見習い

行くぞ、同志諸君。SAN値の貯蔵は充分か

 

25:マミサルバトーレ

>>24 大丈夫だ、問題ない

 

26:目が覚めたら最光

>>24 逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ………

 

27:エボルト#ドライバー修理中

>>24 おっと心は硝子だぞ?

 

28:アルビノクウガマネージャー

>>24 ち ょ っ と 待 っ て ね !

 

29:SG-i03 Excalibur(男)

>>25~>>28 ボケのバーゲンセール止めろ。ツッコミきれんわ

 

30:初出が映画になった白蝙蝠

>>28 SAN値の宝物庫はどうでしたか?

 

31:アルビノクウガマネージャー

クックックッ………そんななかった

 

32:闇帝王/小説家なジード

詰んでて草

 

33:光のイーヴィルティガ

はいはい場を和ませようとしてるのはわかるけどそろそろ静かにしましょうね。じゃ、トリガーくん。どうぞ

 

34:怪獣使いを助けたい闇黒勇士(人間ではない)

アッハイ

 

前世で僕は、なんでもない普通の学生だったんです。誰かの笑顔を見るのが大好きな、マナカ・ケンゴのように「スマイルスマイル!」が口癖の学生……そのはずだったんです

 

35:闇帝王/小説家なジード

その……はず?

 

36:アルビノクウガマネージャー

え、どゆこと? なんかの力に目覚めでもしたの?

 

37:我が名はウルトラマンオダブツ!

スマイルスマイルが口癖……か

 

38:怪獣使いを助けたい闇黒勇士(人間ではない)

昔、僕がいじめにあっていたときに事件は起こりました。僕の手のひらから、信じられないモノが噴き出していたんです

 

39:超高校級のハーフボイルド

信じられないモノねぇ……

 

40:目が覚めたら最光

待って、君の前世って超能力がある世界だったのか?

 

41:超高校級の読書家

いや、彼の言い方的に超能力はない……もしくはあったとしても表に出ていないんだろう

 

42:怪獣使いを助けたい闇黒勇士(人間ではない)

僕の手から噴き出していたのは……【闇】でした。闇の巨人達が使っていた闇。本能的にそれをいじめっ子達の方に横凪ぎに振るうとその闇が刃になって飛んでいきました。闇の刃はいじめっ子達を過ぎて後ろの黒板を切り裂きました

 

43:NEWΩinがっこうぐらし!

え……

 

44:TO開発部モコちゃん

うっそぉ………

 

45:エボルト#ドライバー修理中

おいちょっと待て、それは………

 

46:怪獣使いを助けたい闇黒勇士(人間ではない)

僕は怖くなってそこから一刻も早く逃げ出そうとしました。ドアは化け物を見る表情のいじめっ子達に塞がれていて通れませんでした。でも僕はすぐにでもそこから逃げたかった。だから、窓ガラスを割って飛び出しました。三階の教室から

 

47:魔法科高校のギンガ

さ、三階から!?

 

48:アローラ在住ポケモンレンジャー

そうか、それで君は死んで転生を……

 

49:怪獣使いを助けたい闇黒勇士(人間ではない)

いえ違います

 

50:ボイロを救えるのはただ一人、俺だ!

 

51:海のスプリーム提督

でも三階から飛び降りたら普通に死なない?

 

52:我が名はウルトラマンオダブツ!

三階から飛び降りても無事……そして闇……もしかして

 

53:マミサルバトーレ

なにか気がついたのかオダブツ

 

54:我が名はウルトラマンオダブツ!

い、いえ。可能性の話ですから……

 

55:怪獣使いを助けたい闇黒勇士(人間ではない)

三階から飛び降りた時、僕は死ぬと思いました。でも、死ななかった。目の前に闇が広がって僕はその中に入りました。目の前の事象に理解が追い付かなくて、気づいたときには僕はどこかわからない、変な遺跡にいました

 

56:超高校級のハーフボイルド

……おい、それって

 

57:名探偵な世界のアクセル

いや、まだ断定するには早すぎる……早すぎるはずだ

 

58:怪獣使いを助けたい闇黒勇士(人間ではない)

遺跡にはたくさんのかけた瓦礫があって、その中に巨大な石板がありました。見たこともない型式の文字と絵がビッシリ書かれていて、それに触れたら……………存在しないはずの記憶が溢れてきたんです……それをイーヴィルニキに映像データ化したものがこちらです

 

【データファイル受信】

 

 

────────────────────────────

 

 その光景はあまりにも恐ろしいモノだった。大理石で作られた神殿からその光景を見下ろしている。

 

 白く染まった綺麗な街。沢山の家屋や店が並んでいたであろうその街は、今は破壊の限りを尽くされ赤い炎と黒い煤、そして人々の悲鳴で彩られていた。

 

 街を破壊していくのは三体の巨人。

 

 魅力を増長させる妖艶な雰囲気を纏い、光の鞭を振るう黄色い巨人。

 

 全身を重厚な鎧で包み、鍛え上げられた肉体を武器とする赤い巨人。

 

 軽装であるが、それ故の速さを活かした身軽な動きをする青い巨人。

 

 三体は逃げ惑う人々に容赦なくその力を行使する。視点の主はそれをただ見つめているだけ。巨人達を止めに行きもせず、光景を嘆きもせず。ただ、何も思わず無感情に見ていた。

 

『見つけたぞ、トリガー!!』

『今日こそ貴様を倒す!』

 

 後ろから声がかけられそちらを見ると、二体の光の巨人がいた。赤と銀の体に宿る濃い光の力。それを見て、先程まで無感情だった視点の主の頭の中には、たった一つの思考が浮かんでいた。

 

 ──嗚呼、なんか、ウザイな

 

『……』

 

 体が動き、無言で構えを取る。その手は暗い銀色で、人間のモノではなかった。それを挑発ととったのか怒りで震える拳を構え、二体の巨人が向かってくる。

 

『行くぞ! シュワァッ!』

『仲間達の仇をとる! ヘヤァッ!!』

 

 二体を同時に相手取ることになるが、たいした相手じゃない。単調な攻撃、取るに足らない弱者の足掻き。

 

『フ……!』

 

 連携の隙をついてエネルギーを溜めた一撃を叩き込む。拳に纏っているエネルギーは闇そのもの。

 

『ウワァッ!?』

『ダアッ!?』

 

 回し蹴りで二体同時に転倒させてバク転で距離を取り、腕を前で組んでから横に広げてエネルギーをチャージし黒と赤が混じった光線、【ダークゼペリオン光線】を巨人達に撃つ。

 

『……! デァッ』

 

 随分と消耗していたようで、二体の巨人は避ける事もなく光線を受ける。

 

『グワァァァァアアアアッ!!?』

『いつか………仲間達が、お前達闇の一族を……!』

 

 巨人達は怨みを込めた断末魔を上げ爆散する。呆れたような声で視点の主……【闇黒勇士 トリガー】は呟いた。

 

『……無駄だって、わかってるくせに』

 

 トリガーは襲いかかってきた巨人達から興味を失い、また破壊の光景を見る。しかしそこには巨人達はおらず、壊滅した街があった。

 

『おや、掃除をしてくれてたんだねぇトリガー♪』

『流石は我が好敵手。見事な戦いぶりだったぞ!』

『その比類のない強さ。実にエクセレントですね』

 

 後ろから聞こえる声にトリガーが振り向く。その先には先程の三体の巨人【妖麗戦士 カルミラ】【剛力闘士 ダーゴン】【俊敏策士 ヒュドラム】がトリガーを見ていた。

 

『……』

『そうだねぇ……ここはもう用済みだし、どうするかね』

『なら、そろそろ新天地でも探しましょうか? 復讐も殆ど済んだでしょう』

『ふむ。我らの新たなる安住の地か! 闇の一族を受け入れる場所か、それとも誰も知らぬ秘境か。我は好敵手と戦える場所があればどこでも構わんぞ!』

『アンタの意見は聞いてないよ』

『まったくです』

 

 先程まで破壊の化身のようだった巨人達が身を寄せあって話し込んでいるその様は端から見ればシュールだが、まるで気のいい友人達が話しているようだ。

 

『……わかった。行こう』

『……ヒュドラム。い、今、トリガーが』

『……喋りました?』

『珍しいな我が好敵手! なにかいいことでもあったか!』

『……ダーラム、ウザイ』

『ちょ、トリガー! アタシにも! アタシにもなにかないのかい!?』

『本当に珍しい……カルミラ落ち着いて。必死すぎて少々怖いです』

 

 四体の闇の巨人は揃って歩いていく。去っていくその姿は闇にはどうしても見えなかった。

 

────────────────────────────

 

59:光のイーヴィルティガ

皆、見る前に聞いてくれ。これは…………彼にとっても私にとってもかなり衝撃的だ

 

60:エボルト#ドライバー修理中

もう見ちまったよ

 

61:白蝙蝠のバディ

な、なんだコレ………!?

 

62:SG-i03 Excalibur(男)

もしかしてトリガー、君は

 

63:怪獣使いを助けたい闇黒勇士(人間ではない)

はい。僕はどうやら【闇の巨人トリガー】だったみたいなんです

 

64:最高最善の旅する王様見習い

転生した時の特典じゃなく、先天性のものだったかー

 

65:初出が映画になった白蝙蝠

>>64 言い方

 

66:最高最善の旅する王様見習い

おっと、これは失言だった。ごめんねトリガーくん

 

67:怪獣使いを助けたい闇黒勇士(人間ではない)

いえ、気にしてませんから……記憶がよみがえった僕は、家族のもとに帰りたくなって、闇を使って家の近くに転移しました

 

しかし、僕の家は炎に飲み込まれていたんです

 

68:闇帝王/小説家なジード

 

 

69:エボルト#ドライバー修理中

 

 

70:アルビノクウガマネージャー

 

 

71:白蝙蝠のバディ

 

 

72:初出が映画になった白蝙蝠

 

 

73:怪獣使いを助けたい闇黒勇士(人間ではない)

近くにいた人々の声は「化け物の家族」「死んで当然」「これは正義だ」と言っていました。僕は沸き上がる衝動に身を任せて……

 

気がついた時にはここに……SSSS.GRIDMANの世界にいました

 

74:超高校級の読書家

む? それなら転生ではなく、転移の可能性もあるのか

 

75:光のイーヴィルティガ

いや、彼は間違いなく転生者だよ

 

76:超高校級のハーフボイルド

なんでわかるんすかイーヴィルニキ

 

77:光のイーヴィルティガ

私が殺したからだ

 

78:ボイロを救えるのはただ一人、俺だ!

へ?

 

79:マミサルバトーレ

は?

 

80:我が名はウルトラマンオダブツ!

それは、どういう……

 

81:光のイーヴィルティガ

私が時空を移動できるのは知っているだろう? ヤツラの調査の途中、強力な闇の波動を感知した私はそこに降り立った。そこには地獄が広がっていたよ。街は燃え、人は潰れ、空は闇に包まれていた。そこで暴れまわっていたのがトリガーくんだったんだよ。私は彼を倒し、転生者になっているかを確認した。事情を聴いた時には後悔したよ

「私はまだ未来があったかもしれない少年を殺したのだ」とね。

実際あの地球にはわずかに生存者がいたようだし

 

82:怪獣使いを助けたい闇黒勇士(人間ではない)

気にしないでください。あのままだと僕はただの殺戮マシーンになっていたんです。止めてくれて、ありがとうございました

 

83:TO開発部モコちゃん

こんないい子が化け物って……その世界の奴等の目は節穴だね

 

84:白蝙蝠のバディ

人間なんてそんなモンだ。自分達にとって未知であるものは排除したくなる。そうして安心したいんだよ

 

85:海のスプリーム提督

それで失った側の気持ちも考えずに虐いたげ、都合が良くなったら再びすりよってくる。だから人間を嫌いになるんだ

 

86:初出が映画になった白蝙蝠

でも、そうじゃない人達もいますよね。相手が何者であるか。どんな立場なのか、どんな力を持っているかなんて関係無い。ただ仲良くしたいから。大切な友人だから関わる人もいます。彼女達もそうでしょうし

 

87:SG-i03 Excalibur(男)

>>86 相変わらずの鈍感具合で……

 

まあ、うちの槍娘もそんなものだな。誰かが困っている、悩んでいる。だから助ける。そんなお人好しもいる

 

88:エボルト#ドライバー修理中

そういう善人がいるから助けたくなるんだよなァ、人間は。そしていつか人々が自らの意思で、【LOVE&PEACE】を胸に生きていける世界を作りたい。その為にオレ達は戦うんだ

 

>>87 おまいう

 

89:怪獣使いを助けたい闇黒勇士(人間ではない)

これが、ヒーロー……

 

90:アルビノクウガマネージャー

ヒーローなんてもんじゃないよ。ただ助けたいから戦ってる。それだけ

 

91:マミサルバトーレ

さて、そろそろ話を戻すか

 

92:最高最善の旅する王様見習い

ねぇ、よく考えたら別に戦ってもいいんじゃないの?

 

93:魔法科高校のギンガ

なに言ってんすか!?

 

94:アローラ在住ポケモンレンジャー

いやダメでしょ。だってアレクシスに伝えられてるってことは彼女のさじ加減で消されるんじゃないの?

 

95:チームGSLのトレーナー

……いや、なんとかなるかもしれん

 

96:目が覚めたら最光

どゆことです?

 

97:NEWΩinがっこうぐらし!

kwsk

 

98:チームGSLのトレーナー

新条アカネは確かにその世界の神と言える。彼女にかかればその披造物である世界の存在は【気に入らない】と言う感情だけで消されかねない。

だが、アレクシスがわざわざ紹介したと言うことは、トリガー君は新条アカネの披造物ではない可能性が高い!

 

99:名探偵な世界のアクセル

ってことは……トリガー君は戦えるのか?

 

100:杏子を守る未来の予言者

我が魔王の言う通り、やり方を考える必要があるが戦えそうだ。例えば…………その時の気分でグリッドマンと怪獣、どちらと戦うか選ぶとかかな?

 

101:怪獣使いを助けたい闇黒勇士(人間ではない)

なるほど……でも自分じゃ最適な答えを出せないと思います。そこまで感情があるわけでもないので………

 

と言うわけで次に出たときどちらと戦うか安価取りますね。ついでにどんな風に戦うのかも

>>129

 

102:アルビノクウガマネージャー

遠いとも近いとも言えない

 

103:目が覚めたら最光

近くなるまでしりとりでもします?

 

104:超高校級のハーフボイルド

いや、質問したいことを聞くでいいんじゃね?

 

105:エボルト#ドライバー修理中

んじゃ早速。グリッドマンに警戒されてるって言ってたけど姿を見せたことはあるのか?

 

106:マミサルバトーレ

言われてみれば

 

107:怪獣使いを助けたい闇黒勇士(人間ではない)

はい。グリッドマンの仲間の女の子が戦いの流れ弾に巻き込まれそうになっていたときに一度だけ。見つからないように空から見てたんですけど当たりそうだったのでつい助けてて

 

108:NEWΩinがっこうぐらし!

マジで?

 

109:エボルト#ドライバー修理中

それで警戒されるのか……

 

110:光のイーヴィルティガ

まぁティガとか私と違ってそこまでヒーローっぽさないからねトリガーって

 

111:魔法科高校のギンガ

あー背中の棘っぽいのとかなー

 

112:初出が映画になった白蝙蝠

なんか胸の部分とか生物と機械が混じったような感じしません?

 

113:チームGSLのトレーナー

わかる。目に入ってる黒いラインとかも充血しているようで不気味で生物感すごい

 

114:魔法科高校のギンガ

でもあのデザイン好きなんだよなぁ

 

115:目が覚めたら最光

わかる(天下無双)

 

116:SG-i03 Excalibur(男)

ほんそれ

 

117:アルビノクウガマネージャー

ワカルマーン!

 

118:最高最善の旅する王様見習い

ワイトもそう思います

 

119:チームGSLのトレーナー

お、そろそろ近いな

 

120:NEWΩinがっこうぐらし!

怪獣を荒々しく討伐

 

121:闇帝王/小説家なジード

サンダーブレスターロールプレイで両方倒す

 

122:超高校級のハーフボイルド

戦いを傍観して勝った方に奇襲をしかける

 

123:ボイロを救えるのはただ一人、俺だ!

トレギアロールプレイでグリッドマン

 

124:白蝙蝠のバディ

グリッドマンより先に怪獣倒してグリッドマンが襲いかかってきたらそっちも倒して煽りまくる

 

125:VR仮面ライダースナイプ

無言でどっちも

 

126:最高最善の旅する王様見習い

怪獣と協力してグリッドマン倒す。けど怪獣が襲ってきたら惨たらしく絶命させる

 

127:光のイーヴィルティガ

当初のイグニスみたいに暴れまわる

 

128:マミサルバトーレ

グリッドマン倒して怪獣は放置

 

129:初出が映画になった白蝙蝠

怪獣を倒してから「気にくわない」アピールしてグリッドマンに襲いかかる

 

130:SG-i03 Excalibur(男)

怪獣を瀕死にしてグリッドマンに任せる

 

131:VR仮面ライダースナイプ

お?

 

132:海のスプリーム提督

決まったね

 

133:杏子を守る未来の予言者

初の安価で選ばれて良かったねライブくん

 

134:初出が映画になった白蝙蝠

やったぜ(コロンビア)

 

135:超高校級の読書家

なるほど……確かに記憶の中のトリガーは光に対して嫌悪感を持っているみたいだったしね

 

136:怪獣使いを助けたい闇黒勇士(人間ではない)

嫌悪感って言うか、復讐心ですね。どうやら彼を含む闇の一族は光の一族に一方的に悪人扱いされてあの四人しか残ってなかったみたいです

 

127:最高最善の旅する王様見習い

なんでうちのスレ民はほとんどが重い過去持ちなの?

 




多分トリガーダークとかティガダークって闇の状態だから光の状態と区別するためにダークってついているだけで、実際は【闇の巨人ティガ】【闇黒勇士トリガー】になると思うんですよね



怪獣使いを助けたい闇黒勇士(人間ではない)

前世からトリガーダークだった人。人間の悪意に触れ、それがトラウマになっているのか人間体での活動が出来ない。変身アイテムがないのもあるのかもしれないが。
技はトリガーダークが使っていた技と自力で編み出した技を使うことが可能。
暴走していたところをイーヴィルニキによって倒され、SSSS.GRIDMANの世界に転生。毎日を光の届かない深海で過ごしている。深海魚とかを観察するのが趣味になってきていたようだが、イーヴィルニキがもう少しマトモな趣味を持たせようと奮闘中。現在はイーヴィルニキから様々なウルトラマンの戦いや怪獣の生態を聞いたり、自分なりの技を編み出そうとしている。
そんな中アレクシスがトリガーダークの力を危惧したのか接触してきたが、何故か気に入られ事なきをえる。
彼がいることでイレギュラーな事象が起こったのか宝多六花が怪獣とグリッドマンの戦闘中に外出しており、戦いの流れ弾が彼女に当たりそうになったときに自然に体が動き、それを防いだ。
その後、宝多六花を安全な場所まで運び闇の中に姿を消した。
ちなみに基本無言。トリガーダークの姿になったときに先祖返りでもしたのか肉声ではほぼ話さなくなった。


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11スレ目

Pull The TRIGGER


 暗い暗い、光も届かぬ深海の中。その中に光る白い目と青いクリスタルを持つ巨人が独り座っている。巨人の瞳に見つめられているプカプカと浮かぶ海洋生物達がそこを避けようともせず近くをすいすい泳いでいく。

 

『……』

 

 海洋生物に巨人が手を伸ばす。それでも海洋生物は離れない。巨人は人差し指以外をたたみ、つき出している。それにツンツンと海洋生物達が体を当てる。随分と打ち解けているようだ。

 

『……♪』

 

 心なしか巨人が笑ったような気がする。

 

『お邪魔するよ、トリガー』

 

 そこに、赤い仮面をつけた謎の怪人が現れた。トリガーと呼ばれた巨人はチラリと仮面の怪人……アレクシスを見る。

 

『……』

『おっと、歓談中だったのかい? それはすまないことをした。しかしこちらとしても急ぎの用件でね』

 

 突然現れた部外者に驚いた海洋生物達が急いで離れていき、トリガーがダルそうに立ち上がるとアレクシスはすぐさま謝罪をする。

 

『……』

『そう急かさないでくれよ。ただ、いくつか確認しておきたいことがあるだけさ』

 

 先程からトリガーの言葉が聞こえているような言動をするアレクシスだが、本当のところ意志疎通ができているかは謎である。

 

『まず最初に、君はこの世界を闇に包むつもりはないんだね?』

『……』

『ふむ……そのつもりは毛頭ないと。それを聞いて安心したよ。では次に、君はグリッドマンと同じように怪獣を倒し、私を阻むかい?』

『……』

『その時の状況による、か。では敵対しないように心がけるとしよう。最後に……君はこの世界について知っているかい?』

『……』

『知らない、か……なら、教えておこうか。ここはコンピューターワールド…ではないようなんだよ。正確にはコンピューターワールドと現実が混じっているような、そんな世界のようでね。そもそも私はグリッドマンに敗れ、封印された筈だ。その私が何故こうやって外に出れているのか。何故アカネくんがこの世界であのアバター姿なのか……何故この世界があのコンピューターワールドと殆ど同じなのか……私にもわからないんだよ。その事について、あの時はいなかった君に聞いておきたかったんだが……どうやら見当違いらしい』

 

 アレクシスは顎であろう部位をさすって思考している。それを見てトリガーはいつでも戦闘に移行できるようにしていた体を少しリラックスさせる。

 

『……』

『え? 私がこの世界で悪を成そうとしているのか、だって? ……さて、どうなんだろうね。グリッドマンにまたボコボコにされるのも嫌だが……せっかくアカネくんや、君と言う面白そうな要素があるんだ。少し遊んでいくさ。しかし、願わくば……君が表舞台に出てくることを待っているよ』

 

 纏っているマントをなびかせ仮面の怪人は去っていった。トリガーはそれを見送ってからまた深海の地面に座って今度は上を見上げ、その手をゆっくりと伸ばし始めた。まるで触れれば簡単に壊れてしまいそうなものにそっと触れるように、優しく……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

345:エボルト#打倒マゼラ

どういうことだってばね

 

346:NEWΩinがっこうぐらし!

どういうことだってばよ

 

347:ボイロを救えるのはただ一人、俺だ!

どういうことだってばさ

 

348:SG-i03 Excalibur(男)

>>345 >>346 >>347 うずまき一家やめい

 

349:初出が映画になった白蝙蝠

いやでもこれ、ええ?

 

350:目が覚めたら最光

うーん……う~ん?

 

351:名探偵な世界のアクセル

これホントにあのアレクシスか……?

 

352:魔法科高校のギンガ

キレイに漂白されてんじゃねぇか!?

 

353:我が名はウルトラマンオダブツ!

イーヴィルニキ、これどう思います?

 

354:光のイーヴィルティガ

……

 

355:TO開発部モコちゃん

……イーヴィルニキ?

 

356:VR仮面ライダースナイプ

おーい? イーヴィルニキー?

 

357:光のイーヴィルティガ

……(=ôωô=)?

 

358:海のスプリーム提督

アカンこれイーヴィルニキ宇宙猫と化してるな!?

 

359:エボルト#ドライバー修理中

普段は使わねぇ顔文字使い始めたぞ!?

 

360:TO開発部モコちゃん

いやどういう感情の顔文字なのこれ?

 

361:最高最善の旅する王様見習い

この掲示板って俺達の思考をダイレクトに伝えるからこう言うこともあるんだよね~

 

362:白蝙蝠のバディ

>>360 何って、宇宙猫の顔文字だろ

 

363:怪獣使いを助けたい闇黒勇士(人間ではない)

聞いてる感じ嘘では無さそうですけど………

 

364:アルビノクウガマネージャー

うーん、どうしたものか……

 

365:エボルト#ドライバー修理中

とりあえずイーヴィルニキが戻ってくるまではオレらで考えるか

 

366:超高校級のハーフボイルド

そうしますか

 

367:最高最善の旅する王様見習い

アレクシスの言うことを纏めるとこうだね

 

1.トリガーくんがいる世界はグリッドマンの世界と現実世界が混じりあったカオス世界

 

2.新条アカネがアバターではなくその世界の純粋な人間である

 

3.アレクシスは原作でグリッドマンに倒された後のアレクシスである。外に出ている理由は不明

 

4.アレクシスは今のところ原作通りに事を進めそうであり、トリガーが表舞台に現れることを望んでいる

 

368:超高校級の読書家

ふーむ……これ【M.W.V】の仕業とかじゃないよね?

 

369:海のスプリーム提督

ありうる

 

370:マミサルバトーレ

アイツらならやりかねん

 

371:アルビノクウガマネージャー

てか新条さんがアバターじゃないのに驚き

 

372:NEWΩinがっこうぐらし!

確かあの子って原作では現実の世界に嫌気がさして、そこをアレクシスに漬け込まれてコンピューターワールドに自分の世界(箱庭)を作ってカミサマになった怪獣好きな女の子だろ? それがこの世界が純粋な人間って……(=ôωô=)?

 

373:マミサルバトーレ

おい宇宙猫が増えたぞ

 

374:我が名はウルトラマンオダブツ!

ミーム汚染かな?

 

375:最高最善の旅する王様見習い

Dクラス突撃させなきゃ

 

376:VR仮面ライダースナイプ

鬼畜の所業

 

377:闇帝王/小説家なジード

人の心とか、ないんですか?

 

378:白蝙蝠のバディ

Dクラスが死んだ!

 

379:目が覚めたら最光

この人でなしぃ!!

 

380:光のイーヴィルティガ

……はっ!? な、なんだか宇宙の心理を覗いていたような気がする……確か私は、トリガー君がアレクシスと話しているのを見て、それから……(=ôωô=)?

 

381:マミサルバトーレ

おいまたか

 

382:NEWΩinがっこうぐらし!

無 限 ル ー プ っ て 怖 く ね ?

 

383:超高校級のハーフボイルド

このままだとイーヴィルニキが戻ってこれないぞ……

 

384:最高最善の旅する王様見習い

ちょっと理解するまで時間飛ばす?

 

385:我が名はウルトラマンオダブツ!

え、そんなことできるんですか?

 

386:最高最善の旅する王様見習い

これこそジオウの時間を操る能力を応用したモノ。時間を消し飛ばす能力! ハァッ!!

 

387:光のイーヴィルティガ

っ!? 今、急に状況が理解できた! だが、いったい何が……?

 

388:海のスプリーム提督

こ、これは……

 

389:チームGSLのトレーナー

まさか、ボスの……!?

 

390:最高最善の旅する王様見習い

キング・クリムゾン……時間を消し去って飛び越えさせた……!!

 

391:杏子を守る未来の予言者

頂点は我が魔王だ! 依然変わりなく!!

 

392:超高校級のハーフボイルド

おい誰かジョルノ呼んでこい!

 

393:マミサルバトーレ

お前らいい加減にしないとほむらと杏子にチクるぞ

 

394:最高最善の旅する王様見習い

はい……(´・ω・`)

 

395:杏子を守る未来の予言者

はい……(´・ω・`)

 

396:エボルト#ドライバー修理中

さすがゲイツニキ!

 

397:アルビノクウガマネージャー

俺達に出来ないことを平然とやってのける!

 

398:NEWΩinがっこうぐらし!

そこに痺れる!憧れるぅ!!

 

399:怪獣使いを助けたい闇黒勇士(人間ではない)

ええと……取りあえず、安価は遂行するってことで、いいんですよね?

 

400:アルビノクウガマネージャー

あっ、うんゴメンねトリガーくん

 

401:目が覚めたら最光

唐突なJOJOネタについていけないトリガーくん

 

402:超高校級のハーフボイルド

このテンポに着いてくるのは誰だって難しいだろ

 

403:我が名はウルトラマンオダブツ!

それじゃ、安価内容の確認でもしましょうか?

 

404:白蝙蝠のバディ

せやな

 

405:エボルト#ドライバー修理中

安価の内容は確か……確か……えっとぉ……イーヴィルニキ任せた

 

406:光のイーヴィルティガ

おいおい……(汗)

 

安価内容は【次に怪獣が出現したらまずこれを撃破。そのあと現れるであろうグリッドマンを気に入らない、もしくは気にくわない等のアピールをしてグリッドマンに襲いかかって倒す】だね

 

407:SG-i03 Excalibur(男)

改めて確認するとグリッドマンからしたら理不尽すぎるなこの安価

 

408:最高最善の旅する王様見習い

グリッドマンのスペックってどんなの?

 

409:光のイーヴィルティガ

【ハイパーエージェント・グリッドマン】

別名、電光超人

多才な能力にサポートメカを持つエネルギー生命体。出力サイズと呼ばれる体長は50~70m。大きくなればなるほどエネルギーの消耗が激しいらしい

単体での得意技はグリッドビーム

 

410:TO開発部モコちゃん

イーヴィルニキナイスぅ!

 

411:白蝙蝠のバディ

この安心感よ

 

412:名探偵な世界のアクセル

工夫次第で勝てるか?

 

413:魔法科高校のギンガ

サイズがでかいからなぁ

 

414:闇帝王/小説家なジード

普段は50mで戦闘するみたいだからそこの心配はいらないと思うよ? 問題は攻撃だよ

 

415:ボイロを救えるのはただ一人、俺だ!

あーサポートメカか

 

416:海のスプリーム提督

……そう言えばさ、トリガー君が表舞台に出るってどういう意味なんだろう

 

417:VR仮面ライダースナイプ

そりゃあ怪獣倒しにくるか、グリッドマン倒しにくるかじゃない?

 

418:杏子を守る未来の予言者

しかしあの口ぶり、もしかすると……人間体で接触しろということかもしれないね

 

419:魔法科高校のギンガ

え、それだと無理ゲーにならんか?

 

420:SG-i03 Excalibur(男)

トリガーくん人間体になれないんだぞ? 無理だろ

 

421:闇帝王/小説家なジード

……変身アイテム持ってないからって理由じゃないの?

 

422:TO開発部モコちゃん

はい?

 

423:エボルト#ドライバー修理中

いやいやまさかそんな

 

424:光のイーヴィルティガ

あー、そういえば私も変身中にスパークレンス壊れた時は元に戻れなかったなぁ

 

425:超高校級のハーフボイルド

うせやろ?

 

426:マミサルバトーレ

最大の課題がこんな簡単にクリアできていいのか……

 

427:NEWΩinがっこうぐらし!

こうでもしないと安価もやりづらいから

 

428:光のイーヴィルティガ

それじゃあ届けに行くねー

 

【liveモード起動】

 

【ULTIMATE ZERO!】

【BOOT UP! ULTIMATE!!】

『ゼェアッ!!』

 

429:海のスプリーム提督

ふぁっ!? ウルティメイトゼロキー!?

 

430:チームGSLのトレーナー

そっかそれで時空移動を可能にしてたのか!

 

431:怪獣使いを助けたい闇黒勇士(人間ではない)

うわっ!? なんか目の前に変な穴が!

 

432:光のイーヴィルティガ

よおし到ちゃああああっ!? 

 

433:アローラ在住ポケモンレンジャー

どうしたwww

 

434:魔法科高校のギンガ

すげえイージス纏ったイーヴィルニキがモンハンの絶対回避みたいな挙動したwww

 

435:エボルト#ドライバー修理中

めっちゃ泡立っとるやん

 

436:ボイロを救えるのはただ一人、俺だ!

てかトリガーくん。驚くし怖いのはわかるけどノーチャージでも強いダークゼペリオン光線撃つなよwww

 

437:光のイーヴィルティガ

ふう、久々生きた心地がしなかったぜ……

 

438:怪獣使いを助けたい闇黒勇士(人間ではない)

す、すいません! 反射的につい……

 

439:光のイーヴィルティガ

ああいいのいいの。私も出てくる場所が悪かったと思うし

 

440:我が名はウルトラマンオダブツ!

ぐう聖

 

441:NEWΩinがっこうぐらし!

ぐう聖じゃないと他のウルトラマンにここまで信頼されないだろJK(常識的に考えて)

 

442:海のスプリーム提督

トリガーダークがイーヴィルティガにペコペコしてるってなかなかにシュールだな

 

443:光のイーヴィルティガ

では気を取り直して……

 

ほおらトリガーくん、君専用のガッツスパークレンスとハイパーキーだぞお!

 

444:怪獣使いを助けたい闇黒勇士(人間ではない)

わぁいこれで美味しい御飯が食べれりゅう!

 

445:白蝙蝠のバディ

 




怪獣使いを助けたい闇黒勇士(人間ではない)

この度人間体への変身能力を獲得した人。これで美味しい御飯が食べれるよ!やったねトリガー!!
人間体での姿はマナカ・ケンゴが黒やグレーをメインとした服装にトリガーダークの肩の突起物をイメージしたマフラーを着用したもの。その日の気分でパーカーを着ることもある。

「うわぁ……かっこいい服だなあ。でもマナカ・ケンゴと同じ顔に声って……スマイルスマイル! ……なんかしっくり来ないな。服装のせいかな?」




光のイーヴィルティガ

ついにモンハンの挙動まで出来るようになった人。しばらくはトリガーくんの世界の調査をする模様。
ちなみに生活力は並みの人間より高い。御飯が美味しい

「さて、調査を始めないと……ホントにコンピューターワールドじゃないならあれがなくてあれがある筈」


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12スレ目

戦闘中はイグニスが歌っているキャラソンではないほうのトリガーダークのBGMを脳内再生してください


426:光のイーヴィルティガ

トリガーくん大丈夫……?

 

427:カミサマを助けたい闇黒勇士

うっ、うぅっ……三千万年と数年ぶりのまともな食事だ……!

 

428:闇帝王/小説家なジード

泣きながら食べてる……

 

429:エボルト#ドライバー修理中

店員さんもぎょっとしてるぞ……あ、イーヴィルニキが対処してる

 

430:TO開発部モコちゃん

てかしれっと凄いこと言ってるよね……

 

431:超高校級の読書家

三千万年前は多分戦時だったからマトモな食事がなくて、数年っていうのは虐めで食事を捨てられたりしたんじゃないかな

 

432:NEWΩinがっこうぐらし!

そいつらもうタヒんでるよな? タヒんでなかったら呪う

 

433:超高校級のハーフボイルド

さすがに亡くなってるんじゃないか?

 

434:最高最善の旅する王様見習い

確認してきたよ。それらしき人はいなかったね

 

435:海のスプリーム提督

流石時王ニキ

 

436:マミサルバトーレ

さらっと確認してる辺り元から行くつもりだったな

 

437:魔法科高校のギンガ

それだけ心配してるってことでしょ

 

438:アルビノクウガマネージャー

ここの人達基本ぐう聖だからなぁ

 

439:名探偵な世界のアクセル

それにしてもトリガーくん、本当に旨そうに食べるな

 

440:超高校級のハーフボイルド

やっべ腹減ってきた

 

441:エボルト#ドライバー修理中

悪意のない飯テロやめてもろて……なんか食うか

 

442:チームGLSのトレーナー

腹鳴りそうで怖い。今ミーティング中なんだが

 

443:アルビノクウガマネージャー

オレはもうなりましたよ。ことりちゃんの家での全員でミーティング中だったのに皆の目の前で

 

444:最高最善の旅する王様見習い

あっ

 

445:マミサルバトーレ

ドンマイ

 

446:魔法科高校のギンガ

うわぁ、恥ずかしいやつ~……

 

447:アルビノクウガマネージャー

ことりちゃんが嬉々として軽食作りに行ってるのなんでなん???

 

448:エボルト#ドライバー修理中

は?

 

449:NEWΩinがっこうぐらし!

嫌味か貴様ァッ!!!

 

450:闇帝王/小説家なジード

ここにもリア充の波動が……

 

451:魔法科高校のギンガ

いやどっちかってーと母性じゃね?

 

452:TO開発部モコちゃん

あっ、そういう……

 

453:海のスプリーム提督

ふーん……

 

454:杏子を守る未来の予言者

良かったね空我ニキ。将来職を失ったら養ってくれる娘がいるみたいだよ

 

455:アルビノクウガマネージャー

その時は自分でアークル破壊して死ぬか先代みたいにグロンギ封印の人柱になるわ。年上が年下に養ってもらうとか嫌すぎる

 

456:超高校級の読書家

今までのグロンギを殲滅してなかったのかい?

 

457:アルビノクウガマネージャー

わかりあえそうだったけどダグバのせいで戦うしかなかったグロンギはやむを得ず封印してある。ダグバを無事に倒せたなら封印解除できるけど、倒せなかったら次代に任せて人柱として眠るかな

 

458:名探偵な世界のアクセル

ダグバとの決戦は絶対に勝て

 

459:エボルト#ドライバー修理中

勝てなかったとしてもオレらが叩き起こしに行くからな

 

460:アルビノクウガマネージャー

えぇ……

 

461:カミサマを助けたい闇黒勇士

あれ?

 

462:最高最善の旅する王様見習い

どしたのトリガーくん

 

463:カミサマを助けたい闇黒勇士

いえ、なんか地響きが……

 

464:光のイーヴィルティガ

む、現れたね

 

465:エボルト#ドライバー修理中

ん? おお! 怪獣出てるじゃないか!

 

466:NEWΩinがっこうぐらし!

デバダダンだっけ。レーザー光線撃つやつ

 

467:海のスプリーム提督

確かグリッドビーム対策で光線吸収とエネルギー変換をしてるらしい

 

468:VR仮面ライダースナイプ

目が左右非対称なのすこ

 

469:SG-i03 Excalibur(男)

正直わかる

 

470:白蝙蝠のバディ

てか鳴き声猫みたいに喉鳴らしてるのな

 

471:超高校級のハーフボイルド

ブッ殺スって聞こえるのオレだけ?

 

472:初出が映画になった白蝙蝠

ボクにもそう聞こえます

 

473:我が名はウルトラマンオダブツ!

まあ殺意ガン振り怪獣だから……あ、グリッドマン来ましたね

 

474:目が覚めたら最光

誰か詳しいデータ持ってません?

 

475:光のイーヴィルティガ

ほいきた

 

【因果応報怪獣 デバダダン】

体長 70m

体重 8万2千t

歩きスマホをしてぶつかってきたのに謝罪もなかった担任教師に復讐するため、新条アカネが粘土で作った人形をアレクシス・ケリヴが実体化させた怪獣

 

基盤のような体の模様が特徴的で、胸部にある丸い部分から展開する棘から青白いレーザー光線を発射し、周辺の物体を粉砕する。

また、相手の光線を吸収し、レーザーの威力に上乗せする事が出来る

 

476:マミサルバトーレ

なるほど今のグリッドビーム吸収がそれか

 

477:杏子を守る未来の予言者

怪獣に関してはイーヴィルニキに任せればよさそうだね

 

478:カミサマを助けたい闇黒勇士

それにしてもすごい揺……あああああああああああっ!!?

 

479:VR仮面ライダースナイプ

ど、どうしたーーっ!?

 

480:TO開発部モコちゃん

トリガーくん!?

 

481:カミサマを助けたい闇黒勇士

イーヴィルニキの注文してたカルボナーラが落ちて台無しに!

 

482:エボルト#ドライバー修理中

うっわぁ悲惨……

 

483:アルビノクウガマネージャー

これは……

 

484:光のイーヴィルティガ

ト、トリガー君、私は気にしてないから……

 

485:カミサマを助けたい闇黒勇士

あの怪獣……ゆ゛る゛さ゛ん゛!!

 

486:海のスプリーム提督

デバダダンに、黙祷!

 

487:最高最善の旅する王様見習い

とばっちりを受けるグリッドマンにも、黙祷!

 

488:NEWΩinがっこうぐらし!

南~無~

 

489:エボルト#ドライバー修理中

南~無~

 

490:海のスプリーム提督

南~無~

 

491:チームGLSのトレーナー

>>488~>>490

仲良しか

 

492:超高校級の読書家

あ、トリガー君が走っていった

 

493:闇帝王/小説家なジード

自分のことじゃなくてもあそこまで怒れるって美点ですよね

 

494:最高最善の旅する王様見習い

イーヴィルニキ、悪いんだけど一応撮影頼める?

 

495:光のイーヴィルティガ

いいよ~……カルボナーラ食べたかったなぁ

 

496:マミサルバトーレ

気にしてんじゃねーか

 

497:アルビノクウガマネージャー

今度店にカルボナーラ食べに来ます?

 

498:光のイーヴィルティガ

行きたい

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 グリッドマンとデバダダンが戦うなか、逃げ惑う人々の波を掻き分けて彼らとは逆方向に走るものがいた。シーズンに合わない黒い服装にグレーのマフラーをなびかせ走る彼は辺りに人がいないことを持ち前の感覚で確認し、腰のホルダーに収納してあった【ブラックスパークレンス】と【トリガーダークキー】を取り出し、その力を解放する。

 

 

【Trigger Dark】

 

【Boot up……Dark ZEPERION】

 

「未来を染める漆黒の闇……トリガーダーク!」

 

【Trigger Dark!】

『デァ……!』

 

 【漆黒の闇】その言葉の通りに彼は闇に包まれ、マナカケンゴの姿から本来の姿、トリガーダークへと姿を変え巨大化していく。

 

『あれは……あのときの巨人!?』

『グルグル……ゴロゴロ!!』

 

 突然現れた第三者に対して警戒を強めるグリッドマンとデバダダン。しかし警戒していたのは彼らだけではない。グリッドマン同盟というチームのメンバー達はそれぞれ驚愕していた。

 

「あれって、あの時のウルトラマンもどき!? どうなってんだよ!」

「……っ」

 

 そして、怪獣使いの少女とそれに力を与える怪人はというと……

 

「えぇ!? なになにあのデザイン! ティガっぽいところもあるけどヒーローって感じほぼないじゃん。なかなか面白いねー!」

『フフフ、アカネくんが楽しそうで私も嬉しいよ!(まさかこうも早く表舞台に上がってくれるとは……今回はどちらの味方なのかな?)』

「え? あれってアレクシスが出したの!?」

『いいや。彼は前に説明した、私の友人だよ』

「へー、あれが……」

 

 この通り、突然現れた闇の巨人に興味を示している模様。その全てを置き去りにするようにトリガーダークは駆け出す。狙われたのはデバダダンである。

 

『ゴロゴロゴロゴロ!』

『……!』

『ゴロゴロッ!?』

 

 牽制としてデバダダンがレーザーを放つが、それをバリアで防ぎながら前進していき、間合いに入った瞬間にバリアをビームの発射部分に押し付けながら顔面に強烈な右フックを叩き込む。

 

『……!!』

『グルグル…』

 

 倒れたデバダダンに馬乗りになり、チョップ連打から頭を掴み、少し持ち上げてから地面に叩きつける。なんとか暴れてトリガーを振り落とすデバダダン。しかしトリガーはすぐさま体勢を立て直し手から手裏剣光線【ダークハンドスラッシュ】をデバダダン本体ではなくその足下へ数発放った。

 

 デバダダンは巻き上がる砂埃でトリガーを見失い、不意打ちを防ぐために得意のレーザーで煙を払う。しかし先程までいたはずのトリガーがどこにもおらず、キョロキョロと辺りを見回す。

 

『フ……』

『ク゛ル゛ッ゛!?』

 

 次の瞬間、その胸に闇を纏った銀色の腕が生えた。否。生えたのではない。いつの間にかデバダダンの背後に回り込んでいたトリガーが闇エネルギーを纏わせた拳でデバダダンを貫いたのだ。

 

「あ、アイツ、いくら怪獣相手とはいえ、エグすぎだろ!?」

 

 思わず少年が悲鳴をあげる。哀しいかな、これは特撮ではなく現実の戦い。そこにあるのは勝つか負けるか等と言う簡単なものではなく……殺すか殺されるかだけである。

 哀れなことに体を貫かれたデバダダンは体内に直接ねじこまれた闇エネルギーを処理しきれず爆散した。それを見てグリッドマンがトリガーに歩み寄る。

 

『……』

『君は、一体』

『……トリガー。闇黒勇士トリガー……君が、グリッドマンか』

『ああ。私はハイパーエージェント、グリッドマン。助けてくれてありがとう』

『……ッ!!』

『ぐっ!? 何をす『!!』ぐはっ!?』

 

 グリッドマンが握手を求めると一瞬天を仰いでからキッとグリッドマンを睨み、握手を求める手を弾いて胴体に一撃を入れた。

 

『君は僕の一族を滅ぼした光の一族にそっくりだ。だからかな……こんなに気に入らないのは!』

『なんの話を……! くっ、やるしかない!』

 

 トリガーが問答無用と言う風にグリッドマンに襲いかかる。やむを得ず迎撃するグリッドマンだったが、額のランプが点滅を始めた。彼のエネルギー残量が残り少ないのだ。それにともないグリッドマンの動きが鈍くなっていく。

 

『ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ッ! ウア゛ア゛ア゛ア゛アア゛ア゛ア゛!!』

『うっ!?(先程とは比べようのない殺意だ……一体なぜ)』

『ディアッ!!』

『しまっ、ぐわぁあああっ!!?』

 

 まるで鬼神のような暴れっぷりを見せるトリガーを見て、あるものは恐怖し、あるものは興味を抱く。しかしこの世界でたった一人だけ、トリガーの叫びからその真意を感じとった少女がいた。

 

「あの巨人……泣いてる?」

 

 トリガーの脳裏には、先程からいくつもの記憶の断片がちらついていた。それはかつて共に過ごしていた一族の仲間達が死に絶えていく光景である。

 生き残ったのは、たった四人だけ。それでも最終的には光の一族によって根絶やしにされてしまった。その光の一族によく似た戦士との遭遇で、今のトリガーは一族の無念を晴らすかのようにグリッドマンを追い詰めていく。

 

『フッ……デアッ!!』

『ぐわあああああっ!!』

 

 トリガーは両手にエネルギーを集中させ、同時にグリッドマンの胴体にぶち当てる。これにはグリッドマンも耐えられず、姿を消した。

 

『……ッ!』

 

 ギリッと拳を握り、トリガーも闇の中へと姿を消す。それを高層ビルから眺めていた新条アカネとアレクシスは……

 

『(これはアカネくんが怒りそうだ……アンチくんが対グリッドマンではなく対トリガー怪獣として生まれそうだ)あちゃー、やられちゃったねぇアカネくん…………アカネくん? おーい』

「……なにあれ、ヤバ……! ねえアレクシス!!」

 

 新条アカネの機嫌を少しでも良くしておこうかと考えたアレクシスだが、彼女からの返答がないことに疑問を感じ再度呼び掛けると、興奮冷めやらぬ様子の新条アカネに少々驚く。

 

『む? どうしたんだいアカネくん』

「あの巨人っていつでも会える!?」

『あの巨人? ああ、トリガーのことかい? うーむ、彼は神出鬼没でね。私でも詳しい足取りがわからないんだよ。会ってみたいのかい?』

「うん! なんかこう、ビビーッと来るものがあったんだ!」

『なるほどなるほど。会えるといいねぇ、アカネくん!(あの現れ方からして地上にはいるんだろうが……ふむ、今度探してみようかな?)』

 

 このあとアレクシスと出会い、アカネを気にかけてほしいと願われるトリガーの姿があったとかなかったとか。というかアレクシス、お前は親か。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

621:エボルト#ドライバー修理中

す、すげぇ暴れっぷりだったな……

 

622:海のスプリーム提督

ただ本能的に動いてるんじゃなく的確に相手の弱点突こうとしてるのがマジヤバイ

 

623:NEWΩinがっこうぐらし!

食べ物の恨みは恐ろしい。はっきりわかんだね

 

624:闇帝王/小説家なジード

同じ闇の巨人として参考になります

 

625:目が覚めたら最光

しないでいいよ?

 

626:名探偵な世界のアクセル

完全に第三勢力ムーブかましたな

 

627:アルビノクウガマネージャー

で、かました本人はというと……

 

628:カミサマを助けたい闇黒勇士

ごはんがおいひいれふ……

 

629:マミサルバトーレ

ギャップが凄い

 

630:杏子を守る未来の予言者

さっきまで大暴れしてたとは思えない大人しさだ

 

631:光のイーヴィルティガ

本当に美味しそうに食べてくれるから作りがいがあるわ。おかわりいる?

 

632:カミサマを助けたい闇黒勇士

いりまふ!!

 

633:魔法科高校のギンガ

胃袋つかまれてて草

 

634:NEWΩinがっこうぐらし!

そりゃお前イーヴィルニキと空我ニキの合作料理やぞ

 

635:TO開発部モコちゃん

個人で作っても美味しいのに共同で作り上げたとなればもう……やば深夜なのにお腹空いてくる。ダイエット中なのにぃ!!

 

636:超高校級の読書家

切実

 

637:超高校級のハーフボイルド

女の子だからね、しょうがないね

 

638:最高最善の旅する王様見習い

イクササイズの動画でも送る?

 

639:TO開発部モコちゃん

なんですかそれ?

 

640:マミサルバトーレ

特殊なエクササイズだ。運動量が以外に多いぞ

 

641:杏子を守る未来の予言者

まあ詳しくは見ればわかるさ

 

642:最高最善の旅する王様見習い

あー、久々空我ニキのご飯食べたくなってきた。今度行ってもいい?

 

643:アルビノクウガマネージャー

良いですよ。当日の朝7:00までに連絡してくれれば貸しきりにしておきますよ

 

644:我が名はウルトラマンオダブツ!

そっか、空我ニキって喫茶店の店主でしたっけ

 

645:白蝙蝠のバディ

なぜに貸しきりが前提なのか

 

646:アルビノクウガマネージャー

時王ニキなら絶対ゲイツニキ夫妻とウォズニキカップル連れてくるから

 

647:初出が映画になった白蝙蝠

納得の理由だった

 

648:闇帝王/小説家なジード

男子三人女子三人とか合コンかな?

 

649:超高校級のハーフボイルド

もうそれぞれくっついてるんだよなぁ

 

650:カミサマを助けたい闇黒勇士

ごちそうさまでした~!

 

651:光のイーヴィルティガ

はい、お粗末様でした。トリガー君はしばらくどちらにも属さない第三勢力として活動してね。じゃないといろいろこんがらがっちゃうから

 

652:カミサマを助けたい闇黒勇士

了解です!

 

653:光のイーヴィルティガ

あ、口のはしっこ食べかすついてるよ?

 

654:チームGLSのトレーナー

イーヴィルニキの主夫力が高すぎて草

 

655:闇帝王/小説家なジード

手のかかる弟の世話してる兄

 

656:エボルト#ドライバー修理中

しっくり来たわ

 

657:NEWΩinがっこうぐらし!

さーて次はどんな怪獣が出るのかね?

 

658:海のスプリーム提督

もうすでに原作関係無いしね。キャリバーさん出番なかったし

 

659:名探偵な世界のアクセル

 

660:アルビノクウガマネージャー

やっべ忘れてた

 

661:カミサマを助けたい闇黒勇士

そうなると次の戦いは不干渉の方が良さげですかね?

 

662:我が名はウルトラマンオダブツ!

グリッドマンにも強くなってもらわないとジリ貧でしょうし

 

663:目が覚めたら最光

なおアカネちゃんの機嫌を損ねる模様

 

664:海のスプリーム提督

邪道って言ってたしなー……

 

665:VR仮面ライダースナイプ

そう言えばトリガーの乱入ってアカネちゃん的にはセーフなんかね?

 

666:TO開発部モコちゃん

 

667:カミサマを助けたい闇黒勇士

 

668:光のイーヴィルティガ

 

669:マミサルバトーレ

……祈れ

 

670:アルビノクウガマネージャー

アーメン

 






カミサマを助けたい闇黒勇士

コテハンを変更した人(理由、気分)。
闇の巨人としての力を使いこなし、初戦闘で圧勝した。トリガーダークとして戦っていた超古代の記憶がよみがえってきている模様。
実は美味しいものを食べるのが大好き。今ではほとんど笑わないのだが、美味しいものを食べているときだけ笑顔になる。






このあとどうしようか………


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影を継ぐ者と闇黒勇士の模擬戦

戦闘能力の確認がてら


『到着~っと』

『これが宇宙……すごい、綺麗だ……』

 

 人間の到達出来ていない小惑星に二体の巨人が舞い降りる。青い瞳の巨人イーヴィルティガは軽いストレッチをし、闇の巨人トリガーダークは宇宙空間で見る星々の輝きに見とれている。

 

『いやー、この世界がコンピューターワールドじゃないから出来ることだね』

『コンピューターワールドだと、宇宙がないんでしたっけ?』

『そう。そこまで出力されてないことが多いんだよ。それにここは地球からかなり離れてるから出力しなくていい場所なのさ。なのにあるってことは、ここがリアルだって証拠なんだよ』

 

 何故彼らが小惑星にいるのか。それはズバリ、特訓のためである。これから先、確実に怪獣は強くなっていく。だからこそ、圧倒的強者であるイーヴィルティガの胸を借りようと言う事なのだ。ちなみにこれは【次の怪獣騒ぎでどうするか】という安価の結果なので、現在地上ではグリッドマンと怪獣が戦闘中でいる。

 

『それじゃあ、始めようか』

『はい! 行きますよ……!』

『どんと来い。胸を貸してやる……!』

 

 互いに数歩離れた位置で構え睨み合う。一挙手一投足に注意して、自分の隙を作らず相手の隙を見逃さず、全てに警戒して戦う。

 

『……デアッ!!』

『……ジャッ!!』

 

 二体の巨人が同時に駆け出し、ぶつかり合う。トリガーが拳、蹴りを組み合わせてイーヴィルティガにぶつかっていく。しかしその全てを真っ向から防ぎ、的確なカウンターを叩き込まれる。

 

『グッ……! ッ!!』

『フッ、ハァアッ!!』

 

 手加減は一切なし。一撃一撃が本気のもの。これは模擬戦闘ではあるが、本気でぶつからなければ意味がない。イーヴィルティガがトリガーを持ち上げ投げ飛ばす。しかしトリガーが空中で体勢を立て直し着地。再び大きな壁に向かっていく。

 

『くッ、まだまだぁ!!』

『私はいくらでも相手になろう。しかし、未熟すぎる』

『は、しまっ……ぐぁぁァァァアッ!!?』

 

 何度もいなされる焦りからか大振りな攻撃をするトリガー。そんな明確な隙を見逃すほど、イーヴィルティガは甘くない。素早い動きで肉薄し腹部に逆L字に組んだ腕を押し当てる。次の瞬間、ノーチャージでイーヴィルショットが発射され、それによって数十キロ吹き飛ぶトリガー。彼はいくつもの岩を破壊し仰向けに地面に倒れる。

 

『ディ、ァァ……!!』

『ノーチャージで光線を撃てるのは君だけじゃないぞ。さあ、立て。まだ戦いは終わっていない……!』

『くっ……ウァァァアッ!!』

 

 トリガーが体に鞭を打って立ち上がりイーヴィルティガに挑む。近づいた瞬間に右ストレートを繰り出すが掴まれてガラ空きの胴体にチョップと肘打ち、そこから背負い投げで地面に叩きつける。

 

『君の力はそんなものか! その程度で新条アカネを助けるなど、片腹痛い!!』

『デァッ!? グアッ!』

『新条アカネを助けると言うことは、彼女に降りかかるあらゆる絶望を打ち払う力、知恵、勇気が必要だ。今の君に、それができるか』

『……やってみせます!必ずっ! デァアッ!!』

『なら見せてみろ! 君の力を!』

 

 倒れたトリガーに喝を入れ、再び立ち上がらせる。イーヴィルティガが右腕にエネルギーを集中させると、そこから紫色の光の刃が伸びる。

 

『イーヴィルフォーク。【ULTRAMAN SUIT EVIL TIGA】が使う武装を私なりに再現したものだ。さあ、第二ラウンドと行こうか!』

『……ウォオオオオオッ!!』

 

 イーヴィルフォークを巧みに振り、トリガーの体に無数の斬撃を刻み込もうと襲い掛かる。身を躱すトリガーだが、大きく踏み込んだ切り上げによって大きなダメージを負ってしまう。それでもなお彼は立ち上がり、イーヴィルティガに向かっていく。

 

『君は何故彼女を助けたいと思った! ただの自己満足か!?』

『……違う! 彼女の、笑顔を取り戻すためだ!』

 

 イーヴィルティガに問いかけられ、それに迷わず答えるトリガーの目には覚悟があった。それは極限状態で耐えられなくなった体が見せた幻覚か。それとも神のイタズラか。人間体で向き合う彼らの姿が見えた。

 

 マナカ・ケンゴとイーヴィルニキが殴り合う。大体がケンゴが殴られるだけだが、それでも必死に食らいついていく。

 

「僕は、彼女が本心で、心から笑った顔が見てみたい! 怪獣を暴れさせているときの笑顔じゃない。友達と過ごしていて自然に出てくる、幸せそうなあの笑顔が見たいんだ!」

「彼女が笑顔になれば、他はどうでもいいのか? とんだ偽善者だな!」

「違う!!笑顔は人から人に繋がっていく! 原作の彼女はたった三人としか繋がれてない。僕は……彼女を、そして!」

 

 人間の姿のマナカ・ケンゴと本来の姿のトリガーダークが重なりあった瞬間、決意に満ちた叫びと共にトリガーの体からエネルギーが闇色の光となって放出される。

 

『皆を笑顔にしたいんだぁああああああああッ!!!!』

『これは……! グアッ!?』

 

 イーヴィルティガがその光に弾き飛ばされ、地面を転がる。トリガーはその瞬間に前に手を伸ばしてなにかを掴み取るような仕草を見せた。放出された光がトリガーの手元に集まり、あるものを象っていく。

 

【Circle Arms!】

 

 それはなんと、一本の剣だった。紫と暗い銀、赭に彩られた剣【サークルアームズ】は、トリガーの手によく馴染んでいた。

 

『デァアッ!!』

『グッ! ゼァアッ!』

 

 新たな力を手にイーヴィルティガへと向かっていくトリガー。イーヴィルティガも真っ向から立ち向かう。息も吐かせぬ攻防の中、トリガーの感覚は研ぎ澄まされていく。

 

(今の僕じゃ真っ向からの攻撃は防がれる。かといって、この人に小細工は通用しない……なら、一気に勝負をかける!!)

 

 上段、下段、中段。あらゆる角度で打ち合う。だんだんとそのスピードは加速していき、余波で周りの岩が切断されていく。まさに一進一退の攻防。音が置き去りになるほどのスピードで斬り合いが続く。

 

『今だ! ディアッ!!』

『グォッ!?』

 

 斬り合いの中で生まれた僅かな隙を突き、イーヴィルティガを大きく後退させる。即座にインナースペースと呼ばれる空間でケンゴがサークルアームズにトリガーダークキーを装填すると、刀身にエネルギーが充填されていく。

 

【Maximum Boot up Trigger Dark】

 

【Dark ZEPERION Sword Finish!!】

 

デェエアアアアアアアアッ!!(行っけええええええええっ!!)

『グッ、ゥウウウウウウッ!? ゼェヤッ!!』

 

 サークルアームズから放たれる赤黒い斬撃波がイーヴィルティガを襲う。咄嗟にイーヴィルフォークで防御するがあまりの威力で砕け散り、イーヴィルティガとその周囲で大爆発を引き起こす。

 

『グゥッ………く、爆風で前が見え……』

『デュッ!!』

『フッ!? ジュアッ!』

 

 煙を突き破りトリガーダークが突進する。イーヴィルティガが足を止めようとハンドスラッシュを繰り出したが、トリガーはそれを前転で回避し腹部にL字に組んだ腕を押し当て、ノーチャージでダークゼペリオン光線を発射した。図らずもそれは、イーヴィルティガが使った手法だった。

 

『ディアアアアアア!』

『デ、ァァァァアアッ!!?』

 

 先程のお返しか、エネルギー全開で光線を放つトリガー。

 

『や、やるねぇ……でも、私にも意地があるんだ。負けられない』

『僕だって、ここまで来て負けたくない! このまま圧しきってみせる!!』

《ピコン……》

『ムッ……!』

『デュ……!』

 

 二体のカラータイマーが点滅を始めた。残りエネルギーが少ないことを悟った二人は次で決めようと距離を取る。互いに全身のエネルギーをフルチャージし、腕を組む。

 

『ディァアアアアアアアアアアアアアアッ!!!』

『ゼェァアアアアアアアアアアアアアアッ!!!』

 

 二つの光線がぶつかり合い、その衝撃が小惑星を揺らす。あまりのエネルギーに地表は抉れ、岩肌は砂へと変わる。ボロボロになっていく小惑星の上で、二つの光が瞬いていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

────────────────────────

 

 

66:海のスプリーム提督

で? その結果小惑星でエネルギー枯渇しましたと?

 

67:光のイーヴィルティガ

はい……面目ないです……

 

68:カミサマを助けたい闇黒勇士

あの、僕も悪いんです! 僕が熱くなりすぎちゃって……

 

69:最高最善の旅する王様見習い

いいや、これはイーヴィルニキが悪いよ

 

70: マミサルバトーレ

後輩を危険な状態に巻き込むなど言語道断だ。と言うわけで、お仕置きタイムだ。

 

【管理者権限 ID:影継ぐ者の忠犬を加入】

【管理者権限 一部IDの発言をミュート】

 

71:光のイーヴィルティガ

なっ!? おい待てそのコテハンはまさか!?

 

72:影継ぐ者の忠犬

話は聞いたゾご主人!

 

73:光のイーヴィルティガ

が、ガーディー!? ガーディーなのか!!?

 

74:影継ぐ者の忠犬

ガーディーは怒っているゾ! 最近構ってもらえず寂しいのにそんなに楽しそうにしてるなんてひどいゾ!

 

75:光のイーヴィルティガ

うぐっ!? そ、それはすまない……しかし、それには訳が!

 

76:影継ぐ者の忠犬

ガーディー、もうご主人のことなんて知らない!

 

77:光のイーヴィルティガ

が、ガーディー!? 待ってくれ!! ガーディー!? ガーディーーーーーーーッ!!!!

 




小惑星で変身解除寸前だった彼らは時王ニキが送ったアグルニキがギリギリ救出しました。


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闇黒勇士のぶらり散歩

さて、予想と言う名のアンケート通りに事を進めるか……?


 こんにちは! トリガーダークこと、マナカ・ケンゴです。今日はこのつつじ台という町を散歩しています。それもこれもイーヴィルニキがガーディーのご機嫌を取るためにダッシュ(時空移動)で帰っていったからなんですよね……

 

「特訓もできないし、暇潰しに町を歩いてみよう。面白いものが見つかるかも!」

 

 そう思って外に出た訳なんですが、すごいですねこの町。町から出ずとも衣食住が完璧に揃えられるとは。遊園地まであるし。

 

「まあ来てるのは公園なんだけどね~」

 

 遊園地とか一人じゃ無理。孤独感が凄まじい。それに子供たちの笑顔を見てるとこっちまで笑顔になれそうだよ。格好的に不審者扱いされる危険性もあるけど、ベンチに座ってさっき買ったお茶飲んでるから問題ない……はず!

 

「あー、ボールがきにひっかかっちゃった」

「どうしよう……あんな高いところ登れないよ……」

 

 おっと、お困りのようだ。笑顔が曇ってるのはいただけない。とってあげよう。先祖返りなのか、身体能力は普通の人の何倍もある僕なので、木登りくらいならわけないね!

 

「よっ、ほっと!」

「すっげー!」

「おにいさんはやーい!」

 

 ボールボールっと……あ、これか。木の幹に引っ掛かっているサッカーボールを取って飛び降りる。結構な高さがあるけど、僕にとっては大した高さじゃないな。

 

「かっこいー!」

「おにいさん、ウルトラマンみたーい!」

「はいこれ。今度は引っ掛けたりしちゃダメだぞ~?」

「はーい!」

「おにいさんありがとー!」

 

 走っていく子供たちに手を振り返してベンチに戻る。今日は気持ちがいいポカポカ陽気で、なんだか眠気を誘われるなぁ……

 

「ねぇそこの君、俺とお茶しない?」

「えーっと、今急いでるんで……」

「まあまあ、ちょっとで良いからさ!」

 

 む、なんか遠くでナンパされてるなぁ。トリガーイヤーは地獄耳……なんちゃって。取り合えず困ってるみたいだし、よし。助けに行くか!

 

「あのー、その子嫌がってますし、やめてあげた方がいいんじゃないですか?」

「あ? なにオニーサン。邪魔しないでくれる?」

「いや、邪魔しないでって言うのはその子の方でしょ? 僕、耳がいいから君達の会話聞こえてたんだ。急いでる相手を引き止めるのはご迷惑だよ」

「うっぜぇなお前、痛い目にあわないうちに失せろよ」

 

 うわ~、典型的なチンピラだ。僕、初めて見たよ。結構睨まれてるけど、人間程度の睨みじゃ意味ないんだよな~。

 

「まあまあ。ほら、近くに公園もあるし、いろんな人に見られてるよ? こんな状況じゃ悪評が立つだけでナンパなんて成功しないって」

「へーそうかそうか。そんなに痛い目にあいたいのか。ならお望み通りっ!!」

「うわっ!?」

 

 どうしようこの人話通じない! しかもナイフ装備とか野蛮過ぎるでしょ。……でもこの人言葉のわりには動きにキレがない。さっきから大振りの攻撃しかしてこないし。これなら簡単に鎮圧出来そうだけど……いや、説得しておこう。話し合いでなんとかなるなら一番いい。

 

「ちょっ!? 落ち着いてください!」

「うるせぇっ!」

「あーもう、仕方ない……ふっ!!」

 

 かなり頭に血がのぼってるみたいだし、取り押さえるか。突き出されたナイフ持ちの腕をつかんで折れない程度に捻って動きを止めてからナイフを没収。すぐさま足をかけて転ばし、顔面スレスレで拳を止める。

 

「……まだやる気なら、受けて立つけど」

「ひ、ひぇええええっ!!」

 

 悲鳴をあげながらナンパ男君は逃げていった。ガッツがないね。僕を見習いなよ。あのイーヴィルニキにコテンパンにやられても向かっていったんだから。スレの皆にはめちゃくちゃ称賛されたね。特にアグルニキに。

 

「「「おぉ~~!」」」

「やっぱおにいさんかっけー!!」

「若そうなのにやるなぁ」

「漫画の主人公みたいね……嫌いじゃないわーっ!!」

 

 最後が怖い(小並感)

 

 だいぶ目立っちゃったし、今日はもう帰ろうかな……目立ちすぎていざってときに動けないのは最悪だし。軽くお辞儀をしてから小走りでその場から離れる。

 

「……へ~、面白いじゃん」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 スタスタと夕暮れの町を歩く。あのあとなんの騒ぎもなくここまで来れた。さて、お家帰ろー

 

「あ、いたいた! お~い!!」

「ッ!?」

 

 しまった、追いかけられてた!? バッと振り返ると、そこには薄桃色の髪と赤い瞳の女の子が。って……

新条アカネ!? さっき助けた子ってまさか

 

「さっきはありがと♪ 君、強いんだね!」

 

 やっぱりかぁ……これは非常事態だ。まさか新条アカネに出会ってしまうとは! 待て、焦るな僕。僕がトリガーだと気付かれたわけでもないんだ。ここは落ち着いて対処しよう。

 

「あ、君さっきの子?」

「そう! いや~、まさかナンパされるとは思わなかったな~」

「しょうがないよ。君、贔屓目なしで他人の僕から見ても可愛いし」

「へ? そ、そう? なんだか照れますなー」

 

 頬を掻きながら「えへへ」とにやけるアカネさん。可愛いかよ。あ、今スレの方でエクスニキが死んだ! この人でなしィ!!

 

「それで、どうしたの? 僕になにか用?」

「え? ああ、そうだったそうだった! ちょっと君に興味がわいたのと、助けてくれたお礼がしたくて」

「お、お礼なんていいよ! 僕が勝手にやったことだし」

「お礼をしないと私の気が済まないの!」

 

 ガッチリと腕を掴まれている。ど、どうしよう。ここまで食い下がってこられるとは……ここでいらないって言い続けたら次のターゲットにされるかもしれないし、ここは受けるしかないか。

 

「そこまで言うなら……うん、わかったよ」

「ふっふっふ。それでいいんだよ、それで♪」

 

 さて、お礼って一体どんなことをされるのだろうか……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 彼女に引っ張られて到着したのは……移動販売車?

 

「ここのクレープがね、すっごく美味しいらしいの! 今日はお礼として、私の奢りです!」

「おお、確かにいい匂いがする……ごちそうになります!」

「じゃあ買ってくるね。なにか好きな味とかある?」

「そうだな~……じゃあ、苺のクレープを一つ」

「はいは~い♪」

 

 小走りでアカネさんが駆けていく。今のうちにスレの皆と……やめとこう。ものすごい呪詛を放つ読モシャウトが見えた。触らぬ神に祟りなしってね。

 

「お待たせ~♪」

「ありがとう。ではでは、いただきまーす!」

 

 手渡されたクレープをパクッと一口。こ、これは……旨い!! 苺の酸っぱさとクリームの甘さが絶妙なバランス。まさにベストマッチ!!(イェーイ!)生地ももっちもちで、苺が若干凍ってシャリっとしているのも個人の感想だけど控えめに言って大好き! 口の中が幸せだ~……

 

「おいひい……」

「あはは! すごい美味しそうに食べるんだね君!」

「むっ!? んぐ……ふぅ。そういえば、君の分は?」

「え? あー私はいいんだよ。ほら、武士は食わねど高笑い~ってやつ?」

 

 それを言うなら【武士は食わねど高楊枝】じゃ……っとそんなことより! こんな美味しいものを食べないのは損だ。人間、美味しいものを食べている時に浮かべる笑顔だってある。

 

「んー……じゃあさ、一口食べる?」

「え? いやー私はいいって!」

「いいからいいから! ほら、騙されたと思って、食べてごらんよ」

「君、意外に強引なんだね……あ、じゃあ……」

 

 ……? 彼女は何をしてるんだろうか? 目を閉じて口を開けてるって……あ、そう言うことか。

 

「はい、あーん」

「へ?」

「へ? 食べないの?」

「え? あ、ううん何でもない! あ、あー……ん……むぐむぐ……ん、ん!んーんー!んぐ、おいしい!」

「でしょでしょー? まあ、僕じゃなくて君が見つけた店だけどさ」

 

 何故か動揺してたけど、彼女もこのクレープの美味しさに気付いたらしい。彼女の顔には、無意識の笑顔が浮かんでいる。いい顔だな……やっぱり、僕は皆を笑顔にしたいな。

 

「ごちそうさまでした~……はー、美味しかった~!」

「この店は大アタリだね~……今度六花も連れてこよー」

 

 クレープを食べ終わり、近くの公園のベンチに座って少し休憩。あ、もちろん人一人分の距離は空いてるよ?

 

「でもホントにこれがお礼でいいの? クレープ、私の方が食べてたし……」

「全然いいよ。僕は満足」

「ん~……なんか釈然としないな~」

「うーん。じゃあ、君の笑顔がお礼ってことで」

「えーなにそれー。あ、もしかして……口説いてるんすか?」

「うん、今のは台詞選び間違えた。でも口説いてる訳じゃないんだよね。これが僕の夢に繋がるからさ」

「夢?」

 

 僕をからかおうとにやにやしていたアカネさんが、今度は興味深そうな笑みを浮かべる。すごい表情豊かだなー。

 

「うん。僕は、世界中の皆を笑顔にしたい。だから、自分の力で誰かを笑顔にできたら、それだけで十分なんだよ」

「……なにそれ。そんなの普通に考えて無理でしょ」

「そうだね。でも、それでも僕は実現させたいんだ。この夢を。見てて!」

 

 僕はアカネさんに向き直り、手を広げてひらと甲を見せてから握り、再び開く。そこにあったのはペンタス、ミムラス、ブライダルベールを組み合わせた小さな花束。もしも会ったときに渡したいと思っていた花だ。

 

「わあ……すごいじゃん! それに綺麗……」

「よかった……笑ってくれて。それじゃ、僕はこれで」

「あ! ちょ、ちょっと待って!」

 

 くっ、やっぱり僕じゃクールに去れないか……! 早めに離れてイーヴィルニキから教えてもらった他のウルトラ戦士の技をトレースして僕なりの技を開発したいのに……でも、これを面に出すわけにはいかない。出したら多分明日辺りに僕は死ぬ。今の状況だと怪獣をけしかけられたらグリッドマンにも攻撃されかねない。なんとしてでも切り抜けないと……!

 

「どうしたの? 他になにか用事が……」

「名前! 名前教えてよ。私は新条アカネ!」

「名前? 僕はケンゴ。マナカ・ケンゴ。よろしくね、アカネさん」

「うん、よろしくケンゴくん!」

 

 ……さっきから気になってたけど、僕のこと何歳だと思ってるんだろう? 話し方的に同年代とかかな。残念ながら僕三千万と十六歳なんだよな……この体が人間のものならそれぐらいなんだろうけど、トリガーの体だから人間の年齢を軽く超えてる。まあ、いいか。手を振って彼女から別れる。闇の巨人としての感覚がずっと彼女が僕を見ていることを伝えてくる。

 僕が標的にならないことを祈ろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「たっだいま~~!!」

『おかえり、アカネくん。なんだかご機嫌じゃないか。なにか嬉しいことでもあったのかい?』

「ん~? ちょっと気になる人ができたの。また会えるかな~?」

『ほう、気になる人! どんな人なんだい?』

「なんかね、パッと見の雰囲気と実際の雰囲気のギャップがすごい人。でも強くてかっこいいんだよね~。それに優しいし。プレゼントももらったんだよ? 見てみて~」

『どれどれ……おお!これは綺麗な花束じゃないか! 良かったねぇアカネくん。後で飾っておこう』

 

(この花、アカネくんの事情を知っている者が贈ったようだね。でないとこの花言葉の組み合わせにはならない……恐らく、トリガーかな。彼には感謝しよう)

 

 

 

 

 

「そういえばアレクシス。私の部屋、こんなにキレイだったっけ?」

『ああ、君が不在の間に私が掃除しておいたんだ。駄目だよアカネくん。ゴミはちゃんと分別して、部屋も定期的に掃除しないと。紙と針金が一緒になってたし、床にカビが生えてたよ?』

「え?マジ!? やば、どうしよう……」

『安心したまえアカネくん』

「あ、アレクシス……なんで割烹着?」

『この部屋は既に新品同様の状態まで綺麗に掃除したよ。いやあ、中々達成感があるね!』




この世界線でグリッドマンお悩み相談室あったらアレクシスも参戦してトリガー君が全力でツッコミしてそう。


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13スレ目

アンケート追加しました。最近色々あってもうなんか壊れてます


29:光のイーヴィルティガ

というわけでガーディー、人間名【戌井 もも】と結婚することになりました

 

30:TO開発部モコちゃん

お幸せにー!

 

31:NEWΩinがっこうぐらし!

末永く爆発しろ

 

32:最高最善の旅する王様見習い

式には呼んでね

 

33:マミサルバトーレ

ほら出番だぞウォズ

 

34:杏子を守る未来の予言者

祝え! このスレの最強枠、光のイーヴィルティガが永年の旅路の果てに、最愛の伴侶を娶った瞬間である!

 

あまりの展開の速さに合わせ、簡易版である!

 

35:SG-i03 Excalibur(男)

 

36:カミサマを助けたい闇黒勇士

いやどういう状況なんですか!?

 

37:我が名はウルトラマンオダブツ!

あ、トリガーくんお帰り~

 

38:エボルト#ドライバー修理中

来やがったなリア充

 

39:NEWΩinがっこうぐらし!

爆゛発゛し゛ろ゛!゛!゛(憎悪の読モシャウト)

 

40:目が覚めたら最光

エクスクラメーションにまで濁点が……

 

41:カミサマを助けたい闇黒勇士

とりあえず誰か説明してください!!

 

42:VR仮面ライダースナイプ

イーヴィルニキ、結婚。以上!

 

43:チームGLSのトレーナー

はい説明終わり

 

44:カミサマを助けたい闇黒勇士

えぇ……

 

45:光のイーヴィルティガ

こらこら、ちゃんと説明してあげなよ

 

46:アルビノクウガマネージャー

戸惑うことになった原因がなんか言ってる

 

47:VR仮面ライダースナイプ

というかオレらもまだ困惑してるんだよ説明プリーズ!

 

48:光のイーヴィルティガ

アッハイ。えー、端的に言うとですね………食べられました

 

49:TO開発部モコちゃん

は?

 

50:超高校級の読書家

は?

 

51:アルビノクウガマネージャー

は?

 

52:チームGLSのトレーナー

は?

 

53:我が名はウルトラマンオダブツ!

は?

 

54:カミサマを助けたい闇黒勇士

……(意味深)付?

 

55:光のイーヴィルティガ

(意味深)付

 

56:カミサマを助けたい闇黒勇士

えぇ………?

 

57:SG-i03 Excalibur(男)

oh……

 

58:超高校級のハーフボイルド

あの最強のイーヴィルニキが、対応が甘いとはいえガーディーに負ける……だと……!?

 

59:魔法科高校のギンガ

マジで何があった!?

 

60:光のイーヴィルティガ

いやね、簡単な話ですよ。時空移動してから変身解除してガーディーの家に行ったんですね。そしたら部屋に入った瞬間に怪獣娘としての力で引きずり込まれて組伏せられてね。組伏せられてるからスパークレンスを取り出せないでしょ? あとはそのままおいしく……ね……

 

61:最高最善の旅する王様見習い

強く生きて

 

62:名探偵な世界のアクセル

流石に同情を禁じえない

 

63:目が覚めたら最光

光あれ

 

64:超高校級の読書家

多分今までのストレスが爆発しちゃったんだろうなぁ……御愁傷様

 

65:アルビノクウガマネージャー

今度来店なされた時に赤飯お出ししますね

 

66:光のイーヴィルティガ

ヴッ……

 

67:エボルト#ドライバー修理中

何気ない一言が、イーヴィルニキを傷つけた

 

68:チームGLSのトレーナー

オーバーキルで草

 

69:杏子を守る未来の予言者

ヴッ……

 

70:SG-i03 Excalibur(男)

オイ流れ弾当たってるやついるぞ

 

71:エボルト#ドライバー修理中

ウォズニキまさか………

 

72:杏子を守る未来の予言者

すまない我が魔王……最近、頂かれてしまって、ね……ガクッ

 

73:最高最善の旅する王様見習い

ウォズゥゥゥゥゥゥウウッ!!!?

 

74:マミサルバトーレ

まあ男としては死にたくなるよな。ライブも気を付けろよ? お前のところはいつそうなるか分かったもんじゃない

 

75:アルビノクウガマネージャー

一番病みそうな娘が集まってるからなぁ……

 

76:我が名はウルトラマンオダブツ!

さっきから返事がないし、もしかしたら頂かれているかも……なーんて

 

77:白蝙蝠のバディ

おうよくわかったなその通りだよコンチクショウ

 

78:VR仮面ライダースナイプ

Oh my god……

 

79:チームGLSのトレーナー

救いはないのですか?

 

80:カミサマを助けたい闇黒勇士

心中お察しします……

 

81:最高最善の旅する王様見習い

>>79 救いなんてない……!

 

82:超高校級のハーフボイルド

>>81 ハイパー無慈悲止めろ

 

83:白蝙蝠のバディ

マジで今だけでも分離してぇと思った。何が悲しくて宿主と母親の情事見せられないと行けないんだ。即座に意識の奥の奥に引っ込んだから見ずに済んだけどよ……止めてくれってマジで。オレがいるのも考慮しろよバカども……(泣)

 

84:アルビノクウガマネージャー

Oh……

 

85:白蝙蝠のバディ

ここまで拗れてるなんて思わないじゃないか……

 

86:エボルト#ドライバー修理中

ドンマイ

 

87:我が名はウルトラマンオダブツ!

……そういえば、さっきからアグルニキだんまりですね。いつもなら真っ先に反応しそうなのに

 

88:魔法科高校のギンガ

確かにお祝いもねぇな。なんかあったか?

 

89:マミサルバトーレ

管理者権限でアグルニキの思考への反応制度上げてきた。たぶんこれで何が起こっているかわかる筈

 

90:海のスプリーム提督

……

 

91:アルビノクウガマネージャー

アグルニキこれ寝てない?

 

92:超高校級のハーフボイルド

マジ?

 

93:魔法科高校のギンガ

あーでも最近お疲れだったらしいしな

 

94:海のスプリーム提督

さらば慢心の心 我ら提督

 

95:名探偵な世界のアクセル

!?

 

96:マミサルバトーレ

どうした!?

 

97:VR仮面ライダースナイプ

え、なにこれなにこれ

 

98:海のスプリーム提督

轟沈だけは許されぬ過ち

 

99:目が覚めたら最光

なんか頭の中に歌が響いてくるんですがドユコト?

 

100:エボルト#ドライバー修理中

怖い怖い怖い

 

101:海のスプリーム提督

さらば慢心の心 我ら提督

寝不足 ながら作業 気をつけろ

野を越え 山越え 猫も越え

いざゆけ大海原に

 

102:名探偵な世界のアクセル

おいなんかどっかで聞いたことあるぞ

 

103:TO開発部モコちゃん

大丈夫これ? 大丈夫なのこれ!?

 

104:最高最善の旅する王様見習い

大丈夫! ダメだったらこの小説と作者が消えるだけだから!

 

105:名探偵な世界のアクセル

>>104 第四の壁を突破するな

 

106:杏子を守る未来の予言者

>>104 メタすぎるよ我が魔王!?

 

107:海のスプリーム提督

負けるな打ち勝て羅針盤

戦え 戦え 戦え 提督!

さらば青春の光 それが提督

胸に秘めた愛こそが真実だ

 

慢心!慢心!慢慢心!

慢心!慢心!慢慢心!

 

さらば慢心の心 我ら提督

戦果上げて高らかに鼻歌

さらば慢心の心 我ら提督

慢心ダメ、ゼッタイ駄目…

嗚呼、言わんこっちゃない

 

108:白蝙蝠のバディ

二番まで行くのか!?

 

109:魔法科高校のギンガ

おいこれ以上は不味いだろ!

 

110:NEWΩinがっこうぐらし!

ダメだもう止まんねぇぞこれ!!

 

111:超高校級の読書家

てかこれ現実逃避で歌ってない?

 

112:アルビノクウガマネージャー

これは……さては頂かれましたな

 

113:我が名はウルトラマンオダブツ!

ここにも哀れな被害者が……

 

114:最高最善の旅する王様見習い

これも【M.W.V】って奴らの仕業なんだ!

 

115:超高校級のハーフボイルド

>>114 なんだってそれは本当かい!?

 

116:海のスプリーム提督

弾なし 鉄なし 油なし

ボーキはとっくに果てた

愛しの艦娘 守るため

逃げるぞ 逃げるぞ 逃げるぞ 提督!

 

さらば栄光の誉 それも提督

胸に秘めた愛だけを握りしめ

 

117:TO開発部モコちゃん

ねえミュートできないの!?

 

118:名探偵な世界のアクセル

ここまで来たらもう手遅れだ。消滅する準備をしておけ

 

119:カミサマを助けたい闇黒勇士

やめてくださいよ!? まだ僕メインになったばっかりなんですけど!?

 

120:海のスプリーム提督

間宮も バケツも 何もない

残った時間もわずか

愛しの艦娘 欲しいのだ

課金だ 課金だ 課金だ 米帝!

 

さらば今週の食費 それが提督

胸に秘めたお財布を取り出して

それも愛の形だと 言い聞かせ……

 

慢!心!

 

121:闇帝王/小説家なジード

……なんだこれ

 

122:光のイーヴィルティガ

最近色々あってテンションが壊れた作者の末路

 

123:最高最善の旅する王様見習い

メメタァ

 

 




というわけでこの小説消えるんじゃないかな……

でも楽曲コード見つからなかったんだよな……

この曲が聞きたい方はYouTubeで検索をかけるとよろしいかと


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闇黒勇士の休日

よーっし、ここまで来たら開き直ってやるぜ!!


「と、言うわけでしばらく挨拶まわりに行ってくる……」

「はぇ~、お前がトリガーか! 見た感じ、ご主人の息子みたいなものダナ? ならガーディーにとっても義息子ダ!」

「唐突すぎて頭回らないんですが???」

 

 なんと我が家に新しい家族ができました。お名前は【戌井 もも】さん。件のガーディーの転生した人だそうで。イーヴィルニキ改め【影井 光輝】の妻(予定)だそうです。どういうこったい……

 彼らの左手薬指には翡翠の婚約指輪が輝いている。イーヴィルニキが言うには、給料三ヶ月分(絶対ウソだ)らしい。原材料はエスメラルダとか言う星でよく産出されているエメラル鉱石を使っているとか。尚アグルニキはイーヴィルニキにこれと同じオーダーメイドの物を押し付けられていたらしく、ケッコン指輪がこれだと確認して戦慄からの絶叫していた。

 

「それじゃ、こっちは任せるね……あ、これ一ヶ月分の食費」

「……毎回思うんですけど食費ってアタッシュケースぎっしりに入れた札束で渡すものじゃないですよね」

「ん? もうちょっと多い方がいい?」

「戌井さんこの人の金銭感覚直してあげてください駄目だこの人」

「任せろ義息子よ! しっかり教育してくるからナ。……色々と」

 

 僕は何も見ていない。キョトン顔をした父(予定)を光の消えた獣の眼で見つめて舌なめずりしている母(予定)なんて見ていない。

 

『それじゃあ、行ってきます』

「行ってくるゾ~!」

「い、行ってらっしゃい……イーヴィルニキ、安らかに」

 

 変身して時空移動をした彼らを見送り、時空の穴が閉じた瞬間に顔を伏せて十字を切る。そしてこの一ヶ月後……あちらの時間では一年らしいけれど。だいぶやつれたイーヴィルニキと下腹部を満足そうに擦るももさんが帰ってきて、イーヴィルニキと二人で呑んで愚痴を聞くことになったのは別の話である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……暇だなぁ」

 

 イーヴィルニキ達が発ってから一週間が経過した。一応僕にもできることをと掃除、洗濯、自炊を自主的に行っていたのだけれど……もうやることがない。食費は食費として使わないといけないし、娯楽用品が全くといってないんだよなぁ……

 

「そうだ、散歩をしよう」

 

 こういうときはお散歩だよね! 思わぬ名店があるかもしれないし。アカネさんと食べたクレープみたいに。あれおいしかったなぁ………じゅるり……おっと思い出したら涎が……

 

「よぉーっし、早速行こう! まだ見ぬ食を求めてっ!」

 

 机に置いてあった財布を鞄に入れ、今日はパーカーの気分だったのでグレーのパーカーを着込んでフードを被り、外出する。

 …………思ったんだけどこの生活って、自宅警備員みたいな…………バイト、考えようかな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 スタスタ町を歩いていくと公園の近くで前に出会った子供たちを見かけた。なんだか木登りをしてるみたいだね……む、あの子手の置き位置危ないな。あれじゃあ折れ……

 

「わっ!」

 

 言わんこっちゃない! ギリギリで木を掴んで耐えてるけど、だんだん折れてきてる。それにあの子の体力じゃマズイな。助けに

 

「ちょっ危な!? 今助けるから、ちょっと待ってて!」

 

 おや、あの黒髪の女の子優しいんだな。普通の人なら心配そうに見つめるだけなのに、でもスカートでやるのはダメでしょ……ああ行っちゃった。

 ふむ……どうやらそこまで木登りが得意って訳じゃなさそうだ。動きがぎこちないし、置き場も危うい……

 

「ヤバッ!?」

「うわーっ!!」

 

 彼女が子供を確保した瞬間、二人分の体重には耐えきれなかった枝が折れてしまった。子供を抱き締めたまま落下していく少女。全く、目立ちたくないからパーカー着てたのに。

 

「おっと、危ないのは君もだよ」

 

 ちょっとだけ本来の力を出して走り、風を切りながら落下地点に。位置を微調整してしっかりキャーッチ!! 結果、なんとか成功し二人を無傷で救出できた。

 

「うわっ……え、誰?」

「おにいさんだーっ!!」

「はーいおにいさんですよー。でも木登りは危ないからもう少し大人になってからやろうね」

 

 子供っていいなあ……純粋で、無邪気で。ただ女の子にめちゃくちゃ警戒されてるな~……う、視線が痛い。

 

「おにいさんあそぼー」

「あそぼあそぼー!」

「おにいさんいいでしょー?」

「いいよー。それじゃあ何して遊ぼっか!」

 

 よーし視線から逃げたいし、子供達と遊んで彼女が去るのを待とう。そうしよう。戦いになるとほぼ敵無しである闇黒勇士の僕ですが、こう言うのには弱いのです。

 

「んーとねー……じゃあさ、きょじんさんごっこしよ!」

「巨人さんごっこ……?」

 

 なんだその遊び(困惑) 思わず女の子の方に「そんな遊びあるの?」って視線を送ったけどぶんぶん横に首を振られた。だよね、そんな遊び知らないよね………あ、もしかして。

 

「結構前に出た巨人のこと?」

「そー!」

 

 ああなるほどヒーローごっこか。配役はグリッドマンと怪獣かな? なら僕が怪獣でこの子たちに倒されればいいのか。

 

「じゃあ僕はかいj」

「おにいさんはくろいきょじんさんね!」

「黒い巨人……か」

 

 自分を演じるってどうしたらいいんですかね……なかなかに恥ずかしいぞ。

 

「……そこは怪獣じゃないんだね」

「かいじゅーよりくろいきょじんさんのほうがかっこいいんだもん!」

「ねー!」

 

 アカネさんが聞いたら真っ先に殺しに来そうな台詞だね(白目) ……まわりにいない……いないよね? よかった、いなさそうだ!

 

「よーし、それじゃあ始めよっか!」

「わーい!」

「よーし行くぞーくろいきょじん!」

 

 このあとめちゃくちゃ遊んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はー。遊んだ遊んだ」

 

 子供達と遊びまくったあと、彼らを見送ってからベンチに座って休憩する。体力で人間に負けるとは……子供恐るべし。それで……

 

「なにか、用? ずっとそこで見てるけど」

「……別に、何でもないですけど」

 

 何でもない人はジッと見てたりしないと思う…………でも指摘するのもな……こうなったら、直接聞いてみるしかない!

 

「普通の人は用がないならジッと見てたりしないよ? 何か言いたいことでもあるの?」

「いやあの……あ、ありがとう」

 

 え、それだけ? それだけのためにわざわざ待機してたの? 真面目と言うか、なんと言うか……まあ若干顔赤くなってて可愛いからいいや。

 

「うん、どういたしまして。じゃあ、僕はこの辺で」

「あ、ちょっと!?」

 

 ものすごく居づらくなったのですぐさまダッシュします。はい。そもそもの目的は美味しいもの探しなのでここに用はないんだよな。というわけで、サラダバー!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 良さげなお店、見ーつけた!【JUNK SHOP 絢】というらしい。どうやらここは喫茶店とリサイクルショップが合体しているようで……店主は何を思ってそうしたんだろう……まあいいや。

 ドアを開くと来客を知らせるベルが鳴り、コーヒーの香りがほのかに香る。

 

「いらっしゃーい」

 

 カウンター席のみで、その他の場所には大量の中古品が。その中で一番目を引くのは机の上に置かれた巨大なジャンク。いや、この感覚……目を引かれると言うより、なにか感覚にひっかかるものが……

 

「お母さん、掃除終わっ……え?」

「あっ……さ、さっきぶり……」

 

 ウソでしょここってこの子の家なの…………はっ!? 思い出した! この子ってあの時に助けた子じゃないか! それに名前は確か……宝多六花。SSSS.GRIDMANのヒロイン! 某サイトでは下半身担当とか言われてる子だ……呼び名もう少しなかったのだろうか。

 待てよ、ってことはここはグリッドマン同盟の溜まり場……早急に立ち去らなきゃいけない!! でも食事を取るために来たんだし……よし、飲み物だけ頼もう。それぐらいの時間はある筈だ!

 

「すいませんカフェラテ一つお願いします」

「はいはーい。ちょっと六花、なにそこで突っ立ってるのよ」

「え!? あ、ごめん」

 

 よし勝った! 客をジロジロ見てたら親御さんからなにか言われるのは必至。ならば注文して客であることをアピールすれば彼女は自分の部屋に引っ込む筈だ!!

 

「……カフェラテ、です」

 

 君が持ってくるのはナジェダ!? この子店員として働いてる描写あったかな!? いや、僕が忘れてるだけかもしれないけど!わざわざ君が来る必要はないでしょ!?

 そのとき、僕の視界がとんでもないものを捉えた。

 

「……!」(^^)dグッ

 

 貴女が原因か六花ママ!! どうしてそんな残酷なことが出来るんだ!

 

「えっと……さっきはどうも、ありがとう」

「べ、別にいいよ。原因は僕にもあるだろうし」

 

 ぎこちなく会話をしながら今日の一番の反省点を思い出す。たぶんあの子達、僕の真似をしようと木登りをしたんだろうな。これからは子供の前でああいう事はしないでおこう。ただし緊急時を除いてだけど。

 

「ご馳走さまでした。御代はここに置いておきますね」

「あ、待って!」

「え? どうかした?」

「いや……どうして助けてくれたの?」

 

 ……? この子は何を行ってるんだろう?

 

「君だってあの子を助けようとしたじゃないか」

「でも、あのタイミングはみんな怪我するかも知れなかったじゃん。なのに、どうして?」

「…………人が人を助けるのに、理由なんて要らないと思う。それでも理由がほしいなら……僕がみんなを笑顔にしたいから。そういうことにしておいて。それじゃ!」

 

 ドアを開いて店から出る。近くに路地裏があるみたいだし、そこに入って姿を眩まそう。

 願うことなら、これ以上原作キャラに出会いたくはないな……ニキ達に頼んで特訓でもしてもらおうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あらあら、あの子、六花の彼氏?」

「ち、違うし!? ただ……」

「ただ? 何かあったの?」

「あの人、なんか気になるんだ……どっかで会ったような気がするんだよね」




最近、ブチャラティの生きざまに感動した。のでブチャラティのようなスレ民を作りたいと思います。


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【番外編】黄金の精神

今回はトリガーとは関係のないお話


146:アルビノクウガマネージャー

そういえば最近、面白い人がいたよ

 

147:魔法科高校のギンガ

お? どんなん?

 

148:アルビノクウガマネージャー

スタンド使いで転生先はありふれ

 

149:NEWΩinがっこうぐらし!

Oh……

 

150:エボルト#ドライバー修理中

展開によっては永遠に使うことがないかもしれないやつ~

 

151:マミサルバトーレ

クラスは?

 

152:アルビノクウガマネージャー

一学年上だそうで

 

153:NEWΩinがっこうぐらし!

ウッソだろお前

 

154:超高校級のハーフボイルド

絶対腐るじゃあん……

 

155:アルビノクウガマネージャー

でもその人自身は巻き込まれようがどうでもいいみたいだったんですけど、ハジメくんと友達になってからは巻き込まれようとしてますねぇ

 

156:超高校級のハーフボイルド

お? 原作介入したいのか

 

157:アルビノクウガマネージャー

いや、ただ「後輩であり、大切な友人を吐き気を催す邪悪に弄ばせるわけにはいかない」と

 

158:白蝙蝠のバディ

かっけぇ

 

159:超高校級の読書家

ブチャラティかな?

 

160:アルビノクウガマネージャー

名前はブローノ・ブチャラティだそうですよ

 

161:SG-i03 Excalibur(男)

ブチャラティじゃん!

 

162:TO開発部モコちゃん

日本の高校になぜブチャラティ……?

 

163:我が名はウルトラマンオダブツ!

留学したんでしょ(適当)

 

164:ありふれないジッパーマン

すまない、少しいいだろうか

 

165:アルビノクウガマネージャー

お?

 

166:超高校級のハーフボイルド

噂をすれば……

 

167:SG-i03 Excalibur(男)

誰かと思えばお前か

 

168:目が覚めたら最光

え? エクスニキ知り合いなの?

 

169:SG-i03 Excalibur(男)

知り合いっていうより、コイツ前世での親友なんだよ

 

170:エボルト#ドライバー修理中

何その偶然

 

171:NEWΩinがっこうくらし!

いやもはや運命では?

 

172:ありふれないジッパーマン

確かにな。オレはこれを、前世での褒美に神様がくれた運命だと受け取ったよ

 

173:SG-i03 Excalibur(男)

お前はホント、原典のブチャラティみたいな男前だったからな。内面から外面まで

 

174:ありふれないジッパーマン

オレはただ、オレの心に従っただけのこと。大層なことじゃあない

 

175:NEWΩinがっこうぐらし!

は? イケメンかよ

 

176:マミサルバトーレ

こんなん惚れるわ

 

177:超高校級の読書家

ブチャラティみたいな上司がほしいね

 

178:TO開発部モコちゃん

>>177 わかる!

 

179:ありふれないジッパーマン

そうだ。そんなことより、今回は、今エクスがここにいると聞いて、約束を果たしに来たんだ。オレの転生先での話を

 

180:SG-i03 Excalibur(男)

おっ、それなら皆も聞いてってくれ。コイツならいい話が聞けそうだ

 

181:アルビノクウガマネージャー

賛成!

 

182:エボルト#ドライバー修理中

ポップコーンでも食うか

 

183:ありふれないジッパーマン

ふっ、では話すとするか。……そうだな、最初から説明したんじゃあ長すぎる。奈落に落ちたあと。アイツと初めて喧嘩しかけたときのことを話すとしよう

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 アレは確か……原典でユエ、と呼ばれることになる少女と出会った時だったな。

 

 巨大な立方体に封じられた彼女を助けるのは、オレ達のなかでは共通の目的になった。しかし、オレ達は原典と違って魔物の肉なんて食ってなかったからな。錬成でこじ開けるなんてことはできなかった。だから、オレは苦肉の策として考えていたものをハジメに伝えた。

 

「……ハジメ。この少女を助ける方法は、これしかない」

「ブチャラティ。やはり僕にはどうしても飲み込めない! ジッパーで彼女の体を立方体から切り放すだなんて!」

「これしか彼女を救う方法はないといったはずだ! お前の鑑定でわかっただろう! この立方体にはお前のゴールド・エクスペリエンスの能力が通用しないんだぞ!」

 

 この世界の南雲ハジメはゴールド・エクスペリエンスを発現している。しかし、この時点ではまだパーツを作り出す能力に成長していなかった。だからこそ、オレのジッパーでなければ救えない。それに、彼の精神がどういうものなのか、確かめておきたかったからな。

 

「ですが……!」

「くどいぞハジメ!! これは命令だ!」

「……仕方ない。ゴールド・エクスペリエンス!」

「っ! それが、お前の答えなんだな……わかった。別の方法を考えよう」

 

 結論から言って、ハジメは素晴らしい人間だった。素性のわからない人間に対しても優しい人間だったのだ。しかし……

 

「なんだその顔は。オレが本気でやると思っていたのか?」

「いえ……貴方はやるといったらやる人間だと思っていたので……」

「……オレとしても、彼女を傷付けるのは本意ではない。他になにか方法があればいいのだが……」

 

 無傷で救い出す方法を考えるオレ達を見て不思議そうにする少女。

 

「どうして……? どうして私のためにそこまで?」

「……女を傷付ける人間は、誰であろうと最低だ。それに……君はあの時、泣いていた。その涙に、心射たれたのかもしれないな」

 

 それから数時間後、ハジメと話し合って最善策をあげることができた。

 

「よし、これでいこう。スティッキィ・フィンガーズ!!」

 

 ジッパーを彼女自身ではなく、彼女を封じる立方体に付け、彼女を周囲の立方体ごと削りとる!

 

「あっ……」

「おっと、怪我はないか?」

 

 咄嗟に受け止めると彼女に纏わりついていた立方体の破片がドロドロと溶けていく。しかしこの少女、わかってはいたが全裸で封じられていたのか。体にジッパーを付けて開き、そこに収納していた衣服を渡すとしよう。この能力、本当に便利だな。食料もここに入れておけば汚れる心配はない。

 

「確か、この辺に……あったあった。これを着るといい」

「……えっち」

「……不可抗力だ」

 

 別に見たくて見たわけではない。文句は君をそうやって封じた者に言ってくれ。

 

「……名前、何?」

「ん? ああ、オレはブローノ・ブチャラティ。そして……」

「南雲ハジメです。よろしく」

 

 彼女はまるで自分に大切な物の名前を刻みつけるようにオレ達の名前を復唱した。さて、このあとはハジメが彼女をユエと名付ける展開だったな。

 

「……ブチャラティ。名前、付けて」

「……オレか? というか、名前を付けて、だと? 忘れたのか?」

「……もう、前の名前はいらない」

 

 何故オレなんだ……いや、この世界はもうオレにとっては空想ではない。目の前にある現実だ。なら多少の相違があってもおかしくないと、ハジメがスタンド使いになった時に確信したはずだ。なら、オレなりにやらせてもらう。

 

「……オレは、君の本来の名前を聞きたい」

「え……?」

「これは持論だが、名前を教えるってことは、相手を信頼するって意思表示だと思っている。名前は個人情報の中でもトップクラスの機密だ。名前がバレていれば、それを利用されるかもしれない。命を狙われたときに、情報がすぐに回るかもしれない。本名を教えないのは、そういう可能性を潰すための手段だ。だから……っ!?」

 

 少女に説教じみたことを宣ったその時、上から迫る危機を察知したオレはハジメと目を合わせ、少女を抱えてすぐにその場から離れる。

 先程までオレ達のいた場所に土煙を上げて魔物が着地する。見た目はまるでサソリのようだ。

 

「この少女を縛る最後のトラップと言うわけか……!」

「この魔物、王国の本にもなかった。能力が読めない!」

 

 サソリモドキは近くにいたハジメをまず狙って攻撃を仕掛けた。ハジメはそれをうまく避け、ゴールド・エクスペリエンスで反撃する。

 

「ゴールド・エクスペリエンス!!」

 

 ゴールド・エクスペリエンスに殴られた者は生命のエネルギーを過剰に送り込まれ、その結果、感覚が異常に鋭くなり、意識だけが暴走する。

 

「よし、感覚が暴走している今のうちに……!」

『ゥウリャアアアアアアアアアアアッ!!』

 

 ゴールド・エクスペリエンスがハジメの意思で動き、サソリモドキに拳によるラッシュを叩き込む。しかしサソリモドキはその攻撃を全く気にせず、その尻尾でゴールド・エクスペリエンスの足を貫いた。

 

「なっ、なにぃいいいいっ!?」

 

(バカな!? 確かにゴールド・エクスペリエンスの攻撃はコイツに命中していた! だと言うのに、攻撃を食らってすぐに、しかも無傷で、反撃してくるだとっ……!?)

 

「ハジメっ!?」

 

 何故だ!? ゴールド・エクスペリエンスの能力を食らえば、その瞬間から数秒は感覚の暴走で動けないはず。なのになぜ……いや、今はそんなことを考えている場合ではないっ!!

 

 ハジメに向かってスティッキィ・フィンガーズの能力で腕を射出する。体を掴み、ジッパーを閉じてこちらに急速に引き寄せる。しかし、どうする!? ハジメの能力が通用しないとなると、オレのジッパーも通用するかどうか……! ここは、賭けに出る。

 サソリモドキから二人を守るように立つ。これが、オレの覚悟だ!

 

「【ハジメを守る】【少女も救う】両方やらなくっちゃあならないってのが、リーダーの辛いところだな……覚悟はいいか。オレは出来てる」

 

 ダッ! とサソリモドキに向かって走り出す。コイツに勝つために小細工をする時間はない。間合いに入った瞬間にスティッキィ・フィンガーズを叩き込むのみだ!!

 

「なっ!? 何をしてるんだブチャラティ!?」

「……っ!?」

 

 ヤツの尻尾の刺突を跳躍で避け、その尻尾にスティッキィ・フィンガーズの拳を当てる。そこにジッパーが付き、その尻尾は……いとも容易く切断された。

 

「こっ、これは……!」

「やはりそうか。さっき、ハジメのゴールド・エクスペリエンスの攻撃が通用しなかったのは、単にコイツの防御力が高かったから。そして、コイツの装甲がハジメの能力を防ぐナニカを持っていたからだ。しかし、オレのスティッキィ・フィンガーズの能力なら、その高い防御力を無視してコイツを始末できる!」

 

 地面に着地し、すぐさまスティッキィ・フィンガーズでサソリモドキにラッシュを仕掛ける。さあ、トドメだ!

 

『ァアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリッ、アァリィイッ!!!』

 

アリーヴェデルチ(さよならだ)

 

 身体中にジッパーを取り付けられたサソリモドキはその断面から血液を噴き出して絶命した。

 

「オレは……オレ達は、これから降りかかる災いから必ず君を守ろう。今回のように。だから、信頼の証として、君の名前を教えてもらえるかな?」

「……アレーティア」

「アレーティア、か。いい響きだ。なら、ティア。と呼ばせてもらおう」

 

 ここから、オレ達の旅は真の意味で始まったのだろう。




ありふれ世界ではスタンドはスキル、もしくは魔法の一つとする。のでスタンド使い以外にも見えるし干渉できる。

南雲ハジメ。天職は【錬成師】と【スタンド使い】
スタンドは【ゴールド・エクスペリエンス】

ブローノ・ブチャラティ。天職は【スタンド使い】
スタンドは【スティッキィ・フィンガーズ】

アレーティア。天職は【????】と【????】
スタンドは所有しているか、不明!


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闇黒勇士は歌が上手い(体のおかげ)

これが!これこそが!我がスレのアレクシスだ!!


 ツツジ台、そこは怪獣被害の多発する町。といっても離れていく住人はいないのが現状なのだが。

 

「そして今日も今日とて怪獣騒ぎっと……」

『失敬な! 私は怪獣ではないよトリガー?』

「いや、僕からしたら宇宙人とかの類いも怪獣だから」

『うーん手厳しい』

 

 今、僕の目の前にはあのアレクシス・ケリヴが座っている。座布団の上に正座するアレクシスってシュールだね……

 

「それで? 何か用?」

『……君、口数があきらかに増えたね』

「別にいいでしょ。この姿だとこうなるんだよ」

『不便なモノだねぇ……ああそうそう、今日は君に頼みがあってきたんだよ』

 

 あのアレクシスが僕に頼みごと? まあ内容次第では引き受けないこともないけど。

 

『ズバリ……アカネ君が所謂合コンと言うものに行くらしいので、会場のカラオケについていってくれないかな!!!』

「却下」

『ふむ、理由を聞こうか』

「いや、合コンって部外者が介入できるものじゃないから。それこそ参加者でもない限り」

『ああ、その事なら心配ない』

 

 ……なんだかものすごくいやな予感がする。

 

『気を利かせて、私の方で君を参加者にしておいたよ!』

「勝手になんてことしてくれてるんだ!?」

『ヘッヘッヘッ、シンパイスルコトハナイ』

「そのネタどこから仕入れてきたの?」

『ネットの海を潜って見つけたのさ。いやー特撮っていいね!』

「存在自体が特撮みたいなヤツがなんか言ってる」

『はっはっは、ブーメランって知ってるかいトリガー?』

 

 らしくない。本来、アレクシス・ケリヴという存在はどちらかと言うと悪寄りの存在だ。人の弱みにつけこみ、増長させ、その情動を喰らう。なら合コンで得られる情動を喰らおうと敢えて行かせると思っていた。しかし……

 

「なんで僕にそんな頼みするの?」

『それはね……アカネ君が悪い男に引っ掛からないか心配だからさ!!』

「親バカかな? ……いやそもそも親じゃなかった」

 

 うん、本当にアレクシスなのかなこの怪人。同姓同名の別人って言われても信じられる位雰囲気が違う。

 

「んー、行きたくないなぁ……カラオケとか興味ないし」

『ちなみに行かなかった場合はアカネ君の悪口を言いまくっていたと嘘の情報を流して四六時中命を狙われることに……』

「あーなんか急にカラオケ行きたくなってきたなー!!」

 

 この怪人卑劣な手段を……しかし確信できた。こいつ間違いなくアレクシス・ケリヴだ!! 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 はい、というわけで悪いYou○uberさん達からアカネさんを守るRTA(大嘘)はーじまーるよー。デッデッデデデデ カーン

 

「今日はよろしくぅ!」

「なかなかイケメンだな」

「その服どこで売ってんの?」

 

 ヤメロ!(建前)ヤメロォッ!(本音) 僕は、僕は男に興味はない! ちなみに今の服装は初めてアカネさんと会ったときのものです。

 

「あはは、あ、来たみたいですよ」

「お、マジじゃん!」

「顔面偏差値たけぇなおい」

 

 それには同感。この世界の主要な女性陣ってかなり偏差値高いんだよなあ。さて、ターゲットは……いたいた。でも取り敢えずまだ話しかけないでおこう。

 

「それじゃー君たちも行こうか!」

 

 さあ始まるぞ。ストレス値とSAN値が削れる悪夢の合コンが。もってくれよ、僕の胃袋……!! 

 そんなことを思いながらカラオケに入店する。男5人と女4人でパーティールームへ入ることになった。いや男女比率ェ……

 

「うぇーい!」

「盛り上がっていこうぜ!」

「いぇーい!」

 

 うーん……このアゲアゲな雰囲気、正直苦手。笑顔は笑顔でも、こういうパリピな笑顔はなんか違うように思うんだよね。

 

「あれ~? 君は歌わないんすか?」

「あ、君は……アカネさん」

「やっほ~♪ 久しぶり。元気そうでなによりだよ~」

「あはは……アカネさんこそ、元気そうで安心したよ」

 

 あれ? おかしいな。確か今回の合コンは六花さんからグリッドマンの正体についての情報を引き出すために利用されてるんじゃなかったっけ? なんで僕の方来てるのかな? 

 

「皆連絡先交換してるけど、君はしないの?」

「え? あー、どうしようかな……アカネさんはする?」

「私はするよ~? 出来れば君の連絡先も聞いておきたいな」

「んー……じゃあ、交換しよっか」

「えへへ、やったね♪」

 

 スマホを取りだし連絡先交換を行う。正直懸念材料が増えたところでそこまで気にならない。ただ通知に気を付けないといけないってことだけだ。問題は……ない! 

 

「僕もそろそろ一曲くらい歌うかな……あれ? これって……」

「ん? どしたの?」

「……いや、お気に入りの曲があったからさ」

 

 

 これがあるなら歌うしかないよね。機械を操作して予約をいれる。幸いか僕の前に入れている人はもう終わったのですぐに歌える。

 スウッと大きく息を吸って歌うその曲は……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

──力を持った意味を求めて

戦う為の理由を探した──

 

──それぞれに夢見た 未来は僕らを呼ぶ──

 

──根付く花のような 覚悟を誓い合って──

 

──Ready to pull the trigger

燃える闘志沸き起こして──

 

──Now I can pull the trigger

風穴を開けろ運命──

 

──Come on let's pull the trigger

切り開けこの戦いを──

 

──命に勇気を灯せ今 引き金は僕だ──

 

──Pull the trigger……──

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「────ふう。こんなものかな」

 

 なんだかしっくり来るなあ。まあ当たり前か。僕のテーマ曲みたいなものだしね(笑) ……それにしても誰がこの曲を出したんだろう? 

 

「すっげーっ!?」

「アイドルみたーい!」

「くっ……負けた」

 

 最後の人はなにと戦ってたのかな。とにかく、このままなら何事もなく終わりそうだ。安心あんしn

 

「そういえばさー……最近出てきたあの黒い巨人ってなにか知って「へー、アカネちゃんのアイコン可愛いねー!」っ!」

 

 やりやがったよ。なんでここでやらかすのさ。さっきまでいい感じだったじゃん!? なんでわざわざぶつかってまで距離積めていくの? そんなにお近づきになりたいの?

 

「バルタン星人だっけ?」

「あー知ってる。ふぉっふぉっふぉって言ってるやつだろ?」

 

 どれどれ…………これがあのセmンンッ!!バルタン星人に見えるってこの人達正気? そういえばこれどっかで見た覚えが……

 

「……あ、ヅウォーカァ将軍」

 

 思い出した思い出した! これレギュラン星人のヅウォーカァ将軍かぁ。確か、宇宙一の嫌われものを自称してたっけ? よく覚えてないけど。

 トリガーダークだった頃(前々世)にカルミラにしつこくちょっかいかけてきたからついついボコボコにしちゃったんだよね。それからなぜか宇宙一の舎弟とか言って僕らに物資とかを流してくれたりしたから助かってたなぁ。

 

「ごめ~ん、そろそろ門限が……」

 

 あ、これ男衆死んだな(確信)この後一人ずつ朝雲暮雨怪獣に惨たらしく殺されるんですねわかります。これは……フォロー入れておかないと僕も怪獣に狙われるやつじゃな?

 

「あ、僕もそろそろ……」

「あのっ、ちょっといいですか?」

 

 はい詰んだー(絶望)声かけしなきゃよかったよ。このあと起こるであろう出来事に覚悟しながらも振り向いて、僕を引き止めて来た宝多さんを見る。

 

「えっと……どうしたの?」

「あの……この前のお礼の品です。あと、アカネのこと、お願いします」

「……わかった。ありがとね!」

 

 どうやらまだ、希望はあるらしい。走れ僕! アカネさんがまだ近くにいることは確定だ。落ち着いて気配を探って追いかけろ! それが、最後の希望(フラグ回避)だ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 結局見つからなかった。ちくせう。

 

 今はもう時間も時間だから家にいる。そういえば、お礼ってなんなんだろう? 小さな紙袋に入ったなにか、ストラップみたいなものだろうか? ポケットの中に入れたままだった紙袋を取り出し、その中身を手の上に落とす。

 

「こ、これはッ………!?」

 

 入っていたのは、明らかに機械でなく、人の手で一から作られたと見える材質の、腹にハートマークが入ったとある鳥をモチーフにしたストラップ………

 

「ガッ、ガンバルクイナくんんんんんんんんんッ!?!?!?」

 

【悲報】

お礼の品として渡されたのが特級死亡フラグでした。




突然ですが今のところ決定している挿入歌発表~

ジオウ系ライダー
ジオウ主題歌orそれぞれのキャラソン

空我ニキ
アレンジされたクウガ主題歌

GSLニキ
ウンメイノーor本能スピード

エボルニキ
ビルド主題歌

Ωニキ
ゾンズ主題歌

ライブ達
LIVE DEVIL

オダブツニキ
R/B主題歌

アグルニキ
劇中挿入歌全て

ギンガニキ
ギンガS主題歌

トリガーくん
トリガーダーク用BGM


※トリガーくんは元々ウルトラファンだった上、トリガーダークだったころの記憶もあるので大体の怪獣や宇宙人がわかる。


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超絶ド級死亡フラグ、出現

フラグ回収者のヒント!
【帰ってくれ・異物混入・低予算・君を退屈だから殺しに来たんだ。

………………………赤】

絶望しかない


 こんにちは。僕、トリガー! 単刀直入に言うんだけど、僕は今……

 

「うわっ、危なっ!?」

『グルルルルルルル……!!』

 

 怪獣に狙われています。確か、朝雲暮雨怪獣ゴングリーだったかな。足が生えた怪獣のツインテールみたいなの。イーヴィルニキは霧を使った隠密性能に長けてるって言っていたっけ。それにしても、鞭がうざったい……!!

 

「くっ、なら……!!」

【Zamshire!】

 

 こうなったらしかたない。ブラックスパークレンスのガンモードで迎撃するか。最近イーヴィルニキからハイパーキーもらえたし、それを試してみよう。

 

【Boot up……Slashing!】

「食らえっ!!」

 

 どこでデータを得たのか、宇宙剣豪ザムシャーの力を込めたキーを装填し引き金を引く。すると銃口から白い斬撃が飛び、ゴングリーの触手を切り刻む。すごい威力。予想以上だ………建物に傷入ってないよね、これ。

 ともかくチャンスだ! グリッドマンの成長とかアカネさんの機嫌とか気にしている場合じゃない。ここで戦わないと僕がヤバイ!

 

【Trigger Dark】

 

【Boot up……Dark ZEPERION】

 

「未来を染める漆黒の闇……トリガーダーク!」

 

【Trigger Dark!】

 

 闇の中で巨大化し、ゴングリーの顎を拳でかちあげる。勢いよく吹っ飛んでいくゴングリー。それに応じて今まで辺りを包んでいた霧が晴れて、さっきまで聞こえなかった人々の悲鳴が聞こえてくる。以外に範囲広かったんだ。

 

『デア……!』

『グルルル……ギャァアアアアッ!!』

 

 僕が構えをとると、ゴングリーが体から伸びる触手を振るってくる。バク転で間合いから離れ、牽制としてハンドスラッシュを放つが触手で防がれた。遠距離じゃダメか……

 

『フッ……! グッ、ダァ……ッ!?』

『ギャァオオオオオオオッ!!』

 

 ならばと思い接近すると鞭のような触手による乱打で打ちのめされる。くっ、中距離相手だとやりづらいな……だったら、最近手にいれたあれで!

 

【Circle Arms!】

 

『………デュアッ!!』

『ギュァアアアアアアアッ!?』

 

 よしっ! サークルアームズで鞭を切れた! これなら相手の攻撃手段を奪って戦える……と、思ったのもつかの間。切り落とした部分から触手が再生していた。

 ……え、それいくらでも生やせるの?

 

『グルルル……ギャァアアアアアアアッ!』

『ガッ!?』

 

 痛っ! ねぇこの怪獣ビンタしてきたんだけど!? それより触手が生えるならどうする……? いや、とにかく今は攻撃をしのがないと!

 

『グッ、デァアッ!』

『ギャァアアアアアッ!!』

 

 サークルアームズ片手になんとか触手を捌いていくが、すぐに再生するから切っても切ってもキリがない。

 

『グゥッ!?』

 

 しまった、鞭に捕まった!?

 サークルアームズを弾き飛ばされ、四肢を縛られ身動きが取れなくなる。ゴングリーが操作する触手で体を無理矢理引き伸ばされ、首が締めつけられていく。トリガーダークの体とはいえ、このままだと数分もすれば体が千切れそうだ……!!

 

『キィィィィィィィーーーー!!』

『!?』

 

 突然ゴングリーが体にある赤い球状の発光体にエネルギーを充填する。ちょちょちょ、ちょっとまって!? 君そんな攻撃方法あったの!?

 これは、ヤバーーーー!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『グリッドォォォッライトセイバースラッシュッ!!』

 

 万事休すかと思っていたが、最近はほとんど聞く機会がなかった声が近付き、僕を縛っていた触手を光の刃で切断した。拘束から解放されたときに膝をつき、助けてくれた者を見ると、そこには見なれた電光超人が。

 

『グリッドマンか……なんのつもり?』

『君には仲間を守ってもらった借りがある。その仲間にも「助けてあげて」と言われてしまったからな。それに、私には君が悪だとは思えない』

『……勝手にすれば?』

『そうさせてもらおう。立てるか?』

『……今回だけだ。背中は預ける』

 

 こんなタイミングで助けに来るとか、やっぱり主人公なんだなぁ……っと、言ってる場合じゃないか。差し出された手を取り立ち上がる。

 

『ギャァアアアアアアアッ!』

『デュ……!』

『むっ……!』

 

 ゴングリーが怒りの咆吼をあげて触手を伸ばす。しかし、その攻撃パターンはもう見た!!

 

『デァッ!』

 

 迫ってくる触手をダークハンドスラッシュを放って牽制する。しかし牽制用の光線では威力が足りないのか、弾くだけになってしまう。さっきのグリッドマンやサークルアームズでの斬撃でないとダメか………なら、この新技で!!

 

『フッ、ハァァアッ……ディアッ!!』

 

 腕を腰の辺りで広げ、ゆっくり斜め上に回してからカラータイマーに手刀をとある六兄弟の長男のように沿え、溜まったエネルギーをそのまま前に撃ち出す。薄く刃のように形成された光線はゴングリーの触手を切り裂き、その体も傷付ける。

 名付けて、トリガーダークスライサー!

 

『やるな、トリガー!』

『次は君がやって……後ろだ!!』

『な、ぐあ!?』

 

 急に現れた青い体色に赤いバイザーのような眼を持った、どこか宇宙恐竜ゼットンを思い出させる怪獣がグリッドマンを殴り飛ばした。おのれ、不意打ちとは卑怯なりぃ!!

 

『グリッドマン、お前を倒すッ!!』

『お前かっ!』

 

 確か、あれはアンチだったっけ? グリッドマンを倒す為に産み出された怪獣。相手の技をコピーする能力を持った、まさにグリッドマンにとっての【アンチ】と言うことか。

 アンチと戦うグリッドマンは少々苦戦ぎみだ。

 

『くっ……! トリガー! その怪獣は任せてもいいか!!』

『……フッ!!』

 

 そんな切羽詰まったグリッドマンの声に、後ろから迫っていたゴングリーの攻撃を避けてダークハンドスラッシュを撃つことで答える。

 

『言ったでしょ、背中は預けるって』

『……! ああ!』

 

 互いに背中合わせになって走り出す。グリッドマンはアンチに。僕はゴングリーに。彼はきっと大丈夫だろう。今は信じて、目の前の敵に集中する!!

 

『ディア、ダァ、デァァアアアアアッ!!』

『ギュバァァアアアアアアッ!?』

 

 ゴングリーという怪獣は相手の間合いの外から攻撃ができる触手と霧による隠蔽が最大の特徴。だが、戦闘能力は怪獣の中では下の下、良くても下の中だ!!

 トリガーダークスライサーで触手を切り裂き、すぐさま間合いを詰めて超至近距離での連打を打ち込む。

 

【Maximum Boot up. Zamshire!】

 

【Slashing! Sword Finish!!】

 

『デェァアアアアアアアアアッ!!!』

 

 サークルアームズにエネルギーが溜まり、それを上から下に振り下ろす。惑星をも斬ってしまいそうな斬撃がゴングリーに向かい、防ごうと重ねられた触手ごと本体を天辺から底面まで一撃で断った。その一閃、正に一刀両断。

 残心を解き、刀についた不純物を落とす【血振り】のようにサークルアームズを払いながら後ろを向く。ゴングリーが爆裂するのを背中で感じた。

 

『『超電撃キィィィィィィィック!!!』』

『グガ、アッ……!? グリッドマン、次こそは、お前を……!』

 

 どうやら向こうも決着がついたようだ。さて、どうするかな……

 

『……それじゃ』

『待ってくれ! 君は、なぜあの怪獣と……』

『……話す意味、ないでしょ』

 

 無視して帰ろうとしたけれど、グリッドマンが妙に引き止めてくる。なぜ急に…………今まではちょっと警戒してくるくらいだったのに。

 

『ああもう煩いな……邪魔をするなら、容赦は……!』

『っ!? トリガー、危ないっ!!!』

 

 はい? 何を言って……

 

『イヤァッ!!』

『グッ!?』

『トリガーッ!?』

 

 背中に激痛が走る。どこかで聞いたことがあるような掛け声と共になにか鋭利な刃物で切りつけられたような痛みを感じる。ふらつく体を抑え、なんとか振り返り犯人の姿を見る。

 

 ソイツは赤い……返り血を浴びたかのような体色の巨人。僕は……僕らはソイツをよく知っている。それは、いわば通り魔。平和のためにあらゆる星々を飛び回り、あわゆる怪獣、侵略者を狩る男。その手腕から生きて逃れた者はいない。と言うか逃げようとしても絶対追い付かれて殺られる。

 その男の名は……

 

『レッドファイッ!!』

 

 レッドマン。赤い通り魔の異名を持つ戦士。

 

 

 

 …………ゴメン、皆。僕、死んだ。




レッドマン相手だったらあのコスモス&ムサシでも共存諦めそう



PS.自分の自動お気に入りの欄にこの作品が出てきたことに物凄く困惑した


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【番外編】GOD SPEED LOVE HERO

大変お待たせしました。
ヒロミさんロスで元気でないよお……


 私の名は【コウジ・コガネ】

 この世界ではロシアで生まれ日本で育ったハーフだ。君達には【チームGSLのトレーナー】と言った方がわかりやすいだろうか。

 

 私は今、トレーナーとして様々なウマ娘達に指導を行っている。だが、最近はワームなどの動きも活発になっているため、サブトレーナーを雇うことにした。

 

「おはようございます、コガネトレーナー!」

 

 噂をすれば、扉を開けて中に女顔の青年が入ってきた。彼こそ先程言っていたサブトレーナー【福山 新】

 私自ら面接を行い、ウマ娘への熱意や正義感の強い男らしい性格から彼を選ばせていただいた。今はまだ荒削りな部分が目立つが、彼はいつか立派なトレーナーになるだろう。

 

「む? ああ、おはよう福山サブトレーナー。早速で悪いんだが、今日の予定表だ」

「はい! えっと、今日は…………カレンチャンのトレーニングのみ? 珍しいですね、一人だけに集中するなんて。ふむふむ、賢さ重視のメニューで、トレーニングのアシストは……うわ、ゴールドシップか」

「……今は言わない方がよかったな」

「え? それはどういう……」

 

 ああダメだな。あれはもう助からない。彼の後ろからぬっと出てくる腕を見て確信できた……噂をすれば、というのはこう言うときにも適応されるらしい。

 彼の荒削りなところはこう言うところだ。詰めが甘いと言うか、注意が足りないと言うか……

 

「おうおうおうおう福ちゃんよお。な~んでゴルシちゃんの名前見てうわって言ったんだね? おん? 怒らないから言ってごらん?」

「はっはっはっ、怒らないって言葉はヘッドロックをかけながら言う言葉ではないね謝るからこのだんだん強くなってきてる腕を外してくださいお願いします」

「NO!! NO!! NO!! NO!!」

「チョ、マッテクダサイ! マッテ! タスケテ! ウワァァァアアアアアアッ!!」

 

 ゴールドシップにヘッドロックをかけられ福山サブトレーナーが頭部にかかる痛みで絶叫しているが、私はそれを気にせず資料をまとめている。最近よくある光景なのでもう馴れた。

 

「やれやれ、ゴールドシップの神出鬼没さを侮るなと言っただろうに……他のメンバーの様子でも見に行くか」

「えっ、助けてくださいよ!?」

「まだお仕置きは終わってねぇぞオラァン!!」

「イヤーーーーーーッ!!」

 

 福山サブトレーナーの汚い高音の叫びを背中に受けるのも馴れてしまったな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あっ! お兄ちゃんだ~♪」

「カレン。励んでいるようで何よりだ」

 

 トレセン学園にあるグラウンドに出ると数人のウマ娘が練習にうちこんでいる。そのなかで何故か周囲にキラキラオーラが見えるウマ娘が一人……言わずもがな、私の担当バの一人。カレンチャンである。

 

「今日もカレン、カワイイかな?」

「……うん、カワイイぞ。流石は宇宙一カワイイカレンチャンだ」

「えっへへ~♪」

 

 彼女と出会ったのはトレセン学園と、彼女がまだ小さい頃を含めて三度だったか。一度は迷子になった彼女を母親と引き合わせる親切なお兄さんとして。二度はワームに襲われていたところを助けた仮面ライダーとして。そして三度目がトレセン学園で担当バとしてだな。

 

「そういえば、昨夜も出たんだって。仮面ライダー」

「む、そうなのか。物騒だな……」

「でも、カレン達を悪いワーム……だっけ? それから守ってくれてるみたいだし、そこまで危ないとは思わないな?」

 

 ……こうは言ってくれているが、私はそうは思わない。仮面ライダーの力はこの世界にとって異物だ。私も使うつもりは一切なかったのだが……数年前、ワームによる大規模な襲撃の際にカブティックゼクターに選ばれた有資格者が私だけで。悪質なワームがまだまだ居るからから今も戦っている。それだけだ。

 

「あーあ、ワームの中にもカワイイ子っていないのかな~?」

「さて、な……探せばいるんじゃないか?」

 

 ワームとの戦いが終われば、次は私が排除対象になるだろう。詳細が不明瞭でいて強すぎる力を持つものは、いつの世だって平和の邪魔者なのだから。

 

 だがもし、神が許されると言うのなら……

 

「では、トレーニングを始めるか。まずは…………」

 

 私の担当バを卒業させるまでは、ここにいさせてくれ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ギギギ……」

「やはり来たか。カレンにばかり注意をしていると思わせれば、貴様は焦って今日にでも襲撃に出ると予測していたぞ」

 

 実は最近、ストーカー紛いのワームが出るという噂を耳にしていた。なので少し警戒している素振りを見せたらすぐに引っ掛かったよ。

 さて、私は誰にも気がつかれぬよう、静かに、そして迅速にこのワームを始末しなくてはならない。敷地内にワームが侵入したとなれば、トレセン学園の評判は地に落ちてしまう。だからとっとと、片付ける。

 

「変身」

【HENSIN.CHANGE BEETLE!!】

 

 羽音と共に飛来したカブティックゼクターが自らカブティックブレスに留まり、鎧が展開されていく。私の姿が黄金のライダーへと変わったとき、眼前のアリのようなワーム──後にアントワームと呼称する──は恐怖で震えた。

 

「私の薔薇に彩りを加えよう。不届き者の赤い血と、守護すべき者の笑顔を」

 

 右手に持った青い薔薇を見つめ、眼前の敵を睨み付ける。するとワームがこちらに背を向けて逃げ始めた。

 

「ギ、ギギギィ……ッ!!」

「逃げるか」

 

 ワームは逃亡しようとヤツラの固有能力、クロックアップを使用する。人間の目では捕らえられず、スピード、パワー共に人間より何倍も勝るウマ娘でさえもほぼ残像しか見えない超スピード。そのスピードに対抗できるのはこの地球上には存在しない────私を除いてだが。

 

 【仮面ライダーカブト】本編に登場したライダーは全員、ワームに対抗するためにクロックアップを発動させることができる。この世界にナレーションをつけると、こんな感じだろうか。

 

 ────クロックアップしたライダーフォームは、人間やウマ娘を遥かに超えるスピードで活動することができるのだ。

 

 コーカサスにはそのクロックアップをも置いていく、もう一段階先があるのだ。それを御見せしよう。

 

「ハイパークロックアップ」

 

【HYPER CLOCK UP!】

 

 私の体が光をも超え、さらに加速していく。これこそがコーカサスともう二人のライダーにのみ許された超超高速移動、【ハイパークロックアップ】である。

 

 ────ハイパークロックアップしたコーカサスは、人間やウマ娘、ワームや他のライダーを遥かに超越したスピードで活動することができるのだ。

 

 この私の時間の中では、例えクロックアップを行使するワームであっても置き去りに出来る。加速した時の中で動けるのは一人、この私だけだ。

 

【MAXIMUM RIDER POWER】

 

 ベルトに接続されているハイパーゼクターを操作し、足にエネルギーをチャージしながらワームへ歩いていく。そんな中でもやつは私から逃げようと必死で体を動かしているようだ。

 

「ライダーキック……フンッ!!」

 

 強烈なミドルキックを横腹に叩きつける。その勢いでクロックアップ並びにハイパークロックアップが解除され、ワームは空へ舞い、爆発した。

 

 その花火を背に受けながらその場から離れていく。そうだ、最近はスレにも目を通せていなかったし、たまには良いだろう。

 そう思いスレを開くと同時に、私は戦慄した。

 

「まさか、そんな……トリガーくんが……!!」




やべえヒロミさんロスのせいかかなりスランプ気味だ……

作者は最近他の小説を投稿したけれど、そう言うこともたまにあるかもしれないから気長に待っていただけると助かります。別に飽きた訳じゃないのよ……

全然関係ないけど最近Switchで配信されている遊戯王マスターデュエルにハマりました。やっててフレンド登録したい人はメッセージを送ってくださいね(笑)
感想に書くと報告対象になる可能性もありますから。


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絶叫

お ま た せ


『イヤァ!』

『デュっ!?』

 

 どうしてこんなことになったのだろう。迫る真っ赤な凶刃から必死に身を躱しながらずっと考えている。バタフライエフェクトにしても普通トリガー関係じゃないのかな。

 膝と肘でナイフを挟み取りそのまま砕き折る。どうやらレッドマンの武器は基本的に強度がないようだ。しかし、それを帳消しにする要素がある。

 

『レッドナイフ!!』

 

 このように何本でも取り出せることだ。ちなみに今砕いたレッドナイフで通算56本である。

 

 うん、コレなんてクソゲーかな。正直、こうやって考えている間も猛攻を防ごうと無理矢理体を動かしている。要するに、限界が近いのだ。

 

 幾ら武器を砕こうと、レッドマン本体をどうにかしないと意味がない。しかし流石はレッドマン。一瞬の隙も油断もなく、無理にでも探そうと意識を割こうものならその瞬間にレッドナイフが僕の喉笛を掻っ斬ることだろう。

 

 ………コレ詰んでるよね?

 

『イィヤッ!!』

『……ッ!!』

 

 諸刃であることを利用した切り上げを上体を後ろに反らすことで回避し、すぐさま振り下ろされたナイフを持つ手を両腕をクロスしながら片膝をつき、相手の手首に当てることで防御する。

 勢いよく立ち上がることでレッドマンの腕を跳ね上げて掴みかかりながら、がら空きとなった胴に膝を叩き込む。しかし寸前で膝と胴の間にナイフがねじこまれ威力が殺された。

 危険を感じ咄嗟にバックステップで距離を取るが、新たに取り出されたナイフが胴体を切り裂く。

 

『グァ……!? フッ!?』

『イヤァッ!! ダァッ!!』

 

 姿勢が崩れた瞬間に足払いをされ、その場に倒れる。すぐさま馬乗りになり逆手に持ったレッドナイフを突き刺そうとしてきたが、ギリギリでナイフの刃を両手で掴んで止める。

 手からはエネルギーが血のように流れ出ていく。インナースペースの中での僕の手のひらも血塗れになっていた。

 

『やめろっ! それ以上はトリガーが死んでしまう!!』

『……ダァッ!!』

『ゥグっ……な、に……!?』

 

 あの眼鏡の少年にレッドマンの情報を聞いていたのか、はたまた目の前で起こっていたことに衝撃を受けていたのかは知らないが、呆けていたグリッドマンが動きだし、馬乗りになっているレッドマンを僕から離そうと拘束する。

 

 しかし、レッドマンはあろうことかレッドアローをグリッドマンの腹部にレッドアローを突き刺し……?

 

『(……ぇ?)』

 

 グリッドマンの腹部から血のようにエネルギーが漏れでている。その光景が、かつて僕が愛していた彼女を死なせてしまった瞬間と重なった。

 

『ゴ、ハッ…………!!』

 

 倒れるグリッドマンに馬乗りになり、その手の刃を突き立てようと両手を振りかぶるレッドマンと、抵抗する力が残っていないのか少し踠く程度しかできないグリッドマン。

 

『(……止めろ)』

 

 その姿に、三千万年前のあの時を幻視する。

 

『止めろ』

 

 無防備な体にナイフが振り下ろされたその光景を見て。

 

『止めろおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!!!!』

 

 僕の中のナニカが弾けた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 突然、グリッドマンの上にいたレッドマンが煙のように消える。

 

『ぐ、ォォ……!?』

 

 否、消えたのではなかった。高速で吹き飛ばされたことで起こった残像が残っていたのだ。グリッドマンが声のした方を見ると、そこにはビル郡を粉々にし、吹き飛ばされた痕跡を残して倒れるレッドマンがいた。

 

『いったい、何が起こった……?』

 

 

『ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ッ!!!!!』

 

 

『っ!?』

 

 レッドマンに高速で飛びかかるトリガー。その瞳は理性を欠片も感じさせない深紅に染まっており、獣のようでもあり、悲鳴のようでもある叫び声をあげレッドマンに襲いかかっていった。

 

 そこから始まったのは先程までの互角の戦闘ではなく、トリガーによる一方的な蹂躙だった。すぐに見るも無惨なボロ雑巾と化していくレッドマン。

 

『ウ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ッ!! ジュアッ!!!!』

 

 先程までの仕返しかレッドマンに馬乗りになり、おぞましい叫び声を上げながらダークゼペリオン光線を至近距離で、フルパワーで発射するトリガー。

 一瞬の静寂の後……視界に移る全てが爆裂した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「────ぅ」

「見つけた! 祐太!!」

「響くん!? ひどい怪我……!」

 

 爆心地となった場所で、響祐太────グリッドマンに変身した少年が倒れていた。それを探しに来たのは彼の仲間である内海将と宝多六花だ。

 通常、グリッドマンがエネルギー切れや、ジャンクの電源がオフにされる等の要因で戦闘不能になった場合、響祐太は即座にジャンクの中から排出される筈なのだが、今回は何故かグリッドマンの倒れた爆心地……つまりトリガーの光線が起こした災害現場に倒れていたのだ。*1

 

「とにかく運ぶぞ! ここじゃ色々不味い!!」

「────待って! あそこに誰か倒れてる!」

「は? そんなわけない……ってマジじゃねえか!? なんでこんなとこに……生きてるのか?」

「わかんない……けど、ほっとくわけにはいかないでしょ!」

 

 爆心地にはもう一人倒れていた。それは、我らがよく知るトリガーダーク────マナカ ケンゴだ。ボロボロの状態で倒れる彼に宝多六花が手を伸ばし、安否を確認しようと近づく。

 

「大丈夫で……キャッ!?」

 

 そんな彼女に突然鞭のような光が襲いかかる。身を打たれ、吹き飛ばされる宝多六花。

 

「宝多!? 今のって、まさか……」

「────気安く触れようとするんじゃないよ、人間」

 

 彼らの前に、漆黒のドレス風の衣服を纏った女性が現れた。女性は六花達を睨み付けた後にしゃがみこみ、ケンゴの顔に愛おしげな表情で触れる。

 

「全く、アンタは昔から変わらないねぇ……そう言うところも────だけどさ、心配する此方の身にもなって欲しいもんだよ」

 

 小さな声でそう呟くと、ケンゴを抱えて立ち上がる女性。六花はそれを見て、苦しげな表情を見せた。

 

「貴女は、何者なんですか……!?」

「ふん、人間に言う必要は────────へぇ、そう言うことかい」

「なんだ、こいつ……宝多、祐太連れて逃げるぞ」

「へぇ、状況がわかってるんだねぇ。今の人間にしては上出来だ」

 

 六花達を────具体的には響祐太と宝多六花を────見て面白そうな笑みを浮かべ背を向ける女性。しかし「ああ」と思い出したかのように振り向き、

口を開いた。

 

「敵はアンタ達を常に見ている。それを覚えておくんだね」

「は? おい、どういう意味だよ!」

「それぐらい自分で考えな……じゃあね、eZyauL」

 

 最後に意味のわからない単語を呟いて女性は去っていった。グリッドマン同盟は、それをただ眺めるのみであった。わかっていることは、トリガーがその日を境に姿を消したことだけである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

────そして、スレからトリガーが消えたのも、その日だ。

 

 

*1
本編終了後、所謂ボイスドラマで異常なエネルギーの爆発が引き起こした一時的なネットワーク断絶による転送機能の障害が原因と判明した。




レッドマンの武器が脆いことと予備武器複数持ちはレッドアローが折れたこととレッドナイフ投げまくってたことからつけたオリジナル設定です。





【レッドマン転生者についての報告】

レッドマンに転生した人間。
彼は前世で罪を犯したものはその大小に関わらず全員その手で殺害している。自らの行いを正義と思い、それを邪魔するものは皆悪だと決めつけていたようだ。
その最後は猟奇的殺人犯として拘束され、死刑判決を下されると言うものだった。

レッドマンに転生してからはその物語を原作通り進め、悪役とされる者たちをその本質がどうであっても、またはそれが何らかの形で更正した後であっても殺害して回っていたようだ。
その魂は問答無用で地獄行きになったとかなんとか。





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破壊の力を手懐けろ

トリガーくん行方不明なり。

今回はエクスニキのターン。ちなみに通常のノイズはXDの影響だったそうな。撲滅は完了したらしい。

仮面ライダーベイルがかっこよすぎたのと戸次重幸さんの演技が迫真過ぎて鳥肌立った。


 トリガーが姿を消した。スレにも反応がなく、アイツの世界にも反応がないようだ。

 

 とは言え捜索に割けている人員は今のところ時王ニキとイーヴィルニキだけだ。なぜかと言うと、それぞれの世界で山場を迎えているからだ。オダブツはルーゴサイト襲来が近く、Wやアクセルは財団Xとの戦いの最中、他のメンバーも同様……俺も錬金術師キャロルとの戦いの最中だ。

 まあ、今日は休暇に近いのだが……

 

「ちょっとハル? どうしたのよ、ボーッとして」

「ん? あ、悪い。少し考え事を」

「そう? 最近多いわね……」

 

 このようにマリア・カデンツァヴナ・イヴと出かけている。先に言っておくが、俺とマリアはそう言う関係ではない。今日はただの買い出しだ。大事なことだから二回言わせてもらう。そう言う関係ではない! 

 

「そう言えば、イグナイトの影響は大丈夫なの? 暴走したあと、数日気絶してたらしいじゃないの」

「え? ああ、極度の疲労が出ただけだってさ。もう心配ない」

「本当に? 貴方、無理する癖があるから心配なのだけれど」

「大丈夫だって。ほら、そろそろスーパー着くぞ」

 

 ……嘘です。実は滅茶苦茶バックファイア受けてます。ちなみに気絶してたんじゃなくて吐血やら血涙やらなにやらが酷くて会えなかっただけです。

 マネージャー業の合間を縫って看病してくれた緒川さんと察して皆に伝えずにいてくれた司令には感謝しかない。

 

「それにしても、暴走した貴方は本当に獣みたいだったわね。止めるのに苦労したわ……」

「いや、本当にすまない……」

「あ、ごめんなさい責めてる訳じゃないの! ただ、エルフナインの言っていた通りだったから……ぇえっと」

 

 そう。マリアの言った通り、俺のイグナイトは通常のモノではないのだ。そもそも、俺のギアはイグナイトの性質と相性が最悪なのだ。片や世界を守る聖剣。そして片や血を求める魔剣。一目見ただけで解るだろ? 真逆すぎるって。

 だからこそ克服した時の恩恵は絶大になり、それに伴うリスクはそれ以上に大きい。結果、前回は暴走した上しばらく戦線から離脱すると言う無様を晒した訳で……

 

「大丈夫だ。次こそは使いこなして見せるさ」

「……貴方、まさかとは思うけど焦ってる?」

「焦る? なわけないだろ」

 

 これも嘘。イグナイトを他のメンバーが使いこなせていると言うのに、俺は未だコントロール出来ていない。その事からかなり焦っている。このままではズルズルと時間が過ぎていく上、余計な被害を産んでしまう。

 ただでさえ自動人形(オートスコアラー)の行動が良くわからないってのに……それに俺が知っているのはGXの半ばまでだ。ここからは詳細がわからないから備えないと行けなってのにここで停滞しているのは不味い。

 

「──ねぇ、ちょっと……」

「はいは~い、イチャイチャ中に失礼しまぁす」

 

 突然癇に触る声と共に回りに水の柱が立ち、アルカ・ノイズが出現。その中によく知る憎たらしい影が見えた。

 

「倒した筈の自動人形(オートスコアラー)!?」

「は~い、皆大好きガリィちゃんでーす♪ やることがまだあったので帰ってきちゃった♡」

 

 本当に癇に触るなコイツ……! ギアペンダントを取り出し、戦闘態勢に入る。コイツはここで倒す。また引っ掻き回されてたまるか!!

 

My soul forge Excalibur tron(己が無力へ鎮魂歌を捧ぐ)

 

 慣れ親しんだ聖詠を唱え、この身に鎧を纏い着地する。金色と群青に彩られたアーマーから剣を模したアームドギアを射出し、それを片手に駆け出す。

 装者の心象を表す詩をメロディに乗せて歌い、ギアの出力を上げながらガリィと名乗る自動人形に斬りかかった。

 

「ハズレ装者の目の前でアンタをあの時みたいにいたぶったらどんな顔するのかしらねぇ……気にならなぁい? 聖騎士様?」

「いつ甦ったのか知らないが、前回のようには行かないぞ……!!」

 

 そう、ガリィには前に一度苦汁を舐めさせられたことがある。イグナイトの制御に失敗したのもその時だ。あの後にマリアがイグナイトを使って討伐したらしいが、どうやって復活したんだか……!

 

「チッ、ちょこまかと!!」

「落ち着きなさいハル!」

「キャハ☆ そんな歌じゃぜーんぜん響かないんですけど~!」

 

 あらゆる技を、あらゆる力を試しても届かない。ひらりひらりと避けられて、まるで遊ばれているみたいだ。こうなったら……!!

 

「これを使う……!!」

「っ、ハル!?(おかしい、あまりにも性急が過ぎる!)」

 

 目の前の敵を倒す。その為に必要なものは……力だ!! 何者にも負けない力。一人で何者をも捩じ伏せる力。……独りでも全てを破壊できる力!!

 衝動に突き動かされるまま胸元のマイクモジュールに手を伸ばし、イグナイトを起動するための機構を作動させる。

 

「イグナイトモジュール、抜剣ッ!!」

【Dáinsleif】

 

 マイクモジュールを引きちぎるように宙に放ると赤い電撃を纏いながら鋭く変形し、この胸に突き刺さるように装着される。

 瞬間、この身体に余すところなく激痛と表すには強すぎる痛みが走り、頭の中がぐちゃぐちゃになる。

 

 数秒後、俺の意識は闇に()ちた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ゥウオオオオオオオオオオオオッ!!!!』

「チッ、また暴走しやがった。これじゃハズレ装者のがまだマシじゃねーか」

 

 現実のエクスニキ、本名【天野(あまの) 春香(はるか)】は全身が黒く染まり、まるで逆鱗に触れられた龍の如く荒れ狂っていた。その力任せの攻撃をさらりと避けるガリィは舌打ちを溢し、足止めとしてアルカ・ノイズを更に召喚する。

 しかしそのアルカ・ノイズを黒いオーラを固めて作った尾で一凪し、即座に撃破する春香。その余波で周辺の木々は倒れ、窓ガラスは割れていく。

 

『ゥウオオオオオオアアアアアアアッ!!』

「クッソ…! ハズレ装者に押し付けるか。おいハズレ装者、パス!」

 

 あまりの苛烈さにうんざりしたのか、その場から素早い動きで攻撃を避け、マリアの方へと誘導していく。目の前に着いた瞬間に飛び上がり、攻撃をマリアに当てさせる。

 

「く、ぅあっ……!」

『ゥウアアアアアアアアアアッ!!!』

「うあああああっ!?」

 

 仲間を躊躇なく痛めつけるその姿は最早本能で動く獣だった。その攻撃を受け止めようと両腕をクロスさせて防御するマリアだが、リミッターが外れた状態の彼の一撃は重く、防御を軽く破って彼女を吹き飛ばす。

 背中を強く打ち付け、肺の中の空気が押し出される。その一瞬でさえも今の春香には隙でしかない。馬乗りになり、兜に着いたクラッシャーが開く。それは肉食獣の牙のようにマリアの肩に突き立てられた。

 

『ゥゥゥゥゥ………ゥウウウウウウウウッ!!!』

「────ハル」

 

 しかし、激痛に襲われているであろうにも関わらず、マリアは静かに、それでいてその名の通り聖母の様に微笑み、暴走した春香を抱き締めた。

 突き立てられた牙が更に食い込むが顔をしかめる事もなく、彼女は慈愛に満ちた表情で春香の頭を装甲越しに撫で、語り始める。

 

「聞いて、ハル。私ね、とっくに気がついてるのよ? 貴方がなにを悩んでるかとか、なんでイグナイトが使えないのかとか、ね?」

 

「貴方はきっと、自分が人を殺めたことを悔いているとマムが言っていた。それを表に出さないだろうとも」

 

 ビクリと春香の肩が震えた。

 

「マムから聞いていたの。貴方はF.I.S.に連れてこられる時に、家族を失った。だから、私達との繋がりが切れるのを恐れていたんでしょう? だからあの時から、私達とは一線を引いていた。全部一人で抱え込んでいた」

 

「でも、一つ言わせてもらうわね……」

 

 マリアに突き立てられていた牙が離れ、春香は体を起こしていく。それに合わせマリアも上体を起こす。次の瞬間、マリアは凛とした表情で春香に平手打ちをした。

 通常ならば唯の自殺行為としか思えない行動。しかし誰もの予想に反し、春香は微動だにしなかった。そして彼女は叫んだ。

 

「──このバカッ!!」

 

「その手が血で汚れているからなんだ! それが、私達を守ろうとして汚れたのなら尚のこと! それを否定する事などない。むしろ誇らしい! 私の好きな人は、とても勇敢なのだと!」

 

「貴方が悲しむときは共に悲しむ! 貴方が喜ぶときは共に喜ぶ! 貴方が苦しむときは共に苦しむ! 私達はずっと昔からそうだった。そしてそれは、これから先も変わらない!」

 

 黒が剥がれていく。

 

「そもそも、そんな簡単に離れて行くと思われるなど最大の侮辱よ。───私を、私達を嘗めるなッ!!」

 

 想いの丈を全てブチまけるマリア。漆黒の呪いに包まれた騎士は───

 

「────ありがとう、マリア。」

 

 嬉しそうに笑った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 マリアのお陰で戻ってこれた。今回は結構危なかったな……彼女がいてよかった。

 

「遅い……でも、いい顔してるから許す」

「そりゃどーも……悪かった。その傷の報いは必ず受けるよ」

「別に良いわよ。見た目よりも浅いし」

「いや、そう言うわけには……」

「頑固ね………でも、それは後にしましょう」

 

 頑固なのはマリアもだと思うけど……まあ、あとでいいか。今はガリィだ。

 

「今度こそ歌ってくれるのかしら?」

「ああ。二人分の歌、叩き込んでやる」

 

 顔を見合わせる事もなく同時にマイクモジュールを掴み、イグナイトを発動させる。今ならきっと───!

 

「「イグナイトモジュール、抜剣ッ!!」」

【Dáinsleif】

 

 数分ぶりの痛みと破壊衝動。だが、今は耐えられないほどじゃあない。

 

 俺は人を殺めた。マリアの手を血で汚さぬように、俺が合衆国のエージェントを───皆の前では気にしてないように振る舞ってたけど、心の何処かでずっと思ってた。俺は皆のようにはなれない。既に人を殺めた俺に、皆と共に歩くことなどできない。そう思っていた。

 

 それで「一人でも何とかしなければ」と無理をした結果がこの暴走だ。全く情けない……

 

 でも違うんだよな。俺は、今も一人じゃないんだ。マリアが、セレナが、切歌や調、S.O.N.G.の仲間達がいる。例え直接的な助けになれなかったとしても、心は常に共にあった。それは俺の手が汚れていても関係ない。そうマリアが教えてくれた。

 

「そうだ……皆と一緒ならッ! こんな呪いに、負けはしないッ!!!」

 

 その瞬間、呪いの力が弾けていった。体の奥底から無尽蔵にエネルギーが沸き上がってくるような感覚。呪いを克服した、その証だ。

 その証拠に俺のアーマーも騎士をモチーフとしたものからドラゴンをモチーフとしたものに変わっていた。尻尾にショルダーのトゲに肩甲骨辺りの翼っぽいパーツ……何処の紫のコンボだよ。いや大好きだけどさアレ。

 

「さて、精々足を引っ張らないようにして頂戴?」

「はいはい……やるだけやってみますよ」

 

 マリアと呼吸を合わせて斬り込む。やっぱり何年も一緒にいると呼吸が合わせやすい。互いに弱点を知り尽くしているし、どういう風に動くのかも理解している。

 

「アハッ、いいじゃない。もっと歌いなさい!」

「読めてる!」

「そこッ!」

 

 追加で出されたアルカ・ノイズは大剣型のアームドギアと尻尾で蹴散らし、ショルダーからトゲを射出する。トゲは地面に着弾、ガリィを周りの地面ごと吹き飛ばした。これショルダーキャノンだったのか……

 

「足りないわね……もっとよ!」

「貴方の相手はこれで四度目。動きは全て読めている!」

「そろそろ、決める!!」

 

 ガリィを蹴り上げてから構えるとアームドギアが変型し、まるでランチャーの様な形になる。マリアも左腕にアームドギアを収納して変型させ、エネルギーをため始めた。

 

「「(貫けッ!!)」」

 

【HORIZON II ( ツイン) SERENADE】

 

 二つの光がガリィを呑み込み、断末魔を上げる暇もなく爆散させる。夕日に包まれる町を背景に銀と金の閃光が交差しながら空へ伸びる光景は、綺麗だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 数時間後。司令にお叱りを受けた俺は仲間達からの心配等もそこそこに自宅に帰ってきていた。

 

「へぇ、しっかり片付けてるのね。感心感心」

「そりゃ昔からの習慣だしな……」

 

 歌姫、マリア・カデンツァヴナ・イヴを連れて……事の発端は数分前のこと。マリアが今回の事を悔いているなら暫く自分の言うことを聞け、と言う要求をしてきたのだ。一歩間違えば俺は最悪、彼女を殺してしまっていたので了承したのだが…………まさか一発目が家に泊めろとか誰が予想できようか。

 取り合えず食事や風呂は済ませたが、ベッドが一つしかないからな。俺がソファか床で寝るとしよう。

 

「俺はリビングのソファで寝るから、マリアはこのベッドで」

「何言ってるのよ? 貴方もここで一緒に寝るの」

「……はい?」

 

 この人はいったい何を言ってるんですかねぇ?

 

「聞こえなかった? このベッドで二人で寝るの」

「怪我人なんだから危ないだろ。一人で寝た方がいい」

「拒否すれば明後日の週刊誌に私と貴方の熱愛報道が載ることになるわ」

「お前こんな下らないことのためにそこまでする!?」

 

 コイツやべぇ、目が本気だ。言うこと聞かないとマジで週刊誌に掲載されるッ!!

 

「(ここまでやって気がつかないなんてことないわよね?あんな告白染みたことまでやったんだし。でも彼小さい頃からかなりの鈍感だったし今だって、その……密着して押し付けてるし…………ここまでやって(ry))」

「(落ち着け、心頭滅却心頭滅却。火は関係無いけど心を静めろ。俺はなにも感じてない。後ろから香るいい匂いも首筋にかかる吐息も背中に押し付けられている柔らかい何かの感触もももも落ち着け、心頭滅(ry))」

 

 後日、一睡も出来なくて目の下に隈が出来てるバカ二人がいましたとさ………ちゃんちゃん。




天野 春香

この世界唯一の男性装者にして転生者。名前が女の子らしいのと童顔なのでかなりの頻度でナンパされることがコンプレックス。
5~7才の頃にF.I.S.に誘拐された。その際に激しく抵抗した末事故かは不明だが本当の両親は死去している。
施設に入れられた当初はかなりツンツンしていたが、次第に自分を気にかけてくれるマリア達F.I.Sメンバーに心を許すようになっていく。ただしウェル、テメーはダメだ。
齢10そこらでアルビノネフィリムと交戦。フォニックゲインをアームドギアの切っ先に集中させて一気に解き放ち貫いた。
(要するにセイバー・リリィのカリバーン)
その結果アルビノネフィリムの核にダメージを与え、休眠状態に追い込む。
アーサー王伝説に詳しく、そこからギアの技をいくつも編み出した。

生活面でもかなり心強く、パーティー等をする時は厨房を担当することもしばしば。

G編開始までにしたことはきりしらコンビのメンタルケア。ネフィリム撃退。料理スキル向上。マムの偏食改善。

G編開始後にしたことはF.I.Sメンバーのメンタルケア(ウェルは除く)。ウェルの偏食強制改善。マリアの代わりに手を血で染める。きりしら痴話喧嘩の仲裁(フィーネの知識はこの先役に立つから)

上記の功績からかなり出来るやつだとスレでは思われていたが、最近になって自分の身を酷使しやすい、自分に向けられている恋愛感情に気づけていないことが判明したため、
【エクスニキには人の心がわからない】
【人の心がわからないこと以外は有能】
【某エロゲ主人公のブラウニーと同類】
【実際にブラウニーの親族なのでは?】
と言われている。本人は不服な模様。


G編のスタンス
【仲間を守るためなら悪になる。手を血に染めるのはマリアではなぁい、この俺だッ!!】
達成。敵エージェントは彼が手にかけた。

GX編のスタンス
【贖罪のために身を酷使する。まずはキャロルをなんとか救おう……アレ? ガリィちゃんなんで復活してんの?】
イマココ


あー、久々書いたから駄作だ………申し訳ない。

ちなみに描写していないが今回、イグナイト起動後に歌っているのはプトティラのテーマ曲だったりする。渡部秀さんのパートはマリアさん。串田アキラさんのパートはエクスニキ。


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青い旋風

近々オリジナルの小説でも書いてみようかな、と思ったり思わなかったりする今日この頃です


1:虚無厨ウルトラマン

ぬおおおおおおおおおおのれおのれおのれおのれおのれオーブライトオオオオオオオッオオオアアアアアッ!!!!

 

2:自我有暗黒魔鎧装

うわうるさ!?

 

3:かわいそうじゃないストルム星人

どうしたお前

 

4:コーカサスを愛するタイムジャッカー

柄にもなく発狂してますね

 

5:虚無厨ウルトラマン

後少し、もう少しであの力を、ルーブとジードの力を手に入れられたと言うのに、よりにもよってオーブの光に認められて救援に来るなどと、ご都合主義にも程があるだろうがアアアアアアア!!

 

6:かわいそうじゃないストルム星人

あー、なるほど。アイツか

 

7:自我有暗黒魔鎧装

彼も闇を受け入れられる人材だったのに、本質的に光になっちゃったか~

 

8:コーカサスを愛するタイムジャッカー

オーブの光……というと、O-50の力を完全に取り入れた訳ですね

 

9:かわいそうじゃないストルム星人

おそらくな。情報網では奴は俺達の差し向けた【パワーマシマシ暴走ルーゴサイト~デビルスプリンターを添えて~】に対してオーブダークの力をほぼ使い果たしていたらしいな

 

10:自我有暗黒魔鎧装

それからイーヴィルティガが何かしているのはわかってたんだけど、多分O-50に連れていってたんだろうね~。ま~た厄介な相手が増えたよ

 

11:コーカサスを愛するタイムジャッカー

厄介……? 貴方が厄介と言うとは、どういうことですか?

 

12:自我有暗黒魔鎧装

いや、前に話したレゾリューム光線あるじゃない? あれって確かに光の存在であるウルトラマンには【こうかばつぐん】なんだけど、人間と混じっているウルトラマンには【こうかはいまひとつ】なんだよね

 

13:かわいそうじゃないストルム星人

つまり、後天的にウルトラマンになった人間や、人間と一体化しているウルトラマンに対しては常時の効果は望めないということだ

 

14:虚無厨ウルトラマン

はあ……さらにオーブライトはO-50でオーブライトリングとフュージョンカードを授かっている。闇の属性を蓄えたとなると、レゾリュームの効果はさらに落ちるだろう

 

15:かわいそうじゃないストルム星人

おかえり

 

16:自我有暗黒魔鎧装

荒ぶってたねぇ

 

17:虚無厨ウルトラマン

全く、私としたことがあまりの怒りに我を忘れていたよ。この恨みは必ず晴らすぞオーブライトォ……!

 

18:自我有暗黒魔鎧装

おっとロックオンされて~ら

 

19:かわいそうじゃないストルム星人

コイツにとってのタロウやタイガポジは決まったな

 

20:コーカサスを愛するタイムジャッカー

ところで、招集の内容は何なのですか?

 

21:虚無厨ウルトラマン

おっとそうだった。近日中に奴らにちょっとした嫌がらせをするんだよ

 

22:かわいそうじゃないストルム星人

おいそんなの聞いてないぞ

 

23:虚無厨ウルトラマン

それはそうだろう。だって今日決めたんだからね

 

24:かわいそうじゃないストルム星人

殺していいか?(ライザー&カプセル構え)

 

25:自我有暗黒魔鎧装

おちつけもちつけ。何か理由があるんじゃないの?

 

26:虚無厨ウルトラマン

まあね。最近、我々の動きが奴らに漏洩している可能性が高いことが判明してね。私の奇襲のタイミングもバレていたようだし

 

27:コーカサスを愛するタイムジャッカー

確かに、最近はジオウ達が先回りしていることが多かったですね。この場にいないディロードも動きを制限されているようですし

 

28:虚無厨ウルトラマン

そうなんだよ。だから複数の世界に同時に嫌がらせをする。そうすれば何処から情報が漏れても何処か一つはダメージになるだろうし、水面下で秘かに準備を進めれば……

 

29:かわいそうじゃないストルム星人

計画を進められると言うわけか。考えたな

 

30:虚無厨ウルトラマン

そう言うこと。さて、炙り出しのためにも選んだ世界を言っておこうか

 

31:コーカサスを愛するタイムジャッカー

私も手伝いましょうか?

 

32:虚無厨ウルトラマン

それは助かる。

 

狙う世界は本命の一つ以外はランダムで良い。本命は……仮面ライダーライブと仮面ライダーエビルだ

 

33:自我有暗黒魔鎧装

その心は?

 

34:虚無厨ウルトラマン

奴らの能力である悪魔との分離。これは応用すればメモリブレイクや融合型メギドの分離。最悪の場合、アーマードダークネスと装着者の分離にも使える可能性がある

 

35:コーカサスを愛するタイムジャッカー

なるほど、彼らの戦力を減らして分離能力を削ぐのが目的ですか

 

36:虚無厨ウルトラマン

話が早くて助かるよ。方法はなんでもいい。奴らの力を削ぐんだ

 

37:コーカサスを愛するタイムジャッカー

それならとっておきの方法がありますよ。どんな反応を見せてくれるでしょうか……嗚呼、考えるだけでも【検閲済み】

 

38:かわいそうじゃないストルム星人

ちょwwwおまww

 

39:自我有暗黒魔鎧装

なにこれww

 

40:コーカサスを愛するタイムジャッカー

検閲済みって何よ検閲済みって!?

 

41:自我有暗黒魔鎧装

素が出てるよw

 

42:虚無厨ウルトラマン

最近色々OUTな発言が増えてきたからね。削除対策というやつさ

 

43:自我有暗黒魔鎧装

メメタァ!!

 

44:かわいそうじゃないストルム星人

ハライタイww

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ふむ、次に狙われるのは仮面ライダーとやらですか。これは情報屋に流しておくべきですね』

 

 特殊な空間の中でノイズ混じりの画面を見る青い影。画面には先程までされていたであろう会話が記録されており、その情報を機械を通じてどこかに送信していた。

 

 しかし、どこからか飛んできた光弾が機械に着弾。跡形もなく破壊する事によって送信が途絶えてしまった。

 

『チッ、気付かれたか』

「トレギアから逆探知が出来たから行ってこいと言われてきてみれば、まさかお前が外部に情報を流していたとはな…………俊敏策士ヒュドラム」

 

 【かわいそうじゃないストルム星人】伏井出レムが現れ、腰につけたホルダーから二つのウルトラカプセルを頭上に投げ、ナックルをタイミングよく横に凪ぐ事で装填。すぐさまライザーでリードしトリガーを引きカプセル内部のエネルギーを解放した。

 

【フュージョンライズ!】

 

「さあ、貴様の命にピリオドを打ってやろう」

 

【ウルトラマンゼロ!】

【ウルトラマンベリアル!】

 

【ゼロダークネス!!】

 

 光のエネルギーが闇に包まれて反転し、伏井出レムの体にまとわりついていく。だんだんと巨大化していく。その姿が漆黒と赤のボディに紫のカラータイマー。頭部にはタイマーと同じ紫のビームランプと二つの宇宙ブーメランが装着されている。

 

 それはかつて悪魔の策略に乗せられ、その身体を奪われてしまった戦士と同じだった。

 

 その姿を見たヒュドラムは感嘆の息を漏らした。

 

『ほう、それが噂に聞くフュージョンライズですか。カプセルに刻まれた戦士の能力を融合し、力を引き出すと言う。見たところ、スピードタイプのようですね』

『ただでさえ素早いお前に対応するには、同じく素早さを追求する必要があるだろう?』

 

 ゼロダークネスの言葉を聞いて再び、今度は意外そうに息を吐くヒュドラム。

 

『てっきり、無数にある下請けの一つ程度にしか認識されていないと思っていましたが』

『闇の三巨人の参謀。トリガーダークをも凌駕するスピード。これで視界に入れない方が可笑しいだろう』

『そこまでの高評価を頂けるとは、大変光栄です……ねッ!!』

 

 不意討ち気味に腕に装着しているダガーで勢いよく斬りかかるヒュドラム。初速から全力で斬り込むヒュドラムに対して頭部のスラッガーを振るう事で迎撃するゼロダークネス。

 

 互いに力を込めて鍔迫り合いをする中、ゼロダークネスが慈悲を与えるかの様な口振りで言った。

 

『今からでも遅くはない。共に戦う同志として』

『あり得ませんね。私の仲間は今いる彼らだけで充分です』

『そうか……なら始末する』

 

 ヒュドラムの返答を聞いた瞬間にスイッチを切り替えたと思えるような怒濤の攻めを見せるゼロダークネス。両手のスラッガーをフェイントを織り交ぜながら隙を見つければ的確に突こうと斬撃を重ねていく。

 

 対するヒュドラムも負けておらず、手数で劣る状況を相手の初撃を回避するのではなく弾くことにより次の攻撃を阻害し、わざと隙を作る事で相手の動きを限定して決め手に繋がせない。

 

『(とはいえ、決め手に欠けるのはこちらも同じ。どうにか撤退の隙を作らねば……)スァアッ!!』

『(これじゃいつまでもこのままだ。この状況を動かす手は無いか……)デェヤッ!!』

 

 お互いに動きの読み合い。最小限にした無数の予備動作の中からブラフを見極め、本命を探し分けて対処。その先での自らの動きのパターンで最適解を瞬時に叩き出し、ブラフと共に繰り出す。

 

 まるでボードゲームのチェスを全て自らのみで行っているような感覚。攻撃と言うポーンやナイトを奪い合い、その命と言うキングを攻め落とす。僅かなミスも許されない高速の戦略を征するのはどちらか……

 

 しかし、その戦いは横槍が入れられる事によって強制的に中断させられた。

 

 突如空間内の闇を裂き、純白の光線がヒュドラムに襲いかかるゼロダークネスに直撃する。不意討ちで現れたその光線は、決して少なくないダメージをゼロダークネスに与えて吹き飛ばした。

 

『おや、思わぬ幸運。では、私はこれにて失礼。次に会う事があれば、続きをしましょう』

 

 これまでにない明確な隙を使い、闇の中へと消えていくヒュドラム。ゼロダークネスが起き上がった頃には既にその場にはヒュドラムの影も形もなかった。

 

『クソ、逃したか……しかし、今の光線……吸収ができなかった……? まさか』




コテハン【我が名はウルトラマンオダブツ!】

コテハン【わっかに愛され過ぎたウルトラマン】命名、イーヴィルニキ

描写こそないが、激闘を征してきたウルトラマン。
ルーゴサイトによってエネルギーの殆どを使い果たしウルトラマンとしてはほぼ戦えなくなっていたが、イーヴィルニキにO-50へ向かうだけのエネルギーを仮受け、戦士の頂へと力を返還しに向かった。
その後、ウルトラマンオーブとウルトラマンフーマに出会い、彼らの助力で戦士の頂にあるオーブの光に到達。力を返還………しようとオーブリングNEOを掲げた瞬間オーブの光から熱烈歓迎を受け、ウルトラマンへと変わった。

その後、聖剣オーブライトカリバーにエレメントを込めるために銀河を駆け回る。
オーブ、フーマ両名にはそのフォローが任務として出された。二人とも微妙な顔をしていた。

エレメントを込め終わったのち、地球に危機が迫っている事をオーブの光から伝えられたため、付き添いであるオーブ、フーマに礼を行ってから全速力で帰還。ギリギリ最終決戦に間に合った。
獅子奮迅の活躍を見せ、トレギアが放ったギャラクトロンを【ブライトリジウム光線】で粉砕。見事な帰還を果たした。

旅路の中で成長し、何かしら変化があったのか、はたまた憧れの人物に影響されたのか、一人称が【僕】から【俺】へと変わっている。しかし日常を過ごす中で気が緩んでいる時やアサヒに詰め寄られている時にはちょくちょく元に戻っている。

ちなみにコテハンの由来は熱烈歓迎。オーブ達に出された指令。寿命が延びはしたが種族は人間のままである事。そして夜寝ているときに夢でオーブの光(の意思と思われる少女)が現れる事からつけられた。

セリフ例

『俺の名はオーブライト。ウルトラマン、オーブライト!』

『銀河の光に導かれ、我は往く!!』

「お久しぶりです、カツミさん、イサミさん。そして……ただいま、アサヒさん」


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IF:とある世界で悪魔と呼ばれた仮面ライダー

皆様、大変お久しぶりでございます。
この話が難産過ぎたのと少々私的な用事により執筆が滞っておりました。

今回はライブ君のIFストーリー。

もし彼の置かれた状況がもっとひどかったら?

もし彼が掲示板の存在を知らなかったら?

もし彼の転生先が違ったら?

もし彼の悪魔がカゲロウでなかったなら……?

そんな、もしもの可能性


【This body may die, but for someone else.】


 体が動かない。なにも見えない。感じない。ただ、なにかを失ったことはわかる。胸の辺りに、ぽっかりと穴が空いたような、そんな気がするのだ。

 

 そうか。僕は、死ぬのか。

 

「──ゴ、ぅ──ッ──!!」

 

 嗚呼、どうしてこうなってしまったのだろうか。僕は、ただ、大切な友人達と、ずっと平和に生きていきたかっただけなのに────

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「悪いんだけどさ。もう私に近づかないでくれる?」

「え……?」

 

 その一言は、唐突に告げられた。

 僕は放課後に幼馴染みの星野 紡に久しぶりに一緒に帰らないかと話していた。彼女とは小学生からずっと一緒で、いつもお互いを気にかけていた。僕の、初恋の人だった。

 

「と、唐突過ぎない? 僕、紡になんかした?」

「……あんた、小さい頃からうざったかったのよ。いい加減愛想振り撒くのも疲れたのよ」

「そ、そんな」

 

 心から嫌っていると言わんばかりの目をしている紡を見て、これが何かのドッキリだと願った。でも、彼女の言葉は僕を貫いていく。

 

「それにアタシ、彼氏出来たから。隣のクラスの学くん」

「────は?」

 

 学。その名前に怖気が走った。

 倉木 学。この学校のカーストでトップの人間であり、僕を苛めている男子生徒だ。

 

 実を言うと、彼の名前が出てくるのはこれが初めてではない。恥ずかしながら、僕は女性の友人が多い。というかそれしかいない。だが、その友人達も口を揃えて言ったのだ。

 

【倉木学と付き合うことになったから近づくな】

 

 正直ゾッとした。彼に関して良い噂を聞いたことがないからだ。どう言うことなのかと問うてもはぐらかされてばかり。でも、今回ばかりは問いたださねばならない。

 

「倉木くん、他の女の子とも付き合ってるって聞いてるけど、本気なの?」

「……本気よ。英雄色を好むって言うでしょ」

「現代社会で通じないでしょそれ。本当に止めておいた方が良いよ紡! 絶対におかしいよ!」

「────ッ!!」

 

 ドンと突き飛ばされる。不意討ちだったから思わずよろけて机を倒しながら尻餅をついてしまった。下から紡を見上げた時、思わず息を呑んだ。

 

 ────やめてくれ

 

「ああもう、うるっさいわねぇ。あんたには関係ないでしょ! そういうところ、ほんっとに嫌いよ! もう関わんないでって言われたんだから引き下がりなさいよ! そんなこともわかんないの!?」

 

 ────そんな目で、そんな顔で

 

「あんたなんか、あんたなんか……!」

 

 ────僕を、見ないでくれ

 

「──いなくなっちゃえばいいのよ!!」

 

 その瞬間、僕の、大切だったなにかが、壊れたような音がした。

 

「──そうですか、すみません。しつこく聞いてしまって。貴女に言われた通り、二度と関わらないので」

「──ぁっ、ぃ、いまのはちが」

「倉木くんと御幸せに────さようなら、()()()()

 

 鞄を持ち、星野さんの横を通りすぎる。この顔を見られないように、彼女の顔を見ないように、素早く。もしみてしまったら、もし見られてしまったら。僕はきっと、本当に壊れてしまうから。

 

 ──だから、星野さんが泣きそうな顔で僕に手を伸ばしていたのに、見えないふりをした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 辺りもすっかり暗くなった頃。僕は独りでネオンに彩られた街を歩いていた。道を行き交う人々は酔っぱらっているサラリーマンだったり、下品な表情を浮かべるカップルだったり、こんな時間には珍しく家族連れだったり。

 

 様々な表情、様々な声が辺りを彷徨いている。

 

【どうして】【なんで】そんな言葉が何度も頭に浮かんでは消えていく。

 

 ──今は、帰らなきゃ。

 

 意気消沈でうろうろしてるなんて、未練がましすぎるだろう。そう自嘲気味に嗤いながら前を向く。視界の端で他校生の女子が転んでいるのが映っていた。我ながらお人好しだと思うが、ちょうど絆創膏も持っているのでその子に近づく。

 

 

 その瞬間、妙な臭いがした。なんだろう? 嫌な臭い、どこかで嗅いだ覚えがある臭いだ。つい最近。確か、この前の授業で移動した、調理実習室、で…………

 

「────危ない────ッ!!!」

 

 視界が、弾けた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 意識が戻った時にはもう体が動かなかった。一瞬のことだったが、覚えているのは炎の熱と爆発の轟音。そして確かに守ることのできた温もり。

 

「ぁ────ごふっ──!」

 

 地面に仰向けになりながら辺りを見回す。そして、怯えた表情の女生徒がいた。

 

「ょ──か──ぁ────!」

 

 自分が傷ついたことに対する哀しみや怒りより、誰かを助けられたことに対する喜びや誇らしさが勝った。僕の存在が無駄じゃないとわかった。思わず笑みが溢れる。

 

 苛めを受け続けて、僕は心の中で自分の存在が無駄なのではないかと思っていた。自分と言う命は、この世界に必要ないのではと思っていた。でも、あの子を救えたのなら、こんな僕でも価値はあったのだ。

 

「が──ひゅ──」

 

 だんだん視界が闇に閉ざされる。しかし瞼を閉じた覚えはない。それにしても、視界に映るものがゆっくりに見えたが、あれはなんなのだろう。

 

 呼吸ができなくなってきた。なにかが外へ漏れ出ているような気もする。

 

 昔の思い出がグルグルと頭を回っている。走馬灯は久しぶりだ。

 

 体が動かない。なにも見えない。感じない。ただ、なにかを失ったことはわかる。胸の辺りに、ぽっかりと穴が空いたような、そんな気がするのだ。

 

 そうか。僕は、死ぬのか。

 

「──ゴ、ぅ──ッ──!!」

 

 嗚呼、どうしてこうなってしまったのだろうか。僕は、ただ、大切な友人達と、ずっと平和に生きていきたかっただけなのに────

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 次に目が覚めた時には何故か助けた女子の部屋にいた。解せぬ。咄嗟に部屋から出ることで姿を隠したが、その時に体がドアをすり抜けたんだよなぁ。

 

『要するに、僕はもう完全に死んでるんだな。体浮いてるし……』

 

 ふわふわとリビングを浮遊しながら考え事をする。何がどうしてこうなってしまったのやら。ちなみに目が覚めてからもう数日は経過している。なので……

 

『おや、おはようベイル君。今日も早いね』

『あ、真守さん。おはようございます。そちらこそお早いですね』

『オハヨウ、ゴザイマス』

『友人くんもおはよう。今日も元気だね』

 

 こんな風に住民(生者とは言ってない)とも仲良しだ。この人たちは僕がこの家に現れる前からいて、メガネをかけた優しげなおじさんはこの家に住む四谷家の大黒柱、四谷真守さん。そしてもう片方は見た目に反して意外とおちゃめな友人くん。

 

 真守さんは生前の家族をずっと守っているそうで、友人くんはその手伝いをしているそう。たまにプリンを巡って喧嘩するらしいけど。

 

 あ、そうだ。僕は今ベイルと名乗っている。理由は簡単。僕には記憶が殆どないのだ。覚えているのは自分が転生者だったことと、死んだこと。後は断片的な生前の記憶と一般常識くらい。それで、僕の腰に巻き付いているもの、ベイルドライバーを見てつけた。

 ドライバーがついているのは何故なのかは全く見当がつかない。でも使えはするんだよなぁ。本当に何でなんだろう? 

 

 その時、体が引っ張られるような感覚がした。

 

『ありゃ、もうこんな時間か。それじゃあ行ってきますね』

『いつもすまないね、いってらっしゃい』

『イッテラッ、シャアイ』

『はーい、行ってきまーす』

 

 地面をトン、と蹴って空を滑るように外へ出る。するとこの先には僕が助けた女子、四谷みこちゃんがいた。理由は不明だが、僕はこの子の守護霊になっている。彼女を庇ったことで縁でもできたのかな? 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 守護霊と言っても、基本は不干渉を貫いている。生者と死者が交わるのは普通良くないことだからね。でも、明らかな【危険】とつく出来事が迫っている時。例えば──────

 

「もー、大丈夫?」

「う、うん……」

 

 目の前でみこちゃんの友達の百合川はなちゃんにいやらしい感じに絡んでる四本手の霊とか。

 

汝は変態、罪ありき!!(うん、ギルティ!!)

 

 絡んでる四本の腕を全て掴み、窓をすり抜け外に出る。ここは確か二階だったが幽霊なので問題はない。空中で掴んでいたヤバイやつを地面に向かって投げる。

 

『グゲッ』

『ったく、ここが女子高なのもあってかこう言う変態系も多いな。後で確認して回るか』

 

 汚い呻き声を上げたヤバイやつを見下しながら意識をシフトさせると、頭の中でスイッチが切り替わる。目の前の外敵をいかに迅速に排除するかを高速思考する。

 四本手のヤバイやつはさっきまでは見えなかった頭をだし、光の無い瞳で睨みながら威嚇するように叫び突進してくる。

 

『ジャマ、ジャマスルナアアアアアア!!』

『うるさい。邪魔はそっちだろ』

 

 突進するヤバイやつをそのままにし、ドライバーの側面のホルダーから専用アイテム、【カブトバイスタンプ】を取り、天面の【アクティベートノック】を押して起動する。

 

【カブト!】

 

 起動したスタンプをベイルドライバー天面の【バイスタンプパッド】に押印し、すぐさま前面の液晶【アーキオーインジェクター】に押印する。

 

【Deal……】

 

 バイスタンプをホルダーに戻してから左胸に右手を添え、笑みを溢しながら守護霊となってから何度も呟いた合言葉を唱える。

 

『変、身』

 

 ──鳴る筈のない音が、右手に微かな振動を伝えて響いた。

 

【Bane Up】

 

【破壊!(Break)

世界!(Broke)

奇々怪々!(Broken)

 

【仮面!!(RIDER)

【VAIL!!】

 

 金色のオーラで出来たカブトムシがドライバーから現れ僕の周囲を旋回し、それと同時に赤い瞳が光る赤黒い闇が出現し、僕はそれに呑み込まれる。

 

 闇の中でドライバー内部で製造されたエネルギー【ベイリングゲノムパワー】に刺激され、【アーキゲノマッスル】と呼ばれる人工筋肉が膨張、変身者の全身を守り力を極限まで引き出すスーツ【アーキゲノミックスーツ】と、変身者の涙を隠し的確な情報を供給する仮面【ダイナスティニーヘッド】となる。

 最後に仮面に搭載されたレーダー【ダイナスティニーディスターブ】がカブトムシの角のように稼働することで【仮面ライダーベイル】への変身が完了した。

 

 

 片腕を振るい、闇を払うと同時に衝撃波を飛ばす。それに圧され四本手の怪物が地面を転がった。

 

『フン、つまらんな』

『グギッ!?』

 

()()は無様に地面を転がる怪物の近くに歩みより、顔面を掴んで持ち上げる。怪物は自慢の四本手でオレを叩くが逆に腕を痛めている。

 

 オレを包むアーキゲノミックスーツだが、左肩に搭載されたカブトバイスタンプの遺伝子情報からカブトムシの固有能力を武装化したモノ【ダイナスティニーモジュール】によって装甲を強化されている。

 それによって戦略兵器規模の直撃にも耐える防御力を誇るのだ。そんなものに加減無しで腕を叩きつければ痛めるのは当然の事だろう。

 

 ────何故それを知っているか? ……聞かない方がいいぞ。

 

 さて、この怪物をどうしてくれようか。握り潰すか? いや、この手の怪物は頭を潰されても起き上がってくることもある。確実に仕留めるなら────そう言えばあの手があったな。

 

 顔面を掴んでいる右手から怪物の体へ、赤黒い闇が纏わりついていく。この闇は何を隠そう、先程変身に使用したエネルギーであるベイリングゲノムパワーだ。怪物の体へ闇がどんどん浸透していく。

 

 ここで問題だ。容量を超えた水を無理矢理詰め込まれ続けた風船の末路はなんだと思う? 

 

 正解は────

 

『うら若き乙女の身体を不躾に触ったのだ、貴様のその罪は絶対に許されん。故に、誠に勝手ながら閻魔に変わって裁きを下す』

『グ、グガガ、アバゥボァ!?』

 

『──内側から圧し破られて逝くがいい』

 

 ────内側から圧し破られて使い物にならなくなる。

 

 どす黒い血のようなものを吹き出しながら四本手の怪物は霧散した。強制的に召されたのだろう。さて、一先ず仕事は終わったが、一応このまま校内を見てみるか。

 やれやれ、先日一掃した筈だったんだがな……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 私には見えてはいけないなにかが見える。

 

 

 

 

 私にとっての不幸、それはごく最近から、人には見えない何かが視界に映るようになった事だ。

 

 最初は視界の端に妙な違和感や影が見える程度でしかなかった。しかしそれがだんだん目線を逸らしても映るようになり、ここ最近になって完全にくっきりと見えるまでになっていた。

 

 それらがなんなのかはわからない。わかるのは決して関わってはいけないと言うことだけだった。

 

 

 今日も私の友達であるはなにやばそうなのが絡んでたけど、そのやばいのはなにかに引っ張られるみたいに外に出ていった。多分、()()()が追い出してくれたんだと思うけど────

 

「それでね、お饅頭かと思ったら消しゴムだったんだよ~」

「へえ~、そうなんだ~……」

 

 

 

『ァ……ァ……』

 

 でもまだなんかいる。スーツのおじさんが私達の後ろをずっとついてきてる。窓の反射で見えるって絶対やばいでしょ……

 

「はな、そろそろ授業始まるし急ご」

「え、もうそんな時間なの!? やっば、走ろうみこ!」

「うん」

 

 よし、これなら距離も離せる筈……! 

 

『ァ……ァ……ァアアアアアア!!』

 

 追いかけてきた……なんでなの!? と言うかずっとついてくるつもり!? 足増えてるし早いし! 

 そろそろ教室だけどおじさんとの距離が近づいてきてる。このままじゃ、追いつかれ────!! 

 

 

『──待て』

『ァアアゴッ!?』

 

 教室に入った途端、後ろから渋い声と呻き声が聞こえてきた。おそるおそる後ろをバレないようにチラリと見てみると、そこには追いかけてきたおじさんの首を掴んでいるカブトムシのデザインが入った鎧と仮面をつけた人がいた。

 

『貴様、うら若き乙女を付け回すとは……生前はろくでもない人間だったのだろうな。──とっとと消えろ、下衆が』

『ウベェァア!?』

 

 仮面の人がおじさんのお腹にパンチをすると、おじさんの上半身が消し飛び、残った下半身がバタリと倒れた。すぐに踏みつけられて消えたけど。

 

 この仮面の人は私が見えるようになってからしばらくして現れた人だ。毎回私や私の周りの人がヤバイやつに話しかけられたり追いかけられたり、少しでも危険と思えるような事をされた時に現れて、ヤバイやつを倒してくれる。

 

 きっかけは私が下校中にドジって反応してしまった時だった。あの時の私はまだ見える事に慣れてなくて、不意打ちを食らって思わず悲鳴を上げてしまった。その時にいたヤバイやつが顔を歪めて、【見えてる】って言ったとき、終わったと思った。でも、そんな時に仮面の人が現れた。

 

 

『──この娘に手を出すな。失せろ』

『ギャッ!?』

 

 突然仮面の人がヤバイやつの後ろに現れて回し蹴りをした。それだけでヤバイやつが消し飛んだ。目線だけ横にやると、完全にミンチになってた。今思い出しても吐きそうなのに、よく吐かなかったなあの時の私。

 

 まあ、そんなミンチを作れる仮面の人と関われるわけもなく無視してたんだけど。正直もう勘弁してほしかった。ちょっと泣いてたし。その日はすぐに仮面の人が消えてホッとした。

 

 それから数日後。今度は朝から仮面の人がいたからビックリした。でもお父さんと仲良く喋ってたからちょっとだけ警戒心が無くなった。その日の仮面の人はずっと私の側にいて、私が【ヤバイ】だったり、【怖い】って思った時にはその原因のヤバイやつを倒してくれていた。

 

 朝からでなくともそんな事がずっと続くものだから、もう仮面の人にも慣れてしまった。でも、一番の理由は私が泣いた時にそっと頭を撫でてくれていること。感触とかはないけど、「もう大丈夫だ」って優しい声で撫でてくれてるから、警戒心なんて失せた。

 

 しかし、私から仮面の人に話しかけたことはない。それは何故か。

 

 ────基本仮面の人が出てくる時はヤバイやつがいる時だけだからだ。

 ヤバイやつは反応をしたら私に向かってくる。だから仮面の人に話しかければ私が【見える】ってことが他のヤバイやつにもバレてしまう。そうなったらもう取り返しがつかなくなりそうで怖い。

 

 でも、いつかはこの感謝の気持ちを伝えたい。私の口から、しっかり声に出して【ありがとう】と言いたい。

 

 私とはなの机からヤバイやつを引っ張り出して倒している仮面の人を視界の端に見ながら私はそう思うのだった──

 

 

 ────え、また机の中にいたの? もう止めてよ……




旧名:■■■■
現名:シンム・ベイル

転生先が見える子ちゃんであり、体内に生まれた悪魔がカゲロウではなくベイルだった場合の姿。

名字は漢字表記で【三六】または【心無】
三つの六で悪魔の数字。幽霊なので心臓の鼓動が無い。
この二つの要素を表している。

死亡時にベイルの力と■■の魂が悪魔合体して生まれた。本来ならベイルが体を乗っとる筈だったが、悪魔の中にバグのように生まれていたお人好しの心が彼を動かし、転生した時に持っていたベイルドライバーへ自身の体や力でコーティングした■■の魂を封入した。その際に予期せぬ事態だったため記憶が一部欠損したようだ。

その後ベイルドライバーは霊体と化す力と霊的エネルギーをストックし、行使する能力が目覚めた。一定量のエネルギーをストックするととある機能が解禁されるらしいが、詳細は不明。

ベイルドライバーを依り代に体を形成することができるが、霊体としての体しか形成ない。

なんの因果か生前に助けたみこの守護霊のような存在になっており、霊関係でなくとも危険が迫っている時に干渉する。みこ自身は変身したときのベイルしか見えていないので、【いつの間にか側にいて何故か守ってくれている仮面の人】と認識している。


彼に残った記憶は苛めを受けた記憶、家族と過ごした記憶、前世の記憶、本来のベイルの持っていたであろう力の記憶、そして死亡時の記憶だけである。自分の名前も、友と過ごした楽しい思い出も、ずっと想っていた幼馴染みの記憶も、彼には残っていない。




尚、彼の死後とある少女達が心に深い傷を負ってしまい、それにともないとある男が自分の欲望の為に少女達を言葉巧みに誘惑したが、その悉くに失敗し破滅したとかなんとか。





見える子ちゃん小説増えろ増えろ……


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IF:その怒り、まさに悪魔

見たいと言う声に答えて

これはベイル達とあの幼馴染み、そしてあのヤ●●ンクソヤロウとの絡みをメインにした話なので他の心を痛めた元ヒロイン達は登場しません。

さて、因果応報。破滅してもらおうか。



 私はバカだ。そして、どうしようもないクズだ。私がもっと上手くやれていたら、彼は死なずにすんだかも知れないのに……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 私は幼馴染みの反田影斗の苛めを止める為に、代償として名前も口にしたくないクソヤロウの奴隷になった。それで彼が救えるなら……そう思っていたのに。彼への苛めはエスカレートしていくばかり。

 

 その理由は何故なのかを聞いたら、自分のモノに近づくのが気に食わないと言う身勝手な理由だった。それでも、彼を救うには彼を遠ざけるしかなかった。

 

 とある日の放課後、彼を遠ざける為に必死の演技をした。少しでも油断したら本音が溢れそうだったから。

 

 

「……あんた、小さい頃からうざったかったのよ。いい加減愛想振り撒くのも疲れたのよ」

 

 嘘だ。彼はいつも誰かのために、私のために動いてくれた。そんなところが昔から大好きだった。

 

「……本気よ。英雄色を好むって言うでしょ」

 

 嘘だ。あんな奴を英雄なんて思わないし思おうとすれば吐き気がする。それにアイツの部屋に特撮番組に出てきそうなクリアイエローのパーツがついた変なおもちゃとかあったし英雄には程遠い。

 

「ああもう、うるっさいわねぇ。あんたには関係ないでしょ! そういうところ、ほんっとに嫌いよ! もう関わんないでって言われたんだから引き下がりなさいよ! そんなこともわかんないの!?」

 

 お願い、もうやめて。もういい、もういいの。貴方が引き下がってくれれば、後は私がなんとかするから!

 

「あんたなんか、あんたなんか……!」

 

 だから、これ以上────

 

「──いなくなっちゃえばいいのよ!!」

 

 ────私に貴方を傷つけさせないで!

 

 

 ハッと、自分の過ちに気づいた時にはもう遅かった。彼は絶望の表情を浮かべていて、目には光がない。

 

 

「──そうですか、すみません。しつこく聞いてしまって。貴女に言われた通り、二度と関わらないので」

「──ぁっ、ぃ、いまのはちが」

 

「倉木くんと御幸せに────さようなら、()()()()

 

 鞄を持ち、素早く教室を出ていく影斗。訂正するタイミングを完全に逃した。遠ざかっていく彼の背中に思わず手を伸ばしたが、追いかけることはできなかった。

 

 ────彼のあんな泣きそうな顔を、見ないふりすることができなかったから。

 

 この時のことを、私は一生後悔することになる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 彼が死んだ。暗くなった街を歩いている途中で起こった事件に巻き込まれたらしい。ご家族の好意で遺体を見せてもらったが、酷かった。体の大半が焼け焦げ、至るところにコンクリートの欠片が突き刺さっている。そして、その左胸には────抉りとられたかのように、ぽっかりと穴が空いていた。

 

 ──どうして!? どうして彼ばかりがこんな目に遭わなきゃいけないの!? 彼が一体、何をしたって言うの……?

 

 この世界は残酷だ。そう誰かが嘆いていた。確かに、その通りだと思う。本当にどうして、なんで…………私から全て奪っていくの?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 私には親がいない。所謂捨て子、孤児と言われるものだ。根倉でひ弱な私は、孤児院で暮らしている他の子供達から避けられていた。そんな腫れ物扱いが嫌になって、孤児院から抜け出したことがある。

 

『君、そんなところでなにしてるの? 家出?』

 

 彼とは──反田影斗とはそんなときに出会った。彼は同じ年齢の子供の筈なのに、不思議と大人びた子だった。彼は私を見てすぐに家出と気がついていた。なんでわかったのかを聞いた時には「なんとなく」と言う答えではぐらかされていた。

 

 それから彼は自分の家に私を連れていってくれた。そして美味しいお菓子だったりジュースだったり、ゲームをして私を喜ばせようとしてくれた。

 

『どうしてここまでするのか? うーん、なんと言うか、困ってたり、暗い顔をしてる人を見ると放っておけないんだよね。お人好しってやつ』

 

 その時浮かべた笑顔は、まるで一回りも二回りも歳上の男の人が浮かべるような、大人の達観した笑みだった。私はその時、彼に恋をしたのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そんな大切な、孤児院の家族と同等の存在だった彼は死んだ。そして翌日、校内で聞いたひそひそ話が私に止めを指した。

 

『そういや、反田のやつ、死んだらしいな。お前のせいだったり?』

『あ? 反田ぁ? あー、あのネクラ? うん、アイツの死因俺だよ。腹立つんだよ。モブの癖に俺のモノに手を出して……だから俺の部下に殺させちゃったぜ』

『うっわw こいつサイテーじゃんw それよりさぁ、俺にもあの銃とデバイスくれよー』

『あ、俺剣がいい!』

『わかったわかった。じゃ、アイツブッ殺した銃のやつお前にやるわ。ほらこれ』

『やったぜ! これで俺もスーパーマンだぁ!』

 

 その会話を聞いたせいで、私は極度の男性不信に陥ってしまった。いつもならただのおふざけだと流せるけど、その時に出した大きい銃。それを見て本当の事だと思ってしまったのだ。

 

 それから転校を繰り返し、今はとある女子校にいる。転校初日なので今日が顔合わせだ。転校を繰り返す理由だが、あのクソヤロウのせいだ。毎回毎回私の転校先に現れては私につきまとい孤立させてくる。どうせ他の子にもやってるくせに、こっちに来ないでよ。

 

 おっと、そろそろ教室だ。さすがにアレも女子校には来ないだろう……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「転校生の星野さんです。皆、仲良くしてあげて」

「……星野紡です。よろしくお願いします」

 

 ヤバイ。絶対この人ヤバイ。ヤバイやつにくっついてる黒いモヤみたいなの周りからすごい出てる。

 

 転校生が来ることははなが言ってたから知ってたけど、まさかあんなにヤバそうだとは思ってなかった。てか何あのモヤ。いつも見るヤバイやつの数倍は濃いんですけど!? 黒板になんか書いてるみたいだけど、モヤのせいで見えないし。

 

「ホームルームの間は特別に質問の時間とします。聞きたいことがあったらこの時間にね」

 

 まあでも、モヤが出てるだけなら別にいいのかな────

 

「じゃあ私から~。星野さんって彼氏とかいるの~?」

 

 前言撤回。普通にヤバイ。彼氏って単語が出た瞬間にモヤが更に濃くなってなにか出てきた。黒い傷だらけのボディで首に赤い線路みたいなマフラー、下半身にもコートがある。頭は赤い線路が捻れてるようなデザインの模様と、それを軸にした左右対称のバイザーっぽいのがある。

 

────あれ、どことなくあの人に似てる?

 

「──いないわ。これまでも、これからも。彼氏になってほしかった人も、もういないし」

「あっ……ご、ごめんそんなつもりじゃ」

「いいのよ。話したのは私の方だし。此方こそ気分を悪くしてごめんなさいね」

 

 いや絶対気にしてるよね。後ろのやつがヤバげな雰囲気出してるし……! やばっこっち見た。多分眼があった。見えてないフリ、見えてないフリしなきゃ……!!

 

『──ソラ──』

 

 ソラって誰!? 私はみこなんですけど。線路男は──取り敢えず名前わかんないから線路男で──私の顔にずずいと顔を近づけてくる。思わず後ろに下がったり、声を出しそうになるのを必死で抑え、やり過ごそうとする。

 そんな時、助け船を出してくれた人がいた。

 

『──この娘はオレの宿主だ。手を出さないで貰おうか』

 

 線路男の肩をガッチリとつかんだ鈍色の腕と渋い声を聞いて安堵した。もう、遅いよベイルさん!!

 

 

 

 

 

 実は最近、ベイルさんとコミュニケーションを取ることに成功した。まあ私からではなく、彼からコンタクトを取ってきたんだけど…………

 

『オレの事が見えているだろう? 少し話をしないか。ああ、お前の言うヤバイやつは今し方殲滅してきたから安心しろ』

「!?」

 

 自室で久々ヤバイやつがいなかったから寛いでいた私の前に突然現れて、眼を合わせながら話しかけてきたのだ。その時に見えてないフリをするってことも出来たけれど、色々とお礼も言いたかったし無視するという選択肢はなかった。

 

 そのあとなんやかんやでお互いに自己紹介をした。一番驚いたのは、彼の仮面をつけた姿は本当の姿じゃなくて声も違ったこと。目の前で姿が変わっていった時は思わずゾッとした。何故かぼやけていたけれど、その姿は私を助けてくれたあの男子高校生だったから。

 

 復讐でもされるのかと一瞬思ったけれど、ベイルさんは優しい笑顔で言った。

 

『復讐なんて事をするつもりはないよ。僕の死因はあくまであの爆発だ。君は少しも悪くない』

 

 その一言で私はボロボロと涙を溢していた。ベイルさんはなにも言わず、私の頭を撫でてくれていた。相変わらず感触がないけど。ただその後お父さんにめちゃくちゃ睨まれてタジタジしてたのは可愛いと思った。──励ましてくれた時の笑顔が本当に素敵で思わず見惚れたのは内緒──

 

 それから私は周りに私以外の人やお父さん、ヤバイやつがいない時はベイルさんとよく話している。日に日に彼の輪郭は濃くなっていき、今では普通の人との違いがわからないレベルになっている。

 まあ、それと同時にヤバイやつもよく見えるようになってきてるんだけど……でも、彼が隣にいる時はあまり寄ってこない気がする。何故だろう?

 

 

 と、そんなことを考えていると線路男がベイルさんを見ていた。ベイルさんは臆した様子もなく、気丈に線路男を見つめ返す。

 

『──人違いであった。無礼を詫びよう』

『話が解るようで安心したぞ……お前も宿主に戻れ』

 

 線路男がふらふらと転校生の女の子の元に戻っていく。その様子を見て小さく息を吐いた。変身しているベイルさんの頼もしさは知ってるけど、こう言うのはやっぱりいつもヒヤヒヤする。

 

『それが当たり前なのだ。むしろ慣れる方がおかしい』

 

 私の胸の内を見通してそんなことを言ってくるベイルさん。この人本当に察しがいいな……これでも顔には出ない方だと思うんだけど。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 放課後まで転校生の星野さんを観察してみたけど、ちょっと暗い顔をする事が多いだけで、その守護霊っぽい線路男はたまに出てくるけど誰かに危害を加えるとかは無いみたいだし、そこまで警戒しなくてもいいのかな?

 

「みこー! 今日さ、帰りにミセド寄っていかない?」

「いいよ」

「やったー♪」

 

 はなは元気だなあ。そう言えばミセドの話をした時、ベイルさんが微妙な顔してたっけ。なんと言うか、こう……自分が知っているものと若干違うようで違わないものを見た感じの顔だった。うん。

 

「──いい加減にして!!」

 

 っ!? ビックリした~。今のって星野さんの声? あんな怒鳴り声出せるんだ……

 

「ねぇみこ、今のって星野さんの声だよね」

「多分……」

「何かあったのかな……心配だし行ってみよ!」

「ちょ、はな!?」

 

 声のした方向へはなが走っていく。こういう娘なんだよね、はなって。誰かが困ってたら自分から助けに行っちゃう優しい娘。その結果ヤバイのを無自覚に連れてきたこともあったけど……

 

「アンタとはもう関わりたくないの! わざわざ女子校にまで来るとか頭おかしいんじゃないの!?」

「おいおいそんな事言わないでくれよ。俺達は恋人じゃないか」

「それはもう過去の話よ!彼がいなくなってしまったからには、アンタみたいなクズ男と付き合うなんて死んでもごめんよ!!」

 

 そこでは星野さんが他校の男子と言い争っていた。星野さんが必死の形相で相手に感情をぶつけているけど、対する男子はどこ吹く風、って────!?

 

「うわ~、完全に修羅場だね……あれ? みこ?」

 

 ──ヤバイ。あの男、本気でヤバイ。

 

 

『シネェェェェ……シネェェェェ……』

『ウラミ、ハラサデ、オクベキカ……!!』

『カエセェェェェ……カエセェェェェ……』

『ナゼ、ナゼナゼナゼゼゼゼゼオママエマエガガガイキイテルイルルル……!!』

 

 

 くっ憑いてるヤバイやつらの呪詛が半端じゃない。黒いモヤみたいなのも星野さんより濃くて、そこだけ曇り空の夜みたいだ。この人、いったい何をしたの──!?

 

「みこ! みこってばぁ!!」

「っ!? はな、声大きすぎ……!」

「だってぇ……」

 

 

「そこに誰かいるのかい?」

 

 やばっ、気づかれた!

 

「貴女達、なんで……」

「星野さんの声が聞こえたから心配で来たの!」

 

 はなが星野さんに駆け寄っていくけど、男子がすごくいやな感じがする。全身を舐め回されるような不快な感覚に怖気が走り、思わず顔をしかめた。

 

「良い友達がいるんだね……初めまして。俺の名前は倉木学。狭間高校の三年生だ」

 

 狭間高校……ベイルさんが生前苛めを受けていた高校だ。もしかして、この人────

 

「この際だからはっきり言うわ。私は貴方が憎い! 影斗を苛めていた貴方が、心の底から憎い!!」

「おいおい、人聞きの悪いことを言わないでおくれよ。俺は単に自分のモノに集るハエの掃除をしただけだよ」

「──ッ!! 言わせておけば……っ!」

 

 星野さんの黒いオーラがものすごく濃くなって、この中から線路男が出てきた。線路男は鞭と独楽のようなものを持っていた。

 

【Hijack Form】

 

 ハイジャック? どういうこと?

 

「えぇえ!? なにあの人、急に星野さんから出てきたよ!?」

「えっ、はなにもあの人見えるの!?」

「くっきりばっちり見えてるよ!!」

 

 嘘でしょ!? はなが急に見えるようになった? いや、それなら他のヤバイやつも見えてる筈。ちらほら周りにヤバイやついるし、はなだったら今頃泣いてる。てことは、線路男が実体を持って出てきたってことになる。

 

「幽汽さん、こいつ追い払って!」

『この娘を、悲しませるな……フンッ!!』

 

 幽汽って呼ばれた線路男は独楽を空中に投げて鞭で打つ。すると独楽が無数に増え、回転して地面に落ちた。回転によって起こる風が星野さんの黒いオーラを吸いとって、いつもベイルさんが倒してくれてるのとは別ベクトルのヤバイやつらを作り出した。

 

「ひぇえええっ!? みこ、怖いよぉおおおお!!」

「うわっ!? ちょっ、引っ付きすぎむぐ!」

 

 涙目のはなに抱きしめられ、視界が真っ白になる。ちょっ、息できないっ……

 

『……顔上に向けなよ』

 

 あ、ベイルさんありがとう。さっきからだんまりだったからいないのかと思ってた。ちらっとその顔を見てみると、今まで見たことがない程の無表情を浮かべていた。

 

「──愚かだなあ。黙って俺の言うことを聞いていればよかったのに」

 

 倉木学は悪どい笑みを浮かべ、なにかを取り出した。それを腰に装着し、懐から変なデバイスを取り出してほくそえんでいた。

 

 

【EDEN DRIVER】

 

「俺の楽園に、俺の思い通りにならないモノは必要ない」

 

【LUCIFER】

 

 彼は腰に装着したものを操作し、デバイスを展開させて装填する。

 

【プログライズ!ARK……!!】

 

 禍々しい声と共に彼の足元から骸骨が現れ、彼を噛み砕く。思わず「ひっ」と声を出してしまったけれど、すぐに骸骨が弾け飛び、噛み砕かれた筈の彼は怪物に変わっていた。

 

【The creator who charges

   forward believing in paradise.】

 

【"OVER THE EDEN."】

 

「仮面ライダールシファー、顕現」

 

 白い骸骨のようなその姿は普段目にするヤバイやつと同等以上に恐ろしかった。

 

「さて、頭数を揃えてるのはそっちだけじゃないんだよね。お前ら! 出番だぞ!!」

 

 ルシファーが叫ぶと、ぞろぞろと沢山の人が現れる。共通点は全員が狭間高校の制服を着込んでいることと、腰に同じような色合いの武器をつけていること。

 彼らはルシファーと同じようなデバイスを取り出し、武器に装填していった。

 

「さあ、始めるぞ。我らに仇なす愚か者を粛清する」

「オーケー。倉木様のたーめーに♡」

「今日も、とても楽しくなりそうだ」

「我らが主と、我らが楽園の為に」

 

【HIT!】

 

【AUTHORIZE!】

 

【シンクネットライズ!】

 

【クラウディングホッパー!】

  【An attack method using

          various group tactics.】

 

 灰緑色の装甲を纏った戦士が何人も現れた。数が多すぎて数えきれないけど、おそらく百を超えているだろう。彼らは幽汽の生み出したヤバイやつらに向かっていく。そしてルシファーが余裕綽々と行った感じで歩いていった。

 

 そこからの展開は圧倒的だった。灰緑の軍勢がヤバイやつらを蹂躙していく。その中で幽汽とルシファーが戦っていた。

 

「へえ、ここまでやるんだ」

『貴様のせいで、またあの娘が泣く……!!』

「女の子の絶望した泣き顔って、最高の愉悦だと思わない?」

『この下衆がァ!!』

 

 怒り心頭の様子で剣を使って斬りかかる幽汽を素手で軽々といなすルシファー。猛攻を防ぎきり、ハイキックで幽汽を大きく後退させる。そして装填したデバイスを押し込むと音声と共に足にオーラが貯まっていく。

 

【パラダイスインパクト!!】

 

「──死ねよ、モブキャスト」

 

                 

 

 そのまま歩みより、幽汽に向かってルシファーが足を振り上げるとオーラが骨のようになり、幽汽の体を貫いた。幽汽は傷口から靄が漏れ出ていき、そのまま消滅した。

 

『が、は………すま、ない……娘、よ──』

「──さて、次は星野。お前の番だよ」

 

 ルシファーの言葉に耳を疑うと同時に、灰緑の軍勢が一斉に星野さんに向けて武器を構える。私は星野さんの前に走り出て、両腕を広げた。

 

「──!? あ、貴女、なにしてるの!?」

「……邪魔なんだけど、どいてくれる?」

 

 しまった。思わず飛び出しちゃったけど、どうするか全く考えてない! と、とにかく止めなきゃ。

 

「こ、殺す必要はないでしょ……!!」

「もう一度だけ言うね。退いてくれる? さもないと、わかるよね?」

「──退かない!」

 

 ルシファーが手を上に掲げると同時に、灰緑の軍勢は装填したデバイスのボタンを押す。音楽と共に武器にエネルギーが貯まっていくのをみて、私は思った。

 

 ──あ、ヤバイ。私終わった。

 

「恨むなら、俺に従わなかった自分を恨むんだな…………殺れ」

「みこ、逃げて!!」

 

【クラウディングバースト!!】

 

【クラウディングエナジー!!】

 

 手が振り下ろされ、私達に攻撃が殺到する。この後来るであろう衝撃に怯えて目を閉じる寸前、私達の前に赤い何かが現れた。それはオーラを吹き出して、何かの形を作っていった。

 

『──変身──』

 

 ──そして同時に、頼もしい声と共に、力強い鼓動が聞こえた。

 

 

【Bane Up】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 怒涛の展開に置いていかれそうになったが、みこちゃんに危機が迫っているならそんなことになってはいられない。つい先程解禁されたベイルドライバーの機能を発動し、闇のオーラを噴出する。

 

 それにより今まで蓄積してきたエネルギーが固まり、人の形を作っていく。そしてその余剰分はアバドン達の攻撃を防ぐのに全て回した。それによって少し煙は立つが衝撃はゼロにすることに成功。後ろのみこちゃんと、彼女が守ろうとした娘は無事で済んだ。

 

 さて、お仕置きの時間と行くか

 

【破壊!(Break)

世界!(Broke)

奇々怪々!(Broken)

 

【仮面!!(RIDER)

【VAIL!!】

 

 オレの顔を見た瞬間、煙の向こうでルシファーがなぜか動揺した様子を見せる。

 

「──何故だ。何故お前が生きている? なんでお前が……仮面ライダーになってるんだよ! 反田ァ!!!」

『……お前が何に対してそこまで動揺しているのかは記憶のないオレには解らぬし、そもそもどうでも良いが、お前はオレの宿主に手を出した。そしてなにより────』

「記憶がない……?」

 

 仮面の下の顔を憤怒と憎悪で歪めながらオレは言いはなった。

 

『お前を見ていると、何故か、()の底から腹立たしい』

「──お前ら、アイツを殺せ!!」

 

 ルシファーの合図で無数のアバドン達が押し寄せてくる。オレはすぐさまイナゴどもに突っ込み、その勢いのまま一角を潰す。

 

『ふん、所詮は烏合の衆……いや、どちらかと言えば蝗群か』

 

 スラッシュアバドライザーで斬りかかるアバドンを蹴り飛ばし、ショットアバドライザーの銃弾を首を傾けるだけで躱しながら考える。コイツら、動きが完全に素人だ。遅すぎるし無駄が多い。連携もバラバラで、すぐに穴が空く。

 

 ────コイツらにもそろそろ腹が立ってきたな

 

 人を殺めてるようだし、もう手加減は要らんな。手始めに前方のアバドン達に向かって右肩から伸びるカブトムシの羽のような膜、【ウインガルシェード】にエネルギーを流し一凪。

 

 ウインガルシェードはエネルギーを流すことで鋭利な刃としても使えるのだ。不意に装甲を切り裂かれ、ダメージが許容オーバーになったのか、数体のアバドンが戦闘不能となった。

 

 次に仮面ライダーベイルの力を使う。アーキゲノマッスルによって極限まで高めた殴打や蹴りを無差別に放つとその衝撃波が周りのアバドン達の内臓にダメージを与え、更に戦闘不能に追い込む。あとは恐らく幹部であろう四人のみ。

 

「我々はそこの役立たずのようにはいか『長い。どけ』ガブっ!?」

 

 まず偉そうにしてるやつの顔面に思い切り拳を叩き込む。戦場で喋ってる暇があるなら戦え愚か者。ルシファー達にとっては一撃で沈んだお前が一番の役立たずだぞ。

──て言うか、今のでコイツの骨砕けたな。他の蹴散らしたアバドンも多分結構死んでるな……()()()()()()

 

 次。ぶりっこしてるガンナーのアバドン。

 

「ちょっと、なにしてんのよ!!」

『……』

「くそっ、当たれよネクラ!!」

 

 放たれる弾丸をひょいと躱し、足元の砂を巻き上げる。それにより銃撃がやんだ瞬間一気に近づき首をつかんで持ち上げる。

 

「あ、が……っ!?」

『狙いが甘すぎる。あんなんじゃカラスも殺せないぞ……堕ちろ』

「か……ぁっ…!」

 

 強化された握力で首を折る。本当は気絶程度で済ませようかと思っていたが、今日はなんだか力の制御がうまく行かないな。

 

 次。せっかくだから同時に相手してやるよ。

 

「う、うわあああああっ!?」

「同志の仇!!」

『お前らは連携と言うものを覚えろ……そんな機会はもう無いがな』

 

 半狂乱で銃を乱射するアバドンとただ剣を振るだけのアバドン。まずは剣の方を拘束し、銃撃に対する盾としてから銃の方に近づいていく。

 

「来るな来るな来るな来るな!!」

「て、てめえ、撃つんじゃねぇ!?」

『生き残るためなら仲間でさえも撃つか。醜いな……』

 

 銃の方を此方の射程距離に捉えた瞬間に剣の方からライザーを奪い取り、剣の方をぶん投げてから銃の方の腹部にライザーを突き立てる。アーマーに包まれてない部分を狙い、さらにアーキゲノマッスルのパワーを使って強引に突き刺した。

 

 そしてヤクザキックと呼ばれる前蹴りで銃の方をルシファーに向かって蹴り飛ばし、後ろから殴りかかってくる剣の方をすれ違いざまにウインガルシェードで首筋を切り裂く。

 

 一瞬の静寂の後、血を吹き出しながら最後のアバドンは倒れた。オレは姿勢を普通の立ち姿に戻し、ルシファーを見る。

 

 ────次 は お 前 だ

 

「なかなかやるじゃないか。だが、その程度でこの俺に勝てるとでも?」

『──御託は要らん。さっさとかかってこい』

「……言ってくれるなァ!!」

 

 真っ直ぐ殴りかかってくるルシファー。オレはその一撃を避け、肋に少しだけ加減をした拳を叩き込む。その瞬間、何かが折れる音がした。

 

「あ、がああああああっ!? 俺の、俺の骨が──!?」

『まだ終わりではないぞ?』

「ぐえっ!?」

 

 肋を抑えるルシファーに回し蹴りをし、右腕の骨もへし折る。

 

 ────コイツは

 

『簡単には死なさんぞ……!!』

「ヒィッ!?」

 

 ルシファーは踵を返して逃げようとする。それを許す筈もなく、瞬間移動と見間違うスピードで回り込む。それを見たルシファーはベルトのプログライズキーを押し込み、必殺技を発動させようとした。

 此方も対抗するためにベルトに再度バイスタンプを押印し、エネルギーを充填する。

 

【Charge……】

 

「うァアアアアアアアアッ!?」

『……フンッ!!』

 

 

【パラダイスインパクト!!】

 

【ベイリングインパクト!!】

 

 相手の蹴りが始まる前に此方のエネルギー充填が終わったため、大きく踏み込んでその顎にアッパーを打ち付ける。エネルギーも込みで叩き込んだため、ルシファーが天高く舞い上がる。

 その瞬間足へと残ったエネルギーを集中し、奴が落ちてくるタイミングを狙う。

 

『ハアッ!!』

 

   

   

   

       

   

 

 金色のカブトムシのオーラが出現し、それに合わせてエネルギーの乗った回し蹴りを叩き込む。ルシファーは数メートル飛んでいき、体の至るところから火花を上げていた。

 

『──地獄の釜にその身を焼かれ続けるが良い』

 

 断末魔をあげる気力もなかったのか、そのまま倒れ爆散した。しかし、オレはアイツが最期になにを言ったのか、聞こえていた。

 

──この、悪魔め──

 

 悪魔、か。オレにはお似合いじゃないか。事実その通りなのだから。

 

 

『これからは地獄の底で悪魔の名を叫ぶがいい。我が名はベイル。仮面ライダー、ベイルだ』

 




星野紡(IF)

大切な想い人を失ったことで絶望し、常人では考えられない程呪いの力が蓄積した、ここではない世界では仮面ライダーの少女。

極度の男性不信に陥っており、男性がパーソナルスペースに入ったり話しかけてくると過呼吸を引き起こしかねない危うい精神状態となっている。尚、とあるクソヤロウに対しては怨みの念が蓄積される。

その結果、とある共通点のある霊が守護霊の役割を担うことになった(取り憑かれてないとは言ってない)



仮面ライダー幽汽

IF紡の守護霊。解る人には解るあの戦士。元ネタより結構優しい。

最初は紡に蓄積された呪いの力を我が物とするために取り憑いたが、自分と同じく恋人を亡くして絶望した紡に同情と共感し、守護霊のような役割を担っている。

元々いた守護霊は蓄積された呪いに耐えきれず悪霊化。その後自分を変質させた宿主を憑き殺そうとしたがフラリと現れた現在の守護霊に敗れ、力として取り込まれた。







や、やっと終わった……

この後数話を挟んでついにスレ民達の最終決戦の始まりですかね(プロット上では)

最終決戦は何人か別の誰かの作ったキャラクターを何人か雇用したいな……元ネタがそういうのだし……


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さらば、我等が相棒

お待たせ。


【バット!

ジャスティスフィニッシュ!!】

 

「ハッ!」

 

 銃口から射出されるエネルギーが敵を貫き爆散させるのを見とどけてベルトからバイスタンプを取り外す。空気中に霧散するようにスーツが消え、戦闘が終ったことを実感し肩の力を抜いた。

 

『おつかれさん。今日も楽勝だったな』

「戦闘中のアドバイスありがと、カゲロウ」

『これくらいは当然だっての』

 

 僕の中の悪魔、カゲロウと少し話してからその場を離れる。今は回りに誰もいないけど、人が集まってくると面倒だからね。

 

「それにしても、最近デッドマンズの出現多くない?」

『ああ。これは明らかに異常だ』

 

 数週間程前からデッドマンズの目撃情報が各所で増えている。それによって僕と仲間達は手分けすることを余儀なくされてしまった。

 

「これって確実に……」

奴等(M.W.V)の仕業だろうな』

 

 奴等とは因縁がある。僕らだけに限らず、スレ民のほとんどが奴等によって何かしらの影響を受けた。

 

「警戒を強める必要がある、か」

『備えあれば患いなしってな。──あれを使うことも視野に入れるか

 

 奴等を侮ってはいけないことを僕は知っている。構成員の多さもそうだが、その中には猛者が混じっていることもある。更に、幹部の強さは頭どころか体一つ抜けているらしい。あの時王ニキやゲイツニキ、イーヴィルニキまでもが苦戦を強いられる強敵だそうだ。

 

「とにかく、今は皆と合流しよう……カゲロウ?」

『んっ? どうした?』

「いや、なんか──変な感じがして」

『気のせいだろ。ほら、とっとと行こうぜ』

 

 カゲロウの言葉に若干の違和感を感じながら、僕は帰宅することにした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「え~い~と♡」

「ちょっ、紡、近いって……!?」

 

 帰宅後、僕は自室で紡にすり寄られていた。まるで猫のように自分の体を僕にこすり付けてくる紡に、僕は正直心臓が持ちそうにない。

 

「良いじゃないの。私達、もうスることもシたんだし」

「シっ……あ、あれは紡が無理矢理──」

「数秒で主導権握った狼さんは誰だっけ~?」

「ヴッ……」

 

 ──今の発言でもわかるように、僕と紡は数週間前に一線を超えているのだ。正直、事の発端は思い出したくない。

 

 スレ民の人々に何て言われるかな。と少し憂鬱になっていたが、僕の予想に反してスレを飛び交ったのはフォローや慰めの言葉。どうやら同類が既にいたのと、カゲロウがリークしていたらしい。

 

 まあ、驚きはしたけど今は幸せなんだけど。まさか、初恋が叶うなんて思っても見なかったな──

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『妬ましいね、貴方』

 

 

「ッ!? 紡、危ないッ!!」

「えっ!?」

 

 突然、部屋の中に悪意を孕んだ声と共に灰色のオーロラが現れ、こちらに向かってきた。僕が紡を突き飛ばしながら後ろに転がるとオーロラは僕一人を飲み込み、すぐに消え去った。

 

 移動した先は、どこかの廃工場だろうか。

 

『何が起こった!?』

「わからない。けど、今のはディケイド系統の……いや、そんなことあり得るか!?」

 

 二人で知恵を絞っても訳のわからない出来事に困惑しながらも、周囲を警戒する。いつでも変身できるように、ドライバーを装着しながら。

 

「──はじめましてだね、仮面ライダーライブさん」

 

 そんな時、背後から声が聞こえた。紡や僕と同い年くらいの女性の声。一瞬穏やかな印象を受けるだろうその声に、僕は冷や汗が止まらなかった。

 その声は先程聞こえた悪意を孕んだ声と一致していたからだ。

 

「……誰だ!」

『こいつは、まさか……!』

「ふふ、ごめんね。私の目的のためにも、貴方には消えて貰わないといけないんだ」

 

 背後に立っていたのは黒と紫の服に身を包んだ女性。彼女の腰には【ディケイドライバー】に酷似した紫色のドライバーが装着されていた。

 彼女はドライバーのベルト部分にセットされた【ライドブッカー】と呼ばれるライダーカードのホルダーから紫色の戦士が描かれたカードを取り出し、ドライバーにセットした。

 

「変身」

 

【KAMEN RIDE. DELOAD!!】

 

 ドライバーから紫色のカードが射出され、僕に向かってくる。それを紙一重で躱しながら相手を睨むと、その姿は大きく変わっていた。

 

 紫の仮面にWの型になるように【ライドプレート】が差し込まれ、紺色の【ディメンションヴィジョン】が怪しく輝く。体は仮面ライダーディケイドの体の模様が反転した物になっていて、紫色に変わっていた。

 

『間違いねぇ、コイツは──!!』

「仮面ライダー、ディロード……!」

 

 最近時王ニキから伝えられた【M.W.V】の幹部の一人。その力は原点であるディケイドやディエンドと同じであるというのに、そのディケイドとディエンドを一度退けた存在──!!

 

「行くよカゲロウ、変身ッ!!」

『応!!』

 

【仮面ライダーライブ!!】

 

「ハアッ!!」

「へぇ、やる気なんだ」

 

 ライブに変身し、ドライバーから取り外したライブガンで射撃を繰り返しながら突っ込む。しかしディロードはそれを避けもせず、ただ受けている。

 

「嘗めてくれるな!」

「当然。だって、貴方弱いし」

 

 余裕綽々と言った様子のディロードに近接攻撃を仕掛ける。蝙蝠(バット)の遺伝子を持ったライブはアクロバティックな攻撃を得意としている。その利点を生かし、翻弄する戦いが僕のやり方。

 しかし、いくら攻撃を仕掛けても躱されるかいなされ、当たったとしても身動ぎ一つせず、ダメージを与えられているか怪しい。

 

「鬱陶しい……ハエみたいね」

「くっ……これならどうだ!」

 

【バット!

ジャスティスフィニッシュ!!】

 

 全身のエネルギーをかき集めた弾丸を撃ち込み、ディロードを中心に爆発が起こる。手応えはあった。けど、これで仕留められるわけがない。警戒は怠らず、いつでも迎撃できるよう──

 

 

【ATTACK RIDE. BLAST!】

 

 

 突然爆風の中から高速で向かってくる巨大な紫色の弾丸が現れ、僕を貫いた。

 

「ぐァあああああああアアっ!?!?」

 

 凄まじい痛みと爆風により、たった一撃だと言うのに変身が解除されてしまった。

 

『影斗ッ!?』

「あ、が……なんだ、今の」

「えー、この程度? 姐さんに聞いてたより全然呆気ないじゃん」

 

 紫の戦士、ディロードは銃となったライドブッカーの銃口に息を吹きかけてから変形させ、こちらに近づいてくる。馬鹿げた攻撃力と防御力。コイツ、強い……!

 そして、倒れ伏す僕に向かってブッカーが振り下ろされた。

 

「──へえ、姐さんが言ってたのは君か」

「コイツを殺されるのはオレが殺されるのと同義なんでね……変身」

 

【仮面ライダーエビル!】

 

 ギリギリでオレが表に出て変形させたエビルブレードでブッカーを受け止めながら変身。さっきのは不意打ちだったとは言え、反応が遅れたこともある。後で説教だからなお前!!

 

『それは勘弁して……』

「負けた、お前が悪い!」

 

 情けない声を出す影斗に一喝しながらブレードとブッカーで打ち合う。ブッカーの方が少し射程距離は長いが、そこに付け入る隙もある。相手の懐、つまりは射程の内側に入り込みながらショルダータックル。からのブレードでの斬撃。

 

「くっ、メンドくさいわね!」

「生憎、そう言うのが悪魔(オレら)の性分なんでね!!」

 

 ライドブッカーという武器は、剣にしては刀身が少し短い。先端部分から中心にかけて刃が伸びてんだ。だが全長はかなりの長さがある。つまり、至近距離の相手に対応するのは難しいだろ!!

 

「影斗は基本中、遠距離主体だったからお前に負けたが、俺は至近距離主体なんでね……!!」

「うっざい……!!」

 

 更に、ディケイド系統のライダーはカードをセットしねぇと技を使えねぇ事が多い。*1その証拠にコイツはさっきから俺から離れようとブッカーを振るってる。つまり、至近距離でカードを取り出させないように脳死で突っ込む。これが最適解だ!

 

「オラオラ! さっきまでの威勢はどうしたんだよ、おい!」

「……正直、嘗めてたわ。でも、判断を間違えたわね」

「──あ?」

 

 なに言ってやがるコイツ。ここから逆転される可能性なんてどこにも──ッ!?

 

「て、めぇ……!」

「貴方は私の思考が乱れてる間にケリをつければよかったの。だって──」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「こんな風に、背中から貫かれることになるんだから」

 

 腹部からライドブッカーの刃が飛び出している。鋭い痛みと異物感から、背中から一突きされたのだろう。マスクの中で血反吐を吐きながらも、相手を睨む。奴の手元にはブッカーの柄のみが握られており、刀身は消えている。

 

「オー、ロラ、カーテン、の、応用、か……!」

「正解~。刀身部分だけをワープさせて貴方を背後からブスッといかせて貰ったん、だぁっ!!」

「ゥグッ!」

 

 刀身が抜き取られ、エネルギーのこもった蹴りで吹き飛ばされる。地面を転がったあと、起き上がろうと力を振り絞るが、膝立ちになるのが精一杯だ。

 

「それじゃ、さよならだね。仲良く二人で逝って来なよ!!」

 

【FINAL ATTACK RIDE. DE,DE,DE,DELOAD!!】

 

 ライドブッカーから極大の斬撃波が飛ばされ、此方に迫ってくる────やっぱ、これしかねぇよな。

 

『カゲロウ! カゲロウ、しっかりするんだ!!』

「影斗、どうやら──────お別れの時間みたいだぜ」

『こんな時になにを言って──!?』

 

 文字通り、()()の悪あがきをさせて貰うぜ……!! エビルブレードを操作し、必殺を発動させる。

 

【バット!

ダークネスフィニッシュ……!!】

 

「ゥゥウォォオオオオオオオオオオオオオオッッッ!!!!!」

 

 斬撃を押し止めながらエビルブレードに装填されているバットバイスタンプを抜き取り、自分に押印して後ろに振り抜く。するとオレの背中から無傷の影斗が出てきた。傷や体力はオレが全部肩代わりしたし、当然だな。

 にしても……こうなることを予想してなかったから間抜け顔じゃねぇか。嗤えるぜ──

 

「カ゛ッ゛ァ゛ア゛ア゛ア゛ア゛ッ゛ッ゛!!!!」

 

 斬撃を自分の体で受け止め、影斗に影響が出ないようにする。さすがに、無理しすぎだな。まあ、最期だし、いいか──

 変身が強制解除され、地面に倒れるオレを影斗が受け止める。コイツ、なんて顔してやがんだ。守ってやったんだからもうちょいマシな面見せろよ──

 

「カゲロウ!? な、なんで……!?」

「へっ……スタンプに元からあった分離機能を使わせてもらったんだよ……ギリギリ、だったけどな」

 

 酷い顔で涙を流す影斗に、オレの隠し持ってたモンのクロウバイスタンプ──改め、ホーリーウィングバイスタンプを渡す。

 

「コイツを使え……今のお前なら……恋人って支えができた(悪魔って支えが要らなくなった)お前なら、使いこなせるだろうよ」

 

 体が羽のように消えていく。目も霞んできたし、意識も飛びそうだ。でも、まだ耐えろ。まだ堪えろ。まだ、伝えきれてない。どういうわけか敵が時間が止まったように動かねぇんだ。これを利用しない手はないだろ。

 

「ごめん、僕が、僕がもっと……もっと……!!」

「そんなに気に病むんじゃねぇよ……なんて言っても意味ねぇだろうから、こう言うわ」

 

 歯を食いしばって血を吐くように声を絞り出す影斗の胸倉をひっ掴み、オレは悪魔らしく呪いの言葉を押し付けてやる(相棒らしく祝福の言葉を送り付けてやる)

 

「オレの、この死を忘れるな! お前がくたばるまでずっと背負い続けろ!! そうやってお前がオレを覚えている限り、オレはいつも、お前の傍にいる……!!」

 

 ──くっそ。このオレがこんな無駄な事を思うなんてな。お前のせいだぜ、影斗──

 

「言っとくが、お前がオレを追っていいのはお前が寿命でくたばった時だけだ。それ以外でくたばってみろ。あの世(あっち)からこの世(こっち)に叩き落としてやらぁ。だから────」

 

 ──志半ばで逝っちまうオレの変わりに──

 

「せいぜい元気でやれよ────影斗(オレ)

 

 ──長生きしてくれよ。相棒──

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 空に消えていく黒い羽を見届けて、手の中にあるスタンプを握る。

 

「────ありがとう、カゲロウ(オレ)

 

 最期の最期まで、お前は僕の最高の相棒で、僕達の最高の仲間で──オレの、最高の憧れだよ。

 

【ホーリーウィング!】

 

 ホーリーウィングバイスタンプを起動し押印。すぐさまドライバーにセットする。黒い羽がオレの体を覆い、次の瞬間白に変色して弾ける。

 

【Wing to Fly! Wing to Fly!】

 

 撃鉄である【イクスパンドハンマー】を操作し、翼パーツの【フェザングラウム】を展開してからライブガンの引金を引く。

 

【ウィングアップ!】

 

【ホーリーアップ!】

 

【Wind!! Wing!! Winning!!】

 

【ホーリー! ホーリー!

ホーリー! ホーリー!】

【ホーリーライブ!!!】

 

 全身が白い翼に包まれ、オレの姿が変わっていく。純白の翼を携えた聖なる戦士。その名は【仮面ライダーホーリーライブ】

 

「なっ、その姿は……!?」

 

 静観をしていたディロードがオレの姿を見て驚愕する。だが、オレはそれに構わず背中の【イノセンスウィング】を広げ高速で飛翔し、ディロードの体をフェザングラウムで切り裂く。

 

「ぐっ!?」

「お前に慈悲は、与えない。全力で……潰す!!」

 

 空を飛ぶオレをディロードが撃墜しようと銃撃を繰り返すが、それを難なく躱して飛翔する。羽ばたく度に白い羽が残り、ディロードの思考を置き去りにしていく。カードを取り出そうものならその瞬間狙い撃つ。

 

「これは、さっきまでとはまるで違う……!?」

「当たり前だ。この力はカゲロウがくれたもの。お前はオレ達二人を同時に相手してるようなモノだ!!」

 

 カゲロウは確かに消滅した。だがその思いはオレの胸に、そしてこのホーリーウィングバイスタンプに残っている。オレ達の絆の象徴とも言えるこの力なら──

 

「お前を越えるなんて、容易いことだ!!」

「──ッ!? 調子に乗って!」

 

 頭に血が昇ったように辺りを攻撃し続けるディロード。しかし、オレにはわかる。好機と見て近づいたところに先程のような騙し討ちをしてくる魂胆だろう。ならオレは前言通り、それを越えてやる!

 

【ウィングチャージ!】

 

【Wing to Fly! Wing to Fly!】

 

 フェザングラウムを畳むことで【ウインドチャージ】が行い、スタンプ内部のエネルギーを加速・増幅する。その間も回りを飛び回る。ホーリーライブの飛行速度は最大マッハ4だ。そう簡単には捉えられない。

 

【フライングアップ!】

 

【Wing to Fly! Wing to Fly!】

 

 更に撃鉄を起こすことでフェザングラウムを再展開。【フライングアップ】状態に移行させることで準備は完了した。あとは撃ち込むタイミングのみ。

 

「──ここだ!」

 

 回りを旋回する動きからマッハ4と言うスピードで接近を繰り返し、その都度斬撃を重ねていく。六回目の接近で上空に蹴りあげ、狙いを定めて引金を引いた。

 

【ウイニング

ジャスティスフィナーレ!!!】

 

「ハァッ!!」

 

 一寸の狂いもなく撃ち込まれた弾丸はディロードを吹き飛ばし、大きなダメージを与えた。その証拠にディロードの変身が解けている。

 ディロードは怨めしそうに此方を睨んでいる。

 

「あと一歩ってところで覚醒するとか、とんだご都合主義で反吐が出るわ……今回は引くか」

 

 口元の血を拭い、片手を振り上げたディロードをオーロラカーテンが飲み込んでいく。オレとディロードは互いに姿が見えなくなるまで睨み合いを続けた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 その日の夜、紡達に頼んで一人にして貰ったオレは、ホーリーウィングバイスタンプを片手に星を見上げていた。カゲロウは夜空を眺めるのが好きだったからだ。

 彼の愛した空を見上げながら、オレは呟く。

 

「──カゲロウ、オレ、頑張るよ。お前の分まで、生き抜いてみせる──だから、七、八十年後にそっちに逝ったら、一緒に酒でも飲もう」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ────その時を、楽しみに待ってるぜ────

 

 星明かりの下。一人の男の、楽しげな声が聞こえた気がした。

*1
NEOディケ?知らない破壊者ですね……




精神攻撃しかなかったけど、いいかな?(絶唱顔)


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14スレ目

新たな決意を胸に、我らは進む


53:超高校生級のハーフボイルド

カゲロウ……かっこつけやがって……くそっ

 

54:旅する最高最善の王様見習い

彼は紛れもない、真の仮面ライダーだ。

 

55:NEWΩinがっこうぐらし!

ふざけるな!ふざけるな!馬鹿野郎ぉッ!!馬鹿野郎ぉぉおおおッ!!!!

 

56:マミサルバトーレ

なんで俺はこんなことでしか突破できない状態まで行かせてしまったんだ……!

 

57:エボルト#地球旅行中

自分の無力さが憎いと思うのは久しぶりだ……

 

58:光のイーヴィルティガ

他世界でも奴らの動きが観測されてしまったんだ。仕方がない、としか言いようがない

 

59:超高校生級の読書家

仕方がないで済むことじゃないけどね……

 

60:名探偵な世界のアクセル

本当にな。奴らは絶対に許さんぞ……!

 

61:魔法科高校のギンガ

確実にぶっ飛ばす

 

62:初出が映画になった白蝙蝠

皆さん……

 

63:アルビノクウガマネージャー

俺達の仲間を傷つけ、ましてや命を奪ったんだ。絶対に野望を阻止してやる!

 

64:杏子を守る未来の予言者

……さて、新たにツヨイケツイを抱いたところで────

 

 

 

 

 

 

 

新しい厄介事が舞い込んできたゾ(白目)

 

65:胃薬啜る極蝶

ドーモ,スレミン=サン バルフレイ=ナイトデス

 

66:海のスプリーム提督

は???

 

67:VR仮面ライダースナイプ

バイトとはたまげたなぁ……

 

68:目が覚めたら最光

初期からいた蝶と余計なことしかしない最強の戦士を素材に融合召喚したマジで余計なことしかしないバルフレイナイトさんじゃないか!!

 

69:ボイロを救えるのはただ一人、俺だ!

なお蝶さえいればガラクタじゃなくても意志が強いやつ素材で召喚できる模様

 

70:TO開発部モコちゃん

某バーローの中の人

「それではご覧ください!」

 

71:目が覚めたら最光

やめて!

 

72:ボイロを救えるのはただ一人、俺だ!

やめて!

 

73:VR仮面ライダースナイプ

やめて!

 

74:マミサルバトーレ

話がわからんのだが?

 

75:SG-i03 Excalibur(男)

もしかして俺達が転生してから現れたキャラクター?

 

76:胃薬啜る極蝶

そうっす。【星のカービィ スターアライズ】、そして【星のカービィ ディスカバリー】というゲームで初登場した戦士で、一時はボツになっていたボスです。別名は【黄泉返る極蝶】【夢啜る極鳥】等。

スペック高いし攻撃強いしストーリー上では悪影響しかないからからめちゃくちゃ嫌われてる

 

77:TO開発部モコちゃん

なんなら強化体のEXはG扱いされてますね

 

78:チームGLSのトレーナー

G?

 

79:VR仮面ライダースナイプ

増殖するGのモチーフって言ったらわかります?

 

80:魔法科高校のギンガ

モチーフってかご本人で草

 

81:海のスプリーム提督

台所とかに出てくるあれか

 

82:最高最善の旅する王様見習い

で、そのバルフレイナイトくんはどうしたのかな?

 

83:胃薬啜る極蝶

ま、それはこれ見りゃわかりますよ……えーいっ!

 

【バルフレイナイトと思われる騎士が赤い龍と白い龍と戦っている映像】

 

84:闇帝王/小説家なジード

は?

 

85:エボルト#地球旅行中

ドライグとアルビオン……だと……

 

86:NEWΩinがっこうぐらし!

アイェエエエエエ!?ハイスクールD×D!?ハイスクールD×D=サンナンデ!?

 

87:胃薬啜る極蝶

コレガワカラナイ

 

88:ボイロを救えるのはただ一人、俺だ!

てかこれLIVE映像だよな。よく三人称視点を出せたなお前

 

89:TO開発部モコちゃん

確かに。動きもいいし転生直後じゃないの? てかこのバイト一頭身じゃない!?

 

90:胃薬啜る極蝶

いや、バルフレイナイトになった影響か戦い方がわかる

 

91:VR仮面ライダースナイプ

なるほどあの極蝶ならありうる

 

92:最高最善の旅する王様見習い

え? 今バルフレイナイトくんワープしなかった?

 

93:目が覚めたら最光

あー、バイトはワープも使うんですよ

 

94:アルビノクウガマネージャー

え、バイト?

 

95:杏子を守る未来の予言者

バイト……???

 

96:ボイロを救えるのはただ一人、俺だ!

【バ】ルフレ【イ】ナイ【ト】

 

97:杏子を守る未来の予言者

なるほど把握

 

98:海のスプリーム提督

にしても、随分綺麗だね。羽

 

99:名探偵な世界のアクセル

そこに注目するのか……

 

100:TO開発部モコちゃん

まあモチーフは蝶ですからね

 

101:超高校級のハーフボイルド

蝶ってーと、あれか。日本じゃ昔から蝶が黄泉の国に通じる不吉な存在って言われてるやつがモチーフか?

 

102:初出が映画になった白蝙蝠

そうなんですか?

 

103:SG-i03 Excalibur(男)

>>101 あ、それ聞いたことある。聖遺物とか調べてるときに見つけたんだよな

 

104:初出が映画になった白蝙蝠

はえ~

 

105:エボルト#地球旅行中

蝶ねぇ……そこまで思い入れはねぇな

 

106:ボイロを救えるのはただ一人、俺だ!

わりと親しい虫だからなぁ。怪人のモチーフとして使われてることもあまりなかったはず

 

107:TO開発部モコちゃん

蝶か……LBXのモチーフに使えそう。メモっておこーっと

 

108:光のイーヴィルティガ

確かに怪獣としても……あれ、どうだっけ?

 

109:闇帝王/小説家なジード

蛾がモチーフになってるのは多かったと思いますけど

 

110:魔法科高校のギンガ

蝶はいないんじゃね?

 

111:VR仮面ライダースナイプ

最近、というより生前は蝶は某鬼狩りのイメージが強かったな

 

112:海のスプリーム提督

あ、鬼を滅するアレか

 

113:マミサルバトーレ

さっきから気になっていたんだが。バイト、お前カービィキャラなのに一頭身じゃないのか?

 

114:胃薬啜る極蝶

え? そこ聞きます?

 

115:NEWΩinがっこうぐらし!

確かに。なんかスタイリッシュな騎士鎧だな。普通に七か八等身はありそう

 

116:名探偵な世界のアクセル

転生時にバグでも起こったか?

 

117:胃薬啜る極蝶

いやこれ多分仕様ですね

 

118:チームGLSのトレーナー

仕様、と言うと?

 

119:最高最善の旅する王様見習い

ドユコト?

 

120:胃薬啜る極蝶

多分オレのバイトは従来のバイトと違って、一頭身かそうでないかを使い分けられる、もしくはこの姿がデフォルトなんだと思います。なんとなくわかうわあぶねっ!?そして熱っ!?

 

121:光のイーヴィルティガ

あ、ブレス食らってる

 

122:エボルト#地球旅行中

あれで熱いで済むとかどうなってんだ

 

123:目が覚めたら最光

バイト自身が炎属性だからそこまで効いてない説

 

124:ボイロを救えるのはただ一人、俺だ!

そこんとこどうなのバイト?

 

125:胃薬啜る極蝶

ダメージにはならないけど熱い! おらお返しじゃ(゚Д゚)ゴルァ!!

 

126:ボイロを救えるのはただ一人、俺だ!

あ、出た!【極楽冥獣】だ!でもオレの知ってるのと何か違う!!

 

127:胃薬啜る極蝶

へー、オレの場合は蝶々が出るのか。紫色のオーラを纏った蝶の体とオレンジ色の鱗粉のコントラストが綺麗

 

128:目が覚めたら最光

なおオーラは怨念で鱗粉は火の粉の模様

 

129:TO開発部モコちゃん

綺麗(白目) あ、あの動作は!

 

130:魔法科高校のギンガ

うわなんだあの剣!?

 

131:初出が映画になった白蝙蝠

で、でかい……!?

 

132:アルビノクウガマネージャー

ウルトラマンの剣と同じサイズなのなんで!?

 

133:SG-i03 Excalibur(男)

完全に殺す気じゃないですかヤダー!!

 

134:胃薬啜る極蝶

喰らいやがれ紅白蜥蜴共!

 

【極楽冥王斬閃】

 

135:初出が映画になった白蝙蝠

うわぁ、あんな強いドラゴン達が一瞬で……

 

136:チームGLSのトレーナー

真っ二つだな。しかも血が出ないところを見るに傷口を焼いたな? 惨いことをする……まあ妥当なところだろうが

 

137:光のイーヴィルティガ

そういえばオーブライトくんは大丈夫かな。確かゼロと一緒にグリージョの護衛に向かってる筈だけど

 

138:NEWΩinがっこうぐらし!

あ、あっちはもうギャラファイなんだ

 

139:わっかに愛され過ぎたウルトラマン

呼びました?

 

140:ボイロを救えるのはただ一人、俺だ!

噂をすれば

 

141:光のイーヴィルティガ

オーブライトくん。大丈夫かい?

 

142:わっかに愛され過ぎたウルトラマン

はい。ダークキラーゾーンにゼロさんとアサヒさんの二人と一緒に取り込まれましたけど……取り敢えずゼロさんと協力してアサヒさんを守ってます

 

143:闇帝王/小説家なジード

>>142 なにしてんの??

 

144:魔法科高校のギンガ

>>142 そういうことは早く言えよ先輩!? 待ってろすぐに行くからな! ギンガァアッ!!

 

145:海のスプリーム提督

ニュージェネ勢じゃないから行けないけど応援はするぞ

 

146:SG-i03 Excalibur(男)

>>142 取り敢えず報連相しっかりしてくれ

 

147:胃薬啜る極蝶

なんだこのスレ問題次々に起こるな

 

【LIVE終了】

 

148:エボルト#地球旅行中

>>147 おまいう

 

149:NEWΩinがっこうぐらし!

>>147 そういう星のもとに生まれてきたとしか……

 

150:初出が映画になった白蝙蝠

おちおちめげてもいられませんね。個人的にはありがたいですけど

 

151:目が覚めたら最光

>>150 動いてたら気が紛れるのはそうだが、だとしても少しでも耐えれなくなったら休めよ? それで倒れたら、彼に顔向けできないだろう

 

152:ボイロを救えるのはただ一人、俺だ!

>>150 それに、倒れたりしたら君の恋人も黙ってないだろうしね

 

153:初出が映画になった白蝙蝠

……はい! これからもよろしくお願いします!!

 

 




シリアスのあとにギャグを挟まないとやっていけない











胃薬啜る極蝶

ハイスクールD×Dの世界にバイト(バルフレイナイト)として転生した人。
ある意味バルフレイナイトが原因となる不祥事(バイトテロ)被害者といえる。

強さは現時点では下記の通り

無限&夢幻>>>>超えられるかもしれない壁>>>>バイトニキ>>二天龍>>聖書の神&原初の魔王>現三大陣営組

強い(確信)


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15スレ目

前回カミサマを救いたい闇黒勇士(トリガーダークくん)が参加していたように見えますが、それは皆さんが日頃の疲れから見た幻覚(作者の致命的ガバ)です。(震え声)


1:胃薬啜る極蝶

新スレですよー

 

2:エボルト#地球旅行中

オツカーレ

 

3:わっかに愛され過ぎたウルトラマン

前回から大分経ちましたね。こっちも救出されましたし

 

4:胃薬啜る極蝶

こっちではもう数百年は過ぎてますねぇ

 

5:ボイロを救えるのはただ一人、俺だ!

時間の流れの差異がエグすぎる。こっちじゃまだ2日だってのに

 

6:TO開発部モコちゃん

こっちは数週間でーす

 

7:封印ついでに隠居中の最光

時間が経ってる感覚はあるけど正確なのかわからん。あ、この前は御迷惑をお掛けしました

 

8:アルビノクウガマネージャー

あ、光の王と黒の王子を助けた結果月闇と一緒に闇の王封印の鎖になって光の王にSANチェックさせて俺達にしこたま怒られた人

 

9:エボルト#地球旅行中

>>7 お? また怒られにきたか?

 

10:魔法科高校のギンガ

>>7 まだ怒り足りねぇぞコラァ!!

 

11:アルビノクウガマネージャー

>>7 確かに説教は終わったけど、怒りが収まった訳じゃないからね?

 

12:超高校級のハーフボイルド

>>7 女の子泣かせてんじゃねーよ絶許

 

13:NEWΩinがっこうぐらし!

ボロクソで草

 

いいぞもっとやれ!!

 

14:封印ついでに隠居中の最光

仕方ないじゃないか!? アイツ妙にしぶといから完全に消滅させられる方法が確立できるまで封印してないとヤバイんだって!!

 

15:チームGLSのトレーナー

確かにそうだな。その点は許そう

 

 

だが泣かせたことは許すと思うか?

 

16:封印ついでに隠居中の最光

そこをなんとか!

 

17:SG-i03 Excalibur(男)

二十一拘束解放(シールトゥエンティワン)板民議決開始(デシジョンスタート)

 

議題は【コイツを許さない】!

 

承認

 

18:わっかに愛され過ぎたウルトラマン

承認

 

19:胃薬啜る極蝶

承認

 

20:エボルト#地球旅行中

承認

 

21:ボイロを救えるのはただ一人、俺だ!

承認

 

22:光のイーヴィルティガ

承認

 

23:NEWΩinがっこうぐらし!

承認

 

24:闇帝王/小説家なジード

承認

 

25:初出が映画になった白蝙蝠

承認

 

26:TO開発部モコちゃん

承認

 

27:海のスプリーム提督

承認

 

28:名探偵な世界のアクセル

承認

 

29:超高校級のハーフボイルド

承認

 

30:VR仮面ライダースナイプ

承認

 

31:魔法科高校のギンガ

承認

 

32:マミサルバトーレ

承認

 

33:アルビノクウガマネージャー

承認

 

34:チームGLSのトレーナー

承認

 

35:杏子を守る未来の予言者

承認

 

36:最高最善の旅する王様見習い

承認

 

37:超高校生級の読書家

承認

 

38:封印ついでに隠居中の最光

満場一致(白目)

 

39:エボルト#地球旅行中

結果、許されないな

 

40:海のスプリーム提督

コレモ議決ダカラネショウガナイネ

 

41:超高校級のハーフボイルド

くっそ棒読みじゃねぇか

 

42:封印ついでに隠居中の最光

チキショー!!

 

43:ボイロを救えるのはただ一人、俺だ!

人の心ってのはな!! 傷ついたら簡単には癒すことはできないんだよ…………ワズ……

 

44:VR仮面ライダースナイプ

自爆してやがる

 

45:初出が映画になった白蝙蝠

カゲロウ……

 

46:TO開発部モコちゃん

檜山さん……

 

47:魔法科高校のギンガ

おい流れ弾当たってる奴らいるぞ

 

48:胃薬啜る極蝶

そ、そういえばこっちでちょっと大暴れしたくなったんですよ!!

 

49:わっかに愛され過ぎたウルトラマン

え、なにそれは

 

50:マミサルバトーレ

悪いが戦闘狂はNG

 

51:胃薬啜る極蝶

ちゃいますよ? なんか原作で猫姉妹って言われてる子らがいたじゃないすか

 

52:最高最善の旅する王様見習い

えーっと、なんだっけ。もう読めなくなってから随分経つから覚えてない

 

53:闇帝王/小説家なジード

僕の世界にはその漫画ありますよ。確か黒歌って子と白音って子ですよね。あ、でも搭城小猫って偽名もあったか

 

54:胃薬啜る極蝶

そうそう。で、その黒歌って子がはぐれ悪魔になったって知らせを聞いたんすよね

 

55:超高校級のハーフボイルド

おいそれ確かな情報筋から聞いたのか?

 

56:胃薬啜る極蝶

勿論聞きましたとも。怨霊から

 

57:光のイーヴィルティガ

流石黄泉の騎士。ネットワーク完備か

 

58:魔法科高校のギンガ

(怨霊)ネットワーク

 

59:名探偵な世界のアクセル

字面がヤバすぎる

 

60:SG-i03 Excalibur(男)

パワーワードの領域に足突っ込んでて草

 

61:エボルト#地球旅行中

んで、そのはぐれ悪魔がどうしたんだ?

 

62:胃薬啜る極蝶

あー、俺の記憶が正しければなんすけど、あの子悪い子じゃないんですよ

 

63:アルビノクウガマネージャー

え? はぐれ悪魔って確か犯罪者って分類されてなかった? 確か主を殺してたり、人を殺してたり

 

64:胃薬啜る極蝶

いや、彼女の場合は正当防衛みたいなもんなんすよ。確か親がどっちも死んじまってて、妹と二人で暮らしてたところに悪魔が現れたんですって。そしたら眷属にしようとするもんだから妹は守ろうと取引したらしいんすよ

 

65:杏子を守る未来の予言者

ふむ、自分の身柄を対価に妹を守ったのか

 

66:胃薬啜る極蝶

そうっす。でも黒歌さんは滅茶苦茶強かったらしく、眷属悪魔になってからメキメキ力をつけてくもんだから欲が出たんでしょう。妹を無理やり眷属にしようとするから話が違うって黒歌さんぶちギレ。で、主を殺してはぐれになっちまったと

 

67:封印ついでに隠居中の最光

あー、それは……

 

68:マミサルバトーレ

約束を破った方に非があるな。それで、暴れるとはどういうことだ?

 

69:胃薬啜る極蝶

いや目の前で追手の悪魔に追われてたんで今追いかけてるんすよ

 

70:超高校級のハーフボイルド

そういうことは先に言えって!?

 

71:SG-i03 Excalibur(男)

最近報連相しっかりしろって言ったばっかだろうが!?

 

72:最高最善の旅する王様見習い

人の振り見て我が振り直せって言葉知ってる???

 

73:胃薬啜る極蝶

サーセン! あ、追い付かれてるじゃんか!取り敢えず接敵するんでスピード上げるか!!

 

【LIVE開始】

 

74:アルビノクウガマネージャー

うわはっや、なんだこのスピード!?

 

75:TO開発部モコちゃん

あれ? なんか地面にうつってる影がおかしいような……

 

76:VR仮面ライダースナイプ

……おいコイツまさかあの姿でこのスピード出してんの!?化け物かよ!?いや化け物だったわ!!

 

77:胃薬啜る極蝶

フゥ~^ 風を切って飛ぶのキモチィ~^

 

 

───────────────────────

 

 森の中に五つの影。四人と一人にわかれたその影は、片や黒い着物を身に纏う妖艶な雰囲気の女性。片やそれぞれの武器を携えた複数人の男達。

 

 女性の名は黒歌。主殺しのSS級はぐれ悪魔(大罪人)……しかしその実態は唯一残った肉親を守るために罪を犯した者。

 

(本当にツイてないわね……まさかこんな所で見つかるなんて)

 

「いやー、ツイてるな俺達。まさかSS級はぐれ悪魔をこんなボロボロな状態で見つけるなんてな」

「これで俺達も公爵の仲間入りかねぇ? あ、そうだ。折角だし、ちょっと楽しんでから殺してやろうぜ?」

「お、いいねぇ。じゃ、見つけたの俺だから最初は俺からな?」

 

 追手である男達は下品な笑みを浮かべながら黒歌へと近づく。ギリ……と歯ぎしりをし、男達を睨み付ける黒歌。その手には薄くオーラが浮かんでいる。

 

(コイツらも最中なら油断する筈、その隙に……!!)

 

 彼女は覚悟を決めた。とはいえ、そんなことのために自らを傷つける行為など、彼らの系譜の者(我がスレの転生者)が見逃し、ましてや許すことはないのである。

 

 近づく男達の目の前に一頭の蝶が現れた。ぼんやりと赤く光り、オレンジ色の鱗粉を軌跡に残すその蝶は男達の背後から現れ、黒歌の前に陣取りそのまま滞空している。

 

「……なんだこの蝶? こんなんいたか?」

「別に蝶なんていいだろ。邪魔だしはたき落とせよ」

「それもそうだな。あら、よっ、と────?」

 

 勢いよく振り下ろされた腕に蝶は微動だにしなかった。地に墜ちもせず、風に吹き飛ばされもせず、ただそこに存在している。蝶はその場でヒラヒラと飛んだ後、男の体に停まった。

 

 

 

 瞬間、男の姿が消えた。まるで、蝶に啜られたかのように、その場から消え去った。

 

「「「──は?」」」

「え?」

 

 その場にいた者達の驚愕を他所に、蝶が光を放つ。炎が燃え上がるかのように光は大きくなり、やがて一つの形を作り出した。それは、人の形をした何かだった。

 

 光の中から現れた者は背中にある羽を大きく広げ自らをアピールするかのようにした後、フワリと地面に降り立ち、その手に持った剣をチャキリと鳴らした。

 

 裏の世界に生きる者達は、その姿を見て敬い畏れるだろう。

 

 

 

黄泉廻る極蝶

 

バルフレイナイト

 

 

 

 かつて悪魔・天使・堕天使の三大勢力を圧倒し、全滅させかけた二天龍を仕留めた英雄が、再びこの世に降臨したのだから。

 

『──────────』

「なっ!? こ、コイツは、いやこの方は、伝説の蝶騎士!?」

「なんでこんなところに……ま、まさかSS級はぐれ悪魔の黒歌を仕留めにきたんじゃ」

「そ、そうか! 流石は我らが英雄様!!」

 

 男達が焦ったようにバルフレイナイトを誉め始めるが、彼はそれに見向きもせず、黒歌の方へと歩いていく。黒歌は体を震わせるが、目の前の圧倒的強者から目が離せず動くことができなかった。

 

『────────────────』

「っ──(にゃはは……さすがに、伝説の騎士様相手じゃ無理かな……ごめんね、白音)」

 

 瞳から涙が流れる。騎士から受けるであろう痛みから少しでも逃れたいがために、彼女は目を閉じ、痛みを待った。

 

 その体に痛みが走る────しかし斬られたわけではない。

 

『────────────────』

「ぇ? にゃ、にゃにを──ぁ……!」

『──────────』

 

 バルフレイナイトは、黒歌の体を優しくその両手と羽で包み込んだ。黒歌は彼の腕の中で悪魔ではなかった頃、太陽の光に包まれて安らいでいた時間を思い出した。思わず涙があふれる。恥も外聞もなく泣く黒歌を、騎士は子供をあやすかのように一度優しく背中を擦り、立ち上がる。

 

『────────────』

 

 ──そして、振り向きながら男達の方向へとその手の得物【バルフレイソード】を横一文字に凪ぐ。剣から放たれる斬撃【ムーンショット】は男達を一瞬で切り裂き、燃え上がらせた。

 

 声をあげる暇もなく、骨すら燃え尽きた男達の灰を羽で吹き飛ばしてバルフレイナイトは再びしゃがみこみ、黒歌を抱えた。その体制は横抱き。所謂お姫様だっこだ。

 

『────────────────』

「……ありがとにゃ、騎士様!」

『────────────────────』

 

 黒歌がぎゅっと騎士に抱きつく。騎士はそれに動じず、彼女を抱きかかえたまま何処かへ飛び去っていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

───────────────────────

 

 

196:魔法科高校のギンガ

なんか途中カットイン入ったけどさ……あの、違くね?

 

197:アルビノクウガマネージャー

コテハンじゃないってどういうこと?

 

198:名探偵な世界のアクセル

あっちの世界だったら格好つかないからあの名前説

 

199:闇帝王/小説家なジード

それだ

 

200:NEWΩinがっこうぐらし!

てか最後の表情的にコイツあの猫娘のことオトしたよな?

 

絶許

 




ちなみにバイトニキの言葉は発音できてません。スレ民には副音声的なノリで聞こえてるけど。

今回言ったセリフは下記の通り

「おうそのポークピッツしまえや燃やすぞ」

「やっぱこの子可愛いな。流石前世の推し……なんか泣いてね?」

「んー、なんか怯えてるっぽいし、落ち着かせるか……よっと」

「安心してねー、お前に危害を加えるつもりはないよー」

「さっきからジロジロ見てんじゃねーよ失せろ下衆」

「取り敢えず安全なところまで運びますねー。バイトタクシーだよー」

「ファッ!? ご立派ァ!なものが当たっておりますが!?」


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黒歌の日記

胃薬啜る極蝶ことバイトくんに保護された黒猫さんの日記


○月A日 

 

今日から日記をつけることにした。まず、私は騎士様に救出されてから木の洞に連れてこられたにゃ。

騎士様は私を草木で作った簡易的なベッドに降ろしてから、布にすりつぶした薬草の液を染み込ませて包帯として巻いてくれた。その時の手付きがすごく優しくて、また泣きそうになっちゃった。

それから騎士様が洞の外に出ていった。私はしばらくその場にいたんだけど、暇になったから外に出たらとんでもないものを見た

 

騎士様が川で釣りをしていたのだ

 

思わず偽者かと思い隠れて様子を伺っちゃったけど、よく探ってみたら騎士様と同じ気配だったからすぐにやめた。隠れてたら勘違いされちゃうかもだしにゃー。

私が近寄っていくと騎士様は目線だけをこちらにやって、すぐに釣竿に目を向けた。もうちょっと驚いてくれてもいいのに

 

夕食は魚の塩焼きだった。

シンプルな料理だったけど、はぐれ悪魔になってから録に食べることもできてなかったから本当に美味しく感じた。空腹は最高のスパイスって本当なんだにゃー

 

……でも、火起こしとかしてない筈なのになんで塩焼きが出されたのかは謎。取り敢えず疲れたからもう寝るかにゃ……

 

 

 

○月B日

 

今朝は昨日とは比べ物にならない謎を見てしまった。

 

騎士様が作ってくれたであろう魚の串焼きを見つめ、ありがとうと伝えようと顔を上げたんだけど……騎士様の口はどこにあるのかにゃ???

顔に近づけた魚がスゥーって吸い込まれていったんだけど。それに咀嚼音も聞こえたし。でも口が見えない

 

騎士様の顔は影とかで見えないって伝えられてるけどちょっと違うにゃ。デフォルトであの黒い顔みたい。だって顎の辺りを指で撫でながら多分考え事してたとき、ちょっとだけ肌を撫でる音が聞こえた。黒歌さんは耳がいいんだにゃー

 

ちなみに焼くのに使ってる火……と言うより器具はなんと騎士様の剣だった。確かに炎を出してたけどフライパン代わりにするなんて、いろんな意味でイメージ崩れるにゃー

 

 

 

○月C日

 

【ページ全体が血で汚れているため判読不能】

 

 

 

○月D日

 

昨日は本当にヤバかった。全身が作り替えられてるみたいな感覚がして熱も出て、正直死んじゃうかと思ったにゃ。若干走馬灯も見えた

 

日記を書いてる途中で血を吐いた私を騎士様がすぐベッドに寝かせてくれた。その後はぼんやりとしか覚えてないけど、冷たい濡れた布で顔を拭いたり、手を握ったりしてくれてた

 

今もちょっとダルいけど、日記を書くくらいならでき

【文はここで途切れている……】

 

 

 

○月G日

 

黒歌さん大復活だにゃー!

 

あの後騎士様に見つかって日記を没収されてしまった。ずっと机の上に置いてあったし、表紙に達筆な字で【体調を治すまで禁止。中身は見ていない】って書いてたから見られてないらしいけど。見られてたら死にたくなるにゃー

 

今は崩す以前より体調がいい。仙術もしっかり使えるし、動きのキレが良くなってる。騎士様の看病のおかげかにゃ?彼には本当に頭が上がらない

 

あ、そうそう。騎士様が文字を書けるみたいだから、私の持ってた日記の予備を渡したらすぐに使ってくれた。しばらく書き続けてたけど、書き終わったら私に見せてくれた

 

なんでも、彼の名前はバルフレイナイトと言うらしい。決戦の間に審判を下すとかなんとか。あと、冥界の怨霊達を統べる……と言うより仲が良いとか書いてたかにゃ?明日確認してみよ

 

 

 

○月H日

 

きしさまいっぱいちゅき

 

 

 

○月I日

 

昨日の私はなに書いてるにゃん!?

 

えーと、取り敢えず昨日のことを整理するにゃん。まず、騎士様が何故かいない間に少しでも恩を返そうとこっそり洞から出て見よう見まねで釣りをしてた

 

で、なかなか釣れないから少し川に沿って移動して、良い感じのところがあったからそこで釣りを再開

 

そしたらなんか、なんだっけ、ゼブラ?

 

取り敢えずゼから始まるなんか貴族っぽいやつに見つかって、逃げようとしたけどドジって捕まっちゃって……それで連れてかれたんだった

 

両手両足拘束されて連れてかれたのはゼなんとかの別荘とか隠れ家とか言ってたかにゃ?まあそんな感じのところに転がされて、体を不躾に触られた

 

うええ……今思い出しても気持ち悪いにゃん。性欲の権化みたいな触り方されて、着物も脱がされて、もうダメだって思った時に……

 

そうだ。壁をぶち破って騎士様がきてくれたんだったにゃ

 

眠いしページ足りないしこの続きは明日書こーっと。あ、夕食は騎士様いわくチネリ米ってものを使ったカレーだったにゃ

 

 

 

○月J日

 

さて、続きだにゃ。

 

壁をぶち破りながら突入してきた騎士様はゼなんとかにそのまま蹴りを放ってぶっ飛ばした。好き勝手やられた側としてはすごくスカッとしたにゃー

 

騎士様はすぐに私の着物を見つけて、私の拘束を解いてから渡してくれた。

 

優しく私の頭を撫でながら、光る目がにっこりと笑みを浮かべたように見えて、思わずドキッと……これは書かなくて良いにゃ

 

ゼなんとかが騎士様を不意討ちしようと魔力弾を放っていたけど、騎士様はそれを羽を羽ばたかせるだけでかき消し、私を連れてその場を後にした

 

すっかり我が家となった木の洞に帰ってきてから、騎士様は私に着物を着せてから怪我がないかを確認して、少しでも怪我があったらあの時と同じように包帯を巻いてくれた

 

あの時、騎士様が悪魔に狙われるかもしれないと思った私は洞を出ていこうと夜中に起き上がった。それで出ようとしたら、なんと出入口に騎士様が立っていた

 

騎士様の手元には紙があって、【出ていく必要はない】って書いてあった。どうして?って聞いたら、紙を裏返して【この世の悪魔全てより強いから】って書いてて、思わず笑っちゃったにゃー

 

そうだよね。あのニ天龍を一撃で倒しちゃう騎士様の元にいるんだから、心配ないよね。それで、なんで私にそこまでしてくれるの?って聞いたらちょっと考えた後に紙に書いて渡してきた

 

【目の前で困ってたから】ってなにそれ。騎士としては正解なのかもだけど、乙女としてはロマンもムードもない。ちょっと期待させる状況で空振りしないでほしい。

 

まあ、ちょっとだけドキッとはしたかにゃー。でも、黒歌さんはそう簡単には靡かないよー?

 

 

 

○月K日

 

今日はお引っ越しをするらしい。理由を聞いたら【勝てはするけど何度も来られるのはめんどいし、なによりここもかなり古くなってきたから】って言ってた。こう言うのって前者が建前だったりするけど、これどっちも本音かにゃ?

 

お引っ越し先はなんと人間界。駒王町って言うところらしい。なんでも、学校に興味がそうだ。でも騎士様って人間に紛れられるの?

 

そう思ってたら、騎士様の姿が変わった。彼の鎧のような赤い髪にキリッとした黄色い瞳。正直めちゃくちゃかっこよ

 

まあ美形な方だった。ただ、言葉は相変わらず喋れなかったけど。今日は荷物運びとか近所に挨拶とかで騎士様も忙しそうだったし、食事は私が作った。

 

それにしても人間に擬態してると顔にすごい出るんだね、騎士様。食べてるときはパァ……!って美味しそうに食べてる顔するし。私が伸びをしてるときは一瞬胸に目をやっちゃってすぐそらして赤くなってた。かわいいにゃー

 

 

 

○月L日

 

騎士様が学校に行ったので、仙術で気配を偽装しながら着いていった。私も学校に興味あったし。と言うわけで今から学校であったことをリアルタイムで書くことにする。

 

騎士様は【蝶野(ちょうの) (ほむら)】って名前で学校に入った。クラスメイトの人間をちょっと見てみたけど、なんかAVだったりそういう本を隠しもせず堂々と広げてるやつらがいた。一年でこれって大丈夫かにゃー?

 

騎士様はクラスに入ってから黒板に相変わらず達筆な字で名前を書いてから一礼。男どもはすごく面白くなさそうにしてたけど、女の子達は黄色い悲鳴を上げていた。

 

それにしても昔病気で喉頭を摘出したから声が出せないなんて理由、よく思い付いたにゃー。カルテも偽造してあったし。いつやったんだろ?

 

あ、今から昼食みたいだし、私も帰ろうか

 

は?

 

なにあの雌ガキども、騎士様にベタベタして。私だってしたことないのにズル

 

……なにしてるのかにゃー、私は。ここまで書いてやっと気づくとか、遅すぎるでしょ……取り敢えず帰ろ。

 

 

ここからは夜に書いた日記。家に帰ってからご主人様を待って、裸エプロンってやつでお出迎え。あの変態男三人組には今だけ感謝するにゃ

 

定番とかいう三択を言ってみたら茹でダコみたいに赤くなって可愛かったにゃー……ますます好きになっちゃう。あ、そうだ、忘れないように書いとかなきゃ

 

私は騎士様が好き

 

勇ましい騎士様が好き

 

かわいい騎士様が好き

 

楽しげな騎士様が好き

 

彼が見せるさまざまな彼が大好き

 

自覚したからには必ず落として見せる。黒歌さんは重いよ?嫉妬もするし独占もしたい。でも嫌われちゃうかもだからしない。もし許されるなら勿論するけどね!

 

これからもよろしくね、ご主人様♪︎

 

絶対逃がさないから……




その頃のバイト

バイト「なんか最近推しの距離感がバグってるんですが、どうすれば良いですか?」

スレ民「絶許」

バイト「あとその直前に妙な寒気を感じたんですけど、これって風邪ですかね?」

スレ民「あっ(察し)」


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番外【ヤンデレには】狂愛被害者の会【注意しよう】

あ~^ヤンデレになる過程書くのたのすぃ~^

まあ今回はヤンデレ本人は出ないんですけどね。本人は、ね……


439:体も心もボドボド

救いはないんですか!?

 

440:名無しのヤンデレ被害者

(救いなんて)ないです

 

441:名無しのヤンデレ被害者

諦メロン

 

442:名無しのヤンデレ被害者

助けたいよ?助けたいけどね?こっちもこっちで精一杯なんだよ……

 

443:体も心もボドボド

ファンッ!? キャスター待て!ホントに待ってくれ!俺は決して浮気なんてしてな……ア゜ッ

 

444:名無しのヤンデレ被害者

あっ(察し)

 

445:名無しのヤンデレ被害者

去勢拳入ったなこれ

 

446:名無しのヤンデレ被害者

ダディ、ライダーなのにキャスターに負けるのか……

 

447:名無しのヤンデレ被害者

男性特攻宝具の前にはクラス相性なんてないのだよ

 

448:名無しのヤンデレ被害者

こわ……

 

449:海のスプリーム提督

ちょっと見ないうちにまた被害者が増えてやがる……

 

450:名無しのヤンデレ被害者

ファッ!?

 

451:名無しのヤンデレ被害者

アグルニキ!?アグルニキじゃないか!?

 

452:名無しのヤンデレ被害者

生きとったんかいワレェ!!(歓喜)

 

453:名無しのヤンデレ被害者

>>449 え、誰?

 

454:名無しのヤンデレ被害者

>>453 新入りか?まあお茶飲めよ……

 

455:名無しのヤンデレ被害者

>>449の方こそ、このスレを立ち上げた最古参にして現在進行形でヤンデレを増やし続けている(故意ではない)アグルニキだ

 

456:名無しのヤンデレ被害者

この人のお陰で俺達の中の何人かは被害を食い止めることができてるんやで

 

457:名無しのヤンデレ被害者

尚自分の身は……

 

458:名無しのヤンデレ被害者

>>457 やめないか!!

 

459:海のスプリーム提督

もうね、どう足掻いても増えるもんだからね。悩んでたところに心の中のジョースター卿に言われたよ。

 

逆に考えるんだ……増えちゃっても良いさ、と……

 

460:名無しのヤンデレ被害者

あかん(あかん)

 

461:名無しのヤンデレ被害者

ダメだ悟り開いてらっしゃる!?

 

462:名無しのヤンデレ被害者

やめて!これ以上ヤンデレの艦娘が増えて、アグルニキが貞操を奪われ続けたら、いつもSAN値がすり減ってるアグルニキの精神まですり減っちゃう!

 

お願い、死なないでアグルニキ!

 

貴方が今ここで倒れたら、噂のイーヴィルニキやオーブライトニキとの約束はどうなっちゃうの?

 

ライフゲージにはまだ光がある。ここを耐えれば、ヤンデレ艦娘達に勝てるんだから!

 

 

 

次回「アグル 鎮守府に没」デュエルスタンバイ!

 

463:名無しのヤンデレ被害者

>>462 洒落になってないから止めろ!!

 

464:名無しのヤンデレ被害者

>>462 タイトル改変地味にうまいのが腹立つ

 

465:名無しのヤンデレ被害者

>>462 ピロロロロ……(ライフの削れる音)

 

466:海のスプリーム提督

コフッ(吐血)

 

467:名無しのヤンデレ被害者

アグルニキィイイイイイイッ!?

 

468:名無しのヤンデレ被害者

>>462 お前なんてことを!!

 

469:名無しのヤンデレ被害者

正直すまんと思ってる。っと、なんかドアノックされてる。こんな時間に来客か?

 

470:名無しのヤンデレ被害者

あっ(察し)

 

471:名無しのヤンデレ被害者

>>469ォ! ニゲルルォ!!

 

472:名無しのヤンデレ被害者

>>469 悪いことは言わんから逃げろ!

 

473:名無しのヤンデレ被害者

>>471 >>472 なに言ってんだよ。じゃ、対応してくるわ。てかさっきからドンドンうるせーな!? 今でるよ!

 

474:名無しのヤンデレ被害者

>>473 行くな…………逝くなぁああああ!!

 

475:名無しのヤンデレ被害者

その後、>>473を見たものは誰もいない……

 

476:名無しのヤンデレ被害者

全員! 我らが同志に、黙祷!

 

477:名無しのヤンデレ被害者

(-人-)

 

478:名無しのヤンデレ被害者

(-人-)

 

479:名無しのヤンデレ被害者

(-人-)

 

480:名無しのヤンデレ被害者

(-人-)

 

481:名無しのヤンデレ被害者

(-人-)

 

482:海のスプリーム提督

(-人-)

 

483:名無しのヤンデレ被害者

(-人-)

 

484:名無しのヤンデレ被害者

(-人-)

 

485:名無しのヤンデレ被害者

(-人-)

 

486:名無しのヤンデレ被害者

(-人-)

 

487:名無しのヤンデレ被害者

こうして被害者は増えていく

 

488:名無しのヤンデレ被害者

哀しいなぁ……

 

489:名無しのヤンデレ被害者

唯一の救いは暴力系が今のところないことだよな

 

490:名無しのヤンデレ被害者

あと心中系

 

491:名無しのヤンデレ被害者

ワイ、一緒に死にましょう?って言われたけど無様にワイだけ生き残ったしまった民。今でも彼女に裏切り者って言われる夢を見る……正直、後を追った方が良いのだろうか

 

492:名無しのヤンデレ被害者

強く生きて……いや強くなくていいから生きて。生きろ!!

 

493:名無しのヤンデレ被害者

お前が後を追ったって、お前が生き残った事実は変わらん。もしかすると、また生き残る可能性もある。お前はもし生き残り続けたらそれを無限に続けるのか?

 

494:名無しのヤンデレ被害者

命は大事にしてくださいよ……生きたくても生きられない人達に失礼でしょう?生きていける人が自ら命を断つなんて

 

495:名無しのヤンデレ被害者

でも……どうしても、頭から離れないんだ

 

496:名無しのヤンデレ被害者

ヤンデレ被害ってのはこう言うのもあるんだよな

 

497:名無しのヤンデレ被害者

心中を受け入れたもののどちらかが死亡し残った方がトラウマをうける。その場合、残された側のアフターフォローなんてないからな

 

498:名無しのヤンデレ被害者

>>495 でも、自殺は違う

 

499:名無しのヤンデレ被害者

>>495 そうだ。自分で命を断って、お前が今度は他の誰かの傷になるのか?

 

500:名無しのヤンデレ被害者

あ……

 

501:名無しのヤンデレ被害者

お前の家族のか?友人のか?それとも俺達のか?

お前が考えてるのはそう言うことだぞ

 

502:海のスプリーム提督

残される辛さはわかるよ。俺も……前世では残された側だ

 

503:名無しのヤンデレ被害者

アグルニキはたしか、客船の沈没事故でしたっけ……

 

504:名無しのヤンデレ被害者

たった一人生き残って、一部のメディアからは奇跡の子として持て囃される。最悪だな

 

505:名無しのヤンデレ被害者

>>500 わかるか?お前が死ねば、悲しむ人がいるんだぞ。お前は自分の苦しみを俺達に押し付けるつもりか?

 

506:名無しのヤンデレ被害者

>>505 あの、オレ>>500ですけど>>495ではないです

 

507:名無しのヤンデレ被害者

 

508:名無しのヤンデレ被害者

うわ恥ずかし

 

509:名無しのヤンデレ被害者

だっっっさ

 

510:名無しのヤンデレ被害者

>>506~>>509 うるせえほっとけ!!(赤面)

 

511:海のスプリーム提督

ま、こんな風に笑いあえる友人がいるんだ。その友人のために、ちょっとくらい頑張ってみても、罰は当たらないさ

 

512:名無しのヤンデレ被害者

……そうですね。オレ、生きてみます!ありがとうございました!!

 

513:名無しのヤンデレ被害者

気にすんなよ

 

514:名無しのヤンデレ被害者

困った時は助け合い。これ常識

 

515:体も心もボドボド

>>514 じゃあ俺のことも助けてくれませんかね

 

516:名無しのヤンデレ被害者

ダディニキ!?

 

517:名無しのヤンデレ被害者

生きとったんかいワレェ!?(驚愕)

 

518:名無しのヤンデレ被害者

生きてるとは思ってたけど復帰早いな

 

519:体も心もボドボド

正直霊基にめっちゃ響いて三途の川らしきところでガイコツがジョーク言いまくってる幻覚が見えるほどの痛みだったけどなんとか生き残った

 

520:名無しのヤンデレ被害者

>>519 三途の川ならぬサンズの川で草

 

521:名無しのヤンデレ被害者

>>519 ツクテーン

 

522:海のスプリーム提督

おっと、そろそろ執務に戻らないと。落ちるわ

 

523:名無しのヤンデレ被害者

>>522 お疲れさまでーす

 

524:名無しのヤンデレ被害者

さて、どうするよ?

 

525:体も心もボドボド

じゃあ俺の知り合いの話を聞いてやってくれないか?

 

526:名無しのヤンデレ被害者

よかろう

 

527:名無しのヤンデレ被害者

報酬は?

 

528:体も心もボドボド

>>527 ジャックがマスターの膝枕でウトウトしてる写真

 

529:名無しのヤンデレ被害者

>>528 乗った

 

530:名無しのヤンデレ被害者

 

531:名無しのヤンデレ被害者

じゃ、ダディニキどうぞ

 

532:体も心もボドボド

いや、本人いるんだけどな?ほら話してやれよ

 

533:近衛シリーズが壊れやすいと誰が言った

どうもこんにちは、ゼルダの伝説BotWに転生してリンクとミファーの幼馴染みになってていつの間にか英傑の一人に組み込まれそうになってて何故か姫様とミファーにクソデカ感情向けられてる近衛兵です

 

534:名無しのヤンデレ被害者

は?

 

535:名無しのヤンデレ被害者

は?

 

536:名無しのヤンデレ被害者

は?

 

537:名無しのヤンデレ被害者

は?

 

538:名無しのヤンデレ被害者

ごめんアグルニキ戻ってきてぇえええええっ!!

 

 




体も心もボドボド

FGO時空に転生したダディャーナザァーン
亜種聖杯戦争に参加し、勝者となる。その際キャス狐を呼び出し、最終決戦で彼女が自分を庇って瀕死になった瞬間に原作と同じように覚醒し、バーニングディバイドで勝利する。それからキャス狐にロックオンされる。
人理焼却後、仮面ライダーとして戦っていたことから英霊の座に一時的に記録され、擬似サーヴァントとなる。
たまにオンドゥル語を話す。

「ダバボォオオオオオオオオッ!!(玉藻ォオオオオオオオオッ!!の意)」
「俺の名は仮面ライダーギャレン……名の通り、ライダーだ」



近衛シリーズが壊れやすいと誰が言った

ブレワイに転生した一般人でいたかったハイリア人近衛兵。
近衛武器シリーズを愛用しており、壊れやすい筈の近衛武器を白銀や黄金ライネルとの戦闘で使用しても長持ちさせる変態。
実力や機転ではリンクに劣るが、それをテクニックや搦め手などで埋めている。模擬戦の成績は101戦中50勝51敗。
自分でも知らぬ間にゼルダ姫やミファーにパーフェクトどころかアルティメットコミュニケーションを成功させているバカ。

「リンク、いくらボクが壊れやすいと言われる近衛武器を長持ちさせてるからってやベーやつを見る目を向けてくるのは止めてくれないか?」
「姫様、私のような近衛騎士よりも、勇者として選ばれた英傑リンク殿とお話をしてみては…………申し訳ありません。謝罪しますのでその様な今にも泣きそうな顔をなされないでください」
「ミファー!槍の使い方教えてー!! ……ミファー?ミファーさーん?槍の使い方を教えるのに密着する必要……あるんですね、はい、ワカリマシタ……」


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コイツ本当にただの近衛騎士か?byダディ

ハイリアニキの強さを表現しようと頑張ってみた


 黒い剣と蒼い剣がぶつかり合う。聖なる光を放つ剣は一撃一撃が必殺であり、例え人の身であっても受けるわけには行かない。

 更に黒い剣は通常壊れやすく、蒼い剣と打ち合おうものなら二合か三合で砕けてしまう筈が、既に二十を超えていた。

 

「……フッ!!」

「ゼェイッ!!」

 

 その二人の騎士の戦いを見て、彼らの同期、後輩、そして先輩までもが言った。

 

 ────次元が違う。と……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ここまで、だね」

「……そうだな」

 

 互いに構えを解き、剣の手入れを始める。ボクの名はディファン。ハイラル王国に使える近衛騎士であり、勇者リンクと英傑ミファーの幼馴染み……そして転生者だ。

 

「そう言えば、武器を使い潰す癖は直しなよ? いくら退魔の剣といえども無理をさせすぎればどうなるかわからない」

「……わかってはいる」

「まあ、武器の手入れをする暇がないって言うなら話は別だけどね」

 

 リンクがしょんぼりしていたので、すぐさまフォローする。コイツ無口だし表情筋固すぎるから考えてることがわからないと誤解されがちだけど、ミファーやボクからしたらちょっとわかりやすいくらい。

 

「そう言えば、明日だったよね。国民への英傑の御披露目」

「……!! わ、忘れてた」

「だと思った」

 

 実はリンクには少しおっちょこちょいなところもある。でも、戦いになると獅子奮迅の働きを見せるのだ。

 

「それじゃ、ボクはハイラル王に呼ばれてるから」

「……また何かしたのか?」

「今までもなにもしてないよ!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 王の執務室のドアを三度ノックすると、中から鈴の音が聞こえる。どうやら入ってよいらしい。入室し、王の前に跪く。

 

「失礼致します……近衛騎士ディファン、命に従い参上致しました」

「うむ、よく来てくれた……ディファンよ。御主に話がある──英傑の一人にならんか。御主の力は、必ずやガノン封印の為の力となる」

「……英傑なら、既に選出が終わっている筈です。【ゴロンの英傑ダルケル】【リトの英傑リーバル】【ゲルドの英傑ウルボザ】【ゾーラの英傑ミファー】そして【勇者リンク】と【英傑の長ゼルダ姫】この六名で充分すぎる気もしますが」

 

 王はため息を一つ吐き、此方を見る。その翠の瞳に見つめられていると、自分の内を見透かされるような錯覚を覚える。

 

「何故だ」

「何故、と申しますと?」

「何故英傑になるのを拒む。御主は、名誉が欲しくはないのか?」

 

 なんと傲慢な発言か。しかし、それは彼の真意ではないと瞳が物語っている。

 

「──私はリンクと違い、騎士の家の子ではなく、平民の出です。その私がこうして近衛に選ばれたことに不満を持つ者もおります。王家を侮辱するような者が増えたのもその為でしょう……私は、これ以上私の愛する国が私のせいで侮辱されるのは耐えられません」

 

 ボクがこの近衛騎士の服に袖を通してから、幾度となく陰口を叩かれてきた。その都度リンクやミファーが庇ってくれてはいたが、減ることはなかったのだ。

 

 だからこそ、ボクは英傑にはなれない。功績があるならいい。でもボクはリンクのフォローを主にしているから、目立つ功績がないのだ。

 

 ────それでいい。ボクが近衛になった理由は、あの危なっかしい幼馴染みを支えるためなのだから。

 

「し、失礼致します!! ディファン様はいらっしゃいますか!?」

 

 胸中で自らの志を再確認しながら王の言葉を待っていると、顔見知りの一般兵が慌てた様子で入室してきた。流石に王の部屋に入る作法ではないので注意しておく。

 

「王の御前です。落ち着いてください」

「申し訳ありません! しかし、お耳に入れたいことが……」

 

 そこまで焦ることなのか? と言うか、何故ピンポイントにボクなんだ? ────嫌な予感がする。

 王を横目でチラリと見ると少し強ばった面持ちでボクに頷いた。

 

「構わんよ」

「感謝します。それで、どうしました?」

「そ、それが…………ゾーラの里より救援要請が! 白髪のライネルが現れたそうです!!」

 

 ──ライネル。現在この世界で確認されている魔物の中では最上位に君臨する獣人。その力は凄まじく、精鋭の騎士であっても十数人で戦うべき相手である。

 さらに今回確認されたと言う白髪はそのライネルの強化個体。こうしてはいられない──! 

 

「王よ、申し訳ありませんが──」

「そう言うと思っておった。行くといい」

「ありがたき幸せ──ッ!!」

 

 少し礼をしてから全速力で駆け出す。近衛騎士の装備は儀礼用なので防御力はない。が、この姿の方がリンクとの模擬戦のお陰か戦いやすいので鎧は着ていかない。

 背中に近衛の剣、近衛の盾に近衛の弓、ポーチには矢と予備の近衛武器を突っ込んで外に出る。

 

「ディファン! 乗れ!!」

「ごめん、助かる!」

 

 外に出ると既にリンクが馬を連れてきていた。それに飛び乗り、街道を抜けてゾーラの里を目指す。まさか護衛任務がない状態でこんなことになるとは……! 

 

「リンク、なるべく飛ばそう!」

「わかってる。ゾーラの里には姫様もいた筈だ!」

「くっ、ボクらが離れている時にこんなことになるとはね……!」

 

 ゾーラの里まで行くには時間がかかる。ボクらの馬にはこう言う時にはゴーゴーニンジンを食べさせてるから素早さのバフがあるとはいえ、それでも時間がかかるな……頼むから、無事でいてくれ──!! 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「見つけた!」

「リンク、ミファーと姫様、あと馬よろしく。ボクはライネルの気を引く!」

 

 道中にいたゾーラの民から情報を得てルト台地へ向かうと、そこには怯える姫様を守りながらライネルと懸命に戦うミファーがいた。

 遠目で見てもかなり疲弊してる。すぐにでも助けないと! 

 

「スゥ────疾ッ!!」

 

 馬上から勢いよく飛びながら弓に矢をつがえる。ボクにもリンクと同じように集中することで自分以外の動きをスローモーションのように認識し、素早く動くことが出きる技能がある。とあるゲームからとって【ハイパーセンス】と呼んでいる技能を利用し、ライネルに向かってバクダン矢を撃ち込む。

 それと同時にリンクがミファーとゼルダ姫を回収し離れる。そしてバクダン矢が一足遅れて着弾、爆発。

 

「さて、どうするかな……」

 

 地面に着地し、弓を背中に戻して剣と盾を取る。あの程度で白髪のライネルが倒れるとは思えない。恐らくは……

 

「そう来ると思った」

 

 盾を振り、射られた矢を一発弾きながらサイドステップで次射を躱す。バクダン矢によってできた黒煙が晴れる頃には、白髪のライネルが咆哮を上げて大剣を構えていた。

 

「フゥッ…………!!」

 

 四足で突っ込んで来るそのままの勢いで大剣を振り回すライネル。バク宙でそれを避け剣を叩き込む。スローとなった世界の中ではそう見えている者の動きは常時よりも加速している。

 連撃を叩き込んだ後はすぐに距離を取り、大剣の振り回しを回避してライネルの頭部目掛けて今度は普通の矢を放つ。頭部への衝撃で脳が揺れたのか、白髪のライネルはその場でよろめき動きが止まる。

 

「今──!!」

 

 その隙を逃さず駆け寄り、ライネルの体に跨がって剣を振る。自らに乗った不届き者を振り落とそうと暴れるライネルに構わず更なる傷をつけ、頃合いを見て後ろに飛び上がりながら矢をつがえ──ようとした時に大剣が迫る。

 

「グッ────!?」

 

 激痛。どうやら骨にヒビが入ったらしい。咄嗟に弓を盾にして防いだが、それでもこの威力。やはりライネルは危険すぎる。

 地面を転がりながらもはや次に矢を放てば使い物にならなくなるだろう弓をしまい、剣と盾を手に持って構える。目の前のライネルは完全に目が血走っており、逃がしてくれそうにない。リンクが来るまで耐える自信もない。

 

「死ぬ気で倒すしかないよね……!」

 

 痛みか、それとも恐怖感からか震える体を無理矢理抑えつけ、立ち上がる。

 

 まず来たのはライネルの振り下ろし。サイドステップで躱して次に備える。そして学習したのか振り下ろしの後にすぐさま回転斬りを仕掛けてくるが、それも躱す。

 

 横凪の一撃をジャンプで躱しながらジャンプ斬りの流れに移行。胸元から腰あたりを切り裂くが少し浅い。追撃の前足蹴りは盾で防いでその反動で距離を取る。

 

 次、ライネルの攻撃を誘い、盾で思い切り弾く。タイミング良く弾いたためライネルが大きく体制を崩した。その隙を逃さず回転斬りを叩き込み、更に追撃として盾の先端をライネルの傷口に捩じ込む。

 

 その時、ライネルが再び咆哮を上げた。その動作には覚えがある。マズイ──!! 

 今だけは背を向け全力で距離を取るが、一歩遅くライネルが大剣を地面に突き立てる。なんとか防ごうと盾を構えるが、ライネルを中心とした大爆発が起こり、それに巻き込まれたボクはなす術なく吹き飛ばされた。

 

「ッが────ハ────!?」

 

 盾が砕ける音を聴きながら地面に落ちていく。どうやら盾が爆風やらなにやらで打ち上げられながらもボクを守ってくれたらしく、ダメージは少ない。ありがとうボクの盾。これならまだ、やれる。

 しまっていた弓を取りだし、矢を取り出す。今からするのはフィニッシュブローを利用した必殺の一撃だ。フィニッシュブローとは武器が壊れる瞬間の衝撃を攻撃力に変換する技法であり、リンクの武器を使い潰す癖もここから来ていると思われる。

 

 しかしここで問題が発生した。

 

「──ッ!?」

 

 矢がない。さっきの爆発で燃え尽きたのか吹き飛んだのかはわからないが、これではフィニッシュブローが……その時、ボクの頭に一つの案が浮かんだ。

 

 これしかない。確実にライネルを倒して、生き残るためにはこれしか、ない!! 

 

 弓を構え、()をつがえる。いつもよりも力を使うが、火事場のバカ力でなんとかする。

 狙うは頭、必殺必中!! 

 

「────喰らえ」

 

 限界まで弦を引き絞り()を放つと同時に弓が砕け散る。そしてその衝撃を上乗せし放たれた()は一寸の狂いもなくライネルの脳天を射抜き──砕け散った。

 

 ライネルが叫び声をあげ、倒れる。黒い煙と紫の光を放って消え去った驚異を見て安心したのか、ボクの意識は深く落ちていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「知ってる天井だ」

 

 青い石造りの天井を見て思わずその言葉が出た。痛む体、巻かれた包帯、着替えさせられた服、そしてなにより入り口で呆然と此方を見るリンク。うん、生きてるなボク。

 

「目が覚めたのか!」

「うん、おはようリンク。と言っても今の時間がどれくらいかわからないんだけどさ」

 

 心配させやがって……とでも言いたげな表情だが、それは常日頃からボクやミファーが思ってることだからおあいこね? いつもボクらがどれだけ心配してると思ってんの? 

 更に、戻ってこないリンクの様子を見にでも来たのかミファーも現れた。

 

「リンク、ディファンの様子は──」

「あ、ミファー。元気そうでよか「ディファンっ!!」ッダァ!?」

「ディファン、ディファン……!!」

 

 泣きながらしがみついてくるミファー。でもごめん。結構傷に響くんで止めてもらっていいですか? 

 

「み、ミファー……ちょ、ギブ……!」

「ディファンディファンディファンディファン──っ!!」

 

 ヒェッ。こんな時にヤンヤンモードやめて!? クソッ、体に力入らねぇ! 

 

「ミファー!? 大きな声が聞こえたのですが、ディファンに何か──」

「ひ、姫様!? どうかお力添えを! 今の私にはミファーを落ち着かせることも強制的に放すことも出来ませぬ!」

「ディファン……ディファン!!」

「デジャヴッ!?」

 

 あーもう今度は姫様まで抱きついてきたし!? ダレカタスケテー!! 

 

「……」

「リンク! 微笑ましい目で見るのではなく助けてくれないかな!?」




ちなみに矢は普通の矢ですが()は普通の矢ではありません。イカれた火力出すにはこれしかなかった。



ディファン

ハイリアニキの本名。Defenderから捩った。
めっちゃ謙遜するしめっちゃ無茶するけど王自ら英傑に誘うレベルで強い。尚陰口を言っている奴らは今回のライネル単独討伐を受けて手のひらクルーした。



リンク

今代の勇者。ディファンの幼馴染み。
小さい頃から共にいて自分を支えてくれるディファンを双子の兄弟のように思っている。だが妹(MASTER WORKSのアレ)はやらん。



ミファー

ゾーラの姫にして英傑。ディファンの幼馴染み。
小さい頃から関わっていくなかで、ディファンがアルティメットコミュニケーションを連発したせいでクソデカ感情を持ってしまったある意味被害者その一。



ゼルダ

ハイラルの姫にして英傑の長。ディファンの護衛対象。
封印の力に目覚めていなかったことで抱えていたコンプレックスをディファンのアルティメットコミュニケーションでフォローされてクソデカ感情抱いたある意味被害者その二。



なおクソデカ感情を持っているのは彼女たちだけではない模様……(ウルボザの姉御は対象外)


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16スレ目

最近ネタが湯水のようにわいてくる(うまく形にできるとは言ってない)


287:海のスプリーム提督

それで彼ピンチの時になにしたと思います?

 

288:超高校級のハーフボイルド

全力後退

 

289:魔法科高校のギンガ

フィニッシュブローに賭けた投擲

 

290:海のスプリーム提督

正解は【持ってた近衛の剣を矢として放ってフィニッシュブロー二つ分の威力で倒す】でした~……いやなにしてんのこの人???

 

291:マミサルバトーレ

何処の正義の味方だよ

 

292:アルビノクウガマネージャー

そいつ騎士とか言っときながら弓兵だったりしない?

 

293:SG-i03 Excalibur(男)

体は剣でできている……

 

294:VR仮面ライダースナイプ

>>293 でやがったなブラウニーの親族

 

295:NEWΩinがっこうぐらし!

>>293 実はお前も投影できるんだろ

 

296:エボルト#地球旅行中

>>293 エクスカリバー使ってるけど実はそれ鞘なんだろ

 

297:ボイロを救えるのはただ一人、俺だ!

>>293 実は正義の味方目指してるんだろ

 

298:SG-i03 Excalibur(男)

>>294~>>297 誠に遺憾である

 

あ、キャロルちゃん救出成功しました。ピスピース

 

299:チームGLSのトレーナー

ウッアタマガ……

 

300:光のイーヴィルティガ

>>298 GSLニキへの精神攻撃止めて差し上げろ

 

301:アローラ在住ポケモンレンジャー

お久しぶりでーす!!島巡り制覇してきましたー!

 

302:NEWΩinがっこうぐらし!

おーおひさーッてええええええ!?

 

303:杏子を守る未来の予言者

>>301 おめでとう!

 

304:マミサルバトーレ

急だなおい。まあおめでとさん

 

305:魔法科高校のギンガ

>>301 チャンピオンじゃねーの?

 

306:アローラ在住ポケモンレンジャー

俺はチャンピオンよりレンジャーの方があってるからリーグ戦は辞退させていただいた。今はアローラに現れたUBの調査中。リーリエは一旦エーテルパラダイスに戻ってグラジオやルザミーネさんと家族団欒

随分時間はかかっちゃったけど、あの家族はもう大丈夫だよ

 

307:TO開発部モコちゃん

和解できたんだ

 

308:最高最善の旅する王様見習い

良かったなぁ

 

309:超高校級のハーフボイルド

>>306 なんだこの後方保護者面

 

310:名探偵な世界のアクセル

>>309 保護者ではある

 

311:封印ついでに隠居中の最光

せやな

 

312:エボルト#地球旅行中

久々食べるお寿司美味い……涙出てくる

 

313:わっかに愛され過ぎたウルトラマン

エボルニキ……

 

314:ボイロを救えるのはただ一人、俺だ!

今は貴方の母星じゃないけど言わせてもらう。おかえり

 

315:エボルト#地球旅行中

ただいま(泣)

 

316:SG-i03 Excalibur(男)

泣いてやがる

 

317:アルビノクウガマネージャー

そんだけ嬉しかったんだね

 

318:超高校生級の読書家

エボルニキにとっては久しく食べてない故郷の味だしな

 

319:海のスプリーム提督

あ、そうそう。今日は俺が建てたスレの仲間をつれてきたんですよ。紹介宜しくです

 

320:光のイーヴィルティガ

任せて

 

 

 

ヤンデレ被害者三銃士を連れてきたよ

 

321:胃薬啜る極蝶

ヤンデレ被害者三銃士!?

 

322:光のイーヴィルティガ

気づいた時には増えている。良かれと行動また増える。やることなすこと結果増え気味

 

アグルニキ!

 

323:海のスプリーム提督

最近悟りました

 

324:光のイーヴィルティガ

ガチャの結果一目惚れ。しかし病むとは予想外。あの子はホントにキャスターか?

 

ダディニキ!

 

325:体も心もボドボド

カルデア召喚&同時契約システムのせいで……オデノカラダハボドボドダ!

 

326:光のイーヴィルティガ

件の彼が緊急参戦。なんでこうなったのか原因不明。だんだん包囲網が出来てる疑惑有

 

ハイリアニキ!

 

327:近衛シリーズが壊れやすいと誰が言った

インパと妹ちゃんは違うと信じていたのに……

 

328:チームGLSのトレーナー

ヤンデレ相手に何度も死線を潜り抜けた奴らだ。面構えが違う(白目)

 

329:ボイロを救えるのはただ一人、俺だ!

>>323>>325>>327の三人は可哀想な人達って認識でおk?

 

330:封印ついでに隠居中の最光

多分おk

 

331:胃薬啜る極蝶

>>327 件のってことはこの人か。土壇場で正義の味方みたいなことしたの

 

332:NEWΩinがっこうぐらし!

よく咄嗟に出来たなあんなこと

 

333:近衛シリーズが壊れやすいと誰が言った

>>332 生き残るために必死だったんで。人間その気になればなんでも出来るんですよ

 

334:わっかに愛され過ぎたウルトラマン

はえ~すっごい

 

335:闇帝王/小説家なジード

>>332 だからと言ってブレワイリンクと互角レベルでやりあえるのはおかしい

 

336:超高校級のハーフボイルド

それな

 

337:VR仮面ライダースナイプ

わかる

 

338:アルビノクウガマネージャー

わかる……

 

339:最高最善の旅する王様見習い

ワカル……

 

340:杏子を守る未来の予言者

WAKARU……

 

341:封印ついでに隠居中の最光

わかる(天下無双)

 

342:SG-i03 Excalibur(男)

なんでも聞いてくれるアカネちゃんやめろww

 

343:ボイロを救えるのはただ一人、俺だ!

そう言えば、ハイリアニキはどの時空なん?

 

344:エボルト#地球旅行中

ブレワイやろ

 

345:近衛シリーズが壊れやすいと誰が言った

>>343 多分原典ブレワイ。厄黙ならリンクがまだファイと一緒じゃない筈

 

346:アローラ在住ポケモンレンジャー

なるほど

 

347:超高校生級の読書家

そう言う見分け方もあるのか

 

348:超高校級のハーフボイルド

>>345 ここでファイって呼び方するってことはさてはお前スカウォやってたな?

 

349:近衛シリーズが壊れやすいと誰が言った

辛口盾なしオワタ式でノーミス全クリしましたがなにか?

 

350:TO開発部モコちゃん

>>349 納得の強さ

 

351:魔法科高校のギンガ

>>349 そりゃヤバくもなるわ

 

352:マミサルバトーレ

スカウォは名作。ファイとの最後の会話ボロ泣きした

 

353:光のイーヴィルティガ

>>352 禿同

 

354:封印ついでに隠居中の最光

ダディニキは今どんな感じです?

 

355:体も心もボドボド

ん?キャスターとタマキャとタマモシャークに包囲されてる(現在進行形)

 

356:最高最善の旅する王様見習い

絶望的で草

 

357:海のスプリーム提督

なんでこの人スレに顔出すとき毎回修羅場ってるんだろうか

 

358:近衛シリーズが壊れやすいと誰が言った

>>355 今回こそは助かりそうですか?

 

359:体も心もボドボド

頑張れば行けなくもない、かもしれない

 

360:光のイーヴィルティガ

>>359 ダメみたいですね

 

361:海のスプリーム提督

>>359 三人に勝てるわけないだろ!(絶望)

 

362:体も心もボドボド

>>361 馬鹿野郎お前俺は勝つぞお前!

 

363:わっかに愛され過ぎたウルトラマン

そう言えば最近地球での常駐任務が来て、それからアサヒさんが妙によそよそしいんですけどどうすればいいですかね?

 

364:エボルト#地球旅行中

>>363 爆ぜろ

 

365:NEWΩinがっこうぐらし!

>>363 ア゛マ゛ソ゛ン゛ッ゛ッ゛!!!

 

366:チームGLSのトレーナー

>>363 察しろバカ

 

367:アルビノクウガマネージャー

あはは、相変わらくぁwせdrftgyふじこlp

 

368:VR仮面ライダースナイプ

>>367 どうした空我ニキ!?

 

369:TO開発部モコちゃん

>>367 まさかM.W.Vの襲撃!?

 

370:SG-i03 Excalibur(男)

>>367 空我ニキ!?応答してくれ空我ニキ!?

 

371:アルビノクウガマネージャー

いやー、ビビった……唐突に特大のGが出てきてまじヤバかった

 

372:杏子を守る未来の予言者

あっ、うん。無事ならいいんだ

 

373:マミサルバトーレ

一瞬イラッとしたけどそれは許す

 

374:最高最善の旅する王様見習い

Gはキツいよ。それに空我ニキは喫茶店の店主でしょ?

 

375:アルビノクウガマネージャー

うん。即行始末した

 

376:VR仮面ライダースナイプ

>>375 仕事が速い

 

377:体も心もボドボド

ウワァァァァァァァ!?(0M0)

 

378:エボルト#地球旅行中

>>377 やられたなこれ

 

379:胃薬啜る極蝶

>>377 ダディニキー!?

 

380:封印ついでに隠居中の最光

>>377 ダディニキの霊圧が……消えた……!?

 

381:アローラ在住ポケモンレンジャー

>>380 この人でなしぃ!!

 

382:海のスプリーム提督

いつものことだから気にしなくていいよ

 

383:近衛シリーズが壊れやすいと誰が言った

ノルマクリア達成だドン!

 

384:名探偵な世界のアクセル

コイツら慣れてるのか!?

 

385:闇帝王/小説家なジード

えぇ……(困惑)

 

386:TO開発部モコちゃん

>>328 の通り面構えが違いすぎる

 

 




ダディニキは三人には勝てなかったよ……状態になって、ハイリアニキは今までヤンデレじゃないと思っていたインパやリンクの妹にもその兆候らしきものが見えて戦々恐々としている


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超絶番外:ダディのステータス

需要どこ……ここ?


【名前】

 

 橘 一也/仮面ライダーギャレン

 

 橘 一也/仮面ライダーギャレンとは、この世に産まれた転生者(イレギュラー)であり、人類の自由と平和……そして、愛する者との願いために命を賭けて戦った戦士である。

 

 

 

 

 

【ステータス( )内部は変身時】

 

 筋力:C+ (B)

 耐久:C-  (B+)

 敏捷:C   (B-)

 魔力:E-  (E-)

 幸運:E-  (E-)

 宝具:E-  (EX)

 

 

 

 

 

 

 

【プロフィール】

 

 性別:男

 出典:仮面ライダー剣

 年齢:26歳

 身長/体重:179cm/72.5kg

 クラス:騎兵(ライダー)

 属性:中立・中庸

 地域:日本

 特技:ポーカー

 好きなもの():キャスター(玉藻の前)

 嫌いなもの():平和男(ピースマン)、人を犠牲にする魔術師

 

「例えただの人だろうと、誰かのために戦おうと思って行動したならば、ソイツは立派な英雄だと俺は思うよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【人物像1】

 

 周囲に気を配り、支えることを得意とする好青年。誰かのために行動することが多く、他者からの信頼や好感を懐かれやすい。

 

 しかし自分に対する評価が著しく乏しいため、行動に対する対価を求めず、また求めたとしても、とても些細なことであるため全く見合っていない。

 

 基本的には善良だが、場合によっては悪を容認することもあるため、属性が中立・中庸であるのはこの点と、後述の要素からであろう。

 

 ──尚、感情が昂ると、稀に解読不能な言語を発することがある。

 

 

 

 

 

 

 

始祖封ず結界符(ラウズカード)

 

 橘 一也/仮面ライダーギャレンの持つ宝具の一つ。

 

 彼は生物の始祖と呼ばれる怪物【アンデッド】を封印したカードを使用し戦う。アンデッドは不死身の存在で、カードに封印し、その力を利用すると言う。

 

 英霊化した現在もカードの封印は続いており、カードが破損、もしくは特定のカードを使用すると封印が解かれ、アンデッドが野に放たれてしまうため、細心の注意が必要となる。

 

 

 

 

 

 

 

 

燃え上がる双子の銃士(バーニングディバイド)

 

 橘 一也/仮面ライダーギャレンの持つ宝具の一つ。

 

 前述した宝具を特定の組み合わせで使用することによって発動できる。詠唱はないように見えるが、手に持ったもう一つの宝具がカードを読み取る際に音声が流れるため、それが詠唱になっていると思われる。

 

 三枚のカードのエネルギーを使い、高く飛び上がりながら二人に分身し大回転とひねりを加えながら放つ炎を纏ったオーバーヘッドキック。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【人物像2】

 

 表には出していないが、実はかなり嫉妬しやすい。

 生前に契約していたサーヴァント、玉藻の前との関係は一見彼が押しかけられているようだが、彼自身それはそこまで気にしていない。

 

 しかし、生前に玉藻の前から実は前に主人として扱っていた存在がいると聞いて拗ねていたという子供っぽい一面を隠していたりする。

 

 他にも玉藻の前が自分以外の異性と共にいると、それとなくソワソワし始め、笑いあい始めるとジト目を開始、万が一ボディタッチがあろうものなら射殺さんばかりの眼光で睨む。

 

 

 

 

 

 

 

【人間関係】

 

 善も悪も差別なく接することができる。年齢層や出典、地域によって話す内容を変えるなどの対応もしているため、かなりの引き出しを備えているようだ。

 

 女性関係に関しては、玉藻の前を筆頭にその系譜による包囲網が完成しつつあるとかないとか……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【スキル:女難(狐)】

 

 現状彼のみにしか現れないとされるスキル。

 

 名は体を表すの字のごとく、狐に分類されるとあるサーヴァント──玉藻の前の系譜に関する女難。今までの被害は浮気勘違い、夜這い×3、誘拐未遂など。このスキルが表面化してから彼にとってカルデアは地獄となった。

 

 しかし現在は緩和されており、強いて言うなら常に玉藻の前が彼にべったりくっついており、それを咎めたタマモキャットや玉藻の前(夏)との喧嘩(死合)でシミュレータールームが小一時間埋まることだろうか。

 

 

【コマンド】

 

 Buster1 Arts2 Quick2

 

 宝具:燃え上がる銀の銃弾(ファイアバレット)

 

 第二再臨:燃え上がる双子の銃士(バーニングディバイド)

 

 第三再臨:???

 

 

 

 

 

 

【ボイス集】

 

 召喚

「俺の名は橘 一也。またの名を、仮面ライダーギャレンだ。クラスはライダーだが、戦い方はアーチャーのそれなので、上手いこと使ってくれ」

 

 マイルーム

「君は魔術師にしてはなかなか常識的なんだな。──一般枠? 今の魔術師はそこまで切羽詰まっているのか……?」

 

 

「休息は大切だぞ。いざと言うときに動けないなんてことになったら、終わりだからな」

 

 絆レベル1

「俺は今は英霊として扱われている身だが、実態は君のような普通の人間に近い。だから、近所の気のいいおじさんみたいに接してくれ……敬われるのは慣れない」

 

 絆レベル2

「聖杯戦争で何を願ったか? ────なにも、願っていないさ。聖杯自体はすぐに破壊したからな。あんなもの、持っているだけで狙われる特級の厄ネタだ」

 

 絆レベル3

「俺がなぜ仮面ライダーになったか、か? そうだな……単に人を守りたかったからだ。それだけの為にアンデッドと戦い、封印し、その過程で聖杯戦争にも勝利した。思えば、随分と遠くに来たものだ────君も、悔いを残さないように生きるといい」

 

 絆レベル4

「マスター、あまり無茶はするんじゃないぞ? 俺にとっては────いや、口にしていないだけで、ここにいる全員にとっては、君も人理と同じく守るべき者、守られなければならない命なんだ」

 

 絆レベル5

「マスター、最近調子はどうだ? ……そうか、良好か。ならよかった。何かしら悩み等があるなら、一人で抱え込まず、周りの仲間を頼るんだ。君は、決して独りではないのだから」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 第二部開始後絆5

「マスター、最近調子はどうだ? ……そうか、良好か。ならよかった────などと言うと思ったか。辛いのなら一人で抱え込まず、周りを頼れ。その痛みは、苦しみは、俺達でさえも感じるものなのだから。平気なフリをするな。弱音を吐け。それができる限り、お前は決して負けることはない」

 

 

 

 

 

 

 ダディ→玉藻の前

「ファンッ!?ダバボッ!? ン゛ン゛ッ!……すまない、取り乱した。お前も来ていたんだな、玉藻……また、背中を預けてもいいか? ────ありがとう。よろしく頼む」

 

 ダディ→タマモキャット

「なんだあの珍生物は……玉藻? いや、なにか違う……まて、すり寄ってくるな玉藻らしきなにか! タマモキャットだワン? 猫か犬か狐かハッキリしてくれ!」

 

 ダディ→玉藻の前(夏)

「玉藻!?さ、さすがにハレンチすぎるぞ!ヴェッ!?ダバボ、ナデオリディダクヅグ!?──夏の過ち?ナニイテンダ!フジャケルナ!!」

 

 ダディ→とあるアーチャー

「マスター、あのアーチャーは一体……いや、何故か他人のように思えなくてな。どこかであっただろうか……?」

 

 

 

 

 

 玉藻の前→ダディ

「あら、まぁ!ご主人様じゃないですかー!!まさか人理を救う戦いの真っ只中でこうして再開できるなんて、タマモ、嬉しいですぅ~♡今だけは感謝しますよ首謀者このヤロー!そうと決まればご主人様、人理修復ササッと終わらせてしまいしょ♪︎全ては私とご主人様の真のハネムーンの為に!────貴方様は随分とおかしなことをお聞きになりますね。私はあの時から永遠に貴方様のサーヴァント。背中はいつでも、お任せください」

 

 タマモキャット→ダディ

「ふむ、あれがオリジナルがご執心の男。ルックス(鮮度)よし、行動(活き)よし、()よし。ウム、どれをとっても花丸合格なのダナ!」

 

 玉藻の前(夏)→ダディ

「ごっしゅじんっさま~☆愛しのタマモちゃんが誘惑──じゃなくて、海のお誘いをしに……ってあら?ご不在でしたか。まあご主人様も忙しい身ですし?遊ぶ時間を割く暇はないのはわかってますよ?えぇ、えぇ。わかっていますとも…………あっ、ご主人様?えぇ!?マスターから長期の休暇を与えられた!? そ、それはちょうどよかったです。よろしければ、海にでも行きませんか? 久しぶりに……二人でゆっくり過ごしましょう?」

 

 




オンドゥル語は各自考えてみてくださいね


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【悪意あるNTRは】我等、純愛守護者也【滅ぶべき悪い文明】

間男以外誰も幸せにならないNTR死すべし慈悲はない。

快楽堕ちするのは幸せとは言わない。大小関わらず洗脳と言う。

異論は捻り潰す。


432:パープルフレアエターナル

ほう、先に狙ってたのに俺が盗るから盗り返そうと思った、か。

 

 

 

……遺言はそれだけか? なら地獄を楽しみな!!

 

433:悪意あるNTRを撲滅し隊

出た!永遠ニキのマキシマムドライブだ!

 

434:悪意あるNTRを撲滅し隊

盗るってなんやねん。永遠ニキはお前が出会う前から彼女さんと出会って想ってたんやぞ

 

435:悪意あるNTRを撲滅し隊

それがやっと数週間前に実ったのに嫉妬して最低な方法で奪おうとするとは……

 

判決、ギルティ。執行猶予はない

 

436:悪意あるNTRを撲滅し隊

コイツは転生者だし上からGOサインも出てるからしっかり始末できるね。さて、次は決闘者ニキだけど……

 

437:To LOVEるで決闘者ってどうすれば?

トドメだ! ファイアウォール・X・ドラゴンで直接攻撃! 【ライジング クリプト リミット】!!

 

438:悪意あるNTRを撲滅し隊

き、決まった!

 

439:悪意あるNTRを撲滅し隊

流石のデュエルタクティクス。もう敵なしだな

 

440:悪意あるNTRを撲滅し隊

OCG時空ならカモられる可能性もあるけど、決闘者ニキはアニメ時空に近いしね。最早無双だよ

 

441:悪意あるNTRを撲滅し隊

そしてシンクロデッキでライディングデュエルまで出来るとか、これなんてチート?

 

442:悪意あるNTRを撲滅し隊

他のメンバーは大丈夫?防げてる?

 

443:悪意あるNTRを撲滅し隊

問題なし

 

444:悪意あるNTRを撲滅し隊

もーまんたい!

 

445:精霊守護る覇王龍

あ~^ズァークデッキで間男のデッキを真っ向から蹂躙するの楽しい~^

 

446:悪意あるNTRを撲滅し隊

うわでた

 

447:悪意あるNTRを撲滅し隊

コイツマジで四天の龍全部デッキに入ってんのにどうしてしっかり回せるんだよ。そしてどうしてしっかりアストログラフとそいつらでズァーク召喚できるんだよ

 

448:悪意あるNTRを撲滅し隊

なんだこの強運

 

449:悪意あるNTRを撲滅し隊

しかもその後覇王眷龍が出てくるって言うね。もうね、クソゲーよ

 

450:悪意あるNTRを撲滅し隊

やめてくれよ……

 

451:悪意あるNTRを撲滅し隊

尚、それでも決闘者ニキには勝てない模様

 

452:悪意あるNTRを撲滅し隊

あの人はズァークニキより引き運がおかしい

 

453:悪意あるNTRを撲滅し隊

デスティニードローの申し子

 

454:悪意あるNTRを撲滅し隊

的確で草

 

455:初出が映画になった白蝙蝠

どもー

 

456:悪意あるNTRを撲滅し隊

!?

 

457:悪意あるNTRを撲滅し隊

ライブニキ……だと……!?

 

458:悪意あるNTRを撲滅し隊

M.W.Vの件は片付いたんですか?

 

459:初出が映画になった白蝙蝠

まさか。まだ調査中ですよ。今回は休憩を命じられたのでスレに少し顔を出したんです……ふぁあ……すみません、寝ますね……

 

460:悪意あるNTRを撲滅し隊

お休みなさい

 

461:悪意あるNTRを撲滅し隊

疲れてるなぁ

 

462:悪意あるNTRを撲滅し隊

ライブニキって俺達より年下だろ?なんか、無理させて申し訳ないな

 

463:パープルフレアエターナル

それがヒーローってやつだ。受け入れないとやってけないぜ

 

464:悪意あるNTRを撲滅し隊

あ、永遠ニキ

 

465:悪意あるNTRを撲滅し隊

始末は終わったんか?

 

466:パープルフレアエターナル

バッチリ

 

467:悪意あるNTRを撲滅し隊長

こっちでも確認取れた。これから地獄で裁判だってよ

 

468:悪意あるNTRを撲滅し隊

ナイスゥ!

 

469:To LOVEるで決闘者ってどうすれば?

救出成功

 

470:悪意あるNTRを撲滅し隊

決闘者ニキもおつかれさんです

 

471:悪意あるNTRを撲滅し隊

トランスコードとファイアウォール、そしてファイアウォールXの並びはヤバイって

 

472:悪意あるNTRを撲滅し隊

しかもファイアウォールの効果で相手のエースは手札に戻されると言う

 

473:悪意あるNTRを撲滅し隊

そして泣きのサンダーブレイクもカウンター罠で無効化されてたし、通ったとしても対象にしてたファイアウォールはI:Pマスカレーナを素材にリンク召喚したから破壊されないと。ちょっと可哀想に思ったわ

 

474:悪意あるNTRを撲滅し隊

例え非力な女の子を拉致って強姦しようとしたこれまでNTR回数二桁の間男でも?

 

475:悪意あるNTRを撲滅し隊

前言撤回。決闘者ニキもっとやれ

 

476:To LOVEるで決闘者ってどうすれば?

もうデュエルは終わった。警察にも連絡を入れたし、大丈夫だろう

 

477:悪意あるNTRを撲滅し隊

用意がいいなぁ

 

478:精霊守護る覇王龍

そういえば決闘者ニキ、彼女できた?

 

479:パープルフレアエターナル

おまっ!?

 

480:悪意あるNTRを撲滅し隊

おいバカやめろ!!

 

481:悪意あるNTRを撲滅し隊

手の込んだ自殺だなぁ

 

482:To LOVEるで決闘者ってどうすれば?

……できてはいないが、告白はされたぞ

 

483:悪意あるNTRを撲滅し隊長

はい?

 

484:パープルフレアエターナル

へあ?

 

485:精霊守護る覇王龍

はっはっはっは、まぁそりゃそうだよね~、寡黙な決闘者ニキに彼女なんてってはあああああああああああああ!!?

 

486:パープルフレアエターナル

おおおままえららららららおちつつつつつつけけけけけ

 

487:悪意あるNTRを撲滅し隊長

お前が落ち着け

 

488:悪意あるNTRを撲滅し隊

決闘者ニキ、どんな人から?

 

489:To LOVEるで決闘者ってどうすれば?

……俺を責めないでくれ。正直俺が一番困惑しているんだ

 

【ヤミに抱きつかれている藤木遊作(決闘者ニキ)。尚、後ろになんかいる】

 

写真を撮ってくれたのはマゼンタのシャツに黒スーツの男だ。十中八九破壊者だな

 

490:パープルフレアエターナル

おのれディケイドォオオオオオオッ!!

 

491:悪意あるNTRを撲滅し隊長

ジャンルの壁をも破壊するつもりか!

 

492:精霊守護る覇王龍

それよりヤミちゃん! リトさんに惚れるはずのヤミちゃんじゃないか!

 

493:悪意あるNTRを撲滅し隊

どういうことなの……本当にどういうことなの……?

 

494:悪意あるNTRを撲滅し隊

てか、なんか後ろに見えるんだけど

 

495:悪意あるNTRを撲滅し隊

あれ、俺の目がおかしくなかったらI:Pマスカレーナとアクセスコード、あとダークフルードがぼんやり見えるんだけど

 

496:悪意あるNTRを撲滅し隊

ダークフルードがじっと決闘者ニキの近くに撫でてほしいと言わんばかりに伏せてるからか、すげぇつぶらな瞳に見える。忠犬かな?

 

497:パープルフレアエターナル

I:Pマスカレーナが頬膨らませてジト目してんの可愛い。そしてアクセスコードがやれやれって感じで肩すくめてるのすこすこのすこ

 

498:悪意あるNTRを撲滅し隊

ワカルマーン!!

 

499:悪意あるNTRを撲滅し隊

ワイトもそう思います

 

500:精霊守護る覇王龍

絶対これカードの精霊じゃあん。しかも他にもいるし…………通りで引き運頭おかしいわけよ

 

501:悪意あるNTRを撲滅し隊

この人の場合素の運命力もあると思う

 

502:悪意あるNTRを撲滅し隊

で、なんでこうなってるの?

 

503:To LOVEるで決闘者ってどうすれば?

……こうなった原因と思われる原因は三つ。

 

一つ、リトの暗殺をデコード・トーカーを実体化させることで止めた

 

504:悪意あるNTRを撲滅し隊

あ、そういえば決闘者ニキカードの実体化できるんだっけ?

 

505:パープルフレアエターナル

>>500 さらっとヤバイこと言ってね?

 

506:To LOVEるで決闘者ってどうすれば?

二つ、住居のないヤミをリトによって我が家に住まわされてしまった

 

507:悪意あるNTRを撲滅し隊

>>506 リトさんなにやってんの?

 

508:悪意あるNTRを撲滅し隊

多分女の子に囲まれ過ぎてキャパオーバー寸前だったんやろなぁ

 

509:To LOVEるで決闘者ってどうすれば?

三つ、数日前の転生者絡みの事件で助けたのがヤミだった

 

これが俺の考えられる原因と思われる事柄だ

 

510:悪意あるNTRを撲滅し隊

>>509 あー、あの事件かー

 

511:悪意あるNTRを撲滅し隊

原作キャラ達の能力を封じる能力者だったっけ?ヤバかったねぇ

 

512:悪意あるNTRを撲滅し隊

しかも能力封じたのを良いことにNTR画策してたしな

 

513:悪意あるNTRを撲滅し隊長

NTR回数、オーバー11。執行対象です

 

514:パープルフレアエターナル

>>513 何処のドミネーターだお前

 

515:To LOVEるで決闘者ってどうすれば?

とにかく、暫く様子を見ようと思う

 

516:精霊守護る覇王龍

せやね。急な心変わりかもしれんし、なにより慣れないやろ

 

517:悪意あるNTRを撲滅し隊長

一応転生者絡みじゃないか確認しておく

 

518:悪意あるNTRを撲滅し隊

ここで安易に付き合うとか言わん辺り決闘者ニキしっかりしてる

 

>>517 有能

 

519:精霊守護る覇王龍

あ、ラタトスクに呼ばれたからもう行くね

 

520:悪意あるNTRを撲滅し隊

え、ズァークニキいまの位置どこでしたっけ?

 

521:精霊守護る覇王龍

南極だけど?

 

522:悪意あるNTRを撲滅し隊

いやそんな「なにか問題が?」みたいな感じで答えないでくださいよ

 

523:パープルフレアエターナル

むしろ問題ありまくりだろ。間に合うかそれ?

 

524:精霊守護る覇王龍

大丈夫。クリアウィングに運んでもらえばすぐだから!

 

525:悪意あるNTRを撲滅し隊

仮にも自分の片割れみたいなもんだろ、いいのかそれで

 

526:精霊守護る覇王龍

使えるものはなんでも使う。それがよほど非道じゃない限りは、ね

 

527:To LOVEるで決闘者ってどうすれば?

一理ある

 

528:パープルフレアエターナル

そうだな

 

529:悪意あるNTRを撲滅し隊

平常運転で安心する

 

530:悪意あるNTRを撲滅し隊

安心したらダメなんよ

 

531:悪意あるNTRを撲滅し隊

しまらねぇなぁ

 

 




そろそろ最終決戦進めないと行けないのにそっちの筆が進まずこっちの筆が進んでるぜちくせう

気長に待っていてください……










精霊守護る覇王龍

デトアラと遊戯王の融☆合世界に転生したズァーク(中身元一般市民)
シンクロ、エクシーズ、フュージョン、ペンデュラムの四天の龍を使いこなし、ズァークで蹂躙するやべーやつ。決闘者ニキとはなんども戦っており、毎回負ける。でも普通に強いので、アニメ時空基準のデッキ相手なら負けなし。これは決闘者ニキにも言えること

以下、オリジナル召喚構文

「振れろ、魂のペンデュラム! 輪廻の紋章を空へと描き、我が僕をここに導け!! ペンデュラム召喚!
時空を重ね合わせる魔術師! アストログラフ・マジシャン!!」

「輪廻に導かれし我が魂の断片よ! その螺旋の如き力を持って、眠りし魂を揺り起こせ!! ペンデュラム召喚!
輪廻より来る虹彩異の龍!オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン!!」

「闇より出でし我が魂の断片よ! 今こそ愚鈍な支配を超え、世界にその牙突き立てろ!! エクシーズ召喚!
闇の衣纏いし反逆の龍! ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン!!」

「光より舞い降りし我が魂の断片よ! その水晶のごとき翼広げ、光の速さで敵を討て!! シンクロ召喚!
輝き拡げる清浄の龍! クリアウィング・シンクロ・ドラゴン!!」

「深き森より露る我が魂の断片よ! その暴食の欲に従い、眼に映る全てを喰らえ!! 融合召喚!
深淵より来る紫毒の龍! スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン!!」

「四つの断片、今一つとなりて! あらゆる者を圧倒する、覇道の王がその目を覚ます!! 顕現せよ! 
時空を統べる破壊の龍! 覇王龍ズァーク!!!」




To LOVEるで決闘者ってどうすれば?

To LOVEる世界と遊戯王で☆融合☆召喚☆した世界に転生した。
基本はズァークニキと変わらないが、そのドロー力は最早バグ。サイバース族とリンク召喚を多用しており、そのコンボ能力はバカにできない。なお、ライディングデュエルまでできると言う有能さ。

以下、オリジナル召喚構文

「顕れろ、絆を繋ぐサーキッド!!」

「まだ見ぬ未来へ繋がる風を掴め!! リンク召喚! 
来い、リンク4! アクセスコード・トーカー!!」

「歩んだ軌跡が天へと登り、星屑纏いし龍へと変わる! 勝利のロードを突き進め!! シンクロ召喚!
飛翔せよ! スターダスト・ドラゴン!!」



パープルフレアエターナル

仮面ライダーエターナルの力を持って転生した人。転生先は不明。
エターナルメモリに認められた経緯も不明だが、心象によるものなのかエターナルの姿が従来の物ではなく、紫色のパープルフレアとなっている。
NTRを全力で防ぐのと平行して悪徳転生者を倒している

「俺はお前達のような、人の心を踏みにじる悪魔を狩る死神だ」



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17スレ目

あー、最終決戦の導入考えるの辛い!しんどい!でもやる!一日に全然進まないけどそれでも何故か精神が削れてる!

故にものすごく道が長い!

あとNTRやら凌辱やらなにやら女の子が幸せにならないシリーズ氏ねッ!!!!!
(この前退魔忍シリーズ三時間ほど見せられて吐いた人間の血を吐くような叫び)


116:光のイーヴィルティガ

M.W.Vの目撃情報!

 

117:エボルト#地球旅行中

なんだと?

 

118:NEWΩinがっこうぐらし!

kwsk

 

119:海のスプリーム提督

なんでも、今度は悪徳転生者を大量に別世界に放り込んだそうだ。他スレからの情報提供を受けて、すぐに対処できるように待機してほし……あ、必要ないわ

 

120:アルビノクウガマネージャー

え?

 

121:SG-i03 Excalibur(男)

どゆこと?

 

122:マミサルバトーレ

これを見ればわかる

 

オーマフォーム(時王ニキ)無双の写真】

 

123:チームGLSのトレーナー

え(絶句)

 

124:杏子を守る未来の予言者

うわぁ……

 

125:魔法科高校のギンガ

丁度旅先だったんだろうなぁ……

 

126:名探偵な世界のアクセル

これなら心配ないな。幹部級もいないし、いつも通り雑談か相談所の真似事するぞ

 

127:アローラ在住ポケモンレンジャー

おk

 

128:胃薬啜る極蝶

あ、じゃあ自分良いすか?

 

129:超高校級のハーフボイルド

どうぞ

 

130:胃薬啜る極蝶

今日もご飯ががおいしいっす、以上!

 

131:マミサルバトーレ

バカ。次

 

132:NEWΩinがっこうぐらし!

今日もご飯(ゾン肉)がおいしいです、以上(泣)

 

133:マミサルバトーレ

強く生きろ。次

 

134:体も心もボドボド

玉藻に軟禁されてます。どうすれば良いですか?

 

135:マミサルバトーレ

諦めろ。次

 

136:名無しの転生者ニキネキ

わりぃ、ちょっといいか?

 

137:近衛シリーズが壊れやすいと誰が言った

新入りか?

 

138:封印ついでに隠居中の最光

新入りだ!

 

139:エボルト#地球旅行中

>>137 活きの良い新入りだ!取り囲め!!

 

140:封印ついでに隠居中の最光

>>139 ヒャッハー!!

 

141:ボイロを救えるのはただ一人、俺だ!

>>139 ウェーイ!!

 

142:胃薬啜る極蝶

>>139 アクセルシンクロォオオオオオオッ!!

 

143:NEWΩinがっこうぐらし!

>>142 クリアマインドしてんじゃねぇw

 

144:マミサルバトーレ

バカは気にせずどうぞ

 

145:なんで対魔忍すぐNTRされてしまうん?

ア,ハイ オレはこう言うモンだ

 

146:VR仮面ライダースナイプ

うっわw

 

147:SG-i03 Excalibur(男)

切実で草w

 

148:超高校生級の読書家

永遠の謎

 

149:封印ついでに隠居中の最光

ちなみに一般人に転生したのか?

 

150:対魔忍にフーマは合わないと思う

いんや。本来のコテハンは>>145じゃなくてこっちだ

 

オレの名はウルトラマンフーマ!銀河の風と共に参上!!

 

151:アローラ在住ポケモンレンジャー

こっちもこっちでごもっともすぎるコテハンだなw

 

152:闇帝王/小説家なジード

シリーズ内のどれ?

 

153:対魔忍にフーマは合わないと思う

ユキカゼだったぜ

 

154:超高校生級の読書家

Oh……

 

155:近衛シリーズが壊れやすいと誰が言った

対魔忍ほとんどがここのスレ民の地雷になりかねないのにその中でも確実に地雷になるユキカゼかぁ

 

156:NEWΩinがっこうぐらし!

いやでも、フーマなら関わらなきゃ良いんじゃね? すっっっっっげぇ罪悪感あるけどゆきかぜちゃん達に関わらずにいれば……

 

157:対魔忍にフーマは合わないと思う

そうもいかねぇんだよ旦那

 

158:初出が映画になった白蝙蝠

と言うと?

 

159:対魔忍にフーマは合わないと思う

この世界、主人公であるはずの存在がいねーんだよ。ふうまって名字の地球人もいねぇし、達郎ってやつは……あー、そうだな

 

160:エボルト#地球旅行中

歯切れが悪いな

 

161:NEWΩinがっこうぐらし!

どうした?なんか後ろめたいことでもあったか?

 

162:対魔忍にフーマは合わないと思う

いや、達郎ってやつは、そのー…………オークとか言うのに襲われて死にかけてたからオークぶっ飛ばしてから送り届けたんだけど、多分あれじゃもう戦えないな。それにオレを対魔忍の誰かと勘違いしたのか、「ゆきかぜを頼む……」って言って、な

 

163:魔法科高校のギンガ

逝ったのか!?

 

164:海のスプリーム提督

嘘だろ!?

 

165:超高校級のハーフボイルド

てか原作展開にそんなんなかったろ! 絶対あいつらのせいじゃねーか!!

 

166:TO開発部モコちゃん

これもM.W.Vって奴らのせいなんだ!!

 

167:ボイロを救えるのはただ一人、俺だ!

なんだってそれは本当かい!?

 

168:対魔忍にフーマは合わないと思う

いや達郎の坊っちゃん死んでねぇしさすがにちげぇだろ……まあ、そんなこんなでこの地球に滞在してんだが、原作開始前っぽかったし、どうしたもんかと思ってな。相談しに来たんだよ

 

169:アローラ在住ポケモンレンジャー

えー……

 

170:封印ついでに隠居中の最光

わりと切羽詰まってる状況でなんで我々だよりなんですかねぇ……

 

171:わっかに愛され過ぎたウルトラマン

とりあえず、託されたものがあるなら守るべきじゃないですかね。ウルトラマンとして。俺も、今はカツミさんたちにロッソとブルのカードと、アサヒさんのことを託されましたし

 

172:アルビノクウガマネージャー

オーブライトくん……

 

173:SG-i03 Excalibur(男)

立派になったなぁ

 

174:対魔忍にフーマは合わないと思う

まさか後輩に言われるとはなぁ。ま、もともとそのつもりだったから良いけどよ

 

と、言うわけで今から行ってくるわ!

 

175:アローラ在住ポケモンレンジャー

え、どこに?

 

176:対魔忍にフーマは合わないと思う

ゆきかぜが戦闘してる場所突っ込んであのクソ野郎ぶっ潰してくる!

 

177:チームGLSのトレーナー

は?

 

178:VR仮面ライダースナイプ

お前さっき原作開始前っぽいって……

 

179:対魔忍にフーマは合わないと思う

今が原作開始前とは言ってないぜ? それに原作になかったからって、それ以外の展開がないとは限らないしな!

 

180:超高校級のハーフボイルド

コイツ!?

 

181:NEWΩinがっこうぐらし!

いや待て! 本当に良いのかそれ!? ヘタしたら情報抜けなかった対魔忍からも狙われるんじゃ!?

 

182:対魔忍にフーマは合わないと思う

そこんところは心配ねぇよ。もう抜き取ってるからな!

 

183:胃薬啜る極蝶

はやっ!?

 

184:海のスプリーム提督

いつの間に……

 

185:エボルト#地球旅行中

ウルトラマンにして忍者ナメんなってか?

 

186:対魔忍にフーマは合わないと思う

へへっ、そう言うこった!! お、いたいた。んじゃ、初の表舞台なことだし、派手に行きますか!

 

──セイヤッチ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ヒャッハー!!活きの良い対魔忍だァ!!」

「おい、殺すなよ。コイツにはしっかり働いてもらわねぇとだからなぁ」

「えー、俺もうちょいボロボロの方がいいんだけど」

「黙れ加虐趣味。お前基準のボロボロだと萎えるんだよ」

 

 褐色の少女、水城ゆきかぜを取り囲むオークと呼ばれる怪物。ゆきかぜは気丈に相手を睨むが、その体は既にボロボロで、対魔忍のスーツも所々が破けていた。

 

「この……っ!?」

「ん? あー、不意打ちか? 残念俺の能力で電気を受け付けないバリアがあんだよー」

「いやー、転生様々だなぁ。まさかこんないい世界に連れてきてくれるたぁな」

(転生……?なに言ってんのよコイツら)

 

 ゆきかぜには知るよしもないが、このオーク達は転生者。もともとは別の世界の人間が記憶を保持してしまったまま転生、もしくは転生後になんらかのきっかけで記憶を取り戻した者。その中の害悪として誕生する、所謂悪徳転生者と呼ばれる集団である。

 

「さーてと、俺の重力魔法で防げたと思ったけど、ちょっと意識を別のところにするとすぐこれだな。かけ直そ」

「お、やったれやったれ。んじゃ、準備しとくか」

 

 ゆきかぜに向かってオーク五人うちの一人……Aと呼称しよう。Aが手を伸ばしなにかしらの力を込めると、ゆきかぜの体が重たく、動かなくなった。

 

「……ッ!?(またこれ!?なんなのよこれは!)」

 

 ゆきかぜは原作での行動があれだが、実力は申し分ないと言われている。原作での行動があれだが(大事なことなので二回言った)

 そんな彼女が地に這いつくばっているのは、Aの重力魔法による行動の阻害が原因だ。持ち前の素早さが殺されたゆきかぜはなす統べなく攻撃を受け続けていた。

 

 そして、オーク達は彼女にとって凶器と言えるものを取り出した。

 

「へへへ、コイツを見てくれ。どう思う?」

「ひっ……!? く、来るな!」

「そりゃ無理だな。もうとまんねぇよ」

 

 ()()を見た瞬間、ゆきかぜの体が強ばる。下衆な笑みを浮かべて近づいてくるオーク達に強い口調で静止するように言っていたが、オーク達は止まらない。ゆきかぜ自身も体を何とか動かそうとするが、拘束されているため動けない。

 

「こ、来ないで……!」

「はははは!コイツ泣き始めたぞ!」

「無様だねぇ。可哀想だねぇ。ま、それでもヤるけどさ」

「泣き叫ぶ女を無理矢理好きにする時が、一番生を実感する」

「おめぇは怒られろ」

「いや、いやぁあああ!?(助けて、誰か……!!)」

 

 そして、ついにオークAのその汚ならしい腕が、ゆきかぜの体に──────

 

 

 

 

 

 

 

 

──────触れることはなかった。

 

 

『そうは問屋が卸さないってな!セイヤッチ!!』

 

 突然室内に風が吹き荒れ、オークAの上半身が青い風に吹き飛ばされ、破裂した。そしてその青い風がゆきかぜを包み、残りのオーク達から離れた位置に移動する。そして、風が晴れる。

 

『ヘイ、嬢ちゃん。もう心配ないぜ? なんせ、このオレが来たんだからな!』

「え? ……だ、誰?」

『ん? オレか? オレは──っと! 不意打ちは卑怯じゃねぇか?』

 

 風の中から現れた存在は、オークBから銃撃されるもその弾丸を光のクナイを投擲して相殺する。

 

 

 その姿は青く、忍び装束のような装甲を装備していた。異形とわかる顔をしながらその顔は仏のごとく優しく、その眼は銀色に光り、あらゆるものを見透すよう。なによりひときわ目を引くのは、胸に輝く青い発光体と、腕につけた手甲だろう。

 

 

「な、なんだお前は!?」

『へっ、そんなに聞きてぇってんなら聞かせてやるよ。──オレの名はウルトラマンフーマ!銀河の風と共に参上!!

 

 

 独特のポージングをしたその存在、ウルトラマンフーマはオーク達を睨み付け、すぐさま走り出す。

 

「う、ウルトラマン!? ここは対魔忍の世界じゃ『ごちゃごちゃうるせぇっ!』ぶげっ!?」

 

 狼狽したオークCの顔面にフーマの拳が突き刺さる。勢いがついていたのもあって、オークCの頭部はまるで地面に落ちたトマトのように弾けた。

 それをしたフーマはポキポキと指を鳴らしてオークに問いかける。

 

『てめぇらに慈悲はいらねぇだろ? 人を傷つけようとしたんだ。自分達も傷つく覚悟できてんだろ? えぇ?』

「く、くそ! やるぞ!」

「ふ、ふざけんな! ウルトラマンに勝てるかよ!」

「俺は死にたくねぇ! お前だけでなんとかしろよ!」

 

 オークの中の一人は戦おうとするが、残りの二人は即座に背を向け逃げ出した。しかし、そんな明確な隙を見逃されるはずもなく。

 

『【光波手裏剣】! セイヤァッ!!』

「ぐぎゃっ!?」

「あべっ!?」

 

 フーマが二つ放った光の手裏剣によって胴体が切断されていた。そしてフーマが残ったオークに向き直る。残ったオークは絶望の表情。

 

『あとはお前だけだぜ。さ、どうする?』

「く、くっそぉ……!」

 

 オークが後ろへ走り出した。しかし、その方向には出口はない。あるのは……無防備な少女のみ。恐らく人質にするつもりなのだろう。しかし、仮にもウルトラマンであるフーマがそんなことを許すはずもなく。

 

『おせぇよノロマ!!』

「なっ!? ぐげっ!?」

 

 フーマはその持ち前のスピードをフル活用し、高速でゆきかぜの前に移動。そのままオークに軽めの蹴りをいれることでぶっ飛ばす。そしてフーマは考え始めた。このまま続けても無駄にエネルギーが消費されるだけ。今後活動していくためにも身バレは避けたい。ならどうするか。

 

 どう考えても今考えるべきことではないが、フーマは考えた。そして、答えを見つけた。その答えは────さっさと倒して帰る。それだけである。

 

 フーマは自分を睨むオークに指を二本立てて見せ、宣言した。

 

『これはピースマークじゃねぇぜ? この話が終わった二秒後にお前は終わりってことだ!』

 

 言い終わった瞬間にフーマは加速し、オークの周囲を撹乱するように飛び回ってから背後に回った。そしてその腕の【タイガスパーク】にエネルギーを収束させ、自身の一番の得意技である【極星光波手裏剣】をオークにぶつけた。

 この間、わずか2.00秒。彼は確かに、二秒きっかりに敵を終わらせた。

 

 光線エネルギーが体内に入ったことで内側からの熱量に耐えられず爆発するオークの体。その衝撃に備え、目を閉じたゆきかぜだったが、誰かに包み込まれたような感覚と共に、風を切る感覚を感じた。

 

 ゆきかぜが再び目を開けると、そこは先程彼女が居た場所から少し離れた場所だった。顔の近くに青い体が見える。そう、彼女は今、フーマに抱えられていた。

 

『ん? おう、嬢ちゃん。わりぃな、緊急事態だったから抱えさせてもらってるぜ?』

「そ、それはいいんだけど、あんた何者?」

 

 ゆきかぜは己を救ったこの謎の人物に興味が湧いた。単に助けられたからか。それともなにか別の理由があるのかは、彼女自身にもわからない。ただ一つ確かなのは────

 

『ん? オレは……そうだな、宇宙の平和を守る忍者ってことで、よろしく!』

 

 目の前の存在が、敵ではないと言うことだけだった。




別にNTRが消えてしまえって訳じゃないんですよ。それが好きな人もいるわけだし。それに僕が嫌いだからって、それを押しつけたりはしたくないです。前書きで叫んだやつがなに言ってんだって話ですが(苦笑)

でもね、これだけは言わせてほしい。

君寝取られの才能あるよとか言う人は一回NTR被害者になればいいと思う。







対魔忍にフーマは合わないと思う

その名の通り対魔忍世界にいるフーマ。実はオーブライトと会ったことがある。

わっかから対魔忍世界に派遣され、蔓延る悪を討てとの指令を受けた。悪ってなんぞやと思いながら取り敢えず悪者倒して回ってる。

NTRに理解は少しあるが好きとは言ってない。むしろ苦手の部類なので対魔忍世界に派遣されたのは本気で災難だと思ってる。

なお、彼自身はなんともないと思っているが、ゆきかぜさんに心境の変化があったりなかったり……これは読者の希望次第である(おい)


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18スレ目

誠に申し訳ございませんが、ネタ切れにつきしばらくこの小説を投稿できない可能性が高いです。

他の小説を投稿しながら何とか考えてみますが、しばらくは投稿できないかと……

しかし、完走するまでは絶対にやめませんので、どうか待っていてもらえると助かります。


ついでに、お気に入り1000件突破、ありがとうございました


1:対魔忍にフーマは合わないと思う

スレ建て完了だぜ

 

2:エボルト#地球旅行中

おつ

 

3:ボイロを救えるのはただ一人、俺だ!

ナイスー

 

4:NEWΩinがっこうぐらし!

で、なんのよう?

 

5:対魔忍にフーマは合わないと思う

……対魔忍世界辛い!

 

6:初出が映画になった白蝙蝠

でしょうね

 

7:VR仮面ライダースナイプ

そりゃそうよ

 

8:対魔忍にフーマは合わないと思う

なんだよアイツら毎回毎回任務失敗して捕まりやがって!それだけならまだしも助けたのに快楽に溺れて奴隷になったり反抗してきたりもう、まじで……なんなん!?

 

9:SG-i03 Excalibur(男)

切実やなぁ

 

10:アルビノクウガマネージャー

そういえば、あの後ゆきかぜちゃんとは会った?

 

11:超高校級のハーフボイルド

あー、またピンチになってそうだしな

 

12:対魔忍にフーマは合わないと思う

>>11 いんにゃ、遠目で見ただけだが、そこまでピンチにはなってねーな。同僚を守りながら戦える強さや素早さ。冷静さが少しだけついたって感じだ

 

13:ボイロを救えるのはただ一人、俺だ!

やったじゃん

 

14:エボルト#地球旅行中

これで敗北する可能性は減ったか?

 

15:NEWΩinがっこうぐらし!

でもその世界なにがあるかわからんしなぁ……

 

16:対魔忍にフーマは合わないと思う

いざとなったらオレが急行してッから問題ねぇって。それより、スレの人数少なくね?

 

17:闇帝王/小説家なジード

言われてみれば確かに……

 

18:NEWΩinがっこうぐらし!

非戦闘員がいなくなってる?

 

19:ボイロを救えるのはただ一人、俺だ!

>>18 それだ

 

20:超高校級のハーフボイルド

前スレから何人か消えてたよな

 

21:光のイーヴィルティガ

ああ。彼らには一時的に下がってもらった

 

22:初出が映画になった白蝙蝠

イーヴィルニキ、お疲れ様です

 

23:SG-i03 Excalibur(男)

下がってもらったとは?

 

24:光のイーヴィルティガ

……断言しよう。奴らとの決着をつける時が来た

 

25:チームGLSのトレーナー

!?

 

26:超高校級のハーフボイルド

やつらと……!?

 

27:エボルト#地球旅行中

M.W.Vか……

 

28:光のイーヴィルティガ

そう。我々の因縁に、決着をつける。その時だ

 

29:超高校生級の読書家

なぜこのタイミングで?

 

30:光のイーヴィルティガ

──奴らから、一部の世界に向け、ウルトラサインによるメッセージがあった

 

【光と闇、古の頃より続く因縁の争い。その一端である我等の戦いに、闇の勝利で終止符を】

 

そして、時王ニキには奴等のいる座標を示すデータが送られた

 

31:魔法科高校のギンガ

罠の可能性は?

 

32:光のイーヴィルティガ

今斥候として何人かが確認してくれているらしい

 

33:マミサルバトーレ

斥候の小玉スイカから情報だ。奴等、恐らく俺達が来るまで待つつもりだな。そして、来なければ計画を最終段階へ移行すると言っている

 

34:SG-i03 Excalibur(男)

計画?

 

35:超高校級のハーフボイルド

ちょ、ちょっと待ってくれ!? 計画なんざ知らされてねーぞ!?

 

36:チームGLSのトレーナー

俺達も初耳だ。ゲイツニキ。いや、他のニキ達もなにを隠してた?

 

37:光のイーヴィルティガ

……心して聞いてくれ。奴等の目的は────【リジェスの復活】

 

38:超高校生級の読書家

なっ!?

 

39:エボルト#地球旅行中

リジェスだと!?

 

40:名探偵な世界のアクセル

バカな……そんなことが、あり得るはずが……!

 

41:初出が映画になった白蝙蝠

り、リジェス?

 

42:対魔忍にフーマは合わないと思う

反応からしてやベーもんだってのはわかるが、なんだよそれ!?

 

43:海のスプリーム提督

リジェスとは、かつてとある時空において存在していた悪の軍団の名称であり────それを纏めあげていた首領にして、最強の悪。【絶望の化身】といって差し支えない存在だ

 

44:マミサルバトーレ

リジェスは【正義】という概念の真反対にいる存在で、幾度となくヒーローを苦しめてきた。その力は例え小さな【かけら】になったとしても健在で、エネルギーさえあれば、自らを含む【悪】の活動にとって都合のいい世界────【キューブ】を生み出すこともできる

 

45:エボルト#地球旅行中

キューブを生成されると、その時に【悪】のエネルギーが強化されて放出されるせいか、【正義】とカテゴライズされる存在は殆どが力を失い【ロストヒーロー】となる。力を取り戻すこと事態は可能らしいがな

 

46:チームGLSのトレーナー

それは厄介だな……ただでさえ数が多い敵を弱体化した状態で相手するのはキツイ

 

47:初出が映画になった白蝙蝠

でも、必ず突破口はある……ですよね?

 

48:最高最善の旅する王様見習い

ああ。物量で劣るなら戦略でカバーしよう。いつもと同じようにね

 

49:マミサルバトーレ

では、作戦を説明するぞ。まず、部隊を二つに分ける。【先行奇襲部隊】と【後続進撃部隊】だ

 

50:闇帝王/小説家なジード

先行奇襲はわかるけど、後続?

 

51:超高校級のハーフボイルド

進撃……奇襲の囮か?

 

52:最高最善の旅する王様見習い

正解。具体的には俺とゲイツ、ウォズと、イーヴィルニキにアグルニキ、そしてオーブライトくんで先行し、敵を叩く

 

53:杏子を守る未来の予言者

残りはその隙に敵の計画に必要な【リジェスのかけら】を奪取してもらいたい。それさえ奪取すれば、奴等の行動力を大幅に削れるうえ、切札を握れる

 

54:闇帝王/小説家なジード

ほう

 

55:NEWΩinがっこうぐらし!

ちょい待ち。行動力はわかるけど、切札ってどゆこと?

 

56:対魔忍にフーマは合わないと思う

ん? あ、確かに。【かけら】で強化されるのは【悪】だけだろ?

 

57:海のスプリーム提督

そうでもない。実はリジェスのかけらは明確な意思が存在しない、無垢な存在なんだ

 

58:最高最善の旅する王様見習い

おそらくリジェスのかけらが持つ本質は、【周囲のあらゆる力を蓄え、望んだものにその力を与える】ことなんだろうね。リジェス本人は悪の存在だったけど、そのかけらは持つものによって善にも悪にもなる

 

59:魔法科高校のギンガ

なるほど、確かにそれは切札になるな

 

60:マミサルバトーレ

本編でも土壇場でリジェスの闇を払うという活躍をしていたようだ。それにかけらを一つでも奪取すれば、奴等も計画に支障が出るはずだ

 

61:最高最善の旅する王様見習い

そこから何かしらの隙ができれば、切り崩せる

 

62:エボルト#地球旅行中

なるほど。賭けてみる価値はあるなぁ

 

63:超高校級のハーフボイルド

そういうことならやってやるか

 

64:光のイーヴィルティガ

……本当にいいのか?

 

65:初出が映画になった白蝙蝠

え?

 

66:アルビノクウガマネージャー

どしたのイーヴィルニキ

 

67:光のイーヴィルティガ

これは本当に命懸けだ。私達には確かに力があるが、万能じゃない。もしかすれば、そこで全滅という可能性も……

 

68:超高校級のハーフボイルド

なーに言ってんだよ、イーヴィルニキ

 

69:超高校生級の読書家

貴方らしくもないことを……

 

70:光のイーヴィルティガ

……私は心配なんだよ。また、失ってしまうかもしれないんだから

 

71:名探偵な世界のアクセル

──イーヴィルニキ。俺達も、覚悟してるんだ

 

72:SG-i03 Excalibur(男)

もし死んでしまうとしても、ここで戦わないほうが悔いが残るって。今事情があってここにいない最光(イッチ)やダディニキ達も、戦えなくて悔しいだろうしな

 

73:チームGLSのトレーナー

それに、奴等とは因縁がある。参加しないという選択肢はない

 

74:対魔忍にフーマは合わないと思う

オレは新参者だけどよ。他のやつだけ……仲間だけに戦わせるってのは性に合わねぇんだ

 

75:エボルト#地球旅行中

その通り! 他の奴等も一緒だろ?

 

76:光のイーヴィルティガ

皆……

 

77:最高最善の旅する王様見習い

本当にいい仲間を持ったね、俺達は

 

78:マミサルバトーレ

ああ、そうだな……イーヴィルニキ

 

79:光のイーヴィルティガ

──皆、共に戦ってくれるか?

 

80:超高校生級の読書家

勿論

 

81:エボルト#地球旅行中

任せな

 

82:超高校級のハーフボイルド

あいよ

 

83:VR仮面ライダースナイプ

OK

 

84:アルビノクウガマネージャー

ええ!

 

85:魔法科高校のギンガ

応!

 

86:SG-i03 Excalibur(男)

了解

 

87:NEWΩinがっこうぐらし!

はいよ!

 

88:チームGLSのトレーナー

任せてくれ

 

89:ボイロを救えるのはただ一人、俺だ!

わかった!

 

90:名探偵な世界のアクセル

当然だ

 

91:闇帝王/小説家なジード

はい

 

92:初出が映画になった白蝙蝠

はい!

 

93:対魔忍にフーマは合わないと思う

任せな!

 

94:光のイーヴィルティガ

──ありがとう

 

95:最高最善の旅する王様見習い

言ってないけど、俺達も同じ気持ちだよ

 

96:マミサルバトーレ

しかし、死ぬ気はないがな

 

97:杏子を守る未来の予言者

ああ。二度も杏子を悲しませたくはないのでね

 

98:海のスプリーム提督

俺はイーヴィルニキに恩がありますしね。ま、無くても協力しますけど

 

99:わっかに愛され過ぎたウルトラマン

俺もです。さぁ、行きましょう!

 

100:光のイーヴィルティガ

ああ! 必ず勝って、生きて帰ろう!!

 

101:スレ民一同

応!!



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ロストヒーローズ編
【絶望再来】


ただいま


 次元の狭間に作り出された魔法空間。悪の巣窟となっているそこに、三人の戦士が突入した。

 

「よっ、と。イーヴィルニキ、彼がそうなの?」

『ああ。なかなかの強さを誇っているよ』

「スレには参加してなかったけど、ガンダム組も働かせて貰いますね!」

 

 一人は平成最後のライダーにして、ライダーの歴史全てを継承する戦士、【仮面ライダージオウ】

 

 一人は平成最初に生まれたウルトラマンとルーツを同じとし、光と闇をあわせ持つ戦士、【イーヴィルティガ(ウルトラマン■■■)

 

 一人は不死鳥の如く舞い上がり、黄金と紺碧の輝きで世界を照らす戦士、【ユニコーンガンダム三号機フェネクス】

 

 三人の戦士達は、あらゆる世界を崩壊させようと企む組織【M.W.V】の計画を阻止すべく集結した戦士達、その筆頭である。

 

「それにしてもホントに金ぴかだねぇ……金メッキ?」

「グォルドェンアァムズ……!」

『黄金の果実じゃないから……いやふざけてる場合じゃないんだよ?』

「「あ、はい」」

 

 いつもの(スレでの)やり取りを展開するが、それどころではないと指摘され改めて気を引き締める三人。彼らは奇襲部隊として選出された三人であり、これより敵本拠地へ攻撃を仕掛けようとしていた。

 

 既に彼らは本拠地付近に到達しており、彼らが陽動として奇襲を開始。その混乱をついて他メンバーが突入する手筈となっている。

 

『さて、そろそろ作戦開始しよう。準備はいい?』

「うん。いつでも行けるよ」

「全管制、制御システム異常無し。出れます」

『よし、じゃあ……行くぞ!』

 

 魔法空間の岩影からバッと飛び出し、それぞれの力による攻撃をしながら突っ込んでいく。突然現れた戦士達による奇襲は敵から統制力を奪い、焦らせていく。

 

「なっ、金色のユニコーン!? なぜコイツが」

「ビームマグナムッ!!」

「ギャぁああっ!?」

 

「ジ、ジオウだ!」

「一人で戦うな! 複数で囲め!」

「なんか、行ける気がする!」

 

『ジュアッ!!』

「い、イーヴィルティガまで!?」

「くそっ! なんとしてでも止めろォ!!」

 

 たった一人でも数百を相手取ることができる。そのレベルの戦闘力を持つ彼らにこの程度の雑兵など足止めにもならず、遂には最深部まで到達した。

 

 そしてそこには彼らと因縁を持つ者達がいる。

 

『トレギア……今度こそ逃がさんぞ』

『おや、君が最初か……御呼びじゃないんだよ。早く隠居したらどうだい?』

『悪いが隠居の予定はない。が、妻が寂しがりなんでね。これが終わったら長期休暇でも取るさ』

『その余裕がいつまで持つか、楽しみだよ』

 

「クレイシス、今日こそ決着をつける!」

「残念ながら貴方に用はありません。なので、代わりの者を用意しました」

「アナザーライダー? でもコイツどこか……」

「そう、私は貴方に用はない。私がこの手で殺す(手に入れたい)のは、彼だけだから」

 

「シナンジュッッ!!」

「おっと……血気盛んだな。相変わらず反抗期らしい」

「お前だけは僕が止める! それが、僕にできる最後の親孝行だ!!」

「子供なら子供らしく、親に従いたまえ!」

 

 今、六つの影がぶつかり合う。

 

 

 ────そうだ、それでいい。そうすれば────

 

 

 その裏にある思惑に気がつくこともなく……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「この音、もうすぐそこか!」

『どうやらそのようだね』

『早く向かいましょう! アグルニキ達も近いはずです!』

「応とも! にしても、なんだこの機械の虫達!? 壊しても壊しても湧いて出やがる!」

 

 施設の中を進むのは仮面ライダーW、ウルトラマンオーブライト、ウイングガンダム白雪姫(スノーホワイト)の三名。別ルートからウルトラマンアグル、仮面ライダーアルビノクウガ、ガンダムアストレイが侵入中である。

 

 さて、ここまでのすべての話を読んでくれている方ならわかるだろう。大幅に作戦と違うと。それは何故か。それは、他世界で同時に大規模な進行が起こったためである。それを防ぐために数人の戦士達は進行を防ぐために分散させられてしまい、後手に回ることとなった。

 

 そのため【かけら】の奪取は不可能と判断され、全員が中心部を一気に叩くことになったのである。

 

 それでもこの少人数で攻勢に出たのは彼らの勇気と仲間を信じる心がなせる事なのだろう。

 

「「「……ッ!!?」」」

 

 その時、施設の中心から凄まじい圧と衝撃波が施設を揺るがした。彼らはその強靭な精神力によって耐えることができたが、敵の中には発狂してしまっているものもいる。

 

「この感じ……嫌な予感がするぜ……!!」

『君の予感はよく当たるからやめて欲しい……が、確かにこれは異常事態だ』

「おいおい、これ先生方は大丈夫なのかよ!? 強いのはわかっけど、こりゃまずいだろ!」

『急ぎましょう!』

 

 道を塞ぐ敵をスルーし中心部へと駆ける戦士達。やがて、彼らはその目にとある光景を写さなければならない。それは、この世界の誰もが予想していなかったであろう展開であり────

 

「ふ、ふふ、フハハハハハハ!! 遂に、遂に遂に遂に!! 我々は勝利した!!!」

 

 ────考えうる限りで、最も最悪であろう展開だった。

 

 まるで神殿のような空間。その中心部に存在する黒光りしたなにかの断片。狂喜するトレギア。そして、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()。それを見た瞬間に、一人が飛び出した。

 

『トレギアァァアッ!!』

『来たかオーブライト。だが、一足遅かったね』

 

 オーブライトが自らと、自らの憧れの象徴であるオーブライトカリバーを振るうが、途中で結界のようなものが出現し、剣が触れた瞬間に()()()()

 

『なっ──!?』

『君達を待っていたのは戦うためではない。これから起こるショーを、特等席で見てもらうためさ……ほら、席につくといい』

 

 トレギアがなにかの術式を起動すると、この空間のあらゆる場所から闇が溢れ、戦士達を拘束する。それは最初にたどり着いたオーブライト達だけでなく、別ルートから侵入していたアグル達をも捕らえた。

 

「しまった──!」

『これは、かなりまずい状況だ……!』

「くっそ、なんだこの気持ち悪いの!? 取れねぇっ!!」

『くっ!? う、ァアッ!?』

 

『ウァッ!? これは、闇!?』

「く、ぅう!? 力が、使えない……!」

「機体の出力が低下!? 損傷もないのに、何故……これが闇の力とでも言うのか……!」

 

 彼らを拘束する闇は、光のエネルギーを喰らうかのように彼らから力を奪い、自らの力へと変換しているようだ。これはまるで、既に目覚めているような……

 

『さぁ、楽しんでもらおうか!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 あらゆる世界に、謎のエネルギーによって生成されたモニターや電波が出現し、その世界に存在する映像媒体をジャックした。そしてその映像に映る仮面の巨人は実に愉しそうに話し始めた。

 

『ごきげんよう、紳士淑女の皆様。私の名はウルトラマントレギア。君達にとっては忌むべき存在、または敬意を払う存在となるだろう。早速だが、こちらを御覧いただこうか』

 

 トレギアがパチンッと指を鳴らすと映像が切り替わり、闇に拘束された戦士達が写し出された。

 

『彼らはヒーローと呼ばれる存在だ。君達の中には、見たことがある人がいるんじゃないかな? 突然だが、この中の三人、イーヴィルティガ、仮面ライダージオウ、ユニコーンガンダム三号機フェネクスを処刑する。君達の希望の最期の瞬間を見届けてあげようじゃないか。守りたかった者達に看取られるなら、彼らも本望だろう』

 

 その言葉に合わせて映像が切り替わる。映像にはトレギアの言った三人がボロボロの状態で拘束されており、彼らの前には暗黒魔鎧装アーマードダークネスが立っていた。アーマードダークネスが自らの得物であるダークネストライデントを使い、処刑の準備を進めている。

 

『あぁ、紹介が遅れたね。彼はアーマードダークネス。今回の処刑人だ。彼の放つレゾリューム光線は、並の戦士ならば掠めるだけで致命傷。それを彼は今、何倍にも増幅している。万全の状態ならまだしも、あそこまで消耗し、無防備な彼らに耐えられるかな?』

 

 その言葉を聞いた瞬間、ほとんどの人々の心から希望が薄れていった。そして追い討ちをかけるように、人々の脳に言葉が響く。

 

──無駄ダ、諦メロ──

 

 そして遂に、レゾリューム光線が放たれた。その恐ろしいまでの力の前に人々は更に恐怖し、絶望を始める。他の拘束された戦士達が必死に叫ぶが、彼らの声は誰にも届かない。

 

 レゾリューム光線が過ぎ去ったあとには、誰かがいたと言う痕跡さえも残ってはいなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『む、【かけら】が反応を……と言うことは、どうやらトレギアが成功したようだな。ふっ、実に面白くなってきた』

 

 

 

 

 

『あら、遂に始まったのですね……ああ、楽しみ。これでやっと、貴方を迎えに行けるのね……♡』

 

 

 

 

 

『ハッハッハッハ!! さぁ、始まるぞ! ありとあらゆる世界から、絶望のエネルギーが溢れている!! それを吸収し、【かけら】は【キューブ】を生み出す! 正義ではなく、悪が台頭する世界が始まるのだ!!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 あらゆる世界がバラバラに分解され、新たに正方形の空間【キューブ】の中で混じり合い、再構築されていく。そしてその異変は彼ら(ここのスレ民)の世界以外にも、影響していった。

 

「あれって()()()()()……じゃ、ないよな絶対。前と同じで平行世界での事件か? ってうわっ!? なんか体光ってる!? 吸い込まれるんじゃないのか……?」

 

 ──誰か、助けて──

 

「今の声は……俺を、呼んでる?」

 

 ──お願い。僕らに、力を貸して──

 

「──わかった。どっちみち、無関係ってわけにも行かなそうだしな」

 

 こうして一つの世界から、とある戦士が【キューブ】へと飛び込んだ。




公式イーヴィルティガの本名教えてくれよ!!!!

オルタナティブティガはそれ本名ちゃうやろ!!!!

あ、ガンダム勢は僕の好きなガンダム達です






そして聡明な方ならもうお察しでしょうが……この度、他のハーメルン投稿者の方とコラボさせていただけることになりました!!

今回コラボさせていただくのは【ジューク】様と【葉っぱの妖怪】様です。【葉っぱの妖怪】様からはキャラの案を。【ジューク】様からはなんと、スレのメンバーの力を借り受ける許可をいただきました!

お二人のご好意を無駄にせぬよう、頑張ります!!


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【剣と白鴉の邂逅】

今回は短め。そして最後にフラグとゲスト


 ────平和。人々はそれをどう思うのだろう。少なくとも、争いのない世界とかは確実に思うだろうけど。平和ってのは皆が願うことだけど、それを与えてくれる人は誰でもいいのかな? ────

 

 

 

 

 

 新暦5年。かつて起こった超常災害【ボーン・キューブ】から五年が経過した。かつての世界は壊れ、今では【悪】がこの世界の実権を握っている。

 

 人々には固有名称(名前)の他に管理番号(ナンバー)が与えられ、支配されている。

 

 当初はかなりの数の反抗勢力がいたが、今ではたった一つを残して全面降伏。戦うことを諦め、支配されることを受け入れたのだ。

 

 今や世界は【悪】の不定期な襲撃を受けても、その犠牲を良しとしていた。より多きを守るための生け贄として。

 

 そして、そのまま停滞すると思われたが……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 荒廃した街。旧市街地と呼ばれる場所に、一本の剣があった。金剛石のように輝くその剣は、空中を滑空しながら動いている。

 

「これは、予想以上にやられたらしいな」

 

 剣の……彼の名はユーリ。またの名を仮面ライダー最光。別の世界でとある存在を封印する鎖となってから数百年、ボーン・キューブに巻き込まれてから五年ほど眠りについていた戦士だ。

 

 彼自身、力を失ってはいるが希望を失ってはいない。それに、こうして動く理由がある。

 

「キューブの力で封印が緩んだのか。ヤツの力が外に漏れ出ている…………定期的に見には来るが、眠っている場合ではないな。くっ……それにしても、少々動きにくいな。これもキューブの力か」

 

 キューブには【悪】の力を増幅させ、【善】の力を奪う特性がある。だからこそ封印が緩み、力が漏れ出たのだろう。

 

 しばらく彼が進んでいると、眼前の広場から戦闘音が聞こえてきた。

 

「近いな……よし、行くか!」

 

 進むスピードを一気にあげ、広場に突っ込む。するとそこには白き翼を翻し戦う戦士がいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【バット! 

ジャスティスフィニッシュ!!】

 

「ハァッ!!」

 

 必殺技を撃ち込み集団を蹴散らし、すぐさま別のデッドマン達に飛びかかる。いったいこれで何体目だったろう。50を超えた辺りからもう数えていない。

 

 世間が名付けたあの事件【ボーン・キューブ】から、ずっと戦い続けてきた。その中でできた仲間もいっぱいいた。でも、皆死んでしまった。

 

 この地獄はいつまで続く? 何日、何週、何ヵ月、何年……それでも戦わなければならない。紡も千鳥もリゼも翼も昏睡状態。他のメンバーも出払っている。今、オレが戦わなければならない。

 

【ホーrィ-ウiング!】

 

 ────また、失いたくないから。

 

【hoぉリiアッp!】

 

 ────また、死なせたくないから。

 

【ホーRiーlイvE!!!】

 

 ──まだ、死ぬ(アイツに会う)わけにはいかないから。

 

「──ァアアアアアアアアアッ!!!」

 

 めちゃくちゃに乱射しながら飛翔し、敵とすれ違う瞬間に切り裂く。本当はホーリーライブは使うなと言われていたけど、そんなことができるほど余裕はない。圧しきってやる……!!! 

 

 ──バチィッ!! ──

 

「ア、ガァッ!?」

 

 スタンプから全身に電流が走り、強制的にライブへ戻される。嘘だろ、予測より早すぎる……!! 敵がジリジリと近づいてくる。確実にトドメを刺すつもりだ。

 

 

「クソッ、オレは、まだ……まだ!!」

 

 

 

 

 

「まだ、死ねるかぁあああっ!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「よく言った! その意思がある限り、お前が負けることはない!!」

 

【最光発光!!】

 

「光あれ!!」

 

 金色の光が斬撃となって敵を切り裂く。それはとても懐かしく暖かな光で、戦場だと言うのに思わず安心感を覚えてしまう。そしてオレの隣に、黒い影を伴って彼が並び立った。

 

「光剛剣最光が担い手、仮面ライダー最光! 義によって助太刀する!!」

「イッチさん……正直助かりますけど、なんで?」

 

 彼は闇の王と呼ばれる存在を封印しそれを維持するために、封印の鍵の一つとなり永き眠りについていた筈だ。その彼が何故……

 

「その呼ばれ方も久しいな…………恐らくキューブの力で俺の力が弱まった影響だろうが、闇の王の力が少し漏れ出ていたんだ。その力を回収された可能性も考えて周囲を調査していてな」

「成る程……とにかくここを切り抜けないとですね」

「あぁ。行くぞライブ!」

「はいっ!」

 

 イッチ……ユーリさんが素早い動きで敵を切り裂いていく。たった一人だと言うのに圧倒的な数の差があっという間になくなっていく。

 

 すごいな、キューブの影響で力を失っている筈なのに……いや、そうか。キューブが奪えるのは【力】だけだ。彼の持つ【技術】まで奪うことはできない。

 

 つまり、彼の力は実力に裏打ちされたもの。何者にも奪えない【彼だけの力】!! 

 

 ────オレにも、そんな力があれば────

 

「さぁ、これで終わりだ!」

「大事に、決めようか!」

 

【必殺承認!!】

 

【最光発光!!】

 

 オレは右足、ユーリさんは右足にそれぞれのエネルギーを溜め、高く飛び上がってからそれを放出。敵に向かってライダーキックを放つ。

 

 

【バット! ジャスティスフィニッシュ!!】

 

「シャイン(エキス)(テラ)ブレーク!!」

 

 二つのライダーキックは敵群を容易く貫き、全滅させた。オレ一人ではできなかった。途中で彼の助けがあったからこそ、オレはこうして生きていられる。でも……

 

「どうした。浮かない顔だな?」

「──いえ、なんでもありません」

 

 頭に浮かんだ思考を捨て去り、切り替える。仲間を生かしたいのなら、自分の命を繋ぎたいのなら、余計な私情を挟むべきじゃない。

 

 常に選ぶべきはその瞬間瞬間の最適解。利用できるものはなんでも利用しろ。そしてこの場合は……

 

「ユーリさん。無理を承知で頼みたいのですが……」

「案ずるな。こうなった以上、封印場所に止まっている意味はない。闇の王の力を回収されるのはマズいが、そちらが敵に圧され気味ならば話は別だ。ライダーは助け合い……俺達の大先輩が言った言葉だ。喜んで協力させてもらおう」

 

 この人なら、そう言ってくれると思っていた。これでこちらの戦力はかなり補充された。しばらくはなんとか凌げるだろう。

 

 罪悪感は多少ある。だが、皆を守るためならばオレはなんだってやってやる。例えそれが、仲間を裏切ることになるとしても……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はい。この()()からならダメージを最小限にしてキューブに突入できるわ。でもエネルギー残量の問題で、行ったらここに帰ってくることはできないでしょうね」

『一方通行って訳かい。まぁ、通れるならいいさ。さて、行こうじゃないか────って、ちょっと待ちな!』

 

 

 

『む、何故止める。この先に向かうのは我々の総意だった筈だろう』

『そうだよ。なんで?』

 

 

 

『なんでじゃないよ! 我先に飛び込もうとして、危なすぎるんだよアンタらは!!』

『でも、急いで行かないと手遅れになる気がするんだ……だから、お願い』

 

 

 

『ホンットーに頑固なヤツだねぇ……わかったよ。ただし、条件がある』

『条件?』

『ん』

『ん?』

 

 

 

『手ぇ握れって言ってんだよ! 察しなこの鈍感っ!!』

『アイターッ!?』

 

 

 

『ったく、なんであんなのに惚れたんだか……』

『それをあやつの前でも言えれば良いのだがな』

『なんか言ったかい? ほら行くよ!』

『ふっ、人使いの荒い……』

 

 

 

「あら、貴方は行かないのかしら?」

『いえ、少し気になることがありまして……()だけならまだしも、()()()でない上、光ではなく闇に属する我々に何故助力を?』

「へぇ、自分達が受け入れられない存在だという自覚はあるのね」

『生憎、何千万年も前に嫌という程魂に刻みましたよ……』

 

 

 

『それで、質問に答えていただけませんか?』

「そうねぇ。まぁ仕事って側面もあるけど、こう言った方が解りやすいかしら……」

 

 

 ────幻想郷は、全てを受け入れるのよ────



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【ヒーローズベース】

こっそり投稿


 ヒーローズベース。それはボーン・キューブ事変の影響を奇跡的に受けず、今も外宇宙に浮かぶロストヒーロー達の本拠地。ヒーロー達はここからキューブへと出動、調査を行っているらしい。

 

「ここがヒーローズベース……今の俺達の拠点か。ウルトラマンと……カルデアの施設を応用したのか?」

「はい。宇宙警備隊とカルデアの基地をベースに、様々な世界の要素が混ざっています。幸いなことに、そのどれもが僕達にとって有益なものでした」

 

 影斗の後に続きヒーローズベースを歩く。施設内部には避難民と思われる人々がたくさんいる。その表情はどれも暗く、落ち込んでしまっている。

 

 しかし、何故こんなにも避難民がいるのだろうか。キューブ内部にも居住区はあったように見えたが……

 

「つきました。ここが指令室です……指令、ユーリさんをお連れしました」

『ーー入ってくれ』

 

 扉が開くと、中にはモニターが広がり多数の研究員らしき人々がキューブの解析をしていた。そして、それを見る指令らしき男性。彼はこちらに振り向き、微笑んだ。

 

「こうして会うのは初めてだな。橘 一也、仮面ライダーギャレンだ」

「そして私、ご主人様の秘書兼良妻狐の橘 玉藻でございます♡」

「ダディャーナザン!? 結局コヤスカ(光闇両方)にも気に入られて実質一夫五妻になったダディャーナザンじゃないか!?」

「言ったな自分のことを兄のように慕ってくれていた女の子の目の前で封印の鍵になって消えたSANチェック野郎」

「仲間内で互いの精神削り合わないでくれます? 今そんな場合じゃないってわかってますよね」

「「ごめんなさい」」

「や~ん♡ 子供っぽいご主人様もス・テ・キ♡」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 少しじゃれていたら影斗に怒られてしまったので気を取り直して指令となった一也にこちらの事情を説明し、キューブに関する話を聞くことにした。

 

「そうか、闇の王の……と言うことは、ますますあのキューブの危険度が上がってしまった訳か」

「一也、あのキューブはなんだ? 俺の知っているモノとは何処か違うように見えるぞ」

 

 ヒーローズベースのモニターを見るとキューブが()()()()()()、他に見当たらない。本来キューブは複数出現する筈だ。

 

「俺達はあのキューブを【ペイン・キューブ】と呼んでいる。ペイン・キューブは従来のキューブと違い、たった一つでより多くの世界を取り込んでいる」

「それほど強力と言うことか?」

 

 俺の質問に重々しく頷く一也。玉藻前が注いだ茶で口を潤し、モニターを自分の手元に引き寄せてから彼は口を開いた。

 

「ペイン・キューブは主に四つのエリアに分割される」

 

 服従した人々を管理し、自分達の戦力とする植民地(コロニーエリア)

 

 反抗勢力を捕らえた後、拷問してその情報を絞り出す監獄(ロックエリア)

 

 他世界の戦力を研究、解析して新たな戦力を生み出す研究所(プラントエリア)

 

 敵の本拠地であり、闇のエネルギーを発し続けている魔境(デスエリア)

 

 

「当面の目的はコロニー、ロックエリアの解放。プラントエリア攻略法の模索だ。今回の君の情報から、プラントエリア攻略法の確率が急務となったな」

 

 ただでさえ広いキューブ内に四つのエリアか……攻略にはかなりの時間がかかりそうだ。しかし目的がハッキリしている分、行動がしやすい。

 

「プラントエリアの攻略法とはどう言うことだ?」

「プラントエリアには高出力のバリアフィールドと、自動迎撃プログラムが存在している。それを打ち破る手だてが今の俺達には存在していないんだ」

「それは面倒だな……闇の王の力は研究解析が出来ると言うプラントエリアに回収されただろう。手が出せないとなると厄介極まりない」

「最悪の事態を防ぐためにもこちらも解析に力を注ぐ。君には影斗と共にコロニーエリアの攻略を頼みたい。返答は……聞くだけ野暮と言うものか」

 

 一也は苦笑しながらこちらを見る。当たり前だろう。俺は世界を守る剣だぞ?

 

「だが、今日は少し休むと良い。影斗のホーリーウィングバイスタンプの修理もあるしな。使うなとあれ程言ったのに」

「す、すいません指令……」

「責めてる訳じゃないさ。無事で本当に良かった……ありがとうユーリ。君のお陰でまた失うことはなかった」

「……彼等の事か」

 

 ジオウニキ、イーヴィルニキ、フェネクスニキを含む突入部隊のメンバーは今だ見つかっておらず、生死不明であると言う。

 

 しかし、悔やむ必要なんてない。何故ならば……

 

「一也、彼等が死んでいると思うか?」

「……生きていると信じてるさ」

「俺もだ。彼等がそう簡単に死ぬものか」

 

 その通りだ。あの殺しても殺されなさそうな人達が死んでいるものか。俺にはわかる……あの人達は必ず生きている。

 

「彼等を迎えるためにも、攻略を進めるぞ! これより仮面ライダーライブ、仮面ライダー最光の二名でコロニーエリアへ出撃、調査を行ってくれ! オペレーター陣は全力でそれをバックアップせよ!!」

 

『了解!!』

 

 ここからは逆転の時だ!




無理やりひねり出したので短い


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【異邦の戦士】

やっと書けた。やっと出せた。やっと安心して寝れる。

……え?別小説の更新が残ってる?(絶望)


 コロニーエリアに潜入した俺達がまず行ったのは情報収集だ。どんな戦場でもより多くの情報を得たものが有利になる。情報はいわば、形を持たない武器なのだ。最初はなまくらでも、鍛え上げればどんなに暗い闇も切り裂く刃となる。

 

 とはいえ俺達はコロニーエリアのみならず、このキューブ全体のお尋ね者。情報収集の結果は良いとは言えない。それに俺はともかく、ライブは顔が割れている為情報を得ようとすると通報される。

 

「常々すみません……」

「構わない。これも君が戦ってきた証だ」

 

 心も体も磨り切れる寸前まで頑張った結果がこれなら、誰もなにも言わんだろう。物陰から物陰に移動し、人目につかないよう行動する。

 

 一瞬の油断も許されないこの状況で少ない情報を収集する。焦りは禁物とはいえ、なかなかにマズいな。

 

「今まではどのような情報収集をしていたんだ?」

「元々は僕ら以外の反抗勢力があって、彼らの協力のもとで情報を得ていたのですが、もう僕ら以外に反抗している人々は……」

「そうか……まずは改めて得た情報を確認しよう」

 

 物陰から周囲に敵がいないかを見、安全を確かめてから腰を下ろし休息をとる。常に気を張るこの任務では想像以上に体力を消費してしまうのだ。

 

「まずはエリア内の区分けだな。居住区はこの辺りか?」

「はい。訓練施設を中心に居住区、教養区、監視区が存在しています」

 

 地面にマップを広げ、互いに顔をつきあわせて情報を照らし合わせていく。それにしてもコロニーエリアだけでここまで区分けされているとはな。ここまで緻密に作られていると言うことは、他エリアの探索も困難になりそうだ。

 

「そしてこのエリアを監理しているのは、仮面ライダーディロード」

「あの狂人か……厄介な」

 

 仮面ライダーディロード。敵幹部の一人であり、とある人物に異常なまでの執着心を見せる。女性とはいえ、あの世界の破壊者と同系統の力。侮ることは出来ない。それにヤツはライブにとって因縁深い相手だ。

 

「ディロードだけは、俺の手で……!」

「落ち着け。冷静さを欠けば敵の思う壺だ」

「──すみません。でもヤツは、アイツの仇なので」

 

 ライブは最高の相棒をディロードによって失っている。仇討ちを考える気持ちはわかるが、あまり褒められたものではないな。

 

「怒りに呑まれるな。それでは勝てる戦いにも勝てない」

「……はい」

 

 ……納得はしていないが、渋々従うと言った感じか。未熟ではあるが、今は信じる他無い。

 

 ──その時、近くの広場から爆炎が上がった。

 

「なんだ?」

「行ってみましょう。怪人かもしれない!」

 

 急いでその場から走り出し広場へ向かう。近づく度に戦闘音が響いて来ていることから誰かが既に敵と戦っているようだ。その場へ飛び込めば、そこには驚くべき光景があった。

 

「オォ──」

「ウァ──ァア」

 

 

【EXCEED CHARGE】

 

「ハァッ!!!」

 

 

 大量の屑ヤミーとそれ相手にたった一人立ち向かう、仮面ライダーファイズがいた。声や戦闘スタイルを観察するに、原典(オリジナル)では無いんだろうが……まずは助太刀だ! 

 

「「変身ッ!!」」

 

『最光発光!!』

 

『仮面ライダーライブ!!』

 

 

 ファイズに組み付く屑ヤミーをライブが撃ち抜き、迫る者は俺が光剛剣最光で切り伏せる。助太刀に入った俺達を見て驚いた様子のファイズ。と言うことは、もしや別の世界線(スレッド)のライダーか? 

 

「えっ!? 最光とライブ!?」

 

「話は後だ。俺はユーリ! コテハン【目が覚めたら最光】魔境スレの元祖イッチだ! IDは最光発光(S1k0Uha50)!!」

 

「自分は反田(ハンダ) 影斗(エイト)! コテハン【初出が映画になった白蝙蝠】です! IDはノットNTRライブ(n0tntrl1ve)!!」

 

「!! 俺は華貫(カツラ) 頼斗(ライト)! 【マッドな教官(仮)ライダー】IDはマッドなヤベーヤツ(MadnA8bEe82)です!!」

 

 

 ファイズへと自分達の名とコテハン、IDを叫べば同じように帰ってきた。どうやら当たりらしい。俺達を知らないと言うことはキューブが出来てからここに来たと言うことか? まぁ、積もる話しもあるが……

 

 

「まずはここを切り抜ける……ファイズ、同時に斬撃だ! ライブは俺達に合わせて射撃!!」

 

「「了解!!」」

 

 

『最光発光!!』

 

【EXCEED CHARGE】

 

【ジャスティスフィニッシュ!!】

 

 

 ファイズと共にエネルギーを貯めて一気に敵を切り払う。赤く光るフォトンブラッドと金色に光る聖剣のエネルギーが敵を吹き飛ばし、そこをライブの放った光弾が撃ち貫く。即席でありながらも良いコンビネーションだ。

 

 

「さて……ファイズ、状況を説明したい。俺達についてきてくれ」

 

「お願いします。今は一人でも多くのヒーローが必要なんです」

 

 

 ライブと共にファイズへと頭を下げる。勿論変身は解除している。ものを頼む時の最低限のマナーであり、誠意だ。現状、悪と戦える者は俺達しかいない。誰であれ、協力して貰えるのなら心強い。

 

 ファイズはそんな俺達を見て、なにも言わず変身を解除した。赤い光に包まれ、それが収まるとそこには強く光る正義を宿した眼差しを持つ青年が立っていた。

 

 彼、華貫 頼斗は笑顔を浮かべこちらに手を差し伸べる。

 

 

「俺でよければ、喜んで力を貸しますよ」

 

 

 ──今ここに、二つの世界のヒーローが交錯した。




はい(白目)一年かけてこの低クオリティです。申し訳ない

やっと招くことが出来ましたよ……ジューク様の【マッドな教官(仮)ライダー】

彼とその仲間の活躍が見たい方は是非下記URLよりジューク様作【マッドでヤベーイやつにしか変身できないんだが】を御覧ください!!

https://syosetu.org/novel/275151/


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