色んなヤツに気に入られた……何で? (taiyaok)
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流星街へ……面倒くさい

一応アンチは入れてません。

まったり更新していきます。


 辺り一面に荒野が拡がる。そこを歩く一人の男。

 

「流星街…話には聞いていたがここまでとはな…」

 

 男の背丈を超える廃棄物の山が見渡す所、全てに点在している。しかし、見てみると再利用出来そうなモノが結構の数あることに使えそうなモノは使わせてもらおうと廃棄物の山を漁る。

 

「…流石にこの格好はまずかったか…」

 

 男の格好はフードが付いた黒の外套に首にマフラーを巻き、サングラスを掛けている。結論から言うとかなり怪しい。というか、怪しいどころか要注意人物認定されるレベルである。だが、男も装飾を外すわけにもいかず、自分に集まる視線を無視しながら、廃棄物の山を漁り続ける。

 

「…漁るのはまたにするか…とりあえずやる事やるか。」

 

 それはほんの数日前

 

 

「流星街?」

 

「そうよ。どうやら、そこに逃げ込んだらしいわ。まぁ、端的に言えば、そいつを仕留めてほしいの。」

 

「…省きすぎだろ…」

 

 男はそれはないだろうと主張するが、依頼内容を伝えに来た主は説明するのが面倒だと言わんばかり疲れ切った顔をしている。おそらく、依頼主がかなり面倒くさいのか内容と報酬があってないにも拘わらず、受けざるを得なかったと推測するが。

 

「何を考えたのか知らないけど、ただ眠いだけよ。」

 

 かなりどうでもよかった。

 

「…せめて、そいつの系統だけでも教えてくれると助かる。」

 

「…強化系よ。それで、能力は自身を巨大化させるらしいわ。規模は約5~7mぐらいよ。」

 

「巨大化…特質系かと思ったが…強化系ときたか、たしかに視点を変えればそう捉えることも出来なくはない、制約によっては自身を成長させることも出来るが、それ程の規模になるのだとしたら、特質系になるんじゃないのか?その情報の信憑性は?」

 

「正直ないわ。まぁ特質系とみて間違いはないと思うけどね。だから、説明するのが面倒くさいのよ…まぁ、終わったことだし良しとして。本題はここからよ。たしかに巨大化は厄介だけど、もっと厄介なのは流星街って地域よ。ちょっと、私が独自で集めた資料を見てくれる?」

 

 と渡された資料を確認すると、そこには流星街の特徴、在住者の現在確認されている人数等の情報が書かれている。よくここまでの情報を集めれたなと感心していると、どうやら知人に物知りな者がいるらしく、その知人に場所を教えてもらい、二人で調査したらしい。この資料はそれらをまとめたモノである。男は資料を確認しながら、一枚の写真に辿り着き、疑問をもった。

 

「こんな環境に数百万の人口が…」

 

「驚いたでしょ?でも、それよりも問題なのは、流星街出身者が不当な扱いを受けた時の対応よ。」

 

「…自爆テロ。しかも、住民総出で徹底的に報復…住民の結束がかなり深いな。

それと…『この世の何を捨ててでも流星街の住人は全てを受け入れる』『我々は何者も拒まない。だから我々から何も奪うな。』…これはかなり厳しいぞ、巨大化の能力がある以上下手に戦闘なんて出来ないぞ。」

 

「そいつもそれは理解しているのか、目立った行動はしてないみたい。けど、」

 

「こちら側が動けば両者共に…いや、もしかしたら関係者までもが巻き込まれるな。」

 

「そういうこと。」

 

「そんな依頼を受けたということは何か貴重なモノが盗まれたということか?」

 

「半分正解。依頼じたいはそいつを仕留めれば高額の報酬金がもらえるだけだけど、そいつを仕留めれば煮るなり焼くなりしていいのよ。そこで、これがそいつの写真なんだけど…」

 

 標的が映っている写真を渡され、肩に掛かっている鞄を見てほしいと言われ、観察するが

 

「…普通の鞄にしか見えないが…」

 

「と思うじゃん?実は何でも収納出来る鞄でね…君…たしかこういうの欲しいって言ってたよね?」

 

 男はなるほどと納得する。つまり、鞄はあげるからそいつを倒してくれない?という事らしい。はっきり言って断ると言いたいところだが、()()上それがあれば労力がかなり削減される。だが、これを受けてしまえば、面倒くさい事が起こりそうな予感がしてならない。それに、相手の顔を伺えば、受けるよね?と満面の笑みが返ってくるだけだ。はなから、男に受ける以外の選択肢はない。

 

「…分かった受けるよ…」

 

「君ならそういうと思ったよ!じゃあ、よろしくお願いね。良い報告を待ってます!それじゃあまたね!」

 

と伝言の主は去っていった。

 

 

 

 

 

「やっぱり受けたのは失敗だったのか…」

 

 今更悔いてももう遅い。だが、自身の利益を考えれば、たいしたことではない。そう自身に言いつけて、対象を探すが見当たらない。本当にいるのかと疑問に思うが、周りからすれば、こんな怪しいやつが急に街に入ってきたと思えば、廃棄物を漁りながらウロウロしているのを見れば、誰だって近づきたくないだろう。

 

「流石にフードはとったほうがいいか…とりあえず飯屋でも探すか、そもそも此処にそんな所があるかどうかだな…」

 

 情報収集するために住人に聞きまわる。丁度、少し先に雑貨屋のような店が見えたので、そこで聞いてみることにした。

 

「少しいいだろうか?此処に飯屋のような所はあるだろうか?」

 

「飯屋ね…あることはあるが、あまり期待しないほうがいい。それと、兄ちゃん、その首に巻いてあるモノもとったほうがいい。まぁ、そのサングラスも外したほうがいいと思うがな…」

 

「…そうか。それで飯屋は」

 

「話が脱線したな。飯屋はこの道を100mぐらい歩いた先にある。もう一度言うがあまり期待しないほうがいいぞ。」

 

「分かった。」

 

 礼を言い、飯屋に向かう。

 しばらく歩いていると、

 

「…俺を尾行しても何もないんだがな…」

 

 気配は一人。距離は約10m離れたところからこちらを伺っている。今のところ、別に問題は無いが、対象を仕留めるにあたって近くに居られても困るので、飯屋で休息を摂ろうという目的を変更し少し探索することにした。そのついでに対象が見つかれば、その時にやればいい。問題はそれを誰かに見られることだ。

 男の能力は正直言って無くても良い能力だが、ここぞというときに役立つが制限が多い。何より誰にも能力を知られてないこそ力を発揮する。だが、言い方を変えれば、バレてしまえば簡単に攻略できる。もっと言うと自身の行動が更に制限されてしまうので、攻略法なんて考えなくてもいいのだ。

 しばらく歩き続けながら、廃棄物を漁っていると本が何冊か出てきた。本まで捨ててあるのかと驚きながら読んだこともない本を読もうと思い、適当な所に座り読み始める。

 読んでみると興味深い内容ばかりでかなり面白い。思いもよらない収穫に喜びを感じながら別の本も読んでみようと手を伸ばしたが、そこには数冊程積み上げていたはずの本が無くなっていた。ついでに言うと、先程の気配も無い。

 

「集中しすぎて気付かなかった…まさか盗まれるとは…いや、そもそも俺のじゃなかったな…ていうかこんなことに気付かない俺…」

 

 ハァと溜息が零れる。仕事をサボった天罰がくだったかもしれない。だが、おかげで尾行もいなくなったと考えれば、これでよかったかもしれないと自身を納得させ、対象を探すために足を動かす。

 しばらく歩いていると対象らしき人物を見つけた。対象との距離はおよそ30m。今すぐにでもやれないことはないが、場所が悪い。周りを巻き込まず、戦うのは対象の能力上ほぼ不可能。ならば、能力の使用と同時に仕留めればいいのだが、()は出来ない。こういう時マジで不便だわと愚痴る。巨大化されたとしても能力を使わず仕留めることは出来るが、少し時間がかかってしまう。それで変に人を引き寄せてしまっては後々面倒になりかねない。

 

「(加減間違えたら、()()()()()()()()()。…この廃棄物や建物やら使って絶で近づくしかないか…にしても、色々あるな。)」

 

 歩いている途中で使えそうなモノを拾っていく。流石に銃などは無いが、使い捨てのナイフなど近接での戦闘で使えそうなモノは結構な数ある。拾いながら、尾行するもバレてると仮定しそろそろやろうとフードとマフラーを巻き行動しようと思った矢先に対象の動きが止まった。やはりバレているかと思うも、息をひそめて身を隠す。

 対象は立ち止まって、どこか遠くを見ている。男も対象が見る先を少し目を凝らして見据えると複数の人間が見える。それらを狙っているのか何かをしているのが気になって見ているだけか。考えたらキリがない。だが、対象はしばらくしてからまた動き始めた。男も動こうとした矢先に対象が人の多い場所へ歩いて行ったのを確認するとこれ以上は無理だなと判断しその場に座り込む。

 

「ったく…今日はここまでだな…」

 

 ハァと溜息を吐き上を見上げると日が沈みかかっている時間だった。跡をつけるのに意識を集中しすぎたために気付かなかった。男は、まだまだだなと己の未熟さを痛感しながら一晩過ごすためにどこか空き家がないか探すことにした。

 

 

 茜色の空は夕方を示し、自分の家へと戻る者、店を閉める者、外で集まって賑わう者、様々である。男も空き家を見つけることが出来た。疲れてはいないがやることもないので寝ることにした。

 

 

 そんな男の一日を興味深そうに観察する人影が一つあったことに男は気付かなかった。後に集中しすぎて気付かなかったと言い訳する男の姿があったとか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして、その人影は今も男がいる空き家を見ている。

 

「…本当に面白い奴だな。だが、まだ何かありそうだな…」

 

とクスッと人影は笑った。

 

「クロローそんなとこで何やってるの?」

 

クロロと呼ばれた人影は少し名残惜しいと感じながらも、声のする方へ消えていった。

 

 

 

 

 

 

 

 




主人公 名前 ?


    能力 ?

    特技 ?

    弱点 集中しすぎると周りが見えなくなる。



後ほど公開していきます。

名前は次話でます(多分)


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エンカウント……帰ってもいいか?

第二話投稿。

敵はあっさり倒します。




 朝日が昇り、荒野一面を照らす。その光が男が休息しているであろう空き家の窓から部屋に差し込む。

 その眩しさが煩わしく寝返りをうつ。だが、余計に体のだるさが増すだけである。男は依頼がまだ終えてないことを思い出し、無理矢理体を起こす。もう一度寝たい衝動を抑えながらも、洗面所のような所で顔を洗う。冷水が以外にも心地よく、このままシャワーでも浴びようか思ったが、依頼を終えたら直ぐ立ち去る予定なので自身の拠点に帰った後で良いだろうと着替えながら依頼を終えた後の予定を考える。

 準備も整い、空き家を出る。空き家を出ると窓から差し込んでいた光がより一層まぶしさを増す。目を細めながら伸びをする。ほんの少しだけ体のだるさがとれた気がしたが、依頼の事を考えると再びだるさが戻ってきた。だが、受けた以上終えるまで帰れない。依頼が終わったらしばらく休もうと決め、対象を探す。

 

 しばらく歩いているが、時間が時間なのか人が外にあまりいない。夜と同じくらい静かな空気に流石に出るのが早かったかと思いながらも、速く終わらせたいという気持ちが男の足を動かす。だが、一向に見つからない事に絞り出したやる気も無くなり、椅子になりそうな所に溜息を吐きながら座る。

 座って辺りを見渡すも、やはり見つからない。ハァと溜息を吐きながら、暇なときにでも読もうかと持ってきた本を数冊出し、読み始める。一冊目に選んだ本は目次から興味がそそられる内容ばかりで早く起きるのも偶には良いものだなと感じながらページをめくる。

 

 どれくらいたっただろうか、一通り本読み終え立ち上がると人の気配が増えていた。またも自分の悪い癖が出てしまったことに溜息が零れる。この数日で何回溜息吐いたっけと数えるも全て自業自得によるモノだと分かり、再び溜息が零れる。気落ちしてても仕方がないなと言いながら対象を探す。

 歩いていると空腹を知らせる音が鳴り響く。もうそんな時間かと空を見上げるもあまり実感が湧かなかった。時間間隔が狂ったかと思うも、空腹を満たすために飯屋に向かう。それを後ろからつける人影が一つ。

 

 飯屋に着いた男は適当な所に座り、食事をする。そこに

 

「隣り良いだろうか?」

 

 見上げると少し幼い顔立ちに見える青年が立っていた。

 

「…構わない。」

 

「失礼する。」

 

 と腰を下ろし、青年も食事を摂る。正直他の場所は空いてなかったのかと問いたいところだが、今は空腹を満たすことが先決と考え、先に食べ終え立ち去ればいいと思った矢先に

 

「集中すると周りが見えなくなるタイプなんだな。」

 

 青年が話題を振ってきた。男は青年の発言と昨日のことを照らし合わせた。確証は無いが可能性は無いわけではない。ただ、態々話しかける必要はあるのか、盗んだ本が面白い内容だったと自分への当てつけかとそれを言いに来たわけではないだろうと推測し、狙いは自分の能力をしるためか、それともただの好奇心かどれにしろ余り長い事話したくないので、自分はつまらないと思わせ興味を無くさせるために

 

「…そうか…」

 

 と適当に流すことにした。だが、

 

「それ程になるほどお前の持つ本は面白いのか?」

 

「さぁな…俺に本についてそこまで詳しくないんでね。他のやつに聞いたらどうだ?」

 

「だが、詳しくないお前があれ程ハマる本だ。きっと面白いのだろう。それに俺はお前が読書中何度か声を掛けたが無反応だったぞ。」

 

「(コイツか…)…声を掛けてきたのには気付かなかった。あと読みたければやるよ。」

 

 止まらない質問の嵐。なかには男を探るような質問も。どこかで切り上げたいところだが、下手をするとこの後も噛みついてくるかもしれないと考え、このまま質問に答えていくことにした。

 

「…もういいか?悪いが忙しいからこの辺で終わりにしてくれ…」

 

「では…最後にこの男を探しているんじゃないのか?」

 

 青年が見せてきた一枚の写真は男が探している対象だった。

 

「…要件は?」

 

「場所を変えて話そう。」

 

 そう言った青年は歩き始めた。ついてこいと意味だろう。男はおとなしくその後ろを歩く。

 しばらく歩き続け着いたのは男が使っていた空き家だった。ただ、出る前と違うのは扉の前に見知らぬ人が四人立っていることだ。確かに二人でとは言ってなかったがこの人数は想定外である。

 

「結構かかったね。」

 

「思いのほか話が弾んで忘れていた。」

 

「(…弾むような話はしてないがな)…何をすればいい?」

 

「とりあえず中に入らないか?」

 

「ハァ…了解…」

 

 と本日何度目か分からない溜息を吐きつつも、五人を家に入れる。軽く自己紹介でもするかということであちら側が名乗る。クロロ、シャルナーク、ノブナガ、パクノダ、マチというらしい。正直名乗りたくない。根拠は無いが、何か面倒事に繋がりかねないという考えが男の口を固く閉ざす。だが、閉ざしていては一向に話は進まない。ハァと溜息を吐き、後の事はその時考えるかと諦め

 

「…アラヤ=ローク…」

 

「…では、早速だがこの資料を見てくれ。」

 

 どうやら、アラヤ以外資料に目を通したらしい。ザッと目を通し、資料を返す。アラヤが資料を見終えたところで二手に分かれて行動するらしい。クロロ、パクノダ、マチとシャルナーク、ノブナガ、アラヤのグループで捜索する。

 

「よろしく。アラヤさん?でいいのかな?」

 

「…アラヤでいい。」

 

「よろしく頼むぜアラヤ!」

 

 とアラヤの背中を叩くノブナガ。結構痛いから止めて欲しい。

 

「彼、かなり苦労するタイプみたいね。」

 

「周りにまともな奴がいないんじゃないん?」

 

 酷い言われようである。まぁ、周りにまとまな人間がいない点にしては間違っていないが。このままでは脱線してしまうので強引に二人を連れ出した。残ったのはクロロ達の組だ。

 

「良いの?彼の能力聞くんじゃなかったの?」

 

「それはこれが終わった後と言いたいところだが、あまり詰め寄ると避けられてしまうからな。」

 

「勧誘するの?」

 

 マチの問いにクロロは少し悩んで

 

「…いや、まだ早いな。」

 

 俺たちもそろそろ行くぞ。と歩き出したクロロの後をまだということはいずれは勧誘するのだろうかと思いながら二人はついていく。

 

 

 

「よし。次はあそこの区画を調べてみよう。」

 

 アラヤ達はシャルナークが予め決めていた場所を片っ端から調べていた。調べながらも少し雑談をしたりと退屈にならないよう進んでいく。主に二人がアラヤに質問する形ではあるが。アラヤはなるべく二人の興味を無くすために適当に答える。アラヤの対応にノブナガはつれねえ~なと小突き、シャルナークはアラヤの性格を分析しながら質問を続ける。

 

「アラヤの交友関係はどんなタイプが多いの?」

 

「…変人。」

 

「アラヤも十分変人の域に入ってる思うけどね。」

 

 一番変人なんじゃないのかと酷い言われようである。アラヤ自身まともだと思っているが、誰もまともとは思っていない。特にとある暗殺一家の長男から『歩く変人ホイホイ』と言われている。

 

「雑談もここまでにして、真剣にさがすよ。」

 

「(真剣にって…まぁいいか)少し、いいか?」

 

「お前から話をふってくるとは思わなかったぜ…でどうした?」

 

「単独で行動s「それはなしで」…あそこの人がいるほうに奴はいると思うぞ。」

 

 単独行動しようとしたアラヤを制止したのはいいが、その後の提案に疑問を覚える。確かに民衆に紛れていればこちら側からはどうこうは出来ないがあちらにもデメリットがないわけではない。だからといってこちら側から敢えて行く必要は無い。民衆の中に紛れ込んでいるので出るまで待って、時が来た時にやればいい。そこまで焦る必要は無いのにと思う二人。アラヤからすれば、さっさとやって帰りたいだけである。確かに早く終わって損はないなと納得しアラヤの提案を吞む。

 

「オッケー。じゃあ、アラヤ頼んだよ。」

 

「…行くぞ。」

 

「おお!って走るのかよ!」

 

 てか速やすぎだろ!とノブナガの叫びを背中に受けながら、全力ではないといえかなりのスピードで走るアラヤに驚く二人。

 

「どんだけスピード出してんだよ!」

 

「しかも、あれで全力ってわけでもなさそうだ。…というかこれ俺達が追いついたときには終わってるんじゃないのか?敵がいたらだけど…」

 

「どうする?団長に連絡するか?」

 

 シャルナークは数十秒考えクロロに連絡をいれようとした時、突如辺り一面に響く轟音。音のした方向に目を向ければ5、6mの人型の形をした何かが立っていた。直ぐに敵の能力だと分かり、アラヤが見つけたのだと判断し向かおうとしたが、敵は巨大化した直後膝を着いたのか前に倒れ伏した。あまりの一瞬の出来事に立ち尽くすも直ぐに発生源に向かう。

 行き着いた二人が見たのは倒れているのはどこが顔なのかすら判断出来ない程見るに堪えない有様の敵を無感情な冷たい目線で見下ろすアラヤの姿。実際に見たわけではないが、アラヤが相当な手練れだということは今日のやりとりで実感した二人。アラヤに声を掛けようとしたと同時にアラヤが『円』を展開する。その圏内約半径30m。『円』の展開の速さより圏内の広さに驚く。『円』を広範囲で使える者は疑う余地なく念に長けた実力者であるが、『円』は得意不得意が大きくでるため、範囲が小さいければ弱いとは一概には言えない。

 

「もしかして、まだ広げることって出来るのか!?」

 

シャルナークの弾んだ声に答えるように約50mまで広げる。因みに『円』を50m以上広げることが出来れば、達人の域と言われている。

 

「マジかよ…」

 

「これは凄いとしか言えないね…ねぇ!あっちからクロロ達が来るんだけど、直線的な形にしたりとかはどう!?」

 

 もっと見して!と言うシャルナークに俺は何で『円』なんて使ったのかと後悔しながらクロロ達が来るであろう方向に直線状に変形し延ばす。それに対して他にはどんな事が出来るの!?と詰め寄られる。というか顔が近い。少し後退れば、避けることないじゃないかと拗ねられた。

 

「そりゃあ、そんなにグイグイこられたら避けるだろう。」

 

「ノブナガだってさっきから聞きたそうにしてるくせに…」

 

「それは否定しねぇが、お前みたいにはいかねぇよ。」

 

「どうだか…」

 

 二人が言い合っている間に『円』に三人の気配が入った事を感じ取ると来たぞと報告する。

 

「アラヤのだから大丈夫だぞ!」

 

 とノブナガがクロロ達に声を聞こえる。三人がこちらに来たことを確認すると『円』を解く。アラヤとしては事を済ませたので今すぐにでも帰りたいところである。

 

「…次の仕事があるんだ…もういいか…」

 

 帰りたいがため噓をつくアラヤ。

 

「少しあっちで話さないか?」

 

 クロロからの誘いに遠慮させてもらうと断ったが右腕を掴まれた。どうやら引くつもりはないらしい。急がないといけないんだと言えばそうかと渋々離してくれた。

 

「いいの?」

 

「…あぁ…」

 

「その顔で言われても説得力ないと思うけど…」

 

「でもクロロの気持ちわかるよ。」

 

 アラヤ凄かったなぁと感嘆するシャルナークを後で教えろと言わんばかりの目で見るクロロ。

 

 

 五人が今回の事を残りのメンバーに伝えたことで、残りのメンバーから興味を持たれたとかないとか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…これが例の鞄か…」

 

 敵が巨大化した際に落ちた鞄を遠くの物陰に投げておいた。クロロ達から離れたあとに拾ったのだ。

 

「帰って試してみるか…」

 

 それにしても今回の依頼はあっさり終わったなと少し伸びをする。

 

 

 

 そして、帰って寝るかとアラヤは歩く。

 

 

 

 

 

 

 




主人公 名前 アラヤ=ローク(主のネーミングセンスが…)

    能力 ?

    特技 ?

予定としては 2、3話←ここで調整(出来れば、一話でまとめたい)
        ↓
    クルタ族救済、旅団との戦闘
        ↓
    能力により放浪期間に入る


こんな感じです。調整期間の間で主人公の能力についての話を書きます。

結果、クラピカからは恩人、旅団からは勧誘の対象になります。
クラピカ→主人公←旅団。

旅団の勧誘とは…気に入ったやつを入るまで誘い続けること。←頑張れ主人公!



BLは保険でかけるかも。


    


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掟と罰 前

第三話。

アラヤの能力についての話ですが少し複雑な仕組みです。


能力のネーミングセンスが皆無ですがご了承ください。



あと少しアラヤの過去話があります。


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 それは始めに言われた。

 

 

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 次にそれを言われた。

 

 

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 だが、必ず守れと。

 

 

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 言われたのは()()でのことだった。

 

 

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 いつか役に立つが来るさ。耐え抜けばだがな。

 

 

 ん?あぁ、二番目に言ったことはいつか分かる。

 

 

 下手なことはするなよ。

 

 

 そうすれば、自由にしてやるよ。

 

 

 では精々働けよ。 商品番号0563。

 

 

 

 

 

 

 

「…最悪の目覚めだ…」

 

 流星街から数日をもって漸く自身の拠点に帰ったアラヤはシャワーも浴びずベッドに倒れこむ。疲れていたせいかあっという間に寝ることが出来た。消えゆく意識の中でこのまま半日ぐらい寝ていようと思った矢先に見たくもない夢を見たしまった。どうせなら某暗殺一家のじじい共とやり合う夢の方が数倍マジだったと愚痴る。

 気分転嫁がてらカーテンを開けるも外は雨であり逆効果である。数日前に敵から盗った鞄を試す予定だったが気分が乗らず、そこらへんに投げる。

 シャワーでも浴びようと浴室に行く。洗面所で衣類を脱ぐにも体が怠くて面倒だ。それでも、着たまま入るわけにはいかないので何とか脱いでカゴに投げ入れる。外套が入りきらず、床に落ちてしまうが拾うのが面倒なので後で良いかとシャワーを浴びる。温水が気持ちよく数日の疲れが少しだけとれた気がした。

 シャワーを浴び終え、タンスから適当な服を取り着用する。そして、以前使っていた鞄からあるノートを取り出し開く。見開きに開かれたページにはアラヤの能力の事が書かれている。

 

 

 

 

 先に言っておくとアラヤの能力は『絶対服従』という特質系である。効果だけでいうと、自身のMOP(最大容量)POP(潜在オーラ量)AOP(顕在オーラ量)を能力の使用の間無理矢理増やすのだ。加えて傷の痛みや疲れを使用中忘れさせる効果もある。しかし、基本的には訓練でこの三つを増やすのが普通である。それを一時的とはいえ最大何十倍にも増やせることが可能であるが、代償はかなり大きい。

 

 この能力はまず、使用中の間これだけは何があっても守るという掟を一つ定める。これを『絶対ルール』と呼ぶ。アラヤの『絶対ルール』は『使用中誰も殺さない』である。因みにこれを破れば即座に死ぬ。

 

 『絶対ルール』を定めたら、更に三つの掟を定める。これを『表のルール』と呼ぶ。三つあるが一つ破るごとにアラヤに罰が下る。一つ破れば三日、二つ破れば十日、三つ破れば一か月の間念能力が使えなくなる。罰は能力解除後に生じる。破る前に能力を解除すれば罰は無いが、オーラを無理矢理増やしたことにより肉体そのものがダメージを受け疲弊する。『表のルール』の間はオーラが三倍に増える。アラヤの『表のルール』は『戦闘は五分間だけ』、『会話を一切禁じる』、『相手の攻撃を受けない』である。

 決めた掟はどこかに書き記さないといけない。これが能力発動条件の一つである。因みに能力発動条件はあと一つある。

 

 

 もし『表のルール』を全て破った際に発動するのが『裏ルール』と呼ばれるモノである。『裏ルール』の使用中オーラが五倍に増える。更に三分間の間アラヤ自身が見た、経験した他の念能力を何度でも使うことが可能になる。だがこの『裏ルール』を破れば、半年の間念能力はおろかオーラそのものが出せなくなる。これは破る破らないに係わらず『裏ルール』を使用した時点で五年分の寿命を縮める。

 

 

 

 そして、『裏ルール』をも破った場合あることをしないといけないのだが、それはもう使わないと決めている。

 

 肝心な残り一つの能力発動条件だが、それは敵の目の前にいるか敵の『円』の圏内に入っているかである。この二つを満たせば能力発動が出来る。能力発動の際には『オン』、解除の際には『オフ』と唱える。

 

 

 『裏ルール』を破るというのは、『表のルール』つまり能力を使用する際に一つ掟を唱える。それが『裏ルール』の掟となる。唱えなかった場合『表のルール』を破った際に『オン』と唱えても『裏ルール』は発動しないのだ。

 

 

 因みに掟を変えることは可能である。その際は書かれたページを破り欠片も残さず処分し、新たなページに書き記せば成立する。

 

 

 これがアラヤの『絶対服従』という能力なのだが、羨まれる能力ではない。むしろ要らないとされる能力である。だが、念能力とはその人の個性が出る。特に特質系は血統や生い立ちによって発現する。アラヤのは生い立ちによるものだ。

 もし、育ち方が違っていれば強化系とかになったのだろうかと考えるも、そもそも念を知る機会がくるのか疑問である。だが、この能力のお蔭で助かった時もある。それを考えると上手く使えてるのかもしれない。正直あの頃はもう思い出したくもない。出来れば忘れたいと思ってはいるが、ふと夢に見る時がある。

 

 毎日が地獄でしかなく、毎日誰かの断末魔が響ているのをただ、黙々と何かをしながら聞くということを繰り返していた。最初は五月蠅くてしょうがなかったが数日も経てば慣れた。どんな罰を受けようともいつか来るであろう自由のためにただ続けた。

 

 数か月経った頃からだろうか。毎日誰かがいなくなる。何でと思ったが誰に聞いても知らないと言う。

 

 それからまた時が経った。もう数えるのが面倒くさくなった。

 

「おい!他のものはどうした!何故いない!!」

 

 突如大男が来た。

 

「全部貴様のせいだ!ゴミの分際で人間様にたてつきやがって!調子に乗るなよゴミくずが!」

 

 

 何で?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 一人になった。けど自由は来ない。どれくらい続けたのか分かんないけど、疲れてきた。というかもう面倒くさい。

 

 

 

 

 知らない人が来た。見たら爺だった。

 

「残っておるのはお主だけかいのぅ?」

 

 周りを見渡す爺にここ飽きたと言えばそうかと言われ摘まみ上げられた。

 

「ワシのとこに来るか?」

 

 頷くと何処かに連れていってくれた。途中変な乗り物とかいうやつに乗った。疲れていたから寝た。起きたら病院とかいう所に連れてこられた。ベッドというモノはフカフカらしい。寝ると気持ちよかった。

 次の日爺が来た。

 

「お主名前は?」

 

 一応覚えてた。偶に忘れそうになったけど。そうかと言われ、また何処かに連れてってくれた。

 自称お姉さんの所に来た。数年後ムキムキのおばさんと知ると笑顔で殴られた。死ぬかと思った。三途の川というモノが見え、自称お姉さんが笑顔で足を引きずっているという恐怖の絵が出来上がった。何かの賞がとれるんじゃないかと思い書こうとしたが何故か寒気を感じ止めた。

 

 

 どれくらい経っただろうか、あることを教えるそうだ。何かなぁとワクワクしていたが死ぬ気でやんなさいなと言われた。

 

 

 

 

 

 そこで初めてオーラや『念』というモノをアラヤは教わった。というのも実際に教わったのはハンター試験合格後である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「今思えば、あの時何で爺が急に来たのか分かんねぇ。」 

 

 思えばそこを出たときあの大男も他の人間もいなかった。当時は気にも留めなかったが今となって考えてみれば疑問が生じる。

 

「…まぁいいか…」

 

 今更考えることでもないかと置いとき、今は休むことにしようともう一度寝る。

 

 

 

 

 起きたころにはもう夜になっていた。雨の中買い物に行くのも面倒なのであるもので適当に作ろうと何があるかなと漁る。出したものを並べ調理に入る。数十分で作り終え箸と皿を出す。テーブルに持っていくにしても食べるのは一人なので台所で食べる。量も少ないので直ぐに食べ終わり、食器を洗って片付ける。片付けを終えベッドに入り寝る。

 雨音が無音の部屋の中で激しく響く。雨は朝の時よりも激しくなっている。何の根拠もないが暫くは雨ばかりが続くだろうとアラヤは予想して深い眠りについた。

 

 

 

 偶々予想が当たり数日の間雨が続いた。傘を差せば外に出れないことはないが特に出る理由もない。『念』の修行でもしたいが数週間程止められている。理由はやりすぎてしまうからである。

 以前アラヤに『念』を教えてくれた人物が一度仕事の関係で留守にしないといけない時に「死ぬ気でやるのはいいけどちゃんと休むこと。いい?」と言い残たが、アラヤはそれを無視して修行を続けた。結果は言わずもがな、体はボロボロになり、立てなくなる程までになった。当たり前だが立てない状態かつ、一人しか居ないので食事はおろか水も飲めない。倒れて数時間して意識が無くなった。

 そこで、仕事を早く終わらせて来たのかその人が帰ってきた。アラヤが倒れていることに気付くと直ぐに手当てをしてくれた。

 暫くして、アラヤが目を覚ますと怒り狂ったその人が仁王立ちで立っていた。どうやら死ぬ一歩手前までの状態だったらしい。「休めと言ったこと忘れたの!?」と叱られる。早く強くなりんだと返せば「…確かに早く強くなるにこしたことはないけどね…それで体を壊しちゃぁ本末転倒だわさ。」と正論で返してきた。罰として暫くは修行を禁止でちゃんと休むことと言われ、休む大切さを知りなさいと額を小突かれた。

 しかし、最近同じ事を犯してしまい「またやったわね?」と何故かバレてしまい禁止された。よってやることも無くベッドで横たわる。そこで数日前に手に入れた鞄を試してみる。

 

 まず鞄を開けてみるとどこかの空間に繋がっているようだ。試しに手を入れ中を探ってみると意外にも何も入っていなかった。手に入れたばかりなのか、入れるモノがなかったのか分からないが何か入っていたら使おうと思っていたのにと少ししょんぼりする。とりあえず何か入れてみるかと試すために文具を取り出し鞄に入れてみる。本当に取り出せるのか半信半疑だが、鞄に手を入れると先程入れた文具を取り出すことが出来た。まぁ一個だけだしと当然かと考え、次は複数入れてみることにした。

 試してみて、どうやら容量の制限はなく本当に何でも入るらしい。実際にタンスなど鞄よりはるかに大きいモノを入れてみると吸い込まれるように入っていった。流石にこれには驚いた。それに取り出す時は頭で思い浮かべたモノを直ぐに取り出せるようになっている。何も考えず取り出そうとすると最初に入れたモノから順番に出せるようになっている。便利な道具を手に入れたことよりもその情報を提供してくれたことに感謝である。

 

 鞄の性能を試し終わりいよいよやることも無くなった。偶にはダラダラ過ごすのも良いかとベッドで横たわるも何もしない時間というにが勿体無いと感じてしまい座学でもしようとテーブルに移動する。だが、数分足らずで飽きてしまった。そこであることを思い付いた。思い付いたというよりは何故それを考えもしなかった自分に呆れる。

 

「瞑想があった…考えれば簡単なことじゃないか…俺は馬鹿だな。」

 

 と言いながらベッドに足を組んで座り、瞑想を始める。

 

 

 そんな生活を一か月続けている時に一つの電話が来る。

 

 

『もしもし?アラヤ君?今大丈夫?』

 

「んぁ…大丈夫だ。」

 

『もしかして寝てた?』

 

「いや…丁度起きた…」

 

『それを寝てたって言うんだよ。』

 

 フフッと笑みを浮かべているだろう電話の主はクルタ族って知ってる?と聞いてきた。

 

「少数民族ってことと感情が昂ると緋の目がどうとかぐらいしか…」

 

『その緋の目が狙われているらしいの。情報源は何処か気になるだろうけど、今はそんなことを説明してる場合じゃないの。兎に角今から言う場所に今すぐ行って!』

 

 と場所は分かったものの何故知っているのか謎である。噂で聞くとクルタ族はある山奥で暮らしていて外に出ることを固く禁じているのだが、本当なのかどうかは分からない。だが、食料などはどうするのだろうか?もっと言えば生活必需品などはどうやって手に入れているのか全てが謎だらけである。実際、緋の目というものがあるかさえ分からない。聞けばかなり高価で売れるらしいが当然見たこともないので不明である。

 

「…分かった。だが、山奥という事はバイクでは入れないな…」

 

『もう直ったの?』

 

 アラヤは元々バイクで移動するが一か月以上前に故障してしまい、隣町に住んでいる知人に預け見てもらっていたのだ。それが一週間程前に直ったと連絡が来たのだが取りに行くのが少し面倒くさかった。

 

『本当は私もそっちに行きたいけど急な依頼が入ってそっちに手一杯だから。終わったら直ぐそっちいけるんだけど、長いこと掛かりそうだからごめんね。』

 

「そこは気にしなくていい。問題は狙っている連中の情報が全くないことだ。」

 

『ごめん。私も複数で行動してるとしか分からないの…』

 

「いや、それだけでもありがたい。」

 

『…じゃあ、お願いね。』

 

 あぁと返すとツーと電話が切れる。早速準備をする。五分で準備を終え玄関に行く。

 

「『表』だけで済めば良いんだがな…」

 

 アラヤの予想だと『裏』を使う羽目になるだろうと考えている。もし『裏』を使って破ったとすると、問題はその後の半年どう生き延びるかだ。アラヤが拠点としている所は比較的安全だが問題が全く無いわけではない。そこでオーラを使う者に出会ったら確実に死ぬだろう。

 

「まぁ…その時考えよう。…行くか。」

 

 

 

 覚悟を決め、ドアノブを捻る。まずはバイクを取りに行く為に隣町に。隣町とはいえ距離がそこそこあるので果たして隣町とは言えるかどうか怪しいが。

 

 

 

 

 

 

 

 まだ朝だというのに外は明るかった。空を見上げ太陽の眩しさに目を細めながら手を前にかざす。珍しく気分の良い朝を迎えれた気がした。そんなことを思いながら目的地まで歩く。

 

 

 

 

 




次は恐らく後編になると思いますが、中編になったらすみません。


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