大手会社の訳の分からん理由で解雇され、途方に暮れた処を、かつての仲間たちに助けられ、のし上がり、その大手会社を〆た (熊さと)
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第1話 “邪魂”浄化、無事完了したで~?

この小説をクリック頂きありがとうございます
新たに、新作を書いてみました
最後まで、読んで頂けると嬉しい限りです

現在の日本だが、何処か違う現在の日本でのお話です





おいっす、あたいの名は、寿真琴(ことぶき・まこと)

地精人(ドワーフ)の女で、身長155cmで結構乳はデカいで~

 

大阪出身で、東京の大手会社「ジャコン・バスターズ」の正社員になって3年

法具・雷撃の槌を使う、邪魂バスターしてんねん

 

上司の主任と、同僚で5人、あたいと合わせて6人と共に

東京のあるビルの屋上で“邪魂”に取りつかれた人・・・“怪物”を追い詰めて、屋上の真ん中に飾られている、“有名作家が造ったオブジェ”に“怪物”が乗りかかった

 

あちゃ~、えらい処に逃げ込んでしまったやん・・・

 

邪魂によって損害が出た場合は、政府から補償金出るからいいんやけど、この“オブジェ”レプリカじゃないみたいやし、そうそう壊せんなあ~

 

同僚の獣精人(ビースト)の三宅美咲(女)の法具・炎舞の弓矢から炎の矢を放ち、

上司の龍精人(ドラゴニア)の謝花房枝(女)の法具・斬撃の鉄扇から闇の閃光刃を放ったんやけど、オブジェに乗っかってる“怪物”バリアを張り防ぎよったよ

 

そのまま“怪物”を叩くと“オブジェ”ごと壊れるし~かなんなあ・・・

 

そんな時、チームの知恵袋、同僚の森精人(エルフ)の林郁郎(男)が

「誰か、“怪物”に突進して、“オブジェ”から離すしかないですね」

と、アドバイスして

「それしかないわね・・・」

上司の謝花房枝さんも承諾

 

じゃ~法具・水流の槍を持ってる、同僚の魔精人(デビル)の狭山武文(男)に、

「狭山ちゃん、あの“怪物”に槍で、突進でけへんかな~」

と催促したんやけど、狭山の奴、変顔してきて

「はあ~~、だったら真琴、お前がしろよな」

と、そそくさと断りよったわ

 

やっぱりな・・・こいつ邪魔くさい事せーへんしな

あたい、叩くのが専門やし、どうしようかな~と思ってたら

 

「俺が、突進するから、“怪物”が“オブジェ”から離れたら、真琴、武文、君たちが“怪物”の中の“邪魂”を浄化してくれ!!!」

お~~頼れる兄貴~、あたいらのチームのリーダー、先輩の龍精人(ドラゴニア)の長谷部頼隆(男)が名乗を上げ、法具・金龍の刃を突き立て、“怪物”目掛け突進した

 

それに反応した“怪物”は、再びバリアを張ったが、長谷部の突進の力が強かったのか、“怪物”を“オブジェ”から見事に引き離してくれたわ

 

「真琴、武文!!!今だ!!!“怪物”を討て!!!」

頼隆の兄貴が、あたいたちに指示をしたから、早速“怪物”に向かって飛びつき、法具・雷撃の槌からほとばしる雷の“閃光”で、思い切り叩き付けてやった

 

“怪物”もバリアで対抗してきたが、そのバリアを割り、そこを、武文の槍の“閃光”が“怪物”の胸を突き刺した

 

突き刺した先には、禍々しく気色い黒い影みたいな“邪魂”が断末魔を挙げながら、形が崩れていき”浄化”していった

 

禍々しい姿をしていた“怪物”が、あたいらと同じ姿の“人”に変り、気絶した状態で地面に堕ちる処を、頼孝の兄貴が受け止めてくれた

 

“怪物”になった“人”も無事でよかったわ~~

 

それと“オブジェ”を傷付けずに、何とか“怪物”を討つことが出来た・・・

 

「よっしゃー!俺が“邪魂”を浄化させたぜ~~どうだ、真琴~」

と、武文が自慢げに話しかけてきたんやけど、あたいにとっては、無事に“邪魂”浄化できたから、そんな事どうでもえ~わと思った

 

「真琴、武文よくやった!!!見事だったぞ」

と、頼れる頼隆の兄貴が、あたいたちに労いの言葉をかけてもらった・・・そっちの方があたいにとって、嬉しかったよ

 

みんなが、一か所に集まって、お互いに喜びあった時、急に“オブジェ”にひびが入り、やがて崩れた・・・・

 

あたいらは、その“オブジェ”の崩壊の様子に、呆然としながら、只々見守っていただけやった・・・

 

はい?一体どうなったんやろ・・・誰も“オブジェ”に触れてへんよね・・・

 

結局、よう分からんが、“邪魂”浄化での損害だと認められて、政府から補償金出たお陰で、何事もなかったが、“オブジェ”の復興してへんかったなあ~~

 

この、無事に完了した“邪魂”浄化の依頼が、まさか、あたいが退職に追い込まれるとは、露とも思わんかった




最後まで、読んで頂きありがとうございます

出先、勢いよく書いてしまいました
地精人、森精人、龍精人、魔精人、獣精人と、五つの人種については、次の話で出てきます・・・大体は想像できると思います

沢山の方に読んで頂けると嬉しい限りです


<人物紹介>

NO.1

寿真琴(ことぶき・まこと)

物語の立ち位置:主人公

種族:地精人(ドワーフ)

年齢:23歳
性別:女性
身長:155cm
体重:45㎏
体形:胸の大きいグラマー体形

性格:豪放磊落・大雑把

出身地:大阪府

法具:雷撃の槌
法属性:光属性


NO.2

謝花房枝(じゃばな・ふさえ)

物語の立ち位置:主人公の上司、憧れの人

種族:龍精人(ドラゴニア)

年齢:33歳
性別:女性
身長:165cm
体重:55㎏
体形:スレンダー体形

性格:優しい・几帳面・冷静沈着

出身地:大阪府生まれ・東京都育ち(両親が沖縄県出身)

法具:斬撃の鉄扇
法属性:闇属性


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第2話 5つの人種、みんな仲良くしてまっせ

この小説をクリック頂き、ありがとうございます
最後まで読んで頂けると、嬉しい限りです

やっと、2話が書けました・・・

今回は、この異世界・・・5つの人種について書いてみました


おいっす、あたい、寿真琴って言うねん

 

大阪から上京して3年

 

東京の大手・邪魂浄化民営会社「ジャコン・バスターズ」の正社員にて、邪魂バスターとして、充実した毎日を送ってんねん

 

あたいは、地精人(ドワーフ)のオトンと、森精人(エルフ)のオカンの間に生まれて、あたいの弟は、顔はオトンに似てるのに、森精人(エルフ)なんよ

(あたいは、オカン似やけど)

その弟、まだ高校生の癖に、なまじ頭がええんかして、すげ~生意気やねん

 

まぁ~1発張り倒したら、大人しゅうなるんやけどね

 

あっ・・・あたいの家族構成は別にいっか~

誰も聞いてないやろうし・・・・

 

・・・・・

 

そうそう、この世界には5種類の人種がいるんだわ

 

まずは、耳が丸くて身体が”筋肉質ぽい”のが、地精人(ちせいじん)、”ドワーフ”って言うやつだな、一般的に筋力が強く、手先が器用やねん、勿論例外はあるで~

 

あたいが正にその人種やねん

 

次は、耳の先が尖って、わりかし華奢な体型をしてるんが、森精人(しんせいじん)、ご存知の通り”エルフ”やで、例外はあるんやけど、一般的には、知力が高く、美的センスも高いねんな~

 

森精人と言えば、チームの知恵袋、同僚の林郁郎やね

何でも知ってるから、歩くウィキペディアって呼ばれ、上司の謝花房枝さんにも頼られてるよ、うらやましい~~

 

その次は、耳は森精人よりは小さいが尖っていて、頭に角が生え、背中に鱗の様な皮膚に、尻にトカゲの様な尻尾が少し生えてるのが、龍精人(りゅうせいじん)、所謂”ドラゴニア”って言うねん、筋力なら、地精人と変わらへん

 

一説には、宇宙の彼方から来た”異星人(いせいじん)”とも言われてるが、定かではないみたい

 

憧れの上司で主任の謝花房枝さんに、頼れる兄貴、先輩の長谷部頼隆が、龍精人やで~

2人ともしっかり者やし、安心して一緒に仕事出来るんやで

 

はたまた次は、耳は地精人と変わらず丸くなっていて、頭に角が生え、尻に細い尻尾が少し生えてる魔精人(ませいじん)、まぁ~”デビル”だわ、知力やら美的センスなら森精人と変わらんよ

 

この人種も、他の世界から来た”異界人(いかいじん)”と言われてんやけど、よう分からんみたいやで

 

魔精人だと、同僚の狭山武文がそやね~

こいつ、ひねくれモンで、邪魔くさがりで、いつも良いとこ取りしようとするねん

しかも、やたらと、あたいに突っ掛かるし~なんやろうね~全く~

 

ごめん・・・愚痴ってもうたわ

気を取り直してっと・・・・

 

最後は、獣の耳に尻尾のついた獣精人(じゅうせいじん)、所謂”ビースト”って奴~

耳と尻尾は千差万別で、色んなバリエーションのある個性たっぷりな人種なんよ

筋力や知力は、それぞれ人によって違うね

 

この人種にも謂れがあって、あたいらの共通人種・・・確か、“ホモ・サピエンス”だったかな~~

 

そいつらが、自分たちの遺伝子と、古代の獣たちの遺伝子を掛け合わせて造った人種だと言われてるみたいやで

 

垂れ耳に丸い尻尾の可愛いほんわか雰囲気の獣精人、同僚の三宅美咲ちゃん

あたいとは、プライベートでも付き合いがあって、よく原宿とか西大久保などにいって、ショッピングや食べ歩きによく出かけるねん

 

美咲ちゃんが、大阪に遊びに来た時には、なんばや、道頓堀、心斎橋に、梅田とかに連れってあげたいわ~

東京が西大久保なら、大阪は鶴橋やで~~連れてってあげようっと・・・・

 

あっごめ~ん、また他の話してもうたわ・・・

 

まあ~ここ日本では、地精人・森精人・龍精人・魔精人・獣精人の5種の人種はめっちゃ仲良く暮らしてるんやで

 

 

・・・・・

 

 

ある日の朝、いつもの変わらない、勤務先のあたいが所属する部署の事務室で

 

あたいが、元気に笑顔いっぱいに

「うい~す」

と、周りに挨拶すると

 

周りの人たち、ソワソワとしてるんよ

何があったんやろ~と思い

あたいの傍にいた、林郁郎に

「林ちゃん、どないしたん?」

と、聞いてみたんよ

 

そしたら、林ちゃんが困った顔で

「真琴さん、何か悪い事した?」

と、聞き返されたわ

 

私は、何のこっちゃと思い

「何もしてへんで」

と言ったんよ

 

そこへ、上司の謝花房枝さんが、慌てて、あたいの前にやってきて

「真琴、いったい何をしたの?部長が怒ってるわよ、すぐに部長室に来て!!!私も一緒に行くから」

息を切らしながら、そんな事を言ってきた

 

「はい?」

あたいは、部長に怒られる事した覚え無いんやけど・・・状況が全く掴めんで、頭の中パニックになってもうたわ

 

房枝さんが、思考停止して身体が動かない、あたいの手を掴み、そのまま引っ張られ、部長室まで連れていかれてもうた

 

部長室に入ったら、

「お前!!!なんて事をしてくれたんじゃ~~」

と、地精人の腹の出た50代のオッサン、柏木俊治(男)部長が怒鳴ってきたんよ

 

何で怒鳴られんとアカンねんと思いながら

「あたい、何かしはったんでしょうか?」

多分、間抜けた顔で言ってたと思う

 

一体、何があったんやろうね・・・・怒られる原因も解らんし




最後まで、読んで頂きありがとうございます

大阪弁たっぷりの小説を書いて見たかった・・・
それでも、沢山の方に読んで頂き、本当に感謝しています、ありがとうございます

次回もお楽しみにして下さい、なるべく早く投稿出来るように頑張っていきます


<人物紹介>

NO.3

三宅美咲(みやけ・みさき)

物語の立ち位置:主人公の同僚、親友

種族:獣精人(ビースト)

年齢:22歳
性別:女性
身長:157cm
体重:40㎏
体形:標準体型だが、ウエストは細い

性格:天真爛漫・少々腹黒

出身地:東京都

法具:炎舞の弓
法属性:火属性

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NO.4

林郁郎(はやし・いくろう)

物語の立ち位置:主人公の同僚、良き友人、知恵袋

種族:森精人(エルフ)

年齢:23歳
性別:男性
身長:171cm
体重:64㎏
体形:細い体形だが、少し筋肉質

性格:慎重、引っ込み思案だが、微妙にイキリあり

出身地:東京都

法具:五色の法術書
法属性:木属性

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第3話 なんで解雇やねん?

この小説をクリック頂きありがとうございます

最後まで読んで頂けると嬉しい限りです

寿真琴、訳が分からず、腹ボテおっさんに怒鳴られています
さて、何があったのでしょうか・・・


その腹の出たオッサン、顔を真っ赤にして、まるで火山が噴火したみたいに

「真琴~、1ヶ月前の邪魂浄化の時、壊したの”オブジェ”だけではないだろ~」

と怒鳴られた

 

はっ?

何いってんのや?このオッサン・・・・壊したの“オブジェ”しかないし、第一、手えさえ触れてないんやけど

 

あたいは、ジト目しながら、顔の真っ赤にした腹ボテのオッサンを見ていた

 

そこで、上司の房枝さんが、

「確かに壊れたのは、“オブジェ”だけでしたよ、その現場は屋上だし、それ以外に障害物は無かったですよ、一体どうなってるのですか?」

と、問い質してくれはった

 

腹ぼてオッサン、何かばつが悪そうに

「オブジェだけでなく、ビルの壁も壊しまくっただろ、後に判って、その分は補償してくれなかったんだよ、どうしてくれるんだ?寿真琴~~」

と、気色悪い声色で、追及してきよった・・・・

 

は?・・・・

それは無い無い無い無い~~~

屋上の何処にビルの壁があってん?何かの怪奇現象か~~~

 

流石に、上司の房枝さんも

「柏木部長!!!ビルの壁の破損?・・・屋上の何処にビルの壁があったのですか・・・隣のビルでさえ、距離が離れて、どう考えても、私たちの“法撃”は当たりませんよ」

と、怒りながら、抗議してくれはったよ

 

腹の出たオッサン、房枝さんの怒りの抗議が気に食わんかったんかして、執務机を思い切り叩きながら

「うるさい!!現実にビルの壁が壊われいたんだよ!!!」

と、また怒鳴ってきよった

 

その後、オッサン、きしょい微笑みで、

「真琴よ~~ビルの壁を弁償するか、それとも会社を辞めるか、どっちにする?」

と、とうとう究極の選択を迫ってきよった

 

ちょっと、待てや~~~~

 

追い詰められた、あたいは、つい

「だったら、そのビルの壊れたって言う証拠見せてくれや~~」

と、腹ボテおっさんに怒鳴ってしもうたわ

 

あちゃ~~やってもうたな~~~

でも、辞めさされるかどうかの瀬戸際、ビビッてもしゃ~ない、あたいの人生かかってるんや

 

あたいに怒鳴られた、腹ボテおっさん、顔が赤くなり禿げそうな頭から、沸騰した湯気が出るが如く

「証拠だと~~、依頼先の証言が証拠じゃ~~もう良い、寿真琴!!!お前は首だ~~~」

と、思い切り怒鳴り、あたいに解雇の宣告をしてきやがった

 

なんやて~~腹ボテおっさん、ふざけるなよ

こいつ、しばいたんねん・・・・そう思い、今からおっさんに手を出そうとした時

 

上司の房枝さんも、そんな腹ボテおっさんの態度に怒り

「依頼主の証言が証拠ですって!!!それで、真琴さんを首ですって~~ふざけないで下さい!!!」

そして、腹ボテおっさんの執務机を叩き

「私も一緒に、その現場にいましたが、何処にもビルの壁なんてなかったのですよ・・・それに、真琴さんは社内でも優秀な“邪魂バスター”の1人ですよ、そう簡単に解雇するのですか?」

と、抗議してくれはった

 

上司で主任の謝花房枝さんって人、本当に優秀で面倒見も良く、直属の部下でもある、頼れる兄貴の頼隆さんを始め、あたいらの同僚、後輩たちから、めっぽう慕われるんよ

 

上司の房枝さんが、あたいの事、そこまで評価してくれた上、抗議までしてくれはって、ホンマに嬉しいわ~~

感激して、思わず涙が出ちゃったわ

 

房枝さん、落ち着いたのか、うつむきながら

「何の失態もしていない寿真琴さんを解雇するなら、私も退職しようと思います」

と、言って来た

 

あたいは、房枝さんの急な、退職宣言にビックリして、思わず

「あたいの為に、退職しないで下さい!!」

叫んでしまったんよ~~

 

房枝さんのような、あたいら同僚・後輩の憧れの上司に辞められたら、あたいら、誰を目標に、仕事せなアカンねん?

 

むしろ、この腹ボテおっさん・・・柏木部長が辞めたら良いやんっと思ったよ

 

何か知らんが、腹ボテおっさんも慌てて

「謝花君!!寿の為に、君が辞める必要は無いのだよ・・・」

と、会社を辞めようとする房枝さんを、宥めようとしてたんよ

 

それに対して、房枝さんが

「何故、真琴さんを辞めさそうとするのか分りません・・・そんな無責任な上司の元で働く気を失いました・・・私も辞めます」

と、慌てる腹ぼてオッサンとは違って、冷静に対応しとったわ

 

おっさん、次は、下手にでた態度で、

「社内NO.1、邪魂バスターの謝花君が辞める必要ないんじゃないかな?・・・寿さえ解雇をすれば、解決出来るだろ・・・・だから」

と呟いてたんやけど

 

房枝さん、能面な面持ちで

「いえ、私も辞めた方が、会社にとってはマシになるかもしれません・・・それでは失礼します」

と、おっさんに対し、一礼をして

 

あたいの顔を見て微笑み

「真琴さん、私たち明日から、プータローだね」

と、呟き

あたいの手を引っ張り

「今から、私物とかを纏めましょ」

と、一緒に部長室から出て行った

 

出て行くとき、腹ボテおっさん何か言ってたんやけど、房枝さん無視してた

 

その時、何故か分からへんけど、房枝さんの顔が晴れ晴れとした面持ちになっていた

 

こうして、あたいと、上司の房枝さんは、みんなに惜しまれながら、大手会社「ジャコン・バスターズ」を退職したんよ




最後まで読んで頂き、ありがとうございます

結局、正当な理由も無しに解雇になってしまった、寿真琴
自分の部下が、よく分からない理由で解雇されるのを抗議の意味で退職した、謝花房枝

2人のこの後はどうなって行くのでしょうか

沢山の方に読んで頂き、誠に嬉しい限りです
励みになります


<人物紹介>

NO.5

狭山武文(さやま・たけふみ)

物語の立ち位置:主人公の同僚、嫌な奴

種族:魔精人(デビル)

年齢:24歳
性別:男性
身長:168cm
体重:65㎏
体形:少しマッチョ体形

性格:面倒くさがり、ひねくれ者、イキリ体質、もしかしたらホントは“優しい人”かも

出身地:千葉県

法具:水流の槍
法属性:水属性

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NO.6

長谷部頼隆(はせべ・よりたか)

物語の立ち位置:主人公の先輩、頼りになる兄貴

種族:龍精人(ドラゴニア)

年齢:25歳
性別:男性
身長:180cm
体重:75㎏
体形:バランスのとれたマッチョ体形

性格:明朗闊達にて勇猛果敢、少々頑固な処がある

出身地:埼玉県

法具:金龍の刃
法属性:金属性

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NO.7

柏木俊治(かしわぎ・しゅんじ)

物語の立ち位置:主人公の会社の上司、余り意識していない

種族:地精人(ドワーフ)

年齢:53歳
性別:男性
身長:175cm
体重:90㎏
体形:一般的に腹の出たオッサン

性格:一般的な上下から板挟みされた中間管理職な感じだが、まだ不明、房枝さん曰く「かなり優秀な”邪魂”バスターで、人当たりが良い人」らしい

出身地:宮城県

法具:不明
法属性:土属性


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第4話 久しぶりの一家団欒やで~~

この小説をクリック頂きありがとうございます
最後まで読んで頂けると嬉しい限りです

よく分からない理由で解雇になった真琴は・・・・


あたいは、寿真琴・・・

 

只今、大阪の実家に帰ってきて、2階の自分の部屋(まだ残ってたんや・・・)のベッドに寝そべって、丁度夕方でもあって黄昏てんねん

 

はあ~これからどうしょうかね~~

一層の事、「“邪魂”ハンター」として、独立するかな・・・・

とは言っても、まだ経験が浅いから資格も取れんし無理なんよね・・・

 

「“邪魂”ハンター」とは・・・

組織と言う看板を掲げて“邪魂”浄化する者である「“邪魂”バスター」と違って、独りで“邪魂”浄化する者を、「“邪魂”ハンター」って言うんよ

 

例えで言うと、タクシー運転手あるやん、それの“個人タクシー”みたいなもんやねん

 

そのような資格がないと、緊急の場合を除いて、個人で“邪魂”浄化でけへんねん

 

“もぐり”で邪魂ハンターする奴もいるみたいなんやけど、捕まると大変やし、かなんな~~

 

それにしても何で、あたい・・・解雇されたんやろ・・・何も悪い事してへんのにな・・・

どうして、房枝さんも一緒に辞めたんやろな・・・

 

そんな事考えても、しゃ~ないか・・・気が滅入ってしまう~~~

 

 

部屋のドアから、トントンとノックしてきて

「姉ちゃん、入ってええか~」

と、あたいの弟、勇武(いさむ)の声が聞こえたんで

 

「かなわんで~~」

と、声を掛けたら、直ぐにドアが開き、いきなり

 

ぱーーーーん!!!!!

 

「姉ちゃん、解雇されておめでと~~」

と、クラッカー鳴らして、喜び勇んで来よるから、思い切り腹蹴ったったわ

 

部屋の廊下で、勇武の奴、腹を押さえ、べそを掻きながら

「痛いやないか!!!冗談も分からへんのか!!!」

と、叫んでるもんやから

 

あたいも、プチっと切れて

「落ち込ん出る時に、しょうもない事すんな!!!」

と、怒鳴ったら

 

あたいの怒鳴り声が聞こえたんか、一階から、オカンが顔を覗かせ

「帰ってくるなり、なに喧嘩してんの!!!」

と、困った顔で、あたいらを窘めてきた

 

確かに、そりゃそうだと思い、へ垂れ込んでる勇武に手を差し伸べ、

「大丈夫か?腹蹴って悪かったな・・・立てるか」

と、声をかけてやったら

弟も神妙な顔して、あたいの手を掴み、立ち上がって

「俺も悪かったよ・・・冗談過ぎてたわ」

と、恥ずかしんか、顔を背けながら謝ってきよった

 

その様子をみた、オカンは、にこって笑い

「姉弟仲ようせんとね~~夕ごはん出来たから、降りてきて食べ~や」

と、言って台所の方に行ってもうた

 

 

・・・・・

 

 

1年ぶりかな、オトン、オカン、そして勇武と、家族全員で、夕飯食べたんよ

 

珍しく、オトンが早く仕事から帰って来たんやけど、その訳を聞いたら、

「久しぶりに娘が帰って来たんや、たまに一緒に飯食おうと思ってな」

と、嬉しそうに、オトンが答えてくれたんよ

 

 

そんなオトンに、あたいも何か込み上げるもんがあって、感動して涙が出てきたで

 

それを見た、勇武が、嫌味な笑みを浮かべ

「うわ~~ガサツな姉ちゃんに涙って、全然似合わんわ~~」

と、けしかけてきよるんで、

「あんたみたいな、嫌味しか言わへん奴から慰めの言葉は要らんわ~~」

と、言い返したら

 

勇武の奴、眼を細めながら

「ホンマは、慰めの言葉欲しいんとちゃうん」

と、呟き、口を尖らせながら

「お~~よちよち、まこちゃん、大変やったね~~」

と、嫌味な囁きをしてきよったわ

 

「あんたな~~、一遍しばかんと解らんみたいやな~~」

と、あたいがキレてまい、拳を鳴らすと

 

「ごめんごめん、悪かったよ~~」

焦った勇武が手を合わせ、謝ってきよった

 

ここは、姉ちゃんの“格”の見せどころ、心を大きくもって

「あ~わかった、許したるわ」

と、胸を張って許したげたよ・・・

 

なのに・・・・勇武(こいつ)

 

ボソッと

「乳デカいからって、胸張って威張るなや」

と、小さな声で呟いてたので

 

つい・・・ぐ~パンしてもうたわ

 

「オトン、オカン!!!姉ちゃん、俺の事殴りおった~~」

勇武の奴、殴られた頬を手に当てながら、しかも、べそを掻いて、オトンとオカンに訴えよったよ

オカンは呆れながら、ため息をつき

「勇武・・・あんたが姉ちゃんに突っかかるからでしょ」

と窘め、あたいには

「真琴・・・あんたも少しは、お姉さんらしくしなさいよ」

と、注意されたんやけど・・・

 

あたいかて、“お姉さん”らしく、勇武に接したいで・・・

勇武、ちっとも弟らしくないし、生意気なんやもん

 

そう思いながら、拗ねた面持ちをしてたんやろう

 

オトンが、ビールを一気飲みした後、いきなり大口を開けて

「ガハハハハ~~姉弟、喧嘩してなんぼや~~」

と、言いながら笑い出し、

 

そして、にこっと笑みを浮かべ

「真琴、勇武・・・なんやかんや、仲良うしてるやん、お互いに言いたい事言ってるんやからな~~」

と、あたいらを宥めてくれたんよ

 

その時、あたいと勇武は顔を見合わせ、お互いに、はにかみながら

「勇武・・・殴ってしまってごめんやで・・・」

「姉ちゃん、俺の方が悪かったんや、ごめん」

とお互いに謝罪してたわ

 

あたいらの様子を見てたオカンは、また溜め息をついた後、にこっと微笑み

「やっぱり、姉弟仲良しがええで」

と言って、茶碗を持って、ご飯を食べ始めた

 

そういや・・・オトンもオカンも、あたいの解雇の事、全然聞いてけえへんかったし、普段通り接してくれてるし、弟とは普段通り仲良く喧嘩してるしで、あったかい家族そのまんまやん

 

あたい・・・明るく振舞ってるが、ホントは会社を解雇され、落ち込んでいるのを見越して、みんな、気い遣ってるんやなと思ったら

 

急に涙が出て、思い切り泣いてしまったよ~~

 

あたいが、泣いたもんやから、オトン、オカン、そして勇武まで、慌てて慰めてくれたよ・・・なんか、解雇されたショックから立ち直った気分になったで・・・・ありがとう、みんな

 

あったかい家庭に生まれて、ホントに嬉しいよ・・・よし!!!あたい頑張るで~~~

 

おーーーーー!!!!!




最後まで読んで頂きありがとうございます

家族の暖かさに触れ、落ち込んでいた気分から、頑張るぞっと気分が上昇した、真琴はどう展開が待っている事でしょうか

この小説に、お気に入り登録を頂けて光栄です、嬉しい限りです
ありがとうございます

そして、沢山の方に読んで頂き、ホントに励みになります、次回も頑張っていきます


<人物紹介>


NO.8

寿勇武(ことぶき・いさむ)

物語の立ち位置:主人公の弟、生意気な奴

種族:森精人(エルフ)

年齢:17歳
性別:男性
身長:171cm
体重:60㎏
体形:華奢な体形

性格:主人公に対しては、嫌味を言ってしまうが、本当は優しく明るい性格

出身地:大阪府

法具:なし・・・一般人の為
法属性:不明・・・一般並

【挿絵表示】



NO.9

寿勇蔵(ことぶき・ゆうぞう)

物語の立ち位置:主人公の父親、尊敬してる、性格が似てるのが玉に瑕

種族:地精人(ドワーフ)

年齢:50歳
性別:男性
身長:168cm
体重:75㎏
体形:ゴリマッチョ体形

性格:豪放磊落、大雑把、家族思い

出身地:大阪府

法具:無し・・・一般人の為
法属性:属性不明・・・法力は“邪魂”ハンター、バスターになれる程あるが、親(真琴から見て祖父)から、土建会社を継いだ

【挿絵表示】



NO.10

寿琴葉(ことぶき・ことは)(旧姓:道明寺(どうみょうじ)

物語の立ち位置:主人公の母親、肝っ玉オカン、オトンは尻に轢かれている

種族:森精人(エルフ)

年齢:50歳
性別:女性
身長:168cm
体重:53㎏
体形:一般的な標準体型

性格:おっとりだがしっかり、肝が据わっている、厳しいがそれよりも優しい、姉弟を公平に見ている

出身地:大阪府

法具:無し・・・一般人の為
法属性:属性不明・・・・一般並

【挿絵表示】


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第5話 家族で京都行ったら、陰陽師に会ってもうた

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真琴を元気つけるため、家族総出で、京都の清水寺へゴー!!!
さて、どうなるでしょうか・・・


ちわ~~、あたいは、寿真琴(ことぶき・まこと)、うら若き乙女やで~

 

今、一家総出で、自家用車に乗って、京都の清水寺に出掛けてんねん

運転手はオトン、助手席にオカン、あたいと勇武(いさむ)は、後部座席に座ってるんよ

何でも、あたいを元気つけるために、この旅行が計画されたんやって

 

なんと、その計画を立てたんが・・・・

 

いつも、あたいに嫌味を言って喧嘩を売ってくる、弟の勇武なんよ~~~

 

絶対何かあるわ~~

あたいが、疑いの眼を向けたら

 

勇武、真剣な顔をし

「俺は只純粋に、姉ちゃんを元気つけるために、京都の旅を計画立てたんやで」

と、弁明してくれたから、今回は信じる事にしたわ

 

でも、その費用って、オトンが出すんやもんね・・・・

まぁ~、勇武、まだ高校2年生やし、しゃ~ないわな

 

 

・・・・・

 

 

弟が、あたいが持っている、カバー袋に入れている法具・雷撃の槌を見て

「姉ちゃんよ~、何でいつも出掛ける時、法具を持ち歩いてるねん?」

と聞かれたんで

 

あたいは、にこっと澄まし顔で

「いつ“怪物”が来てもえ~ように、法具を持ってるんやで」

と、言ってやった

 

勇武の奴、呆れた顔で

「みんなで出かける時くらいは、法具、置いて行って欲しかったわ」

と呟いてたんやけど

 

ほんとに何時・何処で“怪物”に会うんか分からんし、あたいの家族の前に“怪物”現れた時、法具なかったら守れんやん

 

勇武の“姉ちゃん格好悪い”って思う事分かるんやけどね・・・

 

 

・・・・・

 

 

京都の清水寺に着くと、境外には沢山のお店が並んであってね~

シナモンたっぷりの“八つ橋”や、抹茶の粉たっぷりのわらび餅などを食べたりして、心行くまでに食べ歩きを楽しませてもらったわ~

 

オカンと勇武は、あたいの喰いっぷりに呆れてたんやけど、オトンは、

「落ち込んでる時は、自分の好きな事して楽しんだら、またやる気がでるで~~」

と、笑って見守ってくれたんよ

 

そういう処は、オトンに似てたんやなっと思うと、ちょっと複雑だわ~~

 

家族と一緒に、清水の舞台に上るとあたいと勇武は早速、欄干の前まで走って

京都の町の景観を堪能した

 

清水の舞台から見る、京都の町はホンマに絶景やわ~~

うっとりと京都の町の景色を眺めてんのに・・・

 

舞台の下の小道で歩いている“人”が、突然、全長5メートルはあろうか、

ゴリラの形をした“怪物”に変化し、傍で歩いていた人々を襲いだしたんよ

 

こりゃ!!大変や~~、直ぐに法具・雷撃の槌を持ち、舞台から飛び降り“ゴリラ”目掛け

“雷撃の閃光”を纏い、“ゴリラ”の頭を思い切り殴ったった・・・

 

せっかく、心地よく風景を景観してんのに、邪魔すんなよ~~ったく

 

“邪魂”の浄化するため、うつ伏せに倒れた“ゴリラ”の背中、丁度心臓の辺りに狙いを定めて法具・雷撃の槌を“雷撃の閃光”を纏って、打ち据えようとしたら、いきなり立ち上がるもんやから、こけそうになったで~~

 

この“ゴリラ”本当にゴリラらしく、胸を思い切り叩きドラミングしよったよ、その後、あたい目掛け、パンチングをしてきよった~~

 

あたいは、そのハンチングを避け、ゴリラの腕に乗り移り、もう一度、頭を狙って“雷撃の閃光を纏った”槌で打とうとしたら、もう片方の腕でパンチング!!!

 

そのパンチングを防ぐため、雷撃の槌を盾にして受け止めたんやけど、そのまま飛ばされて、木の茂みがクッションになって、石垣にぶつかる事が無かった、怪我しなくて助かったわ~~

 

それでも、危機は去ってなく、もう一度パンチしてきよったんよ、こっちは体勢も取れてへんのに、むっちゃやばいやんっと思った時

 

どこからか分からんけど、巨大な木の実みたいなモンが、豪速球で投げ込まれ、ゴリラの顔面をぶつけ、遠くへ飛ばし倒してくれたんよ

 

ありがたいな~~と思い、木の茂みから降り、木の実みたいなモンを投げ込んだ方向を見たら、20~30メートル離れたとこに、あたいと同じ背丈した陰陽師の女の人がいたねん、

狐のような耳と尻尾をした獣精人かな

 

そうこうしてるうちに、ゴリラが立ち上がり、周りの木々をぶち倒しながら、次はその陰陽師の女の人に立ち向かったんよ・・・

 

そしたら、その女の人ビビったのか、「きゃ~~」と絶叫、法具の呪符を振り回しながら、処構わず、“木の実”を発射しまくった

 

それで、あたりゃ~ええんだが、それが全然ゴリラに当たらんのよ・・・さっきの顔面当てたん、まぐれだったのかいな・・・・

 

あたいは、その様子を見て、唖然としてもうたが、そんな事してられん、直ぐにゴリラの後を追いかけんといかん!!!あの女の人危ないし

 

あたいは速急にゴリラを追いかけ、既に座り込んで、べそ掻いていた陰陽師の女の子が、ゴリラに襲われる処を、思い切り脳天を“雷撃の閃光”を纏った槌で叩きのめし、ゴリラの動きが止まってその場で倒れてくれた

 

ふう~~、何とか倒れてくれたわ・・・

 

あたいは、座り込む陰陽師の女の人に手を差し伸べ

「大丈夫かいな・・・危なかったね~~~今さっき、助けてくれて、ありがとね~~」

と、笑顔で、言ったら

 

その陰陽師の女の人

拗ねたような顔つきで、私の手を掴み、起き上がり

 

上目遣いで

「あたしのお蔭で、君は助かったんやで~~感謝してや~~」

と、どや顔で言われた

 

・・・・おい!!!

 

先はゴリラに殴られそうになった処を助けてくれて、嬉しかったんやけど、

ゴリラが向かって来た時、ビビッてべそ掻いて座り込んでたやん

 

何・・・そのどや顔に上から目線、なんかムカつくわ~~~




最後まで読んで頂き、ありがとうございます

上目遣いのどや顔の陰陽師の女の子・・一体何者でしょうかね・・・
真琴と何も起こらないと良いですが

沢山の評価とお気に入り登録ありがとうございます

そして多くの方に読んで頂き、嬉しい限りです


<人物紹介>

NO.11

安倍アオイ(あべ・あおい)

物語の立ち位置:主人公が京都・清水寺で、一緒に“怪物”を倒した女子高生陰陽師

種族:獣精人(ビースト)

年齢:16歳
性別:女性
身長:153cm
体重:42㎏
体形:華奢な体形

性格:イキリな処あるが臆病な処がある、姉思いで優しい

出身地:京都府

法具:樹木の呪符
法属性:木属性


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第6話 ゴリラにゴジラ?どっちやねん!!!

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清水寺にて、”怪物”発生・・・そして陰陽師の女性
どうなっていくのでしょう


「あたしが、君を助けたんやで~感謝しぃ~や」

いや、そりゃ~感謝してんやけど、何でそぅ恩着せるねん

このノーコン・へたれキツネ耳の陰陽師め~

 

あたいが、ジト目で、へたれ陰陽師を見てたんやけど

 

へたれ陰陽師、あたいを睨み付け

「なんやの?その不服そうな顔は・・・君は、恩のある人にそんな眼で見るんや~」

と、(のたま)ってきやがるもんやから

 

つい、あたい、プチっと海ぶどうが破裂した感覚が、頭の中で鳴ったから

「そういうあんたかて、ゴリラに迫られ、へたり込んで殺られそうになった時、あたいが助けたったやろ~~あんたもあたいに感謝せなアカンやろ~このノーコンへたれ陰陽師~~」

と、マシンガンの如くぶちかましたった

 

へたれ陰陽師、あたいのマシンガントークに怯んだんやけど、向こうも負けじと

「へたれとは何やねん、恩のある者に言う台詞やあらへんで~あん時助けへんかったら君~死んでたやんか~」

と、あちらもマシンガントーク、へたれの癖によく言うわ!!!

 

こいつ~己の事、棚に上げて恩のマウントを取るんやな・・・

 

でも、何でそこまでして、あたいに恩を着せようとするんやろ?よう分からんわ・・・

 

そんなこんなで、あたいとへたれ陰陽師が言いあってる間に、ゴリラがまた起き上がってもうたわ

 

あたいは直ぐに、法具・雷撃の槌を構え臨戦態勢とったんやけど

 

このへたれ・・・文字通りあたいの背中に隠れ

「ち、ちゃんと命の恩人のあたしを護るんやで~」

と、怯えながら、法具の呪符を振り回してんのよ

 

だったら、さっさとあたいを置いて逃げりゃ~ええのに・・・邪魔やわ~ホンマに

 

おっ?このゴリラ、何か踏ん張ってるぞ・・・

何か、毛皮が破れて、ゴツゴツした黒い肌が出てきよった・・・

背中に、ヒレが出てるで・・・

 

ゴリラの頭が割れて、T・レックスの頭が出てきたやん・・・

 

あ~~~こいつ、”ゴジラ”やんけ!!!!

 

何で、ゴリラからゴジラやねん~~~

 

待て待て待て~~~

 

一体どないなっとるんや

何で、哺乳類から爬虫類に退化してるねん?

 

あたいの頭の中で、この状態に突っ込み満載してる間に

 

このゴジラ?いきなりジャンプして、清水の舞台に登ろうしてるやん

 

あ!!この先の欄干に、あたいの弟、勇武がいるやないの

 

危ない!!!あたいは、へたれを振り払い、舞台の柱を跳び移りながら、ゴジラ目掛け”雷撃の刃”を投げつけた

 

何とかゴジラに当たり、勇武から離す事ができたが

 

片方の手が、欄干を掴み、落下するのを防ぎよった

 

あたいも、欄干の上まで登った後、勇武を見ると、オトンとオカンに庇い立てされ、勇武の奴、腰抜かしてるんよ

 

しっかりしいや、勇武・・・

でも、オトンとオカンに守られて良かったやん

 

その光景を見ると、改めて家族って良いなぁ~と思ったよ、ちょっと涙が出るやん

 

「真琴!!!危ない!!!!怪物の口から何か出すぞ」

オトンがいきなり叫ぶもんやから、ゴジラの方を見ると

 

ゴジラの口から、閃光の球が現れ、直ぐにでも発射されそうになってたよ

 

あたいは、直ぐに臨戦態勢をとった時、下から大きい”木の実”がゴジラの顎に当たり、上空に向かって、閃光を撃ちながら、落下しおったよ

 

ナイス!!!へたれ陰陽師!!!!

とおもったんやけど、な~んか、あのへたれ、エエとこ取りしてるみたいで嫌やったわ~~

 

落下したゴジラ、怒り狂って、へたれ陰陽師に向かって突進していったよ

 

また、へたれ陰陽師、呪符を振り回して、”木の実”を発射したけど・・・

 

やっぱり、当たらへんわ・・・なんやろうね、これ

 

あたいがピンチの時は、当てんのにわざとはずしてんのかな

 

いや~~今必死に当てようとしてるみたいやから、偶然なんやろね

 

ゴジラも唖然として、動き止まってるよ、それでも当たらんもんな~~

 

初めて、ゴジラの気持ちが良く分かるわ”何やってんねん”て・・・

 

そんな時、ゴジラの口が開き、へたれ陰陽師に狙いを定めて、閃光を発射しようとしてた

 

へたれ陰陽師、その場に座り込んで動かないでいる

 

早く!!!へたれ助けなっと思い、欄干から飛び降りようとした時

 

「大丈夫ですよ、君は”邪魂”を打ち抜く用意をしてください」

と、後ろから聞こえたんで、その方向を向くと、同じくキツネ耳のイケオジの獣精人の陰陽師がおったんよ

 

あっ!!それ何処ではないわ

 

ゴジラの口から、閃光が発射された!!!

危ない、へたれ陰陽師が死んでしまう~~

 

イケオジ陰陽師がニコッと微笑み

「大丈夫ですよ、娘なら・・・」

と、優しい声で話してくれた

 

えっ娘?どゆこと・・・

 

その時には、ゴジラの閃光が発射され、へたれ陰陽師に当たってもた~~

 

なんてこった、へたれ陰陽師・・・可哀想に、少ししか会ってないが、やっぱり悲しいやん・・・

 

ぐすんっ・・・へたれやけど、なんやかんや良い奴だったな~~

・・・・・・

・・・

 

え~~~~、へたれ陰陽師の前に、塗り壁みたいなものが建ってるやん

 

良くみたら、塗り壁とへたれ陰陽師の間に、耳が丸く角の生えた魔精人の女性陰陽師がいるやん

 

へたれ陰陽師、助かったんは嬉しいんやけど、一体この状況、どないなっとんねん、頭がこんがらがって来た~~

 

イケオジ陰陽師が呪符を持って

「それ!!!」

と、唱えると

 

ゴジラの身体に”鉄条網”が刺され、身動きが取れなくなっていた

 

「今のうちに、”邪魂”を浄化してください」

と、イケオジが言って来たんで、ゴジラの心臓辺りを狙い、舞台から跳び降り、思い切り”雷撃の閃光”を纏った槌で殴ってやったら

 

ゴジラから”邪魂”が出てきて、断末魔と共に浄化され、ゴジラから、人に戻ったよ

 

ふぅ~やっと終わったわ~~

 

処でこの陰陽師3人組、一体何もんなんやろうね・・・・・




最後まで、読んで頂きありがとうございます

やっと”怪物”を倒しました

陰陽師の親子らしき者が参上、真琴とはどうなるのでしょう

なぜか、コングVSゴジラを思い出してしまいました

沢山の評価とお気に入り登録ありがとうございます
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地道に頑張ります(汗)


<人物紹介>

NO.12

安倍アリサ(あべ・ありさ)

物語の立ち位置:主人公が京都・清水寺で、一緒に“怪物”を倒した女子高生陰陽師の姉

種族:魔精人(デビル)

年齢:22歳
性別:女性
身長:160cm
体重:47㎏
体形:華奢な体形

性格:気が強い、少々頑固、安倍家のある掟のせいで、妹を邪険に扱うが、本当は妹思いで優しい

出身地:京都府

法具:岩盤の呪符
法属性:土属性


NO.13

安倍晴永(あべ・はれなが)(または、“せいえい”)

物語の立ち位置:主人公が京都・清水寺で、一緒に“怪物”を倒した女子高生陰陽師の父親

種族:獣精人(ビースト)

年齢:45歳
性別:男性
身長:177cm
体重:68㎏
体形:華奢な体形

性格:控えめ、温厚篤実、安倍家の掟の為に、子供たちには悪いと思っている

出身地:京都府

法具:金碧の呪符
法属性:金属性


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第7回 就職活動、頑張らんとな・・・

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真琴を励ますための京都の観光旅行が、”怪物”と戦わされ、陰陽師親子の諍いに巻き込まれたにも関わらず、何とか立ち直り、就活しています

どうなるのでしょうか・・・


うぃっす~あたいは寿真琴(ことぶき・まこと)、何かと青春してまっせぇ~

 

一家で京都の清水寺に行った、3日後、元気を取り戻したあたいは

自分の実家の所在地の警察署の「邪魂浄化特務室・○○出張所」の窓口で

 

あたいとタメ張れそうな乳のでかい、受付の魔精人(デビル)の婦警さんに「”邪魂”バスター」の求人してる処ないか調べて貰ってるとこやねん

 

受付のフロアに設置されてる長椅子に座りながら・・・あの陰陽師親子こと思い出してたわ

 

 

あのへたれ陰陽師の名前はたしか、安倍アオイ、年齢聞いたら・・・あたいの弟の1つ下の女子高生やったやないの~~

 

弟より生意気なガキ、初めてみたわ・・・

 

そのへたれアオイをゴジラの閃光から守ったんが、アオイの姉の安倍アリサ・・・年があたいより、一歳年下

 

この娘、何か性格が固そうな感じで、とっつきにくそうやった

終始、口をへの字をしながらぶっきらぼうの顔をしてたんよ・・・

 

口を開けば

「アオイの馬鹿、アオイしっかりしなさい、アオイの下手くそ・・・」

と、アオイの暴言罵倒ばかり・・・

 

この時は、へたれ・アオイが可哀想でかなわんかったわ

アオイの奴、ずっと震えながら涙を流し黙ってたよ

 

あたいも、つい、アオイの姉に

「あんた、ちょっと言い過ぎやで・・・アオイって娘に、2回も助けて貰ったんやで」

と、反論したら

 

この姉、“ふん”とばかり鼻で笑い

「こんなバカ妹に助けられるほど、貴女も相当ポンコツなんやね」

と、あたいを馬鹿にし、上目遣いでほざいてたんやけど

 

別に、あたいをどう思おうと気にせ~へん

 

ただ、それなりに頑張ったアオイをここまで貶すことに腹が立った・・・

しかも、実の妹をやで~

 

あたいかて、弟にムカつく事はあっても、決して蔑む事はしなかった

 

あたいは、カッとなり、ムカつく姉の胸倉を掴み

「あたいを幾ら貶そうが、どうでもえ~わ!!!!あんた、実の妹をどれだけ貶したらえ~ねん、アオイが可哀想やないか!!!」

思い切り、このムカつく姉の顔近づいて、吼えてもうたわ

 

この馬鹿姉の奴、顔を歪めて引いてたが、あたいに負けじと

「貴女に何がわかるんよ!!!いくら実力があったかて・・・」

と、怒鳴った途中で

 

「やめるんだ!!!アリサ、こんな処で何を喧嘩してるんや」

と、オトンらと一緒に舞台から降りてきた、イケメン陰陽師が止めに入った

 

そのムカつくアリサ、イケメン陰陽師を睨んだ後

「ふん!!!父上は何時も、アオイを大事にするんやね・・・」

と、拗ねてどっか行ってしまった

 

アオイは、べそを掻きながら、イケメン陰陽師に抱きつき、イケメン陰陽師は、あたいに謝り放しやった

 

このイケメン陰陽師、あの2人の親父なんやけど、いまいち頼りない・・・

 

へたれアオイとムカつくアリサに対し、何か言ってやろっと前のめりになった処を、オトンに肩を掴まれ

「やめとけ、真琴・・・人それぞれ事情があるんや」

と、注意され、あたいもそれ以上何も言わんかった

 

後は、警察が来て”怪物”の現場検証や、事情聴取で時間を取られ、京都観光処ではなかったわ・・・

 

 

で、その事に思い耽ってる間に

 

「寿真琴さん・・・お待たせしました」

と、乳のデカい受付の婦警さんに呼び出されたんで、受付の席まで行くと

 

この受付の婦警さん、苦笑いをし・・・

「誠に申しかけ有りませんが、うちの管轄内では、“邪魂”バスターの求人はありませんね・・・」

と、いきなり謝れてしまった

 

あたいはそれを聞いて、“ドーン”と思い切り落ち込んどると・・・

 

この婦警さん、あたいの落ち込みに、焦りだし、笑顔を見せながら

「そんなに落ち込まないで下さい・・・飽くまで管轄内であって、管轄外では、求人があるみたいですよ」

と、乳を揺らしながら、あたいに希望を与えて下さったんよ

 

それ、“ホンマか”とばかり、瞳をキラキラさせて、婦警さんを見つめる、あたい

 

「ここから近くだと、“大正区”に、求人募集がありますね」

と、女神の微笑みばりに案内する、婦警さん

 

「こりゃ~~ポンポン船に乗ったら良いだけの距離やん・・・」

と、その女神ばりのキラキラした婦警さんに信者のように祈ってしまう、あたい

だが、その女神が急に闇に包まれて・・・

「この求人してる処、今1人で営業してる「“邪魂”ハンター」ですが、良いですか・・・」

と、おどおどしい呪文を唱えるように聞いてきた

 

う~ん、確かに不安定満載の処だわ、ちゃんとした組織やったら“給料”の不払いは起こらないが、「“邪魂”ハンター」のような個人事業だと、“給料”未払いが多々あるからな~~

 

それを聞いたあたいは、その呪文のダメージを受け、落ち込んだんやけど・・・

よくよく考えたら・・・組織だって、「“邪魂”バスター」として、決められた仕事をこなすのも良いが、「“邪魂”ハンター」みたいに自由に仕事をするのも・・・悪くないわな

 

あたいも「“邪魂”ハンター」目指してるんやし、まだ若いし~~て事で、その呪文を跳ね返し、笑みいっぱいで

「では、そこをお願いするわ」

と、その女神さまに懇願した

 

女神のように笑みを浮かべた後、素の顔の受付の婦警さんに戻り

「では、“大正”出張所にその旨を通達しますので、手続等は直接行って下さい」

と、事務的対応にて受付が終了~~

 

う・・・・ん、何?この受付の婦警さんの対応・・・乳はでかいのは分かったが、いつもながらの違和感を持ったまま

 

所轄の警察署を出て、自転車に乗って、ポンポン船で川を渡り、大正区の警察署「邪魂浄化特務室・大正出張所」の窓口に着いたんよ

 

次は、かしこまった森精人(エルフ)の受付の婦警さんに

「あたい、寿真琴ってんやけど、○○出張所からの求人の通達が来たと思うんやけど」

と、聞いたんよ

 

かしこまった受付の婦警さん、澄まし顔で

「少々お待ち下さい」

と、パソコンのキーボードを叩きながら検索してた

「寿さま、○○出張所から通達が入っていました、直ぐに求人先に連絡しますね」

と、直ぐに見つけてくれ、早速、求人先に連絡してくれた

 

この受付の婦警さん、仕事が早え~~と感心してたわ、さっきの乳がでかいのと違うな~~と

 

そんな時、あたいの後ろから

「あれ、真琴さんやないの?」

と、聞き覚えのある声が聞こえたんで、振り向くと・・・

「あっ!!あ~~~!!!!」

と、びっくりして叫んでしまったわ

そこに、いたんは・・・・

かつて、あたいを解雇した大手会社「ジャコン・バスターズ」で、共に仕事をし、憧れの上司でもある、謝花房枝(じゃばな・ふさえ)さんと、ここ大正区の警察署「邪魂浄化特務室・大正出張所」で再会したんよ・・・

 

で・・・この人、東京の人じゃなかったんやろか?

 

頭の中・・???で一杯やった




最後まで読んで頂き、ありがとうございます

憧れの元上司・謝花房枝と再会した、寿真琴・・・
この後どんな展開が待っているのだろうね

沢山の評価とお気に入り登録ありがとうございます
多くの方に読んで読んで頂き、嬉しいです

ペースは遅くなってしまいますが、頑張って書きあげていきますので、よろしくお願いいたします



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第8話 とんでもないモンに遭ってもうた・・・

この小説をクリック頂き、誠にありがとうございます
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就活の寿真琴、大正区の警察署で、かつての上司・謝花房枝と出会う
良い事があれば良いのだけど・・・


口をパクパクしながら驚いてる、あたいをよそに

 

「久しぶりやね~~真琴さん・・・貴女も今就活中なんやね~」

と、一緒に仕事をしてた時のクールな雰囲気の房枝さんやなく、大阪のお姉さんばりの腰の柔らかい雰囲気丸出し、笑顔一杯で、あたいに声をかけてきはったんよ

 

あたいは、つい・・・

「房枝さんて、東京出身やないの?・・・大阪弁喋れるんや」

と、質問してもうたよ

 

房枝さん、瞳を細め微笑み、あたいの近くに寄ってきて

「出身はここ大阪の大正区やで、中学校卒業してからかな、父の転勤で東京に住むようになったんわ・・・一緒に仕事してる時、私ずっと標準語やったもんね・・・東京で真琴さんの大阪弁聞いた時、ホント懐かしかったよ」

と、答えてくれはった

 

あたいは、まさか憧れの人が、同じ出身だと解かり、つい嬉しくなって

「まさか!!!あたいの憧れの女性(ひと)が同じ“大阪出身”とは思わなかったわ~~」

と雄たけびを挙げてもうて、勢いよく頭を下げ

「房枝さん!!!これからも同じ“邪魂”バスターとして、よろしくお願いします」

改めて挨拶をしたよ

 

房枝さん、あたいの余りに行動に戸惑ってしまって

「ま、真琴さん・・・こちらこそ宜しくやで~~」

再び、笑みを浮かべ

「貴女の元気な処見てたら、ホンマに此方も元気になってまうよ」

と、褒めてくれた

 

そうなんや~~あたいの元気、房枝さんにも与えてたんや・・・良かった

 

あたいも負けじと

「房枝さんの大阪弁、様になってますやん・・・いつものクールビュティーな雰囲気から、可愛い大阪の女の子みたいな雰囲気になってたで~~」

と、褒めてみたら

 

房枝さん少し、顔を赤らめ

「真琴さんってお世辞上手いね~ありがとうね~~」

と感謝され

あたいも、照れくさそうに

「いえ~~どういたしまして~~こちらこそ、ありがとうございます」

と、返答した

 

房枝さんが、受付の方に指差し

「真琴さん、ずっと、受付の人が待ってるみたいやで・・・」

と、注意を促すと

「あっ!!!すんません・・・」

と、言いながら、受付の方に向かい、さっき紹介してもらった就職先の案内状を貰った

 

「真琴さん、次の就職先が決まったら良いね~~」

房枝さんが、声をかけてくれた

あたいも、気合を入れて

「はい、頑張っていきます」

と、返答した後、房枝さんは受付の方に向かい、次の就職先を探して貰うよう要請していた

 

その前に、房枝さんがあたいの案内状をチラっと見た時、一瞬、真剣な顔をしてたんよ・・・何やったんやろう~~と思ったけど・・・気にせず

 

あたいは、案内状の住所と載っている地図をみながら、次の就職先になるだろう、個人事業の「“邪魂”ハンター」の元へ面接に行った

 

 

・・・・・

 

 

その場所に着いた処が、すげ~~ボロアパートやった

“うわ~~”と思いながら、その一階にある「“邪魂”ハンター」の事務所に入ると、丸い耳と縞々模様の太い尻尾のついた、如何にもって感じの中肉中背の獣精人の男性が、ソファーにどかっと座って

「どんな奴かと思うたら、こりゃまた可愛い嬢ちゃんやないか」

と、気色い雰囲気に包まれながら呟いてたんよ

あたいも、顔を引き攣りながら

「突然の訪問すいません、面接の時間を頂き、ありがとうございます」

と、適当に挨拶してもうた

その後、あたいは、その“邪魂”ハンターの向かいのソファーに座り、面接が始まった

 

「今日から、俺の処で働けや」

と言われたけど・・・やらしい目付きで薄ら笑いし、あたいのデカい乳を中心に全身嘗め回しながら、面接されたため、こりゃアカンわ~~思い

「やめときます」

と断ったんよ

 

そしたら、急に

「何やと~~われ!!!俺が、手前の世話したってやるんや、黙って従えや」

と、怒鳴りちらし、あたいの肩を掴んできたんで、思い切り腹を蹴って、ぶっ飛ばしたった

 

その後、事務所から出たら、5人ほどの野郎どもが、あたいを囲んで来たんよ・・・

こりゃ危険やなと察知し、カバー袋から法具・雷撃の槌を取り出し、素早く5人の野郎を叩きのめしたった

 

あの5人の野郎ども、地面に伏しながら、痛みの余り立ち上がれず、悔しさ満載の顔で、あたいを睨んでたわ

 

いくらあたいが、か弱い乙女に見えても、結構強いんやで~~舐めとったらあかんで~~

 

胸を張り、まるで正義のヒーローらしく背伸びした体勢で格好つけてみました・・・誰も見てくれへんけど・・・・

 

「何してんや!!てめえ~~」

後ろから、だみ声のドギツイ怒声が飛んだと思うたら、“土埃りの閃光”が地を這って突進してきよった、すかさず、あたいは、“雷撃の閃光”を纏った槌で、その閃光を叩き壊した

 

「ふん!!なかなかやるやないかい」

法具のトンファをクルクル回転させながら、やさぐれたハンターが、やらしい目つきで、にやにやながら、あたいを舐めまわしていた・・・うわ~~気色悪いわ

 

「久し振りの“おっぱいのデカい女”やのに・・・手間に掛かる奴やな」

と呟いた後

「おい!!!おめえら、何時まで寝てるんや!!!!さっさと起きろや!!!」

と、5人の野郎どもに怒鳴り散らし発破をかけたわ

 

やった起き上がった5人の野郎どもと、やらしい“邪魂”ハンターが、再びあたいを囲い込んだ

 

何やねん~~えらい処紹介されたわ・・・こうなったら!!!

 

あたい、直ぐに飛び跳ね、野郎の1人の顔面を踏みつけて、一気に加速して逃げたんよ

 

「素早く動けんの、てめえだけやないで」

だみ声のやさぐれが直ぐに、あたいを追い抜き、前に塞がった

 

そういや、こんな奴でも「“邪魂”ハンター」やったんや・・・「ハンター」と言う称号持ってる当たり、あたいより“怪物”を倒し“邪魂”浄化してる経験は多いんやろうな

 

こりゃ・・・やばいやん

 

このだみ声やさぐれ、きしょい顔で舌舐めずりしながら

「おめえの身体、俺の好みなんよ・・・せっかくの獲物逃がさへんで」

と、“土埃のような閃光”を纏ったトンファを回転させながら、あたいに攻撃を仕掛けて来た

 

あたいも、“雷撃の閃光”を纏った槌で対抗し、どう切り抜けるか考えてたんやけど

 

だみ声やさぐれと何度も打ち合ってんやけど、“邪魂”ハンターだけあって、逃がしてくれる隙が全然ないわ・・・もう倒す事に集中!!!!

 

あたいかて、オトンからスパルタ並に空手の鍛錬されたんやで~~

 

槌の先と柄の先を器用に使い、だみ声やさぐれの攻撃を躱し受け流ししながら、徐々に、あたいが有利になり、法具を持ったそいつの腕に“雷撃の閃光”を当てる事が出来たわ

 

身体に“閃光”を当てると怪我をすることは無いんやけど、身体に流れる“法力”の流れが乱れて、一時身体の症状が変になるんよ・・・あたいの場合は“光の閃光”やから、相手がそれに触れると“痺れ”と言う症状が出るねん

 

また、法具を持つことによって、身体能力が爆上げするんやけど、離すと本来の身体能力に戻るんよ

 

だみ声やさぐれ、痺れた腕から法具を落とした為、身体能力が通常になったから、これでそのまま逃げても良かったんやけど・・・

 

あたい、ムカついてたから、ど突き回して警察に持って行ったるねんと思い、これからって時に、後ろから鈍器な物で殴られた感覚に襲われたんよ

 

そしたら、野郎の1人が鉄パイプもって、あたいを殴ってたのよ、気絶しそうになったけど、2発目の鉄パイプ攻撃を、槌の柄で受け止めた

 

力が入らへん・・・ここで捕まったら何されるんか分からへん

 

力を振り絞って、逃げようとした時には、やさぐれが法具のトンファを持ち、“土埃の閃光”を、あたいの腰辺りに当てられた

 

身体中が重く感じ倒れ、これ以上動けなくなってしもうた

倒れたあたいを、野郎2人が抱えだした

 

あたい、これからどうなるんやろ・・・まだ身体が重とうて全然動けへん

 

「牧志さん、こいつ、これからどうするんですか?」

と、野郎の1人が、やさぐれに聞いてたが

 

「その前に、さっさと、この女を事務所の中に入れんかい!!!」

牧志ってやさぐれが、怒鳴りちらし

「はっはい~~」

と、あたいを抱え、事務所の中に入れようとしてた

 

だみ声のやさぐれが、法具を離した時に逃げるべきだったと後悔した・・・あたい、思い切り馬鹿やん・・・もう涙しか出されへん

 

あたいの“処女”奪われるん確実だし、後どんな目にあわされんやろ・・・オトン、オカン、勇武(いさむ)・・・ごめんやで・・・親不孝・弟不孝してしまって

 

 

事務所の中に入れられる直前、急に野郎たちが倒れて、あたいも一緒に倒れた

 

あたいが、顔をあげると・・・・

 

そこには、法具・斬撃の鉄扇を持った、クールビュティーの謝花房枝さんが、格好よく立っていた

 

「“邪魂”ハンター・牧志智博(まきし・ともひろ)、あんた・・・私の後輩に、何しようとしてるねん・・・許さへんぞ!!!」




最後まで読んで頂いて、ありがとうございます

真琴が、やさぐれ”邪魂”ハンターの牧志智博によって、攫われそうな処を、謝花房枝が助けに入った、謝花房枝の実力とは?

沢山の評価とお気に入り登録ありがとうございます
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またよろしくお願いいたします



<人物紹介>

NO.14

牧志智博(まきし・ともひろ)

物語の立ち位置:主人公を襲うとした“邪魂”ハンター

種族:獣精人(ビースト)

年齢:34歳
性別:男性
身長:175cm
体重:72㎏
体形:中肉中背

性格:卑怯、厭らしい、女に目が無い、れっきとした悪役

出身地:大阪府

法具:土埃のトンファ
法属性:土属性


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第9話 格好いい幼馴染って、羨ましいやん

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真琴の憧れの人、謝花房枝の実力とはどれほどのモノか・・・




やっほ~、あたい寿真琴(ことぶき・まこと)

あたいの危機に憧れの女性(ひと)謝花房枝(じゃばな・ふさえ)さんのが助けに現れたで~

 

法具・斬撃の鉄扇2つ、両手に持ち構える、房枝さん

 

一瞬で5人の野郎どもが気絶し、それに、たじろぐ牧志って言う、やさぐれ”邪魂ハンター”

 

まだ身体が重く動けず、うつ伏せになっている、あたい

 

やさぐれ、倒れている野郎どもをチラ見した後、房枝さんを睨み付け

「女~どこのもん知らんが、よくも俺の邪魔しやがったな~~」

と、”土埃の閃光”を纏った法具のトンファを振り回し、房枝さんに立ち向かいよった

 

房枝さん、やさぐれの動きに合わせ躱し、”漆黒の閃光”を纏った鉄扇で攻撃

その攻撃を受け止める、やさぐれ

 

その繰返しをしながら、お互いの攻防をしてたんよ、やさぐれ戸惑ってるやん

 

まるで、川の流れのように闘う房枝さん

すげ~~綺麗で格好良い~~

あたいなんて、オラオラな闘いかたやで・・・・

 

やさぐれが、房枝さんの鉄扇を躱したと思ったら、房枝さんの膝蹴りが、やさぐれの横腹に当たった

悶絶した処を、”漆黒の閃光”の鉄扇を当てようてとしたら

やさぐれ、瞬時に後ろに下がり距離をとり、蹴られた腹を押さえながら

「そういや・・・おめえ確か「ジャコン・バスターズ」の社員じゃ・・・」

質問しようとしたところ

 

房枝さん、瞬時にやさぐれの間合いを詰め

「そんなもん、どうでもエエわ!!!私の後輩が心配や」

と、”漆黒の閃光”の鉄扇を縦斬りし、やさぐれを気絶させた

 

すぐに、あたいの処に駆け付け、抱き寄せてから

「真琴さん御免やで!!?もっと早く気付くんやった・・・」

涙を浮かべ、声をかけてくれたよ

 

房枝さんのぽかぽかした胸に密着した、あたいは癒されながら

「房枝さん、あたい大丈夫やで・・・ありがとう」

と、心配させないよう、笑顔を作って答えたんやけど

 

あたい、頭から血を流してたんかして

「全然大丈夫やないやん・・・兎に角、救急車呼んで、応急措置もせな!!!」

と、あたいを一旦寝かし、房枝さんのポケットから、救急医療用具を取り出そうとした時

 

気絶から目が覚めた、やさぐれ”邪魂”ハンターの牧志が、房枝さんを後ろから、”土埃の閃光”を纏った法具のトンファで叩こうとしていた

「ふ、房枝さん!!後ろ!!!危ない」

と、叫んだと同時に、トンファが迫ってきよった

 

房枝さん、鉄扇でカバーしようとするが間に合えへん!!!

あたいも、上体を起こしたが間に合わん!!!

 

やさぐれ”邪魂”ハンターの背中に、“金色の閃光”の帯が貫いてた、そのせいか・・・すんでの処で、トンファが止まって、もう少しで房枝さんに当たる処やった

 

その、やさぐれ”邪魂”ハンター、全く動けず身体を藻掻くだけやった

 

その“金色の閃光”の帯の出処の方を向くと、数台のパトカーが止まって、何人かの警察官が車から降りてきた

 

その一人、法具の拳銃を持った、背広を着た背丈が180cm以上はあるかな・・・30代くらいの地精人の俳優ばりのハンサムな刑事さんが、あたいたち処まで近寄ってきて

「何とか間に合って良かった・・・君たち大丈夫ですか」

と、心配しながら声を掛けてくれはった

 

(格好ええやん~)

あたいは、ハンサムな刑事さんに見惚れてもうて、何も言えずにいたんよ

 

房枝さんは、眼を丸くしていたわ、その後

「あなた・・・確か・・圭吾(けいご)君なん?」

と、その刑事さんに訪ねてた

 

その刑事さん、キョトンとしたが、直ぐに

「君・・・もしかして・・・房枝ちゃん・・・謝花房枝ちゃんやね」

顔が綻んで、笑顔で

「中学校以来やね・・・久しぶりやな~~」

と、挨拶し

 

房枝さんも顔が綻んで、笑顔で

「やっぱり、真栄城圭吾(まえしろ・けいご)君なんや・・・久しぶりやね~~最近“邪魂”バスター・ハンター取締官になったって聞いてたよ」

と、話していた

 

どうやら、房枝さんと、ハンサムな刑事さん知り合いみたいなんやね・・・

 

何かいいなあ~

う~~ん、あたいにこんなカッコいい知り合いおったらな・・・

 

「おっと、久しぶりに再会やけど、今は仕事や・・・また後でな」

と、ハンサムな刑事さんが一言いった後

 

倒れている、やさぐれ”邪魂”ハンターと、5人の野郎どもを捕まえ、次々とパトカーに押し込んでいった

 

房枝さんも、救急車が来るまで、あたいの頭の傷の消毒・包帯を巻くなど、応急処置をしてくれた

 

この後、救急車が来て、あたいと付き添いで房枝さんも一緒に乗って、病院に向かった

ハンサムな刑事さん、手を振って見送ってくれはったよ

 

病院で、頭の傷の治療をしてもらい、房枝さんと病院をでたあと、パトカーがやって来て、ハンサムな刑事さんが出迎えてくれた

 

警察署に着くと、○○出張所の受付の婦警さんと、大正出張所の受付の婦警さんの謝罪を受け、“邪魂”ハンター牧志智博たちの暴行、監禁未遂の被害届を提出と、事情聴取をうけ、警察署から出た後

 

房枝さんとファミレスに行って、テーブルに着きドリンクを飲みながら

 

房枝さんが心配そうに

「真琴さん、ホントに大丈夫・・・ひどい目にあったみたいやけど」

と、言ってくれた

 

あたいは、もう気にもならなっかったんで、にっこりとしながら

「うん、あたいは大丈夫、房枝さんが来なかったら危なかったかも・・・でも、何で助けに来れたんやろか?」

と、安心させる台詞と、ふと疑問を感じ、質問をしてみたのよ

 

房枝さん、ちょっと困った面持ちで

「そやね・・・真琴さんの持ってた案内状に“牧志”て名前があったから、もしかして!!!と思い、受付の婦警さんに“牧志”の事を聞いたら・・・やっぱり、「ジャコン・バスターズ」の元社員で、不祥事を起こして懲戒解雇された人と一致したため、危険だと思い、真琴さんの面接先まで急いできたんよ・・・・でも、間に合って良かったわ」

と、胸を撫で下ろしながら説明してくれはった

 

「そなんや~~、その不祥事って、もしかして、あたいにやった事と同じ事しはったん?」

と、あたいがもう一度、質問をしたら

 

房枝さん、縦に頭を振り

「そうよ・・・私の先輩にあたる人やったけど、余り面識無かったわ~」

と、答えてくれた

 

房枝さん、それで直ぐに気づき助けに来てくれたんや・・・嬉しいなぁ~

 

でも“邪魂”バスター、ハンターの不祥事なら、警察署にデータベースにありそうなんやけど・・・何やろねっと疑問を感じたんやけど、気にしないようにしたよ

 

そのあと、あたいは、わくわくした面持ちで、房枝さんに

「あのハンサムな刑事さん、房枝さんの知り合いだったんや~」

と、質問したんやけど

 

房枝さん、照れくさそうに

「大阪に住んでた頃の幼馴染なんよ・・・“圭吾兄ちゃん”って言ってたね」

ちょっと、自慢げに話してくれはった

 

あたいが、ジト目微笑しながら

「いいなあ~~、あんな格好いい男性が幼馴染なんやて・・・あたい、そんな幼馴染いないし~~」

て、羨ましがっていたら

 

房枝さん、まるで乙女のように恥ずかしながら

「そんなことあらへんよ~~」

と、言ってたけど、満更でもないご様子~~

 

その刑事さん、まだ独身って事も分かってたみたいやし、房枝さんと上手い事いったらいいなあ~~と思ったよ

 

この時はまだ、真栄城圭吾(まえしろ・けいご)って言う刑事さん、あたいたちの仕事を影からサポートをしてくれる事となるとは思わんかったよ・・・・




最後まで、読んで頂きありがとうございます

房枝さんの”邪魂”ハンターに負けないくらいの実力、ピンチに間に合った、”邪魂”バスター・ハンター取締官の房枝さんの幼馴染、真栄城圭吾・・・どうなっていくのでしょうか?

沢山の評価とお気に入り登録ありがとうございます
多くの方に読んで頂き、ホンマに嬉しいです

頑張ってまいります


<人物紹介>

NO.15

真栄城圭吾(まえしろ・けいご)

物語の立ち位置:主人公の上司・謝花房枝の幼馴染、すげ~イケメンやん

種族:地精人(ドワーフ)

年齢:35歳
性別:男性
身長:187cm
体重:80㎏
体形:マッチョな体系

性格:冷静沈着、明朗闊達、面倒見が良く主人公たちを助けたりする

出身地:大阪府

法具:金鷹の拳銃
法属性:金属性

【挿絵表示】



〈”邪魂”バスター・ハンター取締官〉
”怪物”の現場検証や、
”邪魂”バスター、ハンターの不祥事、不正を取り締まる業務をしている公務員


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第10話 就活苦労したけど・・・・

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災難にあうわ、就活に苦労をしてるはの、寿真琴
どうなっていくのでしょう


あたいは、寿真琴・・・

今、ある公園のベンチで座り込んで、めっちゃ落ち込んでるんよ・・・

 

約3カ月前に“邪魂”ハンター・牧志智博による、あたいへの暴行・監禁未遂にあって、頭の怪我が治った後、再び就活してたんやけど、中々就職先が決まらん・・・

 

よく断りのセリフが・・・

「元「ジャコン・バスターズ」の社員・・・確かに優秀なんですがね・・・」

と言われるが、断る理由も言わず

「残念ですが・・・弊社としては無理ですね」

って、まるで、あたいを疫病神の如く追い出されるんよ

 

あたい、何か悪い事したん?

「ジャコン・バスターズ」の解雇原因のせいなん?

あれくらいの理由なら、何処の“邪魂”バスター、ハンターもやってもうてるやん・・・

 

いったい、何だろうね、これは・・・

 

折角、憧れの“邪魂”バスターになれて、将来は“邪魂”ハンターになって独立すんのが夢やったのに、“ここで挫折したくしたないで”と思いながらも頑張ったんやけど・・・・

 

もう、アカンのかなぁ・・・いや!!もっと頑張って、絶対に就職してやるとの心の葛藤でめい一杯になってたよ

 

そんな時、スマホが鳴って着信を見ると、房枝さんからやったから、直ぐに通話したよ

 

『もしもし真琴さん、今大丈夫かな?』

と、房枝さんが優しい声で話しかけて来たのよ

 

あたいは、落ち込んだ声で

「うん・・大丈夫やで・・・」

返答したもんやから

 

房枝さん、心配そうな声で

『そう、なんか元気ないやん・・・就活上手い事いってないんやね・・・

と、言われた時は、泣きそうになったで・・・

 

それで、電話越しで、就職の内定がもらえない事を話してしまったのよ

誰かに聞いて貰いたくて・・・つい

 

『う~ん、中々就職決まらんのやね~~~そうそう、今日の夜7時いけるんやったら、RN大正駅で、待ち合わせしましょ、たまには一緒に呑もうや・・・ね』

と、房枝さんが、あたいを励まそうと、居酒屋に一緒に飲もうと誘ってくれたのよ

 

こんな時に、以前同じ会社に勤めていた人に慰めてくれるから、こんなに嬉しい事はないで・・・

 

就職が決まらん辛い気持ちを、房枝さんに拭ってもらおうと思い、夜の7時にRN大正駅に待ち合わせする事にしたんよ

 

 

・・・・・

 

 

夜の7時に、大正駅で房枝さんと合流し、駅の近くにある沖縄料理の居酒屋に連れてってもらったんよ

 

あたいと房枝さんは、早速テーブルに着き、オノオノ・ビールを片手に

「お疲れさん~~乾杯~~」

と、グラスをチョンと叩き、一気に飲み干した

 

「ぷは~~久しぶりに呑むビールは美味いやん~~」

と、房枝さんが普段とは違う、砕けたような面持ちで喋っていた

 

テーブルには、ゴーヤチャンプルーを始め、手ちび(豚足)の煮物、ソーメンチャンプル、モズクの天ぷらなどの沖縄料理がジャンジャン並べられ

 

「美味しそうやん~~」

と、あたいはがっつりと食べ始めたよ

 

「美味しい~~近くに沖縄料理の居酒屋があるのに、中々行かんもんね」

と、呟きながら、ガツガツ食べてもうたよ・・・そこには女子らしい面影はなかったかも・・・

 

「これだけ、元気があれば大丈夫やね~~」

房枝さんは、笑みを浮かべ、二杯目のビールをちびちび飲みながら、あたいの様子を見ていた

 

房枝さんの優しそうな笑みについ、食べるのを止め、目に涙を浮かべてしまい、就活が上手く行っていない事を愚痴ってもうたんよ

 

房枝さんは、あたいの愚痴を、相槌を打ちながら聞いてくれたよ

 

あたいの愚痴が終わった後は、頭を撫でてくれて

「大変やったね・・・」

と、優しく囁いてくれたんよ

 

その優しさに触れてもうて、余計に、涙が出てきて「ワ~~ン」と泣いてしまったんよ・・・居酒屋の他のお客さんに迷惑かけてもうたなあ・・・悪い事してしまったわ

 

房枝さんは、ニコニコしながら、カバンをまさぐり

「あ、そうそう~~真琴さん誘ったんは・・・」

と、あたいに、カードらしきもの見せてくれた

 

あたいは、そのカードを見て、思い切りびっくりしたよ~~

 

そのカードとは!!!!

「“邪魂”ハンター認定証」

だったのよ~~~

 

そんなカード・・・滅多にお目に掛かれない為、あたいが口をあんぐりしてる間に、房枝さんが、“邪魂”ハンターになった経緯を話してくれたよ

 

房枝さんも、やはり就活が上手い事いってなかったみたいで、久しぶりに会った幼馴染の真栄城圭吾(まえしろ・けいご)さんって刑事に相談したら

 

房枝さん、“邪魂バスター”歴が長く、丁度“邪魂”ハンター牧志智博(まきし・ともひろ)が捕まって、ここの地域担当の空白が出来たから、房枝さんが“邪魂ハンター”の認定を受けて、ここの地域担当になれば良いとアドバイスを貰い

 

認定試験を受けて、見事に合格!!!晴れて、牧志の後任に、房枝さんが此処の地域担当になったと・・・あたいに話してくれた

 

「房枝さん!!!“邪魂”ハンターになったんや~~おめでとう~~」

と、つい大声で祝福してもうたよ

 

そしたら・・・

 

あたいの大声にビックリした後、落ち着いた他のお客さんである、おっちゃん達が

「よ!!!そこの姉ちゃん、“邪魂”ハンターになったんやって~~、おめでおう~~、俺たちを“怪物”から守ってや~~」

と、周りから盛大な拍手をしてもらって、房枝さん恥ずかしながら、笑顔一杯、周りに一礼していた

 

その後、房枝さんは、あたいに

「私一人では“怪物”を倒し、“邪魂”を浄化出来ないと思うねん・・・だから・・・真琴さん、一緒にやらない?」

と、スカウトしてくれはった・・・・

 

「う、うん!!!あたいの方こそ宜しくお願い致します」

と、房枝さんに一礼し、また涙を流し

「わ~~ん、また憧れの女性(ひと)と仕事出来て嬉しいわ~~」

と、泣き出してしもうた

 

お陰で、周りの人達に、慰めて貰ったのは言うまでもなかったよ・・・

 

そして、あたいは、“邪魂”ハンター謝花房枝さんの下で、大活躍をする事になるんよ

めでたし、めでたし~~って、まだまだ、これからやで~~~

 




最後まで読んで頂き、ありがとうございます

”邪魂”ハンターになった謝花房枝にスカウトされた、真琴
これからどんな大活躍をし、解雇した「ジャコン・バスターズ」に、ぎゃふんと噛ます日が近づいて来たかな・・・

沢山の評価とお気に入り登録ありがとうございます
多くの方に読んで読んで頂き、大変励みになります

がんばってまいります!!!!

RN(レール・ニホン)大正駅=JR大正駅
オノオノ・ビール=オリオン・ビール=沖縄メーカーのビール


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第11話 あたいって普通やね?

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”邪魂”ハンターになって独立した、謝花房枝の下で働くことになった真琴
何か、妙な雰囲気になっています・・・


おはようさん、あたい寿真琴

只今、房枝さんのマンションにいてるねん・・・時刻は朝の7時・・・

 

沖縄料理の居酒屋の後、コンビニで沢山のビールと酎ハイ買って、2人で宅吞みして、いつの間にか寝てたんだよね~~

 

今起きて見たら・・・何故か?あたいも房枝さんも全裸!!!!

うわ~~恥ずかしいわ~~

 

いくら、社員旅行で一緒に温泉に入ったりして、あたいの裸を、房枝さんに見られるのも、房枝さんの裸見るの慣れても、場所が全然ちゃうやん!!!

 

いや~~全然記憶にないんやけど、あたい何もしてへんと思うで・・・多分

 

 

まだ、房枝さん寝てるんやけど・・・・改めて房枝さんの見ると、胸はあたいよりは小さいけど、それでも身体とのバランスが良く、それだけでなく、くびれも腰も同様に良いんだわ・・・

 

いいなあ~~羨ましいわ・・・あたいなんて、乳のデカい筋肉少女みたいなもんやで・・・そう思いながら、房枝さんの裸を見てる間に

 

房枝さんの眼が覚め、上体を起こし、目を擦りながら

「おはよう~~真琴さん・・・」

その後、全裸のあたしの姿をみて目を丸くし、その後、微笑みながら

「どうやら、私たち泥酔して服脱いで、裸踊りでもしてしまったんやね~~」

と、この状態に何の驚きもせんと、素で話してきたんよ

 

え~~普通驚くでしょう~~こんな状態に~~

 

房枝さん、あたいの顔に近づき、耳元で

「いいなあ~~真琴さんのおっぱい大きくて・・・」

羨ましそうに、甘い声で囁いてきた

 

何か、耳元で息を吹きかけられたのか・・・つい、くすぐったくなって

「ひゃっ」って、嬌声をあげてもうた

 

いやいやいや~~~

あたい、そんな性癖ないし~~

してもらうなら、好きになった男性にしてもらいたいし~~

 

房枝さん・・・あたいに何をしようとしてるんやろ、まだ酔っぱらってるんかな?

そう頭の中で混乱してると

 

房枝さん、あたいの顔から離れ

「真琴さん・・・さっき如何わしい事考えてへんかった?」

と、いたずらっぽい笑みを浮かべ、質問してきた

 

あたいは、図星と言えばそうなんやけど、兎に角何もされない事に安堵したよ

そんな感じで、何も言えず茫然としていると

 

「ちょっと、悪戯が過ぎたかな・・・ごめんやで」

と、房枝さん、手を合わせながら謝ってきた

 

あたい、房枝さんが、“まとも”で良かった一安心?し

「うん・・・かめへんよ」

と、受け答えをした

 

「真琴さん、先にシャワーする?」

と、房枝さんに言われたので

つい・・・“先に入って、後ろから房枝さんに襲われたら”って変な想像をしてもうて

「ありがとうございます、房枝さんの後の方が良いです」

と、返答した

 

房枝さん、何か考え事したような仕草のあと

「うん、わかったわ・・・先に入るね」

と、バスルームの方へ向かった

 

あたいは、その間に、下着を身に着けていると、房枝さんのスマホから着信がなった、

その着信の画像を見ると、“真栄城圭吾”の名前が映し出されていた

 

あ~~あたい達を助けてくれはった刑事さん、房枝さんの格好いい幼馴染やね

 

「房枝さ~~ん、スマホなってるで~~“真栄城圭吾”って刑事さんから~~」

と、大声で呼びかけると

 

いきなり、バスタオルで前を隠した状態で、バスルームから出てきて、スマホを取り出し

「圭吾君・・・何かな・・・」

と、通話を始めた

 

は、はや~~、房枝さんって余程、あの格好いい刑事さんの事が好きなんやね~~

もう、通話してる処見ると、まるで初々しい恋した女学生みたいやもん

 

あたいは、その姿にほっこりしながら、見つめてると・・・いきなり!!!

 

クールビュティーな仕事で見せる房枝さんに変身しよった!!!

どうやら、近くで“怪物”が出現したらしい

 

「真琴さん、シャワー浴びられへんようになったわ、ごめんやで・・・直ぐに、戦闘服に着替えて、出動よ!!!」

と、あたいたちは、即急に着替え、マンションを出ると

 

「いきなり呼び出してすまんな・・・」

と、格好いい刑事さんが、パトカーで迎えに来てくれていた

「うっ!!!」

格好いい刑事さん、顔をしかめ、鼻を掴みながら

「君たち!!!酒の匂いがするんやけど大丈夫か?」

と、言ってきたが

 

房枝さんは、クールビュティーなままで

「大丈夫やで・・・それより早く“怪物”の処に行きましょう」

と、現場に行くよう催促をした

 

あたいと、房枝さんは、圭吾さんのパトカーに乗り、“怪物”の出現場所である“京ぎゅうドーム”に向かって走って行った

 

 

・・・・・

 

 

京ぎゅうドームの周辺は既に、バリケードが張られ厳戒態勢がとられていた

あたいたちの乗ったパトカーは、バリケード前に停めてもらい、直ぐに“怪物”目指し走り出した

 

“怪物”の姿形を見ると、くねくねした巨大なミミズで、身体中にネバネバたっぷりに付着していた、頭部辺りに、人型の触手みたいなものが付いていた

 

口から粘膜みたいなものを、すでに、到着していた3人の“邪魂”バスターたちに、吐き散らかしていた

 

「私たちも助太刀しましょう」

房枝さんが法具・斬撃の鉄扇を構え

「はい!!!房枝さん・・・いやリーダー!!!」

あたいは、法具・雷撃の槌を構えた

 

房枝さんは、すこし照れながら

「ふふ・・・どちらでもかまへんよ」

と、共に“怪物”に立ち向かった時・・・

 

3人の“邪魂”バスターの内、2人に見覚えがあった・・・

 

それは、かつて「ジャコン・バスターズ」で一緒に“怪物”討伐していた、林郁郎ちゃん、三宅美咲ちゃんやないの!!!




最後まで読んで頂き、ありがとうございます


京ぎゅうドーム(京セラドーム大阪)周辺に”怪物”発生
”邪魂”ハンターとなったばかりで、いきなり初仕事となった謝花房枝と、寿真琴

そして、先に来て”怪物”と戦っていた3人の”邪魂”バスターの内、2人が嘗て東京で共に戦っていた戦友の林郁郎、三宅美咲の姿があった

はたして、どうなっていくのでしょう・・・

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第12話 舐めんてんじゃね~~わ!!!

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かつて、東京で共に仕事をしていた、林郁郎と三宅美咲、懐かしい同僚との出会い



京ぎゅうドーム周辺で“ミミズ型怪物・ワーム“を討伐開始しようとしたんやけど

 

こんな所(大阪)で、東京で一緒に“怪物”討伐をしていた同僚に会うとは思わんかったわ

向こうも、あたいと房枝さんの姿見て、ビックリしてたな

 

「今は、懐かしんでる場合やないで!!!先に“怪物”を倒さな!!!」

と、房枝さんの発破の言葉で、驚愕していたあたいは気を取り直し“怪物”討伐に集中した

 

ワームは、相変わらず“粘液”の弾を吐き出しながら立ち向かっていた

 

美咲ちゃんの法具・炎舞の弓矢で“粘膜”を上手く打ち落とし、林ちゃんの法具・五色の法術書を使い、ワームの動きを止める法撃を与えた

 

あたいが止めとばかりジャンプし、“雷撃の閃光”を纏った槌で、ワームの人型の触手を叩こうとしたら、“旋風の閃光”の刃があたいの目の前を横切り、ワームに直撃!!!

 

ワームは、その衝撃で、身を裂かれていたが、林ちゃんの動きを止める法撃が解け、素早く、ドームの方へ逃げていきよった

 

ちょっと、待ってや~~、あたいがいる前で、法撃を撃つってどういう事やねん!!!

もしあたいに法撃が当たったらどないするつもりやったんや!!!

 

あたいは、その法撃をうった、あたいの元同僚たちと一緒にいた一人の魔精人のスキンヘッドの男を激しく睨んだよ、そして怒鳴ろうとした時

 

「大阪支社の如月(きさらぎ)課長!!!どういうことですか!!?・・・私の大事な仲間が“怪物”の攻撃をしてる時に、あの法撃を掛けるなんて、何かあった時どうするつもりですか!!!」

と、房枝さんが怒り大声で詰め寄っていた

 

あのタコ坊主、法具の棍棒を肩に乗せ、嫌味な笑みを浮かべながら

「誰かと思えば、東京本部No.1の“邪魂”バスターだった、謝花房枝やないか・・・ふん!!!あれくらいでガタガタ言うなや、あんな法撃に当たるくらいなら“邪魂”バスターなど辞めちまえ・・・」

と、房枝さんを捲し立て、その後、林ちゃん、美咲ちゃんに

「おい!!!林~~、三宅~~、でかいミミズ、ドームに逃げよったわ、今から追うで・・・付いて来い!!!」

と、跳躍しながら、ドームの方へ向かった

「はっはい・・・」

と、2人は返事をし、タコ坊主の後を付いていった

 

一体何やねん、あのタコ坊主、ムカつくわ~~

 

あたいは、立ち竦んでいる房枝さんの元に行き

「あのタコ坊主・・・何したかったんやろ」

と、房枝さんに質問したら

 

房枝さん、ふっとため息をつき

「あの人、私の先輩格で如月友哉(きさらぎ・ゆうや)って言う人なんよ・・・ジャコン・バスターズ大阪支社No.1の“邪魂”バスターやねん」

と、教えてくれた

 

房枝さん、悲しそうな面持ちで

「ごめんやで、真琴さん・・・庇いだてでけへんで」

と、謝ってくれたんやけど、房枝さんが謝る事あれへんし、むしろあのタコ坊主に、“ぎゃふん”と言わせたい気持ちで一杯やった

 

「房枝ちゃん、何かトラブルが起こったんか?」

と、圭吾さんが慌てて、あたいたちに駆け寄って来た

 

「如月課長・・・いきなり、真琴さんがワームに法撃してる途中で、真琴さんの真近くで法撃したから、もし当たってしまったらどうするの?と抗議したんよ・・・」

と、房枝さんは圭吾さんに事の経緯を説明した

 

そしたら、圭吾さん困った顔で、頭を掻きながら

「あの人・・・いきなり新参者いびりをしおったか・・・・そのせいで、あの捕まった牧志以外、何人の“邪魂”ハンターが辞めていったか・・・・根は悪い人じゃないんやけどな」

と、ほとほとって感じで説明してくれた

 

それを聞いたあたいは、俄然力が入り、必ずあのタコ坊主に“ぎゃふん”と言わしたるよう、心に誓ったよ!!!

 

「上等やないの~~~だったらこっちから“参った”と言わしたんねん!!!」

と、あたいは、にたっと気合をいれて房枝さんと圭吾さんに宣言した

 

すぐに、ドームに向かい

「リーダー!!!はよワーム討伐に行くで~~あのタコ坊主に負けてらっれか~~」

跳躍しながら、ドームの方へ向かった

 

房枝さん、圭吾さんと顔を合わせ、お互いに“くすっ”と笑ったあと

「もう~~真琴さん、はしゃぎすぎやで~~」

と、あたいの後をついて行った

 

 

・・・・・

 

 

あたいと房枝さんは、ドームの中の廊下を走りながら、ワームを探してるんやけど、なかなか見つからん

 

「スタジアムの方に行って見ましょう」

と、房枝さんの指示が出たので

あたいは

「はい!!!」

と、スタジアムの方へ向かう曲がり角をへ進むと、その途中で“ワーム”と出会ったので

 

房枝さんが、“漆黒の閃光”の刃を複数飛ばすと、ワームも“粘液”の弾で応戦、その隙を付き“雷撃の閃光”を纏った槌を思い切り、ワームの顎辺りを殴りつけた

 

ワームの顎辺りを破壊させたが、直ぐに治り・・・

 

“ぐおおおおおお~~~”と雄たけびを挙げながら、スタジアムの方へ逃げていった

 

「あのワーム、傷つけても直ぐ治るやん・・・かなんな~~」

と、嘆いてもうたけど、あのタコ坊主に負けるわけにはいかん!!!

あたいは、直ぐ持ち直し

「リーダー~~、あのワーム追いかけるで~~」

と、素早く逃げる、ワームを追いかけた

 

「真琴さん・・・そう焦らないで」

と、房枝さん、困った顔をしながら、あたいの後を付いて行ってくださった

 

やがて、ワームを追いかけると、広いスタジアムが見え、向こう側を見ると、あのタコ坊主と、林ちゃん、美咲ちゃんの姿があった

 

あんま好かんかったんやけど、タコ坊主たちと協力して、あたいたちは、ワームを囲むようにして、スタジアムの真ん中迄追い詰め、いよいよワームの中の“邪魂”を浄化しようとしたら

 

ワーム、いきなり身体を大きくし、口辺りから、女性の上半身が現れた、腕も6本に増え、あたいたちに、臨戦態勢をとった

 

このワーム・・・一体どないするつもりやねん・・・あたいたちも息を飲みながら、油断せず、ワームの出方を待ち構えた




最後まで読んで頂けてありがとうございます

タコ坊主こと、「ジャコン・バスターズ」大阪支社の如月友哉・・・いきなりの新参者いびりに、怒りを覚えた真琴・・・どうなっていくのでしょう

沢山の評価とお気に入り登録ありがとうございます
多くの方に読んで頂き、嬉しい限りです



<人物紹介>

NO.16

如月友哉(きさらぎ・ゆうや)

物語の立ち位置:主人公の所属していた会社の大阪支社社員・林郁郎、三宅美咲の上司

種族:魔精人(デビル)

年齢:48歳
性別:男性
身長:195cm
体重:110㎏
体形:ゴリマッチョな体系

性格:初対面で嫌がらせするが、いざ認められると面倒見が良い、豪放磊落だが、繊細な処もある

出身地:大阪府

法具:風神の棍棒
法属性:木属性(風)


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第13話 特異体質、何それ?美味しん・・・

この小説を、クリック頂きありがとうございます

久し振りの投稿です

先に、アルファポリスの投稿したモノを、後、ハーメルンにて掲載しています

最後まで読んで頂けると嬉しい限りです


いきなり、ワームの6本の掌から、あたいたちを狙い、粘粘の帯が大量に飛び出した

 

「えい!!」

林ちゃんが、あたいたち全員に、バリアーの法術をかけ、ワームの攻撃を防いだ

 

「ナイス~~流石は林ちゃん~~ファインプレーやで」

と、何時ものように誉めると、林ちゃん、不思議な顔をしていた

 

なんやろ~あたい何か悪いこと言った?

と、首を傾げてる間に

 

美咲ちゃんが、炎の矢を法撃し、ワームの6本の腕を破壊した

 

美咲ちゃんも、不思議な顔をしていた

 

「あれ?調子が戻ってる・・・どゆこと?」

と、美咲ちゃんが呟いていた

 

その後、タコ坊主が、”疾風の閃光の刃”をワームの女性の上半身を模った部分に法撃を与えたら、縦に真っ二つに引き裂かれた

 

(ほう~~すげ~~法撃力やな)

タコ坊主の法撃の威力に感心しとったんやけど

 

タコ坊主自身も驚いて

「おいおい!!!さっきもやったが・・・儂にあれだけの法撃力があったんかいな」

と、叫んでいた

 

何じゃいそれは?・・・頭の中、訳わかめな状態に堕ちいった・・・あたい

 

「また再生しようとする・・・そうはさせんよ!!!」

と、房枝さんが、再生しようとするワームに“漆黒の閃光の輪”を複数回、撃ちまくったんやけど

 

ワームの奴、自身の尾っぽで、房枝さんの法撃を受け止め、その間に、美咲ちゃんと、タコ坊主によって破壊された、女性の上半身が再生した

 

房枝さんによって、引き裂かれた尾っぽも再生し、あたいら目掛け振り回した

 

あたいたちは、その尾の攻撃を躱し、次の攻撃を移ろうとした時、またワームの掌から、大量の粘膜の帯を縦横無尽に、まるで蜘蛛の糸の様にスタジアム中に張り巡らせた

 

あたいたちは、その粘膜の糸を何とかくぐり抜けて、無事やったんやけど、1人だけ粘膜の糸に絡まった者がいた・・・それは、図体のデカいタコ坊主であった

 

“わ~い、ざまあみろ”と思ったけど、やっぱり同じ“邪魂”バスターとして、ほっとかれへん

 

あたいは、直ぐに、粘膜の糸に絡まった、タコ坊主を助けようとしたら

 

「あんま・・・儂を舐めんなや~~」

と、タコ坊主、身体中に力を入れ、絡まった粘膜の糸を破り、“旋風の閃光”を纏った棍棒で、ワーム目掛け跳躍した

 

「儂の“風神の棍棒”の錆にしたるわ~~~」

 

あたいも、ワームの方に方向転換をし、“雷撃の閃光”を纏った槌で、殴りかけに行った

 

「あたいの“雷撃の槌”を喰らえや~~」

 

同時に、女性の上半身にヒットし、ワームの上半身がぐちゅくちゃになったよ

下半身の尾で、あたいとタコ坊主を叩き付けようとした処を、房枝さんの斬撃の鉄扇から“漆黒の閃光”が伸び、寸でで、尾を斬り裂いた

 

ほっとしたのもつかの間、頭と尾が無くなったワームが再生しようとした処を、林ちゃんの“動きを止める”法術を掛け、ワームの動きを封印

 

美咲ちゃんの“炎舞の矢”で、ワームの腹を打ち抜き、矢の刺さった“邪魂”の姿が現れ、断末魔をあげながら浄化していった

 

やがて、ワームの姿が消えて無くなり、女性の姿に戻った

 

 

・・・・・

 

 

あたいたちが、ドームの外に出て、バリケードの側まで移動すると

 

「真琴ちゃん久しぶり~~寂しかったよ」

と、美咲ちゃんがあたいに抱き付き、

「美咲ちゃん久しぶり~~あたいも寂しかったで~~」

と、あたいも抱き返した

 

「謝花主任、真琴さん、お久しぶりです、ここで会えるとは思いませんでした」

と、林ちゃんが、あたいと房枝さんに挨拶してくれた

 

長年の戦友と会えて、あたい少し涙が出たで・・・

房枝さんも嬉しそうに、林ちゃんと美咲ちゃんと話していた

 

「なんや、お前たち知り合いやったんか?」

と、タコ坊主が驚きながら、言って来たので

 

「そやで~~東京で一緒に“怪物”討伐してたんやで~~」

と、言ってやったら

 

そのタコ坊主、苦笑いしたあと

「そうかそうか・・・こりゃ~~すまん事やってもうたな」

と、さっきのあたいが法撃してる横で、“旋風の閃光”の刃を飛ばした事を謝ってくれた

 

「それに、嬢ちゃんの槌捌きすげ~~やないか、あのやさぐれの牧志よりいいじゃね~」

と、お褒め目の言葉を頂きました・・・でも、あれほど腹立ってたのに、こんなに親しくされると拍子抜けしてもうたわ

 

「儂の名前は、如月友哉ってもんだ・・・嬢ちゃんの名は何て言うんだ」

と、言われたんで・・・タコ坊主改め、如月のおっちゃんに

「あたいの名は、寿真琴って言うんだよ、よろしくな~~」

と、握手を求めたら、如月のおっさん、気恥ずかしそうに

「真琴の嬢ちゃんから握手求められるとは思わんかったわ・・・今後とも宜しく頼むで」

と、握手してくれた

 

その後、如月のおっちゃん、怪訝そうに

「寿・・・?」

と言いながら考え込んだ後、あたいに

「寿って、寿勇蔵(ことぶき・ゆうぞう)の・・・」

と、質問してきたんで

「それ、オトンの名前やで」

と答えたら・・・・

 

如月のおっちゃん、頭を抱え

「あの人の娘やったんかい!!!危ね~~」

と、190はありそうな大男が震えながら、嘆いていたので、何事かと聞いたら

 

あたいのオトン・・・高校生の時、大阪市内界隈では、滅法喧嘩が強くて、まるで嵐のような喧嘩の仕方をすることから、“嵐の喧嘩番”と言われ恐れられてたんやって・・・

 

如月のおっちゃん・・・オトンの高校の後輩で、いつも一緒に他校の者と喧嘩売ってたんやって・・・今回の“怪物”討伐の嫌がらせしたことは内緒にしてって言われたんやけど

 

そんな事より、まさかこんな所で、オトンの気恥ずかしい武勇伝聞かされるとは思わんかったわ・・・

 

傍で、聞いていた、房枝さん、林ちゃん、美咲ちゃん、すっかり引いてもうたやんか

 

あたい、穴があったら入りたいわ・・・ぐすん・・オトンの馬鹿・・・

 

 

そうこうしてるうちに、“怪物”になっていた女性は、救急車に運ばれ、現場検証が終わったのか、圭吾さんが駆けつけてくれ

 

「如月さん、房枝ちゃんたち、“怪物”討伐、お疲れさん」

と、労ってくれた

 

「圭吾君もお疲れさま」

と、房枝さん、恋する乙女の如く圭吾さんに挨拶をしてたら、圭吾さんも

「ありがとう、房枝ちゃん」

と、気恥ずかしそうに答え、この二人だけ、青春ラブコメみたいな雰囲気になってもうて・・・

 

あたいたち、引いていたで~~~

 

如月のおっさんが

「おほん」

と、咳き込むと、やっと房枝さん、圭吾さんが元の世界に戻ったわ

2人とも、恥ずかしそうにしてたよ

 

その後、如月のおっさん真剣な面持ちで

「圭吾の旦那、ちょっと聞いてくれへんか?」

と、言って来たので、圭吾さんも真剣になり

「如月さん、何でしょうか?貴方が真剣に話すって事は、余程重大な話ですね・・」

 

よく見たら・・・圭吾さんと、如月のおっさん、同じ背丈してんな~~と感心してたら

 

「この“邪魂”バスターたちの中で、誰か“特異体質”の奴、居てんのと違うか・・・そう、謝花房枝と、寿真琴が来てから、急に法撃力が上がり寄ったからな・・・」

と、真剣な面持ちの如月のおっさんが、話しかけてきた

 

あたいは、何それ美味しいの?と思ってしまうほど、“特異体質”の事が分からんかった




最後まで読んで頂き、ありがとうございます

さて・・・”特異体質”とは何でしょうか?
寿真琴に、どんな”特異体質”なんでしょう・・・

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第14話 あたいが“特異体質”?

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”特異体質”とは何ぞやって事で・・・


あたいは、寿真琴・・・“特異体質”って何やろ?って悩んでるんよ

 

そんな時は・・・歩くウィキこと、林郁郎ちゃんに聞くことにした

 

あたいは、林ちゃんの肩を叩き

「林ちゃん・・・“特異体質”って何やの?それって美味しん?」

と、聞いたら

 

林ちゃん、苦笑いしながら

「ははは・・・真琴さん、“特異体質”って食べ物ではないですよ~」

と、言われたんやけど、流石にあたいもアホやないんで

 

ちょっと拗ねた顔で

「そんなん、分かってるわな~~でっ“特異体質”てどんなん?」

と、言ったんやけど、林ちゃん・・・ジト目して来たんよ“真面目に質問しろ”って感じで

 

林ちゃん・・・少しはちょっとした“ノリ”に対応してや~~

と、あたいは少し涙目になってもうたよ・・・・美咲ちゃんに慰めてくれたんやけど

 

それでも、林ちゃん、あたいのこと気にも留めず、“特異体質”ついて

 

“特異体質”とは、法力とは全く別で、滅多にいないが、普通の人より何かの特殊な働きをする体質の事で

 

例えば、“周りを漂っている“邪魂”を目視できる体質“とか、”周りの法撃力を上げる体質“とか、色んなバリエーションの体質が存在するらしい・・・今の処、1人に1つしか持っていないみたい、それと、“特異体質”が持ってるからって、必ずしも“法力”が高いって訳でもない

 

と、みんなに説明してくれたよ

 

「一般の人は“特異体質”の事は知られていないのに、よく調べたね」

と、圭吾さん感心しながら、林ちゃんの事を褒めてたで~~

 

「いや~~それほどでも~~」

林ちゃん、照れまくってけど、満更でもなさそうだわ・・・

 

あたい、“特異体質”なんて事を初めて聞いたで・・・もしかしたらっと思い

「それって、超能力とも言うんかな?」

て、質問したら、林ちゃんが

「似たようなモノかな・・・一般的にはそう言ってるみたいだし」

と、言ってくれたので、“特異体質”=超能力って事に変換したよ

 

 

で・・・問題は誰が、“特異体質”だって話になった時、如月のおっちゃんが、あたいの方を見て

 

「真琴の嬢ちゃんが、“特異体質”の可能性が高いと思うで・・・房枝のねーちゃんとは、ずっと前やけど、儂が東京にいた少しの間一緒に“怪物”討伐した時はあったんやけど・・・別に何ともなかったからな・・・・」

と、手で顎に触れながら、話していた

 

その前に・・・あたいは

「房枝さん・・・あのタコ坊主と一緒に“怪物”討伐したことあったん?」

と、質問したんやけど、房枝さん、かなり困った顔しはって

「う・・・うん、そやで」

と、口ごもりながら答えてくれたよ

 

「だ、誰が、タコ坊主なんや!!!」

と、如月のおっちゃんタコの様に真っ赤にして、叫んでたんやけど、知らんふりしたわ

 

それに、あたいが“特異体質”っていう超能力者でもないし、至って普通の女の子やで

 

「如月さんの話からすると、真琴くんが、“特異体質”である可能性はかなり高いですね・・・“周りの“邪魂”バスターの法撃力を上げる体質“ですか・・・それを無意識でやってるから、今まで分からなかったのかもな・・・」

と、圭吾さんが、考え込みながら、話していき、房枝さんの方を向いて

 

「房枝ちゃん・・・もしかして、真琴くんが“特異体質”だって事、薄々感じてたんとちゃうん?」

と、質問すると

真琴さん、真剣な眼差しで、圭吾さんを見て

「うん・・・何となく感じてたわ、真琴さんたちと一緒に“怪物”討伐してから、私の法撃力が上がったから・・・でも、それが本当に、真琴さんなのかは、確証がなかったんよ・・・それで、先の“怪物”討伐で、確証できたよ」

 

そして、あたいの方を見て、にこっと微笑み

「間違いなく、真琴さんは“特異体質”よ・・・」

と、答えてくれた

 

「なるほど・・・房枝ちゃんの言う通りなら、真琴くんが“特異体質”には間違いないかもな・・・後は具体的に、どんな“特異体質”と言う事と、“特異体質”を意識的に操作できる様にしないとな・・・」

と、圭吾さんが言ってきたんで・・・

 

あたいは“まさか”っと思い

「それって、“特異体質”の訓練とか・・・?」

と、恐る恐る聞いてみたら

 

圭吾さん、俳優張りの笑顔をみせて

「その通りやで、真琴くん!!!君には是非とも“特異体質”のマスターして貰わんとな」

と、はい・・全くのその通りの答えを言われてもうたんよ・・・

 

「え~~そんな~~~」

と、つい叫んでもうたで、訓練もしんどそうやし・・・

こんな事なら“特異体質”いらんで~~

 

「と、言う事で、房枝ちゃんも協力たのむで~~」

と、しれっと圭吾さんが言うと

「わかったわ、私の協力するで~~圭吾君なら、任せても大丈夫やし~~」

と、房枝さん、にっこりと承諾するしで、あたい涙目・・・・

 

「おいおい、そんな事より、あの二人・・・見てみ~~」

と、如月のあっさんが言うので、林ちゃんと、美咲ちゃんの様子を見ると・・・

 

二人とも、ドーンと落ち込んでるのが見れた

あたいは、二人の姿にビックリし

「どないしたん?、林ちゃん、美咲ちゃん」

と、声をかけたら

 

二人から、小声で

「・・・・そんな、今まで“法撃力”が下がって調子が悪いと思ってたら」

と、呟きだしたから

 

あたいは心配になり

「一体、何があってん、君たち~~」

と、話しかけると

 

林ちゃん、美咲ちゃん二人して

「今までの法撃力って、真琴さん(ちゃん)のせいなんだ!!!そんなのってあり!!!」

と、瞳に涙を浮かべ、大声で嘆かれてもうたわ~~

 

それって、あたいのせい・・・そんなの、あたいかて“特異体質”なん、知らんかったのに~~




最後まで読んで頂きありがとうございます

まさか、寿真琴が”特異体質”の持ち主とはね
これから、どうなって行くのやら

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頑張って参ります


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第15話 “特異体質”ってすごいやん・・・

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”特異体質”を持っていた真琴、どうなっていくのでしょうか


は~い、あたいは寿真琴、ぴちぴちのお姉さんやで~~

 

あたいが、“特異体質”だと言う事が分かり、大阪府警大正警察署・邪魂浄化特務室・“邪魂”バスター・ハンター取締官の真栄城圭吾さんの元で、“特異体質”を意識的に使える訓練を受けてるんよ

 

あたいの“特異体質”は“周りの邪魂バスター・ハンターの法撃力を上げる体質“みたいやねん

 

訓練と言えば、ほぼイメージトレーニング・・・“怪物”討伐時には、“特異体質”を意識しながら実践していくんよ

 

その中で、解った事は、意識しないで“特異体質”を使うと、一緒に“怪物”討伐をしている、邪魂バスター・ハンターみんなの法撃力が一定の割合で上がり、多くいるほど、法撃力UP度が小さくなるねん・・・“これはちょっと”と涙目

 

だけど、1人の“邪魂”バスター・ハンターに意識を集中すると、5メートルはある“怪物”を軽く一撃で倒してしまうのよ・・・

 

実際、房枝さんに“特異体質”を意識してみて解った事で・・・とんでもなく飛び跳ねるほど、驚いていたわ~~

 

もち、あたい自身にも有効で、決定打を討つ時は、“特異体質”を活用してるで~~

 

でも、“特異体質”を使い過ぎると異様に疲れて、一日中寝てしまうのよ・・・それ何とか出来たらな~~と思うよ

 

 

かくいう、圭吾さんも“特異体質”なんよ~~“邪魂の姿が目視出来て、その発生源も分かる体質”で、この“特異体質”が分からなかった時は、常に邪魂の姿が見えてて怖い思いしてたみたいやで~~

 

あたいが、興味津々で

「邪魂って、怪物になる前、どんな姿してはるん?」

と、聞いたら・・・・圭吾さん、澄まし顔で

「君たちが普段みる、怪物と変らんよ」

と、答えてくれた・・・・

 

う~~ん、期待はずれやったわ、怪物以上におどおどしいと思っただけに・・・

 

それに、最近、圭吾さんが“怪物”討伐後の現場検証でよく首を傾げるんやけど、どないしたんやろね・・・

 

その事を、房枝さんにも聞いてみたが、房枝さんも気になって、圭吾さんに聞いてみたんやって、そしたら

「何でもない」

と、答えるだけで、何も分からんかった・・・

 

 

あたいが“特異体質”を、ほぼ使えるようになった頃、また・・・

「よ~~真琴の嬢ちゃん、久し振りやな~~“特異体質”はマスターしたんかいな・・・また、よろしゅう頼んまっせ~~」

と、どでかい声で、如月のおっさんが挨拶してきて、林ちゃん、美咲ちゃん共に、“怪物”討伐する事になったんよ

 

林ちゃん、美咲ちゃんとなら嬉しいんやけど、如月のおっさんやと、やっぱりムサイわ・・・

 

まあ~~心の中に留めておいて、気合を入れて“怪物”討伐に向かいまっせ~~

 

 

・・・・・

 

 

浪速区の“新大界(しんたいかい)高天閣(こうてんかく)”にて怪物が発生!!!

今回の怪物は3体も出現したこともあって、浪速警察署管轄の「邪魂浄化民営会社」の“邪魂”バスターたちだけでは、太刀打ち出来ず、あたいらも、救援に駆け付けた

 

複数で“怪物”が現れる事は滅多になく

「何か異常発生が起きているかもしれん」

と、房枝さんと、如月のおっさんが言ってた

 

あたいたちが、新大界・高天閣に着いた時には、“怪物”3体が、その周りを破壊しまくってた・・・

 

“怪物”たちは、3体とも、巨大な狼の姿をし、素早い動きをしていた

 

その“怪物”たちと戦っていた“邪魂”バスターたちは、大けがを負い、とてもじゃないが、戦える状態ではなかった

 

こりゃ~~かなり骨の折れる“怪物”討伐やね・・・あたいが幾ら“特異体質”あったかて、油断は禁物やね

 

あたいたちは、あの“怪物”たちのいる新大界・高天閣に入り、それぞれの法具を構え

「よっしゃー!気合を入れて、狼の“怪物”をやっつけるで~~」

と、自分に言い聞かせるように、大声で発破をかけたで




最後まで読んで頂き、ありがとうございます

”怪物”が三体、なんか手強い相手だね・・・・


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暑さの中何とか頑張ってます・・・・


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第16話 見た事のない“怪物”ってあり?

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「新大界・高天閣」界隈での、”怪物”討伐・・・どうなって行くでしょうか


大阪市浪速区にある「新大界・高天閣」界隈で

 

あたいたちは、巨大な狼×3との、闘いが始まったんやけど、素早いこと素早いこと・・・

あたいも大概素早い方なんやけど、なかなか雷撃の槌に当たらんよ

 

林ちゃんの“動きを止める法術”なかなか決まらんし、美咲ちゃんの炎舞の矢も外してばっかりだわ

 

う~~ん、如月おっさんの法具の棍棒だと・・・これ以上は言わへんほういいね

 

そんな中、圭吾さんが

「高天閣に何かあるかもしれない・・・俺らは、高天閣の頂上まで行ってみるわ・・・房枝ちゃん付いてきてくれ」

と、房枝さんに一緒に来るよう指示

 

房枝さんも、クールビューティーな面持ちで

「了解しました、取締官!!!」

と、返事をし

あたいに、振り向き

「それでは、真琴さん、ここは任せたで」

と、圭吾さんと、高天閣の方へ向かってった

 

その時の房枝さん・・・クールビューティーな顔しとったけど、心の中・・・“好きな男性とお仕事出来て嬉しい”やろなっと、あたいはそう感じたで~~

 

おっと!!!

油断はでけへんわ、今回の“怪物”は3体の上、すばしっこいからね~~

 

その時、如月のおっさんが、

 

「林の周りを、儂らが囲んで、一つにまとめ、“巨大狼”がこっちに来るのを待つんや・・・掛かって来た順に、林に“動きを止める法術”で留めてもらうんよ・・・後は、林の“法術”に掛かった3体を、儂と嬢ちゃんと三宅で“邪魂”浄化したら、お仕舞や」

 

と、作戦の提案をしてくれおった

 

あっ!!そうか~~こっちから巨大狼に掛かって行くんじゃなく、誘えばいいんや~~

ナイスやで~~如月のおっさん、伊達にスキンヘッドしてへんな~~

 

あたいは、直ぐに

「それ、ええやん!!!OKやで~~」

と、元気に返事すると

 

林ちゃんも、美咲ちゃんも

「それは良いですね!!!」

「OKですよ~~」

と、快い返事をしてくれた

 

如月のおっさん、親指を立て

「それじゃ、林を囲むで~~」

と、あたい達は、直ぐに林ちゃんを中心に、3方向360度見渡せる陣形を取った

 

そしたら、巨大狼3体も、陣形をとった、あたい達を囲むようにして、いつでも襲える態勢を取ってきよったよ

 

襲ってくる姿勢はしたが、あたいらを警戒してか、なかなか動いてくれへん

しかも、林ちゃんの“法術”の射程外で“術”を掛けれんみたいや

 

そこで、あたいは、“法撃力を上げる体質”を林ちゃんに集中し、射程範囲を広げるようにした

「林ちゃん・・・あたいの“特異体質”を、君に集中してるから、巨大狼たちに“動きを止める法術”を掛けてみて」

と、促すと、林ちゃん

「真琴さん、ありがとう~やってみるよ」

と、巨大狼3体に“法術”を掛けた

 

たちまち、巨大狼に“術”が掛かり、必死に動こうと藻掻いていた

 

それ、チャンスと!!!あたい達は、それぞれの1体ずつ、巨大狼から“邪魂”を叩き出し浄化・・・巨大狼から、3人の男性の姿に戻った

あたい、めいいっぱいの笑顔で

「いえ~~い、如月のおっさん、ナイスやで~~」

と、声をかけ、如月のおっさん、似合わん照れ隠ししながら

「嬢ちゃん・・おっさんはないで~~兎に角上手くいったわ~~」

と、あたいと、如月のおっさん、手のひらを叩き合い

 

「上手い事いったよ・・真琴さんの“特異体質”のお陰だよ」

と、林ちゃんと手のひらで叩き合い

「やっと終わったね~~」

と、美咲ちゃんとも叩き合った

 

「倒れた人たちを、介抱して救急車呼ぶか~~」

と、如月のおっさんが、スマホで、待機してる救急車の隊員を呼び

 

あたいらは、倒れている人たちを、安全な場所に移そうとした時・・・

 

倒れた人たちが、急に暴れ出した!!!

 

あたいら、3人は直ぐに臨戦態勢をとった

 

その人たち、再び“怪物”巨大狼に変化し、次は3体が融合し・・・

 

3つ首の狼・・・これって、“ケルベロス”やん・・・が出現、しかも“巨大狼”の2倍以上の大きさになってもうてるよ

 

いきなり、3つ首の口から、“炎”を吐き出してきよった

瞬時に、その“炎”から逃れたんやけど・・・

 

その後、ケルベロスの攻撃を躱しながら、決定打を討つチャンスを伺っててるんやけど、身体ごつい癖に、巨大狼と同じくらい素早いわ~~~

 

どんでもない“怪物”が現れたで~~~3人で一体の“怪物”ってある?

 

如月のおっさんも、驚いで

「複数の人で一体の“怪物”になるの初めて見たで」

と言ってたから、今までにない“怪物”なんやろうなと思った

 

ほんじゃ・・・3回以上叩かないと“邪魂”浄化できんのかいな・・・

 

いや、その前に、強さも3倍以上なのかなと考え込んでる時に、あたいのスマホが鳴った

あと、スピーカーモードに切り替わって

 

『至急!!!真琴君、今すぐに高天閣のフロアー屋上まで来てくれ』

と、圭吾さんから、連絡が入った

 

「圭吾の旦那が、嬢ちゃんを呼ぶって事は、何かあるんやろ!!!ここは儂らの任せて、はよ行ってこい!!!」

と、如月のおっさんに促され

 

「ありがとう~~如月のおっさん・・・ほんじゃ、行って来るわ」

と、ケルベロスから戦線離脱し、高天閣に向かったら・・・

 

ケルベロスが、あたいに向かって襲い掛かって来た!!!

 

ケルベロスの後から、如月のおっさん、林ちゃん、美咲ちゃんが追いかけてきて、“法撃”を与えてるけど、バリアを張り、一向に効かない上、それに気を留めず、あたいをターゲットに追いかけてきてる

 

“え~~何で~~あたいだけ狙ってんや”と思いながら、兎に角、高天閣へ、真っすぐに跳躍した




最後まで読んで頂き、ありがとうございます

怪物・ケルベロス、何故か寿真琴をターゲットにしている・・・何故だろうか?

沢山の評価とお気に入り登録ありがとうございます
多くの方に読んで頂き、大変嬉しゅうございます

何とか頑張って、執筆しています


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第17話 よく分からん事態やで・・・

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”怪物”ケルベロスに追いかけられている、寿真琴・・・
一体何故?


わ~~あたいは、寿真琴(ことぶき・まこと)~~

 

只今、ケルベロスに追いかけられてんねん!!!

 

背後から、如月のおっさん達の“法撃”喰らってんのに、バリアは張るわ、その“法撃”に気を留めず、あたいを狙ってくるなんて、どないなってんねん

 

もう、高天閣のフロアーの屋上まで、猛スピードで、ケルベロスから引き離したった

 

高天閣の鉄柱を飛び移りながら登り、フロアーの屋上に着いたら・・・・

 

その屋上には・・・空間から“黒い渦”が多数現れ、そこから“黒い影みたいなモノ”出てきて、それらを房枝さんの斬撃の鉄扇と、圭吾さんの金翼(こんよく)の拳銃の“法撃”で撃ち落としていた

 

「何やの・・・この黒いの」

と、この状況にきょとんし、聞いてみたら

 

「直ぐに、展望台の下に設置してる“大時計”を破壊してくれ!!!」

と、圭吾さんが叫んで来たんやけど・・・

 

あたいが“なんで?”と首を傾げてると

「真琴さん、説明は後でするから、取締官の言う事聞いて!!!」

と、房枝さんが、あたいを急かすよう、叫んでいた

 

「う、うん分かった・・・」

と、急いで展望台までよじ登ろうしたら、“大時計”の前に、ケルベロスが張り付いて、あたいの行方を阻んだよ

 

わ・・・かなんわっと思った時、また口から“火の玉”を出そうとしていた

 

それと同時に、あたいを横から何かぶつかった感じを受けたと思ったら・・・高天閣から引き離されてた

 

その直後に、“火の玉”が発射され、フロアー屋上に当たり、屋上で植えられた木々が燃え出した

 

房枝さんも、圭吾さんも咄嗟に、フロアー屋上から逃げていた・・・・

 

え?圭吾さん・・・房枝さんをお姫様抱っこして、空中に浮いてるやん

圭吾さん、にこっと笑い

「俺も、“飛翔の法術”は使えるんやで・・・これ、習得するのに苦労したで」

と、話してくれ、房枝さん、顔を真っ赤にしてたよ・・・可愛いとこあるんやね~~

 

房枝さん、気恥ずかしそうに

「圭吾君・・・・そろそろ降ろしてくれへんかな?」

と、言ったが・・・圭吾さん、苦笑いし

「降ろしたいんやけど・・・自分の分しか“飛翔の法術”しか掛けれんのよ・・・」

と、答えた

 

「それなら、僕に任せて下さい!!!!」

私の側で、林ちゃんが掛け声をかけていた

 

え?・・・あたい、林ちゃんの抱えられたまま、空中に浮いてるやん~~~

あたい、ケルベロスの攻撃から、助けられてたんや・・・林ちゃんに!!!

 

男子に助けられたん、初めてやわ~~嬉しいやら、気恥ずかしいやら・・・・

 

「傍に、真琴さんが居るから、全員に“飛翔の法術”を掛けるよ!!!それ!!!」

と、唱えると、あたいや、房枝さん、如月のおっさん、美咲ちゃんも、空中に浮き、全員で、ケルベロスとの空中戦に突入した

 

ケルベロスは、やっぱり、あたいを狙って、襲い掛かってきよった!!!!

 

あたいの前に、房枝さんの“漆黒の閃光の刃”、如月のおっさんの“疾風の閃光の波”、美咲ちゃん“炎舞の矢”で、ケルベロスを後退・・・やっぱり、“法撃”されるとき“バリア”を張りよるな~~

 

「真琴君!!林君!!今すぐに、“大時計”を破壊してくれ!!!!」

と、圭吾さんが大声て、あたいらに指示、直ぐに高天閣の“大時計”に向かい

 

あたいが“大時計”を壊そうとすると、ケルベロスが横から突進してこようとしたが、如月のおっさんが現れ、ケルベロスを“旋風の閃光”を纏った棍棒で、思いっ切り殴りつけた

 

ケルベロス、“バリア”を張ったまま、如月のおっさんの“法撃”の威力で、あたいとの距離を開けてくれた

 

それじゃ!!!今のうちに“大時計”を壊すで~~って事で、“雷撃の閃光”を纏った槌で思いっきり殴ったった

 

だけど、その“大時計”まるであたいに“法撃”されるのを予想したかのように、“バリア”を張り、あたいの“法撃”を防ぎよった・・・

 

なにこれ?・・・よう分らんが、“大時計”も“バリア”張ったやん、これって絶対ピンチ?

 

って、ことでまた、“大時計”にあたいの“法撃”喰らわせたんやけど・・・“バリア”張られて壊せんかった

 

そんな時、圭吾さんが、難しい顔をし

「“特異体質”の真琴君なら、“発生器”を壊せると思ったが・・・万事休すだな」

と、呟いた

 

あたい・・・圭吾さんが何を言ってるのか分からんかった

横にいてる、林ちゃんも首を傾げ

「“発生器”って何ですか?」

と、圭吾さんに聞いてたんやけど・・・あら!!歩くウィキこと林ちゃんも知らん事あったんや

 

圭吾さん、“大時計”に近づき

「すまん、説明は後や・・・おれは、この“発生器”を調べるから、二人とも、あの怪物・・ケルベロスの足止めしとってくれんか」

と、圭吾さんに言われ

 

「圭吾さん何かしようとしてるみたいやし、とにかくケルベロスを食い止めよう」

と、林ちゃんを促し、早速、ケルベロスの方へ行った

 

 

・・・・・

 

 

圭吾さんが、“大時計”を調べている間に、あたいらは、ケルベロスを食い止めていた

あたいたちが“法撃”を食らわしても、“バリア”を張って決定打を与える事が出来なかった

 

圭吾さんの“大時計”の調査に時間が掛かって、あたいらも、そろそろ限界に来かけた時

 

「真琴さんの“法撃”をケルベロスに当てるよう、みんなで誘導しましょう」

と、林ちゃんが提案してきた




最後まで読んで頂き、ありがとうございます

真琴に、ケルベロスを攻撃出来るように促す、林郁郎
一体どういう事なのか?

沢山の評価とお気に入り登録ありがとうございます
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夏バテながらも何とか頑張れます!!!


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第18話 何か凄い事になってるで・・・

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林ちゃんが、ケルベロスの倒し方の提案をしてきた・・・どんな作戦なんだろうか?


林ちゃんが、あたいの“法撃”をケルベロスにダメージを与えるよう、提案してきた・・・

 

あたいは、直ぐに

「あたいの“法撃”も“バリア”で・・・・」

と、反論しかけた処、今までケルベロスに“法撃”をしてきた経緯を思い出した・・・

ある事を思い出し

「もしかしたら!!!」

と、咄嗟に呟くと、林ちゃんが、にこっと微笑み

「そう!!!ケルベロスの奴、真琴さんの“法撃”だけ、躱したり、受け流しといった防御態勢を取ってたんだよ」

と、言うと、みんな心当たりあったのか、“なるほど”と感心していた

 

そして、房枝さんが

「もしかしたら、ケルベロスの“バリア”も、真琴さんの“法撃”で破る事も出来るかも知れへんよ」

と、言った後、美咲ちゃんに

「三宅さん、あのオブジェでの“怪物”討伐(第1話・参照)・・・思い出さへん?」

と、質問したら

 

美咲ちゃんも、目を見開き

「そう言えば、あったね~~、あの時、長谷部先輩では、“バリア”は割れなかったげど、真琴ちゃんだと“バリア”割ってたね~~」

と、あたいが「ジャコン・バスターズ」を解雇された切っ掛けになった、東京での、オブジェ“怪物”討伐の事を思い出しながら、話していた

 

それ・・・・再び聞くと何か嫌な気分やわ~~ちょっとトラウマなんやけど

 

「そうと決まれば、嬢ちゃんが“法撃”出来る隙を作れば良いんやな」

如月のおっちゃんが、風神の棍棒を構え始めた

 

ケルベロスも、3つの首から“火の玉”を吐き出す準備をしだした

 

「私たちが、ケルベロスを食い止めるから、その隙を付いて“法撃”して!!!」

と、房枝さんが言ってきた後

「うん、任せて!!!」

と、返事し、雷撃の槌を構えた

 

ケルベロスが、“火の玉”を吹いた後は、房枝さん、如月のおっちゃん、美咲ちゃんが“法撃”をしまくり、ケルベロスの反撃の隙を与えないようにした

 

その間に、あたいは、ケルベロスに“法撃”を与える隙を伺った・・・・やがて、ケルベロスの真ん中の頭に隙が出来たので、間髪入れずに“雷撃の閃光”を纏った槌で、立ち向かったが、ケルベロス気づいたのか、後ろに引こうとした処

 

「させるか~~」

と、如月のおっちゃんが、ケルベロスの後ろを“法撃”した、“バリア”で防がれたが、後退をさせなかった

 

同時に、あたいの“砲撃”がケルベロスの真ん中の頭にヒット!!!

 

咄嗟に“バリア”で防御したが、やがて“バリア”が割れ、真ん中の頭を潰した・・・

 

すかさず、林ちゃんの“動きを止める法術”を掛け、動きを止め、左右の頭を房枝さん、美咲ちゃんが狙い撃ち

 

やがて、三つの首から、それぞれ“邪魂”が現れ、断末魔と共に浄化、人の姿に戻った3人が、地上に落ちる処を、如月のおっちゃんが受け止めた

 

みんなが、地上に降りた後、“大時計”の処を見上げると、皹が入りだし、やがて割れ、崩れ落ちて行った・・・

 

なんか、以前の“オブジェ”の時と同じ状況で、改めて嫌だな~~と感じたよ

 

でも、兎に角、ケルベロスやっつけた事やし~~

「やっとケルベロスやっつけた~~良かったで~~」

と、美咲ちゃんの手を握り

「やっと、終わったね~~」

と、お互いにハグし喜び合ったよ

 

周りも、闘いの緊張も抜け、リラックスして、勝利を喜びあってた時に

 

圭吾さんも、あたいらと合流、深刻な面持ちで

「やっぱり・・・真琴君がいたお陰やったんやな・・・」

と、話しかけてきたんよ

 

みんな、はて?っと、キョトンとしてたよ、あたいも“何のこっちゃ~”と、首を傾げたわ

 

 

・・・・・

 

 

その後、“怪物”出現した管轄の、浪速警察内の会議室で、あたいたちが集まり、圭吾さんが色々と説明してくれた

 

その内容とは・・・・

 

“邪魂”がよく現れる所には、“邪魂道(じゃこん・どう)”または“邪魂の穴(じゃこんのあな)”と言われる、空間に渦の穴が開いて、そこから“邪魂”が出入りして、波長のあった人間に憑りつき”怪物”に変化すると・・・

 

捜査と共に“邪魂が視える体質”で、“邪魂道”を埋める作業をしてるんやけど、何度か、あたいと共に“怪物”討伐に行った時だけ、確実に“邪魂道”が無くなってる事が分かったみたい

 

さっき、高天閣のフロアー屋上で見た、空間の黒い渦が“邪魂道”で、黒い影が“邪魂”だって・・・

 

あたいが

「何で視えたんやろ?」

と尋ねたら、圭吾さんの“特異体質”の影響だと言っていた

 

あたいは、ずっと人の中にある“邪念”が変化して“邪魂”になって“怪物”になると思ってたため、その事を言ったら

 

林ちゃんが、人の凝縮した“邪念”に“邪魂”が憑りついて“怪物”に変化すると解説してくれた・・・

 

そういや~~“邪魂”バスターになる時、聞いたことあったな~~忘れてたわ・・・

 

それと、あたいには、もう一つの“特異体質”を持っているらしい

 

しかも複数“特異体質”を持っている人間がいるのも都市伝説くらい珍しいそうで、圭吾さんと林ちゃんはびっくりしていた

 

あたい・・・別に二つも“特異体質”要らんねんけどね

 

 

それと、もう一つ・・・ここ5年前位から、“怪物”の出現が急に増えたらしく、その原因を捜査した処、どうやら人工的に“邪魂”を出現させていること、そのための”発生器”の存在を掴んだ

 

圭吾さんは、前々からよく“怪物”が出現する、新大界・高天閣の界隈が、どうも人工的に”邪魂”を発生させてると踏んで、浪速警察署の取締官と共に捜査したら

 

高天閣の”大時計”が”発生器”になっている事を突き止め、あたいのもう一つの“特異体質”を活用出来ないかと、房枝さんに“怪物”討伐の要請したんやって

 

誰が、何の動機で、人工的に“邪魂”発生させようとしたのか、聞いてみたら、今の処、まだ分かってなく捜査続行だと言っていた

 

また、”発生器”の仕組みについても、よく分からんみたいで「科学捜査班」に依頼して、捜査してるみたい

 

最後に、房枝さんが、東京にあるビルの屋上の“オブジェ”の前で“怪物”討伐した時も、高天閣と同じ事が起こった事を話し、その“オブジェ”が、“邪魂道”を発生させる“発生器”だったのか疑問を呈したら、圭吾さんもそれに反応し、真剣に聞き、その事も捜査すると言ってくれたよ

 

房枝さん、あたいの本当の解雇理由は、その“オブジェ”が“発生器”だと言う事を知られたくなかったが原因だったのかなっと、話してくれた

 

え~~何それ、怖いんやけど・・・・




最後まで読んで頂きありがとうございます

真琴に、もう一つ”特異体質”があるやら、”邪魂道”を発生させる装置やら、主人公が、解雇になった理由やらと、少しややこしくなってしまいました

これから、どう収拾がつくのやら・・・・

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第19話 大阪観光したで~

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やっと休みが入った、寿真琴・・・林郁郎と三宅美咲に、大阪観光の案内してます



あたいは、寿真琴(ことぶき・まこと)・・・立派な大阪人やで~~

 

今日は、みんな、久しぶりに、休みが取れたんで、林ちゃんと、美咲ちゃん連れて、大阪観光したのよ

 

最初は、なんばや心斎橋に連れてって上げようと思ったら、既に行って来たって言われたんで~~

 

まず初めに、RN天王寺駅の向かいにある「あべのメリクル」の展望台に上がり、そこから見る景色を見て楽しんだよ

 

「わ~~東京も大概ごっちゃでコンクリートの箱だらけだけど、大阪も余り変わらないね~~」

と、美咲ちゃんは感嘆して

 

「第二の都市だけあって凄いね~~」

と、林ちゃんは感心し、何か勝ち誇った顔で

「東京と張り合える訳だ・・・」

と、呟いてたよ

 

林ちゃんの微妙に勝ち誇った表情見て、何か厭味ったらしく聞こえたんで

 

「林ちゃん~“東京と張り合える”って嫌味~~どうせ、大阪は東京に張り合えへんよ~」

と、あたいが、拗ねた顔で嘆くと

 

林ちゃんが、慌てて

「べ、別にそんな事思ってないよ~言葉通りだよ~~」

と、弁明したよ

 

あたいは、ジト目で

「でも~何か上から目線・・・林ちゃんの謙虚でいい人って言うイメージ崩れたわ~」

と、呟くと

 

「ぼ、僕はただ・・・」

と、林ちゃんタジタジしだしたんよ

 

まあ~“弄るのやめよ”と思い、あたいは笑みを浮かべ

「何とも思うてへんから、大丈夫やで~~いつも通りの林ちゃんのイメージやで」

と、宥めたよ

 

林ちゃん、キョトンとしとったけど

「処で、僕のいつも通りのイメージって何ですか?真琴さん~~」

と、質問して来たんで

 

「それ、女子に言わせる~~」

と、呆れながら言うと

 

林ちゃん黙ってもうたよ・・・・ちょっと可哀そうやなっと思ったんやけど

 

美咲ちゃんが、林ちゃんに

「真琴ちゃん、さっき“謙虚でいい人”って言ってたよ・・・そのイメージじゃない」

と、言ってくれた

 

それを聞いた、林ちゃん・・・・でれ~~と、満更でもない顔してたわ

 

その様子を見た、あたい、少し林ちゃんのイメージ崩れたわ・・・それは、心の中で留めてっと

 

やっぱり、地上300メートルから見る大阪の街並の景色は、何ともまあ~~町の模型みたいでコンクリートの箱が山の所までずら~と並んでるのが印象的やったわ~~

 

 

・・・・・

 

 

展望台の周りを回ってると、なんか背の高いスキンヘッドの怖いオジサンが、嫁さんらしき女性と、中学生と小学生低学年くらいのお子さんと一緒に、大阪の街並みを観ながら、笑顔一杯にしながら楽しんでたよ

 

それに気づいた、美咲ちゃんが指差して

「あれ・・・あそこにいる背の高い魔精(デビル)の人・・・・如月課長じゃない」

と、あたいたちに話しかけてきたんで、指差した方を向くと・・・

 

確かに、如月のおっちゃんやわ・・・

 

あたいと、美咲ちゃんが

「声掛けてみよう」

と、言ったら、林ちゃん

「そっと、しようよ」

と、止められたけど無視~~

 

あたいと、美咲ちゃんが、如月のおっちゃんを驚かそうとそっと近づいたが・・・

 

「なんや、嬢ちゃんに三宅、林やないか、お前らもここに来てたんかい」

と、先に気づかれてしまい、逆に驚かされてもうた・・・・

 

どうやら、如月のおっちゃんも休みが取れて、家族サービスで「あべのメリクル」に来たんやって

 

厳つい如月のおっちゃんに似合わず、素敵な森精人の奥さんに、明るく朗らかな中学生の森精人の娘さんと、可愛い小学生低学年の魔精人の双子の男の子がいて

 

「如月のおっちゃん・・・お子さん、みんな奥さん似で良かったやん」

と、あたいが言ったら

 

如月のおっちゃん

「嬢ちゃん・・・一体どう意味やねん?」

と、口で笑いながら、ちょっと眉間を寄せ、細目で、ドス効かせて言われたんやけど

その後、苦笑いしながら

「まあ~、儂に余り似て無くて良かったと思ってるわ」

と、言って来たんで

 

あたいは、少し呆れ、つい手の甲で、如月のおっちゃんの腹辺りを、ちょんと叩き

「認めるんかい!!!」

と、突っ込んでもうたわ

 

あたいとおっちゃん、奥さんもお子さんたちも、笑ってたけど

 

林ちゃんと、美咲ちゃん・・・ドン引きしてたわ

 

後から、二人から聞いたんやけど・・・あたいが、如月のおっちゃんに失礼な事言ったから、思い切り怒られると思って、ビクついてたらしい

 

う~~ん、確かにあのノリは微妙やね~~、如月のおっちゃんと、あたいのオトンが知り合いって事もあるから、成立したもんかな・・・

 

 

この後、如月のおっちゃんと、すこし会話をしてから別れ、近くの「あべのジュエリ・モール」で、ランチを食べに行ったんよ

 

その時に、頼れる兄貴の長谷部頼隆先輩と、捻くれ者で同僚の狭山武文の事を聞いたよ

やっぱり、地方の支社に出向されたんやって

 

長谷部先輩と、狭山は、愛知の名古屋に移されたんだって・・・

 

「名古屋やったら、東京より近いやん・・・また休み取れたら、その2人に会ってみようや」

と、言うと、林ちゃん、美咲ちゃんも

「うん、そうだね~~」

と、快諾してくれた

 

「他に連れてってくれる処ないかな~~」

と、美咲ちゃんが言って来たんで

「次は、水族館へ行ってみようか~~」

って、事で・・・・

 

あたいたちは、「大阪メルト(地下鉄)」天王寺駅から乗って、「海洋館」の方へ向かってたよ、その途中で・・・・

 

「あ!!NSJ(ナーロッパ・スタジオ・ジャパン)じゃん!!!そこ行こうよ~~」

と、美咲ちゃんに、催促されたんやけど

「昼過ぎやと、ちょっとしか廻れんで~次、そこ行こうや」

と、あたいが言ったら

「そしたら、仕方が無いね」

と、美咲ちゃん納得して貰った

 

あたい、NSJ(ナーロッパ・スタジオ・ジャパン)の存在忘れてたわ・・・

次回は必ず、連れてってあげるよ

 

 

「海洋館」についた、あたいたちは、はしゃぎながら、色んな海洋生物を観てまわり

 

林ちゃんが、目を輝かせながら

「わ~~凄い、ジンベイザメが泳いでるよ~~直で見るの初めてだよ~~」

水槽のガラスに張り付いて、食いつくように、そのサメをじっくり観察しとった

 

林ちゃんのその様子に・・・あたいと、美咲ちゃん・・・ドン引きしてたわ

 

 

その後、フードコートで、軽い食事をしてる時、遠い処で、どっかで見た事のあるカップルが食事していた・・・・

 

目を凝らして観ると・・・・そこには、お互いにカジュアルな服装をした、房枝さんと、圭吾さんが仲睦まじく食事していた

 

あたい、美咲ちゃん、林ちゃん、一同に

「え~~やっぱり、あの人たち付き合ってたん(たの)~~」

と、叫んでしまったが・・・・

 

周りは、あたいらの叫び声に、振り向いたのに、あの二人は聞こえなかったのか、そのまま、中高生の様に、ラブラブしてたわ・・・・

 

なんか、羨ましいなあ~~、邪魔しちゃアカンな~~と思い、あたいたちは、フードコートから出て行ったのは言うまでもなかった




最後まで読んで頂き、ありがとうございます

謝花房枝さんと真栄城圭吾さんがデート?
一体どうなってるのかな・・・静かに3人は引き揚げたとさ・・・

現実世界では、USJこと・・・NSJに案内を忘れてしまったし・・・


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第20話 NSJで、“怪物”討伐するとは思わんかった(1)

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次の舞台となる、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンの取材がまだ出来ていませんが・・・・
最初だけ投稿する事にしました、次回はちゃんと取材してから投稿します


あたいは、寿真琴~~今日は元気がで~へんよ・・・

 

何故なら、先週、林ちゃん、美咲ちゃんと一緒に、大阪観光しとったんやけど~~

 

つい、地元の住民なのか、当たり前にある存在だったのか、逆にすっかりNSJ(ナーロッパ・スタジオ・ジャパン)の存在を忘れて、案内出来んかったのよ~~それで、次の休み取れたら行こうと計画しとったのに

 

NSJに、まさか、“怪物”が多数出現し、洒落にならん形で行く事になるとは思わんかった

 

 

NSJとは、ナーロッパやカメリア映画を舞台にした大型アトラクションパークで、最近では、日本の映画・アニメ等を取り入れたりして、関東の東京チュッキーランドと並んで、人気を博している世界的テーマパーク

 

と、林ちゃんが解説してくれた

 

「流石は、歩くウィキの林ちゃん~~」

と、あたいは褒めてもうた・・・

わざわざ、あたいが解説せずに済んだし良かった良かった~

 

林ちゃん、何か気恥ずかしそうに

「いや~ありがとう、褒めてくれて~~」

と、言っていた

 

美咲ちゃん、少しムッとして

「やっぱり、無理でもNSJに行ったら良かったかも~~」

と、嘆いたけど、あたいは苦笑いして

「ごめんね」

と、しか言えなかった・・・・

 

 

NSJ周辺は、機動隊が出動し、“怪物”を郊外に逃げないようにする最新鋭装置を設置、厳戒態勢が引かれ、一部の住民は避難して、物騒な事態になってるんだわ

NSJの入場門前には、

あたいや、房枝さん、林ちゃんに美咲ちゃん、それと、如月のおっちゃんを含め、ざっと50人くらいの“邪魂”バスター・ハンターが集結してたよ~~

 

ここまで、集まってると“壮大やな”と思った同時に、沢山の“怪物が居てるんやな~~”と驚いたよ

 

機動隊の服装を着た圭吾さんも含む5人の取締官がこの現場の指揮を執る事になったみたい

 

取締官のリーダーの人(獣精人・男)が、大声で

「開園し、少したった時間に、園内にて、多数の“怪物”が出現した・・・各自決まったエリアで“怪物”討伐をして頂きたい・・・・“怪物”から“人”に戻った被害者は、直ちに園外に出すよう努めて頂きたい」

と、語り掛け、その後

「“邪魂道(じゃこんみち)”の出現探索は、大阪府警所属の取締官・真栄城圭吾(まえしろ・けいご)たち任せ、その警護に、京都府警所属の取締官・安倍晴永(あべ・はれなが)(獣精人・男)が付くことになった・・・・・」

 

その紹介された、安倍晴永と言う、狐耳イケオジの男性の姿に、何か見覚えがあるなっと思い、思わずじっと見てみると、機動隊の服装姿やけど間違いない・・・

 

あたいは思わず驚き

「え~~あの時の陰陽師さんやないの~~」

と、叫んでしまった

 

房枝さんを始め、周りの“邪魂”ハンター・バスターの人たちが、大声を出してもうた、あたいに視線が集まってしまった

 

うわ~~一気に注目されて・・・ほんとに恥ずいわ~~~

顔が真っ赤になって、俯いてしまったよ

 

その、あのへたれアオイと、むかつくアリサのお父さんが、あたいに気が付き、

「あの時は、私の娘のアオイを助けてくれてありがとう」

と、にっこりと微笑み、頭を垂れてきた

 

「は、はあ~」

と、あまり状況が呑み込めず、生返事をしてもうた

 

 

なんでも、イケオジ陰陽師さん事、安倍さんが“怪物”に見つからない“隠密の陰陽術”が使える為

 

広範囲でしかも、大量の“怪物”が出現しているNSJでは、“邪魂道”の探索が難航すると見て、京都府警に頼み込んだんだって

 

あたいら“邪魂”ハンター・バスターの出動より先に、“怪物”を生成する“邪魂”の出処“邪魂道”の捜索ため、圭吾さん、安倍さん含む4人の取締官が、園内に入っていった

 

その間に、取締官のリーダーの指示どおり、“邪魂”ハンター・バスターたち10つのチームに分ける作業をしてる時

 

陰陽師姿をした女の子(魔精人と獣精人)が2人いた“もしや”と思い、近づいていったら・・・・

あの京都・清水寺で会った、むかつくアリサとへたれアオイだった

 

「あ~~、アオイに、むかつく姉やん!!!あんたらもここに参加してたんや」

と、咄嗟に声をかけてしまった

 

あちらも気が付き

「あ~~あのときのポンコツやないの・・・・あんたもこの討伐に参加してたんやね・・・あたしたちは、父上と一緒に参加したんよ」

と、姉のアリサが上目遣いでマウント仕掛けてきたもんやから

 

「ほう~~その父上のお陰で、参加出来たんやね~~」

と、あたいも、嫌味たらしく言い返したった

 

このアリサ、カチンと来たのか

「あんたのようなポンコツかて、人の事言われへんのとちゃうの」

と、突っかかって来たもんやから

あたいもキレてもうて、取っ組み合いになる処を

 

「何してるんよ!!!真琴さん」

と、房枝さんを始め、林ちゃん、美咲ちゃん、如月のおっちゃんが、あたいとアリサの間に入って止めてくれた

 

あたいとアリサは、お互いに睨み合いながら膠着状態

 

アリサ、バツ悪そうに眼を背け

「もうええわ!!!」

と、不貞腐れ

「アオイ、あっち行くよ!!!」

と、アオイに怒鳴り、手を引っ張りながら、そそくさと遠ざかって行った

 

それにしても、あの(アリサ)・・・ツンツンばかりしてて一体何でやろうね~~

でも、あの姉の前でオドオドしてるアオイの姿見るのも、何か不憫で堪らんわ

 

房枝さん、林ちゃん、美咲ちゃんに、如月のおっちゃん達に、心配されたんやけど

「ちょっと、京都観光旅行で、出会った姉妹やから、大したことないで」

と、誤魔化したよ

 

やがて10チームに分かれた、あたいたち“邪魂”ハンター・バスターは、圭吾さんたちから連絡が入り、「“邪魂道”の出処が見つかり、封印を始めた」って事で、一斉にNSJに入り、それぞれの持ち場にいる“怪物”討伐へと向かって行った




最後まで読んで頂き、ありがとう御座います

現実ではUSJ(ユニバーサルスタジオジャパン)・・・こちらの世界では、NSJ(ナーロッパ・スタジオ・ジャパン)・・・

京都・清水寺で出会った、陰陽師姉妹も登場し、一体どんな展開が待ってるのだろうか?


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第21話 NSJで、“怪物”討伐するとは思わんかった(2)

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とうとうNSJに入場した、真琴たち”邪魂”バスター、ハンターたち

*中々USJに取材に行く時間がなく、一応ネットで園内の様子を調べながら、ストーリーを進めています、矛盾する処ありますが、よろしくお願いいたします
(取材後、ストーリーの手直しするかも知れません)


NSJ入場門を入って、すぐ横に、巨大な地球儀があるんやけど

 

「あの地球儀の前で、写メ撮りたかったな~~」

と、その地球儀を観ながら、美咲ちゃんが恨めしそうに呟いてたのよ

 

あたいは、その美咲ちゃんに申し訳なく

「ごめんな~~」

と、謝った

 

そんなあたいを見た、美咲ちゃん慌てて

「あ・・・ごめん、真琴ちゃん、そんなつもりじゃないのよ・・・この“怪物”討伐、終わったら行こうね」

と、謝り返してきちゃった

 

その後、エントランスを抜け、すぐの巨大なアーケードの張った市街地?の方を見ると・・・・

 

今さっきまでNSJのアトラクションを楽しんでた人たちやと思うんやけど、覚束ない足取りで、唸り声を上げながら、フラフラと歩いてたんよ

 

そこに、あたいたち“邪魂”ハンター、バスターが現れると、何と!!!!

 

「「「ぐぁ~~~~」」」

と、雄たけびを上げながら、物凄い勢いで襲って来たんだわ

 

何これ~~~

いわゆる“ゾンビ”やん~~~

 

まさか、“怪物”討伐で、NSJのアトラクションの一つ、ゾンビ・ショーを体験するとは思わんかったわ・・・

 

そこは、流石は“邪魂”ハンター、バスターの皆さん、少しも慌てず、襲い掛かる“ゾンビ”たちを次々に、倒していき“邪魂”を浄化していった

 

あたいたちも、他のハンター、バスターの皆に負けじと

「それ~~“雷撃の波動”やで~~」

あたいは、法具“雷撃の槌”を振るい、多数の“ゾンビ”を倒し

 

「御免やで・・・今すぐに“人”に戻してあげるから」

房枝さんは、法具“斬撃の鉄扇”で、“漆黒の波動”を放ち、“ゾンビ”たちをなぎ倒し

 

「もうやだ~~気色悪いから、“炎舞の矢”で焼いちゃえ~~」

美咲ちゃんは、法具“炎舞の弓”で多方向に“炎の閃光を纏った矢”を撃ち、“ゾンビ”を撃退

 

「えい!!!“蔓の舞踊”を喰らえ~~~」

林ちゃんが、法具“五色の法術書”をかかげ、“蔓のビジョン”を地上から出現させ、それがタコの脚みたいに振り回し、多数の“ゾンビ”たちを退け

 

「おんどりゃ~~、幾らでも掛かってこいや~~~」

如月のおっちゃんは、“渦の巻いた小さな竜巻の閃光”を纏った、法具“風神の棍棒”をめい一杯振り回し、多数の“ゾンビ”を吹き飛ばした

 

因みに・・・陰陽師姉妹はと言えば、姉のアリサは、鮮やかな“陰陽術”で“ゾンビ”たちを撃退、妹のアオイは“ゾンビ”に当たらず、相変わらずの“ノーコン”・・・

 

でも、姉に危機が迫り、妹がそれを庇うよう法撃すると、何故か“当たる”んだわ・・・

確か・・・清水寺でも、あたいが危機に迫った時だけ、法撃が“当たって”たんよ

 

う~~ん、謎やわ・・・

 

 

倒された“ゾンビ”たちは、みんな正気に戻って、一部のハンター、バスターたちの誘導で避難させてた

 

 

・・・・・

 

 

粗方、”ゾンビ“を倒していった後は、セレウッド・エリア、ニューヨッカ・エリア方面と、ユニバーサルワンダーランド、コリー・ホップ、四天堂ワールドの方面へと二手に分かれて、”邪魂“ハンター、バスター半数ずつ、園内の奥へと進めていって

 

あたいたちのチームと、陰陽師姉妹含むチームは、通路を彷徨う“怪物”を倒しながら、横目に「ユニバーサルワンダーランド」を通り過ぎ

 

あたいたちのチームは、カメリア映画の大人気恐竜映画の「ガオシック・パーク」へ向かい

 

陰陽師姉妹含むチームは、ナーロッパで有名な魔法使いの映画に出てくる、ナーロッパの城や市街地が広がる「コリー・ポップ」へ進んでいったんよ

 

 

・・・・・

 

シダの木々が鬱蒼と茂るジャングルの「ガオシック・パーク」に着くと、茂みの中から、人の身体にトカゲの頭をした“怪物”が多数現れ、あたいたちに襲い掛かってきたわ

 

どんだけ、いんねん!!!!

 

「もう~~やだ~~何でこんなに“怪物”いてるの~~」

と、美咲ちゃんは、げんなり嘆き

 

「弱っちぃくせに、これだけ数がいたら堪らんで~~」

と、あたいも、美咲ちゃん同様、げんなりし

 

「いくら何でも、入場者ほぼ全員が“怪物”になるなんて、ありえんやろ?・・・どないなってんのや~~」

と、如月のおっちゃんが、“怪物”の多さのウザさに叫び

 

「いくら、そこら辺に“邪魂”が沢山漂っても、そう簡単に“怪物”になることは無いよ」

と、林ちゃんも、辛そうに呟やいてた

 

そんな中でも、房枝さんは、“怪物”を倒しながら

「今は兎に角、目の前にいる“怪物”たちを倒すしかないで!!!」

と、うんざりしてた、あたい達に発破をかけくれたんよ

 

何も文句を言わへんと、懸命に“怪物”討伐する、クールビュティな房枝さんの姿を見て、あたいら、恥ずかしゅうなり

 

「よっしゃー!頑張るで~~」

 

と、気合を入れて、「ガオシック・パーク」内の“トカゲ人間”を全て倒していったよ

 

何とか「ガオシック・パーク」内の“怪物”を全滅させたあと、みんなで

「やった~~ここの“トカゲ人間”やっと全部倒したで」

と、万歳しながら喜びあったで~~

 

そして、“人”に戻って気を失っている入場者たちを園外に避難させ、それらが終わったあと

 

“ふう~~”とため息をつき

 

“もう、他のエリアの方も、大方“怪物”討伐終わってるんやろな“

と思ってた時、房枝さんの無線から連絡が入った

 

房枝さん、その連絡の対応してたんやけど・・・・急に真っ青な顔をしてた

 

その後、あたいたちに

 

「大変やで!!!!他のエリアで、一部“邪魂”ハンター、バスターの方々が、“怪物”化して襲い掛かってるって」

 

と、衝撃的な事を言い出し

 

「NSJ園内の“邪魂道”は自然発生や“発生器”の仕業でなく、“特異体質”の持った人間が行ってるんが解ったんやて~~」

 

と、とんでもない事実が明かされたわ

 

「圭吾さんが、その“特異体質”の人間と対応してるから、私に、“邪魂道を広範囲で消滅する体質”を持った真琴さんを連れて、「クリオン・パーク」まで来て欲しい・・・残りの“邪魂”ハンター、バスターは、“怪物”化したハンター、バスターの対応して欲しいと要請がきたで」

 

と、捜査官のリーダーからの指示が入り

 

「了解!!!ここは儂らに任せて、直ぐに「クリオン・パーク」に駆けつけてくれや」

と、如月のおっちゃんが叫ぶと

 

「ありがとう、如月さん、林君、三宅さん」

房枝さんが、一礼してから、あたいに

「真琴さん、「クリオン・パーク」直ぐやから急ぎましょ」

と、声を掛け

 

「はい!!!リーダー」

と、返事をして

 

急いで、「クリオン・パーク」へ続く「ガオシック・パーク」の出入り口に差し掛かった時

 

いきなり、茂みの中から、スピノサウルスの“怪物”が2体、あたいと房枝さんの左右から現れ、襲い掛かってきた

 

あたいと、房枝さんは、バックステップし難を逃れたんやけど・・・・

 

正面から、T・レックスの怪物が現れ、「クリオン・パーク」への道を塞いできよった

 

「お~~と!!!これ以上は行かせへんで~~~」

と、どっかで聞いたことある“だみ声”が聞こえて来たんで

 

T・レックスの頭の方を見ると、獣精人らしき男が乗っかってたのよ

 

“え?“怪物”って人に懐くん?“と疑問に感じながらも、その男の姿をよく見たら・・・

 

あ~~~~~~!!!!!!

 

こ、こいつは!!!!

 

その男とは、あたいが就活の時に、面接の後に襲い掛かった暴行犯!!!

元“邪魂”ハンター・牧志智博(まきし・ともひろ)の姿があった!!!!




最後まで読んで頂き、ありがとうございます

”怪物”化した入場者たちを救うべく、”邪魂”浄化に励む真琴たち、そこへ、一部の”邪魂”ハンター、バスターの”怪物”化、”邪魂道”の発生源が”特異体質”の人間だったと言う驚愕の事実

真琴と房枝が、その発生源である「クリオン・パーク」に行こうとしたら、以前、真琴を暴行した、元・”邪魂”ハンターの牧志智博が現れた

この先、どうなるでしょうか?


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<用語集>

セレウッド・エリア=ハリウッド・エリア
ニューヨッカ・エリア=ニューヨーク・エリア
サンブランコ・エリア=サンフランシスコ・エリア
コリー・ホップ=ハリー・ポッター
四天堂ワールド=任天堂ワールド
ガオシック・パーク=ジュラシック・パーク
クリオン・パーク=ミニオン・パーク

因みに・・・
ユニバーサルワンダーランド
アミティビレッジ
ウォーターワールド
は、現実世界と一緒です


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第22話 NSJで、“怪物”討伐するとは思わんかった(3)

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「救国の英雄として転移したが、さてどうする?」を、衆議院選挙投票日の前までに、執筆をしていたため、この小説の投稿が一時停止しました

やっと、一話投稿出来ました・・・

怪物を生み出し源である、邪魂を出現させる道・・”邪魂道”を出現させる”特異体質者”を、真栄城圭吾が見つけ、その人間の目が放せないということで、寿真琴と謝花房枝に救援を頼み、”クリオン・パーク”に向かおうとした処、警察に捕まったはずの元・邪魂ハンター牧志智博が、邪魔をしてきた


あたいは、寿真琴(ことぶき・まこと)、平均身長の可愛い地精人(ドワーフ)やで、乳は平均以上やけど・・・

 

今、NSJ(ナーロッパ・スタジオ・ジャパン)で”怪物”討伐してるんやけど、圭吾さんが、”邪魂道を作る特異体質”を持つ人間がいて、それの対応に目が放せない為に

 

”邪魂道を消滅させる特異体質”のあたいと、房江さんが、「クリオン・パーク」に向かうところ

 

何か知らんけど、Tレックスとスピノサウルスの3体の”怪物”と共に

 

暴行犯で、警察に捕まったはずの元・”邪魂”ハンターの牧志智博が阻んで来たんだわ

 

何で、こいつが警察から釈放されたんか疑問を感じる前に

 

あたいは、プッチンプリンがプチっと落ちるが如くキレ、雷撃の鎚に”雷霆の閃光”を纏い、直ぐに攻撃体勢に入り

 

「おい!!!だみ声野郎!!!!あたいの”初めて”を奪おうとしやがったなぁ~~今すぐにてめえの腐れキ○タ✕ぶっ潰してやる~~」

 

て、その時は、何を言ってんのか記憶が無いほど叫んでたみたいやねんけど

 

房枝さんが、慌てて

「落ち着いて!!!!真琴さん!!」

あたいを止めようとしたんやけど、無視してもうて

 

あの”だみ声野郎”に向かって殴りかかろうと、跳躍してしまった

 

だみ声の野郎、上目遣いで不気味な笑みを浮かべ

「なんや!!おめえ~”処女”やったんかい・・・こりゃ~楽しみやな~」

その後、舌舐めずりをし

「おめえらをさっさと片付けて、生意気な乳デカ女をじっくりと弄り楽しんだるわ」

 

”パチン”と指を鳴らすと、“スピノ怪物”2体が、挟み撃ちで襲撃してきた

 

しまった!!!!

ジャンプしたままやと避けきられへん!!

一体をやっつけても、もう一体でやられてまう・・・

 

くそ!!!!

 

憎い奴を見た途端、何も考えず、突っ掛かった自分の短絡さに後悔をしてもうたよ

 

「危ない!!!真琴さん」

 

そんなとき、房枝さんが、あたいの横に跳躍し、片一方のスピノを”漆黒の刃”で後退させ

 

「何やっとんのや!!!嬢ちゃん!!!」

と、如月のおっちゃんも跳躍し、”旋風の閃光”の纏った風神の棍棒で、もう一体のスピノの頭を殴り、Tレックスの怪物の方へぶっ飛ばした

 

そのスピノにぶつかったT・レックスの揺れに、頭の上に乗ってた牧志は耐えきれず、地面の方に落ち着地した

 

あたいたちも、地面に着地し

 

房枝さんが涙目になって

「よかった~~真琴さんが無事で~~」

と、あたいをハグしてきた

 

でも・・・普通怒られても仕方ないんやと思う、だって、あたいが周りを顧みず敵に突っかかっていったんやもん

 

それでも、房枝さん、怒ろうともしない・・・優しすぎるやん

 

房枝さんに、むちゃ悪い事してもたと思って

「ごめんなさい・・・房枝さん」

と、涙を浮かべ謝ったよ

 

そんな時、如月のおっちゃんが

「嬢ちゃんと、牧志に何があったんか知らんが、無暗に突っ込むなや!!!」

と、怒って来た

 

あたいが、泣きべそ掻きながら

「如月のおっちゃん・・・ありがとう・・・ごめんやで」

と、さっき助けてくれたにお礼と謝罪をしたったら

 

如月のおっちゃん、あたいの様子を見て、少し引き気味になって

「反省してんなら、何も言わん・・・・」

と、言った後、真剣な顔で

「牧志らは、儂らが足止めしたるから、房枝の姉ちゃんと嬢ちゃん、構わず、牧志らの横を通り過ぎてけ!!!」

と、提案したあと、牧志に臨戦態勢とったんよ

 

牧志の奴、どうやって言う事聞かせてんのか、分からへんけど、3体の恐竜の“怪物”を大人しゅうさせながら

 

「ほう~~よう見たら、“フウガ”さんやないか・・・久しぶりやないですか?・・・」

 

と、目を細めながら、如月のおっちゃんに向かって、話かけてきよった

 

如月のおっちゃんと、だみ声の牧志が知り合いってのは、前のワームの怪物の時に知ってたんやけど・・・・

 

それにしても・・・・“フウガ”って、確かちびっ子に大人気の特撮ヒーロー“仮面アタッカーズ”のキャラの1人やん・・・イケメンで格好ええキャラが、スキンヘッドのごついのに“渾名”されてると思ったら・・・つい

 

あたい、笑いを堪えながら

「如月のおっちゃん・・・“フウガ”って渾名ついてたんやね・・・格好いいやん」

と、つい弄ってしまったわ

 

如月のおっちゃん、にたっとしたと思ったら

「嬢ちゃん・・・褒めてんのか、貶してんのか、はっきりしてくれや」

と、不気味な笑みで返されたわ

 

まあ・・・ちょっと怖くなったんで

「格好いいなあ~~思って、褒めてたんやで」

本音と逆の事を言ってもうたわ

 

如月のおっちゃん、あたいをジト目した後

「まあ~~いいわ、儂もあんまりこの“渾名”気に入ってへんしな・・・何か嫌な思い出が湧いて来たわ」

と、何か含みのある事を言って来た

 

あたいが、何それって、頭を傾げてたら

 

「おまえらのしょうもないコントは、どうでもええわ~~スピノ!!レックス!!!さっさと、あいつらぶっ殺せ」

 

痺れを切らした牧志が、恐竜の怪物3体に命令し、あたいたち向かって襲撃してきた

 

わ~~ちょっと待てや!!!!

 

こっちは、何の構えもしてへんのに失礼な奴っちゃな~~~と思いながら“雷の閃光”をまとった鎚を構えた時

 

突然、恐竜の怪物3体に、“太い蔓”が巻かれて、その動きを止めよった!!!

その恐竜必死に“太い蔓”を解こうと必死にもがいてたわ

 

「あたしたちを忘れちゃ困るわ~~」

と、なんか凄いポーズ決めて、美咲ちゃんが叫んでたよ

 

勿論、美咲ちゃん、林ちゃんの事は忘れてへんで~~ただ出番が少なかったみたいやね

 

「房枝さん、真琴さん!!!今のうちに、圭吾さんいる“クリオン・パーク”に向かって下さい、ここは僕たちが止めます」

 

と、林ちゃんが叫ぶと

 

「ありがとう・・・真琴さん!!!行くわよ」

と、房枝さんが、あたいに声掛け、牧志たちのいる、“ガオシック・パーク”の出入口を抜けようとしたら、牧志が憚り

 

「行かせてたまるかい!!!」

 

と、複数の“土埃の閃光の波”が地面をはって襲い掛かって来た

 

あたいたちは、それらを“雷の閃光”を纏った鎚で叩き、“漆黒の閃光の刃”で、“土埃の閃光の波”を相殺させ

 

牧志の横を通り過ぎた時・・・

 

「牧志~~何をしてるんだよ!!!」

 

と、野太い声と共に、“雷撃の帯”があたいたちを狙ってきやがった

 

危ない!!!あたいが、雷撃の鎚で、その“雷撃の帯”を叩こうとしたら

 

房枝さん、直ぐに反応し、広範囲の“漆黒の閃光”を纏った斬撃の鉄扇を盾にし、あたいたちを“雷撃の帯”から防いだ

 

「良い反応だ・・・中々やるじゃないか」

 

と、野太い声のする方をみると・・・・

 

何と!!!!

 

如月のおっちゃんと同じ背丈に、緑のタンクトップに、迷彩ミリタリーズボンを着た、むさいゴリマッチョな体格の地精人(ドワーフ)の男が、大きな戦斧をもって、あたいたちの前に現れた

 

ただ違ってたんは、如月のおっちゃんみたいに、“スキンヘッド”でなく、あたいのオトンみたいに、“角刈り”をしてたわ

 

あたいの中の、デカいゴリマッチョは必ず“スキンヘッド”と言う概念が崩れたのはたしかやったわ・・・・




最後まで読んで頂いて、ありがとうございます

如月のおっちゃん、美咲ちゃん、林ちゃんのお蔭で、牧志智博の障害から抜けたとおもったら、次は、如月のおっちゃんと同じ近くの男が現れ、”クリオン・パーク”への道が塞がれた

この事態にどう立ち向かって行くのか?そして、圭吾は無事なのか・・・


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第23話 NSJで、“怪物”討伐するとは思わんかった(4)

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寿真琴たちの前に、如月のおっちゃんと同じ位のゴツイ男が現れた・・・奴は一体何者なのか?


なんか、ごつい角刈りが、牧志に近づき

「牧志~~てめえは、ここで“邪魂”バスター・ハンターどもを止めるんじゃなかったのかよ・・・二人に抜かされかけてどうするんだよ!!!」

と、いちゃもん付けに行き寄ったんやけど

 

何か、あの牧志も負けじと

「植田~~邪魔すんなや・・・外で待機しとる“ゾンビ”使って襲わせようしたのによ~~おめえこそ、持ち場から離れて良えんかい!!!」

と、植田って言う、いかつい角刈りを物ともせずに、言い返しとったわ

 

それで、あの角刈り、バツが悪そうに

「ふん!!!てめえみたいな“たぬき”に任せらえるかよ~~」

と、粋がってたのよ

 

そしたら、牧志の奴、急に暗黒のオーラを醸し出し

「はあ~~?おい!!植田よ~~言葉に気を付けろや・・・俺は・・・」

と、角刈りを睨んだと思ったら

 

牧志、大きな声で・・・

「俺の耳と尾は、“あらいぐま”や~~あんな“たぬき”(ぼけ)と一緒にすんなや!!!!」

と、どうでもええ事に切れて怒鳴ってたわ

 

おいおい、いきなり仲間同士、喧嘩し出したで

 

あの二人・・・一体何しに来たんやろっと、あたいたちが、その様子を呆けながら眺めてると

 

「おい・・・牧志に植田、お前ら喧嘩しに此処に来たんかい・・・やるなら、よそでやってくれや・・・儂らの邪魔すんな」

と、如月のおっちゃんが、呆れながら、敵である2人の仲裁に入ってたわ

 

てか!!植田ってごつい角刈りと知り合いやったん?如月のおっちゃん・・・・

 

 

ホントは、もうちょっと、ほっといても良かったと思うたが、一刻も早く、圭吾さんのいる「クリオン・パーク」に行かなアカンかったんや・・・・

 

如月のおっちゃんの仲裁の言葉が聞こえたんかして、さっきまで睨み合いが続いてた牧志と植田っというごつい角刈りが、二人して、振り向いたら

 

「おや、誰かと思ったら、“フウガ”こと、如月友哉(きさらぎ・ゆうや)さんではないですか・・・お久しぶりです」

 

と、角刈りが、にたっとしながら、いきなり如月のおっちゃん目掛け、“雷光の閃光”を纏った巨大な戦斧を振り上げ殴りかかってきよった

 

「“ライガ”よ・・・いきなり、先輩に対し、とんだ挨拶をかましてくるか~~」

 

と、如月のおっちゃんも負けじと、“旋風の閃光”を纏った巨大な棍棒を振り回し、角刈りの“法撃”を受け止め、まだ勢いが余ったんか、あの角刈り、後ろに飛ばされよったわ

 

でも、あの角刈り、踏ん張りをみせて転ばなかった

 

これが、ごつい者同士の闘い・・・なんか凄いの見た気がしたで、あたいだったら、天の果てまで吹っ飛ばされそうやわ

 

 

それにしても・・・さっき、如月のおっちゃんが、植田って奴に、渾名で“ライガ”って、言ってたやん・・・何か昔、コンビでも組んでたんやろか?

 

それにしても、“フウガ”と“ライガ”って、ごつい人にあんまり似合わん渾名やね・・・

せめて、風神・雷神の方が格好良かったやんと思うてもうたよ・・・

 

 

そんな時、房枝さんが少し焦った顔で

「今のうちに、圭吾さん処に行くで~~」

と、あたいの手を引っ張り、如月のおっちゃんと角刈りが闘ってる隙を付き、牧志の横を再度、通り過ぎようとしたんやけど

 

「おっと、二度目はないで」

と、牧志が、“パチン”と指を鳴らすと

 

「クリオンパーク」へ行く通路には、沢山の“ゾンビ”が現れた

 

あたいらは、直ぐに後ろに引きさがったよ・・・房枝さん、圭吾さんを助けたくて、堪らないのに・・・見ていて辛いわ・・・

 

それにしても~~なんでやねん!!!!

 

“ゾンビ”がめちゃ多く寄せて来たのもビックリやけど、それよりも、牧志が“ゾンビ”を操ること出来るねん?

 

あたいと房枝さんが、驚愕してる処を、牧志の奴が

 

「おめえら、なんで“ゾンビ”操れるんや?っと思ってるやろ」

と、あたいたちの図星と付いた後、ニンマリしながら

 

「俺は、特異体質者で、その体質で“怪物を操る事が出来る”んやで」

と、自慢げに話しかけてきやがった

 

え~~あの牧志みたいな悪い奴でも、“特異体質者”がいたんや~~~

 

神さま~~何で悪い奴に“特異体質”って凄いの授けたんや・・・良い人に“特異体質”で悪さされたら敵わんやん

 

と、嘆き悲しんでたら・・・・

 

何と!!!!

 

大きくてゴツイ、如月のおっちゃんが、あの角刈りにぶっ飛ばされて、倒れてもうたよ

 

如月のおっちゃん、再び起きあがり

「痛てえなぁ~~、あの野郎!!!急に“法撃力”が上ってきやがったで~~」

と、頭を掻きながら、ぼやいていた

 

そんな~~、あたいの“周りの”法撃力”を上げる体質“を、自分の仲間のみ発動してるはずやのに・・・・何でと思ったら

 

その、角刈りの奴、肩に、巨大な戦斧を乗せ、にたっと笑みを浮かべながら

 

「俺も、牧志の奴と同じ“特異体質者”でな・・・“自分の”法撃力“を倍にする体質”を発動させたんだよ」

 

と、語ってきたわ

 

なんや~~あたいの“特異体質”のせいで、植田って奴にも影響してたんかと思って、心配したで・・・・てか!!!植田の“特異体質”の方が強いのか・・・なんやねん、もう~~

 

 

牧志が、ニタニタしながら、トンファを振り回し

 

「さあ~~「クリオン・パーク」に行きたきゃ、俺らを倒さんといけんで~~」

 

と、恐竜3体とゾンビの大群の“怪物”たちを背にし、牧志、角刈りが、仁王立ちしながら、あたい達が進む道を塞いでいた

 

 

2人とも“特異体質者”の上に、“怪物”たちが、ごちゃっといたら、圭吾さん処に行けんやん・・・どうしよう

 

 

その上、牧志の奴、不気味な笑みを浮かべながら

 

「ククク・・・真栄城圭吾と言う捜査官・・・今頃、やられてんのとちゃうか~~、なんせ、あの”邪魂”ハンター、俺らでも太刀打ち出来んもんな~~」

 

と、言った後・・・それを聞いた房枝さん、ますます焦りだして

 

「遠回りになってまうけど、逆の道から行きましょ」

 

と、房枝さんは、牧志たちと逆の、「ガオシック・パーク」の、空いている逆側の出入り口目指し走っていった

 

あたいは、房枝さんの素早い対応戸惑ってると

 

「ここは儂らが、牧志らの対応したるから、嬢ちゃんは、房枝のねーちゃんの後付いてけ」

 

と、大声で叫び

 

「真琴さん!!!早く、房枝さんの処に行って、ここは僕らに任せて」

 

と、林ちゃんが言ってくれ、美咲ちゃんも笑顔で応えてくれた

 

「ありがと・・・如月のおっちゃん、林ちゃん、美咲ちゃん」

 

あたいは、房枝さんの後を追って疾走した

 

 

牧志の奴、慌てて

「野郎~~逆の方に行きやがった・・・レックス・スピノ行くぞ」

と、言った時、ごっつい身体の植田が、牧志を止め

 

「良いじゃね~~か・・・既に奴が待ち構えてるし・・・」

と、意味深な事を言ってたのを

 

あたいは聞き逃さなかった・・・・

 

“まだ、誰かいるのか?”と、思い、一緒に疾走している房枝さんに

「リーダー!!!あたいらの進む通路にも、誰かいるみたいやで」

と、報告したけど

 

「圭吾さん!!!わたしたちも直ぐに駆け付けるさかい、もう少し堪えてや」

 

房枝さん・・・何時ものクールビューティーな態度でなく、一刻も早く、圭吾さんと言う大事な人を助けたい一心の、向こう見ずになっていて、あたいの報告を聞いてなくそのまま疾走していた

 

あたいも、そんな房枝さんを見て、同情し、どうしても止めれんかった




最後まで、読んで頂きありがとうございます

ごつい男の名は、植田・・・かつては、如月のおっちゃんの後輩で、”ライガ”と言う渾名で、昔コンビを組んでたみたいだ

それに、2人は”特異体質者”・・滅多にいない”特異体質者”が複数人、一体何が起こってるのだろうか?

そして、普段のクールビューティーと違い、大切な人を助けたいが為に、周りが見えていない、焦っている謝花房枝と、同情して、止めれない寿真琴・・・

待ち構えている者とは一体誰だろうか?

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<人物紹介>

NO.17

植田数摩(うえだ・かずま)

物語の立ち位置:元・如月友哉の後輩で、以前は、風神・雷神コンビで名を上げていた、“自分の身体能力を2倍まで上げる(時間制限あり)特異体質”渾名は“ライガ”

種族:地精人(ドワーフ)

年齢:35歳
性別:男性
身長:190cm
体重:103㎏
体形:ゴリマッチョな体系

性格:横暴、強きを助け弱きを叩く、救いのない性格

出身地:静岡県

法具:雷神の戦斧
法属性:木属性(雷)


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第24話 NSJで、“怪物”討伐するとは思わんかった(5)

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「ラグーン」をぐるりと回る形で「クリオン・パーク」に向かう真琴と房枝、そのまま何もなく、圭吾を助ける事が出来たら良いが・・・


「ガオシック・パーク」にいる“だみ声”牧志と、植田って言うごつい角刈りと、“怪物”の大群は、如月のおっちゃん、美咲ちゃん、林ちゃんに任せ

 

“邪魂道を空間に出現させる特異体質”を持つ人間の対応に追われている圭吾さんのいる「クリオン・パーク」へと、「ラグーン」を廻るかたちで遠回りする、あたいと房枝さん

 

途中、出会う“怪物”を倒しながら

 

「圭吾さん・・・無事でいて・・・・」

 

房枝さん、そう呟きながら、周りを観ずひたすら疾走していた

 

その分、あたいが周りを観ながら、房枝さん後を付いて疾走してるよ・・・今の房枝さん、止める事出来んわ

 

大事な人(圭吾さん)が、大変な目に合ってるやと思ったら・・・・あたいも、房枝さんの立場になってもうたら、一緒の事するかも・・・

 

今はその分、あたいが房枝さんにフォローせんとアカンなぁ~っと頑張ってるで~~

 

そう言えば、“怪物”の中に“法具”持った奴もいたな・・・・やっぱり、“邪魂”ハンター・バスターの人達も、“邪魂”に憑かれたんやね

 

でも、“怪物”なった分、人の理性なんか無いんかして、単純な攻撃しかせえへんから、楽に倒せたわ

 

「ラグーン」の方を見れば、そのまんま湖を飛び越えたら直ぐに、「クリオン・パーク」に行けんのになっ~~と思いながら疾走してたわ

 

“シャンズのぶら下がったオブジェ”を越え、ジェットコースターの下を通り掛かろうとした時

 

 

疾走しているあたいと房枝さんの前に!!!

 

ジェットコースターのレールの上から、3メートルはあろう、角の生えた“鬼の怪物”2体が飛び降りてきよった

 

「わ~~いきなり“鬼の怪物”が上から降ってきたで~~~」

 

あたいと房枝さん、直ぐに疾走を止め、バックステップして、難を逃れたんやけど

 

その“鬼の怪物”たちを良く見たら・・・・

 

「この“鬼の怪物”・・・この子ら!!!「コリー・ホップ」の方へ向かった、陰陽師姉妹のアリサとアオイやないの」

 

あたいは、仰天するほどに驚愕し、“鬼の怪物”になって、苦しそうな顔をした陰陽師姉妹を放っとく事が出来んで、“邪魂”から解放させるため、“鬼の怪物”2体に立ち向かった

 

「アリサ!!!アオイ!!!!直ぐに、元に戻したるからな~~」

雷撃の鎚にめい一杯の“雷霆の閃光”を纏わせ、“鬼の怪物”の胸辺りを狙い、叩きつけたんやけど

 

“鬼の怪物”の胸辺りに“札”みたいな物が貼ってあって、当てても“邪魂”を浄化する事が出来んかった

 

その隙を付かれて、“鬼の怪物”の拳が迫ってきたが、躱して、距離をとった

 

「わたしの方も、“邪魂”を浄化出来んかった・・・」

房枝さんも、もう一体の“鬼の怪物”に“法撃”を加えたけど、同じく“札”が貼って合って、“邪魂”を浄化出来んかった

 

「この2体の“鬼の怪物”・・・あの陰陽師の格好した姉妹でしょ・・・早く助けな」

 

房枝さん、圭吾さんの事もあるのに、目の前の“陰陽師姉妹”を助けようとしてくれるなんて、なんて優しい人なんやと思い、つい涙が出ちゃったわ

 

「わたしが、2体の“鬼の怪物”の陽動かけるから、まず一体を確実に、“札”を剥がしてから、“邪魂”の浄化しましょ」

 

と、房枝さんが提案し

 

「了解!!!リーダー」

 

と、返事し、“鬼の怪物”2体の周りを疾走した

 

すぐさま、房枝さん“漆黒の波”を複数、地面を這うよう放ち、“鬼の怪物”2体を翻弄させた

 

あたいは、その一体の隙を付き、“札”を取ろうと手を差し伸べようとした途端!!!

 

「ぐわっ!!!」

 

“札”から、電撃が走って、触る事が出来んかった

 

その隙に“鬼の怪物”から攻撃を仕掛けられ、あたいは、それを“雷霆の閃光”を纏った雷撃の鎚で受け止め、後ろへ飛ばされ、房枝さんの横に着地した

 

「あの“札”から“電撃”が走って、剥がす事出来んかったわ」

 

と、嘆いたら

 

「万事休すやね・・・・あの“札”一体どこから・・・」

 

と、房枝さんが答えた時

 

「ククク・・・“邪魂操作の呪符”を付けた“怪物”なかなかいけるやろ」

 

いつの間にか“怪物”2体の間から、錫杖を持った紺色の袈裟を着た、背の高い細身で長髪の、“たぬき”か“あらいぐま”か分からん、獣精人(ビースト)の男が、気色悪い笑みで現れよった

 

誰やねん・・・“だみ声”牧志についで気色わるい奴がおるで

 

あたいは、つい・・・

 

「おい!!!“あらいぐま”の坊主!!!何で、アリサとアオイを“鬼の怪物”にしたんや!!!」

 

と、あの気色悪い“あらいぐま”坊主に叫んだら

 

あの坊主、気色悪い笑みから、暗黒の能面に変り

 

「あ、“あらいぐま”だと?・・・貴様~~(われ)を舐めてんのか?」

 

と、ドスの聞かせた声で応答したと思ったら

 

「吾は、崇高なる“たねき”の獣精人だ!!!!あんなあらいぐま(かす)と一緒にすんなや~~~」

 

と、怒りに満ちた声で怒鳴ってきよった

 

やっぱりな~~、“あらいぐま”の獣精人の牧志に、“たぬき”って言われて怒ったんと一緒で、この“たねき”坊主に“あらいぐま”って言ったら、ほんまに怒りよったわ

 

ちょっと、いたずら心で弄って見たけど、受け答えが牧志の時と同じで、ちょっとおもろかった

 

「ちょっと、真琴さん・・・やり過ぎやで」

 

と、房枝さんに怒られちゃったけど・・・・房枝さん、笑いそうになるのを堪えてたわ

 

“たぬき”坊主、あたいらの様子に、ご立腹なんか・・・”人型の呪符”を錫杖に張り付け、それを振り回し

 

「“鬼の怪物”ども、さっさと、あの二人をぶっ殺せ!!!」

と、命令したかと思ったら

 

“鬼の怪物”たち、迅速の速さで、あたいらの間合いに入り、攻撃を仕掛けてきた

 

あたいと、房枝さん、直ぐに攻撃を躱し、“鬼の怪物”の後に廻り、背中に法撃を掛けたが、そちらにも“札”が貼ってあり、法撃を貫くことが出来んかった

 

あたいらが、“鬼の怪物”から間合いを取ったと思ったら、次は“鬼の怪物”から、それぞれ、“岩石の弾”と“団栗(どんぐり)の弾”の法撃が放ってきよった

 

あたいと、房枝さんは、それぞれ“雷霆の閃光”、“漆黒の閃光”を纏った法具で跳ね返したったけど

 

この“鬼の怪物”、陰陽師姉妹の砲撃が使えるんや!!!!と、驚いてもうたわ

 

“たぬき”坊主が、“鬼の怪物”を操作しだしたら、こんなに強くなるなんて、誰も聞いてへんで~~

 

この後、“鬼の怪物”との攻防が始まってもうて、早く圭吾さんの処に行かなアカンのに、時間を喰ってもうたよ

 

「ほれほれ~~どうしたんや・・・はよ“鬼の怪物”倒さへんかったら、「クリオン・パーク」の捜査官たち、やられちまうで~~、あの“邪魂”ハンター・・・相当強え~からな」

 

と、“たぬき”坊主、むかつく笑みをしながら、“鬼の怪物”を操り、あたいと房枝さん、翻弄されてもうたよ

 

くそ~~、あの“たぬき”坊主め~~~、今に見てろや~~~~

 

あたいは“たぬき”坊主の隙を伺い、“鬼の怪物”と対戦しとったけど、中々隙を見せてくれへん

 

どないしたら、良いんやと考えてた時

 

 

いきなり、“鬼の怪物”たちの身体に“鉄の条線”が巻き付かれ、身動きが取れない状態にし、“たぬき”坊主目掛け、多数の“鉄の三日月の刃”が放たれてた

 

“たぬき”坊主、すぐさま、“氷雪の壁”を張り、“鉄の三日月の刃”を躱しおった

 

「やはり、そこのいたんやな・・・安部晴永(あべ・せいえい)、探してたで・・・」

と、不気味な笑みで呟いてた

 

あたいらが、後ろを振り返ると!!!!

 

蘆屋道照(あしや・どうしょう)・・・何故、お前がこんな所にいてるんや・・・私の娘たちをよくも“怪物”にしてくれたな・・・許さん!!!」

 

機動隊の恰好をした、狐耳のイケオジ陰陽師こと、アリサとアオイのとうちゃん、安部晴永が、“呪符”を持って、立っていた




最後まで読んで頂き、ありがとうございます

一刻でも早く、圭吾を助けたい、真琴と房枝、そこへ”鬼の怪物”にされた陰陽師姉妹が出現、対応するも、”札”があって”邪魂”浄化が出来ない

そこへ、紺色の陰陽師の蘆屋道照が現れ、”鬼の怪物”を操作し、真琴と房枝を翻弄させる

もう時間がない2人に、アリサとアオイの父親、安倍晴永が登場!!!
さて、どうなっていくのでしょうか?


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<人物紹介>

NO.18

蘆屋道照(あしや・みちてる)(または、どうしょう)

物語の立ち位置:安倍晴永の同僚にてライバル、元・京都府警“邪魂”ハンター、バスター捜査官、陰陽師(格好は僧侶)の1人、怪物を“式神の陰陽術(人型の呪符)”で操る

種族:獣精人(ビースト・狸)

年齢:45歳
性別:男性
身長:180cm
体重:70㎏
体形:やせ型

性格:陰険、卑怯、自分勝手

出身地:京都府

法具:氷雪の錫杖
法属性:水属性(氷)


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第25話 NSJで、“怪物”討伐するとは思わんかった(6)

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陰陽師姉妹を、戦闘道具に使う、蘆屋道照・・・我が娘たちを救う為に、立ちはだかった、安倍晴永

無事に、陰陽師姉妹を救うことが出来るだろうか?


“たぬき”坊主こと、蘆屋道照に、自分の娘たちが“怪物”にされ、怒髪天の如く怒る、陰陽師姉妹の父ちゃん、安倍晴永さん

 

「今すぐに、娘たちを返してもらうぞ」

 

と、言った後、“鉄の条線”で縛られた“鬼の怪物”になった陰陽師姉妹の胸を、鉄条糸の先で器用に“札”を躱し、刺し込んだわ

 

そしたら、黒い影の“邪魂”が飛び出し、断末魔を上げ消え去ったと同時に、“鬼の怪物”から、陰陽師姉妹の姿に戻って、“鉄の条線”で介抱し、安全な場所に移し寝かせた後

 

陰陽師姉妹のとうちゃん、“二枚の呪符”を懐から取り出し、姉妹に投げ貼り付け

 

「結界!!!」

 

と、唱えたら、姉妹の周りに、何か“光った壁”で包まれたよ

 

陰陽師姉妹のとうちゃんって、めちゃ凄いやんと思ったよ

これで、無事に陰陽師姉妹が助かって、ホンマに良かったと安心したで・・・

 

陰陽師姉妹のとうちゃん、あたいと房枝さんの方を向き、更に“二枚の呪符”をあたいたちにも、貼り付け

 

「飛翔!!!」

 

と、唱えたら・・・

 

何と!!!

 

あたいと、房枝さんが空中に浮かんだで・・・びっくりしたよ

 

「これで、一気に「ラグーン」を越え、「クリオン・パーク」に行ってください」

 

と、陰陽師姉妹のとうちゃん、言ってくれたんで

 

「ありがとうございます、安倍捜査官!!!行くで~真琴さん」

 

と、房枝さん、嬉しい顔で応答し、あたいと共に、猛スピードで、圭吾さんのいる「クリオン・パーク」へ“飛翔”したで~~

 

あの“たぬき”坊主、慌てて

 

「あっ!!!貴様たちを「クリオン・パーク」に行かせる訳にはいかんのや」

 

と、錫杖を振ると、「ラグーン」の上空を飛翔している、あたい達の前に“龍の水柱”が水上から現れ、攻撃を仕掛けてきたんやけど

 

「そうはさせんで~~、道照の相手は、私、晴永が相手や!!!よくも娘たちを弄んでくれたな!!!」

 

あたい達の横側から、“龍の鉄条線”が通り過ぎ、“龍の水柱”を吹っ飛ばした

 

あたい達は、そのまま「ラグーン」を越え、「サンブランコ・エリア」を通り過ぎ、「クリオン・パーク」へと近づいた時

 

 

丁度、圭吾さんが、複数の“邪魂道”から発生している“邪魂”を、法具の鉄砲で“法撃”し、2人の捜査官たちは、ある“邪魂”ハンターと闘ってたんやけど・・・

 

その“邪魂”ハンター、法具の鉄鞭(てつべん)から“炎の螺旋状”を繰り出し、2人の捜査官を翻弄してたんよ

 

圭吾さん含む3人の捜査官、そうとう疲れが見えてんのに、例の“邪魂”ハンター、余り疲れが見られず、なんか余裕綽々してたわ・・・3人相手に、何て強さなんやろと思うたわ

 

しかも・・・あの“邪魂”ハンター

 

髪が赤くショートヘアー、体系は、房枝さんより少し背の高いスレンダーで、胸の谷間を見せた上着と短パンの、へそ出しルックの森精人(エルフ)の女性だったのよ

 

牧志たちが“めちゃ強い”と言ってたから、物凄くごっついオッサンかと思うたら・・・背の高い、スレンダーな女の人だったんやな~~

 

全くの予想外やねんけど、3人の捜査官でさえ、手が出されへんから、“めちゃ強い”のは確かなんやね~~~こりゃ、大変だと困惑したよ

 

 

あたいと、房枝さん、圭吾さんの前に着地したら、早速

 

「圭吾さん!!!大丈夫?・・・心配したで」

 

と、房枝さんが、圭吾さんの傍に駆け寄り労わった

 

「何とか間に合って良かった・・・」

 

と、圭吾さん、安心した顔で、房枝さんに応答した

 

 

あたいの、“邪魂道を消滅させる体質”で、空中に漂っていた“邪魂道”が消滅した

 

「何故、突然?“邪魂道”が消滅したんや」

 

特異体質で“邪魂道”を発生させてた“邪魂”ハンター驚愕してたんやけど

 

「また、“邪魂道”出せばええわ」

 

と、また“邪魂道”を発生させよったけど、あたいの“特異体質”ですぐに消滅しよったで

 

「“邪魂道”すぐに消滅したで、どないなってんねん」

 

と、状況が飲みこめん“邪魂”ハンター、叫んでたよ

 

圭吾さん、笑みを浮かべ

「やはり、思った通り、“特異体質”どうし相殺できたで・・・」

と、呟くと

 

その呟きを聞いた、“邪魂”ハンター、目を見開き、圭吾さんに向かって

「まさか・・・今来た二人が・・・」

と、言いかけた時・・・その“邪魂”ハンター、房枝さんの方をみて

 

にたっと、口の端を上げながら

「誰かと思うたら・・・房枝じゃないか・・・久しぶりやね」

と、言って来た

 

えっ?・・この“邪魂”ハンターと、房枝さん知り合いやったん?

 

そう思いながら、房枝さんの方を振り向いたら・・・房枝さん緊張した面持ちで

 

「お久しぶりです、早苗さん・・・・まさか貴女が、この騒動の首謀者やったんですね」

と、答えた

 

その早苗っていう“邪魂”ハンター、両方の掌を左右に広げ(とぼ)けたような態度で

「首謀者ね~~それはどうやろね」

と、言い返してた

 

やっぱり、房枝さんと、めっちゃ強い”邪魂“ハンターと知り合いやったんや・・・一体どんな関係やったんやろって、思ってた時

 

圭吾さん、薄ら笑いしながら、あたいに

 

「房枝ちゃんと、あの鈍渡早苗(どんと・さなえ)とは、先輩と後輩の間柄で、もう1人、房枝ちゃんの同僚と共に、女性トリオを組んで活躍した時期があったんよ」

 

そのあと、悔しさの滲んだ笑みを浮かべ

 

「鈍渡早苗・・・「ジャコン・バスターズ」では、10指に入る実力を持ってて、この業界では、“ジャコン・バスターズ十傑の1人”と言われてたんよ・・・まさか、これほどの“邪魂”ハンターが首謀者だったとはな・・・俺らが手こずるのも分かるわ・・・」

 

と、説明してくれたよ

 

え~~“ジャコン・バスターズ十傑”って言う存在知ってたんやけど、誰が十傑してるんかは知らなんだわ・・・とにかく、あの房枝さんの先輩って人が、めちゃ強いってのは分かったよ

 

でも、怖いってより、早く対戦してみたいって“武者震い”してきたで~~

 

 

その、房枝さんの先輩が、腕を組みながら考え込み、自分の顎を掴みながら、あたいを見みて

 

「確か、房枝は“特異体質者”でなかったはずやから・・・一緒にきた、地精人(ドワーフ)のお嬢ちゃんが“特異体質者”みたいやね」

 

と、言い当てたあと、鉄鞭を地面に叩き、間髪入れずに、あたいに向かって、鉄鞭を伸ばし“炎の螺旋”を放ってきたわ

 

あたいも、“雷霆の閃光”を纏った雷撃の鎚で、“炎の螺旋”を叩き壊したった

 

「ほう~~、お嬢ちゃん・・・中々やるやないの」

 

と、少々驚きながら、房枝さんの先輩が、感心してくれたよ

 

あたいは、そのまま鎚を振るい“雷撃の刃”を、その先輩に放ってやったけど、向こうも、鉄鞭を振り上げ“炎舞の波”を放ち、相殺された

 

あたいは、すぐさま、“雷霆の閃光”を纏った鎚を振りかざし

 

「「「おりゃ~~~」」」

 

と、雄たけびを上げ、房枝さんの先輩に立ち向かっていた




最後まで読んで頂き、ありがとうございます

この首謀者が、まさか、謝花房枝の先輩で、最強の称号”ジャコン・バスターズ十傑”の1人の”邪魂”ハンター、鈍渡早苗

自分の”特異体質”を邪魔をしているのが、同じ”特異体質”の寿真琴と分かり、いきなり襲撃をかけてきたが

真琴も引けを取らない勝負をしていた・・・さて、どうなって行くのでしょうか?

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NO.19

鈍渡早苗(どんと・さなえ)

物語の立ち位置:、元・ジャコン・バスターズ本社局長(兵庫支社所属)、謝花房枝が新人の頃の先輩、“邪魂道を空間に出現させる(自分自身の意志で”邪魂“に憑けれる)特異体質者”、NSJ編・最終ボス・・・訳あってこの騒動を起こす

種族:森精人(エルフ)

年齢:37歳
性別:女性
身長:170cm
体重:59㎏
体形:スレンダー体形(乳は謝花房枝より大きい)

性格:訳あって冷淡な態度をとるが、本当は男勝りの面倒見のよい姉御肌

出身地:兵庫県

法具:炎雀の鉄鞭(えんじゃくのてつべん)
法属性:火属性


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第26話 NSJで、“怪物”討伐するとは思わんかった(7)

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少し時間を戻して、真琴と房枝が「クリオン・パーク」に向かった直後の「ガオシック・パーク」での出来事を、林郁郎視点で、お送り致します


僕は、林郁郎(はやし・いくろう)・・・・

真琴さんと、美咲さんとは、何かと微妙な立場にいる”邪魂”バスターです

 

 

房枝さんと、真琴さんが、圭吾さんの救援にかけつけ

 

牧志と植田・・・はぐれ”邪魂”ハンターって言う、反社会的組織に与したり、自ら反社会的な事をして利益を得て、本来の”怪物”討伐をしない者たちを倒すため

 

僕たちは「ガオシック・パーク」に残り、闘っている

 

如月さんは、元後輩で、一時”フウガ・ライガ”と呼ばれ、コンビを組んで”怪物”討伐をしていた、同じ体格の植田と対戦し

 

僕と、実咲さんは、”怪物”を従えてる、牧志と言う、過去に真琴さんを何かしようとした奴と対戦する事となった

 

さっきの真琴さんの暴言・・・真琴さんらしいと言えば、そうだけど

“腐れキン〇タ✕”って・・・とても、女の子の言えるモノではないよね・・・

 

と、朧気ながら思い出していた

 

 

「俺の相手は、そこの森精人(エルフ)の優男と、獣精人(ビースト)のギャルか・・・」

 

牧志、遠い目で僕たちに呟いたと思ったら、やらしい目で、美咲さんをジロジロした後、舌舐りし

 

「この兎の女も、真琴と言う乳のでかい女とは違って、厭らしい身体してるやないかい・・・また楽しみが増えたで~」

と、気色悪い発言をしたものだから

 

美咲さん、身体を隠す仕草をして

「なんなの?あれ??気色悪いのだけど・・・」

と、言った後

 

「真琴ちゃんも、あんな厭らしい男になんかされそうになったのね!!」

と、法具・炎舞の弓を構え

 

「こっちに来ないで~~~」

と、叫んだと同時に、多数の放線状の”炎舞の矢”を牧志目掛け放った

 

僕も、牧志が美咲さんの法撃に気を捉えてる間に、あることを仕掛けた

 

 

牧志、下品な笑いをしながら

 

「ケケケケ~~~こんな単純な法撃で、俺を倒せるかい!!!」

と、”土埃の閃光”を纏ったトンファを回転させながら、”炎舞の矢”を跳ね返した

 

「いくら、無茶苦茶な法撃しても、俺に集中しとったら、何の意味もないで~~」

と、牧志がドヤ顔で言われたのですが・・・

 

美咲さん、手を腰に掛け、呆れた笑み浮かべながら

 

「あんたって、馬鹿?・・・後ろ見れば」

と、言った後

 

牧志が変顔になって

 

「は?・・・おめえ~何言ってんや・・・」

と、後ろを振り向いた時

「なんやねん!!!これは~~~」

牧志の奴、目が飛び出るほど驚き、叫んでたよ

 

たくさんの入場客が倒れてるのを見て・・・

 

 

そう、僕が、美咲さんが牧志に法撃を仕掛けた間に、牧志の後ろに構えていた”ゾンビ”を、僕の法術“大樹の蔓”で、一網打尽にして、”邪魂”の浄化してたのだよ

 

 

美咲さん、僕の方を向き、にこっと笑みを浮かべ

 

「流石~林くん!!!やるじゃないの!!!!やっぱり、あたしらのチームの知恵袋は違うね~~」

と、褒めて貰えたので・・・

 

僕は素直に

 

「いや~~それほどでも~~」

と、後頭部を掻きながら、にたり顔で返事したら・・・

 

美咲さん、急に疑いに似た目をしながら

 

「林くん・・・何か変な想像してない?・・・やらしい顔してるけど~~」

と、言われた・・・

 

「えっ?・・・え~~~~~」

 

僕、普通の笑みを浮かべただけなのに、何故そんな事になってるの

 

そんな~あんな牧志(ケダモノ)と一緒は嫌だよ~~

と、僕が涙目になってる間に・・・

 

「おめえら~よくも俺を謀りやがったなぁ~、スピノ、ティラノ!!!奴らをぶっ殺せ!!!」

 

牧志、よほど悔しかったのか、怒り心頭になって怒鳴り付け、指を鳴らしたと同時に、恐竜の”怪物”3体が、僕たちに襲い掛かって来た

 

僕と美咲さんは、すぐに臨戦態勢を取り

 

「林くん、あの恐竜たちの動きを封じ込めて!!!その後、あたしが”邪魂”浄化するわ」

と、指示を出すと

「了解!!!」

と、返事をし、僕は3体の恐竜の動きを停めようと、法術”捕縛の蔓”を仕掛けたが

 

何と!!!

 

恐竜の“怪物”3体が、高天閣の時のケルベロスみたいに“バリア”を張り出し、僕の法術“捕縛の蔓”を防いだ

 

「えっ、そんな馬鹿な!!!さっきまでそんな事なかったのに何故?」

と、僕は驚愕し、疑問を投げかけたが

 

牧志本人も、その恐竜の“怪物”の“バリア”に驚愕し

 

「なんやねん、これは・・・法撃を防ぐ“バリア”みたいなもん出てきたで、これも俺の“特異体質”のせいなのか」

と、感心しながら言っていた

 

牧志も、この事(・・・)を知らなかったのか・・・一体どう言う原理で“バリア”を発動したのだろうか・・・高天閣みたいに、“発信器”がNSJの何処かに仕掛けられてるのか?

 

それに、さっきまで、恐竜の“怪物”に法術を掛ける事が出来たのに・・・まさか?

 

そんな事を考えてる暇はなく、僕と美咲さんは、ターゲットを、恐竜の“怪物”から、はぐれ“邪魂”ハンターの牧志に換え、法撃を掛けようとしたが、恐竜の“怪物”に翻弄され、その隙を伺う事が出来なかった

 

 

一方、如月と植田の闘いと言えば・・・

 

あの如月さん、一方的に植田の法撃をされていた

 

「ぐっ・・・植田の法撃力が上がる特異体質・・・嬢ちゃんのと比べもんにならんで」

 

と、如月さん、苦心しながら、植田の法撃を何とか往なしていた

 

「ガハハハ~~”フウガ”さんよ~、俺の法撃を()なすだけでは、俺を倒すことは出来ないぜ!!!」

 

植田の奴、目一杯(めいいっぱい)の ”雷光の横斬り”の法撃を、如月さんに与えた

 

如月さんも、咄嗟に”旋風の閃光”を纏った棍棒で受け止めたが

 

勢い余って、吹っ飛んでしまって、樹木に当たって、痛そうにしながら立ち上がり

 

「ぐっ・・・痛ってぇなぁ~、嬢ちゃんの“特異体質”が無かったら、儂、死んでたかも知れんなぁ~」

 

と、言いながら、棍棒を構え臨戦態勢を取り

 

「そのお陰で、”ライガ”の法撃を見切る事が出来たで・・・昔から変わっとらんわ」

と、呟きながら、にたっと笑い

 

「かかって来いや!!!”ライガ”~~おめえの法撃力って、こんなもんかい・・・特異体質も大した事ないやんけ」

と、挑発してたよ・・・

 

 

ちょっ、ちょっと待って~~如月さん!!!

 

あんた、もの凄く不利なのに大丈夫なの

 

と、思った間に

 

如月さんの挑発に接触した、植田が、頭の血管が浮き出る程、怒り出して

 

「”フウガ”さん、その挑発、命取りになっても知らんぞ!!!死ね~~~」

と、怒鳴り、戦斧を振り上げ、”雷光の刃”を飛ばした

 

如月さん、体格に似合わず、素早く”雷光の刃”躱したと思ったら、植田の間合いに入ったけど

 

植田も、すぐに反応し、戦斧を横斬りした

 

如月さん、寸で躱し、植田の腹目掛け、棍棒の柄の先を使って殴りつけた

 

次は、植田の方が吹っ飛び、スピノ”怪物”にぶつかった

 

 

その時、僕が破れかぶれで、法術“大樹の蔓”を掛けたら、植田とぶつかったスピノの“怪物”動揺してたのか、上手く掛かり、見事に“大樹の蔓”の串刺しになって、身動きが出来ない状態になり

 

美咲さんは、その隙を見逃さず、“炎舞の矢”を放ち、スピノの“怪物”の胸を貫き、黒い影の“邪魂”が断末魔を上げ浄化

 

スピノの“怪物”から、NSJのスタッフの姿に戻って、地面に伏した

 

「植田~~、おんどりゃ~~何を俺の邪魔しくさってるんや!!!」

と、牧志が、上体を起こした植田に怒鳴りつけ

 

「そんな事知るかよ!!!邪魔するところに、“怪物”を置くなよ!!!牧志~~おめえが間抜けだっただけだろ」

と、やがて起き上がった植田も負けじと、牧志に怒鳴りつけ、仲間同士、一側触発の事態になった

 

その事態に、僕らも唖然としてたけど、恐竜の“怪物”2体も唖然としてたよ




最後まで読んで頂き、ありがとうございます

この回で、林郁郎視点の「ガオシック・パーク」を終わらせるつもりが、意外と文字数が多すぎたため、次回と合わせて2話分になってしまいました

本日は、2話投稿予定ですので、よろしくお願いいたします


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第27話 NSJで、“怪物”討伐するとは思わんかった(8)

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今日、二回目の投稿になりました

今回も、林郁郎視点の「ガオシック・パーク」の話が始まります


ども・・・僕は、林郁郎

何時もは、主人公の寿真琴さん視点なんですが、なにか、“天の導き”が良く分からないけど、少し、僕の視点の話が続くことになりました・・・

 

 

このまま、牧志と植田が喧嘩して、お互い自滅してくれたらっと思ったら・・・

 

如月さんが

「おい!!植田に牧志よ~~、また仲間同士、喧嘩してどないすんねん」

と、呆れながら、咎めてたよ・・・・

 

如月さん~~余計な事しないで~~~

と、僕も美咲さんも心の中で叫んでたよ

 

如月さんの讒言を聞いた2人は

 

「確かに、今は仲間割れしてる場合ではないな・・・おい!!牧志、この騒動終わらせたら覚悟しとけよ」

と、植田が言うと

 

「確かにそうやな~~、それはこっちの台詞や~~、植田、てめえこそ覚悟しろや」

と、牧志が言い返した後

 

植田が、如月さんの方に向き、“雷光の閃光”を纏った戦斧を構え、何時でも攻撃に転じる体勢になり

 

「“フウガ”さんに、見苦しいとこ見せてしまったな・・・今度こそ、あんたを倒してやるぜ」

と、にやりとした顔で、如月さんに語り

 

如月さんも、一息を入れた後、“旋風の閃光”を纏った棍棒を構え、臨戦態勢をとり

 

「お前は、本当に全然変わっとらんなぁ~~、儂を倒せるんならやってみろや~~」

 

と、言い返した

 

 

途端に、植田が如月さんの間合いに入り、戦斧を振り上げ

 

「今度こそ死ね~~~」

と、叫びながら縦斬りを掛けてきた

 

如月さん、植田の“縦斬り”を寸で横に避けたと同時に、植田の腹目掛け、棍棒を“横斬り”を決め、樹木の茂みまで、吹っ飛ばした

 

如月さんと植田の闘いを見守っていた牧志が、呆れ顔で

 

「おい!!植田よ~~これで御仕舞いかよ・・・面白んないで」

と、呟いた

 

 

「う、うるせ~な・・・俺はまだいけるぜ~~」

と、牧志の呟きが聞こえていたのか、言い返しながら、茂みから植田が現れ

 

腹を押えながら、悔しさと痛みの歪んだ顔をしながら

 

「流石は“フウガ”・・・俺に“特異体質”がなかったら、今頃、お陀仏だったぜ」

と、言いながら、“雷光の閃光”を纏った戦斧を構え、臨戦態勢をとった

 

でも、何処かぎこちない感じで構えていた

 

「まだ、立ってられるとはな・・・次は、儂の方から行くで」

と、“旋風の閃光”を纏った棍棒を横に構えながら、速攻で植田の間合いに入り“横斬り”を決めようとしたが

 

「そんなんで、俺を倒せると思ってるのですか!!!」

と、植田が、如月さんの法撃を受け止めようと、“縦斬り”を掛けてきた

 

「引っかかったな~~」

如月さんが、途中で“横斬り”を引っ込め、植田の“縦斬り”を躱し、引っ込めた反動で、身体を回転しながら、棍棒を縦に上げ

 

既に振り下ろした戦斧を持った植田の両腕目掛け、棍棒を振り下ろした

 

咄嗟に気づいた植田は、戦斧を手放しバックステップをし、その“法撃”から逃れたが、法具を持たない状態では、普段の人間と変らず“邪魂”ハンターには勝てない

 

如月さんは、そのままバックステップした植田を追いかけた

 

植田、仕方なくパンチングを仕掛けたが、あっさりと如月さんにその腕を捕まれ、“背負い投げ”をくらい、そのまま倒された

 

如月さん、棍棒に纏った“旋風の閃光”を、植田の胸に当て、“閃光”を浴びせ、身体の動きを封じ込めた

 

「く、くそ~~動かねえ!!!」

と、植田は倒れたまま藻掻いてたが、身体が思い通りに動かす事が出来なかった

 

如月さん、一息いれた後

「金属性の持つ人間がくれば、動けない身体を解除できるから、ここで反省でもしとけ・・・」

 

その後、人差し指を、こめかみに持って行き

「植田よ~~仕掛ける“法撃”が大振りで単純なんだよ・・・少しは頭を使って、“法撃”に変化つけろや」

と、何故か、心優しい?アドバイスをしていた

 

それを、聞いた植田、悔し涙を流しながら

「「ち、畜生~~~~!!!!」」

と、雄たけびを上げていた

 

 

後は、牧志と恐竜の“怪物”2体のみ

 

僕たちが、牧志の方へ目を向けると・・・

 

牧志、少しビクッとしたのか

 

「ちっ、植田の奴、やられやがって・・・」

と、呟きながら

 

指を鳴らし

「スピノ、ティラノ、あの3人を殺してまえ」

と、指示を出し、2体の“怪物”は、僕らを襲撃してきた

 

やはり、僕らの“法撃”を掛けても“バリア”を張られ、決定打を与えられなかった

 

僕たちが、恐竜の“怪物”に翻弄されてる隙をついて、牧志が“土埃のリング”を飛ばして来ては、僕らを倒そうとしていた

 

“バリア”を張る恐竜の“怪物”が、まるで牧志の盾になって、牧志を倒す事が出来なかった

 

「このバリアさえ無ければ、あの牧志を倒せたのに・・・」

と、僕らは、嘆きながら、恐竜の“怪物”と牧志との攻防が続いていたが

 

そろそろ、限界が来た時・・・奇跡が起こった

 

急に恐竜の“怪物”の“バリア”が消滅し、僕らの“法撃”が届き、恐竜の“怪物”の中の“邪魂”を浄化でき、NSJのスタッフの姿に戻って地に伏せることが出来た

 

「なんでや~~、急に“バリア”が消滅して、スピノ、ティラノがやられたで~~」

と、牧志は驚き、青い顔をした後、叫んでいた

 

後は、牧志のみ・・・・

 

牧志の奴、1人になってしまったのか、焦りだし

「くそ~~」

と、言いながら、あちこちと見まわしながら・・・

 

ある方向を見た後、にたっとしながら、“土埃の閃光”の纏ったトンファを回しながら、多数の“土埃のリング”を出現させ

 

「これでも、くらえや~~」

 

と、僕ら目掛け、“土埃のリング”を放った

 

僕らが、“土埃のリング”を打ち落としてる間に、牧志は、上空にあるジェットコースターのレールに跳躍し逃げようとしたが

 

「逃がしてたまるか!!!」

 

牧志のその所業を見逃すことなく、僕の法術“捕縛の蔓”を仕掛け、牧志を縛り上げ、そのレールから落下させ

 

「あたしが、止めを刺してあげるよ」

 

と、美咲さんが“炎舞の矢”を放ち、牧志の動きを封じ込めた

 

「「くっくそ~~~!!!」」

と、牧志は藻掻きながら、叫んでいた

 

 

ふう~~やっと、牧志と植田をやっつける事が出来たよ・・・・

 

後は、真琴さんと房枝さんの後を追って「クリオン・パーク」に向かうのみ

 

その前に、“怪物”から解放され倒れている入場者やスタッフの救助と、身体の動かない牧志と植田の捕獲をどうするのか考えてる時

 

既に、如月さんが、無線機を使って、救援隊の要請をしていて

 

「もうすぐ救援隊がここに来るから、後は任せて、急いで「クリオン・パーク」へ行くで~~」

 

と、僕らに指示を出し

 

「了解です!!!」

と、返答した後、僕と美咲さんは、如月さんの後を追って、「クリオン・パーク」に向かうのであった

 

それにしても、何故、恐竜の“怪物”に“バリア”を張る事が出来き、そして急に“バリア”が消滅したのか?

 

この答えは、「クリオン・パーク」についた時、すぐに解った・・・




最後まで読んで頂き、ありがとうございます

この回で、林郁郎視点の「ガオシック・パーク」は終了いたしました

やっと無事に、牧志と植田を倒す事が出来き、恐竜の”怪物”の”バリア”の謎が出てきました

次回は、陰陽師姉妹と父親の安倍晴永の「ラグーン」での実況が出来たら良いなっと思ってます

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第28話 NSJで、“怪物”討伐するとは思わんかった(9)

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次は、陰陽師姉妹の父親、安倍晴永視点で、ライバルの蘆屋道照との対戦が始まる前のストーリーが始まります


私は、安倍晴永(あべ・はれなが)と申します

 

京都府警・邪魂浄化特務室・邪魂BH(バスター・ハンター)取締官の傍ら、陰陽師、安倍家陰陽道本家・当主としての顔もあります

 

大阪市此花区にある世界的テーマパーク・NSJで、”怪物”が多数出現

 

大阪府警・邪魂浄化特務室から、”陰陽師の腕を借りたい”と緊急依頼が来て、直ちに大阪府警に出向した

 

真栄城圭吾・大阪府警・邪魂浄化特務室・”邪魂”BH取締官の”特異体質”のフォローとして同行していた

 

「クリオン・パーク」で、”特異体質”で、”邪魂道”を空間に発生し、邪魂を大量に出現させ

 

多くの入場者やNSJのスタッフを”怪物”化させた、鈍渡早苗(どんと・さなえ)と言う、はぐれ”邪魂”ハンターを見つけ出し

 

これから、そのはぐれ”邪魂”ハンターを捕えようとした処、無線から娘達からのSOSがあった

 

(アリサとアオイの「NSJの“怪物”討伐に参加したい」と言う要望を聞くべきではなかった・・・)

 

娘達の心配をしながら、はぐれ”邪魂”ハンターと闘っていたが

 

私のその動揺を察した、圭吾さんと2人取締官たちが

 

「今すぐに、娘さん達の元に行って上げて下さい・・・この”邪魂”ハンターは、私たちが捕えて見せます」

 

と、言ってくれたので、私は遠慮なく

 

「ありがとうございます」

と、お礼を言って

 

”飛翔の術”を使い、急いで「コリー・ホップ」に向かった

 

(アリサ、アオイ、無事でいてくれ!!!)

と、願いながら・・・

 

 

・・・・・

 

「コリー・ホップ」に着いた時には、”怪物”が全て討伐され、気を失った入場者がまばらに倒れており、ここを担当した”邪魂”バスター・ハンターたちは、大怪我を負い動けず、救援隊が来るのを待っている状態だった

 

 

この状態って・・・余程強い”怪物”が現れたのだろうか?・・・それに娘たちの姿が見えない

 

私は娘たちが大変な目にあってないか心配になり

 

怪我の症状が軽い”邪魂”ハンターに

 

「”邪魂”ハンターたちまで、怪我を負って・・・かなり強い”怪物”が現れたのですか?・・・それに、陰陽師の姿をした女性2人は、何処にいるのですか?」

 

と、訊ねた

 

その“邪魂”ハンターが言うには・・・・・

 

「コリー・ホップ」にいた、狼人間の“怪物”は難なく討伐出来たが、その後、僧侶姿の獣精人(ビースト)がいきなり現れ、“邪魂”バスター・ハンターに襲い掛かり、大怪我を負わせ

 

私の娘たち・・・陰陽師姉妹は、その獣精人の僧侶に、“怪物”にされ、その2人を連れ、「ユニバーサルワンダーランド」の方へ飛んで行ったとの事だった

 

僧侶姿の獣精人だと・・・だとしたら、彼奴しかいない

それに、娘たちが“怪物”にしただと・・・一体何を考えてるんだ!!!

 

「ありがとうございます」

と、私は、その“邪魂”ハンターにお礼をし

 

急いで「ユニバーサルワンダーランド」へ、“飛翔”しようとした時

 

「ぐっ・・・ぐわ~~~」

その“邪魂”ハンターが、いきなり、胸や喉を掴みながら苦しみだした

 

「どうしたのですか?!!」

と、その“邪魂”ハンターに介抱すると

 

「「「ぐわ~~~」」」

と、雄たけびを上げながら、上半身が以上に大きい体躯の“怪物”に変貌した

 

“邪魂”バスター・ハンター達が“怪物”化してる事は、指揮を執る取締官から無線の報告で聞いてたが、まさか、私の目の前で起こるとは・・・

 

体躯の大きい“怪物”が、自身の持っていた法具で、私に殴りかかって来た処を

 

私は、法具“金碧の呪符”を持ち、“鉄条線の蔓”を発動させ、その“怪物”の周りの地面から、大量の“鉄条線”を生やし、“怪物”の身体中に巻き付け、その一部を使って、胸部を刺し、中の“邪魂”を浄化させ、元の“邪魂”ハンターの戻り、気を失い倒れた

 

「一般人より遥かに高い“神通力”を持つ“邪魂”ハンターまで、“怪物”化させるとは・・・鈍渡早苗と言う、はぐれ“邪魂”ハンター、以前“ジャコン・バスターズ十傑の1人”と言われただけあって“神通力”の強さは半端あれへんな」

 

と、独り言を呟いてる間に、残りの“邪魂”ハンター・バスター達も“怪物”化して、私を襲撃してきた

 

すぐさま“鉄条線の蔓”を使い、残りの“怪物”を討伐し、元に戻った“邪魂”ハンターたちも気を失い倒れた

 

その直後に、救援隊がやって来て

 

“邪魂”ハンター・バスターをも“怪物”化するほど、強力な“邪魂”が存在し、“緊張から解放する等”の心に隙を見せないよう警戒した方が良いとアドバイスした後

 

「コリー・ホップ」での救援活動は、救援隊に任せ、そのまま「ユニバーサルワンダーランド」へ、飛翔した

 

 

・・・・・

 

 

「ユニバーサルワンダーランド」のジェットコースターのレールの上に着地し、そこから園内を見渡したが

 

救援隊と“邪魂”バスター・ハンターたちが、入場者を避難させてる以外、何処も異常は無かった

 

蘆屋道照(あしや・みちてる)の奴・・・居てへんな、何処へ行ってもうたんや」

と、呟いてた処

 

「ユニバーサルワンダーランド」と「ラグーン」の間の通路で、僧侶姿の獣精人と、“怪物”2体・・・娘たちと、以前、清水寺で会った地精人(ドワーフ)の20代の女性と、龍精人(ドラゴニア)の30代くらいの女性の“邪魂”ハンターたちが争ってるのを観た

 

「あっ!!!道照め!!!!よくも私の娘たちを“怪物”にしてくれたな~~」

 

と、叫んだと同時に、その争っている処へ、“飛翔”し、道照目掛け、“鉄の三日月の刃”を仕掛けた

 

道照、すぐさま“鉄の三日月の刃”に気づき、“氷雪の壁”を掛け、私の法撃を防いだ

 

その間に、私は2人の“邪魂”ハンターの後ろに着地した

 

「今すぐに娘たちを返してもらうぞ」

と、言った後、すぐさま“鉄条線の縄”を、“怪物”になった娘たち縛り上げ

 

胸と背中辺りに、“呪符”が張られて、これが“邪魂を閉じ込める呪符”と解ったので、呪符の効力の範囲外から刺し、“邪魂”を浄化

 

“怪物”から元の姿になった娘たちに、それぞれ“呪符”を貼り、“結界の術”を掛け、娘たちの身体の安全を図った

 

その後、2人の“邪魂”ハンター・・・

 

清水寺で、娘たちの世話になった、寿真琴(ことぶき・まこと)さん・・・確か、圭吾さんが話してくれた“特異体質者”の女性だったかな

 

この娘が、このNSJの騒動を鎮めるカギになるのだな・・・

 

その真琴さんのリーダーの謝花房枝(じゃばな・ふさえ)さん・・・圭吾さんの幼馴染と言ってたな

 

私は、その2人に、それぞれの“呪符”を付け、“飛翔の術”を掛け、飛べるようにし

 

「これで、一気に「ラグーン」を越え、「クリオン・パーク」に行ってください」

と、2人に指示を出し

 

「ありがとうございます、安倍取締官!!!」

と、リーダーの謝花房枝さんが応答し、直ぐに「クリオン・パーク」に飛翔した

 

道照が、“氷柱の龍”を出現させ、その2人の行く手を邪魔したので、私は“鉄条線の龍”を出現させ、“氷柱の龍”を打ち砕き、その障害を取り除き、無事に「クリオン・パーク」へ向かわせる事が出来た

 

 

「晴永~~~、よくも吾の邪魔をしやがって」

と、道照が、法具の錫杖を構え、臨戦態勢を取り

 

私は、道照を睨み

「道照・・・よくも私の娘たちを“怪物”にして、弄んでくれたな~~許さん!!!」

と、私も法具“金碧の呪符”を持ち直し、臨戦態勢をとった




最後まで読んで頂き、ありがとうございます

無事に、アリサとアオイを救い出す事が出来き、真琴たちを「クリオン・パーク」に行かせる事に成功

いよいよ、ライバルの蘆屋道照との対戦が始まろうとしていた・・・どうなって行くのでしょうか?

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第29話 NSJで、“怪物”討伐するとは思わんかった(10)

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蘆屋道照との対戦がいよいよ始まります
陰陽師姉妹の運命は?


私は、安倍晴永・・・

私が悪いのか、お天道様の気まぐれなのか、まだ私の視点の物語が続くようだ

 

私は今、かつて同僚の邪魂BH取締官で、家柄は違うが同じ陰陽師として、御互いに切磋琢磨しあったライバルの蘆屋道照と対峙している

 

道照、怒りに満ちた面持ちから、急に笑いだし

 

「ククク・・・まぁ、ええわ、晴永よ・・・お前を、鈍渡早苗と言う”邪魂”ハンターから、引き離すのが目的やったからなぁ・・・いくら”ジャコン・バスターズ十傑の1人”と言えど、お前を相手にすると、手間が掛かってしゃあないからな」

と、語りだした

 

何だと!!!それが目的で、娘達を”怪物”にしたのか!!!!

 

娘達を無事に救ったが、まだNSJ園内、しかも、道照の近くだ・・・

 

圭吾さん達と、首謀者の鈍渡早苗のいる「クリオン・パーク」に戻れない

 

 

道照、嘲笑しながら

 

「いくら、お前の娘たちに”結界”張ってたかて、そのままでは、首謀者の処には行けんわな・・・それに気づいてるやろうが、吾の”呪符”が娘らにどんな事なるんか」

 

と、私の心情を見透かした様に語ってくれた

 

そう、娘たちの胸と背中に張っている”呪符”、いつでも”衝撃”を与え、そのまま身体停止・・・殺す事が出来るである

 

私が”結界”を解いて、娘たちに貼っている”呪符”を剥がせるが

 

その隙に道照が”呪符”を操作し、殺してしまう可能性が高い

 

 

何て事だ!!!!

 

要は人質である・・・そこから救うには、私が道照を倒すか、娘達が自らの”法術”で解くしかない

 

娘達に、道照より”法力”や”神通力”はない・・・

 

だが、今は娘達に結界を張っているため、道照の手で”呪符”を操作出来ない

 

 

道照が、不気味な笑みを浮かべ

 

「ククク・・・晴永、娘達に結界張ってるからと、安心してるやろ」

 

と、言った後、3本指をたて

 

「30分後に、自動的に”呪符”が作動するんや」

 

その後、手を握り絞め、まるで花火の様に指を広げた

 

 

私は、道照の卑怯なやり方に怒りを覚え

 

「道照!!!お前、卑怯な真似をしてまで、私に勝ちたいんか!!!!陰陽師としての矜持は無いんか!!!!」

 

と、怒鳴ったが

 

道照の奴、着ている袈裟を掴みながら

 

「吾は、生臭坊主やで・・・何処にお前以外の陰陽師いてはるんや」

 

と、嘲笑していた

 

こいつ、そこまで堕ちたか・・・以前の道照なら、私以上に陰陽師としての誇りを持っていたのに

 

「吾は、安倍晴永を倒すためなら、プライドも要らんし手段も選ばんで」

 

道照は、法具の錫杖を上に掲げ

 

「氷結の散弾!!!」

 

法具の錫杖を横に振ると、無数の”(ひょう)”が出現し、私を目掛け飛ばして来た

 

私は、すぐに

 

「鉄条網の壁!!!」

 

法具の呪符を振り上げると、地面から瞬時に、”鉄条網の壁”を生やし”無数の雹”を防ぐと同時に

 

「鉄条線の(やじり)!!!」

 

呪符で円を描くと、無数の”鉄条線の鏃”を出現させ、呪符を道照に向けると

 

”鉄条線の鏃”を放条線に描くように飛ばした

 

道照、咄嗟に錫杖を上に掲げ

 

「氷環の螺旋!!!」

 

“氷の結晶の環を螺旋状”にして、回転させながら道照の身体の廻りを囲み、”鉄条線の鏃”を跳ね返した

 

「攻防1体の陰陽術”氷環の螺旋”・・・そう簡単に、吾はやられんで」

 

不気味な笑みを浮かべ

 

「はよ吾を倒さんと、お前の娘たちの命が無いで~~」

 

と、私を挑発してきた

 

「くっ!!」

 

私は、娘たちを早く助けたいが為に焦り、次の陰陽術をかけようとしたが

 

「焦りは命取りやで~」

 

それより速く、道照の”氷環の螺旋”から、無数の”氷結した杭”を出し、それを射ちつけて来た

 

しまった!!!

 

私は急遽、攻撃の陰陽術から結界の術に変更し、バックステップをしたが

 

完全に”結界”貼れず、致命傷にはならなかったが、腕と脚の一部に”氷結の杭”が刺さり

 

”氷結の杭”が消えると、刺さった傷口から、大量の血が吹き出し、痛みの余り膝をついてしまった

 

”氷結の杭”が刺さった腕が上がらない・・・これでは”陰陽術”をかける事が出来ない

 

万事休す!!!

 

道照は、こんな状態の私を待つほどの慈悲は無い

 

「無様やな~晴永・・・」

 

と、道照が笑みを浮かべ私を見下ろし、大量”氷結の杭”を、私の周りに張り巡らし

 

「やっと、吾の宿敵・・・安倍晴永を倒す事が出来る」

 

と、遠い目をしながら呟き、再び私を見下ろし、能面な面持ちで

 

「晴永よ・・・何か言うことはないか?」

 

と、問うて来たので

 

私は、”これまで”と観念し

 

「娘たちには、一切の手出しはするな」

 

と、返答した

 

「それだけか・・・約束しよう、お前さえ倒せたら、娘などどうでも良いからな」

 

と、私の遺言を承諾し

 

「心置き無く・・・死ねや」

 

と、大量の”氷結の杭”を私に向け牙を剥いた

 

 

アリサ、アオイ・・・御免やで

 

私が少ししっかりしてたら、姉妹仲良く出来たかも知れへんのにな

 

妻よ、娘たちよ、先立つ私を赦してくれ

 

そう懺悔し目を瞑り、死を覚悟した時

 

「な、なんやと~どう言う事やねん」

 

と、道照が絶叫する声が聞こえた為、私は目を開けると・・・

 

私の周りに幾重の”結界”が張られ、道照の”氷結の杭”を防いでいた

 

「父上~~何、殺られそうになってるんよ」

 

「父さま~~死んだら嫌やで~~」

 

まさか!!!

 

2人の声の方を向くと、アリサとアオイが、私の”結界”を解き

私に”結界”を張り、道照からの”陰陽術”を防いでくれた

 

 

道照、私の娘たちを睨み、怒りを露にし

 

「よくも邪魔をしてくれたな!!!」

 

と、怒鳴った後、娘たちに手をかざそうとした時

 

「岩石の土龍!!!」

アリサが、法具・岩盤の呪符を上に振ると、地面から複数の”岩の龍”が飛び出し、道照を襲撃

 

「こんなんで、吾を倒せるかい!!!」

 

と、嘲笑しながら、”氷環の螺旋”を回転させ、”岩石の土龍”を破壊し、再び娘たちに手をかざし、”呪符”の操作をしようとしたが

 

「くっ・・・それが目的やったんか」

 

と、道照が悔しい顔をしていた

 

 

既にアオイが、自分と姉のアリサの周りに、幾重の”結界”を貼っていた

 

「そうはいかへんよ・・・あたしらの胸と背中に貼ってる”呪符”を操作して、殺すつもりやろ」

 

と、アリサが不敵な笑みを浮かべ、道照を挑発

 

道照、アリサに青筋をたて、不気味な笑みを浮かべ

 

「くそ生意気な小娘め~~これで”結界”ごとぶち殺す」

 

と、怒りだし、術者の背丈と同じ位の”氷結の槍”を出現し、アリサに向けて投げようとした

 

私は、娘の掛けた”結界”を解き、すかさず

 

「鉄条線の長刀!!!!」

 

”鉄条線で出来た長い刃”を出現させ、道照目掛け飛ばし、アリサを殺そうとする道照を、私の方に向けさせた

 

「しもうた!!!」

 

道照が叫び、私の”鉄条線の長刀”を寸でで”氷結の槍”で躱した

 

道照は驚愕し、悔しがりながら

 

「晴永・・・“回復の術”使って、怪我を治しよったか」

と、呟いていた

 

私は、道照の言う通り、道照がアリサたちの相手をしてる間に”身体回復”の陰陽術かけ、身体の傷を癒す事が出来た




最後まで読んで頂き、ありがとうございます

娘たちに貼り付いた“呪符”を時限化し殺す準備をすると言う卑怯をする道照
その時間内に道照を倒さなければ、娘たちが死んでしまうと焦る晴永

その焦りが表面化し、その隙を付かれ、道照に“砲撃”を喰らった晴永

そして、死を覚悟した晴永を救ったのが、“怪物”から元に戻り、さっきまで気を失っていた、娘のアリサ、アオイの陰陽師姉妹

この後、どうなっていくのでしょうか?
※あと一話、安倍晴永視点のストーリーが続きます・・・すみません

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第30話 NSJで、“怪物”討伐するとは思わんかった(11)

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本日2本目の投稿です

自分の父を救った陰陽師姉妹・・・あと少しで“呪符”が作動、姉妹の命の危機が迫って来た・・・


私は、安倍晴永と申します

どうやら、“お天道様”の気まぐれみたいで、あと一話、私視点の物語が続くみたいだ・・・

 

 

蘆屋道照が、急に笑い出し

 

「あと、10分程で”呪符”が発動し、晴永の生意気なガキども死んでまうで」

と、言い出した

 

しまった!!!

まだ、娘たちの胸と背中に“呪符”が貼られていた

 

「これくらい、あたしが解いたるで!!!」

 

アリサが、アオイの貼っている“呪符”に、法具・岩盤の呪符をあて、“解除の術”を唱えた

 

途中、“呪符”から“電撃”が入るが、アリサはそれに負けず

 

「あたしの大事な妹を死なせる訳にはいかんのや!!!!」

と、雄たけびを上げながら耐え、“呪符”の解除に集中していた

 

私は、アリサのアオイに対する行動に感動して

 

(やっぱり、アリサは、妹のアオイの事を気に掛けていたんや)

 

と、目から涙が溢れていた

 

(頑張れ!!!アリサ!!!!卑怯者の道照の“陰陽術”に負けるな)

と、心配になりながらも応援していた

 

「やっと、“呪符”の解除できそうやで・・・・」

 

やがて、アオイの胸と背中“呪符”を剝がす事が出来た

次は、自身の“呪符”の解除を始め、アオイも、法具・樹木の呪符を、姉の背中に貼り付いてる“呪符”にあて

 

「あたしも、姉さまに付いてる“呪符”を解除するよ」

と、言いながら“解除の術”をかけた

 

姉のアリサも、妹のアオイを邪見にせず、むしろ笑みを浮かべながら見守っていた

 

私の前では、アリサは、妹のアオイを邪見にしてたが、本当は、妹の事を大事にしてるのだなっと改めて感動していた

 

だが、私の娘たちの様子を見ていた道照、よほどショックを受けたのか

 

「こんな小娘ごときに、吾の“陰陽術”が解かれるとは・・・」

と、呟いた後、“氷環の螺旋”から“氷環の触手”を出現させ

 

「こんな奴に、吾の“陰陽術”を解かれてたまるか!!!」

と、“氷環の触手”を伸ばし、“結界”の貼っている娘たちを襲撃した

 

娘たちの邪魔はさせない!!!!

 

「鉄条線・三日月の刃!!!!」

私は、すぐさま複数の“三日月の形した刃”を出現、“氷環の触手”に向けて発射し、娘たち“結界”が届く前に、切断した

 

道照、私の方を向き、睨みつけ

 

「晴永も、生意気な小娘どもも、憎たらしい・・・・いつまで吾も先祖も、安倍家の後塵に甘んじなければならないんや!!!」

 

と、恨みとも取れる憤怒に憑りつかれ

 

“氷結の散弾”、“氷結の杭”、“氷環のリング”、“氷環の触手”と次々、私と娘たちに向け“陰陽術”を仕掛けてきた

 

私も、負けじと次々に“鉄条網の壁”を発動し、道照の迫りくる“陰陽術”を次々に防ぎ

 

「鉄条網の壁よ、道照に突進しろ!!!」

 

”鉄条網の壁”に針を生やし、道照に向けて突進させた

 

「くっくそったれ!!!」

道照は、”飛翔”を使い、”鉄条網の壁”を避けた

 

「鉄条網の毬!!!」

 

複数の”鉄条網の球”を、道照を囲むように出現させ、道照に射ちすえ、”氷環の螺旋”を破壊

 

「”氷環の螺旋”が破れた~~、まだ吾の方が晴永より”神通力”は小さいやと言うんかい!!!」

 

道照が、慟哭をあげながら叫んでたが、私はそんなことに構ってる暇はない

 

「鉄条線の龍!!!!」

 

間髪入れずに、”鉄条線で出来た龍”を出現させ、道照目掛け、止めを刺そうとした

 

「くっ!!!」

 

道照は、素早く自信の回りに幾重の”氷結の針壁”をかけ”鉄条線の龍”を破壊した

 

道照は、悔しい面持ちで

 

「ちっ!!!まだ吾は晴永に勝てんのかよ・・・その上、お前の娘に、吾が仕掛けた”陰陽術”さえ破られるわ・・・」

 

と、言った後、急に笑いだし

 

「ククク・・・吾も落ちぶれたもんや」

 

と、自嘲していた

 

私は何も言葉をかけなかった、同情の言葉を言っても、道照にとっては屈辱にしかならないからだ・・・

 

「まぁいい・・・粗方この騒動も上手くいったことやし」

と、呟き

 

「もっと”神通力”、”陰陽術”を磨き必ず、安倍晴永を倒してやる・・・先に退散させてもらうわ」

 

と、宣告し叫んだ後

 

姿を消す陰陽術をかけ、この騒動から逃げて行った

 

「まっ待て!!!道照!!!!」

 

と、私は慌てて追いかけようてしたが、娘たちの事もあり・・・

既に道照の気配は消えていた・・・

 

 

・・・・・

 

 

「アリサ、アオイ・・・大丈夫か?」

と、私が道照と闘ってる間に、“呪符”が剥がれたアリサと、アオイの元に駆け寄ると

 

「父さま~」

と、アオイが私に纏わり付き、泣き出した

 

「アオイ・・・よく頑張ったなぁ」

と、頭を撫で、アオイが泣き止むまで慰めた

 

私は、むすっとしているアリサに

「アリサ・・・まさか道照の”呪符”を剥がすと思わんかったよ・・・お前はホンマに凄いで」

と、褒めたが

 

相も変わらず、私を見ようとせずに

 

「いくら実力があったかって・・・“家の掟”では、あたしが安倍家陰陽道の継承者になるわけないし・・・」

 

と、悔しさを滲ませながら言ってきた

 

 

私は、どうアリサを慰めたら良いか、言葉が思い付かなかった

 

家の掟では、”狐耳の獣精人”でないと安倍家陰陽道の継承者になれないとされ、1000年以上も、それを守っているのである

 

アリサは、実力・資質とも、”狐耳の獣精人”のアオイより遥かに上をいっている

 

本当なら、アリサに継がせたいが、その掟のせいで、ままならない

 

時代的にどうかとも疑問もある

 

私としては、姉妹仲良く共に人生を歩んでくれたらと思ったが・・・家の掟がどうしても邪魔をして上手くいかなかった

 

(何で・・・私やアリサ、アオイがこんな家に生まれて来たんや)

 

と、何度、神々に悪態をつきたい気持ちになった事か・・・

 

 

私に纏わりついていたアオイが、にこっと微笑

「姉さま、ずっとあたしを、あの“たぬき坊主”から守ってくれたんやで」

と、突然言い出した

 

私は、アオイの言葉に唖然としていた

 

アオイはその後も・・・

 

アリサが、アオイを“たぬき坊主こと、道照からの”法撃“を身体を張ってまで守ってくれ、最後は、精魂尽き果てたアリサを、道照が”呪符“を貼りつけ”怪物“にし、姉を助けようとしたアオイが、道照に立ち向かったが歯が立たず、同じく”呪符“を貼られ”怪物“された

 

と、話してくれた

 

一緒に聞いていた、アリサが、さっきまでむすっとしていたが、顔を真っ赤にし

 

「あっあたしだって、妹のアオイの事、嫌ってるわけないんよ・・・ただ“家の掟”に反発して、“狐耳の獣精人”のアオイに八つ当たり・・・」

 

と、言い訳をしながら泣きそうになり、アオイに抱き寄せ

 

「ごめんよ、アオイ・・・“家の掟”のせいで八つ当たりして」

と、泣き出した

 

アオイも、アリサに抱き付き

「姉さまが、“家の掟”であたしに八つ当たりしてたの知ってたよ・・・だって、“家の掟”の事しらない時は、姉さまは、あたしにめちゃ優しかったやん」

と、一緒に泣き出していた

 

アリサは、キョトンとし

 

「アオイ・・・知ってたん?“八つ当たり”だったの・・・あたしを恨んでへんの?」

と、質問したが、アオイは、にこっと笑み

 

「うん、恨んでへんよ・・・」

と、答えていた

 

「ごめんやで~~アオイ~~~」

と、アリサがアオイを抱きしめ、再び2人とも泣き出した

 

私は、本当はアリサとアオイはとても仲が良く、”安倍家の掟“のせいで、アリサが拗れ、アオイはずっと我慢してたのかと分かると

 

私は、いままで、娘たちの事をちゃんと見てなかった事を知り、親失格だなっと感じた

 

私は、娘たちを抱き寄せ

「いままで御免やで・・・お前たちの事をちゃんと見てなくて・・・情けない父親で・・・」

と、謝罪した

 

アリサとアオイは、何も言わず、笑みを向けてくれた

 

私は、娘たちの為に、ある決心をしたのであった

 

 

しばらくしてから

 

「アリサ、アオイ・・・今から「クリオン・パーク」に向かうけど、身体は大丈夫か?」

 

と、本音は、娘たちが自らNSJから退場して欲しかったが、強引に退場しても、私に隠れて必ずNSJ戻るだろう・・・敢えて心配しながらも問うたが

 

「あたしは大丈夫やで、父上と一緒にいくで~~」

と、アリサは気合を入れながら答え

 

「あたしも、父さまと姉さまと一緒やで~~」

と、アオイは、気恥ずかしながら答えた

 

まあ・・・思った通りの答えで、私は諦め、少し悪戯っぽい笑みで

 

「アリサ、アオイ・・・私について来てみ~や」

と、言った後、アリサとアオイを置いて、”飛翔”し、「クリオン・パーク」に向かった

 

「あ!!!父上(父さま)、あたしらを置いていくなや~~」

と、娘たちは叫びながら、”飛翔”の術を使い、私の後を追いかけて行った




最後まで読んで頂きありがとうございます

蘆屋道照は、逃げていったが、陰陽師親子が無事で、しかも、姉妹の仲が良くなってよかったですね

次回からは、主人公の寿真琴視点からのストーリーに戻ります・・・・首謀者・鈍渡早苗との対決はどうなっていくのでしょうか?

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第31話 NSJで、“怪物”討伐するとは思わんかった(12)

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やっと、主人公の寿真琴に、バトンタッチされ、主人公視点のストーリーに戻りました
元「ジャコン・バスターズ十傑の1人」”邪魂”ハンター鈍渡早苗

その勝負の行方とは・・・


あたいは、寿真琴(ことぶき・まこと)~~

やっと、林ちゃん、狐耳イケオジ陰陽師さんから、バトンタッチされ、あたい視点のストーリーが始まったで~~

 

「「「おりゃ~~」」」

 

あたいは、雄たけびを上げながら“雷霆の閃光”を纏った雷撃の鎚を振るい、鈍渡早苗(どんと・さなえ)と言う、房枝さん先輩に立ち向かっていったで

 

あたいが、振り下ろした鎚を、房枝さんの先輩は、両手で“炎舞の閃光”を纏った鉄鞭を伸ばした状態で受け止めよった

 

あたいって、結構腕力に自信あったのに、それを余裕で受け止めるなんて・・・少しショックやったんやけど、房枝さんの先輩って、流石は「ジャコン・バスターズ十傑の1人」だと感動してもうたよ

 

房枝さんの先輩、ふっと笑みをこぼし

 

「えらい元気なお嬢ちゃんやね~~名前は何て言うんや?」

と、言われたんで

 

あたいは、元気よく

 

「あたいの名前は、寿真琴や~~」

大声で叫びながら、鎚に力を込めて、受け止められた鉄鞭を打ち破たった

 

「寿真琴って名前なんや・・・中々の法撃力やね~」

 

房枝さんの先輩の台詞が聞こえた時には・・・・既にあたいの横に周り、首を狙い、鉄鞭を縦に振り下げてた

 

えっ!!!あたい、やられてまうの?

と、思った時

 

「早苗さん!!!そうはいかんで!!!!」

 

と、あたいの横に、房枝さんが“漆黒の閃光”を纏った鉄扇で、鉄鞭を受け止め、もう片方の鉄扇から“漆黒の刃”を投げ付け

 

房枝さんの先輩、“漆黒の刃”を横に躱し、その後バックステップをして、あたいと房枝さんから距離を取った

 

その先輩、笑みを浮かべ

「やっぱり・・・この真琴って娘、房枝が気に入るはずやわ・・・特に“向こう見ず”な処がね」

と、房枝さんに言ってきたんで

 

房枝さん、何か動揺してか

「何の事やの?」

と、大声で怒鳴ってたんよ

 

一体、何があったんやろっと、首を捻ってると

 

「真琴とやら・・・・ホントにあの娘に似てるわ」

と、房枝さんの先輩が

“何言ってるんかようわからん”台詞を言って来たんで

 

あたいは、房枝さんに

「あたいに、何かあったんですか?」

と、質問したんやけど

 

房枝さん、あたいの事見ようとせず、ただ、何となく悲しそうな顔をしてたよ

 

「房枝が言わないなら、私が言ったげるわ・・・・」

と、房枝さんの先輩が言って来たんで

 

あたいは、房枝さんの事を気に掛けず

「じゃ~~一体何やの、あたい、何かしたん?」

と、催促したんよ

 

そしたら、先輩が悲しそうな面持ちで

 

「かつて、私と房枝・・・もう一人とチームを組んでた娘によく似てんだよ・・・あんたは」

と、教えてくれた

 

えっ?あたいに似た人が、かつて“邪魂”バスターにいたんやと思い

 

「あたいにそっくりな人いてたんや・・・凄いやん・・・似た人は、世界には3人いてる言うから・・・世間って結構狭いんやね~~」

と、感心してると

 

房枝さんとその先輩・・・なんか微妙な苦笑いと能面がミックスした表情で、あたいの事を見てたのよ

 

「房枝、この娘・・・天然?それとも“受け狙い”なん?」

と、先輩、ジト目であたいを見ながら、房枝さんに質問してたよ

 

「真琴さんは、“天然”やと思います・・・」

と、房枝さん気恥ずかしそうに答えると

 

その先輩、いきなり腹を抱えながら

 

「ハハハハハハ~~~、ほんまにあの娘にそっくりやわ~~~」

と、大笑いするもんやから

 

その先輩の様子に、あたふたした、あたいは

「あたい?・・・なんか可笑しい事したん?」

と、房枝さんに質問すると

 

房枝さん、悲しそうな笑みで

「真琴さん・・・貴女とその娘・・・珠江(たまえ)とは、人種は違うけど、雰囲気と性格が似てるんよ」

と、答えてくれた

 

あたい・・・今まで、房枝さんに大事にして貰ってたんは、雰囲気と性格が、その珠江と言う女性(ひと)と似てるのが理由やったんや

 

あたい自身の性格や“邪魂”バスターとしての実力で、憧れの房枝さんに認められて、大事にしてくれたんかと思ったんやけど・・・違ってたんや

 

あたいは、房枝さんにとって、“珠江”に投影してただけなんや思うたら、急に悲しゅうなって

 

「あたいって・・・その“珠江”さんって女性(ひと)の代わりでしかないんや」

と、拗ねてしまい、泣きそうになりながら、房枝さんに訴えた

 

房枝さん、あたいの両肩を掴み、顔を近くに寄せ

 

「違うわ!!!私は、真琴さん、貴女自身の事をちゃんと評価し、好印象を持ってるから、一緒に“邪魂”ハンターしてるんやで」

と、眼に涙を浮かべながら、今までに無い、真剣な眼差しで反論してきた

 

あたいは、そんな房枝さんの顔から眼を背け

 

「でも・・・あたいから“珠江”って人の面影を見てたんでしょ」

と、言ってしまい、房枝さんは悲しみの面持ちをしたまま・・・・

 

何も、言わんようになった

 

 

そんな時、房枝さんの先輩が、あたいに

 

「房枝が、真琴に、“珠江”の面影を見てたんは、否定できんやろう・・・長年“珠江”と一緒に“怪物”討伐して来たんやからね」

 

と、少し困った顔で話しかけてきて、次は同情するかの様に

 

「真琴・・・あんた、いつまで拗ねてるんや・・・憧れの人に自分じゃない“他人”の面影で見られるんは、堪らんやろうけど」

と、言った後、少し怒った真剣な面持ちで

 

「だったら、その“面影とやらの者”に負けん位に大活躍したらええやろうが!!!」

と、あたいに発破を掛ける様に、声を張り上げて怒鳴ってきた

 

あたいは、その先輩の怒鳴り声に、キョトンとしてたんやけど

 

・・・・そうか・・・確かに、房枝さんの先輩の言う通りやわ

その“珠江”さん以上に活躍すれば、房枝さんも、“面影”を見ず、そのまま“あたい”を観てくれるはずや・・・そう思うと

 

「確かに、房枝さんの先輩の言う通りやわ・・・その“珠江”さんに負けんくらいに大活躍するで~~~房枝さん!!!ちゃんとあたいの活躍見てや~~」

と、房枝さんに、そう語ると

 

房枝さん、少し笑みを見せて

「大丈夫やで・・・私は、真琴さんの事ずっと見てるよ・・・改めて、私と一緒に、大活躍しましょ」

と、言ってくれた

 

あたいは嬉しくなって、

「はい、一緒に大活躍するで~~」

と、気合を入れ叫んでもうたよ

 

房枝さん、コクりと頷き

「当面は、あの鈍渡早苗(どんと・さなえ)を、捕らえるのが先やで!!!」

と、戦闘態勢を取り

 

あたいも、一緒に戦闘対戦を取った

 

房枝の先輩は、にこっと微笑み

 

「二人で、私と対戦するつもりやな・・・・賢明な判断や」

 

と、言った後、鉄鞭を地面に叩き付け、戦闘態勢をとった

 

「早苗さん・・・1つ疑問を聞いてええかな?」

と、房枝さんが、先輩に訊ねてた

 

「なんやねん・・・言ってみいや」

と、先輩が怪訝そうに承諾すると

 

「なぜ、5年前に、急に「ジャコン・バスターズ」を止めて、はぐれ”邪魂”ハンターなんかに、なったん?」

と、房枝さんは真剣に質問をしたら

 

「さあね~~「ジャコン・バスターズ」に嫌気がさしただけや」

と、先輩、惚けながら答えた

 

その話を聞いてた、あたいは

(房枝さんの先輩、ふざけてる・・・ちゃんと房枝さんの質問聞いてへんやん)

と、憤慨してしまったわ・・・

 

 

いきなり“炎舞の閃光”を纏った鉄鞭が、まるで、大蛇が獲物を掴み掛かるが如くの動きで、あたい達に襲い掛かって来た

 

「それじゃ、私からやらせてもらうで!!!」

と、先輩が叫んだと同時に、あたいと房枝さん目掛け、“炎舞の大波”が放たれた

 

あたい達が、その“炎舞の大波”を躱したと思ったら、あたい達の死角に、先輩が現れ

 

「これじゃ、まだまだ私を捕らえる事などでけへんで」

 

と、言いながら、すでに鉄鞭が大蛇の動きで、あたい達を再び襲い掛かっていた

 

房枝さんが、その鉄鞭を鉄扇で受け止め、その間に、あたいが先輩に近づき、腹を狙い“雷霆の閃光”を纏った鎚で、叩こうとしたが

 

先輩は、跳躍し、あたいの鎚叩きを避けたと同時に、落下時に回転蹴りを入れてきた

 

あたいは、咄嗟に、鎚の柄を使って、先輩の蹴りを受け止めた

 

先輩は、素早く、受け止められた足を引っ込め、身体を逆にスピンし、“炎舞の閃光”の鉄鞭をまるで、恐竜の燃え盛る巨大な尻尾を振るように、あたい達を襲撃した

 

あたいと、房枝さんは、その法撃を受け止めながら、後ずさりしてしまった

 

「あんたら、中々やるもんやな・・・さっきの取締官たちとは、全然ちゃうな~~」

と、褒められたが・・・圭吾さんたち取締官の方をみて見ると、明らかに悔しそうにしてたわ・・・

 

圭吾さんは、頬を掻きながら気恥ずかしそうにしてたよ・・・・

 

その後、房枝さんの先輩が、真剣な顔つきで

 

「房枝・・・珠江がどの様に亡くなったか知ってるか?」

と、質問してきたんよ

 

そう言えば、その“珠江”って女性(ひと)・・・亡くなってるんやって事は分かってたんやけど、何が原因で亡くなったと言う疑問は、流石にあたいから聞けんかったわ・・・

 

そう思いながら、房枝さんの方を見ると、苦しい表情をしながら

 

「何を今更・・・早苗さんが地元の支社に配属された数日後に、私とは別行動の“怪物”討伐の時に、事故で亡くなったはずやで」

 

と、返答した

 

その先輩、やれやれと言った姿勢を見せながら

 

「房枝・・・あんた本気で、戌亥珠江(いぬい・たまえ)の亡くなった原因が“怪物”討伐での事故だと信じてるんかい?」

と、言い返した

 

房枝さんは、怪訝そうに

「えっ?・・・一体どう言う意味なん?・・・違うん?」

と、たどたどしく言ってると

 

房枝さんの先輩が、呆れてように

「どうやら、本気で“そう”思ってるみたいやな」

と、言った後、真剣な面持ちで

 

「戌亥珠江・・・あの娘は、殺されたんやで・・・事故に見せかけてな」

と、告白してきた

 

房枝さんは、あっけに取られ

「・・・・噓でしょ」

と、一言しか言えず

 

あたいは、その話に付いて行けず、ただ立ち竦んでたよ




最後まで読んで頂き、ありがとうございます

謝花房枝、鈍渡早苗と共に、かつてチームを組んでいた、雰囲気・性格ともに、寿真琴に似ていた、戌亥珠江

その死因が”殺された”と、聞かされた、房枝はあっけに取られていた

一体、誰に”殺され”また、その騒動を起こしたのも、それが原因なのか?

この後、どうなって行くのだろうか・・・

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第32話 NSJで、“怪物”討伐するとは思わんかった(13)

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謝花房枝、鈍渡早苗と共に、過去にユニットを組んで、”怪物”討伐をしていた、盟友の戌亥珠江

戌亥珠江が事故に見せかけ殺害されたと知り、困惑する房枝・・・・
そして、その経緯をはなす、鈍渡早苗

どの様な展開になって行くのでしょうか?


「戌亥珠江は殺されたんやで・・・事故に見せかけてな」

と、房枝さんの先輩が告白すると

 

「噓でしょ」

と、それを聞いた房枝さん、困惑してた

 

その傍らで聞いている、圭吾さんと二人の取締官たちは驚愕してて

 

あたいは、よく分からず、空気状態だったんよ

 

そんな状態の中で、房枝さんの先輩は、淡々とした口調で・・・・

 

7年前に、房枝さんの同僚の“戌亥珠江(いぬい・たまえ)(享年24歳・獣精人(猫)・女性)”の事故(と見せかけて殺された)について語られたんよ

 

 

・・・・・

 

 

房枝さんの先輩こと、鈍渡早苗が、多大なる“怪物”討伐への貢献と、抜群の戦闘能力が認められ、史上最年少で「ジャコン・バスターズ」の取締役員の1つ「局長」と言う役職に就いた

 

それにより、先輩、房枝さん、亡くなった珠江さんの女性ユニットが解散され、先輩は、地元の兵庫支社に配属、房枝さんと珠江さんは、そのまま東京本社に残った

 

先輩が兵庫支社に配属されてから数日後に、珠江さんは、新人の“邪魂”バスター2人を連れて“怪物”討伐に行き、1人の新人が不注意で“怪物”に殺されそうになった処を、自身の命と引き換えに庇い亡くなった

 

 

警察の現場検証や、その事故に関わった人たちの証言など検証した結果・・・戌亥珠江の監督不行届(かんとく・ふゆきとどき)による事故として決着した

 

先輩と房枝さんは、自分の後輩を守るために命を失ったのに、珠江さんの“監督不行届”になった事に納得がいかず、「ジャコン・バスターズ」や警察の「邪魂浄化特務室」に抗議したが覆す事が出来なかった

 

先輩と房枝さんは、珠江さんの“監督不行き届”による取消の裁判の訴えをしようとしたが、「ジャコン・バスターズ」による珠江さんの親族への多大なる補償を条件にて取り下げた

 

その後は、先輩と房枝さんは、珠江さんの冥福を祈りながら、目の前にある“邪魂”バスターでの業務に邁進していた

 

 

・・・・・

 

 

「ここまでは、房枝も分かる範囲やろ・・・」

と、先輩が、房枝さんに質問すると

 

「え~~幾らそそっかしい珠江さんでも、自分の仲間を危険に晒す様な事せえへんしね」

と、房枝さん真剣な眼差しで、応答してたわ

 

それを聞いてた、あたい・・・珠江さんに似てるって言われたんで、“そそっかしい”んやと思って、少しショック受け涙目になったんやけど、何となく否定でけへん自分がいてるんよ・・・

 

そんな、あたいの様子など、どこ吹く風

 

先輩は再び、淡々と、“事の真相”を話していったで

 

「5年前のある日・・・「ジャコン・バスターズ」兵庫支社で勤務してた時、私の執務机の上に“一通の手紙”が置いてあったんや・・・」

 

と、言い始めてから

 

 

・・・・・

 

 

その手紙は、事故の当時、戌亥珠江と一緒に“怪物”討伐に行き、そして、珠江に命を救ってもらった新人“邪魂”バスターからの、“謝罪とその事故が起こった経緯の内容”を綴った手紙だった

 

謝罪は、“自分の責任だ”と、ありきたりな内容だったが、経緯の方は、不可思議な内容の事が書かれてあった

 

最初は、手紙の書き主の言い訳と思ったが・・・・

 

“怪物”の攻撃から直ぐに躱せたり、受け止めたりして、相手にダメージを与えられるはずが、“急に体が膠着し動かなく”なって、“怪物”の攻撃を喰らいそうになる処を

 

リーダーだった珠江が、自分を撥ね退け、法撃を掛けようとしたその途中で、“身体が停まった”ような姿勢になり、そのまま“怪物”の攻撃を喰らい、致命傷を負って亡くなってしまった事、そして現場検証、取調べ時には“その事について”証言した事が綴られていた

 

「身体が動かなくなった」・・・・一体どう意味だと思い、早速、以前お世話になった警視庁「邪魂浄化特務室」の取締官の知り合いに、“戌亥珠江、監督不行届による事故”の調査資料を請求した

 

後に、その調査資料を取り寄せてもらい、その内容を見ると・・・・・

 

何処にも、「身体が動かなくなった」と言う文言が入っていなかった、幾ら調書を取る者が“何を訳分からない事を”と理由などで、独断で“その文言”を取らないって事はない

 

今は(この異世界では)、取調べ時には、録画もされている・・・・

 

その調査資料に、その取調べを録画した記録媒体が付随していなかった

 

その事を、知り合いの取締官に詰め寄ったが、情報保護法とかの法律を盾に、その録画した媒体を入手する事が出来なかった言うことだった

 

 

そこから、“何か裏がある”と感じ、“戌亥珠江”自身の事や、事故当時に一緒に“怪物”討伐に行った“邪魂”バスターの2人と、その指令を出した上の人たちを、興信所などを使い周辺調査をして、手掛かりがないか調べていた

 

ここから、不可解な事が起こり始めていた・・・・手紙の出した“邪魂”バスターの2人が、“自殺”による死亡、そして、指令を出した上の人が“交通事故”による死亡事件が立て続けに起こっていた・・・・

 

そして、頼んでいた興信所からの依頼の拒否が相次ぎ、手詰まり状態となっていた

 

後は、自身の手で調べなければならないと思い、遅々として進まなかったが・・・・

 

そんなある日、その指令を出していた上の人の遺族から連絡があり、その遺族の元へ赴くと、“遺書”が渡された

 

 

その内容を見てみると・・・

 

戌亥珠江が事故で亡くなってから暫くして、その人が、業務の報告をするために、「ジャコン・バスターズ」本社のある役員室に向かい、その扉をノックしようとした時、その扉越しから

 

電話をしていたのか、“戌亥珠江”を、事故と見せかけて殺害した経緯を話していたのを、聞いてしまった

 

 

その人は、その話の内容を知れば、自身の身に危険を及ぶ事が分かっていたにも関わらず、自分の部下をその“怪物”討伐に行かせてしまった罪悪感から、扉越しを通して続きを聞いていた

 

電話の相手は、警視庁・・・しかも自分の兄弟と思われる処に掛けていたみたいで、“戌亥珠江”を“監督不行届の事故“で処理してくれとの依頼だった

 

その人は、憤慨し、直ぐにでもその扉を開けて、自首するよう抗議をしようとしたが・・・扉越しから“とんでもない事”を言い出していた

 

「“特異体質者”を“滅殺する”」言葉を、聞いてしまったのである

 

そして、“戌亥珠江”だけでなく、過去に何人かの“特異体質”を持った“邪魂”バスターを闇に葬ったことを、まるで井戸端会議やら世間話の様に、朗らかに話していた

 

その役員室から、電話を切る音がした時に、その人は、とんでもない事聞いて、恐怖の余り全速力でその役員室から離れて行った

 

暫くの間、“話を聞かれたのがバレた”のかビクビクしていたが、何事もなかったので、いつもの業務を熟していたが、ある“役員”と会うと、どうしても挙動不審を隠し切れなかったみたいだ

 

その事は、同僚の柏木俊治(真琴を解雇した張本人)のみ話しただけで、他に話は拡がってはいなかった

 

そして、兵庫支社所属の局長・鈍渡早苗が、後輩の“戌亥珠江の事故”の件で探りを入れている噂を聞いた時から、自分の周りに不審な事が起こっていた

 

やはり・・・あの時の事はバレていたのかと確信し、自分が死んだ後、“戌亥珠江の事故”や“特異体質者の滅殺”の真相を知ろうとする者に知らせる為に、“遺書”をしたためた

 

と、記されていた

 

 

・・・・・

 

 

今まで、あたいらが闘っていた時の喧騒さはなく、周りが静まり返った状態になり

 

あたいや房枝さん、圭吾さんに、二人の取締官が、固唾を飲んで、先輩の話を聞いてたよ

 

「・・・て、言う事は、珠江さんは“特異体質者”だったん?」

と、房枝さんが、先輩に問い質すと

 

「そう、焦りなさんな・・・」

と、宥め、“真相”の話が再開された

 

 

・・・・・

 

 

次は、神奈川県にある、戌亥珠江の実家に寄り、その両親(両方とも獣精人)に会い、珠江の仏壇に手を合わせた後、少し世間話をしてから

 

珠江の遺品を調べさせて欲しい事を懇願した・・・

 

珠江さんの両親も、自分の娘の死の不可解さを思っていたらしく、即座に承諾を得て、遺品の残る部屋へと案内され

 

衣服や、装飾品、書物など、部屋の中を調べて行くと、本棚から一冊のノートが出てきた・・・・

 

そこには、自分(珠江)が“敵対する者の能力を引き下げる”と言う“特異体質者”だと、当時、東京本社所属の局長によって判明され

 

“その事を他人に教えると、聞いた人が酷い目に合う”と言われ、先輩と房枝さんに言えず、ずっと悩んでいたことを

 

そのノートに記されていた

 

“なんやねん、それ・・・・結局は、珠江が殺されたやんけ・・・・”

と、思い、その場で泣いてしまったのだった

 

 

・・・・・

 

 

と、事の経緯を、先輩、眼に涙を浮かべながら、あたいたちの前で話してくれたんよ

 

その時、房枝さんの先輩の事が、物凄く辛い思いをしてたんやなっと同情して、ちょっと泣いてもうたよ




最後まで読んで頂きありがとうございます

戌亥珠江殺害の犯人が、「ジャコン・バスターズ」社内の人間で、その殺害理由が”特異体質者”の”滅殺”だと知った鈍渡早苗

そして、戌亥珠江が”特異体質者”だと分かり、社内に秘匿にされ、自分の先輩と同僚に言えずに、一人悩み苦しんでた事を知った時、涙した

その後、鈍渡早苗は、犯人に向かってどの様にしたのだろうか?

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<人物紹介>

NO.20

戌亥珠江(いぬい・たまえ)

物語の立ち位置: 東京で、謝花房枝、鈍渡早苗と共にユニットを組んで、”怪物”討伐をしていた房枝の同僚・・・のち”怪物”討伐時に事故に遭い亡くなる(と見せかけ殺害される)、主人公に性格と背丈がよく似ていた

種族:獣精人・猫耳(ビースト)

年齢:享年24歳
性別:女性
身長:156cm
体重:42㎏
体形:スレンダー体形

性格:豪放磊落、おちょこちょい

出身地:神奈川県

法具:水龍の鉄爪
法属性:水属性


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第33話 NSJで、“怪物”討伐するとは思わんかった(14)

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いよいよ、”戌亥珠江の事故”の真相へと向かいます



あたい達は、房枝さんの先輩から、“戌亥珠江の殺害”の経緯を聞いてる途中で

 

「なんで、私を頼ろうとしてくれへんかったん?」

と、房枝さん、涙を流し叫んでたよ

 

「あの時のあんたは、「ジャコン・バスターズ」東京本社での従業員No.1の実績を挙げてたやん・・・その実績を潰すわけにはいかんやろ」

と、先輩は困ったような笑みを浮かべ返答した

 

「そんな事どうでも良かったで・・・私も、珠江さんの名誉回復出来るなら、協力したかったで・・・」

と、房枝さんは、先輩に食い掛った処を、圭吾さんが、房枝さんの肩を叩き

 

「房枝ちゃん、少し落ち着こうよ・・・」

と、宥めてたよ

 

「だって・・・珠江さん“殺されてた”の知ったら、その殺した相手に報復したいやん」

と、涙を流し少し怒った面持ちで呟くと、圭吾さんが、房枝さんを抱き寄せ

 

「“珠江さんへの仇討ち”をしたい君の気持は分かるで・・・まるで姉妹の様に仲が良かったからな・・・だが、今の君は“邪魂”ハンターとして、パートナーの真琴君の為にも、“仇討ち”などと言う暴挙に出たら、誰が悲しむんや・・・君の大事なパートナーの寿真琴君はどうなるんや」

 

と、諭してた

 

房枝さんは、ハッと眼を見開きながら、あたいを見た後

 

「た・・・確かにそうやね」

と、房枝さん、少し笑みを浮かべ、あたいに近づき抱き寄せてから

 

「ごめんやで、真琴さん・・・大事なパートナーを置いていく訳にはいかないね」

と、泣きながら囁いていた

 

あたいは、ただ・・・

 

「房枝さん・・・」

と、呟いたまま、房枝さんに抱き寄せられたまま、眼に涙を溜め、動かずにじっとしてもうたよ

 

 

あたいと、房枝さん、圭吾さんの様子を見ていた先輩

 

「安心したらえ~~、珠江の仇討ちは、必ず私が討ってやるから」

と、少し笑みを浮かべ言って来た

 

あたいと房枝さんは、唖然としたんやけど

 

それを聞いた圭吾さんは

 

「それは、警察に任せた方が良いと思うが、鈍渡さん・・・あんたはこれ以上罪を重ねるつもりですか?」

と、先輩に説いたが

 

先輩、圭吾さんを睨んだあと、鼻で笑い呆れた姿勢で

 

「あのな~~私の話、聞いて無かったんかいな・・・この“戌亥珠江の事故”の真相に一部警察も絡んでんやで・・・信用なんて出来るかい!!!」

と、怒鳴りつけてたんよ

 

圭吾さん・・・先輩の話で、その犯人が警察に“事故”にするよう頼んだ経緯があった為、何も反論が出来んで、只、俯いてたんよ

 

その後、再び、顔を上げ、先輩の方を見て

 

「戌亥珠江を殺害した犯人は、「ジャコン・バスターズ」の関係者って事は分かりました・・・一体だれが犯人ですか?」

と、問い質した

 

 

眼を細めながら、圭吾さんを見て、笑みを浮かべ

 

「まあ~~圭吾はん・・・あんたの場合は、そこいらの警官より、長い期間“戌亥珠江の事故”の真相を追及してたみたいやな」

と、話しかけた

 

「それを何処で知ったんですか?」

と、圭吾さんが、驚きながら質問し

 

「私の知り合いの取締官から聞いたんよ・・・」

と、先輩、苦笑いしながら返答してたわ

 

 

“えっ!!嘘やん?”って感じで、あたい、驚きながら、圭吾さんを見てもうたわ

 

「圭吾さん・・・」

と、房枝さんまるで女学生の様に、圭吾さんを見惚れながら、ぼそっと名前を呟いてたんよ

 

圭吾さん・・・房枝さんの見惚れた視線と、あたいの驚きの視線に、気恥ずかしながら頬を掻いでたわ

 

 

先輩、房枝さんに向け、にたっとしながら

 

「房枝・・・真栄城圭吾だったかな・・・ほんまに良い男捕まえたな~~羨ましいで~~何せ、房枝の為に、命を懸けて捜索をしてたんやからね~~」

と、言って、茶化してたで・・・

 

NSJの騒ぎを起こし、今にも捕まりそうな状況やのに・・・よく、余裕があるんやな~~と、あの先輩を見ながら感心してたわ

 

房枝さんと、圭吾さん、顔を赤らめながら

 

「私たちはまだ・・・」

「俺は、只、警官として・・・」

とか言ってたんやけど・・・・

 

あの、「海洋館」での“ラブラブデート”は何やろね~~と思いながら、あたいは、にやけた顔で、2人の様子を見てたで

 

 

圭吾さん、歯を食いしばり、拳を握りしめながら

 

「・・・捜査してたんやけど、その度に“邪魔”が入って、遅々として進むことが出来んかったんよ」

と、悔しながら嘆いていた

 

「それでも・・・珠江さんの名誉の為に、ずっと捜査してくれてたんやから・・・私嬉しいで」

と、房枝さん、頬を赤らめながら、圭吾さんを励ましてたで

 

「房枝ちゃん・・・ありがとう」

と、圭吾さんも、頭を掻きながら照れてたわ

 

そんな2人の“ラブラブムード”に、みんな引いてたわ・・・・

 

流石の房枝さんの先輩も、苦笑いしながら引いてんのが見て取れたよ

 

そもそも、先輩が2人を“茶化”したんが原因やと思うんやけど・・・どうやろか?

 

 

「房枝に、圭吾はん・・・・そろそろ“ラブラブモード”止めにせえへんか・・・早く、“戌亥珠江殺害の犯人”知りたいんやろ」

と、先輩が、呆れ目を細めながら、窘めてきた

 

先輩の声によって、“ラブラブモード”が解除された、房枝さんと圭吾さん・・・現実の世界に戻った後は、お互いに気恥ずかしい態度になった

 

そして、2人は真剣モードになって

 

「申し訳ない・・・一体誰が犯人だったのですか?」

と、圭吾さん、再び、先輩に懇願した

 

先輩、一息入れた後、真剣な面持ちで

 

「”遺書”の内容や”本人”から聞いて・・・犯人は、房枝も真琴も良く知ってるし、圭吾はんの捜査を邪魔した者の弟でもある・・・現「ジャコン・バスターズ十傑のNo.2」にて、「ジャコン・バスターズ」取締役・副社長をしている、天羽慎次郎(あもう・しんじろう)(魔精人・男性・52歳)・・・そいつが犯人なんや」

 

と、驚きの犯人の名前が出てきよったよ

 

「そ、そんな馬鹿な・・・あの天羽警視総監の弟が“戌亥珠江殺害”の“犯人”やったなんて・・・それで、俺の捜査を邪魔し、今までの“特異体質者”の“邪魂”バスターたちの“殺害”を隠蔽してたって事かよ!!!」

と、圭吾さんは、めちゃ驚愕した後、悔しがっていた

 

「あの親切で寛容な性格と法力・戦闘能力の高さから、「ジャコン・バスターズ」の社員たちから慕われている、副社長が“犯人”だったなんて・・・」

と、房枝さんも唖然として嘆いていた

 

一方、あたいはと言ったら・・・・

 

“天羽慎次郎”・・・誰それって感じで、あたいと余り関わってへん人の名前なんて、いちいち憶えてへんから、違う意味で唖然としてたで

 

もう少し、周りの人の事も憶えんといかんな~~と反省した、あたいだった




最後まで読んで頂き、ありがとうございます

戌亥珠江殺害の犯人は、「ジャコン・バスターズ」副社長の天羽慎次郎と言う事が、当時、戌亥珠江に指令をだした上司の遺書から判明

何故、「特異体質者の滅殺」や、ましてや、NSJの騒動を起こした理由などが、まだ判明されてないが

このシリーズで全て回収するしていきますので、最後まで読んで頂けると嬉しい限りです

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第34話 NSJで、“怪物”討伐するとは思わんかった(15)

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謝花房枝、鈍渡早苗とユニット組んでいた”戌亥珠江・殺害”の犯人
ジャコン・バスターズ十傑のNo.2であり、取締役・副社長である、天羽慎次郎とは、一体何者なのか・・・・


戌亥珠江殺害の犯人が・・・

 

現在の警視総監の弟であり、「ジャコン・バスターズ」副社長である、天羽慎次郎と言う、ビックネームを聞かされ、一同驚愕し、周りの空気が一層張り詰めた状態になってた

 

そんな中、圭吾さんが、その状態を打ち破るかの様に

「鈍渡さん・・・さっき“本人”に聞いたと、言ってましたね・・・・あんた、もしかして?」

と、言った時

 

先輩、ふっと一息入れた後

 

「察しがいいね~~私は、天羽慎次郎に会って、珠江の仇討ちをしようとしたんだが・・・流石は「ジャコン・バスターズ十傑No.2」だけあって、足元にも及ばなかったわ・・・同じ“十傑の1人”なのにな」

 

と、言ったあと・・・

 

 

・・・・・

 

 

先輩は、珠江の実家を後にし、東京にある料亭から出て来た、天羽慎次郎に、仇討ちの前に、“戌亥珠江の事故”について聞いたが

 

「鈍渡局長、何を言ってるんだ・・・わざわざ”それ”を聞きに、兵庫から来たのか?」

 

とぼけながら一向に“殺害した事を認めよう”としなかった

 

先輩は、そんな天羽が憎たらしくなり、自ら先に対戦をしたが、天羽の法具・静寂のサーベルとフェイシングの戦闘センスには敵わなかった・・・それでも善戦はした

 

余りに長い対戦をしていた為、一緒にいた、警視総監である兄の天羽裕壱郎(あもう・ゆういちろう)が業を煮やし

 

「さっさと”相手の動きを止める特異体質”を発動して殺せば良いだろう」

 

と、叫んでくれたお陰で、完全に“犯人”が天羽慎次郎だと確定した

 

天羽は、兄を睨み、兄はその睨みに萎縮してた

 

その後、ため息をつきながら

 

「鈍渡早苗・・・君は「ジャコン・バスターズ」では素晴らしいほどの優秀な人財だ・・・私との法撃力の差を見せつけ、敵わない事を知って貰おうとしたが・・・兄の発言で、君を殺さざるを得なくなった・・・済まない」

と、言った直後に、先輩に法撃を与え

 

一瞬で、立ち上がる事が出来ない程、一方的にやられてしまった

 

先輩が、倒れたまま気を失いそうになりかけた時

 

「戌亥珠江も、優秀な”邪魂“バスターだ・・・”特異体質者“でなければ、殺す事はなかった・・・残念だった」

と、天羽は嘆いた後、先輩の胸目掛け、サーベルを降ろし刺そうとし

 

(珠江・・・仇討てんかったわ・・・房枝・・・先に逝ってしまって、ごめんやで)

 

先輩は、房枝さんと珠江さんに詫びを入れながら気を失った

 

 

 

処が、目が覚めた時には、病室の中だった・・・・

 

“誰が助けてくれたのか”と、思考していると

 

50代半ばの地精人の男性と、秘書らしき女性が、先輩の病室に入ってきて

 

「やっと、目が覚めたみたいだね・・・おめでとう」

と、言って歓迎されていた

 

それ以降、はぐれ“邪魂”ハンターとして、その地精人の男の元で色んなミッションを熟していった

 

 

・・・・・・

 

 

と、回想を交えながら、天羽への仇討ちの顛末を説明してくれた

 

「早苗さん・・・」

房枝さんは、”珠江さんの仇討ち”が果たせなかった事による同情した顔つきで、先輩を見つめ

 

それを聞いてた、あたい・・・“地精人の男・・・また、謎の人物が出てきたで”と思いながら、呆けていた

 

房枝さんが、ふと思ったのか

「早苗さん・・・確か貴女も“特異体質者”だったんやね・・・よく、今まで天羽に殺されなかったんやね」

と、質問をしてたんよ・・・

 

そう言えば・・・確かに、先輩“特異体質者”やのに、よく殺されんかったなあっと思ったわ

 

「私が、今の雇い主に出会ってから、“特異体質者”になったんやで・・・それまでは、普通の人間やったけどな」

と、先輩が、答えてくれた

 

うん、なるほどな・・・納得してたんやけど

 

圭吾さんが、顎を掴みながら

 

「幾ら何でも、いきなり“特異体質者”になるとは考えにくい・・・かと言って、鈍渡早苗が、“特異体質者”と隠して生活するとも思わない・・・もしかしたら」

と、呟きながら思考してると

 

先輩、くすっと笑いながら

 

「圭吾はん・・・あんた、ホントに勘が鋭いなあ~~、まあそこん処は、言えんけどな・・・」

 

と、言った後

 

不気味な笑みを浮かべながら、

 

「この騒動の首謀者は、私ではなくて、私の雇い主なんやで」

と、言って来た時には

 

周りの人達、思い切り驚愕してたわ~~“鈍渡早苗”が首謀者じゃなかったんや~~って

 

もう・・・あたいの頭の中では

 

戌亥珠江を殺したんは、「ジャコン・バスターズ」の副社長やったのは分かったんやけど、“特異体質者”って言う理由だけで、殺さなきゃならないんや?

 

とか

 

今の先輩の上の人って“誰”なん?・・・その人が、NSJの“怪物”騒動の首謀者で、なんでこんな事したんや?

 

とか

 

それと、何で“あたい”は「ジャコン・バスターズ」に、殺されんで済んだんや?

 

とか

 

色んな事がいっぺんに入ってきて、パニックになってもうたで・・・ただでさえ、よう分らん状態やのに・・・

 

引き続き、圭吾さんは

 

「それでは・・・その、あんたの御主人様は、一体何を目的に、このNSJの“怪物”騒動を起こそうとしたんですか?」

と、まるで取調べしてるかのように質問をしてた

 

「さあね・・・私たちは、只、NSJ及び、東京チュッキーランドに“怪物”を使って騒動を起こせって、命令されただけなんやけどね」

と、先輩、呆れながら答えてくれた

 

はい?・・・

 

NSJだけでなく、関東の“東京チュッキーランド”でも、同じことを起こしてたんや

 

何それ、どうなってんの、益々訳ワカメな状態になってもうたよ・・・頭の処理が着いて行けん~~~

 

あたいは、意識が飛んで、倒れそうになってもうた処を

 

「どないしたん!!!真琴さん!!!!」

と、房枝さんが慌てて、あたいを支えてくれたよ

 

 

「色々と聞きたいことが沢山出てきたで・・・・鈍渡早苗、今からあんたを捕獲させて貰うで」

と、圭吾さん、法具の拳銃を構え、戦闘態勢を取った

 

「早苗さん・・・ごめんやで、見逃す事でけへんねん」

と、房枝さん、法具の鉄扇を広げ、戦闘態勢を取り

 

取締官2人もそれぞれの武器を構え、臨戦態勢をとった

 

「そうかい・・・じゃ~~たった5人で、私を捕らえてみせいや~~」

と、先輩、余裕をかましながら、法具の鉄鞭を伸ばし、臨戦態勢に入った

 

 

みんなが戦闘態勢に入ることにより、「クリオン・パーク」の城の前の広場は、バトルモード全開の雰囲気となったで

 

「房枝さんの先輩・・・あたいがあんたを捕まえたるで~~」

 

と、あたいは元気いっぱい叫んだあと“雷霆の閃光”を纏った鎚を振りかざし、先輩に立ち向かった

 

「真琴!!!あんたよく言ったで~~私を捕まえるなら、やってみせろや~~」

と、先輩が叫び、あたい目掛け、“炎舞の閃光”を纏った鉄鞭を振ってきた

 

あたいと、先輩の“法撃”の鍔迫り合いになり

 

「ほう~~急に“法撃力”が上がった様に感じたんやけど・・・勘違いかい?」

と、先輩、驚いた顔で、質問して来たんで

 

あたいは、にこっと笑い

「あたいの特異体質、2つ持ってて“邪魂道(じゃこんのみち)を消滅する体質”の他に“味方の法撃力を上げる体質“も持ってんねん!!!」

と、気前よく答えたで

 

すると、先輩、あたいから距離をとったと思ったら、驚愕した面持ちで

 

「何やて!!!!只でさえ、1つの“特異体質”を持っている人間さえ珍しいのに、2つの“特異体質”を持っている人間・・・私の雇い主以外、知らんで!!!!」

と、叫んでいた

 

あたい以外に、2つの“特異体質”を持つ人間いたんや・・・と、こっちも驚いたで

 

「鈍渡早苗・・・あんたから、まだまだ“情報”引き出せそうやな・・・何が何でも、捕らえなければならんな」

と、圭吾さんが言うと

 

房枝さん、圭吾さん、取締官2人も加勢し、先輩を捕らえようとしたが、蛇の様な動きの鞭捌きと、柔らかい身体の動きに、流れるような体術に翻弄され

 

取締官2人は“炎舞の閃光”を浴び、身体が動けなくなり、圭吾さんも、“金色の閃光”を纏った2丁の拳銃捌きを熟したが

 

すべて、先輩の鞭捌きで躱され、圭吾さん、隙を突かれ“炎舞の螺旋”を、胸に貫かれ、身体を動かす事が出来なくなった

 

「後は・・・房枝と真琴だけやね・・・・」

と、先輩、静かな動きで、鉄鞭を振りながら、あたいたちの“法撃”を待ち構えていた

 

あたいの特異体質“味方に法撃力を上げる体質”を以ってしても、あの先輩、倒せんのかいな・・・

 

流石は「ジャコン・バスターズ十傑の1人」だけあるわっと改めて、戦慄みたいなもん感じたで

 

どうすれば、房枝さんの先輩を倒せるんか?・・・思考を巡らせてた時

 

先輩の周りに、“樹木の蔓”が生えてきて、縛り上げようとしたが

 

「くっ!!!まだ“邪魂”バスターいたんか・・・」

と、先輩、「クリオン・パーク」の城の屋根まで跳躍した

 

「お~い、やっと牧志と植田やっつけて、「クリオン・パーク」にたどり着いたよ」

と、叫びながら

 

林ちゃん、美咲ちゃん・・・そして、ごっつい身体の如月のおっちゃんが、あたいと房枝さんの処まで駆け付けてくれたよ

 

よかった~~みんな無事で・・・これなら、房枝さんの先輩を捕らえられるかもしれんと、あたいは、希望をもったで~~




最後まで読んで頂き、ありがとうございます

鈍渡早苗さえ敵わない実力を持ち、”相手の動きを止める特異体質”を持つ、天羽慎次郎・・・どうすれば勝てるのだろうか?

更に、早苗の雇い主で、NSJ(ナーロッパ・スタジオ・ジャパン)と東京チュッキーランド(東京ディズニーランド)での”怪物”騒動を起こした謎の人物・・・一体何を目的で実行したのか?

色々と謎を残したまま、NSJ編もクライマックス・・・どうなって行くのでしょうか?

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第35話 NSJで、“怪物”討伐するとは思わんかった(16)

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本稿で、”NSJで、“怪物”討伐するとは思わんかった編”最終回
色々と展開がありますのでお楽しみに・・・・


林ちゃん、美咲ちゃん、如月のおっちゃんが、「ガオシック・パーク」で、だみ声・牧志と、身体のゴツイ角刈り・植田を倒して

 

あたい、房枝さん、圭吾さん、取締官たちのいる「クリオン・パーク」に駆け付けてくれたで~~

 

これだけいれば、もしかしたら、あの先輩を捕まえれるかもしれんで

 

 

「真琴ちゃ~ん、房枝さ~ん、無事だったんだね~~~」

と、美咲ちゃんが、嬉し涙を浮かべ駆け寄ってきて、あたいに抱きついてきたで

 

「うん、大丈夫やで~~」

と、あたいも抱き返してあげたよ

 

「林さん、美咲さん、如月課長・・・ご無事で」

と、房枝さんが、安心した面持ちで挨拶をかわすと

 

「お互いに無事でよかったやないか・・・」

と、如月のおっちゃんが返答した

 

 

あたいたちが、お互いの無事を喜び合ってる時に

 

「済まないが・・・城の屋根にいてる“NSJ騒動の実行犯”の鈍渡早苗を拿捕してくれ」

と、先輩の“炎舞の閃光”を浴び、まだ動けないでいる圭吾さんが、指示を出してきた

 

そしたら、如月のおっちゃんが、鳩が豆を喰らった表情で

「何?・・・鈍渡早苗だと」

と、呟きながら、城の屋根にいる先輩を見上げると

 

「あ~~、“減らず口の早苗”!!!何でおめえがこんな処におるんや!!!!」

と、叫んでたで

 

屋根から見下ろす先輩、如月のおっちゃんの姿を確認すると

 

「あらま~~誰かと思うたら、“アフロ鬼教官”やないですか・・・・見ない間に、髪の毛一本も無くなったんやね~~どないしはったんですか?」

と、笑顔で茶化しながら挨拶してたわ

 

「う、五月蠅いわ!!!アフロであろうが剥げてようが、儂の勝手や!!!!」

と、如月のおっちゃん、顔を赤らめ怒鳴ったと思ったら、急に真面目な顔をし

 

「早苗・・・おめえ、儂や数ある先輩らを出し抜いて、“局長”まで上り詰めたのに、何でその地位を捨て・・・この騒動まで起こしたんや」

と、叫んでたわ

 

先輩も急に能面な顔をし

 

「そんなもん・・・私の勝手や・・・」

と、怒鳴った後、悲しそうな笑みを浮かべ

 

「まあ・・・私を“邪魂”バスターにしてくれはった恩人にそんな事言ったらアカンねんけどな」

と、呟いてたよ

 

 

え?如月のおっちゃんが、先輩の恩人・・・

 

あたいが、そう思いながら、驚き、如月のおっちゃん見てると、察してくれたんか

 

「奴が新人の頃、儂が“邪魂”バスターとしての“イロハ”を教えてやったんや」

と、話してくれたのよ

 

ほう~~「ジャコン・バスターズ十傑」の先輩の新人教育してたんや~~~凄いやんっと思うたと同時に・・・如月のおっちゃん、あまり出世してへんやん感じてしまって

 

つい、如月のおっちゃんを、ジト目してもうたわ

 

如月のおっちゃん、そのあたいの態度に・・・

 

「何やねん・・・嬢ちゃん、その“信じてくれなさそうな”顔は?」

と、勘違いの突っ込みを入れられたんで

 

「いや~~如月のおっちゃん、房枝さんの先輩と言う“凄い人”を新人教育したんやって“めちゃ凄いやん”と思ったんやけど・・・・何で“出世”せえへんのかな~~と、感じてただけやで・・・」

と、あたいが苦笑いしながら返すと・・・・

 

如月のおっちゃん、つまらない面持ちで

「余計な事言わんでえ~~わ!!!」

と、返されてもうたわ

 

うん、確かにそうやわっと納得したよ

 

 

「今は、“コント”をしている場合やないで・・・早く、早苗さんを捕まえなきゃ!!!」

と、房枝さん、あたいたちを叱責し、法具の鉄扇を構え戦闘態勢に入った

 

房枝さんって・・・たま~~にチクっとした台詞、言うんやねっと思いながら

 

あたいも、法具の鎚を構え、戦闘態勢に入ったよ

 

「確かにそうやな」

と、如月のおっちゃん呟きながら、法具の棍棒を構え

 

「僕らも!!!」

「早く終わらせて、どっか遊びに行こうね!!!」

 

林ちゃん、美咲ちゃんも、それぞれの法具を構え、臨戦対戦をとった

 

 

房枝さんの先輩、上空を見ながら

 

「この様子やと、牧志も植田もやられたみたいやな・・・この騒動、大方目的は果たしたし」

と、呟きながら、たそがれ

 

次は、あたいたち見ながら

 

「これだけの“邪魂”ハンターたちがいたら、流石に私でも持ち堪えんわ・・・ましてや、“禿げた”アフロ鬼教官のいたらね~~」

と、なにか“減らず口”叩きながら

 

「また今度な・・・」

と、手を振り、あたいたちを背にして、城の屋根から、隣の建物の屋上に跳躍し、NSJ園内から脱出を図った

 

あ~~~、逃げよった~~~

 

先輩を捕まえようと、あたいたちが、城の屋根に跳躍し着地した時

 

建物の屋上を走る先輩の前に、“木の実の閃光”が降り注ぎ、行く手を阻んだ

 

次は違う方向へ逃げようとした先輩を、次は“土の壁”が出現し、進行を妨げた

 

「まだ居たんかい!!!」

先輩は、そう叫びながら、法撃を喰らった方向に跳躍し、“炎舞を纏った”鉄鞭を伸ばし、法撃を仕掛けた

 

その時、“鉄条線の螺旋”を、先輩の周り囲み

 

「し、しまった!!!」

と、叫んだと同時に、先輩は“鉄条線の螺旋”に縛られ、建物の屋上に落下した

 

「何時の間に、私の後方に回ってたんや・・・」

と、呟きながら、寝転がった動けない身体を必死に藻掻きながら、ある男を睨んでいた

 

「そうそう、逃がす訳ないやろ・・・・」

と、静かに囁いた後、先輩を囲むように、3人が降りてきた

 

そう、その3人とは、さっきまで“たぬき坊主”と闘ってた、狐耳イケオジ陰陽師さんと、ムカつくアリサに、へたれアオイの陰陽師姉妹やったんよ

 

あたいたちも、急いで、捕まえた先輩の処まで駆け付けた

 

やっと、先輩を捕まえたやん・・・あの陰陽師親子、無事に“たぬき坊主”から帰還出来てよかったやん・・・と思った同時に、“美味しい処”もっていってるやん

 

何か、嬉しいやら悔しいやら、羨ましいやら・・・なんか複雑な心情に陥ってもうたわ・・・あたいって、“こんなに心が醜いんやね”っと、落ち込んでもうたよ

 

先輩、悔しそうな顔をしながら

「蘆屋の奴・・・どうやら、安倍晴永の足止めに失敗したみたいやな」

と、言った後

 

「え~~、道照、そそくさとNSJから離脱したで」

と、イケオジ陰陽師さん、困った面持ちで答えてたよ

 

先輩、呆れた顔をしながら

「そうかい・・・捕まってもうたんは仕方が無いか・・・まあ~この騒動、大方成功したしね」

と、不敵な笑みを浮かべながら、呟いてたよ

 

「鈍渡早苗・・・貴女はすでに捕らえられてしまってるんですよ・・・この騒動が成功って、一体どう意味ですか?・・・不敵な笑みも気になります」

と、イケオジ陰陽師さん、怪訝そうに問い質してた

 

「さあね~~何でやろうね」

と、とぼけながら答えていたよ

 

そのイケオジ陰陽師さんと、先輩の問答をしている時

 

 

「鈍渡・・・いつまで、こんな処で遊んでるんだ・・・」

と、何処からか“男の声”が聞こえた

 

同時に、イケオジ陰陽師さんの後ろの空間から、戸口の様な“穴”が出現した

 

それを察知した、イケオジ陰陽師さん、直ぐにその“戸口の穴”から離れた

 

もしかして“邪魂道”・・・そんなアホな・・・あたいの“邪魂道を消滅させる特異体質”が効かへんの

 

と、思ったら・・・その“戸口”から

 

右目を眼帯し、鼻と目の間に、横の“傷の跡”があり、左の角が、上半分が欠損した、身長が180あろう、40代位の傭兵姿をした、龍精人(ドラゴニア)の男性が現れた

 

その男から、幾多の修羅場をくぐってきたような重厚な闘気を醸し出し、あたいたちは、その雰囲気に圧倒され、動くことが出来へんかったよ

 

何それ?・・・まるで“恐怖の大魔王”が登場したで~~の様な現れ方は~~~

それに、空間に現れた“戸口の穴”って“邪魂道”じゃないん?

 

もう、あたいの頭がショート仕掛けたで

 

 

その間にも、その大魔王、“極光の閃光”を纏ったコマンドナイフで、先輩を縛っていた“鉄条線の螺旋”を斬り、解放された先輩は立ち上がり

 

「最上はん・・・色々と助かったで・・・東京チュッキーランドはどうやってん?」

と、にっこりと、大魔王に質問してた

 

「問題ない・・・牧志も植田も既に回収した・・・雇い主(マスター)がお待ちかねだ」

と、大魔王、表情を変えず返答した

 

先輩と大魔王が、“戸口の穴”に入って行こうとした処を、あたいが

 

「逃がさへんで!!!」

と、雄たけびをあげ、“雷霆の閃光”を纏った鎚を振り上げ立ち向かおうとした

 

いつの間にか、あたいの首の横に“極光の閃光”のコマンドナイフが突きつけられてたわ

 

あたいは、余りの戦慄に全然動けんかったよ、この血を引くような恐怖みたいなもん・・・初めて味わったで・・・

 

その大魔王の左眼から来る“凄み”って奴が放たれ

 

「よく相手を見てから闘う事だ・・・見誤ると“命取り”だ」

と、無表情のまま、警告され

 

大魔王、コマンドナイフを腰にぶら下がっている収納ケースに仕舞い、ゆっくりとした足取りで、先輩が待っている“戸口の穴”へと戻ってた

 

 

「あっそうそう・・・真琴とやら・・・“邪魂”ハンター辞めんなら、今のうちやで」

と、先輩が、突拍子の無い事を言って来たんよ

 

「へ?」

と、あたいが首を傾げてると

 

「あんたは、運よくあの“天羽”から逃れたんや・・・“特異体質者”である事を知られたら、見逃せてくれんで・・・警告はしたで」

と、先輩、手を振りながら

 

大魔王と一緒に“戸口の穴”に入って行き、やがて空間から消えて行った

 

あたいたちは、暫くの間、この場所から離れる事が出来なかった・・・・

 

その後、NSJ園内の入場者やスタッフたちを、救援し、大掛かりな現場検証、数日間の聞き取り調査など、事後処理されて

 

こうしてNSJ“怪物”騒動の幕が下りたんやで・・・・

 

でも、一体何で、“この騒動”を起こしたんやろうね・・・・あたいには皆目見当がつかへんわな~~~

 

それと、あたいが“天羽”の魔の手から逃れる事が出来た理由は、後々知る事になるんよ




最後まで読んで頂きありがとうございます

何とか、鈍渡早苗を捕まえたのは良かったが、空間から”戸口の穴”が開き、”最上”と言う龍精人の傭兵が現れ、寿真琴に圧倒的な戦力差を見せつけ、結局、鈍渡早苗を逃がしてしまった

そして、この騒動の目的は、ある男への”メッセージ”を送るために、早苗の雇い主が起こしたものであった・・・

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