異世界転移に巻き込まれたら最強メタル系モンスターとして生きることになった件 (スカリア病)
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突如として奪われた学生生活

処女作です。初小説です。低文章力です。下手くそです。三日坊主(?)です。頑張って連載するのでそれでもいいって方は楽しんでってください。


鋼「『メタル狩り』について...お話します。

みんな、『メタル狩り』って、知ってるかな?

『メタル狩り』というのはね

たとえば

メタル系モンスターを...

倒すと

「気持ちがいい」とか

あるいは...

メタル系モンスターを倒して...

沢山経験値が入るのが

「気持ちがいい」

といったことを

『メタル狩り』というんだ。

よい子のみんなの...

こころは...

心臓にあるんだよ。

そして心臓と...

メタル狩りをする手...

どちらが...

上かな?

もちろん、

心臓の方が...

頭に近いから...

上だよね?

からだが...

手の部分に...

心が

集中するとね...

その子は...

狩りの世界に...

生まれ変わるんだって。

いやだねぇ。

今...『メタル狩り』を行ってない子は...

これから先...

『メタル狩り』を

しないようにしようね...

『メタル狩り』を行ってる

良い子は

やめようね!

そして...

お父さん

お母さんを含めた

みんなを大好きになって...

みんなのために...

生きようね!

以上、...『メタル狩り』についてをお話しました。」

 

子供達「「「?????????????????????????」」」

保護者達「「「????????????????????????」」」

 

鋼「あら?みんな空虚な目してどうしたの?」

照史「いや誰だってそういう反応するだろ。」

 

訳の分からない詩を読んでたのが半ロング白髪で死んだ魚みたいな目をした顔の金森 鋼(かなもり はがね)、それをジト目で見るのがメッシュの金髪でツッコミ役のような立場の大槻 照史(おおつき あきと)、彼らが通う学校の文化祭で、作詩発表会を行なっていた。

 

鋼「仕方ない...とっておきの詩を発表するか...」

照史「お、もうひとつ作って来たとは、やるじゃないか」

鋼「おぅいぇあ、マイクの用意頼むよ」

照史「よし、任せとけ!」

 

マイクの音源を入れに行った照史が音源を入れた事を確認すると、改めて語り始めた。

 

鋼「良い子のみんな、ウ○トラマンは好きかな?」

子供達「「「好きーー!!」」」

鋼「よーぅし、今日はウ○トラマンについての話を歌に乗せて話していくから、みんな耳の穴かっぽじってよーくお聴き!」

子供達「「「はーーい!!」」」

 

そして足元に置いてあったラジカセから不思議な音楽が流れ始めた瞬間、その歌の内容を知る照史が凄い形相で祭壇へ走った

 

鋼「ウ○トラマンが拉致されて、腹筋ボコボコn「やめろォーーーーーー!!!」あ゙っぷぇ゙!!!」

 

歌ってはいけない歌を歌い始めた瞬間、照史からの強烈なラリアットをくらい、祭壇端まで吹き飛ばされた鋼の絶叫が響き渡った

 

鋼「やったわね!?俺の初ラリアット奪いやがっt「台無しにするきかぁぁぁぁ!!!」ア〜アア〜〜〜!!」

 

更に祭壇上に投げ飛ばされ、ター○ンの様な叫び声をあげる鋼

 

鋼「どぼじでぞん゙な゙ごどずる゙n「お前のせいだろぉぉぉぉーーー!!!」ぬわーーっ!!」

 

訳の分からない詩や歌よりもこうした鋼と照史のやり取りが面白かったらしく、作詩発表会(物理)は大盛況だったという。

そんなこんなで文化祭も終わり、教室で4人で出し物の片付けを行っている所に鋼と照史が入ってきた

 

瑞希「鋼くん、照史くん、おかえりなさい...って鋼くん大丈夫?」

鋼「前が見えねぇ」

 

看板を片付けていた青色の長髪にクール系な見た目の空見 瑞希(そらみ みずき)が心配そうに...と言うよりかは呆れたように顔が凹んだ鋼に問いかけた

 

暁「お前らん所の出し物...作詩発表会だっけ?なかなか大盛況だったじゃねぇか」

杏珠「いーなー、ウチん所忙しくなかったら見に行けたのにー」

翔「それはそれで問題だぞ...」

 

教室には瑞希の他に机を片付けている照史と似た髪型の赤髪でいかにも体育系な体つきをした日向 暁(ひゅうが あかつき)、カフェで使った食器やカップを片付けているボブヘアーの橙髪の活発系の篠原 杏珠(しのはら あんじゅ)、杏珠の発言に少し呆れた様子の空色の髪に至って平凡な見た目の泉 翔(いずみ かける)がいた。

ちなみに瑞希と翔、杏珠と暁は恋人同士である。

 

鋼「おのれリア充共め、俺がサ○バイマンならお前ら纏めて抱きついて自爆してやるところだぞ」

翔「その性格じゃなけりゃ今頃お前も彼女いたと思うぞ。顔はいいんだし」

鋼「ムッキーーー!!俺の性格をバカにしたな!?死んでもらおう!術式展開 破○殺・滅式...!!」

 

鋼が腰を落とし、空手のような構えをしたその瞬間、6人がいた教室いっぱいに白く輝く魔法陣が出現し、6人を包み込み始めた。

慌てる暁に怖がる様子で寄り添う杏珠、急いで教室の扉に向かおうとする翔と瑞希、魔法陣が出たことでさらに調子に乗った鋼にキレる照史、教室内は騒然としていた。

 

暁「お、おい!なんだよこれ!?」

杏珠「やだ...!暁...!」

翔「早く教室からでるぞ!!」

瑞希「だめ!間に合わない...!」

鋼「お前も非リアにならないか?ならないのなら殺す...!」

照史「そんなふざけたこと言ってる場合じゃないだろ!!」

 

強く輝きが増したと思うと、教室にいた6人の姿はなく彼らがいた場所には学生鞄と下着だけを覗いた衣服が残されていたのだった。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

とある儀式場の様な部屋には3人の召喚士と思われる女性、その後ろで鎮座する凛々しい髭を蓄えた国王、凛とした雰囲気をだす女王、儀式を心配そうに見つめるお淑やかな王女、部屋の隅々には鍛え抜かれたであろう兵士達が1列に並ぶようにして立っていた。

相当負担のかかる儀式なのか召喚士の女性達は苦しそうな表情を浮かばせながら呪文を唱えていた。

 

そして1層強く魔法陣が輝くと、5人のシルエットが光の柱と共に浮かび上がり、強く光を放つとその姿があらわとなった。

5人は下着だけの姿となって座り込んでおり、今の状況と自分たちの姿に酷く混乱しており、召喚された2人の橙髪と青髪の女性は顔を赤らめてうずくまり、1人の赤髪の男性は橙髪の女性を庇うようにして身構え、空色の髪の男性は置かれてる状況に理解ができておらず、4人の先頭にいた金髪の男性はいち早く状況を理解し、4人を心配していた。

 

瑞希「え、、ちょ、、やだ!////」

杏珠「暁、見ないで...!/////」

暁「おい!お前ら!杏珠を見てんじゃねぇ!!」

翔「え...ちょ...、何が起こって...」

照史「城...?どこかに飛ばされたのか、?...っておい!大丈夫かお前ら!」

 

2人の女性を見て息を飲む兵士たち、金髪の男性を見て顔を赤らめる王女、召喚された5人に声をかけようと国王が口を開いた時、再び上がった光の柱に全員が注目した。.....いや、注目をしてしまったのだ。

6人とは違い白く輝く光の柱と共に仁王立ちをした薄暗いシルエットが浮かび上がり、黒い稲妻を放つと共に姿をあらわにした男は

 

鋼「ドラ〇ンボールを7つ揃えし者よ、お前達の願いを話を聞くだけなら叶えてやろう

 

 

全裸であった




初投稿でした。
こんな感じでぶっ飛んでいくのでこれからもよろしくね。


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ハーレムにも色々な種類がある

学生生活を謳歌していた6人は突如として見知らぬ場所へと飛ばされてしまった。
各それぞれ不安がつのる(1名除いて)中、彼らはなどうなっていくのか...


はい、よぉいスタート♡


鋼が全裸で出てきた時、辺りは騒然となったが国王の命令で一人一人に大きなローブを纏わせ彼らの気持ちが少し落ち着いたことを確認すると、改めて口を開いた。

 

国王「突然の事で大変混乱させてしまったことを詫びよう...。私はこの国、ローゼスを治めるロゼスフ三世じゃ。わしの右隣にいるのがわしの妻リゼット、左隣にいるのが我が娘シーリアじゃ」

 

国王ロゼスフが紹介をすると女王であるリゼットが軽くお辞儀をし、王女のシーリアは立ち上がり上品にドレスの端を軽く上げお辞儀をした。

 

ロゼスフ「さて...君たちの名前を教えてくれるかね?」

暁「...暁だ。」

杏珠「...ウチは杏珠だよ、」

翔「...俺は翔。」

瑞希「...瑞希と言います」

照史「...照史だ。」

 

4人は警戒しながらも自己紹介をした。

照史が名前を教えた時シーリアは少し顔を赤らめ、小声で照史の名前を呟いた。

 

鋼「我の名はエ〇ターク」

照史「うそつけ。コイツは鋼っていう名だ」

鋼「つれないわねぇアナタ」

 

相変わらずテンションの変わらない鋼だった。

 

ロゼスフ「...君たちも薄々気づいてるようじゃが、ここは君たちのいた世界ではない。ここにはエルフ、ドワーフ、獣人、色々な種族の人間達が存在している。」

照史「...。」

ロゼスフ「...今回君達を呼んだのは我々だけでは対処しきれない事変が起こったからなのじゃ。.....簡潔に言うと、倒して欲しい存在がいるのじゃ。」

杏珠「ラノベで読んだことあるけど...もしかして魔王とか?」

ロゼスフ「らのべ?というのは知らんが、魔王では無い。我々多種族の長達で和平を結び、日々会談を行っている。...お世辞にも会談は平和な内容と雰囲気じゃないがね...。」

暁「...じゃあ俺たちは何を倒せばいいんだ?」

ロゼスフ「...異獣達の王、異王というものだ。...ここで度々襲撃してくる異獣達は理性を持たず、畑は食い荒らし、目に入ったものを全て破壊し尽くす怪物。それを総べる異王という存在を倒して欲しい。」

 

国王ロゼスフは彼らの目の前まで歩きながら苦虫を噛み潰したような表情で説明をしていた。実際、ローゼスも何度も異獣による襲撃を受け多大な被害を及ぼしていた。

多種族の国も同じような状況だという。

 

照史「...状況が深刻ってのはわかった。でも、俺達も聞きたいことがある。.....俺達は元の世界に帰れるんだよな?」

 

声を上げたのは真剣な表情をした照史だった。

それを聞いた国王は少し困惑したように押し黙った。

その様子を見て彼らの不安が大きくなった。

...もちろん鋼もだ。

 

瑞希「帰れない...てことないよね?」

杏珠「そんな...!いやだよ!家族だっているのに...!」

翔「まだ帰れないって決まったわけじゃないだろ、、?」

暁「なあ!?俺たち帰れるのか!?」

鋼「返答次第では貴様の立派に蓄えられた髭の命はないと思え。」

 

兵士「お前達!特に銀髪のお前!国王に失礼であるぞ!」

 

聞いていた1人の兵士が食ってかかったが、それをロゼスフは手で制止した

 

ロゼスフ「よい、下がれ」

 

兵士「は、ははっ...」

 

兵士は渋々と持ち場に戻って行った。

それを確認すると申し訳なさそうに彼らの方を向いた。

 

ロゼスフ「帰れるのかと言う質問じゃったな?...簡潔に言うと...

帰れる。...が、今は無理じゃ。」

 

国王が言った帰れるという答えに安堵した照史だが、今は無理という言葉に疑問を抱いた。

 

照史「帰れるのはわかった...でもなんで今は無理なんだ?」

ロゼスフ「うむ...君達をここに呼び出した彼女達を見てご覧なさい」

 

彼らが召喚士達に目を向けると顔色が悪く息も絶え絶えになっている召喚士達が聖職者と思われる人達に介抱されていた

 

ロゼスフ「彼女たちが行ったのは召喚の儀。そして帰還の儀もあるが、それは召喚の儀の10倍ほどの負担がかかる。...召喚の儀を行った今の彼女たちがあのような状況じゃ。ただ帰還の儀を行なえば間違いなく彼女たちは命を落とす。...君たちも彼女たちの死は望んでおらんじゃろう?」

 

彼女たちの様子を見て息を飲む5人。確かに彼らも召喚士達が命を落とすのは望んでいない。

 

翔「...確かに、でもそれじゃあ俺たちどうすればいいんだよ!?」

ロゼスフ「...じゃが、異王の持つ魔魂の玉、それがあれば彼女たちは命を落とさず君達を元の世界へと戻すことが出来る。」

暁「...つまり、その異王ってやつの討伐は俺たちのためでもあるってわけだな?」

ロゼスフ「...うむ、そういうことになるな。」

 

それを聞いて少しの間沈黙が続いたが、これからやるべき事に覚悟を決めた照史が口を開いた。

 

照史「...やるしか...ないよな。」

杏珠「それならこの世界も救えるし、ウチらも帰れるし、win-winじゃん?」

翔「だよなぁ...。どの道帰るにはこの方法しかないしな。」

暁「しかたねぇな...、やってやるか!」

鋼「かわいそうにロゼスフちゃん、彼の髭の命は短かったわね♡」

瑞希「...でも、私達に戦えるの、?」

ロゼスフ「...そういえば説明がまだだったな。モルク、彼らにステータスの説明を。」

モルク「...はっ!」

 

すると、リゼットの隣にいた白いローブを纏い膝あたりまで髭を伸ばした老人が前に出た

 

鋼「この爺さんの髭顎から切り落として見せつけたらどんな顔するだろーな」

照史「やめろよ?(圧)」

モルク「私はこのローゼス城の宮廷魔導師をしております、モルクと申します。まずはあなた達にステータスというものを説明させていただきます。」

杏珠「ステータス?身体能力とかのことでしょ?ラノベでよくあるやつじゃん!」

モルク「らのべ?というものは存じ上げませんがあながち、そのとりでございます。ステータスには、HP、MP、ATK、DEF、INT、RES、DEX、AGI、LUKに振り分けられています。」

鋼「ほうほう、んで目安は?」

モルク「うむ、一般的な人間であれば、大体100ほど、HPは1000ほどが目安になりますでしょう。全体のステータスが2000ほど、HPが2万ほどあればプロと言えますな。また、スキルにもLvがあり、10が最高となっております。」

翔「ステータスの見方が分からないんだよな...」

モルク「ステータスの見方は、オープンプレートと唱えれば見れますぞ。」

 

ステータスの見方を知った鋼以外の5人は揃ってオープンプレートを唱え、自分たちのステータスを確認した。

 

オオツキ・アキト Lv1

天職 勇者

 

HP 50000

MP 23000

ATK 6980

DEF 1000

INT 2060

RES 1020

DEX 2200

AGI 1600

LUK 1070

 

「光属性Lv1」「鑑定Lv1」 「剣聖Lv5」 「筋力増強Lv1」 「魔力増強Lv1」 「貫通Lv1」 「魅力耐性Lv1」 「幻惑耐性Lv1」 「絆Lv3」 「限界突破Lv1」 「収納Lv3」

 

 

ソラミ・ミズキ Lv1

天職 聖者

 

HP 15000

MP 35000

ATK 520

DEF 690

INT 4500

RES 2000

DEX 2000

AGI 900

LUK 1000

 

「聖属性Lv3」 「鑑定Lv1」 「回復術Lv5」 「蘇生術Lv5」 「魔力増強Lv1」 「自動HP回復Lv1」 「自動MP回復Lv1」 「絆Lv3」 「限界突破Lv1」

 

 

 

ヒュウガ・アカツキ Lv1

天職 天聖騎士

 

HP 65000

MP 27000

ATK 2200

DEF 7100

INT 1600

RES 3900

DEX 2000

AGI 1200

LUK 1200

 

「地属性Lv3」 「水属性Lv3」 「聖属性Lv3」 「鑑定Lv1」 「鉄壁Lv8」 「回復術Lv2」 「自動HP回復Lv1」 「身代りLv5」 「絆Lv3」 「限界突破Lv1」

 

 

 

シノハラ・アンジュ Lv1

天職 賢者

 

HP 32000

MP 40000

ATK 1900

DEF 670

INT 5700

RES 3200

DEX 2150

AGI 2400

LUK 1100

 

「火属性Lv4」 「水属性Lv4」 「風属性Lv4」 「地属性Lv4」 「雷属性Lv4」 「鑑定Lv1」 「魔力増強Lv3」 「魔法拳Lv3」 「無詠唱Lv1」 「自動MP回復Lv1」 「絆Lv3」 「限界突破Lv1」

 

 

 

イズミ・カケル Lv1

天職 アサシン

 

HP 37000

MP 40000

ATK 3000

DEF 2150

INT 2600

RES 1980

DEX 4700

AGI 8100

LUK 1900

 

「闇属性Lv5」 「風属性Lv3」 「鑑定Lv1」 「感知Lv7」 「千里眼Lv6」 「多段攻撃Lv1」 「無音Lv2」 「絆Lv3」 「限界突破Lv1」

 

鋼「全員が全員単体で無双できるくらいのチート性能で草」

モルク「す...素晴らしい!Lv1でありながらプロをも遥かに超える戦闘力...!このモルク、今までこれ程の素晴らしいステータスは見た事ございません...!」

暁「お...俺達結構凄かったのか...」

翔「どうりでなんだか力が湧き上がる感覚がある訳だ...」

鋼「さて、今度は俺のばn「め...女神が降りてこられた!!」女神ぃ!?」

 

モルクが声を上げた時、空から一筋の太い光の柱が儀式場の天井から降りてきたと同時に黄金色の長髪に白いドレスと神々しい金の装飾を身にまとった気品の高そうな美しい女性が降りてきた。

 

女神「ごきげんよう、異世界から召喚されし勇敢な5人の勇者達...ってあら?」

モルク「ど...どうなされました...?」

女神「...おかしい...。異世界から召喚されし勇者達は5人と決まっているはず.....。なのに何故6人いるのですか...?」

モルク「なんと!?」

 

女神が酷く困惑した様子を目にし、兵士たちは騒然となっていた。

モルクはもしやと思い、思った事を女神に質問することにした。

 

モルク「女神、召喚されし勇者の天職は決まっておられるのでしょうか...?」

女神「ええ、召喚されし勇者の天職はそれぞれ勇者、聖者、天聖騎士、賢者、アサシンと決まっていたはずです。」

モルク「やはり...!本来召喚される勇者は5人と聞いた時もしやと思っておりましたが...」

 

儀式場にいる全員の視線が鋼に向けられた、もちろん照史達を驚いた様子で鋼を見ている。

 

鋼「何見てるのよ。まさか...お前ら全員ソッチ系か!?アッー!♂」

杏珠「ちょっと何言ってるのか分からない。」

女神「申し訳ありませんが...良ければ貴方のステータスを見せていただきませんか...?」

鋼「俺も見るの初めてだからな...ちょっとだけ見せてやるか。あんたも好きねぇ♡」

 

鋼は大きく息を吸うと、腑抜けた声でオープンプレートと唱えた

 

 

カナモリ・ハガネ category 5

異獣 ヒューマ・メタル

 

HP 30000

MP 0

ATK 0

DEF ∞

INT 0

RES ∞

DEX 0

AGI 970800

LUK 0

経験値99999999999999999999999999999〜

 

「無属性Lv1」 「魔法無効」 「全状態異常無効」 「固定無効」 「貫通無効」 「因果律無効」 「ニュー・ゼロ・ポイントLv10」「無効化免疫Lv10」 「自己再生Lv10」 「スキル破壊無効」 「スキル吸収無効」 「スキル封印無効」

 

鋼「ふはっ‪w」

 

鋼のステータスを見た皆は一層騒然となった。

あまりにも異常であったうえ、職業...いや、種族がこの国で最も忌むべきものであったから

 

兵士「い、異獣!?」

兵士「し...しかもカテゴリー5...!?」

兵士「このまま放っておけば世界が大変なことになる...!」

兵士「く...っ!」

兵長「皆!武器を構えろ!大事に至る前にここで奴を討つ!」

鋼「ぴえん」

照史「ま...まってくれ!鋼は友達なんだ!手を出さないでくれ!」

 

兵士達や魔導師達がそれぞれの武器を鋼に向けた時照史達が引き止めていたが、皆を黙らせたのは国王ロゼスフだった。

 

ロゼスフ「皆の者、静まれ。」

兵長「しかし!」

ロゼスフ「忘れてはならん。巻き込まれたのだろうが彼も5人と共に召喚された者だ。何も知らずに呼び出され、異獣とされ刃を向けられる。とても不憫だとは思わんか?」

兵士達「...」

ロゼスフ「国を守るための行動というのはわかる。じゃが、忌むべき者であろうと人一人の心を知らねばそれは国や民を守る者として欠けている。

...実際、彼はただの異獣達とは違い、話もできるし意思もある。...まずは彼に置かれてる状況を共に理解しようではないか。」

兵長「...おっしゃる通りです。皆!武器を降ろせ!」

 

兵長の指示で兵士達は武器を降ろし、元の場所に着いた。

 

兵長「...鋼殿と言ったな...。異獣と聞いただけで貴方を討とうとした私達の無礼を許していただきたい...」

鋼「い〜よぉ!やっぱ事情が事情だし、仕方ねーべ」

兵長「...とても心の広いお方だ。許してくださり感謝しています。」

鋼「ちなみにカテゴリーかなんか言ってたけど、異獣に関係があるの?」

兵長「...無礼を働いてしまった詫びに詳しく教えましょう。我々が討たんとしている異獣には危険度と脅威度を表すカテゴリーというものがございます。カテゴリー1に位置する異獣は一般的な冒険者であれば、討伐はできます。カテゴリー2は、その一般的な冒険者のパーティ、またはプロの冒険者1人でなら討伐可能です。...しかしカテゴリー3となると、プロの冒険者がパーティを組まないと倒せない程の驚異となり、またこれ程となると知能を有しはじめます。カテゴリー4に至っては、異王の幹部に位置し、現在確認されているので4体。その力は勇者でなければ倒せないほどです。...そして、最大のカテゴリー5に位置するのは異王...そして鋼殿、貴方だけです。」

鋼「マジか。」

女神「...しかし、信じられない。」

鋼「なにが?」

女神「本来、どんな生物にも魔力が備わっており、元人間である異獣のアンデッドですら微量の魔力があるのに...彼には全くない...。」

鋼「魔力どころか殆ど0なのだが。魔力どころか攻撃すらも0ってなんぞや」

ロゼスフ「うーむ...それ故に恐ろしい...。無属性を持っているとは...。」

杏珠「ラノベで色んな属性があるのは知ってたけど、無属性って聞いたことないな...。結構珍しいの?」

ロゼスフ「うむ、闇属性や光属性も珍しいが無属性はさらに希少じゃ。しかも、性質は他の属性とは逆の性質を持っておる。」

翔「逆?」

ロゼスフ「本来、攻撃力や魔力が高いほど属性が強く影響する。じゃが、無属性は攻撃力や魔力が低いほど強く作用する、いわば弱者救済用の属性じゃ。じゃが、無属性を持つものはほんのひと握りな上に力の強い者には足枷にしかならんもの。しかし攻撃力も魔力もない彼の場合無属性がどれほど影響するか計り知れん...。下手をすれば異王よりも驚異になりかねん。」

鋼「( ˘ω˘ )」

ロゼスフ「しかも、彼についているメタルという名。高経験値故にあっという間に滅ぼされた異獣についていたものであろう。」

鋼「...つまり?( ˘ω˘ )」

ロゼスフ「全世界が君を狙ってくるかもしれん」

鋼「祝え!異世界ハーレム(物理)の誕生の瞬間である! 」

翔「祝い事じゃないんだよなぁ...()」

女神「...コホン、それでは勇者達よ、私からは女神の加護を与えましょう。これがあれば貴方達は一層成長をすることが出来るでしょう。」

照史「...ホントだ、スキルに成長速度上昇Lv1とスキルアップLv1、ステータスアップLv1までついてる!」

瑞希「これでちょっと安心だね!」

鋼「俺は?」

女神「ありません。」

鋼「BBA」

女神「は?」

 

その瞬間!強い殺気とただならぬ雰囲気が建物全体を覆ったッ!!

 

女神「聞き違いでしょうか?今私の事をBBAと...?」

鋼「言ってません」

女神「ですよね!そんな私のような女性に対して失礼な...」

鋼「年増しって言いました」

女神「( ^ω^)ウンウン」

女神「( ^ω^)」

女神「(#^ω^)ピキピキ」

照史「やめろーーー!!それいじょういうなーーー!!」

女神「うふふ...少し天罰を与えねばなりませんね...?」ハイライトオフ

 

女神が手を上に掲げた瞬間ッ!太陽のように神々しく輝く城よりも巨大な光の球が上空に現れたッッ!!

 

女神「これは神のみが許された属性、神属性の光の球!!避けられるものなら避けてみろ!!貴方が無事でもこの城は木っ端微塵だ!!」

ロゼスフ「やめてくれーー!!ローゼス城がーーー!!ローゼス城そのものがーーー!!!」

女神「ローゼス城ごと、宇宙の塵になれーー!!ハァァァァ!!!」

 

女神が手を降ろすと光の球が轟音と共に降りてきた!!このままじゃ終わる!!何もかも終わる!!!異世界転移に巻き込まれたら最強メタル系モンスターとして生きることになった件!!完!!!!

 

鋼「俺の世界じゃあ!!終わらせるかぁぁぁ!!!」

 

だが彼は終わらせないッ!!顎を引きつらせると同時にッ!記念すべき原初(さいしょ)の必殺技を放ったッッッ!!!

 

鋼「必殺!アゴアゴ光線!!ニーーーーーーーーーーーーーンッ!!!」

 

光の球とアゴアゴ光線がぶつかった瞬間ッ!眩い光とともに光の球が消滅したのだッッ!!

 

女神「ば...ばかな!私の攻撃が.....!?」

鋼「おま、加減というものを知らんのか!?」

照史「確かに女神様もやり過ぎだったけど.....元はと言えばお前のせいだぞ?」

鋼「ごめ〜んちゃい♡」

 

照史が鋼を鋭く睨みつけるが鋼は全く反省していないようだった。

 

女神「.....はぁ、もういいです。疲れましたから私も帰りますね。」

鋼「もうくんなよとしm「死ね♡」フングジョヴェェェ!!!」

 

鋼が失礼な言葉を放つ前にデ〇ビームのようなものを放ち、鋼を黙らせた。

 

女神「勇者一行よ。私はこれからもあなた達の旅を見守り、祝福をします。どうか、異獣達を倒しこの国、いや、世界を平和へと導いてください。」

 

そう言うと女神は光の柱と共に登って行き、姿を消した。

国王ロゼスフ達はと言うと、鋼のやらかしにより疲労困憊していた。

 

ロゼスフ「...わしはもう疲れたから早めに床に伏せよう。モルク、彼らを各部屋へと案内しなさい」

鋼「俺は?」

ロゼスフ「君には地下の特別な部屋へと招待しよう。リズ兵長、案内して差しあげなさい」

リズ「わかりました。では鋼殿、着いてきてください。」

鋼「オラわくわくすっぞ」

 

ロゼスフは王女、女王と共に自室へと戻り勇者一行は豪華な装飾が施された各部屋へと案内され、鋼は地下の特別な部屋へとぶち込まれたのだった。

各部屋へと案内された一行が一人一人に付けられた城のメイドと談笑している時、鋼はというと...

鋼「女神に攻撃された時全然痛くなかったし、何故か神属性無効なんていうスキルが加わってたな。これで天罰も怖くねーや☆」

鋼「...だ...だが...!」

鋼「ろ...ロゼスフの野郎...ッ、特別な部屋へと招待しようって言いながら牢獄にぶち込みやがった...!ゆ...ゆるさん...ッ!最高の夜を味あわせてやる...ッ!!」

 

そしてその夜中、ロゼスフは気が付くと全く人気のない城内の暗い廊下に立っていた。

 

ロゼスフ「誰か!誰かおらんか!?おかしい...誰も来る様子がない...」

ぴえん...ぴえん...ぴえん...ぴえん...

ロゼスフ「ん?廊下の向こう側から声が...?」

切なくて泣いている時は...

ロゼスフ「!?」

鋼「や゙ざじぐだぎじめ゙でな゙ぐざめ゙で〜!!!」バクテン

ロゼスフ「ぎゃあああああああああぁぁぁ!!!!」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーーーーーー

ーーーー

 

ロゼスフ「は!?」ガバッ

 

目を見開き青ざめた顔でロゼスフは肩で息をしながら周りを見渡した。

 

ロゼスフ「ゆ...夢か...。...とはいえなんという夢じゃ...。あの鋼という男...夢の中でバク転をしながら追いかけて来おった...」

ロゼスフ「...」キョロキョロ

ロゼスフ「...誰もおらんな...?...ふぅ...」

 

ロゼスフは再び横になり天井を見上げた。

 

鋼「上じゃよ♡」テンジョウハリツキ

ロゼスフ「ヌゥン!!ヘッ!!ヘッッ!!」(失神)

 

ロゼスフはあまりの驚きと恐怖に失神し、朝まで起きることは無かった...

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーーーーーー

ーーーー

 

ロゼスフ「ん...む、朝か.....。やれやれ...酷い夢を見たものだ...。」

リゼット「あなた、おは.....あ、あなた!?その顔どうしたの...!?///」

ロゼスフ「え、な、なにが...」

シーリア「お母様、お父様...お、お父様!?か、顔が...」

ロゼスフ「顔に何かついてるのか...?どれどれ...?」テカガミ

ロゼスフ「...」

ロゼスフ「な、なんじゃこれはぁ!?!?」

 

朝早く城内は大騒ぎとなっていた。

凛々しく立派な髭を生やし、威厳溢れる国王の顔が...。

なんということでしょう

髭がすっぱりと消え、誰も見た事がなかったであろうイケメンのおじさんになってなっていたのでした。

しかし城内にいるもの揃って髭がない方がいいと言い、王女も惚れ直した様子でロゼスフも満更ではなさそうだった。

 

照史「王様...なんかスッキリされましたね()」

瑞希「...あのさ、犯人が誰だかわかってる気がしてならないんだよね...」

暁「...わかる。絶対アイツだよな」

杏珠「アイツよね。」

翔「アイツだな。」

鋼「アイツよな。」

全員「「「「「お前だよ!!!!」」」」」

照史「てかいつの間にここに居たんだよ」

鋼「兵長さんに出してもらったんだけどさ、さっきから怖いのよ。今にも殺されそうで()」

兵長「ふふふ...」ハイライトオフ

鋼「大人しくしてたのにな」

兵長「嘘つけぶち殺しますよ...?」ビキビキ

鋼「ヒェッ…」

ロゼスフ「...さて、彼への対応は後にして...今日はいくつかやってもらうことがある。」

瑞希「やってもらうこと、?」

ロゼスフ「うむ。まずはこれから城下町まで行き演説を行うのだがそれに参加してもらう。君達のことはその時に話すつもりじゃ。そしてその後は各種族の長との会談にも参加してもらうつもりじゃ。」

暁「おおう...結構立て込んでるな...」

 

その時、3人の兵士が慌てふためいた様子で城内に入ってきた

 

兵士「国王様!大変です!!」ドタドタ

ロゼスフ「何事じゃ?」

兵士「私達の兵長が鋼殿の事を城下町内にチクリました!!」

鋼「ちょ、おま」

ロゼスフ「兵長...なぜこのようなことを?」

兵長「ええ、確かにチクリました。何せヤツは城内で色々と不祥事を起こした上、我々のお慕いする国王様に不敬の極みのような事を行いました。そんなヤツには全ての人々から狙われ、襲われる恐怖を味わえばいいのですよ。アハハハハハハハハハハハ!!!」ハイライトオフ

鋼「我が人生ハードモード突入(白目)」

ロゼスフ「うーむ...大変なことになったな...このままじゃ彼はみなから狙われてしまう...」

鋼「いや...わからんよ。ワンチャン、どうせ戯言だろうって言って聞いてないかもしれんぞ。」

兵長「私の言った事は戯言というのですか、そうですか、ぶち殺します。」

鋼「助けてママ」

兵士「お、落ち着いてください兵長!!」

兵士「兵長がご乱心だ...急いで部屋にお連れしよう...!」

兵士「貴方たちどいて、そいつ殺せない」ロングソードブンブン

 

暴れる兵長を必死で抑えながら複数人の兵士が部屋を後にした

 

ロゼスフ「...うむ、これからは兵長には鋼殿とは会わせないようにしよう。」

兵士「そうしてくださいお願いします(懇願)」

ロゼスフ「...仕方ない。では行くとするか。」

照史「鋼も連れて行ってもいいんですか?」

ロゼスフ「彼の言うとおり、もしかしたら民の皆も戯言として受け取ってることもあるかもしれんしな。それに彼一人城に残したら何かされかねんからな。」

5人「「「「「確かに」」」」」

 

そして、城下町へと出発した。演説場に着き、勇者の5人が演説台に現れた時は民主達は大熱狂になっていた。

女民「先頭にいる金髪の人めちゃくちゃイケメンじゃない!?」

女民「勇者達みんなイケメンや美人ぞろいじゃん...!」

男民「金髪の勇者様以外の4人はそれぞれ付き合ってるんだとよ」

女民「ええー、水色髪の勇者様タイプだったのにー」

女民「じゃあ金髪の勇者様は...ワンチャンチャンスある感じ!?」

 

勇者達みんなは満更でもなく照れていた。ちなみに照史がチヤホヤされているのを見てシーリアは頬っぺを膨らましていたとか。

だが鋼が演説台に現れた時は違う意味で賑わった。

 

鋼「私が来たッ!!」

男民「経験値キタ━(゚∀゚)━!」ハイライトオフ

男民「ひと狩りいこうぜ!!」ハイライトオフ

男民「カテゴリー5の異獣を倒したら俺達も英雄に...!」ハイライトオフ

女民「お願い!このナイフ心臓に挿れさせて!!先っちょだけでいいから!////」ハイライトオフ

少女「お兄ちゃん...お兄ちゃんの経験値ほしぃな...?////(上目遣い)」ハイライトオフ

鋼「oh〜......バナァナァ...(ねっとり)」(訳:心臓が縮み上がりました)

 

勇者にとって華やかな、鋼にとって地獄な演説会が開かれたのだった...

 




次回もお楽しみに!

鋼の専用スキル説明

ニュー・ゼロ・ポイント=初めて受ける技、効果を1度だけ無効化する
無効化免疫=1度受けた技や効果を無効化するスキルを得る
このコンボが彼を硬く♂するのだ...。
その代わり今のステータスからスキル以外一切成長することはなく、バフや回復も受け付けなくなっている

鋼必殺技シリーズその1

アゴアゴ光線=イメージとしては引き攣らせた顎からスペシウム光線が出るような感じ、威力も高く今後のメイン技となる


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