とある兎の暇潰し《パーシングタイム》 (バアル・ペオル)
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転生することになったよ、お約束(テンプレ)だな!

色んな小説半端だけど書きたいから書いてます

思いつきで書いてるので筆速は亀亀です

尚台本形式に今回だけで次からは台詞の前に名前は入りません


 お約束と言う言葉がある。

 

  テンプレ、二番煎じ、い つ も の !、ありきたり、とまぁお決まりのパターンのようなものだ。

 

 な〇うで言うなら異世界転生、ライトノベルならハーレム物、平成2期の仮〇ライダーでいうなら暴走フォーム、まぁ挙げれば挙げるほどきりがない、そしてこの展開もまさにお約束の展開と言えるだろう……

 

 

 主「あーはいはい、転生ですね?どんな世界に行けば良いんですか?」

 

 神「ざっつ!?」

 

 私こと『両儀(りょうぎ) 右左戯(うさぎ)』はどうやら、死んだかなんかで転生させられるのだと悟ったので適当な感じで転生しようと考えています。

 

 

 

■■■

 

 兎「どうせお決まりの転生でしょう?」

 

 神「いやいや!?私まだ何も言ってないじゃないですか!?」

 

 

 いやお前……そんな明らかに『私ヘマこきました!』と言わんばかりの散らかった机に、私の写真が貼られている破れた書類、しかもなんだよ真っ白な部屋って!?此処が役場なら、こんな所で戸籍管理させてるとか部屋がホワイトでも役場がブラック過ぎるわ!

 

 しかもなぁんだその白いドレスみてぇな服はよぉ?もう神様か天使か隠す気ねぇだろ?

 

 しかもその手に持ってる書類みてぇな紙は何だ?明らかに転生先とか能力決めるための書類だよなぁ?

 

 そしてお前どうせこの地の文を全部読めてんだろ?おい?何だこのテンプレ祭りは?何番煎じだ?煎じ過ぎて味なんかねぇだろぉがよ?おおん?

 

 

 駄「ひぃ!?ごめんなさい!ごめんなさい!そうです読めてます!?ってかメタっ!?これが小説とかならメタ過ぎとか言われちゃいますよ!?」

 

 兎「その台詞も最早テンプレなんだろうなぁ……」

 

 

■■■

 

 兎「まぁ私こと右左戯さんとして?テンプレだろうが煎じ過ぎのお湯だろうが?やることは変わらないから転生するけど……この欄に書くのってこんな感じで良いの?あと何で転生先が『とある世界第XXXXXXXXXXXXX番』とか書かれてるけど、これとある魔術とかの世界であってるんだよね?」

 

 神「すみません!すみません!私の不注意で右左戯さんが死んでしまうなんて!……はい!あとは発現時の状態と……あと今回は我々「君のね?」…私、下位神の不注意と不手際なのでもう1つ特典をお選びぐだざい……ぞれどぞうでず、どある魔術どかのせがいでず…グスン…」

 

 

 泣きながら神が渡してきたもう一枚の神には『神サイドが加害者であった時の追加特典』と書かれていた、てかやっぱり前例があったんじゃないか(困惑)

 

 

 兎「私がさっき書いてた転生特典ってさ?あれには演算とか必要なの?」

 

 神「そんなの必要なら特典にならないじゃないですかぁww……ごめんなさい調子乗りました!必要ないです!ですので、そのどう頑張ってもコンプラに引っ掛かりそうな形相をお止めください!?恐いですからぁ!?」

 

 

 また泣きそう(※泣いている)神を尻目に渡された用紙に希望の特典を記入していく……てか…。

 

 兎「これってさ例の右手で触れてぶっ壊れたりしたらどうするの?」

 

 神「配送して新しいのを渡します。」

 

 兎「便利な特典だなぁ(困惑)」

 

 

 まぁ、便利なことに越したことは無いけど、どうやって配送する気だよ。

 

 私はとりあえず書ける書類を全て書き終えると、それを駄女神に渡した。

 

 駄女神は書類を受け取ると記入漏れや不備な点が無いか確認していき、しばらくするとうんと頷いた、どうやら特になかったらしい。

 

 

 神「はい!お疲れ様ですこれにて転生の為に必要な書類は全て終了となります!」

 

 兎「ふぅ…で?いつ頃転生出来るの?あと転生した時のスタート時期は?」

 

 

 駄女神が書類をA2程の白い封筒に書類を入れると何処からともなく現れたポストに投函、その後ものの数秒で返事が帰って来た…大丈夫?ちゃんと確認した?

 

 神「えっと……転生は今から大丈夫だそうです!あとスタート時期は上条さんの生まれた年をスタートとするみたいで最初は赤ん坊状態でのスタートとなるようです!」

 

 兎「オケオケ、んじゃぁ転生する前にやることやるか……」

 

 神「へ?今から右左戯さんにやれることなんて……」

 

 

 私はにこやかにごちゃごちゃの机を指差し。

 

 

 兎「掃除……しよっか?」

 

 神「…………はい」

 

 

 私が転生したのはそれから数時間後のことであった。 




次のページに右左戯さんのステータス載せます


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学園都市で兎は跳ねる

ステータス書こうとしたんですけど1000文字分書こうとするとネタバレ含めて書かないと間に合わなそうなので先に物語から書いていきますね?

時系列的に超電磁砲から始まります。


 此処は東京都の西側3分の1の規模、総人口230万人の内8割を学生が占める「学園都市」。

 

 そこでは学生全員を対象にした超能力開発実験が行われており、全ての学生は「無能力者(レベル0)」から「超能力者(レベル5)」の6段階に分けられ、様々な能力を開花させている。

 

 

 とまぁウィキペディアに載ってそう説明はともかく、転生して15年……建ち並ぶ高いビル群の中でも1番高いビルの屋上から1人の少女が学園都市の街並みを眺めていた。

 

 紫の髪を風になびかせ、暇そうに街を眺める鮮やかな赤と落ち着いた緑のオッドアイの瞳、赤と青のツートンカラーのウサミミフード付きパーカーを着た少女は暇そうに溜め息をついてはぼそりと呟く。

 

 「うーん……暇だねぇ、右左戯さんは暇すぎて死んじゃいそうだよぉ」

 

 

■■■

 

 やぁやぁ、ハロー?ハロー!右左戯さんだよ?

 

 転生して15年、そして現在は7月今月から色々起こること考えると暇なことは良いことなんだろうけど、暇が嫌いな右左戯さんにとっては苦痛でしかないよ。

 

 

 「うーん…うーん…多分そろそろ何か事件が起きても良いんだk『ドカーーン!』おやおやぁ?事件かな?」

 

 突然の爆発音、辺りを見回すと大きめな公園の近くで黒煙が立ち上っているのがわかった。

 

 「ふむふむ、今の時期的にはあの強盗事件が発生した辺りかな?もしかしたらあの子達が居るかもしれないね?キシシシ♪良い感じに暇潰しになるだろうし観に行こうかな?」

 

 私は期待に胸を膨らませながら現場の方へと跳躍していった。

 

 

■■■

 

某銀行前

 

 爆発により内側から破壊されたシャッター、ちろちろと燃える炎、その数メートル前では3人の強盗犯と思われる男達と制服に身を包んだ茶髪のツインテールの少女が対峙していた。

 

 

 「風紀委員(ジャッチメント)ですの!器物破損、及び強盗の現行犯で拘束いたします!」

 

 

 風紀委員(ジャッチメント)

 

 学園都市における数ある治安維持組織の中の1つ

 生徒(能力者)によって形成され、原則として校内を管轄とする、盾をモチーフにした腕章をつけているのが特徴である。

 

 詳しく説明しようとすればそれなりになるので割愛するが、簡単に言えば未成年のみで形成された警備員(けいびいん)の様なものだ。

 

 

 「ひゃははは!何だよこのガキ!風紀委員も人手不足か?」

 

 

 まぁ故にと言うか高校生や中学生が腕章を見せてもわりと嘗める奴等が多く、よっぽど有名な能力者か相手より数が居たりしないと威圧にもならず逆効果だったりする。

 

 

 「そこをどきな嬢ちゃん、どかないと怪我するぜ?」

 

 

 3人の内の体重の重そうな男が余裕だと判断したのかヘラヘラと少女に向かって突っ込んでいく、端から見れば一目瞭然で中学生程の小柄な少女が体重が100を越えそうな男に勝てるようには見えない。

 

 

 「そう言う三下の台詞は」

 

 しかし少女最小限の動きで男の突撃をかわすと、勢いの付いた男の服の袖の下を掴み、足を払い、勢いを利用して

男を投げる。

 

 「死亡フラグと言うのですわよ?」

 

 「グホッ!?」

 

 

 まぁ風紀委員がただの子供な訳無いんだけどね?いやこのデブ絶対痛いだろ……

 

 

 「見た目通りじゃねぇって事か、だが俺だってな?」

 

 

 男の1人が右手から炎の玉を形成する。

 

 

 「発火能力者(パイロキネシスト)…」

 

 

 「テメェには消し炭になってもら……消えた!?」

 

 

 男が炎を放つ瞬間少女は一瞬で目の前から消えてしまった、しかし次の瞬間背中に強い衝撃が走り男は前のめりで倒れてしまった。

 

 

 「っ!?」

 

 「全く何処を見てますの?」

 

 

 少女は一瞬の内に男の背後に現れ、背中にドロップキックをしていたのである、少女は太ももに仕込んでいた針に触れると針は瞬時に消え、男の服を地面に縫い付けるように現れた、お嬢様口調なのになんともアグレッシブな少女だ。

 

 

 「なっ!?空間能力者(テレポーター)!?」

 

 「これ以上抵抗をなさるおつもりなら、今度はこの針を体内にテレポートして差し上げますわよ?」

 

 「……っ、クソ!」

 

 

 男は勝てないことを察すると抵抗することを止め大人しくなる。

 

 

「さてと……次は「テメェ!離しやがれ!」…!?」

 

 

 怒鳴り声の方を見るとそこには強盗の1人がちいさな男の子の腕を掴んで連れ去ろうとしているところを黒髪の少女が必死に止めようとしていたのである。

 

 

 「駄目!行かせない!」

 

 「いい加減離せクソアマ!」

 

 「佐天さん!?」

 

 

 男はいつまでも離さない少女に痺れを切らし持っている袋で殴ろうとした、その時だった。

 

 

 ラビットキーーク!

 

 「グベッ!?」

 

 

 何処からともなく現れた赤と青のウサミミフード付きパーカーを着たそれは拳を振り上げた男の顔面に蹴りを食らわせていた。

 

 

 「やぁやぁ♪疾風のジャンピングキッカー!サイクロンラビットの右左戯さんだよ?女の子に手を上げようなんて不貞なやからは天誅だ!さぁ!お前の罪を数えろってね!」

 

 

 間違いなく場違いなやつが乱入してきた瞬間である。

 

 

 

 

 




どうですかね?だいぶイタイキャラになったかな?
高レベル能力者は基本変た……げふんげふん、キテレツな人が多いらしいですからね!
こんくらいキャラを濃くしないと埋もれちゃうよ。


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疾風のジャンピングキッカー

常時深夜テンションで書いてておかしくなってます


 「疾風のジャンピングキッカー!サイクロンラビット!イッエーイ!」

 

 やぁやぁ!颯爽登場の右左戯だよ?佐天ちゃんが殴られそうになってたから飛び蹴りしちゃった!てへ!

 

 

 「っクソ!何もんだテメッ……ぶっ!?」

 

 

 威嚇なんてしてる暇あったら普通逃げない?蹴られたって仕方ないよね?おバカなのかな?

 

 

 「駄目だよ?女の子に手を上げちゃ、しかも見てみなよこんな美人な子なかなか居ない……いや学園都市って結構レベル高い子居るよね?」

 

 

 私は今まで会った女の子の事を思い出しながら強盗犯の顔に蹴り入れていく。

 

 

 「でもでも!此処までの美少女はやっぱり中々居ないよね!」

 

 「ごぇっ!?」

 

 

 返事が来てないって?つまんないモブの返事なんて聞く必要ある?

 

 私は返事なんて聞かずにサマーソルトを強盗犯の顎に叩き込み、強盗犯の身体を浮き上がらせる。

 

 

 「マキシマムドライブ?ボルテックフィニッシュ?まぁどちらにしても……」

 

 

 とどめの為の必殺擬き、左足の踵に圧縮した空気の塊を作り起爆、爆発を推進力に腹部目掛けて横に蹴りを放つ。

 

 

 「おっわりぃ!」

 

 

 放たれた蹴りは狙い通り強盗犯の腹部へと入り、そのまま強盗犯を数メートル先の白井ちゃんの所まで蹴り飛ばした。

 

 

 「イッエーイ!やったね!狙い通り「狙い通りではありません!」ふぇあ!?」

 

 

 頑張って考えた必殺技擬きの成功に喜んでいるところへぶっ飛ばした強盗犯を拘束し終えた白井さんがやってくる。

 

 「ご協力には感謝します、けど何で貴女が此処にいらっしゃるのかしら?両儀 右左戯さん?」

 

 「それはほら!スッゴい爆発音が響いたでしょ?だからなんか暇潰しにならないかなぁっと?」

 

 「『ならないかなぁ?』ではありませんの!貴女は風紀委員ではない一般人なのですからあまりこのような介入はなさらないでくださいまし!」

 

 

 その後もほんの少しのお小言を貰いながら佐天さん達の無事の確認や現場周りの整備、(原作通りなら)おそらく初春ちゃんが連絡していたであろう警備員(アンチスキル)の到着を待ち、現場を警備員へ引き継いだのち、風紀委員の支部へと連れていかれました、折角誉めて貰えると思ったのになぁ。

 

 

■■■

 

 風紀委員177支部

 

 

「やぁやぁ♪はじめまして!右左戯さんだよ?能力は風力使い(エアロシューター)!レベルは4くらいかな?まぁ身体検査(システムスキャン)は4だったからレベル4だね!よろしく!」

 

 「あっと……よ、よろしくです。」

 

 「貴女も相変わらずですわね?初春が引いてますの。」

 

 そりゃ私からしたら有名人しか居ないからね!

 

 因みに白井さんとは結構前から知り合ってたんだ、転生してから暇で暇でしょうがなかったからね?学園都市に来てからは、暇潰しに喝上げしてるスキルアウトの奴等を見かけたらボコボコにしてたんだ、その時偶々鉢合わせして知り合ったんだよ。

 

 

 「全く……『女の子が僕を逃がすためにスキルアウトと戦ってる』なんて通報を受けて行ってみれば辺りは気絶したスキルアウトの山が出来上がっていたんですの、しかも右左戯さん私を見かけた途端に『サインください!』なんて言って来るんですのよ?」

 

 「なんか凄い濃い人ですね」

 

 「だってさ!だってさ!結構有名だったんだよ?『風紀委員には容赦の無い凄腕の空間能力者が居る』って制服とかの情報は無かったから最初はよく判らなかったけど、よく現れる地区や大体の年齢は結構出回ってたからね」

 

 

 まぁ本当は普通に見て一発で判別できたけどさ、しかもそのあと何回もしつこく粘ってなんとかサインを貰えたんだよね。

 

 

 「それよりさ!他の三人のお名前を教えてよ!私もしーちゃんのお友達とはお近づきになりたいなぁ!まずは花飾りのお嬢さんから!」

 

 「え?わ、(わたし)ですか!?えっと!?私は初春(ういはる) 飾利(かざり)って言います」

 

 

 いきなり振られてもしっかり自己紹介してくれる初春ちゃん、うーん!good!かわいい!

 

 

 「うんうんかわいいお名前にかわいいお声!見た目もかわいくてgood!good!お姉さんの耳も目も幸せだよ、んじゃお次は先程勇敢にも少年を守ってたお嬢さんのお名前は?」

 

 「はいはい!あたしは柵川中学一年!佐天(さてん) 涙子(るいこ)って言います!先程はありがとうございます!」

 

 「良いね!元気があって更に美少女、お姉さん好感持っちゃうよ!今度でデートしない?」

 

 「考えときまーす!」

 

 

 嫌ですと言われないだけ右左戯さんは安心だね!(ポジティブ)

 

 さてと……最後の1人な訳なんですが、正直私が乱入しちゃった事で出番が空気になってた子が居たんですよ。

 

 整った顔立ちに、茶髪のボブカット、そして常盤台中学の制服、そうもうこれは とあるファンなら知らない人が居ない位有名な美少女。

 

 

 「えっと…うん、正直右左戯さんが個人的に知ってるけど、お名前をお伺いしても良いかな?第三位さん?」

 

 「私は御坂美琴、さっきは佐天さんのことありがとう多分あのまま佐天さんが殴られてたりでもしたらわたしがやってたわ」

 

 「やっぱりミコっちゃんか、有名な能力者は結構調べてたからミコっちゃんのお顔とか見たことあったんだ!あとサインちょうだい!」

 

 「いや私はサインをねだられる様な人じゃないんだけど!?あとミコっちゃんって私の事!?」

 

 「いやいや!ミコっちゃんは本当に有名だからね!やっぱり欲しくなっちゃうんだなぁ、あと飾利ちゃんと涙子ちゃんのもちょうだいね?絶対二人とも大物になると私の六感が囁いてるんだ!」

 

 「私達もですかぁ!?」

 

 

 なんて感じてサインをねだって粘って勝ち取ったよ。

 

 や っ た ぜ ! 




ちょっと個人的に感じた違和感を消しながらやったけど流石に消しきれなかったのでこのまま投稿しちゃいます。

あと風力使いと言ってますけど実際は違いますのでちゃんと公開できるように描きたい。

 まぁ台詞で察されそうですけどへへっ……


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幻想殺しと能力紹介

禁書目録編にも介入させようとか、考えたんですけど下手に介入すると衛星打ち落とせない可能性あるから止めた。

と言うか、とあるの時系列事件がぎっちぎちでワロタ


 7月上旬のある日

 

 ミコっちゃん達と知り合ってから数日たった今日この頃、今日も今日とて暇潰しに辺りを散策している私こと右左戯さんは、面白い黒髪ツンツン頭を見つけてしまいちょっかいをかけることにした。

 

 

 「かっ!みじょう!くぅ~ん!」

 

 「グヘッ!?って右左戯!?いきなり後ろから抱きついてきたら危ねぇだろ!?」

 

 「うぇっへっへ、何かな?もしかして色々意識してしまうのかなぁ?」

 

 「さて?ナンノコトデセウカ?」

 

 「上条君は相変わらず判りやすいなぁ(愉悦)」

 

 

 そう我らが主人公『上条 当麻』が買い物に来たのかスーパーのチラシと財布を片手に歩いていたのである。

 

 

 「何々?買い物に来たのかな?またあの熾烈なタイムセールに参加するの?勇気あるねぇ、前なんかどっかの学生の念動能力(サイコキネシス)でぶっ飛ばされて敗退したのにねぇ、またぶっ飛ばされちゃうのかなぁ?」

 

 「いやいや!今度こそ勝ち取って見せ…「素直に頼んでくるなら手伝っても良いよ?」お願いします右左戯様どうか私めにお力をお貸しくださいませ」

 

 「上条君…君にプライドはないのかな?(困惑)」

 

 

 まさか食い気味に土下座で頼んでくるとは思わなかったよ、因みに私所属校あの上条さん達同じ、とある高校に通ってるか顔馴染みかな、クラスも一応一緒だし。

 

 「しょうがねぇだろ!俺みたいなの貧乏男子学生にとって特売とは最早命綱!プライドで飯が食えるか!」

 

 「うーん!潔い!良いよ良いよ、ではその特売やってるお店まで案内してちょうだいな」

 

 

■■■

 

 

 とあるスーパー

 

 此処は第7学区のとあるスーパー、は庶民の味方と言える安さと質の食材を売っている。

 

 このスーパーは時間が来ると、大丈夫なのかと疑うような安さのタイムセールをやっていて、そのタイムセール開始の時間が近づくにつれ周囲の学生は殺気立ち始め、店はさながら戦場の様な様相を見せ始める。

 

 

 「毎回思うけど、右左戯さん的にこのスーパーの特売はヤバイよね?日常で出してはいけない殺気がこんなに溢れかえってるんだもん」

 

 

 もうね?凄いよ学生さんの目が……血に飢えた野獣のような目の学生しか居ないんだけど……。

 

 因みに何故かこの手の特売には空間能力者が居ない、まぁあの手の能力者って、研究機関に所属してたりしてこう言うのやらなくても良いって奴等しか居ないからね。

 

 

 「ところで上条君、君の狙ってる商品の内容は?」

 

 「これだけど……大丈夫か?今回は明らかにヤバめな内容で競争率が何時もより高いぞ?」

 

 

 そう言って手渡されたチラシを見てみる。

 

 『大特価タイムセール!牛肉肩ロース1パック300g100円!1人2つまで!』

 

 

 ねぇ?これ大丈夫?一応前に100g498円とか見たことあるけど300gで100円はおかしいでしょ!?

 本当に大丈夫!?違法なことしてないよね?うわぁ周りの学生さんの殺気理由はこれかぁ……仕方ないなぁ。

 

 

 「まぁ暇潰しになるかも知れないし右左戯さんに任せない!」

 

 

 さて、此処で私の能力について語っちゃおう!まぁ語る程の能力ではないんだけどね?

 

 

 私が特典として貰った能力は『T2メモリとフルボトルを最大2つまで使える能力』って言うありふれた能力だね!

 

 内容としてはそのままの意味で仮面ライダーWとビルドの変身アイテムT2メモリとフルボトルの能力をつかって超能力みたいに見せてるんだ。

 

 たとえば前の強盗犯の時は右目にT2メモリのサイクロン、左目フルボトルのラビットを宿してたから風を操る超スピード編成にしていたって感じ。

 

 一応欠点らしい欠点はレベル5相当の力を出すにはT2系はT2系と、フルボトル系はフルボトル系と組み合わせと高出力を出せないし、ハイブリット編成だと良い組み合わせで出せて最高レベル4相当が限界かな?まぁそれでも十分強過ぎるから良いんだけど。

 

 あとは演算は特に必要無いけどある程度の指向性を持たせないと使えないかな、たとえばサイクロンで『相手をぶっ飛ばしたい』じゃ駄目だけど『空気を圧縮させてプラズマを作りたい』とか『強力な上昇気流を発生させたいとか』

 

 

 

 私は目を瞑り左目にラビットを右目にアクセルを宿す

 

 目を開けば私からは見えないが左目は鮮やかな赤に瞳孔に兎の様なシルエットが浮かんでいて、右目には少し落ち着いた赤に瞳孔にメーターの様なAの文字が浮かび上がる。

 

 

 「へっへっへ、加速するヴォーパルジャンパー!アクセルラビット!イエーイ!」

 

 「何を言ってるんだお前は?」

 

 

 ふふふ、見ているが良い上条君、私のこの速度を!

 

 タイムセールの時間1分前、もう既に商品は並びシールが貼られ終わり店員さんの開始宣言待つ状態になっていた。

 

 

 「上条君はレジの近くで待機してて、あっという間に取ってきちゃうから!」

 

 「いや俺だってや「いや私が取った時に君がお金払うんだからできなきゃ意味ないでしょ?」……うっす」

 

 

 私の言葉に納得したのか上条君はレジの方へと向かっていった。

 

 そして店員さんが何かを言って笛を口に咥えたの見て走る構えをとり足にエネルギーを集中させて強化する。

 

 

 アクセルの能力は『加速』あまりライダーに興味無いよって人の為にざっくり言えば『高エネルギーを部位にチャージして回復したり強化する』って能力

 

 ラビットは兎の嗅覚や聴覚を強化して反応速度を高め………そして数秒間の高速移動を可能にする!

 

 

 ピーーーー!っと言う笛の音と共に走り出す兵士(学生)達、そんな中私は開始の瞬間と共にアクセルで強化したラビットの高速移動で商品の所までダッシュしお肉パックを4つ取って、再び高速ダッシュで上条の元へ。

 

 「ふっふっふ、振り切ったよ」

 

 「はっや!?何だよその速さ確かお前の能力は風力使いだろ!?」

 

 

 私は手に入れたお肉を上条の持ってる籠に2つ入れる。

 

 

 「ほれほれ、そんな事より早く買って行こうよ、右左戯さんの分で4つも買えるんだから、後で報酬はしっかり貰うからね?」

 

 「あぁ!マジでありがとなこれで今月は何とかなりそうだ」

 

 

 この後私も手伝い4パックの肉を無事買い少し話してから別れた、帰り道しばらく後に上条君の冷蔵庫が壊れて中の物が腐るから今月中旬から地獄になることを思い出した。

 

 

 (まぁ、これも予定調和だろうし黙っておこっと)




とまぁこんな感じで能力紹介です。

使用できる能力は

T2ガイアメモリ26本分の能力とフルボトル60本+EX系(ノースやマグマ、エボル関連)の能力

フルボトルに関しては被りもあるため全部と言うわけでないが指向性の違いで使い分ける場合がある。

あとT2&フルボトルなどのハイブリットは組み合わせが良くてもレベル4までが限界(アイスエイジとノースブリザードやヒートとドラゴンマグマ等例外あり)

あと、フードパーカーにも色々ギミックが積まれているがそれはおいおい



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兎の日常

右左戯さん情報

右左戯さんはとある高校の生徒で上条さんと同じクラスですが、良くサボっては暇潰し探しをしていてるので、小萌先生から怒られています。


 やっはろ?やっはろ?右左戯さんだよ?

 

 もうすぐ夏休みだから吹寄ちゃんに「もうすぐ夏休みだしプールの為の水着選びに行こうよ!」って言ったら「嫌な予感がするから遠慮しておくわ」とか言われちゃった右左戯さんだよ?

 

 

 「さぁてさてさて?何か暇潰しになることは無いか……おやおや?」

 

 

 毎度の暇潰し探しに歩いていると、通りがかりの路地裏の奥から血の匂いが漂ってきた。

 

 

 「ふぅむ?何かな?何かな?楽しいことかな?怖いことかな?」

 

 

 私は血の匂いに誘われて路地裏を探検していく、そしてしばらくすると臭い濃くが漂い始め路地の突き当たりをから顔を覗かせ。

 

 

 「だっれか居る?」

 

 「あァン?誰だてめェ?」

 

 

 覗いた先には1人の少年が、おそらく気絶したスキルアウトに囲まれて佇んでいた。

 

 容姿は白い髪、赤い瞳、整った顔立ちに張りのある肌、細いライン、灰色を基調とした衣服、筋肉少なめの手足……こぅれはヤバい人に会っちゃったね!?

 

 

 「あっとぉ……もしかしてもしかしてなんだけど?その見た目……学園都市第一位の一方通行(アクセラレータ)さんでいらっしゃいますぅ?」

 

 「ンだったらどォだってンだよ?あァ?」

 

 

 うわっ……いや何時か会いたいとは思ってたけどね?けどね?今であって欲しくなかったなぁ………まぁ良いや。

 

 

 「すみませんサインもらって良いですか?」

 

 「なンで俺がァ?そんな事しなきゃならねェンだよ?」

 

 

 この際だからサインを頼んじゃおう思うんですよ。

 

 

 「良いじゃ~ん、第一位のサインとかレア物だよ?欲しいに決まってるよ!」

 

 「欲しい理由を聞いてンじゃねェンだよ!何で?俺が?見ず知らずお前に?そんなもンを書かねェと!ならねェンだ?あァ?」

 

 「え?別に強制はしてないよ?ただ欲しいからお願いしてるだけだし、まぁ貰えるまで粘るけど?」

 

 

 私がそう言うと何言ってんだコイツ?とまるわかりな顔をされた、いやぁ一方通行君は可愛いなぁ!

 

 

 「まぁまぁ!どうせ面倒臭い女とか思ってるんでしょ?サイン書いてくれたらさっさっと解放される訳だしさ!お願いお願い!」

 

 

 私はそう言って手帳とペンを取り出して持ちやすい様に相手に向ける。

 

 

 「チッ……おらよ、これで満足か?」

 

 

 向けた手帳とペンを受け取り、手帳にさらさらと書くと手帳とペンを私に返してきた、そこには『アクセラレータ』と適当な感じで書かれた文字があった。

 

 

 「うぇっへっへ、良いよ良いよ。ありがとね、ところでさ?この人達生きてるの?」

 

 手帳とペンをパーカーポケットにしまい、周りで気絶しているスキルアウトらしき男達を見遣る。

 

 見た感じ皆そこまで酷い外傷では無いようだが数が数なだけに血の臭いが凄い、と言うよりもよくこんな狭い路地裏に集まったよね。

 

 

 「さァな?そもそも俺に喧嘩を売ってきて死んでねェだけ有難いもンだろ」

 

 「あはは、皆『最強』の称号が欲しいのかな?」

 

 

 本当に一方通行も大変だねぇ?まぁ良いやそれよりも!

 

 

 「そう言えばアーくんこの後暇かな?右左戯さんとデートしない?」

 

 「するわけねェだろ!寝ぼけたこと言ってンじゃねェぞ!つゥか誰がアーくんだゴラァ!」

 

 

 怒られてしまいました、解せねぇよぉ解せねぇよぉ。

 

 

■■■

 

 

 あの後一頻り適当にからかってからアーくんと別れ面白いことが無いかと散策をしていると、見覚えのある制服を着た3人組の女の子を見つけたので静かに近づいていく。

 

 

 「うぇっへっへ、どっこ行くのぉ?」

 

 「うひゃぁ!?って誰って!?右左戯さん!?」

 

 

 私は茶髪で短髪の常盤台制服の女の子に後ろから抱きつくと女の子は突然の事に可愛い声で驚いていた。

 

 

 「やぁやぁ数日ぶりだね!ミコっちゃんにうーちゃんとさっちゃん、右左戯さんだよ?」

 

 「もう脅かさないでよ、あっ!そうだ!私たち今からセブンスミストって言うお店に行くんだけど、右左戯さんも行く?」

 

 

 セブンスミスト……っスーーー(察し)

 

 そっかぁ暇潰ししてたらもうそんな時になったかぁ。

 

 

 「おやおや?右左戯さんも付いていって良いのかな?」

 

 「ええ、初春さんと佐天さんも良いよね?」

 

 「はい!私は大丈夫ですよ!」

 

 「あたしも!皆で行った方が楽しいですからね!」

 

 

 うぅなんて良い子達!お姉さんが絶対爆弾から守って上げるから!まぁあのツンツン頭が居るから大丈夫だと思うけど。

 

 

 「じゃあじゃあお言葉に甘えさせて貰っちゃおうかな?実は同級生を誘ったんだけど断られちゃったからねお姉さん1人じゃ寂しかったんだよぉ。」

 

 

 わーい美少女達とお買い物だぁ。

 

 

■■■

 

 セブンスミスト店内

 

 「へぇ、『超電磁砲(レールガン)』てゲームセンターのコインを飛ばしてるんですか。」

 

 「まぁ50メートルも飛んだら溶けちゃうんだけどね。」

 

 「でも必殺技があるとカッコイイですよね。」

 

 

 楽園はここにあったんだよ!あぁ!美少女のお買い物風景が眼福過ぎてお姉さん幸せだよ!

 

 

 「私もインパクトのある能力欲しいなぁ……お!」

 

 

 インパクトのある能力かぁ……でもでもライダー物にインパクトのある能力って、わりと敵が持ってるイメージだからお姉さん的にイメージ悪いかなぁ。

 

 

 「初春こんなのどうじゃ?ヒモパン」

 

 「うーちゃんこう言うの趣味なの?中々大胆だね?」

 

 「違いますよ!?佐天さんも!そんなの履けるわけないじゃないですか……なんで二人してそんな残念そうな表情してるんですか!?」

 

 

 うーちゃん弄るのスッゴク楽しいです。

 

 

 「ありゃりゃ残念残念、そう言えばミコっちゃんは何を探しに?」

 

 「あ、私はパジャマとか」

 

 「確か寝巻きはあっちの方ですね」

 

 

 そんなわけでうーちゃんの案内でパジャマコーナーへ

 

 パジャマかぁ右左戯さん的にはあまりデザインよりも性能重視だからジャージとかパーカーが基本だったりするんだよね。

 

 

 「色々回ってるんだけどあんまりいいのが置いてないのよね……」

 

 

 そんなこんな歩いてパジャマコーナーに行くとミコっちゃんが1着のパジャマに釘付けになっていた。

 

 それは花柄の少し子供っぽいデザインのパジャマだった。

 

 

 (あぁ~なるほどなるほど?ミコっちゃんはこれが良いのかな?)

 

 

 「ね?ね?これかわ……「あはは見てよ初春このパジャマ!!」……」

 

 「こんな子供っぽいの今時着る人居ないっしょ?」

 

 「小学生の時くらいまでならこういうの着てましたけどね?」

 

 

 あっ……(察し)仕方ないなぁ、フォロー入れて上げよう。

 

 

 「え?私は良いと思うけどね?別にパジャマって誰かに見せるって機会は少ないし、触った感じ布地の質感とか軽さとか着心地良さそうだからありだと思うよ?」

 

 「え?そうですか?あ!本当だ、凄く触り心地良いですね!」

 

 

 ミコっちゃんの様子を見ると、『どうしようか?』と頭の中で綱引きでもやってるんじゃないかと言わんばかりの表情をしていた。

 

 

 「おやおや?ミコっちゃんもこれ気になる?」

 

 「ふぇ!?えっ!?いや私は……」

 

 

 おーおー揺らいでるよぉ、此処はもう一押し。

 

 

 「じゃあさじゃあさ、お姉さん1人で買うとちょっと恥ずかしいんだけどさ?ミコっちゃんも一緒に買わない?お揃いなら恥ずかしくないしさ?」

 

 

 我ながら謎理論だけどこう言えば乗り気になってくれるかな?

 

 

 「え?……そっそう?なら一緒に買いましょ?」

 

 

 ミコっちゃんは、この手の事でチョロいなぁ(愉悦)しかもミコっちゃんとお揃いだよ?このネタでしーちゃんを煽ってあげよ(ゲス思考)

 

 

 「うん!じゃあサイズとか見てから会計してこよ?」

 

 

 そんなわけで無事パジャマを購入したよこう言う気遣いが出来るのが人気の秘訣だね!

 

 

■■■

 

 

 「~♪」

 

 「ミコっちゃんが幸せそうで右左戯さんは嬉しいよ」

 

 

 もうメチャクチャ機嫌良さそうなの、しかも購入したパジャマの入った紙袋を大事そうに持ってるの最高可愛いんだけど?ミコっちゃん結婚しない?いやまぁ手は出さないけどね?

 

 そんな感じで水着を見に行ったさっちゃん達と合流しようとした時黒髪ツンツン頭を見かけた、向こうも此方に気づいたのか私の方に近づいてくる。

 

 

 「おやおや?上条君じゃないかぁ?万年金欠な君が洋服を見に来るなんて珍しいね?」

 

 「万年金欠は余計だっつぅの!?」

 

 「あっはっは冗談だよ、まぁでも本当に珍しいね……ってどうしたのミコっちゃん?そんな信じられない物を見たような表情なんてして?」

 

 「ミコっちゃんって……ゲッ!?ビリビリ中学生!?」

 

 「なっ!?何でアンタが此処に!?と言うかアンタ右左戯さんと知り合いだったの!?」

 

 

 顔を真っ赤にしてるミコっちゃん……ヤバイなぁ今無意識にスマホで撮影したくなったよ。

 

 

 「ん~?そうだよ上条君とは同じ学校の同じクラスだからね、それよりも上条君は何で此処に居るの「お兄ちゃ~ん」……お?事案かな。」

 

 

 声のする方を見ると小さな女の子が洋服を持って此方に駆けてきたのでノリでスマホを構える。

 

 

 「待て待て待て!?待て!待ってくれ!待ってください!三段活用!」

 

 「四段活用じゃないかな?」 

 

 

 いや一応理由を知ってるけどね?普通なら他人が知るわけない情報だから知らない体で行くしかないんだよね。

 

 

 「冗談だよ、どうせ上条君の事だからそこの女児が洋服店を探さしてたのを案内してただけでしょ?君はその辺優しいからね~後ミコっちゃんその闘争心MAXな目はやめよ?此処は一応公共の場だしちっちゃな女の子が居るわけだからね?」

 

 「うっ!?……それはそうだけど。」

 

 「それにうーちゃん達を待たせるわけだからね?」

 

 「う……うぅ…」

 

 

 恥ずかしそうに顔を真っ赤にするミコっちゃん……ねぇ本当に結婚しない?じゃないや。

 

 

 「まぁそんなわけで私達他に待たせてる子が居るから、捕まらない様にね?君不運だから誤導されないようにね?」

 

 「あぁ……ありそうな不幸を言わないで欲しかったよ。」

 

 

 その後上条君達と別れ待たせてるうーちゃん達と無事合流することが出来た。




グラビトン事件解決までやっちゃうと4000字か5000字越えそうなので中途半端ですが区切っちゃいました。


初春飾利→うーちゃん
佐天涙子→さっちゃん
御坂美琴→ミコっちゃん
一方通行(アクセラレータ)→アーくん
上条当麻→上条君


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兎姫の極限防御

右左戯さん情報

 ウサミミフードパーカーは特典申請する際に自分で決めたデザインの為、真夏の暑い日等は中の衣類は脱いでも絶対フードパーカーを脱がない。(要約、真夏の日は中がハダーカー)

 後フードパーカーの背中には金の糸で仮面ライダービルドのライダーズクレストが刺繍されている。


※一部読み仮名がミスってたので変更しました。

旧→多重能力者(マルチスキル)

修→多重能力者(デュアルスキル)


 上条と別れてうーちゃん(初春 飾利)達と合流してから数分後、突然うーちゃんの電話が鳴り出した。

 

 

 「はいもしも……『初春ッ!!!今どこにいるんですの!!?』…!?」

 

 

 スピーカーモードでもないのに此方まで聞こえてくる声、相手はしーちゃんのようだった……てことは。

 

 

 「し…白井さん!?えっと現在警邏中でしてけっしてサボってるわけでは『例の虚空爆破(グラビトン)事件の続報ですの!』…えっ!?」

 

 「衛星が重力子(グラビトン)の爆発的加速を観測しましてよ」

 

 

 やっぱり来たかぁ、うーん証拠も無いからあの少年を見つけても捕まえられないし……とりあえずある程度流れに身を任せつつ、うーちゃんを護衛するかな?

 

 

 「御坂さん!実は今白井さんから……」

 

 

■■■

 

 

 「走らないで!落ち着いて行動してください!」

 

 

 現在お客様の避難誘導している右左戯さんだよ?

 

 

 本当は早くあの女の子からあのぬいぐるみを預かって燃やすなり凍らせるなりして処理したいけど……

 

 

 「よーし……これで残ってる人はおそらくうーちゃんとあの女の子だけ…」

 

 「ビリビリっ!右左戯!あの子を見なかったか!?」

 

 

 避難誘導が終わったと思えばやはりと言うか上条君が息を切らしながら此方に駆けてきたけど。

 

 

 「はぁ!?まだ戻って「私が見てくるよ!2人はうーちゃんに指示を貰うか避難して!」えっ!?右左戯さん!?ってはっや!?」

 

 

 私は二人にそう言い残して店内を爆走していく。

 

 正直私が介入するような所は無いんだけどね?たださぁやっぱり暇潰しするなら介入したいじゃん?

 

 

 「アクセルラビット!」

 

 

 能力を切り替え右目の色が落ち着いた赤になりメーターの様なAの文字が浮かばせ、アクセルの加速で更に速度を上げながら女の子を探す。

 

 

 「さてさて?女の子は何処に……っと居た居た!」

 

 

 しばらく走ってると例の女の子がぬいぐるみを持ってるのを見つけた。

 

 

 「やぁやぁ!お嬢ちゃんどこ行ってたの?ツンツン頭のお兄ちゃんが心配してたよ?」

 

 「あ!さっきの兎耳のおねーちゃんだ!あのね?さっきね?メガネのおにーちゃんがフーキイインのお姉ちゃんにこれを渡してって」

 

 

 そう言うと女の子は可愛くないカエルのぬいぐるみを私に見せてくる……って!?

 

 

 「お…お嬢ちゃん?流石に知らない人から物を受け取っちゃいけないなぁ、とりあえず右左戯お姉ちゃんに渡してくれない?」

 

 「え?でも……「お願い!風紀委員のお姉ちゃんには私が渡しておくから!」う…うん?」

 

 

 女の子は戸惑いながらもぬいぐるみを渡してくる、さてさて後はこれを処理して……「右左戯さん!女の子をは居ましたか!」うーちゃん!?

 

 

 「何やってんのうーちゃん!?来ちゃダメ…っ!?クソ!」

 

 

 うーちゃんが近づいて来た途端に加速し始める重力子、。私は急いでぬいぐるみ蹴り飛ばして距離を取り、女の子をうーちゃんの元へ少し雑だけど投げ渡す

 

 

 「本当は疲れるけど仕方ない!最低でも威力は落とすからそのまま入り口まで走って!」

 

 「で、でも!?「早く!絶対防ぎきれるか保証出来ないんだからなるべく離れろって言ってるの!」っ…はい!」

 

 

 少し乱暴に怒鳴っちゃった、後であの幼女とうーちゃんには謝ろう。

 

 

 「クイーンエクストリ……リィィム!」

 

 能力を切り替え右目が濃いピンクの瞳孔に女性の様なQの文字が、左目は暗めの赤に瞳孔にはギザついたデザインのXの文字が浮かび上がる。

 

 

 

 「くっそ!ぶっつけ本番!クイーンの能力は確かバリアの生成、それをエクストリームの能力で強化!あぁもう!あぁもう!エクストリームメモリは疲れるんだよ!」

 

 

 私は手を前に構え目の前にピンク色の強化バリアを壁の様に三重、四重と形成展開していく。

 

 

「物語の強制力を絶対呪ってやるんだからね!」

 

 

 ドン!っと言う鈍い音共にぬいぐるみが爆発、爆風とその衝撃をピンクのバリアで防いでいった。

 

 

■■■

 

 

 数時間後

 

 

 「あの…容疑者の少年を確保した模様です」

 

 「……了解ですの」

 

 

 量子加速によるアルミ爆弾の爆発で滅茶苦茶になった現場は『KEEPOUT』と書かれた帯で封鎖され風紀委員と警備員により調査されていた。

 

 「白井さーん!」

 

 「あぁ、初春に佐天さん 無事だったようですわね」

 

 「はい!右左戯さんのおかげです」

 

 「兎耳のお姉ちゃんが守ってくれたの!」

 

 「「ねーー」」

 

 「右左戯さんが?」

 

 

 またあの人ですか、と溜め息をつく黒子。しかしいったいどんな使い方をすれば風力使いであの爆風を防いだのか、疑問に思いながらも現場の捜査を再開するのであった。

 

 

■■■

 

 「うぇぇぇ……疲れたよミコっちゃ~ん!」

 

 

 そんな右左戯さんはミコっちゃんと上条君達と一緒に近くの休憩室で待機していた、因みに今ミコっちゃんに膝枕して貰ってる。

 

 

 「しかしお前も無茶するな、なんか焦げ臭いぞ?」

 

 「えーん(棒)ミコっちゃ~ん!上条君が失礼な事言うよぉ!慰めて!」

 

 「本当の事言ってるだけなんだが!?しかも絵面が酷い!?」

 

 

 うるさい!私は今ミコっちゃんに甘えたいんだよ!

 

 

 「はいはい、でもよくあの爆発を防げたわね?あの威力ならレベル4はあったんじゃない?」

 

 

 正直言うと爆発の威力よりもエクストリーム発動で滅茶苦茶疲労して辛かった!

 

因みに防いだ方法は超臨界流体の壁で防いだとか適当なこと言って誤魔化したよ!本来の能力は多重能力者(デュアルスキル)みたいな能力だし…あの逆さま男(アレイスター)にはバレてると思うけどね。

 

 

 「うぇっへっへ、ぶっちゃけ練習はしてたけどやれるもんだね、やっぱり漫画理論やるもんじゃないわ、ミコっちゃん頭撫で撫でして?「調子に乗らないの」ふぇあ!」

 

 

 調子乗ってたら軽くチョップされた!なんかしーちゃんの気持ち判ってきたかも!

 

 

 

 なお、今回のオチとしては休憩室に入ってきたしーちゃんがミコっちゃんに膝枕して貰ってる私の姿を見て血涙を流していた。




お く れ ま し た !


はいすみません、本当はクイーンエクストリームとか言うありきたりな組み合わせじゃなくてヒートとサイクロンでエア・ギアのドントレスの超臨界流体の壁で防ぐって感じにしたかったのですが描写は難しいし、なんか理論ガバガバエクストリーム過ぎて没しました、で防御が出来そうなのがクイーンエクストリーム位だったので採用してしまいました、ぐやじいでず。


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兎さんの7月19日の日常

右左戯さん情報

右左戯さんが言う
「疾風のジャンピングキッカー!『サイクロンラビット』!イエーイ!」や
「加速のヴォーパルジャンパー!『アクセルラビット』!イエーイ!」等は前世考えてたセリフ

前世で好きな仮面ライダーは ビルドであり一番好きなフォームは ラビットラビットフォームが一番のお気に入り


訂正
精神系能力耐性→精神系異能の無効化に変更


 7月19日

 

 私こと右左戯さんは今日も今日とて暇潰し探しの毎日……と言いたいんだけど。

 

 

 「うえぇぇ…暑いよ、辛いよ、アイスを食べに行きたいよぉ!」

 

 「駄目なのです!今日は1学期最後なんですから!今日ぐらいはサボらないでくださいよ!」

 

 「せんせぇ?毎日サボらないんが普通やないんですかぁ?」

 

 

 今私はとある高校で夏休み前の最後の登校を行ってたのである。

 

 

 「だって学校に行くのなんて小萌ちゃんを抱き締めたり、高い高いしたり、撫で撫でしたりされたりするために行くのであって……」

 

 「学校はお勉強をしに来る場所ですよ!?もしかして今までの授業も聞いてなかったのです!?」

 

 「いや、それは小萌ちゃん泣いちゃうからちゃんと聞いてるよ?ノートも録ってるし。」

 

 

 私はそう言って小萌ちゃんの担当授業の内容がびっしり書かれたノートを見せる、それを見て「良かったのです」とほっとした顔をする小萌ちゃん。

 

 あぁもう、小萌ちゃんは本当に可愛いなぁ!この見た目で成人な合法ロリとかもはや最強なのでは?

 

 

 「ほら見なよ青ピ、つっちー、あのほっとした表情の小萌ちゃん……そそるよね?」

パシャパシャ

 

 「もう最高ですやん!写真録りましょ写真!」

パシャパシャ

 

 「ウサキチ、後でその写真データ俺も欲しいんだぜい」

 

 「お前ら!?小萌先生が可哀想だろ!?」

 

 「もう!1学期最後の日くらいはちゃんとしていてくださいよぉぉぉ!」

 

 

 まぁコレが右左戯さんの学校生活の日常である。

 

 因みに小萌ちゃんの写真データはしっかりパソコンの専用フォルダに、バックアップも別途で保存した。

 

 

 

■■■

 

 

 

放課後、何時もの公園

 

 

 さぁてさてさて?本日暇潰しになりそうな人は……ふぇあ!!?

 

 

 言わせて貰いたい、現在気温がだいたい30℃を越えたエグい炎天下、そんな中見覚えのある人が公園の前をフラフラと歩いていた。

 

 

 金髪のストレートロング、常盤台の制服、パイスラポシェット、特徴的なしいたけ目……あれ?これ食蜂ちゃんじゃない?

 

 んー?なんかフラフラと様子がおかし……あっ…!

 

 バタン!と目の前で倒れる食蜂ちゃん、これはヤバイのでは?私は即座に近寄り呼び掛ける、「うーん…大丈夫じゃないかしらぁ…」と虚ろな目で呟いていた。

 

 私は食蜂ちゃんを抱き抱えて日陰に隠れているベンチへ移動する、能力を切り替え内容は「サイクロン冷蔵庫」をチョイス、冷蔵庫の冷却とサイクロンの風を弱出力で使用することで簡易的なクーラー環境を生成して周囲を冷風で冷やしていく、更に制服のワイシャツボタンを上から数個外し、失礼ながら靴や靴下を脱がしてゆるめていく、更に鞄から冷えた麦茶入りのストロー付き水筒(熱中症予防)と塩飴を取り出し、「ほら冷え冷えのお手製麦茶だよ?ゆっくり飲んでね?あと電解質担当の塩飴も舐めてね?」と飲ませていく。

 

 

■■■

 

 数十分程経過

 

 

 「どう?大丈夫?意識はしっかりしてる?気分が悪いとか無い?」

 

 「ふぅ……もう大丈夫よぉ、本当に助かったわぁ ありがとね?」

 

 「本当にビックリしたよぉ」

 

 

 しかし、改めて見ても凄いよね食蜂ちゃん、髪はサラサラ、お肌はスベスベぷにぷに、そして可愛さと美しさが混ざった整った顔立ち、そして年齢にはそぐわないこの山!正直こんな状況じゃなかったら右左戯さん間違いなくナンパしてたよ?

 

 

 「その制服に特徴的な瞳……もしかしてあの『心理掌握(メンタルアウト)』の『食蜂(しょくほう)操祈(みさき)』ちゃん?」

 

 「あらぁ?もしかして わたしのファンなのかしらぁ?」

 

 「まぁ似たようなものかな?レベル5の人達については結構調べてるから特徴とか所属校とか能力とか結構知ってるよ?」

 

 

 そりゃこんな特徴的の塊みたいな人で気づかないは流石に無いでしょ……と言うか。

 

 

 「あれ?と言うか食蜂ちゃんって取り巻きとか居なかったっけ?あの……確か身体強化系の…『帆風(ほかぜ)潤子(じゅんこ)』ちゃん!」

 

 「貴女何でも知ってるのね、此方の事を知りすぎて怖いわぁ」

 

 

 食蜂ちゃんは余裕そうな笑みを浮かべながら左手を鞄の中に入れていた、あーこれは心理掌握使う構えですね。

 

 私が何かをしようとした瞬間に速打ちの如くリモコンを此方に向けてボタンを押す食蜂ちゃん、あーもうこの勝ちを確信したドヤ顔が可愛いの反則過ぎない?

 

 でもね?食蜂ちゃんごめんよ?私のチートパーカーのせいで心理掌握効かないんだよね。

 

 私のチートパーカーには5つのチート機能が盛り込まれている、そのなかには『精神系異能の無効化』と言うものがある、文字通り精神系の能力や魔法が効かなくなる能力だよ!フード被ってる時限定だけどね、何でそんなもの付けたって?

 

 だって物理で倒せるのに精神系にやられるなんて悲しいじゃない?

 

 

 「いやぁ、ドヤッてる所悪いんだけどね?お姉さんに精神系能力って効かないんだよね?たとえそれが『ミクロレベルの水分操作』だったとしてもさ?」

 

 「はぁー!?な、どうしてぇ!?」

 

 

 カチカチとリモコンのボタンを押す食蜂ちゃん、慌てた顔も可愛いねぇ、うぇっへっへお姉さんそそられちゃうよ!

 

 

 「情報は大事な武器だよ?だからまず今左手に持ってるリモコンから手を離して欲しいかな?お姉さん情報通だけど別に誰かの敵になろうとか考えていないし。害を与えようとか思ってないからね?その気があるなら通りすがりの食蜂ちゃんを介抱してないでしょ?」

 

 

 私はそう言いながら少し余裕な笑みを返し、食蜂ちゃんの左腕に抱きつくように私の腕を絡ませていく。

 

 

 「それに右左戯さん…あぁ私の名前ね?右左戯さん的には食蜂ちゃんは可愛い美人さんだから味方でありたいなぁ?……今度からミーたんって呼んで良い?てか呼ぶね?」

 

 「…………はぁ?」

 

 私の突然ふざけた喋り方に唖然とした表情を見せるミーたん、右左戯さん的にちょっと喋り方にふざけを入れないと疲れちゃうんだよ、しかたないね!

 

 

 「いやぁやっぱり少しふざけないと疲れてしかたないよ、あ!記憶読む?読んでも良いよ?敵とか味方とかそれで簡単に判別できるでしょ?」

 

 「ちょっ!?ちょっと待ちなさい?突然どうしたのかしらぁ?さっきと話し方が全然違うって言うかぁ……さっきまでの真面目力満載だった空気が台無しなのだけどぉ!?」

 

 

 いやいや、右左戯さん的には?真面目?シリアス?なにそれ美味しいの?右左戯さんがTRPGのプレイヤーしたら秒でシリアスな空気をブレイクしちゃうよ?

 

 

 「良いから良いから!ほらミーたん!私の記憶を読んで!そして最後まで責任取ってミーたんの元に永久就職させて!」

 

 「記憶を読んだらその代償がとっても重いのだけどぉ!?」

 

 

 まぁ冗談はさておいて記憶を読まれる位なら問題無いかな?ミーたんは どちかと言えば暗部とかの味方とも言えないし、何より可愛いからは秘密をバラしても良いかな?

 

 

 「ただまぁ?記憶を読むならちゃんと秘密にしてよ?右左戯さんだって乙女なんだからね?」

 

 「わたしの知ってる乙女とはだいぶ認識がずれてるかしらぁ?」

 

 

 失礼な!右左戯さんだって乙女だよ!秘密の1つや2つちゃんとあるんだからね?

 

 




変な区切りになったけど投稿したいからこの辺で
なんか日常回みたいになった、なったよね?
次回は色々飛ばしながら御坂さんのファミレス会にに介入したいかな?

フードパーカーの精神系異能への耐性は全体で見れば然程チートではないが、元々フィジカル面で強くなれる右左戯さんには今回の食蜂さんの心理掌握 等に耐えられるだけの耐性が付けられるのはかなり強い。

フードを被ってる時にしか発動しないのは記憶の共有等をしたい時に出来ないのは困るため。

尚残りは機能はWやビルド系に関連した補助機能が備わっている。


呼び方
食蜂操祈→ミーたん(某カシラ風)
土御門→つっちー
青髪ピアス→青ピ


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7月19日(中編)

右左戯さん情報


基本的に転生してもオタ活はやっており、寮の部屋の中はアニメ、漫画、ゲームで溢れている。


 「どう?記憶読めた?」

 

 「えぇ、と言うかぁ…貴女本当に何処とも繋がってないのねぇ?」

 

 

 記憶をしっかり読んで貰いました!うぇへへ(照れ)なぁんか恥ずかしいなぁ。

 

 

 「だから言ったでしょ?右左戯さんは情報通なだけで誰とも敵対の予定はないって。ミーたんの味方には絶対なってあげるけどね!」

 

 「そう…それにしても本当にこの辺りは涼しいわねぇ、それも能力の一部なのかしらぁ?」

 

 「そうだよ?今使ってるの『サイクロン冷蔵庫(クーラー)』周囲に程よい冷気をお届け!ってね、真夏に凄く役立つんだ!」

  

 

 正直相性の問題でレベル2以上の出力が出ないんだけどね?因みに冷蔵庫をアイスエイジにして『アイスエイジサイクロン』とかにすると真夏でも辺りの気温を-50度以下に変えることが出来るんだ、迷惑だからやらないけど!

 

 単純にT2由来かフルボトル由来かで組み合わせの性能が変わるから転生してからは組み合わせの模索が楽しかったなぁ。

 

 

 

 「そうそう!そう言えばミーたん、記憶覗いたなら多分察すると思うけどね?ミーたんにお願いがあるんだ!」

 

 「もしかしてぇ?わたしのサインかしらぁ?」

 

 「イエス!イエス!イグザクトリー!その通りでございます!ミーたん!お姉さんはミーたんからのサインが欲しいのですよ!お願いできるかな?かな?」

 

 

 いま右左戯さん最高にウザイテンションで絡んでる自信があるよ、でもさ?ミーたんのサインとか欲しくない?絶対欲しいじゃん!

 

 私はフードパーカーのポケットから色んな人にサインを書いて貰っている手帳とペンをミーたんに渡す。

 

 

 「うぇへへ、これは右左戯さんの人生の目的の1つだからね、代わりに何かあれば絶対に力になるよ?」

 

 「はぁ……あの一方通行(アクセラレータ)でさえサインしたくらい粘着力が凄いのよねぇ…これで良いかしらぁ?」

 

 

 さらさらとサインを書いてくれるミーたん、有名な某白黒カードゲームのサインカードの様なサインが手帳に書かれていた。

 

 

 「ミーたんが神だったのか……一生推すわ…」

 

 「あなたってぇ?口調が結構ぶれるわよねぇ?……まぁ良いわぁ、それよりもぉそろそろ帰らないと行けないしぃ?」

 

 

 時計を見れば結構良いお時間、確かミーたんは常盤台の寮に住んでる訳ではなかったはずだし、帰る途中だったのかな?

 

 

 「まぁ右左戯さんも良い暇潰しにはなったよ、何で1人で歩いてたのかは知らないけどちゃんと帰って休みなよ?」

 

 「流石にぃ気温も下がってきたしぃ、大丈夫よぉ」

 

 

 ほんとかなぁ?(ゴ□リ風)だってミーたんって運動音痴だからなんかまた暑さで「失礼なこと考えてないかしらぁ?」うっわフード被ってても考え読んできたよこの子。

 

 

 「まぁいっか!あ、これ私の連絡先ね?なんか力になれることがあったら連絡ちょうだい?あとこれサインのお返しね?」

 

 「良いわよぉ、お返しなん……やっぱり貰っておこぉかしらぁ!」

 

 

 何を渡したって?上条君の写真(寝顔やスポーツしている所をメインに)を数枚程、別に私自身は上条君に異性的な興味は無いけどこの手の上条ガチ勢(ヒロイン)達への賄賂に使えるかと思って何枚か撮ってるんだ。

 

 

 「ミーたんとは仲の良い関係で居たいからね、もしよかったら動画とかもあるよ?」

 

 「あら~?あらあらあら~♪それはとっても素敵ねぇ?それも貰えるのかしらぁ?」

 

 「お近づきの印だからね、もちろんだよ」

 

 

 私は動画を保存しているメモリースティックをミーたんに渡す、やっぱりミーたんやミコっちゃんは、上条君の事考えてる時のデレデレの蕩けフェイスの方が似合うと感じるのは右左戯さんだけかな?

 

 

■■■

 

 

夜某ファミレス

 

 

 やぁやぁ、あの後ミーたんは右左戯さんがあげた上条グッズを持って、凄いホクホク顔で帰って行ったよ。

 

 で…なんだかんだ暗くなっちゃっしご飯用意するのも面倒だからファミレスで済ませようと思ったんだ。

 

 

 「さぁてと、今日は何を頼もうか…「そこをなんとかっ」…ッスーーそう言えば今日だったね、右左戯さんミーたんに会って忘れてたよ」

 

 

 私は声のする方をこっそり覗くと、そこにはミコっちゃん(御坂美琴)が見れば明らかに不良な連中におねだりポーズで何かを頼んでいた。

 

 

 「ダメだダメだ、子供はもうねんねの時間だぜ」

 

 

 うわっ…第三位に向かってなんて無謀な台詞を、普通だったら電撃ズドンで終わってるよあの老け顔。

 

 確かこの時は幻想御手(レベルアッパー)の情報を聞き出そうと来てたからって我慢してるんだっけ?

 

 そんで更に面白いのが…

 

 

 「え~~~~~私そんな子供じゃないよぉ♥️」

 

 「ブーーーッ!?」

 

 

 …っく……ひゃひゃ…おな、お腹痛い…げふっ…

 

 そうこのぶりっ子ミコっちゃんが見れる面白会だったのだ、しーちゃんも驚きのあまりにコーヒー吹いてるし、あとスマホのカメラ機能で録画してる…後でミーたんに送ろうww(ゲス思考)

 

 

 「だよなぁ、俺はあんた好みだぜ」

 

 「ホントにー♥️」

 

 

 ぐっふ…やめて!?もうお腹へのダメージがエグいんだけど!?もうバストアッパーの取り合いを見た時レベルのオモシロなんだけど!?

 

 

 「じゃあ教えてくれる?」

 

 「んー…やっぱタダってわけにはいかねえよなあ」

 

 

 ……あぁ?んだあのハゲ?ミコっちゃんイヤらしい目で見てんじゃねぇぞゴラァ!ぶち転がすぞ!?

 

 

 「………っ!?何だ!?寒気が」

 

 「……?どうしたの?」

 

 「いや…何でもねぇ気のせいみたいだ」

 

 

 ふぅ…危ない危ないヤベーイ状態になるところだったしなんだったら名前だけ『エターナルフェニックス』してやろうとか考えちゃったよ。

 

 男が大人しくなるとハゲの隣に居た男(以下無個性)が老け顔の男に何かを耳打ちしていた。

 

 

「まぁこんなところで騒がれても面倒だし金額次第で教えてやるよ」

 

「ありがとう!」

 

 

 さてと…そろそろ「これこれ童子ども」うわっ…来ちゃったよ。私が止めに入ろうとしたら先に止めに入るツンツンの黒髪の男の子。

 

 

 

「あー?何だテメェは」

 

「よってたかって女の子のサイフを狙うんじゃありません」

 

 

 我らが主人公(自称偽善使い時代)が予定調和に乱入してきたのであった。

 




その内エターナルとフェニックスで『エターナルフェニックス』をしたいです、エフェクトはブルーフレアに因んで蒼炎の翼を生やすって感じで。


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7月19日(後編)

右左戯さん情報

右左戯さんは典型的なオタク趣味であり女の子が大好きである、なお本人曰く「ゲームは暇潰しじゃない、買ったらトロフィーコンプするまで義務」


 「イキナリ出てきて何言ってんだテメー」

 

 「おまえらこそここがどういう場所かわかってんのか」

 

 

 いやん上条君メチャクチャ喧嘩腰じゃないですかぁ。ありゃりゃ、ミコっちゃんのお顔笑ってるけど明らかに 『こいつ何言ってんだよ邪魔すんな』 って書いてますわ、しかも 「えー、こんな人私知らなーい」 とか言って他人のふりまでしようとしてるし。

 

 

 「サカるなら1人でビデオ相手に頑張ってろよ」

 

 「んだとぉッゴラァ!」

 

 「スルー!?」

 

 

 あーあーもうメチャクチャだよぉ、上条君のああいう何でも助けに入ろうとか言う精神は美徳だけどよく見ないと……あれ絶対気づいてないよねぇ?絶対 『相手は3人だし俺1人でなんとかなるだろ』 とか思ってるよね?

 

 そうこうしているうちにハゲの不良が何を勘違いしたのか上条君とミコっちゃんがグルだと勘違いし始め 「ボコボコにしてやる」 だの 「3人位ならなんとか」 だの喧嘩しそうな雰囲気になった時だった。

 

 奥のトイレから不良男子が6人ほどゾロゾロと出てきたのである、あの数でファミレスのトイレにこもるとか何やってたのかな?

 

 何事と上条君、あわててテーブルを見れば9人分のコップや皿が並んでいた、驚いてる辺りやっぱり気づいて無かったんだね。

 

 

「えぇー!?トイレに集団でゾロゾロは女の子の特権だと思ってましたがー!?」

 

 

 「この人数を相手しようって度胸はほめてやる、今なら有り金全部出して、謝るなら許してやる……あれ?」

 

 

 ハゲがたらたら何か言ってる間に逃げたよあのツンツン頭、因みに当たり前と言うか不良集団は全員で上条君を追いかけ、それをミコっちゃんが追いかけていった。

 

 右左戯さんはどうするんだって?追っかけるのはご飯食べてからで良いでしょ、まだご飯食べてないんだから。

 

 

■■■

 

 

 「あー食べた食べた、かき氷とかも頼んじゃったよ」

 

 

 今私はピョンピョンとビルの上を移動しつつ、件の橋を探していた。

 

 考えたらこれ止めないと私の住んでる寮の電気とか病院の電気とかとりあえず辺りが停電しちゃうんだよね、ゲーム機が壊れたらまた買わなきゃいけないしね?

 

 記憶の風景と住んでからの土地勘に頼りつつしばらく探索していると蒼白い閃光が一瞬チカッと発光、私は(あぁ…あの辺か)と思いその場所へ向かっていった。

 

 

■■■

 

 某例のあの橋

 

 

 

 なんか聖地巡礼してる感が否めないけど、まぁ仕方ないよね?

 

 という訳で到着したよと例の鉄橋!しかも絶賛ミコっちゃんが上条君に電撃を連打している所、右左戯さんは鉄橋の上、上弛材に座って二人を観察してるよ。

 

 ミコっちゃんは生体電気で索敵余裕らしいですが上条君に集中してて気づいてないねありゃ。

 

 

 「何が無能力者(レベル0)よ!電撃の槍も、砂鉄の剣も効かない!超電磁砲(レールガン)まで打ち消してといて!そんな二三○分の一の天災が何を言ってるのよ!!」

 

 

 ミコっちゃん……効かないからってそんなに連打してたら普通人死んじゃうよ……まぁ上条君がことごとく無効化してるから問題無いけどさ。

 

 と言うよりあれやっぱりインチキだよね~いや私も人の事言えないけどさ。

 

 だってあの右手『幻想殺し(イマジンブレイカー)』は軽い異能なら簡単に消せるし、消去のラグ利用で弾いたり掴んだりできるとか、何なのあれ?

 

 

 「何て言うか不幸っつーか、ついてねーよな」

 

 「くっ……」

 

 

 オマエ(・・・)本当についてねーよ(・・・・・・・・・)

 

 

 あっ…やっべ録音し忘れた、ミーたんにこのイケメンボイス聴かせたかったのに。

 

 まぁ半分冗談はさておいて、この台詞が出たってことはそろそろあの雷撃が来るな。

 

 

 「いくらやってもオマエの攻撃は俺には効かないんだ、これ以上続けても不毛なだけじゃねぇか」

 

 

 あーあー言いよったよ上条君や、それは言っちゃいけないよ、落ち着かせようと思ったんだろうけどミコっちゃんの神経を逆撫でしてしまうからね?

 

なんて言ってる間に上条君の諭し(煽り)を受けた怒りからか、バチバチと電気が漏れ始め雷雲が此方へ近づいてきていた。

 

 私は能力を切り替えてから、ミコっちゃんの元へダイブ、集中して気づいてなかったのか私がミコっちゃんの前に降りると驚愕の表情を見せる……うーん驚いた表情も可愛いなぁ。

 

 

 「なっ!?右左戯さん!?」

 

 「右左戯!?何で此処に!?」

 

 「うぇへへ♪飛翔する暗黒の切り札!『バットジョーカー』右左戯さん参上!イエーイ!」

 

 

 今私の見た目は右目は紫に瞳孔にコウモリのシルエットが浮かび、左目は黒味がかった紫にJの文字が表れている。

 

 

 「ミコっちゃん今それやられると、都市の機能が麻痺るから困るんだごめんね?━━━━━━━━━!!」

 

 「なっ……くぅ!?」

 

 

 私は至近距離からジョーカーの力で強化したバットの超音波を放ちミコっちゃんの演算を阻害、能力を抑制して発動を失敗させる。

 

 

 「━━━━━!!っふぅ……ごめんね?ミコっちゃん大丈夫?」

 

 「おいビリビリ!?大丈夫か!?」

 

 「……っ痛ぅ…なんとか、だけど耳が痛いわ」

 

 

 うーんやっぱり調整難しいなぁ、ジョーカーの能力は身体能力と潜在能力の強化、更に使用者の感情が放つエネルギーにより性能の上限を超えた力が発揮できるいう能力。

 

 これを使えばエクストリームを使わなくても他の能力をそれなりの相性で使うことがてきるから割りと重宝するんだよね、まぁ欠点もあるけど。

 

 

 「本当にごめんね?でもミコっちゃんあのまま撃ってたらこの辺一帯の電気が使えなくなるからさ?一応病院とかあるしね?」

 

 「うっ……それは…ごめんなさい」

 

 

 赤面でシュンとするミコっちゃん…は?可愛い過ぎるんだが?

 

 

 「所で右左戯は何でこんな所に居るんだ?」

 

 「ファミレスでどこぞのおせっかい大好きなツンツン頭君が、不良に襲われたの心配して来てあげたんじゃないか(棒)」

 

 「棒読みじゃねぇか!?」

 

 

 だって別に?上条君って右手を抜きにしても素の戦闘強いし?まぁ平気でしょって感じだしい?

 

 

 「あとミコっちゃん、勝負を吹っ掛けるのは良いけどね?」

 

 「いや?良くねぇよ!?」

 

 「うっさいよ上条君、そんな事よりねミコっちゃん?場所は選ばなきゃ駄目だよ?ミコっちゃんの能力って強いし汎用性はあるけど、その分他への影響力も強いんだから、あるでしょ?周りの人の携帯が不具合起こしたとか、警備ロボ壊れたとか?」

 

 「うっ……それは…」

 

 

 思い当たる節があるのだろう気まずそうに目を背けるミコっちゃん、何度でも言うがミコっちゃんは何やっても可愛い(真理)

 

 

 「何でこのツンツン頭君に勝負を挑んでるのかは……まぁ…右手が原因なんだろうね、上条君の右手は異能なら基本的に何でもかんでも打ち消しちゃうからね」

 

 

 本当肉体スペックがそこまででなければチートでもないんだけど、何?異能全消しにクソ強メンタルでおまけに肉体スペック高めとかチートやん。

 

 

 「まぁそんな事よりも、ミコっちゃん常盤台だよね?こんな時間まで外出してて良いの?あそこの寮長さんは物凄く怖いって聞いたけど?」

 

 「うっ…それは」

 

 「それにミコっちゃん達も明日から夏休みでしょ?最近流行りの『幻想御手(レベルアッパー)』とかの情報探しの為にもそろそろ寝て体調整えとかないと、寝てる間にしーちゃんから寝込みを襲われても知らないよ?」

 

 「うっ…うぐぅ……って何で私達が『幻想御手』の情報探してるって右左戯さんが知ってるのよ!?」

 

 

 あっ……ヤベーイ、口が滑っちゃったぜ。

 

 

 「さてね?それよりも多分明日は忙しくなるだろうしね?」

 

 「…………アンタは…右左戯さんは何を知ってるのかしら?」

 

 

 じっと…真面目に…警戒するように…私の目を見てくるミコっちゃん、嫌だなぁ右左戯さんこう言う空気嫌いなの、まぁ原因は私だけど?

 

 

 「基本的には何でも知ってるよ?教えられないけど…………おやおや?ビリビリし始めてどうしたのかな?ミコっちゃん?まさか右左戯さんの忠告を無視するのかな?」

 

 「……えぇそうね、悪いけど右左戯さん?無理矢理にでも知ってる事を話してもらうわ!」

 

 

 途端ながれる電流、放たれる電撃の槍、私は上条君を盾にしてそれを防いでいく。

 

 

 「……うお!?って右左戯!?何でバトルの流れになった!?」

 

 「知らないよ、作者が間を置きすぎで変になったんじゃないかな?」

 

 「作者って誰だ!?」

 

 

 まぁそんな私みたいな二次オリ主人公特有の特殊能力『次元観測(メタ視点)』についてはどうでも良い、それよりもミコっちゃんを無力化するか……はぁ、好感度下がっちゃうけどしょうがないよね?

 

 

 「上条君悪いけど今回の事は全体的に見なかったことにしておいて貰える?」

 

 「あ?何をする気だ?」

 

 「こうするんだよ、━━━━━━━━━!!」

 

 「うっ!?またこの音!?あんた風力使い(エアロシューター)じゃなかったの!?」

 

 

 私は再びジョーカーにより強化された超音波でミコっちゃんの演算を妨害し、能力を抑制していく。

 

 そしてミコっちゃんが怯んだ隙に。

 

 

 「ラビットコブラ!」

 

 

 一瞬の内にミコっちゃんの背後をとり、弱性の麻痺毒と睡眠毒を投与する、私は倒れるミコっちゃんを抱き止めお姫様抱っこで持ち上げる

 

 

 「うぇっへっへ、ミコっちゃんごめんね?戦うのは良いんだけど今はその時じゃないってね。」

 

 「おい?ビリビリは大丈夫なのかよ?」

 

 「やっぱり心配?」

 

 「当たり前だ、つかビリビリに何をしたんだよ?」

 

 

 あぁもう……上条君、やっぱり君のそれは美徳だけど短所だよ。

 

 

 「さっき言ったよね?今回の事は全体的に見なかったことにしてって。」

 

 

 私はミコっちゃんを持った状態で能力を『ラビットジョーカー』に切り替え、上条君に触られないように橋の上弛材にジャンプ。

 

 

 「この子は知り合いに渡しとくから上条君は気にしなくて良いよ」

 

 

 そう言う私に何かを言おうとする上条君、あ~あ~最低限これからの事を忠告しようかなとか考えたんだけどねぇ………まぁ良いや面倒くさいし、しーちゃんに連絡してミコっちゃんを渡しとかなきゃだし。

 

 私はミコっちゃんを抱えた状態で跳び跳ねて鉄橋から去っていった。




たいへん……たいへん……遅れました!


正直自分でも今回はなんかなぁ……って言うような内容でしたが仕方ないです、頭の中の右左戯さんの動きシュミレートさせるとこうなるんです。

あと右左戯さんの地の文の一人称が私や右左戯さんって
なるのは右左戯さんのふざけ度合いで決まります。

ふざけ度合いMAX100
0~50だと私
51~100だと右左戯さん


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ネタバレしたい兎

右左戯さん情報


サインを書いてもらってる手帳には色んな人から書いてもらったサインが記録されているが上条当麻のサインだけは手帳の裏の表紙に書いてもらっている。


少しだけ御坂side

 

 

???

 

 

 「ん~…ん…?あれ…?寝てた?」

 

 

 御坂美琴は目を覚ます、いつの間に寝たのだろうか?確か最後の記憶はあのウサミミパーカーを着た女性が何かを知ってると言ったそぶりを見せていた為、手荒な手段で情報を聞き出そうと思った所までは記憶にある。

 

 

 「ん~~………っかここ何処よ?」

 

 

 身を起こし辺りを見ると普段から住んでいる常盤台の寮の部屋でないことはすぐに判った。

 

 部屋にはら扉と窓以外の壁に隙間無く配置された本棚、中には可愛い女の子の絵が書かれた本が並んでいたり、ゲームソフトが入ってるであろうプラスチックのケースが並んでいる本棚もあった、窓は大きめでまだ朝早いのか若干薄暗い。

 

 ふと自分の姿を見れば普段着ている常盤台の制服ではなく少し前に買った物と色違いのパジャマを着ていた。

 

 

 「ん~…ん~…うぇひひ…」

 

 「ん?……んんん~!?」

 

 

 声のする方を見れば薄い紫の長髪に整った顔立ちの女性が私の隣で寝ていた……上半身裸で。

 

 

 「は?え?うぇえ!?」

 

 

 もう一度言う、見える情報で上半身が生まれたての状態の女性が私の隣でだらしない表情で寝ているのである。

 

 

 「え?待って!?昨日何があった?あれ?いや、私はパジャマを着てるから何もなかった!はず……え?えぇー!?」

 

 「うにゅぅ?ん~…あれ?ミコっちゃん起きた?」

 

 「ひぇ!?起き……ん?『ミコっちゃん』?」

 

 

 半裸の女性「ん~~!」と伸びをしてから、にへら~と笑いかけてくる、あれ?この感じ何処かで。

 

 

 「やぁやぁおはようミコっちゃん、右左戯さんだよ?」

 

 「え?うえぇぇぇぇぇ!?」

 

 

■■■

 

学生寮

 

右左戯side

 

 

 やぁやぁ♪皆の衆、右左戯さんだよ?此処は私が借りてる学生寮の一室、昨日しーちゃんに電話したんだけど寝てたのか出なかったからさ?とりあえず私の借りてる部屋に連れてきたわけですよ。

 

 いやそれにしても此処まであわてふためくとは、右左戯さん変なことは誓ってしてないからね?

 

 

 「あぁ~大丈夫安心して?変なことはしてないよ?パジャマ着せるために制服脱がせたけど、シャツ短パンは脱がせてないし」

 

 「アンタ今上半身裸でしょうが!」

 

 

 だって暑かったし?(建前)

 

 どうせ部屋の中だし?(建前)

 

 起きたミコっちゃんに勘違いさせたかったし?(大本命)

 

 

 「まぁ変なことはしてないって暑くてパーカーも脱いじゃってただけだしさ?あ!ご飯用意するよ、この後しーちゃんにも会うんだし体力付けないとね?」

 

 

 私はそう言ってウサミミパーカー(デザインが同じだけのレプリカ)を羽織り、台所へと向かった。

 

■■■

 

 

十数分後

 

 

 「おねぇさまぁぁぁぁぁ!!」

 

 「うわっ……連絡したら秒で来たよ……怖っ…」

 

 

 朝食を終えた私はしーちゃんに寮の住所を教えミコっちゃんを預かっている事を報告……したらダンダンダンダン!と扉が叩かれ聞き覚えのある奇声が扉の向こうから聞こえてきた。

 

 

 「はいはい今開けるから待っ…「お姉様ぁぁ!大丈夫ですか!?この女から変なことされませんでしたか!?」……っすー…ふん!」「グエッ!?」

 

 

 私が扉を開けようとしたらしーちゃんが空間移動を使いミコっちゃんにダイブをしてきた……ので能力を『バイオレンスゴリラ』のパワー編成に変更し、しーちゃんの首に手を回し、首を支点に腰を反らすし、更に顎を捻り口元へアイアンクローも加える、某アヒル式羊殺しをしーちゃんにかけた。

 

 

 「しぃーちゃーん?お邪魔しますとおはようございますは?お嬢さまなのに挨拶もできないのかなぁ?あぁん?」メキメキメキ

 

 「あだだだだ!?すみません!?すみません!?それ以上はそれ以上は!あぁぁぁぁ!?」

 

 「右左戯さん後でその技、私にも教えてくれない?」

 

 「勿論良いよ」メキメキメキ

 

 「あぁぁぁぁ!

 

 

■■■

 

 

 「はぁはぁ……死ぬかと思ったんですの」

 

 「ははは、しーちゃんも面白い冗談言うね?」

 

 

 この変態がそんな簡単にくたばる訳無いでしょ?あっはっは!

 

 

 「まぁそんな事はどうでも良いんだけど「どうでも!?」 しーちゃんは ミコっちゃんに報告したい事があるんじゃない?」

 

 私がそう言うとしーちゃんはハッ!としてミコっちゃんに詰め寄る。

 

 

 「虚空爆破(グラビトン)事件の犯人が意識不明になりましたの!」

 

 「はぁ!?あの爆弾魔が!?」

 

 「ありゃりゃ?何かあったの?」

 

 

 まぁどうせ幻想御手の副作用で木山先生の脳波ネットワークに飲まれたんだろうなぁ、言ったら疑われるし面倒くさい事この上なくなるから言わないけど!

 

 

 「居合わせた警備員(アンチスキル)の証言では取り調べ中に眠ったように倒れ、『水穂機構病院』に運ばれたと」

 

 「まさか私が思いっきり殴ったから…」

 

 

 あわあわと青ざめるミコっちゃん、はぁしょうがないにゃぁ。

 

 

 「とりあえずその運ばれた病院に行ってみたら?もしかしたら殴られた以外の要因かもしれないでしょ?」

 

 「そ、そうよね!?黒子!その病院に案内して!」

 

■■■

 

 水穂機構病院

 

 

 所変わってやって来ました水穂機構病院、なんで右左戯さんが来てるって?木山先生にサイン貰うためだよ!

 

 

 「風紀委員(ジャッチメント)の白井です」

 

 「ご苦労様です」

 

 「容態は…」

 

 「最善は尽くしていますが、依然意識を取り戻す様子は…」

 

 

 医者の視線がチラリと病室に向けられる、そこには先日の『虚空爆破事件』の犯人の少年がベットに横たわっていた。

 

 

 「頭部に損傷とかあったのかな?」

 

 「いえ、頭部に損傷等は…と言うより、そもそも身体にはどこにも異常がないのです。ただ意識だけが失われていて原因がわからないので、手の打ちようがないのです」

 

 

 まぁ、見える範囲の異常じゃなくて脳波の異常だからなぁ、言ってあげたいけど今言って怪しまれたりしないように(もう遅い)その辺の発言は控えた方が良いかな?

 

 なんて考えていると。

 

 

 「今週に入ってこのような症状の患者が次々と運ばれる様になりました、他の学区の病院でも事態は同様です」

 

 「回復した例は?あと伝染病って線は?」

 

 「あの右左戯さん一応聞き込みは風紀委員の仕事ですので、今は控えてくださいまし、ですが右左戯さんの言った通り、その辺りの可能性は?」

 

 「いえ回復した事例はありません、ウィルスも検室されてませんし関係者の二次感染も起きていないのでその可能性低いと考えています…ただ何か共通の要因が必ずあるはずです。」

 

 

 あぁ…メチャクチャネタバレしたい、『脳波とかチェックした?』とか言いたい、早く木山先生来ないかなあ…サインもらって適当に情報漏らして場を混沌の渦に沈めたいよ(ふざけレベル上昇中)

 

 

 「お待たせしました…」

 

 

 音声認識かな?早く来てとは思ってたけどタイミングが良い、右左戯さんは振り返り声の主を見つめる。

 

 若干ウェーブのかかった長い茶髪、巨乳の女性キャラが多い禁書目録や超電磁砲の世界では希有のナイスバディ、そして特徴的な目のクマ、見間違える訳がない。

 

 

 「水穂機構病院院長より招聘を受けました、『木山 春生(きやま はるみ)』です」

 

 

 今回の事件の黒幕、木山先生のご登場であった。

 

 

 




携帯がぶっ壊れました、今タブレットで書いてます(言い訳)


あと一部のメモリ能力に補正をかけようと考えてます、じゃないとエターナルさんとか不憫過ぎて…(メモリ無効化能力)


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兎と木山の邂逅

右左戯さん情報

右左戯さん的には害がないのであればどんな道具使ってもいいと言う考えで、害さえなければ幻想御手もありだとは思ってます。


木山先生到着から数十分後

 

 

 やぁやぁ右左戯さんだよ?今ね木山先生達が患者からデータを採取してるからそれを待ってるとこ…ガラガラガラ っと木山先生が病室から出てきた。

 

 

 「終わったみたいだね?」コソコソ

 

 「おや?君が担当の風紀委員かな?」

 

 「あっはい!…ですの」

 

 

 おそらくしーちゃんの腕に付けている腕章に気がついたのだろう、木山先生がこっちに向かって来た、しかしやっぱり木山先生って美人だよね。

 

 

 「待たせたね、ひととおりのデータ収集は完了した」

 

 「それで昏睡状態の学生たちは」

 

 「私は医者じゃないから治す事はできない、こうなった原因を究明するのが仕事だからね」

 

 

 んまぁいけしゃあしゃあと…と言いたいけどもしかしたらこのデータを元にアンインストールプログラムでも作ってたのか、それともすでに作り終わってるのか…まぁ余計な事を言わずに黙ってようかな?

 

 

 「さて…改めて自己紹介しておこう、私は『木山 春生(きやま はるみ)』大脳生理学を研究している、専攻は『AIM拡散力場』能力者が無意識に周囲に放出している力だが…常盤台の学生さんには要らぬ説明だったな。」

 

 

 右左戯さんは常盤台じゃないけどね!

 

 

 「風紀委員の白井黒子です」

 

 「御坂美琴です」

 

 「ミサカ…君が御坂美琴か」

 

 「私の事をご存知ですか」

 

 「ミコっちゃんはレベル5だしね、学者さんとかは知ってて当然だと思うよ?」

 

 

 むしろ近づくにしろ近づかないにしろレベル5の情報は集めといて損は無いでしょう。

 

 

 「あ!自分は〇〇高校1年7組の両儀 右左戯って言います!木山先生!後でサインもらっ…「今自重してください」もがぁ!?」

 

 

 サインを貰おうとしたら空気読めとしーちゃんから止められたちくせぅ

 

 

 「それで何かわかったでしょうか?」

 

 「今の所は何とも言えません、こちらで採取したデータを持ち帰って研究所で精査するつもりです」

 

 「データならコチラから送ることもできましたのに、御足労かけて申し訳ありません」

 

 「いや、データではわからない生の情報と言うものもありますし、学生達の健康状態が気になりましたので」

 

 

 この辺は本当の事なんだろうね、幻想御手の影響で使用者どうなったって事や使用者の健康状態に問題は無いのかとか、本人が原因だから気になってしまうよね木山先生だってこんな事をしたくはなかったろうし。

 

 

 「あの…お尋ねしたい事があるのですが…」

 

 

■■■

 

 

「『幻想御手(レベルアッパー)』?」

 

「はいネット上で広まってる噂なのですが」

 

「それはどういったシステムなんだ?」 「それはまだ…」

 

「形状は?どうやって使う?」 「わかりませんの」

 

 

 うあぁ…言いたい…メチャクチャ言いたい…ってミコっちゃんがメッチャクチャこっちを睨んできてる。

 

 

 「ミコっちゃんどうしたの?」

 

 「あんた何か知ってるんじゃないの?」

 

 「ナンノコトカナァ?…おぅ、しーちゃんまで睨んで来ないでよ別に右左戯さん、幻想御手が音楽って話しか知らないんだから」

 

 「音楽ですの?」

 

 

 まぁこれぐらいなら大丈夫かな?実際音楽聴いたら能力が強化されましたくらいじゃ脳波には辿り着かないでしょ?せいぜい木山先生が『学習装置(テスタメント)』の話をして共感覚性による『疑似学習装置』って認識になるってくらいかな?

 

 

 「そうそう、右左戯さんが聞いた話では幻想御手ってのは音楽だって話で大体の所有者は音楽プレイヤーに保存してるんだって、流石に入手経路は知らないけど…とりあえず落ち着いて話すならどっか喫茶店に行かない?病院も冷房が効いてるけど喉乾いちゃったし」

 

 「ふむ、詳しく話を聞くなら落ち着いた場所の方が良いかもしれないな」

 

 

■■■

 

 某喫茶店

 

 美琴「アイスミルクティー」黒子「同じく」先生「アイスコーヒー」兎「アイスココア」

 

 

 「さて…先程の話の続きだが…ネット上で配信されている音楽『幻想御手』なる物があり、君達はそれが昏睡した学生達に関係しているのではないか…と?そう考えているわけだ?」

 

 「はい、上の方では学生達に注意を呼びかけると言う案も出たのですが」

 

 「まぁ実在も怪しかったし『幻想御手』の情報なんて開示した日には被害増大、情報錯綜、まとまる物もまとまらない、だから公表を見送って実態調査が優先って結論かな?」

 

 「そうですの」

 

 

 まぁ仕方ないよねえ、そもそも都市伝説カテゴリの話だった訳だし?情報なんて無いに等しい物を迂闊に公表したら地獄絵図になるのは火を見るよりファイヤーってね?

 

 「ふむ、で?何故そんな話を私に?」

 

 「能力を向上させるという事は、脳に干渉するシステムである可能性が高いと思われます、ですから…」

 

 「現物見つけたら木山先生に調べてほしいって訳だよね〜」

 

 「その通りですの」

 

 「構わんよ、むしろこちらから協力をお願いしたいくらいだ」

 

 「ありがとうございます」

 

 「ところで?先程から気になって居たのだが」

 

 

 木山先生が外の方をチラリと視線を向ける、やっぱり気になるよねぇ…右左戯さんもチラリと外の方に視線を向けると、そこにはニコニコと窓に張り付いたさっちゃん(佐天 涙子)と親友の奇行に恥ずかしがるうーちゃん(初春 飾利)がそこに居た。

 

 

■■■

 

 

 「へー脳の学者さんなんですか」

 

 「よろしくね」

 

 

 という訳で(どういうわけで?)うーちゃんとさっちゃんが話に入ってきましたとさ、まぁ丁度良かったよ確かさっちゃんはこの時『幻想御手』を持ってたはずだし。

 

 

 「なぜそのような方とお茶を?白井さんの脳に何か問題が?」

 

 「幻想御手の件で相談してましたの!」

 

 

 辛辣で草生えた、右左戯さん何だかんだ、うーちゃんとしーちゃんのこのやり取り好きよw

 

 

「そうそう、レレアッパーにはコワイコワイ副作用があるらしくってさ?所有者は保護しないとって話になってるんだって、あと力が強くなったからって調子乗って犯罪に走る……ん?どしたの?さっちゃん固まっちゃって?」

 

 「え?…あっいや!?なんでもないです!」

 

 「あっ…」

 

 

 さっちゃんが慌てて何かを隠したが勢いで木山先生が頼んでいたコーヒーにぶつかり木山先生のタイツにかかってしまった。

 

 

 「わーー!?す、スミマセン!!」

 

 「いや気にしなくて良い」

 

 

 あっ…やべ…

 

 

 「ストップ!ストップ!先生!かかったのがタイツだけだからって今ここで脱がないで!?」

 

 「ふむ?君は精神感応者(テレパス)かね?」

 

 「違うけど!?ってじゃない!とりあえずトイレに行きましょ!?」

 

 

 

 その後てんやわんやと先生をトイレに連れ込みなんとか公衆の面前での脱衣ショーは避けられた。




大変遅れました

携帯変えてから操作になれるのと最近ハーメルンの事を思い出して書いてました。

これから少しずつ更新速度が上がれば良いな。


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魔術サイドに関わろうとする兎

右左戯さん情報


 右左戯さん的には魔術を使えないがフェニックスの力があれば土御門の様に使えるのではないかと密かに考えている。


夕刻

 

 

 「お忙しい中ありがとうございました」

 

 「いや、こちらこそ迷惑をかけてすまない」

 

 

 あの後なんとか事が進みお開きとなった、まぁ?私はちょっと予定があるから今日はまだ動くけど。

 

 

 「なんつーかちょっと変わった感じの人だよね」

 

 「常人と違う感性が天才を生むんですわよ」

 

 「そっかーだから高レベル者はしーちゃんみたいな変態さんが多いのかぁ(棒)」

 

 「何ですって!?」

 

 

 事実じゃないですかやだぁ…なんて本音はさておいて、私はチラリとさっちゃんの方に視線をやる、何処かそわそわと落ち着きのない様子だった。

 

 

 「そう言えば佐天さん?見せたい物って…」

 

 「あっ!?…えーっと…ごめ~ん!あたし用事があったんだ!また今度ね!」

 

 

 

 さっちゃんはそう言ってその場から離れて何処かに行ってしまった。

 

 

 「あっ!?佐天さん!?」

 

 「うむうむ、右左戯さんも今日はこれから用事あるからおいとまさせて貰おうかな?」

 

 

 私は能力を『サイクロンラビット』に変更し返答を待たずに跳躍、しーちゃんが何か言っているが気にせず建物の上まで跳びスタコラとその場を後にした。

 

 

■■■

 

 

 さてはて皆の衆今日は何日か知ってるかな?そう!7月20日!つまり…あの14歳の不良神父が上条君の住んでる学生寮にインデックスちゃんを回収しに来る日だよね!

 

 いやぁ…やっぱり魔術サイドのサインも欲しいからね?今から凸って人間関係の構築と参ろうかな?

 

 

 「ラビットジョーカー!」

 

 

 右左戯さんは能力を『ラビットジョーカー』に切り替えビルの上を跳躍しながら上条君の住んでる学生寮へと跳んでいく。

 

 

■■■

 

 某学生寮

 

 

 さてさて到着しましたとある高校の学生寮、因みに右左戯さんもこの近くの学生寮の1室借りてるんだ。

 

 

 「ふむ…まだ時間的には余裕ありそうかなぁ?今の内に上条君の部屋の近くで待機しておこうかな?」

 

 

 私は早速寮のエレベーターに乗り、上条君の借りてる部屋がある階まで昇って行く。

 

 

 「ふむ…もしかしたらあの腹ぺこシスターが背中血塗れの状態で放置されてるかもしれないなぁ…」

 

 

 時系列的には上条君がミコっちゃんから喧嘩を売られてから壊れたロボットの警告音から逃げてる頃合いだしそろそろ居てもおかしくないんだよね…っと。

 

 考えながら歩いていれば上条君の部屋の前までたどり着き、案の定と言うか修道服を着たロリがロボットからリンチにされていた。

 

 

 「あちゃーやっぱりか、どれどれ…まぁこの位ならなぁジーンを使えば簡単な治療位はできるかな…あぁ、でもあれってたしか遺伝子配列を組み替えて別の物にしてるんだっけ?うーん…いや確かビルドのフェニックスなら治癒能力があったからそっちが良いかな?まぁとりあえず『フェニックスロボ』」

 

 

 私は能力を『フェニックスロボ』に切り替える、右目はガンメタルに瞳孔にロボットアームの様なシルエット、左目は朱く瞳孔に真赤な翼のシルエットが浮かび上がる。

 

 

 「さてと、ちょっと熱いけど我慢してね?」

 

 

 私は右手をインデックスちゃんの傷の辺りに添え治癒の炎を当てて行く、傷は炎に包まれるとジワジワと治っていき、最後には完全に傷が塞がっていた。

 

 

 

 「よしよし、これでオッケーさてとそろそろ上条君が帰って来るか「あれ?右左戯じゃねえかどうしましたよ?部屋の前で俺に何か用か?」…タイミング最高かよ〜」

 

 

 なんともまぁタイミングのよろしい事に上条君が帰ってきた、ロボットからの逃走劇は楽しかったかい?じゃなかった。

 

 

 「やぁやぁ上条君補習お疲れ様ぁ!いやぁ上条君に用があったんだけどね?何やら部屋の前でシスター服の女の子が血塗れで倒れてるから診てたところさ、この子上条君の知り合い?」

 

 私がインデックスちゃんを指差すと慌てて上条君が駆け寄ってきた。

 

 「なっ!?インデックス!?つーか血塗れって!?一体何処のどいつにやられたんだよ!?」

 

 「刀傷みたいだったけどそんなの持ってる生徒なんて…「あぁ?それ?僕達魔術師だけど?」……タイミング悪いんだか良いんだか…」

 

 

 聞き覚えのある声に振り向く、そこには2mを越える身長に、漆黒の修道服、赤く染め上げられた金髪、10本の指にはまった銀の指輪、毒々しいピアス、右まぶたの下のバーコードのようなタトゥー、リアルで見てどう見たって神父に見えない煙草をふかした男の子(一応)『ステイル=マグヌス』がそこに立っていた。

 

 




大変遅くなりました、本当は関わらせない予定だったけど関わらせるのも一興と思い行動を変更させました、本当は佐天さんにレレアッパー使わせると止めようとか考えたんですけどね?


あと上条の脳を治す手立ては考えたのですが治ったからと記憶が戻るかわからないのでアンケ取りたいです

なお治さないと言う選択はありません、記憶が無くなってても最低でも上条には食蜂の事を覚えていてもらいたいから


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空気になりたくない兎

右左戯さん情報


右左戯さんが普段、厄介事に首を突っ込むのは原作キャラ達に会えるのではないかという期待もあるが、割と闘争意欲が旺盛なのも理由の1つ


 ※しばらく右左戯さんが空気になり二人のやり取りを見ています、鬱憤が溜まり切るまでお待ち下さい。

 

 

 「ふぅん?これはまた派手にやっちゃって」

 

 「何で…」

 

 

 いつの間にか現れた不良神父こと『ステイル=マグヌス』は若干ドヤった表情で倒れているインデックスを覗き込んできた。

 

 

 「此処まで戻ってきた理由?さぁね?忘れ物でもしたんじゃないかな?昨日はフードを被ってたみたいだけどあれって何処で落としたんだろうね?」

 

 

 その言葉に上条君は思い当たる節があるようで『なんで!?』と言った疑問の表情を浮かべ何かを考えているかと思えば。

 

 

 「……バッカやろうが!」

 

 

 「うん?うんうんうん、やだなぁ、そんな事を言われても困るんだけどね。ソレを斬ったのは僕じゃないし、神裂だって何も血塗れにするつもりなどなかったんじゃないかな。『歩く教会』は絶対防御として知られているからね。本来ならあれぐらいじゃ傷一つ付かないはずだったのさ。」

 

 

そう言えばこの修道服は上条君の右手で破壊されちゃったんだよね…ヤダ!右左戯さんのフードパーカーも触られたらこんなふうになってしまうのか…

 

 「……全く、何の因果でアレが砕けたのか「何でだよ…?」ん?」

 

 

「俺は魔術だなんてメルヘンな物信じらんねぇし、テメェ等魔術師みたいな生き物は理解できねぇよ…けど!」

 

 

 ギリリ!っと拳を強く握り、上条君はステイルを強く睨み向かい合う。

 

 

 「お前達にだって正義と悪ってもんがあるんだろ!?こんな小さな女の子を寄ってたかって追い回して、血まみれにして、これだけのリアルを前にまだ自分の正義を語ることが出来るのかよ!」

 

 

 おぉ…生で聴く格好いいなぁまぁ不良神父には響いてるのか響いてないのかわからないけど。

 

 

 「言いたいことが済んだなら退いてほしいな、『それ』回収するから」

 

 「かい…しゅう?」

 

 「そぅ…回収、正確にはそれの持ってる『10万3000冊の魔導書』だけどね?あぁ…注意したまえ、君達程度の人間だったら一冊でも目を通せば廃人コースは確定だから」

 

 

 10万3000冊の魔導書かぁ…アリアジフだったら読んでみたいかなぁ…ところでさ?右左戯は何時まで空気になってれば良い?そろそろイラついてる来たんだけど?

 

 

 「ふざけんなよ?そんな物いったい何処にあるんだ!」

 

 「あるさ…それの『頭の中に』」

 

 「え…?」

 

 

 「一度見たものを一瞬で覚えて、一字一句を永遠に記憶し続ける能力を持ってるんだ、それの頭はね?世界各地に封印され持ち出すことのできない魔導書をその目で記憶し保管している魔導書図書館ってわけなのさ…まぁそれ自身は魔力を練る事ができないから無害なんだけど?」

 

 

 いや、教会が仕込んだ『自動書記(ヨハネのペン)』なんて魔術に魔力全部持ってかれてるからじゃないかぁ…って言いたい!駄目?言っちゃ駄目?駄目ですかそうですか。

 

 てか、いい加減このシリアス空気嫌なんだけど?右左戯さんの背筋が痒くなってきてるんだけど?ステイル君の顔面蹴り飛ばしていい?え?もう少し話を聞いとけ?わかりましたよーだ。

 

 

 「だから魔術を使える連中に連れ去られる前にこうして保護しにやってきたってわけさ!」

 

 「ほ…ご?」

 

 「そうだよ…そうさ、保護だよ保護、それにいくら良識と良心があったって拷問と薬物には耐えられないだろうしね?そんな連中に女の子の身体を預けるなんて考えたら心が痛むだろ?」

 

 「ふーん…あっそ、で?君達を信用する理由にもならないよね?だって、君達みたい魔術結社に預けるなんて信じて預けて好き勝手されたなんて目覚めが悪いしね?」

 

 

 右左戯動きまーす!インデックスちゃんを着ているパーカーで包み込んで上条くんの部屋の扉蹴破り部屋の中に放り込む。

 

 

 「右左戯!?」

 

 「上条君ぼーっとしない!相手は魔術師なんて名乗ってる頭ポンポンチキな連中だよ?さっさとぶっ飛ばしてインデックスちゃんを小萌ちゃん家にでも運び込むよ!」

 

 

 私は能力を『ルナラビット』に変更し複数の分身を作り突撃を開始する、正直『あれ』を出されると右左戯さん的にはマトモな方法で勝てないので先手必勝、殺られる前にやれってやつだね!

 

 

 

 「ちっ…『Fortis931』!」

 

 

 不良神父…もといステイルは魔法名を名乗ると魔法だろう、何処からともなく勢いの強い炎を発生させ分身を焼き払っていった。

 

 

 「あっちっち〜…やぁっぱり炎は面倒くさいなぁ…」

 

 「右左戯さん!?何ですかそれは!?貴女『風力使い(エアロマスター)』ですよねぇ!?」

 

 

 あーそう言えば説明面倒くさくて上条君とかに言ったことないなぁ、多分私の能力を知ってるのってミーたん(食蜂操祈)滞空回線(アンダーライン)で除き見してるド変態ロクデナシ(アレイスター)連中くらいだよねぇ…ハハッ!(ネズミ風)

 

 

 

 「後で教えてあげるから今は集中、さっきも言ったけどさっさとこの不良老け面ショタ神父をぶっ飛ばして、小萌ちゃん家にインデックスちゃんを連れてくよ!」

 

 「誰が不良老け面ショタだ!」

 

 

 

 知ったことではない右左戯さん的にはさっさと終わらせて近い内起こる木山先生VSミコっちゃんの対決を観戦するために準備しなきゃ。

 

 

 「あぁ!クソ!絶対に後で説明しろよ!」

 

 「その時の気分次第でね!」

 

 

 私は能力を『ルナラビット』から『ヒートラビット』に変更し、手や脚に炎を纏い再び突撃を開始した。




遅れまして本当にすみません(変な言葉遣い)

インデックスの呼び方募集中です、もしこんな呼び方どう?って言うのがあれば感想に書いてもらえると幸いです。


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炎の魔術師VS熱血右左戯

右左戯さん情報


パーカーが好きでクローゼットには3桁種類程のパーカーが丁寧に保管されている。


 「私のこの手が真っ赤に燃える! 勝利を掴めと轟き叫ぶ! ばあああああああああくぬぇつぅ・…ゴォォォッド…「それ以上は危ねぇから!言わせねぇから!」…チッ(・д・)」

 

 

 右左戯さんとしては生きてる内に言いたい台詞トップ20上位に入るくらいの名台詞なのに上条君め。

 

 なんてやりながら私はラビットの速さとヒートの熱噴射により高速移動をしながら接近戦に持ち込んでいく、ステイルについては正直そこまで私は詳しくない、知っていても切り札はイノケンティウス、基本的には炎のルーン魔法による大火力が主体で一応炎剣による近距離戦闘もできる微万能スタイルという事、弱点はせいぜい動き回る戦闘。

 

 アニメに出てきた大きな火球や『吸血殺しの紅十字』には注意が必要、最悪上条君を盾にして右手で防がせるのも検討かな?

 

 

 「くっ…ちょこまかと鬱陶しいね、あんまり動き回られるのは苦手なんだ。」

 

 「右左戯さんとしては動き回る戦闘の方が性に合ってるんだよね、ササッとケリをつけるよ!」

 

 

 マンションの狭い通路だが私は壁や天井を使い立体機動で動きながら攻撃を仕掛けていく。

 

 

 「ええい鬱陶しい…『灰は灰に…塵は塵に…』」

 

 「うわ…紅十字か、上条君パス!」

 

 「は!?ちょっ!?おま!?」

 

 

 ステイルが例の魔法の詠唱とポーズを取り始めると同時に私は上条君の後ろに周り、上条君の右手を無理やり前に構えさせる。

 

 

 「『吸血殺しの…紅十字』!」

 

 

 ステイルの両手から2本の炎の剣は交わる様に放たれる、あれ1本でもエグいのに2本とかサービス精神高めだよね…まぁ。

 

 

 パキャーン!

 

 

 上条君の右手に触れると硝子が割れる様な音と共に2本の炎の剣が掻き消される。

 

 

 「何!?」

 

 「やーっぱり上条君の右手ってこう言うときに便利だよね」

 

 「右左戯さん!?せめて事前に相談してくれませんかねぇ!?」

 

 

 ハッハッハ!何言ってんのさ主人公、そんな事言ったら面し…ゲフンゲフン、面白く無いでしょwww

 

 

 「まぁ上手くいったんだから良いじゃん、どうせあの老け面ショタの言ってた『歩く教会』?もその右手で破壊しちゃったってオチでしょ?右左戯さんにはお見通しよ?」

 

 「本当に右左戯は何処まで知ってんだが」

 

 「『何でもは知らないよ?知ってる事だけ』ってね」

 

 

 さぁてさてさて、滑り出しは順調異能特効の肉盾(上条君)

居るなら此方は攻撃に専念すれば良い、上手く行けば手早く終わ…「世界を構築する五大元素の一つ、偉大なる始まりの炎よ」うげ!?

 

 

 「ヤバい!上条君あれ止めるよ!」

 

 「お?おぉ!」

 

 「それは生命を育む恵みの光にして、邪悪を罰する裁きの光なり」

 

 

 私と上条君はステイルを攻撃しようと動くも、詠唱しながら放たれる炎と炎剣に邪魔をされ思うように動けない、つか何でコイツの炎は摂取3000℃が基本なんですかねぇ?だいたいマントルの最低温度だよ?一発でも食らえばアウトなんですがそれは。

 

 「それは穏やかな幸福を満たすと同時、冷たき闇を滅する凍える不幸なり」

 

 

 マズイマズイマズイマズイマズイ!それはマズイ!それは現段階で私が勝てるものじゃない!

 

 

 「クッソ!『ヒートトリガー』!」

 

 

 私は手を銃の様に構え、ステイルに向かって炎弾を打ち放つ。

 

 

 「その名は炎、その役は剣!顕現せよ、我が身を喰らいて力と為せ!」

 

 

 炎弾が当たるか当たらないかの瞬間、別の炎が炎弾を飲み込み掻き消す…あっ、ダメだ間に合わない。

 

 

 「『イノケンティウス』!」

 

 

 その名前を叫んだ時だった、ステイルの周りの炎うねり蠢き、まるで生き物の様に動くと徐々に人の形を成していった。

 

 摂取3000℃、ルーンがある限り消えることのない不死性、オマケに炎の身体であるが故にこれ全身凶器…やってらんないよぉ。

 

 

 

 「うわぁ…面倒くさいの来た」

 

 「なんだよコイツは!?」

 

 

 さて、真正面から戦うのはバカのやること、てか勇気でもなくただの無謀なんだよねぇ、どうしよっかなぁ。

 

 

 「『イノケンティウス』その意味は『必ず殺す』」

 

 

 言うてイノケンさん本編だと割と不遇だよね?さてさて、どうやって凌ぐか…倒す方法はあるけどそれをやるのは右左戯さんじゃなくて上条君にやって貰いたいんだよねぇ。

 

 

 「さてさて、上条君?頼みたい事があるんだけど良いかな?」

 

 「なんだよ?と言うかあれについても何か知ってるのか?」

 

 「知ってるよ~、確かゲルマン民族の~まぁいいや細かい説明が面倒くさい、このマンションにルーンの書かれた紙が大量に貼られてるはずだからそれをなんとかしてきてって頼み~多分最低でも数千枚以上はあるはずだから~」

 

 「多くね!?」

 

 

 多いよ~?設定だと数千枚から数万枚で作り出すらしいからね枚数的にも恐らくマンション全体と見て間違いないだろうね。

 

 

 「大丈夫大丈夫、上条君は基本的には馬鹿だけど意外と頭回るしなんとか処理方法を考えつくでしょう?右左戯さんが足止めしといてあげるから早くやってもろて!」

 

 「むちゃくちゃ言うなぁぁ!?」

 

 「作戦会議は終わったかな?それじゃ……今度こそ死ぬと良い、殺れ!『イノケンティウス』!」

 

 「さっさと行ってこぉーい!」

 

 「うおぁぁぁぁぁ!?」

 

 

 イノケンティウスが炎の十字架を作り私達に振り下ろして来たのを見て能力を『ゴリラフェニックス』に変更、上条君の左腕を掴みイノケンティウスを避ける様に階段側へ投げる、勿論防御する暇も無いので私は無抵抗で十字架を思いっきり叩きつけられた。 




大変…大変遅くなり申し訳ございませんでした!m(_ _)m

サブタイトル変更は単純に当初予定していたものからそこまで進まなかったのでヒートラビット(熱血 兎(右左戯))と言う事で変更しました。


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天災兎起動

右左戯さん情報

人間性的には超能力を得てもおかしくは無いが言うほど頭がよろしくないため特典がないと無能力者であった可能性が高い。


上条視点

 

 

■■■

 

 「ブベっ!?」

 

 

 突然右左戯に投げ飛ばされた俺はあの炎の巨人?を避け階段の前まで飛ばされた。

 

 

 「クッソ、いきなり何す……!?」

 

 

 文句の一つでも言おうと見てみれば炎の巨人が炎でできた十字架の様な物で右左戯を叩き潰していた。

 

 

 「ふぅ…これであの鬱陶しい女は助からないだろう」

 

 「嘘だろ…おい!右左戯!」

 

 「うるさいなぁ…死んだやつの心配よりも自分の心配をした方が良いんじゃないかな?」

 

 

 赤髪の神父『ステイル・マグヌス』は少し苛ついた様子で此方に振り向く、そして一頻り叩き潰したのだろうか炎の巨人もゆっくりとこちらの方へと振り向いてきやがった。

 

 

 「さて、時間はかかったがどうやらこれで終わりのようだ、何安心したまえ君もあの女と中が良さそうだからね、直ぐに送ってあげよう」

 

 炎の巨人は男の前に出てくると持っていた炎の十字架をふりかざし殴りかかってきた。

 

 

 「くっそ!ふざけんじゃねぇ!」

 

 

 俺はさっきの炎の攻撃と同じように右腕を突き出し炎の十字架を右手で触れる、独特な音と共に無効化の手応えを感じる…が。

 

 

 「コイツ…消滅したそばから超速で復活してる!?」

 

 「灰は灰に…塵は塵に…」

 

 

 やべぇ!?あれはさっきのやつじゃねぇか!?無効化出来る右手はコイツを防ぐのに使ってるから防げない!

 

 

 「吸血殺しの…紅…!?」ガシッ!

 

 

 さっきの攻撃同様に炎を放とうした瞬間、何者かが男の両腕を背後から掴み動きを邪魔する。

 

 

 「だぁからぁ…さっさとぉ…行けっテ…行ったよなァ?」

 

 「何故だ!?何故君が生きている!?先程イノケンティウスに…っがぁぁぁ!?」

 

 「ゴチャゴチャウルセェナァ!クソッタレ神父ガ!」

 

 

 その何者かは男の腕を潰す勢いで音を立てて握り始めた。

 

 

 そこには真っ黒いパーカーを羽織り、両目が文字通り紅く燃え盛り、炎の翼を背中から広げ明らかに様子のおかしい右左戯が立っていた。

 

 

 「ウルセェつってんだろぉ?さっき右左戯さんの言ったこと聞こえなかったのかぁ?さっさとスプリンクラー作動させてルーンのインク溶かしてコイヨ!」

 

 「いや!?性格変わりすぎろ、誰だよお前!?」

 

 

 明らかに風力使いのそれではない姿と乱暴な言葉使いになった右左戯はゲタゲタと笑いながら、男の腕を掴んでいる手から炎を溢れさせ腕を焼き始める。

 

 

 「がぁぁぁ!?」

 

 「おい!?」

 

 「ピキキキキ★天災滅殺大卍罪(てんさいめっさいだいばんざい)!我こそは天災不滅の不死鳥!『フェニックスWithブラックハザード』!ヤッベーイ!」

 

 

 そう言うと右左戯は掴んでいた男を片腕で乱暴に振り回し廊下の突き当りまで投げ飛ばした。

 

 

 「ピキキキキ★オラ退けオラ退けイノケンさん!邪魔なんだカラ爆ぜちまえ!今だけ1羽の兎は鳥となる!『紅蓮天翔(ぐれんてんしょう)』!」

 

 「■■■■■■■■■■■―――」

 

 

 炎を纏い炎の翼をはためかせ炎の巨人に突っ込む、途端に巨人は膨れ上がり膨張し破裂するように爆発した。

 

 俺はと言えばその爆発に巻き込まれ階段を転げ落ちる。

 

 

 「ピキキキキ★早くイカねぇと上条君も焼いちまうぞ!」

 

 「滅茶苦茶だろ!?ちくしょお!」

 

 

 俺は急ぎ火災報知器の設置されている場所まで走って行った。

 

 

■■■

 

 

 ハロー!ハロー?ハロー!!皆大好き右左戯ハザードモードだぜ?口調がおかしい?わりぃな!

 ハザードモードだと殺人衝動とか破壊衝動とか増幅されて気分高揚元気ハツラツ今日も元気に殲滅だぁ!って気分になれるんだよね!カカカカカ!

 

 まぁあ?これがチートパーカーのぉ?機能の1つでぇ!ハザードフォームを元にした『ハザードモード』って奴だよぉ!

 

 ピキキ★『パーカーはインデックスを巻くのに使ったろ』って?ゴリラをゾーンに変更して引き寄せたよそんなの!

 

 

 「アァ!アァ!気分良い!オラオラさっさと起きろイノケンさん!不死なんだから死んじゃいねぇでしょ?カカカカカ!」

 

 

 右左戯さんがそう言うと散っていた炎が集まり再び人型に形が形成されイノケンさんが復活した、アァ!壊したい!アァ!殺したい!アァ!アァ!滅茶苦茶に破壊して!蹂躪シテ!センメツ死体!(誤字じゃない)

 

 

 「ピキキキキ★上条君がスプリンクラー起動に向かった時点で右左戯さんたちの勝ちだよ?止めたいなら止めに行けヨ?代わりにステイルをグチャグチャの肉塊にしてやるからさぁ!カカカカカ!」

 

 「■■■■■■■■■■■―――!」

 

 「ぐっ…うぅ…」

 

 

 惨めに呻くステイル君!今言ったように上条君を追いかければステイルを潰せば良い、ハザードモードの右左戯さんなら余裕でグチャグチャに潰せるし追いかけないなら追いかけないで火災報知器のスプリンクラーでルーンが書かれた紙のインクが溶けてイノケンさんが消えるだけだかんな!カカカカカ!

 

 

 「さぁさぁ遊ぼうぜイノケンさん!不死と不死の耐久戦!殺して殺されてどちらかが消えるまで殺りあおう!カカカカカ!」




明けましておめでとうございます
今年もどうぞよろしくおねがいします!


今回はパーカースキルのハザードモードをお披露目です、正直次の1話でイノケン戦を終わらせたいです。

ハザードモードはあくまでもそれっぽく再現されているという事で兵器の様に無感情になるのではなく凶暴になるといった感じにしました。

一応スペックは発動中
性格な凶暴化(抑制不可)
能力のレベル増幅
体力消耗激化(今回は両目フェニックスで補っている)

見た目は真っ黒いウサ耳パーカーに腕やウサ耳にベルトが巻き付いた厨ニスタイルです。

そして地味に初の能力の2重使用ビルドで言うラビットラビットやタンクタンクを他の能力でやっていて、こちらは能力幅が減りますが代わりに能力レベルを上げる事が出来ます。

アンケートのお知らせ

エターナルの仕様を個人の中では
『エターナルは例外を除いて自分も含めて弱体化(もしくは無効化)する』
と言う仕様にしようと考えております。

これは単純にエターナルが『メモリ』という対象から『能力』と言う対象になった際とある世界において能力者キラー過ぎて

一方通行戦だ!じゃあエターナルで無双ね!
とか
麦野戦だ!エターナルで弱体化乙w

と言ったものにならない様にと考えました、しかしエターナルと言えばWでも凄まじい人気誇るメモリですので弱々性能にはしたくないと言う気持ちもあるので

エターナルの仕様を大まかに考えましたので、どれが良いかアンケートしたいです。

何かにアドバイス、アイディアがあれば感想をお待ちしております


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炎VS天災

右左戯さん情報


ハザードモード中笑うときに『ピキキキキ★』や『カカカカカ!』と笑う

台詞前に笑う時は『ピキキキキ』

語尾で笑う時は『カカカカカ!』

元ネタはデスエンドリクエストのバグゥ・ビーとバグゥ・センチピードの鳴き声を本当に本のちょっと変えたもの


 「ピキキキキ★」

 

 「■■■■■■■■■■■―――!」

 

 

 ぶつかり合う炎と炎、炎爪と十字架、再生する肉体と炎の身体

 

 

 「オラオラオラ!どうしたどうしたイノケンさん!摂取3000℃がなんぼのもんだ!カカカカカ!」

 

 「■■■■■―――!■■■■■■―――!」

 

 「何言ってんのかワカンネェヨ!カカカカカ!」

 

 

 アァ!楽しい!アァ!気持ち良い!普段の右左戯さんじゃ使うことを躊躇してしまうからなぁ!ピンチになって良かったよ!カカカカカ!

 

 

 燃え散っても再生し、吹き飛んでも再生し、壊し壊され破壊し合いがいつまでも続く、普段の暇潰しがしょうもなく見えるじゃれ合い(殺し合い)に心躍られせる。

 

  

 「ピキキキキ★良いよ!イイよ!凄く楽しい!もっと壊せ!もっと崩せ!もっと!モット!MOっ……!?」

 

 突然炎の塊が顔面を襲い焼き爛れるが即座に再生し炎の出どころを見る。

 

 「クソッ…何だいその再生能力はインチキじゃないか…」

 

 「ピキキキキ!良い度胸じゃん!せっかくだからテメェもグチャグチャにしてやん…「■■■■■■■■■■■―――!」がァァァ!ウゼェェェ!」

 

 

 ステイルの炎弾、イノケンティウスの十字架が絶え間なく襲い来る、食らっても死にはしないがウザったくて仕方がない。

 

 

 「巨人に苦痛の贈り物!」

 

 「ウゼェんだヨ!クソ雑魚ナメクジが!」

 

 

 私は背中の炎の翼(エンパイリアルウィング)を広げ身体を特殊な炎(イメージ的には00ガンダムの粒子化を炎でやる感じ)に変換し攻撃を避けステイルの背後にまわり身体を戻す。

 

 

 「しまっ!?」

 

 

 即座に能力を『フェニフェニ』から『ドラゴンエクストリーム』に変更し青い炎を脚に纏わせながら軽く勢いを付け飛び蹴りを放つ。

 

 

 「ハザードフィニッシュだァ!」

 

 「■■■■■■■■■■■―――!」

 

 

 飛び蹴りがステイルに直撃かと思えば遮る様にイノケンティウスが割り込み蹴りはイノケンティウスに直撃し青と赤の炎が入り乱れ爆発、手摺や壁が破壊されステイルは爆風で近くの壁に激突した。

 

 

 「ピキキキキ★アァ!もっと楽しもう!壊して!壊されて!もっと暇潰しに付き合ってよ!カカカ……か?」

 

 

 興奮が頂点に達しようとした時、突然ジリリリリ!火災報知器の音がなり天井に設置されたスプリンクラーからシャワー状に水が噴射し辺りが水浸しになっていく。

 

 

 「……チッ、もう終わりか速いな…」

 

 「■■■■■―――」

 

 

 スプリンクラーの水によりインクが溶けてルーンが崩れているからだろうか、イノケンティウスは明らかに力無く再生は少しずつしようとするものの上手く再生せずに形が崩れていく。

 

 

 「ア〜ぁ、若干不完全燃焼だよ、どうすんだヨこれ?…まぁいいや、とりあえず楽しかったのは間違いないからねカカカカカ!」

 

 

 もう喋れないであろうイノケンさんは恨みがましく此方を睨んでくる。

 安心してよ、スプリンクラーの水で頭が冷えたしこんな疲れる状態フェニフェニだろうと意味の無いなら長く続けたいとは思わない。

 

 

 「誇ってよイノケンティウス、そもそも上条君が居なけりゃ右左戯さんは詰んでたんだゼ?例え今の状態になったとしても不死であり無尽蔵のエネルギーを持つお前にはフェニックスの力を使っててもその内体力切れでジリ貧だったからネ!カカカカカ…」

 

 

 私はパーカーを元の状態(赤と青のラビタンカラー)に戻し能力も『サイクロンラビット』に戻す。

 あくまでも再現をしているだけで本当の「ハザード状態」と言う訳ではない、理性の60%程度を消して凶暴化し残り40%の理性を残しそれを安全装置の様にして元に戻る事は出来る、と言うかそうしないとあの女神もこんな機能を許してはくれない。

 

 

 「うゔぇぇぇ…」

 

 

 ハザードを解いた途端激しい疲労感に襲われ力無く倒れてしまう、はっきり言えば短時間と言えエクストリームも並列使用してるため滅茶苦茶にしんどい。

 

 

 「炎の耐性と再生能力による耐久能力を得るためとは言え滅茶苦茶にしんどいよぉ…もぉ絶対しばらくは使わなぷぇぇ」

 

 

 けたたましく鳴る警報音がとスプリンクラーの水が冷たく、力が入らず身動きが取れない。

 早く上条君迎えに来ないかなぁ…「おい!?右左戯!大丈夫か!?」…うぇっへっへ…まったくタイミング良過ぎでしょ。

 

 バシャバシャと上条が近づいてきたもうこの際だから寝よう…上条君なら運んでくれるでしょ……

 

 上条君が何か言っては居るものの流石に体力的に限界が来ており私は意識を手放すことにした。

 

 

 




お気に入り登録、評価、アンケート回答、感想などしてくれる皆様ありがとうございます

今回は普段より少なめで

どうすっかなぁ…ノリでハザード+エクストリーム+ドラゴンとか言う使ったらロマン火力だけどこれ2、3日は起きねぇだろって組み合わせだけど…

木山戦の時には起きたってことで良いよね!
次の自分が何とかしてくれるよね!


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起きたよ右左戯さん!

右左戯さん情報

ハザードモードの仕様ついて

性格の凶暴化(抑制不可)
原作のハザードトリガーと違い凶暴化した性格は抑制されない
が理性だけは完全に無くなる訳では無いので暴力的にはなるけど最後の一線はなるべく超えない(なるべく)

能力レベルの上昇
単純に使用している能力のレベルを上げる(凶暴化するレベルアッパー)


体力の消耗激化(単純にデメリットです)

後口調が変わり笑う際台詞の前に「ピキキキキ★」語尾に「カカカカ!」となる

全体的に黒いウサ耳パーカー
袖やウサ耳等にベルトが巻かれている
よく言えばパンクファッション、言い方を変えると厨ニファッション


■■■

 

 某アパート

 

 「ん〜…」

 

 「う…ぎ…ゃん…」

 

 

 ん〜?誰かな…右左戯さん()まだ寝てたいんだけど…滅茶苦茶疲れてるんだよぉ…

 

 私は声のする方に手をやるとふわふわモコモコとした何かを掴む、んにゅ?抱き枕何て持ってたっけ?んまぁ良いや…

 

 掴んだ抱き枕を抱き寄せ抱きかかえ再び深く眠りにつこうとすると。

 

 

 「うさ…ち…ん!う…ぎちゃ…!」

 

 「ん〜?」

 

 

 抱きかかえた抱き枕がモゾモゾと動く……いや待てそもそも私は抱き枕なんて持ってない、今何を私は抱きかかえているんだ?

 

 私は眠たい目を開き抱きかかえている物を確認する、それはピンク色の兎耳フード付きのモコモコとしたパジャマ着た我らがロリ先生(合法)『月読小萌』だった…

 

 

 「右左戯ちゃん!離して欲しいのです!」

 

 

 モゾモゾと動く小萌ちゃん…右左戯さんは理解するとガバっと小萌ちゃんの首元に顔を埋め。

 

 

 「ハスハスハスハスハスハスハスハス!」

 

 「右左戯ちゃん!?何してるのですか!?吸ってる!?今先生タバコの匂い少し染み付いてるので遠慮して「大丈夫、小萌ちゃん良い匂いだから相殺どころか上書きされてる…」そう言う事じゃないのですよぉ!」

 

 

 その後しばらく猫吸いならぬ小萌吸いをしてコモエニウムを摂取していた。

 

 

■■■

 

 

 「はぁ~~最高だった」

 

 「はうぅ…もう酷い目にあったのですよ」

 

 

 潤沢にコモエニウムを摂取した私は小萌ちゃんをぬいぐるみの様に抱きかかえた、最高にご満悦である。

 

 

 「…ところで此処ってもしかして小萌ちゃんの住んでるアパート?」

 

 

 私は辺りを見渡す、数畳の広さの部屋、ほのかに香る酒とタバコの匂いそしてtheアパート!って言わんばかりの内装、よく漫画やアニメに出た小萌ちゃんの住んでたアパートそのものであった。

 

 

 「そーなのです!と言うより右左戯ちゃん3日も寝てたのですよ!」

 

 「み……っか?」

 

 

 私は慌ててスマホの電源をつけ日付を確認する、そこにはデジタル表記のアラビア文字でで『7/23』と書かれていた。

 

 

 「あっっっっっっぶな!?」

 

 

 危なかった…木山先生の狂行が24日、まだ1日ある右左戯さんが介入しなくても恐らく明日さっちゃん(佐天 涙子)幻想御手(レベルアッパー)の副作用で意識不明になり入院、そこから木山戦まで半日で進むと言うハイスピードな展開だったはず、右左戯さんがちょいちょい介入してたとは言え、冥土返し(ヘブンズキャンセラー)が気づいてミコっちゃんに脳波の話をすると思うから大丈夫……よし!

 

 

 「右左戯ちゃんどうしたのです?」

 

 「うぇっへっへ何でもないよ小萌ちゃ〜ん!イチャイチャしよう!」 

 

 

 右左戯さん()は時間の余裕に安堵し再び小萌ちゃんをぬいぐるみの様に抱きしめ頬ずりをする、うぇへへほっぺたがモチモチする〜。

 

 

 「右左戯ちゃん!?離してくださいよぉ!!それと3日前に何があったのですか!?上条ちゃんが血塗れのシスターの女の子と右左戯ちゃんをおんぶして運んで来たときは先生ビックリしたのですよ!」

 

 「あぁ、上条君がなんか言ってませんでした?」

 

 「義理の妹さんに十年ぶりに会えたってしか言ってなかったのですよ!」

 

 

 介入してもその言い訳を使ったのか上条君や…えぇどうしよう、別に肉体ダメージならフェニフェニで完治してるから外傷はないだろうけど…とりあえず熱中症とでも…いやもうあの時は時間も時間で結構気温が下がってたからなぁ…

 

 

 「まぁ…ちょっと…ね?重労働なバイト帰りで疲れちゃったんですよ〜あっはっは!だからもっとコモエニウムを摂取させて小萌ちゃ〜ん!ハスハスハスハス!」

 

 「ちょっ!?右左戯ちゃ〜ん!?誤魔化さないで!ヒャア!?」

 

 

 

■■■

 

 時は進んで夕方

 

 

 小萌ちゃんからの説明追求をノラクラ(のらりくらり)と避けてたらスーパーの袋を持ったボロボロの上条君とボロボロな上条君を心配するインデックスちゃんが帰ってきた。

 

 

 「ただいまぁ~先生やっぱりあのスーパータイムセールは人死が出るっ…右左戯!?起きたのか!?」

 

 「やぁやぁ上条君おかえり〜帰るの待ってたよ〜てかまたあのスーパー行ったの?上条君じゃキツイでしょ?」

 

 

 ケタケタ笑ってると上条君の後ろからインデックスちゃんが出てきて私の顔をじっと見る。

 

 ヴェアァァァァァァァ!?ロリが二人、此処が天国ですか?

 

 

 「貴女が私の傷を治した右左戯って人?」

 

 「治した?何の事?」

 

 

 突然の質問に私は首を傾げ知らないふりをする、上条君だけならともかく小萌ちゃんには聞かれたくないからねぇ、能力の事は秘密にしなくても良いけど小萌ちゃんが知ったら『ちゃんと真面目に身体検査(システムスキャン)を受けてくださいよ!』とか絶対言ってくるからねそんな面倒くさい事はしたくない(暇が潰せりゃ良いと言う訳じゃないよ!)

 

 

 「それよりも一応はじめましてね?シスターちゃん、上条君から聞いたと思うけど私の名前は『両義 右左戯』気軽に右左戯ちゃんとか右左戯さんとか右左戯って呼んでね?」

 

 「えぇ、分かったわ右左戯、それと私はシスターちゃんじゃなくてインデックスって言うんだよ!」

 

 

 何この可愛い生き物は?これがあの暴食のシスターになるの?マジで?

 まぁいいやそんな事よりも明日の準備もあるし一旦住んでる寮に戻っておきたいし上条君には悪いけど能力の説明や彼らの事は明日の木山戦の後かな?少なくても28日には説明出来るでしょ。

 

 

 「さてさて小萌ちゃん、実は事情があってね?ちょっと帰らなきゃ行けないからお暇してもいいかな?」

 

 「駄目なのです!ちゃんと事情の説明と何があったのかを説明して欲しいのです!」

 

 

 だよねぇ!小萌ちゃんならそう言うよねぇ!でもごめんね?私明日の戦闘はどうしても参戦して観戦して介入して滅茶苦茶に引っかき回したいの!(ドクズ)

 

 

 「うぇっへっへごめんね?ちゃんと終わったら説明できる事は説明してあげるし明日の夜にはまた来るから!」

 

 「きゃっ!?」

 「うおっ!?」

 

 

 私は抱きかかえていた小萌ちゃんを上条君にパス、慌てて小萌ちゃんを受け止める上条君の隙きを突き素早く玄関に移動し靴を履いて部屋を出た。

 

 

 「それじゃシーユー!まぁた明日!」

 

 

 こうして私は建物の屋根に乗り寮へと走って跳んで移動した。




どうもバアル・ペオルです

正直23日と勘違いしてたので魔術の方で
『あれ?ねーちんが上条君と戦うのって24日だよね?木山戦も同日だからおかしくね?』って思って本とか見返してたら
木山戦が7月24日だと気づいてラッキーと思ってます


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7月24日(幻想御手サイド①)

大変遅れました、結構飛ばし飛ばしで書いてます。

右左戯さん情報

実はハザードモードのご都合性能に不満があり女神に講義したのだが泣いて土下座されたので我慢している。

本当は原作レベルの暴走と危険性が欲しかったらしい。


 7月24日

 

「ひっさびさの更新だぁ!」

 

 

 やぁやぁ皆の衆ご機嫌よう!久々に更新してもらった右左戯さんだぜ?

 

 作者本人曰く『最近サタスペのリレーキャンペーンやってて、シナリオ作成とか、キャラ作成とか、キャライラストでてんやわんやしてて遅れた』と言い訳してたからボルテックフィニッシュしてきたよ!

 

 

 「さぁてさてさてとりあえずメタメタは置いといて、カエル先生の所に行ってこよっかな?待ってれば佐天涙子(さっちゃん)が幻想御手の副作用で倒れて運ばれるだろうしね」

 

 

 私はカエル医師の病院へ行くことにした。

 

 

■■■

 

某病院

 

 「あれ?御坂美琴(ミコっちゃん)白井黒子(しーちゃん)じゃん?どったん?」

 

 「右左戯さん!?何で此処に?」

 

 

 私が病院に到着するとそこにはすでにミコっちゃんとしーちゃんが居た、あれ?もしかして既にさっちゃんが運び込まれてる?

 

 

 「いやぁ、最近忙しくて拘束されてたんだけど久しぶりに拘束解けたんだけどさ?さっちゃんとかに連絡しても返信無いしまさかって思ってさ」

 

 

 なんて嘯いて病院に来た理由をでっち上げる、いや馬鹿正直に『さっちゃんが幻想御手持ってたの知ってたから、そろそろ運ばれたと思って』なんて言えるわけがないよ。

 

 

 「そうだったんですの…実は…」

 

 

■■■

 

 

 「そっかぁ…さっちゃんが幻想御手の被害に…」

 

 「そのことで初春は『私が風邪で休んでたせいで対処が遅れたと』木山先生の所へ」

 

 

 うっわぁ…思ったより進行が早いなぁ…ってことはそろそろ…

 

 

 「あー…ちょっといいかな?」

 

 

 突然聞き覚えのある声をかけられ振り向くと、そこにはカエル顔の医師『冥土返し(ヘブンキャンセラー)』が話しかけてきた。

 

 

■■■

 

 あれから数分カエル医師の話を受け犯人が木山先生であったこと、幻想御手が脳波を固定してネットワークを創り上げていることが発覚し、流れるように木山先生の所へ行った初春 飾利(うーちゃん)から連絡が取れないと言う話になった…凄いよねこれ、本当一時間ちょい位しかかかってないんだよ?

 

 「さてさて、確か警備員(アンチスキル)が出たって話だけどミコっちゃんはどうする?」

 

 「私も出るわ、ジッとなんてしてられないし…黒子は警備員からの情報を回してちょうだい」

 

 「お姉様っ!?」

 

 

 右左戯さんはこのやり取りを聞いた瞬間にスマホのカメラを起動&動画状態にし更に別途ボイスレコーダーも起動した。

 

 

 「初春も風紀委員(ジャッチメント)のはしくれですの!いざとなれば自分の力で……多分なんとか…運が良ければ……その…」

 

 「「いや、ごめん流石に信用できないわ」」

 

 

 いや、う~ちゃんの能力じゃよっぽどの機転と運がなきゃ無理でしょw

 

 

 「でっですが!単なる一科学者に過ぎない木山に、警備員を退ける術はないかと」

 

 「何千人もの昏睡した能力者の命を握られてるのよ?そう上手くいかないかもしれないわ…それに嫌な予感がするのよね…」

 

 

 まぁ実際に幻想御手の副産物として多才能力者(マルチスキル)になってるんだけどね。

 

 

 「ならなおの事、ここは風紀委員の私がっ…!」

 

 

 ミコっちゃんがしーちゃんの肩をポンッと軽く叩くとビキビキと嫌な音を立て、しーちゃんが表情を歪ませる…そういえばしーちゃん今めっちゃボロボロなんだよね。

 

 「そんな状態で動こうっての?」

 

 「おねっ…お姉様気がつかれて…」

 

 

 すかさず私はバレないようにカメラを向け動画撮影を開始、するとミコっちゃんはしーちゃんの額に人差し指を当て。

 

 

 「当たり前でしょう?アンタは私の後輩なんだから、こんな時位「お姉様」に頼んなさい?」

 

 

 はい!頂きました!科学サイド名場面!さてこれを後で編集すれば少なくともしーちゃんに高く売れるよね?ケタケタケタ!

 

 「お…お…おねーさまー!」と何時ものやり取りをしているのを眺めつつ、私はササっと動画を家のパソコンへ送り、ボイスレコーダーを切ってからこっそりとしまい。

 

 

 「よし、なら右左戯さんがミコっちゃんを運んであげようじゃないか、まっかせて空を行くから車よりは速いよ!」

 

 「え?ちょっ…右左戯さん!?ちょっ…きゃぁぁぁ!?」

 

 

 私はミコっちゃんをお姫様抱っこをし能力を『サイクロンラビット』にして窓から飛び出した。

 

 

 

■■■

 

 ドーーーーーン!!

 

 

 「おーやってるね〜」

 

 「…!黒子っ!何がどうなってるの!?」

 

 「それが…情報が混乱していて……木山が能力を使用して警備員とコウセンしている模様ですの」

 

 「!?彼女は能力者だったの?」

 

 「…いえ、『書庫(バンク)』には木山が能力開発を受けたと言う記録はないのですが…しかしこれは明らかに能力…それも『複数の能力』を使っているとしか…」

 

 「多分だけど『幻想御手』のせいじゃない?あれを聴いた人達それこそ何千人もの能力者の脳とネットワークってシナプスで繋がった『1つの巨大な脳』、そして脳波は木山先生を元としてるなら、ホストである木山先生はその巨大な脳を操れてもおかしくないし、それなら人間として出来ない事を起こし得る。原理的には『多重能力者(デュアルスキル)』とは違うからあえて言うなら『多才能力者(マルチスキル)』ってところだね」

 

 

 私はミコっちゃんを抱きかかえたまま爆発の起きた高速道路へと着地、辺りを見回せば無惨な光景が広がっていた。

 

 

 「これは酷い…ってミコっちゃん!あれうーちゃんじゃない?」

 

 

 私はミコっちゃんを降ろしうーちゃんの乗っている車へと近づく。

 

 

 「初春さんっ!しっかりして!!」

 

 「安心していい戦闘の余波で気絶しているだけだ…命に別状はない」

 

 

 声のする方を向けばそこには白衣を来た研究者、そして幻想御手事件の黒幕『木山 春生』が佇んでいた。

 

 

 




前書きでも書きましたが大変遅れました、本当に申し訳ございませんm(_ _)m

次回から木山を書いていこう思います、24日はまだねーちんの事もあるから頑張ってペースアップ出来たら良いなぁと思ってます。


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7月24日(幻想御手サイド②)

右左戯さん情報


 基本ふざける事が多い右左戯さんも悩むときは悩む、悩んでる時はうだうだ悩んで考えてしまう。

 ただ面倒になると考えるのを止めて後先考えずに暴れる事にしている。

訂正
『ジーン』→『ゾーン』
細胞を変化させて救助ってなんだよ空間移動だろって読み返して気づいてしまった


 「『御坂美琴(みさかみこと)』学園都市に7人しか居ない超能力者(レベル5)か…流石に私のネットワークにも超能力者は含まれて居ないが、さすがの君も私のようなものと戦ったことはあるまい?

 

 

 

 

 

 君に一万の脳を統べる私を止められるかな?」

 

 

 

 

 おお…生で聞くとやっぱりカッコいいね木山先生のこのセリフ、というわけで!やぁやぁ右左戯さんだよ!いやぁ中々酷い惨状だけどこれで死人は出てないってのが凄いよ……ヤバっ!

 

 

 「っ…ミコっちゃん!」

 

 「っ!?」

 

 

 私はミコっちゃんを抱きかかえて素早く後退、すると先程居た位置に大量の水(何処から来たし)が流れ、すかさず車を浮かせて飛ばして来た。

 

 

 「わひゃー!?」

 

 

 私はそれをサイクロンの力でミコっちゃんを抱きかかえたまま飛んで避ける。

 

 

 「見て見て!ミコっちゃん!先生明らかに2つも別種の能力使ってるよ!」

 

 「驚いたわね、本当に能力が使えるなんて…しかも『多重能力者(デュアルスキル)』」

 

 「いや、だから『多才能力者(マルチスキル)』だって」

 

 「どっちでも同じよ!こっちがやることは変わらないでしょ!」

 

 

 そう言うと抱きかかえられていたミコっちゃんは私から降り、木山先生へ雷撃を放つ…がしかしまるで壁でもあるように放たれた雷撃は先生を避けていった。

 

 「!?」

 

 「どうした?複数の能力を同時に使う事は出来ないと…踏んでいたのかね?」 

 

 

 木山先生がそう言うとヴォン…という音共に地面の表面を何かが走る……あっこれ…

 

 

 「ミコっちゃん!ヤバい!足場が崩れる!」

 

 「へ!?」

 

 

 瞬間道路が円形に陥没し崩落していき、ミコっちゃんと先生は落下していく…右左戯?範囲からズレてたから落ちてないよ?

 

 

 「ミコっちゃん!?大丈夫……そう言えばこの辺鉄筋コンクリートだからス○イダーマンごっこできたね」

 

 「誰がス○イダーマンよ!」

 

 

 崩落した首都高の縁から下を覗くと、そこにはミコっちゃんが橋下駄?の所にくっついていた。

 

 

 「右左戯さんは上の人達の避難と救助をお願い!こっちは私がやるから!」

 

 

 えぇ…観戦したいんだけど……って仕方ないかぁ…

 

 チラッと周りを見れば生きては居るものの結構怪我の酷い人だったり車に挟まれたりと悲惨な光景が広がっていた。

 

 

 「わかった、こっちは任せて!ミコっちゃんも木山先生の『多才能力』には気をつけて!おそらく複数の能力を使って避雷針モドキを作ってるから普通にやってたら此方の攻撃は意味ないからね!」

 

 

 私はそうアドバイス(要らんだろな)を言って救助活動を開始した。

 

 

■■■

 

 

 とは言ってもやることは簡単燃えてる物は『オーシャン』の水で消すし、車やコンクリートの瓦礫で動けない人は『バイオレンスメタル』を使って退かしながら救助し、あまりに酷い怪我なら『フェニックス』の炎でこっそり治療していく。

 

 崩落した穴の向こうの人は『サイクロンラビット』で1人1人回収(救助)していく『ゾーン』を使えば楽だけど流石に言い訳できないからやらない。

 

 そうやってあら方救助が終わった頃に突然下から落雷の様な轟音が鳴り響く、どうやら戦闘が終わりに差し掛かってきたようだ。

 

 私はそろりと下を覗く、そこには雷撃により若干焦げた木山先生とボロボロになりながら木山先生にしがみ付くミコっちゃんという構図が、できていた。

 

 

 「うんどうやら終わったみたいだね、って事はそろそろネットワークの暴走であれ(幻想猛獣)が出るわけだけど…」

 

 

 さてどうするか?あれの戦闘力はミコっちゃん単体でどうにか出来るレベル(弱体化込み)だけど、うーちゃんもそろそろ起きて来る頃だし私がサクッとやる?やろうと思えば『エターナルジョーカー』とかパーカーのチートスキルの一部を使ってしまえば弱体化抜きでもやれる思うんだよね…

 

 正直このあと適当言い訳こいて夜の神裂ねーちんとの戦いがあるだろうからサクッとやっておきたいのが本音……だけどアンチ幻想御手抜きで皆の精神が戻るのかってのがなぁ…

 

 

 ぎ!"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"!?」 

 

 

 響き渡る絶叫に再び木山先生達の方を向けば先生が苦しそうに頭を抱えて始め、うずくまると木山先生よ頭から赤ん坊の見た目をした怪物『幻想猛獣(AIMバースト)』が現れる。

 

 うーわ出ちゃったよ……どうしよ…どうしよ…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 うん!考えるの止めた!修正力に頼るのも嫌だけど警備員はあら方助けてるし、うーちゃんもそろそろ起きるだろうからアンチ幻想御手ができるまで時間稼ぎとミコっちゃんの援護に行こう!てかそろそろ右左戯さん暴れたい!

 

 

 思い立てば即時決行!『幻想猛獣狩り』じゃおらぁ!




大変遅れた上に半端な切り方しました本当に申し訳ないです。

長くなった理由として木山先生との戦闘を考えてたのですが
この日は夜に魔術サイドで神裂戦があるのであんまり連戦させられない、御坂美琴が木山先生の記憶を見る等、右左戯さんを迂闊に戦闘に混ぜるべきでは無いと判断して救助活動という行動をさせました。

『幻想猛獣』に関しては正直コイツに対して援護する位なら良いかな?って感じで書く予定です。(あくまでも予定なのでガッツリ戦闘する可能性あり)


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7月24日(幻想御手サイド③)

右左戯さん情報

フルボトルサイドの能力にブットバやガンバ、スーパー戦隊は入っていない

理由は能力が不透明過ぎるため描写が思いつかない、仮面ライダーフルボトルそのものは入っていないがライダーエボルボトルであるため実質仮面ライダーフルボトルは入ってると同じ。

(玩具話だが玩具でライダーエボルボトルとスーパー戦隊フルボトルを差し込むとベストマッチ(エボルマッチ)する)


 「ラビットエクストリーーーーーーーーム!」

 

 

 開幕能力を『サイクロンラビット』に変え跳躍し、ラビットの脚力+風の推進力+重力による飛び蹴りを『幻想猛獣(AIMバースト)』に叩き込み爆散させる。

 

 がそこは『幻想猛獣』速攻で再生し、電撃(多分電撃使い)やコンクリートの瓦礫を飛ばしてきたり(多分念動能力者)果ては辺りで爆発が発生(多分アルミ缶を量子変速で爆破)など滅茶苦茶な攻撃で反撃してきた。

 

 

 「うひゃあ!さっすが幻想猛獣!滅茶苦茶やってくれるなぁ!」

 

 「右左戯さん!?何しに来たの!?」

 

 「右左戯サン!救助!飽キタ!アイツ!倒ス」

 

 「なんでカタコト!?」

 

 

 シリアスなんて知りません〜神裂戦とか知りません〜どうせ作者が何とかするでしょ!暴れるからには全力で気持ちよくってね!

 

 

 「木山先生との戦闘を頑張ったミコっちゃんには私の秘密を教えてしんぜよう!」

 

 

 私そう言って能力を『フェニックスフェニックス』に変更し背中から紅く燃える炎の翼を生やし羽ばたかせ火の粉を撒き散らす。

 

 

 「天才救済大万才(てんさいきゅうさいだいばんざい)!我こそは救世不滅の不死鳥!『フェニックスフェニックス』!イッエーイ!」

 

 「はぁ!?右左戯さん!?あんた『風力使い(エアロマスター)』のハズでしょ!?まさか『多才能力者(マルチスキル)』!?」

 

 

 う~ん…いい反応!右左戯さん嬉しいなぁ、とりあえず先生との戦闘でボロボロになってるミコっちゃんを治癒の炎で包み細かな傷から結構深めの切り傷まで浄化し治癒していく。

 

 

 「ちょっ!?なんで私を燃やして……って熱くない?それに傷が…!?」

 

 「ウェッヘッヘッヘ驚いてる暇はないよね?アイツ(幻想猛獣)を倒さないといけないし、アイツの進行方向に原子力実験炉があるから早く止めないと流石に大変なことになるよ?」

 

 「はぁぁぁ!?何それ!?原子力!?てか…あぁぁぁぁ!!もぉ!一遍に情報が出すぎて頭が痛いわ!」

 

 

 あぁ^~ミコっちゃんを混乱させるの楽しいです(^q^)

 

 まぁそんなことしてる間に幻想猛獣が実験炉に進行を再開したので、さっさと行動しないと洒落にならない。

 

 

 「まぁとりあえず、そろそろうーちゃんも起きるだろうし上手く事象が噛み合ったり、神様(作者)のご都合主義だったりでアンチ幻想御手を作って放送してくれるだろうから、なるべくアイツの足止めして時間稼ぎしようぜ?」

 

 「アンタ、途中からでも色々説明しなさいよ?」

 

 「善処しまwす」

 

 

 私はそう言ってミコっちゃんを横抱き(お姫様抱っこ)をして飛翔し幻想猛獣の方へと向かう。

 

 

 「あ…その前に木山先生を安置に置いとかないと…」

 

 「それは私がやっといたから速く向かいなさい!」

 

 「へ~~い」

 

 

 

■■■

 

 

 

 「とまぁワタクシ右左戯さんは能力が大体約130種類(レジェンドやエボルボトルやロスト系含め)の中から最大2種類まで選んで約8515通り(重複込み)

 

 ここに更に特殊な事情(チートパーカーの能力)で強化されるからとんでも状態が加速するかなぁ…

 

 勿論組み合わせ次第ではレベルの強弱はバラバラだけどね?まぁもしかしたら計算ミスや見落としもあるから確定とは言えないけど大体こんな感じかな?」

 

 「何かとんでもないこと言ってんだけど…」

 

 

 現在ミコっちゃんを運びながら右左戯さんの能力を説明しているよ?一応数えて計算したりしたんだけど多分ミスがあると思うし(右左戯さんとしては頭そこまで良くない)けど口にしてみると中々エグい数だよね〜流石に某めだかの箱のチートで安心なあの人に比べれば、全然だけどさ。

 

 

 「まぁこんな事バレたら研究者達が押し寄せちゃうから秘密だけどね(どうせバレてるけどちょっかいかけて来たらぶっ○す)」

 

 

 そんな話をしていると前方に頭に天使の輪がある胎児の様なシルエットが見えてきた。

 

 相変わらず幻想猛獣は叫びながら原子力実験炉の方向に向かっていたようだが無事だった警備員(アンチスキル)に足止めされ…

 

 

 

ドッカーン!

 

 

突然の爆発音(警備員がグレランを当てた爆発音)がミコっちゃんを持ってて防げない右左戯さんの耳にクリーンヒット、あのおっさん後でぶっ飛ばす。

 

 

 「てかあんなので倒せる訳ないじゃん、今の幻想猛獣は『多才能力』由来なのかAIM拡散力場の塊だからなのかわからないけど、エグい再生能力持ってるからねあの程度の火力じゃ少し爆散しても再生するし、最悪能力で防がれるよ」

 

 

 私がそう言うと同時に突然警備員の男共が吹っ飛ばされ晴れていく煙の中から肥大化した幻想猛獣が姿を現す…うーん…クソゲー!

 

 

 「アンタ随分詳しいわね…」

 

 「右左戯さん物知りだからね!」

 

 

 まぁんなことより吹っ飛ばされた警備員助けないとね。

 

 私はミコっちゃんを橋下駄近くで離す、ミコっちゃんなら鉄筋あれば着地とか余裕でしょ。

 

 

 「ミコっちゃんその人守ってて右左戯さんはコイツ(幻想猛獣)をぶっ飛ばす!」

 

 

 エンパイリアルウィングを羽ばたかせ実験炉に近づけないように幻想猛獣に突撃。

 

 

 「一羽の兎は鳥となる!『紅蓮天翔(ぐれんてんしょう)』!」

 

 

 「ギィィ!ギニィィイイ!!」

 

 

 全身に炎を纏わせ幻想猛獣に飛び蹴りを叩き込み貫くが即座に再生し反撃してくるので熱光線や高温の手等で薙ぎ払いながら防いでいく。

 

 

 「あぁ、本当にこの再生力は鬱陶しいなぁやっばりハザードモードを…いや駄目だテンション上がって実験炉ごとやってしまいそう…」

 

 

 あれ神様が要らないストッパーつけたせいで使い勝手が良くないご都合強化モードになってて実は気に食わないんだよね…

 

 いやまぁ非殺機能が無いとステイル殺るまで止まらなかったろうし、最悪上条くんに止められてパーカーがお釈迦になってたとは思うけどさぁ……

 

 いやそれよりもそんなストッパーがついてるご都合モードだけど、テンションの上がり過ぎでうっかりとかありそうで怖くて使えないのよ……仕方ない安心安全の『フェニフェニ』からちょっと寒い編成に切り替えよう。

 

 

 「ふぅ…ミコっちゃ〜ん!ちょっとエグいのやるから巻き込まれないように注意してね!」

 

 

 目を瞑り能力を変える、目を開くと瞳の色は右目は若干暗い水色と左目は明るい水色となり、右目には氷の様な『(あい)』の文字、左目にロボット、フクロウ、クワガタ、お城の模様が現れる(多分詰め込みすぎて凄い事になってる)。

 

 瞬間周りの温度が急激に下がり、私を中心に地面が凍り、私の息が白く色付いて行く。

 

 

 「さぁ!こっから先は生物の活動限界領域!生きていたけりゃ心火を燃やせ!極寒世界の激凍心火(ごっかんせかいのげきとうしんか)!『グリスブリザード!timeアイス・エイジ』!ガキガキガキガキガッキーン!」





 何か3つに収まらなかったのでタイトルを数字で○表記にしました(何々編①みたいな)

 なお当初はドラゴンマグマ+ジョーカーをしようと考えたのですが、ステイル戦でフェニフェニ使ってるのにまた炎系ってどうよ?ってなってノースブリザード+アイス・エイジの極寒コンビにしてみました。

 頑張って書きます(ダークギャザリング読んでて後鬼ちゃんが可愛かったからとか言えない)


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7月24日(幻想御手サイド④)

右左戯さん情報

 基本的に右左戯さんは『ラビットエクストリーム』や『ラビットキック』等技名を言いながら攻撃する事が多い。

 これは能力は使う時に『こう使いたい』『こう動きたい』と言うイメージをしやすくする為に使っている。

 因みに炎系はテイルズを参考にしている場合が多く(勿論他もある)
 氷系はエスメラルダ式血凍道やエスデス将軍の技を真似ている事が多い


 「さぁ!こっから先は生物の活動限界領域!生きていたけりゃ心火を燃やせ!極寒世界の激凍心火(ごっかんせかいのげきとうしんか)!『グリスブリザード!timeアイス・エイジ』!ガキガキガキガキガッキーン!」

 

 

 真夏であるにも関わらず周囲の温度は急激に低下し空気が乾燥する、草も地面も凍り、少女の息が白く色づく。

 

 

 

 「ギニィィィ!」

 

 「寒いかい?寒いよねぇ!何故なら今の私は周囲に約摂氏マイナス273.15度(絶対零度)の冷気を放出してるからね!今1番私の近くに居る(幻想猛獣)は寒くて寒くて大変だよねえ!」

 

 

 赤と青のウサミミフードパーカーを着た少女は白くなった息を吐きながら嬉しそうに語る、そんな彼女の目は普段の緑と赤のオッドアイではなく若干の差はあれど両目が水色になっている。

 

 

 「ギィィィィィイ!?」

 

 

 胎児の化け物が叫び触手を触手に向けて振り下ろす。

 

 

 「なんちゃって必殺…『真似技!絶対零度の剣(エスパーダデルセロアブソルート)』!」

 

 

 凄まじい質量と勢いの触手が少女がに向けて振り下ろされるが、少女はそれに蹴りを叩き込むと蹴られた触手が一瞬にして凍り、そこから侵食するように化け物の身体が物凄い速度で凍結し始める。

 

 

 「確かに君はAIM拡散力場の集合体だよ?けどさ…君のその身体は本体となる核を纒うように作られた実態のある物だよね?だから物体に干渉して破壊も出来るし核を守ることも出来る…けどさぁ?

 

 そっちから干渉できるなら此方からも干渉出来るってことだよねぇ!?」

 

 

 少女は触手を蹴りぬくとバキン!と触手が根本から折れ崩れていく。

 

 

 「なんちゃって必殺!『真似技!グラオホルン』!」

 

 

 少女が『ガン!』っと地面を勢いよく踏みつける、瞬間どういった原理か巨大な氷柱が化け物の真下から勢いよく生え化け物を貫く。

 

 

 「足止め目的なら燃やして壊すより凍らせるなり巨大な物体で動きを邪魔したほうが効率良いもんね!あと再生能力持ちのキャラには凍結が有効ってのも割とある話だし!なんちゃって必殺!『真似技!カウカウプリウェンペ』!」

 

 

 そう少女が言いながら手を化け物に向けて付き出すと無数の氷塊が何処からともなく放たれ凍っている触手を短くするように、根本からからではなく端から砕いて行く。

 

 

 「ギニィィィ!ギィィィィィ!」

 

 

 化け物はそれに反抗するように少女に向かって動かせる触手による薙ぎ払いや能力であろうエネルギーの様な弾が放たれた。

 

 

 「悪いけど防御手段も完備なのよこのモードなんちゃって必殺!『真似技!絶対零度の盾(エスクードデルセロアブソルート)』」

 

少女が迫りくる触手を蹴った瞬間最初と違い触手を凍らせただけでなく、凍った触手を巻き込む様に大きな氷の壁を作りエネルギーの弾をその氷の壁で防いでいく。

 

 

 「苦しいのかな?まぁ約1万人の脳波をリンクさせてる訳だしプロトタイプってのもあって不安定なんでしょ?でも君を先に行かせる訳にはいかないし、右左戯さんとしてはなるべく君の足止めをしてミコっちゃんにバトンタッチするのが任務ってね!」

 

 

 少女がそう言い再び地面を勢いよく踏みつけると、少女の下から巨大な氷柱が天高く伸び少女を上空へ運ぶ。

 

 

 「ぶっ潰す!なんちゃって必殺!『真似技!ハーゲルシュプルング』!」 

 

 

  少女が再び手を上空に翳し振り下ろすと上空に化け物の数倍はある巨大な氷球が現れ、化け物目掛けて落ちてくる。

 

 

 

 「ぶっ潰れろぉぉぉぉ!」

 

 「ギィィィィイィィィィ!」

 

 

 氷球が化け物に衝突する瞬間、巨大な氷球は化け物に触れる前に破壊され砕け散っていく……が砕けた氷球の破片は地面に落ちると破片を起点に周囲が凍り始める。

 

 

 「アイスエイジとグリスブリザード…確かに由来(フルボトルとT2)は違えど属性の相性はそれを超える!右左戯さんが使いたくなかった理由はこれが及ぼす周りへの被害がエグいからだよ!」

 

 

 そう言う彼女は右手で空を切る、すると巨大な氷柱が発生し少女と化け物を囲んで行く。

 

 

 「なんちゃって必殺…『真似技…千年氷牢』

 

 さぁ耐久戦だ!アンチ幻想御手(ワクチンソフトの音楽)が流れるまで足止めすれば右左戯さん達の勝ちってね!隠す気の無くなった右左戯さんの強さを知るがいいってね!」

 

 

 少女の妨害はそれからとある音楽が学園都市に流れるまで続き真夏であるはずのその一帯はしばらくは誰も近づけなかったと言う。




二千字超えさせてから投稿しようとしたんですけど最後まで書くと長いので中途半端ですが投稿させていただきます。

 因みに−273.15なんて、出してて本人大丈夫かよって感想ですが…そもそもアイスエイジメモリの能力やグリスブリザードの能力を使用してる時点で耐性を持ってると思っていただけるとありがたいです。


 あと絶対零度(−273.15)は全ての物質が止まってしまう温度らしいので漫画やアニメで燃えたり切られたりミコっちゃんの足に触手絡みつかせてる幻想猛獣さんは物質判定なので凍る(止まる)と言う解釈で書きました。

 次で幻想御手編終われれば良いな。


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7月24日(幻想御手サイド⑤)

右左戯さん情報


 右左戯さんの真似技は基本的に形だけを真似ているだけで、技の説明で代用可能な物があれば真似技として再現出来るが、可能な物が無ければ再現出来ない。

 例えば血界戦線の絶対零度の剣は蹴って凍結すれば良いが絶対零度の小針の様に相手の体内に血を仕込むってプロセスが必要な為出来ません。

 千年氷牢に関しては形が同じだけで、氷の柱は動かないので相手だけを閉じ込めるとか出来ません、あくまでも幻想猛獣を実験炉に向かわせないようにするためのオブジェクトです。


 ヤァヤァ右左戯さんだよ?いやぁ…はっちゃけ過ぎたね!中々個人的に良い台詞を決めれたからテンション上がって色んな氷使いの技を物真似してたら辺りが大変なことになってたよHAHAHA☆

 

 ぶっちゃけ再生するなら動きを止めるために凍らせるなり、氷の壁で邪魔するなりすれば良いと何も考えず遊んでたら周りが地獄絵図なんだよねぇ。

 

 

 後私の能力の組み合わせでT2由来とフルボトル由来のハイブリッドは基本的にレベル4より上は出ないんだけど。

 

 何事も例外ってのが合ってそれが元が特別で強いフルボトル(ドラゴンマグマやノースブリザード)と属性相性の良い組み合わせだと由来無視してレベル5以上が出るんだよね。

 

 炎ならヒート×ドラゴンマグマとか氷ならノースブリザード×アイスエイジとかね、ジョーカーとエクストリームはどれとも相性が良いってより無理やりレベルを押し上げてる感じ。

 

 今の右左戯さんのスペックはグリスブリザードをベースにアイスエイジの能力(絶対零度の冷気や空気中の水分を氷結させて武器を作成等)が出来る様になっている。

 

 

 「ギィィィィイィィ!」

 

 「行かせないって言ってるよねぇ!『真似技!ヴァイスシュナーベル』『真似技!グラオホルン』!」 

 

 

 しつこくも実験炉に進行しようとしている幻想猛獣にイライラしつつも、私は上空にある空気中の水分を氷結させて氷柱を作成し幻想猛獣目掛けて降らせ、地面を勢い良く踏み巨大な氷柱を進路上に生やし動きを邪魔していく、因みに地面を踏んだり手を上空に翳す動作は技をイメージしやすくしてスムーズに能力を使用するための行動。

 

 

 「おりゃぁ!『真似技!ハーゲルシュプルング』!か ら の!『真似技!絶対零度の剣(エスパーダデルセロアブソルート)』!」

 

 

 上空に巨大な氷球を出現させて質量で押しつぶそうと幻想猛獣に落とす、が直ぐに先程と同じようにぶつかる前に破壊されてしまう。

 

 まぁそれを見越して上に注意が向いてる時に下から近づいて自由に動かせる触手に蹴りを入れ凍らせて行くんだけどね?、あーレベル6位の出力を出せれば日番谷冬獅郎君の四界氷結を再現出来るかなぁ。

 

 いや出来てしまったら実験炉と上にいるうーちゃん達も巻き込むから本末転倒だね!あれ卍解の技の中で規模が空間って影響力がトップクラスだし……などと考えているといつの間にか触手が地面から飛び出し私に向けて触手が襲いかかる…まぁ…

 

 

 「無駄なんだよねぇ…『真似技絶対零度の地平(アヴィオンデルセロアブソルート)』」 

 

 

 私がノーモーションで瞬時に地面の水分を凍結させ襲いかかる触手ごと地面を一気に凍らせて触手の動きを止める。

 

 てかそろそろ音楽が流れてもいい頃合いなんだけど…何時までやってれば……ん~~?

 

 

 その時は来た、というより分かった再生能力が落ちてる事に。

 

 確かに再生出来ないように触手が凍らせていたが兆候を知るために『カウカウプリウェンペ』等でわざと触手を完全に粉砕し再生の余地を与えてはいたがどうもその触手の再生速度が落ちている…これは…

 

 

 「やっとアンチ幻想御手(ワクチンソフト)がインストールされたのかぁ!はぁ疲れたぁ!」

 

 

 私はそう言いながら辺りを見回し少し反省、なるべく被害を抑えようとしていたが夏場なのに辺りが真冬なのでは?と思ってもおかしくないほどに地面や草木が凍っていた。

 

 

 「うわぁ…やりすぎちゃった、あの変態理事長(アレイスター)からお説教くるかなぁ?それにこれじゃ肝心のミコっちゃんが近づけないよねぇ………あれ?これもしかして右左戯さんが倒さなきゃいけないやつ?やっちゃって良いの?」

 

 

 いやまぁ正直本音を言うと暴れたくて乱入したし倒していいなら倒しちゃうけど…え?ミコっちゃんにやらせなくて大丈夫?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 思考中

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 やるか!(思考停止、この間0.1秒)

 

 

 「さて…ならどうするか目標の核はアイツの腹の中、どうやって破壊す「……苦…」…そうだね考えてる暇なんて無いよね…」

 

 

 とは言っても今の私の身体スペックはグリスブリザードをベースにしてるから、どちかと言えばパワータイプ…雑に技をぶつけるのが良いんだけど。

 

 

 「うぇっへへ、何か右左戯さんワクワクしてきちゃったなぁ右左戯さん人相手は本気出せないけど君達(幻想猛獣)みたいなの相手ならもっと力を出し惜しみしなくて良いもんね?」

 

 

 幻想猛獣は新たに複数の触手を生成し私に向けて振り下ろしや薙ぎ払いを仕掛けてくる。

 

 

 「まずわぁ…その触手を使えなくしよっか?『真似技絶対零度の剣(エスパーダデルセロアブソルート)』!」

 

 

 迫りくる触手達にに蹴りを入れ瞬間凍結させ砕き無駄とわかれば氷の槍や炎の砲弾を生成し放ってくる、私はそれを『絶対零度の盾』で生成した氷の壁で防ぐ。

 

 

 「まぁ何はともあれ自分だけの現実(パーソナルリアリティ)を持ってない右左戯さんから言わせてもらうのもおかしな話だけどさ?自分だけの現実は大事にしなよ?右左戯さんの能力は神様から貰った物だし、他に憧れ過ぎて自分だけの現実と言えそうな物が騙れても語れないんだからさ」

 

 

 私は空気中の水分を凍結させて一振りの氷の刀と鞘を生成する。

 

 

 「そんじゃあ…グレイシャルドライブと行こうか?」

 

 「ギニィィィ!?」

 

 

 私は地面を踏みつけ巨大な氷柱を斜めに幻想猛獣を刺すように複数生やし動きを封じると共に道を作り、刀を鞘に収め目を閉じ精神統一をし、ある白銀の剣聖の姿を思い描く。

 

 

 「遠からん者は…音に聞け。冷界に舞う、我が太刀は虚にして実……」

 

 

 斬るべき対象を見定め作った道を駆けて接近、対象を間合いに入れ渾身の抜刀一閃。

 

 

 「『疑似皇技(ぎじおうぎ)冷月一閃(れいげついっせん)』!」 

 

 

 抜いた氷の刀を再び静かに氷の鞘に収める、氷で出来た鍔と鯉口がぶつかりカチン…と鳴らす。

 瞬間氷の刀は砕け散り、同時に幻想猛獣は核ごと不格好に二つに斬り裂かれる。

 

 

 うーん駄目だね形は真似出来てもやはり威力も違えば練度も違う、多分本物の白銀の剣聖が居たなら今作った氷の刀も砕けずに核も綺麗に真っ二つにできたと思うなぁ。

 

 

 「まぁ、何はともあれ撃破完了…さて面倒事に絡まれる前にトンズラしようかな?」

 

 警備員が来る前にこの場を離れて編成を戻しておこう、このモードで居続けても流石に不便だしね。

 

 私は急いで戦闘区域から離れることにした。




 今回は比較的早く投稿出来たと思いますが内容が……うーんまだノースブリザード×アイスエイジを出すべきではないと若干後悔してます、考えたらここまでデカい規模でやってたら能力はともかく身体はJCなミコっちゃんが近づけないじゃん!って1200超えた辺りで気づいてしまい、色々考えて右左戯さんにやらせることにしました。


 だって右左戯さんに暴れて欲しかったんですよ(遠い目)
 因みに書いてて「これレベルどんくらいだろ?レベル5ならこれくらいやるかな?いやもっと凄い事出来んじゃね?」とか思って書いてました


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両義右左戯のステータス

とりあえず何か間を開けながら書いてるので自分でもわからなくなって来たので整理の為に書きます。


 

■名前  両義   右左戯

■カナ  リョウギ ウサギ

 

 

■性別 女性

■職業 女子高生

 

 

■家族構成 不明

■親戚 不明

 

 

■所属サイド 一応科学サイド(本人は能力の入手元の理由でどっちとも思っていない)

 

■所属組織 無所属

■所属派閥 無し

 

■好きなもの 

とあるキャラのサイン、面白いこと、かわいい女の子

■嫌いなもの

暇、シリアス、つまらない事

 

■能力レベル 

不明(書類上はレベル4 )

 

■能力 

フルボトルとT2メモリを組み合わせて使う能力

(書類上は風力使い(エアロシューター))

 

■人物

 ひょんな事からとある世界に転生してきた転生者、赤と青のツートンカラーのウサミミ付きフードパーカー(チート)と能力を駆使して戦う(パーカー能力は基本的にあまり使わない)

 

 普段は暇つぶしと称して学園都市のあちこちをブラブラと放浪している、面白そうなことや原作を読んで知り得た事件が起これば突っ込み関わろうと遊んでいる

 

 普段から明るく基本的に初対面でも友好的である。

 真面目なシーンではなるべくふざける様にしているが、それはシリアスが嫌いでなるべく空気を変えるため。

 

 能力を変えた際気分が乗ればその時に応じて能力の状態を名乗っている

(サイクロンラビットの時は疾風のジャンピングキッカーと言ったりしている)

 

 現在可能であれば原作に登場するキャラ達からサインを貰うために行動している。

 

 悩みはゲームや漫画に登場するキャラへの憧れが強すぎて自分だけの現実(パーソナルリアリティ)が無いとお思っている事、本人は「自分だけの現実を騙れても語れない」とのこと。

 

 

■能力詳細

 

 転生者として神様から貰った異能

 仮面ライダーWのT2メモリ(26種類)と仮面ライダービルドのフルボトル(91種類)を組み合わせて使う、発動中は両目に組み合わせ中の能力のイメージカラーとイニシャルや模様が出ている(サイクロンなら緑の瞳に風のようなSラビットは赤の瞳に兎のマーク)

 能力のレベルは組み合わせで変わり、ハイブリッド(フルボトル+T2)やトライアル等は一部を除いて高くてもレベル4までにしかならず、ベストマッチ又はT2メモリ同士、同じもの(ラビットラビットやタンクタンク等で)の組み合わせでレベル5ランクで能力を使用できる。

 

 例外パターンとして元々が強力なフルボトルと相性の良い、又は属性的に相性の良いメモリとのハイブリッドでレベル5以上が出せる場合がある。

・ゴールデンラビット×???

・シルバードラゴン×???

・ドラゴンマグマ×ヒート

・ノースブリザード×アイスエイジ

・ゴールドラビット×シルバードラゴン(ジャストマッチ)

 

 因みにジョーカーメモリやエクストリームメモリは相性関係無しにレベルの底上げをする能力があるが、ジョーカーは感情の起伏でレベル具合が変わってしまい(サイクロンを除く)、エクストリームメモリは無条件でレベルを上げることが出来るが体力の消耗が酷い。

 

 能力の発動の際に演算はレベルに合わせてある程度オートでされており『どのように使用したいか』『どの程度の出力で使いたいか』等をある程度細かくイメージすることでその通りに使用できる、ただしレベル以上の事は出来ない。

 

 

■チートパーカー

 被害者として貰った転生者特典その2

 ウサミミフードの付いた袖がダボダボで色が赤と青のツートンカラー(ラビタンカラー)のフードパーカー、色んなチート機能が盛り込まれている。

 

■チート機能

 精神系異能の無効化

 ウサミミフードを被っている時限定で精神系異能を無効化することが出来る、原理はどうであれ記憶を読むや改竄、幻覚を見せるなど精神に関わるタイプの異能を無効化できる。

設定した理由は「物理で倒せるのに精神系にやられるなんて悲しい」とのこと。

 

■ハザードモード(クソ制限有り)

 フードパーカーのデザインが変わり、全体的に黒くなり袖にベルトが巻かれ、ウサミミフードの片耳にピアスの様な物が付け加えられる。

 機能としては使用中の能力を無条件でレベル5以上に底上げすることが出来る。

 ただし神様からの制限を受けており完全に理性を失うことはなく使用出来るが○人など出来ないようになっている。

 使用中は性格や口調が変わり、性格は凶暴で乱暴な言葉遣いになり、言葉は一部カタコトになったり笑い方が『ピキキキ☆』や『カカカカカ!』と笑うようになる。

 この中途半端に甘い仕様に右左戯さん本人は気に入らないもよう。

 因みに使用後の体力の消耗が酷い。

 

 

■真似技

 右左戯さんが能力を使用する際にイメージをしやすくするために使う技。

 大体はアニメや漫画に登場した技を再現するようにしている。

 今回(21〜22話)は氷の能力であったためエスメラルダ式血凍道やアカメが斬るのエスデス将軍の技を中心に使っていた、右左戯本人は『グラオホルン』と『絶対零度の剣』が使いやすかったもよう。

 

疑似皇義(ぎじおうぎ)

 

 右左戯さんが転生前から考えていた謎理論で本人いわく

「軌跡シリーズやテイルズシリーズの必殺技はグラフィックが向上する度に動きが細かくなってトレースしやすく、身体能力と異能さえあれば技術を練習して真似出来るんじゃね?」という謎理論で使う技。

 

 今回(22話)使った『疑似皇技 冷月一閃(れいげついっせん)』は軌跡シリーズの某白銀の剣聖のSクラフトを真似たもので武器や技術面が甘く核を破壊はできたが刀は壊れ綺麗に壊せなかったと反省している。

 




とりあえず随時更新します


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7月24日(魔術サイド①)

右左戯さん情報

 現在サインの入手に成功しているメンバー
■とある高校メンバー
 上条当麻、土御門元春 青髪ビアス 吹寄制理 月詠小萌

■超電磁砲
 御坂美琴 食蜂操祈 佐天涙子 初春飾利 白井黒子

■その他
 一方通行 


 ヤァヤァヤァ幻想猛獣を倒すだけ倒して後始末を放棄してトンズラしてる右左戯さんだよ?(サイテー)

 

 いや仕方ないじゃん、ミコっちゃんだけなら教えても他に私の姿を見てるのは木山先生と綴里先生にあとは理事長(アレイスター)位なら物でしょ?(多分うーちゃんは氷で私が見えなかったと予想)

 この辺ならまだ許容範囲だけど流石に名も無き(一応あるんだろうけど)モブの人達に認知されると面倒くさいからさぁ。

 

 

 「とりあえず最高は神裂ねーちんの撃破…いや無理だってあの人色んな意味で人間辞めてるし…まぁ最悪上条くんを回収しつつ逃げるのが一番の手だよねぇ……はぁ…聖人…コワイ…」

 

 

 とりあえず原作知識を使って少しでも使えそうな組み合わせや……最悪の最悪チートパーカーの機能を使うのも検討して…

 

 

 

■■■

 

 

夜 某大通りのビルの上

 

 

 さぁてさてさて?やってきましたあの例の大通り、特定に滅茶苦茶時間かかったよ〜…よく見ると地面にあのルーンカード貼られてたから「あっ…ここかぁ」ってなったよ。

 

 さて空の暗さや銭湯の時間とか常盤台の門限とかそれら上条君達の会話の長さとか逆算してこの頃だと思うけど…因みに右左戯さん今の能力編成は『ホークジョーカー』ホークは索敵能力に適してるし、空中移動に加えて高圧エア(カテゴリー的に空力使い)で攻撃速度が上がるからね…あの神裂ねーちんには

ほぼ意味の無いものなんだけどね!(泣)

 

 因みに人払いのルーンに関してはチートパーカーで防げるから問題は無いと思う、一応よくある人払いの魔術、魔法って人の無意識に働きかけてその区間に立ち入らない様にするものなのが多いからね、精神に関わってくる異能ならこのパーカーで無効化出来ちゃうよ。

 

 

 「さぁて……っとぉ!見ーつっけたぁ!」

 

 

 索敵すること数分上条君を発見、腕の辺り痛そうにしてるってことは噛まれたんだろうなぁ…草

 なんて考えてると上条君が横断歩道に入った瞬間、シン…と静まり返る。

 先程まで車の走行音、人々の歩行音、会話の声そういったものがピタッ止み、その場には静寂が訪れた。

 

 

 「わはぁ…これが人払いのルーンか…このパーカーが無かったら此処に来ることも出来なかったかもね…」

 

 

 さぁてとこっからが問題だよね、散々考えたけどやっぱり神裂ねーちんに勝てるビジョンが思い浮かばないっていうか、そもそもねーちんに勝てるのってそれこそ二重聖人にして『神の右席』のアックア、カーテナから莫大な『天使の力』を供給された騎士団長、近代西洋魔術の開発に関わり現在学園都市統括理事長『黄金』の魔術師アレイスター、同じく『黄金』のオリジナルから再現されたダイアン、人質の存在を匂わせた上で専門外の最先端科学技術を術式に組み込んだキトリニタスとかのヤバイ奴らくらいな物でしょ…いやいやいや!無理無理!無理だって!

 勝てるわけ無いじゃん!あんな規格外!あの映画の時なんて「地上で全力を発揮したら、それこそ地球が壊れてしまうので(笑)」なぁんて評されてる位の人だよ無理だってb…ドーーーーン!

 

 爆発音の先を見る、そこには七天七刀を構えた聖人『神裂 火織』と放たれたワイヤーによる『七閃』の斬撃で吹っ飛ばされる上条君……って!?

 ぎゃぁぁぁぁぁ!?始まっちゃったぁぁ!?どうしよ!?まだ作戦が出来てないんだけど!?グリスブリザードは駄目!被害が酷い事になるから流石に街中で使うわけには行かないし……しゃぁんなろぉ!

 私は能力編成を切り替え『ラビットラビット』に変更。

 

 

 「紅のスピーディージャンパー! 『ラビットラビット』!ヤベーイ! ハエーイ!」

 

 はぁ…時速300kmで行けるか心配だよ〜。

 とりあえず私は上条君の援護に向かうことにし戦闘に参加するのであった。




とりあえず中途半端に投稿します

正直勝つ手段が無いわけではないのだろうけどねーちんはキツイ、そもそも聖人の身体スペックがガチチート過ぎるからチート能力持っただけの右左戯さんが勝つ手段はチートパーカーの機能の使用、大規模能力による圧力(最悪これでも駄目)、絡め手を使った不意打ちor騙し討ち……そもそもこの時点での魔術サイドのメンバーがインチキ性能のヤベー奴らしか居ないのが辛い。

あとアンケートの内容次第で空きのあるタイミングで幕間を作ってサイン回収をさせたいです、アンケートにグループが入っていないのは一方通行と元春のサインが既に回収しているうえエツァリや結標淡希とこの時点で関われないため。

スクールやアイテムはある程度探したりできるし、仕事以外は一般人とある程度同じ行動をしているので接触しやすいから。

常盤台メンバーはミコっちゃんかミーたん経由でワンチャン行けそう。


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7月24日(魔術サイド②)

右左戯さん情報

 右左戯が決着をつけるために『マキシマムフィニッシュ』や『ボルテックドライブ』等言うのはその時の編成によって決まる

例 サイクロンラビット→マキシマムフィニッシュ
  グリスブリザード×アイスエイジ→グレイシャルドライブ
  サイクロンジョーカー→マキシマムドライブ
  ラビットタンク→ボルテックフィニッシュ

 ただしハザードモードの時は例外でどんな編成でもハザードフィニッシュとなる。 


ps.今回は会話パートみたいなものです。



 「呼ばれてないけどジャジャジャジャーン!紅のスピーディージャンパー!『ラビットラビット』!ヤベーイ!ハエーイ!」

 

 「右左戯!?どうして此処に!?」

 

 

 私右左戯さんはとりあえず『七閃』という前情報もあってスピード特化で反射神経爆上げの右左戯さんお気に入りフォーム『ラビットラビット』の能力に変更していた訳だが…はっきり言ってあまり意味が無いと思うんだよね。

 

 

 「いやぁ帰ろうとしたら人気の無いところで上条君がエッチな見た目で刀を持ったお姉さんから襲われているじゃない?あれ?もしかしてそういうプレイ?」

 

 「んな訳ねぇよ!?」

 

 

 いやぁ?最近の右左戯さんボスラッシュの事考えてたら性格が迷子になっちゃってたからさ?今回乱入ついでに上条くんをからかって調子を戻したかったんだよね!

 いやぁ実家の様な安心感に余裕が出てきたわ。

 

 

 「HAHAHA!冗談だよ、どうせこの間の老け顔ショタ神父君のお仲間が襲撃仕掛けてきた感じでしょ?倒してやろうぜ?って言ってあげたいけどあれは無理だわ強すぎ、トンズラするのが正解なやつだよ」

 

 

 そう言って私は神裂ねーちんの方を見やる、なんとも凛とした感じで七天七刀を構えているその姿は余裕そのものと見るべきか、いきなりの闖入者に動揺1つしないとか流石としか言えないよ、そして服装はエッチだし!

 

 「あと上条君?あの人の攻撃に上条くんの右手は意味ないよ?あの人の攻撃はあの長い刀の鞘に仕組まれたワイヤーによる斬撃攻撃とおそらくそれらを潜り抜けた先にあの長刀による抜刀術と右左戯さんは分析したね」

 

 「よく分かりましたね?私の七天七刀が織りなす斬撃速度は一瞬と呼ばれる時間に7度殺すレベルです、必殺と呼んで差し支えないでしょう、そして貴女の言う通りそれらを潜り抜けた先には真説と呼ばれる『惟閃』が待っていますそれに……「私はまだ『魔法名』を名乗ってすらいないですよ…っとか言う感じかな?」………その通りです」

 

 「イエーイ!見た見た上条君!右左戯さん大当たり!」

 

 「あの…右左戯さん?今はそんなことをやってる場合ではないのでは?」

 

 そんなの右左戯さんがわかってますぅ!?ぶっちゃけるとこんな事してるのも惜しい位焦ってるんですぅ!

 そんな事考えていた時だった…不意にキラリと極細のワイヤーが光る………ヤッベーイ!?

 

 

 「上条君!」

 

 

 瞬間…7本のワイヤーの斬撃が私達のギリギリを狙うように放たれ地面のタイルやビルの壁が砕け始める…てか。

 

 

 「あぁもう!見えはするんだけどやっぱり身体の速度が七閃の攻撃速度に追いつかないよ!しかもあれ魔術とか超能力とかじゃなくて純粋に物理攻撃だから上条君の肉か……ゴホンゴホン…右手が機能しないのイヤラし過ぎるでしょ!?イヤラしいのは見た目だけにしてよね……みぎゃぁぁぁぁ!?」

 

 

 イヤラしいイヤラしい言ってたら七閃打たれた…こっわ…

 

 

 「ってか殺す気無いんだから見逃してよ!どうせ禁書目録(インデックス)ちゃんの回収だって記憶を消去するためだろうし!禁書目録ちゃんを切ったのだってあの『歩く教会』が壊れてたの知らなかっただけでしょ!てかそもそもいくら『歩く教会』があるからって同じ『必要悪の教会(ネセサリウス)』所属の仲間を斬ると……か…………ゴメン今の聞かなかったことにして!」

 

 「……!?何故学園都市の学生である貴女がそれを!?貴女はいったい何者ですか?」

 

 「だから聞かなかった事にしてって!右左戯さんは何も言わなかった!良いね?」

 

 「いやいやいや!?そこであっはい…とはならねぇからな!?」

 

 「いやなってよ!」

 

 

 あぁ〜もうまたトチったぁ嫌だこの悪くて軽い右左戯さんの口め!

 てか監視衛生がまだ壊れてないからあのド変態(アレイスター)はともかく、他の統括理事会や研究者に見られてるかもしれないから、科学サイドに狙われそうになってるのに、此処で『必要悪の教会(魔術サイド)』に狙われるとか右左戯さんは嫌だよ!?暇つぶしは出来るかもしれないけど面倒くさいのは嫌だ!

 

 

 「てかあんた!禁書目録と同じ組織の人間ってどういう事だよ!?禁書目録が俺を騙してたって事なのか!?」

 

 「彼女は嘘をついていませんよ、覚えていないだけです…私達が同じ『必要悪の教会』の人間だと言う事も、自分が追われている本当の理由も…」

 

 「まぁだから『禁書目録ちゃんを追う魔術師=一〇万三〇〇〇冊を狙う魔術結社の人間そう思うのが妥当だ』って思考になって逃げてたんだろうけどさぁ」

 

 「だから右左戯はそんなことを知ってるんだよ!?」

 

 「右左戯さんは知ってることは何でも知ってるよ?ただどうして知ってるかは教えない、偶に軽いお口から漏れ出ちゃう事はあるけど余り教える気はないかな?それにこれに関してはあの聖人さんに聞けばいいよ」

 

 

 そもそも右左戯さんは『この世界が小説となってる世界からの転生者だよ』なんて言っても基本的に誰も信じられないって。




なんか今年もあと少しですね、これが今年最後の投稿になるかはわかりませんが

皆様良いお年を(`・ω・´)ゞ

因みにこのまま7月24日が終わるとアンケート結果的に常盤台メンバーの誰かとの幕間になりそうです。


必要悪の教会を必殺悪の教会とかとんでもない誤字してたので修正しました、なんだよ必殺悪の教会ってヤベーよw


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7月24日(魔術サイド③)

右左戯さん情報



  あけましておめでとうございます!



 今年はうさぎ年、今後とも右左戯さんをよろしくお願いいたしますm(_ _)m


 「さてさて〜情報通な右左戯さんのサービスは此処まで!何で禁書目録ちゃんの仲間であるはずのエッチおね……えっと聖人さん達の事を忘れてるかってのは……聖人さんが言う?」

 

 

 あっぶない…また七閃放たれるとこだったよ。

 でもしょうがないじゃん!エッチ見た目なのは本当なんだもん!

 

 

 「はぁ…貴女は何処まで知っているのか知りませんが…そうですね私が言いましょう。

 

 以前の彼女の記憶は…私達が消しました、この手で…

 

ロンドンの中心部にある『聖ジョージ大聖堂』そこがインデックスの育った場所です」

 

 

■■■

 

神裂ねーちん回想中

(知りたければアニメや漫画、小説を読んでね?)

 

■■■

 

 

 「それからあの子がどうなったかまだ訊きたいですか?」

 

 

 上条君の回答も分かってるから静かに見守るけどさ……やっぱり何処の上層部も基本的にクソなんやなって思うよ。

 

 

 「その話が本当だとして、インデックスの限界ってのはあとどれくらいなんだ?」

 

 「……保ってあと3日」

 

 「…!?だったらっ!どうしてあいつにちゃんと事情を話してやらねぇんだ!?

 なんで『敵』として追い回してるんだよ!!」

 

 「上条君…私は君の回答を知ってるから特に気にせず訊くけどさ?

 仮に今のインデックスちゃんの記憶が消えたとして今の上条君を見たらどう映ると思う?

 きっと『記憶を失ったインデックスちゃんは自分を一〇万三〇〇〇冊を狙う敵』って感じに見られるんだろうね、聖人さんはそんな目で見られる事に耐えられなくなったんだよ。」

 

 

 まぁ上条君のドチャクソツヨツヨメンタルならよっぽどでないと関係ないとは思うけどさ?

 

 

 「なんだよそれ…それなら最初から敵として憎まれたほうがマシだってのか?

 そんなのテメェ等の勝手な都合だろうが!アイツが何遍忘れたって、何遍だって友達になってやりゃあいいじゃねーか!!!」

 

 

 うわぁ!眩しいよぉ!心の荒んでる超絶美少女右左戯さんには眩しすぎるよぉ!クソぅ!ほら見てみて?ねーちんのこのひょう…じょう……あっ…やべ。

 

 

 「うるっせえんだよ、 ド素人が!!」

 

 

 そうねーちんが叫んだ瞬間鞘に納まってるとは言え強烈な打突をくらい吹っ飛ぶ上条君。

 

 

 「知ったような口を利くな!!私達が今までどんな気持ちであの子の記憶を奪っていったと思ってるんですか!?」

 

 

 続く猛攻、右左戯さん?ついでの如く七閃の衝撃とかでぶっ飛ばされてるよ!滅茶苦茶痛いよ!

 

 

 「私がどんな気持ちであの子の記憶を奪ってきたか!ステイルがどんな気持ちで貴方達を見ていたか……!どれほどの決意のもとに『敵』を名乗っているのか!!」

 

 「大切な仲間のために泥をかぶり続けるステイルの気持ちが!貴方なんかに分かるんですか!」

 

 

 マズイと思い上条君を助けに行こうとするもよく見ると私の身体周りにワイヤーが張り巡らされていて動けない、そしてそんな事関係なく激情したねーちんは転がる上条君を鞘に入った刀でボコボコに殴り続ける。

 

 

 「私だって頑張った、頑張ったんですよ!?春を過ごし!夏を過ごし!秋を過ごし!冬を過ごし!思い出を作って忘れないようにたった一つの約束をして日記や写真を胸に抱かせて!

 それでも駄目だったんですよ……日記を見ても、アルバムの写真を眺めても、あの子はね…ゴメンなさいって言うんですよ。

 それでも、一から思い出を作り直しても、何度それを繰り返しても!家族も…親友も…恋人も…全てがゼロに帰る

 私達は…もう耐えられません。これ以上彼女の笑顔を見続けるなんて……不可能です。」

 

 

 「ふ…ざけん…なぁ!」

 

 「!?」

 

 

 ボコボコに殴られ意識を失ってもおかしくない程の暴行を受けても上条くんはねーちんの刀の鞘を握りしがみつく。

 

 「んなもん…テメェ等の勝手な理屈だろうが、インデックスの事なんざ一瞬も考えてねぇじゃねえか!テメェの臆病のツケをインデックスに押し付けてんじゃねぇぞ!」

 

 「1年の記憶を失うのが怖かったら、次の1年にもっと幸せな記憶を与えてやれば、記憶を失うのが怖くないくらいの幸せが来るとわかっていれば、もう誰も逃げだす必要なんざねえんだから。たったそれだけのことだろうが。」

 

「テメェは…力があるから仕方なく人を守ってんのかよ……?そうじゃねぇだろ?守りたいモノがあるから力を手に入れたんだろうが!!

 テメェは何のために力をつけた?手前はその手で誰を守りたかった?だったらテメェはこんなところで何やってんだ?

 それだけの力があって!これだけ万能の力を持ってるのに!何で…何でそんなに無能…な…んだ…」

 

 

 痛みで気を失ったのだろう力尽きうつ伏せに気絶する上条君……はぁ…何ていうかさぁ?やっぱりというかさぁ?

 

 

 

 

 

ムカつくんだよね?

 

 

 

 私は能力を一度『ゾーンラビット』に変え『ゾーン』の能力でねーちんの背後に転移して即座に本命の能力編成にチェンジし、ねーちんに渾身の蹴りを放つ。

 

 しかし流石はねーちんと言うべきか、私の蹴りを刀で防いできた。刀を納めている鞘と右左戯の蹴りがぶつかると道路が少し陥没しドゴン!!という衝撃が響きわたる。

 ねーちんの表情を見ると上条君の言葉が効いたのだろうか少し困惑の表情を見せていた。

 

 

 「はぁ……正直まともに戦う理由もなかったし午前中に滅茶苦茶疲れる編成したから使う気は無かったし、ボコボコにされているところを助けなかったけど……

 やっぱり普段から一緒にバカやってる悪友がボコボコにされるのはムカつくよね?

 

 

 正直言うと上条君が殺されることはないと分かってはいたし拘束されていたとは言え、呆然と見ていた右左戯さんが怒るのはお門違いだと分かってるよ?けどさ…やっぱりムカつくんだよね。

 

 おそらく今の私の右目は赤い瞳に悪そうな兎の模様、左目には黒色の瞳に金色でビルドのライダーズクレストが刻まれている。

 

 

 「これは私の2番目に好きなフォーム…フェーズ1.2飛ばしてフェーズ3!ラビット!ラビット!

『エボルラビット』!フッハッハッハッハッハッ!」





新年から飛ばしますよ!え?エボルトの力じゃねえかって?午前中ビルド系の能力で暴れたんだから今度はWじゃないのかって?

……………だってねーちん戦はどちらかと言えば勝てる確率の低い中ボス戦でこの頃の魔術サイドのボスはペンデックスさんじゃないですか、つまりそういうことです。

あと新年うさぎ年なので
最初はラビットラビット

何か+ラビット

エボルラビット

と兎づくしにしたかったのが本音です
(あと性能上エボルラビットならねーちんといい勝負できそう)


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7月24日(魔術サイド④)

右左戯さん情報

 好きなフォームランキング
1位 ラビットラビットフォーム
2位 エボルラビットフォーム
3位 ファングメタル 


 「これが私の2番目に好きなフォーム、フェーズ1、2…飛ばしてフェーズ3!ラビット!ラビット!

 『エボルラビット』!

 フッハッハッハッハッハッ!

 

 

 少女はそう言い高らかに笑う、外見は瞳の色が変わった程度であるが明らかに先程と違う雰囲気を漂わせていた。

 

 

 「聖人さん?瞳の色が変わった程度だと思わないでね?あと次は防御じゃなくて避けたほうが良いよ?次からの私のパンチと蹴りはちょっと特殊だからさ?」

 

 

 少女が街灯のポール部分を握ると握られたポールサラサラと分解され、分解れたポールは次第に新しい形へと形成されていく。

 

 

 「次もその七天七刀で防げは同じ様に分解して再構築してあげるからさ」

 

 

 そういった途端少女の身体がブレ、一瞬にして間合いを詰め高速の蹴り頭部目掛けて放たれる。

 女性はその蹴りをギリギリで避け、ワイヤー操り高速の斬撃を放ち返す。

 少女は見えているのか7連のワイヤーを躱し、高速パンチを女性の肩に叩き込む。

 

 

 「グッ!?」

 

 「大丈夫、ただの憂さ晴らしだよ?本当に分解なんてするわけし能力もある程度限定してる、てかそうしないと午前中わりと無理してるから身体が保たない…ただ本気で殴るし蹴るから…」

 

 

 先程と違い今度はたたみ掛けるように縦横無尽に駆け回る少女の猛攻が始まる1発1発が速く重い蹴りと拳が前から後ろからと嵐の様に女性を襲う。

 

 

 「聖人さんが上条を殺す気が無いのは知ってたよ!けどそれとこれとは話が別だよね!絶対に一度は!ぶっ飛ばす!」

 

 

 顔面を狙い、胸部を狙い、脚を狙う、途切れることのない攻撃を聖人さんと呼ばれる女性は反らし、躱し、防いで凌ぎ反撃を入れる。

 しかし少女はそれを同じ様に反らし、躱し、防いで凌ぎ反撃をしていき激しい攻撃の応酬が繰り返される。

 

 

 「そもそも聖人さん達はお馬鹿でしょ!

 あのローラ=スチュアート(大馬鹿クソ女)が本当の事なんて言うわけないじゃん!人間の脳みそ舐めんな!」

 

 

 自称情報通を名乗る少女がその軽い口でまた情報を漏洩をしてくる、普通であれば少女もやってしまったと頭を抱えるがキレている彼女は気にせず聖人に殴りかかっていく。

 

「細かく省くけど人間は約140年分も記憶出来るんだよ!高々数年かけて一〇万三〇〇〇冊の魔導書を記憶した程度でそんな何十%も圧迫されるわけないでしょ!魔術で圧迫されてるってなんで気づかないの!このアホンダラ!」

 

 

 少女の言葉に動揺する聖人、一瞬動きを止めてしまい隙が生まれる。

 

 

 「何処の上層部も一律クソ野郎共がたむろってるんだから!疑うことも覚えとけ!そして少しは情報を!ググれカスこの無能がぁ!」

 

 

 少女は隙を見逃さず瞬時に間合いを詰め渾身の力で蹴りを放つ。

 

 

 「能力は使わないけど…

 

 エボルテック!フィニッシュ!

 

 「しまっ…!?」

 

 

 放たれる渾身の一撃を聖人は両腕で防ぐが凄まじい衝撃と共に受け止めた腕がバキバキと嫌な音をたて聖人は勢いよく吹っ飛ばされる。

 

 

 「チャ~オ〜!」

 

 

 蹴り飛ばされた聖人は歩道橋の手すりに激突し、手すりがへし曲がりそれどころが何本かコンクリートから抜けてしまう。

 

 

 「っつぷはぁ!はぁ!あぁ…もう!つっかれた!良し!右左戯さん超スッキリ!これで上条君をボコボコにしたことチャラにしてあげる!」

 

 「うっ……ぐっ…かはっ」

 

 

 苦しそうに悶える聖人、少しやり過ぎたと心配そうにみる少女は聖人に近づき、一度目を瞑りもう一度開く。

 少女の瞳は両方とも紅く炎の鳥の様な模様が描かれていた。

 

 

 「熱くないから変に動かないでよ?」

 

 「な……にを…?」

 

 

 少女が聖人の手を握ると聖人の身体が炎に包まれる、その状態に焦る聖人だがよく見ると攻撃によりつけられた傷は綺麗に修復され、それどころか炎は熱くなく身体が楽になるのを感じ始める。

 

 

 「いくらムカついてたからって聖人さんを行動不能にしておくと後が面倒くさいからね……よし!何処も痛いところは無いでしょ?」

 

 

 少女がそう言い手を離すとボフッと言う音と共に炎も消える、先程とは別人ではないかと疑いたくなるほどのニコニコした少女の瞳はいつの間にか右目は緑になりSという文字が、左目は赤く兎の模様が描かれている。

 

 

 

 「さてじゃあ私は上条君を運ばないといけないしそろそろ人払いのルーンも解除しなきゃいけないでしょ?それと右左戯さんは魔術結社所属とかではないから、教会に訊いても知らないって言われるだろうし、魔術による記憶圧迫の話も馬鹿正直に答えるわけないから訊くだけ無駄だと思うから」

 

 

 

 少女は上条当麻のを横抱きにし跳躍、壁を蹴りあっという間にビルの上まで跳ね上がっていった。

 

 

■■■

 

 

 少しすると赤髪の加えタバコをした神父が聖人に近寄る。

 

 

 

 「すまない…救援に行こうとしたんだけど…変な奴らに絡まれてね」

 

 「いえ…大丈夫です、何故か治療されたようなので。

 それよりそちらの変な奴らとは?」

 

 

 

 咥えタバコの神父は少し憎々しげな表情を浮かべこう語る。

 

 

 「あぁ…双子の幼女達さ、一人は白い髪に青いメッシュ、瞳は濁った青に顔の右側を包帯で覆った少女、背中からなんか黒くてドロドロした物が蛇の形をしながら生えていたよ。

 もう片方は白い髪に赤いメッシュ、瞳は濁った赤に顔の左側を包帯で覆った少女こっちはドロドロしたものとかは無かったけど、なかなか冒涜的な見た目の銃を乱射してきた。

 二人とも目に酷いクマを浮かべていたね、時間稼ぎの為か少ししたら逃げられてしまったよ。」

 

 「あのウサギと呼ばれていた学生の仲間でしょうか?」

 

 「おそらくそうだろうね、中々面倒くさいし奴らと言うべきか、片方は血涙流して笑いながら銃を乱射してくるし、片方は黒いドロドロの蛇が刀の形を取ったかと思えば辺りの物を切断し始めるわ、『テケリ・リテケリ・リ』と言いながら気持ち悪い笑みを浮かべているわで最悪だったよ。」

 

 「それ本当に人間でした?」

 

 「そうでないことを祈るよ…それより動けるならここを離れよう人払いのルーンを撤去したいしね」

 

 

 

 赤い髪の神父はそう言う聖人その場を離れと地面に貼られたルーンの紙を燃やす、すると塞き止められた水が流れてくるよう人があちこちから現れ荒れた現場に騒然としていた。

 

 

 

 

 




 これにて7月24日は終了です。

エボルラビットのスペック的に速度は50メートル程なら0.5秒で動けますし一応設定的には触れた物を自由に分解、再構築出来る能力や念動力の様な能力も備わっています(今回は戦闘では使いませんでしたけど)

 後ねーちんに攻撃を当てられたのは単純に言葉で動揺させたことで作った隙をついた感じです。


 最後にステイルを妨害していた双子の少女はその内登場予定のオリキャラです、そろそろサ○スペで亜侠を引退する予定なので学園都市に送ることにしました。イラストは亜侠をさせていた時のを使っていて赤いのは白いのを反転させてるだけなのでバランス悪いです。
 
黒いドロドロ
【挿絵表示】


血涙乱射
【挿絵表示】




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7月24日(とある双子の襲撃)

??????情報


彼女達は半分人間ではあるが、半分人間ではない
彼女達は非力であるが速く、鈍足であるが強い
彼女達は遠距離を好み、近距離を好む

彼女達は悲嘆に嗤い、怠惰に嗤う 


???視点

 

 

 はぁ…面倒くさい、何故私がこんなところに放り出されなきゃ行けないのか?つい最近まで此処とは別世界のオオサカで仲間と馬鹿やりながら楽しく過ごしてたのに。

 

 まぁ、あのイカれた街で遊んで居たかったけど仕方ない、今回はと一緒に遊べるのだ、面倒くさいがそこは感謝しよう。

 

 

 「で?悲嘆姉ちゃん、今回のお仕事は?」

 

 「今回はこの学園都市であの兎の姉ちゃんのサポートをするために暗躍したりしま~す、とは言っても基本は自由行動だけどね?お金関連はこのカード(偽造カード)で大体どうにでもなるし気楽に行こっか?」

 

 

 私の姉は『悲嘆』と言う名のわりに明るい、まぁ戦闘中に冒涜的な見た目のH&KG3を血涙しながらケラケラ乱射するのはどうにかしてほしい、何故か地面に落ちた血涙は気づくと直ぐに消えているので不思議ではあるけど。

 

 

 「まぁ?あっちと違って『■■■■(違法薬物)』とか『■■■■(年齢制限のある飲み物)』とか?キメられないけど私達別にキメなきゃいけないような中毒あったっけ?」

 

 「ん〜?私はそういうのは無いかな?『■■■(半合成のヤベーヤツ)』とか必要ないし『■■■■(年齢制限の飲み物)』は別にアイテムのお陰でそこまで必要ないしね!てかこの世界だとキメるキメない以前に入手できないでしょ。」

 

 「そりゃそうだwww」

 

 

 はぁ…あればあったで楽が出来たがまぁ仕方ない使えば仕事が楽になっても日常が不便で面倒くさくなる、てか一応8歳の私達がそんなの買わせて貰える訳がない。

 そんなことよりも今回は兎の姉ちゃんが聖人と戦うとか言う話だったけどあの赤い髪の老け顔神父が乱入しないと限らないしそっちの邪魔をしよう。

 

 

■■■

 

某大通り周辺のビル

 

 やってきたけどビルの上を移動するの面倒くさかった、何でビルの上をいちいち移動しなきゃいけないんだよ、隠密行動?意味ないんだから堂々と行こうよ?え?楽しくない?面倒くさいなぁ!

 

 

 「さってと…あの老け顔神父は………居た居た!」

 

 「うわぁ今にも乱入しそう…悲嘆姉ちゃん特攻は任せたよ。」

 

 「りょ~か〜い!とりあえず…こっち向け老け顔神父!」

 

 

 悲嘆姉ちゃんがそう叫ぶと何処から取り出したのか冒涜的な見た目のH&KG3を構え威嚇射撃をし神父の意識を姉ちゃんに向かわせる。

 

 

 「いきなり何事だ……っ!?ってなんだ君達は?双子?こんな時間に親も連れずに出歩いているのは感心しないなぁ?」

 

 「そんなことはどうでもいいの!今の私達の目的はお前をぶちのめす事いきなり出てきて何だと思うだろうけど覚悟しろ!」

 

 「いや本当に何なんだこの子達は!?」

 

 

 悲嘆姉ちゃんはそう言うと再びゲラゲラ笑いながらH&KG3を血涙しながら乱射し始める、しかしいったいどうやったのかルーン?が書かれた御札の様な物をばら撒かれ、視界が塞がれ狙いを定められずにあちこちを射っていた。

 

 

 「ガァァァァ!この御札邪魔ぁ!『怠惰』!あれ割り込み異能!後の先!後の先ちょうだい!

 

「いやこの世界そういうのねぇよ、てかあっちの世界の能力ほとんど使えないからね?」

 

 

 まぁそうは言っても貰ったオリジナル武器とか設定とかある程度使えるんだけどね?

 私は悲嘆姉ちゃんに呆れつつ背中から生えた粘性を感じる蛇の首を撫でステイルを指差し。

 

 

 「ニスロク?アイツへの道を開いて?」

 

 「■■■■■■■■■■!!」

 

 

 黒い蛇は声にならない叫びをあげ全身に黒い炎を纏うとルーンの札を焼き払いながら突っ込み、赤い髪の神父への射線を確保する。

 

 

 「何っ!?」

 

 「さっすが怠惰ちゃん!我が妹!愛してるぜ!そしてクソ神父は○に晒せ!」

 

 

 悲嘆姉ちゃんは視界と射線が確保出来た事で上機嫌になり再び老け顔神父へH&KG3の乱射を始める、てか人払いのルーンがされてて本当に良かったよ。

 

 

 「テケリ・リ!テケリ・リ!楽しい楽しいバレットパーティ!キキキキキ★」

 

 悲嘆姉ちゃんあんまりテンション上げ過ぎないでよ?トラブルは面倒くさいんだから、まぁ私も暴れたいとは思ってたんだけどね?」

 

 

 私は燃える粘性の蛇『ニスロク』を呼び寄せ、牙を掴み引き抜く動作をすると黒い刀身に黒い炎が纏った黒づくしの長刀が現れる。

 

 

 「テケリ・リ!テケリ・リ!まぁ少しの間だけですが楽しもうよ?最近面倒くさい事ばかりで私イライラしてたんだ、せっかく面白そうな世界に来たんだし遊ばせてよね?キキキキキ★」

 

 

■■■

 

 

「テケリ・リ!テケリ・リ!」

「テケリ・リ!テケリ・リ!」

 

 「くっ……しつこい!」

 

 

 ビルの屋上から別のビルの屋上へ跳ねて移動し燃える刀とタール状の銃弾に襲われる赤い髪の神父。

 

 

 「灰は灰に!塵は塵n…」

 

 「させるか!バーーカ!キキキキキ★」 

 

 

 赤い髪の神父が詠唱を始めたけど悲嘆姉ちゃんがそれに銃を乱射する、乱射されたG3からは黒いタールの様な弾丸が放たれた意志を持ったように動き神父の行動を妨害する。

 

 

 悲嘆姉ちゃんばっかりずるいなぁ、なら私も!」

 

 

 私は隙の生まれた神父に突撃し渾身の力で横に一閃、振るわれた黒刀は意志を持ったように伸び蠢き動き、激しい衝撃と共にビルの屋上の石畳を捲り上げ、アンテナや金網等を切り裂いていく。

 

 

 「出鱈目すぎる!?」

 

 「私は力には自身があるからね!キキキキキ★」

 

 「出鱈目ついでに殺っちゃう?」

 

 「いやそれは不味いって、今回の私達はあくまでも妨害なんだから…あっちでの感覚のままだと面倒くさい事おきちゃ……あっ…」

 

 

 流石にそれはマズイと悲嘆姉ちゃんを止めようとすると、遠くのビルでウサミミ付きフードパーカーを来た女子高校生が、ボロ雑巾の様にボコボコにされたツンツン頭の男子高校生を抱え跳び去っていく光景を目撃する。

 

 

 悲嘆姉ちゃん!お仕事!お仕事終わり!さっさと帰ってご飯食べようよ!」

 

 「……そだねぇ!悲嘆ちゃん疲れちゃったし早く帰って○ケモンやろっか!」

 

 

 私達は武器をしまい、私が悲嘆姉ちゃんをお姫様抱っこをする。

 

 

 「それじゃステイル=マグヌス君!楽しい戦闘をありがとう!ご機嫌よう!ご機嫌よう!キキキキキ★」

 

 

 私は頭を軽く会釈し私達の拠点へと跳んで帰った。




その内(今回から)登場予定でした
サタ○ペで使ってた自キャラの悲嘆怠惰でした。

 居た環境が環境なだけに犯罪や違法薬物系は特に何とも思ってないキャラです。
 一応サタ○ペ時より能力は抑えめだったのですがもう少し開放しても大丈夫ですかね?


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兎の日常

情報


 彼女達は半分人間ではなく精神構造も他の人と違うため心理掌握を受けづらい
 そして生まれ育った場所が滅茶苦茶な為謎の手段でやりたい事をやっている


 7月25日

 

 

 本日も晴れ晴れとした快晴の今日このごろ、右左戯さんは久しぶりの日常回と言う事で第7学区探索中に見つけた喫茶店でティータイムと洒落込んでますよ、この喫茶店は双子の幼女が切り盛りしてるらしいんだけも調理師免許とか諸々の資格や手続きってどうやって取ったんだろ?

 

 

 「そんなことよりもやることないから暇になっちゃうんだよなぁ、あぁぁぁぁぁぁぁ!暇だy「なんかぁ特徴力のある声がすると思えばぁ、いつかの兎さんじゃなぁーい?」……ミーたん?」

 

 

 あまりの暇に店内のテーブル席でうだって居ると、特徴的な喋り方に声をかけられ、声の方へ振り向く、そこには人形のように整った顔立ち、十字形の星が入った瞳、肩の辺りから2つに分けた蜂蜜色の長い髪、長身痩躯、そのうえ巨乳の美少女『食蜂操祈』ことミーたんが別の席に座っていた。

 

 

 「お〜…ミーたんだぁ、数日ぶり〜元気だった?右左戯さん超会いたかったよ!」

 

 

 正直こんな美少女に会ったらテンション上がっちゃうよね?右左戯さんはテンションダダ上がりだよ~!

 

 

 「何々?ミーたんもこの喫茶店来るの?此処の料理美味しいよね~オススメメニューがあれだけどさ…」

 

 

 だってオススメメニューは『■■■■■■(冒涜的過ぎて表記できません)』なんだよ?絶対誰も頼まないでしょあれは。

 

 

 「それよりも今日はどうしたの?お姉さんとデート……そちらのお嬢さんは?」

 

 

 ミーたんの向かいの席を見ると縦ロールに巻いたプラチナブロンドの長髪が特徴でミーたんと同じ常盤台の制服を来た女の子が座っていた。

 

 

 「えっと……女王?こちらの方は…?」

 

 「前に話したじゃなぁい?熱中症で倒れた私を介抱してくれた情報通な人よぉ、それとぉ兎さんならこの子の事知ってるんじゃなぁい?」

 

 「一応知ってるけど、いきなり相手の名前を言うのは失礼でしょ?あ!私の名前は『両義 右左戯』って言います!気軽に右左戯さんとか右左戯ちゃんって呼んでね?所属校は『〇〇高校』のピカピカ1年生!よろしくね!」

 

 「はぁ…?わたくしの名前は『帆風潤子』って言います、常盤台中学の3年ですわどうぞお見知りおきを。」

 

 

 来ちゃあ!とある科学の超電磁砲外伝『アストラルバディ』の主人公!『帆風潤子(ほかぜじゅんこ)』ちゃんだ!わはぁ!リアルでも美少女!メッチャクチャ可愛いんだけど!?今右左戯さん頑張って顔面固定して崩壊防いでるんだけど!?そしてサインほしいんだけど!?

 

 

 「帆風潤子ちゃんね?オケオケじゃあ潤ちゃんだ!一応ミーたん…あ!女王の事ね?の言う通り潤ちゃんの情報は結構持ってるよ?常盤台中学の食蜂派閥のナンバー2とか、能力は体細胞中の電気信号を操作して筋力やスピード、五感や動体視力などの身体能力を劇的に向上させる大能力者(レベル4)天衣装着(ランペイジドレス)』!カッコイイし強いよね!、それと人気もかなりあるし、図々しいお願いだけどサインください!」

 

 

 そう言って色んな人にサインを書いてもらっている手帳とペンを差し出しサインをお願いする、やっぱりこの世界に来て一番欲しい物だからね?多少強引でも取りに行くよ右左戯さんは!

 

 

 「えっと…わたくし、そんなサインなんて大層な…それにいきなり言われましても…」

 

 

 何とも困った表情をする潤ちゃん、くっそ!そんな顔されたらねだり辛いじゃん!ミーたんなら多少図々しく行っても良心が傷まないんだけど、潤ちゃんの場合は話が別だよね!やっぱり普段の行いno…「右左戯さぁん?何を考えてるのかしらぁ?」

 

 

 「気にしないで良いよぉ、ちょっと私の持ってる潤ちゃんの情報をまとめて頭の中で整理してただけだから、それにぃフード被ってる時の右左戯さんにリモコン向けて心理掌握使っても無意味なんだゾ☆」

 (忘れている人のために右左戯さんのフードパーカーはフードを被ってる時は精神系異能の無効化能力が付いているため、被ってる時はミーたんの心理掌握すら効きません)

 

 

 「口調を真似しないでもらえるかしらぁ?貴女の情報力でこちらの事を何処まで知っているのか不安になるのよねぇ」

 

 

 これは怪しんでますね!そりゃ何処まで知ってるのか、分からないだろうし、でもまさか『才人工房(クローンドリー)』の名前まで知ってるよなんて言えるわけないしなぁ……いやサイン欲しいだけなんよ右左戯さんは!

 

なんて考えていると突然潤ちゃんが無表情になる、よく見ればミーたんがリモコンを潤ちゃんに向けており心理掌握をつかって居ることが分かった。

 

 

 「はぁ…でぇ?これなら話してくれるわけぇ?」

 

 「えぇ…何を?まさか私の知ってる潤ちゃんの情報を?タダで話せと?」

 

 「あなたねぇ…何が望みなのかしらぁ?」

 

 

 えぇ…なんだろ?潤ちゃんのサインは欲しいけど潤ちゃんの意志で書いてないのは要らないし、じゃあミーたんとデートとか?流石に学舎の園へ潜入するためのIDが欲しいとかは言えないし、やっぱりデートかなぁ、タダ働きは嫌だけど、かと言って欲しい物って意外と無いんだよねぇ…

 

 

 「いや…だって欲しい物って今は潤ちゃんのサインとか位で実はそこまで欲しい物って無いんだよねぇ…てかあったとしてもわりとヤバ目な物しか無いっていうか…え〜なんだろ…今度デートしてとか?」

 

 「そんなもので良いのかしらぁ?何なら私が能力で帆風さんに書かせte「それはだめ、右左戯さんの矜持に反する」えぇ……」

 

 「右左戯さん的にはサイン以外で欲しい物ってヤバいのとかしかなくて、これくらいで妥協してあげるんだよ?ミーたんとデート出来るなら大歓迎だしね!」

 

 

 まぁそんなわけで話す話す、表から裏まで全部語ってあげましたよ、才人工房の第三研究所とか昔の黒歴史な言動から好きなマンガに下着の趣味(サイズの合わないゲコ太プリントを付けているとか)まで……え?そんな情報言っていいのかって?むしろミーたんとデート出来るなら安いでしょ?

 

 

 「って感じだけどどう?ミーたん満足した?一応ミーたんの知ってる情報とかもガッツリ入れて信頼性の高い情報だと思うんだけど?」

 

 

 とりあえ右左戯さんの知っている全範囲でかつミーたんの知ってる情報も含めて事細かく伝えると、ミーたんは頭を抱えて唸っていた、そんな衝撃的だったかな?

 

 

 「あなたの情報力が思った以上に危険な物だと言う事が分かったわぁ…てか何で才人工房のことまで知ってるのよぉ!?」

 

 「それに関してはぁトップシークレット、右左戯さんだって乙女なんだゾ☆」

 

 「だからぁ私の口調を真似するのは止めなさいよぉ!本当にムカつくわねぇ。」

 

 

 からかう私にポカポカと攻撃してくるが貧弱過ぎて痛くもない、あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!ミーたんは可愛いなぁ!

 

 

 「あぁ、ミーたん弄んの楽しいwミーたんが此処まで焦るのって中々無いから、見てて飽きないよぉ〜」

 

 「はぁー!?焦ってなんかないんだけどぉ!?てか、そのフード外しなさいよ!あなたの頭の中身全部見てやるわよ!」

 

 「嫌ですぅ!乙女の頭の中を覗かないでくださぃ〜」

 

 

 なんてにゃいにゃいやっていると諦めたのかリモコン取り出し操作すると、はっと潤ちゃんの目に光が灯りキョロキョロと辺りを見回している。

 

 

 「すみません、私少しボーッとしてたみたいでえっと…」

 

 「あぁ、右左戯さん潤ちゃんのサインが欲しいって話し、正直出会って親しくなれると感じた人には記念で貰いたいなぁって思ってるのお願い!」

 

 

 その後なんとか粘って潤ちゃんからサインをいただけました、ついでにミーたんには右左戯さんの電話番号を書いた紙を渡して別れたよ、いやぁこれで28日のペンデックス戦に挑むまでの暇つぶしができたよ〜(尚あと2日もある)  

 

 

 




すみません遅れました
強引な終わり方になってしまいました(反省)
なんか右左戯が欲にまみれてミーたんに情報をべらべら喋るの書きたいと思ったら終わり方が分からなくなってしまいました。 

それと潤ちゃんの性格とか口調はこれで合ってましたかね?
アストラル・バディやwikiを読みながら書いてみたんですけどサイン求められたら速攻で書いてくれますかね?なんか謙虚な所がありそうでこんな風になってしまいました。

 因みにこの喫茶店はの拠点で色々謎の手段で食材調達や経営許可証を入手してます。


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