ONE PIECE~イレギュラーハンター航海記~ (ウルトラマングレート)
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第1話「変身用スマホ型デバイス入手と転生」

地球での事故に遭った女性は生死の空間を彷徨っていた。

 

女性「ここって何処? 周りは何にも無い真っ白な空間だし・・・」

 

すると奥から、一人の長い錫杖を持った女神が現れた。

 

女性「だ 誰?」

 

女神「私はこの生死の空間の管理をしている女神ですわ。」

 

女神はお辞儀した。

 

女性「女神でしたか! これはどうも。」

 

女性もお辞儀する。

 

女神「それで状況の確認ですけど、あなたは地球で事故に遭って今この生死の空間にいますわ。」

 

女性「やっぱり私は死んじゃったって事ですか!?」

 

女神「そうなんですけど、あなたには本当に天に召される前にチャンスを与えたいのです」

 

女性「チャンスですか?」

 

女神「ええ。あなたには地球とは違う異世界に転生して頂きたいのです。」

 

女性「異世界ですか? テンプレとか言われますよね・・・でも地球にはパラレルワールドって概念もありますよね?並行世界とか並行地球とも言います。」

 

女神「ええ、でも異世界と言っても物語世界の方です。一度ワンピースワールドへ転生してみませんか?」

 

女性「ワンピース!!悪魔の実の能力者達やルフィ達に生で会うのもいいかもですね。でも本来の歴史側ではなくコピーされたような平行世界の方にします。」

 

女神「わかりました。船での航海をするにはルフィの仲間になった方がいいと思いますが。」

 

女性「もちろんメンバーには入ります。時期的にはどの辺りに転生するんでしょうか?」

 

女神「モーガン大佐の所でルフィやコビーくんがゾロを救おうと奮闘中のところからです。」

 

女性「アルビダ戦を終えてても、ほぼ一番最初の所じゃないですか・・・でも地球の現在とは違い、海賊世界ならテレビやゲームなどの娯楽も当然存在していないです。それじゃつまんないです。」

 

女神「それは後回しにして、転生する際に特典を与えることになってるんです。」

 

女性「特典?」

 

女神「ええ いくつでもいいのです。私にとってあなたは娘のような人と思ってます。転生後も幸せな生活のために望む物は全て与えますわ。」

 

女性「転生前だけでなく転生後も望んだ物をくれる・・・ちょっと贅沢だけど女神様効果絶大だ・・・私 これでもアニメやゲームも好きで育ってきてたので、ゲーム作品の力でやっていきたいんです。」

 

女神「ゲーム経験があったなんて、ちなみにその作品は?」

 

女性「かつて人気シリ-ズでもあったロックマンXシリーズです。ワンピースはファンタジーに近い要素もあるんで、科学の力で対抗するんです。召喚じゃなく特撮ヒーローの歴代仮面ライダー達のように私自身がエックス、ゼロ、アクセルに変身する感じです。変身に必要なデバイスは左腕に脱着できるスマホタイプが望ましいですね。特撮ヒーローの歴代仮面ライダーのベルトのように帯が伸長する。」

 

女神「はい。それとワンピースの能力者達は自然(ロギア)系や超人(パラミシア)系、動物(ゾオン)系は手強いですよ?」

 

女性「能力者達についてはチートに近いデバイスの力があるとはいえ油断しないで何とか頑張ります。そしてシステムとしてはX8のダブルヒーローのトリプル版、デバイスでの創造(クリエイト)機能あり、エックスのオリジナルアーマー開発の為のパーツカプセルとプログラムデータ転送マシンにゼロとアクセルの新武器開発です。エックスはX1から8までの特殊武器とX~8までの装着アーマー全種、コマンドミッションのハイパーモードの2つも使用可能、ゼロはX4から全技とハイパーモードのアブソリュートゼロを使用可能、アクセルも全特殊武器とコマンドミッションの9体ボス変身による必殺技。変身中もデバイスによる操作で空中画面表示できる事、ほぼチートに近いですね。変身中は特撮巨人ヒーローであるウルトラマンオーブやエックス達新世代ヒーローズみたく、内部の半超空間内の私は胸と下共に白の下着姿です、変身解除寸前で瞬時に服着用で。そしてXからX8までの真ラスボスやアナザーボス、オープニング含めた全ボスキャラ達を召喚可能で召喚可能数に制限無しです。カプセルと転送マシンはそのうちに。」

 

女神「確かにほぼチートですね。それで転生後の姿はどうしますか?」

 

女性「やっぱりジャンプ作品の物語世界ですし、別のジャンプ作品のメインヒロインの容姿を使います。」

 

女神「そのメインヒロインとは?」

 

女性「To LOVEる -とらぶる-シリーズのララ・サタリン・デビルークちゃんです。あの体のスタイル良さで、バストのサイズなんて89。作品内ではお母さん。つまりデビルーク王妃の宇宙一の美貌を受け継いでいて、ボア・ハンコック氏が、ワンピースワールドでの「世界一の美女」なら、ララちゃんはそれを超える「宇宙一の美少女」って事です。余裕で超えるかと。」

 

女神「ララさん自身に流れるお母様の元チャーム人の血として、生まれつきの特殊能力「魅惑(チャーム)」も関係しているんじゃないかと思われてませんでしたか?」

 

女性「そうなんです。少なからずは”魅惑(チャーム)”能力は継いでいたと推測してます。特殊能力「魅惑(チャーム)」はあの夢魔って呼ばれるサキュバスの得意術で、子供から老人までの男で異性にしか効果が無く、強さも制御(コントロール)できた方がいいですね。一番弱くても例えばサンジくんがハートマークでちょっと迫ってくるか、男性達が見惚れる程度の方がまだ安全です。でもデビルーク星人特有の尻尾は無い方がいいです。あと作中に登場した衣装チェンジが可能な髪飾りのペケくんは必要ですね。普段着としての学園の制服の夏服や冬服、一部分の服を除いて、」

 

女神「しかし サンジくんには効果はあるでしょう、ルフィくんやゾロくんには効かなそうですね。ウソップくんは不明ですが・・・」

 

女性「それ、私もそう思います。メリー号を入手後は自分の秘密の部屋みたく、あるアニメのロボットくんの秘密道具・ナイヘヤドアの強化バージョンが必要です、トイレ一体型浴室や視聴覚室、ゲーム部屋、漫画部屋、キッチンと一体として広さをマンションレベルにするんです。しかし内部は完全に特殊空間で精神と時の部屋風に時間の流れ方が異なり、音も一切漏れない ドアの鍵はどうするかと目立たない壁に必要な時だけか、常に女神様が壁にくっつける形で出現させるです。」

 

女神「はい。では一度日常用のスマホを出現させますね。」

 

女神は錫杖を振り、日常用のスマホを出現させると、女性の両手に収まった。

 

女神「転生する前として、容姿と名前の変更をします。まず容姿をララさんそっくりに変身させます。普段着としての制服は?」

 

女性「最初は作中でのララちゃんが通っていた彩南高校ので行きます。最初は夏服、季節が冬の時は冬服で。名前はララちゃんのララを取って。苗字は雨野でいきます。」

 

女神「はい、では変身させます。」

 

女神は錫杖を振ると、女性は光りだして収まると、彩南高校の夏服の制服着用で靴下は黒で足首辺りまでの尻尾無し版のララの16歳に変身完了した。

 

ララ「私、変身できてますか?」

 

女神「ええ、鏡を見てみてください。見事に作中のララさん16歳になれてます。」

 

女神が鏡を見せると、

 

ララ「すごい!! 作中のララちゃんになってる!! 姿はピチピチの16歳ですね。スリーサイズもおっぱいは89で作中のララちゃんを完璧に再現、声も作中のララちゃん本人の物に変化して、尻尾も無しで安心しました。衣装チェンジ可能な髪飾りのペケくんは?」

 

女神「ペケくんも頭の髪飾りとして、再現できてますよ ねえ ペケくん?」

 

ペケ「はい 女神様! ララ様。」

 

ララ「ペケくん。」

 

ペケ「本家のララ様と同じように貴方のお役に立ちます よろしくお願いします。」

 

ララ「うん よろしくね!」

 

女神「もしも 転生してから要望があったら、日常用スマホで連絡ください、ちなみに変身用のスマホ型デバイスと日常用スマホはバッテリー無限にしました。日常用スマホはネットも地球と接続されていて、常にバッテリーの心配は不要ですね。」

 

ララ「はい ありがとうございます。」

 

女神「ワンピースのコピーしたような並行世界へその姿で転生です。もう一回言いますが、ほぼ一番最初のアルビダ戦が終わって、次のルフィくんとコビー君がモーガン大佐と戦闘中の所へです。」

 

女神が錫杖を振ると、雨野ララは消え始めワンピースの世界へ転生していった。



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東の海編
第2話「ララ変身!イレギュラーハンターVSモーガン!」


ワンピースのコピーしたような並行世界、モーガン大佐がいる海軍基地の町のある木がなる場所へ、倒れるようにシッポ無しでのララ・サタリン・デビルーク姿で転生した雨野ララ。

 

ララは目が覚めて起き上がる。

 

ララ「どうやらワンピースの並行世界側へ転生はできたようね。この時のルフィくんやゾロは今のララちゃんの姿での16歳の私より年上の17歳でゾロは20前後だったはず。」

 

すると髪飾りのペケが話しかけてきた。

 

ペケ「ララ様 おはようございます。」

 

ララ「おはようペケくん 改めて今の自分のララちゃんとしての姿を見ると、ほんとにララちゃんておっぱいのサイズが89って大きくて凄いわ・・・ウエストもヒップも完璧再現。制服はちゃんと着用しているわ 改めて声も本家のララちゃんの声に変化したし、シッポは生えていない 良かった・・・」

 

ペケ「あなたが名前もそのままララにしたのは、尻尾無しですが、今のあなたの姿である本家のデビルーク星の第一王女のララ様に憧れでも抱いてましたか?」

 

ララ「うん まあね。おっぱいが89という巨乳でスタイル抜群は女子として羨ましいし。」

 

ペケ「そうなんですか。ではララ様 基地の方で騒動発生中ですよ、早く行かないとルフィやゾロ、コビーが!」

 

ララ「そうだよね。急ごう 左ポケットには変身用のスマホデバイスがあって、右には日常用のスマホがある。」

 

ララは左腕にデバイスをつけると特撮ヒーローのベルトのように、帯が伸びて装着され起動。

 

ララ「ゼロに変身しますか。」

 

ララはゼロに変身。

 

ゼロはフットパーツのダッシュ機能で移動し、目立たぬよう基地の塀まで移動し、ゲーム内の基本アクションである壁蹴りによる壁登りで様子を覗くと、モーガン大佐と部下達がルフィ達の元へ来ていた所だった。

 

ルフィは磔状態のゾロを仲間にする事には成功していた。

 

ルフィ「やったァ!! 仲間になってくれんのかよ!!」

 

ゾロ「わかったらさっさとこの縄を解け!!」

 

海軍「あいつ・・・何だ・・・!!」

 

海軍「銃弾を弾き返しやがった・・・!!!」

 

モーガン「ありゃ ただの人間じゃねェぞ・・・あのガキ・・・!!! 噂に聞く あの「悪魔の実シリーズ」の何か(・・)を食いやがったに違いねェ」

 

海軍「・・・あの海の秘宝を!!?」

 

海軍「まさか・・・じゃあ 今の能力は悪魔の・・・!!」

 

海軍「大佐 あいつ ゾロの縄を!!」

 

モーガン大佐「解かせるな!!!」

 

モーガン大佐「銃がダメなら斬り殺せ!!」

 

海軍達は刀を手に走って、ルフィ達に迫ってきた。

 

ゼロ「そろそろ 行くか・・・」

 

ゼロはゼットセイバーを構えるが、X8の隠し武器・Σブレードへチェンジした。

 

ルフィ「くっそー かてェなァ この結び目・・・」

 

ルフィは縄ほどくのに苦戦中。

 

ゾロ「おい!!グズグズするな!!」

 

ここでコビーが目を覚ました。

 

コビー「・・・んん・・・ ・・・は・・・気を失ってたのか・・・一体・・・」

 

コビーの目の先には向かってくる刀を持った海軍達が迫ってくるのが見えた。

 

コビー「うわっ え!!?」

 

ルフィ「まァ待てよ うるせーな」

 

ゾロ「待ってられる状況じゃねェだろっ!!」

 

コビー「ル・・・ルフィさん ゾロさん危ないっ!!!」

 

ルフィ「あっ まずいな 逆に堅くなっちまったっ」

 

ゾロ「早く刀を貸せ!!」

 

海軍達が近くまで来ていた。

 

モーガン大佐「俺に逆らう奴ァ 全員死刑だァ!!!」

 

その時だった。

 

ゼロが乱入してきて、海軍達の刀をΣブレードで受け止める。

 

モーガン大佐「なんだ!? あの金髪の赤い鎧の男は!?」

 

ルフィ「誰だ?」

 

ゾロ「なにもんだ!?」

 

コビー「だ 誰ですか!?」

 

ルフィ「なんだかあいつ かっこいいっ!!」

 

ゼロ「お前たち 下手に動かない方がいいぞっ」

 

ゼロの睨みつけるような視線に海軍はちょっとびびった。

 

海軍「こいつ ちょっと怖い・・・」

 

ルフィ「お前 一体何なんだ?」

 

ゼロ「俺のことは後にして、早くそいつの縄をほどけ。」

 

ルフィ「ああ 悪いな。」

 

ルフィは縄をほどいた。

 

ゾロ「赤い鎧のお前 すまねェな。 とりあえず海賊にはなってやるよ・・・約束・・・だ!! 海軍(こいつら)と一戦やるからにはおれも晴れて悪党ってわけだ・・・ だが いいか!!おれには野望がある!!!」

 

ルフィ「!」

 

ゾロ「世界一の剣豪になる事だ!!!! こうなったらもう名前の浄不浄も言ってられねェ!! 悪名だろうが何だろうが 俺の名を世界中に轟かせてやる!! もし俺が野望を断念するような事があったら その時は腹切って俺に詫びろ!!」

 

ルフィ「世界一の剣豪!! いいねえ 海賊王の仲間なら それくらいなって貰わないと俺が困る!!」

 

ゾロ「ケッ 言うね」

 

ルフィ「あっ それと刀だな。ほれ3本っと!」

 

ルフィは3本を投げ渡す。

 

モーガン「何ボサっとしてやがる!!! とっとと訳わからん奴を含めて始末しろ!!!」

 

ルフィ「ゾロ!! 赤い鎧のお前もしゃがめ!!」

 

ゼロ内部の半超空間内の下着ララ(ゴムゴムの鞭が来る!!)

 

ゾロとゼロはしゃがむ。

 

ルフィ「ゴムゴムの・・・」

 

ルフィ「鞭!!!」

 

ルフィは左足を伸ばして海軍達を蹴り払う。

 

モーガン大佐「!!?」

 

ゼロ「ッフ・・・」

 

ゼロはちょっとニヤっとする。

 

コビー「や・・・やった!! すごいっ!!!」

 

ゾロ「てめェは一体・・・!!」

 

ルフィ「おれは ゴムゴムの実を食ったゴム人間だ。」

 

ゾロ「ゴムゴムの実!?」

 

コビー(しかし あの赤い鎧の男 まるでルフィさんが技を繰り出すのを事前に知っていたかのような反応を見せていた気が・・・)

 

海軍「ゴ・・・ゴ・・・ゴム人間!!?」

 

海軍「た・・・大佐・・・!!!あいつら・・・!!! 我々の手には負えません!!!」

 

海軍「ムチャクチャだ!!! あの赤い鎧を含めてだけど!!」

 

海軍「それに・・・ロロノア・ゾロと戦えるわけがない・・・!!」

 

ここでゼロはΣブレードから格闘専用のKナックルへチェンジした。

 

海軍「あの鎧の男。大型剣から武器が変わった!?」

 

コビー(あの赤い鎧の人一体何なんだ!?)

 

モーガン大佐「大佐命令だ。今・・・弱音を吐いた奴ァ・・・ 頭撃って自害しろ」

 

海軍「!!!」

 

ゼロ内部の半超空間内の下着ララ(モーガン大佐 ・・・ほんとに酷い人。部下に対しての思いやりみたいのが感じられない・・・傲慢じゃないの?)

 

モーガン「この俺の部下に弱卒は要らん!!!」

 

モーガン「命令だ!!」

 

海軍達はモーガンの迫力にビクッとしてしまい、数人言われた通りに銃をこめかみに当てる。

 

ルフィ達「!!!」

 

ゾロ「どうかしてるぜ この軍隊は・・・・・・!!!」

 

口にくわえた1本と両手の刀を構える。

 

ゼロ「それは俺も否定しないぞ。」

 

ゾロ「そ そうなのか・・・?」

 

ルフィはモーガンに突っ込むと同時にゼロも突っ込む。

 

ゾロ「って赤いお前も行くのかよ!?」

 

ゼロはルフィに並ぶ。

 

ゼロ「俺にも手伝わせてくれ。」

 

ルフィ「ああ いいぞ!!」

 

ルフィ「俺は海軍の敵だぞ」

 

ルフィ「死刑にしてみろ!」

 

ゼロ「俺もいることも忘れるな!」

 

ルフィとゼロのKナックルのダブルパンチがモーガンの右腕の斧へ命中。

 

海軍「・・・・・・!」

 

コビー「ルフィさん!! ついでに赤い鎧の人!! こんな海軍つぶしちゃえェ!!!」

 

モーガンは海軍のマントを脱ぎ、投げ捨てる。

 

モーガン大佐「身分も低い称号もねェやつらは・・・!! この俺に逆らう権利すらない事を覚えておけ」

 

モーガン大佐「おれは海軍大佐 斧手のモーガンだ!!!」

 

モーガンはルフィとゼロに向かってくる。

 

ルフィ「俺はルフィ! よろしくっ」

 

ゼロ「俺はこれから簡単にやられる相手に名乗る気はない。」

 

モーガン大佐「俺が簡単にやられるだと!? ふざけるな!死ね!」

 

モーガン大佐は斧を横に振るが、ルフィとゼロは容易く避けるが、斧の威力が凄まじさを知らしめるようにフェンスを斬り裂いた。

 

コビー「んな!! なんて切れ味だっ!!!」

 

ルフィの両足によるキックとゼロのKナックルの正拳突きが決まり、モーガンは吹っ飛ばされる。

 

海軍「た・・・大佐が」

 

モーガン「小僧ども」

 

ルフィとゼロはモーガンに突っ込んでいき、

 

モーガン「死刑だ!!」

 

モーガンは斧を振り下ろすが、ルフィとゼロは避けて、

 

ルフィ「死ぬかっ」

 

ルフィは蹴りをモーガンのとゼロはKナックル装備での旋風脚を食らわす。

 

モーガンは転倒した。

 

コビー「ルフィさんも強いですが、あの赤の鎧の人も凄い・・・!!!」

 

海軍「モ・・・モーガン大佐が 一方的に・・・!!」

 

ルフィはモーガンの胸倉をつかむ。

 

ルフィ「何が海軍だ」

 

ルフィ「コビーの夢をブチ壊しやがって・・・」

 

ルフィはモーガンの顔面を殴ろうとする。

 

モーガン「!!!」

 

ゼロ「ここは殴っといた方がいいんじゃないか?」

 

ルフィ「だよな」

 

「まてェ!!!」

 

ルフィは一発顔面を殴る。

 

ヘルメッポ「待てっつったろ アホか このォ!!!」

 

モーガンの息子・ヘルメッポがコビーに銃を向けて発砲しようとしていた。

 

ヘルメッポ「こいつの命が惜しけりゃ動くんじゃねェ!! ちょっとでも動いたら撃つぞ!!!」

 

海軍「ヘルメッポ様・・・・・・・・・!!」

 

コビー「ルフィさん!赤い鎧の人!ぼくは!! お二人の邪魔をしたくありません!!」

 

コビー「死んでも!!」

 

ルフィ「ああ・・・知ってるよ」

 

ルフィは右腕を構えながら、コビーの元へ歩く。

 

ルフィ「諦めろバカ息子 コビーの覚悟は本物だぞ!!」

 

ヘルメッポ「おいてめェ!!動くなっつったろ!!撃つぞ!! よし撃つ!!」

 

コビー「ルフィさん 後ろ!!!」

 

モーガンが斧を振り下ろそうとしていた。

 

モーガン「俺は海軍大佐だ!!!!」

 

ルフィ「ゴムゴムの・・・」

 

ゾロは刀を口にくわえて、構える。

 

ゼロも拳を構えて、

 

ルフィ「(ピストル)!!!」

 

ヘルメッポ「親父 早く!!」

 

ルフィはヘルメッポを殴り飛ばした。

 

モーガンはゾロの剣技の後に、ゼロのKナックルでのかなり弱めの雷迅拳を食らい倒れる。

 

ルフィ「ナイスだ」

 

ルフィ「ゾロに赤い鎧のお前。」

 

ゼロ「ああ。」

 

ゾロ「お安い御用だ 船長(キャプテン)



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第3話「ゾロと共に仲間へ、そして旅立ち。」

海軍「た・・・大佐が負けた・・・!!」

 

海軍「モーガン大佐が倒れた!!!」

 

ゾロは刀をしまう。

 

ゾロ「まだ 俺たちを捕らえてェ奴ァ 名乗り出ろ!」

 

海軍達は見合わせるが、銃を放り投げ

 

海軍「やったァーーーーーっ」

 

海軍「解放された!!!」

 

海軍「モーガンの支配が終わったァ!!!」

 

海軍「海軍バンザーイ!!!」

 

ルフィ「なんだ 大佐やられて喜んでやんの」

 

コビー「・・・みんな モーガンが怖かっただけなんだ・・・!!」

 

ここでゾロが倒れる。

 

ルフィ「ゾロ!?」

 

コビー「ゾロさん!!」

 

ゾロ「腹減った・・・」

 

ゼロ「とりあえず片付いたな。」

 

ルフィ「そうだ お前一体誰だ?」

 

コビー「あなたは?」

 

海軍達も

 

海軍「そうだ 貴様は何者なんだ!?」

 

ゼロ「フッ・・・」

 

ゼロはロックマンX コマンドミッションのハイパーモードに変身する形での電磁波の球体に包まれて、瞬時に制服着用で左腕にデバイス装着中のまま雨野ララに戻った。

 

海軍達「「「何ィィィいいいいい!?? 女の子だァァ!?」」」

 

ゾロ「お・・・女だと・・・!?」

 

ルフィ「女だって!?」

 

コビー「赤い鎧の男と思ったら女って一体どういう事ですか!? 着ている服や靴なんて見たことないですよ!」

 

雨野ララ「話したい事はあるんですけど、ちゃんと信じてくれるかどうかです。」

 

 

雨野ララを含むルフィ達は助けた幼女の母親が経営するレストランへ招かれる。

 

ルフィとゾロ、コビー、そして雨野ララも同じ席で食べることに。

 

外には野次馬も出来ていた。半分くらいが雨野ララの作品内の(デビルーク王妃)譲りの宇宙一の美しさと魅惑(チャーム)能力の無意識での超弱発動で見惚れているだろうが。

 

雨野ララは自分は女子なので食事もお嬢様風に上品に食べようと、頑張っていた。

 

雨野ララ(私 無意識に魅惑(チャーム)を一番弱く発動して男の方の野次馬さん達、大体集まっちゃってる・・・?)

 

ゾロ「はァ食った・・・!!! さすがに九日も食わねェと極限だった!!」

 

ルフィ「じゃあ どうせ一か月は無理だったんだな!」

 

ゾロ「おめェは何でおれより食進んでんだよ」

 

コビー「すいません この女の子と一緒に僕もごちそうになって・・・」

 

母親「いいのよ! 町が救われたんですもの!」

 

幼女「お兄ちゃん 凄かったんだね!」

 

ルフィ「ああ 凄いんだ もっと凄くなるぞおれは!」

 

幼女「ピンク髪のお姉ちゃんは何なの?」

 

母親「あなたって美しいピンク髪と顔立ちしてるのね・・・何処から来たの?」

 

ルフィ「そうだ お前 一体何なんだ?」

 

ゾロ「海軍と戦っていた辺りから、普通の女じゃねェよな?」

 

コビー「そうですよね・・・」

 

雨野ララ「とりあえず自己紹介からですね。私 雨野ララって言って、ピチピチの16歳です。」

 

ルフィ「アメノ・ララっていうのか? 俺はモンキー・D・ルフィ 海賊王になる男だ!」

 

ララ「ならその夢をきっと果たしてくださいね。信じてますから!!」

 

ルフィ「おう! それに俺より1歳下か・・・」

 

ゾロ「俺は・・・」

 

雨野ララ「海軍さん達が言ってましたよ、ロロノア・ゾロさん。そしてコビーくん」

 

コビー「はい よろしくお願いします。」

 

雨野「それで私の素性を話すには条件が必要なんです。」

 

ルフィとコビー「「条件?」」

 

ゾロ「条件だぁ!?」

 

雨野ララ「はい 頭がイカれているのか?とかそんな事がある訳ないとか、頭から否定しない事です、でも半信半疑でもマシな方なんです。」

 

母親「そうなの?」

 

幼女「お姉ちゃん・・・」

 

雨野ララ「それで皆さんからの答えは?」

 

ルフィ「お前がそこまで言うんなら、その条件を飲むぞ」

 

ゾロ「俺は・・・一応飲むがな。」

 

コビー「僕も・・・です。」

 

母親「私も飲もうかしら。」

 

幼女「よく分かんないけど、飲むよ。」

 

店の外野側にもこの話は若干聞こえていた。

 

男性「あの美しすぎる少女が言う自分の素性、そして信じてもらうために条件も必要。」

 

女性「それは 頭がイカれているのか?とかそんな事ある訳ないと否定しない事。なら信じようじゃないの。」

 

雨野ララ「ありがとうございます。まず私はこの世界で生まれた人間ではありません」

 

母親「ん? この世界の生まれじゃないって?」

 

雨野ララ「そのままの意味です。転生ってご存じありませんか?」

 

ルフィ「転生?何だそりゃ?」

 

雨野ララ「人間 一度死んで生まれ変わる。人間でもあるし動物の場合もある。」

 

ゾロ「しかしなぁ それだけじゃ信じ切るのは・・・」

 

雨野ララ「そう だからこそこれも見せるのも必要ですね。」

 

ララは制服の右ポケットから日常用スマホを取り出す。

 

外野側の男性「あの子 何か出したぞ・・・」

 

コビー「それは何ですか? 左腕にしてたのとは違うんですか?」

 

雨野ララ「あの時のとは別物だけど、色の違いで変身用と日常用って区別してるの。これはスマートフォンっていう代物でして」

 

ゾロ「スマートフォン?」

 

雨野ララ「はい。私は異世界からの転生者なんです。」

 

雨野ララはスマホの電源を入れる、そして画面を一度見せる。

 

雨野ララ「どうですか?」

 

ルフィ達は驚くしかない。

 

ルフィ「なんだ これ!?」

 

ゾロ「どうなってんだ!?」

 

コビー「不思議です!!」

 

母親「こんなの見たことない・・・」

 

幼女「う うん。」

 

雨野ララ「スマホにはカメラアプリってのもあるんで。」

 

母親「かめらあぷり?」

 

ゾロ「カメラは海賊達の手配書に乗せる事にも使ってるように、記者達が首にぶら下げてるぜ!」

 

雨野ララ「そうですか・・・まあ記念の一枚として皆さんを、収めます。」

 

ララは席を立ち、スマホのカメラ部分をルフィ達に向ける。

 

ララ「皆さん 互いに近づいてください。」

 

ルフィ達はまとまる。

 

ルフィ「これでいいのか?」

 

ララ「はい では撮ります!」

 

ララはカメラのシャッターを切り、データを保存。

 

ララ「よし データ保存。」

 

ララはアルバムアプリを開き、さっきの一枚を見せる。

 

ララ「ほら これが今の皆さんを撮った奴です。」

 

ルフィ「ちゃんと撮れてるな・・・」

 

ララ「それと私が生前いた世界は地球って言います。」

 

幼女「ちきゅう?」

 

ルフィ「ちきゅう・・・」

 

ゾロ「ちきゅう・・・ねェ・・・」

 

ララ「そして私が女神さまに望んだ転生特典が詰まった変身用スマホです。」(私にとってここは原作知識はあるけど、忘れてる部分はあったりした物語世界だってのは秘密ね。)

 

ララは左ポケットから変身スマホ型デバイスを取り出す。

 

ルフィ「それだな? お前の姿を変えてたのは?」

 

ララ「戦闘力としても必要で、変身中の私はチートに近い存在です。」

 

母親「ねぇ チートって何なの?」

 

ララは日常用スマホでチートを検索し、

 

ララ「チートは主に不正って意味で、ずるいとかイカサマとかもあります。規格外で下手すれば存在してるだけでも世界観を破壊しかねないくらいで、地球には並行世界(パラレルワールド)って概念もあって、無限並行世界(パラレルワールド)の住人によってチートスキルは様々なんです。仲間からは「もうあいつ一人でいいんじゃないか?」で敵側からは「あり得ない!」、「反則だ!」、「化け物!」、「来るな!」とか言われるんです、自分が能力的にも普通じゃないくらいに高すぎてしまうんです。ようするに自分からすれば能力的にも強すぎてしまって、敵側とか大の大人が十数人から軍隊レベルでも少年か少女一人で一掃してしまって、逆に敵が哀れに見えて「つまんないなぁ」っていうくらいですね。」

 

ルフィ「おお!!」

 

ゾロ「まじかよ・・・チートスキル、下手すれば存在してるだけでも世界観を破壊しかねない。」

 

ゾロはチートスキルの危険さも知って、ちょっと青ざめる。

 

ルフィ「お前 持っている力がそのチートってくらいにすげェし、海賊として俺の仲間になんねェか?」

 

ゾロ「お前 異世界からの転生者だからってよ・・・」

 

ララ「いいですよ!」

 

ゾロ「即答で承諾!?・・・っていいのかよ!?」

 

ララ「女神様から事前に情報は聞いていて、元々ルフィさんの仲間になるつもりで、転生したわけですし。変身した姿についてはまた後で説明していきますから、元となった地球でのある存在についても。のちに仲間になっていく人達にも、日常用と変身用のスマホは転生させた女神様効果でバッテリ内の電気エネルギーは無限です。」

 

ルフィ「というかお前 俺たちの仲間になるんだから敬語なんていいのによ・・・」

 

ララ「いえ お二人は私より年上ですから敬語で話すのは基本です。私としてはそうするので。」

 

ゾロ「基本なのか・・・。そうか。」

 

ララ「ルフィさん ゾロさん 仲間に入れてもらえませんか?」

 

ルフィ「おういいぞ!! よろしくな!!」

 

ゾロ「わかった・・・これからよろしくな。」

 

ゾロは手を差し出すと、ララも手を差し出し握手。

 

ララはとびっきりの笑顔で、

 

ララ「はい!こちらこそ」

 

ルフィ「ところでララって何か夢とかあんのか?」

 

ララ「私の夢ですか? 私自身は今のところ持ってないんですけど、あえて言えば仲間の夢が叶ってくれる事でしょうか。」

 

ルフィ「そうか。俺が海賊王になる夢を叶えられるように信じてるのか。いい奴だな、ありがとう!!」

 

幼女「・・・お姉ちゃんって優しいんだね。」(お姉ちゃんの事好きになりそう)

 

ゾロ「それで、ここからどこへ向かうつもりだ?」

 

ルフィ「”偉大なる航路(グランドライン)”へ向かおう」

 

コビーは飲んでいたコップの水を吹いてしまった。

 

コビー「また無茶苦茶な 変身用スマホって存在のチートって奴に近い力を持つ転生者のララさんを入れてまだ3人だってのに、”偉大なる航路(グランドライン)”へ入るなんて!! 無理じゃないですか!?」

 

コビー「わかってますか!? あの場所は世界中から最も屈強な海賊達が集まってるんです!!」

 

ゾロ「まァ どの道”ワンピース”を目指すからには その航路をたどるしかねェんだ・・・いいだろう」

 

ララ「ですよね。」

 

コビー「お二人まで!?」

 

ララ「でもコビーくんは行かないんでしょ?」

 

コビー「い・・・いか・・・行かないけど!!心配なだけです いけませんか!!?」

 

コビー「皆さんの心配しちゃいけないんですか!!!」

 

ゾロ「いや・・・それは」

 

コビー「ルフィさん ぼくらは・・・!!付き合いは短いけど 友達ですよね!!!」

 

ルフィ「ああ別れちゃうけどな ずっと友達だ」

 

コビー「ぼくは・・・小さい頃から碌に友達なんていなくて・・・ましてや 僕のために戦ってくれる人なんて絶対居ませんでした」

 

コビー「何よりぼくが戦おうとしなかったから・・・!!」

 

コビー「だけど あなた達3人には・・・・・・!!自分の信念に生きる事を教わりました!!」

 

ルフィ「だから おれは”偉大なる航路(グランドライン)”へ行くんだよ」

 

ゾロ「まァ そうなるな」

 

ララ「ですよね」

 

コビー「あっ そっか」

 

コビー「いや!!違いますよ だから僕は今 チートなララさんも居ても行く事が無謀だと・・・」

 

ゾロがコビーの額を刀の柄で突く。

 

ゾロ「それよりお前は大丈夫なのかよ」

 

コビー「え?」

 

ゾロ「雑用でもアルビダの海賊船(・・・)に2年居たのは事実なんだろ?海軍の情報力をみくびるな、その素性が知れたら入隊なんてできねェぜ」

 

ララは少々日常用スマホをいじって、ネット記事で地球の事件などを把握中。

 

「失礼!」

 

海軍が店に入ってきた。

 

ララ(原作知識あるから、皆さんが来るとは思ってた・・・)

 

海軍「君らが海賊というのは本当なのかね? あと一人のお嬢さんが異世界とやらからの転生してきた人間というのは事実かね?」

 

ルフィ「そうだな 仲間も二人できたし今海賊団になったばかりだ。異世界と転生者、ララの所持する物と力の事は外のあいつらにも漏れてたみてェだし」

 

海軍の中佐が雨野ララを見た時だった。

 

中佐(何て美しい少女なんだ。来ている服や靴なんて見たことがないぞ。それはそれとして)「反逆者としてだが我々の基地とこの町を 実質救って貰った事には一同感謝している しかし君らが海賊だとわかった以上 海軍の名において黙っている訳にはいかない」

 

中佐「即刻 この町を立ち去ってもらおう せめてもの義理を通し本部への連絡はさける」

 

外野側「おい海軍っ!! 何だ その言い草は!!」

 

外野側「てめェらだってモーガンにゃ抑えつけられてビクビクしてたじゃねえか!!」

 

外野側「我々の恩人だぞ!!」

 

ルフィ「じゃ・・・行くか おばちゃんごちそうさま」

 

ゾロ「・・・・・・」

 

コビー「ルフィさん・・・」

 

ララもスマホを一旦消して立ち上がる。

 

ララ「お母さま 料理美味しかったです。」

 

母親(あら お母さまなんて・・・礼儀正しくて良い子じゃない。転生前は育ち方がいいんだわ・・・)

 

幼女「行っちゃうの?お兄ちゃん達、ララお姉ちゃんも」

 

ルフィ「ああ。」

 

ララ「うん。」

 

ララは幼女の頭から頬までを優しく撫でた。

 

幼女「お姉ちゃんの撫で方が優しい・・・。」

 

幼女は頬が赤らめる。

 

ララ(まるで猫みたい・・・。)

 

3人は店を出ていこうとした。

 

中佐「君も仲間じゃないのか?」

 

コビー「え! ぼく・・・・・・!!」

 

コビー「ぼくは・・・・・・!!」

 

ルフィ『別れちゃうけどな・・・ずっと友達だ』

 

コビー「ぼくは彼らの・・・仲間じゃありません!!!」

 

ララ(コビーくん・・・)

 

中佐「待ちたまえ君たち!!」

 

中佐「本当かね?」

 

ルフィ「・・・・・・」

 

ルフィ「おれ こいつが今まで 何やってたか知ってるよ」

 

ララ(あっ ルフィくん 言っちゃうんだ・・・)

 

コビー「! ルフィさん・・・・・・!?」(まさか・・・・・・!!)

 

ルフィ「どの辺の島だかわかんねェけど こーーんな太った女の海賊がいてさァ アルビダっつったかな」

 

コビー「ちょ やめてくださいよ」(海賊船に居た事がバレたら海軍に入れなくなる!!!)

 

中佐「・・・・・・・・・」

 

ルフィはコビーのこめかみを何度も押しながら、

 

ルフィ「何だかイカついおばさんなんだけど 2年間もこいつそこで・・・」

 

コビー(やめてくださいよ!!やめてくださいよ・・・・・・!!!)

 

コビー「やめて下さいよ!!!!」

 

と同時にコビーはルフィを殴った。

 

母親たちも驚く。

 

コビー「・・・・・・!!」

 

ゾロ「・・・・・・」

 

ララ(ああ・・・)

 

ルフィ「やったなこのヤロォ」

 

ルフィはコビーを何度も殴る。

 

中佐「やめたまえ!! これ以上この町で騒ぎを起こす事は許さんぞ!!!」

 

ゾロ「おいおいやりすぎだ その辺にしとけよ」

 

ララ「これ以上殴ったらコビーくん ホントに死んじゃいますよ。」

 

中佐はルフィ達を指し、

 

中佐「君らが仲間じゃない事はよくわかった!!! 今すぐこの町を立ち去りなさい!!」

 

倒れたままのコビーは、

 

コビー(わざとか・・・・・・!!ぼくのために!!! わざと僕にけしかけて・・・!!!殴らせて・・・!!)

 

ルフィ達は出て行った。

 

ゾロ「捕まえたって構わねェんだぜ・・・できるなら」

 

海軍「ひっ」

 

ララ「私は相手が海軍とはいえ、簡単に命奪ったりはしません。敵意向けられても気絶してもらう程度です」

 

海軍の一部は今のララの一言で、頬が赤くなりキューンとなってしまったようだ。

 

海軍(あの美しい少女 まるで女神か天使のように優しい子なのか?)

 

ララは歩きながらでも、スマホをいじる。

 

コビー(また・・・!! 僕は最後の最後まで あの人に頼ってしまった!!!)

 

コビー(何も変わってないじゃないか!! 僕はバカか・・・!!?)

 

コビーは立ち上がる。

 

コビー(ここから這い上がれなきゃ本当にバカだ!!)

 

コビー「僕を海軍に入れてください!! 雑用だって 何だって喜んでやります!!海兵になるためなら!!」

 

コビー「よしやるぞ!!ぼくはやる!!」

 

海軍「中佐! 私は反対ですよ! 悪いがね 私は まだ君を信用しきれない」

 

コビー「!」

 

海軍「海賊が海軍のスパイになるという例もある まずは君の素性を調べて・・・・・・」

 

コビー「ぼくは  海軍将校になる男です!!!!」

 

コビーは覚悟と決意の二つで叫んだ。

 

中佐「・・・・・・」

 

中佐「海賊にやられた同志は数知れない 海軍を甘くみるな 入隊を許可する」

 

コビー「はいっ ありがとうございます!!」

 

港では

 

ララ「お芝居にしてはうまくやりましたね。」

 

ルフィ「あとはコビーが何とかするさ絶対!」

 

ララ「ですね。」

 

ゾロ「にしてもいい船出だ みんなに嫌われてちゃ 後引かなくて海賊らしい」

 

ルフィ「だはははそうだな!」

 

コビー「ル!ル! ルフィさんっ!!!」

 

ルフィ「コビー」

 

ララはここで左腕に変身用スマホ型デバイスを装着しておく。

 

ゾロ「海兵に感謝される海賊なんて聞いたことねェよ」

 

ララ「良いじゃないですか。お礼を言ってるんですから。」

 

ルフィ「しししし!」

 

ルフィ「また逢おうな!!!コビー!!!」

 

ララ「またねェェ!!」

 

ルフィ、ゾロ、雨野ララを乗せた船は島を出た。

 

中佐「全員敬礼!!」

 

中佐含む海軍は一礼した。

 

コビー「え!?」

 

中佐「いい友達を持ったな」

 

コビー「! はいっ」

 

中佐「あの転生者の美しいお嬢さんもいい子だしな。」

 

コビー「はっ はい。」

 

中佐「我々の今の敬礼は海軍軍法の規律を犯すものである よって全員 先 一週間メシ抜きだ!!」

 

海軍「はっ!!!」

 

ルフィ「くーーーっ 行くかァ!! ”偉大なる航路(グランドライン)”!!!」

 

ゾロ「結構な冒険が待ってそうだぜ・・・」

 

雨野ララ「はい! ワクワクしちゃいます!」



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第4話「”海賊専門の泥棒”ナミ」

海賊基地を出港して、時間が経過して

 

雨野ララ「お二人に説明しますね。デバイスの事、そしてこれの元となった地球のある存在の事も。」

 

ルフィ「そうだよな・・・ちゃんと聞いていなかったぜ。」

 

ゾロ「チキュウのある存在って奴な」

 

雨野ララ「まず地球ではテレビって存在があるんです。」

 

ルフィ「テ、テレビ?」

 

ゾロ「テレビ・・・?」

 

ララ「スマホでの動画サイトでテレビの歴史映像でも見ながらの方がいいですね。でも一度女神様に連絡して音声と字幕の翻訳してもらうのもいいです」

 

ララはスマホで女神さまに連絡して、映像の音声と字幕翻訳をしてもらうよう依頼した。

 

ララは動画サイトを開き、そのテレビの歴史映像をタップして再生する。

 

ルフィ「なんかスゲー!」

 

ゾロ「テレビって奴も時代と共に、形も変わっていってるな。」

 

ララ「そしてテレビゲームというのもね。」

 

ルフィ「テレビゲーム?」

 

ララ「私がデバイスで変身した姿の一人になった時の元となった作品です。」

 

ララは女神様に電話して、ロックマンXシリ-ズの攻略本を船の上に転送してもらった。

 

ゾロ「転生させた女神の力ってすげーんだな。」

 

ララ「特にX8のキャラ紹介を読んでください。」

 

ルフィ「エックス・・・レプリロイドでイレギュラーハンター。ゼロって奴はララが変わっていた奴か。そしてアクセルな。」

 

ララ「レプリロイドは人間に近い思考能力を持ったロボットで早い話が「心」を持った機械って事です。イレギュラーハンターは電子頭脳に異常をきたし人間に害をなすロボットを「イレギュラー」と呼び、それを排除するのがロボット達による治安組織です。」

 

ゾロ「お前のいた異世界でのゲーム世界の事とはいえ、心を持った機械であるエックスとゼロ、アクセルを開発した人間の科学者も相当の技術を持ってるんだな・・・」

 

ララ「一度3人になって自己紹介しますね。でも注意しますが変身後は中の私は普通の話し方ですが、エックスとゼロ、アクセルはゲーム世界そのままの口調に変換されます。特にゼロはちょっと俺様口調です。今後は区別しやすいように変身後の呼び方は変身後の名前で呼んでください。声の違いだけで一発で分かるでしょうけども・・・」

 

ゾロ「ああ。」

 

ルフィ「分かった。」

 

ララ「では。」

 

ララは左腕のデバイスを起動して、最初はエックスに変身。

 

エックス「やあ 初めまして 俺はエックスだ。ルフィにゾロ これからよろしく。」

 

ルフィ「あれ声が変わってるよな?」

 

ゾロ「ああ 確かに声が変わった・・・」

 

ルフィ「まあ よろしく!」

 

エックス「では ゼロに交代するぞ。」

 

エックスはゼロに交代した。

 

ゼロ「モーガンの時に会ったな。せいぜい俺たちの足を引っ張るなよ」

 

ゾロ「ゼロだな。また声が変わった、それと確かに ちょっと俺様的な奴だな。上から目線っぽくなってるぞ・・・」

 

ゼロ「ではアクセルに交代だな。」

 

ゼロはアクセルに交代。

 

アクセル「やあ ルフィにゾロ! 僕はアクセル これでもイレギュラーハンターでイレギュラーハントしてるんだ 今後ともよろしくね!」

 

ゾロ「あ ああ。こいつも声が違うぞ、アクセルは言動がガキっぽさが目立つな・・・」

 

アクセルは雨野ララに戻った。

 

ララ「これで自己紹介は終わりです。変身後は変身後の名前で呼んでくださいね。」

 

ルフィ「ああ 分かった。」

 

ゾロ「俺もそうするぞ。」

 

ララ「デバイスにはある機能もありますが、それはおいおい見せていきます。攻略本は一度女神様の元へ戻ってもらいます。」

 

ララは日常用スマホで女神様に連絡し、攻略本は戻ってもらう。

 

ララ「素性は自分からちゃんと言おうと思います。」

 

ゾロ「ほう・・・」

 

またまた時間が経過し、

 

ルフィ「にしても腹減ったーーー」

 

ゾロ「ララって航海術とか持ってねェのか?」

 

ララ「私 地球では学校ってとこに通学していた16歳の学生ですよ。海賊時代の生まれじゃないので、航海術なんてありません」

 

ゾロ「そりゃそうか ルフィは航海術持ってねェのはおかしいんじゃねェか?」

 

ルフィ「おかしかねェよ 漂流してたんだもん。」

 

ルフィ「お前こそ 海をさすらう賞金稼ぎじゃなかったのかよ?」

 

ゾロ「おれはそもそも賞金稼ぎだと名乗った覚えはねェ」

 

ゾロ「ある男を探しにとりあえず海へ出たら 自分の村へも帰れなくなっちまったんだ」

 

ララ(そう・・・ミホークと対決のためにね。)

 

ゾロ「仕方ねェからその辺の海賊船を狙って 生活費を稼いでた・・・それだけだ」

 

ララ「じゃあ ゾロさん あなた迷子って事じゃ?」

 

ゾロ「おい! その言い方はよしてくれ!」

 

ゾロ「ったく・・・!航海もできねェなんて海賊が聞いて呆れるぜ! これじゃ”偉大なる航路(グランドライン)”も目指し様がねェ 早ェとこ”航海士”を仲間に入れることだな」

 

ルフィ「あと”コック”とさ”音楽家”とさァ・・・」

 

ゾロ「ンなモンあとでいいんだよ!!」

 

ララ「確かに・・・」

 

ルフィ「腹減った・・・」

 

ゾロ「俺もな・・・」

 

ララ「正直私もすいてきました・・・」

 

ルフィとゾロは寝っ転がる。

 

ゾロ「お 鳥だ」

 

ルフィ「でけェな わりと・・・」

 

ララも見上げて鳥を確認。

 

ルフィは起き上がり、

 

ルフィ「ゾロ! ララ! 食おう!!あの鳥っ」

 

ゾロ「? どうやって・・・」

 

ララ「それと火が無いのに、焼く事も出来ないです。船が焼けちゃいます」

 

ルフィ「俺が捕まえてくる! まかせろ!!」

 

ララ「って 人の話聞いてない・・・」

 

ルフィは船のある部分を両腕を伸ばして掴み、

 

ルフィ「ゴムゴムの・・・」

 

ルフィ「ロケット!!!」

 

ララ「行っちゃった・・・」

 

ゾロ「なるほどね・・・」

 

ルフィは鳥のくちばしにはまっちゃったのだ。

 

ルフィ「ぎゃーーーーっ 助けてーーーっ」

 

ゾロ「アホーーーーーーっ!!!」

 

ララ「何やってんですかーー!? ゾロさん早く追わないと!!」

 

ゾロ「わーってら!! 一体何やってんだ てめェはァ!!」

 

ゾロはオールで船を必死に漕ぐ。

 

「おーーーーーい止まってくれェ!!」

 

「そこの船止まれェ!!」

 

ゾロ「ん!? 遭難者か こんな時にっ!!」

 

ララ「遭難者なら助けないと!!」

 

ゾロ「船は止めねェ!!勝手に乗り込め」

 

遭難者「な!! なにいっ!!?」

 

3人の遭難者はなんとか乗り込んだ。

 

ゾロ「へえ!よく乗り込めたな」

 

遭難者3人「ひき殺す気かっ!!!」

 

ララ「そこはツッコみたいよね・・・」

 

遭難者「なんて乱暴な奴だ・・・というか女連れとはなっ・・・」

 

遭難者の一人が小太刀を構えてくる。

 

バギー一味「おい 船を止めろ 女は置いてってもいいぞ。俺たちァ あの海賊”道化のバギー”様の一味のモンだ」

 

ゾロ「あァ!?」

 

バギー一味の3人はボコられた。

 

「あっはっはっはっはーーーっ」

 

「あなたが”海賊狩りのゾロ”さんだとは露知らずっ!失礼しましたっ」

 

ゾロ「てめェらのお陰で仲間を一人見失っちまった とにかく まっすぐ漕げ あいつ(・・・)の事だ 陸でも見えりゃ自力で下りるだろう」

 

ララ「それで? どうして海賊が海のど真ん中で溺れそうになってたんですか?」

 

「それだっ!!嬢ちゃん よく聞いてくれやした!!」

 

「あの女っ!! そうあの女が全て悪いっ!!」

 

「しかもかわいいんだけっこう!! しかし嬢ちゃんはあの女以上の美しさだ!!」

 

ララ「美しいなんて言われると照れますね。」

 

「着ている服なんて見た事ないっすよ!」

 

「話しやすが 俺たちが商船を襲った帰りの事でした」

 

『ぐっしっしっしっしっし!! こりゃあいい額の宝だぜ』

 

『あの小せェ商船にしちゃ上出来だ!!』

 

『バギー船長からご褒美が出るかもな!!』

 

『ん? おい あの船なんだ』

 

その小舟には女の子一人がぐったりとしていた。

 

『誰かぐったり倒れてるぞ』

 

バギー一味は小舟に近寄った。

 

『お? 女じゃねェのか?』

 

『おい! お前ぐっしっしっし どうしたんだ 死んでんのか』

 

???『あ・・・ああ 私は夢でも見ているのかしら・・・ こんなに広い海で・・・人に出会えるなんて・・・』

 

???『・・・・・・ど どなたか存じませんが・・・水を 水を・・・一杯いただけませんか できるなら たった一かけらのパンでも・・・ 私・・・遭難してしまって・・・・・・!!』

 

???『お金なら・・・差し上げます いくらでも どうか・・・助けて・・・』

 

バギー一味『いいとも助けてやろう』

 

バギー一味『その前にその宝箱をみせてくれねェかな?』

 

???『どうぞ・・・こちらへ来て好きなだけお持ちください それより・・・水を・・・!!』

 

一味は小船に乗り、宝箱を開けようとする。

 

バギー一味『まァ待て待て娘さん!!宝の確認が先さ!』

 

バギー一味『そう!なんせおれ達ゃあんたの命を助けるんだ!!』

 

???『よろしければその船ごと 差し上げますわ!』

 

女の子は隙を見て、バギー一味の船を奪っていった。

 

バギー一味『は!!? あの女!!おれ達の宝積んだ船を!!』

 

バギー一味『おい この宝箱 空だぜ!!』

 

???「南の空に低い黒雲をともなう 寒冷前線を発見っ!! まもなく激しい雨とともに」

 

???「スコールが吹くことでしょう 小さな船は転覆に注意くださいっ!!」

 

嵐が発生し、バギー一味が乗っていた女の子の小舟は転覆した。

 

???「ビンゴっ!」

 

???「じゃあね お宝は貰ってくわ!」

 

女の子は一味の船を奪い去っていった。

 

『ち・・・畜生ォてめェ謀りやがったな!!!』

 

『待ちやがれ女ァ!!』

 

 

「ーーーってゆう次第なんですよ! ひどいでしょ!? 嬢ちゃんもそう思うでしょ!?」

 

ララ「ええ まあ。」(それ間違いなくナミだね・・・さっそくやっちゃってるよ。)

 

ゾロ「天候まで操るのか・・・海を知り尽くしてるな その女」

 

ララ「ゾロさん 操るっていうより天候を予測してるって言った方が正しいかと」

 

ゾロ「天候を予測・・・か。航海士になってくれねェかな」

 

「あいつは絶対探し出してブッ殺す!!」

 

「それより宝をまずどうする」

 

「そうだぜ このまま帰っちゃバギー船長に・・・・・・!!」

 

ララ「ん? バギー・・・?」

 

ゾロ「そのバギーってのは誰だ・・・!?」

 

バギー一味『おれ達の海賊船の頭ですよ 旦那や嬢ちゃんは”道化のバギー”を知らねェんで? ”悪魔の実シリーズ”のある実(・・・)を食った男でね 恐ろしい人なんだ!!』

 

ララ「悪魔の実・・・」(バギーはバラバラの実のバラバラ人間だったっけ・・・)

 

ゾロ「・・・・・・悪魔の実を・・・?」

 

とある島の港町。

 

一人の女の子が逃げていた。

 

「待て貴様ァ~~~~っ!!」

 

「泥棒女ァ 海図を返せェーっ!!!」

 

???「ハッ ハッ」

 

???「やっと手に入れた! ”偉大なる航路(グランドライン)”の海図っ!!」

 

「クソッ!! 早く取り返さねェと俺たちの命も危ねェぜ!!」

 

「船長の砲弾で死ぬのもゴメンだしな!」

 

「バギー船長!港の空に何か見えます!」

 

バギー「大砲で撃ち落とせ」

 

「はいっ!!」

 

砲弾は鳥に命中し、ルフィは落下。

 

ルフィ「うおおっ」

 

???「きゃあ」

 

「ひ・・・人が 空から降ってきた!!!」

 

???「何・・・・・・?」

 

ルフィ「何で砲弾が飛んでくるんだ!? くっそ~~~~」

 

ルフィは立ち上がる。

 

「うわっ 生きてる!!!」

 

ルフィ「あーーーー 助かった!!」

 

???「!」

 

???「お・・・!!親分(・・)っ!! 助けに来てくれたのね!?」

 

???「あとは任せたわ!!」

 

女の子は去っていった。

 

「おい 女が逃げたぞ」

 

「追う必要はねェ!!」

 

「親分が わざわざ残ってくれてる」

 

ルフィ「?」

 

「なるほど・・・子分をかばったって訳だな お陰で追い回す手間が省けた」

 

「なァ親分っ!! あの海図(・・・・)は恐れ多くも海賊”道化のバギー”様の持ち物だ!!!」

 

同時に一人がルフィの麦わら帽子を斬り飛ばした。

 

ルフィ「あ」

 

ルフィはバギー一味を殴り飛ばした。

 

ルフィ「俺の宝物に 触るな」

 

ルフィは右手で帽子をキャッチ。

 

「こ・・・」

 

「この野郎ォ~~~っ!!!」

 

ルフィは残り二人ものした。

 

???「すごいっ つよいのねあんた (サーベル)相手に素手で勝っちゃうなんて!」

 

ルフィ「あ!誰だお前」

 

ナミ「私は海賊専門の泥棒っ!! ナミっていうの 私と組まない?」

 

ルフィ「海賊専門?」



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第5話「道化のバギー」

ナミ「そう! 私は海賊からお宝を盗む泥棒っ! 私と組めば儲かるわよ!」

 

ルフィ「いやだ!俺は別にお前と組みたくねェ」

 

ルフィは去ろうとした。

 

ナミ「・・・・・・! ちょっと待ってよ!」

 

ナミは建物から飛び降りた。

 

ナミ「そういえばさ その帽子何なの? さっき それ(・・)傷つけられて怒ったじゃない! 高いの?」

 

ルフィ「これはおれの宝物だ!」

 

ナミ「へえ 宝物・・・!中に宝石でも入ってたり・・・・・・ あ!もしかして宝の地図!?」

 

ルフィ「うるせーなー おれは忙しいんだよ」

 

ある酒場の屋上

 

???「まだ捕まらんのか泥棒は・・・」

 

部下「た・・・只今追跡中のハズです バギー船長」

 

バギー「だいたい何でそう簡単に ”偉大なる航路(グランドライン)”の海図を盗まれるんだ!!!あァ!!?」

 

バギー「これから”偉大なる航路(グランドライン)”へ入って 一暴れしようって時にだぜ・・・!!」

 

部下「それが船長 ほんの手違いで海図を補完してた小屋の鍵が つけっぱなし(・・・・・・)に・・・・・・!!」

 

バギー「なんだと・・・・・・!?」

 

部下「ですからつけっぱなし(・・・・・・)に・・・」

 

バギー「誰がつけっ鼻(・・・・)だァ!!!!」

 

部下「ええ!!?」

 

バギーは部下に顔を近づけ、

 

バギー「この鼻が自前じゃ可笑しいか?つけっ鼻みたいで」

 

部下「そ・・・そんなこと!!・・・!! マッタクの誤解です(・・・・・・・・・)っ!!」

 

バギー「真っ赤でデカイです(・・・・・・・・・)だァ!!?」

 

部下「ええェ~~~~~っ!!?」

 

バギー「ハデに死ねェ~~~~っ!!!」

 

部下「ま・・・待ってください 船長!! おれはそんなこと・・・!!!」

 

バギー「おれは誰だ!!!」

 

部下は首を絞められてるかのように苦しみだす。

 

部下「うがっ!!! バ・・・バギ せん・・・ちょ」

 

部下は浮き始めた。

 

部下「・・・く・・・くるじいっ」

 

部下達「「・・・出た・・・ あ・・・悪魔の実の能力(ちから)っ!!!」

 

バギー「大砲用意!!」

 

部下「おれは何も・・・・・・!! だ だすげで」

 

バギー「吹き飛ばせ!!ハデにな!!」

 

部下「ああああああ」

 

部下は砲撃で散った。

 

バギー「海図は必ず取り返せ!! それとこの町の金品をさっさと回収しちまえ!!」

 

部下「は・・・はいっ!!! バギー船長っ!!!」

 

 

ルフィはナミと共にある民家にいて、ルフィは椅子に座り、ナミはテーブル座りだった。

 

ナミ「へーーー 海で仲間とはぐれちゃったんだ 何人?」

 

ルフィ「二人だ ここ お前んちなのか?」

 

ナミ「ううん 私 旅の泥棒だもん 知らない人の家 この町の人達はみんな町のハズレに避難してるの 酒場にいるバギー達を避けるためにね」

 

ルフィ「ふーん そんなに怖ェのか そのナミーって海賊は」

 

ナミ「ナミは私だ!! 海賊はバギー!!!」

 

ナミ「バギーはね 大砲好きで有名な海賊なの」

 

ナミ「どこだかの町で子供に自分の鼻をバカにされたからって 大砲でその町一つで消し飛ばしたって話もあるし その上 妙な奇術を使うとも聞いてるわ」

 

ルフィ「しかし何でこの町 誰もいねェんだ」

 

ナミ「みんな避難してるって言ったじゃない!! 聞いてろ!!」

 

ルフィ「ああ だからお前空き巣やってんのか」

 

ナミはテーブルを叩き、

 

ナミ「しっつれいね!!私は海賊専門の泥棒だって言ってるでしょ!?」

 

ナミは少々頭抱える。

 

ナミ「下等な空き巣なんかと一緒にしないで!! あんたと喋ってるとつかれるわ!!」

 

ルフィ「まあ おちつけよ」

 

ナミ「・・・・・・」

 

ナミ「私の目標はね 何が何でも1億ベリー稼ぐ事!! そしてある()を買うの!!」

 

ルフィ「村を買う!? 1億ベリーなんて大金並の海賊じゃあ・・・」

 

ナミ「策はあるわ」

 

ナミは右手に握りしめた1枚の丸めた紙。

 

ナミ「みて これは今盗んできた”偉大なる航路(グランドライン)”の海図!」

 

ナミ「まず この町で”道化のバギー”のお宝を頂いたら 私は”偉大なる航路(グランドライン)”へ入って」

 

ナミ「もっともっと大物の海賊のお宝を狙うつもり!!」

 

ナミ「どう? 私と組んで大儲けしない? あんたの強さ(・・)使えるのよ 分け前ははずむから!」

 

ルフィ「もしかしてお前 航海術持ってんのか?」

 

ナミ「ん?」

 

ナミ「当然っ!!ナメて貰っちゃ困るわ! 航海の腕にかけては 私の右に出る者はそうそういないでしょうね 私 海 大好きだもの」

 

ルフィ「そうかっ!やった!!ちょうどいい!! 俺たちも 今”偉大なる航路(グランドライン)”を目指してるんだ!!」

 

ナミ「ほんと!?」

 

ルフィ「ああ!!お前 ”航海士”として俺たちの仲間になってくれよ!! 海賊の仲間に!!」

 

ナミ「!」

 

ナミは表情が変わり、

 

ナミ「・・・・・・!! いやっ!!!」

 

ルフィ「?」

 

ナミ「ハ・・・・・・ あんた海賊だったの やめやめ!今の話 全部ナシ!!やっぱ あんたとは組みたくないわ」

 

ルフィ(ララの奴は快く仲間に入ってくれたのになァ・・・)

 

ナミ「ははーん成程ね・・・ だからその地図(・・・・)で宝探しってわけ・・・」

 

ルフィ「これは宝の地図なんかじゃねェって言ってるだろ!」

 

ナミ「うそよ!じゃあ何!そんなボロい帽子 宝だ なんて」

 

ルフィは一度帽子を外す。

 

ルフィ「これは昔 友達から受け取った おれの大切な宝物なんだ!! 仲間を集めて海賊になる事をおれはこの帽子に誓った」

 

ナミ「ふんっ!!海賊海賊って バカな時代だわ!!」

 

ナミ「私が世界で一番嫌いなものはね 海賊なの!!!! 好きなものはお金とみかん」

 

ナミ(あーあ なーんだ こいつも能無しの略奪者か・・・ かといって盗むお宝なんて持ってなさそうだし何か立たないかしら・・・)

 

ルフィ「おい 航海士になってくれよ!」

 

ナミ「やだっつってんでしょ!!」

 

ここでナミは笑顔で閃いた。

 

ナミ「まァ でも困ってるみたいだから 条件をのんでくれたら考えてもいいわ」

 

ルフィ「本当か!そうなんだ 困ってんだ 条件って何だ?」

 

ナミ「私と一緒にバギーの所へ行ってほしいの 別に何もしなくていいわ ただそれだけ(・・・・)!」

 

ルフィはさっさと行こうとした。

 

ルフィ「よっしゃ行こう どこに居るんだバギーは」

 

ナミ「ちょっと待って準備もあるのよ一応!」

 

ナミはロープを持ち出す。

 

ルフィ「何だ そのロープ」

 

ナミ「ただのロープよ 問題ある?」

 

ナミ(誰が海賊なんかになりますか!)

 

 

ナミ「この道のつきあたり」

 

ナミ「あそこよ海賊達のいる酒場は」

 

ルフィ「で? 何をしに行くんだ?」

 

ナミ「それは」

 

ナミ「行っての」

 

ナミはロープでルフィを縛り付ける。

 

ナミ「お楽しみよ!!海賊のお兄さん!!」

 

ルフィ「げ!何すんだ」

 

バギー「なんだとォ!!!」

 

バギー「海図泥棒に逃げられただァ!!? てめェら 怪力男3人揃って何てザマだ!!!」

 

部下「申し訳ありませんバギー船長!!!」

 

部下「しかし!! 本当にやたら強いやつで!! その・・・!!!麦わら帽子をかぶった・・・・・・親分(・・)がっ!!!」

 

バギーはブチ切れていた。

 

バギー「ハデに死ねェ~~~っ!!!」

 

部下達「「「うわあ~~~~~~~っ!!!!」」」

 

部下「バギー船長!!」

 

バギー「どうしたァ!!!」

 

部下「さっきの泥棒が・・・ 自分から来てますが・・・!!!」

 

バギー「よォし!!ここへ連れてこい!!」

 

バギー「・・・何ィ!?自分から来ただと!!?どういう事だァ!!」

 

部下「分かりませんが・・・来てます」

 

バギー「よォし!!ここへ連れてこい!!」

 

部下「あっ!! こいつ!!こいつですよ バギー船長!!」

 

部下「空から降ってきた泥棒の親分!!」

 

ナミは縛り付けたルフィを蹴とばし倒す。

 

ナミ「泥棒を捕まえて来ました!! 道化のバギー船長!! 海図はお返しします!」

 

バギー「!」

 

ルフィ「こんにゃろだましたな!!」

 

バギー「よく返しに来てくれたな だが・・・どういう事だ・・・?」

 

ナミ「親分と喧嘩しました! もう うんざりです 私をバギー一味に入れて下さい!!」

 

バギー「は?」

 

バギー「ぶわーーーっはっはっはっはっは!! もううんざりか!!はっはっ面白ェ女だ!!よし!! 気に入った!!部下にしてやる!!」

 

ナミ(潜入成功っ!これでバギーのお宝も”偉大なる航路(グランドライン)”の海図も 全部頂いてこの町から逃げてやる!!)

 

ルフィは四角状の檻に入れられた。

 

ルフィ「あいつはもう仲間にしてやらん!!」

 

 

ゾロとララはバギー一味が襲撃し滞在中の島に到着。

 

「つきました ゾロの旦那にララの嬢ちゃん!!」

 

ララはイヤホン接続の日常用スマホを操作し、動画を視聴中であった。

 

ゾロ「何だ・・・がらんとした町だな 人気がねェじゃねェか・・・」

 

ララ(ナミちゃんもここに来ているし、ナミちゃん あなたをきっと 後のアーロンの束縛から解放するから!)

 

バギーの部下「はあ」

 

(ララの嬢ちゃんが手に持ってる物、見た事がないぞ。光ってる部分は何だ!?)

 

「じつは この町 我々バギー一味が襲撃中でして」

 

「どうする バギー船長に何て言う 手ぶらだぜ 俺たち」

 

「そりゃ あった事をそのまま話すしかねェだろ!! どうせあの女は海の彼方だ」

 

ゾロ「じゃあ とりあえず そのバギーってのに会わせてくれ ルフィの情報が聞けるかも知れねェ 行くぞララ。」

 

ララ「はい!」



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第6話「酒場の一件」

酒場ーーー”ドリンカー・パブ”

 

バギー「盗まれた”偉大なる航路(グランドライン)”の海図が戻った” そして新しい船員も加わった!!おれ達の航海は実に快調だ!!」

 

バギー「さァ 存分に飲め!! ハデに騒いで次の戦いに活気をつけろ!!!」

 

部下達「「「うおおおおおーーーーーーーっ!!!」」」

 

バギー「ナミ!! 飲んでるか この野郎ォ!!」

 

ナミはジョッキを持つ。

 

ナミ「うっす!!いただいてます バギー船長っ!!」

 

ナミは部下の一人とお酒の飲み比べを始めた。

 

結果ナミの勝ち。

 

ナミ(ふふっ!私のお酒の強さは尋常じゃないのよ! このペースで みんな飲み続けてたら 予想外に 簡単にお宝を頂けそう!まったく海賊ってのは単純でやりやすいわ)

 

ルフィはオリの鉄格子にかじりついていた。

 

ルフィ「あー 楽しそうだなー やっぱこうだよなー 海賊って!!」

 

ルフィ「ん」

 

ナミがルフィの所まで来た。

 

ナミ「どう?調子は親分(・・)!」

 

ルフィ「うるせェ こっから出せ!! はらのも減ってる なんか食わせろ!」

 

ルフィはとりあえず肉は食べられた。

 

ルフィ「うまいっ お前いい奴だなー やっぱ仲間にしてやろうか」

 

ナミ「いらないわよっ!!」

 

ナミ「あんた今の自分の立場わかってんの? このままきっと どっかへ売り飛ばされちゃうのよ」

 

ナミ「でも ま 私の仕事(・・)が万事うまくいったら この檻の鍵くらい開けて逃がしてあげるわ 私 あんたに全く恨みないし」

 

ルフィ「じゃ 今開けろ」

 

しかしバギーがルフィの目の前に来て、

 

バギー「ぶわっはっはっはっはっはっはっはっ!!!」

 

ナミ「!!」

 

バギー「大変な子分を持っちまったなァ!!コソ泥親分っ!!」

 

ルフィ「何言ってんだ そいつは子分なんかじゃねェ!」

 

バギー「あーあー そう 言いてェ気分だろうよ なんせ裏切られちまったもんなァ」

 

バギーはルフィに顔を近づけ、

 

バギー「返しては貰ったものこの 俺の宝に手をつけた罪は重い!!てめェの処分は決まってる」

 

ルフィ「逃がしてくれんのか?」

 

バギー「そうだ お前を逃がして 逃がすかっ!!!」

 

バギー「野郎共!!! ”特製バギー玉”準~~~~~~備っ!!!!!」

 

部下達「「「うおおおおおおっ」」」

 

部下「バギー玉セット完了しました!!」

 

砲弾は大砲にセットされ、

 

バギー「よし見せろ その威力っ!!!」

 

大砲はある民家に向けられた。

 

ナミとルフィはちょっと驚く。

 

砲弾は発射され、民家を貫き、一直線へと飛んでいく。

 

民家達は見事に崩壊した。

 

バギー「まさにど派手っ!!!下手な町なら一発で消し飛ばす代物だ!!! こいつとおれの悪魔の実の能力でおれは”偉大なる航路(グランドライン)”をも制してやるっ!!」

 

バギー「さァ 撃てナミ!! お前の元親分をこのバギー玉で消し飛ばし俺様への忠誠と 共に世界を制す大いなる野望をここに誓うのだ!! 元親分を派手に殺してみせろ!!!」

 

ナミは冷や汗を掻く。

 

ナミ「あいつを殺す・・・・・・!? 私が・・・!?」

 

ナミ「い・・・いえ!!バギー船長 私は結構です・・・!!」

 

ナミ「それより・・・そうだっ!お酒っ!酒を飲みましょう!! あんなのほっといて!!」

 

バギー「やれ」

 

ナミ「え・・・」

 

部下「やれやれーっ 景気よくブッ放せェ!!」

 

部下「撃ーてっ撃ーてっ」

 

部下「撃ーてっ」

 

部下「撃ーてっ」

 

ナミ「・・・・・・!!」

 

バギー「撃ーてっ」

 

部下「撃ーてっ」

 

部下「撃ーてっ」

 

部下「撃ーてっ」

 

ナミ(・・・まいった・・・こんな事になるなんて・・・ これを撃たなきゃ私は きっと・・・殺されるわ・・・!!)

 

ナミ(でも いくらこいつが海賊だからって・・・ むやみに人を殺せば 私も海賊と同類じゃない!!!)

 

ルフィ「・・・・・・」

 

バギー「ナミ!!!しらけさせんじゃねェ 早く点火しろ!!!」

 

ナミはバギーの怒声でびっくりし、手が震える。

 

ルフィ「手が震えてるぞ」

 

ナミ「!」

 

ルフィ「中途半端な覚悟で 海賊を相手にしようとするからそうなるんだ」

 

ナミ「・・・・・・!! 覚悟って何よ 人を簡単に殺してみせる事がそうなの? それが海賊の覚悟・・・?」

 

ルフィ「違う」

 

部下達「「グズグズすんじゃねーっ!!」」

 

ルフィ「自分の命(・・・・)を賭ける覚悟だ!!」

 

部下「撃ーてっ」

 

部下「撃ーてっ」

 

部下がマッチに火をつける。

 

部下「おい新顔じらすなよ 点火の仕方知らねェのか?」

 

ナミは腰の棒をつなぎ合わせ、

 

部下「火をこの 導火線にボッと・・・」

 

部下を叩きのめした。

 

部下達「「「な!!!?」」」

 

ルフィ「!!」

 

ナミは叩きのめした弾みで、我に返った。

 

ナミ(しまった・・・!!つい・・・!!)

 

バギー「ナミ てめェどういうつもりだァ!!! せっかくこの俺が部下に迎え入れてやろうってのに!!!あァ!!?」

 

ナミ「ご ごめんなさい!!」

 

ナミは思わずお辞儀で謝罪。

 

バギー「何ー!? 謝って済む事かーー!?」

 

ルフィ「何だお前 今さらおれを助けてくれたのか?」

 

ナミ「バカ言わないで!!」

 

ナミ「勢いでやっちゃったのよ!!・・・たとえ真似事でも 私は非道な海賊と同類にはなりたくなかったから!!」

 

ナミは部下達と敵対しようと向き合う。

 

ナミ「私の大切な人の命を奪った 大嫌いな海賊と同類には・・・!!」

 

ルフィ「・・・・・・ あー それで嫌いなのか 海賊が・・・」

 

しかし火が導火線に引火した。

 

ルフィ「あーーーっ 導火線に火がついてるーーーーっ!!!」

 

ルフィ「やべーーーー!!!死ぬーーーーっ!!!」

 

ルフィは鉄格子に食らいつく。

 

導火線の火はどんどん着火地点へ近づく。

 

バギー「人を おちょくるのもたいがいにしろ小娘!! ハデに殺せ!!!」

 

バギー「ハデに死ねェ!!」

 

部下たちはナイフを持ち出し、ナミに向かっていく。

 

ナミ「まだ火が・・・」

 

ルフィ「くそっ消し飛ぶっ!!!」

 

ナミはタクトで応戦するが、部下達は避ける。

 

ルフィ「死んでたまるかァっ!!!」

 

ナミはタクトを放りなげ、導火線を握りしめる。

 

ナミ「あつ・・・!!!」

 

ルフィ「・・・・・・!?お前・・・・・・・・・」

 

ルフィ「後ろっ!!」

 

ここでゾロが刀の鞘で数人を防ぎ、ゼロがTブレイカーを一人の顔面に命中させ共に防いだ。

 

ゾロ「お前ら 女一人に何人がかりだ」

 

ゼロ「いくらなんでも多勢に無勢だろ。」

 

ナミ「え・・・」

 

ルフィ「ゾロォ!!!それにゼロォ!!!」

 

部下「ゾロ!?ってあと一人の赤い鎧は誰だ!?」

 

バギー(ああ?何だ? あの赤い鎧の奴ァ?)

 

ゼロ「お前 怪我は無いのか?」

 

ナミ「え? ええ・・・・平気・・・」

 

ルフィ「やー よかった よくここがわかったなァ 二人とも早くこっから出してくれ」

 

ゾロ「お前なァ 何遊んでんだルフィ・・・! 鳥に連れてかれて見つけてみりゃ今度は檻の中か アホ」

 

ゼロ「拘束されている上にオリの中とは・・・」

 

部下「ってか あいつ・・・ゾロって言ったよな?」

 

部下「”海賊狩りのゾロ”か!? 何で泥棒と喋ってんだ・・・!?あの赤い鎧は何者だ!?」

 

ナミ「あいつの言ってた仲間って・・・ ”海賊狩りのゾロ”の事・・・!?どうなってんの・・・!? っていうかこの赤い鎧の奴は何者なの!?」

 

バギー「貴様 ロロノア・ゾロに間違いねェな 俺の首でもとりに来たか?」

 

ゾロ「いや・・・興味ねェな おれはやめたんだ 海賊狩りは・・・」

 

ゼロ内部の半超空間内の下着ララ(バギーのバラバラの実の能力、生で拝見するチャンスなのでゾロに一度相手してもらおうっと。)

 

バギー「おれは興味あるねェ てめを殺せば名が上がる」 

 

ゾロ「やめとけ死ぬぜ」

 

バギー「赤い鎧の奴も只者じゃねェみてえだしよ・・・」

 

部下「うおおおやっちまえェ船長!!ゾロも赤い鎧の奴も斬りキザめェ!!」

 

バギー「赤い鎧のてめェは後で相手するぜ。海賊狩りのゾロ 本気で来ねェと血ィ見るぞ!!!」

 

ゾロは刀を三刀流で構える。

 

ゾロ「・・・・・・! そっちがその気なら・・・・・・!!!」

 

ゾロはバギーの胴体と右足をぶった切った。

 

ルフィ「うわっ よえーなあいつっ!!」

 

ナミ「うそ・・・」

 

部下達「「へへ・・・」」

 

 



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第7話「撤退」

バギーはぶった切られ倒れた。

 

ゾロ「・・・・・・ 何て手ごたえのねェ奴だ・・・」

 

部下達「「「へっへっへっへ・・・」」」

 

ゾロ「・・・・・・?」

 

ルフィ「おいゼロ、ゾロ!早く こっから出してくれね?」

 

ゾロ「ああ」

 

ゼロ「だな・・・」

 

ナミ「・・・・・・・・・!?」(・・・どうなってんの この一味 船長が殺されたのに笑ってるなんて・・・)

 

部下達「「「へっへっへっへっへ!! あーっはっはっはっは!!」」」

 

ゼロ内部の半超空間内の下着ララ(私はバギーがバラバラの実の能力者だと知ってるから、部下たちはバギーがバラバラの実の能力者だと知ってるからね・・・本人から事前に能力の事を聞いたんでしょ。)

 

ゾロ「何が そんなにおかしい!! おとなしくこの檻の鍵を渡せ!!俺たちはお前らと戦う気はない!!」

 

ルフィ「・・・・・・? おっかしな奴らだなァ・・・・・・」

 

その時、ゾロの腰の辺りを腕だけが掴んだナイフが突き刺した。

 

ルフィ「!!?・・・ゾロっ!!?」

 

ナミ「!?・・・・・・・・・・・・なに あの手!!!」

 

ゼロ「フっ やるじゃないか。」

 

部下達「「「ぎゃっはっはっはっはっは!!」

 

ゾロ「くそっ!!何だ こりゃあ一体・・・!!」

 

腕ごとナイフは抜かれ、腕は浮遊する。

 

ゾロ「手が・・・・・・!!浮いてやがる・・・・・・!!!」

 

ゾロの左腰からは出血が多めに出ている。

 

バギー「バラバラの実・・・・・・!!!」

 

胴体の方も立ち上がる。

 

ゾロ「!?」

 

バギー「それが おれの食った悪魔の実の名だ!!! 俺は斬っても斬れないバラバラ人間なのさ!!!」

 

ナミ「!!・・・体がくっついた・・・ 悪魔の実なんてただの噂だと思ってた!!」

 

ゼロ「バラバラ人間ねェ・・・」

 

ゾロ「・・・・・・!?」

 

ルフィ「バラバラ人間って あいつバケモンかっ!!」

 

ゼロ「ルフィ 同じ能力者であるお前も相手の事言えないんじゃないか?」

 

バギーはにやりと笑い、

 

バギー「急所は外しちまったか・・・ロロノア・ゾロ!! だが 相当の深手だろ」

 

ゾロは少々吐血して苦しそうだった。

 

バギーはゼロの方を向き、

 

バギー「次は赤い鎧のお前だ・・・」

 

ゼロ「さて どうだろうな・・・俺はそう簡単にやられんぞ。」

 

ゼロ内部の半超空間内の下着ララ(ブレードアーマー・エックスにチェンジしようかな。)

 

ゼロ「お前の番だ!」

 

ゼロは瞬間的に消えて、ブレードアーマー・エックスと交代する。

 

ブレードアーマー・エックスが出現し、

 

BA(ブレードアーマー)・エックス「やってやるか。」

 

バギー「何!? 姿が変わっただーー!?」

 

これには部下達全員を含めてナミも驚愕するしかない。

 

ナミ「何なの こいつ!?」

 

ゾロ「お前はエックスか!?」

 

BA(ブレードアーマー)・エックス「そういえば言っていなかったな。俺は性能が異なるアーマーを装着する事でパワーアップが可能なんだ。当初はヘッド、ボディ、アーム、フットとパーツごとに身につけなければならなかったが、一時的にウィルスの汚染を防ぐためにプログラムにし、集めてから完成したアーマーをそのまま装着する時があった。装着するアーマーごとに性能が違う。これも俺を開発したロボット工学の天才とまで言われたお爺さんのトーマス・ライト博士が俺のために遺した贈り物と言ってもいい。」

 

BA(ブレードアーマー)・エックスは体を光らせチャージショットの準備開始。

 

ルフィ「そりゃスッゲー! しかも体が光りだしてる!!」

 

ナミ「っていうか 姿が変わったと思ったら、声も変わった!?」

 

部下「船長そんなわけわからん奴もやっちゃってください!」

 

ルフィ「エックスの奴はスゲェけどな、後ろから刺すなんて卑怯なんだよ!! デカッ鼻ァ!!!」

 

部下達はガーーーンとなった。

 

ナミ「バカっ それだけは言っちゃ・・・」

 

バギー「だ・れ・が デカッ鼻だァああ!!」

 

バギーはナイフを握った右手ごと、ルフィへ飛ばしたが、BA(ブレードアーマ)・エックスが右腕でのチャージショットを放ち右手を上手く弾いた。

 

バギー「何ーー!?」

 

部下達「「「何だとーーー!?」」」

 

ゾロ「バギーの右手を弾いた!?」

 

ナミ「嘘でしょ!?」

 

バギー「てめェ 何だ今のは!?」

 

BA(ブレードアーマー)・エックス「今のはチャージショットさ。太陽の光エネルギーを腕に集中させてチャージして放ったんだよ まっ 太陽光も必要無い場合もある。もちろん装着するアーマーによってチャージショットの形も違う!」

 

ナミ「何よ それ・・・そんな科学力 まだ無いはずよ・・・それにトーマス・ライトなんてお爺さんの博士は聞いたこともないわ!!」

 

ルフィ「ニヒッ サンキュー エックス。おいバギー お前は必ず ぶっ飛ばすからな!!」

 

バギー「ぶっ飛ばすだぁ?」

 

バギー「ぶあーっはっはっはっはっは ぶっ飛ばすだァ!!? 終いにゃ笑うぞ!!! てめえら4人はこの場で死ぬんだよ!!」

 

BA(ブレードアーマー)・エックス「それはどうかな?」

 

ルフィ「ああ エックスの言う通りだ! そんな事はまだわかんねェぞ!!」

 

バギー「この状況で どうぶっ飛べばいいんだおれは!? 野郎共!!笑っておしまいっ!!」

 

部下達は大笑いだ。

 

BA(ブレードアーマー)・エックスは小声で、

 

BA(ブレードアーマー)・エックス「そうやって笑ってられるのも今のうちだ・・・」

 

ルフィ「ここは逃げだ! ゾロ! エックス!」

 

ナミ「・・・・・・!! ちょっ・・・せっかく助けに来てくれた仲間に逃げろって・・・!!あんたはどうすんのよ!!」

 

ゾロ「了解」

 

BA(ブレードアーマー)・エックス「ああ。」

 

ナミ(だめだっ!!わけわかんないわ やっぱ海賊ってだから嫌いっ!! 一人はロボットだし、でもあいつの事は気になって仕方ないし・・・ここは自力で逃げ出す方法を・・・・・・!!)

 

バギー「バカたれが逃がすか ロロノア・ゾロにロボット野郎!! バラバラ砲ーうっ!!!」

 

ゾロはバギーの腕をナイフごと刀で弾きながら、大砲の元へ走る。

 

BA(ブレードアーマー)・エックスはチャージセイバーで腕をナイフごと弾く。

 

バギー「っち・・・ロボット野郎!!」

 

ゾロは大砲の穴部分を方向転換させようとした。

 

ナミ「まさか・・・・・・!!」

 

大砲は向きを部下達に向けられた。

 

部下「ぎいやーーーーーーーっ」

 

部下「大砲が こっち向いたァーーーーーっ!!!!」

 

バギー「ぬあ~~~~~~っ!!! あれには まだ”特製バギー玉”が入ったままだぞ!!!!」

 

BA(ブレードアーマー)・エックス「上出来だな」

 

ルフィ「おおっ!!」

 

ゾロ「おい点火だ!!! 急げ!!!」

 

ナミ「え・・・ ・・・は・・・はいっ!!」

 

バギー「よせ!!!」

 

バギー「ふせろォーーーーっ!!!」

 

砲弾は発射され、周りは煙にまみれた。

 

ゾロ「今のうちだ・・・・・ ところでお前 誰だ」

 

ナミ「私・・・泥棒よ」

 

BA(ブレードアーマー)・エックス「泥棒はよくないだろ・・・」

 

BA(ブレードアーマー)・エックスが若干聞こえて登場してきた。

 

ナミ「煙の中から登場してなんで平気なのよ・・・」

 

BA(ブレードアーマー)・エックス「俺たちはレプリロイドだから 煙まみれだろうが効かないさ。」

 

ナミ「レプリロイド・・・?」

 

ルフィ「そいつはウチの 航海士だ」

 

ナミ「バッカじゃないの まだ言ってんの!? そんな事言う暇あったら自分がその檻から出る方法考えたら!?」

 

ルフィ「そりゃそうだ」

 

ゾロ「いや問題ない てめェは檻の中にいろ!!」

 

バギー「どチキショーが逃がさんぞォ!!!」

 

ゾロは檻を担いでいこうとしていた。

 

ルフィ「おい ゾロ いいよ!腹わた飛び出るぞ」

 

BA(ブレードアーマー)・エックス「無理するな。」

 

ゾロ「飛び出たらしまえばいい」

 

ナミ「何でそこまで・・・!!!」

 

ゾロはほんとに担いだ。

 

ゾロ「おれはおれのやりてェようにやる!」

 

ゾロは左腰からは出血し、吐血もしていた。

 

ゾロ「口出しするな!!!」

 

ナミ(どうしてそこまで・・・・・・!!! 海賊のくせに・・・!!!)

 

バギー「あいつらどこだ!!!」

 

部下「いません船長っ」

 

部下「ゾロも!!ナミも!!檻まで!!!それにあのロボット野郎も!!」

 

部下「ばかな!! あれは5人がかりでやっと運べる鉄の檻!!」

 

部下「しまった 盗まれてる!!!」

 

バギー「何がだ!!!」

 

部下「あの檻の鍵が ありません!!」

 

そして建物の屋上の死角辺りまで何とか逃げたゾロは、ルフィが入れられた檻を叩き置く。

 

ゾロも座り込む。

 

BA(ブレードアーマー)・エックスもダッシュジャンプなどで、ルフィの元へやってきた。

 

ルフィ「くそっ この檻さえ開けば!!!開けば!!!」

 

ゾロ「厄介なモンに巻き込まれちまった・・・!! だが一度やりあったからには 決着(ケリ)をつけなきゃな!!」

 

BA(ブレードアーマー)・エックス「しかし ゾロ 君は結構無茶するな・・・」

 

ゾロ「俺はこういう奴なんだよ。」

 

バギー「ナメやがって あの3人とロボット野郎っ!!! ジョーダンじゃねえぞ おいっ!!」

 

バギー「俺様は誰だ!!!!」

 

部下達「「「海賊”道化のバギー”船長です!!」

 

バギー「その通りだ!!!」

 

バギー「あいつら ただの泥棒じゃねェ事はよ~~~~~くわかった!!! だがな俺が一番気になるのは姿を変えるロボット野郎だ!ロボットが姿を変えるとか訳わかんねェんだよ!! こいつぁ おれへの宣戦布告(・・・・)とみて間違いねェな!!」



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第8話「猛獣使いのモージ」

バギー「このバギー一味!! 旗揚げ以来奪いに奪ってハデに名を上げて来た!!」

 

バギー「たかだか3人の泥棒や訳がわからねェロボット野郎にナメられていいのか!!?」

 

部下達「「「いけません!」」」

 

バギー「声が小せェ もう一回!!」

 

部下達「いけません!!!」

 

バギー「うるせェ!!!」

 

バギー「奴らには海賊の一団・・・・・を敵に回す事の恐ろしさを教える必要がある!!! ここで一発”猛獣ショー”だっ!!!」

 

ここで巨大ライオンに乗った羊皮の男が登場。

 

モージ「お呼びで? バギー船長」

 

部下「おおおっ!! モージさんだ!!」

 

部下「モージさんの猛獣ショーだ!!」

 

モージ「ロロノア・ゾロの首とロボット野郎を壊すのは私がやっても?」

 

バギー「構わん」

 

 

ゾロ「もう だいぶ酒場から離れた」

 

ゾロ「とりあえず すぐには追っちゃ来ねェだろう」

 

BA(ブレードアーマー)・エックス「しかし ゾロ 君って檻を引きずれるほどの怪力ってどっかでトレーニングとかしてたのか?」

 

ゾロ「まぁな しかしいったん退いたはいいが この檻は厄介だな・・・!! そうなんだ これが開かねェとあいつが来ても何もできねェよ!!」

 

ゾロは倒れる。

 

ゾロ「もうダメだ 血が足りねェ これ以上歩けん・・・!!」

 

BA(ブレードアーマー)・エックス「お疲れ・・・」

 

BA(ブレードアーマー)・エックスもその辺に座る。

 

近くにちょこんと座っていた1匹の白い犬。

 

ゾロ「・・・何だ この犬は・・・・・!!」

 

ルフィ「犬? あ 犬だ」

 

BA(ブレードアーマー)・エックス「犬だな・・・」

 

ルフィ「これ何だ犬か? 本当に おい ゾロ エックス全然動かねェよ」

 

BA(ブレードアーマー)・エックス「俺に聞かれてもな」

 

ゾロ「知るか・・・ そんなもん犬の勝手だ とにかく今はお前が その檻から出る事を考えろ」

 

ルフィ「死んでんのかな」

 

ルフィは犬の額を指で押すが、怒った犬はルフィの顔に咬みつく。

 

ルフィ「痛え!!」

 

ルフィ「何すんだ犬っ!!」

 

犬「ワンワン」

 

ゾロ「てめェ 今の事態わかってんのか!!?」

 

BA(ブレードアーマー)・エックス「なーにをやってるんだかな・・・」

 

犬とルフィの絡み合いが終わり、ルフィとゾロは共に倒れる。

 

ルフィ「犬め!!」

 

ゾロ「くそ・・・血が足りねェ!!」

 

そこへナミが来た。

 

ナミ「あんた達 一体何やってんの 3人して・・・ こんな道端で寝てたら バギーに見つかるわよ!」

 

ルフィとゾロ「「よォ 航海士」」

 

ナミ「誰がよ!!!」

 

ナミ「一応 お礼をしに来ただけよ 助けてもらったからね」

 

ルフィ「礼?」

 

ナミは近くにオリの鍵を放り投げる。

 

ルフィ「鍵!!! 檻の鍵 盗ってきてくれたのか!!」

 

ナミ「まァね・・・我ながらバカだったと思うわ 他に海図も宝も何一つ盗めなかったもの そのお陰で」

 

ルフィ「はーーーっ!!ホントどうしようかと思ってたんだこの檻!!」

 

BA(ブレードアーマー)・エックス「結構やるもんだね」

 

ナミ「それより あんたって一体何者よ? 一応気になるし教えてほしいのよ」

 

BA(ブレードアーマー)・エックス「ああ それは・・・」

 

変身解除し、正体を明かそうとしたが、犬がカギを口で咥えて、飲み込んでしまったのだ。

 

ルフィ「あ」

 

ナミ「あ」

 

BA(ブレードアーマー)・エックス「何てことを・・・」

 

ゾロ「いいっ!?」

 

ルフィ「いいーーー!?」

 

ルフィは犬の首を掴む。

 

ルフィ「このいぬゥ!!! 吐け 今飲んだのエサじゃねェぞ!!!」

 

ルフィ「くそーッ」

 

犬「ワンワン!!」

 

近くをおじさんが通りかかった。

 

???「くらっ!!!小童ども!! シュシュをいじめるんじゃねェっ!!」

 

エックス内部の半超空間内の下着ララ(町長さん なつかしーー!!)

 

ルフィ「シュシュ?」

 

ゾロ「誰だ おっさん」

 

町長「わしか わしはこの町の長さながらの 町長じゃ!!!」

 

ゾロはとある民家の中で休憩中。

 

ルフィ「ゾロは?」

 

町長「休ませて来た。隣はわしの家じゃ。避難所に行けば医者がおると言うとるのに」

 

町長「寝りゃ治ると言って聞かんのじゃ。凄い出血だというのに!!」

 

BA(ブレードアーマー)・エックス「あ それと俺が一体何者かって話だけど。」

 

ナミ「あ そうよ あんた一体何なのよ!?」

 

BA(ブレードアーマー)・エックス「フッ。」

 

BA(ブレードアーマー)・エックスは電磁波の球体に包まれ、瞬時に制服を着用しデバイス装着中の雨野ララに戻った。

 

ナミ「えええ!? ロボットじゃなくて人間の女の子ですってーーー!!?」

 

町長「何じゃと!?」

 

雨野ララ「驚かせてごめんなさい。一応自己紹介はさせてください 私は雨野ララ ピチピチの16歳です!」(ナミちゃん 顔立ちは可愛い方だと思う・・・。いいのは容姿だけだろうけどね。)

 

ナミ「あっ これはご丁寧に 私はナミって言うんだけど・・・じゃなくて一体どういう事なのよーー!?」

 

雨野ララ「その用件はバギーとの一件が終わってからにしてほしいんです。」

 

ナミ「えっ? って16歳って私より2つ下・・・」(しかも何て綺麗なピンクの髪と顔立ちなの・・・胸も私よりちょっと大きくてスタイルも良い・・・着ている服も見た事ないわ。)

 

雨野ララ「だってバギー達は変身中の私に向かって、ロボット「野郎」って言ってましたし ロボットは大抵男の子が好むものと言われてます。目の前で初対面での16歳の女の子が変身してるなんて知った時のあの人たちの反応はびっくりレベルで面白いかと。」

 

雨野ララは舌を出し、困った顔での笑い表情。

 

ナミ「でもなんで 麦わらのこいつはびっくりじゃないのよ!?」

 

ルフィ「モーガン大佐との戦いで乱入してきて、初めて会ったしな。その時からだ」

 

ナミ「う う~~ん。とりあえず あなたの言う通り、今の話はバギーとの一件が終わるまで置いとくわ・・・ それとこの犬シュシュって名前なの?」

 

町長「ああ」

 

ルフィ「こいつ ここで何やってんだ?」

 

町長「店番さ わしはエサさながらをやりにきただけさながらなんじゃ」

 

ナミ「あ! 本当 よく見たらここ お店なんだ」

 

雨野ララ「ペットフード屋さん・・・そうだ。記念に店の写真撮っておこうかな。」

 

雨野ララは日常用スマホを取り出し、カメラモードにすると、店から距離を置く。

 

ナミ「その手に持ってるの何なの?」

 

雨野ララ「これはスマートフォンって言いまして 略してスマホです。」

 

ナミ「すまーとふぉん? 略すとすまほ?」

 

雨野ララ「3人も店と共に被写体として撮りますか。」

 

雨野ララはルフィ達を入れて、ペットフード屋の写真撮影をした。そして日常用スマホをスカートの右ポケットに入れた。

 

町長「この店の主人は わしの親友のじじいでな この店は10年ほど前 そいつとシュシュがいっしょに開いた店なんだ」

 

町長「二人にとっては思い出がたくさん詰まった大切な店じゃ わしも好きだがね」

 

主人『いいか!わしの留守中はお前が店長だ!くれぐれも商品は食うんじゃないぞ!!』

 

シュシュ『ワン!』

 

町長「この傷を見ろ きっと海賊と戦って 店を守ったのだ」

 

ナミ「だけど!いくら大切でも海賊相手に店番させる事ないじゃない 店の主人はみんなと非難してるんでしょ?」

 

雨野ララ(確か・・・病気で亡くなったんだっけ。」

 

町長「いや・・・奴はもう 病気で死んじまったよ」

 

ルフィ「!」

 

雨野ララ「え? 病死!?」(やっぱり・・・)

 

町長「3か月前にな 病院へ行ったっきり」

 

主人『わしが入院しとる間 店番しっかり頼んだぞシュシュ!』

 

シュシュ『ワン!!』

 

ナミ「もしかして それからずっと おじいさんの帰りを待ってるの?」

 

雨野ララ「シュシュは主人が亡くなったのは知らないとか?」

 

町長「・・・・・・!わしは違うと思ってる。」

 

町長「シュシュは頭のいい犬だから 主人が死んだ事くらいとうに知っておるだろう」

 

雨野ララ(シュシュ 健気だよ・・・)

 

ナミ「じゃ どうして店番なんて・・・」

 

町長「きっとこの店は シュシュにとって宝なんじゃ」

 

町長「大好きだった主人の形見だから それを守り続けとるのだとわしは思う」

 

町長「困ったもんよ わしが何度 避難させようとしても 一歩たりともここを動こうとせんのだ 放っときゃ餓死しても居続けるつもりらしい」

 

ナミ「・・・・・・」

 

と、その時だった。

 

「グオオオオオオ・・・!!!」

 

ナミ「な・・・この雄叫び・・・・・・!!」

 

町長「こ・・・こりゃ あいつじゃ!!”猛獣使いのモージ”じゃ」

 

雨野ララ(ああ いたね。そんな奴・・・)

 

ナミと町長はその場から逃げた。

 

ルフィ「って ララはどうすんだ? なんか来ちまうみてェだけど」

 

雨野ララ「一応ここにいますよ・・・」

 

ルフィ「あっそう つーか犬 お前鍵返せよ」

 

そこに猛獣使いのモージが現れる。

 

モージ「見つけたぜェ まず一匹・・・というか隣にいる見た事がない服を着た美しいピンク髪の容姿をした娘は誰だ? まぁいい。俺はバギー一味猛獣使いのモージだ」

 

彼が乗っている巨大ライオンのリッチーは威嚇するようにしていた。

 

雨野ララ(モージ あなたも懐かしいーーー!!)

 

雨野ララは表情はまじめな表情はしていたが、内心は敵キャラであるモージとの生での対面でちょっと感動していた。

 

モージ「フハハハ・・・仲間に置き去りにされたのか?不憫だなァ せっかく逃げ出したのに・・・」

 

モージ「バギー船長はかなりお怒りだぜェ えらい事しちまったなァ お前ら」

 

モージ(娘の方はリッチーにビビる様子すら見せんとはどういう事だ? 気が強い性格なのか・・・)

 

ルフィ「なんだ お前 へんな着ぐるみかぶって」

 

モージ「何っ・・・・・・・・・!!!」

 

モージ「失敬だぞ貴様ァ!!これは 俺の髪の毛だ!!」

 

ルフィ「じゃあ なおさら変だな」

 

モージ「何だと!? おい娘!お前はどうなんだ!?この髪の毛変か!?」

 

雨野ララはちょっと表情が困り顔で、

 

雨野ララ「悪いですけど 私もちょっと変かな・・・って。」

 

モージ「小娘が・・・」

 

モージ「つーかてんめェ その檻に入ってるからって安心してんじゃねェのか まず 俺の怖さを知らんらしい・・・」

 

物陰で見ていたナミと町長。

 

ナミ「あいつとあの子 なんか挑発してない・・・!?」

 

町長「バカか あの小童と娘は・・・」

 

モージ「言っとくがこの世に俺に操れない動物はいないんだぜ 例えばそこにいる犬にしてもだ」

 

モージはシュシュに噛まれた。

 

モージ「お前は所詮名もないコソ泥だ」

 

ルフィ「犬は」

 

モージ「貴様の命に興味はない ロロノア・ゾロとあのロボット野郎の居場所を言え」

 

リッチーも威嚇中。

 

ルフィはララを手招きし、ヒソヒソ話を始める。

 

ルフィ「ララ お前があのロボット野郎だと教えていいのか?」

 

ララ「いえ 襲われた際に変身して初めて分かってもらいます、だから一応断りの返事で、そもそもロボットってルフィさんのような男の子が好むって言われてますし、女の子が変身した姿なんて思わないでしょ?」

 

ルフィ「そりゃそうか」

 

二人は離れて、ルフィが

 

ルフィ「いやだ」

 

モージ「やれ!!リッチー」

 

リッチーは檻をかみ砕く。

 

ナミ「鉄の檻が!!!」

 

町長「まずい!!! あの小童と娘殺されるぞ!!!」

 

ルフィは破壊された檻から脱出できた。

 

ルフィ「やった 檻が開いた!!!」

 

しかしルフィはリッチーのパンチで奥の民家まで吹っ飛ばされる。

 

モージ「即死だ!おれに歯向かうからそうなる そこの小娘 ゾロとロボット野郎の居場所を知らんのか?」

 

雨野ララ「さて どうでしょうね・・・」

 

モージ「なら貴様もリッチーの手で殺してやる! やれ リッチー!」

 

リッチーは腕パンチを繰り出す前に、雨野ララは咄嗟にデバイスの力で黒ゼロに変身。

 

モージ「姿が変わった!? つーかロボット野郎の正体は女かよ!?吹っ飛ばせリッチー!」

 

リッチーの腕パンチで黒ゼロは民家まで吹っ飛ばされた。

 

モージ「まさか ロボット野郎の正体があんな見た事ない服の小娘だとは・・・」

 

リッチーは匂いを嗅ぐ。

 

モージ「・・・・・・!どうした」

 

モージ「なるほど・・・・ここはペットフード(ショップ)か しょうがねぇ奴だ てっとり早く済ませろよ食事は」

 

リッチー「ガルル・・・」

 

シュシュは近づくリッチーを警戒し、吠えて威嚇する。

 

 

一方吹っ飛ばされたルフィは、

 

ルフィ「あーーーびっくりした 裏の通りまで吹き飛んじまったよ ララの奴もきっと大丈夫だろ」

 

ルフィ「でも窮屈な檻から出られた!! よォし ララの奴とも合流してあいつらをぶっ飛ばして 泥棒ナミに航海士やってもらうぞ!!!」

 

そして別民家に吹っ飛ばされた黒ゼロ

 

黒ゼロ「リッチーのパンチはパワーはあるもんだな。だが俺の敵ではない!」

 

元々ゲーム世界の設定とはいえ、ボディの防御力が高く作られて赤き破壊神という異名をも持つゼロの黒版は、大したダメージは受けずに瓦礫から起き上がり、変身を解き雨野ララへと戻った。



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第9話「モージ&リッチー戦」

町長「うおお!!」

 

ルフィ「ん?」

 

町長「何で生きとるんじゃ小童!!」

 

ナミ「何で生きてんのよあんた!!」

 

ルフィ「? 生きてちゃ悪いのか」

 

と、そこへ

 

雨野ララ「ルフィさーーん!!」

 

ルフィ「おお ララもやっぱ無事かーーー!!」

 

ナミ「あの子も何でピンピンしてんの!?ロボットになったら吹っ飛ばされても壊れるくらいするはずなんだけど。」

 

雨野ララ「レプリロイドは単なるロボットじゃありません。私たちと同じ「心」を持った機械なんです 自分で考えて行動ができるというね。」

 

ナミ「ははっ まさか機械が心を持つだなんて・・・あり得ない あり得ないわよ。」

 

雨野ララ「でもそう作られてるんです。それにゼロは元々ボディの防御力が非常に高く設計されて開発されていますしね。吹っ飛ばされた程度では、ボディの大した傷は負わないです。」

 

町長「しかしお前ら この町へ来た目的は何じゃ!なぜ あんな海賊と関わる!!」

 

ルフィ「目的ならさっき決めた!”偉大なる航路(グランドライン)”の海図と航海士を得る事だ!!」

 

 

シュシュ「ワン!! ワン!!」

 

モージ「何なんだこの犬は・・・・・・ 俺たちを店に入れない気なのか?」

 

シュシュ「ワン!! ワン ワン!!」

 

モージ「まさかこんなちっぽけな店の」

 

モージ「番犬ってわけじゃねぇよなァ・・・・・・」

 

リッチー「ガルルル・・・」

 

シュシュ「ワン! ワン!!ワン!!」

 

リッチーはパンチでシュシュを痛めつける。

 

しかしシュシュは何度も立ち上がる。

 

シュシュ「ワン!! ワン!!ワン!!!」

 

主人『見ろ!!シュシュ!!完成だ!! 今日からわしとお前でこのペットフード店を繁盛させよう!』

 

シュシュはリッチーの足に咬みつくが、民家の窓部分に叩きつけられる。

 

主人『売れんもんだのう 商売ってのはむずかしい』

 

過去のシュシュ『ワン』

 

過去の町長『売れんようじゃのう・・・よし!わしが食う!!売ってくれ』

 

主人『はっはっはっは 顔も犬ならメシも犬になったか町長』

 

過去の町長『あほか!おまえらに同情しとんのじゃ!!!』

 

 

シュシュはまだ立ち上がる。

 

モージ「おォおォ まだ向かってきやがる・・・!!店の中に大好物でもあんのかい?」

 

主人『今日は100箱も売れたな』

 

過去のシュシュ『ワン』

 

主人『こらシュシュ!!商品食うなと言うとろうが!!』

 

主人『はっはっは そいつはわしの自慢なんだ!!』

 

主人『わしが入院しとる間店番しっかり頼んだぞシュシュ!』

 

リッチー「ガルルル・・・」

 

シュシュ「ワン!! ワン!!ワン!!」

 

 

ルフィ「俺ちょっとゾロんトコ行ってくる あの着ぐるみ男ゾロ探してたみてェだし」

 

雨野ララ「あっ ルフィさん 私も行きますよ!」

 

ルフィ「そうか じゃあ行こう!」

 

町長「もうよせ!!今度こそライオンに食われるぞ!! 娘 おぬしも今度はどうなるか!?」

 

雨野ララ「私は大丈夫ですって 返り討ちにするだけです。」

 

雨野ララは笑顔で軽くウインクする。

 

ルフィとララはゾロのいる民家へ移動を開始。

 

 

リッチーはペットフードの袋を口に咥えながら、中身を食べていた。

 

モージ「畜生 あの犬 俺にまで嚙みつきやがって・・・ あーあー血が出てる」

 

モージ「この俺に番犬立てるとは いい度胸してるぜ あの店の主人も」

 

ルフィとララはシュシュの吠える声で、悲惨な光景を目撃。

 

シュシュが店番をしていたペットフード店が燃え盛っていたのだ。

 

シュシュは燃える店を見ながらも、泣きながら懸命に吠えていたのだ。

 

ララ「ルフィさん お店が・・・燃えてます。ひどい・・・」

 

ルフィ「ああ。」

 

町長『きっとこの店は シュシュにとって宝なんじゃ』

 

町長『大好きだった主人の形見だから』

 

町長『それを守り続けとるのだとわしは思う』

 

ララ「シュシュ・・・」

 

ルフィ「ララ・・・行くぞ。あいつをぶっ飛ばしに!」

 

ララ「はい!」

 

 

行進を続けるモージの前にルフィとララが立ち塞がる。

 

モージ「・・・・・・? てめェは・・・オイ・・・!! ・・・・・・!?てめェはさっき・・・確かに・・・殺したハズだ!! 娘 テメェも姿がロボットに変わったとはいえ、あんな吹っ飛ばされ方したら壊れてる筈だろ!? しかも全くの無傷とかあり得ねえよ!!」

 

ルフィ「あれくらいじゃ死なないね おれはゴム人間なんだから」

 

ララ「私が変身したレプリロイドのゼロはボディの防御力が非常に高く設計されていましてね。吹っ飛ばされたくらいじゃちょっと振動が来るくらいで大したダメージにもなりませんでしたわ フフッ」(お嬢様口調って時々は使ってみようっと。)

 

ララはクスッと笑う。

 

モージ「ごむ人間?悪運の強さは認めるが 多少頭は打ったか・・・ それに娘はレプリロイド・・・? 何だ レプリロイドってのは?」

 

モージ「また 俺の前に現れるってのもバカだ!!!頭をかみ砕いてやれっ!!!!」

 

モージがリッチーから飛び降り、リッチーが向かってくるが。

 

ララ「ルフィさん 私が先にちょっとかましてもいいですかね?」

 

ルフィ「ああ じゃあ俺はその後でぶっ飛ばす。」

 

ララは左腕のスマホ型デバイスを起動させ電磁波の球体に包まれゼロに変身。すぐにゼットセイバーからkナックルにチェンジし突っ込む。

 

ゼロ「竜巻旋風脚!!」

 

ゼロはジャンプしてリッチーの顔面に強力な旋風脚を叩きこみ、着地してリッチーをふらつかせる。

 

モージ「ちくしょう!!」

 

ゼロ「ルフィ 行け!!」

 

ルフィ「おうよ!」

 

ルフィは両腕をねじりこむようにクロスさせて伸ばす。

 

モージ「な!! 何だそりゃ!!? 手が・・・」

 

伸ばしたルフィの両腕はリッチーの顔面を掴み、

 

伸ばした状態の両腕に合わせ、両腕が回転するとリッチーも高速回転し宙に浮かされると、

 

ルフィ「ゴムゴムの・・・」

 

ルフィ「槌ィ!!!」

 

リッチーを地面に首ごとめり込むように突き刺した。

 

モージ「!!!?」

 

モージ「リッチー・・・・・・!??」

 

ゼロは立ち上がり変身を解除し、電磁波球体に包まれ瞬時に制服着用のデバイス装着中のララに戻った。

 

ララ「ルフィさん さすがですね。」

 

ララは女神級の笑顔で言う。

 

ルフィ「へっ おめェもな ララ。」

 

ルフィも立ち上がる。

 

モージ「なんだ!!・・・・・・お前・・・何なんだ!!?」

 

ルフィ「俺は昔 ゴムゴムの実を食った・・・!!!」

 

モージ「ゴムゴムの実・・・!? まさか お前・・・バギー船長と同じ”悪魔の実”の能力者・・・!!?」

 

モージ「よ・・・よしっ! そうだ 二人にはな 好きなだけ宝をやろう!! そ・・・それと ここは一つ穏便に謝ろうと思う!! ごめん!!」

 

ララ「何を寝言を言ってるんですか? あれだけの事をしておいて許せるわけないでしょ!! シュシュくんの宝はもう戻ってこないんです ルフィさん 一発やっちゃってください。」

 

ルフィ「当然だ おれはお前をぶっ飛ばす!!」

 

ルフィは腕を伸ばして、モージの胸倉をつかみ、思いっきり引き寄せる。

 

ルフィ「思い知れ」

 

モージ「あ・・・あああおい!! や・・・やめてくれェああああ!!!!」

 

ルフィはモージの顔面を殴り倒した。

 

そして傷だらけのシュシュの前には焼けて倒壊したペットフード店の姿が。

 

その様子を見ていたナミと町長。

 

ナミ「どいつもこいつも・・・・・・!! 海賊なんてみんな同じよ・・・!!!」

 

ナミ「人の大切なものを平気で奪って!!」

 

町長「・・・・・・」

 

そしてルフィとララが現れる。

 

ルフィ「ん?」

 

ララ「あっ」

 

ナミ「! あら 海賊生きてたの・・・!」

 

ナミ「てっきりその子も一緒にライオンに食べられちゃったのかと思ったわ」

 

町長「おい・・・何言い出すんじゃ」

 

ナミ「あんたがその子と共に海賊の仲間集めて町を襲いだす前にここで殺してやろうか!!」

 

ナミは突っかかろうとするが、町長に羽交い絞めで止められる。

 

町長「おいやめんか 娘っ!!」

 

ルフィ「お前なんかにおれがやられるか」

 

ララ「私もあなたにやられるほど弱くないです。変身せずに勝てますよ」

 

ナミ「何っ!!? というかララって言ったっけ・・・あなたもなの!?」

 

ナミ「もう やったろうじゃないの!!」

 

ルフィとララはシュシュの元へ。

 

町長「やめろっちゅーんじゃ 何なんじゃ お前らはっ!!!」

 

ララはシュシュの目の前にペットフードの袋を置く。

 

シュシュ「!」

 

ルフィとララはシュシュの隣に座る。

 

ララ「ごめんね これしか取り返せなかったの。」

 

ルフィ「あとは全部食っちまいやがってよ!」

 

ナミ(あの二人・・・あのライオンと戦ってきたんだ・・・あの犬の為に・・・・・・!!)

 

ルフィ「よくやったよお前は!よく戦った まぁ見ちゃいねえけどな 大体わかる!」

 

ララはシュシュを優しく撫でるを含めて抱きしめる。

 

ララ「シュシュくん 君は偉いよ そんな傷だらけになっても立ち向かったんだもの。」

 

この時のシュシュはララの優しさのある抱きしめにちょっと赤くなっていたと思う。ララが抱きしめをやめるとシュシュは袋を咥えて二人の元を離れるが、

 

シュシュ「ワン!!」

 

ルフィ「おう!! お前も頑張れよ!!」

 

ララ「元気でね!!」

 

シュシュ「ワン!!ワン!!」

 

ナミ「はは・・・」

 

 

バギー「モージがやられた!!?」

 

部下「はい船長」

 

バギー「”特製バギー玉”ありったけ用意しろ!!! 茶番は終わりだ!!!この町ごと吹き飛ばす!!!すべて消し飛ばしてやる!!!」



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第10話「戦闘準備へ」

モージがバギーの元へ戻った。

 

バギー「よう・・・戻ったか モージ副船長」

 

モージ「も・・・申し訳ありません バギー船長・・・」(伝えねば・・・麦わらがゴム人間である(・・・・・・・)事と、そしてロボット野郎に姿を変えた奴の正体が見た事ない服装のとても美しいピンク髪と容姿の良い女の子だって事を・・・)

 

バギー「何!?麦わらの男とロボット野郎にやられただと!? ゾロじゃねェのか相手は!!」

 

モージ「はァ・・・ わた・・・しも・・・み・・・みくびっ・・・てま・・・した」(伝えないと・・・ゴム人間(・・・・)と美しいピンク髪と容姿の良い女の子だと・・・)

 

モージ「実は・・・あの麦わらは・・・ゴ・・・げん! そして姿の・・・変わるロボット・・・野郎は・・・まさかの・・・!!」

 

モージは倒れてしまった。

 

部下「・・・・・・!?何だ・・・今の・・・!!」

 

部下「モージさん 何か伝えようとしてたぞ」

 

部下「あそこまでフラフラになりながら一体 何を・・・」

 

部下「『ご・・・げん』としか聞こえなかった・・・」

 

部下「『ご・・・げん』って一体・・・」

 

部下「あと 最後の 姿の変わるロボ野郎は・・・モージさん 正体を見たっぽいよな。まさかの・・・で言いかけてたし」

 

バギー「成程な・・・それでのびのび(・・・・)戦いやがったとでも言うのか・・・!?」

 

部下「バギー船長は理解してるぞ・・・」

 

バギー「あの野郎 『ご()げん』だと!!?おれはもうキレた!!!」

 

バギー「てめェら 町を消し飛ばす準備はまだか!!急げ!!!」

 

部下「は・・・はい!!バギー船長!!!」

 

モージ「ゴムにんげんに美しいピンク髪と容姿の・・・女の子・・・」

 

 

町民達の避難所ーーー

 

町民「ん?あれは」

 

町民「ペットフード屋のシュシュじゃないか!」

 

町民「よかったよ無事で!みんな心配してたんだぞ」

 

町民「あ シュシュだ!」

 

町民「しかしひどいキズだ 海賊達にやられたんだな すぐに手当てを」

 

町民「おい 町長のジジイはどうした」

 

町民「そうだ・・・町長 エサをやりに行くと言ってここを出たのに シュシュだけ帰って来るなんて変だな」

 

女性町民「まさか 町長さんの身に何か・・・・・・!」

 

町民「心配だな よしおれが見てこよう」

 

町民「バカモン!待て!町長は海賊共に捕まる程バカじゃない あやつは誰よりも町の事知り尽くしておるのだからな」

 

町民「ただ・・・思い入れも深すぎる・・・!!わしら(・・・)にとってはあまりにも・・・」

 

町民『いいな くれぐれも早まったマネはするんじゃないぞ!! 町民が全員無事ならば町などすぐに立て直せるのだ』

 

町長『わかっとるわ エサをやりに行くだけじゃ』

 

町民「強く止めてはおいたもののバカな事考えなければいいが・・・」

 

 

ナミが二人に近づく。

 

ルフィ「?」

 

ララ「どうかしましたか?」

 

ナミ「どなってごめん!」

 

ルフィ「ん?」

 

ルフィ「いいさ お前は大切な人を海賊に殺されたんだ なんかいろいろあったんだろ? 別に聞きたくもねェけどな」

 

ルフィは立ち上がる。

 

ララ「大切な人を海賊に殺されるのは辛いです・・・」

 

ナミ「あなたも分かるのね・・・」

 

ララ「私も人間ですから、それくらいは」

 

ララも立ち上がる。

 

町長は唸っていた。

 

町長「わしは もう我慢できーん!!」

 

ナミ「え!?」

 

町長「酷さながらじゃ!!さながら酷じゃ!!シュシュに小童、ロボ戦士に姿を変えるピンク髪の娘までここまで戦っておるというのに!! 町長のわしがなぜ指をくわえて話が町が潰されるのを見ておらねばならんのじゃ!!!」

 

ナミ「ちょっと町長さん おちついてよ!」

 

町長「男には!! 退いてはならん戦いがある!! 違うか小童っ!!ピンク髪の娘っ!!」

 

ルフィ&ララ「「そうだ おっさん!!!〈はい 町長さん!!!〉」

 

ナミ「のせるな!!」

 

ルフィ「?」

 

ララ「いや あの同意しただけなのに・・・」

 

町長「40年前さながらっ!!」

 

町長「ここはただの荒地じゃった・・・!!そこから全てを始めたのじゃ」

 

町長「”ここに おれ達も町をつくろう” ”海賊に(・・・)やられた古い町の事は忘れて・・・”」

 

ルフィ・ナミ・ララ「「「!」」」

 

町長「・・・はじめはちっぽけな民家の集合でしかなかったが 少しずつ少しずつ町民を増やし 敷地を広げ店を増やしわしらは頑張った!!」

 

町長「そして見ろ!!そこは今は 立派な港町に成長した!! 今の この町の年寄りがつくった町なのじゃ!! わしらのつくった町なのじゃ!!」

 

ナミ「・・・・・・」

 

町長「町民達とこの町はわしの宝さながら!!!」

 

町長「己の町を守れずに何が町長か!!! わしは戦う!!!」

 

 

バギー「撃て!!!特製バギー玉!!!」

 

特製バギー玉が4人の目の前の民家群を貫いた。

 

4人は衝撃で吹っ飛ぶが、

 

町長「ぬあっ」

 

ナミ「きゃあ」

 

ララは咄嗟にノーマル・エックスに変身し、吹っ飛ばされながらもうまく受け身をした。

 

町長「んぬ・・・ わしの家まで!!!」

 

ルフィ「あ!!! ゾロが寝てんのに!!!」

 

ノーマル・エックス「ゾロー!!」

 

民家群はバギー玉の威力により見事な倒壊を見せた。

 

町長「死んだか・・・!?腹巻の小童・・・!!」

 

ルフィ「おい ゾロ生きてるかァ!!?」

 

ノーマル・エックス「生きてたら返事してくれ!!」

 

ガラガラと音がし、

 

ルフィ「ん?」

 

ノーマル・エックス「生きてる・・・?」

 

ゾロ「あーーーー 寝覚めの悪ィ目覚ましだぜ」

 

ゾロは運良く生きてた。

 

ルフィ「よかった! 生きてたか!」

 

ナミ「・・・・・ 何で生きてるのよ・・・!!」

 

ノーマル・エックスは一度ララに戻る。

 

町長「・・・・・・!! 胸をえぐられる様じゃ・・・!!!」

 

ナミ「町長さん」

 

町長「こんな事が許されてたまるか!!!二度(・・)も潰されてたまるか!!」

 

町長「突然現れた馬の骨に わしらの40年を消し飛ばす権利はない!!!」

 

町長「町長はわしじゃ!!! わしの許しなくこの町で勝手なマネはさせん!!!」

 

町長「いざ勝負!!」

 

町長はバギーの元へ行こうとしたが、ナミに止められる。

 

ナミ「ちょ・・・ちょっと待って町長さん」

 

町長「はなせ娘っ!!」

 

ナミ「あいつらの所へ行って何ができるのよ!!無謀すぎる!!」

 

町長「無謀は承知!!!!」

 

ナミ「!」

 

ララ(町長さんの覚悟が見て取れる・・・泣いてまで)

 

町長「待っておれ 道化のバギーっ!!!」

 

町長はバギーの元へ走り去る。

 

ナミ「町長さん・・・・・・泣いてた・・・・・・!!」

 

ルフィ「そうか?俺には見えなかった」

 

ララ「私はなんとなく分かりました。あれは相当な覚悟を決めてます。」

 

ゾロ「何だか盛り上がってきてるみてェだな!」

 

ララ「まぁ 盛り上がると言えば盛り上がるでしょうね」

 

ルフィ「しししし!そうなんだ」

 

ナミ「笑ってる場合かっ!!」

 

ルフィ「大丈夫!おれはあのおっさん好きだ! 絶対死なせない!!」

 

ララ「はい バギーを倒さなきゃ!」

 

ナミ「どっからそんな自信が沸くのよ!!!」

 

ルフィ「俺たちが目指すのは”偉大なる航路(グランドライン)” これから その海図をもう一度奪いに行く!」

 

ルフィはナミに手を差し出す。

 

ルフィ「仲間になってくれ! 海図いるんだろ?宝も」

 

ナミ「! ・・・・・・」

 

ナミ「私は海賊にはならないわ!」

 

ナミはルフィの手を払う。

 

ナミ「”手を組む”って言ってくれる? お互いの目的の為に!!」

 

バギー「2発目ーーーーっ!!!」

 

部下「準備できました!!!」

 

バギー「よーーし撃・・・」

 

町長「道化のバギー!!! 出てこォーい!!!」

 

バギーは町長を睨む。

 

バギー「・・・・・・? 何だ あいつは・・・」

 

 

ララは左腕にスマホ型デバイスを装着。

 

ナミ「あんたも行くの? お腹のキズは」

 

ゾロ「治った」

 

ナミ「治るかっ!!」

 

ゾロ「ハラの傷より・・・やられっぱなしで傷ついたおれの名の方が重傷だ 行こうか!」

 

ゾロは左腕の黒バンダナを頭に巻きつけ気を引き締める。

 

ルフィ「ああ 行こう!」

 

ナミ「あっきれた・・・」

 

ララ「あっそうそう ゾロさん。」

 

ゾロ「何だよ?」

 

ララ「もしも剣を扱うメンバーと戦うなら途中で交代してくれますか?」

 

ゾロ「途中交代だぁ!?」

 

ララ「はい! ゼロの基本武器はゼットセイバーっていう柄から光の刀身が伸びる光るレーザー剣なんですけど。」

 

ルフィ「レーザー剣!? なんかカッケーー!!」

 

ララ「でもレーザー剣って殺傷力が高く人間相手なら貫いて即死ですよ。刀身のレーザーの温度が凄まじい超高温ですから」

 

ゾロ「それって俺も即死って事か?」

 

ララ「はい!ですから別の殺傷力がそこまで高くない剣・名前もゼロと同じ奴で零で行こうと思うんです。零って剣も刀身はゾロさんの刀とほぼ同じですけど紫っぽいオーラを纏っているんです。」

 

ゾロ「なら 途中で交代は認めるぞ。その零って剣の力も見せてほしいもんだ。」

 

ララ「はい!それとバギー本人との戦いではデバイスのちょっとした機能を披露します。」

 

ルフィ「それは期待していいのか?」

 

ララ「もちろん みんな驚くかと。」(Xシリ-ズのステージ(アナザー含む)ボスキャラ召喚機能は敵味方共に絶対驚くはず。)



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第11話「”GONG”」

バギーと町長が向かい合っていた。

 

バギー「貴様 何者だ 俺を呼んだか?」

 

町長「わしはこの町の長さながらの町長!!プードルじゃ!! わしと勝負しろ!!」

 

バギー一味の剣士「・・・・・・」

 

部下「ぶわーっはっはっはっはっはっは!!船長と勝負だと!!」

 

部下「勝てるとでも思ってんのか!!?」

 

バギー一味の剣士「バギー船長」

 

バギー「何だカバジ」

 

カバジ「ああいう輩は私にお任せを・・・」

 

カバジは口から剣を取り出した、マジックショーの如く。

 

部下「おおおっ!!カバジさんの曲芸ショーか!!」

 

カバジは手すりの上へ飛び、

 

部下「飛んだァ!!」

 

カバジは一輪車に乗ったまま剣も構えて手すりに着地。

 

カバジ「最近どうも 腕がナマってましてね・・・!!」

 

部下「うおーーーーっ!!やっちまえ!!カバジさん!!」

 

町長「・・・・・・・・・」

 

バギー「バカ野郎 ご指名は俺だぜ 下がってろ!!」

 

部下「あ~~~~~せっかくカバジさんの曲芸ショーが見れると思ったのによ」

 

バギー「おい貴様 何の為におれに挑む 名でも上げてェか」

 

町長「バカ言え!!我が町を!!わしの”宝”を守る為じゃ!!!」

 

バギー「は?」

 

バギー「バカか てめェは!”宝”ってのは金銀財宝の事を言うんだ!! 持ち主の威厳を示す輝きをもってこそ宝なのだ!!」

 

バギー「町が宝だと!? 戯れ言をぬかすな!!!」

 

町長「ほざけ小童っ!!! 貴様なんぞに わしの町への想いをわかって貰おうなどハナから思っておらんわ!!」

 

町長「さっさとここへ下りて来い!!!」

 

バギー「下りて来い・・?」

 

バギー「やなこった!!」

 

バギーは右手を飛ばし、町長の首を掴み、空中に浮かせる。

 

ナギー「ひゃーーーーーーっはっはっはっは!! やれやれェ船長ォ!!!」

 

町長「バ・・・バケモノめ・・・・・・!!!」

 

町長「なにか これしきっ!!!」

 

町長はバギーの腕ごと自分の喉を殴ってる・

 

バギー「痛ェな畜生ォ!! バカか自分の喉ごと殴るとは・・・!!!」

 

バギーは腕にちょっと力を入れる。

 

町長「・・・・・・っが!!!」

 

バギー「下りて来い・・だと!?てめェは誰に口聞いてんだオヤジ!! おれが誰だか言ってみろ!!!」

 

町長(せめて奴に一矢でも報いねばわしは死んでも死にきれん!!!)「か・・・かかっ!!」

 

バギー「おれは後に”偉大なる航路(グランドライン)”を制し!! 全世界のハデに輝く財宝を全て手中に収める男だ!! 世界の宝はおれのもの!!この世のおれ以外”宝”を持つ者など必要ない!!」

 

バギー「そんなにこの町が大切だと言うんなら 一緒に消し飛べてさぞ本望だろう」

 

町長「!!!」

 

町長「何じゃと貴様・・・!! わしと戦え!!!」

 

バギー「おいおい・・・自惚れンな・・・」

 

バギー「ブッ放せ!!!」

 

町長「!!」

 

町長「この町は潰させん!! わしと戦えェ!!!」

 

バギー「! ん?」

 

バギー「! 麦わらの男っ・・・!!!」

 

ルフィはかろうじて町長を救った。

 

ルフィ「約束通り お前をブッ飛ばしに来たぞ!!!」

 

バギーは右手を戻した。

 

バギー「よくもノコノコと自分から・・・!! 貴様ら!!!」

 

バギー「現れたな!!!」(ってか一人だけ 知らねェ娘が共にいやがる!? 誰だ あの見た事ねぇ服でピンク髪の美しさのある娘は!? つうかあのロボット野郎はどうした!? こうなったらあの娘もろともバギー玉で消し飛ばしてやる!!)

 

ナミ「いーい?戦うのはあんた達の勝手だけどね 私は海図とお宝が手に入ればそれでいいの」

 

ゾロ「ああ わかってる」

 

町長「小童共・・・ 何しに来たんじゃ 他所者はひっこんでおれ」

 

4人「「「「!」」」」

 

町長「これはわしの戦いじゃぞ!!」

 

町長「わしの町はわしが守る!! 手出しは無用じゃ!!」

 

町長は武器を拾うが、ルフィに後頭部を掴まれ壁に叩きつけられる。

 

ナミ「・・・・・・な!!!」

 

バギー「は!?」

 

ゾロ「・・・・・・・・・」

 

雨野ララ「ルフイさん・・・」

 

町長は倒れ気絶。

 

ナミ「あ・・・!!あんた!! 何て事すんのよ!! 何で町長さんを・・・・・・!!!」

 

ルフィ「邪魔!!」

 

バギー「・・・・・・!!」

 

ゾロ「上策だな・・・ この おっさん ほっといたら間違いなく死にに(・・・)・・・行く気だ 気絶してた方が安全だろう」

 

雨野ララ「はい 同感です。」

 

ナミ「無茶するなっ!!」

 

ルフィ「デカッ 鼻ァ!!!!」

 

バギー含む部下達「「「「!!??」」」」

 

ナミ「ええ~~~~~~~っ!??」

 

ゾロ「・・・・・・!??」

 

雨野ララだけは顔を反らして、「ぷふっ」っと笑った。

 

バギー「ハデに撃て!!!バギー玉ァ!!!!」

 

バギー「消し飛べェ!!!!」

 

バギー玉が発射された。

 

ナミ「何言い出すのよバカァ!!!」

 

ゾロ「おいルフィ!!逃げるんだ!!!吹き飛ぶぞ!!!」

 

雨野ララは笑顔でルフィがゴムゴムの風船を使うのを待つ。

 

雨野ララ(ルフィくん ゴムゴムの風船 お願いね。)

 

ルフィ「そんな砲弾(もの)が おれに効くかっ」

 

ルフィは息を大きく吸いこみ、

 

ルフィ「ゴムゴムの・・・」

 

ルフィ「風船っ!!!」

 

ルフィは体を急激に膨らませる。

 

砲弾はルフィの風船腹にめり込む。

 

それを見たナミは驚愕。

 

バギー「何だ あいつは!!?」

 

部下「まさかバギー玉を・・・!!!」

 

ルフィは砲弾をそのままバギーへはじき返す。

 

部下「弾き返しやがったァ!!!」

 

ゾロ「・・・・・・先に言えよな」

 

雨野ララ「ルフィさん さすがですね。」

 

砲弾は見事にバギーの元へ命中。

 

ルフィ「よっしゃ!!敵がへった!! やるか!!」

 

ナミ「あんた一体何なのよっ!!」

 

ゾロ「人騒がせな・・・」

 

雨野ララ「ルフィさん。」

 

ルフィ「ん?」

 

雨野ララ「途中交代でバギーとの一戦もやらせてください デバイスの機能を披露する良い機会でもあるので。」

 

雨野ララはルフィへ笑顔でのウインクをした。

 

ルフィ「しょうがねぇ・・・わかったよ。」



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第12話「カバジ戦(前編)」

4人の目の先には倒壊した建物と部下達は瓦礫に埋もれていた。

 

ナミ「説明してよ!! だいたいおかしいと思ったわ!! ライオンと戦ってきた時からね!!」

 

ナミ「人間業じゃないもの!! 何よ今の風船みたいにふくれたの!!」

 

ルフィ「ゴムゴムの 風船だ!!」

 

雨野ララ(ルフィくん それ答えになってないから・・・)

 

ナミ「それが何かって聞いてんのよっ」

 

すると、瓦礫から音が、

 

ナミ「あ・・・・・・」

 

バギー「よくもまァハデにやってくれたもんだ・・・・・・」

 

ナミ「仲間を盾に・・・」

 

カバジ「旗揚げ以来 最大の屈辱ですね 船長」

 

バギー「おれァァ もう怒りで ものも言えねェよ」

 

モージ「くそ・・・ 気を失ってたか・・・ 何だ このあり様は・・・・・・!」

 

バギー「!」

 

カバジ「モージ・・・生きてたのか・・・」

 

モージ「!? おいカバジ・・・!!てめェ リッチーに何してる!!」

 

カバジは盾にして気絶したリッチーを放り投げた。

 

カバジ「・・・・・・ああ この()か 俺の服が汚れるといけないんで盾に使わせてもらっただけだ」

 

モージ「おいリッチー!!無事か!?」

 

カバジに睨みつけられ、リッチーは瓦礫の陰に隠れてビビっている。

 

モージ「このスカシ野郎がァ!!!」

 

モージはルフィと雨野ララを見てびっくり。

 

モージ「げっ!! 麦わらの男!!バギー船長 あいつにはお気をつけを!! 奴も”悪魔の実”の能力者なんです!! ”ゴム人間・・・・”なんです!!!」

 

ナミ「ゴム人間!?」

 

ルフィ「うんほら」

 

ルフィは両手で両頬をつねって伸ばす。

 

ナミは気持ち悪そうに、右手で口を押さえた。

 

バギー「・・・・・・悪魔の実を・・・・・・!!!」」

 

バギー「バギー玉もはね返す訳だ・・・」

 

モージ「あとあの美しいピンク髪と容姿の娘なんですがね!?」

 

バギー「あの娘が何なんだ?」

 

モージ「あのロボット野郎の正体だったんですよ!!」

 

バギー「何!? それはハデに本当か? つーか何で言わなかった!?」

 

モージ「あの時は顔へのダメージでちゃんと言えなかっただけなんですよ!!」

 

バギーは切り離した手でモージの胸倉をつかみ、

 

バギー「アホか!! ちゃんと言えやーーー!!」

 

バギーはモージを投げ飛ばした。

 

モージ「でも言いました!!」

 

モージ「ぎゃああああ そこどけェ!!!」

 

ルフィ「お前がどけっ」

 

ルフィは左足を上げて、次に下した勢いで右足をモージの頬に蹴りを入れて吹っ飛ばす。

 

ルフィ「開戦だ!!」

 

ナミはモージを避けた。

 

カバジ「バギー一味参謀長”曲芸のカバジ!! 一味の怒り この私が請け負う!!!」

 

カバジがルフィを剣で突こうとしたが、ゾロの剣で防がれる。

 

ゾロ「剣の相手ならおれがする!」

 

カバジ「光栄だねェロロノア・ゾロ・・・一人の剣士として貴様を斬れるとは」

 

雨野ララ「ゾロさん ちょっときつくなった時は無理はしないで一回私と交代して休憩ですよ。でもとどめを刺すのはあなたですが」

 

ゾロ「ああ。しょうがねぇからな・・・」

 

カバジ(船長に刺された傷だな・・・!!よくも顔色一つ変えずに立ってられるのもだバカが・・・)「くくっ・・・」

 

カバジ「曲技っ”火事おやじ”!!」

 

カバジは口から火炎放射を行い、ゾロの顔面へ命中させる。

 

ゾロがよろけた隙を狙い、傷の方の腹に蹴りを入れる。

 

ゾロ「ぐああああっ!!!」

 

ゾロは仰向けに倒れて腰の傷による痛みで悶えた。

 

カバジ「なんだ そんなに強く蹴ったつもりはないが?」

 

ナミ「汚い奴っ!!あいつ傷口を狙って・・・!!」

 

ララ「確かにやり方が汚いのは否定できませんね・・・」

 

カバジは横に剣を突き立て、

 

カバジ「曲技っ!!」

 

カバジ「”湯けむり殺人事件”っ!!」

 

高速回転させ、土煙を発生させた。

 

ゾロ「何が曲技だっ・・・!! ただの土埃じゃねェか!!」

 

ゾロはカバジの剣を防ぐが、また腰の傷に蹴りを入れられ転がる。

 

ゾロ「うああああああっ!!」

 

ナミ「あいつまた!!」

 

カバジ「どうした?大の男が大声でわめいてみっともないぞ・・・」

 

雨野ララ(ゾロ 交代するかな?)

 

カバジ「貴様の相棒の妙な能力のお陰でこっちは災難だ」

 

ゾロはうずくまる。

 

ナミ「あんな深手で戦うなんてもともと無茶なのよ!! ララ あなた交代する気なんでしょ!?」

 

雨野ララ「ええ まぁ ゾロさん! 一度交代して休憩しますか?」

 

ゾロ「ああ とりあえずそうさせてもらう・・・」

 

カバジ「今度はロボット野郎に変わる謎の美しいピンク髪の娘か・・・」

 

雨野ララはデバイスを用意し、カバジと対面する。

 

バギー(あの娘 一体何者なんだよ?)

 

カバジ「なぁ 娘よ おぬしは一体なんなのだ? ロボットに姿が変わるとか訳が分からんぞ?」

 

雨野ララ「自己紹介だけはしておきます 雨野ララです。ピチピチの16歳です。でもバギーさんとの戦闘まで言えません あなたは最後にゾロさんに負けますから。これだけは言っときます 変身中の私はチートに近い存在ですよ。変身中は変身後の名で呼んでくださいね。ちなみにロボットなのに人格が存在し3人とも違うので」

 

雨野ララ(最初はゼロで、サーベルありのSA(サードアーマー)・エックス、アクセルね。)

 

雨野ララはデバイスで電磁波球体に包まれゼロに変身し、ゼットセイバーを構える。

 

ゼロ「俺はゼロだ!フッ 勝負と行くか!」

 

ゼロはすぐに殺傷力が低い零にチェンジした。

 

カバジ「武器が変わった!?しかも刀身から紫のオーラが出ている!?」

 

バギー(何なんだ・・・!?チートって何なんだ!? ってか完全に話し方が変わってるよな?今更だが声が違う・・・!?)

 

ゼロ「せいぜい楽しませるんだな!」

 

ゼロは零を手にフットのダッシュ機能で突っ込み、カバジは剣を構え鍔迫り合いになる。

 

カバジ「足でダッシュとは・・・ゼロと言ったな? ロボットに人格が存在するとかそっちの方があり得ないのでないのか?」

 

ゼロ「俺たちレプリロイドは単なるロボットではない。人間に近い思考能力を持ったロボットだ!」

 

バギー(人間に近い思考能力を持つロボットがレプリロイドだと・・・!?)

 

ナミ「レプリロイドって、そういう存在なんだ・・・)

 

ゼロは一旦距離を取った。

 

ゼロ内部の半超空間内の下着ララ(ゼロの使用技は、今回はX5で行こうかな・・・)

 

半超空間内の下着ララはデバイス操作で、空中画面表示でX5のゼロの技を確認していく。

 

ゼロは零を構え突っ込み、カバジは構えると

 

ゼロはジャンプしてから回転技、三日月斬を繰り出した際に三日月が描かれる、

 

カバジ「くっ・・・」

 

ゼロ「衝撃は来たようだな。」

 

ルフィ「すげェなーー」

 

ナミ「三日月のような楕円が描かれた・・・」

 

ゾロ「・・・剣で回転する度に・・・三日月の楕円を描かれるってのは・・・凄い技だな・・・」

 

ゾロは寝ながら、感想を言っていた。

 

ゼロは次にカバジの前でジャンプした後、空中で2回目のジャンプをし、カバジの真上で刀身が燃えた剣を突き刺す断地炎を食らわそうとしたが、カバジは間一髪で避けた。断地炎で突き刺した場所は炎の爆発を起こす。

 

ルフィ「今剣の刀身が火に包まれたよな!?」

 

ナミ「私が驚いたのは2回目の空中でジャンプなんだけど!?」

 

ゾロ「・・・空中でもう一度・・・ジャンプとかとんでもねェな・・・」

 

ナミ「刀身が火で包まれたとはいえ、突き刺した場所が炎の爆発を起こすって、どういう原理なのよ!?」

 

カバジ「ならばお返しだ!曲技”湯けむり殺人事件”っ!!」

 

カバジは剣を突き刺してからで発生した土埃を、高速回転させ土埃を回りに蔓延させる。

 

ゾロ「またあの土煙かよっ!?」

 

ルフィ「しししし。ゼロの奴なら大丈夫だろ!」

 

 

カバジ「ここから貴様を突き刺してやる、機械とはいえこの状態では私の事は認識できまい!!」

 

ゼロ「やってみろ。」

 

ゼロは零からX8のゼロ用武器・Tブレイカーにチェンジした。

 

カバジは突き技でゼロを貫こうと突進したが、ゼロは揺らぐ影で認識し、素早くTブレイカーでの大烈槌で地面を叩き、その際に生じた衝撃波で煙を晴らす。

 

ナミ「煙を晴らした!? うわっ 巨大ハンマー!?」

 

ルフィ「でっけーーなぁ!あのハンマーーー」

 

カバジはゼロの圧倒的強さに冷や汗を掻く。

 

カバジ(ゼロって奴は強い・・・いや強すぎる。私では太刀打ちできそうにない)

 

ゾロ「ゼロ!! そろそろ交代してくれ ちょっと休んで回復したからな。お前が言った通りにトドメは俺がやる!!」

 

ゼロ「ああ。」

 

ゼロは電磁波球体から瞬時に制服着用のデバイス装着中の雨野ララに戻る。

 

雨野ララ「ゾロさん かっこよく決めてくださいね。」

 

雨野ララとゾロは互いにすれ違うと、刀を構えカバジと対峙する。

 

ゾロ「ああ。俺の剣が目指すのは世界一・・・ 俺とお前の格の違いを教えてやるよ」

 

ルフィ「うおーっ かっこいいーっ」

 

カバジ「・・・これがロロノア・ゾロか・・・ ナメやがって・・・!!!」



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第13話「カバジ戦(後編)」

ルフィ「いけっゾロ!!」

 

ゾロ「俺は この先剣士と名乗る野郎には たった一度でも負ける訳にはいかねェんだ!!」

 

雨野ララ「休憩した今の貴方ならいけます! きっと勝てます!」

 

ゾロ「ああ。」

 

カバジ「強い志の成せる業か・・・だがまァ 安心しろ 休憩したとはいえ一応の重傷だ。負けの言い訳(・・・・・・)には十分だ」

 

ゾロは口に和道一文字を咥え、両手に1本1本持ち構える。

 

ゾロ「・・・・・・逆だ!! 基本武器が光のレーザー剣のゼロから見ればてめェは雑魚認識なんだろうよ。そんなてめェごときに負けたとあっちゃ おれの この先が思いやられるっつーんだよ・・・!!」

 

カバジ「・・・・・・!! てめェ・・・!!!」

 

バギー「・・・・・・」

 

ナミはルフィの肩に手を置き、

 

ナミ「聞いて!」

 

ルフィ「ん?」

 

ナミは崩壊した店を指し、

 

ナミ「吹き飛んだ酒場の裏に小屋があるの あいつらの”お宝”はそこにあるわ」

 

ナミ「そして”偉大なる航路(グランドライン)”の海図は たぶんバギーが持ってる」

 

ナミ「私は海賊達がのびてる今のうちに裏に回って 小屋の宝を頂いて逃げる!」

 

ナミ「あんた達がこの戦いに勝とうが負けようが 私には関係ないからね!」

 

雨野ララ「ナミさん?」

 

ナミ「ただしバギーからうまく海図を奪えたら その時は改めて手を組みましょう!」

 

ナミ「じゃあね!健闘を祈るわ!」

 

ナミは現場に向かう。

 

ルフィ「おお ありがとう」

 

雨野ララ(ナミちゃん きっとまた戻って来る・・・)

 

カバジ「俺の最高の曲技を味わうがいい!!ロロノア・ゾロ!!」

 

カバジは両手に数個のコマを用意した。

 

カバジ「曲技っ!!”カミカゼ百コマ劇場”」

 

カバジは大量のコマをゾロに向けて、投げる。

 

カバジ「曲技!!”山登ろー”」

 

その後カバジは一輪車で建造物の壁を登る。

 

ゾロは大量のコマを斬りまくる。

 

カバジ「曲技!! ”納涼打ち上げ花火”!!!」

 

カバジは上空から仕掛けてくる。

 

ゾロ「!」

 

ルフィと雨野ララは見上げる。

 

ルフィ「うわっ高ェ!!」

 

雨野ララ「確かに高いですけど、ヘリコプターの高さよりは低いですね・・・」

 

ルフィ「ん?へりこぷたーって何だ?」

 

カバジは真下のゾロに向かって、剣を突き刺そうとする。

 

カバジ「”一輪刺し”!!!」

 

カバジは落下してきた。

 

バギーはゾロが逃げられないように、右手を飛ばそうとしていた。

 

バギー「地を這うバラバラ砲ーうっ!!」

 

雨野ララ(バギー!?)

 

バギー「カバジッ!! おれが抑えるゾロを仕留めろ!!!」

 

カバジ「御意」

 

ゾロ「てめェら・・・!!!」

 

ルフィがバギーの手を足で踏み、妨害を阻止した。

 

バギー「ぎいやあああ」

 

ゾロ「ルフィ!」

 

雨野ララ「ルフィさん・・・」

 

ルフィ「ゾロの野望(たたかい)に手を出すな!!!」

 

バギー「てめェ・・・」

 

ゾロ「へっ・・・」

 

カバジ「船長の手を借りずとも貴様くらい殺せるわ!!」

 

ゾロはカバジの上空からの突き刺し技を避けた。

 

カバジ「ちっ」

 

ゾロ「もういい・・・疲れた・・・」

 

カバジ「疲れた?・・・くくくくく さすがに貧血ぎみか? とうとう勝負を諦めたな!まァ 当然と言えば当然・・・!! 一回休憩したとはいえその深傷でよく立っていられたもんだ・・・」

 

ゾロは一輪車を蹴り、カバジを転倒させた。

 

カバジ「く・・・・・・!!!」

 

ゾロ「お前の下らねェ曲技(・・)に付き合うのが疲れたって言ったんだ!!!」

 

雨野ララ(ゾロくん あの様子じゃ一応キレてる?)

 

カバジ「・・・・・・!! ならば この辺でとどめを刺してやろうか!! おれの本物の剣技で!!」

 

ゾロは刀を構え、

 

ゾロ「鬼・・・」

 

ゾロ「斬り!!」

 

ゾロの3刀流の必殺技「鬼斬り」が炸裂。

 

バギー「カバジ!!!」

 

雨野ララ「勝った・・・」

 

カバジ「くそ・・・!!我々バギー一味がコソ(・・)泥ごときに・・・・・・!! ここまで・・・!!」

 

カバジは倒れた。

 

ゾロ「コソ泥じゃねェ」

 

ゾロは倒れながら

 

ゾロ「海賊だ!!」

 

ゾロ「ルフィ ララ・・・ 俺は寝るからな」

 

ルフィ「ああ あとは俺とララに任せな」

 

バギー「てめェら・・・・・・海賊だと!!? その娘もか!?」

 

雨野ララ「はいそうですよ。なので”偉大なる航路(グランドライン)”の海図くれません?」

 

バギー「狙いはそれかよ・・・よく聞けよ娘。あの場所は名もない海賊がやすやすと通れる甘い航路じゃねェぞ てめェらなんぞが”偉大なる航路(グラインドライン)”へ入って何をする!!!観光旅行でもするつもりか!?」

 

ルフィ「おれは海賊王になる」

 

バギーはガクッとなった。

 

バギー「ふざけんなっ!!!ハデアホがァ!!!! てめェが海賊王だと!?ならば おれァ神か!!? 世界の宝は手にするのはこの俺だ!!夢見てんじゃねえ!!!」

 

ルフィは構える。

 

ルフィ「いいからかかって来い やかましいよお前」

 

雨野ララ「ルフィさん カバジさんの時にも言いましたけど」

 

ルフィ「ああ バギーと一戦やりたいから一度交代してくれだろ? 別にいいぞ!」

 

雨野ララ「どうもです 能力者のバギーさんだからこそ 私の素性を話せるので。」

 

バギーは両手に数本のナイフを持つ。

 

バギー「娘はララって言ったな? なら交代で一戦やっておめェの素性は一応知りたいとは思ってるぜ、何者なのかをな。ていうか麦わら てめェの麦わら帽子を見てると若かりし頃のあの男を思い出すぜ クソ生意気なあの赤髪の男(・・・・)を・・・・・・!!!」

 

ルフィ「・・・・・・赤髪!?」




バギーとの戦闘中に遂にデバイス機能でのボスキャラ召喚をします。


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第14話「バギー戦(前編)」

ルフィ「赤髪って・・・!? シャンクスの事か!?知ってんのかお前!!」

 

雨野ララは知識は部分的に忘れてる所ありの状態だが、わざと知らない演技での疑問顔になる。

 

雨野ララ「シャンクス・・・?」(シャンクスさんも強い方なんだよね・・・)

 

バギー「ララもちょっと興味しんしんのようだな・・・知ってるがどうした・・・」

 

ルフィ「今 どこにいる?」

 

バギー「どこに・・・?さァな 知ってると言やあ知ってるが 知らんと言やあ全く知らん・・・!」

 

雨野ララ「どっちなんですかね?」

 

ルフィ「ああ だよな。何を言ってんだお前は!!バカなのか?」

 

バギー「バカとは無礼だなコラ!!」

 

バギーは両手のナイフを構える。

 

バギー「てめェが知りてェモンをわざわざ教えてやるほどおれはいい人じゃねェぞ たとえ それが冥土の土産でもだ!!」

 

ルフィは構えた。

 

ルフィ「じゃあ 力ずくで聞いてやる!!」

 

バギー「がははははは!!聞かれる前に殺してやるさ!!!」

 

バギーは両靴の先から刃物を生やす。

 

雨野ララはとりあえずデバイスでアクセルに変身しとく。そして特殊武器をX7でのウインドカッターにチェンジ。

 

バギー「ゴムでも刃物ははね返せまい」

 

ルフィ「うんむり」

 

バギー「バ~~~~ラ~~~~バ~~~~ラ~~~~・・・」

 

バギーは腰から足までの胴体を回転させて飛ばす。

 

ルフィ「!」

 

ルフィは避けた。

 

バギー「空中は動きが」

 

バギー「とれんだろう!!」

 

ルフィの周りの方向から刺そうとしたが、ルフィは民家の柱に腕を伸ばし、避けた。

 

バギー「ほほう!! そうきたか面白ェな!!」

 

ルフィ「お前もな! ゴムゴムの・・・」

 

ルフィ「(ピストル)!!!!」

 

ルフィは右腕を伸ばして(ピストル)を仕掛けたが、バギーは避ける。

 

バギー「面白ェ能力だが・・・・・・だが!!」

 

バギー「伸びきった腕は隙だらけだな!!」

 

伸ばした腕は窓の手すりを掴んだまま、

 

バギー「斬りキザんで・・・!!」

 

ルフィ「ゴムゴムの・・・」

 

バギー「や!?」

 

バギー「”バラバラ緊急脱出”っ!!」

 

ルフィ「鎌っ!!」

 

ルフィは左腕を構えながら、右腕に引っ張られ左腕でのラリアットを首に決めるが、バギーは首だけ外す。

 

ルフィはそのまま倒壊した店に突っ込んだ。

 

バギー「甘いわゴムゴム!!」

 

アクセル「バギーさんあんたのバラバラ能力結構すごいもんだねーー」

 

バギー「ええ!? そっ そうかー?」

 

アクセル「うん 敵とはいえ一応褒めてるんだよ。」

 

ルフィは立ち上がる。

 

ルフィ「くっそ~~~ バラバラ バラバラ 分解しやがって」

 

物陰でルフィ対バギーを見ていたナミ。

 

ナミ「な・・・何て戦いなの・・・・・・!!夢でも見てるみたい・・・ララもまた姿変えてるし、エックスとゼロって奴以外のあの姿は見た事は無いわね・・・」

 

部下「おい・・・見たか今の・・・」

 

部下「バカヤロ 気絶したフリしてろ・・・!!」

 

部下「あ・・・あんなのに巻き込まれたら おれ達ァ命はねェぞ」

 

部下「ああ それとあの姿がロボット野郎に変わる娘はとても美しいと思わね?」

 

部下「それは俺も思うぞ。それにスタイルいいしな・・・16歳って言ってたし。」

 

部下「ピチピチだよな・・・」

 

バギー「バラバラ砲ーーーーーうっ!!!」

 

バギーは4本ナイフを持った右手を飛ばすと、ルフィはその手を持って止めた。

 

バギー「切り離し!!!」

 

バギーはさらに手首を切り離し、ルフィの頬をかすり帽子に僅かな切れ目が。

 

勢いでルフィは吹っ飛んだ。

 

アクセル「ルフィ!?」

 

バギー「・・・・・・・・・ ?」

 

ルフィは帽子を持つとバギーを睨みつける。

 

ルフィ「この野郎ォ!!」

 

バギー「なんだ?顔はキズつけちゃマズかったかい?」

 

ルフィ「よくもこの帽子に 傷をつけやがったな!!」

 

バギー「は?」

 

ルフィ「これは おれの宝だ!! この帽子を傷つける奴は絶対許さねェっ!!!」

 

ナミ「!」

 

ルフィ『これは昔友達から受け取った俺の大切な宝なんだ』

 

ナミ(何にも動じない奴だと思ってたけど あいつが こんなに取り乱すなんて・・・!!)

 

バギー(・・・・・・)「そんなに大事な帽子なのか?」

 

ルフィ「そうだ!!」

 

バギのナイフ4本持った右手が、1本投げるとルフィは避けたが帽子を狙われやすい位置になり、

 

バギ「大事なら ちゃんと守れ!!」

 

右手はナイフで刺そうとしたが、アクセルがタイミングよくX7の特殊武器・ウインド・カッターの高速版を撃ち込み、ナイフごと右手を弾く。

 

バギー「何!? このロボット野郎!?」

 

ナミ「撃つタイミングが良すぎない!?」

 

アクセル「あんたがちゃんと守れと言ったから 守ったまでだよ!」

 

ルフィは帽子と共に転倒した。

 

ルフィ「アクセル ありがとな・・・」

 

バギー「それにそんな帽子の何処が宝なんだ!!! がっーはっはっはっは!!」

 

ルフィは歯を食いしばる。

 

ナミ「・・・・・・!!」

 

シャンクス『俺の大切な帽子だ いつかきっと返しに来い』

 

シャンクス『立派な海賊になってな』

 

ルフィは帽子を一旦置き、バギーに突っ込む。

 

ルフィ「これはシャンクスとの誓いの帽子だ!!」

 

バギー「何い? ・・・って事ァ それはシャンクスの帽子かよ 道理で見覚えがあると思ったぜ・・・・・・!?」

 

バギー「おれとあいつは昔 同じ海賊船にいた つまり 見習い時代の同志(・・)ってわけだ」

 

ルフィ「!!」

 

ルフィ「シャンクスは偉大な男だ・・・ お前と同志だと!?」

 

ルフィ「一緒にすんなーーーーー!!」

 

バギー「バラバラ緊急脱出っ!!」

 

バギーは首を外して浮かせたが、ルフィは膝蹴りをバギーの腹に叩きこむ。

 

ルフィの強烈な膝蹴りでバギーは後ろに吹っ飛んだ。

 

ルフィ「お前とシャンクスが同志だなんて、二度と言うんじゃねえェっ!!」

 

ルフィはバギーに馬乗りし両頬を引っ張る。

 

ルフィ「言え!お前とシャンクスの間に何があった!?」

 

ルフィは一度バギから離れて、バギーは座ったままだが。

 

バギー「おれは今まで生きてきて あいつほど怒りを覚えた男はいねェ」

 

アクセル「あんたがそんなに怒るなんて、シャンクスって人は酷い人物だったのかな?」

 

ルフィ「アクセル!シャンクスは偉大な男なんだ!!そんな酷い事なんてやんねェよ!!」

 

バギー「あいつは この俺から 莫大な財宝を奪いやがったんだ!!」

 

ルフィ「!」

 

アクセル「よっぽどの過去があるようだね・・・」

 

バギー「あいつだけはおれは許さねェ!!」

 

バギーの過去へ。

 

『おお またケンカだあ』

 

『はっはっは やれやれェ!!どっちも負けんな!!』

 

少年時代のバギーとシャンクスが取っ組み合いをしていた。

 

少年バギー『北極だ!!』

 

少年シャンクス『いや南極だ!!』

 

少年バギー『まだ言うかコラ』

 

少年シャンクス『おォ何度でも言うぜ!おれが正しいんだ!!』

 

しかし二人は殴られる。

 

『いい加減にしろ!! ケンカばっかりしやがっててめェらは!!』

 

『北極と南極のどっちが寒いかなんてどうでもいいだろう!! そんなに知りたきゃ両方 行って確かめりゃ済む事だ!! 頭冷やせバカヤロウ』

 

『北北東から敵船が来るぞ!!』

 

『よォし!!迎え撃て!!』

 

『戦闘だ!!』

 

少年シャンクス『嬉しそうだなバギー』

 

少年バギー『ーーーったりめェだ!!敵船は宝箱みてェなモンだからな!!奪ってナンボの海賊だ!!』

 

少年シャンクス『ーーーまァ一理あるけどな』

 

少年『一理どころじゃねェそれが全てだ!!』

 

少年バギー『甘ェ甘ェ!!てめェもこの船も海賊達も 宝に対しちゃおっとりした事ばかり言いやがる!! 海賊ってモンをわかっちゃいねェんだ!!』

 

船上での戦闘中で少年バギーは一枚の紙を発見。

 

少年バギー『ん!? これは・・・!!』

 

少年バギー(それは海底に沈められた巨万の富を記す地図だった おれは震えた・・・!!)『た・・・たたた・・・た 宝の地図・・・・・・!! 初めて見た!!』

 

少年バギーは懐に隠す。

 

少年バギー(だ・・・だだ 誰も見てねェな がはははははこれを一人じめしない手はねェ)

 

少年バギー(やったぞ!!これでおれの人生は ド派手と決まった!!!)

 

そして夜の船上では宴会が行われる。

 

『はっはっはっはっは!! 今日も快勝だった!! 飲め飲め騒げ歌え!!』

 

少年シャンクス『おいバギー 一緒に騒がねェのか 面白い戦利品もあるぞ!!』

 

少年バギー『せ・・・せ・・・戦利品って・・・おれは別に何もとってねェぞ!! 何も知らねェっ!!』

 

少年シャンクス『? 何言ってんだお前』

 

少年バギー『おれ達はいずれ この船を事になるよな』

 

少年シャンクス『まァな 自立はするつもりだよ』

 

少年シャンクス『おれは自分の船を持ったら 時間をかけて世界をみてまわろうと思ってる 勿論海賊としてだ』

 

少年バギー『へへっ!!相変わらずバカな事言ってやがる』

 

少年バギー『おれはてめェの戦闘の腕だけは買ってんだ その甘ったれた考え方さえなきゃ部下にしてやってもよかったんだがな』

 

少年シャンクス『お前の部下だと!?ふざけんな!! 考え方が違うから別々の道を好きに行きゃいいんだ それが海賊だ!!』

 

少年バギー『はっはっはっは!! てめェが海賊を語るのかよ・・・・・・だが そうなりゃ俺たちが後に海で会う時は殺し合いだぜ!?』

 

少年シャンクス『ああ それも海賊だな』

 

少年バギー『・・・・・・・・・わかんねェ野郎だ・・・』

 

少年バギー『ところで お前 さっき面白ェ戦利品がどうとか言ってたな』

 

少年シャンクス『ああ・・・・・・”悪魔の実”があったんだ』

 

少年シャンクス『悪魔の実ってのは海の悪魔の化身だって聞いた事がある 食っちまったら”悪魔の能力”と引き換えに海に嫌われちまうんだとよ』

 

少年シャンクス『船長が誰か食いたきゃ食っていいって言ってたぜ』

 

少年バギー『がははははは そんなもんで万年カナヅチになっちゃかなわねェな』

 

少年バギー(こえーこえー そんなモンを食う奴は相当のバカだな 海底にだって財宝はたくさんあるってのに泳げねェんじゃ取りにも行けねェ!)

 

少年シャンクス『しかし あんなへんてこな実が・・・』

 

少年シャンクス『売れば1億ベリー(・・・・・)にもなるとは』

 

少年バギー『なァに ほんとかそりゃあ!!!』

 

少年バギー(1億といやあ A級の宝箱10個でも足りねェ破格!!財宝の女神がおれに微笑んでるとしか思えねェ!!)

 

ある朝に少年バギーは悪魔の実を披露する事にした。

 

少年バギー『海賊見習いバギー 悪魔の実を食わせて頂きます!!』

 

『だはははははは いいねェ 若いってのは後先考えねェで!!』

 

『いいぞバギー 見直した!!』

 

少年バギーは実を食った。

 

『おおーっ食ったァー!!!』

 

『どうだバギー 体に変化はあるか?』

 

少年バギー『いや・・・別に・・・』

 

『何だ ニセ物なんじゃねェのか?』

 

『だいたい 悪魔の実なんて噂でしか知らねェからな』

 

少年バギー(くくくくっ!!!その通り!!今 食ったのはおれが工作したニセ物の実だ 夜の内にすり替えたんだ!)

 

少年バギー『ハデにうまくいった!!もう見習いなんてやってられねえ!!!バレねェ内に船を下りよう この実を売り払った金とこの地図の財宝があれば 今すぐにでも最強の海賊団を結成して さらに宝を奪って・・・』

 

少年シャンクス『おい バギー こんなとこで何やってんだ』

 

少年バギーはびっくりして思わず実を口の中に放り込んだ。

 

少年バギー『な・・・なんだ テメェか おどかすなよ』

 

少年シャンクス『? 何て顔してんだよ』

 

少年シャンクス『盗み食いは程々にしろよ こっくさんに怒られるぜ』

 

少年バギー(あ・・・危ねェ危ねェ・・・!!)

 

少年シャンクス『あ そういえばさっき船長が・・・』

 

少年バギーはこの時びっくりして実を丸ごと飲み込んでしまったのだ。

 

少年バギー『あああああああああああああ』

 

少年バギーは少年シャンクスの胸倉をつかむ。

 

少年バギー『て・・・てててめェおれの・・・おれの おれはあああああああああ』

 

少年シャンクス『何だ あの紙きれ』

 

少年バギー『あああああおれの地図!!!』

 

少年バギーは海に飛び込んだ。

 

少年シャンクス『おい!!バギー!?』

 

しかし少年バギーは実の食ったせいで体が動かなかった。

 

少年バギー(何だ・・・体がうまく動かねェ・・・)

 

少年バギーは一応海面に出るが、必死にもがく。

 

少年バギー『ぶはっ・・・ばび!!・・・・・・ばぼ・・・!!! 助けば・・・・・・・・・!!!』

 

少年シャンクス『おい お前何やってんだ 泳ぎは得意だろ!?』

 

『何だ何事だシャンクス』

 

『ん!? あいつ何やってんだ』

 

少年シャンクス『今 助ける!!』

 

少年シャンクスが海に飛び込んだ。

 

『おいシャンクス!!』

 

そして現在

 

バギー「そして おれは!!1億ベリーの実を食い!!カナヅチになり!!海底に沈む富を逃した!!」

 

ルフィ「へーーーー シャンクスがたすけてくれたのか」

 

アクセル「いい人じゃん!!」

 

バギー「おれが言いてェのはそこじゃねェだろ!!」

 

バギー「あいつのお陰でおれの人生計画は一気に10年の遅れをとったんだ!!!」

 

バギーは胴体を切り離し、上半身中に浮かぶ。

 

バギー「そしておれは吹っ切れた!!海中がダメなら海上の図べ手の財宝をおれのものにしてやるとな!!! このバラバラの能力で!!」

 

バギー「だから俺の財宝に手をかける奴は どんな虫けらだろうと絶対に・・・!」

 

アクセルは思わず、アクセルバレットをバギーの頬をかするくらいで発砲する。

 

バギー「何だ!? ロボット野郎!!」

 

アクセル「っていうか 僕と一戦やってくんない? あとちゃんと名前で呼んでよね!! それとデバイスの機能をここで使うね。」

 

アクセル内の半超空間内の下着ララ(召喚するキャラはっと・・・)

 

内部のララは画面表示し、キャラを選ぶ。

 

アクセル内部の半超空間内の下着ララ(X8のボスにしよう。)

 

アクセルの空中に召喚ゲートのような存在が出現し、X8のボスキャラ・グラビテイト・アントニオンが出現してきた。

 

これを見たルフィとバギー。お宝を回収してきたナミ、瓦礫の部下もびっくりであった。

 

ルフィ「スッゲー!!」

 

バギー「何だ!?」

 

ナミ「何なの!?」

 

部下「何だ!? アリのような奴が出てきた!!」




X8のボスキャラ・グラビテイト・アントニオンを召喚しました。


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第15話「バギー戦(後編)」

X8のボスキャラ グラビテイト・アントニオンが召喚されたことでアクセル以外は驚くしかなかった。

 

バギー「何だ あの巨大蟻みてェな奴は!?」

 

ルフィ「アリにしてはデカすぎるよな!?」

 

お宝を回収し戻ってきたナミも

 

ナミ「なんなの!? あの巨大なアリみたいな奴は!?」

 

グラビテイト・アントニオン「アクセルくん・・・私が敵対していた君と共に戦う事になるとはね。」

 

アクセル「お願いだよ! あんたの重力を操った能力をバギーさんに見せつけてやってよ!」

 

ルフィ「おいアクセル 何なんだそいつ!?」

 

アクセル「彼はグラビテイト・アントニオン 僕と同じ新世代型レプリロイドで能力が重力操作なんだ!」

 

バギー「重力を操るだと!?」

 

アントニオン「あの宙に浮いているデカ鼻男が私の相手ですか? いいでしょう 重力の恐怖を味わいなさい!」

 

ナミ「また 言った・・・」

 

バギー「てめェ 誰がデカ鼻だァァァ!!」

 

バギはナイフを数本飛ばすが、アントニオンのボディに弾かれる。

 

バギー「はぁ!?」

 

アントニオン「あなたはおバカですか? 私たちレプリロイドは心を持った機械なのです。ボディの強度は鉄に近いのです 刃物は当然弾くのですよ。レーザーの類は貫くでしょうけど」

 

アントニオンはバギーの元へ移動し、小型のキューブを固めた棒を作り出し、それを叩きつけようとした。

 

アントニオン「あなたも宙に浮いているので攻撃を避ける事自体は結構やりますね。ならこれはどうでしょう?」

 

アントニオンは小さな重力球で破片を収集して避けにくい超巨大なキューブを生成し、バギーに投げつける。

 

バギーはさすがにこれを顔面に食らい、鼻を抑える。

 

バギー「このデカアリがあぁーーー!!」

 

アントニオン「私をアリと思って油断するからですよ。」

 

部下「あの巨大アリ なんかすげーよ・・・」

 

部下「ああ。レプリロイドとかいう心を持った機械は俺たちの人知を超えた技術はあるようだ・・・」

 

バギーはこの時、財宝を持っていたナミを発見した。

 

バギー「ナミーー!! てめェ 俺の財宝離さねェかァ」

 

ナミ「やばい 見つかった!!」

 

ナミはお宝を詰めた袋を担いで逃げる。

 

しかし上半身のバギーはナミを追う。

 

バギー「どこまでもこのおれを出し抜けると思うなよナミ!! ハデに斬りキザんでやる!!」

 

ルフィは下半身に気が付き、アクセルに対して

 

ルフィ「アクセル あいつ下半身がお留守だ 一発入れるか?」

 

アクセル「僕がやるよ。」

 

バギー「メッキのかけらさえてめェには渡さん!!」

 

ナミ「きゃあああ」

 

バギー「はうっ!!!」

 

ナミ「え?」

 

アクセルが右足の細い部分でバギーの股間を蹴る。

 

バギーは落下。

 

バギー「おのれ・・・アクセルだっけか!!! おれの かか・・・下半身を・・・・・・!!!」

 

アクセル「僕との一戦 まだ終わってないよ!」

 

グラビテイト・アントニオン「バギー お宝より私たちとの戦いに集中した方がいいですよ。」

 

ナミ「助かった・・・」

 

ルフィ「おいっ!! その宝を置いてどっか行ってろ!! また追っかけられるぞ!!」

 

アクセル「そうだよ!!」

 

ナミ「宝を置いてけですって!?いやよ!! 何で私の宝(・・・)を置いていかなきゃいけないのよ!!」

 

バギー「・・・て!!てめェの宝だァ~~~~~~!?」

 

ナミ「当ったり前でしょ!!海賊専門泥棒の私が 今海賊から宝を盗んだんだから この宝は 私のもの(・・・・)だって言ってんの!!!」

 

ルフィ「あー なるほど」

 

ルフィは手を叩いて納得した。

 

アクセル「すごい主張だね・・・」

 

グラビテイト・アントニオン「私はちょっと理解しかねますね。」

 

バギー「たわけ!!おれの宝は おれのだ!! 盗んじまえばてめェのモンになるとでも思ってんのか!!? てめェは一体どういう教育受けて来たんだ!!」

 

ナミ「悪党が悪党に説教? 持論のばかばかしさはお互い様でしょ?」

 

バギー「何い!?」

 

ナミ「私は海賊に間違いを正されるほど 堕ちちゃいないつもりだけど」

 

バギーはナミの宣言でキレた。

 

バギー「・・・・・・・・・!! ・・・・・・覚悟はできてんだろうなナミ・・・!!」

 

バギー「バ~~~ラ~~~バ~~~ラ~~~」

 

バギーは下半身が起き上がり、

 

バギー「フェスティバルッ!!!」

 

さらにバラバラに分解した。

 

アクセル「うわっ さらに分解したよ!!」

 

バギー「がはははははは!!!仲間を援護できるもんならやってみろ アクセルにゴムゴム!!」

 

ルフィ「くっそー さらにバラバラになりやがってっ!!」

 

しかし足の部分は歩いていた。

 

アクセル「でも 足は飛べないみたいだね。」

 

ルフィ「だな。」

 

ルフィは足を捕獲する。

 

バギー「おれの財宝を返せ!!」

 

バギーはナイフを持つ手と共にナミーを追い、ナミはお宝を持って逃げる。

 

ナミ「返さないっ!!」

 

ルフィはバギーの足を靴から出し、裏をくすぐる。

 

バギー「ぶうっひゃっひゃっひゃっひゃっひゃ や・・・やめっひゃっひゃ」

 

ナミー「いやーーーっ!!」

 

次に足の指を地面に曲げるように置く。

 

バギー「ふぐっ・・・・・・!!」

 

ナミ「うわっ!」

 

アクセル「うわっ やってる事 アホみたいな・・・」

 

アクセルはこの時、ゼロへチェンジした。

 

ルフィ「しぶといな・・・このっ!!」

 

ルフィは足の皮膚をつねる。

 

バギー「うぎゃああああああ」

 

ナミ「ギャーーーーーっ!!」

 

バギー「いい加減にせェやコラァ!!」

 

ナミ「いい加減にするのは・・・」

 

ナミ「あんたよっ!!」

 

ナミはお宝袋をバギーの顔面にぶつける。

 

ルフィ「おおっ!!」

 

ゼロ「ほう・・・」

 

バギーはお宝袋をしっかり掴んだ。

 

バギー「財宝は 返して貰ったぞ・・・!!」

 

ナミ「ん・・・・・・・!!離せっ」

 

バギー「離せだァ!? 離すのはてめェだろうが!!」

 

ゼロはKナックルにチェンジして、ルフィと共に駆け出す。

 

バギー「おれの宝だ!!」

 

ルフィ「相手は俺たちだと」

 

バギー「ん?」

 

ルフィ「言ってんだろ!!!」

 

ルフィの蹴りとゼロのパンチを食らって吹っ飛ぶバギー。

 

ゼロ「結構吹っ飛んだもんだな。」

 

ルフィ「ああ!今の蹴りとパンチは 町長のおっさんのだと思えよ!!」

 

ナミ「ありがと 二人とも 助かったわ」

 

ゼロ「ああ。」

 

ルフィ「うん」

 

ルフィ「あ そうだ海図!」

 

ナミ「ああ!!私の宝が散らばってるっ!!」

 

ルフィは海図を入手。

 

ルフィ「よしっ!! 手に入れたぞ”偉大なる航路(グランドライン)”の海図っ!!」

 

ゼロ「やったじゃないか ルフィ。」

 

ルフィ「おう!」

 

バギー「おい・・・待てゴムゴムにゼロ!!」

 

ルフィ「げっ まだ生きてる」

 

ゼロ「しぶとい奴だな・・・」

 

バギー「てめェらただじゃおかねェ!」

 

バギー「集まれ!! バラバラパーツ!!!」

 

バギーの体は中途半端に集まった。

 

バギー「あれ!!?」

 

ナミが残りのパーツを縛り付けていた。

 

ナミ「探してるのは これ?」

 

バギー「うげっ!!おれの体達(パーツ)っ!!」

 

ゼロ「ルフィ 俺がちょっと吹っ飛ばすが、トドメでお前がさらに吹っ飛ばしてやれ!」

 

ルフィ「いいぞ!」

 

ルフィは後ろに両腕を伸ばし、

 

ゼロ「覚悟しろバギー!」

 

ゼロはバギーを殴りつけ、ちょっとだけ空中に吹っ飛ばす。

 

ルフィ「吹き飛べ バギー!! ゴムゴムの・・・」

 

バギー「やめろあああああ~~~~っ!!!」

 

ルフィ「バズーカ!!」

 

バギーはルフィのゴムゴムのバズーカで遥か彼方まで吹っ飛ばされる。



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第16話「町からの脱出」

ルフィ「勝った!!」

 

ゼロ「しかし 見えないほどに飛んだな・・・」

 

グラビテイト・アントニオン「イレギュラーハンターよ。」

 

ゼロ「アントニオン・・・」

 

グラビテイト・アントニオン「では 私はこれにて失礼する。」

 

ゼロ「ああ 一応見せ場は作ってくれたからな。」

 

グラビテイト・アントニオン「では!」

 

グラビテイト・アントニオンは消える。

 

ナミ「消えた。」

 

ルフィ「消えたな。」

 

ゼロは変身解除し、瞬時に制服着用のデバイス装着中の雨野ララに戻った。

 

雨野ララ「ルフィさん お疲れ様!」

 

ルフィ「おめェもなララ。 それであらためて仲間になるんだよな!」

 

ナミ「手を組む・・・・の!! いいよ!あんた達といると儲かりそうだしね!」

 

雨野ララ「それにしても凄い量ですねー」

 

ナミはお宝袋を抱きしめる。

 

ナミ「バギーったら さすがに財宝にこだわるだけあって宝の質がいいの! これだけあれば一千万ベリーはくだらないはずよ」

 

ナミ「ねえ 2個に分けたから半分持ってよ この宝 重くてたまんないわ」

 

雨野ララ「なら 1個くらい私持てますけど?」

 

ナミ「ほんと!? あなたいい子じゃないの!」

 

ナミは一個ララに手渡す。

 

ルフィは帽子を拾う。

 

ナミ「!」

 

ナミ「・・・・・・ そんなに大切なの?その帽子・・・」

 

ルフィは帽子を被る。

 

ルフィ「ああ でも端っこに切れ目があるだけでボロボロじゃねえし。バギーもぶっ飛ばしたし気は済んだ!! サンキューなララ 帽子を守ってくれて。」

 

雨野ララ「いいんですよ 帽子の事であんなに怒ったルフィさん凄かったので、傷つけるのはまずいかなと思ったんです。」

 

ナミ「っていうか さっき消えた巨大なアリロボットが言ったイレギュラーハンターって何?」

 

雨野ララ「その事は私の素性を教えた上でちゃんと話します。」

 

部下「・・・・・・おい バギー船長がぶっ飛ばされちまった」

 

部下「ど・・・どうすりゃいいんだ 俺たちは・・・!!」

 

部下「とりあえず気絶しとけ」

 

部下「それがいい」

 

部下2人はフリだが気絶を選ぶ。

 

ルフィは倒れて寝ているゾロを起こす。

 

ルフィ「おい ゾロ起きろ! 行くぞ」

 

雨野ララ「ゾロさーん 起きてくださーい!」

 

ゾロ「ん?」

 

ゾロは起き上がる。

 

ゾロ「・・・・・・! カタはついたか・・・」

 

雨野ララ「はい!」

 

ルフィ「それと海図と宝も手に入れた」

 

ゾロはふらつく。

 

ゾロ「・・・・・・あー ダメだ 歩けそうもねェ」

 

雨野ララ「ゾロさん 無理はしないでくださいね。」

 

ナミ「ララの言う通りよ。無理してでも歩いたら人とは認めないわよ あんた達」

 

ルフィ「なんでおれも入ってんだよ」

 

ララ「それって私も入っちゃってるんですか?」

 

ナミ「ララはともかく あんたは一番疑わしいわ!!」

 

ルフィ「そうだ 町長のおっさんも起こさなきゃな!」

 

「君たち・・・」

 

ルフィ「!」

 

雨野ララ(この町の住民の皆さん 皆さんも懐かしい!!)

 

「俺たちはこの町の住人だ 海賊達の仲間割れでも起きたのか・・・何か知っていたら教えてくれ・・・!!」

 

ナミ「なんだ・・・町の人達か まだ仲間がいたのかと思った」

 

ナミ「教えろと言われたら教えない事もないんだけど・・・・・・」

 

「あ!!町長っ!!」

 

住人たちが町長に駆け寄る。

 

「何て事だ!!しっかりしてください!!」

 

「くそっ!!一体ここで何が起こったんだ!!」

 

「海賊達の仕業に違いない!!」

 

ルフィ「あ ごめん そのおっさんはおれがぶっ倒した」

 

ルフィは言い切った。

 

当然住人達は怒りの視線を向けてくる。

 

雨野ララ「あっ まずい。」

 

ナミ「ちょっと!そんな事わざわざ言わなくても」

 

ルフィ「見てたろ」

 

ナミ「見てたけど!!それにはちゃんと理由が・・・」

 

住人達はそれぞれ武器を向けて来た。

 

「お前ら うちの町長をこんなめにあわせといて」

 

「言い訳は聞かんぞ!!」

 

「何者だ!!まさか海賊か!?」

 

ナミ(う・・・殺気・・・!!ここでうっかり泥棒(・・)だの海賊(・・)だの言っちゃったら殺されそう・・・!!)

 

ルフィ「海賊だ!!」

 

ナミはうっかり倒れそうだった。

 

雨野ララ「あっ 言っちゃった・・・」

 

「「「やっぱりそうかー!!」」」

 

ゾロ「ははは」

 

ナミ「ばかっ!!!」

 

ルフィ「ほんとだろ!!」

 

雨野ララ「事実は事実ですからしょうがないです。」

 

ナミ「ララまで!?」

 

ルフィ「逃げろっ」

 

ルフィの合図で逃げる。

 

「あ!!逃げるぞ!!」

 

「追えェ!!」

 

「絶対逃がさんぞ!!」

 

「町長の敵をとってやる!!」

 

 

ナミ「何で あんたは話をややこしくすんのよ!!」

 

ルフィ「いい町だな!!」

 

ナミ「え?」

 

ルフィ「町長のおっさん一人のために みんなあんなに怒ってる!」

 

雨野ララ「それほど 住人の皆さんにとって町と同じように町長さんも宝なんでしょう。」

 

ナミ「ララ・・・」

 

ルフィ「きっとそうだな 下手な言い訳でもあいつら怒るぜ!」

 

ルフィ達は方向転換する。

 

「路地へ逃げるぞ!!」

 

シュシュ「ワン!!!」

 

「うおっ」

 

ナミ「シュシュ!」

 

ルフィ「犬っ」

 

雨野ララ「シュシュくん!」

 

「おい シュシュ!!そこをどけ!!」

 

「あいつら悪い海賊なんだ!!」

 

シュシュ「ワン!!ワン!!」

 

シュシュ「グルルル・・・!!」

 

シュシュ「ワンワン!!」

 

「どうして邪魔をするんだシュシュ!!」

 

シュシュ「ワン!!」

 

「シュシュ!! そこを通せ!!!」

 

シュシュ「ワン!!! ワン!!!」

 

雨野ララ「ありがとね シュシュくん。」

 

ルフィ達はシュシュの妨害のお陰で逃げ切った。

 

ナミ「はあー怖かった シュシュのお陰で何とか逃げ切ったわ 何で私たちがこんな目にあわなきゃらないの?」

 

雨野ララ「走ったんでちょっと疲れましたよ。」

 

ナミ「確かにね・・・」

 

ルフィ「いいだろ 別に おれ達の用は済んだんだから!」

 

ナミ「そりゃそうだけどさ」

 

ルフィ「これお前の船なのか?」

 

ルフィ「かっこいいなー!!いーなー」

 

ナミ「そうは思わないけど私は」

 

雨野ララ「ルフィさんて 船の外見のセンスは微妙ですよね?」

 

ナミ「ララもそう思うんだ」

 

雨野ララ「私も女の子ですから、でも 凄くじゃなくてちょっとだけです。」

 

ナミ「そ そうなんだ・・・まぁバカな海賊から奪ったの」

 

「待ってたぜ泥棒女っ!!!」

 

ルフィ「ん?」

 

ナミ「え!?」

 

雨野ララ「何!?」

 

ナミ「あ・・・あんた達は・・・」

 

バギー一味の下っ端3人だった。

 

「ここにいれば帰ってくると思ったぜ」

 

「ぐっしっしっし まさか この港で盗まれた船に出会えるとは思わなかった」

 

「俺たちを忘れたとは言わせねェぜ・・・!!」

 

雨野ララ「お知り合いですか?」

 

ナミ「まあ・・・!ちょっとね」

 

「ちょっとじゃねェ 因縁の仲さ!!」

 

「って 嬢ちゃんは!?」

 

雨野ララ「私と一度会ってますよね?」

 

「あの連れの兄ちゃんは?」

 

「まあいい! 仲間にはおしおきくらいは必要だよなァ」

 

一人がルフィが担ぐゾロに対して

 

「人の物を盗む事がどんなに悪い事か なァおいてめェ シカトこいてんじゃねェぞ コラ しっかり顔あげろ!!」

 

ゾロと分からず頭をパンパンと叩くが、

 

ゾロ「あァ!?」

 

ゾロの人相の悪さで3人はビビり、

 

「「「ぎいや~~~~~~~~っ!!!」」」

 

3人は海を泳いで逃げた。

 

そして町では

 

「あ! 町長 気がつきましたか!」

 

「よかった無事で!!」

 

町長「ぬう・・・!!」

 

「一体 何があったんだい町長!」

 

町長「これは・・・」

 

「わしらが来た時には もうこの状態だった 何も見ておらんのか?」

 

町長「・・・・・・!!!」

 

「そうだ! さっきまで妙な3人組がここにいて・・・」

 

町長「小童共・・・! あいつら生きておるのか・・・・・・!!?」

 

町長「・・・あのバカ!!この年寄りに非道なマネを・・・よくも!!」

 

「そのバカ共(・・・)ならたった今 みんなで追っ払ってやったとこです!!」

 

「だが気が済まん!!まるで我々をあざ笑うかのようだった!!」

 

「あんな奴らに町を襲われた私達のくやしさがわかるもんですか!!」

 

「やっぱりあいつらとっ捕まえて・・・」

 

町長「やかましいっ!!!」

 

「!」

 

町長「あいつらの文句を言っていいのは わしだけじゃ!!! わし以外 あいつらを悪く言う事は許さん!!!」

 

「何を・・・!! どうして海賊をかばうんですか町長!!!」

 

町長「やつらめこのまま消える気か!!」

 

町長「港へ行ったのか!?」

 

町長は鎧を解き始めた。

 

「ええ・・・!!港の方へ逃げました・・・」

 

町長は港へ向かう。

 

「あ!!町長っ!!」

 

町長は鎧を外しながらも、何とか港へ。

 

町長「くそっ!!わしの町で勝手な事ばかりしおって!! お前らに言いたい事は山程あるぞ!!!」

 

ルフィは船の帆を張った。

 

ルフィ「よし行くか!」

 

ルフィ「お前 その帆 バギーのマークついてんじゃねェか」

 

ナミ「だって あいつらの船だもん そのうち消すわ」

 

町長「ハッ いいたい事はいくらだってあるんじゃ・・・・・・!!」

 

町長「おい 待て小童共!!」

 

ルフィ「町長のおっさん!」

 

雨野ララ「町長さん・・・」

 

町長「すまん!! 恩にきる!!!」

 

 

ルフィ、ゾロ、ララ、ナミは笑う。

 

ルフィ「気にすんな!! 楽に行こう!!」

 

町長「言葉もないわ・・・!!!」

 

ここで町長は横に置いてある袋に気が付いた。

 

ナミ「何ですって ララ 宝をおいてきたァ!?」

 

雨野ララ「そうなんです。」

 

ナミ「半分預けておいたのに!?5百万ベリーよ!?」

 

雨野ララ「でも 町を立て直す為にはお金は必要ですし」

 

ナミ「あれは私の宝なの!!!」

 

雨野ララ「そんなこと言われても・・・」

 

ルフィ「ひゃはっはっはっは」

 

ゾロ「だははははははは・・・!!」

 

ゾロ(まぁ ともかくとして俺たちに航海士がメンバーに入った訳だ。)




原作エピソードのガイモン回はカットします。


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第17話「正義のうそつき男」

二隻の船が移動中。

 

雨野ララが日常用スマホを操作し、ネット記事を読んだり動画をイヤホン無しで視聴している時だった。

 

ナミ「ララ!」

 

雨野ララ「はい?」

 

雨野ララは一度スマホの動画を停止し、

 

ナミ「あなた 自分の素性言うんだったわよね?」

 

雨野ララ「はい。でも言うには条件があるんです。」

 

ナミ「何なの条件て?」

 

雨野ララ「それは頭がイカレているのか?とかそんな事がある訳ないとか、頭から否定しない事です。半信半疑でもマシな方ですから」

 

ナミ「半信半疑でもマシな方・・・か。なら信じるから 話してくれる?」

 

雨野ララ「はい まず私はこの世界で生まれた人間ではありません!」

 

ナミ「それってどういう事?」

 

雨野ララ「私がこの世界とは別世界からの転生者なんです。」

 

ナミ「テンセイって何?」

 

雨野ララ「人間 一度死んで生まれ変わる。死因も寿命死、病気で死亡、事故に遭うとかで前世の記憶ありの赤ちゃん姿だったり、パターンは色々あります。転生後が人間とは限らず、動物の場合もあるんです。別の生物、また別の生物と繰り返し転生なら”輪廻転生”とも呼ばれます。」

 

ここでゾロが割り込んでくる。

 

ゾロ「じゃあララ 俺が夢を叶えてこの世を去ったとするぞ。そうするとどうなる?」

 

雨野ララ「天国に行く前に生死の空間にでもいて、出会った神様から自分に合ったか望んだ転生特典を授かり、神様から紹介された世界だったり、自分が好きだった世界で第二の人生歩む。転生後の姿だって自由自在だそうですよ。」

 

ナミ「ララ あなたの元いた世界は何て言うの?」

 

雨野ララ「地球って言います。」

 

ナミ「チキュウ・・・ララって綺麗なピンク髪なのは地毛なの?」

 

雨野ララ「はい!私の母が地球の海外のある国での一番の美貌を誇っていたそうでして」(ちょっとだけこの設定を交えようっと)

 

ルフィ「じゃあ お前 父ちゃんは何て国の人間なんだ?」

 

雨野ララ「日本って国の人です。私はハーフなんです。でもご先祖が人間ではないようでして」

 

ルフィ「何だそりゃ!?」

 

ゾロ「先祖が人間じゃねェって、どういう事だよ!?」

 

雨野ララ「私には生まれつきの特殊能力「魅惑(チャーム)」ってのがあるんです。」

 

ナミ「チャーム?」

 

雨野ララ「チャームっていうのは地球の大昔に現れたと思われる夢魔と呼ばれるサキュバスの能力なんですね。」

 

ルフィ・ゾロ・ナミ「「「サキュバス??」」」

 

雨野ララはスマホでサキュバスについて検索した。

 

雨野ララ「一応説明文ちょこっと読み上げますね。サキュバスとは夢魔とも呼ばれ下級悪魔の扱いも受けている。男の夢魔であるインキュバスもあるが、サキュバスは夜 男性の夢の中で性的行為をし精気を吸い取る淫魔である。」

 

ナミ「せ、性的行為!?でも夢の中で!?」

 

ナミは18歳の女性、少しは赤面していた。

 

雨野ララ「サキュバスは胸が豊満でとてもグラマーな体つき、夜 寝ている男性の前では得意技は寝ている男性の理想の女性姿に化ける事。」

 

ゾロ「ほう・・・」

 

雨野ララ「一度サキュバスの画像を見せますね。」

 

雨野ララはサキュバスの画像を表示し、3人に見せた。

 

ルフィ「すげー・・・確かにおれ達と同じ人間じゃねェよ。」

 

ゾロ「ああ。尖った両耳、黒い翼や頭に角らしき物が生えている時点で分かるぜ。悪魔の実の能力者どころか種族が人間じゃないんだからな!」

 

ナミ「私がスタイルで完全に負けてるわ。」

 

雨野ララは見せた後、スマホの画面を動画サイトに戻した。

 

ルフィ「それでチャームってのはどんな能力なんだ?」

 

雨野ララ「自分の魅力にうっとりさせるのが能力による効果で、特に異性にしか効かなくて一番強すぎてしまうと男性は発情してしまう危険があるんです。無意識に発動しても一番弱くて せいぜい見惚れるくらいですよ。」

 

ゾロ「一番弱くても見惚れるくらいか・・・」

 

雨野ララ「この能力・魅惑(チャーム)が母の代まで遺伝したようで、私も力を受け継いだみたいです。」

 

ゾロ「でもよ 先祖の場合はちゃんと力を制御できてたのか?」

 

雨野ララ「みたいです。地球では国際結婚っていうのもあって、母はとある事情から両親と共に日本に移り住み、母は仕事で父と出会い恋に落ちました。」

 

ナミ「へえ ララは母さんの血を強く受け継いでいるみたいね。それでチートとイレギュラーハンターの事も聞いてないわ。」

 

雨野ララ「チートってのは主に不正って意味で、ずるいやイカサマとかもあります。敵側が一軍隊だろうが、一人で片付けられてしまって敵からは反則とかバケモノとか言われます。チート能力を有した人間っていうのは下手すればその世界観を破壊しかねない規格外の存在、自分が能力的に最初からあり得ない程高すぎてしまってるんです。無限のパラレルワールドの住人によって様々です。あっさり片付いて「つまんないなぁ・・・」って言うくらいですね。自分が数種類のチートスキルを持つと、相手から怖がられるんです。」

 

ナミはチートの意味や能力を持った人間の危険さとかをを知ってちょっとビビるしかない。

 

ナミ「チート・・・下手すると怖いじゃない・・・」

 

ゾロ「さまざまってのは、チート能力はどういうのがあるんだ?」

 

雨野ララ「私が知っている限りなら時間を操ったり、人の精神ようは心を操る、自然系操作、重力操作、空間支配、未来予知などなどですね。」

 

ルフィ「俺は時間か心を操るだな、自分の心を操られたら嫌だしよ。」

 

ゾロ「同感だな、心を操られるなんてごめんだ。」

 

雨野ララ「それとイレギュラーハンターは電子頭脳に異常をきたし人間に害をなす犯罪者ロボットをイレギュラーと呼んでいて、そんなロボットを排除するロボット達による治安的組織です。イレギュラーハンターはハンターベースという司令部や18ある環境に対応できる隊長率いる特殊部隊などで構成されます。エックスとゼロは18の内の特殊部隊の隊長も務めてました。この海賊世界での治安組織は?」

 

ルフィ「海軍だろ?」

 

雨野ララ「そう、海賊は悪 犯罪者の扱いです。地球での犯罪を取り締まる治安組織は警察という機構なんです。」

 

ナミ「ケイサツ・・・」

 

ルフィ「ケイサツか・・・」

 

雨野ララ「警察だけでなく、日本とは別扱いの治安組織のCIAやFBIってのが外国に存在します。」

 

ナミ「シーアイエー、エフビーアイ・・・」

 

ゾロ「言っておくがな そのイレギュラーハンターってのはララがいたチキュウに存在したゲーム内の存在だってよ。」

 

ナミ「ゲ、ゲームですって!?」

 

雨野ララ「はい!変身中の私からすれば悪の海賊とか民間人などへ害をなす悪はイレギュラーハンターとしてロボットという認識です。早い話、人間と認識しないんです!」

 

ルフィ「悪は人間と認めねえのか?」

 

ゾロ「へへっ 言うじゃねェか。悪は人間扱いしないとはよ」

 

ナミ「たぶん イレギュラーハンターだからなのよ!悪のロボットを排除する正義のロボット。じゃあトーマス・ライトってお爺さんの博士もララのいた世界・チキュウのゲーム内の人物?」

 

雨野ララ「はい!地球にはテレビって存在があるんです。」

 

ナミ「テレビ?」

 

雨野ララ「この日常用スマホだってこの海賊の世界の科学技術ではまだ開発はできると思いますか?」

 

ナミ「いや無理ね!」

 

雨野ララ「後に日常用スマホでのカメラやその他の機能、動画でテレビの歴史も知っていただきたいです。地球なら警察っていう人間による治安組織、この世界の治安組織なら海軍でしょう。」

 

ナミ「そうね。・・・きっと見せてもらうわね。ララの素性に関しては大体分かったし・・・」

 

雨野ララ「ありがとうございます。」(真実とは違った設定を信じさせて良かったかも・・・サキュバスってファンタジー内の架空の存在とは言い切れず、大昔に現れたっていうのはホントかもしれないし。この後はウソップの村でクロと対決して、カヤお嬢様からメリー号を入手ね。それからバラティエへ行き、クリークと戦いサンジくんをメンバーへ入れる、場合によってはミホークと戦おうかな・・・この時ナミちゃんはメリー号を奪ってアーロン一味に支配された村に帰るんだよね。サンジくんは女性には優しく接するようにゼフに叩き込まれているし、私もサンジくんに優しく接していれば、いつか結婚を前提に交際できたりして。)

 

ナミ「でも このままでは無謀ね。」

 

ルフィ「何が?」

 

ナミ「このまま”偉大なる航路(グランドライン)”に入る事!」

 

ルフィ「確かにな!やっぱ肉がないと力が」

 

ナミ「食料の事言ってんじゃないの!!」

 

ゾロ「このまま酒が飲めねェってのもなんかつれェしな」

 

ナミ「飲食から頭を離せっ」

 

雨野ララ「私はお酒は飲みませんので。」

 

ナミ「ララはお酒を飲まないの?」

 

雨野ララ「地球の現代日本には飲酒法って法律、決まり事というかルールみたいのがあって、20歳までの未成年は飲んではいけないんです。買う際には年齢確認が必要ですから 目印の看板がありますしね。」

 

ルフィ「へえ 酒の法律を作ったのか。でも何でだ?」

 

雨野ララ「酒の法律は日本と海外の国によって違うようでしたし、エチオピアって国では15歳から男女共に飲めるみたいですよ。法律を作った理由はお酒は飲みすぎて酔いすぎると体に支障をきたすからです。」

 

ゾロ「そうなのか・・・ララはこれからは何を飲むんだよ?」

 

雨野ララ「果物ジュースがいいかと。」

 

ゾロ「やっぱガキだな おまえ・・・」

 

雨野ララ「はい 自覚はありますよ。 この海賊世界での正式な大人である成人年齢が何歳かは知りませんが、元の世界の感覚は消えてませんので16歳は未成年の少女って事で子供の筈です 多分。」

 

ゾロ「多分かよ!! はっきりしねェなおい!!」

 

ルフィ「おれは17だけどよ、ララの世界の国・ニホンなら、成人行ってない少年でガキって事か?」

 

雨野ララ「だと思うんです。日本の学校教育法って奴だと13歳から大人扱いですが、これは身体が大人の男女を迎える為の準備期間だと思うんです。法律上では20歳から正式な大人である成人を迎える事になってます。特に老人の男女から見れば、10代後半でも坊やとか嬢ちゃん呼ばわりされるんじゃないですか・・・?たとえ10代前半でも活発だろうが、控えめだろうが未成年の男女は身長は関係無しに少年、少女という子供なんでしょうね。特に物語世界でも登場人物達が、ガキの頃や子供の頃とか言ってますが・・・私達人間の男女っていうのは複雑な生き物なんです。」

 

ルフィ「俺達人間の男女は複雑な生き物か。」

 

ララ「一番遅くても21歳で正式な大人である成人年齢を迎える国があるようですけどね。」

 

ゾロ「一番遅くても21歳が正式な大人である成人年齢かよ!?」

 

ルフィ「ちょっとビックリだぜ!?」

 

ララ「私の意見ですが、身長が高ければ大人とは言えないかと。完璧な大人の男女っていると思ってませんし。」

 

ルフィ「完璧な大人の男女はいると思ってねェ?」

 

ララ「誰にだって欠点とか苦手とする物があり、女性にも料理が苦手ってっ人もいたくらいですし、精神年齢として言葉で出してしまうって事だと思ってます。」

 

ナミ「女なのに料理が苦手な人も若干いた!?」

 

ゾロ「ほう。ララがいう大人っていうのは身長じゃなく精神年齢だと思ってる・・・か。言葉に出しちまう・・・。」

 

ララ「元々私達人間って能力を備えてるんです。悪魔の実ではなく。」

 

ナミ「悪魔の実じゃなく?何なの?」

 

ララ「言霊って言うんです。」

 

ルフィ「言霊・・・。」

 

ララ「私達人間が口から発する言葉です。悪い意味で相手の心を傷つけ、自殺へ追い込む精神的殺人兵器とも言えます。文字も言葉なので。嘘を含む事もね。」

 

ゾロ「俺がこうやって口が発している言葉が悪い意味で、自殺へ追い込む精神的殺人兵器か・・・。」

 

ララ「古代の核兵器とかより恐ろしいかと・・・。身近にあるんですよ。言葉という悪い意味でのこんな恐ろしい精神的殺人兵器があるんですから。」

 

ナミ「それでララの母国での法律上、20歳で正式な大人である成人を迎えると?」

 

雨野ララ「男女共に成人式という恒例行事というべき式典を行うんです。」

 

ルフィ「成人式か・・・」

 

ゾロ「男と女は何を着ていくんだよ?」

 

雨野ララ「男性ならスーツで、女性は和服の着物とルール上ではそうなってますね。」

 

ナミ「着物か・・・いつかは私も着てみたいな。」

 

ゾロ「おめェの着物姿・・・」

 

ルフィ「逆に変に見えそうだ! ダハハハハ!」

 

ゾロ「だろうな。」

 

ナミ「うっさいわ!」

 

雨野ララ「学校教育法だとなぜ13歳から大人扱いなのかと、調べた事もあって・・・」

 

ルフィ「それでどうだったんだ?」

 

雨野ララ「私達人間の男女は10代前半ぐらいから思春期っていうのに入り、体が大人になるための準備期間に入るそうです。男の子ならごつい感じに、(ララは若干赤くなり)私やナミさん達女の子ならウエストがちょっと細く、お尻が丸く、そしてむ、胸が膨らむ・・・」

 

ナミ「ララ 若干赤面してるわ。今のは言う事はやっぱり恥ずかしかったのね。」

 

雨野ララ「最後のは本当なら10代後半になって、男の子がいる時に話すべき事じゃありません。女子同士でのガールズトークでやる事だと思うんです・・・」

 

ナミ「私はそこまで常識無い訳じゃないわよ・・・それにこの世界では酒の法律はまだ制定されてないけどね。とにかく私達の向かってる”偉大なる航路(グランドライン)”は世界で最も危険な場所なのよ その上ワンピースを求める強力な海賊達がうごめいてる 当然強力な船に乗ってね」

 

ナミ「船員の頭数にしてもこの船の装備のなさにしても とても とても無事でいられるとは思えないわ」

 

ルフィ「で? 何すんだ?」

 

ナミ「”準備”するの!先をしっかり考えてね ここから少し南へ行けば村があるわ ひとまずそこへ!」

 

ナミ「しっかりした船が手に入れたベストなんだけど」

 

ルフィ「肉を食うぞ!!!」

 

雨野ララ「ルフィさん 肉だけじゃなく野菜もちゃんと食べたほうがいいですよ。そうだ女神様に高校のカバン送ってもらおっと。」

 

雨野ララは日常用スマホで女神に連絡し、作中のララが通っていた高校のカバンを転送してもらった。

 

ルフィ「ララ 何だそりゃ?」

 

雨野ララ「私が生前まで通っていた高校のカバンっていうものです。」

 

ゾロ「ほう・・・前にガクセイって言ってたな。」

 

雨野ララ「はい。学んで生きるって意味の学生です。女の子の学生なら女子中学、女子高生、女子大生って言うんです。」

 

ゾロ「ジョシチュウガク、ジョシコウセイ、ジョシダイセイか・・・」

 

雨野ララ「本来なら学校の教科書入れとかですが、今後は持ち物入れに使えます。」

 

とある島の崖の上で一人の長鼻男が黄昏ていた。

 

???「嗚呼 今日も・・・ あっちの海から朗らかに一日が始まる!!」

 

その島のとある小さな村。

 

その黄昏ていた長鼻男が叫びだす。

 

???「たいへんだーっ」

 

???「みんな大変だーーーーーっ!!! 海賊が攻めて来たぞーーーっ!!!」

 

???「海賊だ海賊ーーーーーっ!!! 逃げろーーーーーっ!!!」

 

爺さん「何!? 海賊だと!!?」

 

???「かいぞくだーーーーーーーっ!!」

 

主人「お!ウソップが騒いでる そろそろ仕事の時間だな」

 

ウソップ「たーーーいへーーーんだーーーっ」

 

主人「よくやるよな あいつも」

 

ウソップ「ウソだーーーーっ!!!! わっはっはっはっはっはっは!!!」

 

ウソップの頭にお鍋が命中した。

 

「このホラ吹きボーズ!! 今日こそはとっちめてやるぞ!!!」

 

家々から村人が出て来た。

 

ウソップ「おお きたきたきた!!」

 

ウソップは逃げ出すが、村人たちはウソップを追う。

 

村人「待て このクソガキーッ!!!」

 

ウソップ「わーっはっはっはっは追いついてみろォ!!!」

 

 

村人「くそっ!!また逃げられた!!」

 

村人「まったく人騒がせなガキだ!!!見つけたらただじゃおかねェぞ」

 

ウソップは木の上に逃げていた。

 

村人「いったい どこ行きやがった!!」

 

ウソップ「ぶっくっくっくっくっくっくっ!!! 今日も 村中一人残らず騙されたな」

 

ウソップ「はー 今日もいい事をした!! この たいくつな村に刺激という風を送り込んでやった!!」

 

???「あ!いた!!」

 

ウソップ「ん?」

 

ウソップ「おお!! お前らか!!」

 

ピーマン「おはようございます!! キャプテン・ウソップ!!」

 

ニンジン「ウソップ海賊団参上しました!!」

 

ウソップは木の上から飛び降りた。

 

ウソップ「ピーマン!にんじん!お前ら二人だけか? たまねぎはどうした」

 

にんじん「まだ寝てんじゃないかな なァ」

 

ピーマン「うん たぶんな」

 

ウソップ「まったくしょーがねぇな」

 

???「わああああああ」

 

ウソップ「!?」

 

???「たいへんだあああああ」

 

にんじん「あ!たまねぎ」

 

ピーマン「なに騒いでんだ?あいつ」

 

タマネギが凄い形相で走って来る。

 

タマネギ「大変だーーーーーーーっ!!!か!! かかか 海賊がきた~~~~~~~っ!!!」

 

タマネギ「本当なんです!!今 この目で見て来ました!! ドクロマークをつけた船が北の海岸から・・・・・・!!」

 

ウソップ・ピーマン・にんじん「「「うそだろ」」」

 

タマネギ「ほんとだよ!!」

 

タマネギ「あれはたしか・・・!!”道化のバギー”のマーク!!!」

 

ウソップ「ほんとなのか!!?」

 

タマネギ「本当ですよやばいっす!!」

 

ウソップは振り返り逃げ出そうとした。

 

ウソップ「いかんっ!!おやつの時間だ!!」

 

ピーマン達「逃げるなっ!!」

 

ウソップ「おれは実は”おやつをくわねば死んでしまう病”なんだ」

 

三人達「ウソつけ!!!」

 

にんじん「キャプテンは本物の海賊になりたいんじゃないんですか!?」

 

ピーマン「海賊が海賊にびびってどうするんですか!!」

 

タマネギ「そうですよ たった四人の(・・・・・・)海賊に!!」

 

ウソップ「なに・・・!?四人!!? ほ・・・本船じゃないのか?」

 

タマネギ「いえ・・・ちっちゃい船が2隻」

 

ウソップ「よし!!! 出動だウソップ海賊団!! 村の平和を守るため!!!」

 

ウソップ「さァ行くぞ ついて来い!!」

 

ピーマン・にんじん・タマネギ「「「・・・・・・は!! はいっ!!」」」

 

船は島に到着。

 

ルフィ「あったなー本当に大陸が!」

 

ナミ「なに言ってんの 当然でしょ地図の通り進んだんだから」

 

ルフィ「へーーーーーっ」

 

雨野ララ「へーーっ のどかな島みたいですね。」

 

ララはスマホのカメラで辺りをカシャカシャと撮影していく。

 

ルフィ「この奥に村があんのか?」

 

ナミ「うん 小さな村みたいだけど」

 

雨野ララ「じゃあ 行きましょう!」

 

その様子を見ていたウソップ達。

 

ウソップ「おい たまねぎ!あれか?お前の言う海賊ってのは・・・・・・」

 

たまねぎ「はいっ!帆に海賊マークを見ました!!!」

 

ピーマン「ぜんぜんこわそうじゃねえ」

 

にんじん「おれもそう思う 一人凄い綺麗な姉ちゃんがいるし。」

 

にんじんはつい頬が赤くなる。

 

ピーマン「オレンジ髪の方か?」

 

にんじん「違う ピンク髪の方だよ!!それに見た事ない服だし・・・」

 

ウソップ「まあ それは否定できねぇかもな・・・」

 

 

4人は陸に降り立つ。

 

ゾロ「ふーーーーーっ久しぶりに地面に下りた」

 

ルフィ「お前ずっと寝てたもんな」

 

高校のカバンを右肩に背負う。

 

雨野ララ「でも着いて良かったですよ!」

 

ゾロ「ところで さっきから気になってたんだが」

 

ゾロ「あいつら何だ」

 

ウソップ達はバレて慌てる。

 

ピーマン達は逃げた。

 

ウソップ「おいお前ら!!!」

 

ウソップは威風堂々と名乗る事にした。

 

ウソップ「おれはこの村に君臨する大海賊団(・・・・)を率いるウソップ!!! 人々は俺を称えさらに称え”わが船長”キャプテン・ウソップと呼ぶ!!!」

 

ウソップ「この村を攻めようと考えているならやめておけ!! この俺の8千人の部下共が黙っちゃいないからだ!!」

 

ナミ「うそでしょ」

 

ウソップ「ゲッ!!ばれた!!」

 

ナミ「ほらばれたって言った」

 

ウソップは体をくねくねしながら、

 

ウソップ「ばれたって言っちまったァ~~~~っ!!おのれ策士め!!」

 

雨野ララ「フフッ」(ウソップって案外常識人でもあるんだよね・・・)

 

ルフィ「はっはっはっはっは お前面白ェなーっ!!」

 

ウソップ「おい てめえら 俺をコケにすんな!!」

 

ウソップ「おれは誇り高き男なんだ!!! その誇りの高さゆえ人が 俺を”ホコリのウソップ”呼ぶ程にな!!」

 

 

とある飯屋に呼ばれたルフィ達。

 

ウソップ「何!?仲間を!?」

 

ルフィ「仲間とでかい船か!」

 

ウソップ「はーーーーっそりゃ大冒険だな」

 

ウソップ「まァ 大帆船ってわけにゃいかねェが船があるとすりゃ この村で持ってんのはあそこ(・・・)しかねェな」

 

ナミ「あそこって?」

 

ウソップ「この村で場違いな大富豪の屋敷が一軒たってる その主だ」

 

ウソップ「だが主と言っても まだいたいけな少女だがな 病弱で・・・・・・寝たきりの娘さ・・・!!」

 

ナミ「え・・・・・・ どうして そんな娘がでっかい屋敷の主?」

 

ルフィ「おばさん!!肉追加!!」

 

ゾロ「おれも酒っ!!」

 

ウソップ「てめェら話 聞いてんのか!!?」

 

雨野ララ「私はちゃんと聞いてますからね!」

 

ウソップ「お おお!サンキューな!」

 

ウソップ「もう 1年くらい前になるかな かわいそうに病気で両親を失っちまったのさ 残されたのは莫大な遺産とでかい屋敷と十数人の執事達・・・!!」

 

ウソップ「どんなに金があって贅沢できようと こんなに不幸な状況はねェよ」

 

雨野ララ「それってご愁傷さまですよね・・・」

 

ウソップ「変な同情しなくていいって!」

 

ナミ「やめ!」

 

ナミ「この村で船の事は諦めましょ また別の町か村をあたればいいわ」

 

ルフィ「そうだな 急ぐ旅でもねェし! 肉食ったし いっぱい買いこんでいこう!」

 

雨野ララ「ルフィさん 野菜も食べましたか?」

 

ルフィ「まァ 食ったぞ!」

 

雨野ララ「ならいいですけど・・・」

 

ウソップ「ところでお前ら 仲間を探してると言ってたな・・・・・・!」

 

ルフィ「うん だれかいるか?」

 

ウソップが立候補しだした。

 

ウソップ「おれが船長(キャプテン)に なってやってもいいぜ!!!」

 

4人「ごめんなさい」

 

ルフィ達4人は頭深く謝罪する。

 

ウソップ「はえェなおい!!」

 

 

例のお屋敷内

 

???「ねえクラハドール?」

 

クラハドール「何ですかカヤお嬢様」

 

カヤ「わたし・・・ ウソップさんに会いたい・・・・・・」



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第18話「ウソップの誇り」

飯屋の周りをうろつくある3人。

 

ピーマン「おい たまねぎ! 本当に この店に海賊達は入ったんだな」

 

たまねぎ「うん ぼく見たんだ キャプテンが海賊達にここへ連れ込まれるところを」

 

たまねぎ「ぼくらで助けなきゃ!!」

 

にんじん「でも本物の海賊は野蛮なんだぞ 食われちゃうかも・・・!!」

 

ピーマン「ばか 人を食うのは”鬼ババ”だ!!覚悟を決めろよにんじん! この戦いは”ウソップ海賊団”けっせい以来の壮絶な戦いになりそうだ!!」

 

3人は店に入る。

 

3人「「「ウソップ海賊団参上っ!!」」」

 

ナミ「なにあれ・・・」

 

ルフィ「さー 何だろうな・・・」

 

にんじん「?・・・・・・!!おい・・・キャプテンがいないぞ・・・」

 

たまねぎ「まさか・・・やられちゃったのかな・・・!!」

 

雨野ララはスマホでネット記事を読んだりしていた。

 

にんじん「お・・・おい海賊達っ!!」

 

ピーマン「われら船長キャプテン・ウソップをどこへやった!!」

 

タマネギ「キャプテンを返せ!!」

 

ナミ「・・・・・・」

 

雨野ララ(君たちも懐かしいな・・・新世界編以降の君たちはどうしてるんだろう? それぞれ夢に向かって頑張ってるのかな?)

 

ピーマン「つうか・・・ピンク髪の綺麗な姉ちゃんが手に持ってる物って何だ?見た事ねェぞ・・・」

 

ピーマンは雨野ララが手に持つスマホを見て思った。

 

ルフィ「はーーーーっ うまかった!肉っ!!」

 

ルフィはカップを一度置く。

 

にんじん「!!」

 

ピーマン「え・・・にく・・・って!?」

 

たまねぎ「まさか・・・キャプテン・・・・・・!!」

 

ナミ「・・・・・・」

 

ナミはクスッと笑う。

 

雨野ララ(私 鬼ババじゃないからね。)

 

ゾロ「お前らのキャプテンならな・・・」

 

ピーマン「な・・・何だ!!何をした・・・・・・!!」

 

ゾロ「さっき・・・・・・」

 

ゾロ「食っちまった」

 

3人「「「ぎいやあああああ鬼ババァ~~~~~っ!!!」」」

 

ピーマンはララではなくナミを見て叫んだ。

 

ナミ「何でララじゃなくて私を見てんのよ!!」

 

雨野ララ(私が優しそうに見えて、鬼ババァに見えないからでしょ。)

 

3人は気絶した。

 

雨野ララ「気絶しちゃった・・・」

 

ナミ「あんたが変な事言うから!!」

 

ゾロ「はっはっはっはっは!!」

 

雨野ララも顔を背けて笑いをこらえていた。

 

ピーマン「時間?」

 

ゾロ「ああ・・・そう言ってさっき店から出て行ったぜ」

 

ピーマン「あ そうか キャプテン屋敷へ行く時間だったんだ」

 

ナミ「屋敷って病弱そうな女の子がいるっていう?」

 

にんじん「うん」

 

ルフィ「何しに行ったんだよ」

 

にんじん「うそつきに(・・・・・)!」

 

雨野ララ「それってダメでしょ!」

 

ピーマン「だめじゃないんだ!立派なんだ! な!」

 

タマネギ「うん!!立派だ!!!」

 

雨野ララ(ウソップはカヤさんを元気づけるために、嘘をついてるだけだからね・・・)

 

屋敷内

 

クラハドール「ウソップに会いたいですと・・・!?」

 

クラハドール「またそんな事を・・・・・・!!」

 

カヤ「いいでしょ?お話がしたいの」

 

ベッドに横倒しのカヤは問う。

 

クラハドール「いけません!!何度も言ってるハズです あの男はこの村一番の大ボラ吹き あんな男とお話になっては お嬢様に悪影響が及びます」

 

カヤ「ケチ!」

 

クラハドール「ええ ケチで結構!!何と言われましても ダメなものはダメです」

 

クラハドール「体の弱いお嬢様にとって ウソップのホラ話は刺激が強すぎます」

 

カヤ「平気よ 私は」

 

クラハドール「聞き分けてください 私は亡くなられたご両親から固く申し付けられているのです カヤお嬢様をしっかりお守りする様にと・・・!!」

 

クラハドール「その為に門番まで立てて 万全を期しているのですから」

 

カヤ「・・・・・・・・・」

 

クラハドール「全てはお嬢様のためでございますっ!!」

 

カヤ「うん・・・・・・ わかってる・・・・・・」

 

クラハドール「わかって頂ければけっこう お薬はここへ置いておきますのでちゃんとお飲みください」

 

カヤ「わかった・・・」

 

クラハドールは薬を用意し、部屋を出ていく。

 

 

すると窓を叩く音が。

 

カヤは外にウソップの姿を見て、顔を出す。

 

カヤ「ウソップさんっ!」

 

ウソップ「よお 相変わらず元気ねェな」

 

カヤ「ごめんなさい 本当は ちゃんとお客として迎えたいのに・・・クラハドールがどうしても許してくれなくて・・・悪い人じゃないの」

 

ウソップ「なに おれは(こっち)の方がいいね その堅苦しい家じゃ息がつまっちまう」

 

ウソップ「何たっておれは 勇敢なる海の戦士だからな!!」

 

カヤ「それで今日は どんな冒険のお話?」

 

ウソップ「ああ・・・今日はそうだな 俺が5歳の時南海に住む巨大な金魚と戦った時の話だ」

 

カヤ「金魚?」

 

ウソップ「まず驚いたのはあのフン(・・)のでかさと長さだ おれはてっきり大陸だと思って上陸しちまったのさ・・・・・・」

 

カヤは笑ってしまう。

 

ルフィ「なんだ あいつ偉いじゃん」

 

雨野ララ「ウソップさん 凄いね・・・お嬢様の為とはいえ」

 

ナミ「うん 1年前からずっとウソつきに通ってるんだから」

 

ピーマン「うん」

 

にんじん「おれはキャプテンのそんな”おせっかい”な所が好きなんだ」

 

ピーマン「おれは”しきり屋”なとこが好きだ」

 

タマネギ「ぼくは”ホラ吹き”なとこが好き!!」

 

ゾロ「とりあえず慕われてんだな」

 

雨野ララ「それでお嬢様の容態の方は?」(カヤさんは最終的には回復する、原因が両親を亡くした時の「気落ち」だったはず。)

 

にんじん「だいぶ良くなってきたよ キャプテンのおかげでね!」

 

ルフィ「よーし! じゃあやっぱり 屋敷に船を貰いに行こう!!!」

 

ナミ「だめよ!!さっき諦めるって言ったじゃない!!」

 

そして一行は屋敷を訪れる。

 

ルフィ「こんにちはーーーっ 船くださーい」

 

雨野ララ「返事無しって どういう・・・?」

 

ルフィは門を超えようとよじ登る。

 

ルフィ「さあ入ろう」

 

ピーマン「あいさつした意味あんのか」

 

ナミ「ああ・・・止めてもムダか」

 

ゾロ「ムダだな 付き合うしかねェだろ」

 

雨野ララはスマホのカメラで撮影はする。

 

ゾロ「ララ 屋敷を撮ってるのか?」

 

雨野ララ「はい! こんな豪邸は滅多に来れるとこではないので貴重なんです。」

 

 

クラハドール「え!? 侵入者?門番はどうしたんです」

 

???「はい・・・ちょうど今昼食を・・・!!」

 

カヤ「あはははは・・・で その金魚はどうしたの?」

 

ウソップ「その時切り身にして小人の国へ運んだがいまだに食い切れてないらしい」

 

ウソプ「そしてまたもや手柄を立てたおれを人は称えこう呼んだ」

 

ピーマン「キャープテーン!!」

 

ウソップ「そう・・・キャプテ・・・」

 

ウソップ「げっ!! お前ら何しに来たんだ!!」

 

ピーマン「この人が連れて来いって・・・」

 

カヤ「誰?」

 

雨野ララ(カヤさん! あなたも懐かしいなぁ・・・どっちかって言うとナミちゃんよりは性格いいと思うし。)

 

ルフィ「あ! お前がお嬢様か!」

 

ウソップはルフィの肩に腕を回す。

 

ウソップ「あー こいつらはおれの噂を聞きつけ遠路はるばるやってきた 新しいウソップ海賊団の一員だ!!」

 

ルフィ「ああ!! いや!違うぞおれは!!」

 

カヤ「頼み? 私に?」

 

ルフィ「ああ! おれ達はさ でっかい船がほしいん」

 

クラハドール「君達 そこで何をしてる!!」

 

クラハドール「困るね 勝手に屋敷に入って貰っては!!」

 

ウソップ「げっ執事」

 

カヤ「クラハドール・・・」

 

ルフィ「何だあいつ」

 

雨野ララ(キャプテン・クロ!?)「執事さん?」

 

カヤ「あのねクラハドール この人達は・・・」

 

クラハドール「今は結構!理由なら後でキッチリ聞かせて頂きます!!」

 

クラハドール「さあ 君達帰ってくれたまえ それとも何か言いたい事があるかね?」

 

雨野ララ「すいません デカイ船が欲しいんですけど」

 

クラハドール「ダメだよ」

 

雨野ララ「え!?」

 

ルフィは却下されガクッとなった。

 

クラハドール「君は・・・ウソップ君だね・・・」

 

カヤ「・・・・・・・・!」

 

クラハドール「君の噂はよく聞いてるよ 村で評判だからね」

 

ウソップ「あ・・・ああ ありがとう あんたもおれをキャプテン・ウソップと呼んでくれてもいいぜ おれを称えるあまりにな」

 

クラハドール「門番が君を ちょくちょくこの屋敷で見かけると言うのだが 何か用があるのかね?」

 

ウソップ「ああ・・・!それはあれだ・・・ 俺はこの屋敷に伝説のモグラが入っていくのを見たんだ!! でそいつを探しに・・・」

 

クラハドール「フフ・・・よくも そうくるくると舌が回るもんだね」

 

ウソップ「何!?」

 

クラハドール「君の父上の話も聞いてるよ」

 

クラハドール「君は所詮ウス汚い海賊の息子(・・・・・・・・・)だ 何をやろうと驚きはしないが ウチのお嬢様に近づくのだけはやめてくれないか!!」

 

ルフィ「あいつの父ちゃん海賊なのか」

 

雨野ララ(ヤソップさん 銃の腕前は百発百中と言ってもいいんだよね・・・)

 

ウソップ「・・・・・・ウス汚いだと・・・!?」

 

クラハドール「君とお嬢様とでは住む世界が違うんだ 目的は金か?いくらほしい」

 

ウソップ「!」

 

カヤ「言い過ぎよクラハドール!!!ウソップさんに謝って!!!」

 

クラハドール「この野蛮な男に何を謝ることがあるのですお嬢様 私は真実を述べているだけなのです!!」

 

クラハドール「君には同情するよ・・・恨んでいることだろう 君ら家族を捨てて村を飛び出した”財宝狂いのバカ親父(・・・・・・・・・)”を」

 

カヤ「クラハドール!!!」

 

ウソップ「てめェ それ以上親父をバカにするな!!」

 

クラハドール「・・・・・・何をムリに熱くなっているんだ 君も賢くないな こういう時こそ得意のウソ(・・)をつけばいいのに・・・ 本当は旅の商人だとか・・・実は血が繋がってないとか・・・」

 

ウソップ「うるせェ!!!!」

 

ウソップはキレてクラハドールを殴り倒した。

 

それを見たカヤ、ピーマン達3人はびっくりだったが、ララ達他はさほど驚いてはいない。

 

クラハドール「う・・・・・・く!!ほ・・・!!ほらみろ すぐに暴力だ 親父が親父なら息子も息子というわけだ・・・!!」

 

ウソップ「黙れ!!」

 

ウソップ「おれは親父が海賊である事を誇りに思ってる!! 勇敢な海の戦士である事を誇りに思ってる!!」

 

ウソップ「お前の言う通りおれはホラ吹きだがな!!」

 

ウソップ「おれが海賊の血を引いているその誇りだけは!!偽る訳にはいかねェんだ!!!」

 

ウソップ「おれは海賊の息子だ!!」

 

ルフィ「・・・・・・そうか!!あいつ・・・!!思い出した・・・・・・!!」

 

雨野ララ(ウソップくん、あなたの夢は勇敢なる海の戦士 きっと叶う事を祈ってるよ。)



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第19話「執事の恐るべし計画名」

ピーマン「キャプテン・・・・・・!!」

 

クラハドール「海賊が・・・”勇敢な海の戦士”か・・・!! 随分とねじまがった言い回しがあるもんだね・・・だが・・・否めない野蛮な血(・・・・)の証拠が君だ・・・!!」

 

ウソップ「・・・・・・!!」

 

クラハドール「好き放題にホラを吹いてまわり 頭にくればすぐに暴力・・・・・・!!」

 

クラハドールは立ち上がる。

 

クラハドール「あげくの果ては財産目当てにお嬢様に近づく・・・!!」

 

ウソップ「何だとおれは・・・!!」

 

クラハドール「君の父親が海賊である事で十分だ!!!!」

 

ウソップはクラハドールの胸倉を掴み、殴りかかろうとしたが

 

ウソップ「てめェまだ言うのか!!!」

 

カヤ「やめてウソップさん!!! もう これ以上暴力は・・・!!!」

 

ウソップ「・・・・・・・・・!!」

 

カヤ「悪い人じゃないんです クラハドールは・・・!」

 

カヤ「ただ私のためを思って 過剰になっているだけなの・・・・・・・・!!」

 

クラハドールはウソップの手を払う。

 

クラハドール「出て行きたまえ・・・」

 

クラハドール「ここは君のような野蛮な男の来る所ではない!!! 二度と この屋敷へは近づくな!!!」

 

カヤ「・・・・・・!!」

 

ウソップ「ああ・・・わかったよ 言われなくても出てってやる」

 

ウソップ「もう二度とここへはこねェ!!!」

 

ウソップは屋敷を出て行った。

 

ピーマン「・・・・・・キャプテン・・・・・・!!」

 

カヤ「ウソップさん・・・」

 

にんじん「このヤロー羊っ!!キャプテンはそんな男じゃないぞ!!」

 

ピーマン「そうだ!!っばーか!!」

 

たまねぎ「ばーか!!」

 

ルフィ「ばーか!!」

 

ゾロはルフィを一発殴る。

 

ゾロ「何で お前も一緒になってんだ」

 

雨野ララ「ルフィさん 単純・・・」

 

クラハドール「・・・・・・!!」

 

ピーマン達叫ぶが、ナミに止められ、ルフィもゾロに羽交い絞めで止められる。

 

クラハドール「君達も さっさと出て行きたまえ!!!」

 

 

カヤ「コホコホ・・・ ゴホゴホ・・・」

 

クラハドールが食事を持ってきた。

 

クラハドール「お食事ですお嬢様・・・」

 

カヤ「・・・・・・いらない」

 

カヤ「・・・・・・・・・たべたくない おいしくないんだもん」

 

クラハドール「・・・・・・・・・!そんな事を言ってはコックが腹を立てますよ お嬢様のお体にあう食事を一生懸命 考えて作っているのですから」

 

カヤ「どうしてあんな言い方したの?」

 

カヤ「それは私だってクラハドールに黙って ウソップさんと話をしていたのは悪いと思っているわ だけど あんな追い返し方ってないじゃない!」

 

クラハドール「ーーーーーー座っても?」

 

カヤ「どうぞ」

 

クラハドールはベッドに座る。

 

クラハドール「・・・もう3年になりますか・・・ 私がこの屋敷へきた日から・・・ あの日の事は忘れもしません・・・・・・!」

 

クラハドール「当時 私はある船で働いていたのですが ちょっとしたミスを犯しその船を下ろされてしまったのです 路頭に迷いたどりついたのがこの村で」

 

クラハドール「当然やる事も金もなく今にも野垂れ死にしそうだった私に 声をかけて下さったのがあなたの父上でした 私にとって亡き ご両親は命の恩人なのです・・・・・・!」

 

クラハドール「そしてあなたは 私の恩人のご令嬢・・・」

 

カヤ「・・・・・・・・・」

 

クラハドール「私がお嬢様の交友関係にまで口をはさむのは 出すぎたマネだという事は承知の上なのですが・・・・・・」

 

クラハドール「あのウソップという若者は・・・ お世辞にも評判のいいとは言えない人間です」

 

クラハドール「もしも!!・・・・・・万が一!!お嬢様の身に何かあっては!! 私は世話になったご主人に顔向けできないのです・・・!!!」

 

クラハドール「さき程は しかし・・・さすがに言いすぎました 私を恨んでおいでですか」

 

カヤ「・・・・・・ううん そんな事ない・・・」

 

カヤ「私もクラハドールには 感謝してるわ だけど誤解しないで 彼はいい人なの」

 

クラハドールは立ち上がる。

 

クラハドール「ですが!!いい人かどうかは別の話!!」

 

カヤ「クラハドール!!・・・・・・もうわからず屋!!」

 

クラハドール「ええ わからず屋で結構っ!!」

 

 

ナミ達は村のはずれにいた。

 

ナミ「ねえ ルフィとララはどこにいったの?」

 

ゾロ「さあな キャプテン(・・・・・)を追ってったんだろ」

 

にんじん「キャプテンならあそこだ!」

 

ピーマン「うん海岸だ なんかあるととりあえずあそこにいくんだ!!」

 

ピーマン・にんじん「「いってみる?」」

 

ゾロ「いやいい・・・」

 

ナミ「それよりあんた達一人足りないんじゃない?」

 

ピーマン「ああたまねぎ!」

 

ピーマン「あいつ すぐどっかに消えちゃうんだよな」

 

にんじん「うん そして大騒ぎして現れるんだ」

 

たまねぎ「わあああああああ たいへんだああああああ!!」

 

にんじん「あ!たまねぎ」

 

たまねぎ「大変だーーーっ!!う!! ううう!! うしろ向き男だあ~~~~~~~っ!!!」

 

タマネギが騒いで走って来る。

 

たまねぎ「変な人が後ろ向きで歩いてくるんだよっ」

 

ピーマン・にんじん「「うそつけ」」

 

たまねぎ「ほんとだよ!!!」

 

たまねぎ「あれ見て!!!」

 

ナミ・ゾロ「「?」」

 

その後ろ向き男がやってくる。

 

???「オイ 誰だ このおれを”変な人”と呼ぶのは! おれは変じゃねェ!!!」

 

ナミ「変よ どう見ても」

 

???「ばかを言え おれは ただの通りすがりの催眠術師だ・・・・・・・・・」

 

たまねぎ「さ・・・催眠術!?すげえ!!」

 

ピーマン「やってみせてくれよ!!」

 

にんじん「うんやって!!」

 

???「何!?」

 

???「バカヤロウ 何でおれがみず知らずのてめェらに 初対面で術を拾うしなきゃならねェんだ」

 

催眠術師はある物を見せた。

 

???「いいか よくこの輪を見るんだ」

 

ゾロ「やるのか」

 

???「ワン・ツー・ジャンゴでお前らは眠くなる いいか いくぞ・・・ワーーーン・・・」

 

???「ツーー・・・」

 

???「ジャンゴ」

 

と同時に互いに倒れて眠った。

 

ゾロ「おい こいつ何なんだ!!!」

 

 

ウソップは島の付近の木々がある崖で座って黄昏ていた。

 

ルフィ「よっ ここにいたのか」

 

ルフィは宙ぶらりんで現れる。

 

ウソップ「ぶっ!!!」

 

ウソップ「何だ てめェか普通に声かけろバカ!!」

 

雨野ララは近くから現れる。

 

雨野ララ「ウソップさん!!」

 

ウソップ「おめえか!!」

 

雨野ララ「自己紹介してなかったですね。私は雨野ララって言います、名前がララですので呼び方は自由、ピチピチの16歳です。」

 

ウソップ「あっ ああ ならララって呼ぶぜ。俺より年下か・・・それにしても綺麗なピンク髪と容姿してんなーーー服も見た事ねえし」

 

雨野「どうもです。」

 

ルフィは木から降りる。

 

ルフィ「それよりヤソップ(・・・・)だろ おまえの父ちゃん」

 

ウソップ「・・・・・・え・・・!?」

 

ウソップ「お前!!何で それを知ってんだ!!」

 

ルフィ「昔 会った事あってな」

 

ウソップ「何!?本当か!?おれの親父にか!?」

 

ルフィ「うん」

 

ルフィ「お前と顔そっくりだからさ なんか懐かしい感じはしてたんだけど さっきはっきり思い出した」

 

ウソップ「い・・・今どこに!?」

 

ルフィ「今はわかんねェ!」

 

ルフィ「だけど今も きっと”赤髪のシャンクス”の船に乗ってるよ!! ヤソップは俺が大好きな海賊船の一員なんだ」

 

ウソップ「そ・・・ そうか!!」

 

ウソップ「そうか・・・シャンクスの船に・・・ あの”赤髪”のねえ・・・・・・」

 

ウソップ「シャンクスだとォ!!?」

 

ルフィ「なんだシャンクス知ってんのか!?」

 

雨野ララ「シャンクスさんってそんなに有名な海賊ですか?」(シャンクスは四皇の一人にまでなっていた人だし、それは凄いと思う。)

 

ウソップ「ララはシャンクスを知らねェのかよ!? 結構有名な大海賊だぜ!? お前はどこの生まれなんだよ!?」

 

雨野ララ「そんな簡単には言えませんよ・・・」

 

ウソップ「簡単に言えねェのかよ・・・っていうかそんなにすげえ船に乗ってんのかウチの親父は!!!」

 

ルフィ「すげえって言やあ・・・うん射撃の腕はすごかった ヤソップが的を外したとこは見た事なかったし」

 

 

テーブルに置かれたリンゴ、そして撃ち砕かれる。

 

幼少期ルフィ『ひゃーーーーっすげェーーーーーっ』

 

ヤソップ『なァに おれはアリの眉間にだってブチ込めるぜ』

 

そして居酒屋

 

ヤソップは酒を飲む。

 

ヤソップ『おれにはなっ ルフィ!!ちょうどお前くらいの年頃の 息子がいるんだ!!』

 

幼少期ルフィ『うん聞いたよ 何度も!あきた!』

 

ヤソップ『まだまだだ 何度でも聞け!!』

 

ヤソップは空のジョッキをルフィの頭にくっつける。

 

ヤソップ『悲しい別れだったが仕方なかったっ 理由は一つ!! 海賊旗がおれを呼んでいたからだっ!!!』

 

 

ルフィ「ヤソップは立派な海賊だった!!」

 

ウソップ「だろう!?」

 

ウソップは立ち上がり、

 

ウソップ「そうなんだ!!こんな果てがあるかないかもわからねェ海へ飛び出して 命をはって生きてる親父を俺は誇りに思ってる!! それなのにあの執事は親父をバカにした・・・!! おれの誇りを踏みにじった!!」

 

雨野ララ「ウソップさんにとってお父さんは偉大な人なんですね。私 あの執事さんは感じ悪かったですよ。」

 

ルフィ「俺もあいつ嫌いだな・・・」

 

雨野ララ「もうお嬢様の所へは行かないんですか?」

 

ウソップ「さァな・・・あの執事が頭でも下げて来やがったら いってやってもいいけどよ!」

 

ルフィ「あの執事がか?」

 

ルフィは崖の下の執事を指す。

 

ウソップ「そう あの執事あの執事 あの執事が何で ここにいんだァ!!」

 

雨野ララ「執事があんなとこにいるとは思えないのに・・・」

 

崖の下では、二人の密談が。

 

クラハドール「おい ジャンゴ この村で目立つ行動は慎めと言ったはずだぞ 村の真ん中で寝てやがって」

 

ジャンゴ「ばか言え おれは ぜんぜん目立っちゃいねーよ 変でもねェ」

 

雨野ララ「あと一人誰かいますよ。」

 

ウソップ「見かけねェ顔だな・・・誰だ?」

 

クラハドール「それで・・・計画(・・)の準備はできてるんだろうな」

 

ジャンゴ「ああもちろんだ いつでもイケるぜ”お嬢様暗殺計画”」

 

ルフィ・ウソップ((何!!?暗殺だと!!?))

 

雨野ララ「お嬢様の暗殺・・・そんなのダメ・・・」



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第20話「キャプテン・クロ」

クラハドール「暗殺(・・)なんて聞こえの悪い言い方はよせジャンゴ」

 

ジャンゴ「ああそうだった事故(・・)・・・!事故だったよな ”キャプテン・クロ”」

 

クラハドール「キャプテン・クロか・・・3年前に捨てた名だ その呼び方もやめろ 今はお前が船長のはずだ」

 

ルフィ「おい あいつら何言ってんだ・・・?」

 

雨野ララ「3年前に捨てた名とか、今はサングラスのあの人が船長だとか。」(ジャンゴの催眠術の輪っかって生身で見ない方がいいよね。)

 

ウソップ「そう言ってたけど、待てよ・・・・・・!!キャプテン・クロは知ってる・・・!!」

 

ウソップ「計算された略奪を繰り返す事で有名だった海賊だ・・・!!でも あいつは・・・!!3年前に海軍に捕まって処刑されたと聞いたぞ・・・!!」

 

ジャンゴ「しかし あんときゃびびったぜ」

 

クラハドール「ん?」

 

ジャンゴ「あんたが急に海賊をやめると言い出した時だ あっという間に部下を自分の身代わりに仕立て上げ」

 

ジャンゴ「世間的(・・・)にキャプテン・クロは処刑された!! そして この村で突然船を下りて 3年後にこの村へまた静かに上陸しろときたもんだ」

 

ジャンゴ「まァ 今まであんたの言う事を間違ったためしはねェから 協力はさせて貰うが 分け前は高くつくぜ?」

 

クラハドール「ああ 計画が成功すればちゃんと くれてやる」

 

ジャンゴ「殺しならまかせとけ!」

 

クラハドール「だが 殺せばいいって問題じゃない カヤお嬢様は 不運な事故(・・・・・)で命を落とすんだ そこを間違えるな」

 

クラハドール「どうも お前はまだ この計画をはっきり飲み込んでないらしい」

 

ジャンゴ「バカを言え 計画なら完全にのみこんでるぜ」

 

ジャンゴ「要するに おれはあんたの合図で野郎どもと村へ攻め込み お嬢様を仕留めりゃいいんだろ? そして あんたがお嬢様の遺産を相続する」

 

クラハドール「バカが・・・!!頭の回らねェ野郎だ・・・!!他人のおれがどうやってカヤの遺産を相続するんだ」

 

ジャンゴ「がんばって相続する」

 

クラハドール「がんばってどうにかなるか!!ここが一番大切なんだ!!」

 

クラハドール「殺す前に!!お前の得意の催眠術で カヤに遺書(・・)を書かせるんだ!! ”執事クラハドールに私の財産を全て譲る”とな!!」

 

クラハドール「それで おれへの莫大な財産の相続は成立する・・・・・・!! ごく自然にだ おれは3年という月日をかけて周りの人間から信頼を得て そんな遺書(・・・・・)が残っていてもおかしくない状況を作り上げた!!」

 

ジャンゴ「・・・・・・・・・そのために3年も執事をね おれなら一気に襲って奪って終わりだがな」

 

クラハドール「・・・それじゃ野蛮な海賊に逆戻りだ 金は手に入るが政府に追われ続ける」

 

クラハドール「おれは ただ政府に追われる事なく(・・・・・・・)大金を手にしたい つまり平和主義者なのさ」

 

ジャンゴ「ハハハハ とんだ平和主義者がいたもんだぜ てめェの平和のために金持ちの一家が皆殺しにされるんだからな」

 

クラハドール「おいおい 皆殺しとは何だ カヤの両親が死んだのはありゃマジだぜ おれも計算外だった」

 

ジャンゴ「まァいい・・・そんな事はいい・・・ とにかくさっさと合図を出してくれ おれ達の船が近くの沖に停泊してから もう一週間になる」

 

ジャンゴ「いい加減野郎どものシビレが切れる頃だ」

 

ルフィ・ウソップ「「・・・・・・」」

 

雨野ララ「今の話はやばいんじゃ、村に攻め込んで屋敷の財産を手に入れようとしてます・・・」

 

ウソップ「ああ。や・・・やべえ・・・やべえよ。」

 

ルフィ「おい 何なんだ なんかやばそうだな」

 

ウソップ「お前ずっと聞いてたんじゃねのか!! やばすぎるぜ本物(・・)だ!!あいつら!! ララの方が感覚としてまともだろうが。」

 

ウソップ「ずっと狙ってやがったんだ・・・・・・!! カヤの屋敷の財産を ずっと3年前から!! そして あの執事は・・・キャプテン・クロ!!生きてたんだ・・・!!!」

 

ウソップ「おれは大変な奴を殴っちまった・・・・・・!!殺される!!」

 

ウソップ「カヤも殺される!!!村も襲われる やべェ・・・!!マジでやべェ・・・!!!」

 

ルフィが立ち上がり、

 

雨野ララ「ルフィさん?」

 

ウソップ「・・・・・・おい!立つな 見つかるぞ」

 

ルフィ「おい お前ら!!!お嬢様を殺すな!!!!」

 

ジャンゴ「誰だ・・・!!!」

 

クラハドールも崖の上を見上げ、ルフィ達の存在に気付いた。

 

ウソップ「ばかやろう!!見つかっちまったじゃねェか!! 早く隠れろ 殺されるぞ!!!」

 

クラハドール「やあ・・・これは ウソップくんじゃありませんか・・・それとあの時の二人も一緒とはね。」

 

ウソップ「うわあああっ!! 全員見つかった!?」

 

クラハドール「なにか・・・ 聞こえたかね?」

 

ウソップ「い・・・いや!! え!?何の事だろう!!おれは今ここへ来たばかりだから当然 何も・・・」

 

ルフィ「ぜんぶ聞いた」

 

ウソップ「おいっ!!」

 

腕で突っ込んだ。

 

雨野ララ「ルフィさん 正直すぎでしょ・・・」

 

クラハドール「・・・・・・・・・」

 

ジャンゴ「・・・・・・! 聞かれたか・・・」

 

ジャンゴはルフィ達に輪っかを向ける。

 

ジャンゴ「仕方ねェな・・・おい 貴様ら この輪をよく見るんだ」

 

ルフィ「なんだ」

 

ウソップ「や・・・やばいぜ飛び道具だ!!殺されるっ!!」

 

雨野ララ(来た! でもツーの時点で目を閉じて寝たふりをしよう。)

 

ジャンゴ「ワン・ツー・ジャンゴでお前らは眠くなる ワーン・・・ ツー・・・」

 

雨野ララは直前で目を閉じて寝たふりを開始。

 

ジャンゴ「ジャンゴ」

 

ルフィは眠ってしまい体が少し揺れていたが。

 

ジャンゴは体が傾き、クラハドールに抑えられる。

 

クラハドール「おい起きろ まだ そのクセなおってねェのか」

 

ウソップ「おい 麦わらのお前 どうしたんだ落ちるぞ!!!」

 

ルフィは頭から落下し、雨野ララは崖とは違い後ろに演技で倒れて寝る。

 

ウソップ「おい麦わらのお前っ!! 大丈夫か!!? ララは!? 後ろで寝ているだけかよ・・・」

 

ジャンゴ「あーあー・・・殺すつもりはなかったんだがな・・・ 頭からイッたか・・・この高さじゃ助からねェ もう一人の娘は落ちてこない事からその場で倒れて寝たか・・・」

 

ウソップ「・・・・・・くそォ!!! 殺しやがった!!!あのやろう!!!」

 

ジャンゴ「娘を含めあと1人はどうする 殺しとくか」

 

クラハドール「必要ない 今の娘の方が寝ている時に、あいつがどう騒ごうと無駄(・・)な事だ」

 

クラハドール「明日の朝だジャンゴ・・・夜明けとともに村を襲え」

 

ジャンゴ「!」

 

クラハドール「村の民家も適度に荒らしてあくまで事故を装い カヤお嬢様(・・・)を殺すんだ」

 

ウソップ「明日・・・」

 

クラハドール「聞いた通りだウソップくん・・・・・・ 君が何を聞こうとも私の計画に何ら影響はない」

 

ウソップ「・・・・・・!! くそっ・・・くそっ!!! おいララ 起きろ!!起きろよ!!」

 

ウソップは雨野ララを起こそうと体を揺するが、雨野ララは寝ている演技をしているのでウソップが去るまで起きれないのである。

 

ウソップ「ちっくしょーーー!!」

 

ウソップは走ってその場を立ち去った。

 

ジャンゴ「大丈夫なのか?」

 

クラハドール「当然だ おれの計画は狂わない」

 

ウソップが去っていった後に、雨野ララは目を開けた。

 

雨野ララ「どうやらウソップくんは行ったみたいね。」

 

雨野ララは下に二人がいるか、確認をし一応いたので、この場で二人に見つからない位置まで移動し、

 

雨野ララ「アクセル戦力アップでの新生アクセルの新武器開発で性能などもしとこうかな。カバンはここなら人も来ないし奴らとの戦いが終わるまで、見えやすい所に置いとく。エックスの空中専用と水中専用のアーマーはそのうちで。」

 

雨野ララはカバンを付近の木の草に置き、日常用スマホでアクセルの初登場のX7と続投のX8での武器情報を元に、左腕に装着中のデバイスを操作する。

 

 

ウソップは村人たちに警告を発しようと走っていた。

 

ウソップ「大変だっ!!大変だっ!! 大変だ!!」

 

ウソップ「殺される・・・!!!俺が育ったこの村のみんなが 殺されるっ!!カヤが殺されるっ!! おれはみんなが大好きなのにっ!!」

 

ウソップ「この村が好きなのにっ!!!」

 

カヤ『誰!?あなた・・・』 

 

ウソップ『おれはウソップ!勇敢なる海の戦士だ』

 

ウソップ『最近お前不幸らしいな! おれが元気の出る話をしてやるよ!!』

 

カヤ『大きなお世話です 帰ってください 人を呼びますよっ!』

 

ウソップ「・・・・・・・・・!」

 

ウソップ『まァ気にすんな! おれはおせっかいなんだ!』

 

 

ゾロ「ん?あれは・・・・・・」

 

ウソップはゾロ達の前を走り去る。

 

ピーマン達「「「あ!キャプテン!」」」

 

ゾロ「あれ・・・ルフィとララは一緒じゃねェのか?」

 

ナミ「まだ怒ってんのかしらお父さん バカにされた事」

 

ゾロ「さァな」

 

にんじん「違う!今の顔は違う!!」

 

ピーマン「うん!!何かあったんだ 今 海岸で!!」

 

タマネギ「あんなに血相かえてどうしたんだろう!!」

 

ゾロ「・・・・・・! おい・・・その海岸へはどう行けばいい」

 

にんじん「なんかさー 事件のにおいがしないか!?」

 

ピーマン「うん さっきの催眠術師もあっちへ行ってたしな!!」

 

たまねぎ「うんうん!!ウソップ海賊団出動かなァ!!」

 

ゾロ「わかったからどう行きゃいいんだ」

 

 

ウソップはいつもの村を訪れた。

 

ウソップ「大変だーっ!!」

 

ウソップ「みんな大変だーーーーーっ!!!海賊が攻めてくるぞォーーーっ!!!」

 

ウソップ「明日の朝 この村に海賊が攻めてくるんだ!! みんな逃げろォーーーーっ!!!」

 

主人「またか あのホラ吹き坊主っ!!」

 

夫人「今日は二度目ですね」

 

主人「ほっとけほっとけ本当に来るわけでもなし」

 

主人「またか!昼飯時にまで・・・ 最近 少し度が過ぎるぞあいつ・・・」

 

村人たちが家から出て来た。

 

主人「おいウソップ!!いい加減にしろ!!」

 

主人「今日という今日は もう許さんぞ!!」

 

ウソップ「ち・・・違うよ!!違うんだ!! 今回は本当(・・)なんだ!!」

 

主人「いつもそう言ってるだろうが!!」

 

主人「この辺で本当におしおきしといた方がよさそうだ!!」

 

ウソップ「いつも言ってるのは冗談だけど これは本当なんだ 信じてくれよ」

 

夫人「あんたが お屋敷のクラハドール(・・・・・・)さんくらい誠実なら信じるけどねェ」

 

クラハドール『君が何を聞こうとも私の計画に何ら影響はない』

 

ウソップ「・・・・・・! ちくしょう・・・・・・・・!!」

 

ウソップ「信じてくれよ!!!早く逃げなきゃ 本当に みんな殺されちまうんだ!!!」

 

 

ある海岸付近の海賊船

 

クラハドール「野郎共・・・よく来てくれた実に3年ぶりだな この計画が成功した暁にはてめェらに十分なわけ前を用意するつもりだ」

 

クラハドール「明日の夜明けは存分に村をブチ壊せ!!」

 

部下達「「「うおおーーーーーーっ!!! キャプテン・クロ万歳ーーーっ!!!」」」

 

屋敷内

 

カヤ「ねえクラハドールは?」

 

羊顔の使用人「隣町へ出かけると言ってました」

 

カヤ「そう」

 

ルフィは落下地点で熟睡していた。



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第21話「誤解発生」

羊顔の使用人「お嬢様!」

 

羊顔の使用人「となり町のメガネ屋に特注なさって品受け取ってきましたが こちらでよろしいんで?」

 

カヤは右手でグッドサインを出す。

 

カヤ「うんバッチリ!ありがとう ごめんね隣町まで走らせて」

 

羊顔の使用人「いえいえ いつでも何なりと!」

 

羊顔の使用人「プレゼントですね 喜びますよクラハドールさん」

 

カヤ「うん! 明日はねクラハドールがこの屋敷に来てちょうど3年目なの 彼には いつもお世話になってるから!」

 

シロップ村

 

ウソップ「みんな ちゃんと話を聞いてくれよ!!」

 

ウソップ「本当に明日の朝!! 海賊が攻めてくるんだ!!」

 

村人「お前の話をいちいち真に受けたら おれ達ゃ何百回 村を逃げ出さなきゃならねェんだ!!」

 

ウソップ「今度こそ本当なんだ!!」

 

村人「今度こそとっ捕まえてやる!!」

 

ウソップは逃げるが、村人達はウソップを追いかけてくる。

 

ウソップ「・・・・・・ くそ!!」

 

村人「くそォ!!」

 

村人「速いっ!!」

 

 

海岸では

 

にんじん「えーーーーーーーーーーーっ!!!」

 

ピーマン「カヤさんが殺される!?」

 

タマネギ「村も襲われるって本当なの!?麦わらの兄ちゃん!!」

 

ルフィ「ああ そう言ってた 間違いねェ」

 

ゾロ「・・・それで何で お前はここで寝てたんだよ」

 

ルフィ「それがなー おれは崖の上にいたと思うんだよなー ララも崖で一緒だったけどな」

 

にんじん「やっぱり あの羊 悪党だったんだ!!」

 

ピーマン「どーりで感じ悪いハズだっ!!」

 

タマネギ「催眠術師もグルだったんだ!!」

 

と、そこへ

 

雨野ララ「みんなー!!」

 

ルフィ「ララ!!」

 

ナミ「あなたはどこにいたの!?」

 

雨野ララ「崖の上でルフィさん達とちょっと前まで一緒に居ましたけど、寝てしまってたもんで アハハ。」(寝てたと言うのは嘘で、結構前から起きててアクセルの新武器開発をしていたのです・・・)

 

ゾロ「寝てただーー!?」

 

ナミ「ってうか カバンは?」

 

雨野ララ「うっかり忘れてきてしまいましたが、後で取りに行くんで」

 

ナミ「あっそ。とにかく あんた達のキャプテン あんな凄い形相で走ってったのね 村の方へ」

 

ナミ「よかったじゃない 先に情報が入ってさ 逃げれば済むもの 敵もマヌケよね!」

 

にんじん「そうか!それもそうだ!じゃ おれ達も早く逃げなきゃ!!」

 

ピーマン「そうだ!!大事なもの全部整理して!!」

 

たまねぎ「・・・貯金箱とおやつと・・・!!船の模型とそれから・・・!!」

 

ピーマン達は走り去る。

 

ルフィ「やばいっ!!」

 

ゾロ「どうした」

 

ルフィ「食料 早く買い込まねェと 肉屋も逃げちまう!!」

 

 

ウソップはカヤの屋敷へ来ていた。

 

ウソップはカヤの部屋の窓を叩く。

 

カヤ「ウソップさんっ!!よかった!もう来てくれないのかと・・・」

 

ウソップ「逃げるんだカヤ!! 殺されるぞ!!」

 

カヤ「え?どうしたの?」

 

ウソップ「お前はダマされてたんだ!!! あの執事は海賊だったんだ!!!」

 

カヤ「ちょ・・・ちょっと待って 何の冗談!?クラハドールがどうしたの・・・!?」

 

ウソップ「冗談じゃない ちゃんと この耳で聞いたんだ あいつが海岸で仲間とおちあって話してたことを!!」

 

ウソップ「あの執事はこの屋敷の財産を狙って忍び込んだ海賊だったんだ!! 3年前から ずっと執事のふりをしてお前の財産を狙ってたんだ!!」

 

カヤ「・・・・・・!!? 何言ってるのウソップさん・・・・・・!?」

 

ウソップ「そして明日の夜明けに仲間の海賊達がおしよせて お前を殺すと言ってた!!!」

 

カヤ「・・・・・・!!」

 

ウソップ「あいつは とんでもねェ悪党だったんだ!! 早く逃げろ!!!」

 

カヤ「いい加減にしてくださいっ!! 見損なったわウソップさん!!」

 

ウソップ「な・・・」

 

門番「おい 中庭が騒がしくないか?」

 

門番「あ!!あのガキだ!!またもぐり込んでやがる」

 

カヤ「そんな仕返し(・・・)はやめて・・・!!」

 

ウソップ「!?」

 

カヤ「さっきのあなたのお父さんの件なら 彼も言い過ぎたと言ってました・・・!!私も そう思う・・・!!」

 

カヤ「だからって今度はそんなウソで彼に仕返しするの!? あなたは そんな人じゃないと思ってた!!」

 

ウソップ「・・・・・・!!」

 

カヤ「あなたのウソにはいつでも夢があってバカバカしくて 本当に楽しいから」

 

カヤ「私 あなたのつくウソが大好きだったのに!! どうしてそんな事言うの!!? ひどいよウソップさん!!!」

 

ウソップ「ち・・・・・・・!!! 違う!!」

 

カヤは泣き出す。

 

カヤ「最低よ!!」

 

ウソップ「・・・違うんだ おれは別に あの執事に仕返しようなんて・・・」

 

羊顔の使用人「お嬢様 どうかなさいましたか!?」

 

ウソップ「!」

 

ウソップは取り押さえられる。

 

門番「ご心配なく ネズミは外へ放り出しておきます」

 

ウソップ「うわ!!おい やめろ 離せ まだ話が済んでねェ!!」

 

ウソップは腕に咬みつき、振り払う。

 

カヤ「・・・!?」

 

門番「こいつっ」

 

ウソップは得意のパチンコの道具で反撃する。

 

ウソップ「うるせェ邪魔するな!!」

 

カヤ「やめてウソップさんっ!!」

 

ウソップは門番を二人倒す。

 

羊顔の使用人「ああ 何てことだ 門番を二人とも・・・・・・!!」

 

ウソップ「カヤ とにかくおれを信じろ!! この村から逃げるんだ!! あの執事が帰って来る前に!!」

 

カヤ「どうしたの・・・!?ウソップさんじゃないみたい・・・!!」

 

村人「いたぞウソップだ!!」

 

村人「屋敷の中にもぐり込んでやがったか」

 

ウソップ「しまった!村のみんなだ!!」

 

ウソップはカヤの腕を掴む。

 

ウソップ「こうなったら力ずくでも連れてくぞ」

 

カヤ「あ!!」

 

カヤ「やめて離して!!」

 

ウソップ「明日になれば全部 真実がわかる!!とにかく今は逃げろ!!! 言う事を聞いてくれ!!!」

 

カヤはウソップを引っ叩く。

 

村人「逃がさんぞウソップーーーーーーっ!!」

 

カヤ「とんでもない悪党は・・・あなたじゃないっ!!!」

 

カヤは泣きながら、ウソップに言い放つ。

 

使用人はウソップに銃を向ける。

 

使用人「お嬢様から離れろォーーーっ!!!」

 

ウソップ「!!」

 

カヤ「だめっ!!!」

 

ウソップが走り去ると、撃ってきた。

 

カヤ「当たったらどうするの!!」

 

使用人「・・・しかし・・・!!あいつはお嬢様を・・・」

 

村人「ウソップが逃げた!!」

 

村人「この野郎待てーっ!!」

 

ウソップは腕に一発食らった。

 

ウソップ「くそ・・・!!左手にくらった!!」

 

ウソップ「・・・・・・!!何で誰も信じねェんだ」

 

使用人「みなさん奴を捕まえてくださいっ!! 奴は暴行犯だっ!!」

 

村人「暴行だと・・・!!」

 

村人「そこまでおちたかウソップ!!」

 

ウソップ「・・・・・・!!」

 

カヤ「・・・ウソップさん・・・」

 

カヤは気を失い使用人にもたれかかる。

 

使用人「お・・・お嬢様しっかり!!」

 

ウソップはトボトボ歩いていた。

 

クラハドール『明日の朝だジャンゴ・・・ 夜明けとともに村を襲え』

 

ウソップ「・・・・・・!!! ひぐ・・・・・・・!!!」

 

ウソップは信じてもらえない事で泣き出す。

 

ピーマン「あ!!キャプテン!!!」

 

ウソップ「!」

 

ウソップは涙をごしごしこすった。

 

ウソップ「・・・よお!!お前らか!」

 

ウソップ「げっ!!」

 

ウソップはルフィを見て驚愕。

 

ウソップ「お前っ!!生きてたのか!!」

 

ルフィ「生きてた? ああ さっき起きたんだ」

 

ウソップ「ララ お前 起きたのか!?」

 

雨野ララ「はい。さっき起きたんです。」

 

ピーマン「それよりキャプテン!話は聞きましたよ!! 海賊達のこと早く みんなに話さなきゃ!!」

 

ウソップ「・・・・・・みんなに・・・・・・!!」

 

カヤ『とんでもない悪党は・・・あなたじゃないっ!!!』

 

村人『暴行だと!!そこまでおちたかウソップ!!』

 

ウソップ「はっはっはっはっはっはっは!!」

 

にんじん「?」

 

ウソップは開き直り、

 

ウソップ「いつもの嘘に決まってんだろ!! あの執事の野郎ムカついたんで 海賊にしたててやろうと思ったんだ!!」

 

ルフィ「ん?」

 

ナミ・ゾロ「「・・・・・・・・・」」

 

雨野ララ「ウソップさん・・・」

 

ピーマン「えーーーっ!!ウソだったんですか!?」

 

にんじん「なーんだ せっかく大事件だと思ったのに」

 

タマネギ「くっそー 麦わらの兄ちゃんとピンク髪の姉ちゃんもキャプテンのさしがねか!!」

 

ルフィとララ「「え?」」

 

にんじん「・・・・・・でも おれ ちょっとキャプテンを軽蔑するよ」

 

ピーマン「おれもけいべつする!!」

 

タマネギ「ぼくもだ! いくらあの執事がやな奴でも キャプテンは人を傷つける様なウソ絶対つかない男だと思ってた・・・!」

 

にんじん「帰ろうぜ!」

 

ピーマン「うん 晩ごはんのじかんだ!」

 

タマネギ「おかずは何かなー」

 

ウソップ「・・・・・・」

 

5人はある海岸に来ていた。

 

ウソップ「おれはウソつきだからよ ハナっから信じてもらえるわけなかったんだ おれが甘かった!!」

 

ゾロ「甘かったって言っても事実は事実」

 

ナミ「海賊は本当に来ちゃうんでしょう?」

 

ウソップ「ああ 間違いなく来る でも みんなはウソだと思ってる!! 明日も またいつも通り平和な一日がくると思ってる・・・・・・!!」

 

ウソップは立ち上がる。

 

ウソップ「だから おれはこの海岸で海賊どもを迎え撃ち!! この一件をウソにする それがウソつきとして!! おれの通すべき筋ってもんだ!!!」

 

ルフィ達4人「「「「!」」」」

 

ウソップ「・・・・・・!!腕に銃弾ブチこまれようともよ・・・ ホウキ持って追いかけ回されようともよ・・・!!ここは おれの育った村だ!!」

 

ウソップ「おれはこの村が大好きだ!! みんなを守りたい・・・・・・!!!」

 

ウソップ「こんな・・・わけもわからねェうちに・・・!! みんなを殺されてたまるかよ・・・・・・!!」

 

4人「・・・・・・」

 

ゾロ「とんだお人よしだぜ 子分までつき離して一人出陣とは・・・!!」

 

雨野ララ「ほんとですよ!」

 

ルフィ「よし おれ達も加勢する」

 

ナミ「言っとくけど宝は全部私の物よ!」

 

ウソップ「え・・・」



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第22話「罠仕掛け」

ウソップ「お前ら・・・・・・ 一緒に戦ってくれるのか・・・!? な・・・何で・・・」

 

ルフィ「だって 敵は大勢いるんだろ?」

 

ゾロ「怖ェって顔に書いてあるぜ」

 

雨野ララ「ほんとは勇気が無いとか?」

 

ウソップ「お!! おれが怖がってるだと!?ほんとは勇気が無いだと!?バカ言え!!大勢だろうと何だろうとおれは平気だ!! なぜなら おれは勇敢なる海の戦士キャプテン・ウソップだからだ!!!」

 

ウソップ「! あっ!!」

 

ウソップは両足がガクガクしていた。

 

ウソップは足を叩く。

 

ウソップ「見世物じゃねェぞ!! 相手はC(キャプテン)・クロの海賊団怖ェもんは怖ェんだ!!それがどうした!! おれは同情なら受ける気はねェ!!てめェら帰れ!!帰れ帰れ!!」

 

ナミ「・・・・・・・・・」

 

ゾロ「笑ってやしねェだろ? 立派だと思うから手を貸すんだ」

 

ウソップ「!」

 

ルフィ「同情なんかで命賭けるか!」

 

雨野ララ「村のためなんですから!!」

 

ウソップ「!! う・・・・・・!!・・・・・・!! ・・・お・・・お前ら・・・・・・!!・・・・・・!!」

 

 

ウソップ「この海岸から奴らは攻めてくる」

 

ウソップ「だが ここから村へ入るルートは この坂道1本だけだ あとは絶壁!!」

 

ウソップ「つまり この坂道を死守できれば 村が襲われる事はねェ!!」

 

ルフィ「そうか簡単だな」

 

ウソップ「口で言うのはな!後は戦力次第・・・ お前らは何ができる?」

 

ゾロ「斬る」

 

ルフィ「のびる」

 

ナミ「盗む」

 

雨野ララ「悪いですけど 私は秘密です。」

 

ウソップ「何だそりゃ!? 秘密って!?」

 

雨野ララ「そう簡単には言えませんね」

 

ウソップ「うーん しょうがねぇ 俺は隠れる」

 

3人&ララ「お前は戦えよ《あなたも戦ってくださいよ》!!」

 

 

屋敷内

 

クラハドール「お嬢様は?」

 

使用人「もうお休みです だいぶお疲れのようで・・・」

 

クラハドール「・・・・・・しかし私がとなり(・・・)町へ行ってる間にそんな事が・・・・・・ あのウソップという若者にも困ったものだ」

 

使用人「ええ・・・よりによってあなたが海賊だと言い出すんですから・・・考えもないウソですよ」

 

クラハドール「・・・・・・フフ そうですね・・・」

 

クラハドールはテーピングされた箱を発見。

 

クラハドール「ん? これは?」

 

使用人「ああ・・・それは」

 

使用人「お嬢様からあなたへのプレゼントのようです 何でも 明日はあなたがこの屋敷へ来てちょうど3年目になるとかで 記念日というやつですね」

 

クラハドールは箱を開け、新メガネが出て来た。

 

クラハドール「・・・・・・・・・ 記念日・・・」

 

使用人「あなたの今のメガネは よくズレる様なので なんとお嬢様が設計して特注なさった品なんですよ! ほんとにもーよく気のつく優しい方だ・・・」

 

クラハドール「記念日というなら 確かに・・・明日は記念日(・・・)だ」

 

使用人「え?」

 

クラハドール「今夜は三日月ですね・・・こんな夜は胸が高鳴るというか・・・ 血が騒ぐというか・・・」

 

クラハドールはメガネごと箱を落とす。そして踏み壊した。

 

使用人「な!!!」

 

使用人「ク・・・!クラハドールさん!? あんた!! お嬢様のプレゼントに何を!!!」

 

クラハドール「プレゼントなら受け取りますよ」

 

クラハドール「だがこんな物ではなく・・・この屋敷まるごとだ・・・!!」

 

使用人「え・・・・・・!!?え・・・・・・!!?」

 

クラハドール「もう芝居を続ける意味はあるまい あと数時間でどうせ事故(・・)は起きるのだから」

 

クラハドールは武器を出す。

 

クラハドール「実に長かったよ 3年間は・・・」

 

使用人「! ・・・・・・!!お嬢様逃げ・・・・・・」

 

クラハドールは使用人を血まみれにしていった。

 

 

ある海賊船

 

部下「ジャンゴ船長!!」

 

部下「じきに夜明けです! 起きてください!!」

 

ジャンゴは扉を開け、後ろ向きで出て来た。

 

部下「あ 船長 おはようございます」

 

部下「おはようございます」

 

ジャンゴ「バカヤロウ”おはよう”ってのは朝日と共に言うのが俺のポリシーだ まだ月も落ちねェ真夜中だぜ」

 

部下「そ・・・そりゃ失礼を!!」

 

 

ジャンゴは後ろ向きにだいぶ歩いた後、

 

ジャンゴ「野郎共!! おはよう」

 

ジャンゴ「出航だァ!!!」

 

部下達「「「「オオオーーーーーっ!!!」」」」

 

 

ウソップ「よし完璧だ!!」

 

ウソップ「これで奴らはもう この坂道を登れない!! ここに敷きつめられた大量の油によってな!」

 

ウソップ「奴らが この坂でツルツル滑ってもがいてるスキにブチのめす作戦だ とにかく何が何でもこの一本の坂道は守り抜く!!」

 

ナミ「逆に自分達が滑り落ちなきゃいいけどね 蟻地獄に飛び込む様なものだもん」

 

ルフィは座って足の裏をくっつけてみる。

 

ルフィ「お前 よくこんなチョコザイな事思いつくなーー」

 

雨野ララも座って、

 

雨野ララ「どれどれ?」

 

雨野ララもルフィと同じ事をしてみた、革靴の裏が油べっとりになる。

 

雨野ララ「うわっ 靴の裏が油でべっとり・・・」(でも奴らが来るのはここじゃなくて反対側だったよね・・・)

 

ウソップ「そりゃそうだ!!!おれはチョコザイさとパチンコの腕にかけては 絶対の自信を持ってる!!!」

 

海の向こうが少し明るく見えて来た。

 

ゾロ「!」

 

ウソップ「夜明けだ 来るぞ・・・」

 

 

そして反対側の海岸に着いた船。

 

部下「海岸についたぞォーーーーーっ!!!!」

 

部下「上陸だ野郎共ォ」

 

部下「村を荒らして屋敷を目指せ!!!」

 

部下「うおおおーーーーっ!!!」

 

部下「船長!妙な船が2隻ありますが」

 

ジャンゴ「放っとけ 宝船でもあるめェし」

 

 

雨野ララ「来ないですね・・・朝になったのに・・・」(反対側から来たね・・・)

 

ゾロ「寝坊でもしたか?」

 

ナミ「あのさ気のせいかしら 北の方でオーッて声が聞こえるの」

 

部下「オオオーーーーッ!!!」

 

ウソップ「北!?」

 

ナミ「うん やっぱり聞こえるわ」

 

雨野ララ「どうしたんですか!?」

 

ウソップ「き・・・北にも上陸地点がある・・・!!まさか・・・」

 

ルフィ「海岸間違えたのか!?もしかして!!」

 

ウソップ「だってよあいつらこの海岸で密会してたしてっきり!!」

 

ルフィ「急ごう!!村に入っちまうぞ!!どこだ それ!!」

 

ウソップ「ここからまっすぐ北へまっすぐ走れば3分でつく 地形は こことほぼ変わらねえから 坂道でくい止められりゃいいんだが!!」

 

ナミ「まずいっ!!北の海岸ってったら私たちの船がある場所だっ!! 船の宝が取られちゃうっ!!」

 

ルフィは走り出す。

 

ルフィ「20秒でそこ行くぞ!!」

 

ウソップ「ちっきしょお せっかくの油作戦が台無しだ!!」

 

ナミ「急がな・・・・・・・・・ !」

 

ゾロ「おいナミ!!何やってんだ」

 

雨野ララ「ナミさん!?」

 

ナミは足が滑って、油で行きにくかったのだ。

 

ナミ「助けて落ちるっ!!」

 

ナミはゾロの裾を掴み、引っ張ってしまった。ゾロも滑り落ちそうだった。

 

ゾロ「うわあああっ!! 手ェ離せ!!」

 

ナミ「あ ごめん」

 

ナミ「・・・・・・! しめたっ」

 

ナミ「ありがとゾロ!!」

 

ナミはゾロを踏み台にして超えた。

 

ゾロ「うわーーーーっ」

 

ゾロは奥まで滑る落ちた。

 

雨野ララ「ええーーー」

 

ナミ「悪いっ! 宝が危ないの!! ララ あなたも急いだら!!」

 

ナミ「何とか這い上がって!!」

 

ナミは行ってしまった。

 

ゾロ「あの女殺す!!」

 

雨野ララ「ゾロさーん 走ってこれますかーー? 行けなかったときは助けますから 私 ちゃんとここにいますし!」

 

ゾロ「ああ。一応やるけどよーーー」

 

ウソップ「村には絶対 入らせねェ!! ・・・・・・!!しかし あいつ足 速ェな もう姿が見えねェ」

 

ルフィ「北へまっすぐ 北へまっすぐ」

 

ナミ「私の宝に手ぇ出したら許さないから!!」

 

部下達「「「「うおおおおおおお」」」」

 

部下「ぎゃーーーーーっっはっはっはっはっは!!!」

 

部下「暴れてやるぜ!!!」

 

しかし部下達は突然やられる。

 

部下「坂の上に誰かいるぞ!!!」

 

ジャンゴ「!!てめぇは・・・・・・」

 

ウソップはパチンコで少しぶっ飛ばした。

 

ウソップ「俺の名はキャプテン・ウソップ!!!お前らを ず~~~~~っとここで待っていた!!! た・・・戦いの準備は万端だ!!! 死にたくなきゃさっさと引き返せ!!!」

 

ゾロ「くっそーっ どうすりゃいいんだ登れねェ!!!」

 

ゾロはまた滑り落ちる。

 

ルフィ「あれ!? 村に出ちまったぞ!? おっかしいなー北ってゆうから寒そうな方角に走って来たのにっ」



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第23話「坂道」

ウソップは坂道で立ち往生していた。

 

ウソップ(な・・・何だ おれが一番のりか・・・!! あいつ おれより先に突っ走ってってったハズなのに・・・!!)

 

ジャンゴ「てめェはあの(・・)時・・・計画を盗み聞きしてた小僧だな 何のつもりだ?」

 

ウソップ「・・・・・・忠告だ!!!今の内に引き返さねェと 1億人(・・・)のおれの部下共が お前らをつぶすことになる!!!」

 

部下「・・・・・・ ガキ以下のウソだ・・・」

 

ジャンゴ「何ィ!!?1億人!!? す・・・すげェ」

 

部下「ウソに決まってんでしょう船長」

 

部下「なんて信じやすい人だ・・・!!!」

 

ウソップ「げっ!!ばれたっ!!!」

 

部下「あいつも本気でダマせるつもりだったらしい」

 

ジャンゴ「てめェよくも この おれをダマしたな」

 

部下「ジャンゴ船長大変です!!」

 

ジャンゴ「そうか!!まずいな!!」

 

部下「いえ マズくはありません!!」

 

部下「あの妙な船で宝が見つかりました!! すげェ額です 4百・・・いや5百万ベリーはありそうです!!」

 

ジャンゴ「何ィ!!?」

 

ウソップ「・・・・・・・・・ご!! 5百万ベリー・・・!!? ・・・何であいつら(・・・・)の船にそんな大金が・・・!!」

 

ウソップ「それは 俺の宝だァ!!! だが!!!やるっ!!!」

 

ジャンゴ「!」

 

部下「何!? 宝をくれる!!?」

 

ウソップ「そうだ!!! その宝に免じてここはひとつ!!引き返してください!!!」

 

部下「な・・・金で俺たちを買収するつもりか・・・・・・!!」

 

部下「人の風上にもおけん奴だ!!」

 

ジャンゴ「・・・・・・ バカが・・・」

 

ジャンゴ「この宝は 当然いただくが それで おれ達が引き返す理由はない!!」

 

ウソップ「!」(!!・・・・・・そ ・・・・・・それはもっともだ!!)

 

ジャンゴは例の輪っかを取り出す。

 

ジャンゴ「わかったらワン・ツー・ジャンゴで”道を開けろ” ワン・・・」

 

ジャンゴ「ツー・・・」

 

ウソップ(!! これは・・・!あの時の飛び道具!?)

 

ジャンゴ「ジャン」

 

ナミ「バカな事言ってじゃないわよ!!」

 

ナミが寸前でタクトでウソップを殴ってきたので、ウソップは催眠を免れた。

 

部下「!!?・・・何だ あの女は!!?」

 

部下「船長!!道を開けてる場合じゃないでしょ!!」

 

ジャンゴ「!」

 

ナミ「その船の宝は私のよ!! 1ベリーたりともあげないわ!! しっかり持ってなさい 今 取り返してやるから!!!」

 

ナミ「あんた何勝手にあげてんのよ私の宝を!!」

 

ウソップは痛さに頭を抑える。

 

ナミ「何言ってんの 助けてあげたのに」

 

ウソップ「何!?」

 

ナミ「言い忘れてたけどあいつのリングを最後まで見ちゃダメ あいつは催眠術師なの!」

 

ウソップ「さ・・・催眠・・・!?」

 

ジャンゴ「!」

 

ナミ「で?ルフィは? 一番に走ってったでしょ!?」

 

ウソップ「さァな おじけついたか道にでも迷ってんのか・・・」

 

ナミ「じゃ道に迷ったのね っとにもう!!こんな肝心な時に」

 

ウソップ「よし・・・ブチのめせ!!おれが援護する!!」

 

ナミ「な・・・?何で私が!!」

 

ナミ「あんな大軍相手にできるわけないでしょ 私は弱いのよ!!」

 

ウソップ「男だからってナメんなよ!!おれなんかビビっちまって足がガクガクなんだぞ!!」

 

ナミ「ほら!!」

 

ナミ「ほら みて私 なみだぐんでるっ」

 

ウソップ「ぜんぜんカラカラじゃねェか」

 

ジャンゴ「あんなのに構ってるヒマはねェ」

 

ジャンゴ「踏み潰して村へ進め野郎共ォ!!!」

 

部下達「「「ウオオオーーーーーっ!!!」

 

部下達は坂道を登り始めた。

 

ナミ「きたーーーーーっ!!!」

 

ウソップはバッグを手探りし、

 

ウソップ「そうだっまきびしっ!!」

 

ナミ「なんだっ!!いいもの持ってるじゃない かして かしてっ」

 

部下「どけどけてめェらァ!!!」

 

ナミ「これでもくらえっ!!」

 

ウソップ「まきびし地獄っ!!」

 

二人はまきびしを撒く。

 

反対の坂では、

 

雨野ララ「ゾロさーん!やっぱり滑っちゃって登れませんかーー?」

 

ゾロ「見りゃ分かんだろ!!」

 

雨野ララ「私にちょっとした考えがあるんで、信じてくれますか?」

 

ゾロ「お前が言うと、なんか妙に信じられそうなんだよな・・・じゃあいいぞ!」

 

雨野ララ「私がそっちへ行くんで!!」

 

ゾロ「何!?」

 

雨野ララはわざと下にスケボーのように滑り落ちる。

 

雨野ララ「到着!」

 

ゾロ「ララ!お前何やってんだ!?」

 

雨野ララ「まあ 見ててください。」

 

雨野ララはデバイスで電磁波球体に包まれ、セカンドアーマー・エックスに変身し、特殊武器をX2のストライクチェーンに変える。

 

セカンドアーマー・エックス「ゾロ 今からストライクチェーンのチャージで君を掴んで油の上まで、放り投げる。うまく受け身で着地してくれ!」

 

ゾロ「いやエックス 今度はお前が登れねェだろ!?」

 

セカンドアーマー・エックス「それは心配ない ある方法を使うからね。行くよ! でも油からちょっと距離置いてくれ。」

 

ゾロは油から距離を置き、セカンドーアーマー・エックスはチャージして、ストライクチェーンのチャージ版をゾロに向かって放つ。

 

ゾロ「何だ こりゃ!?」

 

ストライクチェーンはゾロの腰を掴み、

 

セカンドアーマー・エックス「行っくぞ!!そーりゃぁー!!」

 

セカンドアーマー・エックスはゾロを油の上まで放り投げた、ゾロはうまく受け身で着地した。

 

ゾロ「とりあえず助かったぜ・・・エックス お前こっからどーすんだ!?」

 

ここでセカンドアーマー・エックスは壁を向き、

 

セカンドアーマー・エックス「まあ 見てな。」

 

セカンドアーマー・エックスはダッシュしてジャンプし、壁蹴りで壁を登る。

 

ゾロ「何ーーーーー!?壁を足だけで蹴って登ってやがるだとーー!?」

 

セカンドアーマー・エックスは壁の上まで到着し、そこから一度ダッシュし、坂の油の上地点で飛び降りた。

 

セカンドアーマー・エックス「こういうわけだ。」

 

ゾロ「ああ わかった。そんじゃ反対側の坂まで行くぞ!」

 

セカンドアーマー・エックス「しかし 反対側に行っても正体は簡単に言わず、演技に協力してくれるか?」

 

ゾロ「おめェがそう言うなら分かった。」

 

セカンドアーマー・エックスはX5のアルティメットアーマー・エックスにチェンジした。

 

ゾロ「エックス また鎧が変わったな・・・」

 

X5版UA(アルティメットアーマー)・エックス「まあね。北の海岸へ急ごう! もし途中でルフィに会ったらルフィにも言っとくよ。」

 

 

ルフィは走っていた。

 

ルフィ「北へまっすぐ 北へまっすぐ」

 

ルフィは途中の壁で止まってしまった。

 

ルフィ「北ってどっちだァ!!!」

 

 

坂道ではまきびしを踏んで痛がる部下達。

 

ナミ「よし!!かかった!!」

 

ウソップ「今だ必殺!!”鉛星”っ!!!」

 

ウソップはパチンコ攻撃を行い、一人吹っ飛ばす。

 

部下「野郎ォ」

 

ナミ「やるじゃないっ!!その調子で頑張って!! 私はひとまず休戦するから」

 

ウソップ「まだ戦ってもいねェのにか!!?」

 

ナミは行こうとしたが、

 

ナミ「あっ!!」

 

ウソップ「どうした!!」

 

ナミ「まきびしが後ろにもっ!!」

 

ウソップ「あほか!!お前!まいたんだろ!!」

 

部下「てめェら邪魔だァ そこをどけェ!!」

 

ウソップ「!!」

 

一人の部下が石のハンマーでウソップを殴り倒す。

 

ナミ「!!!」

 

部下「へっ!!! おれ達を本気で食い止められると思ってんのか!? 行くぜ みんなキャプテン・クロが待ってる!!」

 

部下「おお!!」

 

部下「ん?」

 

頭が血まみれで倒れたウソップだが部下の足を掴む。

 

部下「手を離せこの野郎ォ!!」

 

部下はウソップを石ハンマーで殴る。

 

ウソップ「・・・・・・この・・・!!この坂道!!!」

 

ウソップ「お前らを通す訳にはいかねェ・・・・・・!!! おれはいつも通りウソをついただけなんだから!!! 村ではいつも通りの一日が始まるだけなんだから」

 

部下「クソガキ黙れ!!!」

 

部下が刀で刺そうとしたが、ナミがタクトで殴り倒す。

 

部下「この女っ!!!」

 

一人が刀でナミを攻撃にしようとしたが、ナミはタクトで防ぎ岩壁に叩きつけられる。

 

ナミ「い・・・たァ・・・・・・!!!」

 

ウソップ「・・・・・・お前・・・」

 

部下「こいつらブッ殺してやる・・・」

 

ジャンゴ「チッ」

 

ジャンゴ「おい てめェら!!! そんな奴らに構ってねェでさっさと村を襲え!!! これはキャプテン・クロの計画だという事を忘れたか!!あの男の計画を乱すような事があったら」

 

ジャンゴ「おれ達は全員殺されちまうんだぞ!!! わかってんのかバカヤロウどもっ!!!」

 

部下達「「「!!!」」」

 

部下「急げ 村へ!!!」

 

部下達は坂道を走り登る。

 

ウソップ「畜生待て・・・!!!」

 

ウソップは一人にしがみつく。

 

ウソップ「待て!村へ行くな!!!」

 

部下「うるせェ邪魔だァ!!」

 

ウソップは蹴り飛ばされた。

 

部下達「「「「オオオオオ」」」」

 

ウソップ「やめてくれ頼むからっ!!!みんなを殺さないでくれェえ!!!」

 

その時、巨大な光の塊と同時に部下達が吹っ飛んできた。

 

ウソップ「!」

 

部下達「「「うっぎゃああああ」」」

 

ウソップ「・・・・・・今の巨大な光の塊は何だ!?」

 

ジャンゴ「!!?」

 

ナミ「やっと来た」

 

部下「何なんですかジャンゴ船長・・・!!! この村にあんなのがいるなんて・・・!!!聞いてません!!! 一人妙な奴が!!」

 

ゾロ「なんだ今の手ごたえのねェのは」

 

ルフィ「知るか! これじゃ気が晴れねェ!!」

 

X5版UA(アルティメットアーマー)・エックスが二人の間にバスター口を向けながら、登場してきた。

 

X5版UA(アルティメットアーマー)・エックス「どうやら数は減ったようだな・・・」

 

ゾロ「ナミ てめェ!!!よくも おれを足蹴にしやがったな!!! 通りすがりのこいつが助けてくれたからよかったがな!!」

 

ルフィ「ウソップこの野郎!!! 北って どっちかちゃんと言っとけぇ!!!」

 

ジャンゴ「・・・・・・何だあいつら・・・・・・」



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第24話「ゴムゴムのガトリング炸裂!」

カヤの屋敷の玄関前でクラハドールは座っていた。

 

クラハドール「遅い・・・」

 

クラハドール「あの野郎ども・・・・・・ おれの予定を狂わせた奴がどうなるかは百も承知のハズだぞ」

 

クラハドール「モタモタしやがって・・・・・・!!!」

 

クラハドールは立つ。

 

クラハドール「そんな事も忘れちまってんなら・・・・・・・・・」

 

クラハドール「皆殺しだ・・・・・・!!!」

 

クラハドールは坂道へ向かう。

 

坂道では、

 

ウソップ「お・・・お前らこんなに強かったのか・・・・・・!!」

 

ルフィ「うん」

 

ウソップ「真ん中の黒い奴は誰だよ!! ララはどうしたんだ!?」

 

ナミ「あんたら遅いのよ 来んのが!!っていうか黒い奴って・・・」

 

ゾロは口に出さずに口の動きだけで、ナミに「エックスがとぼける演技に協力してくれだってよ。」っと伝えると、ナミは伝わったようで頷く。

 

ゾロ「てめェが おれを落とし入れたんだろうがよ!! このエックスが助けてくれたからよかったがな!」

 

ナミ「エックスって言うんだ・・・あれは事故よ 仕方ないでしょ 二人とも落ちるより一人でも助かった方がいいじゃない」

 

ゾロ「じゃあお前が落ちろ!!」

 

ルフィ「だいたいだなー!!北とか北じゃないとかそうゆうのでわかるわけないだろ!!」

 

ウソップ「何ィ!? お前自信持って 真っ先に走り出したろ」

 

ルフィ「あれは何となくだよ何となくっ!!」

 

ウソップ「ララの奴はまさか・・・逃げたんじゃねェだろうな!?」

 

ゾロ「どうだろうな・・・」(ほんとはおれ達のすぐそばにいるんだがな。)

 

ジャンゴ「おい野郎ども まさか あんなガキ二人や一人の妙な鎧の奴相手にくたばっちゃねェだろうな」

 

部下達はよろけながらも立ち上がろうとした。

 

部下「・・・お・・・おう・・・!!」

 

ルフィ「お!なんだ生きてるよ 根性あるなー」

 

UA(アルティメットアーマー)・エックス「チャージショットの威力をかなり弱めたとはいえ、根性だけはあるな・・・」

 

ジャンゴ「いいか おれ達はこんな所で グズグズやってるヒマはねェ 相手が強けりゃこっちも強く(・・)なるまでだ・・・!!」

 

ジャンゴは輪っかを取り出す。

 

ジャンゴ「さァ この輪をじっと見ろ・・・・・・!! ワン・ツー・ジャンゴでお前らは強くなる 傷は完全回復し!! だんだんだんだん強くなる!!」

 

ルフィ「何やってんだあいつら」

 

ウソップ「・・・さァな」

 

ナミ「催眠術よきっと・・・!!思い込み(・・・・)で強くなろうとしてんの! ばっかみたい!」

 

ジャンゴ「ワーン!! ツー!!」

 

ジャンゴ「ジャンゴ!!!」と同時に帽子で顔を隠し自分への催眠を防ぐ。

 

ナミ「!!!」

 

ウソップ「え・・・・・」

 

部下達「「「ウオオオオオーーーーーーッ!!!!」」」

 

ナミ「うそっ!! あんなにフラフラだったのにっ!!」

 

部下「ぬん!」

 

一人が岩壁を叩き割ると、岩壁は崩れる。

 

部下達「「「ウオオオオオオオーーーーっ!!」」」

 

ゾロ「崖をえぐりやがった・・・・・・!! なんてパワーだっ!!!」

 

ナミ「そんな・・・!! 本当に催眠が かかってる!!!」

 

ウソップ「一人でも崖をえぐるってのに あの人数じゃ・・・!!!」

 

X5版UA(アルティメットアーマー)・エックス「催眠状態とはいえやるもんだねーー」

 

ジャンゴ「行けっ!!邪魔する奴らはひねり潰せ!!!!」

 

部下達「「「ウオオオオオーーーーーッ!!!」」」

 

ゾロ「お前ら坂の上へ上がってろ!! ここはおれ達がやる・・・!!」

 

X5版UA(アルティメットアーマー)・エックス「任せとけ。」

 

ゾロ「おいルフィ!!」

 

X5版UA(アルティメットアーマー)・エックス「ルフィ?」

 

ルフィ「うおああああーーーーーっ!!!」

 

ゾロ「お前も催眠にかかってんのかァ!!!」

 

X5版UA(アルティメットアーマー)・エックス「ルフィ・・・単純すぎる・・・」

 

ジャンゴ「は・・・!?」

 

ナミ「な・・・なんて単純なの 人の催眠にかかるなんて・・・」

 

部下達は坂道を駆け上がって来る。

 

ルフィは突っ込む。

 

ゾロ「おいルフィ!!」

 

X5版UA(アルティメットアーマー)・エックス「ルフィ!?」

 

ルフィ「ゴムゴムのっ!!!」

 

ルフィはゴムゴムの(ピストル)を連続で打ち出す。

 

ルフィ「”銃乱打(ガトリング)”!!!」

 

ルフィはゴムゴムの銃乱打(ガトリング)で部下達をぶっ飛ばした。

 

ウソップ「!!? 手が・・・」

 

ジャンゴ「!!!」

 

ルフィ「ぬああああ」

 

ルフィはさらに走り出す。

 

部下達「いやあああ!!!」

 

部下達はコケるが、ルフィはそのまま走っていた。

 

ゾロ「・・・・・・」

 

ルフィは海賊船の船首を両腕で掴みだす。

 

部下「・・・な」

 

部下「何する気だ・・・!?」

 

ルフィは両腕に力を入れ、船首をもぎ取ろうとしていた。

 

ジャンゴ「・・・・・・・・・!!!」

 

ナミ「いけーっ ルフィーっ」

 

ウソップ「・・・・・・・・・!?」

 

部下「うわああっ!!船首をもぎ取ってやがる!!!船を壊す気だァ」

 

ルフィ「オオオ・・・!!」

 

ルフィは船首をもぎ取った。

 

X5版UA(アルティメットアーマー)・エックス「船首もぎ取るだけでも、催眠状態とはいえ凄いんだけどな・・・あんな事ゼロのKナックルの両腕でできるのか・・・逆にゼロの両腕が重みに耐えられずに壊れそうだ。」

 

ルフィは部下達を睨みつけ、向かおうとしていた。

 

部下「はっ 違うっ!!」

 

部下「おれ達を殺す気だァ~~~~~っ!!!」

 

部下「船長なんとかして下さいーーーーっ!!!」

 

ジャンゴは輪っかを取り出す。

 

ジャンゴ「ワン・ツー・ジャンゴで眠くなれっ!! ワーン」

 

ジャンゴー「ツーッ!!」

 

ルフィ「おおーっ!!!」

 

ジャンゴ「ジャンゴ!!!」同時に帽子で顔を隠す。

 

ルフィは寝てしまい、船首はその時点から倒れてきた。

 

ルフィは船首の下敷きになり、部下達は大体倒れた。

 

ジャンゴ「やりやがったあのガキ・・・!! これじゃ計画もままならねェ・・・!」

 

ジャンゴ「C(キャプテン)・クロにこんなもん見られちまったら・・・ こいつらは勿論おれ達まで皆殺しだ!!」

 

ナミ「なんかほぼ全滅って感じするわね」

 

ウソップ「おい・・・そんな事よりあいつが船首の下敷きに!!」

 

X5版UA(アルティメットアーマー)・エックス「ルフィなら大丈夫だろ。」

 

ゾロ「だな お前は自分の心配してろ」

 

ナミ「!」

 

???「おいおいブチ!!来てみろよ えれェこった 船首が折れてる!!!」

 

ジャンゴ「!」

 

???「なに 船首がァ!!?おいおい どういう理由で折れるんだ!!」

 

部下「は・・・あ・・・あの声は」

 

部下「船の番人”ニャーバン兄弟(ブラザーズ)”!!」

 

ナミ「・・・・・・!?」

 

ウソップ「・・・・・・」

 

ゾロ「何かまだ船にいるようだな・・・」

 

X5版UA(アルティメットアーマー)・エックス「”ニャーバン兄弟(ブラザーズ)”・・・」

 

エックス内部の半超空間内の下着ララ(ゾロは途中で痩せてる方に刀2本盗られる事になるし、一本できついんなら交代して、あの兄弟のどっちかにはボスキャラは誰をぶつけるかだね・・・私もどちらかと()る、半分お遊び感覚でね)

 

ジャンゴ「そうか まだ あいつら(・・・・)がいた・・・!!!」

 

黒カバンを持ち、村を歩くクラハドール。

 

その様子をたまねぎが草陰で見ていた。

 

たまねぎ「やっぱり屋敷の()だ・・・・・・!! なんで海岸に向かってるんだろ・・・こんな朝早くから ・・・・・・!?」



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第25話「真実とゾロの油断」

屋敷内でカヤは悪夢にうなされていた。

 

ウソップ『てめェらよくもおれをコケにしてくれたな!!海賊の血を引くことをバカにしてくれたな!! 殺してやる!!!』

 

カヤ『やめてウソップさん!!』

 

ウソップ『殺してやるーーーっ!!!』

 

カヤ『きゃあーーーっ!!!』

 

ベッド上でカヤは目を覚ました。

 

カヤ「ハァ・・・・・・・・ ハァ・・・・・・・・!!」

 

カヤ「・・・・・・!! わからない・・・ コホ・・・ ゴホッ ウソップさんが・・・あんな行動をとるなんて・・・」

 

カヤは自分の部屋を出て行き、クラハドールがいると思っていた部屋へ。

 

カヤ「クラハドール?」

 

カヤはドアをノック。

 

カヤ「クラハドールはいる?」

 

カヤがドアを開けると、血まみれの使用人を発見。

 

カヤは両手で口を押えるが、

 

カヤ「メリーッ!!!!」

 

カヤはメリーに近寄る。

 

カヤ「どうしたの!!?何があったの!!? 目を開けてメリーッ!!!死んじゃやだ!!!」

 

マリー「う・・・!!! ガハッ!!!」

 

メリーは吐血しながらも起き上がろうとしたが、

 

カヤ「メリー・・・・・・・!!」

 

マリーは仰向けに倒れた。

 

メリー「・・・ご・・・お・・・お嬢様・・・よかった ご無事で・・・!!」

 

カヤ「!?・・・・・・ ・・・私は無事よ 何言ってるの・・・・・・!!?あなたが」

 

メリー「クラハドール!!!」

 

メリー「あいつに・・・やられました・・・!!!」

 

メリーは泣きながら訴えた。

 

カヤ「!!? え・・・!!?」

 

メリー「あいつは・・・」

 

クラハドール『万が一!!お嬢様の身に何かあっては 私は世話になったご主人に顔向けできないのです!!』

 

カヤ「・・・そんな!! ウソでしょ!!?」

 

メリー「海賊です!!!」

 

カヤ「じゃ 昨日・・・ウソップさんが言ってたことは・・・!!!」

 

メリー「ええ・・・!!今 思えば 彼は一人この事実を知り必死に我々を助けようとしていたのです・・・!! それなのに・・・」

 

メリー「我々は誰一人 彼の言葉を聞き入れようとしなかった!!」

 

カヤ「・・・・・・!!」

 

ウソップ『明日になれば全部 真実がわかる!!! とにかく今は逃げろ!!言うことを聞いてくれ!!!』

 

メリー「何と皮肉な事でしょう・・・!!我々は本物の悪党をかばい・・・」

 

メリー「あの勇敢な若者を 村人のために決死の覚悟でかけ回る若者を追い立ててしまったのです・・・!!」

 

カヤ「・・・・・・!!」

 

カヤ「わたし・・・!!! 彼に何てことを・・・」

 

メリー「ガハッ」

 

カヤ「メリー!!?」

 

カヤ「誰か来て誰か!!メリーが」

 

メリー「無駄です・・・・・!!屋敷の者は全員昨日から休暇を取ってます」

 

カヤ「!」

 

カヤ「・・・そんな・・・じゃあ私・・・!!」

 

メリー「とり乱してはいけません!!」

 

メリーは起き上がり、壁を背にもたれかかる。

 

メリー「まだ事件は起こっていない・・・!!冷静に・・・あなたが今すべきことを考えるのです」

 

メリー「さっきクラハドールが屋敷を出て行く所を見ました 昨日の・・・彼の言葉が本当だということは きっと仲間の海賊を呼びに行ったのでしょう」

 

カヤ「・・・・・・」

 

メリー「我々だけでなく村の人達も危ないということです」

 

メリー「クラハドールの目的がこの屋敷と財産ならばそんなもの全て あげてしまいなさい 命をはって守る様なもんじゃない」

 

カヤ「はい・・・!!」

 

カヤは涙をぬぐう。

 

メリー「酷なことに・・・今クラハドールを止められるのは あなただけなのです!」

 

メリー「やれますか・・・?これは責任ではありません・・・!!」

 

カヤ「わかってる」

 

カヤ「私だって・・・!!逃げちゃいけない事態(とき)くらいわかるつもり!! クラハドールと話をつけにいくわ・・・!!」

 

 

村のはずれ

 

ピーマン「え!?屋敷の羊が海岸へ!?」

 

ピーマン「おいにんじん!!寝るなよ!!」

 

にんじん「だって まだ寝てる時間だよ いつもは」

 

たまねぎ「今日は寝てる場合じゃないんだよ 大変かもしれないんだぞ」

 

たまねぎ「ぼくはやっぱり海賊はせめてくると思うんだ!! キャプテンはウソだって言ったけどそれがウソだと思うんだ!!」

 

ピーマン「それはおれも考えた」

 

にんじん「じつは おれも・・・きのうのキャプテンはやっぱり なんか変だった」

 

たまねぎ「ん?」

 

ピーマン「あれは・・・」

 

カヤ「ハァ・・・ ハァ・・・」

 

ピーマン「カヤさんだ・・・・・!!」

 

にんじん「カヤさんが一人で外を出歩くなんて・・・!!」

 

たまねぎ「何かある・・・絶対 何かあるんだよ!!」

 

 

坂道

 

ルフィは寝ていた。

 

ゾロ「今更何が飛び出すんだ・・・・・・!?」

 

X5版UA(アルティメットアーマー)・エックス「猫かぶりの奴らだろうけどな。」

 

部下「へへ・・・・・・・・・!! ・・・て・・・てめェら殺されちまえ」

 

ジャンゴ「”ニャーバン兄弟(ブラザーズ)”!!!!」

 

???「ありゃ!船長が呼んでるぜおれ達を」

 

???「何やってんだ海岸で」

 

???「おい見ろ みんなやられちまってるよ」

 

???「おだやかじゃねーなーっ!!行くのか?」

 

???「ま そりゃ行くけどもっ!!」

 

ある二人が船から飛び降りてきた。

 

ジャンゴ「来たか”ニャーバン・兄弟(ブラザーズ)”」

 

???「およびでジャンゴ船長」

 

???「およびで」

 

ナミ「なにあれ」

 

ウソップ「すげェ・・・高さから着地した・・・!! ねこみてェだ」

 

ゾロ「・・・・・・・・・!!」

 

X5版UA(アルティメットアーマー)・エックス「少しはやるかもね・・・」

 

ジャンゴ「ブチ シャム おれ達はこの坂道をどうあっても通らなきゃならねェんだが 見ての通り邪魔がいる!! あの二人を消せ!!」

 

シャム「そ・・・そんな ムリっすよォ 僕たちにはなァ ブチ」

 

ブチ「ああ あいつら強そうだぜまじで!!」

 

ウソップ「! な・・・!!何だ あいつら切り札じゃなかったのか!?」

 

ゾロ「あ?」

 

ナミ「・・・完全にびびってる・・・・・・!!」

 

X5版UA(アルティメットアーマー)・エックス「やる気があるのかないのか・・・」

 

シャム「だいたいぼくらはただの船の番人なんだから」

 

ブチ「そうそう こんな戦いの場にかり出されても」

 

ジャンゴ「シャム!!さっさと行かねェか!!!」

 

シャム「え!?ぼくですかァ!!?」

 

ジャンゴ「急げ!!」

 

シャム「わかりましたよ行きますよっ!!」

 

シャムは涙ぐんだ。

 

ナミ「べそかいちゃった・・・・・・!どういうつもり!?あんな奴戦わせるなんて」

 

シャムは向かってくる。

 

シャム「おい お前覚悟しろーーーっ!! このカギツメでひっッカクぞーっ」

 

ゾロ「・・・・・・!! あれをおれにどうしろつうんだよ・・・!!」

 

ゾロは刀を構える。

 

X5版UA(アルティメットアーマー)・エックス「ゾロ もし戦況がきつくなった時は変わってくれ。」

 

ゾロ「そうか? っていうかお前っ!!止まらねェと斬るぞっ!!」

 

シャム「斬れるもんならな・・・」

 

ゾロ「!!? なに・・・」

 

シャムがカギツメでゾロに飛び掛かるが、ゾロは刀で防御した。

 

ゾロ「こいつ・・・!!?」

 

シャム「貴様おれを 今見くびってたろ・・・・・!!」

 

シャムは一旦ゾロから離れた。

 

シャム「だが よく受けたな!! おれは今ネコ(・・)をかぶっていたのに!!!」

 

ゾロ「・・・・・・!!」

 

ウソップ「まさかあいつ・・・弱くねェのか!!?」

 

ナミ「! ゾロ!? 刀は!!?」

 

ゾロ「え・・・ ないっ!!」

 

シャム「まァ てめェもちったァやるようだが クロネコ海賊団”ニャーバン・兄弟(ブラザーズ)”のシャムを甘くみねェこった・・・ 何か無くしたかい? おれは知らねェがな・・・!!」

 

ジャンゴ「出たか」

 

ブチ「ネコ(・・)ババ」

 

エックス内部の半超空間内の下着ララ(あの気付かれない程の瞬時に刀を奪うってのが、戦国武将の言葉で言うなら「敵ながら天晴れである!」っね・・・)

 

ゾロ「・・・・・・・・!!!」(あの野郎・・・ おれの刀を・・・!!」



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第26話「イレギュラーハンターVSニャーバン兄弟」

ナミ「まずい 刀 取られちゃった!!」

 

ウソップ「・・・・・・・・・」

 

ゾロ「その刀を返せ・・・!!」

 

シャム「返す? 刀ならてめェで持ってんじゃねェか」

 

エックス内部の半超空間内下着ララ(いやいや しっかり2本奪ってるから・・・)

 

シャムは背中の2本を外す。

 

シャム「そうだ戦う前に この荷物・・・」

 

ゾロ「・・・・・・・・・」

 

シャム「邪魔だなこりゃ・・・」

 

シャムは刀を後ろへ放り投げる。

 

シャム「さーて これで身軽に・・・」

 

ゾロ「他人(ひと)(もの)は 大切に扱うもんだぜ!!」

 

ゾロはシャムの腹に斬りかかった。

 

ナミ「!」

 

ウソップ「強ェ!!!」

 

ジャンゴ「!」

 

ブチ「・・・・・・ おれの出番か・・・!!」

 

ゾロ「野郎・・・ おれの刀をよくも!!」

 

シャム「何も斬ったんだい!?」

 

ゾロ「!!?」

 

シャムがゾロの背に乗り、ゾロの両腕を掴む。

 

ゾロ「・・・何だと!!?」

 

ウソップ「あいつ・・・腹はスカスカだったのか!!」

 

シャム「やれブチ!! 出番だ!!!」

 

ブチ「がってんシャム!!」

 

ブチがゾロへ向かっていき、ゾロは抑えつけられる。

 

ブチ「猫殺(びょうさつ)っ!!!」

 

ブチ「キャット・ザ・・・」

 

ブチは大ジャンプし、

 

ナミ「危ないっ!!!」

 

ブチ「フンジャッタ!!!」

 

ブチが地面がひび割れるほどの強い踏みをしたが、ゾロはシャムを振りほどき間一髪で避けた。

 

ウソップ「!!? 地面にヒビが・・・!!!」

 

ナミ「すごい!!!」

 

ゾロ「くっ・・・!!!」

 

シャム「畜生 逃がしたか!」

 

ブチ「おい!しっかり押さえてろシャム!」

 

シャム「わりィわりィ あんにゃろ思ったよりバカ力でよ!!」

 

X5版UA(アルティメットアーマー)・エックス「ゾロが不利になってきているな・・・交代が必要だな。)

 

ゾロ「・・・・・・・・・」(危なった・・・!!冗談じゃねェぜ あんなの一発でもくらったら 全身の骨がコナゴナになっちまう・・・!!)

 

シャム「今度は逃がさねェ」

 

ブチ「おおともよ」

 

二人は構える。

 

ゾロ「一刀流はあんまし得意じゃねェんだが」

 

ゾロは刀を防御風に構えた。

 

シャム「いくぜブチ!!」

 

ブチ「よしきたシャム!!」

 

シャム&ブチ「「ネコ柳大行進!!!」」

 

シャム「シャシャシャシャシャシャ」

 

ブチ「シャシャシャシャシャシャ」

 

シャムとブチのカギツメ同時攻撃にゾロは防戦一方である。

 

ナミ「やばい!ゾロが押されてる」

 

ここでエックスは電磁波球体に包まれ、X5版UA(アルティメットアーマー)からX6のBA(ブレードアーマー)・エックスにチェンジした。

 

ウソップ「何だあの黒いあいつ、鎧が変わった!?」

 

それを見た部下達やジャンゴ。

 

部下「あの黒い奴、鎧が変わった!?」

 

ジャンゴ「一体何なんだ あの鎧の男はよーー」

 

BA(ブレードアーマー)・エックスはチャージし、ジャンプして3人の間にチャージショットを撃ちこむ。

 

3人は寸前でチャージショットを避けたが、チャージシットは地面に着弾し小さな爆発を起こす。

 

ゾロ「エックス!? 撃つなら言ってから撃てよ!」

 

シャム「あの鎧野郎・・・妙な事をしてきやがって!」

 

ブチ「あいつを潰すか・・・」

 

BA(ブレードアーマー)・エックス「ゾロ このままじゃ君が不利になる。交代だよ」

 

ゾロ「ああ 分かった 交代だ。」

 

ゾロが下がって、BA(ブレードアーマー)・エックスがシャムとブチ付近まで来て、対峙する。

 

シャム「てめェもおれ達のカギツメの餌食になってもらうぜ!いくぜブチ!」

 

ブチ「よしきたシャム!」

 

BA(ブレードアーマー)・エックス「その前にな」

 

エックス内部の半超空間内の下着ララは、デバイスの召喚機能で超空間内で歴代ボス達の空中画面表示した。

 

エックス内部の半超空間内の下着ララ(召喚するボスは・・・)

 

BA(ブレードアーマー)・エックスの横の空中に召喚ゲートが現れる。

 

登場したのはX2のアナザーボスにしてカウンターハンターの一人・アジールであった。

 

シャム「何だ 一体!?」

 

ブチ「変な奴が出てきた。」

 

ウソップ「何だ!?今度は一体!? また変な奴が!!」

 

ナミ「あいつもレプリロイドって奴!?」

 

ウソップ「ん? レプリロイドって何だ?」

 

ジャンゴ「また変な奴が出てきたぜ!」

 

部下「なんだかロボットのように見えるぞ。っていうかあの女が言ったレプリロイドって何だ!?」

 

アジール「エックス 一度戦った事がありましたね・・・まさか敵である私に手助けを要求するというのですか?」

 

BA(ブレードアーマー)・エックス「そのまさかさ!あの時はゼロのパーツ回収の為にあなたとは戦ったわけだけどな。頼む 力を貸してくれ!」

 

アジール「仕方ないですね・・・私の相手となるのはあの二人のどちらかですか?」

 

BA(ブレードアーマー)・エックス「あの太り気味のブチとか言われてた奴がいいんじゃないか? 俺は痩せてる方だ。」

 

アジール「ええ。というわけでブチとかいうそちらの太った方、私と手合わせ願います。」

 

アジールはビームサーベルを取り出し構える。

 

ブチ「何だ!?ビームか!?」

 

シャム「おいブチ油断すんな!!」

 

アジール「大丈夫ですよ、なるべく殺さないように気絶で留めておきますから。」

 

BA(ブレードアーマー)・エックスは特殊武器をマグマブレードにしてみる。

 

アジールはビームサーベルで向かい、ブチと激突する。

 

BA(ブレードアーマー)・エックス「ではシャム。俺と一戦やろうか!」

 

シャム「てめェなんかにやられてたまるかよ!!」

 

シャムはカギツメを構え、BA(ブレードアーマー)・エックスはゼットセイバーを構える。ゼットセイバーのパワー出力は斬れない程度に抑えられている。

 

アジールは月牙天衝みたいな長い縦の三日月の波動を放ち、ブチは間一髪で避けた。

 

シャムとBA(ブレードアーマー)・エックスもカギツメとパワー出力抑制した状態のセイバーでぶつかり合っていた。

 

ここでBA(ブレードアーマー)・エックスはセイバーの刀身を火で包み、数回振り下ろし、炎の刃であるマグマブレードを数発シャムに放つ。

 

数発のマグマブレードは向かってくる速度が速く、シャムは避けるので精一杯だった。

 

アジールとブチの勝負は互角だった。

 

ウソップ「エックスって奴、なんかスゲーぜ・・・」

 

ナミ「私 刀を取りに行くわ!ゾロに渡さなきゃ エックスはゾロが不利な状態だったから、代わりに戦っているの。」

 

ウソップ「だったらおれがっ!!」

 

ナミ「無理しないの あんたはフラフラでしょ!?」

 

エックスVSシャム、アジールVSブチが熱戦していた所をナミは走りすぎる。

 

ジャンゴの付近にある刀2本に向かうナミ。

 

ジャンゴは気づく。

 

ナミ「これさえ渡せば!!」

 

ウソップ「! あ!!!」

 

ナミは右肩を催眠のリングで斬られて、転倒する。

 

ジャンゴ「刀に何の用だ」

 

ウソップ「野郎ォ!!!」

 

ジャンゴは坂の上の存在を見てビビる。

 

ジャンゴ「・・・・・・あ・・・!! ・・・あ・・・いや!!これは・・・その事情があってよ・・・!!!」

 

ウソップ「え・・・」

 

エックス達4人も戦闘を中断した。

 

シャム「・・・うわ・・・」

 

ブチ「あう・・・」

 

部下「キ・・・キャ・・・キャプテン・・・ クロ・・・!!」

 

部下「・・・こ・・・殺される・・・」

 

クロ「もう とうに夜は明けきってるのに なかなか計画が進まねェと思ったら・・・」

 

クロ「何だ このザマはァ!!!!」

 

エックス内部の半超空間内の下着ララ(キャプテン・クロ 来た・・・)




X2のアナザーボスにしてカウンターハンターの一人・アジールを召喚しました。


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第27話「音無き男」

クロ「まさかこんなガキ共や訳の分からん奴らに足留めくらってるとは・・・クロネコ海賊団も落ちたもんだな」(一人はビームみたいな剣を持っていやがる・・・)

 

クロ「えェ!!?ジャンゴ!!!」

 

ジャンゴ「だ・・・だがよ!! あんた その(・・)小僧ほっといても問題ねェって そう言ったじゃねェかよ!!」

 

クロ「ああ言ったな・・・」

 

クロ「言ったがどうした・・・!!問題はないはずだ こいつが おれ達に立ち向かってくることくらい 容易に予想できていた ただ てめェらの軟弱さ(・・・)は計算外だ 言い訳は聞く気はない」

 

シャム「! な・・・軟弱だと おれ達が・・・・・・!?」

 

ブチ「・・・・・・!!言ってくれるぜC(キャプテン)・クロ・・・」

 

シャム「確かに あんたは強かった」

 

クロ「何が言いたい」

 

ジャンゴ「おい!!やめねェかブチ!!シャム!!」

 

シャム「だが そりゃ3年前の話だ・・・・・・!! あんたがこの村でのんびりやってる間おれ達は遊んでたわけじゃねェ!!」

 

ブチ「おおともよ いくつもの町を襲い いくつもの海賊団を沈めてきた・・・・・・!!」

 

ウソップ「! 仲間われか・・・!?」

 

ナミ「・・・・・・?」

 

アジール「仲間ですか・・・私にもそういうカウンターハンターのお二人はいましたね・・・。バイオレン、バージス」

 

シャム「計画通りに進めなかっただけで やすやすと殺される様なおれ達じゃねェ!! さっきまで鎧の奴といい勝負だったんだからよ!」

 

ブチ「そうだ!俺なんてそこのビーム剣の奴と互角だったぜ。ブランク(・・・・)3年のあんたが 現役の しかもこの”ニャーバン・兄弟(ブラザーズ)”に勝てるかって事だ!!」

 

アジール「エックス。私はこれで失礼しても?」

 

BA(ブレードアーマー)・エックス「ああ ご苦労だったな。」

 

アジール「では。」

 

アジールは消えた。

 

ナミ「消えた・・・」

 

ウソップ「消えた・・・」

 

ジャンゴ「あいつ 消えやがった。」

 

部下「あのビーム剣の奴消えたぜ・・・」

 

クロ「ビーム剣の奴・・・消えた・・・?」

 

部下「それはそれとして あの二人が組めばジャンゴ船長だって勝てやしねェんだ・・・」

 

部下「実質 今ウチの”最強”はあのコンビ・・・」

 

クロはメガネを右手の平で直す。

 

シャムとブチはクロに向かっていく。

 

ブチ「あんたは もうおれ達のキャプテンじゃねェんだ!!」

 

シャム「黙って殺されるくらいなら殺してやる!!!」

 

二人はクロを引き裂くが、引き裂いたのはクロが持っていた黒カバンでクロはいなかった。

 

クロ「誰を 殺すだと?」

 

シャムとブチ「「!?」」

 

ウソップ「・・・・・・!?いつの間に背後へ・・・」

 

BA(ブレードアーマー)・エックス「結構早かったぞ・・・」内部のララ(クロのあのスピードってどーなってんの・・・!?)

 

部下「・・・・・・!!」

 

部下「出た・・・ ・・・ぬ・・・!!”抜き足”!!」

 

ゾロ「何だ あの武器は」

 

BA(ブレードアーマー)・エックス「ゼロの属性と特殊効果ありの新武器でいい勝負くらいはできるかな・・・もしくは新生アクセルの新アクセルバレットは各種チャージショットの常に変化機能オンで試すか。バレットの文字表示レバーで分かるしな・・・」

 

シャム「回り込まれたか!!」

 

シャムとブチは後ろを振り返るが、クロはいなかった。

 

シャム「え?」

 

ブチ「い・・・いねェぞ」

 

クロは二人後ろに回り込み、首に両腕を回す。

 

クロ「お前らの言う事は正論だな 今ひとつ体にナマリを感じるよ」

 

クロは二人の首筋に親指の刃の先を当てる。

 

クロ「確かに おれはもう お前らのキャプテンじゃねェが・・・計画の依頼人(・・・)だ・・・!!実行できなきゃ殺すまで!!」

 

兄弟二人は怯えて泣きそうな表情であった。

 

部下「あの”ニャーバン・兄弟(ブラザーズ)”が捕まるとこなんて初めて見た・・・!!」

 

ナミ(エックスは味方をつけてたので苦戦はしていなかったけど、刀1本とはいえゾロを押してたやつらはまるで子供扱い・・・!!)

 

ジャンゴ「何を期待してやがるてめェら・・・」

 

ジャンゴ「あの男の”抜き足”は 無音の移動術 暗殺者50人集めても気配を感じる間もなく殺される 俺はこの計画から逃れられやしねェんだ」

 

ジャンゴ「それに・・・3年振りに会ってあのクセ(・・)を見た時はゾッとしたぜ ”猫の手”で自分の顔を傷つけねェための あの男の奇妙なメガネの上げ方・・・ まだ戦いを忘れてねェ証拠だ・・・!!!」

 

部下達「「「・・・・・・!!」」」

 

ブチの首筋に刃の先がわずかに刺さる。

 

ブチ「いでェっ!!! いで・・・」

 

クロ「3年もじっとしてるうちに 俺は少し温厚になったようだ・・・」

 

シャム「!」

 

クロ「5分やろう 5分で この場を片付けられねェようなら」

 

クロ「てめェら一人残らず おれの手で殺してやる」

 

部下「死にたくねェよォーーーーーーっ!!!」

 

シャムとブチ「「5分・・・」

 

ゾロ「ケッ・・・」

 

BA(ブレードアーマー)・エックス「たった5分で俺がやられる訳ないだろ・・・」

 

ウソップ「畜生ォっ!!こんな奴が3年も同じ村に住んでたなんて・・・!!!」

 

ジャンゴ「5分 5分ありゃあ何とかなる!!」

 

シャム「あの二人だ!!あの二人さえぶっ殺せれば!! おれ達は この坂道を抜けられるんだ!!!」

 

ブチ「腹巻の野郎は俺らで押してた相手だ!!」

 

シャム「たいして強かねェ!! 5秒で切り裂いてやる!!! 鎧野郎は頑張って潰してやらあああ!!!」

 

BA(ブレードアーマー)・エックス「ゾロ 共にトドメ刺そうか?」

 

ゾロ「さて どうすっかな・・・」

 

ナミ「ゾロ!!」

 

ナミ「刀っ!!」

 

ナミはゾロの刀2本を上手く蹴り飛ばした。

 

BA(ブレードアーマー)・エックス「ナミ・・・刀を蹴り飛ばした。」

 

ゾロ「てめェは・・・・・・!! おれの刀まで足蹴に・・・!!」

 

ナミ「お礼は?」

 

ゾロは刀をうまくキャッチした。

 

ゾロ「あァ・・・ありがとよ!!」

 

ゾロ「エックス トドメはおれ一人で十分だ!!」

 

BA(ブレードアーマー)・エックス「そうか。」

 

シャム「シャアアアーーーーッ!!」

 

ブチ「無駄だ無駄だ!!刀3本使っても実力は同じだ!!!」

 

ゾロは和道一文字を口に咥える。

 

ゾロ「わかってねェな ”刀3本使う事”と”3刀流”とじゃ 意味が違う」

 

部下「頼むぞ”ニャーバン・兄弟(ブラザーズ)”ーーーっ!!」

 

部下「5分以内だぞーっ!!!」

 

シャム&ブチ「「シャアアーーーーーーッ!!!」」

 

ゾロは両腕の2本を左後ろへ持っていき、必殺技の準備へ、

 

ゾロ「虎・・・」

 

ゾロは振り下ろす。

 

ゾロ「狩り!!!」

 

二人は斬り飛ばされた。

 

BA(ブレードアーマー)・エックス「フッ。」

 

エックス以外は驚愕だった。

 

部下「い・・・・・・!!!一撃っ!!!!」

 

部下「あの”ニャーバン・兄弟(ブラザーズ)”を!!!」

 

ゾロはクロへ刀を向ける。

 

ゾロ「心配すんな・・・5分も待たずともお前らは一人残らず 特にお前はおれとこのエックスで始末(ツブ)してやる」

 

BA(ブレードアーマー)・エックス「俺は簡単にやられないがな。」

 

クロ「やってみろ その鎧野郎もな」

 

ブチはかろうじて生きていて、起き上がる。

 

ブチ「せ・・・船長っ!!ジャンゴ船長 催眠をかけてくれ!!」

 

クロ「生きてるぞ ツメが甘いな・・・」

 

ゾロ(タフな脂肪のおかげで助かったか・・・)

 

BA(ブレードアーマー)・エックス「ほんとにタフだな・・・」

 

ブチは強靭になって復活した。

 

ゾロ「まさか・・・!!また催眠か!?」

 

BA(ブレードアーマー)・エックス「ゾロ あの催眠リングって危険だぞ。破壊した方がいいんじゃ?」

 

ゾロ「だよな。」

 

ナミがルフィの元へ走る。

 

ジャンゴ「今度は何する気だこざかしい女め!! 死ね!!」

 

ジャンゴは催眠リングを回転させてナミへ飛ばす。

 

ナミ「エックスも協力して戦ってるのに、こいつは」

 

ナミ「起きろォ!!」

 

ナミはルフィの顔を踏んづける。

 

ルフィ「ぶっ!?」

 

ゾロ「ナミ危ないよけろっ!!!」

 

BA(ブレードアーマー)・エックス「ナミ早く避けろ!!」

 

ナミは後ろのリングに気が付く。

 

ナミ「え」



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第28話「クロとカヤ」

ルフィはナミに踏みつけられて目覚めた。

 

ルフィ「何だっ!?」

 

ジャンゴ「真っ二つになれっ!!!」

 

ナミ「きゃああ」

 

ナミにリングが迫っていた。

 

ウソップ「あれは・・・チャクラムっ!!? ただの催眠の道具じゃなかったのか!!)

 

ルフィ「お前かナミィ!!!」

 

ルフィ「よくも顔フンづけやがっ・・・」

 

ルフィは立ち上がるが、後頭部にリングが刺さる。

 

ルフィはよろけて前に倒れそうになる。

 

ナミ「ルフィ!!!」

 

ジャンゴ「な!!・・・あいつ まだ生きて・・・!!」

 

ゾロ「何て間の悪ィ奴 と言うか・・・良い奴と言うか・・・!!」

 

ウソップ「・・・・・・・・!!」

 

BA(ブレードアーマー)・エックス「でも頭に刺さってるぞ・・・」

 

クロ「あいつは・・・・・・!!?」(崖から落ちて死んだ筈じゃあ・・・!!!」

 

ルフィは踏みとどまった。

 

ジャンゴ「バカな!!踏みとどまったっ」

 

部下「・・・・・・」

 

部下「・・・・・・・・・あ・・・」

 

ルフィはリングを頭から抜いた。

 

ゾロ「・・・・・・ 何にしてもこれで・・・」

 

BA(ブレードアーマー)・エックス「とりあえず復活だな・・・。」

 

部下「・・・あ」

 

部下「あ・・・!!!」

 

部下「あいつが復活したァ~~~~~っ!!!!」

 

ルフィ「いっ・・・」

 

ルフィ「てェ~~~~~っ!!!!」

 

部下「まずいっ・・・・・・!!これじゃ」

 

部下「5分以内は・・・・・・!!!」

 

ルフィ「いてェなコノォ!!!」

 

ナミ「私じゃないわよ!!」

 

ナミは右肩の負傷で座り込む。

 

ルフィ「お前 肩 ケガしたのか」

 

ナミ「何でもない平気・・・とりあえず私のやれることはやったわ 後はエックス達と一緒に任せるから!」

 

ナミ「この戦い・・・絶対に 負けるわけにはいかないものね!!」

 

ルフィ「お前・・・」

 

ナミ「宝のために!!」

 

ルフィ「んん!!結果オーライ」

 

ルフィは帽子を被る。

 

ルフィ「なんだ あのわる執事(・・・・)も来てるよ・・・」

 

クロ「皆殺しまで あと3分」

 

部下「そんな・・・無茶だ・・・ジャンゴ船長とブチさんと言えどたった3分で」

 

部下「あいつらを仕留めるなんて・・・!!!」

 

ジャンゴ「ブチ!考えてるヒマはねェぞ お前はあのハラマキと鎧野郎をやれ!! おれが麦わらの小僧を・・・・・・!!」

 

クロの後ろ側に一人の女性が。

 

カヤ「クラハドール!! もうやめて!!!」

 

ウソップ「カヤ!! お前・・・何しに・・・!!!」

 

ジャンゴ「オイ あいつは!!屋敷の娘じゃねェか!!アレは計画の最終計画だぜ・・・!?」

 

部下「じゃあ・・・村へ行く必要ねェのか!?」

 

部下「あの女殺しゃあいいんだよな・・・」

 

クロ「これは驚いた・・・・・・お嬢様 なぜここへ・・・?」

 

ナミ「・・・・・・」

 

ブチ「?」

 

エックス内部半超空間内の下着ララ(カヤさん・・・)

 

カヤ「メリーから全部聞いたわ」

 

クロ「・・・・・・ほう あの男 まだ息がありましたか ・・・・・・ちゃんと 殺したつもりでしたが(・・・・・・・・・・)・・・・・・」

 

カヤ「! ・・・・・・!!?」(違う・・・!!本当に・・・クラハドールじゃない・・・!!!)

 

カヤ「ごめんなさい ウソップさん・・・!!」

 

ウソップ「!」

 

カヤ「謝っても許してもらえないだろうけど・・・・・・ 私・・・・・・!!どうしても信じられなくって・・・!! クラハド-ルが海賊だなんて」

 

ウソップ「そんな事はどうでもいいっ!!何で ここへ来たんだ 俺は逃げろって言ったんだ!! お前は命を狙われてるんだぞ!!」

 

カヤ「あなたは戦ってるじゃない!!!」

 

カヤ「私達はウソップさんにあんな酷い仕打ちをしたのに!! そんなに傷だらけになって戦ってるじゃない」

 

ウソップ「おれはだから・・・!!ゆ!!勇敢なる海の・・・」

 

カヤ「クラハドール!!!私の財産が欲しいのなら全部あげる!!! だから この村から出て行って!!!」

 

クロ「違いますね お嬢様・・・金もそうだがもう一つ私は ”平穏”が欲しいのです」

 

クロ「ここで3年をかけて培った村人からの信頼はすでに なんとも笑えて居心地がいいものになった」

 

村人『やあおはよう クラハドールさん!』

 

クロ「その”平穏”とあなたの”財産”を手に入れて 初めて計画は成功する」

 

カヤ「・・・・・・」

 

クロ「つまり村に海賊が攻め入る事故(・・)と遺書を残しあなたが死ぬこと(・・・・)は」

 

クロ「絶対なのです」

 

カヤ「!!」

 

ウソップ「逃げろカヤ!!そいつにゃ 何言っても無駄なんだ!!! お前の知ってる執事じゃないんだぞ!!!」

 

カヤは銃を取り出してクロに向けた。

 

クロ「・・・・・・」

 

ウソップ「・・・・・・」

 

ジャンゴ「!」

 

部下「(ピストル)・・・・・・」

 

カヤ「村から出て行って!!!」

 

クロ「なるほど・・・この3年であなたもだいぶ立派になられたものだ・・・」

 

カヤ「!?」

 

クロ「覚えていますか?3年間いろんなことがありましたね」

 

カヤ「!」

 

クロ「あなたが まだ両親を亡くし床に伏せる前から 随分長く時を過ごしました」

 

クロ「一緒に船に乗ったり」

 

クロ「町まで出かけたり・・・・・・あなたが熱を出せばつきっきりで看病を・・・ 共に苦しみ共に喜び笑い・・・私は あなたに尽くしてきました!」

 

クロ「夢見るお嬢様にさんざんつきあったのも それに耐えた(・・・)ことも・・・」

 

カヤ「!!」

 

クロ「全ては貴様を殺す 今日の日のためっ!!!」

 

カヤ「!!!!」

 

カヤはショックで泣き出す。

 

ウソップ「野郎・・・」

 

クロ「かつてはキャプテン・クロを名乗ったこの おれが ハナったれの小娘相手にニコニコへりくだって」

 

クロ「心ならずも御機嫌とってきた訳だ・・・」

 

カヤは銃を落とす。

 

クロ「わかるか?この屈辱の日々・・・」

 

ウソップ「クロォオオおーーーーーっ!!!!」

 

ウソップはクロに殴りかかろうとした。

 

カヤ(ウソップさん・・・!!?)

 

クロ「ウソップ君・・・・・・ そう言えば君には・・・」

 

ここでBA(ブレードアーマー)・エックスは専用の小型チャージショットの準備でボディを光らせていた。

 

クロはウソップの死角へ高速で移動する。

 

クロ「殴られた恨みがあったな・・・」

 

ウソップ「!!?」

 

クロ「思いっきり殴ってくれたよな・・・・・・!!」

 

BA(ブレードアーマー)・エックスは専用の小型チャージショットをクロの顔面に直撃させ、すぐ後にルフィはゴムゴムの(ピストル)を瞬間的に食らわせ吹っ飛ばした。

 

ジャンゴ「な・・・何だ!!?」

 

部下「(キャプテン)・クロがブッ飛んだ!!!!」

 

ルフィは右腕を戻した。

 

ルフィ「殴られるのがそんなに嫌なら あと100発ぶち込んでやる!!!」

 

BA(ブレードアーマー)・エックス「俺も同じく100発はチャージショットをぶち込んでもいいよ。」



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第29話「”ネオ坂道”」

部下「あの麦わらの奴 あんな位置から・・・!!C(キャプテン)・クロをぶっ飛ばした!!」

 

部下「あの鎧の奴も結構距離あるのに、顔面に食らわせてるぞ!!」

 

坂の上のウソップとカヤは唖然としていた。

 

ルフィは右手をボキボキしていた。

 

クロ「・・・・・・」

 

部下「完全にC(キャプテン)・クロを怒らせちまった・・・!!!」

 

部下「おれ達ァ 一体どうなっちまうんだっよ・・・!!」

 

???「「「今だァあああーーーーーっ!!!」」」

 

ジャンゴ「!?」

 

カヤ「えっ」

 

ウソップ「あっ!!!」

 

にんじん「ウソップ海賊団参上っ!!!」

 

ピーマン「覚悟しろ このやろう 羊っ!!!」

 

たまねぎ「羊このやろおーーーっ!!!」

 

ウソップ「お前らどうして・・・・・・!!」

 

カヤ「あなた達 来ちゃだめだって・・・!!」

 

3人は倒れているクロの顔面にそれぞれの武器攻撃を食らわす。

 

たまねぎ「せえばいだせえばい!!!」

 

ピーマン「村の平和をみだす海賊め!!!」

 

にんじん「くたばれちきしょう!!!」

 

部下「うわああ あのガキども何て事をォ!!!」

 

ジャンゴ「・・・・・・・・・!!!」

 

ウソップ「もう よせお前ら!! やめろ!!!」

 

ゾロ「何のつもりだ あのチビ達」

 

3人は攻撃を止めた。

 

にんじん「よし このへんでかんべんしてやろう・・・」

 

にんじん「・・・・・・キャプテンは戦ってた!!」

 

ピーマン「何で言ってくれなかったんですか 汗くさいじゃないですかっ」

 

たまねぎ「違うよ!!水くさいじゃないですか!!!」

 

ウソップ「何くさくてもいいっ!! とにかく お前らこっから離れろ!! 逃げるんだ!!」

 

にんじん「いやです!!キャプテン!!」

 

ピーマン「そうだ!!おれ達だって戦います!!」

 

たまねぎ「逃げるなんてウソップ海賊団の名折れです!!」

 

クロは立ち上がったが、メガネを直そうとして、レンズが壊れた。

 

3人「「「ううわああーーーーーっ!!!」」」

 

ウソップ「バカ野郎 早く逃げろ!!!」

 

クロは3人の横を通り過ぎる。

 

ピーマン「な・・・何だ?知らんぷりか・・・?」

 

クロはウソップを蹴り飛ばした。

 

3人「「「キャプテン!!」」」

 

クロ「少々効いた・・・ずいぶん奇っ怪な技を使うもんだ」

 

クロ「貴様”悪魔の実”の能力者だな・・・・・・!!」

 

ルフィ「そうだ ”ゴムゴムの実”を食った! ゴム人間だ!!!」

 

部下「何ィ!!?悪魔の実ィ!!?」

 

部下「やべェじゃねェか 本当にあんのかそんなもん!!」

 

部下「やっぱ変だと思ったぜ あいつ変だよなァ!!?」

 

ジャンゴ「成程 ゴム人間か 腕が伸びて見えたのはどうやら錯覚じゃなかったらしい だがおれのチャクラムをくらって立ってられるのはどういう理屈だ!?」

 

クロはエックスの方を向く。

 

クロ「そして鎧の貴様だ!」

 

BA(ブレードアーマー)・エックス「俺か・・・」

 

クロ「貴様 一体何者だ!?」

 

BA(ブレードアーマー)・エックス「フッ 分かった 教えてやるさ。」

 

BA(ブレードアーマー)・エックスは電磁波球体に包まれ、瞬時に制服着用でデバイス装着の雨野ララに戻った。

 

ルフィとゾロ、ナミは除外し、

 

部下達「「「何ィィーーーーーー!?お 女の子だとーーー!?」」」

 

ジャンゴ「どうなってんだ!? 訳わかんねェ!!」

 

ウソップ「ララ お前だったのかよ!?全然来ないと思ったらホントは来ていたって一体どういう事だよ!?」

 

カヤ「あなたは!?」

 

ピーマン「ピンク髪の綺麗なねーちゃん!?」

 

にんじん「どうなってんだ!?」

 

たまねぎ「ねーちゃん 教えてくれよ!!」

 

クロ「鎧の男かと思ったら、女だと・・・?」

 

雨野ララ「私の仲間以外の皆さん 先ほどまで変身していた姿はレプリロイドと言う私達人間に近い思考能力を持った「心」を持つロボットなんです。」

 

ジャンゴ「「心」を持つロボットだァ!?」

 

ウソップ「「心」を持つロボットだったのか!?」

 

雨野ララ「エックスという青い方は開発者がロボット工学の天才とまで言われたトーマス・ライトってお爺さんの博士です。ゼロという赤い方はライト博士のライバルであるドクター・ワイリー、新世代型レプリロイドのプロトタイプであるアクセルの開発者は不明ですが。」

 

部下「トーマス・ライト? そんなジジイの博士なんて聞いた事もねえよ!!」

 

カヤ「まさかロボットだなんて思わなかった・・・ロボットは機械。」

 

クロ「一応突っ込ませてもらう。機械が心を持つなんぞあり得んだろ!?」

 

雨野ララ「でも開発しちゃったんですから、しょうがないです!」

 

部下達は今更だが、雨野ララの作品内での(デビルーク王妃)譲りの宇宙一の美貌に見惚れていた。

 

部下「今更だけどよ、あの姉ちゃん 美しすぎるぜ。スタイル良すぎだ・・・服だって見た事ねェし。」

 

部下「俺も同感だ!」

 

部下「俺もだぞ。」

 

部下「なあ 姉ちゃん 一応聞くけどよ 年いくつだ?」

 

雨野ララ「ピチピチの16歳です!」

 

雨野ララは片目を閉じた笑顔で応対した。

 

カヤ「私より1つ下・・・」

 

部下達「「「16・・・・なら姉ちゃんではなく嬢ちゃんか・・・」」」

 

雨野ララ「しかし 変身中の私のことは、変身後の姿で呼んでください。変身後は中の私は普通の話し方ですが、外見上エックスたち3人の性格の話し方に変換されます。特にゼロは俺様タイプ、アクセルは子供の言動が目立ちます。ようは変身中は男と思って戦ってくれって事です!」」

 

雨野ララはデバイスで、電磁波球体に包まれSA(セカンドアーマー)・エックスへ変身した。

 

ジャンゴ「レプリロイドという心を持ったロボットに性格とかも存在してるのか・・・」

 

クロ「ジャンゴ!!」

 

ジャンゴ「お・・・おう!!」

 

クロ「その小僧とレプリロイドはおれがやる お前にはカヤお嬢様(・・・・・)を任せる 計画通り遺書を書かせて・・・」

 

クロ「()せ」

 

カヤ「!」

 

クロ「それに・・・アリ(・・)を3匹 目障りだ」

 

ジャンゴ「引き分けた」

 

ジャンゴは坂道を上がるが、ゾロに刀で止められ、エックスにバスター口を向けられる。

 

ゾロ「止まれ」

 

ゾロ「こっから先は 通す訳にはいかねェ事になってんだが」

 

SA(セカンドアーマー)・エックス「悪いけどね。」

 

ジャンゴ「ブゥーチ!!!」

 

ブチ「ヌッフーーーン!!」

 

ブチ「シャアアーーーーー!!!」

 

ゾロ「!」

 

SA(セカンドアーマー)・エックス「パワーアップの催眠状態続いてるんだね。」

 

ブチ「キャット・ザ・・・」

 

ブチは右足を上げつつ、大ジャンプした。

 

ゾロ「まずい!!あれ(・・)かっ!!!」

 

SA(セカンドアーマー)・エックス「俺も避けた方がいいかもな・・・」

 

ブチ「フンジャッタ!!!!」

 

ブチの強烈な踏み攻撃で、足場が割れるほどの威力になり、ゾロとエックスは避けた。

 

ウソップ「うあっ!!」

 

ピーマン達「「「地面が割れた~~~~~~~っ!!!」」」

 

ゾロ「くそっ!!さっきと桁違いだ!!!」

 

横の崖は崩れた。

 

部下たちはびっくりしすぎる。

 

SA(セカンドアーマー)・エックス「パワーアップの催眠にかかるとあそこまで威力が上がるのか!?」半超空間内下着ララ(でも私の場合、変身中は催眠効かないと思うな。)

 

クロ「加減知らずが・・・」

 

ブチがカギツメを構えてゾロに向かってきた。

 

ルフィ「すーーーーげーーーーっ!! なんだあいつっ!!」

 

SA(セカンドアーマー)・エックスはボディを光らせ、ダブルチャージショットを命中させたが、ブチはダブルチャージショットに耐えた。

 

ルフィ「エックスのチャージショットに耐えた!?」

 

ブチはゾロをカギツメで崖へ押し込むが、ゾロは刀でカギツメをかろうじて防御していた。

 

ゾロ「てめえは俺に一度 負けてんだろうが・・・」

 

ゾロ「邪魔を」

 

ゾロ「するなっ!!!」

 

ゾロはブチを蹴っ飛ばした。

 

 

ジャンゴは坂道の上まで来ていた。

 

ゾロ「しまったあいつ・・・!!」

 

ウソップ「ウソップ海賊団っ!!!」

 

にんじん「はいっキャプテン!!」

 

にんじん「い・・・おれ達は逃げませんよ!!」

 

ピーマン「キャプテンをそんな目にあわされて逃げられるもんか!!」

 

たまねぎ「キャプテンの敵を取るんです!!」

 

ウソップ「カヤを守れ」

 

3人「「「!」」」

 

カヤ「・・・・・・ウソップさん・・・」

 

ウソップ「最も重要な仕事をお前達に任せる!!!カヤを連れてここを無事に離れろ!!!」

 

ウソップ「できないとは言わせないぞ!! これはキャプテンの命令だ!!!!」

 

3人「は・・・!!はいキャプテン!!!」

 

ジャンゴは両手にチャクラムを構える。

 

ジャンゴ「バカが おれから逃げられるわけねェだろ」

 

ゾロ(上手いこと 口が回るもんだな 結局 逃げろってことじゃねェのか)

 

エックス内部の半超空間内の下着ララ(最終的にウソップくんとゾロくんが乱入してきたとはいえ、3人はカヤちゃんを守り切ったよね・・・)

 

ピーマン「カヤさん急いでっ!!」

 

ピーマンはカヤの腕を引っ張る。

 

たまねぎ「林に入れば僕らの庭みたいなもんだ!」

 

カヤ「ええ・・・」

 

ジャンゴ「逃がすか!」

 

ウソップ「必殺”鉛星”っ!!!」

 

ウソップはパチンコ攻撃をジャンゴの背に命中させる。

 

ジャンゴは前へ倒れた。

 

ウソップ「へへへっ ザマァみろ」

 

ジャンゴ「こ!!こんの野郎めェ・・・!!」

 

クロ「ジャンゴ!!さっさと追わねェか!!!」

 

ジャンゴ「わ・・・わかってる!!!」

 

ジャンゴは後を追う。

 

ピーマン「カヤさんこっち!!!」

 

クロ「無駄なことだ カヤの体の弱さはおれが一番よく(・・・・)知ってる・・・ ジャンゴからは逃げられん!! 加勢に行きたきゃ行けばいい」

 

クロ「ただし この坂道を生きて通る事ができたらな・・・!!」

 

ウソップ「・・・・・・くそ これじゃ立場が逆転だ・・・!!」

 

ゾロ「ウソップ」

 

ゾロ・ルフィ・エックス「「「任せとけ」」」



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第30話「追え!!」

ピーマン達はカヤと共に、林の中を逃げていた。

 

ピーマン「後ろ!来てるか!?あの催眠術師!」

 

たまねぎ「ううん見えない!このままマいてやろう!!」

 

にんじん「この林の中でおれ達を捕まえられるもんか!」

 

たまねぎ「安心してカヤさん! 僕達が必ず守ってあげるから!!」

 

ピーマン「そうさ!!ウソップ海賊団の名にかけて!!」

 

カヤ「・・・・・・・ええ ありがとう・・」

 

しかしチャクラムが林の木々を切断していく。

 

にんじん「な!!」

 

ピーマン「何だっ!!?」

 

ジャンゴ「何処だ チビどもォ~~~~~~~~~っ!!!!」

 

3人「「「!!!」」」

 

ジャンゴ「この おれから逃げられると思うなよ!!!」

 

たまねぎ「あいつだ!!」

 

ピーマン「何だ・・・!!?ただの催眠術師じゃなかったのか・・・・・・!!?」

 

ジャンゴ「なんならこの林・・・!! 丸坊主にしちまってもいいんだぜェ!?」

 

 

ウソップ「何だ 今の音は・・・!!」

 

クロ「さァな ジャンゴの奴が暴れてるんだろう 自分の目で確かめに行くといい すでに手遅れかもしれんが・・・」

 

SA(セカンドアーマー)・エックス「なら 急いだほうがいいかもね」

 

クロ「急げるもんならな」

 

ウソップ「・・・・・・!! てめェは・・・!!」

 

ウソップ「3年も同じ屋敷に居て 情のかけらもねェのかよ!!!」

 

クロ「無い 言った筈だ カヤはオレの計画を成すためのコマ(・・)にすぎない 死んで初めて感謝の一つもしよう・・・」

 

SA(セカンドアーマー)・エックス「なんて奴だ・・・」

 

ゾロ「救えねェ悪党だ」

 

ルフィ「救うつもりはないけどな!!」

 

ウソップ「・・・・・・!!お前なんかの好きにさせてたまるか」(あいつらが殺されちまう!!)

 

ウソップは走り出そうとした。

 

クロ「まだ動けたか 立派なもんだ ブチ!!」

 

ブチはウソップに襲い掛かろうとしたが、エックスがダブルチャージを放つ。

 

ブチに命中し、煙が発生する程度に威力は高かった。

 

ウソップは倒れてしまう。

 

そしてエックスはSA(セカンドアーマー)・エックスはアーマーチェンジを行い、電磁波球体に包まれ、X4のFA(フォースアーマー)にチェンジした。

 

部下「エックスって奴、鎧が変わった・・・!?」

 

ウソップ「・・・・・・!!ち・・・ちきしょう!! 体が動かねェよ・・・・・・!!!」

 

クロ「くっはっはっはっは 笑わせてくれるっ!!」

 

クロ「まァまァ そこで倒れてた方が安全だろうよ 貴様がジャンゴに追いついた所で所詮敵わねェ相手だ」

 

ウソップ「敵わなくたって・・・守るんだ・・・!! あいつらはおれが守る!!!!」

 

クロ「あ?」

 

ゾロ「ウソップ・・・」

 

ブチはまたゾロを崖へ吹っ飛ばす。

 

ウソップ「おれはウソップ海賊団のキャプテンで・・・おれは勇敢なる海の戦士だ!!!村の者には指一本ふれさせねェ!!!」

 

部下「へへへへっ!!見ろよ あいつ 変なカッコで何か叫んでるぜ!!」

 

部下「泣いてやんの」

 

部下「ぎゃははははははは!!」

 

部下達はウソップをバカにして大笑いだった。しかしFA(フォースアーマー)・エックスはチャージし、プラズマチャージショットを部下達の手前の地面に食らわせ爆風で吹っ飛ばす。数秒間丸いプラズマを発生させた。

 

FA(フォースアーマー)・エックスは部下達にバスター口を向けたまま、

 

FA(フォースアーマー)・エックス「お前達 何がそんなにおかしいんだ? 次にウソップを笑ったら今度はただじゃおかない、直撃させるぞ。そこまで大笑いするくらいおれ達2人に勝てる余裕もあんたら自身にはあるのか!?」

 

部下達はFA(フォースアーマー)・エックスの迫力にビビってしまう。

 

ブチはゾロと格闘中であった。

 

ゾロ「・・・・・・・・・おいブチネコ てめェにはよ」

 

ゾロ「もう二度も(・・・)”邪魔するな”と 忠告してあるんだぜ・・・・・・!?」

 

ゾロ「どけェ!!!」

 

ゾロは鬼斬りで斬った。

 

クロ「!」

 

ウソップや部下達もびっくり。

 

部下「・・・・・・!!あ・・・・・・!!! 催眠状態のブチさんなのに・・・!!?」

 

ゾロは刀をしまい、ウソップを担ぐ。

 

ゾロ「ルフィ!エックス!俺らは催眠野郎を追う!問題あるか?」

 

ルフィ「ない!急げ!!」

 

FA(フォースアーマー)・エックス「俺らも何とか奴を倒す。」

 

ウソップ「わ・・・わりいな」

 

ゾロ「本当はおれ一人の方が早ェんだがな なんせ林の中だ お前の案内がなきゃ追いつき様がねェ・・・・・・!!」

 

ゾロがクロの横を通り過ぎようとした時、

 

クロ「おい 貴様ら 誰が この坂道を抜ける事を許可した?」

 

ルフィ「おれ達だよ!!!」

 

ルフィは右腕を前に伸ばし、(ピストル)を食らわそうとしたがクロは避けた。

 

ルフィ「もう一発っ!!」

 

ルフィは左でもう一発しようしたが、クロは消えるように避けた。

 

ルフィ「消えたっ!!」

 

ルフィは両腕を戻し、死角からのクロのカギツメ攻撃を避けた。

 

FA(フォースアーマー)・エックスはボディを光らせチャージし、

 

FA(フォースアーマー)・エックス「クローー!!」

 

エックスはプラズマチャージショットを放つが、クロが反応良くて消えるように避けられた。

 

ルフィ「また消えたか・・・」

 

FA(フォースアーマー)・エックス「というか 反応早いよな・・・」

 

ルフィ「ま いいか!あいつら坂道抜けたし・・・!!」

 

部下「あの二人 C(キャプテン)・クロと渡り合ってやがる・・・!!」

 

クロ「戦う前(・・・)に二人に一つ聞いておこうか・・・余所者のお前らがなぜ この村の事に首を突っ込む!!」

 

FA(フォースアーマー)・エックス「死なせたくない男が この村にいるからだよ!!」

 

クロ「簡単すぎるな それでいいのか? お前達が死ぬ理由は・・・」

 

ルフィ「それでいい!! おれは死なねェけどな!!」

 

ルフィは構える。

 

クロ「レプリロイドよ エックスと言ったな? 貴様とは麦わら小僧とちょっとやってから後で相手してやる!!」

 

ジャンゴは林の木々を斬り倒していた。

 

ジャンゴ「どこへ逃げたァ・・・」

 

カヤは走るのに疲れ、座り込んでしまった。

 

ピーマン「カヤさんっ!!」

 

カヤ「・・・ハァ・・・ごめんなさい あなた達先に逃げて」

 

にんじん「何言ってるんだよ!!おれ達の任務はカヤさんを守る事なんだよ!?」

 

にんじん「わっ!!大変だすごい熱だよ!!」

 

ピーマン「ええっ!?しっかりしてカヤさん!!」

 

にんじん「医者だ医者だ!!」

 

ピーマン「ばか それ所じゃないよ!!命狙われてんだぞ!」

 

たまねぎ「でもこれ以上走るのは危険だっ!!」

 

ピーマン「こうなったら・・・覚悟を決めろウソップ海賊団っ!!」

 

たまねぎ「よし!!」

 

にんじん「あいつとたたか・・・」

 

ジャンゴに見つかる。

 

ジャンゴ「ここにいたのか」

 

3人「うわああああ」



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第31話「クロの過去」

ルフィとクロは向き合い、

 

クロ「死ね」

 

クロが先行で突進してきた。

 

ルフィは伸ばした両腕でクロの両腕を掴み、両足による蹴りを食らわそうとしたが、クロのねじりでルフィを地面に叩きつける。

 

ルフィは体勢を立て直し、

 

ルフィ「ゴムゴムの」

 

ルフィ「鞭っ!!」

 

右足を伸ばしによる足払いをし、左腕での(ピストル)を食らわすが、クロはたやすく避ける。

 

部下「!?」

 

部下「あ!!!!」

 

ルフィ「あ」

 

クロはルフィが伸ばした左腕に乗っていた。

 

部下「の・・・乗ってる!!!」

 

部下「伸びた手に乗ってるゥ!!!」

 

クロ「アクビがでるぜ・・・」

 

FA(フォースアーマー)・エックス「腕に乗る事自体はすごいな・・・」

 

ルフィ「・・・・・・んのやろうっ!!!」

 

ルフィは左腕を引っ張るが、クロが腕の上を走ってルフィの顔面を蹴り上げた。

 

ルフィはクロの蹴り上げで坂を転げ落ちた。

 

部下「あの麦わら野郎 恐ろしく強ェハズなのに・・・!!」

 

部下「さ・・・さすがだ キャプテン・クロ・・・!!!」

 

ルフィ「くそ・・・口 切った・・・」

 

部下「やっちまえーーーーっ!!」

 

部下「キャプテン・クロ万歳ーーーっ!!!」

 

部下「C(キャプテン)・クロ!!」

 

部下「C(キャプテン)・クロ!!」

 

クロ「その名前を 呼ぶんじゃねェ!!!」

 

部下達はクロの怒声にビビった。

 

ルフィ「?」

 

FA(フォースアーマー)・エックス「・・・」

 

クロ「まだ理解しきれねェのか・・・!!」

 

クロ「この計画はな・・・C(キャプテン)・クロというその名を 完全に捨てるための計画なんだ!!」

 

クロ「おれは疲れたのさ・・・ 暴れることしか頭にねェてめェらバカどもを考慮して計画を練る至難・・・」

 

クロ「ほどほどに名が上がると執拗に追ってくる 政府の海軍(イヌ)や賞金稼ぎ ウザったくてしょうがねェ・・・」

 

クロ「だから3年前のあの日・・・おれはおれを殺す事を決意した!!」

 

部下「あ・・・あの日・・・」

 

部下「ああ・・・あの事件か・・・!!」

 

 

話は計画が練られた3年前の船までに遡る。

 

部下『ジャンゴ副船長!』

 

ジャンゴ『あ?どうした』

 

部下『(キャプテン)・クロがお呼びです!』

 

ジャンゴはクロが仰向けに寝ている部屋に入ってきた。

 

クロ『ジャンゴ・・・ おれァ この船を下りるぜ・・・』

 

ジャンゴ『な・・・・・・!? 何 言い出すんだよ!!イキナリ!!』

 

ジャンゴ『下りるたってこりゃあんたの船だぜ!?船長もあんただ!!』

 

クロは起き上がる。

 

クロ『船長ならお前がやればいい おれは海賊が性に合わねェらしい・・・!! この騒がしい生活はウンザリだ』

 

部下『(キャプテン)・クロ!!(キャプテン)・クロ!!』

 

部下『北の方角から海軍が現れました!! まただ!!この一週間で3度目だぞ!!』

 

部下『うわあ大砲だァ』

 

大砲音がし出す。

 

クロ『みろ すぐにこのあり様だ』

 

ジャンゴ『そりゃ仕方ねェぜ おれ達ァ追われる様なことやってんだからよ それなりに名も売れてるし』

 

クロ『そうさ・・・その売れた名が海軍(あいつら)を引き寄せるんだ だから おれは(キャプテン)・クロをやめる(・・・)つもりだ』

 

ジャンゴ『おかしいこと言うんだな! 無駄さ 死ぬまで政府は あんたを追い回すと思うぜ?』

 

クロ『死ぬんだおれは 世間的におれを殺す』

 

部下『あ (キャプテン)・クロ海軍をどうします!?ぶっ放しますか大砲を!』

 

クロ『いや小舟を一隻下ろせ』

 

部下『え?小舟!?』

 

クロは小舟で船の外へ出る。

 

部下『行っちまったよキャプテン 一体どういうつもりなんだ? 一人で海軍の船に向かうなんて・・・自首でもする気か?』

 

 

部下『攻撃は止んだが何の音沙汰もねェ』

 

部下『まさか殺されちまったんじゃねェだろうな!!』

 

部下『大砲準備船を寄せるぞ!! 戦闘の準備をしろ!!』

 

船を寄せて、向かい側の現状を見ると、

 

部下『!!?』

 

部下『あ・・・』

 

部下『か・・・海兵どもが・・・・・・!!! 全滅してる!!!』

 

クロ『ーーーーさて・・・ 計画に練るか・・・』

 

3年前のシャム『我らが船長ながら サム気するぜ あの強さ』

 

3年前のブチ『まったくだ 相手は鍛えられた軍隊だぜ・・・』

 

海兵『・・・・・・く・・・』

 

クロは仰向けで倒れている海兵の首元に足を置く。

 

クロ『よう・・・ 息があるようだな・・・』

 

クロ『いいツラしてやがる』

 

海兵『命乞いはしねェ 殺すなら殺せ』

 

クロ『・・・・・・アゴで それだけ吠えりゃ』

 

クロ『上等だ 貴様に この”百計のクロ”の首くれてやる』

 

ジャンゴは一人の部下にクロの恰好をさせ、催眠術を行う。

 

ジャンゴ『お前の名はキャプテン・クロ(・・・・・・・・) この惨劇はお前の仕業 ワン・・・ ツー・・・ ジャンゴ!!』

 

クロ恰好の男『おれの名はキャプテン・クロ この惨劇はおれの仕業 おれは(キャプテン)・クロ』

 

ジャンゴ『ーーーそしてお前はこの(キャプテン・クロ)を捕まえた男だ!! 基地へ戻ってこの男を処刑しろ ワン ツー ジャンゴ!!』

 

ジャンゴ『おれは(キャプテン)・クロを捕まえた男だ!!』

 

部下『またやってるよ副船長』

 

クロ『・・・・・・これでいい あのニセ者(・・・)が死ぬことで(キャプテン)・クロは世の中から消えてなくなる・・・!!』

 

 

クロ「そして後は今日 この計画を成功させることで おれの目的は完全に達成される”金”と”平穏”が手に入るのだ」

 

クロ「二人にはわかるのか? この3年をかけた計画に 失敗は許されねェんだ」

 

クロ「おれの計画は絶対に 狂わないっ!!!」

 

クロはルフィに向かって突進してきたが、FA(フォースアーマー)・エックスがプラズマチャージショットを二人の間に放ち、崖に命中した事で小さな爆発を起こした。その際には数秒間のプラズマが発生した。

 

ルフィ「エックス!?」

 

クロ「貴様ーー!?」

 

FA(フォースアーマー)・エックスはバスター口をそのままクロに向ける。

 

FA(フォースアーマー)・エックス「ルフィとやったんだ。俺と一戦やろうじゃないか!」

 

クロ「フッ だが俺のスピードについてこれるか・・・。」

 

エックス内部の半超空間内下着ララ(クロにはX2のあのボスキャラでいってみようかな・・・)



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第32話「イレギュラーハンターVSクロ(前編)」

部下「あのエックスってレプリロイド・・・ 結構やるんじゃねェか・・・?」

 

部下「だけどな 相手はロボット。機械なんだ!そんな奴ぶっ壊せェ C(キャプテン)・クロォ!!」

 

部下「おい!その名は禁句(タブー)じゃねェのかよ」

 

部下「確かこの村での名はクラハ・・・何とか」

 

部下「じゃクラさんだな」

 

部下「クラさん!!やっちまえーーーっ!!」

 

クロ「てめェらは黙ってろ・・・!!! 後で ちゃんと全員消して(・・・)やるからよ・・・ 勿論ジャンゴの奴もな・・・」

 

部下達「「「「!!!?」」」」

 

エックス内部の半超空間内下着ララ(クロって自分勝手じゃない・・・)

 

部下「な!!」

 

部下「何で おれ達まで!!」

 

 

ジャンゴは林でカヤに催眠かけようと必死だった。

 

ジャンゴ「目を開けねェか小娘っ!!!」

 

カヤは目を閉じて、必死に抵抗していた。

 

カヤ「イヤです」

 

ジャンゴ「・・・・・・!!」

 

カヤ「あなたの催眠にはかからないわ 遺書なんて書きません」

 

ジャンゴはカヤの顔を掴む。

 

ジャンゴ「ならば 力ずくで目ん玉開かせてやる!!」

 

カヤ「きゃああ」

 

にんじん「今だくらえっ!!」

 

にんじんがジャンゴの顔を抑えて、

 

たまねぎ「コショー目つぶしっ!!」

 

たまねぎがジャンゴにコショウ攻撃を行った。

 

ジャンゴは倒れて何度もくしゃみをし出す。

 

ピーマンは木のバットで、ジャンゴの股間を殴る。

 

ジャンゴは股間を抑えながらも、くしゃみは何度かしてしまう。

 

カヤ「・・・あなた達」

 

ピーマン「催眠にかかったフリしてたんだ!!」

 

たまねぎ「そう何度も眠らされてたまるか!」

 

にんじん「次の作戦いくぞ!!」

 

ジャンゴは苦しみながらも、立ち上がる。

 

ジャンゴ「チビども・・・!!どこへ隠れやがった・・・!!」

 

ジャンゴ「女もいねェ・・・ あいつら先に殺しとくんだったぜ・・・!!」

 

ジャンゴ「ナメやがって・・・」

 

木の上に乗っていたたまねぎが、スコップを持ってジャンゴめがけて飛び降りるが、気づかれ首を掴まれる。

 

ジャンゴ「調子にのるな」

 

たまねぎ「うわああああ」

 

にんじん・ピーマン「「たまねぎっ!!」」

 

その叫び声はゾロとウソップにもかすかに聞こえてきた。

 

ゾロ「おい!聞こえたか!?」

 

ウソップ「ああ! あいつらの声だ」

 

ウソップ「あっちだ急行だ!!」

 

ゾロ「おう!!」

 

ジャンゴ「てめェらガキの海賊ごっこが少々立ち入り過ぎたな・・・ 本物の海賊の喧嘩にでしゃばっちまった愚かさをあの世で よォく・・・」

 

ジャンゴ「反省するがいい!!!」

 

ジャンゴはたまねぎを木に叩きつけた。

 

にんじん・ピーマン「「この野郎ォォ!!!」」

 

 

部下「じょ・・・」

 

部下「冗談やめて下さいよC(キャプテン)・クロ!!」

 

部下「おれ達が村を襲うのはまだ手遅れじゃないでしょう!!?」

 

部下「それにジャンゴ船長があの女に遺書を書かせりゃ計画は成功のはず!!」

 

クロ「この計画の心配なら不要だ てめェらの屍さえありゃあ なんなりと濡れ衣を着せられるからな」

 

部下たちはびっくり。

 

クロ「そもそも お前達をこの村から出すつもりはなかったよ 困るんだ この おれの生存(・・)を知る輩に生きててもらっちゃあ」

 

部下「そんな!!それじゃあおれ達ァ初めから・・・殺される計画だったのか・・・!!?」

 

クロ「そうとも まだおれがC(キャプテン)・クロと名乗った3年前からな・・・!! 全ては”計画”だ!!!」

 

FA(フォースアーマー)・エックス「何が「全ては”計画”だ」っだ!あんたは自分勝手だな・・・。」

 

ルフィ「だな。カッコ悪ィ海賊団だな」

 

クロ「フン・・・!格好悪い? 海賊団なんてのはしょせん世間からはみ出した野犬のかき集めだ ”計画”なくしてそんな奴らに何ができる!! どいつもこいつもおれの計画に黙って従ってりゃいいんだ!!!」

 

クロ「船員とは忠実な船長の”コマ” 部下を生かすも殺すも全て おれの采配次第 いかなる強力な壁でもおれの計画通りに立ち向かい おれの計画のために(・・・・・・)死ねばいい!!!」

 

クロ「それが海賊の一船の在り方というものだ!!! 余所者がナメた口を聞くな!!!」

 

FA(フォースアーマー)・エックス「あなたが船長で何百人もの部下を従えようと ウソップには勝てないだろうね」

 

部下「・・・・・・!?」

 

クロ「何? おれが海賊ゴッコのキャプテンに劣るってのか」

 

FA(フォースアーマー)・エックス「ああ」

 

ルフィ「そうだな」

 

クロ「ハッハッハッハ 面白ェこと言いやがる! 伸びるだけと、でかい光の塊を撃てるくらいでいい気になるな」

 

クロ「何が勝てねェのか言ってみろ!!!」

 

クロは見えない速度の抜き足を使う。

 

ルフィ「器だよ」

 

クロは二人の後ろで、止まった。

 

その隙を狙い、FA(フォースアーマー)・エックスはボディを光らせチャージを行う。

 

クロ「何を!!?」

 

FA(フォースアーマー)・エックスは後ろのクロに対して、バスター口を向ける。

 

ルフィ「お前は本物の海賊を知らないんだ!!!」

 

FA(フォースアーマー)・エックスはそれが合図であるかのように、クロにプラズマチャージショットを食らわせ崖まで吹っ飛ばした。

 

部下「あ・・・!!」

 

部下「まるで一人が合図して、もう一人が食らわしてるようだぞ!? なんて連携だ!?」

 

クロは起き上がる。

 

クロ「侮辱されたもんだ・・・・・・!!」

 

クロ「本物の海賊(・・・・・)がそんなに知りたかったんなら教えてやるとも その恐さをだ・・・・・・!!!」

 

クロ「幾度なく死線を越えた 海賊の恐ろしさを・・・・・・!!!」

 

クロはダランと両腕を下に伸ばし、フラフラと両横に動かす。

 

エックス内部の半超空間内下着ララ(あれは”杓死"の構えだわ!!)

 

それを見た部下達は、

 

部下「!!!」

 

部下「おい あの構えまさか・・・!!!」

 

部下「あの技をやるんじゃ・・・」

 

部下「相手はたった二人なのにか!!?」

 

部下「でも間違いねェ・・・!!!」

 

部下「”杓死”だ!!! ”杓死”を使う気だ!!!」

 

部下「この位置はマズくないか!!? おれ達までくらっちまう!!」

 

部下「殺す気なんだよおれ達も!! さっき言ってたばかりじゃなねェか!!」

 

部下「キャ・・・キャプテン・クロ!!おれは海でもあんたが生きてるなんて一言もいいませんから助けてください!!!」

 

部下「てめェ汚ェぞ自分だけ!!」

 

部下「おれだって云わねェよ C(キャプテン)・クロどうか命だけは!!!」

 

部下「おれもだ!!」

 

部下「おれもだおれもだ!!」

 

部下「その技だけはやめて下さい!!」

 

部下「おれ達何でもしますからァ!!」

 

ルフィ「何だっつうんだよ ぶらぶらやってるだけじゃん」

 

FA(フォースアーマー)・エックス「しかしルフィ」

 

ルフィ「ん?」

 

FA(フォースアーマー)・エックス「部下達のあの怯えようはただ事じゃないぞ 油断は禁物だ!」

 

クロ「”杓死”!!」

 

クロは突如消えた。

 

 

ナミはクロネコの船から宝を頂いていた。

 

ナミ「あーあ不作・・・ もう少しはあると思ったのにお宝」

 

ナミ「さて戦いは終わった頃かしら?」

 

ナミ「あれ? エックスは鎧がまた変わっている。っていうかみんな止まっちゃって・・・終わったのかな・・・」

 

部下「うわああっ!!!」

 

部下が一人斬られる。

 

部下「き・・・きたァ!!!」

 

ルフィ「な!! 何で あんなとこで・・・!!」

 

FA(フォースアーマー)・エックス「もしかしてクロの攻撃なのか!?」

 

部下が一人一人斬られていく。

 

次に壁に斬り跡が。

 

ルフィ「今度はカベかっ!!」

 

FA(フォースアーマー)・エックス「壁に斬り跡とは・・・」

 

部下「(キャプテン)・クロ!! もうやめて下さい!!!」

 

部下「無駄だ!!!これは”抜き足”での無差別攻撃!! 速さゆえ本人だって何斬ってるかわかっちゃいねェんだ!! 疲れるまで止まらねェんだ!!」

 

ナミ(な・・・何が起こってるの・・・!?突然人が斬られてく!!)

 

この光景を見たナミも驚愕しかなかったのだ。

 

部下「この技で船員が一体何十人巻き込まれて ぐえっ!!」

 

また部下が斬られ倒れる。

 

部下「おい!!」

 

部下「ぎゃああ」

 

部下「助けてェ!!」

 

部下「できるだけ身をかがめろォ!!」

 

ルフィはわずかな斬り口で済み、エックスはアーマー装着状態で刃物無効なので、キンキンと音を立てて弾くだけなのだ。

 

ナミ(エックスは人間じゃない、鎧状態だから刃物は一切通用せず音を立てて弾くだけ・・・)

 

ルフィ「出てこいよ執事・・・」(エックスはアーマー状態、刃物なんて弾くだけなんだ。)

 

ルフィ&FA(フォースアーマー)・エックス「「お前は《あなたは》仲間を何だと思ってるんだァ!!!」」

 

ナミ「・・・・・・!! ルフィ それにエックスも・・・!!?」



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第33話「イレギュラーハンターVSクロ(後編)」

クロの杓死で部下が次々と斬られ、崖には斬り跡が作られる。

 

ルフィは脇腹を大幅に斬られるが、一瞬クロの位置を発見し服を掴み、床に叩きつける。

 

FA(フォースアーマー)・エックス「クロ・・・」

 

ルフィ「見つけたぞ」

 

クロ「この野郎が・・・黙って斬られてりゃいいものを・・・!!! だがレプリロイドのお前は斬れねェんだがな。」

 

FA(フォースアーマー)・エックス「斬れないのは当然だ、おれ達レプリロイドのボディは鉄に近いくらいだから刃物攻撃は弾くだけなんだよ。」

 

クロ「チッ 厄介な奴だ・・・だが見ろ 貴様らのおかげで 中途半端に死にきれねェかわいい部下(コマ)ども苦しんでる」

 

坂の下では痛さに苦しむ部下達。

 

部下「畜生ォ・・・」

 

部下「もうやめてくれ」

 

部下「痛ェよォ!!!」

 

クロ「何か言いたげだな」

 

ルフィ「うん」

 

ルフィ「お前みたいな海賊(おとこ)には 絶対におれはならねェ」

 

FA(フォースアーマー)・エックス「俺も あなたのような海賊(ヤツ)には絶対ならない」

 

クロ「ならないんじゃねェ なれねェんだ てめェらごときには・・・!!」

 

クロ「ーーーーもっとも ここで死んじまうんだが・・・」

 

クロは杓死の構えに入り、

 

ルフィ「させるかーー!!」

 

ルフィが止めようと接近してくるが、クロは杓死でまた消えるように高速移動開始。

 

FA(フォースアーマー)・エックス「また高速移動か。こうなったらあいつの能力を使うか・・」

 

ルフィ「あいつの能力?」

 

FA(フォースアーマー)・エックス「見ててくれ。」内部の半超空間内下着ララ(X2のあいつを召喚する。)

 

内部の下着ララはデバイスを操作し、ボスキャラを召喚。

 

近くの空中に召喚ゲートが現れ、登場したのはX2の8ステージボスのクリスター・マイマインだった。

 

ナミ「エックス また違う奴を出した。あれって巨大カタツムリ!?」

 

部下「何だ あいつは!?」

 

部下「巨大なカタツムリか!?」

 

クリスター・マイマイン「エックス殿 私を呼び出してどうしようというのだ?」

 

FA(フォースアーマー)・エックス「悪いけど 君の必殺技が必要になった。今 ある男がこの坂道を見えないくらいの高速移動で走り回っている その男だけを対象に君の必殺技で見えるようにしてほしいんだ。」

 

クリスター・マイマイン「わかった・・・」

 

ルフィ「見えるようにできるのか?」

 

FA(フォースアーマー)・エックス「俺は経験しているからね。」

 

クリスター・マイマインは殻に籠りながら空中ジャンプし、その場で縦に前回転し始める。

 

すると空間が一瞬だがゆがんだ。

 

部下「何だ 一瞬だが空間が歪んだ!?」

 

ナミ「何!? 今空間が歪んだ!?」

 

マイマインは必殺技を続けていると、高速移動中のクロの姿が徐々に見え始めた。

 

ルフィ「エックス どういう事だ!?」

 

FA(フォースアーマー)・エックス「マイマインの必殺技「時の流れを遅くする」事なんだ。ただし本来は全体的なんだが、対象一人に絞ってやってみるって事。」

 

ルフィ「でも そんな事やっていいのか!?」

 

FA(フォースアーマー)・エックス「奴に勝つためにはこの方法を使うしかなかった。ちなみに奴は自分の時の流れが遅くなって動きが鈍くなっている事に気づいてはいないだろう・・・この坂道を高速移動中だしな。」

 

FA(フォースアーマー)・エックスはチャージし、クロが付近まで来たため近くの地面にプラズマチャージショットを放って爆発は起きた為、クロは非常停止した。

 

マイマインも技を止めて、降り立った。

 

林では、

 

カヤ「もう やめてください!! 遺書なら書きますから!!その子たちに手を出さないで!!」

 

ピーマン「だ!!だめだ!!そんなもんかいたら カヤさん殺されちゃうぞ!!」

 

ジャンゴ「バカめ 勝手に条件出すんじゃねェよ」

 

ジャンゴ「C(キャプテン)・クロには 全員消せと」

 

ジャンゴ「言われてる!!!」と同時にピーマンを木へ蹴り飛ばした。

 

ピーマン「うあ!!」

 

カヤ「ピーマン君っ!!」

 

カヤはジャンゴの催眠リングで自害しようと、手に持ち首へ持っていく。

 

カヤ「言う通りにしてくれないなら・・・ 私は あなたになんか殺されない! 遺書も書きません!!」

 

ジャンゴ「んなっ!! ちょっ!!ちょっと待て!!早まるな!! 遺書だけは間違いなく書いてもらわなきゃ困るっ!!」

 

ジャンゴ「よし ガキどもは見逃してやる!!とはいっても逃げられる状態でもねェがな」

 

ジャンゴはカヤに羽のペンを渡す。

 

カヤは丸テーブルとしても使える切断された極太木に座り、用紙に書いていく。

 

ジャンゴ「血判を忘れるな」

 

倒れたピーマン達。

 

ピーマン「このまま寝てたらおれ達助かるな・・・・・・!!」

 

たまねぎ「うん カヤさんが助けてくれたんだ・・・・・・!?」

 

にんじん「キャプテンいつも言ってるよな 負けると思ったらしっぽまいて逃げろってさ」

 

ピーマン「やっぱりキャプテンうそつきだ」

 

たまねぎ「自分は戦ってたじゃないか あんなに傷だらけで 僕達までかばって」

 

にんじん「カヤさんは死なせないぞ・・・!! おれたちはウソップ海賊団だ」

 

ジャンゴは用紙を持つ。

 

ジャンゴ「”執事クラハドールに私の全財産を譲る” よし・・・確かにお前の遺書だ 術をかける手間も省けた」

 

ジャンゴは両手で輪っかを回転させる。

 

ジャンゴ「じゃあ死んで貰おうか てめェが生きてちゃ 遺書もただの紙切れだ」

 

カヤ「あの子たちを死なせないと約束してくれるんでしょうね」

 

カヤは若干震えている。

 

ジャンゴ「ああ安心しな おれはこう見えても正直者で通ってんだ」

 

ウソップ「いた!!!!」

 

ウソップはゾロの傷だらけの胸を叩く。

 

ウソップ「止まれ止まれ止まれ いた いた いた!!!」

 

ゾロ「いてェいてェ!!たたくな そこ斬られてんだぞ!!」

 

ウソップはカヤたちを発見。

 

ウソップ「あそこだ!!」

 

ウソップ「よかった!!! まだ生きてる!!!」

 

ウソップ「でも大ピンチだ!! ここで下ろ・・・!!」

 

ゾロ「よし いってくる」

 

ゾロはぶん投げて走り出す。

 

ゾロ「そこまでだ!!催眠野郎っ!!」(この距離で間に合うか!!?)

 

ジャンゴ「な!! あいつ追って来やがったか!!」

 

カヤ「!」

 

ジャンゴ「さっさと用を済ませた方がよさそうだ」

 

ジャンゴはカヤの首を掴む。

 

カヤ「うっ・・・・・・!!」

 

ピーマンとにんじん「「そうかさせるかっ!!」」

 

ピーマン達はジャンゴのお尻にスコップ攻撃を仕掛けた。

 

しかしジャンゴは何とか我慢し、振り向きざまにピーマン達を蹴り飛ばした。

 

ゾロも距離を縮めてきた。

 

ジャンゴ「はっはっは 一足遅かったな 腹巻きぃ!!!」

 

ゾロ「そうでもないぜ」

 

ゾロはある木の枝を斬った。

 

ウソップ「そう!!その枝が邪魔だったんだ」

 

ジャンゴ「何!?」

 

カヤ「ウソップさん・・・!!!」

 

3人「「「キャプテーーーン!!!」」」

 

ウソップはパチンコを構える。

 

ウソップ「くらえ催眠術師!!」

 

ジャンゴの顔面に火薬星命中。

 

クロの方もそろそろケリがつきそうであった。

 

FA(フォースアーマー)・エックス「クロ そろそろケリをつけるとしようか?」

 

クロ「おれの計画は狂わない・・・」

 

クロはまた杓死を使い高速移動を始めたが、マイマインは必殺技「クリスタルハンター」のチャージを発動しクロの時を遅くする。

 

ルフィはマイマインの技のお陰でクロの動きを逃さず、右腕でクロの衣服を掴み体に絡みつく。

 

クロ「くそっ!!離れろ貴様っ!!!」

 

ルフィ「これで お前の3年の計画も完全に失敗だ」

 

クロ「何だと!!?」

 

FA(フォースアーマー)・エックス「ルフィ!! トドメは俺が刺す。寸前で奴を離すんだ!」

 

ルフィ「おうよ!」

 

FA(フォースアーマー)・エックスはゼロと交代する。

 

FA(フォースアーマー)・エックス「頼む!!」

 

FA(フォースアーマー)・エックスは光となって消えて、また光からゼロが現れる。

 

ゼロ「任せておけ!!」

 

ゼロは最初ゼットセイバーを出すが、すぐにKナックルにチェンジした。

 

部下「あの赤い鎧がゼロとかいう奴か?」

 

部下「もしかして、あいつらが勝てばおれ達殺されずに済むんじゃねェのか・・・・・・?」

 

部下「や・・・やっちまえゴム人間にゼローーーっ!!」

 

部下「(キャプテン)・クロをぶっ潰してくれェ!!!」

 

ルフィは一度クロに頭突きをし、部下達まで首を伸ばした。

 

ルフィ「お前らに応援される筋合いはねェ!!」

 

ゼロ「おれが合図したら離せ!」

 

ゼロはKナックル状態で武闘家のように構え走る。

 

クロ「ま・・・まさか」

 

クロ「おれの計画は・・・」

 

クロ「おれの計画は 絶対に狂わないっ!!!」

 

ウソップ「必殺”火薬星”!!!」

 

ジャンゴの顔面に命中。

 

ゼロはクロの近くまで来ていて寸前だった。

 

ゼロ「行くぞーー!!」

 

ルフィは寸前で離れ、ゼロは気絶するくらいのパンチをクロの顔面に食らわす。




今回の召喚はX2のボスキャラ・クリスター・マイマインだった。


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第34話「ウソップ海賊団」

クロはぶっ倒れ、ルフィは伸ばした首を戻しつつ着地し、ゼロも拳を収める。

 

部下「・・・・・・や!! やりやがったC(キャプテン)・クロを・・・」

 

部下「海軍の一船でも敵わなかったあの”百計のクロ”を・・・!! 本当に・・・・・・!!」

 

部下「潰しやがった!!」

 

部下「てめェらは一体・・・何なんだ!!?」

 

 

マイマイン「私はこれにて失礼する。」

 

ゼロ「ああ またな。」

 

マイマインは消えた。

 

ルフィ「モンキー・D・ルフィ!!!」

 

ゼロ「俺は改めて ゼロという!」

 

ゼロは電磁波球体に包まれ、瞬時に制服着用のデバイス装着の雨野ララに戻った。

 

ルフィ「名前を捨てて海から逃げるような海賊に俺達が敗けるか!!」

 

ルフィ「海賊が名前を捨てる時は死ぬ時だけで十分だ!!」

 

部下「ル・・・ルフィ・・・!?」

 

部下「やっぱり聞かねェ名だ・・・」

 

部下「美しすぎるララって嬢ちゃんは最後まで正体が分からねェ・・・」

 

ルフィ「俺の名前とララの事を一生覚えてろ」

 

ルフィ「俺は 海賊王になる男だ!!!」

 

雨野ララ「私には今の所 夢が無いですけど!」

 

部下「こいつ・・・!!バカか!? って嬢ちゃんは今の所夢を持っていないのかよ!?」

 

ルフィはクロを担ぎ、

 

ルフィ「持って帰れ!!」

 

部下達の所へぶん投げた。

 

雨野ララ「二度とここへは来ないで!」

 

部下たちはクロを連れて、船へ戻っていった。

 

ルフィはふらつき倒れそうなるが、

 

雨野ララ「ルフィさん!?」

 

ナミが受け支えた。

 

ナミ「お疲れ様っ」

 

雨野ララ「ナミさん・・・」

 

ナミ「ララもお疲れ・・・」

 

ルフィはその場で寝た。

 

ナミ「さすがのあんたもそれだけ斬られたら倒れるのね ララは凄かったけど、ボディは刃物を弾くだけだったし」

 

雨野ララ「はい まあ・・・」

 

ナミ「さっき二人して怒ってたでしょ?」

 

ルフィ「おれはあいつら嫌いだ あいつら間違ってる・・・!!」

 

雨野ララ「私もあの人たち どうも好かないです。仲間というのはあんなものじゃないです。」

 

ナミ「何 言ってんの 当り前じゃない 海賊(・・)なんてあんたらが考えてるような綺麗なもんじゃないわ。クロの方がスタンダードなんじゃない?」

 

ルフィ「肉が食いてェ」

 

ナミ「コイツは・・・」

 

雨野ララ「アハハ・・・ この人は・・・」

 

 

ゾロは刀を収めて、バンダナを左腕に縛り付け、ルフィ達の元へ戻る。

 

 

ウソップ「今・・・ここで起こったことを全部 秘密にできるか?」

 

にんじん「え!? 秘密に!?どうして そんなことするんですか!?」

 

ピーマン「そうですよ!!おれ達村のために戦ったのに!」

 

たまねぎ「キャプテンだってみんなから見直されますよ!! 村の英雄になれるのにっ!!」

 

カヤ「ウソップさん みんなの誤解を解かなきゃ・・・」

 

ウソップ「誤解も何もおれは いつも通りホラ吹き小僧とか言われるだけさ もう終わった事をわざわざみんなに話して 恐怖を与えることはねェ」

 

ウソップ「今回みてェなことでもない限り こんな辺ぴな村を襲おうなんて海賊は今後現れねェだろう 村のみんなだって辺は安心して毎日を暮らしてる」

 

ウソップ「このまま何もなかったことにしよう」

 

ピーマン「・・・・・・・・・」

 

ウソップ「何も起きなかった・・・・・・ みんなウソだったんだ・・・」

 

カヤ「ウソップさん・・・・・・・・・」

 

ウソップ「強制はしねェが・・・」

 

にんじん「いえ!!できます!!それが一番村のためになるのなら」

 

ピーマン「おれだって!!」

 

たまねぎ「ぼくも!! 一生黙ってる!!」

 

カヤ「・・・・・・!」

 

ウソップ「カヤお前は・・・つらいか・・・?」

 

カヤ「・・・・・・いいえ」

 

ウソップ「それとな 一つ気になってることがあったんだ。」

 

ピーマン「気になってる事ですか?」

 

ウソップ「あのピンク髪の女の子なんだよ。あいつ一体なにもんだろ・・・」

 

カヤ「確かに鎧を纏った男と思ったら、光に包まれて現れたのが女の子って正直言って訳が分からなかったんです。私より一つ下の16歳、それにとても美しさのあるピンク髪と顔立ちでしたし、着ていた服も見た事がなかった・・・。」

 

にんじん「俺も思いましたよ。」

 

たまねぎ「僕もです。」

 

 

シロップ村

 

村人「おい!! もう7時じゃないか!!」

 

村人「あら 本当っ!寝坊しちゃった!! おかしいわね 今日はウソップ君走ってこないわ」

 

村人「今朝はどうしたのかしら ウソップ君」

 

村人「なんか調子狂うなァ・・・やる気が出ない」

 

村人「あなた仕事の時間ですよ」

 

村人「ん!?そうか?まだウソップが騒いどらんぞ!?」

 

少女「ママー 今日はウソの兄ちゃん来ないの?」

 

村人「ホラ吹きボーズめ今日はまだか!! ・・・昨日少し強く言い過ぎたかな・・・」

 

村人「明日になりゃまたこりずに来るわよ きっと」

 

ピーマン達もそれぞれ家に戻ってきたが、

 

ピーマン母「ピーマン!!朝っぱらから服汚して!!自分で洗濯しな!!」

 

ピーマン「わ!!わかりました母ちゃん!!」

 

にんじん母「にんじん!フライパン知らない?これじゃ目玉焼き作れないわ」

 

にんじん「あ・・・お・・・おれ 生卵でいいよ!!生卵好きだよ!!」

 

たまねぎ母「またメガネ壊したのかいたまねぎ!!?」

 

たまねぎ「ごめんなさい母さん!!」

 

 

戦場跡の坂道

 

ウソップ「ありがとう!!」

 

ウソップ「お前達のお陰だよ」

 

ウソップ「お前達がいなかったら 村は守り切れなかった」

 

ゾロ「何言ってやがんだ お前が何もしなきゃおれは動かなかったぜ」

 

ルフィ「おれも」

 

ナミ「どうでもいいじゃないそんな事 宝が手に入ったんだし」

 

雨野ララ「ウソップさんにとって、生まれ育ったあの村は宝のような存在なんでしょう?」

 

ウソップ「ああ まあな!」

 

雨野ララ「なら 守り切れただけでもいいじゃないですか。」

 

ウソップ「そうだな。それとおれはこの機会に一つ ハラに決めたことがある」

 

ルフィ「ん?」

 

カヤの屋敷内

 

メリーはカヤの治療を受けていた。

 

メリー「何と言われました?今・・・」

 

メリー「それだけの事態が起きていながら 何もなかったことにする!?」

 

カヤ「イヤ?」

 

メリー「・・・・・・なんとも・・・どこまでお人好しなのか あの若者は それが村人のためだと言うのですね? お嬢様はそれでよろしいんで?」

 

カヤ「私はウソップさんがいいと言うならそうする」

 

メリー「・・・・・・わかりました・・・!私も そう口を合わせましょう」

 

カヤ「それとねメリー もう一つ頼みがあるの」

 

 

ピーマン達はウソップの呼び出しを受けて、原っぱへ集合していた。

 

ピーマン「キャプテンウソップ!!何ですか話って!」

 

ウソップ「おう!!来たか・・・・・・!!」

 

ウソップ「お前ら よく戦ったな あのクロネコ海賊団を相手にだ ウソップ海賊団の名に恥じぬ勇敢なる戦いだった!! おれはキャプテンとして非常に鼻が高い!!」

 

ウソップ「5年前!!お前らが まだ4歳だった頃に結成した このウソップ海賊団 最大にして最高の戦いだった!!」

 

ウソップ「そこで唐突だがおれは 一人で海へ出ようと思う!! 本物の海賊になるんだ!!」

 

ピーマン「え?」

 

たまねぎ「キャプテン・・・・・・?」

 

ウソップ「あいつら(・・・・)見てたらよ やっと決心がついた!! おれは この村を出る!!」

 

ウソップ「理由は一つ!! 海賊旗がおれを読んでいるからだ!!!」

 

にんじん「キャプテン!!ウソでしょう!?それもウソなんでしょう!!?」

 

ピーマン「そんなの急すぎるし!!キャプテンこの村 大好きじゃないか!!」

 

たまねぎ「ウソップ海賊団はどうなるんですか!!」

 

ウソップは後ろを向いて、空を見上げる。

 

ウソップ「世話になったなお前ら 村のみんなには黙って行くつもりだ よろしく言っといてくれ」

 

ピーマン「いやだよっ・・・・・・」

 

たまねぎ「そんなのいやだよ!!」

 

ピーマン「いくなキャプテン」

 

ウソップ「この場所を覚えてるか? おれ達が初めて会った場所だ」

 

過去のピーマン『うそつきの兄ちゃん!!』

 

過去のウソップ『お前ら誰だよなれなれしいぞ』

 

過去のにんじん『だってウソつきで有名じゃん うん有名人だよ!!』

 

ピーマン「そんな思い出話聞きたくないよ!!!」

 

過去のウソップ『よし!! 今日からおれのことをキャプテン・ウソップと呼んでいいぞ!! お前らはウソップ海賊団だ』

 

過去のピーマン達『え~~~~』

 

過去のウソップ『えーじゃないっ!!』

 

ウソップ「いろいろあったな!!」

 

過去のウソップ『ケルベロスだ追い払えっ!!』

 

過去のウソップ『ドラゴンだ捕獲しろォーーーっ!!』

 

過去のウソップが的へ、パチンコを必中させた。

 

過去のピーマン『すげーっキャプテン百発百中だ!!』

 

過去のウソップ『あたり前よ おれは勇敢なる海の戦士だからな!!』

 

店主『このリンゴ泥棒ォ!!』

 

過去のウソップ『逃げろ八百屋星人だァ!!』

 

ウソップ「お前らの野望は何だ!!!」

 

にんじん「酒場を経営することです!!!」

 

ピーマン「大工の棟梁になることです!!」

 

たまねぎ「小説家になることです!!」

 

ウソップは泣き始める。

 

ウソップ「それぞれの野望の火をたやすことなく 己の道をつき進むことをここに誓え!!!」

 

ピーマン達も泣き出す。

 

ウソップ「今日限りを持って ウソップ海賊団を!! 解散する!!!」



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第35話「ウソップ 海へ」

ルフィ達は飯屋で食事中。

 

雨野ララもちょっと前に自分が寝ていた崖の所に置いたカバンを拾ってきた。

 

ルフィは魚の骨が口の歯に挟まったようで、取り出そうとしていた。

 

ルフィ「ふーっとれた!」

 

ゾロ「バカだな 喉を鍛えねェから魚の骨なんかひっかかるんだ」

 

ナミ「あんたらに言っとくけどね フツー魚を食べたらこういう形跡が残るもんなのよ」

 

ナミは魚の全体的な骨組みをぶら下げながら見せる。

 

ナミ「ララは私と同じくちゃんと形跡があるしね。」

 

雨野ララ「魚 おいしかった。」

 

ゾロ「メシは食った そろそろ行くか」

 

ルフィ「そうだな」

 

するとある客が入ってきた。

 

カヤ「ここにいらしたんですね」

 

ルフィ「ようお嬢様っ」

 

ナミ「寝てなくて平気なの?」

 

カヤ「ええ」

 

カヤ「ここ1年の私の病気は 両親を失った精神的な気持ちが原因だったので・・・・・・ ウソップさんにもずいぶん励まされたし・・・甘えてばかりいられません」

 

カヤ「それよりみなさん・・・船 必要なんですよね!」

 

ルフィ「くれるのか!?船っ!!」

 

雨野ララ(よし!船はゲット・・・。)

 

 

ウソップの家

 

ウソップは荷物の準備中であった。

 

ウソップ「ふうっ入った!!」

 

ウソップはベッドに座り倒れる。

 

ウソップ「・・・・・・ この家ともお別れだ・・・・・・!」

 

ウソップは家を出ようとするが、背負った超でかいリュックがドアに挟まってしまう。

 

ウソップ「何ィ!!?」

 

ウソップ「くそっ 何てこったでられねェ!!」

 

ウソップ「んぬおうっ!!!・・・・・・やっとの思いで詰め込んだってのにィ・・・っ!!!」

 

しかし引っ張った際にドアが破壊され、ウソップは勢いで前へと転がり続けた。

 

ウソップ「きゃあああああ」

 

 

そしてある海岸では、

 

メリー号の登場でルフィ達は感激していた。

 

ゾロ「へぇ・・・」

 

ナミ「キャラヴェル!」

 

ルフィ「うおーっ」

 

雨野ララ「すごい・・・。」(メリー号 きみも懐かしいなぁ・・・)

 

メリー「お待ちしてましたよ 少々 古い型ですがこれは私がデザインした船で カーヴェル造り三角帆(ラテイーン・スル)使用の船尾中央舵方式キャラヴェル ”ゴーイングメリ-号”でございます」

 

メリー「あなた方ですか ウソップ君と共にクロネコ海賊団を追い払ってくれたのは 私はもっと大柄な人たちかと・・・」(それにしても一人はとても美しいピンク髪と顔立ちの少女ですな・・・着ている服も見た事が無い。)

 

ルフィ「これ本当にもらってもいいのか!?」

 

カヤ「ええぜひ使ってください」

 

メリー「動索の説明をしますが まずクルーガーネットによるヤードの調節に関しましては・・・」

 

ナミ「あ だめだめ 船の説明なら私が聞くわ」

 

ルフィ「いい船だなー!!」

 

雨野ララ「デザイン的にはいいですね。」

 

カヤ「航海に要りそうなものは全て積んでおきましたから」

 

ルフィ「ありがとう!ふんだりけったりだな!!」

 

雨野ララ「それを言うなら・・・」

 

ゾロ「至れり尽くせりだアホ」

 

雨野ララ「あっ 言いたい事取られた・・・」

 

ウソップ「うわあああああああ」

 

ウソップ「止めてくれーーーーーーーっ!!」

 

ウソップがリュックごと坂道を転げ落ちて来る。

 

カヤ「・・・・・・ウソップさん!」

 

ウソップ「ぎゃああああ」

 

ルフィ「何やってんだあいつ」

 

ゾロ「とりあえず止めとくか このコースは船に直撃だ」

 

ルフィとゾロは互いに片足を上げ、ウソップの顔面に置こうとしたが、ウソップの速度が速くウソップは顔面に勢いよく食らう。

 

ウソップ「・・・・・・!!わ・・・・・・ わりいな・・・」

 

ルフィ「おう」

 

雨野ララ「凄い足のめり込み・・」

 

カヤ「・・・やっぱり海へ出るんですね ウソップさん・・・」

 

ウソップ「ああ 決心が揺れねェうちにとっとと行く事にする 止めるなよ」

 

カヤ「止めません・・・そんな気がしてたから」

 

ウソップ「なんかそれもさみしいな」

 

ウソップ「今度この村に来る時はよ ウソよりずっとウソみてェな冒険譚を聞かせてやるよ!!」

 

カヤ「うん 楽しみにしてます」

 

ルフィ達4人はとっくに船に乗っていた。

 

ウソップ「お前らも元気でな また どっかで会おう」

 

ルフィ「なんで?」

 

ウソップ「あ?なんでってお前 愛想のねェ野郎だな・・・これから同じ海賊やるってんだから そのうち海で会ったり・・・」

 

ゾロ「何言ってんだよ 早く乗れよ」

 

ウソップ「え?」

 

ルフィ「おれ達もう仲間だろ」

 

ウソップ「え・・・」

 

ウソップ「キャ・・・・・・!!キャプテンはおれだろうな!!!」

 

ルフィ「ばかいえ!!!おれが船長(キャプテン)だ!!」

 

そしてメリー号は出航した。

 

にんじん「行っちゃったな キャプテン・・・」

 

ピーマン「ああ・・・でもさ あの人たちと一緒だから ちょっと安心したよ」

 

たまねぎ「そうそう あんな強い人たち見た事ないもん 特にあの見た事ない服のとても綺麗なピンク髪と顔立ちの姉ちゃんは一体何なのか 結局聞けなかったよな。」

 

ピーマン「ああ。謎の男の鎧戦士に姿を変えてだよな・・・強いんだな・・・」

 

にんじん「キャプテン・・・昔から海賊になりたいって言ってたし」

 

ピーマン「村の人たちに話したらさみしがるだろうけどな」

 

たまねぎ「突然の話だしさ 一人でにぎやかだったからね・・・キャプテン」

 

ピーマン「おれ 一つ考えたんだ!!」

 

にんじんとたまねぎ「「何を!?」」

 

カヤとメリーはとある崖の上で船を見ていた。

 

カヤ「メリー?」

 

メリー「何です」

 

カヤ「ウソをつくのってつらいわ・・・」

 

メリー「クラハドールのことですか?」

 

カヤ「ううん」

 

メリー「・・・本当はウソップ君を・・・引き止めたかったことですか・・・!」

 

メリー「お嬢様・・・私 前に村の人から 彼の子供の頃の話を聞いた事があります」

 

メリー「ウソップ君の父親が この村を飛び出して間もなく 彼は母親をも亡くしているのです」

 

カヤ「え・・・・・・」

 

メリー「これは母親が亡くなる前日の話・・・病によって衰弱した母の死に際に彼の口から出た言葉は」

 

過去のウソップ『海賊が来たぞーーーっ』

 

ウソップは勢いよく家に入ってきた。

 

過去のウソップ『海賊が来たぞーーーっ!!!』

 

医者はウソップを抑える。

 

医者『こ・・・こらウソップ大声出しちゃいかん!!』

 

過去のウソップ『父ちゃんの海賊船が来た!!!』

 

過去のウソップ『父ちゃんがおれたちのこと迎えに来たよ!!! か・・・母ちゃんが元気になったら航海に連れてってくれるって!!! だから』

 

ウソップの母はベッドで熱を出し、寝込む状態であった。

 

ウソップの母『ばかなこと言うもんじゃないよウソップ 父さんは帰ってきやしない・・・』

 

ウソップの母『でもね 母さんは父さんと結婚したことを誇りに思ってるよ あんたもきっと父さんのような勇敢な男になるんだよ』

 

過去のウソップ『そんな・・・死んじゃうような言い方やめろよ・・・・・・!!』

 

過去のウソップ『く・・・薬の話を知ってる!? 伝説の薬があるんだ!! どんな病気でも治しちゃう伝説の薬なんだ!! あっちの海の向こうに・・・!!!』

 

ウソップの母『バカだね・・・・・・! 夢の・・・みすぎだよ・・・ いいかい・・・母さんに万が一の事があったら村の人たちの』

 

過去のウソップ『バカでいい!! 死んだ時の話なんて 聞きたくないよ!!!』

 

過去のウソップ『夢ならみるよ・・・!!! ・・・だって おれは海賊の息子だから・・・!!!』

 

過去のウソップ『海賊が来たぞー!!!』

 

メリー「淋しさからか母の死後も彼は叫び続けました 彼の乗る海賊船がいつの日か」

 

メリー「海岸に現れやしないかと 自分を迎えに来てくれるんじゃないかと・・・あのウソには彼の”願い”も込められているのだと村の人は言います」

 

メリー「この村で両親を失ってしまった彼にとって 同じ境遇に立たされたお嬢様を放ってはおけなかったのでしょう」

 

カヤ「・・・・・・」

 

メリー「あなたはこれから もっと強くなる必要がありますね 今日までの彼の行為に応えるためには・・・」

 

カヤ「うん・・・」

 

そしてメリー号では、乾杯の準備が。ルフィ、ゾロ、ナミ、ウソップは酒だが、雨野ララだけは安全な果物ジュースである。

 

ルフィ「新しい船と仲間に!!」

 

ルフィ「乾杯だーっ!!!」

 

たまねぎ「いくぞ!!」

 

にんじん「本当にやるのかよ」

 

ピーマン「やるさ!キャプテンの後は おれ達が継ぐんだ!!」

 

3人は息を吸い込み、

 

カヤ「メリー私ね・・・」

 

メリー「何でしょうお嬢様」

 

3人は村に向かって走りながら叫ぶ。

 

3人「「「海賊が来たぞーーーーーっ!!」」」

 

カヤ「医者になる」

 

メリー「ほう・・・それは立派な目標ができましたね」



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第36話「雨野ララとウソップ」

メリー号は航海を続けていた。

 

雨野ララはメリーの階段に座って、日常用スマホで若干音ありの動画を観ていた。

 

そこへウソップがやってくる。

 

ウソップ「なあララ。」

 

雨野ララ「何ですか?」

 

ウソップ「お前は一体なにもんなんだ? 島の坂での男の鎧から光に包まれて、お前が現れた どうもわかんねェ。」

 

雨野ララ「そう来ると思ってました。私の素性言ってもいいですけど、条件があるんです。」

 

雨野ララは一旦日常用スマホの動画再生を止める。

 

ウソップ「条件?」

 

雨野ララ「それは頭がイカレているのか?とかそんな事がある訳ないとか、頭から否定しない事です。この条件を飲めるなら話します。でも半信半疑でもマシな方なんです。」

 

ウソップ(条件を飲まなきゃ話してもらえない・・・半信半疑でもマシな方なのか・・・)「分かった その条件を飲むぞ。だから聞かせてくれ!」

 

雨野ララ「はい。まず私 この世界のどこの生まれでもないんです。」

 

ルフィはゾロやナミに、小声で

 

ルフィ「ララの奴 素性言うんだな。」

 

ナミ「ええ でも条件を飲んだから信じると思う。この海賊時代の科学では製造は無理な証拠のすまーとふぉん 略してすまほだってあるし。多分解明から始めないと分かんない」

 

ゾロ「だろうな。あいつからの続きではスマホはチキュウでは大部分の国々の住人が当たり前のように持っていて、インターネットってのがチキュウで通じているそうだしよ。手紙的な事やでんわってので相手と話ができるとかな」

 

ウソップ「この世界のどこの生まれでもないだと!?」

 

雨野ララ「はい!私は地球という別の世界からの転生者なんです。ようするに異世界ですね」(本当はワンピース知識ありでの物語世界って事は内緒。)

 

ウソップ「い、イセカイ!? テンセイ? テンセイって何だ?」

 

雨野ララ「人間 一度死んで生まれ変わる。これが転生って概念です。でも転生にはパターンがいくつもあって」

 

ウソップ「パターン?」

 

雨野ララ「あっ 立ってると疲れるでしょうし、座りましょうか。」

 

ウソップ「ああ。」

 

ウソップは雨野ララの目の前に座る。

 

雨野ララ「パターンですけど、前世の記憶ありでの赤ちゃんだったり、転生前の姿での転生だったりとかいくつもね」

 

ウソップ「そうなのか!?」

 

雨野ララ「そして私の場合は地球での学校の帰りに事故に遭って、生死の空間で女神さまに出会って地球では復活できないけど、異世界で復活してもらうって事になったんです。」

 

ウソップ「ガッコウ?」

 

雨野ララ「学校ってのは男女が勉学に励む為に行く学び舎です。生徒は一クラスに男女合わせて30近くいますよ、スポーツ競技の練習を行う部活動ってのもあるんです。私が着ているこの服は通学していた高等学校の指定制服なんです、靴は革靴です。」

 

ウソップ「そうなのか。それとララって本当に綺麗なピンクの髪と顔つきや容姿してっけど地毛か?」

 

雨野ララ「はい。(ウソップにちょっとだけこの設定を通すの。)ピンク髪って色としては結構綺麗な色の一つと言われ、私の母が地球の海外のある国で一番の美貌を誇ってたそうです。」

 

ウソップ「じゃあ お前の父ちゃんは何て国の人間なんだ?」

 

雨野ララ「日本っていう国の人です。つまりその間に生まれた私はハーフなんです。でもご先祖様が人間ではないようでして」

 

ウソップ「先祖が人間じゃないってどういうこった!?」

 

雨野ララ「私には生まれつきの特殊能力・魅惑(チャーム)がありまして。」

 

ウソップ「チャーム?」

 

雨野ララ「チャームっていうのは地球の大昔に現れたと思われる夢魔と呼ばれるサキュバスの能力なんです。」

 

ウソップ「サキュバス?」

 

雨野ララはスマホでサキュバスの簡単な説明文を表示し、

 

雨野ララ「説明文読み上げますよ。サキュバスとは夢魔とも呼ばれ下級悪魔の扱いも受けている。男の夢魔であるインキュバスもあるが、サキュバスとは夜  男性の夢の中で淫らな性的行為をし精気を吸い取る淫魔である。」

 

ウソップ「み、淫らな性的行為だと・・!?でも夢の中で・・・!?」

 

ウソップも少々赤面した。

 

雨野ララ「サキュバスは胸が豊満でとてもグラマーな体つき、夜 寝ている男性の前では得意技は寝ている男性の理想の女性姿に化ける事。」

 

ウソップ「ある意味すげーな・・・」

 

雨野ララ「一度 画像を見せますね」

 

雨野ララはスマホを操作して画像を表示すると、ウソップに見せた。

 

ウソップ「確かにおれ達と同じ人間じゃねェな。尖った両耳、背中の黒い翼、頭の2本の角らしき物、そしてしっぽが生えてる事から悪魔の実の能力者でもないどころか種族が人間でもない事は分かるぜ。」

 

雨野ララは画像を閉じて、動画サイトに戻す。

 

ウソップ「それでチャームってどういう能力なんだ?」

 

雨野ララ「自分の魅力にうっとりさせるのが能力による効果なんです。サキュバスは女の夢魔、異性である男性にしか効果が無くて一番強くても性的に発情してしまい私を襲う危険があります。無意識に発動する事もあるとして 一番弱くても目がハートマークで「なんて美しいんだ・・・」って見惚れるくらいです。」

 

ウソップ「一番弱くても見惚れるくらいか・・・」

 

雨野ララ「この特殊能力は母の代まで遺伝して、私も受け継いだみたいです。」

 

ウソップ「先祖のサキュバスは能力の制御はできてたのか?」

 

雨野ララ「できてたんでしょうね。地球には国際結婚ってのがあって母は両親と共にとある事情から国を旅立って日本に移住し、仕事で父と出会い恋に落ちました。雨野は日本人であるお父さんの苗字なんです。」(そういう設定にした。)

 

ウソップ「じゃあお前は母ちゃんの血が濃いみたいだな。綺麗なピンク髪と顔立ちも一番の美貌を誇った母ちゃん譲りなんだな。」

 

雨野ララ「そして本題が私が変身したエックス達の力の事です。」

 

ウソップ「そうだ!!」

 

雨野ララ「地球には映像を映し出すテレビって機械の存在があって」

 

ウソップ「テレビ?」

 

雨野ララ「地球ではロックマンXって映像ゲームが発売されてそれがヒットし、シリーズ化しました。」

 

ウソップ「ゲ、ゲームだと!?」

 

雨野ララ「エックス達は本来ゲーム世界の存在でしかないんです。女神様が転生する際に転生特典として私自身がエックス達になって戦う事にしたんです。変身中の中の私は普段の話し方なんですけど、外見上エックス達はゲーム世界そのままの性格の話し方に変換されるんです。」

 

ウソップ「っていうか、機械であるロボットに性格なんて存在するのか?」

 

雨野ララ「レプリロイドは「心」を持ったロボットです。それとチートとイレギュラーハンターについてですね」

 

ウソップ「チート?イレギュラーハンター?」

 

雨野ララ「イレギュラーハンターは電子頭脳に異常をきたし人間に害をなす犯罪者ロボットを「イレギュラー」と言い、そんな悪ロボットを排除する正義のロボット「レプリロイド」だけで結成された治安組織です。ハンターベースという司令部と18ある様々な環境に対応できる隊長率いる特殊部隊で構成されます。エックスとゼロは18の内の部隊の隊長を務めた事もありました。」

 

ウソップ「すげーな。特殊部隊の隊長を務めた事があるとか。」

 

雨野ララ「でもまぁ ゲーム世界のそういう「設定」だったんですからね。」

 

ウソップ「そうだな。設定だったんだよな!」

 

雨野ララ「島の坂の時に言ったエックスの開発者であるトーマス・ライト博士やゼロの開発者・ドクターワイリーとかもですよ。」

 

ウソップ「おめェの世界でのゲーム世界の人物なんだな? どうりでこの世界では聞いた事もねェ名前な訳だ。」

 

雨野ララ「この世界での治安組織と言えば?」

 

ウソップ「海軍だな!」

 

雨野ララ「そう 海軍にとって海賊は悪 犯罪者です。変身中の私からすればこの世界の民間人に害をなす悪は人間と認識しないんです。海軍さんの中にそういう悪がいてもイレギュラー認識ですよ ロボットと見ます」

 

ウソップ「悪は人間と認めず、ロボット扱いってわけか。」

 

雨野ララ「地球でも治安組織は警察という機構があります、そしてチートです。」

 

ウソップ「チートって何なんだ?」

 

雨野ララ「チートの意味は主に不正で、ずるいとかイカサマとかがあります。敵側が一軍隊であろうが、一人で片づけてしまえて敵側からは「反則だ!」「化け物!」「あり得ない!」「来るな!」とか言われます。仲間からは「もうあいつ一人でいいんじゃないか?」です。チート能力を有した人間っていうのは下手をすればその世界観を破壊しかねない規格外の存在。自分が能力的に最初からあり得ない程高すぎてしまってるんです。地球には並行世界(パラレルワールド)って概念も存在し、それが無限に広がり、チート能力はその住人によって様々です。あっさり片付いて「つまんないなぁ・・・」って言うくらいですね。」

 

ウソップはチートの意味と能力を持った人間の危険さを知って結構ビビってしまった。

 

ウソップ「チート・・・下手すっと怖ェじゃんか。一応聞くけどよ チート能力は様々っつったがどういうのがあるんだ?」

 

雨野ララ「私の知る限りなら時間関係、人の精神ようは心を操る、自然系操作、重力操作、空間支配、未来予知、その他にもたくさんです。ウソップさんなら怖いチート能力ありますか?」

 

ウソップ「心を操られる事だな。心を操られるなんて嫌だぜ!」

 

ララ「ウソップさん。あなたももしも自分がいくつかのチートスキルを持ってしまうと、あなたが相手を怖がるんじゃなくて、相手があなたを怖がるんです。」

 

ウソップ「そうか。俺は特技がウソつきで、嘘で相手をハッタリかますんじゃなくて、射撃系チートスキルを数種類持ったおれを本当に怖がっちまうんだな。おれが射撃が得意だしよ、射撃系のチートを手に入れると、とんでもない強さでの周りを破壊可能な射撃の化け物化してしまう訳か。」

 

ララ「はい。」

 

ウソップ「ゾロはどうなんだ?」

 

ララ「ゾロさんはチートスキルなんて必要の無い自分の剣術を限界まで極めたいんですよ。自分から喜んで戦おうとしてますし、限界なんてあってたまるかなんです。」

 

ウソップ「そ、そうか。」

 

ナミはチート能力が若干聞こえてたようだ。

 

ナミ「私 怖いチート能力を聞いちゃったかもだけど。」

 

ルフィ「ああ 前に俺とゾロが聞いた事だ。」

 

ナミ「人の心を思い通りに支配して操るですって!? 何それ 正直言って怖すぎよ。それって海賊団の船長でさえ自分の部下にできてしまうって事?海軍のトップでさえ・・・」(じゃあ アーロンでさえ部下にする事が可能って事になる・・・そっか魚人と言えどアーロンも人間と同じ心を感情を持つ生物だから精神支配もできるんだ。私が精神操作能力を持ったとして逆にアーロン達を精神支配してその女船長みたくできる訳か・・・)

 

ゾロ「でもよ 悪魔の実に精神系は存在しないよな?」

 

ナミ「無いわ。」

 

ルフィ「なあ ララ!!」

 

雨野ララ「はい?」

 

ルフィ「一応聞こえてたけどよ 心を、精神を操るなんてのは悪魔の実には存在しないと思うんだけど。」

 

雨野ララ「そう 精神操作ってチートであり、悪魔の実じゃなく特殊か超能力と言えると思います。」

 

ナミ「超能力!?」

 

雨野ララ「ある年齢を境に突然能力が開花し、最強レベルになると、集団どころか軍隊支配ができてしまう。最強レベルだとそう簡単に解けるのが難しいです。」

 

ナミ「最強レベルなら、おそらく軍隊支配が可能。」

 

ナミは精神操作能力の恐怖を知り、ちょっと青ざめる。

 

雨野ララ「精神を操るなんてのは人間として一番やってはいけない事なのは私でも分かりますよ。」

 

ウソップ「それはそうだろ。」

 

雨野ララ「でも 精神支配って、人間を操る訳なので組織の階級は無関係ですね。心を操るから。」

 

ゾロ「そうか。心を操るなら組織の階級なんて関係ねェよな。人間の心なんだから」

 

ルフィ「俺もちょっと分かってきたぞ、階級なんてどうでもいいって事か。人間の心を操るんだ」

 

雨野ララ「まっ 私の素性はこんな所ですけど、ウソップさん これでいいですか?」

 

ウソップ「ああ ありがとうな。これから改めてよろしくな 異世界からの転生者・雨野ララ」

 

ウソップは手を差し出す。

 

雨野ララ「はい!」

 

雨野ララは手を差し出し、握手を交わす。

 

そして雨野ララは立ち上がり日常用スマホを取り出し、女神様に連絡する。

 

女神「ララちゃん。」

 

雨野ララは小声で女神と話しながら、船の裏側の死角へ向かう。

 

雨野ララ「船の死角の裏側の壁に扉を出現させてほしいんです。」

 

女神「そうですね。鍵の方はどうします?」

 

雨野ララ「手のひら静脈認証システムがいいかと、しまったか開けたかは色で判別する。ロックなら赤、開くなら緑 ゲーム世界の研究所とかでありがちな設定ですよ。扉を開ける際の取っ手はついた方はいいです。」

 

女神「ええ 扉は鉄に近いくらいでいいでしょう。」

 

すると壁に扉が出現した。

 

雨野ララ「よし。開くか実験ね。まずは認証登録。私以外解除はできないって事で。」

 

雨野ララは手のひらを扉のある場所に置き、登録中。そしてロック表示が赤から緑に変わりロック解除。

 

雨野ララ「開いた。とりあえず開けて中だけ確認・・・。」

 

雨野ララは扉を開けて、中を確認する。

 

雨野ララ「凄い 中は広大な広さの異空間のようになってるよ・・・通路と部屋も設備されてる。」

 

雨野ララは扉を閉めて、ある場所へ手のひらを置き認証中、表示が左から赤に変わり扉をロックした。

 

雨野ララ(メリー号はサウザンド・サニー号を手に入れるまでの仮の家だけどね。それまではよろしくね)

 

女神「扉はこれでOKですね?」

 

雨野ララ「はい ありがとうございます では」

 

雨野ララは電話を切り、場所を移動し、甲板へ。



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第37話「ヨサクとジョニー」

雨野ララが甲板に戻ると、ルフィが海賊旗を見せていた。

 

雨野ララ「どうしたんですか?」

 

ゾロ「ルフィがおれ達の海賊旗を作ってたんだよ。」

 

ルフィ「どうだ ちゃんと考えてあったんだ おれ達のマーク!」

 

雨野ララもゾロ達の横に並び、旗を見てみる。

 

雨野ララ「これが私たちの・・・」

 

ウソップ「コイツには・・・つまり絵心ってもんがねェんだな」

 

ナミ「ううん・・・もしかしてこれって芸術なんかないかしら」

 

ゾロ「海賊旗は”死の象徴”のハズだろ・・・ ・・・まァある意味恐怖だけどよ」

 

ルフィ「どうだ!? にっ!?」

 

雨野ララ「というか絵が下手ですね。」

 

ウソップ「だな ルフィ! おれが描く!!」

 

しかしウソップが描いたのは、マークが変わった自分のだった。

 

ルフィとゾロ「「マーク変わってんじゃねェか」」

 

ルフィとゾロはウソップの頭を殴る。

 

雨野ララ「なら 私に描かせてもらっていいですか?」

 

ルフィ「ララ お前マーク描けんのか?」

 

雨野ララ「はい これでも私 学校での美術成績良い方ですよ。」

 

雨野ララはペンキで旗に、ルフィの麦わら帽子のドクロマークを上手く描いていく。

 

ナミ「へえ 上手いじゃない!」

 

ウソップ「やるもんだ・・・」

 

ゾロ「同じマークとは思えねェな」

 

ウソップ「アートでのまさかのライバル出現なのか・・・」

 

ルフィ「じゃあ 帆にも描こうぜ!!ララ できっか?」

 

雨野ララ「やってみます!」

 

ウソップ「おれも手伝うぜ!」

 

雨野ララ「お願いします!」

 

こうして旗と帆は完成した。

 

ルフィ「よし!完成っ!! これで”海賊船(・・・)ゴーイング・メリー号”のできあがりだ!!」

 

時間がかかって完成した為、ウソップ達はへこたれた。

 

ウソップ「はーーーーっ疲れた!」

 

雨野ララ「時間かかりましたね・・・・」

 

と、その時だった。突然の大砲音が。

 

雨野ララ「キャッ!」

 

ゾロ「お前 一体何やってんだ突然っ!!」

 

ルフィ「大砲の練習だよ せっかくついてるし」

 

ルフィ「でも うまく飛ばねェもんだな」

 

雨野ララ「大砲 せっかくだから撃つ所 動画撮っておこうかな。」

 

雨野ララは日常用のスマホを取り出す。

 

ウソップ「馬鹿め おれにかしてみろ」

 

ルフィ「あの岩」

 

ルフィは向こう側に見える岩を指す。

 

ウソップ「OK]

 

雨野ララ「二人とも ちょっとお待ちを!」

 

ルフィ「どうした?」

 

雨野ララ「大砲を撃つ所を動画に残しておきたいので、準備します。」

 

ウソップ「ドウガ? すまほはそんな事できるのか?」

 

雨野ララ「はい。」

 

雨野ララはカメラモードを動画モードに切り替え、録画開始。

 

雨野ララ「はい どうぞ。」

 

ウソップ「今の飛距離からみて・・・ これくらいか・・・」

 

ウソップは大砲の口の高さを調整して、放つと岩を一発で壊した。

 

雨野ララ「うわぁ!!」

 

雨野ララは録画を止める。

 

ルフィ「すげーーー当たった一発で!!」

 

ウソップ「うげっ!!当たった一発で!!」

 

ウソップ「んナ!? 言っただろう?おれは”狙い”に関しちゃすげえのさ 恐れ入ったら おれをキャプテンと呼んでいいぜ」

 

ルフィ「お前さ ”狙撃手”に決まりだな!」

 

雨野ララ「二人とも バッチリ撮れてますよ!」

 

ルフィ「ほんとか!?」

 

ウソップ「どれどれ?」

 

雨野ララ「観てください。」

 

雨野ララはさっき録画した大砲による砲撃映像を見せた。

 

ルフィ「すっげーー!!」

 

ウソップ「おれが映ってるぜ! 砲撃は?」

 

岩を破壊した録画映像は問題なく映ってた。

 

ウソップ「ちゃんと映ってんな・・・。」

 

とりあえずメンバーは船内に入り、雨野ララは高校のカバンも一緒にだった。

 

ウソップ「まァ ひとまずそこに甘んじといてやるが お前があんまりフガイねェことしてたら 即 船長交代だからな」

 

ルフィ「ああ いいよ」

 

ウソップ「そういやララって、この船での役割とかって何かあるのか?」

 

ルフィ「それなんだけどな。ちょっと考えたんだけどな ”偉大なる航路(グランドライン)”に入る前にもう一人必要なポジションがあるんだ」

 

ナミ「そうよね 立派なキッチンがあるもん 有料なら私やるけど」

 

ゾロ「長旅には不可欠な要員だな ララどうなんだ?」

 

雨野ララ「無料でお手伝い程度にしかできませんが、プロの方が一人いた方が」

 

ウソップ「無料だけどお手伝い程度なのか。」

 

ゾロ(つうかナミの奴 ここでも金取る気かよ!どんだけ金の亡者だよ。それに比べればララの奴はまるで女神か天使のように優しい良い女じゃねェかよ! 転生させたのが女神様なんだけどよ。)

 

ララ「というか、そもそもここは海賊船であって、レストランじゃないですし」

 

ルフィ「だよな。やっぱり海賊船にはさ」

 

ルフィ「音楽家だ」

 

雨野ララは頭がガクッと下がり、

 

雨野ララ「あっちゃー・・・」

 

ゾロ「アホかてめェっ」

 

ウソップ「めずらしくいいこと言うと思ったらそうきたか!!」

 

ナミ「あんた航海を何だと思ってんの?」

 

ルフィ「だって海賊っつったら歌うだろ!?当然みんなで」

 

すると、

 

???「出て来い海賊どもォーっ!!!てめェら全員ぶっ殺してやる!!!」

 

ルフィ「何だ!?」

 

雨野ララ「何!?」

 

突然の賊が船を襲ってきた。

 

ルフィが船内を出て、

 

ルフィ「おい!! 誰だお前!!」

 

賊「誰だも クソも」

 

賊「あるかァ!!!」

 

賊はルフィを襲ってきた。

 

ルフィ「うわっ」

 

ルフィは避ける。

 

ゾロ「相手何人だ」

 

ウソップ「一人・・・かな」

 

雨野ララ「私が行った方がいいでしょうか?」

 

ゾロ「いや おめえが相手するまでもねェよ あいつに任しとけ」

 

雨野ララ(ヨサクとジョニーだよね。この時はちょっとした誤解だったんだよね)

 

ルフィは着地し、

 

賊「こちとら名のある海賊の首を いくつも落としてきてる 名もねェ海賊風情が・・・・・・!!」

 

賊「おれの相棒を殺す気かァ!!!」

 

賊が刀を振りかざしてルフィに襲い掛かろうとする。

 

ルフィ「相棒って何の事だよ・・・」

 

ルフィは剣を避けつつ、賊の頭を掴む。

 

ルフィ「何だか知らねェけど」

 

ルフィ「船を」

 

ルフィ「壊すなっ!!!」

 

ルフィは賊を船の壁へ叩きつけた。

 

賊「く・・・・・・か・・・・・・!!」

 

賊「紙一重か・・・」

 

賊は倒れた。

 

ルフィ「何なんだ 意味わかんねェよ・・・・・・!」

 

ゾロが出てきて、

 

ゾロ「ん? お前・・・!ジョニーじゃねェか・・・!!」

 

ジョニー「え・・・」

 

ジョニー「ゾ・・・ゾロのアニキ!!?」

 

ゾロ「どうした!ヨサクは一緒じゃねェのか」

 

ジョニー「それが・・・・・・!!」

 

ルフィ「!」

 

ウソップ「なんだ あいつの知り合いか・・・!?」

 

ナミ「・・・どうなっての?」

 

ルフィ「?」

 

ジョニー「それが・・・!!ヨサクの奴・・・!!」

 

雨野ララ(この間にちょっとした事をね。)

 

雨野ララはこっそり日常用スマホで女神に連絡し、小声で話す。

 

女神「どうしました?」

 

雨野ララ「実はペケくんと念話で話す事ってできないでしょうか?」

 

女神「念話ですか・・・可能ですよ。まあ髪飾りがしゃべるなんて知ったらさすがに気味悪いでしょうしね。ルフィくんはどうかは知りませんが」

 

女神様は錫杖を振り、

 

女神「これで大丈夫です。通話したまま念話やってみてください。」

 

雨野ララ「はい・・・」(ペケくん。ペケくん 聞こえる?)

 

ペケ(聞こえます 聞こえますよ。ララ様! ちょっと寂しかったです。ルフィ達と共に基本船での生活なので無理ありませんが)

 

雨野ララ(ならこれからは念話を使えばそれで話す事ができるね? 嬉しいよ。心の中ではペケくんと話す事もあったりね。)

 

ペケ(それとララ様 今後私の事はペケと呼んでください!本家のララ様もそうしてました。今のあなたはデビルーク星人の尻尾が無い事を除外すれば外見だけは本家のララ様と同じです。)

 

雨野ララ(うん 分かったわ!ペケ。)「女神様 ありがとうございます。それでは」

 

女神「はい。」

 

雨野ララは通話を切り、日常用スマホをポケットにしまう。

 

雨野ララ(チャームは発動しても発情してしまう程一番強くしないように気を付けないと。見惚れるくらいでちょうどいいの。)

 

ペケ(ララ様 コントロールが上手いんですね。)

 

雨野ララ(うん まあね。)

 

ウソップも船上に出る、ついでに雨野ララもだった。

 

ゾロ「病気!?」

 

ジョニー「ええ・・・数日前までピンピンしてやがったのに 突然 青ざめて気絶を繰り返す・・・!!原因は まったくわからねェ」

 

ジョニーの相棒は吐血してそばで倒れたまま。

 

ジョニー「しまいにゃ歯も抜け落ちるわ 古傷が開いて血ィ 吹き出すわで もう おれァ どうしていいかわからねェもんで ひとまず岩山(・・)で安静を保って休んでた所へ・・・」

 

ジョニー「この船から砲弾が・・・・・・!!」

 

ルフィとウソップはギクッとなる。

 

ルフィとウソップ「「ごめんなさい」」

 

ルフィとウソップは深く頭を下げ、謝罪した。

 

ジョニー「済んだことだ 気にしねェでくれ・・・」

 

ジョニー「謝ってすむなら警察はいらねェ」

 

ルフィとウソップは心を痛めて、泣き出していた。

 

雨野ララ(海賊時代に存在してるのは海軍で警察じゃないのに、よくそんな言葉が出てくるもんだね。)

 

ペケ(いや それはツッコんではいけないかと。)

 

雨野ララ(でも 久しぶりに聞いたもんだから。)

 

ペケ(まあ あなたから見れば、物語世界のすっごい過去の事ですしね。)

 

ジョニー「”ヨサクとジョニー”っつったらよ 時にはビビる海賊もいるくらいの名にはなったよ 何年も共に「賞金稼ぎ」やってきた 大切な相棒だぜ・・・!!」

 

ナミ「バッカじゃないの!!?」

 

ゾロ「何だとナミてめェ!!」

 

雨野ララ「ナミさん!?」

 

ジョニー「あんた おれの相棒の死を愚弄するとただじゃおかんぞ・・・」

 

ナミ「ルフィ! ウソップ!キッチンにライムあったでしょ!?絞って持ってきて!」

 

ルフィ「ラ・・・了解(ラジャー)っ!!」

 

ヨサク「ライム・・・?」

 

ウソップはヨサクの頭を抑え、ルフィが小型樽一杯のライムを飲ませる。

 

ナミ「壊血病よ 手遅れでなければほんの数分で治るわ」

 

ジョニー「本当ですか姐さんっ!!」

 

ナミ「その呼び方やめてよ」

 

ナミ「一昔前までは航海につきものの絶望的な病気だったの でも原因はただの植物性の栄養の欠乏 昔の船は 保存の効かない新鮮な野菜や果物を載せてなかったから・・・」

 

ルフィ「お前すげーな 医者みてェだよ」

 

ウソップ「おれはよ お前はやる女だと思ってたよ」

 

雨野ララ「確かに ナミさん スゴーイ!」

 

ナミ「船旅するならこれくらい知ってろ!!あんたたち ほんといつか死ぬわよ!! ララ あなたもよく覚えておいてよ!」

 

雨野ララ「はっ はい!!」

 

そしてヨサクが復活。

 

ヨサク「栄養全開復活だーっ!!!」

 

ジョニー「おお やったぜ相棒ーーーっ!!!」

 

ナミ「そんなに早く治るかっ!!!」

 

雨野ララ(でも復活したんならいいじゃない・・・)

 

ペケ(確かに・・・)

 

ジョニー「申し遅れました おれの名は ジョニー!!」

 

ヨサク「あっしはヨサク!! ゾロのアニキとはかつての賞金稼ぎの同志!! どうぞお見知りおきを!!」

 

ヨサク「あんた方には何とお礼を言ったらいいのやら さすがにあっしァもうダメかと思ってやした」

 

ジョニー「しかしあらためて驚いた ”海賊狩りのゾロ”が まさか海賊になってようとは」

 

ヨサクはまた吐血して倒れる。

 

ジョニー「ぬあ相棒ォーーー!!!」

 

ゾロ「いいから黙って休んでろ!!」

 

ナミ「これは教訓ね・・・・・・」

 

ゾロ「長い船旅にはこんな落とし穴もあるってことか」

 

ウソップ「あいつだってこの船に遭わなきゃ死んでた訳だしな」

 

ウソップ「船上の限られた食材で長旅の栄養配分を考えられる ”海のコック”」

 

ナミ「よくよく考えれば必要な「能力」ってわけだ」

 

ウソップ「ララはお手伝い程度くらいだって言うし、やっぱりプロの奴にはいてもらった方がいいだろう。」

 

ルフィ「だな。ララ 手伝い程度とはいえ味とか期待していいのか?」

 

雨野ララ「海賊時代の食材は勉強不足ですけど、頑張れば。」(こんど女神様にタブレット送ってもらおっかな。海賊時代の料理も検索すれば、調理方法付きで出てくるかもだし)

 

ペケ(頑張ってください ララ様!)

 

雨野ララ(うん!)

 

ルフィ「よし決まりだ!!”海のコック”を探そう!!! なにより船で美味いもん食えるしな!!!」

 

ジョニーは一時的だが、雨野ララを見た時、

 

ジョニー(この嬢ちゃん なんて美しいピンク髪と容姿なんだよ・・・!)

 

と、見惚れてはいた。

 

ジョニー「アニキアニキ!」

 

ゾロ「なんだよジョニー」

 

ジョニー「海のコック探すんならうってつけの場所がある まー そこのコックがついてきてくれるかは別の話だけど」

 

ゾロ「海上レストラン!?」

 

雨野ララ「海上レストラン・・・」

 

ジョニー「そう ここから2・3日船を進めれば着くはずだ でも気を付けねェとあそこはもう”偉大なる航路(グランドライン)”のそばだ やべェ奴らの出入りもあるし」

 

ジョニー「アニキがずっと探してた ”鷹の目の男(・・・・・)”も現れた事があるって話だ」

 

ゾロ「!」

 

ジョニー「よかったら案内しますぜ」

 

ルフィ達「たのむーーー!!」

 

雨野ララ「お願いしまーす!!」

 

ゾロ「・・・・・・」



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第38話「海上レストランのサンジ」

メリー号は例の海の上のレストランに到着。

 

ジョニー「着きやしたっ!!!海上レストラン!! ゾロの兄貴!!ルフィの兄貴!!ウソップの兄貴!!ナミの兄貴!!ララのお嬢様!!」

 

ナミ「何で私はアニキで、ララはお嬢様なのよ・・・呼び方の扱いが悪いんじゃないの?」

 

雨野ララ(多分 ララちゃんのお母さまであるデビルーク王妃様譲りの宇宙一の美しさとチャームのせいもあるでしょうね。ついでに私が年下でもあるから。)

 

ペケ(当然ですよ。そもそも兄貴っていうのは男に対して言います。お嬢様の方が呼び方が美しいのです!ジョニー殿は咄嗟にそう判断したのでしょう。あなたは女性なんですから。)

 

ゾロ「ん?」

 

ウソップ「ああっ!!」

 

一行の向かい側に見えた海上レストラン『バラティエ』

 

ジョニー「どーっすか みなさんっ!!!」

 

ルフィ「でっけー魚っ!!」

 

ナミ「うわーーーっ」

 

ウソップ「ファンキーだな おい!!」

 

雨野ララ「すごーい!!」(ここも懐かしいな!!)

 

ペケ(ララ様 懐かしいですか?)

 

雨野ララ(うん。それに私が恋したサンジくんが働いてる場所だもの!)

 

ペケ(ララ様 恋されてたんですか!?)

 

雨野ララ(サンジ君は女性には優しく接する人だから、私も優しく接していって、いつかはサンジくんと結婚前提の交際っていうこの願いを叶えたい。でもどうかした?)

 

ペケ(いえ いつか叶うといいですね・・・)

 

すると船の隣の向かい側へやってくる一隻の船。

 

ウソップ「か・・・ 海軍の船!!」

 

ルフィ「いつの間に・・・!!」

 

ウソップ「まさか・・・撃ち込んじゃこねェだろうな・・・・・・」

 

雨野ララは日常用スマホのカメラで一応、海軍船の写真撮影はしたのだ。

 

ジョニー「おれ達ゃ海賊じゃねェんだぞ・・・!」

 

ヨサク「あ・・・誰か出てきた・・・・・・!!」

 

???「見かけない海賊旗だな・・・」

 

フルボディ「おれは海軍本部少尉”鉄拳のフルボディ” 船長はどいつだ 名乗ってみろ」

 

ルフィ「おれはルフィ 海賊旗はおととい作ったばっかりだ!」

 

ジョニー「お・・・お・・・おとといきやがれっ!!」

 

ヨサク「うっはっは それいけるぜ相棒っ!!」

 

ウソップ「おれがウソップだ」

 

フルボディ「そういやてめェら二人見たことがある 政府の機関によく出入りしてるよな」

 

フルボディ「確か・・・小物狙いの賞金稼ぎ ヨサクとジョニーっつったか・・・ ついに海賊に捕まっちまったのか?」

 

ジョニー「おーおーヨサク 喧嘩売って来やがったよ あの兄ちゃん」

 

ヨサク「小物狙いとは聞き捨てならねェな 1ベリーの得にもなりゃしねェが あの世間知らずを黙らせる必要があるぜ ジョニー」

 

ジョニー「思い知れ海軍のヒヨッコがァ!!!」

 

ジョニーとヨサクはフルボディに持った剣でお見舞いしようとしたが、フルボディにボコられた。

 

ジョニーとヨサク「「か・・・か・・・紙一重か・・・」」

 

ルフィ「お前ら やっぱ すげェ弱いんじゃねェのか?」

 

ヨサク「い・・・いやなかなかやるぜ あいつ」

 

ジョニー「さすがのおれ達も紙一重だ」

 

ゾロ「何やってんだよお前ら」

 

雨野ララ「どこが紙一重なんですか・・・」

 

雨野ララは魅了(チャーム)をしばらく最弱で発動したままにしとく。最弱は自分に見惚れる程度なのだ。日常用スマホも右ポケットにしまう。

 

雨野ララ(チャームって最弱で発動したままにしても、効く男と効きにくい男っているかもね。)

 

ペケ(私はそこまで分からないので、実験感覚でやってみては?)

 

雨野ララ(だね!)

 

 

フルボディの船でフルボディの腕を引っ張る女性の声が。

 

???「んもう フルボディ 弱い者いじめはそくらいにして早く行きましょ」

 

フルボディ「ああ よし そうしよう」

 

フルボディ「運がよかったな 海賊ども おれが今日定休でね ただ食事を楽しみに来ただけなんだ おれの任務中には気をつけな 次に遭ったら命はないぞ」

 

ナミは周囲に散らばった紙を見て、

 

ナミ「! ジョニー これなに?」

 

ナミは一枚拾う。

 

ジョニー「ああ・・・そいつあ 賞金首のリストですよ ナミの姉貴」

 

ジョニー「ボロい商売でしょ?そいつらぶっ殺しゃその額の金が手に入るんす それがどうかしました?」

 

ウソップ「おいやべェぞ!! あの野郎 大砲で こっち狙ってやがる!!!」

 

ナミ「えっ」

 

ゾロ「何ィ!?」

 

雨野ララ「それ まずいですよ!!」

 

フルボディ「沈めろ」

 

海兵「はっ」

 

海兵は砲弾を撃ってきた。

 

ウソップ「撃ちやがったァ~~~~っ!!!」

 

ルフィ「ン任せろっ!!!」

 

ルフィは船のてすりに立ち、息を大きく吸い込む。

 

雨野ララ(まあ 砲弾を返すには、ゴムゴムの風船だもんね。)

 

ペケ(物語世界の記憶はあるのですね・・・)

 

雨野ララ(覚えてはいるよ。)

 

ウソップ「おいルフィ 何やってんだ!!?」

 

ルフィ「ゴムゴムのっ・・・」

 

ルフィ「風船っ!!」と同時に体を膨らませ、砲弾を受け止めた。

 

しかしこれを見たウソップ、ジョニー、ヨサクは

 

3人「「「なぬーーーーーっ!!!」」」

 

当然びっくりであった。

 

フルボディ「なに・・・!!?」

 

ルフィ「返すぞ砲弾っ!!!」

 

ルフィは砲弾を撃ち返したが、方向が悪くレストランの屋根辺りに被弾した。

 

ゾロ「どこに返してんだバカッ!!!」

 

フルボディもびっくりし、ルフィはやばいという顔で泣いた。

 

ナミ「はあ・・・」

 

雨野ララ「やってしまった・・・。」

 

フルボディは女性とレストランに入る前に、船にいた一人の少女・雨野ララに気が付きちょっと引っかかっていた。

 

フルボディ(船にいた見た事もない服でとても美しいピンク髪の少女がいた。しかもとてもスタイルが良すぎて、俺がほんの少しだが彼女に見惚れてしまっていた。)

 

そしてフルボディは女性とレストランのテーブルで食事。

 

客「見ろよ あの席に座ってんの フルボディ大尉だぜ・・・」

 

客「うそ・・・本部の海軍大尉・・・?」

 

客「素敵ね エレガントだわ・・・」

 

二人はグラスをくっつける。

 

女性「すごいわね みんな あなたを見てる・・・」

 

フルボディ「なに・・・君に見惚れてるのさ・・・」

 

フルボディ「うまい・・・!この ほのかな香りは・・・北の大地ミッキュオ大地の香りか 軽い酸味にコクのある辛口このワインは・・・イテュルブガー・シュタインだな!!違うかウェイター?」

 

後のルフィ達のメンバーとなるサンジの登場であった。

 

サンジ「クソ違います(・・・・・・)お客様 ちなみに私は副料理長のサンジと言います。ウェイターは昨日全員逃げ出しまして」

 

サンジはスープを二人の目の前に置く。

 

サンジ「スープです 熱いうちにどうぞ!」

 

客たちは静かに笑い出した。

 

客「笑っちゃ悪ィよ おい」

 

客「だって あの自信たっぷりのかお・・・!!」

 

女性「くわしいの?」

 

フルボディ「え?」

 

女性「ワイン」

 

フルボディ「ああ・・・まあな 今日は少し舌が にぶってるらしいが・・・」

 

フルボディ(オイオイ どうなってんだ 確かに おれは今のワインを出せと 店主(オーナー)に予約入れといたハズだぜ!!!」

 

店員「オーナー本当に大丈夫なんですか!!?」

 

オーナー「大丈夫じゃねェっつってんだろうが!!!いいから早く店へ戻れ!!働け!!」

 

店員「しかし!! 店長の体が・・・!!」

 

オーナー「てめェら おれを怒らすのか!?」

 

店員「・・・・・・!!」

 

オーナーのゼフ登場だった。

 

ゼフ「おれの店を潰す気かボケナスども!!! 客にメシを食わしてやる(・・・・・・)のがコックだ!!!」

 

店員「連れてきました!!オーナー!! 犯人はコイツです!!」

 

連れてこられたルフィは、

 

ルフィ「どうもすみませんでした!!」

 

ルフィ「ぎゃあーーーーーーっ 足がフッ飛んでるゥ!!!」

 

ルフィ「なんだもとからか・・・」

 

ゼフ「だが全身打撲だ・・・!!」

 

ゼフ「金がねェんじゃ働くしかねェよな・・・」

 

ルフィ「そうだな ちゃんと償うよ」

 

ゼフ「1年間(・・・)の雑用ただ働き!! それで許してやる」

 

ルフィ「い・・・1年!!?」

 

メリー号では、

 

ゾロ「遅ェな 雑用でもさせられんじゃねェのか 1か月くらい」

 

雨野ララ「いえ 数か月はいくのでは?」

 

ナミ「どっちにしても海軍のせいにしちゃえばよかったのに・・・バカ正直なんだから」

 

ウソップ「見に行くか!メシくいがてら!! な!」

 

雨野ララ(っていうか レストランだし お金無いと行く事が出来ないんだけど)

 

雨野ララは船内に行き、高校のカバンの中を見ると、

 

雨野ララ「あれ? 財布が入ってる。しかもどう見ても日本の女性用のだよ、中身は?」

 

雨野ララは中身を見ると、

 

雨野ララ「ワンピースで使われた札が5枚くらいは入ってる。」

 

その時だ。

 

雨野ララの日常用スマホに女神からの着信が入った。雨野ララは応対する。

 

雨野ララ「女神様?」

 

女神「あなたの専用の日本財布とワンピースで使われたお札の5万ベリーくらい支給金として入れました、もちろん本物ですからね。金の数え方は日本と同じでしょう?バラティエの料理はちゃんと食べた方がいいですよ。ほとんど食事摂ってないでしょう?」

 

雨野ララ「でもいいんですか?」

 

女神「あなたに幸せになってほしいからよ。それではね」

 

通話切れた。

 

雨野ララ「女神様 改めてありがとうございます。まさに女神様の恵みね!」

 

ペケ「では行きましょう ララ様!」

 

雨野ララ「ええ!」

 

雨野ララは財布が入ったカバンをしょって船内の外へ出てきた。

 

ゾロ「おーい ララ そろそろ店に行くぞ!」

 

雨野ララ「はい!」

 

レストラン内では、

 

フルボディ「ウェイター!!!」

 

サンジ「ん?」

 

サンジ「ウェイターじゃねェっつってんでしょ ーーーしかしきれいな人だなァ」

 

女性「!」

 

サンジは女性を誘おうとしていた。

 

サンジ「どうですおねーさん おれと向こうでワインでも飲みませんか? 上等のがあるんだ」

 

女性「え・・・」

 

フルボディ「おい!! この店はこんな虫入り(・・・)のスープを客に出すのか?」

 

サンジ「虫・・・?」

 

フルボディ「一体何なんだ この虫は!!」

 

サンジ「え・・・」

 

サンジ「すいません・・・お客さん・・・ わかりません 昆虫にはあまり詳しくないもので」

 

フルボディ「!」

 

客達は大笑いしてしまう。

 

フルボディは怒りのあまり、テーブルを叩き折った。

 

女性「きゃあああ」

 

フルボディ「この俺が誰だかわかってねェらしいな・・・」

 

サンジ「・・・・・・」

 

客達はざわつく。

 

サンジ「・・・・・・ちょっとあの虫を取り除けば 飲めたんじゃねえのか?このスープは・・・!!」

 

フルボディ「何!?」

 

フルボディ「こっちは金を払う(・・・・)”客”だぞ!!! 少々 態度がでけェんじゃねえのか!? コックのブンザイで!!」

 

女性「やめてフルボディさん!!! 許してあげて!!」

 

サンジ「金ってのは・・・腹のたし(・・・・)になるのかい?」

 

店員「おい!!サンジさんを止めろ!!」

 

店員「やめるんだ副料理長!!」

 

その結果、

 

女性「フルボディさん・・・」

 

フルボディはサンジに顔から肩辺りまで血まみれになり、首を持ち上げられていた。

 

サンジ「海でコックに逆らうことは 自殺に等しい行為だってことをよく覚えておけ・・・」

 

サンジ「食いモンを粗末にすんじゃねェよ・・・」

 

フルボディ「・・・・・・!!!」



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第39話「3人のコック」

海上レストラン『バラティエ』

 

ルフィ「1週間(・・・)に まけてくれ」

 

ゼフ「おいナメンな・・・人の店を砲弾で破壊し 料理長のおれに大ケガを負わせといて たったの1週間のただ働きで落とし前はつくめェよ・・・」

 

ゼフ「カッチリ1年間(・・・)!!この店で働いてもらうぜ えェ?おい・・・」

 

ルフィ「いやだ!!おれは10年も我慢してやっと海賊になったんだぞ 1年も止まってるなんて絶対いやだ!! よし決めた!1週間で許してもらうと俺が決めた!!」

 

ゼフ「決めんなボケナス”料理長義足キィーーック”!!」

 

ゼフの義足キックがルフィの首にヒットした。

 

ルフィ「おふっ」

 

ゼフ「許す許さねェはおれの決める事だ!!」

 

ルフィ「なんだピンピンしてんじゃねェか」

 

ゼフ「やかましい!!」

 

ゼフ「・・・よし小僧 そんなに時間が惜しいのなら てっとり早いケジメのつけ方を教えてやろう」

 

ゼフはノコギリを持ち出した。

 

ゼフ「足一本!! 置いてけや!!」

 

ルフィ「いやに・・・決まってんだろ ばかじゃねェのおっさん」

 

ゼフ「・・・・・・いやだいやだで・・・ 渡っていけるシャバだと思うな 若僧」

 

ゼフは大ジャンプをし、

 

ゼフ「”料理長ドロップ”!!!」

 

ルフィにドロップを仕掛けたが、

 

ゼフ「ぬ」

 

床が壊れ始めルフィと共に落ちて行った。

 

場所はトイレ

 

いたのは魚屋の店主のような格好のコックのパティ。

 

パティ「お客様は」

 

パティ「神様だっ!!」

 

パティ「接客それは愛っ!!愛 即ちレストラン!! モットーモットー サービスモット-」

 

パティ「サービスの基本は ここちよいあいさつ!!」

 

パティ「「いらっしゃいませイカ野郎」!!」

 

パティ「「おとといきて下さい」」

 

パティ「「ヘボイも恐れ入ります」」

 

パティ「「1万ベリー入ります ザマありません」」

 

パティはトイレを出て、ホールへ向かう。

 

パティ「うしっ!!いい便出たし 今日も絶好調だ」

 

パティ「モットーモットー サービスモットー!! お客様は神様だ!」

 

パティ「なにーーーーっ!!! お・・・お客様ァーっ!!!?」

 

しかしパティの目に飛び込んできたのは、サンジがフルボディ大佐の首を右手で持ち上げてる姿だった。

 

パティ「またかてめェサンジ!!お客様に何してやがるっ!!! よりによってその人は海軍大佐じゃねェか」

 

サンジ「何だてめェかくそコック おれの名を気安く呼ぶんじゃねェよ」

 

パティ「くそコックにくそコックと呼ばれる筋合いはねェぜ!!」

 

パティ「「お客様」あってのレストランだぞ!! 大切な(・・・)お客様(・・・)」を傷つけるとはどういう事だ!!」

 

サンジはフルボディを落とした。

 

サンジ「客がどうした こいつは今大切(・・)な「食い物(・・・)」を粗末にした上にコックを侮辱しやがった!!  だから思い知らせてやってんのさ」

 

フルボディ「・・・なンだ この店は・・・・・・・・・!! 客にこんな仕打ちをする店があっていいハズがない・・・ こんな店は」

 

サンジ「潰すのか この店を じゃあここで息の根を止めておかなきゃなァ」

 

フルボディ「・・・は!!・・・・・・え・・・!!?」

 

店員「やめるんだ副料理長!!」

 

店員二人がサンジを取り抑える。

 

サンジ「頭に血が上るんだよ!!」

 

店員「抑えろ マジで殺しちまうぞ・・・!!!」

 

サンジ「てめェみてェなつけ上がったカン違い野郎を見るとよォ!!!」

 

店員「やめろ やりすぎだサンジ!!」

 

サンジ「お前がどれ程偉いんだ・・・!!!」

 

フルボディ「!!? ヒ・・・・・・!!!」(何なんだコイツは!!?)

 

ゼフ「うわああああ」

 

店員「今度は何だ!!?」

 

ゼフとルフィが天井を突き破って落下。

 

ゼフ「うう・・・く・・・・・・!!」

 

ルフィ「あー びっくりした」

 

店員「オ・・・オーナー!!何やってんですか一体っ!!」

 

ゼフ「くそォ 何てことだ おれのレストランの天井が・・・!!」

 

ゼフ「てめェのせいだ小僧!!」

 

ルフィ「おっさんが壊したんだろ!!」

 

店員「オーナー!!サンジを止めて下さい!!」

 

ゼフ「ん?」

 

ルフィ「?」

 

ゼフ「オイサンジ・・・!!貴様 また店で暴れてやがんのか・・・」

 

サンジ「うるせェなクソジジイ・・・」

 

パティ「そうなんですよオーナー!!よりによってそのタコのお客様は海軍本部の」

 

ゼフ「おれのレストランを潰す気か このガキャァ!!!」

 

ゼフは義足キックをサンジの顔面に食らわす。

 

サンジ「う!!!」

 

ルフィ「なんだ よく見りゃあいつ さっきの大砲男じゃねェか 何で血まみれなんだ・・・」

 

フルボディ「!」

 

ゼフ「てめェも さっさと出て行かねェか!!!」

 

ゼフはフルボディに義足キックを食らわす。

 

フルボディ「ぎゃああっ」

 

フルボディ「?? ・・・・・・!?」(な・・・何なんだ店主(オーナー)までこう(・・)なのか・・・!!!)

 

フルボディ(客を何だと思ってやがる・・・この俺を誰だと思ってやがる!! 何なんだこのレストランのガラの悪さは・・・!!まるで海賊船じゃねェか・・・!!!)

 

パティ「いいかお客様は神様だっ!!」

 

サンジ「てめェのクソまずい料理を食ってくれる客に限りな・・・」

 

ゼフ「パティ!!サンジ!!ケンカなら厨房でしくされ!!」

 

フルボディ(コイツら本当に!! コックなのか!!?)

 

その時、フルボディの部下の海兵が扉の前に来た。

 

海兵「大尉!!フルボディ大尉・・・・・・ た・・・大変です!!!」

 

フルボディ「!?」

 

海兵「も・・・申し訳ありません!!船の檻から・・・逃げられました・・・!!!」

 

ルフィ「騒がしい店だなァ・・・」

 

海兵「海賊クリークの手下を逃がしてしまいました!!”クリーク一味(・・・・・・)”の手がかりにと 我々7人がかりで やっと捕まえたのに・・・!!!」

 

フルボディ「ばかな・・・!!! どこにそんな体力が・・・!!!奴は三日前に捕まえた時 すでに餓死寸前で以降 何も食わせてねェんだぞ・・・!!!」

 

客「ク・・・クリーク一味!!?」

 

客「この東の海で最強と言われる海賊団じゃねェか・・・!!」

 

海兵「申し訳・・・」

 

その時、海兵は後ろから撃たれて倒れた。

 

女性客「キャーーーーッ」

 

客「うわーーーーッ!!!!」

 

女性客「キャーーーーッ」

 

パティ「「お客様」1名入りました」

 

ゼフ「またおれの店で暴れようって輩じゃねェだろうな・・・」

 

ルフィ「海賊か!」

 

サンジはタバコを吹かす。

 

サンジ「・・・・・」

 

フルボディ「・・・・・・!!」

 

入ってきた一人の男がテーブルに座る。

 

???「・・・・・・ 何でもいい・・・メシを持って来い・・・」

 

???「ここはレストランだろう!?」

 

パティ「「いらっしゃいませイカ野郎」」

 

客「な・・・なんてことを・・・」

 

???「もう一度しか言わねェからよく聞け・・・! おれは客だ 食い物を持って来い・・・!!」

 

フルボディ「あのコックは 殺される・・・!」

 

パティ「お客様「ヘボイモ恐れ入りますが」が 代金はお持ちで?」

 

???「・・・・・・!?」

 

男は銃を取り出し、パティの額に当てる。

 

男「鉛でいいか?」

 

パティ「金は無イんですね?」

 

パティは男を椅子ごと叩き折った。

 

客達「おおおっ!!」

 

フルボディ「何っ!!!?」

 

ゼフ「パティの野郎 店のイスを・・・・・!!!」

 

ルフィ「すげーパワー」

 

パティ「代金払えねェんなら 客じゃねェ(・・・・・)じゃねェか!!」

 

女性客「いいぞコック!!」

 

客「海賊なんてたたんじまえパティさん!!」

 

男は空腹で音が鳴る。

 

パティ「オーオー 腹の虫が鳴いてるなァ海賊」

 

男「・・・・・・!!・・・・・・・・」

 

男「・・・今のァ屁だよ・・・アホダヌキ いいからメシを・・・持って来い」

 

パティ「客じゃねェ奴ァ消え失せろ!!!」

 

サンジ「・・・・・・・・・」

 

パティ「ここは客があってのレストランだ!!!」

 

パティは男を蹴りまくった。

 

パティ「金もねェ海賊なんかにゃ!!残飯だろうと食わせねェ!!!」

 

男「・・・オエッ・・・・・・!!」

 

フルボディ「もういやだ・・・ こんなレストランかかわりたくねェ」

 

ルフィ「・・・・・・」

 

パティ「さーどうぞ「お客様」どもっ 食事をお続け下さーい!!」

 

男は店の外へ放り出されたが、飯を出される。

 

サンジ「食え」

 

男「!!」

 

男は美味そうに食べ始めた。

 

男「面目ねェ・・・!!」

 

サンジ「!」

 

男「こんなにうめェメシ食ったのは・・・おれは初めてだ・・・!!」

 

男「・・・・・・!!面目ねェ面目ねェ!! 死ぬかと思った・・・!!もう ダメかと思った・・・・・・!!!」

 

サンジ「クソうめェだろ」

 

その光景を上のバルコニーからルフィが見ていた。

 

ルフィ「はは・・・」

 

ルフィ「いいーコック 見つけたぞ! にいっ」



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第40話「嵐前」

ルフィ「よかったなーお前っ!! メシ食わして貰えてなーー!!」

 

ルフィ「死ぬとこだったなー はっはっはっは おいコック!!お前 仲間になってくれよ!! おれの海賊船のコックに!!」

 

サンジと男「「あァ!!?」」

 

サンジ「へェ・・・」

 

サンジ「お前海賊なのか・・・・・・! 何でまたこの店に砲弾撃ち込んだりしたんだ」

 

ルフィ「ああ あれはな事故なんだ 正当防衛の流れ弾だ」

 

サンジ「何だ そりゃ」

 

サンジ「何にしてもこの店に妙なマネしねェこった ここの店主(オーナー)は元々名のある海賊団のコックでね」

 

ルフィ「へえ あのおっさん海賊だったのか」

 

サンジ「そのクソジジイ・・・・・にとってこのレストランは”宝”みてェなもんなんだ」

 

サンジ「その上 あの男に憧れて集まったコックどもは全員 海賊ばりに血の気の多いやつばかり まァ 海賊も往来するこの場所にゃ うってつけのメンツなんだけどな」

 

ルフィ「ほんと 騒がしいもんなー この店」

 

サンジ「まーな これが日常だ 最近じゃ海賊とコックの乱闘を見にやってくる客もいる程だ」

 

サンジ「おかげでバイトのウェイター達はビビって 全員逃げ出したよ」

 

ルフィ「はーーーーん それでか おれに1年も働けっつってんのは まーいいや 仲間になってくれよ お前」

 

サンジ「それは断る おれはこの店で働かなきゃいけねェ理由(・・)があるんだ」

 

ルフィ「いやだ!!! 断る!!!」

 

サンジ「な・・・ ・・・・・・何がだ」

 

ルフィ「お前が断る事を俺は断る!! お前はいいコックだから一緒に海賊やろう!!」

 

サンジ「オイオイ おれの言い分を聞けよ・・・」

 

ルフィ「理由って何だ?」

 

サンジ「お前に言う必要はねェ」

 

男「・・・」

 

ルフィ「今 聞けって言っただろ!!」

 

サンジ「俺が言ってんのはおれの意見を聞き入れろってことだ!!三枚にオロすぞこのクソ麦わら野郎!!」

 

ルフィ「何だと麦わらをバカにするとぶっ飛ばすぞこの野郎!!」

 

男「話 割ってすまねェが・・・・・・」

 

ルフィとサンジ「「なんだ!!」」

 

ギン「おれはクリーク海賊団の「ギン」って者なんだが・・・ あんたも海賊なんだろ?目的はあんのかい?」

 

ルフィ「おれはワンピースを目指してる ”偉大なる航路(グランドライン)”へ入るんだ!!」

 

ギン「! ・・・・・・」

 

ギン「コックを探してるくらいだからあんまり人数揃っちゃいねェんだろ・・・?」

 

ルフィ「今こいつで6人目だ!」

 

サンジ「何で おれが入んだよ!!」

 

ギン「あんた悪い奴じゃなさそうだから忠告しとくが・・・」

 

ギン「”偉大なる航路(グランドライン)”だけは やめときな」

 

ギン「あんた まだ若いんだ 生き急ぐことはねェ ”偉大なる航路(グランドライン)”なんて世界の海のほんの一部にすぎねェんだし 海賊やりたきゃ海はいくらでも広がってる」

 

ルフィ「へーそうか・・・ なんか”偉大なる航路(グランドライン)”について知ってんのか?」

 

ギン「・・・・・・いや 何も知らねェ・・・・・・何もわからねェ だからこそ怖いんだ・・・・・・!!」

 

サンジ「あのクリークの手下ともあろう者がずいぶん弱気だな」

 

ルフィ「クリークって?」

 

厨房では、

 

シェフ「3番のオートブルおまちっ!!」

 

シェフ「てめェで持ってけよ ウェイターはいねェんだ」

 

シェフ「ーーーしかしいいのかいパティよォ」

 

パティ「何が」

 

シェフ「さっきお前が店でボコボコにした野郎はクリークの一味の者だったそうじゃねェか」

 

パティ「ああ そんなこと言ってたな」

 

パティはデカ魚を見事に切り身にする。

 

シェフ「”首領(ドン)・クリーク”といやァ この辺の海じゃ最強最悪の海賊の名だぜ」

 

シェフ「そうそう なんせ奴ァ 50隻の海賊船の船長達を総括する「海賊艦隊」の首領(ドン)なんだからな 怪物なんだよまさに!!」

 

調理しながら話を続ける。

 

パティ「それがどうした」

 

シェフ「あの並外れた兵力は5千人を越えると聞いた・・・例えばさっきの野郎が・・・」

 

シェフ「このレストランであんな目にあったと”首領(ドン)・クリーク”に伝えたとしたら 象の大群がアリでも踏み潰すかのように このレストランはミンチにされちまうからな」

 

パティ「ほォーーーーッ じゃあ あの男にゃおとなしく御馳走してやった方がよかったのかい それじゃあ他の「お客様」に失礼だろうが!!」

 

パティ「海上レストラン「バラティエ」名物 戦うコックさんの名が泣くぜ!!!」

 

パティ「おれ達が今まで一体どれだけの海賊どもを追い払ってきたと思ってんだ!!? そんなに怖きゃやめちまえ!!!」

 

シェフ「何だと!!? ああ その一言でウェイターは全員やめちまったんだよな バディ てめェのせいだ この忙しさも!!」

 

パティ「ケッ あんな意気地のねェ野郎どもは要らねェ長物だったんだよ!!!」

 

ゼフ「オイ バカども さっさと働け!!」

 

シェフ達「「「「はいオーナー」」」」

 

 

ギンは小舟に乗る。

 

ギン「じゃあな ただ忠告だけはしておきたかったんだ」

 

ルフィ「でも俺は行くぞ ”偉大なる航路(グランドライン)”!」

 

ギン「ハハ・・・ああ・・・後は好きにしな 他人の俺にあんたの意志を止める権利はない・・・」

 

ギン「それにサンジさん・・・・・・本当にありがとう あんたは命の恩人だよ・・・ あのメシは最高にうまかった」

 

ギン「また食いに来ていいか?」

 

サンジ「いつでも来いよ」

 

ゼフ「コラ雑用小僧!!そこにいたか!?」

 

ルフィ「げ!!おっさん!!」

 

ゼフ「・・・・・・・・・」

 

ゼフはスプーンの乗った皿を見た。

 

ギン「・・・・・・」

 

サンジ「行けよギン・・・」

 

ギン「ああ・・・悪ィな 怒られるんだろ・・・俺なんかにただメシ食わせたから」

 

サンジ「なーに・・・」

 

サンジは皿とスプーンを割り捨てた。

 

サンジ「怒られる理由と 証拠がねェ」

 

サンジ「もう捕まんじゃねェぞギン!!」

 

ゼフ「サンジ!!雑用!!てめェらとっとと働けェ!!!」

 

厨房

 

ルフィ「おれはルフィ!!今から おれが 雑用だっ!!! どうぞよろしく!!」

 

しかしルフィは椅子にもたれかかる。

 

シェフ「6番のデザートまだか!!」

 

シェフ「オウ誰だ注文受けたの!!」

 

シェフ「てめェじゃねェのかよ」

 

シェフ「おれは今 手が離せねェんだ」

 

シェフ「ボーッとしてるからだ」

 

シェフ「何だとやるか お前!!!」

 

シェフ達「「「「やることねェんなら皿でも洗ってろ雑用!!!」」」」

 

ルフィ「よしきた」

 

パティ「サンジの野郎は?」

 

シェフ「店内(ダイニング)で客口説いてるよ」(チラッと見たが、見た事が無い服でとても美しいピンク髪と容姿のスタイルの良すぎる少女が一人いたのだ・・・思わずだが見とれてしまった。)

 

パティ「またか・・・!!だいたいおれは あいつが”副料理長”やってる事だけでムナクソ悪ィんだ」

 

シェフ「しょうがねェよ あいつは店一番の古株なんだから」

 

シェフ「オーナーと仲の悪ィサンジがこの店に居続ける理由を知ってるか?」

 

シェフ「料理長の座を狙ってんだろ?見てりゃわかるぜ・・・」

 

ルフィ「・・・・・・」

 

ルフィは皿を洗う度に落として割ってしまう。

 

シェフ「・・・・・・?」

 

パティ「おい雑用っ!!てめェはさっきから一体 何枚皿割ってんだ!!」

 

ルフィ「あ わりい 数えんの忘れてた」

 

パティ「それを謝んのかっ!!」

 

シェフ「皿洗いは もういいから その辺掃除でもしてろ!!」

 

ルフィ「よし任せろ」

 

ルフィはつまみ食いをした。

 

シェフ「つまみ食いすんな!!」

 

シェフ「メインディッシュじゃねェかそりゃあ!!!」

 

ルフィ「うっめー」

 

ルフィ「よし この鍋をそうじするか」

 

しかしまだ鍋は熱かったため、ルフィは鍋の縁を触ってしまい、

 

ルフィ「熱ちい」

 

シェフ「厨房から出てってくれェ!!!」

 

パティはルフィを両頬をつまむように掴む。

 

パティ「いいな注文取ってくるんだ 「お客様」が何を食いてェかを聞いてこい!できるな?」

 

ルフィ「むい」

 

パティ「ちゃんと教えた通りに接客するんだぞ!!」

 

ルフィ「わかった」

 

ルフィ「疲れるなー雑用は コビーの奴も大変だったんだろうなー」

 

ルフィ「ん!!」

 

ルフィ「げっ!!お前ら!!」

 

雨野ララ達4人はテーブルで食事中であった。ララは16歳でお酒はダメなので水か、ソフトドリンクにしていて、料理も2万ベリー以内の物を注文。高校のカバンはそばに置いておく。

 

ナミ「よっ雑用」

 

雨野ララ「どうも ルフィさん!」

 

雨野ララは女神級の笑顔で言った。

 

ウソップ「1年も働くんだってなァ」

 

ゾロ「船の旗書き直していいか?」

 

ルフィ「お前ら おれをさしおいて こんなうまいモン食うとは ひでェじゃねェか!!」

 

店内の一部男性はララの宇宙一の美しさに見惚れていた。

 

サンジ「うるせーな ひょっとして あれが あいつの仲間らか? ん?」

 

サンジは女性の持つグラスにワインを注いでいた。ナミの可愛さにも気が付いたが、ララの作品内で名前を取った宇宙人の王女であるメインヒロインの王妃()譲りの宇宙一の美しさとチャームの最弱レベルにかかっていたのだ。

 

サンジ(オレンジ髪の方は可愛さもあるが、もう1人は何て美しいピンク髪と容姿、見た事が無い服!!まるで美しさの女神様のようだ!!)

 

サンジは内心、ナミの可愛さに対してもだが、ララの美しさの方に目が♡になり、すっごい見惚れてしまっていたのだ。ついでにグラスに注いだ中身の入ったワインは丁重にテーブルに置く。

 

ルフィ「くらえ」

 

ルフィは鼻くそをゾロの水の入ったコップに入れた。

 

雨野ララ(あっ)

 

ペケ(やってしまいましたね ルフィ殿。)

 

ゾロ「別におれ達の勝手だよな」

 

ウソップ「あ・・・ああ まあな」

 

ゾロ「まァ でも確かにここの料理はうめェよ お前にゃ悪ィと思ってるが」

 

ゾロはコップを口に近づけるが、

 

ゾロ「これはてめェが飲め!!!!」

 

ルフィに無理矢理の形で鼻くそ入り水を飲ました。

 

ルフィ「うぶっ!!!!」

 

ルフィは倒れ、悶える。

 

ルフィ「な・・・!!何てことするんだお前はァ」

 

ゾロ「てめェが何てことするんだ!!」

 

ララは大笑いではなく何とか堪えようと、静かに笑う。

 

ウソップとナミは大笑いだったが、その時。

 

サンジ「ああ海よ 今日という日の出逢いをありがとう ああ恋よ この苦しみに耐えきれぬ僕を笑うがいい」

 

サンジはナミとララに愛のアピールをし出した。

 

サンジ「僕はお二人となら海賊にでも悪魔にでも成り下がれる覚悟が今できた しかしなんという悲劇か!!僕らにはあまりに大きな障害が!!」

 

ルフィとゾロ「「?」」

 

ゼフ「障害ってのァおれのことだろうサンジ」

 

サンジ「うっクソジジイ!!」

 

ゼフ「いい機会だ 海賊になっちまえ お前はもうこの店には要らねェよ え!?」

 

 

???「なるほどね・・・そのコックに助けられて一命を取りとめ ここへ帰ってこれたとそういうわけかギン・・・」

 

ギン「は・・・・・・はい し・・・しかし まさか本船がこんな状態にあるなんて・・・」

 

ギン「”首領(ドン)・クリーク”」

 

クリーク「・・・・・・・・・なんだ」

 

ギン「案内します 会場レストラン「バラティエ」へ」



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第41話「招かれざる客」

サンジ「おいクソジジイ」

 

サンジ「おれは ここの副料理長だぞ おれが この店に要らねェとはどういうこった!!」

 

ゼフ「客とは すぐ面倒を起こす 女と見りゃ すぐに鼻の穴ふくらましやがる」

 

雨野ララ(ゼフにはチャームの発動最弱レベルはあんまり効いてないみたいね。)

 

ペケ(そのようですね。)

 

ゼフ「ろくな料理も作れやしねェし てめェはこの店にとってお荷物なんだとそう言ったんだ 知っての通りてめェはコックどもにもケムたがられてる 海賊にでも何にでもなって早くこの店から出てっちまえ」

 

サンジはゼフの胸ぐらを掴む。

 

サンジ「なんだと 聞いてりゃ言いてえこと言ってくれんじゃねェかクソジジイ!!! 他の何をさしおいてもおれのけなすとは許さねェぞ!! てめェが何を言おうとおれはここでコックをやるんだ!!文句は言わせねェ!!!」

 

ゼフ「料理長(オーナー)の胸ぐらを掴むとは何事だ ボケナス!!!」

 

ゼフはサンジをテーブルに叩きつけた。

 

幸いララ達が料理を避難させた。

 

サンジ「・・・・・・っキショオ」

 

ゼフ「フン」

 

サンジ「てめェが おれを追い出そうとしてもな!!!おれは この店でずっとコックを続けるぞ!!!」

 

サンジ「てめェが死ぬまでな!!」

 

ゼフ「おれは死なん あと100年生きる」

 

サンジ「口の減らねェジジイだぜ・・・・・・!!」

 

厨房のシェフは、

 

シェフ「聞こえたろ 今のサンジの言葉」

 

シェフ「ああ 料理長の座を狙ってるな・・・」

 

ルフィ「あー よかった 許しが出たな これで海賊に」

 

サンジ「なるか!!」

 

そしてサンジは女性であるナミとララに丁重に接する事にした。

 

サンジ「さき程は失礼 おわびにフルーツのマチュドニアを召し上がれ 食後酒にはグラン・マニエをどうぞ お姫様」

 

ナミ「わあっ ありがとう」

 

次にサンジはララの方へ、姫に忠誠を誓うような座り方になる。そしてララの右手を取る。

 

サンジ「あなたは何て美しさだ 着ている服も靴も見た事が無い まるで女神のようだ。」

 

サンジはララの手の甲へキスをした。

 

雨野ララ「お褒めいただき光栄ですわ。私は16歳でお酒は好まないので果物ジュースだと嬉しいのですが。」

 

サンジ「16歳!?それにお酒は好まない!! 少々お待ちください 最高の果物ジュースをお持ちします。」(それに16歳でこんな美しく抜群なスタイル・・・)

 

雨野ララ「優しいコックさんですわね。」

 

ナミ「ほんとね!」

 

サンジ「いえいえ そんな・・・」

 

ゾロ(ララがお嬢様口調で話してやがる。なんかスゲー・・・)

 

ゾロは粗茶を飲む。

 

ウソップ「おいっ」

 

ウソップ「おれ達には何のお詫びもなしか!! 男女差別だ 訴えるぞ このラブコック!!」

 

サンジ「てめェらにゃ粗茶出してやってんだろうが 礼でも言えタコ野郎!!」

 

ウソップ「お!?やんのかコラ手加減はしねェぞ!!やっちまえゾロ!!」

 

ゾロ「てめェが自分でやれよ・・・」

 

ナミ「んーうまいっ」

 

ウソップ「だいたい男相手にゃ皿も下げねェのか」

 

サンジ「キノコ残ってんだろ食えよ!!」

 

ウソップ「残した(・・・)んだよ おれはキノコが嫌いなんだよ ガキの頃に毒にあたってからな」

 

サンジ「こいつは毒じゃねえから平気だ 残さず食え長っパナ!!」

 

雨野ララ「店内で揉め事は起こさない方がいいかと。」

 

ナミ「そうよ 私の為に争わないで」

 

サンジ「はい やめます」

 

ウソップ「ララの言い分なら分かるが、何でてめェのためかっ!!」

 

ナミはサンジの顔を掴み、自分に寄せて、

 

ナミ「ところでねえコックさん?」

 

サンジ「はい」

 

ナミ「ここのお料理 私には少し高いみたい」

 

サンジ「もちろん!!無料(ただ)で」

 

ナミ「うれしい ありがとう」

 

ナミはサンジに抱きつく。

 

サンジ「あー」

 

サンジ「お前らは払えよ!!」

 

ウソップ「なぬっ!!」

 

雨野ララ「あっ 私はちゃんと払いますわ!」

 

サンジ「そうですか!? まもなく最高の果物ジュースを持ってまいりますので」

 

サンジはララへの最高の果物ジュース提供の為に、一度テーブルを後にする。

 

ゾロ「魔女かてめェは・・・・・・!!」

 

ルフィ「あ お茶がうめェ」

 

ルフィは茶を飲む。

 

ナミ「あなた達も十分気を付けるのよ」

 

ゾロ「しかし ララのお嬢様口調はある意味凄かったぜ。」

 

ウソップ「ああ 確かにな。」

 

雨野ララ「お嬢様口調ってやってみると、育ち方がいいって印象を受けるはずですからね。」

 

ゾロ「育ちがいいっていう印象か・・・」

 

女性客「あ サンジさんお久しぶり」

 

サンジ「ああ よく来たねロクサーヌ」

 

ウソップ「あのナンパヤロー」

 

サンジはルフィの頭に右足でのかかと落としを決める。

 

サンジ「ところでてめェは何をくつろいでんだ雑用っ!!!」

 

サンジはルフィを引きずっていく。

 

サンジ「店に客が入ったらおしぼりだ」

 

ルフィ「御意」

 

その後、雨野ララはサンジから最高の果物ジュースを提供され満足し、会計は済ませた。

 

雨野ララ達はメリー号に戻ると、ララはゾロ達の見えない所で日常用スマホで女神様に連絡し、彩南高校の制服の冬服をスカートと共に転送してもらう。

 

雨野ララ「ちゃんとYシャツに冬服の上着とスカートだわ。夏服は今度の暑い時期にでも、今すぐの着替えは船内の見られにくい場所で。今の所気温は夏服を着るほど高くないしね」

 

雨野ララは一応場所はあったので、高校のカバンに夏服の上部分を入れる事にして、とりあえずリボンを外しYシャツまで脱ぎ、上だけブラジャー姿になりデビルーク星人としての尻尾が無い姿でだけと身長とスリーサイズは本家のララと同じなのである。

 

雨野ララ「ブラジャー姿だけど、改めて確認するとララちゃんて本当にバストサイズが89って豊満なでかさよね・・・タプンっとしてるし。」

 

バスト89という巨乳が若干揺れる。

 

ペケ「それはそうですよ。宇宙一の美しさと容姿、スタイルも抜群な王妃様の血を引いた方ですからね。」

 

雨野ララ「でもまぁ とりあえず着替えなきゃ。」

 

冬服用の手首まであるYシャツを着て、それからリボンをYシャツの首部分に巻きつけて、最後に冬服の上着を着用した。脱いだ夏服の上は高校のカバンにしまう。日常用スマホはスカートのポケットではなく、上着の右側のボタン付きポケットにしまい、変身用スマホ型デバイスは左側のボタン付きポケットにしまう。

 

 

そして2日後ーーー事件は突然起きる

 

グラスが落ちて、割れる。

 

店の外に見えるは海賊船の旗。

 

客「”首領(ドン)・クリーク”の海賊船!!!」

 

客「ドクロの両脇に敵への脅迫を示す砂時計・・・」

 

客「間違いない!!クリーク海賊団だ!! どうしてここへ!!?」

 

シェフ「見ろパティ!!!マジで来ちまった!!!追い払ってくれるんだろうな!!!」

 

パティ「ま・・・まさか間違いじゃねェのか!!?兵力5千人の海賊艦隊の首領(ドン)だろ・・・!!?たった一人の部下の仕返しのために わざわざ来るわけ・・・」

 

シェフ「来てるんだよ 間違いなくその船が!!!」

 

雨野ララもバラティエに近づく海賊船を見ていた。

 

雨野ララ(クリークの海賊船 来た!!)

 

ペケ(ララ様 やはりクリークとは戦いますね?)

 

雨野ララ(もちろん ルフィと交互にね でもその前にミホークと場合によっては()るかも。)

 

ウソップ「おいっ!!やべェぞ!!!逃げた方がよくねェか!!?」

 

ジョニー「アニキ~~~船を出してくれ おれ達ァ死にたくねェよ!!!」

 

ウソップ「ってか ララの奴いつの間に上半分だけ着替えたんだ!?」

 

ゾロは刀の柄を持ち、出そうと準備していた。

 

ルフィ「でっけー船!!ギンの奴 お前に恩返しに来たのかなァ」

 

サンジ「そうは思えねェな・・・でも妙なだぜ」

 

ゼフ「・・・・・・?」

 

サンジ「あの船 ボロボロだ・・・!!」

 

サンジ「ああいう巨大ガレオン船をあそこまで いためつけられるとすりゃ まず人の業じゃねェ・・・ なんかの自然現象につかまっちまったんだろう」

 

すると店の扉が開く。

 

客達「「「「!!」」」」

 

パティ「・・・・・・は・・・?」

 

シェフ「!?」

 

クリーク「すまん・・・水と・・・メシを貰えないか・・・金ならいくらでもある(・・・・・・・)・・・」

 

ギンがクリークに肩を貸し、共にやってきた。

 

シェフ「な・・・・・・・・・」

 

パティ「なんだありゃ・・・ 威厳も迫力もねェあれがクリークか?」

 

ルフィ「ハラへってるみたいだな」

 

サンジ「どういうこった・・・」

 

クリークはふらつき倒れた。

 

ギン「首領(ドン)・クリーク!!!」

 

クリーク「・・・たのむ 水と食料を・・・!!」

 

ギン「お願いだ!!船長を助けてくれ!! このままじゃ死んじまうよ!!!」

 

パティ「はっはっはっはっはっはっはっはっ!!!こりゃいい!!傑作だ!! これが あの名だたる大悪党”首領(ドン)・クリーク”の姿か!!」

 

ギン「今度は金もあるんだぜ!!おれ達は客だ!!!」

 

パティ「すぐに海軍に連絡をとれ!!」

 

ギン「!?」

 

パティ「こんなに衰弱しきってるとは政府にも またとねェチャンスだろう!!! 何も食わせるこたァねェぞ!!取り抑えとけ!!」

 

客「そうだ!!そいつが元気になった所で何されるかわかりゃしない!!」

 

客「日頃の行いが悪いんだ ハラすかして死んじまえ!!」

 

客「死んで当然だ そいつはそれだけのことをやってきた!!」

 

シェフ「クリークを復活させたらまず この店を襲うに決まってる!! 一杯の水すら与えることはねェ!!」

 

クリーク「何もしねェ 食わせてもらったらおとなしく帰ると約束する・・!! だから頼む・・・助けてくれ・・・!!!」

 

クリークは土下座を始めた。

 

ギン「ド・・・首領(ドン)・クリーク!!やめて下さい 頭を下げるなんてやめて下さい!!あんたのすることじゃねェよ そんな情けないマネ・・・!!!」

 

クリーク「お願いしますから・・・・・・!! 残飯でも何でもいいですから・・・!!」

 

クリーク「何でも・・・・・・!!」

 

ギン「首領(ドン)・・・・・・・・・!!」

 

パティ「けっ 同情引こうってのか・・・!?」

 

サンジ「おい そこをどけパティ」

 

サンジは両手に料理と酒瓶を持ちながら、左足でのかかと横蹴りを食らわす。

 

サンジ「ほらよ ギン そいつに食わせろ」

 

サンジは料理と酒瓶を差し出す。

 

ギン「サンジさん!!」

 

クリーク「すまん・・・!!!」

 

クリークは料理を食い始めた。

 

シェフ「おいサンジ!!!すぐに そのメシを取り上げろ!!! てめェ そいつがどういう奴だかわかってんのか!!?」

 

シェフ「東の海の覇者”ダマし討ちのクリーク”とはこいつのことだ 始まりは監獄から・・・!!こいつは海兵になりすまし」

 

シェフ「海軍の船上で上官を殺しその船を乗っ取ることで 海賊としてののろしを上げた!!」

 

シェフ「時には”海軍旗”をかかげて港に入り町や客船を襲ったり ”白旗”を振って敵船に襲い掛かったり・・・・・・!! 勝ち続ける(・・・・・)ために手段を選ばず ここまで上りつめた海賊だ!!!」

 

シェフ「この男 本来の強さもハンパじゃねェ・・・!! メシ食ったらおとなしく帰るだと?こいつに限ってあり得ねェ話だ」

 

シェフ「そんな外道は見殺しにするのが 世の中のためってもんだ」

 

すると突然クリークがサンジの首に右腕でのラリアットを決めた。

 

サンジは吹っ飛ばされた。

 

シェフ「サンジ!!!」

 

ギン「は・・・話が違うぞ!!首領(ドン)・クリーク!!! この店には絶対手を出さねェって条件であんたを ここへ案内したんだ!! それにあの男はおれ達の命の恩人だぞ!!」

 

クリークはギンの右肩を掴む。

 

ギン「ぎゃあああ」

 

クリーク「ああ うまかったよ 生き返った気分だ・・・」

 

ルフィ「ギン!!」

 

客達は恐怖のあまり店を出ていく。

 

サンジ「そう きたか・・・」

 

クリーク「いいレストランだ この船をもらう」



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第42話「海賊艦隊提督”首領(ドン)・クリーク”」

恐怖でレストランを出ていく客達。

 

シェフ「言わんこっちゃねェ!!これがクリークなんだ!!!この船をもらうだと!!?」

 

客「船に乗り込め!!」

 

客「巻き込まれるぞォ!!」

 

パティ「・・・・・・・っ・・・ !?・・・何の騒ぎだ・・・?」

 

ギン「首領(ドン)・クリーク・・・約束が・・・ ・・・・・・・・・!!」

 

ルフィ「おい ギン!!大丈夫か!?」

 

サンジ「・・・・・・」

 

パティ「え・・・・・・!! え・・・・・・!!」

 

クリーク「ウチの船はボロボロになっちまってな 新しいのが欲しかったんだ お前らには用が済んだらここ(・・)を下りてもらう」

 

クリーク「今 船に息のある(・・・)部下どもが約百人 空腹と重傷でくたばってる」

 

クリーク「あいつらの水と食料を百食分 まず(・・)用意してもらおう」

 

クリーク「すでに餓死者もでてる 早急に出せ」

 

シェフ「この船を襲うとわかってる海賊を あと百人おれ達の手で増やせってのか・・・!? 断る!!!」

 

クリーク「断る・・・?勘違いしてもらっちゃ困る おれは注文してるわけじゃなェ」

 

クリーク「命令してるんだ 誰も おれに逆らうな!!!」

 

シェフ達はビビってしまった。

 

ギン「サンジさんすまねェ・・・おれは・・・こんなつもりじゃ・・・」

 

パティ「てめェは・・・!!何て取り返しのつかねェことしてくれたんだ ・・・・・・!おいどこへ行くサンジ!!」

 

サンジ「厨房さ あと百人分メシを用意しなきゃならねェ」

 

シェフ達「なにィ!!?」

 

ギン「サンジさん・・・!!?」

 

クリーク「そう それでいい・・・・・・」

 

ルフィ「サンジ」

 

シェフ達はサンジを囲んで銃を向ける。

 

シェフ「てめェは回し者かよ サンジ 厨房に入らせるわけにはいかねェ お前のイカレた行動には もう 付き合いきれねェ!!」

 

サンジは両腕を広げる。

 

シェフ「!」

 

サンジ「いいぜ おれを止めたきゃ 撃て」

 

サンジ「わかってるよ・・・相手は救いようもねェ悪党だってことくらい・・・」

 

ルフィ「!」

 

シェフ「・・・・・・・・・!!」

 

サンジ「でも おれには食わせて その先どうなるかなんて 考えるのも面倒くせェ・・・・・・・・・」

 

サンジ「食いてェ奴には食わせてやる!!! コックってのは」

 

サンジ「それでいいんじゃねェのか!!」

 

シェフ「・・・・・・・」

 

パティはサンジを殴り倒す。

 

シェフ「パティ!!」

 

パティ「抑えとけ」

 

パティ「サンジ お前は おれが追い払った客にたまに裏口でメシをやってるよな おれとお前のどっちが正しいとは言わねェが 今回の これはてめェのミス(・・)だ!!これ以上 余計なマネをするな おれはこの店を守る!!」

 

サンジ「・・・・・・」

 

パティ「幸い敵は まだ一人”首領(ドン)・クリーク”と言えど このおれ達を相手に何ができる!!」

 

パティ「ここは日々 海賊うごめく海上のレストラン どんな客だろうと接客の準備は万端よ!!!」

 

パティはバズーカを持ち出し、クリークに向ける。

 

パティ「食後に一つ 鉄のデザートを食って行け!!!」

 

パティ「食あたり砲弾(ミートボール)っ!!!!」

 

パティはバズーカから一発の砲弾を放った。

 

クリーク「小癪」

 

砲弾はクリークに直撃し、爆発した。

 

ギン「首領(ドン)っ!!」

 

クリークは扉を破壊して、外の手すりまで吹っ飛んだ。

 

パティ「まいったな 扉 壊しちまった・・・・・・・ 店主(オーナー)にどやされるぜ・・・・・・」

 

シェフ「なに 店を守るためだ 小せェ被害さ・・・」

 

サンジ「クリークの船に残った連中をどうするつもりだよ・・・」

 

パティ「さァな 船にバターぬって火でもつけるか・・・」

 

クリーク「そいつあうめェんだろうなヘボコック・・・!!」

 

パティ「!! バカな・・・」

 

クリーク「クソマズいデザート出しやがって 最低のレストランだぜ・・・・・・」

 

ルフィ「体が・・・金ピカだ・・・!!!」

 

パティ「・・・鋼の鎧とはくだらねェ小細工を・・・!!!たたみかけろ!!!」

 

シェフ「オオッ」

 

パティ達は突っ込むが、

 

クリーク「うっとしいわぁ!!!」

 

クリークは手に持つ銃と武装による銃器でシェフ達を撃ちまくった。

 

シェフ達「うわああああ!!!!」

 

ルフィ「体中から・・・・・・弾丸が・・・」

 

ギン「・・・・・・!!」

 

クリーク「虫けらどもがこの おれに逆らうな・・・!! おれは最強なんだ!!!」

 

クリーク「誰よりも強い鋼の腕!!」

 

クリーク「誰よりも硬いウーツ鋼の体!!!」

 

クリーク「全てを破壊するダイタの拳!!! 全身に仕込んだあらゆる武器!!!」

 

クリーク「50隻の大艦隊に5千人の兵力!!! 今まで全ての戦いに勝ってきた!!おれこそが首領(ドン)と呼ばれるにふさわしい男!!!」

 

クリーク「おれが食料を用意しろと言ったら 黙ってその通りにすればいいんだ!!! 誰も おれに逆らうな!!!」

 

ゼフが超デカイ袋をクリークの目の前に置いた。

 

クリーク「!」

 

パティ「オーナー・ゼフ!!」

 

ゼフ「百人分はあるだろう・・・・・・ さっさと運んでやれ・・・」

 

クリーク「・・・・・・ゼ・・・!! ゼフだと・・・!!?」

 

シェフ「何て事を!!! 店主(オーナー)!!一体どういうつもりですか!!?」

 

シェフ「船にいる海賊立まで呼び起こしたら この店は完全に乗っ取られちまうんですよ!!?」

 

ゼフ「その戦意が あればの話だ・・・」

 

シェフ「え・・・」

 

ゼフ「なァ”偉大なる航路(グランドライン)”の落ち武者(・・・・)よ・・・」

 

シェフ「ま・・・まさか!!!”首領(ドン)・クリーク”が落ち武者!!?」

 

シェフ「この東の海の覇者でも・・・50隻の”海賊艦隊”でも・・・!!」

 

シェフ「渡れなかったのか!!?”偉大なる航路(グランドライン)”!!!」

 

ギン「・・・・・・」

 

ルフィ「”偉大なる航路(グランドライン)”!?」

 

クリーク「貴様は・・・”赤足のゼフ”」



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第43話「この航路、やめとけ」

クリーク「生きていたのかお前が あの”赤足のゼフ” コックにして船長を務めたという無類の海賊」

 

ゼフ「生きてたらどうだってんだ てめェにゃ関係のねェことだ 見ての通りおれは もうコックとして生きてる」

 

クリーク「ハハハ・・・そう言うと聞こえはいいな・・・見た所コックとして生きてるというより コックとしてしか(・・)生きられなくなったようにみえるが」

 

ゼフ「・・・・・・」

 

クリーク「今の貴様には”赤い靴”ははけねェってことだ」

 

クリーク「”赤足のゼフ”といやあ 戦闘において一切 手を使わなかったという蹴り技の達人!!! その強靭な脚力は岩盤をも砕き 鋼鉄にすら足形を残す事が出来たと聞く」

 

クリーク「そして”赤足”とは敵を蹴り倒して染まる 返り血をあびた貴様の靴のこと」

 

クリーク「そして”赤足”とは敵を倒して染まる 返り血を浴びた貴様の靴のこと」

 

クリーク「噂に聞いた海難事故で死には至らずともその大切な足を失ったとみえる 貴様にとって片方の足を失うということは戦闘不能を意味するはずだ」

 

サンジ「・・・・・・」

 

ゼフ「戦闘はできなくとも料理ができるこの両手があればな てめェ 何が言いてェんだ ハッキリ言ってみろ」

 

クリーク「”赤足のゼフ”お前は かつてあの悪魔の巣窟”偉大なる航路グランドライン”へ入り 無傷で帰った海賊おとこ その期間丸一年(・・・)の航海を記録した「航海日誌」をおれによこせ!!!」

 

ルフィ「へーっ おっさんも”偉大なる航路(グランドライン)”に入ったことあんのか」

 

ゼフ「まァな」

 

ゼフ「「航海日誌」か確かに・・・俺の手元に それはある だが 渡す訳にはいかんな」

 

ゼフ「航海日誌はかつて航海を共にした仲間達全員とわかつ我々の誇り 貴様にやるには少々重すぎる!!!」

 

クリーク「ならば奪うまでだ!!! 確かにおれは”偉大なる航路(グランドライン)”から落ちた!! だが腐っても最強の男”首領(ドン)・クリーク”」

 

クリーク「たかだか弱者共が恐れるだけの闇の航路など 渡る力は十分にあった!!兵力も!!野心も!!」

 

クリーク「唯一つおしむらくは「情報」!!!それのみがおれには足りなかった!!!」

 

クリーク「ただ知らなかった・・・・・・だけだ 航海日誌はもらう そしてこの船も!!」

 

パティ「そうはさせねェこの店を失っちゃあおれ達に行き場はねェんだ」

 

シェフ「そうさ ここにいるコックは どこの店も追い出されてここへ行き着いたはみ出し者」

 

シェフ「店主ゼフは唯一おれ達をコックとして受け入れてくれた恩人なんだ」

 

シェフ「この店を乗っ取られてたまるか!!」

 

クリーク「ほざけ!!貴様らと おれとの力の差は歴然!!! たった今 証明してやったはずだ!! このおれが最強であることを!!」

 

クリーク「ゼフの航海日誌を手に入れ おれは再び海賊艦隊を組み”ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)”をつかみ この大海賊時代の頂点に立つのだ」

 

しかしルフィが出て、

 

クリーク「!」

 

ルフィ「ちょっと待て!! 海賊王になるのは おれだ」

 

シェフ「! な・・・雑用っ!!」

 

サンジ「・・・・・・」

 

パティ「おい引っ込んでろ 殺されるぞ!!」

 

ルフィ「引けないね ここだけは!!」

 

クリーク「何か言ったか小僧 聞き流してやってもいいんだが」

 

ルフィ「いいよ聞き流さなくて おれは事実を言ったんだ」

 

クリーク「遊びじゃねェんだぞ」

 

ルフィ「当たり前だ」

 

パティ「?」

 

ウソップ「二人とも さっきの話聞いてたろ あのクリークが渡れなかったんだぞ」

 

ウソップ「な!悪いことはいわねェよ やっぱやめようぜ!あんなとこいくの!」

 

雨野ララ「そんな事言われても・・・」

 

ゾロ「うっせェな おまえは黙ってろ」

 

他のシェフ達も声がする方を向き、

 

ゾロ「戦闘かよルフィ」

 

雨野ララは左手首にデバイスを装着したまま。

 

雨野ララ「手を貸しますか?」

 

サンジを含め一部のシェフ達も雨野ララの宇宙一の美しさと最弱レベルのチャームによって見惚れていた、ゼフとクリークにはさほど効いてはいないようだが。

 

シェフ(何なんだ あの娘!? なんつー美しさのあるピンク髪とスタイル抜群の容姿だよ!? あの見た事が無い服は!?)

 

サンジ(女神様!?)

 

ギン(あの娘・・・なんて美しさのあるピンク髪とスタイル抜群の容姿なんだ!? 見た事が無い服だぞ!! まるで女神のような美しさだ!)

 

ルフィ「ゾロ・ウソップ・ララ いたのか いいよ とりあえず座ってて」(というかララの奴 いつの間にか上だけ着替えたのか・・・)

 

クリーク「・・・・・・ハ・・・ ハッハッハッハ」

 

クリーク「ハッハッハッハ そいつらはお前の仲間か 女一人もいるとはいえずいぶんとささやかなメンバーだな!!」

 

ルフィ「何言ってんだ あと二人いる!!」

 

サンジ「おい それは俺を入れてだろ」

 

クリーク「ナメルな小僧!!!情報こそなかったにせよ 兵力5千の艦隊が たった七日で壊滅に帰す 魔海だぞ!!!」

 

パティ「!!」

 

シェフ「な・・・七日!!?」

 

シェフ「クリークの海賊船がたった七日で壊滅だと!!?」

 

シェフ「一体 何があったんだ・・・・・・!!」

 

ウソップ「きィたかおいっゾロ ララ!!一週間で50隻の船が」

 

ゾロ「面白いじゃねェか」

 

雨野ララ「それくらいじゃないと、行く価値すら無くなってしまうって事でしょ?」

 

ウソップ「いや・・・行く価値すら無くなってしまうって・・・」

 

クリーク「無謀というにもおこがましいわ!!おれは そういう冗談が大嫌いなんだ このまま そう言い張るのならここで待て この場で おれが殺してやる!!」

 

クリークは食料袋を掴み、持ち上げる。

 

クリーク「・・・いいか 貴様ら全員に」

 

クリーク「一時の猶予をやろう おれは今からこの食料を船に運び部下共に食わせて ここへ戻ってくる」

 

クリーク「死にたくねェ奴はその間に店を捨てて逃げるといい おれの目的は航海日誌とこの船だけだ」

 

クリーク「もし それでも無駄に殺されることを願うなら 面倒だがおれが海へ葬ってやる そう思え」

 

クリークは店を出て、自分の船へ戻る。

 

 

ギン「サンジさんすまねェ!!・・・おれは まさか・・・ こんなことになるなんて・・・・・・!! おれは・・・・・・」

 

ゼフ「おい てめェが謝る事じゃねェぞ 下っ端」

 

ギン「え・・・」

 

シェフ「店主(オーナー)

 

ゼフ「この店のコックがそれぞれ自分の思うがままに動いた ただ それだけのことだ」

 

パティ「オーナー!!だいたいあんたまでサンジの肩を持つようなマネするとは どういうことですか!!」

 

シェフ「そうですよ!!事の原因はあの野郎にあるんです」

 

シェフ「オーナーの大切なこの店をあいつは潰す気なんだ!!」

 

シェフ「なァサンジ!!この機にうまく 料理長の座を奪う方法でも思いついたか!! 本当に脳みそイッちまったかどっちだ!!!」

 

ゼフ「黙れボケナス共!!!」

 

ゼフ「てめェらは一度でも死ぬほどの空腹を味わった事があるのか 広すぎるこの海の上で食料や水を失うことが どれ程の恐怖かどれ程つらいことかを知ってるのか!!」

 

サンジは口に咥えたタバコに火をつける。

 

パティ「え・・・・・・ ど・・・どういうことです 店主(オーナー)

 

ゼフ「済んじまったことをグチグチ掘り返してるヒマがあったら 裏口から さっさと店を出ろ!!」

 

パティ「おれは・・・残って戦うぜ やられっぱなしじゃ腹の虫がおさまらねェ」

 

シェフ「・・・・・・おれもだ ここは おれの働く店なんだ」

 

シェフ「どうせ 他に行き場もねェしな」

 

ギン「な・・・何やってんだ あんた達 首領(ドン)の力はさっきみたハズだろう!?逃げた方がいいぜ!!」

 

サンジ「おいギン・・・」

 

サンジ「お前に言っとくが 腹を空かせた奴にメシを食わせるまで(・・)はコックとしてのおれの正義」

 

サンジ「だけどな こっから先の相手は腹いっぱいの略奪者 これから おれがてめェの仲間をブチ殺そうとも文句は言わせねェ」

 

サンジ「この店を乗っ取ろうってんなら たとえてめェでも容赦なくおれは殺す」

 

サンジ「いいな」

 

ギン「・・・・・・!!」

 

パティ「ケッ てめェで生かしといて殺すんじゃ 世話ねェなサンジ」

 

サンジ「うるせェくそコック」

 

ルフィ「な!なんか あいついいだろ?」

 

ウソップ「どうでもいいよあんな奴!それより早く逃げねェと・・・」

 

雨野ララ「私はいいと思いますよ。コックとしての腕はいいですし」

 

ウソップ「ララ おめェは女で、奴に優しく接されたからそう言うだろうけどな・・・」

 

ゾロ「とにかくよ 相手はボロボロのケガ人だぜ」

 

ルフィ「どのみち おれはあいつと戦わなきゃいけねェ 本当にすげェ奴だとしたらいずれぶつかるんだ」

 

雨野ララ「私もあいつと戦う事になるでしょう 悪いですけど。それに皆さんの目の前で初めて変身する事にもなりますから」

 

ルフィ「そうか・・・しょうがねェな」

 

ルフィ「そういえばギン」

 

ギン「え・・・」

 

ルフィ「お前”偉大なる航路(グランドライン)”のこと 何もわからねェって言ってたよな 行ってきたのにか?」

 

ギン「・・・・・・!! わからねェのは事実さ 信じきれねェんだ・・・”偉大なる航路(グランドライン)”に入って七日目の あの海での出来事が現実なのか・・・夢なのか まだ頭の中で整理がつかねェでいるんだ・・・突然 現れた・・・」

 

ギン「たった一人(・・・・・)の男に 50隻の艦隊が壊滅させられたなんて・・・!!」

 

ルフィ「え!!?」

 

雨野ララ「なんと!?」(出たわ ミホークの事が!)

 

ペケ(ええ。)

 

サンジ「ばかな!!」

 

シェフ達「「「たった一人に”海賊艦隊”が潰されただと!!?」」」

 

ギン「わけもわからねェままに 艦隊の船が次々と沈められていって・・・あの時 嵐が来なかったら おれ達本船も完全にやられてた」

 

ギン「仲間の船が何隻残ってるかもわからねェ ただ恐ろしくてあれを現実だと受け止めたくねェんだ・・・!!あの男の人を睨み殺すかと思う程の」

 

ギン「鷹のようにするどい目(・・・・・・・・・・)を思い出したくねェんだ!!!」

 

ゾロ「何だと!!?」



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第44話「叩っ斬られたガレオン船」

パティ「そ・・・そのたった一人の男に・・・クリークの大艦隊は潰されたのか・・・・・・!!」

 

ギン「・・・・・・」

 

ゼフ「・・・・・・そりゃあ・・・ ”鷹の目の男”に違いねエな・・・」

 

パティ「た・・・ ”鷹の目の男”・・・・・・!!!」

 

ゼフ「お前が確かに その男の目を ”鷹”のように感じたかどうかは証拠にはならねェが そんな事をしでかす事そのものが 奴である十分な証拠だ・・・!!」

 

ウソップ「た・・・た・・・ たかのめ・・・!!?」

 

ウソップ「だれだそりゃ」

 

ルフィ「さー誰だろうなー」

 

雨野ララ「誰でしょうねー」

 

ゾロ「おれの探してる男さ・・・」

 

ルフィ・ウソップ・雨野ララ「「「え!?」」」

 

ゾロ「ジョニーの情報 じゃあこの店にも・・・」

 

シェフ「”鷹の目の男”か・・・」

 

シェフ「”真っ赤な目(・・・・・)の男”ならこの店に来た事があるけど」

 

シェフ「あァ ワイン飲みすぎて目ェ真っ赤にしてた奴な」

 

シェフ「体に引火して爆発したどっかのバカか」

 

シェフ「ありゃみごとだったよ」

 

ジョニー『アニキが ずっと探してた”鷹の目の男”も現れたことがあるらしいぜ』

 

ゾロ「・・・・・・!! あのヤロー ガセネタか・・・・・・!!」

 

ルフィ「ジョニーが・・・・・・?どうしたんだ?」

 

ゾロ「いやなんでもねェ」

 

サンジ「・・・艦隊を相手にしようってくらいだ その男 お前らに深い恨みでもあったんじゃ?」

 

ギン「そんな覚えがねェ!」

 

ゼフ「昼寝の邪魔(・・・・・)でもしたとかな・・・」

 

ギン「ふざけるな!!そんな理由でおれ達の艦隊が潰されてたまるか!!!」

 

ゼフ「そうムキになるな もののたとえだ 例えば”偉大なる航路(グランドライン)”って場所は そういう(・・・・)所だと言ってるんだ」

 

ルフィとウソップ「「?」」

 

雨野ララ「つまりは?」

 

ゾロ「何は起きてもおかしくねェって事だろ」

 

ルフィ「くーーーーっ ぞくぞくするなーーーっ!! やっぱそうでなくっちゃなーーーっ」

 

ウソップ「てめーは 少しは身の危険を知れ!!」

 

雨野ララ「面白いじゃないですか。」

 

ウソップ「おいララ おめェも知った方がいいぜ!」

 

ゾロ「でも これでおれの目的は完全に ”偉大なる航路(グランドライン)”にしぼられた あの男(・・・)はそこにいるんだ!!!」

 

サンジ「女神さまの事を悪く言いたくないが お前ら真っ先に死ぬタイプ(・・・・・)だな」

 

ウソップ(ララの事悪く言いたくない・・・ほんとに男女差別だぜ・・・)

 

ゾロ「当たってるけどな・・・バカは余計だ・・・」

 

サンジ「?」

 

ゾロ「剣士として最強を目指すと決めた時から命なんてとうに捨ててる このおれをバカと呼んでいいのはそれを決めたおれだけだ」

 

ルフィ「あ おれもおれも」

 

ウソップ「勿論おれも男として当然だ」

 

ゾロは刀の柄をウソップのこめかみにぶつける。

 

ゾロ「おめェはウソだろ」

 

雨野ララ「私は女ですけど、ゾロさんの意見に同意です。」

 

サンジ「バカバカしい」

 

ゼフ「・・・・・・」

 

ギン「・・・・・・」

 

パティ「おいおい!! このノータリン共!!今の この状況が理解できてンのか!!?」

 

サンジ「!」

 

パティ「今 店の前に停まってんのはあの”海賊艦隊”提督 ”首領(ドン)・クリーク”の巨大ガレオン船だぞ!! この東の海で最悪の海賊団の船だ!!! わかってんのか!?現実逃避はこの死線を越えてからにしやがれ!!」

 

雨野ララ(艦隊って言っても、人数が多いだけで部下達は強くないし、鉄壁のパールって奴とクリークはそれなりにやる方だし。)

 

ペケ(はい!部下達はララ様の敵ではないでしょう!)

 

 

ガレオン船では、部下達がクリークの持ってきた食料を食べていた。

 

部下たちは復活した。

 

部下「助かったあああ」

 

部下「よかった おれ達ァ生きてる!!」

 

部下「夢みてるみてェだ!」

 

部下「あの悪夢から解放されたんだ・・・・・・!!」

 

部下「”海賊の墓場”から生きて帰ったんだァーーーーっ!!」

 

クリーク「そうだ これでまた再び ”偉大なる航路(グランドライン)”を目指せるというわけだ・・・」

 

部下達「「「え!!?」」」

 

クリーク「は? 何だその顔は・・・」

 

部下「また・・・・・・」

 

部下「あんな所へ・・・・・・!?」

 

しかしクリークは部下に発砲した。

 

クリーク「他に? 意義のある奴はいねェな」

 

部下「・・・お・・・」

 

部下達「「「オオオオオオオオ!!!」」」

 

クリーク「まずは この いつ沈むとも限らん ボロ船を捨てて海上レストランを乗っ取れ 相手は たかがチンピラみてェなコック共だ なめてかかって釣りがくる」

 

コック「押し寄せてくるぞ 雄叫びが聞こえる!!」

 

コック「守り抜くぞ この船はおれ達のレストランだ!!」

 

そしてガレオン船が到着し、部下達が下りてきた。

 

部下「どけどけコック共ォ~~~~~~っ!!!」

 

その時だった、巨大ガレオン船が真っ二つに斬られたのだ。

 

コック「え・・・・・」

 

コック達は驚く。

 

ルフィ「何だ!!!」

 

雨野ララ「何なの!?」(ミホークの仕業だけど・・・)

 

ペケ(ええ 来ましたね。)

 

ルフィ達やサンジとパティ、ゼフ、クリークでさえ突然の事態に驚愕した。

 

クリーク「何が起きたァ!!!!」

 

部下「首領(ドン)・クリーク!!!本船は・・・!!!」

 

部下「うわあああ」

 

部下達は傾く本船内で転げ落ちていく。

 

部下「斬られました!!!」

 

クリーク「斬られた?斬られただと!!?この巨大ガレオン船をか!!? そんな・・・」

 

クリーク「・・・・・・!!!バカな話があるかァ!!!」

 

ゾロ「まずいっ!表の船にナミもヨサクもジョニーも乗ったままだ!!」

 

ウソップ「くそっ!!もう 手遅れかも知れねェぞ!!!」

 

雨野ララ「でも急がないと!!」

 

ゼフ「錨を上げろ!!! この船ごともってかれちまうぞ!!!」

 

コック「はいっ」

 

ジョニ「アニギ~~~!!お嬢さん~~!!」

 

ヨサク「ア~~~~ニギィ~~~っ!!!」

 

ジョニーとヨサクが店まで泳いできた。

 

ゾロ「ヨサク!!ジョニーッ!!無事か!!船は!?船がないぞ!!ナミはどうした!?」

 

ジョニー「それが・・・ずいばせんアニキ・・・!!もうここにはいないんです!!」

 

ジョニー「ナミの姉貴は!!」

 

ナミ『じゃあね!あいつらに言っといて!』

 

ヨサク『宝 全部持って逃げちゃいました(・・・・・・・・)!!!』

 

ナミ『縁があったらまた会いましょって』

 

ルフィ・ゾロ・ウソップ・ララ「「「「な!!!! 何だと《何ですってェェェェ》ォォォォ!!!?」」」」

 

ゼフ「・・・・・・!」

 

ゼフ「あ・・・ あの男は・・・!!」



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第45話「鷹の目の男」

斬られたガレオン船

 

部下達「「「うわあああああ」」」

 

コック「何なんだ一体・・・!!」

 

コック「わからねェが たぶん・・・船の弾薬でも爆発したんだろう」

 

ジョニー「すまねェ兄貴!!!」

 

ガレオン船が斬られる少し前の事だった。

 

ナミは賞金首のリストを手に眺めていた。

 

ジョニー『どうしたんです ナミの姉貴 賞金首のリスト ぼーっと眺めて』

 

ナミ『!』

 

ナミ『ううん 何でもない』

 

ヨサク『おーっ さすが高額の海賊に目をつけやしたね』

 

ジョニー『でもそいつは狙わねェ方がいいっすよ』

 

ジョニー『一時期はおとなしく影を潜めてたんですがね』

 

ヨサク『最近また暴れ出したって話なんですよ』

 

ナミ『さて』

 

ヨサク『まー でも2千万ベリーの賞金ってのは捨てがたいけどな!』

 

ジョニー『こいつの強さときたら このおれ達でも紙一重で殺される可能性が紙一重であるからな』

 

ジョニーとヨサク『『ん?』』

 

ナミはお宝が入ったデカ袋を引っ張り出す。

 

ジョニー『ちょ・・・ちょっとナミの姉貴?そりゃあ・・・おれ達の船の宝じゃ・・・』

 

ナミ『うん!運んできたの』

 

ヨサク『え? だっておれ達ずっと この船にいるつもりはないっすよ?』

 

ナミ『二人ともちょっと向こう向いてて』

 

ジョニーとヨサク『『ええ??』』

 

ナミ『服を着替えたいの!恥ずかしいからあっち向いてて』

 

ナミは赤くし、服の胸部分をちょっと引っ張る。

 

ヨサク『あ・・・・・・ふ・・・服を!?何で今・・・』

 

ジョニー『は・・・はい あっち向いてます』

 

ジョニーとヨサクはちょっと赤面し、後ろを向く。

 

ジョニー『ナ・・・ナミの姉貴ったら見かけ通りに大胆なんだから』

 

ヨサク『ちょ・・・ちょっとくらいみても バチ当たんねェよな・・・ちょっとだけ』

 

ジョニー『そーだよなーーーーっ ちょっとだけ』

 

ヨサク『ああ2秒だけ』

 

二人は後ろ首を掴まれ、

 

ジョニー『え?』

 

海へ押し落とされる。

 

ジョニーとヨサク『『は!?』』

 

二人は海面に上がるが、

 

ジョニー『な!? 何するんすかナミの姉貴!!』

 

ナミは笑顔で、

 

ナミ『何って・・・仕事(ビジネス)よ 私は海賊専門の泥棒だもん! この船だって例外じゃないわ 私は一度だって仲間だなんて言った覚えはないわ 手を組んでただけ(・・・・・・・・)!』

 

ナミ『あ・・・でもあんた達の宝は例外ね!』

 

ジョニー『・・・・・・!』

 

ナミ『ルフィ達とは短い付き合いだったけど 結構楽しかった!ララ あの子にも言っといてね。』

 

ナミ『じゃあね!あいつらに言っといて!縁があったらまた会いましょって』

 

ジョニーとヨサク『『え』』

 

ナミはメリー号と共に行ってしまった。

 

ジョニー『ちょ・・・ちょっと困るっす ナミの姉貴ィ!!!』

 

ヨサク『おれ達 一応船番 頼まれてるんすよォ!!!』

 

ジョニー『宝返してくれーーーっ!!』

 

二人の横をガレオン船が通過した。

 

ジョニー『何だ 今度はァ~~~~~っ!!!』

 

ジョニー「そういうアンパイで逃げられました!!!」

 

ゾロ「くそっ!!あの女!! 最近おとなしくしてると思ったら油断もスキもねェっ!!!」

 

ウソップ「この非常事態に輪をかけやがって!!!」

 

雨野ララ「ナミさん・・・」(アーロン一味が支配中の故郷の村に戻るんだよね・・・)

 

ルフィ「待て!まだ船が見えるぞ!!」

 

ゾロ「何!?」

 

ルフィ「ゴーイングメリー号だ・・・!!」

 

ルフィ「ヨサク!ジョニー!お前らの船は!?」

 

ヨサク「それは まだ残ってやすが」

 

ルフィ「ゾロ!ウソップ!」

 

ゾロ「ほっとけよあんな泥棒女 追いかけて何になる」

 

ウソップ「でも船は大事だろ あの船は・・・・・・!!」

 

ルフィ「おれはあいつが航海士じゃなきゃ いやだ!!! ララもそう思うだろ?」

 

雨野ララ「まあ 航海士としての能力は高いでしょうしね。」

 

ゾロとウソップ「「!」」

 

ゾロ「ララもあの女の航海士の腕は買ってるようだし、わかったよ 世話のやける船長(キャプテン)だぜ おいウソップ行くぞ!!」

 

ウソップ「お・・・おう」

 

ジョニーとヨサク「「ゾロのアニキ!船の用意できやした!!」

 

ウソップ「ルフィ ララ お前らは?」

 

ルフィ「おれはだめだ このレストランで 何のケリもつけてねェから!」

 

雨野ララ「私はルフィさんを手伝いたいです。」

 

ゾロ「二人とも気をつけろよ こっちの事態も尋常じゃねェんだ」

 

雨野ララ「はい。」

 

ルフィ「わかってる」

 

部下「あいつだァ!!!!」

 

ルフィ「!!」

 

雨野ララ「!!」

 

部下「首領(ドン)・クリーク!!!あの男です!!! 我々の艦隊を潰した男!!!」

 

一つの四角形の黒い棺桶タイプの小舟に一人の男が乗っていた。

 

部下「ここまで追って来やがったんだ!!!」

 

部下「おれ達を殺しに来やがった!!」

 

クリーク「あの野郎・・・」

 

ゾロ「まさか・・・あれが・・・ 鷹の目の男・・・・・・!?」

 

パティ「あいつが・・・一人で50隻の船を 沈めたってのか・・・!?」

 

コック「・・・じゃあたった今クリークの船を破壊したのも!?」

 

コック「普通の人間と変わらねェぞ・・・特別な武器を持ってるわけでもなさそうだ・・・」

 

ゼフ「武器なら背中にしょってるじゃねェか!」

 

コック「そんな・・・まさか!」

 

コック「・・・・・・じゃあ あの剣一本で大帆船をブッた斬ったとでも!?」

 

ゼフ「そうさ・・・・・・”鷹の目の男”とは大剣豪の名 奴は世界中の剣士の頂点に立つ男だ」

 

その男は表情がまさに鷹のように鋭い目つきをしていた。

 

部下「・・・・・・!!」

 

部下「終わりだ・・・」

 

部下「畜生ォ てめェ!!何の恨みがあっておれ達を狙うんだ!!!」

 

男「・・・・・・」

 

男「ヒマつぶし」

 

部下「フザけんなァーーーーーーっ!!!」

 

部下は銃を取り出して、男に向けて2発の弾丸を放った。

 

男は背の黒い長刀を抜き、刀身を弾丸に向けて、外した。

 

雨野ララ「あの人 やりますね・・・」(ミホーク さすがだわ・・・)

 

ペケ(それは私も否定しません・・・)

 

部下「え・・・・・・!!?は・・・ハズれたぞ」

 

部下の後ろにゾロが現れる。

 

ゾロ「外した(・・・)のさ 何発撃ち込んでも同じだ 切っ先で そっと弾道を変えたんだ」

 

部下「・・・・・・!?てめェは誰だ!!」

 

ゾロ「あんな優しい剣は見た事がねェ」

 

男は黒刀を背にしまう。

 

男「”柔”なき剣に強さなどない」

 

雨野ララ(今の名言 ちょっと教訓になるかもね・・・。)

 

ペケ(ララ様・・・)

 

ゾロ「その剣でこの船も割ったのかい」

 

男「いかにも」

 

ゾロ「なる程・・・ 最強だ」

 

部下「か・・・刀3本・・・!?おい・・・コイツまさか・・・・・・!!」

 

ゾロ「おれは お前に会うために海へ出た!!」

 

ゾロは左腕の黒のバンダナを外す。

 

男「・・・・・・何を目指す」

 

ゾロはバンダナを頭に巻き付ける。

 

ゾロ「最強」

 

ゾロは刀を抜き、男に向けた。

 

ゾロ「ヒマなんだろ? 勝負しようぜ」

 

部下「こいつ・・・ゾロだ!!三刀流の・・・ロロノア・ゾロだ!!!」

 

部下「なにいーーーーっ!!!」

 

クリーク「・・・・・・海賊狩りか・・・・・・」

 

サンジ「・・・・・・あいつが・・・・・・・!?」

 

ウソップ「おい いいのかよ 船がもう見えなくなっちまうぜ」

 

ジョニー「アニキ・・・」

 

ルフィ「・・・・・・」

 

雨野ララ「ゾロさん・・・」

 

男「哀れなり 弱き者よ」

 

男は船から降り、ゾロ付近まで移動。

 

男「いっぱしの剣士であれば剣を交えるまでもなく おれとぬしの力の差を見抜けよう この俺に刃をつき立てる勇気はおのれの心力か・・・」

 

男「はたまた無知なるゆえか」

 

ゾロは一本口に咥え、両手に2本持つ。

 

ゾロ「おれの野望ゆえ そして親友との約束の為だ」

 

ルフィ達5人も、二人の戦闘を見守る。

 

そしてメリー号では、

 

ナミ「いー奴らだったなァ・・・・・・年下のララは性格はまるで女神のように良い女の子だし」

 

ナミ「今度会ったらまた 仲間に入れてくれるかな・・・」

 

ナミは泣き出した。

 

ナミ「・・・・・・また逢えるかなあ・・・・・・」

 

ナミ「・・・・・・はやく自由になりたいよ ベルメールさん・・・・・・!!!」



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第46話「海賊狩りのゾロVS世界最強の剣士」

ゾロと男は向き合う。

 

ゾロ「こんなに早く会えるとは 正直考えてなかったぜ・・・」

 

男「無益」

 

パティ「世界最強の剣士と・・・海賊狩りのゾロ・・・!!」

 

ジョニー「アニキに敵う奴なんているわけねェ!!」

 

雨野ララ(それはどうだろ・・・私の場合 ゼロになれば、創造(クリエイト)での新武器開発での属性と刀身ありの2刀でなら、3刀のゾロくんに十分勝てそうだと思うけど。)

 

ペケ(さすがにそれは自信過剰では?)

 

クリーク「あの男 一体何をしやがった この船に・・・!!」

 

男は首から下げていた十字架を外し、ミニ刀状態にした。

 

ゾロ「オイ 何のつもりだそりゃあ」

 

男「おれはうさぎを狩るのに全力を出すバカなケモノとは違う 多少名を上げた剣士がいたところで」

 

男「ここは”赤い土の大陸(レッドライン)”と”偉大なる航路(グランドライン)”により 四つに区分される海の中でも 最()の海「イースト・ブルー」」

 

男「あいにく これ以下の刃物は持ち合わせていないのだ」

 

ゾロ「人をバカにすんのも たいがいにしろ・・・!!」

 

ゾロは突進し突っ込む。

 

ゾロ「死んで後悔すんじゃねェぞ!!!」

 

男「井の中の吠えし蛙よ 世の広さを知るがいい」

 

ゾロ「鬼!!」

 

ゾロ「斬り!!!」

 

しかし男はミニ刀の先っちょでクロスした3刀を受け止めた。

 

ゾロ「!!?」

 

ゾロ「う・・・」

 

ゾロ「・・・・・・!!!」

 

ルフィ「ゾロ・・・?」

 

雨野ララ「ゾロさん・・・!?」

 

ジョニー「アニキの”鬼斬り”が止まった!!!」

 

ヨサク「出せば100%敵が吹き飛ぶ大技なのに!!」

 

ゾロ(う・・・動かねェ何をしやがったんだ!?見切った奴すらいねェ この技をあんな玩具(おもちゃ)で・・・)

 

ゾロ(こんな・・・・・・バカな事があるか・・・・・・!!!)

 

ゾロ(そんなわけねェよ・・・いくら何でもこんなに遠いわけねェ・・・!!!)

 

ゾロ「ウエああああーーーーーっ!!!世界がこんなに遠いハズがねェんだーー!!」

 

ゾロはやみくもだが、2本を振りまくり、攻撃をしかけるが男はミニ刀で受け止めている。しかも突き飛ばした。

 

ゾロ「うわっ!!」

 

ジョニー「ウソだろう兄貴!!!本気を出してくれ!!」

 

ヨサク「アニキィ!!!」

 

ゾロ「この距離はねェだろう!!」

 

ゾロは連続で剣を振るが、ミニ刀に受け止められてしまう。

 

男「なんと狂暴な剣か・・・・・・」

 

部下「あんなモンでロロノア・ゾロの三刀流を全部受けてる・・・!!!」

 

ゾロ(こんな玩具(おもちゃ)にあしらわれるために・・・おれは今日まで剣を振ってきたわけじゃない!!!)

 

ゾロ「おれは勝つために・・・・・・!!」

 

くいな『ゾロはいいね男の子だから・・・私だって世界一 強くなりたいよ!!』

 

幼少期ゾロ『いつか 必ずおれか お前が世界一の剣豪になるんだ!! どっちがなれるか競争するんだ!!!』

 

幼少期ゾロとくいな『『約束だ』』

 

ゾロ「この男に勝つためだけに!!!」

 

幼少期ゾロ『おれ あいつの分も強くなるから!!! 天国まで おれの名前が届くように世界一強い大剣豪になるからさ!!!』

 

男「何を背負う 強さの果てに何を望む」

 

男「弱き者よ・・・・・・」

 

ゾロ「!」

 

ヨサク「アニキが弱ェだと このバッテン野郎ォ!!!」

 

ジョニー「てめェ思い知らせてやる その人は・・・・・・」

 

ルフィ「やめろ手ェ出すな ヨサク ジョニー!!」

 

ルフィは二人を抑えつける。

 

ルフィ「ちゃんとガマンしろ・・・!!」

 

ウソップ「ルフィ・・・」

 

雨野ララ「ルフィさん・・・」

 

ゾロはミニ刀に倒される。

 

ゾロは体勢を立て直し、必殺へ。

 

ゾロ「虎・・・」

 

ルフィ『いいねぇ世界一の剣豪!!海賊王の仲間なら それくらいなってもらわないとおれが困る!!!』

 

ゾロ「狩り!!!」(世界一・・・)

 

男はミニ刀でゾロの胸を突き刺す。

 

ジョニー「アニギィ~~~~~っ!!!」

 

ルフィ「・・・・・・!!」

 

ゾロは吐血する。

 

男「このまま心臓貫かれたいか なぜ退かん」

 

ゾロ「さァね・・・わからねェ・・・ ここ(・・)を一歩でも退いちまったら」

 

ゾロ「何か大事な今までの誓いとか約束とか・・・いろんなモンがヘシ折れて もう二度とこの場所へ帰ってこれねェような気がする」

 

男「そう それが敗北だ」

 

ゾロ「へへっ・・・じゃなおさら退けねェな」

 

男「死んでもか・・・・・・」

 

ゾロ「死んだ方がマシだ」

 

男(何という強き心力・・・・・・!! 敗北より死をとるか)

 

男は突き刺したミニ刀を抜く。

 

男「小僧・・・名乗ってみよ」

 

ゾロは2本の刀を前で構える。

 

ゾロ「ロロノア・ゾロ」

 

男「覚えておく 久しく見ぬ”強き者”よ」

 

鷹の目は背中の黒刀を抜く。

 

鷹の目「そして剣士たる礼儀をもって 世界最強のこの黒刀で沈めてやる」

 

部下「抜いた・・・・・・!!! 船を割った刀剣だ・・・!!!」

 

ゾロ(これが最後の一撃か・・・外したら死ぬな・・・ 世界一か・・・死か・・・!!!」

 

鷹の目「散れ!!!」

 

鷹の目は黒刀を構え突進。

 

ルフィ「・・・・・・!!!」

 

ジョニー「アニキもういいやめてくれェーーーっ!!!」

 

ゾロ「3刀流奥義!!!」

 

ゾロは2本の刀を風車のごとく回転させる。

 

ゾロ「三・千・世・界!!!」

 

鷹の目の突進とゾロの3刀流奥義が激突したが、ゾロの両手の刀が折られたのだ。

 

ゾロ(敗けた おれが敗けるなんて考えた事なかった・・・)

 

ゾロ(これが・・・世界最強の力か・・・!!)

 

ゾロは1本を鞘にしまい、追加攻撃を仕掛けようとした鷹の目の方を向き両腕を広げる。

 

鷹の目「何を・・・」

 

ゾロ「背中の傷は 剣士の恥だ」

 

鷹の目「見事」

 

鷹の目はゾロの腹を一太刀した。

 

ルフィ「ゾロォーーーっ!!!」

 

雨野ララ「ゾロさーーん!!」




次話でイレギュラーハンターのゼロに変身したララと鷹の目を対決させてみようと思うんです。射撃のエックス・アクセルと違い、接近戦のゼロの基本武器であるビーム剣のゼットセイバーってビーム状の刀身は温度が超高温で、逆にミホークの心臓を貫き即死させる危険がある筈ですので、ハンデとしてX8のΣブレードか、ロックマンX コマンドミッションで登場したビーム状やサンダーセイバー系などを除く同作登場の刀身のある剣でやってみた方がいいと思うんです。レプリロイドのゼロは赤き破壊神という異名を持つくらいにボディの防御力が非常に高く設計されているので、ミニ刀と黒刀って通じないんじゃないかと思ってます。


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第47話「イレギュラーハンターVS鷹の目のミホーク」

ゾロは胸に一太刀受けた。

 

鷹の目(生き急ぐな・・・・・・!! 若き力よ・・・!!!)

 

ルフィ「うわあああああああ」

 

ウソップ「ゾロ!!!」

 

ジョニー「アニキーーーーッ!!!」

 

サンジ(何でだ・・・・・・!!!)

 

部下「これが”偉大なる航路(グランドライン)”の・・・・・・世界の力か・・・・・・!!」

 

部下「”海賊狩りのゾロ”が手も足も出せねェなんて・・・!!!」

 

ゾロ『剣士として最強を目指すと決めた時から 命なんてとうに捨ててる』

 

サンジ(クソ野郎イカれてるぜ・・・・・・!!相手は本物の世界一だぞ 結果は見えてた・・・・・・!!!死ぬくらいなら野望を捨てろよ!!)

 

サンジ「簡単だろ!!! 野望捨てるくらい!!!」

 

鷹の目は黒刀を背にしまい、ゾロは海へ散った。

 

ルフィ「チクショォーーー!!」

 

雨野ララ「ルフィさん 行くなら私を一緒に連れてってください あの人に用があるんです!!」

 

ルフィ「分かった!!」

 

ジョニーとヨサクはゾロの救出に向かった。

 

ルフィは鷹の目がいる手すりまで腕を伸ばし、雨野ララはルフィにしがみつく。

 

サンジ「!!?」

 

コック「何だ ありゃ!!?」

 

ルフィ「うおあああーーーっ!!!」

 

ルフィは鷹の目まで飛んでいく。

 

クリーク「あの小僧・・・・・!! 悪魔の実の能力者だったのか・・・!!! あのピンク髪の娘も行く気かよ!?」

 

鷹の目「若き剣士の仲間か・・・貴様も娘もまた よくぞ見届けた・・・・・・!!」

 

雨野ララは直前で飛び降りたが、ルフィは攻撃をかわされ残骸へ頭から飛び込んだ。

 

ルフィは首を引っこ抜く。

 

鷹の目「安心しろ あの男はまだ生かしてある」

 

ルフィとララ「「え!?」」

 

ゾロは救出された。

 

ジョニー「アニキ!!アニキィ!!返事してくれ!!!」

 

ルフィ「ゾロ!!?」

 

雨野ララ「ゾロさん!!」

 

ゾロは吐血する。

 

ウソップ「おい 早く船に乗せろ!!」

 

ミホーク「我が名はジュラキュール・ミホーク!! 貴様が死ぬにはまだ早い」

 

ウソップ「急げ 傷薬ぶっかけろ!!」

 

ミホーク「己を知り 世界を知り!!」

 

ミホーク「強くなれロロノア!!!」

 

ミホーク「おれは 先幾年月でも この最強の差にて貴様を待つ!!」

 

ミホーク「猛ける己が心力挿してこの剣を越えてみよ!!!」

 

ミホーク「このおれを越えてみよロロノア!!!」

 

ジョニー「アニキ!!アニキ返事してくれ!!」

 

ゼフ「鷹の目のミホークにここまで言わせるとは・・・」

 

ミホーク「小僧 貴様は何を目指す」

 

ルフィ「海賊王!」

 

ミホーク「ただならぬ険しき道ぞ この俺を越えることよりもな」

 

ルフィ「知らねェよ!! これからなるんだから!!!」

 

雨野ララ「ウソップさん ゾロさん無事ですか!!?」

 

ウソップ「無事じゃねェよ!!でも生きてる!!気ィ失ってるだけだ!!」

 

ジョニー「アニキい」

 

ヨサク「アニギ返事してくれえ~~~~~~っ!!!」

 

ゾロは剣を天に向ける。

 

ジョニー「え・・・・・アニキ・・・!!?」

 

ルフィ「ゾロ?」

 

雨野ララ「ゾロさん・・・」

 

ミホーク「・・・・・・」

 

ゾロ「・・・ル・・・ルフィ・・・? 聞・・・コえ・・・るか?」

 

ルフィ「ああ!!!」

 

サンジ「・・・・・・」

 

ゾロ「不安にさせたかよ・・・おれが・・・」

 

ゾロ「世界一の・・・剣豪にくらい(・・・)ならねェと ・・・おまえが困るんだよな・・・・・・!!」

 

ゾロは吐血する。

 

ヨサク「アニキ!!もう喋らねェでくれ!!」

 

ジョニー「アニギ!!」

 

ゾロ「おれは もう!!」

 

ゾロ「二度と敗けねェから!!! 文句あるか 海賊王!!」

 

ルフィ「しししし ない!!!」

 

ミホーク「いいチームだな。一応気になっていたが 娘よ おぬしはオレに用があるのか?」

 

雨野ララ「はい! 私とほんの少しだけ一戦やって欲しいんです。 」

 

クリーク「あの娘 何を言ってんだ!? 頭がイっちまったか!?」

 

ミホーク「何を言う? 見た所 剣なんぞ持っているように見えんが 見た事が無い服だしな。それに女を斬るなんぞ、オレはそんなアホな事はせん。」

 

雨野ララ「それが持ってるんですよ もう皆さんの目の前でなりますが。」

 

雨野ララは左腕のスマホ型デバイスを起動し、電磁波球体に包まれゼロに変身して基本武器であるビーム剣・ゼットセイバーを構える。

 

ルフィ、ゾロ、ウソップを除いたそれを見た全員は、

 

クリーク「何だあの娘!? 姿が変わりやがった!?」

 

部下「赤い鎧!?一体なにもんだ!?」

 

ゼフ「!?」

 

サンジ「女神が赤い鎧の男に!?しかも構えてるあれは、ビームの剣か!?」

 

コック達「どういうこった!?」

 

ジョニーとヨサク「「何なんだ!?」」

 

パティ「訳わかんねェよ!!」

 

ミホーク「おぬし 何者なのだ?」

 

ゼロ「この場で全員に言ってやる。俺はゼロ レプリロイドでイレギュラーハンターだ!」

 

ミホーク「レプリロイド?イレギュラーハンター? それと声と話し方が完全に変わっている。」

 

ルフィ、ゾロ、ウソップを除く全員「「「レプリロイド?イレギュラーハンター?」」」

 

ゼロ「ゾロのように、そう簡単に勝てると思うなよ!」

 

ミホーク「ふっ 面白い ならば相手をするか。」

 

ミホークはゼロの宣言をまるで挑発と受け取ったのか、背の黒刀を抜く。

 

ゼロ「だがな 貴様にはこのゼットセイバーは危険なのでな ハンデとして刀身のある剣で戦う。」

 

ミホーク「何だと このオレに対してハンデ!?」

 

ゼロはゼットセイバーを目の前で立てて、

 

ゼロ「このゼットセイバーのビーム状の刀身が何℃あると思ってるんだ・・・せいぜい1億度以上という凄まじい超高温だぞ!俺にとっては基本武器だが貴様にとっては黒刀をも溶かし斬り裂き、額か心臓を突き刺せば溶けてしまい貴様がこの場で即死になる脅威の剣となる 貴様は俺のボディに攻撃を当てても構わんぞ!まあ貴様は俺のボディを傷つける事すら出来んだろうがな。」

 

ゼロはゼットセイバーから、コマンドミッションに登場の武器・零影にチェンジした。刀身から紫のオーラが放たれている。

 

パティ「何だ!? あの剣 刀身が紫のオーラで覆われてるぜ!?」

 

ゼフ「あの赤い鎧はゼロとか言ったな。よく見ると顔は人間に見えるが、体がロボットに見えないか?」

 

コック「ロボット!?」

 

サンジ「ロボットだと!?」

 

ゼロ「行くぞ ミホーク!」

 

ミホーク「参るぞ。」

 

二人は構えて、互いに突進し剣同士がぶつかり鍔迫り合いとなる。

 

ゼロはミホークの黒刀の長い刀身を受け止めている。リーチでは黒刀が上である。

 

ゼロ「ミホークよ 言っただろ。ゼットセイバーだったらお前にとっては危険でこの黒刀は悪いが溶けていただろうな。」

 

ミホーク「確かにそうかもしれんな・・・」

 

ゼロ「せっかくだ 必殺技の一つや二つくらいなら見せてやるぞ。」

 

内部の半超空間内下着ララ(X4のラーニング技・龍炎刃やってやろうっと。)

 

ゼロは零影を、腰に構え振り上げる形で、刀身が火に包まれると斬り上げミホークを斬ろうとしたが、ミホークは咄嗟に後ろに飛び避けた。刀身の火は消える。

 

ミホーク「刀身が火に包まれるとは・・・」

 

ゼロ「なら今度は別の技だ。」

 

ゼロはミホークに突進し、目の前直前でジャンプと空中ジャンプを行い、刀身が氷に覆われ巨大なつらら状態での急降下の必殺技・氷烈斬を食らわすが、ミホークも避けざるをえなかった。

 

ミホーク「刀身がさっきは火なのに、今度は氷に覆われる事自体が驚きだが、空中でジャンプするというのはオレでも出来んぞ。」

 

ゼロ「必殺技はいろいろとあるが、どうする?」

 

ミホーク「いや この辺にしておこう。貴様の力がちょっとだけ分かっただけでも十分だ。」

 

クリーク「ゼロとか言う奴、空中でもう一回ジャンプするとかなんて奴だ!?」

 

ゼロ「なら」

 

ゼロは電磁波球体に包まれ、瞬時に制服着用のデバイス装着中の雨野ララに戻った。

 

雨野ララ「あなたも世界最強の剣士と言われているだけあって、凄いと思います。」

 

ミホーク「娘よ おぬしはどこの海の生まれだ?」

 

雨野ララ「すみません 私はこの世界の4つの海のどこの生まれでもないんです!」

 

ミホーク「何!? それにこの世界(・・・・)?」

 

クリーク「この世界の4つの海のどこの生まれでもねェだと!?」

 

サンジ「あの女神は何なんだ!?」

 

ジョニー「あのお嬢さんの正体って?」

 

雨野ララ「せっかくです 仲間以外の皆さんに聞いていただきます! 私はこの世界とは違う異世界からの転生者なんです!」

 

雨野ララは制服の上着の右ポケットから、日常用スマホを取り出す。

 

クリーク「い、異世界だぁ!?」

 

部下「テンセイって何だ!?」

 

雨野ララ「人間 一度死んで生まれ変わる。これが転生という概念です!そしてこれはスマートフォンって機械でして、電話機能で遠くにいる相手とお話しできたり、メールという手紙的な事ができたり、写真撮影、動画撮影、インターネットなど」

 

部下「何だそりゃ スマートフォンなんて、そんな機械聞いた事もねェぞ!?」

 

部下「だかな、手配書に写真が記載出来る記者達の首からぶら下げてるカメラと遠くの相手と話せるでんでん虫あるだろ!」

 

クリーク「ああ!」

 

ゼフ「確かにな・・・。」

 

雨野ララ「でも電波って存在が無いと、相手と電話で話しすらできませんがね。海賊の世界では電波すら存在してないでしょうし。」

 

ミホーク「ほう・・・」

 

雨野ララ「電話してる時の腕の姿勢ですけど、こんな感じですね。」

 

雨野ララはスマホを右手で右耳に当て、腕の電話姿勢になる。

 

ミホーク「それがデンワ中の腕の姿勢か・・・」

 

雨野ララ「このスマートフォンって、元いた世界・地球では大部分の国々の住人は当たり前のように一人一台は持っている物なんです。」

 

ゼフ「あの娘の元いた世界では、当たり前のように皆が一人一台は持っている物・・・か。」

 

雨野ララ「私が持っているのは特別製で、転生させた女神様の絶大効果でバッテリー切れを起こさず、地球とは常にネット接続されていて世界のジャンルごとにあらゆる情報が入ってくるんです、今もそうですから。」

 

雨野ララはスマホを上着の右ポケットにしまう。

 

雨野ララ「名前も言っておきます。苗字が雨野で名がララです、年は16歳です!私の用は済みましたので、これで。」

 

ミホーク「名前と年は覚えておくぞ、ララよ おぬしは目指すものはあるのか?」

 

雨野ララ「今の所決まってないんです。」

 

ミホーク「今の所決まっていない・・・か。だが時間はある、ゆっくり考えるんだな。いずれまた会いたいものだ お前達とは・・・」

 

ミホークは去ろうとしたが、

 

クリーク「オウ 鷹の目よ・・・・・・!!」

 

クリーク「てめェはおれの首を取りに来たんじゃねェのか この東の海(イースト・ブルー)の覇者”首領(ドン)・クリーク”の首をよ!!」

 

ミホーク「そのつもりだったがな 転生者の娘の用は早めに終わった もう十分に楽しんだ オレは帰って寝るとする」

 

クリーク「まぁ そうカテェこと言うな てめェが十分でもおれはやられっぱなしなんだ」

 

部下「ど・・・ど ど首領(ドン)・・・!!」

 

部下「な な・・・何でわざわざあいつを引き止めるんだ」

 

クリーク「帰る前に死んで行け!!!」

 

クリークは武装を含む銃でミホークに連続発射した。

 

ミホーク「さすがだな 懲りぬ男よ・・・」

 

ミホーク「さらば」

 

雨野ララ「やばい!!」

 

ルフィ「ララ ここから移動だ! 掴まれ!!」

 

雨野ララ「はい!」

 

ルフィの体にしがみつき、ロケットでレストランまで移動した。

 

クリークの船は大破寸前になってきた。

 

クリーク「チッ・・・ 逃げやがったか」

 

ルフィ「ウソップ!!行ってくれ!!」

 

雨野ララ「ここは私とルフィさんで何とかしますから!!」

 

ウソップ「分かった!」

 

ウソップ「おれとゾロは必ずナミを連れ戻す!! 二人は しっかりコックを仲間に入れとけ!!」

 

ウソップ「6人揃ったら!! 行こうぜ”偉大なる航路(グランドライン)”!!!」

 

ルフィはウソップの投げた麦わら帽子をしっかり受け取る。

 

ルフィとララ「「ああ!!行こう!!《ええ!!行きましょう!!》」

 

サンジ「やっと来るぜ」

 

サンジ「疫病神がよ」

 

ルフィ「おっさん!!ララと一緒にあいつら追い払ったら おれ雑用やめていいか?」

 

ゼフ「好きにしろ」




ミホークとの勝負は引き分けとしました。ミホーク視点ではゼロの力を少し拝見する感じでした。


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第48話「サバガジラ1号」

クリーク「さて野郎ども・・・何か入っちまったが たいしたこたァねェ・・・・・・!!」

 

クリーク「ハナッから乗り捨てるつもりだったボロ船が 粉砕した・・・それだけだ よく見ろ あの船のマヌケな風体を・・・」

 

クリーク「あの船があれば”偉大なる航路(グランドライン)”も恐れるにたらん 海軍の船を装うより降伏の白旗を振るより もっと効果的に敵船に近づき」

 

クリーク「奇襲がかけられる 確実な”ダマシ討ち”ができるってわけだ」

 

部下「なるほど・・・確かに あんなふざけた船に まさか海賊が乗ってるとは誰も思わねェ」

 

クリーク「この時代だ 海賊なんざ腐る程海にいる また艦隊を組み直すことなど容易い事だ・・・!!」

 

部下「し・・・しかし首領(ドン)・・・!!それで再び”偉大なる航路(グランドライン)”へ入った所で また あの”鷹の目”みてェな奴に出くわしたら・・・」

 

クリークは部下に発砲し、

 

部下「ギャア!!!」

 

部下は海に沈んだ。

 

クリーク「まだ あんなモンにびびってやがんのかてめェら!! アァ!!?」

 

部下「い・・・・・・いえ」

 

クリーク「ただの人間に大帆船をぶった斬れるとでも思ってんのか!!?」

 

部下「え!?どういう事ですか!?」

 

クリーク「悪魔の実に決まってんだろうが!!!」

 

部下達「「「!」」」

 

クリーク「世の中じゃ伝説とまで云われてる悪魔の実の能力者も・・・あの”偉大なる航路(グランドライン)”にゃうじゃうじゃうごめいてやがる!!!」

 

クリーク「船を割る時 何か妙な能力を使ったに違いねェ・・・!!あの麦わら小僧や仲間の娘も”偉大なる航路(グランドライン)”へ入りゃどうってことねェ一海賊なのさ・・」

 

クリーク「だが”赤足のゼフ”は そこで1年の航海を続けた・・・ あの化け物どもに対抗する術を知ってるとしか思えねェ!!」

 

クリーク「そして必ずその手段は奴の持つ「航海日誌」に記されている!!! あわよくば”ワンピース”への情報もな!!」

 

部下「・・・さすがは”首領(ドン)・クリーク”!! そういうことか!!」

 

部下「あの船と航海日誌があれば また大秘宝への活路が開けるんだ!!!」

 

部下「よし てめェら!!レストランを乗っ取るぞ!!!」

 

部下達「「「うおおおおオーーーーーウ!!!!」

 

ルフィ「うほーーーっ! 向こうもやる気だっ!!燃えてきた!!」

 

雨野ララは手すりにもたれかかる。

 

雨野ララ「変身中の私には刃物や打撃系は効きませんよ。」

 

ルフィ「おっさんおっさん!さっきの!約束だぞ」

 

ゼフ「願っても好条件だ てめェに1年も雑用やられちゃ店がメチャクチャになっちまう」

 

雨野ララ「オーナーさん。」

 

ゼフ「娘 お前もだ。奴らに負けたりしたら承知せんぞ!」

 

雨野ララ「大丈夫です! 変身中はチートに近いので負けることはありません!」

 

サンジ「パティカルネは?」

 

コック「やる気満々だ もう戦闘態勢(・・・・)さ! こういう時はたのもしいぜあいつら!!」

 

サンジ「こういう時だけな・・・操舵室行って「ヒレ」開いてこい」

 

コック「え・・・・・・いいのか!?敵に足場与えることになるんだぜ!?」

 

サンジ「構わねェよ」

 

サンジ「店ン中戦場にしちゃクソジジイがうるせェだろ」

 

ゼフ「なんか言ったかクソガキ」

 

サンジは左口に指入れて、イーをする。

 

サンジ「オー うるせェっつったんだよ」

 

コック「いってくる!」

 

部下「その船を渡せ コックどもォーーーーっ!!!」

 

ルフィ「ララ! 俺に捕まれ 向こうまで飛び移るぞ!」

 

雨野ララ「はい!」

 

雨野ララはルフィにしがみつき、ルフィは両手を手すりに掴んだまま後ろまで、腕を引っ張りながらある程度まで下がる。

 

ルフィ「いくぞーーーーっ ゴムゴムの・・・」

 

ルフィ「ロケット!!!」

 

ルフィはしがみつくララと共に、向こう側まで飛んでいく。

 

部下「うわっ!!娘も一緒にあいつが飛んで来たァ!!!」

 

雨野ララはここで飛んで、そのまま左腕装着中のスマホ型デバイスで電磁波球体に包まれアクセルに変身し、船の破損した柱へ飛び移りつつしがみつく。

 

ルフィ「と !!」

 

ルフィは両腕を伸ばし、

 

ルフィ「大鎌っ!!!」

 

ルフィは伸ばした両腕でのラリアットを決めた。

 

部下達は海に沈み、ルフィはアクセルと同じ柱へしがみつく。

 

コック「やるじゃねェか雑用ォっ!!!」

 

サンジ「”偉大なる航路(グランドライン)”にはこんな奴らがうごめいてるってのか・・・」

 

コック「あの嬢ちゃんもゼロって奴とは違い、また別の奴になったぜ!」

 

サンジ「普段状態でのあのお嬢さんの名前、アメノ・ララって言ってたな。なら変わる前の呼び方はララちゃんにするか・・・」

 

アクセルは5種類のチャージショットに側面レバーで変換可能な新生アクセルバレットを右手に持つ。

 

アクセル「みんな!僕はアクセル これから僕のイレギュラーハントをよく見ておいてよね!ついでにレプリロイドっていうのは、人間であるみんなと同じように自分で考え行動する意味で「心」を持ったロボットだから!変身後は変身後の名前で呼んでね!」

 

サンジ「レプリロイドはおれ達人間と同じように自分で考え行動できる意味での「心」を持ったロボットだと!? ゼロって奴とは声と話し方も違う!?」

 

コック「「心」を持つロボット!? 確かに後ろが金髪で赤い鎧のゼロとは、声と話し方が違うぞ!?」

 

ゼフ「ほう レプリロイドってのはそういう存在か・・・機械が「心」を持つなんてな。」

 

ルフィ「お前みてェな恩知らずはな 俺とアクセルでぶっ飛ばすぜ!!」

 

クリーク「ハッハッハッハ!! わざわざ足場の少ねェ海上で戦うのか」

 

クリーク「悪魔の実の能力は”海”に弱いってことくらい割れてんだぜェ? カナズチ小僧」

 

ルフィ「そのかわりおれはのびる!!」

 

クリーク「心を持つ機械であるレプリロイドのそのアクセルって奴は、水中じゃどうだろうな?」

 

ルフィ「アクセル どうなんだ?」

 

アクセルはルフィに耳打ちする。

 

アクセル「ルフィ 驚かないでね。互いに耳打ちで話そう・・・ゲーム世界の水中ステージではエックスも故障せずに呼吸できるんだ 設定上だけど、この世界の水中でも設定は生かされてると思うよ。地上戦と同じく戦えるけど、地上と水中で一つ違うのがジャンプ力が地上と比べて結構上がるくらいさ。」

 

ルフィ「マジか そりゃすげェな・・・」

 

アクセル「でも あいつにはちょっとしたウソをつくかもね。この事はしばらく黙ってて。」

 

ルフィ「ああ・・・」

 

クリーク「おい!!アクセルとやら!!どうなんだ!?」

 

アクセル「いや~~もしかしたら故障して動けなくなっちゃう「かも」しれないね・・・!!」

 

パティ「出動ーーーーーーーっ!!!」

 

パティ「バラティエ海戦兵器!!「サバガジラ1号」!!!」

 

カルネ「死にたくねェ奴ァはだしで逃げ出せェ!!」

 

レストランのある部分が動き出している。

 

クリーク「なんだありゃあ・・・」

 

ルフィ「かっこいいーーーっ!!!」

 

アクセル「まぁかっこいいんじゃない?」

 

ルフィ「アクセルもそう思うのか!?」

 

アクセル「まぁね。」

 

部下「レ・・・レストランの頭部が動いている!!!」

 

部下「あ・・・あれは!!!」

 

部下「なんだ!!?」

 

バラティエの側面から巨大な魚型の船が飛び出してきた、操縦席にパティとカルネが。

 

カルネ「おいしっかり漕げよ!!」

 

パティ「てめェこそもっと速くこげ!!」

 

パティ「おれはこいでるよ!!」

 

パティ「てめェの方が外輪なんだから俺より速くこがねェと左折できねェだろうが!!」

 

カルネ「わかってるうるせェな!!ダマッてろタコ入道っ!!」

 

パティ「うおお~~~~~~~~っ」

 

パティ「いくぞ 全速前進ーっ!!!」

 

カルネ「加速!! 加速!!加速しろォ!!!」

 

魚型船はほぼ全速力で部下達の元まで行き、口の中の砲台から射撃を開始。

 

パティ「撃てェ!!」

 

カルネ「了解(ラジャー)!!!」

 

部下達「「「「うぅわああああ」」」」

 

大破直前の船ごと部下達を攻撃。

 

コック「やった!!パティ!! カルネ!!やっちまえ!!!」

 

コック「「ヒレ」開くぞォーーーーっ!!」

 

クリーク「!?・・・・・・今度は何だ・・・・・・!?」

 

ルフィ「うわっ うわっ 沈むっ!!」

 

アクセル「何とか 店のとこまで戻れればいいんだけどね。」

 

サンジ「存分に()ってやろうじゃねェか 海賊ども」

 

部下「うわ 何だぁ!?」

 

部下「海の中から 足場が現れた!!!」

 

海上レストランそのものは変形を始める。

 

ルフィ「おもしれーーーーーっ!!!」

 

アクセル「へェ・・・」

 

クリーク「成る程・・・店内を傷つけねェための戦場か 船を貰い受けるおれ達にとっても好都合だ・・・ ますます欲しくなったぜ あの船が」

 

バラティエは二つの巨大ヒレが出現、足場にもなった。

 

部下「海賊相手に!! コックに何ができるーーーっ!!!」

 

コック「海のコックを ナメンじゃねェーーーっ!!!」

 

パティ「ぎゃっはっはっはっはっは!! やれやれェ!!戦うコックさんの力を見せてやれ!!!」

 

カルネ「おうパティ!!よそ見してんじゃねェ!!ヤツを狙うぞ!!!」

 

パティ「よっしゃクリーク!!覚悟しろ!!! 海上レストラン「バラティエ」の誇る海戦兵器の威力を見ろ!!!」

 

サバガジラ1号からは砲弾が発射された。

 

パティ「海のダシになってくれェ!!」

 

サバガジラ1号は加速前進するが、突然停止した。

 

クリークが左手で、サバガジラ1号を掴み停めたのだ。

 

パティ「んな!!? う・・・動かねェ!!!」

 

アクセル「クリークって腕力あるんだね・・・」

 

クリーク「おれは首領(ドン)・クリーク 世界の海を制す男だ・・・・・・!!」

 

ルフィ「それはおれだっての!!」

 

アクセル「ルフィなら制する事がきっと出来るよ!」

 

ルフィ「だろ?」

 

クリーク「てめェらの遊びに付き合ってるヒマはねェ!!!」

 

パティ「え?あ!?ええ!?」

 

カルネ「なんちゅー怪力だ!!!」

 

サンジ「気合だけだなあいつら」

 

クリークはサバガジラ1号をバラティエへ、ぶん投げた。

 

パティ「うわああああーーーっ」

 

カルネ「やべェー店に突っ込むーーーーっ!!」

 

サンジはジャンプし、サバガジラ1号を蹴り弾いた。

 

コック「サンジ!!!」

 

クリーク「足・・・!?」

 

サンジ「へへ・・・」



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第49話「鉄壁のパール」

サバガジラ1号は足場に落下し、めり込む。

 

サンジは足場に着地。

 

部下「な・・・なんて脚力・・・!!!」

 

部下「あの変な(ふね)を蹴り返しやがった・・・!!」

 

クリーク「あの足技は・・・・・・!?」

 

ゼフ「・・・・・・」

 

ルフィ「やるなーーーっ!!」

 

アクセル「魚型船を蹴り返すのがね。」

 

アクセルは船柱にお尻乗りの状態で新開発の新生アクセルバレットの両手でのチャージショット変更レバーで、チャージショットガンにし足場の部下達のなるべく足元に向ける。

 

ルフィ「アクセル あいつらに銃口向けんのか?」

 

アクセル「うん でも足場だけど、ちょっとびっくりさせちゃおっかなーって。」

 

パティ「くぬヤローがサンジィ!!!」

 

カルネ「てめェは味方を殺す気かァ!!!」

 

サンジ「・・・ ああ」

 

パティ「ああじゃねェよ イカレ煮込み!!!」

 

カルネ「強大な2つの戦力を失うとこだったんだぞアホスパゲティ!!!」

 

部下「何が強大な力だ 武器を持とうがコックはコック てめェらは大人しく陸の厨房で料理でもしてな!!」

 

コック達は倒される。

 

部下「その辺の海賊と一緒にすんじゃねェ!! おれ達ァ”東の海(イーストブルー)”の覇者クリーク海賊団だぜ!!」

 

コック「くそ・・・こいつら強ェ・・・!!」

 

コック「まじで今まで追い払ってきた奴らとは違う!!」

 

パティ「お前ら なに簡単に敗けてやがんだ!!」

 

カルネ「それでも戦うコックさんかァ!!」

 

部下「戦うコックさんがどうした!!おれ達は戦闘が本職だ!!」

 

部下「黙って店を開け渡せェ!!」

 

パティ「コックになって十数年・・・!!訪ねた店は3百軒!!乱闘起こして雇って貰えず荒れる日々!!」

 

カルネ「めぐりめぐって行き着いたのがこの店よ!!乱闘すんのも料理すんのも好き放題だ!!」

 

ここでパティが向こう側でこっちに両手の銃口を光らせているアクセルに気が付き、耳打ちした。

 

パティ「おい 向こう側にいるアクセルって奴 銃口を光らせてこっちに向けてるぜ・・・。」

 

カルネ「え!? あっ ああ」

 

アクセルは撃つよ!って顔で笑顔の表情であった。

 

パティ「あいつが撃ったら 後ろへ避けようぜ。」

 

カルネ「だろうな・・・」

 

部下「おい! なにコソコソ話してやがんだ!?」

 

アクセルは部下達に向けて、チャージショットガンを放った。

 

パティ「避けろ!?」

 

カルネ「よっしゃ!!」

 

二人は後ろへ飛んで下がると、

 

部下「何だってんだ!?」

 

チャージショットガンが部下達の足場に命中し、爆発を起こし部下達は吹っ飛んだ、倒れたコック達も巻き込んでしまったが、死んではいない。

 

部下「後ろから何だ!?」

 

部下が後ろを向くと、アクセルが自分に銃口を向けていた。

 

部下「あの位置から撃って足場に爆発を起こしたってのか!?」

 

ルフィ「スッゲー!! アクセル スッゲーな!!」

 

アクセル「へへーん でしょ!!」

 

そして海を泳いで足場に這い上がってきた人物が。

 

???「何をやってんだが君達は・・・」

 

パティ「ん!?」

 

カルネ「なんだあいつァ・・・」

 

二人はぶっ飛ばされた。

 

???「ハァーーーーーッハッハッハッハ!!てっぺき!!」

 

なぜか前が丸く鉄に近い壁で覆われ、両腕や両手が同じ物が掴まれている。

 

???「よって無敵!!」

 

部下「パールさん!!」

 

コック「パティ!!カルネ!! 無事か!?」

 

パール「ハァーーーッハッハ!!無事じゃねェよ このおれの殺人パンチ”パールプレゼント”をくらっちまったんだからよォ!!」

 

部下はパティから包丁を奪おうとした。

 

部下「ん!?」

 

パティ「あ・・・あう・・・あ」

 

部下「オイ離せ!!!」

 

サンジはそれを見て、

 

部下「その手を離せ!! くたばり損ないが!!!」

 

部下の顔面を蹴り飛ばした。

 

部下は仲間のとこまで吹っ飛んで勢いでパールまで来たが、身に着けている壁のお陰で衝撃は無かった。

 

部下「・・・な に・・・?」

 

サンジは落ちてきた包丁を左手でキャッチ。

 

コック「・・・・・・い いつみてもあいつのケリはスゲェ・・・」

 

サンジ「包丁は料理人(コック)の魂 クソ素人がやすやすと コックの包丁に手をかけんじゃねェよ」

 

パティ「サンジ・・・」

 

サンジは包丁をパティに返した。

 

サンジ「ホラ・・・ しっかり持ってくたばってろ あいつらはおれが片づける」

 

部下「なァにが片づけるだ!!」

 

部下「たかがコックにおれ達がやられるか!!!」

 

部下達はサンジに走って向かっていくが、サンジは消える。

 

しかしサンジの逆立ちから両足での回転蹴りで、部下達は蹴り飛ばされる。

 

さらに追い打ちで蹴り飛ばされた。

 

部下達「「「うわあああ!!!」」」

 

サンジ「たかがコックだと? オロスぞてめェら・・・」

 

アクセル内部の半超空間内下着ララ(ルフィくんのゴム技やゾロくんの剣技も凄いけど、やっぱりサンジくんのあの蹴り技も凄いなァ・・・。蹴り技だけで戦うというのがね・・・)

 

同じ内部のペケ(まぁ私もサンジ殿が蹴りだけで戦うというのは凄いとは思いますね。)

 

アクセル内部の半超空間内下着ララ(でしょ? だからあの蹴り技の凄さに胸キュンしちゃうというか。)

 

パール「ッハ!!蹴りだけで彼らをヤッちまうとは 横着なヤローだね どうも・・・ そりゃポリシーかい?」

 

サンジ「料理人は手が命 戦闘で傷つけるわけにゃいかねェんだ てめェもこの足で仕留めてやるよ」

 

パール「仕留めるう?君が おれを!? 無理だねそりゃあ!!おれは過去61回の死闘を全て「無傷(・・)」で勝ってきた鉄壁の男だ 君は手を守るだけだがおれは全身を守り戦える」

 

パール「おれは戦闘において一滴(・・)の血も流したことがね~~~~~のよ 血の一滴たりともだ」

 

パールは両腕の壁をガツーンとぶつける。

 

パール「無傷こそ強さの証!! クリーク海賊団”鉄壁の()男”パールさんとはおれのことよ」

 

パール「おれはタテ男で ダテ男だ」

 

パール「イブシ銀だろ」

 

ルフィ「何だ あいつ」

 

アクセル「アホなのかもね。」

 

クリーク「オイ麦わら小僧にアクセル!!よそ見するな!!」

 

クリークは先がトゲ付き鉄球の鎖を振り回し、柱に命中させ叩き折った。

 

ルフィ「わっ!!!」

 

アクセル「柱折られた!?」

 

クリーク「死ねっ!!」

 

クリークはトゲ付き鉄球の鎖を振り回し、柱に命中させ吹っ飛ばすが。

 

サンジ「ごちゃごちゃ言ってねェで 無傷で おれに勝ってみろ!!!」

 

サンジは蹴りを繰り出すが、パールは腕の壁でしっかり完璧(パーフェクト)ガード。

 

パール「おれは軍艦の大砲でも正面から立ち向かうことができるんだ!!」

 

パール「おれにはどんな攻撃にも無傷!!」

 

その時、パールの後頭部に吹っ飛ばされてきたルフィが体当たりのように当たった。

 

直前にはアクセルは途中柱から飛び、フットの空中ホバーでバラティエの足場までの移動を開始していた。

 

部下達「ええっ!? あのロボ小僧 空中で浮かんで移動している!?」

 

サンジ「ほう・・」

 

ルフィ「スッゲー!!アクセルは足の機能でそんな事できたのか!!」

 

アクセルは船の足場まで着いて降り立った。

 

アクセル「へへーん 凄いでしょ?でも 遠くまでは移動できないのが空中ホバーの欠点だけどね!」

 

クリーク「アクセル あんなのアリか!? だが遠くまで移動できないのが欠点か・・・」

 

パールはというと、後頭部へのダメージで鼻血が出ていた。

 

パール「・・・・・・え?」

 

クリーク「マズイな・・・」

 

部下「血だ!!! やべェエ!!!」

 

パール「・・・・・・血!!」

 

ルフィとサンジ「「?」」

 

部下「パールさん!!大丈夫っすよ!!」

 

部下「ただの鼻血っす!!別に戦ってついた傷じゃないし!!」

 

部下「気を静めて下さい!!パールさん!!」

 

コック「・・・・・・何だ?」

 

パール「・・・・・・おれの鉄壁がくずされた!! コイツら危険だぜ!!」

 

サンジ「何だコイツ 様子が変だぜ・・・・・・」

 

ルフィ「鼻血がどうかしたのか・・・!?」

 

アクセル「鼻血くらいで動揺しすぎなんじゃないの?」

 

クリーク「よせ パール!!たかが鼻血でうろたえんじゃねェ!!!」

 

パールは両腕をガチガチさせる。

 

クリーク「ここはジャングルじゃねェんだぞ!!」

 

コック「何が始まるんだ・・・!!?」

 

パール「身の危険!! 身の危険!!」

 

部下「パールさん 落ちついて!!」

 

パール「身のキケーーン!!!」

 

前の壁が突然燃え盛った。

 

アクセル「何ーー!?」

 

コック「火!!?」

 

部下「やべェ!!出ちまった!!ジャングル育ちの悪いクセ!!!」

 

部下「猛獣の住むジャングルで育ったパールさんは 身の危険を感じると 火をたいちまうクセがるんだ!!!」

 

コック「何だと!!?」

 

コック「猛獣よけかよっ!!」

 

アクセル「さすがに僕でも火はダメージ受けるんだけどね・・・」内部下着ララ(水の特殊武器で鎮火できるか試そうか。)

 

パール「おれに近づくんじゃねーーーーーっ!! ”ファイヤーパ~~~~~~ル”!!!」

 

パール「”大特典”っ!!!」

 

パールはルフィ達に突進してきたが、ルフィ、サンジ、アクセルは避けた。

 

しかし飛び散った火は部下達に引火。

 

部下「あーーーーーちゃちゃちゃちゃ!!!」

 

部下「パールさんやめてくれェ!!!」

 

部下達にも引火し、野垂れまわった。

 

コック「まずい!! 店に引火するぞ!!」

 

パール「燃えろォ!!! この炎と炎の盾で おれはそりゃあ もう超鉄壁だ!!」

 

クリーク「バカが・・・!!乗っ取る船を 丸焼きにしちまう気か!!」

 

サンジ「チッ」

 

ルフィ「あーづづづ!!!」

 

ルフィの尻に引火し、走り回る。

 

サンジ「おいアクセル お前は大丈夫なのか?」

 

アクセル「レプリロイドの僕でも火はちょっとね・・・あの炎を鎮火できるか水の特殊武器で試してみよっかな。」

 

サンジ「水の特殊武器・・・?」

 

部下「畜生ォッ!!!海の まん中で”火の海”じゃ・・・」

 

部下「おれ達に逃げ場はねェよ!!!」

 

足場の半分くらいが火になっていた。

 

部下「熱いっ!!ダメだっ!!」

 

部下「海へ飛び込めっ!!」

 

部下達は次々と海へ飛び込む。

 

パール「近づくことすらできまいて!!」

 

サンジ「てめェ店を・・・!!」

 

サンジはパールに向かって突進した。

 

パティ「バカ野郎丸コゲになるぞクソサンジ!!」

 

コック「パティ!!下がるんだ!!」

 

サンジ「勝手に燃やすんじゃねェよ!!」

 

後ろにジャンプ回転しながらの、右足での蹴りを決めようとしたがパールは燃える左腕でガード。

 

アクセル「蹴り技とはいえ、直に蹴ろうとしたら足が燃えちゃうよね。」

 

アクセルは新生バレットの属性をX7のスプラッシュレーザーにチェンジする。

 

部下「な・・・何ちゅうムチャをするんだ!!」

 

部下「火ダルマになりてェのか!?」

 

パール「な・・・何!?猛獣もよせつけねェファイヤーパールを!!!」

 

サンジ「バーカ炎が怖くて 料理人(コック)が務まるかよ」

 

パール「ち・・・畜生ォっ!! なんてイブシ銀な奴だっ!!!」

 

アクセルはそこで両手の新生バレットからスプラッシュレーザーを数発発射し、パールの燃える壁に命中させた。

 

部下「何!? あのロボ小僧 銃から水を浴びせやがった!!」

 

水と火が合わさった事で、大きな水蒸気を発生させる。

 

アクセル「やっぱり 水と火がぶつかる事で、水蒸気は起こるみたいだね。」

 

パール「私の炎を消した所で無駄だ!!」

 

パールはまた両腕をガチンガチンとさせ、また壁を燃えさせた。

 

パールは右腕の技を繰り出すが、サンジに逆立ち状態で避けながらの蹴りを顔面に食らう。

 

部下「うわっ!!!入った!!!」

 

部下「鉄壁のパールさんの壁を抜けた!!!」

 

パールは倒れる。

 

部下「何だ このコック・・・!!! マジで危険(ヤベ)ェぞ!!!」

 

アクセル「サンジ 君の蹴りってすごいね。」

 

サンジ「そうか・・・?」

 

パール「おボっ!!!おボの・・・!!おのれェ~~~~~~っ!!!」

 

パールは鼻を右手で抑える。

 

パール「危険だ!!危険すぎるっ!! 火を!!! ファイヤーパールをもっとくべねばァ!!!」

 

パールは火炎弾を数発発射した。

 

コック「うわあっ!!店を燃やす気だ!!!」

 

コック「厨房に火が回ったら吹き飛ぶぞ!!!」

 

コック「店主(オーナー)!!逃げて下さい!!!」

 

アクセルはダッシュしながらも、

 

アクセル「ちょっと待ったーーー!!」

 

火炎弾に向けてスプラッシュレーザーを数発発射し、火炎弾に命中し何とか火だけ消した。

 

コック「あのロボ小僧スゲーーぜ!うまく火を消しやがった!!」

 

部下「とりあえず乗っ取る船の丸焼きは免れたぜ・・・」

 

ルフィ「アクセル やるじゃねェか!!」

 

ゼフ「ロボ小僧 いやアクセルと呼ぶぞ。すまんな」

 

アクセル「オーナーさんと店が無事だからいいんじゃないかな。」

 

クリーク「パールの野郎 余計なことばかりしやがって!! 火が店にまわる前に」

 

クリーク「てめェら「ヒレ」ごと沈めてやる!!!」

 

クリークは鎖付き鉄球をぶん投げてきた。

 

コック「サンジ アブねェ!!!」

 

コック「だめだ 火に囲まれてるっ!!」

 

ルフィ「あぢっ」

 

サンジ「え・・・」

 

コック「雑用っ!!」

 

アクセル「ルフィ!!」

 

ルフィ「ゴムゴムの・・・!!」

 

ルフィは両腕を後ろに伸ばし、

 

鉄球に向けて

 

ルフィ「バズーカ!!!」

 

バズーカを食らわして鉄球を吹っ飛ばした。

 

クリーク「!」

 

ルフィ「あーっちいっ!!! あちっあちっ」

 

コック「弾き返したァ~~~~っ!!!」

 

アクセル「巨大なトゲ付き鉄球を弾き返す腕力は凄いな・・・ルフィ自身の修行とゴムの実による特性からも来てるのかな。」

 

鉄球はクリークの横の船柱に命中し、柱はまたパールの頭に倒れた。

 

ルフィとサンジは避けた。

 

パール「か!!・・・・・・か!!」

 

部下「パールさん!!?」

 

パールは一旦倒れた。

 

サンジ「コイツは何なんだよ」

 

ルフィ「バカだなーこいつ・・・」

 

アクセル「何なんだろ・・・あいつは」

 

クリーク「・・・・・・どいつもコイツも 頼れるのはおれだけか・・・・・・!!」

 

「ぬあ!!」

 

ルフィ・サンジ・アクセル「「「!」」」

 

ギン「もうやめてくれサンジさんにアクセルくんも」

 

ギンは倒れたゼフに銃を押し付けるように向けていた。

 

ギン「おれはあんたを殺したくなければ、アクセル きみも壊したくはねェ!!!」

 

ルフィ・アクセル「「ギン!!」」

 

サンジ「ギンてめェ・・・!!」



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第50話「サンジとゼフの過去(前編)」

ギン「過去にどれだけスゴかった男でも こうなっちゃただのコック頭を撃ち抜くのも簡単だ」

 

ギンはゼフの右の義足を折ってしまった。

 

パティ「あンの野郎 店主(オーナー)義足(あし)を!!!」

 

カルネ「畜生ォっ」

 

コック「店主(オーナー)!!」

 

ルフィ「あんにゃろ ぶっ飛ばしてやる!!」

 

アクセルは新生両手アクセルバレットの属性をもとに戻して、銃口をギンに向ける。

 

サンジ「まてまて 言い分を聞こうじゃねェか アクセルも待つんだ!」

 

アクセルはバレットの構えを止める。

 

ギン「この男を助けたいだろ?頼むサンジさん 大人しくこの船を降りてくれ!!」

 

部下「よかった・・・!!パールさんの暴走でどうなることかと思ったぜ」

 

部下「押されてたしな」

 

サンジ「船を降りろ? やなこった」

 

クリーク「!」

 

コック「バ・・・バカ野郎サンジ!! 挑発すんじゃねェ!!店主(オーナー)が・・・・・・!!」

 

サンジ「なんてマヌケな姿だよクソジジイ そんなんじゃ示しがつかねェだろ?戦うコックどもに!!」

 

ゼフ「ふん・・・・・・チビナスにァ何も言われたかねェな」

 

サンジ「何がチビナスだクソ野郎っ!!! いつまでも ガキ扱いすんじゃねェ!!!」

 

コック「サンジの野郎 この期に及んで・・・・・・!!」

 

コック「まさか店主(オーナー)を見捨てる気じゃねェだろうな!!」

 

サンジ「ギン その(ピストル) おれに向けろ」

 

アクセル「サンジ いいのかい!?」

 

ルフィ「だよな!バカかよ!!死ぬぞ!!?」

 

サンジ「まァな」

 

ゼフ「!」

 

コック「な・・・何言ってんだあいつ・・・!!」

 

コック「サンジ・・・!!?」

 

ギン「・・・・・・!? サンジさん・・・!!何て・・・・・・!!」

 

パール「そんなに死にたきゃ・・・殺してやるぜイブシ銀にな!!」

 

パール「この”鉄壁のパール”一度の戦いに二筋の鼻血を出すとは夢にも思わなかった こいつら危険すぎるぜ 動くなよ店主(・・・・オーナー)の頭を吹き飛ばされたくなかったらな・・・・・・!!」

 

ギン「・・・・・・!!」

 

パール「超天然っ パ~~~~ル!!」

 

サンジ「!」

 

パール「プレゼントッ!!!」

 

パールは右腕の壁パンチでサンジを殴り飛ばす。

 

ルフィとアクセル「「サンジ!!」」

 

パール「無傷伝説を汚しやがって・・・」

 

アクセルは銃口を向け、ルフィは構える。

 

アクセル「クソっ・・・」

 

ルフィ「このっ・・・」

 

サンジ「手ェ出すな二人ともっ!!!」

 

アクセル「何で避けなかったんだ!」

 

サンジ「そこのクソ下っ端が 引き金引いちまうだろ」

 

ギン「!」

 

サンジ「卑怯じゃねェかよギン・・・そんな条件どっちものめねェよ!!」

 

ギン「何でだ!!簡単だろ この店捨てりゃ 全員 命は助かるんだぜ!!? ただ店を捨てるだけでみんな・・・」

 

サンジ「この店は そのジジイの宝だ!!!」

 

ギン「!」

 

コック「サンジ」

 

コック「サンジの奴店主(オーナー)が嫌いだったんじゃねェのか!?」

 

サンジ「クソジジイから何もかも取り上げちまった男だ」

 

パティ「え・・・・・・!?」

 

カルネ「?」

 

サンジ「力も!!! 夢も!!!」

 

ルフィ「・・・・・・」

 

アクセル「・・・・・」

 

サンジ「だからおれはもう」

 

サンジ「クソジジイには何も失ってほしくねェんだよ!!!」

 

ギン「!」

 

ゼフ「こんな時にくだらねェ事ほざいてんじゃねェ・・・・・・ チビナスが」

 

サンジ「うるせェな!! おれを いつまでもガキ扱いするなっつってんだろうが!!!」

 

パティ「サンジ危ねェ!!!」

 

パール「パ~~~~~~ル」

 

パール「クローーーズッ!!」

 

パールが後ろからのサンジへの顔挟み攻撃を決める。

 

サンジ「あ・・・・・・!!」

 

コック「サンジ!!!」

 

パール「おれには何の関係もねェ話だ・・・」

 

サンジは倒れる。

 

パール「サービスパ~~~~~ル」

 

パールは飛び上がる。

 

コック「飛んだ!!」

 

ルフィ「卑怯だぞギン!!」

 

アクセル「何やってるんだ!!?」

 

ギン「これが おれ達の戦い方なんだ!!!悪ィのはあんた達だぞ!!!船さえ渡せばおれ達の目的は果たされるのに!!!」

 

パールは大ジャンプする。

 

パール「イブシギ~~~~~ン!!」

 

ルフィ「よけろ!!サンジ!!!」

 

パール「プレゼント!!!」

 

パールはサンジの背にダイブ。

 

サンジ「うあ・・・!!」

 

コック「・・・・・・!!」

 

コック「くっそォ・・・・・・!!!」

 

パール「ハァーッハッハッハッハっハ!! てっぺき!!」

 

コック「店主(オーナー)から取り上げたって・・・!!!」

 

コック「何の事だ!!何があったんだよ サンジ!!!」

 

???『オールブルー?』

 

???『ああ』

 

サンジが小さかった頃まで、遡る。

 

とある客船 オービット号

 

少年サンジ『知らねェの? 伝説の海の名前だよ』

 

コック『バカだな お前はそりゃ知ってるけどよ』

 

コック『まァおれ達だって海のコックだ 一度はその海を夢みたことはあるぜ』

 

少年サンジ『だろォ!? おれはいつか必ず その海を探し出すんだ!!』

 

コック『探すっつったってなァサンジ』

 

コック『伝説は伝説だ ないモンは探せねェだろ』

 

少年サンジ『あるさ』

 

コック『だいたいな考えてもみろ』

 

コック『東の海(イーストブルー)西の海(ウエストブルー)北の海(ノースブルー)南の海(サウスブルー) この4つの海にいる全種類の魚達が住んでる海・・・ そんな海域が実在すりゃぁ そりゃ海のコックにとっちゃ たまらねェ楽園だろうよ』

 

コック『世界中の海の食材が その海に揃ってるんだ 料理人の腕がなるってモンよ!!』

 

コック『ああ 命賭けてもその海を探す価値はある』

 

コック『ホントにあれば(・・・)な!ありえねェんだよ”オールブルー”なんて奇跡の海は!』

 

コック『ちょっと脳みそをひねればわかることだ おおかたどこぞの夢見るコックが大ボラ吹いたんだろ』

 

コック『さァバカ話は終わりだ』

 

コック『仕事だ仕事 皿引いて来い サンジ片づけるぞ』

 

コック達は持ち場へ戻る。

 

サンジ『・・・・・・』

 

料理の残り物がゴミ箱に捨てられる。

 

コック達は残り物を食べていた。

 

コック『あーあー もったいねーな こんなに残してくれやがって』

 

コック『これなんかほとんど手ェつけてねェぞ 自信作だったのに』

 

コック『昨今の客はぜェたくだなおい!!』

 

少年サンジ『みんなやめろよ 客の残りモンなんて!! 味悪そうな食材もさっき捨てといたぞ!! 食料ならたくさんあるじゃん 二日後には港に着くんだしよォ』

 

コック『そういうこと言ってるからおめェは半人前なんだ おれ達は海のコックってことを忘れるな 海ってのは何が起こるかわからねェ 節約しとくに越したこたァねェんだよ』

 

一人が一匹の骨化の魚を見せる。

 

コック『どうだいお前も ん?』

 

少年サンジ『いらねェよ!』

 

そこで嵐が来そうな天候状態になり、客達が騒ぐ。

 

船員「みなさん落ちついて!落ちついて下さい!!」

 

少年サンジ『どうしたんだよ 何の騒ぎ!!?』

 

コック『海賊船だ!!!海賊がこの船へ向かって来る!!!』

 

少年サンジ『か・・・海賊だって!!?』

 

海賊時代のゼフ『船をつけろ!!!』

 

部下『はい船長!!!』



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第51話「サンジとゼフの過去(後編)」

船員『海賊船だァ~~~~~~っ!!!』

 

船員『あの船は・・・クック海賊団・・・・・・!!!』

 

船員『”赤足のゼフ”の船だ・・・!!』

 

船員『”偉大なる航路(グランドライン)”から帰ったのか!!?』

 

オービット号の船長を含む船員はゼフの船に上がり込み、互いに対峙した。

 

オービット号船長『・・・海賊”赤足のゼフ”船長かとお見受けします ご・・・ご用件は』

 

ゼフ『奪え』

 

ゼフ『金品を全て奪い尽くせ!!』

 

部下達は暴れ始めた。

 

女性は身に着けていた装飾品を奪われ、船内はほぼ地獄絵図化。

 

部下『船長急がねェと嵐に巻き込まれる!!』

 

ゼフ『わかってるよ』

 

少年サンジ(くそォ・・・!!あんな奴らに殺されてたまるかよ・・・!!)

 

食料袋も奪われそうだった。

 

ゼフ『オイちょっと待て! てめェ こりゃ何だ・・・!!』

 

部下『・・・え・・・』

 

部下『うわあっ!!ゴ・・・ゴメンなさい ゼフ船長・・・ちょっと小腹が・・・』

 

ゼフの強烈な蹴りが部下にさく裂し、ぶっ飛ばした。

 

そしてゼフは部下の頭を掴んで持ち上げる。

 

ゼフ『他所(よそ)の食糧には手を出すなと いつも言ってあるはずだぜ』

 

部下『ボケナスが!!』

 

ゼフは部下の頭を離して落とした。

 

部下『うわあっ!!何だ このガキ』

 

少年サンジは両手に調理用の長包丁を持ち構えていた。

 

部下『・・・おいボウズ 危ねェからそんなモン振り回すんじゃねーよ』

 

部下『血が出たよ 重症だぜこりゃ』

 

少年サンジ『うるせえ!!お前らなんかに殺されてたまるか!!』

 

コック『サンジやめろ!!抵抗するな!!』

 

乗客『やめてくれキミ!! 彼らを挑発しないでくれ!!』

 

乗客『どうにかしろよ てめェんとこのコックだろ!!』

 

オービット号船長『サンジよせ!!』

 

ゼフ『そんな死にたがりのガキは とっとと殺しちまえ!!!』

 

少年サンジ『死にたいもんか!!どうせ お前らおれ達を みんな殺すつもりなんだろ だったら先におれが お前らを殺してやる!!』

 

ゼフは少年サンジを蹴り飛ばした。

 

コック『サンジ!!』

 

部下『かーーーーーっやるー船長』

 

部下『容赦ねェな!』

 

少年サンジはゼフの右足に噛みつく。

 

少年サンジ『お! おれはいづか・・・!!! オールブルーを見づけるんだ・・・・・・・・・!!!』

 

部下達は大笑い。

 

部下『ブッ・・・はっはっはっはっは!! オールブルーへ行くんだとよ大いなる志だな!!』

 

部下『船長言ってやってくださいよ そんなモンは”偉大なる航路(グランドライン)”にもなかったってよ!!』

 

コック『バカ・・・あの野郎』

 

コック『まだ あんなこと言ってやがったのか・・・・・・!!』

 

少年サンジは蹴り飛ばされた。

 

少年サンジ『くそ海賊なんかに こんなとこで殺されてたまるかよ!!』

 

部下『船長引き上げましょう!!この嵐 予想よりでかい!!』

 

ゼフ『よしてめェら 早ェとこ宝を船に積め!!』

 

その時、船が高波に襲われた。

 

少年サンジは波にさらわれる。

 

コック『サンジ!!』

 

少年サンジは勢いで船外へ放り出された。

 

ゼフは船を柱を蹴りに行った。

 

部下『あっ』

 

部下『船長っ!!?』

 

ゼフは船柱を蹴り折り、柱を掴み少年サンジの救出へ。

 

ゼフ『クソガキが』

 

部下『船長!!!』

 

部下『どうして そんなガキ一匹・・・!!!』

 

部下『船長ォ!!!』

 

ゼフは海へ飛び込んだ。

 

二つの船は大波に襲われ、大破。

 

そしてある孤島。

 

少年サンジは目を覚ました。

 

ゼフ『気が付いたかチビナス・・・ 運の強ェ野郎だ』

 

少年サンジはびっくりして起きた。

 

少年サンジ『か・・・かいぞ いて!!いでで!!』

 

ゼフ『動けるわけねェだろうが 誰の蹴りを食らったと思ってんだ』

 

少年サンジ『船は!』

 

ゼフ『さァな あの荒れようだ 全滅でもおかしくねェ』

 

ゼフ『ただ・・・ウチの船は間違いなく潰れた』

 

少年サンジ『!』

 

ゼフ『残骸を見りゃわかる 死体がねェのはせめてもの気休めだがな』

 

ゼフ『嵐があったのは二日前 要するにおれと貴様は この何の色気もねェ岩山に打ち上げられたわけだ 木の実もねェ動物もいねェ』

 

ゼフ『頼りの海には魚くらいいるだろうが 岩は波にえぐられて 一度降りたら帰って来れねェ様な”ねずみ返し”になってやがる』

 

ゼフ『食い物は一切手に入らねェ泣けてくるだろ』

 

少年サンジ『べつに』

 

少年サンジ『全部お前のせいだ!!ぶっ殺してやるからな!!』

 

ゼフ『吠えてろ 返り討ちにしててめェを食料にしてやるよ』

 

ゼフ『助けを待つしか道はねェ 運が良けりゃ明日にでも助かる 悪けりゃ いつかひからびた白骨になるだけだ』

 

少年サンジ『白骨 おれが・・・!?』

 

ゼフは少年サンジの傍にでかめの食料袋を置く。

 

ゼフ『お前の取り分だ』

 

ゼフ『一緒に打ち上げられた食糧 普通に食って五日分ってとこか せいぜい頭つかって食うんだな お互いコックでよかったな』

 

少年サンジ『待てよ!!お前の方が多いじゃねェかっ!!3倍はある!!』

 

ゼフ『当たり前だ おれは大人なんだ 胃袋のデカさが違う』

 

ゼフは少年サンジの頭に足を乗せた。

 

ゼフ『こんな状況なんだ 仲良く助け合っていこうじゃねェか』

 

少年サンジ『クソジジイ・・・』

 

ゼフ『分けてやるだけ寛大だと思え 妙な憐れみは期待するのよ』

 

ゼフ『おまえはこの海岸 おれは あの岩山の向こうで反対の海を見張る 船が見えたらすぐに おれに知らせろ』

 

ゼフ『それまで一切の接触はナシだ ムダなエネルギーだからな 幸運を祈る』

 

少年サンジ『・・・・・・』

 

ゼフは移動を始めた。

 

少年サンジは座って海を見ていた。

 

ゼフ《普通に食って五日分ってとこか せいぜい頭つかって食うんだな》

 

少年サンジの腹の音は鳴る。

 

少年サンジ『・・・・・・!!! 死にたくねェよ・・・!!!』

 

反対側のゼフは、

 

ゼフ『おれの”赤足”も・・・・・・ここまでか・・・・・・』

 

ゼフはデカイ岩で自分の足をまるで潰すように切断。

 

ゼフ《こんな状況なんだ》

 

ゼフ《仲よく助け合っていこうじゃなェか》

 

少年サンジ『あのクソジジイ・・・船見つけたって教えてやるもんか さっさとくたばっちまえ』

 

少年サンジ『おれは一人で生き延びてやる』

 

少年サンジ『海はあんなに遠くまで見渡せるんだ4・5日も待てば船の一隻や二隻必ず見つかる』

 

少年サンジ『それに客船が沈んだ形跡はないんだから みんなが助けにきてくれるかも知れねえ』

 

少年サンジは袋を開ける。

 

少年サンジ『よく考えたら 丸五日分も食糧はあるんだし』

 

少年サンジ『でも命にかかわる問題だ 万一のため20日分に分けよう 一日一食分以下になるけど 岩のくぼみに雨水がいっぱい溜まってるから何とかなるだろ』

 

少年サンジ『20日も生きてりゃ絶対船は通る 必ず助かるんだ 簡単だ』

 

それから日にちが経過していき、雨状態で少年サンジは船を発見するが、大声で叫んでも気づいてもらえなかった。

 

最後となったカビの生えたパンを誤って、海に落としてしまいさらに日にちが経過していく、少年サンジはくぼみの雨水を飲んだりして空腹を紛らす。

 

そして70日目

 

少年サンジ『・・・・・・あのクソジジイは もう死んだかな・・・・・・!!』

 

ゼフ《おれは大人だからな 胃袋のデカさが違う・・・》

 

少年サンジは這ってでもゼフの元へ行く。

 

少年サンジ『・・・あいつまだ生きてる それに食糧もまだ あんなに・・・・・・!!』

 

少年サンジ『あんなに!!食い物がある・・・・・・!!』

 

少年サンジは包丁を持ち出す。

 

少年サンジ『もともと あのクソジジイが悪いんだ 殺したって奪ってやる・・・ おれは生きたいんだ』

 

ゼフ『何しに来たチビナス・・・・・・!! 船が見えたのか・・・?』

 

少年サンジは包丁をゼフに向けた。

 

少年サンジ『お前の食糧を奪いに来たんだ 殺せるもんなら殺してみろよ・・・!!どうせ おれはこれ以上食えなきゃ死んじまうんだからっ』

 

ゼフ『・・・・・・』

 

少年サンジは袋を斬りつける。

 

少年サンジ『こんなにたくさんお前だけ・・・』

 

しかし袋を切り裂き出てきたのは、大量のお宝だった。

 

少年サンジ『・・・・・・!!』

 

ゼフ『船が見えるまで 接触はナシだと言ったハズだぜ』

 

少年サンジ『なんで・・・?全部 宝だ・・・・・・!!』

 

ゼフ『おい?袋いっぱい全部・・・宝だぞ』

 

少年サンジはゼフにしがみついた。

 

少年サンジ『食糧は!?お前 今日までどうやって生きてきたんだよ!!! おれより胃袋デカいんじゃなかったのかよ!!』

 

少年サンジが見たのは、右足を失ったゼフの姿だった。

 

少年サンジ『どうしたんだよ その足』

 

少年サンジは泣き出す。

 

少年サンジ『・・・お前・・・!!』

 

少年サンジ『自分の足・・・!!!食ったのか!!?』

 

ゼフ『そうだ』

 

少年サンジ『食糧は おれにくれたのが全部だったのか!!!』

 

ゼフ『そうだ』

 

少年サンジ『その足なかったら もうお前 海賊やれねえじゃねか!!!』

 

ゼフ『そうだな・・・』

 

少年サンジ『ぞんな・・・・・・』

 

少年サンジ『余計なことすんなよ おれはお前の事殺す気だったのに!! おれは お前なんかに優しくされるおぼえはねえぞ!!! 何でだよ!!! 何でだ!!!』

 

ゼフ『お前がおれと 同じ夢を持ってたからだ』

 

少年サンジ『!!・・・・・・オールブルー けど・・・そんなもんないってお前の仲間も・・・!!』

 

ゼフ『あるさ 時期が来たら”偉大なる航路(グランドライン)”を目指せ』

 

ゼフ『1年の航海で発見することはできなかったが おれはあの場所にオールブルーの可能性をみた ・・・・・・もっとも俺はもう共に旅をする仲間を失ったから』

 

ゼフ『あいつら以外とはもう海賊を続けたいとは思わねェ オールブルーこそ信じねェが気のいいバカ共だ いい奴らだった・・・』

 

ゼフは倒れる。

 

少年サンジ『お・・・おい!!ジジイ死ぬな!!? 勝手な事して・・・・・・勝手に死ぬなよ!!!』

 

ゼフ『・・・海は広くて・・・!!残酷だなァ ・・・・・・この海の広さを 呪って死んでいった奴が・・・・・・ 一体どれくらいいるんだろうな・・・!!』

 

少年サンジ『!』

 

ゼフ『長い海賊人生でものが食えねェこういう危機には何度も遭ってきたが その度に思う』

 

ゼフ『海のど真ん中にレストランでもあったらなァってよ』

 

少年サンジ『レストラン・・・・・・!』

 

ゼフ『そうだ・・・この岩の島から生きて出られたら おれの最後の生きがいにそいつをぶっ建てようと思ってた』

 

ゼフ『今の海賊時代にそんな店やれるのはおれくらいのもんだ』

 

少年サンジ『・・・・・・よし!!おれも それ手伝うよ!!だから まだ死ぬなよ!!!』

 

ゼフ『ッハ・・・てめェみてェな貧弱(・・)なチビナスにゃムリだ・・・・・・』

 

少年サンジ『強くだってなるさ!!』

 

そして85日目

 

二人は一隻の船によって発見され、救出された。

 

そして現在に戻る。

 

サンジ「・・・てめェの足をてめェで食っておれに食糧を残してくれたんだ・・・・・・ おれを生かしてくれた」

 

サンジは立ち上がろうとしていた。

 

ルフィ「サンジ!!」

 

アクセル「サンジ!?」

 

ゼフ「・・・・・・」

 

パール「おれの(プレゼント)を ことごとくくらって・・・!!?」

 

サンジは立った。

 

部下「うわっ 立ち上がりやがった!!」

 

サンジ「レストランは渡さねェ!! クソジジイも殺させねェ・・・」

 

サンジ「たかがガキ一匹生かすためにでけェ代償払いやがったクソ野郎だ」

 

サンジ「おれだって死ぬことくらいことしねェと クソジジイに恩返しできねェんだよ!!!!」



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第52話「”総隊長”ギン」

部下「・・・・・・恩返しだと・・・・・・!?」

 

ゼフ「サンジ!!余計なマネするな チビナスにかばわれる程おれは落ちぶれちゃいねェ!!」

 

サンジ「余計なマネしやがったのはどっちだよ その右足さえ失ってなきゃこんな奴らにナメられることはなかった!!」

 

コック「あの野郎フラフラじゃねェか・・・!!」

 

コック「店主(オーナー)のあの足はどうやら サンジのために失ったものらしいな」

 

コック「・・・じゃあ あいつがずっと この店にこだわってたのは」

 

パティ「店主(オーナー)に恩返しするためだったのか・・・・・・!!」

 

カルネ「ケンカばっかしてるあの二人にそんな因縁があったとは・・・」

 

ルフィ「・・・・・・」

 

アクセル「1ヶ月以上も岩山で生きていられるのも凄いもんだよね・・・」

 

ギン「なぜ・・・・・・立ち上がるんだよサンジさん・・・!!」

 

パール「ハーーーーッハッハッハッハッハッハ!! まだ受け足りねェかおれの攻撃(プレゼント)を!! きみに勝ち目はないんだぞ!!」

 

パール「結果が全ての勝負の世界!!やられた奴が敗けなのさ!! 人質とろうが店質とろうがブチのめした奴の勝利だ!! 違いますか首領(ドン)・クリーク!!!」

 

クリーク「そういうことだ」

 

パール「そうでしょう!?ギンさん!!」

 

ギンは沈黙である。

 

パール「聞くまでもねェか・・・ それを先陣きってやってる本人だ・・・・・・・!!」

 

パール「つまり貴様はおれ達に手出しもできずに散っていくのさ それでもなお ナゼ立ち上がる!!フンバるだけ無駄なのに」

 

サンジ「一時でも長く ここがレストランで在るためさ」

 

ルフィとアクセル「「!」」

 

パティ「あ・・・!!あの野郎 死ぬ気かよ!!」

 

ゼフ「クソガキが・・・」

 

ギン「・・・・・・!!!」

 

パール「・・・・・・っカッ!!こりゃまたイブシ銀な台詞(マーチ)だね!! だが このレストランはもう店じまいだ!! これからは海賊船に変わるのさ!! ダメ押しパ~~~~~ル」

 

パールは右腕によるパンチでサンジをぶっ飛ばす。

 

アクセル「サンジ・・・。」内部ララ(サンジくん・・・)

 

ルフィはここで天高くと言っていいほど右足を伸ばす。

 

アクセル「ルフィ!!」

 

サンジ「バカよせ!!こいつらに手ェ出すな!!」

 

部下「何する気だ」

 

部下「あの野郎っ!!」

 

ギン「!?」

 

部下「何する気だァ」

 

ルフィ「ゴムゴムの!!!」

 

ルフィ「戦斧(オノ)!!!!」

 

アクセル「まずい!! 着地の足場を選ばないと!!」

 

ルフィは伸ばした右足を足場に叩きつけ、破壊した。直前にアクセルは空中ホバーで避けて、まだ足場として使えるヒレに再び乗る。

 

部下「『ヒレ』が!!! 砕けたァーーーーっ!!!」

 

クリーク「あの小僧 妙なマネを・・・・・・!!! ギン!!ゼフの頭をぶち抜け!!!」

 

アクセルはルフィの近くまで移動した。

 

ギン「! ・・・しかし・・・」

 

アクセル「ルフィ 何やってるんだ!?」

 

ルフィ「いや おれはお前たちに手ェ出してねェぞ!!『ヒレ』割っただけだ」

 

サンジ「てめェ雑用何のつもりだ!!!」

 

ルフィ「この船沈める」

 

コック「・・・な!!?」

 

アクセル「ルフィ!?」

 

コック「ああ!!?」

 

コック「何つったあいつ今!!!」

 

部下達「「「「船を沈めるだと!!?」」」」

 

パティら含むコック達「「「「ふざけんなァーーーーーっ!!!」」」」

 

部下「おれ達の海賊船だぞ!!」

 

部下「ふざけんなァーーーーーっ!!」

 

クリーク「・・・・・・!!!ギン!!! モタモタしねェでゼフを殺せ!!!」

 

サンジはルフィの肩を掴む。

 

サンジ「てめェ正気かクソ野郎 おれが今まで何のために この店で働いてきたと思ってんだ」

 

ルフィ「だって船ぶっ壊せばあいつらの目的なくなるじゃん」

 

アクセル「理屈としては間違っていないのかな。」

 

ゼフ「アクセル おめェのいう通り理屈としては間違っていないかもしれねェな」

 

サンジ「クソジジイ てめェ何でアクセルの言う事に納得しかけてんだよ! それに雑用 てめェがおれの受けた恩のデカさとこの店の 何を知ってるんだ!!」

 

ルフィは自分の肩を掴むサンジの手を払う。

 

ルフィ「だからお前は店のために死ぬのかよ バカじゃねェのか!!?」

 

サンジ「何だと!!?」

 

ルフィはサンジの胸ぐらを掴む。

 

ルフィ「死ぬことは恩返しじゃねェぞ!!!」

 

サンジ「!」

 

ルフィ「そんなつもりで助けてくれたんじゃねェ!!!」

 

サンジ「?」

 

ルフィ「生かしてもらって死ぬなんて 弱ェ奴のやることだ!!!」

 

互いに胸ぐら掴んだままになる。

 

サンジ「じゃあ他にケジメつける方法があんのか!!!」

 

ここでアクセルが間に入る。

 

アクセル「ちょっと待った待った!! 二人ともこの状況でケンカはダメだ!!」

 

二人を引き離した。

 

ルフィ「アクセル 邪魔すんな!!」

 

サンジ「そうだ!!」

 

パール「そいつの言う通りケンカはダメだな キミ達 キミらの不運は ただこのクリーク海賊団を 相手にしちまったことだ」

 

パール「どうせ何もできやしねェだろ!!」

 

パール「あの人質がある限りな!!」

 

パールは両手の壁を燃やし、迫ってくる。

 

パール「ファイヤーパールで 燃えて死ねェ!!」

 

ギンが銃を放り捨て、

 

パール「は!!?」

 

ギンが両手に構えた別の鉄球付きトンファーでパールの前の壁を破壊した。

 

ルフィ・サンジ・アクセル「「「ギン!!?」」」

 

ギン「悪いなパール ちょっとどいてろ」

 

パールは吐血し、倒れる。

 

パール「何で・・・!!?ギン・・・さん・・・!!?」

 

部下「ギ!!ギンさん」

 

部下「何でパールさんを!!?」

 

クリーク「ギン てめェ!! 裏切るのか!!!」

 

ギン「申し訳ありません首領(ドン)・クリーク ・・・やはり我々の・・・命の恩人だけは」

 

ギンはトンファーを右肩に乗せる。

 

ギン「おれの手で葬らせて下さい」

 

サンジ「アァ!?」

 

パティ「あ・・・あの野郎砲弾も効かねェ盾男の盾を割りやがった」

 

カルネ「・・・下っ端じゃなかったのか・・・」

 

ルフィ「・・・ほ ほらうまくいった」

 

アクセル「いやいや 船の壊し方本気(マジ)だったよね?」

 

サンジ「おれもアクセルに同感だ! ふざけんなてめェ!!」

 

クリーク「血迷ったかギン・・・ 海賊艦隊戦闘”総隊長”よ」

 

ギン「サンジさん あんたには傷つくことなくこの船を降りてほしかったんだが そうもいかねェようだな」

 

サンジ「あァいかねェな」

 

ギン「だったら せめておれの手であんたを殺す事が・・・おれのケジメだ」

 

サンジ「・・・・・・ハ・・・・・・ありがとうよ クソくらえ」

 

ギン「アクセル 心を持つロボットであるきみもついでに破壊した方がいいようだ。」(変身してるのが16歳の女の子だと分かっているから、気まずいがな・・・)

 

アクセル「ぼくはパールって奴と違って簡単に壊れないよ! 特にゼロなんかは赤き破壊神という異名を持つくらいにボディの防御力が非常に高く設計されているからね。」

 

ギン「赤き破壊神? 神レベルの防御力だと!?」

 

ゼフ「何?破壊神だと!?神の如き防御力って事か!?」

 

クリーク「そんな事信じられるか!?」

 

コック「いくらなんでも神レベルの防御力ってのはな・・・」

 

部下「そうだぜ!! ギンさんのあの鉄球は強ェぜ!!」

 

ギン「あんたもだ麦わらの人 さっきの仲間と一緒にここを離れちゃよかったのに」

 

ルフィ「ん?」

 

ルフィ「別に!おれもアクセルもお前らみてェな弱虫には敗けねェから!」

 

ギン「!」

 

部下「コ・・・・・・コ・・・・・・コイツら我らが総隊長に向かってクソくらえだの弱虫だの好き勝手言いやがって!!」

 

部下「おれ達ァ東の海(イーストブルー)最強のクリーク海賊団だぞォッ!!!」

 

ルフィ「一番 人数が多かっただけじゃねえの?」

 

部下達はずっこけた。

 

アクセル「あ 図星だったんだ・・・」

 

サンジ「ああ 核心ついちまったよ」

 

ルフィ「やっぱりか」

 

コック「バカ雑用め 何をわざわざ怒らせるようなこと 首領(ドン)・クリークだぞ・・・」

 

コック「・・・あいつらの強さは本物なんだぞ・・・!!」

 

パティ「・・・あほ」

 

ゼフ「クク・・・・・・!!」

 

部下は怒りまくった。

 

部下「コイツら やっぱりおれ達の手で」

 

部下「ぶっ殺してやる!!ロボ小僧は壊す!」

 

クリーク「引っ込んでろてめェら!!!」

 

部下「ド・・・首領(ドン)・クリーク・・・」

 

部下「でもコイツら・・・」

 

クリーク「弱ェと言われて取り乱す奴ァ 自分で弱ェと認めてる証拠だ」

 

クリーク「強ェ弱ェは結果が決めるのさ おれがいるんだ ギャーギャー騒ぐな」

 

部下達は敬礼のポーズになった。

 

部下達「「「はっ!!! 首領(ドン)・クリーク!!」」」

 

パティ「な・・・なんて統率力だ」

 

カルネ「50船の艦隊の首領(ドン)とは名ばかりじゃねェってことか」

 

クリーク「アクセル・・・いやここは変身前の小娘として聞いてもらうが、お前は船じゃ何の役割だ?」

 

アクセル「うーん 船じゃせいぜい船の手伝い程度かな・・・」

 

クリーク「ほう 手伝い程度か。じゃあその麦わら小僧とおれとどっちが”海賊王”の器だとおもう・・・」

 

アクセル「ルフィ どうだろ?僕はルフィだと思うけどね。」

 

ルフィ「ああ おれ!」

 

パティ「てめェ少しは退けよ!!」

 

ルフィ「なんで」

 

クリークはキレかかっていた。

 

クリーク「よォし どいてろ野郎ども」

 

部下「!!」

 

部下「まさか・・・」

 

クリークは左肩のショルダーを外し、左手で前に構える。

 

クリーク「その夢見がちな小僧に 『強さ』とはどういうモンかを教えてやる・・・!!」

 

部下「エ・・・・・・」

 

部下「”MH5”っ!!!」

 

ギン「そんな・・・待って下さい首領(ドン)・クリーク!!!」

 

サンジ「?」

 

ルフィ「なんだ?」

 

アクセル「・・・・・・」

 

コック「MH・・・・・・」

 

コック「5?」

 

ルフィ「・・・砲弾ならおれがはね返してやるけどな!」

 

ギン「お願いします この男はおれの手で・・・」

 

クリーク「誰の手で殺そうとも同じ事だ」

 

クリーク「おれはそういう甘ったれた『義』や『情』なんてモンが 最も嫌いだと常々言ってあるはずだ いいか これは”戦闘”なんだ 勝利のみを目的とした戦いだ」

 

クリーク「勝ちゃあいいんだ たとえ こんな」

 

盾のドクロマークの口が開く。

 

クリーク「”毒ガス弾”を使ってもな!!!」

 

サンジ「ど・・・毒ガスだと!!?」

 

ギン「首領(ドン)っ!!」

 

クリーク「一息(・・) 吸えば全身の自由を奪う猛毒よ」

 

クリーク「これが『強さ』だ!!!」

 

クリークは毒ガス弾を発射した。

 

コック達は海へ潜る。

 

部下「来たァ!!!」

 

ルフィ「あんなもん 海へたたき落としてやる」

 

ルフィは弾に向かって駆ける。

 

サンジ「バカ戻れ!!」

 

ルフィは弾の目の前で攻撃へ入るが、

 

ルフィ「毒ガスなんか・・・」

 

クリーク「フ・・・」

 

ギン「違う!!」

 

弾は直前で複数の手裏剣化し、飛んだ。

 

サンジとアクセルは避ける。

 

コック「!?」

 

コック「何だありゃ 手裏剣!?」

 

ルフィは両足に食らう。

 

ルフィ「・・・ぐ!! 痛ェ~~~~っ!!!」

 

部下「・・・・・・炸裂手裏剣か!! ダマシ撃ちだ!!!」

 

アクセル「手裏剣ってクリークは忍者なの・・・?」

 

ルフィ「あれ!!?毒ガスじゃねェ!!」

 

サンジ「おせェよ!!」

 

クリーク「貴重だ毒ガス弾だ 使う場所を選べば小せェ町の一つくらい毒に冒せる代物 たかだか3匹のゴミをやるのに使うまでもあるまい」

 

ルフィ「なるほど 一本取られた!!」

 

コック「何で納得してんだあいつ」

 

クリーク「戦闘ってのはこういうことさ お前らを殺す方法はいくらでもある さァ言ってみろ おれか お前か どっちが海賊王の器だ!!!」

 

ルフィ「おれ!!! お前ムリ!!」

 

クリーク「・・・・・・」

 

クリーク「ギン!! そのコックはてめェが責任持って息の根を止めろ!!」

 

クリーク「その世間知らずの小僧とロボ小僧は おれがやる!!」

 

部下「・・・・・・ド・・・首領(ドン)・クリークが怒ってる・・・・・・!!!」

 

アクセル「僕はイレギュラーハンターだからね! お前をイレギュラーとみなして倒すよ!」

 

クリーク「またイレギュラーハンターかよ・・・イレギュラーハンターって何だよ!?」

 

アクセル「電子頭脳に異常をきたし人間に害を及ぼす犯罪者ロボットを「イレギュラー」と呼び、そんな悪のロボットを排除する同じ正義側のロボットであるレプリロイド達による警察的治安組織がイレギュラーハンターさ!」

 

ゼフ「ほう という事はアクセル クリークの事は?」

 

アクセル「そう 悪だからね 生物として見ていないのさ!ロボット認識だよ!」

 

クリーク「て てめェ・・・おれを生き物として見ずにロボット認識だと!?」

 

ギン「それよりサンジさん あんたじゃ俺には勝てねェよ・・・・・・!!」

 

サンジ「・・・・・・へへ・・・・・・言ってろよ 上等だザコ野郎」

 

クリーク「小僧共・・・おれが東の海(イーストブルー)を制した本物の『武力』ってもんを見せてやる お前の そのくだらねェ能力の無意味さを知れ」

 

ルフィ「知るか おれはお前をぶっ飛ばす」

 

クリーク「アクセル てめェも壊してやるぜ!!」

 

アクセル「やれるもんならね!!」内部ララ(コマンドミッションのボス変身を初めて使ってみよっかな。)

 

ルフィ「今そっちへ渡っていくから顔を洗って待ってろ 行くぞアクセル!」

 

アクセル「オッケー!!」

 

アクセルは両手の新生バレットを構える。

 

クリーク「ハハハ・・・また飛んで来るほどバカじゃなかったか」

 

ギン「いくぞ」

 

ギンは両鉄球付きトンファーを振り回しつつ、サンジへ突進した。

 

部下「やっちまえギンさん!!!」

 

ギンは片方を足場にめり込ませ、もう片方で別箇所を破壊し、サンジは回避した。

 

そのまま蹴りを入れるが、ギンは体をひねりつつ、かわす。

 

ギン「おれの異名は”鬼人”」

 

サンジ「!」

 

ギンはトンファーでサンジの首を足場へ抑えた。

 

ギン「あんたにゃもう同情の余地はねェよ あばよ」

 

サンジ「・・・・・・!!」



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第53話「サンジVSギンと毒ガス弾”MH5”」

ギンは鉄球を振り回す。

 

ギン「せめて跡形もなく消えてくれ!!!」

 

部下「ハハハッ!!やっと普段の総隊長に戻ったぜ!!」

 

部下「頭蓋骨粉砕しちまえ!!ギンさん!!!」

 

コック「サンジ~~~~~~っ!!!」

 

サンジは咥えていたタバコを飛ばし、ギンの右頬をかすったので隙ができ、トンファー部分から頭を離し、ギンはトンファーを叩きつける。

 

サンジは逆立ちの要領でギンの顎めがけて蹴った。

 

しかしギンはすぐさまトンファーを振り、サンジを吹っ飛ばす。

 

部下「あ・・・あのコック ギンさんに一撃かましやがった!!」

 

部下「・・・ま・・・まさかギンさんまでやられやしねェだろうな」

 

クリーク「フン・・・バカどもが奴の戦闘に何の心配がいる・・・・・・!! てめェら その目で今まで何を見てきたんだ」

 

部下「首領(ドン)・・・!!」

 

クリーク「ギンは おれが見込んだ冷徹な”鬼人”だ だからこそ総隊長の座を与えた ・・・・・・すぐに本性(・・)を見せるさ・・・」

 

部下「そ・・・それもそうだ・・・あの人は」

 

部下「敵が泣こうがわめこうが容赦なくなぶり殺す 情のかけたもねェ”鬼人”なんだ・・・!!」

 

サンジは起き上がる。

 

パティ「・・・・・・サ・・・・・・サンジの野郎大丈夫なのか」

 

カルネ「大丈夫なもんか!! さっきのたて男からあわせてアバラ5・6本イッてるはずだぜ・・・・・・!!」

 

サンジ「・・・あんがいチョロイんだな 艦隊の総隊長ってのも クリーク海賊団ってのは名ばかりの集団かよ」

 

ギン「・・・・・・」

 

ルフィ「あ」

 

ルフィ「なあ アクセル あいつよそ見してっから今のうちにぶっ飛ばそうぜ!」

 

アクセル「まあ いいけど。」

 

ルフィが船柱に乗り、クリークに向かって駆け走った。

 

ルフィ「どあーーーーーっ!!!」

 

アクセルも船柱に乗る。

 

クリーク「・・・・・・そう力むな」

 

クリークが左の盾を開き、柱部分の海に何かを落とし爆発させた。

 

クリーク「てめェも すぐに殺してやるさ!!!」

 

水柱に紛らせるように、短い槍を何発も撃ってきた。

 

アクセル「何!? 槍だってーー!?」

 

ルフィは一旦後ろに逃げるが、左足に食らい海にずれ落ちそうになる。

 

しかしうまく足場に落ちた。

 

クリーク「・・・ほう 逃げたか・・・カナズチ小僧」

 

アクセル「ルフィ!! 大丈夫か!?」

 

ルフィ「いでェ!!! ちくしょう!!!」

 

アクセル「クリーク あんた戦う気あんの!?」

 

クリーク「戦う気だと!?そんなものは必要ねェさ 戦闘に要るものは”殺す手段”それだけだ それが『武力』だ!!人間のな!!」

 

クリーク「ただつっこむことしか頭にねェカナズチ小僧はサル同然!! だがアクセル てめェはどうだろうな・・・」

 

アクセル「僕はちゃんと頭脳戦でやっていくさ!」

 

ルフィ「あとサルを舐めると引っ搔くぞ!!!」

 

部下「うおおおおおやっちまえギンさーん!!」

 

クリーク「フ・・・・・・そらみろ・・・」

 

サンジはギンにやられていた。

 

部下「ぎゃーはははは もう あいつの骨ボロボロだぜ!!」

 

部下「殺せーっ」

 

コック「くおォ!!サンジだってあの盾男のダメージさえなきゃ・・・!!」

 

コック「あいつ もうあの鉄球10発はくらってるぞ・・・!!」

 

ルフィ「・・・・・・!!」

 

アクセル「サンジ・・・あれってきついんじゃないの?」内部ララ(サンジくん 無理してるよね・・・)

 

サンジ「・・・・・・ハ・・・大したことねェな・・・その”くし団子”の威力も・・・」

 

ギン「!」

 

サンジ「この・・・ザコ野郎」(まいった コイツ マジ強ェ・・・!!)

 

ギン「とどめをさす!! もう足掻くな・・・!!!」

 

ギンは両手のトンファーを回転させて、突進してきた。

 

ギン「死ねサンジ!!!」

 

ギンはトンファーを食らわそうとしたが、サンジは何とか避けける。

 

サンジ「なんだ・・・!!?そりゃ同情かよ・・・・・・!!」

 

サンジ「フザけんな!!!」

 

ギンを足場へ蹴り叩きつけた。

 

部下「ええっ!!?・・・ギ・・・ギンさん!!?」

 

サンジは体がミシミシいってしまう。

 

サンジ「・・・・・・あ・・・!!!」

 

パティ「は!!?サンジ!!?」

 

カルネ「・・・だ・・・だめだあの野郎!!もう自分の攻撃の衝撃(ショック)にも耐えられねェんだ・・・!!」

 

ギン「しね・・・」

 

部下「ぶわっはっはっはっはっは!!」

 

部下「あの野郎 話になんねェよ!!」

 

クリーク「フン」

 

ギンはサンジを仰向けにして馬乗りになる。

 

サンジ「・・・・・クソ野郎!!」

 

しかしギンは泣き出し、

 

ギン「できません!!!首領(ドン)・クリーク!!!」

 

クリーク「ア!!!」

 

サンジ「・・・・・・」

 

ルフィとアクセル「「・・・ギン」」

 

ギン「おれには・・・ この人を殺せません・・・・・・!!」

 

クリーク「何だと!!?」

 

ギンはサンジにメシ食わせてもらった事で、

 

ギン「だっておれは・・・」

 

クリーク「もういっぺん言ってみろてめェ!!」

 

ギン「・・・あんなに人に優しくされたのはおれは 生まれてはじめてだから・・・・・・!!おれには・・・この人を殺せません!!!」

 

アクセル「ギン・・・」内部ララ(ギン あの人にも人間らしいとこあったね・・・)

 

クリーク「・・・・・・!! ・・・フヌケが・・・・・・!!」

 

クリークは左腕の盾を構える。

 

部下「まさか・・・首領(ドン)・クリーク!!?」

 

クリーク「殺せねェだと?がっかりさせてくれるじゃねェか ギン お前は このクリーク海賊団の本義を最も忠実に 遂行できる男だと信じてたぜ?」

 

クリーク「海賊艦隊50船の戦闘”総隊長”をハメらせたのは その腕っぷしも必勝を貫く卑劣さも 艦隊随一と見込んだからこそのことだ!」

 

ギン「わかってます おれは別に あんたを裏切るつもりはねェ 今までやってきたことを間違ってるとも思わねェ」

 

ギン「あんたの強さを尊敬してるし 感謝もしてる・・・」

 

ギン「だけど この人だけは殺せねェんだ!!!」

 

ルフィ「・・・・・・」

 

アクセル内部のララ(ギン・・・)

 

ギン「・・・・・・!首領(ドン)・クリークあわよくば・・・あわよくば!!」

 

ギン「この船を・・・見逃すわけにはいかねェだろうか・・・・・・!!」

 

クリークはこの時キレた。

 

部下「ギンさん!!何て気の抜けたことを・・・・・・!!」

 

部下「総隊長!!見損なったぜ・・・・・・!!」

 

部下「どうしちまったんだ総隊長!!!」

 

コック達も唖然だった。

 

クリーク「艦隊一忠実なお前が命令に逆らうことにあき足らず!!! このおれに意見するとはどういうイカレようだ ギン!!!」

 

ギン「!」

 

部下「うわあっ!!”MH5”だ!!」

 

部下「マスクをつけろ」

 

部下「今度こそ本気だぞ!!」

 

コック「・・・・・・毒ガス弾か・・・!!?」

 

ルフィ「・・・にゃろ」

 

アクセルはフッと笑う。

 

ギン「しかし首領(ドン)・クリーク・・・!! おれ達は全員この店に救われて・・・」

 

クリーク「ガスマスクを捨てろ てめェはもうおれの一味じゃねェよ」

 

ギン「!! ・・・・・・え・・・・・・!!? ・・・・・・首領(ドン)・クリーク・・・」

 

部下「・・・・・・!!首領(ドン)・・・ギンさんまで殺す気だっ!!」

 

部下「バカな・・・!!いくら何でもそこまでは!! ギンさんは首領(ドン)の右腕だぞ・・・!?」

 

部下「そうさ これまでギンさん程首領(ドン)に忠実に働いた男はいねェんだから」

 

部下「あの時だってそうだ・・・!! ”偉大なる航路(グランドライン)”から逃げ出したばかりのおれ達を 狙ってきやがったフルボディの海軍船から首領(ドン)に扮して 一人で囮になってくれたのもギン総隊長だ」

 

部下「あの人は常に首領(ドン)・クリークのために命をはって戦ってきた 命令遂行のために”鬼人”のように!! その男を首領(ドン)が殺すわけが・・・・・・!!」

 

クリーク「マスクを捨てろ!!!」

 

ギン「・・・・・・」

 

ギンはマスクを持つが、

 

ルフィは柱を駆け走る。

 

ルフィ「毒ガスなんか撃たせるかァ!!!」

 

アクセル「僕も行くぞォー!!」

 

アクセルも柱を走りながら新生バレットをチャージしておく。

 

クリーク「邪魔だァ」

 

クリークは小型槍を連続発射した。

 

ルフィは横に避けて、下にしがみつきそこから前進する。アクセルはX7の特殊武器・ガイアシールドを前に展開する。

 

ガイヤシールドで槍を弾いていく。しかし連続発射の槍のスピードが速くて、前に進みにくかったのだ。

 

アクセル「これじゃ前に進みにくいね・・・。」

 

クリーク「アクセルの野郎 妙な壁を前に作りやがる! カナヅチ小僧が・・・・・・!!てめェらは黙ってでもおれが殺してやるよ」

 

クリークは柱を叩き折った。

 

ルフィ「うわっ 沈む」

 

アクセル「危ない 危ないっ・・・」

 

クリークはまた連続発射してきた。

 

ルフィは一度撤退し、アクセルも不規則な連続槍発射からは撤退した。

 

ルフィ「くそ」

 

アクセル「ルフィ!!」

 

ルフィ「ギン!! あんな弱虫の言う事なんて聞く事ねェぞ 今おれとアクセルがぶっ飛ばしてやるから!!!」

 

ギン「!」

 

サンジ「雑用・・・アクセル・・・」

 

ギン「貴様!! 首領(ドン)・クリークを愚弄するな!!」

 

ルフィ「!?」

 

ギン「首領(ドン)・クリークは最強の男だ お前達二人で勝てるか。」

 

アクセル「いい加減に目を覚ましなよ! あんたこのままじゃ殺されるんだよ?」

 

サンジはギンの肩を掴む。

 

サンジ「アクセルの言った通りだぜ! 目を覚ませ!!あの男は お前を殺そうとしてんだぞ!」

 

ギン「当然だ 妙な情に流されて一味の本義を全うできなかったふがいねェおれへの」

 

ギン「これが報いだ!!」

 

ギンはマスクを海へ投げ捨てた。

 

サンジ「何でだ」

 

部下「ギンさん・・・・・・!!」

 

クリーク「猛毒ガス弾!!!『M・H・5』!!!」

 

クリークは正式な毒ガス弾を撃ってきた。

 

部下「!!?」

 

部下「きたぞオォ!!!」

 

部下達はマスクを装着する。

 

コック達は海へ潜り避難する。

 

クリークもマスクをつける。

 

ルフィは部下の二人からマスクを奪う。

 

ルフィ「借りるぞっ!!」

 

部下「いっ!!」

 

サンジ「く・・・!!毒くらう前からこっちは動けねェっての」

 

ルフィ「お前ら使え!!」

 

ルフィはマスクをサンジとギンに投げる。

 

ルフィ「アクセル お前は!?」

 

アクセルは余裕表情で立っていた。

 

アクセル「僕は大丈夫さ。レプリロイドだし 毒だろうが煙攻撃は効かないよ!」

 

ルフィ「そ そうか! つうかみんな潜っちまった! おれはマスク欲しいのにっ!!」

 

弾は直前まで来ていた。

 

パティとカルネはゼフを店の裏まで避難させる。

 

ルフィ「どうしようどうしようどうし・・・ ん?」

 

ルフィの所へ一つ転がってきた。

 

クリーク「これが武力」

 

弾は大爆発を起こし、猛毒の煙が蔓延した。

 

ルフィ「た・・・・・・都合よく落ちててよかった」

 

コック「海賊が戦闘に毒ガスを使うなんて 聞いた事ねェよ」

 

コック「悪魔みてェな野郎だ・・・・・・!!」

 

数分経過。

 

コック「・・・・・・もう5分はたったぜ サンジと雑用、そしてあの娘が変身したロボ戦士のアクセルは大丈夫なのか・・・・・・!?」

 

コック「俺が思うにアクセルは大丈夫だろ? 機械に煙攻撃は効かないはずだ!みろ毒霧が晴れていくぞ」

 

毒霧が晴れてきた。

 

サンジ「ギン・・・!!」

 

サンジ「手をどけろ・・・・・・!!」

 

ルフィ「ギン!!」

 

アクセル「ギン!!」

 

ルフィ「お前!!! マスクは!!?」

 

ギンは毒霧を吸い込んだため、体はガクガクし吐血していた。

 

アクセル「そうか ギンがルフィに・・・」

 

ルフィ「お前がくれたのか・・・・・・!!?」

 

サンジ「ギン!!」

 

クリーク「ハッハッハッハ バカな野郎だぜ たかがメシに大層な恩持っちまうからそんな目にあうのさ まァ・・・バカは死なねェとわからねェか アクセルに猛毒の煙攻撃が効かない事は大体分かっていたぜ。機械だからな!ハッハッハッハ」

 

ギン「・・・ ド・・・ン・・・!!?」

 

サンジ「ギン・・・ お前はついてく男を間違えたらしいぜ・・・!!」

 

ルフィ「クリーーーーーク!!!」

 

アクセル「あんたは絶対許さない!!」



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第54話「クリーク戦(前編)」

クリーク「ハッハッハッハッハッハッハッハ!!! ウチのカス(・・)野郎に同情してくれるのか!!!」

 

アクセル「カス!?」

 

サンジ「カスだと!?」

 

クリーク「そうとも目的を見失っておれの命令を聞けねェ様なバカは 今後 役に立つアテもねェ」

 

クリーク「また同じことをくり返さねェとも限らん そいつは いっそ この場で殺してやるのがおれの愛だろ」

 

部下「まさか・・・首領(ドン)が総隊長を殺すなんて」

 

コック「おい見ろ あいつら無事だ アクセルにはやっぱ効かなかったようだぜ!」

 

パティ「サンジ!!?」

 

カルネ「うおっ!!!あの下っ端野郎 毒ガス食らいやがったんだ!!」

 

サンジ「パティ!!解毒剤あったろ!!」

 

パティ「おお・・・あ・・・あるにゃあるが でもありゃ食当たり用のだぜ!?だいたいその野郎は敵なん・・・」

 

サンジ「何でもいいから持って来い!!」

 

ゼフ「バカ野郎 すぐそいつにマスクをさせろ 多少なり助剤を含んでるはずだ 2階へ運んでよく呼吸させるんだ 助かる見込みがあるとすりゃまずそれだけだ」

 

サンジ「ジジイ 早くしろよパティ!!!カルネ!!!」

 

パティ「わ!!わかったよ!うるせェな!!」

 

カルネ「おれもかよ」

 

二人はギンの元へやってくる。

 

ルフィ「絶対死ぬなよギン・・・!!」

 

ギン「!」

 

クリーク「フン・・・無駄だ・・・ もって1時間ってとこか・・・」

 

ルフィ「あんな奴になんか 殺されるな!!!」

 

ルフィ「意地で・・・生きろ!!わかったな!!? あいつはおれとアクセルがぶっ飛ばしてやるから」

 

マスクをつけられたギンは、

 

ギン「よせ・・・!!あんたら二人では・・・あ あの男には 勝てそうに・・・ない・・・」

 

サンジはルフィの腕を掴む。

 

サンジ「アクセルはどうかはわかんねェけどな!お前は真正面から行けばあいつの思うツボだろ!! 死ぬぞ!!!」

 

アクセル「ぼくは平気だよ!!」

 

ルフィ「ああ 死なねェよ」

 

ルフィ「撃ちたきゃ好きなだけ撃ってみろ!!」

 

アクセル「行くよーー!!」

 

二人は同時に走り、アクセルは柱に乗ってからダッシュも行う。

 

クリーク「アクセルの中の小娘はどう判断するかは分からんがな。お前ほど逆上した奴を殺しやすい敵はいねェ・・・」

 

クリーク「サルでも学習能力はあると聞くが 二度も越え誤った壁にまた突っ込んで来るとはそれ以下だな カナヅチ小僧!!」

 

ルフィ「おれは諦めが悪いんだ」

 

アクセル「僕は負ける気しないけどね!!」

 

クリーク「アクセル てめェも海に落ちて故障してもらうぜェ!」

 

クリークは数発の爆弾を撃ってきた。

 

クリーク「貴様にとって海は地獄!!飛べば槍の恰好の餌食!!! 『ヒレ』から先はてめェらの墓場だ!!!」

 

ルフィとアクセル「「おれ《ぼく》達の墓場!?」」

 

コック「また あの爆弾だ!!」

 

コック「目くらましだ!!」

 

 

二人の目の前の海で爆発し、クリークは槍の連続発射を開始。

 

槍の数発はルフィに命中したが、アクセルはボディで弾くので問題はなかった。

 

クリーク「カナズチ小僧は逃げずに死んだか・・・アクセルはどうなんだろうな・・・」

 

左肩に一発と左手に一発持ってるルフィと無傷のアクセルが突破してきた。

 

クリーク「こいつ・・・」

 

アクセル「ルフィ!! ぼくをジャンプする際に乗せて!」

 

ルフィ「おっしゃー!!」

 

ルフィは前回転の勢いでの伸ばした左足で、海を叩き海を飛び散らせる。

 

クリーク「・・・目には目をか・・・」

 

ルフィは右腕を伸ばし、

 

ルフィ「アクセル!!俺の頭に乗れ!!」

 

アクセル「よーし!」

 

アクセルはルフィの頭に乗ったまま、ルフィは大ジャンプし、ここでアクセルはゼロに瞬間交代した。

 

クリーク「ゼロに変わったか・・・どうやっても俺を殴りてェ様だな!!」

 

クリーク「この”剣山マント”に手を出してみろ!!!」

 

ルフィとゼロ「「!!」」

 

サンジ「汚ねェ・・・!!何だ あの針だらけのマントは!!!」

 

コック「あんなの素手じゃ 触れもしねェじゃねェかよ!!」

 

ゼロは巨大ハンマーのTブレイカーを装備し、両手で構えた。

 

クリーク「は・・・ハンマーだと!?」

 

ゼロ「ルフィ 奴の顔に照準を合わせる。おれのハンマーに乗せるように殴れ。」

 

ルフィ「ああ。ゴムゴムの・・・」

 

ゼロはTブレイカーとルフィの技をタイミング合わせ技で行く。

 

ルフィ「”銃弾(ブレッド)ブレイカー”っ!!!」

 

クリークをハンマーと一緒に乗せるように殴り、ぶっ飛ばした。

 

部下達「「「「何ーー!?」」」」

 

ルフィとゼロは上手く着地した。

 

部下「うわあああああっ!!」

 

部下「首領(ドン)・クリークがぶっ飛ばされたァ!!!」

 

部下「何てことを・・・あいつら・・・!!」

 

部下「今の今まで首領(ドン)がヒザをつく所すら見た事がねェのに・・・!!」

 

ルフィ「ここははたして おれ達の墓場か・・・」

 

ルフィは左肩に刺さっている槍を引っこ抜いた。

 

ルフィ「お前の墓場か・・・おれ達の墓場か・・・お前の墓場か・・・!!!」

 

ルフィ「・・・・・・だろ!!! たかが槍とか針マントくらいでおれ達の墓場って決めんな・・・!!! ここはおれ達の死に場所じゃねェ!!!」

 

サンジ「二人とも無茶苦茶じゃねェのか・・・」

 

ゼフ「あいつらをよく見とけサンジ・・・」

 

サンジ「・・・?」

 

ギンは別場所へ連れていかれた。

 

パティ「おい下っ端!!」

 

カルネ「しっかりしろよ!!」

 

パティ「さァ空気吸え!!いい空気一杯吸え!!水飲むか!?」

 

パティ「そうだ おれの特製プリン食うか!?」

 

カルネ「バカ中毒者に毒食わしてどうすんだよ」

 

パティ「毒とはなんだ コラ てめェに人のこと言えんのか!!」

 

カルネ「おれの肉料理は世界一の・・・」

 

ギンは吐血する。

 

パティ「うわっ」

 

カルネ「死ぬな下っ端ァ」

 

ゼフ「たまにいるんだ 標的を決めたら死ぬまで戦うことをやめねェ奴が・・・」

 

サンジ「戦うことを・・・」

 

ゼフ「ああいうのを敵に回すと厄介だぜ・・・」

 

ゼフ「この勝負 勝つにせよ敗けるにせよ おれはああいう奴らが好きだがね・・・」

 

部下「どうなるんだこの勝負・・・」

 

部下「バカ まぐれだまぐれ!! 心配すんな!!」

 

コック「ざ・・・雑用・・・ゼロ・・・がんばれ!!」

 

ゼロはTブレイカーから格闘のKナックルにチェンジする。

 

クリーク「ここがてめェらの・・・・・・」

 

クリーク「死に場所じゃなけりゃ 一体」

 

クリークは立ち上がり、「誰の死に場所だァァァ!!!」と二人に振り向き左腕の盾を食らわそうとした、

 

ルフィとゼロが飛び上がり、右腕でラリアットを決める。

 

ゼロ「貴様のだ!!」

 

ゼロはクリークを倒れさせる。

 

部下「ま・・・ また首領(ドン)が倒されたァアア!!!」

 

部下「どうなってんだこりゃあ!!?」

 

部下「敵は・・・首領(ドン)・クリークにふれることすらできずに死ぬはずなのに・・・!!首領(ドン)は無敵のハズなのに!!」

 

部下「あいつらは何なんだァ!!!」

 

ルフィとゼロはニッやフッと笑う。

 

パティ「あの二人やるじゃねえか・・・」

 

部下「あの首領(ドン)と渡り合ってやがる・・・」

 

部下「これじゃ最強伝説が・・・」

 

クリーク「くだらねェこと言ってんじゃねェ!!」

 

クリークは足場を破壊したが、ルフィとゼロは咄嗟に避けた。ルフィは柱にしがみつき、ゼロは足場に踏ん張りながらもまたアクセルにチェンジしていた。

 

部下「・・・だ!!! ”大戦槍”!!!」

 

部下「・・・つ!!ついに出た首領(ドン)・クリーク最強の武器!!!」

 

クリークはマントを投げ捨てる。

 

クリーク「どこまで逃げ切れるか見物だな・・・カナズチ(・・・・)小僧・・・アクセル!」

 

クリーク「さっきまでのチンケな槍とは訳が違うぜ」

 

ルフィ「何だあれ爆発したぞ・・・?」

 

アクセル「へえ 面白そうじゃん!」

 

クリーク「触れれば 即木っ端微塵だ!!」

 

クリークは大戦槍を振りかざし、叩きつけ、大爆発を発生させる。

 

ルフィは吹っ飛ぶが、

 

コック「何だ あの槍は・・・・・・!?」

 

ルフィ「落ちる落ちる!!」

 

近くの手すりのある足場に腕を伸ばして難を逃れる。

 

クリーク「アクセル 貴様もだ!!」

 

クリークはアクセルに対して、大戦槍を振りかざし叩きつける。

 

アクセル「くっ・・・」

 

アクセウも避けるが、足場が大爆発を起こし、飛んでいるアクセルもSA(セカンドアーマー)・エックスに瞬間交代して、ストライクチェーンのチャージを放ち、近くの足場に飛び移る。

 

クリーク「ゼロとアクセルとは違う奴か・・・お前は?」

 

SA(セカンドアーマー)・エックス「俺はエックス! イレギュラーハンターの戦闘能力に優れた第17精鋭部隊の隊長を務めた事もあったんだ。ちなみにゼロは隠密行動に長けた第0忍び部隊の隊長の時期があった。」

 

部下「何!? 隊長だーー!?」

 

ゼフ「ほう 隊長とな・・・」

 

サンジ「イレギュラーハンターにはいくつもの部隊が存在したのか、エックスやゼロは隊長をしていた事があった・・・」

 

クリーク「だがな お前やゼロは隊長だったらしいが、おれは提督だ! 立場的には俺の方が上だろうが!」

 

SA(セカンドアーマー)・エックス「クリーク お前は十分にイレギュラーだ!」

 

ここでエックスはアクセルに交代する事にした。

 

エックス「アクセル お前がやるんだ!」

 

エックスは光に包まれ消えて、アクセルが現れる。

 

アクセル「任せて!! ちょっとある必殺技も使おうっと。」

 

サンジ「雑用は長期戦はマズイな・・・ 血を流しすぎてる・・・!!」

 

クリーク「無理がたたったな・・・」

 

ルフィ「くそォ・・・こんな”飛び島”じゃフルに力だせねェや ってかアクセル ある必殺技って何なんだよ?」

 

クリークはアクセルの方を向く。

 

アクセル「とにかくやってみるから!」

 

部下「いや さすがに勝負あったろ・・・」

 

部下「ああ ”大戦槍”は打ち込む力が強ければ強いほど大爆発を起こす大槍だ」

 

アクセル「はァ!!」

 

アクセルは必殺技のDNAチェンジを行う。

 

アクセルは光り出して、姿を変える。

 

コマンドミッションのセントラルタワーのボスキャラ・ワイルドジャンゴーにチェンジした。

 

クリーク「何!?エックスとゼロとは違うぞ!?」

 

ゼフ「あの姿は豹なのか?」

 

部下「豹のような奴に変わりやがった!! あれもレプリロイドかよ!?」

 

ワイルドジャンゴー「俺は山猫のレプリロイドにゃ!! 豹ではにゃい!!」

 

ワイルドジャンゴーは電気を帯びながら構え、

 

ワイルドジャンゴー「行くにゃーー!!」

 

ワイルドジャンゴーは飛び上がり、前回転しながらの体当たりを開始。

 

クリークのボディに命中し、ボディに衝撃が走ってヒビが入り、クリークは若干感電する。

 

ワイルドジャンゴーは別の足場へ飛び移った。

 

クリーク「この野郎!!」

 

ワイルドジャンゴーはアクセルへと戻った。

 

アクセル「若干感電中とはいえ、動けるみたいだねェ・・・タフだよ。」

 

クリークは大戦槍をルフィに突き出すが、ルフィは避ける。

 

しかしクリークは振り回す。

 

部下「・・・・・・しかしなんて怪力だ・・・!!!肩あて二つを合わせて1t(・・)もあるあの超重量の大槍を軽く振り回すとは・・・!!」

 

部下「あの怪力(パワー)こそ 首領(ドン)の最強たるゆえんだ・・・!!」

 

アクセル「あの大槍って1tもあるんだ・・・重すぎて僕じゃ持ち上げられないなぁ・・・」

 

アクセルは両手のバレットを構えて、クリークの足場めがげてチャージする。

 

ルフィはバランスを失い、海に落ちかける。

 

クリークが大槍を横に振るうが、ルフィは跳んで避けた。

 

しかしクリークは振りかざそうとしたが、アクセルがチャージショットガンをクリークの足場めがけて発射し、足場は爆発を起こした。

 

ルフィ「くっ・・・」

 

クリーク「何ーー!?」

 

煙は晴れていき、ルフィは着地していた。

 

ルフィ「アクセル すげェぜ。」

 

クリーク「このロボ小僧めがァ・・・」

 

アクセルはここでゼロにチェンジする。

 

アクセル「お願い!!」

 

アクセルが光になって消えて、ゼロが現れる。

 

ゼロ「任せておけ!」

 

ゼロはゼットセイバーを構えるが、すぐにKナックルに変える。

 

クリークが大槍をルフィに食らわそうとしている。

 

ゼロはダッシュジャンプでクリークの元へ行く。

 

そしてダッシュジャンプした時、格闘専用での炎の斜め下へのキック技・焔降脚を繰り出した。

 

見事に大槍の刃の部分に命中し、爆発を引き起こした。

 

クリーク「何!? しかしバカな奴だ!!」

 

ルフィ「ゼロ!?」

 

サンジ「ゼロ!?」

 

爆発による煙は晴れていき、ゼロは全くボディにダメージを受けていなかった。

 

ゼロ「もう一回 やってみろ!!」

 

クリーク「てめェ おれを怒らせやがると、今度は完全に破壊してやるぞ!!」

 

ゼロ「俺が刃の部分を破壊するの間違いだな。」

 

クリーク「食らいやがれ!!」

 

クリークは大槍を振るうが、ゼロはタイミングよく横殴りの雷迅拳を刃の部分に食わらせ、また爆発を起こした。ちなみに雷迅拳の電気が殴った際にクリークのボディにも伝わったようだ。

 

クリーク「ちっ・・・また電気かよ!! 若干しびれるぜ!!」

 

ゼロ「ルフィ 先の所が広くなった あそこで奴とやるぞ!」

 

ルフィ「おお!!」

 

二人は広い場所へ移動した。

 

その時、大槍の刃にヒビが入り、折れた。

 

クリーク「な・・・”大戦槍”が・・・折れた!!!」

 

ルフィ「ゼロ やるなァ・・・」

 

ゼロ「ああ。」

 

ルフィ「ぞれにこの広さなら」

 

ゼロ「ああ 貴様を十分にぶっ飛ばせるだろう。」

 

クリーク「何!?」




アクセルをコマンドミッションのアクショントリガー・DNAチェンジでワイルドジャンゴーに変身させ、電気を帯びながらの跳びあがりからの回転体当たりを行い、クリークのボディへHITさせました。次話でクリークとの勝負も決着させます。


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第55話「クリーク戦(後編)」

ゼロ「槍の刃が無ければ 単なる棒つき爆弾だな。」

 

ルフィ「お前の力はこれで減ったわけだ」

 

ルフィとゼロは若干痺れが残ってる同じ広さの場所へと来たクリークと向き合う。

 

クリーク「だが・・・そう思うか?」

 

部下「まずくねェ・・・!? 首領(ドン)の最強の武器が」

 

部下「”大戦槍”が折られちまうとは・・・!?」

 

コック「ゼロの奴 やったぜ!!」

 

クリークの体から痺れが取れてきた。

 

クリーク「”棒つき爆弾”結構じゃねェか!だが まだてめェらを吹き飛ばすのに 十分すぎる『武力』がおれにはある!!」

 

サンジ「ゼロはともかく、雑用は数発はあの爆撃食らったら死んじまうぞ!」

 

ゼフ「全身に何百の武器を仕込んでも 腹にくくった”一本の槍”にゃ敵わねェこともある・・・」

 

サンジ「?」

 

ゼフ「生きるか死ぬかの海賊の戦場じゃあ 一瞬でも死に臆した奴はモロくくずれる」

 

サンジ「何言ってんだ」

 

ゼフ「あの二人 死を恐れてねェ”信念”ようなもんがある・・・」

 

サンジ「信念・・・!!?」

 

クリークは大槍を振りかざし来た。

 

クリーク「観念しろ!! てめェらは もうこの首領(ドン)・クリークに一言逆らった時点で死ぬ事は決まってたんだ!!」

 

ルフィ「死ぬか!」

 

ゼロ「俺も死なん!」

 

クリークの横振りを避けて、ルフィは帆まで飛び移る。

 

クリーク「お前はサルかよ! ならゼロ てめェからやってやる!」

 

クリークは振り回すが、ゼロは避けるだけだった。

 

ゼロ「貴様も爆撃使ったなら、おれも似た事やらせてもらうぞ!」

 

クリーク「何!?」

 

ゼロ内部の半超空間内下着ララ(X3のボスキャラに爆弾攻撃の奴いた筈だわ。)

 

内部の下着ララはデバイス操作で、X3のボスキャラを召喚する。

 

そしてゼロの横の空中に召喚ゲートが開き、X3のボスキャラ・エクスプローズ・ホーネックを召喚した。

 

ルフィ「ゼロ!? 今度は巨大な蜂のレプリロイドなのか!?」

 

クリーク「何だ そいつは!?」

 

他の全員も驚愕だった。

 

サンジ「何だありゃ!? 巨大なハチか!?」

 

ゼフ「ってことはあの巨大ハチもレプリロイドって奴なのか!?」

 

ホーネック「ゼロ あなたと会ったドップラー博士の事件以来ですね。私を呼び出してどうしようと言うのです?」

 

ホーネックは∞字を描く飛行であった。

 

ゼロ「あの大槍男のクリークと一時的に相手してくれるか?」

 

ホーネック「構いませんが、そのうちまた私と相手した頂けますか?」

 

ゼロ「ああ!」

 

ホーネック「というわけで、クリークとやら 私もあなたと似た爆撃攻撃が出来るのですよ。」

 

クリーク「何だと!?」

 

ホーネックは∞字飛行で回りを移動しながらクリークに近づき、一度停止しお尻辺りから5発の小型ハチ爆弾を飛ばしてきた。

 

ルフィ「何だ!? ハチを5匹飛ばしたぞ!?」

 

クリーク「こざかしい!! 破壊してやるぜ!!」

 

クリークは大槍を振りまわし連続でハチに直撃させるが、ハチが爆発した。クリークはその爆発に巻き込まれた。

 

ルフィ「何ー!?」

 

サンジ「ハチが爆発した!?」

 

パティ「あれはハチ型の小さな爆弾なのか!?」

 

爆発から煙になり晴れていき、クリークは爆発を食らったがダメージは受けたようだった。

 

クリーク「おれの”大戦槍”の打ち込むと爆発するのに対抗してやがるのか!?」

 

ゼロ「ああ! 槍の爆撃には小型のハチ爆弾による爆発ってな。お前の槍による爆撃とホーネックのハチ爆弾だが、お前の槍は刃が折れてもう爆撃できないよな!」

 

ホーネックはお尻から針を突き出し、クリークに突進してきたが、

 

クリーク「あの針はさすがに俺でも危ねェ!!」

 

クリークは間一髪で避けた。

 

ホーネックは再び飛行する。

 

クリーク「ちくしょー・・・」

 

クリークは右腕の射出口から火を放射した。

 

ホーネックは移動しながらの飛行であっさり避ける。

 

サンジ「火炎放射かよ!!いくつ武器を仕込んでんだよ!?」

 

ホーネックはまたハチ爆弾を5匹放ってきた。

 

クリーク「厄介だぜ あのハチ爆弾はよ!」

 

クリークは大戦槍でハチに連続で命中させたが、やはり爆発に巻き込まれた。

 

サンジ「あの巨大ハチのロボット なんかやりやがるぜ・・・」

 

ゼロ「ホーネック とりあえず引いていいぞ。」

 

ホーネック「ええ それでは ゼロ いつかお相手を。」

 

ホーネックは消えた。

 

サンジ「消えた・・・」

 

ゼフ「消えたな ハチ型の爆弾とはな 驚きだ・・・」

 

ルフィは降り立つ。

 

ルフィ「ゼロ 俺が先に仕掛ける!」

 

ゼロ「ああ!」

 

ルフィ「ゴムゴムの・・・」

 

ルフィは(ピストル)の連続攻撃である銃乱打(ガトリング)を発動する。

 

ルフィ「銃乱打(ガトリング)!!!!」

 

銃乱打(ガトリング)が炸裂するが、ヒビは入ってはいるがクリークの鎧にはなかなか威力を発揮しなかった。

 

クリーク「今はヒビが入っちまったが、簡単にこのウーツ鋼の鎧は破壊できねェよ! 何事も無力だ!」

 

ルフィ「と・・・行くぞゼロ!」

 

ルフィは左腕を伸ばし、クリークに接近。ゼロも右手を構えてクリークに接近し、

 

ゼロ「氷竜ーー」

 

ルフィ「銃弾(ブレッド)!!!」

 

二人の技が融合して同時にクリークの鎧に叩きこまれるが、最初はシーンだった。

 

部下「首領(ドン)!!!」

 

部下「いや待て!!」

 

クリークの鎧が若干凍り始めていた。

 

ゼロ「フッ おれの技は効いたようだな・・・」

 

クリーク「フン 氷なんぞこざかしい!!」

 

クリークは大槍を振るい、ルフィとゼロに命中させようとしたが、二人は爆風に紛れて逃れた。

 

クリーク「くだらねェくだらねェくだらねェ サルやロボット野郎の拳を突き立てた所で この最強の装備(ヨロイ)が破れるか!!!」

 

ルフィ「なあ ゼロ もうちょっといけそうだと思うんだけどよ・・・」

 

ゼロ「ああ もう少しであの装備(ヨロイ)は破壊できるはずだ。」

 

クリークはいつの間にか船の柱の上に立っていた。

 

クリーク「”最強の装備”と”最強の(パワー)”こそ 最高の『武力』だとわかったか!!」

 

ルフィとゼロ「「!」」

 

クリーク「そして力ある者に逆らった奴は死ぬのさ カナヅチ小僧・・・ロボ野郎」

 

クリークは数発の爆弾をばら撒いた。

 

コック「爆弾!!!足場全部吹き飛ばす気だ!!!逃げろ雑用にゼロ!!!」

 

ルフィ「爆弾!?」

 

ゼロ「爆弾だと!?」

 

部下「さすがのゴム野郎にゼロも終わりだぜーーー!!」

 

クリーク「強ェ奴が生き残るんだ!!!」

 

ルフィ「ゼロ 奴のとこまで行けるか?」

 

ゼロ「難なくな!」

 

ルフィ「よし 行くぞ! それに生き残るのは俺とゼロだ!!」

 

二人は柱を走り登る。

 

ルフィ「ゴムゴムの!!」

 

ルフィは両腕を後ろに伸ばし、ゼロは右手を構えながら走る。

 

クリーク「無駄無駄 そうくると・・・思ったぜ!!!」

 

クリークは槍での爆発を引き起こす。

 

クリーク「意地じゃどうにもならねェことも・・・ !」

 

ルフィは突破した。

 

クリーク「!!!?」

 

ルフィ「バズーカー!!!」

 

クリークをバズーカで吹っ飛ばした。

 

ゼロ「ルフィ あと一息だ! 行くぞ!」

 

クリーク「クハハハハハ!!効かねェな!!しょせん貴様の力はこれが限界だ!!」

 

船は爆弾による爆発で大破した。

 

クリーク「喜んで死ね!!」

 

サンジ「雑用!!ゼロ!!!」

 

ゼフ(生きるための”装備”か・・・ 死を恐れぬ”信念”か・・・)

 

ルフィとゼロはとっくにジャンプしていて、必殺技にかかる。

 

ルフィは両腕を伸ばす。

 

ルフィ「ゴムゴム・・・!!」

 

ゼロも右手をクリークの鎧めがけ、

 

ゼロ「行くぞ!」

 

クリーク「何!?」

 

ゼロ「岩斬!」

 

ルフィ「バズーカッ!!」

 

ゼロの岩斬波とバズーカと合体で鎧を砕いた。クリークは吐血する。

 

部下「首領(ドン)・・・!!!」

 

しかしクリークは早くも目を覚ました。

 

クリーク「うかれるな!!!」

 

ルフィ「おいゼロ あいつ生きてるぞ!!」

 

ゼロ「ちっ・・・」

 

クリーク「小僧共!!!」

 

クリークは鉄の網を繰り出し、ルフィとゼロを閉じ込めた。

 

ゼロ「俺もか!!」

 

クリーク「クハハハハハ!! 逃げられんさ 鉄の網だ!!!」

 

クリーク「下は海だぜ!!勝負あったなカナヅチ小僧オ!!引きずり込めばてめェは溺れ死ぬ!!そしてゼロ てめェはロボだから故障するはずだ!!」

 

クリーク「勝負の果てに笑うのは常に おれだと決まってる!!!」

 

部下「さすが首領(ドン)だ!!」

 

部下「溺れ死ねゴム人間!!!故障しろロボ野郎!」

 

ルフィは手足が出せた。

 

ルフィ「手足が出せればこっちのモンだ!!!」

 

ルフィ「ゼロ トドメは俺が刺す!!」

 

ゼロ「ああ。」

 

部下「あの野郎ォ!!まだ何かやる気か!!海は大弱点のハズだぞ!!!」

 

サンジ(雑用 ひるまねェ・・・!!一瞬も・・・!!何でそこまで・・・!!)

 

ルフィは両足をねじりながら伸ばし、クリークの顔を掴む。

 

クリーク(何なんだコイツらは・・・無数の武器にも!!)

 

ゼフ「何でそこまで 戦い抜く事が出来るんだ」

 

サンジ「え」

 

ゼフ「そう思ったか?」

 

クリーク(なんの迷いもなくなぜ向かって来れる!!おれは海賊艦隊提督首領(ドン)・クリークだぞ)「てめェら援護しろ!!!」

 

部下達は矢を飛ばす武器を構える。

 

部下「は!! はい首領(ドン)・クリーク!!!」

 

ルフィ「今度こそ終わりだ!!!」

 

部下「一斉に撃つぞ!!!」

 

しかしサンジの蹴りで止められた。

 

サンジ「止めとけ」

 

サンジ「オロスぜ」

 

部下「ひいっ」

 

クリークはルフィのねじった両足で回転させられる。

 

クリーク「うわああああああああ」

 

ルフィ「ゴムゴムのオ!!!」

 

ルフィ「おおおおオ!!!」

 

クリーク「ああああああ」

 

ゼロ「行けルフィ!!」

 

ルフィ「大槌!!!!」

 

ルフィはクリークをレストランの足場に頭を叩きつけた。

 

部下「あああああああああ」

 

部下「首領(ドン)・クリィーーーーク!!」

 

コック「やったぜ雑用ォオ!!!ゼロもな!!」

 

パティ「や・・・・・・や やりやがった・・・・・・!! 海賊艦隊提督 首領(ドン)・クリークを・・・」

 

ルフィは鉄の金網の中、ゼロと共に海へ落下、沈んでいく。

 

ゼフ「クリークのかき集めた艦隊も武力 百の武器も毒も武力なら あの二人の”槍”も・・・同じ武力ってわけだ」

 

サンジ「槍・・・」

 

ゼフ《全身に何百の武器を仕込んでも 腹にくくった”一本の槍(・・・・)”にゃ敵わねェこともある》

 

サンジ「信念・・・」

 

部下「首領(ドン)しっかりして下さい!! チキショー何で首領(ドン)が何でドンがーーーッ!!」

 

ゼフは店へ向かう。

 

ゼフ「くだらねェ理由(・・・・・・・)で・・・その槍を嚙み殺してるバカを おれは知ってるがね・・・・・・」

 

ゼフ「ってか助けにいけ。あのゴム小僧は浮いちゃ来ねェぞ 共に落ちたゼロはどうかは分からんがな」

 

ゼフ「悪魔の実の能力者は海に嫌われカナヅチになるんだ」

 

サンジ「バ・・・バカ野郎 それを早く言えよクソジジイ!!」

 

サンジは海へ飛び込む。

 

ゼフ「フン・・・」

 

海中

 

サンジが深めに潜っていると、ルフィと共にいたゼロを発見した。

 

サンジが不審に思ったのが、海中なのにゼロがちゃんと動いて喋ってる点です。

 

サンジ(ゼロ お前海中なのに、故障もせずに動いて喋ってる!? まるで呼吸してやがる!?)

 

サンジは二人の元へ来た時、

 

ゼロ「お前 あのコックだな! まぁいい 金網を斬り裂くからどいてろ。」

 

ゼロはゼットセイバーにチェンジし、金網を斬り裂いた。

 

サンジ(鉄の金網をいとも簡単に斬り裂いた!!)

 

サンジはジェスチャーで自分の言いたい事を伝える。

 

ゼロ「大体分かるぞ、なぜ海の中なのに故障もせずに動いて喋ってるのか、だろ?それは上がってから話した方がいい 行くぞ!」

 

サンジ(あっ ああ。)

 

サンジは頷き、ルフィを抱えて上がり始めたが、「お前は?」と指す。

 

ゼロ「俺はあいつに運んでもらうから平気だ。」

 

ゼロ内部の下着ララはデバイス操作でX7のボスキャラ・スプラッシュ・ウオフライを召喚。

 

近くに召喚ゲートが出現し、ウオフライが登場した。

 

サンジもびっくりだった。

 

サンジ(魚のロボット!?)

 

ウオフライ「おうゼロ てめェ俺に何の用だ?」

 

ゼロ「この海中から海面に上がりたいんだ。俺を担いででもいいから頼む! この深さの海中ではジャンプ力がちょっと上がるだけで船の破片に乗れん。」

 

ウオフライ「仕方ねェな。一つ貸しだ!」

 

ゼロ「そんなものはいい!」

 

ウオフライはほんとにゼロを肩に担いででも、浮かび上がる。

 

サンジもルフィを肩に腕を回して同じくだった。

 

バラティエでは、

 

ギン「クリークが敗けた・・・!? ・・・そんなバカなことあるかよ・・・!!! この海の覇者だぜあの男は・・・・・・!!」

 

パティ「んなコト言ったってよ おめェ見てみろよ あれ」

 

カルネ「あいつ自慢のあの鋼のヨロイだってコナゴナで!!」

 

ギン「唯一人・・・おれの憧れた男だ・・・!!! ・・・最強だと・・・信じてた・・・!!!」

 

パティ「おい待て下っ端動くと体の毒が・・・・・・ まわるのか?動くとまわるの」

 

カルネ「知るかっ!!知らねェがあんまり体によさそうじゃねェだろ!! 寝てろよ!!」

 

サンジはルフィと共に浮かび上がり、ゼロもウオフライによって浮かび上がった。

 

サンジ「おい くたばるなよ」

 

クリーク「おれが最強じゃねェのかァ!!!」

 

クリークは立ち上がる。

 

クリーク「誰も おれに逆らうな!!!」

 

部下「やめて下さい首領(ドン)!!!」

 

部下「そんなに叫んだら体が・・・!!!」

 

クリーク「今日まで全ての戦闘に勝ってきた!!おれの武力に敵うものはありえねェ!!!」

 

サンジ「クリーク!!!」

 

ゼロ「奴め・・・」

 

クリーク「おれは勝ぢ・・・・・・ガ・・・勝ぢ続ガ・・・ア!!! 勝ぢ」

 

部下「首領(ドン)を抑えろ!!!もう意識は失ってる!!!」

 

クリーク「おれは最強の男だ」

 

しかし一人がクリークの腹に一発入れる。

 

ギンだった。

 

ギン「首領(ドン)・・クリーク・・・」

 

ギン「おれ達は敗けました」

 

部下「総隊長・・・!!」

 

ギンは肩にクリークを担いだ。

 

ギン「潔く退いて ゼロから出直しましょう」

 

ギン「世話になったなサンジさん・・・」

 

サンジ、ルフィ、ゼロはとっくに足場へ乗っていて、ウオフライは消えていた。

 

サンジ「おォ・・・おととい来やがれ」




次話はサンジのルフィ達への加入と旅立ちです。今話ではX3のボスキャラ・エクスプローズ・ホーネックとX7のボスキャラ・スプラッシュ・ウオフライを召喚しました。今年9月3日にワンピースの記念すべき最新第100巻が発売されました、100巻に到達です。尾田先生凄い偉業です。さらに11月にアニメ版は1000話を迎えますね、凄い。


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第56話「サンジの旅立ち」

パティ「おい下っ端!!お前猛毒吸ってんだぞ猛毒っ!!」

 

カルネ「しかも てめェを殺そうとしたその男連れてどうしようってんだ!!」

 

ギン「・・・・・・」

 

ギン「サンジさん その人が目ェ覚ましたら言っといてくれるかい」

 

ゼロはここで電磁波球体に包まれ変身を解除し、瞬時に制服着用とデバイス装着中の雨野ララに戻った。

 

ギン「『”偉大なる航路(グランドライン)”』で『また会おう』ってよ」

 

雨野ララ「ギンさん・・・」

 

ギン「美しきピンク髪のお嬢さん きみともね。」

 

サンジ「お前・・・まだ海賊を・・・?」

 

パティ「かーーーーっ懲りねー野郎だねどーも」

 

ギン「よく考えてみたら おれのやりてェことはそれ・・しかねェんだ」

 

ギン「いつの間にか首領(ドン)・クリークの野望は おれの野望になってたらしい・・・」

 

サンジ「・・・・・・」

 

雨野ララ「・・・・・・」

 

ギンは吐血する。

 

部下「ギンさん!!!」

 

サンジ「ギン!!・・・」

 

ギン「もしかしたら・・・おれは もうあと数時間の命かも知れねェな・・・」

 

サンジ「!」

 

ギン「時間がねェから覚悟が決まるってのも間抜けな話だがいい薬だよ 今度はおれの意志・・・・・でやってみようと思う・・・好きな様に」

 

ギン「そしたらもう 逃げ場はねェだろう?」

 

ギン「何が首領(ドン)への忠義だ!おれは今まで 首領(ドン)・クリークの名を”盾”に逃げてただけだ」

 

ギン「覚悟決めりゃあ 敵が恐ェだのてめェが傷つかねェ方法だの くだらねェこと考えなくて済むこと麦わらとピンク髪の二人に教えてもらったよ・・・!!」

 

サンジ「パティ カルネ!こいつらに買い出し用の船やれ」

 

パティ「何ィ!!?バカかてめェは!!」

 

カルネ「何で勝手に攻めてきやがった海賊に 船を提供しなきゃいけねェんだ!! 泳ぎゃイイんだよ こんな奴ら!!」

 

パティ「おれ達の買い出しはどうすんだよバカ野郎」

 

サンジ「いいから出せ!!!」

 

二人は泣き出す。

 

カルネ「わかったよおー」

 

パティ「どなるなよー出すよー」

 

パティ「あンのクソサンジのヤロー ぶっ殺してやるからな!!」

 

カルネ「いつもいつも好き勝手命令しやがって!!」

 

二人は走り去った。

 

カルネ「しかしあんにゃろう オーナー直伝のケリ持ってやがるからな!」

 

パティ「やるなら今だぜ 今なら絶好調大ケガ中だ 15人くらいで夜襲をかけりゃ・・・なんとか」

 

カルネ「それでなんとかかよ!!」

 

そしてクリークとギンを含めた艦隊は船を貰い、バラティエを去った。

 

そしてレストランのある一室でルフィは目を覚まし起き上がる。

 

ルフィ「帽子っ!!!」

 

雨野ララ「ルフィさん!」

 

サンジ「あるだろそこに」

 

サンジは外の手すりにもたれかかる。

 

ルフィ「あ・・・あった」

 

サンジ「目ェ覚めたかよ」

 

ルフィは額の巨大絆創膏を剥がした。

 

サンジ「悪いな ホータイ切らしてんだ今」

 

ルフィ「いらねェよ」

 

サンジ「そうか」

 

ルフィ「ララもいたのか?」

 

雨野ララ「はい! ルフィさんが目を覚ますまでは。」

 

サンジ「ララちゃんは目が覚めるまではお前に付き添ってたぞ。共に戦ってたしな・・・」

 

ルフィ「そうなのか!ありがとな!それであいつらは?」

 

サンジ「帰った 二人のお陰だよ」

 

ギン《打算っつーのかね・・・・・・ ためらいとか・・・》

 

サンジ《あ?》

 

雨野ララ《ためらいが無い・・・?》

 

ギン《まあ そんな所だよ そういうのバカバカしく思えてくるぜ 麦わらの人見てると・・・・・・!!》

 

ルフィはグースカ寝ていた。

 

雨野ララ《ルフィさん 疲れもあって寝ちゃったんだ・・・》

 

部下達は船に乗せられた。

 

ギン《じゃあな ありがたく貰ってくよ 返さなくていいんだろ?この船》

 

サンジ《返しに来る勇気があったら来てみろよ ザコ野郎》

 

ギン《おっかねェレストランだな》

 

雨野ララ《ちょっとだけですけどね・・・》

 

ギン《お譲さんも思ったか・・・》

 

パティ《おーよ 脳ミソに打ち込んどけ ここは戦う海上レストラン『バラティエ』だ!!》

 

サンジ「”偉大なる航路(グランドライン)”できっとまた会おうってよ ギンが言ってたぜ」

 

ルフィ「へーーーっ お前にか?」

 

サンジ「てめェにだよ!! ついでにララちゃんにもだよ。」

 

ルフィ「そうか! そういや おれ今日で雑用終わりだなァ!! おっさんと約束したもんなァ!!」

 

サンジ「そうだな おめでとう」

 

雨野ララ「やったじゃないですかルフィさん!!」

 

ルフィ「ああ! ララも共によくやってくれたけどな! ところでお前・・・」

 

雨野ララ「そうです!私たちの船の・・・」

 

サンジ「ララちゃん そういうわけにはいかねェんだ 海賊にゃならねェ」

 

サンジ「ここでコックを続けるよ クソジジイにおれの腕を認めさせるまで・・・」

 

雨野ララ「そんな・・・」

 

ルフィ「わかった 諦める」

 

ルフィは腕を伸ばして、サンジの後ろの首のスーツ部分を掴む。

 

サンジ「手が諦めてねェっ!!!」

 

雨野ララ「ルフィさん・・・アハハ。」

 

ルフィもララもサンジの元へ行き、外に出る。

 

ルフィは手すりに座り、ララは二人の傍で立っていた。

 

サンジ「今回みてェなことがあったんだ 尚更離れられねェよ どいつもこいつも頼りにならねェ奴らだからな」

 

サンジ「でも おれもいつか行こうと思ってるぜ”偉大なる航路(グランドライン)”」

 

ルフィ「じゃあ今行こう」

 

サンジ「まだ時期じゃねェんだよ」

 

サンジ「なあ オールブルーって知ってるか?」

 

ルフィ「いや」

 

ララ「知らないです。」

 

サンジ「そっか。ララちゃんは転生者だからしょうがねェか・・・奇跡の海の話でさ その海にはよ・・・」

 

3人のやり取りをゼフは上から見ていた。

 

ゼフ「嬉しそうな顔しやがって・・・ バカが」

 

コック「メシだァーーーっ!!野郎どもォーーーっ!!!」

 

バラティエ2階 店員食堂

 

コック達はそれぞれテーブルに座る。

 

コック「おい誰だ 今日の当番は」

 

パティ「おれ様と!!」

 

カルネ「あ おれ様よ!!」

 

コック「なんだ極道コンビかよ たいした味じゃねェなどうせ」

 

パティ「黙って食え このアホのボイル共っ!!」

 

ここでルフィ達がやってきた。

 

サンジ「ん? おい・・・おれ達の席は?」

 

ルフィ「めしは?」

 

雨野ララ「あれ?無い?」

 

コック「おめェらのイスはねェよ」

 

コック「嬢ちゃんも仕方ねェんで床で食ってくれ。」

 

サンジ「イスがねェ!?・・・んなことあるかよ レストランだぜここは」

 

サンジ「しょうがねェな」

 

ララも床にトレーを置き、座る。

 

ルフィ「何かへんだな」

 

雨野ララ「変ですよね・・・」

 

サンジ「いつも変だよ」

 

パティ「おい今朝のスープの仕込みは 誰がやったんだ!?」

 

サンジ「・・・おう!おれだ おれ!!うめェだろ!?今日のは特別にうまく・・・」

 

パティは皿を落として、柄にこぼした。

 

パティ「こんなクスマズイもん飲めねェよ!!! ブタのエサかこりゃ!!?」

 

サンジ「!!?」

 

ルフィとララはちゃんと食べている。

 

サンジは立ち上がり、

 

サンジ「オイ 人間の食べ物はお口に合わなかったかいクソタヌキ」

 

パティ「はん・・・ここまでマズイと芸術だな 吐き気がするぜ クソでも入れたか?」

 

サンジ「悪ィが今日のは自信作だ てめェの舌がどうにか・・・」

 

カルネ「ウエッまずっ!! オエッ」

 

コック達は立って皿のスープを床に捨て始めた。

 

コック「飲めねェ飲めねェみんな捨てちまえっ!!」

 

コック「ぺっぺっぺ こりゃ飲めねェ!!」

 

サンジ「!!?」

 

サンジ「てめェら一体何のマネだ!!!」

 

コック「てめェなんざ所詮”エセ(・・)副料理長”だただの振るカブよ!!」

 

コック「もう暴力で解決されるのはウンザリだぜ」

 

コック「マズイもんはマズイと言わせてもらう」

 

サンジ「何だと・・・」

 

また皿が床に落とされ割れる。

 

コック「店主(オーナー)!!」

 

サンジ「ジジイ!!」

 

ルフィ「?」

 

雨野ララ(オーナーさんも・・・)

 

ゼフ「オイ何だ このヘドロみてェなクソまずいスープは!!! こんなもん客に出されちゃ店が潰れちまうぜ!!!」

 

サンジがゼフに掴みかかる。

 

サンジ「ふざけんなクソジジイ!!! てめェの作ったスープが これとどう違うってんだよ!!言ってみろ!!!」

 

ゼフ「おれの作ったモンと・・・?」

 

ゼフ「うぬぼれんな!!!」

 

ゼフはサンジを殴った。

 

パティ「店主(オーナー)殴った(・・・)・・・!!?」

 

ゼフ「てめェが おれに料理を語るなんざ 百年早ェぞチビナス!! おれァ 世界の海で料理してきた男だぜ!!」

 

コック「蹴らずに・・・」

 

パティ「殴った・・・!!」

 

サンジ「・・・・・・!!」

 

サンジ「クソ!!!」

 

サンジは出ていった。

 

ルフィ「・・・このスープメチャクチャうめェのにっ!! ララもうめェだろ?」

 

雨野ララ「ええ!とてもおいしいですよ!皆さん ホントはおいしいのにわざとか演技でまずいとか言いました?」

 

パティ「そうなんだよ譲ちゃん。」

 

コック「嬢ちゃんにはさっきの光景を見せるのは気まずい気はしたがね。」

 

雨野ララ「皆さん 女の私にはそれだけ優しいんですね・・・」

 

雨野ララは笑顔で言った。

 

コック「まっ まァな。」

 

ララの笑顔にコック達は頬が赤くなった。

 

コック「あー恐かった あいつマジでキレんだもんよー」

 

コック「サンジの料理の腕はここにいる全員が認めてる」

 

ゼフ「こうでもしねェと聞かねェのさあのバカは・・・・・・!! なァ・・・小僧に娘・・・」

 

ルフィ「ん?」

 

雨野ララ「はい?」

 

ゼフ「・・・・・・あのチビナスを 一緒に連れてってくれねェか」

 

ルフィとララ「「!」」

 

ゼフ「・・・・・・”偉大なる航路(グランドライン)”はよ・・・ あいつの夢なんだ」

 

パティ「まったく店主(オーナー)も面倒くせェことさしてくれるよなァ」

 

コック「ヒヤヒヤしたよじっさいよー」

 

コック「おれスープおかわり!!」

 

コック「おれも」

 

コック「おれもだ!!」

 

サンジ「・・・・・・丸聞こえだよ クソ野郎ども・・・・・・!!」

 

 

ルフィ「サンジを連れてく・・・?」

 

雨野ララ「それがそうもいかなくて・・・」

 

コック「何ーーーー!?」

 

ゼフ「どういうこった小僧に娘!!お前ら 船にコックが必要なんだろ?あいつじゃ不服か」

 

雨野ララ「そうじゃなくて 私もあの人に共に来て欲しいんですけど あの人はここでコックを続けたいって言ってて 皆さんに言われても連れてく事が出来ないんですよ・・・」

 

ゼフ「あいつの口から直接聞くまでは納得できねェってわけか」

 

ルフィ「そういうわけだ おかわり」

 

雨野ララ「私もおかわりです!」

 

ゼフ「・・・・・・まァ当然の筋だな だが あのヒネくれたクソガキが素直に行くと言えるかどうか・・・」

 

コック「言えるわけないっスよ あいつはかたくなにアホだから」

 

コック「おかわり」

 

サンジはタバコ吸って海へ黄昏ていた。

 

その時、海から何かが飛び出してきて、サンジを巻き込みレストラン内に入ってきた。

 

コック「サンジ!!」

 

コック「何だこいつは!! 人魚か!?」

 

コック「魚人島からはるばるうちのメシを食いに!?」

 

コック「バカ こりゃ人間とパンサメだ」

 

サンジ「くそ・・・」

 

ルフィ「ヨサク!!」

 

雨野ララ「ヨサクさん!!」

 

ヨサク「ああ・・・ルフィの兄貴にララのお譲さん・・・!!」

 

ルフィ「何でお前一人なんだ!?あいつらは!?ナミは!?」

 

 

ヨサクはタオルを体に被せ、体温を調節中。

 

ヨサク「追いついたわけじゃねェんすけどね ナミの姉貴の船の進路で だいたいの目的地がつかめたんす」

 

雨野ララ「なら 連れ戻せますよね」(アーロン達が支配中の故郷に戻ったんだけどね。)

 

ヨサク「それが その・・・アネキの目的地っつうのが あっしらの予想通りだとしたらとんでもねェ場所で・・・!!)

 

ヨサク「まァ詳しい事後で話しやす! とにかくルフィの兄貴や鷹の目の時のララお嬢さんの力も必要なんです あっしと来て下さい!!」

 

ルフィ「よし! なんかわかんねェけど わかった!!行こう!!」

 

ララ「はい!その目的地へ!」

 

サンジ「待つんだ」

 

サンジ「おれも行くよ 連れてけ」

 

パティ「え!?」

 

コック「サンジ お前・・・」

 

ルフィ「・・・・・・」

 

ララ「サンジさん・・・」

 

サンジ「付き合うぜ ”海賊王への航路(みち)” バカげた夢はお互い様だ おれはおれの目的の為にだ」

 

サンジ「お前の船の”コック”おれが引き受ける」

 

ルフィ「!」

 

サンジ「いいのか? 悪ィのか?」

 

ルフィ「いいさ!!! やったーーーーーっ!!!」

 

ララ「やったーーー!!」

 

ヨサクはルフィとララとつい手を取り合って踊った。

 

ヨサク「よかったっすね アニキ お嬢さん!!」

 

ルフィ「ああ!!」

 

ララ「ええ!!」

 

サンジは目がハートマークになり、

 

サンジ「美しきララちゃん!これからよろしくね!」

 

そして目のマークが元に戻る。

 

サンジ「ってわけで、みんな いろいろ迷惑かけたな」

 

パティ「ケッ気に食わねェ!!てめェはおれの手で(・・・・・)ここからしめ出してやりたかったのに こうも簡単に決断しちまうとは」

 

サンジ「悪かったな ヘタクソな演技までさせちまって」

 

パティ「てめェ知ってたのか!!」

 

サンジ「筒抜けだよ てめェらバカだから」

 

パティ「何ィ!!?」

 

サンジ「・・・つまり そうまでしておれを追い出してェんだろ? なァクソジジイ」

 

パティ「!! てめェは何でそういう口の聞き方しかできねェんだ コラ!!」

 

パティはゼフに止められる。

 

ゼフ「・・・フン」

 

ゼフ「そういうことだチビナス もともとおれはガキが嫌いなんだ くだらねェもん生かしちまった(・・・・・・・)と後悔しねェ日はなかったぜクソガキ」

 

サンジ「は・・・・・・上等だよクソジジイ せいぜい余生楽しめよ」

 

ここで二人からちょっと離れていたララがゼフに指摘する。

 

ララ「あーそうそうオーナーさん」

 

ゼフ「何だ娘。」

 

ララ「今「ガキが嫌い」っとか言いましたけど、あなたも昔は体が小さい時代がちゃんとあったんですから。ここにいるコックさん全員にもですよ。」

 

パティ「おれ達も・・・そうだよな・・・」

 

ララ「この世に生きてる大人の男女、その他の海賊達、海軍の皆さん、みんな身長が伸びて大人になっただけです。でもこの海賊時代での正式な大人である成人年齢が何歳からかは知りませんが、私 間違った事言いましたか?」

 

コック「・・・いや 言ってねェな。」

 

ゼフ「おれにも昔は小さい時代があった・・・フッ 娘に言い負かされるとは思わんかったな。」

 

ララ「じゃあ人の事言えないですね。きっと月日が経つのは早いって事なんですよ・・・」

 

サンジ「確かにな・・・」

 

ララ「それとですけど。」

 

パティ「今度は何だ?」

 

ララ「私のいた世界では国や教育機関とかが定めた事とはいえ、私の母国・日本では法律上20歳から大人、成人年齢を迎える事になってるんです。でも法律って変わっていくんですけどね。学校教育法では13歳から大人扱いですが、これは正式な大人になる為の身体の準備期間の事「らしい」んです。」

 

ゼフ「ほう。日本って国では20歳から正式に大人を迎えるのか・・・その学校教育法では13歳から正式な大人を迎える為の準備期間「らしい」か・・・。20歳から正式な大人である成人なら日本以外の国々ならどうなってるんだ?」

 

パティ「そうだな 他の国だとどうなんだ?」

 

ララ「一番早くても、15歳から正式な大人である成人を迎えるみたいです。一番遅くても21歳だそうです。」

 

コック「ええ!?」

 

パティ「一番早くても15歳!?」

 

サンジ「一番遅くても21歳なのかよ!?」

 

ララ「地球世界ではアニメとか漫画って娯楽があるんですけど、」

 

ゼフ「ほう。」

 

ララ「漫画作品の動く絵と声や音楽付きなどで構成されたアニメのセリフなんですけど、ある女子高生とかは親に少しは相談してもいいのにと言われると「もう、高校生なんですよ。子供じゃありません!」とか「子供扱いしないで!!」とか反抗するんです。でも15,6歳の高校生は30代から40代の親からすれば「まだ高校生の子供なのにね。」とか思う訳です。どう考えても女子高生のセリフがおかしいですよね?」

 

ゼフ「確かにちょっとはおかしいかもな。」

 

ララ「男子女子でも趣味も関係する活発や控えめでも、友人が「子供みたい。」「ガキかよ」とか言ってますけど、「君も成人迎えてない子供だろ」ってツッコまずにはいられないですよ。」

 

ゼフ「なら、全ての作者が描いているとはいえ、セリフ自体が言葉による違反って事になってもいいのではないのか?」

 

ララ「私としてはホントにそう思ってるんです・・・。言葉の力って悪い意味で恐怖ですよ。誹謗中傷って単語があるんですが。」

 

サンジ「ひぼうちゅうしょう?」

 

ララはスマホで検索しつつ、

 

ララ「言葉で相手に対して精神的ダメージを負わせ、最悪自殺を引き起こさせるんです。文字で送る手紙やネットや携帯とかの相手との手紙的やり取りで、心を傷つけてしまう。これって地球の核兵器と同じくらい怖いと思うんです。悪い言葉のせいで自殺を図った男女は結構いたんですよ。」

 

パルティ「悪い言葉の力での心への重傷で自殺を図っちまった男女 本当にいるのかよ!?」

 

サンジ「マジかよ・・・。」

 

ゼフ「それはなんてこった・・・。」

 

ララ「それに、もし私が演劇の演者をやるなら、子供年齢の法律に関するセリフなら間違いと認識してアレンジしますね。」

 

パティ「どういう風に言うんだ?」

 

ララ「子供の頃だったら、小さい時とか何歳の時とかにしますよ。祖国なら16歳は未成年で少女という子供です。」

 

ゼフ「娘 お主もなかなか言うではないか。身長ではなく年齢で未成年のガキか成人向かえた大人か判断って訳か。」

 

ララ「はい。それと私達人間には言葉に建前と本心ってのがあったりしますよね?」

 

パティ「まあ あるにはあるだろうな。」

 

ゼフ「ようはあれか?口ではもう子供じゃないの!とかガキじゃねェ!とか言うが、心の中の本音では未成年のガキ、少年・少女だと分かってる「かも」しれない。そう言いたいんだろう?」

 

ララ「そんな感じですね。お酒に関する法律である飲酒法だって国会ってトコで作ったんです。」

 

パティ「コッカイ?」

 

ララ「20歳まではお酒は飲む事は禁止されているんです。」

 

コック達「「「20歳まで飲んではいけないのか!?」」」

 

ララ「作った理由は飲み過ぎると支障をきたして、日常生活に招くからですって。」

 

カルネ「そうなのか!?」

 

サンジ「20歳まで酒を飲んじゃいけねェのはそんな理由があるとはな・・・。」

 

ララ「買う際には年齢確認を必ず行ってます。全国のお店のお酒コーナーにはその20歳未満は買えませんって看板立てがありますから。」

 

ゼフ「そんな事までやってるのか?年齢確認にその看板立てもあるとはな・・・」

 

ララ達は船へと向かう。

 

ヨサク「ほーーーいい船っすねー 使っていいんすか!?」

 

コック「サンジの船だよ 当然だ」

 

ルフィはレストランの厨房の冷蔵庫から肉を貰っていた。

 

コック「まだ持ってくのかよ!!」

 

ルフィ「うん もっと肉をくれ」

 

コック「だいたいおめェら何日航海するんだ」

 

ルフィ「知らねェ」

 

ララはレストラン内に置いてあった高校のカバンを見つけて、持っていく。

 

ゼフは破壊された屋根がある自分の寝室で仰向け状態だった。

 

ゼフ「・・・・・・」

 

過去のゼフ《例えばだサンジ・・・・・・!!》

 

過去のゼフ《どんな大悪党だろうと・・・脱獄囚だろうと・・・》

 

過去のゼフ《食いたくて食いたくて・・・この店にたどり着いたクソ野郎がいたとしたら》

 

過去のゼフ《おれ達がこの店で戦い続ける 意味はあるんじゃねェだろうか》

 

サンジ「・・・・・・」

 

少年サンジ《すげーなクソジジイ!!》

 

過去のゼフ《そうさ 宝全部つぎ込んでも赤字だった これから忙しくなるぜ!!!》

 

少年サンジ《大丈夫さ おれがいるんだ!!》

 

少年サンジ《いつまでもチビナスなんて呼ぶんじゃねェよクソジジイ!!》

 

過去のゼフ《悪かったなクソチビナス》

 

少年サンジはタバコをやるが、咳き込んでしまった。

 

過去のゼフ《やめとけ タバコなんざ舌が狂うぜ》

 

サンジはタバコを吸って吹いた。

 

少年サンジはタバコを無理に吸っていた。

 

過去のパティ《頼モーーーーっ赤足のゼフがやってる店ってのはここかァ!!?》

 

過去のカルネ《『クソコック歓迎募集』ってのは本気だろうなァ!!》

 

過去のゼフはサンジを蹴る。

 

過去のゼフ《バカ野郎 こんなマズイメシが客に出せるかァ!! てめェ全部食え!!!》

 

男性客《知ってるか ここの店主(オーナー)落ちぶれ海賊(・・・・・・)らしいぜ》

 

サンジは男性客をボコってしまう。

 

サンジ《もういっぺん言って見ろてめェ!!》

 

コック《店主(オーナー)!!サンジが また客を半殺しにーーーっ!!!》

 

過去のゼフは男性客を蹴り飛ばした。

 

過去のゼフ《てめェウチのコックに手ェ出される様なマネすんじゃねェ!!!》

 

コック《野郎どもオーナーを止めろォ!!!》

 

客《ぎゃあ!!!》

 

海賊も来店した。

 

海賊《コックども!!命惜しくばありったけの食料を おれ達によこせェ!!!》

 

過去のパティ《何か言ったか? あいつ》

 

過去のカルネ《さァ聞こえねェなァ!!!》

 

 

船にルフィ、ララ、ヨサクは乗っていた。

 

ヨサク「遅いっすね コックのアニキ」

 

サンジが出てきた。

 

ヨサク「きた」

 

サンジは進んで船へ向かうが、ある二人が邪魔をしてきた。

 

パティ「積年の恨みだ!!!」

 

カルネ「覚悟しろサンジ!!!」

 

しかし二人はサンジの蹴りでのされた。

 

コック「勝てねェってお前らじゃ」

 

サンジは船へ向かう。

 

サンジ「行こう」

 

ルフィ「? いいのか・・・あいさつ」

 

サンジ「いいんだ」

 

ゼフ「おいサンジ」

 

ゼフ「カゼひくなよ」

 

サンジ「・・・・・・!!!」

 

ルフィ「・・・・・・」

 

ララ「オーナーさん まるで親気分?」

 

サンジは涙がこみ上げてきた。

 

サンジ「オーナーゼフ(・・・・・・)!!!」

 

サンジはみんなの前で土下座した。

 

サンジ「・・・・・・長い間!!! くそお世話になりました!!!」

 

サンジ「この御恩は一生・・・!!! 忘れません!!!」

 

ゼフも涙がこみ上げてくる。

 

パティ「くそったれがァ!!!」

 

サンジ「!」

 

パティ「さみしいぞ畜生ォオ!!!」

 

カルネ「ざひじいぞーーーーっ!!!」

 

サンジ「・・・・・・!!!」

 

パティ「ざひじいぞォ!!!」

 

カルネ「かなしいぞ畜生ォ!!!」

 

サンジ「・・・・・・!!」

 

ゼフ「・・・・・・バカ野郎どもが・・・・・・!! 男は黙って別れるもんだぜ」

 

サンジ「また遭おうぜ!!! クソ野郎ども!!!」

 

ルフィ「いくぞ!!!出航!!!」

 

ララ「おーーー!!」

 

船は帆を張り進んだ。



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第57話「東の海最悪の男 魚人アーロン」

海上レストランバラティエにて念願の”海のコック” サンジを仲間に引き入れ船はゆくー天候は良好だ

 

ヨサク「うわあああああん・・・」

 

ルフィ「おいいつまで泣いてんだ 元気出せよ」

 

ヨサク「だっで感動じだんでやんす!!!あっぱれな別れっぷりでじだコックのアニギ・・・・・・!!」

 

雨野ララ「いや 泣き過ぎでしょ・・・」

 

サンジ「お前 この進路ちゃんとあってんだろうな・・・」

 

ルフィ「あー早くナミ連れ戻して”偉大なる航路(グランドライン)”行きてーなー!!」

 

サンジ「やけに嬉しそうだな ナミさんが帰って来てもまだ ここにいるララちゃん含むたった6人だろ? 本当に6人で”偉大なる航路(グランドライン)”へ行く気かよ」

 

雨野ララは日常用スマホで若干音ありで動画を視聴する。

 

サンジ「海をナメてかかると痛い目みるぜ!?」

 

ルフィ「仲間集めなら”偉大なる航路(グランドライン)”でもできるさ! なんたって『楽園』だもんなー」

 

サンジ「『楽園』?『海賊の墓場』だろ!?」

 

雨野ララは一旦動画再生を止める。

 

雨野ララ「そういえばレストランでギンさんがそう言ってましたよね・・・」

 

サンジ「そうなんだよララちゃん。」

 

ルフィ「レストラン出る前にさ オーナーのおっさんが教えてくれたんだ しししし!! ”偉大なる航路(グランドライン)”を『楽園』と呼ぶ奴もいるんだと!!」

 

サンジ「クソジジイがそんなことをね・・・まァ おれはナミさんやここにいるララちゃんとなら どちらかと二人きりでな・・・」(ララちゃんも十分愛しき子だしな・・・!)

 

ララ(サンジくん・・・二人きりなんて何だか嬉しいかも・・・。)

 

ペケ(ララ様・・・)

 

ヨサク「甘すぎるっすアニキ達にお譲さん!!!」

 

ヨサク「だいたい3人は”偉大なる航路(グランドライン)”を知らなすぎる!! 今回だってその辺の認識があればゾロのアニキ達もあっしと一緒に引き返して来たはず!!!」

 

ヨサク「ナミの姉貴が向かった場所がどんなに恐ろしい奴のもとかってことくらい 理解できたはずなんす!!!」

 

サンジ「メシにすっか」

 

サンジは立ち上がる。

 

ルフィ「そうしよう!!」

 

雨野ララ「そうしましょう!」

 

ヨサク「そこになおれ!!!」

 

3人はほんとになおった。

 

ヨサク「これから行く場所についてあんたがたも知っておかなきゃならねェ!!」

 

ヨサクは右手で人差し指、中指、薬指を伸ばす。

 

ヨサク「そもそも”偉大なる航路(グランドライン)”が海賊の墓場と呼ばれるのは 君臨する三大勢力のせいだと思いやすが その内の一つの勢力が」

 

ヨサク「王下”七武海”」

 

ルフィ「七ブカイ?」

 

ヨサク「簡単に言えば世界政府公認の7人の海賊達」

 

サンジ「何だそりゃ 何で海賊が政府に認められんだよ」

 

雨野ララ「変ですよね・・・」

 

ルフィ「?」

 

ヨサク「”七武海”は未開の地や海賊を略奪のカモ()し その収穫の何割かを政府に収めることで海賊行為を許された海賊達なんでやす」

 

ルフィ達3人「「「・・・・・・」」」

 

ヨサク「他の海賊達に言わせりゃ”政府の狗”に他なりやせんが 奴らは強い!!!」

 

ヨサク「何を隠そうゾロのアニキを打ち負かし、ララのお嬢さんの力を少し拝見する感じだったあの”鷹の目のミホーク”も!!! 王下”七武海”の一角を担う男なんです!!!」

 

ルフィは両足の裏をバンバンし驚愕した。

 

ルフィ「そりゃすげーっ!!あんなのが7人もいんのかよ!!七ぶかいってすげェ!!」

 

サンジ「・・・・・・」

 

雨野ララ「ミホークさんってクリークの巨大ガレオン船をぶった切っちゃったくらいですから、この世界での最強レベルの剣士と言われるのは何だか納得かもしれないです。」

 

ヨサク「そっか。ララのお嬢さんは別世界からの転生者でしたね。そうでしょう・・・問題はその七武海の中の一人」

 

ヨサク「魚人海賊団(・・・・・)の頭”ジンベイ”!!」

 

ルフィ「魚人か!おれ まだ会ったことねェよ!」

 

雨野ララ「私も会ったことないですね。」

 

サンジ「魚人といやあ”偉大なる航路(グランドライン)”の魚人島は名スポットなんだろ? そりゃあ もう世にも美しい人魚たちがいるって話だぜ」

 

雨野ララ「人魚か・・・」

 

ヨサク「ジンベエは”七武海”加盟と引きかえにとんでもねェ奴をこの東の海(イーストブルー)へ 解き放っちまいやがった」

 

ルフィはスケッチブックに絵を描いて、見せた。

 

ルフィ「こういうのかな」

 

雨野ララ「なんですかその魚?」

 

サンジ「お前 そりゃキモイ魚だよ」

 

ヨサク「あんた達に集中力はねェのか!!」

 

ヨサク「まァいい ややこしい戦いの歴史はとっぱらいましょう」

 

ヨサク「今あっしらが向かっているのは”アーロンパーク”!!! かつて”七武海”の一人ジンベエと肩を並べた魚人の海賊」

 

ヨサク「”アーロン”の支配する土地です!!! 個人の実力なら首領(ドン)・クリークをしのぎます!!!」

 

サンジ「・・・・・・でもよ・・・お前途中で引き返してきたんだろ? 何でナミさんがそこへ行くってわかるんだ? 同じ方角の別の方向かも知れねェだろ」

 

ヨサク「あっしとジョニーに少し心当たりがありやしてね・・・・・・!!」

 

ヨサク「進路踏まえてよォく今思い返して見ると・・・!!」

 

メリー号でのナミが一枚の手配書を手に取り、表情が変わる。

 

そして特にアーロンの手配書を見ていた。

 

ヨサク「確かに姉貴はアーロンの手配書ばかりじっと見てた そしてアーロン一味が最近また暴れ出したってことをあっしらが口走った直後・・・」

 

ヨサク「ナミの姉貴は宝持って船を出したんす これはもう偶然とは思えやせん きっと何らかの因縁が・・・」

 

ルフィはスケブで描いた。

 

ルフィ「みろ!!これは!?」

 

雨野ララ「いえ なんというか・・・」

 

サンジ「そりゃ さっきの魚を立たせただけじゃねェか」

 

サンジ「しかし ナミさん その魚人に何の用なんだろうなァ もしかして彼女は人魚だったろしてな!あの可愛さだしなー」

 

雨野ララ「ただならぬ関係だったりしたら?」

 

ルフィ「・・・・・・え?」

 

ルフィはスケブでまた描いた、今度は奇妙な姿でナミの名前付きだった。

 

サンジ「ぶっ殺すぞてめェ!!」

 

ヨサク「3人ともあっしの話ちゃんと理解したんすか!?」

 

ルフィ「ああ 強い魚人がいるんだろ わかったよ」

 

ヨサク「いいえ わかってやせんね!!だいたい強さをわかってねェ!!」

 

雨野ララ「実際に会ってからでも遅くはないですよ!」

 

サンジ「だろうな」

 

ルフィ「そうそう 心配すんなよヨサク」

 

ヨサク「あっしの話した意味がねェっ!!」

 

サンジ「とにかくメシにしようぜ 何が食いたい?」

 

ルフィ「骨ついた肉のやつ!!!」

 

ヨサク「あっしモヤシいため!!!」

 

サンジ「ララちゃんは?」

 

雨野ララ「そうですね・・・お肉はそこまで多くなくていいので、野菜は多めがいいかと。」

 

サンジ「よっしゃ 任せてくれ!!特にララちゃんには愛情込めるぜ!!」

 

雨野ララ「なら食事中でもいいので、サンジさんとヨサクさんにはデバイスの力の事改めて説明が必要ですね。」

 

ヨサク「そうっすね。鷹の目の時はほんの少ししか見ていやせんし」

 

サンジ「なら食事中でも改めての説明お願いだな、ララちゃんは16歳でお酒やワインは好まないんだっけ。」

 

ララ「好まないですし、祖国の法律なら酒類を飲む事を許される20歳までは、飲めない未成年なのでダメなんです。」

 

サンジ「未成年!?元いた世界での祖国の法律だと酒を飲めるまであと4年待てって事か。分かったよ、果物ジュースがあるから喜んでくれ!」

 

雨野ララ「果物ジュース やった。成人という正式な大人を迎えても酒は飲む気ないんです。」

 

サンジ「そうなんだ!?」

 

ララ「チートに関しても教えた方がいいと思いますね。」

 

サンジとヨサク「「ちーと?」」

 

雨野ララ「あと普段の私と変身中の私への接し方講座みたいな事です、特にサンジさんね。」

 

サンジ「俺かい?」

 

雨野ララ「はい!食事中にでも話しますから。」

 

サンジ「わかったよ。」

 

雨野ララ「そしてデバイスでの元いた世界での映像ゲーム作品のロックマンXシリーズに登場してきたアナザーやラスボスを含む歴代ステージボスキャラ召喚とかもね。」

 

ルフィ「それ今までちゃんと聞いてなかったな・・・」

 

雨野ララ「食事中にでも女神様に連絡して攻略本や大全書を転送してもらい、3人に見せますから。」

 

ヨサク「そうなんすか!?」

 

雨野ララ「はい お楽しみに!」

 

ルフィ「んーーーーいいよなーコックがいると」

 

雨野ララ(チャームはオフにしないとね。サンジくんには使わない方がいい・・・)

 

ペケ(ララ様 サンジ殿にチャームは使わないのですか?)

 

雨野ララ(チャームを使ってまで恋愛成就は卑怯ってものでしょ・・・今の所サンジくんは「仲間」なの、いつかは自分自身の力でサンジくんとは恋仲になりたいの。)

 

ペケ(恋愛事には真面目なんですね。)

 

雨野ララ(サンジくんにだけはチャームの事は言いたくないから・・・。たとえ知ったとして許しそうだけど)

 

ペケ(サンジ殿は女性の為なら許しそうですね・・・)

 

雨野ララ(あとで女神様に連絡して召喚するボスキャラを追加しようかな。)

 

ペケ(ララ様 追加されるんですか?)

 

雨野ララ(うん。コマンドミッションに登場したラスボスのゴッドリディプスをね。)

 

ペケ(それって!?)

 

雨野ララ(うん 特に巨大ボス戦では役になってくれそうだから・・・ゲーム内でも両肩の超フォースメタル・左での三つの属性攻撃と序盤でのフェラムに奪われるまでの右での体力回復&強力バリアーが凄いから。それと戦う前にこう言ってるし「私はこの世界を支配する者 すなわち神である」っとね メンバー達に対する状態異常攻撃、複数の隕石攻撃、右腕での一振りで大ダメージやある時は即死も。)

 

ペケ(そうでしたか・・・)

 

雨野ララ(ついでに創造(クリエイト)で、ある魔剣数本や聖剣、妖刀を半分再現でもあるかな。一本だけ力の発動方法を変える。)

 

 

そして”東の海(イーストブルー)”北西部

 

ある二人が金による交渉をしていた。

 

???「さァ これが今月の分 収めてくれ」

 

???「チチチチ・・・君は実に世渡りがうまい・・・ いつも悪いね・・・」

 

相手の男は鼻がノコギリのような奴だった。

 

???「シャハハハ!!何を今さら!!水くせェ!! いい世の中ってのは金がうまくめぐるもんさ!!」

 

???「金はいい!! 何よりも信頼できる!!そうだろう?」

 

???「確かにな」

 

???「シャハハハハ!! おれは人間が嫌いだがてめェみてェな話のわかる奴と女は別だ」

 

男は立ち上がる。

 

???「・・・じゃあ用は済んだ 私は これで帰らせてもらうぜ パトロール中の船がこんなトコで泊まってちゃマズイ・・・」

 

???「毎度せわしねェんだな たまには飲んでけよ!!楽しく行こうぜ!! 本部にチクる様な奴ァおれが殺してやるよ」

 

???「・・・いや・・・失礼する」

 

???「オーイ大佐のお帰りだ!!船まで送ってさし上げろ!!」

 

???「ウッス!!」

 

登場したのはタコの魚人だった。

 

???「タコ壺に乗んな!!送るぜ!!」

 

大佐「ああ・・・悪いね頼むよ」

 

???「しかし おめェいつ見ても面白ェ顔だな その顔でネズミってのは」

 

???「ジョーダンは顔だけにしろよっ!!!アッハッハッハ」

 

???「おいハチ!!口を慎め大佐はお得意さんだぜ」

 

ハチ「おォ!!そうかすまんな!!まァ乗れよ!!」

 

???「悪いな!!大佐!!そいつは口が悪くてよ!!」

 

大佐「いや・・・いいさチチチチ・・・!!」

 

大佐たち一行は去っていく。

 

大佐(・・・魚人どもめ ウス気味悪い連中だぜ・・・!!・・・だが いい金づるだ・・・)

 

 

アーロンパーク東口ー

 

ある男の子がすごい剣幕で怒鳴っていた。

 

男の子「おいお前っ!!そこどけよ!! アーロンを殺してやる!! おれの父ちゃんが殺されたんだ!!」

 

男の子は小型の剣を突き立てていた。相手はナミだった。

 

男の子「どかねェとお前だって殺すぞ!!」

 

ナミ「・・・・・・」

 

男の子「本気だ!!!」

 

ナミはタクトで男の子を殴った。

 

男の子はぶっ飛ばされ、さらにナミは追い打ちをかけてきた。

 

ナミ「アーロンはあんたみたいなガキにつき合う程 ヒマじゃないのよ!!!」

 

ナミ「・・・わかったら帰んなさい」

 

ナミは金の札束を男の子の傍に放り投げた。

 

ナミ「お金をあげるわ せいぜいこれで自分の身でも守るのね」

 

男の子「・・・ちきしょう・・・!!」

 

ナミはある男の元へやってきた。

 

アーロン「おお!!帰ったか 長旅だったな・・・!!」

 

ナミ「相変わらず不用心ねこの屋敷は」

 

アーロン「フン・・・このおれを誰だと思ってる・・・・・・!! どうだった今回の収穫は!?」

 

ナミ「上々! ・・・でも なんだか胸にポッカリ穴があいたみたい」

 

アーロン「シャハハハハハハハ!! いつからそういうセンチメンタルな事言う様になったんだナミ 裏切りはてめェの十八番(オハコ)だろうがよ!!」

 

ナミ「そうだったかしら?」

 

アーロン「オウ同志達よ仲間達が帰った!!宴の準備だ!!!」

 

近くの水辺から魚人たちが現れた。

 

魚人達「「「魚オオオオ~~~~~ッ!!!」」」

 

アーロンパークの屋上の旗が掲げられていて、ナミの左肩には旗のマークと同じ模様が。

 

ウソップ達はアーロンパークに到着した。

 

ジョニー「つ・・・!! つ!!着きましたっ!!」

 

ゾロ「・・・・・・」

 

ウソップ「あそこに本当にナミがいんのかァ!?」



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第58話「ウソップの大冒険とアーロンの野望」

ジョニー「着きましたが・・・問題はこれからっす まずナミの姉貴がどこに船をつけたかを・・・」

 

ゾロは刀を構える。

 

ゾロ「斬り込むか?」

 

ジョニー「ん何でそうなるんすか!!」

 

ウソップ「アホかてめェ!!!まだ何の手掛かりもつかんでねェんだぞ!!!」

 

ウソップはメリー号を発見する。

 

ウソップ「見つけたぞ!!ゴーイングメリー号だ!!」

 

ジョニー「あんなとこに停めてやがる!!」

 

ゾロは縄で船のドア部分に縛り固定された。

 

ゾロ「おい てめェら どういうつもりだ 縄をほどけ!!」

 

ジョニー「確かにおかしな所に停まってるっすね ここにある”ココヤシ村”から少しずれてる」

 

ゾロ「ほどけ!!」

 

ウソップはゾロの胸の部分をはたく。

 

ウソップ「無理すんな 叫ぶだけで気絶しそうなくせに!! お前死にかけたんだぞ?」

 

ウソップ「ここはどーーーんと任しとけ あの女は おれが連れ戻してやるよ!!」

 

ジョニー「アーロンパークじゃないとわかったら元気なんすね」

 

ウソップ「おーーーーもかーーーーじいーーーーっぱーーーーい!!!!ゴーイングメリー号へ船を着けろーーーっ!!」

 

ジョニー「へーーーい」

 

ウソップ「よーーーし!この秘境の地に足を踏み入れんとするおれの雄姿に 『男ウソップ大冒険』と(ダイイング)をつけよう!!イカスだろジョニー!?」

 

ジョニー「へーーーい」

 

船は行こうとした時、左の向こうに魚人3名がいた。

 

魚人の一人が船に気が付く。

 

ウソップとジョニー「「!!」」((魚人・・・))

 

ウソップ「ぜんそくぜんしーん」

 

ジョニー「へーーーい」

 

静かに通り過ぎていった。

 

ゾロ「何通り過ぎてんだよ!!」

 

ジョニーとウソップは「しーーーっ」と塞ぐ。

 

ウソップ「今 見たか!?魚人がいたぞ アーロン一味だ 見たろ!? 恐ェんだよ悪ィかよコラ」

 

ゾロ「お前がキレんな」

 

ジョニー「ダメだ・・・この辺一帯マジでアーロンに支配されてるようっす」

 

ジョニー「どうしますウソップのアニキ!」

 

ウソップ「よし ナミは連れ戻せなかったということで・・・」

 

ゾロ「おれの縄をほどけバカ!!」

 

魚人の一人が泳いで追ってきた。

 

魚人「何だ あの船は見かけねェ船だ!!」

 

ウソップ「ゲ!!!」

 

ウソップ「脱出!!!」

 

ジョニー「御意っ」

 

二人は海へ逃げる。

 

ゾロ「ちょっと待てお前らァ!!!」

 

ゾロ「せめて縄をほどいていけェ!!!」

 

魚人「へへへっ追いついたぜ」

 

魚人「止まれ止まれェ」

 

魚人「何だコイツ一人か・・・?」

 

魚人二人が船に上がり込んできた。

 

魚人「さてはどっかから島流しにでもあったな?」

 

ゾロ「・・・・・・あァまァな・・・」(アイツらぶっ殺してやる・・・!!)

 

魚人「なるほどこりゃ拷問で受けたケガか・・・」

 

魚人「よし とりあえずアーロンさんとこに連れてくか・・・!!」

 

ウソップ「許せゾロ お前は実に勇敢だったとルフィには言っておく」

 

ジョニー「なんて運の悪ィ人だ・・・アニキのことは忘れェよ・・・・・・!!」

 

ウソップ「じゃひとまず陸に上がろう」

 

ジョニー「そうしましょう」

 

二人は泳いで陸に上がった。

 

ウソップ「え・・・」

 

ジョニー「な・・・」

 

二人の目の先は、家家がひっくり返った姿だった。

 

ウソップ「一体何なんだこの町は・・・!!」

 

ジョニー「・・・・・・こ・・・ここはおそらく 数週間前アーロンが暴れたという”ゴサの町”・・・」

 

ウソップ「なんて光景だ・・・家が全部ひっくり返ってる・・・!!」

 

ジョニー「・・・魚人達は通常生まれながらに人間の10倍の腕力を持つと聞きます・・・!!」

 

ジョニー「これがつまり・・・・・・”偉大なる航路(グランドライン)”から来た者達の実力なんでしょう・・・!! アーロンに背いた町の成れの果て・・・!!!」

 

ジョニーはどっかへ行く。

 

ウソップ「ん?どうした!?ジョニー!!」

 

魚人「とり逃がすとこだった 島流しの仲間だな・・・もう一人いたとは・・・!!」

 

ウソップは後ろにいる魚人に気が付き、全力で逃げた。

 

魚人「待てェ!!!」

 

ジョニー「ふー紙一重か・・・」

 

ジョニーは物陰に隠れた。

 

ジョニー「どうか ご無事で!!ウソップのアニキ!! おれァここでヨサクとルフィのアニキにララのお嬢さんを待つっす!!」

 

ウソップ「ぷははははは!! おれに追いつけるもんか!!こういうのには慣れてんだ!!」

 

ウソップ「追いついてみろォ!!!」

 

男の子「見つけたぞ魚人・・・!! 父ちゃんのかたき!!」

 

男の子は足を引っかけ、ウソップを転倒させる。

 

ウソップ「何だァ!!?」

 

男の子「殺してやる魚人っ!!!」

 

男の子は剣を振りかざす。

 

???「魚人に手を出すなァ!!!」

 

一人の女性が男の子の頭に一発入れた。

 

男の子「い!!?」

 

???「よく見な 確かにアーロンに似た顔立ちだけど・・・人間だよ」

 

???「ギリギリで」

 

ウソップ「ギリギリかァ!!」

 

魚人「待て貴様ァ!!」

 

ウソップ「きた!!」

 

男の子「魚人だ!!!」

 

???「・・・・・・本物もいたの・・・」

 

ウソップ「さがってろ!!女子供おいて逃げるわけにはいかねェ!!」

 

ウソップは魚人に立ち向かおうと、立ち上がる。

 

???「!」

 

ウソップ「一人くらい何とかなるだろ」

 

魚人「不審人物め!!ようやく観念したか!!」

 

ウソップは魚人に向かってパチンコを撃とうとする。

 

ウソップ「逆だよ腹くくったんだ!! くらえ!!必殺!!!」

 

???「魚人に手ェ出すなっての!!」

 

女性はウソップをカナヅチで殴り気絶させた。

 

 

ココヤシ村のはずれにある一軒家

 

ウソップ「はっ!!」

 

ウソップは起きた。

 

ウソップ「こ・・・・・・!ここは!?」

 

???「気が付いた? あたしン家さ」

 

ウソップ「お前は さっきの・・・お前 誰だ!! 魚人は!?」

 

ノジコ「魚人ならマイたよ あたしはノジコ ここでみかん作ってんの」

 

ウソップ「そういや お前おれをどつきやがったな!! 魚人の手先か!! せっかくおれがお前らを・・・!!」

 

ノジコ「助けたのはあたしの方!これだから余所者は困るわ」

 

ノジコ「でも あんたは”ゴサ”の子でしょ? 魚人に手を出せば殺されることくらい 十分わかってるはず 十分すぎるけどね」

 

ゴサの少年「わかってるけど・・・!!あいつらはおれの父ちゃんを殺したんだ!!たとえ おれが死んだって許さない!!!」

 

ゴサの少年「みたこともねェようなでっかい怪物つれて何もかも奪って町を壊して・・・!人をいっぱい殺した!! だから おれはあいつらに復讐してやる!!」

 

ウソップ「・・・でっかい怪物って・・・!?じゃあ あの地面の妙なヘコミは・・・」

 

ゴサの少年「その怪物の通った跡だよ すごくでかいんだ!!”偉大なる航路(グランドライン)”から連れてきたって言ってた」

 

ウソップ「怪物もいんのかよ・・・!!」

 

ゴサの少年「おれは・・・アーロンパークにも行ったんだ・・・・・・!!」

 

ゴサの少年「だけどアーロン一味の女に邪魔された!!魔女(・・)みたいな女で あいつだって殺してやりてェよ・・・!!おれはくやしいっ!!!」

 

ノジコ「じゃあ死ね」

 

ゴサの少年「!?」

 

ウソップはノジコの一言で吹いてしまった。

 

ノジコ「やるだけやってぶっ殺されて楽んなってきな 死ぬことを知っててまでやるのなら復讐上等!」

 

ノジコ「でも これだけは覚えとくんだね!! ・・・・・・あたしと そのアーロンパークの魔女(・・)があんたの邪魔をしたことで あんたは2度!!命拾い(・・・)してる」

 

ノジコ「茶ァ飲んだら出てきな!!」

 

ゴサの少年「!」

 

ノジコ「あたしは甘ったれた奴が嫌いなんだ!!!」

 

少年は泣きじゃくる。

 

ウソップ「おい!!こんなガキに言いすぎじゃねェのか!?」

 

ノジコ「ガキだろうと何だろうと犬死にしたい奴には死なせてやりゃいいんだよ!!どうせ生きてく意地なんてそいつにはないわ!!」

 

ウソップ「何だとコラ!!!」

 

ノジコ「あたしは・・・!!ずっと未来を見据えて・・・死ぬより辛い生き方を選んだ子を知ってるわ・・・・・・!!」

 

ノジコ「だからコイツみたいに 真っ先に死ぬ事考えるような奴が大嫌いなの!!!」

 

少年「う・・・・・・!!!」

 

少年「おで・・・ ・・・!! どうしたらいいですか・・・」

 

少年「ぐやしいの・・・がまんします・・・・・・!!」

 

ノジコ「・・・・・・お母さんは?」

 

少年「生きてばず」

 

ノジコ「心配してるよ お母さんとこ帰んな」

 

ウソップ「・・・・・」

 

少年は母の元へ帰る。

 

ウソップ「お前 実はいい奴だな 入墨してっけど」

 

ノジコ「偏見!そういうあんたの素性は まだ知れないんだけど」

 

ウソップ「おーそうだ おれの名はC(キャプテン)・ウソップ ナミって女を探してるんだが」

 

ノジコから衝撃の事実を聞かされたウソップ。

 

ウソップ「何ィ!? ナミがアーロン一味の幹部!?」

 

ノジコ「そう この辺りじゃ有名だよ さっきのボーズも言ってただろ?魔女(・・)みたいな女だって」

 

ノジコ「さらにびっくり ここはその魔女の育った家! 魔女(ナミ)とあたしは義姉妹よ」

 

ウソップ「何ィ!?」

 

 

魚人「門を開けろォ!!あやしい奴を連れてきた!!」

 

ゾロ「ただモンじゃねェとも言っときな!!」

 

 

ウソップ「ここが ナミん家!?」

 

ノジコ「そう・・・あたしもナミも孤児でさ この(ウチ)で拾われて育ててもらったの 育ての親はもう死んじゃったけど・・・ 昔は3人で仲良く暮らしてたんだよ この”ココヤシ村”で」

 

ウソップ「この村でって・・・ じゃあ この村(・・・)を支配してるアーロン一味になぜナミが? あの女 自分の村を裏切ったのか!?」

 

ノジコ「まァそういうこと まさに魔女だろ?」

 

ノジコ「それで?その魔女にどんな御用? キャプテンウソップ」

 

ウソップ「用も何もその話を聞いちまったら おれ達はずっと騙されてたことになる・・・あの女 始めから宝目当てで・・・!!」

 

ウソップはテーブルを叩く。

 

ウソップ「そう考えると・・・頭に来るぜあの女!!!」

 

ウソップ「おれの村を守る戦いにも協力してくれたし・・・船の上でもあんなに楽しそうに笑ってたのに・・・!! その腹ん中じゃおれ達を出し抜く算段を進めてたわけだ・・・!!」

 

ノジコ「・・・・・・ へー・・・楽しそうに・・・? あいつが・・・」

 

ウソップ「もう頭きたぞ ナミの奴っ!! ああいう奴には精神的攻撃(スピリチュアルアタック)だ!!もうムシ!!ムシムシ!!」

 

ノジコ「アーロン一味には手を出さないってことね」

 

ウソップ(でも まてよ ララはエックス達に変身して魚人共と戦う可能性もなくはねェ・・・チートに近いあいつは、イレギュラーハンターとしてあいつらをイレギュラーって犯罪者ロボット扱いで余裕レベルで片づけてしまうかも・・・でも俺はなァ・・・)「おれは船さえ戻ってくれりゃオールOKなんだ 船を見つけてさっさとこの村を出る」

 

ノジコ「まァ それが利口だね あいつらに関わっちゃケガじゃ済まないよ」

 

ノジコ「ところで船って あれのこと?」

 

ノジコは指さした。

 

ウソップ「あっ!! ゴーイングメリー号!! あんなとこに・・・・・・!!」

 

ウソップ「ーーーってことはなるほど・・・この辺の地理がつかめてきたぞ たしかここから西に村があったな そこがココヤシ村の中心か・・・あそこで魚人に見つかったんだ」

 

ウソップ「・・・・・・!」

 

ノジコ「どうした?」

 

ウソップ「仲間が一人運悪く(・・・) 魚人に捕まってたことを忘れてた・・・!! あんにゃろすでに死にかかってるからなー 魚人 挑発して殺されてなきゃいいが・・・」

 

その当人であるゾロは、

 

ゾロ「だから女を一人探してるっつってんだろ!! 半魚野郎(・・・・)!!!」

 

アーロン「ホウ・・・下等な人間が言ってくれる・・・一度は許すが半魚(・・)ってのは二度と口にするな!! おれ達魚人(・・)は海での呼吸能力を身につけた”人間の進化系” 魚の能力分てめェらより上等な存在なのよ・・・!!」

 

アーロン「天性に持つ数々の人間を超える能力がその証!! 『万物の霊長』は魚人だと頭にたたき込んどけ!!!」

 

アーロン「人間が魚人に逆らうってのは”自然の摂理”に逆らうも同然だ!!!」

 

ナミ「そのバカみたいな持論は聞き飽きたわ アーロン」

 

ゾロ「!!? な・・・」

 

アーロン「・・・そう恐ェカオすんな! お前は別さナミ!! 我らがアーロン一味の誇る有能な”測量士”さじつに正確ないい海図を作ってくれる!!」

 

ナミ「あんた達とは脳ミソの出来が違うの 当然よ!!」

 

ゾロ「測量・・・!?・・・おいナミ!!! 何で お前がコイツらと仲良くやってんだ・・・!!」

 

アーロン「何だおめェの知り合いかよ」

 

ナミ「バカ言わないで ただの獲物(・・)よ 今回はこいつらからたっぷりお宝を巻き上げさせてもらったの」

 

ゾロ「・・・・・・!?」

 

ナミはゾロの前で座る。

 

ナミ「途中まで追ってきてたのは知ってたのは まさかここへ たどり着けるとはね・・・」

 

ゾロ「これがテメェの本性か!?」

 

ナミ「・・・・・・そうよ おどろいた? 私はアーロン一味の幹部 もともと海賊なの」

 

アーロン「シャハハハハ・・・まんまとダマされてたわけだな こいつは金のためなら親の死さえも(・・・・・・)忘れる事のできる 冷血な魔女のような女さ!!」

 

ナミの表情が少し変わった。ゾロはそれを見逃さなかった。

 

アーロン「宝をダマシ盗ることなんざわけもねェこった! ましてバックにゃおれ達がいる」

 

ゾロ「なるほどね・・・まぁ おれはもともとコイツを信用してたわけじゃねェ たとえ殺人鬼だろうと別に驚きゃしねェよ」

 

ゾロ「おれは最初(ハナ)っから てめェがこういうロクでもねェ女だと見切ってた へへ・・・・・・!!」

 

ナミ「フン・・・だったら話が早いわ ダマされてたと理解できたら 宝も航海術もあきらめて消えてくれる?目障りだから」

 

ゾロは縛られたまま、海へ飛び込んだ。

 

ナミ「え・・・」

 

魚人「な・・・何だァ!?」

 

魚人「どうした!?何で あいつ急に飛び込んだんだ!?」

 

魚人「何か面白ェこと言ったのか!?」

 

魚人「いや別にズっこけた訳じゃねェだろうよ」

 

魚人「逃げたんだ!!」

 

魚人「違うだろ 両手両足縛った人間が泳げるかよ」

 

魚人「じゃ自殺か」

 

アーロン「放っとけ・・・!!!」

 

ナミ「あのバカ・・・」

 

ナミはサンダルを脱いで海へ飛び込んだ。

 

魚人「ナミ?」

 

魚人「お・・・出てきた」

 

魚人「おい何事だよナミ!!」

 

ナミはゾロを引き上げた。

 

ナミ「何のつもりよ・・・」

 

ゾロ「てめェこそ何のつもりだ」

 

ゾロ「人一人も見殺しにできねェような小物(・・)が・・・粋がってんじゃねェぞ!!」

 

ナミ「!」

 

ゾロ「・・・・・・さっさと助けやがれバカ 死ぬかと思ったぜ・・・」

 

ナミ「ふざけんな!!」

 

ナミはゾロを蹴り、首を掴む。

 

ナミ「これ以上私に関わると 死ぬわよ!!!」

 

ゾロ「どうだか・・・」

 

ナミ「たいそうな包帯ね」

 

ゾロ「服の替えがなくてよ・・・!! かわりだ」

 

ナミはゾロの腹を殴る。

 

アーロン「おいナミ あいつをどうする」

 

ナミ「ブチ込んどいて!私が始末するわ」

 

魚人「アーロンさんアーロンさん!!」

 

アーロン「どうした同胞よ」

 

魚人「もう一人の鼻の長え奴を取り逃がしちまった!!」

 

ゾロ「・・・ウソップか 何だ結局見つかりやがったのか・・・」

 

ナミ「・・・・・・!」

 

アーロン「多分ココヤシ村に逃げ込んだんだと思うが ココヤシ村か・・・ちょうど用があった所だ・・・」

 

 

ココヤシ村

 

村人「おい!アーロンが村に来るぞ!!」

 

村人「何!?」

 

村人「何の用だ」

 

村人「”奉貢”はまだ収めたばかりじゃないか!」

 

???「たぶん私の・・・武器が見つかった一件だろう みんな家へ入ってくれ」

 

村人「ゲンさん・・・・・・」

 

村人「きた!」

 

アーロンがゲンと呼ばれた男性に近づいた。

 

アーロン「てめェだったのか3日前 (ブキ)を所持してた野郎ってのは」

 

ゲン「あァそうだ あんたの支配下じゃあコレクションも認められんのか 私は もともと武器を眺めるのが好きなんだ」

 

アーロン「あァ困るね 武器は邪念と暴力しか生まねェ!! 平和を害する一番の原因になる」

 

 

その光景を見ていたウソップ。

 

ウソップ「デケェ・・・!!! あれがアーロンか!!!」

 

ウソップ「あいつら人間じゃねェ!!」

 

ノジコ「魚人だよ」

 

ウソップ「でも・・・ナミは来てねェみてェだぞ・・・!!」

 

ノジコ「アーロンパークにいるんだろ」

 

アーロン「おれ達の支配下には20の町村がある・・・”反乱者”は困るんだ 管理者としてな・・・」

 

アーロン「大港町”ゴサ”は反乱した町として他の町村への見せしめ(・・・・)に消した!!! ”奉貢”を払えなかった失態はおれ達への反乱(・・)を意味するからだ!!」

 

ウソップ「ホーグ? 何のことだ?」

 

ノジコ「貢ぎ金さ あたし達は毎月毎月 あいつらから自分の命を金で買ってるの(・・・・・・・・・・・・)・・・!!大人も子供もみんなで」

 

ノジコ「そして・・・村で一人でも”奉貢”を払えない発がいたら・・・!!たった一人でもいたら ”ゴサ”のように潰される・・・!!」

 

ウソップ「ひでェ・・・!!!た・・・たった一人のために・・・!!あのデカイ町が・・・!?」

 

ノジコ「それがアーロンの支配・・・ ”種族主義”のあいつらには 人間(・・)を殺すことを何とも思っちゃいない」

 

アーロン「いいか下等な人間は!!何も考えずただせっせと働き金を収めてりゃいい!!!」 おれには莫大な資金が要るのさ!!」

 

アーロン「てめェらの”奉貢”はやがて この東の海(イーストブルー)を統る 『アーロン帝国』の礎となるんだ!!!」

 

ナミはゾロの縄を斬り、刀を渡した。

 

ナミ「さっさと逃げて!! アーロンが帰らないうちに」

 

ゾロ「ん?」



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第59話「ウソップの機転と偉大なる航路の怪物」

ウソップ「『アーロン帝国』!? ”国家”を作ろうとしてんのかあいつらは・・・!!」

 

ウソップ「東の海(イーストブルー)をまるごと『魚人の帝国』にする気か!! おれの育った村だってあるんだぞ」

 

ノジコ「なるようになっちまうさ あたし達だってただ黙って耐えるしかない 今はね・・・!!」

 

ウソップ「・・・・・・今は?」

 

「うわぁ!!!」

 

ノジコ「!?」

 

ウソップ「何だァ!?」

 

ノジコ「ゲンさん!!?」

 

ゲンはアーロンに胸ぐら掴まれていた。

 

アーロン「武器の所持は 立派な反乱(・・)だ」

 

アーロン「おれ達の支配権の平和を乱す要因になる」

 

アーロン「以後てめェの様な反乱者を出さねェためにも ここで殺して他の町村の人間どもにみせしめ(・・・・)なきゃいけねェ!!」

 

ウソップ「ウソだろ武器持ってただけで・・・!! そんなことで人を殺すのか!?」

 

ノジコ「そんな勝手な・・・!!」

 

ノジコはアーロンの元へ。

 

ウソップ「お・・・おお!お・・・おい!!お前っ!!戻ってこい死ぬぞ!!」

 

ノジコ「そんな勝手な話があるかアーロン!! あたし達はこの8年間かかさずちゃんと”奉貢”を収めてきたんだよ!! 今さら反乱の意志なんてあるわけないだろう!?」

 

ノジコ「ゲンさんから手を離せ!!」

 

村人「ノジコちゃん!!待て!!」

 

アーロン「武器の所持が反乱の意志だとおれは言ってんだ この男には支配権のため死んでもらう!!」

 

アーロン「それともなにか? 村ごと消えるか・・・」

 

アーロン「てめェら一人でもおおれ達に手を出せば 村の消滅は免れねェ!!」

 

ノジコ「!」

 

村人「・・・・・・・・・!!」

 

ゲン「みんな家に戻れ・・・・・・!! ここで暴れては私達の8年間が無駄になる!! 戦って死ぬことで(・・・・・)支配を拒むつもりならあの・・時すでにそうしていた!!」

 

ゲン「だがみんなで誓ったはずだ 私たちは”耐え忍ぶ戦い”をしようと!! 生きるために!!!」

 

ノジコ「ゲンさん・・・・・・!!」

 

村人「しかし・・・・・・!!」

 

アーロンはゲンの頭を掴む。

 

アーロン「高説だな!!いいことをいう そう生きることは大切なことだ 生きているから楽しいんだ」

 

アーロンはゲンの顔を一軒の壁にぶつける。

 

ゲン「ブふっ!!」

 

アーロン「分相応(・・・)にな!! コイツは抵抗の無意味を知ってる!!」

 

村人「・・・・・・!!」

 

アーロン「生物は みな生まれながらに 平等じゃねェんだよシャハハハハハハハ!!」

 

アーロンはゲンを地面に投げつけた。

 

アーロン「人間は人間なりに生きりゃいい」

 

村人「てめェ・・・・・・!!」

 

アーロン「!」

 

ゲン「やめろ!!!ゲホッゲホッ」

 

村人「! ゲンさん・・・だけど!!」

 

ゲン「絶対に手を出すな!!!」

 

アーロン「・・・だそうだが?」

 

村人「別に武器を使ったわけでもないじゃないか!!!」

 

村人「やめてくれ!!!」

 

アーロン「うるせェなァ オイ そりゃ反乱かよ・・・」

 

ゲンが村人たちに手をかざし、

 

ゲン「死んでしまってはすべてが終わる!!! 私が死んでも戦う事をやめるな・・・!!!」

 

村人「・・・・・・!!!」

 

アーロンはゲンの腹部分を掴み、振りかざし

 

アーロン「かけらでも邪念を抱いた奴がどうなるか よく見ておけ人間どもっ!!」

 

村人「!!!」

 

村人「ゲンさん!!!」

 

アーロン「これが 見せしめだ!!」

 

アーロンはゲンを地面に叩きつけようとしたが、

 

ウソップ「”火薬星”ィ!!!」

 

ウソップの火薬星がアーロンに直撃。

 

ゲンは放り投げられた。

 

魚人「な・・・何事だ!!!」

 

魚人「アーロンさん!!?」

 

魚人「・・・・・・見ろ!!あそこだ!!」

 

魚人「屋根の上に誰かいるぞ!!!」

 

魚人「てめェ何者だ!!!」

 

ウソップは両足を震えながらの名乗りへ。

 

ウソップ「おれの名は勇敢なる海の戦士!! キャプテ~~~~~~ン・ウソップ!!!」

 

魚人「・・・・・・?ウソップ!?」

 

魚人「聞いたことねェ名だが・・・!!」

 

ノジコ「あいつ・・・・・・!」

 

村人「誰だありゃあ・・・・・・!!」

 

ウソップ「世界は おれを恐れ魔界から来た男”ウソップ大魔王”と呼ぶ 今逃げ出せば許してやろう!!おれには8千人の部下がいる!!!」

 

魚人「アーロンさんあいつだ!!さっき取り逃がしちまった奴だ」

 

ウソップ「・・・・・・!!」

 

アーロン「何万人でも連れて来てみろ 一人残らずヒネリ潰してやる・・・!!」

 

ウソップ(うげっ!! ビビってねェし ”火薬星”効いてねェし!!)

 

アーロン「たかが・・・・・・!!」

 

アーロン「下等な人間が!!おれに何をしたァ!!!」

 

アーロンはウソップが立っている民家を持ち上げる。

 

ウソップはあまりの衝撃すぎる事に驚愕だった。

 

ウソップ「うわああああああ」

 

魚人「アーロンさんちょっと待て!!また村を消しちまう気か!?」

 

魚人「人間の集落なんざ潰すのは簡単だがおれ達の目的は支配だ!!」

 

魚人「ゴサみてェに また”奉貢”の取り口が減っちまうぞ!!!」

 

アーロン「減りゃあまた増やすまでだ!!!」

 

アーロン「おれ達は”至高の種族”だぞ!!!」

 

アーロンは民家を投げつけた。

 

村人「今度は村が・・・・・・!!」

 

ノジコ「あいつは・・・・・・!!」

 

ウソップ「危ねェっ!! 死ぬっ 死ぬっ!!!」

 

ウソップは幸い生きていた。

 

魚人「まだ生きてるぞ」

 

アーロン「追え!!逃がすな!!!」

 

ウソップ「うわ!」

 

ウソップは逃げる。

 

アーロン「とっ捕まえてブチ殺せ!!」

 

部下達はアーロンを取り抑える。

 

魚人「おい!アーロンパークへ戻るぞ!! このままじゃこの村 マジでふき飛ばしちまうぜ!!」

 

魚人「日を改める 命拾いしたな」

 

魚人達は村を後にした。ウソップは魚人達に追われていた。

 

ウソップ「どゥああああああああ!!!」

 

魚人「待ててめェ!!!!」

 

ウソップ「必殺!! ”卵星”っ!!」

 

魚人の1人がそれを食らった。

 

魚人「く!!くせェ!!卵だっ!!腐ってやがる!!」

 

ウソップ「き・・・・・・効いたか・・・!!」

 

魚人「野郎ォ!!」

 

ウソップ「っおおおお!!」

 

ウソップと魚人達による鬼ごっこ続行。

 

村人「ゲンさん手当を」

 

ゲン「平気だ 自分でやれる すまん みんなに迷惑をかけた」

 

村人「何言ってんだ あんたが悪いんじゃなェよ」

 

村人「そうさ あいつらの不条理にゃ誰もついてけないんだ!!」

 

村人「しかし さっきの若者は一体・・・」

 

村人「ゲンさんの知り合いか?」

 

ゲン「いや・・・それが私は知らん・・・」

 

ナミ「みんな久しぶりね」

 

村人達はナミを見た途端、それぞれ家の中へ入っていった。

 

ノジコ「どうしたの? あんたが村の真ん中通ってくるなんて・・・」

 

ナミ「・・・・・・でっかい音がした アーロンね・・・」

 

 

ナミは崖の所にあるお墓に座っていた。

 

ナミ「あと・・・7百万ベリー」

 

ノジコ「相変わらず評判最悪だよ あんた」

 

ナミ「まーね海賊だもん でもアーロンは話の分かる奴よ お金で全て事が運ぶから あいつとの約束までもう少し!」

 

ナミ「何が何でも1億ベリー稼いで 私は この村を買うの!!」

 

 

アーロンパークでは、ゾロが魚人数人を潰した。

 

ゾロ「逃げろなんて言われても おれはここ以外目的がねェんだよな・・・」

 

ゾロ「あの女連れ戻すってのが ルフィとの約束だし、ララもあの女の航海術買ってるしよ・・・」

 

ゾロ「どうしたもんかね 面倒なことになってきたぜ」

 

アーロンパーク正面入口ーーー

 

タコのハチが釣りをしていた。

 

ハチ「ンッンーンーンンッンンー♪ そろそろ時間か!!」

 

ハチ「モーム!! メシの時間だぞーっ!!!」

 

ある深海にいる怪物に音が届き、そいつは海面へと向かう。

 

ゾロ「何だ 今のラッパの音は・・・・・・」

 

ハチ「っっっっかシーな!!あのヤロー!!」

 

ハチ「ブタの丸焼きはあいつの好物なのにな!!もうメシ済ませちまったのかな!! おれが食っちまうかな!!」

 

ゾロが音の出ていた所へ顔を出し、

 

ゾロ「お前か・・・ラッパ吹いてたのは」

 

ハチ「ニュ!!! 誰だてめェは!!おれか!?おれの名ははっちゃん!!「ハチ」とそう呼んでくれ!!!」

 

ゾロ「お前も魚人なのか」

 

ハチ「モチよモチ!!艶かしいタコの魚人よ!!おめェは見たとこ人間だな!!海兵か!?客か!?」

 

ゾロ「客? ・・・まァ客だな」

 

ハチ「しかしお前 今アーロンさん居ねェだろ」

 

ゾロ「あァ居ねェ どこ行ったんだ」

 

ハチ「何でも鼻の長ェ余所者が逃げ回ってるらしくてよ もう一人はここに捕まえてあるって話だが そいつをココヤシ村へ行ったぜ!!」

 

ゾロ(ウソップか・・・とりあえず助けといてやるか・・・)「その村へはどう行けばいい?」

 

ハチは巨大タコ壺を用意した。

 

ハチ「乗んな!!客だろ!!送ってくぜ!!!」

 

 

そしてルフィ一行は食事中もララから左手首のデバイスなどによる講座を受けていた。ルフィは全書を拝見していた。

 

サンジ「つまり 俺は普段でのララちゃんに対してはいつも通りの接し方、変身中はこいつらのように男と思って対応して構わないわけなんだね?別人扱いをしてくれって事か・・・」

 

ヨサク「そんなんでいいんすか!?」

 

雨野ララ「ええ!変身中の中の私は普段の話し方ですが、外見上はゲーム世界の性格上そのままの話し方に変換されてるので。サンジさんの蹴りは変身中は食らっても大して効いてないでしょうし レプリロイドなので それにクリークの時も言いましたよね ゼロは赤き破壊神の異名を持つくらいに防御力が異常な高さに設計されてるって」

 

サンジ「そう言ってたな・・・」

 

ヨサク「ララのお嬢さんを転生させた女神様はすげー力持ってやすね。」

 

サンジ「でもなララちゃん 俺は死んでも君や敵側を含めた女は蹴らない事をあのジジイに叩き込まれて、それを信条にして生きてるんだ。」

 

ララ「サンジさん・・・。」

 

ララは若干頬が赤くなった。

 

ルフィは全書を見て、感想を言った。

 

ルフィ「シグマって奴、イレギュラーハンターの隊長をやってたんだよな?シリーズ通してラスボスを務めて、最初の人型を倒すと巨大化すんのか・・・そもそも隊長をやってたのにラスボスになっちまうとかおかしくねェか?」

 

サンジ「だよな・・・」

 

ヨサク「何か原因があったんじゃないんすか?」

 

雨野ララ「それはゼロに仕込まれたロボット破壊プログラムのせいだったんです。」

 

ヨサク「ロボット破壊ぷろぐらむ?」

 

雨野ララ「ゼロは最初残虐なイレギュラーでした、この時隊長のシグマは赤いイレギュラー時のゼロと対決し、ボロボロ状態になりながらもゼロのWと表示された額を殴り壊して勝ったんですが、その際にプログラムはゼロの開発者であるドクターワイリーが仕込んだレプリロイドをイレギュラーに変えるコンピューターウィルスでした。シグマ隊長はそれに感染してゼロはメモリーを失い性格も変わり大人しくなったんです。」

 

ヨサク「そもそも機械であるロボットに性格があるとか不思議っすよね。」

 

雨野ララ「レプリロイド達の元にもなったエックスは自分で考えるだけじゃなく、悩む事もできる唯一のロボットです。心を持った機械って中々のもんですよ。性格ではエックスは結構真面目で、ゼロはちょっと上から目線の俺様、アクセルは話し方に子供の言動が目立ちます。」

 

ルフィ「全書にもエックス達の紹介あるから結構分かるな・・・あとボスたちの中に女のレプリロイドいるぜ!」

 

サンジ「何ー!?」

 

サンジは全書を見ようとする。

 

雨野ララ「ああ それは私もかわいいと思ってますよ。全書サンジさんに渡して。」

 

ルフィ「おう。」

 

ルフィはサンジに全書を渡した。

 

サンジ「女のレプリロイド どこだ?」

 

サンジはページをめくり、そのキャラで止まった。ちょっとだけ目がハートマークに。

 

サンジ「可愛すぎるじゃねェか! アイリスっていうのか・・・ロボットなのに髪の毛があるって。」

 

ヨサク「あっしも見ます、うわ めっちゃ可愛いすぎやすよ!!髪の毛もあって顔も人間のように見えるのに体も機械なんすよね?」

 

雨野ララ「もちろんです。X4で登場した初の女性レプリロイドですし、あと彼女は同じレプリロイドでカーネルって兄貴がいますし」

 

サンジ「兄貴がいたのかい?」

 

雨野ララ「アイリスの横の写真にいますね。」

 

ルフィ「ああ いるな。」

 

雨野ララ「ここでまた衝撃の事実 二人は元々一体の究極のレプリロイドとして開発される予定だったんです。」

 

サンジ「ええ!?」

 

ルフィ「何!?」

 

ヨサク「そうなんすか!?」

 

雨野ララ「イレギュラーハンターとは別のレプリフォースというレプリロイドのみによる軍隊で、その開発部がエックスのような強さと優しさを持ったレプリロイドが必要になったって事で開発を行った。」

 

ルフィ「うんうん」

 

雨野ララ「開発中の実験で失敗した結果 心が二つに分れ、強さは兄貴のカーネルへ、平和を願う優しさは妹のアイリスへ移ったんです。」

 

ルフィ「そうなのか!?」

 

サンジ「なんつーこった 二人に分れたのは実験による失敗の結果とはよ・・・」

 

ヨサク「驚きしかありやせん」

 

雨野ララ「まあ 言いますが 「設定上」ですけどね。メチャクチャストーリーあります!ゲーム作品の開発会社も凄いもんです。」

 

サンジ「そうだ 設定上のストーリーあるね。チキュウでのゲーム作品を開発した会社の男女チームもやるじゃねェかよ」

 

ヨサク「確かにです・・・」

 

ルフィ「そうだな。」

 

雨野ララ「変身中の私はチートに近い存在ですからね。言うなれば船長のルフィさん以上って事になるかもでしょう。」

 

ルフィ「俺以上かもしんねーか・・・」

 

雨野ララ「確定じゃないですけど。」

 

サンジ「さっきも聞いたね・・・チート 主な意味は不正やずるいなどで下手すれば世界観そのものを破壊しかねないとんでもなく強すぎる奴・・・一人の少年少女が能力的に最初からあり得ない強さで、大人の一軍隊を簡単に一掃してしまう。すげーな。」

 

雨野ララ「悪い意味では敵側からは「化け物」とか「来るな」とか「反則だ!」とか「あり得ない!」とか言われます。特殊能力か超能力って力には精神を、人の心を操る人物がいたりするんです。女性にもね」

 

ヨサク「人の心を操る!?」

 

雨野ララ「食べて能力を得る悪魔の実と違って、ある年齢とかを境に突然能力が目覚めて、極めれば軍隊支配できるでしょう。でも階級は関係ないんです 相手の心を、精神を操ってるので。魚人のアーロンを含む全員を操作出来てしまうみたいな、精神を保てればの話ですけど」

 

サンジ「精神を支配するのに階級は関係無い・・・心を操られるって怖えな・・・」

 

ヨサク「悪魔の実の力ではなく、ある年齢を境に突然目覚めて、そんな特殊能力か超能力を持ったのが男でも女でも、考えるだけで恐怖っスよ。」

 

ルフィ「ヨサク!!」

 

ヨサク「何すか?」

 

ルフィはヨサクを二人から離して耳打ちした。

 

ルフィ「ララの奴 自分の生まれつきの特殊能力の事 サンジにだけ言ってねェんだよ。」

 

ヨサク「そうなんすか? ララのお嬢さんの生まれつきの特殊能力とは?」

 

ルフィ「チャームって言うんだけどな。自分の魅力にうっとりさせるのが能力の効果だと」

 

ヨサク「ほう。コックの兄貴にだけ言わない理由は少し分かる気がしやす。」

 

ルフィ「ほんとか?」

 

ヨサク「コックの兄貴の女性好きは生まれつきかと思ってやす。恋愛事に能力を使ってまで自分の事を好きにならないでって事っすよ。 卑怯だと考えたんスよ コックの兄貴はあっしら男と違って、女性であるララのお嬢さんには優しく接してやすし・・・」

 

ルフィ「ララの奴 サンジが好きなのか・・・」

 

ヨサク「じゃあ 見てください。ララのお嬢さんの頬がやや赤くなってやす。異性として意識している証拠っす。」

 

ルフィ「ふーん。」

 

ヨサク「しばらく「仲間」として接していくんでしょう、内心では「異性として好き」って事っス。」

 

ルフィ「生まれつきの特殊能力を使ってまで、好きになってはダメ。サンジは力の事知っても許しそうに見えるけどな・・・」

 

ヨサク「確かにコックの兄貴は許しそうでやす。」

 

その時だった。海面から巨大な生物が。

 

ルフィ「なんだこいつ」

 

サンジ「でけェ・・・・・・」

 

雨野ララ「でかっ・・・」

 

ヨサク「うわあああああ」

 

ヨサク「海獣だァああああああ」

 

その海獣は船を見ていた。

 

ルフィ「牛だーっ!!!でけーっ!!」

 

サンジ「牛か?泳ぐか?フツー・・・カバだろ」

 

雨野ララ「でも顔は牛に見えますよ・・・」

 

ヨサク「こんな生物が何で この東の海(イーストブルー)に!!?考えられねェ!!!」

 

ヨサク「こりゃ”偉大なる航路(グランドライン)”の生物っスよ!!」

 

海獣は料理の匂いに釣られている。

 

ヨサク「狙いはメシだ!!!」

 

ルフィ「何!?」

 

ヨサク「早く渡して下さい 船をひっくり返されちまう!!」

 

ルフィ「ゴムゴムの(ピストル)!!!!」

 

ルフィは海獣に技を食らわした。

 

ルフィ「おれのメシに手ェ出すな!!!」

 

ヨサク「やった!!すげェ!!ルフィの兄貴!!!」

 

海獣はキレた。

 

ヨサク「うわっ!!怒りを買ったみてェっス!!」

 

ルフィ「もう一発か!!」

 

サンジはルフィとヨサクの頭を蹴り叩く。

 

サンジ「バカ野郎どもォ!! 腹空かした奴をむやみにぶっ飛ばすな!!」

 

サンジ「きっとこいつはケガでもして自分でエサをとれねェんだ なァ・・・そうだろう?」

 

ヨサク「なんて愛だ・・・」

 

サンジは料理を差し出す。

 

サンジ「さァ食え」

 

海獣は大口開けて料理を食べようとする、しかし

 

サンジ「死ねコラァ!!!!」

 

サンジは海獣を蹴り飛ばした。

 

雨野ララ「わおっ!!」

 

ヨサク「あんた何やってんスか!!!愛は!?」

 

サンジ「あのヤロー今 おれごと食おうとしやがった!!」

 

海獣はキレた。

 

ヨサク「来たァ!!船沈める気でやすよ!!!」

 

ルフィ「おーしおれが」

 

サンジ「いやおれが」

 

雨野ララ「ここは私にやらせて貰えますか?」

 

サンジ「そうかい? じゃあララちゃん頼む。」

 

雨野ララは左手首のデバイスで、電磁波球体に包まれX4~6と8のUA(アルティメットアーマー)ではなく、コマンドミッションのハイパーモード2のアルティメットアーマのエックスに変身した。この状態は浮遊なんで、一行はびっくりしていた。

 

ルフィ「エックス!!鎧がすっげーー!!しかも浮いてる!!両腕には巨大銃だぜ!!」

 

ルフィは目が輝いていた。

 

サンジ「たしかにすげーかもな。」

 

ヨサク「エックスの兄貴!?」 

 

コマミメット・エックス「あの海獣を倒す。」

 

コマミメット・エックスはメインウェポンのクリティカル必須の胸の穴からのレーザー光線「ギガクラッシュ」をお見舞いし、海獣に大ダメージを負わせ、その後にアクショントリガーのノヴァストライクを発動する。

 

コマミメット・エックスの右目のスカウターのような物が起動し、海獣をロックオンする。弾丸叩き込み攻撃。

 

コマミメット・エックス「奴が倒れるまで全エネルギー解放 行くぞ!!」

 

コマミメット・エックスは両腕の巨大銃から無数の弾丸を発射し、海獣をノックアウトした。

 

サンジ「へェ・・・」

 

ルフィ「おーーーーっ」

 

ヨサク「エックスの兄貴 なんつーお方だ」

 

コマミメット・エックスは電磁波球体に包まれ、瞬時に制服着用とデバイス装着中の雨野ララに戻った。

 

雨野ララ「片付きました・・・」

 

サンジ「ララちゃん さすがだ!!」

 

サンジは目がハートマークだった。

 

ルフィ「すげーー!!さっき胸からビーム出したよな!!」

 

でもヨサクはルフィとサンジの力にもだったが、ララが変身したエックスの空中の鎧姿と両腕の巨大銃の力にもっと驚愕したのだ。

 

ヨサク「ララのお嬢さんは左手首のデバイスのお陰とはいえ、二人のアニキ以上のメチャクチャな力っス・・・」

 

ルフィ「さーーーメシだ」

 

サンジ「ララちゃん いい運動くらいにはなったんじゃないか?」

 

雨野ララ「ですね。」

 

ゾロはハチの運送で村には到着した。

 

ハチ「おう!!着いたぜ!!ココヤシ村だ!! アーロンさんもいるハズだ!!」

 

ゾロ「ああ ありがとう」

 

ハチは去っていく。

 

ハチ「いいってことよ!!達者でな!!また来いよ!! じゃあな!!」

 

ゾロ「・・・・・・おう ・・・変な魚人だ・・・」

 

ゾロ「この村にあのギザッ鼻も来てんのか・・・まーいい・・・ひとまずウチの長っ鼻を探すか」

 

 

アーロン「こりゃ何だァア!!!?」

 

アーロン「一体・・・何が起こった!!!」

 

アーロン「同胞達よ!!!!」

 

アーロンは倒れてる一人から、

 

アーロン「ロロノア・ゾロ!!?」

 

アーロン「”海賊狩り”か!!? おれの首を取りに来たのか!?」

 

魚人「違う 来た(・・)んじゃねェ・・・・・・!!」

 

魚人「あいつが・・・ゾロだったんだ・・・!! 捕まえてきたあの腹巻きの男が・・・ゾロだった!!!」

 

アーロン「何だと!!?」

 

???「チュッ」

 

部下の奴がウソップを連れてきた。

 

???「捕まえて来たぜ!!俺達が殺すより あんたが(ヒネ)った方が気が晴れるだろ? チュッ」

 

アーロン「・・・もう腹のたしにもならねェかも知らんぜ」

 

アーロンはウソップを睨みつける。

 

ウソップ「だろォ!!?じゃ・・・に・・・逃がしてくれよ!! あんなの挨拶だろ おれの村じゃ ああやるんだぜ!? 挨拶は!!」

 

???「チュッ!?・・・ちょっと待て こりゃ何事だ!!!?」

 

ウソップ(まさか・・・ゾロ!?)

 

???「・・・しかしどうやって・・・アーロンさんこうは考えられねェか?」

 

???「ナミがあんたを首を取るために ゾロをここへ侵入させたと・・・」

 

アーロン「ナミが!!?」

 

魚人「そういや今日のナミの態度はおかしかったぜ・・・」

 

魚人「そういえば・・・ 水に飛び込んだゾロをあいつは助けた・・・!!」

 

???「裏切りは あの女の十八番(オハコ)だ」

 

ナミ「いい加減にして!!! 勝手な推測で話を進めないで!! 何が言いたいの!?」

 

ウソップ「ナミ・・・!!本当に・・・」

 

ナミ「私がこの一味の者であることは 8年前にこの入墨に誓ってる!! あんたとの約束の金額ももうすぐたまる 今さら そんなくだらないマネしないわよ!!」

 

ナミ(ゾロの奴・・・!!余計なマネを・・・!!)

 

アーロン「あーすまんすまん疑って悪かった 怒るのも当然だ 8年の付き合いだもんな おれ達ァ少し気が立ってたんだ お前は信じてる」

 

アーロン「そうさ 消さなきゃならねェのは ロロノア・ゾロと・・・・・・その一味!!!」

 

アーロンはウソップにナイフを突きつける。

 

ウソップ「ちょ・・・待て 助けてくれ!!!」

 

ナミ「!!!」

 

ゾロ「何!?ウソップがアーロンパークへ!?」

 

村人「ああ さっき捕まって連れてかれる所を・・・」

 

ゾロ「くそ!!すれ違った!!」

 

ルフィ達は先ほどの海獣に船運んでもらっていた。

 

ルフィ「はえーはえー」

 

ヨサク「いけー!!アーロンパークへ!!」



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第60話「仕事」

アーロンはウソップにナイフを突きつけ、

 

アーロン「おれの首にかかった懸賞金は”東の海(イーストブルー)”の最高額2千万ベリー まァ名のある賞金稼ぎが おれの首を狙って来るのは必然だ」

 

アーロン「ロロノア・ゾロは一体何処に隠れやがったのかねェ・・・・・・!! おれの留守に同胞を斬るとは あまりいい趣味とは思えねェが・・・!!」

 

ウソップ「し・・・知らねェよ おれは別にゾロとは関係ねーんだ!!助けてくれ!!!」

 

チュウ「チュッ 下手なウソはやめときな お前も直接アーロンさんに歯向かったんだ どの道 助かる見込みはねェよ」

 

ウソップ「!」

 

ウソップ「オオヨ おれとゾロはマブよマブ!!おれに指一本触れてみろ!! ゾロが お前らぶっ殺しに来るぞ!!!」

 

魚人「なんて変わり身だ」

 

ウソップ(チートに近い戦力のララなら、変身してパワーを少し抑えても余裕でこいつらに勝ちそうだけどよ・・・)

 

アーロン「・・・・・・ってこたァてめェを殺せばゾロは現れるんだな?」

 

ウソップは泣きながらビビる。

 

ウソップ「い!?・・・い・・・いや!!それは違う!!おれを殺すのはマズイ 生かしておけばゾロは助けに現れるハズだ!!むしろ生かしておかなきゃゾロは来ねェぞ!!!おいナミ!!!何とか言ってくれ!!!」

 

???「どうしたナミ 顔色が悪い様だが・・・?」

 

ナミ「ずいぶん私を疑ってるみたいね・・・・・・!!」

 

???「ああ お前という人格をふまえればこその疑いだ お前は頭が良すぎるからな」

 

ナミ(・・・・・・!!へんな疑いで コイツらのために殺されるなんてゴメンだわ!!)

 

ナミ(何で邪魔をするの・・・!?もうすぐ全てが うまくいくのに・・・・・・!!)

 

ウソップ「おいナミ!!!てめェにゃがっかりだ この魔女女っ!!!」

 

ウソップ「ルフィはな!!!あいつは お前が逃げた直後でも 一片もお前も疑わなかった!!!」

 

ウソップ「あいつはお前を完全に信じてるんだぞ!!! 今もだ!!! そんな奴を よくもてめェは平気な顔してダマせるもんだな!!」

 

ナミ「・・・それはどーもだけど私が信じてるのはお金だけ ダマされる方がバカなのよ」

 

ウソップ「ぬんだとコラァ!!!」

 

と、ハチが戻ってきた。

 

ハチ「オッス!! みんな集まってどうした!!」

 

ハチ「にゅっ!?アーロンさん帰ってたのか!! お帰りっ!!」

 

ハチは目の前の惨状にびっくり。

 

ハチ「何じゃこりゃあ!!」

 

アーロン「”海賊狩りのゾロ”の仕業だ どこへ行ってたハチ お前が居りゃこんな事態は防げたはずだ」

 

ハチ「あったりめェよ!!仲間をイッちまってくれやがる様な奴ァ おれが見逃しゃしねェぜ!!!殺してやる!!!」

 

???「やはりこれではゾロが何処に消えたかわからないな」

 

ハチ「そうだな!!おれが見たとすりゃ 会ったこともねェ少し不審な剣士一人だけだ」

 

ハチは緑髪の剣士を思い出した。

 

ハチ「あいつだァ!!!」

 

魚人達「「「会ってんじゃねェかバカ野郎!!!」」」

 

魚人達の総ツッコミだった。

 

魚人「どこへ行ったんだ!!」

 

ハチ「今ココヤシ村へ送ってやったとこだ」

 

魚人「送ってやっただと!!?」

 

ハチ「いや・・・だが待てあいつはアーロンの客だというから 村へ連れてってやったんだ まさか こんなに早くあんたが帰るとは思わなくてよ」

 

アーロン「ーーーーーってこたァ 慌てて飛び出すこともねェな あっちも おれを探してるという訳か・・・!!」

 

ウソップ(ゾロがアーロンを探してる!?何のつもりだ あいつ戦う理由なんてないはずだ)

 

ナミ(・・・・・・!!もうこれ以上余計なマネされちゃ困るわこいつら・・・・に・・・!!)

 

ハチはウソップを指す。

 

ハチ「おいところでそいつァ誰だ」

 

アーロン「ゾロの仲間さ 人間ごときが本気で魚人を相手にできると思ってるらしい」

 

ナミは胸元から取り出した三つの棒を一本のタクトにし、ウソップを殴り倒す。

 

ウソップ「うわっ!!」

 

アーロン「ナミ!」

 

ウソップ「てめェ!!! ()ろうってのか!!」

 

ナミ「邪魔なの・・・ あんたが悪いのよ 魚人(アーロン)に手を出したりするから・・・」

 

ウソップ「!!?」

 

ナミ「あんた達をここへ来させてしまったのは私の過失 その土地にはその土地の統制があるの 何事もなく事は運ぶはずだったのにあんた達は 私の8年間の仕事ビシネスを無駄にしかねない」

 

ナミ「だから せめて 私の手で消してあげる」

 

ウソップ「消す!!? おいおい いくらおれでも てめェに消される程 (チョロ)くねェぜ!!」

 

アーロン「ホゥ・・・あいつもだいぶ海賊らしくなってきたじゃねェか・・・」

 

魚人「ブッ殺せナミ!!!」

 

ナミ「私を 私だと思わない方が身のためよ・・・!!」

 

ウソップ(チャンスだ!! ここに居ちゃ100%助からねェ!!!「必殺!!!」

 

ウソップは煙弾を用意し、放つ。

 

ウソップ「”煙星”!!!」

 

目の前を煙状態した。

 

魚人「野郎!! 煙玉を!!!」

 

魚人「取り囲め逃すな!!」

 

ナミは煙を突破した。

 

ナミ「どうせそんなことだろうと思った」

 

ウソップ(今の内に水中から脱出だ・・・・・・!!)

 

ウソップは海の中に入ろうとしたが、

 

ナミ「あんたの考えそうなことよね」

 

ウソップ「え・・・」

 

ナミはウソップをタクトで殴り倒す。

 

ウソップ「うげっ!!!」

 

ナミはナイフで迫ってきた。

 

ウソップ「わ・・・わわわやめろォ!!」

 

ナミはウソップの腹をナイフで刺す。

 

ウソップ「て・・・」

 

血が垂れる。

 

ウソップ「てめェ・・・ ナミ・・・」

 

ナミ「私の仕事(ビジネス)のためよ こうするしか なかったの」

 

ウソップは自分の右手が血まみれになっているのを見る。

 

ナミはナイフを抜いた。

 

ウソップは倒れ、

 

ナミ「大人しく死んで・・・!!!」

 

アーロン「シャハハハハハ!!よくぞ復讐を果たした!! それでこそアーロン一味の幹部だ!!」

 

???「・・・・・・フン」

 

その光景を壁の隙間から見ていたジョニー

 

ジョニー「は・・・あ・・・ああ・・・・・・あ!!! た・・・大変だ・・・・・・!!」

 

ジョニー「ウ・・・ウ・・・ウソップの兄貴が・・・ナミの姉貴に 殺されちまった!!!・・・何てこった!!!」

 

ウソップはナミに海へ蹴り落された。

 

ナミ「本望でしょ?海で死ねて・・・」

 

???「疑って悪かったなナミ お前はおれ達の仲間だ」

 

ナミ「仲間?私には”仲間”なんていないわ 私がこの一味に入った理由は一つ!」

 

ナミ「1億ベリーを稼いで あんた達からココヤシ村を買い取るため いわば同盟よ」

 

???「村人を裏切り親を裏切り・・・・・・金以外 何も信用できねェお前が なぜ あんなチンケな村にこだわるかがずっと疑問だった」

 

魚人は一枚の紙をナミに見せる。

 

???「こんな物をお前の部屋で見つけるまでな」

 

ナミ「・・・・・・!!それは・・・私の・・・!!」

 

アーロン「ん?何だ」

 

???「私の・・・!?何だ・・・?ずいぶん形相を変えてどうした」

 

???「これは古ぼけた宝の地図だ!! この島の全域を示す地図だが間違いなく”ココヤシ村”を指している!!!」

 

魚人達は群がる。

 

アーロン「返してやれ そりゃナミのもんだ」

 

ナミは強引にだが取り返した.

 

ナミ「さわんないで!! これは私の宝よ!!」

 

ナミ「妙な疑いはもうたくさん!!別に信じて欲しくはないけど問題は村の売買 今さらナシなんて言わないわよね?」

 

アーロン「当然だ 金の上の約束を破るくらいなら腹切って死んだほうがマシだ オレはそういう男だぜ・・・!!」

 

ナミ「さすがアーロンね 話がわかるわ」

 

アーロンの所を後にした。

 

魚人「アーロンさん・・・」

 

???「不気味な女だ・・・・・・!!」

 

アーロン「シャハハハハ いい女になったもんだぜ!!!」

 

ジョニー「・・・・・・ゾロの兄貴に知らせなきゃあ・・・!! ・・・あいつ(・・・)は・・・!! 魔女だ!!!」

 

ヨサク「見えたぞアーロン・パーク!!」

 

海獣「モウッ」

 

海獣はフラフラだが前進中。

 

サンジ「コラ!!疲れるなカバ!!」

 

ルフィ「ララ エックスのあのすんげー連続射撃がそうとう効いたんじゃねェか?」

 

雨野ララ「やりすぎたかもしれないですー!」

 

サンジ「おい!! 違うぞ もっと左だ!!!」

 

ルフィ「あの建物だぞ!!」

 

ヨサク「だめだ岸にぶつかるゥ!!!」

 

雨野ララ「まずいまずいーー!!」

 

4人「ああああああ」

 

ゾロ「! ん?・・・・・・何の音だ?」



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第61話「海図と魚人、そしてナミとの再会」

海獣は岸に激突し、船は前の向こうまで吹っ飛んだ。

 

村人「何だ!?港の方ですごい音がしたぞ!!」

 

3人「ああああああ」

 

ルフィ「うほーーーっまるで空を飛んでるようだーーー」

 

サンジ「ブッ飛んでんだよ バカ!!」

 

ヨサク「落ちるーーーーーーーっ!!!」

 

サンジ「林に突っ込むぞォ!!!」

 

雨野ララ「止まってーーー!!」

 

船は林へ突っ込みながらも着地し、そのまま滑り落ちる。

 

ルフィ「うおっ!!着地した!!」

 

ヨサク「でも止まりやせェん!!!」

 

ゾロ「ーーーしかしでけェ音だったな 爆弾でも降ってきたのかこの島に」

 

ゾロ「・・・・・・んなことより 急がねェとウソップの奴が殺されちま・・・」

 

ゾロが走ってると、船がやってきた。

 

ルフィ「おォ!!ゾロ!!」

 

ヨサク「アニキィ!!」

 

ゾロ「ルフィ・・・!!!」

 

雨野ララは咄嗟にゼロに変身し、船は崖辺りにゾロを巻き込み衝突。船は大破。

 

ゾロ「てめェら一体何やってんだ!!」

 

ルフィ「何ってナミを連れ戻しに来たんだよ まだ見つかんねェのか?ウソップとジョニーは?」

 

ヨサクは瓦礫に頭から突っ込む形だった。

 

サンジ「お前大丈夫かよオイ ララちゃんは!?」

 

ゼロが瓦礫から現れた。

 

ゼロ「とんだ上陸だったな・・・」

 

サンジ「おうゼロ お前防御力高ェな・・・赤き破壊神の異名を持つだけあるんだな・・・」

 

ゼロ「ああ」

 

ゼロは電磁波球体に包まれ、瞬時に制服着用とデバイス装着の雨野ララに戻った。

 

雨野ララ「ゼロの異常な高さの防御力で、わずかな衝撃だけでよかった・・・」

 

サンジ「ララちゃん!!咄嗟の判断だったんだね!!」

 

雨野ララ「ええ まあ。カバン カバンは・・・」

 

雨野ララは瓦礫から、カバンを発見。

 

雨野ララ「あった。」

 

ゾロ「ウソップ・・・・・・!!そうだ!こんな所で油売ってる場合じゃねェっ!!」

 

ルフィ「ん?どうした!?」

 

ゾロ「あの野郎 今 アーロンに捕まってやがんだ!早く行かねェと殺さ・・・」

 

ジョニー「殺されました!!!」

 

ゾロ「!?」

 

ジョニー「手おくれです」

 

ゾロ「・・・ジョニー・・・?」

 

ジョニー「・・・ウソップの兄貴は もう殺されました!!! ・・・・・・!!!ナミの姉貴に!!!」

 

ルフィ達5人「「「「「!!?」」」」」

 

ココヤシ村 海岸の西

 

村人達はその現場を訪れていた。

 

村人「見ろよ 岸がえぐれてる」

 

村人「でも何の痕跡もないぞ 硝煙の臭いもしない」

 

村人「何が起こったんだ・・・・・・」

 

村人「おいあれを!」

 

ゲン「あれは・・・海軍の船じゃないか!」

 

村人「だが見慣れない型の船だな あれはこの辺りの海軍支部じゃないぞ」

 

少年「おーーーい おねえちゃーーーん!!」

 

ノジコ「! あんた・・・・・・・・・ゴサの」

 

少年「海軍の船が見える!?」

 

ノジコ「あれのこと?」

 

少年「あれはさ!政府がゴサに出してくれた迎えに船なんだ!!」

 

ノジコ「迎えの船!?」

 

少年「うん!!町の生き残りのおじさん達が政府にうまく連絡とったんだ!!」

 

海軍「あれが噂に聞くアーロンパークか 海賊に あれだけドンと腰を据えられては世も末だな」

 

海兵「まったく同感であります!! プリンプリン准将!!」

 

プリンプリン准将「いいか諸君 今回の我々の任務はアーロン一味に破壊された”ゴサ”の生き残りの町民をこの島から無事 脱出させる事である!!」

 

プリンプリン准将「ーーーーーーだが!私は思う!!! 果たして この野放しの海賊の城を目の当たりにしていながら」

 

プリンプリン准将「見過ごすことを我々の正義が許すのか!!!」

 

海兵達「「「許しません!!!!」」」

 

アーロン「第77支部?」

 

魚人「ああ そう書いてあった」

 

アーロン「新顔だな・・・妙なマネしてくれるなど 誰か行ってお偉いさんと交渉してきな 2百万で手を打てねェ様なら消していい」

 

魚人「な!!撃ってきやがった」

 

魚人「アーロンさん危ねェ!!」

 

アーロンは大口を開け、砲弾を嚙み砕く。

 

魚人「砲弾を・・・カミ砕いた・・・!!」

 

魚人「お・・・恐ろしい歯とアゴだぜ・・・」

 

???「交渉は?」

 

アーロン「ナシだ」

 

魚人「よし行くぞ海戦だァ!!」

 

チュウ「チュッ 待て待ておめェら」

 

チュウ「たかがゴミ掃除に多大なる労力を使うこともあるめェよ チュッ」

 

ハチ「おれ達が行くぜ!!」

 

クロオビ「ここらの海でおれ達にケンカを売るとは愚かな人間だ・・・・・・」

 

魚人「幹部3人とは豪勢なケンカだぜ」

 

魚人「ぎょほ こりゃ3分もたねェなあの船は」

 

海兵「おかしいな・・・・・・」

 

海兵「准将!!砲弾は不発の様です」

 

准将「もう一度だ これは海戦の合図だぞ!! 正面きってこちらに戦闘の準備(ムネ)があることを知らせねばならん!!相手は魚人 皆 油断するな!!」

 

海兵「ハッ!!プリンプリン准将!!!」

 

海兵「大砲点火します!!」

 

ぞの時、幹部の一人が海中から跳び上がった。

 

チュウ「待った」

 

チュウ「水鉄砲っ!!!」

 

チュウの水鉄砲で一人撃墜。

 

海兵「アーロン一味だ!!」

 

海兵「かかれ!!戦闘だ!!」

 

准将「待て落ちつけっ!!」

 

チュウ「?」

 

准将「私は海軍第77支部准将プリンプリン 我々は多少なり名の通った精鋭部隊・・・君らが もし大人しく・・・」

 

チュウは水の弾丸で准将を撃つ。

 

海兵「准将ォ!!」

 

海兵「よくも准将を!!!」

 

海兵「討ち取れェ!!!」

 

海兵達は剣で向かっていくが、突然の揺れが。

 

海兵「何だ この衝撃は!!?」

 

海兵「まさか船の下に魚人が!!?」

 

クロオビは船の舵を取り除く。

 

チュウ「今・・・この船の舵を排除させてもらった 舵のきかねェこの船の行き先は チュッ 深海だ」

 

チュウは下の海を指す。

 

海底にいるハチは岩礁を動かそうとしていた。

 

ハチ「おれは岩礁移動係か・・・!! いくぞ!!」

 

ハチ「ウオオオオ!!!」

 

准将「貴様ら一体何がしたいんだ!!!」

 

クロオビ「少し沈みやすくしておくか・・・・・・」

 

クロオビ「エイッ!!!!」

 

クロオビは船底にパンチを食らわし、穴を開けた。

 

海兵達は慌てる。

 

チュウ「例えばの話だがねェ」

 

チュウ「大きな『岩礁』を 強い潮の流れのど真ん中にぶつけると・・・海に何が(・・)起こると思う?」

 

准将「何・・・!?」

 

チュウ「この辺だな!!」

 

海兵「うわ!!!前方に突然大渦が現れた!!!」

 

准将「ばかな!!!」

 

海兵「舵 ききません!!!」

 

海兵「のみこまれます!!!」

 

船は大渦に飲み込まれた。

 

少年「おれ達を助けに来てくれたのに・・・!!!」

 

ノジコ「これが現実だよ・・・・・・!!」

 

ノジコ「アーロンの支配からは誰も逃げ出すことはできないんだ」

 

チュウはアーロンの元へ戻ってきた。

 

アーロン「手間ァとらせたな・・・・・・」

 

チュウ「なに ここらの海域は風から深海まで全て把握してるチョロイもんだ チュッ」

 

ハチ「ナミの作る海図とおれらの能力がありゃこの海に敵はねェ」

 

アーロン「そうとも ナミは『アーロン帝国』建国のために不可欠な女だ」

 

チュウ「でもナミが1億ベリーためちまったら村と一緒に あいつも解放すんのが約束だろう?」

 

アーロン「勿論だ 金の上の約束はおれァ死んでも守る!! おれァよ・・・・・・」

 

 

ルフィ達は、

 

ルフィ「お前もういっぺん言って見ろ ぶっ飛ばしてやるからな!!!」

 

ルフィはジョニーに掴みかかる。

 

ゾロ「やめろルフィ!!ジョニーにゃ関係ねェだろ!!?」

 

ルフィ「デタラメ言いやがって!!!」

 

雨野ララ「ルフィさん 落ち着いて!!」

 

ルフィ「ナミがウソップを殺すわけねェだろうが!!! おれ達は仲間だぞ!!!」

 

ジョニー「信じたくなきゃそうすればいいさ・・・!!でも おれはこの目で・・・・・・!!」

 

そこへナミが来た。

 

ルフィ「ナミ・・・」

 

ナミ「誰が仲間だって?ルフィ」

 

雨野ララ「ナミさん!!」

 

ナミ「やっぱりララも一緒か・・・何しに来たの?」

 

ルフィ「何言ってんだ! お前はおれの仲間だろ 迎えに来た!!」

 

ナミ「大迷惑」

 

ナミ「”仲間”!? 笑わせないで くだらない助け合い(・・・・)の集まりでしょ?」

 

ルフィ「!」

 

雨野ララ「ルフィさん ナミさんはバギーの一件後に、こう言ってましたよ。「海賊の仲間にはならない 手を組む(・・・・)だけ」って。」

 

ナミ「あら ララあの時の事覚えてたのね。」

 

ルフィ「言ってたっけ?」

 

雨野ララ「はっきり言ってました。それは覚えてないんですね・・・」

 

サンジ「ナ!!ナミさ~~~ん おれだよ レストランで会ったよね!?ララちゃんもいるんだ!一緒に航海しようぜ!!」

 

ゾロ「てめェひっこんでろ!!話がややこしくなんだろうが!!!」

 

サンジ「アンだとコラ 恋はいつもハリケーンなんだよ!!」

 

ジョニー「言ったでしょう!?この女は魔女なんす!!! 隠し財宝のある村を一人占めするために アーロンに取り入って平気で人も殺しちまう!!」

 

ジョニー「コイツは根っから性の腐った外道だったんすよ!!!兄貴達はずっと騙されてたんだ!!!この女がウソップの兄貴を刺し殺す所をおれは この目で見た!!!」

 

ナミ「・・・だったらなに? 仕返しに私を殺してみる?」

 

ジョニー「!! ・・・・・・なに!!?」

 

ナミ「一つ教えておくけど今”ロロノア・ゾロとその一味”をアーロンは殺したがってるゾロがバカなマネをしたからね いくらチート級のララを含むあんた達の化け物じみた強さでも 本物の”化け物”には敵わないでしょう!」

 

ゾロ「そんなこたあどうでもいい ウソップはどこだ」

 

ナミ「海の底」

 

ゾロ「てめェいい加減にしろ!!!」

 

ゾロはナミに向かっていくが、

 

サンジ「いい加減にすんのはてめェだクソ野郎!!」

 

サンジが蹴りを入れてゾロの頬をかする。

 

サンジ「剣士ってのァ レディにも手をあげんのか?ロロノア・ゾロ」

 

ゾロ「なんだと?何の事情も知らねェてめェが出しゃばるな!!!」

 

サンジ「ハッ・・・屈辱の敗戦の後とあっちゃイラつきもするか」

 

ゾロ「あァ!!?」

 

ゾロ「・・・・・・おい口にァ気を付けろ その首飛ばすぞ」

 

サンジ「やってみろ大怪我人が」

 

ここでヨサクが二人の止めに入る。

 

ヨサク「兄貴達今はり合ってる場合ですか!! この大変な時に!!」

 

ナミ「そういうこと!!ケンカなら島の外でやってくれる? 余所者がこれ以上この土地のことに首つっこまないで!!まだわかんないの!?私があんた達に近づいたのはお金のため!!今の一文なしのあんた達なんかには何の魅力にはないわ!!ララ あなたはどうなのかは分かんないけどね!!)

 

雨野ララ(あれ?財布のお金余ってるよね?2,3万ベリーくらい・・・)

 

ペケ(はい。)

 

ナミ「船なら返すから航海士見つけて”ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)”でも何でも探し行けば!? さっさと出ていけ!!目障りなのよ!!!」

 

ナミ「さようなら」

 

ルフィ「ナミ」

 

するとルフィは仰向けに倒れた。

 

ジョニー「!!? え・・・ ルフィの兄貴!?」

 

雨野ララ「ルフィさん!?」

 

ルフィ「寝る」

 

ヨサク「寝るゥ!!?」

 

ナミ「!!」

 

ヨサク「この事態に!!?こんな道の真ん中で!!?」

 

ルフィ「島を出る気はねェし この島で何が起きてんのかも興味ねェし・・・ちょっと眠いし」

 

ルフィ「寝る」

 

ララを含むヨサク達「は!?」

 

ナミ「・・・勝手にしろ!!! 死んじまえ!!!」

 

ナミは去り、ルフィはホントに寝てしまった。

 

サンジは木の傍に座り、隣にはララも座る。道端にはゾロも座る。

 

ジョニー「あんた達おかしいぞ!! あのイカレ女(・・・・)はあの通り!!ウソップの兄貴も殺された!!」

 

ヨサク「おれ達ァアーロンに狙われてんだぜ!?」

 

ヨサク「何の理由があって ここに居座るんだ!! あっしもジョニーの言葉を信じる!!」

 

ジョニー「短ェ付き添いだったが おれ達の案内役はここまでだ みすみすアーロンに殺されたくねェしな!!」

 

ゾロ「おう」

 

ヨサク「じゃ また いつか会う日まで!」

 

ジョニー「達者でなーー兄貴達 ララお嬢さん!!」

 

雨野ララ「はーーい!」

 

ゾロ「お前らもな!」

 

雨野ララ「では 女神様に連絡して、替えの制服のお願いとデバイスの創造(クリエイト)モードで魔剣などの創造(クリエイト)をしようっと。」

 

サンジ「ん?替えの制服に」

 

ゾロ「魔剣を創るだと!?」

 

雨野ララ「はい!まずは連絡。」

 

雨野ララはスマホで女神様に連絡し、お願いした制服はあるマンガ作品に登場の物であった。そのマンガ作品のタイトルは「ロザリオとバンパイア」である。この時小声で言う。

 

雨野ララ「女神様 メインヒロインのロザリオを付けられた首輪とリボンの2つをお願いします。制服の上着とスカートに靴下、革靴も作品中の物を再現です。ロザリオは力のあった作中と違ってただの飾りで。」

 

女神は一式をララの手元に転送してきた。

 

雨野ララ「うん いい感じですね。では林の中で着替えちゃえますね。でも着替え中は覗かない事ですよ!」

 

サンジ「ええ!?」

 

サンジは林の中で着替えると聞いて、目がハートマークになる。そしてララは林の中へ入っていく

 

サンジ「ララちゃん 林の中で着替える!? 出来ればララちゃんの着替えは見てみたいが、そんなの俺の騎士道精神に反するぞ!」

 

ゾロ「覗きとかアホかてめェ・・・」

 

サンジ「ああ!? 覗きなんかしねェっての!!」

 

雨野ララは林の中でスマホと左手首に装着中のデバイスを外して近くに置き、着用中の制服のリボンを含む上とスカートと長めの靴下・ニーソックスを脱ぎ、リボンもカバンに入れて、ロザバンのメインヒロインのロザリオ付き首輪を首に巻き付け、上着にスカート、靴下を履き替える。スマホは上着のボタン付き右ポケットに、デバイスは再び左手首に装着する。

 

着替えた雨野ララが林の中から現れた。

 

雨野ララ「お待たせしました!!」

 

サンジ「ララちゃん!!」

 

ゾロ「ララ!!」

 

雨野ララ「どうでしょう?」

 

サンジ「ララちゃん!! それもガッコウの制服なのかい!?」

 

雨野ララ「はい! 着てみたいのがあったので。」

 

サンジ「ララちゃん 十字架の部分も含めて素敵だよ!!胸元がちょっと開いてるけど!!」

 

サンジは目がハートマークだった。

 

ゾロ「へえ 結構似合ってんじゃねェか。首の十字架の部分は何なんだ?」

 

雨野ララ「これは装飾品っていうか、単なるオシャレのつもりです。本当はリボンにしたかったんですけどね。カバンにリボンは入れてあります。」(ロザリオが普段のヒロインの姿みたいなもんだし・・・このロザリオは力のあった作中と違いただの飾りとしてるけど。)

 

ペケ(そうなのですね。)

 

雨野ララ「そうそう 魔剣などの創造(クリエイト)をしないと。」

 

雨野ララはデバイスの創造(クリエイト)モードで、またあるマンガ作品の物を半分コピーのような感じでやっていく。

 

ゾロ「魔剣を創っちまうってお前 どんだけだよ!?」

 

雨野ララ「作るのは7本で、雷神剣、風神剣、龍神剣、魔王剣、二つの剣である雷神剣・風神剣の合体した本来の一つの光の聖剣・覇王剣は別剣扱いに、物干し竿。最後のはそのうちにでも。」

 

ゾロ「5本は剣が付いてるから分かるけどよ、物干し竿って魔剣なのかよ?」

 

サンジ「アホか 名前なだけで凄い魔剣かもしんねェだろ!!」

 

ゾロ「ララ 雷神剣と風神剣とかどういう剣なんだよ?」

 

雨野ララ「雷の神様が宿った剣、風の神様が宿った剣、龍神剣は雷神風神同様に柄の穴に丸玉をはめ込む部分があり、飛行能力を備える龍の神の力で史上最強の「龍神の玉」を含めて残り6つの玉のパワーを意志で自在に変化できる。でも雷神と風神には協力関係になってもらいますか。」

 

ゾロ「それって剣で空を飛べんのかよ!? ミホークもびっくりの魔剣じゃねェか!!」

 

サンジ「なら魔王剣ってのは?」

 

雨野ララ「魔王剣は暗黒の魔剣って言われてて、使う者の悪の心を吸い取り力に変えるんです。」

 

ゾロ「悪の心を吸い取り、力に変えるだァ!?」

 

雨野ララ「でも私が創造(クリエイト)するのは別物の魔王剣、発動方法は悪の心は必要なく、意志で自由に出来る事です、魔王剣には技に破壊規模があります。」

 

ゾロ「どれくらいだ?」

 

雨野ララ「剣の柄に示されるのですが、3段階あり表示する形が、夜の空に浮かぶ月をイメージしてまして。」

 

サンジ「ほう 月をイメージねェ・・・」

 

雨野ララ「最初は三日月、次に半月、最大は満月ってね。」

 

ゾロ「っで、破壊規模は?」

 

雨野ララ「三日月は良くてもちょっとでかめの建物を軽く一撃破壊です」

 

サンジとゾロ「「いィィィ!?」」

 

サンジとゾロは驚愕でもあり真っ青になる。

 

サンジ「な、なら半月は?」

 

雨野ララ「夜に発動すれば、昼間に見えるくらい明るくなり、下手すれば一つの国が消える所です」

 

ゾロ「何ーーー!?」

 

サンジ「じゃ、じゃあ最大の満月は?」

 

雨野ララ「海水は全部蒸発し、町はおろか大気を消し飛び死の星に変えるか、星をも一発で砕く。使ったら一撃でこの星そのものが消えますね。」

 

ゾロ&サンジ「「はぁ!?何だそりゃーーーー!?」」

 

雨野ララ「魔王剣の三日月剣は丸玉と形が本当の三日月版で戦闘中にも変更可能。三日月の威力は大幅に抑えた方がいい。でも満月剣の威力が危険すぎて一発でも放ったらこの星消えてしまうって事です。使うのは三日月のみ、半月や満月はできれば使うのは禁止。」

 

ゾロ「使うのは三日月かよ。半月剣と満月剣 怖ェ!!ミホークがこの事知ったら使う事自体嫌がるぜ!!」

 

サンジ「さすがの俺も同感だぜ!! 半月剣と満月剣怖すぎだぁ!!」

 

雨野ララ「剣士であるゾロさんも魔王剣を除く5本の内は数本貸す形で使ってもいいですよ。必要な時ですが。」

 

ゾロ「おう ならいいか。覇王剣と物干し竿は聞いてねェが。」

 

サンジ「そうだ・・・」

 

雨野ララ「覇王剣は能力が天気操作ができて、でも力も魔王剣に劣らないです。」

 

ゾロ「天気操作ができちまうのかよ!!」

 

雨野ララ「はい。でも力はとても強いです。刀身も実は鞘であって、刀身が破壊されると地球上のあらゆるエネルギーを吸収し、使う者の闘気を光の刃に変える本当の姿となる光の聖剣なんです。刀身はゼロのゼットセイバーみたいなもんですよ。」

 

サンジ「なら物干し竿ってのは?」

 

雨野ララ「地球の日本の江戸時代に存在した剣士・佐々木小次郎さんが愛用していた妖刀らしく、特徴は二つ、「伸びろ、物干し竿」の掛け声で刀身が伸びる、折られても再生できる事なんです。」

 

サンジ「刀身が伸びるのかい!?」

 

ゾロ「それに刀身が折れても再生できる!?」

 

雨野ララ「しかも掛け声を続けると伸びる長さに限界が無い様で。」

 

ゾロ「すげーな!伸びる妖刀なんてこの世界には絶対ねェだろうな・・・」

 

雨野ララ「物干し竿は属性ありの火にして、刀身が火に包まれ、火の波動を放てるようにする。」

 

ゾロ「すげーとしか言いようがねェ・・・」

 

サンジ「ああ。」

 

雨野ララ「とりあえず目の前に新要素みたいな事を加え創造(クリエイト)した雷神剣、風神剣、龍神剣、魔王剣、覇王剣、物干し竿の6本出現させます。」

 

雨野ララの掛け声で、目の前に6本出現した。

 

ゾロ「6本ほんとに出て来やがった!?」

 

サンジ「ほえェ・・・。」

 

雨野ララ「一本ずつ 紹介していきますね。」

 

雨野ララは一本ずつ手に持ち、紹介していく。

 

ゾロ「魔王剣は禍々しいドクロの柄だな、龍神剣は・・・結構かっこいい剣だな。」

 

サンジ「覇王剣の柄の二つの部分が雷神剣と風神剣の玉の部分なんだね?」

 

雨野ララ「はい!龍神剣は初代龍神さんがこの剣を使った2代目龍神となった伝説の侍に自分にしか聞こえない亡霊のような存在となって、アドバイスを送っていたことがありますから。」

 

ゾロ「そうなのか!?」

 

雨野ララ「ゾロさんが使う時も、良き指導者になるはずです!とりあえず魔王剣の三日月と物干し竿の力はやっとこうかな。」

 

サンジ「ララちゃん まさかここで三日月をやる気なのかな? 周りが破壊されちまうよ!」

 

雨野ララ「大丈夫です!三日月は空へ向かって放つので。」

 

ゾロ「空か・・・びっくりさせんなよ。」

 

雨野ララ「二つ以外は収納ですね。試し撃ちだ。」

 

雨野ララは魔王剣と物干し竿以外、デバイスの力で収納する感じで消える。

 

そして魔王剣を空に向かって構え、

 

雨野ララ「行くよ 魔王剣!!でも私は二人からだいぶ距離取るんで。」

 

二人からだいぶ距離を置いた雨野ララは力を集中し、柄からスパークが走り出し、三日月に光り出す。すると剣の柄を中心に丸く黒いオーラがでっかくなって雨野ララを包む。

 

ゾロ「柄の黒い部分が月の三日月に!?」

 

サンジ「だが、それでも力がビリビリ伝わってくるぜ!!」

 

雨野ララ「魔王三日月剣!」

 

雨野ララは剣を空に向かって振るうと、超巨大な丸玉が放たれた。

 

三日月剣は空の彼方・宇宙までへと消える。

 

雨野ララは魔王剣の力を終えて、ゾロ達の元へ。

 

ゾロ「ララ 今のが三日月剣なのか?」

 

雨野ララ「はい!もう一つの形そのものが三日月はいずれ見せるとして、魔王剣は収納して次は物干し竿ですね。」

 

雨野ララは魔王剣をデバイスの力で収納する感じで消し、物干し竿を持って侍というか剣道部のように両手で構える。

 

ゾロ「物干し竿は刀身が伸びるんだよな・・・」

 

サンジ「見てみてェもんだ。」

 

雨野ララ「では、伸びて!物干し竿!!」

 

雨野ララの掛け声で刀身が長ーーーく伸びた、長ーーーーーくね。

 

ゾロ「すげェーーー・・・伸びたぜ。」

 

サンジ「伸びたな・・・」

 

雨野ララ「もっと 伸びて!伸びて伸びて伸びてーー!!」

 

物干し竿の刀身はどんどん伸びる。

 

ゾロ「しかし伸びすぎてねェか!?」

 

雨野ララ「伸びる長さに限界は無いですけど、なら物干し竿 元の長さに戻って!!」

 

雨野ララの掛け声で元の長さに戻った。

 

雨野ララ「物干し竿も収納です。」

 

雨野ララはデバイスの力で収納するように消した。

 

ゾロ「すげェもん見た。」

 

サンジ「ああ 同感だ・・・」

 

サンジは木の所に座り、ララも近くに座る。

 

ゾロは道端に座り込む。

 

そしてウソップは村を歩いていた。

 

ウソップ(あいつが根っからの魔女のような奴なら おれをかばったりしねェ・・・!!)

 

ウソップ〈てめェ ナミ・・・〉

 

ナミはウソップの腹を刺したと見せかけ、ウソップの腹に置いた自分の左手を刺していた。

 

ナミ〈私の仕事(ビジネス)のためよ こうするしかなかったの〉

 

ウソップ(ナミが ああしてくれなかったらおれは確実に アーロンに殺されてた)

 

ウソップ「あのタコ男(・・・)ゾロをココヤシ村へ送ったと言ってたな まずゾロと合流しなきゃ話にならねェ!!」

 

ウソップ「待てよ 確かゾロの奴は アーロンを探してたとか言ってたな」

 

ウソップ「まさかアーロンパークへ殴りこむんじゃねェだろうな!! チキショー!!」

 

ウソップは走り出す。

 

ウソップ「ダッシュダッシュダッシュ!!!! アーロンパークへついてんじゃねェぞゾロ!!」

 

サンジ「なあララちゃん。」

 

雨野ララ「はい?」

 

サンジ「ナミさんは本当に長っ鼻を殺したと思うかな?」

 

雨野ララ「私としてはナミさんて、そんなに冷酷な人に思えません。」

 

サンジ「おお・・・ララちゃんはそう思うか!! おいロロノア・ゾロ おめェはどうなんだよ?」

 

ゾロ「どうかね おれが一度”小物”って ハッパかけちまったら勢いでやっちまったかもな」

 

サンジ「小物!?」

 

ウソップ「おおっ!!?あそこに見えんのはゾロじゃねェのか!?」

 

ウソップ「よかった!!おーーーーい お前まだアーロンパークに・・・」

 

サンジ「てめェ ナミさんの胸のどこが小物だァ!!」

 

ゾロ「てめェの頭はそういう・・・・・・」

 

ウソップは誤ってサンジの蹴りとゾロの刀の鞘を顔に受けてしまった。

 

サンジ「え」

 

ゾロ「う・・・」

 

雨野ララ「ウソップさん!?」

 

サンジ「生きてたよ」

 

ゾロ「いや死んだぜこりゃ・・・」

 

そしてナミが育った家では、ノジコがミカンの収穫をしていた。

 

ノジコ「ん?」

 

ノジコが収穫したミカン入りの蔓かごを持って家に入ると、

 

ノジコ「あーーーーあーーーー 派手に荒らしてくれたねナミ どうした?」

 

ナミはテーブルの椅子に座っていた。

 

ナミ「べつに!ちょっと休みに来ただけ」

 

ノジコ「ちょっと休みに来ただけで いちいちガラスや家具壊されちゃたまんないよ 何でもないのにあんたがその宝の地図(・・・・・・)を開く?」

 

ノジコも向かい側に座る。

 

ノジコ「あたしには何でも話すって約束だろ」

 

ナミ「ちょっと頭に来ることがあっただけよ!!」

 

ノジコ「あいつらね・・・・・・何者なの?」

 

ナミ「会ったの?」

 

ノジコ「ああキャプテンにね・・・ちょっとウソっぽい奴だけど」

 

ノジコ「成程ね・・・あいつら本気であんたのこと迎えに来てんのか・・・」

 

ノジコ「そりゃ荒れもするわ ”仲間”か・・・」

 

ナミは寝てしまった。

 

ノジコ「この()には・・・・・・一番 ・・・・・・辛い言葉だ」

 

 

そしてルフィ達はというと、

 

サンジの蹴りとゾロの刀の鞘を食らって伸びたウソップにルフィはびっくりしてしまう。

 

ルフィ「ウソップーーーーーーっ!!!お前これナミにやられたのか!!?」

 

サンジ「いや すまん それはこいつとおれが」

 

ゾロ「お前だよ」

 

雨野ララ「いや これは流石に二人が悪いでしょ・・・」

 

サンジ「ララちゃ~~ん・・・俺の味方すると思ったのに・・・」

 

ウソップは気が付く。

 

ウソップ「おおルフィにララ お前ら来てたのか」

 

ルフィ「ああ」

 

雨野ララ「はい!」

 

サンジ「あ おれも来たぜ よろしくな」

 

ウソップ「てめェいつか殺すからな」

 

ウソップ「そういやララ お前制服が変わったな?それもガッコウの制服か?女神様に送ってもらったのか?首に巻いてる首輪と十字架は何だ?」

 

雨野ララ「はい。着てみたい制服があったので女神様に転送してもらって、十字架は単なるオシャレ感覚で飾りですよ。」

 

ウソップ「おう そうなのか 結構似合ってんな・・・とにかく問題はナミだ おれはあいつに命を救われた!!」

 

ウソップ「どうやらあいつが魚人海賊団にいることには 理由があるとおれは見てる!!!」

 

ノジコ「無駄だよ あんた達が何をしようとアーロンの統制は動かない 一人見た事の無い服の女の子だよ・・・靴もだけど。」

 

ウソップ「ノジコ」

 

ルフィ「だれだ?」

 

ウソップ「ナミの姉ちゃんだ」

 

雨野ララ「ナミさんのお姉さん・・・」

 

サンジ「ンナ!!・・・ナ!!ナミさんのお姉さま さすがお綺麗だ~~~~」

 

ゾロ「無駄ってのはどういうことだ?」

 

ノジコ「お願いだからこれ以上この村で関わらないで いきさつは全て話すから 大人しくこの島を出な」

 

 

ある海岸では、

 

村人「海軍船が海岸に!!」

 

村人「第16支部の船だ!!」

 

村人「もしかしてさっきの77支部の件で本部が動くという話じゃあ・・・」

 

ネズミ大佐「チチチチ・・・私は海軍第16支部大佐ネズミだ ココヤシ村の駐在ゲンゾウを呼べ!!」

 

ゲンゾウ「私がゲンゾウですが大佐殿」

 

ネズミ大佐「君か ナミという女の家に案内したまえ」



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第62話「ナミの過去(前編)」

ルフィ「おれはいい あいつの過去になんか興味ねェ!!」

 

ルフィは歩いて一行から離れてしまう。

 

雨野ララ「ルフィさん どこに行くんですか!?」

 

ルフィ「散歩だ!」

 

ウソップ「散歩ってお前っ!!話聞かねェのか!?」

 

ルフィ「うんいい」

 

ノジコ「・・・・・・ あいつは?」

 

ゾロ「気にすんな ああいう奴さ」

 

ゾロ「話ならおれ達が聞く 聞いて何が変わる訳でもねェと思うがね」

 

途端に即寝たゾロであった。

 

ノジコ「ーーーで寝てるし」

 

雨野ララ「ちょっとゾロさん!!」

 

ウソップ「言った傍から寝てんじゃねェよ!!」

 

ウソップ「・・・・・・おれは聞くぜ!!理解してェ」

 

サンジ「おれも」

 

雨野ララ「ナミさんがアーロン一味にいる理由知った方がいいと思いますね。」(ベルメールさん、あなたも苦労したんですもんね・・・)

 

ペケ(でしょうね・・・)

 

ノジコ「成程・・・ナミが手こずるわけだ・・・」

 

家ではナミが起きた。

 

ナミ「・・・・・・ 寝ちゃったか・・・・・・」

 

ナミ「・・・・・・ノジコ・・・? ・・・・・・どこ行ったんだろ・・・」

 

ナミはみかんのどっさり入った籠を見て、

 

ナミ(もう少しだよ ベルメールさん)

 

ナミは目の前の海図を手に取る。

 

ナミ(もう少しで何もかも帰ってくる ココヤシ村も・・・みかん畑も・・・)

 

ナミ(私の夢も)

 

ナミの小さかった時代にまで時は遡る。

 

???《離してよーーーーっ!! いいじゃない一冊くらい いっぱいあるんだから!!》

 

過去のゲンゾウ《バカたれ!!本屋に本があるのは当たり前だ!! 商品を盗っちゃいかん!!何度言わせるんだ!!》

 

小さいナミはゲンゾウに捕まれていた。

 

少女ナミ《だってウチはビンボーなんだもん 仕方ないじゃん ケチ!!》

 

ゲンゾウはある家へとやって来て、ドアを叩く。

 

ゲンゾウ《ベルメールベルメール!! 出て来なさい お前んトコの悪ネコが またやらかしたぞ!!》

 

一人の女性が家から出てきた。

 

ベルメール《なーに?うっさいわね》

 

ベルメール《あらナミお帰り》

 

少女ナミ《ただいまベルメールさん》

 

ゲンゾウ《やかましいっ!!》

 

ゲンゾウ《まったくいい加減にしてほしいよ これで一体何回目だ!!村でも もう評判だぞ!!》

 

ベルメール《いいじゃない まだ子供なんだから ゲンさんだって万引きくらいしたことあるでしょ?》

 

ベルメールはゲンの頬を触る。

 

ゲンゾウ《だいたいお前がその調子だから・・・!!》

 

ベルメール《わかったわかった ありがとね代金は払ってくれたんでしょ?》

 

ベルメール《今 お金が無いの 今度払うわ・・・ 体で》

 

ゲンゾウは赤くなり、ちょっと離れる。

 

ゲンゾウ《そういうことを言っとるんじゃない!!》

 

ベルメール《あれ赤くなっちゃって》

 

 

少女ナミ《ベルメールさんごめんなさい この本どうしてもほしかったの!》

 

ベルメール《欲しかったら どうして私に言わないの》

 

少女ノジコ《ドジねナミは! あたしだったらもっと うまく盗んで来るのに》

 

二人は頭を殴られる。

 

ベルメール《盗むなっつーの!!》

 

少女ナミ《痛いーーーっ!!》

 

少女ノジコ《冗談よあたしはー》

 

少女ナミ《だってベルメールさん 買ってくれないんだもん!!》

 

ベルメール《買ってあげるわよ本くらい 多少ヘソクリはあるんだから》

 

ベルメール《最近は気候が良すぎてね どこの畑もいっぱいみかんが獲れるから 値も上がらないしなかなか売れないの おわかり?》

 

少女ナミ《・・・・・・ わかった》

 

 

ベルメール《へーこの島の地図か!海図の次は地図の描き方も覚えたの!? すごいじゃない》

 

少女ナミ《うん 今 航海術の勉強中なんだっ》

 

少女ノジコ《ナミの夢だもんね》

 

少女ナミ《そうよ》

 

少女ナミ《私は 私の航海術で世界中の海を旅して 自分の目で見た”世界地図”を作るの!!》

 

ベルメール《世界地図か・・・楽しみね! じゃあ今日描いたこの島の地図は”夢の一歩”だ!!》

 

 

そしてベルメールは編み物をしていた。

 

少女ナミ《ねえベルメールさん 近頃ごはん食べてないよ?》

 

ベルメール《みかん食べてるじゃない 今ダイエット中なの》

 

少女ノジコ《じゃあ・・・・・・あたしもごはんいらない》

 

ベルメール《な~~~~に色気づいてんのよ 子供はしっかり食べなきゃだめっ!!》

 

少女ノジコ《うそばっかり!! ウチはお金が無いからベルメールさんの分がないんでしょ!?》

 

少女ナミ《ほんと!?ベルメールさん!!》

 

ベルメール《ダイエット!!あんた達みかんの美容パワーをナメちゃイカンわよ!!私が30にして この艶やかな肌を保ってんのはみかんのおかげ》

 

少女ナミ《でも手黄色いよ》

 

ベルメール《うっさい黙って食え!!》

 

編み物が完成した。

 

ベルメール《さ!ナミできたよ!! ベルメールブランドのオートクチュール!!》

 

少女ナミ《やだ またノジコのお下がり》

 

少女ノジコ《仕方ないじゃない ナミはあたしより2つも年下なんだから》

 

少女ナミ《私も新しい服着たい!!》

 

少女ノジコ《あたしのだって古着よ!! あんたは妹だからあたしのいくだけ》

 

ベルメール《さーてみかん畑でひと仕事》

 

少女ナミ《でも本当の姉妹じゃないじゃない!!私達 血がつながってないもん!!》

 

少女ノジコ《何ですって!?あたしだってあんたなんか・・・》

 

ベルメール《ナミ!!!》

 

ベルメールはナミを引っ叩いてしまった。

 

少女ノジコ《ベルメールさん・・・》

 

ベルメール《血がつながってないから何!!?》

 

ベルメール《そんなのどうだっていいじゃない!! そんなバカなこと二度と口にしないで!!》

 

少女ナミ《・・・・・・なによ!!ベルメールさんだって本当のお母さんじゃないじゃない 私達なんて本当はいない方がいいんでしょ!!?》

 

ベルメール《・・・・・・!!》

 

少女ナミ《そしたらちゃんとごはんも食べられるし!! 好きな服だって買えるし!!もっと自由になれるもんね!!》

 

少女ナミ《私・・・!! どうせ拾われるならもっと お金持ちの家がよかった!!》

 

ベルメール《・・・・・・!!》

 

ベルメール《・・・そう・・・ いいわよ勝手にしなさい!! もうあんたなんか知らない!! そんなに(ウチ)がイヤならどこへでも出ていくといいわ!!!》

 

少女ノジコ《やめてよ二人とも!!!》

 

少女ナミ《出てくわよ!!》

 

ナミは家を出てってしまった。

 

少女ノジコ《あっナミ!!》

 

ベルメール《・・・・・・ナミ・・・》

 

ベルメールは椅子に座る。

 

少女ノジコ《ベルメールさん ナミは本当はあんなこと思ってないよ!? つい口をついて・・・!!》

 

ベルメールは少女ノジコの頬を触る。

 

ベルメール《・・・・・・ノジコはしっかり者だね・・・ わかってる・・・私が大人げなかった・・・》

 

ベルメール《ナミを連れ戻してきてくれる? おいしい夕食作って待ってる》

 

少女ノジコ《うん!!》

 

 

ココヤシ村

 

ゲンゾウ《ーそれで私の所へ?》

 

少女ナミ《そう!家出してきたの》

 

ゲンゾウ《村の外れから村へ来るのが家出か!?手軽でいいな!》

 

少女ナミ《ベルメールさんは私達がいない方が幸せなのよ》

 

ゲンゾウ《・・・・・・なぜ そう思う?》

 

少女ナミ《だって私達がいると貧乏になっちゃうし・・・私のせいで村の人達に嫌われちゃう》

 

ゲンゾウ《わっはっは!!お前も遠慮を知る年になったか!!・・・・・・ 安心しろ!ベルメールもお前くらいの年の頃はこの村で有名な悪ガキだった》

 

少女ナミ《え・・・ベルメールさんが?》

 

ゲンゾウ《驚く程じゃない 村の連中から見りゃ まだ充分悪ガキだ》

 

ゲンゾウ《ーーーしかしそのベルメールが村を飛び出し 立派な海兵になって帰って来た時は さすがに村中驚いた》

 

少女ナミ《海兵!?》

 

ゲンゾウ《その時のことは忘れもせん その日はひどい嵐で・・・》

 

それはある嵐の夜

 

村人《おい やはりベルメールだ!!》

 

村人《子供を抱いてるぞ!!どこの子だ!!?》

 

ベルメール《ドクターを呼んで!!!ひどい熱なの!! 嵐にやられて衰弱しきってる!!》

 

ドクター《引き受けたがベルメール!!お前もそのひどい傷を・・・》

 

ベルメール《いいから早く!!お願いだからその子達を死なせないで!!》

 

ベルメール《その子達を助けて!!》

 

ゲンゾウ《それが・・・赤ん坊のお前とまだ3歳のノジコだ》

 

少女ナミ《・・・私!!橋の下に落っこってたって・・・》

 

ゲンゾウ《・・・そりゃベルメールのウソだ》

 

ゲンゾウ《聞けばその時戦場であいつは瀕死の目にあっていた》

 

ゲンゾウ《このまま目を閉じて死んでしまおうかと思っていたところに》

 

ゲンゾウ《現れたのがお前を抱いたノジコだった》

 

 

ベルメール《妹?》

 

幼女ノジコ《ううん》

 

ベルメール《笑ってる・・・・・・!! 人の気も知らないでさ・・・》

 

幼女ノジコ《えはは・・・!!》

 

ゲンゾウ《死ぬ気も失せたらしい》

 

少女ナミ《・・・・・・》

 

ゲンゾウ《お前達には 血よりも深い絆がある》

 

少女ノジコ《ナミ!! やっぱりここにいた!!》

 

ゲンゾウ《さァ帰れ お迎えだ》

 

 

そして事件は起き始める。

 

村人《海賊だぁーーーーーっ!!》

 

村人《アーロン一味だ・・・!!!》

 

村人《アーロン!!?》

 

村人《そんなバカな!!》

 

アーロン《シャーーーーッハッハッハッハッハ!!》

 

アーロンの船が島に上陸してきた。

 

村人《まさか・・・”偉大なる航路(グランドライン)”の魚人海賊団が分裂したって噂は・・・本当だったのか・・・!!!》

 

ゲンゾウ《ナミ!!ノジコ!!ここは危険だ 裏の林へ!!》

 

少女ナミ《でも(ウチ)にベルメールさんが・・・!!》

 

アーロン達が船から降り、島へと入って来た。

 

アーロン《ゴキゲン麗しゅう下らねェ人間どもよ!!! 今この瞬間から!! この村 いやこの島を おれ達の支配下とする!!!》



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第63話「ナミの過去(後編)」

アーロン《大人一匹10万ベリー 子供(ガキ)一匹5万ベリー》

 

アーロン《今回は奇襲につき払えねェ奴のみ(・・)殺すことにする・・・・・・!! いくら出た同胞よ》

 

クロオビ《2千5百万ちょいってとこか・・・・・・》

 

アーロン《上出来!!》

 

村人《・・・た・・・たまらねェ》

 

村人《毎月こんなに巻き上げられちまったら・・・おれ達ァ生きていけねェよ・・・・・・!!!》

 

ゲンゾウ《今は まだ耐えろ・・・幸い村に一人の犠牲者もいない》

 

ナミとノジコは林の中から様子を覗いていた。

 

少女ナミ《どうしようノジコ・・・ベルメールさん無事かな》

 

少女ノジコ《大丈夫 あの家は見つかんないよ 村からは見えないから》

 

ゲンゾウ《(この集落は全て捕まったな・・・!! 金で事足りるならば安いと見るべきか・・・!!)》

 

ゲンゾウ《(このまま せめてベルメールの家に気づかずに帰ってくれるといいんだが! さすがに一家3人分・・・20万人もの貯えがあるとは思えん・・・)》

 

アーロン《よォし 引き上げるぜ同胞よォ!!》

 

ゲンゾウ《・・・・・・》

 

ナミとノジコはホッとした。

 

すると一人の魚人が、

 

魚人《アーロンさん 村のはずれに家があるぜ!!》

 

アーロン《んん!?》

 

ゲンゾウ《(くそ・・・!!)》

 

魚人《見ろよ あれは民家の煙だ》

 

村人達はヤバイっと驚く。

 

ナミとノジコ()()()()()()()()()

 

ベルメールは中で調理中であった。

 

ベルメール《よ♪》

 

アーロン《見落とすとこだった・・・》

 

ベルメール《ん!》

 

ベルメール《美味すぎっ!! さすがは”私特製みかんソース”!!》

 

ベルメール《オーブンの鴨肉があと10分野菜をそえて シチューも沸騰中 あとはオムライスで出来上がり こりゃ家計に大打撃ね》

 

ベルメール《打撃ついでに あいつらにお酒でも飲ましてやるか》

 

アーロン達はベルメールの家に向かう。

 

アーロン《ところで海図は見つけたのか?》

 

チュウ《いやどの家にもなかった》

 

アーロン《融通のきかねェ村だ・・・》

 

村人《おいマズイぞ 海賊達がベルメールの家へ行く!!》

 

村人《我々でもやっとの金額を あいつに払わえるのか!?どうする!?》

 

ベルメールの家のドアを叩く音が。

 

ベルメール《お 帰ったか》

 

ベルメール《・・・・・・?》

 

少女ナミ《ノジコ急いで!!》

 

少女ノジコ《わかってる!!》

 

ベルメール《開いてるでしょ? どうそ》

 

アーロン《失礼》

 

アーロンは扉を開けるが、ベルメールの体を捻りながらの左足の蹴りでアーロンは地面に倒され、銃口を押し付けられる。

 

アーロン《!!?》

 

ベルメール《残念 私は元軍人なの ”偉大なる航路(グランドライン)”の海賊が はるばる》

 

ベルメール《このココヤシ村に 何の用?》

 

アーロン《シャハハハハハハハハ!!! ハッハッハハハ!!!》

 

ゲンゾウ《くそ・・・何でこんなことに!!!》

 

ゲンゾウもベルメールの元へ向かっていた。

 

ベルメール《何がおかしい!!!》

 

アーロンは銃口を噛み砕いた。

 

ベルメール《は・・・・・・!!!?》

 

アーロン《てめェら下等種族の 非力さよ》

 

ナミとノジコは家へ辿り着く。

 

少女ナミ《このまま裏口から ベルメールさん連れて逃げよっ!!》

 

少女ノジコ《でも・・・たぶんもう海賊来てるよ!?》

 

少女ナミ《平気よ!!》

 

そこへドクターが二人の止めに入る。

 

ナミとノジコ「()()()()()()()()()()()()()()()()

 

ドクター《お前達には少々 残酷な話かも知れんが よく聞け二人とも・・・》

 

ベルメール《あうっ!!!》

 

少女ナミ《!!! ベルメールさん!?》

 

ベルメール《うあァアアア!!!》

 

ベルメールは左腕をアーロンに踏み潰される。

 

ベルメール《(ダメだ・・・!!!こいつら本物の化け物だ・・・!!!殺される!!! ノジコ・・・!!!ナミ・・・!!!)・・・・・・・・・・!!!》

 

ゲンゾウ《バカモン!!ベルメール!!! つまらん正義感で命を無駄にするな!!! 意義のない戦いもある!!!》

 

ベルメール《!》

 

ゲンゾウ《金で解決できる問題もある!!!》

 

ベルメール《ゲンさん・・・!!!》

 

アーロン《そういうことだ女海兵・・・大人一匹10万ベリー 子供一匹5万ベリー家族分払って村は無事だ》

 

ベルメールはゲンゾウに抱かれる。

 

ベルメール《家族分・・・・・・》

 

ゲンゾウは小声で聞く。

 

ゲンゾウ《ベルメール 今 全財産いくらある》

 

ベルメール《足りないわ・・・・・・ヘソクリ足しても・・・10万ちょっと・・・》

 

ハチ《おいアーロンさん!! 3人分の食事が用意してあるぜ 3人暮らしのようだ!!》

 

ゲンゾウは立ち上がる。

 

ゲンゾウ《・・・さァベルメール・・・・・・!!さっさと大人一人分・・・払ってしまいなさい 今日は夕食に招待されたんだったな・・・! せっかくの料理が冷めてしまう・・・》

 

ベルメール《ゲンさん・・・・・・!?》

 

ゲンゾウ《金が足りてよかった・・・これで村人は全員無事だ》

 

ベルメール《・・・・・・》

 

クロオビ《確かに・・・村の名簿に 結婚も出産も記録されてない こいつは一人身だ》

 

アーロン《よし・・・ 10万ベリーだ奉貢を払え それとも死ぬか》

 

ドクター《わかるな?ノジコ ナミ・・・!!ベルメールとお前達には親子である証拠が無い》

 

ナミとノジコ!・

 

ドクター《お前達の存在があいつらに気づかれぬ内にこの村を・・・いや この島を出ろ!! 海を渡ってずっと遠くへ逃げるんじゃ》

 

ナミとノジコ・・・・・・・・・・・・!・!・

 

ドクター《他にお前達3人が助かる道は無い!!》

 

少女ナミは涙ぐんだ。

 

少女ナミ《私やだ!!どうして私たちが出て行かなきゃいけないの!?私 この村に住んでいたいよ・・・!! 貧乏だから・・・・・・?もう・・ ベルメールさんの子でいちゃダメなの!?》

 

村人《・・・・・・!!ドクターやっぱり無茶だ こんな小さな子達を海へなんて・・・ それこそ死んじまう!!》

 

ドクター《家族の縁か命か!! こんな時代・・・・・に甘えは無用じゃ!!!》

 

アーロンは金を受け取っていた。

 

アーロン《よォし 確かに10万ベリー受け取った》

 

少女ノジコ《わかった行く!!この村を出る!!》

 

少女ナミ《ノジコ!!》

 

ベルメール《よかった これで助けてもらえるのね》

 

少女ナミ《ベルメールさん・・・》

 

少女ノジコ《行くよ!!これでいいの!!ベルメールさんは助かったんだから!!》

 

ベルメール《子供二人で10万ベリー・・・・・・!!》

 

アーロン《!》

 

ベルメールは立ち上がる。

 

ベルメール《それは私の娘達の分 私の分は足りないわ》

 

ナミとノジコ!・

 

ゲンゾウ《ベルメールお前っ!!》

 

アーロン《あァ!?》

 

ベルメール《ゲンさんごめんなさい・・・ 私・・・!!家族がいないなんて言えないや》

 

少女ナミ《ベルメールさん》

 

ベルメール《たとえ命を落としても・・・・・・!!》

 

少女ノジコ《・・・・・・》

 

ドクター《何とバカなことを・・・!!》

 

ベルメールは泣き出す。

 

ベルメール《口先だけでも親になりたい あいつら・・・私の子でしょ?》

 

アーロン《子供(ガキ)が・・・ いるんだな・・・・・・?》

 

少女ノジコ《ベルメールさんっ!!》

 

ナミとノジコはベルメールの元へ走り出す。

 

ドクター《おい!!お前達っ!!!》

 

少女ナミ《〈私・・・!! どうせ拾われるならもっとお金持ちの家がよかった!!〉》

 

少女ナミ《うそだからね・・・・・・!!!》

 

ナミとノジコ()()()()()()()()()()()()()

 

アーロン《!!》

 

ベルメールは二人をしっかり抱える。

 

ベルメール《ナミ!!ノジコ!!》

 

ベルメール《(うっ)》

 

ベルメール《もっといろいろ・・・本でも!!洋服でも!!いっぱい買ってあげたかった・・・!! ごめんね・・・!!私・・・母親らしいこと 何もしてあげられなかったね・・・》

 

少女ナミ《そんなことない!!何も要らないから死なないで!!》

 

少女ノジコ《あたし達とずっと一緒にいて!!!》

 

少女ノジコ《ベルメールさんは元海軍でしょ!?強いんでしょ!?こんな奴らやっつけてよ!!!》

 

少女ナミ《私が世界地図を描いたら見てくれなきゃやだよ!!?》

 

アーロン《こいつらはてめェの娘達だな》

 

ベルメールは立ち上がる。

 

ベルメール《ええそうよ!!》

 

少女ナミ《死んじゃやだ ベルメールさん!!!》

 

ベルメール《この子達に手は出さないのよね・・・!?》

 

アーロン《もちろんだ てめェが大人しく死ねばな》

 

ベルメール《!》

 

少女ナミ《誰か助けてェ!!》

 

ゲンゾウは銃を撃ちこむが、クロオビのボディに弾かれる。

 

クロオビはゲンゾウを斬る。

 

少女ナミ《・・・・・・・・・!!!》

 

ゲンゾウ《ベルメールを助けろ!!! 武器をとれ戦闘だァ!!!》

 

アーロン《はーはー下等なサルどもが・・・適当に相手してやれ 殺すなよ》

 

魚人《オウ》

 

アーロンは銃をベルメールの額に向ける。

 

アーロン《お前が最初の 見せしめだ・・・・・・!! くだらねェ愛に死ね》

 

ベルメール《ノジコ!!ナミ!!》

 

ナミとノジコ!・!・

 

ベルメール《大好き》

 

ベルメールからの二人への最期の遺言となり、額を撃たれ倒れて死亡。

 

 

ゲンゾウ《今何て言った この不良娘!!》

 

ベルメール《私が この子達の親になるの!!》

 

ゲンゾウ《無理だ!!無謀だ!!やめなさい!!悪いことは言わんから政府の施設に預け・・・!!!》

 

ベルメール《うるさい!!もう決めたの!!この子供たちは私が育てる!! 私だってもう大人よ!!海軍だって入ったし少しは まともな人間になったつもり!!》

 

ベルメール《この子達は私が責任持って こんな時代にも負けない様な立派な人間に育ててみせる!!》

 

少女ナミがゲンゾウに掴まれていた。

 

ゲンゾウ《まったくもってこりん奴だ この泥棒ネコめっ!!》

 

少女ナミ《離してよー!!お金は今度払うから!!》

 

少女ナミ《体で》

 

ゲンゾウ《アホなこと覚えるな!!!》

 

ベルメール《んもー!二人で また男の子達泣かしたの?》

 

ナミトノジコ()()()()()()()()()()()()()

 

母親《いいのよベルメール 子供のケンカだもん》

 

少女ナミ《ベルメールさんのみかんまずいって!!》

 

ベルメール《うらァ!!このガキャーーーーっ!!!》

 

ベルメールはその男の子の頭を殴った。

 

母親《ベルメール!!!》

 

ベルメール《〈ノジコ!!ナミ!!誰にも負けるな!! 女の子だって強くなくちゃいけない!!〉》

 

ベルメール《〈何があっても 生まれてきたこの時代を憎まないで・・・・・・!!〉》

 

ベルメール《〈人に褒められなくたって構わない! いつでも笑ってられる強さを忘れないで・・・〉》

 

ベルメール《〈生き抜けば必ず楽しいことが・・・・・・〉》

 

タバコも落ちる

 

ベルメール《〈たくさん起こるから・・・・・・!!〉》

 

ナミとノジコ()()()()()()()()()()()()()()

 

アーロン《シャハハハハハ!!おれの支配下で金のねェ奴は死ぬんだよ!!!ハッハッハッハ!!》

 

アーロン《よくわかったか下等種族ども!!!》

 

ハチ《あったぜアーロンさん!! この家に海図があった!! こんなに》

 

ハチが海図の束を持ってきた。

 

少女ナミがハチの足を掴む。

 

ハチ《ニュ!?》

 

少女ナミ《返してよ!!それは私が描き貯めた海図よ!!・・・その海図で航海して・・・ 私は・・・・・・!!》

 

少女ノジコ《ナミ・・・・・・!!そいつらに近寄っちゃだめ!!》

 

アーロン《ホゥ・・・こりゃたまげた・・・ この見事な海図をこのガキが・・・!?》

 

少女ナミ《!!?》

 

アーロン《貴重な人材だ 連れてこいハチ!!》

 

ハチ《ウッス!!!》

 

ハチは少女ナミを掴んで後に続く。

 

少女ナミ《いやああ離せ!!!離せェ!!!》

 

少女ノジコもハチにしがみつく。

 

少女ノジコ《ナミを離せ!!こいつ!!!》

 

ゲンゾウ《待たんかァ!!》

 

アーロン《!》

 

ゲンゾウは剣を持った。

 

ゲンゾウ《その子の分の金は受け取ったのだろう・・・!!?もう手を出さんと言ったんじゃないのか!!!》

 

アーロン《ああ・・・傷つけやしねェさ 借りていくだけだ》

 

少女ナミ《ゲンさん助けて!!!》

 

ゲンゾウ《子供達に手を出すな!!!》

 

アーロン《クロオビ》

 

クロオビ《くどい》

 

クロオビはゲンゾウを斬りつけた。

 

少女ナミ《ゲンさん!!!》

 

クロオビ《!》

 

ゲンゾウはふらつくが、

 

ゲンゾウ《今・・・・・・!!助けるぞナミ!!!》

 

村人達も武器を持って立ち上がる。

 

アーロン《!》

 

村人《ここは通さん・・・・・・!!》

 

村人《ナミを置いてけ・・・!!!》

 

少女ナミ《・・・・・・もういいよ!!やっぱりいいよ!!助けなくていいから お願い!! もう誰も死なないで!!!》

 

アーロン《程々にな・・・ここは最初の金づるだ》

 

村人達は魚人達にやられる。

 

少女ノジコは頭を抱えてふさぎ込んだ。

 

そして魚人達は場所を後にした。

 

 

医院内では、

 

ドクター《村の船は沈められておったよ・・・》

 

ドクター《あの時・・・ ナミとノジコを海へ逃がせると思っておったわしらの考えは・・・》

 

村人《甘かったな・・・・・・!!案の定海軍も取り合ってくれんよ この島は支配される・・・・・・》

 

ドクター《ベルメールは・・・知っておったのだ もう我々の力では逃げ場すらない現実を・・・!! 奴らに従う他生き抜く術がないことを・・・》

 

少女ノジコは崖の手前にあるベルメールの墓へ来ていた。墓には花が添えてある。

 

少女ノジコ《・・・ナミも連れていかれちゃった・・・》

 

少女ノジコ《ベルメールさん あたし・・・!!これから どうしたらいいの・・・?》

 

朝には村に村人が集まっていた。

 

ドクター《アーロン一味の居場所がわかった どうやらこの島に住みつく気らしい!! 決断の時じゃ・・・!!!》

 

ドクター《今 戦い”意地”に死ぬか いつ殺されるやも知れん支配を受け 政府の助けに望みをかけるか!!》

 

ゲンゾウ《いや・・・・・・!!おそらく奴らに敵う政府の戦力は”偉大なる航路(グランドライン)”の『海軍本部』だけだ・・・!!『本部』は”偉大なる航路(グランドライン)”で手いっぱい こんな辺境までやって来る望みなどゼロに等しい!!》

 

 

ゲンゾウ《私はナミを放っておけん!! 戦うぞ!!!》

 

村人《おれもだ!! 子供一人見捨てて自分だけ 生きようとは思わねェ!!》

 

村人《どうせ一人戦うのなら》

 

村人《みんなの責任になっちまうんだ!!》

 

村人《あいつら刺し違えても仕留めてやる!!》

 

村人《ん?》

 

ナミがやって来た。

 

村人《ナミ!!!》

 

村人《ナッちゃん!! 無事だったのか!!!》

 

ゲンゾウ《よかった・・・・・・本当によかった・・・・・・!!》

 

少女ノジコ《ナミ!!》

 

少女ナミ《私・・・アーロンの一味に入る・・・!!測量士になって海図かくの》

 

少女ノジコ《!!?》

 

ゲンゾウ《何を言ってるんだナミ 正気か・・・!!あいつらに何かされたのか・・・!? 何かひどいことを!!?》

 

少女ナミ《ちがう》

 

ゲンゾウ《脅されたんだな!!?そうだろう!!! 言いなさい!!》

 

少女ナミ《違う!!!》

 

ゲンゾウ《ナミ!!!》

 

少女ナミ《離してよ!!!》

 

ナミはゲンゾウの腕を振り払う。

 

ゲンゾウ《!》

 

ゲンゾウ《お前 それは・・・アーロンの入れ墨!!》

 

ナミの左肩にはアーロンのマークが。

 

村人《そんな・・・》

 

少女ノジコ《ナミ・・・!!!》

 

少女ナミ《見てよ・・・ こんなにお金もらっちゃった 好きなものも何だって買ってくれるって・・・!!!》

 

ノジコはナミを押し倒す。

 

少女ノジコ《ナミあんた!!!許さないから!!!》

 

少女ナミ《!!》

 

少女ノジコ《海賊の一味に入るなんて絶対許さない!!あいつらが一体どういう奴らだかわかってんの!!?》

 

少女ナミ《何よ!正しく生きてベルメールさんみたいに殺されるんなら!! 私 正しくなんて生きたくない!!》

 

村人達《!!!?》

 

少女ノジコ《あんた何てこと・・・!!ベルメールさんはあたし達のために!!あいつらに殺されたんだよ!!? それを・・・》

 

ゲンゾウ《もういいノジコ・・・》

 

ゲンゾウ《出ていけナミ!!!もう2度と この村に足を踏み入れるな!!》

 

少女ナミ《!》

 

ナミは去って行ってしまう。

 

少女ノジコ《・・・・・・ ナミ・・・》

 

ゲンゾウ《何てバカなことを・・・》

 

ベルメール《しょせん あいつにとって・・・ベルメールは親じゃなかったというのか・・・!!》

 

少女ノジコ《(・・・そんなことない・・・!! ナミはベルメールさんが大好きだった)》

 

少女ノジコ《! ナミ!》

 

ナミはベルメールの墓で体育座りをしていた。

 

少女ナミ《ノジコ・・・ベルメールさん言ってたよね・・・・・・》

 

少女ノジコ《え?》

 

少女ナミ《生き抜けば必ず 楽しいことがたくさん起こるって!!》

 

少女ノジコ《・・・・・・うん》

 

少女ナミ《私が船に連れてかれてからね・・・アーロンを捕まえに来た海軍の船が5隻 簡単に沈められちゃったの きっと もう・・・この島に政府の助けは来ない》

 

少女ナミ《来たってやられちゃうわ・・・・・・!!自分達で何とかしなきゃ・・・・・・!!》

 

少女ノジコ《?》

 

少女ノジコ《1億ベリーで村を買う!?》

 

少女ナミ《うん そのかわり一味に入って海図を描けって・・・!!》

 

少女ノジコ《そんな大金 大人でも一生働いて払えるかどうか!!》

 

少女ナミ《でも一人でやるしかない!! 村のみんなは奉貢を払うことで精一杯だし》

 

少女ナミ《私が誰かに助けを求めたら・・・また人が傷つくから・・・!!そんなの もう・・・見たくないもん・・・・・・!!!》

 

少女ノジコ《・・・・・・辛いよ!?ベルメールさんを殺した奴と一緒にいるなんて・・・》

 

少女ナミ《平気!!あいつの顔見たって私ずっと笑っててやる・・・!!》

 

少女ナミ《もう泣かないって決めた!! 一人で戦うって決めたの!!!》



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第64話「ルフィ達立つ!裏切られた約束の結末」

そして現在へ。

 

ノジコ「8年前のあの日から あの()は人に涙を見せることをやめ 決して人に助けを求めなくなった・・・!!」

 

ノジコ「あたし達の母親の様に アーロンに殺される犠牲者を もう見たくないから・・・!!」

 

ノジコ「わずか10歳だったナミがあの絶望から 一人で戦い生き抜く決断を下すことが どれほど辛い選択だったかわかる?」

 

雨野ララ「ナミさんのあの冷たい目での冷酷な魔女のような振る舞いは演技しているだけって事でしょうか・・・」(ナミちゃん 辛い8年間だよね・・・)

 

ペケ(確かにそうですね・・・)

 

ウソップ「って事じゃねェのか・・・・・・村を救える唯一の取り引きのために奴らの所に身を置いてるのか あいつ・・・」

 

サンジ「あァナミさんを苦しめる奴ァ この 俺がブッ殺してやるァ!!」

 

サンジはノジコから頭に一発食らう。

 

サンジ「何で・・・おねーさま・・・・・・!?」

 

ノジコ「それ(・・)をやめろとあたしは言いに来たんだよ!あんた達がナミの仲間だと ここで騒ぐことで ナミは海賊達に疑われ この8年間の戦いが無駄に終わる」

 

ノジコ「だからこれ以上・・・あの()を苦しませないでほしいの!! 何より・・・一人で戦わなくちゃいけないあの()にとって 自分を仲間と呼んでくれる奴らがいることが一番辛いんだ・・・!!」

 

少女ナミ《ここなら誰にも見つからない この宝箱に少しずつお金をためてっていっぱいなった頃には1億ベリーよ!!》

 

少女ノジコ《泥棒!?海賊を相手に!?》

 

少女ナミ《そう!!この海賊時代の海賊の多さを逆手にとってやるのよ!!》

 

少女ノジコ《ナミ!!!どうしたのひどい傷!!!》

 

少女ナミ《うん ちょっとドジっちゃった・・・でも見て これで100万ベリー!!》

 

少女ノジコ《そんなことより早く傷の手当しなきゃ!!》

 

少女ナミ《先は長いや・・・まだ9千9百万ベリーも あるんだからね・・・》

 

ナミ(長かったけど・・・1億ベリーまで残りあと7百万ベリー・・・ 今の私なら あと一回航海すれば必ず手に入れられるはず!!)

 

ナミ「あと たった一回の航海で全てが還って来る・・・!!!全て報われる・・・!!!」(アーロンから解放されるんだ・・・・・・!!)

 

ナミ(ベルメールさん そしたら私やっと・・・!! 心の底から笑えそうな気がするよ・・・!!!)

 

ルフィは散歩で村へやって来た。

 

ルフィ「・・・・・・」

 

前から海軍とゲンゾウが来る。

 

ルフィ「!」

 

ゲンゾウ「海軍がナミに何の用で?」

 

ネズミ大佐「チチチ・・・ 君はただ案内すればいい」

 

ルフィ「・・・・・・」

 

ルフィ「・・・・・・なんであのおっさん 頭に風車さしてんだ!!! イカス!!」

 

ナミは家を出る。

 

ナミ「・・・・・・ いくかっ!もうひと盗み!!」

 

そこへゲンゾウと海軍が。

 

ナミ(ゲンさん・・・・・・!? それに海軍・・・)

 

ネズミ大佐「チチチチ・・・私は海軍第16支部大佐ネズミだ 君かね ナミという 犯罪者(・・・)は」

 

ナミ「・・・犯罪者 ・・・そうね 海賊だから大犯罪者よ ただし私はアーロン一味の幹部」

 

ナミ「大佐程ともなればよくわかると思うけど 私に手を出せばアーロンが黙っちゃいないわよ それでも何か用?」

 

ネズミ大佐「チチチチ・・・何を言ってるのかよくわからんな・・・海賊? そんな情報は私の所に届いていない」

 

ネズミ大佐「君には手を出さんよ!ただ君が・・・ ”泥棒”であるという知らせを受けてね」

 

ナミ「!?」

 

ネズミ大佐「聞く所によると君は海賊から宝を盗むらしいな まァ相手が海賊なんだ 君を強くとがめるつもりはない ーーーーーしかし泥棒は泥棒 罪は罪だ」

 

ネズミ大佐「わかるかね?罪人から盗んだ物 ならば当然その盗品は全て 我々政府が預かり受ける」

 

ナミ「!!!? 何ですって・・・・・・!!?」

 

ゲンゾウ「!」

 

ネズミ大佐「今までに貴様が盗み貯えた金を全て我々に 提出しろと言ったんだ!!!」

 

ネズミ大佐「盗品を探せ!!」

 

海兵達「「「はっ!!」」

 

ナミ「ちょ・・・ちょっと待って人ん家に勝手に入んないで!!」

 

ナミ「やめろ!!」

 

ナミはタクトで海兵を殴り倒す。

 

ナミ「・・・・・・どうして・・・・・・!?これが今海軍のするべき仕事なの!!?」

 

ナミ「もっとやんなきゃいけないことが他にあるんじゃないの!? アーロン一味は人を殺して町だって潰してる!!!知ってるでしょう!!?」

 

ナミ「あいつらの支配でこの島の全員が『奴隷』にされてるのよ!!? その目前の大問題を無視して ”泥棒”一人から盗品を巻き上げることが政府の意向なの!!?」

 

ネズミ大佐「チチチ・・・!!罪人が偉そうな口をたたくな小娘・・・!! 構わん捜索を続けろ!!」

 

ナミ「島中の人達はずっとあんた達の助けを待ってるのに!!!よくもそんな人達を素通りしてここへ来れたわね!!!」

 

海兵「大佐 この畑が怪しいかと・・・」

 

ネズミ大佐「掘り起こせ!」

 

ナミ「!!!」

 

ナミ「汚い手でベルメールさんのみかん畑に触るな!!!」

 

ナミは海兵をタクトで殴る。

 

ナミ「私のお金はお前達になんか渡さない!! ・・・・・・あのお金は・・・」

 

ゲンゾウ「この()の金は このココヤシ村を救うための金だ!! それでも貴様らに金を奪う権利があるのか海軍!!」

 

ネズミ大佐「・・・・・・何だ? 一介の村の駐在が海軍大佐に物言いか」

 

ナミ「・・・・・・!!」

 

ナミ「・・・・・・!? ・・・・・・?ゲンさん ・・・なんでそのこと・・・!!?」

 

ゲンゾウ「知っていたよナミ・・・!!」

 

ゲンゾウ「あの時(・・・)お前の行動がどうしても信じられず 我々はノジコを問い詰めたのだ・・・」

 

ナミ「・・・・・・!!」

 

ゲンゾウ「村中のみんなが全てを知っている」

 

ゲンゾウ「だが お前がそれを知ってしまってはお前がここを逃げ出したいと思ったとき 私達の期待が足を引っぱってしまうと 知らぬフリをしていた」

 

ナミ「そんな・・・!!」

 

ネズミ達「君等は一体何の話をしてるんだ 要するに村中が泥棒だからみんな捕まえてくれと そう言っているのかね」

 

ノジコ「あんたら政府の人間が頼りになんないから あたし達は一人一人が生きるため戦ってるって言ってんだよ!!」

 

ナミ「ノジコ」

 

ノジコ「村を救ってくれる気がないんなら さっさとここから消えな!! ぐずぐずしてるとあんたの船もアーロンに狙われるよ!?」

 

ネズミ大佐「・・・・・・ほォアーロン氏に?それはどうかなァ・・・・・・チチチチ・・・」

 

ナミ「え ・・・・・・!!」

 

ネズミ大佐「まだ見つからんのか!!? 米粒を探してる訳じゃねェんだぜ!?1億べリー(・・・・)だ!!見つからねェはずがあるまい」

 

ゲンゾウ「おい貴様なぜ金額を知ってる!!!」

 

ネズミ大佐「ん?ああ・・・1億・・・・・・まァそれくらいありそうな気がしたんだチチチチ・・・」

 

ナミ「まさか・・・・・・!!!」

 

ナミ「まさかアーロンがあんた達をここへ!!?」

 

ネズミ大佐「さァねェ・・・ 私達はただ政府の人間として泥棒に対する当然の処置をとっているだけだ」

 

ゲンゾウ「!!?・・・何という腐った奴らだ!!!」

 

ノジコ「海軍が海賊の手下に成り下がるなんて!!!」

 

ナミ「・・・・・・!!!」(アーロン!!!)

 

ネズミ大佐「出て行ってもらえ 捜索の邪魔だ」

 

海兵達「「はっ!!!」」

 

海兵達は銃を構える。

 

ナミ「!!!?」

 

ノジコがナミをかばって左脇腹を撃たれてしまう。

 

ノジコ「ううっ・・・・・・!!」

 

ナミ「ノジコ!!」

 

ノジコが村へ運ばれ、村人達が集まって来る。

 

村人「おい」

 

村人「どうしたゲンさん!!裏で何がっ!!?」

 

村人「まさか海軍が撃ったのか!!?」

 

ルフィ「お」

 

ルフィはその光景を見て近づく。

 

ルフィ「おい ナミどうした? なんか手伝おうか?」

 

ナミ「・・・・・・まだここにいたの!!?」

 

ナミはルフィを睨みつけ、胸ぐら掴む。

 

ルフィ「うっーーーー」

 

ナミ「あんたには関係ないっ!!! さっさと島から出てって!!!」

 

ナミはアーロンの元へ走る。

 

ゲンゾウ「ナミ!!どこへ!!?」

 

ナミ(アーロン!!アーロン!!! アーロン!!!)

 

アーロン《そんなに村を返して欲しいかお嬢ちゃん》

 

アーロン《よォし 1億ベリー耳揃えてここへ持って来い そうすりゃ村を解放しお前も自由にしてやる!!本当さ!!》

 

アーロン《何年かかっても構わねェ おれァ約束は守る!!!》

 

 

ナミ「アーロン!!!」

 

ハチ「!?」

 

アーロン「おォ どうした我らが有能なる測量士よ!! 血相かえて」

 

ナミ「あんたが手を回した海軍が 私のお金を奪いに来たわ!!!」

 

ナミはアーロンに掴みかかる。

 

ナミ「どういうことよ!!お金の上の約束は死んでも守るんじゃなかったの!!?」

 

アーロン「んん? 守るぜ?・・・おれが約束をいつ破った?」

 

ナミ「とぼけるな!!!お前が海軍に私のお金を・・・」

 

アーロンはナミの口を塞ぐように掴む。

 

アーロン「おれが約束を(・・・・・・) いつ破った!!?言ってみろ!!!!」

 

アーロン「シャハハハハハハハハハ!!」

 

ナミ「・・・・・・!!」

 

ナミは泣き出す。

 

ナミ(畜生っ!!畜生ォ!!!)

 

ルフィ「なーんだよあいつ」

 

 

海岸では、

 

ネズミ大佐「チチチチチ!!笑いが止まらんな!! 9千3百万ベリーだ!!」

 

ネズミ大佐「この内3割は我々の懐に入る 素晴らしい・・・!!」

 

海兵「しかし大佐・・・どれも血や泥でにじんでボロボロですな・・・」

 

ネズミ大佐「チチチチ・・・金は金だ」

 

ネズミ大佐「あんないたいけな小娘が自由を信じてコツコツコツコツ8年も バカみてェによく集めたもんだぜ!! チチチチ・・・・・・!!」

 

 

アーロン「シャーッハッハッハッハ!!! 海軍だと・・・・・・?」

 

アーロン「そりゃあ不運(・・)だったなァ しかし約束は約束・・・おれの目の前に1億ベリー用意できなきゃ おれも村を返すわけにゃいかねェ」

 

ナミ「外道・・・・・・!!」

 

アーロン「だが まァ・・・!たかが1億ベリーだ また ためりゃいいじゃねェか!!」

 

アーロン「それとも ここから逃げ出すか?」

 

ナミ「・・・・・・!!」

 

アーロン「ただし・・・その時はココヤシ村の連中は全員 お前のために殺されることになるがな・・・・・・!!!」

 

ゲンゾウ《知っていたよナミ・・・》

 

ナミ「・・・・・・!!」

 

ゲンゾウ《だがお前が ここを逃げ出したいと思った時 私達の期待がお前の足を引っ張ってしまうと 知らぬフリをしていた》

 

ナミはアーロンの手を払い、走り去る。

 

アーロン「ん? どうしたナミ ついに逃げ出すのか!? シャハハハハハ!!!」

 

ゲンゾウ「これまでだ!!! 武器を取れ 戦うぞ!!」

 

ナミ(ゲンさん・・・!!みんな・・・!!お願い・・・!! 早まらないで・・・!!)

 

ナミ(死んじゃいけない・・・・・・!! 全て終わっちゃう!!!)

 

村人達「「「うおォォーーーーーーっ!!」

 

ナミ(生き抜かなきゃ・・・!! 何もかも終わっちゃう!!)

 

 

ベルメールの家の周辺は荒らされた。

 

ゲンゾウを含む村人達は武器を持ち出した。

 

ゲンゾウ「私達は8年前一度は命を捨て留まり!誓った 奴らの支配がどんなに屈辱でもナミが元気でいる限り ”耐え忍ぶ戦い”を続けようと!!」

 

ゲンゾウ「だがこれがあいつらの答えだ!!!」

 

ゲンゾウ「この村の解放という突破口が閉ざされては この島の支配圏にもう希望はない!!! もとよりあの()の優しさをもてあそぶ あの魚人どもを我々は許さん!!」

 

ゲンゾウ「異存はあるか!!?」

 

村人「あるわけねェ!!行こう!!!」

 

村人「これ以上あいつらの支配なんか受けるか!!!」

 

村人「村人全員いつでも戦う覚悟と準備はあったんだ!!」

 

村人「()るぞ!!!」

 

ナミ「待ってよみんな!!!」

 

ノジコ「ナミ・・・・・・!!」

 

ナミ「もう少しだけ待ってよ!!私 また頑張るから!! はは・・・もう一度 お金を貯めるから!!! 簡単よ今度は・・・」

 

村人「ナッちゃん・・・」

 

ゲンゾウ「・・・・・・!!」

 

チュウ「ーーーしかしあんたもエグいことを考える・・・チュ」

 

アーロン「フン ナミほど優れた測量士をミスミス逃す手があるか!! ーーーとは言ってもおれだって鬼じゃねェ」

 

アーロン「世界中の海の測量を終えたら自由にしてやるさ」

 

魚人「プハハハハハハ!!そりゃ何十年後のはなしだよ!!!!」

 

 

ゲンゾウはナミを胸に抱きよせる。

 

ゲンゾウ「もういいんだ・・・・・・!!無駄なことくらいわかってるだろう・・・我々の命を一人で背負って・・・・・・よくここまで戦ってくれた・・・・・・!!お前にとってあの一味に入ることは身を斬られるより辛かったろうに・・・・・・!!」

 

ゲンゾウ「よく戦った」

 

ナミ「ゲンさん・・・」

 

ゲンゾウ「お前はこのまま 村の出ろ」

 

ナミ「え!?」

 

ナミ「ちょ・・・」

 

ノジコ「あんたにはさ・・・・・・!」

 

ノジコ「悪知恵だってあるし! 夢だってある!!」

 

ナミ「ノジコ・・・・・・!!」

 

ナミはナイフを村人達へ向ける。

 

ナミ「やめてよみんな!!!もう私・・・!!あいつらに傷つけられる人を見たくないの!!!」

 

ナミ「死ぬんだよ・・・!?」

 

ゲンゾウ「知っている」

 

ゲンゾウはナイフの刃を掴む。

 

ナミ「あっ」

 

ナミ「・・・・・・!!」

 

ドクター「無駄じゃ わしらは心を決めておる!!!」

 

ノジコ「ナミ」

 

ゲンゾウ「どきなさい!!ナミ!!!」

 

ナミ「!!!」

 

ゲンゾウ「いくぞみんな!!!!勝てなくてもおれ達の意地を見せてやる!!!」

 

ゲンゾウを含む村人達はアーロン達の元へ向かった。

 

ナミは座り込み、左肩を掴む。

 

アーロン〈シャハハハハハハ!!!〉

 

ナミ「アーロン・・・!!」

 

ナミはナイフで左肩のマークを何度も刺す。

 

ナミ「アーロン!! アーロン!! アーロン!!!」

 

しかしルフィが腕を掴みそれを止めた。

 

ナミ「ルフィ・・・!!」

 

ナイフは落とされる。

 

ナミ「なによ・・・!!何も知らないくせに・・・!!」

 

ルフィ「うん 知らねェ」

 

ナミ「あんたには関係ないから・・・!!島から出てけって・・・!!言ったでしょう!!?」

 

ルフィ「ああ言われた」

 

ナミは後ろに砂を何度も「出てけ!!」と言いながらかけたが、泣き続けついに。

 

ナミ「ルフィ・・・・・・」

 

ナミ「助けて・・・」

 

ルフィは麦わら帽子をナミに被せる。

 

少し進み、大きく息を吸い込み、

 

ナミ「・・・・・・!?」

 

ルフィ「当たり前だ!!!!!」

 

ナミ「!!」

 

ルフィ《おれの帽子(たから)に触るな!!》

 

ナミ「あ・・・ ルフィ・・・」

 

先の方にはゾロ、サンジ、ウソップ、デバイスを装着していた雨野ララが待機していた。

 

ルフィ「行くぞ」

 

ゾロ・サンジ・ウソップ・ララ「「「「オオッ《はい》!!!」」」」

 

ここでナミはララの制服が違っていた事には気づいた。

 

ナミ(ララ 服が変わってる・・・あれもガッコウの制服なの・・・?首の部分には十字架って・・・!?)

 

雨野ララはチャームをしばらくは一番弱く見惚れる程度に発動中にする。

 

ルフィはララに言う。

 

ルフィ「ララ 共にアーロンをぶっ飛ばすぞ。」

 

雨野ララ「はい。」

 

アーロンパーク前では、

 

村人「おいっ! 大丈夫かあんた達!! アーロンにやられたのか!?」

 

村人「悪いがそこをどいてくれ おれ達も魚人どもに用がある!!」

 

門の前にはジョニーとヨサクが座り込んで塞いでいた。

 

ジョニー「フン・・・ナミの姉貴の詫びのつもりで挑んだが 紙一重で敗けちまった・・・・・・!!」

 

ヨサク「林の中で真相聞いてりゃおれ達のとんだ勘違い 姉貴にゃ合わせる顔がねェぜ」

 

ジョニー「悪イが勝機もねェあんた達にこの扉は譲れねェ!!」

 

ゲンゾウ「何!?」

 

ヨサク「ここへ必ずやってくるある4人の男と一人のお嬢さんを あっしらは待ってるんでね」

 

ゲンゾウ「ある4人の男と一人のお嬢さん!?」

 

そしてルフィ達はやって来る。

 

ジョニーとヨサク「「来た!!」

 

村人達はその5人を見て、

 

ノジコ「あいつら・・・」

 

ゲンゾウ「彼らは一体?」

 

村人「ゲンさん!! あの娘さん なんて綺麗なピンク髪なんだよ!? 見た事も無い服だぜ!!」

 

村人「俺もそう思う。」

 

 

ルフィ「どいてくれ。」

 

アーロン「おい・・・さっきの道場破りみてェな二人組はゾロの一味だと思うか・・・・・・?」

 

クロオビ「ゾロの!?・・・・・・それにしちゃあ弱すぎる 殺す価値もねェほどだぜ!?」

 

アーロン「まったくだ・・・」

 

突然門がでかい音でひび割れ、

 

アーロン「あァ・・・?」

 

門が吹っ飛ばされる感じで砕かれる。

 

アーロン「何だ!?」

 

ルフィ「アーロンっての どいつだ」




次話からイレギュラーハンターを含むルフィ一味対アーロン一味の開始です。


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第65話「ルフィ水没」

アーロン「アーロンってのァ 俺の名だが・・・・・・?」

 

ルフィが進むとララがジョニーに「この件が終わるまでスマホとカバン預かってて下さい。」と上着のポケットからスマホを取り出して二つをジョニーに預けて、進む。

 

ルフィ「おれはルフィ」

 

アーロン「そうかルフィ・・・てめェは何だ」

 

ルフィ「海賊」

 

アーロン「つうか 後からの女は何だ?」

 

雨野ララ「私は雨野ララって言いますがね。」

 

アーロン「お前はアメノ・ララ お前も海賊か・・・?」

 

雨野ララ「はい。そして・・・」

 

雨野ララは全員の目の前でデバイスを起動し、FA(フォースアーマー)・エックスに変身した。

 

村人達「「「光に包まれて姿が鎧の男戦士に変わった!?」」」

 

魚人達「「「何だあの女!?」」」

 

FA(フォースアーマー)・エックス「俺は、レプリロイドでイレギュラーハンターのエックスだ!!」

 

アーロン(何だ一体!?レプリロイドにイレギュラーハンター!?何だそりゃ!?それに声と話し方が男に変わってやがる!?)

 

ルフィは進み、

 

魚人「つうか待て!!てめェ」

 

魚人「まずはおれ達に話を通してもらわねェと困るぜ」

 

魚人二人「「止まらねェと・・・」」

 

ルフィは両腕を伸ばして、

 

ルフィ「どけ」

 

二人の頭を衝突させる勢いでぶつける。

 

アーロン「!」

 

魚人達「「な・・・」」

 

アーロ「海賊がおれに何の用だ」

 

ルフィは一発殴ってアーロンを壁まで吹っ飛ばした。

 

魚人「うわああ!!ア!!アーロンさん!!?」

 

アーロンは崩れた壁にもたれかかる。

 

FA(フォースアーマー)・エックスはルフィの近くまで来た。

 

ナミ《ルフィ・・・助けて・・・》

 

アーロン「てめェは一体・・・」

 

ルフィ「うちの航海士を泣かすなよ!!」

 

魚人達「「貴様 何を血迷ったことを・・・!!」」

 

魚人達はルフィに襲い掛かろうとしたが、

 

FA(フォースアーマー)・エックス「ザコは引っ込んでてくれ!」

 

FA(フォースアーマー)・エックスはボディを光らせチャージをし、2、3発のプラズマチャージショットを放ち、魚人達を吹っ飛ばした。その際に数発の丸いプラズマが3,4秒くらい残った。

 

アーロン「・・・・・・!!」

 

サンジ達も入って来た。

 

サンジ「二人とも つっ走んなっての」

 

ルフィ「別に おれもエックスも負けねェもんよ そうだろエックス?」

 

FA(フォースアーマー)・エックス「ああ!」

 

サンジ「違ェよ、獲物を独り占めすんなっつってんだ」

 

ルフィ「そっか」

 

FA(フォースアーマー)・エックス「それは悪かったな」

 

ウソップ「お・・・おれは別に構わねェぞルフィ エックス」

 

ゾロ「・・・たいした根性だよお前は・・・」

 

クロオビ「ロロノア・ゾロ・・・!!」

 

ハチ「だろ!!あいつだろ!!おれをダマしやがったんだ!!まんまとのせられた・・・いや!!のせてやったんだがよ!!」

 

クロオビ「妙な女の姿が光に包まれ変わり、鎧の男が言ったレプリロイドとかイレギュラーハンターとか何なんだ?」

 

魚人「ってか長ェ鼻の男が・・・生きてる・・・・・・!!」

 

魚人「死んだハズじゃ・・・!!」

 

アーロン「海賊か・・・・・・なるほど てめェらそういうつながりだったか」

 

村人「おい!!彼らは何者なんだ!!」

 

村人「あのアーロンの巨体を吹き飛ばすなんて・・・!! 並の人間の業じゃないぞ!!」

 

村人「特に一人の男の鎧戦士に変わった妙な娘さんは一体!? バカでかい光の塊を撃ったし!!」

 

村人「声と話し方が完全に男に変わってしまっている!!」

 

ノジコ「あいつら・・・・・・!!」

 

村人「それにレプリロイドとかイレギュラーハンターって一体?」

 

ジニーとヨサクは互いの剣で、壊された扉を通せんぼ状態にし、

 

ジョニー「あの人達に どうにもできねェ相手なら」

 

ヨサク「もはや この”東の海(イーストブルー)”の命運に未来(さき)はねェ!! けどあのお嬢さんが変わった鎧戦士の力を一部分だが知っているあっしはきっと「奴らに勝つ事」を信じる。この戦いにどうしても水を差したきゃあっしらを殺して行きな!!」

 

ゲンゾウ「どうしてそこまで・・・ 君等に戦う理由など・・・」

 

ジョニー「ナミの姉貴が泣いていた」

 

ヨサク「余裕でいるエックスの兄貴は除いて、命を賭けるのにこれ以上の理由が要るのかい」

 

アーロン「つまりてめェらは最初(ハナ)っから ナミが狙いだったワケか・・・シャハハハ!!たった5人の下等種族で何ができる!!!」

 

ハチ「バカヤロォお前らなんかアーロンさんが相手にするかァエサにしてやる!!! 出て来い巨大なる戦闘員よ!!」

 

ハチは口ラッパで呼ぶ。

 

村人「な・・・まさか・・・」

 

ウソップ「何だ何だ何事だ!!」

 

ウソップ「ゴサの町を潰した ”偉大なる航路(グランドライン)”の怪物か・・・!!?」

 

ハチ「出て来いモーム!!!」

 

海面が盛り上がり、あの海獣が再登場した。

 

モーム「モォ~~~・・・」

 

ウソップ「出たァ~~~~っ!!怪物だ~~~~~~~っ!!!」

 

ハチ「は・・・・・・・・・?」

 

村人「あれが・・・・・・海牛モーム・・・・・・!!!」

 

モームはあの3人を発見。

 

ルフィ「なんだあいつか」

 

サンジ「魚人の仲間だったか」

 

FA(フォースアーマー)・エックス「いや魚人のペットじゃないのか?」

 

モームはララが姿を変えたエックスの存在にビビってしまい、そそくさと行ってしまう。

 

ハチ「待てモーム!!! どこへ行く!!!」

 

アーロン「モーム・・・ 何やってんだてめェ・・・」

 

アーロン「まァお前が逃げてェんなら 別に引き止めはしねェが?」

 

アーロン「なァモーム」

 

モームは突然キレ始め、襲い掛かって来た。

 

ウソップ「きたァ!!!!」

 

魚人「よっしゃモームに続けェ!!」

 

魚人「出しゃばった下等種族の末路を教えてやる!!!」

 

魚人達は剣を持ち、かかって来た。

 

ゾロは剣を抜き始める。

 

ウソップ「だあああ~~~~~~~っ!!」

 

FA(フォースアーマー)・エックスは右腕のバスター口を向けようとしていたが、

 

ルフィ「おれがやる! 時間のムダだ!!!」

 

ルフィは両足を地面に突っ込ませる。

 

FA(フォースアーマー)・エックス「ルフィ・・・」内部半超空間内下着ララ(ゴムゴムの風車使う気ね!X8でのパーツ入れ替えアーマーがあったわね・・・あれを食らってもダメージをほとんど受けなくするの。これなら逃げる必要性がないから・・・)

 

ペケ(物語的に先の展開で覚えてる部分はあるんですね、対策も考えている。さすがはララ様です。)

 

サンジ「何をする気だあんにゃろ」

 

ゾロ「いい予感はしねェな」

 

ルフィは体をねじり込むように回転し、両腕を伸ばしモームの両角を掴む。

 

アーロン「あれは・・・!!」

 

魚人「コイツ・・・!!”悪魔の実”の能力者だ!!!」

 

魚人「何!?」

 

FA(フォースアーマー)・エックスは電磁波球体に包まれ、X8のニュートラルアーマーでのボディパーツはH、アームはH、フットとヘッドはIでの亜種姿になった。

 

魚人「あの鎧の奴も、光に包まれてまた違う鎧姿に!?」

 

村人「光に包まれて鎧がまた違う姿に!?」

 

ゾロ「おい逃げろ!!」

 

サンジ「何!? 何すんだあいつは!?」

 

ゾロ「知らねェ!!! つうかエックス おめェはどうすんだよ!?」

 

エックス「心配ない アーマーによってダメージをほとんど受けないくらいの防御力があるからね!」

 

エックスは逃げる様子も見せなかった。

 

ルフィ「ゴムゴムのォ」

 

魚人「何のマネだっ!!」

 

魚人「殺せ!!!」

 

ルフィはモームを掴んだまま、

 

ルフィ「”風車”!!!」

 

豪快に回転し始め、魚人達は巻き込まれてぶっ飛ばされていく。

 

エックスも巻き込まれて、ぶっ飛ばされ、壁に激突する。

 

モームは吹っ飛ばされた。

 

ルフィ「おれはこんな奴ら相手しに来たんじゃねェぞ!! おれとエックスがブッ飛ばしてェのは」

 

ルフィはアーロンを指す。

 

ルフィ「お前だよっ!!!!」

 

アーロン「そいつは丁度よかった おれも今 てめェやぶっ飛ばされたあいつを殺してやろうと思ってたとこだ」

 

ぶっ飛ばされたエックスは起き上がり、ルフィ達の元へ戻って来た。

 

クロオビ「どうやら・・・我々もやらねばならんらしい」

 

ハチ「同胞達をよくもォォォ!!!」

 

チュウ「種族の差ってやつを教えてやらなきゃな チュッ」

 

クロオビ「あのエックスって奴から聞く事があるだろ。」

 

ハチ「だな レプリロイドとイレギュラーハンター この二つについてだ!」

 

ゾロ「主力登場か・・・」

 

サンジ「アブねェだろうがてめェ!!」

 

サンジはルフィの頭を蹴る。

 

ウソップ「おれ達まで殺す気かァ」

 

ルフィ「あ・・・」

 

ニュートラルアーマー・エックス「しかし 凄い回転による吹っ飛ばしだったぞルフィ。」

 

ルフィ「そうか?」

 

 

村人「”偉大なる航路(グランドライン)”の怪物を・・・ 振り回すなんて・・・!!」

 

村人「何という 破壊力・・・」

 

村人「信じられない・・・・・・!!」

 

村人「魚人と渡り合える人間がいるなんて」

 

ゲンゾウ「これが この世の戦いなのか・・・!?」

 

村人「だけど 一番の驚きは娘が変わったあの鎧の戦士だ!! 鎧がまた変わったぞ!」

 

ゲンゾウ「ああ。一体何者なんだ!?」

 

ノジコ「何なの!?」

 

ニュートラルアーマー・エックスはデバイスの力で電磁波球体に包まれ、X6のBA(ブレードアーマー)・エックスにチェンジした。

 

クロオビ「また変わった!?」

 

ハチ「ニュッ?何なんだ あの鎧の奴は!?」

 

チュウ「訳分かんねェ・・・ チュッ」

 

ゲンゾウ「また鎧が変わった!!」

 

ノジコ「うん でも慣れてくると、鎧がかっこいい・・・」

 

クロオビ「まあいい こんなことなら初めから我々が()るべきだった」

 

クロオビ「アーロンさん あんたは大人しくしててくれ」

 

チュウ「あんたに怒りのままに暴れられちゃ このアーロンパーク粉々に崩壊しちまうぜ!! チュッ」

 

ハチ「ん~~~!!」

 

ハチ「くらえ・・・・・・!! 視界ゼロ」

 

ゾロ「あのタコ 何かやる気だ」

 

BA(ブレードアーマー)・エックス「奴らと少し遊んでやろうか・・・」

 

サンジ「タコは まず塩ゆでにしてスライス オリーブ油とパプリカで味をつければ酒のつまみに最適だ」

 

ルフィ「おい ちょっと困った 話聞いてくれ」

 

ハチ「”たこはちブラック”!!」

 

ハチの口から大量の墨が放たれ、

 

サンジ「”蛸墨”か!!!」

 

動けないルフィを除いたエックス、ゾロ、サンジの3人は避けた。

 

ゾロ「バカ お前 何でよけねェ!!」

 

ルフィ「あーーーー!!前が見えねェーーーーっ!!!」

 

ウソップ「おいルフィ!!!よけろォ!!!」

 

ハチが巨大ガレキを持ち上げ迫って来る。

 

ルフィ「うん 問題はそこだ」

 

ルフィ「なんと動けねェんだが 見えねェし」

 

サンジ「は」

 

ゾロ「何であいつは・・・・・・!!」

 

BA(ブレードアーマー)・エックス「後先考えずに行動するからだな・・・」

 

ウソップ「てめェ自分でつっこんだ足だろうが!!」

 

ハチ「”たこはちブラック””オン ザ”」

 

ルフィ「ん?」

 

ハチ「”ロック”!!!!」

 

ハチはガレキをルフィに叩きつける。

 

しかしガレキはヒビ割れ砕かれる。

 

サンジが蹴りで砕いたのだ。

 

サンジ「まいったねどーも・・・」

 

ルフィ「おおーいいぞサンジ」

 

サンジ「おれはとんでもねェアホの船長(キャプテン)について来ちまったらしい」

 

ゾロ「同感だ エックスお前は?」

 

BA(ブレードアーマー)・エックス「それは否定しないな・・・」

 

ウソップ「あいつ すげェ!!」

 

サンジ「ーーーーだが まァレディを傷つける様なクソ一味より 百倍いいか・・・・・・!!」

 

クロオビ「あの鎧の奴といい貴様も人間にしちゃあ少しはやるようだが・・・海賊がそんな騎士道を振りかざすとはしょせん生ぬるい」

 

サンジ「・・・・・・へ」

 

ルフィ「まだまだまだぜんぜんとれねェ」

 

ウソップ「まだかよっ!」

 

ウソップはルフィを引っ張るが足が抜けないのだ。

 

サンジ「おれの騎士道が生ぬるいかどうか試してみるかサカナマン? これでも俺は半生を海賊に育てられてんだ」

 

クロオビ「貴様は魚人という種族の 本当のレベルを知らんようだな」

 

ウソップ「まだかルフィ!!」

 

ルフィ「なーんかのびるだけで抜ける気がしねーよ」

 

ウソップ「お前やる気あんのか!?」

 

ウソップ「まだ抜けねェか!?」

 

ルフィ「まだ抜けねェなーーーー」

 

足場はミシミシ鳴る。

 

ハチ「なにを遊んでやがるんだあいつらは!! このアーロンパークで!!」

 

ハチ「殺す!!!」

 

ハチはガレキを持ち上げる。

 

ウソップ「うわああああ!!!おい てめェいい加減抜けろ!!」

 

ゾロ「おいタコ あいつら今忙しいんだ」

 

ハチ「!?」

 

ゾロ「おれが相手してやるよ」

 

ここでBA(ブレードアーマー)・エックスはギガアタックの発動準備で、右手でゼットセイバーを振りかざす形へ。

 

ハチ「ニュ!! ロロノア・ゾロ!! そうだ忘れてた!!」

 

ハチ「お前 よくもおれをダマしたな!!」

 

ハチはガレキを叩きつけようとしたが、BA(ブレードアーマー)・エックスが右手でのギガアタックでの数発のセイバーショットを飛ばしたため、ガレキをコナゴナに斬り裂いた。

 

ゾロ「やるじゃねェかよエックス。」

 

ハチ「何ー!? 鎧のお前!?」

 

アーロン「!? 奴め・・・何なんだ!?」

 

ゲンゾウ「ガレキをいとも簡単に斬り裂いた!?」

 

ノジコ「どう考えても、あの刃はビーム剣だよね!?」

 

ハチ「それに思い出したぞ!!てめェはおれの同胞をいっぱい斬りやがったろ!!!」

 

ゾロ「そんな古い話興味ねェな お前が おれをどんな因縁で殺したがってようが関係ねェ・・・・・・もう状況は変わってんだよ」

 

ゾロは刀を抜く。

 

ゾロ「お前ら(・・・)が おれ達を(ツブ)してェんじゃねェ!! おれ達(・・・)がお前らを(ツブ)してェんだ!!!」

 

ウソップ「よ・・・よーしゾロ そのタコはお前に譲るぜ エックスも奴らと相手するだろうしな。」

 

ウソップはうっかりルフィを離してしまった。

 

ウソップ「しまったっ!!離しちまった!! ルフィ!!」

 

ルフィは反動でチュウに衝突して、ぶっ飛ばした。

 

ルフィ「ああ 戻っちまった」

 

ウソップ「・・・失敬」

 

チュウはウソップは睨みつける。

 

チュウ「やっぱりてめェは おれに殺されてェようだな!!」

 

ウソップ「うわああああああ!!」

 

ここからチュウとウソップの鬼ごっこが始まった。

 

ヨサク「ウソップの兄貴!!」

 

村人「あいつ・・・ゲンさんを村で助けてくれた奴じゃ・・・」

 

村人「彼も同じ海賊なのか・・・?」

 

チュウ「よう お前らさっきの道場破りじゃねェか まだいたのか それにてめェらココヤシ村の連中だな?」

 

チュウ「武器を持ってるとこ見ると これは反乱と判断し てめェら全員・・・」

 

ウソップ「”火炎星”!!!」

 

ウソップはチュウに火炎星を食らわし、チュウは後ろへ倒れる。

 

ヨサク「ウソップの兄貴!!」

 

ウソップ「お前の相手は!! おれだろうが!!!」

 

パチンコを構えていたウソップだったが、

 

チュウ「そんなに死にたきゃ今すぐ消してやる!!」

 

再びチュウとウソップによる本格的鬼ごっこが始まった。

 

ゲンゾウ「あ・・・あの若者は一体・・・!!」

 

ドクター「勇んだり逃げたり・・・・・・不思議なことばかりする男じゃ・・・!!」

 

ノジコ(あの鎧戦士に変わったあの女の子といい・・・こんな奴らが なぜ海賊を・・・!?)

 

アーロンが動く。

 

クロオビ「アーロンさん あんたはここで暴れねェでくれって言っただろう」

 

アーロン「暴れやしねェさ だが面白れェゲームを思いついたのさ」

 

ハチ「ゲーム?」

 

ルフィ「あ お前 ぶっ飛ばす!!」

 

ルフィは腕を伸ばしたが、避けられて掴まれる。

 

アーロン「てめェら本気でおれ達に勝てるとでも・・・・・・?」

 

サンジ「だったらどうした」

 

ルフィ「思ってるよバーカ!! 手ェ離せ!!」

 

ゾロ「何か 言いたそうだな」

 

エックス内部の下着ララ(アーロンはルフィを海に沈めてしまうけど、あとでサンジくんに岩を破壊してもらわないとダメ。クロオビとの水中戦ではランチャー・オクトパルトを援護に向かわせるわ! でもほんのわずかだけ私も海中へ行く。クロオビのびっくりする反応が面白いと思うし。)

 

ペケ(そうですか・・・)

 

アーロンは地面に手を突き刺し、岩を持ち上げる。

 

ルフィ「うおっ何だ何だ!?」

 

アーロン「悪魔の実の能力者はカナヅチだ まァ この状態なら能力者じゃなくても沈む(・・)がな・・・!! シャハハハハハ!!」

 

ゾロ「まさか・・・海へ!!?」

 

ルフィ「く・・・ ゴムゴムの・・・”(ピストル)”っ!!!!」

 

ルフィはパンチをアーロンに食らわすが、嚙まれていた。

 

アーロン「バカが・・・」

 

こんどはアーロンの腕に噛みつく。

 

クロオビ「無駄な事を」

 

アーロンはルフィを海に投げ入れた。

 

BA(ブレードアーマー)・エックス「ルフィ!!」

 

ゾロ「ルフィ!!」

 

サンジ「てめェ!!」

 

サンジは海中に行こうとしたが、ゾロに止められる。

 

ゾロ「バカ待て!!」

 

ゾロ「動じるな!!海に入ればこいつらの思うツボだぞ!!」

 

サンジはゾロに小声で話すしかない。

 

サンジ「だがな エックスの奴、ゼロの時にクリークを倒してルフィと一緒に海中に沈んでたが、地上にいるかのように普通に呼吸してたんだよ。」

 

ゾロ「はあ!? 機械とはいえ故障してもおかしかねェだろ・・・」

 

サンジ「まあとにかくこいつらを陸で秒殺して海へ入るぞ エックス お前はどうする?」

 

BA(ブレードアーマー)・エックス「おれは君達と交代で戦おうかな。タイマンって言うのかな・・・2対1じゃちょっとね。」

 

ゾロ「まあ お前には考えがあんだろ? よしやるぞ!!!」

 

サンジ「オウ!!」

 

ハチ「あーこういうゲームか」

 

アーロン「シャハハハハハハ!!」

 

海中へ沈んでいくルフィ。

 

ルフィ(あ~~~~~~参った 力 入らねェ・・・」

 

ウソップはチュウと鬼ごっこ中である。



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第66話「イレギュラーハンター&ゾロVS六刀流のハチ」

アーロン「シャハハハハハハ!!!」

 

ゾロ「九ご体満足でいられると思うなよタコ助!!」

 

ハチ「アッハッハッハッハ!! ゲームゲーム!!」

 

海面では空気がブクブクと浮かんでいた。

 

サンジ「腐ったマネしてくれるぜ クソ魚野郎ども!!」

 

クロオビ「フン・・・そう焦るな どう転ぼうと貴様ら全員生き残れる希望などないのだ」

 

海面のブクブクが消える。

 

アーロン「シャハハハハハハ!!!水中で呼吸もできねェとはあわれな生き物だな!!」

 

ヨサク「マズイぜジョニー!!ルフィの兄貴がえれェことに!!」

 

ジョニー「あれじゃ自力でどうすることも・・・・・・!!」

 

BA(ブレードアーマー)・エックス「おれはその辺で待機している。出番がきたら奴らの相手をするよ。」

 

BA(ブレードアーマー)・エックスはその辺で立って待機。

 

ゾロ「しょうがねェ!! だが俺が片づけてやる!!」

 

ゾロはハチに向かって突進、ハチは技の準備へ。

 

ハチ「た~~~~こ~~~~は~~~~ち~~~~」

 

ハチ「ブラーーーーック!!」

 

ハチは口から墨を吐き出すが、ゾロは避けながらの回転斬りで、ハチの髪を斬った。

 

ゾロ「ちっ」

 

ハチ「ニューーーッ!!!おれの髪がァ!!!」

 

ハチ「貴様ァー!! ゆ~~~~る~~~~す~~~~!!髪だからな!!また生えるしな!!」

 

ゾロ「そうかい ありがとよ!!」

 

ゾロは少々汗ばんできた。

 

エックス内部の下着ララ(ゾロさん・・・。)

 

ペケ(ララ様・・・ゾロ殿はやはり。)

 

エックス内部の下着ララ(うん・・・)

 

サンジ(あいつ・・・)

 

クロオビがサンジに襲い掛かる。

 

クロオビ「よそ見してると寿命が縮むぞ!!」

 

サンジ「う!!!」

 

サンジ「縮むだと・・・!? サカナが料理人(コック)に逆らうな!!!」

 

サンジが蹴りを入れるが、クロオビは左腕の盾でガード。

 

ルフィは海中の底へ。

 

ルフィ(・・・・・・!! 苦しい!!苦しい!!)

 

ハチ「おれはな!!ロロノア・ゾロ!!剣士にとても強いんだ その意味がわかるか!?」

 

ゾロ「知るかよ!!」

 

ゾロは振りかぶって、突進。

 

ハチ「蛸・三・連・真・剣・白・刃・取りっ!!!」

 

しかしハチは掴み取れきれずに額を切られ、血がドクドクと出る。

 

ハチ「あいたァ!!!」

 

ゾロ「お前と遊んでるヒマはねェんだよ!!!」

 

ゾロ「調子狂うぜ・・・」

 

ハチは六本腕をウネウネさせる。

 

ゾロ「いい加減くたばれっ!!!」

 

ゾロは突進。

 

ハチ「おのれェ!!!」

 

ハチ「タコハチ・・・」

 

ゾロの斬りを跳び上がって避け、柱にくっつく。

 

ハチ「”吸盤(ナンバーナイン)”!!!」

 

ゾロ「!!」

 

数秒経過し、

 

ゾロ「だから何なんだ!!さっさと降りて来い!!!」

 

ゾロ「時間稼ぎでもしてェのか!!!」

 

BA(ブレードアーマー)・エックス「やる気あるのか?」

 

ハチ「お前は三刀流だと聞いていたぞ 何で一本なんだ?」

 

ゾロ「1本で充分敗けてんじゃねェかてめェは!!」

 

ハチ「うるせェ!!!おれは本気じゃねェんだよ!!」

 

ハチ「人間の剣士・・・・・じゃあ 絶対に おれに勝てない理由があるのだ!!!」

 

エックス内部の下着ララ(自分が一味の中で6本腕での剣を6本使った6刀流の剣士だからなのよね・・・)

 

ペケ(ララ様 よく覚えてますね・・・)

 

エックス内部の下着ララ(まあね。)

 

ジョニー「くそっ!!あのタコ野郎ウネウネモタモタしやがって!! エックスの兄貴は出番が来たら相手をする為に見える範囲のとこで待機中だし!」

 

ヨサク「でもよ 海に入ったら海中へ引きずり込まれちまうし!!」

 

ジョニー「このままじゃルフィの兄貴が死んじまう・・・・・・!!」

 

ヨサク「ルフィの兄貴はおれ達で何とかするぞ!!」

 

ゲンゾウ「待て!!」

 

ゲンゾウに背中を叩かれ、痛がる二人。

 

ゲンゾウ「きみ達 そんな重傷で海へ入って満足に事が成せるのか!? あのゴムの若者なら 私が助けに行こう」

 

ジョニー「あんたが・・・?」

 

村人「ゲンさん」

 

村人「おれも行くぞゲンさん」

 

村人「私も!」

 

村人「おれだって!!」

 

ゲンゾウ「だめだ!! おおぜいで手間取っている所を魚人達に見つかっては我々が迷惑をかけてしまう」

 

ゲンゾウ「あの鎧戦士を含めた彼らの戦いに水を差す結果になっては意味がない 私一人でいい!!」

 

村人「ゲンさん」

 

ゲンゾウ「それでいいな?君達」

 

ジョニー「すまん!!ありがとう」

 

ヨサク「あんたに頼む 急いでくれ」

 

ノジコ「待って!ゲンさん あたしも行くよ!!」

 

ゲンゾウ「ノジコ・・・!!お前は腹を・・・」

 

ノジコ「あいつら あたしの妹の為に戦ってくれてるんだよ」

 

ノジコ「ゲンさん!」

 

ゲンゾウ「わかった・・・来い!急ぐぞ!!」

 

ノジコ「はいっ!!」

 

二人はルフィが沈んだ海中へ向かう。

 

ゾロは腹の傷のせいで気を失いそうでいた。

 

ゾロ(畜生・・・こんな時に痛みが!!熱もエスカレートしてやがる・・・。)

 

ゾロはよろけるが踏ん張って立つ。

 

ハチ「ニュッ?」

 

BA(ブレードアーマー)・エックス「ゾロ?」

 

アーロン「ん?」

 

サンジ「てめェ・・・やっぱりあの時”鷹の目”から受けた傷が・・・・・・!!」

 

ジョニーとヨサク「「兄貴ィ!!?」」

 

ハチ「何だ? ロロノア・ゾロ 仮病でも使おうって作戦か その手にゃ乗るか。今から見せてやるぜ!俺の真の姿を」

 

ハチは建物の中に入って、そして戻って来た、6本腕に刀6本持っている。

 

ハチ「見ろ!これが俺の真の姿。6刀流のハチ参上!」

 

しかしゾロは倒れてしまう。

 

ハチ「おい!そここけるとこじゃねェぞ バカにすんなよ!」

 

ゾロは腹の傷のせいで汗がすごかった。

 

ジョニー「やっぱり我慢してたんだ!!」

 

ヨサク「そりゃそうだ 普通なら死ぬか半年は立てねェ程の傷を負ってるんだぞ!!」

 

ドクター「何じゃと!?」

 

サンジ「呆れたぜ。あれほどの戦いぶりをして平気な顔ツラしてやがるから バカかあの野郎」

 

ヨサク「コックの兄貴!!」

 

サンジはクロオビに壁の向こうまで吹っ飛ばされる。

 

クロオビ「よそ見はするなと言ったはずだ・・・・・・!! おれは魚人空手40段!!!」

 

村人「何だ・・・・・・?人が飛んだのか!?」

 

ヨサク「コ・・・ コックの兄貴!!?」

 

ヨサク「コックの兄貴!!?」

 

クロオビ「ゾロは倒れたが、一人残ってる奴がいるな・・・」

 

ハチ「ああ! 鎧の奴だ!!」

 

ハチは建物から降り立った。

 

BA(ブレードアーマー)・エックス「フッ。」

 

BA(ブレードアーマー)・エックスはハチと向かい合う。

 

ハチ「お前 さっきから余裕ぶっこきやがって!!」

 

クロオビ「気にいらんな・・・」

 

ゾロ「エ・・・ックス・・・」

 

BA(ブレードアーマー)・エックス「剣士のハチ お前にとどめを刺すのはゾロだ。彼は剣士を名乗る奴には二度と負けたくないって言っていた。俺の標的はあくまでアーロン お前だ!彼には休憩してもらい俺が一時的に相手をする。」

 

アーロン「標的はあくまで俺・・・」

 

ハチ「そういえば 聞いてねェ事があるぞ!」

 

クロオビ「そうだ 貴様が言ったレプリロイドやイレギュラーハンターってのは何だ!?」

 

村人「そうだ その事聞いてないぞ!」

 

村人「私も!」

 

BA(ブレードアーマー)・エックス「レプリロイドは人間に近い思考能力を持ったロボット。早い話が「心」を持った機械さ!」

 

アーロン「何!? 人間に近い考えを持ったロボットだと!? 機械が心を持つ!?」

 

ハチ「ふざけるな!! 機械が心を持つなど絶対にあり得ねェーー!」

 

クロオビ「そうだ!!そんな事があり得るものか!!」

 

村人「おれ達と同じように、こ・・・心を持ってしまった機械・・・だと!?」

 

ドクター「それがホントなら開発者はとんでもない科学力を持っておるぞ!!」

 

BA(ブレードアーマー)・エックス「そしてイレギュラーハンターについてだ。イレギュラーは電子頭脳に異常をきたし人間に害をなす犯罪者ロボットを「イレギュラー」と呼んでいて、それを取り締まるのが、同じレプリロイドで結成された警察的治安組織である「イレギュラーハンター」さ。」

 

アーロン「ロボットだけで結成された治安組織だと!?」

 

BA(ブレードアーマー)・エックス「イレギュラーハンターは海軍と役割そのものが似ているしな。海賊は民間人に害をなす悪 犯罪者の扱い。海軍は海賊を逮捕して最悪死刑、イレギュラーハンターは人間に被害が及ぶ前に排除するが。」

 

村人「た 確かに役割自体は似ているぞ・・・」

 

村人「しかし そんなロボットだけでの治安組織は存在していないぞ!!」

 

BA(ブレードアーマー)・エックス「それはそうさ! この世界とは違う世界の組織だからね。」内部の下着ララ(ただしゲーム世界の架空の組織だけどね。)

 

ペケ(ゲーム世界って言っても、ゾロ殿達はともかく他の皆が分かってくれるかどうかですが・・・)

 

アーロン「違う世界だぁ!?」

 

BA(ブレードアーマー)・エックス「それそうとハチ 相手してもらうよ ゼロに交代だ! ゼロお願いだ。」

 

BA(ブレードアーマー)・エックスはゼロに交代し、光に包まれて消えると、瞬時にゼロが登場。

 

ゼロ「任せておけ!!」

 

アーロン「別の奴に変わった!?」

 

ハチ「赤い鎧!?いやお前もレプリロイドって心の持った機械なのか!?」

 

ゼロ「ああ そうだ!」

 

アーロン(また声が変わった!?)

 

ハチ(声変わった!?)

 

クロオビ(また声変わりやがった。)

 

ゼロはゼットセイバーから零影にチェンジし、デバイスの力で風神剣を現わし2刀流で構える。

 

ハチ「刀がもう1本!? 2刀流で6刀流のオレとやり合おうってのか!? おれに勝つなど天地がひっくり返ってもあり得ねェんだ!! 6刀流!!」

 

ハチは6本腕をウネウネ動かしながら、前進してきた。

 

ハチ「”蛸足奇剣”!!!」

 

ゼロは突進しつつ、2本で上手くさばきながらジャンプし、2本での断地炎でハチの髪を燃やそうとしたがハチはこれを避ける。地面に激突した刀身の炎は爆発する。

 

ハチ「何だ 今のは!? 剣が燃えるなんてあんのか!?」

 

村人「剣が燃えるなんて そんなバカな!?」

 

村人「剣の刀身が燃えるなんて!!」

 

ジョニー「ゼロの旦那!! なんかスゲーっ!!」

 

距離を置いたゼロは風神剣の柄の玉の風を表示させ、振りかぶり

 

ゼロ「はぁあああああ!!はぁ!!」

 

ゼロの持つ風神剣から三日月の風神波が放たれ、ハチに向かっていくがハチは6刀流で何とか防いだ。

 

ハチ「何だ!?」

 

クロオビ「剣から三日月の斬撃を放ちやがった!?」

 

アーロン「!?」

 

ハチ(こ・・・こいつ 強い。俺 6刀流なのに2刀流に敗けるかもしれねェなんて・・・)

 

クロオビ(このゼロって奴 ホントにただ心を持ったロボットってわけではないぞ・・・。)「貴様 ただの心を持った機械ではないな?」

 

ゼロ「ああ! これでも18ある内の一つの部隊の隊長を務めていたからな。ついでにランクもある。一番上がSで、俺はS級ハンターなんだよ!!」

 

ハチ「た、隊長!? しかもSランクハンター!?」

 

ゼロ「それとエックスも隊長を務めた時期があったがな。」

 

クロオビ「さっきの鎧が変わる奴か・・・。奴も隊長の時期が・・・」

 

ゾロ「ンなことより”6刀流”か くだらねェ 一体何がすごいんだ!?」

 

ハチ「!?」

 

ゼロ「ゾロ。」

 

ゾロは立ち上がる。

 

ゾロ「すまねェなゼロ。時間稼いでくれたお陰でちっとだけ楽になった。」

 

ハチ「ロロノア・ゾロ!?」

 

ゾロ「これだけは言っとくがなタコ!!おれには会わなきゃならねェ男がいるんだ・・・・・・そいつにもう一度会うまでは 俺の命は死神でも取れねェぞ!!!」

 

ゾロ「ジョニー!!てめェの(けん)・・・!!貸せ」

 

ジョニー「兄貴 構わねェけど あと一本は!?」

 

ゾロ「ゼロ 風神剣貸してくれや!!柄の玉の力で風を本当に起こせるんだろ!?」

 

ゼロ「ああ!」

 

ゾロ(ならあの大技をやってやるぜ!!)

 

ジョニー「兄貴!!」

 

ゼロ「ゾロ。」

 

ゾロ「見せてやるぜ 3刀流を!!」

 

ゼロはこの場を退く。

 

一方 サンジはタバコを咥えながらも立ち始めた。

 

村人はサンジが立ち上がった事に動揺していた。

 

サンジ「なーーんだ・・・」

 

サンジ「あいつの正拳(パンチ)が40段なら いつもクソジジイの蹴りは400段だな・・・」

 

ウソップ「えああああああ!!!」

 

ウソップはチュウから逃げていた。

 

 

ヨサク「しかし わずかだけ寝ていたとはいえ危険のハズだろ 今の兄貴の状態は・・・!!!」

 

ドクター「傷が熱を持ってしまって意識が朦朧している これで あの傷が開いたりしようもんなら あの男は間違い死ぬぞ・・・」

 

ヨサク「・・・・・・でもそんなこと考えてる場合じゃねェ」

 

ジョニーは剣を用意。

 

ゾロは左腕のバンダナを外す。

 

ハチ「なんだロロノア・ゾロ おめェまだ若干キツそうだな」

 

ゾロはバンダナを頭に巻き付ける。

 

ゾロ「大きなお世話だ」

 

ジョニー「兄貴受け取れェ~~~~っ!!」

 

ジョニーは剣を投げる。

 

ゼロ「ゾロ!!」

 

ゼロも風神剣を投げた。

 

ゾロ(だが参ったな・・・ちっと楽になったとは言ったけどよ。意識は失いそうだ その内引くかと思ってたが熱がエスカレートしてきている・・・・・・!!」

 

ジョニー「兄貴!? 俺も旦那も剣投げたっスよ!?」

 

ヨサク「剣取ってくれ!!!」

 

ハチは6剣を構える。

 

ハチ「ゼロは強すぎるから 俺は奴に勝てなさそうだが。お前には勝つぜ。”6刀流”・・・」

 

ジョニー「兄貴ィ!!」

 

ハチ「”蛸足奇剣”!!!」

 

ハチは接近してきた。

 

ゾロはジョニーの剣とゼロの風神剣を上手くキャッチし、ハチの懐に入る。

 

ゾロ「三刀流・・・・・・」

 

ゾロは体を捻りながらハチの6刀を弾き、上手く斬りつけた。

 

ゾロ「”刀狼流し”!!!」

 

ハチは腹を斬られる。

 

ハチ「ニュ~~~~~~~っ!!?」

 

ゼロ「フッ。」

 

腕組状態で柱にもたれかかるゼロは笑う。

 

ヨサク「さばいたァ~~~~っ!!」

 

ジョニー「6刀の乱れ打ちを!!!やっぱすげェよあの人は!!!」

 

ドクター「なんという集中・・・なんという精神力・・・」

 

村人は驚愕しかなかった。

 

ハチ「ホンッッッット怒ったぞ 普通に考えてみりゃ分かるだろ?刀3本しか 持てねェお前が刀6本のおれに敵うわきゃねェ」

 

ゾロ「普通(・・)に・・・!? ・・・・・・大きな計算違いだな」

 

ミホーク《何を背負う 強さの果てに何を望む》

 

ゾロ「3本だろうが6本だろうがそんな事は関係ねェ!!3本でも おれとお前の剣の 1本の重みが違うんだよ!!!」

 

 

海中ではノジコとゲンがルフィの足の岩を砕こうと頑張っていた。

 

ノジコ(だいぶ水を飲んでる!!早く引き上げなきゃ手遅れに!!)

 

ゲン(くそ・・・・・・やはり海底では無理か・・・!! 浮力が強すぎる・・・・・・!!)

 

ノジコ(ゲンさん・・・・・・ 急いで)

 

ゲン(ダメだ 石が砕けん・・・・・・!!)

 

ゲン(石ごと持ち上げるわけにもいかんし ボンベでもあればいいんだが 取りに行ってるヒマはない・・・!!)

 

ゲンとノジコ((そうだ!!))

 

 

ハチ「重みだァ!?そうかなるほど お前の剣は重いのか。だがな俺の剣は1本300kgあるんだぜ お前ら人間の剣より重量感はたっぷりあるんだコノヤロー!!!」

 

ゾロ「・・・・・・バカには返す言葉もねェよ・・・」

 

ハチは構える。

 

ハチ「”六刀流”・・・・・・!! 『タコツボの構え』!!!」

 

ハチ「いくぞ ”新・春”・・・・・・」

 

ハチの刀身の先はゾロの刀に当たるが、

 

ハチ「”蛸・開け”!!!」

 

ゾロの刀を強引に開いて、腹に頭から体当たり。

 

ハチ「”体壊”っ!!!」

 

ゾロは吐血し、空中へ吹っ飛ぶ。

 

ヨサク「やべェ!!モロに あの傷口を!!!」

 

ジョニー「兄貴が死んじまうウゥ!!」

 

ハチは落下地点へ先回りする。

 

ハチ「生きて着地はさせねェぞ!!! ”六刀流”奥義!!」

 

ハチは6本を頭上で回転させる。

 

ハチ「”六刀の円無曲(ワルツ)”!!! 一瞬でも触れりゃお前はミンチだ!!!」

 

ハチ「ひき肉になれ!!」

 

ゾロは落下するが、なんと着地。さらにハチは斬りつけられた。

 

ハチ「あの野郎 回転に合わせて剣の上を転がりやがった おまけに 俺の手を斬りつける出血大サービス ふざけやがって おれは曲芸師じゃねェんだぞ!!もおォ お前本っっ当許さん 本気でブッ殺してやる!!!」

 

ゼロ「やるもんだな・・・」

 

ヨサク「アニキ 辛そうだ・・・」

 

ドクター「今ので傷口が開いてしまったかもしれん。」

 

ジョニー「ゼロの旦那 もう一度交代する気は!?」

 

ゼロ「これはゾロの願望だからな。さっきも言ったようにあいつは剣士を名乗る奴には二度と負けたくないんだ 俺が敵の剣士を倒してしまうとゾロは敗けた事になる、俺はそれを聞き入れてるだけだ!」

 

ゾロは風神剣を構え、力を集中し柄の玉が風を表示する。

 

ゼロ「風神剣を使うか・・・」

 

ゾロ「柄の玉が風を示した、風を本当に起こせるこの魔剣で、ブッた斬ってやる。」(たとえ普通なら気絶する程の傷でも 俺は(・・)倒れちゃいけねェ)

 

ハチは構える。

 

ハチ「”六刀流”・・・『タコツボの構え』!!!これでお終いだ!!!」

 

ゾロ(たとえ普通は死んじまうほどの傷でも おれは死んじゃいけねェ)

 

ハチは突進してきた。

 

ゾロは構えて風を発動し始めた。

 

ゾロ(普通じゃねェ”鷹の目(あいつ)に勝つためには 普通でいるわけにはいかねェんだ!!!)

 

ハチ「”新・春”・・・・・」

 

ゾロは回転し、彼を中心に剣の風の力で竜巻を発生させる。

 

ゾロ「”竜巻斬り”!!!!」

 

ハチは斬りつけられながら、上空へと打ち上げられる。

 

ヨサク「本当に風で竜巻を起こした!?」

 

ハチ「何で・・・三刀流・・・なんかに・・・」

 

ハチは落下。

 

ゼロ「決着ついたな。」

 

ゾロ「タコ助 これでおれとお前の剣の重みの違いが解ったろ? 気が済んだか・・・」

 

アーロン「ハチ・・・」

 

クロオビ「まさかハチが・・・」

 

ゾロ「悪いが てめェは眼中にねェ 早くルフィを助けに行かねェと・・・・・・!!」

 

ヨサク「アニキ!?」

 

ゼロ「ゾロ。」

 

クロオビが後ろからゾロに襲い掛かろうとしていた。

 

クロオビ「貴様よくもハチを・・・!!」

 

しかしサンジが蹴りを入れてきたが、クロオビはしっかり左腕の盾で防御。

 

ヨサク「コックの兄貴・・・」

 

ゼロ「サンジ・・・」

 

クロオビ「貴様・・・」

 

サンジ「えらくスッ飛ばしてくれたもんだな」

 

クロオビ「ほう・・・おれの正拳で死なない人間が”東の海(イーストブルー)”にいるとはな」

 

サンジ「たぶんいっぱいいるぜ とあるレストランなんかにゃ特に」

 

クロオビ「ナメられたものだ」




原作中やアニメでもハチへの決め技は”龍・巻”でした。なので風を本当に起こせる風神剣を持たせて、”竜巻斬り”をさせれば良いと思いました。


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第67話「騎士道VS魚人空手」

ゾロ「早くルフィを・・・」

 

ゼロ「やめとけ そんな体で海に入ったら死ぬぞ。」

 

サンジ「だな・・・」

 

ゾロ「うるせェ あいつはもう限界だ!! お前の勝負を待ってるヒマはねェ!!」

 

サンジ「あーーーーわかってる!!」

 

サンジ「もう時間ねェことくらいわかってるよ そんなこと百も承知で止めてんだ てめェこそ黙ってろクソ野郎が!!」

 

ゾロ「!?」

 

サンジ「こうすりゃ文句ねェだろう!!?」

 

サンジは海へ飛び込んだ。

 

クロオビ「くははははは 面白い!! 魚人のおれと水中戦を!!?大馬鹿野郎だな!!」

 

ゾロ「バカ野郎っ!!!無茶だ!! これが こいつらの狙いなんだぞ!!!」

 

アーロン「シャハハハハハ!!!よォく思い知れ!!てめェらが たかだか・・・・”人間”であることを!!! そしてレプリロイドよてめェは入ったら故障だろうよ!まったく大バカ野郎だな!!」

 

ゼロ「少ししたら援護向かわせるか・・・」内部の下着ララ(それに水中でも地上と同じ行動できるし、違う点はジャンプ力がちょっと上がるくらいだから・・・)

 

ゾロ「援護・・・?」

 

サンジは海を潜り、底のルフィの元へ向かう。

 

サンジ(何だ・・・!?あれは確か 村の・・・・・・!!? 首が・・・ルフィの首が伸びてる・・・!?)

 

ゲンゾウはルフィの胸を押し続け、水を吐き出させる行為を続けていた。これはカナヅチの人が水の中で溺れた際に応急処置として行われる事で、男性がH的でなく、人命救助の為に女性の胸を押し続ける事でもやります。ご存じの人は多い筈です。

 

ゲン(息を吹き返せ・・・・・・!! 間に合ってくれ・・・!!急がねば私の息も持たん)

 

地上でもノジコはルフィの首を持っていた。

 

ノジコ(ごめん・・・!!体ごと引っ張る力はないけど せめて あんたのこの伸びる首で水を吐いて呼吸だけでも!!)

 

 

サンジ(なるほど石を砕けねェが呼吸はできるってわけか!!)

 

サンジ(ーーーってことは おれが石さえ蹴り砕けば 後は あのおっさんに任せられる!!)

 

しかし、後ろからクロオビの攻撃が。

 

クロオビ「魚人空手!!! #腕刀斬り”っ!!!」

 

サンジは空気を吐いてしまう。

 

クロオビ「・・・・・・フン ココヤシ村の連中か・・・つまらんマネを・・・!!」

 

ゲン(しまった!!見つかった!!)

 

クロオビはゲンの元へ接近。

 

クロオビ「そんなことをして命を引き伸ばしたところで 何になる!!そのまま貴様も沈めてやる!!!」

 

だがサンジがクロオビの髪を引っ張って止めた。

 

サンジ(行かせるかよォ・・・!!!)

 

クロオビ「本気でおれと水中戦をやる気か・・・!? 息を止めることで精一杯の下等種族が・・・・・・!!」

 

クロオビ「よかろう やってやる!! ”イトマキ組手”!!!」

 

クロオビは後ろ髪をサンジの腹に巻き付ける。

 

サンジは蹴り上げるが、クロオビは容易く避ける。

 

クロオビ「フン・・・甘すぎる陸でのキック力は半減だな だが”魚人空手”は水中でもなお威力が落ちる事はない・・・」

 

クロオビ「むしろ技によっては倍増するのだ!!」

 

クロオビは構え、

 

クロオビ「”魚人空手” 海速!! ”腹下し蹴り”!!!」

 

クロオビはサンジの腹を蹴り、サンジは空気を吐き、クロオビは前に縦回転し、

 

クロオビ「”火華カカト落とし”!!!」

 

サンジの頭を蹴り落し、

 

クロオビ「”カチ上げ背足”!!!」

 

サンジは吐く。

 

クロオビ「”上段爆掌”!!!」

 

張り手で、壁まで吹っ飛ばした。

 

ゲン(!!!)

 

サンジは猛スピードで海面へ泳ぐ。

 

サンジ(く!!苦しいっ!!空気を吐き過ぎた 酸素 空気!!)

 

しかしクロオビによって防がれる。

 

クロオビ「どこへ行く・・・」

 

サンジ(くそ!!! 通してくれ!!空気!!! 息をさせてくれ・・・!!)

 

クロオビ「まったく呆れた打たれ強さだ・・・人間とは思えん」

 

クロオビ「だが見ろ これが・・・貴様の”騎士道”の果てだ!!! 貴様はおれから逃げようとして逃げられず 死に・・・ゲームは終わる」

 

クロオビ「ゲームが終わればおれは まずあの駐在を殺し 同時にゴム男も死ぬ 長鼻の男にもゾロにも、ロボ戦士に変わっている娘にもトドメを刺し、反乱を起こした村の連中はみな殺し!!」

 

クロオビ「この事態だ 裏切ったナミもただではおかん・・・・・・!! わかるか? しょせん口先だけの貴様の”騎士道”などでは・・・誰一人守れんのだ(・・・・・・・・)!!!」

 

と、その時。

 

クロオビの背に何かが数発直撃した。

 

クロオビ「ぐあァァァ!!?」

 

サンジ「!?」

 

クロオビ「一体何だ!?」

 

クロオビが後ろを見渡すと、上から影が下りて来た。

 

クロオビ「何だあれは!?」

 

降りて来たのは、タコ型レプリロイドであるランチャー・オクトパルドだった。

 

クロオビ「貴様 一体何だ!?」

 

オクトパルドは4本腕をクネクネしながらの挨拶を交わす。

 

オクトパルド「私は深海の武装将軍のランチャー・オクドパルドと申します。わずかな数分内の時間ですが、私の相手していただきます!」

 

サンジは苦しい表情を浮かべている。

 

オクトパルド「金髪のあなた 苦しいのでしょう。私がわずかですが止めておきます お行きなさい!」

 

サンジは頷きすぐに海面へ急いで向かい、海面に出た。

 

サンジ「っっぶはア!!!」

 

アーロン「出て来たか・・・さっきの奴が出したと思うタコのロボット・・・」

 

ゼロ「サンジ」

 

ゾロ「お前・・・ゼロが出したタコのロボットが来たろ?」

 

サンジは必死で呼吸してから、

 

サンジ「ああ。それと安心しろ あいつ(・・・)は無事だ」

 

ゾロ「本当か」

 

サンジ「半分(・・)な」

 

ゾロ「半分!?」

 

サンジ「事情は後だ・・・!!」

 

ゼロ「オクトパルドがまもなく消えて奴が海面へ出てくるだろうな。」

 

サンジ「じゃあ 上がれサカナ野郎!!! てめェはぶっ殺してやる!!!」

 

クロオビは海面へ出てきた。

 

クロオビ「タコのロボットがわずかだが、止めに来ていたがほんのわずかで消えた。それと分らんのか 水中だろうと陸上だろうと同じことだ おれは本気で怒ったぞ」

 

クロオビは陸に上がり、構える。

 

クロオビ「”魚人空手”の精髄で殺してやる 始めに貴様を吹き飛ばしたのは”百倍瓦正拳”」

 

クロオビ「だが おれの究極の技は”千枚瓦正拳”貴様の生存確率は・・・・・・ゼロだ!!!」

 

サンジは蹴りを入れる。

 

サンジ「首肉(コリエ)!!!」

 

クロオビは倒れる。

 

サンジ「肩肉(エポール)!!!」

 

カカト落としを決める。

 

サンジ「お前がおれから何を奪うって・・・!?」

 

サンジ「背肉(コートレット)!!! セル!!!」

 

背を攻撃し、胸に入れる。

 

サンジ「胸肉(ポワトリーヌ)!!!」

 

ヨサク達「「「・・・・・・・・・!!!」」」

 

サンジ「もも肉(ジゴー)!!!」

 

もも部分を蹴り、膝をつかせた。

 

クロオビ「・・・オ!!!オノレ・・・!!!」

 

クロオビ「おのれっ!!! 究極正拳”千枚瓦・・・」

 

サンジはトドメを刺す。

 

サンジ「”羊肉(ムートン)ショット”!!!」

 

サンジの蹴りによってクロオビは建物の壁から激突し、そのまま向こうまで吹っ飛ぶ。

 

サンジ「デザードは・・・要らねェか」




今話でX1登場のエックスとはイレギュラーハンターでの元同僚で、シグマの反乱に加担した異名が「深海の武装将軍」であるタコ型レプリロイドのランチャー・オクドパルドを召喚しました。


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第68話「ウソップVSチュウ」

クロオビは建物の向こうまで吹っ飛ぶ。

 

アーロン「・・・・・・」

 

アーロン「クロオビ・・・ハチ・・・」

 

サンジ「しょせん雑魚(ザコ) コックに逆らおうなんざ100と5万年早ェ。この”ゲーム”おれ達の勝ちだな」

 

ゼロ「だろうな。」

 

アーロンは立ち上がる。

 

アーロン「てめェら よくもおれの大切な同胞達を次々と・・・少し調子に乗り過ぎじゃねェのか!!!?」

 

ゾロ「オイ・・・ルフィが半分(・・)無事ってのはどういう意味だ」

 

ゾロは刀を持つ。

 

サンジ「とりあえず死にゃしねェってこった でも そのためにはおれが もう一度海底へ行かなきゃいけねェ」

 

サンジ「・・・どうもあいつが・・・ そうさせてくれそうにねェけどな」

 

ゼロ「ならおれ達で足止めしなきゃいかんな・・・」

 

その様子を見ていたノジコ。

 

ノジコ「すごい・・・ホントにすごい あいつらアーロン一味の幹部を二人も・・・・・・!!」

 

ゲンが海面へ出てきた。

 

ゲン「・・・はあっ!!はあっ!!・・・もうダメだ 息がもたん!!」

 

ノジコ「ゲンさん替わって!!今度はあたしが!!水は吐いてるもう少しなんだ!」

 

ゲン「あっち(・・・)はどうだ・・・!?」

 

ノジコ「大丈夫 誰も死んでない・・・!!それどころか・・・」

 

ノジコ「今まで ずっと抑えてきた 信じられない気持ちだけど・・・」

 

ノジコ「この戦いに 希望すら湧いてきたよ・・・!!!」

 

 

ウソップは倒れていた。

 

チュウ「チュッ・・・手こずらせやがって なんて凄まじい逃げ足なんだ・・・・・・!!だがあっけねェ”水鉄砲”一発で即死か・・・」

 

チュウ「さて戻ろう・・・あっち(・・・)もそろそろカタがついてる頃だろ」

 

チュウはアーロンの元へ戻ろうとした。

 

ウソップ(助かった・・・!! 成功!!こんな時のために作っといてよかったぜ”ケチャップ星”!! あいつ おれに”水鉄砲”とやらが当たったと思ってやがる!!へへ・・・さっさと帰りやがれ!!」

 

ウソップ(・・・ったく 恐ろしい種族がいたもんだぜ 町の民家を全部ひっくり返すような奴らだぜ? まあナミは可哀そうだと思うし 力を貸してェ気持ちはやまやまなんだが 死ぬのはちょっとパスだ・・・)

 

ウソップ(・・・で・・・でもあれだな・・・一応血ノチケチャップはついてるものの もう少し・・・なんかこう・・・死闘の跡ってのがほしいな・・・!!」

 

ウソップは起き上がり、腕の汚れをさすって落とす。

 

ウソップ「・・・・・・そうだ 体中ドロまみれで登場すりゃあ それらしく見えるかもな・・・!! 戻ったら・・・何て言おうか」

 

ウソップ「『いやー敗けちまったぜすまん』・・・か・・・?」

 

ルフィ《おれ達もう仲間だろ》

 

ウソップ「『いやー あの野郎 今一歩で取り逃がしちまった いやー ナミ泣くなよ 俺達は当然の事をしたまでだ』

 

ゾロ『死んだ方がマシだ』

 

ウソップ「『いやー お互いよく戦ったなァ』」

 

サンジ『レディを傷つける様なクソ一味より百倍いいか・・・・・・!!』

 

ウソップ「『いやー まさに死闘だったぜ』」

 

ナミ『私のビジネスのためよ こうするしかなかったの』

 

ウソップ「・・・・・・!!『いやーおれの傷は大したことねェよ・・・!!』」

 

ジョニーとヨサク『『お待ちしてやしたぜアニキ達にお嬢さん!!!』』

 

ノジコ『どれほど辛い選択だったかわかる?』

 

ゲン『戦うぞ!!!』

 

ウソップ「『いやー おれの戦いっぷりときたら・・・ ・・・・・・』」

 

雨野ララからも、

 

雨野ララ『ウソップさん あなたに必要なのは強者に立ち向かう「勇気」と、そして「覚悟」です。それを身につけるしかないです。あなたなら出来ます!』

 

ウソップ「『勇気と、そして覚悟・・・ そうなんだろうな ララ お前のアドバイス 身に染みるぜ。』」

 

ウソップ(今のおれって みっともねぇ!!!)

 

ウソップは立ち上がり、チュウに向かう。

 

ウソップ「ちょっと待てサカナ野郎ォ!!!」

 

チュウはウソップの掛け声で止まり、ウソップはビクッとする。

 

チュウ「なんだ まだ死んでねぇのか・・・チュッ」

 

ウソップ「当たり前だ! 半魚のヒョロ鉄砲なんか当たるかァ!!!」

 

チュウは向きを変える。

 

ウソップ(村を一歩出た瞬間からもう捨てたはずだ ”平穏”や”安全”なんて・・・!!毎日命張って生きてるから)

 

ウソップ(あいつらは本当に楽しそうに笑うんだ!!!)

 

ウソップはパチンコを構え始めた。

 

ウソップ(だから おれは海へ出ようと決意した!! あいつらみたいにめェいっぱい笑いたくて!!!)

 

ウソップ(今ここで覚悟を決めて全力で戦わなかったおれに あいつらと同じ船に乗る資格なんてねぇ!! ララにも認めてもらえねェ!!)

 

ウソップ「あいつらと本気で笑い合っていいはずがねェ!!!」

 

ウソップは火炎星を発射し、チュウの顔面に命中するがチュウは平然と突破し、ウソップの顔面を殴りつけ地面へ落とす。

 

チュウ「バカが・・・死んだフリでもしてりゃいいものを 脳ミソまで下等なんだな てめェは」

 

ウソップ「もう・・・終わったんだ」

 

チュウはウソップの脇腹を蹴る。

 

チュウ「ああそうさ 終わってるよ てめェはすでに!!!」

 

ウソップ「終わったんだ・・・・・・!!」

 

チュウ「チュッ?」

 

ウソップ「ウソップ ハンマーーーー!!」

 

ハンマー攻撃でチュウの顎に食らわし、輪ゴムもついでにやろうとした。

 

ウソップ「ウソーーーップ輪ゴーむっ!!!」

 

チュウはわずかだけ目を閉じるが、ウソップがいなかった。

 

チュウ「しまったァ!!!なんてバカな罠にはまったんだ俺は!! アノ野郎オオオオオ」

 

その時、瓶が飛んできてチュウはキャッチする。

 

チュウ「・・・・・・酒!?」

 

ウソップ「必殺”鉛星”!!」

 

瓶を破壊し、チュウの顔面を酒まみれにする。

 

チュウは田んぼの水辺りまで下がる。

 

チュウ「・・・く・・・!!チョコザイなマネばかりしやがって貧弱種族が・・・・・・!! チュッ」

 

チュウは田んぼの水に口をくっつけ吸水を始める。

 

チュウ「どこに隠れようとこの田んぼの水で 吹き飛ばしてやらぁ!!!」

 

ウソップ「チョコザイだろうがなんだろうが関係あるか! とにかく この戦い男ウソップ 逃げる訳にゃいかねェんだ!!」

 

ウソップ「敗けりゃあ死ぬさ・・・!! おれは もう海賊なんだ!!」

 

チュウは腹が膨れる程の水を一気に噴き出す。

 

チュウ「”水大砲”っ!!」

 

水鉄砲は林に命中し、木々は破壊された。

 

ウソップ「んな・・・!!! なんちう威力・・・!!!」

 

チュウ「!! 何で おれはあんなバカと戦わなきゃならねェんだ」

 

チュウ「丸見えだ・・・自分から」

 

チュウ「ハチの巣になれっ!!! ”百発水鉄砲”!!!」

 

チュウは現代日本の拳銃の弾並みの威力で、水鉄砲の連続発射を行う。

 

ウソップは頭抱えて木の陰に隠れるが、水鉄砲は木々に当たる。

 

ウソップ「うわあっ!! 何でバレたんだ!!?」

 

ウソップ「くそォ!!くそォッ!!・・・・・・見てろよ!!急ウソップ海賊団!!! カヤ!! おれは海へ出て海賊になった!!!」

 

ウソップ「おれは戦うぞ!!!いつかきっと・・・! ウソじゃねェ本物の”勇敢なる海の戦士”になるために!!! もう のんびりと楽しいだけの・・・」

 

ウソップ「”海賊ごっこ”は 終わったんだ!!!」

 

後ろの木が蹴り折られ、ウソップは前に転がる。

 

チュウ「何が終わったって?」

 

ウソップはパチンコを構える。

 

ウソップ「この勝負さ!!! 酒は燃えると知ってたか!!」

 

チュウ「!!!」

 

ウソップ「必殺”火炎星”!!!」

 

ウソップの火炎星を食らい、酒まみれのハチは上半身火だるま状態になった。

 

ハチ「ぎゃあああああ 水!! 水!!」

 

ハチは急いで田んぼの水へ向かい火を消そうと走った。

 

ウソップ「まずいっ!!」

 

ウソップはチュウの元へ走る。

 

ウソップ「ウソップ」

 

ウソップ「ハンマーーーー!!」

 

ウソップは跳び上がりハンマーでチュウを殴って、田んぼに落とし、そのままの勢いで田んぼの向こうへ落ちた。

 

ウソップは奴の確認をし、チュウは起き上がろうとした。

 

ウソップは連続で殴り、ようやくチュウを倒す。

 

ウソップ「勝った・・・」

 

ウソップは倒れる。

 

ウソップ「魚人に・・・見ろーー!! 俺だってやりゃあできるんだ!!!見たかコノヤロー!!! ナメンなチキショオ!!!」

 

 

ベルメールの家ではナミが左の肩に包帯を巻いていた。

 

ナミ「うっ・・・!!」

 

ナミ(もう泣くだけ泣いた・・・!! 弱音も吐いた・・・・・・!!覚悟も決めた!!)

 

ナミはタクトを持ち、アーロンの元へ向かう。

 

ナミ(行かなきゃ・・・・・・!! みんな戦ってるんだ!!!)

 

 

パークではアーロンによってゼロを除き、ゾロとサンジはアーロンの水攻撃に倒されていた。

 

ヨサク「ゼロの旦那 水の攻撃が効いてないのか!?」

 

ジョニー「ゾロやコックの兄貴二人は水をかけられて血ィ吐いて吹き飛んじまったが!?」

 

アーロン「レプリロイドのてめェは なんで効かねェんだ?」

 

サンジは立ち上がろうとする。

 

ゼロ「当然だ。俺は心を持った機械なんだ 魚人の水かけ攻撃なんぞボディは弾くだけだ!」

 

アーロン「チ・・・なぜかてめェが未知の脅威に見えてきたぜ。 それと金髪のてめェはもう立つこたぁねェだろ? てめェら程度の人間なら 直接手を下さなくても 少量の水がありゃ十分に殺せる・・・これが魚人と人間の力の差だ」

 

サンジ「ざけんな・・・!!!」

 

サンジは蹴りを入れるが、アーロンはかわし水をかけ、まるでショトガンのごとくサンジを吹っ飛ばす。

 

サンジは吐血する。

 

サンジ(ゼロの奴 こいつを余裕で倒せるはずなのに、ルフィの復活まで時間稼ぎをするつもりなのか。共に倒さなきゃダメって事か・・・ つうかサカナ野郎にとってただの”水かけ遊び”が・・・これがサメの力か・・・奴は別格ってわけだ・・・!!)

 

アーロン「ゼロだったな? てめェはどうやったら倒れるんだ?」

 

ゼロ「サメの歯での噛みつきでは噛み砕けんぞ。レーザーの類ならおれを貫くだろうがな・・・防御力は異常な高さの設計だからな。」

 

アーロン「くっ・・・」

 

ゼロは零影からKナックルにチェンジする。

 

アーロン「構えが格闘かよ・・・」

 

ゼロ「お前は水だが、おれは水に不利な火で戦ってやる。」

 

アーロン「てめェ おれをバカにしてんのか!?」

 

ゼロ「水に有利な電気技で戦ったら、強力過ぎてあっさりお前を倒してしまうからなんだよ!! こんなのルフィの復活までのハンデで単なる時間稼ぎに過ぎん!」

 

ゼロは余裕表情で構える。

 

アーロン「やってみろよ!!」

 

アーロンは両腕を広げる。

 

ヨサク「ゼロの旦那 余裕あり過ぎじゃねェのか?」

 

ジョニー「ルフィの兄貴が復活までのハンデによる単なる時間稼ぎに過ぎないって・・・」

 

村人「あいつ なんて余裕のある自信さなんだ・・・」

 

ゼロは走り出し2段ジャンプを行い、Kナックルによる火を纏った足での焔降脚をアーロンのボディに繰り出す。

 

アーロン「少しはやるもんだな・・・ちょっと効いたかもな。ていうか空中でまたジャンプとかとんでもねェぜ!」

 

村人「水に不利な火を纏った足でキックをやってちょっと効いたのか・・・?」

 

村人「ちょっと効いたの?・・・アーロンの言う通り空中でまたジャンプってとんでもない奴よね!?」

 

そこへ、

 

ナミ「アーロンッ!!」

 

ヨサク「・・・ナミの姉貴・・・!!」

 

村人「ナッちゃん・・・」

 

アーロン「ナミ・・・」

 

サンジ「ナミさん・・・・・・」

 

ゼロ「ナミ・・・」

 

アーロン「今ちょうど どこぞ(・・・)の海賊どもをブチ殺そうとしてたが 一人だけやれてねェ・・・お前は何しにここへ来た?」

 

ナミ「あんたを 殺しに・・・!!」



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第69話「ルフィ回復!ナミの決意と麦わら帽子」

アーロン「殺しに!? 俺達といや8年間・・・お前がおれを何度殺そうとした・・・? 暗殺・・・毒殺・・・奇襲・・・」

 

アーロン「結果おれを殺せたか!!? 水攻撃が効かずここで唯一立っているロボット戦士は俺から見たら未知の脅威になりそうなんで除外させてもらうが、貴様ら人間ごときにゃ俺を殺せねェことくらい身に染みてわかってるはずだ・・・!!!」

 

アーロン「いいか・・・おれはお前を殺さねェし・・・・・・・・・・・お前は 俺から逃げられん・・・!!! お前は永久にウチの・・・・・・”測量士”でいてもらう」

 

ナミ「!!!」

 

アーロン「だが 俺も知っての通り気の良い男だ!! 若い女を監禁などしたくねェ お前には できれば望んで測量士を続けてほしい」

 

アーロン「・・・・・・おれはこれからここにいるお前以外の人間を 全員ブチ殺すことになる訳だが、」

 

ナミ「!!」

 

アーロン「お前が もしまた”アーロン一味に快く戻り 幹部として海図を描くというのなら」

 

アーロン「そこにいるココヤシ村の連中だけは助けてやってもいい・・・・・・!!」

 

村人「!!」

 

アーロン「まあ・・・そこのレプリロイドって奴を含むこいつらはダメ・・だがな こいつら二人は容易に殺せるが、レプリロイドは何とかぶっ殺す。」

 

ゼロ「ほう。果たして俺を殺れるかな・・・傷一つ付けられていないのに。」

 

アーロン「痛いところはつくな 要はどっちにつくか・・・・・・・なんだよ・・・」

 

アーロン「ナミ・・・!!! お前はおれの仲間か? それともこいつらの仲間か・・・?」

 

ナミ「!」

 

ナミ(でも待って!レプリロイドのゼロは機械の体、チートに近い力を持つゼロはアーロンなんかに敗けるとは思えない・・・ルフィのあの言葉も疑わない!!)

 

ナミ「みんな!!!」

 

ナミ「私は・・・ゼロは敗けるとは思わない。信じようよ!」

 

村人「おっしゃーーー!!」

 

アーロン「チッ・・・全員ブチ殺し希望か・・・」

 

海中ではルフィが復活寸前だった。ノジコがルフィの腹を押し続け、ルフィの右腕が動いてノジコの腕を掴むと、海面の首だけ伸ばしゲンが両手で抑えているルフィは口から噴水の様に水を噴き出す。

 

その噴水にはゼロを含む全員が気が付く。

 

アーロン「何だ!!?」

 

ゼロ「ルフィ・・・気が付いたか。」

 

サンジ「ああ きた。後は足枷をはずすだけだ!!」

 

ゾロ「! ・・・何だ そういうことか・・・」

 

ヨサク「まさか」

 

ジョニー「ルフィの兄貴」

 

ナミ「え」

 

ゲン「おい!! 意識を戻せ!!」

 

ルフィ「ぶはァ!!!?」

 

ルフィは意識を取り戻した。

 

ゾロは右手で合図を送る。

 

ナミ「ゾロ・・・」

 

ゾロ「30秒!!それ以上はもたねェ」

 

ゾロは刀を咥える。

 

サンジ「それで十分だ!!」

 

サンジは再び海中へ。

 

アーロン「あんな所に噴水はねェぞ!? まさか あのゴム野郎か!!?」

 

その時、アーロンは頬を斬られる。ゾロは右手に風神剣を持ち、左手にジョニーの剣を持っていた。

 

ゾロ「気にすんな 何でもねェよ半魚野郎・・・・」

 

アーロン「その言葉は二度と口にするなと言っといたはずだぜ 瀕死のゾロよ」

 

ゼロ「俺もいるが イレギュラーのアーロンよ。」内部の下着ララ(ルフィが戻ってきたら、一緒にアーロンと決戦よ!)

 

ペケ(そうです!ナミ殿とこの島の今後の平和・・という未来の為にも!)

 

アーロン「ゼロ、てめェ・・・つうか俺を完全にロボット扱いしてやがんのか!?」

 

ゼロ「ああ! お前は魚人型レプリロイドと言っていいだろ!そして犯罪者ロボットであるイレギュラーだとも言っている!!」

 

ナミ達「「「魚人型レプリロイドって・・・アーロンを完全にロボット扱い!?」」」

 

すると、アーロンめがけて卵が飛んで来たが、それを砕く。

 

ウソップ「援護するぞゾロにゼロ!!!」

 

ヨサク「ウソップの兄貴!?勇ましい!!」

 

ジョニー「勇ましい・・・なんて堂々とした登場だっ!!」

 

ウソップは壁の穴から見ていた。

 

ウソップ「存分に戦え!!!」

 

村人達「そこかァ!!!」

 

ナミ「ウソップ!!」

 

ウソップ「聞けナミ!! おれ様が幹部(・・)を一人幹部(・・)を一人幹部(・・)を一人仕留めたぜ!!!」

 

ゲン「おい!自力で何とか脱出できんのか!?」

 

ルフィ「あ それはムリ 全然力入んねェの」

 

サンジ(頼むぜ ルフィ 頼みの綱はお前とララちゃんなんだ! 姿は見えない時はララちゃんと呼ぶぜ!)

 

ハチが起き上がる。

 

ハチ「ニュ・・・ てめェらの好きにさせてたまるか・・・!!」

 

サンジ(おれが足枷を蹴り砕けばあいつが暴れられる!! ルフィ ララちゃんと共に奴を叩き潰しまえ!)

 

ゼロもアーロンの視界に入り、物干し竿を出現させた。

 

ジョニー「旦那 また刀を出した!!」

 

アーロン「ゼロ 刀を出したからっていい気になるな!」

 

ゾロ「ゼロ それって!?」

 

ゼロ「ああ 妖刀だからな。」

 

ジョニー「妖刀なんすか!? あとコックの兄貴だ!!海中で何が起きてんのか知らねェがコックの兄貴の行動が”鍵”なんだ!!」

 

ヨサク「ゾロの兄貴にゼロの旦那!! アーロンの足止めだーーー!!」

 

ゼロは物干し竿の刀身を火に包む。

 

アーロン「刀身が火に包まれた!?」

 

ナミ「火に包まれた!!」

 

ジョニー「すげー!!」

 

アーロン「電気技は使わねェってのか。」

 

ゼロ「電気技はお前にトドメを刺す時だろうな!」

 

アーロン「ふん 悪魔の実の能力者は海中じゃあ その能力はもちろん もがく力すら海に奪われ死ぬはずだ そいつがまだ生きてるとすりゃあ 誰かがこの戦い(ゲーム)に 水を差してるって事になる!」

 

ノジコはルフィの足を抜くのに必死だった。

 

ルフィ「あれ?おっさん風車は? イカスのに」

 

ゲン「そんなこと今はどうでもよかろう!!」

 

ゾロ「水を差す!?」

 

ゼロ「そんな正式なゲームには思えんがな?」

 

アーロン「何にせよ 邪魔者は確かめる必要がある!!!」

 

ウソップ(なるほど つまりアーロンを海中へ行かせなければいい訳か!?)「おいアーロン!!! こっち向けェ!!!」

 

ヨサク「な・・・ウソップの兄貴!!?」

 

ナミ「!」

 

ウソップは輪ゴームをアーロンへ向ける。

 

ウソップ「ウソ~~~~ップ」

 

ウソップ「輪ゴーーーーム!!!」

 

アーロン「まずは死にてェのはてめェだなロロノア・ゾロ!! そしてゼロ てめェは何とかしてぶっ殺してやるがな。」

 

ウソップ「今だ いけっゾロ」

 

ウソップは輪ゴムを弾き飛ばしただけだった。

 

ナミ「あんた何がしたいのよっ!!!」

 

ゾロ「その”自慢の鼻”ヘシ折ってやる!!!」

 

ゼロ「行くぜ!!」

 

二人は剣を振るい、アーロンの鼻のノコギリ部分に命中させたが、折る事は難しかった。物干し竿の刀身の火で熱いだろうが。

 

アーロン「刀身の火が熱いぜ・・・それにヘシ折れねェから・・・・・・ ”自慢の鼻”だ!!!」

 

ゾロ「・・・・・・!!!」

 

ジョニー「見ろあそこ!!」

 

ヨサク「あっ!!タコ野郎が起きてる!! で・・・何やってんだ」

 

ハチは6本腕で防いでいた。

 

ハチ「は!!?」

 

ハチ「しまった!!輪ゴムが飛んで来るかと思った!!」

 

ヨサク達「「「何ィーーーーーーっ!!?」」」

 

ウソップ「何ーーーーーーっ!!?」

 

ウソップ「みろ!!おれの狙いはあいつだったんだ!!」

 

ナミ「アーロンって叫んでたでしょ」

 

ゾロ「タコ・・・」

 

ゼロ「あいつ・・・」

 

ハチ「お前らの思い通りにはさせんぞ・・・!!ロロノア・ゾロにゼロ!!!」

 

ハチ「海に入ったお前らの仲間を殺してやる!!」

 

ハチは海中へ飛び込む。

 

ゼロ「あいつ!?」

 

アーロン「悔しがるこたァねェ・・・どのみち てめェら全員 死ぬんだよ!!」

 

アーロンの鼻がゾロの方へ直撃。

 

ゼロ「ゾロ!?」

 

ジョニーとヨサク「「兄貴ィィ!!」」

 

海中では、

 

サンジ(ナミさんのお姉さまっ!! 後は俺に任せろ!!!)

 

ナミ(!!! 魚人っ)

 

サンジ(離れてお姉さま!!そんな石は俺の蹴りで)

 

ノジコは突然上がり始めた。

 

サンジ(タコ!?)

 

ハチ「タコ焼きパーンチ!!!」

 

サンジ(お姉さま!!?)

 

ウソップ「ゾロォ!!!」

 

アーロンはゾロの首を掴んで持ち上げ、ゼロはバランスを崩し、尻餅をついていた。

 

ゼロ「ゾロ!!?」

 

アーロン「この大層な包帯は・・・どこかで転んだか?」

 

アーロンはゾロの胸の包帯を強引に剥がす。

 

ゾロ「ぐア・・・・!!!」

 

アーロン「何だ この傷は・・・!!!」

 

ナミ「あ・・・!!!」

 

ゼロ「それは 鷹の目のミホークにやられた大傷だよ。」

 

アーロン「鷹の目だと・・・!?」(それは俺も知っている!世界最強の剣士と言われた男だ!!そんな野郎に斬られたのか!?)

 

アーロン(・・・・・・!! なぜ こんな体で生きてられるんだ・・・・・・!!?なぜ立ってられるんだ!!!)

 

ゾロはアーロンを睨みつける。

 

アーロン(何て目をしやがる これが死にかけの男の目か!!?)

 

アーロン(こいつは今・・・!!確実に ここで殺しておかねば・・・・・・・ならん男だ!!! このレプリロイドの奴もな!!!)

 

ゾロ「へへ・・・」

 

アーロン「ア?」

 

ゾロ「・・・大人しくしてりゃ・・・開かねェ傷もあったのにな・・・!!!」

 

アーロン「そういうことだな・・・てめェがてめェでおかしいか・・・」

 

ゾロ「おれの事じゃねェよ・・・!! タコ助・・・のことさ・・・」

 

アーロン「何!?」

 

ゾロ「言っただろ・・・このゲームはおれ達の勝ちだ だよなゼロ?」

 

ゼロ「ああ!!」

 

 

ハチは胸の傷が開いて、出血し倒れてしまう。

 

サンジ(チックショ~~~~)

 

サンジ(ちょっとビビっちまったじゃねェかっ!!)

 

サンジは岩を蹴り砕いた。

 

サンジ(だいたいてめェが全部話をややこしくしたんだ・・・・・・・!!)

 

ルフィ「お」

 

ノジコ(やった!!)

 

サンジ(行って来いクソ野郎 ララちゃん待ってんだ!!)

 

ルフィ「お!!」

 

ゲン「きたか小僧っ!!」

 

ルフィ「きた!!!」

 

サンジ(ララちゃんと共にあのサメ野郎をブチ倒せ!!!)

 

ゲン「ぬぐぐぐぐぐぐぐ」

 

ルフィ「おおおおおおお」

 

ルフィは空中へ舞い上がる。

 

ルフィ「戻ったぜァーーーーっ!!」

 

ドクター「ゴム小僧・・・・・・!!」

 

ジョニー「ルフィの兄貴ィ~~~~~~っ!!」

 

ナミ「ルフィ・・・・・・!!」

 

ウソップ「・・・・・・・・・!!!」

 

ゲン「ふう・・・・・・」

 

アーロン「ゴム野郎」

 

ゼロ「ルフィ・・・」

 

ゾロ「遅ェよ バカ・・・!!!」

 

ルフィ「ゾロ!!!」

 

ルフィは両腕を伸ばして、ゾロを掴む。

 

アーロン「!」

 

ゾロ「は!?」

 

ゾロ「オイ・・・やめろ・・・まさか」

 

ルフィ「にっ」

 

ルフィ「交代だ!!!」

 

ゾロを反対側へぶん投げた。

 

ゾロ「うわあああああ」

 

ヨサク達「「「「ドアホーッ!!!」」」

 

ルフィ「行くぞゼローー!!」

 

ゼロ「おう!!」

 

ゼロは風神剣を消して、立ってKナックルを構える。

 

ルフィ「ゴムゴムの鐘ーーー!!」

 

ルフィはアーロンの顔面に頭突きを決めて、

 

ゼロ「俺もな!竜巻旋風脚!!」

 

右足での旋風脚で、アーロンの脇腹を蹴る。

 

ヨサク「お・・・」

 

ルフィ「”銃弾(ブレッド)”っ!!!」

 

ルフィは至近距離での右腕で叩きこむ。

 

ゼロはパワーを抑えて、壁まで殴って吹っ飛ばした。

 

ルフィ「よっしゃ。」

 

ゼロ「さっさと起きろ 大して効いてないハズだ。」

 

アーロン「分かってたか・・・」

 

アーロンは起き上がる。

 

ジョニーとヨサク「「き・・・効いてねェ!!!」」

 

ルフィ「うん 準備運動」

 

ゼロ「俺はパワーをなるべく抑えているがな・・・」

 

ゾロ「あいつ・・・コロス・・・・・・!!」

 

アーロン「よくもまぁ けなげに食らいつくカスどもだ てめェも海の底で安らかに死んだ方が幸せだったのになァ」

 

ゼロは腕組状態。

 

ルフィは準備体操している。

 

ルフィ「ん!! ん!!  いや おれは助けてもらって嬉しいけど? ん」

 

ゼロ「この瞬間からお前は俺達に負けるがな。」

 

アーロン「まだ俺の負け決定じゃねェ・・・てめェらに俺の気持ちがわかんのか・・・?」

 

アーロン「虫ケラに愛すべき同胞達を潰された怒りだ・・・・・・!!!」

 

ヨサク「ゼロの旦那はともかくとして、ルフィの兄貴は大丈夫なのか アーロンに全然 効いてねェ・・・!!」

 

ジョニー「それよりゾロの兄貴はどこまで飛んでったんだよっ!!」

 

ウソップ「いけルフィにゼロ!!援護はおれに任せろ!!」

 

ナミ「援護はいいってば」

 

サンジ「もしあの二人が敗けるなら・・・あんたらも全員死ぬなァ」

 

ゲン「そうなるな・・・・・・」

 

ノジコ「その時は”東の海(イーストブルー)”も終わりだよ」

 

アーロン「一応聞くが おれとてめェらの絶望的な違いは何だ」

 

ゼロ「鼻に」

 

ルフィ「あご?」

 

ヨサク「二人ともふざけてるのか・・・」

 

ジョニー「いや・・・きっと本心だ」

 

ゼロ「そして・・・」

 

ルフィ「水かき!!!」

 

アーロンは怒る。

 

アーロン「種族だ!!!」

 

アーロンは噛みつきをやって来るが、ルフィとゼロは避ける。

 

連続で噛みつきを交互に二人にやって来るが、二人は避ける。

 

ルフィの首を掴んで石柱へ、叩きつける。

 

ゼロ「ルフィ!!」

 

アーロンはルフィの顔に噛みつこうとしたが、ルフィが首を横に伸ばして避けたが、石柱に噛みついたアーロンはそのまま石柱を噛み砕く。

 

ジョニーとヨサク「「うォあああああ!!石柱を噛み砕いたァ!!!」

 

ルフィはすんでの所でアーロンから離れ、ゼロもアーロンから距離を取る。

 

ルフィ「ういっ!!コエーコエー」

 

サンジ(なんて野郎だ あんなのに捕まったら歯型どころか 骨ごと食い千切られちまうぞ。しかしゼロは防御力がハンパなく高すぎる ヤツの噛みつきは効かねェのかもしれねェ・・・)

 

アーロン「これは生まれ持った(・・・・・・)魚人の力だ 天はてめェら人間を差別し力を与えなかった だから下等なのさ!!! 生まれた瞬間からすでに次元が違うんだよ!!!」

 

ゼロ「おれは力を持ってるがな・・・」

 

アーロン「ふん ゼロ。てめェは持っているんだろうが 見せてやるぜ。俺とてめェらの違いをな!!」

 

ルフィ「ああ 見せてみろよ。魚なんかにおれ達が敗けるかよ!!」

 

ゼロ「ああ 俺達が勝つ!」

 

ルフィ「おれは 海賊王になる男だ!!」




次話からアーロンとの決戦です。


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第70話「イレギュラーハンター&ルフィVSアーロン(前編)」

アーロンは足元のデカ石を掴み上げる。

 

アーロン「海賊王だと 笑わせるな。」

 

アーロン「てめェら下等な人間にこんな事ができるか? 石を割る事が」

 

サンジ「確かに人間が鍛えてどうにかなる問題じゃねェ 噛まれれば歯型が付くどころか、骨ごと食い千切られるぜ。ゼロはわかんねーが」

 

ルフィ「だからなんだ!! そんなの」

 

ルフィはすぐそばの石柱をぶん殴り、一部破壊。

 

ルフィ「自慢すんな!」

 

ゼロ「ああ 別に噛みつかんでも石を割るぐらいは俺もできるぞ!」

 

ヨサク「おお!!一本取ったぜ 兄貴に旦那!!!」

 

ジョニー「最もっす 結果は同じだ!!」

 

アーロン「屁理屈を・・・!!!」

 

アーロン「バカで非力で愚かな種族が人間だ!!! 海に沈んでも一人じゃ上がってこれねェ様なてめェに何ができる!!」

 

アーロンが向かって来るが、ゼロが走る。

 

アーロン「てめっ!?」

 

ゼロ「少しは俺の相手もするんだな!!」

 

ゼロは殴りかかり、アーロンの腹にもヒットし、多少は効いていた。

 

アーロン「少しは効いてるがな・・・」

 

ゼロ「今の所は火をちょっと強くすれば充分お前を殴り倒せる!」

 

ゼロはX8のKナックルでの必殺技・焔降脚を応用して両拳に火エネルギーを収束させ燃やす。

 

ルフィ「拳が燃えてる!?」

 

サンジ「なっ!?拳が燃えてる!?」

 

ヨサク「旦那!?」

 

アーロン「あくまで水に不利な火でやろうってのか!?」

 

ゼロは構える。

 

ゼロ「物干し竿の刀身の火も熱かっただろ?」

 

ゼロは連続でアーロンを殴り、最後には横顔を強く殴り、アーロンの歯が砕けた。

 

アーロンは一度倒れる。

 

アーロン「ウォ!!!!」

 

村人「な・・・!!!」

 

村人「アーロンの歯を砕いたァ!!!」

 

アーロン「グアアアアア!!!」

 

ルフィ「おお・・・」

 

ルフィ「それに俺に何ができるかだけどな 剣術はできねェんだ!」

 

ウソップ「ああ!? 何を言い出すんだあいつは?」

 

ルフィ「航海術も持ってねェし!!!」

 

ルフィ「料理も作れねェし!!」

 

ルフィ「ウソもつけねェし!!」

 

ウソップ「オイ」

 

ルフィ「でもな! 人に対する優しさくらいはあると思ってる!!」

 

ゼロ「フッ。あると思ってるか・・・」

 

ルフィ「おれは助けてもらわねェと生きていけねェ自信がある!!!」

 

アーロン「てめェのフガイなさを最後の以外は全面肯定とは歯切れのいい男だ!!! ゼロは船長じゃねェんだろ?」

 

ルフィ「ああ 船長は俺でゼロは仲間だけど、船長じゃねェ!!」

 

アーロン「なら変身前でのこの小娘の船での役割は何だ?」

 

ルフィ「手伝いとかか・・・」

 

ゼロ「変身中だけは船長のルフィを軽く超えるチートに近い存在なんでな。」

 

アーロン「チートだ?」

 

ゼロ「主に不正やずるい、イカサマの意味があるチート。だから結構力を抑えないと、下手すれば世界観そのものを破壊しかねないって事だ・・・」

 

村人「今の聞いたか?」

 

村人「聞いた・・・チート。主に不正やずるい、イカサマの意味がある。下手すれば世界観そのものを破壊しかねない・・・怖ェ。」

 

アーロン「だがまァ・・・てめェみてェな無能な男を船長に持つゼロを含む仲間達はさぞ迷惑してるんだろう なぜ てめェの仲間は必死にてめェを助けたんだかなァ・・・」

 

アーロンは立ち上がる。

 

アーロン「そんなプライドもクソもねェ てめェが一船の船長の器か!!? てめェに一体何ができる!!!」

 

ルフィ「ゼロと共にお前に勝てるから!!」

 

サンジ「・・・・・・ったりめェだクソ野郎」

 

ゾロ「もし死んだら殺してやる・・・ ゼロの奴はやれねェか・・・」

 

ウソップ「援護は任せろ!!!!」

 

アーロン「ほざけ 下等種族!!!」

 

アーロンは前の歯が落ちて、新しい歯が再生した。

 

ルフィ「げっ!!歯が治った!!」

 

ゼロ「ほう・・・」

 

アーロン「サメ(・・)なんだ 次から次へと生え変わるさ 前よりもさらに頑丈な歯にな!!」

 

アーロンは口の中に手を入れて、歯を掴み抜いた。

 

アーロン「何度でも!!!」

 

歯は再生した。

 

アーロン「何度でもだ!!!」

 

また抜いた。

 

村人達は唖然。

 

アーロン「これが天の与えた特性」

 

ゼロ「おお・・・」内部の下着ララ(物干し竿の刀身とは再生力ではいい勝負できるじゃない!)

 

ペケ(ですね ララ様!)

 

ルフィ「すげェ」

 

アーロン「魚人がどれほど 上等な種族かわかってきたか?」

 

ゼロは物干し竿の所へ行き、物干し竿を拾う。

 

ルフィ「ゼロ?」

 

ゼロ「ならこの物干し竿とお前の歯はいい勝負できるぞ!」

 

ルフィ「なんの勝負だ?」

 

ゼロ「やってみれば分かるさ。」

 

アーロン「なら やれるもんならやってみろ!”(トゥース)ガム”!!!」

 

アーロンは両手の歯を持ちながら、二人に襲い掛かってきた。

 

ゼロ「ルフィ!!避けろ!!」

 

ルフィは避けてゼロは物干し竿を歯に噛みつかせ、アーロンは手に力を込めて刀身を砕く。

 

アーロン「刀身が折れちゃ使えねェな!」

 

ゼロはニヤッとし、

 

ゼロ「それはどうかな? 伸びろ物干し竿!」

 

村人「何!? 伸びろ?」

 

刀身が伸びて再生した。

 

アーロン「何だと!?」

 

ヨサクとジョニー含む村人「「「何ーーー!?」」」

 

ナミ「刀身が伸びて再生した!?」

 

ルフィ「すっげーーー!」

 

アーロン「てめェ・・・伸びる刀とかそんなのアリかよ!?」

 

ゼロ「ならお前の生え変わるその歯も、そんなのアリなのか?」

 

アーロン「俺のはアリだ! 自分の歯だからな!! てめェだクソゴムがァ!!」

 

アーロンはルフィに襲い掛かるが、ルフィは何とか掴んで防ごうとした。

 

しかしアーロンの歯に噛みつかれるが、ルフィはアーロンの部下の一人を盾に使い防御した。

 

ゼロ「考えるもんだな・・・」

 

アーロン「てめェクソゴム・・・・・・!!!」

 

ゼロ「おいアーロン 少し面白い物見せてやる!!」

 

ゼロはナミ達の近くまで走る。

 

アーロン「面白い物だと・・・!?」

 

ナミ「面白い物・・・?」

 

ゼロ内部の下着ララ(アーロンにはナミちゃんが女の子としてどれだけ苦しんだか知ってもらうために、あの子を召喚するわ!)

 

ペケ(ララ様 あの子とは?)

 

ゼロ内部の下着ララ(すぐに分かるわ!!)

 

デバイスの召喚モードで、ある女性レプリロイドを選んだ。

 

するとゼロの横の地面に召喚ゲートが出現。

 

アーロン「ここで見た奴!?」

 

召喚ゲートからせり上がって来たのは、X4に登場した初の女性レプリロイドのアイリスであった。レプリフォースステージ2のボスとして登場した時と同じように両手には謎のオーラを放つ赤い玉を持っていた。

 

アーロン「何だ今度は!?」

 

これには村人達は驚愕しかない。ゾロ達は驚きはしたが、何回かは見ているので慣れた。

 

村人「あの子は!? 顔と髪があるが、体は機械!?」

 

アイリス「ゼロ 兄さんは? あの時兄さんとは戦わないでと言ったのに・・・」

 

ゼロ「アイリス 今度はカーネルと共にこの世界で戦う事になるだろう。これからはカーネルとは一緒だ カーネルもアイリスと共にと望んでいるはずだ。」

 

アイリス「ええ。なら今度は力を貸すわ 相手はあの鼻の長い奴ね?」

 

ゼロ「ああ 奴はアーロン そこにいるナミを8年間も苦しませてきた非道な魚人だ! お前は同じ女として許せるか?」

 

アイリス「いえ。私も女として8年も苦しませた者を許せる訳がありません。8年も苦しませてきたというのは頭の中も含めて相当なイレギュラーね、やってやるわ。」

 

ゼロ「よし 一時的に相手してやれ!トドメを刺すのは俺とルフィだ! だがこの戦いが終わるまでは消えるな!」

 

ルフィ「アイリス お前の事は全書で確認したぜ。おれルフィだ よろしく!!」

 

アイリス「お会いできた事を光栄に思います よろしくルフィ・・・この戦いが終わるまでは消えないでおくわ。アーロン お相手いたします。」

 

アーロン「チッ・・・。」

 

アーロンは両手の歯を持ったまま構え、アイリスは両手に持った赤い玉を空中に浮かせ、赤い玉と連動してアイリスはアーマーを部分的に装着していく。

 

ナミもさすがに驚かずにはいられない。

 

ナミ「あのアイリスって女の子のレプリロイド、鎧に包まれた。」

 

アイリス「兄さん 私を守って・・・」

 

アイリスはゲーム内のゼロと戦う前と同じセリフを言い、アーロンに低空飛行で向かって行く。

 

ゼロ「アーロン 攻撃した方がいいぞ すればするほど後ろへ下がるからな。もちろん追尾してくる。」

 

アーロン「何!?」

 

アーロンは歯による連続攻撃を仕掛けるが、ボディは傷つかずアーマーアイリスから小型の機雷が数個放出される。

 

アーロン「何だ!? これは!?」

 

小型機雷はアーロンに迫って来て、アーロンは破壊し機雷は爆発するが、同時にアイリスは迫って来るので交互に攻撃と機雷破壊をしなければならなかった。

 

ヨサク「あのアイリスってレプリロイド なんつー子なんだ・・・」

 

ジョニー「これじゃアーロンの方が疲れるぜ・・・」

 

アイリスはちょっと攻撃を食らってから、少し後ろに引いて右手のキャノン砲からレーザー光線を発射する。

 

ルフィ「ビームだ!? しかも極太!!」

 

ルフィは避けた。

 

アーロンも避ける。

 

アーロン「極太ビームを撃ってくるとは予想外だぜ!!」

 

アイリスは少しだけこの行動を繰り返すと、ボディから結晶体が飛び出し、地面に埋まる。

 

サンジ「結晶体が地面に埋まるってどういう原理だよ!?」

 

ノジコ「あのアイリスってレプリロイド 強すぎ・・・。」

 

ゲン「アーロンの歯で噛み砕けないというのは、ボディの強度が異常な高さなんだ・・・」

 

今度はアイリスと結晶体によるダブルレーザーだ。

 

一定時間この行動は続き、アーロンは何とか極太レーザーを避ける。

 

ゼロ「アイリス そろそろいいぞ。」

 

アーロン「この女ロボット 強すぎだァ・・・噛み砕けねェから俺としてはあんま戦いたくねェぜ・・・クソゴム てめェは忘れちゃいねェぞォォ!!」

 

ナミ「アーロンが恐怖する程の女のレプリロイド!?」

 

アーロンはルフィに標的を変え、ルフィの腹に噛みつく。アイリスはアーマーを解除し元に戻った。

 

ゼロ「ルフィ!!」

 

アイリス「ルフィ!?」

 

ヨサク「くらった!!!」

 

ルフィ「ぐあああああああ」

 

ルフィは根性でアーロンの首に噛みついた。

 

アーロン「いいか・・・サメの歯ってのァ肉を食いちぎる力があってこその・・・」

 

アーロン「サメの歯だ!!」

 

アーロンはルフィの右腕にそのまま噛みつく。

 

ルフィ「ウィ!!!」

 

ヨサク「うわあ!!!兄貴の腕が食いちぎられる!!!」

 

右腕はメキメキ鳴る。

 

ルフィ「あああああああああ!!!」

 

ルフィは左腕をアーロンに回し、地面に叩きつけた。

 

右腕は抜けて、共に倒れた。

 

ゼロ「ルフィ・・・」

 

ウソップ「・・・・・・う・・・・・・腕は無事か・・・!!」

 

ゲン「・・・・・・一歩でも退き下がってたら食いちぎられていた」

 

サンジ「あいつの場合 そんな動物の牙の仕組みまで頭回ってねェけどな・・・」

 

アーロンは起き上がり、海面に飛び込んだ。

 

ルフィは腹に噛みつく歯を抜いた。

 

ゼロ「ルフィ。」

 

ゼロはルフィの元へ。

 

ルフィ「ゼロ あいつは?」

 

ウソップ「ルフィ!!海だ!!!」

 

ルフィ「海・・・」

 

ルフィは海面へ目を向けると、ヒレが出ていた。

 

ルフィ「サメがいる!!」

 

ゼロとウソップ「「アーロンだ《だよ》!!」」

 

ヒレは海中へ。

 

ルフィ「何だ 潜ったぞ」

 

ゼロ「じゃあ 俺は潜って相手してくるか!」

 

ナミ「ゼロ あんた 潜るって!? 機械とはいえ呼吸とかは大丈夫なの!?」

 

ゼロ「ああ。水中ステージでも呼吸して戦えるようにもなってるからな! 小声で〈ゲーム世界の設定だが〉・・・」

 

ウソップ「何だそりゃ!?」

 

アーロン「海中で加速したおれのスピードは何者にも止められねェ・・・・・・!!!」

 

ゼロは海中に飛び込んだ。

 

アーロン「ん? ゼロ? 海中に飛び込んだら故障するだろう!!」

 

ゼロは底まで降り立ち、

 

ゼロ「アーロン! ここでも相手してやるぞ!! かかって来い!」

 

アーロン「何!? てめェ 呼吸してんのか!?しかも故障しねェって!?」

 

ゼロ「呼吸できないなんて一言も言ってないぞ。」

 

アーロン「だがな 海面まで上がれねェだろ!?」

 

ゼロ「上がれるさ!! 小声で〈壁蹴りでの壁登りがあるからな・・・〉」

 

ゼロはゼットセイバーを構え、フットパーツのダッシュ機能を使用した大ジャンプで壁に摑まり、地上と違い水中ステージではジャンプ力がちょっと上がり、壁蹴りでのダッシュ大ジャンプを使いアーロンの元へ。

 

アーロン「壁を足だけで蹴って登りやがった。一体どういうことだ!?」

 

ゼロはゼットセイバーを構え、X4の氷烈斬を食らわし、頭に直撃した。

 

アーロンは若干頭を抑える、少しだがダメージはあったようだ。

 

アーロン「ゼロ てめェ・・・」

 

ゼロ「海面に上がるか。」

 

ゼロは壁蹴りで壁を登り、海面へ向かう。

 

アーロン「逃がすか!! ”(シャーク)・ON”・・・」

 

アーロン「”DARTS(ダーツ)”!!!」

 

ゼロは海面に上がるが、アーロンの猛スピードの技を何とか避けた。

 

ルフィは避けられずに、吹っ飛ばされアーロンはアーロンパークの壁に激突。

 

ウソップ「何だァ!!?」

 

サンジ「!!! 魚雷!!?」

 

ヨサク「旦那が海面から上がって、アーロンが海から飛び出した!!!」

 

ルフィは地面に落下。

 

ルフィ「あ痛ででででっ・・・・・・!!」

 

ゼロはゼットセイバーからKナックルにチェンジ。

 

ゼロ「ルフィ 大丈夫か!?」

 

ルフィは腹を抑え、

 

ルフィ「あんま大丈夫じゃねェって・・・」

 

アーロン「ほォ・・・二人ともよくかわしたもんだ・・・」

 

アーロン「だがかわせばかわす程 地獄は続く・・・・・・!!!」

 

アーロン「”(シャーク)・ON・DARTS(ダーツ)”!!!」

 

アーロンは突っ込んできた。

 

ゼロ「ルフィ!!」

 

ゼロはルフィを蹴って、離れさせた。その間に入り地面をアーロンは鼻で突き刺す。

 

ルフィ「うげっ」

 

ゼロ「鼻で地面を突き刺すって何て奴だ!?」

 

サンジ「どんな骨してんだ・・・!!! あのサメ野郎っ!!!」

 

サンジ「鼻で地面に突き刺さってやがる・・・!!!」

 

アーロンはルフィに突進してきた。

 

ルフィは体勢を立て直し、今度はゼロの方にも。

 

ゼロ「ちっ・・・」

 

ゼロは何とか避ける。

 

ウソップ「おいルフィ ゼロ アーロンが海に潜ったぞ!!」

 

ヨサク「兄貴 旦那!!急いで隠れるんす」

 

ルフィ「・・・・・・いやだ」

 

ゼロ「おれも逃げる訳にはいかん。」

 

サンジ「何バカ言ってんだ 狙い撃ちにされるぞ!!隠れろ!!」

 

ルフィ「いやだ!!!」

 

ルフィ「とっ捕まえて あいつの鼻へし折ってやる・・・!!!」

 

ゼロ「できるのか!?」

 

ルフィ「できる!!」

 

ゼロ「言い切ったな。」




今話でX4に登場した初の女性レプリロイドであるアイリスを召喚しました。


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第71話「イレギュラーハンター&ルフィVSアーロン(後編)」

ルフィ「来てみろ サメ!!!」

 

アーロン「シャハハハハ いい度胸だ それとも・・・逃げてもムダだと悟ったか?」

 

ウソップ「ゼロ お前も隠れるんだ!! 隠れろよルフィ!!ゼロは上手く避けたけどお前はかろうじて全部食らってるぞ!! あの技をまともにくらったら即死だぞ!!!」

 

ルフィは両手を独特の構えにした。

 

ルフィ「”ゴムゴムの”・・・ ”盾”っーーーー!!」

 

ルフィは左手を伸ばす。

 

ヨサク「?・・・・・何だあの構えは・・・・・・」

 

ジョニー「まさかあんなんで受け止める気か!?」

 

アーロン「さっきの倍の加速距離だ!!! 心臓を串刺しにしてやる!!!」

 

アーロン「”(シャーク)・ON”・・・」

 

アーロン「”DARTS(ダーツ)”!!!」

 

アーロンは海面まで猛スピードでルフィに突っ込んだが、

 

ヨサク「くらったァ!!!」

 

ゼロ「ルフィ!?」

 

ルフィは盾で見事防いだ。そのまま弾き飛ばされた。

 

ウソップ「何だ!!? やられたのか!!?」

 

サンジ「違う 自分から弾き飛ばされたんだ!!!」

 

ルフィは壁に張り付く。

 

ルフィ「しっしっしっし!!破れたり!! もう その技は効かねェぞ!!!」

 

アーロンはルフィの真下から突っ込んできた。

 

ゼロはアーロンパークの壁を壁蹴りで登る。

 

これを見たルフィ達。

 

ルフィ「ゼロ!? 壁を足だけで登ってる!?」

 

ヨサク「旦那!? 壁を足だけで登ってる!? すげーー!!」

 

村人「何だとーーー!?」

 

ナミ「壁を足だけで!?」

 

アーロン「おれからは逃げられん」

 

ルフィ「コノヤロ・・・・・・!!勘だろ!!今の!!!」

 

アーロン「とどめだ!!!」

 

ルフィ「くらうかっ!!ゴムゴムの・・・」

 

ルフィは両手を伸ばして網状にした。

 

ルフィ「”網”っ!!!」

 

アーロンは網にかかる。

 

ルフィ「漁業漁業っ!!」

 

ルフィは手を元に戻し、

 

ルフィ「と!!」

 

両足を伸ばし、

 

ルフィ「”槍”ィ!!!」

 

アーロンの腹に食らわし地面に叩きつけた。

 

アーロンはダメージを相当受けたようだ。

 

アーロン「ガハッ!!!」

 

壁蹴りで登った屋根で見ていたゼロ。

 

ゼロ「ルフィ やるじゃないか。」

 

ウソップ「おォ!!!」

 

ヨサク「効いたァァ!!!」

 

ルフィ「・・・・・・ん?」

 

ルフィ「死んだか・・・・・・?」

 

アーロンは目を覚ますが、ギロッと目つきがやばかった。

 

ゼロ「アーロン!?」

 

ゲン「アーロンの目つきが変わった!!!」

 

サンジ「・・・・・・ありゃ”海王類”がブチ切れた時に見せる目と同じだ!!! 今の攻撃で奴はキレちまったんだ・・・!!!」

 

ナミ「アーロンのあんな目 初めて見た・・・・・・!!」

 

アイリス「目つきが怖すぎる・・・」

 

アーロンはルフィの頭を掴む。

 

アーロン「下等な人間がァ・・・!!!」

 

アーロンはルフィをぐるぐる回し、

 

アーロン「魚人の俺に・・・」

 

アーロン「何をしたァ!!!」

 

ルフィを建物の中へ投げ飛ばした。

 

ルフィは平気だった。

 

ルフィ「・・・・・・あー・・・びっくりした 痛くねェけどすげェイカってんなあいつ・・・」

 

アーロンはルフィに突っ込んできた。

 

アーロンは中に手を突っ込ませ、ある物を掴んで取り出した。

 

ルフィ「何だありゃ・・・」

 

ゼロ「でかすぎるぞ あのノコギリ・・・」

 

ヨサク「バカでけェノコギリだ!!」

 

ナミ「”キリバチ”!!!」

 

アーロンはキリバチを振りかざし、ルフィの所までジャンプし前回転でキリバチを振り下ろす。当然ルフィは上に避ける。

 

ゼロ「ルフィ!?」

 

ルフィはとにかく最上階前まで逃げて、アーロンはキリバチ攻撃を繰り返しながら追う。

 

ゼロも後を追う。

 

ナミ「ゼロ!!」

 

ジョニー「旦那!!」

 

村人「止まらない!!」

 

村人「追い詰められていく!!!」

 

ルフィは中へキリバチ攻撃で入った。

 

サンジ「中へ逃れた!!」

 

ナミ「最上階の左の窓・・・」

 

ナミ「あの部屋は・・・」

 

アーロンは中に入って来る。

 

アーロン「もう逃げられねェぜ ここはアーロンパーク最上階。とうとう最期の時が来たようだな・・・」

 

ゼロもやって来た。

 

ゼロ「ほう ずいぶんと凄い部屋だな・・・」

 

アーロン「テメェ・・・」

 

ゼロはルフィの傍まで来た。

 

ルフィ「なあゼロ この部屋紙ばっかだぜ」

 

ゼロ「ああ」

 

アーロン「ただの紙じゃねェ ここはな あの女に海図を描かせ続けさせる為の」

 

ナミ(測量室!!)

 

ルフィ「ナミの部屋・・・」

 

アーロン「これは全部ナミの描いた海図だ!!」

 

ゼロ「どんだけ描いたんだ ナミ・・・」

 

アーロン「8年間かけてナミの描いた海図だ」

 

アーロン「魚人(おれたち)にとって海のデータを取る事は造作もねェが測量士となれば問題は別だ 優秀な測量士が必要だったからな 世界中探してもこれ程正確な海図を描ける奴ァそういるもんじゃねえェ・・・・・・!! だから俺はあの女の才能に目をつけた。」

 

アーロン「あの女は天才だよ」

 

ルフィ「へーーー」

 

ゼロ「確かにそれは否定できんな」

 

ペンが落ちて来て、ルフィはそれを拾う。

 

ゼロ内部の下着ララ(血のついた羽ペン、ナミちゃん 結構辛い時もあったんだよね。ここが決着の場だしね。)

 

ペケ(はい アーロンを潰すんです!!ララ様!!)

 

アーロン「持ち合わせた才能を無駄にすること程不幸で愚かなことはねェ!!」

 

ルフィ「このペン 血が染み込んでる・・・」

 

アーロンはキリバチをルフィの首元へ持っていく。

 

アーロン「ここで海図を描き続けることがナミにとって最高の幸せなのさ!! おれの野望のためにな!!! その海図で世界中の海を知り尽くした時!!おれ達魚人に敵は無くなり!!! 世界はおれの帝国となる!!!」

 

アーロン「その足掛かりがこの島であり”東の海(イーストブルー)という訳だ!!!」

 

ルフィ「へー・・・」

 

ゼロ「ほう・・・」

 

アーロン「てめェらにこれ程よくあの女を使えるか!!?」

 

ゼロ「ならナミはここで笑顔で作業してたのか?」

 

アーロン「・・・!?」

 

アーロンはちょっと強張る。

 

ゼロ内部の下着ララ(やっぱり8年間 ナミちゃんは笑顔での作業じゃなかったみたいね・・・)

 

ルフィは羽ペンを置き、右手でキリバチの刃を掴む。

 

アーロン(何だ・・・?”キリバチ”が・・・ピクリとも動かねェ・・・!!!)

 

ルフィは刃を砕いた。

 

ルフィ「つかう(・・・)?」

 

アーロン「!!! キリバチを・・・!!」

 

ゼロ「お前はナミを何だと思ってるんだ」

 

アーロン「優秀な測量士よ・・・下等種族だが 頭がいい・・・他の人間どもをドブネズミ(・・・・・)とするなら さしずめクソ生意気な猫ってとこか・・・いずれにしろかわいいもんだ」

 

アーロン「これからもナミには この部屋で海図を描かせ続ける永遠にな メシだって与える 好きな服も買ってやるさ!”生きる”のに事欠くことは何もねェ ただおれのために海図を描き続ければそれでいい」

 

アーロン「あいつは 永遠におれの同胞・・・いや 仲間なのさ。」

 

ルフィは突然立ち上がって、机ごと蹴り、建物の外まで蹴っ飛ばした。

 

ジョニー「え!!!」

 

ヨサク「何だァ!!?」

 

サンジ「机・・・・・・」

 

ウソップ「机だ・・・!!」

 

ヨサク「ふう・・・」

 

ジョニー「何だ・・・ただの机かァ・・・」

 

ヨサク「いや驚いた おれァ てっきりルフィの兄貴かララのお嬢さんかと・・・」

 

ジョニー「コラ相棒!!おめェルフィの兄貴とお嬢さんの力を信じてねェのか!?」

 

ヨサク「オゥ!?ジョニー てめェだってビビってたじゃねェか」

 

ジョニー「バ・・・お・・・おれはあれよ も・・・勿論アーロンの野郎だとよ・・・」

 

ナミ「ルフィ・・・ララ・・・?」

 

ルフィは周辺の物を外まで蹴っ飛ばす。

 

ゼロもFA(フォースアーマー)・エックスに交代し、X4の特殊武器・ダブルサイクロンのチャージの片手版で棚を建物の外まで、吹っ飛ばす。

 

アーロン「てめェら どういうつもりだァ!!?」

 

ナミ「ルフィ・・・ララ・・・?」

 

ウソップ「何なんだ 竜巻らしき物と一緒に物が吹っ飛んでねェか?」

 

アーロン《さァ 今日から ここからお前の部屋だ・・・・・・!! お前の机!!お前のペン!! 必要な物は全て揃ってる!!》

 

机は地面に激突して、壊れた。

 

アーロン「てめェらやめねェかァ!!」

 

アーロンはキリバチ攻撃で止めようとするが、ルフィとエックスは避ける。

 

アーロン「く・・・!! 海図が」

 

そして内部の物を吹っ飛ばす。

 

アーロン「お・・・おれの海図を」

 

過去のアーロンは小さかったナミを抑えつける。

 

アーロン《このガキ おれを騙せると思うな!! ウソの海図を描きやがって!! あっ!!!》

 

アーロンはルフィの首を掴み、壁へ抑えつけた。

 

FA(フォースアーマー)・エックス「ルフィ!?」

 

アーロン「てめェ8年がかりで描かせたんだぞ!! おれの野望を!!」

 

次の落下していく海図達。

 

少女ナミ《・・・・・・ベルメールさん・・・!! ノジコ・・・・・・!!》

 

ルフィ「うがァア!!!」

 

エックスも迷わず、ダブルサイクロンのチャージを片手で放つ。

 

ヨサク「こりゃ相当激しい戦いだ」

 

ジョニー「ああ 死闘って奴だ・・・」

 

ヨサク「違ェねェ・・・」

 

ナミは右手で口を抑え、泣いた。

 

ナミ(ありがとう・・・)

 

アーロンはキリバチを捨て、ルフィとエックスの首を掴む。

 

アーロン「てめェら やり過ぎだ!!」

 

ルフィ「うるせェ!!」

 

ルフィはアーロンをぶん殴り倒れさせる。

 

ルフィ「こんな部屋があるのがいけねェんだ!! 居たくもねェあいつの居場所なんてぶっ壊してやる。」

 

FA(フォースアーマー)・エックス「ルフィ トドメだ!」

 

ルフィ「ああ ゴムゴムの!!!」

 

ルフィは右足を天高く伸ばして、FA(ホースアーマー)・エックスは飛行形態のアブソリュート・ゼロと交代し飛んで天井を破壊し、その場で待機。

 

アーロン「図に乗るな・・・!!!たかだか てめェら下等種族ごときに 落とせる このアーロンパークじゃねェぞ!!!」

 

アーロンはかがみながら大口を開け、

 

アーロン「”(シャーク)・ON”・・・!!!」

 

アーロンは回転し、突進してくる。

 

アーロン「”歯車(トゥース)”!!!」

 

ルフィは足をアーロンの背中に叩きつけ、ゼロはまた赤い姿に戻り、Kナックルに降下し、雷を帯びた拳の雷迅拳を背中に食らわす。

 

アーロン「ガフッ」

 

ゼロとルフィ「「あああああああ《おおおおおおお》!!」

 

アーロンを最下層にまで落とし、ゼロはアーロンと共に行く。

 

見ていた全員はびっくり。

 

ルフィは足を戻す。

 

アーロンパークの海賊旗が括りつけられていた鮫の頭ごと落下し破壊された。

 

ゼロ「倒したか・・・ルフィ!!」

 

ルフィ「よっしゃ!!ゼロ・・・」

 

しかし建物からパラパラと音がし、

 

ドクター「み・・・見ろ!!今の衝撃でアーロンパークが!!!」

 

村人「バカな!!」

 

村人「崩れそうだ!!」

 

ドクター「危険だ みんな離れろォ!!」

 

カバンを持ったジョニーは、

 

ジョニー「ナミの姉貴!!急いで!!」

 

ナミ「でも まだルフィとララが中に!!!」

 

アーロンパークは崩壊した。

 

ナミ「ルフィーー!!ララーーー!!」

 

ゾロは寝ていたが、上から落下してきたガレキで額を打って、目を覚ます。

 

ゾロ「・・・・・・ 何だよ 騒がしいな・・・ ルフィ ララ・・・」

 

 

完全に崩壊したアーロンパーク。

 

ドクター「アーロンパークが・・・崩れた・・・!!」

 

ジョニー「兄貴・・・お嬢さん!!」

 

ヨサク「・・・中で一体何が起きたんだ・・・!!」

 

サンジ「どっちが勝ったんだ!!」

 

ゲン「・・・・・・この崩壊では・・・まさか・・・」

 

ウソップ「ルフィ・・・ララ・・・」

 

すると、ガレキからルフィが出てきて立ち上がる、

 

ナミ「ルフィ・・・」

 

ゼロも出てきて立ち上がった。

 

ナミ「ゼロも!!」

 

ジョニーとヨサク「「ヴァ~~~~ニギャ~~~~~!!ダ~~~~ン~~~~~ナ!!!」」

 

アイリス「ゼロ・・・」

 

ウソップ「ゼロは大丈夫みたいだけど、ルフィは・・・」

 

ルフィ「ナミ!!!」

 

ナミ「・・・・・・?」

 

ルフィ「お前はおれの仲間だ!!!!」

 

ナミは二人が勝ったと思い、涙目になった。

 

ナミ「うん!!!」

 

村人「勝ったのか・・・」

 

ゲン「勝った・・・」

 

ドクター「勝った・・・」

 

ジョニーとヨサク「「勝ったんだ!!」」

 

村人は盛大に歓喜した。

 

村人「アーロンパークが落ちたァ!!!」

 

サンジは「やったぜお姉さま」とノジコに抱きつこうとしたが、ノジコはゲンに抱きついたので空振り。

 

ゲン「まさか・・・まさか夢じゃあるまいな こんな日が来るなんて」

 

村人達はゼロとルフィを胴上げした。

 

ウソップ「よくやったぜ二人とも、ただ真打ちの俺の出番もとっといてくれたら、もっと褒めてやるとこだがなーー!!」

 

サンジ「ハラハラさせやがる。次からは手っ取り早く片つけやがれっての」

 

ナミも二人の元へ来た。

 

胴上げの途中でルフィとゼロは落ちてしまった。

 

ルフィ「あははは こりゃすげェや。」

 

ルフィの頭に帽子が被らされる。

 

ナミは後ろに立っていた。

 

ルフィとゼロも立つ。

 

ルフィはナミとタッチし、

 

ナミはゼロと向き合う。

 

ゼロ「フッ。」

 

ゼロは電磁波球体に包まれ、瞬時に制服着用とデバイス装着の雨野ララに戻った。

 

雨野ララ「ナミさん あなたとこの村はこれで救いましたよ。」

 

ナミ「うん!!」

 

ネズミ大佐「そこまでだ貴様らァ!!」

 

村人「あいつは・・・!!」

 

ネズミ「今日はなんというラッキーデー!! いや ごくろう戦い一部始終を見せてもらった まぐれとはいえ貴様らのような名もない海賊に 魚人共が敗けようなどとは思わなかった 最も不思議なのは貴様だ 姿を変えるそこのピンク髪の小娘!!」

 

雨野ララ「私ですか?」

 

ネズミ「貴様は一体何者だ?」

 

雨野ララ「私は元いた世界では普段は女子高校生又は女子高生という呼び方もある学生、学んで生きてた身だったんです。16歳ですしね」

 

ネズミ「ジョシコウコウセイ? 元いた世界だ?」

 

ルフィ達を除く村人達は疑問顔に。

 

雨野ララ「私は生死の空間の管理者的存在である女神様の絶大な力で別の世界からの転生してきた、生まれ変わって来た人間です。」

 

ネズミ「女神の絶大な力で別の世界からのテンセイ、生まれ変わって来た者・・・」

 

雨野ララは左手首のデバイスをネズミに見せる。

 

雨野ララ「このデバイスで変身中の私は「イレギュラーハンター」を名乗り、チートに近い存在ですので」

 

ネズミ「チート?イレギュラーハンター?」

 

雨野ララ「チートは主に不正って意味で、ズルイやイカサマの意味があります、下手をすれば世界観そのものを破壊しかねないって事です。ロボットだけで結成された治安組織・イレギュラーハンターの役割はあなた方海軍と似ています、人間に害をなす犯罪者ロボットを排除と海軍の視点では犯罪者と認識の海賊を逮捕する事や死刑する事。」

 

ネズミ「ほう!確かに似てはいるが、それより船長はどいつだ!?」

 

雨野ララ「麦わら帽子のルフィさんですよ。私はルフィ以上の力を持っている事になるかもですけど船長じゃありませんから。」

 

アイリス「ララ様 言ってよかったの?」

 

雨野ララ「別に構わないよ・・・」

 

雨野ララはジョニーの元へ行き、

 

雨野ララ「ジョニーさん 預けたスマホとカバン返してくれます?」

 

ジョニー「はい。お嬢さん どうぞ」

 

雨野ララ「ありがとうございます!」

 

雨野ララはスマホとカバンを返してもらった。

 

ネズミ「だがまあ アーロンに渡すはずだった金も このアーロンパークに貯えられた金品も全て私のものだ!! 全員武器を捨てろ!!貴様らの手柄 この海軍第16支部大佐ネズミがもらったァあ!!」

 

ゾロに後ろから首を掴まれた。

 

ネズミ「ああああああっ!!?」

 

ウソップ「ゾロ!!」

 

ゾロ「人が大いに喜んでる所に水差すんじゃねェよ」

 

ネズミ達は叩きのめされた。カバンとスマホを持った雨野ララも一旦ルフィ達の所へ戻った。

 

ネズミ「おばえら おでに手ェ出してびろ ただじゃすばないからなァ?」

 

サンジ「まだ言ってんのか・・・」

 

ナミはルフィに帽子を被せ、ネズミの目の前で座る。

 

ナミ「ノジコを撃った分と・・・・・・ ベルメールさんのみかん畑をぐちゃぐちゃにしてくれた分・・・」

 

ネズミ「あァ?」

 

ナミはタクトでネズミを海面までぶっ飛ばした。

 

海兵「大佐ァア!!!」

 

雨野ララ「フフ。いい気味じゃない」

 

アイリス「確かにそうね。」

 

ノジコ「ありがと!ナミ スッキリしたよ」

 

ゲン「あと千発ぐらい入れてやれ!!」

 

ネズミは海面に上がり、ナミにヒゲを掴まれる。

 

ナミ「あんた達はこれから魚人達の片づけ!!ゴサの復興に協力!!アーロンパークに残った金品には一切関与しない事!!あれは島のお金なの、分かった?」

 

ネズミ「痛い痛い ゆーどーりにしばす!!」

 

ナミ「それともう一つ 私のお金返して!!!」

 

ネズミ「返すっす返すっす もーどーでもいいっす」

 

ネズミは部下と立ち去る前に、

 

ネズミ「覚えてろ この腐れ海賊ども!! 麦わらのルフィに、普段はジョシコウコウセイで変身中はイレギュラーハンターのララ!」

 

ネズミ「忘れんな!!てめェら 凄いことになるぞ!!俺を怒らせたんだ!!後悔してももう遅い!!復讐してやる!!!覚えてろ!!」

 

ネズミは部下と共に去って行った。

 

サンジ「ララちゃん きみも凄いことになるそうだよ。」

 

雨野ララ「凄い事ねェ・・・」

 

アイリス「これは余程の事件にされるかと・・・」

 

ルフィ「なんであいつ 俺が海賊王になる事知ってんだ」

 

ゾロ「そうじゃねェだろバカだな お前」

 

ウソップ「おい どうする!?マジで凄い事になったらどうする!!?」

 

ドクター「さァ みんな!!!私達だけ喜びにひたってる場合じゃないぞ!!! この大事件を島の全員に知らせてやるんだ!!」

 

村人「おお!!」

 

村人達は走る。

 

村人「アーロンパークが滅んだんだ!!!」

 

アイリス「ところで戦いが終わるまで消えるなって言ってたけど、私はどうします?ララ様・・・」

 

雨野ララ「確かに言った。いずれまた召喚するだろうけど、しばらくは消えないでね。一定期間みんなと旅しよう」

 

アイリス「うん。というわけでルフィ達しばらく一緒に旅しますね」

 

ルフィ「おう!」

 

サンジ「よろしくな! アイリスちゃん ロボットなのに髪の毛あってめっちゃ可愛いぜ!」

 

サンジはアイリスの可愛さにメロリン状態であった。

 

ゾロ「確かに そうだな・・・」

 

ウソップ「おう よろしくなアイリス!」

 

そして海軍第16支部

 

ネズミは電々虫で本部へ報告する。

 

ネズミ「もしもし!?」

 

本部《はい海軍本部》

 

ネズミ「もしもし!!?本部か!!? こちら海軍第16支部大佐ネズミ!!!M・C(マーリンコード)00733!!」

 

ネズミ「本部に要請する!!」

 

本部《そう怒鳴らなくても聞こえてるよ》

 

ネズミ「いいか麦わら帽子をかぶった”ルフィ”という海賊!! そして特にもう一人 本人曰く「普段はジョシコウコウセイで変身中はイレギュラーハンター」となるララという小娘だ、変身中はチートに近い存在らしい。並びに以下4名の”その一味”を 我が政府の『敵』とみなす!!!」

 

本部の海兵「ルフィとララ・・・ね。それとジョシコウセイとチートって何すか?」

 

ネズミ「本人曰く「チートとは不正やずるい、イカサマの意味があり、下手をすれば世界観そのものを破壊しかねない危険さ」だ!! ジョシコウコウセイってのはガクセイという学んで生きてる身だそうだ!奴は「別世界からテンセイしてきた者、生まれ変わって来た人間」っと言っていた。かのアーロンパークの無敵と言われた”アーロン一味”を討ち崩す脅威 危険性を考慮し、その一味の船長と、船長ではないのにそれ以上のチートに近い力を持つ小娘に多額の賞金をかけられたし!! 特にチートに近い存在の小娘は絶対船長以上のとんでも額だ! 写真を送信(おく)る!!!」

 

本部の所へ、ルフィと右手にスマホ持ったララの写真がファックスのように送信された。

 

ネズミ「もっとマシなのは撮れなかったのか 右手の物がちょっと気になる小娘の方はマシだがな!」

 

海兵「まあ あれしか」

 

本部《早急な事実確認の(のち)・・・()に承認を求める》

 

ネズミ「いいな!! その二人は凶悪な海賊だ!! 小娘の方は見た目のピンク髪の美しさに惑わされるなよ!! 生死問わず!!! 全世界指名手配の”賞金首”にしてくれ!!!」



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第72話「ナミの旅立ち」

村人達はアーロンパークが滅んだ事で盛大な歓喜になっていた。

 

村人「みんな 歌え 騒げ!! アーロンパークは滅んだ!俺達はこの日の為に生きて来た!今日笑うために生きて来たんだ!」

 

村人達はお祭り状態だった。

 

村人「明日も明後日も倒れるまで祭りを続けるぞ!!」

 

ノジコは民家のベンチで飲んでいた。

 

ゴサの少年「お姉ちゃん!!」

 

少年がノジコの所へやって来た。

 

ノジコ「チャボ。」

 

チャボ「今見て来たんだ アーロンパーク! すっげーコナゴナになってたよ!」

 

ノジコ「もの凄かったろ?」

 

チャボ「あんなにしちゃうなんてすごい男なんだろ? どの人? アーロンを倒した奴って?」

 

ノジコ「でももう一人いるよ。女の子だけど。」

 

チャボ「女の子!?」

 

ノジコ「確か あたしより年下の16歳って言ってたね。」

 

チャボ「16歳の姉ちゃん!?」

 

ノジコ「男の方は麦わら帽子で、女の子の方は隣にロボットがいる方だよ。」

 

チャボ「ロボット!?」

 

ノジコ「顔は人間と間違えそうで髪の毛があるのに、体は機械なんだ。麦わらの男はそこにいる。」

 

ルフィは外の巨大テーブルで、すっげー勢いで料理を食べていた。

 

ララは近くの民家のベンチに座って、隣にはアイリスもいた。

 

ララが村人達による一番の注目人物で、一部の村人による人だかりもできていた。

 

左手首のデバイスは装着したままだ。

 

チャボ「何なの あの姉ちゃん!?ピンク髪のすげー綺麗なんだけど!! 服だって見た事ない!!」

 

ノジコ「本人曰く「私は別の世界からのテンセイ者、ようは生まれ変わってきた人間です」ってね」

 

チャボ「テンセイ? 生まれ変わった?ってどういう事だよ?」

 

ノジコ「人間 一度死んで生まれ変わる これがテンセイだそうだよ。」

 

チャボ「そうなのか!?あの女の子ロボットは!?」

 

ノジコ「あの子はアイリスって言うらしいよ。ララが変身していた赤い鎧のゼロって奴に召喚されたの。」

 

チャボ「しょうかん?」

 

ノジコ「あのララが変身していたエックスやゼロって奴はレプリロイドって言う私ら人間と同じくらい考える力を、「心」を持ったロボットだって。」

 

チャボ「ロボットは機械だろ!? 機械が「心」を持つって・・・マジかよ。」

 

ノジコ「私だって驚きだよ。」

 

ゾロはドクターの元で、腹の大傷の治療を受けていた。

 

ゾロ「うぎゃああああああっ!!」

 

ウソップ「まだやってるぜ」

 

サンジ「かなりきてんなゾロの奴・・・」

 

ウソップ「そりゃそうだ ホントなら全治2年だとよ」

 

 

ドクター「バカもんが!!こんな大傷自分で処理しおって!!お前らの船にゃ”船医”もおらんのか!?」

 

ルフィ「医者かーそれもいいなー・・・」

 

ゾロ「ルフィ。」

 

ルフィ「でも音楽家が先だよな」

 

ゾロ「何でだよ」

 

ルフィ「だって海賊は歌うんだぞ?」

 

ゾロ「だからどうして先なんだよ?」

 

ルフィ「なあ ドクター ナミは?」

 

ドクター「ん?」

 

ルフィ「ここにもいないみたいだけど・・・」

 

ドクター「ナミ ここにいなければあそこだろうて。」

 

ルフィ「ん?」

 

 

ナミはベルメールの墓へ来ていた。

 

ナミ「ねえノジコ ゲンさん・・・!!」

 

ノジコとゲン「「え?」」

 

ナミ「ベルメールさんが生きてたらさ 私が海賊になること止めたと思う?」

 

ゲン「お前が海賊に!? バカも休み休み言え 大切な娘に海賊などさせるわけがないだろ!!」

 

ノジコ「止めないね!!」

 

ゲン「ノジコ!!」

 

ノジコ「もし 止めたとしてもあんた言う事聞くの?」

 

ナミ「べー!!!絶対聞かないっ!!」

 

ゲン「そうか。わっはっはっはっは!!」

 

ノジコ「何よゲンさん」

 

ゲン「お前らは間違いなく ベルメールの子だよ!!」

 

ゲンはこの場を去ろうとする。

 

ノジコ「ゲンさん?」

 

ゲン「ナミ お前の気持ちは決まってるんだろ? なら思い通りに生きろ お前の母親の様に ベルメールもそれを望んでいるはずだ。」

 

 

そして日が暮れ、夜になってもお祭り状態が続く。

 

村では立食パーティが続く。

 

ゾロは酒を飲む。

 

サンジ「あー食った まーたまには食うだけってのもいいか 傷はもういいのかゾロ」

 

ゾロ「こんだけ食って寝てりゃ治る」

 

サンジ「そうかい。」

 

ゾロ「しかし まだ続くのかよバカ騒ぎ もう3日目だぜ?」

 

サンジ「いいんじゃねェか 喜びたい時は思いっきり喜べばいいんだから」

 

ララがトレイを持って、二人の所へ。

 

サンジ「おお ララちゃんにアイリスちゃん!!」

 

ララ「二人とも 結構食べました?」

 

アイリス「料理がたくさんです!!」

 

サンジ「そりゃそうさ! パーティだから!」

 

ゾロ「ララ おめェも食うんだな・・・」

 

ララ「やっぱり運動程度に魚人達と戦ったからでしょうね。」

 

ゾロ「魚人共とのあれを運動程度で済ます気かよ・・・」

 

サンジ「ララちゃん とんでもねェぜ!アイリスちゃんもアーマー姿の時はびっくりだったぜ。」

 

アイリス「そうですか!!それに私はレプリロイドですから、料理を食する事はないですが。」

 

ゾロ「だろうな。」

 

とそこへルフィが来て、

 

ルフィ「おいサンジ!!お前が食ってたメロン何か乗ってなかったか?」

 

ララ「ルフィさん・・・」

 

アイリス「ルフィ。」

 

ゾロ「お前のその両手の肉は何だよ?」

 

サンジ「そりゃ乗るさ ”生ハムメロン”だから生ハムが乗ってた」

 

ルフィ「”生ハムメロン”!!? 美味そうだ どこにあった!?」

 

サンジ「村全体が立食パーティだからな どこから持ってきたかな ん?」

 

ルフィは行ってしまった。

 

ララ「行っちゃった。」

 

ゾロ「もう行ったよ」

 

サンジ「あいつ三日間食いっぱなしだな。」

 

ララ「私 もうちょっと料理食べて来まーす!!行こうアイリス!!」

 

アイリス「はい!!」

 

ララとアイリスはテーブルの方へ向かう。

 

サンジ「なら 俺も腹ごしらえはすんだ じゃまあ一つ」

 

サンジは女性達の方へ、

 

サンジ「レッツナンパだーーーっ!!」

 

ゾロは酒が切れたので寝る。

 

ウソップは台を重ねて乗り、メガホンで号令的な事をやっていた。

 

ウソップ「えーおれ様が!!魚人の幹部を仕留めた キャプテ~~~~ンウソップだ!!」

 

村人「いいぞ兄ちゃん!!」

 

ウソップ「ウソップ 歌います!!」

 

ノジコ「なーーんだ つまんない」

 

チャボ「何が?」

 

ノジコ「もっといじけてるかと思ったのに 何で父ちゃんが死ぬ前にこうならなかったんだよーーーってさ」

 

チャボ「最初はそう思ったよ」

 

チャボ「だけどそんなこと 考えるだけムダだってわかったんだ」

 

ノジコはチャボの頬をつねる。

 

ノジコ「生意気」

 

チャボ「いででで 何でつねるんだよっ!!! わかんねェなんでだ」

 

ノジコ「せっかくまたいじめてやろうと思ったのに」

 

チャボ「充分イジメてんじゃねェかこの!! イレズミ不良女(・・・・・・・)っ!!」

 

ノジコ「あははははは!! 不良でけっこうっ」

 

ナミはドクターの元で左肩の治療を受けていた。

 

ナミ「消える?」

 

ドクター「完全には無理じゃな 傷は多少残る 刺青っちゅうのはそういうモンじゃ」

 

ナミ「・・・・・・うん バカだよね 一生消せないのにね」

 

少女ナミ《こんなの誰にも見られたくない ほんとは私 あいつらの仲間なんかじゃないのに・・・・・・海賊の烙印みたいじゃない・・・!!》

 

少女ノジコ《ナミ・・・・・・》

 

ナミ「・・・・・・」

 

少女ナミ《ノジコ!!どうしたの!?それ!!》

 

少女ノジコ《何ってこれ?どーってことないじゃん こんなの飾りだもん》

 

少女ノジコ《ナミと一緒だね! はははははは》

 

少女ナミ《はは・・・はは・・・はは》

 

ナミ「ねえドクター 掘って欲しい刺青(イレズミ)があるんだけど」

 

ドクター「んん?」

 

ナミ「これっ」

 

ナミは一枚の紙を出した。

 

ジョニーは一人の女性とダンスし、ヨサクは割りばしを鼻に差し込み、ざるを持って踊る。

 

村人「あははははは この二人踊れるぞ」

 

ウソップ「6曲目『ウソップ応援歌』!!」

 

ゲンはベルメールの墓に酒をかけた。

 

ゲン「ベルメールよ・・・お前の娘達は実にたくましく立派に育ったよ・・・」

 

ゲン「まるで生前のお前を見てる様だ・・・・・」

 

過去のゲン『何だってお前が海兵になるだと!?』

 

ベルメール『止めたってムダだよ!あたしは行くからね!あたしがそう決めたんだ!』

 

ゲン「我々はこれから 精一杯 生きようと思う」

 

ゲン「あまりにも多くの犠牲の上に立ってしまった だからこそ精一杯 バカみたいに笑ってやろうと思うのだ・・・!!」

 

数秒経過し、

 

ルフィ「生ハムメロン!」

 

ゲンはいきなりの叫びでびっくりした。

 

ルフィが来たからだ。

 

ルフィ「あり・・・この辺は食いモンねェな・・・まいった]

 

ルフィ「戻ろ」

 

ゲン「待て小僧っ!!」

 

ルフィ「? 墓か・・・・・・誰か死んだのか」

 

ゲン「ああ・・・死んだよ 昔な」

 

ルフィ「いや それはどうも このたびはゴチュージョーさまでした ん?」

 

ルフィ「グスーチョーさまでした? ゴツージョー・・・ゴトードー・・・・・・ん?」

 

ゲン「ご愁傷様だ」

 

ルフィ「それでした」

 

ゲン「おい小僧よ・・・ナミはお前の船に乗る 海賊になる・・・危険な旅だ」

 

ゲン「・・・・・・もしお前らがナミの笑顔を奪う様なことがあったら・・・私がお前を殺しにいくぞ!!」

 

ルフィ「まー別におれは奪わねェけどさ・・・」

 

ゲン「わかったな!!!」

 

ルフィ「・・・うん わ わかった。」

 

宴を続けて、ウソップ達や村人達は疲れて寝た。ララもさすがに限界が来て寝ていた。

 

ナミはベルメールの家で村を立て直すお金をでっかい袋に入れ、それを村のみんなの物とした。

 

そして、ベルメールとの日々の思い出に浸り、この村に帰るまでの別れとルフィ達と旅立つ準備でもあった。

 

 

そして出発の朝を迎えた。

 

ルフィ達はメリー号に乗った。

 

ララはカバンを船上に置き、スマホを制服の上半分の右ポケットに入れる。デバイスは左手首に装着中。

 

アイリス「ララ様 この船結構イカすね。」

 

ララ「でしょ?」

 

ゾロは最後の荷物を持って船に登る。

 

ウソップ「これで最後だよな?」

 

ゾロ「おう」

 

ルフィ「全部積み終わったか?」

 

ウソップ「ああ」

 

サンジ「さてと食料も結構貰ったし準備万端だ。」

 

ウソップ「何日もいなかったけよ、なんだか思い出深い島だったよな?」

 

ルフィ「ああ!」

 

ララ「村の皆さん いい人達ですしね。」

 

アイリス「だね。」

 

ルフィ「ララもアイリスもそう思うよな!」

 

ジョニーとヨサクは船の前にいた。

 

ヨサク「兄貴達やお嬢さんにはいろいろお世話になりやした あっしらはまた本業の賞金稼ぎに戻りやす」

 

ジョニー「ここでお別れっすけど またどっかで会える日を楽しみにしてるっす」

 

ゾロ「元気でな」

 

ジョニーとヨサク「「兄貴達も」」

 

ウソップ「しかし来ねェな」

 

ゾロ「来ねェんじゃねェのか?」

 

サンジ「来ねェのかナミさんは!!?」

 

ルフィ「お前な!!生ハムメロンどこにもなかったぞ!!」

 

ララ「サンジさん 落ち着いてください。ナミさん きっと来ますって。」

 

アイリス「待つしかないって。」

 

サンジ「だよね!! ララちゃん アイリスちゃん 分かってる!!」

 

ゲン「何!? 金を全部(・・)置いてく!?あの1億ベリーをか? 金を持たずに旅に出るのか? 第一あの金(・・・)はナミが命をはって・・・」

 

ノジコ「また盗むから いいってさ・・・・・・」

 

ノジコ「あの子一度言い出したら聞かないから」

 

ゲン「ばかめ・・・礼をし足りんのは我々の方だというのに・・・!」

 

ルフィ達は向こう側を見る。

 

ナミの姿が。

 

ララ「ナミさん!?」

 

サンジ「ナミさん!!」

 

ノジコ「ナミ!?」

 

ナミ「船を出して!!」

 

ナミは走り出した。

 

ウソップ「何だ走り出したぞ!!?」

 

ルフィ「船を出せってさ・・・」

 

ゲン「まさかあいつ・・・我々に礼も言わせず 別れも言わずに去るつもりか!?」

 

村人「そんな・・・」

 

ルフィ「帆を張れ!!!」

 

船は帆を張り、進む。

 

村人「止まれナッちゃん!!!」

 

村人「礼くらい言わせてくれ!!」

 

村人「あいつら船を出しやがった!! 君らにもまだ礼を・・・」

 

ルフィ「出航ーーー!!」

 

ゲン「待て!!そんな勝手な別れ方は許さんぞ!!」

 

サンジ「おいこんな別れ方させていいのか?」

 

ルフィ「いいじゃん別に あいつが決める事だ。」

 

ナミは大ジャンプし、船に跳び乗った。

 

ナミは服をまくり上げ、大量の財布を落とす。

 

村人達は自分の財布を探すが無い。

 

ナミ「みんな 元気でね」

 

ゲン「や・・・」

 

ゲン含む村人達「「「「「「やりやがった あのガキャーーーーーッ!!!」」」」」

 

ウソップ「おい 変わってねェぞコイツ」

 

ゾロ「またいつ裏切る事か」

 

サンジ「ナミさんグーーーッ!!」

 

ララ「ナミさんらしい。」

 

アイリス「確かに。」

 

ルフィ「だっはっはっはっは」

 

村人「この泥棒ネコがァーーーーっ!!」

 

村人「戻って来ォい!!」

 

村人「サイフ返せェ!!」

 

村人「この悪ガキィーーーッ!!!」

 

ナミ「ふふっ」

 

村人「いつでも帰って来いコラァ!!!」

 

村人「元気でやれよ!!!」

 

村人「お前ら 感謝してるぞォ!!!」

 

ルフィ「しししし」

 

ゲン「小僧!!」

 

ルフィ「!」

 

ゲン「約束を忘れるな!!」

 

ルフィはニッと笑いつつ、親指を立てた。

 

ナミ「じゃあね みんな 行って来る!!!」

 

ノジコ「やられた!!」

 

ノジコ「我が妹ながらやってくれるわ 楽しくやれよっ」

 

ドクター「ホレ・・・ゲンゾウ」

 

ドクターは一枚の紙を手渡す。

 

ゲン「ん?何だドクターこれは・・・」

 

ドクター「あいつ 懲りずにまたそんな刺青(イレズミ)を入れて行きおった」

 

ゲン「何のマークだ?」

 

ドクター「”みかん”と”風車”だそうじゃ」

 

ノジコ「あれ?ゲンさん 風車どうしたの?」

 

ゲン「フ・・・もう必要あるまい」

 

 

赤子ナミ《うわあああああん》

 

ベルメール《ほら!!ゲンさん!!ナミに近づかないでよ!!》

 

ゲン《いやだって 私だってその子の笑顔が見たいっ》

 

ベルメール《ゲンさんの顔コワイからナミが泣いちゃうのよ!!》

 

ゲン《そ・・・そんなこと言われてもなーーー・・・》

 

ゲンは頭に風車を刺し始めた。

 

ゲン《どうだっ!!これなら喜んでくれるだろう!? 私はずっとこうしてるからどうだ ナッちゃーん!!》

 

ベルメール《あのねェ 風車なんかさしてもナミが・・・》

 

赤子ナミ《キャハハハハハハハ》

 

ベルメール《あっ 笑った》

 

ベルメールの墓には置いてある1個のみかんと回転する風車が地面に刺され供えられていた。



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第73話「雨野ララ ルフィと共に賞金首に! その額ルフィより遥かに上の桁違い!?」

時間はだいぶ遡り、ララはカバンを持ってアイリスと共に船に女神が出現させてある手のひら静脈認証システムの扉に近づき、手を添えようとするとゾロが傍まで来て、

 

ゾロ「ララ 何だ この扉は?」

 

ララ「ウソップさんの故郷を出発して、結構経ってから女神様に頼んで、私の望んだ居住スペースを作ってもらったんです。中は完全な異空間というか。」

 

ゾロ「もしかしてウソップに自分の素性話したあの時にか?」

 

ララ「はい。外とは完全に遮断され、外とは時間の流れ方も違って音は一切漏れません」

 

アイリス「ではララ様 入ろっか?」

 

ララ「うん!」

 

ララは扉の鍵の役割を果たす手のひらを添える画面に、手をくっつけシステムが認証中し、画面が赤から黄緑に変わった。

 

ララ「ロック解除っと。」

 

ゾロ「ララ 俺も入ってみていいか?」

 

ララ「私が選んだメンバーしか入れないルールにしていますので、ゾロさん あなたはその内にでも」

 

ゾロ「そうか・・・ほかに選んだメンバーはいんのかよ?」

 

ララ「はい! 今いるメンバーではルフィさん、ウソップさん、サンジさんの3人です。アイリスはもちろん入ってOK。」

 

アイリス「当然。」

 

ゾロ「じゃあ 俺はここから離れるぜ・・・」

 

ゾロは扉から離れ手すりの所に座り込む、ララは扉を開けると、中は広大な広さの異空間で設備が現代日本のマンションレベルだった。

 

ララは中に入り、アイリスも後を追うように続けて入り扉が閉められる。

 

扉の内部の異空間兼ララの居住スペース

 

ララはここで一度、素のララとして振る舞う。

 

ララ「ふう。少し一息つきたいし すぐ左側が浴室だよね?」

 

アイリス「そうだね。トイレと洗面所の一体型で。」

 

ララ「なら 入ろうっと。この中は外とは完全に遮断され、時間の流れ方も異なり、音は一切漏れない。」

 

ララとアイリスは左の扉を開けると、大型脱衣所でトイレと洗面所で全自動洗濯機も洗剤入りで完備であった。

 

ララ「洗濯機も完備とは女神様気前いいわね。でも電気は大丈夫かな?」

 

アイリス「女神様効果で永久バージョンなんだよ。」

 

ララ「そっか・・・それとペケ 声出して大丈夫だよ アイリスだし。」

 

ペケ「ララ様! アイリス殿」

 

髪飾りのペケは応対する。

 

アイリス「ペケ! ロボットバージョンになれる?」

 

ペケ「はい!」

 

ペケは髪飾りからロボット形態に変わる。

 

ララ「じゃあ お風呂入ろうっと。」

 

ペケ「ララ様 私も浴室に入ってもよろしいですか?」

 

アイリス「私も!! お風呂は入らないけど話はできるし。」 

 

ララ「構わないよ ロボットだしね!」

 

ララはカバンを置いて首輪含む制服と下着、靴下も脱ぎ全裸状態だが、小さい棚を開いてタオルを持つと、ララの89という豊満なおっぱいで乳首もくっきり見えていた。

 

アイリス「ララ様 おっぱいがほんと大きい・・・。」

 

ララ「まあ ララちゃんのスリーサイズを完璧再現だからね! おっぱいなんて89もあるし」

 

ペケ「本家のララ様のスリーサイズを完璧再現、ララ様 転生前はちょっと控えめで大きい胸は羨ましかったとか?」

 

アイリス「きっとそうだよ。」

 

ララ「うん 転生前は80、1くらいだったから。若干巨乳もいいだろうし」

 

3人は浴室に入ってきた。

 

そして扉の外側のルフィ達は、

 

ルフィ「おいゾロ ララとアイリスはどこ行ったんだよ?」

 

ゾロ「ああ そこの扉の中の向こうだとよ。」

 

ウソップ「扉? 何だ これ?」

 

ゾロ「女神様に頼んで自分の居住スペースとして自由出現だってよ。ウソップに素性を話したあの時にな。扉の中は異空間のようになってて、完全に外と遮断され、音も漏れないし、外と扉の中の向こうでは時間の流れ方も違うそうだ。」

 

ウソップ「あっ あん時か!!」

 

ナミ「何よ ソレ!?」 

 

サンジ「じゃあ 今すぐに中に入って・・・」

 

ゾロ「あいつは自分が選んだメンバー以外は入る事はできないルールにしてるって。管理者はあいつなんだ。許可もなく入れないんだよ 俺たちは。」

 

ルフィ「そうなのか!? あいつが選んだメンバーってのは?」

 

ゾロ「今いるメンバーだと、ルフィ、ウソップ、サンジ お前ら3人らしい。おれはその内にでもらしい。」

 

ナミ「あたしが選ばれてない・・・アイリスはどうなの!?」

 

ゾロ「アイリスはあいつが召喚した女ロボットなんだ 特例で共に居て、当然のように入れるんだよ。あいつにもナミを選ばなかった理由もあるんだろうよ。」

 

サンジ「おれはアイリスちゃんがしばらく共にいる理由が分かるぜ!」

 

ウソップ「なんだよそれ?」

 

サンジ「当然 可愛いからなんだよ!!そして優しさもあるんだぜ!!レプリロイドだが。」

 

ルフィ「ふーん。それと今まで召喚してきたレプリロイド達は、前に全書で見せてもらったステージのアナザーボスやボス達だったんだな。X4のあのアイリスはゼロを使った時のみのボスなんだ・・・」

 

ウソップ「へェ・・・」

 

ナミ「なるほど・・・」

 

ゾロ「そういう事か。まあ 近いうちに入れて貰えるんじゃね?俺は寝るぜ。」

 

ゾロは寝た。

 

ナミ「ほんとにこいつは寝てばっかじゃないの・・・」

 

浴室ではララは体を洗っていた。アイリスとペケ・ロボット形態は近くで立っていた。

 

アイリス「ララ様 今後の悪魔の実の能力者達の戦いに備える対策はある?」

 

ララ「うん 特に身体を自然物に変えたりする自然(ロギア)系に対しては、女神様に頼んで船の外側に設置したデータ送信の転送マシンとデータ受信部搭載アーマーパーツカプセルでプログラムデータを装着させる。唯一武装色の覇気のような感じで物理攻撃可能な(スーパー)チートのオリジナルアーマー。それで対抗するの。それと長時間飛行に特化した空中アーマー、ギガアタックでセイバーでの超必殺技も加えて、4つのパーツを性能とかでプログラムしないとね 一度資料の参考としてXの全アーマー紹介の全書でね。」

 

アイリス「アーマー名は決めているの?」

 

ララ「うん 7を除きX4から8までの第1、第2のアルティメットアーマーやコマンドミッションのハイパーモ-ド2の第3版、そして第4のアルティメットアーマーとして、ドラゴンゴッドアーマーね。漢字で言うと龍神の鎧なの!」

 

ララは身体を洗い終え、お湯が張られた風呂に体を浸かる。

 

アイリス「なんでそんなアーマー名に?」

 

ララ「あのね、アラバスタの砂人間・クロコダイルや空島に(ゴッド)・エネルという無敵と称される程の力の雷を操る自然(ロギア)系能力者の神様がいるから。神には神ってね。ちょっと厨二っぽいかな?」

 

アイリス「そんな事ないよ。だって対抗する為でしょ・・・?」

 

ララ「うん プログラムするのはもうちょっと経ってからね。」

 

ペケ「ララ様 結構考えてらっしゃいますね。」

 

ララ「ペケ。私がなぜアラバスタの砂能力のクロコダイルや空島の神を名乗る雷を操る能力者の事を素の私の状態でアイリスには話せるか分かる?」

 

ペケ「まあ 大体は・・・」

 

アイリス「私が人間の心を持つとはいえ、ロボットだからだよ。」

 

ペケ「あっ なるほど。」

 

アイリス「生き物である精神年齢が幼かったりする人間とかはベラベラと余計に話してしまう事があるからね。脳を含めた自身が機械である私なら少しも疑う事もなく、完全な安心と信用が出来る。ララ様 そうよね?」

 

ララ「そう。ペケ 確か衣類をスキャンってできるんだよね?」

 

ペケ「はい!本家のララ様の時と同じようにできます。」

 

ララ「なら この先に上陸するローグタウンの服店で、何着かスキャンしてくれるかな?」

 

ペケ「主の為なら。」

 

アイリス「ララ様のローグタウンの衣服着用、見てみたいなぁ・・・」

 

ララ「髪飾り状態のペケを外したら、作中の時みたくスキャンした服は溶けるように消えちゃうよね?」

 

ペケ「髪飾り状態の私はララ様の意思で手で外せる以外は無理です、そこは心配不要でしょう! 事故的に動物などに外せません。」

 

ララ「なら安心ね。ロボット状態だと目立つから髪飾り状態でスキャンできるよね?」

 

ペケ「可能です!お任せ下さい!!」

 

アイリス「ペケ 自信満々なのね。」

 

ペケ「アイリス殿 私はララ様のお役に立てればそれで良いのです!!」

 

ララはお風呂から出ると、

 

ララ「このお風呂って浴槽内の掃除機能みたいのがついてるんだ。ならお湯を抜いてからお掃除機能開始で。」

 

ララは操作盤を操作した、浴室から出ると脱衣所で壁の手すりに掛けてあるバスタオルで体を拭く。

 

ララ「外での時間がある程度経過すれば、新聞配達の鳥が新聞と一緒にルフィくんの手配書も持ってくるし、私も手配書にされるわね。ネズミ大佐は特にルフィくんと私に目をつけてたし。」

 

ペケ「ルフィ殿の懸賞金は?」

 

そして身体が乾いてきたら、上下の白下着を着用と指定の黒靴下、そしてYシャツ含む上下制服とロザリオ括りつけの首輪を首に巻き付けていく。

 

ララ「最初は3000万ベリーだよ。私はきっと億超えクラスじゃない? チートは下手をすれば世界観そのものを破壊しかねない危険さの力!って言ったからね。本部もそれを聞いてきっと億超えクラスにする筈。」

 

アイリス「なるほど・・・」

 

ララ「ついでにハミガキもしとく。」

 

ララは洗面台のハブラシに水で濡らしてからハキガキ粉を塗り、歯を磨き数分経過で口を水でゆすぎ終える。そして脱衣所を出ると、

 

ララ「ペケ そろそろ髪飾りに。」

 

ペケ「はい!」

 

ペケは髪飾り状態に変化した、ララはそれを手に取り、左頭の耳のちょっと上辺りに装着。

 

ララ「ペケ 制服着用ね!」

 

ペケ「はい! 制服フォーム!」

 

ララはロザバン メインヒロインのロザリオ付きチョーカー着用の学生服を上下で着用。

 

ララ「そうそう 下着の上下はそのうち女神様に頼んでセクシー系の黒を転送してもらおうっと。サイズピッタリで。」

 

アイリス「ララ様の黒の上下下着・・・ちょっと見てみたい気が。」

 

ペケ「私もですな・・・」

 

次はキッチンのある扉に向かい、開けると見事な設備だった。

 

ララ「冷蔵庫もガスコンロも食器類や鍋類も完備とはすごい・・・冷蔵庫はっと。」

 

ララが冷蔵庫を開けると、各種のジュース類紙パックが。

 

ララ「コーヒー牛乳だね」

 

ララはコーヒー牛乳の紙パックを取り、扉を閉め、棚のコップに注ぐと飲む。

 

ララ「おいしい!アイリスはレプリロイドだから飲めないか。」

 

アイリス「うん 残念ながら」

 

ララ「じゃあ ついにあの部屋へ!」

 

ララはコップを水でゆすいでからアイリスと共に視聴覚室へ向かい、部屋へと入る。

 

ララ「タブレットとノートPCあるんだ・・・バッテリーは?」

 

ララはタブレットとノートPCの電源をつけると、画面が表示されバッテリーは二つとも∞表示で地球とのネット接続も問題なかった。

 

ララ「うん バッテリーは∞で、ネット接続も問題ないわ! それじゃモニターとブルーレイレコーダーは?」

 

ララはリモコンでモニターとレコーダーの電源をつけると、画面が表示され録画番組が結構ある。

 

ララ「バラエティやアニメは大体録画したかな・・・ちょっとだけ観よう。」

 

アイリス「私も!」

 

二人はほんとに少しの間だけ番組視聴し、ララは途中でトイレに行きたくなった。

 

そしてトイレで用を足し、戻ってきた。

 

アイリス「ララ様 そろそろ外に出る?」

 

ララ「そうね。じゃあ行こう タブレットはカバンに入れて今後外でも動画サイトで観れるし。パソコンとモニターは電源消す。」

 

ララは行動を起こして、タブレットが入ったカバンを持ち、アイリスと共に部屋を出て、靴を履き扉を開けた。

 

扉の開く音に反応したルフィ達。

 

ルフィ「ララ!!」

 

ララはアイリスも出たのを確認し、トビラを閉めて手のひら認証システムで鍵をロックした。

 

ララ「皆さん!!」

 

ルフィ「お前 中で何やってたんだ?」

 

ララ「近いうちに一緒に入る時が来た時にお見せしますわ。ルフィさん サンジさん ウソップさん!」

 

ララは笑顔で言う。

 

ナミ「私 数に入ってないんだ・・・」

 

ルフィ「しょうがねェよ ナミは選ばれてねェし、ララの許しが無いと中へは入れねェしな」

 

ララ「もしかしてゾロさんから?」

 

サンジ「そうなんだ あいつが君から聞いてたからな。」

 

ララ「サンジさんもびっくりするので、ほんとに近い内に、ね?」

 

サンジ「ああ 分かった。」

 

ウソップ「きっとだぜ!」

 

ララはカバンからタブレットを取り出すと、電源入れて動画サイトを開く。

 

ナミ「それは?」

 

ララ「地球で開発されたタブレットって奴です。」

 

ルフィ「へェーーーたぶれっとか・・・」

 

ララ「まあ 後で見せますから」

 

アイリス「今の所は我慢してください。」

 

ルフィ「うん。」

 

そしてルフィ達はそれぞれ持ち場の所へ戻り、ある程度の時間が経過した。

 

新聞配達鳥がやって来て、新聞を買ったナミだが、

 

ナミ「また値上がりしたの? ちょっと高いんじゃない?あんたんとこ」

 

 

鳥「クーーーー」

 

ナミはお金を鳥が首から下げているリュックに投入。

 

ナミ「今度上げたらもう買わないからね」

 

ウソップ「なにを新聞の一部や二部で」

 

ナミ「毎日買ってるとバカになんないのよ!」

 

ウソップ「お前 もう金集めは済んだんだろ?」

 

ナミ「バカ言ってるわ あの一件が済んだからこそ 今度は私は私のために稼ぐのよ ビンボー海賊なんてやだもん」

 

ウソップ「おい騒ぐな!! おれは今 必殺”タバスコ星”を開発中なのだ!!」

 

船のみかん畑に手を出すルフィだったが、

 

ウソップ「これを目に受けた敵は」

 

サンジに蹴り飛ばされウソップにぶつかってしまったルフィ。

 

ウソップは目にタバスコ星が当たり、目から火が飛び出た。

 

ウソップ「ぎいやあああああ!!」

 

ララはタブレットを持ったままウソップの悲鳴で、近くまで来た。

 

ララ「どうかしました!?」

 

ルフィ「いや 俺がナミのみかん食おうとしたら蹴り飛ばされてよ・・・」

 

ララ「そうなんですか!?」

 

サンジ「そうなんだよ!」

 

ルフィ「なんだよ いいじゃねェか1個くらい!!」

 

サンジ「だめだ!!」

 

サンジ「ここはナミさんのみかん畑!!!おれが指一本触れさせねェ ナミさん 警備は万全です!!」

 

ナミ「んんっ!ありがとサンジくん」

 

ルフィ「まーいいや おれは今嬉しいから」

 

ララ「サンジさんがみかん畑の警備員と化している・・・」(サンジくんもよくやるわね・・・)

 

ペケ(ええ サンジ殿らしい事で。)

 

アイリス「サンジの蹴りはすごいし。」

 

ゾロ「いいように使われてんな あいつ」

 

ルフィ「あーーーいよいよ”偉大なる航路(グランドライン)”だ!!」

 

ナミ「・・・しかし世の中も荒れてるわ ヴィラでまたクーデターか」

 

ナミは新聞の記事を読んでいると、2枚の紙が落ちてきた。

 

ナミ「ん?」

 

ルフィとウソップ「「ん?」」

 

ルフィ「ちらし?」

 

ララ「あ」

 

アイリス「あ」

 

ナミ「あ・・・」

 

ウソップ「あ・・・」

 

ルフィ「あ」

 

ゾロは熟睡中。

 

サンジ「お」

 

ルフィ達「「「「「あああああーーーーーっ!!!」」」」」

 

船は今”偉大なる航路(グランドライン)へ向かっている。

 

 

場所は変わって、世界政府直下”海軍本部”

 

大座敷の間では会議が開かれていた。

 

海軍「ーーーでは少なくとももう支部で手に負える一味ではないという事か・・・」

 

海軍「そういうことです」

 

海軍「”道化のバギー”1500万 海賊艦隊提督”首領(ドン)・クリーク”1700万 魚人海賊団”ノコギリのアーロン”2000万!!」

 

海軍「懸賞金アベレージ300万ベリーの”東の海(イーストブルー)”で いずれも1000万の大台を越える大物海賊団ですが 粉砕されています」

 

説明中の一人が2枚取り出し、ルフィの分を張り付けた。

 

海軍「一人は初頭の手配から3000万・・・・・ベリーは世界的にも異例の価格ですが決して高くはないと判断します。問題はもう一人です。」

 

海軍「どのような奴だ?」

 

海軍「それが最初から金額が異常な高さです。」

 

ララの手配書を張り付ける。

 

海軍「その金額はなんと20億3000万ベリー!!」

 

海軍「女だと!?それにまだ若いではないか!!右手に持ってる物は何だ?」

 

海軍「本人曰く「すまーとふぉんっと言い、略してすまほ」だそうだ。確か16歳の少女です。」

 

海軍「すまーとふぉん。しかしなぜ略すとすまほなのだ・・・それに16歳で20億超えって・・・」

 

海軍「ネズミの報告では、本人曰く「私はチキュウという別世界から女神様の絶大な力でテンセイしてきた、生まれ変わってきた人間です、そして前世での普段はジョシコウコウセイという学校という学び舎に通っていたガクセイという学んで生きていた身。左手首に装着したデバイスとやらで変身している姿はレプリロイドと言われる私たち人間に近い思考能力を、「心」を持ったロボットだという事です。変身中は声も話し方も男に変わりイレギュラーハンターを名乗っていて、「下手をすれば世界観そのものを破壊しかねないチートに近い存在」です。億超えの理由はおそらく「下手をすれば世界観そのものを破壊しかねない力であるチートに近い存在」ってところにでしょう。本部はこれを聞き警戒しながらも会議で決めたのです。」

 

海軍「「心」を持ったロボットだと!?変身中は声と話し方が男に変わる!?」

 

海軍「それにイレギュラーハンターとは何なのだ!?」

 

海軍「イレギュラーハンターの説明もララ本人が言っていたが、「イレギュラーとは電子頭脳に支障をきたし人間に害をなす犯罪者ロボットのレプリロイドをそう呼び、それを取り締まるのが同じレプリロイドで結成された治安組織がイレギュラーハンター」らしい!ロボットだけでの組織であって、人間の組織ではないそうだ!」

 

それを聞いた面々はざわざわする。

 

海軍「なんだか役割自体は我々海軍と似てないか?」

 

海軍「確かに似ているな・・・。いやそっくりだ!!」

 

海軍「ああ!役割は我々海軍とそっくりだ!」

 

海軍「それと彼女視点では民間人に害をなす海賊なら、イレギュラーなロボットと判断し、人間扱いしないそうです。」

 

海軍「民間人に害をなす海賊ならイレギュラーなロボットと判断し、人間扱いしないのか・・・」

 

海軍「ならば一つ提案があるのだが」

 

海軍「なんでしょう?」

 

海軍「そういう事なら、麦わらの者並びに以下4名は捕らえるとして、そのアメノ・ララという少女だけはいずれ会った時、我々海軍にスカウトしてみるのはどうだ?」

 

海軍「スカウトですと!?」

 

海軍「彼女が変身した際名乗ったイレギュラーハンターはあくまで組織名だ! スカウトに成功なら彼女は超VIP待遇にするべきだ! あの海賊女帝と違い、我が儘は言わんだろう。「下手をすれば世界観を破壊しかねないチートとやらに近い存在」を敵に回すというのは・・・私なら御免こうむるぞ。それに一番重要な事だが、イレギュラーハンターとは彼女がこの世界に生まれ変わる前にいたチキュウに存在していた組織かを問いたい。ほかの者達はどうなのだ!?」

 

海軍「そうだな。イレギュラーハンターについては彼女しか知らんわけだし・・・直接聞くしかないのだ。」

 

海軍「そうだな 一応やってみるか?私も「下手をすれば世界観を破壊しかねないチートとやらに近い存在」を相手には・・・」

 

海軍「スカウトねェ・・・まぁ試してみてもいいだろう。」

 

海軍「チートなこの少女の手配書は出回っています。だがもしスカウトに失敗するならこちらが負けると分かってても戦う以外に無いですな。とりあえず彼女は除外して考えるとしてこういう悪の芽は早めにつんで ゆくゆくの拡大を防がねば!!」

 

 

将校もある程度の会話も聞いていたようで、下のマント付き全員に号令をかけた。

 

将校「逃げたい奴は今すぐ逃げ出せ!!! ここは一切の弱み許さぬ海賊時代の『平和』の砦っ!!!」

 

将校「民衆がか弱いことは罪ではない!!! 正義はここにある!!!」

 

将校「強靭な悪が海にあるならば 我々海軍がそれを全力で駆逐せねばならんのだ!!!」

 

将校は一枚の紙を取り出した。ララの手配書である。

 

将校「そして初頭からこの20億3000万ベリーの賞金首になった少女 アメノ・ララ 16歳だが、本部での会議の結果、彼女は左手首に装着したデバイスで変身した際にイレギュラーハンターと名乗っていた!」

 

下の全員はざわざわしつつも、「「イレギュラーハンター」とは何だ?」っと。

 

将校「それはアメノ・ララ本人曰く「レプリロイドとは我々人間に近い考える力を持つ、「心」を持ったロボットだそうだ!まずイレギュラーとは電子頭脳に支障をきたし人間に害をなす犯罪者ロボットをそう呼び、それを取り締まる同じロボットだけで結成された治安組織だという!我々は海賊が悪で犯罪者だ!役割そのものが似ているのだ!」

 

マント付き達「「「確かに似ているぞ・・・」」」

 

将校「だが彼女はこの世界の4つの海のどこの生まれではない!生死の空間の管理者的存在の女神様の絶大な力でチキュウという別世界からテンセイ、生まれ変わってきたらしい!!」

 

マント付き達「「「別世界からのテンセイ、生まれ変わる・・・女神様の絶大な力で・・・?」」」

 

将校「チキュウではジョシコウコウセイと言ったガクセイで、ガッコウという学び舎で学んで生きていた身だ!さらに変身中は声と話し方が男に変わり、「下手をすれば世界観を破壊しかねないチートとやらに近い存在」だそうだ!いずれ本人と直に会う時、超VIP待遇としてスカウトしてみるのだ!!スカウトに成功するまで諦めるな!! これは「頼み」ではなく、本部としての「命令」だ!!”絶対的正義”の名のもとに!!!」

 

マント付き達「「「「はっ!!!!」」」」

 

将校「スカウトに成功したなら、中将クラスくらいにしていいであろう!!16歳の彼女が望むなら、数年先には婿探しだろうな!!」

 

マント付き達「「「「「む、婿探し・・・。」」」」」

 

マント付き達はつい頬が赤くなる。

 

マント付き「って事は、私にもチャンスはあると言う事に・・・。」

 

シロップ村では、メリーが慌ただしかった。

 

メリー「お嬢様ーー!!カヤお嬢様ーー!!」

 

メリーがカヤのいる部屋へ入って来た。

 

メリー「お嬢様!!」

 

カヤ「どうしたの?メリー・・・」

 

メリーは手配書を2枚見せた。

 

カヤは1枚を見て、目が輝く。

 

カヤ「ウソップさん!!」

 

メリーは1枚をめくった。

 

カヤ「その後ろ姿はウソップさんに間違いないわ!!」

 

メリー「そう言われれば、確かに・・・。」

 

カヤは窓を開く。

 

ウソップ「よう!!随分顔色が良くなったな カヤー!!今日はどんな話をしてやろうか?」

 

カヤ「ウソップさんも夢に向かって歩き出しているのね・・・私も医者になって皆を助けるっていう夢に向かって歩き出しているわ。私の夢とウソップさんの夢 いつかどこかで一つになる日がきっと来るわ!」

 

モーガン大佐の基地では、

 

コビーは2枚の手配書を見ていた。ルフィとララの物である。

 

コビー「ついに・・・ついに・・・ついに・・・ルフィさん。夢に足を踏み入れたんですね!?」

 

ルフィ《ヒヒ。俺はルフィ!!海賊王になる男だ! じゃあなぁぁ!!》

 

ララ《コビーくん!!またねェェ!!》

 

コビー「でも、今度会う時は敵同士かもしれません・・・。そしてララさん、共に賞金首になるとは・・・それも初頭から億越えの20億3000万とは本部が聞いた左腕によるデバイスの「チートに近い力」との事で、この金額なら納得かと思います。変身中の優しく美しき貴方とも戦う事になるやもしれませんね。」

 

海兵が2枚の手配書をモーガンに見せる。

 

モーガンはルフィが手配書になった事にびっくりだったが、ララの事に関してはそれ以上であった。ルフィを遥かに超えた初頭から億超え賞金額にと、ララ本人の事は知らない。

 

モーガン「おい、その娘は何者だ!?」

 

海兵「あの赤い鎧の正体だって!!」

 

モーガン「何だと!?聞いてねェぞ!!」

 

海兵「男の声だったが、本人にも事情があるんだろ・・・。」

 

モーガン「麦わらの小僧を遥かに超える億超えの懸賞金だと・・・!?」

 

海兵「美しい少女だった・・・。」

 

キャプテン・クロの船では、船員が2枚手配書を受け取っていた。

 

バラティエでも、

 

店内の石壁にはルフィとララの手配書が張り付けてあった。

 

厨房ではコック達が料理を作っていた。

 

ルフィ《海賊王になるのはこの俺だ!!》

 

サンジ《バカげた夢はお互い様だ・・・俺は俺の目的の為にだ。》

 

ゼフは厨房を出て、船外へ。

 

サンジ《二人はさぁ オールブルーって知ってるか!?長い間クソお世話になりました!!》

 

ルフィは笑いながらも手配書を見せた。ララもフッと微笑しつつも手配書を見せた。

 

ルフィ「おれ達”お尋ね者”になったけどよ、おれは3千万ベリーなんだけど・・・問題は」

 

ナミ「そうね。ララの金額が初頭からあり得ないくらいの異常な高さよ!何なのよ 20億3000万ってのは!!?」

 

ララ「おそらくネズミ顔の海軍大佐に言った事が原因でしょうね。」

 

アイリス「あり得るね。」

 

ウソップ「それって「変身中のララは世界観を破壊しかねないチートに近い存在」って奴か?」

 

ララ「たぶん それをあの人 本部に言ったんです。そのせいで本部は私を警戒しながらも会議での結果の金額がこれなんですよ。」

 

ナミ「それだけララ 逆にあなたを敵に回したくないんじゃない? きっと逮捕とは逆に海軍から勧誘はされるだろうけど」

 

ウソップ「勧誘だと?」

 

ナミ「イレギュラーハンターの説明もしたのよ!イレギュラーハンターと海軍は類似性があるわ、結成しているのが海軍は人間で、イレギュラーハンターはロボットの違いだけで役割だけが非常に似ている事。イレギュラーハンターはレプリロイドが同族の犯罪者ロボットを取り締まる、海軍は悪であり犯罪者の海賊を逮捕し、最悪処刑よ 似てるじゃない!」

 

サンジ「結成したのが人間とロボットの違いを除けば 役割自体は、まあ似てるよな・・・」

 

アイリス「ララ様が海軍からの勧誘なんて受ける訳ないでしょ!」

 

ララ「うん!受けません!確かに変身中の私はイレギュラーハンターを名乗ってますが、基本海賊として活動です。」

 

ナミ「それよりルフィ達 あんたらは深刻になりなさいよ 特にルフィ あんたは命狙われるってことなのよ!?」

 

ナミはがっくり状態である。

 

ウソップ「あのな・・・ルフィの手配書の方だけどよ、俺の姿が写ってるぜ!!」

 

サンジ「後頭部じゃねェかよ 自慢になるか」

 

ウソップ「イジけんなよ!もっと大物になりゃ船長じゃなくても載るんだぜ」

 

ナミ「これは”東の海(イーストブルー)”でのんびりやってる場合じゃないわね」

 

ルフィ「俺 もの申したくなってきたぜ。3000万の俺と20億3000万のララ、この差は・・・」

 

ララ「そうだ 女神様に頼んで召喚するボスキャラを1体追加しないと。」

 

ナミ「ん?追加?」

 

アイリス「誰を追加するの?」

 

ララ「ゴッドリディプスなんだ!」

 

ナミ「え!?ゴッド!?神!?」

 

ルフィ「何だ?」

 

ウソップ「どうした?」

 

ララ「あっでも、コマンドミッションでの敵組織「リベリオン」のボスや3幹部もそのうちアップデートで更新しようかな・・・。」

 

ララはスマホで女神様に連絡し、1体追加してもらった。

 

ララ「ルフィさん 私の存在はきっとこれで初めて、ルフィが尊敬しているあの人に知られる事になるかと。」

 

ルフィ「それって!?」

 

ララ「はい!シャンクスさんですよ!それとルフィさんの故郷の皆さんにも私の事初めて知ってもらって、額も驚愕でしょうね・・・」

 

 

偉大なる航路(グランドライン)後半のある島

 

「うわあっ!!」

 

「”鷹の目”っ!!!貴様 何しに来た!!!」

 

ミホーク「騒ぐな お前たちに用はない 幹部どもはどこだ?」

 

ミホーク「こんな島でキャンプとは・・・・・・呑気な男だ・・・」

 

船員「か!! か!! か!! 頭ァ~~~~~~~~~~っ!!」

 

先にはあの男がいた。

 

???「よう”鷹の目”こりゃ珍客だ おれは今気分が悪ィんだが・・・勝負でもしにきたか?」

 

ミホーク「フン・・・片腕の貴様と今さら決着をつけようなどとは思わん」

 

ミホークは2枚の紙を取り出し、1枚は手渡す。

 

ミホーク「面白い海賊達を見つけたのだが、1枚はある小さな村の・・・面白いガキの話だ」

 

船員「何!!?まさか!!!」

 

シャンクス「きたか ルフィ それともう1枚は何だ?」

 

ミホーク「赤髪 貴様は転生って言葉を聞いた事はあるか?」

 

シャンクス「ん?テンセイって何だ?」

 

ほかの船員達「「「「テンセイ・・・」」」」

 

ミホークはもう1枚を手渡す。

 

シャンクス「写真の子は女の子か?アメノ・ララ。右手に持ってる物は? ルフィは3000万だが、ララって子は金額は・・・何!?」

 

シャックスはちょっと手が震える。

 

船員「どうしたお頭!?」

 

シャンクス「金額が初頭からあり得ないくらいに異常な高さだ・・・20億3000万だぞ!?」

 

船員「「「20億3000万だとーーー!?」」」

 

ヤソップ「初頭からその金額はおかしいだろ!! どういうことだよ!?」

 

ベックマン「だな・・・」

 

シャンクス「鷹の目 お前 このララって子には直接会ったんだろ?」

 

ミホーク「ああ。海上レストラン・バラティエでな。テンセイってのは、人間 一度死んで生まれ変わる事だ。娘はチキュウという別世界からこの世界に生まれ変わってきた人間。左手首に装着したデバイスでレプリロイドと言われる俺たち人間と同じ考える力を、「心」を持ったロボット戦士に変わり、変身中は声も話し方も男に変わり、そしてイレギュラーハンターというのを名乗り、「下手をすれば世界観を破壊しかねないチートに近い存在」と言っていた。」

 

シャンクス達「「「イレギュラーハンターって何だ?」」」

 

ミホーク「イレギュラーハンターは組織名で結成しているのが「心」を持ったロボットだけって事だ。役割自体は人間が結成している海軍と非常に似ている。」

 

ヤソップ「結成しているのがおれ達人間と同じ考える力を、「心」を持ったロボットだけ!?」

 

シャンクス「レプリロイド・・・おれ達人間と同じ考える力を、「心」を持ったロボット。それに「下手をすれば世界観を破壊しかねないチートに近い存在」・・・」

 

ヤソップ「海軍が役割は似ているそのイレギュラーハンターの事を知ったら、その娘だけは逮捕どころか逆にスカウトする可能性ありじゃねェのか?」

 

ベックマン「あり得るな・・・それも超VIP待遇でな」

 

ミホーク「詳しい事はその娘本人にいずれ会った時に直接聞くしかなかろう。」

 

シャンクス「ああ そうだな!」

 

そしてルフィの故郷のフーシャ村。

 

ルフィとララの手配書は出回っていた。

 

村人達はマキノの酒場に集まっていた。

 

村人「おい ルフィがお尋ね者になったぞ」

 

村人「こりゃ この村から大海賊が出ちまうかもな」

 

村人「そりゃいいっ!!!」

 

村人「あと 問題なのはもう一人の女の子だぞ この娘は誰なんだ?額が初頭からルフィを遥かに超えるあり得ない異常な高さで桁違いすぎる・・・」

 

村人「一体いくらの金額だ!?」

 

村人「ルフィは3000万なのに、このアメノ・ララって子は、に、に、20億3000万ベリー・・・。」

 

手配書を持った村人は手が震える。

 

村人達「「「「20億3000万ベリーだとーーーーー!?」」」」

 

村長「たわけども 騒ぐな!!」

 

マキノ「村長さん 見て ルフィの楽しそうな顔」

 

マキノは丸テーブルに置いてあるルフィの手配書を手に取る。

 

村長「海賊は海賊じゃ!!」

 

マキノ「あの子の夢だもの 心配?」

 

村長「”夢”か ”運命(さだめ)”か・・・」

 

マキノは次にララの手配書を取る。

 

マキノ「名前はアメノ・ララ どの海のどこの生まれかしらね? どうして初頭からこんなあり得ないような額? 金額よりも一番は気になるのはこの子が右手に持ってる物の方だけど・・・」

 

村長「どれ 見せてみィ・・・」

 

マキノは手配書を手渡す。

 

マキノ「みんなは気にならない? この子が右手に持ってる物。」

 

村人「そうか 額の方にばかりにびっくりで見落としていた!」

 

村人「何なんだろうな?」

 

村長「わしにはさっぱり分からん!」

 

マキノ「村長さんじゃ分かんないか・・・」

 

 

そしてルフィの肉が食いたい提案で、一行は一度寄り道でローグタウンに向かう事になった。

 

ナミが海図のある部分を指した。

 

ナミ「この島にはある町が存在するの。ローグタウン。」

 

ルフィ「ローグタウン 何だそこは・・・肉の名産地か?」

 

ゾロ「別名”始まりと終わりの町” 確かそう聞いた事がある。」

 

ナミ「かつての海賊王G(ゴールド)・ロジャーが生まれ、そして処刑された場所。」

 

ルフィ「海賊王・・・」

 

ララ「海賊王が生まれた町のある島で・・・」(ロジャー・・・)

 

ペケ(ララ様・・・)

 

アイリス「そして処刑された町の島でもある・・・」

 

ナミ「行く?ララもアイリスも」

 

ルフィ「うん 見てみてェ 海賊王が生まれ、そして死んだ町を!!」

 

ララ「私も見てみようかな。ね?アイリス?」

 

アイリス「うん。」

 

ゾロ「それとよ アイリスって髪の毛のある顔以外は機械だから目立つんじゃねェ?」

 

ナミ「それは可能性あるわね。」

 

ララ「それならコスプレって事でごまかします!」

 

アイリス「だね!」

 

ウソップ「コスプレ?」

 

サンジ「コスプレ・・・?」

 

ララはカバンの中のサイフを確認すると、なんと20万ベリーも札が入っていた。

 

ララ(女神様 太っ腹ね・・・それに処刑場所だけじゃなく、色々見て回るかもだしね。)




最近気づいた事ですが、イレギュラーハンターと海軍は、結成しているのが人間とロボットの違いだけで役割が非常にそっくりです。イレギュラーハンターは犯罪者ロボットを逮捕か排除で、海軍は悪で犯罪者の海賊達を逮捕し、最悪は処刑です。そしてララの初頭の懸賞金の額を20億3000万にしたのは、ルフィが3000万なので、そこから取り、仮面ライダージオウでやってみて平成ライダー20作品記念にして平成最終作なので、20を取って、20億3000万ベリーに決めました。本部に知られた事である「下手すれば世界観を破壊しかねないチートに近い存在」でもあるから億超えクラスの方が納得する筈です。



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第74話「上陸ローグタウン!女曹長と三代鬼鉄そして雪走」

ルフィ達はローグタウンのある島に上陸した。

 

ルフィ「ウーーーーッ!!デッケー町だー」

 

サンジ「ここから海賊時代は始まったのか」

 

ララ「ほんとにでっかーい!」

 

アイリス「確かに!」

 

ルフィ「よし!!俺は死刑台を見てくる!!ララとアイリスは一緒に見に行かねェのか?」

 

ララ「色々と見て回ってからにしたいです!」

 

アイリス「はい。」

 

ルフィ「そっか!」

 

サンジ「いい食材が手に入りそうだ あといい女も」

 

ウソップ「おれは装備集めに行くか」

 

ゾロ「おれも買いてェモンがある」

 

ナミ「貸すわよ 利子3倍ね」

 

ララ(ナミちゃん 3倍返しって、ほんとに金の亡者ね・・・)

 

ペケ(ほんとですね・・・)

 

 

ルフィ達はそれぞれ散っていった。

 

ゾロは町中を歩くと、何やら揉め事発生。

 

「オウ!!今日はあの化け物(・・・)と一緒じゃねェんだな!!」

 

「ウチの頭はてめェらのせいで監獄行きよ どうしてくれるノーーーーーっ!!」

 

???「まだ懲りないのなら 私がお相手しますけど」

 

ゾロ「!」

 

「オウ!?おめーがおれ達の相手をしてくれるってか!!?」

 

「してもらおうじゃねェノーーーーっ!!」

 

2人のチンピラが女性に絡んでいた。一人は刀を持っている。

 

「死んで あの化け物(・・・)に伝えてくれよ!!!」

 

「おれ達ァ あいつのせいで”偉大なる航路(グランドライン)”へ入る夢も絶たれちまったんだっつーノーーーーーっ!!」

 

住人達は動揺する。

 

女性は袋を外し、

 

ゾロ「ん?」

 

二人を斬りつけた。

 

???「あ・・・ と と」

 

女性はこけて、メガネが外れた。

 

住人達は称賛する。

 

住人「強ェな姉ちゃん!!」

 

???「あ・・・あれ・・・?」

 

ゾロがメガネを拾い、女性に渡そうとしたが、

 

???「ご・・・ごめんなさい あ・・・ありがとうございますっ」

 

ゾロ「!!!」

 

ゾロがびっくりするほど、髪型と顔立ちがゾロの昔の女の子の友人・くいなそっくりだった。

 

 

そしてナミは服店で服を漁っていた。

 

ナミ「どお?」

 

店主「おおっ!!お似合いでお客様っ!!」

 

ナミ「どお?」

 

店主「ほーーーーっエレガントで!! お客様っ!!」

 

ナミ「どお?」

 

店主「エレガントで!!お客様」

 

ナミ「どお?」

 

店主「エレクトリガルで!!」

 

ナミ「どお?」

 

店主「エレジーで!!」

 

ナミ「どお?」

 

店主「エロエロで!! エキセントリックで!!」

 

店主「こちら全てお買い上げで!?」

 

ナミ「ううん いらない」

 

ナミ「わたし もっとラフなのがほしいのよ 動きやすくてさ」

 

店主「またのご来店で!!!」

 

ある程度の時間経過でララとアイリスが入ってきた。

 

ララ「ここ服店だね!!」

 

アイリス「そうだね。」

 

ララ(チャームはオフにしとこう・・・チャーム無しでも美貌は維持されるだろうけど。)

 

ペケ(おそらく維持されるでしょう。)

 

店主「いらっしゃいませ!! どのような服をお求めで?」

 

ララ「数着ほしいんですけど、1着ずつでセクシー系とエロティックな勝負服ってあります?」

 

店主「ございますとも!! しかしお客様も大胆ですな・・・」

 

ララ「16歳ですけど、いつか意中の異性を振り向かせる為に保存するんです!」

 

店主「そうなのですか!?16歳にしてはお客様 なんという美しさにスタイルの良すぎさ!来ている服が見た事ないです・・・」

 

ララ「今の服の事はいいので、ちょっと1万ベリー前後の物がいいかと!」

 

店主「はい!用意します!」

 

アイリス「セクシー系・・・」

 

店主は持ってきたのは先ほどナミが試着した中国のセクシードレスタイプだった。ちょっとエロエロ級も中にはあった。

 

店主「お客様! 希望の品がございます!」

 

ララ「すごい・・・」

 

ララは少々赤面する。

 

アイリス「ララ様・・・」

 

店主「ところで隣の方は 何かお求めは?」

 

アイリス「私は付き添いです。」

 

ララ(いつかいざって時にサンジくんを振り向かせる為だし。)

 

ララ「セクシー系とエロティック系は試着してから買います。あとの2着は自分で探して決めます。」

 

店主「かしこまりました!!ありがとうございます!!」

 

ララはアイリスと共に店内を歩き、ある程度の服のサイズを見て選んだ2着以外はペケにもスキャンしてもらう。

 

ララ(ペケ 今着ている制服も試着室の姿見でスキャンしてくれる?)

 

ペケ(お任せを!!)

 

そして紹介してもらった中国のセクシードレス系とエロエロ系を試着室で試着する事に。

 

ララは一度制服を脱ぎ、中国のセクシードレスを着てみて、カーテンを開き。

 

ララ「どうかな?アイリス?」

 

アイリス「ララ様 素敵だけど、ほんとにちょっと大胆かも・・・」

 

そしてララはエロエロ系も試着室で着て、制服に戻ると姿見の前で立ち、

 

ララ(じゃあペケ スキャンよろしく!)

 

ペケ(はい スキャン開始!)

 

ペケは鏡の中のロザリオが括りつけられた首輪を含む制服をうまくスキャンし、終了した。

 

ペケ(スキャン完了です!)

 

ララ(うん OK。)

 

ララは試着室を出て、

 

ララ「4着買います。」

 

店主「ありがとうございます!」

 

ララはカウンターで会計を終えると、商品の服が入った袋を持ちアイリスと共に、服店を出た。

 

店主「またのご来店を!! 健闘を祈ってまーす!」

 

 

ルフィは住人達に囲まれた死刑台に到着した。

 

ルフィ「死刑台だ」

 

ルフィ「あった・・・」

 

ルフィ「あそこで海賊王(ゴールド・ロジャー)が 処刑されたのか」

 

ルフィ「史上で1番”偉大な海賊”が 死んだ場所・・・」

 

ルフィ「海賊時代の 始まりの場所だ」

 

 

ララはアイリスと共に町中を歩いてる時、

 

ララ(近い内にデバイスの創造(クリエイト)モードで新武器扱いになっちゃうけど、ゼロのバスターを復活させようっと。)

 

ペケ(ゼロのバスターを復活させる!?)

 

ララ(うん!)

 

 

ゾロ「びびった クソ・・・」

 

女性《ご・・・ごめんなさい》

 

ゾロ「しかしありゃ 似すぎだぜ くいなに パクリだ しかもよりによって”刀”使いの剣士・・・!!」

 

ゾロ「いるもんだな 世の中には・・・・・・でも もう会うこともねェだろ しかしびびった・・・」

 

ゾロ(本当に風や雷とか起こせる魔剣類は変身中のララからときには貸してもらうか・・・ララは年下の16歳だがナミとは違って礼儀正しさのあるいい女だし、裏切りなんてこれまで一切やっていないから信じられる・・・)

 

ゾロは武器屋にやってきた。

 

ゾロ「刀が欲しいんだが」

 

店主「はーいはいはいはいはい」

 

店主「はいはいいらっしゃいませ 好きなだけご覧ンなってくださいね 古刀 新刀 新々刀 うちは創業2百年のシニセですからねーーー」

 

ゾロは金をカウンターに置く。

 

ゾロ「10万ベリーあるんだ 刀を2本売ってくれ」

 

店主「10万?」

 

店主「ハッ!! 10万で2本!? 1本5万じゃナマクラしか買えんぞ オ!?」(何だ金なしか てんで素人だなコイツ・・・)

 

ゾロ(間に合わせでいいんだ とにかく今は金がねェ」

 

店主はゾロの腰の刀に目が行き、目の色を変える。

 

店主(こいつの腰の物・・・もしや・・・・・・!!)

 

店主「お・・・おお おいちょちょちょっと・・・そのそそのそのの刀見してみみ・・・みな」

 

ゾロ「何 動揺しまくってんだよ・・・ ?」

 

ゾロは腰の刀を鞘ごと渡す。

 

店主はそれを持つと、

 

店主(こ!!!こいつはまさしく・・・・・・!!!)

 

店主(お・・・落ち着け!!こいつはチャンスだ!!せっかくズブの素人が”名刀”ぶらさげてやって来たんだ ここは冷静に話を・・・!!)

 

店主「ダメだこりゃガラクタだ」

 

ゾロに胸倉を掴まれ、

 

ゾロ「何だと」

 

店主「いやすまんうそ」

 

店主「まァ聞け 金のねェお前さんに提案がある この刀ガラクタじゃねェが・・・まあまあの刀だ ボチボチってとこだ そこで おれがこの刀を20万ベリーで買い取ろう それで あんたの持ち金は30万一本10万相当の刀が3本揃う」

 

ゾロ「あ!?何言ってんだ」

 

店主「い・・・いや えーっとじゃ50万っ!!!」

 

店主(も・・・もう一息っ!!)「仕方ねェ 65万ベリーで買ってやるよっ」(よし飛びつくぞ!!)

 

ゾロ「・・・あのな この刀はいくら積まれても・・・」

 

女性「あーーーっ!!!この刀はっ!!!もしかして!!!」

 

店主(な・・・!!!言うな言うなーっ!!!)

 

ゾロ(な・・・何でコイツがここに!!)

 

ゾロがびっくりする程のくいなそっくりの女性だった。

 

女性は刀を持ち、

 

女性「これっ!! ”和道一文字”でしょう!!?」

 

ゾロ「!? 和道・・・!?」

 

女性「きれいな直刃・・・」

 

店主「そ・・・そういう名の刀だがな・・・まあボチボチの刀だ・・・・・・」

 

女性「ボチボチだなんて!!!とんでもないっ!!これは”大業物21工”の1本!!名刀ですよっ!!」

 

女性は刀の図鑑を開いて、目の前の刀のページで止まる。

 

女性「これ! これみて下さい 買おうとすれば1千万ベリー以上は下らない代物です!」

 

店主「このクソ女全部喋っちまいやがって!! 営業妨害で訴えるぞ畜生がっ!!!」

 

女性「は・・・え!?ごめんなさい 私何か悪い事言いました!? こんないい刀初めて見たから・・・つい・・・!!」

 

店主「お前は この”時雨(しぐれ)”を取りに来たんだろ!? 磨き終わってるよ!!」

 

店主は一本の鞘付きを投げ渡す。

 

女性「あ わ わ」

 

店主「チッ ひょろ剣士のクセに立派な”業物”持ちやがって」

 

女性は持ったまま、刀が飾られている場所へよろけながら突っ込んでしまう。

 

女性「ああっ!!」

 

店主「何で そこへ突っ込むんだ!!! 代刀置いてさっさと帰れ!!」

 

店主はゾロに向かって、

 

店主「おい お前あのトロ女に救われたな あいつの言う通り価値も知らねェ男が持ち歩くにゃもったいねェほどの ”名刀”だよそいつは!!」

 

店主「そこのタルに5万べリー均一の刀がさしてある 好きなの2本持ってきな」

 

ゾロ「なんで あいつがキレてんだ・・・」

 

女性「あれ!? あなたはさっき通りでお会いした人じゃないですか!?」

 

ゾロは「今気づいたのかよ!!」って表情だった。

 

女性「刀 お好きなんですね!! 3本揃えるなんてどっかの賞金稼ぎ(・・・・・・・)みたい!」

 

ゾロは刀を漁る。

 

ゾロ「賞金稼ぎね・・・」

 

女性「知りませんか?ロロノアって男です」

 

ゾロ「名前はよく聞く(・・・・)

 

女性「ええ ”東の海(イーストブルー)”じゃ知れ渡った剣士の名ですけど 『悪名』ですよ!! 刀をお金稼ぎの道具にするなんて 許せません!!」

 

女性「どうしてこの時代”悪”が強いんでしょうか!! 名のある剣豪達は みんな海賊だったり賞金稼ぎだったり 世界中の名刀だって ほとんどそいつらの手にあるんですよ? 刀が泣いてます」

 

ゾロ「まーいろいろ事情があったりもすんじゃねェのか? 職種にゃ時代の要求(ニーズ)ってもんがあるからな」

 

店主「おれァ悪党大歓迎だぜ!? 昔は この店も”偉大なる航路(グランドライン)へ入ろうって奴らでうごめいていた だが あの化け物がこの町を仕切る様になってから トンと客足も途絶えちまった 迷惑してるぜ」

 

女性「ス・・・スモーカーさんは化け物なんかじゃないですっ!!」

 

店主「”悪魔の実”の能力者だ!!充分化け物さ!!」

 

ゾロ「”悪魔の実”・・・・・・」

 

女性「・・・とにかく私は・・・!!この”時雨(しぐれ)”で剣士として もっともっと腕を磨いていずれ 世界中の悪党達の手に渡った”名刀”を集めて回るんです 最上大業物12工 大業物21工 良業物50工・・・私の命を掛けて」

 

ゾロ(まあ・・・ララが変身したゼロのビーム剣であるゼットセイバーを除外した剣技には勝てねェだろうがな。ゲーム内の技を全部持ってるからだろうし・・・)「この刀も奪うのか? ”和道一文字”っつったか・・・」

 

女性「え!?・・・・・・あ いえ違いますよ 私は別に名刀が欲しいわけじゃなくて 悪党の手に渡るのがいやだって言ったんです」

 

ゾロ「へェ・・・・・・」

 

ゾロが漁っていると、

 

女性「! ・・・・・・え!?この刀!! 本で見た・・・!!」

 

店主「・・・・・・!」

 

女性は左手に握った鞘付き刀を見て、

 

女性「”三代鬼鉄”!! これ!!・・・・・・これにするべきですよっ!!」

 

女性「おじさんこの刀 本当に5万ベリーなんですか!?」

 

店主「・・・・・・あ・・・ああ」

 

女性「すごいですっ!!歴とした『業物』ですよ!! 普通100万はする品で この前代の”二代鬼鉄”は『大業物』で ”初代業物”は『最上大業物』に位列してます!!!」

 

店主「だめだ!!やっぱダメだ!!そいつは売れねェ!!」

 

女性「えーーーっそんなーーーーっ!!」

 

ゾロは鞘から抜き、

 

ゾロ「妖刀か」(ララが出現させた刀身が伸びるモノホシサオとは別の意味でやべェ奴だな・・・)

 

店主「!? 知ってたのか・・・!?」

 

ゾロ「いや・・・わかる」

 

店主「・・・・・・!!お前の言う通り ”初代鬼鉄”を初め鬼鉄一派の刀は優れていたがことごとく”妖刀”だったのだ・・・!!!」

 

店主「名だたる剣豪達がその”鬼鉄”を腰にしたことで悲運の死を遂げた 今となっちゃこの世(・・・)に”鬼鉄”を使ってる剣士は一人もいねェ たとえ知らずに使った奴でもこの世からいなくなるからだ」

 

店主「おれだってそんなもんさっさと処分してェが・・・呪われそうでよ・・・」

 

女性「ご・・・ごめんなさい!! そんな恐ろしいものだとは知らなくて!!私・・・出しゃばっちゃって・・・」

 

店主「ケッ ヒヨッ子が ちょっと刀についてかじった程度で 知ったふうな口たたきやがって!!」

 

ゾロ「気に入った!!!これをもらう!!」

 

店主「バ・・・バカ売らねェぞ!!・・・それでお前が死んだらまるで おれが殺したみてェじゃねェか!!」

 

店主は奥さんに頭を叩かれた。

 

奥さん「ばかだねアンタ!売っちまいなよあんなもんっ!!」

 

店主「げっかあちゃんっ!!」

 

ゾロ「じゃあこうしよう おれの”運”と 三代鬼鉄(コイツ)の”呪い”・・・どっちが強ェか試してみようか・・・」

 

ゾロ「・・・おれが負けたら しょせん おれはそれまでの男だ」

 

ゾロは刀を上に放り投げた。

 

ゾロは左腕を横に伸ばす。

 

店主「バカなマネはやめろ!!腕が無くなる!! 斬れ味は本物だぞ!!!」

 

女性「え・・・・・・!!」

 

刀はゾロの左腕を見事に回転するように避け、床に突き刺さる。

 

ゾロ「もらってく」

 

店主は後ろに転倒し、女性は腰が抜け座り込んでしまった。

 

ゾロ「おい お前もう一本選んでくれるか」

 

女性「え・・・・・・?・・・・・・ は・・・・・・はい」

 

店主は閃き、奥へ行ってしまう。

 

店主「おい待ちな ちょっと・・・・・・!! 待ってろ・・・・・・!!」

 

店主は一本の鞘付き刀を台に乗ったまま持ってきた。

 

店主「造りは黒漆太刀拵 刃は乱刃 小丁字 良業物”雪走”!!斬れ味は おれが保証する!! ・・・ウチはたいした店じゃねェが これがおれの店の最高の刀だ」

 

ゾロ「はは・・・でも買えねェよ 言ってんだろ金がねェ」

 

店主「金はいい!!もらってやってくれ!!!」

 

店主「もちろん鬼鉄の代金もいらねェ さっきはダマそうとしてすまなかった 久しぶりにいい剣士の目を見た 刀は持ち主を選ぶという お前さんの幸運を祈る!!」

 

ゾロは店を出て行った。

 

ゾロ「・・・・・・やっぱ3本あると おちつく」

 

奥さん「おやおやドケチのあんたが家宝まであげちまうとはね」

 

店主「女はすっコンでろっ!!」

 

店主「男が男に夢を託して何が悪い!!!」

 

奥さん「・・・・・・さっさとフロ掃除しちまいなよ!!」

 

店主「はいっ!!」

 

女性「腰抜けてまだ立てないや・・・・・・」

 

ローグタウン海軍派出所

 

???「おい!!たしぎは まだ戻らねェのか!!」

 

海兵「たしぎ曹長は武器屋へ刀を取りに行くと・・・・・・!!」

 

???「何時間かかってるんだそれ(・・)に!! 海賊達の目撃情報が入ってる お前ちょっと行って呼んで来い」

 

海兵「はっ!!スモーカー大佐!!」

 

スモーカー大佐「しょ~~~~がねェな あのトロ女・・・・・・!! 海軍本部の恥だぜ・・・・・・」

 

 

サンジは街中で美女たちにメロリン状態だ。

 

サンジ「ほ~~~~~っ!! やっぱ でけェ町は違うな~~~~~~~~っ!!」

 

サンジ「すっげー 美女」



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第75話「ルフィが公開処刑!?」

サンジはある魚の珍食材に出会っていた。

 

サンジ「オオッ!!」

 

店主「らっしゃい」

 

サンジ「オイオイ 何だ このファンキーな魚はっ!!」

 

店主「こいつァ『エレファント・ホンマグロ』 この辺りじゃ見ねェだろ?どうやら南海から泳いできたらしいんでェ そこを おれが一本釣りよ!!」

 

サンジ「おめーが釣ったのか!!」

 

店主「切ろうか?」

 

サンジ「いや・・・まるごともらう!!」

 

店主「気前がいいねェっ あんちゃんまいどっ」

 

サンジ(しかしさっきのは惜しかった 見失っちまったがえれェ美女だった)「ん?」

 

近くをウソップが通りかかった。

 

サンジ「あんにゃろ スーパーに何の用だ?」

 

ウソップ「おーーーーーーーっ!!!卵が安いぜーっ!!」

 

サンジ(主婦かお前は)

 

ナミ「これ くだ・・・ さいっ!!」

 

ナミは服を大量に買う。

 

女店主「これ全部!? お金はあんだろうね」

 

ナミ「あるわよ失礼ね」

 

女店主「またよろしくねーーーっ」

 

ナミ「ん?」

 

ナミ「空気が変わった・・・・・」

 

ナミは小型の気圧計を確認。

 

ナミ(・・・・・・気圧も落ちてる ・・・こりゃ一雨来るか・・・・・・ もうちょっとブラブラしたかったのに・・・)

 

ナミ「すいませーん おばさん でっかいビニールあるー?」

 

女店主「ビニール?雨の日でもあるまいし」

 

ルフィは死刑台に乗って、周りの光景を見ていた。

 

ルフィ「うっっっっっ はーーーーーーっ!!!」

 

ルフィ「これが海賊王の見た景色っ!!! そして死んだのかーーーっ!!! ララとアイリスも来ればいいのになーーーっ!!」

 

〈コラ君っ!!!今すぐ そこから降りなさい!!!〉

 

ルフィ「何で?」

 

〈そこは世界政府の管理下にある特別死刑台なのだ!!〉

 

〈今すぐそこから・・・・・・!!!〉

 

だが警備員は突然トゲこん棒で殴り倒される。

 

???「まあ そうカタいこと言わなくてもいいじゃない おまわりさん 探したよルフィ・・・!!久しぶりだね」

 

謎の美女がルフィの前に現れる。

 

美女「まさかアタシのこの顔を 忘れたわけじゃないよね・・・?」

 

女性も含む住人達は目がハートでメロメロ状態である。

 

男性「な・・・!!!なんちゅう美しさ!!まさに絶世の美女だ!!!」

 

女性「きれー」

 

ルフィ「? おれはお前みてェな美女知らねェぞ」(ララは16歳だから美女じゃなく美「少」女だし、いい奴だしよ。)

 

ルフィ「誰だ お前」

 

美女「アタシは決して忘れない・・・あんたはこのアタシの美貌(かお)を初めてぶった男だから」

 

ルフィ「え!? おれがぶった!?」

 

美女は右の頬を抑え、

 

美女「あの時(・・・)のあんたの激しい拳・・・・・・」

 

美女「感じたわ」

 

その一言で女性を含む住人達はドキーンとしてしまう。

 

美女「あんた達っ この海で一番美しいものは何だい!?」

 

女性含む住人達「「「「それはあなたでーーーーーす!!!!」」」」」

 

美女「そうアタシさ この世界にアタシにひざまずかない男はいないんだ そしてアタシは強い男が好き でもねアタシの所にも手配書回って来たんだよ アンタともう一枚の謎の小娘のね。」

 

ルフィ(なら俺のより、ララの初頭からあり得ない億クラスの異常な高さの金額見てびっくりしたんじゃねェのか?)「うるせェな お前誰だよ」

 

美女「まだわかんないのかいっ!?」

 

警官隊「警官隊だっ!!!そこの女っ!!大人しくしろ!!! 警部に危害を加えた現行犯で逮捕する!!!」

 

警官隊「そしてそこ(・・)!!死刑台から降りなさい!!」

 

美女「あら アタシを捕まえるって?」

 

警官隊「け・・・警部補!!大変ですっ!!美しいですっ!!」

 

警官隊「美女がどうした 捕まえろ!!!」

 

すると突然

 

「ハデに死ねェーっ!!!」

 

噴水が吹っ飛ばされる。

 

警官隊「うわあああっ!!!」

 

警官隊「爆弾テロだァ!!!」

 

警官隊「壊れた噴水があの美女にっ!!!」

 

美女「!」

 

住人「危ない 直撃だァ!!!」

 

しかし噴水は美女を避けて、向こうの壁にぶつかった。

 

住人「何だァ!!!直撃の噴水が滑った!!!」

 

美女「危ないじゃないかあんた!」

 

ルフィ「・・・・・・?何だ今の・・・・・・」

 

???「ハデにすまん だが まァそのスベスベの肌は 当然無傷なんだ 気にするな」

 

???「麗しきレディ・アルビダよ」

 

美女の正体はルフィがコビーと出会った船の船長で、かつては体型も含め、いかついオバサン顔だったアルビダだった。

 

ルフィ「アルビダ?アルビダがどこにいんだよ」

 

アルビダ「アタシがそうだっつってんだよ!! この鈍感っ!!」

 

ルフィ「そうだっけ・・・全然違うような・・・」

 

アルビダは身に纏っていた布をバサッと脱ぐ。

 

アルビダ「フフ!! よく気づいたね アタシは”悪魔の実”を食べて変わったのさ!!! 実の名前は『スベスベの実』っ!! もういかなる攻撃もアタシの美肌(はだ)を傷つけることはできない!!!」

 

アルビダ「残念ながらアタシの美しさは さして変わらなかったけど(・・・・・・・・・・・・)!!あんたの言う通り」

 

アルビダ「大きく変わった事は・・・・・・そう!!『そばかす』が消えたこと!!」

 

ルフィ「そこは大した問題じゃねェよ」

 

アルビダ「でもアタシの男になるのなら コイツに敗けてちゃ話にならない!!あんたを探すという同一の目的で手を組んだ この男にね!!」

 

その本人を含めた奴らは被っていた布をバサッと脱いだ。

 

???「吹き飛ばされたあの日(・・・)からおれはずっと てめェを殺すことを望み執念で仲間達のもとへ帰りついた」

 

バギー「それはまさに大冒険!! (パーツ)の足りねェこのおれの 笑いあり!!地獄あり!!友情ありの小さなバギーの大冒険!!!だけどもバキーは頑張って・・・ 何言わすんじゃコラァ!!!」

 

ルフィ「なんだバギーか・・・・・・」

 

バギー「よーしフザケんな!!!相変わらずいい度胸だなこのスットンキョーが!!」

 

住人「ど!! ど・・・”道化のバギー”だァ!!」

 

住人「海賊だァ~~~~っ!!!」

 

バギー一味の者達は銃を構える。

 

バギー「民衆ども ハデにそこを動くな!!!これからこのおれ様の恐怖を見せてやる!!!」

 

ルフィは突然倒れる。

 

ルフィ「うっ!!? えっ」

 

カバジ「久しぶりだな ゴム人間 ロロノア・ゾロやあのピンク髪の娘は元気なのかい・・・」

 

ルフィ「な 何だ!!?」

 

バギー「よォしよくやったカバジ!!」

 

バギー「これから てめェの”公開処刑”を始める!!! ぎゃははは光栄だろう 海賊王と同じ死に場所だ!!」

 

 

海軍派出所

 

海兵「大佐!!スモーカー大佐 大変です!!!」

 

大佐は石の積み上げをやっていた。

 

海兵が勢いよく扉を開けて入ってきた。

 

海兵「海賊が死刑台の広場で騒ぎを!!!」

 

積み上がった石は倒れてしまう。

 

海兵「あ・・・ さ・・・騒ぎを・・・・・・!!」

 

スモーカー大佐「・・・・・・っぷは!!だめだ こういうのはど~~~もだめだ 気が張っちまってよ おれにはおれのペースってモンがある そうだろう?」

 

海兵「はっ・・・ど・・・どうも 申し訳・・・」

 

スモーカーは部屋を出ていく。

 

スモーカー大佐「で?何があったって?」

 

海兵「え・・・えーとですね」

 

スモーカー大佐「海賊が死刑台の広場でバカやってんだな 思い出した 一等部隊を港へ行かせろ 二等部隊は通りから広場を隠密包囲 残りは広場の射程距離に待機 以上だ」

 

海兵「は・・・はいっ」

 

 

街中

 

女の子「3段アイスだーっ!!」

 

父親「おいおい 走るとおっことしちゃうぞ」

 

女の子は人にぶつかってしまう。

 

女の子「あ・・・アイス・・・・・・」

 

父親「ス・・・スモーカー大佐・・・!?ど!! どど・・・どうもすみませんっ!!!ウチの子がっ・・・!!」

 

海兵「た・・・・・・大佐」

 

スモーカーは女の子の頭を触り、女の子は涙ぐんでビクついてしまったが、

 

スモーカー大佐「悪ィな おれのズボンがアイス食っちまった 次ァ5段を買うといい」

 

スモーカーはお金を渡す。

 

父親「あ・・・どうも本当にすいませんでした・・・」

 

女性「スモーカーさん!!遅くなりました!!」

 

スモーカー大佐「たしぎィ!!!てめェトロトロと何やってた!!!」

 

たしぎ「ご・・・ごめんなさいっ!!すぐ支度を」

 

海兵「曹長ジャケットならここに!!」

 

たしぎ曹長「あ・・・ありがとうございます!!軍曹さんっ」

 

たしぎ曹長「ちょ・・・ちょっと腰が抜けてて」

 

スモーカー大佐「ヌケてんのは気合だけじゃ足らねェのかっ!!!」

 

たしぎ曹長「ご・・・ごめんなさい」

 

スモーカー大佐「ついて来い もう広場で事は起きてる!!」

 

たしぎ曹長「はいっ」

 

 

サンジ「いやーちょうどいい所にお前がいて助かった そういやおれ さっきライオン見たぜ しかも変な着ぐるみマンが乗っててよォ・・・」

 

ウソップ「何でおれが重い方なんだよ!!」

 

ララはちょっと前にゾロと合流した。

 

ゾロ「ララにアイリス!!」

 

ララ「ゾロさん!!」

 

アイリス「ゾロ!」

 

ゾロ「何か買ったか?」

 

ララ「はい!特に服とかですね!」

 

ゾロ「とりあえず一緒に行くか?」

 

ララ「はい。」

 

3人にで歩いて経過後、

 

ゾロ「ずいぶんと人気が 薄れてきたよな・・・」

 

ララ「確かに」

 

ナミ「異常に気圧がおちてく 早く船に戻った方が無難かも」

 

ウソップ「お」

 

ナミ「あ」

 

ゾロ「ん」

 

ララ「あ」

 

ララ「それで あの人は?」

 

ナミ「死刑台を見るって・・・言ってたわよね・・・」

 

ウソップ「死刑台のある広場ってここ(・・)じゃねェのか?」

 

 

海兵「あっ大佐!!曹長!!」

 

スモーカー大佐「状況は」

 

海兵「民間人が取り抑えられています」

 

海兵「まず今広場にいる賞金首は3人」

 

海兵「”金棒のアルビダ” ”道化のバギー” ”麦わらのルフィ”」

 

スモーカー大佐「ん!? ルフィ!?知らねェ名だ」

 

海兵「先日 手配されたばかりですが なんと3000万ベリーの大物です」

 

スモーカー大佐「3000万!!そりゃ久々に骨がありそうだな」

 

海兵「いえそれが・・・ その男今・・・殺されそうです」

 

ルフィ「いかん ハナムズムズする」

 

ララ「ルフィさん!!」

 

ウソップ「な!!!」

 

ゾロ「なんであいつが死刑台にっ!!!?」

 

ララは能力をオンにしたが、制御(コントロール)でサンジを対象外で見惚れるレベルでの発動をした。

 

ゾロ「おいっ!!ルフィを助けるそ!!」

 

ララ「アイリス カバンと袋持ってって!」

 

アイリス「任せて!!」

 

ララはカバンと袋を渡すと、

 

ララ「アイリス 悪いけどナミさん達と先に行ってて!!」

 

アイリス「うん!」

 

ナミ、ウソップ、アイリスは先に船へ。

 

 

はるか未来に語り継がれる伝説はーーーーはるか昔に幕を開ける物語ーーーー

 

バギー「罪人!!!海賊(モンキー)・D・ルフィは”つけ上がっちまっておれ様を怒らせちまった罪”により 『ハデ死刑~~~~~~っ』!!!」

 

バギー「ハデに騒げ!!!」

 

一味「ひゃーっほォ!!!」

 

一味「動くんじゃねェぞてめェら!!!」

 

ルフィ「おれ 死刑って初めて見るよ」

 

バギー「てめェが死ぬ本人だよ!!!」

 

ルフィ「ええっ!!?ふざけんなーーーーっ!!!!」

 

バギー「てめェがフザけんなァ!!」

 

バギー「これよりハデ死刑を 公開執行する!!!!」

 

ルフィ「いやだーーーっ!!!」

 

ナミ達は港の船に向かっていた。

 

アイリス「そんなに慌ててどうしたので!?」

 

ウソップ「おれらもあの広場でルフィ救出を」

 

ナミ「私たちにあそこで何ができんのよ!!」

 

ウソップ「そりゃ援護さ!!おれは魚人の幹部を一人仕留めた男だからな!!アイリスもアーロン相手に戦ったしよ!」

 

アイリス「ええ!」

 

ナミ「もっと大切なことがあんの!!」

 

ウソップ「大切?」

 

ナミ「この島に嵐が来る」

 

ウソップ「何ィ!!?」

 

アイリス「嵐!!?」

 

ナミ「さっきから気圧と気温が下がり続けてる そして東の空にでっかい積雲を見た 嵐の前兆よ!! これからあの広場で騒動を起こせば海軍も出てくる 逃げる時に船流されちゃってたらどうする!!?」

 

ウソップ「なるほどそりゃ一大事だァ!! 急ぐぞアイリス!!」

 

アイリス「はい!!」

 

二人はダッシュする。

 

ナミ「ちょ・・・!!ちょっと待ってよ!!!」

 

メリー号のある海岸では、

 

モージ「リッチーバイクを乗り回す~~~~♪ そいつ~~~は~~誰?『誰なんだ』!!!おれ~~~~♪」

 

モージ「これが あのゴム人間の船だな いっちょ前にでかくなってやがる 奴も今ごろはバギー船長によって”ハデ死刑”になっているころだ」

 

モージ「ふふふ」

 

リッチー「ガルルンガルルン」

 

モージ「だがしかーし 万に一つも逃げられないゴム人間が 万が一逃げてしまった時のため!!この船を燃やしちまうのが われらーのしーごと~~~~~~♪」

 

リッチー「ガル」

 

 

スモーカー大佐「なるほど 海賊同士のいざこざか」

 

海兵「す・・・すぐに突然を!?」

 

スモーカー大佐「バーカあわてんな・・・・・・」

 

海兵「しかし ぐずぐずしていては・・・・・・!!」

 

スモーカー大佐「おれがこの町から海賊を逃がしたことがあるか?」

 

海兵「い・・・いえ!!ありません」

 

スモーカー大佐「なら黙ってろ 海賊が海賊を始末してくれようってんだ 世話ねェこった・・・!!」

 

スモーカー「いいか あの”麦わら”の首が飛んだら(・・・・・・) バギーアルビダ及びその一味を包囲たたみかけろ」

 

 

ルフィ「ごめんなさい もうしません 助けてください」

 

バギー「助けるかボケェ!!!」

 

カバジ「フン・・・・・・我々に逆らえば当然こうなる」

 

アルビダ「アタシの見込んだ男も ここまでか・・・・・・」

 

バギー「最期に一言何か言っとくか? せっかく大勢の見物人がいる」

 

ルフィ「・・・・・・・・・」

 

バギー「まーいいさ 言うことがあろうがなかとうが どうせ誰も興味など・・・」

 

ルフィは大声で叫ぶ。

 

ルフィ「おれは!! 海賊王になる男だ!!!」

 

住人達「「「「!!?」」」」

 

住人「な・・・・・・!!!」

 

住人「か・・・海賊王だと・・・・・・!?」

 

住人「よりによって この町で」

 

住人「なんて大それたことを・・・」

 

バギー「言いたい事は・・・それだけだなクソゴム!!!」

 

ルフィ「・・・・・・ぐ!!ぎぎ・・・・・・!!!」

 

ゾロ・サンジ・ララ「「「その処刑待て《ちょっと待って》!!!」」」

 

バギ「!」

 

ルフィ「サンジ!!ゾロ!!それにララ!! 助けてくれェ!!!」

 

バギー「来たかゾロに小娘め だが一足遅かったな・・・!!」

 

バギーは刀を振りかざす。

 

スモーカー大佐「どうした!」

 

海兵「ロロノア・ゾロです!!」

 

たしぎ曹長「ロロノア・ゾロがこの町に!!?」

 

スモーカー大佐「賞金稼ぎか こんな時にっ!!」

 

海兵「いえ・・・それが あの”麦わら”の一味だという情報で・・・!!」

 

スモーカー大佐「何!!?」

 

海兵「それと麦わらともう一人手配書になってる子がいまして」

 

スモーカー大佐「何だと!!?」

 

たしぎ曹長「どんな子ですか!?」

 

海兵「女の子なんです それも16歳だそうで。初頭からあり得ない異常な高さの金額なんです!!」

 

海兵はその手配書を震えながら持つ。

 

ゾロ「とにかくあの死刑台を壊すんだ!!」

 

サンジ「わかってるよ」

 

ゾロ「行くぞララ!!」

 

ララ「はい!」

 

ララはデバイスの力でノーマル・エックスになる。しかし変身する前にたしぎは双眼鏡でゾロとララの姿を確認した。

 

たしぎ曹長「!!!・・・・・・あの人!!! それに今その手配書の女の子 光に包まれて姿が男の鎧戦士に変わった!?」

 

スモーカー大佐「何だと!?」

 

 

アルビダ「何なんだい あの小娘は!?姿が変わったよ!? まあいい やっちまいなお前達っ!!!」

 

バギーの部下達「「「「やっちまいますアルビダ姉さん!!!」」」」

 

エックス内部の半超空間内の下着ララ(この程度の奴らはストームトルネードで吹っ飛ばしてやる!)

 

内部のララは空中画面表示からX1の特殊武器・ストームトルネードを選び、エックスのボディのカラーが赤紫に変わる。

 

アルビダ「体の色が変わった!?」

 

たしぎ曹長「あの女の子 一体!?」

 

スモーカー大佐「さすがの俺も驚くぜ・・・何なんだ あの小娘は・・・悪魔の実の能力者でもねェようだな。」

 

ゾロ「どけ邪魔だァ!!」

 

ノーマル・エックス「邪魔するならイレギュラーハンターとして、お前達をイレギュラー判定して排除するぞ!!ストームトルネード!!」

 

アルビダ「ん? しかも声と話し方も変わった!?それにイレギュラーハンターって何だい?」

 

ゾロは剣で斬り、サンジは蹴り飛ばし、ノーマル・エックスはダッシュしつつ前方に撃ち出すストームトルネードで吹き飛ばしていく。

 

たしぎ曹長「腕から竜巻を撃ち出している!?」

 

バギー「ぎゃはははははは!!そこでじっくり見物しやがれっ!!てめェらの船長はこれにて終了だァ!!!」

 

ルフィ「・・・・・・」

 

サンジ「クソ野郎!!! 勝負しろォ!!!」

 

ゾロ(死刑台さえ斬り倒せば・・・・・・!!)

 

エックス「ルフィ!!」

 

スモーカー大佐「全隊 戦闘準備を」

 

海兵「はっ」

 

ルフィ「エックス!! ゾロ!! サンジ!! ウソップ!! ナミ!! アイリス!!」

 

ルフィ「わりい おれ  死んだ」

 

ルフィは笑顔だった。

 

ノーマル・エックス「なっ!?」

 

ゾロ「バ・・・」

 

サンジ「バカなこと言うんじゃねェ!!!」

 

住人「!!!」

 

スモーカー大佐(笑った)

 

バギーの刀がルフィの首を斬ろうとした瞬間、刀身が火花を放ち、天から落雷発生。

 

そして雨が降ってきて、死刑台は燃えて倒壊。

 

麦わら帽子が落ちてきて、ルフィはそれを拾い被る。目の前には倒れて伸びているバギーが。

 

ルフィ「なははは やっぱ生きてた もうけっ」

 

ノーマル・エックスは電磁波球体に包まれ、瞬時に制服着用とデバイス装着中の雨野ララに戻った。

 

ルフィ「あー よかった」

 

サンジ「おいお前 神を信じるか?」

 

ゾロ「バカ言ってねェでさっさとこの町出るぞ もう一騒動ありそうだ」

 

サンジ「ララちゃんはどうかな?」

 

ララ「一応信じる方ですね。」

 

サンジ「そうかい。」

 

海軍「広場を包囲!!海賊どもを追い込め!!」

 

ルフィ「来たっ!! 逃げろォ!!」

 

ゾロ「おい 道はどっちだ!?」

 

雨の中、ルフィ、ゾロ、サンジ、ララは逃げる。

 

スモーカー大佐(なぜ笑った・・・助かる事を知ってたのか!!? 違う!!!)

 

スモーカー大佐(あいつは あの瞬間本気で自分の人生がここまでだと悟った ”死”を受け入れ・・・覚悟して・・・笑ったんだ!!)

 

海兵「大佐!!海賊達の逮捕を」

 

スモーカー大佐「おい お前・・・死刑台で笑った海賊を見た事があるか?」

 

海兵「わ・・・笑う・・・!?どんな虚勢をはった大物でも 死の瞬間は必ず青ざめ 絶望に死ぬものです」

 

スモーカー大佐「笑ったんだよ あの麦わらの男が!!!」

 

スモーカー大佐「22年前・・・!!!この町のあの(・・)死刑台で笑った 海賊王(ゴールド)・ロジャーと同じ様に!!!」

 

 

スモーカー大佐「あいつらどっちへ?」

 

海兵「西の港へ向かいました」

 

スモーカー大佐「一等部隊が行ってるはずだな」

 

海兵「い・・・いえそれが・・・突然の雨で火薬類が全てやられ 今 装備の仕直しに派出所へ・・・・・・」

 

スモーカー大佐「じゃあ港は素通りか!!!」

 

スモーカー大佐「風は西に吹いてる・・・奴らの船にゃ追い風ってわけだ」

 

スモーカー大佐「これが全て偶然か・・・!!?まるで”天”があの男を生かそうとしてる様だ!!!」

 

スモーカー大佐「この”白猟のスモーカー”!!!本部大佐の名に懸けて あの男 絶対に島から出さねェぞ!!! それとあの姿が変わる小娘だ!!」

 

海兵「あっ はい。」

 

スモーカー大佐「あの娘はなにもんだ!!」

 

海兵「彼女は自分の事も言っていました。別世界からテンセイしてきた、生まれ変わってきた人間だそうで、前世ではジョシコウセイというガクセイで、ガッコウという学び舎で学んで生きていた身です。」

 

海兵「変身中はレプリロイドと言われる人間に近いくらい考える力を、「心」を持ったロボットで、イレギュラーハンターだそうで。」

 

スモーカー大佐「レプリロイド・・・イレギュラーハンター・・・。あの娘に詳しく聞くしかねェぜ!!」



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第76話「伝説は始まった!いざ偉大なる航路(グランドライン)へ!」

???「海賊か・・・・・・それもいい・・・」

 

バギーは目を覚ます。

 

バギー「コナクソーーーっ!!!あのハデゴム悪運野郎め!!」

 

カバジ「バギー船長 生きてたんすね!!?」

 

バギー「生きらいでか!!!」

 

アルビダ「バギー!!こいつら”本部”の海兵だ!! 大物が出てきたら分が悪い!!」

 

バギー「フン・・・海兵などハナから(・・・・)相手に・・・誰の鼻がハイカラ(・・・・)だァ!!!」

 

部下「そんなこと言ってません!!!」

 

バギー「まだだ!!!ゴムゴムの奴ァこの島を出られねェ!!!まさかてめェの船が今頃灰になってようとは思うまい!!! 叩きのめして島を出るぞ野郎ども!!!」

 

バギー「モーターっ!!」

 

部下「はい!!船長!!!」

 

バギーはこれがほんとのバギーカー的のようになった。

 

バギー「”バラバラカーーー”!!! いくぞ西の港!!!」

 

アルビダ「ゲレンデセット!!!」

 

部下「はい!!アルビダ姉さん!!!」

 

アルビダ「摩擦ゼロ!!!」

 

アルビダはゲレンデセットに飛び乗り、滑るり落ちる。

 

海兵「海賊達を逃がすなァ!!!」

 

アルビダ「スベスベシュプール!!!」

 

バギー「爆弾エンジン!!!」

 

しかし煙が二人を覆う。

 

アルビダ「な・・・・・・ 何 この煙・・・・・・!!!」

 

バギー「うげっ!!?」

 

スモーカー大佐「”ホワイト・アウト”!!!」

 

部下達も両腕を煙状態に変えたスモーカー大佐に捕縛された。

 

部下「け・・・煙に捕まった!!!」

 

海兵「スモーカー大佐!!!」

 

スモーカー大佐「てめェらの相手してる場合じゃねェんだよ 『ビローアバイク』を出せ!!!」

 

スモーカー大佐の能力を見た住人達は、

 

住人「つ・・・強すぎる!!! あれが”モクモクの実”の能力」

 

住人「バギー一味を一瞬で・・・!!!」

 

部下「船長 一網打尽ですっ!!」

 

バギー「おのれーーーーっ!!!スモーカーーーっ!!!」

 

ここで住人によるこの一言もある。

 

住人「しかし さっきの見た事ない服の美少女が光に包まれて変わった男の鎧戦士のような奴 ありゃびっくりしたよなー!!」

 

住人「一体何者だろうな!?」

 

スモーカー大佐(そうだ・・・何なんだ あの手配書の娘は・・・?)

 

スモーカー大佐はバイクを走らせる。

 

アルビダ「この うっとしい鉄の網は何だい 妙なピストル撃ちやがって」

 

バギー「海軍の開発した対”悪魔の実”用『監獄弾』だ 大抵の悪党はこの通りよ!!」

 

メリー号のある海岸

 

モージ「なぜにこの突然の豪雨!!おれ達は この船を燃やしちまわねばならんのに!!!」

 

モージ「マズイぞリッチー!!!これじゃあ船に火がつかん!!!」 

 

「貴様ら!!!船から離れろ!!!」

 

モージ「ぬっ!!?何奴っ!!!」

 

モージは突然後ろへ吹っ飛び、船の装甲へ後頭部をぶつけた。

 

ウソップ「み・・・見ろ!!やっつけたぞ!!」

 

アイリス「あ・・・でも!」

 

ナミ「ライオン残ってるから!!」

 

ウソップ「必殺”新鮮卵星”っ!!!」

 

ウソップは発射したが、外した。

 

リッチーはその部分を舐める。

 

ウソップ「今だ 船へ!!」

 

ウソップの後を追うナミとアイリス。

 

 

ゾロ「風がひどくなってきた」

 

ルフィ「しつこいなあいつら」

 

ララ「こうなったらやります?」

 

サンジ「やめとこう それにナミさんが早く船に戻れっつってんだ」

 

サンジ「お」

 

 

たしぎ曹長「ロロノア・ゾロ!!!」

 

ララ(あの人 たしぎ曹長じゃない・・・この時の海軍階級は曹長だよね。)

 

海兵「たしぎ曹長!!」

 

たしぎ曹長「あなたがロロノアで!!海賊だったとは!!」

 

ゾロ《この刀も 奪うのか?》

 

たしぎ曹長「私をからかってたんですね!!許さないっ!!」

 

サンジ「お前 あの()に何をしたァ!!!」

 

ルフィ「?」

 

ゾロ「てめェこそ海兵だったのか」

 

たしぎ曹長「名刀”和道一文字”回収します」

 

ゾロ「・・・・・・やってみな」

 

ゾロとたしぎ曹長は刀を交え合う。

 

ゾロ「先行ってろ」

 

ルフィ「おう」

 

ララ「はい!」

 

ゾロ「へェ」

 

二人は刀同士での鍔迫り合いを続けた。

 

ララ(たしぎ曹長 すごい・・・女性剣士とはいえゾロとやり合うのが。ペケもそう思わない?)

 

ペケ(まあ確かにそうですね・・・)

 

サンジ「あの野郎 レディに手ェ出すとは・・・」

 

ルフィ「行くぞ!!」

 

ララ「そうですよ!天候状態がひどいんですから!」

 

 

メリー号では、

 

ナミ「波があれて来た!! まだ来ないの?」

 

ウソップ「まだ見えねェ 無事なんだろうなあいつら」

 

アイリス「ララ様達なら大丈夫ですよ きっと。」

 

ナミ「アイリス あなたってララを信頼してるのね。」

 

アイリス「そりゃもう・・・」

 

ウソップ「前から気になってたけどよ ナミはララ以外の俺たちにはアンタ呼ばわりだよな?」

 

ナミ「チートなララに対してアンタって言うのは逆に失礼に思えてしまって・・・」

 

ウソップ「・・・そっか・・・」

 

 

ゾロはたしぎ曹長を負かし、壁へ押し倒し刀を本人の左側の壁へ突き刺す。

 

ゾロ「この刀は・・・渡せねェんだよ どうあってもな・・・!!」

 

海兵「た・・・・・・ たしぎ曹長が・・・・・・負けた!!!」

 

海兵「バカな」

 

ゾロは突き刺した刀を抜き、腰の鞘に納める。

 

たしぎ曹長「!!」

 

ゾロ「じゃあな 先を急ぐんだ」

 

たしぎ曹長「なぜ斬らないっ!!!」

 

ゾロ「・・・・・・・・・・・・・」

 

たしぎ曹長「私が 女だからですか」

 

ゾロ「!!」

 

くいな《ゾロはいいね 男の子だから》

 

たしぎ曹長「女が男より腕力(ちから)がないからって 真剣勝負に手を抜かれるなんて屈辱です!! いっそ男に生まれたかった(・・・・・・・・・・・・)なんて気持ち あなたには わからないでしょうけど・・・!!」

 

たしぎ曹長「私は遊びで刀を持ってる訳じゃない!!」

 

ゾロ「てめェの存在が気にくわねェ!!!」

 

たしぎ曹長「んな!!?」

 

ゾロ「いいかお前のその顔っ!!!昔死んだおれの親友そっくりなんだ!!」

 

ゾロ「しまいにゃあいつ・・・と同じ様なことばっかりいいやがって!!! マネすんじゃねェよ このパクリ女が!!!」

 

たしぎ曹長「んな!!? 何をそんな子供みたいな・・・!!!失礼な!!私は私で 私のままに生きてるんです!! あなたの友達が どんな人かは知りませんけど心外は私の方です!!!」

 

たしぎ曹長「そっちがパクリじゃないですかっ!!」

 

ゾロ「何だとコラァ!!!」

 

海兵「曹長」

 

 

ルフィ達は、

 

ルフィ「何だ 誰かいる!!」

 

サンジ「またか」

 

ララ(スモーカー大佐!!)

 

スモーカー大佐「来たな 麦わらのルフィに小娘。)

 

ルフィ「お前誰だ!!」

 

スモーカー大佐「おれの名はスモーカー ”海軍本部”の大佐だ」

 

サンジ「おい それにララちゃん。」

 

ルフィ「先に行っててくれ。」

 

ララ「私も後から行きますので」

 

サンジ「ああ」

 

サンジは先を急いだ。

 

スモーカー大佐「お前ら二人を海へ行かせねェぞ!!」

 

スモーカー大佐は両腕を煙状態にし、ルフィとララを捕縛する。

 

ルフィ「うわっ!?」

 

ララ「私も!?」

 

スモーカー大佐「俺はモクモクの実を食った この体は自在に煙になる!!」

 

スモーカー大佐はルフィだけ、横に吹っ飛ばすがララだけ残したのだ。

 

スモーカー大佐「さて 娘 てめェにゃ聞きてェ事がある。」

 

ララ(大佐 聞いてくるとは思ったけど・・・)

 

スモーカー大佐「てめェの素性は一通り聞いたぜ。だがな てめェが言っていたというレプリロイドや特にイレギュラーハンターについて教えるんだな。そもそも服自体は見た事ない奴だぞ・・・」

 

ララ「レプリロイドの説明は聞いたのでしょ? イレギュラーハンター それにはイレギュラーの事からです。イレギュラーは電子頭脳に支障をきたし人間に害をなす犯罪者ロボットを「イレギュラー」と呼んでいて、それを取り締まる心を持つロボット・レプリロイドだけで結成された治安組織が「イレギュラーハンター」なんです!」

 

スモーカー大佐「治安組織だァ!?」

 

ララ「はい。組織は18のあらゆる面に対応する部隊がいくつか存在します。イレギュラーハンターとあなた達海軍って非常に似ていますよね?」

 

スモーカー大佐「似てるだと!?」

 

ララ「結成してるのが人間とロボットの違いなだけで、役割は互いに非常に似ている事です。」

 

スモーカー大佐「聞く限り役割自体は互いに非常に似てはいるな・・・ならてめェが元いたっていう前世で結成されたロボットのみでのほんとにある組織なのか!?」

 

ララ「実在はしません!」

 

スモーカー大佐「はあ!?」

 

ララ「前世にはテレビって映像を映し出す機械がありまして」

 

スモーカー大佐「て、テレビ!?」

 

ララ「それであるゲーム会社の作品が開発されました。それが最初はロックマンです。それから月日が経ち、100年後の世界が舞台となるロックマンXシリーズが登場を始めました。次々と派生作品も出ました。私が変身したエックス、そしてゼロ、アクセルは元になった作品のロボットキャラなんです。」

 

ララはデバイスの力で電磁波球体に包まれ、アクセルに変身した。

 

スモーカー大佐「死刑台の時とは姿が違うぞ!?」

 

アクセル「この煙 邪魔だね!!」

 

スモーカー大佐「声と話し方が完全に男に変わっていやがる!? まあいい てめェも捕らえるぜ!」

 

スモーカー大佐はアクセルをぶん投げるが、アクセル自体にはダメージはほぼ無い。

 

アクセル「たくも~~~。」

 

スモーカー大佐「娘 てめェの金額 何だ初頭からあのあり得ない異常な高さの金額は!?」

 

アクセル「僕は変身中は「下手をすればこの世界観そのものを破壊しかねないチートに近い存在」なので、それと僕はアクセルだからね ちゃんと変身中は呼び分けてよね!! あの金額も僕がチート級だからだろうね。」

 

スモーカー大佐「話し方と言動そのものがガキじゃねェか・・・」

 

アクセル「ちょっと必殺技やってみるかな!」

 

アクセルは両手の新バレットを持ちながら、必殺技の準備に入る。回転しながら飛び上がって、コマンドミッションでのアクショントリガー・DNAチェンジを使う。

 

するとアクセルは光りだし、コマンドミッションのギミアラ採掘場のボスキャラ・エンシェンタスに変身した。

 

スモーカー大佐「また姿を変えやがった!? 」

 

エンシェンタスは射撃タイプの全体攻撃・阿修羅ナックルを食らわすが、スモーカー大佐に命中せず、大佐自身は煙状態になってしまい不発に終わる。

 

エンシェンタスは光って、アクセルに戻る。

 

アクセル「体が煙状態になると、やりにくいなぁ・・・」

 

ルフィ「”ゴムゴムの(ピストル)”!!!」

 

ルフィは技をスモーカー大佐に繰り出すが、やっぱり煙状態になって突き抜けてしまう。

 

ルフィ「ん?」

 

スモーカー大佐は身体そのものを煙状態にし、ルフィの頭を掴む。

 

スモーカー大佐「お前が3000万だと!?」

 

ルフィは地面に押し付けられる。

 

アクセル「ルフィ!?」

 

アクセルはバレットをスモーカーに向けるが、

 

スモーカー大佐「動くなよ・・・アクセルとやら。悪運尽きたな」

 

スモーカー大佐は左肩の十字手を掴む。

 

???「そうでもなさそうだが・・・!?」

 

謎の手が十字手を掴む。

 

スモーカー大佐「!? てめェは・・・・・・!?」

 

スモーカー大佐の後ろに黒いローブの人物が。

 

アクセル「誰!?」内部の下着ララ(ルフィのお父様のモンキー・D・ドラゴン!!世界最悪の犯罪者にして革命軍のトップ!!)

 

ペケ(革命軍のトップって凄いもんですね・・・)

 

内部の下着ララ(・・・うん。)

 

ルフィ「何だ!!?誰だ!?誰だ!?」

 

スモーカー大佐「政府は てめェの首を欲しがってるぜ」

 

ローブの人物「世界は我々の答えを待っている・・・!!!」

 

すると強烈な突風が吹き荒れる。

 

ほとんどの者達は吹き飛ばされた。

 

ルフィ「うわあああああ」

 

アクセル「うわあああ」

 

ゾロ「ルフィ アクセル走れ!! 島に閉じ込められるぞ!! バカでけェ嵐だ!!!」

 

ゾロは左手でルフィの首の後ろを掴み、右手でアクセルの腕を掴んで引っ張って行く。

 

ゾロ「グズグズすんな!!!」

 

ルフィ「何だ!?何だよ一体!?」

 

アクセル「嵐が来るって!?」

 

サンジ「ナミさんが言ってたのはこういうことか~~~~っ!!!」

 

 

ローブの人物「フフ・・・行って来い!!! それが お前達のやり方ならな!!」

 

スモーカー大佐「なぜ 奴らに手を貸す!!! ドラゴン!!!」

 

ローブの人物「俺も一部始終見ていた 男の船出とあの娘の協力を邪魔する理由がどこにある」

 

 

ウソップ「ルフィ!!!」

 

ウソップ「急げ急げ!!ロープが持たねェ」

 

アクセルはここで電磁波球体に包まれ、瞬時に制服着用とデバイス装着中のララに戻る。

 

ルフィ「すげー雨だ」

 

アイリス「ララ様 早く!!」

 

サンジ「ナミさん アイリスちゃん ただいまーーー!!!」

 

ナミ「ぐず!!!」

 

ナミ「早く乗って!!船を出すわよ!!!」

 

 

海兵「申し訳ありません 思わぬ突風でバギー一味を逃がしてしまいま・・・」

 

スモーカー大佐「”麦わら”とあの小娘を追うぞ 船を出せ」

 

海兵「え!? 追うって!?」

 

スモーカー大佐「”偉大なる航路(グランドライン)”へ入る」

 

海兵「え!!?」

 

たしぎ曹長「行きましょう!!私も行きます!!」

 

海兵「曹長まで!!」

 

たしぎ曹長「私はロロノアを許さないっ!! 必ず私の手で仕留めてやる!!」

 

海兵「ですが大佐 この町は大佐の管轄で・・・!!!上官(うえ)が何と言うか・・・」

 

スモーカー大佐「『おれに指図するな』と そう言っとけ!!!」

 

カバジ「グ・・・”偉大なる航路(グランドライン)”へ!!?」

 

バギー「ああ いい機会だ クソゴム、そしてあの小娘との決着もある このまま入っちまおう」

 

アルビダ「あの姿が変わった小娘は一体何なんだい?」

 

バギー「おれも詳しい事は知らねェからな。あの娘に直接聞くしかねェだろ!! さあ行くぞ 懐かしき”偉大なる航路(グランドライン)”!!!」

 

 

海は嵐で荒れていた。

 

ルフィ「うっひゃーっ 船がひっくり返りそうだ!!!」

 

ナミ「あの光を見て」

 

ルフィ「島の灯台か」

 

ナミ「”導きの灯”」

 

ナミ「あの光の先に”偉大なる航路(グランドライン)”の 入口がある」

 

ララ「偉大なる航路(グランドライン)・・・」

 

ナミ「どうする?」

 

ウソップ「しかし お前何もこんな嵐の中を・・・・・・なァ!!」

 

サンジ「よっしゃ 偉大なる海に船を浮かべる進水式でもやろうか!!」

 

ウソップ「オイ!!」

 

サンジは大きい樽を持ってきた。

 

そして一人ずつ足を乗っける。

 

サンジ「おれはオールブルーを見つけるために」

 

ルフィ「おれは海賊王!!!」

 

ゾロ「おれァ大剣豪に」

 

ナミ「私は世界地図を描くために!!!」

 

ウソップ「お・・・お・・・おれは勇敢なる海の戦士になるために!!」

 

ルフィ「っで・・・」

 

ナミ「最後は」

 

サンジ「ララちゃん 君だ!」

 

ララ「私自身の夢はありませんが、夢のとしてあえて言うなら」

 

ララは足を乗っけようとしたけど、スカートを手で抑えつつタルに乗っける。

 

ララ「仲間の皆さんの夢が叶う事です。それが私の夢とします。」

 

ナミ「そうなの!?」

 

ウソップ「へェ!!」

 

ララ「それとアイリス ここであなたとは一旦おさらばだよ。」

 

アイリス「そう。それなら皆さん またララ様に召喚されるその時まで!」

 

ルフィ「おう!」

 

ゾロ「またいつかな!」

 

ナミ「またね!」

 

ウソップ「じゃあな!」

 

サンジ「アイリスちゃ~~~ん。名残惜しいけどいつかまただね~~~~!」

 

アイリスは笑顔で光となって、デバイスへ戻っていった。

 

ララ「アイリスはデバイスの中に戻りました。」

 

ナミ「うん。」

 

ルフィ「じゃあ 行くぞ!!”偉大なる航路(グランドライン)”!!!」



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第77話「新たなる冒険の予感!謎の少女アピス」

とある嵐の夜、一隻の海軍船。一つの窓に少女の姿があった。

 

少女は室内をうろうろしていた。

 

海兵がやってくる。

 

海兵「おーーい!食事だぞ~~~」

 

しかし、室内には少女がいない。

 

海兵「ええ!!?」

 

海兵が勢いよく扉を開けて入った。

 

海兵「おい どこだー!?どこに隠れたー!?おい無駄だぞ!!外は嵐だ 出て来なさいってーの!」

 

海兵は室内の少女を探す。

 

しかし、開いたドアの後ろから出てきた少女は室外に出ようとしたが、コケた。

 

少女は起き上がる。

 

少女「あ~いだだだだ・・・」

 

海兵に掴まれる。

 

海兵「逃げられないと言ってるだろうが!じっとしてれば何もしないから・・・」

 

少女は暴れる。

 

少女「あああ!!離してよ~~~っ!!」

 

少女のカカトが海兵の股間に当たる。

 

海兵は固まり、少女は離され、離れた。

 

そして、船のベルが鳴らされる。

 

海兵隊が動き出した。

 

海兵「例の女の子が逃げ出した!!船内をくまなく探せ!!見つけ次第ただちに保護!!まだ子供だ!!手荒なマネはするなよ!!」

 

1つのドアが開き、少女が出てきたが、嵐のせいで出た途端に吹き飛ばされ、小舟に激突。

 

少女「あだだだだ・・・」

 

海兵「いたぞ!!捕まえろ!!」

 

少女は船体を走り、縄梯子を駆け登って行く。

 

観察台まで登り切った。

 

海兵達も縄梯子を登り始める。

 

海兵「危ないぞーっ!」

 

少女は縄梯子を切るが、マストが折れそうになり、小舟が船外の海へ落下。

 

少女は胸元の何かを握る。

 

少女(守って 竜じい・・・)

 

海兵「何をする気だァ!?」

 

海兵「危ないからよしなさい!!」

 

少女は小舟へと飛び移る。

 

 

ある海軍船

 

???「ぬう 愚か者が!!何でおじゃるか この報告は!?」とクシャクシャにした報告書を部下に投げつけた。

 

???「あの小娘は長年探し求めていた竜骨の手がかりになるやもしれんのだぞ!?それを何と心得てるでおじゃるか貴様!!」

 

???「ぬう~~エリックー!!」

 

エリック「先ほどから ここに。」

 

???「やっと見つけた不老不死の妙薬の手がかりを、ここで失うわけにはいかん。おぬし 艦隊と合流し何としても見つけてくるのじゃ。」

 

エリック「お言葉ですが、人探しは契約にはありませんでしたが・・・」

 

???「金などいくらでも払ってやるでおじゃる!!こういう時の為におぬしを雇っておるのじゃ。おぬしにとってもここで手がかりを失うのは痛手であろう・・・さァ行って参れ!!」

 

エリック「分かりました。ネルソンロイヤル提督閣下。」

 

 

メリー号。

 

ルフィ「ナミー!!偉大なる航路(グランドライン)はまだかな?」

 

ナミ「2日前ローグタウン出たばっかでしょ?あと何日かかかるわよ・・・もう少し待ってなさい。」

 

ルフィ「あーい。いひひひ」

 

ララはゾロ達とは反対側の手すりに寄りかかり、スマホでちょっと音ありでの動画を観ていた。

 

ララ「いい天気ですなァ・・・」

 

サンジ「確かにな あの嵐がウソみてェだ。」

 

ウソップはマストの観察台で望遠鏡を覗き込み、周りを監視していた。

 

そして謎の飛行生物の群れを発見。

 

ウソップ「ん?何だありゃ?」

 

ウソップ「おーーい!!ううげい方向に鳥の大群が見えるぞ!!」

 

ルフィ「鳥の大群?」

 

ウソップ「うーん。あと海面に少し大きな よく見えないな。何だろ?」

 

ルフィ「魚か?」

 

ウソップはゴーグルのピントを調節しながら目標を定める。

 

ウソップ「小舟か?大きな魚にも見えるけど・・・」

 

サンジ「海鳥の群れの下には魚がいるってのはよく聞くがな。」

 

ララ「そんな事あるんですか?」

 

サンジ「そういう話は聞くって事だよ。」

 

ルフィ「魚!!」

 

サンジ「ルフィ 昼飯にしようぜ。」

 

ルフィ「よし来た!!」

 

ルフィは立ち上がり、右腕を後ろに伸ばしてから、

 

ルフィ「ゴムゴムのーー”摑み取り”!!!」

 

右腕を前へ伸ばして目標まで。

 

ララ「行ったァああ!!」

 

ウソップ「おお!!伸びる伸びるーー!!」

 

サンジ「便利な奴だ。」

 

伸びたルフィの右腕は目標を捕獲した。

 

ルフィ「捕まえたっと。」

 

そして腕を戻していく。

 

ルフィ「結構でけェぞ!!」

 

ナミ「ナイスルフィ!!」

 

サンジ「ちょっと待てよ!?この後どうするつもりだよ!?」

 

しかし、ルフィの腕の軌道がずれて、サンジは避けて、ゾロに激突し、ゾロは船外へ吹っ飛んで、海へ落下。

 

ルフィは腕を戻す。

 

ルフィ「あっ 悪ィゾロ。」

 

サンジ「ドアホー!!」

 

ララ「戻す時ちゃんと考えて下さいよっ!!」

 

ゾロは引き上げられた。

 

ゾロ(あいつ いつか ぶった斬って・・やる・・・)

 

引き上げられたのは魚ではない。

 

サンジ「おい見ろよ!!こいつは魚じゃねェぞ!?」

 

ナミ「女の子じゃない・・・」

 

ルフィ「ありゃ?魚人か?水かきは?」

 

ウソップ「お前なァ・・・どこをどう見れば魚人に見えるんだよ?」

 

ララ「ですよねェ・・・」

 

ナミ「何でこんな女の子があんな小舟に?」

 

それから、少女は船内に運ばれ、寝かされた。

 

そして少女は目を覚まし、起き上がる、が、ウソップの顎に頭がぶつかってしまった。

 

ウソップは倒れる。

 

少女「痛~~~い!!」

 

ナミ「気がついた?」

 

ナミ「思ったより元気そうね?どっか痛いトコない?」

 

サンジ「腹減ってるだろ?今スープ作ってるからな」

 

少女「ラッキー・・・」

 

ナミ「難破でもしたの?危ない所だったわ。名前は?」

 

少女「人にものを聞く時は、自分から名乗る物よ・・・」

 

ナミ「フフッ そうね!!あたしの名前はナミよ。」

 

ナミ「台所でスープ作ってるのがサンジ」

 

サンジ「よっ!」

 

ナミ「怖い顔して腹巻してるのがゾロ。」

 

ゾロ「うるせェ・・・」

 

ナミ「そこで気を失っているのがウソップ。」

 

ナミ「壁に寄りかかって、スマホっていうのを弄ってるのが、アメノ・ララ。」

 

ララ「こんにちは。」

 

ララは女神クラスの笑顔で応対。

 

少女(何 この人 ピンク髪だけじゃなく、それにカワイイんじゃくて、容姿が凄い綺麗!!服や靴だって見た事無い・・・。胸が大きくて胸元の谷間が!でも胸元に十字架は縁起悪いでしょ!?ってかスマホって何?)

 

少女は一瞬だけだが、ララの美しさと豊満な胸による谷間で頬が赤くなる。

 

ナミ「・・・っと」

 

ルフィ「オレはルフィ。この海賊団の船長だ!」

 

少女は驚愕する。

 

少女「海賊ーーーー!?」

 

ルフィ「オレ達 偉大なる航路(グランドライン)を目指してるんだ。」

 

少女は大口を開けたまま、固まってる。

 

ララ「あら?」

 

ナミ「どうしたの?」

 

ルフィ「動かねェぞ?」

 

ゾロ「どうすんだ?この子供。」

 

ルフィ「あー、そうだな。どうすっかなァ 明日考えよう。」

 

夜になって、

 

少女(なーーーんで!?何で何で何で何でどーして!?せっかく怖い思いまでして海軍から逃げ出してきたのに!!よりによって何で海賊船に拾われちゃうのよーー!? 冗談じゃないわーー)

 

しかし、少女は空腹で音が鳴る。

 

少女(とりあえず食べてから考えよう・・・)

 

少女は冷蔵庫に近づくが、巨大なネズミ捕りが発動した。

 

少女は悲鳴を上げる。

 

ルフィ「痛ェエエエ・・・」

 

船内の明かりがついた。

 

サンジ「またお前か?ルフィ。」

 

ルフィは挟まれてる。

 

サンジ「何度言っても懲りねェんだな 少しは学習しろ。ん?」

 

サンジは少女を見た。

 

サンジ「何やってんだ?」

 

少女「アハハハハ・・・」

 

ルフィ「うめェエエ!!」

 

サンジ「言やあ作ってやんだからよ。勝手に食材に手ェ出すなって。」

 

ルフィ「だって腹減ってんだもーん。」

 

少女は腹が鳴る。

 

サンジ「どうした?食わねェのか?昼間も食わなかっただろ?何我慢してんだ?別に毒なんか入ってやしねェって。」

 

少女は首を何度も横に振る。

 

サンジ「ボサっとしてるとそいつが全部食っちまうぞ?」

 

ルフィ「食わねェんならもらおうっと。」

 

ルフィがさらに手を掛けるが、少女が手を出して、皿を奪う。

 

少女「ダメ!!」

 

少女はスープを飲む。

 

少女「おいしい!!」

 

ルフィ「あったりめェだ!!サンジはおれが選んだコックなんだぜ!!」

 

少女「こんなおいしいの初めて!!」

 

ナミ「やっと笑ったわね。」

 

ララ「ほんとですね!!」

 

サンジ「あっ ナミさんにララちゃん!!」

 

少女(ピンク髪のキレイな人!!)

 

ナミ「ルフィ また食べてるの!?」

 

ルフィ「昼間 あまり食わなかった・・・」

 

ウソップ「鍋を2つ空にしただろうが!!」

 

ルフィ「そうだっけ?」

 

ナミが少女に近づく。

 

ナミ「海賊って聞いてそれでビビったんでしょ?」

 

少女「そ、それは・・・」

 

ナミ「まァ この時代で海賊って聞いたら当然の反応よね。」

 

少女「売り飛ばしたりしない?」

 

ウソップ「するかよ!!」

 

ゾロ「お前ら 皆人相悪ィからな。」

 

ララ「日頃から人相悪いのはゾロさんだけですって!」

 

ウソップ「そうだよな。」と同時にソロの頬をつねる。

 

ウソップ「その顔で言うかな 君は・・・」

 

2人はケンカしてしまう。

 

ララ「あーあ・・・」

 

ナミ「あーもう やめなさいって。」

 

ルフィは大笑い。

 

少女「アハハハ・・・・」

 

サンジは少女に近づく。

 

サンジ「おかわりありますが、お嬢様?」

 

ナミ「少なくとも この船はアンタの考えてるような海賊船じゃないわよ。安心しなさい。」

 

ララ「大丈夫だから、ね?」

 

少女は安心した表情に変わる。

 

少女「おかわり!!」

 

サンジ「かしこまりました。」

 

ルフィ「俺も!!」

 

サンジ「てめェは自分でやれ!!」

 

ルフィ「ひっどい・・・」

 

それから翌朝、

 

ルフィ達は船の準備を始める。

 

ゾロは碇を引き上げて、引っ掛ける。

 

帆が張られる。

 

少女は包丁を持ち、爆発音が発生した。

 

ルフィ「ん?何だ?」

 

ナミ「何?」

 

ララ「爆発音!?」

 

少女が扉を開いて、出てきた。

 

サンジ「おい!!一体何やらかしたんだ!?」

 

少女「食事の用意してたの!」

 

サンジ「あん!?」

 

少女「みんな ご飯できたよ!!」

 

ルフィ「おお!!メシか!?」

 

ゾロ「どんなメシなんだよ!?」

 

ララ(あの子の作ったご飯って・・・)

 

ルフィ達は船内のテーブルの席につく。

 

ララはルフィの隣であった。

 

ナミ「へェ・・・こ、これ あなたが作ったの?」

 

少女「うん!!」

 

ウソップ「個性的な見栄えだねェ・・・」

 

ララ「黒い塊のようだけども・・・」

 

ルフィ「いっただっきまーす!!」

 

少女「助けてもらった上に食べさせてもらってるんだもの!これからはお手伝い何でもするわ!!」

 

ララ「そうなのね・・・」

 

ナミ「それは助かるわ ありがとう・・・」

 

ゾロ「ホントに食えんのか これ?」

 

ナミはゾロの足を踏んで、口を開けさせ、

 

ナミ「ぶつくさ言ってないで、食べなさい。」

 

ナミは黒い塊をゾロの口の中へ運んだ。

 

ウソップ「でも まじでこれ大丈夫なのか?」

 

ルフィ「そうか?うめェぞ?」

 

少女は嬉しそうだった。

 

サンジ「そうそう 見た目が悪いってだけの事もある。」

 

サンジとナミはフォークで一口食べる。

 

ウソップ「ホントか?」

 

ウソップとララもフォークで一口食べる。

 

ウソップ達はまずい表情になり、悲鳴を上げた。

 

そして、旨そうに食うルフィと我慢しているサンジを除外したララ達は水を飲む。

 

水を飲んだララは口を右手で覆う。

 

少女「そんなにまずかった?」

 

少女は一口食べてみると、表情がまずくなり、

 

少女「うわ 辛ーー!!? 何コレ!?あたし調味料入れ間違えてるーー!!」

 

サンジ「へへ まァよくある間違いだよ。次から注意すればいい事だ。」

 

少女はホッとした。

 

サンジ「おい せっかくこの子が作ってくれたんだ。残すなよ!!」

 

ゾロとウソップ「「いい!?」」

 

サンジ「うるせェ この子の気持ちを無駄に、この子の・・・そういえば名前何ってんだ?」

 

アピス「アピス アピスって言うの。」

 

サンジ「アピスちゃんの気持ちがこもってんだからな!それに食いモンを粗末にする者は俺が許さん!!」

 

ウソップ「ええ・・・!?」

 

サンジ「ナミさんやララちゃんには後で作って差し上げます。」

 

ナミ「ありがと・・・」

 

ララ「ありがとうございます。でも・・・」

 

サンジ「でも・・・?」

 

ララ「サンジさん 花瓶くらいの物に、水を満タン近くまで溜めて下さい。」

 

サンジ「ララちゃん?」

 

ララ「いいですから お願いします!!」

 

サンジ「ああ 分かった!!」

 

サンジは花瓶くらいの物に水を満タンちかくまで溜めて、ララに手渡す。

 

ララ「これくらいの量の黒い塊はこうすればいいの!!」

 

ララはフォークで、黒い塊を分割して、口に放り込んで、すぐに花瓶の満タンの水を飲み流し込んでいく。

 

これを繰り返した。

 

ウソップ「成程 そういう手があったか!?」

 

アピス「ララさん・・・」

 

サンジ「ララちゃん なんて子なんだよ・・・」

 

ララは完食した。

 

ララ「頑張って食べたからね。と言っても水で辛さを和らげただけだけど・・・」

 

ララは若干辛さによる汗もちょっと出ているが、笑顔で言う。

 

アピス「ララさん ありがとう・・・」

 

ナミ「ララ・・・あなたって子は。」

 

ララ「嫌いな食べ物は一気に口の中にぶち込むような事。小さい子でもやってる手段なんじゃ?」

 

ウソップ「いるにはいるだろうな・・・」

 

ララ「わずかですが、自分に厳しくしました。」

 

ナミ「わずかだけ、自分に厳しく?」

 

サンジ「わずかだけ・・・自分に厳しくした?」

 

ゾロ「自分に厳しくしたのか・・・わずかだが。」

 

ララ「サンジさん アピス 私は私でちゃんと食べましたから・・・。」

 

アピス「ララさん なんか凄い・・・。」

 

サンジ「おれもちょっと感動というか、感心しちまったというか・・・」

 

アピス「でも ごめんなさい 料理ってあんまり得意じゃなかったの。でも何か役に立ちたくて!」

 

ナミ「いいのよ 別に 気持ちは受け取っておくわ。」

 

サンジ「メシの事なら俺に任せな!他にも手伝ってもらいたい事は山ほどあるからさ。」

 

アピス「うん!!」

 

ルフィ「そうか?うめェぞこれ。」

 

ウソップ「オマエなァ・・・」

 

ララ「ルフィさんの味覚 絶対オカシイですから。」

 

ナミ「ララもそう思うでしょ?」

 

ララ「はい。」

 

 

食器は下げられ、サンジは洗う。

 

ナミ「それで、アピスは何で海の上を漂流してたの?」

 

アピス「海軍の船から逃げ出して来たの・・・」

 

ララ「あの嵐の中をあんな小舟で・・・」

 

ナミ「アンタも無茶するわね・・・」

 

ゾロ「そもそも何やらかしたんだお前?」

 

アピス「え?」

 

ゾロ「逃げ出さなきゃならなかったって事は、客として軍艦に乗ってた訳じゃねェんだろ?」

 

ゾロ「かと言って子供の悪人を海軍がいちいち相手にする訳もねェ・・・」

 

アピス「そ、それは・・・」

 

ルフィ「何だ?おまえ極悪人か?」

 

アピス「違うわよ!!悪い事なんかする訳ないじゃない!!してないけど、理由は・・・ちょっと言えない。」

 

ウソップ「何だよソレ!?」

 

サンジ「いいじゃねェか。事情があんだろ?言いたくねェってんだ。聞く事ァねェ」

 

ララ「ですよね。」

 

ナミ「でも どこから来たかくらいは教えてもらえない?」

 

アピス「え?あっ うん。私ね 軍艦島の人間なの!!」

 

ナミ「軍艦島?」

 

ウソップ「知ってるか?」

 

ナミ「ううん。調べてみるわ。」

 

ナミは海図を開く。

 

ルフィ「どうして軍艦島って言うんだ?」

 

アピス「島の形が軍艦そっくりだから、そう呼ばれてるの。」

 

ルフィ「へェ。面白ェ」

 

ララ「想像は難しくないですね・・・。」

 

ナミ「ああ!ここ!!」

 

ナミは海図の場所を指す。

 

ウソップ「ほう・・・偉大なる航路(グランドライン)の近くじゃねェか。」

 

ナミ「今いるのが、ここらへんだからそう遠くはないわね。」

 

ナミ「あなたはどうしたい?」

 

アピス「え?」

 

ナミ「軍艦島へ帰りたい?私達はこのままだと偉大なる航路(グランドライン)に入っちゃうけど・・・」

 

アピス「私ね・・・せっかく助けてもらって迷惑かけちゃうけど、私は島へ帰りたい!ごめんなさい。わがままよね。できれば途中で西の方へ向かう船にでも渡してくれれば自分で何とかするわ・・・」

 

ナミ「迷惑ねェ ほーんと。海賊船がそう簡単に他の船に近づける訳ないじゃない!」

 

アピス「ですよね・・・」

 

ナミ「でも まっ 進路から大きく外れる訳でもないし、急いでる旅な訳でもないし、しょうがないか。」

 

アピス「へ!?」

 

ナミ「私はどっちでもいいけど、どうする?船長。」

 

ルフィ「ああ いいんじゃないの?」

 

ウソップ「偉大なる航路(グランドライン)もすぐだしな!」

 

ルフィ「そっか・・・軍艦みたいな島かァ・・・」

 

ララ「凄そう。」

 

サンジ「だそうだ。」

 

アピス「ホントに軍艦島に寄ってくれるの!?」

 

ルフィ「ああ。」

 

アピス「やったぁ!!ありがとうルフィ!!やったァ!!やったァ!!嬉しい!!ホントにありがとう!!みなさんもホントにありがとう!!お礼にこれからいっぱいご飯作るね!」

 

ララ達「「「「いや・・・それはいい。」」」」

 

ルフィ「何で?」

 

ララはスマホを取り出す。

 

ララ「そうそう。アピス 一緒に写真撮ってもらってもいいかな?」

 

アピス「えっ!?う、うん。でも そのすまほって何なの?」

 

ララ「まあとにかく、そこら辺に立ってくれる?」

 

ララがその場所を指す。

 

アピス「うん・・・」

 

ララ「じゃあ ウソップさん スマホ渡すので一緒の写真撮ってくれますか?」

 

ウソップ「おう。」

 

ララ「撮り方はレクチャーします。」

 

ララは画面が暗くなった際での電源の入れ方などもレクチャーすると、

 

ウソップ「大体分かったぜ。」

 

ララ「じゃあ お願いします!」

 

ララはアピスの所まで行き、

 

ララ「私はアピスの目線まで座った方がいいかもね。」

 

ララは斜め後ろに座り込むと、アピスの両肩を掴む。

 

アピスはララの顔を傍で見た事で、改めてこう思ったのだ。

 

アピス(ララさん 容姿がホントに綺麗!!ピンク髪もだけど・・・)

 

アピスは頬が赤らめる。

 

ウソップは被写体であるアピスとララにカメラモードのスマホを向ける。

 

ナミ「アピス ちょっと頬が赤いんじゃない?」

 

アピス「だって ララさん 綺麗なんだもの!」

 

ナミ「綺麗?可愛いじゃなくて?」

 

アピス「うん。」

 

アピスは頷く。

 

アピス(それにララさん 女性なのにとても心地いい感じで良い匂いがするし・・・。)

 

ゾロ「それは俺も大体わかるぜ。確かにララは綺麗なピンク髪と容姿だからな!」

 

ウソップ「じゃ 撮るぞ!!」

 

ウソップはスマホのシャッターを切った。

 

ララ「上手く撮れてるか確認です。」

 

ララはウソップからスマホを受け取り、アルバムアプリをタップし、写真を表示した。

 

ララ「うん!大丈夫ですね!」

 

アピス「私も見たい!!」

 

ララはスマホの写真表示を見せる。

 

アピス「うわっ!綺麗に撮れてる!!色がそのまま写ったみたい!!」

 

ララ「手配書や新聞記事とかの写真みたいなのは、白黒だからね。色がついた写真ってのは出来てないんでしょう・・・」

 

サンジ「ララちゃん 今度は俺と一緒に撮ってくれてもいいかな?」

 

ララ「はい!!」

 

ララはウソップにもう一回お願いしますと言う。

 

サンジはララの左隣に立ち、ララの右肩に手を回し置く。

 

ウソップはサンジの女性相手での言動だと、目をちょっと細める。

 

ウソップ「そんじゃ撮るぞ!!」

 

ウソップはスマホのカメラモードのシャッターを切った。

 

ララ「ありがとうございます!!」

 

ララはスマホを受け取り、アルバムアプリから写真を表示をする。

 

ララ「はい!上手く撮れてますよ!!」

 

ララが写真を見せたら、サンジは目がハートマークに。

 

サンジ「うおーー!!ララちゃん なんて綺麗なんだーー!!」

 

ゾロ「うるせェっつうんだよ!!」

 

サンジ「何だとコラ!!」

 

ナミ「だから喧嘩は止めなさいっての!!」

 

 

とある海軍船。

 

海兵「報告!!前方13時の方向に船えい!!中型キャラベル一槽 メインマストにドクロマークが認められます!!」

 

???「海賊か・・・ネルソン提督の指揮する海域をうろつくとは 身の程知らずめ・・・どうせ小物だ!!放っておけ!」

 

エリック「いやあの旗印小物ではないぞ。確か麦わらのルフィに、そしてピンク髪のジョシコウセイとかいう学んで生きてる身のララとかいう小娘だな。麦わらが3000万に、小娘は2,20憶3000万という初頭から異常なとんでもない額だな・・・確かとある理由から本部がスカウトしたがってるという娘だそうだ。」

 

海兵「あれが最近噂の!?」

 

エリック「これだけの艦隊で探しても見つからないなら、誰かが小娘を手に入れてる可能性もある。ましてあれほどの海賊団なら尚更の事 放っておく事はまずいのではないかね少佐。あの船を捉えるのだ。」

 

ナミが扉を開けて、

 

ナミ(何かしら?この感じ・・・)

 

ウソップ「東方に船が見えるぞ!!」

 

ナミ「へ!?」

 

ウソップ「いい!?なんてこった!?ありゃ海軍の船だぜ!!」

 

ナミ「海軍!?」

 

ウソップ「それも1艘や2艘じゃねェ!!」

 

ナミは様子を伺う。

 

ナミ「ほんとだわ!!それにしても何であんな艦隊がこんな所に・・・」

 

ルフィ「何だ何だ?どうした?」

 

ララ「うわっ 数隻はありますね。」

 

アピスはビクっとした。

 

ルフィ「俺のクビを狙いに来たのか、それともララのスカウトか?」

 

ララ「う~~ん。」

 

ナミ「にしたってあの数は!!」

 

ルフィ「そんぐれェしなきゃ俺は仕留められねェって事で、ララはスカウトってトコか? すげェな!!俺とララってよォ」

 

ナミ「何を呑気なァ」

 

アピスは動揺する。

 

サンジ「どうした?」

 

アピス「あれは第8支部の船!!」

 

ルフィ「ん?」

 

アピス「あたしあの海軍から逃げ出して来たの!!どうしよう・・・」

 

海兵「ん?いました!!甲板にあの少女の姿が見えます!!」

 

少佐「何!?」

 

エリック「言った通りだったな 少佐殿。プライドを傷つけましたかな?だが あなたの失敗であの少女を不老不死の妙薬「竜骨」の手がかりを失くしたらネルソン提督はどんなにお怒りになる事やら・・・」

 

少佐「主砲用意!!あの海賊船を捉えるのだ!!」

 

海軍は砲弾を撃ってきた。

 

ウソップ「うへーーー!?撃って来やがった!?」

 

砲弾はメリー号の周囲の海に着弾した。

 

少佐「海賊船に次ぐ!!直ちに停船せよ!!今のは威嚇だ!!次は命中させる!!」

 

ウソップ「止まる訳ねェだろ!!」

 

ゾロ「どうするルフィ?」

 

ララ「やるんですか?」

 

ルフィ「おう やるか!!」

 

ウソップ「ちょちょちょ ちょっと待てよ!!ララもだけどよ!?てめェらどうしていつもそうなんだよ!!あの艦隊相手に」

 

サンジ「アピス 地下の船室に行ってな。」

 

アピス「う、うん」

 

ララ「大丈夫ですって!!」

 

ルフィ「何とかする!!」

 

ウソップ「ならねェ!!」

 

ゾロ「お前も来いなんて言わねェよ。」

 

ララ「私を入れた3人でも一網打尽に出来ちゃうと思うんで。」

 

ゾロ「それと大砲で援護頼むぜ。」

 

ウソップ「何!?おれこの船に残んのか!?よし任しとけ!それで全速力で逃げ切ってやる!」

 

サンジ「アピス どうした?」

 

アピス「風が来るって・・・強い風が。」

 

ナミ「!? ゾロ 帆を南へ傾けて。」

 

ゾロ「ん?」

 

ナミ「ウソップとサンジくんは面舵一杯で!!」

 

ウソップ「ん?」

 

ナミ「急いで!!」

 

ルフィ「どうしたんだ?」

 

ララ「何か?」

 

ナミ「突風が来るわ。それに乗って逃げるの!真正面からやり合ったら命がいくつあっても足りないもの・・・」

 

ルフィ「大丈夫だけどな ララはどう思う?」

 

ララ「私もイケそうな気がしますけどね・・・」

 

ナミはアピスを見る。

 

アピス「!!」

 

ナミ(この子・・・)

 

海兵「停船の気配は見えません。」

 

少佐「舐めおって・・・」

 

すると、突然の突風がやって来た。

 

ナミ(来た!!)

 

帆が突風を受けて、勢いよく進んだ。

 

海兵「ああ!?海賊船 速度を上げて進路を変更!!」

 

少佐「何ー!?」

 

海兵「南へ向かっています!!」

 

少佐「南だと!?バカな!?その先に何があるのか 奴らは知っておるのか!?」

 

エリック「何をしている少佐!!追え!!追わんか!!」

 

メリー号は進む。

 

ルフィ「へェーー!!早ェ!!早ェ!!いい風だァ」

 

ララ「すごーい!!」

 

ウソップ「見ろよルフィ!!ララ!!海軍の奴ら どんどん離されてくぜ!!」

 

ルフィ「おお!!」

 

ララ「わお!!」

 

海兵「ダメです!追いつけません。」

 

エリック「海軍艦隊があんな小船に、のろまめ・・・」

 

海兵「綿の方が機動性が高いのです。」

 

エリック「言い訳は聞きたくない。」

 

少佐「ぬぅ~~~~。」

 

海兵「少佐。もうそろそろ本艦の位置は・・・。少佐!!」

 

少佐「分かっておる!!」

 

少佐「全艦停船!!撤退準備!!」

 

エリック「待て少佐!何故船を止める?」

 

少佐「これより先は”凪の帯(カームベルト)”に突入してしまう!」

 

エリック「それが何だと言うのだ?追え!!」

 

少佐「ダメだ!!」

 

エリック「貴様・・・事の重大さが分かっていないようだな。今あの小娘を失う訳にはいかないのだぞ!!ネルソン提督に何と言うつもりだ!?」

 

少佐「むしょうは覚悟の上だ。だがみすみす部下と艦隊を海の藻屑にするわけにはいかないのだ!!貴様になんと言われようと追跡はここまでだ!!」

 

エリック「なんと愚かな事・・・」

 

ウソップ「なっはっはっはっは!海軍の奴らめ 追って来やがらねェ このキャプテン・ウソップ様に恐れをなしたか!!」

 

ルフィ「すげェ!すげェ!!さすが航海士!!」

 

ララ「ナミさん 凄いです!!」

 

サンジ「さすがナミさん。あんな風を事前に察知するなんて」

 

ナミ「まァ 勘みたいなものだけどね・・・」

 

サンジ「ああ 謙遜するナミさんも素敵だァ」

 

ルフィ「じゃあこのまま軍艦島に行っちゃおうか?」

 

アピス「ホント!?」

 

ルフィ「ほんとほんと!!」

 

ウソップ「よーし!!軍艦島に向かってェ」

 

ルフィ、アピス、ララ「「「ゴーー!!」」」

 

ナミ「どうしたのゾロ?さっきから難しい顔しちゃって。」

 

ゾロ「いや。気のせいならいいんだが。」

 

ナミ「何が?」

 

ゾロ「さっきからだがな。この船全然動いてねェ気がするんだが。」

 

ナミ「へ?」

 

帆は平べったい状態である。

 

ナミ「そういえば、帆が全然風を受けてないわね・・・」

 

ナミ「あああああ!!」

 

ルフィ「どうしたナミ?」

 

ララ「何か?」

 

サンジ「ナミ・・・さん?」

 

ナミ「しまった・・・”凪の帯(カームベルト)”に入っちゃった!!」



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第78話「奇跡の生物!!アピスの秘密と伝説の島」

ナミ「ああああ!!しまった!!”凪の帯(カームベルト)”に入っちゃった!!」

 

ウソップ「チャームベルト?」

 

ルフィ「何だそりゃ?」

 

ナミ「”凪の帯(カームベルト)”! 凪の海域よ!」

 

ルフィ「ナミの海域ーー!!」

 

ナミ「アホーー!!」

 

すると、若干揺れが生じる。

 

ララ「!?」

 

ルフィ「何だ?地震か?」

 

ゾロ「地震?海の上でか?」

 

ナミ「あんた達呑気な事言ってないで早く帆をたたんで船を漕いで さっきの軌道に戻すの!!」

 

ララ「はい!!」

 

サンジ「はーいナミさん!」

 

ゾロ「なーに慌ててんだお前?漕ぐってこれ帆船だぜ?」

 

ウソップ「そうだよ。なんでわざわざ海軍の待ち受ける海域まで戻るんだよ?」

 

ナミ「いいから言う事聞いて!大変な事になってるの!!」

 

ルフィ「別に海は静かじゃん。」

 

ウソップ「うんうん」

 

ナミ「あーもう。じゃ 説明してあげるわよ!この船は慌てて逃げたもんだから予定よりずっと南の方に来ちゃったの!!」

 

ルフィ「じゃあ偉大なる航路(グランドライン)に入ったのか?」

 

ウソップ「うおっほほーー!!」

 

ナミ「そんな簡単には入れるなら誰でも入っとるわーー!!」

 

ナミは皆の前で海図を広げる。

 

ナミ「いーい?あたし達が目指してる偉大なる航路(グランドライン)はさらに2本の海域に挟み込まれて流れてるの 分かる?この両側の2本の海域が凪の帯(カームベルト)と呼ばれてる場所なの!」

 

ララ「へェ。」

 

ルフィ「ふんふん」

 

ナミ「何故かは分からないけど、この海域は風が吹かなければ海流も無い完全なる凪の状態の海域!帆で風を受けて走る船にとって危険極まりないまさに致命的な場所な訳。ルフィ、ララ 理解できた?」

 

ルフィ「うん 大変な事だけは。」

 

ララ「はい 分かります。」

 

ナミ「ララはともかくとして、ルフィは思ったより伝わってよかったわ。」

 

サンジ「ジジイが言ってた危ねェってのはこの事か?」

 

ゾロ「どうりでさっきから風が吹かねえ訳だ・・・」

 

ララ「船が動かないんじゃどうしようもないですよね・・・」

 

ウソップ「ああ。」

 

ルフィ「風が吹くまで待てばいいじゃん!」

 

ナミ「だからこの海域に入り込んだらいくら待っても風は吹かないの!しかもそれだけじゃないの。この海域が危険だと言われてるのにはもう一つ理由があるのよ!この海域には。」

 

途端に船体が揺れる。

 

ララ「船体が揺れてる!!」

 

ウソップ「な、何だ!?」

 

アピス「何か来る!!」

 

すると、海が立ち昇る。

 

ナミ「来たーーー!!」

 

アピス「ああーーー!」

 

ルフィ「何だ?」

 

すると、海面から飛び出てきたのは数種の海王類であった。

 

ルフィ「うえっへっへーーー!!でっけーー!!」

 

ララ「でっかーーー!!」

 

サンジ、ウソップ、ゾロは驚愕顔で。

 

アピスとララは警戒表情になり、ルフィは驚愕顔に。

 

ナミは泣く。

 

ナミ「凪の帯(カームベルト)は海王類の巣なの・・・しかも超大型のね・・・凪の帯(カームベルト)を越せないのはこいつらのせいでもあるのよ・・・」

 

サンジ「どうすんだよ この状況・・・。」

 

ゾロ「とりあえず皆動くなよ。いずれ海中へ戻るだろうから、そしたら、一気にオールを漕ぐんだ。」

 

ウソップ「まじかよーーー!!」

 

ナミに口を押えられる。

 

ララ「ウソップさん 大声出さないで下さいよ!」

 

1匹が反応。

 

ウソップ「無・・・念。」

 

カエルが飛び出す。

 

ルフィ「カエルが来たぞーーー!!」

 

しかし、アピスがカエルに食われそうだった。

 

ルフィ「危ねェ!!」

 

ルフィは右腕を伸ばして、アピスを掴んで助けた。

 

アピス「ああ!!」

 

ルフィは腕をぶん投げるように伸ばす。

 

アピス「腕が伸びてるーー!!ルフィ あんたって悪魔の実の能力者なの!?」

 

ルフィ「ああ そう。」

 

アピスは1匹の海王類に目をつけた。

 

アピス「ルフィ!!」

 

ルフィ「ん?」

 

アピス「もう一回下へ伸ばして!!」

 

ルフィは下へ伸ばす。

 

ウソップ「お おい!!ルフィ!!」

 

ナミ「何すんのよ!?」

 

ルフィ「わかんねェよ。」

 

腕はある場所まで向かう。

 

ナミ「アピス!!」

 

ウソップ「危ねェ!!」

 

アピス「いっせーーのーー!!」

 

海王類の鼻毛にしがみついて抜いたのだ。

 

ゾロ「何やったんだ あいつ」

 

ルフィ「鼻毛抜いた。」

 

海王類は涙が出た。

 

ララ「ちょっと待ってください!!」

 

ナミ「そんな事したらーー!!」

 

サンジ「あいつ くしゃみすんだろーーー!!」

 

アピスはゾロに激突して、しがみついていた鼻毛は離される。

 

ルフィ「でっけー鼻毛だーー!!」

 

海王類はくしゃみをして、その風圧でメリー号は吹っ飛ばされる。

 

ルフィ達「「「「「「何ィーーーー!?」」」」」」

 

ルフィ「すげェーーー!!飛んでる気分!!」

 

ウソップ「ドアホーーーー!!ホントに飛んでんだよーーー!!」

 

そしてメリー号は元の海域に戻った。

 

ナミ「元の海域に戻ったみたい。」

 

ララ「アピスって案外とやるんだね。」

 

ルフィ「すげェな お前!」

 

アピス「まァね!」

 

ルフィ「よーし!帆を張れ!!」

 

ナミ「目的地は!!」

 

ルフィ「もちろん 軍艦島だ!!」

 

深い霧が立ち込めていた。

 

ウソップ「なーんも見えねェな。」

 

ルフィ「霧が見えるじゃん!」

 

ララ「深い霧です。」

 

サンジ「アピス ホントにこの辺なのか?」

 

アピス「さァ」

 

ウソップ「さァってなお前・・・」

 

ナミ「多分この辺りだと思うんだけど。」

 

サンジ「さすがナミさん♡」

 

ララ「この霧の深さじゃ分かりにくいですよ?」

 

サンジ「ララちゃん ナミさんの言う事に間違いはないさ。」

 

ルフィ「よく分かるな ナミ・・・」

 

アピス「あれ!!」

 

ルフィ「ん?ん~~~~。」

 

影が見えた。

 

ルフィ「おっ!!帆船だ!でっけェェなァ!!」

 

ララ「ルフィさん・・・」

 

サンジ「お前な・・・」

 

ゾロ「でっかいっつっても・・・限度があるだろ。」

 

ルフィ「んじゃあ超バカでかい帆船か?」

 

ナミ「違う!!」

 

アピス「あれが軍艦島よ!!軍艦の形をしてるから軍艦島!!」

 

ルフィ「へェ面白ェ!!」

 

ララ「ほんと軍艦の形に見えなくもない!!」

 

メリー号は島に上陸へ。

 

村人「あ、あの旗は!?」

 

村人「海賊だ!!」

 

村人は報告する。

 

村人「海賊だァ!!海賊が来たぞォオオ!!」

 

村の少年「海賊!?」

 

少年の母「中に入ってなさい!!」

 

母は窓を閉める。

 

メリー号は島へ到着。

 

村人達はメリー号の前で武器を構える。

 

縄ハシゴが下ろされ、アピスが顔を出す。

 

アピス「やあ ただいま!!」

 

村人「アピス!?」

 

村人「何でお前海賊船から?」

 

アピスは船を降りた。

 

ルフィ達も降り、ララはサンジに頼み込み、お姫様抱っこで受け止めて欲しいと言った。

 

サンジは女性であるララの頼みならハートマークで当然OKし、ララは上手く飛び降り、サンジはキャッチし降ろす。

 

村人の一部はララの美しさに見惚れる。

 

村人(ピンク髪の少女はなんて美しさだ!!)

 

ルフィ「なあ お前達。」

 

村人「な、何だ!?」

 

ルフィ「この島に焼肉屋あるか!?」

 

村人達「「「「はい?」」」」

 

村人「何だ?こいつは?」

 

アピス「あのね!海賊だけど、良い海賊なの。」

 

村人「海賊に、良い海賊なんているのかよ?」

 

アピス「うん。」

 

村人「大体お前海軍に連れて行かれたんじゃなかったのか?」

 

アピス「そうだよ!でも逃げてきたの!んでこのルフィ達に助けられたんだよ。ねェ!」

 

ルフィ「ああ!」

 

村人「アピス・・・お前何やらかしたんだ?」

 

村人「何か知らんが、海軍が探してたぞ。」

 

村人「お前の家には近づかない方がいい。」

 

村人「奴らまだうろついてるし・・・」

 

アピス「どうしよう・・・」

 

村人「何とかしてやりたいが・・・そいつら海賊だろ!!」

 

アピス「困ったな。」

 

ウソップ「だから良い海賊だって。」

 

???「アピス!!我が家へ来るべし!」

 

向こう側にいた1人の杖をつく老人。

 

ナミ「誰?」

 

ルフィ「知らん。」

 

アピスは笑顔で老人の元へ走り出す。

 

アピス「ボクデンじいちゃーん!!」

 

アピスはおじいさんに抱きつく。

 

ボクデン「無事で何よりじゃ。アピスを助けていただいて礼を言いますじゃ。いかがかな?ささやかな歓迎の宴を開かせていただきたいのだが。」

 

ルフィ「お前ンち 焼肉屋か?」

 

アピス「焼肉屋じゃないけど、ボクデンじいちゃんの豚まんはこの島で一番おいしいんだよ!」

 

ルフィ「やったーーー!!行くぞーー!!」

 

ゾロ「じゃ行くか。」

 

 

島を回っていた海軍船。

 

望遠鏡で監視していた海兵がアピスを含むルフィ達を発見。

 

海兵「いた!!」

 

別の提督艦隊。

 

ネルソン提督「エリック!!」

 

エリック「先ほどからここに・・・」

 

ネルソン提督「あの小娘は凪の帯(カームベルト)に紛れ込み、生きて帰らんはずではなかったのか!?」

 

エイリック「まさか・・・あの小娘。」

 

肉を食っていたネルソン提督はむせてしまい、肉の破片を吐き出す。

 

顔にかかったエリックは拭く。

 

ネルソン提督「軍艦島に戻っておるあの小娘を捕らえるのだ能無し!!」

 

エリック「奴ら・・・凪の帯(カームベルト)を抜けたのか!!」

 

 

軍艦島のボクデンじいさんの豚まん製造小屋。

 

じいさんは豚まんの調理であとは蒸すだけだった。

 

ボクネン「さて、準備はできた。しばし待つがよい。」

 

ルフィ「すげェ!!」

 

ウソップ「ああ!!旨そうだなァ!!」

 

ララ「肉まんなら食べた事はあるけど、豚まんはないです・・・」

 

サンジ「へェ・・・本格的だな・・・じいさん どれくらい待てばいいんだ?」

 

ボクネン「ん?そうじゃのォ・・・まあ4,5時間くらいかのォ」

 

ルフィとウソップ「「ええ!?」

 

ララ「そんなに待つんですか!?」

 

 

ルフィ達は1つの民家で待つ。

 

ルフィ「ああ・・・腹減ったなァ・・・」

 

ララはスマホを弄る。

 

ナミ「ボクネンさん 何でアピスは海軍に狙われてるの?心当たりは?」

 

ボクネン「アピス・・・心当たりは?」

 

アピス「全然!!」

 

ナミ「あなた理由はあるけど言えないって言ってたじゃない!!」

 

アピス「ああ あれはウソ。」

 

ウソップ「ああ!?」

 

ボクネン「じゃあ全然じゃな。」

 

ウソップ「全然かよ!!」

 

ボクネン「いやホントにこの島には何もないんじゃよ。あるとすれば、古い伝説ぐらいのもんじゃな。」

 

ゾロ「伝説?」

 

ボクネン「この島の住民は数万年前に栄華を築きながら海底に沈んでいったロストアイランドの末裔と言われておる。ロストアイランドには千年竜と呼ばれる竜が住んどった。その竜の骨が「竜骨」と言ってな。」

 

ボクネンは立ち上がる。

 

ララ「ロストアイランド、千年竜、竜骨・・・」

 

ボクネン「不老不死の妙薬と言われておるんじゃ。」

 

サンジ「なるほど、だがそんな伝説じゃ海軍が動く理由にはならねェな。」

 

ウソップ「そうだよ、そもそも何で海軍が?」

 

ナミ「そこんとこがよく分かんないのよね。」

 

ゾロ「伝説の中にヒントでもあるんじゃねェのか?」

 

ボクネンは席に座り、話の続きをする。

 

ボクネン「そもそもロストアイランド・・・」

 

アピス「始まった・・・」

 

ウソップ「うんうん。」

 

ボクネン「さてボケボータス王には3人の子供がおっての。長男はボケボンタス、次男がボケボンボ・・・」

 

しかし、アピスは出て行こうとした。

 

ルフィ「ん?」

 

アピス「シーーー・・・」

 

アピスは民家を出て行った。

 

アピス「じいちゃんがあの話を始めると長いんだから付き合いきんないわ。」

 

じいさんの話は続く。

 

ナミ「ねェこれいつになったら終わるの?」

 

ウソップ「さあ・・・」

 

ゾロは寝ていた。

 

ララ(長い・・・)

 

ペケ(お爺さんの話長いですね・・・ララ様)

 

ララ(ホント長いんだよ・・・。)

 

ウソップ「ああ 腹減った・・・」

 

ナミ「この話が終わるまでお預けねェ・・・」

 

ウソップ「それまで豚まん食えねェのかよォ・・・」

 

ルフィが豚まんの単語に反応して、目を覚ました。

 

ルフィ「豚まん」

 

ルフィは立って移動。

 

ララ「ルフィさん?」

 

ナミ「ルフィ?」

 

ルフィ「ションベン」

 

ルフィは民家を出て、豚まんの匂いに釣られる。

 

アピスは豚まんをでかい袋に入れていた。

 

アピス「待っててね 竜じい。」

 

ルフィが小屋にやって来る。

 

アピス「や、やばい・・・」

 

アピス「来る。どうしよう・・・」

 

アピスは咄嗟に隠れる。

 

アピス「お願い 来ないで。」

 

ルフィ「豚まん 旨そう・・・」

 

アピスはフライパンを振りかぶるが、ルフィは倒れてしまった。

 

アピス「うそ・・・まだ叩いてないわよね?」

 

ルフィは寝たまま、豚まんの寝言を言っていた。

 

アピスはルフィの頬に一個置いて、去って行った。

 

民家ではボクネンの話がまだ続いていた。

 

すると、ナミが動く。

 

ララ「ナミさん?」

 

ウソップ「おい どこ行くんだよ?」

 

ナミ「ルフィの帰りが遅いからちょっと、見て来る。」

 

ララ「え!?」(それを言い訳に使って抜けた事があったっけ。)

 

ペケ(ナミ殿もやりますな・・・)

 

ウソップ「ずるい・・・」

 

サンジはいつもの♡マークになる。

 

サンジ「こっそり抜け出すナミさん素敵だ・・・」

 

ララ「サンジさん 私は抜け出しにくいんですけどね・・・。」

 

サンジ「ララちゃんは、ララちゃんで素敵だよん。」

 

ウソップ「ララは抜け出さないだけ、まだ偉ェだろ・・・。」

 

ララ「私 偉くないです。」

 

ウソップ「ん?」

 

サンジ「ララちゃん・・・」

 

ウソップ「偉くないって・・・」

 

ナミは民家を出て行った。

 

ナミ「はぁ・・・やれやれ。」

 

ナミは豚まんの所へ行き、ルフィを起こす。しかし、

 

ナミ「ああああ!?1個も残ってない!!」

 

ルフィは起き上がり、

 

ルフィ「うん。うめェぞ。」

 

ナミに一発頭を殴られる。

 

ナミ「うめェってアンタね!みんなの分まで食べちゃってどうする気!?」

 

ルフィ「何の事だよ?」

 

ナミ「ったく・・・ん?」

 

ナミは座り込んで、溝をなぞった。

 

溝は外の奥まで続いていた。

 

ナミ「何の音?」

 

2人は溝の跡を追う。

 

ルフィ達は崖の上に立つ。

 

ナミ「ここを渡った様ね。ルフィ。」

 

ルフィ「ああ!!ゴムゴムのーー!!」

 

ルフィは両手足を伸ばして、崖同士を自身で結んで橋状態にした。

 

ルフィ「切れ橋。」

 

アピスは豚まんの入った袋を運んでいた。

 

ナミ「山の裏側ね。」

 

ルフィ「どこまで行くんだ?」

 

2人は洞穴を発見し、中を進んでいく。

 

アピス「うん。大丈夫だよ 変な海賊達に助けて貰ったの。ううん そんなに怖い人達じゃないわ。お腹すいてるでしょ?ボクネンじいちゃんの豚まんがあるの はい!」

 

アピス「ダメよ 慌てないで。あっ ゴメン。まだ分かんないの。一生懸命探してるんだけど、まだ手がかりが掴めなくて・・・」

 

ナミ「アピス 一体誰と話してるの?」

 

ルフィ「よう!!アピス 誰と話してるんだ!?」

 

アピスはびっくりする。

 

ナミ「いきなり声を掛けるな!!」

 

ルフィは近づく。

 

アピスは巨大な謎の存在を隠す。

 

アピス「ダメ!!来ないで!!」

 

ルフィ「ウオオオオオ!!」

 

ナミ「ルフィ 一体どうしたって?え!?」

 

ルフィとナミが見たのは巨大な竜であった。

 

ルフィは竜に触ってはしゃぐ。

 

アピスは止めてと言うが、ルフィは触りまくる。

 

ナミ「ちょ、ちょっとルフィ!?」

 

ルフィ「本物だァ・・・生きてんのか・・・?」

 

アピス「止めてよ!!そっとしといて!!」

 

ナミ(信じられない ほんとにいるなんて。竜なんて伝説の生き物かと思ってた。)

 

ルフィ「すげェなァ!!お前どっから来たんだ?」

 

竜は目で何かを訴える。

 

ルフィは何かを感じ取った。

 

アピス「え?」

 

ルフィ「そっか・・・お前 故郷に帰りたいのか。」

 

アピス「!? うん。竜じいがルフィと友達になってもいいって。良い人だって分かるって。」

 

ルフィは笑う。

 

アピス「ルフィ どうして分かったの?竜じいの心が・・・」

 

ルフィ「何となくだ!!」

 

アピス「何となくって・・・」

 

ルフィ「おめェこそよく分かるな。」

 

アピス「あっ あたしは・・・」

 

ナミ「まさか悪魔の実・・・?」

 

アピス「!?」

 

ナミ「あなた 悪魔の実の能力者なんでしょ?」

 

アピス「うん。ヒソヒソの実とかいうのを食べたの。それからは動物の心が分かる様になったの。」

 

ナミ「それであの時、風が来るって分かったのね?」

 

アピス「うん。海鳥達が教えてくれたんだ。竜じいと会えたのもヒソヒソの実のお蔭なの!」

 

アピスが能力者になって間もない時、島で花を摘んでいると、風が吹く、

 

アピス(誰?この悲しそうな声 初めて・・・。)

 

アピスは声の主の元へ走る。

 

アピス《待ってて!今助けてあげるから!》

 

アピスは洞窟を進む。

 

そして、龍じいと出会う。

 

アピス《フッ。あたしを呼んだのはあなた・・・?》

 

アピス「ぐったりしてたわ。仲間達からはぐれちゃって、それからはたった一人で探してたって言うの。竜の巣のあるロストアイランドを。」

 

ナミ「ロストアイランドってずっと昔に沈んだんじゃないの?」

 

アピス「竜じいの話では島は再び浮上するんだって・・・。そろそろその時の筈だって言ってるんだけど その場所が何処なのかは竜じいははっきりと覚えていないんだって。もうすっかり歳老いちゃって飛ぶ力も失くして、でも帰りたい帰りたいって あたし何とかしてあげたいんだけど、そんな島どこにあるのか全然分からなくてさ。伝わってる伝説だけじゃ何の手がかりにもならないし・・・だからたまたまこの島に立ち寄った海軍にちょっと聞いてみたの。それが間違いだった あの人達「竜骨」を探してたの。」

 

ナミ「「竜骨」って不老不死の!?あいつらそんな物狙ってアピスを・・・」

 

アピス「知ってる事全部言えって連れて行かれちゃった。竜じいに貰った爪をペンダントにしていたせいかもしれないけど、」

 

ナミ「それであんな嵐の中を・・・無茶しすぎよ。」

 

アピス「うん。だから村の皆にもボクネンさんにも内緒にして迷惑かかるといけないから、でもアタシどうしても竜じいを故郷に帰してあげたいの。竜じい いつも言ってるわ。竜の巣に戻ればきっと元気になるって。何年かかっても必ず見つけてあげるの。絶対何としても見つけてあげるの・・・」

 

ルフィ「よし!じゃあオレが連れてってやる!」

 

ナミ「ルフィ!?話聞いてた!?ロストアイランドは海に沈んだって!!」

 

ルフィ「でも伝説の千年竜だっていたんだから、ロストアイランドだってきっと何処かにあるさ!」

 

ナミ「地図にも無い島を?」

 

ルフィ「ああ だから行くんだ!!」

 

ナミ「地図にも無い島か・・・よし!!行くか!」

 

ルフィ「よーし!!」

 

アピス「ホントに!?」

 

ルフィ「ああ!!」

 

アピス「ありがとう!」

 

ルフィ「そうと決まればさあもっと食えェ!!」

 

ルフィはしゃがんで豚まんを1個差し出す。

 

アピス「ルフィ 言い忘れてたけど」

 

竜じいは口を開いて、ルフィの頭にかぶりつく。

 

ナミ「あ・・・」

 

アピス「竜じい少しボケてんのよ。」

 

軍艦島へとやって来る海軍船数隻。

 

エリック「あの小娘は千年竜の爪をペンダントにしていた。あいつはきっとロストアイランドについて知っているに違いない・・・「竜骨」の秘密を握る小娘 今度こそ捕まえてやる!!」



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第79話「エリック出撃!!軍艦島からの大脱出!」

村人は朝から農業に張り切る。

 

村人「はぁ~~。熱いなァ!!あっ?何だありゃ!?また海軍か!?」

 

ボクネンの民家

 

ルフィ「おい!!みんなすげェんだぜ!!」

 

ナミ「何よ コレ・・・」

 

ゾロ、ウソップ、ララ、サンジは寝ていた。

 

ボクネンは寝ながらも話を続ける。

 

ナミ「呆れた。まだ話続いてたの・・・」

 

ルフィ「おい 話を聞けよ。」

 

ルフィはウソップを起こす。

 

ゾロ「ん・・・何だ?もう朝かよ。」

 

サンジも起き上がる。

 

サンジ「じいさんの話が長ェからいつの間にか寝ちまった・・・。ララちゃんも起きてくれェ・・・」

 

サンジはララの肩を揺らし、起こす。

 

ララ「ん、ん~~~朝になったんですか~~?」

 

ララも起き上がる。

 

ララ「ふぁ~~~」

 

すると、村人が1人民家に入り込んで来た。

 

村人「大変だぞ!!ボクネンさん!!アピスは!?」

 

ナミ「どうしたの?」

 

村人「あんたら海賊なんだろ?海軍の艦隊が港を封鎖し始めてるんだ!!」

 

ナミ「まさかアピス1人を狙って・・・」

 

ウソップ「どうしてあの女の子を・・・?」

 

ナミ「ねえ!!みんなあたしと一緒に来て!!」

 

サンジは立ち上がる。

 

サンジ「はい!!ナミさん!!」

 

ララ「はーい。」

 

ルフィ「どうして?」

 

ナミ「いいから!!」

 

ゾロ「じいさんはどうする?」

 

ナミ「よく寝てるし、そのまま寝かせておいた方がいいわ。ねェボクネンさんが起きたら伝えて!アピスは私達が守るからって。」

 

村人「あっ ああ。」

 

軍艦は軍艦島に接近。

 

海兵「船前方に奴らの船がありまーす!」

 

少佐「よーし!上陸部隊はオレと共に軍艦島へ!残りの者は奴らの船を抑える!!」

 

竜じいを見て驚愕のゾロ、ウソップ、サンジの3人だが、地球からの転生であるララだけは違う。表向きは未確認生物・UMAにでも直接出会えたような感激の笑顔で、内心は涙目の表情で(竜じい!!あなたに会えたのが懐かしい!!)であった。

 

アピス「やあ!!みんな!!」

 

ナミ「ボクネンじいさんが言ってた伝説の千年竜よ。」

 

ルフィ「なあ!!すっげェだろ!?」

 

ナミ「あんたのじゃないんだから!!」

 

ゾロ「偉大なる航路(グランドライン)に近づくとこういうのもいるのか?」

 

サンジ「海王類もいるんだし、アリなんじゃねェのか?」

 

ララ「竜!!竜です!!」

 

ララは感激の笑顔である。

 

ナミ「ララ あなたもルフィと同じか・・・。」

 

ナミはちょっと呆れ顔である。

 

ララ「直接出会えた存在なんです!!写真撮りたいです!!」

 

アピス「ララさん 写真は勘弁して!!」

 

ララ「えっ!?」

 

アピス「竜じいの事は公にしちゃいけないから。」

 

ララ「分かった・・・ごめんね。」

 

大口を開けたまま驚愕中のウソップ「こいつはホントに大人しいのか?」

 

龍じいはウソップの顔を舐めた。

 

アピス「ああ!時々ボケるんで食べ物と間違われて飲み込まれないでねェェ!!」

 

ウソップは頭をかぶりつかれる。

 

ウソップ「ってウッソォォォオオオ!!」

 

ルフィ「でも痛かねェだろ?アハハハハ 甘噛みってのかな?」

 

ウソップ「ななな 何やってんだお前 子犬じゃねェんだからよ!!」

 

ゾロ「そのまま食ってもらえ!!」

 

ウソップ「そんなァァァ!!」

 

ルフィ「アハハハ!!」

 

ララ「竜じい カワイイ。」

 

サンジ「止めとけ 食当たりすんぞ!!」

 

ウソップ「んだと!!このラブコック!!」

 

ウソップは頭を離され、竜じいから距離を取って石影に隠れつつ涙目で竜じいを見る。

 

竜じいは鼻息する。

 

ナミ「海軍が狙ってるのはこの千年竜なのよ。実は相談っていうのはね・・・この千年竜をロストアイランドに帰してあげたいって事なの。」

 

ウソップ「なな 何言ってんだよ!?海軍が近くに迫ってんだろ!?ただでさえ逃げるのに精一杯だってのにこんなでかいのどうやって!?」

 

アピス「竜じいは故郷に帰りたがっているの!!だから・・・」

 

ウソップ「まさかルフィ。おう!故郷に連れてくうなんて約束したわけじゃ・・・」

 

ルフィ「ああ!!連れてくって約束した!」

 

ウソップ「すなーーー!何処にあるのか分かんねェんだろ そんな島!!どうやって行くつもりなんだよーーー!!」

 

ルフィ「行きゃあ何とかなるさ!」

 

ウソップ「なるか~~。」

 

アピス「竜じい 故郷に帰ればきっと元気になると思ったのに・・・」

 

ウソップ「ああ・・・」

 

ナミ「動物には渡りの本能があるわ。もしかしたらこの千年竜が何か知ってるかも・・・」

 

ルフィ「ああ!ロストアイランドを探そう!」

 

ウソップ「だけどよ・・・」

 

ゾロ「まァ何とかなるんじゃねェか?」

 

ウソップ「ゾロォ~~」

 

ララ「私は協力しますよ。」

 

ウソップ「ララ おまえもか!?」

 

サンジ「そりゃいいが、こいつをどうしたらいいんだ?山から降ろすだけでも一苦労だろ・・・」

 

アピス「あ・・・」

 

ナミ「まずは荷車を作って。この竜じいが乗れるくらい大きい奴をね。ララ あなたも手伝ってね?」

 

ララ「あっ はい。」

 

アピス「やったーー!!」

 

ルフィはゴムゴムの銃乱打(ガトリング)で木々を薙ぎ倒す。

 

サンジは蹴りで薙ぎ倒し、ゾロは剣技で切り倒していった。

 

ナミ「じゃあ ララ お願いね。」

 

ララ「はい!」

 

アピス「ララさん 木を切れたりできるの?」

 

ナミ「まあ 見てれば分かるわよ。」

 

ララは左腕のデバイスを起動する。

 

アピス(何なの?左腕のあれは?)

 

ララは電磁波球体に包まれ、ゼロへと変わり、ゼットセイバーを抜く。

 

アピス「えっ!?」

 

アピスは大口を開けて、驚愕。

 

ゼロ「では斬るぞ!!」

 

ゼロはゼットセイバーで木々を斬り裂いていく。

 

アピス「あなたはララさんなの?」

 

ゼロ「おれはゼロ!レプリロイドにしてイレギュラーハンターだ。」

 

アピス「ゼロ・・・。レプリロイド?イレギュラーハンター?」

 

ゼロ「今は俺の事より、荷車が先だろ?」

 

アピス「あっ うん!」

 

ルフィ達は木々を重ねた。

 

ルフィ「こんなもんでいっか?」

 

ナミ「うん OK!!」

 

ウソップ「ああ もうこうなったらやるよ。やりますよ。」

 

作業が開始され、

 

ウソップ「ふう。ざっとこんなもんかな。」

 

巨大な荷車が完成し、ルフィとアピスが乗っかる。

 

アピス「これなら竜じいが乗っても大丈夫ね!!」

 

ルフィ「そうだな!アハハハ!!」

 

サンジ「だが港は海軍に封鎖されてるだろう?船はどうする?」

 

ルフィ「何とかなるんじゃねェか?」

 

サンジ「ならねェよ。」

 

ゾロ「斬りこむか?」

 

サンジ「ああ いいんじゃねェか?」

 

ゼロ「それもアリか・・・。」

 

ナミ「それじゃダメ 竜じいがいるんだから どうやって運び出すかは私に考えがあるわ。ところでゴーイング・メリー号を島の裏手まで運んでほしいんだけど。」

 

ウソップが挙手するように張りきる。

 

ウソップ「よーし!カヤに貰った大事な船だ!オレがやる!」

 

アピス「かっこいい!!」

 

ウソップ「ただーし、ゾロも一緒ね?」

 

ゾロ「俺もか?」

 

ナミ「じゃあ頼むわ。」

 

ウソップ「それでな、夜まで待つってのはどうだ?」

 

ナミ「ダメ!!」

 

そして、

 

ナミ「あそこに見えるウソップの鼻みたいな岬の先に船を回して。」

 

ルフィ「ハッハッハ!!ほんとだ!ウソップの鼻だ!!」

 

ウソップ「んでどうすんだよ?船だけ回したって・・・」

 

ナミ「いいから。そう簡単にここが見つかるとは思えないけど・・・とにかく急いで!!」

 

ウソップ「ええ・・・!?そんな行き当たり」

 

ナミ「サンジくんとゼロ、ルフィは竜じいを荷車に乗せて!!」

 

ゼロ「ああ!!」

 

ルフィ「おう!!」

 

サンジ「はーーい!!ナミさん!!」

 

ボクネンの民家に海兵達が押し寄せ、囲んで銃を向ける。

 

少佐「おい爺さん。」

 

少佐はアピスの写真を見せる。

 

少佐「この子をどこに隠してるんだ?」

 

ボクネンは寝ながらも話す。

 

少佐「コラーーー!!起きんかーーー!!」

 

ボクネン「ん?1201代目まで言っとったかいの・・・」

 

少佐「な 何の話だ・・・」

 

海兵「少佐ーー!!」

 

少佐「ん?」

 

海兵「裏庭に何やら引きずったような跡があります!」

 

少佐と兵達は跡を追う。

 

少佐「エリック!何か見つかったか!?」

 

エリック「この跡は奴らの物に違いない。この山に隠れてる筈だ。」

 

少佐「よーし!追跡だァーー!!」

 

ウソップとゾロはメリー号の近くまで来たが、海兵達が見張っている。

 

ウソップ「ああ~~~。だから夜まで待とうって言ったのに~~。」

 

ゾロは何やら斬った。

 

竹林を斬って、一つウソップの口に突っ込む。

 

そして二人は、水中から近づく。

 

ゾロ「先に行くぜ。」

 

しかしウソップは口の竹が抜けない。

 

海兵が見張っていると、コンコンと音がし、

 

海兵「おおーーー!!!」

 

ウソップは《見つかったーーー!!》と言っている。

 

海兵「あいつらだ!!」

 

海兵「撃てェーーー!!」

 

海兵達は銃を撃ちまくり、ウソップは避ける。

 

縄が斬られて、メリー号の帆が張られる。

 

海兵「なァ!?」

 

海兵「仲間がまだいたのか!?」

 

海兵「止まれ!!止まらんかい!!」

 

海兵「止まらないと撃つぞーー!!」

 

メリー号は進む。

 

海兵「あっ!?何ーー!?体当たりする気かーー!?」

 

しかしメリー号が軍艦に接近。

 

海兵「ぶつかるぞーーー!!」

 

ゾロとウソップは舵をめい一杯取る。

 

メリー号はギリギリで避けたが、軍艦スレスレで方向を変え、進行する。

 

海兵「戦闘準備ーー!!」

 

兵達は動く。

 

海兵「錨を上げろーー!!帆を張れーー!!」

 

海兵「あの海賊船を追うのだーー!!」

 

兵達「「「「「はっ!!」」」」」

 

少佐率いる捜索隊は山を登る。

 

ナミは海を視察中。

 

ナミ「ん?来たわね!!」

 

そこへ海鳥が降り立ち、鳴く。

 

アピス「大変!!海軍が近くまで来てるって!!」

 

ナミ「あら~~。意外と来るの早かったわねーー。」

 

アピス「ちょっとどうするつもりなの!?」

 

ナミ「大丈夫よ。この3人がいるから。」

 

ルフィ、サンジ、ゼロが待機していた。

 

ナミ「ゴーイング・メリー号があのウソップの鼻みたいな岬の所まで来たら一気に行くわよ。」

 

捜索隊がだいぶ登って来た。

 

エリック「ん?あんなところに・・・。」(赤い鎧の者も・・・。)

 

竜じいが頭だけ起きる。

 

海兵「な、何だあれは!?」

 

海兵達は竜じいを見てザワザワする。

 

エリック(フッ 不老不死の薬「竜骨」を遂に見つけたぞ・・・)

 

少佐「うろたえるな!あれが我々の目的とする千年竜なのだ!奴らに悟られぬように近づき、一気に打法する!」

 

兵達「「「「「はっ!!」」」」」

 

ウソップは竹が抜けずにいたが、軍艦の接近で大口開き、竹が抜け落ちた。

 

海兵「逃がすなーー!!絶対捕まえるんだーー!!」

 

ウソップ「ゾロゾロゾロゾロ!ほ、ほ、帆頼む!!」

 

ゾロ「おう!!」

 

捜索隊は岩陰に隠れつつ、竜じいに接近。

 

アピスは竜じいの前に出る。

 

アピス「ダメーーー!!竜じいを撃っちゃダメーー!!」

 

ナミ「アピス!!」

 

竜じいはシッポでアピスをガードする。

 

アピス「竜じい!!」

 

エリック「やはりあのガキは千年竜と関わりがあったか・・・それにしても生きている竜に出会えるとまでは思わなかったがな。あのガキの事などどうでもいい。あれこそが我々の探し求めていた不老不死の妙薬なのだ。」

 

少佐「撃てーー!!」

 

兵達は銃を構える。

 

アピス「やめて!!」

 

兵達は撃って来たが、ルフィとゼロが飛び出し、共に銃弾を受け止める。

 

ルフィはゴムなので、後ろまで伸びる。ゼロはアーマーによって弾く。

 

ルフィ「効かーーん!!」

 

兵達は銃弾を弾き出された事に驚く。

 

エリック「麦わら 貴様 悪魔の実の能力者か!?」

 

ルフィ「そうだ!!ゴム人間だ!」

 

兵「ゴム人間!?」

 

兵「悪魔の実!?」

 

兵「何だよソレ!?」

 

エリック「そして赤い鎧の者!!貴様は!?」

 

ゼロ「俺はレプリロイドにしてイレギュラーハンターだ。」

 

兵「レプリロイド?」

 

兵「イレギュラーハンターってなんだ!?」

 

ゼロ「一度元の姿を見せてやる!」

 

ゼロは電磁波球体に包まれ、ララに戻った。

 

兵「何だ!?ピンク髪の娘 なんて美しさだ!!」

 

サンジ「ララちゃん!!」

 

サンジは目がハートマークになる。

 

ララ「じゃあ改めて・・・」

 

ララは電磁波球体に包まれ、フォースアーマー・エックスへとなる。

 

アピス「ええ!?」

 

兵「今度は別の姿に!?」

 

少佐「け!!」

 

エリック「剣を使え!!ゴムに銃は効かん!!あのイレギュラーハンターは何が効くかは知らんがな。」

 

兵達は剣を構え、向かって来る。

 

ナミ「サンジくん!!」

 

サンジは飛び出す。

 

サンジ「はい!!ナミさん!!」

 

サンジは見事な蹴り技で、兵達を蹴り倒す。

 

ルフィとチャージをしていたフォースアーマー・エックスはゴムゴムの銃乱打(ガトリング)やプラズマチャージショットでぶっ飛ばす。プラズマチャージショットで吹っ飛ばすと、2,3秒間巨大な丸いプラズマが発生した。

 

少佐「体が光ったと思ったら、撃って来たあの光の塊は何なんだ!?」

 

兵の1人が起き上がると、3人が目の前にいた。

 

エリック「フン!!何が海軍だ・・・」

 

エリックが前に出る。

 

エリック「全く役に立たん奴らだ。」

 

ルフィ「ん?」

 

兵が戻ろうとすると、エリックは斬り裂く。

 

ルフィ「何だ?」

 

サンジ「ナイフか?」

 

フォースアーマー・エックス「いや武器は持っていないようだけど・・・」

 

エリック「俺の名はつむじ風のエリック・・・ネルソン提督に雇われている傭兵だ。貴様ら海賊に用はない!!我々はそこにいる千年竜に用がある。邪魔立てすると、カマカマの実のかまいたちの餌食にするぞ。」

 

サンジ「おいルフィ エックス カマカマだってよ。」

 

エックス「カマかァ・・・」

 

ルフィ「おカマ?」

 

サンジ「どうする?」」

 

エックス「どうする・・・」

 

ルフィ「どうする・・・?ナミ!!」

 

ナミ「へっ!?」

 

ルフィ「まだやんのか?」

 

ナミ「もうちょい!!」

 

サンジ「そうやって遠くを眺めるナミさんも素敵だーー」

 

ルフィ「早いトコしてくれよー」

 

フォースアーマー・エックス「先に進みたいしね。」

 

エリック「おい 貴様ら!!こっちの言う事聞いてんのかー!?」

 

ルフィ「おカマのエリックだろ?聞いてるよ!」

 

エリック「ちがーう!!おカマのカマじゃねェ!!かまいたちのカマカマだーー!!」

 

ルフィ「どっちでも構わないぜ。なんちゃってアヒャヒャヒャ!」

 

エリック「おれを怒らせた事を後悔するな。」

 

エリックは構える。

 

エリック「カマカマの・・・シュシュシュシュ つむじ風ーーー!!」

 

エリックは腕を振るい、真空による刃・カマイタチを発生させる。

 

その刃はルフィとサンジを斬るが、エックスのアーマーには弾かれ通用しなかった。

 

ルフィ「何だ!?」

 

サンジ「なるほど・・・カマイタチって奴か。」

 

フォースアーマー・エックス「でも僕のボディは弾いたけどね!!」

 

エリック「フフフ。おれの作り出す鎌は名刀並に鋭いのさ。貴様らがどんなに鍛えてあろうとも八つ裂きにするのは簡単な事だ。だが鎧の貴様には通じなかったか・・・」

 

アピス「まだなの?」

 

ナミ「まだよ。まだ。」

 

エリック「さァそこをどけ!千年竜を・・・渡せ。」

 

ルフィ「やだ!!」

 

フォースアーマー・エックス「断る!」

 

エリック「カマカマのつむじ風 もう一度受けてみるか?」

 

アピス「まだなの?ナミさん!!」

 

ナミ「来た!!来た来た!!今よ!!サンジくん!!エックス!!ルフィ!!」

 

サンジ「はい!!ナミすわん♡」

 

3人は竜じいの元へ走る。

 

サンジ「ナミさん!!恋の角張ると行きまーす!!」

 

サンジは崖を蹴り、荷車を押し出す。

 

そして、山を降り始めた。

 

ここでフォースアーマー・エックスは電磁波球体に包まれ、ブレードアーマー・エックスへとアーマーチェンジした。

 

エリックが待ち構える。

 

ルフィは腕を伸ばす。

 

両者の技がぶつかり、荷車が通過した。

 

エリック「逃がさん。」

 

アピスは若干悲鳴を上げる。

 

しかし、目の先に大岩が。

 

アピス「岩にぶつかるーーー!!」

 

ナミ「ルフィ!!」

 

ルフィ「ゴムゴムの銃乱打(ガトリング)!!」

 

ルフィは大岩を破壊。

 

サンジは蹴りで破片を砕き、ブレードアーマー・エックスはギガアタックのセイバーショットで破片を斬り裂いた。竜じいも尻尾で弾く。

 

何とか山を降りていく。

 

 

ウソップ「あの岬の先まで来いって言ってたよな?」

 

ゾロ「ああ。」

 

ウソップ「くそ~~。振り切れなかったなァ」

 

ゾロ「そうだなァ まあ結局斬りこむしかねェって うわッ!?」」

 

荷車が降りてきて、崖を飛び降りた。

 

そのまま海軍船の帆に激突し、海面まで。

 

ゾロとウソップは驚愕。

 

ゾロ「大した作戦だぜ・・・」

 

アピス「まっ 結果オーライ!!」

 

ルフィ「そういう事だ!!ハッハッハッハッハ!!」

 

竜じいの美車は後ろに縛られる。

 

ウソップ「こんな所かな。」

 

ルフィ「あ~面白かったァ」

 

アピス「面白かった はっはっは!!」

 

ナミ「アピス ケガはなかった?」

 

アピス「うん!!」

 

ナミ「さあ ルフィこれでいつでも出発できるわよ?」

 

ルフィ「よーし!ロストアイランドに向かって出航だァ!!」

 

ウソップ「どっちだよ?」

 

ルフィ「あっち?こっちかな?あれ?あれ?ありー?」

 

ウソップ「こんな事で大丈夫なのかーー?」

 

ゾロ「行ってみるしかねェな。」

 

ナミ「海図にも無いんだしね。」

 

ララ「確かに未知の存在ですしね。」

 

サンジ「そんな思いっきりのナミさんやララちゃん 素敵だーー!!」

 

ウソップ「あのな~~。」

 

メリー号は帆を張り、進む。

 

ルフィ「目的地はロストアイランドーー!!」



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第80話「絶海の孤島! 伝説のロストアイランド」

海兵「各部隊の隊長に連絡!!1番隊の甲板に集合せよ!!」

 

海兵「資材係はどうした!?」

 

海兵「ガードをこちらに回せーー!!」

 

海兵「違う!!右だ 右ーーー!!」

 

海兵「他の船から補習板貰って来ーい!!」

 

海兵「補習部隊は1番艦の修理を急げェーー!!」

 

少佐「あの海賊共・・・思いのほか逃げ足が速い・・・。」

 

エリック「心配はいらん・・・今は泳がせておけ。」

 

少佐「どういう事だ?」

 

エリック「奴らはあんな危険を冒してまでも、この島を脱出したんだ。何故だと思う?この島に伝説があったのを・・・竜の巣があると言われるロストアイランドの話。」

 

少佐「なに!?では奴らは!?」

 

エリック「推測だがな・・・だとしたら奴らは絶好の水先案内人と言う事に フフフ。」

 

 

エリックはでんでん虫の場所へ。

 

エリック「ネルソン提督への報告か?」

 

エリック「その必要はない・・・」

 

海兵「はぁ・・・ですが。しかし!!」

 

 

エリック(探し求めていた「竜骨」、不老不死の妙薬 むざむざネルソンロイヤルになど渡すものか。この俺が手に入れる・・・完璧なるつむじ風のエリックになるために。)

 

ネルソン提督「遅いの~~~。」

 

海兵が肉を持ってくる。

 

海兵「提督閣下 どうぞ。」

 

ネルソンは肉を弾く。

 

ネルソン「違うでおじゃる。」

 

1人の海兵がやって来た。

 

海兵「ネルソンロヤル提督!!」

 

ネルソン提督「おお。待ちかねておったぞ!!エリックからの報告じゃな?」

 

海兵「あっ いえ・・・軍艦島にて作業中の兵士からの通信です。エリックは伝説の千年竜を発見。」

 

ネルソン「ぬう!?」

 

海兵「現在、機関の破損個所の修復作業に全艦であたっているとの事で。」

 

ネルソン提督「エリックめ~~千年竜を見つけておきながら何故ワシにせんのじゃ!竜骨を独り占めするつもりでおじゃるか!?所詮は傭兵。フフフ・・・本隊はただいまより軍艦島に向かうでおじゃる!全艦出撃!!」

 

 

メリー号。

 

ナミ「軍艦島かァ・・・海図では軍艦島の周辺海域にはそれらしい島はないんだけど・・・」

 

ウソップ「おーい竜のじいさん!どっちに行けばいいんだよ!!」

 

海面に飛び出した魚が竜じいの目には、仲間の千年竜に見えた。

 

竜じいの目をルフィが覗く。

 

ルフィ「なぁ」

 

竜じいは目を閉じる。

 

ルフィ「またなんか寝ちまったぞ・・・」

 

ララはスマホを弄る。

 

ララ「竜じいも老いてますし、とにかく寝たいんじゃ。」

 

ゾロ「そういうもんか・・・。」

 

ナミ「まるで日頃から寝ているゾロね・・・」

 

ゾロ「っておめェに言われたかねェよ。」

 

アピス「みんなお待たせーー!!」

 

ウソップ達「「「「あっ?」」」」

 

アピスが鍋を持って来た。

 

アピス「ご飯が出来たわよーー!!」

 

ゾロ「またあいつが作ったのか?」

 

ララ「あの黒い物体を?」

 

ウソップ「誰も待ってねェって。」

 

ナミ「ハハハ。」

 

サンジも来る。

 

ウソップ「おお!サンジ いやああ今日のメシはお前が作ったの・・・」

 

ウソップはアピスに足を踏まれる。

 

ウソップ「ぐおおおお・・・・」

 

アピス「竜じい いっぱい食べてねーーー!!」

 

ルフィ「おお!!メシかーー!!」

 

ルフィは両腕を伸ばして、鍋に手を掛ける。が、熱くて、手が離れた。

 

ルフィ「熱ちゃーー!!」

 

サンジ「ああ!!てめェーーーー!!」

 

鍋は竜じいの頭に鍋ごとかかってしまった。

 

ララ「竜じい!!」

 

アピスはロープを伝って降り、竜じいの元へ。

 

アピスは頭の鍋を処理する。

 

サンジ「まったく。せっかくのメシが台無しじゃねェか・・・」

 

ウソップ「また作ればいいじゃねェか・・・」

 

サンジ「食いモンを粗末にすんなっつってんだよ。」

 

ララ「まあ、サンジさんの言う事も正しいんですけどね・・・」

 

サンジ「ララちゃんはやっぱ分かってるんだね♡」

 

アピスは何かを感じた。

 

ルフィ「ん?どうした?」

 

アピス「ロストアイランドは・・・軍艦島の東・・・。」

 

ルフィ「そこにロストアイランドはあるのか!?」

 

アピス「竜じいが思い出したって!!」

 

ルフィ「分かったぞ!!」

 

ウソップ「ん?」

 

ルフィ「ロストアイランドは軍艦島の東だァーーー!!」

 

アピス「竜じいがそう言ったの!!」

 

ルフィ「そういうこった!!」

 

ナミ「ウソップ 舵とって!」

 

ウソップ「おう!」

 

ウソップは船内の舵へ向かう。

 

ルフィ「よーし!!ロストアイランドに向かって出航だぁーーー!!」

 

メリー号は進路を変更する。

 

サンジ「てめェ。これ全部食えよ」

 

ルフィ「おう!」

 

ララ「ルフィさん 食べられるんですね・・・。」

 

サンジは♡マークになる。

 

サンジ「安心してくれ!!ララちゃんにはとびっきりの美味なモンを用意するから!!」

 

ララ「何から何まですみません。私はこの船では偉いワケじゃないんですけど・・・。扉の中の管理者である事を除外すれば・・・。」

 

サンジ「いや、別に謝らなくてもいいのにな。」

 

ララ「私だって自分が悪いと思ったら謝罪はします!デバイス装着中のチートに近い存在の私でもプライドなんて持ってませんし、最悪は土下座だってします!!」

 

サンジ「土下座って・・・でもいいんだよ、ララちゃんには存分に力を発揮してほしいんだから!」

 

ララ「ありがとうございます。サンジさんのその優しさが嬉しいんです。でもお返しとしてのお礼はいつかきっとしますからね。」

 

ララはいい片目ウインクでの笑顔で返す。

 

サンジ「ララちゃん 素敵だぁーーー!!そして好きだァァァ!!」

 

ゾロ「だからうるせェっつんだよ!!」

 

 

軍艦内では、エリックが食事中であった。

 

エリック「進路を変えた?」

 

海兵「はっ!!海賊船は軍艦島の東沖へ向かった模様です。」

 

エリック「フッ。動いたか・・・」

 

軍艦は帆を張る。

 

少佐「船首を東へ向けよ!!全足前進!!我々はこれより麦わら海賊団との距離を一気に詰める!!砲撃手は砲台へ!!全艦第三級戦闘準備!目的地は!!」

 

エリック「ロストアイランンドだ。」

 

少佐「全艦出撃!!」

 

 

サンジは洗い物で、ララが挙手し、ゾロの代わりに手伝う。

 

ルフィ「ん~~~~。この大海原の果てにロストアイランドがあるんだな~~~。一体どんな島なんだろうな おーい!ウソップなんか見えるかーー?」

 

ウソップ「いや何も見えねェ!!」

 

ルフィ「そっか~~~。」

 

ウソップ「はぁ~~。しかしなぁ結構進んだのに島影一つ見えてこないぞ 大丈夫かァ?」

 

ナミ「う~~ん」

 

ウソップ「まったく竜じいもなぁ。もうちょっと詳しく思い出してくれりゃぁなぁ。ほう これだぁ」

 

ウソップは小型鉄骨を持ち上げる。

 

ウソップ「これで竜じいの頭をがつんとやんだよ!そうすりゃショックでまたなんか思い出すんじゃねェか?」

 

ナミ「よしなさいって。」

 

ナミがウソップの腕をはたき、鉄骨がウソップの足に落下した。

 

 

アピス「ねェ竜じい!!もうすぐよ!!もうすぐロストアイランドに着くのよ!!そこにあるのよね?竜の巣が!!竜の巣に行けば竜じい元気になるわよね!?ん?なに?変なの ありがとうなんて!まだ着いてないのに!!」

 

ゾロはひっそり軍艦を確認していた。

 

ゾロ「追いついて来たか・・・。」

 

ルフィ「何だ?あれ煙か?」

 

ルフィは辺りも確認。

 

ルフィ「ま いいか。近づけば分かるよな。」

 

アピス「もう!!私そんな迷惑だなんて思ってないもん!!何よ!!」

 

ナミ「いつの間にかケンカになってるわ。」

 

ウソップ「っていうか、アピスが一方的に怒ってるみたいだけどな・・・」

 

ナミ「止めた方がいいかな・・・」

 

ルフィの目の前にメリー号らしき影が。

 

ルフィ「船・・・か?でもなんか違うぞォ やっぱり・・・」

 

ルフィは右足で先を突くと、水面のように揺れて、自分の姿が鏡の様に移る、しかも船がそれに突っ込んでいく。

 

ルフィ「おお!すげェぞ!!ナミ 見てみろよ!!」

 

ナミ「もう 見てるわよ・・・。」

 

ルフィは体を動かして、出したり、引っ込めたりする。

 

ナミとウソップは悲鳴を上げる。

 

サンジ、ララ、ゾロ「「「ん?」」」

 

少佐「ああ・・・海賊船が・・・」

 

海兵「何だ!?」

 

海兵「消えた・・・」

 

海兵「どうなってるんだ・・・?」

 

少佐「おい!!何が起きた!?何故奴らは消えた!!」

 

海兵「分かりません!!何も!!」

 

少佐「全艦停止!!」

 

海兵「はっ!!」

 

少佐「次の指示があるまで、「待機せよ!と伝えろ!」

 

エリック「このまま進め。」

 

少佐「バカな!!前方の海に何があるのか、無茶だ!!」

 

エリック「またか・・・」

 

エリック「では小型艇を用意させろ。」

 

少佐「まさか 貴様・・・」

 

エリック「そうだ。俺1人で行く・・・。」

 

辺りは深い霧の中であった。

 

ゾロ「何だ 霧じゃねェか・・・。」

 

ララ「結構深いです・・・。」

 

サンジ「おれはてっきりナミさんの一大事かと・・・。」

 

ララ「ナミさんは無事みたいですけど・・・」

 

ナミ「どうなってんの 一体・・・」

 

ウソップ「あれは一体何だったんだ?目の前に俺達の船があって、それに俺達突っ込んだんだよな。」

 

ルフィ「周りが全然見えねェぞ。」

 

ウソップ「まるで・・・幻みたいな・・・」

 

ナミ「幻・・・そうよ。昔本で読んだ事があるわ。冷たい海水と温かい海水の温度差で海に幻が生まれる事があるって!」

 

すると、途中から天候が悪くなり、雨状態になった。

 

ウソップ「あ~~~これも幻かァ~~~?」

 

ナミ「どうなってんのよ この海はーー!!」

 

船体が揺れる。

 

皆は船体にしがみつく。

 

ゾロ「てめェ!!」

 

サンジ「うるせェ!!しょうがねェだろ クソ野郎!!」

 

ナミ「サンジ君!!ゾロ!!ララ!!帆を上げるわ!!ロープ外して!!」

 

サンジ「はいナミさん!!」

 

ララ「はい!!」

 

ゾロ「お前は船室に入ってろ。」

 

アピス「嫌よ!!私 竜じいの傍についてる!!」

 

アピスは走る。

 

ゾロ「アホーお前がついててもどうなるもんでもねェだろ!」

 

アピス「竜じいきっと心細くなってるわ!早く行かなきゃ・・・」

 

しかしアピスは足が滑って、船の壁に衝突。

 

ゾロ「いいから大人しくしてろ!!」

 

落雷が発生する。

 

ナミ「急いで!!私も早く下に降りないと危ない!!」

 

ルフィ「何だかこの海 船を押し戻そうとしてるみたいだな・・・」

 

アピス「竜じい!!竜じい!!心配しないで!!こんな嵐どうって事・・・」

 

波が船体にかかり、竜じいの乗る荷車を結ぶ縄が切れて、ほどけそうになる。

 

アピスは弾かれるが、何とか縄を掴み、ゾロも共に掴む。

 

アピス「竜じい ダメよ!!何言ってるの!?絶対助けるわ!!諦めないで!!一緒に竜の巣に行くって約束したじゃない!!」

 

ルフィは柱に巻きつき、腕を伸ばし、荷車に巻きつく。

 

サンジ「ナミさん!!向こうに光が!!」

 

ナミ「あれは台風の目だわ。」

 

ララ「ここは台風の中ですか!!」

 

ウソップ「おーい!!見えたぜ!!」

 

ナミ「あそこに船をつけるわよ。」

 

 

アピス「ルフィ・・・」

 

ルフィ「大丈夫。まかせとけ!あいつを竜の巣に連れてってやるんだろ?」

 

アピス「うん!」

 

そして、天候は回復した。

 

ナミ「島の周りを嵐が取り囲んでいるのね。まるで人間を寄せ付けないようにしてるみたい・・・今まで誰も発見できなかったのはきっとそのせいね。」

 

ルフィ「なんかさ 島っていうより、海に浮かんだ城みてェだな。」

 

メリー号は到着した。

 

ウソップ「ほお!あれ見ろよ!竜の形に似てねェか?やっぱりこの島に千年竜が住んでんだよーー」

 

ルフィ「ほう・・・竜ってのは器用なんだなぁ・・・」

 

サンジ「アホー この建物は人間が作ったんだろうが。」

 

ゾロ「まっ 何にしてもだ。」

 

ルフィ「遂についたんだな ロストアイランドに!!」

 

ララ「だといいですけど・・・」

 

ルフィ達は上陸。

 

サンジ「それにしてもどれくれェ人が住んでねェのかなぁ まるごと自然に飲み込まれちまってるぜ・・・。」

 

ナミ「ところで 竜の巣はどこにあるのかしらねェ?」

 

アピス「ねえ竜じい!!竜じいったらぁ!!もう竜の住む島についたのよ!起きてよ!!」

 

竜じいは目を開けるが、閉じる。

 

ルフィ「何だって?」

 

アピス「分からないって・・・もしかしたらここはロストアイランドじゃないかのかも」

 

ゾロ「なにーー!?」

 

ララ「ええーー!?」

 

サンジ「そりゃないぜ~~。」

 

ウソップ「あんな嵐の中を越えてやっと辿り着いたんだぜ~~」

 

ルフィ「アピス!!見ろよ あのてっぺん!あそこから見たら島の全部が見渡せるぜ。」

 

ナミ「そうね。ここで考えてたって始まらないわ。行ってみましょ。」

 

アピス「うん!」

 

ルフィ「よーし!しゅっぱーつ!」

 

そして、荷車を押す。

 

でもララは「ルフィさん達だけでやらせるわけにいかないので手伝う。」と言った。ウソップの隣で共に押す。

 

ウソップ「ララ すまねェな。」

 

ララ「私は半分メイドみたいな手伝いのような存在なので、役に立てればいいんです。助け合いって言うんですかね?」

 

ウソップ「ララってホント良い女の子だよな~~それに比べてナミの奴はよ~~」

 

ナミ「ララが言うんなら、しょうがないだけよ。とっとと押すーー!」

 

ウソップ「調子に乗るな テメェ!!」

 

サンジ「ゴチャゴチャ言ってないで押すーー。キリキリしたナミさんも手伝うララちゃんもいいなぁーーー」

 

ウソップ「言ってろ!!」

 

途中まで登り、すっかり廃墟になっている住宅街が。

 

ナミ「町だわ・・・」

 

ルフィ「すげェな・・・どこも皆ボロボロだぁ・・・ここってホントに人が住んでたんだよな?」

 

ゾロ「そりゃこれだけ家があるんだからな・・・」

 

ウソップ「じゃあなんで今は誰も住んでいないんだ?」

 

サンジ「さぁな。もっと住みやすい島が見つかったんじゃねェのか?」

 

ララ「それも環境的にも住みやすい島が。」

 

アピスは田んぼのような場所で、何を発見。

 

アピス「千年竜の模様・・・。この島では千年竜と子供達が一緒に遊んでいたのかな・・・。」

 

すると、空中に鳥達が。

 

アピス「ねェあなた達も千年竜のお友達?」

 

ナミ「もう置いてっちゃうわよ!!」

 

アピス「あのね。この鳥さんが教えてくれたの!!頂上にも竜の模様を描いた建物があるって!!」

 

ウソップ「ホントか!?」

 

ララ「おお!!」

 

アピス「ひょっとして竜の巣かもしれないわ!!」

 

アピスはルフィ達の元へ走る。

 

ルフィ「ナミーー!!早く来いよ!!」

 

ナミは走る。

 

ナミ「待ってよーー!!」

 

頂上には着いた。

 

ウソップ「はぁあああ・・・やっと着いたぜ。もうダメだ・・・」

 

ララ「やっとですぅ~~」

 

アピス「案内してくれてありがとう・・・」

 

サンジ「へえ・・・随分と登ってきたもんだ・・・」

 

アピス「みんな お疲れ様 !!」

 

ナミ「はーい!お疲れ!ララも悪いわね。」

 

サンジ「ララちゃん 大丈夫かい?」

 

ララ「私なら大丈夫です。」

 

ナミ「この絵 千年竜よね?」

 

ルフィ「うん そだな。」

 

サンジ「この建物が竜の巣なのか?」

 

ウソップ「何だ?」

 

ゾロ「ちょっと待て!入口は。どうやって中に入るんだ?」

 

ルフィ「これが扉だ!」

 

ナミ「バカね・・・。とっても鍵穴が無いじゃないのよ~~。」

 

ララ「それもそうですね。」

 

しかし、アピスがペンダントを握って扉へ。

 

ナミ「アピス そのペンダント・・・もしかして!?」

 

サンジ「竜の巣の扉を開ける鍵だった!?」

 

ララ「発見だね!?」

 

アピス「うん。」

 

アピスは腕を上げるが、泣きそうだった。

 

アピス「届かない・・・」

 

ルフィ「ハハハ!!小せェなアピスは。」

 

アピス「何よ!!」

 

ルフィ「よし!!俺に任せろ!!」

 

ルフィがペンダントを持って代わりに爪型穴に差し込もうとした。

 

すると、地面が崩れる。

 

ルフィ達「「「「「「「ああああああ!!」」」」」」」

 

建物内に落下した。

 

ウソップ「おれ達 生きてるんだよな?」

 

ゾロ「そうらしいな・・・」

 

ララ「びっくりした・・・」

 

サンジ「所でよ、さっき上で鍵がどうとか言ってなかったか?」

 

アピス「ア、アッハッハ・・・」

 

ルフィ「ほれ!」

 

ルフィは爪を返す。

 

サンジ「まぁ 何にしても中に入れた訳だし」

 

アピス「結果オーライ!!」

 

ゾロ「しかしここは一体何なんだ・・・」

 

ルフィは天井を見上げる。

 

ルフィ「さぁ・・・何だろうな・・・」

 

ウソップ、アピス、竜じいも上を見上げる。

 

サンジ、ナミ、ララも同様である。

 

アピス「何?」

 

天井全体には、何かの絵のような模様が。



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第81話「廃墟の決闘!緊迫のゾロVSエリック!」

天井全体の絵の模様を眺めるルフィ達。

 

ルフィ「すげェ!!でっかい絵だなぁ~~。何の絵だ?」

 

ウソップ「何かの地図みたい・・・あだあだ。」

 

サンジ「だけどボロボロでよくわかんねェな。だいたいここ何なんだよ?」

 

ララ「ロストアイランドではない・・・?」

 

ルフィ「どうなんだ?アピス・・・。」

 

アピス「分からない・・・竜じいもここが何なのか知らないって。」

 

ウソップ「まったく・・・相変わらず役立たずの爺さんだな。」

 

アピス「何ですって!?」

 

ウソップ「だ、だってそうじゃねぇか。」

 

アピス「じゃあアンタは何の役に立ってるって言うのよ!?」

 

ウソップ「お、俺か?」

 

ルフィは落ちている天井の破片に近寄った。

 

ルフィ「おい 皆見てみろよ。天井画が落ちて来てるぜ・・・。」

 

ウソップ「ん?」

 

ララ「うわっ!?」

 

ペケ(でかいですね・・・天井の破片。)

 

ララ(・・・うん。)

 

ウソップ「えっ!?」

 

アピス「でかっ!?」

 

ウソップやアピス、ララはルフィの元へ。

 

ウソップ「ひェえええ~~~。この建物ガタガタじゃねェかァ グズグズしてると俺達もヤバそうだ。さっさと出ようぜこんなトコ。」

 

アピス「でもここが竜の巣かもしれないのに!!」

 

ウソップ「んな事言ったって竜なんてどこにも・・・」

 

ナミ「ちょっと待って。」

 

ウソップ「ん?」

 

ララ「ナミさん?」

 

サンジ「どうしたの?ナミさん」

 

ナミ「ここ ロストアイランドじゃないかも。」

 

アピス「へェ?」

 

ウソップ「ほ~れ。」

 

アピスは怒る。

 

アピス「訳分かってないくせに適当な事言わないでよ!」

 

ルフィ「何でそんな事分かるんだ ナミ」

 

ナミ「上を見てよ。」

 

ルフィ「上?天井画か?」

 

ナミ「よく見て。あれはロストアイランドの位置を示す地図なのよ。あそこのドーム型の建物がある島、あれがこの島。あのドームがこの建物なのよ。」

 

サンジ「確かにそっくりだ。」

 

ララ「ホントですね・・・。」

 

ナミ「そしてその島の周りにいる人達は昔この島に住んでた人達。多分アピスのご先祖様達って事じゃないかしら。」

 

アピス「私達の・・・」

 

ナミ「ねェボクネンじいさんの言ってた事覚えてる?」

 

ルフィ「いや寝てた。」

 

ナミ「ほらぁ軍艦島の人達は他の島から渡ってきたとか言ってたじゃない。」

 

ルフィ「そうだっけ?」

 

ウソップ「そういやそんな事言ってたなぁ。じゃあじいさんがさんざん言ってた大町ってのはこの島にあったって事か?」

 

ナミ「たぶんね。それで気になったのがここに来るまでにあちこちにあった竜の像や絵。あれはこの島に住んでた人達が千年竜を神として崇めてたと思うの。きっと昔はこの島を千年竜が飛んだりしてたのよ。」

 

ウソップ「なるほど・・・確かにそれじゃこの島に竜の巣がある可能性は低いなぁ・・・。」

 

アピス「でも!そしたら本物はどこにあるの?」

 

ゾロ「あの竜の絵が描かれてる島がそうって事じゃねぇのか?」

 

ウソップ「ああ?」

 

ナミ「そう言う事・・・この島の人達ってのが拝んでる先に島があるでしょ?あれこそが本物のロストアイランドよ きっと竜の巣もあそこにあるのよ。でも・・・」

 

アピス「ちょっと待ってよ!あの島の形!」

 

ナミ「そう・・・あの地図の通りに考えると竜の巣は軍艦島にあるって事になるのよ。」

 

ウソップ「だけどよォ!!軍艦島にはそれらしいトコはねぇって言ってたじゃねぇか。」

 

ナミ「でも地図にそう書いてあるんだもん。それとも昔の人がデタラメで書いたって言うの?」

 

サンジ「そうだぞ!お前ら ナミさんが間違った事を言う訳ねぇ!!あの島のどこかにあるって事だろ 行ってみりゃ分かるじゃねぇか。」

 

ララ「なら行ってみるしかないですよね。」

 

サンジ「ララちゃんもそう思うだろ?」

 

ナミ「でも、あるいはもう海の底に沈んでしまってるのかも。ううん その可能性の方が大きいわ。それなら今まで誰にも見つからなかった訳も納得いくもの。」

 

アピスが竜じいの元へ走る。

 

ウソップ「アピス?」

 

アピス「竜じい!!思い出してよ竜じい!!竜の巣はどこにあるの!?ここだと思ったんだけど何も無いの!絵しかないの!!竜じい!!あの絵を見て何か思い出さない!?あとはもう竜じいが思い出すしかないの!!お願い!!思い出してよ竜じい!」

 

竜じいは目を開きつつ、鳥達が飛ぶのを見て、見開く。

 

アピス「竜じい!?」

 

ララ「おそらく今の鳥達と島の絵が重なったの見て、何かがフラッシュバックを起こしましたね。」

 

ウソップ「ん・・・フラッシュバック?」

 

ナミ「フラッシュバックって?」

 

ララ「忘れていた過去の記憶が一瞬でも何かのきっかけで呼び起こされる現象です。それが自分にとって嫌な記憶でも・・・。」

 

サンジ「そうなのかい!?」

 

ナミ「へぇ・・・」

 

ウソップ「ほえーー」

 

ルフィ「ふ~ん。」

 

ゾロ「ナミでも知らなかった事みてェだな。」

 

アピス「じゃあ竜じいはそのフラッシュバックっていうのを起こした?」

 

ララ「おそらくね・・・」

 

ルフィ「よし!!なら竜の巣は軍艦島にあんだな。」

 

アピス「え?何で分かるの?」

 

ルフィ「何となくだ。」

 

ララ「ルフィさん 大雑把な・・・」

 

アピス「どうなの?竜じい思い出したって・・・軍艦に似た頂きの東・・・あの島の中に竜の巣はあるって。」

 

ウソップ「まったく・・・散々苦労してここまで来たのにどういう事だ?」

 

アピス「ごめん。」

 

ウソップ「ん?」

 

アピス「もう海に沈んでしまったかもしれない物の為にこんな所まで引っ張って無駄足だったね。」

 

ウソップ「フッ。そうとは限らねぇぜ!」

 

アピス「へ?」

 

ウソップ「案外意外な所に竜の巣はあるかもしれないぜ。行ってみない事には分からねぇだろ?」

 

ナミ「そう言う事。このくらいでめげるなんてアピスらしくないわ。」

 

サンジ「失敗を恐れてるようじゃ何もできやしねぇぜ。」

 

ゾロ「回り道の人生ってのも悪くねぇ・・・」

 

アピス「みんな・・・」

 

ルフィ「行くかー!!ここにいても竜じいは元気になんねェんだろ?な?」

 

ララ「最後まで諦めずに頑張ろう!まだ希望はあるよ。」

 

ララは片目でのウインクをする。

 

アピス「うん!ありがとう。」

 

しかし、ドームの上に誰かが来た。

 

ゾロは気配を感じ、刀を抜きかける。

 

ナミ「どうかした?ゾロ」

 

ゾロ「誰かいる。」

 

ウソップ「ん?」

 

ゾロ「殺気だ。」

 

ルフィ達が見上げると、

 

エリック「フッフッフッフ。説明ご苦労 お蔭で竜骨の在り処・竜の巣の場所が分かった。」

 

ルフィ「またお前かーー!!」

 

エリック「しかし海の底では意味が無い。やはりそこの千年竜を頂くしかないな。」

 

アピス「ダメーーー!!だいたい竜の巣が海の底かなんてまだ分かんないもん!」

 

サンジ「あいつは確かカマカマの実の能力者とか言ってたな。」

 

ララ「はい。真空によるカマイタチ技ですよ。」

 

サンジ「質の悪いのが来やがった・・・」

 

ウソップ「カマカマの実って悪魔の実の能力者かよ・・・」

 

ゾロが前に出る。

 

ゾロ「ルフィ。」

 

ルフィ「ん?」

 

ゾロ「お前は先に竜じいを連れて船へ戻れ。俺は後から行く。」

 

ルフィ「ヒヒ~~。分かった」

 

ゾロ「ララも船へ頼むぞ。」

 

ララ「はい。」

 

ウソップ「お、おい・・・船につったって出口なんて分かんねェぞ?」

 

ルフイ「そんなもんは作る!」

 

ルフィは走り出す。

 

ナミ「まさか!?」

 

ルフィ「おりゃああああ!!」

 

ルフィは壁に頭を激突させたが、

 

ルフィ「あれ~~?ぶっ壊せると思ったんだけどなぁ~~」

 

ウソップ達「「「おいおいおいおい・・・」」」

 

ララ「ルフィさん・・・」

 

しかし、横の壁が崩れた。

 

ララ「あ・・・・」

 

ルフィは立ち上がる。

 

ルフィ「ハハ!!開いた開いた!!結果オーライ結果オーライ 行くぞーー!!アピスーー」

 

サンジ「原始人以下だなあいつ」

 

エリック「逃がすか。」

 

エリックは枝を使って跳び降りる。

 

しかし、ゾロが迎え撃つ。

 

ルフィは絵を見ていた。

 

ゾロ「ルフィ!てめェさっさと行かねェかーー!!」

 

ルフィは荷車ごとロープを引っ張り、ドームから飛び出た。

 

荷車は落下中に巨大な蔓に乗り、滑り降りる。

 

ルフィ「おお!!速ェ!!速ェ!!」

 

ウソップ「お、お、俺達生きて無事で済んでるよな~~。」

 

ナミ「まだ無事って決まってないわよ あのバカーー!」

 

ルフィ「こりゃあ帰りは楽ちんだぜ!!」

 

ゾロはエリックを足止め中。

 

エリック「邪魔立てすると、許さんぞ!」

 

ゾロ「へェ~。どう許さんのか見せて貰おうじゃねェか。」

 

荷車は進む。

 

ウソップ「おれは今船の中で一番速く移動してる自信がある!」

 

サンジ「それが何の自慢になるんだよ!?」

 

ナミ「ルフィ!!何とかしなさいよ!!このままじゃ船に着く前にバラバラになっちゃう!!」

 

ララ「ルフィさん!!」

 

ルフィ「大丈夫大丈夫!!」

 

ナミ「何がーー!?」

 

エリック「カマカマのカマイタチ!!」

 

エリックの真空の刃が飛び、ゾロが咄嗟に避けたが、後ろの天井画が斬り裂かれた。

 

ゾロ「何だありゃ?」

 

エリックは崩れた壁へ走る。

 

ゾロ「逃げるか貴様!!」

 

エリック「フン。お前の相手などしてる暇はない。俺の目的はあの千年竜だけだ。」

 

エリックは飛び降り、ゾロも追いかけ飛び降りた。

 

そして蔓に降り立ち、滑り降りる。

 

ゾロ(あいつら無事なんだろうなぁ・・・)

 

アピス「ねェゾロほんとに大丈夫?」

 

ルフィ「大丈夫だって」

 

アピス「でも相手は悪魔の実の能力者よ。いくら強くてもかないっこないわ!」

 

ルフィ「それでも大丈夫。」

 

アピス「ルフィ!!前前!!」

 

ルフィ「参ったなこりゃ・・・」

 

アピス「参ったなじゃなくて!!何とかしてよーー!!」

 

荷車は突っ込み、また出てきた。

 

エリック「あそこか。ん?」

 

ゾロが降り立ち、剣を構える。

 

ゾロ「悪いな。ここから通すわけにはいかねェんだ。」

 

エリック「知るか。通る通らないは俺の勝手だ。どけ!」

 

エリックは腕を振るい、真空の刃を飛ばす。

 

ゾロは避ける。

 

エリックは荷車を追うが、ゾロに邪魔される。

 

ゾロ「通さねェって言ってんだろ。じっとしてろ!」

 

アピス「ルフィ また行き止まりなんだけど・・・」

 

ルフィ「ぶっ壊すか。」

 

ナミ「ダメよ!この先は確か来る時通った崖の筈よーーそんな事したら今度こそ一巻の終わりだわ!!」

 

ルフィ「飛べないかな・・・?」

 

アピスとララ「「飛べねェって《飛べませんて》!!」」

 

しかし、荷車がバランス崩し、突如方向転換。

 

ゾロは余所見をし、エリックが砂をかける。

 

荷車が壁にぶつかり、後ろ向きに坂を降りると、また前向きに方向転換して進む。

 

そしてメリー号が見えてきた。

 

ララはデバイスの起動で、電磁波球体に包まれ、ガイアアーマー・エックスになった。

 

ナミ「何とか無事に着いたみたいよ。」

 

ウソップ「まったく、信じられねェ強運の持ち主だよな。」

 

しかし、巨石に衝突した事で、ナミ、ウソップ、サンジ、ガイアアーマー・エックスは後ろの水辺に飛ばされた。

 

ルフィ「よーし 着いたな。出航準備だ!行くぞ!!」

 

ナミ「もういや。」

 

サンジ「クソ野郎・・・」

 

頭から突っ込んでいるウソップは何言ってるか分からない。

 

ガイアアーマー・エックスは起き上がる。

 

ガイアアーマー・エックス「僕は平気だけどね・・・水中でも息できるからね。」

 

ナミ「エックス あなただけずるいわ。どうせ元の状態に戻っちゃうんだから・・・」

 

サンジ「おれはエックスだけは許す。何故かだけどな・・・」

 

鳥達が鳴く。

 

アピス「へえ?ルフィ!!ゾロが!ゾロが危ないって!! どうしよう。助けなきゃ!!」

 

ルフィ「ん?」

 

エリック「死ね」

 

エリックは構える。

 

ゾロ「ぐっ・・」

 

ルフィ「ゾローーーーーーーー!!」

 

ルフィは右腕伸ばして、ゾロの後ろ首の所を掴む。

 

ルフィ「ビンゴ!!」

 

双眼鏡で確認するアピス。

 

アピス「凄い!!」

 

ララ「よく伸びてるーーー。」

 

ゾロ「おい まさかこのパターンは?」

 

ルフィは思いっきり腕を縮めてゾロを船まで一直線に戻した。しかし、ある場所へ激突。

 

ルフィ「あっ 悪ィ」

 

ゾロ(絶対いつかぶった斬る コイツ・・・)

 

エリック「逃がしてたまるか。」

 

海の鏡の壁からメリー号は、船首が現れ全体が飛び出た。

 

ルフィ「おう!!出た出た!!」

 

サンジ「やっぱ変な感じだな・・・」

 

少佐「何!?奴らが!?」

 

海兵「はい。例の千年竜を連れて再び軍艦島に航行中です!」

 

少佐「ならば準備出来次第すぐに追跡だ!グズグズするな!」

 

海兵「はっ!!あと少佐。奴らの跡を追ってエリック様も出て来られてたった今ご帰還です。」

 

少佐「フン。気の利かない連中だ・・・撃沈しとけばいいものを。」

 

海兵「はっ?」

 

少佐「何でもない!!報告ご苦労。」

 

少佐はエリックの元へ。

 

少佐「無事に何事もなくご帰還何より、竜骨は手に入りましたかな?」

 

エリック「くっ・・・。フン。嫌味を言ってる暇があったらさっさと奴らを追ったらどうだ?」

 

 

メリー号

 

ウソップ「ウッホー!!追って来た追って来たー!!あいつら追いつけねェぜ。」

 

ナミ「図体の大きい海軍の軍艦より、小回りの利くゴーイング・メリー号の方が船足は速いけど、ねェ軍艦島に着いたらどうするつもり?」

 

ルフィ「大丈夫。」

 

ナミ「だから何が!?」

 

ルフィ「あいつらより先に竜の巣を探し出して竜じいが元気になりゃいいんだろ?」

 

サンジ「簡単に言うなよ。竜の巣は海に沈んでるかもしれねェんだぜ?」

 

ルフィ「じゃあ海の底探しゃいいじゃんか。」

 

ゾロ「カナヅチがよく言うぜ・・・」

 

ララ「ルフィさんて、単純ですよねェ」

 

ナミ「とにかく少しでも早く戻らなきゃ!海軍とトラブってる暇はないわ。」

 

サンジ「ナミさん どうもそうはいかねェみてェだぜ。」

 

前の向こう側から大型軍艦が現れる。

 

ルフィ「すっげェ!カッコいい!!鬼瓦みてェ!!」

 

ゾロ「おい・・・」

 

ネルソン提督「グフフフ・・・雑魚が飛び込んで来たでおじゃる。今でおじゃる!!左右に展開、白翼の陣でおじゃる!!」

 

大型軍艦の左右から海軍船が何隻も現れる。

 

サンジ「あんなのありかよ!?」

 

ゾロ「一体何隻船持ってやがんだ・・・。」

 

ララ「ふ~ん。いい度胸してるじゃないですか・・・」

 

ララは余裕の笑みを浮かべる。

 

ナミ「ララ その余裕はどこから来るの・・・」

 

ネルソン提督「良いか!?雑魚一匹逃がさないように全ての船を鎖で繋ぎ、完全な壁にするでおじゃる!!」

 

海軍船同士が鎖で繋がれ、メリー号を包囲する。

 

アピス「どうしよう・・・挟み撃ちにされちゃう!!」

 

ウソップ「船に飛び移って奴らを蹴散らして鎖を斬る。これしかねェだろーー」

 

アピス「すごーい!!そんな事出来るの?ウソップ!!」

 

ウソップ「ん~~行けーー!!ルフィー!!ゾロー!!サンジー!!ララー!!」

 

アピス「だと思ったわよ・・・」

 

ゾロ「へっ・・・悪い手じゃねェがな。」

 

ゾロは刀に手を掛ける。

 

アピス「えっ!?本気?そんな事したら命がいくつあっても」

 

ナミはアピスの肩に手を置く。

 

ナミ「大丈夫よアピス。何とかなるわ。その代わり仕事は早く済ませてよ?」

 

ララ「はい!」

 

サンジ「任せとけ ナミさん。」

 

ネルソン提督「全艦砲塔を向けよ!目標海賊船!ただし後ろのイカダには当てるなでおじゃる!傷一つつけてもいかんのでおじゃる!!」

 

砲弾はメリー号の周囲に着弾する。

 

エリック「止めろ。」

 

少佐「ん?全艦停止!!」

 

エリック(ネルソンめ。食う事しか能の無いデブが海の上に出ると生まれ変わり・・・フン。たかが提督 されど提督という訳か。)

 

ルフィ「ヤッホーーー!!気持ちいい!!よっしゃーー!!行くぞーー!!」



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第82話「ルフィ完全包囲!提督ネルソンの秘策」

海軍船は砲弾を撃ち、メリー号の周囲へ着弾する。

 

ネルソン提督「グハハハハ・・・素晴らしい・・・真に素晴らしい眺めでおじゃる。いいか?このまま攻撃の手を緩めるでないぞ?」

 

海兵「はっ!!」

 

ネルソン「ただし、イカダには当てるでないぞ!!」

 

海兵「はっ!!提督。」

 

ネルソン「グヘヘヘ。長年探し求めていた千年竜 遂に見つけたでおじゃる。不老不死の妙薬「竜骨」はもう手に入ったも同然じゃははは。」

 

海兵「報告!!提督機関より作戦成功!砲撃続行中との事!」

 

少佐「どうやらこれで任務も終わりだな・・・。」

 

エリック(くっ・・・。このまま奴らがネルソンロイヤルの手に落ちてしまったら・・・)「待ちたまえ少佐。」

 

少佐「まだ何か?」

 

エリック「手漕ぎのボートを一隻と、手練れの水兵を3名用意しろ。」

 

少佐「手漕ぎを。何をするつもりだ?」

 

エリック「フッ。帆柱は邪魔になるからな。」

 

少佐「まさか!!連関の中に!?」

 

エリック「フッ いいから早くしろ。」

 

 

アピスは船を走ってコケた。

 

ウソップ「アピス!?危ねェから中に入ってろ!!」

 

アピス「龍じいを1人にしておけないわよ。」

 

アピスは竜じいの元へ行く。

 

ウソップ「ああ おい!」

 

ウソップ「危ねェから戻って来いよ!!落っこちても知らねェぞ!!」

 

アピス「龍じい。もう少しだから頑張ってね。必ず竜の巣に連れてってあげるからね。」

 

ウソップ「かああ・・・健気だね~~。ちきしょ~~泣けてくるぜ。よ~~し!戦線突破して俺が竜の巣へ連れてってやるぜ!!」

 

砲弾が着弾した。

 

ウソップは転がって頭を打った。

 

ウソップ「あ痛てェ!!おい後ろに弾当たっちまったぞ!おいサンジ ララ!!当たっちまったって言ってんだよ!!サンジ ララ!!もうダメだ!沈むーー!」

 

ララ「ウソップさん 落ちついてください。」

 

サンジ「当たってなんかいねェよ。」

 

ウソップ「え?ほんと?」

 

サンジ「ああ。」

 

ララ「はい。」

 

ウソップ「助かった~~。って誰だよ!?こんな作戦考えた奴!!」

 

ゾロ「おめェだよ。」

 

ウソップは指摘を受け、複雑な表情に。

 

ルフィ「いいぞ!!いいぞ!!行けーーー!!ハハハハ!!」

 

ナミは舵を取り、砲弾を避ける。

 

ルフィ「おーい。こっちに玉来るぞ~~。」

 

ナミ「これ以上は無理よ!!そっちで何とかして!」

 

ルフィ「分かった!何とかする!」

 

ルフィは舟の横側に立って、両腕を船の掴まれる場所に掴まり、ゴムゴムの風船で膨らむ。

 

体に砲弾が命中するが、ルフィは跳ね返し、一隻の帆に直撃。

 

ララ「あら~~~。」

 

アピス「うっそ~~~」

 

ネルソン提督「うっそ~~~~。くぅ~~生意気な奴らめ。よくも余の軍艦を傷物に。何をしておる?超巨大砲を撃ち込むでおじゃる!!」

 

海兵「はっ!!」

 

ネルソン提督「逃がさん。逃がさんでおじゃる!!」

 

海兵「超巨大砲発射準備!!」

 

海兵達が動き出し、超巨大な大砲が登場し出した。

 

海兵「前方!!海賊船を捉えました!!発射よーし!!」

 

ナミ「何よアレ!?あんあのまともに受けたらこの船コナゴナになっちゃう。」

 

ルフィ「大丈夫。また跳ね返す。」

 

ナミ「バカな事言ってないで、船の向きを変えるから後ろの方を動かして!!早く!!」

 

ルフィとゾロは動く。

 

ウソップ「フン。目には目をだ。こっちだって一発お見舞いしてやる。」

 

ルフィ「おらーよっと!」

 

ウソップ「くらえ!!」

 

ウソップは砲弾を発射した。

 

ネルソン提督「撃てーーー!!」

 

しかし、ウソップの放った砲弾が軍艦の巨大砲に命中し、爆発を起こした。

 

ネルソン提督「何事でおじゃるか!?」

 

海兵「敵の砲弾が我が主砲に命中しました!!」

 

ネルソン提督「な、何じゃと!?はよ起こすでおじゃる!」

 

海兵達「「「はっ!!」」」

 

ウソップ「ふーどんなもんだーい!このウソップ様が本気になりゃこんなもんよ!」

 

サンジ「まぐれにしちゃ上出来だな?」

 

ゾロ「言えてる。」

 

ウソップ「何だとーー!?」

 

ララ「でも当たったんですからいいじゃないですか?」

 

ウソップ「だろ?」

 

ララ「はい!」

 

アピス「ウソップかっこいい!!」

 

ウソップ「おう!」

 

ウソップは親指を立てる。

 

アピスも親指を立てる。

 

ルフィ「大丈夫さ。心配すんな!お前こそしっかりアピスを守ってろよ?」

 

ウソップ「誰と話してんだ?」

 

ルフィ「竜じいだ」

 

ウソップ「あ~ん?」

 

ナミ「今がチャンスよ!素早く行動して鎖を断ち切って道を作るの!」

 

サンジ「はい ナミさん。」

 

ナミ「ララ あなたも何とか頑張ってね。」

 

ララは左腕のデバイスを見せてアピール。

 

ララ「はい。」

 

ゾロ「ルフィ!」

 

ルフィ「任しとけ!」

 

ルフィは右腕を一隻の海軍船まで伸ばす。てすりを摑み、腕を橋状態にした。

 

ゾロ、サンジ、ララは橋状態の腕を走って伝っていく。

 

サンジ「ララちゃん 手に掴まりな!」

 

ララ「お願いします!」

 

ララは右手でサンジの手に掴まる。

 

サンジ「これは愛の共同作業なのかなぁ!?」

 

一緒に海軍船に飛び乗る。

 

ルフィは腕を一気に縮めていき、ゾロに衝突し、共に船体へ激突。

 

ルフィ「悪ィゾロ。」

 

ゾロ(おめェ・・)

 

ネルソン提督は椅子ごと起こされる。

 

ネルソン提督「奴らを動きを報告せい!!」

 

海兵「はっ!!海賊船より4名 我が艦隊武芸1号艦に侵入しました。」

 

ネルソン提督「何じゃそりゃああ!?」

 

ゾロは鎖を見ていた。

 

ゾロ「鋼の鎖か・・・。」

 

ルフィ「斬れそうか?」

 

ゾロ「俺に斬れねェもんはねェ。」

 

ルフィ「そっか。じゃ頼む。」

 

サンジ「ん?」

 

すると、船体から海兵達がゾロゾロと出てきた。

 

ララ「来ましたね・・・。」

 

サンジ「来たよ。ゾロゾロとね。」

 

ルフィ「賑やかな方が俺は好きだ。」

 

サンジ「言ってろ・・・」

 

ゾロ「ザコは任せた。」

 

ルフィ、サンジ、ララ「「「おう《はい》!!」」」

 

ララはここで左腕のデバイスを見せるように起動し、電磁波球体に包まれ、2丁の新生バレット装備のアクセルとなった。

 

海兵「ピンク髪の娘!?」

 

海兵「左腕の物で変わっている 報告は正しいようだな。イレギュラーハンターとかいう。」

 

海兵「ネルソン艦隊の名誉に賭けてここは突破させん!」

 

海兵達はかかってきて、ルフィは武闘、サンジは蹴り技、アクセルは2丁バレットでのチャージショットや使えそうなX7とX8の特殊武器で薙ぎ倒す。

 

ゾロは集中し、鎖を一つ斬る。

 

ウソップ「いいぞ!!いいぞ!!やれやれ やぁステキーー!!どんどんやっちまえ!!ぶった切っちまえーー!!」

 

ネルソン提督「ぬううう~~~おのれ 海賊の分際で余の連艦を!何としても捕らえ!!さもなくば水兵全員島流しだ!!」

 

海兵達は鎖を伝って走る。

 

ルフィはゴムゴムの銃乱打(ガトリング)で海兵達を船外までぶっ飛ばす。

 

サンジは蹴り倒し、

 

アクセル「凄い数だよね。ボルトトルネード!!」

 

アクセルを中心に電気を帯びた竜巻を発生させ、前に飛ばして海兵達を痺れさせる。

 

ルフィはとにかくぶっ飛ばした。

 

ルフィ「ヒヒヒ。」

 

サンジ「アクセル やるな。」

 

アクセル「へへーん!海兵達が弱いんだって。」

 

アピス「すごーい。こんな人達だったんだ・・・。ララさんが島の時とは別のに変わったのはびっくり・・・」

 

ゾロは鎖を斬っていく。

 

ナミ「鎖はあと1本よ。船を出すわ!!」

 

ウソップ「あいあいさー!」

 

ネルソン「いかんいかん!!誰か止めるでおじゃる!」

 

メリー号は鎖があと1本の場所へ向かう。

 

しかし、真空のカマイタチが船をスレスレで襲った。

 

ナミ「キャアアアア!?」

 

エリックが小舟でメリー号へと向かう。

 

ネルソン提督「おお!!エリック!!でかしたぞ。これで千年竜は余の物じゃ!」

 

小船は竜じいの所へ着く。

 

アピスが起き上がると、エリックに気がつく。

 

アピス「あーー!?アンタ オカマ!オカマの実を食べた!!」

 

エリック「オカマじゃねェ。カマカマの実だ。」

 

ナミとウソップ「「あ!?」」

 

エリック「小娘!!千年竜を渡してもらおうか!」

 

アピス「ダメ!!竜じいは絶対渡さないんだから!!」

 

エリック「大人しく渡せ!」

 

アピス「いや!!」

 

エリック「俺はいつでもカマイタチでお前をバラバラに出来るんだぜ?」

 

ナミ「待ちなさいよ!子供に手を出したら許さないわよ!!」

 

ウソップ「そうだぜ!!このウソップ様も黙っちゃいねェぞ!!」

 

エリック「愚か者め。さっきのカマイタチはわざと外したんだぜ。」

 

ナミ「!?」

 

エリック「邪魔をすれば今度は外さねェ。船ごとバラバラにしてくれる。」

 

アクセルは電磁波球体に包まれ、ララに戻っていた。

 

ルフィ「どうした?」

 

ララ「あの人です。」

 

ルフィ「何やってんだ?」

 

ゾロ「アピスを人質に竜を奪うつもりだ。」

 

ルフィ「まずいぞそりゃあ。」

 

ルフィは向かおうとしたが、ゾロが止める。

 

ゾロ「待て!!今手を出せば奴の技でアピスやナミ達までやられる。」

 

ルフィ「そうか 分かった。」

 

ルフィは手すりに足を乗っける。

 

ルフィ「じゃ 足でやる!」

 

ゾロはルフィの頭を一発殴る。

 

ゾロ「話をちゃんと聞け!!」

 

エリック「千年竜は貰っていく!悪く思うな。」

 

エリックは小舟とイカダを結び、行ってしまう。

 

ウソップ「卑怯だぞ!!アピスを返せ!!」

 

ネルソン提督「エリックでかしたぞ!!さぁ連れてくるでおじゃる!!」

 

エリック「断る!!これはお前の為ではない。」

 

ネルソン提督「何でおじゃると!?」

 

エリック「俺が貴様に従っていたのは、海軍の情報力を利用する為さ。」

 

ネルソン提督「何と!?」

 

エリック「貴様だってそうだろ?俺を利用しようとしていただけだ。」

 

ネルソン提督「余はお前を大金で雇ったのでおじゃる!」

 

エリック「はした金の分は働いてやった・・・。もう貴様の様なトドに従う義務はない・・・」

 

ネルソン提督「トド!?トドじゃとーーー!?」

 

エリック「おれは千年竜から取った竜骨で俺自身を完璧にするのだ。」

 

ネルソン提督「ぬぅ~~~~許さん。許さんぞーーーー!あの裏切り者を撃て!!撃て撃て!!撃て!!」

 

砲弾が複数発射される。

 

ウソップ「また始めやがった・・・。」

 

エリック「砲弾を受けてコナゴナになりたくなかったらさっさと漕げ!!」

 

海兵2人はビビって急いで漕ぐ。

 

アピス「止めて。お願いだからもうこれ以上竜じいをいじめないで!竜じいは何も悪い事してないでしょ!?」

 

エリック「静かにしろ。」

 

アピス「竜じいを早く竜の巣に連れていかないといけないの!だからもう止めて!」

 

エリックはアピスの後ろ首を掴み、宙に浮かす。

 

アピス「ああ!!何すんの!?離して!!離してってば!!」

 

エリック「いいか小娘 お前は人質だ。そして千年竜は俺が頂く。」

 

アピス「あんたなんかに絶対竜じいは渡さない!渡さないったら渡さない!」

 

エリック「いい加減にしろ小娘。これ以上わめくとバラバラにするぞ。」

 

エリックはアピスの顎を掴むが、アピスは噛みつき、エリックに小船に叩きつけられ、気を失う。

 

すると、竜じいが起き上がると、海兵は海へ飛び込んで逃げる。

 

エリック「おいどうして逃げるんだ!?戻って来んかーー!!ん?」

 

起き上がった竜じいを見たエリックは青ざめて、竜じいに吹っ飛ばされる。

 

竜じいは気絶しているアピスを見て、洞穴でアピス共に過ごした日々を思い出す。

 

そして、両腕の羽を広げて、咆哮する。

 

咆哮のあまりの大きさに海兵全員は耳を塞ぐ。

 

ネルソン提督「う~~~たまらんでおじゃる!!」

 

ウソップ達も耳を塞ぐ。

 

ウソップ「痛ェ!!耳が痛ェ!!」

 

ララ「竜じい・・・」

 

ルフィ「竜じいが声を出した・・・」

 

竜じいが咆哮を終えると、アピスが目を覚まし、起き上がる。

 

アピス「竜じい・・・動けるのね!!アハハハハ! 何?」

 

竜じいは羽を動かす。

 

ウソップ「何だ!?」

 

ナミ「あれってまさか!?」

 

ルフィ「そうだ!!頑張れ竜じい 飛べるぞ!」

 

竜じいは浮かび上がる。

 

アピス「飛んだーー!!竜じいが飛んだーー!!アハハハ!!」

 

ネルソン提督「ならんぞ!!このまま千年竜を逃がすくらいなら殺しても構わん!!竜骨さえ手に入れば済む事じゃ!!撃って撃って撃ちまくれ!!」

 

海軍船達は砲弾発射していく。

 

砲弾は飛行中の竜じいに直撃。

 

アピス「止めてー!!竜じい逃げて!!大砲の届かない所まで!!逃げてーー!!」

 

ネルソン「その調子じゃ。はよ撃ち落とせ!!」

 

ララは電磁波球体に包まれ、フォースアーマー・エックスへと変わる。

 

ルフィ「止めろーー!!」

 

ルフィは一隻の軍艦を貫き、ゾロは剣で斬り飛ばし、サンジは蹴り飛ばす。フォースアーマー・エックスはプラズマチャージで吹っ飛ばす。

 

アピス「今の内に逃げて!!竜じい!!」

 

ネルソン提督「何をしておる!?本艦も攻撃せい!!」

 

海兵「はっ!!」

 

ネルソン提督「必ず撃ち落とすでおじゃる!!」

 

砲弾は撃ち放たれ、竜じいに命中していく。

 

アピスの乗る小船も揺れる。

 

竜じいは提督の本艦まで飛ぶ。

 

アピス「竜じい!!そっちへ行っちゃダメーーー!!」

 

ネルソン提督「うわあああ!?こっちへ向かってくるでおじゃる!はよ撃ち落とせ!!」

 

本艦はどんどん撃って来た。

 

竜じいは迫ってきた。

 

ネルソン提督「うわあああ!!来るでおじゃる!!はよ撃て撃てーー!!」

 

砲弾は竜じいに命中していき、ついに海に落とされる。

 

アルティメットアーマー・エックス「竜じい!?」

 

ルフィは海軍の柱を使って、竜じいへ飛ぶ。

 

ルフィ「竜じいーー!!」

 

アピス「うううう~~」

 

ルフィは竜じいの元へ降り立った。

 

ルフィ「竜じい しっかりしろ。おい!何だ!!死ぬなんて言うな。」

 

竜じいは目を動かし、ルフィに訴える。

 

ルフィ「ああ。分かってる。必ずアピスを助けるさ。そして、お前を竜の巣に連れて行く。だから、頑張って生きろ!」

 

アピス「うううう 竜じいーーーーー!!」



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第83話「大空を舞うもの!蘇る千年の伝説!」

竜じいは海に沈みかけている。

 

ルフィ「しっかりしろ!竜の巣に行くんじゃないのか?頑張って生きろ!!」

 

アピス「竜じい・・・」

 

アルティメットアーマー・エックス「竜じい!!」

 

ペケ(竜じい殿!!)

 

ナミ「竜じいが!!」

 

ウソップ「くそ~あいつら!!」

 

ゾロ「まずいな・・・」

 

サンジ「ああ。あいつは泳げなかったよな。」

 

アルテイメットアーマー・エックス「そうだよ、一緒に沈んでしまう。」

 

ネルソン提督「あ~~~びっくりした。あいついきなり余を狙うとは。」

 

海兵「提督!千年竜が沈んでいきます!」

 

ネルソン提督「慌てるな。まだ間に合うでおじゃる。銛を撃って引き上げるでおじゃる!」

 

海兵達は銛がセットされた砲台を準備し、

 

ネルソン提督「狙いは千年竜!!よ~~し撃つでおじゃる!」

 

海兵「はっ!!」

 

銛は放たれ、竜じいに命中しそうだったが、ルフィが銛を掴んだ。

 

ネルソン提督「何~~~!?」

 

ルフィ「何するんだ?」

 

ネルソン提督「グヘヘヘ。お前は今乗っている物の価値を知らんでおじゃる。グヘヘヘヘ 余が欲しいのは千年竜の骨だけでおじゃる!!竜骨が手に入れば余は不老不死の体を手に入れる事が出来るのじゃ。」

 

ルフィは怒り、銛を投げて来て、ネルソンの軍艦へ直撃。

 

ルフィ「竜じいは物じゃない!俺達の友達だ!一緒に航海を共にした大事な友達だ!!」

 

ネルソン提督「何をボケた事を!!それならその友達と一緒に海に沈むがよい!!よくもよくも余に銛をあのガキを撃つでおじゃる!!」

 

海兵「し、しかしその場合千年竜もコナゴナに・・・」

 

ネルソン提督「構わん!骨の欠片でも拾えればよいのだ。」

 

海兵「あっはい。副砲海上に!」

 

海兵「「はっ!!」」

 

竜じいは少し沈む。

 

ルフィ「もうここでいいって?何弱気な事言ってんだ?まだ目的を果たしてないだろ?竜の巣に行くんじゃないのか?もうここでいいなんて諦めんなよ・・・当たり前だろ?アピスの事は心配すんな!お前は今、自分の事だけ考えてろ。」

 

その時、大きな揺れが発生。

 

軍艦島の住民を騒ぎ出す。

 

アピス「このロープをほどいてよ~~。あたし竜じいのトコ行くの!竜じいを助けなきゃ!」

 

ウソップ「竜じいはルフィに任せとけ!」

 

アピス「いやよいやよいやよ!!行く行く行く!!」

 

ウソップ「奴なら何とかしてくれる!!」

 

ナミ「海全体が揺れてるわ!!何なのよ!?何が起ころうとしているの!?」

 

水位が下がって来た。

 

ルフィ「な、何だ!?何だ何だ!?」

 

ルフィ「竜じい・・・そうか?そうだったのか!?」

 

ネルソン提督「何でおじゃる?」

 

海兵「この海域には海底火山は無いはずです!」

 

ネルソン提督「構わん!!撃て撃て撃て!!」

 

海兵達は砲弾を発射していき、竜じいの周りに着弾。

 

竜じいは起き上がると、咆哮した。

 

ルフィ「そうか~~!?お前にも大事な仲間がいるんだな?」

 

アピス「竜じい!?」

 

ウソップ「何を鳴いてんだろ?」

 

アピス「呼んでる・・・。」

 

ナミ「呼んでる?」

 

アピス「世界中に散らばってた千年竜を「その時が来た」って・・・呼んでる。」

 

ナミ「その時が来たって・・・どういう事?」

 

ウソップ「ん?お、お、おい!!あれ何だ!?」

 

ナミ「え!?」

 

ウソップが指した方向から、大群が現れる。

 

千年竜の大群が現れた。

 

ウソップ「千年竜がこんなに!?」

 

ナミ「竜じいの仲間達ね?」

 

アピス「うん。」

 

ゾロ「これは!?」

 

サンジ「どこから来やがったんだ!?」

 

アルティメットアーマー・エックス「こんなに大群で!?」

 

ルフィ「ハハハ!!」

 

ネルソン「あ、あれは!?グヘヘヘ 竜骨じゃ!竜骨の山でおじゃる!ああ!?」

 

一匹がネルソン提督の座る椅子に激突し提督は倒れる。

 

ネルソン「ああ~~撃て撃ち落とすでおじゃる!!」

 

海兵「無理です!!あの高さでは砲弾が届きません!」

 

竜じいは咆哮したが、倒れてしまう。

 

ルフィ「竜じい!?」

 

竜じいは目でルフィに訴える。

 

ルフィ「ああ。分かってる。アピスに必ず伝える。」

 

竜じいは静かに目を閉じる。

 

千年竜達は鳴く。

 

ネルソン提督は不気味に笑う。

 

ルフィは上空に腕を伸ばし、千年竜の首に手を掛ける。そして上まで伸びていく。

 

ルフィ「首借りるぜ?」

 

そこからさらに右足を上へ伸ばす。

 

ルフィ「戦斧(オノ)ーー!!」

 

ルフィは千年竜から手を離し、伸ばした右足でネルソンの軍艦を真っ二つに叩き折った。

 

海兵達も落ちる。

 

ネルソン提督は海の中へ落下。

 

海兵達は唖然としていた。

 

海兵「うわぁ!!何だ今のは!?」

 

ルフィは破壊した軍艦に乗っていた。

 

海兵達は逃げ出す。

 

サンジ「軍隊なんて頭がやられちまうと弱いもんだな・・・。鎖を引きずって逃げる気か?」

 

ゾロ「俺達も引き上げるぞ。」

 

アルティメットアーマー・エックス「行くよ。サンジ」

 

サンジ「ああ。」

 

サンジは上空の千年竜達の回転による旋回を見た。

 

サンジ「旋回してる・・・何だ?」

 

ゾロ「おい行くぞ!」

 

アルティメットアーマー・エックス「サンジ!」

 

サンジ「おう!」

 

海兵「鎖が!?」

 

海軍船同士で激突。

 

ウソップ「うおーー!!なんかすげェーーな!!」

 

サンジ「ナミさんただいまぁ!!」

 

ゾロ「いいから早く登れ。エックスも後ろにいんだ・・・。」

 

ナミ「ルフィは!?」

 

ルフィ「ゴムゴムのーー!!ロケット!!」

 

ルフィは跳んで戻って来て、何とか着地。

 

ルフィ「いいいいい。よっ!!」

 

ナミ「よっ!!じゃない!!」

 

ナミ「もっと静かに帰って来い!!船が壊れるでしょうが!!」

 

船体でルフィの着地で倒れたエックスだったが、体勢を立て直し電磁波球体に包まれ、ララへ戻る。

 

アピス「竜じい・・・」

 

また大きな揺れが発生する。

 

サンジ「地震か?」

 

ナミ「また?」

 

アピス「竜じい・・・竜じいとの約束守れなかった・・・。」

 

ララ「アピス・・・。」

 

アピス「竜の巣に連れて行く事、出来なかった・・・」

 

ルフィ「竜じいの願いは叶ったさ。」

 

アピス「へっ?」

 

ルフィ「千年竜の声が聞こえないか?」

 

その時、とても大きな衝撃波が発生。

 

島ごと海が揺れる。

 

ボクネンも揺れで目覚めた。

 

村人「何だ!?さっきからこの地震は!?」

 

村人「今度のは大きいぞ!おい見ろ!!」

 

村人「何!?海があんな遠くに下がってる!?」

 

海岸の海水が引いてるのだ。

 

そして水柱が立ち昇る。

 

ナミ「そう言う事だったのね!?」

 

サンジ「どうしたナミさん!!」

 

ナミ「やっぱり竜の巣はここにあったのよ!!」

 

アピス「へっ!?」

 

ナミ「千年竜って名前は寿命から来たんじゃない!千年に一度この島に来るからだったんだわ!!」

 

千年竜達は飛びながら鳴く。

 

海軍船も海兵達もろとも数隻、岩に持ち上げられる。

 

ナミ「千年竜には渡りの習性があったのよ!そして今大群が来たのは偶然でもなんでもない!ロストアイランドとはよく言ったものだわ。千年に一度しか浮上して来ないんだから!前回の浮上を覚えてる人間なんているわけないもの!!そしてこの瞬間こそが竜の巣が現れる時だったんだわ!!」

 

そして周りには千年竜の化石姿が見られた。

 

ウソップ「あ、あ・・・」

 

ルフィ「ニヒ・・・」

 

アピス「ああ・・・」

 

ルフィ達の目の前には浮上したロストアイランドと千年竜達が。

 

アピス「ねェ・・・これがもしかして」

 

ルフィ「ああ。きっとこれが竜じいが帰りたがっていた竜の巣だ。」

 

ララ「これが竜じいの故郷の竜の巣・ロストアイランド・・・」

 

アピス「これが・・・」

 

奥には倒れている竜じいの姿が。

 

アピスは船を降りて、竜じいの元へ。

 

サンジ「お、おい!アピス!!」

 

ウソップ「アピス!!」

 

ララ「アピス!!」

 

ルフィ達も降りていた。

 

ウソップ「どうしたんだ?」

 

ルフィ「竜じいがいる。」

 

アピスは竜じいと叫ぶ。

 

ナミ「偶然だけど、竜じいが沈んだ所が、竜の巣のある所だったのね・・・。少しは浮かばれるのかな」

 

ルフィ「大丈夫。望みは叶ったって沈む時に言ってた。」

 

ウソップ「これが竜の巣か・・・。変わった岩が多いな。」

 

サンジ「多分これが竜骨だよ。」

 

ウソップ「ああ?」

 

サンジは1体の竜姿の岩に近づく。

 

サンジ「見ろよ この岩 竜にそっくりじゃねェか。」

 

ララ「ですね。」

 

ウソップ「そういや でもなんで岩が竜なんだよ?」

 

ナミ「千年もの間、海の底にあったからよ。体の成分が石化してしまったんだわ。」

 

ウソップ「なるほど。」

 

ララ「そうなんですね・・・」

 

ゾロ「分かってんのか お前?ララもだけどよ」

 

ウソップ「いやいや全然。」

 

ララ「私は分かりますよ。死んでから海の底に千年沈んでいたせいで、体の成分がどんどん石に変わっていったんでしょう・・・」

 

ゾロ「へェ。ララは理解できてんだなァ・・・」

 

ナミ「ララって私と同等くらいに頭いい方なのね・・・。ゾウはさ 死ぬ時にゾウの墓場に姿を隠すって言われてるじゃない?もしかしたらそれと同じでここは竜の墓場なのかも・・・」

 

ゾロ「竜の墓場。」

 

アピス「違う違う!!竜じいは竜の巣に戻れたら元気になれるって言ってたもん!!ここが墓場な訳ないじゃん!!」

 

ナミ「アピス・・・」

 

ルフィ「竜じいは迷い千年竜だったんだ・・・」

 

ナミ「ルフィ?」

 

ルフィ「千年の間一人ぼっちだった。でもアピスと友達になれた。今まで生きてきた千年の間でアピスと一緒だったこの1年間が一番幸せだったって」

 

ナミ「ルフィ アンタ竜の言葉分かるの?」

 

ルフィ「何となくだ!」

 

ウソップ「いい加減だなぁ・・・」

 

ララ「ルフィさんはたまに核心つく事あるんですよね・・・。普段大雑把ですけど・・・」

 

ウソップ「ララ・・・そうだよな?」

 

ルフィ「いや間違いない!!」

 

アピス「嘘つき・・・竜じいの嘘つき。ここが竜の巣なら、竜の巣に戻れたんならもう一度目を開けてよ!!話しかけてよ!元気になってよ!!」

 

アピスは泣く。

 

ルフィ「竜じいは嘘なんかついてない。千年竜は千年に一度竜の巣に戻り、また蘇るって言ってたんだ。」

 

アピス「竜じいが?」

 

ルフィ「あれだ!」

 

ルフィはある方向を指した。

 

一体の竜の岩の所に巨大な卵があった。しかもヒビが入り、孵化しそうであった。

 

そして生まれた。

 

アピス「ああ・・・。千年竜の赤ちゃん!」

 

赤ちゃん千年竜の元に2羽飛んできた。

 

赤ちゃん千年竜は鳴く。

 

アピスはルフィの元へ戻って行く。

 

ナミ「あのねアピス ここはただの千年竜の墓場じゃない。きっと新しい命へと繋がっていく場所なのよ。」

 

アピス「ありがとう皆。」

 

ナミ「えっ?」

 

アピス「竜じいを竜の巣に帰してくれて。私にも分かった。ここがどういう場所なのかも。どうしても帰りたかった竜じいの気持ちも。」

 

ナミ「アピス・・・」

 

アピス「すんごい場所よね・・・ご先祖様が神殿まで作った気持ちが分かるわ。ありがとうルフィ。さあ村に帰ろう!村の皆も心配してるしびっくりしてると思うわ!!」

 

ルフィ「ああ!!よっしゃぁ!!早いトコ船に戻って島から出るとするか!!」

 

ナミ達「「「おう!!」」」

 

ルフィ「あ~腹減ったぁ!サンジ メシ作ってくれよ!」

 

サンジ「おう。」

 

ルフィ「肉な!肉肉!!」

 

ウソップ「ああ俺 野菜炒め モヤシたっぷり!」

 

サンジ「どっかで聞いたな それ。」

 

ウソップ「へへェ。しっかしすげェ岩だよなぁ これ元は千年竜なのか?」

 

ナミ「そうみたいね・・・」

 

サンジ「竜骨って言ってもこんなんなっちまったら煎じる事は出来ねェ」

 

ウソップ「じゃあ不老不死の薬ってのも・・・」

 

ナミ「夢のまた夢。たとえサンゴまみれの化石を持ち帰った所で、薬になんかならないもの。」

 

ウソップ「そうだよなぁ」

 

ゾロ「海軍の奴らもとんだ無駄骨だったわけだ。」

 

ララ「でも皆さんも不老不死には夢のまた夢でもあまり期待しないほうがいいようですよ。」

 

ウソップ「ん?」

 

サンジ「どういう事だい?」

 

ララ「不老不死にも、デメリットがあるみたいで」

 

ゾロ「デメリットってどんなだ?」

 

ララ「体が老いていかず死なないって言いますけど、不老不死になったその瞬間から体の再生はせず、食べなくても何千年、何万年、何億年と経って行って最後自分以外の人間は滅び、独りぼっちになる、最終的には世界の終わりと共に「やっと死ねるんだ・・・。長かった・・・」って思うんです。」

 

ルフィ「いい・・・・!?」

 

ウソップ「おいおい・・・」

 

ナミ「それはちょっと怖いわね・・・」

 

ララ「だからこそなるべく健康体で寿命死までちょっと長く生きれればそれでいいんです。不老不死じゃなく、不老のまま年齢だけ老いて寿命死ならいいですけど。」

 

サンジ「ああ。ララちゃんの言う通りだぜ。外見上は老いてなくても年齢は老いていくララちゃんやナミさんなら美しくていいんだ!!」

 

ナミ「ふ~ん。」

 

ララ「サンジさん・・・。」

 

ララは密かにだが、赤くなっていた。

 

ゾロ「そうだ。夢のまた夢だろうが、ララの今の言葉を聞いて不老不死なんてゴメンだと思ったぜ。外見上は老いてなくても、寿命だけ老いて死ぬならまだマシだぜ。」

 

ナミ「私だって同じよ。ルフィもララの言葉聞いて少しは分かったでしょ?」

 

ルフィ「ああ。それだけは分かる。永遠の命なんて興味無いけど、不老不死って怖いって事は分かるぞ。」

 

ウソップ「おれも分かったぜ。」

 

アピス「私も分かったよ。本当は不老不死って恐怖なんだね・・・」

 

ララ「皆さんが分かってくれてよかった・・・。」

 

ネルソン提督は生きていた。

 

ネルソン「グヒヒヒヒ。愚か者め。このワシがそう簡単にくたばる訳がないでおじゃろうが。この礼はさせてもらうでおじゃる。が、今はその前だ。千年竜じゃ グヘヘヘへ。あれだけおればいくらでも竜骨が取れるでおじゃる。」

 

しかし、ネルソン提督の背後にエリックが。

 

エリック「どけ。」

 

ネルソン提督「見ろ!千年竜の群れでおじゃる!金は出す!もう一度取引をせんか?生きた千年竜から不老不死の薬を・・・」

 

エリック「邪魔だーー!!」

 

エリックはネルソン提督を斬り裂き殺した。

 

ルフィ「ん?」

 

ララ「!?」

 

ルフィ達が振り向くと、エリックが立っていた。

 

アピス「あああ・・・」

 

ルフィとララは睨みつける。



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第84話「怒りの決着!赤い大陸(レッドライン)を乗り越えろ!」

エリックと向き合うルフィ達。

 

ルフィ「しぶといなァ」

 

エリック「ああ・・・もう少しで溺れ死ぬ所だったぜ。見ろ この美しい輝きを素晴らしいじゃないか。これが伝説の不老不死の妙薬「竜骨」だ。」

 

ナミ「でも この石化した千年竜を砕いても薬にはならないわ!」

 

エリック「ああ そうらしいな。だが 生きた竜骨が売るほどいるではないか。どうだ?余計な戦いは疲れるだけだ。この宝を山分けってって事で手を打たないか。」

 

ルフィ「ヤダ。」

 

ララ「私も同じくです。」

 

エリック「永遠の命が欲しくないのか!?」

 

ルフィ「興味ない」

 

ララ「不老不死なんて怖いだけですから。」

 

エリック「嘘つけ!!死ぬことが怖くない人間なんていない!!貴様も俺も能力者、ピンク髪娘は違うがな!海賊稼業だ。死が怖くない筈ないだろ!!」

 

ゾロ「どうだろうな!やる事やって死ねるなら笑って死ねる奴だぜ ルフィはな。ララはどうかは知んねェけどな。」

 

エリック「何だと。ならいい お前らそこで黙って見ていろ。俺一人で「竜骨」を頂いていく。」

 

アピス「ダメーーー!!」

 

アピスが走って来た。

 

エリック「動くな 小娘!!」

 

エリックは真空技を繰り出したが、ウソップがアピスを抱えて避けた。

 

アピス「ウ、ウソップ!!」

 

ウソップ「無茶すんな アピス」

 

アピス「無茶でも守んなきゃ。ここは千年竜にとってとても大事な場所なの!!ここはこのままずっとずっと守るのよ!!」

 

ルフィ「うん。」

 

エリック「あくまで俺と対立しようってのか・・・。なら全員死んでもらう。カマカマのシュシュ」

 

エリックは両腕を振るう。

 

エリック「つむじ風!!」

 

真空の風を起こしウソップとアピスに向かっていくが、ルフィが前に出て、受け止めた。

 

ウソップとアピス「「ルフィ!!」

 

ゾロは刀に手を掛け、ララはデバイスを構える。

 

ルフィ「ララ 共にぶっ飛ばすか?」

 

ララ「ええ。」

 

ララはデバイス起動で、電磁波球体に包まれゼロセイバー入りマックスアーマー・エックスに変わる。

 

マックスアーマー・エックス「やってやるさ。」

 

ナミ「でもルフィ。」

 

ルフィ「約束した。」

 

ルフィ《もうここでいいって?何弱気な事言ってんだ。まだ目的を果たしてないだろ。竜の巣に行くんじゃいのか?もうここでいいなんて諦めんなよ。アピスの事は心配すんな。》

 

ルフィとエックスは走り出し、エックスはフルチャージまでボディを光らせる。

 

ルフィ「ゴムゴムのーー!!」

 

ルフィは右腕を回しつつ、

 

ルフィとエリックは互いに技を繰り出し、エックスはクロスチャージショットを放つ。

 

しかし、真空の刃はルフィの右腕に複数の切り傷を作り、クロスチャージショットは斬り消される。

 

マックスアーマー・エックス「ショットを斬り消すなんて。悪魔の実の力だね。」

 

しかし、エックスはまだ緑色に光っている。ゼロセイバーを残しているからだ。

 

エリックは竜の胴体まで跳んだ。

 

エリック「かかるか ゴム人間 そしてイレギュラーハンターよ!ボディが緑に光っているな。」

 

ルフィは腕を戻す。

 

エリック「フフフ。どうだ?カマイタチの切れ味は?しかしイレギュラーハンターの鎧に弾かれるな。」

 

マックスアーマー・エックス「じゃあお前は斬り裂けるか?」

 

マックスアーマー・エックスは右肩のセイバーに手を掛け、ゼロセイバーを振り下ろし、セイバーショットがエリックめがけて飛んでいく。

 

エリック「!?」

 

エリックは飛んで避けた。

 

ゾロ「エックスのセイバーを避けたか。あいつ相当やるな・・・」

 

ウソップ「ルフィとエックス やばいのか・・・?」

 

アピス「ルフィ、エックス・・・」

 

エリックは腕を振り回し、真空の風を広範囲で放って来た。

 

エリック「カマカマのカマイタチ!!」

 

マックスアーマー・エックスは電磁波球体に包まれ、ゼロと交代する。

 

ゼロ「俺の出番だ。」

 

ゼロはゼットセイバーからKナックルにチェンジした。

 

ルフィ「ゼロ 行くぞーー!!」

 

ゼロ「ああ!」

 

2人は走る。

 

ルフィは真空の壁を跳び越え、両腕をエリックの肩まで掴む。

 

そして、首を伸ばし、

 

ルフィ「鐘ーーー!!」

 

エリックの顔面にぶつける。

 

ルフィ「っと!!」

 

ゼロも軽い雷迅拳をお見舞いする。

 

ルフィ「バズーカー!!」

 

2人の技がエリックの後ろ腰に決まり、エリックは上空へと舞い上がる。

 

ルフィ「勝った。ゼロやったぜ!」

 

ゼロ「ああ。」

 

アピス「やったーーー!!」

 

 

軍艦島の村人達はロストアイランドの千年竜達を見て驚愕中。

 

村人「何だこりゃあ!?」

 

村人「ほんとにいたのか こんな生きモンが!?」

 

村人「伝説だけじゃなかったのか!?」

 

ナミ「またしばらくしたらここも沈むのかな・・・。」

 

ウソップ「そうすると千年竜達も島を離れるって訳か。」

 

アピス「あの赤ちゃん千年竜もどこかへ飛んでいくのね・・・」

 

ボクネンはアピスの右肩に手を置いた。

 

ボクネン「さてどうじゃな皆さん ワシの自慢の豚まんを食べていかれません・・・」

 

ナミ「ありがとう!でももう結構です 先を急ぐ旅なので ねえ?」

 

ルフィ「そうか?食いてェな。」

 

ナミは一発殴る。

 

ルフィ「痛ェ・・・」

 

サンジ「レシピだけ頂いていくよ。」

 

ボクネン「そうか 残念じゃの・・・。仕込みを始めて3日もありゃ食べられるんじゃがその間にロストアイランドの王家の事を」

 

ナミ「もうその話は聞いたって・・・」

 

 

ルフィ達はメリー号に乗船。

 

ルフィ「よーーし!!偉大なる航路(グランドライン)に向かって出航だーー!!」

 

 

ルフィ「アピス 一緒に来るか?」

 

アピス「みんなと仲良くなれたし、一緒に行きたい気もするけどあたしこの島に残る。」

 

アピス「ボクネンじいちゃんに色んなしきたりを教わって、千年竜を守り続けたご先祖様と同じ様に竜の巣を守っていく。いつか赤ちゃん竜達がこの島に戻って来るのを待つよ。」

 

ウソップ「あの赤ちゃんの竜が戻って来るのは、えっと・・・また1000年先なんじゃねェのか・・・!?」

 

サンジ「お前 夢のねェ事言うなよなァ・・・」

 

アピス「ううん あたしじゃ大きくなった竜達に会えないけど、あたしの子供、そのまた子供ならきっと会う事が出来る!だからずっとずーーっとこの竜の巣を守り続けるの!」

 

ウソップ「そんな無茶な事を!」

 

アピス「あんたたちだっていつも無茶な事してたじゃない!」

 

ルフィ「そうだっけ?」

 

ララを除外したゾロ達「「「「あああァ~~~~」」」」

 

ララ「してるにはしてますね~~~。」

 

アピス「あっ やっぱり。」

 

メリー号は帆を張る。

 

ルフィ「じゃあなァ!!アピスーー!!」

 

ウソップ「アピス忘れんなよーー!!勇敢なる海の戦士ウソップ様ーー!!」

 

ララはスマホを見せつつ、

 

ララ「一緒の記念撮影ありがとねーー!!」

 

ナミ「バイバーーイ!!」

 

アピス「ララさんも一緒の写真をありがとう!!バイバーイ!!みんなーー!!元気でねーー!!」

 

ルフィ「アピスも元気でなーーー!!」

 

アピス「バイバーーイ!!」

 

ウソップ「ホントに大丈夫かな?アピス1人で・・・」

 

ナミ「アピスなら守れるわよ。体は小さいけど元気は人一倍だもの。大丈夫よ。」

 

ララ「はい。アピスならきっとやっていけます。」

 

サンジ「そうだね。ナミさん ララちゃん。」

 

ルフィ「ああ 大丈夫だ。」

 

ゾロ「違ェねェ。」

 

スマホを操作して、アルバムの一緒の写真データを見せる。

 

ララ「皆さん もう一度アピスとの一緒の写真見てみます?」

 

ウソップ「おお!!」

 

ナミ「そうね。」

 

ルフィ達はもう一度写真を見た。

 

サンジ「よく撮れてるぜ。」

 

ゾロ「いい表情してるぜ。アピスの奴」

 

ナミ「ええ。」

 

ウソップ「だよな。」

 

ルフィ「ああ。」

 

ララ「データは残しますので、これで顔を忘れる事は無いでしょう。」

 

ナミ「そうね。」

 

ウソップ「ああ!」

 

 

ボクネン「みんなと一緒に行きたかったんじゃないのか?アピス・・・」

 

アピス「あたしなんかがついていったら足手まといになっちゃうわ。それにあたしにはやりたい事が出来たし!あたしも結構無茶な事するけど、ルフィ達に出会う前のあたしならこの島を守るなんて無理だと思ったかもしれない。言い伝えだけで実在しない思っていたロストアイランドをルフィ達は竜じいを連れて探してくれた。無いかもなんてこれっぽっちも考えずに。自分が思った事を諦めないで最後までやれば思いはきっと叶うって!そう教えてくれた気がする。みんな心が繋がった友達の為なんだって 命がけで頑張ってたんだもん。あたしもそんな皆の友達なんだ!だから あたしも頑張る!」

 

しかし、ボクネンじいちゃんは寝ている。

 

アピス「あっ!!寝ちゃってる。」

 

肩に1羽の鳥が降りた。

 

アピス「ねェ あたしの夢手伝ってくれる?」

 

鳥は鳴く。

 

アピス「ありがとう!一緒に頑張ろう!」

 

ボクネン「そ そうじゃ。ロストアイランドを守るのならご先祖様の事を知らねばな・・・」

 

アピス「あ あ・・・」

 

ボクネン「まずは初代の王者が・・・」

 

アピス「それはもういいってェェ!!」

 

ボクネン「こらアピス。待ちなさい!!」

 

アピス「やめてェェ!!」

 

ボクネン「年寄りの言う事はちゃんと聞くもんじゃて。」

 

アピス「いやァあああああ!!」

 

ボクネン「アピス!」

 

上空を千年竜の群れが飛んでいた。

 

 

メリー号は進む。

 

サンジ「ナミさーん!愛の方向ォォ!!前方に巨大な雨雲が見えまーす!!あの下は嵐だぜ!」

 

ナミ「元の航路に戻って来られたみたいね。そろそろ赤い土の大陸(レッドライン)が見えてもいい頃だわ。」

 

隣にいたララも、

 

ララ「赤い土の大陸(レッドライン)って、巨大な土の大陸なんでしょうかね?」

 

ナミ「名前からしてそうなんじゃない?」

 

ルフィはマスト上の監視台へ腕伸ばして、乗り込んで来た。

 

ルフィ「いよいよ偉大なる航路(グランドライン)か!!くう~~~。」

 

ルフィはサンジの背中を何度バシバシと叩く。

 

ルフィ「おいサンジ いよいよだぜ!いよいよ!いよいよ!いよいよ!」

 

サンジは蹴りをルフィの顔面に入れる。

 

サンジ「うるせェんだよ!!」

 

ルフィ「ごめェん。」

 

ナミ(それにしてもホントにこの海図に描いてある通りなの?)

 

 

ウソップは舵を取っていたが、突然舵が効きにくくなる。

 

船内で全員集まる。

 

ナミ「これを見て。」

 

ナミは海図を広げる。

 

ナミ「噂には聞いていたし、海図にもそう描いてある。もしそうだとすれば偉大なる航路(グランドライン)の入口は山よ!!」

 

ルフィ「山?」

 

ゾロ「山にぶつかれってか?」

 

サンジ「何だそりゃ?」

 

ララ「何でしょう?」

 

ナミ「あたしもまさかと思ってたけど、山に向かって運河が描いてあるわ。それを登れって事なのかも・・・。」

 

ルフィ「ウホーーー!!面白ェ!!」

 

ゾロ「何言ってんだ!?運河があろうとなかろうと船は山を登れる訳ねェだろうが。」

 

ナミ「だってそう描いてあるもん。」

 

サンジ「そうだぜ!ナミさんの言う事に間違いがあるか!?」

 

ララ「ナミさんが間違えてないんじゃなく、海図は嘘をつく事はないって言うんじゃ?」

 

ナミ「ララ・・・」

 

サンジ「ララちゃん・・・。海図は嘘をつかない・・・。う~~ん」

 

ゾロ「でもそれはバギーから奪った海図だろ?当てになるのか?」

 

ウソップ「舵ちょっと手伝ってくれよ!!」

 

ナミ「ララ 手伝ってやってくれる?うるさくて考えられやしないから。」

 

ララ「はーい。」

 

ララは舵を握るが、

 

ララ「ん?」

 

ウソップ「な、何だか海流の流れがきついだろ!?」

 

ナミ「え!?ウソップ 今なんて言った!?」

 

ウソップ「な、何だか海流の流れがきついだろ?」

 

ナミ「海流・・・分かった!」

 

ルフィ「何が?」

 

ナミ「やっぱり山を登るんだわ。」

 

ゾロ「お前まだそんな事言ってんのか?」

 

ナミはある場所を指す。

 

ナミ「これを見て。いい?導きの灯が指したのが間違いなくここ。赤い土の大陸(レッドライン)にあるリヴァース・マウンテン。」

 

ララが舵から離れて、海図を見る。

 

ウソップ「おいおい!!こっちどうすんだよ!?」

 

ナミ「ここに運河があるでしょ?4つの海の大きな海流が全てこの山に向かって流れているとしたら、4つの海流はこの運河を駆け登って頂上でぶつかり、偉大なる航路(グランドライン)へ流れ込む。リヴァース・マウンテンは”冬島”だからこの赤い土の大陸(レッドライン)にぶつかった海流は表層から深層へ潜る 誤って運河に入りそこなったりしたら ゴーイング・メリー号は赤い土の大陸(レッドライン)の合壁にぶつかって船は大破。海の藻屑って訳。分かる?」

 

ルフィ「あ なるほど。要するに”不思議山(・・・・)”なんだな?ハッハッハッハ」

 

ララ「私は大体分かりました。」

 

ナミ「まァララは分かるでしょう・・・。とにかくもうこの船は海流に乗っちゃってるから、舵取りさえ間違わなければリヴァース・マウンテンの頂きまで一気に登れるはずよ!」

 

ララ「おお!!」

 

ララは拍手する。

 

サンジ「ナミさん すげェぜ!」

 

ゾロ「船で山越えなんて・・・」

 

サンジ「俺は少しあるぜ。」

 

ララ「赤い土の大陸(レッドライン)の話ですか?」

 

サンジ「いや 偉大なる航路(グランドライン)に向かった奴らは入る前に半分死ぬと聞いた 簡単には入れねェって事なのさ ララちゃん」

 

ララ「へェ・・・」

 

途中で天候が雨になる。

 

ナミ「サンジくん!!帆をお願い!!」

 

サンジ「はーーい!!ナミさん ルフィ手伝え!!」

 

ルフィ「ええェェ・・・」

 

ルフィは帆を上へまくる。

 

ルフィ「ん? おーーい!!”不思議山”が見えたぞ!!」

 

ゾロ達は集まり、驚愕。

 

ウソップ「バ、バカでけェ・・・」

 

ナミ「偉大なる航路(グランドライン)への入口・・・」

 

ララ「デカすぎです・・・」

 

ルフィ「あはァァあれが、赤い土の大陸(レッドライン)かーー!!」

 

ウソップ「くく、雲でてっぺんが見えねェェ!!」

 

そして、メリー号が海流に乗って吸い込まれる様に進む。

 

ルフィ「うわァァ!!吸い込まれぞォォ!!舵をしっかり取れ!!」

 

ウソップとサンジ「「任せろ!!」」

 

ルフィ「ナ、ナミーー!!入り口はどこだ!?このまま行くと崖にぶつかっちまうぞ!!」

 

ララ「ナミさん!!」

 

ナミ(ん? あの崖のヒビ割れ・・・)

 

ウソップ「ナミーー!!どうすんだァァ!?」

 

ナミ「このまま直進して!!」

 

ウソップ「マジっすか!?」

 

ナミ「いいから」

 

ルフィが降りてきた。

 

ルフィ「ナミ あれが運河の入口か?」

 

ナミ「おそらくね。」

 

ルフィ「ヒヒ・・」

 

ララ「もう少しですね。」

 

ナミ「ええ!!」

 

ゾロが双眼鏡で見てみると、

 

ゾロ「ウソみてェだ。ホントに海が山を駆け登ってやがる・・・」

 

ナミ「あの水門を潜り抜けるのよ!!でないと船がバラバラになっちゃうからね!!」

 

ララ「上手く潜れればいいんですけど!」

 

ルフィ「ずれてるぞ!!もうちょっと右!!右!!右!!」

 

ウソップ「右!?面舵面舵!!」

 

ウソップは舵を動かすが、舵が折れた。

 

ルフィ「ああ!!」

 

ゾロ「いい!!」

 

ナミ「へっ!?」

 

ララ「ええ!?」

 

ルフィ達「「「「舵が!?」」」」

 

ルフィは帽子をゾロに預け、

 

ルフィ「ゴムゴムの・・・」

 

船外に飛び出し、膨らむ。

 

ルフィ「風船っ!!」

 

門との間でメリ-号と衝突するが、上手くずらして船を潜らせる。

 

ゾロ「ルフィ掴まれ!!」

 

ルフィは腕伸ばして、ゾロが捕まえて、ルフィが縮まり、船へと戻っていた。

 

ウソップとサンジは大喜び。

 

ナミはため息つく。

 

ララ「やったァ!!」

 

ルフィ達「「「「「「入ったァーーーーーっ!!!」」」」」」

 

ナミは雨コートを外した。

 

ナミ「これで後は一気に頂上よォ!!」

 

ルフィも頭を抜いた。

 

ルフィ「おい 俺にも見せろ!!」

 

ルフィ「ウホホーーー!!すげェ!!」

 

ゾロ「フッ・・・」

 

ナミ「ははァァ!!」

 

ララ「ヤッホーォォ!!」

 

ウソップとサンジ「「ダッハハハ!!」」

 

エリック「貴様ら!!」

 

エリックが船の手すりに乗っていた。

 

ララ「あなたは!?」

 

ルフィ「オカマの実の」

 

サンジ「てめェ・・・」

 

ゾロ「まだ生きてたのか・・・」

 

ルフィ「目ェ小っけェ・・・」

 

エリック「やかましい!!よくもやってくれたな貴様ら・・・。お蔭で竜骨の夢は潰えてしまった。このままでは気がすまん!せめて麦わらの3000万の首は頂き、ピンク髪の小娘!本部は20億超えの貴様をスカウトしたいと言っている!大人しく観念し、ピンク娘は俺と共に来い!!」

 

ルフィ「いい!?」

 

ララ「う~~ん。」

 

サンジ「いやララちゃんには一緒に旅して貰いてェしな。」

 

ララは若干頬が赤くなる。

 

ララ(サンジくん・・・)

 

サンジ「それにこんな所であのカマイタチの技を使われたら何を斬り裂くか分かったもんじゃねェ」

 

ウソップ「ああああ・・・」

 

ゾロ「迂闊に動けねェ・・・」

 

エリック「ハッハッハ!!どうだ!?誰も俺に手を出す事は出来まい。ハッハッハッハ!!」

 

ナミ「あっ!!竜骨!!」

 

エリック「ん?」

 

ナミはエリックの足を蹴って、落とす。

 

ルフィ「あっ」

 

エリック「どわァあああ!!」

 

エリックは運河に数回跳ねて沈んだ。

 

ナミ「バイバーイ!!」

 

ルフィ、ゾロ、ウソップ、サンジ、ララの5人は手のひらでポンとやる。

 

ルフィ達「「「「「ああ。成程!!」」」」」

 

ナミ「カナヅチなんだし、もうこれ以上追いかけては来られないでしょう。」

 

ウソップ「こんな波じゃ泳げても追って来れねェよ!!」

 

サンジ「さすがナミさん!」

 

ララ「ナミさん やるーー!!」

 

メリー号は運河を登り続ける。

 

ルフィ「おお!!雲の中に入ったァ!!」

 

そして雲を抜ける。

 

ルフィ「スッゲェェ!!雲の上に出ちまったぞォ!!」

 

ララ「高ァーーい!!」

 

そして頂上が近くなってきた。

 

ナミ「見て!!頂上よ!頂上だわ!!」

 

メリー号は頂上で飛び上がる

 

ルフィ「ヤッホーー!!ハハハハ!!」

 

メリー号は下りに落ちて降りていく。

 

ゾロ(ミホークがいる・・・)

 

サンジ(オールブルーがそこに・・・)

 

ナミ(完璧なる海図を!!)

 

ウソップ(勇敢なる海の戦士の証を!!)

 

ルフィ「うおォォ!!見えた・・・ここが世界で一番偉大な海”偉大なる航路(グランドライン)”!!この先の何処かにワンピースがあるんだァ!!行けェェ!!」

 

メリー号は下って行く。



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偉大なる航路(グランドライン) アラバスタ編
第85話「超巨大クジラ・ラブーン」


メリー号は下り続ける。

 

すると妙な声が流れてきた。

 

ゾロ「おい何だ 何か聞こえたか?」

 

ルフィ「知るかーーーー行けーーーー!!」

 

ナミ「風の音じゃない?変わった地形が多いのよ きっと」

 

また妙な声が流れた。

 

ララ「やっぱり何か聞こえません!?」

 

ウソップ「そう思えなくもねェが オイ・・・何だありゃ・・・」

 

サンジ「ナミさん!! 前方に山が見えるぜ!!」

 

ナミ「山? そんなハズないわよ! この先の”双子岬”を越えたら海だらけよ」

 

謎の声は大きくなる。

 

ルフィ「ん?」

 

その正体は、巨大なクジラだった それも超が付くほどの。

 

ルフィ「山じゃねェ!!!」

 

ウソップ「クジラだァ!!!」

 

ララ「でかいにも程がありますけどね!!」

 

ウソップ「どうする!!?」

 

ゾロ「戦うか!!!」

 

ナミ「バカね 戦えるレベルじゃないでしょ!!?」

 

ララ「でも進路が塞がれちゃってます!!」

 

サンジ「ちょっと待て ここまで近づくとただの壁だ!!! まず()はどこだよ!!」

 

ナミ「そっか 向こうが私たちに気づいてるとは限らない」

 

ゾロ「でもこのままじゃぶつかるぜ 左へ抜けられる とり舵だァ!!!」

 

ウソップ「舵折れてるよ!!」

 

ゾロ「何とかしろよ おれも手伝う!!!」

 

ララ「私もやります!!」

 

ララも船内の舵へ向かう。

 

ルフィ「そうだ いいこと考えた!!!」

 

ルフィは下に降りて、ある場所へ。

 

ナミ「何すんの!!?」

 

ララ含むゾロ達は舵で必死だった。

 

ゾロ「とり舵っ」

 

ウソップ「とり舵ィ~~~~~~っ!!!」

 

ララ「とり舵ィ~~~~っ!!!」

 

ウソップ「だめだ 曲がらないっ!!」

 

すると突然大砲が放たれ、クジラに命中。

 

ララ「た・・・」

 

ゾロ達「「「「大砲・・・」」」」

 

ルフィ「よしっ!!船止まったか!?」

 

メリー号は直撃し、船首がはがされる。

 

ナミ「最・・・悪・・・ 死んだかも・・・」

 

ルフィの目の前に船首が落下。

 

ルフィ「!!?・・・・・・おれの特等席っ!!!」

 

クジラは反応せずである。

 

ララ「でかすぎてさすがに私も怖っ・・・」

 

サンジ「ララちゃん・・・」

 

ゾロ「に・・・」

 

ゾロ「逃げろ今の内だァ!!!」

 

サンジ「何だ一体どうなったんだ!!?砲撃に気づいてねェのか!!? それともトロいだけか!!」

 

ウソップ「知るか とにかく今の内だ!!!」

 

ララ「早く!!」

 

ララ、ゾロ、ウソップ、サンジはオールで船を漕ぐ。

 

クジラは咆哮を始めた。

 

サンジ「ぐあァ!!!耳が痛ェ~~~~っ!!!」

 

ウソップ「漕げ!!とにかく漕げ!!!」

 

ゾロ「コイツから離れるんだ!!!」

 

ララ「でもホントにでかい声ーーー!!」

 

ルフィはクジラに向かう。

 

ナミ「え・・・!?」

 

ルフィ「お前 一体 おれの特等席に・・・・・・」

 

ルフィ「何してくれてんだァ!!!」と同時にゴムゴムの(ピストル)をクジラの目に叩き込んだ。

 

ララ「ルフィさん!!」

 

ゾロ達「アホーーーーっ!!!」

 

クジラの目はルフィ達をギョロっと見る。

 

ウソップ「こっち見たァ~~~~っ!!!」

 

ルフィ「かかって来いコノヤロォ!!!」

 

ゾロとウソップ「「てめェ もう黙れ!!!」」

 

二人にルフィは蹴り倒される。

 

クジラは突然吸い込み始め、メリー号が海水と共に吸い込まれていく。途中でルフィが船から降ろされる。

 

ゾロ「ルフィ!!」

 

ララ「ルフィさん!!」

 

ルフィ「ああああああああ」

 

ララ達「「「「「うわあああああ」」」」」

 

ルフィ「うわ!!落ちるっ!!!」

 

ルフィは咄嗟に腕を伸ばして、クジラの口に掴む。

 

ルフィ「死んでたまるかァ~~~~~っ!!!」

 

ルフィはクジラの背に乗っていた。

 

ルフィ「ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・」

 

ルフィ「どうしよう みんな食われちゃった」

 

ルフィはクジラの背中を殴る。

 

ルフィ「おい お前!!!吐け!!! みんなを返せ!!! 吐け!!!」

 

クジラは動き始める。

 

ルフィ「くそォっ!!!海に潜る気だっ!!! おいやめろ!!」

 

ルフィはクジラの背中を足で叩く。

 

ルフィ「待ってくれよ!!おれの仲間を返せ!!! これから一緒に冒険するんだ!!! 大切なんだ!!!」

 

ルフィは近くに小型のドアらしき入口を発見。

 

ルフィ「は?」

 

クジラは海へ潜っていった。

 

ナミ「どう思う?」

 

ゾロ「どう思うって・・・」

 

サンジ「どう思えばいいんだよ・・・おれは てっきりクジラにのみこまれたつもりでいたが」

 

サンジ「こりゃあ夢か・・・!?」

 

ウソップ「・・・ああ たぶん夢だ・・・」

 

ララ「いえ どう考えても夢じゃないでしょ!?」(このクジラって体内改造をされたんじゃなかったっけ・・・)

 

ウソップ「でもよ ララ・・・」

 

ナミ「ーーーで? あの島と家は何なの?」

 

ウソップ「・・・・・・幻だろ」

 

するとまた突然、海面から巨大イカ出現。

 

ナミ「・・・・・・」

 

ウソップ「じゃあ これは?」

 

ウソップとナミ「「大王イカだ!!」」

 

二人は逃げるが、巨大イカを後ろから3本槍が貫く。

 

ゾロは刀を抜こうとし、ララはデバイスを起動させようとしていた。

 

ゾロ「人は居るみてェだな」

 

ララ「そのようで・・・」

 

サンジ「()だといいな」

 

ウソップ「と・・・ところでルフィ どこ行ったんだ!?」

 

ナミ「もうイヤ 帰りたい・・・」

 

民家のドアから伸びていた3本槍はイカを引きづる。

 

ルフィはクジラの体内に侵入した。

 

ルフィ「な・・・」

 

ルフィ「なんじゃこりゃ 何でクジラに扉があって・・・通路があるんだ・・・」

 

???「船・・・」

 

ウソップ「撃つか!!あの島大砲でドカーンと・・・!!!」

 

サンジ「待て!!!誰か出てきた・・・・・・!」

 

 

サンジ「花だ!!!」

 

ゾロ「花!?」

 

出てきたのは頭の髪が花のような形のじいさんだった。

 

サンジ「違う!! 人か」

 

ウソップ「何だ あいつ・・・」

 

ララ「あの人の服 ちょっとイカすかも!!」

 

ナミ「ララ あなたって子はこんな時に何言ってんの!?」

 

ゾロ「あんなじいさんが大王イカを一撃で!!」

 

サンジ「・・・ただの漁か おれ達を助けてくれたのか」

 

じいさんは椅子に座り、新聞を開く。

 

サンジ「なんか言えよてめェ!!!」

 

じいさん「・・・・・・」

 

ウソップ「や・・・()るなら()るぞコノ野郎 こっちには大砲があるんだ!!」

 

じいさん「やめておけ・・・死人が出るぞ」

 

サンジ「・・・・・・!!・・・・・・てめェ誰が死ぬって?」

 

じいさん「私だ」

 

サンジ「お前かよ!!!」

 

ゾロはサンジを止め、

 

ゾロ「まァ熱くなるな おいじいさん 教えてくれ あんたは一体誰で ここはどこだ」

 

サンジ「ナメやがってあんにゃろ」

 

じいさん「・・・・・・人に質問する時はまず自分から名乗るのが礼儀ってもんじゃないのか?」

 

ゾロ「ああ・・・まァそりゃそうだ 悪かった」

 

クロッカス「私の名はクロッカス 双子岬の灯台守をやっている 歳は71歳 ふたご座のAB型だ」

 

ゾロは刀を抜こうとし、

 

ゾロ「あいつ斬っていいか!!!」

 

サンジ「まァ落ち着け」

 

クロッカス「ここがどこかだと?お前ら よくも私のワンマンリゾートに入り込んで そんなでかい口がたたけるもんだな ここがネズミの腹の中に見えるか!?」

 

ウソップ「・・・や・・・やっぱりクジラに食われたんだ」

 

ララ「なんてこと・・・。」

 

ナミ「どうなんの私たち・・・!!消化されるなんていやだ」

 

クロッカス「出口ならあそこだ」

 

クロッカスは出口を指す。

 

ナミ・ウソップ・サンジ・ララ「「「「出られんのかよっ《るんだ》!!!」

 

ウソップ「何でクジラの腹に出口が・・・それに・・」

 

ナミ「何で空に扉が!!?」

 

ウソップ「いや・・・待て よく見ろこの空・・・ 雲も・・・」

 

ウソップ「こりゃ絵だ・・・!! クジラの胃袋に絵が描いてあるんだ!」

 

クロッカス「遊び心だ」

 

ウソップ「てめェ一体何やってんだよここで!!!」

 

ゾロ「いいさ 関わるな 出口があるんだ さっさと出よう」

 

すると「ドオン」っと凄い振動が発生する。

 

ウソップ「何だ!!?」

 

クロッカス「始めたか・・・」

 

ララ「っというかあれ見て下さい!島じゃなくて船ですよね!?それも鉄で出来てます!!」

 

ナミ「やっぱりこの海は胃液で、長居するとこの船じゃ溶けちゃうじゃない!!」

 

ウソップ「おい!!何始める気だ!!説明しろ!!」

 

クロッカス「この(・・)クジラが ”赤い土の大陸(レッド・ライン)”に頭をぶつけ(・・・・・)始めのだ・・・!!!」

 

ゾロとサンジ「「何!?」」

 

ナミ「そういえばこのクジラ・・・額に スゴイキズがあった・・・・・・!!! ・・・それに空に向かって吠えてもいたし・・・!!!」

 

ウソップ「?・・・・・・どういうことだ」

 

ナミ「苦しんでるのよ・・・・・・!!」

 

ウソップ「そうか!!・・・それが狙いか あのジジイ!!」

 

ウソップ「体の中からこのクジラを殺す気なんだ」

 

クロッカス「・・・・・・さて」

 

ウソップ「悪どい殺し方しやがるぜ・・・!!」

 

ゾロ「謎が解けたらささとここ出るぞ ボヤボヤしてるとおれ達の方が溶けちまう」

 

サンジ「まァ捕鯨をとやかく言う気はねェし クジラを助ける義理もねェ 脱出しよう ララちゃん準備いいかい?」

 

ララ「はい!」

 

クジラは大陸に頭をぶつける。

 

ルフィは通路で跳ね返っていた。

 

ルフィ「何だァ!!? どうした!!?」

 

ルフィ「うわあああああああ」

 

そしてある場所では謎の二人組が。

 

Mr.9「よーし ここまでは潜入成功だ・・・いいかミス・ウェンズデー 扉の向こうが胃袋でおそらくあのジジイがいる 我々は奴を抹殺せねばならん!!!」

 

Mr.9「全てはクジラのためにだ!!!」

 

ミス・ウェンズデー「ええMr.9 私たちの町にとってこのクジラは大切なスイートハニーだもの」

 

ルフィ「あーーーー目が回るーーーっ なぬっ!!行き止まりかーーーーっ!!?」

 

ルフィは壁に激突するが、そこが開いて水路の端に落ちた。

 

ッルフィ「・・・今度は何だ? 海か?川か?水路みてェだななんか」

 

今度は傾く。

 

ルフィ「うわっ傾くっ!!」

 

ゾロ「オイ・・・こう胃があれてちゃ出口までたどり着けねェぞ」

 

ウソップ「早くしねェとおれ達の命もルフィの命も気がかりだ あいつは胃袋(ここ)へは来てねェはずだ 口の外へはじき出されるのを見た・・・!!」

 

ウソップ「おいっ!! じいさんが飛び込んだっ!!」

 

サンジ「!」

 

ウソップ「何する気だ!?」

 

ララ「でも酸でほぼ満たされている海中だと」

 

サンジ「ああ。溶けちまうぜ!」

 

ウソップ「出口へ向かってる 俺たちも早く出よう クジラが これ以上暴れ出す前に」

 

また衝撃が。

 

サンジ「うわ!!!」

 

ゾロ「漕ぐしかねェ!!急げ!!!」

 

 

Mr.9「OK? ミス・ウェンズデー 3・2・1B(ベイベ)で開けるぞ 気を抜くな!!」

 

ミス・ウェンズデー「了解(ラジャー) Mr.9 いつでもいいわ」

 

と、奥から

 

ルフィ「うわああああああ 止まらねェ止まらねェ止めてくれ!!!」

 

Mr.9「!?」

 

ミス・ウェンズデー「あれはなに?Mr.9・・・・・・!!」

 

Mr.9「わからんよ ミス・ウンズデー・・・・・・!!」

 

通路が下り坂状態なので、ルフィが勢いよく走ってくる。

 

ルフィ「あああああああああ」

 

ミス・ウェンズデーとMr.9「「ああああああああ!!!」」

 

3人は扉を破って飛び出た。

 

Mr.9「マズイぞミス・ウェンズデー 下は胃酸の海だ!!」

 

ミス・ウェンズデー「いやーーーーーーーーっ!!!」

 

ゾロ「ル・・・ルフィ・・・!?」

 

ルフィ「よォ!!みんな無事だったのか! とりあえず助けてくれ!!」

 

3人は海に落ちた。

 

ナミ「ルフィは置いといて また変なのが二人いるんだけど・・・・・・!!」

 

ウソップ「おい!!じいさんが逃げるぞ!!」

 

ゾロ「ほっとけ ひとまずルフィを引き上げる」

 

クジラは頭を大陸にぶつける。

 

クロッカス(やめろラブーン)

 

クロッカス(もう自分を傷つけるのはやめろ)

 

クロッカスは超巨大注射器を用意していた。

 

クロッカス「鎮静剤もあとわずかか 新しいのを作らねば・・・」

 

注射器をクジラに刺す。

 

クジラは咆哮する。

 

クロッカス「その壁は世界の海を分かつ壁 お前が死ぬまでぶつかろうと砕けはせんのだ・・・!!!ラブーン」

 

 

ナミ「ークジラが大人しくなった・・・」

 

そしてルフィとついでに引き上げられた二人。

 

ゾロ「ーーーで? お前らは何なんだよ・・・・・・!!」

 

ララ(ビビ・・・あなたも何だか久しぶりかもね・・・。隣はMr.9だよね。この時は秘密犯罪会社・バロックワークスの社員だもんね・・・)

 

ペケ(ララ様 女性の方は?)

 

ララ(彼女はネフェルタリ・ビビ。アラバスタ王国の王女なの。)

 

ペケ(何と・・・)

 

ララ(ビビはバロックワークスの事を調査する為にスパイ的な感じで、社員になったの・・・)

 

ペケ(結構覚悟してるんですね・・・)

 

ミス・ウェンズデー(ミ・・・Mr.9 こいつら海賊よ)

 

Mr.9「わ・・・わかってるよミス・ウェンズデー しかし話せばわかるはずだ)

 

クロッカス「私の目が黒いうちは ラブーンには指一本触れさせんぞ!!!」

 

ルフィ「誰だ あのおっさん」

 

ウソップ「戻ってきた・・・」

 

ミス・ウェンズデー「フフフ・・・・・・」

 

Mr.9「ホゥ・・・だが我々はもう鯨の腹の中」

 

二人はバズーカを構え、

 

ミス・ウェンズデー「この胃袋に風穴を開けることだって」

 

Mr.9「できるぞ!!!」

 

発射した。

 

Mr.9「もう我々の捕鯨(・・)の邪魔はさせん!!!」

 

二つの砲弾が命中しそうだったが、

 

クロッカス「ゴロツキどもが・・・・・・!!」

 

クロッカスが代わりに食らった。

 

ウソップ「あのおっさん 自分から弾を・・・!!!」

 

ナミ「まさか・・・このクジラを守ったの・・・!?」

 

ミス・ウェンズデー「オホホホホホ!!ムダな抵抗はよしなさいっ!!」

 

Mr.9「そんなに守りたきゃ守って見ろ!! このクジラは我々の町の食糧にするのだ!!!」

 

ウソップ「・・・な・・・何で あのおっさんが!!?」

 

ルフィ「?」

 

ナミ「どうなってんのっ!!?」

 

クロッカス「く・・・!!!」

 

そしてルフィは二人を殴り倒す。

 

ルフィ「何となく殴っといた!!」

 

一行はクロッカスの住む民家に一度降り立つ。

 

クロッカス「ーーーこの(・・)クジラはアイランドクジラ ”西の海(ウエストブルー)”にのみ生息する 世界一デカい種のクジラだ 名前は”ラブーン”」

 

クロッカス「そして こいつらは近くの町のゴロツキだ・・・ ラブーンの肉を狙っている そりゃあコイツを捕えれば町の2・3年分の食糧にはなるからな」

 

クロッカス「だが私がそれをさせん!! こいつ(・・・)が”赤い土の大陸(レッドライン)”にぶつかり続けるのにも リヴァース・マウンテンに向かって吠え続けるのにもわけがある」

 

クロッカス「ーーーある日 私がいつものように灯台守をしていると 気のいい海賊どもがリヴァース・マウンテンを下ってきた そして その船を追う様に 小さなクジラが一頭 それがラブーンだ」

 

クロッカス「”西の海(ウエストブルー)”ではラブーンと共に旅をしていたらしいが 今回の航海は危険極まると”西の海(ウエストブルー)”おいてきたはずだった」

 

クロッカス「ーーー本来アイランドクジラは仲間と群れをみなして泳ぐ動物だが ラブーンにとっての仲間はその海賊達だったのだ」

 

クロッカス「ーーー船は故障して岬に数か月停泊していたから 私も彼らとはずいぶん仲良くなっていた そして出発の日ーーー私は船長にこう頼まれた 『こいつをここで2・3年預かっててくれないか』」

 

クロッカス「『必ず世界を一周しここへ戻る』と ラブーンも それを理解し私たちは待った この場所でずっとな」

 

ナミ「ーーーだから吠え続けるの・・・体をぶつけて壁の向こうに・・・」

 

クロッカス「そうだ・・・」

 

クロッカス「もう・・・・・・50年も前の話になる・・・」

 

ゾロ達「「「!!」」」

 

クロッカス「仲間の生還を信じている・・・」

 

ラブーンは吠える。



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第86話「ルフィとラブーン 再会の誓い」

メリー号は水路を進む。

 

ルフィ「しかしすげェ水路だな 腹にこんな風穴開けてよく生きてられんな これも遊び心か?」

 

クロッカス「医者の(・・・)遊び心だ 間違えるな 私はこれでも医者なのだ 昔は岬で診療所もやっていた 数年だが船医の経験もある」

 

ルフィ「船医!?本当かよ!! じゃ うちの船医になってくれ」

 

クロッカス「バカいえ 私には もうお前らの様に無茶をやる気力はない」

 

クロッカスは出口を開くためのパルプへ。

 

ナミ「医者か・・・それでクジラの体の中に!」

 

クロッカス「そういうことだ これだけデカくなってしまうともう外からの治療は不可能なのだ 開けるぞ」

 

出口が開いた。

 

ルフィ「フーーーーーッ 出たァ!!!本物の空!!!」

 

ルフィ「こいつらどうしよう」

 

クロッカス「捨てておけ その辺に」

 

Mr.9とミス・ウェンズデーは海へ放り出された。

 

Mr.9「うばっぷ 何だ!!?」

 

ミス・ウェンズデー「い・・・胃酸の海!?」

 

Mr.9「違うっ!!本物の海だ!!ミス・ウェンズデー」

 

ミス・ウェンズデー「どうやら あの海賊達にノされたようねMr.9!!」

 

ルフィ「ーーーで?お前ら何だったんだ?」

 

ミス・ウェンズデー「うっさいわよ!!あんたには関係ないわ!!」

 

Mr.9「いや待てミス・ウェンズデー 関係ならあるぜ?こいつらが海賊である限りな!!」

 

ミス・ウェンズデー「それもそうねMr.9我が社(・・・)には大ありね 覚悟なさい!!」

 

Mr.9「それではまた会おうじゃないか いなか海賊ども!!」

 

ミス・ウェンズデー「そしてクロッカス!!このクジラはいつか我々が頂くわよ!!」

 

二人は泳いで去って行った。

 

ララ(ビビ・・・。)

 

ペケ(ララ様・・・)

 

サンジ「ミス・ウェンズデーか なんて謎めいた女なんだ」

 

ルフィはある物を拾った。

 

ルフィ「何だ こりゃ 落とし物か」

 

ナミ「いいの?放っといて またこの鯨狙われるわよ」

 

クロッカス「あいつらを捕えた所でまた別のゴロツキがやってくるだけだ」

 

ララは自分用秘密扉の向こうからタブレットを入れた高校のカバンを右肩に背負い、船をちょっと降りる。

 

そしてスマホでラブーンを数枚の写真を撮影し、ゾロ達が座る木製テーブルの椅子に座る。

 

タブレットの電源も入れて、地球のネット記事の確認や、動画を若干音ありで少し観る。

 

ルフィ「しかし 50年もこの岬でね まだその仲間の帰りを信じてんのか」

 

ララ「待たせますね その海賊達も・・・」

 

サンジ「ここは”偉大なる航路(グランドライン)”なんだ 2・3年で戻るっつった奴らが 50年も帰らねェ ならもう答えは出てる」

 

サンジ「死んでるんだよ いつまで待とうがもう帰って来やしねェ・・・!!」

 

ウソップ「てめェはそう夢のねェことを言うんだ!! まだ わからねェだろうが帰って来るかも知れねェ!!美しい話じゃねェかよ 仲間との約束を信じ続けるクジラなんて・・・」

 

クロッカス「だが事実は想像よりも残酷なものだ」

 

クロッカス「彼らは逃げ出したのだ この”偉大なる航路(グランドライン)”からな 確かな筋の情報で確認済みだ」

 

ウソップ「な・・・なにィィ・・・!!?」

 

ララ「逃げるって、それヒドいですよ・・・!!」

 

ララはタブレットの電源をスタンバイにした。

 

ナミ「・・・・・・このクジラを置いて・・・!?まさか ・・・でも逃げるには”凪の帯(カームベルト)”を通らなきゃ・・・!!」

 

クロッカス「そうとも・・・故に 生死すら不明 だがたとえ生きていたとしても二度とここへは戻るまい 季節・天候 海流・風向き全てがデタラメに巡り」

 

クロッカス「一切の常識が通用しないのがこの海 ”偉大なる航路(グランドライン)”の恐怖は たちまち弱い心を支配する」

 

サンジ「ーーそして心の弱いそいつらは てめェの命惜しさに約束の落とし前もつけずに この海からとっととズラかったって訳だ」

 

ゾロ「・・・・・・」

 

ララ「ひどいってそれ・・・」

 

ウソップ「見捨てやがったのかこの鯨を!!そいつらを信じてこいつはここで 50年もずっと待ち続けてんのに・・・!! ヒドいぞそりゃあ!!!」

 

ナミ「それがわかってるんだったらどうして教えてやらないの? この鯨は人の言う事が理解できるんでしょ!?」

 

クロッカス「言ったさ 包み隠さず全部な だが聞かん」

 

ナミ「聞かない?」

 

クロッカス《ラブーン 話がある》

 

ラブーン《?》

 

クロッカス《お前を私に預けて旅立ったあの海賊達は ・・・・・・もう”偉大なる航路(グランドライン)”を離れたそうだ》

 

クロッカス《お前たちは確かに仲間で お前とした約束は紛れもなく本物だったはず しかし・・・彼らはもう二度とここへは》

 

ラブーンは吠える。

 

クロッカス《・・・ラブーン》

 

ラブーン《オオオオ》

 

クロッカス《ラブーン!!私の話を聞けっ!!》

 

クロッカス《彼らはもう》

 

ラブーン《ブオオオオオオ!!!!》

 

クロッカス《彼らは もう この場所に》

 

ラブーン《オオオオオオオオオ》

 

クロッカス《ラブーン!!!》

 

クロッカス《信じたくない気持ちはわかる!!!しかし受け入れなければ・・・・・・!!!》

 

ラブーンは海水をかける。

 

クロッカス《うわ!!》

 

クロッカス《ちゃんと話を聞いてくれ》

 

ラブーン《オ~~~~~ オ~~~~~》

 

クロッカス《ラブーン!!!》

 

クロッカス《・・・・・・ お前・・・》

 

クロッカス「・・・それ以来だ・・・」

 

クロッカス「ラブーンがリヴァース・マウンテンに向かって吠え始めたのも」

 

クロッカス「”赤い土の大陸(レッドライン)”に自分の体をぶつけ始めたのも」

 

クロッカス「ーーーまるで今にも彼はあの壁(・・・)の向こうから帰って来るんだと 主張するかの様に・・・・・・!! その後も何度も海賊達のことを伝えようとしたが ラブーンは事実を決して受け入れようとしない」

 

サンジ「何てクジラだよ・・・裏切られてなお待つか」

 

ウソップ「待つ意味(・・・・)もねェのに・・・・・・!!」

 

ララ「でも ラブーン 健気だ~~~。」

 

ララはダーーと涙を流す。

 

ウソップ「ララ ラブーンに対して感動してんのか?」

 

ララ「そりゃそうですよ~~~。」

 

クロッカス「まあ・・・意味をなくすから 私の言葉を拒む 待つ意味(・・・・)を失うことが何より恐いのだ」

 

クロッカス「こいつの故郷”赤い土の大陸(レッドライン)”の向こう側”西の海(ウエストブルー)” すでに帰り道はない ーだからここへ一緒にやってきた彼らだけが 仲間であり希望だったのだ」

 

サンジ「・・・でもよ 確かにこいつは可哀相な奴なんだが 言ってみりゃあんただって裏切られてんだぜ? ・・・もう放っといてもいいんじゃねェのか?」

 

クロッカス「・・・こいつの額のキズを見ろ・・・」

 

クロッカス「このまま加減なく頭をぶつけ続ければ 間違いなくこいつは死ぬ」

 

クロッカス「妙な付き合いだが50年近くもこいつとは一緒にいるんだ 今さら見殺しにできるか・・・・・・」

 

ルフィ「うおおおおお」

 

ナミ「は!?」

 

クロッカス「!」

 

ウソップ「何やってんだあのバカはまた」

 

ゾロ「ちょっと目を離したスキに・・・」

 

サンジ「山登りでも楽しんでのかね」

 

ララ「ルフィさん・・・」

 

ルフィ「よっしゃ頂上に着いたぞ!! 新しいキズはあそこだな!!?」

 

ルフィはラブーンの傷口に向かう。

 

ルフィ「ゴムゴムのォオオオオ」

 

ルフィ「”生け花”!!!」

 

ルフィはある物を傷口に突き刺した。

 

ゾロ「・・・・・・ありゃマストじゃねェか?」

 

サンジ「おれ達の船の・・・」

 

ウソップ「そうメインマストだ」

 

ララ「っという事は?」

 

ラブーンの傷口から血が噴き出す。

 

ラブーンはとても痛くなり、吠える。

 

ララ「ルフィさん!!」

 

ゾロ達「「「何やっとんじゃ お前~~~~っ!!!」

 

ウソップ「船壊すなァ!!」

 

ルフィはマストにしがみつくも振り回される。

 

ルフィ「うわあっ うわあっ」

 

ラブーンは目が本気で怒っていた。

 

サンジ「こっちへ来たァ!!!」

 

ウソップ「うああああっ!!!」

 

ナミ「ぶつかるーーーーーっ!!!」

 

ララ「いくら私でもこれは対処できそうに!!」

 

ラブーンは傷口に突き刺さったマストごとルフィも、塔付近の地面へ頭突きした。

 

クロッカス「な!!おい小僧!!!」

 

ナミ「危ないおじさん!!」

 

ナミがクロッカスの腕にしがみつき止める。

 

ナミ「大丈夫 あいつ潰れたって死なないの!!」

 

ラブーンはさらに奥まで突き刺さり、痛がる。

 

ルフィ「へへ ばーーか!!」

 

ルフィは突然ラブーンと喧嘩し始めた。

 

ラブーンの目にゴムゴムの”(ピストル)”を叩き込むも、塔の壁まで吹っ飛ばされる。

 

ウソップ「何のつもりだよ・・・」

 

ルフィはまた吹っ飛ばされる。

 

ゾロ「ルフィ!!てめェ一体何がやりてェんだ!!!」

 

ここでララが動き、デバイスを起動しようとした。

 

ララ「こうなったら私がダメもとで、ラブーンを止める!!」

 

ルフィ「待てララ!!・・・引き分けだ!!!」

 

ルフィ「おれは強いだろうが!!!」

 

ラブーン「・・・・・・?」

 

ルフィ「おれとお前の勝負は まだついてないから 俺たちは まだ戦わなきゃならないんだ!!」

 

ルフィ「お前の仲間は死んだけど(・・・・・・・・・・・) おれはお前のライバルだ」

 

ラブーン「・・・・・・」

 

ルフィ「おれ達が”偉大なる航路(グランドライン)”を一周したら」

 

ルフィ「また お前に会いに来るから」

 

ラブーンは泣く。

 

ルフィ「そしたらまたケンカしよう!!!!」

 

ラブーン「ブオオオオオオーー・・・」

 

ラブーンは額に海賊旗の絵を描かれた。

 

ルフィ「んん!!!よいよ!!! これがおれとお前の”戦いの約束”だっ!!!」

 

ルフィ「おれ達が またここへ帰って来る時まで 頭ぶつけてそのマークを消したりすんじゃねェぞ!!」

 

ラブーン「ブオ」

 

クロッカス「・・・・・・」

 

ルフィ「よし!」

 

ナミ「さて航海の計画でも立てますか」

 

サンジは船内で調理開始。

 

サンジ「しかし料理のしがいがある魚だ エレファント・ホンマグロ」

 

ウソップはメインマストの取り付けをやっていた。

 

ウソップ「あの野郎 船をバキバキにしやがって おいてめえ手伝えよゾロ!! おれは船大工じゃねェんだぞ」

 

ララは近くにタブレットを入れたカバンを置き、

 

ララ「ウソップさん 私手伝いますから!!」

 

ウソップ「お おう!サンシューなララ。」

 

ナミ「あーーーーーっ!!!」

 

ルフィ「何だよ お前うるせーなーーーーっ」

 

サンジとウソップ、ララも登ってきた。

 

サンジ「何事っすかナミさん!!お食事の用意ならできました」

 

ウソップ「ララの手伝いで修理うまくいきそうだぜ。ちょっと休憩メシか?」

 

ララ「サンジさんの料理 いい!縄梯子の降りにスカートの中見えちゃうかも・・・」

 

ゾロはグースカ寝ていた。

ナミ「羅針盤(コンパス)が・・・!!!l壊れちゃった・・・!!!方角を示さない!!!」

 

ララも椅子に座る。

 

サンジ「ララちゃん 君にもスペシャルディナーだよ!!」

 

ララ「はい!」

 

クロッカス「・・・・・・」

 

クロッカス「お前達は・・・何も知らずにここ(・・)へ来たらしいな 呆れたもんだ 命を捨てにきたのか?」

 

ルフィ「めしか」

 

サンジ「エサだてめえは」

 

ナミ「?」

 

クロッカス「言ったはずだ この海では一切の常識が通用しない その羅針盤(コンパス)が壊されているわけではないのだ」

 

ナミ「・・・じゃあ まさか磁場が!?」

 

クロッカス「そう・・・”偉大なる航路(グランドライン)”にある島々が鉱物を多く含む為に 航路(ライン)全域に磁気異常をきたしている」

 

クロッカス「さらにこの海の海流や風には恒常性がない お前も航海士ならばこの恐ろしさがわかるはずだ 何も知らずに海へ出れば確実に死ぬ」

 

ナミ「確かに・・・方角を確認する術がなきゃ絶望的だわ」

 

ナミ「し・・・知らなかった どんまいどんまい」

 

ララ「まあ どんまいと言えばどんまいです・・・」

 

ウソップ「おいマズイだろ そりゃ!!大丈夫か!!?」

 

サンジ「知らないナミさん 素敵だ!!」

 

ララ「サンジさん 知らないは素敵じゃないです・・・」

 

ララからのナイスな突っ込みだった。

 

ルフィ「なんかマズいのか?」

 

ナミ「ちょっとあんたら黙っててよ!!!」

 

ルフィは魚を少し食った。

 

ルフィ「鼻がうめェよエレファント・ホンマグロ!!ララも食ってみろよ。」

 

ララ「はい!」

 

ララはテーブルのホンマグロを少し食べてみた。

 

ララ「あっ おいしい!」

 

ルフィ「だろ!?」

 

クロッカス「”偉大なる航路(グランドライン)”を航海するには『記録指針(ログポーズ)』が必要だ」

 

ナミ「ログポーズ? 聞いた事ないわ」

 

クロッカス「磁気(・・)記録(・・)することのできる特殊な羅針盤(コンパス)のことだ」

 

ルフィ「変な羅針盤(コンパス)か」

 

クロッカス「まァ(かたち)は異質だな」

 

ルフィはその指針を見せた。

 

ルフィ「こういうのか?」

 

クロッカス「そう それだ」

 

ララ「ルフィさん 持ってるし。」

 

クロッカス「あの『記録指針(ログポーズ)』がなければこの海の航海は不可能だ ま”偉大なる航路(グランドライン)”の外での入手はかなり困難だがな」

 

ナミ「なりほど・・・でもちょっと待って」

 

ナミはルフィを一発殴る。

 

ナミ「何であんたがそれを持ってんのよ!!」

 

ルフィ「・・・これは お前さっきの変な二人組が 船に落として行ったんるふぃ

 

ナミ「あいつらが?」

 

ルフィ「何でおれを殴る」

 

ナミ「ノリよ」

 

ルフィ「ノリか」

 

ララ「ノリなんだ・・・」

 

ナミは左腕の指針を見せる。

 

ナミ「・・・これがログポーズ 何の地盤もない・・・」

 

クロッカス「”偉大なる航路(グランドライン)”に点在する島々は ある法則に従って磁気を帯びていることがわかっている ーーーつまり島と島とが引き合う磁気を この『記録指針(ログポーズ)に記憶させ 次の島への進路となるのだ』

 

クロッカス「まともに己の位置すらつかめないこの海では『記録指針(ログポーズ)』の示す磁気の記録のみが頼りになる 始めはこの山(・・・)から出る7本の磁気より一本を選べるが その磁気はたとえ どこの島からスタートしようとも やがて引き合い・・・一本の航路に結びつくのだ そして最後にたどり着く島の名は」

 

クロッカス「『ラフテル』 ”偉大なる航路(グランドライン)”の最終地点であり 歴史上にもその島を確認したのは海賊王の一団だけだ 伝説の島なのだ」

 

ウソップ「じゃ・・・そこにあんのか!? ”ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)”は!!!」

 

クロッカス「さァな」

 

ルフィ「・・・」

 

クロッカス「その説が最も有力だが誰もそこにたどり着けずにいる」

 

ルフィ「そんなもん 行ってみりゃわかるさ!!!」

 

ルフィ「さー行くかっ!!メシも食ったし」

 

テーブルの魚は骨も残されていなかった。

 

サンジ「お前一人で食ったのかっ!!」

 

ララ「サンジさん 私も少しでも食べられる分は食べましたよ。」

 

サンジ「そうなのかい!?ありがとうララちゃん!!」

 

ウソップ「っつうか 骨残ってねーぜ!!」

 

ナミ「『記録指針(ログポーズ)』か・・・!!!大切にしなきゃ・・・これが航海の命運をにぎるんだわ」

 

サンジ「ララちゃんはまだ良いさ!食える分は食ったからな。おいクソゴム おれはナミさんにももっと」

 

サンジ「もっと食ってほしかったんだぞコラァ!!!」

 

サンジはルフィの後頭部に蹴りを食らわせ、吹っ飛ばしたがその衝撃でナミの記録指針(ログポーズ)が破壊されてしまった。

 

ナミ「え?」

 

ララ「あっ!!」

 

ルフィとサンジはナミに蹴り飛ばされた。

 

ナミ「お前ら二人とも頭冷やして来ォーーーい!!!」

 

そして海に落とされた。

 

ウソップ「おいっ!!そいつはすげェ大事なモンじゃねェのか!?」

 

ナミ「どうしようクロッカスさん!!大切な記録指針(ログポーズ)が!!」

 

クロッカス「あわてるな 私のをやろう ラブーンの件の礼もある」

 

例の二人がイカダの上からから観察していた。

 

ミス・ウェンズデー「どう?見える?Mr.9」

 

Mr.9「・・・今何が起こったのかはよくわからないが・・・どうやらまだ あの女が持っているようだ」

 

ミス・ウェンズデー「まったくドジね!大切な『記録指針(ログポーズ)』を落とすなんて」

 

Mr.9「全くすまん ミス・ウェンズデー あれがないと我が町にすら帰れないからな」

 

ミス・ウェンズデー「クジラ捕獲任務完了推定時刻はとっくに過ぎている 早く帰って社長(ボス)に理由を報告しなければ私達はただでは済まされないわ」

 

Mr.9「武器はないが奪い返すしかないな隙を伺っている時間はもうない」

 

すると、二人の後ろの向こうから何やらやってきた。

 

Mr.9「ま・・・まさかあれは・・・・・・”アン・ラッキーズ”」

 

ミス・ウェンズデー「しまった 手遅れだった!!!」

 

Mr.9「Mr.13!!!」

 

ミス・ウェンズデー「ミス・フライデー!!!」

 

Mr.9「待ってくれ!!!これには理由があるんだ!!!海賊達の邪魔が入って・・・!!」

 

ミス・ウェンズデー「こ・・・これから社長(ボス)には報告するから!!私達は裏切った訳じゃ・・・!!!」

 

鳥に乗っていたラッコが貝のロープに着火し、荷物を落とした。

 

その荷物は二人の元へ落とされ、二人は海へ落下。

 

しかし海岸にはルフィ、サンジ、二人組が上がる。

 

4人「「「「ん!?」」」」

 

サンジはミス・ウェンズデーに手をさしのべる。

 

サンジ「お手を ミス・ウェンズデー」

 

ミス・ウェンズデー「まあありがとう」

 

サンジはミス・ウェンズデーと肩を並べて歩く。

 

Mr.9「おいっ!!!」

 

Mr.9「頼みがある」

 

二人はルフィと共に上の所まで来た。

 

ルフィ「ウイスキーピーク?何だそれ」

 

Mr.9「わ・・・我々の住む町の名だ・・・です」

 

ララ(バロックワークスの100人賞金稼ぎの巣・・・)

 

ナミ「それは少しムシが良すぎるんじゃないの? Mr.9 クジラ殺そうとしといてさ」

 

ウソップ「お前ら一体何者なんだ?」

 

Mr.9「王様です」

 

ナミ「うそつけ」

 

ナミに頬をつねられるMr.9。

 

Mr.9「いで!!」

 

二人は土下座する。

 

ミス・ウェンズデー「いえません!!!」

 

Mr.9「しかし!!町へ帰りたいんです!!受けた恩は必ず返します!!」

 

ララ(ビビ・・・)

 

ペケ(ララ様・・・ビビ殿も苦労してますね・・・)

 

ララ(うん。)

 

ペケ(ところでララ様 ビビ殿だけは呼び捨てですが?)

 

ララ(今の私の姿での年齢は16歳!ビビも同じ年齢だからね!)

 

ペケ(ほう 呼び捨ては互いに同じ年齢だから。)

 

ミス・ウェンズデー「私達だってこんなコソコソした仕事やりたくないんですが なにせ我が社は”謎”がモットー 何も喋るわけにはいかないのです あなた方のお人柄を見込んでお願い申しあげます」

 

クロッカス「・・・・・・やめておけ 何を言おうとロクなもんじゃないぞ そいつらは」

 

ララ(私はそんな人間じゃないつもりだけど・・・)

 

ナミ(ーーーところで私達『記録指針(ログポーズ)』壊しちゃって持ってないのよ それでも乗りたい?」

 

Mr.9「な・・・なにィ!! 壊しやがっただと!!? そりゃおれの(・・・)じゃねェのか!!?」

 

ミス・ウェンズデー「こっちが下手に出りゃ調子にのりやがって あんたらも何処へも行けないじゃないんじゃないか!!!」

 

ナミ「あ! でもそういえばクロッカスさんにもらったやつがあったか」

 

二人は土下座する。

 

Mr.9「あなたがたのひとがらでここはひとつ・・・」(くそっ!!! カマかけやがった この女っ!!!)

 

ララ(ナミちゃん まるで悪魔のような女子だわ・・・)

 

ルフィ「いいぞ 乗っても」

 

クロッカス「・・・・・・そろそろよかろう ”記録(ログ)”はたまったはずだ」

 

クロッカス「海図通りの場所を指したか?」

 

ナミは指針(ポーズ)を確認する。

 

ナミ「うん大丈夫!!ウイスキーピークを指してる」

 

クロッカス「いいのか? 小僧こんな奴らのために選んで 航路を選べるのは始めのこの場所だけなんだぞ」

 

ルフィ「気に入らねェ時はもう一周するからいいよ」

 

クロッカス「・・・・・・そうか」

 

Mr.9とミス・ウェンズデー((ブククク バカな海賊め・・・!!))

 

ルフィ「じゃあな 花のおっさん」

 

ナミ「記録指針(ログポーズ)ありがとう!!」

 

クロッカス「行って来い」

 

メリー号は出航した。

 

ルフィ「行って来るぞクジラァ!!!!」

 

ラブーン「ブオオオオオオオオ!!!」

 

クロッカス「あいつらは・・・我々の待ち望んだ海賊達だろうか・・・何とも不思議な空気を持つ男だ なァ・・・ロジャーよ」



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第87話「海賊歓迎の町!ウイスキーピーク」

ーーー船はゆく 今日の天候は 冬 時々ーーー春

 

リヴァース・マウンテンの麓”双子岬”を出た船は 一路”ウイスキーピーク”を目指す

 

ルフィ「おっしゃ」

 

ルフィ「できた!!空から降ってきた男 ”雪だるさん”だァ!!!」

 

ウソップ「はっはっはっは・・・まったく低次元な雪遊びだな てめェのは!!」

 

ルフィ「何っ!?」

 

ウソップ「見よ おれ様の魂の雪の芸術っ!!”スノウクイーン”!!!」

 

ウソップは見事な雪による女性の人形を作り上げた。

 

ルフィ「うおおスゲェ!!!」

 

ルフィ「よし雪だるパンチ!!!」

 

ルフィは自身の作った雪だるさんによるロケットパンチを食らわす。そして雪の女性人形の首は破壊された。

 

ウソップ「何しとんじゃおのれェ!!!」

 

ウソップの蹴りで雪だるさんは破壊された。

 

ルフィ「がァーーーーっ!!!雪だるさん!!!」

 

ナミ「この寒いのに 何で あいつらあんなに元気なの」

 

サンジは外で雪かきをしていた。

 

ララもサンジを手伝っていた。

 

サンジ「ナミさん!!恋の雪かきいか程に!!?」

 

ナミ「止むまで続けてサンジ君」

 

サンジ「イエッサー それとララちゃん 雪かきは俺一人でもこれくらいならできるんだけどね・・・」

 

ララ「人手は一人でも多いと早く済みますから、お願いします。」

 

ララは笑顔で言う。

 

サンジ「この寒いのにララちゃんて良い子だよ・・・。良い嫁さんくらいにはなれるんじゃないかな?」

 

ララは赤くなる。

 

ララ「そんな 嫁さんなんて。」

 

ナミ(ララは良い子すぎかもね・・・自分から進んで手伝うなんて。)

 

ララ「それに、学校では教室掃除は行事みたく男女の共同作業で当たり前としてみんなやってるんです。海賊船は学校じゃないんですけど・・・。」

 

サンジ「そうなんだな。ガッコウでは行事として男女共同で当たり前のようにやってるのか・・・。」

 

ナミにも届いていた。

 

ナミ(ガッコウでは行事として、男女共同作業として当たり前のようにやってるのか・・・。)

 

船内では

 

Mr.9「おいキミ この船には暖房設備はないのかね」

 

ミス・ウェンズデー「寒いわ」

 

ナミ「うっさいわねあんた達 客じゃないんだから ララと一緒に雪かきでも手伝ってきなさいよ!!」

 

突然の雷発生。

 

ナミ「雷・・・!?一体どうなってんの!!?ここ・・の天候は」

 

ナミ「さっきまでは暑いくらいポカポカの晴天だったのに クロッカスさんの言ってた通り 季節も天候もデタラメに巡ってる!!!」

 

Mr.9「・・・・・・君らずいぶん この”偉大なる航路(グランドライン)”をナメてる様だな」

 

ミス・ウェンズデー「さっきからずっと舵取ってないけど大丈夫?」

 

ナミ「!? ずっとって ついさっき方角は確認して・・・」

 

ナミ「あーーーーっ!!!!」

 

ウソップ「な!!何だどうした!!!」

 

サンジ「何事っすかナミさん!!!」

 

ララ「どうしたんですか!?」

 

ナミ「うそ・・・!!!」

 

ナミ「180度船を旋回!!急いで!!」

 

ウソップ「180度!?何で引き返すんだ」

 

ルフィ「忘れ物か?」

 

ナミ「違うわよ!! 船がいつの間にか反転して進路から逆走・・してるの!!! ほんのちょっと『記録指針(ログポーズ)』から目を離したスキに!!!波は静かだったのに・・・」

 

Mr.9「波に遊ばれてるな」

 

ミス・ウェンズデー「あなた本当に航海士?」

 

ナミはムカッときた。

 

ミス・ウェンズデー「ここはこういう海よ 風も空も波も雲も 何一つ信用してはならない 不変のものは唯一『記録指針(ろぐぽーず)』の指す方向のみ!! おわかりかしら?」

 

ナミ「偉そうにウダッてないでさっさと手伝え」

 

ナミは二人を蹴っ飛ばす。

 

Mr.9「人使いのあらい女だ・・・」

 

ナミ「ブレイスヤード右舷から風を受けて!!!左へ180度船を回す!!ウソップ三角帆(うしろ)を サンジくん ララと一緒に舵取って」

 

ララ「はい!」

 

サンジ「まかせろナミさん!!!」

 

ウソップ「おい待て 風が変わったぞ!!」

 

ナミ「うそっ」

 

Mr.9とミス・ウェンズデー「春一番だ」

 

ナミ「何で!!?」

 

ゾロはこんな時でも熟睡していた。

 

ララ「ゾロさん!?」

 

ウソップ「ゾロ起きろ!!緊急事態だぞ!!!」

 

ルフィ「おい!!向こうで今イルカがはねたぞ いってみよう」

 

ウソップ「波が高くなってきた!!十時の方角に氷山発見!!」

 

サンジ「ナミさん霧だ!!」

 

ララ「どうなっちゃってんですかこの状況!?」

 

ナミ「何なのよこの海はァ!!!」

 

ウソップ「氷山をかすった!!!」

 

ルフィ「船底で水漏れ!!!」

 

ナミ「すぐに塞がなきゃ」

 

ウソップ「よっしゃ」

 

ララ「ウソップさん 私も行きますか!?」

 

ウソップ「おう!ララ 頼む!!」

 

ナミ「雲の動きが早いっ!!」

 

ナミ「帆をたたんで!! あの風は大きすぎる!!!」

 

サンジが差し入れのおにぎりを運んできた。

 

サンジ「みんな食え!!!力つけろ!!!」

 

ルフィ「おォ!!」

 

サンジ「てめェ食いすぎた!!」

 

サンジはルフィをはたく。

 

サンジ「ララちゃん!! しっかり食べてくれよ!!」

 

ララ「はーーい!!」

 

ウソップ「やべェ帆が裂ける!!!」

 

ルフィ「おい船底もう一か所やられてるぞ!!」

 

ウソップ「畜生ォ!! ララ サポート頼む!!」

 

ララ「はい!!」

 

ウソップ「ナミ指針は!!?」

 

ナミ「またズレてるっ!!」

 

ウソップ「何ィィ!!」

 

そして天候状態は回復した。

 

ゾロは起き上がった。

 

ゾロ「くはっあーーーーー寝た・・・ん?」

 

ゾロ「ーーーおいおい いくら気候がいいから全員タラけすぎだぜ?」

 

ゾロ「ちゃんと進路はとれてんだろうな」

 

ウソップ達(((((お前・・・!!)))))

 

ララ(ゾロくん・・・)

 

ゾロ「!?」

 

ゾロ「・・・何でお前らがこの船に?」

 

Mr.9「おそーーーーっ」

 

ルフィ「今そいつらの町へ向かってるんだ」

 

ゾロ「まさか送ってやってんのか?何の義理があるわけでもなし」

 

ルフィ「うんねェよ」

 

ゾロは座って二人の顔を覗き込む。

 

ゾロ「おーおー悪ィ事考えてる顔だ・・・名前・・・何つったかなお前ら・・・!!」

 

Mr.9「ミ・・・Mr.9と申します」

 

ミス・ウェンズデー「ミス・ウェンズデーと申します・・・・・・」

 

ゾロ「そう・・・どうもその名を初めて聞いた時からひっかかってんだ おれは」

 

二人「「・・・・・・!?」」

 

ゾロ「どこかで聞いた事ある様な・・・ない様な・・・!!」

 

ゾロ「まァいずれにしろ」

 

ゾロは頭を殴られる。

 

ナミ「・・・あんた今まで よくものんびりと寝てたわね 起こしても起こしてもグーグーと・・・・・・!!」

 

ゾロ「あァ!?」

 

ゾロは思いっきり頭を殴られた。

 

ナミ「気を抜かないでみんな!! まだまだ何が起こるがわからない!!」

 

ナミ「今やっとこの海の恐さが認識できた ”偉大なる航路(グランドライン)”と呼ばれる理由が理解できた!! この私の航海術が一切通用しないんだから間違いないわ!!!」

 

ウソップ「大丈夫かよ オイ」

 

ナミ「大丈夫よ!! それでもきっと何とかなる!! その証拠に ・・・ホラ!!」

 

ナミ「一本目の航海が終わった」

 

ルフィ「島だァ!!!でっけーサボテンがあるぞ!!!」

 

ララ「見えたーーー!!!」

 

ルフィ「ここがウイスキーピーク!!」

 

Mr.9「よかった 無事に着いた・・・!!」

 

二人は突如船の手すりに乗る。

 

Mr.9「それでは我らはこの辺でおいとまさせて頂くよ!!」

 

ミス・ウェンズデー「送ってくれてありがとうハニー達 縁があったらいずれまた!!」

 

二人「「バイバイベイビー」」

 

二人「「とうっ!!」

 

二人は海に飛び込んだ。

 

ナミ「え!?」

 

ナミ「行っちゃった・・・・・・」

 

ウソップ「一体何だったんだあいつらは」

 

ルフィ「ほっとけ!!上陸だーーーーっ!!」

 

ナミ「正面に川があるわ 船で内陸へ行けそうよ」

 

ウソップ「バ・・・バケモノとかいんじゃねェだろうか・・・!?」

 

サンジ「可能性はいくらでもここは”偉大なる航路(グランドライン)”だ」

 

ルフィ「そしたら逃げ出しゃいいだろ」

 

ララ「でも場合によっては、()るしかないですよね?」

 

ララは左首のデバイスを見せながら言う。

 

ウソップ「ララ お前さすがだな・・・」

 

ナミ「ちょっと待った 私達にはこの島に滞在しなきゃならない時間があるってことを忘れない様に」

 

ルフィ「何で」

 

ナミ「この『記録指針(ログポーズ)』にこの島の磁力を記録しなきゃ 次の島へ進みようがないのよ!!それぞれの島で『記録(ログ)』のたまる早さは違うから 『数時間』でいい島もあれば『数日』かかる島もある」

 

ウソップ「じゃあ そこがすぐにでも逃げ出してェ化け物島(・・・・)でも 何日も居続けなきゃならねェこともあるってことか・・・!!!」

 

ナミ「そういうこと」

 

ララ「さすがの私も何日も居続けるっていうのは・・・」

 

ナミ「何日も居続けるってのは、ララと同意見よ。」

 

ルフィ「まァそしたらそん時考えるってことで 早く行こう!!」

 

ルフィ「川があるのに入らねェなんておかしいだろ!?」

 

ナミ「まーーーあんたはそうだろうけど」

 

ゾロ「あいつの言う通りだ 行こうぜ 考えるだけムダだろ」

 

ララ「ですよね。」

 

サンジ「ああ 行くしかねェんだ。」

 

ウソップ「お・・・おいみんな聞いてくれ・・・!!!きゅ・・・急に 急に持病の『島に入ってはいけない病』が」

 

ナミ「・・・じゃ入るけど」

 

ウソップ「いや・・・おい し・・・島に」

 

ララ「ウソップさん そんなウソの病通用しませんて・・・」

 

ウソップ「っう・・・」

 

ナミ「いい? 逃げ回る用意と戦う準備を忘れないで」

 

メリー号が霧を進むと、

 

町人「おい ありゃ海賊船じゃないのか」

 

町人「何!?ほ・・・本当だ!!」

 

ルフィ「? 人の声がするぞ 霧で よく見えねェな」

 

ウソップ「人か!?人なんだな!?」

 

町人「みんなに伝えろ!!海賊だ!!」

 

町人「海賊が来たぞォ!!!」

 

町人「ようこそ!!! 海賊歓迎の町ウイスキーピークへ!!!」

 

町人達は盛大な歓迎をし始めた。

 

町人「海賊だぁ!!!」

 

町人「ようこそ我が町へ!!」

 

町人「”偉大なる航路(グランドライン)”へようこそ!!」

 

ルフィ「おお?」

 

ウソップ「何だ化け物どころか歓迎受けているぞおれ達」

 

サンジ「どうなってんだ・・・・・・!?」

 

ララ(みんなはこれまでここへやってきた海賊達を歓迎する演技で油断させ、お酒を飲ませて酔い潰れた所を仕留める作戦を行い続けていたって事だよね・・・今回はビビも共に・・・)

 

町人「海の勇者達に万歳!!!」

 

女性は美人揃いだった。

 

サンジ「か・・・かわいい()も いっぱいいるぜ・・・!!」

 

ウソップ「感激だァ!!!・・・やっぱ海賊ってのはみんなのヒーローなんじゃねェのか!!?」

 

ルフィ「うおおおーーーーーーい!!!」

 

ララ「すごい・・・」

 

ララは口を開けて驚愕していた。

 

ルフィ達は島に上陸し、ララはカバンを船に置いていく。イヤホン付きスマホは制服の右ポケットにしまう。

 

一行は船を降りる。

 

イガラッポイ「いらっ・・・!!ゴホン マーマーマーマーマー~~~~~♪ いらっしゃい私の名はイガラッポイ 驚かれたことでしょうがここは酒造と音楽の盛んな町ウイスキーピーク もてなし我が町の誇りなのです」

 

イガラッポイ「自慢の酒なら海のようにたくさんございます あなたがたのここまでの冒険の話を肴に」

 

イガラッポイ「宴の席をもうけさせては頂けませ ゴホン マーマーマー♪ 頂けませんか・・・!!」

 

ルフィ「おっさん かみ まきすぎ」

 

ゾロ「・・・・・・」

 

ララ(私 16歳だもの 未成年の飲酒はダメだよ?)

 

ペケ(当然です!!)

 

ララ(もしジュースと偽ってお酒を勧められても、一応肯定するけどやっぱり少ししか飲まない・・・かな。)

 

ペケ(まあここは地球じゃありませんし、ララ様に任せます・・・)

 

ルフィとウソップとサンジ「「「喜んで~~~~~っ!!!」」」

 

ナミ「3バカ・・・」

 

ララ「アハハハ・・・」

 

ナミがイガラッポイに問う。

 

ナミ「ねェ ところでこの島『記録(ログ)』はどれくらいでたまるの?ログ? そんな堅苦しい話はさておき旅のつかれを癒して下さい!!」

 

イガラッポイ「さアみんな宴の準備を!! 冒険者達にもてなしの歌を!!」

 

ルフィ「宴だァ!!!」

 

 

日が暮れ、月が出たーーーーウイスキーピークの歓迎の宴は続くーーーー

 

ウソップは酒に酔いつつも、理性は保っていた。

 

ウソップ「そこで おれはクールに こう言ったんだ 『海王類どもめ おれの仲間達に手を出すな!!』

 

女性はハートマークで、

 

女性「ステキーーーーーっ(キャプテン)・ウソップ!!」

 

ウソップ「まァ あの”凪の帯(カームベルト)大脱走”に関しちゃあ さすがのおれも少々震えたね・・・ ”武者ぶるい”ってヤツだ」

 

ゾロは酒の飲み比べで勝負し、10人抜きはした。

 

ナミ「おりゃーーーっ」

 

男「うあーーーっこっちのねーちゃんは12人抜き!!! 何という酒豪達だァ!!!」

 

ルフィはというといつものノリで大食いである。

 

ルフィ「おかわりーーーーーィ!!!」

 

男「うげーーーーこっちで船長さんがメシ20人前を完食!! コックが倒れたー!!」

 

サンジは女性達を口説こうとしていた。

 

男「うおおっ!!こっちのにーちゃんは!!20人の娘を一斉にクドこうとしてるぞォ!!」

 

 

ルフィ達とちょっと違って、ララは飲み物には一切手を付つけず、ある程度の料理だけ食べてスマホを画面操作していた。

 

男「おい嬢ちゃん 飲まねえのかい!?」

 

女「とてもおいしいよ?」

 

ララ「ちょっと訳ありで飲む事ができないだけなんです。」(今の私の姿は16歳!お酒が混ざってる飲み物だもの、未成年だから飲む訳ないでしょう 賞金稼ぎ達!)

 

男「ところで手に持ってるのは何なんだ?」

 

ララ「これはスマートフォンっていう代物です、略してスマホ。これでも機械ですからね」

 

女「そんな機械は見た事はないね・・・どんな事が出来るんだい?」

 

ララ「それならカメラアプリで皆さんを撮っちゃいます。」

 

ララはアプリ起動して、数人撮影した。

 

そしてアルバムアプリを開いて、皆に見せた。

 

ララ「どうです?」

 

男「すげーー!しっかり撮れてるぜ!」

 

女「記者の持つカメラなんか目じゃないわ!!」

 

女「それってどこで手に入れたの!?」

 

ララ「それは言えませんね・・・今なら他のお祭り状態の皆さんの事が羨ましく思えますね・・・」

 

男「羨ましい・・・?」

 

ララ「私 小さい時はお祭りとかって両親と一緒に行ってた事はあったんです。でも成長してからはほとんど行かなくなっちゃって・・・」

 

女「それってどうして?」

 

ララ「人間の男女って10歳未満の小さい時は活発に近いくらい動き回るけど、成長すると控えめみたくなったりするん・・・でしょうか?」

 

男「いや 何で疑問形なんだ?」

 

女「会った時からあなたって見た事ない服着てるじゃない。」

 

ララは座ってるソファーに寝転がり、ネット記事を読んだり、片耳につけたイヤホン接続で動画視聴。

 

イガラッポイ「いや実にゆガ・・・ガ ゴホン!!マーマーマ~~~~~♪愉快な夜だ・・・!! みなさんも楽しんでいただけるようで何よりです しかし一人だけちゃんと飲んではいないが、寝転がっているのでそろそろ寝るだろうか・・・?」

 

ある場所ではMr.9が報告書を書いていた。

 

Mr.9「えーと・・・」

 

Mr.9「・・・そんなわけでして・・・町の食糧調達の任務は失敗に終わりましたが・・・・・・名誉挽回のため我々は その一味をこのサボテン島へ誘導することに成功いたしまし・・・・・・た・・ことを・・・報告いたします・・・ ・・・早々ベイビー」

 

Mr.9「よし・・・これを社長(ボス)に提出すれば何とか汚名も晴らせよう」

 

ミス・ウェンズデー「そうね じゃあすぐにその報告書をアンラッキーズBOXへ」

 

ミス・ウェンズデー「彼ら(・・)が届けてくれるわ」

 

ミス・ウェンズデーは報告書をポストへ投函する。

 

ミス・ウェンズデー「社長(ボス)のもとへ・・・」

 

ゾロはついに酒の飲み過ぎでダウン。

 

ゾロ「イカン・・・・・・もうヤメだ」

 

男「おーーーっ!!にーちゃんは13人目でついにダウンだー!!」

 

男「彼女はもう15人目だぞ!!相手はシスターだ!!」

 

ナミ「ら~~りよ ゾロったらなっさけらい ララはじゅうろくはいらからろまない。しょうがらいけろ~~~」

 

シスター「あなたもそろそろやめた方が体のためよ?」

 

ルフィは食い過ぎでダウンした。

 

ナミはもう大笑い。

 

男「笑い上戸だーーーーっ!!」

 

男「コックも3人倒れたーーーっ!!」

 

ナミ「あ~~~~い~~~いきもち」

 

男「ダウンだーーーーっ!!」

 

ウソップ「ふーーーなんていい町なんだ」

 

サンジ「ここは”楽園”だぜェ」

 

ララもスマホの電源を切り、少し寝た。

 

イガラッポイ「騒ぎ疲れて・・・眠ったか・・・」

 

イガラッポイ「よい夢を・・・冒険者達よ・・・」

 

イガラッポイ「今宵も・・・・・・ 月光に踊る サボテン岩が美しい・・・」

 

Mr.9「詩人だねェ Mr.()・・・・・・!!」

 

Mr.8「君達か・・・」

 

二人は塀の上から飛び降りた。

 

ミス・ウェンズデー「奴らは?」

 

Mr.8「一人だけ飲んではいなかったが、堕ちたよ・・・・・・」

 

Mr.8「地獄へ(・・・)な・・・」

 

シスターが建物内から出てきた。

 

シスター「ああ 神よ ・・・ウップよく飲むよく食う奴らだわ こっちは泡立ち麦茶で競ってたってのに・・・!!でも ピンク髪の子はほとんど飲んでなかったけど、寝ちゃってね。」

 

シスター「しかしわざわざ”歓迎”をする必要があったのかねェ あんな弱そうなたった6人のガキにだよ・・・・・・!?」

 

ミス・ウェンズデー「ミス・マンデー」

 

ミス・マンデー「港でたたんじまえばよかったんだ ただでさえこの町は今 食糧に困ってんだからね・・・クジラの肉も期待してなかったし」

 

ミス・ウェンズデー「そういう言い方ってないじゃないのよ!!」

 

Mr.9「そうだぞ 我々だって頑張ったんだ!!」

 

Mr.8「まーまー落ち着け とりあえずこれを見ろ 奴らにちゃんと調べておいた 手配書だが2枚ある。」

 

Mr.8は2枚の手配書を見せようとしたが、1枚伏せて、別の1枚を見せた。

 

Mr.9「な・・・ 何ィ!!?」

 

Mr.9とミス・ウェンズデーとミス・マンデー「「「さ・・・3千万ベリー!!?」」」

 

Mr.9「そ・・・それで伏せてるもう一枚は?」

 

Mr.8「あ・・・ああ。それがな 問題は額なんだが・・・」

 

ミス・ウエンズデー「とにかく見せてちょうだい!!」

 

Mr.8「ああ!」

 

Mr.8は伏せてるもう一枚を見せた。

 

Mr.9「何ィーーーー!?」

 

ミス・ウェンズデー「初頭から2、2、20億3000万ベリー!?」

 

ミス・マンデー「20億3000万ベリーですって!?あのピンク髪の娘が!? 何なんだい!?初頭からこのあり得ない異常な金額は!?」

 

Mr.8「私とて、3000万はともかく初頭から億クラスのこの懸賞金は何の冗談なんだ!?っと言いたいが、海賊どもの力量を見かけだけで判断しようとは愚かだと思うぞ。ミス・バン・・・べ マ~~~~マ~~~♪ミス・マンデー」

 

Mr.9とミス・ウェンズデー「「・・・・・・あいつらが・・・!!」」

 

ミス・マンデー「め・・・面目ない・・・・・・」

 

Mr.8「・・・・・・だがまァ・・・・・・もう片は付いている社長(ボス)にもいい報告ができそうだ・・・」

 

Mr.8「さっそく船にある金品を全て押収奴らを縛り上げろ!! 殺してしまうと3割も値が下がってしまう 政府が航海処刑をやりたがっているからな」

 

 

ゾロ「・・・なァ悪ィんだが あいつら寝かしといてやってくれるか 昼間の航海でみんな疲れてんだ・・・・・なあララ?」

 

ララ「はい!! 少し皆さんには休んで貰わないといけませんからね・・・」

 

男「ミ・・・Mr.8!!ミス・マンデー!!いつの間にか二人 部屋から逃げ出して・・・」

 

Mr.8「貴様・・・!!完全に酔い潰れたハズじゃ・・・!!!それに娘 おぬしも飲まなかったとはいえ少しは寝てたのではないのか!?」

 

ある石造り屋根の上にゾロとララが座っていた。

 

ゾロ「剣士たる者 いかなる時も 酒に呑まれるようなバカはやらねェモンさ」

 

ララ「それに海賊を歓迎するって時点でおかしいですしね。」

 

ゾロ「ララもおかしいとは思ってたようだからな。ああ こういうことだろ・・・?ここは”賞金稼ぎ”の巣 意気揚々と”偉大なる航路(グランドライン)”へやってきた海賊達を出鼻からカモろうってわけだ・・・!!」

 

町人は全員武器を出し始めた。

 

ゾロとララは立ち上がり、ゾロは刀を一本出し、ララは左腕のデバイスを構える。

 

ゾロ「賞金稼ぎざっと100人ってとこか 相手になるぜ”バロックワークス(・・・・・・・・)”」

 

Mr.8「!!!?」

 

Mr.9「き・・・貴様 なぜ我が社の名を・・・!!!?」

 

ゾロ「昔おれも似たようなことをやってた時にお前らの会社からスカウトされたことがある 当然ケったけどな 社員達は社内で互いの素性を一切知らせず コードネームで呼び合う」

 

ララ「ゾロさん バロックワークスって?」

 

ゾロ「ララは知らねェか・・・社長(ボス)の居場所 正体も社員にすら謎 ただ忠実に指令を遂行する犯罪集団それが”バロックワークス”なんだよ」 

 

ララ「なるほど・・・」(秘密犯罪会社なのは覚えてるけど・・・)

 

ゾロ「へっ・・・秘密だったか?」

 

Mr.8「こりゃ驚いた・・・!!我々の秘密を知っているのなら消すしかあるまい・・・」

 

ララ「果たして消せますかね?」

 

ララはデバイスを起動させ、電磁波球体に包まれアクセルに変身した。

 

町人達「「「「何ィーーーー!?姿が変わっただと!?」」」」

 

アクセルは両手にバレットを構える。

 

アクセル「ヘヘーン!あんたらイレギュラーは排除した方がいいかもね!」

 

Mr.8「イレギュラー?何だ イレギュラーとは? そんなことはいい 姿が変わった思ったら声と話し方が男に変わっている!?」

 

ゾロ「アクセル 上からも射撃は狙えるのか?」

 

アクセル「上からも狙えるし、もしもの時はゼロかエックスのどちらかと交代して地上戦もやるよ!!」

 

ゾロ「そっか・・・。」

 

Mr.8「また一つ・・・サボテン岩に墓標が増える・・・!!!」

 

Mr.8「殺せっ!!!」

 

賞金稼ぎ「ん!!?」

 

Mr.9「姿が変わった小娘と剣士がいないっ!!!」

 

Mr.8「どこへ消えた!!?」

 

Mr.9「何!?」

 

ゾロとアクセルはいつの間にか奴らの中心部にいた。

 

ゾロ「・・・オシ」

 

アクセル「()ろうか?」

 

賞金稼ぎ「・・・野郎と小娘が舐めやがって!!」

 

奴らは海軍の持つ銃と同じ物を構え、一斉に発射。しかしアクセルのボディは銃弾を弾くが、余裕で避けた。

 

アクセル「僕のボディは銃弾は弾くけど、一応避けるよ。」

 

しかしゾロはまたしても消えるように避けた。

 

Mr.8「バカどもが・・・・・・!!!」

 

賞金稼ぎ「また消えたぞ!!速いっ!!!」

 

アクセル「ねェ 僕とも相手してよね イレギュラー達!!」

 

Mr.8「小娘 貴様!!」

 

アクセル「あのさ 変身中はちゃんとアクセルって名前で呼んでよね!!」

 

アクセルは両手バレットを右と左に向ける。

 

賞金稼ぎ達はビクっとした。

 

Mr.8「さっさと殺せ!たかが剣士と目の前の小娘の2匹・・・」

 

Mr.8の後ろ髪から刀が飛び出してきた。

 

アクセル「あっ ゾロ!」

 

ゾロ「ようアクセル ところで巻き髪のおっさんよ 増やす墓標は一つでいいのか・・・・・?」

 

賞金稼ぎ「いたぞそこかァ!!!」

 

Mr.8「バ・・・バカよせ!!おれごと撃つ気か」

 

Mr.8「やめろ!!!」

 

賞金稼ぎ達は銃を構えるが、Mr.8の楽器による射撃「イガラッパ」で散った。

 

アクセルはゾロとは向かい側につい隠れた。

 

ゾロ「ヒューーーありゃ散弾銃(ショットガン)かよ アブねェモン持ってんな・・・・・・」

 

アクセル「僕から見たらあんな銃 ボディが弾くだけだけどね。」

 

ゾロ「ほうアクセル 余裕じゃねェか。」

 

アクセル「せっかくだからどれだけあの数のイレギュラー達をやれるか競争しない?」

 

ゾロ「お前視点ではもう奴らをイレギュラー認識してんのか・・・いいぜ!!」

 

Mr.9「・・・・・・!! こりゃ我々といえど・・・」

 

ミス・マンデーは両手をボキボキさせる。

 

ミス・ウェンズデーは複雑な表情であった。

 

Mr.8「心してかかる必要がありそうだ」



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第88話「イレギュラーハンター&ゾロVS100人の賞金稼ぎ」

Mr.8「どこへ消えた・・・あの剣士(おとこ)と娘は・・・」

 

Mr.8「たった2人で我々全員と 本気で渡り合えるつもりでいるのか」

 

Mr.8「とても我々を”バロックワークス”と 認識した上での発言とは思えんな」

 

ルフィ達は今だに寝ていた。

 

ゾロ「・・・・・・さァ新入り(・・・)達を実戦で試すいい機会だ 存分に暴れさせてもらおうか」

 

アクセル「今回は僕の魔剣は?」

 

ゾロ「いや 必要ねェな 俺が必要だと思った時に頼むぜ!」

 

アクセル「そう・・・」

 

上からゾロは狙われる。

 

賞金稼ぎ「ヒャハ!!見つけたぜ・・・!!」

 

アクセル「ゾロ!?」

 

ついでに別の場所からもアクセルは狙われる。

 

賞金稼ぎ「あの世へ行け!!」

 

アクセル「あっバレた!?」

 

ゾロは上からの射撃を避けて、建物内に入り、アクセルは壁キックで建物を登る。

 

賞金稼ぎはゾロより、アクセルの壁キックでの壁登りにびっくりしていたのだ。

 

賞金稼ぎ「何だあの娘!?壁を蹴りだけで登ったぞ!?」

 

アクセルは建物の屋上を走りつつもダッシュし、ゾロは建物内に避難したが、外からの射撃をテーブルに隠れた事で回避した。

 

ゾロ「まずは ”雪走”・・・!!」

 

ゾロはテーブルをぶった斬り、転がりつつも外の数人を斬撃の衝撃波で斬った。

 

ゾロ「軽い・・・・・・いい刀だ・・・」

 

アクセル「ゾロ やるねェ・・・」

 

アクセルもバレットの側面レバーによる切り替えでショットガン型チャージショットを奴らに命中させ、ぶっ飛ばす。

 

賞金稼ぎ「くそっー!何なんだあの娘は!?」

 

賞金稼ぎ「剣士はあっちにいたぞォ!!!」

 

ゾロ「うお 見つかった」

 

ゾロは近く建物へ階段を使って登っていく。

 

アクセルはバレットからX7の武器・Gランチャーへ武器変更する。

 

賞金稼ぎ「今度は武器が一瞬で変わった!?」

 

アクセル「行っくよーーー!!」

 

アクセルはGランチャーを一発ずつ奴らに放ち、爆弾が爆発するかの様に丸い爆発を起こす。

 

賞金稼ぎ「弾が爆発起こした!?」

 

賞金稼ぎ「こいつやべェぞ!?」

 

アクセル「ヘヘーン!イレギュラー達 僕に勝てるかな?」

 

賞金稼ぎ「さっきからそのイレギュラーって何なんだ!?」

 

ゾロは階段を上がり至近距離からの砲弾をギリギリで避けたが、後ろ向かい側のミス・マンデーの投げてきた酒樽を斬る。

 

ゾロ「あーあー もったいねェなァ せっかくの酒を・・・」

 

ミス・マンデー「く!!おのれ!!あの娘も油断ならないね!!」

 

賞金稼ぎ「せいやァ!!!」

 

一人の男が巨大な石オノを振りかざしてきたが、ゾロが思わず三代鬼鉄を振ると、オノ部分の石がスパッと斬れてしまった。

 

ゾロ「な・・・石オノが斬れた・・・!!」

 

アクセル「ゾロ!!今石斬ったよね!?」

 

ゾロ「ああ!!それもまるで豆腐を斬るみたいにスパッとな!何つー斬れ味だ・・・”三代鬼鉄” 主人の斬りてェ時にだけ斬れるのが名刀ってもんだが なるほど・・・こいつは問題児だ・・・!!」

 

アクセル内部の半超空間内下着ララ(三代鬼鉄って、ゼロのゼットセイバーの妖刀版みたいなのかな?石をあんなあっさり斬れちゃうのが・・・)

 

ペケ(そう思えますね・・・)

 

アクセルはデバイスの力でX3でのサーベルありゴールドマックスアーマー・エックスに交代する。

 

アクセル「エックスお願い!」

 

アクセルは光になって消えて、また光からサーベルありゴールドマックスアーマー・エックスが現れる。

 

ゴールドマックスアーマー・エックス「分かった!!」

 

賞金稼ぎ達はアクセルが光になって消えて、姿がエックスに変わった事にさらに驚愕する。

 

賞金稼ぎ「また姿が変わった!?しかも金色!?」

 

賞金稼ぎ「一体何なんだこの娘は!?」

 

マックスアーマー・エックス「変身中は娘とは呼ばないでくれ!俺はエックス イレギュラーハンターのエックスだ!」

 

賞金稼ぎ「また声と話し方が変わっている!?」

 

男児が小太刀で後ろからゾロに迫ってきた。

 

男児「やーーーーっ!!!」

 

ゾロは返しで小太刀を払う。

 

ゾロ「あァ!?」

 

シスターが駆けつけ男児を抱き抱える。

 

シスター「ああ どうか 神のご加護を神のご加護を!!」

 

ゾロ「・・・・・・」

 

シスター「”神のご加護目潰し”!!!」

 

シスターは十字架から煙を発し、男児も銃を構えるがゾロは瞬時に二人を討伐。

 

ゾロ「そういうコソクなマネはもっと心のきれいな奴に使うんだな」

 

シスター「え・・・」

 

シスターと男児は倒れる。

 

ゾロ「峰打ちだ 勘弁しろよ」

 

マックスアーマー・エックス「そろそろゾロの所に向かってもいいか。」

 

ゾロは階段を登っていく。

 

賞金稼ぎ「さらに上へ登ったぞ!!」

 

賞金稼ぎ「馬鹿め」

 

賞金稼ぎ「追い詰めろ!!」

 

エックス側は

 

ゴールドマックスアーマー・エックス「一応忠告はしとくよ。俺の持つセイバーショットは破壊力抜群なんで、食らったらお前達即死だぞ!!」

 

賞金稼ぎ「何だと!?」

 

賞金稼ぎ「ふざけるな!!」

 

ゴールドマッアーマー・エックスはチャージを開始して、ボディを光らせた。

 

ゾロはエックスのボディを見て、

 

ゾロ「へェ エックスのパワーアップするアーマーには金色バージョンもあんだな!!」

 

ゾロは賞金稼ぎが登ってくる梯子を倒しつつ、倒れ掛かる梯子の上にジャンプし、そこからまた向かい側に飛び移る。

 

賞金稼ぎ「撃て!!!」

 

賞金稼ぎ達は銃を撃つが、ゾロの2刀流で吹っ飛ばされる。

 

ゴールドマックスアーマー・エックスもクロスチャージショットを連続で賞金稼ぎ達に食らわせ、セイバーショットはわざと外す。

 

ゴールドアーマーエックス・エックス「ではゾロの元へ。」

 

エックスはダッシュし、一度建物をダッシュジャンプで降りるが、壁キックでゾロがいる建物の上へ登っていく。

 

賞金稼ぎ「たああああああーーーっ!!!」

 

ゾロはすかざす足元を丸く斬り、その場を離れる。

 

上から数人飛び降りてきた。

 

ゾロ「気をつけろそこ斬れてるぞ」

 

その場に降りた数人は落ちた。

 

するとエックスが壁キックで壁を登ってやってきたが、ミス・マンデーがゾロの背後から抱えた梯子で横振りしてゾロはすんでの所でしゃがんで避けた。

 

ゾロ「危ねェっ!!かすった!!」

 

ゴールドマックスアーマー・エックス「ゾロ 大丈夫か!?」

 

ゾロ「エックス!? マジあぶねェぜ 今のは!!」

 

ミス・マンデーは右手に何かをはめ、ゾロを仰向けさせるが、

 

ゴールドマックスアーマー・エックス「こうなったらチャージ版でもパワーは抑えよう。」内部の下着ララ(空中画面表示でシリーズごとの特殊武器リストは分かるから、X3のトライアードサンダーで行く!!)

 

ゴールドアーマーアーマー・エックスはボディを光らせチャージを始めた。

 

ゴールドアーマーエックス・エックス「そこのムキムキ女!!」

 

ミス・マンデー「遅いわよ。」

 

ゴールドマックスアーマー・エックス「行くぞ!!」

 

ゴールドマックスアーマー・エックスは足元を右手のパンチで叩き、地面が多少揺れ拳からでかめの電気玉が二つ流れ、一つがミス・マンデーの足に直撃し、体を軽く感電させた。ミス・マンデーは身体がまるごと電気に覆われた。

 

ミス・マンデー「ぎゃああああああ!!」

 

賞金稼ぎ「「「ミ・・・ミス・マンデー!!!?」」」

 

Mr.8「何!!?電気だと!!?」

 

ゾロは立ち上がり、

 

ゾロ「おいエックス!!俺まで電気に巻き込もうとしただろ!?」

 

ゴールドマックスアーマー・エックス「感電しなかっただけでも良かったと思ってくれよ!!」

 

ゾロ「まぁ・・・ついでにこのムキムキ女のパンチ一発を食らわなかっただけでも、良しとするか・・・」

 

ミス・マンデーは倒れた。

 

賞金稼ぎ「うわああ!!ミス・マンデーが倒れちまったぁ!!」

 

賞金稼ぎ「ウソだァ!!!」

 

ゾロ「じゃあ続けるか”バロックワークス”」

 

ゴールドマックスアーマー・エックス「ケンカは洒落じゃないからね?」

 

Mr.8「分かったぞ!!あの手配書は海軍のミスだろ!? 男の鎧戦士に変わったあの娘は一体どういう事だ!?」

 

Mr.9「そうか・・・あの剣士が3000万ベリーの賞金首なら話はわかる・・・こいつかあの娘が本当の船長なのかもな!!あの姿が変わった娘の20億3000万ベリーってのはおかしすぎるがな!!」

 

ミス・ウェンズデー「確かに初頭から20億3000万って異常であり得ないしおかしすぎるわ・・・。でもなるほどね・・・慎重に戦う必要があるわ・・・あんなニヤケた奴が3000万なんて おかしいからね!!」

 

Mr.8「何たる醜態・・・」

 

Mr.8「一人の海賊剣士と姿が変わる小娘に負けてしまっては 社長(ボス)からこの町を任された我々の」

 

Mr.8「責任重大だ」

 

Mr.8は楽器を構え弾丸発射してきた。

 

ゾロはすんでの所でかわし、エックスのボディは一部の弾を弾く。

 

Mr.9「いくぞ ミス・ウェンズデー!!!」

 

ミス・ウェンズデー「ええ Mr.9!!!」

 

Mr.9は建物の屋上へ一階ずつ飛び移っていく。

 

ミス・ウェンズデー「来なさいカルーーーーーっ!!!」

 

ミス・ウェンズデーは右手の小指の間を噛み、笛の様に吹く。

 

カールー「クエーーーっ!!!」

 

カルーは微妙な位置にいた。

 

ミス・ウェンズデー「”お手”じゃなくてここへ来なさい!!」

 

ミス・ウェンズデーはカルーに搭乗する。

 

ミス・ウェンズデー「さァ!!豹をも凌ぐあなたの脚力見せてあげるのよ!!」

 

カルー「クエーーーーーッ」

 

カルーは座った。

 

ミス・ウェンズデー「誰がお座りって言ったのよ!!」

 

ミス・ウェンズデーはカルーの頭を一発殴る。

 

ゾロ「何だありゃ・・・」

 

ゴールドマックスアーマー・エックス「カルガモじゃないのか?」

 

Mr.9「ハッハッハッハッハ!!余所見していてもいいのか?」

 

Mr.9「このおれのアクロバットについてこれるかっ!!!」

 

Mr.9は建物の上をバク転しながらのバット攻撃を仕掛けてきた。

 

ゾロは刀で受け止め、Mr.9はゾロの後ろまで着地した。

 

Mr.9「次は貴様だ 鎧の奴!!」

 

ゴールドマックスアーマー・エックスは1段階チャージショットをMr.9に命中させるが、Mr.9は金属バットでショットを受け止めた。

 

Mr.9「それくらいの射撃 このバットで防げるわ!!」

 

ゾロはちょっとした構えになり、

 

Me.9「・・・・・・ん? どうした青ざめて動けねェか」

 

Mr.9を連続突きで攻撃し始める。

 

ゴールドマックスアーマー・エックス「突然あんな突き技やられたらびっくりするな・・・」

 

ゾロ「得意のアクロバットはどうした」

 

Mr.9「そんなに見たくば!! とくと見よ!!」

 

Mr.9は後ろへ回転ジャンプするが、

 

Mr.9「あ・・・」

 

ゴールドマックスアーマー・エックス「マヌケだな・・・」

 

ゾロ「ああ・・・」

 

Mr.9「ああああああ」

 

Mr.9は建物の外へ落下。

 

ゾロ「なあ エックス もっとマシな奴いると思うか?」

 

ゴールドマックスアーマー・エックス「どうだろうな・・・」

 

ミス・ウェンズデー「マシな奴!!それは私っ!!覚悟しなさいMr.ブシドーに鎧戦士!!」

 

ゴールドマックスアーマー・エックス内部の下着ララ(ビビ・・・!!)

 

ミス・ウェンズデー「さァ・・・私の体をじっと見て」

 

ゾロ「?」

 

ミス・ウェンズデー「”魅惑の” ”メマーイダンス”!!!」

 

ゾロは効果で座り込んでしまったが、エックスにはさほど効かなかった。

 

ミス・ウェンズデー「鎧には効いてない・・・しかしあいつは効いたようでトドメは」

 

ミス・ウェンズデーは左指に武器を装着し、回転させる。

 

ミス・ウェンズデー「”孔雀(クジャッキー)スラッシャー”!!! 行くのよカルー!!」

 

カルーは走るが、二人の位置から横を走った。

 

ミス・ウェンズデー「逆だっつーの!!!」

 

カルーはそのまま走り、建物の外へ落下。

 

ゴールドマックスアーマー・エックス「何だろうな・・・」

 

ゾロ「エックス 俺はこいつらと戦ってる自分が恥ずかしく思えてきたぜ・・・」

 

突如、Mr.8の楽器の射撃が襲い掛かる。

 

ゾロは即座に避けて、穴から下へ逃げ、エックスは武器をエックスバスターに戻し、ボディを光らせチャージすると地面に向かってショットを放って爆発を起こし発生した煙に紛れ、逃げた。

 

Mr.8「穴から階下(した)へ、もう一人はうまく逃げたな・・・だが私の真の恐ろしさ よく噛みしめろ」

 

ゾロはある死角へ隠れ、エックスもゾロを発見。

 

ゴールドマックスアーマー・エックス「ゾロ。」

 

ゾロ「エックス あの散弾銃(ショットガン)は厄介だぜ ・・・どう間合いをつめるかだ・・・お前はボディが弾くだけで大丈夫なんだろ?」

 

ゴールドマックスアーマー・エックス「まあな・・・」

 

Mr.9「どウあアア~~~~!!」

 

Mr.9「貴様らよくもひどい目にあわせてくれたモンだ・・・・・・!! 許すまァじ!!!」

 

ゾロ「勝手に落ちたんだろうが」

 

ゴールドマックスアーマー・エックス「だな」

 

Mr.9「”カッ飛ばせ仕込みバット”!!!」

 

Mr.9はバットの先を突然鎖鎌のように伸ばしてきて、ゾロの左腕に絡ませる。

 

ゴールドマックスアーマー・エックス「ゾロ!?」

 

Mr.9「ハッハッハッハ腕一本封じたぜ!!!」

 

Mr.8「そこか」

 

ゾロ「鉄線・・・!!」

 

エックスはバスターをMr.9に向ける。

 

Mr.9「今だ!!やっちまえMr.8っ!!! ハッハッハッハ逃がさねェぞ!!!」

 

ミス・ウェンズデー「その通り!!」

 

ミス・ウェンズデーが寝たままのルフィを人質にとった。

 

ミス・ウェンズデー「下手に動くとあなた達の大切な仲間の命まで 奪う事になるわよ」

 

Mr.9「ハッハッハッハ いいぞ ミス・ウェンズデー!! これで貴様は逃げられもせず!!攻撃もできねェというわけだ!!」

 

ルフィは呑気に寝ている。

 

ゴールドマックスアーマー・エックス「ルフィ 呑気すぎるだろ・・・」

 

ゾロ「ああ・・・どうせなら起きてから人質になりやがれ」

 

Mr.8「砲撃用~~~意!!!」

 

Mr.8の髪から銃が飛び出してきて、

 

Mr.8「砲撃用意完了!!」

 

ゾロ「何ィ!!?」

 

ゴールドマックスアーマー・エックス「またあの銃撃か・・・」

 

Mr.8は首の結び目を両指で引くと、

 

Mr.8「”イガラッパッパ”!!!」

 

銃撃が開始された。

 

ゾロ「オモチャかよあいつは・・・・・・!!」

 

ゾロは左腕に絡みつく鎖を引っ張ると、Mr.9は空中へ飛び出し

 

Mr.9「は」

 

連続銃撃がMr.9に命中。

 

ゾロはさらにMr.9を引っ張り、ミス・ウェンズデーへぶん投げた。

 

ミス・ウェンズデー「きゃああああ」

 

Mr.8「イガラッパッパ!!!」

 

Mr.8の銃撃は続いた。

 

ゾロ「うわっ エックス 共に奴の所へ行くぞ!!」

 

ゴールドマックスアーマー・エックス「よし!!」

 

二人はルフィの腹へジャンプすると、

 

ゾロ「ルフィ!! 腹かりるぞ!!」

 

エックス「ルフィ すまない!!」

 

エックスはボディを光らせチャージする。

 

Mr.8「? ・・・・・・!?何を」

 

ゾロとエックスは飛び上がると、エックスはクロスチャージショットをMr.8の体へ命中させ、小さい爆発を起こしつつゾロが斬りつけた。

 

二人は建物へ着地し、Mr.8は倒れた。

 

ゴールドマックスアーマー・エックス「ゾロ 終わったな?」

 

ゾロ「ああ 終わりだ」

 

ゾロは刀を鞘にしまう。

 

ゴールドマックスアーマー・エックス「ではゾロ 勝利のガッツをやろう!」

 

ゾロ「おう!」

 

エックスは右手でゾロは左手で、ぶつけ合い勝利のガッツを行った。そして二人は互いに座る。

 

ゾロ「これでやっと静かな夜になるだろうぜ・・・」

 

ゴールドマックスアーマー・エックス「だな・・・」



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第89話「終わらない夜と秘密犯罪会社」

ルフィは目が覚める。

 

ルフィ「何で おれ外にいるんだ・・・?」

 

ルフィ「まっいいか それよりねむっ 寝よ」

 

ルフィは再び寝た。

 

町をある3人の男が走っていた。

 

男「ま・・・まさか・・・12以下のナンバーを持つエージェントが・・・・・・!! あの4人が敗けるとは思わなかった・・・・・・」

 

男「しかし お前・・・逃げるって一体 どこへ・・・!! どこでもいいさ・・・!!」

 

男「とにかく奴らが出るまでどこかに隠れて・・・」

 

すると目の先には、バロックワークスのメンバーであるラッコと鳥が。

 

男「うわっ!!!”13日の金曜日(アンラッキーズ)”!!!」

 

男「ちょ・・・ま・・・待ってくれ いや・・・逃げ・・・逃げるんじゃなくて・・・おれ達は・・・」

 

男「ちょ・・・ちょ・・・ちょっとトイレに・・・!!!」

 

ラッコと鳥は3人に向かって飛ぶ。

 

男「ぎゃああああ」

 

謎の男「待ちな・・・・・・!!」

 

謎の女「夜中だってのにずいぶん賑やかね この町は」

 

謎の男「・・・ケッ・・・つまんねー仕事をおおせつかったモンだぜ・・・こんな前線にわざわざ おれ達が・・・」

 

謎の男女二人が現れる。

 

男「な・・・何だ!?貴様ら 一体・・・誰だ!!!」

 

3人は銃を向ける。

 

男「誰だと聞いてるんだ!!!」

 

ラッコと鳥もびっくり顔だった。

 

Mr.5「Mr.5」

 

ミス・バレンタイン「ミス・バレンタイン」

 

ゾロは酒を飲んでいたが、エックスは一度ララに戻っていてスマホを弄る。

 

ゾロ「ん?」

 

ララ「ゾロさん どうかしました?」

 

ゾロ「いや妙な気配がした気が・・・気のせいか・・・?」

 

ララ「妙な気配・・・」(ならMr.5とミス・バレンタインが来ているわ・・・)

 

ペケ(覚えてますねララ様・・・)

 

ゾロ「ララ。」

 

ララ「はい?」

 

ゾロ「おめェは良い女の子だよ。」

 

ララ「え!?どうしたんですか!?」

 

ララはつい赤くなる。

 

ゾロ「ウソップの村の坂でナミとは違って裏切らずに助けてくれただろ? だからおめェは少なくともナミよりは信じられるんだよ!」

 

ララ「なんだか嬉しいですよ」

 

ゾロ「これからもよろしくな ララ。俺より4歳くらい下だけどよ。」

 

ゾロは2回目での握手を差し出す。

 

ララ「はい。」(ゾロの私に対しての信用はある程度高めといた方がいいよね・・・ゾロは相手を疑う時があるから。)

 

ララもそれに応えるようにキリッとした表情で握手をする。

 

Mr.8「ハァ・・・ガハッ・・・!!!」(く・・・ここで・・・朽ちてなるものか・・・!!!)

 

Mr.8は必死に立とうとする。

 

Mr.8(私には・・・大切な使命が・・・!!!)

 

Mr.5「無残なモンだな 一人の剣士と姿を変える妙な小娘に敗けただと?」

 

Mr.8「!!?」

 

Mr.8「Mr.5!!? ミス・バレンタイン!!」

 

Mr.5「お前ら ふざけてんのか? ん?」

 

ミス・バレンタイン「キャハハハハ!! しょせん これが私達との各の差じゃない?」

 

Mr.8「・・・・・・我々を笑いに来たのか!?」

 

Mr.5「それもあるな」

 

ミス・バレンタイン「キャハハハハハ 当然任務で来たのよ」

 

Mr.9「ク・・・ハハハハハ!!ありがてェ・・・あんたらが加勢してくれりゃあんな二人 敵じゃねェ」

 

ミス・ウェンズデー「・・・そうね・・・お願いだから あの剣士と女の子をたたんじゃってちょうだいっ!!」

 

Mr.5「・・・・・・? つまんねェギャグブッこくな」

 

Mr.8「!」

 

Mr.9「!?」

 

ミス・ウェンズデー「!」

 

Mr.5「おれ達がお前らの加勢だと?」

 

ミス・バレンタイン「・・・わざわざこんな事で(・・・・・)・・・こんな”偉大なる航路(グランドライン)”の果てへ 私たちがやって来ると思ったの?キャハハハ」

 

Mr.9「・・・・・・何!? ・・・じゃあ一体何の任務で・・・」

 

Mr.5「心当たりはねェか? 社長(ボス)が わざわざこのおれ達を派遣する程の罪・・・」

 

Mr.5「社長(ボス)の言葉はこうだ 『おれの秘密を知られた』 どんな秘密かはもちろん おれも知らねェが」

 

Mr.5「我が社の社訓は”謎”・・・ 社内の誰の素性であろうとも決して詮索してはならない」

 

Mr.5「ましては社長(ボス)の正体など言語道断」

 

ミス・バレンタイン「・・・それで よくよく調べ上げていけば ある王国の要人(・・・・・・・)がこのバロックワークスに潜り込んでいるとわかった」

 

Mr.9は慌てて立ち上がる。

 

Mr.9「な・・・!! ちょっと待て!! おれは冠をかぶっているが決して王様なんかじゃないぞ!!!」

 

ミス・バレンタイン「あんたじゃないわよ」

 

ミス・ウェンズデー「・・・・・・!!」

 

カルー「クエーーーッ」

 

Mr.8(バレている・・・・・・!!! もはやここまで!!!)

 

ゾロは酒を飲む。

 

ゾロ「やべェ・・・ルフィ置きっぱなしだぜ・・・」

 

ララ「ならルフィさん 連れてっちゃいましょ。」

 

ゾロ「だよな。」

 

Mr.5「罪人の名は アラバスタ王国で今 行方不明になっているーーー」

 

Mr.8「死ね!!!”イガラッパッパ”!!!」

 

Mr.8は巻き髪銃を連続発射する。

 

Mr.8(指一本触れさせん!!!)

 

弾はMr.5達に命中し、爆発を起こす。

 

Mr.8(アラバスタ王国護衛隊長の名にかけて!!!)

 

ミス・ウェンズデー「イガラム!!」

 

Mr.9「いがらむゥ!?」

 

Mr.8はミス・ウェンズデーから突然違う呼ばれ方になっていた。

 

イガラム「お逃げ下さい!!!」

 

ミス・ウェンズデー「ムダよ キャハハハハハ」

 

ミス・バレンタインは飛び掛かり、ミス・ウェンズデーの頭の結び冠を蹴り砕いた。

 

ミス・ウェンズデーは例の武器で返すが、避けられる。

 

イガラムは攻撃を食らい爆発。

 

ミス・ウェンズデー「イガラム!!! イガラム!!!」

 

Mr.5「罪人の名は アラバスタ王国護衛隊長イガラム!!・・・そして アラバスタ王国”王女” ネフェルタリ・ビビ・・・・・・!!」

 

ミス・ウェンズデーは本名で呼ばれる。

 

ビビ「化け物・・・・・・!!」

 

Mr.9はめっちゃ土下座だった。

 

Mr.9「お・・・王女であらせられましたかミス・ウェンズデー!!」

 

ビビ「バカなことやめてよMr.9!!!」

 

ゾロとララはルフィを引っ張って行く。

 

ゾロ「ーーーったく騒がしい夜だぜ かってにやってくれ」

 

ララ「ルフィさんも皆さんも寝られないって。」

 

Mr.5は鼻をほじる。

 

Mr.5「お前達2人をバロックワークス社長(ボス)の名の元に 抹殺する!!!」

 

ビビ「ナメンじゃないわよ!!!」

 

ビビは右手の小指に挟んだ武器を回転させる。

 

Mr.9がビビの前に出た。

 

Mr.9「事情は さっぱりのみこめねェが・・・ 長くペアを組んだよしみだ 時間を稼いでやる・・・・・・!!!さっさと行きな!!ミス・ウェンズデー」

 

ビビ「Mr.9!!!」

 

Mr.9「バイバイベイビー」

 

Mr.9「”熱血ナイン根性ナイン”!!!」

 

Mr.9は連続でMr.5に向かってバック転を始めた。

 

ビビ「Mr.9!!!」

 

Mr.5「へ・・・・・・おれ達に必要なのはただ”任務遂行の意志”」

 

Mr.5は鼻くそを指に構える。

 

Mr.5「くだらねェ仲間意識は死を招くだけだぜ・・・」

 

Mr.5「身を持って知れ”鼻空想(ノーズファンシー)”」

 

Mr.9「りゃああああ」

 

Mr.5「”(キャノン)っ”!!!」

 

Mr.5は鼻くそを弾き飛ばして爆発させ、Mr.9を吹っ飛ばした。

 

ビビもその威力に唖然。

 

ゾロ「おいおい何て危ねェハナクソだ!!」

 

ララ「Gランチャーより爆発範囲は広いね・・・!!」

 

うつ伏せ状態のイガラムはゾロの足を掴み、

 

ゾロ「ん!! 何だてめェ」

 

ララ「おじさん!?」

 

イガラム「剣士殿にお嬢さん!!お二人の力を見込んで理不尽な願い申し奉る!!!」

 

ゾロ「まつるな!知るかよ手を離せ!!」

 

イガラム「・・・あの2人組両者とも(・・・・)”能力者”ゆえ私には阻止できん!!! かわって王女を守ってくださるまいかっ!! どうか!!!」

 

ビビはカルーに乗って逃げた。

 

ビビ「カルー!!!走って!!!」

 

カルー「クエーッ!!!」

 

ミス・バレンタイン「逃げちゃった」

 

Mr.5「逃げられねェさ・・・」

 

Mr.5「追うぜミス・バレンタイン」

 

ミス・バレンタイン「ええMr.5っ!キャハハハ」

 

イガラム「遥か東の大国”アラバスタ王国”まで王女を無事送り届けて下されば・・・!! ゴホッ ガなラヅや莫大な恩賞をあなだがだに・・・」

 

イガラム「お願い申し上げる・・・!!どうか王女を助け・・・ガ・・・」

 

ララ「隊長さん・・・」

 

ゾロ「ふざけんな!!さっきまでお前達は俺たちを殺そうとしてたんだぞ!!もっぺん斬るぞ!!」

 

ナミ「莫大な恩賞(・・・・・)ってホント?」

 

イガラム「エ?」

 

ナミ「その話のった 10億ベリー(・・・・・・)でいかが?」

 

ゾロ「ナミ!!!」

 

ララ「ナミさん!!!」

 

イガラム「じゅ・・・・・・10億べ・・・ゴホッ マ~~~~マ~~~~マ~~~~マ~~~~♪」

 

ララ「あれだけ飲んで酔い潰れてたのに・・・」

 

ゾロ「てめェ寝てたんじゃ・・・」

 

ナミ「あのねー・・・海賊を歓迎する様な怪しすぎる町で安心して寝てられますかっての 全部演技よ 演技!!ララ あなたも感づいてたんでしょ?」

 

ララ「まあ・・・そうですけど。」

 

ナミ「ーーーーーーで?10億の恩賞を約束してくれるの?護衛隊長 私達に助けを求めなきゃきっと・・・王女様死ぬわよ(・・・・・・・)?」

 

イガラム「!!? 私の様な一兵隊にそんな大金の約束は・・・!!」

 

ナミは本人の前で座る。

 

ナミ「ん? まさか一国の王女の値段はそれ以下だっていうの?」

 

イガラム「!!!・・・・・・」

 

ナミ「出せ」

 

ララ「うわっ脅迫ですよ あれ・・・・」

 

ゾロ「ああ・・・」

 

イガラム「・・・・・・!!!」

 

イガラム「ゴホ・・・ならば 王女を国へ無事送り届けてくださるというのなら!!王女に直接交渉して 頂ければ確実です!!!」

 

ナミ「・・・・・・・・・!! まず先に助けろってわけね」

 

イガラム「・・・・・・・・・!!こうしている今にも・・・!!王女の命は・・・!!」

 

ナミ「・・・わかったわ おたくの王女ひとまず助けてあげる」

 

ナミ「さァ!!!行くのよゾロ!!!ララもね!!」

 

ゾロ「行くかアホっ!!!」

 

ララ「私もですか!?」

 

ゾロ「ってか 何でおれやララがてめェの勝手な金稼ぎにつき合わなきゃならねェんだ!!」

 

ナミ「あーもーバカねー!!私のお金は私のものだけど私の契約はあんたら全員の契約なのよ!!」

 

ゾロ「どこのガキ大将の理屈だそりゃあ!!」

 

ナミ「あっでもララだけは除外かな!」

 

ララ「私は除外!?」

 

ナミ「逆にララにそんな事にしたらテンセイさせた女神様からの罰がきっと当たるし・・・それとちょっと斬ってくれればいいの!!ララだってエックスとアクセルの時は射撃だけど、ゼロは基本ビーム剣なんでしょ?」

 

ララ「それはそうですけど・・・」

 

ゾロ「おれは使われるの(・・・・・)が嫌いなんだ!!  あのアホコックと違ってなァ!! ララ おめェだっていいようにこき使われるだけだぞ!?」

 

ララ「うーん・・・」

 

ナミ「そんなこと言って 二人ともあいつらに勝てないんじゃ?」

 

ララ「私はそうでもないです。あんな二人」

 

ゾロ「なんだとてめェ もういっぺん言ってみろ!!」

 

ナミ「ララは言い切ってるし、ゾロは勝てないんじゃ?」

 

ゾロ「キレイに言い直してんじゃねェよ!!」

 

ナミ「ーーーちょっと忘れてない? ゾロは私に借り(・・)があるのよ?」

 

ゾロ「あァ!? ねェよ そんなモン」

 

ナミ「”ローグタウン”で刀を買いたいっていうから貸した10万ベリー」

 

ゾロ「あれはそっくり返しただろうが!刀はもらったから金は使わなかったんだ」

 

ナミ「だけど利子は3倍(・・)で返すって約束(・・)だったはず・・・!!」

 

ゾロ《買いてェモンがある》

 

ナミ《貸すわよ3倍返しね》

 

ナミ「20(・・)万ベリー返済されてません」

 

ゾロ「借りた金そのまま返したんだからいいだろうが」

 

ナミ「だめ」

 

ゾロ「う」

 

ララ「ナミさん お金好きにも程がありすぎません!?」

 

ナミ「これは私とゾロの問題なの!ララは黙ってて。」

 

ララはガクっとした。 

 

ナミ「ゾロって”約束”の一つも守れないの?」

 

ゾロ「!!!」

 

ナミ「言う事聞けばチャラにしてあげてもいいわよ」

 

ゾロ「てめェろくな死に方しねェぞ」

 

ナミ「そうね 私は地獄に落ちるの」

 

ゾロ「ララ 行くぞ。」

 

ララ「はーい。」

 

二人はビビの元へ走っていく。

 

ナミ「お願いねーー!!」

 

イガラム「面目ない・・・・・・!?」

 

ナミ「・・・・・・!」

 

イガラム「私に もっと力があれば 王女をお守りできたのに・・・!!!」

 

ナミ「大丈夫よ ゾロもだけど あの子は変身中はチートに近い存在だから」

 

イガラム「先ほどのテンセイだとか女神とか、どういう・・・?」

 

ナミ「まあ それは本人から直接聞いた方がいいわ。」

 

イガラム「そうなのか・・・だが王女にもしものことがあったら・・・王国はもう終わりだ あの方は生きねばならん・・・・・・!!」

 

ナミ「・・・・・・?」

 

カルーは走り続けていた。

 

ビビ「見つかった・・・・・・!! 急いでカルー!!」

 

カルー「クエーーッ!!!」

 

ビビ「サボテン岩の裏に船が泊めてやるわ!!」

 

ミス・バレンタイン「キャハハハッ!!」

 

Mr.5「ムダなあがきだ」

 

ビビの前にムキムキ女が。

 

ビビ「ミス・マンデー!!」

 

ミス・マンデー「行きな! ここを抜けたら船に乗れる」

 

ビビ「!」

 

ミス・マンデー「あいつらは ここであたしがくい止める」

 

ビビ「だけど・・・」

 

ミス・マンデー「あの剣士と鎧戦士のおかげで どの道あたし達は任務失敗のバツを受ける どうせなら 友達(・・)の盾になってブチのめされたいもんだ・・・・・・!!」

 

ミス・マンデー「行きな!!」

 

ビビ「ありがとう!!」

 

ビビはカルーと共に、去って行く。

 

Mr.5「Mr.9に続きお前もか ミス・マンデー」

 

ミス・バレンタイン「キャハハハ 茶番ね」

 

Mr.5は右腕の袖をまくる。

 

Mr.5「この・・・ バロックワークスの」

 

Mr.5はミス・マンデーへ突進する。

 

ミス・マンデー「ぬ!!!」

 

Mr.5「恥さらしがァ!!!!」

 

Mr.5は右腕でミス・マンデーの首にラリアットを食らわすと、瞬間的爆発を起こした。

 

ミス・マンデーは倒れる。

 

ビビ「く・・・・・・!!!」

 

Mr.5「おれは全身を起爆することのできる爆弾人間」

 

Mr.5「この”ボムボムの実”の能力(ちから)によって遂行できなかった任務は ない!!」

 

Mr.5は鼻をほじり、ビビ達に向ける。

 

Mr.5「おれ達からは決して逃げられねェ」

 

ビビ「!」

 

Mr.5「”鼻空想(ノーズファンシー)” ”(キャノン)”!!!!」

 

ハナクソ爆弾がビビに命中しそうだったが、飛び降りてきたゾロが刀で一刀両断する、そしてX5のガイアアーマー・エックスも降り立った。

 

二つに分かれたハナクソ爆弾は地面に着弾と同時に連鎖爆発発生。

 

ビビ「Mr.ブシドーに鎧戦士のあなた!?」

 

ビビ「ああっ道が!!」

 

Mr.5「・・・?何だあの二人は」

 

ゾロ「ハナクソ斬っちまった!!!」

 

ガイアアーマー・エックス「爆弾化ハナクソ斬ったくらいでか・・・?」

 

ビビ「畜生っ」

 

ビビは武器を回転させゾロに食らわそうしたが、ガイアアーマー・エックスにバスターを向けられる。

 

ガイアアーマー・エックス「早まらないでくれ 助けに来たんだよ」

 

ゾロ「ああ」

 

ビビ「え・・・ 私を・・・?」

 

 

ナミ「ねェ・・・バロックワークスって 何なの?」

 

イガラム「”秘密犯罪会社(・・・・・・)”です 社員の誰も社長(ボス)の顔も名前も知らない 主な仕事は諜報・暗殺・盗み・賞金稼ぎ 全て社長(ボス)の指令で動きます」

 

ナミ「そんな正体もわかんない様なボスの言う事 どうしてみんな聞くのよ」

 

イガラム「バロックワークスの最終目的は ”理想国家”の建国」

 

イガラム「今 この会社で手柄を立てた者には後に社長(ボス)が造り上げる ”理想国家”での要人の地位が約束されるのです」

 

ナミ「なるほど」

 

イガラム「社長(ボス)のコードネームは”Mr.0”・・・つまり与えられたコードネームの数値が0に近い程 後に与えられる地位も高く 何より強い・・・・・・!!」

 

イガラム「特に”Mr.5”から上の者達の強さは・・・異常だ」

 

ルフィは近くのほとり川で小便した。

 

ルフィ「はーーーーすっきり・・・・・・もうひと眠りすっか・・・」

 

ルフィは横を見ると、

 

ルフィ「なんじゃこりゃ~~~~~!!!」

 

ミス・バレンタイン「あなた達二人ね この町の平社員を斬ったり、撃ったりした剣士と鎧戦士の小娘って」

 

Mr.5「んん?そいつらが なぜアラバスタの王女をかばう」

 

ゾロ「仕方ねェだろ」

 

ガイアアーマー・エックス「こっちにも事情があってね」

 

Mr.5「まァ・・・いいさ いずれにしろおれ達の敵だろ 邪魔だな」

 

ミス・バレンタイン「キャハハ そうね邪魔ね だったら私の能力(・・)で・・・」

 

ミス・バレンタイン「地面の下にうずめてあげるわ(・・・・・・・・)

 

ミス・バレンタインは帽子を取った。

 

エックス内部の下着ララ(ミス・バレンタインって容姿的には結構美人さんなんだよね・・・)

 

ペケ(まあ そうですね・・・)

 

エックス内部の下着ララ(ミス・バレンタインの悪魔の実の能力は自分の体重を自由に変えられる事、ガイアアーマーなら1万キロくらいまでなら耐えられるはず!!)

 

ルフィ「いたーーーー!!」

 

ルフィ「ゾローーーー!!エックスーーーーーー!!」

 

ミス・バレンタイン「今度は何?」

 

ガイアアーマー・エックス「ルフィ・・・」

 

ゾロ「ルフィ!!手伝いなら要らねェぞ エックスはまぁ除外だが、お前もあの女(・・・)に借金あんのか?」

 

ルフィ「おれはお前らを許さねェ!!! 勝負だ!!!」

 

ゾロ「はァ!!!?」

 

ガイアアーマー・エックス「何!?」



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第90話「イレギュラーハンター&ゾロとルフィ 大ゲンカ」

ガイアアーマー・エックス「ルフィ ちょっと待つんだ!!」

 

ゾロ「てめェはまた何をわけのわかんねェ事言い出すんだ!!!」

 

ルフィ「うるせェ!!!お前らみてェな恩知らず(・・・・)はおれがブッ飛ばしてやる!!!」

 

ガイアアーマー・エックス「何だそれ!?」

 

ゾロ「恩知らず・・・!?」

 

ルフィ「そうだ!!」

 

ルフィ《おい!!どうした!?誰にやられた!!?》

 

賞金稼ぎ《あんたの仲間の・・・緑髪の剣士と娘の姿が変わった鎧戦士に・・・》

 

ルフィ「絶対許さん・・・」

 

ルフィ「おれ達を歓迎してうまいもんいっぱい食わせてくれた親切な町のみんなを!! 一人残らず お前ら斬ったり撃ったりしたんだ!!!」

 

ゾロとガイアアーマー・エックス「「いや・・・そりゃ斬ったがよ「撃ったけど」・・・」」

 

ビビ「な・・・なんてニブイ奴なの」

 

Mr.5「・・・あいつも剣士と鎧戦士の仲間みてェだな うっとしい奴らだぜ・・・」

 

ミス・バレンタイン「キャハハ 消しちゃえばいいのよ 任務の邪魔をする者は全てね・・・!!」

 

ゾロ「おいルフィ・・・よく聞けよ」

 

ガイアアーマー・エックス「あいつら実は全員」

 

ルフィ「言い訳すんなァア!!!」

 

ルフィは飛び掛かる。

 

ゾロ「なにィイ!?」

 

ガイアアーマー・エックス「ルフィ!?」

 

パンチを食らわすが、二人は避けてパンチは瓦礫に炸裂しヒビを入れる。

 

ガイアアーマー・エックス「何やってるんだ!?」

 

ゾロ「殺す気かァ!!!」

 

ルフィ「ああ 死ね!!」

 

ゾロ「な・・・!!!」

 

ガイアアーマー・エックス「ルフィ・・・!?」

 

ルフィは蹴りを突っ込むが、

 

ガイアアーマー・エックス「話を聞いてくれェ!!」

 

ルフィは攻撃を止めない。

 

ガイアアーマー・エックス「おいっ!!!」

 

ゾロ「おいエックス あの野郎(バカ)・・・本気だぜ・・・!!!」

 

ガイアアーマー・エックスはボディを光らせチャージする。ガイアアーマーはチャージ時間がゲーム世界と同じく、これまでのアーマーと違うので1,2秒くらいでOKである。

 

ガイアアーマー・エックスはチャージショットをルフィに食らわすが、ルフィはやっぱりゴム人間なので耐久力もあり、突っ込んでくる。

 

ガイアアーマー・エックス「ルフィ!!」

 

ミス・バレンタイン「あの鎧戦士の小娘ってなんか不思議な奴ね 声も話し方も完全に男に変わってるじゃないの。 体が光り出したと思ったら、バカでかい何かを撃ち出すって・・・それに別に私達の邪魔をしたいわけじゃないそうよ?」

 

Mr.5「ああ・・・らしいなミス・バレンタイン じゃあおれ達は速やかに任務を遂行するとしようじゃねェか」

 

ビビ「!」

 

Mr.5「アラバスタ王国王女ビビの 抹殺を・・・・・・」

 

Mr.5「いくぜ ミス・バレンタイン!!!」

 

ミス・バレンタイン「ええMr.5!!!」

 

二人は走り出す。

 

ゾロ「いい加減にしろてめェ!!!」

 

ゾロはルフィを蹴り飛ばし、その際にMr.5とミス・バレンタインもルフィの風船体に吹っ飛ばされた。

 

3人は吹っ飛んだ先の石家に激突。

 

ゾロ「あのバカ野郎がっ!!!」

 

ガイアアーマー・エックス「ルフィの奴っ!!」

 

ゾロ「おいエックス お前は装甲はそれでいいのかよ?」

 

ガイアアーマー・エックス「うーん どうするかな・・・ゼロと交代か・・・」

 

Mr.5「見事にまァ 邪魔してくれるモンだぜてめェら・・・そんなに仲間同士で殺し合いてェんなら」

 

ミス・バレンタイン「あーもー 何なの一体」

 

Mr.5「コトのついでに3人とも おれ達の手で殺しといてやるよ」

 

Mr.5「なァ」

 

Mr.5は左袖をまくる。

 

ルフィ「ゲップ・・・」

 

石家が突然爆発する。

 

ビビ「あっ!!!」

 

ゾロ「!」

 

ガイアアーマー「!?」

 

ミス・バレンタインは飛び上がる。

 

ミス・バレンタイン「あっっっっっタマきたわ もうっ!!死ぬがいいわっ!! 私の この”キロキロ”の実の力でね!!!」

 

ミス・バレンタイン「キャハハハ覚悟なさいっ!! 爆風にも乗る私の今の体重(ウエイト)はわずか1Kg!!」

 

ビビ「Mr.ブシドー!!鎧のあなたも避けて!!その女は・・・」

 

ゾロ「うるせェ!!!」

 

ビビ「え・・・」

 

ガイアアーマー・エックス「悪いけど今それどころ(・・・・・・)じゃないんだ・・・!!!」

 

奥の石家からはMr.5を引きずってくるルフィの姿が。

 

ルフィ「あーいい運動して・・・ やっと食いもん消化できた・・・」

 

ビビ「ミ・・・Mr.5!? ウソ・・・!! B・W(バロックワークス)のオフィサーエージェントを」

 

ルフィ「やっと本気出せる・・・」

 

ゾロ「おいルフィ 落ち着いておれ達の話を聞け この町の連中は全員賞金稼ぎ(・・・・)で」

 

ガイアアーマー・エックス「つまりおれ達の敵だったんだ。」

 

ミス・バレンタイン「ム・・・ ムシすんじゃないわよォー!!!」

 

ルフィ「ウソつけェエ!!!敵がメシを食わしてくれるかーーーーーーっ!!!」

 

ミス・バレンタイン「くらえ”1万Kgプレス”!!!」

 

ミス・バレンタインは落ちてくるが、ゾロとガイアアーマー・エックスは避けつつ、

 

ゾロは左腕の黒バンダナを外す。

 

ゾロ「ルフィ・・・てめェにはもうなに言っても無駄らしいな。」

 

ガイアアーマー・エックスは、ゼロに交代する。

 

エックス「ゼロ 交代だ!」

 

エックスが電磁波球体に包まれ、また球体からゼロが現れる。

 

ゼロ「よし 行くか!」

 

ビビ「別の奴が光から出てきた!?しかも赤い鎧!?それにまた声が変わった!?」

 

ゼロはゼットセイバーからKナックルに変える。

 

ゾロはバンダナを頭に巻く。

 

ゾロ「このウスラバカが!!! なら こっちも殺す気で行くぞ!!!ゼロ お前も手加減すんなよ!!」

 

ゼロ「ああ! もう仕方がないからな!」

 

ゾロ「死んで後悔するな!!」

 

ゼロ「ルフィ 覚悟しろ!」

 

ゼロは両腕を構え、ゾロも刀を3本抜き、3刀流に構える。

 

ルフィ「上等だァ~~~~!!!」

 

ビビ「ちょっと・・・どうなってんの!? こいつら・・・仲間じゃなかったの!?」

 

ルフィは後ろに両腕を伸ばし、

 

ルフィ「ゴムゴムのォ~~~~~~~っ!!」

 

3人は突進し、

 

ゾロ「”鬼”・・・」

 

ルフィ「”バズーカ”!!!」

 

ゾロ「”斬り”!!!」

 

ルフィの両腕とゾロの腕が相殺したが、ゼロのパンチがルフィの頬に直撃する。

 

ルフィ「うっ・・・ゼロ!!」

 

ゼロ「お前は身体がゴムだ。打撃は無効化している。そんなの承知でやっているんだ!」

 

ゾロ「へっ!いい機会だしよ・・・武闘と剣術どっちが強ェか・・・ゼロも剣使うがな」

 

ルフィ「おうよ ハッキリしようじゃねェか!!」

 

3人「「「ぬああああああっ!!!」」」

 

ルフィ達は衝撃で壁まで吹っ飛び、民家の壁が崩れた。

 

ビビ「・・・・・・どうしよう・・・逃げたいけど 今のうちに通っちゃって平気かしら」

 

カルーが少し前進すると、

 

3人が瓦礫飛び出してきた。

 

ビビ「きゃあああ」

 

ルフィ「があああああ!!!」

 

ゾロ「うああああああ!!」

 

ゼロ「はああああ!!」

 

3人はぶつかり合う。

 

戦闘中の3人からスゴイ攻撃音が聞こえる。

 

Mr.5「畜生・・・・・・!!こんな奴らにコケにされたとあっちゃ」

 

Mr.5「”バロックワークス”オフィサーエージェント”の名折れだぜ!!!」

 

ミス・バレンタイン「その通りよMr.5!! 私達の真の恐ろしさ!!あいつらに見せてあげましょう!!!」

 

Mr.5「いくぜ!!ミス・バレンタイン!!」

 

ミス・バレンタイン「ええ!!Mr.5!!」

 

二人は走るが、

 

ルフィ達は途中で中断し、

 

ルフィ&ゾロ&ゼロ「「「ゴチャゴチャうるせェな《やかましいんだよ》!!!」

 

ゼロはレプリロイドにして「赤き破壊神」の異名の持つ異常な防御力でもあるため、ルフィの打撃はほとんど効いていないし、顔に傷はついていない。

 

Mr.5「・・・・・・は・・・!!?」

 

ミス・バレンタイン「ひ・・・・・・」

 

3人「「「勝負の」」」

 

3人「「「邪魔だ《なんだよ!!》

 

ルフィはぶん殴りで、ゾロは刀パンチ、ゼロはぶん殴りで二人を上空へ打ち上げる。



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第91話「ウイスキーピーク出航」

Mr.5とミス・バレンタインは壁まで吹っ飛ばされる。

 

ゼロ「ザコが・・・」

 

ゾロ「うざってェ!!!」

 

ルフィ「何だあいつら」

 

ビビ「・・・・・・」

 

ビビ「そんなバカな・・・!!なんて強さ!!信じられない・・・特に姿が変わったあの赤い鎧の奴は一体何なの!?体に傷一つついていないっておかしいわ!!」

 

ゼロ「では・・・」

 

ゾロ「決着(ケリ)つけるぞ」

 

ルフィ「おお」

 

ゾロは握り拳に力をこめ、ルフィも拳に力をこめ、ゼロも拳に力をこめる。

 

そして

 

ゼロ「はああ!!」

 

ゾロ「うらァアアア~~!!!」

 

ルフィ「あああ!!!」

 

と、そこで

 

ナミ「やめろっ!!」

 

ナミはルフィとゾロを殴り倒した。ゼロは除外であった。

 

ナミ「あんたらも そしてゼロあなたも何やってんのよ!? 一応あの()を守れたから良かったものの」

 

ナミはルフィとゾロを掴み、起こした。

 

ナミ「危うく10億ベリー逃すとこだったのよ!? わかってんの!?」

 

ゼロ「仕方なかった ルフィが変な誤解をするからな。」

 

ナミ「誤解・・・? ゼロはレプリロイドで、ある異名を持つくらいに防御力が異常な高さだから、私のパンチなんて効かないだろうけど」

 

ビビ「・・・あなた達・・・何の話を どうして私を助けてくれたの!?」

 

ルフィとゾロはまだ揉めていた。

 

ゼロ「ルフィ ゾロ もういい加減にしとけ・・・」

 

ナミ「そうね・・・・・・その話をしなきゃ・・・ちょっとね・・・私と契約しない?」

 

ビビ「契約?」

 

ナミ「あばれるなっ!!」

 

ナミはルフィとゾロを殴り倒す。

 

カルーは震える。

 

ゼロは電磁波球体に包まれ、瞬時に制服着用とデバイス装着中のララに戻った。

 

そして、ルフィは改めてララとゾロから聞かされ、

 

ルフィ「なっはっはっはっは」

 

ルフィ「なんだよゾロ ララ早く言えよ! おれはてっきり あのもてなし料理に好物がなかったから怒ってあいつらを斬ったり撃ったのかと思ったよ~~~っ!!」

 

ゾロ「てめェと一緒にすんな!!!」

 

ララ「私はあなたじゃないんですから!!」

 

ルフィ「まー気にすんなよ」

 

ナミ「そこうるさい!」

 

ナミ「っとまーーそんなとこ その報酬として10億ベリー頂きたいの。この3人の特に、このララの変身中の異常な強さは見たハズ・・・悪い話じゃないと思うけど」

 

ビビ「それはムリ!! 助けてくれたことにはお礼を言うわ ありがとう」

 

ナミ「なんで? 王女なんでしょ!? 10億ぐらい・・・」

 

ララ「ナミさん 王女の持つ金にも限界ってのがあるでしょ・・・」

 

ビビ「アラバスタという国を?」

 

ナミ「ううん 聞いた事もない」

 

ララ(ビビのお父様・ネフェルタリ・コブラ氏の治める国)

 

ビビ「”偉大なる航路(グランドライン)”有数の文明大国と称される 平和な国だった・・・昔はね・・・」

 

ナミ「昔は?」

 

ビビ「ここ数年 民衆の間に”革命”の動きが現れ始めたの 民衆は暴動をおこし国は今乱れてる」

 

ビビ「だけど ある日私の耳に飛び込んできた組織の名が”バロックワークス”」

 

ビビ「どうやら その集団の工作によって 民衆がそそのかされていることがわかった でもそれ以外の情報は一切が閉ざされていてその組織に手を出すこともできない」

 

ビビ「ーーーそこで小さい頃から何かと私の世話を焼いてくれているイガラムに頼んだの・・・」

 

ララ「あの巻き髪隊長さんか・・・」

 

ビビ「何とか その噂のしっぽだけでもつかんで このバロックワークスに潜入できないものかと・・・」

 

ビビ「そうすれば黒幕の正体とその目的が見えてくるはずだから」

 

ララ「結構覚悟決めてるんだ・・・」

 

ゾロ「ずいぶんと威勢のいい王女だな それで連中の目的は掴めたのか?」

 

ビビは首を横に振る。

 

ナミ「”理想国家”の建国・・・イガラムさんはそう言ってたけど あ・・・まさか」

 

ビビ「そう”理想国家”の建国なんて言ってるけど、そんなのは大嘘 真の狙いはアラバスタ王国の乗っ取りだった!!」

 

ビビ「早く国に帰って真意を伝え 国民の暴動を抑えなきゃB・W(バロックワークス)の思うツボになる」

 

ナミ「なるほど・・・そういうことか これでやっと話がつながった 内乱中ならお金もないか・・・」

 

ルフィ「おいその黒幕ってのは誰なんだ?」

 

ビビ「えっ!?ボ 社長(ボス)の正体!?それは聞かない方がいいわ!!」

 

ララ(この時は王下七武海の一人になっていたサー・クロコダイル。スナスナの実の砂人間)

 

ルフィ「お前知ってんだろ?」

 

ビビ「聞かないで それだけは言えない!!あなた達も命を狙われる事になる・・・」

 

ナミ「はは・・それはごめんだわ なんたって一国を乗っ取ろうなんて奴だもん きっととんでもなくヤバイ奴に決まってるわ。」

 

ビビ「ええそうよ いくらあなた達が強くても敵うわけないわ!あの王下七武海の一人・クロコダイルには!!」

 

ルフィ「誰だって?」

 

ビビはしまったと言わんばかりに口を抑えて、ナミは驚愕顔だった。

 

ゾロ「言ってんじゃねェか」

 

ララ「ええ 言っちゃいましたね・・・」

 

と、それを見ていた13日の金曜日(アンラッキーズ)の1匹と1羽、そして飛び立って行った。

 

ナミはビビを服を掴む。

 

ナミ「ちょっと何なの!!?今の鳥とラッコ!!!」

 

ビビ「ごめんなさい」

 

ルフィ「おい ゾロ ララ 七武海だってよ!!」

 

ゾロ「悪くねェな」

 

ララ「相手にとって不足はないかも・・・」(ドラゴンゴッドアーマーだけじゃなく、複数のオリジナルアーマーをパーツごとにプログラムしようっと 対能力者用とかにね。女神様に頼んで船の上にゲーム世界と同じアーマーパーツカプセルもアーマーパーツのプログラムの各パーツデザイン含んだデータ受信部が搭載ありで一台設置。カプセルの形状はX7か8のどちらかかな・・・)

 

ナミ「あんたが私たちに秘密を喋ったってこと報告に行ったんじゃないの!? どうなの!!?」

 

ナミはビビをガクガク揺らす。

 

ビビ「ほ・・・ほんとにごめんなさいっ!!!つい口が滑っちゃって」

 

ナミ「”つい”で済む問題か!!何で私達まで道連れにされなきゃなんないの!!!」

 

ナミは泣きじゃくる。

 

ナミ「”偉大なる航路(グランドライン)”に入った途端七武海に命を狙われるなんてあんまりよ!!」

 

ゾロ「早速会えるとは運がいいぜ」

 

ルフィ「どんな奴だろうなーーー」

 

ララ「ちょっとお目にかかってみたいかも・・・」

 

ナミ「黙れ そこ!!!」

 

ナミは行ってしまう。

 

ナミ「短い間でしたけどお世話になりました」

 

ルフィ「おい どこ行くんだナミ・・・」 

 

ナミ「顔はまだバレてないもん!!逃げる」

 

例のラッコがルフィ、ゾロ、ナミ、ララの絵を4枚見せた。

 

ナミ「わっ上手ーーー」

 

ナミは拍手するが、ラッコは鳥に乗って行ってしまう。

 

ナミ「これで逃げ場もないってわけね!!!」

 

ビビ「ご・・・ごめんなさい・・・」

 

ララ「あの鳥とラッコ・・・」

 

ルフィ「おもしれェなーあいつ」

 

ゾロ「そもそもどこへ逃げる気だったんだ」

 

ゾロ「・・・・・・とりあえずこれでおれ達は4人 B・W(バロックワークス)の抹殺リストに追加されちまったわけだ・・・」

 

ララ「フフっ・・・」

 

ルフイ「なんかぞくぞくするなー!!」

 

ナミは隅っこで体育座りでどんよりであった。

 

ビビ「わ・・・私の貯金50万ベリーくらいなら」

 

イガラム「ご安心なされいっ!!!」

 

ビビ「!?」

 

イガラムがビビの服で再び現れた。

 

イガラム「ダイ・・・オホッ!!マ~~~ママ~~~~~♪大丈夫!!! 私に策がある!!!」

 

ビビ「イガラム・・・・・・!!その恰好は!?」

 

ララ「隊長さん すっごい・・・同じ恰好。」

 

ルフィ「うはーっ おっさんウケるぞ それ絶対!!」

 

ナミ「もうっ・・・ばかばっかり」

 

イガラム「いいですか よく聞いて下さい B・W(バロックワークス)ネットワークにかかれば今すぐにでも追ってはやってきます ”Mr.5ペア”没落となれば それはなおのこと・・・!!!」

 

ビビ「1000人の追手が来るって事ね・・・」

 

ナミは数を聞いてビクっとした。

 

イガラム「参考までに言っておきますが今でこそ”七武海”である彼に賞金は懸かってませんが B・W(バロックワークス)社長(ボス) 海賊クロコダイルにかつて懸けられていた賞金額は”8千万ベリー”」

 

ララ「わお・・・8000万。」(まぁ覚えてるけどね・・・)

 

ゾロ「ほう・・・」

 

ナミ「8千万てアーロンの4倍(・・・・・・・)じゃない断んなさい!!」

 

イガラム「王女をアラバスタへ送り届ける件は・・・・・・」

 

ルフィ「王女を送ってく 何だそれ?」

 

ゾロ「話聞いてなかったのか」

 

ララ「彼女を地元へ送ってほしいって事です。」

 

ルフィ「あ そういう話だったのか いいぞ」

 

イガラム「では王女 アラバスタへの 『永久指針(エターナルポース)』を私に」

 

ビビはそのポーズを手渡す。

 

ナミ「『永久指針(エターナルポース)?』

 

イガラム「ん?ご存じないか」

 

イガラム「言ってみれば『記録指針(ログポース)』の永久保存版 『記録指針(ログポース)』が常に次の島 次の島へと船を導くのに対し」

 

イガラム「一度記憶させた島の磁力を決して忘れず たとえどこへ行こうとも永久にその島のみを指し続けるのが この『永久指針(エターナルポース)』 そしてこれは アラバスタの地の磁力を記憶したものです」

 

イガラム「いいですかビビ王女 私はこれからあなたになりすまし(・・・・・)さらに 彼ら4人分のダミー人形を連れ一直線にアラバスタへと舵を取ります B・W(バロックワークス)の追手が私に気をとられている隙に、あなたはこの方々の船に乗り通常航路でアラバスタへ」

 

イガラム「私も通った事はありませんが、確かこの島から『記録(ログ)』を2・3たどれば行き着くハズです。無事に・・・・・・祖国で会いましょう」

 

6人は海岸へ着く。

 

イガラム「では 王女をよろしくお願いします」

 

ララ「はい。」

 

ルフィ「おっさんそれ絶対ウケるって!!」

 

ゾロ「誰にだよ」

 

イガラム「では王女 過酷な旅になるかと思いますが 道中気を付けて」

 

ビビ「ええ あなたも」

 

両者は握手を交わした。

 

イガラムは船に乗り出航。

 

ルフィ「・・・・・・行っちまった 最後までおもろいおっさんだったなー」

 

ビビ「あれで結構頼りになるの」

 

しかし、海の向こう側が大爆発を起こし、炎上した。

 

5人「!!!?」

 

ゾロ「・・・・・・!!」

 

ナミ「そんな・・・」

 

ララ「隊長さん・・・」

 

ナミ「バカな・・・!!!もう追手が・・・!!?」

 

ビビは炎上の方を見ていた。

 

ルフィは振り返り、

 

ルフィ「立派だった!!!」

 

ゾロ「ナミ!!ログは」

 

ナミ「だ・・・大丈夫 もうたまってる」

 

ゾロ「そいつを連れて来い 船を出す!!」

 

ララ「ビビ・・・」

 

ナミ「ビビ!! 急いで 私達が見つかったら水の泡でしょ!!?」

 

ナミがビビの肩を掴むが、ビビは噛みしめていた。

 

ナミ「!」

 

ナミはビビを抱きしめる。

 

ナミ「大丈夫!!! あんたをちゃんと・・・送り届ける!!!」

 

ゾロ「おいルフィ ララ 二人を起こして来い 俺は船を出す」

 

ルフィ「うし 任せろ 行くぞララ!!」

 

ララ「はい!!」

 

ナミ「あいつらたった5人でね・・・!!”東の海(イーストブルー)”を救ったの!! ”B・W(バロックワークス)が何よ!?クロコダイルが何よ!? ”七武海”なんて目じゃないわ!!!」

 

ルフィとララは宴の現場にやってきて、

 

ルフィ「ララ ウソップをそのまま担ぐか、変身してから鼻を引っ張ってでも行くか、どうする?」

 

ララ「変身してから行きます。ゼロのパンチなら多分壁を壊せます。」

 

ララはデバイスで電磁波球体に包まれ、黒ゼロになる。

 

ルフィ「じゃあ 行くぞ!!」

 

ゼロ「ああ!!」

 

ゼロはKナックルに装備を変え、ウソップの鼻を掴む。

 

ウソップ「ん?」

 

ルフィ「おれはサンジだ!!」

 

ルフィはサンジの足を掴むと、

 

ルフィと黒ゼロ「「行くぞ!!」

 

黒ゼロはKナックルのパンチの威力で壁を破壊し、フットパーツ機能での連続ダッシュを繰り返す。

 

ウソップ「あでででデデデ!!!!おいゼロお前!!」

 

サンジ「何だ!!? いでェ何だ!!?何すんだてめェ ルフィ!!? おい!!!」

 

ルフィはサンジを引きずっていく。

 

ウソップ「ハナがモゲるゥ!!」

 

サンジ「はなせ!!コラ何事だ!!!」

 

ナミ「急いでビビ!!!」

 

ビビ「ええ!!カルーがいない!?」

 

 

炎上した海から乗り物に乗った人物が。

 

???「バカね おとりなんて」

 

ゾロは船の碇を引き上げた。

 

ルフィ「おーーい」

 

黒ゼロ「連れてきたぞ!」

 

ゾロ「おう乗れ!いつでも出せるぞ」

 

しかしウソップとサンジは伸びていた。

 

ルフィ「あれっ おいゼロ こいつらまた寝てるぞ」

 

黒ゼロ「引っ張ってきたからだろ。」

 

黒ゼロは電磁波球体に包まれ、制服着用のララに戻った。

 

ナミ「探してるヒマなんてないわよ!?」

 

ビビ「だけど ここに 置いてくわけには・・・」

 

ゾロ「おいどうした」

 

ナミ「カルガモがいないんだって!!口笛で来るハズなのに来ないのよ!!」

 

ゾロ「こいつか」

 

ゾロはそれを指す。

 

カルー「クエッ」

 

ナミとビビ「「そこかァ!!!!」」

 

ゾロ「俺より先に来てたぞ」

 

ビビも乗船し、帆を張る。

 

ルフィ「行くぞ!!」

 

ゾロ「おい!!」

 

ビビ「Mr.ブシドー」

 

ゾロ「一体どれくらいの追手が来てやがるんだ?」

 

ビビ「わからないB・W(バロックワークス)の社員は総勢2000人いてウイスキーピークの様な町が この付近にいくつかあると聞いてるけど・・・」

 

ナミ「まさか ほんとに2000人も!?」

 

ララ「私から見ればザコですが・・・」

 

ビビ(一体あのピンク髪の女の子は何者なの!? あの余裕そうな自信は何!?)

 

そしてウソップとサンジが起きて、

 

サンジ「おいっ何でだ!?」

 

ウソップ「何で もう船出してんだ!?」

 

ナミ「やっとお目覚めね・・・」

 

二人はギャーギャーわめく。

 

ゾロ「何にも知らねェくせによくもまぁ・・・」

 

ナミが一発食らわす。

 

ゾロ「おい あいつらに説明を・・・」

 

ナミ「もうしてきた」

 

ララ「早っ・・・」

 

ナミ「メンドくさいトコ省いたから」

 

二人は伸びた。

 

船はある程度進み、霧に突入する。

 

ナミ「もうすぐ朝ね・・・」

 

ルフィ「すげー霧が出てきた」

 

???「あー追手から逃げられてよかった」

 

ナミ「ホントよねー」

 

???「船を岩場にぶつけないように気をつけなきゃね」

 

ナミ「任せときなさい!!・・・って 今のルフィ?」

 

ルフィ「いや」

 

謎の女性が船の手すりに座っていた。

 

女性「いい船ね」

 

ゾロ「な!!!誰だ!!?」

 

女性「さっき そこで・・・Mr.8に会ったわよ? ミス・ウェンズデー・・・」

 

ビビ「あんたがイガラムを・・・!!!」

 

ルフィ「どうでもいいけど何でお前がおれ達の船にのってんだ!!」

 

ビビ「何で あんたがこんな所にいるの!!? ミス・オールサンデー!!!」

 

ララ「B・W(バロックワークス)の一員・・・?」(ロビン姉さま!!この時は組織の副社長だった・・・つい姉さまって呼びたくなるんだよね・・・)

 

ナミ「今度は何!?”Mr.何番”のパートナーなの!!?」

 

ビビ「Mr.0(ボス)のパートナーよ・・・!!!実際に社長(ボス)の正体知っていたのはこの女だけ だから私達は こいつを尾行することで・・・社長(ボス)の正体を知った・・・!!」

 

ミス・オールサンデー「正確に言えば・・・私が尾行させてあげたの(・・・・・・・・・)・・・」

 

ルフィ「何だ いいヤツじゃん」

 

ビビ「そんな事知ってたわよ!! そして私達が正体を知ったことを社長(ボス)に告げたのもあんたでしょ!!?」

 

ルフィ「何だ悪ィ奴だな!!」

 

ビビ「あんたの目的は一体何なの!!?」

 

ミス・オールサンデー「さァね・・・あなた達が真剣だったから・・・つい協力しちゃったのよ・・・」

 

ミス・オールサンデー「本気でB・W(バロックワークス)を敵に回して国を救おうとしてる王女様が・・・あまりにもバカバカしくてね・・・・・・!!!」

 

ララ(あぁ・・・ロビン姉さま そんな事言った事もあったか・・・・)

 

ビビ「・・・・・・ ナメンじゃないわよ!!!」

 

ゾロは刀を抜こうとし、ナミはタクトを構え、オールサンデーの両横からウソップとサンジがパチンコと銃を向ける。

 

ウソップ「おいサンジ・・・意味わかってやってんのか・・・・・・・!?」

 

サンジ「いや・・・何となく・・・愛しのミス・ウェンズデーの 身の危険かと・・・!」

 

ミス・オールサンデー「そういう物騒な物」

 

ミス・オールサンデー「私に向けないでくれる?」と同時にウソップのサンジの体が浮き、弾き飛ばされ、ゾロとナミも刀とタクトを叩き落される。

 

ナミ「まさか・・・」

 

ゾロ「悪魔の実か!!?」

 

ナミ「何の能力なの!?」

 

ララ「一体何!?」(ハナハナの実の力・・・この時は手が見えない程度の速さで、発動してたのね・・・)

 

サンジ「うおっよく見りゃキレーなお姉さんじゃねェかっ!!」

 

ミス・オールサンデー「フフフッ・・・そうアセらないでよ 私は別に何の指令も受けてないわ あなた達と戦う理由はない」

 

ルフィは帽子を外され、ミス・オールサンデーの手に渡る。

 

ララ「帽子!?」

 

ミス・オールサンデー「あなたが麦わらの船長ね モンキー・D・ルフィ」

 

ルフィ「あ!!」

 

ルフィ「お前 帽子返せ ケンカ売ってんじゃねェかコノヤロー!!!」

 

ウソップは船柱に隠れながら、

 

ウソップ「おれは お前を敵だと見切ったぞ出ていけコラァ!!!」

 

ミス・オールサンデー「それとピンク髪のあなただけど 着ている服は見た事ないわね・・・今は詮索しないわ。あと不運ね・・・B・W(バロックワークス)に命を狙われる王女を拾ったあなた達も こんな少数海賊に護衛される王女も・・・・・・!!」

 

ミス・オールサンデー「・・・そして何よりの不運は あなた達の”記録指針(ログポーズ)”が示す進路・・・!!!!」

 

ナミ「!」

 

ミス・オールサンデー「その先にある土地の名は ”リトルガーデン” あなた達はおそらく私達が手を下さなくても アラバスタへもたどり着けず全滅するわ」

 

ルフィ「するかアホーッ!!!帽子返せ!!!コノヤロー!!」

 

ウソップ「コノヤローがお前はーーーっ!!! アホーーッ」

 

ゾロ「ガキか・・・」

 

ミス・オールサンデー「虚勢をはるなんて誰にでもできるわ 困難を知ってつっこんで行くのもバカな話だと思わない?」

 

ミス・オールサンデーは帽子を弾いてルフィの頭にかぶせた。ついでにビビの所へある物を飛ばした。

 

ビビ「『永久指針(エターナルポース)』・・・・・・!?」

 

ミス・オールサンデー「それで困難を飛び越えられるわ その指針がしめすのはアラバスタの一つ手前の”何もない島” ウチの社員も知らない航路だから追手も来ない」

 

ナミ「なに?あいついい奴なの・・・・・・!?」

 

ビビ「な・・・何でこんな物を・・・・・・!!」

 

ゾロ「どうせ罠だろ・・・」

 

ミス・オールサンデー「どうかしら・・・」

 

ビビ(どうしよう・・・あんな奴からこんなもの受け取りたくない!!だけど・・・この船にのせてもらう以上安全な航路を思った方が・・・)

 

ルフィ「そんなのどっちだっていい・・・!!」

 

ルフィはビビからポースを奪い取り、握り潰してしまった。

 

ビビ「!!?」

 

ララ「あっ!?」

 

ルフィはナミに蹴り倒される。

 

ナミ「アホか お前ーーーーっ!!」

 

ナミ「せっかく楽に行ける航路教えてくれたんじゃないっ!! あの女がいい奴だったらどうすんのよーっ!!!」

 

ララ(ナミちゃん ちょっとだけは危険も承知で覚悟決めてみようよ・・・安全な航海ばかり考えるのは。)

 

ペケ(ナミ殿は安全な航海しか望まない。それくらい弱いと本人にも自覚はあるのですか?)

 

ララ(自覚はあるはずよ・・・)

 

ルフィ「この船の進路を お前が決めるなよ!!!」

 

ミス・オールサンデー「そう 残念・・・」

 

ナミ「もうっ!!」

 

ルフィ「あいつはちくわのおっさんを爆破したから嫌いだ!!」

 

ミス・オールサンデー「・・・私は威勢のいい奴はキライじゃないわ・・・ 生きてたらまた逢いましょう」

 

ルフィ「いや」

 

ミス・オールサンデーは船から飛び降り、巨大亀のような乗り物に乗った。

 

ミス・オールサンデー「行くわよパンチ」

 

ルフィ「うおおカメだ!!!」

 

ルフィ「でけーカメだな」

 

ビビ「あの女・・・!!いったい何考えてるのかさっぱり分からない」

 

ナミ「だったら考えるだけムダね!」

 

ゾロ「そういう奴(・・・・・)ならこの船にもいるからな」

 

ララ「まァそうですね・・・」

 

ウソップ「おい 状況説明しろォ!!!わけわかんねェよ!!」

 

サンジ「ミス・ウェンズデーもしかして仲間に!?」

 

ウソップ「おいジョーキョーを説明しろ!! うわっ!!ダチョウが乗ってるぞ!!!」

 

ウソップとサンジは説明を受ける。

 

サンジ「なるほどね・・・まだ俺にも活躍の場は残ってるわけだ 大丈夫!!この眠れる騎士が目覚めたからには君の安は保障する」

 

ウソップ「は~~~~~~っ寝てて良かった~~~~~~~~っ」

 

ララ「ウソップさん どんだけ強敵に対して根性というか勇気が出ないんですか?」

 

ウソップ「しょうがねェだろ!! 俺だって怖ェもんは怖ェんだよ!!」

 

サンジ「ナミさん ララちゃん ちょっとジェラシ?」

 

ナミ「別に」

 

ララ「私は・・・若干はあると言えばいいのかな・・・」

 

ララは少し赤面しつつ答える。

 

サンジ「おっ ララちゃんは若干あるのかな!」

 

ララ「聞かれたから正直に答えただけですよ・・・」

 

ペケ(ララ様・・・)

 

ウソップは2枚の手配書をビビに見せていた。

 

ウソップ「ララの懸賞金の額はマジであり得ない異常な金額だろ?」

 

ビビ「そこが不思議なの・・・20億3千万ベリーってどうして?」

 

ウソップ「それは後でララ本人に聞いてくれ。援護は任しときな!ちまたでも 手配書の3千万ベリーはおれの後頭部にもかかってんじゃねェかって噂でもちきりのだろうな」

 

ビビ「それに・・・ほんとにこの船にのってていのかしら・・・みんなに迷惑を・・・」

 

ナミ「なーに言ってんの」

 

ナミはビビの額を指でつつく。

 

ナミ「あんたのせいで顔は割れてんのよ!! メーワクかけたくなかったら初めからそうしてよ!!」

 

ビビ「う・・・・・・ごめんなさい」

 

ナミ「そうでしょ?ルフィ」

 

ルフィ「朝だーーーっ!!サンジ朝メシー!!」

 

ビビ「どうでもいいのかしら」

 

ミス・オールサンデー「見物ね ”リトルガーデン”」

 

リトルガーデンの森林には猛獣の姿があり、巨大足跡が。



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第92話「ララ達のちょっとした1日(前編)」

ウイスキーピークを出てからかなりの時間が経過し、

 

ビビが手すりにもたれかかり足元に高校のカバンを置き、イヤホン接続のタブレットを操作しているララに近づき、

 

ビビ「ねェ」

 

ララ「何でしょう?」

 

ビビ「あなたって一体何者なの?町でも姿が鎧姿に変わったと思ったら、声も話し方も男に変わるって訳がわからないの・・・」

 

ララ「話してもいいですけど、年齢聞いても?」

 

ビビ「私は16歳よ。」

 

ララ「私も16歳、ならあなたの事は呼び捨てとため口で。」

 

ビビ「私は呼び捨てとため口?」

 

ララ「同じ年なら基本の事だからね。ビビも私の事は呼び捨てでいいよ」

 

ララは左目でウインクする。

 

ビビ「・・・そう。」

 

ララ「それと私はこの世界のどこの海の生まれでも無いの。異世界からの転生者なんだ」

 

ビビ「イセカイ? テンセイって?」

 

ララ「転生っていうのは、人間 一度死んで生まれ変わるという概念。」

 

ビビ「生まれ変わるか・・・」

 

ララ「私はこの世界とは別世界の住人で、女子高生っていう学生で学校って学び舎で勉強していた身だったの。」

 

ビビ「ジョシコウセイ・・・ガッコウ・・・」

 

ララ「今着ている制服は下がスカートだけど、上はなんていうのか忘れちゃったな、別の高校の物だけど、私は生死の空間の管理者的存在の女神様の力で、この世界に転生してきたの。このスマホで女神様とは連絡はできるし、元の世界の事件の記事は更新されてくる。動画も視聴。この世界でも教わったりするけど、大体は独学とかでしょ?」

 

ビビ「まぁ ほとんどがそうね。」

 

ララ「そして町で変わった鎧姿の事だけど」

 

ビビ「それ!一体何なの?」

 

ララ「まず私が元いた世界にはテレビって映像を映す機械の存在があってね。」

 

ビビ「てれび?」

 

ララ「タブレットでの映像見せた方が早いわ。」

 

ビビ「たぶれっと・・・」

 

ビビは不思議そうにタブレットを見る。

 

ララ「ちなみに内部のバッテリーはスマホ同様で無限で永久に減らない・・・」

 

ララは動画サイトでのテレビの歴史映像を一部版で見せる。

 

ビビ「へェ・・・てれびって結構年代と共に、形も変わっていったんだ・・・」

 

ララ「開発メーカーごとに、リモコンだって形やボタン配置、機能も違うしね。そして鎧姿の件だけど、あるゲーム会社が最初「ロックマン」というゲーム作品を作ったの。」

 

ビビ「ロックマン?」

 

ララ「うん。あるロボット工学の天才とまで言われたお爺さんのトーマス・ライトさんが、家庭手伝い用ロボットとしてロックマンを作ったの、しかしかつては研究者仲間だったのに、世界征服を企むようになったドクターワイリーが各ステージにボスキャラとして6体の戦闘ロボットを放ったの。」

 

ビビ「そのワイリーって人物はどうして世界征服なんて考えを?」

 

ララ「ワイリーはロボット関連の勝負だとライト博士には1回も勝てなかったみたい!」

 

ビビ「1回も・・・」

 

ララ「ライト博士は平和の為にロボットを開発、対してワイリーは過激の為に開発しようとしてたので異端児扱いだった。ライト博士を倒して一番になるってしょうもない理由での自分で勝手な結論に至る。」

 

ビビ「ほんとにしょうがない自分勝手な結論ね。」

 

ララ「ワイリーは何度もロックマンに倒されて野望を阻止されてきた。そしてライト博士は死ぬ間際に、後継機の私達人間に近い思考能力「心」を持ち唯一悩む事ができるロボット「ロックマンエックス」を開発するの。それから100年近く研究所のカプセル内で封印されていた。ワイリーもエックスに対抗する為に自身の最高傑作である「ゼロ」を開発した。」

 

ビビ「最高傑作って言うのだから、相当な性能なのね。」

 

ララは左手首のデバイスを見せつつ、

 

ララ「うん 防御力が「赤き破壊神」という異名を持つほどの異常な高さに設計されてるし、このデバイスの力で町で変身していた赤い鎧姿がそのゼロなの。でもゲーム内での設定上のストーリーだからね。」

 

ビビ「異名が赤き破壊神・・・ 確かに設定上のストーリーあるのね。」

 

ララ「とにかくロックマンはヒットしてシリーズ化して、今度はエックスが登場を始めシリーズ化しながら、システムも進化していった」

 

ビビ「相当人気はあったゲームなのね・・・」

 

ララ「また 今度説明していこうと思うの、このタブレットでの映像付きでね。」

 

ビビ「うん その時はお願い。」

 

ララ「ついでに変身中の私は「下手をすれば世界観そのものを破壊しかねないチートに近い存在」なの。」

 

ビビ「何それ!?チート?」

 

ララ「チートってのは主に不正って意味で、自分が最初から能力的にあり得ない強さで逆に敵側から「反則」「化け物」「来るな」とか言われ、敵が哀れに見えて、「つまんない」と言ってしまうくらいなの。」

 

ルフィ達がカルーで騒いでいた。

 

ナミ「うっさいわ!! 少しは焦らんか!!」

 

ナミが手すりを叩いた。

 

ルフィ達はカルーを捕まえて止まった。

 

ルフィ「なーにを焦るんだよ・・・」

 

サンジ「ああ 怒ったナミさんも素敵だ!!」

 

ナミ「ったく・・・」

 

ビビ「でも不思議ね・・・彼が3000万ベリーはまだ分かるとして、ララの20億3000万って初頭からのあり得ない異常な金額はどういう事なの? 二人とも凶悪な人物には見えないのよ・・・」

 

ララ「私の場合、崩壊したアーロンパークでネズミ大佐に言った「チート」が原因と、もう一つはナミさんがネズミ大佐をタクトでぶっ飛ばしたんでちょっとした逆恨みだと思うよ きっと。半分ウソだし」

 

ビビ「じゃあ まさか!?」

 

ララ「うん 本部への報告の際にチートの事と「イレギュラーハンター」の事、単純な逆恨みとして凶悪って言ったんだよ。本部はそれを真に受けちゃったんだね・・・」

 

ビビ「イ、イレギュラーハンター?」

 

ララ「この事もおいおい言わなきゃね・・・」

 

ナミ「まあ 想像できないかもね、あいつとララが倒した奴らの顔ぶれなんて」

 

ナミ「東の海(イーストブルー)制覇に手をかけていた魚人アーロン、海賊艦隊提督 首領(ドン)・クリーク、公には知られてないけど狡猾な海賊キャプテン・クロ、」

 

ゾロ「まだいるぜ」 

 

ナミとビビ「「へ?」」

 

ゾロ「でっかい斧手を振り回す海軍野郎」

 

ナミ「ああ 斧手のモーガン。」

 

ビビ「斧手のモーガン 聞いた事があるわ。東の海(イーストブルー)で圧倒的支配力で恐れられられていた海軍大佐。あんな奴も倒したの?」

 

ゾロ「ああ!確か あの時俺たちが海兵達にやられる直前にララがゼロになって、乱入する形で海兵共の刀を受け止めたんだ。」

 

ビビ「そうなの!?」

 

ララ「うん 私は基地の所へ転生してきたの 上の基地が騒がしいからね。でも転生直前に女神様からちょっとだけ情報は聞いていたので何とか行けたの。」(本当は物語知識が記憶に大体残ってるから、対応出来ただけ。)

 

ペケ(ララ様 さすがです・・・)

 

ルフィ「ララ そうだったのか・・・それにしても斧手のおっさんか、じゃあ斧手のおっさんのとこにいたあいつどうしてっかな?まだ基地にいんのかな・・・」

 

ナミ「あいつって?」

 

ララ「コビーって男の子なんですけどね」

 

ルフィ「ああ 俺の友達だ!」



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第93話「ララ達のちょっとした1日(後編)」

ルフィ「あいつは海軍町長になるっつってたからな!」

 

ゾロ「町長じゃなく将校だろ!?海軍将校!!」

 

ララ「そう言ってましたね!」

 

ルフィ「そう それ!!」

 

ララ(リトルガーデンに上陸したら、ライドアーマーやライドチェイサーって乗ってみたいな・・・ライドアーマーは上陸してから女神に連絡すれば、X3に出てきた搭乗装置って転送してくれるかも。X1~8まで自由選択で。水中専用のフロッグは不要ね。)「きっと彼も頑張ってますよ」

 

ルフィ「だといいけどな・・・」

 

ララ「そうだ!皆さん あの扉の向こうへ行ってみますか?」

 

ルフィ「ララが入ってたって言う扉の向こうか?」

 

ララ「はい!」

 

ナミ「私は選ばれてないから入れないんでしょ?」

 

ララ「そう思って言いましたが、ある条件を守ってくれるなら入ってもいいですよ。」

 

ナミ「条件?」

 

ララ「「お宝の山」と誤認とか勘違いを起こさない事です。」

 

ビビ「扉・・・」

 

ナミ「誤認や勘違いを起こさない・・・ならその条件を守るから入らせてくれる?」

 

ララ「はい!」

 

サンジ「それじゃ行ってみっか。」

 

ルフィ「よーし行くか!」

 

ウソップ「おれもな。」

 

ゾロ「一応俺も行くか。」

 

ララ「ビビもね?」

 

ビビ「うん。カルーは?」

 

ララ「カルーはダチョウだし、入らなくてもいいよ。」

 

ララはタブレットとカバンを持ち、その扉へ行き、ルフィ達もララの後ろへ待機する。

 

そして扉の画面に手のひらを添え、静脈システムが認証を起こして、ロックの赤が黄緑に変わる。

 

ララ「ロック解除です。」

 

ナミ「鍵の解除方法が明らかに海賊時代の物じゃないわ・・・」

 

ララ「はい。元いた世界でのもうちょっと近未来に導入されるかもしれない技術です。静脈認証システムと言います。」

 

サンジ「静脈認証システム・・・」

 

ルフィ「うーん よくわかんねーけどすげーのか・・・」

 

ウソップ「ララが説明しただろ? 俺から見てもすげェと思うぞ・・・」

 

ララ「登録した私だけがロックを解除できるので。」

 

ゾロ「ほう。」

 

ビビ「じゃあ入ってみよう。」

 

ララ「中に入ったら、皆さん 靴は脱いでくださいね。」

 

サンジ「あ、ああ。」

 

ララ「では」

 

ララは扉の取っ手に手をかけ、扉を開けると、中は完全に異空間のように広がっている。

 

ナミ「うわっ!?」

 

サンジ「すげェ・・・」

 

ルフィ「うほほーー」

 

ウソップ「何だ こりゃ!?」

 

ララ「驚くのは入ってからにしてください。どうぞ」

 

ララが先に入っていき、靴を脱ぐ。

 

ルフィ「お邪魔しまーす。」

 

ルフィの後に皆続いていく。

 

ララが横のボタンで天井の明かりをつける。

 

ナミ「あっ ちょっと明るくなったわ!」

 

ビビ「ララ どーなってるの!? この広さ!?」

 

ララ「扉を閉めれば、外とは遮断され時間の流れが異なります。」

 

ウソップ「この広さはどーなってんだ!?」

 

ララ「広さは現代日本のマンションレベルです、って言っても分かんないですよね。」

 

ウソップ「まんしょん?」

 

ララ「設備もマンションレベルです。異空間、4次元空間とも言えるのかな・・・扉が取り付けられた船内には何の影響もありませんよ。だからウソップさん ご安心を」

 

ウソップ「そうか・・・ならいいか!」

 

ララ「私がお見せしたい部屋は、視聴覚室なんです。」

 

ララは右側の扉に行き、扉を開くとアイリスと共に見たでかめの液晶テレビ 50~60インチが。

 

メンバーも入り、特にテレビの存在を見たゾロは、

 

ゾロ「あっ てれびって奴だろ? あれ・・・」

 

ララ「そうです。横の棚にはジャンルごとの映画作品DVDのパッケージが多いのと、これまでレコーダーでダビングしてきたアニメ作品ですね。」

 

ナミ「エイガ? アニメ?」

 

ララ「私がナミさんにお宝の山と誤認か勘違いを起こさないでって言ったのは、これを大量に商人とかに買い取られたくないからです。」

 

ウソップ「確かにこんなの見たらナミの奴、絶対お宝の山と間違えるぜ・・・」

 

ゾロ「ああ 絶対あり得るぜ・・・だからここに来る前に特にナミには注意したのか。」

 

ナミ「いくらお金好きな私でも、さすがに仲間の物を売ったりしないわよ。」

 

ララ「ならいいです。って言うかナミさんってお金好きを超えた病気レベルで「依存」ですよね・・・名付けて「お金依存症」・・・かな?」

 

ウソップ「うんうん そう言えなくもない」

 

ゾロ「確かに、病気レベルっつうか「依存」だぜ。」

 

ビビ「ララ 机の上に板状の物があるけど。」

 

ララ「それはノートPCって奴でね。」

 

ララは机の椅子に座って、PCを開き電源を入れて、有線マウスを掴む。

 

画面が明るく光り、

 

サンジ「ララちゃん 一体何を?」

 

ララ「まあ 見ててください。ちょっとネットを開きますか。」

 

ララはネットを開き、ある程度情報を知った。

 

ララ「なるほどね・・・」

 

ルフィ「なんか分かったのか?」

 

ララ「元の世界での各国の事件や芸能関係の事とかで、バンドの解散や芸人や俳優、声の男優女優の結婚やまたは離婚など、でも殺人や交通事故による重傷者や死者も出たり。」

 

ウソップ「ばんど・・・。」

 

ララ「棚の映画作品を2・3作品くらいは観てみます? ビジョンの下のブルーレイレコーダーで。リモコンありです 劇場の目の前でやる舞台とは迫力が違いますよ。CGっていう映像技術を使った豊富なのが多いので。」

 

ビビ「ラライチオシの作品とかあるの?」

 

ララ「自然災害含むアクションやスパイ、SF、ファンタジー、コメディ・二つのジャンルの合体作品など多数だけど。」

 

ゾロ「刀を使った奴とかあるか?」

 

ララ「あるはずですけど、なかったらごめんなさい。」

 

ゾロ「いや 無理はしなくていい。」

 

ララ「問題は皆さんがパッケージの文字と映像での音声の翻訳、字幕の理解ですけど」

 

ウソップ「それは問題ねェだろ。」

 

サンジ「そうそう 海軍にも肩の部分に雑用と書かれた奴らもいるしな。」

 

ビビ「たぶん 大丈夫。」

 

ララ「良かった。途中で休憩挟んで、キッチンも完備してるのでサンジさん 一緒に来て頂けますか?」

 

サンジ「おお キッチンも完備してるんだね!?」

 

ララ「はい。トイレもです。この海賊時代には無いドリンクがあります。配膳お手伝いしますね 1作品目は笑いありのコメディにして、途中休憩で、2作品目は自然災害の名作を。とりあえず皆さん座ってくれます?」

 

ルフィ「おう。」

 

ルフィ達は座り、ララはコメディ作品を持ってくる。

 

ララはまずテレビとレコーダーの電源を入れ、入力切換でHDDにし、ディスクをレコーダーで再生させ、最初メニューから予告集を数分、それから音声を日本語、字幕を日本語にして再生。

 

そしてパッケージの裏の本編時間が経過し、

 

ララ「どうでした?」

 

ビビ「結構良かったと思う。」

 

ルフィ「おもしれェなー」

 

ナミ「まっ 良かったと思う」

 

サンジ「よかったぜ ララちゃん。」

 

ゾロ「いいんじゃねェか。」

 

ウソップ「このキャプテン・ウソップもいい評価出しとくぜ!」

 

ララ「はい!それじゃちょっと休憩して、サンジさん キッチン行きましょうか?」

 

サンジ「おう そうだ!」

 

二人はキッチンへ向かい、そしてキッチンの最新設備を見たサンジは、

 

サンジ「すげェーー。船内のキッチンとはレベルが違い過ぎるぜ!」」

 

扉の中の最新設備と船内の普通設備では、技術レベルに差があったのだ。

 

ララ「ちなみ電気エネルギーは女神様効果で永久供給なんです。ガスコンロや水道も問題なく使えるハズです。冷蔵庫開きますね。タッチパネル画面が四角形で上ドアに取り付けられていてちょっと未来を感じさせるな・・・」

 

 

 

ララは冷蔵庫を開くと、各種ジュースや乳製品などの紙パックに小型と大型のペットポトルが。それに多めのみかんが袋に入ったまま入っていた。

 

サンジ「へェ・・・。これは何なんだい?」

 

サンジは中身が入ったペットポトルを手に取る。

 

ララ「それはペットボトルと言って、プラスチックって素材です。」

 

サンジ「ぷらすちっく・・・?」

 

ララ「海賊時代には素材はありませんか?」

 

サンジ「残念ながらねェんだよね・・・酒は置いてないんだな?」

 

ララ「置いてないです。この異空間内では酒類は禁止です、私は未成年ですから。ルフィさん みかん食べたがってたので、数個は持っていこうっと。ナミさんのは食べさせてもらえないので、私のは喜ぶでしょうね。お菓子とかは・・・」

 

ララはお菓子棚を調べると、ふ菓子やポテチ、各クッキー類などが多数入ってた。お盆を用意し、お盆の上に人数分のガラスコップとりんごとオレンジジュース、お茶の紙パックを乗せる。

 

ララ「サンジさん みかんの袋とふ菓子の二袋お願いします!」

 

ララは冷蔵庫のドアを閉める。

 

サンジ「よし 行こう!」

 

二人は皆の元へ戻る。

 

すると、ルフィ達は映画DVDの棚で作品を漁りつつ、雑談していた。

 

ララ「皆さん ちょっと待たせましたね。」

 

ルフィ「おう ララ!」

 

ララ「ルフィさん みかん持って来たんですけどどうです?」

 

ルフィ「みかんだって!?」

 

ナミ「まさか私のみかん採ってきたんじゃないでしょうね!?」

 

ララ「違いますよ。冷蔵庫の中にあったみかんなんです。女神様効果ですよきっと・・・」

 

サンジ「ほらよ。」

 

サンジは一度ふ菓子を床に置き、袋からみかんを数個取って放り投げると、ルフィはキャッチした。

 

ルフィ「あんがとーー!!」

 

ララ「あとはお菓子とジュースとお茶です!」

 

サンジが手に持ったふ菓子袋を二つ見せる。

 

ゾロ「おい 酒はねェのかよ?おれ達はもうガキじゃねェだろ!?」

 

ララ「この異空間内ではお酒は禁止です。」

 

サンジ「キッチンには酒なんて1瓶も置いてなかったぜ。ララちゃんが16歳だから、女神様の気遣いで酒類は置かなかったんだろうよ・・・」

 

ララ「それに成人を迎えても、お酒は飲みません。たとえ酒場とかで店主や他のお客から「いい大人が酒も飲めないのか?」とバカにされようが、この一言で済ませるんです。「お酒は嫌いだから飲まないだけ。別に酒が飲めない事が恥ずかしい事でもないのに」ってね・・・」

 

ゾロ「嫌いだから飲まねェだけ・・・」

 

ナミ「ほんとに一言で済ませようとしたわ・・・」

 

ララは座りながらも、お盆を床に置いた。

 

ウソップ「サンジがもう片手に持ってるのって?」

 

サンジ「ああ ふ菓子って奴らしいぜ。」

 

ビビ「ふ菓子?」

 

ララ「私のいた世界で売られている甘いお菓子で、材料に小麦粉やハチミツを使ってるの。」

 

ナミ「甘いお菓子・・・」

 

ルフィ「うめェんだな?」

 

ララ「はい。7人いますし、一袋10本入りなので一人2本ですね。」

 

ルフィ「俺は2本ってわけか!?もっと食いてェぞ!?」

 

ララ「うーーん キッチン行けば、多めにあると思いますけど、一緒に行きます?」

 

ルフィ「行く!」

 

ルフィは目を光らせる。

 

ララ「じゃあ 行きましょう。」

 

ルフィ「おう!!」

 

ルフィは立ち上がり、ララについていく。

 

ララ「皆さんは先に食べてて下さい。紙パックの開け方は分かりますか?」

 

ビビ「それなら私がやるから行ってきて。」

 

サンジ「ララちゃん たまにあのキッチン使ってもいいのかな?」

 

ララ「そうですね。」

 

こうしてこの超空間内でララ達は満喫し、扉から出て一日が過ぎていった。



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第94話「太古の島!リトルガーデン」

ルフィ「なァ!!雪はまた降らねェのかなー!!」

 

ビビ「降らないこともないけど 1本目のあの海(・・・)は特別なのよ リヴァースマウンテンから出る7本の磁力が全てを狂わせていたから」

 

ビビ「ーーーーだからって気を抜かないことね 1本目の航海ほど荒れ狂うことはまれだけど 普通の海よりもはるかに困難であるこよには違いない 決して この海をナメないことそれが鉄則!!!」

 

ララ「ビビって それなりに知識あるんだね・・・」

 

ビビ「まあね。」

 

すると、超巨大なイルカが出現。

 

ルフィ「逃げろーーっ!!」

 

ゾロ達「「「ほいきたキャプテン!!」」」」

 

ルフィ「ララも手伝い頼むぜ!!」

 

ララ「はーーい!」

 

船は逃げ切り、ナミは指針(ポース)を確認。

 

ナミ「間違いない!!サボテン島と引き合ってる私達の次の目的地は あの島よ!!」

 

ルフィ「あれかァ~~~~~~~~~っ!!! ”偉大なる航路(グランドライン)”2つ目の島だァ~~~~~っ!!!」

 

ビビ「注意は必要よ。ミス・オールサンデーの言っていた事が気になるわ」

 

ウソップ「怪物でも出るってのか!?」

 

ビビ「さァわからない」

 

サンジ「食料は大体確保しとくか・・・ララちゃんのあの扉の中のキッチンにもあるだろうが なるべくな。」

 

船はまるでアマゾン川らしき場所を進む。

 

ララ「そこら中木が生い茂ってます・・・」

 

ウソップ「ああ まるで秘境の地だぜ・・・生い茂るジャングルだ」

 

ナミ「ここが”リトルガーデン”・・・・・・!!」

 

サンジ「ーーーそんなかわいらしい名前の土地には見えねェぜ?」

 

ゾロ「どの辺がリトルなんだ・・・・・・!?」

 

ナミ「・・・・・・だいたい見てよ!! こんな植物・・・私 図鑑でも見た事ないわ」

 

すると、どっからか生物の断末魔のような声が。

 

ナミ「きゃあ!!」

 

ララも突然の断末魔のような声にびっくり。

 

ナミ「何!!?今のっ!!」

 

ララ「ついでに私も今のはびっくりしました。雷の音までとは行きませんけど」

 

サンジ「ナミさん かわいい・・・ララちゃんもだけどね」

 

サンジ「ただの鳥みたいだよ ここは密林(ジャングル)

 

ルフィ「ありゃ・・・トカゲか・・・?」

 

そして、またバカでかい音が。

 

ララ「今度はでかい!!」

 

ナミ「ちょっと・・・これがジャングルから聞こえてくる音なの!!?」

 

ウソップ「まるで火山でも噴火したような音だぜ 今のはっ!!?」

 

向こう側の茂みから、大型の虎が現れ、

 

ナミ「虎・・・!!?」

 

大型虎は血まみれで倒れる。

 

ナミ「・・・・・・・・・!!?」

 

ナミ「普通じゃないわっ!!絶対 普通じゃない!! 何で”密林(ジャングル)の王者”の虎が血まみれで倒れるの!!?」

 

ウソップ「こ・・・この島には上陸しないことに決定っ!!」

 

ララ(それじゃーナミちゃんがこの島でバロックワークスの奴らとバトル後にケスチアの病にかかってくれなくなってしまい、冬島のドラム王国のチョッパーと出会う事ができないの!!)

 

ナミ「・・・船の上で”記録(ログ)”がたまるのを静かに待って・・・!!一刻も早くこの島を出ましょ・・・!!  は・・・早くアラバスタへ行かなきゃね」

 

するとルフィは、

 

ルフィ「サンジ!!弁当っ!!」

 

サンジ「弁当ォっ!?」

 

ルフィ「ああ!!『海賊弁当』!!!」

 

ルフィ「冒険の匂いがするっ!!」

 

ナミ「ちょ・・・ちょっと待ってよあんた!!! どこいくつもり!?」

 

ルフィ「冒険 しししし!!来るか?」

 

ナミは超泣き顔だった。

 

ナミ(だめだ止まらない!!イキイキしすぎ!!!)

 

ルフィ「サンジ弁当ーっ!!」

 

サンジ「わかったよ ちょっと待ってろ」

 

ビビ「・・・・・・ねえ!!私も一緒に行っていい!?」

 

ルフィ「おう来い来い」

 

ララ「私も行こうっと!」

 

ルフィ「ララもか?」

 

ナミ「ビビも!?ララも!?」

 

ビビ「ええ・・・・・・じっとしてたらいろいろ考えちゃいそうだし ”記録(ログ)が貯まるまで気晴らしに!!」

 

ララ「私は個人で別に行動するんで 元の世界では田舎町に生まれた身ですが、食糧確保の狩り的な事はやった事ないのでやってみようと。」

 

ビビ「ララは変身中は強い方だから、問題ないでしょ。私はカルーがいるしね」

 

カルーはすっごい驚愕顔に。

 

ララ「カルー すっごい驚愕顔になってる。」

 

ナミ「うん それも言葉にならないくらいにね・・・」

 

サンジ「じゃあビビちゃんとララちゃんに愛情弁当を」

 

ララ「はい!」

 

ビビ「カルーにドリンクもお願いできる?」

 

ララ「でも行く前に、あのドアに入ってと。」

 

ララは一度ドアのカギを認証で外し、中に入って、レコーダーの録画番組で不要な部分は選択消去で消して、録画量を増やす。

 

ララ「後で観たいのは若干あるけど、お預けね。カバンはとりあえず持っていこう。」

 

ペケ「ララ様 島の内部にはご注意を。猛毒の生物なども生息しているのでしょう?」

 

ララ「獰猛な陸上動物だったり、毒を持った危険な昆虫系だろうけど、この島は恐竜が生息しているのが一番の特徴なんだよね・・・島に入ったら女神様に頼んでライドアーマーの搭乗装置を傍に転送してもらうの。ライドアーマー内は頭部は見えるが安全だろうし。」

 

ララは準備が出来たので、ドアを開けて外へ出た。

 

ララ「ナミさん ウソップさん ゾロさんとサンジさんは?」

 

ウソップ「ルフィ達が行った後に、ゾロが散歩に行こうとしたんだけど、食糧狩りの事でサンジと喧嘩で狩り勝負する事になってよ・・・・」

 

ララ(ああ そういえばそんな展開をやってたっけ・・・)「では私も狩りに行ってますか。ドアのカギを閉めてと」

 

ララは閉じたドアの画面に手を添えて、認証し黄緑から赤へ変わり、ロックした。

 

ナミ「それと・・・これサンジくんが用意したララの弁当だって。」

 

ララ「すいません。」

 

ララは弁当を受け取り、カバンに入れて飛び込む前に、デバイスで黒ゼロになりダッシュジャンプで島に上陸。

 

黒ゼロ「では行って来るぞ!」

 

黒ゼロは肩の基本武器である光のビーム剣・ゼットセイバーを抜いて構え、ジャンプもしつつダッシュ移動で行ってしまった。

 

ナミ「ゼロは凄すぎるわ・・・」

 

ウソップ「仕方ねェよ・・・あいつだけはメンバー中唯一チートに近い力を持った存在だしな・・・変身中は悪を含むほとんどの敵がイレギュラーという犯罪者ロボット扱いで、ザコ認識なんだろうな・・・」

 

二人は未だに涙目だった。

 

そして互いに体育座りのウソップとナミは、

 

ナミとウソップ「「は」」

 

ウソップ「たよりね~~~~~」

 

ナミ「それは私のセリフよ!!!」

 

ナミ「ん~~~~~~・・・でも ちょっと待って・・・」

 

ナミは船内に行き、本棚を漁る。

 

ナミ「これじゃない これじゃない」

 

ウソップ「おい一体どうしたんだよ!?」

 

ナミ「最近 本で読んだ記憶があんのよ!!」

 

ウソップ「読んだって何をだよ!?」

 

ナミ「”リトルガーデン” あもう ド忘れしちゃった」

 

サンジはご対面して、蹴りで一体仕留めた。

 

ゾロは3本角のある生物と対面。

 

ゾロ「なんだこりゃ・・・食えるのか!?」

 

 

 

ルフィはある生物を発見して掴む。

 

ルフィ「ほらっ!!見ろよこれっ!!」

 

ビビ「!」

 

ルフィ「イカみたいな貝がいるぞ イカガイ!!」

 

ビビは本人の元へ来る。

 

ビビ「ーーーーーーこれって・・・ アンモナイトによく似てる・・・」

 

ルフィ「イカガイだろ」

 

しかし突然、ズシンズシンとでっかい音が。

 

ルフィ「何で陸に”海王類”がいるんだ!?」

 

ビビ「恐竜っ!!!!」

 

ルフィ「恐竜っ!!!」

 

ビビ「じゃあ・・・ここは太古の島・・・!!」

 

ルフィ「ん?」

 

ビビ「恐竜達の時代が(・・・) ここに閉じ込められているのよ」

 

ビビ「・・・”偉大なる航路(グランドライン)”にある島々は その海の航海の困難さゆえに 島と島との交流もなくそれぞれが独自の文明を築き上げているの」

 

ビビ「飛び抜けて発達した文明を持った島もあれば・・・!!何千年も何万年もの間何の進歩もとげずにその姿を残す島だってある!!・・・”偉大なる航路(グランドライン)”のデタラメな気候がそれを可能にするのよ」

 

ビビ「だから・・・!!この島(・・・)は まさに恐竜達の時代 そのものなんだわ・・・・!!」

 

ルフィは両腕伸ばして、飛びついた。

 

ビビ「飛びつくな!!」

 

黒ゼロは電磁波球体に包まれ、一度ララに戻りスマホで女神様に連絡。

 

ララ「女神様 X3に登場したライドアーマーの転送装置って転送出来ますか?X1から8までのライドアーマーに自由に選べる事で乗ってみたいんです。」

 

女神《はい》

 

ララの近くにX3に登場したライドアーマー転送装置が出現。

 

ララ「出てきた! それじゃ今後は脳で念じるだけで装置が出現と消滅という能力をお願いします。ライドアーマー自体も念じるだけで消滅って事で。」

 

女神《いいですよ。》

 

女神は錫杖を振ると、ララが光り出し新能力が追加される。

 

女神《これで追加されたはずです、念じて実験してみてください。》

 

ララ「はい。(装置 一度消えて・・・)」

 

ララが念じると、転送装置が消滅。

 

ララ「念じるだけで消えました。脳で念じるだけで傍に転送装置の出現と消滅するという新能力も問題ないですね・・・」

 

女神《これでよろしいですか?》

 

ララ「はい。それではまた・・・」

 

ララはスマホの通話を切った。

 

そしてナミは、

 

ナミ「ウソップ!!ウソップ!!」

 

ウソップ「何だ どうした 本は見つかったのか?」

 

ナミ「大変よ!!この島には・・・」

 

ウソップ「この・・・島には・・・?」

 

すると、謎の巨大な存在が近づいてきて、ナミとウソップは悲鳴を上げる。

 

サンジ「何だ・・・・・・!?今ナミさんがおれを呼んだ気が・・・」

 

別の場所の念じて出現させた転送装置に乗ろうと変身しようとしたララも、

 

ペケ「ララ様 何だか悲鳴らしき声が!?」

 

ララ「ここも大体覚えてる・・・ナミちゃんとウソップくん 1人の巨人に会ったんだわ・・・ルフィくんとビビも間もなく会う事にある。」

 

ペケ「ララ様 ルフィ殿達と共に居る時はここは異世界として、表向きは知らない演技をしているのでしょ? あなたにとっては本当は結末は大体覚えてる物語世界ですが。」

 

ララ「そう。」



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第95話「でっかい決闘!ドリーとブロギー」

ナミとウソップの前に現れたのは、1人の巨人だった。

 

巨人「酒を持っているかと聞いたんだ」

 

ナミ「す・・・!!少しなら・・・」

 

巨人「そうか もってるか」

 

巨人は笑顔で言うが、

 

巨人「ぬあう!!!」

 

ナミとウソップ「「ギャーーーーーーーーーっ!!!」」

 

巨人の腰辺りに一匹の恐竜が噛みついていた。

 

ウソップ「キョ・・・」

 

ナミ「恐竜・・・?」

 

巨人は持っていたオノで首を斬り裂いた。

 

ナミとウソップは悲鳴を上げる。

 

ブロギー「我こそが!!!エルバフ最強の戦士!!!! ブロギーだ!!!ガバババババ!!!」

 

ブロギー「肉も取れた!! もてなすぞ客人よ!!」

 

ナミとウソップは倒れる。

 

ウソップ(し・・・死んだフリ)

 

ナミ(・・・・・・死んだフリ)

 

 

 

ルフィはというと、

 

ルフィ「うっほーーーっ!!」

 

ルフィ「いい眺めだなーっ」

 

ルフィはブラキオサウルスらしき恐竜の頭に立っていた。

 

ルフィ「ここで弁当食いてえなー 火山があるのかーっ!! なーんかでっけェ穴ポコもあるぞ!!」

 

ビビ「危ないったら!!大人しくても恐竜よ!!」

 

ルフィ「大丈夫だよ こいつ さっきから草ばっかり食ってるし 俺の事気づいてねェときっと それよりあっちにでっけェ穴ポコあんだよ」

 

しかし恐竜が弾き、ルフィが口に入ってしまった。

 

ビビ「食べられてんじゃないのよーーーーっ!!!」

 

だが突然恐竜が首を斬られた。

 

ビビとカルーはびっくりする。

 

ルフィも出てきた。

 

ルフィ「お」

 

ルフィは右手にバカでかい剣を持つ、謎の巨人の左手に落ちた。

 

???「ゲギャギャギャギャギャギャギャ!!! 活きのいい人間だな!!! 久しぶりの客人だ!!!」

 

ルフィ「うっは~~~~~っ!!!でっけェなーっ!!人間か!?」

 

ドリー「ゲギャギャギャギャ 我こそがエルバフ最強の戦士!!ドリーだ!!!」

 

ビビは若干腰が抜けて座り込み、カルーは気絶。

 

ビビ「・・・・・・!! きょ・・・ 巨人・・・!!」

 

ビビ「・・・初めて見た・・・ 噂には聞いていたけど・・・」

 

ドリー「お前達(・・・) うちへ招待しようっ!!」

 

ビビ「う・・・・・・!! み・・・・・・見つかってた」

 

 

別の場所では、転送装置でX3登場のライドアーマー「ホーク」に搭乗したノーマル・エックスは一体の恐竜と出くわし、

 

ノーマル・エックス「やっぱり出現してきたな・・・。」

 

ペケ「エックス様 とりあえず倒して、船にお持ち帰りでしょう?」

 

ノーマル・エックス「ああ そうだな」

 

 

一方 巨人 ブロギーの家

 

ブロギー「ガバババババ!!!」

 

ウソップとナミの目の前で恐竜の骨付き肉を焼いている巨人のブロギー。

 

ブロギー「さァ焼けたぞ食え!!!」

 

ナミ「しょ・・・ 食欲がありません」

 

ウソップとナミはコソコソ話す。

 

ウソップ(おい・・・見ろ 人の骨だ・・・・・)

 

ナミ(わかってるわよォ・・・・・・!!)

 

ブロギー「遠慮などするな!!うまいぞ 恐竜の肉は!!!」

 

ウソップとナミは閉じた目での泣き顔で、

 

ウソップとナミ「「食べたくありません」」

 

ウソップ(おれ達も食われるみてェだな・・・・・・)

 

ナミ(そうね 少しでも太らせて久しぶりの人間を食べようって巨人まるだしね・・・・・・)

 

ウソップ(若いのにな・・・おれら)

 

ナミ(食べ時なのかもね・・・・・・)

 

ナミ「ブロギーさん・・・・・・一つ・・・質問してもよろしいですか・・・?」

 

ブロギーは焼いた骨付き肉を食べる。

 

ブロギー「ん?どうした娘っ」

 

ナミ「こ・・・この島の”記録(ログ)”は・・・どのくらいでたまるんでしょうか・・・!?」

 

ブロギー「1年だ」

 

二人はショックで倒れる。

 

ブロギー「まァゆっくりしていけ!! ガバババババ」

 

 

巨人 ドリーの家 

 

ドリー「ゲギャギャギャギャギャ!!」

 

ルフィ「だっっっはっはっはっはっは!!」

 

ルフィは恐竜の巨大な骨付き肉を食べていた。

 

ルフィ「こりゃうめェな 巨人のおっさん!!」

 

ドリー「ゲギャギャギャギャギャ!!おめェの この海賊弁当とやらもいけるぜ ちと足りねェがな!!」

 

ルフィ「あたり前だろ マズイなんて言ったらぶっ飛ばすぞ!!」

 

ドリー「ギャギャギャ面白ェチビだ!!!」

 

ビビ「め・・・・・・めちゃくちゃ馴染んでる・・・・・・」

 

ビビは近くで正座し、様子を伺っていた。

 

ルフィ「ところで おっさんは何でここに一人で住んでんだ!? 村とかはねェの?」

 

ドリー「村ならあるさ エルバフという戦士の村だ ”偉大なる航路(グランドライン)”のどこかにな・・・」

 

ドリー「だが村には 掟もある」

 

ドリー「例えば村で争いをおっぱじめて互いに引けぬ場合・・・・・・ おれ達はエルバフの神の審判を受ける エルバフの神は常に正しき者に加護を与え 正しい奴を生き残らせる」

 

ドリー「それでおれも一騒動起こしちまって 今 この島はおれと ある男との決闘場ってわけだ 正しい方が勝負に勝ち・・・生き残る」

 

ドリー「だがかれこれ100年っ てんで決着(ケリ)がつかねェ・・・!!!ゲギャギャギャ」

 

ルフィ「100年も戦ってんのか!?」

 

ドリー「驚く程のことじゃねェ おれ達の寿命はてめェらの3倍はある ゲギャギャギャギャギャギャ」

 

ビビ「いくら3倍あったって 10年も経てばケンカの熱も冷めるでしょ!? まだ戦い続ける意味があるの!?」

 

ビビ「殺し合いでしょう!?」

 

すると、火山噴火発生。

 

ルフィ「うわっ でっけー山の噴火だ!!」

 

ドリー「さて・・・じゃ行くかね・・・!!!」

 

ルフィ「・・・」

 

ドリー「いつしかお決まりになっちまった ”真ん中山”の噴火は 決闘の合図」

 

ビビ「・・・・・・そんな・・・・・・!!100年も殺し合いを続ける程の憎しみなんて・・・!!」

 

ビビ「争いの理由は一体・・・・・・ !?」

 

ルフィに遮られる。

 

ルフィ「やめろ!!そんなんじゃねえよ」

 

ドリーは右手に剣を持ち立ち上がる。

 

ドリー「そう 誇りだ」

 

ブロギー「オオオオオオオ」

 

ブロギー「理由など」

 

ドリー「とうに忘れた!!!!!」

 

ブロギーとドリーは激突。

 

ルフィは倒れる。

 

ビビ「え」

 

ビビ「ど・・・・・・ どうしたの!!?」

 

ルフィ「まいった・・・ デっケェ」

 

 

偉大なる航路(グランドライン)”ーーーキューカ島

 

???「Mr.3!」

 

Mr.3「何カネ 待ちたまえよ」

 

Mr.3「んーーーー・・・やはり紅茶はアールグレイに限るガネ・・・」

 

Mr.3と呼ばれた男性は紅茶を飲む。

 

???「ヒマだわMr.3」

 

Mr.3「ヒマヒマってキミ働くの嫌いだろうガネ・・・」

 

???「うん」

 

Mr.3「だったら任務のない今の この幸せな時間を少しは楽しんだらどうなのカネ こうやってゆっくり休暇がとれるのもオフィサーエジェントの特権だろうガネ!! それとね・・・こういう公の場で軽々とコードネームを呼ぶのも やめたまえよ」

 

Mr.3「私がMr.3だと ばれしまうガネっ!!!」

 

Mr.3の頭の髪型がまさに、3の形だった。

 

???「そお?」

 

Mr.3「ーーーーところで君はここ数日ず~~~~っとその紙きれ(・・・)を眺めているが・・・一体 何カネ・・・」

 

???「社長(ボス)からの指令」

 

ペアの少女は指令書らしき紙を見せる。

 

Mr.3「はよ言わんかァっ!!!」

 

Mr.3は指令書を拝見する。

 

Mr.3「”Mr.5”がやられたらしい・・・フン どうせならMr.2にでもやられてくれればよかったのだガネ」

 

ペアの少女「そうしたら昇格できるもんね」

 

Mr.3「Mr.5がやられたとて騒ぐほどのことじゃなかろーガネ」

 

Mr.3「しょせん あの男は自分の地位を過信した”能力バカ”にすぎないのだ」

 

Mr.3「どんなにすごい悪魔の能力(ちから)を手に入れようとも それを使いこなすのできない能力者ほどムダな存在はいない」

 

Mr.3「優れた犯罪者は優れた頭脳によって目的を遂行するものだガネ 私達あ そいつら(・・・・)に教えてやろうじゃないカネ 『犯罪組織』というものを敵に回すことの恐ろしさ・・・!!」

 

 

ドリーとブロギーの勝負は続いていた。

 

ブロギー「互いにそろそろ故郷が恋しいなドリー」

 

ドリー「だから貴様をブチのめしておれがエルバフへ帰るんだ!!!ブロギーよ!!」

 

ドリー「ぬェイ!!!」

 

ドリーの右手の剣で突くが、ブロギーは飛び上がり、

 

ブロギー「せりゃあ!!!」

 

ドリー「オオ!!!」

 

ナミ「あっ」

 

ナミは思わず顔を両手で隠す。

 

ブロギーの斧が、ドリーの頭の兜に命中。

 

ドリー「んあァ!!」

 

ウソップ「カ・・・カ・・・!!!カブトで受けた(・・・)っ!!! 数センチ受け違えたら一発即死だぞ!!!」

 

ウソップ「な・・・な・・・なんちう戦いだ・・・!!!お互いの全攻撃が急所狙いの一撃必殺・・・!!!」

 

ナミ「こんな殺し合いを100年も・・・!!?」

 

ナミは逃げようとする。

 

ナミ「でも・・・よかった・・・!!今の内に逃げられるわ! 行きましょウソップ!!」

 

ウソップ「すげェ・・・」

 

ナミ「ウソップ!!?」

 

ブロギー《理由か・・・ 忘れたなァッガババババ》

 

ウソップ「理由もねェのに・・・こんな戦いを・・・!!!」

 

ナミ「はた迷惑なケンカよね・・・」

 

ウソップ「バカ野郎!!これが真の男の戦いってもんなんだよ!!」

 

ナミ「・・・?何それ」

 

ウソップ「例えるなら・・・あの2人は・・・・・・自分の胸に”戦士”という旗を一本ずつかかげてる・・・それは命よるも大切な旗なんだ!!! それを決して折られたくねェ・・・・・・!! だから その旗を守るために今まで100年間もぶつかり続けてきたんだ」

 

ウソップ「わかるか!!?これは紛れもなく”戦士達”の ”誇り高き決闘”なんだよ!!!」

 

ナミ「別に興味ないもん 私そんなの・・・ホラ! 早く逃げるわよ!」

 

ウソップ「おれはもう少し見てる!!」

 

ウソップ「まさにこれなんだ!! おれの目指す”勇敢なる海の戦士”ってのは!!! おれはこういう誇り高い男になりてェ!!」

 

ナミ「・・・・・・」

 

ナミはさっきの倒れたヤシの木に座る。

 

ナミ「・・・・・・ふーん あんた巨人になりたいんだ・・・」

 

ウソップ「お前は一体何を聞いてたんだ!!?」

 

ウソップ「・・・こんな戦士の暮らす村があるんなら おれはいつか行ってみてェなァ・・・・・・!!!」

 

ドリーとブロギーは剣が木に刺さり、斧はドリーの顔をかすめて地面に刺さる。

 

二人は盾で互いの顔面に直撃させた。

 

ブロギー「7万3千466戦」

 

ドリー「7万3千466引き分け」

 

ブロギーとドリー「「・・・・・・カ」」

 

二人は倒れた。

 

ブロギー「ガバババババ!!!・・・・・・ドリーよ!! 実は酒を客人からもらった・・・!!!」

 

ドリー「・・・・・・そりゃいい!!久しく飲んでねェ わけてくれ!!ゲギャギャギャ!!!」

 

 

そしてルフィ達の元へ戻ってきたドリー。

 

ドリー「ゲギャギャギャギャ・・・!! そうか!!向こうの客人もてめェらの仲間か!! 鼻の長ェのが一人と女が一人いたが」

 

ルフィ「ウソップとナミだ! なんだあいつら!船から下りねェとか言っといて やっぱり冒険好きなんじゃねェか! ララは個人で別行動だよな?」

 

ビビ「うん・・・」

 

ドリー「なら この酒はおめェらもらったことにもなるな!!」

 

ビビ「・・・・・・ところでドリーさん さっき言ってた記録(ログ)がたまるのに1年もかかるって話 本当なの?」

 

ドリー「その辺にてめェらチビ人間どもの骨が転がってんのに気づかなかったか? この島に来た奴らは たいてい”記録(ログ)”がたまる前に死んじまうのさ」

 

ドリー「ある者は恐竜のエサに ある者は暑さと飢えに ある者はおれ達に攻撃をしかけたために・・・ みんな死んでいく チビ人間どもにとってこの島での1年は長すぎるらしい」

 

ビビ「どうしよう・・・!!!・・・たとえ1年間生き延びられても・・・!! そんなに時間が経過したら・・・その時 国はもうどうなってるかわからない」

 

ルフィ「そうだなー あきるしなー 1年は なんかいい方法はねェのか?おっさん」

 

ドリー「”永久指針(エターナルポース)”ならば一つある ただし行先はおれ達の故郷エルバフ おれ達ァつまり・・・その”永久指針(エターナルポース)”をめぐって今戦ってるわけだ 強行に奪ってみるか?」

ルフィ「それじゃだめだよ おれ達が行きてェのはそこじゃねェんだ ここの次の島に行きてェだけなんだよ なァ」

 

ビビ「ええ・・・アラバスタへ続く航路を見失うならば 進む意味がないわ」

 

ルフィ「ほら」

 

ドリー「ゲギャギャギャギャギャ!! ならば適当に進んでみるか!!?運が避良ければ行きつくだろうよ!!」

 

ルフィ「だっはっはっはっはっは そうすっか!? あっはっはっはっは!!着いたりしてなァ!!」

 

ドリー「ゲギャギャギャギャギャ本当面白いェチビだ!! ゲギャギャギャギャギャ!!!」

 

ビビ「あのね・・・・・・」

 

ブロギー側では、

 

ブロギー「勇敢なる海の戦士?」

 

ブロギー「なんだそりゃあ」

 

ウソップ「あんたらの事さ!!おれはいつかあんた達の様になりてェ!!」

 

ブロギー「巨人にか」

 

ウソップ「そうじゃねェよ!!」

 

ウソップ「エルバフの戦士の様に 誇り高く行きて行きてェとおれは思ってる!!!」

 

ブロギー「ガババババババ!!そうか!!」

 

ブロギー「おれ達ァよ てめェらより寿命が長ェ分 よけいに名誉ある死を望む 財産も人の命も いずれは滅ぶもんだ」

 

ブロギー「だがエルバフの戦士として 誇りを滅ぼすことなく死ぬことができたらそりゃ”名誉ある死”だ その誇りはまだ エルバフの地に受け継がれる永遠の宝なんだ」

 

ウソップ「誇りは宝か!!」

 

 

ドリー側は、

 

ドリーが飲んでいた酒が突然爆発を起こした。

 

ビビ「!!!」

 

ルフィ「酒が 爆発した!!!」

 

カルー「クエーーッ!!!」

 

ドリーは爆発によるダメージで倒れる。

 

ルフィ「巨人のおっさん!!!」

 

ビビ「ドリーさん・・・!?」

 

ルフィは倒れたドリーの身体に乗る。

 

ルフィ「どうなってんだ!!?何で酒が爆発するんだ!!!だって この酒はおれ達の船にあったヤツなんだろ!?」

 

ビビ「お腹の中から爆発してるわ・・・!!何てひどい事・・・!! まさか相手側がお酒に爆薬を」

 

ルフィ「お前一体何見てたんだ!! 100年も戦ってきた奴らが こんなくだらねェことするか!!!」

 

ビビ「じゃあ一体誰が・・・」

 

ドリーが立ち上がる。

 

ドリー「貴様ラダ・・・」

 

ドリー「ゴフ・・・!!ブロッギーじゃナい おれ達は誇り高きエルバフの戦士なんダ」

 

ドリ-「お前ラの他ニ誰を疑う・・・!!!!」

 

ルフィ「・・・・・・」

 

ビビ「いったん逃げましょう!!たぶん今は何を言ってもムダ!!」

 

ルフィ「逃げてもたぶんムダだよ こりゃ」

 

ルフィ「お前ちょっとこれ持って さがってろ」

 

ルフィはビビに帽子を渡す。

 

ビビ「無茶よ 戦う気なの!!? 体格が違い過ぎる!!!」

 

ルフィは戦闘の準備に入った。

 

ルフィ「おっさんにゃ悪ィけど ちょっと黙らせる」



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第96話「ルフィ怒る!聖なる決闘に卑劣な罠!」

ルフィはドリーと対峙。

 

ビビ「ドリーさん聞いてよ!!私達は何も知らないの!!爆発したお酒のことなんて だから暴れないで!!!じっとしてなきゃあなたの体の中はもうボロボロなのよ!!?」

 

ドリー「貴様ラ よクも・・・!!! ゴブッ」

 

ドリー「小癪なマネをォ!!!」

 

ドリーは剣を振り下ろすが、ルフィは跳んで避けた。

 

ドリー「グフ・・・ ク・・・!!」

 

ルフィは振り下ろされた剣の切っ先に乗って、走る。

 

ドリー「!」

 

ルフィは飛び掛かる。

 

ルフィ「ゴムゴムの・・・」

 

しかし、ドリーは左腕の盾で叩き落した。

 

ルフィは向こう側の木まで、両腕を伸ばすと、振り下ろされた剣を避けた。

 

ルフィは木に摑まったまま、伸ばしその反動で、

 

ルフィ「ゴムゴムのォオ」

 

ドリー「ゼェ・・・ ゼェ・・・」

 

ルフィ「ごめんっ」

 

ルフィ「ロケット!!!」

 

ドリーの腹に頭突きをかまし、転倒しかかるが、

 

ルフィ「え?」

 

ルフィはドリーの足に踏まれた。

 

ルフィ「べ!!!」

 

ドリー「カッ・・・ハ・・・!!!」

 

ビビ「ルフィさん・・・・・・!!?」

 

ドリー「悪魔の実の・・・能力者 だったカ・・・・・・!!」

 

ドリーは両ひざをつき、

 

ドリー「あなどった・・・・・・!!!」

 

ビビ「!!?」

 

ドリーは倒れた。

 

ルフィはまた埋もれたが、起き上がる。

 

ルフィ「うぱっ」

 

ビビ「ルフィさん・・・!!!」

 

ビビはルフィへ駆け寄る。

 

ビビ「平気なの!!?」

 

ルフィ「おっさんは・・・」

 

ビビ「たぶん大丈夫! むしろこれくらいじゃなきゃ 安静になんてしてくれないわ・・・・・・!!」

 

ルフィは帽子を被る。

 

ルフィ「おれは怒った!!」

 

ビビ「え・・・・・・ あの酒は」

 

ルフィ「このおっさんの言う通り もう一人の巨人の奴の仕業じゃねェし・・・!!」

 

ルフィ「おれの仲間はこんなくだらねェマネ絶対しねェ!!」

 

ルフィ「誰かいるぞ この島に・・・」

 

 

密林(ジャングル)の中、ある恐竜が謎の建造物に噛みついた。

 

しかし恐竜の歯は砕けた。

 

Mr.5「邪魔だぞ 大トカゲ」

 

ミス・バレンタイン「私に任せて」

 

ミス・バレンタインは跳び上がり、

 

ミス・バレンタイン「一万キロプレス!!!」

 

恐竜は体重に耐えられず、ダウン。

 

二人は建造物の中へ、

 

Mr.3「やあ 戻ったカネ・・・・・・Mr.5」

 

Mr.5「ケッ・・・たいそうな能力だな・・・密林(ジャングル)に即席の一軒屋とは・・・ 言っとくがこの任務は まだおれ達にあるあんたには手を出さねェでほしい」

 

ミス・バレンタイン「もう二度とあんなドジは踏まないわ」

 

Mr.3「ドジ(・・)?・・・・・・違うガネ キミらは・・・・・・弱い(・・)のだ」

 

Mr.5「何だと!!?」

 

ミス・バレンタイン「油断してただけよ!!王女に護衛の海賊達がいたなんて知らなかったもの!!」

 

Mr.3「知らなかった!?・・・フン・・・まるで子供のへ理屈だガネ それは 我々はプロなのだ 敵に敗けて屍をさらすことは 我らの会社の存在を世にバラすに等しい行為 任務は常に完璧に遂行せねばならんのだガネ」

 

Mr.3「だがキミ達が奴ら(・・)を追いかけてこの島に入っていた精神をくんで 私達の手柄を3割くれてやるというのだ」

 

Mr.3「それで手が打てんのならば 今ここで君達2人・・・私の手で消してもいいんだぞ」

 

Mr.5「く・・・・・・」

 

Mr.3「Mr.5 ミス・バレンタイン」

 

ミス・バレンタイン「・・・・・・」

 

Mr.5とミス・バレンタインは苦痛の表情だった。

 

Mr.3「・・・フン・・・まァ そうキツい顔をするな 紅茶でも飲みたまえよ これはチャンスなのだガネ 取り合う必要すらない程のでかい手柄(・・・)がこの島にはある 見てきただろうアネ」

 

ミス・バレンタイン「手柄?」

 

Mr.3は2枚の手配書を提示した。

 

Mr.3「この手配書を見ろ・・・!!実際 私もブッたまげた・・・ 私はこの島に来る機会を与えてくれた君らに感謝の一つもしたい 今日このごろだガネ」

 

Mr.3「これは100年の手配書 かつて海という海を荒らし回り 町という町を焼き尽くし世界を震撼させた巨人族の海賊団がいたのだ・・・ 名を『巨兵海賊団』といいそれを率いた凶悪な2人の頭が なんとこの島にいる あの2人だ 通称ーーー”青鬼のドリー”と”赤鬼のブロギー”もはや昔話の怪物・・・」

 

Mr.3「だが そいつらが今 私達のいる この島に生きている・・・!!」

 

Mr.5「・・・・・・・・・!!」

 

Mr.3「しかも当時奴らの首に懸けられていた懸賞金も解除されていない・・・」

 

Mr.3「当時の金額で1人頭1億ベリー・・・!!! 2人で2億だ!!」

 

Mr.5とミス・バレンタイン「「2億っ!!?」

 

Mr.3「・・・やっと事の重大さがわかってきたカネ」

 

Mr.3「任務完全遂行に加え手土産に2億の首をとって帰りゃあ まず我らの昇格は間違いあるまい」

 

Mr.5「それで あの巨人の酒に爆弾をと・・」

 

Mr.3「そういう事だ・・・まともにぶつかってはおよそ我々に勝ち目はないガネ」

 

Mr.3「君らは ただ私の指示に従ってくれればいい」

 

Mr.5とミス・バレンタイン「「・・・・・・」」

 

Mr.3「ちょっと工夫すれば どんな山でも切り崩すことはできるものだガネ」

 

Mr.3は紅茶を飲む。

 

 

また火山が噴火。

 

ルフィ「あ・・・!?」

 

ビビ「え・・・・・・あの山は確か・・・・・・!!?」

 

ブロギー「ガバババババ決闘の合図か……!!今日は景気がいいな!!」

 

ウソップ「行くのかよ!!さっきの傷は・・・!?」

 

ブロギー「なに・・・互いに条件は同じだ!!」

 

ブロギー「ガババババ!!!情け容赦ない殺し合いに 言い訳などしては名が腐るわ!!!」

 

ドリーは左手をつく。

 

ルフィ「あ・・・」

 

ルフィ「おい・・・!!待ておっさん!!! 行くな!!」

 

ビビ「だめよドリーさん 安静にしてなきゃ・・・!!! 無理をすれば死んじゃうわ・・・!!!」

 

ドリー「我ここにあり 戦士ドリー!! ・・・せめて・・・ゴブッ エルバフの名に恥じぬ戦いを・・・!!!!」

 

 

ウソップ「じゃあブロギー師匠っ!!頑張って!!!」

 

ブロギー「ガババババ!!!おォウソップ!!今度こそ奴をブチのめすつもりだぜ!!」

 

ブロギーはドリーとまた戦うために、行ってしまった。

 

ナミ「・・・・・・・・・よくやるわ こんなムダゲンカ」

 

ウソップ「ムダゲンカっていうなアホ!!!」

 

ナミ「・・・とにかく船へ戻りましょう 記録(ログ)がたまるのに 1年もかかるなんてムチャクチャだわ!?」

 

ナミ「船でみんなを待って策を練らなきゃ」

 

ウソップ「待てちょっと待て!!」

 

ウソップ「おれは恐竜相手じゃ手も足も出ねェっ!!!したがって おれ達がジャングルを抜けて船へたどりつくなんて不可能だっ!!!」

 

ナミ「あんた今勇敢な戦士がどうとか言ってたじゃない」

 

ウソップ「それは精神の話を言ったんだ!自分の生き様を 誇れる男におれはなりてェとな!!」

 

ナミ「仕方ない・・・向こう側の巨人の家にルフィ達がいるのよね 一旦 そっちへ向かいましょ」

 

ウソップ「・・・たとえいつの日か 何もかも失って 無人島で一人死の瞬間を迎えたとしても・・・ おれはおれの人生を誇りこう言って死ぬのだ!! おれは”勇敢なる海の戦士”ウソップだ!!!」

 

ウソップ「・・・・・・ってな!!!」

 

ウソップはナミに引きずられる。

 

ナミ「はいはい・・・ じゃあ早く頼れる戦士になってくれる?」

 

ウソップ「おう・・・よし」

 

そしてルフィは超巨大骨の下敷きにされる。

 

ルフィ「あーーーーーっ!!!何すんだこのやろう!!! この()をどけろォ!!!」

 

ドリー「止まれねェのさ」

 

ルフィ「・・・・・・」

 

ドリー「100年も前の話だが・・・戦いを始めちまった(・・・・・・)・・・ いったん始めた戦いから逃げることは 戦士という名からも逃げることだ」

 

ドリー「戦士でなくなれば おれは おれでなくなるのだ」

 

ドリー「悪かったな・・・ お前らを疑った・・・!!!」

 

ルフィ「・・・・・・」

 

ドリー「これは 戦いの神エルバフの下した審判だ・・・!!! おれには加護がなかった・・・ それだけのこと・・・!!!」

 

ルフィ「神とか・・・カゴとかあるとかないとかそんなの関係あるかァ!!!お前は神が死ねって言ったら死ぬのか!!!」

 

ルフィ「この決闘は邪魔されたんだ!!! 邪魔が決闘なんて決闘じゃねェぞ!!!」

 

ドリー「黙れ・・・ たかだか10年や20年生きただけのお前らなどに エルバフの”高き言葉”聞こえるものか・・・!!!」

 

ルフィ「知るかそんなもん!! これをどかせ!!」

 

ルフィは仰向けに体を向けて、骨壁を連続で叩く。

 

ブロギーはドリーと相対していた。

 

ブロギー「ガババババ!!ドリーよ!!久しぶりの酒は格別だったろうっ!!」

 

ドリー「あァ・・・!!神の味がしたぜ」

 

ブロギー「ガバババババ!!!大ゲサな野郎だ!!」

 

ブロギーは右手の斧を振りかざす。

 

ドリー「ゲギャギャギャギャ ゴブ・・・!!!」

 

ドリーは左腕の盾で防御しようとした。

 

ルフィ「ウゥ・・・!!!」

 

ルフィ「うーっ!!!・・・・・・・・!!! ううううっっ!!!」

 

ルフィは骨壁を叩きまくる。

 

ビビ「ルフィさん・・・・・・」

 

ルフィ「せっかく すげェ戦士に会ったと思ったのに・・・!!!」

 

ビビ(出会ったばかりの巨人のために どうしてここまで・・・!?とても懸賞金つきの悪党だとは思えない・・・!! 共に賞金首であるララの言う通り、その大佐の逆恨みを真に受けてしまったの・・・?)

 

ルフィ「誰だ!!こんなことすんのは・・・!!」

 

ビビ「・・・・・・!!そういえばカルーがいない・・・」

 

 

建造物内のエージェント4人は、

 

Mr.3「勝負とは精神の動揺で大きく左右するものだガネ 奴らは今混乱している 見えない敵からの意味不明の爆弾サービスにな・・・!!」

 

Mr.3「まずは最初のターゲット 青鬼のドリー 仕留めるまではいかんとわかっていたが 胃袋に受けた爆弾のダメージはでかい・・・!!」

 

Mr.3「もはや我らの敵ではない その上いい具合に決闘が始まった ”戦士”という種族は猪と思えばよい 正面からぶつからない限り たいした相手ではないのだガネ」

 

Mr.3は5枚の似顔絵をテーブルに置く。

 

Mr.3視点で左からビビ、ララ、ルフィ、ゾロ、ナミである。

 

Mr.3「社長(ボス)の秘密を知ったという小物達は まァ 手頃な奴からおびき出していけばいいだろう 私の”サービスセット”へな」

 

Mr.3「私のモットーは”姑息な大犯罪”だガネ・・・!!! フンフフフフ・・・戦わずに敵を落とす方法などいくらでもある!!!」

 

 

一方、一体の恐竜を狩ったゼロはライドアーマーではなく、Kナックル装備でのパワーで恐竜を引っ張って行き、何とか船まではたどり着いた。狩り勝負で一体狩ってきたサンジも後で船に着いた。

 

ゾロは狩った一体を引っ張り、迷っていた。

 

ゾロ「まいったな」

 

ゾロ「迷った 確かにこの木に見覚えあるんだけどなァ・・・ ”つたの巻いてる木を左”だったよな・・・」

 

ゾロは近くにいたナミを発見。

 

ゾロ「おおっ・・・・・・!!」

 

ゾロ「ナミじゃねえか ちょうどよかった いや 道を見失っちまってよ どうしようかと・・・」

 

ゾロはナミに近づくが、

 

ゾロ「お前ところで こんなとこで何を・・・? ん? おい?」

 

 

ウソップ「ぎゃあああ~~~~~っ!!!」

 

ナミ「恐竜~~~~~~っ!!!」

 

二人は恐竜から逃げていた。

 

二人「「恐竜~~~~~~~っ!!!」」

 

ウソップは逃げ足だけは一流でめっちゃ速く、ナミを置いていきそうな勢いだった。

 

ナミ「ちょっと あんた早すぎっ!!」

 

ナミ「はあっ・・・はあっ・・・ ・・・ったくあいつったら !」

 

ナミはルフィを発見。

 

ナミ「ルフィ!! よかった 何で あんたこんなとこにいるの?」

 

ナミはルフィに近づく。

 

ナミ「ル・・・・・・ ?」

 

ナミ「え・・・」

 

ナミ「きゃああああああああっ!!」

 

ウソップが後ろを向くが、

 

ウソップ「・・・・・・ ナ・・・ ナミ?」

 

ウソップ「ナミ!!! ナミ!!!ナミィ!!?」

 

ウソップ「・・・・・・ えらいこっちゃ・・・」

 

ウソップ「ルフィ~~~~~~~~~っ!!!」

 

ウソップがダッシュで走って来て、途中で岩につまづき大岩に激突した。

 

ルフィ「!」

 

ウソップ「大変だ!!!ナミが 恐竜に食われた!!!」

 

ルフィ「本当かァ!!?」

 

ウソップ「恐竜から逃げるために一緒に密林(ジャングル)を走ってたら突然いなくなって・・・!!!どうしよう おれは仲間を見殺しィ!!!」

 

ビビ「ちょ・・・ちょっと待って落ち着いてよ!!」

 

ビビ「突然ナミさんが消えたって・・・じゃあ 確認はしてないの!?」

 

ウソップ「確認なんて恐ろしくてできるかァ!! 恐竜じゃなけりゃ猛獣だ!!!他に何がいるんだ!!!」

 

ビビ「わからないけど・・・!!もし・・・!! バロックワークスの追手がこの島に入ってるとしたら 2人のうちナミさんだけが狙われることにも納得がいく・・・ だってあなたはB・W(バロックワークス)の暗殺リストにおそらく載っていないから」

 

ビビ「それにお酒だって・・・本来 私達を狙ったものだったのかもしれないわ・・・!!!」

 

ルフィ「!」

 

ウソップ「酒・・・!?酒って何のことだ・・・!?」

 

ウソップ「なにィ!!?胃袋で酒が爆発・・・・・・!!?」

 

ウソップ「じゃあそんなボロボロの体で・・・決闘場に!!?」

 

ウソップ「でもあの2人は100年間・・・!!全力で(・・・)ぶつかって互角の戦いをしてきたんだぞ!!! たぶん・・・世界で一番誇り高い戦いなんだぞ!!?」

 

ルフィ「ああ」

 

ウソップ「そんな勝負のつき方があるかよ!!!!」

 

ブロギーとドリーの決闘は続いていた。

 

ブロギー「どうしたドリー!!!歯切りが悪いぞ!!」

 

ドリー「なに・・・いつも通りさ・・・!!!」

 

近くの木の陰で様子を伺うMr.3

 

Mr.3「・・・・・・なかなかしぶといな 青鬼のドリー」

 

Mr.3「どれ一つ加勢してやろうカネ」

 

ドリーは突然足元が滑った。

 

ドリー「!!? な・・・」

 

ブロギー「とったぞドリィイ~~!!!」

 

ブロギーは斧を振りかざし、

 

ドリー「!!!!」



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第97話「ブロギー勝利の号泣! エルバフの決着」

ブロギー「一世紀・・・」

 

ブロギー「永いーーー・・・ 戦いだった・・・・・・!!!」

 

ブロギーはドリーを斬り倒す。

 

ドリー《これは戦いの神エルバフの下した審判だ おれには加護がなかった・・・ それだけのこと・・・!!》

 

ルフィは頭を何度も地面にぶつける。

 

ウソップ「ルフィ・・・!!」

 

ビビ「ルフィさん・・・!!?」

 

ルフィ「・・・・・・」

 

ルフィ「誰だァアア!!!!」

 

ルフィ「出て来ォオオオ~~~~~~い!!!」

 

 

密林(ジャングル)の中、Mr.3ペアは歩いていた。

 

???「Mr.3 何か聞こえたみたい」

 

Mr.3「プッ フハハハハハハッ!!!おかしいな・・・こんな密林(ジャングル)で負け犬が鳴いてるガネ」

 

 

決闘に勝ったブロギーは、

 

ブロギー「・・・・・・ 7万・・・3千・・・」

 

ブロギー「467戦・・・!!」

 

ブロギー「・・・ 一勝・・・」

 

ブロギー「ハッハッハッハッハッハ!!フッハッハッハッハッハ!!」

 

Mr.3「勝って嬉し泣きカネ単細胞は楽でいいな ま・・・・・・とりあえず『ごくろう』と言っておこうか」

 

ブロギー「嬉し泣き(・・・・)だと・・・・・・・・!!? 貴様に何がわかる・・・!!一体 何者だ・・・!!」

 

Mr.3「Mr.3・・・コードネームにて失礼・・・私は ただの『造形美術家』だガネ そしてこっちは私の助手『写実画家』ミス・オールデンウィークだ」

 

Mr.3「なお 君は すでに私に とらえられている・・・!!!」

 

ブロギー「?」

 

ブロギーは両足を固められていた。

 

ブロギー「!!? な!!! 何だ これは・・・・・・!!」

 

ウソップ「よし・・・ルフィ・・・」

 

ルフィ「!」

 

ウソップ「どこの誰だかわかんねェが・・・!!!おれが行って仕留めてきてやる!!!」

 

ビビ「私も行くわ!!」

 

ウソップは両足ガクガク状態である。

 

ウソップ「よし!是非ついて来てくれ!!心強い!!」

 

Mr.5「その必要はねェ・・・!!」

 

ルフィ「!! あ」

 

ルフィ「お前らかァ!!!!」

 

ビビ「!!?」

 

Mr.5「こいつは返す!!・・・必要ねェ・・・」

 

ミス・バレンタイン「キャハハハハ」

 

カルーは傷だらけで倒れる。

 

ビビ「カルーっ!!!」

 

ビビ「・・・なぜ あんた達が・・・・・・!!? ・・・・・・!!カルーには関係ないじゃない!!!」

 

ウソップ「オイ・・・あいつら誰だ・・・っ!!?」

 

ルフィ「まえの町にいた奴らだ!!」

 

Mr.5「そうとも この鳥には一切関係ねェ・・・!!!」

 

Mr.5「ただ 俺たちが危険視していたのは 2人、その”麦わらの男”とピンク髪の小娘だ、麦わらは一緒にいる王女を一人おびき寄せるために・・・ この鳥に鳴いてもらおうと思ったんだが」

 

Mr.5「何とも強情な奴でね・・・!!!」

 

Mr.5《さァ・・・鳴いて主人を呼んでくれ》

 

ミス・バレンタイン《キャハハハ 一声大きく鳴けば逃がしてあげるわ》

 

カルーは何度も首を横に振る。

 

Mr.5《ん?》

 

Mr.5《仕方ねェ泣かしてやろうか》

 

ミス・バレンタイン《王女を呼ぶのよ!!》

 

Mr.5はカルーを何度も殴るが、鳴かなかった。

 

Mr.5《さっさと助けを呼べ!!!》

 

Mr.5《口を開け このクソ鳥が!!!》

 

カルーは決して鳴かずに横に首を振る。

 

Mr.5「だが まァ・・・”麦わら”は勝手に動けなくなっていた だから もうこいつに用はねェのさ・・・ しかしピンク髪の小娘はあいにく見つかってねェがな・・・」

 

ルフィ(ララだ!!・・・あいつとっくに船へ戻ってるのか!?)

 

ビビ(ララ・・・もしかして狩りが終わって船に何とか戻ってる・・・!?)

 

ビビはカルーに駆け寄る。

 

ビビ「カルー・・・・・・!!!」

 

ミス・バレンタイン「キャハハハ バカな鳥ね」

 

ミス・バレンタイン「キャハハハハハハハ」

 

ビビ「あんた達・・・」

 

ウソップ「お前らなのか!!酒に爆弾を仕込んだのは!!!」

 

ウソップはMr.5達を指す。

 

Mr.5「ん? ああそうだとも てめェ誰だ・・・」

 

Mr.5「リストにいたか?」

 

ミス。バレンタイン「いいえ でもきっと仲間よ 消しておきましょ」

 

ウソップ「お前らが巨人の決闘を・・・・・・!!」

 

ルフィ「あいつらかァ・・・!! ぶっ飛ばしてやる・・・・・・!!」

 

ルフィは骨壁から出ようとするが、出れない。

 

ビビは武器を持つ。

 

ビビ「消えるのはあんた達よ!!」

 

Mr.5「ホウ・・・あがいてみるかミス・ウェンズデー」

 

ミス・バレンタイン「キャハハハハ 私達オフィサーエージェントにあなたが敵うの?」

 

ウソップもパチンコを構え、ビビは突っ込む。

 

ビビ「孔雀(クジャッキー)スラッシャーーーーーーーっ!!」

 

ウソップ「くらえ 必殺!!!」

 

ウソップ「”火薬星”っ!!!」

 

ウソップは必殺技を飛ばし、Mr.5に命中。

 

ウソップ「よっしゃあ!!」

 

ミス・バレンタインは飛び上がり、爆風から逃れる。

 

ミス・バレンタイン「キャハハハッ!!いい爆風だわっ」

 

ウソップ「!!?」

 

Mr.5は指でハナクソ爆弾を構える。

 

Mr.5「”(ノーズ)” ”空想(ファンシー)”」

 

Mr.5「”(キャノン)”っ!!!!」

 

Mr.5はハナクソ爆弾を飛ばし、ウソップに命中し爆発。

 

ミス・バレンタイン「キャハハハ お気の毒!!」

 

ミス・バレンタインは空中に浮くが、

 

ルフィ「ウソップ!!!」

 

ミス・バレンタイン「1万キロプレス!!!」

 

ミス・バレンタインの体重技を頭に受け、地面にめり込んだウソップ。

 

ビビ「やあっ!!」

 

Mr.5「まァ・・・落ち着け」

 

Mr.5は右足でつまずかせ爆発させる。

 

ビビ「あっ!!!」

 

ビビは首を掴まれる。

 

Mr.5「そうカッカしねェでもおれ達ァ まだ(・・)お前らを殺しゃしねェよ・・・!!」

 

ビビ「く・・・!!?」

 

Mr.5「たださらいに来ただけだ Mr.3に言われてな・・・」

 

ビビ「!!!」

 

ルフィ「?」

 

ビビ「Mr.3・・・!!!”ドルドルの実”の男・・・あいつがこの島に・・・・・・!!!」

 

Mr.5「そうさ 奴は体からしぼり出すろう(・・)を自在に操る ろうそく(キャンドル)人間」

 

 

Mr.3は右腕からでるろうでブロギーを固めていた。

 

ブロギー「貴様・・・何を・・・!!!」

 

Mr.3「んん?何って」

 

Mr.3「作品を作るに 決まっとろーガネ・・・」

 

 

ビビはミス・バレンタインに摑まれていた。

 

ビビ「あうっ!!!」

 

ミス・バレンタイン「キャハハハハ 大人しくしなさい あなたごときが・・・・・・ 本気でB・W(バロックワークス)の追手から逃げ切れるとでも思ってたの?」

 

ビビ「・・・・・・!!」

 

 

ミス・バレンタイン「さすがの3千万の賞金首も あれ(・・)じゃあねェ・・・キャハハハ」

 

Mr.5「ウイスキピークでの礼ができてうれしいぜ だがなあの姿が変わるピンク髪の小娘が見つかんねェ事がな・・・この麦わらなんかを遥かに超える初頭からあり得ない異常な高さの」

 

ミス・バレンタイン「ええ そうね。20億3000万って初頭からはあり得ない異常な高さよね・・・」

 

Mr.5「小娘もこの島にいる。近々現れるだろ・・・こいつらが船に戻ってこない事に不審に感じてな。」

 

Mr.5「てめェの相棒の剣士ももう一人の女もすでに捕獲済みだ・・・・・・!!」

 

ルフィ「ゾロを捕まえた?じゃあ お前ら斬られるぞ」

 

Mr.5「ほォ・・・まだ口が聞けたか おれの”足爆(キッキーボム)”を顔面に受けといて・・・」

 

ルフィ「べ!! おまえらしねっ!!」

 

ルフィは唾を飛ばす。

 

ミス・バレンタイン「呆れた・・・」

 

Mr.5「・・・・・・」

 

Mr.5はもう一発右足で”足爆(キッキーボム)”をルフィの顔面に直撃させ、爆発。

 

ビビ「ルフィさんっ!!」

 

何度も爆発させる。

 

Mr.5「くたばれ!!!」

 

煙が晴れていき、ルフィはダウンした。

 

Mr.5「ケッ バカが」

 

ビビ「ルフィさん・・・!!!」

 

ミス・バレンタイン「キャハハハハハ」

 

Mr.5「行くぞ ミス・バレンタイン」

 

ビビ「ウソップさん カルー・・・」

 

ビビは連れていかれた。

 

 

ブロギーはうつ伏せで拘束されていた。

 

ブロギー「おのれ・・・」

 

Mr.3「フッハッハッハッハ」

 

Mr.3「やめておけやめておけ!! 私の この”キャンドルジャケット”は固まれば鉄の硬度に匹敵する」

 

Mr.3「巨人族のバカ力とて一度捕えてしまえば 何の意味も持たんのだガネ 勝利に酔って油断したな!! ”赤鬼のブロギー”よ」

 

ブロギー「・・・・・・!!」

 

Mr.3「そう睨んでくれるな コワくてかなわんガネ・・・!!! フハハハハ・・・!!」

 

Mr.3「よかったじゃないカネ・・・!!ち永い決闘に決着がついたのだ たとえそれが人の加勢(・・・・)による賜物であっても勝利とは嬉しいものだ・・・!! 違うカネ?」

 

ブロギー「!!! 貴様・・・ まさか・・・!!!」

 

Mr.3「フハハハハハ だが最後の勝利者は私だ!!!」

 

Mr.3「知っているカネ・・・!?かつてお前達2人の首にかかっていた 莫大な懸賞金は まだ生きている・・・」

 

ブロギー「・・・・・・・・・・貴様・・・・・・!!」

 

ビビ「それが狙いだったのね・・・!!Mr.3!!!」

 

Mr.3「ん?」

 

Mr.5「連れて来たぜ 我が社の裏切り者をね」

 

ビビ「く・・・!!」

 

ビビ「やり方が汚いのよ!!! ドリーさんのお酒に・・・!!!爆弾を仕込むなんて!!!」

 

ブロギー「酒・・・・・・!!?俺が渡した・・・・・・あの酒にか・・・!!?」

 

ブロギー《ガバババババ ドリーよ!!久しぶりの酒は格別だったろうっ!!》

 

ドリー《あァ・・・!!神の味がしたぜ》

 

ブロギー「そうだったのか・・・・・・ドリーよ」

 

Mr.3「フン・・・!!タネ明かしいまいやがって!! 小娘が!!!」

 

Mr.5「だがな ピンク髪の小娘が見つかってねェんだが・・・。この島にいるなら近々現れるはずだ。船に戻ってこない事に不審に感じてな」

 

Mr.3「なら来るまで 待つしかないカネ! ”キャンドルロック”!!!」

 

Mr.3はドルドルの技でビビの両足を固定した。

 

Mr.3「Mr.5!!剣士(・・)()をここへ!!」

 

Mr.3「始めるぞ」

 

Mr.3「特大キャンドルッッ・・・・・・!!! サァ~~~ビスセットォ~~!!!」

 

Mr.3は両腕から大量の蝋を放出していく。

 

巨大なキャンドル塔を完成させた。

 

ナミ「あうっ!!」

 

ゾロ「!!」

 

 

ナミ「な!! 何なの あれ!?」

 

ゾロ「!!」

 

ナミ「ビビ!!あんたルフィと一緒だったんじゃ・・・!!」

 

ビビ「ええ・・・それが・・・」

 

Mr.5「”麦わら”なら俺が始末したぜ」

 

ゾロ「・・・・・・お前が・・・・・・!? ハッ・・・」

 

Mr.5「もう一人 ピンク髪の小娘が見つかってねェがな。」

 

ゾロ(ララ・・・。)

 

ナミ(ララ・・・狩りはもう終わっていいはずよ!? 船に戻ってるなら早く助けに来なさいよ!!)

 

Mr.3「ようこそキミ達 私の”サービスセット”へ!!!」

 

ゾロ達はキャンドルのケーキ状の場所へ、ろうそくのように立たされた。

 

ナミ「なに?上で回ってるあれ」

 

ゾロ「こんな気分なんだろうな ケーキにささったろうそくってのは」

 

ビビ「・・・・・・」

 

ナミ「動けないし・・・ 足・・・」

 

ゾロ「そりゃ動けるようにはしちゃくれねェだろうよ・・・ なんたって敵だぜ」

 

ビビ「何か降ってきた!!?」

 

Mr.3「フハハハハハハハ!!味わうがいい!!”キャンドルサービス”!!!」

 

Mr.3「君らの頭上から降るその”ろう”の霧はやがて君ら自身を”ろう人形”に変える!!!」

 

Mr.3「私の造形技術をもってしても到達できない完全なる”人”の造形!! まさに魂をこめた”ろう”人形だガネ!! ”美術”の名のもとに死んでくれたまえ!!!」

 

ナミ「いやよそんなの!! 何で私達があんたの美術作品になんなきゃなんないのよ!!」

 

ナミ「ブロギーさん!!!黙ってないで暴れてよ!!あなただって”ろう人形”にされちゃうのよ!!?」

 

ゾロ「しかしデケェ人間がいるもんだな・・・」

 

ブロギー「・・・・・・」

 

Mr.3「フン・・・!!! そいつに何を言っても無駄だガネ・・・!! そいつは今しがた気づいたのだ・・・!! 相手が傷を負っていることにも 気づいてやれず」

 

Mr.3「100年戦い続けて来た親友ドリーを自分の手で斬り殺し!!!勝ち誇り涙まで流して喜んじまった てめェのマヌケさに・・・!!!あるいは一丁前に友のために泣いたか フハハ いずれにせよもう取り返しはつかねェのさ バカめっ!!」

 

ゾロ「・・・・・・・・・」

 

ブロギー「わかっていた・・・!!一合目を打ち合った瞬間から・・・!! ドリーが何かを隠していることぐらい・・・!!」

 

Mr.3「んんん? フハハッ わかっていただと!? ハハッウソをつけ!! ならばなぜ戦いをやめなかった あの豪快な斬りっぷりには同情のかけらも見当たらなかったぞ・・・?」

 

ブロギー「・・・・・・”決闘”のケの字も知らねェ小僧(・・)に涙の理由(わけ)などわかるものか お前などに何が分かる・・・・・・!! 弱っていることを隠しなお戦おうする戦士に恥をかかせろと・・・!?」

 

ブロギー「そうまでして決闘を望む戦士に!!! 情けなどかけられるものか!!!」

 

Mr.3「・・・・・・・・・!!!」

 

ブロギー「・・・・・・そして理由がわかった わかったからにはおれがこの手で決着をつける!!!」

 

Mr.3「!」

 

ブロギーは自身の両手両足を拘束する蝋で出来た拘束具に力を加え、砕こうとする。

 

ブロギー「親友ドリーへのそれが礼儀というものだ・・・!!」

 

Mr.3「わっ うわあ・・・・・・!! あ」

 

Mr.5「”(キャノン)”!!!」

 

ブロギーの顔面にMr.5の技が直撃。

 

ナミ「ブロギーさんっ!!」

 

Mr.5「ガタガタうるせェ怪物だぜ・・・!!」

 

ルフィ「ウソップ・・・」

 

ウソップ「・・・・・・ゲホ」

 

ルフィ「あいつら許せるか?」

 

ウソップ「いィや!!!許せねェ・・・・・・!!」

 

カルーはルフィを助けようと、地面をくちさしでつつき掘る。

 

ルフィ「・・・・・・?お前・・・悔しいのか・・・・・!!」

 

カルー「クエッ!!!」

 

ルフィ「よし・・・!!じゃあ3人で行くかっ!! あいつらたたき潰しに・・・・・・!!」

 

ウソップ「ルフィ・・・ララもきっとナミ達の所へ、やって来るハズだ。船に戻ってこない事に不審に感じてな・・・サンジはどうかはわかんねェけどよ」

 

ルフィ「ララはきっと来る!!この森で迷わなきゃな。」



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第98話「ルフィ 突然の裏切り発言」

ブロギーは顔面にMr.5の技の直撃を食らう。

 

ナミ「ブロギーさんっ!!!」

 

ミス・バレンタイン「キャハハハハハ!! ばかね!」

 

Mr.5「ケッ」

 

Mr.3「こいつは読み誤ったガネ・・・!!巨人族のバカ力のほどを・・・ まさかキャンドルジャケットを破壊するとは」

 

ブロギー「・・・・・・!!」

 

Mr.3「完璧に捕縛する必要があるようだ」

 

Mr.3はドルドルの蝋で彫刻の剣を作り出す。

 

Mr.3「”ドルドル彫刻(アーツ)”!!! 『剣』!!!」

 

Mr.3「これで大人しくしていろ!!」

 

Mr.3は彫刻剣をブロギーの左手の甲に突き刺した。

 

ナミ「ブロギーさん!!」

 

ビビ「・・・・・・!!」

 

Mr.3「動けば手足がちぎれるぞ!!! フハハハハハ!!」

 

ブロギー「・・・・・・ぐァアアア!!!」

 

ビビ「なんて非道なマネを!!!」

 

Mr.3「さァ 加速するぞ”キャンドルサービス”!!! こいつらを とっとと”ろう人形”にかえてしまえ!!!」

 

てっぺんの回転スピードは加速し、ろうの霧が多めになってくる。

 

ナミは咳き込む。

 

ナミ「う・・・何だか胸が苦しい・・・・・・!!」

 

ゾロ「・・・・・・」

 

ビビも咳き込む。

 

ビビ「”ろうの霧”が肺に入っちゃったんだわ!! このままじゃ体の中から”ろう人形”に・・・!!!」

 

Mr.3「フハハハハハッハッハ!!そうだそうだ できるだけ苦しそうに死んでくれたまえよ!!」

 

ナミ「!」

 

Mr.3「苦しみに訴える苦悶の表情こそが私の求める”美術”なのだガネ!!!恐怖のままに固まるがいい!!」

 

ナミ「何が美術よ この悪趣味ちょんまげ!! よくもブロギーさんまであんな目にあわせてくれたわね!! ケホッ あんた達絶対痛い目みるわよ!!わかってんの!?」

 

Mr.3「フハハハハハハハハハ!!好きなだけわめくがいいガネ!!」

 

ナミ「ゾロ!!黙ってないで何とかしてよ!!」

 

ブロギー「・・・・・・!!」(100年・・・・・・・・・!!!)

 

ブロギー(来る日も来る日も 戦って戦って・・・・・・!!! 戦って戦って・・・ 戦士の村エルバフに生まれた”誇り”のみで決闘を続けた これが我らの結末ならば・・・エルバフよ・・・)

 

ブロギは泣き崩れる。

 

ブロギー「・・・・・・!!!」(あんまりじゃないか・・・!! なぜ戦いの中で死なせてくれん・・・!!!)

 

Mr.3「フヒハハハッハッハッハッハ!!! 何という表情(ツラ)カネ!!いいぞ その『悲痛』っ!!!」

 

Mr.3「『嘆き』!! 『苦闘』!! 素晴らしい美術作品だガネ!!フハハハ!!!」

 

ミス・バレンタイン「キャハハハハッ!!」

 

ブロギー(エルバフよ)

 

ブロギーは顔半分がろうで固まり始めていた。

 

Mr.3「フハハハハハハ!!!」

 

ナミ「手が動かない・・・!!やだ・・・こんな死に方!! 何か方法はないの!?」

 

ゾロ「・・・・・・・・・」

 

ビビ「もう体が固まってきた・・・!!!」

 

ゾロ「おっさんまだ(・・)動けるだろ?」

 

ブロギー「!」

 

ゾロ「その両手両足ブッちぎりゃあ・・・死人よりは役に立つはずだ」

 

ブロギー「!?」

 

ゾロ「おれも動ける」

 

ゾロは刀を一本抜く。

 

ゾロ「足 斬り落としゃあな 一緒に こいつら潰さねェか?」

 

ナミ「!!!?」

 

ナミ「あ・・・足!?自分の足を!!?冗談止めてよ!!何言ってんのこんな時に!!」

 

ゾロ「こんな時だから言ってんだろ お前らどうする?」

 

ビビ「どうするって・・・!!!無駄よ!! そんなことしてここ(・・)を下りても すぐ捕まっちゃうじゃない!!!」

 

ゾロ「そんなもんやってみねェでわかるかよ ここにいちゃどうせ死ぬんだ 見苦しくあがいてみようじゃねェか・・・!!」

 

ゾロ「こんなカス相手に潔く死んでやる筋合いはねェ そうだろう?」

 

ブロギー「!」

 

Mr.5「何言ってやがる・・・!!正気かあいつは・・・!!」

 

Mr.3「フン・・・ハッタリだガネ そんなマネができるわけなかろーガネ・・・・・・!! 強がりにすぎん・・・!!」

 

ブロギー「ガババババ!!!」

 

Mr.3「!」

 

ブロギー「生意気な小僧だぜ・・・!!おれとした事がもう『戦意』すら失っちまったようだ・・・」

 

ブロギー「付き合うぜ その心意気!!!」

 

Mr.3「・・・・・・・・・な・・・・・・」

 

ナミ「う・・・うそでしょ!?本気なの!?両足を失って・・・どうやって戦うのよ!!!」

 

ゾロ「さァな」

 

ビビ「・・・・・・!!」

 

ゾロ「勝つつもりだ」

 

Mr.3「何だ こいつら・・・・・・!!」

 

Mr.5「イカレてるぜ・・・!!」

 

イガラム《ビビ王女 死なない覚悟はおありですか?》

 

ビビ「ま・・・待って 私も戦うわ!!!」

 

ゾロ「・・・よしわかった」

 

ナミ「ビビ!!」

 

ブロギー「行くぞォ!!」

 

ブロギーは手を剣ごと抜こうとあがく。

 

Mr.3「何ができるものか殺してやるガネ!!!」

 

ゾロは2本で両足に対して、突き刺す構えを取った。

 

ナミ「ば・・・」

 

ナミは目を閉じる。

 

その時、木々を破って、

 

ルフィ「おりゃあああああああ」

 

ルフィ、ウソップ、カルーが突撃感じで突っ込んできた。

 

ルフィ「お前らァ!!! ブッ飛ばしてやるからな~~~~~・・・」

 

三人は向こう側まで吹っ飛んでいった。

 

Mr.3「・・・・・・なに!?」

 

ルフィ達は起き上がる。

 

ルフィ「やるぞウソップ!!! 鳥ィ!!!」

 

ウソップ「オォ!!!」

 

カルー「クエーーーーーッ!!!」

 

ナミ「ルフィ~~~~~~~~っ!!! ウソップっ!!」

 

ビビ「カルーっ!!!」

 

ウソップ「ブロギー師匠!!あんたのくやしさ 俺たちが受け継いだぜ!!」

 

ブロギー「ウソップ・・・・・・!!」

 

ナミ「っていうか ララも来ていないけど!?」

 

ルフィ「何だよ・・・ララ 来てねェのか・・・」

 

ナミ「仕方ないから ララも来るまでもいいから、時間稼ぎくらいはしちゃって!!」

 

ルフィ「ああ ララもぜってー来るさ!森の中で迷わなきゃな。 それとこいつら巨人のおっさん達の決闘を汚したんだ!!」

 

ルフィは両手をバキバキさせる。

 

Mr.3「そのララという娘が東の海(イーストブルー)での最高額カネ? 金額は聞いたが、確かに初頭から20億3000万は異常なあり得なさだガネ! そして麦わらの君は2番目の数千万の賞金首・・・海軍も目が落ちたもんだ」

 

ルフィ「うーーーわへんな頭」

 

Mr.3「やかましいガネ!!」

 

ルフィ「”3”じゃん”3”燃えてるし」

 

Mr.3「黙れ!!」

 

ナミ「その前にルフィ!! この柱を壊して!!私達 今”ろう”人形なりかけなのよ!」

 

ルフィ「なんだ やばかったのか?」

 

ゾロ「いや 問題なかった」

 

ナミ「ちょ・・・ちょっとあんた足から血が・・・!!」

 

ゾロ「ああ 半分くらいイッたかな・・・はは」

 

ナミ「それのどこが問題ないのよ!!」

 

ビビ「・・・・・・」

 

ゾロ「とりあえずルフィ・・・この柱ブッ壊してくれるか? ララも来るまでの時間稼ぎとしてあとは任せるぜ」

 

ルフィ「おう!」

 

Mr.3「フン・・・そうはさせんガネ」

 

一方ララはナミ達の所へ向かっていたが、森の中でちょっと迷っていた。

 

ララ「ちょっと迷ったかも。まったく 方向音痴のゾロくんじゃないんだから。」

 

ペケ「ララ様 一度飛行形態になって、空中から自分が発見されない程度に探せばいいのでは?」

 

ララ「そうか! Mr.3のバカでかいケーキ状の技の姿で、把握できるわ!」

 

ララはデバイスの力で電磁波球体に包まれアブソリュートゼロになり、一度飛び上がる。

 

アブソリュ-トゼロ「しかし 周りは森だな・・・ 向こう側に見えるのはてっぺんがろうそくを灯したかぼちゃの巨大なケーキ状の物体!! あそこだ。」

 

アブソリュートゼロは目標地点付近まで、発見されないように飛行する。

 

ルフィ「なんだか知らねェけど 壊すぞあれ(・・)!!!」

 

ウソップはカルーに搭乗する。

 

ウソップ「よし わかった!!!今日のおれは一味違うぜ!!」

 

カルー「クエ!!」

 

ナミ「早くして固まっちゃう!!」

 

ゾロは刀を持った右手を上げてポーズを決めていた。

 

ゾロ「固まるんならこのポーズがいい」

 

ビビ「そんな・・・ふざけてる場合じゃ・・・・・・!!」

 

ナミ「それより その足の出血なんとかしなさいよ!見てるこっちが痛いわ」

 

ゾロ「じゃ見るんじゃねェよ」

 

ナミ「だいたいね・・・足切って逃げる(・・・・・・・)なんて ばかなこと言ってるからいけないのよ」

 

ゾロ「そうじゃねェ足切って戦う(・・・・・・)つもりだったんだ」

 

ナミ「余計ばかよ」

 

ゾロ「うるせェな」

 

ビビ「・・・・・・」

 

ミス・ゴールデンウィーク「Mr.3 あの人達緊張感がないわ」

 

Mr.3「それは君も同じだガネ ミス・GW(ゴールデン・ウィーク)

 

ビビ(私達は まだこの窮地から逃れられていないのに・・・!! この2人は もうまるで危機を感じてないみたい・・・!!」

 

Mr.3「どうやら我々はナメられきっているようだがネ 実に不愉快だ」

 

Mr.3「そんなに頼もしい男にはとうてい見えんガネ」

 

ルフィ「うっし」

 

Mr.5「Mr.3! あいつにはおれ達がトドメを あのピンク髪の小娘もきっと」

 

Mr.3「フン・・・ トドメだと?バカ言っちゃイカンガネ 見たまえよ君の攻撃が効いてないから 奴はここに生きて現れたのだ 少なくともあの男は君の手に負えるレベルではない」

 

Mr.3「君らは あの後ろのゴミ(・・・・・)でも掃除しておけ ”麦わらのルフィ”とここに来るかもしれない例の娘は私のろう人形コレクションに加えるとしよう」

 

ウソップ「ゴチャゴチャとうるせェ野郎どもだ・・・・・・てめェらは少々やりすぎた・・・!!往生しろよ!!」

 

カルー「クエ!!」

 

ウソップとカルーは木の陰に隠れてる。

 

ウソップ「さァ!援護は任せろ!!ルフィ!!」

 

カルー「クエーーー!!!」

 

ルフィ「ん?なんか言ったか?」

 

ブロギー「小僧・・・あがくのはここまでか・・・?」

 

ゾロ「ああ どうやらあがき役の・・・交代だ」

 

Mr.3「やってやるガネ!!! ”キャンドルロック”!!!」

 

Mr.3はドルドル技でルフィの両足を拘束する。

 

ルフィ「うがっ!?」

 

ビビ「つ・・・捕まった・・・・・・!!! ルフィさん!!!」

 

ルフィ「うっ!! 何だ!こりゃ!! 足がトンカチみてェに・・・!!!」

 

ウソップ「何だありゃ!!!」

 

ルフィ「おお ちょうどいいじゃん」

 

Mr.3「フン・・・チョロイな次は手だ・・・!!」

 

Mr.3「”キャンドルロック”!!!」

 

Mr.3はドルドルで拘束しようとしたが、ルフィは避けた。

 

ルフィ「おりゃっ!!!」

 

ルフィは彫刻剣に腕を伸ばしてぐるぐるに巻き付く。

 

Mr.3「何だ どこを狙って・・・」

 

ルフィ「ちょっとごめんな 巨人のおっさん」

 

ルフィは彫刻剣で回転する。

 

ルフィ「”ゴムゴムのォ・・・”」

 

ブロギー「!!! ぐああああ!!」

 

ブロギーは左手に突き刺さってる彫刻剣が回転するため、痛かったのだ。

 

ゾロ「何やってんだてめェはァ!!!」

 

Mr.3「は?」

 

ビビ「ルフィさん!」

 

ブロギー「ぐァアアアア!!!」

 

ルフィは回転の反動で、キャンドルの柱部分に両足を直撃させる。

 

ルフィ「”トンカチ”!!!」

 

Mr.3「な・・・・・・・・・!!!」

 

ナミ「やったっ!!!ろうの柱が倒れ・・・」

 

柱部分が外れたが、キャンドル部分が落下してきた。

 

ナミとビビ「「いやあああああ」

 

ルフィ「やった!ついでに足のやつも割れた! ん?」

 

キャンドルは土台に激突して止まった。

 

ルフィ「あり・・・・・・」

 

ナミ「生きてる・・・・・・!!」

 

ゾロ「何も変わってねェよ・・・・・!!」

 

ビビ「助かった・・・・・・!!」

 

ブロギー「・・・・・・・!!」

 

ルフィ「危ねェなーお前ら何で逃げねェんだ?」

 

ナミ「動けないのよっ!!!」

 

ルフィ「・・・・・・? なんだそうなのか でもお前ら柱壊せって言ったじゃねェか」

 

ビビ「本当にいいの!!?ララが来るまであの人で時間稼ぎなんて Mr.ブシドーっ!!」

 

ゾロ「・・・・・・ まァ・・・そうするしかねェよな・・・おれは もう腕が固まっちまってるみてェだしよ」

 

ナミ「ちょっと待って・・・何だか・・・体が ドンドン固まっていく・・・・・・!!体がもう・・・全然動かない・・・!!」

 

Mr.3「フハハハハハ!!ロウソクが近づいて固まる速さが加速したのだ!!バカめ!! さっさと”ろう人形”になるがいい!!」

 

ルフィ「おい!! お前ら”ろう人形”になるのか!?」

 

ナミ「さっきからそう言ってんでしょ!!?」

 

ビビ「このセットをとにかく壊してルフィさん!!!」

 

ルフィ「よ・・・よしわかった!!」

 

Mr.3「邪魔はさせんと言っとろうガネ!!! ”ドルドル彫像(アーツ)”!!!『銛』っ!!!!」

 

Mr.3は蝋の銛を投げつける。

 

ルフィ「うわァ」

 

ウソップ「”火薬星”!!!」

 

ウソップは火薬星をMr.3へ飛ばすが、Mr.5が食ってしまう。

 

Mr.3「フン・・・」

 

Mr.5は火薬星を飲み込んだ。

 

ルフィは銛を跳んで避けた。

 

ウソッ「・・・・・・・・・!!」

 

Mr.5の腹は火薬星の爆発で膨らんだ。

 

ウソップ「・・・・・・」

 

ルフィ「くそー」

 

Mr.5「味はイマイチだな・・・いい火薬使ってねェなァ・・・」

 

ウソップ「・・・・・・”火薬星”を・・・!! 食いやがった・・・・・・!!!」

 

カルーもびっくり顔である。

 

ゾロ「まずいなこりゃ・・・本当に速ェ・・・!! ポーズ決めといてよかった」

 

ナミ「バカ!!」

 

ルフィは両腕を後ろに伸ばす。

 

ルフィ「あのカボチャ(・・・・)を倒せば!! ”ゴムゴム”の・・・!!」

 

Mr.3「ムダな事だ・・・”キャンドル(ウォール)”!!!」

 

ルフィ「”バズーカー”!!!」

 

しかしMr.3の壁で防がれた。

 

ルフィ「お前っ!!!邪魔すんなァ!!!」

 

Mr.3「それはこっちのセリフだガネ・・・君こそ私の創作活動の邪魔をしないでくれたまえ」

 

Mr.3「”キャンドルロック”」

 

Mr.3はドルドルをルフィに食らわそうとした。

 

ルフィ「またかっ!! あ そうだ・・・」

 

ルフィは右腕にわざとかかり。

 

ルフィ「しっしっしっし!!トンカチもらいっ」

 

Mr.3「!?」

 

ルフィ「ゴムゴムの・・・」

 

Mr.3「しまった・・・”キャンドル(ウォール)”!!!」

 

ルフィ「”トンカチ”!!!」

 

ルフィは右腕のろうで技を繰り出し、Mr.3の(ウォール)を破壊し、Mr.3を吹っ飛ばした。

 

Mr.5「Mr.3!!」

 

ウソップ「おーっ」

 

Mr.5「ばかな」

 

ナミ「やったルフィ!!今のうちに早く このセットを壊して!!」

 

ルフィ「いやだ」

 

ナミ「冗談言ってないで早く!!」

 

ルフィ「・・・・・・いやだ」

 

ナミ「な・・・・・・」

 

ゾロ「おいルフィ!!バカやってる場合じゃねェんだぞ」

 

ビビ「ルフィさんお願い!!」

 

ルフィ「どうしよう おれ お前ら助けたくねェ」

 

ナミ「・・・・・・!? 何言ってんの・・・・・・?」

 

ミス・ゴールデンウィーク「”カラーズ””トラップ”」

 

ミス・ゴールデンウィークは煎餅を食べる。



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第99話「イレギュラーハンター&ルフィVSMr.3」

アブソリュートゼロはキャンドルがだいぶ近くまで見えてきたので、森に降りる。

 

アブソリュートゼロ「あのキャンドル すごいでかさだな・・・ゾロやナミ、ビビは間もなく蝋人形化する頃だ、エックスと交代するか。」

 

アブソリュートゼロは電磁波球体に包まれ、一度ノーマル・エックスにチェンジした。

 

ノーマル・エックス内部の下着ララ(今度はアーマーをチェンジしてと。)

 

内部の下着ララは画面表示でのアーマーを選び、ノーマル・エックスは電磁波球体に包まれX6のブレードアーマーにチェンジした。

 

ブレードアーマー・エックス「しかし 出ていくタイミングが必要だな・・・ウソップとカルーの姿も若干見えた。」

 

ゾロ「おいルフィ!!時間がねェんだ さっさとコイツ・・・を何とかしろ!!!」

 

ルフィ「・・・ああわかってる」

 

ビビ「わかってるなら早く!!!」

 

ルフィ「わかってるんだけど・・・でも 助けたくねェんだ・・・!!」

 

ナミ「だから何なのよそれ!! こっちは今にも”ろう人形”になりかけてんのよ!?わかる!!?死にそうなの!!!」

 

ルフィ「・・・うん でもやる気出ねェんだ」

 

ゾロ達「「「やる気の問題じゃないだろ!!」」」

 

ブレードアーマー・エックス「ミス・ゴールデンウィークの絵の具罠に引っかかったな・・・。」

 

ペケ「エックス様 まだ出るタイミングではありませんか?」

 

ブレードアーマー・エックス「ああ まだだ・・・。」

 

ウソップ「あんにゃろ・・・どうしちまったんだ!?」

 

ウソップ「急がねェと仲間達の命が危ねェってのに!!目を醒まさせてやる!! 行くぜカルー!!!」

 

カルー「クエーッ!!!」

 

Mr.5「やめときな やつは もう罠にかかってる」

 

ウソップとカルー「「!」」

 

ミス・バレンタイン「そうよ あのコの足元が見える?」

 

ウソップ「足もと・・・・・・!?」

 

ウソップ「何だ ありゃ黒い変な模様が あれが一体何だってんだ・・・!?」

 

ミス・バレンタイン「そうね 何でもないただの絵の具よ キャハハハハハ・・・」

 

ウソップ「絵の具!?」

 

Mr.5「つまり てめェも奴らも全滅しちまうってことだ!!!」と同時に蹴りを食らわそうとしたが、ウソップは咄嗟に避けた。

 

しかし木を蹴って爆破する。

 

ウソップ「カルーひとまず逃げるぞ!!!」

 

ウソップはカルーに搭乗する。

 

カルー「クエッ」

 

ウソップ「全速力で走れ!!!」

 

ミス・ゴールデンウィーク「鳥に乗って逃げる気よ!!」

 

カルー「クエーーーーーーーーッ!!!」

 

ウソップ「待て まだ乗ってねェよ!!!」

 

Mr.5「追うぞ」

 

ミス・ゴールデンウィーク「ええ」

 

カルーは後ろを向くが、

 

カルー「!」

 

ウソップ「よし!!!止まれ おれをのせ・・・」

 

ウソップは泣きながらのスゴイ形相だった。

 

カルーはウソップのその顔にビビッて行ってしまう。

 

カルー「グゥウエーーーーッ!!!」

 

ウソップ「おれにビビッてどうすんだ!!」

 

ビビ「ミス・ゴールデンウィーク」

 

ビビ「あなたの仕業ね・・・・・!!」

 

ミス・ゴールデンウィーク「・・・・・・」

 

ミス・ゴールデンウィークは煎餅を食べながら答える。

 

ミス・ゴールデンウィーク「”カラーズトラップ”『裏切りの黒』 黒の絵の具にふれたらどんなに大切な仲間の言葉でも裏切りたく・・・・・なるの」

 

ナミ「どういうこと!?何が起きたの!?」

 

ミス・ゴールデンウィーク「彼女は感情の色さえも現実リアルに作り出す『写実画家』彼女の洗練された色彩のイメージは絵の具を伝わって、人の心に暗示をかける」

 

ゾロ「暗示だと!?そりゃまずい・・・・・・!? 暗示だの催眠だのって類の力はあの単純バカには必要以上に効いちまうんだ」

 

ナミ「でも・・・じゃああの絵の具から離れればいいんじゃないの!? ルフィ!!そこ・・から離れるのよ!!」

 

ルフィ「!」

 

ビビ「いいえダメ!!ルフィさん!!! その黒の絵の具のサークルから決して動かないで!! 動かないで!! お願い!!!」

 

ナミ「ビビ!!どうして」

 

ビビ「私達はあなたに 助けてほしくなんかないわ!」

 

ルフィ「・・・・・・いやだ」

 

ルフィは逆の事で反対し、足元の絵の具から離れた。

 

ゾロ「なるほど・・・・・・」

 

ルフィ「はっ? な・・・なんかおれ今変だった・・・!! よし お前ら今助けるぞ!!」

 

ルフィ「ぐわっはっはっはっはっは!!! そんなことより・・・・・・・笑っとくか!!!あっはっはっはっはっはっはっは!!!」

 

ナミ「何でっ!!?」

 

ビビ「今度は何!!?」

 

ルフィ「はっはっはっはっはっはっは!!!」

 

ルフィの服の背にまた絵の具が描かれていた。

 

ミス・ゴールデンウィーク「”カラーズトラップ” 『笑いの黄色』 だめじゃない動いちゃ・・・」

 

ナミ「今度は服にルフィ早く、その服脱いで!!」

 

ルフィは背中の絵の具効果で笑い転げる。

 

ルフィ「いやそんなことより笑いてェよ。とにかくおれはあーっはっはっはっは」

 

ゾロ「まいった・・・このペースで霧に降られちゃもう一分ももたねェぞ」

 

カルー「クエーーーーッ」

 

ゾロ「!」

 

カルーが走って来て、ルフィとぶつかる。

 

ゾロ「てめェらここに遊びに来たのか!!?」

 

ビビ「カルー・・・・・・」

 

Mr.5「くそっ何て速ェ逃げ足だ」

 

ナミ「みてっ!! ウソップ達の激突でルフィの背中の絵の具が」

 

ルフィ「う・・・・・・ まーたなんかされてたのかおれは」

 

ルフィは起き上がる。

 

ルフィ「お前いい加減にしろよ こんにゃろォ」

 

ミス・ゴールデンウィーク「面白かった?『笑いの黄色』」

 

ルフィ「うるせェ!!お前ばかか!!ばーーーか!!!」

 

ルフィ「あのカボチャを壊さねェと!! ”ゴムゴムの”・・・」

 

ミス・ゴールデンウィーク「”カラーズトラップ” 『闘牛の赤』」

 

ルフィの足元に絵の具技を描く。

 

ルフィ「”バズーカ”っ!!!」

 

ルフィは足元の絵の具模様に技を出す。

 

ゾロ「どこ狙ってんだお前!!!」

 

ミス・ゴールデンウィーク「だめよ あれ壊しちゃMr.3に怒られるわ」

 

ミス・ゴールデンウィーク「あなたは赤いマントに突進する牛のようにその『闘牛の赤』に攻撃したくなるの」

 

ルフィ「うあー!!お前もう許さんっ!!!どっか行ってろ!!! ”ゴムゴムの”・・・」

 

ルフィ「”バズーカ”!!!」

 

ルフィはやっぱり足元の絵の具模様に技を出す。

 

ゾロ「・・・・・・」

 

ミス・ゴールデンウィーク「面白い?」

 

ナミ「だめだ・・・戦いの相性が悪すぎる・・・!! パワーが全部空回り・・・!!」

 

ミス・ゴールデンウィーク「仕上げはこれ 背中についた『笑いの黄色』に『悲しみの青』をまぜて」

 

ミス・ゴールデンウィーク「”カラーズトラップ” 『なごみの緑』」

 

ミス・ゴールデンウィークはルフィの背中に色を追加した。そして、

 

ルフィ「お茶がうめェ」

 

ルフィはミス・ゴールデンウィークと共にシートの上で、呑気にお茶タイムになってしまった。

 

ゾロ達「「「アホかーーーーっ!!!」」」

 

ブレードアーマー・エックス「ルフィ・・・単純だな・・・。」

 

ペケ「エックス様。出るタイミングは?」

 

ブレードアーマー・エックス「もうそろそろだな・・・。ルフィの服を燃やすためにマグマブレードの一発をウソップと同じく狙撃のように撃つぞ。」

 

ナミ「で・・・どうなんの?」

 

ゾロ「な? お前らもポーズとっときゃよかったろ。残念だったなァ」

 

ビビ「まだそんな悠長なこと」

 

Mr.5「”鼻空想(ノーズファンシー)””二連砲(ダブルキャノン)”!!!!」

 

Mr.5は2発ハナクソ爆弾を放つが、カルーはうまく避ける。

 

ウソップ「ぷはははは当たらねェよ!!上手いぞカルーッ!!」

 

カルー「クエーッ!!」

 

ウソップは後ろにパチンコを構え。

 

ウソップ「必殺”鉛星”っ!!!」

 

狙撃技を放つが、Mr.5達は避ける。

 

Mr.5「埒が開かねぇな。追い回しても」

 

ミス・バレンタイン「そうね」

 

Mr.5はある銃を取り出す。

 

Mr.5「あんな雑魚(ザコ)にこんな代物使いたくなかったが・・・」

 

ウソップ「(ピストル)っ!!・・・ くっ!!大丈夫だ。どうせ弾は一発根性で避けろ!!」

 

カルー「クエ!!」

 

ウソップ「とにかくもう一度ルフィ達の前へ出るんだ!!!」

 

ウソップ「敵が”罠”だと教えてくれたあのマーク・・・!! さっきルフィとぶつかった時にはそれが背中に描かれてた。犯人はそばにいたあのやる気なさそーな女に違いねェ」

 

ウソップ「原因は1つだ!!!」

 

ウソップ「急げっ!!!」

 

カルー「クエーッ!!!」

 

ウソップとカルーはルフィ達の元へ向かうと、

 

ゾロ達は蝋人形と化していた。

 

ウソップ「・・・・・・!!!」

 

Mr.5「コイツは避けようがねェぞ 『フリントロック式44式口径6連発リボルバー』 ”南の海(サウスブルー)”の新型(ニューモデル)だ 連射が可能で・・・おれが使えば弾は見えねェ・・・・・・」

 

光景を見ていたブレードアーマー・エックスは、X6でのゼットセイバーの特殊武器を放とうと背のセイバーを掴む。

 

ルフィ「あーーーーお茶がうめェ・・・」

 

ウソップ「ルフィ・・・・・・!! お前・・・何を!!?」

 

ルフィは歯を食いしばりながらも、

 

ルフィ「お茶が うめェ・・・」

 

ウソップ「・・・・・・ バカヤロウ・・・」

 

Mr.5はリボルバーの弾を入れる部分を回転させながら息を吹き込む。

 

Mr.5「終わったな てめェら全員・・・これが おれの究極能力だ・・・!!! ふうーーーっ」

 

そしてリボルバーを三発撃つ。

 

ウソップは後ろを振り返り、

 

ウソップ「くそ撃ちやがった・・・」

 

そこを狙ったブレードアーマー・エックスは、セイバーによる炎の刃「マグマブレード」を放つ。

 

マグマブレードは超スピードでルフィ目がけて飛んでいき、

 

ウソップ「何だ!?火の刃が飛んできた!?」

 

ミス・ゴールデンウィーク「ん?火の刃?」

 

ルフィに直撃し、

 

ルフィ「うわああああっ!!!」

 

帽子は直撃の弾みで飛んだ。

 

ミス・バレンタイン「今の火の刃は何!?」

 

Mr.5「今の火の刃は!?」

 

ウソップ「それより 弾が飛んで来ねェ・・・!!」

 

Mr.5「”そよ風息爆弾(ブリーズ・ブレス・ボム)”」

 

ウソップは突然の爆発を食らい、カルー共に吹っ飛んだ。

 

Mr.5「言い忘れてたが・・・おれの”息”は起爆する それよりさっきの火の刃は何だ!?」

 

ウソップ「くそ・・・・・・・・・!! ムチャクチャだ・・・弾がねェだと・・・!?お前大丈夫か」

 

カルー「クエ・・・」

 

ウソップ「今の火の刃は何だ!?」

 

森の茂みから出てきた。

 

ブレードアーマー・エックス「俺だよ。ルフィ目醒ましたかな?」

 

ブレードアーマー・エックスがバスター口を向けながら、接近。

 

ウソップ「え・・・エックス!?今の火の刃はお前かよ!?」

 

ミス・ゴールデンウィーク「あの姿が変わる小娘ね!!」

 

ルフィ「エックス!来るのが遅ェんだよ!!」

 

ブレードアーマー・エックス「悪いね。出るタイミングが必要だったもんで・・・」

 

ウソップ「タ、タイミングを伺ってた!?」

 

ルフィ「ちょっと前からついて様子を見ていたのか!? まァいいや・・・とりあえず助かったぞ。」

 

ルフィは立ち上がる。

 

 

船にいたサンジはというと、

 

サンジ「うーん ララちゃんはナミさん達を探しにまた森に入って行ったし、ってうかララちゃんも狩りやったんだな・・・」

 

サンジは自分のとは別の一体に目をやり、

 

サンジ「カバンは見張っててほしいって言われてるが、ナミさんやビビちゃんの身に何か起きた可能性も・・・。ララちゃんは良い子だぜ!!俺も探すか」

 

サンジは森の中を捜索する。

 

サンジ「ナーーーミさ~~~~ん ビーーーービちゃ~~~~ん ララちゃ~~~~ん」

 

一体のタイガーらしき猛獣と出くわすが、叩きのめし搭乗し、捜索再開。

 

サンジ「おーい 返事してくれーっ 好きだーーーっ」

 

サンジ「ん?」

 

すると、白い蝋で出来た建造物を発見。

 

サンジ「? なんだこりゃ」

 

Mr.5「小娘てめェか、さっきの火の刃は?」

 

ブレードアーマー・エックス「まあな・・・」

 

ミス・ゴールデンウィーク「誰?」

 

ミス・バレンタイン「例の初頭からあり得ない異常な懸賞金の小娘よ!」

 

ミス・ゴールデンウィーク「まさか!?声と話し方は完全に男でしょ?」

 

ブレードアーマー・エックス「あと小娘と呼ぶな。変身中は変身後の名で呼んでくれ!俺はレプリロイドでイレギュラーハンターのエックスだ!」

 

Mr.5「イレギュラーハンター?」

 

ミス・バレンタイン「何なのそれ?」

 

ミス・ゴールデンウィーク「とにかくキャンドルを壊されたらMr.3に怒られるの。」

 

Mr.5「それにてめェもが今来た所で仲間達はこの通り」

 

ルフィ「だから何だ!!まだ生きてる!!!」

 

ブレードアーマー・エックス「ああ、まだ間に合う筈だ!!それに言っただろ。タイミングを伺っていたってな」

 

Mr.5「もう手遅れさ」

 

Mr.3「その通りだガネ・・・・・・!!!」

 

Mr.3「手遅れにして・・・更なる”絶望”を味わえ!!!そして姿を変える小娘、ちょっと前にやって来ていて様子を伺っていたのカネ!?」

 

Mr.3「出撃!! ”キャンドルチャンピオン”!!!」

 

Mr.3はろうで覆われたロボ風アーマーを装着して木々をぶち破って再登場した。

 

ウソップ「「うわああ~~~っ!!」」

 

ルフィ「何だあいつ」

 

ブレードアーマー・エックス「蝋で出来たロボ風のアーマーってのは、アーマー装着の俺への対抗意識なのか?」

 

Mr.5「コイツァ・・・かつて4千2百万ベリーの賞金首を仕留めたという」

 

ミス・バレンタイン「Mr.3の最高美術!!!」

 

Mr.3「さァミス・G・W(ゴールデンウィーク)!!私に塗装を施したまえ!!美術的に!!あの生意気な麦わらボーシと鎧戦士に姿を変える小娘をひねり潰してくれるガネ!!!」

 

ミス・G・W(ゴールデンウィーク)「そしたら休んでいい?」

 

Mr.3「ああ構わんとも!!むしろ手は出さんでくれたまえよ!!こう(・・)なった私はもはや無敵っ!!! 鉄の硬度を誇る”ドルドルのろう”でまろやかに体を包み込んだこの鎧に死角はないっ!!!」

 

ルフィ「かっこいい」

 

ルフィは蝋のロボ風アーマーに見惚れた。

 

ブレードアーマー・エックス「ルフィ・・・」

 

ウソップ「見惚れてる場合か!!戦え!!エックスも頼むぞ!!」

 

ブレードアーマー・エックス「ああ!!」

 

ブレードアーマー・エックスはバスター口を蝋アーマーに向け、ボディを光らせチャージ開始。

 

Mr.3「体が光っている!?」

 

ルフィ「おう・・・よし・・・!!!行くぞエックス!!ゴムゴムの・・・!!!」

 

ウソップの周囲に霧状の物が漂う。

 

ウソップ(ろうの霧・・・!!!)

 

ルフィ「”(ピストル)!!!」

 

Mr.3「塗装完了・・・・・・さて」

 

Mr.3は伸びてきたルフィの腕をアーマーのパンチで弾く。

 

ブレードアーマー・エックス「くらえ!!」

 

ブレードアーマー・エックスはチャージショットを放つが、Mr.3はアーマーの腕で弾く。

 

Mr.3「その程度弾いてやるガネ!!」

 

いつの間にかミス・G・W(ゴールデンウィーク)はその場から距離を若干置いていた。

 

Mr.3「”チャンプファイト”!! 『おらが畑』!!」

 

Mr.3のろうアーマーは両腕での連続パンチを繰り出すがルフィは跳び上がり、ブレードアーマー・エックスはダッシュ機能で避け、

 

エックス内部の下着ララ(アーマーチェンジ!フォースアーマーにしよう!)

 

デバイスにより、電磁波球体に包まれフォースアーマーに変えたエックス。

 

ウソップ「エックス・・・鎧が変わった!?」

 

ルフィ「ゴムゴムの・・・・・・」

 

ルフィは跳び上がった勢いで、

 

Mr.3「!!」

 

ルフィ「”スタンプ”!!!」

 

足を伸ばした打撃を食らわすが、Mr.3は腕を組んでガードした。

 

ルフィ「んーー」

 

Mr.3「フフ・・・」

 

フォースアーマー・エックスは、ボディを光らせてチャージする。

 

フォースアーマー・エックス「Mr.3!!この武器も防御できるか!?」

 

Mr.3「してやるガネ!!」

 

フォースアーマー・エックス「ウイルレーザーだ!!」

 

フォースアーマーのバスター口から黄色の巨大レーザーが発射され、Mr.3はすんでの所で胸の前で腕を組み、何とかガードしレーザーは相殺された。

 

ルフィ「スッゲー!!ビーム発射だ!!」

 

ルフィは目が光っていた。

 

ウソップ「エックス・・・確かに巨大ビームはすげェ・・・。それと何で気づかなかったんだ!! 霧になるってことは溶けてるってことじゃねェか」

 

ウソップ「ルフィ!!エックス!!コイツの蝋は火で溶ける!!! いくら硬くても蝋は蝋なんだ!!!」

 

ルフィ「!」

 

フォースアーマー・エックス「!」

 

ウソップ「ブロギー師匠もまだ固まって時間が浅い!!救えるぞ!!」

 

カルー「クエーーーーッ!!!」

 

フォースアーマー・エックス「おお!」

 

ルフィ「本当か!!?」

 

ミス・G・W(ゴールデンウィーク)「うんほんとよ」

 

Mr.3「いやキミが白状すな!!!」

 

Mr.3「だが 今さらわかろうと貴様らには勝機(・・)時間(・・)もない!!!」

 

Mr.3「もはや保って30秒!!!それでそいつらの心臓は完全に停止する!!!今頃奴らは・・・かすかに残る意識の中で苦しみもがき、死への恐怖を味わっているのだろう!!!」

 

ウソップは3人に向かってパチンコを構える。

 

ウソップ「30秒もいらねェよ 今助けるぞ!!!必殺!!”火炎”・・・」

 

Mr.5「”そよ風息爆弾(ブリーズ・ブレス・ボム)”!!!」

 

Mr.5による銃の爆破技がウソップに直撃し、ウソップは爆発する。

 

フォースアーマー・エックスとルフィ「「ウソップ!!」」

 

ウソップは倒れる。

 

Mr.5「”勝機もない”と・・・・聞こえなかったか?」

 

エックス内部の下着ララは特殊武器画面を意思操作し、X5のジェルシェイバーを選ぶ。

 

エックス内部の下着ララ(武器変更!ジェルシェイバー。)

 

ルフィは右腕を伸ばし、

 

ルフィ「ちきしょう時間が・・・!!!」

 

Mr.3「やめておけ!」

 

Mr.3は蝋アーマーの右パンチで、ルフィを叩きのめす。

 

フォースアーマー・エックス「ルフィ!!」

 

フォースアーマーはボディを光らせチャージし、

 

Mr.3「今度は何を撃ってくる気だガネ!?」

 

フォースアーマー・エックス「ジェルシェイバー!!」

 

両手を左右に伸ばして、複数の氷の塊を放射線に描いて飛ばす。

 

Mr.3「しゃらくさいガネ!!」

 

Mr.3はアーマーパンチで弾き落とす。

 

Mr.3「エックスだったな?貴様 ふざけるのカネ!? 火の技撃てば私のろうアーマーなんて溶かせるのだガネ!?」

 

フォースアーマー・エックス「火の武器を撃ったら、簡単に決まってしまう。わざと不利な武器で戦ってるんだ!」

 

Mr.3「舐めとるガネ?」

 

Mr.5「ッチ・・・鎧の奴 わざと不利な武器で戦って遊んでんのかよ・・・」

 

ウソップ「・・・・・・いいか、このロープを」

 

カルー「クエ!!」

 

ミス・バレンタインがウソップの傍へ降り立った。

 

ミス・バレンタイン「何を企んでるの?私にも聞かせてくれない?」

 

ウソップ「!!!」

 

カルーはダッシュで走る、ヘルメットの付け根には結びつけられたロープが。

 

カルー「クエーーーッ!!!」

 

ウソップ「頼むぞカルーッ!!!」

 

ミス・バレンタイン「?」

 

Mr.5「無駄だ何もかもが」

 

フォースアーマー・エックス「Mr.5!果たしてそうかな?」

 

Mr.5「何?」

 

ミス・バレンタイン「”強くなる石(クレッシエンドストーン)”・・・!!あなたは何キロまで耐えられるかしらね・・・」

 

ミス・バレンタインはウソップの体に座り、体重を重くしていく。

 

ミス・バレンタイン「10キロ・・・! 100キロ・・・・・・!! 200キロ・・・・・・!!」

 

ウソップ「う・・・うう・・・・・・!!」

 

カルー「グエーーーーッ!!!」

 

ミス・バレンタイン「500キロ・・・・・・!!」

 

ウソップは吐血する。

 

ウソップ「走り回れ・・・・・・!!」

 

カルーはキャンドルを走って登る。

 

Mr.5「コザかしい鳥だ・・・!」

 

Mr.3はルフィとフォースアーマー・エックスに連続パンチを繰り出すが、二人は避けていく。

 

Mr.3「フハハハハハ!!諦めろ諦めろ!!奴らは私の”美術作品”になったのだ!!!」

 

ルフィ「ふん!!そんなもんにさせるか!!」

 

フォースアーマー・エックス「ああ。あいつらの命は」

 

ルフィはMr.3の頭の髪部分を掴み、パンチを受け止める。

 

ルフィ「エックス、見ていろ!!」

 

フォースアーマー・エックス「ルフィ?」

 

ルフィはMr.3を引っ張って行く。

 

ルフィ「火で溶けるんなら・・・!!! この(・・)火で溶かすんだっ!! エックスはどうすんだ!?」

 

フォースアーマー・エックス「一応俺も火の武器を撃つ!だがその前に通常武器に一度変えて、奴の顔面に一発な。」

 

フォースアーマー・エックスは一度通常武器でのプラズマチャージショットを、Mr.3の顔に命中させた。

 

Mr.3「エ、エッ・・・クス。顔面はいくら何でも効くガネ・・・。」

 

エックス内部の下着ララ(そして特殊武器画面意思操作で、X5の火の武器・グランドファイアにチェンジ!)

 

ウソップ「ルフィ!!エックス!!・・・カルーのロープに着火しろ!!」

 

ルフィ「鳥のロープ!?」

 

ミス・バレンタイン「!? え」

 

ウソップ「油たっぷりの・・・ スペシャルロープだ・・・」

 

フォースアーマー・エックスはバスター口を油まみれのロープに向ける。

 

ルフィ「わかった!!よし!!! みんな起きろォ!!!」

 

ルフィはロープに駆け寄り、

 

Mr.3「おい待て!!!よせ!!!」

 

ウソップ「ちょっと熱ィが 我慢してくれっ!!」

 

Mr.3「やめ・・・」

 

カルー「クエーーーッ!!!」

 

フォースアーマー・エックスもルフィと同タイミングでグランドファイアをロープに発射し、キャンドルは燃え上がった。

 

ついでにMr.3が装着していた蝋アーマーも火に引火し、溶けていく。

 

Mr.3「熱っ熱ィーーーーーーっ!!! おのれ麦わらにエックス!!!」

 

ルフィ「火の燃え方がすげー!!なあエックス。大丈夫かあいつら!?」

 

フォースアーマー・エックス「助かれば問題はないだろ。」

 

Mr.3「よくも私のキャンドルサービスセットを・・・!!!」

 

Mr.3は走って逃げる。

 

ルフィ「あっ!!!」

 

フォースアーマー・エックス「逃げた!!」

 

ルフィ「追うぞエックス!!」

 

フォースアーマー・エックス「ああ!」

 

二人はMr.3を追跡する。

 

カルーは飛んでくる溶けた蝋を必死に走って避けていた。

 

Mr.5「ナメたマネを・・・!!!」

 

ミス・バレンタインはウソップを殴っていた。

 

ミス・バレンタイン「やってくれるじゃないあなた達!!!」

 

ミス・バレンタイン「もう余興はおわりよ!!」

 

ウソップ「ウゲ・・・!!!」

 

ミス・バレンタインは空高く飛び上がる。

 

ミス・バレンタイン「その首粉々に砕いてあげるわ!!!」

 

ミス・バレンタインは右足を伸ばして降下する。

 

ミス・バレンタイン「”一万キロギロチン”!!!」

 

ウソップ「!!?」

 

しかし炎の中から二人の影が飛び出して、

 

ミス・バレンタイン「ぎゃああ!!」

 

叩き飛ばされる。

 

ナミ「アッついわねーっ。他にやり方なかったの?」

 

ウソップ「ぜいたく言うな。助かっただけありがてェと思え」

 

ナミは上半分が燃えて、黒のブラが露わになり、ビビはナミ程酷くはなかった。

 

ナミ「そうね・・・ありがとっ」

 

ビビ「ケホッケホッ!!ウソみたい私達・・・生きてるのね」

 

Mr.5はウソップ達に銃を向けた。

 

Mr.5「チッ・・・蝋が溶けたか!!めんどくせェな。もう任務をしくじるわけにはいかねェんだよ!!」

 

ビビ「あっ Mr.5!!!」

 

ウソップはパチンコを構えて、

 

ウソップ「必殺!!!”火薬星(・・・)”っ!!!」

 

Mr.5はそれを食べる。

 

Mr.5「バカが!爆弾人間のこの俺には”火薬”は効かねェと何度も照明したはず!!!」

 

ウソップ「くらいついたな」

 

Mr.5「!!!?」

 

ウソップ「悪ィなおれはウソつきでね。そりゃ火薬じゃなくて”特製タバスコ星”だ!!!」

 

Mr.5は口から火を噴いた。

 

Mr.5「ぐおーーーーーーーっ!!辛ーーーーーーーーーっ!!!」

 

ウソップ「だっはっはっはっは。効力は身を持って立証済みだ!!!」

 

Mr.5「おのれ海賊ども!!!カッカッ・・・カッ!!!」

 

ウソップ「!?」

 

Mr.5「”全身起爆(・・・・)”で消し飛べ!!!」

 

Mr.5はウソップに抱きついてきた。

 

ウソップ「ギャーーーーギャーーーー!!!」

 

ナミ「ウソップ!!」

 

Mr.5「骨のかけらも残さんぞ!!!」

 

また炎の中から一人の影が、

 

ゾロ「焼 鬼」

 

ゾロ「斬り!!!」

 

ゾロは炎の中から飛び出して、刀身が燃えた状態で鬼斬りを炸裂させ、Mr.5を撃破。Mr.5は燃えながら倒れる。

 

ゾロ「燃える刀ってのも悪くねェ・・・必要な時にララの龍神剣をいつか貸してもらって、火の力を使ってみてェや。」

 

ウソップ「ゾロ!!!」

 

ブロギーが右手を地面に叩く。

 

ゾロ「よオ・・・・・・命あってなによりだ」

 

ブロギー「・・・・・・フフ・・・・・・ ああ」

 

ウソップ「師匠・・・・・・」

 

ウソップ「残る敵は、あと二人か」

 

ナミ「そういえばララは来たの?」

 

ウソップ「ああ来たぜ、エックスの姿でな。」

 

ルフィとフォースアーマー・エックスはカルーと共に、Mr.3を追っていた。

 

ルフィ「鳥!エックス!!!」

 

カルー「クエッ」

 

フォースアーマー・エックス「何だルフィ?」

 

ルフィ「あいつらを許すな・・・」

 

カルー「クエッ!!!」

 

フォースアーマー・エックス「言われるまでもないよ!!」

 

ルフィ「だろ!!決闘(たたかい)を汚す奴は男じゃねェ!!!」

 

Mr.3「フハハハハハハ!!」

 

 

2人とカルーの目の先にはたくさんのMr.3が待ち構えていた。

 

Mr.3「よく来たな。ようこそ”ドルドルの館”へ」

 

ルフィ「何だこりゃ・・・!!!」

 

フォースアーマー・エックス「Mr.3がたくさんいるぞ・・・。」

 

Mr.3「さァ私がどこにいるかわかるカネ・・・・・・?」

 

Mr.3「フハハハハハ!!どうやら相手が悪かった様だなエックスよ。お前でも判断し難いようだガネ?」

 

Mr.3「我らはB・W(バロックワークス)きっての頭脳派コンビ。簡単に我々を捕まえることなどできん・・・」

 

Mr.3「私はMr.3・・・!!!与えられた任務は完璧に遂行する・・・」

 

フォースアーマー・エックスは通常武器に戻し、バスター口を予想でMr.3に向けてボディを光らせチャージ。

 

Mr.3「ニッ・・・ フハハハハハハ!!さァ足を踏み入れたまえよ!!!」

 

ルフィは右足を後ろに上げて、

 

ルフィ「ゴムゴムの・・・・・・」

 

ルフィ「”スタンプ”!!!」

 

右足を前伸ばして、Mr.3の顔面に直撃させ、フォースアーマー・エックスはプラズマチャージショットをMr.3の体に炸裂させ、ぶっ飛ばした。

 

Mr.3「・・・なぜ・・・私が・・・・・・ここだと・・・」

 

ルフィ「かん」

 

フォースアーマー・エックス「勘とはいえ、ナイス判断だったぞルフィ。おかげでショットは命中した」

 

ルフィ「おう!!」

 

カルーはコソコソする人影を発見。

 

カルー「クエーーッ!!!」

 

ミス・G・W(ゴールデンウィーク)「キャーッ!!」

 

 

サンジは蝋で出来たハウスの中で、くつろいでいた。

 

サンジ「はっ!!・・・・・・呑気に紅茶飲んでる場合じゃねェだろ?ナミさん達を助けなきゃならねェんじゃ・・・」

 

サンジ「いやまいったぜ、だいたい何で密林(ジャングル)にこんなくつろぎ空間があんだよ」

 

サンジが出ていこうとした、その時音が鳴る。

 

サンジ「何だ?」

 

サンジは木籠に入っていた電伝虫を発見する。

 

サンジ「電伝虫じゃねェか・・・・・・!!」

 

サンジは受話器を手に持って応対する。

 

サンジ「ヘイまいど、こちらクソレストラン。ご予約で?」

 

???〈ふざけてんじゃねェバカヤロウ。てめェ報告が遅すぎやしねェか・・・?〉

 

サンジはソファに腰を降ろして座る。

 

サンジ「・・・・・・報告・・・ あ~~~~~・・・・・・そちら・・・どちらさんで?」

 

Mr.0「おれだ ”Mr.0”だ・・・・・・」



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第100話「さらば巨人の島!アラバスタを目指せ」

ブロギー「オオオオオオオオ」

 

ブロギー「ウオオオオオオオオオオオン!!!!」

 

ブロギーの泣き方は滝のようだった。

 

ナミ「・・・泣き方まで豪快ね・・・!!!」

 

ゾロ「まるで滝だぜ・・・・・・!!」

 

ルフィ「おい見ろ!!後ろっ虹っ!!」

 

ララ「涙の量が凄すぎる・・・。」

 

エックスは学生服のララに戻っていた。

 

カルー「クエェ・・・!!!」

 

ビビ「耳が・・・・・・!!」

 

ウソップ「わかるぜブドリイージジョオ!!!」

 

ブロギー「ウオオオオオオオオ」

 

しかしドリーが突然起き上がったので全員びっくりだった。

 

ドリー「気絶していたようだ・・・」

 

ブロギー「・・・・・・ドリー お前・・・なぜ・・・!!?」

 

ビビ「ドリーさん・・・」

 

ルフィ「おっさん!!!」

 

ドリー「おそらく・・・・・・武器のせいだ・・・」

 

ウソップ「武器・・・・・・!? ・・・・・・!!そうか!!」

 

ウソップ「100年続いた巨人達の殺し合いには、さすがのエルバフの武器もつき合いきれなかったってわけか・・・」

 

ウソップ「途方もねェ豪快な奇跡だ」

 

ブロギー「ガババババババ!!」

 

ブロギーはドリーに抱きつく。

 

ドリー「おいブロギー抱きつくな。傷にひびく・・・」

 

ブロギー「よくぞ生きてくれていた親友よっ!!!ガバババババ」

 

ドリー「ゲギャギャギャギャ・・・」

 

ゾロ「奇跡なもんか・・・当然だ・・・100年打ち合ってまだ原型をとどめてるあの武器の方がどうかしてるぜ、その持ち主達もな・・・」

 

ブロギー「今日は何と素晴らしい日だ!!エルバフの神に感謝する!!」

 

ドリー「オウブロギーよ。このオレをブッた斬って気絶させたことがそんなに嬉しいか」

 

ブロギー「バカ野郎そんなこと言ってんじゃねェ!!!」

 

ブロギーはドリーの肩を叩く。

 

ドリー「痛っ」

 

ドリー「傷は触るな!ゲギャギャギャ・・・・・・!!」

 

ブロギー「ガババババババ・・・」

 

二人は立ち上がり、

 

ブロギー「やるのか貴様っ!!!」

 

ドリー「オォたたき潰してくれるっ!!!」

 

ナミ「何でまたケンカしてんのよっ!!!」

 

 

サンジ「Mr・・・0・・・?」

 

サンジ「・・・・・・」(Mr.・・・0ってのは確かビビちゃんの言ってた敵の・・・社長(ボス)の名じゃなかったか・・・?)

 

サンジ「・・・・・・!!」(・・・・・・ってことはこの電伝虫の向こう側にいる男は・・・・・・!!)

 

サンジ(”王下七武海”の一人・・・・・・!!?)「・・・・・・」

 

Mr.0「おれが指令を出してからもうずいぶん日が経つぞ。いったいどうなってるMr.3」

 

サンジ(Mr.3・・・!!それがこの電伝虫の飼い主か・・・)

 

サンジ(なるほど・・・だいたいつかめた・・・ここ(・・)は敵のアジト。ビビちゃんの命を狙ったMr.3って名の追っ手(・・・)がこの島に入ってたってわけか)

 

サンジ(なら本当に狩りなんてしてる場合じゃなかったな・・・ララちゃんもきっと行ってるだろうからあいつら無事だとは思うけどな・・・!!)「ち・・・」

 

Mr.0〈何を黙りこくっている〉

 

Mr.0〈おれは質問をしてるんだ。王女ビビと麦わらの一味は抹殺できたのか?〉

 

サンジはMr.3のふりをして、あえてこう言う事にした。

 

サンジ「・・・・・・ああ、任務は完了しましたよ。あんたの秘密を知っちまった野郎どもは全て消し去りました。だからもう追手は必要ありません」

 

Mr.0〈・・・そうかごくろう・・・ 今アンラッキーズがそっちへ向かっている。任務完了の確認とある(・・)届け物を持ってな〉

 

サンジ「アンラッキーズ・・・・・・? 届け物?」

 

Mr.0「アラバスタ王国への ”永久指針(エターナルポース)”だ・・・・・・・・・」

 

Mr.0「ミス・ゴールデンウィークと共にお前はこれからアラバスタへ向かえ。時期が来た・・・おれ達にとって最も重要な作戦になる。詳細はアラバスタへ着いてからの指示を待て」

 

サンジの事を見ていたそのアンラッキーズの2匹。

 

サンジ「何だこいつら・・・」

 

2匹は武器を構える。

 

Mr.0〈オイ・・・どうした・・・・・・〉

 

サンジ「いや・・・!!何でも・・・」

 

1匹がバルカンで攻撃してきたので、サンジは咄嗟に避けた。

 

サンジ「く・・・!!何なんだ一体っ・・・!!!」

 

もう1匹も攻撃してきた。

 

サンジ「おれを殺そうってのか上等だぜコノ・・・」

 

サンジ「メガネざるがっ!!!」

 

サンジは蹴りでぶっ飛ばした。

 

鳥はバルカンを向けようとする。

 

サンジ「だからてめェは・・・」

 

サンジは回転しながらの飛び上がりで、鳥の頭を掴み、

 

サンジ「やめろってんだよ・・・巨大ニワトリ」

 

鳥の首を折った。

 

Mr.0〈何事だ〉

 

サンジは受話器を取って応答する。

 

サンジ「あ~~~~・・・いや・・・何でもねェ・・・ハァ いや・・・ありません。麦わらの野郎が・・・まだ・・・生きてやがって、大丈夫とどめは刺しましたご安心を」

 

Mr.0「・・・・・・ 生きてやがった(・・・・・・・) だと・・・?」

 

Mr.0「さっき お前は任務は完了した(・・・・)と ・・・・・・そう言わなかったか?」

 

サンジ「ええ まァ・・・完了したつもりだったんですがね。想像以上に生命力の強い野郎で・・・」

 

Mr.0「・・・つまりお前は・・・このおれにウソの報告をしていたわけだ・・・」

 

サンジ「・・・あーまァそういう言い方をしちまうとあれなんだが・・・今・・・確実に息の根を止めたぜ・・・だからもう追手を出す必要はねェOK?」

 

Mr.0「・・・まァいい、とにかく貴様はそこから一直線にアラバスタを目指せ」

 

Mr.0「なお・・・・・・電波を使った連絡はこれっきりだ、海軍に嗅ぎつけられては厄介だからな。以後 伝達は全て今まで通りの指令状により行う・・・以上だ幸運を・・・Mr.3」

 

Mr.0は受話器を電伝虫の上に置いた。

 

Mr.0「ミス・オールサンデー」

 

ミス・オールサンデー「・・・・・・何?」

 

Mr.0「”Mr.2”をリトルガーデンへ向かわせろ」

 

サンジ「・・・・・・切れた」

 

Mr.0「”アラバスタ””リトルガーデン”間の直線航路でMr.3を始末しろ・・・・・・!!!」

 

ミス・オールサンデー「・・・・・・ずいぶん乱暴なのね『サー・”Mr.0”クロコダイル』」

 

Mr.0「人手なら足りている・・・おれに口答えをするのか?」

 

ミス・オールサンデー「・・・いいえ・・・従います・・・すぐに手配を」

 

 

サンジ「しかし、こいつらは一体何だったんだ」

 

サンジ「ん・・・・・・?」

 

サンジは一つのアイテムを発見。

 

海ーーーーー(偉大なる航路(グランドライン)

 

海軍「大佐!!!スモーカー大佐!興味深い電波を捉えました!!」

 

スモーカー「何!?」

 

 

スモーカー「もう一度再生してみろ」

 

海軍「はい大佐」

 

スモーカー「たしぎ!!お前もこっち来て一緒に聞け」

 

たしぎは手に持つ刀の刀身に見惚れていた。

 

たしぎ「なんて見事な皆焼(ひたつら) 良業物”花州”!!さすがは”偉大なる航路(グランドライン)”入って早速こんな名刀に出会えるなんて」

 

スモーカー「たしぎィ!!!l聞こえねェのかこの刀バカっ!!!」

 

たしぎはドタバタして、船外へ出てきた。

 

たしぎ「は はいっ!!!はいっ!?何でしょうスモーカーさんコーヒーですか!?」

 

スモーカー「よく聞いてろ。二人の男の会話だ」

 

海軍「さきほど捉えた電波です。いいですか曹長」

 

たしぎ「は・・・はいお願いします」

 

電伝虫《ガガ・・・・・・ザーー・・・・・・》

 

電伝虫《・・・・・・王女ビビと・・・麦わらのイチ(・・・・・・)・・・ガガ・・・たのか? ガガ・・・ああ 任務は完了しまし・・ガガ》

 

たしぎ「麦わら・・・!!麦わらの一味!!!」

 

スモーカー「そうだ・・・電波は遠いがこの二人の男の会話によって得たキーワードは4つ」

 

スモーカー「『王女ビビ』『麦わら』『Mr.0』『指令状』」

 

たしぎはロープで柱に縛りつけられた一人の海賊らしき男を指す。

 

たしぎ「・・・『Mr.0』っていうのはもしかして 先日ルネスで捕らえたあの不審な剣士”Mr.11”と何か関係が・・・!?」

 

スモーカー「まァ・・・そうだな 数字が暗号名(コードネーム)だとすると・・・『指令状』によって任務を遂行する 犯罪組織ってとこか・・・」

 

Mr.11「フフッ・・・Mr.0!?犯罪組織!?知らんな、当てずっぽうで物を言うな」

 

スモーカー「ならばお前のポケットに入ってた指令状(・・・)は何だ!?」

 

Mr.0(な・・・!!?し・・・指令状はちゃんと・・・燃やしたはず)「え!?あ・・・あれは(・・・)その・・・」

 

スモーカー「あれは(・・・)・・・!? てめェのポケットにゃ何もなかったよ」

 

Mr.11は泣いた。

 

スモーカー「『ビビ王女』 これは確かアラバスタ王国の行方不明になってる王女の名だ アラバスタ王国といえば今流行りの暴動(クーデター)の真っ最中・・・」

 

たしぎ「まさかそこに犯罪組織とあのピンク髪の少女もいる麦わらの一味が絡んでいると?」

 

スモーカー「・・・わからん。だが今の所”麦わら”の居場所の手がかりはこれだけだ」

 

たしぎ「じゃあ・・・これから」

 

スモーカー「・・・ああ本部と連絡とって”永久指針(エターナルポース)”を手に入れろ」

 

海軍「はい」

 

スモーカー「行ってみようじゃねェか・・・砂の王国アラバスタへ」

 

 

巨人島”リトルガーデン”

 

ブロギー「ガババババババ!!」

 

ブロギー「お前達には助けられてしまった。何か礼をしたいが・・・」

 

ドリー「ゲギャギャギャギャ!!我ら己の首にかかった賞金のことなどすっかり忘れておったわ!!」

 

ビビ「ーーだけどあいつらがこの島へ来たのは、元はといえば私が・・・」

 

ララ「ビビ・・・」

 

ナミはビビの頬をつねる。

 

ビビ「いたい」

 

ナミ「そういうことは言わないの!!」

 

ルフィ達はなぜかある煎餅を食べていた。

 

ルフィ「そうだぞビビ、なにをしょげてんだ?せんべい食うか?」

 

ナミ「あんたそれどっから持ってきたの」

 

ナミ「・・・誰かあんた恨んでる?」

 

ルフィ「よし!!とりあえずせんべいパーティーだ。ララ、せんべい食うか?」

 

ララ「はい。いただきますね!」

 

ララも一枚食べ始めた。

 

ウソップ「つうかナミ!!もっと脱げ!!」

 

ナミはウソップを一発殴る。

 

ルフィ「うははははは!!ウソップお前目から火ィ出たぞ!!」

 

ナミ「ばか・・・」

 

ルフィ「もっかいやれもっかい!!」

 

ララ「というかナミさん 上半分黒い下着姿なのに羞恥心ってもんが薄すぎですね・・」

 

ブロギーとドリーはララに注目する。

 

ブロギー「ピンク髪の娘よ。お前が麦わらの仲間だな?」

 

ララ「はい!雨野ララって言います。」

 

ドリー「結構キレイなピンク髪をしているな。」

 

ブロギー「しかし奴らと戦ったのなら、あの爆弾男の技で衣服くらい破けているはずだが、傷一つ負っていないのはどういうことだ?どう考えてもおかしいぞ?」

 

ウソップ「ああ師匠。それはな。」

 

ララは左手首のデバイスを見せる。

 

ララ「私がこのデバイスの力で声も話し方も男になるロボット戦士に姿を変えていたからです。」

 

ブロギー「ロボット戦士!?声も話し方も男に変わるだと!?」

 

ドリー「不思議な娘だな・・・」

 

ゾロ「しかし・・・次の島へのログが一年ってのは深刻だな」

 

ナミ「そうよ!笑いごとじゃないの本当に」

 

ルフィ「それを何とかしてくれよおっさん達」

 

ララ「お願いします!」

 

ドリー「バカ言え、ログばかりは我らにもどうすることもできん」

 

ララ(そろそろナミちゃんがケスチアって虫にお腹辺りを刺されるね。)

 

と、そこで

 

サンジ「っはーーーーーーーっ!!! ナミさ~~~~~ん!!ビビちゃ~~~~~!!!ララちゃ~~~~~ん!!! あとオマケども!!」

 

サンジ「無事だったんだね~~~~~~っ よかった~~~~~~っ ララちゃんはメンバーでは変身中は唯一チートに近い存在だから無事なのは当然か~~~っ!!」

 

ルフィ「よーサンジ!!」

 

ララ「サンジさん!!」

 

ウソップ「あんにゃろ今頃来たのかよ!?ララが助けに来たからとりあえず良いけどよ!!」

 

サンジは巨人族のドリーを見てびっくり。

 

サンジ「ンなんじゃこりゃァ!!!お前がMr.3か!!?」

 

ナミ「ねェっ!!あんたなんでMr.3のことを?」

 

ナミは上だけ黒い下着姿のままである。

 

サンジ「うほうっナミさん。君はいつもなんて刺激的なんだっ」

 

ナミは一発殴る気だったが、サンジがスーツをナミに羽織ったので事なきを得た。そしてある一件の事を話していた。

 

ビビ「・・・じゃあ さっきまで・・・・・・」

 

ビビ「・・・Mr.0と話を・・・?」

 

サンジ「ああ・・・まァねェ・・・おれをMr.3だと思い込んでたみたいだぜ」

 

ビビ「じゃあ私達はもう死んだことになってるの!?」

 

サンジ「ああ・・・!そう言っといた」

 

ウソップ「でも肝心のおれ達がここを動けねェんだ!!」

 

サンジ「動けねェ?まだ何かこの島に用があんのか?せっかくこういうモンを手に入れたんだが・・・」

 

サンジは右手の指針(ポース)を見せた。

 

ルフィ達はびっくり顔だった。

 

サンジ「・・・・・・え!?なに?」

 

ルフィ「アラバスタへの”永久指針(エターナルポース)”だァ!!!」

 

ウソップ「やったーーーーーっ!!出航できるぞォっ!!!」

 

ビビはサンジに抱きつく。

 

ビビ「ありがとうサンジさん!!一時はどうなるかと・・・!!!」

 

サンジ「いや・・・いや・・・ど~~~~~~いたしまし・・・テヘ。そんなに喜んでもらえるとは・・・」

 

ララ「ビビ、ずるいよ!!私も!!」

 

ララもサンジに抱きつく。

 

サンジ「ララちゃんも!?」

 

サンジは目がハートだった。

 

ルフィ「よーし、みんなせんべいパーティーだっ!!!」

 

ウソップ「おい・・・マズイぜルフィ!!残り2枚じゃせんべいパーティができねェ!!」

 

ナミ「そんなことやってる場合じゃないでしょ。行くわよ船長(キャプテン)!!ぐずぐずやってるヒマはないの!!」

 

サンジ「そうだオイお前”狩り勝負”の事ァ忘れちゃいねェだろうな」

 

ゾロ「あァ・・・それならおれの勝ちだ(ゾロは両腕を広げつつ)こんなデケェサイを捕った」

 

サンジ「サイだァ!?てめェそりゃ食えるんだろうな。まァララちゃんも個人的な別行動で結構でかめの獲物捕ったぜ。」

 

ゾロ「ほう、個人的な別行動とはいえ、拝ませてもらおうか。」

 

ブロギー(”狩り勝負”・・・)

 

ドリー(”狩り勝負”・・・!?)

 

ルフィ「じゃあ丸いおっさんに巨人!!おれ達行くよっ!!!」

 

ブロギー「そうか・・・まァ・・・急ぎの様子だ」

 

ドリー「残念だが止めはしねェ・・・!!国が無事だといいな」

 

ビビ「ええ、ありがとう」

 

ルフィ「じゃあなーもう死ぬなよー」

 

ウソップ「師匠っ!!おれはいつか!!エルバフへ行くぜ!!」

 

カルー「クエーッ」

 

ララ「お元気で!」

 

サンジ「まァみてろ。絶対おれの方がでけェ、ララちゃんのも負けてないだろうがな。」

 

ゾロ「ハ・・・言ってろ」

 

 

一行は船へと向かう。

 

ブロギー「・・・・・・・友の船出だ」

 

ドリー「ああ・・・放ってはおけん 西の海には魔物がいる」

 

ブロギー「ドリーよ。貴様 傷は・・・?」

 

ドリー「なに・・・死にはすまい」

 

ブロギーは戦斧(オノ)を掴む。

 

ブロギー「この戦斧(オノ)もその剣も寿命だな・・・」

 

ドリー「未練でも?」

 

ドリーは剣を掴む。

 

ブロギー「未練ならあるさ。100年以上共に戦った戦斧(オノ)だ・・・だが」

 

ブロギー「あいつらのためならば惜しくはない!!!」

 

ドリー「決まりだな」

 

二人は立ち上がる。

 

 

サンジとゾロは勝負の結果で言い争う。

 

サンジ「よく見ろよ。おれのトカゲの勝ちだ!!」

 

ゾロ「てめェの目は節穴か。おれのサイの方がでけェ!!!」

 

ララはカバンを右肩に背負って、船へ乗り込んだ。

 

ララ「お二人とも、私の獲物は評価としては?」

 

サンジ「あ、ララちゃんもスゴイもんだよーー!!」

 

ゾロ「俺と同じくらいのもんだろ?」

 

ルフィ「いいじゃねェか。3匹とも美味そうだしよ」

 

サンジ「ララちゃんのはともかく、こっちは決まんねェんだよ 黙ってろ!!」

 

ナミ「あんたらいつまでやってんの。どうせ全部は載らないんだから必要な分だけ切り出して船出すわよ!!」

 

サンジ「はーーいナミさん」

 

ゾロ「なァおいウソップ。どう見てもおれの勝ちだ」

 

ウソップ「んん?興味ねェよ」

 

ビビ「引き分けじゃダメなの?」

 

ゾロ「勝負に引き分けはねェっ!!」

 

ウソップ「しかしララ。お前ホントに狩ってくるとは凄いな・・・」

 

ビビ「うん。ふたりのと同じくらいの獲物だわ。」

 

ウソップ「まァララなら当然か・・・」

 

ララは舌を出し、片眼を閉じた笑顔で、

 

ララ「えへへっ!!」

 

船は出航。

 

ナミ「このまままっすぐ進めば、島の西側へ出られるんだって」

 

ルフィ「おい、もっと肉載せられんじゃないか?」

 

サンジ「ばか無理だ。これ以上は保存できねェ」

 

ナミ「あんた船沈める気?」

 

ルフィは先を指す。

 

ルフィ「お!!あれおっさん達だ」

 

ウソップ「見送りに来てくれたんだな」

 

出口にはドリーとブロギーが立っていた。

 

ブロギー「この島に来たチビ人間達が・・・」

 

ドリー「次の島へ辿り着けぬ最大の理由がこの先にある」

 

ナミ「なに?」

 

ララ「巨人さん・・・?」

 

ルフィ「?」

 

ドリー「お前らは決死で我らの誇りを守ってくれた」

 

ブロギー「ならば我らとて・・・いかなる敵があろうとも」

 

ドリー「友の海賊旗(ほこり)は決して折らせぬ・・・・・・!!」

 

ブロギー「我らを信じてまっすぐ進め!!!たとえ何が起ころうともまっすぐにだ!!!」

 

ルフィ「わかった!!!」

 

ゾロ「何だ一体・・・」

 

ルフィ「まっすぐ進むっ!!!」

 

ドリー「お別れだ」

 

ララ「凄い事起こりそう。」

 

ドリー「いつかまた会おう」

 

ブロギー「必ず」

 

ナミ「見て!!前っ!!」

 

海面から超巨大生物の目が浮かんでくる。

 

ドリー「出たか”島食い”」

 

ブロギー「道は開けてもらうぞ、エルバフの名にかけて!!!」

 

ドリー 《友の海賊旗(ほこり)決して折らせぬ・・・・・・!!!》

 

ブロギー《我らを信じてまっすぐ進め!!》

 

その超巨大生物が海面から出てきた。

 

ルフィ「うわあ!!!」

 

ナミ「なんか出た~~~~~~っ!!!」

 

ウソップ「海王類かァ!!?」

 

ララ「それにでかすぎる!!」

 

ナミ「舵きって!!急いで!!食べられちゃう!!!」

 

ウソップ「なんだこいつは・・・巨大な・・・!!金魚か!?」

 

ウソップ「ん? 巨大金魚・・・!?どっかで・・・聞いたような・・・!!!」

 

カルーも悲鳴を上げていた。

 

ナミ「ウソップ早く」

 

ウソップ「だ・・・・・・だめだ!!!」

 

ウソップ「まっすぐ進む!!!そ・・・そうだろルフィ?」

 

ルフィ「うん。もちろんだ」

 

ララ「何とかなるでしょ?」

 

ナミ「ララも何言ってんの!?今回はラブーンの時とは違うのよ!!?」

 

ルフィ「わかってるよ騒ぐなよほら、最後のせんべいやるから」

 

ナミ「いらないわよ!!そんなことより船を動かさなきゃ私達は」

 

ゾロ「ナミ 諦めろ・・・・・・」

 

ナミ「う・・・!!! ララ ブロギーさん達の前に、あなたのデバイスの力でどうにかならない!?」

 

ララ「やれるかどうかわからないです・・・」

 

ナミ「はっきりしてよっ!!」

 

サンジ「ルフィ!!巨人達(あいつら)は信頼できるんだろうな!!!」

 

ルフィ「うん」

 

ビビ「正気!!?本当にあの怪物につっこんで行くの!!!?」

 

ナミ「だめ・・・もう間に合わないっ!!!」

 

怪物は大口を開け飲み込もうとする。

 

ナミ「きゃああああ」

 

ドリー「育ちも育ったり”島食い” この怪物金魚め」

 

ブロギー「驚くのはこいつのデカさだけじゃない・・・その辺の島を食い潰して出す こいつのフン(・・)のデカさと長さよ」

 

ブロギー「・・・・・・確か・・・”何もない島”という名の巨大なフン・・・」

 

ドリー「ゲギャギャギャギャギャ・・・昔 大陸と間違えて上陸しちまった事を覚えている・・・!!!」

 

船は飲み込まれる。

 

ブロギー「懐かしい冒険の日々よ 奴らを見ているとどうも昔を思い出す・・・!!」

 

ブロギーとドリーは斧と剣を振りかぶる。

 

ドリー「我らに突き通せぬものは”血に染まるヘビ”のみよ」

 

ブロギー「エルバフに伝わる巨人族最強の”槍”を見よ・・・!!!」

 

ウソップ「まっすぐ・・・・まっすぐ!!」

 

ナミ「何言ってんの もう食べられちゃったわよ!!」

 

ルフィ「まっすぐ!! まっすぐ!!!」

 

ブロギーとドリー「「んんっ!!」」

 

二人は武器を力一杯振り、

 

ブロギーとドリー「「”覇国”っ!!!!」

 

衝撃波が怪物の体を貫き、メリー号は突破した。

 

ルフィ「うーーーっほーーーっ!!!! 飛び出たーーーーーーっ!!!」

 

ルフィ「振り返るなよ!!いくぞ まっすぐーーーーっ!!!」

 

ルフィ「でけェ・・・・・・!!! なんてでっけェんだ!!!」

 

ララ「飛んでるーーー!!!」

 

ウソップは感動で号泣していた。

 

ウソップ「海ごと・・・斬った・・・ これが・・・エルバフの・・・うう・・・ 戦士の力・・・!!」

 

ウソップ「すげェ!!!!」

 

船は思いっきり着水し、進む。

 

ブロギーとドリー「「さァ行けェ!!!!」」

 

斧と剣は先がついに折れた。

 

ドリー「ゲギャギャギャギャギャギャ!!!」

 

ブロギー「ガババババババババ!!!」

 

その昔ーーー

 

巨兵海賊団という名の暴れ者どもが 海にいた

 

それを率いる2人の海賊頭 ”赤鬼のブロギー”と”青鬼のドリー”の力は特に凄まじく、もはや普通の人間の力では太刀打ちできぬと、半ば野放しにされた程のこの海賊団の進撃に

 

終止符を打ったのはなんと・・・

 

巨兵《頭達の今日の狩りを見たか!!?》

 

巨兵《おう!!目に焼きついて興奮がおさまらねェ・・・・・・!!!》

 

たった一人の少女であったというーーーー

 

巨兵《あのバカデケェ海王類を一人一体(・・・・)仕留めちまった》

 

巨兵《我らエルバフの巨人族といえどあの”大型”を仕留められんのは》

 

巨兵《お頭達しかいねェよ!!そうだろみんなァ!!!》

 

過去のブロギー《ガババババ 確かにありゃおれ達の生涯でも》

 

過去のドリー《ああ!!一番の大物だった!!!》

 

少女《・・・・・・》

 

少女《それはどっちが 大きかったの?》

 

過去のブロギー《・・・どっ》

 

過去のドリー《ちが?》

 

過去のドリー《見ろ!!ブロギーよ!!! おれの方が少々でかいようだな》

 

過去のブロギー《ぬかせ!!おれの方が3cmばかりでかいわ!!》

 

過去のドリー《何を!?》

 

過去のブロギー《何だ!!!》

 

巨兵《お頭達やめてくれェ~~~~~~!!!》

 

 

ドリー「ところでブロギーよ」

 

ドリー「おれには一つ どうも思い出せんことがある」

 

ブロギー「いや実を言うとな 俺もだ・・・・・・」

 

すると火山噴火発生。

 

ドリー「お」

 

ブロギー「真ん中山・・・・・・」

 

ドリー「まあよい!!とにかく決着をつけるぞ!!!」

 

ブロギー「オオ!!考えるのはそれからだ!!!」

 

それは遠いーー 昔の出来事

 

 

一方ーーーー巨人島リトルガーデンを出た船は ただ静かに海をゆくーーー

 

ウソップ「みんな!!おれはな!!いつか絶対に!! エルバフへ!!戦士の村へ行くぞ!!!」

 

ルフィはウソップと肩を組み、船の端に立つ。

 

ルフィ「よしウソップ!!必ず行こう!!いつか巨人達の故郷へ!! おいララ おめェも来い!!」

 

ララ「それじゃ行きますか!!」

 

ララはカバンを近くに置き、ルフィ達と共に端へ立ち肩を組む。

 

ルフィ「エ~~~~ル~~~~バフバフ~~~♪エ~~~~ル~~~~バフバフ~~~♪みんな~~でかいぞ♪巨人だし~~」

 

ナミ「元気ねあいつら・・・ララも一緒になってるし。」

 

ビビ「うん ララはああいう子なのよ・・・」

 

ナミ「なんだか私さっきので どっと疲れちゃった・・・ビビ これ・・・指針見ててくれる?」

 

ナミは指針を渡す。

 

ビビ「・・・・・・」

 

ナミ「・・・・・・」

 

ナミ「これでやっと・・・アラバスタへ帰れるわね」

 

ナミ「ま もっともアラバスタへの航海が 無事に済めばの話だけど」

 

ビビ「・・・・・・」

 

ビビ「ええ・・・私は きっと帰らなきゃ・・・・・・だって今 王国を救う方法は・・・」

 

イガラム《あなたしかおられないのです王女!! 今は国民達に王の・・・あなたの父上の顔はきかない・・・!!》

 

イガラム《あなたの口から国民に直接真実を語るほかにこの暴動を鎮める手立てはないのです!!! だから あなたは決して死んではならない!!!》

 

イガラム《たとえ周りのどんな犠牲を払おうとも・・・人を裏切ろうとも生き延びる!!!つらいことです・・・!!! ビビ王女死なない覚悟(・・・・・・)はおありですか?》

 

ビビ「必ず生きて アラバスタへ・・・・・・!!!」

 

サンジ「そう(リキ)む事ァねェよビビちゃん」

 

サンジがさらにお菓子を乗せて来た。

 

サンジ「俺もララちゃんもいるんだ!!!」

 

サンジ「本日のリラックスおやつプチフールなどいかがでしょう お飲み物はコーヒー 紅茶どちらでも・・・」

 

ビビ「サンジさん・・・」

 

ルフィ達もその場に来た。

 

ルフィ「んまほー」

 

ウソップ「んまほー」

 

ララ「私も食べたい。」

 

サンジ「おめェらの分はキッチンだ ララちゃんは貴重なチート戦力なんで、もっとに美味にするぜ!」

 

ルフィ「うおおおっ!!」

 

ルフィとウソップは船内へ走っていく。

 

ララ「サンジさん」

 

サンジ「何だい?ララちゃん・・・」

 

ララはサンジの耳元で、

 

ララ「いつでもいいので 料理を教えてくれませんか?」

 

サンジ「料理の勉強?」

 

ララ「はい。元の世界でも手伝い程度にしかやってないんで、本格的にいくつか覚えたいんです。」

 

サンジ「いいぜ!」

 

ララ「そのうちあの扉の中のキッチンやメリー号のキッチンで皆に振るいます。」

 

サンジ「ああ!!期待してるよん。」

 

ララ「はい 伝授してもらう時はサンジさんを先生と呼びますから。」

 

サンジ「おれが先生か・・・」

 

ビビ「ララがそのうち作るサンジさん直伝の料理・・・。」

 

ナミ「それは・・・いつかは食べてみたいかもね・・・」

 

ゾロは筋肉トレーニングしていた。

 

ゾロ「2603・・・!! 2604・・・!!」

 

ゾロ「・・・あの”ろう”さえ斬れてりゃ・・・ 誰を手間取らせることもなかった」

 

ゾロ「・・・甘ェ・・・ っていうか ララの奴 ちょっと前に来ていて出るタイミングを伺ってたとか。でも迷っていたらしいしよ・・つうかタイミングとか伺ってねェで早く来いよな・・・」

 

ゾロ「強く・・・ならにゃあ・・・ 鉄ぐらい・・・ブッ斬れるように・・・!!!」

 

サンディ(アイランド)(アラバスタ王国)港ーーーー

 

船員「”Mr.2ボン・クレー”様!!」

 

船員「スワンダー号のご用意ができました」

 

Mr.2「わーーかったわーーかったわよーーう!!うるっっさいわねーーーいっ!! まったくなんでこのあちし(・・・)があ!?Mr.3くらい あんた達で殺しなさーーいよう!!」

 

船員「と・・・とんでもないっ!!束になってもかかろうとも無理です!!」

 

船員「ど・・・どうかひとつ・・・!!社長(ボス)の指令ですので!!」

 

Mr.2「ぷうっ 世話のやける0ちゃんねい!!」

 

 

ナミ「ビビ・・・ごめん 私ちょっと・・・部屋で・・・」

 

ビビ「いいわよナミさん 進路なら私が見てるから 部屋でゆっくり休んで・・・」

 

ナミがビビの目の前で倒れた。

 

ビビ「え・・・・・・」

 

ビビ「みんな来て!!! 大変っ!!!」

 

ゾロ「フーーーッ」

 

ルフィ「なんだどうしたビビ!!!」

 

ビビ「ナミさんが・・・・・・!!! ひどい熱を・・・・・・!!!」

 

ナミは高熱と共に上半身が凄い汗である。




次話から冬島・チョッパー編です。


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第101話「ナミが病気に!? そして奇襲、ブリキのワポル」

ナミは船内のベッドに寝かされる。

 

ララ(ナミちゃん・・・ケスチア病になったわ。何とかチョッパーのいる冬島へ行かないとね・・・)

 

ペケ(チョッパーって?そこんとこあんまり知識ないので。)

 

ララ(元は青鼻のトナカイで動物(ゾオン)系悪魔の実・「ヒトヒトの実」を食べて、人間の能力を持ってしまったの・・・)

 

ペケ(トナカイって鼻は普通赤い筈ですが、青鼻は希少種ではないですか?地球にいたら間違いなく保護対象でしょう?)

 

ララ(そりゃそうよ。)

 

サンジは鼻水と涙まみれになっていた。

 

サンジ「ナビざん死ぬのがなァ!!!? なァビビちゃん!!!」

 

 

 

ビビ「おそらくーーー気候のせい・・・ ”偉大なる航路(グランドライン)”に入った船乗りが必ずぶつかるという壁の一つが異常気候による発病・・・・・・!!」

 

ララ「気候で病気ってそんな事があるの?」

 

ビビ「ええ。どこかの海で名を上げたどんなに屈強な海賊でも これ(・・)によって突然死亡するなんてことはザラにある話」

 

ビビ「ちょっとした症状でも油断が死を招く この船に少しでも医学をかじってる人はいないの?」

 

ルフィとウソップとララはナミを指す。

 

ルフィ「でも肉食えば治るよ!!病気は!!なァサンジ!!!」

 

ララ「いやルフィさん ナミさんはあなたじゃないんですから・・・」

 

サンジ「確かにナミさんはルフィみたいじゃないが、基本的な病人食は作るつもりだがよ・・・あくまで”看護”の領域だよ それで治るとは限らねェ」

 

サンジ「そもそも普段の航海中からおれはナミさんとビビちゃんにそしてララちゃんの食事には てめェらの100倍気を遣って作ってる 特にチート戦力のララちゃんは貴重なんだ 戦闘でも力を発揮していただくためにもな。新鮮な肉と野菜で完璧な栄養配分 腐りかけた食糧は ちゃんとおめェらに・・・」

 

ウソップ「オイ」

 

ルフィ「それにしちゃうめェよなァうはははは」

 

ララ「いや 腐りかけた食糧がうまいって、ルフィさんの味覚ってさすがにおかしいんじゃ・・・まっサンジさんの料理はおいしいからいいですけど。」

 

サンジ「ララちゃんありがとなっ とにかくおれが この船のコックである限り 普段の栄養の摂取に関しては一切問題起こさせねェ」

 

サンジ「だが・・・病人食となるとそれには種類がある どういう症状で何が必要なのか その診断(・・)がおれにはできねェ」

 

ルフィ「じゃあ全部食えばいいじゃん」

 

ララ「ルフィさん あのですね・・・」

 

サンジ「そういうことする元気がねェのを”病人”っつーんだよ」

 

ビビが体温計を確認したが、

 

ビビ「よ・・・・・・40度!!? また熱が上がった・・・!!!」

 

ウソップ「アラバスタへ着けば当然医者はいるだろう? あとどれくらいかかるビビ・・・」

 

ビビ「・・・・・・わからないけど一週間では無理・・・!!!」

 

ルフィ「病気ってそんなにつらいのか?」

 

サンジとウソップは首をかしげながら、

 

サンジとウソップ「「いや それはかかったことねェし」」

 

ビビが叫ぼうとしたが、

 

ララ「私も病気になった事はないですけど、病気は辛いもんなんですよ!!地球の各国にある大きい病院や小さい病院でも、ちょっと昔だったら治しにくい大体の病気でも、医療技術の進歩してきている現在なら医学的にも解明出来てきていて治療も上手くいっている筈ですから! 男女の良きドクターならオペに失敗してしまった時は本気で悔し涙でもするんじゃないですか!?」

 

ビビ「ララの言い分は最もね!!40度の高熱なんて・・・!!そうそう出るもんじゃないわ!! もしかしたら命にかかわる病気かも知れない・・・!!!」

 

ルフィとウソップとサンジは騒ぐ。

 

ルフィ「ナミは死ぬのかァ!!?」

 

サンジ「ダビダン死らバイベーーー!!!(ナミさん死なないで)」

 

サンジなんか大泣きである。

 

ウソップ「あああああああっ!!」

 

カルー「クエーーーッ!!!」

 

ララ「だから皆さん静かに!!」

 

ルフィ「医者を探すぞナミを助けてもらおオオ!!!」

 

ビビ「わかったからっ!!落ち着いて!!!病体にひびくわっ!!!」

 

ナミ「・・・・・・だめよ」

 

ナミは起き上がる。

 

ビビ「え・・・!?ナミさん」

 

ルフィ「おーーーーーーーーっ治ったーーーっ!!!」

 

ウソップとララ「「治るかっっ《治ってません》!!!」」

 

ナミ「私のデスクの引き出しに 新聞があるでしょ・・・?」

 

 

ゾロ「んん・・・進路・・・異常なし・・・」

 

ビビ「そんな・・・」

 

ルフィ「おい何だどうした」

 

ララ「ビビ?」

 

サンジ「アラバスタのことか!?ビビちゃん!!」

 

ビビは新聞のある記事で驚愕していた。

 

ビビ「そんなバカな・・・・・・!!『国王軍』の兵士30万人が『反乱軍』に寝返った・・・!!?」

 

ビビ「もともとは・・・『国王軍』60万『反乱軍』40万の鎮圧戦だったのに これじゃ・・・一気に形勢が!!!」

 

ナミ「・・・・・・ これでアラバスタの暴動は いよいよ本格化するわ・・・」

 

ナミ「3日前の新聞よそれ・・・ごめんね・・・あんたに見せても船の速度は変わらないから 不安にさせるよりと思って隠しといたの」

 

ナミ「・・・わかった?ルフィ」

 

ルフィ「・・・・・・!大変そうな印象をうけた」

 

ナミ「そういうことよ 思った以上に伝わってよかったわ」

 

ウソップ「でも お前医者に診てもらわねェと・・・」

 

ナミ「平気 その体温計壊れてんのね・・・40度なんて人の体温じゃないもん きっと日射病か何かよ 医者になんてかかんなくても勝手に治るわ・・・」

 

ナミはベッドから降りた。

 

ナミ「・・・とにかく今は予定通り ・・・まっすぐアラバスタを目指しましょ」

 

ナミ「心配してくれてありがとう」

 

ララ「ナミさん・・・」

 

ルフィ「なあララ ナミの奴治ったのか・・・」

 

ララ「いえあれは・・・」

 

ウソップ「・・・・・・ただの強がりだ」

 

ララ(それに冬島に向かわないとチョッパーとDr.くれはに会えないし ついでにワポルも倒すことは出来ない・・・)

 

ビビ(このままじゃじきに 国中で大量の血が流れる戦争(・・)になる)

 

ビビ「それだけは阻止しなきゃアラバスタ王国はもう 終わりだ・・・!!クロコダイルに乗っ取られちゃう」

 

ビビ「もう・・・無事に帰りつくだけじゃダメなんだ・・・一刻も早く帰らなきゃ 間に合わなきゃ(・・・・・・・)100万人の国民が無意味な殺し合いをすることになる」

 

ルフィ「100万にんもいいのか人が・・・!!!」

 

サンジ「なんちゅうもんを背負ってんだ ビビちゃん」

 

ララ「ビビ・・・」

 

 

ナミ「もうっ!!あんた一体何見てたの!!?」

 

ゾロ「何って・・・船は まっすぐ進んでたぞ」

 

ナミ「ええ 直角にまっすぐね この指針をちゃんと見てよ!!」

 

ゾロ「そんなもん見なくてもあの一番でかい雲を目指して・・・」

 

ナミ「雲は動くし形も変わるでしょう!?」

 

ナミ「あーもーやだ 頭いたい」

 

ゾロ「だからおれに任せて寝てろって・・・・・・!」

 

ナミ「あんたに任せておけないからここに来たのよ!」

 

ナミは何かを感じ取った。

 

ナミ「空気が・・・・・・変わった・・・」

 

ゾロ「空気? ずっと変わらねェ晴天だぞ」

 

ナミ「いいから・・・みんなを呼んで」

 

ゾロ「おう てめェら出て来い!!!仕事だ!!」

 

ルフィ達は船の外へ出てきた。

 

サンジ「なんだ てめェの号令じゃやる気でねェな」

 

ゾロ「黙って動け! シートについて左舷から風受けろ」

 

ウソップ「ういっ」

 

ララ「急ぎます!」

 

サンジ「何事だいナミさん ナミも静かでいい天気だぜ?」

 

ナミ「風」

 

ナミ「真正面から・・・大きな風が来る・・・たぶんね」

 

ルフィがナミの額を触る。

 

ナミ「なに?」

 

ルフィ「あちっ!!あちいぞ お前 やっぱ船泊めて医者に行こう」

 

ナミ「余計なことしないでよ!!これが私の平熱なの!!バカやってないでロープ引いて」

 

サンジ「ナミさんそりゃ ビビちゃんのためってのァわかるけどよ あんまり無理すっと・・・」

 

ナミ「平気だって言ってるでしょ」

 

ウソップ「おいナミ お前やっぱり」

 

ナミ「いいから早く船を動かしてっ!!」

 

ララ「でもナミさん・・・」

 

ナミ「ララもいいから!!」

 

ナミ「もう・・・」

 

ナミ(・・・一体何だろう 嵐とは・・・少し違うみたい・・・)

 

 

ビビ(早く アラバスタへ帰らなきゃ・・・・・・)

 

 

ビビは突然外へ出た。

 

ビビ「みんなにお願いがあるの」

 

ビビ「船に乗せてもらっておいて・・・こんなこと言うのも何だけど 今 私の国は大変な事態に陥っていてとにかく先を急ぎたい」

 

ビビ「一刻の猶予も許されない!! だから」

 

ビビ「これからこの船を”最高速度”で アラバスタ王国へ進めてほしいの!!」

 

ナミ「・・・・・・ 当然よ!約束したじゃない!!」

 

サンジ「・・・・・・」

 

ルフィ「・・・・・・」

 

ララ「・・・・・・」

 

ビビ「・・・だったらすぐに医者のいる島を探しましょう」

 

ナミ「!」

 

ビビ「一刻も早くナミさんの病気を治して そしてアラバスタへ!! それが この船の”最高速度”でしょう!!?」

 

ララ「だよねっ!!」

 

ルフィ「ああ!! それ以上スピードは出ねェ!!」

 

ウソップ「いいのか?お前は王女として国民100万人の心配をするべきだろ」

 

ビビ「そうよ!!だから早くナミさんの病気を治さなきゃ」

 

サンジ「よく言ったビビちゃん!!! ホレ直したぜおれァ!!!」

 

ゾロ「・・・・・・ いい度胸だ・・・」

 

ララ「そうこなくちゃね!」

 

ビビ「ごめんなさい 気を遣わせて・・・・・・!! ムリしないでナミさん・・・・・・!!」

 

ナミ「・・・・・・!!悪い・・・ビビ・・・・・・・・・やっぱ私・・・ ちょっとやばいみたい・・・・・・」

 

ルフィは先を指して驚く。

 

ルフィ「オオ!! なんだありゃあああ!!!」

 

海上での突然の大型竜巻発生。

 

ビビ「あ・・・あれは”サイクロン”!!!」

 

サンジ「え!? ナ・・・ナミさんしっかり!!」

 

ルフィ「でけーーーーーーっ!!!」

 

ララ「あんな大型は映画の中やニュース映像とかでしか見た事ないけど、こんな近くで見るなんて初めて!!」

 

ビビはナミを支える。

 

ビビ「・・・ちょ・・・ちょっと待って あの方角は・・・」

 

サンジ「さっきまでこの船が向かっていた方角だ・・・」

 

ルフィ「あのまま真っすぐ行ってたら直撃だったぞ!!!」

 

ウソップ「危ねェっ!!ギリギリセーフだなこりゃあ!!」

 

ララ「ナミさんの予測凄い!!」

 

ビビ(ララの言う通り、確かに予測は凄い・・・”偉大なる航路(グランドライン)”のサイクロンは前兆のない風だと言われているのに・・・!!)

 

ビビ(この人は・・・元々理論だけで天候を予測しているんじゃないんだ・・・!! まるで体で天候を感じ取っているみたい・・・・・・!!!)

 

ビビ「こんな航海士見た事ない・・・」

 

ルフィ「よっしゃそれじゃ急ごうか!!」

 

ウソップ「このまま南へ!!医者探しに行くぞ!!!」

 

ララ「おーーーーっ!!」

 

 

しばし船はアラバスタを指す指針を無視して医者探しーー ーーーそしてちょうど一日が過ぎたころーーー

 

ララも船内に入り、ナミの看病につき合う。

 

サンジ「ビビちゃんララちゃんどうしよう ナミさんの熱が引かねェよォ!!」

 

ララ「静かにしてください!! ナミさんの体に響くから!!」

 

 

ルフィ「医者が見えたか?」

 

ウソップ「医者が見えるかバカ!!」

 

ゾロ「おい お前ら・・・・・・海に・・・・・・人が立てると思うか・・・?」

 

ルフィ「人が海の上に立てるかだと?」

 

ウソップ「ゾロ お前一体 何を言い出すんだ」

 

ゾロは双眼鏡でまた先の方を確認し、

 

ゾロ「・・・・・・じゃあ・・・ ありゃ何なんだ」

 

ルフィ「なにって」

 

ウソップ「なにが」

 

2人も先の方を見ると、

 

確かに一人の人間が海の上に立ってる。

 

2人は目をゴシゴシする。

 

???「よう冷えるな今日は」

 

2人はビクっとする。

 

ルフィ「・・・・・・うん 冷えるよな今日は」

 

ウソップ「あ・・・ああ 冷える冷えるすげェ冷えるよ今日は・・・」

 

???「そうか?」

 

ゾロ「!」

 

ルフィ「!」

 

ウソップ「!」

 

???「!」

 

???「浮力上げろォ~~~~~~っ!!!」

 

船員「ハッ!!!」

 

突然巨大な物体がせり上がってきた。

 

ルフィ「!!?」

 

ウソップ「ううわあああああっ!!」

 

ルフィ「何だこりゃ!!スイカか」

 

ビビ「何なの この揺れはっ!!」

 

ララ「外で何かあった!?」

 

サンジはナミのベッドの下を足で持ち上げながら、手で持ちバランスを保っていた。

 

サンジ「しっかり舵とれよ ナミさんに何かあったらオロスぞ てめェらァ!!」

 

ナミの額からタオルがずれ落ちる。

 

ゾロ「・・・・・・コイツァまさか・・・・・・ 船なのか・・・・・・・・!!?」

 

外壁が開き始め、大型船に大変身した。

 

???「まはははははは!!」

 

???「驚いたか!! この”大型潜水奇襲帆船”『ブリキング号』に!!!」

 

ウソップ「海賊船だと!!?」

 

ルフィ「すげェ・・・」

 

ゾロ「この忙しい時に・・・」

 

サンジ「ビビちゃん ここ頼むっ!!」

 

ビビ「ええ」

 

サンジ「ララちゃん行くぞ!!」

 

ララ「はい!!」

 

2人は外へ出る。

 

サンジ「おい どうした!!」

 

ララ「皆さん 大丈夫で!?」

 

サンジ「!」

 

ララ「ああ なるほど・・・」

 

サンジはたばこを一服する。

 

サンジ「・・・で? ・・・どうしたって・・・?」

 

ララ「いうのです?」

 

ルフィ「襲われてんだ 今 この船」

 

ララとサンジも銃を集団から向けられていた。

 

ララ「まあ 状況からは・・・」

 

サンジ「ああ そんなトコじゃねェかと思ったけどよ・・」

 

ルフィ「おい 俺たち急いでるんだ」

 

???「フム・・・ これで5人か・・・」

 

???「たった5人ということはあるめェ・・・」

 

一人の太った男が肉を刺した太いナイフの刀身ごと食べ始めた。

 

???「まァいい・・・・・・ とりあえず聞こう・・・」

 

ララ(ワポル!!)

 

ルフィ「なんだあいつ ナイフも食いやがった」

 

ゾロ「・・・・・・!!」

 

ウソップ「えエェ 見てるだけで痛えっ!!!」

 

ララ「刀身を食べるって!?」(ああいうのは小さい子の目に悪いだけじゃない!!)

 

???「おれ達は『ドラム王国』へ行きたいのだ 『永久指針(エターナルポース)』もしくは『記録指針(ログポース)』を持ってないか!?」

 

ララ「持ってませんし・・・」

 

サンジ「そういう国の名を聞いた事もねェ・・・・・・」

 

ルフィ「ほら用が済んだら帰れ お前ら」

 

???「はーあーそう急ぐな人生を・・・持ってねェならお宝とこの船をもらう」

 

ルフィ「なに!?」

 

???「だが・・・ちょっと待て 小腹がすいてどうも・・・」

 

男は船のある部分に噛みつく。

 

ウソップ「!!」

 

そして砕ぎ、そのまま口に入れる。

 

サンジ「な!!?」

 

男はムシャムシャとメリー号の素材を食べる。

 

ウソップ「なんだ あいつァア!!?」

 

ララ「船の素材を食べてる!!」

 

ルフィ「おれ達の船を食うな!!!」

 

???「・・・・・・おお! 命綱もあるな」

 

今度は命綱を食べ始める。

 

船員「貴様 動くな!!!ワポル様は今お食事中だ!!」

 

ルフィ「うるせェ!!!」

 

ルフィは一発殴る。

 

船員達はルフィへ銃を向ける。

 

船員「あの野郎やりやがった!!!」

 

船員「撃て!!!」

 

ルフィ「!」

 

ゾロ「始めからそうすりゃよかったんだ」

 

ゾロは刀を構える。

 

サンジ「何だ やっていいのか?」

 

ララ「もう仕方ないですよね。」

 

ララはデバイスを構える。

 

船員達は撃ってきた。

 

ウソップ「いや待て 話せばわかりあえる!!」

 

 

ララは電磁波球体に包まれ、ノーマル・エックスになる。

 

敵船では、

 

男「自分から始めやがった・・・」

 

男「ばかめ 死に急いだな」

 

ビビ「銃声・・・・・・!!?」

 

ビビ「カルー!!ナミさんをみてて!! すぐ戻るから!」

 

カルー「グエ!!」

 

サンジ「ひっ 出すぎたマネはしませんように・・・」

 

サンジは右足を船員の一人の頭に乗せ、

 

サンジ「”受付(レセピション)”」

 

床に叩きのめした。

 

ノーマル・エックスはフルチャージショットで数人を吹っ飛ばす。

 

船員「何だこの小娘は!? 鎧戦士になった途端 強すぎねェか!?」

 

船員「しかも声と話し方が完全に男だぜ!?」

 

ノーマル・エックス「今は俺を小娘と呼ぶな。おれはエックス レプリロイドでイレギュラーハンターだ!!」

 

船員「レプリロイド?」

 

船員「イレギュラーハンター?」

 

ゾロ側は、

 

船員「うわああっ」

 

ゾロ「カッコだけか・・・」

 

船員「ワポル様コイツら・・・・・・!!!」

 

ワポル「しかしこの船はマズくない・・・」

 

ルフィ「ああっ!!!まだ食う気かっ!!」

 

ルフイはワポルに近づく。

 

ルフィ「おい お前っ!!」

 

ワポル「んん?」

 

船員「クハハ・・・バカめ ワポル様に敵うか!!! ”バクバクの実”の能力(ちから)で食われちまえ!!!」

 

ワポルは大口を開け、

 

ルフィ「!」

 

ウソップ「ルフィ!!?」

 

ルフィは頭から口に入った。

 

ワポル「ん? 何だ この長いのは」

 

ゾロは刀を鞘に納め、ノーマル・エックスは一度バスター口を下ろす。

 

ビビが外へ出てきた。

 

サンジ「やあ・・・ビビちゃん ナミさんに異常は?」

 

ビビ「・・・え・・・これは・・・・・・・!?」

 

ルフィは両腕を遠くまで伸ばし、

 

ワポル「ぬ・・・なんてカミにくい奴だ・・・」

 

ルフィ〈こんのォ・・・〉

 

ビビ「!」

 

ワポル「は」

 

ルフィ「吹き飛べェーーーーっ!!!!」

 

ルフィはゴムゴムの”バズーカ”でワポルを彼方まで吹っ飛ばした。

 

船員「ワポル様・・・?」

 

ビビ(・・・あの人は・・・!!!)



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第102話「医者のいない島? 名も無き国の冒険!」

ナミの容体を見たルフィが、

 

ルフィ「水とか・・・ぶっかけたら 熱・・・・・・ひかねェかな・・・」

 

サンジ「アホかァア!!」

 

ララとサンジの蹴りとビビのパンチでルフィは後ろに吹っ飛んだ。

 

サンジ「・・・まいったな 今日は もう日が暮れるぜ ビビちゃんララちゃん」

 

ビビ「そうね・・・」

 

ララ「どっかに錨を降ろすのがいいですね。」

 

ビビ「ええ ナミさんの指示なしでは夜の航海はできないわ・・・・・・」

 

深夜3時過ぎた頃、ナミは起き上がる。

 

ルフィ達は近くで寝ていた。ララも同じである。

 

ナミ(・・・・・・)

 

ナミは再び寝た。

 

サンジは船の屋上で見張りをやっていた。

 

サンジ「ふーっさみーさみー もうじき満月だなァ」

 

翌朝。

 

ララは起き上がり、制服の上に防寒着着用でウソップと共に船の修繕作業を手伝う。カルーもである。

 

ウソップ「しかし何だったのかねー・・・」

 

サンジ「ん?」

 

ウソップ「昨日のあいつらだよ・・・ワポルなんて聞いた事もねェのに あんなにすげェ船持ってたろ!!」

 

サンジ「何だっていいさ・・・気にすんな・・・・・・」

 

男『ワポル様ーーーーーーーーーっ!!』

 

男『おいマズいぞ!!ワポル様が ごぶっ飛びあそばれた!!!』

 

男『なーーーーーーんということだ ワポル様は おカナヅチであらせられるというのに!!』

 

男『こうなってはワポル様がお沈みあそばれる前に ご救出してさしあげなければお死にたてまつっちまうぜ!!』

 

男『貴様ら憶えていろ!!必ず復讐してやる!!!』

 

男『リメンバー・アス!!!』

 

男《憶えていろーーーーーーーーーっ!!!》

 

男《プリーズ・リメンバー・アス!!!》

 

男《プリーズ!!!》

 

サンジ「アホだよ ありゃただの・・・ほかに考えようがねェ」

 

ウソップ「ララ お前としてはどうだ?」

 

ララ「確かに・・・船の素材を食べるなんて通常は出来ませんし、悪魔の実の能力ですね。それにあんなバカでかい船は一度は乗ってみたいな・・・」

 

ウソップ「そっちかよ!!」

 

ウソップは突っ込んだ。

 

サンジ「それよかよ・・・ここんとこ どうも安定して寒くねェか?」

 

ウソップ「そうだな こういうこともまた気まぐれなんだろうな この海は・・・・・・」

 

ララも釘打ちは上手くやっていた。

 

ビビ「島が近い証拠よ サンジさん注意して水平線を見てて」

 

サンジ「ビビちゃん・・・・・・」

 

ビビ「近くに”冬島”があるのよきっと」

 

サンジ「冬島?」

 

ウソップはトンカチで指をうっかり打った。

 

ウソップ「いで」

 

ララ(チョッパーのいる元・王国でもあった島・・・。)

 

ビビ「気象学的にはね ”偉大なる航路(グランドライン)”の島々は4種類に分類されるの 『夏島』『春島』『秋島』『冬島』 そしてそれぞれの島にはだいたい(・・・・)『四季』がある」

 

ビビ「つまりこういうこと ”偉大なる航路(グランドライン)”を航海するには最低でも 『夏島』の”夏”から『冬島』の”冬”まで 16段階の季節を克服していかなきゃならない」

 

ララ「うわァ 大変な航海になるわけなんだ・・・」

 

ビビ「なるわ。もちろん例外や未知の気候だってたくさんあるわ」

 

ウソップ「・・・なるほど・・・そういう島が織り重なってりゃ それに挟まれた”海”は尋常な気候じゃいられねェってわけか・・・」

 

ビビ「・・・・・・そうなの だから気候の安定は島が近いことを意味するのよ・・・!」

 

サンジ「・・・確かに 見えた・・・!!」

 

サンジ「島があったぞーっ!!」

 

ルフィ「島かァ!!?」

 

ルフィ「おいナミ!!よかったな!!島だってよ!!病気治るぞ!!! ・・・・・・・・・!!」

 

ルフィは島を見たい様子だった。

 

ゾロ「・・・みて来いよ いいから」

 

ルフィは外に出て、島を見た瞬間に大喜び。

 

ルフィ「う~~~~~~おおお!!! しーーーーまだァああああああァ!!!」

 

ルフィ「白いな!! 雪だろ!雪島か!!」

 

サンジ「おいルフィ!!言っとくがな今度は冒険してるヒマはねェんだぞ 医者を探しに寄るんだ ナミさんを診てもらったらすぐにでるんだぞ」

 

ララ「サンジさん・・・本人全然聞いちゃいないんで・・・」

 

サンジ「ああ だな・・・」

 

ルフィ「雪はいいよなー・・・・・・」

 

ウソップ「・・・ちょっと待てよ 大丈夫か!?雪の化け物とかいるんじゃねェのかァ!?そもそも人がいるのかどうかが大問題だ!!」

 

ウソップ「まずいっ!!”島に入ってはいけない病”が!!」

 

ララ「ウソップさん それウソでしょ?」

 

ルフィ「雪は白くて好きだー」

 

ビビ「みんな 上陸の準備を」

 

メリー号は島に到着。

 

サンジ「ふーーーーーっ こりゃすげェ!!何だ あの山は・・・!!! ララちゃん 防寒具は大丈夫かい?」

 

ララ「ええ まあ・・・」

 

ルフィ「こんなに雪が しやわせだ・・・おれ」

 

ウソップ「それよりルフィ お前寒くねェのかそのカッコで」

 

ララ「絶対寒いですって!! ちょっと冷たい風吹いてるんですし!」

 

ビビが温度計を確認すると、

 

ビビ「マイナス10℃熊が冬眠の準備を始める温度よ」

 

ララ「えっ!?熊の冬眠準備温度が分かるんだ!?」

 

ビビ「うん まあね。」

 

ルフィ「え? ああ・・・」

 

ルフィは今さら両腕で体を抱き寒がった。

 

ルフィ「寒ブッ!!!」

 

サンジとウソップとララ「「「いや遅ェよ《遅いですって》!!!」」」

 

ビビ「雪解け水の滝だわ・・・この辺に船を泊められそう」

 

ゾロ「それで・・・?誰が行く 医者探し いや・・・まず人探しか・・・」

 

ルフィが挙手した。

 

ルフィ「おれが行く!!」

 

サンジも挙手。

 

サンジ「おれもだ!!」

 

ララも挙手。

 

ララ「私もです!!」

 

ウソップ「よーし 行って来い」

 

島民「そこまでだ 海賊ども」

 

島の民達が銃を持って、船を囲っていた。

 

ルフィ「おい 人がいたぞ」

 

ビビ「・・・・・・!」

 

ウソップ「・・・でもヤバそうな雰囲気だ・・・」

 

島民「速やかにここから 立ち去りたまえ」

 

ルフィ「おれ達医者を探しに来たんだ!!」

 

ビビ「病人がいるんです!!」

 

ララ「お願いしまっ・・・」

 

島民「そんな手にはのらねェぞ!!!ウス汚ェ海賊め!!!」

 

島民「ここは我々の国だ!!海賊など上陸させてたまるか!!!」

 

島民「さァ すぐに錨を上げて出てゆけ!!! さもなくばその船ごと吹き飛ばすぞ!!!」

 

サンジ「おーおー・・・ひどく嫌われてんなァ・・・初対面だってのに」

 

島民「口ごたえするな!!」

 

島民は撃ってきた。

 

サンジ「うわっ!!!」

 

ウソップ「撃った・・・・・・!!!」

 

サンジ「やりやがったな・・・・・・」

 

島民「・・・・・・!! ひ・・・」

 

島民は銃を向ける。

 

サンジ「てめェ!!!」

 

それをビビが前へ出て止めに入った。

 

ビビ「まってサンジさんっ!!」

 

しかしビビは撃たれて倒れた。

 

ララ「ビビ・・・」

 

ルフィ「ビビ!!」

 

島民「あ・・・」

 

ルフィ「お前らあ!!」

 

島民「構えろォ!!!」

 

ウソップはパチンコを構え、ゾロは刀を抜こうとし、ララもデバイスを起動しようとしていた。

 

ルフィは特攻しようとしたが、ビビが抱きつき止めた。

 

ビビ「ちょっと待って!!!戦えばいいってもんじゃないわ!! 傷なら平気 腕をかすっただけよ!!」

 

ビビは土下座した。

 

ビビ「だったら・・・上陸はしませんから・・・・・・!! 医師を呼んで頂けませんか!! 仲間が重病で苦しんでます助けて下さい!!」

 

ルフィ「ビビ・・・・・・!!!」

 

ビビ「あなたは・・・船長失格よルフィ 無茶をすればすべてが片付くとは限らない・・・!!!」

 

ルフィ「・・・・・・」

 

ビビ「このケンカを買ったら・・・・・・ナミさんはどうするの?」

 

ビビの腕から血が垂れていた。

 

ルフィ「・・・うん ごめん!!! おれ間違ってた!!!」

 

ルフィも土下座する、額を強く打ちつつ。

 

ルフィ「医者を呼んでください 仲間を助けてください」

 

島民は呆気にとられていた。

 

ララ「ルフィさん・・・」

 

サンジ「・・・・・・」

 

島民「村へ・・・案内しよう ついてきたまえ」

 

ルフィ「!」

 

ビビ「ね わかってくれた」

 

ルフィ「うん お前すげェな」

 

ララ「カバンは必要無いか・・・スマホとイヤホンだけで。」

 

ルフィ達は島へ。

 

島民「一つ・・・忠告をしておくが・・・我が国の医者は・・・魔女(・・)が一人いるだけだ」

 

ウソップ「は?」

 

 

島民「この国に 名前はまだ無い」

 

ビビ「名前のない国? そんなことってあるんですか?」

 

ウソップ「っぎゃあああ!!!熊だあああっ!!!みんな死んだフリをしろォおお!!!」

 

巨大熊は通りかかり、

 

島民「ハイキングベアだ 危険はない 登山マナーの”一礼”を忘れるな」

 

ルフィ達は一礼した、気絶したフリのウソップを除外して。熊も一礼した。

 

 

船で留守番のゾロは、

 

ゾロ「おし 治った!」

 

ゾロ「な」

 

カルー「グエ」

 

ゾロ「これで やっとまともな特訓ができそうだ 加減した筋トレはもう あきあきしてたトコだ ただ船番ってのも退屈だし・・・」

 

ゾロは上半身裸状態になり、両手を合わせ。

 

ゾロ「心頭滅却寒中水泳でもやろうかね」

 

 

雪の降る村”ビッグホーン”

 

島民「ここが・・・我々の村だ」

 

ルフィ「なんか変な動物歩いてんぞ」

 

ウソップ「さすが雪国だぜ」

 

ララ「貴重だから撮っておこうかな」

 

ララは取り出したスマホのカメラ機能で撮影する。

 

サンジ「ナミさん!!人のいる村へついたぜ!!村だ!!」

 

ララ「ルフィさん ウソップさん あの動物達の写真撮ったんで後で見せますね。」

 

ルフィ「あ そっか。」

 

ウソップ「じゃあ 後で見せてくれな!」

 

ララ「はい!」

 

島民「じゃあ みんなごくろうさん 見張り以外は仕事に戻ってくれ」

 

島民「一人で平気かい ドルトンさん 海賊だぞ」

 

ドルトン「彼らに おそらく害はないよ 長年の勘だ 信じてくれていい・・・」

 

ビビ「・・・国の守備隊ではなかったんですね」

 

ドルトン「民間人だ ひとまずウチに来たまえ」

 

ウソップ(はっ!!おいみろルフィ!!ララ!!ハイキングベアだ)

 

ルフィ(またかっ!!)

 

ララ(なら・・・)

 

町民のおばさんは来て、ルフィとウソップ、ララは一礼した。

 

町民のおばさん「あらドルトンさん 海賊が来たと聞いたわ 大丈夫なの?」

 

ドルトン「ええ 異常ありません ご心配なく」

 

島民「やあドルトン君 二日後の選挙は楽しみだな みんな君に投票すると言っとるよ」

 

ドルトン「と・・・とんでもないっ!!私などっ!! 私は罪深い男です・・・!!」

 

 

ルフィ達は一つの民家に入る。

 

ドルトン「そこのベッドを使ってくれ 今 部屋を暖める・・・」

 

ドルトン「申し遅れたが・・・私の名はドルトン この島の護衛をしている 我々の手荒な歓迎を許してくれ」

 

ドルトン「一つ聞いていいかね・・・」

 

ビビ「え?」

 

ドルトン「どうも私は君をどこかで 見た様な気がする・・・」

 

ビビ「!! き・・・気のせいですきっと・・・それより”魔女”について教えて下さい・・・」

 

 

ドルトン「体温が・・・42度!!?」

 

ビビ「3日前から熱は上がる一方で・・・」

 

ドルトン「これ以上上がると死んでしまうぞ・・・」

 

ビビ「・・・ええ だけど病気の原因も対処方法も私達にはわからなくて」

 

サンジ「何でもいいから医者が要るんだ」

 

ララ「その魔女さんはどこにいらっしゃるんで?」

 

ソルトン「”魔女”か・・・ 窓の外に・・・山が見えるだろう・・・!?」

 

サンジ「ああ・・・あのやけに高い・・・」

 

ララ「って、雪だるま?」

 

ビビ「!」

 

外でルフィとウソップが雪で遊んでいた。

 

ルフィ「”ハイパー雪だるさん”だ!!!」

 

ウソップ「雪の怪物”シロラー”だ!!!」

 

ララはずっこける。

 

サンジ「てめェらぶっ飛ばすぞ!!!」

 

ララ「遊んでる場合じゃないでしょ!?」

 

ドルトン「あの山々の名はドラムロッキー」

 

ドルトン「真ん中の一番高い山の頂上に城が見えるか?」

 

ドルトン「今や・・・・・・王のいない城だ・・・」

 

ルフィとウソップは中で温かいお茶を飲む。

 

ウソップ「城!?」

 

ルフィ「あったまるなー」

 

サンジ「ああ・・・確かに見える」

 

ララ「どんだけの高さだろう・・・」

 

ビビ「あの お城が何か・・・?」

 

ドルトン「人々が”魔女”と呼ぶ この国の唯一の医者 ”Dr。くれは”があの城に住んでいる・・・」

 

サンジ「何!?」

 

サンジ「よりによって何で あんな遠いとこに・・・じゃあ・・・すぐに呼んでくれ!!急患なんだ」

 

ドルトン「そうしたくとも通信手段がない」

 

サンジ「あァ!? それでも医者かよ!!?一体どんな奴だ!!」

 

ドルトン「医者としての腕は確かなんだが少々 変わり者のバアさんでね・・・もう140近い高齢だ」

 

ララ(Dr.くれは 別名:ドクトリーヌ。)

 

サンジ「ひゃ・・・140!!?そっちが大丈夫か!?」

 

ララ「140歳って普通生きてる方が不思議ですよ!? ホントなら100歳前には寿命尽きてる筈です!!」

 

ドルトン「うん。きみの言う事も一理あるさ・・・あと・・・そうだな・・・うめぼしが好きだ」

 

ビビ「この国の人たちは病気やケガをどうしてるの!?」

 

ドルトン「彼女は 気まぐれに山を降りてくる そして患者を探し処置を施しては 報酬に その家の欲しい物をありったけ奪って帰っていく」

 

ウソップ「そりゃタチの悪いババアだな」

 

ルフィ「おいおい まるで海賊だな!!」

 

ビビ「でも そんなおばあさんがどうやってあの山から・・・?」

 

ドルトン「妙な噂なんだが・・・月夜の晩に彼女がそりに乗って 空をかけ降りてくる所を数名が目撃したという話だ・・・ ”魔女”と呼ばれるゆえんだ・・・」

 

ドルトン「・・・それに・・・見た事もない奇妙な生き物と一緒にいたという者もいる・・・」

 

ララ(チョッパー・・・直に会えるね。)

 

ウソップ「ぐあっ!!やっぱりか!!出た!!ほらみろ!!雪男だ!!雪山だもんなー!!! いると思ったんだ魔女に雪男だと!!? ああ どうか出くわしませんように!!!」

 

ララ「ユーマです!!ユーマ!!」

 

ウソップ「え?ユーマって?」

 

ララ「今言った雪男とか、最も古いとネッシーで、2体だけでなく陸上、海、森、空、雪山、様々な場所で合わせて140体以上目撃されてる未確認生物の事です!」

 

ルフィ「へェ・・・未確認生物か・・・」

 

ウソップ「140体以上も目撃されてんのかよ!?」

 

ビビ「目撃される数が多すぎるわ・・・」

 

サンジ「だな・・・」

 

ドルトン「まあとにかく 唯一の医者ではあるが あまり関わりになりたくないバアさんだ・・・次に山を降りて来る日をここで待つしかないな・・・」

 

ビビ「そんな・・・」

 

サンジ「だいたいよ 国中で医者が一人なんておかしすぎるぜ!!!」

 

しかしルフィはナミを頬をペチペチする。

 

ルフィ「おいナミ!! ナミ!! 聞こえるか?」

 

3人とララ「「「「ーーーでお前は何をやってんだ《あなたは何やってんですか》ーーーっ!!!」」」」

 

ナミは目をうっすらと開く。

 

ルフィ「お!起きた」

 

ルフィ「あのな山登んねェと医者いねェんだ 山登るぞ」

 

ナミ「!!!」

 

サンジ「無茶言うな お前 ナミさんに何さす気だァ!!」

 

ルフィ「いいよ おぶってくから」

 

ビビ「それでも悪化するに決まってるわ」

 

ララ「確かに多少の衝撃は本人には響きますよ。」

 

ルフィ「何だよ 早く診せた方がいいだろ」

 

ビビ「それはそうだけど無理よっ!!あの絶壁と高度を見て!!」

 

ルフィ「いけるよ」

 

サンジ「てめェが行けてもナミさんへの負担はハンパじゃねェぞ!」

 

ルフィ「でもほら・・・もし落っこちても下は雪だしよ」

 

ビビ「あの山から転落したら健康な人でも即死よ!!!」

 

ララ「ルフィさんはゴムだから落下して平気でも、ナミさんは即死ですから!」

 

ウソップ「常人より6度も熱が上がった病人だぞ!? わかってんのかお前っ!?」

 

ナミ「・・・ふふっ」

 

サンジ「!・・・・・・ナミさん」

 

ウソップ「ナミ!!」

 

ララ「ナミさん・・・」

 

ナミ(早く治さなきゃ・・・)

 

ナミは右手を出すと、

 

ナミ「・・・よろしくっ」

 

ルフィ「そうこなきゃな! 任せとけ!!」

 

ルフィはナミの手をはたく。

 

ウソップ「・・・あっきれたぜ 船長も船長なら航海士も航海士だ!!」

 

サンジ「自分の体調わかってんのか!?ナミさんっ!!」

 

ララ「でも行くしかない。」

 

ルフィ「おっさん 肉をくれ!」

 

ドルトン「・・・・・・肉?」

 

ビビ「ナミさん本当に大丈夫!?何時間もかかる道よ」

 

サンジ「よし おれも行く!!」

 

ララ「私も行きます!!」

 

ララは左手首のに装着中のデバイスをチラッと見せつつ言う。

 

ルフィ「ララもか? まァいいぞ」

 

ウソップ「お前が一度でも転んだらナミは死ぬと思え!!!」

 

ルフィ「えっ!!一度でもかっ!?」

 

ドルトン「それとピンク髪の君!」

 

ララ「はい?」

 

ドルトン「その靴のままでは雪の上を走りにくいだろ。その上に長靴を履いていくといい」

 

ララ「長靴あるんですか!?」

 

ドルトン「あるさ」

 

ドルトンは長靴を用意してきた。

 

ララは外で長靴を革靴を履いたまま履く。

 

ルフィはナミを背負い、腰には刀と鞘でナミのお尻を支える。

 

ビビはルフィの腰にロープを縛り付ける。

 

ビビ「待って・・・じっとしてて・・・・・・!!ちゃんと縛っておかなきゃ・・・」

 

ビビ「これでいいわ 私はここで待たせてもらうから!かえって足を引っぱっちゃうし」

 

ウソップ「おれもだっ!!!」

 

ルフィ「わかった!ナミじゃあ しっかりつかまってろよ!!」

 

ナミ「うん・・・・・・」

 

ドルトン「・・・本気なら・・・止めるつもりはないがせめて反対側の山から登るといい・・・ここからのコースには”ラパーン”がいる・・・!!肉食の凶暴なうさぎだ・・・集団に出くわしたら命はないぞ!!」

 

ルフィ「うさぎ?でも急いでるんだ・・・平気じゃね なァ」

 

サンジ「ああっ 蹴る!!!」

 

ララ「私は撃つか、斬るか、サンジさんと同じ蹴りでも対処です!」

 

ドルトン「撃つ、斬るって、お嬢さんは銃や刀なんて持っていないのに意味が分からん!」

 

そしてルフィ達は走る。

 

ルフィ「じゃあ 行くか!!サンジ ララ!!ナミが死ぬ前にっ!!」

 

サンジ「縁起でもねェのに言うんじゃねェ!!このクソ野郎!!」

 

ララ「ルフィさんにナミさんが死んでしまった時の責任が取れるんですか!?」

 

ドルトン「本当に大丈夫かね・・・」

 

ウソップ「あの3人(・・・・)は心配ねェだろうな。デバイスを左手首に装着中は唯一チートな存在になるララもいる事だし・・・」

 

ビビ「うん それにナミさんの体力がついていけるかね・・・!! 何とか着ければいいけど・・・」

 

ドルトン「チート・・・」

 

町がちょっと吹雪いてきた。

 

ドルトン「・・・どうした君達 中へ入りたまえ・・・外は寒い・・・」

 

ドルトンはドアを開けた。

 

ビビ「・・・いいです・・・私は・・・外にいたいですから・・・!!」

 

ウソップ「おれも」

 

ウソップはガチガチだった。

 

ドルトン「そうか・・・」

 

ドルトンは二人の傍で座る。

 

ドルトン「では・・・私もつき合おう・・・」

 

ドルトン「・・・昔はね・・ちゃんといたんだよ」

 

ビビ「え?」

 

ドルトン「医者さ・・・理由(ワケ)あって全員いなくなってしまったんだ・・・」

 

ドルトン「一年にも満たない数か月前に・・・この国は・・・一度 滅びているんだ・・・海賊の手によって・・・!!」

 

ビビ「え・・・」

 

ウソップ「()が・・・・・・!!?」

 

ビビ「・・・それで私たちにあんなに過敏に・・・」

 

ドルトン「そうだ・・・みんな海賊という言葉にはまだどうもね」

 

ドルトン「・・・たった5人の海賊団だった・・・船長は”黒ひげ”と名乗り・・・我らにとって絶望的な力でこの国をまたたく間に滅ぼした」

 

ビビ「・・・たった5人の海賊に・・・!?うそでしょう・・・・・・!?」

 

ウソップ「”黒ひげ”・・・・・・!?」

 

ドルトン「だが・・・この国にとってはそれでよかったと言う者もいる・・・!!」

 

ビビ「国が潰れて・・・・・・いいわけないじゃない!!」

 

ウソップ「そうだ そんなバカな話があるか・・・・・・・・・!!!」

 

ドルトン「・・・・・・」

 

ドルトン「それまでのこの国の”王政”が 国民にとて悲惨なものだったからだ ・・・元あったこの国の名は『ドラム王国』・・・王の名は『ワポル』!! 最低の国王(・・・・・)だった・・・・・・!!!」

 

ビビ「!!!・・・そうだあの男・・・!!!思い出したっ!!!」

 

ウソップ「ワポルゥ!!?」



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第103話「ハッピーかい? 魔女と呼ばれた医者!」

ドルトン「君達・・・!!! ワポルを知っているのか!!?」

 

ウソップ「知ってるのも何もおれ達の船を襲ってきやがった海賊の名だ・・・!!!まー おれが追い払ってやったが 今思い出してみりゃ 確かにドラム王国がどうとか・・・」

 

ビビ「ええ・・・間違いないわ はっきりと思い出した・・・私 昔 父に連れられて行った 王達の会議で一度彼と会っているもの」

 

ドルトン「王達の会議(・・・・・)・・・!?君は一体・・・」

 

ビビ「あ・・・いえ・・・その とにかく・・・・・・!!!会いましたワポルに!! 昨日の事です ここへ来る途中に・・・」

 

ドルトン「・・・・・・!!それは本当かね・・・・・・!!」

 

ビビ「・・・じゃあ一体どういうこと? この国は滅んだのに”王”は健在でしかも海賊になっているなんて!!」

 

ドルトン「海賊など一時のカモフラージュだろう ワポルはこの島へ帰ろうとして海を彷徨っているにすぎない」

 

ビビ「・・・だったらあの(・・)船に乗ってた人達はこの国を襲った海賊に敵わず・・・島を追い出された兵達なのね・・・」

 

ドルトン「敵わず(・・・)・・・!? 違う!!!」

 

ドルトン「・・・あの時国王(ワポル)の軍勢は・・・戦おうとすらしなかった(・・・・・・・・・・・)・・・!!!」

 

ビビ「え」

 

ドルトン「こともあろうに・・・海賊達の強さを知ったとたんに・・・あっさりと国を捨て!!誰よりも早く(・・・・・・) 国王(ワポル)は海へ逃げ出したのだ!!!」

 

ドルトン「あれには国中が失望した・・・!!これが一国の・・・」

 

ビビ「それが一国の王のやることなの!!?」

 

ウソップ「ビビ・・・」

 

ビビ「ひどすぎる!!!そんなの・・・王が国民を見捨てるなんて」

 

ウソップ「・・・・・・・・・」

 

ドルトン「その通りだ・・・・・・だが とにかくもうワポルの悪政は終わった」

 

ドルトン「この島は もう残った国民達のものだ・・・!!町村の復興も順調に進んでいるし 今団結して新しい国を作ろうとしている」

 

ドルトン「だから我らが今 一番恐れているのはワポルの帰還 王政の復古だ 人々が不安定な今それだけは避けねばならん!!」

 

ドルトン「この島に新しく平和な国を 築くために・・・・・・!!!」

 

 

ルフィ達は雪山を走る。

 

ルフィ「ちょっと寒くなってきたな・・・風が出てきた」

 

サンジ「つーか お前何で下素足なんだよ 見てる俺らが痛ェだろ なあララちゃん?」

 

ララ「あまり見たくないですね・・・」

 

ルフィ「それは おれのポリスーだ!!」

 

サンジ「ポリスーって何だよ」

 

ララ「それを言うならポリシーでしょ!?」

 

ルフィ「そうなんだよ それより二人は知ってっか?雪国の人は寝ねェんだぞ」

 

ララ「ん?寝ない?」

 

サンジ「何でだよ」

 

ルフィ「だって寝たら死ぬからだよ」

 

ララは咄嗟に手袋を外して、取り出したスマホでどのくらい低い気温内で寝たら死ぬかを検索する。

 

サンジ「バカいえ そんな人間がいるかよ!!」

 

ルフィ「本当だよ 昔 人から聞いたんだ」

 

すると、白い小うさぎが襲い掛かってくるが、最初サンジが避けた。

 

サンジ「ウソップか・・・」

 

ルフィ「違う 村の酒場で聞いたんだ」

 

ララ「お二人とも 今スマホで検索したら、結果出てきました!」

 

サンジ「本当かい ララちゃん!?」

 

ルフィ「俺の言った通りだったか?」

 

ララ「何も体に掛けていないと、氷点下どころか10℃くらいで体力奪われ死亡するそうです。」

 

サンジ「なら・・・」

 

ルフィ「ほれ見ろ おれの言った事間違っちゃいなかったろ?」

 

サンジ「そのスマホは結構寒さへの耐久力あるようだな 寒さに負けて凍らずに機能してるぜ!」

 

ララはスマホをスタンバイにし、一度しまうと、また手袋を着用。

 

小ウサギはまた襲い掛かり、次はララが避ける。小ウサギは木に噛みつき倒す。

 

サンジ「なら何で あのドルトンって奴ん家にベッドがあったんだろうな?」

 

ルフィ「あっ それもそうだな!! じゃあ あれは死ぬときの為に・・・・・・」

 

サンジとララ「「んなわけねェだろ《んなわけないでしょ》」

 

3人は倒れた木を飛び越える。

 

サンジ「じゃあ 二人はこれ知ってるか? 雪国の女はみんな肌がスベスベなんだ」

 

ルフィとララ「「何で《どうしてです?》」」

 

サンジ「そりゃ決まってるさ」

 

小うさぎは何度も3人に噛みつこうとするが、空振りする。

 

サンジ「寒いと こう・・・肌をこすり合わせんじゃねェか それで みんなすべすべになっちまうんだ すべすべで透き通る様な白い肌 それが雪国の女さ」

 

ララ「私もそうすればすべすべな透き通る白い肌になるのかな・・・」

 

サンジ「ララちゃんのすべすべな白い肌 見てみたいぜ!!」

 

サンジはついハートマークになるが、

 

サンジ「いいや いかんいかん。今はそんな事考えてる場合じゃねェ・・・」

 

ルフィ「じゃあ白いのは何でだろうな」

 

小ウサギは激怒し、猛アタック。

 

サンジ「そりゃ勿論降りしきる雪の色が肌にしみこんじまうからよ」

 

ルフィ「あーお前結構ばかなんだな」

 

ララ「それ間違った知識ではないのですか?」

 

サンジ「てめェにだけは言われたくねェし!ララちゃん 俺は知識としては間違ったつもりはないんだ!! っつうか」

 

サンジ「うっとしいんだよ さっきからよ!!」

 

サンジは小うさぎを前向こう側へ蹴っ飛ばす。

 

ルフィ「何なんだろうなあいつ」

 

ララ「サンジさんに同意。確かにうっとしいわ・・・」

 

 

雪山を走って時間経過し、ちょっと吹雪いてきた。

 

サンジ「ナミさん 気をしっかり持つんだぜ ちゃんと医者に連れてくからよ」

 

ルフィ「雪がだいぶ積もってんなこの辺は」

 

サンジ「おいルフィ もっと そーーーっと走れよ ナミさんの体に響くだろ」

 

ララ「そうですよ。それに吹雪いてきてますしね・・・」

 

ルフィ「ん・・・?」

 

サンジ「んん!!?」

 

ララ「え?」

 

3人に立ち塞がる謎の生物達。

 

サンジ「な・・・何だよこいつら・・・!!!」

 

ルフィ「白くてデケェから白熊だよ 間違いねェ!!」

 

ララ「いえ この生物達がその”ラパーン”って奴じゃ・・・?」

 

ドルトン「大丈夫かねェ・・・・・・彼らは・・・”ラパーン”に出遭わないといいんだが」

 

ウソップ「でも肉食っつってもうさぎだろ!?」

 

ドルトン「そう・・・うさぎの機敏さに熊の体格を持ち合わせ集団で襲ってくる」

 

ウソップ「え・・・・・・熊!!?」

 

ビビ「そんなに大きいなんて・・・」

 

ウソップ「でも・・・ララもいるんだ。どうにか対抗すんだろ?」

 

その時、あのおばさんが現れ、ウソップは一礼した。

 

おばさん「ドルトンさんドルトンさん! あなたDr.を探してるらしいわね」

 

ドルトン「ええ・・・その通りですが・・・しかしたった今病人は・・・」

 

おばさん「ちょうど今ね!となり町に降りてきてるらしいわよ!!」

 

ドルトン「な・・・・・・!!?何ですと!!?」

 

 

ある船では、

 

???「おお・・・」

 

???「おお ワポル様・・・」

 

ワポル「どうしたチェス!! やつら(・・・)の船は見つかったか!!!」

 

チェス「いいえワポル様 とうとう帰り着き(・・・・)ました」

 

ワポル「何!!?」

 

チェス「苦節何か月経ちましたでしょうか・・・」

 

チェス「我らが故郷!!!ドラム島です!!!」

 

ワポル「本当かァーーーっ!!!」

 

となり町ココアウィード

 

男の子「えええええ~~~~~~~ん」

 

男性「おい主人よ!!いい加減にしてくれ!!!子供の泣き声だ!!うるさくてかなわん!!!」

 

店主「・・・ああ 申し訳ない」

 

店主「おいタマチビ!!どうしたどっか痛むのか!? 泣いてばかりじゃわからんだろう お客さんの迷惑になる!」

 

タマチビ「うわああああああん!!!」

 

店主「タマチビ!!何とかいいなさい!! 泣き止まないと外へ締め出すぞ!!」

 

???「おやおや聞いたかいチョッパー ヒッヒッヒッヒ 子供がひたすら泣き続けるのは身体異常の信号だってのに」

 

???「・・・ひどい父親がいる様だね」

 

一人の女性と生物が店の前に来た。

 

???「この店だ・・・ さがっといで」

 

女性「邪魔するよ」と同時に木の扉をパンチでぶち破った。

 

女性「ハッピー?ガキ共!!! ヒーーッヒッヒッヒッヒ!!!」

 

客達「「「「ど!!・・・ど!!ドドド・・・ド!!!Dr.くれは!!!」」」」

 

くれは「若さの秘訣かい!!?」

 

客「いや!!聞いてねェし!!」

 

客「相変わらず140のババアとはとうてい思えねェ」

 

くれは「あたしゃまだ139だよ!!!」

 

客「ひ・・・」

 

くれは「治してやろうか・・・」

 

店主「え!!?何をだ 別に この子は病気なんかじゃ!!」

 

くれは「医者かい? お前は」

 

店主「・・・・・・」

 

くれは「・・・・・・じゃあ行こうかチョッパー」

 

くれはは出て行こうとした。

 

店主「ちょちょちょっと待ってくれ!!!」

 

くれはは戻り、男の子の治療をすることに。

 

男の子「手が痛いえぐ」

 

くれはは荷物を台に置きつつ、

 

くれは「手がねェそうかい」

 

くれは「じゃこれでどうだい」

 

くれはは男の子の足を押す。

 

男の子「足が痛いっ!!!」

 

くれは「ほらみな手が痛いの忘れちまったろヒーッヒッヒ」

 

店主「あんた何してくれてんだ!!!」

 

くれは「わかったわかったよハッピーかい?ハッピー?よーし大人しくしてな」

 

くれはは男の子のズボンを少し脱ぎ、診察を行う。

 

くれは「足は今 軽く触っただけさね 手足に痛みがきてるんだね 熱はないようだが足の患部の腫れは化膿性の炎症イッちまってるね 骨にバイ菌が入ったんだ」

 

くれは「チョッパー抗生物質を!!!」

 

チョッパーと呼ばれたトナカイは頷く。

 

店主「・・・ド・・・Dr.・・・うちの子は・・・」

 

くれは「この病気は初期治療が一生の鍵を握る」

 

くれは「大丈夫治るよ ちょっと死ぬとこだった」

 

店主「ええ!!?死ぬとこ!!?」

 

くれは「少し切開するから我慢しな」

 

男の子「ぎゃーーーーっ!!」

 

店主「ちょっとあんた麻酔ぐらいっ」

 

くれはは男の子を持ち上げ、

 

くれは「ほら注射だ 我慢しな」

 

チョッパーは突進で注射をした。

 

男の子「ぎゃーーーーーっ!!」

 

店主「ムチャすなーーーっ!!!」

 

男の子は気絶した。

 

くれは「さて・・・あたしの薬はよく効くから治療はこれでいい 後は安静に足を包帯でしっかり巻いて 固定したらよく冷やすんだ わかったね」

 

店主「え・・・?」

 

くれは「報酬は・・・そうさね・・・ゴミ袋とトイレットペーパーがきれそうだった あと・・・ラム酒と食糧をありったけ それに・・・この店の財産の50%頂いて・・・と」

 

くれは「チョッパー そりへ運びな」

 

店主「な・・・・・ ちょっとそりゃないだろ財産の50%だと!!?」

 

客「主人よ!!騙されるな!!ボッたくりだ そうに決まってる!!! 何が死ぬとこだ ただ転んで泣いてただけだったんじゃなェのか!? 医者の地位をかさに着せやがって!!」

 

客「そうだろう!!?どうなんだ!!!」

 

客「人の弱みにつけこみやがって!!!」

 

客「140のモーロクババアめ!!!」

 

チョッパーは睨みつけ、唸り威嚇する。

 

くれは「チョッパーおやめ ガキどものたわ言だ」

 

男の子「おばあちゃん」

 

男の子「とっても楽になった・・・どうもありがとう」

 

店主「!!」

 

くれは「ヒッヒッヒッヒッ!! いいチップ貰っちまったね」

 

くれは「49%にまけてやろう」

 

店主「・・・・・・お支払いします・・・ありがとう・・・・・・」

 

くれはは店を出て行く前に、

 

くれは「あーーーー・・・ボーズ・・・!!ヒッヒッヒッヒッ」

 

男の子「!」

 

くれは「今の病気(・・ハッピー)!!! 忘れちゃいけないよっ!!!」

 

くれははチョッパーと共に店を出て行った。



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第104話「ワポル軍 島へ上陸」

ウソップとビビ、ドルトンは鹿が引っ張るそりで移動中であった。

 

ドルトン「すまん 私のミスだ・・・!!」

 

ドルトン「昨日ドクターが山を降りて来たという情報があったもので もう数日はないと踏んでいたが・・・!!! 読み誤った・・・・・・!!」

 

ウソップ「気にすんな!あんたのせいじゃねェよ!! あの3人の脚力には今さら雪山を追いかけた所でとても追いつけねェ」

 

ウソップ「そのココアウィードって町にドクターが現れたんなら 頼んで至急城へ帰ってもらうまでだ」

 

ビビ「ええ・・・それ以外に方法はないわ・・・!!」

 

ドルトン「許してくれ・・・・・・」

 

ビビ「え?」

 

ドルトン「医者すらままならんこの国をだ・・・」

 

ビビ「そ・・・そんなドルトンさんが謝ることじゃないわっ!」

 

ドルトン「・・・・・・ 急ごう!!」

 

 

ラパーンは飛び掛かる。

 

サンジ「飛んだ!!!」

 

ラパーンは両手の爪で、攻撃するが、3人は上手くかわした。

 

サンジ「ララちゃん 君は大丈夫か?」

 

ララ「大丈夫ですよ!」

 

サンジ「何だ この動きはっ・・・・・・!! ゴリラかよ!!!」

 

ルフィ「違う!!白熊だ!!!」

 

サンジとララ「「うさぎだよ《うさぎでしょうが》!!!」」

 

ルフィ「今ゴリラっつったじゃんか」

 

サンジ「これがドルトンの言ってた”ラパーン”に違いねェ・・・!!!」

 

ララ「恐らくは・・・」

 

サンジ「ーーーで この数か!!」

 

サンジ「この足場でこれだけ動けるとは さすがは雪山の動物ってわけだ・・・!! 不利だぜこりゃ さい先よくねェな」

 

サンジ「いいか ルフィ お前は絶対にこいつらに手ェ出すな!!」

 

ルフィ「なんで」

 

サンジ「例えば お前が攻撃をしたとしても 受けたとしてもその衝撃の負荷は 全てナミさんにまで響いちまうからだ!!」

 

サンジ「死んじまうぜ そんなことしたらマジで ララちゃん サポート頼めるか?」

 

ララ「ええ お任せを!」

 

ララはデバイスで、X8のパーツ入れ替えアーマーで、アームはチャージが3方向のH、ボディはダメージ半減。のけぞり・吹き飛び防止のI、フットは歩行速度アップのH、ヘッドはチャージ時間が1/2になるHのニュートラルアーマー・エックスにし、電磁波球体に包まれ変身完了。

 

ラパーンは吠える。

 

ルフィ「わ・・・わかった 戦わねェっ!! エックス 移動中のサポート頼むぜ!」

 

ニュートラルアーマー・エックス「ああ!」

 

ラパーンがルフィに攻撃するが、ルフィは避ける。

 

ルフィ「じゃどうすればいいんだ!!?」

 

サンジ「とにかくよけろ!! よけて 逃げて」

 

サンジ「ーーーで退くな!!!」

 

ルフィ「難しいぞそれっ!!」

 

サンジ「エックスはレプリロイド。ボディが傷つくことはねェんだ!!」

 

ニュートラルアーマー・エックスはボディを光らせチャージを開始。

 

サンジ「『腹肉(フランシェ)』・・・」

 

サンジ「『シュート』!!!」

 

サンジは一体を蹴りで吹っ飛ばした。

 

ニュートラルアーマー・エックス「サンジの蹴りは強力だな あんなに吹っ飛ぶとは・・・」

 

サンジ「く・・・いちいち雪に足取られてちゃ ろくなケリ入れられねェな」

 

ラパーン達はカチンと怒り、一斉に飛び掛かって来る。

 

ルフィ「来たァ!!一気にっ!!」

 

ニュートラルアーマー・エックス「一斉攻撃か!?」

 

サンジ「おれとエックスが援護する!!森へ入れ!!!」

 

ニュートラルアーマー・エックスは咄嗟に縦3方向チャージショットを撃ち、ラパーンの2体程度は倒れる。

 

サンジ「今のチャージショットはそれなりに威力あるようだな・・・」

 

他のラパーン達が木々を折りつつ、襲い掛かって来る。

 

サンジ「エックス何とか振り切るぜ こいつら全部と戦ってたら日が暮れちまう!!」

 

ニュートラルアーマー・エックス「わかった。」

 

ルフィ「くそっ」

 

一体が木をへし折り、接近してきた。

 

ルフィは思わず左蹴りを食らわそうとしたが、

 

ニュートラルアーマー・エックス「ルフィ!!」

 

サンジは足を掴み、

 

サンジ「よせ!!」

 

サンジ「アホ おれとエックスに任せりゃいいんだ!!」

 

ルフィ「ごめん!!」

 

サンジ「こりゃ冗談じゃねェんだぞ!!」

 

サンジは蹴りを与え、ニュートラルアーマー・エックスは、X8の特殊武器・グリーンスピナーを装備し、

 

ニュートラルアーマー・エックス「グリーンスピナー!」

 

バスター口から巨大ミサイルを発射し、ラパーンに命中し爆発を起こす。

 

ルフィ「何だ!?」

 

サンジ「エックス 何だ今のは!?」

 

ニュートラルアーマー・エックス「見た通りのでかいミサイルだ!!」

 

ルフィ「おいサンジ エックス 上行けるぞ!!」

 

サンジ「よし先行け」

 

ニュートラルアーマー・エックス「おれも後から行く!!」

 

ルフィはラパーンをジャンプ台として利用する。

 

サンジも同様だった。

 

ルフィ「エックスは?」

 

ニュートラルアーマー・エックスは壁蹴りでの壁登りで上へ上がってきた。

 

ルフィ「そっか 壁蹴りで上がってきたのか!!」

 

サンジ「おっしゃ!!エックス 急げ!!」

 

ラパーン達も上がってきた。

 

サンジ「来たーっ!!!とにかく逃げろ!!頂上へ!!」

 

ニュートラルアーマー・エックスは使用中だけ姿が消えるフットHでの性能・インビジブルダッシュも使いつつ、急ぐ。

 

 

ワポル達は島へ到着していた。

 

ワポル「まははははは 着いたぞ!!!」

 

 

ワポル「このおれの!!! ドラム王国!!!」

 

島の民達は倒れていた。

 

ワポル「フン・・・いっちょ前に見張りなど立ておって・・・」

 

???「我らに発砲するとは一体 何を考えているのか」

 

ワポル「変わることなく雄然とそびえる大自然よ!!! チェス!!城は無事か?」

 

チェス「変わりなく健在でございますワポル様」

 

ワポル「まっはっはっはっは」

 

ワポル「ならば さァ城へ!!我が城へ帰るのだ!!! 海賊などはもうやめた!!王様に戻るぞ!!」

 

ワポル「さァ進め!!ロブソン!!・・・・・・!!貴様 まだおれがお前の兄弟を殺したことを根にもってるのか!! くよくよすんな!!いいことあるさ!!!」

 

ロブソン「モフッ」

 

ワポル「ああ ホントだ」

 

ロブソン「・・・・・・モフ?」

 

ロブソンは笑顔になった。

 

船員「ワポル様!!大変であります!!」

 

ワポル「なにゴトか!!」

 

船員「昨日の・・・!!あの海賊達の船が 川岸に!!!」

 

ワポル「何!!?」

 

ワポル「あの麦わら共がおれ様の国に!!? おれが あの後どういう目に(・・・・・・)あったと思ってんだ・・・!!!」

 

ワポル「さっさとみな殺しにして来ねェか!!!」

 

船員「いえ・・・それが船の中はカラッポで・・・!!! 行方がわかりません」

 

チェス「まったく不出来な家来どもだ・・・ 我々その船より出ます足跡を検証しましたところ」

 

???「奴ら おそらく”ビッグホーン”へ向かったと思われます」

 

ワポル「成程お前ら天才か!? ならば まずはビッグホーンで ドラム王国復活の祝砲をぶいちかますとします!!!」

 

ビッグホーンのとなり町ココアウィード

 

ウソップ「え!!? もう この町を出た!!?」

 

ウソップ「何てこった すれ違いかよ」

 

タマチビ「さっき僕の病気を治してくれたんだ」

 

店主「ドクターを探してるのかいドルトンさん」

 

ドルトン「急患なんだドクターの行き先を知らないか!?」

 

客「ギャスタの方へ向かったと誰かが言ってたぜ」

 

ドルトン「ギャスタへ!?」

 

ウソップ「どこだそれ?」

 

ドルトン「この町から さらに北にへ向かうとある湖畔の町だ そうだなあと・・・スケートがさかんだ」

 

ビビ「行きましょう!!ここまで来たら迷ってるヒマはないわ」

 

男性「ドルトンさん!!ドルトンさんはいるか!?」

 

ドルトン「どうした 君は確か今日は見張りでは・・・」

 

男性「おれ以外の見張りは全員やられちまった・・・!!突然 海岸から潜水帆船が浮かんできてみんなあいつらにやられたんだ!!ドルトンさん助けてくれ!!!おれ達の力じゃ・・・」

 

ドルトン「落ち着いて話せ 一体誰にやられたんだ」

 

男性「ワポルの奴が 帰って来やがった!!!」

 

店内の男女客達は唖然だった。

 

ドルトン「ワポルが・・・!!? 奴は今どこに・・・」

 

男性「あんたの村だ・・・ビッグホーンが今 大変なことに!!!」

 

ドルトンは馬に乗り、現場に向かう。

 

男性「あ ドルトンさん」

 

ドルトン(決着(ケリ)をつけてやる!!!)

 

ドルトン(正義など・・・ かかげるつもりはない・・・!!!)と同時にドルトンの体が変形していく。

 

ドルトン(貴様と私は・・・同罪なのだから・・・!!!)

 

ドルトンは牛の姿に。

 

ドルトン(待っていろワポル!!!)

 

 

雪山ではラパーン達が交互に連続ジャンプをしていた。

 

ルフィ「何やってんだ?あいつら・・・」

 

サンジ「おれ達を追っかけてくんのやめたと 上の方で何か始めやがった・・・・・・!!)

 

ニュートラルアーマー・エックス「もしかして!?」エックス内部の下着ララ(雪崩を起こす気なのよ!!)

 

ペケ(それってまずくないですか!? ライドチェイサーで逃げるのは?)

 

エックス内部の下着ララ(3人を置いてはいけないわ!!)

 

サンジ「エックスも気づいたか?」

 

ニュートラルアーマー・エックス「ああ 何となくな!」

 

サンジ「・・・あいつら まさか・・・!!?」

 

 

島民「戦える者は!!武器を取ってビッグホーンへ!!!」

 

島民「急げ!!」

 

島民「戦える者はビッグホーンへ!!!」

 

島民「ドルトンさんに続け!! ワポルが帰って来やがった!!!武器を持て戦うぞ!!!」

 

島民「おれ達の国を守るんだ!!!」

 

島民「武器を取れ!!ビッグホーンへ!!!」

 

ウソップとビビはソリで移動していた。

 

ウソップ「おいビビ!本当に こっちであってんだろうな・・・!! 魔女のいるギャスタってのは・・・!!」

 

ビビ「そう言われるとちょっと自信ないんだけど・・・」

 

ウソップ「自信ないじゃだめじゃねェか」

 

ウソップ「いいか!? もしナミ達が やっとの思いで城に着いて 医者がいなかったらあいつらオイ何やってんだ?ってことになる訳だ!! 王女だろ 何とかしてくれ」

 

ビビ「関係ないじゃないそんなことっ!! だったらウソップさんが見てよ地図」

 

ウソップ「ばかいえっ!!一面雪だらけなんだぞ!! おれは全くわかりません!!」

 

ビビ「いい?・・・とにかくこの道の途中に ギャスタへの看板があるハズなの それを見落とさないで」

 

ウソップ「OK任せろ!!」

 

ワポルは能力で家を食っていた。

 

ワポル「デ~~~~~ルリリリリイ~~~~シャ~~~~ス!! いいか国民共よ この国になるものは全て おれのおかし!! 俺様がなぜに偉いのか教えてくれクロマーリモ」

 

クロマーリモ「それはあなた様が王様であらせられるからです ワポル様」

 

ワポル「その通りっ!!やはり家はこんがり焼いたウェルダンに限るぜェ!!!」

 

クロマーリモ「して・・・情報ですがワポル様・・・!! 恐れ多くもあの麦わらの一味 我らがドラム城へ向かっているという情報で」

 

ワポル「なにいっ!!?何故だ!!」

 

クロマーリモ「それがまたしても恐れ多くもあの船医者 Dr.くれはがドラム城に今住んでいるからだと・・・!!!」

 

ワポル「なァにをォオ!!? あのババアがおれの城に!!?」

 

ワポル「どこまでおれをコケにするのだあの反国ババアめっ!! 叩き出して麦わら共々このおれが食い潰してくれるわ!!! 野郎ども準備を!! 城へ帰るぞ!!」

 

ドルトン「そこまでだっ!!!」

 

ドルトンがワポルを斬り裂いた。

 

ワポル「ヌ!!!」

 

クロマーリモ「何奴っ!!!」

 

チェス「!!!」

 

島民「あ・・・」

 

ワポル「ぎゃ~~~~~~~~っ!! 斬られたァ死ぬ~~っ!!!」

 

島民「ドルトンさん!!!」

 

ドルトン「殺す気で来たのだ 死んでくれて結構」

 

ワポル「ウヌッ・・・!!ドルトン!!?」

 

チェスとクロマーリモは武器を構える。

 

リェス「貴様 生きていたのか・・・!!!」

 

クロマーリモ「よくもワポル様を・・・・・・!!」

 

ドルトン「何て事なかろう 我らが『医療大国ドラム』の 優秀な医師達の医療技術をもってすれば」

 

クロマーリモ「そうとも出でよ”イッシー20(トエンテイ)”!!外傷部隊前へ!!」

 

医者「手術(オペ)を始めます」

 

医者「手術(オペ)を始めます」

 

医者「手術(オペ)を始めます」

 

医者「手術(オペ)を始めます」

 

医者「メス・・・」

 

医者「針・・・・・・」

 

医者「ブリキ・・・」

 

医者「トンカチ」

 

ワポル「いや~~~~死ぬかと思ったね 実際」

 

医者「ああっ!! いけませんワポル様 首の縫合がまだ済んでおりませぬゆえ」

 

ドルトン「さァ・・・ワポル出て行こう・・・!!この土地にはもう我々(・・)は居てはいけないのだ・・・」

 

ワポル「ワポル? ワポル さ・ま・だ!! 我が家来(・・)ソルトンよ」

 

島民「ド・・・ドルトンさんはもう あんたの家来なんかじゃないぞ!! ドルトンさんは政府側の人間で唯一国の為に戦ってくれたんだ!! 命を賭けて・・・!!死にかけてまでも!!!」

 

ワポル「ハン・・・死ねばよかったのにな!! ドラム王国守備隊隊長の名の下にな まっはっはっは 医者のいないこの国で よく助かったものだ」

 

ドルトン「・・・・・・ドラムは 他国には医学の進んだ国だと認識されているが だれが 計り知れようか・・・!!実は優れた医者は 王の城の研究施設にたった20人ほかの医者たちは全員『国衙追放』になっていようとは」

 

ワポル「仕方あるまい これは『我が国の政治』なのだから!!」

 

ドルトン「そんなものが政治であってたまるか!!!」

 

ドルトン「国中を見渡しても医者は城にいる20人のみ 病人が出ればお前にひれふす以外に方法はない これでは政治どころか国中の病人を人質にとった 犯罪だ!!!」

 

ワポル「いいたいことを言ってくれる!!! やっちまえ野郎どもっ!!お前達の元隊長を!!!」

 

ドルトンは牛の姿へ変形していく。

 

ドルトン「仮にも お前は私が世話になった先代国王の息子 いつの日か きっと目を醒ましてくれると希望を抱いていたが・・・無駄だった!!」

 

船員「うわっ出た”ウシウシの実”モデル『野牛(バイソン)』!!!」

 

船員「く・・・ 撃て!とにかく撃て!!」

 

船員達は銃を撃ち始めた。

 

ドルトンは左右に高速移動し、分身しているように見えていた。

 

船員「あ・・・当たらねェよけられてる(・・・・・・)・・・!!!」

 

ワポル「元部下とて容赦はせんぞ・・・」

 

ドルトン「フィドル”突撃(バンフ)”!!!」

 

ドルトンは突進で、船員達を薙ぎ倒した。

 

島民「・・・・・・!!!」

 

島民「ふ・・・何て迫力だ・・・!!!」

 

島民「強ェ・・・!!!」

 

島民「これが・・・動物(ゾオン)系”悪魔の実”の野生の力・・・・・・!!!」

 

ドルトン「もう お前達には愛想がつきた・・・!!!国の危機に先頭切って逃げ出す様な王のいる国など・・・!!滅んだ方がよい!!!」

 

チェス「この野郎め・・・生意気な口ばかりたたきやがって・・・!!」

 

クロマーリモ「我らと貴様は互角の『三幹部』我ら2人が相手では勝機はないぞ」

 

チェスは弓と矢を構えて、島民達に向ける。

 

チェス「何より・・・つき合いが長い・・・!!それが不運」

 

ドルトン「!」

 

チェス「お前の弱点など・・・熟知している・・・!!! 見てろ」

 

ドルトン「な・・・」

 

向こう側から島民達が走って来る。

 

島民「ドルトンさん!!おれ達も戦いに・・・!!!」

 

島民「え・・・」

 

ドルトンは島民を庇い、3本の矢をボディに受けた。

 

島民「ドルトンさん!!!」

 

チェス「これが貴様の弱点だ・・・優しいドルトン君・・・」

 

ワポル「まっはっはっはっは お前らしい死に方だ」

 

ドルトンは息苦しそうだった。

 

島民「ドル」

 

ドルトンは倒れた。

 

島民「ドルトンさんっ!!」

 

ここで地響きが発生。

 

ワポル「ん・・・何だ・・・地震か・・・・・・?」

 

 

ウソップ「おい・・・雪深くて止まっちまった・・・!!」

 

ビビ「明らかに山を登っちゃったみたい・・・・・・・・・・!!」

 

ウソップとビビも地響きを感じた。

 

ウソップ「ん?」

 

ビビ「なに?この地響き・・・」

 

サンジ「やりやがった あのクソうさぎ共・・・!!嘘だろ」

 

ニュートラルアーマー・エックス「これはやばいぞ!」

 

ルフィ「おいサンジ エックス どうしたんだ」

 

サンジ「おい・・・!!逃げるぞルフィ エックス」

 

ニュートラルアーマー・エックス「だよな・・・」

 

ルフィ「逃げるってどこへ・・・」

 

ニュートラルアーマー・エックス「どこへでもいいんだ!!」

 

サンジ「どっか遠くへだ・・・!!」

 

サンジとエックス「「雪崩が来るぞォ《雪崩の発生だァ》!!」



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第105話「ロッククライミングと壁蹴り、ドラムロッキーを登れ!」

ビビ「ウソップさん!!・・・・・・まさかこれって・・・!!!」

 

ウソップ「ああ・・・」

 

島の民「みんなここから離れるんだ!!!」

 

島の民「でかいぞ!!!ここまで届きそうだ!!!」

 

島の民「雪崩だァア!!!!」

 

雪崩は山の木々を薙ぎ倒していく。

 

ルフィ達は雪崩から逃げる為に一度山を走って降りる事に。

 

ニュートラルアーマー・エックス「俺でも雪崩はどうにもできない・・・!!」

 

サンジ「ちっくしょーー あのウサギ共 絶対許さねェぞ!!」

 

ルフィ「どうしたらいい!? どうしたらいいんだサンジ エックス!!?」

 

ニュートラルアーマー・エックス「おれに聞かないでくれ!!」

 

サンジ「とにかく!!ナミさんを死んでも守れ!!」

 

ルフィ「わかった!!だけどどうやって!!!」

 

サンジ「あれだ!!! あの崖っ!!」

 

ルフィ「がけ!!?」

 

サンジ「走れ!!少しでも高い場所に登るんだ!!!」

 

ニュートラルアーマー・エックス「よし!!」

 

しかし、近くに迫った雪崩に飲み込まれそうになったが、

 

サンジ「来たァ!!」

 

ルフィ「ぎゃああああ!!!」

 

ニュートラルアーマー・エックス「急げーー!!」

 

飲み込まれる寸前で崖の上へ逃れる、

 

サンジ「よし!!間に合っ・・・」

 

ニュートラルアーマー・エックス「いやっ・・・」

 

サンジ「ダメだ 高さが足りねェっ!!!」

 

第2波で、ルフィ達は吹っ飛ばされた。

 

ルフィ「うわああああああっ!!!」

 

サンジ「のまれるーーーっ!!」

 

ニュートラルアーマー・エックス「雪崩に飲み込まれたくらいでくたばるほど、俺は弱く設計されてないんだよ!!」

 

ニュートラルアーマー・エックスも雪崩に落下した。

 

ルフィ「・・・ どうしよこれ」

 

ルフィ「あ そうだ」

 

サンジは雪崩の雪に埋もれそうになった。

 

サンジ「うぅわああーーーーーーっ!!!」

 

ルフィはサンジに伸ばした腕を差し伸べる。

 

ルフィ「サンジ!!つかまれ!!」

 

サンジ「おう!!助かった!!」

 

サンジはルフィの乗っている木に、乗せられ、

 

ルフィ「エックス!!お前だ!!」

 

ルフィはエックスに手を差し伸べ、エックスは腕を掴む。

 

ニュートラルアーマー・エックス「悪いな・・・。」

 

エックスも木に乗せられる。

 

ルフィ「でもな」

 

ルフィ「雪には沈まねェけど・・・・・・!! このままじゃ一直線に山下りちまうんだ!!」

 

ニュートラルアーマー・エックス「何ーー!?」

 

サンジ「冗談じゃねェぞ・・・・・・!!せっかく あの”えんとつ山(・・・・・)の麓まで たどりつくとこだったのに!!! もう一歩で医者だったんだ!!! 何とか止まる方法はねェのか!? くそ!!あのクソピョン軍団!!次に会ったら鍋でコトコト煮込んでやるぜ!!! エックス協力してくれよ?」

 

ニュートラルアーマー・エックス「ああ! ラパーン達許せないな!」

 

しかし、ラパーン達は木の枝に乗り、スノボーのように降りてきた。

 

サンジ「ん・・・!!」

 

サンジとルフィ、エックス「「「何ィィィィ!!!?」」」

 

ペケ(木の枝をスノボー代わりにするとは!?なんて奴らでしょう!?)

 

エックス内部の下着ララ(ラパーンってある意味すごいウサギ達よ!)

 

ラパーンは攻撃を繰り返してくるが、3人は枝をうまく乗りこなして逃げる。

 

サンジ「何なんだよこいつらはっ!!!」

 

ラパーン達はまたもや攻撃してくる。

 

ルフィ「うわ!!」

 

サンジ「を!!!」

 

ニュートラルアーマー・エックス「くっ・・・!!」

 

サンジは目の前の障害物に気づいた。

 

サンジ「やべェルフィ エックス!!! 前見ろ!!前!!」

 

ルフィ「うわっ!!岩っ!!!」

 

ニュートラルアーマー・エックス「ヤバイぞ!!ぶつかるっ!?」

 

サンジ「ぶつかっちゃマズイだろ ルフィ てめェはナミさん背負ってんだぞ!!」

 

サンジは咄嗟にルフィとエックスの腕を掴み、放り投げた。

 

ルフィ「え?」

 

ニュートラルアーマー・エックス「サンジ!?」

 

サンジ「レディはソフトに扱うもんだぜ」

 

枝は障害物に激突し、サンジも放り出された。

 

ルフィ「サンジ!!!エックス掴まれ!!」

 

エックスはルフィの伸ばした腕に摑まり、木にしがみつく。

 

サンジは雪に埋もれそうだった。

 

サンジ「・・・・・・か~~~利くぜ畜生」

 

ルフィ「バカかお前っ!!!」

 

ルフィ「そういう勝手なことするなァ!!!」

 

ルフィは腕を伸ばしてサンジの手を掴み、戻すが手袋だけだった。

 

ルフィ「うおおおお!!!」

 

ニュートラルアーマー・エックス「ルフィ お前何やってるんだ!?」

 

ルフィ「サンジーーーーっ!!!」

 

雪崩は降下し続け、村に押し寄せて来た。

 

島の民「・・・来るぞ・・・!!!勢いが止まらないっ!!!」

 

島の民「信じられない この村ものみ込まれちまうっ!!!」

 

島の民「逃げろォーーーーっ!!!」

 

ワポルも幹部と共に、ロブソンに搭乗し、雪崩から逃げようとした。

 

ワポル「逃げるぞ乗れ! チェス!!クロマーリモ!!」

 

チェス「はっ」

 

ワポル「ロブソン”本気モード”!!!」

 

ロブソン「モフーン!!」

 

ワポル専属医者「ワポル様 我々も乗せてくださいっ!!」

 

ワポル「やかましい!!己で逃げ切れ!!!」

 

ロブソンは本気で走る。

 

クロマーリモ「うわあああああ」

 

ワポル「ロブソン急げっ!!!そこまできてる!!!」

 

ロブソン「モフーン!!!」

 

ウソップとビビも雪崩から走って逃げる。

 

ウソップ「だだだ大丈夫だ ビビビ心配すすんな!! 飲み込まれても おれが必ず助けてやる!!!」

 

ビビ「ねェ もしかしてルフィさん達・・・ もしかしてこの雪崩に!?」

 

そしてワポル達はすでに手遅れで雪崩に飲み込まれた。

 

村は雪崩に飲み込まれ、埋もれてしまった。

 

そして雪の中から巨大口が飛び出して、幹部2人を吐き出す。

 

ワポル「お前らか マズイシロップだと思ったぜ」

 

ワポル「あいつら(・・・・)に決まっている!!!」

 

ワポルがキレた。

 

チェス「は? ーーーーーーと申されますと!!?」

 

ワポル「あの麦わらの一味 今城への山を登っていると言ってたな!! ならば 奴らはおれ達との一件をひどく根に持っていておれ達に仕返しをするためにあの雪山で待ち構えていたのだ!!!」

 

ワポル「なるほどそうか!!! するってェとこの雪崩奴らの策略だったか!!! 城へのロープウェイが一本も無くなったというのは本当か」

 

チェス「村の者が申しておりました」

 

ワポル「ならば雪山を追うぞ!!」

 

ワポル「雪上の戦闘ってモンを教えてやる」

 

ルフィ達は、

 

ルフィが防寒具をナミに被せる。

 

ルフィ「ナミ!! 寒いか!!?もうちょっと我慢だ!!これ持って・・・ちょっとここにいろ!!!エックス ナミと一緒にいてくれよ!!」

 

ニュートラルアーマー・エックス「ああ 行って来てくれ!」

 

ルフィは雪の中に飛び込み、サンジを捜索する。

 

 

ある程度の時間が経過し、ルフィはサンジを発見し、ナミをおぶりエックスと共に雪山を登る。

 

 

ある場所でちっさいラパーンが親を救おうと必死だった。

 

ナミをおぶるルフィとサンジを肩に担ぐニュートラルアーマー・エックスが通りかかり、ルフィが親ラパーンの手を掴んで引き上げた。

 

そしてルフィとエックスは先を急ぐ。

 

ルフィ「必ず連れてくから・・・・・・!!!」

 

ニュートラルアーマー・エックス「死ぬなよ 2人共・・・」

 

と、後ろから

 

チェス「見て下さい!!いましたワポル様!!!」

 

ワポル「ブチ殺してくれる!!」

 

ルフィ「!」

 

ニュートラルアーマー・エックス「あいつらか・・・。」

 

ロブソンに乗ったまま、ルフィとエックスの前に立ち塞がる。

 

ワポル「待ァてェい!!! 小僧共よくも このおれに無礼の数々を働いてくれたな!!」

 

ルフィ「どけよ!!」

 

ワポル「まははははははカバじゃなーい?どく訳なかろうが!! お前ら二人が背負ってんのと肩に担いでんのは死にかけの様だな!!」

 

ニュートラルアーマー・エックス「相手にしないで、先を急ぐんだ・・・。」

 

ルフィ「だな。」

 

ルフィとエックスはワポル達は放っておいて先を急ぐ。

 

ワポル「お待ち!!」

 

ワポル「おおそうだ 新しい法律を思いついたぞチェス!!書き留めろ」

 

チェス「はっ」

 

ワポル「『王を無視した人 惨殺』」

 

ワポル「一番ムシしてやがるその病人とケガ人から殺してやれ お前達っ!!!」

 

チェスとクロマーリモ「「そのように!!」」

 

2人がルフィ達に飛び掛かろうとした。

 

ニュートラルアーマー・エックス「何!?」

 

ルフィ「何だと」

 

クロマーリモ「くらえ!!『ビックリマーリモ』!!!」

 

クロマーリモは両腕のアフログローブから多くのトゲを突きだす。

 

ルフィ「うわっ!!」

 

ルフィは避けて、反撃しようとするが、

 

ルフィ「この・・・!!!」

 

ニュートラルーアーマー・エックス「ルフィ よすんだ!!サンジが言ってたはずだ!」

 

ルフィ「うっ・・・」

 

サンジ《例えば お前が攻撃をしたとしても 受けたとしてもその衝撃の負荷は全てナミさんにまで響いちまうからだ!!》

 

ニュートラルアーマー・エックス「ルフィ こんな奴ら放っておいて行くぞ!!」

 

ルフィ「ああ 分かった!!」

 

2人は走る。

 

ルフィ「お前ら 覚えてろよーーーっ!!!そしてついてくんな!!」

 

ニュートラルアーマー・エックス「邪魔するな!!」

 

チェス「フン!!無駄だ 腰抜けめっ!!!」

 

チェスはルフィとエックスに矢を数発射る。

 

ルフィは後ろ縦回転で跳んで避けて、エックスは自らのボディが弾く。

 

クロマーリモ「何だと!!?」

 

チェス「片方は矢を体で弾きやがった!!」

 

ニュートラルアーマー・エックス「俺のボディに刃物攻撃は効かないぞ!」

 

ワポル「雪国名物 『雪化粧』」

 

ルフィ「・・・く」

 

ルフィは後ろを向くが、

 

ルフィ「おいエックス ・・・誰もいねェ・・・!!諦めたのか?」

 

ニュートラルアーマー・エックス「ルフィ 前!!」

 

エックスの一声でルフィは寸前でワポルのバクバク攻撃を跳んでかわした。

 

しかし、チェスとクロマーリモのダブル攻撃が。

 

クロマーリモ「鎧の奴は面倒だ!病人を狙うぞ!! これぞ雪国の戦闘白い隠れみの!!『雪化粧』!!!」

 

チェス「それだけ弱ってりゃ即死だな!!!」

 

ニュートラルアーマー・エックス「ルフィ!!ナミ!!そうはさせるか!!」

 

エックスは右腕のバスター口を、チェス或いはクロマーリモに向けてチャージを始める。

 

チェスとクロマーリモ「「チェックメイト!!!」」

 

ルフィ「やめろォーーーーっ!!!!」

 

その時、ラパーン達がチェス達をぶっ飛ばした。

 

ニュートラルアーマー・エックスは空にショットを撃ち、

 

ニュートラルアーマー・エックス「ラパーン・・・」

 

ルフィ「白熊・・・」

 

次々とラパーン達が駆けつけルフィとエックスを援護しようとする。

 

ワポル「ラパーンっ!!?」

 

ロブソン「モフッ」

 

クロマーリモ「やつをかばったのかっ!!?」

 

チェス「偶然だ!! ラパーンは決して人には懐かない動物だぞ」

 

ルフィ「!」

 

ニュートラルアーマー・エックス「ん?」

 

ラパーンはガッツポーズした。

 

ルフィ「ありがとう 助かった!!!」

 

ニュートラルアーマー・エックス「悪いな!!」

 

2人は先を急ぐため走った。

 

ワポル「奴らを逃がすなァ!!!」

 

ラパーン達がワポル達を妨害する。

 

ルフィとエックスはひたすら歩く。

 

ルフィ「医者・・・医者・・・」

 

ルフィは風も吹いてる為、少々荒い呼吸でガチガチしていた。

 

ニュートラルアーマー・エックス「ルフィ やっぱ寒いみたいだな・・・」

 

ルフィ「エ・・・エックス お前は寒く・・・ない・・・のかよ?」

 

ニュートラルアーマー・エックス「こう言っちゃなんだけど、内部は半分超空間の様になっていて、春の季節のように一定の温かさの温度を保っているんだ 寒さの影響は受けない。」

 

ルフィ「やっぱ すげェな エックズ・・・」

 

そしてドラムロッキーの場所まで到着した。

 

ルフィ「てっぺん見えねェや ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・」

 

ルフィは腰のローブをしっかり締める。

 

ニュートラルアーマー・エックス「ルフィ ナミを背負ったままどうする?」

 

ルフィ「当然 これを手足で登る!!」

 

ニュートラルアーマー・エックス「なら 俺はこのアーマーで行こう!」

 

エックスはサンジを一度降ろし、デバイスで電磁波球体に包まれ、忍者を元にしたアーマー「シャドーアーマー」にチェンジした。

 

ルフィ「エックス 初めて見るアーマーだぞ!? もちろんカッコいいけど!」

 

シャドーアーマー・エックス「忍者を元にしたシャドーアーマーだ! 壁蹴り中は壁をずれ落ちる事はなく、張り付けるんだ。」

 

エックスはサンジを肩に担ぐ。

 

ルフィ「壁をずれ落ちない性能によるアーマーか。さすが忍者を元にしたっていうだけある・・・スッゲェ・・・。」

 

シャドーアーマー・エックス「お前のスピードに合わせて、壁蹴りをしていく。俺が上に行き過ぎたらちゃんと止まって待ってる・・・」

 

ルフィ「よし 行くぞ!」

 

ルフィはナミを背負い、ドラムロッキーを手足でよじ登っていく。シャドーアーマー・エックスは肩にサンジを担ぎ落さない様に抑え、壁蹴りを行いなるべくルフィのクライミング速度に合わせる。

 

2人がドラムロッキーをクライミングと壁蹴りで登って、3時間経過。

 

ルフィ(医者・・・医者・・・)

 

シャドーアーマー・エックス「ルフィ 諦めるな!」

 

ルフィ「諦めねェ・・・!!」

 

シャドーアーマー・エックス「『諦めたらそこで試合終了』って名言があるんだ!」

 

ルフィ「『諦めたらそこで試合終了』っ・・・か」

 

ルフィは途中で、壁を掴んだ際に爪が剥がれた。

 

ルフィ「痛っ!!!」

 

シャドーアーマー・エックス「ルフィ!!」

 

ルフィ「こんなもん・・・ナミの病気に比べれば、何てこと・・・ねェ!!」

 

そして着々と登って行き、遂にドラムロッキーの頂上へ。

 

シャドーアーマー・エックス「やっと着いたァ!!」

 

ルフィ「ああ ついた・・・・・・キレイな城だ・・・・・・」

 

ルフィ「医者・・・・・・」

 

ルフィは気を失い、倒れてしまう。

 

しかし、ルフィの足場の雪が崩れ、ルフィとナミが落下しそうになり、

 

シャドーアーマー・エックス「ルフィ ナミ!?」

 

その時、何者かの腕がルフィの腕を掴んだ。

 

シャドーアーマー・エックス「君は・・・」内部の下着ララ(チョッパー・・・!!)

 

その人物はシャドーアーマー・エックスを不思議そうな目で見た。

 

???「・・・・・・」




次話でチョッパーと出会います。


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第106話「青鼻トナカイ、トニー・トニー・チョッパー」

城の中。

 

ある二足歩行生物が薬をすり潰していた、一室でララも椅子で寝ていてナミも目をうっすらと目を醒ます。

 

ナミ「誰?」

 

ナミが起き上がり、生物はついびっくりした。

 

生物は壁に隠れるが、逆状態だった。

 

ナミ「? 逆・・・なんじゃない?」

 

???「・・・・・・!!」

 

生物は今度はちゃんと壁に隠れる。

 

???「う・・・・・・ うるせェ!!!人間っ!!! それと お前 熱大丈夫か?」

 

ナミ「喋った!!!?」

 

???「ぎゃあああっ!!!」

 

くれは「うるっさいよチョッパー!!!」

 

ララ「んん・・・っ」

 

ララも目を醒ました。

 

ララ「ナミさん?」

 

ナミ「ララ・・・」

 

くれはがナミの所へやってくる。

 

くれは「ヒーーーーッヒッヒッヒッヒッヒ!!熱ァ多少ひいたようだね小娘!!ハッピーかい!?」

 

ララ「先生・・・」

 

ナミ「・・・・・・?あなたは?」

 

くれはは左手の人差し指をナミの額に当て、温度を測定し、酒を飲む。

 

くれは「38度2分・・・んん・・・まずまずだ」

 

くれは「あたしゃ医者さ ”Dr.くれは”『ドクトリーヌ』と呼びなヒーーーッヒッヒッヒ そこの小娘も起きたかい。」

 

ナミ「医者・・・・・・じゃあここは・・・」

 

くれは「若さの秘訣かい!?」

 

ナミとララ「「ううん聞いてない《誰も聞いてませんて・・・》」」

 

くれは「ここはそうさ 山の頂上(てっぺん)にある城さね」

 

ナミ「私とララの他に あと2人いたでしょう!?」

 

くれは「ああ となりの部屋で寝てるよ ぐっすりとね タフな奴らだ 一番不思議なのはそこの小娘 あんただけどね」

 

くれははララを指す。

 

ララ「あっ やっぱりですか?」

 

くれは「鎧の男から姿が変わって今の小娘になるとかおかしいからね。まあ 理由とかはおいおい聞かせてもらうけどね・・・」

 

ララ「話すしかないんですね・・・」

 

ナミ「ララも説明が大変かもね。」

 

くれははベッドに乗り、ナミの服を若干上へ上げる。

 

くれは「見な」

 

ナミ「え」

 

くれは「こいつが原因だよ」

 

ララ「ナミさんのお腹の所、斑点らしき部分が!!」

 

くれは「そこの小娘も一応聞きな。こいつは”ケスチア”って虫の仕業だよ。高温多湿の密林に住んでる 有毒のダニだ コイツに刺されると刺し口から細菌が入っちまって 体の中に5日間(・・・)潜伏して人を苦しめ続ける 40度以下にゃ下がらない高熱・重感染・心筋炎・動脈炎・脳炎!!刺し口の進行からみて今日は感染から3日目ってとこか 並の苦しみじゃなかったはずだが 放っておいても5日経てば楽になれた・・・ヒッヒッヒ・・・」

 

ララ「5日経てば・・・?」

 

くれは「放っておいたら2日後には死んでたって意味さ」

 

ナミとララ「「・・・・え!?」」

 

くれは「”5日病”と言ってね・・・!!ケスチアは100年も前に絶滅したときいてたが、一応抗生剤を持ってて役に立ったよ。お前達一体どこから来たんだい?|太古の島の密林を腹出して散歩でもしてたってのかい? ヒッヒッヒ まさかそんな事は・・・」

 

ララ「それがその・・・」

 

ナミ「あ・・・」

 

くれは「心当たりがあんのかいっ あきれた連中だね」

 

くれははナミを突き倒した。

 

くれは「寝といで まだ完璧に治療は済んでいないんだ」

 

ララ「先生 ありがとうございます。」

 

ララは立ってお辞儀し、お礼を言った。

 

くれは「あたしは医者として治療しただけだ。ばあさんとか言わないだけ先生でもまあ良しとするよ。」

 

ナミ「熱が下がるならもういいわ あとは勝手に治るんでしょ?」

 

くれは「甘いね お前は 病気をナメてる!!本来なら治療を始めて完了まで10日はかかる病気だ」

 

ララ「治療完了まで10日ってそんなにかかるんですか!?」

 

くれは「まあね・・・。またあの苦しみを繰り返し死んじまいたいんなら話は別だがね あたしの薬でも3日は大人しくしててもらうよ!」

 

ナミ「3日なんてとんでもない 私達 先を急いで・・・ララも何か言ってよ!」

 

くれははナミを押し倒し、メスを突き立てる。

 

ララ「先生!?」

 

くれは「あたしの前から患者が消える時はね・・・ヒッヒッヒ 治るか(・・・)!!死ぬかだ(・・・・)!!!逃がしゃしないよ」

 

ナミ「そんな・・・・・・!!!」

 

ララ「くれは先生って、色んな意味で凄い人なんだ・・・」

 

と、その時

 

???「ギャーーーー!!!助けてェっ!!!」

 

ルフィ「待て肉っ!!!」

 

サンジ「待て待てルフィ こいつはおれが調理する どうせなら美味く食うべきだ」

 

ララ「あっ ルフィさんにサンジさん。」

 

ナミ「目 覚ました・・・。 それと・・・何なの?・・・あの鼻の青い(・・)・・・喋るしかのぬいぐるみ」

 

ララ「シカって言うより・・・」

 

くれは「驚いたね あいつら もう動くのかい」

 

くれはは城に辿り着いたルフィ達の事を思い出していた。

 

くれは『この山を素手と壁蹴りで登ってきた!?標高5000メートルのこのドラムロックを!!?素手は分かるが、壁蹴りで登るとかワケがわからないよ。鎧の小僧 お前は一体何者なんだい?』

 

シャドーアーマー・エックス『その質問には後で答えます。今は3人を診てほしい・・・』

 

くれは『こいつは全身凍傷になりかけてる こんな格好で何のつもりだ!! すぐに湯を沸かしてぶち込んどきな!!』

 

???『こっちは出血がひどいんだ アバラ6本と背骨にヒビ おれが手術(オペ)していい?』

 

くれははナミを抱きかかえた。

 

くれは『一番ヤバイのはどうやら この娘だね死にかけてる チョッパー・・・フェニコールと強心剤それにチアルシリン用意しときな!!』

 

チョッパー『感染してんの?』

 

くれは『・・・ああ この島の病原体じゃないよ』

 

凍えるルフィがくれはの腕を掴む。

 

シャドーアーマー・エックス『ルフィ!?』

 

くれは『・・・・・・!!大丈夫だ あの血まみれのガキも この娘もちゃんと治してやるから安心しな』

 

ルフィ『・・・・・・なカバ(仲間)・・・・・・・・ダンタよ』

 

チョッパー『!』

 

くれは『わかったよ 助ける・・・チョッパー!!治療だ!!』

 

チョッパー『う・・・!!うん』

 

くれは『それで鎧の小僧 お前は一体何者なんだい?』

 

シャドーアーマー・エックス『フッ。』

 

シャドーアーマー・エックスは電磁波球体に包まれ、瞬時に制服着用と長くつを履いた状態のララに戻った。

 

チョッパー『ええェェェ!?』

 

チョッパーはスゲー驚愕顔であった。

 

くれは『何だと!?小僧じゃなくてピンクの長い髪の小娘!?』

 

ララ『私の事はおいおい言うしかないので、先に3人を・・・ちょっと疲れました。』

 

ララもほんとに疲れたみたいで、倒れて眠る。

 

くれは『こんなとこで寝たら風邪どころか、寒さで死んじまうっての。この娘は病人の小娘と同じ部屋で椅子に座らせて寝かすよ』

 

チョッパー『う・・・うん。』

 

 

ルフィ達はチョッパーに抱きつく。

 

チョッパー「やめろォ!!人間っ!!!」

 

ルフィ「逃げるな肉っ!!」

 

サンジ「ルフィ まだ食うなつってんだろ」

 

チョッパー「おれはお前らなんか嫌いなんだ!!!」

 

くれは「あいつが何かって? 名前はチョッパー ただの青鼻のトナカイさ・・・」

 

ナミ「トナカイは喋んないけど・・・」

 

ララ「喋ってる時点でただ(・・)のトナカイではありませんよね。」

 

くれは「ああ」

 

チョッパーは体を人型に巨大化させる。

 

チョッパー「おれは食い物じゃないぞォ!!!」

 

チョッパーはルフィとサンジを殴る。

 

くれは「”ヒトヒトの実”を食べて ”人の能力”を持っちまっただけさ」

 

チョパーはルフィ達から逃げて城の外へ。

 

チョッパー「畜生っ!!!」

 

くれは「あいつにゃあ、あたしの”医術”の全てを叩き込んであるんだよ」

 

ルフィ達も交えて、体力をつける為食事を摂る。

 

ルフィ「仲間になってくれ!! 頼む!!!!」

 

ルフィ「ばあさん」

 

くれは「ルフィ・・・そう言ったね お前の名は」

 

ルフィ「ああ」

 

くれはは凄い蹴りをルフィの頭に食らわした。

 

くれは「口にゃ気をつけるこったね!!!」

 

ルフィは壁まで吹っ飛びめり込んだ。

 

くれは「あたしゃ まだツヤツヤの130代だよ!!!」

 

サンジ「おお・・・すげェババアだな」

 

サンジも壁まで蹴り飛ばされた。

 

ララ「先生の蹴り スゴイ・・・」

 

ララは困惑気味であった。

 

くれは「ヒッヒッヒッヒ だろ? それにあたしに海賊やれって?バカ言っちゃいけないよ!!華の時間の浪費だね あたしゃ海には興味ないんだ」

 

ルフィ「興味なくてもいいじゃん 行こう!! 冒険しようばあさん!!!」

 

様子を見ていたチョッパー。

 

チョッパー(あいつら海賊なんだ・・・・・・!! あのピンク髪の奴 何なんだ!?あの時確かに鎧の男からあの女に変わった・・・!!左腕につけている物がちょっと気になるけど・・・)

 

くれは「おいおい 今 口には気をつけろと言ったばかりだよ」

 

???《おれァ海賊が好きだ・・・・・・!!》

 

チョッパーはルフィとサンジに気づかれ、追いかけられる。

 

ルフィ「待てトナカイ料理っ!!!!」

 

くれは「待ちなガキ共!!!」

 

チョッパー「ぎゃああああ」

 

サンジ「待っててナミさん!!ララちゃん!!精のつく トナカイ料理を作るからね」

 

くれはは両手に包丁持って追ってきた。

 

くれは「その前にお前らを あたしが食ってやるよ!!!」

 

サンジ「ぬあっ!!っババァ!!!」

 

ルフィ「包丁持ってんぞ!!」

 

ララ「先生 両手に包丁持って怖っ・・・」

 

ララはスマホを取り出し、操作する。

 

ナミ「まあそれには私も同感よ・・・でも料理はいいから大人しくしててほしいけどね。」

 

扉から冷気と雪が入り込む。

 

ララ「まずい 雪が・・・」

 

ナミ「寒い 閉めないと」

 

ナミはベッドから降りようとしたが、

 

ララ「ナミさん 寝てなきゃダメです!!」

 

チョッパー「そいつの言う通りだ!」

 

チョッパーが戻ってきた。

 

ララ「チョッパーくん・・・」

 

チョッパー「お前まだ熱があるんだぞ」

 

ナミ「ないわよもう ほとんど引いたみたい」

 

チョッパー「まいたか でもだめだ」

 

扉の所も確認しつつ、閉める。

 

チョッパー「ドクトリーヌの薬は良く効くから熱はすぐ引くんだ。だけど”ケスチア”の細菌はまだ体に残ってる」

 

チョッパー「ちゃんと まだ抗生剤打って安静にしてなきゃ また」

 

ララ「ありがとね 君がナミさんを看病してくれたんでしょ?」

 

チョッパー「・・・・・・・・・!? う・・・!!うるせェなっ!!」

 

チョッパー「に・・・人間なんかにお礼を言われる筋合いはなねェぞ!!ふざけんな!!このヤロが!!」

 

チョッパーは凄いニヤけた表情でクネクネする。

 

ララ「ナミさん・・・あれは?」

 

ナミ「感情が隠せないタイプなのよ」

 

 

サンジ「おかしいぞこの城・・・ルフィ」

 

サンジ「寒いし雪が積もってる」

 

ルフィ「へェ・・・・・・・・・・・・」

 

ルフィ「あっ!!寒ブッ!!!」

 

サンジ「いやおせェだろ だからお前それ!!」

 

サンジ「見てみろ 城中雪だらけだ・・・・・・ 使ってねェ部屋の扉は全部凍っちまってるし・・・・・・!!!」

 

くれはがルフィとサンジの前に現れ、包丁を投げながら追って来る。

 

くれは「死ねガキ共っ!!」

 

ルフイ「うわあ!!」

 

サンジ「おいルフィ あのババアの勧誘はやめとけ!!医者じゃねェよ!!!殺す気だ!!」

 

 

チョッパーはナミとララに少しずつ近づき、

 

チョッパー「お前ら 海賊なのか・・・・・・!!」

 

ナミとララの手にチョンと触れた。

 

ナミ「ええ」

 

ララ「そうだよ」

 

チョッパー「ほ・・・本物か?・・・・・・!!」

 

ナミ「本物よ」

 

ララ「遊びで海賊なんてしないと思うけど・・・」

 

チョッパー「ド・・・ドクロの旗を持ってるのか・・・!?」

 

ナミ「船についてるわ」

 

ララ「海賊に興味持ったの?」

 

チョッパーはめちゃくちゃ動揺し、本棚に後ろ向きにぶつかった。

 

チョッパー「ねェよバカ!!ねェよ!!! バカ!!!」

 

ララ「あっ ごめんね。」

 

ナミ「でも じゃあ(・・・) あんたも来る?」

 

チョッパー「お!!?」

 

ララ(最終的に君はワポル達と戦った後にルフィ達のメンバーになるけど・・・)

 

ペケ(チョッパー殿 トナカイで医者ってのは地球にいたら、珍しい存在という認識で保護対象でしょう・・・)

 

ララ(うん きっとね。)

 

ナミ「海よ!!一緒に来ない?」

 

ララ「それ いいかもしれないです!」

 

ナミ「でしょ? それなら私も助かるわ! 船に医者がいればここに3日もいなくていいでしょ?それに今 ウチの船には・・・」

 

チョッパー「バ・・・・・・バ・・・・・・バカいえ!!!おれはトナカイだぞ!!人間なんかと一緒にいられるか!!」

 

チョッパー「・・・・・・だいたいお前達・・・おれを見て・・・恐くないのか・・・・・・!?おれは・・・トナカイなのに2本足で立ってるし喋るし・・・」

 

ララ「別に恐くはないよ 珍しい存在だと思ったけどね。」

 

ナミ「っていうか あんた私達を怖がらせたいの?」

 

チョッパー「・・・・・・青っ鼻だし・・・」

 

またルフィとサンジが現れ、

 

ルフィ「そこにいたかトナカイ~~~~!!!」

 

チョッパー「ギャーーーーーーーッ!!!」

 

チョッパーは逃げて、ルフィとサンジは追う。

 

ララ「特にルフィさん 寒いのにあの格好で凄い元気ですな・・・。」

 

くれはも部屋に戻ってきて、椅子に座る

 

くれは「はァすばしっこいガキ共だ・・・・・・」

 

ララ「ルフィさんは特に素早いですよ」

 

くれは「ヒッヒッヒ 一応説明願うよピンク髪の小娘 お前の名前ちゃんと聞いてないからね。」

 

ララ「私 雨野ララって言います。」

 

くれは「そうかい。 じゃあララ 鎧の男から変わったあの事説明願うよ。」

 

ララ「信じて頂けるかはわかりませんが、私はこの世界のどの海の生まれじゃないんです。」

 

くれは「それはどういう事だい?」

 

ララ「先生は「転生」って言葉をご存じありませんか?」

 

くれは「テンセイ?」

 

ララ「人間 一度死んで生まれ変わる これが「転生」って概念です。私は別の世界からの転生者なんです (スマホを取り出しつつ)このスマホだってこの世界の時代の技術じゃまだ製造できないと思いますし。」

 

くれは「ちょっと見せてもらえるかい?」

 

ララ「はい。」

 

ララはスマホをくれはに手渡す。

 

くれは「へェ・・・これは結構珍しい代物のようだね。」

 

ララ「パソコンって機械の機能と携帯電話の機能を合体させたような存在って言いますかね。地球とはインターネットは通じてます。転生させてくれた女神様の絶大効果でバッテリーは∞です カメラ機能で先生を撮影しても?」

 

くれは「カメラ機能があるのかい・・・なら撮ってもらおうかね。返すよ」

 

ララはスマホを返されると、カメラ機能を起動する。

 

ララ「では撮ります。」

 

ララはくれはを撮った。

 

くれは「撮れたかい?」

 

ララ「はい ちょっとお待ち下さい。」

 

ララはアルバムアプリを開き、くれはの写真を表示した。

 

ララ「きれいに撮れてます。」

 

ララは画面を見せ、

 

くれは「きれいに撮れてるじゃないか。お前がこの世界のどの海の生まれじゃない事はとりあえず信じてあげるよ。」

 

ララ「ありあとうございます」

 

くれは「それで あの時鎧の男から今のお前さんに変わった事はどう説明するんだい?」

 

ララ「元の世界で事故で死んで、女神様が転生させてくれる際に特典を与える事になってんだんです。」

 

くれは「転生特典ねェ・・・それでお前は何を望んだんだ?」

 

ララ「私 あるゲーム作品のシリーズが好きでプレイしてたので、その主人公達に私自身が変身できる感じにしたかったんです 左手首のデバイスが変身に必要であり私が望んだタイプの物です。」

 

くれは「主人公「達」・・・か。その一人があの鎧の戦士だね?」

 

ララ「はい。変身中の私はチートに近い存在ですし・・・」

 

くれは「ちーと?」

 

ララ「チートってのは主な意味は不正で、ずるいやイカサマもあります。下手をすれば世界観そのものを破壊しかねない危険な力。自分が能力的に最初からあり得ない非常識な強さになっていて、敵側から見れば、「反則だ」「化け物」「あり得ない」「来るな」っとか言われるんです。それも優しい方なら、一人の少年少女が大人の一軍隊を簡単に一掃できてしまうでしょう。味方側なら相当精神が強い人間ならそんな事は言わず受け入れるかもしれないですけど・・・。でも食べる事で能力を得る悪魔の実ではなく、生まれつき持った特殊や超能力だったり、人体開発によって生まれた能力もあるんです」

 

くれは「ほう。そのちーと能力ってのは、例えばとしてどんなのがあるんだい?」

 

ララ「時間を操ったり、未来を予知する。空間移動、自然操作、重力関係、記憶操作、精神操作 これは相手の心を操るですね。無限の並行世界(パラレルワールド)って概念がありまして 世界の住人よって能力はほんとに様々なんです。」

 

くれは「一番驚くのは精神を、心を操るだね。あたしでもそれは恐いね・・・。」

 

ナミ「私だって精神操作は怖いって・・・組織の階級は関係無いんだもの。相手の心を操るだけだから。」

 

ララ「極めれば、軍隊どころか国の人間全員を支配下に置けるわけですね・・・」

 

くれは「まあ お前の素性が大体分かっただけでも十分だよ。それはそれとして 2人共 あたしのいない間に許可なくトナカイを誘惑かい?」

 

ナミ「・・・あら 男をくどくのに 許可が必要なの?」

 

ララ「先生の許可が必要・・・?」

 

くれは「ヒーーーッヒッヒッヒッ!!・・・いーーや いらないさ!!持っていきたきゃ持っていきな!」

 

くれは「・・・・・・だがね 一筋縄じゃいかないよ! あいつは心に傷を持ってる・・・・・・医者(あたし)でも治せない大きな傷さ・・・」

 

ナミ「・・・?」

 

ララ「チョッパーくんの心の重症・・・」

 

くれは「この世に生まれた瞬間に・・・ 親に(・・)気味が悪いと見離された」

 

ナミとララ「「え・・・!!?」」

 

くれは「”青っ鼻”だったからさ・・・!! あいつはいつでも群れの最後尾を一人寂しく離れて歩いた 生まれたての子供がだよ!!」

 

ナミ「・・・・・・ひどい・・・」

 

ララ「ええ・・・ひどいです・・・。」

 

くれは「そしてある日ーーーー”悪魔の実”を食っちまって奴は いよいよバケモノ扱い トナカイ達はあいつを激しく追い立てた」

 

ララ「それって差別じゃないですか!?」

 

くれは「そうさ。ーーもう完全に普通のトナカイじゃなくなっていたのさ・・・それでも仲間が欲しかったんだね・・・」

 

くれは「今度は人として・・・人里におりた」

 

くれは「ーーーーだがその姿もまた完全な人型じゃない どういう訳か”青っ鼻”は変わらない」

 

人型チョッパー『? ?』

 

島の民『おい 何だ あの生き物は・・・』

 

島の民『・・・気味が悪い・・・・・・!!子供達を家の中へ!!』

 

島の民『きっと・・・雪男だ・・・・・・!!!』

 

人型チョッパー『? ?』

 

チョッパーは石をぶつけられ逃げ出した。

 

島の民『銃を持ってこい!!撃ち殺せ!!!バケモノめ向こうへ行け!!!』

 

くれは「何が悪いのかわからない」

 

くれは「何を恨めばいいのかもわからない ただ仲間が欲しかっただけなのにバケモノと呼ばれる もうトナカイでもない・・・人間でもない・・・あいつはね そうやって・・・・・・たった一人(・・・・・)で生きて来たんだ・・・」

 

くれは「お前達に・・・あいつの心を 癒せるかい?」

 

ナミ「・・・・・・」

 

ララ「・・・・・・」(チョッパーの心の重傷は時間がかかってもいい 医者じゃないけど言葉の力で癒していく。)

 

サンジ「おい ルフィ見ろよあの扉!! 正面入り口全開だぜ」

 

ルフィ「ん?」

 

サンジとルフィは扉に近づく。

 

ルフィ「フゥーッ寒ィわけだよ とにかくこの扉閉めよう これじゃ城の中も外も変わんねェよ」

 

サンジ「さっきの部屋も道理ですきま風が・・・」

 

チョッパー「おい やめろ!!! その扉にさわるな!!!」

 

チョッパーが2階部分から叫んだ。

 

ルフィ「!」

 

サンジ「!?」

 

サンジ「構うな閉めよう! こっちが凍っちまうよ」

 

ルフィ「そりゃそうだ」

 

チョッパー「おいっ・・・!!!やめろって言ってんのが」

 

チョッパー「わかんねェのかァ!!!!」

 

チョッパーは体だけ人型に変身し、鉄の格子を破壊した。

 

ルフィ「わっ!! な!!なんだよなんだよ!!何怒ってんだ!!!」

 

サンジ「・・・・・・ おいルフィ・・・・・・」

 

サンジ「来てみろこっち・・・」

 

チョッパーは呼吸が荒くなっていた。

 

サンジが顔を上に向け、ルフィもその方向を見た。

 

チョッパーは去って行く。

 

サンジ「あ・・・・・・」

 

サンジ「”雪鳥(スノウバード)”の雛だ・・・」

 

サンジ「・・・・・・・・・まァ・・・扉閉めりゃ落ちるわな・・・」

 

ルフィ「それで閉められねェのか・・・」

 

ルフィとサンジ「「うおっ寒ブッ!!!!」

 

ルフィ「・・・・・・ん? まてよ あいつ さっき喋ってなかったか!!?」

 

サンジ「!!!ん? そういや あいつ2本足で立ってた様な」

 

2人「「バケモンだ!!!」」

 

チョッパー「・・・・・・」

 

ルフィ「何だありゃ・・・2本足で歩いて・・・トナカイで・・・モコモコで・・・」

 

サンジ「チビで・・・でかくなって・・・ バケモノで・・・」

 

ルフィ「いい奴だ!!!おもしれェっ!!! サンジ!! あいつ仲間にしよう!!!」

 

ルフィはこういう奴だった。

 

くれは「・・・一人いたんだがね」

 

ナミ「え・・・・・・」

 

ララ「それって?」

 

くれは「・・・あいつが心を開いたただ一人の男が・・・昔ね」

 

ルフィ達はチョッパーをまた追っていた。

 

ルフィ「コラ待てバケモノ!!!おれ達の仲間になれェ!!!」

 

チョッパー「ぎゃあああ~~~~~~~っ!!!!」

 

ドラムロックの壁を登るロブソン。

 

ワポル「まーーーーっはっはっはっは 登れロブソン!!!」

 

ワポル「どいつもこいつも王に逆らいおって!!」

 

チョッパー「! あれ・・・・・・!?」

 

チョッパーは匂いを感じた。

 

ワポル「この匂いは・・・・・・!!!ワポル!!!」

 

くれは「・・・ドラム王国に生きたそいつの名前はDr.ヒルルク・・・ チョッパーに名を与え息子と呼んだ・・・ヤブ医者だ」



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第107話「やぶ医者 Dr.ヒルルク」

一方、ゾロはワポルの部下から防寒具と刀3本を奪い、実力で部下達全員叩きのめした。

 

ゾロ「なんだ・・・もう終わりか」

 

刀を投げ捨て、

 

ゾロ「張り合いがねェ奴らだ・・・・・・!!」

 

民達はまるであり得ない物でも見ているかのような表情でし~~~んとしていた。

 

ビビ「すごい・・・・・・」

 

ウソップ「よし!!よくやったゾロ!! おれの指示通りだ」

 

島の民「ド・・・・・・!!ドルトンさんを探すんだ!!」

 

島の民「急げ!!掘りまくれ!! 雪を溶かせ!!」

 

島の民「ありがとうきみっ!!」

 

ゾロ「・・・・・・で?何なんだ この騒ぎは一体」

 

ウソップ「話はあとだ!!おれ達も手伝うんだよ」

 

島の民「ドルトンさん・・・・・・!!生きててくれ!!」

 

島の民達は雪を掘る。

 

ウソップ「んおおおお!!」

 

ウソップも必死で雪堀りを始める。

 

島の民「急ぐんだ急げ急げ!!!」

 

チョッパーは獣形態になって逃げる。

 

ルフィ「うおおっ!!本当のトナカイみたいになったぞ!!スゲェっ!!」

 

サンジ「加速したぞっ!!!」

 

チョッパー「大変だ ドクトリーヌに知らせなきゃ!!」

 

チョッパーがナミの病室へまた来た。

 

チョッパー「大変だよドクトリーヌ!!」

 

くれは「!」

 

ララ「ん?」

 

ナミ「・・・・・・?」

 

チョッパー「ワポルが・・・帰ってきた!!!」

 

くれは「・・・・・・ そうかい」

 

ララ「なら ちょっと相手した方がいいかもしれないです・・・私も。」

 

 

島の民「いた!!」

 

島の民「ドルトンさんを見つけたぞ!!!」

 

ウソップ「いたか・・・」

 

ビビ「よかった・・・」

 

ゾロ「だれだ ドルトンって」

 

ワポルは城の前に到着していた。

 

ワポル「見ろ 何もかもが元のままだ!! さァドラム王国の復活だァ!!!」

 

チェス「お待ち下さいワポル様・・・ 城のてっぺんに妙な旗が・・・!!」

 

ワポル「ん?」

 

ワポル「何だ あの髑髏の旗は ドラム王国の国旗はどうした!?」

 

くれは「ヒーーーッヒッヒッヒッヒ!!燃やしちまったよ そんなモンは」

 

ワポル「ぬ!! 出ェたなDr.くれは!!”医者狩り”最後の生き残り!!! この死に損ないめがっ!!!」

 

くれは「この城はね・・・ヒルルクの墓にしたんだ お前らの様な腐ったガキ共の来る所じゃないんだよ 出て行きな この国から!!・・・もうドラム王国は滅んだんだよ・・・・・・!!」

 

 

島の民「何てことだ・・・・・・!!」

 

ドルトンは救出されたが、

 

島の民「手遅れだった・・・・・・ ドルトンさんに心臓は もう・・・止まってる!!!」

 

 

ワポル「墓!?あのバカ医者(・・・・)の墓だと!!? まっはっはっはっは笑わるな!!!」

 

 

ララはちょっと遅れて、デバイスでアルティメットアーマー・エックスになる。そしてボディを光らせチャージした。

 

ルフィ「あっ!!あいつ・・・・・・」

 

ルフィ「おおおおお お前らァさっきはよくもやってくれたな!!」

 

ルフィはワポルの下へ走ってきた。

 

チェス「ワポル様 麦わらですっ!!!」

 

ルフィ「ゴムゴムのォ!!!」

 

サンジ「おい」

 

チョッパー「え・・・」

 

くれは「!?」

 

しかし、わずかな前にプラズマチャージショットを撃ってきた。

 

クロマーリモ「今度は向こうから光の巨大な塊が!?」

 

ルフィ「ブレッ・・・」

 

ルフィは右腕での技を叩き込む寸前へ。

 

ワポル「なぬ!?」

 

ーーーこれは 6年前のーーーーードラム王国で起こった物語ーーーー

 

 

一匹の黒犬が吠えていた。

 

黒犬《ワゥーーー・・・ワン ワン!!》

 

???《ハァ ハァ》

 

島の民《いたか!!》

 

島の民《いえ!!見つかりません!!》

 

一軒の民家が燃えている。

 

島の民《あいつに決まってる!!ヒルルクがやったんだ!!》

 

島の民《信じれるか 金を盗んだ上に火をつけやがったんだ!! あんたら国の守備隊だろう 何とかしてくれ!!!》

 

一人の男が金を数えていた。

 

???《4万・・・5千・・・3・・・4・・・5・・・5万ベリーか ふん・・・何を5万ぽっちでけちけちしおって・・・!!》

 

???《家が燃えたくらいでガタガタ騒ぐんじゃねェよ!!》

 

???《ゲホ ゲホ ゲホッ!!》

 

男は吐血してしまう。

 

???《くそ・・・ハァ・・・ハァ》

 

 

ある民家では、

 

父親らしき男性がベッドで苦しそうだった。

 

母親《もう限界っ!!”イッシー20(トウエンティ)”を呼ぶわよ ワポルに頭を下げた方が死ぬよりはマシよ!!》

 

娘《パパ!!》

 

父親《くそ・・・ハァ・・・ハァ・・・あんな外道どもの手を借りるとは・・・!!!》

 

すると暖炉が爆発した様な埃が舞い上がり、

 

???《その必要はないぞ!!!》

 

母親《え!!?》

 

???《おれが診てやろう》

 

父親《Dr.ヒルルク!!?煙突から!!?》

 

ヒルルク《案ずるな 患者が第一》

 

父親《ま・・・待て 結構だ やめてくれ おい・・・いいよ私は”イッシー20(トウエンテイ)”に診てもらうことにしたんだ!!!》

 

ヒルルクは父親の額を抑える。

 

ヒルルク《遠慮するな 大丈夫だ ちょうど昨日すばらしい”万能薬”を開発した所だ お前は運がいい》

 

母親《しゅ・・・守備隊を呼んで来るわ!!》

 

ヒルルク《バカなマネするんじゃねェ!!》

 

ヒルルクは銃で母親を後ろから撃った。

 

父親《ギャアーーーーーーっ!!!》

 

娘は倒れた母親に寄りすがり泣き叫ぶ。

 

ヒルルク《麻酔銃だ 死にゃしねェよ》

 

父親《もう帰ってくれ 金なら払うから》

 

ヒルルク《見くびってもらっちゃ困る おれァ病人からは金は取らねェ!! ただ お前を助けてやりてェんだよ!!!》

 

父親《だったら帰ってくれ それが一番助かる・・・!!おれには家族がいるんだよ!!》

 

父親は倒れる。

 

ヒルルク《ん? おかしいな・・・》

 

ヒルルク《静脈に打つべきだったか!? それとも成分を間違ったか・・・!?カエルのエキスは効くと思ったんだが・・・・・・!!畜生 失敗か何てこった 悪いことしちまった》

 

娘《うわ~~~ん パパママ~~~~~!!》

 

ヒルルク《す・・・すまねェ・・・おい こんなつもりじゃなかった・・・》

 

守備隊《銃声はこっちからか》

 

ヒルルクは窓から出て行く。

 

ヒルルク《チッ・・・守備隊か!!》

 

ヒルルクは橋を渡り、

 

くれは《ヒーーーッヒッヒッヒッヒ ハッピーかい?若造》

 

くれは《腕のない医者ほど恐いものはこの世にないね お前が医者と名乗らなきゃ ただの風邪ですんだ病人が何百人いたことか》

 

ヒルルク《ふん・・・やかましい 貴様の様に病人の足元を見て金をふんだくる 悪徳医者には 何も言われたかねェな!!》

 

くれは《そいつはあたしのスタイルさ 知ってたかい この国には もう”イッシー20(トウエンテイ)”の他にあたしとお前しか医者はいないそうだ》

 

くれは《それでなくてもお前は元々 ドラムでの鼻つまみ者だがね》

 

ヒルルク《おれは”医者狩り”などには捕まらねェーーー今に見てるがいい》

 

ヒルルク《おれはいずれ医学でこの国を救ってみせる!!》

 

くれは《おやおや国を滅ぼすの間違いだろうっ!!》

 

守備隊《橋の上に誰かいるぞ!!!》

 

くれはとヒルルクは守備隊に気づく。

 

くれは《じゃあな また会おうヤブ医者》

 

くれはは橋から飛び降り、

 

ヒルルク《二度とゴメンだ 追いはぎ医者め!!》

 

ヒルルクは逃げる際に爆弾を落として行った。

 

守備隊《うわ・・・ば 爆弾だ!! 離れろ!!》

 

爆弾は爆発。

 

 

そして雪山を歩いていたヒルルクはある生物と出会う。

 

ヒルルク《誰だ お前は・・・》

 

ヒルルク《(ピストル)で撃たれたのかひどい出血だ・・・早く血を止めにゃ死んじまうぞ・・・・・・!!》

 

その生物はヒルルクを睨みつける。

 

ヒルルクは生物に近づく。

 

ヒルルク《・・・そうにらむな大丈夫だ お前を助けてやる・・・・・・!!》

 

ヒルルク《ところでお前は何者なんだ・・・人間にゃ見えねェな・・・・・・ そうか最近噂の雪男ってのは・・・》

 

ヒルルク《ちょうど・・・そうだ3日前に 骨折でも治しちまう傷薬を作ったとこだ お前は運がいい》

 

しかし銃を落としてしまった。それを見た雪男?はヒルルクを殴り、また何度も殴る。

 

血まみれの雪男?はその場を去っていく。

 

ヒルルク《・・・・・・あの野郎が・・・・・・フザけやがって・・・・・・!!!》

 

ヒルルクは立ち上がり、

 

ヒルルク《おれを誰だと思ってやがる・・・・・・!!》

 

ヒルルク《おいっ!! 待て!!!》

 

服を脱ぎ捨てた。

 

雪男?はそれに気が付き、ヒルルクを見た。

 

ヒルルク《おれは決して お前を撃たねェ!!!》

 

雪男?《!!?》

 

ヒルルク《おれの名は!!Dr.ヒルルク 医者だ!!!!》

 

 

そして雪男?はヒルルクの研究室へ運ばれる。

 

しかしベッドで目を覚ました雪男?はトナカイに変わっていた。

 

トナカイは近くにあったパンを食べて、泣く。

 

それから3日後

 

 

ヒルルク《なに!?喋れるのか!!?何で3日も黙ってた!!!》

 

???《・・・・・・!! 喋ったら嫌われると思った・・・》

 

ヒルルク《・・・・・・!!》

 

???《人間に話しかけたらこの前・・・撃たれた ・・・・・・トナカイが喋るのは変だから》

 

ヒルルク《喋れるからなんだ チョッパー そんなこと自慢すんな おれだって喋れるぜ お前よりはるかにペラペラとな》

 

チョッパー《!》

 

その時、理科室の実験に使われる丸い容器が揺れ始めた。

 

ヒルルク《ん!? うわっ!!逃げろチョッパー!!》

 

チョッパー《・・・・・・・・・?》

 

ヒルルク《爆発するぞォ~~っ!!!》

 

ヒルルクとチョッパーは脱出した。

 

ヒルルク《・・・・・・フゥ・・・危なかった・・・また失敗か!! おい大丈夫か・・・・・・!!》

 

チョパー《!》

 

ヒルルク《エッエッ・・・まァ初めから大丈夫じゃねエか!! エッエッエッエッエッエ!!》

 

チョッパーの頭に破片が直撃。

 

チョッパー《・・・・・・おれ何でチョッパー?》

 

ヒルルク《トニー・トニー・チョッパーだ お前はトナカイで・・・木でも斬り倒せそうな立派な角を持ってる いい名前だろ おれはおめェをそう呼ぶぜ・・・・・・!!》

 

チョッパー《・・・チョッパー・・・・・・・・・!! ・・・エッエッエッエッエッエ!!》

 

ワポルと守備隊がロープウェイで、進んでいた。

 

ワポル《まっはっはっはっは~~~~~~~っ!!今日は どんな法律を作ろうかな~~っ!!!》

 

 

 

チェス《どうしたドルトン》

 

ドルトン《・・・・・・》

 

チェス《”世界会議(レヴェリー)”以後 お前少しおかしいぜ》

 

ドルトン《チェス・・・クロマーリモ・・・ この国は本当に元のドラム王国に戻れる日が来るのだろうか・・・国民と我々との溝は時を経てなお深まるばかりだ》

 

クロマーリモ《っなーにをおめーはまた難しい事を考えやがってからに 飲もう おい飲もう》

 

チェス《”国”とはそもそもこういうものだドルトン》

 

チェス《ただ少しばかり先代国王とワポル様ではやり方が違うだけのこと 国という支配から逃れた人間はまるで密林(ジャングル)に放り出された うさぎの様にたちまち命を落とすだろう》

 

チェス《ワポル様は国民を固く支配することで結局 国を守っておられるのだ》

 

クロマーリモ《そうだぞ!!飲もうおい!!》

 

ドルトン《・・・・・・支配か・・・・・・ 私は先日・・・ワポル様の護衛として同行した”世界会議(レヴェリー)”で・・・ある少女に会ったんだ》

 

 

ーーー聖地マリージョア

 

男性がある男の写真を見せていた。

 

男性《『革命家』ドラゴン・・・この男の思想は危険だ・・・5・6年も経てば 我々世界政府にとって 大きな敵となりちはだかるだろう》

 

ワポル《ふん!! ばかばかしい!!おれの国には関係のない話だ!! そんな『革命家』などに惑わされる様な国政はやっとらんでなァ!! おれの国に迷惑をかけるなよ 捕まえたきゃおめーらで勝手にやればええわな》

 

アラバスタ国王《ワポル!! 貴様身勝手が過ぎるぞ!!! ”世界会議(レヴェリー)”を何だと思ってる!!!》

 

ワポル《ぬあっ!!!》

 

ワポル《・・・・・・く・・・!!ネフェリタリ・・・コブラ!!!》

 

ワポル達は会議を後にした。

 

ワポル《フン・・・!!!気分の悪い会議だったぜ・・・・・・!! ん?あれは・・・》

 

ワポル《おおっと!!!手が滑ったわ!!!》

 

ワポルは一人の女の子をひっぱたいた。

 

女の子《あっ!!》

 

ドルトン《ワポル様っ!?》

 

ワポル《まっはっはっはっは こりゃ失礼 確かアラバスタの姫君でしたかな? あのダメ国王の娘とは不憫ですなー》

 

イガラム《ビビ様っ!! ・・・貴様 何のつもりだ!!》

 

ビビ《やめてイガラムッ!!いいの》

 

ビビはイガラムを止め、ワポルと向き合った。

 

ビビ《こちらこそぶつかってごめんなさい》

 

ワポル《あ!?》

 

イガラム《・・・・・・!!》

 

ドルトン《(なんという子だ・・・!! 各国の(トップ)達が集まる この”世界会議(レヴェリー)”ではほんのささいな争いでさえ戦争の引き金になってしまう それを知って耐えるのか・・・この年でもう この国政意識・・・頭が下がる)》

 

ワポル《ケェッ!!ムナクソ悪いガキだぜ!!帰るぞドルトン!!》

 

ビビは去って行った。

 

ドルトン《・・・すまん》

 

しかしビビはやっぱり痛かったらしく、イガラムに抱きかかえられ大泣きした。

 

イガラム《うわあああああん》

 

イガラム《ご立派でしたビビ様・・・》

 

ドルトンは様子を聞いていた。

 

 

ドルトン《アラバスタではわずか10歳の少女が かくも国を想っているのだ・・・》

 

チェス《国を想う事が政治か!?おいおい目ェ覚ませドルトン!!国政に心など要らん!!》

 

クロマーリモ《そうだぜ重要なのはシステムだ飲もう お前》

 

 

ヒルルク《お前もおれも・・・追われる身ってわけだ お互い苦労するなァ おいはみ出し者ってのは!》

 

ヒルルク《・・・だが恨むなよ 人間を》

 

チョッパー《!》

 

ヒルルク《この国は今”病気”なんだ 国民もそう王も政府もそうだ・・・》

 

ヒルルク《人の心は病んでいる ”病気の国”の治療などできるもんかと人は言うだろうがそれは違う》

 

ヒルルク《聞けチョッパー こんな話がある!!遠い西の国に一人・・・大泥棒がいた そいつは心臓に重い病を持ってたんだ・・・だが幸運にも 金はある・・・ありとあらゆる名医を尋ね回り治療を受けたが》

 

ヒルルク《誰一人その病気を治す事はできなかった”不治の病”ってやつだ ついに死を宣告され苛立ち荒れる男は通りかかった ある山で 見た事もない息を飲む程の美しい風景を目にした・・・何を見たと思う》

 

ヒルルク《桜だ 山いっぱいの鮮やかな桜を見た・・・!!!》

 

ヒルルク《・・・・・・そして再び医者にかかって男は驚く・・・こう言われたからだ 『まるで健康体だよ』と・・・治ったんだ!!》

 

ヒルルク《これが”奇跡”・・・!!! 確かに”奇跡”だ!!だがそうじゃない!!これは立派な”医学”だ 感動によって男の体に何らかの変化がおきた》

 

ヒルルク《現に治らねェと言われた病が治ったんだ すごいだろう!?》

 

チョッパー《・・・・・・・・・!!》

 

ヒルルクは壁に貼ってある海賊旗に手を置き、

 

ヒルルク《つまりこの世に治せねェ病気なんてねェのさ!! おれのことを誰がどう言おうともおれはこの国を医者として救ってみせる!! だから全ての病気におれはこの『ドクロ』をかかげたのだ!!!》

 

チョッパー《ドクロ・・・・・・》

 

ヒルルク《そうさコイツはな!!不可能をものともしねェ ”信念”の象徴だ!! これをかかげ海賊のようにおれは戦う!!》

 

チョッパー《海賊って・・・!?》

 

ヒルルク《海にはそういう奴らがごまんといるお前はいつか海へ出ろよ!!お前の悩みなどいかに小せェことかよくわかる!!》

 

チョッパー《・・・・・・本当に・・・?》

 

ヒルルク《ああ本当さ お前の生まれた島なんて世界からみりゃこんなんだぜ》

 

ヒルルクは右手で大きさを示した。

 

チョッパー《本当!?》

 

ヒルルク《いやもっとだ!!こんなんだ この国なんか!!》

 

チョッパー《本当!?》

 

ヒルルク《本当だっ!!》

 

 

チョッパーはヒルルクの後ろを歩く。

 

ヒルルク《おいチョッパー お前は家で寝てろ!! ケガ人なんだ 傷口が開いても知らねェぞ》

 

チョッパー《開かねェんだ》

 

ヒルルク《開かねェかどうかは傷口の決めるこった!! ロベールで急患が出たらしい おれは行って助けてやらなきゃならねェ》

 

チョッパー《手伝うさ へへへへ・・・》

 

ヒルルク《・・・・・・ 知らねェぞ・・・》

 

 

2人の目の先には守備隊が。

 

守備隊《どうした 近頃守備隊の集まりが悪いな》

 

守備隊《それが・・・イッシー20(トウエンテイ)の依頼で”キノコ狩り”に・・・》

 

守備隊《キノコ!?》

 

守備隊《ええ 何でもこの国にある何とかってキノコが 万病に効く薬になるとかならないとかで》

 

ヒルルクとチョッパーは橋の影から覗くように、見ていた。

 

チョッパー《キノコ?》

 

ヒルルク《・・・こりゃ都合がいい 仕事のしやすい環境になってる》

 

ヒルルク《いくぜチョッパー!! 患者がおれを待ってる》

 

 

《出てけヤブ医者ァ!!》

 

ヒルルク《畜生トカゲの目玉は効くと思ったんだが・・・!!!》

 

ヒルルク《ケチケチすんな!!金持ちめ》

 

《金を取られた ヒルルクだァ!!!》

 

ヒルルク《守備隊だっ!!!》

 

ヒルルクは逃走中に、

 

ヒルルク《チョッパー”おとり作戦”だ!!!》

 

チョッパー《なにそれ》

 

チョッパーは蹴っ飛ばされた。

 

チョッパー《あああああ》

 

ヒルルク《お大事に!!!》

 

 

チョッパーは研究室に戻ってきて、

 

ヒルルク《てめェがついてくんなっつったのについて来るからいけねェんだろうが!!》

 

チョッパー《医者は患者を蹴るのかコノヤロー!!!おれはもう少しで死ぬとこだったんだ!!!》

 

2人の大ゲンカが始まった。

 

ヒルルク《おーしねしね どうせ一度死に損なった命だ!!このヘッポコ青っ鼻》

 

チョッパー《青っ鼻って言うな!!!》

 

ケンカは終わり、ヒルルクは椅子に座り、チョッパーは倒れた。

 

チョッパー《ドクター》

 

ヒルルク《ん?》

 

チョッパー《おれケンカしたの初めてだ・・・》

 

ヒルルク《・・・エッエッエ・・・そうだろうな相手が必要だ・・・ ・・・じゃこういうのも初めてだろ・・・》

 

ヒルルクはチョッパーにある物を投げ渡す。

 

ヒルルク《プレゼントと・・・仲直り・・・・・・》

 

チョッパー《!》

 

チョッパーは涙目になる。

 

ヒルルク《おォ何だまた泣くのかヘッポコトナカイ》

 

チョッパー《泣くかァ!!!》

 

ヒルルク《ぬあ巨大化は卑怯だぞ!!!》

 

それから二人は日々を過ごした。

 

ーーーーー1年後

 

ヒルルク《全治一年 これでお前の治療は完了だ チョッパー》

 

チョッパー《うん ありがとうドクター》

 

ヒルルク《じゃ・・・達者でな・・・ 退院おめでとう》

 

チョッパー《え?》

 

ヒルルク《もうキズは完治したんだ・・・・・・!! おれがまだおめェの面倒を見る義理があんのか? ・・・おめェはこれから好きに生きるといい さァ出てけ おれァ研究で忙しいんだ》

 

チョッパーは外へ出された。

 

チョッパー《ドクター!!おれはもう絶対迷惑かけねェから!!中に入れてくれよ!!》

 

チョッパー《ドクター!!!毎日肩もみするよ!!!お茶もくむし掃除もするし!!だからお願いだよ!! ここにおいて!!! おれ友達なんかいないし!!行くとこなんてないんだよ!!!ドクター!!!》

 

チョッパー《ドクター!!! ドクター!!!》

 

そして凄い音が。

 

ヒルルク《チョッパー・・・!?》

 

チョッパーは額に傷が出来た。

 

チョッパー《みてドクター!! ケガした》

 

しかしヒルルクはチョッパーに発砲したが、頬をかすめ雪に命中。

 

チョッパー《・・・・・・どうして?ドクター・・・・・・・・・!!!》

 

ヒルルク《行け!!! 海へでもどこへでも!!!二度とここへ帰って来るな!!!》

 

ヒルルクは連続で銃を撃った。

 

チョッパーは泣きながら逃げるように去って行った。

 

ヒルルク《許せチョッパー・・・・・・・・・!!!》

 

ヒルルクも目を右手で覆いつつ泣いていた。




今後アルティメットアーマーの区別として、X4~6まではアルティメットアーマーで、X8では、X8のアルティメットアーマーとします、X4~6と8では外見上のデザインが異なるからです。X7ではアルティメットアーマーは登場しないので。アクセル時に召喚するのは7か8のボスキャラです。ナンバリングでのアクセル登場は外伝のコマンドミッションを除外して7と8の2作だけですので。


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第108話「ヒルルクの桜と受け継がれゆく意志!」

ヒルルクは手に吐血していた。

 

ヒルルク《おれァ・・・死ぬだろ》

 

くれは《ヒッヒッヒッヒ・・・・・・ああ 死ぬねェ・・・》

 

くれは酒を飲みつつ答えた。

 

ヒルルク《あと・・・3・4日ってとこか?》

 

くれは《おや・・・ヤブ医者でも自分の寿命はわかるらしいね》

 

ヒルルク《だが何とか命を引き伸ばせねェか? 少しでいいんだお前の腕でよ》

 

くれは《まだ この世に未練があるのかい? とっととくたばっちまえばいいじゃないか 楽になれる ヒッヒッヒッヒ・・・》

 

ヒルルク《おれにはまだやり残した仕事があるんだ もう少しでいい・・・ 30年間続けた研究に形をつけたい》

 

くれは《・・・・・・ そんな生きたきゃ また(・・)遠い西の国へでも行って来たらどうだい?》

 

くれは《昔・・・大泥棒だった(・・・・・・)お前を救った ”奇跡の桜”とやらを見にさ・・・》

 

ヒルルク《・・・・・・・・・・・・ ・・・その必要はねェ・・・この国におれが・・・桜を咲かせてみせる・・・!?》

 

くれは《・・・・・・ハッバカだねェ ここは年中極寒の”冬島”だよ 桜なんて咲きゃしないさ!!》

 

ヒルルク《咲く!!! どうしようもねェ悪党で・・・死にかけていたおれが生き長らえて・・・改心できた 心の底から洗浄される様な奇跡の治療をおれは体験したんだぜ!!!》

 

ヒルルク《そういう手段がこの世にはあるってことだ!!! ・・・それをおれは この生まれた土地で証明したい!!! この世の全ての人間は救うことができるんだ!!! あと少しだけ・・・時間が欲しい!!!》

 

くれは《往生際の悪い奴だ・・・いいかい!?お前がやろうとしてることは医学でも何でもないし 桜がこの国に咲いた所で人の体にゃ何も起きやしないのさ》

 

チョッパーは中の様子を見て、走り去った。

 

くれは《ところで・・・何だったんだい? お前にくっついて来たあの妙なバケモノは》

 

ヒルルク《何・・・!?ついて来た・・・・・・!!?》

 

くれは《・・・ああ お前がここへ来た時からずっと家の回りをウロウロしてた奴さ 隠れてたつもりかねェ》

 

チョッパーは走り続けた。

 

くれは《・・・それで 一年も一緒にいたあいつを・・・・・・  突然つき放したってわけかい・・・》

 

ヒルルク《考えても見ろ・・・!! やっと出会えた おれはたった一人の仲間だぜ・・・ そいつが目の前でいきなり死んだとすりゃ あいつは一体どうなる・・・・・・!? これ以上の絶望をあいつに味あわせろと!!?》

 

ヒルルク《おれ達ァ似てるのさ・・・だが・・・だから せめて最期に教えてやるんだ お前にだって何でもできるんだよってよ・・・!! おれが桜を咲かすことで!!!》

 

くれは《・・・聞きな お前は4日後の午後5時半に死ぬ・・・それが寿命さ お前の体に入った菌そのものは万能薬でもない限り消せはしないが あたしなら3週間・・・お前の体を騙す事はできる・・・!!》

 

くれは《ーーーーが実に残念 お前にはあたしに払う財産ってもんが》

 

ヒルルク《いいから治療しろ!!!》

 

ヒルルクはくれはに銃を向けた。

 

くれは《・・・・・・・・・》

 

ヒルルク《・・・・・・・・・》

 

くれはは銃を奪い、回転させる。

 

くれは《こんな麻酔銃で人が殺せるかい・・・ いいだろう治療してやるよ お前が医者として(・・・・・)この国に一体何をもたらすのか 見届けさせてもらうよ・・・!!》

 

くれは《確かにそっくりだよお前達は・・・ 不器用なところがね・・・》

 

チョッパーは木に激突しながらも走る。

 

そして研究室へ入り、書物である物を調べ、外へ探しに行った。

 

 

それからヒルルクも研究室に戻ってきて、

 

ヒルルク《・・・悪ィことをしたな・・・ チョッパー・・・・・・!!》

 

ヒルルク《せめて俺の桜を見ろよ 俺の最後の大仕事だ・・・!!》

 

しかし研究容器は爆発する。

 

チョッパーは途中、シカの群れに遭遇し、攻撃を受けるが、やっと目的の物を発見。

 

チョッパー《あった ”アミウダケ”・・・・・・》

 

チョッパー《あれだ!!》

 

チョッパー《どうやって渡ろう》

 

 

一週間後ーーーーーー

 

ヒルルクは容器を落として割ってしまう。

 

ヒルルク《ゲホ!!・・・・・・ ゲホゲホ・・・》

 

ドアをノックする音が。

 

ヒルルクはドアを開けると、

 

ヒルルク《チョッパー!!・・・お前・・・!!! その体・・・どうしたんだ・・・!!!》

 

チョッパーは血まみれ状態になり左角は折れ、左足が折れかかっていた。

 

チョッパー《ギノゴ》

 

ヒルルク《そいつは・・・・・・!!”アミウダケ”じゃねェか・・・ ・・・お前それを おれのために・・・・・・・・・!!?》

 

チョッパー《生ぎててドクター・・・・・・!!! ・・・ドクターおれ医者になりたいんだよ・・・!!!》

 

チョッパー《医者のやり方・・・教えてくれよ・・・!!! トナカイでも・・・やれるかな》

 

ヒルルク《!》

 

 

ドルトン《私は反対です・・・・・・!!! なぜ そんな・・・!!人の良心を踏みつける様な手段を使ってまで”医者狩り”にこだわるんです!!!》

 

ワポル《このカバ!!!誰が貴様の意見を聞いたドルトン これは政治だ それにヒルルクは医者でなくとも犯罪者 死刑は免れられん身なのだこのカバ!!! わかったら作戦を続けろ 王様の命令だぞ!!》

 

ヒルルクはチョッパーを抱きしめる。

 

ヒルルク《やれるさチョッパー お前はこんなに優しいじゃねェか・・・・・・!!!》

 

 

チョッパー《”アミウダケ”のスープ!! うまい?》

 

ヒルルク《っか~~~~~っ!!まずっ!!おえっ!!》

 

チョッパー《え~~~~~~っ!!!》

 

ヒルルク《エッエッエッエ・・・”良薬”ってのはまずいモンなのさ 効いてる証拠だ》

 

ヒルルク《力がみなぎってくるぜ・・・!!! ありがとうよ!!!チョッパー!!!》

 

 

チョッパーは容器に気づく。

 

チョッパー《ドクター あれはなに? 初めて見るよ》

 

ヒルルク《ん?》

 

ヒルルク《おお・・・・・・!!》

 

ヒルルク《これだ・・・・・・!!!この反応を待っていた!!! 30年間・・・待ち続けた・・・・・・・・!!!》

 

ヒルルク《やったぞ チョッパー!!おれの研究は成功した!! これでこの”冬島”に桜を咲かすことができる!!!やったぞーーーーっ!!!》

 

ドアを開け、

 

ヒルルク《いいな おれァ出かけるがお前はじっと寝てるんだ 今やおめェの方が重傷になっちまったんだからな! わかった》

 

ヒルルク《じゃあな行って来る》

 

ヒルルクはドアを閉めて、出かけた。

 

チョッパー《(・・・・・・ドクター喜んでた ・・・おれは人の病気を治したんだ!!!)》

 

ヒルルク《おいチョッパー》

 

ヒルルク《お前はいい医者になれるぜ!!! おれが保証する!!!》

 

ヒルルクは今度こそ出かけた。

 

チョッパー《へへへへ・・・ えへへへへへっ》

 

 

ヒルルクはくれはの元へ来ていた。

 

ヒルルク《知ってるかくれは 今 国中大騒ぎになってやがるんだ》

 

くれは《ああ知ってるよ ”イッシー20(トウエンテイ)”が全員病気でぶっ倒れたって話だろ? バカバカしい・・・ほっときゃいいんだよ じきおさまる》

 

ヒルルク《・・・・・・》

 

くれは《ーーーそれで?お前は今日ここに何しに来たんだい わざわざ礼でも言いに来たかい まだ死ぬのは2週間ほど先だがね》

 

ヒルルク《実は おめェに頼みてェことがあって》

 

くれは《あーーーーそりゃ断るね》

 

ヒルルク《まだ何も頼んでねェぞ!!!》

 

くれは《お前の頼み事はただだから嫌いだよ》

 

くれはは渡された袋から粉の様な物を出した。

 

くれは《? 何だいこりゃあ ただの塵じゃないのかい・・・》

 

ヒルルク《それがおれの30年!!! やっと完成したおれの”医学”だ これで・・・この国の病んだ心も癒せる”万能薬”さ》

 

 

くれは《なるほどね・・・ご苦労さん ムダな30年を生きたね それで・・・これを何で あたしに?》

 

ヒルルク《塵の量が足りねェ おれの代わりに桜を咲かせてほしい》

 

くれは《バカ言うんじゃないよ!!何であたしがそんな事しなきゃいけないんだい!!?》

 

ヒルルク《それと(・・・)!!もう一つ!!》

 

ヒルルク《チョッパーに医術を教えてやってほしい!!!あいつは医者になりてェんだ!!!》

 

くれは《いい加減にしな!!!お前が あたしにモノを頼める立場かい!!?》

 

ヒルルクは土下座した。

 

ヒルルク《あいつはトナカイだしバケモノだが きっと立派な医者になれる!!!》

 

ヒルルク《心の優しいいい奴なんだ・・・!!! 命をはって おれに薬を作ってくれた・・・!!!頼む お前の手であいつを医者にしてやってくれ!!!》

 

くれは《出て行きな!!!あつかましいにも程があるよ!!! お前のバカな研究と妙なペットの面倒をあたしが見るだって!!?》

 

ヒルルク《・・・・・・・・・》

 

くれは《寿命が近いなんて理由で 同情を引ける相手かどうかくらいわかってるはずだよ!!!》

 

くれは《出て行きな!!!》

 

ヒルルクは外へ放り出された。

 

ヒルルク《・・・・・・ああ わかってるさ・・・・・・長いつき合いだ・・・》

 

ヒルルク《頼んだぜ・・・・・・ ・・・・・・》

 

ヒルルク《エッエッエッエッ・・・知ってんだおれァ・・・・ 人の命を救おうってんだ・・・医者はみんなイイ奴さ・・・》

 

ヒルルク《チョッパーを よろしく頼む・・・》

 

ヒルルクはくれはの家を去る。

 

 

第四ロープウェイ乗り場

 

島の民《おい どういうことだ!!! この国の医者は”イッシー20(トウエンテイ)”しかいないんだぞ》

 

島の民《それが全員倒れただと!?じゃあ この国の病人やケガ人は一体 誰が診てくれるんだ!!!》

 

島の民《薬だけでも手配してくれ!!!》

 

守備隊《おれ達に言っても知らん!医者だって病気にくらいかかるんだ》

 

島の民《頼む!!!”イッシー20(トウエンテイ)”を呼んでくれ!!!ウチの子が熱を・・・!!!》

 

島の民《落石があったんだ 治療をしてくれ!!》

 

島の民《今日はウチに診察に来てくれる約束だ 一週間も待ったんだぞ!!》

 

島の民《薬をくれ!!!》

 

島の民《イッシー20(トウエンテイ)を出せ!!!》

 

島の民《患者を見捨てる気かァ!!!》

 

 

くれは《『この国を救ってみせる』って》

 

くれは《あそこまで吠えといてあと2週間ある命じゃ 何もできないってのかい・・・?  お前らしくないじゃないか・・・Dr.ヒルルク 諦めるなんて・・・・・・》

 

ヒルルク《〈時間がねェ・・・・・・・・・!!!〉》

 

くれは《・・・・・・あのバカ まさか・・・・・・!!!》

 

島の民《Dr.ヒルルクだ 捕まえろ!!!》

 

ヒルルク《捕まるかァ!!!》

 

ヒルルクは逃走。

 

ヒルルク《そこをどけ貴様らァ!!!》

 

島の民《!!?・・・Dr.ヒルルク!!!》

 

島の民《バ・・・!!?爆弾を持ってるぞ逃げろ!!!》

 

ヒルルクは爆弾を投げてきた。

 

ヒルルク《オラァ!!!》

 

島の民《無茶苦茶だ あの医者はァ~~~~~!!!》

 

ヒルルクは守備隊の顔に銃を押し付ける。

 

ヒルルク《さァ城へロープウェイを出せ!!!》

 

守備隊員《ひ!!?》

 

ヒルルク《おれを城へ連れて行け!!!》

 

くれははヒルルクの研究室を訪れた。

 

くれは《ヒルルクはどこだいっ!!?》

 

チョッパー《う うわ》

 

くれは《逃げなくてもいいよ!! 取って食いやしないさ》

 

くれは《お前の事は知ってる ヒルルクはどこだい!?》

 

チョッパー《・・・・・・ド・・・・・・ドクターならずっと前に出かけたっきりだ 元気になったから・・・たぶん町へ》

 

くれは《元気になっただって元気になんてなりゃしないさ あいつの病は今の医学じゃ治らないっ!!お前もウチで聞いただろう》

 

チョッパーはあのキノコを取り出した。

 

チョッパー《みて!これを飲んだからもう大丈夫なんだ》

 

くれは《・・・・・・それは・・・まさか”アミウダケ”》

 

チョッパー《”万能薬”だからもう大丈夫なんだよ!! おれは これからドクターに医者を習うんだ!!》

 

くれは《・・・・・・ それでか・・・・・》

 

ワポル《もっと早くこげねェのか!!? 時間がねェんだ 早くしろ!!!》

 

ヒルルク《一刻一秒を争うんだ 急げ!!!》

 

 

くれは《このバカトナカイッ!!!》

 

チョッパーは何で自分が殴られたのか分からない。

 

くれはは何度もチョッパーを殴った。

 

くれは《そのキノコ(・・・・・)はね・・・トナカイ!!・・・・・・ ”猛毒”だよ!!!》

 

くれはは初めて泣きながらチョッパーに言う。

 

チョッパー《・・・・・・!?》

 

くれは《口にしたら一時間も生きちゃいられない》

 

チョッパー《・・・そんなハズないさ ちゃんと本で調べたんだ》

 

チョパー《これは病気に勝てるキノコさ・・・!!》

 

ヒルルク《〈コイツはな・・・不可能をものともしねェ”信念の象徴”だ!!! だから全ての病気に おれはこの『ドクロ』をかかげたのだ!!!〉》

 

チョッパー《このキノコの絵の横に ちゃんと(・・・・)ドクロが描いてあったんだ!!!!》

 

くれは《!》

 

チョッパー《ドクターだって!!!元気になったって言ってたよ!!! 死ぬわけないさ!!!お前はウソツキだ!!!》

 

ヒルルク《〈あいつは心の優しいいい奴なんだ〉》

 

くれは《お前の気持ちが嬉しかったのさ・・・ 図鑑のドクロは・・・・・・猛毒の印だ!!》

 

チョッパー《ウソだ!!!》

 

くれは《ウソじゃない・・・覚えときな!! この世に万病に効く薬なんてモンは ありゃしないんだ だから(・・・)医者がいるんだよ!!!》

 

くれは《いいかい 優しいだけじゃ人は救えないんだ!!!人の命を救いたきゃそれなりの知識と医術を身につけな!!! 腕がなけりゃ 誰一人救えないんだよ!!!》

 

チョッパーは泣き叫ぶ。

 

チョッパー《ウアアアアアアアアア!!!》

 

くれは《バカだね・・・・・・》

 

 

島の民《ワナだって!!?》

 

守備隊《そうだ ワポル様の計画通り ヒルルクはノコノコとここへ現れたわけだ マヌケな男だ・・・ さぁ ではいつも通り”イッシー20(トウエンテイ)”の診察受付を始める》

 

島の民《オイ待てよ そりゃムゴいんじゃねェのか・・・・・・!!? そうだ 少なくとも奴は”イッシー20(トウエンテイ)”やその患者を救おうと城へ向かったんだぞ!!!》

 

 

くれは《あいつは もう二度と この家には帰って来ないよ・・・ 城を墓場と決めたようだ》

 

ロープウェイで城へ向かうヒルルク。

 

ヒルルク《死ぬその瞬間まで一人でも多く患者を苦しみから救うんだ!!! おれは医者なんだからな》

 

守備隊《ワポル様 ヒルルクがやってきます!!!》

 

ワポル《かかったか まっはっはっはっは!!カバじゃなーい!?》

 

ドルトン《(本当にやって来ただと・・・正気か・・・!? なぜ・・・!!!・・・何のために・・・!!?)》

 

守備隊《来たぞ》

 

守備隊《Dr.ヒルルクだ!!!》

 

チョッパーは獣形態になり走って行った。

 

くれは《待ちなトナカイッ!!!何をする気だいっ!!?》

 

チョッパー《ウオオオオオオオ》

 

ヒルルク《患者の居場所へ案内しろ!!! ”イッシー20(トウエンテイ)”を救いに来た!!!!》

 

 

そしてワポルからの返答を聞いたヒルルクは、

 

ヒルルク《ゲホッ 何だと・・・・・・!!? ハァ・・・・・・ハァ・・・!! 一体どういうことだ・・・・・・ハァ!!!》

 

ワポル《まっはっはっはっはカバめっ!!まだ わからんか こいつは罠さ!!!”イッシー20(トウエンテイ)”はこの通りピンピンしてるぞ》

 

ワポル《お前はここへ死にに来たのさDr.ヒルルク!!!》

 

ヒルルク《・・・・・・》

 

ドルトン《(なぜここへ来た・・・・・・!!)》

 

ワポル《さんざん逃げてくれやがって!!王様に逆らった罪は重いぞ!!!》

 

ヒルルク《・・・・・・》

 

ワポル《さァ死刑執行だ 構えろ守備隊!!!》

 

守備隊は銃を構える。

 

チェス《フフ・・・》

 

クロマーリモ《マヌケめ!!》

 

ヒルルク《・・・・・・何だよ》

 

ヒルルクは涙を流す。

 

ヒルルク《よかった・・・病人はいねえのか・・・》

 

ヒルルクは座り込む。

 

ドルトン《・・・・・・・・・!!?》

 

ヒルルク《おれァてっきり・・・・・・・・・国の一大事かと・・・ 何だァ・・・おれが騙されただけか・・・》

 

ワポル《ハッハ!! 本当に国の一大事なら ヤブ医者になど来てほしうないわ!!!このカバ!!!》

 

ワポル《構うな!!! 反国者を撃ち殺せ!!!》

 

ヒルルクはそれを制す。

 

ヒルルク《やめておけ お前らにゃあおれは殺せねェよ》

 

ワポル《・・・なァにィ!!?》

 

ヒルルク《人は いつ(・・)死ぬと思う・・・?》

 

チョッパーは山を登る。

 

チョッパー《ドグダー》

 

ヒルルク《心臓を(ピストル)で撃ち抜かれた時・・・・・・違う 不治の病に犯された時・・・・・・違う》

 

ヒルルク《猛毒キノコのスープを飲んだ時・・・・・・違う!!!》

 

チョッパーはロープを走り渡る。

 

くれは《・・・・・・》

 

ヒルルク《・・・人に 忘れられた時さ・・・!!!》

 

ドルトン《!!!》

 

ヒルルクは黒いトランクから丸い容器を取り出して、中身をおちょこに注ぐ。

 

ヒルルク《おれが消えても(・・・・・・・)おれの夢はかなう 病んだ国民の心も きっと救えるさ・・・!!!》

 

ヒルルク《なぜ泣くドルトン君》

 

ドルトン《・・・・・・!! ・・・・・・国も・・・・・・!同じだろうか・・・》

 

ヒルルク《・・・・・・・・・エッエッ ”受け継ぐ者”がいりゃあな・・・》

 

ワポル《オイオイドルトン ぶははは てめェ何泣いてやがる》

 

ヒルルク《もうすぐここにバケモノがやって来る》

 

ヒルルク《おれの息子だ 手を出すな》

 

ヒルルク《(安心しろよチョッパー》

 

ヒルルクはおちょこを手に天に上げる。

 

ヒルルク《お前のキノコじゃ・・・おれは死なねェ》

 

ヒルルク《まったく いい人生だった!!!!》

 

ワポル《何のつもりだ あの男・・・!!?》

 

くれは《あばよ・・・ヤブ医者(・・)

 

くれはは酒を飲みつつ、ヒルルクにお別れをした。

 

ヒルルクはおちょこの中身を飲み、

 

ヒルルク《(ありがとうよチョッパー)》

 

そしてヒルルクは大爆発を起こして、爆死した。

 

爆発による爆風で守備隊は吹っ飛ばされそうになる。

 

ヒルルクの帽子が空に舞い上がり、チョッパーの目の前に落ちた。

 

チョッパー《・・・・・・》

 

ワポル《まっはっはっはっはっ!!あのカバ 勝手に消し飛びやがった!!》

 

ワポル《ま~~~~っはっはっはっはっ!!! とんだクレイジー野郎だぜザマ~~~みろ はっはっはっは~~~!!!》

 

チョッパーは泣きそうになった。

 

クロマーリモ《ワポル様あれを!!!何かいます!!!人じゃない!!!》

 

チョッパーは人型に変身し、叫びながら突っ込んできた。

 

守備隊《バケモノだ!!!》

 

守備隊《撃ち殺せ!!!》

 

ドルトンが咄嗟に変身し、チョッパーを抑えた。

 

ドルトン《待て!!》

 

チョッパー《!!!!》

 

守備隊《やっちまえドルトンさん!!!》

 

守備隊《ぶっ殺せーーーっ!!!》

 

ドルトンハチョッパーを押し倒す。

 

ドルトン《ここから立ち去れ!!!》

 

ドルトン《私にすら勝てないお前では・・・とうていあいつらには敵わない!!!》

 

チョッパー《ウウ・・・!!》

 

ドルトン《ヒルルクの死を笑ったことならば私が詫びる・・・!!! ・・・及ばない力では君も犬死にだぞ》

 

ドルトン《もうこれ以上・・・この国の犠牲になるな!!!》

 

ドルトン《頼む・・・・・・!!!》

 

ドルトンは泣く。

 

チョッパーはロープを伝って走る。

 

ワポル《逃がしたなドルトン!!王の命令に背いたらどうなるか・・・》

 

ドルトン《黙れ!!!》

 

ドルトン《まだわからないのか!!!このイカれた国を救おうとした たった一人の男が今死んだのだ!!! 他の誰もが国を諦め絶望する中で・・・!!!こともあろうにそれを救おうとした優しい医者が今 死んだのだ!!!》

 

ワポル《あんなカス医者が一人くたばったから何だ!!! 謝るなら今の内だぞドルトン》

 

ドルトン《この国の辿るべき道は見えた・・・滅ぶことだ》

 

ワポル《何ィ》

 

ドルトン《我々が国民の上に立っている限り国を立て直すことなどできるものか!! この国の医療がどこまで発達しようとも・・・!!! いつまで薬の研究を続けようとも》

 

ドルトン《バカにつける薬はないのだから!!!》

 

ワポル《・・・言わせておキャー このカバ野郎が!! 貴様おれを本気で怒らせるとどうなっちまうのか知らんわけじゃあるまい》

 

ワポル《なァドルトン・・・》

 

 

チョッパー《医者を・・・・・・ 教えでぐだざい・・・!!!》

 

チョッパーは旗を振る。

 

くれは《・・・・・・・・・》

 

チョッパー《おれが”万能薬”になるんだ!!! 何でも治せる医者になるんだ!!!》

 

チョッパー《・・・・・・だって・・・・・・!!》

 

チョッパー《だっで ごの世に・・・治ぜない病気は ないんだがら!!!》

 

くれは《・・・・・・》

 

くれは《・・・・・・”ドクトリーヌ”と ・・・・・・そう呼びな》

 

 

ドルトンは牢に投獄されていた。

 

ワポル《「ごめんなさい」と・・・一言(・・)言えたら許してやるぞドルトン君まっはっはっは》

 

ドルトン《死なんさ・・・決して死なん・・・・・・!! 先代国王の意志は・・・私が継いでみせる!!! 再び立つ平和な国を見届けるまでは・・・私は死なん!!!》

 

ワポル《まっはっはっはっはっは どいつもこいつもカバじゃなーい!? ここはおれの国!!!王様は偉いんだっ!!!》

 

そして現在に戻り、

 

ルフィが技を繰り出す。

 

ワポル《はーーーーっ!!?》

 

ルフィ《っっっトォオ!!!》

 

ルフィがワポルを殴り飛ばし、直後に撃たれてきたプラズマチャージショットがワポルに命中し、さらに吹っ飛ばした。



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第109話「VSワポル軍団! バクバクの実の能力!」

ルフィの技の直後に、追い打ち的にアルティメットアーマー・エックスのプラズマチャージショットで吹っ飛んだワポル。

 

チェスとクロマーリモ「「ワポル様ァーーーーーっ!!!」」

 

くれは「何事だい・・・・・・・・・!! 今のでかい光の塊は!?」

 

チョッパー「・・・・・・・・・」

 

チョッパーは口を開いて固まる。

 

サンジ「お!?あいつらは・・・・・・!! それにエックスのショットが見事に命中したよな・・・。」

 

アルティメットアーマー・エックスはチョッパー達の所へ。

 

ワポルは頂上から落ちそうになるが、チェスとクロマーリモに両足を掴まれ抑えられる。

 

チェス「あ」 

 

クロマーリモ「危ねェ・・・!!」

 

ワポル「カ・・・・・・ カカ・・・」

 

クロマーリモ「!! 今の光の巨大な塊は!?」

 

ルフィ「エックスの巨大ショット 効いただろ? それにさっきはよくもやってくれたな」

 

ルフィ「しっしっしっしっしっしっしっしっ も~~~~~~~我慢しなくていいんだっ!!」

 

アルティメットアーマー・エックス「あいつ 今のショットが効いてるから、気絶しそうだな・・・。」

 

クロマーリモ「ぬうっ!!! 貴様ら いきなりドラム王国の国王であらせられるワポル様に向かって何たる狼藉を!!!」

 

チェス「そうだぞ国王様だ!!この島中の国民達を 支配されておいで遊ばれていらっしゃる一国の王に向かって貴様らは・・・!!!」

 

ルフィ「王? 知るか お前らムカつくんだ」

 

アルティメットアーマー・エックス「何が王だ!? 王を名乗りたければ遊んでないで国の、国民の為の仕事をしな!!」

 

くれは「お前はあの小娘かい? 鎧があの時と違う・・・」

 

アルティメットアーマー・エックス「変身中は小娘と呼ばないでくれ。おれはエックスだ 先生!」

 

くれは「ああ 分かったよエックス。それに声と話し方が完全に男になっているね・・・」

 

チョッパー「た、確かに変わっているよ・・・」

 

チョッパーはルフィとエックスの事が不思議で仕方ないようだ。

 

くれは「まあいいさ 二人はあいつらを知ってんのかい?」

 

アルティメットアーマー・エックス「知ってるも何も。」

 

ルフィ「”邪魔口”だ 海賊”邪魔口” 邪魔ばっかすんだよ 船食うしな もう許さんねェぞおれは!!!」

 

アルティメットアーマー・エックス「俺「達」な・・・」

 

サンジ「それよりルフィ おめェは寒くねェのか」

 

ルフィ「え?」

 

アルティメットアーマー・エックス「絶対寒いって」

 

サンジ「ホラみろ」

 

ルフィ「”王様”って言わなかったかあいつ!?海賊じゃねェのか」

 

サンジ「そっちかよ!!!」

 

アルティメットアーマー・エックス「気づくの遅・・・」

 

サンジとエックスに突っ込まれたルフィ。

 

クロマーリモ「フン・・・・・・!!バカめ やっとてめェらの無礼に気づいたらしいな そうともこのお方こそこのドラム城の主・・・」

 

ルフィ「おい!!!寒いぞ ここ」

 

サンジ「だから言ってんだろうが!!」

 

チョッパー「マイナス50℃だよ」

 

アルティメットアーマー・エックス「それは寒いどころじゃない 凍ってしまうね・・・マイナス50℃って南極かここは。」

 

チョッパー「ナンキョク?お前 寒くないのか!?」

 

アルティメットアーマー・エックス「いや 全然。」

 

チョッパー「ええ!?」

 

チェス「あいつら おれらを舐めてるぞ!!!」

 

ワポル「ウガーーーーーッ!!!」

 

チェス「ワポル様っ!!!」

 

ワポル「まっはっはっはっ・・・まっはっはっはっ ・・・・・・麦わらァ・・・それに鎧の奴め・・・!!おれ様 もう怒ったぜ・・・!!食い殺してやる・・・」

 

アルティメットアーマー・エックス「ちょっとタイムだな。ルフィ服 取りに行ってるから」

 

ワポル「いねェのかいっ!!!」

 

チョッパー「鎧のお前にも聞くけど・・・!」

 

サンジ「ん?」

 

アルティメットアーマー・エックス「何?」

 

チョッパー「あいつ(・・・)・・・伸びたぞ!?」

 

サンジ「ああ 伸びるな・・・ゴム人間だ」

 

チョッパー「な・・・何だ それ・・・!!!」

 

アルティメットアーマー・エックス「きみと同じだからさ・・・先生からきみの過去の事聞いたからね。」

 

チョッパー「ええ!?」

 

アルティメットアーマー・エックス「悪魔の実の能力者だそうだな・・・ルフィもそうなんだよ。」

 

チョッパー「そうなのか!? お前は一体何なんだよ!?」

 

アルティメットアーマー・エックス「奴らとの戦いが終わったら、話す「かも」しれないよ。」内部の下着ララ(最終的にメンバーになってからたっぷり話すからね、遂にアーマーパーツプログラム開発と共に。)

 

ペケ(チョッパー殿の驚愕顔が目に浮かぶようですな・・・)

 

チョッパー「「かも」かよ!!」

 

ワポル「ドルトンも死に・・・ここには反国ババアと 麦わらの一味がいる まっはっはっ こいつらを全て消せば もうおれ達に歯向かおうって 生意気な輩はいなくなるわけだ・・・」

 

チェス「そうですな・・・晴々としたドラム復活の日になるでしょう お任せをワポル様 すぐに掃除いたしますので」

 

クロマーリモ「どういうつもりか知らねェが!!おれ達の留守中に 城に住み着くとはいい度胸だ Dr.くれは!!!」

 

くれは「ヒーッヒッヒッ あたしゃ別に こんなボロイ城に興味はないさ・・・だがコイツ(・・・)がね・・・」

 

くれは「ここにヒルルクの墓標を立てるんだって聞かなくてね」

 

チョッパーは人型に変形を始める。

 

チェス「ワポル様 あいつは・・・!!!」

 

ワポル「!!!」

 

クロマーリモ「バケモノ・・・!!そうだ あの(・・)時ヒルルクを追って来たバケモノだ!!!」

 

人型チョッパー「ドクターはこの国を救いたかったんだ!!!」

 

人型チョッパー「だから おれは・・・お前達を城へは入れない!!!」

 

人型「あのドクターの”信念”は 絶対下ろさせないぞ!!!」

 

城の屋上にある旗がなびいている。

 

ワポル「まっはっはっ・・・いよいよもって殺してェ奴大集合ってわけだな!!! 容赦するな!!! 一人残さず殺っちまえ!!!」

 

サンジ「何だよ 別におれァ あいつらに興味ねェのにな バァさんも戦うのか?」

 

くれは「バァさん?」

 

くれはは怒ってサンジの頭を一発殴った。

 

くれは「お前らで手に負えなくなったら助けてやるよ」

 

サンジ「そりゃどうも」

 

アルティメットアーマー・エックス「俺はあいつらに用はあるさ。サンジ きみを担いでナミをおぶったルフィと一緒に運ぼうとしてたけど、ドラムロッキーまでの途中まで奴らの攻撃で邪魔されてるからね・・・」

 

サンジ「そうなのか?」

 

クロマーリモ「フン!!神聖な城をカス医者の墓にだと!!? まずお前から死ね Dr.くれは!!!」

 

クロマーリモ「”静電気(エレキ)マーリモ”!!!」

 

クロマーリモはくれはめがけてアフロを投げて来た。

 

人型チョッパー「ドクトリーヌ!!!」

 

サンジは右足でアフロを受け止めた。

 

アルティメットアーマー・エックス「ナイスな受け止めだね・・・」

 

サンジ「ヘイヘイヘイアフロマン!! てめェ レディに向かってアフロ飛ばすとはどんなブラザー(ソウル)だよ」

 

くれは「ヒッヒッヒッヒッヒ・・・ わかってきたじゃないか」

 

人型チョッパーはホッとした。

 

クロマーリモ「かかったな!!!」

 

サンジの右足に命中したアフロが離れないのだ。

 

サンジ「ん!?何だ!!! 取れねェっ!!何だ このアフロは!! ”静電気”か!!」

 

サンジは右足を何度も振るが、やっぱり離れない。

 

クロマーリモ「ムハハハハ この通り」

 

クロマーリモはアフロ頭からむしり取り、巨大化させる。

 

クロマーリモ「まだまだ出るぞ」

 

クロマーリモ「”静電気(エレキ)”・・・」

 

クロマーリモ「”マ~~~~~リモ”!!!」

 

アフロをサンジの防寒具の手足にくっつけた。

 

サンジ「うわっ!!」

 

アルティメットアーマー・エックス「サンジ!?」

 

クロマーリモ「次は鎧の貴様もだ!!」

 

クロマーリモは数個のアフロをエックスにめがけて投げたが、ボディがそれを弾いた。

 

クロマーリモ「何!?」

 

人型チョッパー「ええ!?」

 

サンジ「そうか エックスのボディは素材が鉄に近い。毛であるアフロとは絶縁なんだな!!」

 

くれは「ほお・・・」

 

サンジはアフロを取り外したいが、別個所に互いにくっついてしまう。

 

サンジ「おい トナカイ エックス見てねェで何とかしてくれっ!!」

 

人型チョッパー「よし・・・うん!!」

 

アルティメットアーマー・エックス「じゃあ アーマーチェンジだな。」

 

人型チョッパー「ん? あーまーちぇんじ?」

 

エックス内部の下着ララ(シリーズごとの特殊武器リスト確認では、X7のグライドアーマーにチェンジね。)

 

ララは左腕のデバイス操作し、電磁波球体に包まれ、X7のグライドアーマーにアーマーチェンジした。

 

サンジも若干驚くが、目の前で光の球体に包まれて、鎧が変化した事にチョッパーを始め、くれはやワポル達も当然驚く。

 

人型チョッパー「また変わった!?」

 

くれは「一体何なんだい こいつは!?」

 

クロマーリモ「あいつ 光に包まれたと思ったら鎧が変わりやがった!?」

 

チェス「何だ あいつは!?」

 

ワポル「鎧が変わるとかそんなのありかよ!?」

 

サンジ「じゃなくて トナカイにエックス 取ってくれ!!気持ち悪ィ!!しかも地味だ!!!」

 

人型チョッパー「よし・・・!!!」

 

チョッパーはアフロを取り外しにかかるが、チョッパーにもくっつき、互いにくっつけ合いになる。

 

グライドアーマー・エックス「俺がアフロ燃やすか・・・」

 

くれは「お前ら 何やってんだい・・・!!!」

 

 

ルフィはナミのいるまで部屋まで一度戻り、

 

ルフィ「おーーーーさみーーーーさみーーーー」

 

ルフィ「服 服 服っ」

 

ナミ「どうしたの?外・・・」

 

ルフィ「外 寒いんだ おれの服どこいった?」

 

ナミ「違うっつーの 外で何やってるか聞いたの」

 

ルフィは物色する。

 

ルフィ「ああケンカだよ」

 

ナミ「ふーん・・・平気なんでしょ?ララもいる事だし」

 

ルフィ「ああ寝てろよ っていうかお前 変身中はララって呼ぶのか?」

 

ナミ「変身中だけエックス、ゼロ、アクセルのどれかは分からないから、姿が見えない時だけそう呼ぶの。」

 

ルフィ「じゃあ おれもそうしてみっか・・・今度ララにもそう言ってみようぜ?」

 

ナミ「そうね。私の服使っていいわよ」

 

ルフィ「え~~~っお前のカッコ悪ィじゃんか」

 

ナミ「あんたのよりかっこいいわよ」

 

ルフィ「そうか?」

 

ルフィはナミの防寒具に着替えて再び、部屋を出て行く。

 

ルフィ「まーいいや あったかけりゃ よーし あんにゃろぶっ飛ばしてやる邪魔口め!」

 

ナミはまた寝る。

 

ナミ「なんだ 何事かと思っちゃった」

 

 

サンジと人型チョッパーはアフロくっつけ合いを続けていた。

 

チェスは矢先が燃えるアーチェリーを構える。

 

チェス「フン・・・チームワークってもんがなってねェな 言っておくがその”静電気(エレキ)マーリモ”・・・ 地味な割にはよく燃えるんだぜ」

 

サンジ「やべェ!アフロを燃やす気だ!!!」

 

グライドアーマーはボディを光らせ、チャージを始める。

 

チェス「あの鎧の奴体が光ってやがる!?」

 

グライドアーマー・エックスはチェスにバスター口を向け、

 

グライドアーマー・エックス「チャージショット!!」

 

チェス「何!?」

 

グライドアーマー・エックスは巨大なチャージショットを放つが、

 

チェス「この遠めの距離では避けてくれと言ってるようなもんだぞ!!」

 

人型チョッパー「おとり作戦だっ!!」

 

人型チョッパーはどっか行こうとする。

 

サンジ「「俺らが囮かァ!!」」

 

チェス「チェックメイト!!!」

 

チェスは矢先が燃える矢を放ち、サンジの足に命中しアフロが燃えだす。

 

サンジ「熱ィッ!!!」

 

グライドアーマー・エックス「俺が水の特殊武器で消してやる!!」

 

サンジ「おうエックス!!頼むぜ!!」

 

グライドアーマー・エックスはX7の水の特殊武器・スプラッシュレーザーで、燃える足を鎮火に成功。

 

人型チョッパー「この国から出て行けェ!!!」

 

人型チョッパーはチェスに突っ込んでいく。

 

チェス「何!!!?」

 

ワポルがチェス前に出て大口を開けた。

 

ワポル「どけチェス!!!」

 

人型チョッパー「!!!」

 

チェス「ワポル様」

 

サンジ「しまった!!」

 

グライドアーマー・エックス「きみ!!」

 

くれは「チョッパー!!!」

 

ルフィ「いやーあったけーあったけー」

 

グライドアーマー・エックス「ルフィ!!」

 

サンジ「そっからおれの足つかめるか!!!」

 

ルフィ「足? おう」

 

エックス内部の下着ララ(チャージショットの射程距離はゲームと違って、結構伸びてる・・・。遠目のワポルに届くはず!!)

 

グライドアーマー・エックスはエックスバスターに戻し、チャージを開始。

 

ルフィはサンジの上げた右足に伸ばした両腕で掴み、

 

ルフィ「こうか!!? エックス!!ショットの準備いいのか!?」

 

グライドアーマー・エックス「ああ。」

 

サンジ「よォし この手離すなよっ!!!エックス 撃つタイミングが大事だぜ!!」

 

グライドアーマー・エックス「よし!!」

 

グライドアーマー・エックスはバスター口をワポルに向ける。

 

サンジ「”空軍(アルメ・ド・レール)”!!!」

 

ルフィ「おー? おーーー!!!」

 

チョッパーはワポルに食われそうなる。

 

サンジは右足を思いっきり前に振る。

 

サンジ「”ゴムシュート”!!!」

 

ルフィ「うっっほ~~~~~っ!!!!」

 

ワポル「んぬァあぬいィ!!!」

 

ルフィ「回転も加えてやる!!!」

 

ルフィはワポルの腹に回転体当たりを直撃させ、その衝撃でチョッパーが元の状態で吐き出され、グライドアーマー・エックスの撃ったチャージショットがワポルの顔面に直撃し吹っ飛ばした。

 

ワポルはロブソンに命中し、さらにその衝撃でロブソンは空の彼方へ消えて行った。

 

サンジ「フゥ・・・ まずまず」

 

チェスとクロマーリモ「「・・・・・・・・・・!!」」

 

チョッパー「あ・・・ありあとう すげェんだなお前達・・・」

 

グライドアーマー・エックス「きみの姿が変わったとこも凄いけどね・・・」

 

サンジ「おいルフィ!!てめェ それ ナミさんのジャケットじゃねェのか!!」

 

ルフィ「うん・・・見ろ!!あいつ まだ生きてるぞ・・・・・・!! カバは飛んでったけどなー」

 

サンジ「脱げお前それ!!」

 

ルフィ「エックス ショットの援護良かったぜ!!」

 

グライドアーマー・エックス「どうも。」

 

クロマーリモ「ワポル様 ご無事ですか!!?」

 

チェス「奴ら予想以上にできますぜ!!あなどった!! 特にあの鎧の奴!!油断できません!」

 

ワポル「殺すぞ あいつら」

 

チェス「え」

 

ワポル「見せてやる・・・”バクバクファクトリー”!!!」

 

そしてウソップ達の所にワポル専属の医者たちが。

 

医者「ドルトンは生きている 体が冷凍状態にあるだけだ・・・・・・!!」

 

医者「我々に任せてくれないか・・・!!!」

 

島の民「”イッシー20(トウエンティ)”!!・・・・・・!!!」

 

ゾロ「オイ医者いるじゃねェか」

 

ビビ「・・・・・・!?どうして・・・・・・!?」

 

ウソップ「もしかしてワポルの船に乗ってたんじゃねェか!?・・・・・・じゃ悪医者か!?」

 

島の民「まて 信用ならねェぞ!! ワポルに・・・!!王の権力(・・・・)に屈したお前らにドルトンさんに任せろだと!?」

 

島の民「一体ドルトンさんをどうする気だ・・・」

 

医者「彼を救いたくば言う通りにしろ!!!」

 

島の民「!?」

 

医者「おれ達だって医者なんだ・・・・・・!!! やつらの”強さ”にねじ伏せられようとも 医療の研究は常に この国の患者達のために進めて来た!!」

 

医者「・・・とあるヤブ医者(・・・・)に・・・・・・『諦めるな』と教えられたからだ・・・!!! もう失ってはならないんだ!!そういう・・・”バカな男”を・・・!!!」

 

 

ワポル「見せてやるぞ・・・ バクバクの・・・真の力・・・!!!」

 

サンジ「あれ(・・)とショットをくらって立つかフツー」

 

ルフィ「ジョーブだな~~~~あいつ」

 

グライドアーマー・エックス「ジョーブというか、装備の物が丈夫なんだろ・・・」

 

チェスとクロマーリモ「「ワ・・・ワポル様!!」」

 

ワポル「チェス・・・!!今朝からのおれ様の献立を言ってみろ・・・」

 

チェスはメモ帳を出して、確認し読み上げる。

 

チェス「はっ!!・・・え~~~~~ 船内にて”大砲のバターソテー”1門と”生大砲”1門”砲弾と火薬のサラダ”に 村で”焼きハウス”一軒分となっておりますが」

 

ルフィ「何食ってんだお前」

 

サンジ「雑食この上ねェな」

 

グライドアーマー・エックス「大砲や火薬、家を食べるっていうのも、奴の食った悪魔の実の能力だからこそ可能な事なんだろうな・・・」

 

サンジ「ほう・・・」

 

ルフィ「悪魔の実の能力だから出来る事か・・・」

 

ワポル「見るがいい・・・食後バクバクの真の能力・・・!!」

 

チョッパー「何かする気だ」

 

ワポル「食物はやがて血となり肉となる・・・!!!」

 

ワポル「”バクバク(ショック)”!!!」

 

サンジ「!!」

 

ルフィ「何だありゃ・・・!!!」

 

グライドアーマー・エックス「変形か・・・?」

 

ワポル「『ワポルハウス』!!!」

 

サンジ「家!!?」

 

ルフィ「スゲーーーーっ!!!」

 

ワポル「驚くのはまだ早い・・・・・・!!!」

 

サンジ「!」

 

ルフィ「!!?」

 

グライドアーマー・エックス「!?」

 

ワポル「これが王技!!”バクバク工場(ファクトリー)”!!!」

 

チェスとクロマーリモ「「い!!!」

 

ワポルはなんとチェスとクロマーリモを同時に噛みつく。

 

ルフィとサンジとエックス「「「は《何》!!?」」」

 

これにはチョッパーも共に驚愕であった。

 

サンジ「仲間を食ってんぞ!!!」

 

ルフィ「共食いだァー!!!」

 

グライドアーマー・エックス「小さい子にこんなのは見せられないぞ!!」

 

ワポルは二人を体内に取り込んだ。

 

ワポル「さァ見るがいい”奇跡の合体”!! いでよ!!!」

 

ルフィ「?」

 

サンジ「何・・・!? まさか二人の人間が・・・ 合体!?」

 

グライドアーマー・エックス「フュージョンだと!?」

 

ワポルの腹の扉が開き、

 

???「我こそは・・・ ドラム王国最強の戦士・・・」

 

チェスマーリモ「チェスマーリモ!!」

 

サンジ「いや 肩車しただけじゃねーのかよ」

 

ルフィ「すっっっっげーーーーー!!!」

 

サンジ「すごくねェだろ!!!」

 

グライドアーマー・エックス「なら 俺のアーマーチェンジはどうなんだ?」

 

ルフィ「それもすっげーーーーぜ!!!」

 

サンジ「それは正直すげェと思うぜ。」

 

くれは「油断しないこったね・・・」

 

サンジ「あ!?」

 

くれは「あいつらが もし本当に弱かったら・・・”医者の追放”なんてバカなマネ・・・国民全員で止めてたはずさ・・・」

 

ワポル「ドラム王国憲法第一条『王様の思い通りにならん奴は死ね』!! なぜならこの国はおれの国で・・・この城はおれの城だからだ・・・!!」

 

ワポル「よりによって あんなヘボ医者の旗なんぞかかげるんじゃねェよ!!! 城が腐っちまうぜ!!!」

 

ワポルの撃った砲弾が旗に直撃した。

 

チョッパー「え!?」

 

 

ビビ「山を登りましょうウソップさん!!Mr.ブシドー!!!じっとなんかしてられないわ!!さっきの雪崩のことだってあるし・・・」

 

ウソップ「・・・」

 

ビビ「ワポルが後を追ったことも・・・Dr.くれはが城へ戻ったかどうかもわからない・・・!!!なによりナミさんはすごい高熱が・・・」

 

ウソップ「その上ドルトンも心配でアラバスタも心配か・・・・・・?」

 

ビビ「!」

 

ウソップ「ビビ 落ち着けよ お前は何もかも背負いすぎだ!!!」

 

ビビ「!」

 

ウソップ「ナミにはルフィとサンジとララがついてる!! 何とかやってるさ!! あいつらなら大丈夫!! おれはあいつらを信じてる!!」

 

ビビ「・・・・・・」

 

ビビ(そうか・・・ ・・・・・・!!そうよね・・・信じる事も大切・・・)「・・・ありがとう ウソップさん・・・」

 

ビビ「私・・・」

 

ゾロはウソップを額を突きながら、

 

ゾロ「おめェは山登るのが恐ェだけだろ」

 

ウソップは両足が震えてる。

 

ウソップ「だ・・・だってな おめェ雪男だの熊うさぎだのいるらしいぜ!!? 大丈夫!!!あいつらなら何とかするさ!! 恐ェモンは恐ェんだ 文句あんのかっ!!」

 

ゾロ「初めからそう言えよ」

 

その時、ドルトンが起き上がった。

 

島の民「ドルトンさん!!無茶だ!!!」

 

ドルトン「・・・そこをどけ!! 今戦わずにいつ戦う!!!」

 

ビビ「ドルトンさんっ!!」

 

ウソップ「おっさん!!」

 

ゾロ「だから誰なんだありゃ一体・・・」

 

ドルトン「国の崩壊という悲劇の中にやっと得た好機じゃないか・・・!!! 今這い上がらなければ 永遠にこの国は腐ってしまうぞ!!!」

 

島の民「・・・だがあんたもそんな状態だし」

 

島の民「おれ達にゃどうすることも・・・・・・!!」

 

ドルトン「私が決着(ケリ)をつけてみせる!! 刺し違えようとも・・・どんな卑劣な手をつかおうとも・・・!!!」

 

ウソップ「・・・」

 

島の民「・・・・・・・・・!!」

 

ウソップがドルトンの前で座り込み、おぶっていこうとした。

 

ウソップ「乗れ!! 俺が連れて行ってやる!! 城へ!!!」

 

ビビ「ウソップさん・・・」

 

 

ワポル「まっはっはっはっはっ」

 

砲弾が旗に括りつけられたポールに命中。

 

ルフィ「・・・・・・ 海賊旗・・・」

 

グライドアーマー・エックス「・・・・・・」

 

ルフィ「おいトナカイ あの旗・・・」

 

ルフィ「?」

 

サンジ「・・・・・・」

 

グライドアーマー・エックス「トナカイくん・・・」

 

チョッパー「何してんだ お前・・・ドクターのドクロマークに!!!」

 

ワポル「・・・ケッ くだらん殺っちまえ・・・・・・!!」

 

チェスマーリモ「ハッ」

 

チョッパーは突撃し、途中で人型に変形するとワポルの体に飛び掛かる。

 

人型チョッパー「ドクターは!! お前だって救おうとしたんだぞ!!!」

 

ワポル「!!?」

 

ヒルルク《恨むなよ人間を・・・この国は今病気なんだ》

 

人型チョッパー(何で!? ドクター こんな奴・・・!!救う価値ないじゃないか!!!)

 

ワポル「・・・・・・!?」

 

人型チョッパー「おれは・・・お前を殴らないから この国から出て行けよ!!!」

 

ワポル「・・・・・・あ?」

 

くれは「何言いだすんだいチョッパー!! そいつが説得に通じる奴だとでも思ってんのかい!!?」

 

人型チョッパー「・・・・・・だって・・・やっぱり・・・・・・」

 

ワポル「フン・・・」

 

ワポルは砲撃を行い、チョッパーをぶっ飛ばした。

 

くれは「チョッパー!!!」

 

ルフィは城の頂上へ登り、旗が括りつけられたポールをロープで結ぶ。

 

グライドアーマー・エックス「ルフィ・・・」

 

サンジ「何やってんだあいつ」

 

ルフィ「おい邪魔口!!」

 

チェスマーリモ「ワポル様あれを・・・!!!」

 

ワポル「ん!?」

 

ワポル「麦わら!!」

 

ルフィはポールを掴みながら頂上に立つ。

 

ルフィ「ウソッパチで(・・・・・・) 命も賭けずに海賊やってたお前らは!!!・・・ この海賊旗(はた)の意味を知らねェんだ!!!」

 

ワポル「・・・何をォ!!?」

 

人型チョッパー「あいつ・・・・・・」



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第110話「動物(ゾオン)系悪魔の実! チョッパー七段変形」

ウソップ「待ってろよ・・・!!! 今 城へ・・・連れて行く・・・!!!」

 

ゾロ「・・・・・・」

 

ビビ「ウソップさん・・・・・・!!」

 

島の民達「「「・・・・・・!!」」」

 

ウソップはドルトンを担いで行こうとするが、引きずる。

 

ドルトン「おい・・・ウソップ君やはり無理が・・・」

 

ウソップ「無理じゃねェっ!!! 連れて行く!!!」

 

ウソップ「国のために戦うんだろ!!あんたのケジメつけるんだろ!!?」

 

ウソップ「安心しろよ・・・・・・!! その決意は無駄にさせねェ!!!」

 

しかしちゃんと運べず、ズルズル状態だった。

 

ゾロ「・・・・・・ったく バカ野郎が・・・」

 

ゾロが筋力トレーニングの成果か、軽々とドルトンを担ぐ。

 

ゾロ「・・・・・・山登りゃいいんだな?」

 

ドルトン「!」

 

ウソップ「・・・・・・!! ・・・・・・! ゾロ・・・」

 

ウソップはゾロを蹴る。

 

ウソップ「くぬヤローがくぬヤローが」

 

ゾロ「痛ェ痛ェ何すんだてめェは!!!」

 

ウソップ「おれは これから本気パワーを出すとこだったんだからな!!!」

 

ウソップは怒って先に行ってしまう。

 

ゾロ「・・・・・・ああ 分かってるよ・・・・・・」

 

ビビ(・・・・・・)

 

島の民「待ってくれ!!! そうまでして行くというのなら・・・」

 

ゾロ達「「「!」」」

 

島の民「30分!!時間をくれれば城へのロープウェイを一本修理できる そいつに乗って行った方が断然 早い!!」

 

島の民「ばかな・・・城へのロープはもう・・・一本もはられていないハズでは・・・!?」

 

島の民「あるんだ一本 誰かが白い(・・)ロープをはり直してる ギャスタのはずれの大木から城へ・・・!!」

 

ウソップ「ギャスタ!?」

 

ビビ「Dr.くれはが最後に向かった町の名だわ!」

 

 

ドラム城

 

ルフィ「・・・・・・」

 

ワポル「その旗の意味だと!?麦わらァ! まっはっはっは!!そんな海賊どものアホな飾りに意味なんぞあるか!!」

 

ルフィ「だからお前はヘナチョコなんだ!!」

 

ワポル「何ィ!!?」

 

ルフィ「これは!! お前なんかが冗談で振りかざしていい旗じゃないんだ!!」

 

ワポル「カバめっ!! 冗談でなきゃ王様のこのおれが海賊旗などかかげるか!!! その目障りな旗をいちいち立て直すんじゃねェよ!!!」

 

人型チョッパー「・・・・・・」

 

ワポル「ここは おれ様の国だと言ったはずだァ!!! 何度でも折ってやるぞ そんなカバ旗など!!!」

 

ワポルは砲弾を一発撃った。

 

グライドアーマー・エックス「っく・・・奴め!!!」

 

サンジ「また・・・!!!」

 

人型チョッパー「よけろ危ない!!!」

 

ルフィ「お前なんかに折れるもんか ドクロのマークは・・・」

 

ルフィ「”信念”の 象徴なんだぞォ!!!」と同時に砲弾が直撃し爆発。

 

人型チョッパー「!!!」

 

グライドアーマー・エックス「ルフィ!!」

 

サンジ「ルフィ!!」

 

くれは「直撃したよ」

 

ワポル「吹き飛べカバめ!!!」

 

煙が晴れていき、ルフィは若干爆発の影響で血が出ていたが、ポールをしっかり掴んでいた。

 

人型チョッパー「・・・・・・・・・!!」

 

ルフィ「ほらな 折れねェ」

 

ワポル「!!!?」

 

チェスマーリモ「な・・・・・・!!! バカな!!!イカレてやがる!!!」

 

ルフィ「これが一体どこの誰の海賊旗かは知らねェけどな・・・」

 

人型チョッパー「・・・・・・・・・」

 

ルフィ「これは命を誓う(・・・・)旗だから 冗談で立ってるんじゃねェんだぞ!!!」

 

ワポル「・・・・・・!!」

 

ルフィ「お前なんかが へらへら笑ってへし折っていい旗じゃないんだぞ!!!」

 

ワポルとチェスマーリモはルフィの今の圧力に押されていた。

 

エックス内部の下着ララ(ワポル達のあのビリビリした感じ・・・覇王色の覇気が無意識に発動してるわね。)

 

ペケ(覇王色の覇気・・・確かに威圧するかのような叫びに見えましたね・・・)

 

人型チョッパー(これが海賊・・・!!)

 

チョッパー《海賊って・・・!》

 

ヒルルク《海にはそういう奴らがごまんといるお前はいつか海へ出ろよ!!》

 

人型チョッパー(すげェ・・・!!)

 

ワポル「ウヌ・・・!」

 

ルフィ「おいトナカイ!!」

 

人型チョッパー「!」

 

ルフィ「おれとエックスは今からこいつらぶっ飛ばすけど お前は(・・・)どうする?」

 

人型チョッパー「おれは(・・・)・・・? ・・・・・・?」

 

ワポル「このカバ野郎めが!!!そんなに旗を守りたきゃ ずっと そこで守ってろ!!!」

 

グライドアーマー・エックス「また旗をやられる・・・!!」

 

サンジ「!!!・・・・・・やめとけよその辺で!!!」

 

サンジは走り出すが、突然ピキッと来て。

 

サンジ「アウ!!?」

 

ワポル「!!」

 

グライドアーマー・エックス「サンジ!!」

 

くれは「イッたか背骨・・・当然だ・・・・・・暴れすぎだよ」

 

くれははサンジの背にキックを決める。

 

くれは「ドクターストップ!!!」

 

サンジ「!!!?」

 

サンジは前にズザーーーとこけた。

 

ワポル「まっはっはっはっは 何をしてるんだおめェらカバ共が!!見物していろ 奴を塵に変えてやる!!」

 

エックス内部の下着ララ(アクセルに交代しようかな・・・。)

 

デバイス操作で、電磁波球体に包まれ、エックスからアクセルにチェンジする。

 

グライドアーマー・エックス「アクセル 頼む!」

 

エックスは一旦光となって消えて、アクセルが光から現れる。

 

アクセル「僕の出番だね!!」

 

人型チョッパー「ええ!? また違う奴に!?」

 

くれは「今度は違う奴だと!?」

 

ワポル「なんだ 今度は違う奴かよ!?」

 

チェスマーリモ「ワポル様に同じ!!」

 

アクセル「僕はアクセル エックスと同じイレギュラーハンターだけど、新世代レプリロイドのプロトタイプさ! これでもS級ハンターだよ よろしくね!!」

 

アクセルは新生バレットを両手に構える。

 

人型チョッパー「あ、あくせる?」

 

くれは「あくせる・・・。声も話し方も変わったと思ったら、言動というか話し方がガキだね・・・」

 

チェスマーリモ「ワポル様 危ない・・・!!」

 

ワポル「ん?」

 

チョッパーが左パンチをワポルに食らわそうとしたが、チェスマーリモに止められる。

 

ルフィ「そ~~~~~さっ!!! やっちまえトナカイ!!!」

 

ルフィはポールを塔のてっぺんに突き刺した。

 

くれは「ひっひっひ」

 

くれは「ハナッたれがいっちょ前に 根性みせやがって」

 

チェスマーリモ「ムハハハハ残念だったな ワポル様にはこのおれが 指一本触れさせんっ!!」

 

人型チョッパーは基本姿に戻る。

 

チョッパー「・・・・・・」

 

チェスマーリモ「しかしおかしな生物がいたもんだ 一時期国民が雪男だと騒いでいた元凶はお前だな」

 

チェスマーリモ「どうせ誰からも好かれねェ人生を送って来たんだろう 哀れな怪物よ」

 

チョッパー「・・・・・・」

 

アクセル内部の下着ララ(チョッパーを怪物呼ばわりするのはやめてくれる?)

 

ペケ(ですよね。チョッパー殿も苦労した筈です・・・)

 

チェスマーリモ「独りぼっちのお前が何のために この国を救おうってんだ!!! 笑わせるな!!!」

 

チョッパー「うるせェ!!!仲間なんていなくたっておれは戦えるんだ!!! ドクターの旗がある限りおれは・・・!!!」

 

ルフィはポールを掴んだまま後ろへ伸び、

 

ルフィ「仲間なら いるさ!!!」

 

ルフィ「おれ達が仲間だ!!」

 

ワポル「うおお!!!!」

 

ルフィはゴムゴムの”ロケット”でワポルまで飛んできた。

 

アクセル「わおっ!!!ルフィ さすがだね。」

 

ルフィ「にっしっしっし」

 

チョッパー「お前 大丈夫なのか!?」

 

アクセル「さっき言ったじゃんか。ルフィも能力者なんだよ ゴムの力を持ったね。」

 

チョッパー「ゴム!?」

 

アkセル「ゴムは打撃やああいう衝撃とかには強い方さ。」

 

ルフィ「おいトナカイ お前あいつを仕留められるか?」

 

チョッパー「なんて事ねェ!!!あんな奴」

 

ルフィ「じゃあ決まりだな」

 

ルフィ「アクセル やるぞ 相手は邪魔口だ!!」

 

アクセル「うん いっくよ!!」

 

ルフィは構えて、アクセルは新生バレットを構える。

 

ワポル「おのれ麦わら ビュンビュンと飛び回りやがって・・・!!! それにアクセルか・・・さっきから姿変えやがって。」

 

チョッパー「・・・もう迷わないぞ・・・!!!」

 

チェスマーリモ「お前が俺を倒せるって!!?えェ!!?化け物!!!」

 

サンジ「おのれ・・・!!ババア・・・おれも戦・・・!!!」

 

くれは「黙って見てな これ以上動くと二度と自由に歩けない体になるよ!!」

 

くれははサンジを足で踏みつけ抑える。

 

くれは「大丈夫・・・・・・やるときゃやるんだよ ウチのトナカイは」

 

チョッパー「おれの名前は『トニー・トニー・チョッパー』!!! 世界で一番偉大な医者がくれた名前だ!!!」

 

チョッパー「いくらドクターがお前らを許しても!!!ドクターの生き方を笑った お前らを おれが許さない!!!」

 

チェスマーリモ「許さねえのはこっちさ 化け物!!!踏み潰してくれるわ!!!」

 

チョッパーは左手である丸い物を取り出す。

 

チョッパー「”ランブルボール”」

 

チョッパー「ランブルボールの効力は3分!!! 3分でお前を倒す!!!」

 

チェスマーリモ「3分!?ムハハハハ!!3分どころか貴様ごときがおれに勝てるか!!」

 

ルフィとアクセルとワポル「「「!」」」

 

アクセル「へェ・・・3分。」

 

ルフィ「3分!?すげェな!!!」

 

ワポル「3分!?すげェな!!!」

 

チョッパーはボールを上に投げ、

 

くれは「ヒッヒッヒ・・・面白いモンが見れるよ」

 

サンジ「畜生 おれにも戦わせろ!!!」

 

チョッパー「『ランブル』!!!」

 

チョッパーはボールを噛み砕く。

 

チェスマーリモは両手に矢先が燃えたアーチェリーを構える。

 

チェスマーリモ「お前に何が できるんだって!?」

 

チョッパー「!」

 

チェスマーリモ「”雪解けの矢マーリモ”!!!」

 

チェスマーリモは先が燃える矢を放つ。

 

チョッパー「”脚力強化(ウォークポイント)”」

 

チョッパーは変形を始め、獣形態で突進する。

 

チェスマーリモ「ハッ!!何をするかと思えば変形か!! つまり てめェは悪魔の実の能力者だな ドルトンと同じ動物(ゾオン)系!!トナカイ人間か!!」

 

チョッパー「”重量強化(ヘビーポイント)”」

 

チョッパーは人型に変形し、突進する。

 

人型チョッパー「違う!!”人間トナカイ”だ!!!」

 

チェスマーリモ「同じだ!! 貴様ら動物(ゾオン)系の『三段変形』ならおれは知り尽くしている!!!」

 

チェスマーリモは4本腕で4本の木製ハンマーを持ち出す。

 

チェスマーリモ「”ドビックリマーリモ” 『4本大槌(クワトハンマー)』!!!」

 

チェスマーリモ「貴様の形態はもう全て見せてもらった・・・・・・ドルトンと同じ パワーファイターの様だな!!」

 

人型チョッパー「『飛力強化(ジャンピングポイント)』」

 

チョッパーは足を細くしつつ、跳ぶ力を強くした。

 

チェスマーリモ「パワーでおれに勝てるものか!!」

 

チェスマーリモはハンマーで叩くが、チョッパーは高く跳びあがった。

 

サンジ「ジャンプ・・・!!? 何てジャンプ力!!!」

 

チェスマーリモ「アにィ!!?」

 

チェスマーリモ「何だ あの形態はっ!!!」

 

チェスマーリモ「『人獣型』はさっきのチビトナカイじゃねェのか!!? コザかしい!!!」

 

チョッパー「『毛皮強化(ガードポイント)

 

チョッパーの体が膨れ上がると、チェスマーリモはハンマーで叩く。

 

チョッパーは弾かれた。

 

チェスマーリモ「またか!?」

 

毛皮チョッパーは体勢を立て直した。

 

チェスマーリモ「バカな・・・・・・!!!」

 

毛皮チョッパー「効かねェ」

 

チェスマーリモ「動物(ゾオン)系の変形は三段階が限界のハズ!!! てめェ一体・・・!!!」

 

毛皮チョッパー「”ランブルボール”は悪魔の実の変形の波長を狂わせる薬さ!! 5年間の研究で おれはさらに4つの変形点を見つけんたんだ!!!」

 

チェスマーリモ「”七段変形”だと!!?」

 

ルフィ「・・・・・・」

 

チェスマーリモ「うぬ・・・・・・・・・!!変形の数がどうした!!!」

 

アクセルはニヤッと笑う。

 

アクセル「へへ。七段・・・変形・・・」内部の下着ララ(でもそれがいいんだよね!!)

 

ルフィ「七段変形面白トナカイ!!!」

 

ルフィも目を光らせる。

 

くれは「どうしちまったんだい あいつは アクセルもかい!?」

 

サンジ「七段変形と聞いて嬉しさの限界を超えちまった様だ アクセルもルフィと同類みたいだ。」

 

ワポル「てめェら おれとの勝負はどうしたァ!!!」

 

チェスマーリモ「そんなみせかけにまどわされはしねェぞ!!!」

 

チョッパーは毛皮から戻り、今度は両腕の筋肉を太らせ強くする。

 

筋力チョッパー「みせかけじゃないさ ”腕力強化(アームポイント)”」

 

筋力チョッパーは右腕でハンマーを一つ砕いた。

 

筋力チョッパー「言っとくけど おれの”鉄の蹄”は 岩だって砕けるんだ!!」

 

チェスマーリモ「生意気だぞキサマ」

 

チェスマーリモ「思い知れ!!!”ドビックリマーリモ” ”四本戦斧(クワトロアックス)”!!!」

 

チェスマーリモは今度は斧を持ち出し、振りかぶる。

 

チェスマーリモ「”雪割り草”!!!」

 

斧を振ると、衝撃波が走る。

 

筋力チョッパー「う!!!」

 

その衝撃波は城の壁をえぐるように破壊した。

 

サンジ「オイオイ 城壁がえぐれたぞ・・・・・・・!!」

 

チェスマーリモ「キザんでやる」

 

チェスマーリモ「”八方雪倒れ”!!!」

 

チェスマーリモは斧を振りまくり、チョッパーは変形しつつ避ける。

 

ルフィ「・・・・・・」

 

アクセル「トナカイくん・・・」

 

チェスマーリモ「どうした さっきの元気は!! 逃げてばかりじゃ 言っとくが勝てねェんだぜ!!?」

 

チョッパー「・・・・・・・・・」

 

チェスマーリモ「ハハハハハ 死ね死ねェ!!!」

 

チョッパー「”頭脳強化(ブレーンポイント)”」

 

チョッパーは奴から距離を取った。

 

チョッパー「別に 逃げてた訳じゃないさ・・・」

 

チョッパー「お前の弱点を診てたんだ」

 

チェスマーリモ「何!?」

 

チョッパー「これで終わりさ!!」

 

チョッパーは両手を前に突き出し、チェスマーリモに構えた。

 

チョッパー「『診断(スコープ)

 

アクセル「トナカイくん そろそろ決着つけようとしてるね。」

 

ルフィ「ビ・・・・・・!!!光線(ビーム)だ・・・絶対光線(ビーム)だ!!! エックスやアクセルと同じ 絶対光線(ビーム)だ!!」

 

サンジ「でるかアホ」

 

ルフィ「うっさいなお前っ!!」

 

アクセル「でもトナカイくんのあの構えから光線(ビーム)かは分からないけど、必殺技である事は確かだね。」

 

ワポル(今のウチに・・・・・・・・・!!)

 

ワポルはそそくさとその場を離れた。

 

チェスマーリモ「おれを見てただァ!!?それがどうした!!!」

 

チェスマーリモはチョッパーに向かって突進してきた。

 

チェスマーリモ「このおれに死角などないぞ!! 攻撃もできねェ変形バカが 終わるのはてめェの方さ!!」

 

チョッパー「見えた!!! アゴっ」

 

チョッパーは跳びあがり、

 

チェスマーリモ「くっ」

 

チョッパーを見失うチェスマーリモ。

 

チェスマーリモ「ど・・・・・・どこへ・・・・・・!!?」

 

チョッパーはチェスマーリモの足元にいた。

 

腕力チョッパー「”刻蹄”・・・・・・!!」

 

チェスマーリモ「は!!?」

 

腕力チョッパーは右手を構え、

 

チェスマーリモ「な!!!」

 

腕力チョッパー「『(ロゼオ)!!!!』

 

チェスマーリモのアゴを見事に直撃した。

 

チェスマーリモ「クガゴ!!?」

 

チェスマーリモは吹っ飛んだ。

 

そしてチョッパーは基本に戻った。

 

チョッパー「3分」

 

ルフィ「やったーーーーーーーー!!!トナカイーーー!!!」

 

アクセル「トナカイくん やるじゃん!!」

 

サンジ「おいルフィ アクセル!!!」

 

ルフィ「ん!!?」

 

アクセル「どうしたの!?」

 

サンジ「あいつ(・・・)は・・・・・・!?」

 

ルフィ「・・・・・・え?」

 

アクセル「あ・・・・」



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第111話「イレギュラーハンター&ルフィVSワポル」

アクセル「あいつ 消えたっ!!!」

 

チョッパー「・・・・・・・・・」

 

くれは「毛カバで登ってきたんだ ここ(・・)下りたって事はあるまい」

 

アクセル「あいつっ・・・!!」

 

ルフィ「一体・・・・・・いつの間に・・・」

 

サンジ「てめェらが”変形”に見とれてる間にだろ!!」

 

ルフィ「・・・にゃろうめ!! すぐに探し出してカタつけてやるっ!!! 行くぞアクセル!!」

 

アクセル「うん 行こう!!」

 

サンジ「・・・まさかどっかから城の中へ・・・!?だとしたらナミさんが!!!」

 

サンジ「あのカバ!!ナミさんに手ェ出したら100回オロすぞ!!!」

 

サンジは自衛隊のほふく前進のように勢いよく進む。

 

ルフィとアクセルも城の中へ走る。

 

くれは「コラ!?待ちなっ!!」

 

くれは「まったく死にたいのかね あいつは・・・」

 

チョッパー(・・・・・・・・)

 

ワポルは城の中で、唖然としていた。

 

ワポル「どういうことだ こいつは一体・・・!!!  これが我がドラム城なのか・・・・・・!?」

 

ワポル「おれ様の城に 何てことをしやがったァ!!!」

 

ワポル「許さんぞ奴らめ・・・一人残らずブチ殺してくれる・・・!!!」

 

一つのドアが開く。

 

ワポル「ん?」

 

ナミ(私ったら寝てる場合じゃなかったわ ”ドクトリーヌ”がいない内に逃げなきゃ 3日も拘束されちゃたまんないもんね!)

 

ワポル「まっはっは」

 

ナミ「え?  な・・・・・・なに?あいつ」

 

ワポル「さては麦わらの仲間だなァ・・・!!?」

 

ナミ(あれは敵顔・・・!!)「ううん全っっ然違うわよっ!!? 何のことだか 私さっぱりわかんない!!!」

 

ナミは手を振りながら否定し始めた。

 

ワポル「え? そうなのか?」

 

ナミ「そうなの 私はただの通りすがりの航海士 じゃ!!」

 

ワポル「・・・ああ」

 

しかしワポルは柱をよじ登り、

 

ナミ「え」

 

ワポルは上の階まで辿り着き、追って来た。

 

ワポル「ウソつけェェ!!!」

 

ナミ「きゃああああ!!!」

 

ナミは逃げた。

 

しかし途中で下への階段の場所でワポルは体がつっかえた。

 

ナミ「!」

 

ワポル「ウヌヌ!!最近ちょっぴり太ったか!!!」

 

ワポル「ならばこうだ!!! ”バクバク工場(ファクトリー)”~~~~~~っ!!!」

 

ワポル「おれを食うっ!!」

 

ワポルは口を大きく開け、自分を食べ始めた。

 

ナミ「なにあれっ」

 

そして階段を下りていくと、バケツ状態で自分を食べているような音を出し、

 

ナミ「・・・・・・バ・・・バケツになっちゃった・・・・・・!!」

 

ワポル「完了・・・・・・ 奇跡の骨格整形術!!」

 

ナミ「!?」

 

ワポルは体を出し、スリムになっていた。

 

ワポル「”スリムアップワポーーール”!!!」

 

ワポルは目をキラーーンとし、ナミに向かって飛び掛かる。

 

ワポル「逃がさんぞォ!!!」

 

ナミ「うそォっ!!」

 

アクセルは両手の新生バレットの切り替えレバーをレーザーにし、トリガーを押しながら銃口を光らせチャージ開始。ワポルに向ける。

 

ルフィも右足を後ろに一度振りあげ、

 

ワポルはナミを押さえつける。

 

ナミ「あっ!!!」

 

ワポル「まっはっはっはっはァ!!!まず お前から死ね!!」

 

ルフィ「見っけ」

 

アクセル「食らいなよ!!」

 

アクセルのバレットによるレーザー型チャージショットとルフィの右足がワポルに炸裂し、吹っ飛ばした。

 

ナミ「・・・・・・」

 

ルフィ「あり?あいつ あんなに細かったかな・・・」

 

アクセル「また 能力を使ったんだよ・・・」

 

ナミ「・・・あ!!」

 

ナミはルフィの頭を一発殴る。

 

ルフィ「!?」

 

アクセル「ナミ!」

 

ナミ「ルフィ? どうして私のジャケット こんなにボロボロなのかしら?」

 

ナミはジャケットをぱんぱん叩く。

 

ルフィ「!!」

 

ナミ「あんた その服いくらしたと思ってんの!!? 2万8千8百ベリーよ!!これでも値切ったの!!」

 

アクセル「しょうがないじゃん! あいつが撃った砲弾命中による爆発のせいなんだから・・・」

 

ナミ「アクセル あなたもいて何やってんの・・・。でもいいわ・・・許してあげる・・・あんたに服を貸して帰って来るとは 思っていなかったから(・・・・・・・・・・)・・・!!」

 

ナミ「弁償は”3倍返し”にちょっと色をつけて 『10万ベリー』あんたに貸し(・・)よ」

 

ルフィ「はっ!! お前まさかこうなると計算済みか!!?」

 

アクセル「ナミ きみのお金好きにはドン引きだよ・・・。」

 

ワポル「まっはっはっはっはっは!!そこまでだ貴様ら!!!」

 

アクセル「ワポル!!」

 

ルフィ「本当ジョーブだな あいつ・・・」

 

ワポル「なんと ここは『武器庫』だ!!!鍵は おれのみ(・・・・)が持っている!!! この中には当然ありとあらゆる武器が揃えてあるわけだ!!!」

 

ワポル「それらをこのおれが全て食い尽くし!! ”バクバク(ショック)”で体の一部にした時!!」

 

ルフィとアクセル「「・・・・・・」」

 

ワポル「貴様らは世にも恐ろしい”人間兵器”を目の当たりにすることとなるのだ!!!」

 

ワポル「さァ開くぞ!!」

 

しかし、

 

ワポル「なぬっ!!! ”恐怖の扉”の!!鍵がないっ!!」

 

ルフィとアクセル「「・・・・・・」」

 

ワポル「いや まだだ!!!奥の手はもう一つあるぞっ!!」

 

ワポルは走って逃げる。

 

ルフィ「あ!逃げた!!アクセル追うぞ!!」

 

アクセル「よし!!」

 

2人はワポルを追い、サンジがほふく前進でナミの所へ。

 

サンジ「ナミさん平気か!?」

 

ナミはワポルから鍵をスッた。

 

ナミ「・・・・・・なんだ・・・『武器庫』の鍵か・・・『宝物庫』だったらよかったのに・・・つまんない」

 

ワポルは階段を駆け上がり、ルフィは駆け上がり、アクセルはダッシュを使いつつジャンプ。

 

ルフィ「待てーっ!」

 

アクセル「待てって言ってるだろ!イレギュラーめ!」

 

ワポル「あいつの言うイレギュラーって一体何だ!?」

 

ワポルは上層に出た。

 

ワポル「くそっ!!上層も雪だらけか!!」

 

ワポルは各ドアを開き、

 

ワポル「許さん・・・!!許さんぞ どいつもこいつも!!! 王様が どれ程偉いのか・・・!!!味あわせてやるぞ・・・!!!ドラムの力がおれの力!!!」

 

ある物がある部屋へ。

 

ワポル「ドラム王国最終兵器・・・ この・・・」

 

ワポルは大型布をはがし、

 

ワポル「”ロイヤルドラムクラウン7連散弾(ショット)ブリキング大砲(キャノン)”でな!!!」

 

ルフィとアクセルがやって来た。

 

ルフィ「追い詰めたぞ!!!」

 

アクセル「いい加減に覚悟しなよ イレギュラー!!」

 

ワポル「そりゃてめェらだ 麦わらにアクセルゥ!!! 消し飛べ!!!!」

 

ワポルは兵器のレバーを倒す。

 

ルフィ「!!?」

 

アクセル「兵器!?」

 

しかし、兵器は発動しなかった。

 

ルフィ「ん?」

 

アクセル「何も起きない・・・」

 

兵器の銃口から雪鳥(スノウバード)が出て来た。

 

ワポル「巣・・・・・・!?」

 

雪鳥(スノウバード)「クルルル! クルルル!」

 

ルフィ「雪鳥(スノウバード)っ!」

 

アクセル「真っ白な鳥だねェ・・・」

 

ワポル「ゥをのれェ!!!カバにしやがってェェエ!!おれはドラム王国国王だぞ 王様なんだぞォ!!」

 

ルフィがワポルの顔を掴む。

 

ルフィ「もう終わりだ!!!」

 

アクセル「ルフィ そのまま抑えててね。一発顔面にかますよ」

 

アクセルはチャージショット切換レバーを操作、横三方向型にし、バレットの銃口をワポルの顔面に向けた。

 

ルフィ「関係ねェんだぞ・・・・・・!王様だろうと神様だろうと」

 

ワポル「・・・・・・!!」

 

ルフィ「誰が偉くたって偉くなくたって関係ねェんだ!!!」

 

 

チョッパー「ドクトリーヌ・・・・・・・・・」

 

くれは「ん?」

 

チョッパー「あいつ・・・」

 

チョッパー「おれのこと 仲間だって・・・」

 

ルフィ「おれは 海賊だからな!!!」

 

アクセルは銃口を光らせチャージ開始。

 

アクセル「僕もだよ!! 一発食らいなよ ルフィ 頭下げた方がいいよ 帽子に当たってしまう。」

 

ルフィ「おう。」

 

ルフィは頭を下げ、アクセルはチャージショットを放ちワポルの顔面に命中。

 

ワポル「ぐはっ・・・!?」

 

 

島の民「町の青年が偶然見つけたんだ」

 

島の民「・・・こんな所からロープがはられていたとは・・・驚いた ・・・ここは旧Dr.くれはの家じゃないか」

 

ウソップ達はロープウェイに乗る。

 

島の民「おい ちょっと乗りすぎじゃねェのか!?」

 

島の民「傷を負ったドルトンさんを放っておけるか!!」

 

島の民「おれ達だって戦うさ!!」

 

島の民「わかったけど進まねェぞ これじゃあ!!」

 

ビビ「ドルトンさん 無理しないで」

 

ウソップ「こげ!!もっとパワフルにだ!!!」

 

ゾロ「あー こりゃいい眺めだな」

 

ドルトンは息が荒かった。

 

ワポル《何様のつもりだドルトン》

 

ワポル《バカにつける薬がない・・・!? この おれに・・・バカだと!?》

 

ワポルはドルトンの首を掴む。

 

ワポル《民を救う正義の使者にでもなったつもりか!! つけ上がるな一家来が!!!》

 

ドルトン《・・・・・・・・!!!》

 

ワポル《この独房で一週間も過ごせば己の過ちに気づくだろう 出来心の反乱などそう続くもんでもあるマイ!!》

 

クロマーリモ《国民の信頼もあるお前は優秀な守備兵だ 考え直せよドルトン》

 

ドルトン《ぐァ・・・!!!》

 

チェスはドルトンを足蹴にした。

 

チェス《あのイカレ医者にそそのかされ少し夢を見ただけだ!! 地位を捨て 国を滅ぼしてめェに何のメリットがある!!》

 

ワポル《ごめんなさいと一言 言えたら許してやるぞドルトン君 まっはっはっはっはっは》

 

ドルトン「何が地位だ・・・・・・!!!」

 

ドルトン「何が王だ!!!」

 

 

ワポル「アクセル てめェ・・・。つうか麦わら・・・!!てめェが海賊だから・・・!? おれの地位だど関係ねェだと!?」

 

ワポル「まははは・・・は・・・!!!関係ねェってことはねェぞ麦わら・・・!! ドラム王国・・・・・・は・・・ウギ!!”世界政府”の加盟国だ・・・ いいか これは(・・・)世界的大犯罪だぞ!!!」

 

アクセル「僕は犯罪者じゃないよ。海賊でイレギュラーハンターだからね。」

 

ルフィ「お前の言う事は関係ねェんだ!!!・・・これは俺とアクセルのケンカだからな!!!」

 

ルフィは右手に力を入れる。

 

ワポル「コノ・・・麦カバが!!!」

 

ワポル「消化してくれる!!!」

 

ワポルは大口を開けた。

 

アクセル「大口開けた!?」

 

ワポル「ぬ!?」

 

ワポルは口を閉じようとする。

 

ルフィ「にししし 食ってみろ」

 

ワポル「まだだ!!!”バクバク(ショック)”!!! 『ベロ大砲』!!!」

 

ルフィ「ベロが 大砲になった!!」

 

アクセル「何だよ!?」

 

ワポル「二人共 消えろ!!!」

 

ルフィ「あああ」

 

アクセル「まずい!!」

 

城のてっぺんから爆発が。

 

チョッパー「!」

 

チョッパー「・・・・・・・・!!」

 

 

ドルトンは吐血した。

 

ビビ「ドルトンさん!!?」

 

ドルトンさん「必ず・・・この国を終わらせてやる・・・!!! 歴史が何だ・・・!!!」

 

チェス《国政に心など要らん!!》

 

クロマーリモ《重要なのはシステムだ》

 

医者《やめてくれ!!私は今何人もの患者をかかえてるんだっ!!!》

 

ワポル《海へ放り出せ!!抵抗したら殺していいぞ》

 

医者《おい離せ》

 

 

ドルトン「・・・・・・・・・ 国の統制が何だ!!!」

 

ヒルルク《よかった 病人はいねェのか・・・》

 

10歳のビビ《うわあああああん》

 

イガラム《ご立派でしたビビ様・・・》

 

ドルトン「国に”心”を望んで 何が悪い!!!」

 

ビビ「・・・・・・・・・!!」

 

ドルトンはある物を取り出していた。

 

島の民「!! ド・・・ドルトンさん!!」

 

ゾロ「ん?」

 

ドルトン「いいか みんな城へついて・・・私が城内へ入ったら 伏せていろ」

 

島の民「ダイナマイト!!!」

 

 

城の壁は貫通するようなバカでかい大穴が開いた。

 

ワポル「まっはっはっは!!! カァアバめ!!!油断したな!!」

 

アクセル「あのね・・・」

 

ルフィ「そりゃお前だ」

 

2人は咄嗟にワポルの後ろ側に避けていた。

 

ルフィはワポルの両肩を掴む。

 

ワポル「なぬっ!!!」

 

ルフィ「アクセル トドメを刺すぞ!!」

 

アクセル「オッケー!!」

 

ルフィ「せ~~~~~の・・・・・・」

 

ルフィは両足を横に伸ばしつつ縦に回転。

 

ワポル「ななにに 何をする気だっ!!」

 

ルフィ「しし」

 

ワポル「おい 離・・・・・・」

 

ルフィ「”ゴムゴム”の」

 

ワポル「ア!? ア!?」

 

ルフィ「”ボーガン”!!!」

 

ワポルを一番上までぶっ飛ばし、顔が突き出た。

 

ワポルは向かい側の旗に気づく。

 

ワポル「ヒ・・・」

 

ルフィはゼロの手を掴み、共にてっぺんまでやってきた。

 

ワポル「うをおおおおおおっ!!! 赤い鎧の奴 てめェは!?」

 

ゼロ「フッ アクセルと交代してな。」

 

ゼロはKナックルにチェンジしていた。

 

ルフィは両手をガツンとやり、

 

ルフィ「何の覚悟もねェ奴が 人のドクロに手ェ出すな!!!」

 

ゼロ「ここで吹っ飛ぶんだな イレギュラーめ!!」

 

ゼロは右腕をできるだけ振りかぶる。

 

ワポル「な・・・」

 

ルフィは両腕をできるだけ後ろまで伸ばす。

 

ルフィ「”ゴム(・・)・・・ゴム(・・)

 

ワポル「・・・・・・おいっ!!!」

 

ルフィ「ゴム(・・)・・・・・・ゴム(・・)・・・・・・」

 

ワポル「おいっ ちょっと待て お前らに・・・!!地位と・・・!!勲章をやろう!!!」

 

ルフィ「の”!!!」

 

島の民「・・・・・・見ろ!!城のてっぺんに 誰かいるぞ!!!」

 

ドルトン「!」

 

チョッパー「ドクトリーヌ・・・ ドラム王国が・・・・・・!」

 

くれは「この国は・・・・・ドクロに敗けたのさ ヒッヒッヒ」

 

ルフィ「オオオオオ」

 

ゼロ「はあああ!!」

 

ワポル「じゃあ()王様の座・・・ああああああ」

 

ゼロ「弱めの雷迅!!」

 

ルフィ「”バズーカ”ッ!!!」

 

ゼロは雷を帯びた拳での必殺技・雷迅拳の弱い方とルフィはバズーカがワポルの顔面と腹に食らわし、ワポルを感電させたまま空の彼方までぶっ飛ばした。



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第112話「チョッパー 故郷を旅立つ。」

ロープウェイは乗り場に到着した。

 

ウソップが先走った。

 

ウソップ「よし おれが見てきてやる みんな 後から来るといい!!」

 

城の外のある地点がせり上がる。

 

ゾロとウソップが出て来た。

 

ゾロ「おい引っ張るな」

 

ウソップ「よし 援護するぞ!!」

 

ゾロ「てめェビビってんなら後から来りゃいいだろうが!!」

 

ウソップ「び・・・びびってねェよよよ!!!なぜなら おれは」

 

ルフィ「おりゃあああああああ あああああああ!!!」

 

ルフィがゾロ達の元へ飛んできた。

 

ウソップ「なにいィーーーっ!!!?」

 

ゾロ「ルフィ!!!」

 

ルフィ「あ ゾロ ウソップ」

 

ルフィは二人に直撃し、雪が舞い上がる。

 

ビビ「・・・・・・」

 

ルフィは立ち上がる。

 

ルフィ「うっはっはっはっは」

 

ゾロ「何してくれてんだてめェっ!!!」

 

ルフィ「なーんだ その服何か見覚えあると思ったから またあいつの仲間かと思ったよ お前らも登って来たんだな」

 

ゾロ「おい ララは?」

 

ルフィ「ああ あいつなら・・・」

 

ゼロはてっぺんからルフィ達の下へダッシュジャンプで飛び降りて来た。そして降り立った。

 

ゾロ「あんな高さから飛び降りてやがる・・・」

 

ビビ「・・・すごい。」

 

ルフィ「よお ゼロ すっげーーな! あんな高さから飛び降りるってのは足は壊れねェのか?」

 

ゼロ「おれの足の設計をみくびるな。」

 

ルフィ「それよりウソップ お前登れねェとか言ってなかったか?」

 

ウソップも立ち上がる。

 

ウソップ「はっはっはっは バカいえ おれはそこに山があれば登る男だぜ しかしこの絶壁はちょっとした冒険だったな」

 

ビビ「ロープウェイで登って来たのルフィさん ゼロ ナミさんとサンジさんは無事なの!?」

 

ルフィ「ああ」

 

ゼロ「何とかな 回復してきている。」

 

ビビ「よかった」

 

ゾロ「ーーーーで? お前らは城のてっぺんで何してたんだ」

 

ルフィ「ゼロと一緒に王様をぶっ飛ばしてたんだ」

 

ドルトン「・・・じゃあ やはり・・・さっき空の彼方へ飛んで行ったのはワポル・・・・・・!! 君たち二人が!? 赤い鎧のきみは誰だ?」

 

ルフィ「ピンク髪のララが変身してるんだよ。基本は肩のビーム剣で交代で射撃のエックスとアクセルになるけどな。」

 

ドルトン「なに!? あっ!!」

 

ドルトンは思い出す。

 

ララ《武器なら持ってますよ。銃や剣が!》

 

ドルトン「あれはそういう意味か・・・。」

 

ゼロ「お前も何だかダメージが多いようだな。」

 

ドルトン「何だ? 声と話し方が完全に男じゃないか!?」

 

ゾロ「こいつは変身中はゲーム世界と同じ話し方に変換されるんだとよ・・・。中のララはいつも通りの敬語で話してるだろうな。」

 

ドルトン「ゲーム世界?そうなのか・・・それとあとの二人はどうしたんだ!!?」

 

ルフィ「トナカイがぶっ飛ばした そうだっ!!おい聞いてくれよ 新しい仲間を見つけたんだ」

 

ウソップ「なにっ!?」

 

ドルトン「・・・・・・あのワポル達を・・・・・・トナカイ!?」

 

チョッパーが近くの木の陰で見ていた。

 

ドルトンがそれに気づく。

 

ドルトン「・・・青い鼻・・・」

 

チョッパー(あ・・・・・・!!)

 

ドルトン(待て!!)

 

ドルトン「君は・・・!!! あの時の・・・!?」

 

ドルトン(・・・そうか・・・戦ってくれたんだな・・・・・・!!)

 

ドルトンは土下座した。

 

ドルトン「ありがとう ドラムはきっと生まれ変わる!!!」

 

チョッパー「・・・・・・・・・」

 

ルフィ「?」

 

その後、民達が来てチョッパーを見た。

 

民「ああっ!!」

 

民「な・・・何だ あの変な生き物は」

 

民「ト・・・トナカイ!?・・・違う」

 

民「バ・・・ババ・・・・・・化けバケ・・・!!」

 

ドルトン「おいよさないか!!」

 

ウソップ「ああ!!バケモノだーーーーーっ!!!!」

 

ウソップが一番驚愕顔で叫んだ。

 

その一言でチョッパーは大ショックを受け、逃げてしまう。

 

ゼロ「あいつ・・・」

 

ルフィは一発ウソップの頭を殴る。

 

ルフィ「バケモノって言うな!!見つけた仲間ってあいつなんだぞ!!!」

 

ウソップ「なにィあれが!!?」

 

ルフィ「ショック受けて逃げちまったじゃねェか!!」

 

チョッパー「ぎゃああああ」

 

ルフィ「待てよトナカイ!!」

 

逃げるチョッパーをルフィは追う。

 

ウソップ達「「オイ」」

 

ゼロ「ルフィの好奇心だろ あんなの・・・」

 

 

くれはが現れる。

 

島の民「ド・・・ドド・・・ドドド・・・ド・・・・・・!!Dr.くれは!!!」

 

くれは「ハッピーかい?そのケガ人を連れて病室へ入んな!!!」

 

くれは「一人残らずだ」

 

島の民「は・・・はいっ!!」

 

くれは「それからそこの赤い鎧のお前!!」

 

ゼロ「おれはゼロだ!!」

 

くれは「あの小娘の変身した姿ってわけだね・・・?ならゼロ!!お前は何ともないのかい?」

 

ゼロは腕を組む。

 

ゼロ「おれは何ともない!!」

 

くれは「そうかい・・・。」

 

ゼロ「ついでにお前の蹴りなんぞ効かんぞ。理由は赤き破壊神と言われるくらいの異常な高さの防御力の設計だからな!」

 

くれは「赤き破壊神・・・神様レベルの防御力なのかい。言い切ったよ それに話し方がちょっと上から目線だよ。」

 

ゼロ「おれはこういう性格なんだ 悪く思うな。」

 

サンジとナミはコソコソしていた。

 

サンジ(ナミさん 病気はちゃんと治してもらった方がいいぜ)

 

ナミ(黙って!今逃げ出さなきゃアラバスタへの出航があと2日も遅れちゃうのよ あんたこれ以上ビビが苦しむ姿見てたいわけ!?」

 

くれは「お前達も病室に戻んな!!!」

 

くれはは蹴りで壁を壊した。

 

サンジとナミ「「ギャーーーーーーっ!!」」

 

 

サンジは急患で荒療治される。

 

サンジ「うげアガガラガバババ!! ああああああああ」

 

サンジはうつ伏せで拘束状態で気絶する。

 

ドルトンはナミと同室にされた。

 

中は暖かいので、ゼロはララに戻っていた。

 

くれは「ヒッヒッヒ やっぱり悪化していたよ 無理するからさ」

 

くれはは酒を飲む。

 

民達も中にいてくれはに対してビビッていた。

 

くれは「ドルトン・・・この城の”武器庫”の鍵ってのはどこにあるんだい 知ってるね?」

 

ドルトン「武器庫・・・なぜ あなたがそんなものを」

 

くれは「どうしようとあたしの勝手さね」

 

ドルトン「あの鍵は昔からワポルが携帯していたので ずっとそうなら・・・ワポルと一緒に空へ」

 

くれは「なに本当かい? 困ったね」

 

ナミ「ドクトリーヌ? ウチの船員(クルー)の治療費なんだけど・・・タダ(・・)に!! ・・・それと私を今すぐ退院させてくれない?」

 

くれは「ん? そりゃ無理な頼みだとわかって言ってみただけかい 治療代はお前達の船の積み荷とあり金全部 お前はあと三日ここで安静にしててもらうよ」

 

ビビ「ナミさんそうよ!ちゃんと診てもらわなきゃ・・・」

 

ナミ「平気よ だって死ぬ気がしないもん」

 

ララ「ナミさん それは根拠になりませんよ」

 

ナミはある鍵を見せた。

 

ナミ「”武器庫”の鍵 必要なんでしょーう?」

 

ドルトン「な・・・・・・君が なぜその鍵を!?」

 

くれは「本物なのかい!?どいうこった」

 

ナミ「スったの」

 

くれは「このあたしに条件をつきつけるとはいい度胸だ ホンットに呆れた小娘 お前は」

 

ナミ「ふふ」

 

くれはは鍵を奪い取り、ジャケットを羽織る。

 

ララ「先生・・・」

 

くれは「・・・・・・いいだろう 治療代はいらないよ ただしそれだけさ もう一方の条件はのめないね 医者として」

 

ナミ「ちょっと待って それじゃ鍵は渡せないわよ 返して!!」

 

くれは「いいかい小娘 あたしはこれからちょっと下に用事があって部屋をあけるよ 奥の部屋にあたしのコートが入ってるタンスがあるし 別に誰を見張りにつけてるわけでもない それに背骨(・・)の若僧の治療はもう終わってるんだが」

 

くれは「いいね 決して 逃げ出すんじゃないよ!!」

 

くれは「お前達ちょっと来な 力仕事だ」

 

民「は・・・・・・はい!!!」

 

くれはは民と共に行ってしまった。

 

ナミ「・・・コート着てサンジ連れて今のうちに逃げ出せってさ・・・」

 

ビビ「私にも・・・そう聞こえた よね?ララ・・・」

 

ララ「うん・・・」(もう少しでチョッパーもメンバー入り!!)

 

ララはスマホを弄りつつ、内心そう思っていた。

 

ドルトン「・・・・・・・・・?」

 

 

チョッパーは雪の積もる城の上に座っていた。

 

チョッパー(ずいぶん逃げ回ったな・・・・・・ いつの間にか夜だ・・・)

 

チョッパー(今夜は 満月か・・・・・・)

 

ルフィ「おーーーいトナカイ~~~~~っ!!」

 

チョッパー(あいつ まだ俺を探してる・・・・・・・)

 

ルフィ「一緒に海賊やろうーーーっ!!!」

 

ウソップ「・・・おいルフィもう諦めろよ こんだけ探しても出てこねえんだ」

 

ゾロ「海賊になんてなりたくねェんだよあいつは」

 

ルフィ「それは違うぞ おれは あいつを連れていきてェんだ!!」

 

ゾロ「だからそれはお前の都合だろうが!!」

 

チョッパー(行きたくないわけじゃないさ・・・)

 

ルフィ「トナカイーーーーーッ!!!」

 

チョッパーは首を振り、

 

チョッパー(だけど行けない・・・・・!!! おれは行けないんだ!!)

 

ルフィ「ドナガイ~~~~~~~っ!!」

 

チョッパーはルフィの前に姿を現す。っ

 

ルフィ「あ トナカイ!!!」

 

ルフィ「おい お前一緒に海賊やろう!!」

 

チョッパー(ダメだ!!おれとあいつらは違うんだ・・・!!)「・・・無理だよ・・・」

 

ルフィ「無理じゃねェさっ!!!楽しいのにっ!!!」

 

ウソップ「意味わかんねェから」

 

チョッパー「おれは・・お前達に・・・感謝してるんだ!!」

 

防寒具を着用したナミとビビ、ララはサンジを運んでいた。

 

ナミ「チョッパー・・・・・」

 

ララ「チョッパーくん・・・」

 

チョッパー「だっておれは・・・・・・トナカイだ!! 角だって・・・蹄だってあるし・・・・・・!! 青っ鼻だし・・・・・・・・・!!!」

 

ナミ「・・・・・・」

 

ララ「・・・・・・」

 

くれは《お前達に・・・・・・あいつの心を癒せるかい?》

 

チョッパー「そりゃ・・・ 海賊にはなりたいけどさ・・・!!!」

 

チョッパー「おれは”人間”の仲間でもないんだぞ!! バケモノだし・・・!! おれなんかお前らの仲間にはなれねェよ!!! ・・・だから・・・お礼を言いにきたんだ!!!」

 

チョッパー「誘ってくれて ありがとう・・・」

 

チョッパー「おれはここに残るけど いつかまたさ・・・気が向いたらここへ」

 

ルフィ「うるせェ!!!行こう!!」

 

チョッパーは涙目になる。

 

ナミ達もフッと笑う。

 

ゾロ「うるせェって勧誘があるかよ・・・」

 

チョッパー「おお!!!!」

 

チョッパーの返答だった。

 

 

ルフィ「おい おれ達も別れのあいさつをしに行こう 医者のばあさんとドングリのおっさんに・・・」

 

ナミ「ばかね チョッパー一人にしてあげなさいよ きっと涙の別れになるんだからさ・・・ドクトリーヌも表の向き ああだけど本当は心の優しい人なのよ」

 

ウソップ「おれ達は本当にこのまま行くのか?」

 

ナミ「もちろんよ チョッパーが来たら山を下りてすぐ出航するわ アラバスタへ!!」

 

ナミ「ビビもララもこれで納得でしょ?」

 

ララ「そうですね。」

 

ビビ「ええ 医者がついて来てくれるのなら」

 

ルフィ「医者??」

 

ウソップ「そうか・・・じゃあロープウェイの準備をしとこう ルフィ手伝えよ」

 

ルフィは雪ダルマに乗って転がして遊ぶ。

 

ルフィ「ロープウェイがあったとはな~~~~っすげーなー」

 

ウソップ「ララ 手伝ってくれね?」

 

ララ「あっ はい!」

 

くれはは病室に戻って来た。

 

くれは「おや・・・患者の数が足りない様だが・・・?」

 

ドルトン「・・・・・・」

 

ドルトン「逃げ出しましたよ ・・・あなたの言いつけを守らず(・・・)にね・・・」

 

くれは「そうかい・・・ 困った奴らだ・・・」

 

くれはは酒を飲む。

 

チョッパー「ドクトリーヌ!!」

 

くれは「・・・・・・!!」

 

チョッパーが病室にやって来て、

 

チョッパー「ドクトリーヌ!!! 話があるんだ!!!」

 

くれは「チョッパー お前どこへ行ってたんだい 下へ降りてお前も大砲運びを手伝いな!!」

 

チョッパー「聞いてよドクトリーヌ!!・・・おれ海賊になるんだ!! あいつらと一緒に行くよ!!!」

 

くれは「何だって・・・?」

 

チョッパー「海へ出るんだよ!! 船医としてあいつらの仲間になって・・・世界を旅するんだ!!」

 

くれは「バカを言うんじゃないよっ!!!!」

 

チョッパー「!!」

 

くれは「いいかい お前はあたしのたった一人の助手だよ!!誰がお前に医術を教えてやったと思ってんだい!?それとも あたしにゃ何の恩も感じていないと!!?」

 

チョッパー「そ・・・そんなことないさ!!ドクトリーヌには感謝してるよ!! ドクターやドクトリーヌと出会えた この土地だっておれは大好きさ!」

 

くれは「だったら ここに残ればいい こんな立派な城に住むことなんて どこへ行こうとできるもんじゃないよ!!」

 

くれは「海賊なんてロクなもんじゃない!! あっという間に屍になるのがオチさね!!」

 

チョッパー「それでもいいんだ!!!」

 

くれは「ナマイキ言うんじゃないよ!!たかだかトナカイが海へ出るなんて話聞いた事ないね!!!」

 

チョッパー「そうだよトナカイだ!!! でも!!!」

 

チョッパー「男だ!!」

 

くれははちょっとうろたえた。

 

くれははチョッパーの後ろの壁に包丁を投げ刺しつつ、

 

くれは「・・・言うじゃないか とにかくあたしゃ許さないよ!! そんなに出て行きたきゃあたしを踏み倒して行きな!!!」

 

チョッパー「うわ!!」

 

チョッパー「ドクトリーヌ・・・わかって・・・・・・・!!」

 

くれは「うるさーい!!」

 

くれはは包丁を投げてきて、チョッパーは悲鳴を上げながら逃げるしかなかったが、くれはは後を追う。

 

島の民「・・・何だか騒がしいな」

 

島の民「まァまァ何事だろうと早くこの”武器庫”の大砲を城外へ運んじまわねェと Dr.くれはに包丁を持って追いかけられちまうぜ」

 

くれは「待ちなァ!!!」

 

島の民「え!?」

 

チョッパーが島の民の間を走り抜け、くれはは包丁を連続で投げてきて、島の民は叫びながら避けた。

 

ゾロ「何だ 城の中が騒がしいぞ・・・」

 

ナミ「まったくヤボなんだから・・・人の別れの夜に どうして静かにしててあげられないのかしら」

 

チョッパーはソリを引っ張り出し、獣に変形しソリに括りつけられたロープ具を体に纏い走る。

 

獣チョッパー(ごめんドクトリーヌ!! でも おれ世界を見てみたいんだ!!)

 

くれは「お前なんかが海へ出て一体何ができるていうんだい!!! あのヤブ医者の様に幻想に生きるのかい!?」

 

獣チョッパー「違う・・・!!幻想じゃないよ・・・!!」

 

獣チョッパー「ドクターの研究は 完成してたんだ!!!」

 

ゾロ「おい来たぞ あいつが!?」

 

ナミ「え!!?どういうこと!!?」

 

ビビ「追われてるっ!!!」

 

ウソップ達がロプウェイの出口から出てきて、

 

ウソップ「おーいロープウェイ出す用意が・・・」

 

ルフィ「ん?」

 

ララ「チョッパーくん?」

 

獣チョッパー「みんなそりに乗って!! 山を下りるぞォ!!!」

 

くれは「待ちなァ!!!」

 

くれはは包丁連続投げを続ける。

 

ルフィ達「「「「「んな 何ィ~~~~~~~~っ!!?」」」」」

 

 

島の民「・・・おい見ろよ ありゃ一体何だ・・・」

 

島の民「ん? あ!」

 

島の民「・・・・・・・・・魔女のそり・・・」

 

でかい月の中心に浮かぶソリ。

 

島の民「Dr.くれはのトナカイだった・・・!!」

 

島の民「かけ下りてきて走り去ったぞ・・・・・・!!そりに乗ってたのは・・・あの海賊達だ・・・」

 

島の民「上で何があったというんだ・・・!!!」

 

島の民「ワポルは一体・・・ドルトンさんは無事なのか!?」

 

獣チョッパーの引っ張るソリは進行する。

 

ルフィ「うはーーーーっ!!!」

 

ルフィ「いい~~~~~~気持ちだったァ!!!」

 

ルフィ「おい!!もっかいやってくれ!!」

 

ナミ「バカッ!!出航するのよもう!!」

 

ウソップ「し!! し・・・死ぬかと思った・・・」

 

サンジ「っぬお!!!ん!!? ここはどこだ!!?」

 

ビビ「あサンジさん 気がついた!?」

 

ドルトン「あんな別れ方で・・・よかったので?」

 

くれは「ヒーッヒッヒ・・・預かってたペットが一匹もらわれてくだけさね!!」

 

くれは「湿っぽいのは キライでね」

 

ドルトン「・・・・・・」

 

くれは「来な!!」

 

くれははドルトンをはたく。

 

ドルトン「痛っ ?」

 

くれは「船出ってのは派手でなきゃいけないよ!!」

 

ヒルルク《これだ・・・!!この反応を待っていた!!30年間・・・待ち続けた・・・・・・!!》

 

獣チョッパー(ドクター!!幻想じゃないよね あの時・・・ドクターの研究は完成してたんだろう?)

 

獣チョッパー(それともあれもウソだったの!?)

 

ヒルルク《やったぞチョッパー!!おれの研究は成功した!!!》

 

獣チョッパー(そう言わないまま死んだら・・・おれが悲しむから・・・!? ドクロの旗をかかげた男に不可能はない!!!・・・もう一度言ってよドクター!!!)

 

くれは「用意はいいかい若僧共!!!」

 

島の民「へいっ!!!」

 

くれは「撃ちなァ!!!」

 

ヒルルク《聞けくれは この塵は・・・・・・》

 

砲台から砲弾が上空へ打ち上げられる。

 

ドルトン「Dr.くれは 一体 何を・・・」

 

くれは「黙って見てな」

 

何発も上空に打ち上げられる。

 

島の民「城の方からだ!!」

 

島の民「ワポルが花火でも始めたか・・・」

 

島の民「バカ砲撃音だ・・・!!」

 

島の民「何が始まったんだ!!!」

 

島の民「畜生!!こんな闇の中で!!!」

 

島の民「砲撃だ!!!弾に注意しろォ!!!」

 

島の民「Dr.くれは!!全弾打ち上げました!!!」

 

くれは「ライトアップ!!!」

 

上空が明るく照らされた。

 

それを見た島の住人達。

 

もちろんルフィ達も先の方を見ていた。

 

チョッパーは叫ぶ。

 

ルフィ「すげェ・・・・・・」

 

ゾロ「・・・・・・ああ」

 

ナミ「奇麗・・・・・・」

 

ララはスマホを取り出し、動画モードで録画する事にした。

 

ララ「はい。それしか言えませんよ・・・記念に動画撮影です。」

 

チョッパー(ドクター・・・ドクトリーヌ・・・)

 

チョッパーは泣く直前だった。

 

チョッパー「ウオオオオオオオオ ウオオオオオオオ!!!」

 

ヒルルク《これがおれの30年をかけて出した答えさ!!》

 

ドルトン「何という幻想的な・・・》

 

くれは《ヒッヒッヒッヒッ・・・バカの考えることは理解できないよ・・・》

 

《出てけヤブ医者ァ!!!》

 

ヒルルク《畜生トカゲの目玉は効くと思ったんだが・・・!!!》

 

ヒルルク《いいか・・・!!この赤い塵はなただの塵じゃねェ!!ーーーコイツは大気中で白い雲に付着して・・・そりゃあもう鮮やかな》

 

チョッパー「ウオオオオオオオ ウオオオオオオオオオ」

 

チョッパーは泣いていた。

 

ヒルルク《ピンク色の雪を降らせるのさ!!!》

 

くれは「さァ・・・」

 

チョッパー「ウオオオオオオオオ!!!」

 

ドラムロックの上は満開の桜状態だった。まるで春に咲き始める桜の木の様だった。

 

くれは「行っといで バカ息子・・・」




次話はチョッパーへのララの素性とデバイスによる力の説明とアーマーパーツプログラム開発&ゼロのバスター復活の前編になるかと。


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第113話「エックスのアーマーパーツプログラム開発とゼロのバスター復活(前編)」

ドルトン「・・・もう島を 出た頃でしょうかね・・・」

 

ドルトン「医者としての最高の心と・・・最高の腕を継いだトナカイとは・・・」

 

くれは「ヒルルクが命をかけた”桜”が起こした奇跡があるとすりゃ あのヘッポコトナカイが海へ飛び出したことくらいかね・・・」

 

くれは「いっぱしの男ぶりやがって・・・・・・ ヒッヒッヒッヒ・・・」

 

ドルトン「この国も生まれ変われますよ 彼のように・・・・・・」

 

島の民「ドルトンさーーーん!!」

 

ドルトン「ん?」

 

島の民「大変だ! 大変なこと思い出しちまった!!」

 

ドルトン「どうしたんだ」

 

島の民「これ!これを見てくれ!! まず一枚めと2枚めだが」

 

ドルトンは1枚目のルフィの手配書を渡され確認。

 

島の民「一人目はあの麦わらだ!間違いねェっ!!」

 

ドルトン「ん?」

 

ドルトン「3千万ベリーの賞金首・・・彼が。」

 

くれは「ほう・・・大した悪党じゃないか」

 

ドルトン「それで2枚目は?」

 

島の民「ピンク髪の娘なんだが、しょ・・・初頭からあり得ない異常な金額だ・・・」

 

ドルトン「どれ?」

 

ドルトン「うっ・・・2,20億、3000万だと!? どういう事なんだ!?」

 

島の民「分からねえ。ただ写真での右手に持っている物はおれ達は持っていない存在なんだ・・・。」

 

くれは「そういえばピンク髪のララは言ってたね。「私は左手首のデバイスで変身中は下手をすれば世界観そのものを破壊しかねないチートに近い存在です。」ってね。ヒッヒッヒッヒ」

 

ドルトン「ちーと・・・ねェ・・・。もしかして彼女は手配書にされる前にそれを海軍の大佐に言ってしまったのか。それを聞いたため会議で警戒しつつこの金額というわけだな。」

 

島の民「そんな・・・。」

 

くれは「ララの奴はこうも言ってたさ。私は別世界からの転生者だとね」

 

ドルトン「テンセイ・・・?」

 

くれは「ようは 人間 一度死んで生まれ変わるという概念だと。神の絶大な力によって、転生させてもらったんだとさ。希望した力を授かってね・・・」

 

島の民「そういう事なのか。」

 

ドルトン「それで・・・この2枚をどこで?」

 

島の民「それが・・・あんたに報告すんのを忘れていたんだが」

 

島の民「一週間くらい前に突然ロベールの街に 旅人らしい男が一人現れたんだ めずらしく雪の降らない日だった」

 

島の民「どっから上陸したのかわからねェが」

 

島の民「とにかくそいつは・・・この国を襲ったあの海賊 ”黒ひげ”を追っていると言ってた」

 

島の民「ーーーでもとっくにこの国を去ったと知ったら・・・」

 

???《じゃあもう一つ聞くけど 麦わら帽子をかぶった奴とピンク髪の娘の海賊がここへ来たか?》

 

島の民「知らねェって言うと この2枚の手配書を出して・・・こう言うんだ」

 

???《もしこの二人がここへ来たら おれは10日間だけアラバスタで お前を待ってると伝えてくれ そしてピンク髪の娘さん アメノ・ララ きみにも一度会ってみたい 初頭から同じ億クラスだが俺を遥かに超えすぎる金額とか異常であり得ねェだろ? じゃ・・・頼んだぜ》

 

島の民《おい ちょっと待ってくれ あんた名前は!?》

 

???《おおっ!!そうだ!そりゃそうだ うっかりしてた》

 

エース《おれは”エース” そのルフィやララってのが来たら そう言ってくれりゃわかる》

 

店長《オイ そいつを捕まえてくれ 食い逃げ野郎だ!!!》

 

島の民《え!!?》

 

エース《やべっ!!じゃ頼んだぜ!!》

 

エースは島を去って行った。

 

 

ドルトン「なるほど・・・だがその伝言は伝えるまでもないさ」

 

島の民「え?どうして」

 

ドルトン「彼らの次の目的地はアラバスタだからだ ・・・・・・心当たりがあってね・・・」

 

くれは「・・・」

 

くれは「生きてたのか ”D”の意志は・・・」

 

そしてメリー号が出航したが、ドラム島とはある程度の距離があり満開の桜は見えていた。

 

ルフィは2本の棒を使った顔芸を行う。

 

ルフィ「アッハッハッハッハ!!!」

 

ウソップ「めでてーめでてーっ!!!月が出てるし桜が咲いたぞ!!!」

 

ララ「ルフィさん 面白ーい!!」

 

ルフィ「チョッパー!!! チョッパーコノヤロー!!てめェいつまでそこでボーっとしてんだ!!」

 

ウソップ「飲め!!こっち来て飲め!!」

 

ララ「チョッパーくん 一緒に食べようよ!!」

 

ルフィ「おいナミ みろヨサク習ったんだ」

 

サンジ「いや しかしいい夜桜だったぜ まさかこんな雪国で見られちゃうとはな!!」

 

ゾロ「ああ こんな時に飲まねェのはウソだな!!」

 

ナミ「ちょっとあんたら!!」

 

ナミ「少しはこっちの心配もしたらどうなの?」

 

ルフィ「なんだ 生きてたからいいじゃねェか」

 

ビビ「カルー あなたどうして川で凍ってたりしたの!!?」

 

カルー「クエーーー・・・」

 

ゾロ「足でも滑らせたんだろ?ドジな奴だな はははは」

 

ビビ「黙ってMr.ブシドー!!」

 

チョッパー「ゾロって奴が川で泳いでていなくなったから 大変だと思って川へ飛び込んだら凍っちゃったって」

 

船の手すりに座ったチョッパーが答えた。

 

ナミ「あんたのせいじゃないのよ!」

 

ナミはゾロの頭を一発殴る。

 

ビビ「トニー君 あなたカルーの言葉が分かるの?」

 

チョッパー「おれはもともと動物だから動物とは話せるんだ」

 

ララ「多分悪魔の実の影響だと思うよ。ヒトヒトの実は動物に人間の力を身に着けさせるんだよ 実を食べた事できみは私達と同じように人間の言葉で話せるようになり、半分遺伝子レベルで動物の言葉も翻訳できるようになったんだね。推測だけど」

 

ナミ「ララの推測通りかもね。でも凄いわチョッパー!!医術に加えて 翻訳能力もあるって!」

 

チョッパー「・・・・・・・・・・」

 

チョッパー「バ・・・バカヤローそんなのほめられても嬉しくねーよ!!コノヤローが」

 

チョッパーはちょっとした振付をしつつも否定していた。

 

ルフィとウソップ「「嬉しそうだなー」」

 

ゾロ「ところでナミ ”医術”って何の事だ?」

 

ララは座ってチョッパーの肩を掴む。

 

ララ「チョッパーくんは医者なのです。」

 

ナミ「それもドクトリーヌにありったけの医術を叩き込まれた超一流のね!」

 

ルフィ達「「「「なにィ!?」」」」

 

ゾロ「チョッパーお前医者なのか!?」

 

ルフィ「そりゃスッゲー!?」

 

ウソップ「ウソだろ!?」

 

ナミ「呆れた あんた達一体何者のつもりでチョッパーを勧誘してたの?」

 

ルフィ「七段変形面白トナカイ」

 

サンジ「非常食」

 

ララ「サンジさん 非常食って何言っちゃってるんですか?」

 

チョッパーは「非常食」と思われていた事でビビった。

 

チョッパー「あ・・・・・・」

 

チョッパー「しまった!! おれ慌てて飛び出してきたから 医療道具忘れてきたっ!!」

 

ナミはそのリュックを見せた。

 

ナミ「・・・・・・じゃこれは?そりに乗ってたけど・・・」

 

チョッパー「おれのリュック!!何で・・・!?」

 

ナミ「何でって あんた自分で 旅の支度したんじゃないの?」

 

チョッパーは理由を話す。

 

ナミ「・・・・・・・・・ドクトリーヌか・・・ 結局あんたの考えてること全部見透かされちゃってたわけだ」

 

チョッパーはリュック見て感動中。

 

ナミ「素敵な人ね・・・」

 

ララ「あの人も母親気分かな・・・」

 

ナミ「多分ね・・・」

 

ルフィ達は踊り続けていた。

 

ナミ「うっさいお前ら!!!」

 

ララ「というか またあれやるんですか・・・」

 

ルフィ「ういヒョッハーおええおやうあ!!(おいチョッパーおめえもやるか!!)

 

チョッパーもルフィと同じ顔をした。

 

ララ「チョッパーくん!?」

 

ナミ「すな!!」

 

ウソップは気を取り直して、酒の入ったジョッキを持った。

 

ウソップ「よーーーーし  てめェら注目ーーーーっ!!!」

 

ウソップ「えー ここでおれ達の新しい仲間」

 

ビビ「カルーあなた飲み過ぎよ!!」

 

カルー「クエーッ!!」

 

ゾロ「オイ クソコックもっとつまみ持って来い」

 

サンジ「おォ!!? てめェ今何つった!!?おれをアゴで使おうとはいい度胸だ」

 

ウソップ「”船医”トニー・トニー・チョッパーの乗船を祝し」

 

ルフィ「サンジ恐竜の肉もうねェのか!!?いっぱい積んだだろ!?」

 

ララはスマホを取り出し、あの桜の感動映像を観る。

 

チョッパー「なあ二人とも」

 

ナミ「?」

 

ララ「何?」

 

チョッパー「おれさ・・・・・・」

 

ウソップ「あーーーーあらためて乾杯をしたいと思う!」

 

チョッパー「こんなに楽しいの初めてだ!!」

 

ナミ「うん」

 

ララ「だね!」

 

ウソップ「新しい仲間に!!! 乾杯だァア!!!」

 

ララは酒は飲まないので、果物ジュースである。

 

ルフィ達「「「「「カンパーーーイ!!!」」」」」

 

それからドラム島からかなり離れて気温も温かくなり、気候も安定してある程度の時間が経過。

 

ララ「さて そろそろ始めようかな。」 

 

ララはスマホで女神様に連絡しようとすると、チョッパーがララの所へやって来る。

 

ララ「チョッパーくん どうしたの?」

 

チョッパー「なあ お前は一体何なんだ? ドラムロックの頂上で初めて会った時から不思議だった。」

 

ララ「だよね。私の素性から言わないといけないよね。」

 

ゾロはルフィ達に言う。

 

ゾロ「ララの奴 チョッパーにも素性言う気だな。」

 

ナミ「ええ。」

 

ウソップ「特にチョッパーは一番ビックリするんじゃねェのか?」

 

ルフィ「そういえばララの奴はビビとチョッパーには敬語じゃねェよな?」

 

ビビ「私とは年齢が同じだから、トニーくんは元動物だから それが理由で敬語は必要ないんじゃいかと」

 

ウソップ「そうなのか・・・」

 

ララ「私はこの世界のどの海の生まれでもないんだ。」

 

チョッパー「何だそれ!? どういう事だよ?」

 

ララ「チョッパーくん 転生って分かる?」

 

チョッパー「てんせい・・・?」

 

ララ「人間 一度死んで生まれ変わる これが転生って概念なの。ただし別の世界からのね・・・」

 

チョッパー「この世界とは違う別世界?」

 

ララ「うん ちょっと座ろうか? ずっと立ってると疲れるだろうし・・・」

 

チョッパー「うん。」

 

ララ「私は元の世界で事故にあって、生死の空間でそこの管理者的な女神様と出会って、元の世界に復活は不可能なので異世界に転生してほしいって事で、私が希望した特典を授かったの。」

 

チョッパー「じ、事故だって!?」

 

ララ「元いた世界にはテレビって映像を映す機械が存在しててね。」

 

チョッパー「てれび?」

 

ララ「その世界でのテレビゲームのソフトを開発するたくさんの内の一つの会社が「ロックマン」っていう作品を制作したの。」

 

チョッパー「ロックマン?」

 

ララ「それはヒットしてシリーズ化していった。それからまたある日新型ゲーム機での映像として今度はロックマンエックスを開発したの。」

 

チョッパー「ろっくまんえっくす?」

 

ララ「でもゲーム会社が開発するゲーム作品にはストーリーがあってね。最初のロックマンは主人公がロボットなんだよ ようは人間じゃなく機械なのさ。」

 

チョッパー「人間じゃなく機械!?」

 

ララ「ゲーム世界ではロボット工学の天才とまで言われたお爺さんの科学者・トーマス・ライト、そしてライト博士と敵対していたワイリー博士。」

 

チョッパー「そのライト博士ってゲームの中では歳いくつの設定なんだ?」

 

ララ「歳は明かされてなかったと思うけど・・・もともとロックマンは家庭用手伝いロボットとして開発された。でもある元同じ研究仲間のワイリーはロボット勝負では一回も勝てなかったそうなの。」

 

チョッパー「一回も勝てなかった!?」

 

ララ「そしてワイリーは「ライトを倒して一番になる。」というしょうもない理由で世界征服を企むようになったの・・・」

 

チョッパー「そんなアホな理由で世界征服の野望かよ!?」

 

ララ「でもロックは黙っていなかった、ライト博士に志願して自ら戦闘用ロボットとして改造されロックマンを名乗るようになった。ワイリーは自ら製作した各属性を持った戦闘ロボット達を戦闘ステージへ放つ。」

 

チョッパー「それでそのロボット達は?」

 

ララ「もちろんロックマンは倒したさ、ロックマンにはあるシステムがあって。」

 

チョッパー「システム?」

 

ララ「ステージボスとして倒したワイリーのロボット達の技を特殊チップとしてバスターに組み込む事で、その技を使えるんだ。ある意味技をマネしたロボットみたいな?」

 

チョッパー「スッゲー!!」

 

ララ「ゲーム中ではロックマンは何度もワイリーの野望を潰してきたよ。そして初代シリーズの途中で新型ゲーム機での新作ゲームが登場を始めた。ロックマンエックスなんだ。」

 

チョッパー「ろっくまんえっくす・・・」

 

ララ「これも新システム導入で人気出て、8までシリーズ化したの」

 

チョッパー「新システムってどういうのなんだ?」

 

ララ「一番の特徴はパーツシステムや壁蹴りによる壁登りとかかな。」

 

一応会話を聞いていたルフィ達も、

 

ルフィ「なんか一応聞いてみると、ワイリーって奴 世界征服の理由がしょうもなくアホすぎるよな?」

 

ウソップ「まあ ゲーム内の事とはいえ、ライト博士に勝ちてェだけという理由で世界征服とか同情する気にもなれねェな・・・」

 

サンジ「当時ソフトを買って遊んでいたプレイヤー達も、成長して奥さんだって子だっているだろ?」

 

ナミ「たぶんね。」

 

ゾロ「刀使うロボットキャラはいなかったのか?」

 

ビビ「それはいくらなんでもないでしょ。ロボットが刀使うって・・・」

 

ララ「私はそのロックマンエックスシリ-ズの主人公達に変身して戦うという事で、転生特典としたわけ。」

 

チョッパー「主人公「達」?」

 

ララ「エックスの他に2人いるの。ゼロとアクセル。」

 

チョッパー「ドラムでの頂上で見たあいつらだろ?」

 

ララ「うん。話は一旦ここで区切りつけるね。またおいおい話すから、私はこれからある作業を行いたいし。」

 

チョッパー「何だ?」

 

ララ「特にきみはびっくりするよ。あっ 皆さん これからある作業を行いますから!」

 

ルフィ「なんだ?」

 

ララ「船の上での開発です!!」

 

ララは立ち上がり、スマホで女神様に連絡をとる。

 

女神《何でしょう?》

 

ララ「データ受信部搭載のアーマーパーツカプセルとスマホでもパーツプログラム創造(クリエイト)データの送信も可能で、プログラム開発可能な研究所内とかに登場するでかい画面付きマシンですね。パーツカプセルの形状はX8にします。カプセルが開く時のセンサーはエックス達になっている時でエックスの際にはライト博士のホログラムですね そこはゲーム内と一緒です。」

 

女神《はい。》

 

女神はX8版アーマーパーツカプセルとその画面付きマシンをラウンジの外側の壁辺りに設置する事に。

 

ララ「おお!アーマーパーツカプセル 見事な造り・・・データ受信部は搭載だ。そして横のでかい画面付きプログラム開発マシン。」

 

チョッパー「うおおおお!!スッゲーー!!」

 

ルフィ達も場所へ来た。

 

ルフィ「なんかスッゲー!!」

 

ウソップ「何だこりゃ!?」

 

ナミ「ララ 何なのこれ!?」

 

ララ「エックスのアーマーパーツのカプセルと同時にゼロとアクセルの新武器装着機であり、そのプログラムデータ開発のでかい画面付きマシンです。あっ 女神様 映画世界での女性研究員が羽織っている白衣もお願いしますね。その方が開発者としての気分も出せるので。」

 

女神はララの身長に合ったサイズの白衣を転送してきた。

 

ララ「椅子は地球の会社のオフィスで使われている物が必要ですね。」

 

小型タイヤ付き椅子も転送してきた。

 

ララ「まずはゼロのバスターを復活させないとね。ハイパーゼロブラスターと大型チャージショットの連続発射を自由切換ありにする。両手でバスター口のデザインはX3と同じものがいい。エックスの新アーマーはその後にね。」

 

ララは白衣を羽織って椅子に座り、マシンの画面と向き合いパソコン上のキーボードで入力していく。

 

サンジ「ララちゃん?」

 

ナミ「ララ ちょっと集中してる・・・」

 

ルフィ「アーマーパーツを作るのか?」

 

ウソップ「何て奴だよ!?」

 

ゾロ「女神様の力凄すぎるぜ・・・」

 

サンジ「いや 女神様って言うよりララちゃんが向き合っているその機械と横のカプセルがすげーんだろ・・・」

 

ビビ「うん。こんなの海賊時代の科学じゃまだ無理じゃないかと・・・」

 

チョッパー「俺 ララの作ったそのあーまーぱーつっての見てみてェよ!!」

 

ララは指先を銃のように特にチョッパーに向け、

 

ララ「うん びっくりさせちゃうから覚悟しててね。BANG!」

 

銃音を言いながら指先の引き金を引き撃った。




次話でエックスのアーマーパーツプログラム開発とゼロのバスター復活(後編)です。


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第114話「エックスのアーマーパーツプログラム開発とゼロのバスター復活(後編)」

ララ「ついでに魔剣達もこの船で披露しますか・・・。開発を終えてからだけど」

 

ナミ「魔剣?」

 

ルフィ「何だ? 魔剣って。」

 

ゾロとサンジはナミの故郷でのあの時の事を思い出した。

 

ゾロ「おい ララ あの魔剣だけはできれば使わないでくれ!」

 

サンジ「そうだぜ! あの魔剣の半分か最大なんかやったら・・・」

 

2人は顔が青ざめる。

 

ウソップ「どうしたんだよ? ゾロ サンジ・・・」

 

チョッパー「何なんだ?」

 

ララ「あの魔剣だけは姿と最弱の奴だけで。他の魔剣と一本の聖剣は技やりますよ?ただし海へ向けてですけど あの魔剣の半分と最大は言っただけで身に染みたんですね アハハ・・・」

 

ナミ「ララ 魔剣ってどういう事なの?」

 

ララ「デバイスでの創造(クリエイト)モードで武器を作ったんです。」

 

ナミ「作った!?」

 

ルフィ「作っただって!?」

 

ウソップ「何だそりゃ!?」

 

ララ「でも半分は再現なんですけどね。」

 

ビビ「再現?」

 

チョッパー「再現って・・・」

 

ララ「元の世界には漫画って娯楽があります。」

 

ナミ「マンガ?」

 

ララ「ある侍少年の冒険活劇作品に登場する魔剣達なんです。物語終盤前に登場する一本は聖剣ですけどね。」

 

ウソップ「ってことはその作品の中の魔剣達と一本の聖剣を半分再現の形で作ったってのか!?」

 

ララ「はい! アーロンが支配中だった時のナミさんの故郷で・・・」

 

ナミ「しかも私の故郷でかい!?」

 

ララ「魔剣の事はアーマーパ-ツ開発とバスター復活を終えてから改めて見せます。」

 

ララはキーボードに入力していき、画面中のデータをカプセルの受信部に送信した。

 

ララは左手首装着中のデバイスで電磁波球体に包まれゼロとなった。

 

そしてカプセルに近づくと、センサーが反応し上部分がせり上がる。

 

ゼロ「では入るか。」

 

ゼロはカプセルに入り、データが送られ両手がバスター口へ変化した。

 

ルフィ「ゼロの両手が変わった!? スッゲー!!」

 

チョッパー「すげェ!!」

 

ルフィとチョッパーはやっぱり目を輝かせる。

 

ゾロ「両手が変わったくれーで、そこんとこガキだな・・・」

 

ナミ「私も両手が変化した程度では、まだ驚かないわよ。」

 

ゼロ「ルフィは感動してるだけだ。普段見慣れた物より自分の好みの種類の存在だが、出会う事がなかなか無い珍しい物や未知の存在に心惹かれている「好奇心」だ。チョッパーも同様だろ・・・」

 

ウソップ「おれもルフィやチョッパーの気持ち 大体分かる気はするな。好奇心なのか・・・」

 

ゼロ「ついでに環境も関係する事もあるがな。ゾロ お前もローグタウンで未知レベルの刀に出会ったんだろ?」

 

ゾロ「ああ まあな。しかも妖刀だぜ。腰にぶら下げてる3本の内の一本がな」

 

ゼロ「小っちゃかろうと大きかろうと、人間の男女は現実的な存在でも、超常的な存在でも 「これは何だ?」とか「何だあれ!?」と興味を持つ事があるんだ」

 

サンジ「そっか・・・。コックも同じなんだな 使った事がないキッチン設備とか見ると触ってみたいと思う。単なる好奇心なんだな・・・」

 

ゼロはカプセルから出て、カプセルの上半分は一度下がり、元の状態に戻る。

 

ゼロ「連続チャージショットの方を溜めなしでやるか・・・」

 

左手のバスター口を左手に戻して、右手のバスター口を海へ向けて叫ぶ。

 

ゼロ「連続チャージショットだ!!」

 

バスター口から大型チャージショットが連続で海へ放たれた。

 

ウソップ「うわっ!?」

 

ルフィ「スッゲー!!」

 

チョッパー「スッゲェー!!」

 

やはりルフィとチョッパーは素直に目を光らせ感動していた。

 

ナミ「さすがに凄いとは思うわ・・・」

 

ゼロは一旦電磁波球体に包まれ、ララに戻った。デバイスを起動してみると、アップデートされゼロの復活したバスターのデータが更新されていた。

 

ララ「次はエックスの新アーマーですね・・・。」

 

ララは椅子に座り、マシンの画面と向き合う。

 

ララ「エックスの新アーマーその1 アーマー名はすでに決まっている。「ドラゴンゴッドアーマー」・・・漢字名で龍神の鎧ね。4つの各パーツの性能もチートなアーマー。そのうちまた過去シリーズの一部アーマーでの改良版とかも開発予定で。」

 

ゾロ「過去シリーズの一部アーマーの改良版をそのうち開発予定かよ・・・」

 

サンジ「ドラゴンゴッド・・・龍の神の鎧かよ・・・」

 

ウソップ「おいララ そんなにスゲーアーマーにしたいのか!?」

 

ララ「はい!まずエックスのシリ-ズ8作までの全特殊武器も現時点でアーマーチェンジしなくても、唯一使用できる事です。そして敵側の属性の無効化も必要です、今の所は火、電気又は雷ですかね 改良はそのうちやるとして、ヘッドのデザインと性能は戦国武将の兜をベースにしてチャージ時間がガイアアーマーと同じ、アームはバスター口が龍の頭でチャージショットが龍が数匹飛び出して来るショットガン風と射程距離が永遠のプラズマチャージ的な|合体チャージショットとガトリングショットの切り替え可能で、3系統の能力者にも物理効果ありね。全8作の特殊武器のチャージ可能。ボディは戦国武者風で、敵側の属性攻撃の無効化、。フットはアルティメットアーマーと似たデザインで、飛行中は背の翼がドラゴンの翼のように展開し私を口を開けたまま包む巨大龍が出現と、オーバーヒートしない。ついでにセイバーもオマケで左肩辺りに装備し、巨大な斬撃の波動・幻夢零・改を放てる。」

 

ナミ「何だかアーマーのデザインも性能も何もかもすごくなりそう・・・。」

 

ウソップ「そりゃな・・・でもセンゴクブショウってのは分からねェが、ララを口を開けたまま包む巨大龍が出現するって 何かスゲー。」

 

ビビ「完成したアーマー ちょっとは見てみたいわ。」

 

チョッパー「ララ 早くしてくれ!!」

 

ララ「うん!!プログラムデータをカプセルの受信部へ送信して、エックスになる。」

 

ララはデバイスで電磁波球体に包まれ、ノーマル・エックスになる。カプセルに近づくとセンサーが反応し上部分がせり上がり、ホログラムの白衣の老人が現れる。

 

サンジ「何だ このじいさん?」

 

ルフィ「もしかしてエックスを作ったっていう爺さんじゃねェのか?」

 

ナミ「きっとそうよ。このお爺さんがトーマス・ライト博士なのね・・・」

 

ウソップ「エックスの開発者・・・」

 

チョッパー「スッゲー!!」

 

ゾロ「へェ・・・」

 

ビビ「それに優しそうな感じがするわ・・・」

 

ホログラムのライト〈エックス この世界でも戦うつもりなのだな?平和な世界で過ごして欲しかったが、これも運命(さだめ)なのか・・・仕方ない事だ、このカプセルに入り、装着したアーマーで切り抜けるのだ。〉

 

エックスはカプセルに入り、プログラムデータがエックスの各パーツへ具現化されていく。

 

装着が完了したドラゴンゴッドアーマー・エックス、カプセルから出ると、

 

ドラゴンゴッドアーマー・エックス「うん こんなもんか・・・」

 

ルフィ「うほほーーー!!エックス何だかカッコいい!!」

 

チョッパー「スッゲー!!」

 

ナミ「私も同意見よ。・・・なかなかカッコいいじゃない。」

 

ウソップ「頭とボディの鎧、両腕のパーツがすげーよ!!」

 

ドラゴンゴッドアーマー・エックス「ヘッドとボディは戦国武将をベースにやったから、それなりに上手く完成したはずだ。それとアームパーツだ。」

 

エックスは右腕のバスター口を観察をすると、見事に龍の口になっていた。

 

ドラゴンゴッドアーマー・エックス「アームのチャージショットの実証試験だ。まずは合体チャージショット!」

 

ドラゴンゴッドアーマー・エックスは海に向かい、ボディを光らせチャージ開始。

 

ルフィ「数匹の龍が出てくる合体チャージショット!?」

 

チョッパー「早く!!」

 

2人は目が輝く。

 

右アームの龍の口を海へ向け、バスター口として龍の口が開き、

 

ドラゴンゴッドアーマー・エックス「一応命名した「ドラゴンチャージショット」!!」

 

バスター口から数匹の龍型チャージショットが咆哮を上げながらも放たれる。

 

ルフィ「うおーーー!!」

 

チョッパー「おおーーーー!!」

 

ウソップ「すっげーーーーー!!」

 

ゾロ「ほお・・・・」

 

サンジ「まさに龍だぜ!!」

 

ナミ「ええ 龍型のチャージショットね・・・」

 

ビビ「凄いとしか言えない・・・。」

 

ドラゴンゴッドアーマー・エックス「飛行能力行くぞ!!」

 

フットパーツの性能が発動し、エックス自身が徐々に浮き始める。

 

ルフィ「エックス!?」

 

チョッパー「浮き出した!!」

 

そしてある程度浮き出すと、エックスを口の中に入れるように巨大龍のエネルギー体が出現した。エックスも背の翼をドラゴンの翼のように展開した。

 

ウソップ「巨大龍!?」

 

ナミ「何て大きさなの!?」

 

ドラゴンゴッドアーマー・エックス「次はガトリングショットだ!!」

 

エックスはアームのチャージショットの切り替えを行い、ボディを光らせる。

 

ルフィ「ガトリング・・・おれのゴムゴムのガトリングとは違うかな?」

 

ゾロ「今から見りゃ分かんだろ。」

 

チョッパー「ワクワクだぞ。」

 

ドラゴンゴッドアーマー・エックスは両腕のアームを海の向こうへ向けて、

 

ドラゴンゴッドアーマー・エックス「ガトリングチャージショット!!」

 

龍の口の形のバスター口に光が集積され、ほんとにガトリングの如く大量のエネルギー弾が発射された。

 

ルフィ「うほほーーー!!」

 

チョッパー「すっげーーーー!!」

 

ウソップ「ああ!!」

 

ドラゴンゴッドアーマー・エックスを包んでいた巨大龍のエネルギー体が消え、エックスは一度船の上に降り立った。そして電磁波球体に包まれ、ララに戻る。

 

ララ「ふう。」

 

ルフィ「ララ すげーぜ!!」

 

チョッパー「すげーーー!!」

 

特にルフィとチョッパーは感動であった。

 

ララ「ありがとうございます。デバイスで確認っと。」

 

ララはデバイスを確認すると、エックスのアーマーがアップデートで更新されていた。

 

ララ「アーマーは一つOKで、魔剣の披露ですね・・・」

 

ルフィ「魔剣!!」

 

ウソップ「魔剣!!」

 

チョッパー「魔剣・・・!!」

 

ララ「とりあえずデバイスの力で5本召喚します。6本目の物干し竿は・・・召喚しなくていいですね。ちょっと中央の場所の方が広いんでそこで。」

 

ウソップ「なら見せてくれ。その魔剣達を!」

 

ララは中央の場に立ち、デバイスの力で雷神剣から覇王剣までの5本を呼び出し、足元に並べてみた。

 

ルフィ「何だ 一本だけすっげー気持ち悪そうな剣だぞ!?」

 

ナミ「うん あの柄がドクロの奴よ!!」

 

ウソップ「禍々しい力持ってそうだ・・・」

 

チョッパーはウソップの足元に隠れながらだが、隠れ方が逆である。

 

チョッパー「ああ。何だか怖い・・・」

 

ゾロとサンジは魔王剣の力を前に聞いていたため、青ざめてビビッてしまっている。

 

ナミ「ちょっと ゾロ サンジくん!?あのドクロの魔剣がそんなに怖いの?」

 

ゾロ「ああ。できればおれは使うこと自体嫌だぜ・・・」

 

サンジ「最強の技の威力を知ったら腰抜かすぜ・・・。」

 

ナミ「剣士のゾロがここまで恐怖する程の魔剣・・・」

 

チョッパー「そうなのか・・・!!?」

 

ララは魔王剣を手に持つ。

 

ララ「これは魔王剣って言う剣です。」

 

ビビ「魔王剣・・・。」

 

ララ「作品内での本来の魔王剣は使う者の悪の心を吸い取って力に変える暗黒の魔剣って設定なの。」

 

ナミ「悪の心を吸い取って力に変える暗黒の魔剣!?」

 

ルフィ「いい!?」

 

ララ「竜巻上の波動を放てたりもできますが、技が三つあって破壊規模も違うんです。」

 

ナミ「どれくらいの威力か聞かせてくれる?」

 

ララ「技は柄の夜の月の光り方の形で決まるんですが、最初の三日月はでかめの建造物を軽く一撃破壊です。技名は魔王三日月剣です。」

 

ウソップ「はァ!?」

 

ルフィ「何!?」

 

ビビ「うそでしょ!?」

 

ララ「半月は夜に発動すると非常に明るく照らされ、「夜が昼間になった」と間違えるくらいになり、下手をすれば一つの小さな国そのものを衝撃波を含めれば消し飛ばせるでしょう。大きめな国もパワーを上げればもしかしたらね。魔王半月剣で。」

 

チョッパー「ひいい!?」

 

ナミ「何なのそれ!?」

 

ララ「ましては満月となると、」

 

ナミ「ど、どうなるの?」

 

ララ「その最大パワーの満月は、海水は全て蒸発、街はおろか大気までも消し飛んでこの星は死の星と化すか、惑星一つを一発で砕く程で。」

 

チョッパー「ひいいいい!?」

 

ウソップ「何だそりゃ!?」

 

ナミ「最大パワーの満月なら死の星か星一つを一発で砕くですって!?」

 

ルフィ「何ィいいいい!?」

 

ビビ「そんな暗黒って言い程の超危険な魔剣を半分再現したって言うの!?」

 

チョッパー、ウソップなんかは驚愕どころか恐怖する顔であった。ナミも恐怖顔だった。

 

ララ「でもこの再現した魔王剣は悪の心は関係なく発動できるようにしたのです。私の意志一つで自由自在に技を変えられます。」

 

ナミ「それって金ならいくらでも出すって言って、技での半月剣や満月剣を出すのは止めてとお願いしたら?止めるの!?」

 

ララ「最大パワーの満月はこの世界を一発で死の星にするか、破壊するんですよ!! 金なんて超低次元レベルな存在で解決出来ると思ってるんですか!?」

 

ナミはもう青ざめる。

 

ルフィ「あのナミが青ざめてる・・・」

 

ウソップ「・・・星を一発死の星か一発破壊レベルの満月剣の恐ろしさが伝わっちまってるんだ・・・」

 

ゾロ「あの金の亡者のナミが・・・」

 

ララは魔王剣を一度置き、龍神剣を持つ。

 

ララ「これは龍神剣。柄には玉がはめ込まれていて空を飛べる龍神の玉の他に6つあるんです。」

 

ナミ「剣だけで空を飛べる!?」

 

ルフィ「それでその6つの玉の力は?」

 

ララ「水、火、金、闇、氷、大で。」

 

チョッパー「おお!!」

 

ララ「水は水を剣先から出せたり、周りの水を自由自在に操作、火は自分を火で包むんです。」

 

ウソップ「おい 自分を火で包むのかよ!? それって熱くねェのか!?」

 

ララ「剣が登場した主人公の少年侍14歳は使って火に包まれても熱くなかったんですよ。剣先から火炎玉を何発か撃てるんです」

 

ルフィ「火炎玉を剣先から撃つ・・・か。」

 

ララ「金は変身ですね ようは別の生き物とかに化ける事です。」

 

チョッパー「おれのランブルボールとかと似てるか?」

 

ララ「うーん 微妙かな。闇は使い道ないんだよね 玉の中に吸い込まれるから」

 

ビビ「玉の中に吸い込まれてしまう!?」

 

ララ「うん。夢と希望をもった人間を吸い込む闇の玉の世界!!夢が強ければ強いほど吸い込まれやすいんだ。」

 

ナミ「何よそれ 使い道の全く無い迷惑な玉じゃない!!」

 

サンジ「ああ。なら吸い込まれたら中から抜け出す方法は?」

 

ララ「抜け出す願いは絶対叶わないそうで、いずれ夢を吐き出し、抜け出すことを諦め、そして死んでいくって事です。」

 

ルフィ「ふざけんなよ!! おれだってそんな玉の力迷惑だ!!」

 

ウソップ「ああ おれもそんな玉だけは嫌だぜ!!おれ達はそれぞれが叶えたい夢があってこうやって一緒に旅してるんだぞ!!」

 

ゾロ「ああ ここにいる全員が同意見だな・・・。」

 

ララ「まあ 闇の力は使う事はほぼ無いでしょうけど。氷は剣先から氷の光線を撃ったり、氷を操作なの。そして最後の大は自分の体を巨大化させる。」

 

ナミ「自分の体を巨大化・・・。」

 

ルフィ「敵側には相手によっては役に立つかもな・・・」

 

ララ「あとはバリアー機能ですね。」

 

ルフィ「バリアーも出来るのか⁉️」

 

チョッパー「スッゲーー!!」

 

ララ「初代龍神様から作品内の資格者は2代目の侍少年、この世界での資格者としての3代目が私で、4代目がゾロさん あなたですわ!」

 

ゾロ「おれが4代目龍神としての資格者か・・・。」

 

ララ「この中で剣士はゾロさんだけですから、私は一応剣士という事にも出来ます。龍神剣を持っている時は初代龍神とテレパシー、念による話ができますから!」

 

ゾロ「ほお・・・。剣を持っている時は初代龍神と念による話ができるとはね。」

 

ララ「どの剣もそのうち使うと思います。ゾロさん あなたにも一本貸しますからね。左用の腰につける刀身によって形が変わる鞘を女神様に頼んでみますね。」

 

ゾロ「ああ だが魔王剣だけは断るぞ。」

 

サンジ「剣士のこいつが絶対断ると言い切るのはなんか分かるぜ・・・。」

 

ナミ「そうよ!最大パワーの満月で死の星になるか、この星そのものを消されたくないわ!私達だって死んじゃうもの!」

 

ウソップ「と、と、当然だ!! そんな超怖ェ魔剣あっていい筈がねェ!!」

 

ルフィ「おれも嫌だ!!」

 

ビビ「私を含めてここにいる皆が同じ意見・・・満月剣で死の星か星そのものを消されるのは確かに嫌よね・・・」

 

ララ「はい、魔王剣はなるべく使いません。技としては半月と満月は使わず、巨大な丸玉か三日月型波動で放つ三日月と刀身からの波動、そして横一文字で使えば十分でしょう。」

 

ゾロ「ん? 横一文字・・・?」

 

ナミ「横一文字・・・?」

 

メンバー達は横一文字の事で疑問顔になったが、そのうち聞こうと追及はしなかった。

 

そしてララは皆に聞こえないくらいの小声で、

 

ララ「私が知ってる限りのジャンプ作品に登場してきた武器も、何種類か属性ありで創造(クリエイト)しようかな・・・。女神様に頼もう。」

 

ララは女神様にスマホで連絡し、ゾロ専用の刀身によって変形する鞘を出してもらう。

 

ララ「ゾロさん 出してもらいましたよ。あなた専用の鞘です!」

 

ララは鞘をゾロに投げ渡す。

 

ゾロ「ほう・・・刀身によって変形する鞘ねェ・・・。納めるのはお前の持つ魔剣だろ?」

 

ララ「はい とりあえず龍神剣を渡しときますね。」

 

ゾロは龍神剣を渡される。

 

ララ「ゾロさんは同じ剣士や自身を刃物のようにする能力者の敵と戦う事を望みます。敵組織内の剣士や刃物系能力などとの戦いなんて、剣の修行の一環に過ぎないかと?」

 

ゾロ「成程な・・・おめェも言うもんだな。」

 

ナミ「敵組織内の剣士や刃物系能力者との戦いなんて、剣の修行の一環に過ぎない!?」

 

ララ「ナミさん ゾロさんは海上レストラン・バラティエに現れた目標としている最強の剣士であるジュラキュール・ミホークさんを越えなければならないんです。あなたからすれば普通じゃない、変よ!って思ってるでしょうけど、ゾロさんの感覚ではこれが普通なんです。絶対2度と負けないからってルフィさんに宣言までしましたしね・・・私はゾロさんの気持ちが分かります。」

 

ナミ「やっぱララも相当な変人なのね・・・。」

 

ララ「・・・・・・。」(まあサンジくんの蹴り技も良いけど、ゾロの進化する1刀流から3刀流までの剣技や後の飛ばす斬撃もかっこいいから・・・)

 

ゾロ「とにかく 龍神剣は借りるぜ!」

 

ララ「戦う際は初代龍神のアドバイスは一応聞いて下さいね。」

 

ゾロ「おう。」

 

ゾロは3本と同じ右の腰に取り付けられた刀身の変形する専用鞘に龍神剣を収納する。

 

ララ「残りはデバイスの中へ。」

 

ララは3本の魔剣と1本の聖剣をデバイスへ収納する。



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第115話「アラバスタの英雄と船上のバレリーナ」

巨人島リトルガーデン

 

船員「も・・・申し訳ありません Mr.2・ボン・クレー様」

 

Mr.2・ボン・クレー「アン!! ドゥ!!! クルァ!!! てめェ!!!」

 

船員「ギャアアアア」

 

Mr.2・ボン・クレー「アン!!ドゥ!!!オラァ!!!にゃろォが」

 

船員「グオオッ!!!」

 

Mr.2・ボン・クレー「じょ~~~~ダンじゃなァいわよーーーーーう!!! このあちしを誰だと思ってるわけェ!!?」

 

ボン・クレーは船員をヤシの木に押し付ける。

 

Mr.2・ボン・クレー「言っっってみなさーいよーうっ!!! 0ちゃんの指令はなに!?」

 

船員「・・・・・・・・・!! ”アラバスタ” ”リトルガーデン”間の直接航路でMr.3を始末せよと・・・!!!」

 

Mr.2・ボン・クレー「そーよねそーよね!?だからあちし達は アラバスタからこの”リトルガーデン”へ一直線にやって来たのよう」

 

船員「ウゲウゲゲ・・・!!」

 

Mr.2・ボン・クレー「それが何!? 何なの!!?逢えもせずに この”リトルガーデン”に着いちゃったじゃないっ!!」

 

船員「ア・・・アイ」

 

Mr.2・ボン・クレー「あんた達がMr.3の船を見落としたんじゃなくって!!? オォ!?」

 

船員「いや・・・そんなハズは・・・」

 

Mr.2・ボン・クレー「そんなハズなくてどうしてここまで(ここまで)来ちゃうのよーーーう!!! これじゃあちしはマヌケ!? Mrマヌケ!?ミス・マヌケ!!?どっち!!?」

 

船員「・・・いやミ・・・ミスタ・・・・・・!」

 

Mr.2・ボン・クレー「おだまりっ!!!」

 

Mr.2・ボン・クレー「とにかく この大切な時期にたかが『Mr3抹殺』なんてヤッツケ任務(・・・・・・)しくじってる場合じゃなァいのよーう!!!失敗は許されない!!!しくじれば きっとMr.1のペアがあちしを殺しに来るわ!!!冗~~~~談じゃない」

 

Mr.2・ボン・クレー「わァかってんのう!!?」

 

船員「ひやーっ!!!」

 

Mr.2・ボン・クレー「オカマケンポーの餌食になりたくなきゃ探すのよう!!! Mr.3を!!!」

 

Mr.2・ボン・クレー「超全速前進スワンダー号でアラバスタへ向かうのよぅ!! いいこと!!?小舟の一隻たりとも見逃すんじゃないわよーう!!?」

 

船員「ハイッ!!! Mr.2・ボン・クレー様っ!!!」

 

アラバスタ王国

 

Mr.0「何 王国で海賊が暴れてる?」

 

Mr.0「この国にはおれがいると知らんのか・・・」

 

ミス・オールサンデー「さァね・・・サー・クロコダイル暴動中の国は海賊がいいカモなのよ・・・いくの?」

 

クロコダイル「そりゃ表の仕事もきっちりやらん ”王下七武海”は海賊を潰す海賊・・・!!! 民衆の英雄(ヒーロー)だぜ」

 

港町『ナノハナ』

 

女性国民「クロコダイルさまっ!!!」

 

男性国民「サー・クロコダイル!!!」

 

海賊「ん?」

 

海賊「ア!?」

 

女性国民「ああ・・・クロコダイルさん・・・!!! やはり来てくださった・・・・・・!!」

 

国民「クロコダイル!!」海賊「ん・・・!? まさか」国民「クロコダイル!!!」

 

国民「クロコダイル!!!」海賊「”七武海”の・・・!?」国民「クロコダイル!!!」

 

クロコダイル「黙れ愚民共!!! おれァ そこの海賊の首を取りに来ただけだ!!!」

 

女性国民「素敵・・・・・・」

 

男性国民「そういってあんたいつもおれ達を助けてくれるんだ!!!」

 

男性国民「クロコダイル万歳!!!」

 

国民「アラバスタの守り神!!!」

 

国民「クロコダイル!!!」

 

国民「クロコダイル!!!」

 

国民「砂漠の王!!!クロコダイル!!!」

 

クロコダイル「クハハハハハ まァ・・・何とでも呼ぶがいい・・・」

 

クロコダイル「とにかく この国暴れてくれるな 海賊どもよ」

 

海賊「おォおォおォおォ!!!ちょっとナメすぎじゃねェのか!!? てめェ一人でおれ達 全員とやり合おうってのか!!? 権力に魂を売った”政府の犬”が!!!英雄気取りで何のつもりだ!!!」

 

クロコダイル「死にたくねェ奴ァ伏せていろ!!!」

 

クロコダイルは塔から跳びあがる。

 

海賊「バカかあいつはかっこうの餌食だ!!!」

 

海賊「やっちめェ!!!この町の金品はおれ達のもんだ!!」

 

海賊「オオ!!」

 

数人による刀がクロコダイルの胴体を突き刺す。

 

海賊「ぐぁ~~~~~っはっはっはっはっは!!!これが噂の”七武海”か ぐぁっは」

 

クロコダイルは砂嵐を発生させる。

 

海賊達は体の半分以上が埋もれていた。

 

クロコダイル「海賊の格が違うんだ ブタ野郎」

 

国民達は気が付き、海賊の一人は干からびていた。

 

国民「クロコダイル!!!」

 

国民「クロコダイル!!!」

 

クロコダイルは袋を肩に担ぎ、去って行く。

 

国民「クコロダイル!!!」

 

国民「クロコダイル!!!」

 

 

アルバーナ宮殿

 

国王「ーーーーまた先を越された?」

 

兵士「我らが”ナノハナ”へ赴いた時にはすでに・・・」

 

国王「・・・そうか どうあれ 国民が無事ならばよい・・・・・・」

 

国王「彼には 世話になる・・・」

 

 

メリー号

 

ララは高校のカバンからタブレットを取り出して、動画視聴する。

 

ルフィはサンジから尋問的な事を受けていた。

 

ルフィ「いやいやもう ほんと なんも知らねェからおれはっ」

 

サンジ「オイ何目ェそらしてんだ ちゃんと俺の目を見ろ じゃあ聞くがな」

 

サンジ「しっかりアラバスタまで持つ様におれが ちゃんと配分しといた9人分の食料が夜中の内に なぜ消えるんだ?」

 

サンジは座ってルフィの顔を掴む。

 

サンジ「ムダな抵抗はよせ てめェはポーカーに向かねェ人間なのさ」

 

ルフィ「ゲップ」

 

サンジ「おい 口のまわりに何かついてんぞ」

 

ルフィ「しまった!!!食べ残し!?」

 

サンジ「おめェじゃねェかァ!!!」

 

サンジはルフィを蹴り飛ばした。

 

ララ「ルフィさんの自業自得ですな・・・。」

 

サンジ「なあナミさん見ただろ ひどいんだ~~~!!鍵付き冷蔵庫買ってくれよォ」

 

ナミ「そうね 考えとくわ 命にかかわるから・・・」

 

ララ「そもそも夜中の内に9人分も消えるって、ルフィさんの胃袋どーなってるの・・・?」

 

ウソップ「・・・・・・さーーて釣らないとなーーーサンジ君のために~~~~」

 

サンジ(ララちゃんの許可をもらって、あの空間内キッチンを使わせてもらうしかねェか・・・)

 

ウソップ、チョッパー、カルーは共犯という事でナミに一発ずつ殴られた。

 

ナミ「英雄(ヒーロー)? クロコダイルはアラバスタの英雄(ヒーロー)なの!?」

 

ビビ「”王下七武海”っていうのはつまり 世界政府に雇われた海賊達のこと ”七武海”が財宝目当てに(・・・・・・)海賊を潰すのも ”海軍”が正義のために海賊を潰すのも 国の人にとってのありがたさは変わらないってわけ 結局 町を襲う海賊達を追い払ってくれるんだもの」

 

ララ「所詮は英雄(ヒーロー)気取りか、国民達に「勘違いするな! 助けに来たわけじゃねェ」とでも言いそうだけど。」

 

サンジ「まあ そのアラバスタの英雄(ヒーロー)が 実は国そのものを乗っ取ろうとしてるなんて みんな夢にも思ってねェんだろうなァ」

 

ルフィ「とにかく おめェクロコダイルをよ!!! ぶっ飛ばしたらいいんだろ!!? 」

 

ビビ「ええ・・・暴動を まずおさえて 国からB・W(バロックワークス)を追い出すことができれば・・・アラバスタは救われる」

 

ルフィ「ララ おめェはクロコダイルをぶっ飛ばすの手伝うんだろ?」

 

ララ「そうなりますね。でも様子見で能力者ならどのような力か試す事になるでしょうけど。」

 

ララは一度タブレットの電源をスタンバイに画面オフにした。

 

ウソップ「でもよ その B・W(バロックワークス)って会社のシステムは一体どうなってるんだ? ”Mr”や”ミス”だっていうあれは」

 

ゾロ(B・W(バロックワークス)・・・)

 

ビビ「システムは簡単よ まず頂点にクロコダイル・・・つまり”Mr.0”がいて」

 

ビビ「その”Mr.0”の指令を直接受ける”エージェント”が12人と一匹いるの 彼らは全員『Mr+ナンバー』の名を持っていて その力に見合った女性の”エージェント”とペアを組む Mr.13とミス・フライデーは中でも特別で任務失敗者への仕置人という立場」

 

ビビ「エージェントの中でもMr.5以上は”オフィサーエージェント”と呼ばれてて そのほとんどが悪魔の実の能力者 本当に重要な任務の時しか動かない それ以下はフロンティアエージェント 社員を率いて”偉大なる航路(グランドライン)”の入口で 会社の資金集めをするのが仕事 これが秘密犯罪会社”B・W(バロックワークス)”よ」

 

ルフィ「そ~~~~か じゃあ!!クロコダイルをよ!!! ぶっ飛ばしたらいいいんだろ!!?」

 

サンジ「お前 絶対理解してねェだろ」

 

ララ「はい 分かってないですね・・・」

 

ナミ「ーーーーってことは間違いなく B・W(バロックワークス)社最後の大仕事アラバスタ乗っ取りとなれば その! ”オフィサーエージェント”て奴らの 残りは全員・・・」

 

ビビ「・・・・・・ええ 集結するはず」

 

 

それから時間経過し、ララはチョッパーを誘い、手のひら静脈認証システムで鍵が開く扉の向こうへ行くことにした。

 

チョッパー「ララ この扉の向こうが、そのお前が元いた世界の建物の設備なのか?」

 

ララ「うん。ちょこっと見てくれればいいから、中は4次元空間というか異空間のようで外とは遮断され時間の流れ方が違くなるの。」

 

チョッパー「ええ!?」

 

ララ「中の広さと設備はマンションくらいで、って言ってもわかんないよね?」

 

チョッパー「まんしょん?」

 

ララ「まあ とにかく入ってみて。」

 

ララは静脈認証を行い、鍵を開けると扉を開く。

 

ララ「行こう!」

 

チョッパー「う、うん。」

 

ララとチョッパーは扉の中に入ると、靴を脱ぎララはボタンを押して明かりをつける。

 

チョッパー「ええええ!?」

 

チョッパーはやはり驚愕顔に。

 

ララ「やっぱりびっくり顔だね・・・。一部の部屋にもびっくりするね・・・」

 

チョッパーは視聴覚室のテレビにもっと驚愕する事となった。

 

チョッパーは最新設備のキッチンやゲーム部屋なども見て、

 

チョッパー「ララ 凄かったぞ!」

 

チョッパーはちょっと慣れて、目が輝いていた。

 

ララ「ありがとう! 変に否定する人よりその返事の方がこっちも嬉しく感じるんだよ。今後は呼び捨てね チョッパー。」

 

チョッパー「そうか。」

 

ララ「チョッパーにとってはちょっとしたアトラクション気分になったかも・・・。お風呂も完備してるんだけど、いずれ一緒に入ってくれる?」

 

チョッパー「一緒にお風呂!?」

 

ララ「メリー号にもお風呂はあるみたいだけど、ここの設備がそれを超えてるからね。私だって女の子だし、それにチョッパーは一応動物なので、さすがに同じ人間の男子と一緒にっていうのはね そういうのは大人の女性に成長した後、結婚してからの方がいいだろうし・・・小声で(サンジさんとだけど)」

 

チョッパー「最新の風呂・・・わかった いずれ一緒にな!」

 

ララ「うん! じゃあ扉の外へ出ようか。」

 

チョッパー「ああ!」

 

ララはチョッパーと共に、扉の外へ出ると、ララは認証を行い鍵を閉める。

 

ララ「あ それと左手首のデバイスには召喚モードがあってね。」

 

チョッパー「召喚モード?」

 

ララ「私が変身しているエックスやゼロ、アクセルが戦ってきたシリーズの歴代ボスキャラ達を召喚できる事なんだけど。」

 

チョッパー「ますます驚かされる事ばかりだぞ・・・。特にララ お前にはな」

 

ララ「初の女性レプリロイドであるアイリスだけ戦闘中に限らず、変身前でも特別に普段かたまに召喚するぐらいしてみようかな。」

 

チョッパー「アイリス?」

 

ララ「うん ナミさんも平和を願っていると思うけど、ナミさんと違って優しい天使のような良い性格のレプリロイドなの。きっとチョッパーもアイリスを好きになるはずだよ。」

 

チョッパー「ナミより上でビビと同じくらい優しいって?」

 

ララ「ナミさんって怒ると怖い時あるからね。男子なら一発殴るし・・・」

 

チョッパー「ええ!?」

 

ララ「アイリスの事、全書で確認してもらった方がいいね。」

 

ララはスマホで女神様に連絡し、全書を転送してもらう。

 

ララ「はいチョッパー 開いてみてくれる?」

 

チョッパーは手渡され、ページを開く。

 

チョッパー「へェ・・・レプリロイド達ってたくさんいるんだな。歴代ステージボス達か・・・」

 

ページを大分進めると、そのアイリスの所で止まる。

 

チョッパー「あったぞ。これがアイリスなんだな?」

 

ララ「うん。けっこうかわいいし優しいそうでしょ?」

 

チョッパー「うん・・・。確かに優しそうに見えるな。っていうかレプリロイドって何だ?」

 

ララ「ようは私達人間に近いくらい思考能力「心」を持ったロボットなの。心を持った機械って事。」

 

チョッパー「機械が心を持つなんて、トンデモすぎるよ・・・」

 

ララ「また今度おいおい話していくからね。全書返してくれる?」

 

チョッパー「ああ。」

 

チョッパーは全書をララに返し、ララはまた全書を女神様の所へ戻ってもらう事に。

 

 

ドラム島を出て5日目 船はアラバスタへ向かっている。

 

ララはデバイスの力で、聖剣・覇王剣を出現させ、力を試す為に船の裏方の大砲側で、海へ向かって侍の如く両手で構え、ちょっとした素振りを行う。

 

ビビはララの所へ行き、

 

ビビ「ララ それは聖剣でしょ? 素振りしてるの?」

 

ララ「うん 覇王剣っていう光の聖剣なんだ。あと釣り大丈夫かな・・・」

 

ビビ「うん ルフィさん達 釣れるか気になるしね。でもあの扉の中のキッチンのお菓子で辛抱できないの?」

 

ララ「うーん 少し食料で苦労もあった方がいいかな。ケーキもあったらいいなぁ・・・」

 

ビビ「ケーキねェ・・・ まあとにかく釣り側に行くわ。」

 

ルフィ、ウソップは端に座って釣りをしていた。

 

ウソップ「ルフィ!! てめェがエサ食っちまうからいけねェんだろうが!! エサがなきゃ釣れるもんも釣れねェよ!!!」

 

ルフィ「お前だって食っただろ」

 

ウソップ「おれはエサの箱のフタの裏についてたヤツ食っただけだ!!」

 

ビビ「ルフィさん ウソップさん なにか釣れ・・・」

 

カルーがルイフィとウソップの手によって釣り餌として利用されていた。

 

ビビ「カル~~~~~ッ!!!」

 

カルー「グエーーーーーッ!!!」

 

ルフィ「サメとか釣れるかな」

 

ウソップ「おれは海王類を釣りてェな」

 

ビビ「あなた達カルーに何してんのよ!!!」

 

ビビは二人を殴る。

 

ビビ「!」

 

ビビ「あれは何?」

 

船の前方に煙が発生していた。

 

ビビ「煙・・・!!!」

 

ララ「ん? 煙・・・?」

 

ララは素振りを止める。

 

ウソップ「何だ ありゃ」

 

ルフィ「わたあめかな」

 

ビビはラウンジに入り、ナミに知らせる。

 

ララもその煙を見る。

 

ナミ「・・・ああ大丈夫 何もないわ ただの蒸気」

 

ビビ「ただの蒸気が海から!!?」

 

ナミ「ええホットスポットよ」

 

ルフィ「何だそりゃ」

 

ララ「あの下に海底火山があるって事ですね。」

 

ナミ「あらララ 分かるんだ? ていうか剣持ってるし・・・」

 

ララ「はい 男女共に小学校高学年くらいの10代から、理科という科目の授業で教科書を使いながら習い始めるんです。図鑑とかでも情報得られますが・・・」

 

チョッパー「理科・・・それに教科書・・・か。それに海の中なのに火山があるのか?」

 

ナミ「そうね 火山なんて、むしろ地上より海底にたくさんあるんだから」

 

ウソップ「へーーーーー」

 

ルフィ「どうでもいいや 食えねェんじゃ」

 

ララ「元の世界でも同じ事かもですけど、何千年何万年後という長い時間をかけて、この辺りに新しい島が出来上がるんですよ。」

 

サンジ「ナミさんもステキだが、ララちゃんはそれ以上に素敵だ~~~!!」

 

ララ「素敵だなんて、嬉しいですね。」

 

ビビ「すごい場所みたいね ここは・・・」

 

ナミ「うん。」

 

ルフィ「ララのいう何万年って・・・おれ生きていられるのか?」

 

ウソップ「・・・そこは死んどけよ 人としてな」

 

カルー「クエーーーッ」

 

船が煙の中に突入する。

 

ウソップ「うわーっ」

 

ルフィ「硫黄くせェ!!」

 

ウソップ「なんも見えねェ湯気だらけだ!!」

 

ララ「普段海なんて行かないからこんな経験初めて・・・ゲホッ」

 

ナミ「すぐ抜けるから 我慢して」

 

船員「Mr.2・ボン・クレー様っ!!」

 

Mr.2「なーーーーによーーーう」

 

船員「12時の方向に煙がっ!!!」

 

Mr.2「構わないわ!!つーーーき抜けなさーーーいよーーーう!!」

 

船員「は!!」

 

船員「突入しますっ!!」

 

船は煙の中へ入った。

 

船員「うわっぷ・・・・・・!!」

 

船員「前が見えねェっ」

 

その後船は煙から脱出。

 

船員「うおっ!!!」

 

船員「Mr.2・ボン・クレー様が いないっ!!?」

 

船員「船室を探せーっ」

 

船員「いないぞーーーーっ」

 

船員「バカなーーーーっ!!!」

 

船員「Mr.2・ボン・クレー様ー」

 

ルフィとウソップは唖然としていた。

 

カルーにMr.2が抱きついていた。

 

カルー「クエーーッ」

 

ルフィ「オカマが釣れたあああ」

 

Mr.2「シィ~~~まったァ!!あちしったら なに出合いがしらのカルガモに 飛びついたりしてんのかしら!!!」

 

Mr.2は海に落ちたが、一応救出された。

 

Mr.2「いやーホントに スワンスワン」

 

ララ(Mr.2 あなたも懐かしいなぁ・・・あったかいスープくらいなら用意してあげたいけど、本来は敵同士なのでダメ・・・なんだよね?)

 

Mr.2「見ず知らずの海賊さんに命を助けてもらうなんて この御恩一生忘れません!! あと温かいスープを一杯頂けるかしら」

 

ララを除いたルフィ達「「「「「ねェよ!!!」」」」

 

ゾロ「こっちがハラへってんだ!!」

 

ララ「私としてはスープくらい用意できるかもしれないですけど・・・」

 

Mr.2「あら そうなの? でもこの人たち 今無いって!!」

 

ララ「企業秘密って事で。」

 

Mr.2「それに剣持ってるし~~~アラ!」

 

Mr.2「あなたカーーーワイーーーわねー好みよ 食べちゃいたーーい チュッ」

 

ビビ「・・・・・・・・・う・・・」(変な人・・・)

 

ルフィ「お前泳げねェんだなー」

 

Mr.2「そうよう あちしは悪魔の実を食べたのよう」

 

ウソップ「へー!!どんな実なんだ?」

 

Mr.2「そうねい じゃあ あちしの迎えの船が来るまで慌てても何だしい 余興代わりに見せてあげるわ」

 

Mr.2「これがあちしの能力よーーっ!!」

 

Mr.2はルフィの顔面に張手をかまし、ぶっ飛ばした。

 

ゾロ「ルフィ!!!」

 

ララ「ルフィさん!!」

 

ゾロ「何を・・・」

 

ゾロは刀を抜こうとし、ララは咄嗟に覇王剣を構えるが、

 

Mr.2「待ーーーって待ーーーって待ーーーってよーーーう 余興だって言ったじゃいのよーーーうっ!!!」

 

ゾロ「な・・・!!?」

 

Mr.2「ジョーーーーダンじゃ なーーーいわよーーーう!!!」

 

Mr.2は顔がルフィに変わったが、話し方はそのままであった。

 

ララ「顔が!!」

 

ルフィ「おれだ!!!」

 

ナミ「そっくり!!?」

 

Mr.2「びびった!!?びびった!!? がーっはっはっは!!!」

 

Mr.2「左手で触れればホラ元通り (左手で顔に触れて顔を元に戻しつつ)これがあちしの食べた”マネマネの実”の能力よーーーう!!」

 

ナミ「声も・・・」

 

ウソップ「体格まで同じだったぜ・・・・・・!!!」

 

ルフィ「スッ スゲーーーーーーッ!!」

 

ララ「ルフィさんに同意です!! スゴイ!!」

 

Mr.2はナミ達に右手で触れ、ララもついでに触れる。

 

Mr.2「まぁ もっとも殴る必要性はなかったけどねーーーいっ」

 

ララ「私も触れられた・・・」

 

Mr.2はウソップの顔になり、

 

Mr.2・ウソップ「この右手で・・・・・」

 

ゾロに代わり、

 

Mr.2・ゾロ「顔にさえ触れれば」

 

チョッパーにチェンジ、

 

Mr.2・チョッパー「この通り誰のマネでも」

 

ナミにチェンジし、

 

Mr.2・ナミ「でき~~~るって」

 

最後はララへ、

 

Mr.2・ララ「わけよう!!」

 

Mr.2・ララ「体もばっちりね」

 

服を展開し、

 

ルフィ達は吹き、ララは恥ずかしさのあまり両手で顔を覆った。

 

ナミはMr.2を殴り、顔は戻った。

 

ナミ「やめろ!! ララも顔が赤くなってるじゃないの!!」

 

Mr.2「さて残念だけどあちしの能力はこれ以上見せるわけに」

 

ルフィ「お前すげー!! もっとやれー」

 

ウソップは口笛でアンコール。チョッパーも叫んでアンコール。

 

ララ「確かにその能力はすごーーい!! もっとやって!!」

 

ナミ「ノリノリじゃない・・・ララまで一緒になってるし。」

 

ゾロ「ララはやっぱあいつらと同類か・・・。」

 

ナミ「ララはこことは違う異世界の人間だからでしょ・・・」

 

Mr.2「さ~~ら~~に~~メモリー機能つきぃっ!!」

 

ルフィ「うおおおおっ」

 

Mr.2は右手で次々と顔チェンジしていく。

 

ビビ「・・・・・・・え・・・」

 

ゾロ「ララには悪いが、くっだらねェな・・・。」

 

Mr.2「どーーーうだったあ!!?あちしのかくし芸(・・・・)っ!! 普段 人には決して見せないのよぅ!?」

 

ルフィ、ウソップ、チョッパー、ララの4人は拍手を送る。

 

ルフィ「イカスーーーー!!」

 

そして5人で肩を組み合う。

 

Mr.2「ジョーーーダンじゃなーーーーいわよーーーーう!! ジョーーーダンなーーーわよーーーう!!」

 

ナミ「やってろ」

 

ナミは船を確認した。

 

ナミ「ねェ! 何か船がこっち来るなよ あんたの船じゃないの?」

 

Mr.2「アラ! もうお別れの時間!? 残念ねい」

 

ルフィ、ウソップ、チョッパー、ララ「「「「エーーーーーッ!!!」」」」

 

Mr.2「悲しむんじゃないわよう 旅に別れはつきもの!!でも これだけは忘れないで」

 

Mr.2「友情ってヤツァ・・・つき合った時間とは関係ナッスィング!!」

 

ルフィ「また会おうぜー!!」

 

ウソップ、チョッパー、ララも叫んで見送った。

 

Mr.2「さァ行くのよお前達っ!!」

 

船員「ハッ!!! Mr.2・ボン(・・)クレー(・・・)様!!!」

 

船が去って行くと、

 

ウソップ「Mr.2!!!」

 

ビビ「あいつが・・・・・・Mr.2・ボン・クレー!!!」

 

ルフィ「ビビ!! お前 顔知らなかったのか!!?」

 

ビビ「ええ・・・私 Mr.2とMr.1のペアには会ったことはなかったの 能力も知らないし!!!」

 

ビビ「噂には聞いていたのに・・・Mr.2は・・・」

 

ビビ「大柄のオカマでオネエ口調 白鳥のコートを愛用してて背中には”おかま(ウェイ)と」

 

ルフィ、ゾロ、ウソップ「「「気づけよ」」」

 

ララ「それだけ情報があったら今ので気づいてよ」

 

ビビ「・・・さっき あいつが見せた過去のメモリーの中で・・・父の顔があったわ・・・!! あいつ一体・・・父の顔をつかって何を・・・・・・!?」

 

ララ「結局悪魔の実の能力なんて使い方次第なんだよ。」

 

ウソップ「使い方次第?」

 

ララ「はい マネマネ。相手をだます犯罪である詐欺行為だって出来ますね くだらないどころか、逆に恐ろしさがあります 悪魔の力なので。」

 

ゾロ「なるほど・・・王になりすませる事あれば ララのいう相手をだます詐欺だって可能だな。もっとよからぬ(・・・・)事もできるな・・・」

 

ウソップ「ララのいう事も一理あるな。厄介な奴を取り逃がしたぜ」

 

チョッパー「あいつ敵だったのか・・・?」

 

ナミ「確かにララの言う事も一理あるし、それに敵に回したら厄介な相手よ・・・!! あいつがこれから私達を敵と認識しちゃったら・・・・・・!! さっきのメモリーでこの中の誰かに化けられたりしたら・・・私達仲間を信用できなくなる」

 

ビビは頷く。

 

ルフィ「そうか?」

 

ナミ「え?」

 

船員「Mr.2・ボン・クレー様 何やら上機嫌っすね」

 

Mr.2「がっはっはっはっは小さな友情見つけたのよう!!」

 

ナミ「あのねェルフィ・・・」

 

ゾロはルフィの肩に手を置き、

 

ゾロ「まァ待てよ 確かにコイツの意見にゃ根拠はねェがあいつにビビる必要はねェって点では正しい」

 

ゾロ「今あいつに会えたことをラッキーだと考えるべきだ ・・・対策(・・)が打てるだろ」

 

ララ「あとナミさんの言う「仲間を信用できなくなる」ってとこですが、顔をマネされ、服もマネされても左手首のデバイスのある無しで私に対しての区別はつくはずです。常にデバイスは装着していますから、制服の左腕部分をまくれば見えるので。」

 

ナミ「あぁ じゃあララだけは区別できそうね。」



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第116話「砂漠の国・アラバスタ上陸!火拳のエースとの再会」

突然の巨大な猫型の海獣出現。

 

ララ「うわっ!?」

 

ルフィ「何か出たァ!!」

 

ビビ「海ネコ!?」

 

ウソップ「っっアア~~~~~っ!!」

 

チョッパー「海獣だ~~~~~っ!!!」

 

ゾロは刀3本抜き構える。

 

ゾロ「4日ぶりのメシだァ!!!」

 

ルフィも構える。

 

ルフィ「メシだァ!!!」

 

ララもデバイスの力で電磁波球体に包まれ、アクセルとなった。

 

アクセル「へへェん あのラブーンよりはちょうどいいでかさの獲物だね!! イレギュラーハンターとして倒そうかな!!」

 

アクセルは左手にバレットと右手に覇王剣を持ち、海獣に向ける。

 

ナミ「進路よし・・・と そろそろ着いてくれないかな・・・」

 

ルフィ「メシーーーー!!!」

 

海獣は後ろへ引いてる。

 

ゾロ「うおっ引きやがった!」

 

ルフィ「船 バック!!バック!!」

 

ゾロ「できるかァ!!」

 

アクセル「なんとかできないの!?」

 

サンジ「逃がすんじゃねェぞ 確実に仕留めろ!!!」

 

ビビがトゲこん棒でアクセルを含むルフィ達を殴り飛ばした。

 

ビビ「だめっ!!」

 

アクセル「ビビ・・・?」

 

アクセルはたいしたダメージは受けていないので、立ち上がる。

 

サンジ「な・・・なんで!?ビビちゃん・・・!!」

 

ルフィ「ビビ コノヤロ何すんだァ!!!」

 

ビビ「食べちゃダメなの!」

 

ビビ「アラバスタで海ねこは神聖な生き物だから」

 

チョッパー「海にはいろいろいるんだな」

 

ウソップ「アクセルの奴 海獣をイレギュラー扱いしてたぜ・・・それにあんなもんにびびるとは・・・お前まだまだだな」

 

ウソップは立ち上がり、黄昏る。

 

アクセルは電磁波球体に包まれ、ララに戻り、覇王剣も一旦デバイス内に戻した。

 

ウソップ「よーーーし おれがカームベルトで海王類と勇敢に戦った時の話をしてやろう」

 

チョッパー「海王類と!!?」

 

ウソップ「大型のだ!!しかも」

 

 

ルフィは泣く。

 

ルフィ「く・・・くいもんが逃げた・・・」

 

ビビ「だけど安心して もうすぐお腹いっぱい食べられるから」

 

ルフィ「本当か!?今度は何ネコが出るんだ!?」

 

ナミ「ビビ!風と気候が安定してきたみたい」

 

ビビ「ええ・・・アラバスタの気候海域に入ったの 海ねこが現れたのもその証拠」

 

ララ「海ねこ でかかかったな・・・」

 

ゾロ「後ろに見えるあれら(・・・)も・・・アラバスタが近い証拠だろう」

 

海の向こう側に船の団体が。

 

ララ「おおっ!!」

 

ナミ「船があんなに!!いつの間に!!?」

 

ウソップ「おい あれ全部B・W(バロックワークス)のマーク入ってじゃねェか!!」

 

ビビ「社員達が集まり始めてるんだわ・・・!!」

 

ララ「団体さんだぁ・・・。」

 

ビビ「あれは おそらく『ビリオンズ』!! オフィサエージェントの部下達よ・・・」

 

ナミ「敵は200人はかたいって訳だ・・・」

 

ビビ「それもB・W(バロックワークス)社精鋭200人ウイスキーピークの賞金稼ぎとはわけが違う!!」

 

ウソップ「い・・・いい・・・!!今の内に砲撃するか!!!」

 

ルフィ「行ってぶっ飛ばした方が早ェよ! いや待てメシ食うのが先だろ!!」

 

ララ「ルフィさん 敵を前にしてごはん食べる気なんですか・・・。」

 

ゾロ「バカ 気にすんな ありゃザコだ!!」

 

サンジ「そうさ!本物の標的を見失っちまったら終わりだぜ こっちは9人しかいねェんだ」

 

ルフィ達は左腕に包帯を巻くことにした。念の為にララも同様である。

 

ララ(ねえ ペケ 衣装だけど、侍少年の漫画作品に登場したマント付き魔王衣装って再現できる?)

 

ペケ(できないことはないですが、)

 

ララ(風神剣の魔力によって頭に二本の鬼の角が生えて鬼化以降、魔王を名乗るようになった人間男子くんは、背中の隠れ飛行装置みたいなので飛んでいたから、あれやってみたいのよ)

 

ペケ(何とかやってみます。 しかし後でですよね?)

 

ララ(うん 後でお願い・・・)

 

ゾロ「とにかくしっかり締めとけ 今回の相手は謎が多すぎる」

 

ナミ「なるほど これを確認すれば仲間を疑わずに済むわね」

 

サンジ「そんなに似ちまうのか?その・・・ ”マネマネの実”で変身されちまうと・・・・・・」

 

ウソップ「そりゃもう”似る”なんて問題じゃねェ ”同じ”なんだ おしいなー お前見るべきだったぜ おれ達なんか思わず一緒に踊ったほどだ」

 

サンジ「おれァオカマのバレリーナには興味は持たねェよ」

 

ウソップ「ついでにララも一緒に踊ってたぜ。」

 

サンジ「ララちゃん 君も踊ったの!?」

 

ララ「はい!能力自体は凄かったもので。やっぱり「悪魔」の力ですね・・・。」

 

ゾロ「あんな奴が敵の中にいるとわかると うかつに単独行動もとれねェからな!!」

 

チョッパー「なあ おれは何をすればいいんだ!?」

 

ウソップ「できることをやればいい それ以上はやる必要はねェ 勝てねェ敵からは逃げて良し!!精一杯やればよし!!」

 

サンジ「ララちゃん こいつ自分に言ってる気がするぞ・・・」

 

ララ「そう見えますね。」

 

チョッパー「おれにできることか・・・わかった!!」

 

ルフィ「港に近づいてきたぞ」

 

ビビ「西の入江に止めましょう 船を隠さなきゃ」

 

ルフィ「よし!とにかく これから何が起こっても 左腕のこれが」

 

全員で円陣を組み、左腕を突き出して見せ合う。ララも同様にデバイス装着中の左腕の制服をまくり上げ突き出す。

 

ルフィ「仲間の印だ」

 

ルフィ「・・・・・・・じゃあ 上陸するぞ!!!」

 

ルフィ「メシ屋へ!!! あとアラバスタ」

 

ゾロ達とララ「「ついでかよ《ついでですか》!!!」」

 

ナミ「今回の敵は暗殺集団なのよ ルフィ」

 

ルフィ「ああそうだな」

 

ナミ「本能での行動は慎んで!!わかった?」

 

ルフィ「そうだな わかった!!」

 

ナミ「ララ あなたは心配はないでしょうけど、一応注意しとくわ!」

 

ララ「あっ はい!」

 

 

港町『ナノハナ』

 

大佐「あの店は やけに騒がしいな・・・ 何があった」

 

曹長「何でも店のお客が突然死したらしくて あ 軍曹さん」

 

軍曹「大変な奴なこの町に・・・!!大変です スモーカー大佐!!!」

 

 

店内では一人の男が料理の乗った皿に顔を埋めるようになっている。

 

客「店主と会話してる途中で突然死んじまったらしい」

 

客「こいつは旅の男だ・・・旅路で知らずに ”砂漠のイチゴ”を口にしたんじゃねェかとみんな言ってるよ」

 

客「”砂漠のイチゴ”?」

 

客「赤いイチゴの実のような姿をした毒グモだ 間違って口に入れちまったら数日後に突然死ぬ そしてその死体には数時間 感染型の毒がめぐる」

 

客「だから誰も近づけずにいるんだ ・・・砂漠じゃ知らねェこと(・・・・・・)は命取りになる」

 

客「見ろ 肉を持ち上げた瞬間の手 そのまま固まっちまって・・・ いかに”砂漠のイチゴ”の毒が強力かを 物語ってる・・・・・・!!」

 

???「ぶほ!!?」

 

客「うわ!!生き返った!!!」

 

???「ん?」

 

女性「だ・・・大丈夫?」

 

???「ん」

 

男は女性の服で顔を拭いた。

 

女性「きゃああ」

 

???「ふう・・・いや~~~~まいった・・・」

 

???「寝てた」

 

客「寝てたぁ!!?」

 

客達は驚愕だった。

 

客「ありえねェ食事と会話の真っ最中にっ!!?」

 

客「しかも続きを噛み始めた!!」

 

???「しかし何の騒ぎだいこりゃ」

 

客達「「「おめェの心配して騒いでたんだよ!!!」」」

 

???「この店はコント集団も雇ってんのかい?」

 

店主「いや・・・・・・そうじゃねェがまぁ・・・無事ならよかった」

 

また男は寝る。

 

客達と店主「「「「「うをいっ!!!」」」」」

 

客「何だ何だ 死人じゃなかったのか」

 

客「人騒がせな・・・!!」

 

 

???「ところでおやっさん」

 

店主「何か用か」

 

男は2枚の手配書を取り出す。

 

???「こんな二人が この町に来なかったか? 麦わらかぶった奴とピンク髪の娘さん・・・」

 

スモーカー大佐「よくもぬけぬけと大衆の面前でメシが食べられるもんだな」

 

???「!」

 

スモーカー「”白ひげ海賊団”の二番隊隊長がこの国に何の用だ ”ポートガス・D・エース”」

 

店主「し・・・”白ひげ”!?”白ひげ海賊団”・・・!!?」

 

客「そういやあいつの背中の刺青(マーク)見た事あるぞ」

 

客「なんでこんなとこに・・・!!?」

 

 

メリー号が上陸後、ルフィは突っ走ってしまう。

 

ルフィ「メーーーシーーー屋~~~~~っ!!!」

 

ララ「ルフィさん!!」

 

ナミ「待てコラーーー!!」

 

エース「弟をね 探してるし 俺の額を遥かに超えるこの娘さんにも一度会ってみたいって思ったもんで。」

 

ビビ「どうしよう 『ナノハナ』の町は広いから ルフィさんを探すとなると大変よ!」

 

ララはタブレット入りの高校のカバンも肩に背負う。

 

サンジ「心配ねェよビビちゃん 町の騒がしい所探せばいい いるはずだ」

 

ウソップ「ははは そりゃいえてる」

 

ナミ「それより あいつには自分が賞金首だってことを自覚してほしいのよね こういう大きな国では特に・・・!!」

 

ララ「共に賞金首である私はここにいますけど・・・」

 

ナミ「あなたは自覚があるみたいだからまだいいの。」

 

ゾロ「とにかくおれ達もメシを食おう 考えるのは全部その後だ」

 

ビビ「待ってあれは・・・・・・!!」

 

ビビ「Mr.3の船!!」

 

ウソップ「何!?」

 

ララ「ええ!?」

 

ウソップ「・・・・・・まさか・・・あんにゃろくたばってなかったのか・・・!?」

 

ビビ「あの船は確か”ドルドルの実”の能力(ちから)を動力にしてるはず・・・」

 

ビビ「・・・来てるんだわ この国に・・・」

 

 

ナノハナでは、

 

町人「聞いたか”白ひげ”のとこの海賊らしい・・・」

 

町人「スモーカーって海兵の名も聞いた事あるぞ・・・!!」

 

店内

 

エース「で? おれはどうすりゃいい・・・!?」

 

スモーカー「大人しく捕まるんだな」

 

エース「却下 そりゃゴメンだ」

 

 

ルフィ「何だろうな 変な匂いが邪魔してるぞ? !!!」

 

ルフィ「あった!!! あれはメシ屋だ!!!」

 

スモーカー「・・・おれァ今別の海賊を探してるとこだ お前の首なんかにゃ興味ねェんだがな・・・」

 

エース「じゃ見逃してくれ」

 

スモーカー「そうもいかねェ」

 

スモーカーは右腕を変化させつつ、

 

スモーカー「おれが海兵で お前が海賊である限りな・・・!!!」

 

ルフィは店内に両腕を伸ばし、

 

ルフィ「やっほーーーう!!!」

 

エース「つまらねェ理由だァ・・・楽しくいこうぜ」

 

ルフィ「ロケットォー!!!」

 

ルフィのゴムゴムのロケットがスモーカーの背中を直撃。

 

エース「を!!?」

 

エースを巻き込んでスモーカーを奥の壁を破壊しつつ、吹っ飛ばした。

 

ルフィ「うはーーーーっ!!! メシ屋だ!!!ハラへったー!!!」

 

客達は呆然であった。

 

ルフィはカウンター席に座る。

 

ルフィ「おっさん メシメシメシ!!!」

 

店主「・・・ああ でも君・・・逃げた方が」

 

ルフィは料理を食べ、

 

ルフィ「うっっっっめ~~~~~っ!!!! なんてうめェメシ屋なんだ ここは!!!」

 

店主「ああ・・・ありがとう・・・でも君・・・」

 

破壊された奥側からエースは起き上がる。

 

エース「・・・んのヤローがどこのどいつだ・・・!!」

 

エース「あ どうもお食事中失礼しました」

 

エース「フザケやがっ・・・」

 

エースは店内に戻ると、

 

エース「ル・・・」

 

スモーカー「!!」

 

エース「おい!!ル・・・」

 

スモーカーはエースの頭を掴み、床に叩きつけた。

 

スモーカー「麦わらァア!!!!」

 

ルフィは料理を食い続けていた。

 

スモーカー「やっぱり来たか この国へ・・・・・・ ならあの小娘もだな。」

 

スモーカー「食うのをやめろ!!!!」

 

ルフィ「!」

 

ルフィは口から料理を吹いてしまった。

 

ルフィ「ばもぼいもめうい(あの時のケムリ(・・・)!! なんべぱんべもばぴぴ!!!(何でこんな所に!!)」

 

スモーカー「野郎・・・・・・!!」

 

ルフィは料理を抱え込み、口に一気に入れる。

 

ルフィ「もーーーああ~~~おむ~~~!!!(どうもごちそうでした)」

 

店主「は?」

 

ルフィは料理を口に入れたまま、店を走って出て行った。

 

スモーカー「待てェ!!!」

 

ルフィ「もーーーまーーーもん!!めんう~~~~む!!(ゴムゴムの技なんも効かねェんだよな ララのデバイスの力も今の所通じてねェし) ん~~~~~~~みいゴクン・・・ぽう!!(とりあえず逃げるしかねェや!!)」

 

エース「くっ」

 

エース「待てよルフィ!!! おれだァ!!!」

 

エースもルフィを追う。

 

店主「・・・・・・ 食い逃げ・・・・・・」

 

 

スモーカー「たしぎィ!!!」

 

たしぎ「は!! はいっ!!!何でしょうかスモーカーさん!!タ!! タオルですか!?暑いですよねこの国・・・」

 

スモーカー「そいつを抑えろ”麦わら”だァ!!」

 

たしぎ「麦わらっ!!? し・・・仕留めますっ!!」

 

ルフィ「ぬ」

 

たしぎは刀を振るが、ルフィは建造物の上へ逃げる。

 

町人「何だあいつは!?」

 

スモーカー「チッ」

 

スモーカーは下半身を煙化し、建造物の上を飛んで進んでいく。

 

スモーカー「たしぎ!! 海兵どもを緊急招集!!!町をくまなく回って”一味”を探せ!!!」

 

たしぎ「はいっ!!!」

 

町人「の・・・!!能力者達のケンカだ!!」

 

スモーカー「”ホワイトスネーク”!!!」

 

ルフィは必死にスモーカーの煙技から逃げる。

 

スモーカー「麦わら!! あの娘もこの国に来ているな!? 一体何が目的でここに来た!!」

 

ルフィ「何って 俺とララはクロコダイルって奴をぶっ飛ばしに来たんだよ!!」

 

スモーカー「何!? クロコダイル!? 奴とお前達に何の関係がある!?」

 

ルフィは突然姿を消した。

 

スモーカー「何!? 消えた!? 野郎 あじなマネを!!」

 

ルフィは途中で落ちただけだった そして起き上がり、また逃げる。

 

スモーカー「待て麦わらーー!!」

 

スモーカーはまた下半身を煙化し、追跡する。

 

 

ナノハナの外れーーー

 

サンジは買い出しで、ナミ達の着替えを買って持って来た。

 

ナミ「素敵っ こういうの好きよ!私!!」

 

ララ「私の衣装もなかなかいいと思いますね。初めて着ましたし、胸元が強調されてるような気もありますが」

 

ララは学生服は高校のカバンに入れてあり、左腕にデバイスは常に装着。

 

サンジ「ララちゃんもなんて素敵なんだ~~~!!」 

 

ビビ「お使い頼んで何だけどサンジさん これは庶民っていうより 踊り娘の衣装よ・・・?」

 

サンジ「いいじゃないか 踊り娘だって庶民さ~~~ 要は王女と海賊だってバレなきゃいいんだろ?」

 

ビビ「でも砂漠を歩くには」

 

サンジ「大丈夫 疲れたらおれがだっこしてあげるから」

 

ビビ「言うだけムダね・・・」

 

ララは小声で「私はだっこされてもいい・・・」と呟く。

 

サンジ「・・・しかし美女3人に比べておめェらときたら・・・海賊をカモフラージュしても せいぜい盗賊だぞ そりゃ!」

 

ゾロ「てめェとどう違うんだよ」

 

ウソップ「ん? チョッパーお前 何やってんだ?」

 

チョッパー「鼻が曲がりそうだ」

 

ララ「鼻が曲がる? どうかしたの?」

 

サンジ「いやな こいつ香水にやられてんだ」

 

ナミ「香水?」

 

ビビ「・・・そうか トニー君は鼻が効きすぎるのね」

 

ララ「動物は嗅覚が鋭いからだと思う。」

 

ナミも腕の匂いを嗅ぐ。

 

ナミ「ああ これ。」

 

ララ「そういえば香水なんて経験あんまり無いから、私はいい匂いだからやってみたけど・・・」

 

ビビ「中には刺激の強い物もあるから・・・」

 

ララ「そうなんだ・・・」

 

ナミ「これとか・・・」

 

ナミは調子に乗り、香水を顔部分にかける。

 

チョッパー「ウオオ やめろ!!お前ェ!!!」

 

サンジ「奈落の底までメロリンラブ」

 

ゾロ「アホかてめェ」

 

サンジ「あァ!!?」

 

ララ(ナミちゃん 調子に乗ってる・・・。)

 

ペケ(・・・はい 間違いなく調子に乗りすぎですよね・・・。)

 

ウソップ「とにかく これでアラバスの砂漠を越えるための物資は揃ったわけだ・・・ ビビ これから どこへ向かうって?」

 

ビビ「ええ・・・まず何よりも先に”反乱軍”を止めたいの! またいつ暴動を起こしてムダな血が流れるかわからない そのためにリーダーのいる”反乱軍”の本拠地 『ユバ』というオアシスを目指すわ」

 

ビビ「ユバへ行くには・・・」

 

ゾロ「待て隠れろ!!」

 

ゾロはビビを引っ張る。

 

ビビ「え」

 

ナミ「何?」

 

ゾロ「海軍だ」

 

ララ「偉い騒ぎようで・・・」

 

サンジ「おおかたどこぞのアホな海賊が逃げまわったりしてんじゃねェのか?」

 

ウソップ達「「「アホな海賊?」」」

 

ルフィが走り去った。

 

ゾロ達とララ「「「「お前かよ《あなたですか》!!!」

 

ルフィ「よう!!ゾロ!!」

 

ゾロ「何ィーーーっ!!!?」

 

ルフィ「あーーーみんなそこにいたのか!!」

 

ルフィはゾロ達の元へ走ってきた。

 

ゾロ「バカヤロ!!てめェ一人でマいて来い!!」

 

 

海兵「麦わらの一味がいたぞォ!!!」

 

スモーカー「お前達下がってろ!!」

 

海兵「大佐」

 

スモーカー「逃がすかっ!!! ”ホワイト・ブロー”!!!」

 

スモーカーは右腕を煙化し、ルフィのゴムゴムの(ピストル)のように伸ばしてきた。

 

エース「”陽炎”!!!」

 

突然の火が煙を防いだ。

 

スモーカー「・・・・・・!!?」

 

スモーカー「てめェか」

 

エース「やめときな」

 

エース「お前は”煙”だろうがおれは”火”だ 俺とお前の能力じゃ勝負はつかねェよ」

 

ナミ「誰なの・・・・・・!?あれ」

 

ルフィ「・・・・・・」

 

ララ(火拳のエース!!)「今のは火の力・・・!?」

 

ルフィ「エース・・・・・・・!?」

 

エース「変わらねェな ルフィ」

 

 

海軍の船の柱にある男が縛り付けられていた。

 

男「町で何か起こったか・・・海兵どもめ みんな船を降りちまいやがった・・・」

 

男「だが・・・へへっこりゃ好都合 今の内に何とか脱出を・・・・・・!!!」

 

???「Mr.11」

 

Mr.11「ん?」

 

Mr.11「・・・・・・おれのコードネームを知ってるって事は お前ら・・・”ミリオンズ”か!? ぼーっと見てねェでさっさとこの縄をほどけ!!」

 

ミリオンズのメンバー「確かに・・・B・W(バロックワークス)の社員だが」

 

ミリオンズのメンバー「おれ達は”ビリオンズ”」

 

ビリオンズのメンバー「言わばナンバー・エージェントの候補社員だ Mr.11・・・お前くらいのギリギリのエージェントとなら実力派さして変わらねェんだ」

 

Mr.11「・・・・・・! あァ・・・そうかすまなかったな”ビリオンズ” とにかくこの縄を早ェとこ解いてくれるか」

 

ビリオンズのメンバーの一人が銃をMr.11に向ける。

 

ビリオンズのメンバー「バカ言っちゃいけねェよ てめェにゃナンバー・エージェントのイスを一つ空けてもらうぜ」

 

Mr.11「な!!おいよせ!!」

 

ルフィ達は物資を持って、逃げる事に。

 

ウソップ「船に乗る!?島を出るのか!?」

 

ビビ「ううん 船で河から内陸へ入るの・・・そしたらその先は砂漠よ!『ナノハナ』に寄ったのは必要物資の調達のため!」

 

ウソップ「急げ急げ 海軍が来るぞっ!! 乗り込んでイカリを上げろ!!」

 

ルフィ「やー まさか こんなトコでエースに会うとは思わなかったな」

 

エ-ス《とにかくコレ(・・)じゃ話もできねェ後で追うからお前ら逃げろ こいつらはおれが止めといてやる》

 

エース《行けっ!!!》

 

ルフィ《行くぞっ!!》

 

ナミ《え!? 何あいつ誰なの!?》

 

 

ウソップ「ルフィ!!さっさと乗れよ!!」

 

ルフィ「あーーー」

 

ビビ「カルー待って!」

 

ビビ「あなたにしか頼めない重要な仕事があるわ!」

 

カルー「クエ!!?」

 

ビビは両手にある手紙らしき書を持つ。

 

ビビ「このまま北のアルバーナへ先行して父に この手紙を! これにはクロコダイルとB・W(バロックワークス)の陰謀 イガラムと輪や市が調べ上げた全てが記してあるわ」

 

ビビ「そして私が今生きてこのアラバスタに 心強い仲間と共に帰って来てるってことが・・・・・・できる? 一人で砂漠を越えるのよ」

 

カルー「クエ!!」

 

ビビは手紙をカルーの懐へしまう。

 

ビビ「・・・いい?砂漠ではお水は大切に飲むのよ」

 

カルー「クエ」

 

ビビ「・・・・・・じゃあ父に伝えて!! この国は救えるんだって!!」

 

カルー「クエッ!!」

 

カルーは水を飲みつつ走る。

 

ビビ「お水は大切に飲みなさいっ!!」

 

ルフィも無駄に樽の水を飲んでいたが、サンジに蹴られる。

 

サンジ「おめェもだよ!!」

 

ララ「何やってるんですか・・・」

 

ウソップ「バカ野郎せっかく買った水を!!」

 

 

ゾロ達は火を操る男の事を聞かされる。

 

サンジ「兄ちゃん!?」

 

ウソップ「さっきの奴は・・・お前の兄貴なのか!?」

 

ルフィ「ああ おれの兄ちゃんだ」

 

ララ「ルフィさんのお兄さん・・・」

 

ペケ(しかしなぜ上半身ほぼ裸なんです?)

 

ララ(それはツッコまない方がいいからね・・・)

 

ペケ(はあ・・・そうですか・・・)

 

ゾロ「まァ別に兄貴がいることに驚きやしねェけどよ 何で この(・・)偉大なる航路(グランドライン)”にいるんだ」

 

ルフィ「海賊なんだ ”ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)”を狙ってる」

 

ルフィ「エースはおれより3つ上だから 3年早く島を出たんだ」

 

サンジ「しかし兄弟揃って”悪魔の実”を食ってるとは・・・」

 

ララ「ですね。あれはメラメラ燃えてるんで火の力・・・」(まあ知ってるんだけど・・・)

 

ルフィ「だな。エースが言ってた通り 火の力だな。それにおれもびびった ははは」

 

ウソップ「ん?」

 

ルフィ「昔はなんも食ってなかったからな それでも おれは勝負して 一回も買ったことはなかった とにかく強ェんだエースは!!」

 

ララ「わおっ!!」

 

ナミ「あ・・・あんたが一度も・・・!?生身の人間に!?」

 

ウソップ「やっぱ怪物の兄貴は大怪物か」

 

ルフィ「そ~~~~~さ 負け負けだった おれなんか だっはっはっはっは でも今やったらおれが勝つね だっはっはっは!!」

 

ゾロ「それも根拠のねェ話だろ」

 

ララ「ゴムと火じゃ、お兄さんの方にまだ利があるかと・・・」

 

エース「ああ!その()の言う通りだ! お前が誰に勝てるって?」

 

エースが船の手すりに飛び乗って来た。

 

ルフィ「エ~~~~~~スっ!!!」

 

エース「よう」

 

エースはゾロ達に一礼する。

 

エース「あーこいつはどうもみなさん ウチの弟がいつもお世話に」

 

ゾロ達「「「や まったく」」」

 

ララ「はい こちらこそ」

 

ララも一礼する。

 

ルフィ「エース 何でこの国にいるんだ?」

 

エース「ん?何だ お前ドラムで伝言聞いたわけじゃねェのか」

 

ルフィ「ドラムで?」

 

エース「あー いいさ別に大した問題じゃねェから」

 

エース「とにかくまァ会えてよかった おれァちょっと野暮用でこの辺の海まで来てたんでな お前とそこのピンク髪のお嬢さんに一目会っとこうと思ってよ」

 

エース「お嬢さんはアメノ・ララって言うんだな?」

 

ララ「はい。」

 

エース「ララ お前さん 一体なにもんなんだ? 初頭から俺をも超える異常なあり得ない懸賞金はおかしいだろ?」

 

ララ「理由は簡単です、まず私はこの世界とは違う別世界、異世界の住人です 女神様の絶大な力で転生 生まれ変わって来た人間です。そして(左腕のデバイスを見せ)私が望んだ転生特典の詰まったこのデバイスの力で変身中はチートに近い存在になります。」

 

エース「異世界ねェ・・・そしてテンセイ・・・生まれ変わるか。チートってのはどういう意味だ?」

 

ララ「主に不正やズルイ、イカサマという意味で、「下手をすれば世界観そのものを破壊しかねない危険な力」って所ですね。それも無限の並行世界の住人によって、生まれつきとかの特殊や超能力などでほんとに様々です。チートの事を魚人との戦いの後に来た海軍大佐にその事を言ったので、大佐は本部に報告の際に言っちゃったんです、そのせいで本部は警戒しつつもあの手配書の金額にしたんですよ きっと。私自身もルフィさんと共に賞金首にされるとは思わなかったんですけど・・・凶悪犯扱いですし。」

 

エース「海賊の世界じゃしょうがねェさ 海賊は世間では悪の存在って認識が常識だしな。」

 

ララはスマホも取り出しつつ見せる。

 

ララ「・・・はい。それとこのスマホで転生させてくれた女神様とはいつでも連絡可能なんです。」

 

エース「スマホ?」

 

ララ「元の世界では大部分の国々の住人達は当たり前のように一人1台くらいは持ってるんです・・・」

 

エース「へェ・・・当たり前のようにね。」

 

ララ「女神様のおかげでバッテリーの電気エネルギーは表示が∞です 永久に減らないんで助かりました! 特にインターネットも元の世界と常に繋がってて・・・」

 

エース「ああ その事はいずれまた会った時に聞かせてもらうぜ。」

 

ララ「あっはい!」

 

エース「悪魔の実の能力者ではなかったが、まあそれに面白ェじゃねェか・・・。それはそうとルフィお前・・・ウチの”白ひげ海賊団”に来ねェか? もちろん仲間も一緒にだ」

 

ルフィ「いやだ」

 

エース「プハハハ・・・あーだろうな言ってみただけだ」

 

ウソップ「”白ひげ”・・・ ”白ひげ”って やっぱその背中の刺青(マーク)本物なのか?」

 

エース「ああ おれの誇りだ・・・」

 

エース「”白ひげ”はおれの知る中で最高の海賊さ おれはあの男を ”海賊王”にならせてやりてェ・・・ルフィ お前じゃなくてな・・・!!」

 

ルフィ「いいさ! だったら戦えばいいんだ!!」

 

エース「・・・・・・」

 

サンジ「オイ 話なら中でしたらどうだ? 茶でも出すぜ」

 

エース「あーいやいいんだ お気遣いなく おれの用事はたいしたことねェから」

 

ルフィ「海軍の奴ら しかし全然追って来ねェな」

 

エース「ああ ちゃんとマいて来たからな この”メラメラ”の能力で」

 

 

海兵「くそっ!!炎上網とは・・・!!!」

 

海兵「おかげで麦わらの一味を完全に見失いました 大佐!!どうしましょう」

 

海兵「船に置いて来たMr.11も何者かの手によってやられましたし」

 

スモーカー「アラバスタは広い・・・一度逃がすと手に負えねェぞ ポートガス・・・!!余計なマネしやがって!!」

 

たしぎ「スモーカーさんっ!!遅くなりました!! 麦わらの一味は・・・!!」

 

スモーカー「たしぎてめェどこに行ってた・・・」

 

軍曹「それが!!!町のまったく逆に!!」

 

たしぎ「ぐ・・・軍曹さんっ!!」

 

スモーカー「・・・・・・これをどう思う・・・ 奴らと一緒に”ビビ”がいたんだ」

 

たしぎ「”ビビ”・・・!!? ネフェルタリ・ビビ王女が・・・!!?どうして麦わらの一味と一緒に!!?」

 

スモーカー「それを今考えてる さらにこの国には一人・・・イヤな男がいる・・・おれは”七武海”が嫌いなのを知ってるのよな」

 

軍曹「・・・・・・サー・クロコダイルですか?」

 

たしぎ「でも彼は立場的にいえば 政府や海軍の味方ですし」

 

スモーカー「奴は昔から頭のキレる海賊だった・・・大人しく政府に従う様なタマじゃねェんだよ元々な」

 

スモーカー「たしぎ・・・これだけは覚えておけ・・・!!”海賊”はどこまで行こうと”海賊”なんだ!!!」

 

エースはある物をルフィに投げ渡す。

 

エース「ホラ お前にこれを渡したかった」

 

ルフィ「ん?」

 

エース「そいつを持ってろ!ずっとだ」

 

ルフィは紙を広げる。

 

ルフィ「なんだ紙きれじゃんか」

 

エース「そうさ その紙きれがおれとお前をまた引き合わせる」

 

ルフィ「へーーーーーー・・・」

 

エース「いらねェか?」

 

ルフィ「いや・・・いる!!」

 

エース「できの悪い弟を持つと・・・・・・兄貴は心配なんだ」

 

エース「おめェらもコイツにゃ手ェ焼くだろうが よろしく頼むよ・・・・・・」

 

ゾロ「!」

 

エース「ララ。」

 

ララ「はい!」

 

エース「ルフィを上手くサポートしてやってくれるか?」

 

ララ「はい!」

 

エースは下の小舟へ戻る。

 

ルフィ「ええっ!!?もう行くのか!!?」

 

エース「ああ」

 

ルフィ「もうちょっとゆっくりしてけばいいじゃねェか!! 久しぶりに会ったんだし」

 

エース「言っただろ お前に会いにと、ララにも一度会っておこうと来たのはコトのついでなんだ」

 

エース「おれは今”重罪人”を追ってる・・・最近”黒ひげ”と名乗ってるらしいが もともとは”白ひげ海賊団”の2番隊隊員 おれの部下だ 海賊船で最悪の罪・・・奴は”仲間殺し”をして船から逃げた」

 

エース「隊長のおれが始末をつけなきゃならねェってわけだ そんなことでもねェ限り おれはこの海(・・・)を逆走したりしねェよ」

 

エース「次に会う時は 海賊の高みだ」

 

ビリオンズ達が船でエースを追っていた。

 

ナミ「ウソよ・・・ウソ・・・・・・!!あんな常識ある人が ルフィのお兄さんな訳ないわ!!」

 

ウソップ「おれはてっきりルフィにワをかけた身勝手やろうかと」

 

ゾロ「弟想いのイイ奴だ・・・!!」

 

チョッパー「兄弟って素晴らしいんだな」

 

チョッパーなんか、感動で泣いていた。

 

ララ「私にお兄様がいたら、あんな風に心配ぐらいはしてもらえるのかな・・・?」

 

サンジ「わからねェもんだな・・・海って不思議だ」

 

ビビ「ちょっとみんな・・・ていうかララって前世ではお兄さんがいないの・・・?」

 

ルフィ「またなーーーーーっ!!!」

 

エースは小舟に立ち、両足を能力で燃やす。

 

ビリオンズの船が接近してくる。

 

ビリオンズ「いくぞ!!こっちは50人の”ビリオンズ”!!!余裕だぜ!!! 船5隻!!抜けられるモンなら抜けてみろカナヅチ野郎!!」

 

エースが跳び上がると同時に、小舟は海中に潜る。

 

ナミ「跳んだ!?」

 

エースはひねり回転をしつつ全身が燃え上がり、

 

ビリオンズ「海に落とせばおれ達の勝ちだ!!」

 

小舟が浮き上がり、エースは全身燃える状態を解き、船へと着地。

 

そして右腕を後ろへ向け、腕を燃やし前方の5隻へ。

 

エース「”火拳”!!!」

 

燃える右腕で、前方に突き出して巨大な火の塊を飛ばし、5隻を一気に燃やして沈めた。

 

ルフィ「うほほーーーっ!!」

 

ウソップ「すっげーーーっ!!」

 

ララ「火の拳による巨大な火の技・・・凄い。」

 

エース「来いよ”高み”へ ルフィ!!!」



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第117話「緑の町エルマルとクンフージュゴン!!」

ウソップ「お前 兄貴からいったい何受け取ったんだよ」

 

ルフィ「さーわかんねェ紙きれだ」

 

ウソップ「本当に紙きれだな メモでもあるわけでもなし」

 

ルフィ「何なんだろうな」

 

ララ(ビブルカード。別名「命の紙」と言われる代物・・・女だけの島・女ヶ島の長老的人物のニョン婆が言ってたね。)

 

ペケ(命の紙・・・。)

 

ルフィ「ああわかんねェけどエースが持ってろって言うんだから 持ってるんだおれは!! だからしっかり縫いつけてくれよ!!」

 

ナミ「リボンの裏にね・・・わかった」

 

ナミは紙を帽子のリボンの裏に縫う。

 

ナミ「はいどうぞ」

 

ナミは帽子を手渡す。

 

ルフィ「おお」

 

ルフィは帽子をかぶる。

 

ルフィ「ありがとうナミ!!ここなら安心だ 絶対なくさねェもんな」

 

ウソップ「なくさねェ意味あんのか?」

 

ララ「ルフィさんは帽子を常に被ってるんですから、なくさないかと・・・」

 

ウソップ「そうか?」

 

ビビ「ルフィさんこれを着て!」

 

ルフィ「え!?何でだよ 暑いじゃねェか」

 

ビビ「暑いから着るの砂漠では日中では50℃を超えるんだから 肌を出してると火傷しちゃうわ」

 

ルフィ「何で おめェら涼しそうじゃん」

 

ナミ「私達だって上から ちゃんと着るわよ」

 

ララ「私も着ます 日焼けどころか火傷なんて嫌ですからね。」

 

サンジ「えーーーーーーーっ!!!着ちゃうのォオオ!!?」

 

ルフィ「そうか しょうがねェな」

 

チョッパー「ああっ!!あれっ?島の端っこに出ちゃったぞ??」

 

ビビ「・・・・・・・!」

 

ビビ「違うわ ここは島の端じゃなくてサンドラ河の河岸 向こうにうっすら対岸が見えるでしょ?」

 

チョッパー「あ ホントだ」

 

ビビはアラバスタ内の地図を開く。

 

ビビ「見て これがざっと描いたこの辺の地形よ 目的地はここ!! 『ユバ』という町 サンドラ河を抜けてこの町を目指すわ!!」

 

ララ「へェ・・・最初の目的地は『ユバ』・・・か。」

 

ゾロ「そして”ユバ”には反乱軍のリーダーがいるってわけか」

 

ルフィ「そいつをぶっ飛ばしたらいいんだな!!?」

 

ビビ「やめて!!?」

 

ララ「そうじゃないでしょ・・・」

 

ビビ「反乱軍は説得するの もう二度と血を流してほしくないから・・・!」

 

ゾロ「”70万人”の反乱軍をだぜ?止まるか?」

 

ビビ「・・・・・・止まるか(・・・・)・・・ですって・・・? ・・・ここから”ユバ”への旅路で全てがわかるか・・・B・W(バロックワークス)という組織が・・・この国に何をしたのか・・・・・・!! アラバスタの国民が一体どんな目にあっているのか・・・!!」

 

ビビ「止める(・・・)わよ・・・・・・!!!こんな無意味な暴動・・・!!!・・もう この国をB・W(バロックワークス)の好きにはさせないっ!!!」

 

ララ「暴動は確かに起こさせたくないよね・・・。」

 

ナミ「ビビ・・・・」

 

ウソップ「・・・・・・」

 

サンジ「ビビちゃん!!砂漠越えのための弁当は任せろ!!」

 

チョッパー「うわっ楽しみっ」

 

ゾロ「悪かった・・・・・・」

 

ルフィ「よし!わかったビビ!! 行こう!!」

 

ルフィ「ウパ!!!」

 

ナミ「ユバね」

 

ルフィ「ユバ!!!」

 

ナミ「そう」

 

 

そしてルフィ達は砂漠地帯に着くが、

 

ルフィ「『ユバ』!!!」

 

ルフィ「いやーーーー なんもねェなここはっ!!!」

 

ルフィ「リーダーを探すか!!どの辺にいるんだ!?」

 

ビビ「違うのルフィさん ここはまだユバじゃないわ ここから半日北西に砂漠を歩かなきゃ」

 

ウソップ「半日も!!?」

 

ララは降りるついでに学生服とタブレット入りの高校のカバンを若干でかめのリュックに入れる。イヤホン接続のスマホは事前に女神様から授かった腰の装飾に取り付けられる付属ホルダーに入れてある。

 

ビビは地図を開く。

 

ビビ「地図を見て 今大きなサンドラ河を抜けてここに上陸したのよ ここは『緑の町エルマル』

 

ルフィ「緑の町?緑なんかどこにもねェぞ!?」

 

ビビ「・・・・・・ええ 今はね・・・・・・!」

 

すると、河から謎の生物出現。

 

ウソップ「うおーーーっ何だこりゃあカメか!? アザラシか!?」

 

ララは咄嗟に電磁波球体に包まれ、ゼロのコマンドミッションのハイパーモード2であるアブソリュートゼロとなる。

 

ゾロ「ゼロの姿がアーロンの時に見せた姿に・・・。」

 

ウソップは生物に対して構える。

 

ビビ「クンフージュゴン!!」

 

ウソップ「クンフー!?」

 

ビビ「だめよウソップさん 近づいちゃ!!」

 

ビビ「強いから」

 

ウソップはボコられ、クンフージュゴンはガッツポーズ。

 

ゾロ「敗けんな」

 

ルフィは一発殴って勝ち、

 

ナミ「あっちで勝ってる奴いるけど」

 

ビビ「勝ってもダメっ!!」

 

ゼロの場合は、クンフージュゴンが完全に戦意喪失していた。

 

ナミ「じゃあゼロは?」

 

ビビ「多分 戦意喪失してる・・・。ゼロからのあの姿での鋭い目つきと威圧感でビビッてるのよ。」

 

ゾロ「クンフージュゴンの方がビビっちまってるかよ・・・ゼロの奴とんでもねェな。」

 

ビビ「それと勝負に負けたら弟子入りするのがクンフージュゴンの掟なの!!」

 

ゾロ「武闘派だな」

 

アブソリュートゼロとルフィに弟子入りし始めたジュゴン達。

 

ルフィ「違う 構えはこうだ!!」

 

アブソリュートゼロ「もっと脇をしめる!!」

 

ジュゴン「クオッ!!」

 

ビビ「言ってる間に弟子増えてるわよ!!」

 

そしてアブソリュートゼロはララに戻る。

 

ジュゴン達とは別れる、食糧一部を提供という犠牲もあって。

 

ララ「また会おうね!!ジュゴン達!!」

 

クンフージュゴン達はララの女神クラスの優しさのある笑顔に、心奪われ目がハートマークとなり、ララに好意を持ち始めた。

 

ルフィ「さァ行くかユバへ!!」

 

サンジ「お前のせいでずいぶん食料減ったぞ!!」

 

ナミ「チョッパーが説得してなかったらえらいことになってたのよ!?」

 

チョッパー「うん・・・『お共するっス』ってずっと言ってた食料で手を引いたけど」

 

ルフィ「連れて行きゃいいだろ」

 

ララ「あんなに大勢じゃ町に入りにくいですって。」

 

ナミ「ララの言う通りよ ばかねっ」

 

サンジ「しかしこの国のジュゴンはく変わってんなぁ ビビちゃん河に住んでた」

 

ビビ「ううん 海よ」

 

サンジ「?」

 

ビビ「・・・・・・太古の昔から この国をずっと潤してきた大いなる河”サンドラ”も 近年ではかつての勢いを失って下流に海の浸食(・・・・)を受けているの」

 

サンジ「・・・じゃあ さっきジュゴン達のいた辺りの河の水は・・・」

 

ビビ「海水よ 飲み水にも畑にも使えない水」

 

ゾロ「それで枯れたのか?この町は・・・」

 

ビビ「・・・いいえ まれに降る雨水を確実に貯えることで町は何とか保っていたわ つい最近までこの辺りは緑いっぱいの活気ある町だった」

 

ゾロ「ここがねェ・・・」

 

ルフィが骸骨の頭部分を拾い上げる。

 

ララ「骸骨の頭部分・・・」

 

ビビ「だけど・・・ ここ3年この国のあらゆる土地では一滴の雨さえ(・・・・・・)降らなくなってしまった・・・」

 

ララ「3年も雨が降らないとかさすがに異常だよね・・・?」

 

ビビ「ええ 異常なの・・・」

 

チョッパー「さっきの港町は大丈夫だったのか?」

 

ビビ「『ナノハナ』は隣町の『カトレア』というオアシスから水を供給してるから無事なの」

 

ビビ「降雨ゼロなんてアラバスタでも過去 数千年あり得なかった大事件・・・だけどそんな中一か所だけいつもより多く雨の降る土地があったの」

 

ビビ「それが首都『アルバーナ』 王の住む宮殿のある町」

 

ビビ「人々は それを”王の奇跡”と呼んだ ーーーあの日(・・・)事件が起きるまではね・・・」

 

2年前 ナノハナ

 

町人《積荷を下ろせーっ》

 

荷車を引っ張る4人組。

 

しかし歯車が外れてしまう。

 

町人《危なーい!!》

 

町人《倒れるぞーっ!!!》

 

町人《よけろーっ!!》

 

積荷が落下し、中身がこぼれてしまう。

 

町人《おい大丈夫か!?》

 

町人《ケガはないか!!》

 

男性《うわっ!! 大変だ!!えれェことしちまった!! こいつを確実に『アルバーナ』のコブラ王に届けなきゃならねェってのに・・・!!》

 

町人《・・・・・・一体何だ?》

 

町人《この緑の粉は・・・!!》

 

男性《いやな・・・な・・・何って その・・・知ら・・・知らねェよ!!! お・・・おれ達ァ ただこの国の王の命令で・・・コイツを運搬してるだけでよ・・・!!た・・・ただの運び屋で・・・》

 

男性《に・・・逃げろォっ!!!》

 

男たちは逃げた。

 

一人の男性が両手で粉を持ち上げる。

 

男性《・・・・・・・・・これは・・・ ”ダンスパウダー”・・・・・・・・・!!!》

 

町人《何だと・・・!!?》

 

ナミ「”ダンスパウダー”が・・・!?」

 

ビビ「ええ」

 

ララ「ナミさん?」(雨を呼ぶ粉・・・人工的に雨を降らすが、欠点が見つかり違法ともされてる粉だ。)

 

ペケ(なんて粉でしょうか・・・違法とされてしまったとは。)

 

ルフィ「なんだ 知ってんのか?」

 

ナミ「・・・別名は”雨を呼ぶ粉”」

 

ルフィ「雨を呼ぶ粉!?」

 

ナミ「昔 どこかの雨の降らない国の研究者が造り出した代物でね その粉から霧状の煙を発生させて空に立ち上がらせる事で 空にある氷点下の雲の氷粒の成長を促して降水させるの」

 

ルフィ「ふんふん」

 

ララ「大体わかりました。元の世界でも技術が進歩すれば、近未来の理科の授業の天気関連で出来そうかも!!」

 

ナミ「へェ・・・つまりは人工的に雨を降らすことができる粉 それが”ダンスパウダー”よ」

 

ルフィ「ははーん”不思議粉”か」

 

ゾロ「雨を降らすんだろ要は 元の世界で女子高校生をやってたララはその理科の天気関連の授業で天気の事分かってるようだがな。」

 

ウソップ「ならこの国にはうってつけの粉じゃねェか」

 

ナミ「最初はね ”ダンスパウダー”を開発した国もその名の通り 踊るように喜んだと云うわ・・・・・・だけど」

 

ナミ「それには大きな落とし穴があったの」

 

ビビ「・・・・・・」

 

ナミ「風下にある隣国の”干ばつ”!!! ・・・・・・わかる?」

 

ナミ「”人工降雨”は つまりまだ雨を降らすまでに至らない雲を成長させ 雨の落とすというものだから・・・」

 

ウソップ「そうか・・・!!放っときゃ隣国に自然に降るハズだった雨さえも奪っちまってたわけかっ!!」

 

ナミ「そう・・・それに気づいたその国はついに戦争を始めたくさんの命を奪う結果になった・・・ 以来世界政府では”ダンスパウダー”製造・所持を世界的に禁止してるの」

 

ウソップ「・・・・・・・・・使い方一つで幸せも悪魔も呼んじまう粉か・・・」

 

ララ「という事は使い方を間違えずにやればよかったんじゃ・・・?」

 

ナミ「ララ そう言うけどね・・・」

 

ビビ「その”ダンスパウダー”が大量に港町に運び込まれた時 国では王の住む町以外は全く雨が降らないという異常気象・・・・・・!!」

 

ゾロ「王を疑うのが普通だよな その粉で国中の雨を奪ってやがるんだと・・・」

 

ルフィ「何だビビ そりゃおめェの父ちゃんが悪ィぞ!!」

 

サンジはルフィにかかと落としを決める。

 

サンジ「バカ!!はめられたんだよ!!! ビビちゃんのお父様がそんな事ナサルか!!!」

 

ビビ「・・・今思えば その時すでにクロコダイルの壮大な作戦は始まっていたの」

 

ララ「全てクロコダイルの思惑通りに進んでいる・・・。」

 

ビビはしゃがみ込み、骸骨の頭部分を掴んだ。

 

ビビ「当然 (ちち)にはさっぱり身に覚えのない事件だったけど・・・たたみかける様に知らぬ間に宮殿には大量の”ダンスパウダー”が運び込まれていた」

 

ビビ「全てはクロコダイルの仕組んだ罠!!ララの言う通りよ。彼の思惑通りに・・・反乱は起きた!!! 町が枯れ 人が飢えてその怒りを背負った反乱軍が 無実の”国”と戦い殺し合う・・・!!?」

 

ビビ「国の平和も・・・王家の信頼も・・・雨も・・・!!町も・・・そして人の命までも奪って この国を狂わせた張本人がクロコダイルなの!! なぜあいつにそんなことをする権利があるの!?」

 

サンジ、ルフィ、ウソップ、ララはある建物へ行き、ララはデバイスの力でコマンドミションのハイパーモード1・Xファイアとなる。

 

ビビ「私は!!! あの男を許さないっ!!」

 

4人は建物を破壊した。

 

ゾロ「ったくガキだな てめェら そしてエックスもか・・・あのアーマーは初めて見るぜ。」

 

建物全壊と4人は戻ってくる。

 

ビビ「・・・・・?」

 

Xファイアは電磁波球体に包まれ、ララに戻る。

 

ナミ「・・・・・・あんた達 一体 何を・・・・・・ララも!!」

 

ルフィ「・・・さっさと先へ進もう ウズウズしてきた」

 

ララ「それとゾロさん」

 

ゾロ「何だ?」 

 

ララ「クロコダイルに国そのものが狂わされる直前まできているんですよ。ビビもガマンしていましたけど、もうこれはさすがに「いい加減にして!」っと怒らない方がおかしいんじゃ?私も奴に対して怒りたいですね・・・ほんとは簡単に怒るのも良くないですけど。」

 

ゾロ「おめェの言い分は分からないでもねェよ。だがな おれは常に冷静に捉えようとしてるだけだ」

 

ララ「そうですか・・・。」

 

ルフィ達は先を進む。



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第118話「砂の国の冒険!炎熱の大地に棲む魔物」

ルフィ達は砂漠を歩き、時間は経っていく。

 

ルフィ「アーーー・・・」

 

砂漠は太陽に照らされ、じりじりとなる。

 

ナミ「あんまりアーアー言わないでよルフィ!!余計ダレちゃうじゃない・・・」

 

ルフィ「アーー・・・焼ける・・・ 汗も出ねェ・・・・・・」

 

チョッパー「おれダメだ 暑いの苦手だ・・・寒いのは平気なのにな・・・」

 

チョッパーはイカダに仰向け状態で寝ていて、ゾロにロープで引っ張られていた。

 

ウソップ「おめェがモコモコしてっからだ その着ぐるみ脱いだらどうだ?」

 

チョッパーは人型に巨大化する。

 

人型チョッパー「この野郎トナカイをバカにするのかァ!!」

 

ウソップ「ギャーーー化け物ーーーーーっ!!」

 

ゾロ「おいチョッパーデカくなるな 引っ張ってやんねェぞ!!」

 

ララ「砂漠なんて歩いた事もないからしんどいかも・・・太陽の熱が凄い・・・。地球の最も広大であるサハラ砂漠って最高温度が50℃前後らしいし・・・」

 

サンジ「ララちゃんはこたえてるか・・・。ビビちゃんはそうでもねェみてェだな」

 

ビビ「・・・・・・私はこの国で育ったから多少は平気」

 

ウソップ「しかし この坂の多さは何だよ・・・山登りしてるみてェだ・・・」

 

ビビ「ここは歴史の古い砂漠だから 大きいものでは300mを越える砂丘もあるの」

 

ララ「さ、300mも・・・」

 

ウソップ「300m・・・!!?道理で・・・山並みだぜ・・・」

 

ルフィ「水」

 

ナミ「一口よルフィ 口に含む程度」

 

ルフィ「ああ」

 

ルフィは一口どころか両頬が膨らむくらいに含んだ。両頬がめっちゃ膨らむのはゴムであるためだと思う。

 

ナミとウソップに殴られ、ルフィは水を吹いた。

 

ナミ「含み過ぎだァ!!!」

 

ウソップ「おれにもよこせ てめェ今のは13口分はあったぞ」

 

サンジ「まて お前はさっき飲んだだろ!! 次はおれだ!!」

 

ルフィ、ウソップ、サンジはケンカを始めた。

 

ルフィ「お前ら何すんだ吐いちまったじゃねェか!!今のなしだ!!」

 

サンジ「何言ってやがる」

 

ララ「皆さん 何やってんですか!!」

 

ビビ「ケンカしないで!!余計体力を使っちゃうでしょう!?」

 

ルフィ「おいサンジ弁当食おう”海賊弁当”」

 

サンジ「まだダメだ ビビちゃんの許しが出るまではな」

 

ララ「ビビの許可がないとダメ・・・」

 

ルフィ「ビビ!弁当食おう 力が出ねェよ」

 

ビビ「だけど まだ『ユバ』まで4分の1くらいまでしか進んでないわルフィさん」

 

ルフィ「バカだなー お前こういうことわざがあるんだぞ? 『腹が減ったら食うんだ』」

 

ウソップ「いやウソつけ 作るなお前」

 

ララ「ルフィさん それを言うなら『腹が減っては戦はできぬ(・・・・・)』です!」

 

ウソップ「おう ララ その通りだぜ!」

 

ビビ「わかった じゃあ次に岩場を見つけたら休憩って事でどう?」

 

ルフィ「よ~~~し!!岩場ァ!!」

 

ルフィは前に走り出し、

 

ルフィ「みんなーーー早く岩場まで行くぞ!!ジャンケンで勝った奴が全員の荷物運ぶんだ!!」

 

ウソップ「勝手に決めんな!!」

 

ララ「それって負けた人が運ぶもんでしょ!?」

 

ルフィ「よーーーし 行くぞ!!ジャン・ケン・ポン!!」

 

ナミ「待ちなさいよ!」

 

ゾロ「おめェ後出ししたろが!!」

 

ルフィ「うっはっはっは!!勝った!!」

 

ルフィは荷物を運ぶ事に。

 

ルフィ「重い・・・ 重いぞ暑いし・・・」

 

サンジ「お前がジャンケンで勝ったせいだろ  黙って運べ」

 

ナミ「落とさないでよルフィ!」

 

ルフィ「ア~~~~~・・・・」

 

ララ「でも一人じゃキツイんで、私が引っ張るの手伝っても?」

 

ルフィ「ララ 良いのか!?」

 

ナミ「ララ 手伝わなくていいって ルフィなら運べるわよ。」

 

ララ「はーーい・・・」

 

ウソップがゴーグルで前方のぼやけをコントロールしてると、

 

ウソップ「ややっ!!前方に岩場発見!!」

 

ルフィ「ほんとかっ!!?」

 

ルフィ「休憩タイムだーーーーーーっ!!!」

 

ルフィは猛ダッシュだった。

 

ウソップ「おい速ェな」

 

ララ「スゴっ!?」

 

ルフィは岩場の日陰で倒れる。

 

ルフィ「日陰だーーー!!!気持ちいいな~~~~~~っ!!」

 

ルフィ「ん?」

 

鳥達が傷だらけで倒れていた。

 

ルフィ「大変だーーーーーっ!!」

 

サンジ「なんだ!?あいつ戻って来たぞ・・・」

 

ルフィ「大ケガして死にそうな鳥がいっぱいいるんだ!! チョッパー来て治してやれよ!!」

 

チョッパー「う・・うんわかった!!」

 

ビビ「鳥!!? ちょっと待ってルフィさん その鳥ってまさか・・・!!!」

 

ララ(ワルサギっていうケガしたふりをして旅人の荷物を盗む”砂漠での鳥の盗賊”達・・・)

 

ペケ(怪我したフリをする・・・それ騙してるんですから実質詐欺行為ですよ!!)

 

ララ(うん。)

 

岩場まで来たルフィ達。

 

ゾロ「荷物が全部消えてるぞ!!」

 

ナミ「やられた・・・」

 

ルフィ「さっきここに本当に死にそうな鳥が!!!」

 

ビビ「ごめんなさい 話しておくべきだった・・・”ワルサギ”旅人を騙して荷物を盗む”砂漠の盗賊”よ」

 

ウソップ「鳥がケガしたフリ(・・)を!!?・・・そりゃサギじゃねェか!!」

 

ビビ「そう サギなの」

 

ララ「というかビビ 話しておくべきっていうか、単純に忘れてただけじゃないの?」

 

ビビ「・・・返す言葉がないわ・・・。」

 

サンジはルフィに掴みかかる。

 

サンジ「ルフィあれは3日分の旅荷なんだぞ!! 鳥なんかに盗まれやがって!!この砂漠のど真ん中でよりによって全員の荷物を全てだと!!?水も食料もなくて どうやって砂漠を・・!!」

 

ルフィ「だってしょうがねえだろ ダマされちゃったんだから。」

 

サンジ「テメーの脳は鳥以下か。」

 

ルフィ「なにをーーーっ!!!」

 

ゾロ「やめろお前ら!!!」

 

ララがゾロを抑える。

 

ゾロ「ララ?」

 

ララ「もう止めても無駄です・・・トコトンやってくださいって事で。」

 

ゾロ「そうだな・・・すこし休もう・・・カッカすんのは全部暑さのせいだ まあ食料くらい何とかなんだろ 死ぬほどの事じゃねェ この事は忘れる!」

 

ウソップ「ああ 考えると余計喉が渇くしな」

 

チョッパー「うんうん。」

 

しかし先の方でワルサギが水を飲んでいた。

 

ワルサギ達が逃げ出すと、ルフィが先走って追いかけて行ってしまった。

 

ルフィ「おれ達の荷物を返せーーーーーっ!!」

 

ビビ「ルフィさん ダメ追っちゃ!!」

 

ララ「行っちゃった・・・」

 

ゾロ「あの・・・バカ。」

 

ナミ「ねえ あんた戻って来られるの!!?」

 

ウソップ「戻れーーー!!ルーーーフィーーー!!!」

 

そしてルフィがラクダにしがみついて、走って来た。

 

後ろの砂が巨大に盛り上がり、超バカでかいトカゲがルフィとラクダを追いながら姿を現す。

 

ウソップ「でけェーーーーーーっ!!」

 

チョッパー「ああああ!!」

 

ビビ「・・・・サンドラ大トカゲ!!」

 

ゾロ、サンジ、ララが立ち上がり、ゾロは刀を抜こうと構え、ララはデバイスを起動準備に。

 

サンジ「ラクダはひとまず置いといて、」

 

ゾロ「どういう星の下で生まれれば こうトラブルを呼び込めるんだ」

 

ララ「ルフィさんはトラブルを呼び込む天才ですね。」

 

ゾロ達3人は向かっていった。

 

ルフィ「・・・・・・く!!こんのヤローォ・・・」

 

ゾロ「ルフィ 獲物と捕らえるぞ!」

 

サンジ「助っ人すんぜ!!」

 

ララ「行きますよ!!」

 

ララがデバイスで電磁波球体に包まれ、シャドーアーマー・エックスになり、さらに左手に風神剣を具現化させる。

 

ルフィ「おう ゾロ サンジ エックス!! 肉持って来たぞ!! 行くぜトカゲ!!」

 

シャドーアーマー・エックスはチャージを開始し、風神剣を構えながら、ルフィ達と共に跳び上がり、

 

ルフィ「”ゴムゴムの”・・・」

 

ゾロ「”龍”・・・」

 

サンジ「”肩肉(エポール)”・・・!!!」

 

風神剣の柄の玉が風を示し、シャドーアーマー専用チャージ攻撃・ゼットセイバーでの円月輪である。

 

シャドーアーマー・エックス「クロスブリーズ・・・!!」

 

ゾロ「”巻き”」ルフィ「”ムチ”」サンジ「”シュート”」エックス「”アタック”」!!!」

 

エックスは風神剣で風神波を一発食らわしてから、専用チャージ攻撃のセイバーによる円月輪を食らわした。

 

ナミ達「「「「ハァアアアア・・・・・・・・・!?」」」」

 

ラクダは驚愕だが、ララの姿が変わった事にもっと驚愕していたのだ。

 

大トカゲは倒れた。

 

シャドーアーマー・エックスとサンジは着地、ルフィは足を戻し、ゾロは刀を鞘に納めた。エックスは電磁波球体に包まれ風神剣を構えたままララに戻り、風神剣をまたデバイスに消す形で収納。

 

ウソップ「な・・・なにもそこまで・・・」

 

ナミ「あいつら3人とララがいると逆に怪物の方に同情したくなる。チートに近いララから見ればあんな大きさのトカゲはゲーム世界で言うザコから中ボス程度の認識でしかないんだわ・・・」

 

ルフィ「サンジこりゃ食えるんじゃねェか?」

 

サンジ「ああ 食えそうだな」

 

ゾロ「ちょうどよかった・・・・・・」

 

ララ「サンジさん このトカゲ料理できます?」

 

サンジ「任せてくれ ララちゃん! 美味しくするからね!!」

 

サンジは目をハートにして、返事した。

 

サンジは休憩場の近くの太陽の光が当たり続ける岩の上で肉を調理し始めた。

 

サンジ「うはっ!見ろよ 天然のフライパンだぜ ここらの岩は!!」

 

ララ「太陽光があたり続けて岩の温度が上がってたんですね、まさに自然界のフライパン・・・。」

 

チョッパー「なるほどな・・・」

 

サンジ「ララちゃんにはでかめのを用意するから!!」

 

ゾロ「ーーで・・・何なんだ そのラクダは」

 

ルフィ「さァ・・・鳥を追ってたら 不思議な植物に食われそうになってた。」

 

ナミ「野生のラクダではなさそうね」

 

ビビ「うん ちゃんと鞍がついてる」

 

ララ「ラクダなんて経験なかったな・・・」

 

ウソップ「乗れるな!!こいつに乗って行けば楽だ!!」

 

サンジ「おお そりゃ助かるな二人は乗れそうだ」

 

ゾロ「砂漠にラクダはつきものだしな」

 

ルフィ「・・・じゃ まずはおれが・・・」

 

ルフィが乗ろうとしたが、頭を噛みつかれた。

 

ルフィ「うぎ!! 何だ!?」

 

ラクダが話し出したので、チョッパーが通訳する。

 

チョッパー「『おれは通りすがりのヤサラクダ 危ねェところ助けてくれてありがとう』『乗っけてやってもいいが・・・』『おれは男は乗せねェ派だ』」

 

ルフィ、サンジ、ウソップに殴られ、蹴られる。

 

ルフィ「コイツ生意気だぞ!!」

 

ウソップ「てめェチョッパー乗せたんだろ!?」

 

ラクダ・チョッパー通訳「『男気だ!!』」

 

再び殴られ蹴られる。

 

ララ「ラクダくん 男は乗せないって、男女差別だよ・・・」

 

ナミ「ごめんね ウチの盗賊達がひどいことして」

 

ナミはラクダの顎を撫でつつ、

 

ナミ「いいコじゃない きみ何て呼んだらいい?」

 

ルフィ「アホ」

 

サンジ「ボケ」

 

ウソップ「タコ」

 

ナミ「じゃ”マツゲ”ってことで」

 

ゾロ「お前それ一番変だぞ」

 

ララ「ナミさん ネーミングセンス無さすぎ・・・」

 

ナミ「ビビ!!ララ!!乗って!」

 

ビビ「ううん 大丈夫 私はまだ歩けるから」

 

ララ「私も休んで何とか歩けます。」

 

ナミ「いいから」

 

ビビは乗ることにしたが、ララは断った。

 

ナミ「ならしょうがないわね・・・。これで少しは早く進めそうね 一刻も早く”ユバ”に着いて反乱軍を説得しなくちゃ!」

 

ビビ「うん」

 

ナミ「それいけ マツゲ!!」

 

マツゲは走り出した。

 

ルフィ「ちょっと待てーーーっ!!」

 

ララ「いきなり走り出しちゃうんですか!?」

 

ナミ「ホラみんな急いで!はぐれたら あんたら生きて砂漠を出られないわよ?」

 

ウソップ「フザけんなー!!!」

 

サンジ「そんなナミさんも素敵だー」

 

ゾロ「チョッパー イカダに乗れ!!」

 

チョッパー「うん」

 

ルフィ達とララ「「「「「待て《待ってくださーーーーい》ーーーー!!!」」」」」



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第119話「反乱軍の戦士コーザ!ビビに誓った夢!」

ルフィ達はナミ達に追いつき、砂漠を歩く。

 

ルフィやウソップは息がぜいぜい状態である。

 

ララ「あっつーー・・・」

 

ペケ(私は砂漠の暑さに負けたくありません!ララ様 ユバまで頑張りましょう!!)

 

ララ(ペケ 励ましありがとうね。でもそんなに気張る事ないからね。)

 

ペケ(ララ様 お優しい言葉 感激です。あなたに仕える身として私は感無量!!)

 

ララは懐のスマホを取り出し、

 

ララ「スマホは暑さに耐性持っている・・・頑丈でよかった。」

 

イヤホンを接続しバッテリー無限スマホをちょっと弄り、画面操作する。前と動画を交互に目をやりつつ歩く。

 

ウソップ「なあ・・・ララ 一応聞いてみたかったんだけどよ・・・」

 

ララ「何ですか?」

 

ウソップ「お前って変身中は・・・その 服とかどうしてるんだよ?」

 

ルフィ「え?」

 

サンジ「お前 そんな事ここで聞くのかよ?」

 

ゾロ「何アホな事聞こうとしてんだ・・・」

 

ウソップ「でも気になったもんでな・・・ で どうなんだ?」

 

ララは若干赤面しつつ、

 

ララ「正直に答えますけど・・・半超空間内では私は上下共に白の下着姿なんです。」

 

サンジ「えーーー!?下着姿ーーー!?」

 

特にサンジは目をハートマークにし、ちょっと興奮気味。

 

ウソップ「上下白の下着姿・・・。」

 

ルフィ「元に戻る時は・・・瞬時に制服着用なのか?」

 

ララ「・・・はい。電磁波球体に包まれた際に瞬間時間で制服着用になってるんです。そういうシステムにしてます。」

 

ゾロ「ほお・・・」

 

ララ「ちなみに50℃くらいに気温が高いこの砂漠で変身しても、半超空間内は春のように暖かい定温に戻るんです。」

 

ウソップ「何だよそれ ずりィな・・・。やっぱララはこの世界ではチートだぜ!!規格外な存在だ!!」

 

ララ「ウソップさんの言う事も分かります。私はこの世界で生まれた存在じゃないんですから!望んだ転生特典を授かり、地球から生まれ変わって来た人間なんですから!」

 

ナミ「ねェビビ 反乱軍について教えてくれる?」

 

ビビ「そうね 話しておいた方がいいわね。あれは11年前・・・」

 

11年前のアルバーナに遡る。

 

少年《ビビ お前は・・・立派な王女になれよ》

 

王宮内の王座の間

 

少年《村は枯れました どうして助けてくれなかったんだよ!!》

 

コブラ王《だが天候は神の営みだ・・・ 私が王とて自然の力はどうすることもできんのだ・・・!!》

 

少年《でも父さんは王なら何だってできるって言ってたぞ!!!》

 

コブラ王《・・・私ができるのはあくまで人為的なもであって・・・》

 

兵士《国王!!この子の父という者が宮殿に!!》

 

トト《とんだご無礼を国王様っ!!!ウチのドラ息子がホントにっ!! 責任は全て私が!!!どんな罰でも受ける所存にございますゆえどうか・・・!!!》

 

トトは少年を座らせると同時に自分も座り、息子の頭を何度も殴る。

 

トト《まったくもってこのバカが!このバカが!!このバカが!!!》

 

コブラ王《トトと言ったな・・・おぬし・・・》

 

トト《はっ》

 

コブラ王《今回干ばつの被害にあった村の住人達の生活は一時 国で保障する このアルバーナに住み己々の身の振り方を考えるがいい・・・!!》

 

トトは息子と共に土下座。

 

トト《何という心遣いを!!ありがとうございます!!ありがとう!!!》

 

少年《・・・何だよ!!!お前なんかに村のみんなの気持ちがわかるもんか!!!》

 

少年は王の座を走り去ってしまう。

 

トト《こら!!コーザ!! 待ちなさいっ!!》

 

コブラ王《トトよ・・・》

 

トト《ははっ》

 

コブラ王《いい子じゃないか 彼は・・・”村のみんなの気持ちが”と・・・そう言ったよ・・・村人達のために・・・彼はここへ乗り込んで来たのだ・・・》

 

 

5歳のビビ《なによっ泣き虫!!》

 

コーザ《!!》

 

コーザ《何だチビお前・・・・・・!!》

 

 

イガラム《コブラ様》

 

コブラ王《どうしたイガラム》

 

イガラム《お言葉ですが・・・彼ら全員を援助できるほど この国に予算はありません・・・》

 

コブラ王はイガラムにチョップを食らわす。

 

コブラ王《バカ者!!我らの生活費でも何でも削ればしぼり出せようが!!》

 

イガラム《うっ》

 

イガラム《・・・・・・・・・ そのように》

 

兵士《大変です国王様!!! ビビ様がっ!!》

 

 

顔をけがしたビビが姿を現す。

 

ビビ《ケンカしたの 負けたけど・・・》

 

コブラ王《ビビ!!》

 

イガラム《ビビ様~~~!!》

 

イガラム《あのクソガキャ一国の王女によくも!!たたきのめしてやる!!!》

 

コブラ王は必死にイガラムを止める。

 

コブラ王《待て!! 待てイガラム!!!》

 

トトがやって来て、両手で包丁を握っていた。

 

トト《申~~~~~~~~~~し訳ありません!! 私 死んでお詫びを!!!!》

 

コブラ王はイガラムとトトにチョップを食らわす。

 

コブラ王《待たんかおのれらァ!!》

 

イガラム《ハウ・・・・・・!!》

 

コブラ王《バカ者 子供のケンカだ・・・!!》

 

首都アルバーナ 町のはずれ

 

男の子《決闘だーっ!!!》

 

男の子《姫様だからって手を抜くなよコーザ》

 

男の子《生意気王女なんかやっつけちゃえー》

 

女の子《ビビちゃん頑張れーっ!!》

 

男の子《おいお前ら おれ達のリーダーはコーザだぞ!!》

 

ビビとコーザは対峙していた。

 

ビビ《わたしが勝ったらあんた達のリーダーはわたしよ!!》

 

コーザ《お前なんかに負けるかチビ助!! おれは村でずっとリーダーを張ってきたんだ》

 

2人のバトルが開始された。

 

結果としてコーザが勝った。

 

コーザ《いいか お前ら!!今日からビビは おれ達”砂砂団”の副リーダーだ!! 文句ある奴はいるか!!?》

 

子供達《ないーーー!!!》

 

コブラ王《・・・・・・みろイガラム・・・・・・》

 

コブラ王《ビビに友達ができた・・・》

 

イガラム《・・・・・・・・・ええ》

 

コブラ王《いずれ あの子がこのアラバスタを背負って立つために・・・一番大切なことだ・・・・・・!!》

 

イガラム《・・・・・・》

 

男の子《あっ王様だ》

 

女の子《王様だ》

 

男の子《護衛隊長イガラムもいるぞ》

 

ビビがトトの家を訪れる。

 

ビビ《トトおじさん おばさんおばさん おはよう!! リーダーは?》

 

トト《やあおはよう・・・コーザなら もう出て行ったよ いつもの場所じゃないか?》

 

トトの妻《あ・・・ビビちゃん お昼ごはんどうする?》

 

ビビ《いただきますっ!!よろしく!!》

 

ビビは走り去る。

 

トト《・・・フフフ おかしな国だよまったく・・・一国の王女がこんな民家に普通に出入りするなんて》

 

トトの妻《平和な証拠よ・・・》

 

両手に葉っぱの生やした木を持つイガラムが通りかかる。

 

トト《イガラムさん あんたメシは?》

 

イガラム《ぬぬ!?いやいや結構おにぎり持参ゆえ!!》

 

イガラムでは失礼っ!!」

 

トト《!!》

 

コブラ王も頭に布巾を被り、まるで泥棒姿のように、通りかかる。

 

トト《国王様!!あなたまで何を!!!》

 

イガラム《ゲゲッ!!国王 あんたまだ付いてきたのか!!》

 

コブラ王《だ・・・だってビビちゃんが心配じゃないか~~~ン》

 

イガラム《帰りなさい!!私の負担が増えるでしょうがっ!!》

 

コブラ王《なにーっ》

 

イガラム《なにーじゃないっ!!》

 

ビビが走ってると、

 

男《やあお嬢ちゃん》

 

男《お出かけだね・・・送ろうか?》

 

コーザ《かかれ”砂砂団”!!!》

 

コーザの合図でメンバー達が飛び出してきた。

 

男《うわっ!!何だこいつらくたばってなかったのか!!》

 

ビビ《!? リーダー!!みんな!!》

 

コーザ《ビビ逃げろ!!! こいつらお前を狙ってるんだ!!!》

 

砂砂団のメンバー《早く!!!逃げろビビ!!!》

 

砂砂団のメンバー《殺されちまうぞ!!!》

 

ビビ《だけど・・・リーダー!!!》

 

男《アッハッハッハッハ~~~~ッ!!!殺しゃしねェよ おれ達ァ身代金が目当てだからなァ!!誘拐するだけさ》

 

男《さァ こっちへおいでビビ王女様ァ!!!》

 

コーザを含めたメンバー達は武器を構える。

 

コーザ《渡すもんか!!! 死んでも守れ!!!”砂砂団”!!!》

 

メンバー《おお!!!》

 

ビビ《・・・・・・!!》

 

男がビビを捕える。

 

男《ハッハッハ!!マヌケなガードだな・・・!!!》

 

ビビ《あっ》

 

コーザ《まだ仲間が!!?》

 

ビビは男の腕を弾いて走って逃げる。

 

男《くそっ!!逃げた!!!》

 

ビビ《うわああん》

 

男《遺跡の方だ とっ捕まえろ!!》

 

メンバー《いかせるな!!!》

 

メンバー《おお!!!》

 

コブラ王とイガラムは惨状を見て愕然としていた。

 

イガラム《・・・・・・・・!! ・・これは一体・・・!!!》

 

イガラム《おい!!どうしたんだお前達!! ここで何があった!!!》

 

メンバー《ビビを狙った悪者がいたんだ・・・!!!刃物を持った大人で・・・ 今遺跡の方へ行ったよ!!コーザも後を追って・・・》

 

 

男《いねェな どこへ隠れやがった・・・ 捜せ捜せ 逃がすんじゃねェぞォ!?》

 

ビビはうまく隠れたつもりだったが、壁の上から

 

男《何だ ここにいたのかい・・・・・・!!》

 

ビビ《!!》

 

男《頼むから大人しく捕まってくれよ》

 

ビビ《ああっ》

 

コーザ《待て!!!》

 

コーザが男を殴りつけ、男は地面に落下。コーザも飛び降りた。

 

ビビ《リーダー!!》

 

コーザ《”砂砂団”をナメるな悪党!!! この町から出て行け!!出て行け!!》

 

男《・・・・・・・・・》

 

男は小太刀を構える。

 

男《おいボーズ・・・黙って お姫様をこっちへ渡しな・・・ あまり大人を怒らすもんじゃねェぞ・・・!!》

 

ビビ《刃物・・・!!!逃げようリーダー!!》

 

コーザ《そんなもん恐くねェよ!!》

 

男《・・・・・・・・はァ!?》

 

コーザ《・・・・・・・・・ふー・・・・・・・・・・・・・ふーーーー・・・》

 

男《斬られたことは・・・あるかい?ボーズ・・・》

 

コーザ《〈死んでも守れ!!!”砂砂団”!!!〉》

 

ビビ《リーダー・・・・・・!!やめてよ!!》

 

男は小太刀をコーザに向け、

 

男《痛ェぞ・・・!?》

 

男は突進し、コーザはカウンター的に左目を切られつつ、木のこん棒で男を殴り倒した。

 

コーザ《わあああああ!!!!》

 

コーザは左目から血を噴き出す。

 

コーザ《わ・・・》

 

ビビ《・・・リーダー!!!》

 

ビビ《!》

 

男の仲間《あーあーうちの兄貴をのしちまいやがって・・・!!》

 

コーザ《!!!》

 

男の仲間《何てこったい殺してやろうかクソガキども・・・!!!》

 

ビビ《あ・・・・・・》

 

男《さァこっちへ・・・》

 

その時、

 

コブラ王《こンのたわけどもがァ!!!》

 

コブラ王とイガラムのダブルキックが男2人に炸裂した。

 

ビビ《パパ・・・イガラム・・・》

 

イガラム《ビビ様 ケガは・・・!?》

 

コブラ王は男を足蹴にした。

 

コブラ王《おんどれァコラ ウチの子に何さらしとんじゃオォ!? このチンピラがァ!!!》

 

また一人男が連れてこられた。

 

???《こやつらも・・・一味の様です・・・》

 

コブラ王《チャカ ペル お前達なぜここに・・・》

 

ペル《なぜここに?それなら聞きたい》

 

チャカ《なぜ国王が宮殿を離れこんな所におられるのです 勝手な行動は慎んで頂きたい・・・》

 

ビビ《イガラムっ!!コーザが!!》

 

イガラム《ええ・・・!!すぐに医者に診せましょう 丘で倒れていた”砂砂団”も・・・!! チャカ!!ペル!! すぐに手配を!!》

 

チャカ《はっ・・・》

 

イガラム《勇敢な子らだ・・・》

 

 

宮殿内

 

コブラ王《・・・・・・・・・ どうしたんだ ビビ いつまでもふさぎ込んで》

 

ビビ《・・・・・・だって恐かった・・・!》

 

コーザ《・・・そりゃおれだって恐かったさ あいつら刃物なんか持ってやがるから・・・》

 

ビビ《違う!・・・・・・・・だってリーダーが私のこと”死んでも守れ”って・・・・・・!!》

 

イガラム《・・・・・・》

 

コーザ《〈死んでも守れ”砂砂団”!!!!〉》

 

コーザ《・・・・・・!?》

 

ビビ《・・・死ぬなんて言わないでよ リーダー・・・!!》

 

イガラム《(何より・・・友達を失うのが恐かったのか・・・)》

 

コブラ王《ビビはまだ小さいが王女コーザ 今日の君の働きは巨大なものだ 礼を言う ありがとう》

 

コーザ《・・・・・・ビビは友達さ 当たり前のことだよ》

 

コブラ王《・・・そうか 君達が担う次の世代のアラバスタは頼もしいな》

 

コブラ王《・・・・・・この国は好きか?》

 

コーザ《・・・うん 生まれた国だ!!》

 

コブラ王《私もだ》

 

 

イガラム《私は少々・・・心配でもあります・・・》

 

コブラ王《どうした》

 

イガラム《人の上に立つということは・・・少なからず酷な判断も要するもの その為にビビ様はお優しすぎる》

 

コブラ王《イガラムよ・・・》

 

イガラム《は・・・》

 

コブラ王《いいのだ アラバスタはこれでいいのだ》

 

イガラム《・・・・・・》

 

コブラ王《お供しましょう この命尽きるまで》

 

 

 

ビビ《『ユバ』》

 

コーザ《そうさ! お前の親父から俺の親父に話があったんだ》

 

ビビ《トトおじさんに?》

 

コーザ《今はまだ無人のオアシス 『ユバ』に町を開いてみないかってさ!!》

 

コーザ《あの場所はいろんな旅人や商人達が行き交う アラバスタ西部の砂漠の”交差点”なんだ・・・!! そこに町ができてみろ!!この国のどれほどの人達が喜ぶか!! すごいだろう!?》

 

コーザ《その代表ちとしておれの親父が話を受けたのさ!!》

 

ビビ《リーダーも行くの?》

 

コーザー《行くさ!!親父はここに残れって言うけどな・・・ そりゃ町を開くなんて並大抵のことじゃないけど やってやる!!!この手で新しい町を開くんだ!!! 『ユバ』は この国に必要な町なのさ》

 

それから後日

 

コブラ王《頼んだぞトト・・・》

 

トト《ええ国王様・・・きっと素晴らしい町を開いてみせます》

 

コブラ王と握手を交わすトト。

 

トト《じゃあなビビちゃん しばらくお別れだ 町が形になったらいつか遊びにおいで》

 

ビビ《うん トトおじさん》

 

コーザ《すげェ町を作っておれ達がこの国をもっと潤してやるさ!!》

 

コーザ《じゃあなビビ お前は・・・ 立派な王女になれよっ!!!》

 

ビビ《うん!!》

 

コーザとトトは去って行く。

 

トト《コーザ!!お前は何を偉そうに》

 

トトはコーザの頭を一発殴る。

 

コーザ《イデ!!》

 

そして現在へ戻り、

 

ナミ「でも それが反乱軍とどう関係が?」

 

ビビ「その反乱軍のリーダーの名が「コーザ」。」

 

ナミ「えっ!?コーザって!?」

 

ビビ「今話した少年の名前よ!!」



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第120話「スパイダーズカフェに8時 敵幹部集合」

クロコダイル「”作戦”の決行は2日後の朝7時 手配は済んだのか?」

 

ミス・オールサンデー「ええ 滞りなく・・・”ビリオンズ”150名は「ナノハナ」で待機」

 

ミス・オールサンデー「Mr.2も呼び戻しておいたわ どうやらMr.3は捕まらなかったらしいから」

 

クロコダイル「・・・・・・」

 

ミス・オールサンデー「オフィサーエージェント達の集合は 今夜 スパイダーズカフェに8時」

 

クロコダイル「・・・んあ・・・・・結構だ」

 

ミス・オールサンデー「もう5時をまわってるわ」

 

ミス・オールサンデー「そろそろ彼らも集まり始める頃かしら」

 

アラバスタ王国”スパイダーズカフェ”(B・W(バロックワークス)

 

一つのカフェ店では女性店主が雑誌を読んでいた。

 

すると突然店のドアが開く。

 

???「ハイハイハイハイメリクリメリクリ!!あー疲れた!! 長旅っ!!疲れた!!腰っ!!痛っ!!腰痛っ!!まったくお前のせいさMr.4!!」

 

???「腰に来るんだよ お前のトロさは!! この”バッ”!!!」

 

見るからに太ったサングラスおばさんとトロそうな巨漢だった。

 

Mr.4「・・・えっ ごぉ~~~~~~めぇ~~~~~」

 

Mr.4「ん~~~~~~ね~~~~~~」

 

???「ハイハイハイハイポーラ 景気はどうだい 今日は店ガラガラだね ”店ガラ”だよ ”ミガ”!!”ミ”!!!”ミ”だね!!!」

 

ポーラ「フフフフ・・・お久しぶりね いらっしゃい ミス・メリークリスマス Mr.4・・・・・・」

 

ポーラ「今日はあなた達・・・・の貸し切りよ お飲み物は・・・オレンジペコと・・・Mr.4 あなたはアップルティーでよかったかしら?」

 

ミス・メリークリスマス「熱いのはゴメンだよ!!すぐに飲める温度で頼むやね!さァ すぐ出しな!! それ出しな」

 

ポーラは沸騰したやかんを持ち上げ、中身をカップに注ぐ。

 

ポーラ「お元気そうね お仕事の方はいかが?」

 

ポーラはカップを二人に出した。

 

ミス・メリークリスマス「しくじれば殺される世界だ 絶好調に決まってらっ!”バッ”!!(ばか)この”バッ”!!(ばか)」

 

ポーラ「それもそうね ごめんなさい」

 

ミス・メリークリスマス「ん? 何だい おめー この店は変テコな歌をかけるようになったね」

 

ポーラ「歌? いいえ今かけているのは独奏曲ソナタ 歌はなくってよ?」

 

しかし扉の向こうから歌が聞こえて来た。

 

ポーラとミス・メリークリスマス「「ん?」」

 

Mr.2「アン♪ ドゥ♪」

 

Mr.2「オラァ~~~~♪(合いの手) アン♪ドゥ♪ クラァ~~~~~♪(合いの手)」

 

Mr.2「所詮~~~~~~ん この世は~~~~男と~~~女~~♪ しかし~~~~オカマは~~~~~男で~~女~~♪」

 

Mr.2「だ~~~~~~か~~~~~~ら~~~~~~♪ 最強」

 

船員「最強!!」

 

Mr.2「最強!!!」

 

船員「最強!!」

 

Mr.2「オカマウェ~~イ♪ あー最強!!!」

 

船員「最強!!」

 

Mr.2「最強!!!」

 

船員「最強!!」

 

Mr.2「オォ~~~~~カマ~~~~ウェ~~~~~イ~~~~♪(ハモリ)」

 

Mr.2「ごきげんようっ」

 

Mr.2は扉を開けた。

 

Mr.2「最近ドゥーーー?」

 

ポーラ「バカじゃない?」

 

Mr.2はカウンター席に座る。

 

Mr.2「ばかじゃないわっ!!ポーラ なぜならあちしはオカマだからよっ!! ”タコパ”ちょうだい」

 

ポーラ「タコパ?」

 

Mr.2「ジョ~~~~~ダンじゃなーーーーいわよ~~う!!”タコパフェ”よーーーう!!常識でしょう!?がっはっはっはっは!!」

 

Mr.2「あーーーお前達もう帰っていいわよう」

 

船員達「「「はっ」」」

 

Mr.2「ダンスの練習はかかしちゃダメよ!!!」

 

船員達「「「はっ」」」

 

Mr.2「アラ!!デブチンオバハンいたの?」

 

ミス・メリークリスマス「ウッセーな おめーは本当に腰に響くから騒ぐんじゃねーやね」

 

Mr.2「あっそうそう そういえば今回はMr.1のペアまで動くらしいのよ 何だかんだであちし会ったことないから楽しみなのよーう!!」

 

ポーラ「だけどみんなには怖がられているみたいよ?」

 

Mr.2「カーマわなーーーいわよーーーう!!」

 

店内を覗く包帯の人物が。

 

日が暮れ、

 

Mr.2「あーーーー夜がふける もうすぐ約束の8時よう!?」

 

Mr.2はバレリーナのように回転する。

 

Mr.2「あーーーひま 回ってこようかしら 回ってることにするわ あちし」

 

ミス・メリークリスマス「目障りだからやめなオカマ!!」

 

Mr.2「んなーーーにようオバハン あちしと()ろうっての!?」

 

ミス・メリークリスマス「おめーがやる気ならなァ!!!」

 

Mr.4「フォーーーフォーーーフォーーーフォーーー」

 

ポーラ「ちょっとおやめなさいな2人共っ!!」

 

2人の人間を引きずる人物が店に近づく。

 

時計は8時を示した。

 

突然壁が破壊され、Mr.2の部下達が店内へ飛び込んで来た。

 

Mr.2「オ!! お前達じゃないのよう!!どうしたの!? なぜ店に飛び込んできたの!!?」

 

船員「ち・・・ちが・・・あイづ・・・」

 

???「何だ・・・オカマ野郎 てめぇの知り合いか・・・?」

 

???「砂漠で不審な動き(・・・・・)をしてたもんでね なに死んじゃいねェだろ」

 

???「てめぇら ずいぶんと仲がいい様だが・・・くだらねェなれないは身を滅ぼすだけだぜ」

 

Mr.2「コイツらはあちしの部下よーーう!!!」

 

ミス・メリークリスマス「やめなMr.2!!!」

 

???「・・・・・・」

 

Mr.2「オカマ拳法”白鳥アラベスク”!!!」

 

Mr.2はその男に連続の蹴り突きを仕掛ける。

 

男との取っ組み合いは続き、Mr.2は男を蹴り飛ばした。

 

男は壁に直撃すると思ったら、壁が斬り裂かれて外へ。

 

ミス・メリークリスマス「何だい!?壁をすり抜けたっ!! いや壁を砕いたのか!?」

 

???「死にてェらしい・・・・・・」

 

ポーラが男を止める。

 

ポーラ「待ってMr.1!!!そこまでよ!!!」

 

Mr.1「止めるな”ミス・ダブルフィンガー” おれはあいつを殺す!!」

 

Mr.2「離すのようデブチン!」

 

ミス・ダブルフィンガー「Mr.2も怒りをおさめて!!」

 

ミス・ダブルフィンガー「今8時・・・揃うべきエージェントは揃ったわ そしてこのスパイダーズカフェに指令状が一通届いてる・・・」

 

ミス・ダブルフィンガー「・・・ここから夢の町『レインベース』へ向かうのよ 私達が今まで顔も知らずに”社長(ボス)”と呼んできた男が・・・その町で待ってる」

 

 

オフィサーエージェント達は水陸両用ガメにより、砂漠を移動する。

 

ミス・ダブルフィンガー「そろそろ この町・・・『レインベース』に向いているはずよ パンチを迎えに出しておいたから到着は明朝」

 

Mr.2「あんたがまさか ミス・ダブルフィンガーだったとはねいっ!!ポーラ」

 

ミス・ダブルフィンガー「フフフ・・・別にそうじゃないと言った覚えはなくってよ?」

 

クロコダイル「『ナノハナ』のビリオンズへの伝達はどうする」

 

ミス・オールサンデー「アンラッキーズの帰りを待っては手遅れになるので 代わりを派遣しておいたわ ”エリマキランナーズ”を・・・・・・」

 

クロコダイル「なるほど・・・順調だな」

 

 

そして夜になり、

 

ビビ「あそこ!!明かりが見える!?」

 

ララ「確かに明かりは見えるけど。」

 

ルフィ「着いたのか!?”ユバ”に!! 砂が舞っててよくわかんねェや・・・!!」

 

ナミ「・・・何かしら この地響き!!?」

 

ビビ「・・・・・・!!・・町の様子がおかしい・・・!!!」

 

町が砂嵐に襲われていた。

 

ビビ「砂嵐っ!!!」

 

ルフィ達「「「!!?」」」

 

ビビ「ユバの町が砂嵐に襲われてる!!!」

 

ルフィ達はついにユバに到着したのだが、

 

ビビ「そんな・・・」

 

ララ「町のほとんどが砂まみれじゃないの・・・。」

 

ゾロ「ああ。ひでぇ状態だぜ これじゃあのエルマルって町と大して変わんねェぞ・・・・・・!!」

 

ビビ「・・・・・・」

 

ルフィ「水は!!?」

 

サンジ「ここはオアシスじゃねェのかよビビちゃん・・・!!」

 

ビビ「砂で地層が上がったんだ・・・ オアシスが飲み込まれてる・・・!!!」

 

男性「旅の人かね・・・砂漠の旅は疲れただろう」

 

ルフィ「!?」

 

男性「すまんな この町は少々枯れている・・・・・・」

 

男性はスコップで砂を救い上げてる。

 

男性「だが ゆっくり休んで行くといい・・・宿ならいくらでもある・・・それが この町の自慢だからな」

 

ビビはフードで顔を少し隠しつつ、

 

ビビ「あの・・・ ・・・この町には反乱軍がいると聞いてきたんですが・・・」

 

男性「・・・・・・ 反乱軍に何の用だね・・・・・・」

 

男性はルフィ達に樽などを投げかける。

 

男性「貴様ら まさか反乱軍に入りたいなんて輩じゃないあるまいな!!!」

 

ルフィ「うわっ!!何だ何だいきなりっ!!!」

 

男性「・・・あのバカ共なら・・・ もう この町にはいないぞ・・・!!!」

 

ララ「ええェ!!?」

 

ルフィ「何だとォ~~~~~っ!!!?」

 

ビビ「そんな・・・!!!」

 

男性「・・・たった今・・・この町に砂嵐が来たが 今に始まったことじゃない 3年前からの日照り続きで砂は乾ききってて この町はひんぱんに砂嵐に襲われる様になった!!少しずつ少しずつ蝕まれて過去のオアシスも今じゃこの有り様さ」

 

男性「物資の流通もなくなったこの町では 反乱の持久戦もままならない・・・反乱軍は『カトレア』に本拠地を移したんだ・・・」

 

ビビ「『カトレア』!!?」

 

ルフィ「どこだビビ(・・)それ近いのか!!?」

 

ビビ「・・・・・・!!『ナノハナ』のとなりにあるオアシスよ」

 

ララ「『ナノハナ』!!?」

 

ウソップ「おい・・・!!おれ達ァ何のためにここまで」

 

男性「ビビ(・・)・・・!?・・・今・・・ビビと・・・!? !!」

 

ルフィ「おいおっさん!!ビビは王女じゃねェぞ!!?」

 

ゾロ「言うな」

 

ゾロはウソップを抱えて、ウソップの頭でルフィを殴る。

 

ビビ「あの・・・私はその・・・」

 

男性「ビビちゃんなのか・・・!?そうなのかい!!?」

 

ビビ「・・・・・・え!?」

 

男性はビビに掴みかかる。

 

男性「生きてたんだな よかった・・・・・・!!私だよ!!分からないか!? 無理も無いな 少しやせたから」

 

ビビ「・・・・・・!! トトおじさん・・・・・・・・・・!?」

 

トトは涙目になる。

 

トト「そうさ・・・・・・」

 

ビビ「そんな・・・!!」

 

ルフィ「トトおじさん?」

 

トト「私はね・・・ビビちゃん!!国王様を・・・信じてるよ・・・!!あの人は決して国を裏切る様な人じゃない・・・!!! そうだろう!!?」

 

トト「・・・反乱なんてバカげてる・・・!!あの反乱軍(バカども)を・・・ 頼む!!!止めてくれ!!!」

 

トト「もう君しかいないんだ!!!」

 

ビビ「おじさん・・・・・・!?」

 

トト「・・・たかだか3年・・・雨が降らないから何だ・・・!!! 私は国王様を信じてる・・・!!!まだまだ国民の大半はそうさ・・・!!!」

 

トト「何度もねェ・・・何度も・・・何度も止めたんだ!!! だが何を言っても無駄だ・・・反乱は止まらない 反乱軍(やつら)の体力も もう限界だよ・・・」

 

トト「次の攻撃で決着をつけるハラさ もう追い詰められてるんだ・・・!!死ぬ気なんだ!!」

 

ビビ「!!」

 

トト「頼むビビちゃん・・・ あのバカどもを止めてくれ!!!」

 

『ナノハナ』のとなり町『カトレア・オアシス』現反乱軍本拠地

 

???「武器ですか?」

 

???「ああ・・・少しだがな手に入った・・・コーザは?」

 

???「中に・・・」

 

 

???「・・・おいどうした・・・ボーットして・・・」

 

コーザ「・・・・・・この国は イカレちまった・・・」



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第121話「ルフィVSビビ!仲間に掛ける涙の誓い」

トト《じゃあなビビちゃん しばらくお別れだ 町が形になったらいつか遊びにおいで》

 

ビビ《うん トトおじさん》

 

ビビ「トトおじさん 心配しないで」

 

ビビはハンカチを差し出す。

 

トト「・・・・・・ビビちゃん・・・・・・」

 

ビビ「反乱は きっと止めるから!」

 

ララ「ビビ・・・」

 

ルフィ「!」

 

ナミ「・・・・・・」

 

トト「・・・・・・ああ ありがとう・・・・・・!!」

 

ルフィ達一行は宿へ就く事になった。

 

ウソップ「いや~~~諸君 今日は まーお疲れ様!! とりあえず少し寝て体力を回復しようじゃないか 明日のためにおやすみーっ!!」

 

ウソップは速攻でベッドin。

 

ララ「ウソップさん 速攻でベッドin・・・。」

 

ゾロ「おめェは今まで寝てただろうが!!」

 

ゾロは枕を投げつけた。

 

ウソップ「ふが!?」

 

ウソップも枕をゾロへ投げつけた。

 

ウソップ「この野郎 当たり前だ へばったんだよ おれは体力ねェからな!! ララを含めたおめェらバケモンと一緒にすんじゃねェよ!!」

 

ゾロ「う」

 

ゾロ「やったな コラ」

 

ウソップ「それに今日のへばった大賞はお前だろ 青っ鼻!!」

 

ウソップはチョッパーへ枕を投げつける。

 

チョッパー「フゲッ」

 

チョッパー「おれは暑いのダメなんだ!!」

 

ララ「私は別々に寝まーす。」

 

ララは適当なベッドへ向かう。

 

ビビ「サンジさん そこ私の・・・」

 

サンジ「ああ 今日は一人で眠るの辛いだろうと・・・」

 

ウソップ「ーーーで お前は何やってんだそこで!!」

 

ウソップはサンジに枕を投げつけた。

 

サンジ「オウいい度胸だな!!誰だフッかけてきやがったのは!!」

 

ナミ「あんた達!!仮眠の意味わかってる!!?」

 

ウソップ「勝負だクラーッ!!」

 

枕がビビの顔面に直撃。

 

ビビ「・・・・・・」

 

ララは左腕のデバイスは外し、ベッドの自分の近くに置く。

 

 

ルフィはトトと砂を掘っていた。

 

ルフィ「なー おっさん 出ねェぞ水!!おれ もう喉からからなんだ よくこんなとこに住んでんなー大変だ」

 

トト「水は出るさ・・・・・・『ユバ・オアシス』は まだ生きてる」

 

トト「『ユバ』はね・・・砂なんかには負けないよ・・・ 何度でも掘り返してみせる ここは私が国王様から預かった大切な土地なんだ!!」

 

ルフィ「・・・・・・ ふーん・・・・・・」

 

ルフィ「そうか よし!!じゃ掘ろう」

 

ルフィはトトに背を向けて、砂を掘り始めた。

 

トト「アーッ コラ!!ちょっと待て!!私の掘った穴に砂を入れるな!!」

 

ルフィ「ん?」

 

トト「穴を埋める気かと言ってるんだ!!!」

 

ルフィ「いや掘ってるんだよ おれは」

 

トト「そうじゃなくて君の掘り返した砂が私の掘った穴に入るから! 私が穴を掘る意味がなくなるだろうと言ってるんだよ!!」

 

ルフィ「・・・ああ”不思議穴”か」

 

トト「違うわ!!!」

 

 

ルフィは穴を掘りまくり、そのまま寝てしまった。

 

トトはゾロ達が寝ている大部屋へ運ばれる。

 

オフィサーエージェント達はレインベースの会議場へ集結していた。

 

Mr.2「ジョ~~~~~ダンじゃ なーーーいわよ~~~~う!!!」

 

Mr.2「一体いつまで待たせる気なの!!?タコパぐらい出しなさいよぅ!! 回るわよ!!?回るあちしは白鳥のごとし」

 

ミス・ダブルフィンガー「Mr.2静かにお待ちなさいよ」

 

ミス・メリークリスマス「ホンッットだよ この”バッ”!!腰にくるんだよ おめェが騒ぐと!!!」

 

Mr.4「フォーーーーフォーーーフォーーーーフィーーー」

 

ミス・ダブルフィンガー「あなたもよ ミス・メリークリスマス」

 

 

ミス・オールサンデー「ふふふっ・・・みんな仲良くってわけにはいかなそうね・・・ ・・・・・・もっともその必要性はないんだけど・・・・・・」

 

ミス・ダブルフィンガー「ミス・オールサンデー」

 

Mr.2「あらサンデーちゃん 最近ドゥー!!?」

 

ミス・メリークリスマス「うっさいっつってんだよこの”バッ”!!」

 

ミス・オールサンデー「長旅ご苦労様 よく集まってくれたわね これだけのメンツが揃うとさすがに盛観」

 

Mr.1「ここはどこなんだ ミス・オールサンデー」

 

ミス・オールサンデー「そうね・・・あなた達はバンチに引かれて裏口から入ったのよね 町は分かると思うけど・・・ここは人々がギャンブルで一攫千金を夢みる町 ”夢の町”『レインベース』」

 

ミス・オールサンデー「そしてあなた達のいるこの建物は・・・『レインベース』のオアシスの真ん中にそびえる建物」

 

ミス・オールサンデー「この町の最大のカジノ ”レインディナーズ”その一室よ」

 

ミス・オールサンデー「他に質問が無ければ話を進めるわ」

 

ミス・メリークリスマス「そーーーーともさ!! さっさと始めな それ始めなやれ始めな」

 

ミス・メリークリスマスはテーブルをバンバン叩きつつ、言い出す。

 

ミス・オールサンデー「だけどその前に・・・・・・紹介しなきゃね あなた達がまだ顔も知らない我が社の社長(ボス)!!」

 

Mr.1「!!」

 

ミス・オールサンデー「・・・今までは私が彼の”裏の顔”として あなた達に働きかけて来たけど もうその必要はなくなった・・・分かるでしょ?」

 

クロコダイル「いよいよというわけだ・・・・・・」

 

メンバーは背を向けていた椅子に注目した。

 

椅子が回転し、クロコダイルが顔を見せた。

 

クロコダイル「作戦名『ユートピア』」

 

クロコダイル「ーーーこれが我々B・W(バロックワークス)社の最終作戦だ」

 

ミス・ダブルフィンガー「・・・・・・!?」

 

ミス・メリークリスマス「え!!?」

 

Mr.2「ク・・・クロコダイル!!?」

 

ミス・オールサンデー「・・・・・・ さすがにご存じのようね・・・ 彼の表の顔(・・・)くらいは・・・」

 

ミス・メリークリスマス「・・・こいつはえらい大物が出て来たもんだね」

 

ミス・ダブルフィンガー「知ってるも何も・・・なぜ”七武海”の海賊が!!?」

 

Mr.2「あちし達は海賊の手下だったわけなの!!?」

 

Mr.4「フォ・・・・・・・・・」

 

Mr.1「あんたがおれ達の社長(ボス)なのか?」

 

クロコダイル「不服か?」

 

クロコダイルはちょっとした威圧をかける。

 

ミス・ダブルフィンガー「・・・不服とは言わないけど”七武海”といえば 政府に略奪を許された海賊 なぜわざわざこんな会社を・・・」

 

クロコダイル「おれが欲しいのは金じゃない 地位でもない ”軍事力”」

 

Mr.1「軍事力・・・!?」

 

クロコダイル「順序よく話していこう・・・このおれの真の目的 そしてB・W(バロックワークス)社最終作戦の全貌」

 

クロコダイルはタバコの吸い殻を灰皿で消す。

 

Mr.2「そんなものが本当にこの国に存在するのう!!? それを国ごと奪っちゃおうって訳ねい!? あちしゾクゾクしてきたわ!!」

 

Mr.1「ーーーつまりおれ達の今回の任務は・・・その壮大な計画の総仕上げというわけか」

 

クロコダイル「そういうわけだB・W(バロックワークス)社創設以来 お前らが遂行してきた全ての任務はこの作戦に通じていた そしてそれら(・・・)がおまえ達に託す最後の指令状」

 

クロコダイル「いよいよアラバスタ王国には消えてもらう時がきた・・・」

 

5人のメンバーには指令状が配られ、一人一人確認していく。

 

それを目の前のろうそくで燃やす。

 

クロコダイル「それぞれの任務を貴様らが全うした時 このアラバスタ王国は自ら大破し・・・!!!行き場を失った反乱軍と国民軍はあえなく」

 

クロコダイル「我がB・W(バロックワークス)社の手中に堕ちる・・・・・・・!!」

 

クロコダイル「一夜にしてこの国は まさに・・・・・・!!我らの”理想郷(ユートピア)”となるわけだ!!!」

 

クロコダイル「これがB・W(バロックワークス)社最後にして最大の『ユートピア作戦』 失敗は許されん 決行は明朝7時!!!」

 

エージェント達「「「「「「了解」」」」」」

 

クロコダイル「武運を祈る」

 

 

ララ達はユバを出る事に。

 

ララは左腕にデバイスを装着する。

 

トト「すまんねビビちゃん・・・とんだ醜態をみせた・・・」

 

ビビ「ううんそんなこと・・・・・・ ・・・じゃ私達行くわ・・おじさん」

 

トト「ああ・・・ルフィ君これを持っていきなさい」

 

トトは小樽をルフィに手渡した。

 

ルフィ「うわっ水じゃん!!」

 

ウソップ「水ーーーーーーー!!?」

 

ルフィ「出たのか!?」

 

トト「昨夜 君が掘りながら眠ってしまった直後にね 湿った地層まで辿り着いたんだ」

 

トト「なんとかそいつを蒸留して水をしぼりだした」

 

ルフィ「おおーっ!!なんか難しいけど ありがとう 大切に飲むよ!!」

 

トト「正真正銘ユバの水だ・・・すまんね それだけしかなくて・・・」

 

そしてルフィ達はトトに別れをし、ユバ去って行く。

 

しかし途中でルフィが一本の木の所で座り込んでしまった。

 

ララ「ルフィさん!!」

 

ウソップ「あ!!?何やってんだ お前」

 

ルフィ「んん ・・・・・・」

 

ビビ「・・・・・・?どうしたの・・・・・・?ルフィさん」

 

ゾロ「・・・・・・」

 

ルフィ「やめた」

 

ウソップ「は!??」

 

 

レインディナーズ

 

Mr.3「その”ユートピア作戦”ちょっと待って欲しいガネ」

 

クロコダイル「!?」

 

ミス・オールサンデー「・・・・・・Mr.3!! あなた どうやってこの『秘密地下』へ!?」

 

Mr.2「Mr.3!!!あんた一体どこから湧いて出たのよぅ!!!指令通りあちしが始末して・・・・・・」

 

クロコダイル「待てMr.2!!!」

 

Mr.3「湧いて出た?失敬な・・・スパイダーズ・カフェからずっとつけさせて貰っただけだガネ・・・”バンチ”の亀車に便乗してね・・・」

 

Mr.3「社長(ボス)・・・お初に・・・!!もう一度チャンスを頂きたくここへ参上いたしましたガネ 言い渡された任務を遂行しきれなかった私がMr.2・・・お前に命を狙われるのは当然の話・・・ だから少々進路(コース)をまげて”エージェントの詰め所”スパイダーズ・カフェへ向かったのだ」

 

クロコダイル「・・・・・・任務を・・・遂行しきれなかった・・・・・・? 何の話だ・・・・・・!!」

 

Mr.3「・・・ですから・・・麦わらの一味と王女ビビを 取り逃がしてしまったことを・・・」

 

クロコダイルは席を立ちあがり、

 

クロコダイル「取り逃がしただと!!? 奴らはまだ生きてるってのか!!!」

 

Mr.3「・・・・・・!! え・・・」

 

クロコダイル「・・・てめェ電伝虫で何て言った・・・!! 海賊どもも ビビも全員片づけたとそう言ったじゃねェのか!!?」

 

Mr.3「? 電伝虫!?何の話ですカネ 私は”リトルガーデン”で電伝虫など使ってませんガネ」

 

クロコダイル「!!?」

 

???《ヘイまいどこちらクソレストラン ・・・・・・ご予約で?》

 

クロコダイル「・・・・・・何・・・!!?」

 

クロコダイルは一度席に座る。

 

クロコダイル「・・・こりゃまいったぜ・・・アンラッキーズがあの島から(・・・・・)戻らねえのはそういうわけか」

 

ミス・ダブルフィンガー「・・・・・・!!?」

 

クロコダイル「・・・一人や二人くらいは消したんだろうな・・・」

 

Mr.3「・・・イ・・・イヤそれが・・・!!!」

 

クロコダイル「は?」

 

Mr.3「・・・で・・・でで ですが・・・!!!情報に誤りが・・・!!!奴ら・・・海賊の護衛は・・・本当は5人(・・)いて・・・!!!鼻の・・・鼻の長い男と謎の鎧戦士がいまして・・・!!」

 

クロコダイル「てめェ・・・・・・」

 

Mr.2「0ちゃん!!?何の話をしているのか説明してちょうだいよう!!わけがわからナイわ!!!」

 

そして、

 

Mr.2「あちし 遭ったわよ!?」

 

クロコダイル「何!?」

 

テーブルに置かれたルフィ、ゾロ、ナミ、ララの似顔絵とビビの写真

 

Mr.2「こいつらならあちし ここへ来る途中に 遭ったわよう!!!?」

 

Mr.2は顔のメモリーでまずルフィになる。

 

ルフィ姿のMr.2「コイツにっ!!!」

 

次はゾロに、

 

ゾロ姿のMr.2「コイツにっ!!!」

 

次はナミに、

 

ナミ姿のMr.2「コイツに」

 

次はウソップに、

 

ウソップ姿のMr.2「コイツに」

 

次はチョッパーに、

 

チョッパー姿のMr.2「コイツに」

 

最後はララになる。

 

ララ姿のMr.2「コイツでしょう!!!?」

 

顔を戻し、ビビの写真を叩く。

 

Mr.2「そしてコイツがミス・ウェンズデーで!!この国の王女ビビで!!あいつら つまり”敵”だったってわけなよう!!?」

 

クロコダイル「・・・そうだ おれの正体を知っている 野放しにしておきゃあ作戦の邪魔になる」

 

Mr.3「そ・・・それとですガネ 社長(ボス)。」

 

クロコダイル「何だ?」

 

Mr.3「髪飾りの娘は鎧戦士になっていた時、「おれを小娘と呼ぶな!おれはエックス!レプリロイドでイレギュラーハンターだ!!」っと言っておりましたガネ。声と話し方も完全に男でしたガネ・・・」

 

クロコダイル「何だそりゃ?」

 

ミス・メリークリスマス「姿が変わっている時は、声と話し方が完全に男になる!?」

 

ミス・ダブルフィンガー「それにレプリロイドに・・・」

 

Mr.1「イレギュラーハンターってのは何だ?賞金稼ぎの事であるバウンティーハンターならまだ分かるが・・・」

 

Mr.3「いや・・・聞いていないので、それについては本人に直接問うしかないガネ・・・」

 

クロコダイル「仕方ねェな。それにMr.3・・・お前の言う通り 確かに一人・・・さらに一匹 報告よりも増えてるな・・・」

 

Mr.3「・・・・・」

 

クロコダイル「・・・・・・まァ 髪飾りの小娘の姿が変わる事とペット(・・・)の方は置いといても ビビをあわせて6人・・・すでにこのアラバスタに 入ってるとみて間違いねェだろう・・・ Mr.2・・・さっきのメモリーを写真におさめろ」

 

Mr.3「・・・しかし社長(ボス)!!あの一味に変身後はエックスと名乗りイレギュラーハンターとか言うピンク髪の小娘とビビは私が今度こそ必ず この手で仕留めて・・・」

 

クロコダイルはMr.3の首元を掴む。

 

クロコダイル「だまれマヌケ野郎!!」

 

クロコダイル「Mr.3・・・・・・Mr.3っ!!!おれがてめェになぜ この地位を与えたか分かるか・・・・・・!?ん!?」

 

Mr.3「・・・・・・!!カ・・・・・・」

 

クロコダイル「戦闘のみの実力ならばMr.4にも劣るお前にだ・・・Mr.3!!!」

 

クロコダイル「姑息かつ卑劣なまでの貴様の任務遂行への執念を買ってたからだ!!! ・・・ガッカリさせてくれるぜ・・・!!!いざって時に使えねェ奴ほど くだらねェもんはねェ・・・!!!」

 

Mr.3「ア・・・・・・ア・・・!!!」

 

Mr.3の顔が干からびていく。

 

Mr.2「な・・・何なの あれ・・・!!」

 

ミス・ダブルフィンガー「干からびていく・・・」

 

Mr.3は体の水分を大体失う。

 

Mr.3「み・・・・・・ みす・・・ みす」

 

クロコダイル「水なら好きなだけ飲め・・・」

 

クロコダイルはあるスイッチを押し、Mr.3の足元に穴が開き、Mr.3は落下していった。

 

クロコダイルは窓をノックし、外側の巨大ワニに知らせる。

 

クロコダイル「エサの時間だ」

 

Mr.3「・・・な・・・何だここは・・・・・・!?・・・水の中・・・!?」

 

Mr.3(まるで水槽・・・・・・!!)

 

一匹の超巨大ワニが侵入してきた。

 

Mr.3「・・・・・・!!バナナ・・・・・・バナナワニ・・・」

 

Mr.3は悲鳴を上げた。

 

クロコダイル「・・・・・・やってくれたぜあのガキ・・・殺しても殺した足りねェ!!!」

 

クロコダイル「いいか てめェらこの6人・・・目に焼きつけておけ!! こいつらの狙いは”反乱の阻止”・・・!!放っておいても向こうから必ず姿を現す」

 

Mr.2「・・・・・・しかし0ちゃん・・・たとえ王女といえど ここまで動き出した反乱を止められるものかしらねい!!?」

 

クロコダイル「ーーー厄介なことにな・・・反乱軍のリーダー コーザと王女ネフェリタリ・ビビは幼馴染だったって情報がある」

 

クロコダイル「70万人のうねり(・・・)だ そう うまく止まらねェにしても少なくとも反乱軍に”迷い”を与えることは確かだ あの二人を会わせちゃならねェ・・・!!!」

 

クロコダイル「すでに反乱軍には”ビリオンズ”を数名潜り込ませてある そいつらの音沙汰がねェってことは まだ奴ら直接的な行動には出ていない様だ 何としても”作戦前”のビビと反乱軍の接触だけは避けにゃあならん!!」

 

クロコダイル「ミス・オールサンデー」

 

ミス・オールサンデー「はい」

 

クロコダイル「この際だ ”電伝虫”を使っても構わねェ『ナノハナ』に居る”ビリオンズ”に通報を!! 奴らを発見し次第抹殺しろと!!!」

 

クロコダイルはテーブルを叩き、

 

クロコダイル「王女と海賊どもを決して『カトレア』へ入れるな!!! ビビとコーザは絶対に会わせちゃならねェ!!!」

 

ミス・オールサンデー「はい・・・すぐに」

 

クロコダイル「さァお前らも行け パーティの時間(・・・・・・・)に遅れちまう・・・おれ達の”理想郷(ユートピア)”は目前だ」

 

クロコダイル「・・・・・・もう これ以上のトラブルはゴメンだぜ・・・!?」

 

ミス・ダブルフィンガー「お任せを社長(ボス)・・・!!」

 

Mr.2「やーーーったるわよーーう!!!」

 

クロコダイル「楽しんできたまえ」

 

 

砂漠では、

 

ビビ「”やめた”って・・・・・・・・・!?」

 

ビビ「ルフィさん どういうこと!!?」

 

ララ「ルフィさん・・・・。」

 

サンジ「おいルフィ こんなとこでお前の気まぐれにつき合ってるヒマはねェんだぞ!!さァ立て!!」

 

ルフィ「戻るんだろ」

 

サンジ「そうだよ 昨日来た道を戻って カトレアって町で反乱軍を止めなきゃお前 この国の100万の人間が激突してえれェ事態になっちまうんだぞ!!ビビちゃんのためだ!!さァ行くぞ!!!」

 

ルフィ「つまんねェ」

 

ナミ「・・・・・・?」

 

サンジ「何を!!?コラァ!!!」

 

ルフィ「・・・・・・ビビ」

 

ビビ「なに?」

 

ルフィ「おれはクロコダイルをぶっ飛ばしてェんだよ!!!」

 

ビビは今のルフィの強気な発言でドキっとした。

 

ルフィ「それでララ おめェもクロコダイルをぶっ飛ばしてェんだろ? おれの手伝いでだけどよ・・・」

 

ララ「ええ そうですよ。」

 

ルフィ「なあ 反乱してる奴らを止めたらよ・・・クロコダイルは止まるのか?」

 

ビビ「!」

 

ルフィ「その町へ着いてもおれ達は何もする事はねェ 海賊だからな いねェ方がいいくらいだ」

 

サンジ「コイツは考えも無しにたまに核心つくよな」

 

ウソップ「ルフィのくせにな」

 

ララ「ルフィさんなのにね・・・。」

 

ビビ「・・・・・・ それは・・・・・・」

 

ルフィ「お前はこの戦いで誰も死ななきゃいいって思ってるんだ!!国の奴らも おれ達もみんな!!」

 

ビビ「・・・・・・!!」

 

ルフィ「”七武海”の海賊が相手で もう100万も暴れ出してる戦いなのに みんな無事ならいいと思ってるんだ!!」

 

ビビ「・・・・・・!!」

 

ルフィ「甘いんじゃねェのか」

 

ビビ「!!」

 

ナミ「ちょっとルフィ!!あんた少しはビビの気持ちも・・・」

 

サンジはナミを制す。

 

サンジ「ナミさん!!待った・・・」

 

ナミ「だけど・・・っ!!」

 

ビビ「何がいけないの!?人が死ななきゃいいと思って何が悪いの!!?」

 

ルフィ「人は死ぬぞ」

 

ビビはルフィをビンタではたき飛ばした。

 

ララ「ビビ!!」

 

ビビ「やめてよ!!!そんな言い方するの!!! 今度言ったら許さないわ!!!今それを止めようとしてるんじゃない!!!」

 

ビビ「反乱軍も!!国王軍も!!!この国の人達は誰も悪くないのに!!! なぜ誰かが死ななきゃならないの!? 悪いのは全部クロコダイルなのに!!!」

 

ルフィ「んぎ」

 

ルフィ「じゃあ何でお前は(・・・)命掛けてんだ!!!」

 

今度はルフィがビビを殴る。

 

ララ「ちょっとルフィさん!!」

 

ウソップ「おいルフィ!!!やりすぎだ!!!」

 

サンジ「てめェルフィィ!!!」

 

ビビは倒れたルフィに馬乗り状態になり、何度もルフィの顔をはたく。

 

ルフィ「この国を見りゃ一番にやんなきゃいけねェことくらい」

 

ビビ「なによっ!!」

 

ルフィ「おれだってわかるぞ!!!」

 

トト《ユバはね・・・砂なんかには負けないよ・・・》

 

ルフィ「お前なんかの命一個で足りるもんか!!!」

 

ビビ「じゃあ 一体 何を賭けたらいいのよ!!!」

 

ビビ《・・・私は!!!あの男を許さないっ!!!》

 

ビビ「他に掛けられるものなんて 私 何も・・・!!!」

 

ルフィはビビの肩を掴み、

 

ルフィ「俺たちの命くらい一緒に掛けてみろ!!! 仲間だろうが!!!」

 

ビビはルフィの宣言で泣き出す。

 

ルフィ「・・・なんだ 出るんじゃねェか」

 

ビビ「!」

 

ビビ「反乱はきっと止めるから!」

 

ルフィ「涙」

 

ビビはフードを深く被るも、泣く。

 

ルフィは帽子を拾って砂を払う。

 

ルフィ「本当はお前が一番くやしくて あいつをぶっ飛ばしてェんだ!!」

 

ビビ「・・・・・・」

 

ルフィは帽子を被る。

 

ルフィ「教えろよ クロコダイルの居場所!!!」



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第122話「絶対絶命の罠!レインディナーズ突入」

ビビは地図を広げていた。

 

ビビ「クロコダイルのいる『レインベース』というオアシスは ここ 今いる『ユバ』から北へまっすぐ」

 

ビビ「まる一日砂漠を歩くわ」

 

チョッパー「そこには水はあるのかな」

 

ビビ「ええ ここは平気 国の反乱とはほとんど無縁のギャンブルの町よ」

 

ナミ「いやーーーーんギャンブル!!?」

 

ギャンブルという言葉に反応したナミ。

 

ララ「ナミさん・・・また金系の言葉に即反応。」

 

ゾロ「オイオイてめぇ なに考えてんだ」

 

サンジ「同じアラバスタでものん気な町もあるんだな」

 

ルフィ「”ゴムゴムのダメだ”~~~~~!!」

 

ゾロ「ん?」

 

サンジ「まだやってんのか」

 

ララ「あらまぁ・・・」

 

ウソップ「一口くらい飲んだっていいじゃねェかよ・・・せっかくもらった水だろう・・・・・・!!」

 

ルフィ「だめだ」

 

ルフィは両手で小樽を掴みながら、ウソップの手を避けていた。

 

ウソップ「よこせっ」

 

ルフィ「だめだ ”ゴムゴムのダメだ”ー!!」

 

ウソップ「よこせっ」

 

ルフィ「これは あの”カラカラのおっさん”が一晩中かけて掘ってくれた水だぞ!! そうやって簡単に飲んだらダメなんだ バカ野郎っ!!」

 

ナミ「へーーーーー時には我慢もできるのね」

 

ルフィ「できるぞお前失敬だな!! お前失敬だな!!!」

 

ララ「ルフィさん 偉いじゃないですか。」

 

ゾロ「わかったから行こうぜ 先を急ぐ旅だ」

 

ゾロは行く方向が違った。

 

サンジ「おいこっちだぞ 北は」

 

そして時間経過。

 

ルフィ「ア~~~~~」

 

ウソップ「ア~~~~~」

 

ナミ「もうアーアーいうの やめてって言ってるじゃない 二人ともっ!!」

 

ルフィ「何だよお前はラクダに乗ってるクセによ!!」

 

ウソップ「そうだ おれ達も乗せろ! このラクダ女」

 

ルフィ「ナミラクダ」

 

ナミ「うっさいわね!!」

 

ゾロ「チョッパー お前 今日は倒れねェんだな」

 

チョッパー「うん おれは今日は頑張るんだ」

 

サンジ「・・・・・・へへ」

 

ララ「私も頑張らないと・・・」

 

ペケ(ララ様・・・)

 

ゾロ「ララも頑張ってんだな・・・」

 

ビビ「ルフィさん・・・」

 

ルフィ「ん?」

 

ビビ「ありがとう」

 

ビビ「私じゃ とてもこんな決断下せなかった・・・」

 

ルフィ「・・・・・・ほォか?」

 

ルフィ「メシ食わせろよ」

 

ビビ「え?」

 

ルフィ「クロコダイルをぶっ飛ばしたら死ぬ程メシ食わせろ」

 

ビビ「うん 約束する!!」

 

 

カッパ「たのむよ!!」

 

コーザー「ダメだ」

 

カッパ「何でだよ おれだって反乱軍に入る権利はあるはずだぞ!!国王が憎いんだ!!! 一緒に戦わせてくれよ!!!」

 

コーザー「ファラフラ見せてやれ・・・・・・」

 

ファラフラ「へい」

 

ファラフラと呼ばれた男は右半身を見せると、片部分が無い状態だった。

 

カッパ「・・・・・・うえっ!!!」

 

コーザ「コイツは戦いのさ中おれをかばいこの傷を負った・・・!!! ・・・何なら病棟や()もみていくか・・・」

 

カッパ「・・・そんなもん 恐くねェよ!!」

 

コーザ「・・・・・・」

 

カッパ「『エルマル』のとなり町にいるおれの友達が病気なんだ!!! わかってるんだ・・・あの町も そのうち『エルマル』の様に枯れていくのさ!!全部 雨の奪ったあいつのせいだ!!!」

 

コーザ「・・・・・・」

 

カッパ「おれも戦いたいんだよ!!ケガだって死ぬことだって恐くねえェ!!」

 

コーザ「じゃあ・・・帰れ・・・意見の不一致だ おれ達は みんな恐いし(・・・)・・・戦いたくねェんだ(・・・・・・・・)

 

カッパ「・・・じゃあ何で戦うんだよ!!おかしいじゃねェか!!」

 

コーザ「戦いが始まっちまったからさ・・・国が それを望んだんだ・・・・・・ 戦いたいんじゃない 戦わなきゃならなかった 理解できようができまいがお前には関係ない・・・帰れ・・・!!」

 

カッパ「・・・・・・!?」

 

コーザ「帰れと言ってるんだ!! ここは子供(ガキ)の来る場所じゃない!!」

 

カッパ「・・・・・・・・・!! ・・・・・・う・・・!!!」

 

メンバー「どうしたコーザ 子供相手に怒鳴り散らして お前らしくもないな・・・」

 

コーザ「・・・、昔のおれを見てるみたいで・・・腹が立った・・・・・・!!・・・・・・おれは何も変わっちゃいないな・・・・・・」

 

メンバー「・・・・・・!!」

 

コーザ「・・・・・・武器は集まったのか・・・?」

 

メンバー「いや なかなか思う様には・・・・・・武器屋の倉庫まで 国王軍に抑えられてる」

 

コーザ「それぞれの町の支部に通達しておけよ」

 

コーザ「武器が整い次第 アルバーナに総攻撃をかけるぞ!!!」

 

アルバーナ宮殿

 

コブラ王「やかましい!!!ならんと言っている!!!」

 

コブラ王「やられたからやり返す気か 子供のケンカじゃないんだぞ!!!」

 

???「しかし・・・!!国王様!!!このままでは国の存亡に関わります!!」

 

コブラ王「それがどうした!!だからと言って原因もわからず この国の民を討ち滅ぼすというのか!!?」

 

コブラ王「それこそが国を滅ぼすということだ!!! いいか国とは”人”なのだ!!」

 

コブラ王「この国が あの”ダンスパウダー”の一件以来・・・ 何者かの手によって唆されているとすれば 我々が戦うべき相手は そこにいるはずじゃないのか!!!」

 

???「・・・・・・」

 

???「ですが その”影”も・・・!!一向に正体をつかめません!!! 何者かもしれぬ”影”に国を食われてからでは遅いのです!! 国王!!!」

 

コブラ王「・・・・・・駄目だ・・・理解しろ・・・・・・」

 

 

2人の戦士は玉座の間を後にした。

 

???「こちらからの攻撃を王は許さない ・・・あくまでも『鎮圧』か・・・」

 

???「・・・・・・おれ達だけではもう 兵をなだめるのも限界だぞ・・・」

 

???「・・・・・・」

 

???「こんな時イガラムさんさえいてくれたら」

 

???「その話はよせペル・・・」

 

???「・・・あの人は決して この国を裏切ったりはせん・・・!! 何か考えがあるのだ ・・・・・・ビビ様も然り・・・・・・」

 

ペル「もし そうなら我々にくらい話してくれてもよかったろうに・・・それも考えの内か・・・!?」

 

???「・・・・・・そうだ」

 

「チャカ様!!ペル様!!」

 

チャカとペル「「!」」

 

「カルーがかえってまいりました・・・!!」

 

カルーは泣きながら凄い勢いで樽の中身の水を飲む。

 

ペルは手渡された手紙を持つ。

 

ペル「国王様これは・・・!!」

 

コブラ王「うむ・・・・・・」

 

コブラ王「・・・・・・間違いなくビビの筆跡だ・・・!! 何てことだ・・・!!」

 

コブラ王「こいつは少々・・・ショックが強すぎるな・・・政府側の人間だと油断していた・・・クロコダイルがまさかこの国を乗っ取ろうとしていたとは・・・!!」

 

ペルはショックのあまり座り込んだ。

 

ペル「イガラムさんが・・・・・・!!」

 

チャカ「ビビ様と・・・この国のために命をはったのだ あの人はそれができる男さ・・・!!」

 

チャカ「・・・お前も・・・懸命に戦ったと書いてあるぞ カルー よくやってくれたな」

 

カルー「グエ」

 

チャカ「・・・左手をケガしてるのか? みせてみろ・・・・・・」

 

カルー「!」

 

カルーはチャカの右手を払いのける。

 

チャカ「な・・・何だいきなり」

 

カルーは両腕で形を作った。

 

チャカ「・・・・?」

 

コブラ王「チャカ ”敵は知れた ただちに兵に遠征の準備を!!」

 

コブラ「ビビの覚悟とイガラムの死を無駄にはさせん!!! 討って出るぞ!!!クロコダイルの居る『レインベース』へ!!!」

 

ペル「お待ちください!!国王様っ!!『レインベース』へは距離があり過ぎます たとえ敵が認識できようとも向こうに戦意がなければかわされるだけだ」

 

チャカ「今・・・!!クロコダイルは”国民”を味方につけているんですよ・・・!!? お言葉ですが・・・・・・!!今ではあなたよりも!!!」

 

コブラ王「・・・・・・」

 

ペル「ここでクロコダイルと敵対すれば 反乱軍の火に油を注ぐようなものです!! 我らが『レインベース』に攻めいっている隙をつかれたら この『アルバーナ宮殿』は”反乱軍”に・・・・・・!!」

 

コブラ王「・・・”反乱軍”にこの宮殿を落とされるから何だというのだ・・・!!」

 

チャカとペル「「!?」」

 

コブラ王「我ら”国王軍”が滅びようともクロコダイルさえ討ち倒せれば国民の手によってまた”国”は再生する だがこのまま我々が”反乱軍”とうち合ってみろ・・・!! 最後に笑うのはクロコダイル!!!奴一人だ!!!」

 

ペル「!! 国王・・・!!」

 

チャカ「そこまで・・・・・・」

 

コブラ王「万に一つ反乱軍が止まらずとも・・・奴さえ討てればよし!!!」

 

コブラ王「相手は”王下七武海”の一角クロコダイル・・・!!甘くはない・・・!! もはや何の犠牲もなく集結を見うる戦いではあるまい!!」

 

コブラ王「チャカ!!すぐに戦陣会議を開く士官達を集めよ ペル お前は先行し敵地視察へ」

 

チャカ(我々はまだ・・・この人を見くびっていた様だ・・・なんという気迫・・・!!)

 

コブラ王「出陣は明朝だ!!! 『レインベース』へ全兵を向ける!!!」

 

チャカとペル「「はっ」」

 

 

”反乱軍”の標的は『アルバーナ』の”国王軍”

 

”国王軍”の標的は『レインベース』のクロコダイル

 

ルフィ一行の標的も同じく『レインベース』のクロコダイル クロコダイルの目論むB・W(バロックワークス)社『ユートピア作戦』開始までーーーあと17時間

 

 

 

日は沈みまた昇るーーーB・W(バロックワークス)社『ユートピア作戦』決行までーーーあと1時間ー

 

ビビ「見えた!!ーーーあれが『レインベース』よ!!」

 

ルフィ「着いたのか~~~~~~~っ!!」

 

ララ「やっとだ~~~~。」

 

ルフィ「よーーーし!!クロコダイルをぶっ飛ばすぞ!!!」

 

ゾロ「うるせえなァ お前ら・・・」

 

ウソップとチョッパー「「みドゥーーーーー(水)!!!」」

 

ララ「確かに水も飲みたい・・・。」

 

ビビ「クロコダイル・・・・・・・・・!!」

 

ナミ「・・・そうだウソップ 頼んどいたアレ(・・)できてる?」

 

サンジ「アレ?」

 

ララ(ああ・・・”天候棒(クリマ・タクト)”だね・・・)

 

ウソップ「オオ・・・アレか できてるぜスゲェのが」

 

ウソップは三つの棒を取り出す。

 

ウソップ「見ろ!!これが お前の新しい武器!! ”天候棒(クリマ・タクト)”だっ!!」

 

ナミは棒を手渡される。

 

ナミ「クリマ・タクト?」

 

ウソップ「そう・・・一見前と変わらねェただの棒だが全然違う!! 3つの棒の組み方でなんと攻撃が変わるんだ」

 

ナミ「へーっすごい」

 

ウソップ「まずだな・・・」

 

ナミ「ふんふん・・・」

 

サンジ「オイお前 ナミさんにあんまり危ねェもん持たすんじゃねェぞ? 別に戦わくたってナミさんとビビちゃんはこの俺が守るんだからよっ!! ララちゃんは本人の意思でデバイスでの変身中はチートレベルの存在だから、守らなくていいがな。 ”王子様(プリンス)”って呼べ!!! ハハ」

 

ゾロ「プリンス」

 

サンジ「ぶっ飛ばすぞてめェっ!!!」

 

ララ(頑張ってね ”王子様(プリンス)”)

 

ゾロ「ところでよ B・W(バロックワークス)はおれ達がこの国にいることに気づいてんのか」

 

ビビ「・・・・・・おそらくね」

 

ビビ「Mr.2にも遭ってしまったし・・・Mr.3がこの国に入っているのだから・・・まず知られていると考えて間違いないと思うわ」

 

ルフィ「それがどうしたんだ」

 

ララ「私達は顔はわれてるんでうかつな行動は出来ないってことですよ。」

 

ルフィ「何でだよっ!!」

 

ウソップ「ララが言っただろ? 『レインベース』には どこにB・W(バロックワークス)の社員が潜んでいるかもわかんねェんだ おれ達が先に見つかっちまえばクロコダイルにはいくらでも手の打ちようがあるだろう!!」

 

ララ「私は変身中はチートクラスなので、かなり力を抑えてれば大体の能力者のエージェントには勝てるかと。半分遊んでるような行為でしょう。」

 

ウソップ「力をかなり抑えて、能力者エージェントに勝てるのかよ・・・しかも半分遊んでるような行為って、ララは余裕だな・・・。」

 

ゾロ「まあ 暗殺(・・)は奴らの得意分野だからな・・・!!」

 

ルフィ「よーーーし!!クロコダイルをぶっ飛ばすぞーーーっ!!!」

 

ウソップ「聞いてたのかよてめェ!!!」

 

ウソップはルフィの頭をはたく。

 

ビビ「・・・でもねウソップさん」

 

ビビ「私も・・・やっぱりルフィさんに賛成っ!!今はとにかく全てにおいて時間がないの 考えてるヒマがないわ ララは凄いけどね・・・」

 

ララ「褒めてるのかな・・・。」

 

ナミ「あらウソップ あんたビビってんの?」

 

チョッパー「おれも頑張るんだ!!」

 

ララ(クロコダイルと直に戦う時は、神殿での3回戦まで私はわざと負けないといけないなぁ・・・)

 

ルフィ達は『レインベース』に到着。

 

 

ある店では海軍のスモーカーとたしぎがいた。

 

たしぎ「スモーカーさん なぜこの『レインベース』だと?」

 

スモーカー「さァな・・・勘だ・・・」

 

ルフィ達が店に入って来た。

 

ルフィ「うおーっ水が飲めるぞウソップ!!」

 

ウソップ「みドゥー(水)」

 

スモーカー「そもそもこの国は何かにおう(・・・)・・・!!何か後ろにでかい影を感じてならねェ」

 

ルフィ「おばちゃん水ーーーーー」

 

ウソップ「水をタルでくれタルで5つ!!!」

 

ルフィとウソップはカウンターを叩く。

 

たしぎ「では例の犯罪組織とクロコダイルがやはり?」

 

スモーカー「さァな」

 

スモーカー「麦わらの一味と王女の関連もさっぱりつながらねェ こういう時は何か動き出すまでじっと待つしかねェんだ・・・」

 

ルフィとウソップは両手て小樽を掴んで、中身の水を飲む。

 

ルフィ「水がうめェぞコノヤロー!!」

 

ウソップ「うめェぞコノー!! 早く あいつらにも持ってってやろうぜ」

 

2人は隣側にいたスモーカーとたしぎに水を吹きかけた。

 

ゾロ達は広場のてすり辺りで休んでいた。

 

ララはスマホを弄り、動画を視聴していた。

 

チョッパー「おれ小便行ってくる」

 

サンジ「あいつらに任せて大丈夫かな」

 

ナミ「お使いくらいできるでしょ 平気よ」

 

ゾロ「そうかね・・・どうせ またトラブル背負って帰ってくんじゃねェのか? 準備運動でもしといた方がいいぜ」

 

ララ「あり得えます・・・」

 

スモーカー「追うぞ たしぎ!!!海兵も集めろ!!」

 

たしぎ「はいっ!!! あっ」

 

たしぎ「あのっ!!おいくらですか!?」

 

店主「知り合いならさっき水持ってった子達の分も払ってくれよ!!」

 

たしぎ「は・・・はい ご迷惑を・・・」

 

ルフィとウソップは水樽を抱えて走って逃げる。

 

ルフィ「何で海軍がまたいるんだ!!!?」

 

ウソップ「知るかよ とにかく逃げろっ!!!」

 

サンジ「ゲッ・・・あいつら海軍に追われてるぞ!!」

 

ララ(やっぱり・・・トラブル持ってくるね・・・)

 

ペケ(それがルフィ殿でしょう。)

 

ララは動画を止めて、スタンバイにし服の懐へしまう。

 

ナミ「ウソでしょう!!?ーーーで何でこっちへ逃げてくんのよ!!」

 

ビビ「ねえっ!!トニー君がまだ来てないわ!!」

 

ゾロ「放っとけ てめェで何とかするさ!!」

 

ルフィ「おい みんな!!!海軍が来たぞォ!!!」

 

ルフィとウソップが走って来ると同時にゾロ達も走って逃げる事に。

 

ゾロ「お前らが連れて来てんだよっ!!!」

 

ララ「あなたらしいですよ ほんとに!!」

 

海兵「今度こそとっ捕まえろ!!!」

 

スモーカー「逃げ足ばっかり速い奴らだぜ・・・」

 

サンジ「マズイんじゃねェのか!?町の中を走るとB・W(バロックワークス)に見つかっちまう」

 

町にはその一味のような連中がいた。

 

ゾロ「ーーもう手遅れだと思うぜ」

 

ルフィ「じゃ行こう!!」

 

ビビ「え・・・・・・」

 

ルフィ「クロコダイルのとこだ!!ビビ!!!」

 

ビビ「・・・・・・!! うん」

 

ビビはある先を指す。

 

ビビ「あそこに・・・!!ワニの屋根の建物が見えるでしょ!? あれがクロコダイルの経営するカジノ”レインディナーズ”!!!」

 

ララ「へェ」

 

サンジ「散った方がよさそうだぜ」

 

ゾロ「そうだな」

 

ルフィ「よしっ じゃあ後で・・・!! ララは俺とタッグだ!!」

 

ララ「はい!!」

 

ララはデバイスでゼロとなった。

 

追って来る海兵達の目の前で変身した為、海兵達はびっくりする。

 

海兵「見たな!?手配書の娘の姿が変わったぞ!!」

 

海兵「ああ!!! できればスカウトだがな!」

 

ルフィは上へ飛び移り、ゼロも壁蹴りで上へ飛び移る。

 

ルフィ「”ワニの家”で会おうっ!!!」

 

ゼロ「行くぞ!!」

 

海兵「別れたぞ!!!」

 

海兵「逃がすな!!!」

 

海兵「つーか壁を蹴って登ってる!?」

 

ルフィとゼロ「「来てみろ ”ケムリン”ッ《来てみるんだな スモーカー》!!!」」

 

スモーカー「! いい度胸だ・・・・・・!!」

 

スモーカー「いつまでも逃げ切れると思うな!!! ”白蔓(ホワイト・バイン)”!!!」

 

スモーカーは自身を完全に煙化し、ルフィとゼロを掴む。

 

ルフィ「うげっ!!!」

 

ゼロ「なかなかやるな・・・」

 

ルフィ「”ゴムゴムの”・・・!!!」

 

ルフィ「”風船”っ!!」

 

ゼロ「はあっ!!」

 

ルフィは体を膨らませ、ゼロはなんとか煙を振り払う。

 

ルフィは落下したが、ゼロは上手く着地する。

 

ルフィ「危ねェ!!」

 

ゼロ「煙の力は厄介なもんだな・・・」

 

スモーカー「くっ・・・」

 

 

サンジ「ウソップ!!」

 

ウソップ「ホヘ!?」

 

サンジ「ナミさんを頼むぞ!!」

 

ウソップ「何!?」

 

サンジ「あいつらおれが食い止める」

 

ウソップ「よ・・・よし任せろ!!」

 

ナミ「サンジ君っ・・・!!」

 

サンジ「あのケムリ野郎がいねェんじゃ・・・ただの雑魚(ザコ)どもだ・・・!!!」

 

サンジ「っへへ・・・ご愁傷様・・・・・・!!」

 

 

ビビ(大丈夫かしら Mr.ブシドー・・・・・・!!)

 

ゾロは海兵達をぶちのめす。

 

ゾロ「役不足だ 出直しな」

 

ゾロ「ウ!! あいつは・・・」

 

たしぎ「ロロノア・ゾロ!!!」

 

海兵「たしぎ曹長」

 

たしぎ「また遭いましたね・・・・・・!!」

 

ゾロは刀を腰の鞘に納める。

 

ゾロ「おい おれはお前と戦う気はねェぞ!! 勝負はついただろうが!!!」

 

たしぎ「ついてませんっ!!私は一太刀も浴びてませんからっ!!」

 

ゾロ「・・・・・・!!その顔(・・・)をやめろ!!!」

 

たしぎ「な!!何ですって!!?」

 

たしぎ「絶対許さないっ!!・・・そうやってあなたは また私をバカに・・・!!」

 

ゾロは逃げる。

 

ゾロ「くそっ!!あいつだけは苦手だぜ」

 

たしぎ「あっ!!待て!!」

 

ウソップ「ギャ~~~~~~~っ!!」

 

ナミ「いや~~~~~~~~っ!!!」

 

「あいつらに間違いねェんだ さっさと殺せ!!!」

 

ウソップ「来るなB・W(バロックワークス)~~~!!!」

 

ウソップは樽を蹴り転がした。

 

「ハハッ!!何だ この攻撃は!!」

 

B・W(バロックワークス)の奴らは樽でやられた。

 

ウソップ「ぬ・・・ぬおやったぞ!!」

 

ナミ「やったっ!!すごいわウソップ!!」

 

ナミ「みて あそこよ”レインディナーズ”の入口は!! 湖の真ん中に建ってたんだわ・・・!!」

 

ウソップ「まだ誰も来てねェのか!?」

 

B・W(バロックワークス)の奴らが待ち構えていた。

 

「よーし狙え撃て!!!」

 

「まず二人だ!!!」

 

ウソップとナミ「「敵!!?」」

 

そこでゾロが蹴り飛ばした。

 

ナミ「ゾロ!! あんたビビと一緒じゃなかったの!?」

 

ゾロ「ああ 先に行かせたんだがまだ着いてねェのか!? もう中に入ったかも知れねェ!!」

 

ナミ「じゃ急がなきゃ・・・・・・」

 

ルフィ「おおおおおおおおお!!!!」

 

ルフィは走り、ゼロはフットパーツのダッシュで来る。

 

ゾロ「ルフィ!!ゼロ!!」

 

スモーカー「待ちやがれ!!!」

 

ゾロ「モクモクも一緒だ!!!」

 

ルフィ「おォ!!行くぞみんな!!!中へ走れ!!走れ!!!」

 

ゼロ「行くぞ!!」

 

ゼロは一旦、電磁波球体に包まれ瞬時に踊り子衣装のララに戻り、走る。

 

ルフィ「待ってろ!!! クロコダイル~~~~っ!!!」

 

 

クロコダイル「ビビと 海賊どもが・・・・・・ この町に・・・・・・!!?」

 

ミス・オールサンデー「ええ・・・今ミリオンズから連絡が」

 

クロコダイル「ハハハハハハ!!! マヌケな鼠どもを迎えてやれ・・・!!!」

 

ミス・オールサンデー「はい」



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第123話「ユートピア作戦発動!!動き出した反乱」

夢の町『レインベース』最大のカジノ”レインディナーズ”

 

ルフィ「クロコダイルーーーーーっ!!! 出て来いーーーーーーっ!!!」

 

店内ーーー

 

ルフィ「出て来い!!」

 

ララ「ルフィさん スゴイ叫び・・・。」」

 

ナミとウソップに頭をはたかれるルフィ。

 

ナミ「そんなんで出てくるわけないでしょ!?バカねっ!!」

 

ウソップ「相手は国の英雄だぞ!!店の客まで敵に回す気かよ!!」

 

ルフィ「よし!!じゃ・・・・・・どうする!?」

 

ウソップ「おい ちょっと待て!! ビビがいなきゃ誰がクロコダイルだかわかんねェぞ」

 

ナミ「そういえばビビはどこにいるの!?」

 

ララ「ここにいないなら、まだ外の方なんじゃ・・・」

 

ナミ「じゃあ・・・」

 

ルフィ・ウソップ・ナミ・ララ「「「「ビビーーーーーっクロコダイルーーーーっ!!!」

 

ゾロ「オイ つうかララもかよ・・・」

 

???「副支配人 変な奴ら店内で・・・!!」

 

服支配「警備で始末をつけろ こんなことで騒ぎになるな」

 

スモーカーが店内に入って来た。

 

スモーカー「追い詰めたぞ麦わらに娘!!!」

 

門番「困りますお客様 当店政府関係者は立ち入り関係者に・・・」

 

スモーカー「湖に囲まれたこの店じゃあもう逃げ場はねェ!!」

 

ルフィ「ゲ」

 

ララ「大佐!!」

 

ルフィ「ケムリンだーーーーっ!!!」

 

「お待ち下さいお客様!!」

 

「ちょっと表に出て頂け・・・」

 

ルフィにぶっ飛ばされる店員3人。

 

ルフィ「ん!?なんかぶつかったか!?」

 

店員「大変です支配人(マネージャー)!!何者かが・・・」

 

ミス・オールサンデー「VIPルームへお迎えしなさい」

 

店員「え・・・・・・」

 

ミス・オールサンデー「クロコダイル経営者(オーナー)の命令よ」

 

ウソップ「おいあれ見ろ!!」

 

店員達による出迎えである。

 

店員「どうぞこちらへ!!」

 

店員「VIPルームでございます!!」

 

ナミ「”かかって来い”ってことじゃないかしら?」

 

ゾロ「話のわかる野郎じゃねェか!!」

 

ララ「上等!!」

 

ルフィ「うっし!!!行くぞーーーっ!!!」

 

スモーカー「特別待遇(V・I・P)だと!?・・・・・・あいつらクロコダイルとどんなつながりが・・・・・・!!!」

 

スモーカー「次第によっちゃまとめて死刑台送りだ・・・!!!」

 

ルフィ「ビップって何だ!?」

 

そしてスモーカーを含むルフィ達は牢屋に入れられていた。

 

 

ララ「まさか牢屋行きとは・・・」

 

ルフィ「こうみょうなわな(・・)だ」

 

ウソップ「ああ しょうがなかった」

 

ナミ「敵の思うツボじゃない!!避けられた罠よ!! バッカじゃないの!!?あんた達!!!」

 

 

ルフィ《おい 通路が分かれてるぞ!!! VIPルームは左だぞ!!》

 

ウソップ《いや待てよ》

 

ルフィ《でも おれ達は海賊じゃねェか!! こっちだ!!うわーーっ!!床が抜けた!!落とし穴だァ!!》

 

ウソップ《待てーっ!!》

 

 

ルフィは柵を掴んでいたが、

 

ルフィ「それより おれさっきから力が抜けて・・・」

 

ララ(海楼石で出来た柵!!)

 

ウソップ「何だ ハラでも減ったのか?」

 

スモーカーは肩の巨大十手「七尺十手」を掴んで引き抜き、まずルフィに定めた。

 

ゾロとララは構えて、

 

ゾロとララ「「ルフィ《ルフィさん》!!」」

 

ルフィ「ん?」

 

スモーカーは十手でルフィを突き、ぶっ飛ばす。

 

ウソップ「ギャーーーー!!ルフィ!!」

 

そして倒れたルフィの腹に十手を突き立てる。

 

ルフィ「うえっ!!」

 

ララ「ちょっと!?」

 

ウソップ「て・・・てててめェ!!やるならやるぞ煙野郎っ!!! おれは爆弾人間を仕留める・・・アシストをした男だ!!! ララもアシストでは俺にも匹敵するぜ!!」

 

ルフィ「・・・なんだ・・・?力が入らねェ・・・・・・!!・・・・・・水に落ちた時みてェに・・・」

 

スモーカー「・・・ああ そうだろうな・・・」

 

ウソップ「な・・・何だ 何だてめェ ルフィに何をした!!?」

 

ナミ「?」

 

スモーカー「この”十手”の先端には”海楼石”って代物が仕込んでいる とある海域にのみ存在する不思議な石だそうだ」

 

スモーカー「海軍本部の監獄の柵は全部こいつでできてる ”能力”を持つ犯罪者が逃げられねェ様にな まだまだ謎の多い鉱物だがわかってることはこの石が海と同じエネルギーを発してるってことだ ”海”が固形化したものだと考えればいい・・・」

 

ウソップ「それでルフィが弱っちまうのか・・・・・・!!」

 

ララ「私 能力者じゃなくてよかったかも。」

 

ナミ「・・・じゃあこの柵も同じ物で・・・・・・」

 

スモーカー「ーーーでなきゃおれは とっくにここを出てる」

 

スモーカー「お前らを全員二度と海へ出られねェ体にしてからな・・・」

 

ララはデバイスを構え、ゾロも刀を掴む。

 

ウソップ「ギャ~~~~~待て待て おいこんな状況で戦ってどうすんだ!! それにゾロ この男に刀は・・・!!ララ ドラゴンゴッドアーマーやる気か!?」

 

ララ「そんな簡単に使いません。」

 

クロコダイル「まあやめたまえ」

 

クロコダイル「共に死にゆく者同士 仲良くやればいいじゃねェか・・・・・・!!」

 

スモーカー「クロコダイル・・・・・・!!」

 

ララ(クロコダイル!!)「あなたがクロコダイル・・・!?」

 

クロコダイル「オーオー・・・噂通りの野犬だな スモーカー君 おれを最初(ハナ)から味方と思ってくれてねェ様だ」

 

クロコダイル「だがそう・・・そりゃ正解だ てめェにゃ”事故死”してもらうことにしよう ”麦わら”の小物と”ピンク髪の娘”相手によく戦ったと政府には報告しておくさ ハハッ 何しにこの国にへやって来たのか知らねェがどうせ独断だろ 政府はおれを信じてるからな ここへ海兵をよこすハズねェ・・・」

 

ゾロ「あいつが”七武海”の一人か・・・」

 

ナミとウソップは泣いて両腕を上げていた。

 

ルフィも起き上がろうとする。

 

ルフィ「お前が クロコダイルか・・・・・・!!」

 

ルフィ「おい!!お前ェ!!!」

 

ルフィはうっかり柵を掴み、力を奪われる。

 

ルフィ「勝負しホ・・・」

 

ウソップ「だからその柵に触るなって!!」

 

ララ「ルフィさん あなたはアホですか・・・?」

 

クロコダイル「”麦わらのルフィ”にピンク髪の娘 アメノ・ララ よく ここまで辿り着いたな・・・まさか会えるとは思ってもみなかった ちゃんと消してやるからもう少し待て・・・」

 

クロコダイル「まだ主賓(・・)が到着してねェ 今おれのパートナーに迎えにいかせたところだ ついでにアメノ・ララ 出会ったいい機会だ。お前さんに聞きてェ事がある。」

 

ララ「聞きたい事ですか?」

 

クロコダイル「レプリロイドやイレギュラーハンターについてだ。」

 

ララ「レプリロイドは私達人間に近い思考能力「心」を持ったロボットの事です。」

 

クロコダイル「なんだと!?ロボットは機械だろ? 機械が心を持つなんぞあり得ねェ!!」

 

ララ「でもしょうがないです・・・。」

 

クロコダイル「っく・・・。ならイレギュラーハンターは何だ?」

 

ララ「役割自体は海軍の皆さんと類似性はありますよ。結成しているのが人間とロボットの違いなだけです。」

 

クロコダイル「イレギュラーハンターは実在する組織か?」

 

ララ「いえ!!」

 

クロコダイル「何!?」

 

ララ「私は別世界からの転生者です。元いた世界にはテレビって映像を映す機械があって・・・」

 

クロコダイル「テレビ?」

 

ララ「はい。数あるゲーム会社の中で一つのゲーム会社があるゲームを開発しました、それが「ロックマン」です。」

 

クロコダイル「ロックマン?」

 

スモーカー「ロックマン?」

 

ララ「ロボット工学の天才とまで言われたお爺さんの博士・トーマス・ライトが、一体の家庭用手伝いロボット「ロック」を作った。そしてライト博士にはDr.ワイリーって元ロボット研究者仲間がいました。」

 

クロコダイル「Dr.ワイリー・・・」

 

ララ「ライト博士は平和思想でワイリーは過激思想、そのせいでワイリーは異端児扱いを受けていた。ある事をきっかけに本当にしょうもない理由から、世界征服の野望になるんです。」

 

クロコダイル「何だ それ・・・」

 

スモーカー「ある事をきっかけに本当にしょうもない理由?」

 

ララ「はい。ワイリーはロボット関連の勝負では一回もライト博士に勝てなかったみたいで、それから「ライトを超えて一番になるのじゃ!」っと戦闘用ロボットを開発して世界征服の野望に囚われ各地のステージへ放つちます。そしてロックは自ら志願してライト博士に戦闘ロボットに改造され「ロックマン」を名乗るようになりました。ワイリーを倒した後もワイリーは復活を遂げ、再び野望へと乗り出します。ロックマンに何度も野望潰されるが、ライト博士は死ぬ間際にロックマンの後継機「ロックマンエックス」を開発します!」

 

スモーカーとクロコダイル「「ロックマンエックス?」」

 

ララ「また同時期にワイリーはゼロという自分にとって最高傑作となる赤いロボットを開発します。ワイリーはライトに勝ちたいので、博士の改造したロックマンを自ら作った戦闘ロボットで倒すのも同然の事なのです。初代シリーズから月日が経過し、初代から100年後となるエックスシリーズが新アクションを加えて登場を始めました。女神様の力で望んだ転生特典で変身できるようにしてもらったんです。」

 

ララは左腕のデバイスを見せる。

 

クロコダイル「ほぉ~~。」

 

ララはスマホによる電話で、ロックマンエックスシリーズの空中映像を投影して貰う。

 

スモーカーとクロコダイルにとっては驚きの連続映像であった。

 

B・W(バロックワークス)社員「ずいぶん暴れてくれたもんだな 王女様」

 

B・W(バロックワークス)社員「さすがは元我が社のフロンティアだ」

 

ビビは社員達の襲撃を受けていた。

 

社員「だが観念しな!!ヒハハ!!」

 

ビビ(こんな所で死んでたまるもんか!!早くレインディナーズへ行かなきゃ・・・!!!)

 

その時。数発の銃弾が社員を貫く。

 

空から鳥が。

 

社員「何だ!!あの鳥はっ・・・!!!」

 

社員「(ハヤブサ)!!!?」

 

ビビ「・・・・・・!!」

 

社員「何で鳥がガトリング(ガン)を!!!」

 

社員「でけェ!!!」

 

社員「くそっ撃ち落とせ!!!」

 

ハヤブサはビビを掴み、飛ぶ。

 

社員「しまった!!王女を!!!」

 

塔の中へ下ろされたビビ。

 

ハヤブサは人の姿に戻った。

 

ペル「お久しぶりです ビビ様」

 

ビビ「ペル!!」

 

ペル「少々ここでお待ちを・・・・・・!!」

 

社員「・・・・・・ペル・・・!!?」

 

社員「まさか”ハヤブサのペル”・・・!!?」

 

社員「アラバスタ最強の戦士じゃねェか・・・!!!」

 

ペルは変形した。

 

ペル「”トリトリの実”モデル”(ファルコン)” 世界に5種しか確認されぬ『飛行能力』をご賞味あれ・・・」

 

社員達は撃つが、ペルは瞬間的に消える様に避けた。

 

社員「見えねェっ!!!」

 

社員「撃て!!撃ちまくれ!!」

 

ペルは回転しながらも社員達の間を旋回した。

 

ペル「”飛爪”」

 

社員達は吹っ飛ばされた。

 

ペルは着地。

 

ビビ「助かった・・・・・・!!急がなきゃみんなの所へ・・・・・・!!」

 

ミス・オールサンデー「そう その気なら話は早いわ」

 

ビビ「ミス・オールサンデー!!!」

 

社員「・・・・・・!!副・・・・・・」

 

社員「社長・・・・・・!!」

 

ペル「何者」

 

ミス・オールサンデー「華麗なものね・・・初めて見たわ 飛べる人間なんて」

 

ミス・オールサンデー「・・・・・・でも・・・私より強いのかしら」

 

ペル「ビビ様・・・こいつらのことですか 我らが祖国を脅かす者達とは・・・・・・!!」

 

ミス・オールサンデー「・・・・・・もう使い物にならなそう・・・大切な社員なのに・・・」

 

ペル「・・・・・・・・・」

 

ミス・オールサンデー「よければ王女様を私達の屋敷へ招待したいのだけど いかがかしら?」

 

ペル「くだらん質問をするな 問題外だ」

 

ビビ「ナメんじゃないわよ!!」

 

ビビは孔雀・スラッシャーを直撃させようとしたが、腕を掴まれる。

 

ミス・オールサンデー「まあ お姫様がそんなはしたない言葉口にするもんじゃないわ ミス・ウェンズデー」

 

ビビ「よくもイガラムを・・・・・・!!!」

 

ミス・オールサンデー「イガラム・・・? ああ・・・Mr.8・・・」

 

ペル「! ・・・・・・!!? ・・・まさかお前がイガラムさんを・・・!!?」

 

ミス・オールサンデー「何をそんなにムキになるの? あなた達がうちの社員達にしたこととどう違うのかしら」

 

ビビ「えっ」

 

ミス・オールサンデー「おかしな話・・・!」

 

ビビは腹から腕が貫通した。

 

ビビ「ア・・・ハ・・・・・・!!」

 

ペル「ビビ様!!!」

 

ペル「貴様ァアアア!!!!」

 

ペルは変身し、ビビの元へ飛ぶ。

 

ビビは振り倒される。

 

ミス・オールサンデー「アッハッハッハッハ・・・・・!!!」

 

ペル「アラバスタの砂になれ!!!」

 

ミス・オールサンデーは両手を顔の前で交差し、構える。

 

ミス・オールサンデー「”三輪咲き(トレスフルール)”」

 

ペルの体から突然3本の腕が生える。

 

ペル「な・・・・・・」

 

背中の2本は互いにつかみ合い、羽を閉じさせる。

 

下の一本はペルの持つ武器の柄の部分を掴む。

 

ペルはそのまま、不時着した。

 

ビビ「ペル!! ケホ!!」

 

ペル「・・・・・・!!?ビビ様 !? ご無事で・・・・・・!!?」

 

ミス・オールサンデー「フフフッ・・・私がこの()を殺したように見えた(・・・)?・・・・・・アハハハハ・・・」

 

ペル「貴様 一体何をした!!!」

 

ミス・オールサンデー「・・・・・・そんなに怒らないでよ 少しからかっただけじゃない」

 

ミス・オールサンデー「・・・・・・能力者か!!」

 

ミス・オールサンデーは左腕を上げつつ、4本の腕を生やす。

 

ミス・オールサンデー「そう・・・私が口にしたのは”ハナハナの実” 体の各部を花の様に咲かす力 これが私の能力よ」

 

ミス・オールサンデー「咲く場所を厭わない私の体は・・・あなたを決して逃がさない」

 

ペル「・・・逃げるだと・・・!?バカを言え!!! 今ここでイガラムさんの仇を討たせてもらう!!」

 

ミス・オールサンデー「そう・・・でもごめんなさい」

 

ミス・オールサンデー「もう少し遊んであげたいけど・・・私にはその時間がないの」

 

ペル「安心しろ 時間など要らん!!!」

 

ペルは突進する。

 

ミス・オールサンデー「まだわかってないみたい」

 

ミス・オールサンデー「”六輪咲き(セイスフルール)”」

 

ペルの体と地面を含めて6本生え、ペルの体を拘束した。

 

ビビ「関節技(サブミッション)・・・!!?」

 

ミス・オールサンデーはペルの顎の部分に手を当て、

 

ミス・オールサンデー「”(パワー)” ”速さ(スピード)”」

 

ミス・オールサンデー「私にとってそれは意味のないものよ」

 

ミス・オールサンデー「”クラッチ”!!!」

 

ペルの背中でゴキと鳴り、ペルは倒れる。

 

ミス・オールサンデー「ふふっ」

 

ミス・オールサンデー「”王国最強の戦士”も大したことないわね」

 

ビビ「ペル!!! ・・・・・・そんな・・・・・・!!!」

 

ミス・オールサンデー「さァ・・・行きましょうか・・・」

 

ビビ「・・・ウソよ・・・・・・!!」

 

ミス・オールサンデー「社長(ボス)とあなたの仲間達が待ってるわ・・・」

 

ミス・オールサンデー「レインディナーズの・・・ 檻の中で・・・・・・」

 

 

ルフィはというと、

 

ルフィ「サンジのマネ 『肉食ったのお前かー!!』」

 

ウソップにはウケてるので大笑いである。

 

2人はナミに殴られる。

 

ナミ「まじめに捕まれ!!! こんなに深刻な事態になんであんた達は・・・!!!」

 

ルフィ「だって出らねェんだからヒマじゃねェかよっ」

 

ナミ「出られないから深刻なんじゃないのよ!!! このまま殺されちゃうかもしんないのにっ!! ララは何を呑気にスマホ弄ってんのよ!?」

 

ララ「本当ならこんな檻斬れるんですけど、そんな簡単に出る訳にいかないので、緊張感がありませんとね・・・」(ゼットセイバーなら海楼石で構成されたこんな檻なんてあっさりと斬れるわ・・・)

 

ペケ(でしょうな・・・)

 

ナミ「ララ 何考えてんのよ!?ーーーつうか あんたは何寝てんの!!?」

 

ナミはゾロを殴ったため、ゾロは起き上がる。

 

ゾロ「お 朝か」

 

ナミ「ずっと朝よ!!」

 

クロコダイル「・・・・・・威勢のいいお嬢ちゃんだな・・・」

 

ナミ「何よ・・・!!そうやって今のうちに余裕かましてるといいわ・・・!! こいつらがこの檻から出たらあんたなんか雲の上まで吹き飛ばされておしまいよ!!でしょ!?ルフィ ララ!!」

 

ルフィ「あたりめェだこのォ!!」

 

ララ「はい。」

 

クロコダイル「ずいぶんと信頼のある船長の様だな 麦わらのルフィ・・・ついでにララか。 ・・・信頼・・・」

 

クロコダイル「クハハ この世で最も不要な物だ」

 

ナミ「なにあいつっ!!人の事バカにして!! ララは変身中はチートに近い存在なのに!!」

 

ウソップ「やや・・・やめとけって今に怒るぞ あいつも」

 

ビビ「クロコダイル!!!」

 

クロコダイル「・・・・・・・・・・・・」

 

ルフィ「ビビ!!!」

 

ウソップ「ビビ!!?」

 

スモーカー「・・・・・・」

 

ララはスマホの動画を一旦止める。

 

ララ「ビビ・・・。」

 

クロコダイル「・・・やァ・・・ようこそアラバスタの王女ビビ いや・・・ミス・ウェンズデー よくぞ我が社の刺客をかいくぐってここまで来たな」

 

ビビ「来るわよ・・・!!どこまでだって・・・・・・!!! あなたに死んで欲しいから・・・・・・!! Mr.0!!!」

 

クロコダイル「死ぬのは このくだらねェ王国(・・・・・・・)さ・・・ミス・ウェンズデー」

 

ビビ「・・・・・・!!」

 

ビビ「お前さえ この国に来なければアラバスタはずっと平和でいられたんだ!!!」

 

ビビは孔雀(クジャッキー)・スラッシャーを両手で回転させ、階段を走って降りる。

 

ルフィ「待てビビ!!ここを開けろ!!おれ達を出せ!!!」

 

ナミ「ビビ!!!」

 

ゾロ「・・・・・・」

 

ララ「ビビ・・・」

 

ビビ「”孔雀(クジャッキー)”スラッシャー”!!!」

 

クロコダイルに技が命中するが、顔が砂化し、ダメージゼロである。

 

ルフィとウソップはそれを見てびっくり。

 

ララ「顔が砂に!?」(砂の能力者であるクロコダイル。でも、砂は水で固まる物・・・。神殿でのラストバトルで水の武器を使おうかしら。)

 

スモーカー「ムダだ・・・」

 

クロコダイル「気が済んだか ミス・ウェンズデー」

 

砂が集合し、クロコダイルの姿になりビビの後ろに現れ、右手はビビの口を掴む。

 

クロコダイル「この国に住む者なら・・・知ってるハズだぞ この俺の”スナスナの実”の能力くらいな・・・・・・」

 

クロコダイル「ミイラになるか?」

 

ビビ「・・・・・・!!」

 

ウソップ「!!!・・・す・・・砂人間・・・・・・!!!」

 

ルフィ「コラお前ェ!!!ビビから離れろ ぶっ飛ばすぞ!!!」

 

ビビは離され、椅子に座らせられる。

 

クロコダイル「座りたまえ・・・・・・そう睨むな ちょうど頃合・・・・・・パーティーの始まる時間だ 違うか?ミス・オールサンデー・・・」

 

ミス・オールサンデー「ええ・・・・・・」

 

ルフィ「?」

 

ミス・オールサンデー「7時を回ったわ」

 

B・W(バロックワークス)社”ユートピア作戦”開始 長い一日が・・・・・・始まる



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第124話「恐怖のバナナワニ」

「チャカ様!!!何処にもいません!!! 王の間から穀物倉庫・バルコニー!! 宮殿内も庭も 全てくまなく探しましたが何処にも!!!」

 

アラバスタ王国 首都『アルバーナ』

 

「国王様を探せーーーーーっ!!!」

 

チャカ「・・・そんなバカな話があるか!!夜中の内に外出なされたんじゃないのか!?」

 

兵士「いえ・・・あり得ません・・・・・・!!昨夜も王の間の周りは八方警備は万全でしたし・・・!! 外へ出られたとすれば警備の目に留まらぬはずはありません!!」

 

チャカ「ならば なぜ王の間から国王が消えるんだ!!!」

 

兵士「それは・・・!!」

 

チャカ「出陣の時だぞ 探すんだ 宮殿の外も町も全て!!!」

 

兵士「はっ」

 

チャカ「・・・・・・!!”探し人”はペルの得手なのだが 今に限ってやつはレインベースへ敵地視察」

 

チャカ(コブラ様の身に何が起きたというのならば・・・私が勝手に兵を動かすわけにもいくまい・・・!! 今この時に!!一体何が起きたというのか・・・!!)

 

兵士「チャカ様!!国王様が・・・!!!」

 

チャカ「おられたか!!?」

 

兵士「ハァ・・・それが・・・そういう情報ではあるのですが・・・」

 

チャカ「な・・・・・・!!!何だと!!?」

 

『ナノハナ』のとなり町『カトレア』(反乱軍本拠地)

 

「コーザさん待ってくれ!!おれ達も行くよ!!!」

 

コーザは馬に乗って疾走していた。

 

コーザ(なぜいきなり・・・・・・!!!?)

 

コーザ(落ちる所まで落ちたかコブラ!!!)

 

トト《疑うなコーザ》

 

 

トト《国王様の人柄はお前もよく知っているはずだ・・・・・・・・・!!》

 

コーザ《・・・・・・そう言うのは年寄りばかりさ おれにはどうだっていい話だ》

 

コーザ《おれが親父についてこのユバへ来たのも・・・別に 王のためじゃない》

 

《オオオオ!!》

 

《反乱軍は10万人を越えたそうだ・・・》

 

《ああ聞いたよ・・・・・・死人も出たらしい・・・・・・!!》

 

コーザ《・・・・・・》

 

トト《なァに・・・・・・雨さえ降れば妙な疑いも晴れる・・・》

 

《何てことだ!!! 町の運河が破壊されてる!!!》

 

《一体誰が!!!》

 

《町に水に引けないぞ》

 

赤子《ウワァアアアアアン》

 

《雨さえ降れば・・・・・・》

 

《もう一年以上降っていない・・・》

 

《エルマルはもう終わりだ》

 

コーザ《疑うなコーザ 雨は降る》

 

《重体なんだ すぐに手当てを!!!》

 

 

玉座の間

 

コーザ《おれは あんたを疑いたくねェが人は飢えてる!! あんたが使ったにせよ使ってないにせよ現物はあるんだ》

 

コブラ王《ならん!!自然の雨を待て!!!》

 

コブラ王《ダンスパウダーは”不幸を呼ぶ粉”だ 使うことは許されん・・・!! 雨を必要としているのはこの国だけではないのだ》

 

コーザ《少しくらいなら構わないだろう!!!》

 

コーザ《雨さえ降ればこの干ばつを抜けられるし反乱だって止まるかも取れない!!》

 

《雨を返せ国王ォ!!!》

 

コブラ王《さらなる災害を生むだけだ お前が考えている程生易しいものじゃないぞ コーザ・・・》

 

コーザ《もう見てられないんだ 枯れていく町々を!!》

 

コブラ王《昔と少しも変わっていないな・・・!!!》

 

コーザ《・・・変わったさ・・・!! 戦える!!!》

 

コーザ《おれは ここに”雨”を奪いに来るぞ!!!》

 

コーザは馬に乗って疾走。

 

コーザ《(なぜ そんなくだらないマネを・・・!!!)》

 

 

港町『ナノハナ』ーーーー

 

「なぜそんなことを・・・!!!」

 

「・・・・・・国王様・・・」

 

国王様「正直に謝罪しているのだ!!! この国の雨を奪ったのは私だ!!!」

 

コブラ王「よって あの忌々しいダンスパウダーの事件を忘れるために」

 

「コブラ様・・・何をそんな冗談・・・!!!」

 

「・・・・・・国王・・・!!!」

 

コブラ王「この『ナノハナ』の町を消し去る」

 

国王兵「不正な町だ 破壊して焼き払え!!!」

 

国王の兵達は行動を開始した。

 

男の子「おい国王!!!」

 

コブラ王「!」

 

カッパ「お前が雨を奪うから・・・!!!町は みんな枯れていくんだ!!!」

 

コブラ王はカッパを蹴り飛ばす。

 

「!!?」

 

コブラ王「・・・・・・」

 

カッパ「みんなの仇をおれが取ってやる!!!」

 

女性「キミ!ダメよ やめなさい!!」

 

そこへ馬に乗ったコーザが現れる。

 

「コーザ!!!」

 

「コーザさん!!」

 

コーザ「何のマネだ・・・貴様・・・」

 

コブラ王「誤りに来たのだ」

 

コーザ「フザけるな 黙れ!!!・・・なんて侮辱だ・・・!!!」

 

「国王様・・・!!?」

 

コブラ王「ダンスパウダーでこの国を枯れさせているのは 私だ」

 

コーザ「黙れと言ってるんだ!!!」

 

コーザ「くそったれ!!」

 

コーザはコブラ王に向かおうとしたが、コブラ王の兵に止められる。

 

コーザ「枯れた町に倒れた奴らが どんな気持ちで死んだか知ってるのか!!? お前に恨みや怒りをもってたわけじゃない・・・!!!どいゆもこいつも最期までお前を信じて死んだんだ!!!」

 

コーザ「『国王のせいじゃない』『あの方は立派な人さ』・・・・・・!!!」

 

コーザ「ウソでもせめて”無実”だと言わなきゃ彼らの気持ちはどうなるんだ!!!」

 

コブラ王の兵が銃をコーザに対して撃った。

 

女性「キャーーー!!!」

 

「コーザ!!!」

 

コーザは倒れる。

 

「コーザさん!!!」

 

「リーダー!!!」

 

コブラ王はにっと笑い、

 

コブラ王「そろそろ時~~~~~間 だ~~~~~わねェいっ!!!」

 

コーザ「国が・・・本当はみんなが・・・その答えを知りたがったから・・・!!!おれ達は戦ってんじゃないのか!!!!」

 

「巨大船が港へ突っ込むぞーーーっ!!!」

 

コーザ「少なくとも おれはそうさ」

 

巨大な船が突然落下するように、街へ突っ込んできた。

 

「何だ あの船はァ!!!」

 

「うわああ!!!」

 

「倒れるぞ!!!」

 

「港から離れろ!!」

 

「うわああ!!」

 

「キャーーー」

 

ミス・ダブルフィンガー「最終作戦にしては・・・骨のない仕事だったわ」

 

Mr.1「今まで一度でも骨のある仕事があったか?」

 

コブラ王「がーっはっはっは!! さーーっ火を放って退却よう!!!」

 

兵士「はっ」

 

コブラ王はある髪飾りをし、

 

コブラ王「ぷーーーーやっパこれがなきゃ落ち着かなーいわねい」

 

「コーザさん!!!しっかり!!!」

 

「コーザ!!!」

 

「『国王軍』が消えたぞ!!!」

 

コブラ王の顔がMr.2になっていた、いや戻っていたのだ。

 

Mr.2「がーーーっはっはっはっはっは!!! どーーーうだったかしら!!あちしの(キング)っプリは!!!」

 

兵士「最高ーーーっス♪Mr.2・ボン・クレー様!!!」

 

 

「何なんだ あの船は・・・!!! 港に突っ込んだァ!!!」

 

「国王軍が町に火を放って逃げやがった!!!消化しろォ」

 

「急げ」

 

「火を消すんだ!!!」

 

ミス・ダブルフィンガーは体をクネクネしつつ、前進。

 

ミス・ダブルフィンガー「町の 外れで Mr.2と 落ち合わせなきゃ・・・」

 

ミス・ダブルフィンガー「仕上げは『アルバーナ』ね・・・」

 

Mr.1「・・・・・・フン」

 

Mr.1「せいぜい楽しみてェもんだ」

 

Mr.1は左手の指を舐めた。

 

Mr.2は部下共に走る。

 

Mr.2「がーっはっはっははっ!!”あやふや”ね!!あちしの好きな言葉は”あやふや”!!! も~~~う男なんだか女なんだかわからないあちしがおかまである様に!!! ”タコパフェ”の生タコがフニャフニャである様に!! この国の王は もう王なのかどうなのかこれで”あやふや”!!!作戦ねいっ!!!」

 

Mr.2「”バンチ”は何処なの!?」

 

部下「はっ!!町の西に!!Mr.2・ボン・クレー様っ!!」

 

その光景を一人の少年・カッパが物陰から見ていた。

 

カッパ「・・・・・・何だ? ・・・国王が・・・・・・”大おかま”になった・・・」

 

「くそォ国王め!!」

 

カッパ「・・・・・・・・・!! ・・・・・・あの国王は・・・!!ニセ者だったんだ!!!」

 

カッパ「・・・・・・!!大変だ・・・・・・!!」

 

カッパ「みんなダマされてるんだ・・・!!早く伝えなきゃ」

 

カッパはその場を離れようとしたが、誰かにぶつかる。

 

ミス・ダブルフィンガー「いけないボウヤね・・・ 何を知ってしまった(・・・・・・・)のかしら」

 

Mr.1「・・・あのオカマ野郎くだらねェミスやがって・・・!!」

 

カッパ「・・・・・・!! 誰だ・・・」

 

Mr.1「黙っててくれっつっても・・・無駄だろうな・・・・・・」

 

カッパは半殺しの状態にされる。

 

「水だ!! 水が足りない」

 

「待ってくれ そいつはうちの商売道具なんだ!! か・・・金を払ってくれるのかい」

 

「バカ野郎こんな時に!!!町が燃えてるんだぞ!!!」

 

「火を消せェ!!!」

 

「水を!!!水!!! 水!!!」

 

「ダメだ 火の手に追いつかねェ!!! 逃げろ!!!」

 

血だらけで倒れている所を発見された少年・カッパ。

 

「おい ボウズ!!!大丈夫か!!?」

 

「酷い!!まさかこれは・・・!!!」

 

「国王軍が・・・!!?」

 

カッパ「・・・・・・ぢ・・・・・・ちが・・・・・・!!ゲホ!!! ちが・・・」

 

「血・・・!?ああわかった!!!血はすぐに止めてやる あまり喋るな すぐ医者に診せてやるから なんて奴らだ!!こんな子供を!!!」

 

カッパ「ちが・・・!!!・・・・・・が!!!」(ちがうんだ・・・・・・!!ちがうんだ!!)「ゲホ!!」(みんな誰かにダマされてるんだよ・・・)

 

カッパ(あれは本物の甲王軍じゃないんだ)

 

「おい病院は燃えちまってるぞ!!」

 

「医者を探せ!!!」

 

「おいしっかりしろ!!ボウズ!!」

 

「ボウズ!!」

 

そこへコーザが現れる。

 

「コーザさん!!!」

 

コーザはカッパの傍で座る。

 

「コーザ・・・!!!」

 

コーザ「・・・この国を・・・終わらせよう・・・!!!」

 

コーザ「全支部に連絡を・・・・・・!!」

 

コーザ「・・・これを最後の戦いにすると・・・」

 

「戦うのかコーザさん!!でも武器が揃ってないんだ・・・!!!」

 

「待て・・・!!・・・港に突っ込んできた巨大船は”武器商戦”だ 武器なら腐るほどある」

 

「・・・・・・ほんとか」

 

コーザ「・・・まるで天の導きだな・・・」

 

Mr.2とMr.1ペアはバンチで移動。

 

Mr.2「がーっはっはっは!!アラそう!?ガキんちょに見られてた!?ワールかったわねーい!!スワンスワン!! んがっはっはっは!!」

 

Mr.1「・・・まったく」

 

ミス・ダブルフィンガー「あとは・・・Mr.4のペアがうまくやってれば・・・」

 

Mr.2「デブちんもオバハンもやる時ァやるのよう!! 王の誘拐(・・・・)くらいど~~~~って事なーーーーーーいわよーーーーーう!!!」

 

 

コーザ「聞け反乱軍・・・!!!現アラバスタはもう死んだ!!! これが最後の戦いだ・・・アルバーナを攻め落とすぞ・・・!!!」

 

コーザ「アルバーナに総攻撃をかける!!!」

 

コーザの号令で反乱軍達に気合が入る。

 

「うおおおおお!!!」

 

「国王を許すな!!!」

 

 

アルバーナ

 

チャカ「バカを言え!!!」

 

チャカ「コブラ様がそんなことをなさるはずがあるまい!!!何かの間違いだ!!」

 

兵士「ですが!!! 国王様は現に”王の間”から消えていて・・・!!!移動時間の計算も合います!! もはや言い訳も立ちません!!!」

 

チャカ「・・・・・・・・・!!!」

 

兵士「今や『ナノハナ』の一件はアラバスタ全土に広がり各地支部の反乱軍も王への怒声をあげています それどころか今まで何とか国王を信じていた民達までもが」

 

兵士「王を疑い!!武器を取り始めました・・・!!反乱の火は膨れ上がるばかり・・・!! 今までの様な”鎮圧”では効かぬ数の暴動・・・!!!」

 

兵士「国中が怒り・・・!!この『アルバーナ』を目指してるのです!! もう止まりません!!!!」

 

兵士「チャカ様!!!どうかご判断を!!!」

 

兵士「我々はあなたに従います!!!」

 

チャカ(何という事態だ・・・・・・・!!これでは昨日の国王の言葉さえ霞んでくる・・・!!私は一体 何を信じればいいのだ・・・・・・!!何を疑えばいいのだ・・・!!)

 

チャカはてすりを叩く。

 

チャカ「かくなれば我らの本文を全うするまでだ!!! 私達はアラバスタ王国護衛隊!!!」

 

チャカ「国王不在にして滅びる国などあってはならぬ!!目に見える真実を守れ!!!この国を守るのだ!!!」

 

チャカ「反乱軍を迎え撃つ!!!全面衝突だ!!!」

 

国王軍「「「「ウオオオオオオーーー!!!」」」」

 

 

「反乱軍が総攻撃を始めるらしいぞ」

 

「反乱軍のリ-ダーが撃たれたんだ」

 

「まさか国王から仕掛けるとはな・・・」

 

反乱軍達は馬に乗り、決戦へ。

 

国王軍も迎え撃つ。

 

 

レインディナーズ

 

クロコダイル「クハハハハハ・・・ハッハッハッハ」

 

ゾロ「始まっちまったか」

 

ララ「そのようで・・・」(コブラ王は囚われていて、国民達の前に現れたのはマネマネの力を使ったMr.2だもんね・・・)

 

ペケ(Mr.2 なんて奴でしょう!!)

 

ルフィ「コノ・・・!!!」

 

ナミ「なんて作戦を・・・!!!」

 

クロコダイル「どうだ 気に入ったかね ミス・ウェンズデー 君も中程に参加していた(・・・・・・)作戦が今 花開いた・・・ 耳を澄ませばアラバスタの唸り声が聞こえてきそうだ!!! ・・・そして心にみんな こう思ってるのさ おれ達がアラバスタを守るんだ・・・!!!」

 

クロコダイル「アラバスタを守るんだ!!! アラバスタを守るんだ!!!」

 

ビビ「やめて!!! なんて酷いことを・・・・・・!!」

 

クロコダイル「ハハハハ・・・・・・!!! 泣かせるじゃねェか・・・!!国を想う気持ちが 国を滅ぼすんだ・・・!!」

 

ゾロ「・・・外道って言葉はコイツにピッタリだな」

 

ララ「なんだかムカつきますし~~~・・・」

 

ララはスマホの動画を視聴しつつも、ちょっと怒ってる。

 

ルフィ「・・・あの野郎ォ~~~~っ!!この檻さえなけりゃ・・・・・・!! ララ お前も少しはよ!!」

 

クロコダイル「・・・フフ・・・思えばここへ漕ぎ着けるまでに数々の苦労をした・・・!!社員集めに始まり"ダンスパウダー”製造に必要な”銀”を買うための資金集め」

 

クロコダイル「滅びかけた町を煽る破壊工作 社員を使った国王軍濫行の演技指導 じわじわと溜まりゆく国のフラストレーション崩れゆく王への信頼・・・!!」

 

クロコダイル「なぜ おれがここまでにこの国を手に入れたいか分かるか ミス・ウェンズデー」

 

ビビ「あんたの腐った頭の中なんかわかるもんか!!!」

 

クロコダイル「・・・ハッ・・・口の悪ィ王女だな」

 

ビビは腕を椅子に縛られたまま転げ落ちるが、進もうと踏ん張る。

 

クロコダイル「オイオイ・・・どうした 何をする気だ ミス・ウェンズデー」

 

ビビ「止めるのよ!!!」

 

ビビ「まだ間に合う・・・!!!」

 

ルフィ「ビビ」

 

ララ「ビビ」

 

ビビ「ここから東へまっすぐ『アルバーナ』へ向かえば・・・!!」

 

ビビ「反乱軍よりも早く『アルバーナ』へ回り込めれば・・・!!まだ反乱軍を止められる可能性はある!!」

 

クロコダイル「ホォ・・・奇遇だな オレ達もちょうどこれから『アルバーナ』へ向かうところさ てめェの親父に一つだけ質問(・・)をしにな・・・!!!」

 

ビビ「一体・・・・・・これ以上父に何を・・・!!!」

 

クロコダイル「んん? 親父と国民とどっちが大事なんだ ミス・ウェンズデー」

 

クロコダイルは鍵を見せる。

 

クロコダイル「クク・・・!!一緒に来たければ好きにすればいい・・・」

 

ララ(この檻の鍵じゃない・・・)

 

ペケ(おお なんと・・・)

 

ビビ「鍵・・・・・・!!? それは・・・」

 

ルフィ「鍵ィ!!?この檻のだな!!? よこせ この野郎!!!」

 

クロコダイルは鍵を投げ落とし、床が開き、カギは落ちて行った。

 

ビビ「え・・・!!? 穴が!!!」

 

クロコダイル「お前の自由(・・・・・)さ・・・ミス・ウェンズデー」

 

鍵は下の階へ落ちた。

 

クロコダイル「確かに『反乱軍』と『国王軍』の激突はまだ避けられる」

 

クロコダイル「奴らの殺し合い(・・・・)が始まるまであと”8時間”ってとこか・・・ 時間があるとは思えねェな・・・・・・ここ(・・)から『アルバーナ』へ急いでもそれ以上(・・)はかかる」

 

クロコダイル「反乱を止めたきゃ今すぐここを出るべきだ ミス・ウェンズデー さもなくば・・・ハハ・・・!!何十万人死ぬことか・・・!!」

 

クロコダイル「無論こいつらを助けてやるのもお前の自由 この檻を開けてやるといい もっとも・・・ウッカリおれが鍵をこの床の下に落としちまったがな」

 

ビビ「・・・・・・バナナワニの巣へ・・・!?」

 

クロコダイル「・・・・・・まァそんなとこだ・・・」

 

ルフィ「バナナワニ?」

 

ララ「バナナワニ・・・」

 

ルフィ「おいっ!!おいおい見ろあれ!!バナナからワニが生えてるぞ!!」

 

ナミ「な・・・なんなの!?あのバカでかいワニ!!」

 

ゾロ「・・・・・・ここは・・・!!水の中の部屋だったのか!!」

 

ルフィ「変なバナナだ」

 

ウソップ「ばかだな よく見ろ ありゃワニからバナナが生えてんだろ 変なワニさ」

 

ララ「頭からバナナが生えてるとか変わったワニ・・・」

 

ビビ「・・・・・・!! あっ!!」

 

一匹のバナナワニが鍵の所へ。

 

ビビ「ワニが鍵を・・・!!」

 

鍵をワニが飲み込んだ。

 

ルフィ「おいどうしたビビ!!」

 

ビビ「バナナワニが檻の鍵を・・・・・・飲み込んじゃった・・・・・・!!」

 

ララ「あら・・・」

 

ルフィ「何ィ~~~~~っ!!!追いかけて吐かせてこの檻開けてくれビビ!!!」

 

ビビ「無理よ私には!!だってバナナワニは海王類でも食物にする程獰猛な動物なのよ!!近づけば一瞬で食べられちゃうわ!!」

 

ルフィ「おいララ ビーム剣でどうにかならねェのか!?」

 

クロコダイル「ビーム剣?」

 

ララ「確かに刀身が1億度もあるレーザービーム状のゼットセイバーはゼロにとっては基本武器ですけど、この世界のクロコダイル氏の様に砂とかの自然界の能力者以外などには脅威の剣になります。いざって時の為に使おうとは思ってますけど、今の所簡単に使う訳にはいかないですね。」(サンジくんが来て、ワニから脱出しているMr.3のドルドルの力で合鍵作ってもらって開けてもらうの・・・。そしたらルフィくんとゾロと共にワニ共を秒殺って算段ね・・・。)

 

ペケ(それはこの後の展開を知っているからこそですね。)

 

ララ(うん。)

 

ルフィ「何ー!?」

 

ウソップ「そういうつもりかよ!?」

 

ゾロ「そうなのか・・・?」

 

ナミ「何よもう!!」

 

クロコダイル「刀身が1億度もあるレーザービーム剣のゼットセイバー・・・まあ 悪かったな・・・奴ら ここに落ちた物は何でもエサだと思いやがる・・・!! おまけにこれじゃどいつが鍵を飲み込んだのかわかりゃしねェな」

 

ルフィ「何ィ!!?」

 

ナミ「なんてヤツっ!!」

 

ゾロ「くそ・・・この檻の鍵さえ開きゃあんなハ虫類なんかララと共によ・・・!!」

 

ルフィ「バカだなーゾロ・・・その鍵が食われたから出られねェんだよ」

 

ゾロ「わかってるよそんな事ァ!!!」

 

ララ「クロコダイルさん あなたはこの国にとって相当なイレギュラーですね・・・変身した際にはイレギュラーハンターとしてきっとこの国から排除します!」

 

クロコダイル「ララよ。そのイレギュラーハンターってのも聞いていないんだが・・・」

 

ミス・オールサンデー「私もね。」

 

ララ「まずイレギュラーってのは電子頭脳に異常をきたし人間に危害をなす犯罪者ロボットの事を言い、それを排除又は逮捕する同じ心を持つロボットのみによる警察的組織で、18ある様々な環境に対応できる特殊部隊が存在していました。」

 

クロコダイル「だがそれもお前が元いた世界でのテレビゲームの中の設定上なのだろ?」

 

ララ「はい そうです。ここにいる大佐の海軍としての役割と類似性があるのが、偶然ですけどね・・・ まあでも変身中の私は「下手をすれば世界観そのものを破壊しかねないチートに近い存在」となります。」

 

クロコダイル「そうかい。イレギュラーハンターの事は大体分かった・・・」

 

ミス・オールサンデー「私も一応知ったわ・・・」

 

クロコダイル「ではララよ。お前は前世はどう生きてたんだ?」

 

ララ「女子高生っていう学生です。高等学校 略して高校で、学校っていう学び舎で勉学を頑張っていた身でしたよ。一クラスに30近くはいます。」(もちろんこれはウソで、本当はOLだけど・・・)

 

ミス・オールサンデー「ジョシコウセイ、ガッコウという学び舎で勉学を頑張っていた身・・・」

 

クロコダイル「そういう事か。これくらいでおれ達は先に失礼するとしようか・・・」

 

クロコダイル「ーーーなお この部屋はこれから1時間かけて自動的に消滅する おれがB・W(バロックワークス)社社長として使ってきたこの秘密地下はもう不要の部屋 じき水が入り込み ここはレインベースの湖に沈む」

 

クロコダイル「罪なき100万人の国民か・・・ここにいる一人を除外した未来(さき)のねェたった4人の小物海賊団か 救えて一ついずれも可能性は低いがな ”賭け金(BET)”はお前の気持ちさ ミス・ウェンズデー」

 

クロコダイル「ギャンブルは好きかね クッハッハッハッハ」

 

クロコダイル「一国の王女もこうなっちまうと非力なもんだな」

 

ビビ「・・・・・・!!」

 

クロコダイル「この国には実にバカが多くて仕事がしやすかった 若い反乱軍がユバの穴掘りジジイ然りだ・・・!!」

 

ララ「トトさん!?」

 

ルフィ「カラカラのおっさんか!?」

 

クロコダイル「なんだ 知ってるのか」

 

クロコダイル「・・・もうとっくに死んじまってるオアシスを・・・ 毎日もくもくと掘り続けるバカなジジイだ・・・ハッハッハ・・・笑っちまうだろう?」

 

クロコダイル「度重なる砂嵐にも負けずせっせとな・・・」

 

ルフィ「何だとお前っ!!!」

 

クロコダイル「”砂嵐”って奴がそう何度もうまく町を襲うと思うか・・・・・・?」

 

ルフィ「・・・・・・」

 

ビビ「・・・どういう意味・・・!?」

 

クロコダイル「ララよ お前さんはどう思うかな?」

 

ナミ「・・・まさかあいつ」

 

ララ「自分の砂能力を使って砂嵐を作り出し、わざわざユバを何度も襲った!?」

 

ルフィ「お前が能力を使ってユバをかよ!?」

 

クロコダイルは不敵に笑う。

 

ビビ「殺してやる・・・」

 

クロコダイル「ハハッ!!! ハッハッハッハ!!!」

 

クロコダイルとミス・オールサンデーは部屋を出て行く。

 

床の扉から水が溢れ出てきた。

 

ウソップ「げっ!! 水が漏れて来たぞ!!?」

 

ウソップ「このままじゃ部屋が水でうまっちまう!!ビビィ!!助けてくれ 何とかしてくれ!!! あと1時間の命なんておれはイヤだぜ」

 

ゾロ「騒ぐなてめェは・・・」

 

ウソップ「バカ野郎 これが騒がずにいられるか!!死ぬんだぞ 放っときゃあわかってんのか!?」

 

ゾロ「ララは水が溢れても、スマホ弄ってやがるぜ・・・」

 

ウソップ「ララ スマホ弄ってる場合か!?」

 

ララ「私は変身しちゃえば水中でも息できますから、落ち着いてるもこれが理由です。アーロンとのバトルで行いましたよ ゲーム世界でのエックスやゼロは水中ステージでの呼吸機能も搭載されてたんですよ・・・心を持ったロボットですし。」

 

ナミ「どんだけずるい女の子なのよ あなたって子は・・・」

 

ビビ(ララ・・・余裕過ぎるわよ!!それより国か・・・仲間かですって・・・!!? どうせ何も返してくれる気はないんでしょう!?私の命だって・・・アルバーナへ着く前に奪う気なんでしょう!!?)

 

ビビ(わかってるんだ!!お前を殺さなきゃ何も終わらない事くらい・・・・・・!!! 何も知らないくせに・・・!!!)

 

ビビ(この国の人達の歴史も・・・生き方も 何も知らないくせに・・・!!)

 

ビビ「ウウッ・・・ ・・・・・・!!!」

 

ルフィ「ビビ!!!」

 

ルフィ「おれ達をここから出すんだ!!!」

 

ビビ「ルフィさん・・・!!!」

 

ウソップ「ルフィ」

 

クロコダイル「クハハハ ついに命乞いを始めたか麦わらのルフィ!! そりゃそうだ 死ぬのは誰でも怖ェもんさ・・・だが ララの言った事は気に食わんがな 変身した際はゲーム世界の水中ステージと同じように呼吸できるとはな。」

 

ルフィ「おれ達がここで死んだら!!! 誰があいつをぶっ飛ばすんだ!!!」

 

ララ「私とあなたでしょ?」

 

クロコダイル「己惚れるなよ 小物が・・・ララは別だがな。」

 

ルフィ「・・・・・・お前の方が小物だろ!!!」

 

ララ「あなたの方が小物でしょうが・・・」

 

ウソップ「おい 相手は”七武海”・・・!!」

 

ビビ「・・・・・・!!」

 

クロコダイル「来い」

 

また一匹のバナナワニが出て来た。

 

クロコダイル「さァ こいつらを見捨てるなら今の内だ ミス・ウェンズデー 反乱を止めてェんだろう?・・・ハハ」

 

バナナワニがビビの前に立ちはだかる。

 

ビビ「なんて大きさ・・・」

 

ララ(ザコから中ボス程度だってあんなの・・・)

 

ペケ(ええ 変身したララ様の敵ではないのです!!)

 

ルフィ「よし勝て!!ビビ!!!」

 

ウソップ「ムチャいうなデカすぎるぜっ!!!」

 

ビビは両手に武器を構える。

 

ルフィ「ビビ!!!逃げろ!!無理だ!!! で・・・でも 助けてくれ」

 

ウソップ「無茶言ってんのお前じゃねェか!!」

 

ウソップ「おい 窓の外を見ろ!! あいつら順番待ちしてやがる!!!」

 

ゾロ「完全にエサ扱いだな・・・」

 

ララ「お店の人気商品を買う時の行列ですね・・・」

 

クロコダイル「やる気らしいな・・・好きにしろ 全部殺せばどいつかの腹の中に鍵がある」

 

バナナワニ「ゴオオ!!!」

 

ビビ「孔雀一連(クジャッキーストリング)・・・・・・」

 

バナナワニが突撃してきたが、ビビはかろうじて避けた。

 

ウソップ「速ェっ!!」

 

ララ「速いですね・・・」

 

ウソップ「一瞬で石の階段を食いちぎった!!! なんちゅうアゴだ!!!」

 

今度はシッポ攻撃だがビビに直撃した。

 

ビビ「きゃあ!!!」

 

ルフィ「ビビ!!」

 

ルフィ「しっぽ!!!」

 

ウソップ「畜生ォ!!どうにもなんねェぞこんなバケモノ!!」

 

ウソップ「ビビ逃げろ!!! 立て!! 食われちまうぞ!!!」

 

ビビ「痛・・・・・・」

 

ビビは傷つくものの起き上がろうとする。

 

その時、

 

「プルルルル プルルルル」

 

「プルルルル」

 

ミス・オールサンデー「・・・・・・ 連絡が・・・」

 

ミス・オールサンデーの手のひらに乗せた子電伝虫がコールしていた。

 

《ガチャ》

 

ミス・オールサンデー「何?」

 

《もしもし?》

 

ウソップ「!」

 

《もしもし?》

 

《聞こえてますか?》

 

ミス・オールサンデー「ええ聞こえてるわミリオンズね」

 

《おい これ通じてるのか? おれ 子電伝虫使った事ねェんだよ・・・もしもし?》

 

ミス・オールサンデー「何なの・・・?」

 

《ハイ 大丈夫です そのまま話せます》

 

クロコダイル「オイ!!さっさと用件を言え!! 何があった!!!」

 

《ああその声・・・聞いた事あるぜ・・・》

 

クロコダイル「!!?」

 

《え~~~こちら・・・クソレストラン》



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第125話「Mr.プリンスとドルドルボール」

クロコダイル「”クソレストラン”・・・・・・!?」

 

《へェ・・・・・・憶えててくれてるみてェだな 嬉しいねェ・・・・・・》

 

子電伝虫《ヘイまいどこちらクソレストラン》

 

クロコダイル《ふざけてんじゃねェバカヤロウ》

 

Mr.3《電伝虫!!?何の話ですカネ 私は”リトルガーデン”で電伝虫など使ってませんガネ》

 

クロコダイル「・・・・・・」(麦わらの一味なら5人全員あの檻にブチ込んだハズだぜ・・・!! まだ他にいたってのか・・・!!?)

 

ルフィ「・・・・・・」

 

ウソップ「オイ聞いたか・・・・・・!?」

 

ナミ「”クソレストラン”ってまさか」

 

ララ「ええ そのまさかですね。」

 

ルフィ「サン・・・」

 

ルフィは名前を言おうとしたが、ウソップに口を塞がれる。

 

ウソップ「待てルフィ!!もしかしてあいつ・・・敵に知られてねェのかも・・・」

 

ララ(サンジくん・・・)

 

ビビ「・・・・・・」

 

ビビ(サンジさん・・・そうだ サンジさんもトニー君もまだ外に・・・!!)

 

ミス・オールサンデー(・・・・・・)

 

クロコダイル「てめェ一体何者だ・・・・・・!!」

 

《おれか・・・・・・・・・ぉれは・・・・・・”Mr.プリンス”》

 

クロコダイル「・・・そうかMr.プリンス・・・今どこにいる」

 

《・・・・・・そりゃ言えねェな 言えば おめーおれを消しに来るだろう?》

 

《まァ お前におれが消せるかどうかは別の話で易々と情報をやる程 おれは バカじゃねェ・・・・・・お前と違ってなMr.0》

 

クロコダイルはキレかけている。

 

ルフィ「プリンス~~~!!!捕まっちまってんだよォ~~~~~っ!!!時間がねェんだ」

 

《!》

 

《はは・・・そばにいるみてェだな ウチの船員(クルー)達は・・・ーーーじゃあこれからおれは・・・》

 

すると突然、子電伝虫側から殴るような音とうめき声が。

 

ルフィ「・・・・・・え!!?」

 

《ハァ・・・ハァ・・・てこずらせやがって・・・》

 

ララ「・・・サンジさん・・・」

 

《・・・・・・もしもし!? ハァ・・・ハァ・・・捕らえました この妙な男をどうしましょう・・・・・・く・・・・・・!!!》

 

ビビ「・・・・・・!!サンジさん!? そんな・・・」

 

ララ(でもあれは自作自演のような事なんだよね・・・)

 

ペケ(サンジ殿・・・)

 

クロコダイル「・・・・・・そこはどこだ?・・・・・・ 場所を言え・・・」

 

《ええ・・・「レインベース」にある”レインディナーズ”というカジノの正面(ゲート)です》

 

ゾロ「バカか!!あいつは何やってんだ!?」

 

ルフィ「・・・・・・サンジ~~~!!」

 

ウソップ「ギャーーーーーーッ!! ギャーーーーーッ!!!」

 

ナミ「サンジくん!!」

 

ララ「サンジさん・・・」

 

子電伝虫は切れた。

 

クロコダイル「クハハ・・・ハハハ・・・ハハハこりゃいい・・・行くぞ 店の正面(ゲート)だ」

 

ミス・オールサンデー「いいの?ミリオンズはまだ社長(ボス)が誰なのか知らないわ」

 

クロコダイル「別に社長(ボス)として行くわけじゃねェ おれもお前もナンバーエージェント以外には顔は割れちゃいねェんだ クロコダイルとして店の経営者(オーナー)がてめェの店先で起こったゴタゴタを見物するのに何の不思議がある」

 

ビビは階段へと登り始めようと走る。

 

しかしバナナワニが突進してくる。

 

ルフィ「ビビ!!!」

 

ララ(あの突進、相当な威力はあるわね・・・)

 

ペケ(ええ。)

 

クロコダイル「!」

 

ビビはかろうじて破壊された階段に手で掴む。

 

ルフィ「何する気だビビ!!!」

 

ビビ「この部屋に水が溢れるまでまだ時間がある!! ララは簡単にレーザービーム剣・ゼットセイバーを使う訳にいかないと言ってるし。外に助けを呼びにいくわ!!」

 

ウソップ「だよな・・・サンジが今のでくたばるとは思えねェ!!」

 

ナミ「そうだわ 外にはチョッパーもいるもの どうにかなるかも」

 

クロコダイルは左腕を砂化して、ゴムの様に左手を伸ばしてきた。

 

ルフィ「おい!!!危ねェ!!!」

 

ビビはフックに首を掴まれた。

 

ララ「ビビ!!」

 

ルフィ「ビビ!!!」

 

ビビ「ああっ!!!」

 

クロコダイル「くだらねェマネするんじゃねェ!!!」

 

ビビは瓦礫に叩つけられた。

 

床の扉から水はあふれ出る。

 

ルフィ「ビビ!!目ェ覚ませ!!!!」

 

ウソップ「ワニが来るぞ!!!」

 

 

クロコダイル「そんなに仲間が好きなら・・・揃って仲良くここで死にゃあいいだろう じきに水は”ワニのエサ場”を埋め尽くしこの部屋を沈め始める」

 

クロコダイル「なんなら生意気な”Mr.プリンス”もここへ運んでやろう・・・ 死体でよけりゃあな・・・・・・!!ハハ・・・!!!」

 

クロコダイルとミス・オールサンデーは出て行った。

 

ルフィ「くそォオオ!!!!」

 

 

店員「あっ!!」

 

店員「ク・・・クロコダイル経営者(オーナー)!! ご・・・ご存じですか!?ナノハナでの事件っ!!」

 

クロコダイル「んん?・・・ああ聞いたよ」

 

店員「ついに反乱軍と国王軍の全面衝突ということで・・・いま町中大騒ぎに・・・!!」

 

店員「いえ・・・!!国中ですよ もう大変で・・・・・・!!」

 

クロコダイル「まァな・・・町が海賊に襲われても放っとく様な(・・・・・・)国王だ・・・ いずれこんなことになってもおかしくねェとは思ってた・・・」

 

国民「おい見ろクロコダイルさんだ・・・」

 

国民「ホント!!本物よ!!!素敵っ!!」

 

国民「なかなか店内に顔をださないのに・・・・・・!!」

 

国民「クロコダイル様!!」

 

国民「クロコダイル様」

 

ミス・オールサンデー「相変わらずの人気ね・・・」

 

国民「サー・クロコダイル!!」

 

クロコダイル「フン・・・・・・」

 

ルフィとウソップ「「ビビ~~~~っ!!!」」

 

バナナワニは大口を開ける。

 

ビビ(今までずっと助けてもらったじゃない・・・!!)

 

ビビ「ウゥ・・・」(見殺しになんてしてたまるもんか!!)

 

バナナワニが突っ込んできて、ビビはかろうじて避けた。

 

ナミ「やった!!逃れたっ!!」

 

ビビ「急がなきゃ・・・!!」

 

しかしバナナワニがまた突進してきた。

 

さらに階段を破壊され、衝撃で窓が割れ海水が流れ込んできた。

 

ララ「え!?」

 

ウソップ「ガ!!・・・ガラスが割れて水が!! これじゃ20分もしねェ内に沈んじまうぞこの部屋は!!」

 

ウソップ「ビビは無事かァ!!?!」

 

ビビ「みんな!!!」

 

ビビ「もう少しだけ待ってて!! 必ず助けを呼ぶからっ・・・!!! 私は絶対にみんなを見捨てたりしない!!」

 

ララ「うん!!」

 

ルフィとウソップ「「おう!!頼んだぞビビ!!!」」

 

ナミ「ビビ・・・」

 

 

クロコダイルは店の外に出てると、社員達がやられた後だった。

 

クロコダイル「・・・こりゃ一体・・・!! どういう事だ・・・!?」

 

ミス・オールサンデー「さっき”(ハヤブサ)のペル”にやられた社員達と足して・・・ ・・・これで全滅よ この町にいたミリオンズは・・・」

 

クロコダイル「何が起きた・・・オイ!!!」

 

ミリオンズ「Mr.プリンスと名乗る男に・・・・・・!!」

 

クロコダイル(捕らえたんじゃなかったのか!!!?)「そいつはどこへ行った!!!」

 

ミリオンズ「あの男なら・・・!!たった今町の南へ・・・・・・」

 

クロコダイル「今・・・・・・!?」

 

クロコダイル「!」

 

走ってる人物を発見。

 

クロコダイル「あいつか・・・・・・!!!」

 

クロコダイル「ザコか・・・ このおれから逃げられると思うな・・・」

 

フードを被った人物は必死に走る。

 

ミス・オールサンデー「放っておけば?」

 

クロコダイル「黙れ・・・・・・今までも全員殺して来たんだ」

 

クロコダイル「おれをコケにしやがった奴ァな・・・!!」

 

レインディナーズ店内ーーーーーー

 

国民「うわあっ!!何だ・・・!!?」

 

国民「地震か・・・・・・!!?」

 

国民「大変だ!!!レインディナーズへの掛け橋が落ちた!!!」

 

国民「なぜ急にこんな・・・!!?」

 

国民「どういう事だ 原因は何だ!!!」

 

ミス・オールサンデー「・・・・・・!? ・・・・・・」

 

国民「これじゃ町へ帰れねェ!!」

 

国民「船はないのか!!!」

 

国民「どうなってるんだ!!」

 

ビビ「・・・・・・・・・ 橋が・・・落ちた!?」

 

ビビは店内を走る。

 

ビビ「そんな・・・!!・・・・・・!!外へ出られないの!?」

 

サンジ「出られないん(・・・・・・)じゃねェよ・・・ B・W(あいつら)がここへ帰って来れねェのさ(・・・・・・・・・)

 

ビビ「!!」

 

サンジはカジノのスロットをやっていた。

 

サンジ「・・・全部作戦通り・・・・・・」

 

ビビ「・・・・・・サンジさん!!!」

 

サンジ「今・・・・・・チョッパーが囮になって町を逃げ回ってる 急がなきゃな 反乱も始まっちまった」

 

ビビ「・・・・・・!!」

 

サンジ「場所を教えてくれるかい 王女様(プリンセス)

 

人型チョッパーはサンジの砂漠服で町を走っていた。

 

ビビ「トニー君が・・・囮に!?」

 

サンジ「ああ・・・あいつなら大丈夫だ」

 

サンジはビビを引き連れ走っていた。

 

サンジ「急ごうビビちゃん!!状況を説明してくれ」

 

ビビ「ええ・・・」

 

ビビ「サンジさん でもさっき・・・!!撃たれたんじゃ」

 

サンジ「ん? おれが?」

 

時間を遡り、

 

ミリオンズの男《ぐァっ!!!》

 

ミリオンズの男《もしもし!? ハァ・・・ハァ・・・捕らえました この妙な男をどうしましょう ・・・・・・く・・・》

 

サンジ《・・・》

 

子電伝虫《・・・そこはどこだ?・・・・・・場所を言え》

 

ミリオンズ《ええ・・・「レインベーズ」にある ”レインディナーズ”というカジノの正面(ゲート)です》

 

サンジ《よォし・・・上出来だ 名演技だぜ これでボス(・・)はここへ現れる・・・・・・》

 

ミリオンズ《・・・へ・・・へい へへ・・・そりゃどうも・・・ あ・・・もう・・・・・・行っても?》

 

サンジ《NO,Sir.(ノー サー)

 

ミリオンズの男はぶちのめされた。

 

サンジ《見ろチョッパー》

 

人型チョッパー《うん》

 

サンジ《おれ達がさっき暴れた場所に・・・また仲間達が群がってきた・・・》

 

倒れているミリオンズの社員達の近くで立つサンジの砂漠衣装の人型チョッパー。

 

人型チョッパー《お・・・おれの名前はMr.プリンス》

 

ミリオンズの社員《あん!?何だてめェ ・・・待てよさてはてめェか!?ウチの同僚をこんなにしやがったのは・・・!!》

 

人型チョッパー《(おれにできること・・・・・・!!)》

 

人型《おれの名前はMr.プリンスっ!!!》

 

人型チョッパーは走りながら、ミリオンズ達をぶっ飛ばしていく。

 

クロコダイル《どういうことだ・・・・・・!? 何が起きた オイ!!!》

 

ミリオンズ社員《Mr.プリンスと名乗る男に・・・・・・!!》

 

人型チョッパーは隠れきれてないポーズになっている。

 

クロコダイル《!!》

 

クロコダイル《あいつか》

 

人型チョッパーは走って逃げる。

 

国民《大変だ!!掛け橋が落ちたぞ!!!》

 

ミス・オールサンデー《・・・・・・》

 

サンジは店内へと向かう。

 

チョッパーは人獣へ戻り、ビクビクしながら歩く。

 

クロコダイル《・・・野郎 何処へ消えやがった・・・ Mr.プリンス》

 

クロコダイル《必ず見つけて ブチ殺してやるぜ・・・》

 

現在へ戻ると、海水は部屋へ溢れてきている。

 

ルフィ「あああああ水が~~~~~っ!!!」

 

ウソップ「死ぬーーーっ!!!死ぬーーーっ!!!ぎゃあーーーー!!!」

 

ララ「ほんとに入って来る量が半端ない・・・。」

 

ルフィ「この檻がつかっちまったら終わりだぞォ!!!」

 

ウソップ「ヒザまで来たぞ!!ヒザまで水がァ!!」

 

ナミ「こらーっ!!バカワニー!!!かかって来なさーい!!!」

 

ララ「ナミさん?」

 

ウソップ「ぬおっ!!どうしたナミっ!!!」

 

ナミ「あいつらを怒らせてこの檻を噛み砕かせるのよ!!」

 

ララ「おお!!」

 

ウソップ「なるほど名案だ!!! だけどよララ 本当にゼットセイバーって簡単に使っちゃまずいのかよ? 檻を斬り裂けるんだろ?」

 

ララ「あっさり斬り裂けちゃって、逆に白けてしまうんです・・・。」

 

スモーカー(ゼットセイバー・・・刀身の温度が1億℃はあるレーザービーム剣。そのゼロって奴にとっては基本武器だろうが、おれら自然(ロギア)系以外の能力者の奴らには脅威の剣になりかねんな・・・。)

 

ウソップ「まじかよ・・・ まあとにかくとしてワニの奴。」

 

ルフィ「かかって来い バカバナナーーーーっ!!!」

 

ウソップ「や!! 違うだろ!!だから あいつは基本はワニで その頭にバナナがな・・・」

 

ララ「そうですよね。ワニの頭からバナナが生えてるんですから」

 

ルフィ「あのな ワニもバナナも食い物じゃねェか」

 

ナミ「来たーーーーーっ!!!」

 

バナナワニが檻に噛みついた。

 

ララ「うわっ!?」

 

ウソップ「ぎゃあ~~~~っ!!!」

 

ナミ「きゃあ」

 

しかしワニの歯が砕けた。

 

ララ「ワニの歯が砕けた!!」

 

ルフィ「だめだーーーーっ!!!」

 

ウソップ「なんちゅう檻だよこりゃあ!!!」

 

ルフィ「ビビ急いでくれ~~~~~っ!!!!」

 

スモーカー「おいお前ら・・・・・・」

 

ララ「大佐・・・」

 

ウソップ「何で てめェそんな余裕なんだよ」

 

ルフィ「お前も何か方法考えろよ!!!」

 

スモーカー「お前らどこまで知ってるんだ・・・・・・クロコダイルは一体 何を狙ってる・・・!!!」

 

ララ「え!?」

 

ルフィ「!?」

 

スモーカー「クロコダイルの傍らにいた女・・・あいつは世界政府が20年追い続けている賞金首だ 額は確か7千万超えだぜ・・・!!」

 

ララ「7千万超え・・・」(確かに8歳の時に8000万近くの賞金首にされたんだものね・・・故郷を滅ぼされて。それからロビン姉さんも苦労したんだよね。)

 

ペケ(ロビン殿 苦労されたんですね・・・。)

 

ウソップ「な!!7千万!!?・・・だ!!・・・と そ・・・それがどうした!!!」

 

ナミ「クロコダイルとかわらない額・・・でもララの初頭からあり得ない異常な20億越えからすれば、低いのかしら・・・」

 

スモーカーはララを見て、

 

ララ「犯罪者扱いにされてる私に意見を求められても困るんですけど・・・」

 

スモーカー「まあ あの二人が手を組んでた時点でこいつは単なる国盗りじゃねェな。放っときゃ世界中を巻き込む大事件にさえ発展しかねねェってこった」

 

ナミ「”世界”ですって!?どういうこと!!?」

 

ララ「世界を巻き込むって・・・そりゃ悪い意味で凄い事になりそう・・・」

 

ウソップ「だ・・・だよな!?」

 

ルフィ「・・・何言ってんだお前ら」

 

ルフィ「・・・あいつをぶっ飛ばすのに・・・!!! そんな理由要らねェよ!!!」

 

ララ「ルフィさん・・・」

 

スモーカー「そうか」

 

スモーカー「ーーーで? ここをどう抜けるんだ このピンク髪娘はビーム剣を簡単に使うつもりはないって言ってるしよ・・・」

 

ララ「そうなんですよね・・・」

 

水位は上がっていた。

 

ルフィ、ウソップ、ナミは騒ぐ。

 

ルフィは水の力で、力を抜かれる。

 

ルフィ「あーなんか俺力が抜けて来た」

 

ウソップがすんででルフィを掴む。

 

ウソップ「おい我慢しろ!!ビビが言ってただろ!!?」

 

ナミ「ビビ・・・!!辛いでしょう!!?時間がないのにゴメンね・・・!!!」

 

ゾロ(ゼロのゼットセイバー・・・おれも使ってみてェけどな・・・。こんな檻くれェもっと剣の腕があればいけるはずだぜ!!)

 

サンジ「”食事中は極力音を立てません様に”」

 

サンジ「”反行儀(アンチマナー)キックコース”!!!!」

 

サンジがワニを蹴り上げた。

 

蹴り上げられたワニは、水へ落とされる。

 

サンジ「オッス 待ったか!?」

 

ララ「サンジさん!!」

 

ルフィとウソップ「「プリンス~~~~~~!!!!」」

 

ゾロ「バカやってねェでさっさと鍵を探せ!!」

 

ナミ「よかった・・・・・・!!」

 

サンジ「ナミすわ~~~ん ララちゃ~~~ん ホレた?」

 

ララ「もちろん惚れてまーーす!!」

 

ナミ「・・・ララ なんて正直なのよ・・・っていうか惚れたからさっさとここ開けなさい!!」

 

ゾロ「果てしなきバカだな あいつは」

 

ルフィ「ビビ~~~~っ よくやったぞ!!」

 

ルフィはビビに対し、親指立てる。

 

ビビも同様だった。

 

バナナワニが数匹近くまで押し寄せる。

 

ルフィ「行けー!!!サンジ全部ぶっ倒してくれェ!!!」

 

サンジ「ゾロゾロと出てきやがった・・・」

 

サンジは左足を伸ばし上げる。

 

サンジ「何本でも房になってかかって来いよクソバナナ ララちゃんも愛しき女性なんでな。レディに手を出す様な行儀の悪い奴らには片っ端からテーブルマナーを叩き込んでやる・・・!!」

 

ウソップ「サンジ とにかく時間がねェぞ秒殺で!! レーザービーム剣のゼットセイバーは檻をあっさり斬れると思ったけど、ララは変身中にゼットセイバーを簡単に使うつもりはねェって言うからよ!!」

 

サンジ「なるほどね・・・」

 

スモーカー「今・・・3番目に部屋に入って来た奴を仕留めろ」

 

ルフィ「え?」

 

ルフィ「何だ!?お前分かんのか?」

 

スモーカー「てめェらの耳は飾りか?・・・今の声(・・・) カギ食ったヤツと唸り声が同じだろ」

 

 

クロコダイル「橋を落として時間稼ぎとは考えたな まだ複数いるんだ!!あいつらの仲間は・・・」

 

ミス・オールサンデー「それが私たちの隙をついてあの部屋に!?」

 

クロコダイル「おそらくな・・・だが無駄だ・・・!! 運よく鍵を食ったワニを引き当てようとも決してあの檻は開かねェ・・・」

 

クロコダイルは右手に持つ鍵を見せる。

 

クロコダイル「本物の鍵(・・・・)は ここにあるからだ 精一杯もがくがいいぜ・・・」

 

ミス・オールサンデー「・・・・・・悪い人」

 

クロコダイル「あの雑魚どももう許さん・・・!!!即刻 この手で皆殺しにしてやる・・・・・・!!」

 

クロコダイルが部屋を見ると、

 

クロコダイル「何だと・・・」

 

水没した部屋の水面にはMr.3が浮かんでいた。

 

しかも腹に張り紙が張られており、「アバヨクソワニ Mr.プリンス」と書かれていた。

 

クロコダイルは鍵を落とす。

 

時間をちょっと遡り、

 

一匹のワニの口からでかいボールが吐き出された。

 

ララ《あっ 何か出て来た!!》

 

ルフィ《鍵っぽくねェぞ!!!》

 

ウソップ《何だありゃあ!!!》

 

ボールがひび割れ、

 

《”ドルドルボール”・・・》

 

出て来たのはMr.3であった。

 

Mr.3《解除・・・・・・!!オオ・・・!!み・・・水!!水だガネ 奇跡だガネ》

 

ウソップ《なにーーーっ!!》

 

ゾロ《・・・・・・おい・・・あいつ・・・!!!》

 

ルフィ《”3”だ ”3”!!》

 

ララ《Mr.3ですよ。》

 

ビビ《Mr.3・・・・・・!! 何でワニのお腹の中から・・・!?》

 

スモーカー《・・・・・・?》

 

ララ《っていうか海水だから飲んじゃまずいんじゃ・・・》

 

ララはスマホを懐にしまう。

 

Mr.3《ぷはーーーっ生き返った!!死ぬかと思ったガネ!!!》

 

Mr.3《フフフ・・・!クロコダイルめ 私を仕留めた気でいるだろうが甘いガネ!! 私はコイツに食われる瞬間最後の力をふりしぼって この”ドルドルボール”を造り出し その中に身を隠す事でなんと この身を守っていたのだガネ》

 

Mr.3《我ながら素晴らしい作戦だったガネ ん!? しかしこの”ドルドルボール#に付着した”鍵”のようなものは一体・・・!!》

 

Mr.3は檻の中のルフィ達に気づいた。

 

Mr.3《ギャーーーーー!!お前らは!!!》

 

ゾロ《・・・・・・》

 

ララ《私自身で会うのは今回が初めてですね・・・》

 

ルフィ《あーーーーその鍵はァ~~~~~っ!!! よこせーーーっ》

 

Mr.3《自身に会うのはが今回が初めて? もしかしてあのピンク髪の小娘があの鎧戦士なのだガネ!? それに鍵・・・!? 待てよ・・・》

 

Mr.3は整理して結論を出した。

 

Mr.3《・・・現状把握だガネ・・・》

 

サンジがMr.3に近づく。

 

サンジ《てめェがMr.3か・・・大人しくその鍵を》

 

Mr.3《これでどうだ~~~~~~~~~っ!!!》

 

Mr.3は鍵を投げてしまった。

 

サンジ《な!!!》

 

Mr.3《フハハハハハ!!!・・・・・お前が誰だか知らんが奴らの味方の様だな!!鍵が欲しくば探すがいい!!!・・・ただし・・・大人しく探せるかどうか責任持たんガネ!!》

 

ララ《Mr.3・・・》

 

ゾロ《あの野郎・・・》

 

ルフィ《いきなり出てきて頭いいな!!》

 

ウソップ《・・・・・・・・・》

 

ナミ《時間がないわ!!サンジィ!!》

 

サンジ《くだらねェマネしやがって・・・》

 

ウソップ《ちょっと待てサンジ!!!》

 

ウソップ《・・・・・・そいつの”ドルドル”の能力(ちから)で・・・この檻の合鍵(・・)造れねェかな・・・》

 

結果Mr.3は能力で檻の合鍵を造り、檻の鍵を開けた。扉は開いた。

 

サンジ《オーーー・・・やるもんだ ロウソク人間》

 

Mr.3《えへ え?》

 

Mr.3《へブッ!!!!》

 

Mr.3はサンジに蹴り飛ばされた。

 

サンジ《急ごう 時間がねェ!!》

 

ビビ《ええ 奴らがいったん行こうとした通路がきっとアルバーナ方面よ》

 

ビビ《・・・・・・でもあの通路にはまだバナナワニがたくさん!!!》

 

ララはデバイスでアクセルに変身し、次にアクショントリガーのDNAチェンジで、コマンドミッションのセントラルタワーの隠しボスのテイルズシリ-ズ最終区間にいるナインテイルズに変身すると、ルフィのゴムの打撃とゾロの剣技と共に格闘攻撃の9回の固定ダメージ999である砕九を一匹に食らわす。

 

ナミ「心配ないみたい」

 

ルフィ「くそーーー水に浸かってちゃ本気でねェ!! うらァ!!!もう居ねェのかァ!!!」

 

ナインテイルズは構えつつ、ゾロは刀を鞘に納める。

 

ナインテイルズ「我、最強なり!」

 

ナミ「アクセルがまた変身して、「我、最強なり!」って・・・」

 

ナインテイルズはアクセルの姿に戻り、アクセルはゼロに交代する。

 

アクセル「ゼロ お願い!」

 

アクセルは光となって消えて、今度はゼロが光から現れた。

 

ゼロ「任せておけ!」

 

ゼロはゼットセイバーを構える。

 

ビビ「・・・・・・私があれ一匹にどれほど苦労を・・・・・・」

 

ウソップ「いやおかしいのはあいつらの強さの方だ 特にゼロなんか唯一チートに近い存在だし。でも気にすんな!!」

 

その時、壁にひびが入り、壊れた。

 

ウソップ「うわあっ!!壁が壊れたァ!!!アホォ!!やり過ぎだ!!!」

 

サンジ「通路まで壊れた!! 脱出だ!!脱出するぞ!!!」

 

ゼロ内部の下着ララはデバイスの召喚モードで、X4の水上ステージボスキャラ・ジェット・スティングレンを召喚し、ゼロは担がれ水が溢れて来る部屋から共に脱出する。

 

 

サンジはルフィを水面まで引き上げた。

 

サンジ「オイ生きてるか?ルフィ!! ーーーったく能力者ってのは厄介なリスク背負ってんな」

 

ウソップはビビに鼻を掴まれる。

 

ビビ「ウソップさん しっかり!!」

 

ナミ「まったく何やってんのあんた!?しっかり泳ぎなさいよっ!!」

 

ゾロはスモーカーを引き上げる。

 

ゾロ「・・・・・・く・・・・・・!!」

 

ゼロもジェット・スティングレンに引き上げられた。

 

ゼロ「スティングレンすまなかったな・・・。」

 

スティングレン「いや・・・」

 

サンジ「ゼロ そいつは水ステージのボスキャラか?」

 

ゼロ「ああ。」

 

ゼロはゼットセイバーから零影にチェンジ。

 

ウソップ「うわっ!!スモーカー!!」

 

サンジ「おいおいゾロ てめェ何敵連れて来てんだよ!!」

 

ゾロ「うるせェ不本意だよ ・・・どうせくたばりぞこないだ」

 

スモーカー「ゲホ ウェッホ・・・・・・!!」

 

サンジ「・・・まァいい とにかく先を急ごう!」

 

サンジ「・・・だいぶロスしちまったな ビビちゃん間に合うか!?」

 

ビビ「わからない」

 

サンジ「ナミさん『ナノハナ』で買った香水持ってるか?」

 

ナミ「え・・・ええ・・・何で?」

 

サンジ「体につけるんだ!!」

 

ナミは胸元を若干開きつつ、香水をかける。

 

ナミ「こう?」

 

サンジ「ア~~~~~~あの世の果てまでフォーリンラブ」

 

ゼロ「何やってんだサンジ・・・」

 

ゾロ「マジでイッちまえお前」

 

スモーカーが十手を突き付けるが、ゾロは咄嗟に刀で防いだ。

 

スモーカー「ロロノア!」

 

スモーカー「何故おれを助けた」

 

ゾロ「・・・・・・」

 

ルフィ《おいゾロ!!あいつを助けろよ!!》

 

ゾロ《あァ!!敵だぞ》

 

ルフィ《放っといたらお前! あいつ死んじまうだろ!!カナズチなんだぞ!!》

 

ゾロ《いや・・・そりゃわかってるがよ・・・あいつは》

 

ゾロ「”船長命令”をおれは聞いただけだ・・・別に感謝もしなくていいと思うぜ? コイツの気まぐれさ 気にすんな」

 

スモーカー「・・・・・・」

 

スティングレン「ゼロ 私はそろそろ退場しても?」

 

ゼロ「ああ ご苦労だったな。」

 

スティングレン「では さらばだ。」

 

スティングレンは消えて、デバイスに戻って行った。

 

スモーカー「・・・じゃあ・・・ おれがここで職務を全うしても・・・文句はねェってわけだな?」

 

ゼロ「スモーカー・・・」

 

ゾロ「・・・・・・」

 

サンジ「見ろ・・・!!言わんこっちゃねェ海兵なんか助けるからだ!!」

 

海兵「いたのか麦わらの一味が!!」

 

海兵「ああ 今スモーカー大佐もその場にいる」

 

海兵「後援するぞ!! 兵を集めろ!!」

 

海兵「オオ それとあの変身中はイレギュラーハンターというのを名乗ってる娘はどうする?」

 

海兵「役割が我々海軍と類似性がある、本部が言ったように何度断られようと諦めずスカウトに成功するのだ!!」

 

海兵「そっ・・・そうか?」

 

ウソップとルフィは復活。

 

ウソップ「ッアーーーーーーシ!!野郎ども『アルバーナ』へ一目散だっ!!」

 

ナミ「あ 気が付いた」

 

ルフィ「クロコダイルは何処だーーーっ!!!」

 

ゼロはスモーカーに剣先を向ける。

 

ルフィもスモーカーに気づいて構えた。

 

ルフィ「うおっ!!けむりっ!!やんのかお前っ!!!」

 

スモーカー「・・・・・・」

 

ウソップ「ぐあァ!!!スモーカー!!おいルフィ ゼロ 今は逃げるぞ!!!」

 

スモーカー(麦わらは本気度はともかく・・・娘が変わったこの赤い鎧はゼロか・・・イレギュラーハンターはどこまでかがわからん。)

 

海兵「こっちだ急げ!!」

 

スモーカー「・・・・・・ 行け」

 

ルフィ「ん?」

 

ゼロ「スモーカー・・・」

 

スモーカー「ーだが今回だけだぜ・・・おれがてめェらを見逃すのはな・・・」

 

ルフィ「!」

 

スモーカー「・・・・・・次に会ったら・・・命は無いと思え ”麦わらのルフィ”・・・そして”イレギュラーハンター”よ」

 

海兵「あそこだ!!麦わらの一味だァ!!」

 

海兵「イレギュラーハンターの方は諦めずに成功の為のスカウトだがな!!」

 

サンジ「さァっ!!行こうぜ 海軍が来る アルバーナはどっちだ!?」

 

ビビ「向こう!!東へ真っすぐよ」

 

ゾロ「おいルフィ ゼロ 急ぐぞ!!」

 

ルフィ「ああ」

 

ゼロ「わかった。」

 

サンジ達は逃げる。

 

海兵「今度こそ逃がさんぞォ!!!」

 

ルフィ「おれ おまえキライじゃねェなァ~~~!! しししし!!」

 

ゼロ「まあ頑張る事だな・・・」

 

スモーカー「さっさと行けェ!!」

 

ルフィ「うわっち!!!」

 

ゼロ「おうっと!!!」

 

ルフィとゼロも逃げる。

 

海兵「追え 逃げたぞォ!!!」

 

海兵「イレギュラーハンターよ!海軍に入ってほしい!!」

 

ゼロ内部の下着ララ(やっぱりスカウトに来たわね・・・)

 

ペケ(諦めずに何度も来ようともララ様はスカウトには応じません!)

 

海兵「大佐!!追われないんで!?」

 

スモーカー「・・・・・・ああ・・・疲れた」

 

海兵「疲れた!?」

 

スモーカー「つーか 赤い鎧の奴をスカウトしようとしてんのか 一部のあいつらは・・・」

 

海兵「ええ・・・本部は彼女が変身したロボット戦士の組織の事を聞いたら、結成しているのが人間とロボットの違いなだけで、役割自体は我々海軍と似ていますし、変身中はチートに近い存在なら超VIP待遇ですよね!!」

 

スモーカー「ふん・・・イレギュラーハンターだけは逮捕とは逆にスカウトとはな。とにかく追ってった奴ら無駄だから呼び止めろ・・・そしてここに招集 本部にも連絡を 現在アラバスタ王国周辺にいる軍の船を全て この国に集めろと」

 

海兵「援軍を呼ぶのですか!?・・・ですがイレギュラーハンターを除外したあんな少数民族相手のために上官(うえ)が船を動かしてくれるかどうか」

 

スモーカー「おれがいつ上官(うえ)の意見を聞いたんだ!!?」

 

スモーカーは睨みつける。

 

海兵「あ・・・いえ はい・・・!! す・・・すぐにっ!!!」

 

ウソップ「いそげっいそげっ」

 

ゼロは一旦電磁波球体に包まれ、踊り子衣装のララに戻った。

 

チョッパー「うん・・・こっちだ!!! ナミの香水(・・・・・)の匂いが強くなってきたぞ」

 

ウソップ「おい!! もしかしてこのまま走ってアルバーナへ行くなんてことねェよな!!」

 

ララ「それはそれで大変な気がしますね。」

 

ナミ「そうだ”マツゲ”!!”マツゲ”はどこへ行ったの!?」

 

ルフィ「この町に馬小屋とかあったぞ!!?馬 もらおう!!」

 

ビビ「ーーーでも町には海軍が・・・」

 

サンジ「ご安心あれ・・・前を見な!!」

 

チョッパー「あっ!!おーーーーい!!!」

 

チョッパーは横走の超巨大カニに乗って現れた。

 

チョッパー「みんなーーーーーーー!!」

 

ウソップ「カニ!!!?」

 

ナミ「チョッパー!!!」

 

ビビ「これは・・・!!!”ヒッコシクラブ”!!!」

 

ララ「カニにしてはデカすぎる!!!」

 

ルフィ「うまそーーー!!!」

 

ララ「いやルフィさん 食べ物じゃないんですから・・・」

 

カニはルフィ達の目の前で停止した。

 

チョッパー「乗ってくれよ!!」

 

ララ「まるで各停停車バスみたい。」

 

ルフィ「乗れるのかァ!?うほーっ!!!」

 

サンジ「またスゲーの連れて来たな」

 

ナミ「顔が でもヤラシーわよ」

 

ララ「ナミさんもそっち関係には少しは常識的な思考があるようで・・・」

 

ララは小声で言う。

 

チョッパー「”マツゲ”の友達なんだ!! マツゲはこの町の生まれでこの辺には友達がいっぱいいるんだ!! エロイけど」

 

ビビ「すごいっ!!”ヒッコシクラブ”はいつも砂に潜ってるからほとんど幻のカニなのに!!」

 

ゾロ「コイツ結構速ェんじゃねェか!?」

 

ルフィ達はカニに乗り込むと、

 

チョッパー「よーーーーし 行くぞーーーーっ!!!」

 

チョッパー「出発!!!」

 

カニが出発した途端、ビビがフックに摑まれた。

 

ルフィ「あ・・・」

 

ナミ「え!!!」

 

ララ「え!?」

 

ナミ「ビビ」

 

ゾロ「止めろチョッパー!!!」

 

ルフィ「ビビ!!! あいつ(・・・)だ!!!」

 

ルフィはビビを引きはがすと同時にフックに腕を引っかける。

 

ルフィ「こいつ!!!」

 

ララ「ルフィさん!! っく・・・。」

 

ララもルフィを追う様に飛び降りた。

 

ゾロ「おいルフィ!! ララも!!」

 

ビビ「ルフィさん!!ララ!!」

 

ルフィ「この際仕方ねェ!!お前ら先に行け!!ララ やるぞ!!」

 

向こう側ではクロコダイルとミス・オールサンデーの姿が。




次話でクロコダイルとの一回戦です。最終戦の神殿まではわざと2回負けますけど。


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第126話「イレギュラーハンター&ルフィVSクロコダイル 1回戦」

ルフィ「ちゃんと送り届けろよっ!! ビビを宮殿(ウチ)までちゃんと!!!」

 

ララ「お願いします!!」

 

ウソップ「ルフィ ララ!!」

 

ルフィ「にっ」

 

ララ「フフ」

 

ゾロ「あいつら・・・」

 

ゾロ「このまま進めチョッパー!!!「アルバーナ」へ!!!」

 

チョッパー「わ!!わかった!!!」

 

ウソップ「おいゾロ!!置いて行くのか!?」

 

ビビ「ルフィさんっ!! ララ!!」

 

ナミ「大丈夫よビビ!!二人なら大丈夫!!」

 

ナミ「あいつらの方が気の毒だっての!! あの二人に狙われて無事でいられた奴なんて一人もいないんだから!!」

 

ゾロ「とりあえずビビ 奴は・・・ルフィとララが抑える」

 

ゾロ「”反乱軍”が走り始めた瞬間にこの国の”制限時間(リミット)”は決まったんだ ”国王軍”と”反乱軍”がぶつかればこの国は消える!!!」

 

ゾロ「ぞれを止められる唯一の希望がお前なら・・・何が何でも生き延びろ・・・・・・!!! この先ここにいるおれ達の中の・・・・・・誰が(・・)・・・!!どうなってもだ《・・・・・・・》・・・・・・!!!」

 

ビビ「そんな」

 

ルフィ「うえっ」

 

ルフィは転げ落ち、

 

ララ「着地・・・」

 

ララは見事に着地する。

 

サンジ「ビビちゃん・・・ コイツは君が仕掛けた戦いだぞ」

 

サンジ「数年前にこの国を飛び出して正体も知れねェこの組織に君が(・・)戦いを挑んだんだ」

 

ビビ「・・・・・・!!」

 

サンジ「・・・・・ただし」

 

サンジ「もう一人で戦ってるなんて思うな」

 

ビビ「!」

 

ウソップ「ビ・・・ビ ビビビ!!! 心配すん・・・パイスン・・・スンぱいなよ!! おれガツ・・・ガッツいて・・・」

 

ビビ「・・・・・・」

 

ビビ「ルフィさん!! ララ!!」

 

ルフィ「ん?」

 

ララ「何?」

 

ビビ「「アルバーナ」で!!!待ってるから!!!」

 

ルフィ「おォオ!!!!」

 

ララ「オッケー!!」

 

ゾロ達は行った。

 

 

ミス・オールサンデー「フフフ・・・!!!逃げられちゃったわね ビビ王女には」

 

クロコダイル「・・・・・・どの道エージェントは「アルバーナ」に集結予定だ・・・すぐに連絡を取れ」

 

ルフィ「!」

 

ララ「アルバーナに!?」

 

クロコダイル「少々・・・フザケが過ぎたんじゃねェのか? ”麦わらのルフィ”にララ・・・」

 

ララ「別にフザケたつもりはないですね・・・」

 

ルフィ「・・・・・・そいつ(・・・)はな・・・ 弱ェくせに目に入るものみんな助けようとするんだ」

 

クロコダイル「ん!?」

 

ルフィ「何も見捨てられねェから いっつも苦しんでる」

 

ララ「そしてこの反乱でも誰も死ななければいいと思ってるんです」

 

クロコダイル「誰も死なねェ!?・・・よくいうな そういう甘ったるい平和バカは・・・本当の戦いを知らねェからだ お前らもそう思うだろ」

 

ルフィ「うん」

 

ララ「まあ 一応は」

 

ルフィは立ち上がり、

 

ルフィ「・・・だけど あいつはお前がいる限り 死ぬまでお前に向かっていくから」

 

ララ「私と共に ここで仕留めましょうか?」

 

クロコダイル「クハハハ・・・ハハハ!!くだらなすぎるぜ・・・ 救えねェバカはお前らだろ これがいい例だ 他人と馴れ合っちまったが為に死んでいく そういう奴らをおれはごまんと見捨ててきたぜ・・・・・・!!」

 

ルフィ「・・・じゃ」

 

ルフィとララ「「お前が《あなたこそ》バカじゃねェか《おバカじゃないですか》!!!」

 

クロコダイルはちょっとキレかける。

 

ミス・オールサンデー「フフフフッ・・・」

 

クロコダイル「何がおかしい!!!」

 

クロコダイル「てめェも死ぬかニコ・ロビン」

 

ララ(あっ 本名で呼んじゃうんだ・・・。ちゃんと組織内のコードネームで呼んどけばいいのに・・・)

 

ペケ(それってまずくないですか?)

 

ララ(でもルフィくんは今の所そんな事どうでもいいんだよ・・・)

 

ミス・オールサンデー「その気ならば お好きに」

 

ミス・オールサンデー「それにその名(・・・)は呼ばない約束では?」

 

ミス・オールサンデーはクロコダイルから離れ、移動を始める。

 

クロコダイル「何処へ行く」

 

ミス・オールサンデー「「アルバーナ」へ先に行ってるわ」

 

クロコダイル「・・・・・・つかめねェ女だぜ・・・」

 

すると、ルフィの足元に何かが投げ落とされた。

 

ルフィ「ん?」

 

ララ「何?」

 

クロコダイル「二人合わせて”3分”やるぞ」

 

クロコダイル「それ以上 お前らの相手はしてられんのだ」

 

クロコダイル「文句は?」

 

ルフィ「いや いいぞ」

 

ララはデバイスを構え、

 

ララ「同じく・・・」

 

クロコダイル「ララよ イレギュラーハンターの力を少しでも見せてもらうぜ。」

 

ララ(2回戦までクロコダイルの力を測り、あの神殿内の祭壇で最終決戦としようね そこまで持っていかないといけない。 チャームはずっと弱めに発動してるけど、クロコダイルには効いてはいないようね。)「いいですね・・・ちょっとした力比べでもしますか。でも安心してください 砂であるあなたの弱点である水の特殊武器は使わないであげます。」

 

クロコダイル「何だと!? てめェ・・・」

 

ララ「ハンデなんですって!!ハンデ!! あっさりと決まってしまって、逆にお互いにいい勝負が出来なくなりますよ!! いいんですか?」

 

クロコダイル「ちっ・・・。」

 

ララ「できれば衣装は魔王衣装と魔剣を使ってこのままの状態でやりたかったけど、砂漠のこの暑さじゃ自殺行為だっての。自然(ロギア)系以外の能力者達なら魔王衣装と創造武器(クリエイトウェポン)で大丈夫ね・・・。」

 

クロコダイル「ん? 魔王衣装・・・?」

 

ララは左手首のデバイスを起動し、電磁波球体に包まれX5のファルコンアーマー・エックスに変身した。

 

ファルコンアーマー・エックス「クロコダイルよ。 俺はエックス イレギュラーハンターだ!」

 

クロコダイル「確かに報告通りに声と話し方が男になったな・・・エックスよ 来い。」

 

ファルコンアーマー・エックスはボディを光らせ、チャージを開始。

 

ルフィは右腕を振りかぶり。

 

ルフィ「”ゴムゴムの”・・・」

 

ルフィ「”(ピストル)”!!!」

 

と同時にエックスもファルコンアーマーのX5での貫通性のあるスピアチャージショットを放つが、クロコダイルはルフィの(ピストル)を避けて、スピアチャージショットはクロコダイルの体を貫通した。ただしクロコダイルは砂化でショットを貫通した事である。

 

クロコダイルは体を砂化しながらの突進で、左腕でのフックをルフィやエックスに食らわそうとした。

 

ルフィは咄嗟に避け、エックスはファルコンアーマーのフットプログラムによる飛行性能「フリームーブ」を使い一時的に飛び、そして着地。

 

クロコダイル「ほう 一時的とはいえ空中飛行の性能か・・・」

 

ルフィ「”ゴムゴムの”」

 

右足を勢いよく蹴り上げ、クロコダイルの頭に伸ばした足の裏を命中させる。

 

ルフィ「”スタンプ”!!!」

 

しかしやはりクロコダイルの命中した部分は砂化する。

 

ファルコンアーマー・エックス「砂の能力には単純な打撃はやはり効く訳ないな。」

 

ルフィ「ぐ・・・」

 

ルフィは右足を戻した。

 

クロコダイルは砂状態から戻る。

 

ファルコンアーマー・エックスは電磁波球体に包まれ、X8のアルティメットアーマー・エックスへとチェンジし、チャージを開始。

 

クロコダイル「エックス、鎧を変えたか・・・。」

 

 

アルティメットアーマー・エックス「アーマーチェンジと言ってくれ。」

 

クロコダイル「よかろう、アーマーチェンジだな。それと言っておくぞ”麦わらのルフィ”どうあがこうが・・・!! 俺に(・・)・・・」

 

ルフィはゴムゴムの”(ピストル)”の連続版・銃乱打(ガトリング)をクロコダイルに食らわすが、やはり何度も体を突き抜ける。

 

X8版アルティメットアーマー・エックスはデバイスの力で、一本の聖剣「覇王剣」を出現させる。

 

クロコダイル「何だ? 剣を出現させただと・・・!?」

 

X8版アルティメットアーマー・エックス「この剣による波動も見せとくぞ。」

 

左手に覇王剣を持ち、振りかぶる。

 

ルフィ「エックス 行くぞ!!この砂怪物めっ」

 

クロコダイル「・・・・・・!! エックスにも言っておくぜ。蚊のような攻撃を続けても俺には・・・。」

 

覇王剣の柄の部分が光を発し、

 

ルフィは両手をクロコダイルの腹へ突き出すが、砂化で奥へ飛ぶだけである。

 

アルティメットアーマー・エックス「はあ!!」

 

エックスは覇王剣の切っ先を突き出し、刀身からの波動を放つとクロコダイルの顔面へ直撃した。

 

しかしやはり顔面は砂になって飛び散る。

 

ルフィ「んぎっ・・・」

 

ルフィは右足を空高く伸ばし、

 

ルフィ「オオオオォ・・・」

 

勢いよくクロコダイルへ叩きつける。

 

ルフィ「”戦斧(オノ)ォ”!!!」

 

しかしクロコダイルは完全に体も砂化する。

 

アルティメットアーマー・エックス「砂の力侮れないかもな・・・」

 

ルフィ「この!!この!!この!! 潰れたかっ!!? この砂ワニ!!」

 

アルティメットアーマー・エックス「ルフィ 油断するな!!」

 

クロコダイルは元に戻る。

 

クロコダイル「エックスの言う通りだぜ・・・。」

 

ルフィ「・・・・・・このヤロ」

 

X8版アルティメットアーマー・エックスは電磁波球体に包まれ、X6のシャドーアーマーへアーマーチェンジし、チャージする。

 

クロコダイル「どうあがこうとも この俺には絶対に(・・・)・・・」

 

ルフィのパンチにシャドーアーマー・エックスの専用チャージのセイバーと覇王剣のダブル攻撃を受けるが、

 

クロコダイル「勝ぺ・・・」

 

クロコダイルは砂からまた戻る。

 

ルフィ「「勝ぺ」!? お前 何が言いてェんださっきから!!!」

 

クロコダイルは今の発言でキレかける。

 

シャドーアーマー・エックス「ルフィ クロコダイルは特に君にこう言いたいんだ。「俺には絶対に勝てない(・・・・)」って言いたいんだよ。」

 

ルフィ「そういう事か・・・勝つっての。」

 

クロコダイル「では遊びは・・・この辺でよかろう ”麦わらのルフィ”にエックスよ」

 

ルフィ「おれはずっと真面目にやってるぞ!!」

 

シャドーアーマー・エックス「力比べとはいえ、一応俺もな・・・」

 

ルフィ「・・・・・・まいったなー・・・おいエックス 全然殴れねェぜあいつ・・・砂になっちまうしよー」

 

シャドーアーマー・エックス「まあ俺の場合は水の特殊武器を使ったら、逆に攻撃が効いてあっさり勝ててしまってつまらなくなるんだ。」

 

ルフィ「マジか!?」

 

クロコダイル「言うじゃねえかよ・・・。」

 

シャドーアーマー・エックス「ある人物がこういう事を言っていた。「相手が強いから燃えるんだ! 勝てないくらいがちょうどいいんだよ!」っとね・・・まさにルフィ 君に対するちょっとした教訓だろうね。」

 

ルフィ「俺に対する教訓・・・勝てねェくらいが丁度いいのかよ!?」

 

クロコダイル「エックスの言う事にも一理はあるな。おれとお前では 海賊の格が違うんだ・・・!!」

 

クロコダイルは右手を砂に変化させ、地面に沿った砂のバカでかい斬撃を発動する。

 

クロコダイル「”砂漠の宝刀(デザート・スパーダ)”!!!」

 

浮かんでいた石がスパッと斬れた。

 

ルフィ「いっ!!!?」

 

シャドーアーマー・エックス「石が!!」

 

ルフィとエックスは避ける。

 

クロコダイル「よく避けたな。受けてりゃ”痛ェ”だけじゃ済まなかったぜ・・・だがエックスはどうかは分からんがな。」

 

ルフィ「何だ・・・・・・!? 砂漠が割れたぞ・・・・・・!!!」

 

シャドーアーマー・エックスはアクセルと交代する事に。

 

エックス「頼むアクセル!!」

 

エックスは光になって消えて、また光からアクセルが登場すしバレットを構える。

 

アクセル「僕に任せて!!」

 

クロコダイル「今度は別の奴だと!?」

 

ルフィ「ああ・・・あいつ 戦闘中のエックス達の交代の報告は聞いてねェみてェだぜ・・・」

 

アクセル「あの驚きじゃそうだろうね。」

 

クロコダイル「変わった途端話し方と声も変わってやがる 言動がガキそのものじゃねェかよ。まあいい。悪魔の実の能力は使い方と訓練次第でいくらでも 強い戦闘手段になる 能力だけにかまけたそこらのバカとはおれは違うぞ 鍛え上げて研ぎ澄ましてある・・・!!!」

 

アクセル「あんたも昔は小さい時代がちゃんとあったはずだけど? 今はそんな事言ってる場合じゃいけどね・・・」

 

クロコダイル「ああ言ってる場合じゃねェぞ。今こそ見せてやるぜ・・・!! 砂の力をな・・・」

 

クロコダイルは右腕を砂化し始め、

 

クロコダイル「”砂漠の向日葵(デザート・ジラソーレ)”!!!」

 

ルフィとアクセルの周りは突然変わった。

 

ルフィ「何だ!!?何だ何だ何だ!!?」

 

アクセル「何だよ これって流砂って奴なの!?」

 

ルフィは上へ向かって走るが、砂に足を取られて上がれずにいた。

 

アクセル「こんなもん 僕には通用しないよ!」

 

アクセルはジャンプしてからフットパーツによるエアダッシュの連続で軽々と脱出した。

 

クロコダイル「ちっ アクセルには通用しねェのか。というか空中で加速移動とかそんなのアリかよ!?」

 

アクセル「アリでいいんじゃない? これが空中での加速移動「エアダッシュ」さ!! もちろん最初は出来なかったエックスとゼロも今じゃできるフットの機能なんだよ!」

 

ルフィ「アクセル 待てよ!! 生き埋めはゴメンだぞ!!」

 

ルフィは両腕を上へ伸ばし、

 

ルフィ「・・・・・・このヤロ~~~~~~!!! ゴムゴムの・・・」

 

ルフィ「”バズーカ”!!!」

 

アクセルは新生バレットでX7の特殊武器にして、バレットの銃口をクロコダイルに向ける。

 

ルフィは両手を後ろで網の様に組む。

 

ルフィ「殴って効かねェんなら・・・!!とっ捕まえてやる・・・・・・!!! アクセルも応戦だ!!」

 

ルフィ「”ゴムゴムの網”!!!」

 

ルフィは網状にした両腕を前方へ伸ばすと、アクセルは新生バレットからX7の特殊武器「スナイプミサイル」を一発発射した。

 

アクセル「ミサイルでも一発食らいなよ!! でも砂だから突き抜けるだろうけど。」内部の下着ララ(そろそろ力比べは終わる頃ね・・・)

 

ペケ(ララ様・・・)

 

ルフィの両手の指がクロコダイルの砂に捕縛され、アクセルの言った通りミサイルはクロコダイルを突き抜ける。

 

クロコダイル「麦わら 学習できんのかてめェは・・・無駄なんだよ。アクセル お前はどうなんだろうな・・・」

 

アクセル「あんたを含む自然(ロギア)系の皆はシグマ先生並に体が元に戻る再生みたいな能力だけは凄いね・・・」

 

クロコダイル「誰だ シグマとは?」

 

ルフィ「”ゴムゴムの”・・・!!!」

 

ルフィは伸ばした左足を振り上げる。

 

ルフィ「”(ムチ)!!!」

 

しかしクロコダイルはまた再生する。

 

クロコダイル「まだ繰り返す気か・・・!!?」

 

アクセルは特殊武器をX8の物に変更し、今度は武器そのものが変わる。

 

アクセル「行くよ!!」

 

アクセルはレイガンによるレーザーを放つが、クロコダイルを突き抜け、なぞるかのように動かす。

 

クロコダイルは右腕を砂の刃化し、ルフィの右腕を斬るみたいにやった。

 

ルフィは地面に落下した。

 

ルフィ「う・・・・・・うでが・・・」

 

アクセル「ルフィ!! 右腕が!?」

 

ルフィ「あああああ!?・・・・・・腕がっ!!! 腕が・・・」

 

アクセル「これもあんたの砂の能力だね!?」

 

クロコダイル「ああ そうだ。つうか俺の体で遊ぶな!!」

 

アクセルはレイガンによるレーザー発射を停止した。

 

ルフィ「腕がミイラに!!!」

 

クロコダイル「・・・・・・”砂”だからな・・・お前の腕の水分を吸収しちまったのさ 全身の分をしぼって干からびて死ぬのもよかろう アクセル お前はどうかな?」

 

アクセル「僕は掴んでも効かないと思うよ。レプリロイドだからね。小声で《半分は・・・》」

 

クロコダイル「だろうな・・・。」

 

ルフィ「ア、アクセル お前って本当にチートに近いだよな・・・ それと干からびなんて冗談じゃねェぞ!!」

 

ルフィ「! そうだっ!!」

 

ルフィは樽の所へ走る。

 

アクセル「なるほど・・・」

 

ルフィは小樽の水を飲み、水分を失いミイラ化した右腕を復活させた。

 

クロコダイル「くだらんな」

 

ルフィ「くだらん事ねェぞ!!!」

 

アクセル「ユバのトトさんが一晩かけて作ってくれた水だからね!」

 

ルフィ「言ってたぞ おっさんだって・・・!!!」

 

ルフィは大口開けて突進。

 

ルフィ「『ユバ』は砂なんかには(・・・・・・)敗けやしねェって!!! ”ゴムゴムの”ォ・・・!!!」

 

アクセルは光に包んだ覇王剣の切っ先をクロコダイルに向けて、竜巻上の波動を放つ。

 

クロコダイルに命中しても砂なので元に戻る。

 

ルフィ「”バクバク”~~~~!!!」

 

アクセル「噛みついた!! 砂なのに・・・・!!」

 

しかしルフィの口から飛び出るクロコダイル。

 

クロコダイル「くだらねェマネすんじゃねェ!!!」

 

アクセル「ルフィ!?」

 

ルフィは倒れて咳き込む。

 

クロコダイル「てめェ・・・ ・・・・・・死ね その逞しい・・・「ユバ」の大地と共によ・・・!!」

 

アクセル「なに!?」

 

ルフィは立ち上がる。

 

ルフィ「は?」

 

クロコダイル「3分を経過した これ以上はお前らと付き合ってられん アクセル 貴様とは引き分けとしとくか・・・」

 

クロコダイル「”砂嵐(サーブルス)”」

 

クロコダイルは巨大な砂嵐を発生させた。

 

ルフィ「うわっ!!」

 

アクセル「砂嵐を発生させた!?」

 

クロコダイル「・・・・・・ いい砂の渇き具合だ・・・」

 

レインベースーーーー

 

国民「砂嵐だ!!!東の空に砂嵐が見えるぞ!!!」

 

国民「避難しろ!!砂に埋まっちまうぞォ!!!」

 

国民「待て!! 風は南に吹いてるそれる筈だ!!!」

 

たしぎ「スモーカーさんっ・・・!!あれ・・・・・・」

 

スモーカー「・・・・・・」

 

ウソップ「ビビ どうした!!?」

 

ビビ「”レインベース”の方角に砂嵐が・・・・・・!!!」

 

ビビ「・・・アイツ(・・・)だわ・・・!!!」

 

ウソップ「・・・・・・」

 

ナミ「ルフィ・・・ララ・・・」

 

クロコダイル「・・・・・・いいか”麦わらのルフィ” アクセル ここらの卓越風は常に北から南へ吹いてる もしも!!・・・砂嵐の子供(・・)卓越風(そいつ)に乗って成長しながら南へ下って行くと デカくなった砂嵐はどこへぶつかると思う!?」

 

ルフィ「南って・・・・・・!?」

 

アクセル「まさか!?」

 

クロコダイル「「ユバ」さ」

 

ルフィ「何で・・・!!」

 

ルフィはクロコダイルに掴みかかる。

 

アクセル「あんたって奴は!!」

 

ルフィ「・・・お前!!!何やってんだ!!!やめろ!!!」

 

クロコダイル「見ろ 少しずつ南下し始めた・・・・・・!!」

 

ルフィ「カラカラのおっさんには 関係ねェだろうが!!!」

 

アクセル「くそっ!! あれを何とかしないと!!」

 

アクセルは覇王剣の切っ先を砂嵐に向けて、

 

内部の下着ララ(心を一度無にして、「天」状態での強大な光の波動を撃ってやる!!)

 

目を閉じて心を無にして集中する。

 

ルフィは砂嵐へ向かっていく。

 

ルフィ「コノ・・・!!!止まれ!!!」

 

しかし風速が強すぎるので、吹っ飛ばされる。

 

クロコダイル「アクセルの奴は目を閉じて、何やってんだ?」

 

すると、覇王剣の柄の真ん中の部分が「天」を表示し、アクセルは某少年漫画の終盤の時のように目を開眼し、巨大の光のオーラに包まれる。

 

ルフィ「アクセル!? 剣の力で光のオーラが!? 柄の部分が天って表示されているのか!?」

 

クロコダイル「今度は何だ!?」

 

アクセルは剣先から強大な光のとぐろをまくような波動を撃つが、すでに巨大化していた砂嵐に効きにくく弾かれた。

 

アクセル「光の波動を弾いた!?」

 

アクセルは一度光のオーラを解いた。

 

クロコダイル「お前のその剣先での「波動」って奴は巨大した砂嵐には効きにくくなったようだな あの砂嵐は風力を増しこの俺でさえ止められん風速を得るぞ。」

 

アクセル「クロコダイル!!」

 

ルフィ「ざけんなお前!!」

 

ルフィがとっつかかる寸前、ルフィは腹を串刺しにされる。

 

クロコダイル「おれを 誰だと思ってる」

 

クロコダイル「・・・てめェの様な口先だけのルーキーなんざ いくらでもいるぜ・・・!?”麦わらのルフィ” この”偉大なる航路(グランドライン)”にゃあよ・・・ アクセル お前とはまた後でだ・・・」

 

アクセル「ルフィーー!!」



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第127話「奇跡への疾走!アラバスタ動物ランド」

ゾロ「フンッ!!! フンッ!!!」

 

ゾロは剣を納めた鞘にまつげを乗せ、鞘ごと右腕を上下に動かす運動をしていた。

 

ウソップ「その時だ!!おれはこう言ってやったのさ・・・!!「このガニ股野郎っ!!」 それからだな 世界中のカニがガニ股を気にし始めたのは・・・」

 

チョッパー「へーーーーー!!だから横に歩くのか!!」

 

ナミ「ゾロ あんたそれ 余計な体力使うだけじゃない」

 

ゾロ「うるせェ!!」

 

ウソップ「ちなみに その時後ろに飛び跳ねた奴もいるんだが・・・ それがエビだ!!」

 

チョッパー「へーーーーー!!エビはじゃあカニなのか」

 

ウソップ「ああ カニだ」

 

サンジ「放っときゃいいんだよ ナミさんあいつらは・・・」

 

サンジ「何かしてねェと気が紛れねェのさ 器用じゃねェんだ・・・特にあの体力バカ・・・・は”七武海”のレベルを一度モロに味わってる・・・!!!」

 

ゾロ「オイ てめェ何が言いてェんだ ハッキリ言ってみろ」

 

サンジ「ああ言ってやろうか おめェはビビッてんだ ルフィとララちゃんが敗けるかもしれねェってよ」

 

ゾロ「・・・・・・おれが!?ビビってるだァ!? ルフィはともかくララが敗けるとは思わねェがな・・・・・・この・・・”素敵マユゲ”」

 

サンジ「アッ!!カァッチ~~~~~~ン!!アッタマきたぜオァ!? この”マリモヘッド”」

 

ゾロ「何ィ!!?」

 

ゾロとサンジ「「やんのかてめェ・・・」」

 

しかしナミのゲンコツにのされた。

 

ナミ「やめなさいよ くだらないっ!!!」

 

それを見たチョッパーはビビる。

 

チョッパー(ララの言った通りだ。ナミって怒ると確かに怖ェ・・・ゲンコツでのした!? これならララやララが召喚して、おれがまだ会っていない優しい天使の様な性格の少女レプリロイド・アイリスの方がまだいいのかもしれねェ・・・ララ 召喚してきっと会わせてくれよ!!)

 

ウソップ(相手が相手だ みんな多少気が立ってる こんな時ァ副キャプテン(・・・・・・)のこのおれが!!!)

 

ビビ「平気よみんな!! ルフィさんは敗けない!!!」

 

しかしビビは汗だくである。

 

ビビ「約束したじゃないっ!! 私達は「アルバーナ」で待ってるって!!!」

 

ウソップ「おめェが一番心配そうじゃねェか!!」

 

ナミ「・・・・・・!!あんたは反乱の心配してりゃいいの!!」

 

ナミはビビの額を突く。

 

ビビ「いたっ」

 

サンジ「・・・・・・悪かったなビビちゃん」

 

ゾロ「お前にフォローされちゃおしまいだぜ・・・」

 

 

元反乱軍本拠地『ユバ』ーーー

 

トト「見ろ・・・こんなに・・・!!」

 

トト「見ろ・・・!!水が・・・湧き出て来る・・・!!」

 

トト「・・・・・・言っただろう!? ルフィ君・・・ 強い土地なのさ・・・・・・」

 

トト「「ユバ」はまだ生きているよ・・・!!!」

 

ルフィは腹をクロコダイルに左腕のフックで串刺しにされた。

 

アクセル「ルフィーー!!」

 

クロコダイル「アクセルもよく聞け。「ユバ」は死ぬ あの最後の砂嵐によってな・・・ ・・・反乱軍はまだ さらに怒りの火を燃やすだろう 他人への陳腐な想いがこの国を殺すんだ・・・」

 

クロコダイル「・・・・・・お前も同じだ”麦わらのルフィ” つまらねェ情を捨てれば もっと長生きできた・・・!!」

 

アクセルはレイガンから新生バレットにし、クロコダイルに向ける。

 

アクセル「クロコダイル!!」

 

クロコダイル「フン。ん・・・?」

 

クロコダイルの左腕に水がかかっている。

 

アクセル「水・・・」

 

クロコダイル「・・・こんな水にも恩を感じる事なくな・・・」

 

ルフィは無意識にクロコダイルの左腕を掴むことが出来た。

 

クロコダイル「ぐあっ!!!」

 

ルフィ「・・・・・・ガ・・・ ハァ ・・・ハァ」

 

アクセル「ルフィ!?」

 

クロコダイル「まさか・・・まだ生きて・・・!?」

 

クロコダイルは流砂の中へ放り込んだ。

 

アクセル「ちょっと!!」

 

クロコダイル「直に楽になるぜ・・・。お前とはまた後で話をつけようか・・・」

 

ルフィの体は流砂の穴へと吸い込まれていく。

 

クロコダイルはこの場を後にし、去って行く。

 

 

たしぎ「「アルバーナ」へ 私が・・・・・・!?」

 

たしぎ「”麦わらの一味”を追うんですね!? それとも・・・国王軍に加勢を・・・!?」

 

スモーカー「任せる」

 

たしぎ「え!?」

 

スモーカー「そこで何をするかはお前が決めろ!!」

 

たしぎ「そんな!一体どういうことですか!?」

 

スモーカー「お前の正義に従えばそれでいい どうなろうと責任はおれが取ってやる」

 

たしぎ「スモーカーさんは何処へ!?」

 

スモーカーは専用のバイクの様な乗り物に乗る。

 

スモーカー「急用ができた 一旦 おれは海へ出る いつでも交信態勢を整えておけ たしぎ」

 

たしぎ「はいっ」

 

スモーカー「この国のたどる結末をしっかり見ておけ 滅ぶにせよ 生き残るにせよ」

 

スモーカー「時代の節目にゃこういう事態(・・・・・・)が必ず起こる・・・!!!」

 

たしぎ(・・・・・・・・・?)

 

スモーカーは行ってしまった。

 

海兵「曹長!!命令を!!」

 

たしぎ「・・・あ・・・はい・・・!!」

 

たしぎは号令をかける。

 

たしぎ「海賊”麦わらのルフィ”以下 その一味を追跡します!!! 全員 装備を強化!!「アルバーナ」へむけて出発の準備を!!!」

 

海兵達「「「「はっ!!!」」」」

 

一方ーーーコーザ率いる「反乱軍」は 着々と「アルバーナ」への距離を縮めていた

 

コーザ「待っていろ国王(コブラ)・・・!!! アラバスタはおれ達が守る・・・!!!お前になんか委ねておけるか!!!」

 

それに対し「アルバーナ」で待ち受ける チャカ率いるーーーーー国王軍

 

国王軍は大砲を準備中である。

 

国王軍「南(ゲート)に大砲を用意!! 弾をもっと運べ!!」

 

国王軍兵士「チャカ様 敵の数は優に200万を越えているそうです」

 

チャカ「!」

 

チャカ「お前・・・国王のナノハナ襲撃をどう思う・・・」

 

国王軍兵士「・・・・・・ 私もあの方に10年仕えていますので・・・」

 

チャカ「・・・・・・そうさ・・・ 信じられるハズがない・・・・・・!!国王の身に何か起きたとしか考えられない・・・!!」

 

チャカ「ならば なおのこと我々はこの戦い敗けてはならない!!敵の数にひるむな 国王のためにも・・・・・・帰還されたビビ様のためにも・・・!! 我々がこの国を守り抜くのだ!!!」

 

国民達は荷物をまとめて、町から逃げ始めた。

 

チャカ「この戦いに関せぬ者は町の外へ避難せよ!! 残る者に命の保証はできない!!! 逃げろ 戦いに巻き込まれるぞ!!!」

 

Mr.4「フォーーーフォーーーフォーーー・・・」

 

ミス・メリークリスマス「いよいよもって大騒ぎだね とっとと戦いを始めやがれってんだ ヒマでしょうがないよ!!」

 

ミス・メリークリスマス「王だか何だか何なんだか知らないけど いつまでもこんな奴のお守なんてゴメンだよ!! ”ゴメ”!!”ゴ”!!!だね まったく!!」

 

Mr.4「フォーーーフォーーーフォーーー・・・」

 

ミス・メリークリスマス「そりゃー宮殿の護衛をかいくぐってコイツを誘拐するなんて あたしらにしかできない任務だろうけど終わっちまえばこんなつまんないモンはないよ!!なァMr.4!!」

 

Mr.4は返事しようとしたが、

 

ミス・メリークリスマス「聞いてるだろ オッソイんだよ おめーの返事はホントに あーーー腰にきた!!腰痛っ!!”コ”!!!」

 

コブラ王(チャカ・・・!!!コーザ!!! 戦ってはならん・・・!!)

 

コブラ王(お前達そのものが国なのだ 潰し合ってはいかん・・・!!)

 

戦いを嘆く者ーーー

 

戦う者ーーー

 

戦いを煽る者達

 

その真実を知り阻止する者ーーーー

 

それぞれの想いはいき違い 首都「アルバーナ」で衝突する

 

 

レインベースの入口前流砂では、

 

アクセル「ルフィ!?」

 

ルフィ「肉~~~~~~っ!!」

 

アクセル「ルフィ あんな状態でも肉の要求はある意味恐れ入るよ・・・でもクロコダイル。」

 

クロコダイル《海賊の格が違うんだ 「ユバ」は死ぬ》

 

流砂の砂が沈み始める。

 

アクセル「やばい ルフィが沈み落ちる!!]

 

しかし、一人の人物がやって来てルフィを流砂から出した。

 

アクセル「ルフィ!!」

 

アクセルはルフィの元へ。

 

ルフィを助けたのはミス・オールサンデーだった。

 

ルフィ「・・・・・・ありガとう・・・」

 

アクセル「悪いね!!」

 

ミス・オールサンデー「・・・・・・なぜ 戦うの・・・・・・?」

 

ミス・オールサンデー「”D”の名を持つ あなた達(・・・・)よ・・・・・・」

 

ルフィ「・・・・・・D・・・?」

 

アクセル「・・・・・・D・・・って何?」

 

ミス・オールサンデー「あなたはあのピンク髪の子が変身したのね。アクセルって言ったわね・・・」

 

アクセル「うん そうだよ!」

 

ミス・オールサンデー「それに左手に持ってる剣は?」

 

アクセル「ああこれ 覇王剣って言ってね。使い手の闘気を光の刃にする聖剣さ。」

 

ミス・オールサンデー「そんな聖剣聞いた事もないわね。」

 

アクセルは電磁波球体に包まれ、一度ララに戻る。

 

ララ「はい。この世界には存在しないです 元居た世界の「マンガ」という娯楽のある少年漫画の中に登場する剣ですから このデバイスの創造(クリエイト)モードで、半分再現でもあるので。」(というこの世界も物語世界だけども・・・)

 

ミス・オールサンデー「マンガねェ・・・」

 

ミス・オールサンデーはルフィを見る。

 

ミス・オールサンデー(何者なの・・・!!? あなた達は・・・!!)

 

地面から生えてた腕が帽子をミス・オールサンデーへ弾いた。

 

「見つけたぞ」

 

やって来たのはペルであった。

 

ペル「・・・ビビ様をどうした・・・!!!」

 

ミス・オールサンデー「あら・・・もうお目覚め?」

 

ララ(彼は・・・!!)

 

ペル「・・・・・・貴様の能力を把握したからには さっきの様にはいかんぞ・・・・・・!!」

 

ミス・オールサンデー「・・・・・・無理しないで・・・もっと重傷のはずよ・・・」

 

ミス・オールサンデー「ちょうどよかった そのコを助けてあげたら? ついでにそのピンクちゃんもお願い。」

 

ミス・オールサンデーは立ち去る。

 

ララ「あっ ちょっと!!」(っていうかピンクちゃんって・・・)

 

ペケ(ララ様の髪の毛の色での判断で呼んだんですよ。)

 

ララ(あっ そう・・・)

 

ミス・オールサンデー「あなた達の大切なお姫様をこの国まで送り届けた勇敢な海賊(ナイト)に女の子ですもの・・・」

 

ミス・オールサンデー「それに・・・王女は無事よ 今「アルバーナ」へ向かってるわ これから(・・・・)どうなるかはわからないけど 事態が事態だものね・・・・・・」

 

ミス・オールサンデーは乗り物としての巨大ワニに乗って去って行った。

 

ペルは座り込む。

 

ペル「く・・・!!」(私が敵わねば・・・一体誰がビビ様を お守りできるというのだ・・・!!!)

 

ララ「あの・・・。」

 

ペル「きみ・・・。・・・!?」

 

ペルはララの作品内の(デビルーク王妃)譲りの美貌とチャーム能力の最弱レベルに見惚れてしまった。

 

ペル(何て美しい少女なんだ・・・!! ビビ様も美しくなられたが、この子はそれを上回るとは・・・!!)

 

ララ「私 雨野ララって言います! さっきまで変身してルフィさんと共にクロコダイル氏と戦ってましたが」

 

ペル「そ・・・そうなのか? 私はペル アラバスタ王国最強戦士だ!!」

 

ララ「よろしくお願いします。」(ペル あなたもなんだか懐かしいな・・・)

 

ペル「変身と言ったが、君は動物(ゾオン)系の能力者なのかい?」

 

ララ「いえ 悪魔の実の能力者ではありません!」

 

ペル「ならば 変身ってどういう事なのだ!?」

 

すると、ルフィがペルの服を掴む。

 

ルフィ「肉」

 

ララ「ルフィさん・・・」

 

「・・・最後の反ら・・・!!!ゴホン マーマーマーマーマ~~~~~♪」

 

一人の男がナノハナへと到着。

 

「最後の反乱は始まってしまったか・・・船はあった・・・ビビ様と彼らは無事この国へ着いているようだが・・・」

 

「急がねば・・・間に合えばいいのだが・・・!!!」

 

制限時間(リミット)はせまるーーー

 

反乱軍「アルバーナ」衝突までーーーあと約5時間ーーー」

 

砂嵐はユバに向かってきていた。

 

トト「なァに・・・!!!・・・この砂を越えれば・・・雨は降るさ・・・いつものこと・・・」

 

トト「何度でも・・・何度でも・・・!!!来てみるがいい砂嵐 「ユバ」は決して砂などに負けやせんぞ!!!」

 

ユバは砂嵐に襲われる。

 

ウソップ「何!!? このカニで河は渡れねェのか!!?」

 

ゾロ「2060 2061・・・」

 

ビビ「”ヒッコシクラブ”は・・・砂漠の生き物だから・・・!! 水は苦手なのよっ!!」

 

ウソップ「でもカニだろうがカニ!!何とかしろ!!」

 

ウソップ「この海みてェに広い河をのん気に泳いだら日が暮れちまうぞ!! それに見ろ!!河を越えたらまた何十kmも砂漠がある!!このカニがむこう岸へ行けなきゃその先・・・走れってのか」

 

ウソップ「間に合うわけねェだろ!!」

 

サンジ「やべェっ!!!そう言ってる間に・・・・・・サンドラ河が見えてきた!!!」

 

ナミ「何とかして”ハサミ”く~~ん!!!」

 

チョッパー「そうだ!!!”ハサミ”は踊り子が大好きだ!!!」

 

ナミは布を剥がし、前部分を現す。

 

ナミ「これでいいの?」

 

カニの目が一回転してナミを見た。

 

チョッパー「あ こっち見た」

 

サンジとマツゲはナミの踊り子姿を見てハートマークに。

 

カニの目もハートマークになり、スピードアップ。

 

ウソップ「加速したァ!!」

 

サンジ「ナミさ~~~~ん」

 

マツゲ「ヴ・・・ヴォ~~~~~ン」

 

ゾロ「余計なのも2匹壊れてんぞ」

 

チョッパー「エロパワーだァ~~~っ!!!」

 

ウソップ「・・・で これが何の解決になったんだ!!?チョッパー!!!」

 

サンジ「え・・・・・・!!おいおいちょっと待てよ このカニすげェぞ!!! 信じられねェ・・・・・・!!」

 

ウソップ「おォ!!!」

 

ウソップ「奇跡だっ!!水上を走ってる!!!!」

 

しかし次第に沈んでいく水上カニ。

 

ウソップ「気のせいかァ!!!」

 

そしてゾロ達は河を自分達で進む事にした。

 

ゾロ「文句言ってるヒマはねェ進むんだ!!!」

 

ウソップ「ちょっと待てって!!船はねェのか 向こう岸まで何kmあんだよ」

 

ビビ「50kmくらい」

 

ウソップ「泳げるかァッ!!!」

 

前方に別の巨大生物が。

 

ナミ「きゃあああああああ!!!」

 

ビビ「”サンドラマレ(・・)ナマズ”!!! 出現がごくマレなの!!」

 

ウソップ「んな説明いらねェよ!!」

 

ビビ「あと 人間が大好物!!!」

 

ウソップ「そっちを先に言えェ!!!」

 

しかしナマズは倒される。

 

ナマズを倒したのは、

 

ビビ「クンフージュゴンッ!!!」

 

チョッパー「「兄弟弟子を放っとけねェっス」って」

 

ゾロ「いやおれ達ァ別にルフィやララの弟子じゃねェけどな」

 

ナミ「でも助かったわ!!」

 

王国の動物達の助けで一行は何とか サンドラ河を越え 「アルバーナ」側の岸へーーーーーー制限時間(リミット)はあと3時間

 

ビビ「ありがとう!!」

 

ゾロ「順調にきてるぞ 間に合いそうか!?」

 

ビビ「難しいわ2マツゲ”くんに乗ってもまだ乗ってもまだ間に合うかどうか・・・!!」

 

ウソップ「しかしそれじゃ乗れて2人だ B・W(バロックワークス)が仕掛けてくるとすりゃここから先だぞ!! 何とか全員で行動する方法はねェのか・・・!!?」

 

ナミ「待って!!あそこ!!」

 

ウソップ「何だ!!敵か!!?も・・・もも もう来やがったのか!!!」

 

ビビ「違うっ!!!あれは・・・っ!!!」

 

カルーとその部下のカルガモ達であった。

 

ビビ「カルーっ!!! それに・・・・・・!!「超カルガモ部隊」!!!迎えに来てくれたのね!!?」

 

ーーーあと1時間 決戦の地「アルバーナ」東(ゲート)ーーー

 

コブラ王は縛り付けられていた。

 

西(ゲート)

 

ミス・ダブルフィンガー「問題は どこで待ち受けるかよ・・・敵は仮にも我が社のNo.エージェントを6人消してきた海賊団・・・」

 

Mr.2「そうねい!!ナニセ当の王女ビビが元B・W(バロックワークス)社員だってんだからね~~~~~いっ!!」

 

ミス・メリークリスマス「回すんじゃねェよ このオカマ!!」

 

Mr.2「ーーーーでも ”ダマシ”ならあちし 負~~~~けナ~~~イわよ~~ぅ!!!」

 

ミス・ダブルフィンガー「・・・・・・まァ私達が一気にカタをつけてもいいけど・・・ どうする?」

 

Mr.1「フン・・・」

 

ミス・メリークリスマス「待~~~~ちなァこの”バッ”共め フザケんじゃないよ!! おめーらの出る幕なんてないにキマッてんだろ!!そうだろMr.4!!」

 

Mr.4は答えようとしたが、

 

ミス・メリークリスマス「ノロいってんだよ おめーはよ!!お腰痛っ!! アタシら一番にいかしてもらうよ!!」

 

ミス・メリークリスマス「要は王女(ビビ)を消せばいんだろ!!?」



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第128話「決戦はアルバーナ!激闘カルー隊長!」

砂漠を馬に乗って走る反乱軍。

 

反乱軍メンバー「! 見えた」

 

メンバーの人が望遠鏡で確認。

 

反乱軍メンバー「・・・・・・まだ遠いが・・・「アルバーナ」だ」

 

反乱軍メンバー「コーザ!! もう30分もかからねェ・・・」

 

コーザ「ああ!!」

 

コーザ「「アルバーナ」は近いぞ!!士気を上げろ!!!」

 

メンバー達「「「「ウォォオオ!!!」」」」

 

国王軍兵士「チャカ様!!南約15km・・・!!「反乱軍」を確認!!! 「東」「西」「南」「南東」「南西」!!全(ゲート)を死守!!!」

 

チャカ「奴らを町へ踏み込ませるな!!!」

 

国王軍兵士「はっ」

 

 

「アルバーナ」西(ゲート)ーーー

 

ミス・メリークリスマス「オイオイオイオイオイっ!!それ大丈夫かい!?やれ大丈夫かい!? 本当に来るんだろうね 王女と海賊共は もう反乱の雄叫び聞こえんてじゃねェかね!!」

 

ミス・メリークリスマス「これじゃ先に反乱軍が到着しちまうよっ!! 止める気あんのかいまったくっ!!!」

 

ミス・ダブルフィンガー「・・・間に合わないってケースも多分あるのよ 何しろ「レインベース」で彼らは大幅に時間をロスしてるんですもの」

 

Mr.4「きぃ~~~~~たぁぞ」

 

ミス・メリークリスマス「何!?そうなのかい!?」

 

Mr.2「じゃあ・・・!!!反乱が先に始まっちゃっタラバ あちし達はドゥーすればいいのう!?」

 

ミス・ダブルフィンガー「・・・ドゥ・・・しなくていいんじゃなくて? 戦争が始まっちゃえばたとえ王女といえ もう何もできないわ」

 

Mr.1「消せと言われたヤツを おれ達は消せばいいんだ・・・!!」

 

Mr.1「それくらいも判断できねェのか オカマってのは」

 

Mr.2「ヨッッッポドオカァマ拳法食らいたいらしいわねい!!!オォ!!?」

 

ミス・ダブルフィンガー「おやめなさいったらあなた達」

 

ミス・メリークリスマス「あっ!!腰ィ!!腰にきたっ!!Mr.4マッサージを」

 

Mr.4「きぃ~~~~~~~~~」

 

Mr.4「てぇ~~~~~~~るぅ~~~~~」

 

ミス・メリークリスマス「何ィ!!?」

 

Mr.4「ぞぉ~~~~~・・・・・・」

 

ミス・メリークリスマス「さっさと言わねェかい このウスノロダルマ!!!」

 

ミス・メリークリスマスは双眼鏡で確認。

 

ミス・メリークリスマス「・・・・・・!! カ・・・・・・!!」

 

ミス・メリークリスマス「カルガモ!!?」

 

ミス・ダブルフィンガー「カルガモ・・・!?・・・何なのミス・メリークリスマス」

 

ミス・メリークリスマス「数がおかしくないかい!!? リストから”麦わら”を外しても残りは5人(・・)のはずだろ!?」

 

ミス・ダブルフィンガー「違うわ ミス・メリークリスマス・・・社長(ボス)の話を聞いてた? ”Mr.プリンス”って奴もいるのよ 複数(・・)いると言ってたから 増えても違和感はないわ」

 

Mr.1「何人増えようが標的は 王女(ビビ)一人だ 何をうろたえてる・・・・・・」

 

Mr.2「あっち見て!!「反乱軍」が見えたわよう!!! ス~~~~~~ゴイ数ねいっ!!! あれを止めようって王女は とんだイカレポンチねいっ!!! でもその王女(イカレポンチ)がこっちから来てるのねいっ!!!」

 

Mr.2「”あやふや”!!!」

 

ミス・メリークリスマス「Mr.1・・・・・・」

 

Mr.1「!」

 

ミス・メリークリスマス「王女(ビビ)一人消せばそれでいいって・・・? じゃあおめー」

 

ミス・メリークリスマス「どれが王女(・・・ビビ)だか当ててみなよ」

 

Mr.2「んげげ!! あいつら全員同じマントを!!!」

 

Mr.1「・・・・・・」

 

ミス・ダブルフィンガー「・・・しかも あの鳥はアラバスタ最速の「超カルガモ」!!」

 

Mr.2「オノレ!!!これじゃあどいつが王女(ビビ)なんだか・・・!!!」

 

Mr.2「”あやふや”じゃないのようっ!!!」

 

ミス・メリークリスマス「やっちまいな!!Mr.4!!!」

 

Mr.4はバカでかいバズーカーから野球ボールを一発撃ち出す。

 

ゾロ「! 近づくな!!!」

 

カルカモ部隊の2体は避けた。

 

Mr.2「よけた!!!速いわねいっ!!!あの鳥達!!!」

 

Mr.2「南へ二人抜けたっ!!!別れる気だ!!!」

 

ミス・メリークリスマス「南(ゲート)へ向かうつもりだね」

 

ミス・メリークリスマス「南門(あっち)は反乱軍の真正面!!!となりゃあのどっちかがビビか・・・!!?」

 

ミス・メリークリスマス「あの二人はあたしらに任せな!!! 行くよMr.4!!」

 

Mr.4「うぅ~~~~~んん~~~~~」

 

Mr.4とミス・メリークリスマスは走って追う。

 

ウソップ「必殺・・・ ”火炎星っ”!!!」

 

ウソップは必殺技をMr.1へ飛ばす。

 

Mr.1に直撃した隙にまた2羽突破した。

 

ミス・ダブルフィンガー「Mr.1っ!!そっちからも2人抜けたわよぅ!!! それがビビかも!!」

 

Mr.1「コイツら・・・・・・!!!」

 

ミス・ダブルフィンガー「西(ゲート)へ入るつもりよっ」

 

Mr.1「追うぞ」

 

一羽がMr.2に突っ込む。

 

Mr.2「あァん!!?」

 

Mr.2は吹っ飛ばされた。

 

ウソップ「さァ私達は南西(ゲート)へ」

 

ミス・ダブルフィンガー「「アルバーナ」に5つある(ゲート)の内西から狙える(ゲート)は3つ!!  そこからバラバラに入ろうってわけね・・・!!同じよ!!中で抹殺するわ!!!」

 

Mr.2「逃がしゃしなァいわよォ~~~~う!!!」

 

国王軍兵士「おい!!誰か上って来るぞ!!!敵か!!?」

 

国王軍兵士「いや待て!!!あれは「超カルガモ部隊」・・・入れてやれ!!!」

 

 

ウソップ「うっふっふっふ!! よくここまでついて来てくれたわね!!」

 

Mr.2「何ィ!?」

 

ナミ「ストップストップ!!」

 

ナミ「あなた達勘がいいわ そう!! 私こそがビビ王女」

 

ゾロ「何言ってやが・・・言ってるの?私が真のビビだわよ!!」

 

Mr.1「・・・・・・・・・」

 

サンジ「ここまで来りゃいいかしら・・・・・・」

 

ミス・メリークリスマス「ん!!」

 

皆フードを脱ぎ捨てた。

 

サンジ「さァ正体を見せてあげましょ」

 

 

ビビ(ありがとう みんな・・・!!)

 

ビビ「・・・・・・急がなきゃ・・・ 反乱軍はすぐそこまで来てる」

 

ビビ「行くわよ カルー!!!」

 

カルー「クエッ!!!」

 

 

ゾロ、チョッパー、ナミ、ウソップ、サンジ、ついでにマツゲ「「「「「残念 ハズレ」」」」」「ヴォ」

 

Mr.2「ラクダぁ!!?・・・・・・それにお前は・・・あの時のォオ!!!」

 

ウソップ「ゴメ~~~~~~ン!!」

 

ウソップはビビッてマツゲに抱きつく。

 

ナミはカルー部隊と共に結構後ろへ下がる。

 

ナミ「さアゾロやっておしまいっ!!」

 

ゾロ「てめぇ黙ってろ!!!」

 

Mr.1「・・・・・・まいったぜ」

 

サンジ「・・・へへ!!反乱はもう起こらねぇぞ」

 

ミス・メリークリスマス「何をォ!!?」

 

ビビを乗せたカルーは走る。

 

ビビ(ここで止めなきゃ何もかもが無駄になる!!!)

 

クロコダイル《ビビとコーザは 絶対に会わせちゃならねぇ!!!》

 

 

国王軍兵士「砲弾を抑えろ!!転がり出されちゃかなわねぇ」

 

国王軍兵士「すごい地鳴りですね」

 

チャカ「敵は怒れる200万の軍勢だ!! 多少なり大地も震える 後込むな!!」

 

 

ビビはアルバーナ入口前付近の砂漠にカルーと共に、立っていた。

 

ビビ「いいのよ?カルー ここにいなくても・・・」

 

カルー「グエッ」

 

カルーは震える。

 

ビビ「踏みつけられても知らないから・・・!!」

 

反乱軍は近づいて来る。

 

ビビ(リーダー・・・!! 私の話を聞いて・・・!!!)

 

コーザ「全隊散るな!!!南(ゲート)一点突破!!!次いで全門内部から打ち崩す!!!」

 

コーザ「覚悟を決めろ!!!」

 

軍「「「「「ウオオオーーーーー」」」」」

 

ビビは両腕を左右に広げ、

 

ビビ「止まりなさい!!!! 反乱軍!!!」

 

ビビ「この戦いは仕組まれてるの!!!」

 

コーザ「ん?」

 

ビビ「私の話を聞いて!!!」

 

しかしビビの声は反乱軍に届かない。

 

突然の爆発が起こる。

 

コーザ「おい!! 今あの辺りに人影がなかったか!?」

 

メンバー「人!?・・・バカ言ってる場合か!! それより奴ら もう撃ち込んできやがった・・・!!」

 

ビビ「なによ・・・」

 

ビビ「なによ これじゃ視界が・・・」

 

ビビは入口前の壁の所を見た。

 

ビビ(なんてバカな事を・・・!!!)

 

チャカ「国王軍っ!!! バカ者!!!まだ砲撃の令はかけていないぞ!!! 勝手なマネをするな!!!」

 

国王軍兵士「も・・・!!!もも申し訳ありません!!手が滑って・・・」

 

国王軍兵士「つい・・・ うっかり・・・・・・へへ」

 

撃った兵士の右腕にはB・W(バロックワークス)のワークが。

 

カルー「クエーーーー!!!」

 

反乱軍「怯むな!!突っ込めぇ!!!」

 

反乱軍「ただの砂埃だ!!!」

 

ビビ「だめよ!!!みんな止まって!!! ケホ」

 

コーザ「我らが国の為!!!王を許すな!!!」

 

ビビ「リーダー!!!」

 

コーザ「・・・・・・・・・!!!」

 

反乱軍「どうしたコーザ」

 

ビビ「ーーーーーー」

 

コーザ「・・・・・・!?・・・・・・いや・・・何でもない・・・!!」(気のせいか・・・)

 

ビビのすぐ近くを通り過ぎたのだが、コーザは煙状態でビビの存在には気づかなかった。

 

ビビ(リーダー!!?)

 

ビビ「待って話を!!!」

 

コーザ「いいか これが最後の戦いだ!!!」

 

ビビ「リ・・・ーーーーーーーー」

 

カルー「クエーーー!!!」

 

ビビは軍の一匹とぶつかってしまう。

 

カルーはビビを守る為に走る。

 

国王軍兵士「行くぞ!!反乱軍!!!」

 

国王軍兵士「来るぞ砲撃用意!!! はっ!!!」

 

砲撃が開始される。

 

コーザ「アルバーナを攻め落とせェ!!! 数に怯むな打って出ろ!!!」

 

両軍はついに激突し、戦いが始まってしまった。

 

 

ビビは起き上がる。

 

ビビ「カルー・・・・・・」

 

ビビ「あなた・・・・・・私をかばって・・・・・・!!?」

 

カルーは反乱軍の馬達に踏まれたせいで、傷だらけに。

 

ビビ「ごめんね・・・こうまでしても・・・!!!反乱は始まっちゃった・・・・・・!!! ・・・だけど止めるわ!!! 何度跳ね返されたって・・・!!」

 

ビビ「船でちゃんと学んだのよ!! 諦めの悪さなら!!!」

 

ウソップ「ビビ!!」

 

ビビ「!」

 

ウソップ「こっちに乗れ!!!」

 

ウソップが馬に乗って現れる。

 

ビビ「ウソップさん!!!」

 

サンジ「ウソップ!!おいウソップ!!」

 

サンジ「マツゲ!!起きろ!!」

 

ウソップ「おっすサンジ ああ・・・ヤツ(・・)との勝負の行方か? おびき寄せるところまでは作戦成功 そして」

 

ウソップ「2秒で決着(ケリ)はついた 一人1秒」

 

ボコボコ状態のウソップ、マツゲは共に親指立てる。

 

サンジ「ちっとは踏ん張れよっ!!!」

 

ウソップ「でもサンジ お前が何でここに?」

 

サンジ「おめェらのカルガモが助けを呼びに来たんだよ!! とにかく・・・Mr.2を逃がしたんだな?」

 

サンジ「やべェぞ ビビちゃんが危ねェ・・・!!!」

 

 

ウソップ「そのトリ(・・・・)はもうダメだっ!!!急がねェと反乱はひどくなる一方だぞ」

 

ビビ「!」(そのトリ(・・)・・・!?)

 

カルー「・・・・・・・・・・」

 

ウソップ《行くぜカルー!!》

 

カルー《クエー!!!》

 

ウソップ「どうした 早くこっちに・・・・・・・!!」

 

ビビ「・・・・・・」「ウソップさん・・・!? 証明(・・)して・・・・・・!!!」

 

ウソップ「おい おれを疑うのか!? ほら」

 

ウソップは包帯が巻かれた左腕を見せる。

 

ビビ「!」(・・・違う!!!)

 

カルーは隙をつき、ビビを乗せて走り出す。

 

ビ「カルーッ!!?」

 

カルー「クエーーーーッ!!!」

 

ウソップ「・・・・・・ 全員が同じ印を巻いていたと0ちゃんから報告があったのにねい」

 

ウソップはMr.2の顔に戻る。

 

Mr.2「チィ・・・!!!何でバ~~~~レたのカ~~~~シラね~~~~い」

 

Mr.2は走って追う。

 

Mr.2「でも逃~~~~がさな~~~~いわよ~~~~う!!!! ”オカマデヤーーーッシュ”!!!」

 

 

時間は結構遡り、メリー号で

 

ゾロ《いいか あのオカマ野郎の変身は完璧だ いつ この中の誰かになりすましてビビの命を狙ってくるかも知れねェ》

 

ゾロ《仲間を少しでも怪しいと感じたら・・・・・・》

 

ゾロ《この包帯を取って(・・・)”印”見せ合う それができなきゃあのオカマ野郎ってわけだ》

 

ララ《おお!! ゾロさんやりますねェ・・・》

 

サンジ《へェ 2段構えの印とは気が利いてておめえらしくねェ(・・・・・・・・)な・・・》

 

サンジ《さてはおめェがすでにそのオカマ野郎!?》

 

ゾロはカチンときた。

 

ゾロ《斬るぞてめェっ!!》

 

ルフィ《お ゾロだよ》

 

ウソップ《おうゾロだな・・・》

 

サンジ《メンバーで一番ニセモノと見分けやすいのはララちゃんじゃねェか?》

 

ララ《私ですか?》

 

ウソップ《だろうな。左腕のデバイスだよ それが一番の印にもなる 化けられても左腕にデバイスがないだろうからな。常に装着なんだろ?》

 

ララ《はい そうです。》

 

ウソップ《奴はデバイスの事は知らねェ それで即見分けられるぜ! この世界で持ってるのは転生者のララだけだ 転生させた女神様からの特別なもんなんだ!》

 

ビビ《うん。》

 

ナミ《でしょうね・・・。》

 

ルフィ《そうだな・・・》

 

ゾロ《違いねェ・・・》

 

サンジ《だよな・・・》

 

チョッパー《うんうん。》

 

全員が頷く。

 

 

ビビ(・・・・・・)

 

カルーは息切れしていた。

 

ビビ「無茶しないで・・・!!! あなた もう走れる様な体じゃ・・・・・・!!!」

 

Mr.2「逃ィ~~~~~がさないっつってんのよ~~~う!!!」

 

カルー「グエェ!!!」

 

Mr.2「待ァ~~~~~~ちなサイっテバァ~~~~~!!! 食ってやるわお前達ィ~~~っ!!!」

 

ビビ「ダメよ!!真っすぐ行けば階段で追い込まれる 降ろしてカルー!!!戦うから私っ!!!」

 

カルー「クエエエエエエ!!」

 

ビビ「え!? ちょっとそっちは壁・・・」

 

Mr.2「アン!? ンナバカな!!」

 

カルーは絶壁を走り登る。必死だった。

 

Mr.2「ナニ あのカルガモ このアルバーナの絶壁を・・・!!!」

 

カルーは頂上直前で跳び上がり、必死にもがく。

 

Mr.2「がーーーーーーっはっはっはっはっは!!!バカねいっ!!! さァ!!!落ちて来なさいオカマケンポーの餌食に・・・」

 

カルーは翼をバサバサし、必死に前進しつつ飛んで頂上の壁にしがみついた。

 

Mr.2「何ソレ!!?」

 

これにはMr.2もびっくりである。

 

ビビ「カ・・・カルー!!!すごいわ 今 空を・・・!!! ここまで来ればMr.2もさすがに追っては・・・・・・」

 

Mr.2は壁を走って登ってきた。

 

Mr.2「ナ~~~~~マイキなのよう!!カルガモ!!!王女(ビビ)を渡しなさいよう!!!」

 

ビビ「え!?」

 

カルー「クエ~~~~~~~~~!!!」

 

Mr.2「オカマに不可能は無いのよう!!! オカマケンポー”血と汗と涙のルルヴェ”!!!」

 

ビビは戦闘中の両軍の前に辿り着く。

 

反乱軍の一人がビビの近くへ倒れてきた。

 

ビビ「・・・・・・!!」

 

ビビ「カルーこの戦場を抜けられる!?」(この乱闘じゃコーザ一人なんて探せない・・・!!)「反乱軍は・・・まだ町の中心部には届いてないわ!!!」

 

ビビ「チャカを探すのっ!!宮殿へ行って!!!」

 

Mr.2「追~~~~~~いつ~~~~~いたわよ~~~~う!!!」

 

カルー「クエ~~~~~~ッ!!!」

 

しかし一発の銃弾がカルーを貫いた。

 

カルーはよろける。

 

ビビ「流れ弾が!!! カルー!!!」

 

カルーは吐血しつつも根性で走る。

 

Mr.2「んがーーーーーーーっはっはっはっはっは!! ムダよ~~~~~う!!!」

 

しかしカルーはアルバーナの町の通りで倒れてしまう。

 

ビビ「カルー!!!」

 

Mr.2「ム~~~~~ダだっっっって!!言っっっったで」

 

ビビ「!!!」

 

Mr.2「ショ~~~~~う!!!」

 

カルーは必死に左翼を振り、「行け行け」っと訴える。

 

ビビ「うん・・・・・・!!・・・・・・・うん・・・・・・!! わかってる・・・・・・!!!」

 

カルー「グエ!!!」

 

Mr.2「がーーーーーっはっはっはっはこのカルガモめ!!! 邪魔すんじゃないわよーう!!お前も始末してやるわ!!!」

 

カルー「グエー!!!」

 

しかし2羽のカルガモが体当たり攻撃で、Mr.2をぶっ飛ばした。

 

Mr.2「だバダバさバダバダバダ・・・!!」

 

ビビ「あなた達ーーーー!!!」

 

サンジ「反乱はまだ止まるだろビビちゃん よくやったなカルー隊長 男だぜ・・・!!!」

 

カルー「クエ・・・」

 

ビビ「サンジさんっ!!」

 

サンジ「おめェらも・・・さがっていいぞ」

 

カルガモ部隊2羽は敬礼した。

 

サンジ「そのオカマ おれが引き受けた」

 

カルガモ隊員「クエ」

 

ビビ「私は平気 カルーをお願いっ!!」

 

カルガモ隊員「クエ!!!」

 

Mr.2「ジャマすんじゃないわよーーーう!! 誰!!? あんた誰よ!!?」

 

サンジ「行け!!!」

 

ビビは走って行った。

 

Mr.2「ガーーーーーッ!!逃~~~~~~がしやがったわっ!!!」

 

Mr.2「アァんタ!!!ジョ~~~~ダンじゃな~~~いわよーーーう!! 死になサ~~~~イ!!!」

 

Mr.2は蹴りを繰り出す。

 

サンジ「とりあえずてめェにはウチの狙撃手の大切なゴーグル・・・」

 

サンジは得意の蹴りで相殺する。

 

サンジ「返して貰おうか」

 

Mr.2「!!?」

 

サンジ「おれはあいつ(・・・)の様にゃいかねェぞ」

 

Mr.2「”麦わら”の仲間かァ・・・!!!さ~~~ては・・・お前が噂のMr.プリンス・・・・・・!?」

 

サンジはメガネを外して落とした。

 

サンジ「いや・・・」

 

サンジ「おれの名はサンジ 海の一流料理人(コック)だ」

 

Mr.2「コック!!?あちしだって一流のオカマよう!!! コックが裏組織(・・・)に楯突くんじゃなーーーいわよう!!」

 

サンジ「裏稼業ならお互い様だ おれはコックで海賊だからな」

 

Mr.2「”目には目を”ってワケ!?」

 

サンジ「そういうことだ この国に手ェ出すな」

 

 

アルバーナ 南東ゲート

 

 

ウソップがチョッパーの元へ来ていた。

 

ウソップ「チョッパー・・・・・・!! おいチョッパーしっかりしろよっ!!!」

 

ウソップ「敵は!?Mr.4のペアはどこだ!!! 加勢にきたぜ!!?」

 

チョッパー「ウソップ・・・良かった 無事だったのかァ・・・!!」

 

ウソップ「バカ言ってんじゃねェ!!!おめェが大丈夫かよ!!!」

 

チョッパー「まだいるよ・・・・・・・・・!!!その辺りに 気をつけて・・・・・・!!」

 

ウソップ「?」

 

突然遺跡の柱が倒れる。

 

ウソップ「何だ・・・・・・!!? 一体・・・・・・!!! 誰もいねェぞ・・・・・・!!?」

 

チョッパー「地面の下にいるんだ・・・!! ミス・MC(メリークリスマス)は”モグモグの実のモグラ人間」

 

チョッパー「もう一人のMr.4は”4番バッター”で 犬と一緒なんだ!!」

 

ウソップ「は!!!? さっぱり意味がわかんねェぞ どういうことだ!!!」

 

「バウン!!!」

 

チョッパー「よけて!!!」

 

ウソップ「うお!!」

 

2人は突然の出てきた野球サイズボールを避けるが、地面から出てきたMr.4がバットでボールを打ち返し、チッチッチと音を出すボールはウソップの顔面前で大爆発を起こした。



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第129話「仲間の夢に誓う!決闘モグラ4番街」

アルバーナ 南東ゲート

 

Mr.4 ミス・MC(メリークリスマス)VSウソップ&チョッパー

 

チョッパー「大丈夫か!?ウソップ!!」

 

ウソップ「ハァ・・・・・・ハァ・・・・・・ああ 危ねェ・・・・助かった ありがとう 何なんだ今のは一体・・・!!」

 

チョッパー「だから・・・Mr.4は・・・・・・!!4番バッターで・・・犬と一緒なんだよっ!!」

 

ウソップ「だからその意味がわかんねェっつってんだっ!!」

 

チョッパー「あ! あいつだよっ!!」

 

チョッパーはその存在を指す。

 

ウソップ「ん!?」

 

そいつは犬のように見える。

 

ウソップ「・・・・・・? 犬」

 

しかし顔や足は犬だが胴体から尻尾までがバズーカーのようだったのだ。

 

ウソップ「な・・・ 何だ!!?ありゃあ!!!」

 

犬「イッキシ!!!」

 

犬はくしゃみをすると、口から野球ボールを吐き出す。

 

ウソップ「何ィ!!」

 

チョッパー「来るぞっ!!」

 

ウソップ「またっ・・・・・・!!!」

 

2人は避けるが、ボールが飛んでいく先の穴からMr.4がバットを構えながら出てきてかっ飛ばす。

 

チョッパー「遠くへ逃げなきゃダメだウソップ!!!」

 

ウソップは伏せるが、真上にボールが来て大爆発。

 

チョッパーはウソップを抱きかかえる。

 

ウソップは煙を吐き、咳き込んだ。

 

チョッパー「”時限爆弾”なんだよ!!当たらなくても爆発するんだっ!! あいつら その時間まで計算して打ってくるんだ!!!」

 

チョッパー「逆に言えば時間が来るまで爆発しないんだからおれは爆弾(ボール)を止めて投げ返せばいいと思ったんだけど あのボールは本当は鉄球並みに重くてとても止めたりできる様なもんじゃない!! あれをあのスピードで打ち返せるMr.4の腕力が 異常(・・)なんだよ・・・・・・!!」

 

Mr.4はバットを石壁に置くが、バットの重みに耐えきれずに崩れる。

 

ウソップはそれを見て、がぼーーんとなる。

 

ウソップ「はい? 一体 何tのバットを振り回してんだ あいつは・・・・・・!!!・・・・・・怪物か・・・!!?」

 

ミス・メリークリスマス「オイ!!!Mr.4!!Mr.4!!!」

 

ミス・メリークリスマスが現れ、Mr.4の頭を木の棒ではたく。

 

ミス・メリークリスマス「この”ノロマ野郎”が!!!”ノッ”が!!!」

 

Mr.4「えぇ?」

 

ミス・メリークリスマス「おめー何サボってやがんだよ!!!」

 

Mr.4「よぉ~~~~~~」

 

ミス・メリークリスマス「さっさと殺しちまわねぇかよ!!やれ殺しな!!やれ殺しな!!」

 

Mr.4「んん~~~~~~~」

 

ミス・メリークリスマス「”バッ”!!この”バッ”!!!」

 

Mr.4「だぁ~~~~~~~~?」

 

ウソップ「出た!!モグラ人間!!! モグラ!!」

 

ミス・メリークリスマス「まだ変身してねーよ!!!”バッ”!!! この”バッ”!!」

 

ウソップはグタッとなる。

 

ウソップ「チョッパー 後はお前に任せる・・・ おれの死体は海へ流してくれないか・・・」

 

チョッパー「加勢しに来たって言ったばかりだぞ!!?」

 

ウソップ「だいたいな!!!あの犬みてェなのは(・・・・・・・)何だよ!!!あんなわけわかんねェ謎の生命体と戦えるかァ!! おれァ人間なんだよ!! わかるか!?」

 

チョッパー「おれだって人間だ!!!」

 

ウソップ「バカおめェは化け物さ」

 

チョッパー「お前だって鼻長いじゃんか!!」

 

ミス・メリークリスマス「こいつ(・・・)の名は『ラッスー』”イヌイヌの実”モデル「ダックスフント」を食った”銃”だ」

 

ウソップとチョッパー「「銃!!?」」

 

ミス・メリークリスマス「”偉大なる航路(グランドライン)”新技術さ!! ”物”でも悪魔の実は食えるんだ」

 

ウソップ「バカ言えっ!!! 元が銃なら何で動いてんだ!? ”悪魔の実”に意志があるわけねェだろう!!!」

 

ミス・メリークリスマス「うっせーな!!これから死ぬおめェがそんな事知って どうなるってんだ!! 動いちまってるモンはしょうがねェだろ”バッ”!!!」

 

ミス・メリークリスマス「そうだろMr.4!!!」

 

Mr.4「うぅ~~~~~~~~~~~~~」

 

ミス・メリークリスマス「いいかいおめーら もうこの場から逃げられやしねェんだ!!アタシらの縄張り(テリトリー)に入っちまったんだからね!!」

 

ミス・メリークリスマスは両手を前へ構える。

 

ミス・メリークリスマス「楽しんでいきな 縄張り(テリトリー)の名は ”モグラ塚4番街”!!!」

 

ウソップ「モ・・・・・・!!モグラ人間になっていく・・・・・・!!」

 

ミス・メリークリスマスは変身した。

 

ウソップ「! ペンギン?」

 

ウソップのボケであった。

 

ミス・メリークリスマス「モグラだっつってんだろうがっ!!! ”バッ”!!!」

 

Mr.4とミス・メリークリスマスと犬?みたいな銃は穴に潜る。

 

ウソップ「潜った・・・」

 

ウソップ「よし」

 

ウソップ「今の内に」

 

ウソップはアルバーナ入口まで走る。

 

チョッパー「待てーーーっ!!!」

 

犬型銃が穴から現れ、ウソップに向かってくしゃみでボールを射出する。

 

チョッパー「危ない!!!」

 

ウソップ「!?」

 

チョッパー「逸れた!!」

 

ウソップ「カーブ!!?」

 

しかしMr.4が打ち返す。

 

ウソップ「わ!!!」

 

チョッパー「上だよ!!ウソップ!!!」

 

ウソップ「え!?」

 

ウソップは上を見上げる。

 

チョッパー「フライだ!!!」

 

ウソップ「何だ何だ!!4番バッターもやっぱ打率10割とはいかねェか・・・・・・ハハッ」

 

ウソップ「こんなもん目ェつぶってても避けられるぜ!!」

 

ウソップは逃げるが、落下したボールは回転を始める。

 

チョッパー「スピン!!?」

 

ボールは高速回転で走行し、ウソップの後ろへ到達。

 

チョッパー「後ろ見て!!!」

 

ミス・メリークリスマス「ただの4番バッターじゃMr.4は名乗れねェやね」

 

爆発の瞬間にチョッパーがウソップを抱え、避けた。

 

Mr.4「フォーーーー」

 

ミス・メリークリスマス「ほう・・・・・・動物(ゾオン)系かい ただの人間じゃねェとは思ってたが・・・!!」

 

犬型銃は3球放ってきた。

 

ウソップ「うわ!!次が来た!!!」

 

チョッパー「ウソップ!!直撃して動きを止めたら終わりだと思った方がいいよ!!」

 

ウソップ「なるほど 止まったら何十発も追加されちまうわけか!! くっ・・・」

 

チョッパーはMr.4に向かって突進してくる。

 

チョッパー「お前さえ吹き飛ばせれば・・・!!!」

 

しかし一球がチョッパーの横を通過する。

 

チョッパー「え!?」

 

ミス・メリークリスマスが現れ、チョッパーの足を掴む。

 

ミス・メリークリスマス「待ちな!!バッターがいなきゃゲームが盛り上がらねェじゃねェか」

 

Mr.4はボールを打ち返す。

 

チョッパー「うわああああああ」

 

ウソップ「チョッパーーーーーー!!!」

 

チョッパーは咄嗟に小さい普段の人獣型になった。

 

チョッパー「ああ この手があった」

 

チョッパー「こんにゃろモグラ!!!」

 

チョッパーは振り返りつつ、左パンチを食らわすが、

 

ミス・メリークリスマス「おっと!!!」

 

ミス・メリークリスマスは穴に潜って避ける。

 

チョッパー「こんにゃろう!!!ダルマ!!!」

 

人型になってMr.4に右パンチを命中させようとしたが、Mr.4も穴に潜って避ける。

 

チョッパー(くそォ・・・!!こんなに逃げ回れたらランブルボールを使ってもすぐ時間切れになっちゃうぞ!!)

 

ミス・メリークリスマスとMr.4は穴から出て来る。

 

ミス・メリークリスマス「ぬん!!?あいつ(・・・)は一体どこへ消えたんだ!!? あの長っ鼻はァ!!!」

 

チョッパー(ウソップ・・・・・・!?)

 

ウソップ「言っとくがな この(・・)地下トンネル」

 

チョッパー「?」

 

ウソップはバカでかいハンマーを振りかざしジャンプしてきた。

 

ウソップ「移動できるのはなにも お前らだけじゃねェんだぜ!!?」

 

Mr.4「!」

 

ミス・メリークリスマス「ーーーこの野郎!!!穴の中にいたのか!!!」

 

ウソップ「ウソップ・・・」

 

Mr.4「フォ」

 

チョッパー「オ~~~~~!!!」

 

ウソップ「”粉砕(パウンド)”!!!」

 

ウソッピはハンマーを振り下ろし、Mr.4の頭へ直撃。

 

ミス・メリークリスマス「Mr.4!!!!」

 

ミス・メリークリスマス「ご!! 5tのハンマー!!! このガキのどこにそんな(パワー)が・・・!!?」

 

ウソップ「ーーーー沈めた戦艦(ふね)は数知れず・・・人は・・・おれをこう呼ぶよ ”破壊の王”」

 

ミス・メリークリスマス「て・・・・・・て・・・てめェは一体・・・・・・!!?」

 

チョッパー「5t・・・」

 

ウソップ「おれの名はーーー」

 

チョッパー「スゲェ!!!!」

 

ウソップはハンマーを肩へ担ぐ。

 

ウソップ「キャプテン・ウソップ」

 

チョッパー「スゲェ!!ウソップ!!スゲェ~~~~~!!」

 

ウソップ「おおセンキューベイビー サインなら後にしろ ・・・・・・」

 

ミス・メリークリスマス「Mr.4が・・・・・・!!」

 

ウソップ(動かねェ・・・・・・そ・・・そんなに効いたんだろうか・・・!!! い・・・いや待て 何にせよ これはチャンスだ!!!」

 

ウソップはハンマーを振りかざしダッシュ。

 

ウソップ「お前もだァ!!!5tの鉄槌を食らえェ!!! ”ウソ~~~~~ップ”」

 

ミス・メリークリスマス「うわっ!!」

 

ミス・メリークリスマス「ぎゃああああ」

 

ウソップは振り下ろす。

 

ウソップ「”粉砕(パウンド)”!!!」

 

しかしミス・メリークリスマスは別の場所へ移動した。

 

ミス・メリークリスマス「こっちだ」

 

ウソップは連続の”粉砕(パウンド)”を繰り出すが、ミス・メリークリスマスは避ける。

 

ウソップ「・・・くそォ・・・!!ちょこまかと・・・・・・!!!」

 

ミス・メリークリスマス「ハッ ”バッ”!!この”バッ”!!当たらなきゃ・・・ハァ・・・ハァ 意味ねーんだ・・・そんなもん!!!」

 

ウソップ「教えてやろうか・・・!!ここまでずいぶんとB・W(バロックワークス)社員が おれ達の手によって消されたと聞いてる筈だが・・・!! 実は全部おれの仕業だ!!!」

 

ミス・メリークリスマス「な・・・!!!何ィ!!?」

 

ウソップ「しかもおれには8千人の部下がいる!!!」

 

チョッパー「本当!!?」

 

ウソップ「・・・・・・」

 

ウソップはハンマーを掲げ、

 

ウソップ「5トン」

 

チョッパー「うわっ!!スゲェ!!!」

 

ウソップ「ゴトン」

 

チョッパー「うわっスゲェ!!」

 

ウソップ「アタン」

 

チョッパー「うわっス・・・・・・!!! !!?」

 

ミス・メリークリスマス「オイ」

 

Mr.4「いぃ~~~~~~っっ たぁ~~~~~~」

 

Mr.4は起きた。

 

ウソップ「いや今頃かよっ!!!」

 

チョッパー「ギャーーーーー5tの鉄槌(ハンマー)食らったのにっ!!! 怪物だーーーーー!!」

 

ミス・メリークリスマス「・・・Mr.4 コブ一つできてねーじゃねーかい 待て待ておかしいぞ?・・・・・・5tものハンマーを頭に振り下ろされて無傷だと・・・・・・!?」

 

ウソップは勘づかれて動揺。

 

犬型銃が一球を撃ち、ウソップのハンマーに命中。

 

Mr.4「フォーーーー」

 

チョッパー「あああ!!!」

 

チョッパー「はりぼて!!! ニセ物だったのかーーーっ!!!!」

 

ウソップ「ったりめーだ!!5tなんておれが持てるかァ!!! 5kgでギブアップだ!!!」

 

ミス・メリークリスマスは怒っていた。

 

ミス・メリークリスマス「おめー アタシをダマしたね」

 

ミス・メリークリスマス「もう容赦しないよっ!!! 土竜遁法(モグラトンポー)土竜魚(モグギョ)”!!!」

 

モグラ形態のミス・メリークリスマスは土の中に潜った。

 

ウソップ「またモグラ塚に入ったぞ・・・!!穴に気ィつけろ!! 今度は何する気だ!!?」

 

Mr.4「フォー~~~~~・・・」

 

ミス・メリークリスマスがウソップの後ろに出現。

 

チョッパー「ウソップ!!後ろ!!」

 

ウソップ「!?」

 

チョッパー「新しい穴を掘って出てきた!!!」

 

ミス・メリークリスマス「地面の下はアタシにとってプールみたいなもんさ!」

 

ミス・メリークリスマス「”土竜(モグラ)” ”平手撃ち(バナーナ)”!!!」

 

ウソップはミス・メリークリスマスの右手によるモグラ平手撃ちを食らい、吹っ飛ぶ。

 

チョッパー「ウソップ!!!」

 

ウソップ「ぐが!!!」

 

ミス・メリークリスマス「Mr.4!!ラッスー!! おめーら そのトナカイ人間を片付けな!!」

 

Mr.4「フォーーー!!」

 

ミス・メリークリスマス「見せてやるんだ!!! ”四百本猛打(バンク)ノック”!!!」

 

ラッスーは球を連続発射した。

 

チョッパー(ダメだ・・・・・・!!もうこんな攻撃受けきれないよっ!!!)

 

チョッパー「『ランブル』!!!」

 

チョッパーはランブルボールを飲む。

 

チョッパー(一か八か!!この3分に賭けるしかないっ!! 考えるんだ!!こいつに勝つ方法っ!!)「”頭脳強化(ブレーンポイント)”!!」

 

Mr.4は連続で球を打ち返す。

 

チョッパーは両手を顔の前で合わせる。

 

チョッパー「”診断(スコープ)”」

 

しかし大爆発が発生。

 

ウソップ「!!! チョッパー!!!」

 

ウソップの前の地面から手が飛び出して来る。

 

ミス・メリークリスマス「おめーは他人(ひと)の心配してる場合かよ・・・」

 

ウソップ「!!!」

 

ミス・メリークリスマス「”土竜(モグラ)” ”バナーナ”!!!」

 

ミス・メリークリスマスの引っ搔きが炸裂する。

 

ウソップは逃げるが、ミス・メリークリスマスの連続引っ搔きを繰り返す。

 

ウソップ「!!・・・・・・しめた!! 遺跡の壁がある!!!」

 

ウソップ「このスピードで突っ走れば 砂の下に埋もれた壁に大激突だ!!」

 

ウソップ「頭カチ割りやがれ!!!」

 

ウソップは神殿の瓦礫を飛び越えるが、

 

ミス・メリークリスマス「”バナーナ”!!!」

 

ミス・メリークリスマスは激突で塀を破壊した。

 

ウソップ「な・・・」

 

ウソップ「うーーーーーをォおォ」

 

チョッパー「ウソップ!!!」

 

チョッパーは大爆発に巻き込まれる。

 

チョッパー「うわ」

 

ウソップは瓦礫から立ち上がる。

 

ウソップ「うっはっはっは潰れて死んだかペンギンババーめ」

 

ミス・メリークリスマス「モグラだっつってんだろ」

 

ミス・メリークリスマスはウソップの両足首を掴む。

 

ウソップ「!!!」

 

ミス・メリークリスマスはウソップを前へ押し出す。

 

ミス・メリークリスマス「ッハァ~~~~~~~ッ!!!離せ!!スト~~ップ!!! ”モグラ塚ハイウェ~~~イ”っ!!!」

 

ウソップ「危ないっ!! 前 壁!! 前・・・!!壁ェ!!! やべで」

 

ミス・メリークリスマス「”モグモグ玉砕(インパクト)っ”!!!」

 

ウソップは壁を全身で通過するように、破壊。

 

ウソップ「ガベッ!!!」

 

チョッパー「見えたっ!!! お前達の弱点っ!!!」

 

ウソップは前方へ吹っ飛ぶ。

 

チョッパーはラッスーの元へ走る。

 

ラッスー「バウ?」

 

チョッパーはラッスーに砂をかけくしゃみさせようとする。

 

ラッスーは鼻がムズムズた。

 

ラッスー「へ・・・・・・ へ・・・・・・」

 

Mr.4「フォ?」

 

ラッスーはチョッパーに顔を穴に向けさせられ、何度もくしゃみをする。

 

チョッパー「ウソップ!!! モグラから離れて!!!」

 

ウソップ「言われなくてもそうするよ!!」

 

チョッパーも同じく逃げる。

 

ミス・メリークリスマスも穴から出てきて、すべての穴が光り出す。

 

ミス・メリークリスマス「!」

 

全ての穴は大爆発した。

 

チョッパー「モグラ塚の弱点は・・・全部のトンネルが繋がってることだ!!!」

 

ウソップ「・・・・・・・・へー・・・ そう・・・・・・」

 

ウソップは倒れる。

 

ウソップ「・・・・・・・・・・・・」(・・・・・・もう立ち上がってくんなよ・・・・・・!! 頼むから・・・・・・!!)

 

しかし煙の中には立っているMr.4達の影が。

 

ウソップ「!!」

 

Mr.4「フォー・・・」

 

チョッパー「生きてる・・・」(まずいぞ・・・R(ランブル)B(ボール)の効力はもう半分もない)

 

ウソップ「・・・・・・・ふ・・・・・・!!・・・・・・いやだ・・・!!!」

 

ウソップは逃げる。

 

チョッパー「! ウソップ!!?」

 

ウソップ「もうイヤだ!!!殺されちまう!!! 勝ち目なんてるわきゃねェよ あんな化け物達・・・!!!」

 

チョッパー「だめだよ!!逃げられやしないんだ こいつらからは!!」

 

ミス・メリークリスマス「あいつの言う通りさ・・・!!!」

 

ウソップ「!!」

 

ミス・メリークリスマスはウソップの足首を掴む。

 

ミス・メリークリスマス「小癪なマネしやがって おめーら・・・」

 

ウソップ「・・・・・・・・・!!」

 

チョッパー「ウソップ!!!」

 

ミス・メリークリスマス「ここまでやっといて逃げるなんてのはネエだろう!?」

 

ウソップ「うわ!! うわああああああああ」

 

ミス・メリークリスマス「船長(・・)やピンク髪の小娘が貧弱なら船員も腰抜けってわけかい・・・!!」

 

ウソップ「! ・・・・・・船長・・・!? ルフィが何だって・・・・・・!?そしてララもかよ!?」

 

ミス・メリークリスマス「”麦わらのルフィ”にイレギュラーハンターとかいうのを名乗る小娘もとうに殺されちまったさ Mr.0(ボス)の手でな・・・・・・!! 反乱も始まっちまったし・・・まァ相手が悪かったって事だ」

 

チョッパー「ルフィにララが・・・!?」

 

ウソップ「・・・・・・デ・・・!!」

 

ウソップ「デタラメ言うんじゃねェよ モグラババア!!」

 

ミス・メリークリスマス「あん?」

 

ウソップ「ルフィが!!それにララも死ぬわけねェだろうが!! あんな砂ワニ野郎に敗けるわけねェ!!! 特にララが敗けるなんてあり得ねェんだ!!」

 

チョッパー「・・・・・・」

 

ミス・メリークリスマス「・・・・・・わけねェ(・・・)やあり得ねえってのは何か根拠があって言うセリフだと思うがね」

 

ウソップ「ルフィはいずれ”海賊王”になる男だ!! ララは自分の夢は持ってねェが俺達の夢が叶ってくれる事だと言った。それぐれェ優しい女なんだ!! こんなとこでくたばるハズねェってんだ!!」

 

ミス・メリークリスマス「プハッ!!!ア~~~~~~~ッハハハハハ!!!か・・・”海賊王”!?」

 

Mr.4「フ・・・!!フォ~~~~~フォ~~~~~フォ~~~~~」

 

ミス・メリークリスマス「ア~~~~ッハッハ”海クオ”!!!ハハハハハ!!!”カクオ” ”カオ” ”カ”ッ!!!ハハハ 笑わせんじゃねェやね!!! その小娘の夢も叶うこたァねェ!!」

 

ミス・メリークリスマス「そんなクソみてェな話はこの”偉大なる航路(グランドタイン)”じゃ2度と口にしねェこった!!!・・・まったく死んでよかったよ そんな身の程を知らねェバカはよ!! ”バッ”!!! この”バッ”!!! ア~~~~~~ッハッハハハ」

 

ウソップ「いいかチョッパー 男には!!!」

 

ミス・メリークリスマス「ア~~~~~~ッハハハハハ!!」

 

チョッパー「!?」

 

ミス・メリークリスマス「そろそろ死にな長っ鼻!!!”モグラ塚ハイウェイ~~~~!!!」

 

ミス・メリークリスマスはウソップの両足を掴んだまま、押し出す。

 

ウソップ「あ・・・ああっ!! アアッ・・・ア・・・ア~~~~~~ッ!!!」

 

ウソップ「・・・・・・た!!!・・・たたとえ・・・!! しぬし・・・ぬ 死ぬ程・・・・・・!!おっかねェ敵でもよ・・・!!」

 

ミス・メリークリスマス「くたばりなァ!!!」

 

ミス・メリークリスマス「”モグモグ玉砕(インパクト)!!!!」

 

ウソップのレンガの壁通過2回目である。

 

ウソップ「・・・・・・・・・ぱ・・・」

 

ウソップ「・・・ぱぽえ((たとえ))・・・オーぺエ・・・((とうてい)) 勝ち目のねェ・・・相手だろ・・・う・・・ともよ・・・!!!」

 

チョパー「・・・・・・!?」

 

ミス・メリークリスマス「Mr.4!! 構えな”4tバット”!!!」

 

ウソップ「!」

 

Mr.4「フォーーーー!!」

 

Mr.4はバットを野球のバッターの様に構える。

 

ミス・メリークリスマス「行くよ ”モグラ塚”・・・!!!」

 

ミス・メリークリスマス「”4番交差点”!!!」

 

Mr.4はウソップを打ち飛ばした。

 

ウソップは鼻の骨が折れたようだった。

 

チョッパー「ウソップ~~~~~~~~!!!」

 

チョッパー「この野郎お前らァ!!!」

 

しかし煙の中 ウソップは立ち上がった。

 

ウソップ「・・・・・・男にゃあ!!! どうしても・・・戦いを避けちゃならねェ時がある・・・・・・!!」

 

ミス・メリークリスマス「な・・・!!お前まだ・・・・・・!!!」

 

ウソップ「仲間の夢を笑われた時だ!!!」

 

ミス・メリークリスマス「バカな・・・!!4tのバットで頭を打ち抜かれて・・・・・・!! 生きてられる筈がねェ・・・!!ましてや・・・!!立ち上がれる筈がねェ!!! 今度はどんなトリック使いやがったんだ!!」

 

ウソップ「ルフィもララも死なねェ ルフィがきっと”海賊王”になるから ララは唯一のチートに近い存在だ 死ぬなんてあり得ねェ。二人の事は笑わせねェ!!!」

 

ミス・メリークリスマス「もう一度だMr.4!!!」

 

ミス・メリークリスマスはまた穴へ。

 

Mr.4「フォー!!!」

 

チョッパーは砂漠衣装を脱ぎ、投げ捨てる。

 

チョッパー「そんなことさせるか!!! 見せてやるとっておきの変形点!!」

 

チョッパーは変形し、角が特徴的になる。

 

チョッパー「”角強化(ホーンポイント)”」

 

三須・メリークリスマス「どれだけ意気込んでも!!!所詮 その体じゃ何もできめェ!!!」

 

3回目である。

 

ウソップ「チョッパー!!!俺の後ろにつけ!!!」

 

チョッパー「わかった!!」

 

ミス・メリークリスマス「構えなMr.4!!!」

 

Mr.4はバットを構える。

 

ウソップはゴーグルを装着し、

 

ウソップ「くらえ 必殺」

 

ミス・メリークリスマス「行くよ! ”コグラ塚”」

 

Mr.4はバットを振りかぶり、

 

ウソップ「”煙星”!!!」

 

ウソップはMr.4の視界を煙で悪くさせる。

 

靴からジャンプで脱ぎ捨てる。

 

ウソップ「頼んだぞチョッパー!!!」

 

チョッパー「うん!!!」

 

ミス。メリークリスマス「ぬ!!? あのガキ!!靴を脱いで逃げやがったね!!!」

 

チョッパーは角でミス・メリークリスマスを持ち上げ、突進。

 

ミス・メリークリスマス「うわっ 何だ!!?」

 

ウソップは鼻をつまんでミス・メリークリスマスを真似る。

 

ウソップ「”モグラ塚4番交差点”!!!」

 

ミス・メリークリスマス「!!? 待ちなMr.4!!アタシだよ!!」

 

Mr.4「フォー」

 

ミス・メリークリスマス「”バッ”!!!やめ・・・」

 

Mr.4はミス・メリークリスマスをかっ飛ばした。

 

Mr.4「・・・・・・ フォ?」

 

ミス・メリークリスマスは見事にホームランされた。

 

ウソップはすでに次の行動を起こしていた。

 

ウソップ「おい てめェらこっち向けェ!! ”必殺ウソッチョ”!!!」

 

ウソップ「”ハンマー彗星”!!!」

 

飛ばされたハンマーはMr.4の腹へ直撃し、ラッスーごと石柱へ激突。

 

そして共に倒れたラッスーから出た一球が大爆発。

 

チョッパー「ウソップーウソップ!!しっかりしろ死ぬなよ い・・・・・・!!医者ぁーーー!!」

 

ウソップ「おめェだろ!!」

 

ウソップに突っ込まれたチョッパー。

 

アルバーナ南東(ゲート)の戦いーーーウソップ チョッパー組ーーーー勝利



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第130話「マネマネモンタージュとボンクレー連発バレエ拳法」

コーザ「ウェあ!!!」

 

国王軍VS反乱軍の激闘は続いている。

 

コーザ「ハァ・・・・・・ハァ・・・!!」

 

反乱軍メンバー「コーザ!!!」

 

反乱軍メンバー「お前 まだナノハナでの銃弾が・・・!!」

 

コーザ「ここは戦場だぞ そんな事はどうでもいい!!!」

 

コーザ「馬を何とか奪いたい・・・!!この通りを抜けて中心街を通れば宮殿のある北ブロックへ入れる!!」

 

反乱軍メンバー「宮殿へ!?何をする気だ!!」

 

コーザ「国王(コブラ)に降伏を要求する!!!」

 

反乱軍メンバー「バカ言え!!!北ブロックにはチャカやペルを含んだ国王軍本隊がいるんだぞ!!」

 

反乱軍メンバー「反乱軍(おれたち)だってまだ集結しきってない!!他の町からまだ援軍がやってくるんだ!! お前一人先走る必要はないだろ!!!」

 

コーザ「・・・・・・もう遅いくらいさ」

 

コーザ「手を貸せ!!!」

 

コーザは飛び出す。

 

メンバー「おいコーザ!!!」

 

砲撃は繰り返され、中心街を走る女子。

 

国王軍「止まれ貴様っ!!」

 

国王軍「反乱軍か!!?」

 

国王軍「この北ブロックを抜ければ宮殿しかないぞ!! この事態をわかってるのか!!?」

 

国王軍「戦いに関せぬ者ならすぐにこの町から離れろ!!!」

 

女子は息切れを起こしている。

 

国王軍「おい聞いているのか女!!!」

 

国王軍「ここは遊び場じゃないん・・・・・・」

 

ビビ「わかってます・・・」

 

国王軍「ビビ王女!!?」

 

ビビ「チャカの元へ案内しなさい!!! やってほしい事があるの!!!」

 

 

アルバーナ 南ブロック ポルカ通り 

 

Mr.2・ボン・クレーVSサンジ

 

サンジとMr.2は互いの頬を蹴り合い、互いに吹っ飛んだ。

 

サンジ「くあ!!!」

 

Mr.2「ムがぎ!!!」

 

サンジは起き上がる。

 

サンジ「・・・ウゥ・・・!!!・・・この野郎」

 

Mr.2も起き上がる。

 

Mr.2「ハァ・・・・・・ハァ・・・!!! 何ちゅうケリを・・・!!!あちしのオカマケンポーに張り合うなんて・・・!!!」

 

Mr.2「ド!!っっきなさいよ~~~~う!!!」

 

サンジ「通りたきゃおれをぶっ倒して行けっつってんだろォが・・・!!!」

 

Mr.2「そうやって余裕ブッコいてるといいわ・・・・・・!!!来る日も来る日もレッスンレッスン!!!磨き上げたオカマ拳法 おめェゴトキに破れるモンじゃないのよーーう!!!」

 

Mr.2「”どうぞオカマい(ナックル)”!!!」

 

Mr.2はパンチを繰り出すが、サンジは容易く避けた。

 

しかし右手の角度を変える。

 

Mr.2「あちしの拳から逃げようったってムダよ~~~~う!!」

 

Mr.2「オカマ拳法!!! ”うらぶれ白鳥(スワン)舞踏会”っ!!!!」

 

Mr.2「ハァッ!!!」

 

サンジ(このままじゃラチがあかねェ・・・!!一気にケリつけてやる!!!)「”首肉(コリエ)”!!!」

 

サンジは右上段蹴りを繰り出すが、ガードされる。

 

Mr.2「アン!!!」

 

サンジ「!!」

 

しかしサンジは連続で蹴り技を行う。

 

サンジ「”肩肉(エポール)”!!!」Mr.2「ドゥ!!!」

 

サンジ「”背肉(コートレット)”!!!」Mr.2「オラァ!!!」

 

サンジ「”ゼル!!!」Mr.2「アン!!!」サンジ「”胸肉(ポワトリーク)”!!!」Mr.2「ドゥ!!!」サンジ「”もも肉(ジゴー)”!!!」Mr.2「クラァ!!!」

 

サンジ「・・・・・・く・・・」

 

Mr.2「オカマ拳法・・・!!!」

 

サンジ「”ムートンショット”!!!」

 

Mr.2「”|白鳥アラベスク”!!!」

 

サンジの蹴りとMr.2の蹴りがぶつかり合い、また互いに吹っ飛ぶ。

 

サンジ「・・・・・・・・・!!オカマ野郎に ・・・・・・・・・”(ムートン)ショット”が・・・」

 

Mr.2「・・・・・・ハァ・・・!!あんなヘナチョココックに・・・!!! ”白鳥アラベスク”が・・・!!!ジョ~~~~ダンじゃなーーーいわよーーーーう!!!」

 

互いに立ち上がる。

 

Mr.2「もォ~~~~わかったわよう!!本気よ!!! こっから本気!!!」

 

サンジ「・・・・・・やってみろ・・・」

 

Mr.2「ア~~~~~~ンタまだあちしの”マネマネ”の能力を知らないジャナ~~~~~い!? 何がスゴイってそのメモリーの容量!!・・・・・・それを使って例えばこんな・・・」

 

Mr.2「”合成顔(モンタージュ)”も作れるのようっ!!! さァ!!笑って腰から砕けたアンタはスキだらけ!! まず世界一へんな”頭”!!! 世界一へんな”目”!!! 世界一へんな”鼻”!!! 世界一へんな”口”!!!」

 

Mr.2「本日公開!!!”マネマネ合成顔(モンタージュ)”!!!」

 

サンジ「・・・・・・」

 

しかしMr.2は泣いてすっごい落ち込んだ。

 

サンジ「90%・・・自分の顔だったな」

 

サンジは咄嗟に蹴る。

 

サンジ「スキあり!!! 遊んでんじゃねェぞ クソ野郎!!!」

 

Mr.2「ウゴ!!!」

 

Mr.2「てめェにゃ血も涙もねェのかァ!!!」

 

サンジ「お前の顔芸につき合ってるヒマはねェんだよ!!」

 

Mr.2「顔・・・芸!?・・・・・・ナッスィンッ!!!」

 

Mr.2「芸ではナッスィンッッ!!! ・・・過去にこんな奴がいたわ・・・!!!”友情”によってあちしに手も足も出せなくなった男・・・・・・!!!」

 

サンジ「はん・・・成程・・・だいたいわかった おめェのやりそうな事は・・・・・・!!」

 

Mr.2「がっはっはっはっは!! さァ手を出してみやがブッ!!!」

 

ウソップになったMr.2は顔面を蹴られる。

 

ウソップ顔のMr.2「な・・・何て奴!! これは(・・・)アンタの友達の顔よう!? アンタ 友達を何だと思ってんのよう!!?」

 

サンジ「いくら何者に姿形を変えようとも・・・お前はお前さ バカかてめェ・・・おれはそういう映像(・・)にはとらわれねェタチなんだよ」

 

サンジ「人は ”心”だろうが!!!」

 

サンジは自分の胸を親指で指し、決めた。

 

Mr.2「人は・・・心・・・!!?」(・・・・・・!!!コイツ・・・!!・・・・・・)

 

Mr.2(粋!!!)

 

Mr.2「・・・・・・わかったわ あんたにゃ例えばコイツとか・・・」

 

Mr.2はララの顔へチェンジする。体格も女性になる。

 

ララ顔のMr.2「他の友達を並べても意味はなさそうねい」

 

サンジはララの作品内でのヒロインの母であるデビルーク王妃譲りの宇宙一の美貌に目がハートマークで見惚れる。

 

Mr.2は一度戻るとサンジは表情はただの顔に。

 

もう一回ララにすると、サンジは目がハートマークに、戻るとサンジもまた表情が戻る。

 

Mr.2(わかりやすっ)

 

またララ顔にするMr.2

 

ララ顔のMr.2「バカねい・・・」

 

 

アルバーナ宮殿ーーー

 

チャカ「正気ですかビビ様・・・!!! そんな事をしたら・・・!!!」

 

国王軍兵士「ビビ様だ!!!」

 

国王軍兵士「本当だ!!王女が戻られたのか!」

 

国王軍兵士「・・・・・・なぜこんな時に・・・・・・!!」

 

ビビ「そんな事したら何? この国が終わっちゃう? 違うでしょう!? ここ(・・)がアラバスタじゃないもんね!!?」

 

ビビ「アラバスタ王国は今傷つけあってる人達よ!!!」

 

チャカ「・・・・・・・・・!!」

 

ビビ「彼らがいてここは初めて”国”なのよ!!! ・・・この戦いを数秒・・・!!止める事が出来ればそれでいい!!」

 

ビビ「数秒間みんなの目を引くことが出来れば・・・!! あとは私が何とかするから・・・・・・・・・!!」

 

ビビ「この宮殿を破壊して!!!!」

 

国王軍兵士「宮殿を・・・破壊する!!?」

 

国王軍兵士「何を言い出すんです 王女様!!!」

 

国王軍兵士「ここは4千年の歴史を持つ由緒正しき王宮ですぞ!!」

 

国王軍兵士「バカな考えはおやめ下さい!!!」

 

国王軍兵士「ビビ様」

 

国王軍兵士「王女!!!」

 

国王軍兵士「チャカ様 判断を誤りなさるな!!! 国王は不在なのだ!!!そんな勝手なマネ許されるわけない!!!」

 

チャカ「・・・ビビ様」

 

コブラ王《いいか 国とは人なのだ》

 

チャカはひざまづくように座る。

 

国王軍兵士「あっ」

 

チャカ「おっしゃる通りに!!!」

 

国王軍「「「「!!?」」」」

 

 

サンジは頭を踏みつけられていた。

 

ララ顔のMr.2「がっはっははは 口程にもナ~~~~~~イっっていうのはまさにア~~ンタねい もう起き上がる力もなあ~~~~い?海の一流コック!!!」

 

サンジ「ハァ・・・・・・ ・・・・・・・・・!!!」

 

サンジ(・・・・・・このまま黙ってやられるおれだと思うな・・・・・・!!! お前がどれだけララちゃんかナミさんに似せようとも中身はオカマ野郎だ!!)「コノ・・・オカマ野郎が・・・!!!調子にのんじゃ・・・!!」

 

サンジは目がハートマークになって振り向く。

 

サンジ「ねェぞォ」

 

ララ顔のMr.2はバカ笑い。

 

サンジ(畜生!!ララちゃんは何て美しいんだ!! それに俺の知ってる本人じゃないのに、あんなバカ笑いを・・・!! ララちゃんはあんなバカ笑いはしねェ!!)

 

ララ顔のMr.2「それにしてもこの国は暑すぎて いっそ服を脱いじゃいたい気分ねい」

 

サンジ(しかし!!)「手伝う?」

 

サンジはハートマークで手伝いか聞く。

 

Mr.2「オカマチョップ!!」

 

顔を戻したMr.2は、チョップをサンジの目に食らわす。

 

サンジ「目がァ!!!」

 

Mr.2「バカめい ”蹴爪先(ケリ・ポアント)”!!!」

 

Mr.2はケリをサンジの首に食らわし、家の壁まで吹っ飛ばす。

 

Mr.2「がーーーーーっはっはっはっはっは!!!」

 

サンジ「・・・・・・ハァ・・・!!!・・・・・・このヤローがフザけやがって!!!」

 

Mr.2「”マスカラ”!!! ”ブーメラン”!!!」

 

Mr.2は今度はナミの顔へ。

 

ナミ顔のMr.2「あ 蹴らないでね」

 

サンジ「い!!?」

 

寸前でサンジは足を上に上げたかかと落とし状態で急停止。

 

Mr.2「”キャッチしマスカラ”!!!」

 

一旦顔を戻したMr.2は技を繰り出す。

 

サンジ「うあ!!!」

 

サンジ「・・・・・・カ・・・・・・ ・・・・・・!!」

 

またナミ顔になるMr.2

 

ナミ顔のMr.2「ア~~~~~~~ンタと遊んでると面白イけど・・・グズグズもしてらんナイのよね~~い 王女を殺すのが・・・あちし達の任務だから・・・・・・!!!」

 

ナミ顔のMr.2は回転し始めた。

 

ナミ顔のMr.2「さっさと片づけさせてもらうわーーーーよ!? 回る!!回る!!! あちしは回る!!!このトーシューズが情熱で燃え尽きるその日まで!!!」

 

回転技を繰り出す際に顔を戻したMr.2

 

Mr.2「オカマ拳法!! ”あの夏の日の回想録(メモワール)”!!!」

 

サンジ「・・・・・・ハーーーーハーーーー・・・・・・ ・・・・・・!!」

 

サンジ「・・・・・・んん? てめェまさか・・・」

 

Mr.2「!!!」

 

サンジ「”ほほ肉(ジュー)”」

 

サンジはMr.2の首に蹴りを仕掛け。

 

サンジ「”シュート”!!!」

 

Mr.2を蹴り飛ばした。

 

サンジ「・・・・・・!!見切ったぜ マネマネの実・・・・・・!!」

 

Mr.2は立ち上がってきた。

 

Mr.2「何を~~~~~オウ!!?ナマイキなァ!!! ア~~~~ンタごときがあちしの能力の何を見切ったってェ!!?」

 

サンジ「お前 ララちゃんやナミさんの体のままじゃオカマ拳法できねェんだろ 確かにおれから(・・・・)攻撃する事はできねェが・・・」

 

サンジ「お前がおれに仕掛けてくる瞬間・・・・・・お前は必ずオカマ(・・・・・)に戻る 左手で(・・・)自分の顔にさわる事でな・・・!!」

 

Mr.2「が~~~~~~~っはっはっはっはっはっ!!!」

 

サンジ「!」

 

Mr.2「えーーー?? なに ぜんぜん聞こえなーーーーい」

 

サンジ「図星じゃねェかよ」

 

Mr.2「だから何だっツーーーノようっ!!! そーーよ!?そーーよっ!!?日々レッスンを重ねた あちしのしなやかバディがなければ オカマ拳法あーーやつれなーーーいのよう!!それが何!?アンタもう十分ボコボコじゃな~~~~い!!!」

 

Mr.2「シカモ!!見せてあげるわオカマ拳法その・・・ 主役技(プリマ)!!」

 

Mr.2「これだけは言わして貰うけど あんたから見て右がオスで左がメスよう」

 

サンジ「知らねェよ」

 

Mr.2「がっはっはっは!!!まァいいわっ!!くらってみなサ~~~~イ!!! オカマ拳法」

 

サンジ「・・・・・・」

 

Mr.2「”爆撃白鳥(ボンバルディエ)”!!!」

 

Mr.2は右足のでのミニ白鳥のくちばしでの連続突きを行う。

 

サンジは咄嗟に避けたが、足のくちはしは壁を貫通。

 

サンジ(何だ!?あれがケリの跡か・・・・・・・・・!!?)

 

Mr.2「が~~~~~っはっはっはっはっは!! 正解よ~~う!!避けて正解!!」

 

Mr.2「しなる首に!! 鋼のクチバシ!!」

 

Mr.2は足のクチバシを抜く。

 

サンジ(穴のまわりにヒビ一つ入ってねェ・・・・・・!!!)

 

Mr.2「一点に凝縮された本物のパワー(・・・・・・)ってヤツは ムダな破壊をしないものよう!? あちしの蹴り一発がライフルの一発だと思えばいいわ た~~~~~だし!! 少々 弾は大型だけどねい!!!」

 

Mr.2「風穴開けたるわァ!!!!」

 

Mr.2は右足での突きをするが、サンジは何とかかわした。

 

Mr.2「ドゥ!!!」

 

サンジ「く!!!」

 

Mr.2「オラァ!!!」

 

サンジも蹴りで応戦する。

 

サンジ「”首肉(コリエ)”!!!」

 

Mr.2「無~~~~~駄よーう!!!」

 

サンジは蹴り飛ばされる。

 

サンジ「ウッ」

 

サンジ(くそ・・・・・・!!! リーチが違い過ぎる・・・!!!)

 

Mr.2「んが~~~~~~っはっはっはっはっは!!!勝負あったようねえ~~~~~~いっ!!!」

 

Mr.2「飛ぶ!! 飛ぶ!!!飛ぶあちしっ!!!・・・オカマ拳法!!! ”あの冬の空の回想録(メモワール)”!!!」

 

サンジはタバコを咥え、火をつける。

 

サンジ「ーーーーだが・・・リーチが伸びた分・・・ハァ・・・ ゲホ 返り(・・)がおせェ・・・・・・一発目をしのげば速さ(スピード)はおれに分がある」

 

Mr.2「死・に・な・っ・サ~~~~~イ!!!」

 

サンジは体を捻りつつ跳び上がり蹴りを仕掛けようとしたが、

 

Mr.2は顔をララにチェンジする。

 

ララ顔のMr.2「んがーーーーっはっはっは残念っ!!! これでドゥ~~~~!?」

 

サンジ「おい 左頬になんかついてんぞ?」

 

ララ顔のMr.2「え」

 

Mr.2は指摘されて左手で左顔を触り、戻ったので、

 

サンジ「”肩ロース(バース・コート)”!!!」

 

サンジは強烈な蹴りをMr.2に食らわした。

 

Mr.2は吹っ飛ばれつつも体勢を立て直す。

 

しかしいつの間にか後ろにサンジが移動してて、

 

サンジ「”腰肉(ロンジュ)”!!!」

 

Mr.2の右腰を蹴る。

 

Mr.2「ぶふェ!!!」

 

サンジ「”後バラ肉(タンドロン)”!!!」

 

Mr.2も耐える。

 

サンジ「”腹肉(フランシェ)”!!!」

 

Mr.2「アン!!!」

 

サンジ「”上部もも肉(カジ)”!!!」Mr.2「ドゥ!!!!」

 

サンジ「”尾肉(クー)”!!!」

 

互いに吹っ飛ぶが、また蹴り合う。

 

サンジ「”もも肉(キュイソー)”!!!」Mr.2「クラァ!!!!」

 

サンジ「”すね肉(ジャレ)”!!!」Mr.2「ドリャア!!!」

 

2人は体がミシミシ言いながらも、突撃する。

 

サンジ「”仔牛肉(ヴォー)ショット”!!」Mr.2「”爆弾白鳥(ボンバルディエ)アラベスク”!!!」

 

2人は互いに蹴り技を決め、着地。

 

Mr.2が吹っ飛ぶ。

 

サンジも倒れるが、時間経過で立ち上がる。

 

Mr.2「んバ・・・バ・・・バイったわ・・・!!」

 

サンジ「呆れたぜ・・・まだ息があんのか・・・」

 

サンジ「・・・どうしたナミさんかララちゃんにまた姿を変えれば おれはお前にとどめをさせねェ・・・!!」

 

Mr.2「・・・・・・ブフン・・・笑止・・・!! もう動けない体で・・・決着を避けて何になるというのう!? アンタの勝ちよう・・・!!・・・・・・!! ・・・・・・・殺しなサイ・・・・・・!!」

 

サンジ「・・・・・・」

 

Mr.2「・・・・・・どうせあちしは・・・組織に消される運命・・・」

 

Mr.2「何をグズグズしてんのよう・・・!! さっさとトドメを・・・!!!」

 

サンジは手を差し伸べる。

 

サンジ「いい勝負だった・・・もうそれ以上 言葉はいらねェハズだぜ・・・」

 

Mr.2「・・・・・・がっはっは」

 

Mr.2も手を差し出す。

 

Mr.2(こいつァ・・・・・・紛れもなく・・・!!)

 

Mr.2(好敵手(ライバル)との友情の証・・・!!・・・・・・あちし・・・!! あちし泣かないっ!!)

 

でもトドメはさされた。

 

サンジ「じゃあな ゴーグルは返して貰うぜ・・・」

 

Mr.2「あ トドメはさすのかよ!!!」

 

サンジ「・・・・・・また骨を・・・ 何本かイッたなこりゃ・・・」

 

アルバーナ 南ブロック ポルカ通りの戦いーーー 勝者ーーーサンジ戦利品ーーー”小さな友情”

 

 

アルバーナ宮殿ーーー 

 

国王軍兵士「ありったけの火薬をセットしろ!!!」

 

国王軍兵士「・・・・・・まさか本気でやるつもりとは・・・!!」

 

国王軍兵士「アラバスタの歴史はどうなっちまうんだ・・・・・・!!」

 

チャカ「この事態を何と申し上げればよいのか・・・」

 

ビビ「いいの わかってる あなた達には反乱軍を迎え撃つほかに方法はなかった イガラムを欠いて2年以上の暴動をよく抑えていてくれたわ」

 

チャカ「・・・・・・」

 

ビビ「ごめんね 急に国を飛び出してして」

 

チャカ「・・・・・・・・・!!」

 

ビビ「・・・だけどまだ終わりじゃないの・・・・・・!!もし この反乱を止める事ができても・・・・!!! あいつ(・・・)が生きてる限り・・・この国に平和は来ない・・・!!!」

 

ビビ「わたし・・・彼らの事が心配で・・・!!」

 

ゾロ《何が何でも生き延びろ・・・・・・!!この先ここにいるおれ達の中の 誰が(・・)・・・・・・!!どうなっても(・・・・・・)だ・・・・・・!!!》

 

チャカ「ビビ様」

 

ビビ「!」

 

チャカ「2年見ない間に貴方はずいぶん いいお顔になられた・・・ この戦争が終結をみた折には 例の海賊達と 大晩餐会でも開きたいもですね」

 

ビビ「チャカ・・・・・・」

 

ルフィ《メシ食わせろよ》

 

ルフィ《クロコダイルぶっ飛ばしたら死ぬ程メシ食わせろ》

 

ララ《大丈夫だよビビ 私達はきっと倒すから!》

 

国王軍兵士「・・・・・・チャ・・・チャカ様!!!」

 

チャカ「ん!!?何事だ!!?」

 

国王軍兵士「宮殿内に・・・・・・」

 

クロコダイル「困るねェ・・・・・・」

 

ビビ「!」

 

クロコダイル「物騒なマネしてくれるじゃねェか・・・ミス・ウェンズデー ここは直におれの(ウチ)になるんだぜ?」

 

ビビ「!!!?」

 

クロコダイルが宮殿の屋上に座っていた。

 

クロコダイル「いいもんだな王宮ってのは・・・・・・・・クハハハ!!!クソ共を見下すには・・・・・いい場所だ・・・・・・!!!」

 

ビビ「クロコダイル!!!!」

 

チャカ(奴が・・・・・・!!!)「・・・・・・・!!!」

 

 

アルバーナ 北ブロック メディ議事堂 Mr.1&ミス・ダブル・フィンガーVSロロノア・ゾロ&ナミ

 

ゾロ「あンのバカが!!! どこ行きやがった・・・・・・!! だから黙って隠れてろっつったんだ!!! 足でまとい以外の何物でもねェぞ あのバカ女っ!!! ララの奴ならいいチート戦力だがな!!」

 

ゾロ「おいお前らもちゃんと探・・・」

 

ナミ「キャーーー!!」

 

ゾロ「!」

 

ゾロ「向こうか・・・・・・!!! やっと見つけたぜ・・・!!」

 

ゾロ「よし!!近道するぞ!!!」

 

カルガモ部隊「グエ!!?」

 

ゾロは探す道を間違える。

 

ナミは必死にペアから逃げていた。

 

ナミ「いやあ~~~~~~っ!!! もうっ!!何やってんのよあンのバカ剣士っ!!」

 

Mr.1「”殺しの手引き”その1「標的は弱者より消すべし」

 

ミス・ダブルフィンガー「見せてあげましょ プロのお仕事」



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第131話「ナミの旋風注意報!クリマタクト炸裂」

ナミ「ハァッ!!」(もうダメ・・・これ以上逃げ切れない・・・!!!)

 

ナミは立ち上がる。

 

ナミ(戦うしか・・・・・・・・・!!!)

 

ナミは一度二人を睨みつける。

 

Mr.1とミス・ダブルフィンガーはナミを睨みつける。

 

ナミ「むり」

 

ナミは走って逃げる。

 

Mr.1「キリがねェな・・・・・・!!」

 

ミス・ダブルフィンガー「せっかちね・・・」

 

Mr.1はナミに飛び込む。

 

ナミ「えっ!?」

 

ナミは突然倒れる。

 

ナミ「あっ!!」

 

Mr.1が右手で攻撃してきたが、間一髪ゾロが和道一文字で防いだ。

 

ナミ「ゾロ!!!」

 

ゾロ「!」

 

すると石柱が4つに割れる。

 

ナミ「石柱が縦に・・・!!!・・・割れた!?」

 

ゾロ「割れた・・・!?違うな・・・・・・今のは明らかに”太刀音(・・・)”だ・・・・・・!!」

 

Mr.1「邪魔な・・・」

 

ゾロは刀を振り、Mr.1は左腕で防御した。

 

ナミ「え!?」

 

ゾロ「斬ったんだろ?その腕で・・・」

 

Mr.1「・・・・・・」

 

ゾロ「・・・・・・ずいぶんおかしな体を持ってるじゃねェか・・・」

 

Mr.1は刀を振り払う。

 

Mr.1「成程・・・・・・」

 

Mr.1「いかにも・・・おれは「スパスパの実」を食った”全身刃物人間” お前だな・・・ウイスキピークで”100人斬り”をやった剣士ってのは」

 

ゾロ「やったのはおれだけじゃねェ・・・もう一人いるぜ。」

 

Mr.1「ああ ピンク髪の小娘か・・・。ーーーそれと・・・数年前”東の海(イースト・ブルー)”で B・W(バロックワークス)社への勧誘を蹴り当時のMr.7を斬った”海賊狩り”ってのも」

 

Mr.1「お前だな」

 

ゾロ「・・・はっ 懐かしい話だな でもあれはお前らがおれの交換条件をのまなかったのが悪ィ・・・!!」

 

ゾロ「おれはあの時 そのスカウトマンにこう言ったんだ 「おれを社長(ボス)にするなら入ってやる」」

 

Mr.1「!」

 

ミス・ダブルフィンガー「フフフフ・・・・・・!! おかしな男っ・・・!!」

 

ゾロ「条件をのむどころか斬りかかってきやがったんでおしおきをしたまでだ」

 

ゾロ「お前も勧誘してみるか 今じゃアホらしくてその社長(ボス)の座すら願い下げ(・・・・)だけどな」

 

Mr.1は突撃してくるが、ゾロは2本で防御する。

 

ミス・ダブルフィンガー「・・・・・・! ヒュー」

 

Mr.1「コケにしてくれるじゃねェか・・・!!!たかが小物海賊団の一剣士が・・・」

 

ゾロ「・・・だとしたら・・・お前らは何様なんだよ」

 

ゾロとMr.1は互いに距離を置く。

 

ゾロ「理想郷とは名ばかりのエサにかかった意志なきあやつり人形か それとも ただ本当に中身のねェブリキの兵隊か・・・!!!」

 

Mr.1「ミス・ダブルフィンガー」

 

ミス・ダブルフィンガー「「コイツはおれが消す」ーーーって言い出すんでしょう? お好きにどうぞ」

 

ミス・ダブルフィンガー「じゃあ私が あのお嬢ちゃんを・・・・・・」

 

ゾロ「まずい・・・おいナミ!!!」

 

ナミはいなかった。

 

ゾロ「いねェ・・・・・・」

 

Mr.1は両手を刃物状態にし、構える。

 

ゾロ「!!!!」

 

ナミは通りの物陰にいた。

 

ナミ(・・・・・・)

 

ナミはあの時の事を思い出していた。

 

ウソップ《武器の改造ォ!?》

 

ナミ《そうよっ!!私の・・・!!新しい武器!! そりゃ 私は戦闘員じゃないし!スタイルはいいし・・・カワイイわ。今の時点じゃチートに近い強さの存在になるララには、外見の美しさと内面の美しさで負けてるだろうけど・・・》

 

ウソップ《何言ってんだてめェ》

 

ナミ《せめて みんなに迷惑かけないくらいの強さは欲しいし・・・!!特に今回は・・・》

 

ナミ《ビビの為に・・・・・・!!ちゃんとこの手で(・・・・)戦いたいのよ!! わかってくれるでしょ?ウソップなら・・・・・・!!》

 

ウソップ《・・・でもなアラバスタ到着までもう時間がねェ・・・》

 

ナミは立ち上がり、

 

ナミ《・・・・・・そうね・・・そう簡単に強くもなれるわけないしね 無理言ってごめん・・・》

 

ウソップ《・・・・・・》

 

ナミは扉を開けて出て行こうとした。

 

ウソップ《おいおい待て待て!!》

 

ナミ《!》

 

ウソップ《お前 このウソップ様に不可能な事があるとでも?》

 

ナミ《じゃあ!やってくれるのね!? 大好きありがとうウソップ!!》

 

ウソップ《じゃあ材料費の事なんだが・・・》

 

ナミ《ありがとう本当にっ!!》

 

ウソップ《いやいや武器っつったってタダでできるわけじゃ・・・》

 

ナミ《じゃあよろしくね》

 

ウソップ《あの》

 

ナミは出て行った。

 

3本のタクトを持ち、考えていた。

 

ナミ(そうよ・・・・・・!!何やってるの!? 私・・・逃げ回ったり・・・隠れたり・・・今回は・・・心に決めてたはず!!!)

 

ビビ《・・・もうこの国をB・W(バロックワークス)の好きにはさせないっ!!!》

 

ナミ(反乱軍を入口で止める事はできなかったみたい・・・! ビビは無事なのかしら・・・・・・!!みんなも・・・・・・!!!)

 

ナミは口を嚙みしめる。

 

ナミ(ううん!!・・・とにかく!!!)

 

ナミ「とにかくやってやる!!! あの女一人くらいなら私にだって・・・・・・!!」

 

突然後ろの壁からトゲが突き出て、ナミは右肩を貫かれた。

 

ナミ「え・・・」

 

ナミは右肩を抑え、前方へ倒れる。

 

壁をトゲが連続で突き出て、ミス・ダブルフィンガーが現れる。

 

ミス・ダブルフィンガー「フフフ・・・・・・無駄よ お嬢ちゃん」

 

ミス・ダブルフィンガー「どこへ逃げても・・・どこへ隠れても・・・」

 

ナミ「ミス・DF(ダブルフィンガー)・・・・・・!!」

 

ナミ(やっぱりこいつも何かの能力者!?それとも槍の様な武器を?)

 

ミス・ダブルフィンガーは左手首からトゲを出しまくる。

 

ミス・ダブルフィンガー「理解できたかしら? 私は「トゲトゲの実」の”棘人間” 体中のどこからでもトゲを出す事ができるのよ」

 

ナミ(石の壁でも軽く貫通するトゲ・・・・・・!! 一度でも捕まったらきっとアレで(・・・)全身を貫かれてあの世行きね・・・・・・)

 

ナミはタクトを出す。

 

ミス・ダブルフィンガー「あら あなたまさか私と戦う気?」

 

ナミ「そうよ!! 勝算だってあるっ!!」

 

ナミは3本のタクトを合体させて、一本のタクトにした。

 

ナミ「くらいなさい私の新兵器!! ”天候棒(クリマ・タクト)”!!!」(ウソップ!!あんたに賭ける!!)

 

ミス・ダブルフィンガー「!」

 

ナミ「ある時は雲を呼び!!ある時は雨を降らし!!ある時は風を起こす!! 組み換えられた奇跡の(タクト)は天変地異を引き起こす!!!」

 

ミス・ダブルフィンガー「・・・・・・何を・・・・・・!?」

 

ナミはタクトを三角状に合体させる。

 

ナミ「まずは”晴れ”!!!」(ここでボタンを押す・・・・・・!!)

 

ナミ「”ファイン””テンポ”!!!」

 

三角状のタクトから鳩が2羽登場。

 

ナミ「わあっ ふしぎっ!ハトが飛び出したぁっ!」

 

ナミ「アホかァ!!!」

 

ナミはタクトを地面へ叩きつけ、落ち込んだ。

 

ミス・ダブルフィンガー「・・・・・・あ・・・あなた大丈夫?」

 

ナミはタクトを合体させ、銃型にする。

 

ナミ(ううん!!仲間は信じるものっ!! 説明書によるとこれは小銃(ライフル)!!)

 

ナミ(使えるっ!!!)ナミは銃型にしたタクトを構える。

 

ミス・ダブルフィンガー「!!」

 

ナミ「今度こそ終わりよっ!!」

 

ナミ「”クラウディ=テンポ”!!!」

 

ナミはタクトを撃つが、出たのは花束だった。

 

ナミ「まあっ きれいなお花」

 

ナミはまたタクトを地面へ叩きつける。

 

ナミ「勝てるかァ!!!」

 

ミス・ダブルフィンガー(不憫・・・)

 

 

ミス・ダブルフィンガーは両腕をトゲ状にする。

 

ミス・ダブルフィンガー「”ダブル””スティンガー”!!!」

 

連続突きを行うが、ナミは避ける。

 

ナミの右肩のローブを刺され、トゲ化の右手で狙われるが何とか避けた。

 

しかし転がる。

 

ミス・ダブルフィンガー「しぶといコね・・・・・・」

 

ミス・ダブルフィンガーは左手の5本トゲ状にする。

 

ミス・ダブルフィンガー「逃げ回る意味はないんじゃくって? 勝ち目も来ない助けも来ない じっとしてれば楽に死なせてあげるわーーーそれとも・・・まだ「お楽しみマジックショー」を続ける気?」

 

ナミ「・・・・・・!! 技の数ならまだまだあるのよっ!! どれか一つくらい・・・!!」

 

ナミは説明書を開き、タクトを変形合体させる。

 

ナミ(こうなったら当たり(・・・)が出るまで試してやるっ!!)「天候は「雷」っ!!!」

 

ナミ「”サンダー=テンポ”!!!」

 

タクト口から飛び出したのは、ボクシングのグローブだった。

 

ミス・ダブルフィンガーは払いのけて、

 

ミス・ダブルフィンガー「”スティンガーフィンガー”!!!」

 

ナミの顔にかすり傷を負わす。

 

ナミ「いやあああっ!!!」

 

ナミ(・・・・・・・・・!!ほっぺたから血が・・・・・・・・・!!ああ 私もう・・・このまま死ぬのかしら・・・・・・!!)

 

ナミは説明書を開く。

 

ナミ「私が死んだら呪ってやるわ・・・!!あの鼻のやつっ!!鼻のやつっ!! もっとちゃんとした戦闘用の・・・ ・・・・・・あれ?」

 

ミス・ダブルフィンガー「ーーーじゃ・・・死んで貰うけど・・・よくって?」

 

ナミ「は!!」

 

ミス・ダブルフィンガーは橋の裏に立つ。

 

ナミ「・・・・・・!?立ってる 何で!!?」

 

ミス・ダブルフィンガーは体を丸め、全身トゲ状態にした。

 

ミス・ダブルフィンガー「”スティンガーヘッジホッグ”!!!」

 

ナミはすんでのとこで避けた。

 

地面に突き刺さったミス・ダブルフィンガーはその場で回転を始める。

 

ナミ「ちょ・・・ちょっと待って ストップ!!!」

 

ナミは逃げるが、追われる。

 

ナミ「待ってったらっ!!!ああああっ!!! 一分っ!! 一分くれないっ!!? ねェ!!!」

 

ナミ「広いトコじゃ捕まる・・・・・・!!」

 

ナミ「建物の中に・・・!!」

 

ナミは窓を蹴り破るが、

 

ミス・ダブルフィンガー「無駄」

 

ミス・ダブルフィンガーはナミを押し通す。

 

ミス・ダブルフィンガー「終わりね 串刺しにおなりなさい」

 

ナミ「・・・・・・!!そんなムゴい死に方!!!」

 

ナミはローブを破り始めた。

 

ナミ「お断り・・・」

 

ローブはミス・ダブルフィンガーのトゲに刺さる。

 

ナミ「よォ!!!」

 

ナミは一度逃げる。

 

ミス・ダブルフィンガー「へえ・・・戦闘に関して・・・・・・まったくの素人ってわけでも・・・なさそうね・・・」

 

ナミ「ハァ・・・ハァ・・・ 何だろう さっき・・・この”天候棒(クリマ・タクト)”の説明書で不吉な文を読んだ気がしたわ・・・!!」

 

ウソップ談(以上ーーーここまで書いた技は宴会などで使うととても場が盛り上がり人に喜ばれる事うけあいだ!!)

 

ナミ(んなアホなァ!!!)

 

ウソップ談(ーーーなお「戦闘用のコンポーズ」は裏面に記載する)

 

ナミ「裏面・・・・・・」

 

ナミは下から裏面を見る。

 

ミス・ダブルフィンガー「さて・・・今度はどこに隠れたのかしら 子猫ちゃん・・・・・・!」

 

ナミ「あーーーーーっはっはっは!!!逃げも隠れもしないわよ!!!」

 

ミス・ダブルフィンガー「!」

 

ナミ「・・・これでも泥棒やってた8年間 どんな死線も 一人でくぐり抜けてきた・・・」

 

踊り子衣装の足部分を破き、装飾品も外し、タクトを回転させる。

 

ナミ「その辺の小娘達と一緒にされちゃ たまんないのよね!!!」

 

ミス・ダブルフィンガー「そう・・・それは悪かったわ どうしたの?急に強気になって・・・・・・」

 

ウソップ談《戦闘における”(タクト)”の組立て(コンポーズ)その1 まず3本の(タクト)の特性を知る事》

 

ナミ「言っとくけどここから本領よ!!!」

 

ウソップ談《それぞれの(タクト)は振ったり吹いたりする事で”気泡”を飛ばす事ができる!!》

 

ナミは一本吹く。

 

ウソップ談《一本は「熱気」》

 

ナミ「”熱気泡(ヒートボール)”!!!」

 

ミス・ダブルフィンガー「なに? むわっとする」

 

ウソップ談《一本は「冷気」》

 

ナミ「”冷気泡(クールボール)っ!!!」

 

2本目を吹く。

 

ミス・ダブルフィンガー「あ ひんやりする」

 

ウソップ談《そしてもう一本は「電気」》

 

ナミ「”電気泡(サンダーボール)”っ!!!」

 

ミス・ダブルフィンガー「やだ チクッとしたわ」

 

ウソップ談《これはまだ未完成なので宴会芸として活用すれば》

 

ナミ「じゃあ書くな!!!」

 

ミス・ダブルフィンガー「もう気が済んだ?」

 

ミス・ダブルフィンガーは両足の靴の裏からトゲを突き出し、その状態でクネクネしながら追う。

 

ナミは逃げる。

 

ミス・ダブルフィンガー「”ソーイング” ”スティンガー”!!!」

 

ナミ「お願い 何か使える技っ!!!」

 

ナミは左足を貫かれる。

 

ナミ「あ・・・」

 

ミス・ダブルフィンガー「ごめんなさいね・・・もうつきあいきれないわ」

 

ミス・ダブルフィンガー「”スティンガーステップ”!!!」

 

右足の裏からトゲを突き出す。

 

ナミ「・・・・・・・・・!!」

 

ナミ「”サイクロン=テンポ”!!!」

 

ナミは先端の十字を回転させつつ投げつけた。

 

命中後、凄まじい風が発生し、ミス・ダブルフィンガーは吹っ飛ぶ。

 

ナミ「!?・・・・・・風!!!」

 

先端の十字は元に戻ってきた。

 

ナミ「そうか・・・!!”熱気泡(ヒートボール)”の”冷気泡(クールボール)”・・・・・・!! 回転が止まると(・・・・)互いの気泡がぶつかり「気流」を生み・・・爆発的な”風”を起こすんだ!!! ・・・凄いわウソップ!!!」

 

ウソップ談《”サイクロン=テンポ”はただのブーメランみたいなものなので宴会の後など外へ出てみんなで遊んで》

 

ナミ「本人わかってないみたい」

 

ミス・ダブルフィンガーは木箱の瓦礫から起き上がった。

 

ミス・ダブルフィンガー(おかしな武器を・・・!!)

 

ナミ(でも・・・・・・もしかして・・・・・・)

 

ウソップ談《最後に一つ”トルネード=テンポ”これがこの武器の”目玉だ!! 敵が人間である以上これを食らって立ち上がれる奴はいない・・・・・・が!!一発限り(・・・・)の最終手段!!!ハズしたら終わり(・・・)だと思え》

 

ミス・ダブルフィンガー「何見てるの?」

 

ナミ「え・・・」

 

ミス・ダブルフィンガー「勝負がつくまで余所見はしない・・・殺し合い(・・・・)を甘く見たんじゃなくって?」

 

ナミ「きゃああああああ!!!」

 

ナミはミス・ダブルフィンガーの左手の突き出したトゲに刺された。が、

 

ナミ「なんつって」

 

左側のナミが揺れ、右側にナミが存在。

 

ミス・ダブルフィンガー「・・・・・・何!?」

 

ナミ「”冷気泡(クールボール)”で空気密度を変えたのよ 著しい温度差(・・・)による光の異常屈折・・・これ(・・)は私にピッタリの武器みたい」

 

ミス・ダブルフィンガー「”蜃気楼”・・・!!? まさか こんな近くで・・・・・・!!!」

 

ナミ「理解したわ”天候棒(クリマタクト)”!!! 往生しなさいっ!!!」

 

 

アルバーナ南東ゲートーーーー

 

サンジ「おい見ろあれ」

 

チョッパー「!」

 

ウソップ「うお~~~~っ!!ありがとう おれのゴーグル取り返してくれたのか! サンジお前って奴ァ」

 

ウソップ「ッアア~~~~~ッ!!おい待て!! これ壊れてんじゃねェかコノヤロー!! これは”北の海(ノースブルー)”の最新モデルだぞ!!わかってんのか このゴーグルの価値って」

 

サンジ「ありゃきっと反乱軍の援軍だ・・・!!」

 

チョッパー「まだ増えるのか!?」

 

マツゲ「ヴォ」

 

サンジ「そうらしい」

 

ウソップ「はっ!!ヴォっておめェ今までそこに隠れてやがったマツゲ!!」

 

サンジ「・・・宮殿へ急ごう まだビビちゃんの力になれるかも知れねェ」

 

チョッパー「わかった!!」

 

サンジ「オイウソップ早く来いっ!!」

 

ウソップ「何ィ~~~~~!?ちょっと待ってくれっ!!この・・・見ろホラおれのこの負傷具合が目に入らねェのか!?」

 

国王軍兵士「クロコダイルがこのアルバーナに現れたって事は・・・」

 

国王軍兵士「やはりアラバスタ乗っ取りは本当の話なんだ・・・・・・!!」

 

国王軍兵士「門をコジ開けろ!!」

 

国王軍兵士「ビビ様が危ないっ!!!」

 

ミス・オールサンデーは胸の前で両腕をクロスし、

 

ミス・オールサンデー「”十六輪咲き(ディエシセイスフルール)”」

 

扉からたくさんの手が突き出た。

 

国王軍兵士「え!!? 手!!?」

 

国王軍は押し返される。

 

国王軍兵士「うわあああ!!!」

 

ミス・オールサンデー「フフフ・・・何やら 門の外が騒がしいわね・・・・・・」

 

ビビ「・・・・・・!!」

 

ビビ「パパ!!!」

 

チャカ「国王様!!!」

 

ビビの父・コブラ王は釘で宮殿のドア壁部分に磔状態だった。

 

コブラ王「ビビ・・・」

 

コブラ王「・・・・・・すまん せっかくお前が命を賭して作ってくれた救国の機会を 活かす事ができなかった・・・!!」

 

ビビ「パパ・・・」

 

チャカ「国王様を離せ クロコダイル」

 

クロコダイル「クク・・・王の言う事はそりゃまったくだな・・・だが ミス・ウェンズデー・・・・・・お前がここへ辿り着けたのも例の・・・海賊達のお蔭感謝の一つもしてやるんだな」

 

ビビ「ルフィさんにララはどこ!? 何であんたがここにいるのよ!!!」

 

クロコダイル「麦わらなら死んだ筈だ。ララとは引き分け中だがな・・・」

 

ビビ「ララとは引き分け・・・!?それにルフィさんがお前なんかに殺される筈がないっ!!!」

 

クロコダイル「ララの奴は半分遊んでるようにも見えるがな だがまァそんな話はどうでもいい。とにかく・・・最初に言っておこう おれはお前ら親子を助ける気はない 王国が滅ぶ時は王国も共に滅ぶのが自然な流れってもんだ」

 

クロコダイル「ーーーだが国王(コブラ)よ・・・・・・・・・!! 王座交代の前に お前に一つ質問をしなきゃならん」

 

クロコダイル「ーーーそれがこのおれの最大の狙い(・・)だからだ・・・・・・!!」

 

コブラ王(・・・・・・!?)

 

クロコダイル「”プルトン”はどこにある」

 

コブラ王「!!!!」

 

ビビ「?」

 

ミス・オールサンデー「・・・・・・」

 

チャカ「!」

 

クロコダイル「貴様・・・!!! なぜその名を・・・!!!」

 

 

ナミ「ああァっ!!」

 

ナミは顔の端っこを四角状に突き刺される。

 

ナミは左肩をかすって血が垂れる。

 

ミス・ダブルフィンガー「面白い武器を持ってる様だけど 実力的な攻撃力がなくては所詮それは・・・」

 

ミス・ダブルフィンガー「お遊戯の道具じゃなくって? ・・・目的がどうであれ」

 

ミス・ダブルフィンガーは口先を尖らせる。

 

ナミ「・・・・・・!!?」

 

ミス・ダブルフィンガー「人を殺める事ができる物を・・・・・・」

 

ミス・ダブルフィンガー「武器と!!!」と同時に壁に口を突き刺す。

 

ナミ「・・・・・・!!!」

 

ナミは避けて逃げた。

 

ミス・オールサンデー「・・・・・・そう呼ぶのよ・・・」

 

ナミ(グズグズしてたら殺される・・・・・・・!!)

 

タクトが一本、ミス・ダブルフィンガーの手に渡った。

 

ナミ「あ・・・」

 

ミス・ダブルフィンガー「こんな玩具(オモチャ)じゃ私は殺せない フフ・・・これじゃ毛糸のセーターの方がいい電気を作れそう」

 

ナミ「そんな事・・・・・・!!やってみなきゃわかんないじゃないっ!!!」

 

ナミ「返してよっ!!!」

 

ナミはタクトを弾き返す。

 

ナミ(考えなきゃ・・・一発限りの大技(・・)(ウソップ談)ならあるのよ!!それをよけられないだけの スキを作ればいいんだ!!(たぶん)

 

ナミ(3種類の気泡と この国の乾燥しきった天候を使ってできる事っ!!!)

 

ナミ(・・・せめてもう少し大気に「水分」があれば・・・・・・!!!「水分」・・・・・・!!!そうだ・・・確か・・・!!”雨”の技があった!!!)

 

ナミ「”レイン=テンポ”!!!」

 

ナミは3本に分け、タクトから水を噴出させポーズを決める。

 

ミス・ダブルフィンガー「水芸ね?」

 

ナミは回転する。

 

ナミ「”スプリンクラー”~~~~っ!!!」

 

ミス・ダブルフィンガー「やけくそね?」

 

ナミ「違うわよ!!!考えがあんのよ!!!」

 

ミス・ダブルフィンガー「・・・・・・・・・・・・もういいわ 宴会芸はもうたくさん」

 

ミス・ダブルフィンガーは頭の毛をトゲ状態にした。

 

ミス・ダブルフィンガー「宴もたけなわ お開きにしましょう!!」

 

ナミ「!! ウニっ!!?」

 

ミス・ダブルフィンガーは突進。

 

ミス・ダブルフィンガー「”シー・アーチン” ”スティンガー”!!!」

 

ナミ「”冷気泡(クールボール)”!!!」

 

ナミは一本を吹きまくる。

 

ミス・ダブルフィンガ-「ハチの巣におなりなさいっ!!!」

 

ミス・ダブルフィンガーは突進し、ナミは避けるが壁に激突。大きくて丸い壁が出来た。

 

ナミ「ハチの巣どころじゃないじゃない・・・!!! コゲてる・・・・・・!!」

 

ミス・ダブルフィンガー「・・・・・・さっきのショーのお礼に私も面白いもの見せてあげるわ」

 

ナミは後ろを向き、一本吹きまくる。

 

ナミ「今の内っ!”熱気泡(ヒートボール)”!!」

 

ミス・ダブルフィンガー「!? フフ・・・」

 

ミス・ダブルフィンガーは右手を左肩に突き刺す。

 

ナミ(熱気は「水分」を含みつつ上昇!!!下降する冷気とぶつかって急激に冷却されーーー水分は凝結!!そしたら・・・)

 

ナミ「え!?」

 

ミス・ダブルフィンガー「”トゲトゲ針治療(ドーピンク)”!!!」

 

ミス・ダブルフィンガーは両腕をトゲで筋力アップさせた。

 

ミス・ダブルフィンガー「余所見はダメって言ったでしょ?」

 

ナミ「・・・・・・」

 

ミス・ダブルフィンガー「”スティンガーフレイル”!!!」

 

ミス・ダブルフィンガーのトゲ化の腕でパンチし、石柱を破壊。

 

ナミ「な・・・」

 

石柱を破壊された事で、屋根が崩れる。

 

ナミ「きゃああ!!!」

 

ナミは何とか逃げたが、

 

ナミ「あうっ!!!」

 

ミス・ダブルフィンガー「ーーーまったく逃げの素早さだけは 一級品ねアンタ・・・」

 

ナミ(足をガレキでやられた・・・!!!)

 

ナミは上を見上げた。

 

ナミ(そうだ 気泡はーーー?)「!」

 

ナミ「できてる!! ちっこいけどっ」

 

ナミ「”雲”っ!!!」

 

小さいが、雲が出来ていた。

 

ミス・ダブルフィンガー「何なの一体」

 

ナミは後ろに走りながら、両手のタクトを回転させ、”冷気(ヒート)”と”熱気(ヒート)”を出しまくる。

 

ナミ「まだまだっ! ”冷気泡(クールボール)”!!”熱気泡(ヒートボール)”!!」(もっともっと成長させる・・・・・・!!)

 

ミス・ダブルフィンガーは走る。

 

ミス・ダブルフィンガー「・・・いい加減になさい・・・」

 

雲は成長していく。

 

ナミ「!!!」

 

ミス・ダブルフィンガー「”|スティンガーフレイル”!!!」

 

ミス・ダブルフィンガーのトゲパンチでナミは左腕を負傷する。

 

ミス・ダブルフィンガー「どう?覚悟は決まった?」

 

ナミ「あんたこそ」

 

ミス・ダブルフィンガー「強がりなんて・・・・・・」

 

ナミは一本から”電気泡(サンダーボール)”を飛ばした。

 

それが雲の中に入り、中で稲妻が起こり、ミス・ダブルフィンガーめがけて落雷が発生する。

 

ナミ「”サンダーボルト=テンポ”!!!」

 

ミス・ダブルフィンガー「ああああァああ!!!」

 

ミス・ダブルフィンガーはバチバチしているが、ナミを睨みつける。

 

ミス・ダブルフィンガー「許さない・・・!!!」

 

トゲパンチを仕掛けた。

 

ナミ「イヤァ!!!!」

 

しかしナミが揺らぎ、別の場所に本体のナミが歩く。

 

ナミ「本日の空はーーー湿度・風共に安定し 高気圧をともなう晴々とした一日となるでしょうーーーしかし!一部地域のみ蜃気楼(・・・)や 旋風(・・)の心配が必要です」

 

ミス・ダブルフィンガー「・・・・・・また・・・!!!」

 

ナミは前方にタクトを構える。

 

ナミ「トルネードに ご注意下さい」

 

ウソップ談《”トルネード=テンポ” これがこの武器の”目玉”》だ!!」

 

ウソップ談《・・・・・・が!!!一発限りの最終手段!!!》ナミは息が荒くなっている。

 

ミス・ダブルフィンガー「・・・・・・・・・」ウソップ談《ハズしたら終わり(・・・)だと思え》

 

ナミ「天候は「竜巻」!!!」

 

ミス・ダブルフィンガー「大丈夫?」

 

ナミ「!!?」

 

ミス・ダウブルフィンガー「さっきから痛め続けてるその左足!! 実はもう立ってもいられないんじゃない!!?」

 

ナミ(まだ動くの!!?)

 

ミス・ダブルフィンガー「”シー・アーチン” ”スティンガー”!!!」

 

ナミは負傷している左足で受け止めるが、刺さる。

 

ナミ「ウッ アァ・・・ッ!!!」

 

しかし右足で持ちこたえた。

 

ミス・ダブルフィンガー「!?」

 

ナミ「・・・・・・痛くも・・・カユくもないわ こんなの・・・」

 

ナミ「・・・あんたにあのコ(・・・)の痛みがわかる?・・・・・・!!」

 

ミス・ダブルフィンガー「?」

 

ナミ「・・・それに比べたら・・・足の一本や二本や三本!!!」

 

刺さった左足から血がドクドクと出て来る。

 

ナミ「へのカッパ!!!」

 

ナミ「くらいなさい・・・!!!」

 

ナミ「”トルネード” ”テンポ”!!!」

 

タクトから飛び出したのは、2体のおもちゃハトであった。

 

ナミ「!!!」

 

ミス・ダブルフィンガー「!」

 

突然2体のおもちゃハトがタクトの回転と共に、ミス・ダブルフィンガーに絡まる。

 

ミス・ダブルフィンガー「え」

 

ナミ「え!?」

 

ナミ「何!? 何何っ!!?」

 

ミス・ダブルフィンガー「ああああっ!!! ハトが絡まって・・・」

 

ナミ「わあっ!!!!」

 

ミス・ダブルフィンガー「あああああああァ!!!!」

 

ミス・ダブルフィンガーは壁を破壊しながら奥まで吹っ飛ぶ。

 

ナミも大技の衝撃で後ろの樽まで吹っ飛んだ。

 

ナミ「痛てて・・・・・・」

 

ナミは息が荒くなるが、ミス・ダブルフィンガーを倒したと確信し、右腕を上へ上げてガッツポーズ。

 

アルバーナ 北ブロック メディ議事堂 裏通りの戦いーーー勝者ーーーナミ




次話でゾロが龍神剣を使うと思います。


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第132話「王家に眠る秘密! ゾロの鉄を斬る力と物の呼吸」

クロコダイル「”プルトン”一発放てば島一つを跡形もなく消し飛ばすと聞く・・・」

 

クロコダイル「”神”の名を持つ世界最悪の「古代兵器」!! この国のどっかに眠っているハズだ・・・」

 

コブラ王「・・・・・・!!」

 

クロコダイル「おれの目的は最初(ハナ)からそれ(・・)さ そいつがあれば この地に最高の”軍事国家”を築く事が事ができる・・・!!!」

 

ビビ「兵器・・・・・・!?そんなものが この国に・・・!!?」

 

チャカ「王位と共に継承される秘密か・・・」

 

クロコダイル「おれが この地で王となりゃあ そこいらの海賊共を傘下につける事など容易い事だ・・・!! 勢力を増しいずれは政府をも凌ぐ力を得る・・・夢の様な国だ!!」

 

コブラ王「そんな事を世界政府が許す筈があるまい」

 

クロコダイル「・・・・・・だろうな だから必要なのさ 強大な・・・”軍事力プルトン”」

 

コブラ王「一体どこでその名を聞いたのかは知らんが・・・!!! そのありかは私にもわからんし この国のどこかにそんな物が実在するのかどうかすら定かではない」

 

クロコダイル「・・・・・・成程 その可能性もあるとは思っていた」

 

クロコダイル「確かに・・・存在すら疑わしい代物である事はおれも承知だーーーところで今 国王軍が群がっているそこの宮前広場 今日午後4時半ーーーーつまりあと30分で強力な砲弾を撃ち込む手筈になってる」

 

コブラ王「!!!? 正気か貴様・・・!!!」

 

クロコダイル「直径5kmを吹き飛ばす特製弾だ ここから見える景色も一変するだろうな・・・」

 

ビビ「30分後に5km・・・・・・!!? そんな事したら・・・・・・!!!」

 

クロコダイル「嬉しいだろう・・・・・・?お前はさんざん反乱を止めたがっていたからな」

 

クロコダイル「おれの計算によるとあと20分もすりゃ反乱軍はそこの広場に到達し戦いを始めるだろう」

 

ビビ「・・・・・・!!」

 

クロコダイル「宮殿を破壊するなんて遠回しな事するより本人達を吹き飛ばしてやった方が手っ取り早い」

 

ビビ「どうしてそんな事ができるのよっ!!!」

 

チャカ「ビビ様っ!!」

 

ビビ「あの人達が一体あんたに何をしたっていうの!!?」

 

クロコダイル「・・・・・・くだらん」

 

クロコダイル「・・・・・・さてMr.コブラ さっきとは質問をかえよう」

 

クロコダイル「”歴史の本文(ポーネグリフ)”を記した場所はどこにある?」

 

ビビ「”歴史の本文(ポーネグリフ)”・・・・・・!! なぜそんなものを・・・・・・!!」

 

コブラ王「私がその場所を教えれば・・・!!」

 

クロコダイル「・・・んん?」

 

ビビ「パパ・・・・・・!!!」

 

コブラ「いや・・・案内しよう」

 

クロコダイル「クハハハハハハ!!!さすが名君コブラ・・・!!! 利口な男だ!!」

 

チャカ「ビビ様」

 

ビビ「!」

 

チャカ「私はもう 我慢なりません!!」

 

チャカは武器を構えそうになる。

 

 

北ブロック メディ議事堂 表通りーーーー

 

ゾロはMr.1と交戦中である。

 

Mr.1の右足の蹴りを上手く避けたゾロ。

 

和道一文字を口にくわえる。

 

ゾロ「三刀流・・・・・・」

 

右手に三代鬼徹、左手に雪走を構え、突き技のように顔面で交差する。

 

ゾロ「”牛”」

 

Mr.1は両腕を胸の前でくっつける。

 

Mr.1「”斬人(スパイダー)”!!!」

 

Mr.1は目を閉じ、

 

ゾロは突撃による斬りを行う。

 

ゾロ「”針”!!!」

 

ゾロ「フー・・・」

 

ゾロ「ーーーつまり体も”刀”の硬度 鉄でも斬れなきゃお前は斬れねェと・・・」

 

Mr.1「ーーーそういう事になるな 打撃斬撃は俺には効かん・・・」

 

ゾロ「成程まいったな 鉄を斬れねェ今のおれじゃあ お前にゃ勝てねェ」

 

Mr.1「フン・・・ならばどうする」

 

ゾロは砂漠ローブを脱ぎ捨てる。

 

ゾロ「ああ・・・お前に同情するよ」

 

Mr.1「っつうか お前は3刀流と聞いてるが、腰の刀が一本多いぞ?」

 

ゾロ「一本の魔剣はメンバーの転生者であるピンク髪の年下女のララに借りてんだ! 基本は3本だぜ!! 時間が経てば一本と交代でお前相手に使うだろうよ。それにこういう窮地・・をおれァ待ってた!!! ララも言ってたぜ 同じ剣士や刃物能力を扱う奴はいい修行相手としての一環に過ぎねェってよ! 俺ももっと強くなりてェから丁度いいぜ。」

 

ゾロ「おれがお前に勝った時の・・・おれは鉄でも斬れる男になってるわけだ」

 

Mr.1「意気込みに水を差す様だが・・・おれはこの”スパスパ”の能力(ちから)を手に入れてから今日まで 剣士と名乗る者に 傷一つつけられた事はない」

 

Mr.1「剣士ではーーこのおれには勝てねェ」

 

ゾロはMr.1に雪走を向ける。

 

ゾロ「・・・ああ よくわかったよ だが そういう思い出・・・話はアルバムにでもしまっときな 過去にどれ程の剣士と戦ってきたかは知らねェがな」

 

ゾロ「おれとお前は今まで 会った事がねェんだからよ」

 

Mr.1「口先だけは斬れる様だな」

 

ゾロ「そりゃどうも タコ入道」

 

Mr.1は刃物状態の右足を振り下ろすが、ゾロは二本で受け止める。

 

Mr.1「何分持つかだ」

 

ゾロ「お前がな」

 

Mr.1はしゃがみつつの回転し、右手を構える。

 

Mr.1「”掌握斬(スパークロー)”」

 

Mr.1は右手の5本指刃物化を繰り出すが、ゾロは刀身で防御。

 

左手も繰り出し、互いに鍔迫り合いのようになる。

 

Mr.1は右足で左から右への上段回転斬りを行うが、ゾロは背中を反らして避けた。

 

ゾロは後ろへ回転して、和道一文字を口に咥え、

 

Mr.1「!」

 

三刀流の必殺技の構えに入る。

 

ゾロ「”鬼”」

 

ゾロは猛スピードで突進。

 

ゾロ「”斬り”!!!」

 

ゾロは後ろまで通過し、Mr.1は後ろへ倒れかけ、ゾロは次の技を仕掛ける。

 

ゾロ「”虎”」

 

二本と口の一本を倒れかけるMr.1の腹部分へ押し当て、

 

ゾロ「”狩り”!!!」

 

Mr.1を地面への叩きつけた。

 

ゾロは着地し、Mr.1は傷一つなく立ち上がる。

 

Mr.1「言った筈だ」

 

ゾロ「・・・アザ一つ残らねェってのは・・・ちょっとショックだな これだけ手応えを感じて立ち上がれるってのも 初めての経験だよ」

 

Mr.1「そりゃあそうだろう・・・おれとお前は 今まで会った事がねェんだからな」

 

ゾロ「・・・・・・・・へ・・・!!!」

 

Mr.1は右足の蹴りを繰り出すが、ゾロは避ける。

 

Mr.1「フン・・・」

 

ゾロ「!! そうか」

 

ゾロは刀身で受け止め防御する。

 

ゾロ(コイツは”全身刃物人間”太刀筋に裏も表もありゃしねェんだ・・・!!!)

 

Mr.1の刃物化した靴部分で突くが、ゾロは上手く避ける。

 

少し転がったゾロ。

 

ゾロ「・・・・・・」

 

Mr.1は両手による技を仕掛けるが、ゾロは二本で何とか受けきる。

 

ゾロ(コ・・・・・・コイツは・・・!!!)

 

Mr.1「吹き飛べ・・・」

 

ゾロ「ぐあッ!!!」

 

ゾロは石で出来た家屋まで吹っ飛んだ。

 

ゾロが吹っ飛ばされた衝撃で石の家屋は崩壊する。

 

ゾロ(鍛錬なら誰よりも積んできた命を削るような窮地にも幾度なく立ってきた・・・・・・!!)

 

ゾロ(おれに足りねェものは一体何だ・・・・・・!!?)

 

 

幼年期ゾロ《先生!!先生!!!》

 

先生《ん?》

 

幼少期ゾロ《世界には鉄だって何だって斬っちゃう奴がいるって・・・!! 本当!!?》

 

先生《・・・・・・ ああ本当だよ》

 

先生《・・・・・・ この紙をよく見てなさいゾロ・・・》

 

先生は一枚の紙を空中に浮かせ、一振りする。

 

先生《たァ!!!》

 

幼少期ゾロ《先生斬れてねェ》

 

先生《いいかい 世の中にはね何も斬らない・・・・・・事ができる剣士がいるんだ》

 

幼少期ゾロ《?》

 

先生《・・・だけどその剣士は鉄だって斬れる 同じ刀でね・・・》

 

先生《”最強の剣”とは・・・守りたいものを守り斬りたいものを斬る力 触れるものみな傷つける様な剣は私はね・・・・・・”剣”だとは思わない》

 

先生《わかるかい?》

 

幼少期ゾロ《・・・・・・》

 

先生《先生 おれ!!何でも剣士になるぞ!!》

 

先生《ゾロ 話を聞いてたかい!?》

 

瓦礫から物音がする。

 

Mr.1「!」

 

Mr.1「・・・・・・フン・・・・・・さっさとおれに斬り傷でもつけてみろ 受けてばかりじゃおれの体は斬れねェぞ」

 

ゾロ「生憎だがお前にはおれが鉄を斬る勇姿は見せられねェ・・・」

 

ゾロは石家屋の一部分を持ち上げた。

 

ゾロ「おれが鉄を斬る時は・・・お前がくたばる時だからな・・・!!!」

 

Mr.1「・・・・・・もっともだ・・・」

 

ゾロ「せっかくだ・・・借りた一本の魔剣の力を少しだけでも見せてやろうか・・・?」

 

ゾロ「ウァあ!!!」

 

ゾロは家屋を投げつけた。

 

Mr.1「何もかも・・・・・・!!!微塵に斬り裂いてやるっ!!!」

 

ゾロ(何一つ・・・・・・”斬らない剣・・・・・”か・・・・・・!!!)

 

ゾロは三刀流で構える。

 

ゾロ(何も斬らない・・・・・・・!!鉄は斬る・・!!! さっぱり意味がわからねェ!!!)「押して押す事 これが”豪剣”の極意!!!」

 

Mr.1「”微塵斬(アトミックスパ)”!!!」

 

投げられた一部分の家屋は斬られる。

 

ゾロ「ブった斬るまでだ!!!」

 

Mr.1「!」

 

家屋が破壊され、ゾロは構え突進し、Mr.1の両腕と互いに鍔迫り合いとなる。

 

一度回転しつつ日本を振り、Mr.1の顎をかすった。

 

Mr.1は後ろにのけぞるが、右足を繰り出し、ゾロも二本で防御。

 

ゾロはMr.1の顔面を二本で叩きつける。

 

Mr.1はすぐさま体勢を立て直す。

 

ゾロは二本で挟む様な構えになる。

 

ゾロ「”蟹”」

 

ゾロ「”獲り”!!!」

 

ゾロの二本とMr.1の顎部分がぶつかり合い、二人は互いの距離を置かれる。

 

ゾロ「・・・・・・・ハァ・・・ハァ・・・・・・!! ・・・憎ったらしい野郎だぜ・・・!!」

 

Mr.1「お互い様だ」

 

ゾロ「では、一本の魔剣の力見せてやるぜ。」

 

ゾロは3本を一旦鞘に納めて、龍神剣を鞘から取り出す。

 

Mr.1「何だ その刀は?」

 

ゾロ「メンバーの年下女から借りた奴だ。俺は1刀流はあんま得意じゃねェが、一本で使った方が力を発揮するっていうからな。」

 

ゾロは侍の様に構え、

 

ゾロ「・・・まずは火の力から行くぜ・・・」

 

剣の柄の玉が火を表示し、ゾロの体が火に包まれる。

 

Mr.1「何っ!? 体が火に包まれただと!?」

 

ゾロ「へェ・・・俺を包むこの剣の火はほんとに熱くねェのに、バンダナも燃えねェんだな・・・。」

 

Mr.1「一体何なんだ!? あの刀は!?」

 

ゾロ「その作中の主人公である侍少年は選ばれた使い手だから、特殊な火である為に攻撃対象だけは熱くてちゃんと燃やせるんだな。」

 

ここで声が聞こえてくる。

 

???《あなたが4代目となる龍神ですね?》

 

ゾロ「誰だ!? もしかしてララが言っていた初代龍神か!?」

 

ゾロの斜め上に、作中のままの初代龍神が亡霊のように出現した。

 

Mr.1「何だ あの宙に浮かぶ甲冑は!?」

 

初代龍神《初めまして 私は地球世界の平安という時代で龍神となり、月から来た侵略者の女帝と死闘を繰り広げました。》

 

ゾロ「へェ・・・まさか侵略者が月の女帝とはね・・・」

 

初代龍神《ええ。平成と言われる時代では、玉を受け継ぎ2代目龍神となった少年は、私への復讐の為に月から地球へ現れた女帝と戦いました。》

 

ゾロ「その女帝の名前は教えてくれねェのか?」

 

初代龍神《残念ですが、教える事はできません。》

 

ゾロ「まァいい。俺はあの刃物野郎に勝たなきゃいけねェんだ。剣士として同じ剣士や刃物を扱う奴には負けるわけにはいかねェんだ!」

 

初代龍神《そうですか。龍神剣は7つの力を十二分に発揮できます。》

 

ゾロ「おいおい 十二分にかよ。」

 

初代龍神《ええ 威力は数十倍に跳ね上がりますがね。体の感ずるままに自然に動けば剣がそれに応えてくれますよ!》

 

ゾロ「ほお・・・威力は数十倍か。じゃあ火炎玉発射だ!!」

 

ゾロは剣先から巨大な火炎玉を発射した。

 

Mr.1は危険を察知したか、避ける。

 

巨大火炎玉はそのまま石造りの建造物を半破壊した。

 

Mr.1「なんという威力だ・・・!? 半分破壊とは・・・だがな」

 

Mr.1は左腕から刃をせり上げる。

 

Mr.1「おれを剣士と思うな・・・てめェの体を引き裂く武器ならいくらでもある・・・!!」

 

Mr.1「”螺旋抜斬(スパイラルホロウ)”」

 

ゾロ「次は水の力やってみっか・・・」

 

ゾロは剣の柄の表示を火から水へチェンジし、全身を纏った火は消えて、剣の切っ先を向け、水を小型竜巻状に放つ。

 

Mr.1「ふん・・・。」

 

Mr.1は数枚の刃にし高速回転させた両腕で、何とか弾き消す事に成功。

 

初代龍神《ほう。彼もなかなかのようですね・・・》

 

ゾロ「チッ・・・」

 

ゾロは突進する。

 

ゾロ「剣士じゃなけりゃ「発掘屋」かよ!!!」

 

Mr.1「「殺し屋」だ」

 

ゾロの龍神剣とMr.1の両腕の”螺旋抜斬(スパイラルホロウ)”がぶつかり合う。

 

ゾロ「!!!」(い・・・今のが火花!!? どんなスピードで回転してんだよっ!!)

 

Mr.1の両腕の回転刃は剣を弾きそうであった。

 

ゾロ(弾かれる・・・!!!)

 

剣が弾かれる。

 

Mr.1「発掘作業はおれには無理だ 何もかも・・・抉り取っちまうんだからな」

 

ゾロ「やべっ・・・」

 

ゾロは胸辺りをかするように斬られ、次は押し込むように腹を抉り斬る。

 

ゾロ「ぐああアアア!!!」

 

ゾロは斬られた際に龍神剣を手放してしまい、両膝をつく。

 

Mr.1「一瞬の読み違いが招くものは・・・ 死だ」

 

ゾロは石柱まで斬り飛ばされる。

 

Mr.1「フン・・・・・・」

 

Mr.1「まだ息があるな・・・・・・」

 

ゾロ「・・・・・・!!!」

 

ゾロは起き上がろうと必死だった。

 

ゾロ(背は・・・向けねェ!!!)

 

ゾロの上空に初代龍神が瞬間移動のように現れる。

 

初代龍神《どうしたのです・・・若き龍神よ。あなたはこんなものではないハズです。》

 

Mr.1「素手で何をもがくんだ」

 

Mr.1「”滅裂斬(スパーブレイク)”!!!」

 

Mr.1は両腕でゾロの胸と腹辺りを斬り裂いた。後ろの石柱も斬り裂かれた。

 

斬り裂かれた衝撃が石柱に伝わり、上の橋部分にヒビが入り始める。

 

Mr.1「安からに死ね」

 

ゾロ(今日は石運が悪ィ・・・)

 

橋の一部が崩れ、やがて全壊する。ゾロは下敷きにされる。

 

Mr.1は歩く。

 

ゾロは立ち上がっていた。

 

ゾロ(アイツら・・・・みんな・・・無事なのか)

 

Mr.1「!!!」

 

ゾロ「初代よ・・・おれはまだやれるぞ・・・。」

 

初代龍神《見せてごらんなさい。あなたの力を!》

 

Mr.1「何で立ってる・・・・・・あれだけ斬られて・・・あれ程の落石を避けたのか・・・!!?」

 

ゾロ(この石を・・・避けた!?・・・・・・違う わかったんだ・・・・・・・・・石の落ちてこねェ場所が・・・)

 

ゾロは剣の気配を感じ取るように、瓦礫から龍神剣を探した。

 

Mr.1「何なんだ・・・・・!!」

 

ゾロは龍神剣を発見し、右手で構えた。

 

ゾロ(こういう感じは前にもあった・・・あたりがやけに静かで・・・ 自分の鼓動がバカにデカく聞こえる・・・まさに・・・”死の境地”ってやつか)

 

ゾロ(落ちてくる石からは生き物みてェな・・・気配を感じた・・・気配じゃねェ・・・もっとくっきりとした・・・まるで)

 

ゾロ(”呼吸”・・・)

 

ゾロ(石の・・・呼吸・・・)

 

ゾロ(木には木の呼吸)

 

ゾロ(土には土の・・・・・・こういう事か・・・?)

 

先生《いいかい 世の中にはね何も斬らない・・・・・・事ができる剣士がいるんだ》

 

ゾロ(”|何も斬らない”ってのは・・・”呼吸”を知れって事なのか・・・!!? それが・・・鉄をも斬る力・・・!!?)

 

Mr.1「貴様 一体何をした!!? あれだけの技を受けて・・・・・・!!それだけの血を流して生きてられる筈がねェ!!!」

 

ゾロ(聞こえるぞ あいつの・・・鉄の”呼吸”・・・)

 

Mr.1「・・・いいさ 次で完全に息の根を止めてやる・・・」

 

ゾロ「刀に意志が伝わる・・・」

 

ゾロはヤシの葉を斬り揺らしつつ、下に落とすと、大岩を一刀両断した。

 

龍神剣をMr.1に向ける。

 

ゾロ(ーーーあとは おれに本当に鉄を斬る程の実力があるかどうかだ・・・!!)

 

Mr.1「・・・・・・剣一本で俺の技を受けきれるとは思えねェが?」

 

ゾロ「いいんだ もう受けねェ・・・」

 

龍神剣の柄の玉が火の表示になり、ゾロは火に包まれる。

 

Mr.1「また火に包まれたが、そう上手くいくか・・・。」

 

ゾロは龍神剣を専用鞘に収めつつ、構える。

 

ゾロ「一刀流「居合」・・・”業火の獅子歌歌”!!!」

 

Mr.1「”微塵(アトミック)” ”斬速力(スパート)”!!!」

 

ゾロは火を加えた居合斬りを使う。

 

Mr.1は燃えだすが、黒焦げまでには至らない。

 

ゾロは龍神剣の玉の火表示を消し、全身を纏う火を消した。

 

ゾロ「礼を言う」(おれはまだまだ強くなれる)

 

ゾロは龍神剣を右腰に抑えた専用鞘に納めた。

 

 

アルバーナ宮殿ーーー

 

国王軍兵士「お待ち下さい!!! チャカ様!!!」

 

クロコダイル「・・・・・・何者だ」

 

チャカ「お前達・・・・・・!!!」

 

ビビ「ツメゲリ部隊!!!」

 

ミス・オールサンデー「・・・・・・」

 

コブラ王「お前達よせ!!! この男に手を出すな!!」

 

国王軍兵士「門を破ったぞ!! ツメゲリ部隊だ!!」

 

国王軍兵士「さすがは精鋭・・・!!!」

 

国王軍兵士「国王とビビ様を救ってくれ!!!」

 

ツメゲリ部隊「国王様・・・!!あなたを死守する事が我ら四人の使命・・・手を出さんというわけにはいきませぬ」

 

ツメゲリ部隊「”七武海”が開いてとなれば」

 

ツメゲリ部隊「卑怯などとも言っておれぬ」

 

ツメゲリ部隊「「「「我ら四人で」」」」

 

ツメゲリ部隊「カタをつけさせて」

 

ツメゲリ部隊「貰おうか」

 

クロコダイル「・・・・・・ずいぶんと人気者らしいが・・・・・・お前ら・・・・見逃してやるから 家ウチへ帰れ」

 

ツメゲリ部隊「そうはいかん 我らには退けぬ理由(ワケ)がある!!」

 

クロコダイル「?」

 

クロコダイル「理由ワケ・・・?」

 

ツメゲリ部隊「お前が本当にこの反乱の全ての元凶ならば・・・ ふーーー・・・」

 

一人が右腕の筋肉を若干膨らませる。

 

チャカ「!!・・・・・・・・・そのアザ・・・・・・・・・!!! まさかお前達・・・・・・!!?」

 

ミス・オールサンデー「私が?」

 

クロコダイル「いや構わん 虫けらだ・・・!!!」

 

ツメゲリ部隊は一斉にクロコダイルへ向かっていった。

 

コブラ「・・・・・・まさか」

 

一人の目が白目となる。

 

ビビ「チャカ! みんなの様子が変・・・・・・!!」

 

チャカ「やつら・・・・・・!!!”一時の力”を得る為に!!!・・・命を削る水・・・・・を・・・”豪水”を飲んでいる もはや・・・数分の命・・・・・・助からぬ!!!」

 

ビビ「そんな・・・!!!」

 

クロコダイル「・・・・・・クク・・・そんなこったろうと思ったぜ・・・ 命を捨ててこのおれに挑むのか・・・!!!」

 

ツメゲリ隊「チャカ様・・・我等ノ勝手ヲオ許しクダサイ・・・・・・デスガ知ラシメネバ コノ国ノ”痛ミ”ヲ・・・ コノ男ニ・・・・・・コノ国ノ・・・」

 

クロコダイル「・・・・・・」

 

チャカ「バカ者共が・・・・・・!!!」

 

ツメゲリ隊「”怒り”ヲ!!!!」

 

クロコダイルは砂化して消える。

 

別の場所へ出現した。

 

クロコダイル「アーアー」

 

クロコダイル「・・・スマートじゃねェな・・・ 命は大切にしろよ・・・!いや もう手遅れか・・・」

 

クロコダイル「クハハハハハ!! 勝手に死ぬんなら・・・・・・おれが手を下すまでもねェよな?」

 

チャカ「戦う事も せんのか・・・」

 

ツバゲリ隊は吐血する。

 

チャカ「外道が・・・」

 

ツバゲリ隊「チャ・・・カ・・・」

 

クロコダイル「クハハハハハ!!!マヌケってのはまさにこの事だな!!!」

 

チャカはクロコダイルの元へ向かう。

 

ビビ「チャカ!!!」

 

チャカ「おのれ貴様ァ!!!」

 

コブラ王「チャカ!!よさんか!!お前まで死んではならん!!!」

 

クロコダイル「ホウ・・・”動物(ゾオン)系”・・・・・・」

 

チャカは半変形を始めた。

 

チャカ「”イヌイヌの実” モデル『ジャッカル』!!!」

 

チャカ「”鳴牙!!!」

 

チャカは仕込み刀でクロコダイルを斬るが、砂化されて無効化された。

 

砂から元に戻って行くクロコダイル。

 

クロコダイル「てめェも・・・」

 

クロコダイル「他人の為に死ぬクチか・・・」

 

 

Mr.1「本当に・・・・・・」

 

Mr.1(この勝負の間に・・・・・・!! ・・・成長しちまいやがった・・・!!!)(妙な魔剣を使ってだが・・・)

 

Mr.1は両ひざをつく。

 

Mr.1「ハァ・・・ハァ・・・ 次は・・・ダイヤでも斬ろうってのか・・・?」

 

ゾロ「・・・・・・!!そりゃもったいねェだろ」

 

Mr.1「・・・・・・ ハッ・・・」

 

Mr.1「マイッたぜ・・・・・・!!!」

 

Mr.1は倒れ、ゾロも両膝をつき、座り込む。バンダナは頭から剥がした。

 

アルバーナ 北ブロック メディ議事堂 表通りの戦いーーー勝者ーーーゾロ



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第133話「戦いは終わった!コーザが掲げた白い旗」

ゾロ「・・・・・・ハァ・・・クソ・・・血を流しすぎた・・・」

 

ゾロ「傷がそう深くねェのが幸いってことか・・・だがさすがに・・・効く」

 

ゾロは倒れる。

 

ゾロ(あいつ・・・ら・・・・・・どうしただろう・・・ ナミの奴ァうまく逃げたのか・・・!?誰も死んじゃいねェだろうな・・・・・・状況が知りてェ・・・)

 

初代龍神《私はここで消えますよ。》

 

初代龍神は消える。

 

ウソップ《なにーーーっ!!?おれがマツゲと組むのかー!?》

 

ウソップ《ラ~~ク~~ダ~~じゃね~~~~~かァ~~~~!!!お前ら おれの弱さみくびるなよ!?》

 

ウソップはマツゲの首をはたく。

 

マツゲ《ヴォ》

 

サンジ《おめェがクジ運悪かったんだろ あきらめろ》

 

ウソップ《よォしわかった じゃあ一つ約束しろよ!!おれ達が危機ピンチの際は ぜひ助けてください》

 

サンジ《バーーーカ おれはレディーしか助けねェんだ 変身中はチートとなるララちゃんは除外だがな・・・》

 

サンジ達は宮殿へと急ぐ。

 

サンジ「おいウソップ」

 

サンジ「てめェ・・・何泣いてんだ」

 

ウソップ「誰が泣いてるだァ!!?泣いてるって言う奴が泣いてんだ!!!」

 

サンジ「それは違うだろ」

 

ウソップ「・・・・・・!!・・・だけどよ・・・・・・!! あのモグラババア」

 

ウソップ「ルフィやララが死んだなんて・・・ぬかしやがるから・・・・・・!!」

 

チョッパー「ララが死んだなんてのはさすがにあり得ないとして・・・ルフィは・・・ほ・・・ほんとなのか・・・」

 

サンジ「確かにララちゃんは死んだなんてあり得ねェが、お前ら信じんのか・・・・・・?」

 

ウソップ「信じるわげねェだろうが!!! ばかかてめェ!!!!」

 

チョッパー「おれもだ!!!おれもぜんぜん信じてねェっ!!!」

 

マツゲ「ヴォー」

 

サンジ「・・・・・・!!わ・・・わかったよ」

 

サンジ「ーーーーーだったら今やる事は一刻も早く宮殿へ着く事だ・・・!!ハナミズはしまっとけ!」

 

サンジ「・・・・・・この戦いの地鳴りが・・・鳴り止むまでな!!」

 

ビビ《みんな・・・ありがとう》

 

ゾロ《礼ならまだ早ェだろ》

 

ナミ《そうよっそれに海賊にお礼をしたきゃ・・・ブツ(・・)見せて貰わなきゃ」

 

ウソップ《この国からまだ何をしぼり取ろうってんだよ》

 

 

ナミは倒れたミス・ダブルフィンガーに絡んでいた大技の武器を取った。

 

ナミ「ふうっやっと取れた」

 

ナミ「一発限り(・・・)の大技って・・・こういう事だったのね」

 

ナミ「反乱の波はもうすぐそこまで来てる・・・」

 

アルバーナの広場では国王軍と反乱軍が激闘中。

 

ナミ「・・・状況は変わったけど・・・とにかく宮殿へ・・・」

 

サンジ《そうだビビちゃん これだけは憶えときな・・・・・・!!》

 

サンジ《戦闘後のアイツ(・・・)は・・・よく食うぜ~~~~~!?》

 

ビビ《・・・・・・・・・ええ・・・・・・》

 

サンジ《ララちゃんも多めに食うだろうな・・・》

 

ビビ《そうね・・・》

 

ビビ《「アルバーナ」で待ってるから!!》

 

ルフィ《おォオ!!!》

 

ララ《分かった!!》

 

 

サンジ《さァ正念場だ ドジ踏むなよ!!!》

 

ゾロ《行くぞ!!! 「アルバーナ宮殿」で会おう!!!》

 

ゾロ達はカルガモ部隊に乗り、アルバーナへと向かう。

 

 

国王軍兵士「チャカ様・・・!!?」

 

国王軍兵士「悪夢だ・・・」

 

国王軍兵士「・・・・・・何て事に・・・・・・!!!」

 

国王軍兵士「後方には もう反乱軍が迫って来てるぞ・・・!!」

 

ビビ「チャカ!!!!」

 

国王軍「・・・・・・く・・・・・・!!!」

 

クロコダイル「弱ェってのは・・・罪なもんだ・・・」

 

???「ビビ!!!」

 

ビビ「え?」

 

”宮殿広場”爆破予定時刻 25分前ーーーー

 

ビビ「コーザ!!!」

 

クロコダイル「!」

 

コブラ王「お前・・・・・・!!昔使った”抜け道”から・・・・・・!!?」

 

コーザ「・・・・・・ ・・・おれの目はどうかしちまったのか・・・・・・!!?」

 

コーザ「・・・・・・国王軍を 説得に来たつもりだったが・・・・・・!!」

 

コーザ「チャカ・・・・・・!!」

 

コブラ王「・・・・・・」

 

コーザ「その国王が・・・”国の英雄”に殺されかけてる・・・!! 信じがたい光景だ・・・・・・!!」

 

クロコダイル「クハハハハハハ!!面白ェ事になったな!! 今まさに 反乱の最中だってのに・・・!!!互いの軍の統率者(リーダー)がここで顔を合わせちまうとは もはやこの戦争は首をもがれたトカゲの殺し合いだ・・・・・・!!!」

 

コーザ「・・・・・・」

 

ミス・オールサンデー「困惑してるみたいね・・・簡単よ? あなたがイメージできる「最悪のシナリオ」を思い浮かべればいいわ」

 

コーザ「・・・・・・・・・・・・」

 

トト《疑うわコーザ》

 

コブラ王《・・・・・・この国は好きか?》

 

幼年期コーザ《うん 生まれた国だ!!》

 

ビビ「コーザあのね・・・」

 

コーザ「ビビ!!」

 

ビビ「!」

 

コーザ「この国の雨を奪ったのは誰なんだ!!?」

 

ビビ「・・・・・・!!何もかも」

 

クロコダイル「おれさ!!・・・コーザ お前達が国王の仕業だと思っていた事全てーーーーー 我が社(・・・)の仕掛けた”罠”だ お前達は この2年間・・・面白い様に踊ってくれた 王族や国王軍が必死におれ達の影をかぎ回ってたってのにな・・・!!」

 

クロコダイル「お前はこの事実を知らねェ方が 幸せに死ねただろうに・・・!!クハハハハ!!!」

 

コーザ「・・・・・・・・・・・・!!!」

 

コブラ王「効くなコーザ・・・!!」

 

コーザ「国王・・・!!!」

 

コブラ王「お前には 今やれる事がある・・・・・・!!! 一人でも多くの国民を救え!!!」

 

コーザ「!」

 

チャカ「アと・・・半時モせズ」

 

コーザ「!」

 

チャカ「宮前広場が吹き飛ばされるノだ!!!」

 

コーザ「何だと・・・・・・!!?」

 

クロコダイル「まだ息があったのか・・・・・・・・・!!」

 

コーザ「・・・・・・・・・!!」

 

チャカ「急げ!!!」

 

チャカはやられ、コーザは戦場へ向かおうとする。

 

ビビ「・・・・・・・・・!!」

 

ビビはコーザの元へ走り出す。

 

クロコダイル「!」

 

ビビはコーザのコートを掴み、

 

ビビ「ダメよ!!!!」

 

コーザ「!!?」

 

コブラ王「ビビ・・・・・・」

 

コーザ「おい!!! どけビビ 何のつもりだ!!! これから戦場になる広場が本当に破壊されたら」

 

ビビ「戦場にはさせないっ!!!」

 

コーザ「!?」

 

ビビ「あなたは気が動転してるのよっ!! 広場が爆破される事を今 国王軍が知ったら・・・・・・!!!」

 

ビビ「広場はパニックになる・・・・・・!!! そしたらもう戦争は止まらない!!! 誰も助からない!!!!」

 

ビビ「そうでしょう!?」

 

コーザ「・・・・・・・・・!!」

 

クロコダイル「ホウ ご立派な判断だ・・・・・・!!」

 

ビビ「やるべき事は始めから決まってるの・・・・・・!! この仕組まれた反乱を止める事よ・・・・・・!!」

 

広場での激戦は続く。

 

ビビ「それはあなたにしかできない!!!」

 

しかしビビの背後にクロコダイルが砂化して、猛スピードで現れる。

 

クロコダイル「それをおれが 黙って見てるとでも思ってるのか?」

 

しかし変身したチャカが剣で防いだ。

 

チャカ「我・・・アラバスタの守護神 ジャッカル!!!」

 

チャカ「王家の敵を 討ち滅ぼすものなり・・・・・・!!」

 

チャカ「命半分でもある限り 私は戦う」

 

クロコダイル「・・・・・・そういうのをバカってんだ・・・・・・」

 

チャカ「コーザ ビビ様 思うままに!! ・・・・・・まだ私にとて数分の足止めくらいはできましょう!!」

 

ビビ「うん」

 

コーザ「チャカ・・・・・・!!」

 

チャカ《砂砂団のリーダーも大したものではないな》

 

少年コーザ《何だよ大人げねェぞ もっと手を抜けよ!!》

 

チャカ《困った奴だな お前が私に稽古をつけろと言ってきたんじゃないか》

 

コーザ「・・・・・・・・・!!」

 

アナウンス「護衛第2部隊から本隊へ!!!」

 

アナウンス「第2部隊から本隊へ!! 第4ライン突破されました!!」

 

アナウンス「「反乱軍」は現在中央広場を抜けーーー北ブロックへーーーー!!!宮殿に届きます!!!」

 

ビビ「降伏の白旗を!!! 今すぐ降伏しなさい!!!「国王軍」!!!」

 

国王軍「!?」

 

国王軍兵士「ビビ様!!何て事を・・・・・・!!降伏!!?」

 

国王軍兵士「そんな事をしたらこの国は一体どうなるんだ!!!」

 

宮殿の扉から、一人出てきた。

 

国王軍兵士「おい見ろあれはっ!!!」

 

国王軍兵士「コーザだ!! 反乱軍のリーダがなぜここに!!?」

 

コーザ「言う事を聞いてくれ!!おれ達はもう勝利も!!勝負も望まない!!! この戦いを止めてほしいんだ!!」

 

国王軍兵士「!!?」

 

コーザ「反乱軍にはおれが知らせる この戦いは無意味なものだったと!!!」

 

コーザ「これ以上戦う理由はない!!! もうムダな血を流さない為にだ!!!」

 

国王軍兵士「・・・・・・・・・」

 

コーザ「白旗を振ってくれ!!! 頼む!!!」

 

反乱軍「王の首は目前だ!!!」

 

反乱軍「時計台が見えた!!」

 

反乱軍「うおおおおおお!!!」

 

反乱軍「宮前広場に出るぞォ!!!攻撃準備!!」

 

反乱軍「撃ち込み用~~~~~意!!!」

 

反乱軍「!」

 

コーザ「待て!!!」

 

反乱軍「え!!?」

 

コーザは国王軍の先頭に立って、台に乗り軍達と共に白旗を掲げていた。

 

反乱軍「白旗!!?」

 

反乱軍「国王軍が降伏の白旗を掲げているぞ!!!」

 

反乱軍「!!!」

 

反乱軍「コーザさん!!?」

 

コーザ「戦いは終わった!!! 全隊 怒りを治め武器を捨てろ!!! 国王軍には もう戦意はない!!!」

 

ビビ(止まってーーーー!!!)

 

反乱軍は一度シーーーンとなる。

 

反乱軍「本当に・・・!? コーザさん・・・!!!」

 

コーザ「ああ・・・もう戦いはーーーーー・・・」

 

次の瞬間コーザは後ろから撃たれた。

 

国王軍の銃を構えたある二人の左腕にはB・W(バロックワークス)のマークがあり、一人はニヤッと笑う。

 

反乱軍「おのれ国王軍!!!」



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第134話「ビビの声の行方!英雄2人は舞い降りた!」

後ろから撃たれるコーザ。

 

ビビ「コーザ!!!」

 

少年コーザ《すげェ町を作っておれ達がこの国をもっと潤してやるさ!!》

 

コーザ(戦うな・・・・・・!! 「反乱軍」・・・・・・!!)

 

反乱軍「コーザさァん!!!」

 

ビビ(B・W(バロックワークス)・・・・・・!!)「・・・・・・!!!」

 

B・W(バロックワークス)「へっへっへっへっ」

 

コーザは台から落ち、倒れる。

 

反乱軍「・・・・・・・・・!!」

 

国王軍兵士は一人の胸倉を掴む。

 

国王軍兵士「貴様 なぜコーザを撃った!!?」

 

B・W(バロックワークス)「ぐえっ」

 

そこで強風が。

 

コーザ「ハァ・・・ハァ・・・」

 

コーザ「ハ・・・・・・反乱軍・・・・・・!! 聞け・・・・・・!!」

 

反乱軍「何だ 急に砂塵が・・・!!?」

 

反乱軍「!!?」

 

反乱軍「撃って来やがった!!」

 

反乱軍「あいつら・・・!!!」

 

コーザ「反乱軍・・・・・・!!! ハァ・・・ハァ!!」

 

反乱軍「この塵旋風は一体何なんだァ!!?」

 

反乱軍「前方が見えねェっ!!!」

 

そして今度国王軍の1人が撃たれる。

 

国王軍「奴ら・・・!!」

 

反乱軍側のB・W(バロックワークス)「どうにもならねェよ B・W(おれたち)ァ両軍に潜入してんだ・・・!!」

 

ビビ「・・・・・・・・・!! いけない・・・!!」

 

反乱軍「何が降伏だ・・・・・・!! これが「国王軍」のやり方か・・・!!?」

 

時計台はカチカチ音がする。

 

反乱軍「汚ねェマネしやがって!!!」

 

ビビ(私に気づいて反乱軍!!!)「お願い!!!みんな止まって!!戦わないで!!!」

 

コーザ「止まれ・・・・・・・・!!「反乱軍」!!・・・・・・コの戦イは・・・!!!」

 

 

国王軍兵士「迎え撃て「国王軍」!!!」

 

両軍は再び激突。

 

ビビ「やめて・・・」

 

ミス・オールサンデー「よく戦ったわよお嬢ちゃん・・・だけどもう・・・声なんて届かない」

 

コブラ王(ここまでか・・・・・・!!!)

 

コブラ王「逃げなさい!!!ビビ!!!! その男から逃げるんだ!!!」

 

ビビ「・・・・・・ いやよ!! あんたの仕業ね・・・この塵旋風」

 

ビビ「まだ・・・!!! 15分後の”砲撃”を止めれば犠牲者を減らせる!!!」

 

クロコダイル「あーすれば反乱は止まる・・・こーすれば反乱は止まる」

 

クロコダイル「目ェ醒ませお姫様・・・」

 

クロコダイルはビビの首を掴み、宙に浮かす。

 

ビビ「うっ!!」

 

クロコダイル「見苦しくてかなわねェぜ お前の理想論は」

 

ビビ「・・・・・・ア!! ハァ・・・ハァ・・・」

 

クロコダイル「”理想”ってのは 実力の伴う者にのみ口にできる”現実”だ・・・・・・!!」

 

ビビは泣きだす。

 

ビビ「・・・・・・!!見苦しくったって構わない・・・・・・!! 理想だって捨てない!!!」

 

ビビ「お前なんかにわかるもんか・・・・・・!!!私はこの国の王女よ!!! お前なんかに屈しない!!!」

 

クロコダイル「可愛気のねェ女だ・・・・・・」

 

ビビ「私は この国をーーーー」

 

コブラ王「ビビ・・・」

 

クロコダイル「・・・広場への砲撃までーーーあと15分・・・まだまだ反乱の”援軍”はここに集まって来る」

 

クロコダイル「てめェらの運命も知らず・・・爆破領域に次々とな・・・」

 

ビビ「・・・・・・」

 

クロコダイル「さっき(・・・)・・・国王軍に広場の爆破を知らせていれば例えパニックになろうとも何千人何万人の命は救えた筈だ・・・・・・」

 

コブラ王「やめろ!!!やめてくれ!!クロコダイル!!!」

 

クロコダイル「全てを救おうだなんて甘っちょろいお前の考えが」

 

ビビ「・・・・・・・・・」

 

クロコダイル「結局 お前の大好きな国民共を皆殺しにする結果を招いた」

 

ナノハナの男性《・・・これは・・・・・・”ダンスパウダー”・・・・・・!!!》

 

クロコダイル「最初から最後までどいつもこいつも笑わせてくれたぜ この国の人間は!!!」

 

イガラム《ダメですっ!!ダメっ!!!これは遊びではないんですよっ!!?》

 

クロコダイル「2年間我が社へのスパイ活動 ご苦労だったな・・・」

 

ビビ「・・・・・・・・・!!」

 

トト《私だよ!!わからないか!?無理もないな 少しやせたから》

 

クロコダイル「結局お前達には何も止められなかった」

 

クロコダイル「反乱を止めるだの王国を救うだのお前の下らねェ理想に付き合わされて無駄な犠牲者が増えただけだ・・・・・・!!!」

 

クロコダイル「お前に国は救えない」

 

ビビ「!!!」

 

クロコダイルの右腕が砂化し、ビビは落ちていく。

 

しかし太陽の方から3つの影が。

 

クロコダイル「何だと・・・!?」

 

ルフィとドラゴンゴッドアーマー・エックス「「クロコダイル~~~~!!」」

 

ビビ「・・・・・・!! ルフィさんにエックス!!」

 

クロコダイル「麦わらにエックス!! なんだ!? エックスを包む龍の様なのは!?」

 

ルフィを乗せたペルは旋回し、ルフィはビビをキャッチした。

 

ルフィ「ふうっ!!! 間に合った!!!」

 

ドラゴンゴッドアーマー・エックス「ビビ 大丈夫だな!!」

 

ビビ「・・・・・・!!」

 

ビビ「ルフィさん・・・!! ペル・・・!! エックス・・・!!」

 

ビビ「ウゥ・・・・・・っ!!!」

 

ビビ「広場の爆破まで時間が無いの!!もうみんな・・・やられちゃったし・・・・・・・・・!!私の”声”はもう・・・誰にも届かない!!! このままじゃ国が・・・!!」

 

ルフィ「心配すんな」

 

ビビ「!」

 

ルフィ「お前の声ならおれ達に聞こえてる!!!」

 

ドラゴンゴッドアーマー・エックス「おれ達を信じてくれ!!」

 

ビビ「!」

 

ビビ「・・・・・・!!」

 

 

ゾロはナミをおぶって、走っていた。

 

ゾロ「だから明らかにおれの方が重傷なんじゃねェのかって言いてェんだ!!」

 

ナミ「うっさいわね 男のくせにギャーギャーと!!私は足をケガしてんのよ!!立てないの(・・・・・)!!あ~~~~やばい貧血っ・・・・・・」

 

ペルと龍のエフェクトを消したドラゴンゴッドアーマー・エックスは降り立つ。

 

ペル「気をつけろよ!!ルフィくんにエックスよ」

 

ドラゴンゴッドアーマー・エックス「ああ!! おれはまだ本気を出さないけどね。」

 

ルフィ「いっぱい肉食ったしな!! 血はモリモリだ!! もう・・・・・・!!!負けねェさ」

 

クロコダイル「どうやってあの傷で流砂から・・・!!! まさかエックスの奴が!?」

 

ルフィは宮殿の上に向けて、両腕を伸ばそうとしていた。

 

チョッパー「ああああああ~~~~~っ!!! ルフィ生きてるぞ~~~~!!!エックスもいる~~!!」

 

ビビ「トニー君っ!!」

 

ウソップ「何ィイ!!?ルフィ~~~!!?エックスもか~~~!?」

 

ビビ「!」

 

チョッパー「ビビもいるぞ!!」

 

ルフィは両腕を伸ばすと、エックスは電磁波球体に包まれ、ゼロのコマンドミッション・ハイパーモード2の飛行形態であるアブソリュート・ゼロに変わる。

 

ウソップ「な!!!な!!!だから言っただろっ!!! おれにはわがっでた!!!特にゼロは死ぬなんてあり得ねぇってよ!!」

 

チョッパー「そうか!? ゼロはそうだよな・・・」

 

サンジ「わかってたって奴の(ツラ)かよ まぁゼロは死ぬなんてあり得ねぇよな。」

 

ビビ「ウソップさん!!・・・サンジさん!!」

 

サンジ「オ~~~~~ビビちゃん何てこったこんなに傷ついて」

 

ナミ「ウソップ~~~~~っ!!!」

 

ナミはウソップを殴り飛ばす。

 

ウソップ「ホゲェ!!!」

 

ビビ「ナミさん・・・・・・!!! Mr.ブシドー・・・・・・!!! みんな無事で・・・・・・!!!」

 

ナミ「誰が宴会の小道具作ってって頼んだのよっ!!!」

 

ゾロ「立ってんじゃねェか てめェ!!!」

 

サンジ「ナミさ~~~~~ん♡」

 

ウソップ「ちゃ・・・ちゃんとあっただろうが大技も・・・・・・!!!」

 

ナミ「あんた後で死刑よっ」

 

ウソップは気絶寸前へ。

 

ウソップ「・・・・・・アァ・・・チョッパー頼みがある・・・・・・おれの死体は荒野へ埋めてくれないか・・・」

 

チョッパー「すでに致命傷だ~~~~~~ッ!!」

 

ナミ「ビビ!!事態は!?この塵旋風一体何なの?」

 

サンジ「クラ てめェ!!何でナミさんがケガしてんだ オロスぞ!!!」

 

ゾロ「元気じゃねェか」

 

ルフィ「悪ィ みんな おれあいつ(・・・)にいっぺん負けちまったんだ だから もう負けねェ!!!あとよろしく ゼロ 一応俺の肩に掴まるか?」

 

アブソリュート・ゼロ「途中で手を離すが、まぁいいだろ。」

 

アブソリュート・ゼロは黒い羽を揺らしつつ、飛行中のままルフィの肩に掴まる。

 

アブソリュート・ゼロ「おれは最初はちょっとした力比べだったが・・・引き分けにしておいた。」

 

ゾロ「引き分けか・・・。とにかくお前ら行って来い・・・」

 

ウソップ「お前ら二人で勝てなきゃ誰が勝てるってんだ!!!」

 

ルフィ「終わりにするぞ!!! 全部!!!」

 

アブソリュート・ゼロ「そうだ!!」

 

ゾロ達「「「「「「おォし!!!」」」」」

 

ビビは涙を拭う。

 

ビビ(そうだ・・・!!!私には まだこんなに仲間がいる・・・!!!)

 

ペル「・・・・・・!!」

 

ルフィ「ん~~~!!!」

 

ルフィ「にゃろうがァ!!!」

 

肩に掴まるゼロと共にルフィはクロコダイルの元へ”ゴムゴムのロケット”で飛んでいく。

 

クロコダイル「!」

 

ルフィ「ワ~~~~ア ニ~~~ッ!!」

 

アブソリュート・ゼロ「いくぞ!!クロコダイル!!」

 

ゼロは途中で肩から手を離し、ルフィと同じ速度で飛んでいく。

 

クロコダイル「っち・・・。」

 

ルフィは右手で構えて、ゼロは右手を構える。

 

クロコダイルは砂化しかけるが、先にゼロの右手によるフックがクロコダイルの腹に決まり、次にルフィの左ストレートでクロコダイルが吹っ飛ばされた。

 

クロコダイル「・・・・・・!!」

 

ゼロは飛行中のまま、先に吹っ飛んだクロコダイルの元へ行く。

 

ルフィは着地した後、両足を回転するようにジタバタし、両腕を伸ばす。

 

ルフィ「ゴムゴムのォ・・・」

 

コブラ王「誰だ!!?あの二人は!!」

 

ミス・オールサンデー「・・・・・・」

 

クロコダイル「クッ・・・小僧・・・!! そしてゼロ・・・!!!」

 

ルフィの両腕がクロコダイルのコートを掴むと、アブソリュート・ゼロの右足の蹴りがクロコダイルの腹に決まる。

 

クロコダイル「うぐっ!!」(何て蹴りの威力だよ・・・つうかどういう事だ!?砂の俺に打撃は効かねェはずだ!!)

 

クロコダイル(あのガキ・・・・・・!!)

 

ルフィ「”丸鋸”!!!」

 

ルフィの回転アタックによる両膝攻撃でクロコダイルを吹っ飛ばす。

 

ルフィ「しっしっしっし!!」

 

ルフィは着地し、アブソリュート・ゼロは飛行中のままである。

 

コブラ王「クロコダイルを・・・・・・!!!」

 

ミス・オールサンデー「へェ」

 

広場での激戦は続く。

 

ルフィ「立て」

 

アブソリュート・ゼロ「まだやれる筈だぞ・・・。」

 

ルフィ「あの時お前の手にかかった」

 

クロコダイル《ぐあ!!!》

 

ルフィ「”ユバ”で貰った水が教えてくれたんだ 水に触れたらお前は 砂になれなくなる!!」

 

ルフィは右手を使い背の樽のポンプで、左腕に水をかける。

 

アブソリュート・ゼロ「クロコダイル 貴様は自分が砂能力だから、それで水が怖いからこの国から雨を奪うんだろ」

 

クロコダイル「ククク・・・」

 

ルフィ「ならこれでならお前をぶっ飛ばせる!! こっからが勝負だ!!」



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第135話「イレギュラーハンター&ルフィVSクロコダイル 2回戦」

ウソップ「砲撃手を探すって!!? どうやって!!!」

 

ゾロ「考えてるヒマはねェだろ 時間があと10分しかねェんだ」

 

ウソップ「でもお前っ直径5kmって事は少なくともここから2.5kmは離れた所から狙ってんだろ!?」

 

ビビ「いいえ!!」

 

ビビ「違う・・・!!おそらく・・・砲撃手はこの広場の近くにいるわ・・・!!」

 

ウソップ「!? 何でだよ そんな事したらその砲撃手ごとドカーンと・・・ ・・・・・・!!」

 

ナミ「・・・・・・そういう・・・・男だって事ね クロコダイルは・・・」

 

チョッパー「味方が死んでもいいのか・・・・・・!!?」

 

ビビ「・・・・・・・・・・・・!!」

 

サンジ「食えねェ野郎だ・・・・・・!!」

 

ペル「!?」

 

ゾロ「・・・・・・じゃあさっさと・・・・・・!! !」

 

ゾロとサンジが共に龍神剣と蹴りで、背後からのビビへの襲撃を防いだ。

 

ウソップ「うげェっ!!!」

 

ビリオンズ「見つけたぜビビ王女ォ!!!」

 

ビリオンズ「おめェを殺せばどこまで昇格できる事やら!!!」

 

ビビ「”ビリオンズ”!!!」

 

サンジ「10分ひく・・・何秒だ」

 

ゾロ「オイオイ話してる時間ももったいねェぞ」

 

ゾロとサンジ「「2秒だ」」

 

ゾロは龍神剣と雪走を両手に持つ。

 

サンジ「ウラァ!!!」

 

ナミ「先行くわ!!!」

 

ウソップ「散り散りになれ!! とにかくまず塵旋風の外へ出るんだ!!」

 

ビビ「・・・・・・!!」 (10分・・・・・・!!!)

 

ゾロ「よし急げ!!!おれ達も行くぞ!!!」

 

サンジ「ああ」

 

ビビ(これが本当に・・・!!!最後のリミット!!!)

 

ビビ(この国の・・・・・・!!!)

 

ビビ(運命を決める 10分!!!)

 

 

クロコダイル「そこで浮いているゼロはともかく・・・お前は・・・?おれに勝つ気なのか・・・!!?」

 

ルフィ「ああ」

 

クロコダイル「確かによく見抜いたもんだ 死に際のあの状況でな・・・ゼロよ お前はどうなんだ?」

 

アブソリュート・ゼロ「貴様は砂なんだ。この飛行形態は水属性だからな 全身が水と捉えてくれればお前に物理攻撃は可能だ。」

 

クロコダイル「そういう事かよ・・・ だが麦わらァ そんな事じゃ埋めつくせねェ 各の差がおれとお前にはある!! それが”七武海”のレベルだ・・・!!!」

 

アブソリュート・ゼロ「ほう・・・」

 

ルフィ「・・・・・・お前が七武海だから何だ・・・!!だったらおれは」

 

ルフィ「”八武海”だ!!!」

 

コブラ王「一体 あの男二人は・・・・・・」

 

ミス・オールサンデー「海賊よ 耳に入ってないかしら・・・・・・? どうやらお姫様はまた命拾いしたようね」

 

コブラ王「・・・・・・では彼らが・・・ビビをこの国へ送ってくれたという・・・・・・」

 

ミス・オールサンデー「もう一人の飛んでいる方は男じゃないの・・・」

 

コブラ王「何!?」

 

ミス・オールサンデー「姿を変えているのは女の子なのよ! 声と話し方が完全に男になっているみたい。」

 

コブラ王「何だと!?」

 

ミス・オールサンデー「ちょっと興味深いわね。フフ・・・・・・」

 

ルフィ「行くかゼロ!!」

 

アブソリュート・ゼロ「ああ!!」

 

ルフィは右腕を後ろへ伸ばし、

 

ルフィ「”ゴムゴムの”ォ・・・!!!」

 

ルフィ「”(ピストル)!!」

 

クロコダイルに向かって繰り出す。

 

クロコダイル「そんなもの避ければ意味はなく・・・」

 

クロコダイルは容易く避け、

 

クロコダイル「濡れていようがいまいが・・・」

 

ルフィの濡れた腕を掴む。

 

ルフィ「!!」

 

クロコダイルは腕からルフィの水分を奪っていき、干からびさせる。

 

クロコダイル「おれの”掌”はあらゆる水分を吸収できる・・・!!」

 

アブソリュート・ゼロ「なるほど 砂人間だから水分を吸い取るのは当然という事か・・・」

 

ルフィ「くそっ!!」

 

ルフィは走り出す。

 

アブソリュート・ゼロ「ルフィ!!」

 

ルフィは蹴りを使うが、砂化で避けられる。

 

しかしルフィは樽の水を飲み、右腕を復活させた。

 

ルフィ「お前言ったよな」

 

ルフィ「悪魔の実の能力は使い方で 強くなれるって・・・・・・!!!」

 

アブソリュート・ゼロ「ルフィ お前も考えるもんだな・・・」

 

ルフィ「”ゴムゴムの(ピストル)”!!!」

 

ルフィは右腕をクロコダイルに伸ばしてから、左手で腕を掴んで弾く。

 

ルフィ「「散弾(ショット)」!!!」

 

右腕が複数に分かれるように見えた。

 

クロコダイル「ウッ!!!」

 

アブソリュート・ゼロ「腕が複数に分かれる様に見える・・・」

 

クロコダイル「・・・・・・!!! コザかしい・・・」

 

クロコダイル「”砂漠の宝刀(デザート・スパーダ)”!!!」

 

クロコダイルは右腕を砂に変え、巨大刃物状の波として地面を猛スピードで沿っていく。

 

ルフィ「あれ(・・)かっ!!?」

 

ルフィは体を横へ反らして避け、ルフィの所は地面に巨大な裂け目が出来る。

 

ルフィ「危ねェっ!!」

 

クロコダイル「ゼロ 今度はてめェだ!!」

 

クロコダイルは同じ砂技をアブソリュート・ゼロに仕掛けるが、

 

アブソリュート・ゼロは容易く避ける。

 

アブソリュート・ゼロ「そんな砂技 効かんぞ!!」

 

ルフィは右腕を伸ばし、アブソリュート・ゼロはクロコダイルに飛行して突っ込む。

 

クロコダイル「何度も何度も同じ技で・・・勝つ気あんのか!? ゼロ てめェもやるならやるでさっさと来いよ!!」

 

ルフィ「ああ!!! 満々だぞ!!!」

 

アブソリュート・ゼロ「だからこうやって来てるだろ!!」

 

アブソリュート・ゼロの右フックがクロコダイルの腹にヒットし、ルフィが薙ぎ払う。

 

クロコダイルは吹っ飛ばされて転倒する。

 

ルフィ「おれの狙いは・・・最初からこれだ!!!」

 

ルフィは背中の樽を掴んで投げる。

 

ルフィ「水浸しになれっ!!!」

 

クロコダイル「ーーーそりゃ当然の狙いだろう」

 

クロコダイルは手の平から砂嵐を発生させる。

 

ルフィ「い!!?」

 

アブソリュート・ゼロ「何!?」

 

クロコダイル「”砂嵐(サーブルス)”」

 

砂嵐はでっかくなる。

 

ルフィ「ぐわァ!!」

 

アブソリュート・ゼロ「くっ・・・。」

 

ルフィと共にアブソリュート・ゼロも砂嵐の風速に吹っ飛ばされたが、すぐに宙に浮き直す。

 

ルフィは宮殿外へ落ちそうになり、

 

ルフィ「樽っ!!樽っ!!!」

 

ルフィは着地。

 

クロコダイル「ゼロと違って、必死じゃねェか”麦わらのルフィ”」

 

クロコダイル「・・・その樽がなきゃあ 結局何もできねェってわけだ・・・・・・ これじゃ 初戦と何も変わらねェじゃねェか!!!クハハハハ!!!」

 

アブソリュート・ゼロ「確かに否定できんな・・・」

 

ルフィ「ああ・・・ゼロにも言われちゃあな・・・これじゃダメだ・・・!!!」

 

クロコダイル「!」

 

コブラ王「!」

 

ルフィ「これならどうだ!!!」

 

ルフィ「これで今までの俺じゃねェ!!」

 

アブソリュート・ゼロ「ルフィ・・・」

 

クロコダイル「・・・・・・正気かてめェ・・・」

 

ルフィは水を樽1個分丸ごと飲んだので、腹が物凄く膨れ上がっていた。

 

ルフィ「水ルフィい と ゲップ」

 

しかし、腹から水が漏れる。

 

ルフィ「やべェ!!!水もれだ!!!」

 

クロコダイル(このガキ・・・本気なのか!?)

 

ルフィ「うわ・・・水はっ こんなに飲むもんじゃねェなあ 水は」

 

ミス・オールサンデー「アハハハハハ!!!」

 

アブソリュート・ゼロ「樽1個分飲むとは、ルフィならではのアイデアだな・・・」

 

クロコダイル(今の状況を理解してねェのか・・・・・・!? おれをオチョくってんのか・・・!!?)

 

クロコダイル「フザケてんじゃねェぞ小僧ォ!!!」

 

ルフィは体の中の水をくみ上げ、吐き出す。

 

クロコダイル(・・・・・・!! しまった・・・)

 

ルフィ「誰がフザけてるんだ!!?」

 

ルフィは両腕を後ろへできる限り伸ばす。

 

クロコダイル(体が・・・!!)

 

アブソリュート・ゼロ「食らいな!!」

 

アブソリュート・ゼロはクリティカル必須の回し蹴りであるクリムゾンエンドをクロコダイルの腹と胸部分の間に叩き込む。

 

クロコダイル「て・・・てめェ・・!!!」

 

アブソリュート・ゼロは少し下がり、ルフィの技範囲を離れる。

 

ルフィ「おれはいつでもまじめだぞ!!! ゴムゴムの・・・・・・!!!」

 

ルフィ「”バズーカー”!!!」

 

ルフィはクロコダイルをぶっ飛ばす。

 

ルフィ「どうだ!!! 砂ワニ!!!」

 

アブソリュート・ゼロ「フッ。」

 

コブラ王「信じられん・・・・・・!!!」

 

コブラ王「!!」

 

コブラ王は刺さっていた釘を抜かれる。

 

コブラ王「ぐあっ!!!」

 

ミス・オールサンデー「感心してる場合じゃないでしょ?Mr.コブラ」

 

ミス・オールサンデー「さァあなたは私を案内しなさい ”歴史の本文(ポーネグリフ)”の記される場所へ!!」

 

コブラ王「・・・・・・・・・・・ あんなものを見て・・・一体どうしようと言うのだ・・・!!!」

 

コブラ王「ぐむ!!!」

 

コブラ王は後ろに両手を彼女の能力で掴まれる。

 

ミス・オールサンデー「くだらない質問しないで・・・あなたはただ 案内をすればいい」

 

ミス・オールサンデー「!」

 

ルフィ「・・・・・・」

 

アブソリュート・ゼロ「何だ?」

 

ミス・オールサンデー「ふふふ あなたの命運も・・・ここまでかしらね もう時間がないわ 黒い方のあなたはどうかしらね・・・」

 

クロコダイル「さっさと行け ニコ・ロビン てめェも干上がりたくなけりゃあな・・・・・・おれァもう・・・相当()てるぜ・・・!!!」

 

コブラ王「!!・・・・・・”ニコ・ロビン”・・・・・・・・・!!?」

 

ミス・オールサンデー「ええ・・・従います・・・・・・」

 

クロコダイルは手の平を地面に置く。

 

ルフィ「?」

 

アブソリュート・ゼロ「何だ・・・」

 

クロコダイル「いいか 麦わら ゼロ・・・」

 

クロコダイル「地表にある全ての岩石は・・・崩壊するものだ」

 

ルフィ「?」

 

地面の草達が枯れ始める。

 

ルフィ「草が」

 

アブソリュート・ゼロ「枯れていく。」

 

ルフィ「うわあっ」

 

クロコダイル「”干割(グラウンド・セッコ)”!!!」

 

地面全体に裂け目が出来る。

 

ルフィ「何だァ!!?」

 

アブソリュート・ゼロ「地面全体に裂け目!!」

 

ルフィは落ちかけるが、アブソリュート・ゼロは飛行形態なので、落ちる事はない。

 

ルフィは裂け目の両端に足を引っかけ、逆さに踏ん張る。

 

ルフィ「落ちる・・・!!! あっ・・・・・・危ねェっ!!!」

 

クロコダイル「ゼロは浮いてるから、こんな技は効く訳ねェか・・・。」

 

ルフィは腹の水を首まで持っていき、吐き出す。

 

ルフィ「”水水の(ピストル)”!!!」

 

クロコダイルは右手の平を前に突き出し、水を吸い取った。

 

ルフィ「いっ!!?手で飲み込んだ!!!」

 

アブソリュート・ゼロ「手の平で水を飲み込むとかとんでもない奴だな・・・さすがは砂能力の人間!!」

 

クロコダイル「・・・・・・おれの能力を殺した気でいたか? 水ルフィ(・・・・)

 

ルフィは瓦礫と化した地面に降り立つ。

 

クロコダイル「ーーーだがそりゃあお門違いだ 砂の能力の神髄は乾きにある!!!・・・・・・見ろ」

 

クロコダイル「この右手は全てに”乾き”を与える手だ!!! 底なしにな・・・!!! 木も・・・石も・・・土も!!」

 

その後だった。

 

ルフィ「・・・・・・!?」

 

アブソリュート・ゼロ「地面が・・・!!?」

 

クロコダイル「地表は全て砂に還る!!!」

 

ルフィ「おいゼロ!!石が・・・・・・石像まで!!」

 

アブソリュート・ゼロ「ああ!!砂に変化していく・・・!!!」

 

ルフィ「地面が・・・死んでく・・・!!!」

 

するとルフィの足のぞうりが、

 

ルフィ「わっ!!!ぞうりも枯れた!!」

 

アブソリュート・ゼロ「ルフィ!?」

 

クロコダイル「・・・・・・!!この掌に伝うもの全てだ・・・・・・!!!干からびろ・・・・・・」

 

ルフィ「い!!!!」

 

アブソリュート・ゼロ「何!?」

 

クロコダイル「”浸食輪廻(グラウンド・デス)”!!!」

 

クロコダイルは巨大な砂嵐を発生させる。

 

 

ミス・オールサンデー「道を開けなさい 急いでるの」

 

たしぎ「できません!!!このアルバーナで起こっている事は倒れていた兵士に全て聞きました!! あなた その人を誰だと思ってるんです!!?」

 

ミス・オールサンデー「さァ・・・誰でもいいわ 私は政府の人間が大嫌いなの あなた達がもし道を譲ってくれないのなら・・・」

 

たしぎを含めた海兵達は武器を構える。

 

たしぎ「譲る気なんて毛頭ありません!!!」

 

ミス・オールサンデー「ーーーだったら 殺しかねないわよ!!」

 

コブラ王「待て海軍!!私の事はいい!!今反乱の起きている宮殿広場に午後4時半!!!砲撃予告を受けている!!!何とかそれを止めてくれ!!!」

 

たしぎ「何ですって!!? あと7分・・・」

 

コブラ王「100万人の国民の命が懸っているのだ!!!」

 

たしぎ「しかし・・・!!! ・・・・・・・・・」

 

たしぎ「・・・だったら!!あなたを助けて爆破も止めます」

 

コブラ王「待てこの女は・・・・・・」

 

たしぎ「構え!!!!」

 

ミス・オールサンデー「・・・・・・!!邪魔をしないで・・・・・・!!!」

 

ミス・オールサンデー「”三十輪咲き(トレインタ・フルール)”!!!」

 

たしぎ「え・・・・・・」

 

後ろの海兵達は生えた右手で首を後ろへ折られる。

 

ミス・オールサンデー「”ストラングル”!!!」

 

たしぎ「・・・・・・能力者・・・・・・!!!」

 

ミス・オールサンデー「急いでるって言ったでしょう?私を怒らせないで!!!」

 

海兵「曹長!!!この女・・・!!!ニコ・ロビンです!!!間違いない・・・!!!」

 

首を後ろへ折られた海兵達は血反吐を吐いて、倒れた。

 

海兵「スモーカー大佐に言われ手配書を探しておいたんですが・・・・・・!! この女は・・・当時世界中で話題になった賞金首 私も20年前の新聞の記事は覚えています」

 

海兵「海軍の軍艦が6隻も沈められたという事件それをやったのがわずか8歳の少女だというのです 政府はその少女を第一級危険因子と定めーーー懸けた賞金の額はなんと7千9百万ベリー・・・・・・!!! そのままぱったりと姿を消してしまったのですが・・・・・・!!」

 

ミス・オールサンデー「ゴチャゴチャとうるさいわ・・・!!!道を開けるの!!?全員死にたいの!!?どっち!!」

 

たしぎ(この女に多勢の意味はないみたい・・・・・・!!)

 

たしぎ「軍曹さん みんなを連れて広場へ!!爆破を阻止して下さいっ!!!」

 

軍曹「・・・ですが曹長っ」

 

たしぎ「急いで!!!」

 

軍曹「・・・・・・はっ!!!」

 

時計台の針は「カチ・・・カチ・・・」っと時を刻む。

 

たしぎ「さァその人を離しなさい!!!」

 

ミス・オールサンデー「邪魔だって言ってるじゃない・・・」

 

たしぎの両手首から手が生え、たしぎは口を閉じられ、生えた手が刀を掴み、たしぎの首を刺す寸前であった。

 

 

ルフィは宮殿の手すりに捕まり、ぶら下がる。

 

ルフィ「危なかった・・・・・・!!やべェなァ・・・あいつの”右手”は」

 

アブソリュート・ゼロは吹っ飛ばされかけたが、翼を展開し宙に浮きつつ体勢を立て直す。

 

アブソリュート・ゼロ「すごい砂嵐だった・・・」

 

ルフィ「芝生の庭が 砂漠になっちまった・・・・・・!!」

 

ルフィ「? あいつどこ行ったんだ・・・?」

 

するとルフィの目の前にクロコダイル砂から再生する形で現れる。

 

クロコダイル「余計な体力を 使わせやがって・・・」

 

ルフィ「!!!」

 

クロコダイルはルフィの首を掴む。

 

アブソリュート・ゼロ「ルフィ!!?」

 

ルフィは口から水を吐き出された。

 

クロコダイル「ハズレだ・・・」

 

ルフィ「・・・クロ・・・・・・コ・・・」

 

ルフィは水分を奪われ、干からびていく。

 

クロコダイル「またお前の・・・ 敗けだったな 麦わらのルフィ・・・ だがゼロ 貴様とはちゃんと勝負つけられてねェが・・・」



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第136話「王の墓へ走れ、ルフィとララ」

クロコダイル「・・・いい死に様だ・・・」

 

アブソリュート・ゼロ「貴様!!」

 

クロコダイル「ゼロ ついでに聞いてけ。あと6分もすれば広場ごと この庭も吹き飛ぶだろう・・・」

 

アブソリュート・ゼロ「何だと!?っていうか6分って・・・」

 

クロコダイルはルフィを離して落とす。

 

クロコダイル「ここで ゆっくり祝ってくれよ・・・」

 

クロコダイル「砂の国の新しい王の誕生を・・・」

 

クロコダイル「悪いが 急ぎでね・・・」

 

ルフィは砂へ落下。

 

クロコダイル「ほれゼロ 行ってやったらどうだ?」

 

アブソリュート・ゼロ「くそっ・・・ルフィ!!」

 

アブソリュート・ゼロはルフィの元へ降りていく。

 

クロコダイルは砂化し始めていく。

 

クロコダイル「・・・さておれも行くとするか ここから西の葬祭殿だと言ってたな」

 

アブソリュート・ゼロはルフィの元へ降り立ち、ルフィの体を揺らす。

 

アブソリュート・ゼロ「おいルフィ ルフィ!!」

 

すると、ルフィから吐き出された上空の3発の巨大水玉が落下してきて、ルフィの顔に直撃。

 

そしてそれを一気に飲んで、復活する。

 

ルフィ「ぷはァ!!危ねェ死ぬかと思ったっ!!!!」

 

アブソリュート・ゼロ「ルフィ!!大丈夫か!?」

 

ルフィ「ああ ゼロ!! さすがに今のはやばかったぜ・・・」

 

ルフィ「あの野郎・・・・・・!! いねェなもう・・・」

 

アブソリュート・ゼロ「奴なら「西の葬祭殿」ってとこに行ったはずだ。」

 

アブソリュート・ゼロは砂化して行ったクロコダイルの方向を指す。

 

ルフィ「行くぞゼロ!!今度は逃がさねェ・・・」

 

アブソリュート・ゼロ「ああ・・・」

 

 

王宮の西ーーー葬祭殿(王家の墓)

 

ミス・オールサンデー「隠し階段・・・・・・!!」

 

コブラ王「この地下奥深くに”歴史の本文(ポーネグリフ)”はある」

 

2人は階段を降り始める。

 

コブラ王「そういうものの存在(・・・・・・・・・)すら・・・普通は知れぬものだが」

 

ミス・オールサンデー「裏の世界は深いの 世界政府加盟国の王といえど あなた達が全てを知っているとは限らない」

 

コブラ王「・・・・・・・・・ ”歴史の本文(ポーネグリフ)”を・・・読めるのか・・・・・・!?」

 

ミス・オールサンデー「ええ・・・クロコダイルと私が手を組んだのはその為よ だから彼には私を殺せない・・・」

 

ミス・・オールサンデー「あなたに罪はないわ」

 

コブラ王「・・・・・・!!」

 

ミス・オールサンデー「まさかこの世にあの文字を解読できる者がいるなんて知らなかったでしょうから」

 

ミス・オールサンデー「おそらくこの国の”歴史の本文(ポーネグリフ)”には”プルトン”のありかが記してある 違うかしら」

 

コブラ王「わからん・・・・・・」

 

コブラ王「アラバスタの王家は 代々これを守る事が義務づけられている 私達にとってはただそれだけのものだ」

 

ミス・オールサンデー「守る(・・)・・・!? 笑わせないで!!」

 

コブラ王「!?」

 

2人は祭壇に辿り着く。

 

ミス・オールサンデー「たいそうな場所ね」

 

コブラ王「・・・・・・奥の扉の中にある」

 

ミス・オールサンデーは扉を開ける。

 

コブラ王「・・・・・・」

 

ミス・オールサンデー「・・・・・・確かに・・・」

 

広場での激戦は続く。

 

ウソップ「クハハハハハハ・・・ クッッハハハ小物がァァ!!」

 

しかしゾロに頭を一発殴られる。

 

ゾロ「てめェ何やってんだ!!!」

 

ウソップ「クハッ!!」

 

ウソップ「クロコダイルの気持ちになって考えてんじゃねェか おれがもしあいつならどこから砲撃するかって」

 

ゾロ「いいから探せ!!!あと5分切ってんだぞ!!」

 

ナミとチョッパーは走っていた。

 

ナミ「チョッパー!!あんたの鼻で見つかんないの!?」

 

チョッパー「無理だよ 火薬の匂いは町中からするんだ」

 

ナミ「じゃあ・・・いい!?”広場の中心を狙ってそうな砲撃手”っていうそうな匂いをかぐのよ!!!」

 

チョッパー「どんな匂いだよ!!」

 

ナミ「知らないわよ 頑張んなさいよっ!!」

 

チョッパー「ええ」

 

サンジもスッゲー速度で走る。

 

サンジ「ハァ ハァ 直径5km吹き飛ばす砲弾か・・・!!!」

 

しかし突然キキキキィーーーと停止しようとする。

 

サンジ「待てよ!!・・・・・・やっぱデケェんだろうな・・・ ・・・・・・それを大砲で飛ばすとなると・・・飛距離も落ちる・・・!! やっぱもっと広場の近くか・・・!!?」

 

サンジ「んがァ!!!回り込んでる時間はねェぞ!!! 近道だ!!!」

 

サンジは近くの商店の窓ガラスごと壁を強烈な蹴りで破壊する。

 

ビビと飛行形態ペルも捜索中。

 

ビビ「空はどう!?ペル!!!」

 

ペル「広場付近の建物の屋上じゃくまなく探しましたが・・・!! どこにも砲撃の用意は・・・・・・!!」

 

ビビ「・・・・・・!!! ・・・・・・だったらどこか建物の中から・・・・・・!?」

 

ペル「全て探します!!!」

 

ビビ「ええ!!」

 

たしぎは刀を取って起き上がる。

 

たしぎ「!」

 

目の先にルフィと踊り子衣装のララが立っていた。

 

たしぎ「・・・麦わらに・・・ピンク髪の!!!」

 

ルフィ「どこいった ワニ」

 

ララ「何処なんです?」

 

ミス・オールサンデー《何度向かってくれば気が済むの・・・・・・!?》

 

たしぎは右足を折られる。

 

クロコダイル《クハハハハハ・・・あの女(・・・)にやられた様だな・・・》

 

たしぎ《!!》

 

クロコダイル《まさかこの町まで追いかけて来るとは・・・海軍 てめェらのボスはどうした ケムリ野郎は逃げ出したか》

 

たしぎ《・・・・・・!!》

 

クロコダイル《負け犬は正義を語れねェ・・・!!!ここはそういう海だぜ・・・!!!てめェらは基地に帰って せいぜい正義の話し合い(・・・・)でもやってろ・・・!!》

 

クロコダイル《クハハハハハ・・・》

 

ルフィ「教えてくれ!!!」

 

ララ「お願いします!!」

 

たしぎは刀を捨て、方向を指す。

 

たしぎ「葬祭殿の方へ・・・・・・!!」

 

ルフィ「あっちだな ありがとう 行くぞララ!!」

 

ララ「はい!!」

 

2人は葬祭殿へ向かう。

 

たしぎ「・・・・・・!!!」

 

たしぎは地面に額をぶつける。

 

たしぎ(何が”正義”・・・!!!)

 

たしぎ(何が・・・・・・「海軍本部」・・・!!!)

 

ルフィ「ハァ・・・ハァ・・・!!!ハァ・・・!!!」

 

ララ「ルフィさん 体結構無理してんじゃないんですか!?」

 

ルフィ「大丈夫だ・・・と思う・・・。ウッ」

 

しかしルフィはふらつき、建物の壁にぶつかった。

 

ルフィ「あう」

 

ララ「ルフィさん!!」

 

ララはルフィの元へ、

 

ララ「ルフィさん 体に負担かけてませんか?」

 

ルフィ「何言ってんだララ・・・こっちは肉食ったんだぞ・・・!!!近くで見てただろ?」

 

ルフィは立ち上がり、

 

ルフィ「何だ これくらいの傷で・・・」

 

ルフィ「ちょっと 疲れてんのかな・・・・・・」

 

ララ「きっと負担かけてますよ・・・」

 

ルフィは途中で倒れ、寝始めた。

 

ララ「寝てしまった・・・しかもちょっと深い奴だけど。」

 

ペケ「ララ様・・・どうします?」

 

ララ「ルフィ君が起きるまで待つわよ・・・。」

 

ララはルフィの近くに座り、スマホを取り出し、動画をイヤホン接続状態で視聴する。

 

ララ「自然(ロギア)系能力者達には召喚したステージボスキャラは、水ステージの奴以外通じないわね・・・」

 

ペケ「ではどうするので?」

 

ララ「現時点での超チートアーマーのエックスと水の飛行形態ゼロはともかく、アクセルは日本の漫画作品の奴を参考に、自然(ロギア)系能力者に武装色の覇気のような物理効果の新武器をデバイスで創造(クリエイト)しちゃおうっかな・・・。スマホかタブレットで調べれば一目瞭然でしょ!!」

 

ペケ「ほほう・・・。」

 

ララ「そしてクロコダイルを倒してアラバスタを出たら、ロビン姉さんがメンバーに入り、アイリスを特別扱いで戦闘以外の日常でも召喚しよう。」

 

ペケ「アイリス殿をですか?」

 

ララ「うん。女神様に頼んで普段のレプリロイド姿と、船の上限定でメイド姿にアイリス自身が意思一つでチェンジ可能にするの。」

 

ペケ「それはそれで面白いかもですね・・・。」

 

ララ「ついでにあるジャンプ作品の某マフィア作品の風紀委員長の愛武器である様々なギミック搭載の仕込みトンファーを、変身前でも変身後でも私自身が持つ時には鉄素材なのに重さは軽いけど、敵側には痛く感じる性能にする・・・」

 

ペケ「ララ様 結構えげつないですね・・・」

 

ララ「アハハ・・・」

 

コブラ王「望む事は・・・記されていたか」

 

ミス・オールサンデー「・・・・・・・・・」

 

クロコダイル「!」

 

クロコダイルは地下階段を発見。

 

クロコダイル「成程・・・隠し階段・・・」

 

 

アルバーナ宮前広場崩壊までーーーーあと 4分

 

クロコダイルは地下階段を降りる。

 

コブラ王「・・・・・・」

 

ミス・オールサンデー「他にはもうないの・・・!? これがこの国の隠してる全て・・・・・・!?」

 

コブラ王「不満かね・・・私は約束を守ったぞ・・・」

 

ミス・オールサンデー「・・・・・・ そうね」

 

クロコダイル「・・・さすがは国家機密だ」

 

クロコダイル「知らなきゃ・・・見つからねェなァこりゃ・・・」

 

クロコダイル「・・・こいつが”歴史の本文(ポーネグリフ)”かニコ・ロビン」

 

ミス・オールサンデー「・・・・・・ ・・・・・・・・早かったのね」

 

コブラ王「・・・・・・」

 

クロコダイル「・・・・・・奇妙というか何というか・・・ 解読はできたのか」

 

ミス・オールサンデー「・・・・・・ええ」

 

クロコダイル「さァ読んでみせろ ”歴史の本文(ポーネグリフ)”とやらを・・・」

 

ミス・オールサンデー「・・・・・・ カヒラによるアラバスタ征服 ・・・これが天歴239年・・・・・・260年テイマーのビテイン朝支配」

 

クロコダイル「・・・・・・!?」

 

コブラ王「・・・・・・・・・・・・」

 

ミス・オールサンデー「306年エルマルにタフ大聖堂完成 325年オルテアの英雄マムディンが・・・・・・」

 

クロコダイル「オイ・・・オイオイ 待て待て!! おれ達が知りたてェのはそんな事か!!?」

 

クロコダイル「この国の歴史なんざ知ったこっちゃねェ!!!この土地に眠る 世界最悪の”軍事力”のありかをさっさと教えろ!!!」

 

ミス・オールサンデー「記されていないわ ここには歴史しか記されていない」

 

クロコダイル「なに?」

 

ミス・オールサンデー「”プルトン”なんて言葉は一言も出てこなかった・・・」

 

クロコダイル「・・・・・・・・・・・」

 

クロコダイル「・・・・・・そうか・・・・・・残念だ」

 

ミス・オールサンデー「!?」

 

クロコダイル「お前は優秀なパートナーだったが ここで殺すとしよう」

 

ミス・オールサンデー「!!? な・・・・・・!?」

 

コブラ王「・・・・・・・・・!?」

 

クロコダイル「4年前に結んだおれ達の協定はここで達成された お前がおれに持ちかけた話はこうだ・・・”歴史の本文(ポーネグリフ)”のある場所へお前を連れていけば”兵器”の情報はおれにゆずると・・・」

 

クロコダイル「B・W(バロックワークス)社におけるこの4年間のお前の働きは 頭脳・指揮力共に優れたものだった」

 

ミス・オールサンデー「・・・・・・」

 

クロコダイル「おれにとってはそれだけで十分 お前は利用価値のある女だったと言える」

 

クロコダイル「しかしーーー!!!最後にお前は公約を破った・・・!!この国の”歴史の本文(ポーネグリフ)”は「プルトン」の手がかりすら示さねェ!!!」

 

クロコダイルは左手のフックでミス・オールサンデーの帽子を弾き飛ばした。

 

クロコダイル「ーーーだがおれはお前に怒りなど感じない なぜだかわかるかニコ・ロビン・・・!!」

 

ミス・オールサンデー「ふふ・・・!ばかね・・・ 4年も手を組んでいたのよ!? あなたがこういう行動に出る事くらいわかってたわ!!」

 

ミス・オールサンデーは懐から一つの中身が水で満たされた試験管を取り出す。

 

クロコダイル「ん!?」

 

そして試験管を投げつけ、

 

クロコダイル「水か・・・」

 

クロコダイルは右に避けるが、左肩から腕が生え管をキャッチ。

 

クロコダイル「!」

 

クロコダイル「く・・・!!」

 

ミス・オールサンデー「水をかぶればナイフも刺さるでしょう!?」

 

生えた手は試験管を投げつけるが、クロコダイルは姿を消す。

 

ミス・オールサンデー「よけたっ どこへ!!?」

 

すると後ろからフックがミス・オールサンデーの背中を貫いた。

 

クロコダイルはフックを引き抜く。

 

クロコダイル「全てを許そう ニコ・ロビン なぜならおれは・・・」

 

クロコダイル「最初(ハナ)から誰一人 信用しちゃ・・・・・・いねェからさ」

 

ミス・オールサンデーは血を吐き倒れる。

 

クロコダイル「「プルトン」が実在する事はコブラの反応でもわかってきた ”歴史の本文(こんなもの)”に頼らずとも自力で探すのさ・・・この国が手に入りゃあ時間の問題だ・・・・・・!!!」

 

しかし突然揺れ始める。

 

クロコダイル「!!?」

 

クロコダイル「何ごとだァ・・・広場の砲撃にはまだ早ェぞ・・・ !」

 

クロコダイル「てめェか・・・!?何をした・・・・・・!!!」

 

コブラ王「なに・・・大した事ではない・・・この地下祭殿は小さな柱一本抜くだけで 全ての重心がずれ崩壊する仕組みになっている・・・お前達は私と・・・ここで死ぬのだ・・・」

 

コブラ王「ネフェリタリ家第12代国王の名において・・・お前ごときにこの砂の国はやれんなァ・・・」

 

クロコダイル「オーオー・・・・・・王様の鏡だなてめェは・・・」

 

クロコダイル「おれを道連れに生き埋めになろうってのか・・・・・・!!国の為に!!! だがおれは殺せん・・・」

 

コブラ王「!?」

 

クロコダイル「全ての岩盤を砂に変えて おれは脱出できる!!!」

 

クロコダイル「・・・・・・あと「3分」をきったぞ・・・この聖殿の崩壊と広場の大爆発で 邪魔者共は全て・・・・・・一瞬にして消し飛ぶ!!! その瞬間からこの地は・・・おれの国となるのだ!!!」

 

クロコダイル「クハハハてめェは犬死さコブラ!!!」

 

コブラ王「・・・・・・・・」

 

時計台の針は「カチ・・・カチ・・・」

 

ビビは走っていたが、途中でこけた。左足も負傷する。

 

ビビ「ア・・・ウ・・・」

 

ビビは左足を抑える。

 

ビビ「ウウ・・・・・・!!!」

 

ビビ(どこなの・・・・・・!!?あと2分半・・・・・・!!!5kmも吹き飛ばせる様な大きな大砲・・・・・・!!! そんなものを置ける場所自体 そうそういない筈 これだけ探してなぜ見つからないの・・・!!?)

 

ビビ(大砲を置ける広い場所・・・・・・!!!)

 

ウソップ「うをう!!!流れ弾!!!」

 

ビビ「広い場所・・・!!!」

 

過去の反乱軍メンバー《ずりーぞコーザ!!こんな所に隠れてたのかよっ!!!》

 

小さいビビ《リーダーずるーい》

 

ビビ「そうだ あそこ(・・・)なら・・・」

 

ビビ「一目につかず・・・場所も広いわ」

 

ウソップ「バカおれは反乱軍じゃねェよ!!」

 

ビビ「ウソップさんっ!!!」

 

ビビはウソップの長っ鼻を掴む。

 

ウソップ「おう何だッビビじゃねェか 見つかったか砲撃手は!!」

 

ビビ「わかったの!!!・・・・・・あそこ(・・・)しかないわ!!!」

 

ウソップ「何!!?本当か!!?じゃあっよしっ!!!」

 

ウソップ「とにかくみんなを呼ぶぞ!!!間違いねェんだな!!?」

 

ビビ「うんっ!!!」

 

ウソップは準備を始め、

 

ウソップ「必殺っ!!! ”赤蛇星”!!!!」

 

上空に現代日本で言う信号弾のような物を打ち上げた。

 

それをチョッパー達は確認した。

 

ペケ「ララ様 あれを!!」

 

ララ「ウソップね!? 地球の現代で言う信号弾のような空への撃ち技よ!!」

 

そしてちょっとした後、ルフィは目を覚ました。

 

ララ「ルフィさん 目ェ覚めました!?」

 

ルフィ「あれララ・・・?」

 

ララはスマホを懐へしまう。

 

ララ「ルフィさん 途中で壁にぶつかって、歩きそうだったのに結局ここで倒れて寝てたんですよ!!」

 

ルフィ「・・・・・・おう・・・・・じゃあ元気になったから ああ」

 

ララ「はい!!行きましょう!!」

 

ララは笑顔で言う。

 

ルフィとララは共に走る。

 

ルフィ「ワニだァ!!!ぶっ飛ばしてやるぞあいつ!!!!」

 

ララ「はい!!この国の為に!!」

 

ルフィは地下階段に気づく。

 

ララ「ルフィさん あの階段・・・」

 

ルフィ「ああ ワニっぽいよな・・・」

 

ララはデバイスの起動と操作で電磁波球体に包まれ、X8のパーツ入れ替え可のニュートラルアーマー・エックスでH・B・A・Fの全Iでのイカロスアーマーとなった。

 

ルフィとイカロスアーマー・エックスは走る。エックスはダッシュも使いつつ、レーザー状のフルチャージショットで柱を半破壊していく。

 

ルフィ「わ エックス そのビームのショットすげェな!! レーザーだぜ!!」

 

わずかだがルフィの目が輝く。

 

イカロスアーマー・エックス「ああ しかし神殿内が崩れていく。」

 

ルフィ「だな 何なんだここは・・・・・・!!!」

 

ルフィはすごい跳躍力で柱を飛び越える。

 

イカロスアーマー・エックスも壁蹴りで柱を飛び越える。

 

 

ウソップ「本当にそんなとこにいるのかビビ!!?」

 

ビビ「そこ以外に考えられないの!!!」

 

ウソップ「よし待て!!ここへ来るみんなにメッセージを!!!」

 

ビビ「私 先に行くわ ウソップさん!

 

ウソップ「ま・・・待てビビ ま・・・待って~~~~~!!!」

 

ビビ「早く!!!」

 

B・W(バロックワークス)残党「キャッホーウ見つけたァ!!!王女だぜ~~~~!!!」

 

B・W(バロックワークス)残党「カッハッハッハッハてめェらから居場所を教えてくれやがった!!!」

 

ビビ「あっ」

 

ビビ「B・W(バロックワークス)の残党がまだ・・・!!!」

 

ウソップ「ゲゲ!! 敵まで呼んじまった!!!」

 

ゾロ「ありゃウソップの信号だな しかし 何で宮殿があんな遠くに・・・!!」

 

サンジ「よし近い!!!」

 

チョッパー「見つかったのかな砲撃手!」

 

ナミ「きっとそう急いで!!」

 

ウソップ「ウソ~~~~ップ」

 

ウソップ「”ノ~~~~~イズ”!!!」

 

ウソップ右手に持ったミニ黒板らしきで左手をガリガリと下へ。

 

残党は耳を抑えて音に怯む。

 

ウソップ「今だ 行くぞビビ!!!」

 

ウソップはビビの腕を引っ張って行く。

 

ビビ「え・・・ええ!!!」

 

しかし残党も後を追う。

 

 

神殿内が破壊され、ルフィとイカロスアーマー・エックスが現れる。

 

クロコダイル「・・・・・・てめェら!!!」

 

ルフィ「追い詰めたぞ・・・・・・!!ワニ!!!」

 

イカロスアーマー・エックス「今度は倒すぞ。」

 

クロコダイル「つうか麦わら てめェ何で生きてんだ なぜてめェはおれに立ち向かってくる えェ!?」

 

コブラ王「鎧が違う・・・。」

 

イカロスアーマー・エックスは電磁波球体に包まれ、踊り子のララに一旦戻る。

 

コブラ王「!?」

 

ミス・オールサンデー「麦わらに・・・ピンクちゃん・・・?」

 

コブラ王(なんて美しいピンク髪の少女なんだ!? 間違いなくビビを超える美しさだ!!)

 

クロコダイル「何度殺されりゃあ気が済むんだ!!? それにララ てめェ・・・」

 

ルフィ「・・・・・・まだ返して貰ってねェからな・・・・・・!!」

 

ララ「あなたが奪ったものを・・・・・・!!!」

 

ララは腕組み状態である。

 

クロコダイル「おれが奪った・・・・・・? ”金”か・・・・・・?”名声”か・・・・・・”信頼”か!?・・・”命”か?・・・・・・”雨”か!!?クハハハハ何を返してほしい奪ったものならいくらでもある」

 

ルフィとララ「「”国”《でしょ》!!!」」

 

クロコダイル「国・・・・・・!?可笑しな事を言う奴らだ・・・ 国はこれから貰うのさ・・・おれがこの地の王となり支配する事でな・・・!!」

 

ルフィ「おれ達がこの島に来た時には もうとっくになかったぞ・・・・・・!! あいつの国なんて・・・・・・!! なあララ?」

 

ララ「はい!!」

 

ララはデバイス操作で電磁波球体に包まれ、また水属性の飛行形態・アブソリュート・ゼロに変身する。

 

ウソップ「急げ急げ!!」

 

ビビ「・・・・・・・・・・・!!!」

 

ビビ《反乱軍を説得するの もう二度と血を流してほしくないから・・・!》

 

ビビ《つい最近までこの辺りは緑いっぱいの活気ある町だった》

 

トト《頼むビビちゃん・・・あの反乱軍(バカども)を止めてくれ!!!》

 

ルフィ「ここが本当にあいつの国なら」

 

ビビ《人が死ななきゃいいと思って何が悪いの!!?》

 

ルフィ「もっと・・・!!!笑っていられるはずだ!!!」

 

ルフィは走り出す。

 

クロコダイルは威圧的にビリッと来た。

 

ルフィは跳び上がり、

 

クロコダイル「・・・・・・イキがったところで水も持たねェお前に何が・・・・・・」

 

ルフィは右足でクロコダイルの顔を蹴り上げた。

 

クロコダイルは蹴り飛ばされた。

 

クロコダイル(バカな・・・今の全身が水属性のゼロの奴はともかく、麦わらァ・・・水も無くこの俺を蹴る事など・・・)「・・・・・・・・・!!」

 

ビビ《お前さえこの国に来なければ アラバスタはずっと平和でいられたんだ!!!》

 

クロコダイル《ハハハハ・・・・・・!!泣かせるじゃねェか・・・!!国を想う気持ちが 国を滅ぼすんだ・・・・・・!!!》

 

アブソリュート・ゼロが低空飛行でクロコダイルへ向かい、

 

アブソリュート・ゼロ「おいクロコダイル~~!!」

 

クロコダイル「待・・・」

 

アブソリュート・ゼロは右フックでクロコダイルの顔を殴り飛ばす。

 

クロコダイル「ハ・・・・・・ク・・・・・・!!!」

 

クロコダイル「麦わら てめェ・・・まさか・・・・・・!!」

 

ルフィの右手から血が垂れる。

 

アブソリュート・ゼロ「そういう事か・・・」

 

クロコダイル「血で!!?」

 

ルフィ「血でも砂は固まるだろ!!」

 

アブソリュート・ゼロ「成程・・・血も立派な水分でもあるだろうしな。」

 

クロコダイル「・・・・・・いいだろう ”レインベース”・・・”王宮”・・・そしてこの”地下聖殿”へと・・・二度と地獄を見てなおこの俺に挑んできたお前の執念に報いてやる・・・・・・!!そしてゼロ てめェもな!!!」

 

2人は蹴りを繰り出すが、クロコダイルは避けた。

 

クロコダイルは左手のフックの先っぽを抜く。

 

クロコダイル「海賊として(・・・・・)だ・・・」

 

クロコダイル「てめェらはどうあってもおれをぶちのめしたい そして おれもお前ら二人を目障りな”敵”と認めよう」

 

ルフィ「とれた・・・何だ?」

 

クロコダイル「”毒針”さ」

 

アブソリュート・ゼロ「ほう・・・」

 

ルフィ「そうか」

 

アブソリュート・ゼロ「だがな 毒針なんぞ俺のボディは弾くだけだ!!」

 

クロコダイル「ゼロ てめェは厄介だぜ。そして一端の海賊では ある様だな・・・海賊の戦いは常に生き残り(・・・・)を賭けた戦いだ 卑怯なんて言葉は存在しねェ・・・!! 地上(うえ)で爆発が起こればここ(・・)も一気に崩れ落ちるだろう」

 

3人は構える。

 

クロコダイル「これが最後だ 互いの決着(ケリ)をここでつけようじゃねェか!! 麦わらに、なぁゼロ!!」

 

アブソリュート・ゼロ「ああ!!」

 

海兵「あ」

 

海兵「見ろ!!!ロロノア・ゾロだ!!!」

 

ゾロが走って来る。

 

ゾロ「!」

 

ゾロ「くそっ!!海軍かこの町まで来てたとは 時間がねェってのに・・・・・・!!!」

 

ゾロは龍神剣を抜こうとする。

 

海兵「貴様なぜこんな所に・・・・・・!!!」

 

海兵「一体 何をやってる!!!」

 

ゾロ「そりゃこっちのセリフだよ」

 

海兵「戻れ!!!一つ手前の角を北へ!!広場へ出られる!!」

 

海兵「戻って右だ!!!こっちじゃない!!」

 

海兵「アホか君はァ!!」

 

ゾロ「アホ? 何だ??」

 

 

B・W(バロックワークス)の残党は倒される。

 

ビビ「早くっ!!ウソップさん!!?」

 

ウソップ「?   ?  あ・・・あり・・・ありが・・・ありが・・・・・・・??」

 

たしぎは一度刀を鞘に納める。

 

たしぎ「あなた達を援護します!!!広場の爆破を止めて下さいっ!!!さあ急いで!!!」



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第137話「悪夢の時迫る! ここは砂砂団秘密基地」

広場の激戦は続く。

 

ウソップ「急げ急げ!!!」

 

ビビ「ハァ・・・ハァ・・・!!」

 

ビビ「ずいぶんロスしたわ!!」

 

ウソップ「理由はわからねェが海軍が助けてくれなかったらこれどころじゃ済まなかった!!」

 

ビビは途中で後ろを振り向く。

 

ウソップが強引にビビの首を前に戻す。

 

ウソップ「バカ 余所見するな!!! 砲撃が止まらなかったら被害はこんなもんじゃねェぞ!!!」

 

ビビ「・・・・・・・・うん・・・!!!」

 

ウソップ「祈ったって砲撃は止まらねェ!!!」

 

ウソップ「2分後のおれ達は死体か!!勝者か!!!まだ1分半ある!!!」

 

ビビ「うん!!!」

 

ウソップ「みんないる!!!」

 

ビビ「うん!!!」

 

ナミ「いた!!!」

 

ナミ「ビビ!!ウソップ!!」

 

ウソップ「お!!」

 

ビビ「!」

 

ビビ「ナミさん!!トニー君っ!!!」

 

ナミはチョッパーから降りて、走ってきた。

 

ナミ「どうなってんの!?海軍に助けられちゃった!!」

 

チョッパー「砲撃手いたのか!?」

 

ビビ「いたんじゃないけど・・・!!間違いないっ!!この塵旋風も作戦の内だとしたら・・・」

 

ビビ「それでも照準を失わない場所である筈・・・!!そして大きな大砲を置ける広い場所で空からはそれが見えない」

 

過去のコーザ《見ろよ!意外に広いだろう!?ここ おれ達の秘密基地にしないか!?》

 

ビビ「もう あそこ以外に考えられない 何度も何度も目をやっていた筈なのに・・・盲点だった!! 砲撃手は間違いなくあの・・・!!」

 

ビビは場所を指す。

 

ビビ「時計台の中にいるわ!!!」

 

ウソップ達「「「え!!?」」」

 

ナミ「時計台!!?」

 

チョッパー「・・・・・・そうか あそこなら広場をよく狙えるぞっ!!!」

 

時計台の針は時を刻む。

 

ペル「もう時間がない・・・!!・・・・・・!!」

 

ペル「確かに煙はこの辺りから出ていたのだが 塵旋風で下の様子がよく・・・・・・」

 

しかしペルは突然撃たれる。

 

???「ゲーーーロゲロゲロゲロゲロ・・・」

 

鳥形態のペルは落下していく。

 

???「ねー聞いてあたし 今この”ゲロゲロ(ガン)”で大きな鳥を撃ち落としたの!」

 

???「オホホホホホホ・・・」

 

ペル(・・・・・・!!! 不覚・・・!!!)

 

 

崩れ始める聖殿内ではルフィ&アブソリュートゼロVSクロコダイルのバトルが始まっていた。

 

ルフィは右腕を伸ばし、クロコダイルは毒針を腕に引っ掛けようとしたが、ルフィは咄嗟に右腕を引っ張り避けた。

 

ルフィは右腕を戻した。

 

針が刺さった場所は「ジュウ・・・」っと溶けるような音が。

 

アブソリュート・ゼロ「溶けてるな・・・。」

 

アブソリュート・ゼロは凄いスピードでクロコダイルへ飛んでいき、

 

アブソリュート・ゼロ「行くぞ!!」

 

クロコダイル「っち・・・ ゼローー!!」

 

アブソリュート・ゼロは両手での連続パンチでクロコダイルを殴り、蹴り飛ばす。

 

クロコダイルは立ち上がり、3人は互いに向かい合う。

 

上の瓦礫が落下したのを合図に、3人は飛び出す。

 

クロコダイルの毒針がルフィの左肩をかする。

 

しかしアブソリュート・ゼロの右ひざによる蹴りがクロコダイルの腹に決まり、

 

クロコダイル「うぐっ!?」

 

ルフィは右腕をクロコダイルの左手に回し、縦回転しつつ、奴の頭にかかと落としを決め、吹っ飛ばす。

 

コブラ王はその光景を見ていた。

 

コブラ王(彼らは一体・・・何者なのだ・・・王国の誇る戦士達すら虫ケラの様に扱う あのクロコダイルを・・・!!!)

 

クロコダイル「だが勝負ありだな 麦わら てめェは直に毒が体をめぐる ゼロ てめェとの決着をつけねェとな・・・」

 

アブソリュート・ゼロ「ふん・・・」

 

ルフィ「お前は 何も分かっちゃいねェ・・・!!!」

 

ビビ(・・・どうしたのかしら ペルの姿が見えない)

 

ナミ「ビビ!! 場所はわかっても1分じゃあんなとこまで登れないわよ!!」

 

ビビ「ペルさえ来てくれればと思ったんだけど・・・!!」

 

ウソップ「階段で行くしかねェだろ入口は・・・」

 

すると時計台のある一つの窓から、一人の人物が顔を出す。

 

ビビ「え!?」

 

サンジ「おーーーーい!! ナミさーーーーん♡ ビビちゃーーーーん♡」

 

ウソップ「何でお前がそこにいるんだー!!!」

 

サンジ「何でっててめェが煙の下にメッセージ残してたろ 「時計台」って書いてあったから 登ってきたんじゃねェか」

 

サンジ「どうすりゃいい!?砲撃手はどこにいるんだ!!」

 

ウソップ「てっぺんだてっぺん!!そのまま登ってブッ飛ばして・・・」

 

また時計台の下を走る人影が。

 

ウソップ「!」

 

サンジ「ん?」

 

サンジ「よォ!! 探したぞお前ら!!!」

 

ウソップ「ゾロ お前もかァ!!」

 

ゾロ「そこで何してる」

 

ウソップ「こっちのセリフじゃア!!!」

 

ゾロ「それがよ 海軍の奴らが北へ行け北へ行けって言うからひとまずここに登って・・・」

 

ウソップ「”北”と”上”は全然違うぞ!!?」

 

ウソップ「でも・・・とにかくでかした!!そっから上へ行って」

 

ビビ「ダメ・・・」

 

ウソップ「え!!?」

 

ビビ「二人の位置からじゃ時計台の内部(なか)へは入れない あそこへ行くには一階の奥にある階段が唯一の到達手段なの」

 

ウソップ「でも・・・ゾロならあの塔の壁を壊して・・・」

 

ビビ「そんな衝撃に耐えられる砲弾とは限らないわ!!」

 

ビビは走り出す。

 

ビビ「やっぱり階段から行くしか・・・・・・!!」

 

ナミ「待ってビビ!!」

 

ナミ「いい考えがある!!!」

 

???「ゲーロゲロゲロゲロゲロゲロ!!」

 

???「オホホホホホホ」

 

ウソップ「あっ!!!」

 

ナミ「えっ」

 

チョッパー「おお!!?」

 

サンジ「げ!!!」

 

ゾロ「あ!!?」

 

時計台の丸い扉が開き、男女の二人組が現れる。

 

???「ねー聞いてMr.7 あたし知ってんの! これってあたし達の最終任務なの!」

 

Mr.7「オホホホホホホ そういうスンポーだね オホホホホホ 今30秒前ってスンポーだねオホホホホ」

 

???「ゲーーーロゲロゲロゲロ」

 

ナミ「なにあれ!!」

 

ビビ「”Mr.7”!!?」

 

 

B・W(バロックワークス)の残党「B・W(バロックワークス)!!? 知らねェなァ そんな会社があるって証拠がどこにある!?」

 

B・W(バロックワークス)の残党「おれ達ァアラバスタの市民だぜ!!?海兵さん」

 

B・W(バロックワークス)の残党「反乱に紛れてあんたら善良な市民を・・・・・・」

 

たしぎが残党を斬り倒す。

 

経平「たしぎ曹長っ!!」

 

たしぎ「何を躊躇してるんです!!?」

 

たしぎ「証拠なんて待ってたら何も防げないでしょう!!? 敵はその目で見極めなさいっ!!!」

 

たしぎ(4時間なんて・・・もう時間はほとんど・・・)

 

海兵「申し訳ありません」

 

たしぎ「!?」

 

たしぎ「時計が・・・!!?」

 

???「ゲーーーロゲロゲロゲロゲロ!! ねー聞いてMr.7!!これって結構大役だと思うの」

 

Mr.7「その通りだねミス・ファ~~~~ザ~~~~ズディ」

 

ミス・ファーザズデイ「もしかしてあたし達 元々すっごい地位を貰えるんじゃないかって 思うの!!ゲロゲロゲロ」

 

Mr.7「オホホホホ そういうスンポーだといいねーーーー いーーーねいーーーねミス・ファ~~~~ザ~~~~ズデイ」

 

Mr.7「何しろオホホホ こんな大きな大砲を群衆のド真ん中に・・・・・・!! 撃ち込~~~~むスンポーだからね!!!いーーーね!! オホホホ」

 

ミス・ファーザーズデイ「ゲロッ!! そろそろよっ!!Mr.7!!」

 

Mr.7はマッチに火をつけた。

 

Mr.7「点火の準備よ~~~~しオホホホホ」

 

 

崩れる聖殿内部

 

クロコダイル「おれが・・・」

 

クロコダイル「・・・・・・何を わかってねぇって・・・・・・!!?」

 

ルフィが突っ込み、伸ばした右パンチを繰り出すがクロコダイルは避ける。

 

アブソリュート・ゼロ「はあっ!!」

 

アブソリュート・ゼロも右足での回転蹴り「クリムゾンエンド」を繰り出すが、クロコダイルは何とか避ける。

 

ルフィ「ゴムゴムの・・・・・・」

 

ルフィ「”銃乱打(ガトリング)”!!!」

 

銃の連続版を仕掛けるが、クロコダイルは避ける。

 

アブソリュート・ゼロ「あれを砂化せずに避けるとは身体能力は良い方なのか・・・」

 

クロコダイル「・・・・・・お前はもう死ぬんだよ・・・その傷口から入った毒によってな」

 

アブソリュート・ゼロ「ルフィ 毒が回ってるのか!?」

 

クロコダイル「回ってるさ 体が痺れきたはずだ」

 

クロコダイル「・・・・・・どの道 お前らはこの聖殿の下敷きになっちまうんだ 麦わら お前はここに立ってるだけでもおかしいくらいの負傷を・・・」

 

ルフィは必死にあがき、左足での伸ばし攻撃をする。

 

アブソリュート・ゼロ「下敷きになるか!! お前を倒しここから脱出する!!」

 

ルフィは倒れるが、また立ち上がる。

 

アブソリュート・ゼロ「ルフィのこの根性が凄いな・・・。」

 

クロコダイル「・・・・・・なぜそこまで・・・!!!」

 

ルフィ「ウウウ」

 

 

Mr.7「砲撃15秒前~~~~~~っ!!オホホホ」

 

ミス・ファーザーズデイ「照準は広場の真ん中!!ゲロゲロ!!」

 

ミス・ファーザーズデイ「点火!!!」

 

火はロープに点火された。

 

ウソップ「おいナミ 一体何しようってんだ!!? 本当に時間がねェんだぞ!!?しくじったら死ぬんだぞ!!?」

 

ナミ「わかってるわよそんな事!!大人しくそこに立ってて!! 今計算中なのっ!!」

 

ウソップ「大人しくってこの体勢も意味わかんねェぞ!!! 何する気なんだ てめェは一体!!?」

 

ナミ「やればわかるからっ!!いくわよ!!」

 

ミス・ファーザーズデイ「ゲーーーロゲロゲロゲロねー聞いてMr.7!!せっかくだしカウントダウンしたいの!」

 

Mr.7「オホホホホホそういうスンポーかね いーねいーね面白いやねー!!オホホホ」

 

ナミはタクトの組み換えを開始。

 

ナミ「天候は・・・”台風”!!!」

 

Mr.7とミス・ファーザーズデイ「「13~~~~秒~~~~前~~~~っ!!」」

 

ナミ「”サイクロン=テンポ”」

 

ナミはブーメンのように、回転投げした。

 

ウソップ「オ・・・オイ サイクロン=テンポはただの宴会後の ブーメラン遊びで・・・」

 

ナミ「目指すは時計台っ!!!」

 

ウソップ「ハウッ」

 

タクトがウソップの股間辺りに命中。

 

ウソップ「え?」

 

タクトが凄まじい爆風を発生させ、チョッパーとビビを上に乗せたウソップは舞い上がる。

 

サンジ「何だ!!?登ってきた!!?」

 

ナミ「チョッパー サンジ君のとこまで ジャンプ!!!」

 

チョッパー「ええ!?」

 

ビビ「まさか・・・・・・この作戦って・・・・・・!!!このまま飛んで上まで登れって事!?」

 

ナミ「サンジ君!! 後はわかるでしょ!!? 時間が無いの!!!」

 

サンジは窓から身を乗り出す。

 

サンジ「・・・だいたい見当はつくものの・・・・・・!!・・・!!オシ!!まァやるしかねェか!!」

 

ビビ「考えてるヒマないみたい!!お願いトニー君!!」

 

チョッパー「よーーーし!!しっかり捕まって!!ビビ!!」

 

チョッパーは跳び上がる。

 

ゾロ「成程 そういう事か」

 

サンジは窓から跳び出すと、右足を構える。

 

サンジ「右足に乗れ!!」

 

チョッパー「うんっ!!」

 

チョッパーはサンジの右足に乗り、サンジが蹴り上げると同時に跳び上がるチョッパー。

 

サンジ「そら行ったぞゾロォ!!!」

 

ナミ「よしっ!!さすが!!」

 

ゾロは刀を抜こうとする。

 

ゾロ「あのてっぺんへ吹き飛ばしゃいいんだな なら龍神剣は使えねェな・・・」

 

2人組「「10」」

 

チョッパー「ゾロ~~~~っ!!」」

 

ゾロは三代鬼徹と雪走を抜き、跳び上がる。

 

ゾロ「よし任せろ!!!」

 

チョッパー「刀ァ!!?」

 

ゾロ「バカびびんな ”峰”でいく しっかり乗れ!!」

 

チョッパー「あ うん」

 

2人組「「9」」

 

ゾロ「気ィつけろビビ!! 上に変なのがいるぜ」

 

ビビ「・・・・・・!! ええ顔馴染」

 

2人組「「ん?」」

 

Mr.7「オホホ!!?ミス・ウェ~~~~~ンズデイ!!」

 

ミス・ファーザーズデイ「ゲロゲロ!!あたし知ってんの!!アイツ 我が社の裏切り者よ!!!」

 

ビビ「うそ・・・」

 

ナミ「気づかれたっ!!!」

 

ウソップ「何ィ!!!?」

 

ゾロ「ちょっと待てよ!! ここはもう空中だぞ 狙い撃ちでもされたら!!!」

 

 

聖殿内

 

クロコダイル「お前らの目的はこの国にはねェハズだ!! 違うか!!?他人の目的の為に・・・!!?仲間の一人や二人・・・!!見捨てれば迷惑な火の粉はふりかからねェ!!全くバカだ てめェらは!!」

 

アブソリュート・ゼロは腕組み状態である。

 

アブソリュート・ゼロ「この国から雨を奪おうとしてる貴様に言われたくはない。」

 

クロコダイル「うぐっ・・・!?」

 

ルフィ「・・・・・・だからお前はわかってねェって言ったんだ・・・」

 

コブラ王「!」

 

ルフィ「ビビは・・・ ・・・・・・あいつは人には死ぬなって言うクセに・・・自分は一番に命を捨てて人を助けようとするんだ・・・・・・放っといたら死ぬんだよ お前らに殺されちまう!!」

 

クロコダイル「ーーーわからねェ奴だ・・・だからその厄介者を見捨てちまえばいいとおれは・・・」

 

ルフィとアブソリュート・ゼロ「「死なせたくねェから”仲間”だろうが《死なせたくないから”仲間”なんだろうが》!!」

 

コブラ王「・・・・・・!!」

 

ルフィ「・・・だからあいつが国を諦めねェ限り・・・」

 

アブソリュート・ゼロ「おれ達も戦う事をやめんのだ!!」

 

クロコダイル「・・・・・・たとえてめェらが死んでもか」

 

ルフィ「死んだ時は それはそれだ・・・!!」

 

アブソリュート・ゼロ「おれは死なんがな・・・」

 

 

Mr.7ペアはビビに銃を向ける。

 

ミス・ファーザーズデイ「アジャスト!!”ゲロゲロ(ガン)”!!! 思わぬ収穫なのっ!!」

 

Mr.7「アジャスト!!”黄色い銃” オホホホいーねいーね 格好の餌食だね」

 

サンジ「てめェら ビビちゃんに銃を向けやがって・・・!!!」

 

ビビ「マズイわあいつら”狙撃手”ペアよ!!」

 

ゾロ「チョッパー!!とにかく打ち上げる!!!方向を変えるから後はお前が何とかしろ!!!」

 

チョッパー「え!!?え!!?おれが!!?」

 

ナミ「あと7秒よ!!!」

 

ウソップ「何とかしやがれェ~~~~~~!!!」



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第138話「偉大なる翼! 我が名は国の守護神ペル」

ルフィは両膝をついてしまう。

 

アブソリュート・ゼロ「ルフィ!?毒が!!」

 

クロコダイル「クハハハハ・・・口では偉そうに吠えるも・・・結局体は言う事をきかねェか!? いいザマだぜ麦わら・・・!!!」

 

コブラ王「・・・・・・」

 

ルフィは倒れ、起きようとするが体が毒で犯されている為、動きにくくなっていた。

 

クロコダイルはそんなルフィをバカにするように大笑いした。

 

アブソリュート・ゼロ「俺らの船長を侮辱するな!!」

 

アブソリュート・ゼロは飛び掛かり、一発殴り飛ばす。

 

クロコダイルは起き上がる。

 

クロコダイル「ゼ、ゼロォ・・・・。だがなお前らがどれ程仲間を想おうとお前らがおれの計画を阻止する為 どれだけ立ち回ろうとも・・・!!! ここで おれに勝てねェのなら今までてめェらがやってきた 全て(・・)は水の泡だ!!!」

 

クロコダイル「・・・・・・どうしようもねェ事なんざ世の中には腐る程ある・・・!!!」

 

 

時計台の中のロープは火が点火され、着火されようと火花散っていた。

 

ゾロ「いいか飛ばすぞ!!! チョッパー!!!ビビ!!!」

 

Mr.7ペアは銃を向けてくる。

 

チョッパーとビビ「「うん!!!」」

 

ミス・ファーザーズデイ「”レディ”!!!」

 

Mr.7「”スマッシュ”!!!」

 

ゾロ「行けっ!!!」と同時にチョッパーは跳び上がった。

 

ペアは下へ向けて銃を放ち、ゾロに命中。

 

ナミ「ゾロ!!!」

 

サンジ「・・・・・・!!」

 

サンジ「あのバカモロに・・・」

 

ペアは次に前へ向ける。

 

ミス・ファーザーズデイ「ゲロゲロ逃げても」

 

Mr.7「ムダオホホ」

 

2人「「”スマッシュ”!!!」」

 

2人は銃を撃つ。

 

しかしチョッパーの事は分からずに撃った。

 

チョッパーは人型から咄嗟に人獣型に戻った。

 

チョッパー「はっ!!!」

 

チョッパー《いくよっビビ!!!》

 

ビビ《思いっきりお願いっ!!トニー君!!》

 

チョッパーは落ちて行った。

 

ミス・ファーザーズデイ「ミス・ウェンズデーはっ!!?」

 

Mr.7「どうなったスンポーだ!!?」

 

ビビは上から中へ入ろうとしていた。

 

ペアは銃を構える。

 

3秒前

 

ナミ「行けェ~~~~!!!」

 

ビビは両手に武器を構え、

 

ビビ「孔雀一連(クジャッキーストリング)・・・」

 

ビビ「”スラッシャー”!!!」

 

ビビは両手の武器による技を繰り出すが、ペアはしゃがんで避けた。

 

ウソップ「え!?」

 

サンジが落ちてきた。

 

2秒前

 

ミス・ファーザーズデイ「ゲロゲロ 残念!!」

 

Mr.7「外したな!!?」

 

ビビ「”逆流(ランバック)”!!!」

 

ビビは武器を逆流させ、ペアを外へ弾き飛ばした。

 

ウソップ「よっしゃあ!!!」

 

ビビは急いでロープの元へ。

 

1秒

 

クロコダイル「終わりだ」

 

アブソリュート・ゼロは浮遊中で、ルフィは立とうともがく。

 

 

過去の反乱軍メンバー《ビ~~ビ~~~!》

 

過去の反乱軍メンバー《遊ぼうぜ~~~~~!!!》

 

国王軍兵士《コラ!!お前達 また抜け道から入ってきたな!!?》

 

過去の反乱軍メンバー《うわっ!!門番だ 逃げろ!!》

 

国王軍兵士《チャカ様!!ペル様!!あのガキ共何か言ってやって下さいよ》

 

チャカ《ん?ああ・・・》

 

ペル《ビビ様お出かけで?》

 

幼少ビビ《うん!!秘密基地!!秘密よ!?》

 

ペル《ええ 行ってらっしゃい》

 

 

チャカ《ビビ様はどこへ?》

 

ペル《ん?言えん・・・そりゃ秘密だ》

 

チャカ《ハハ・・・時計台か》

 

チャカ《今日も ・・・・・・いい天気だ》

 

時効が過ぎた。

 

ウソップ「・・・・・・止まったのか・・・!?」

 

ロープに点火された火花は斬り消された。

 

ビビ「ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・」

 

しかし時計の音が鳴る。

 

ゾロが落ちてきた。

 

サンジ「・・・・・・何だ 生きてたのか」

 

ゾロ「・・・・・・ホ!!砲撃は!!?」

 

海兵「何が降って来たんだァ!!?」

 

チョッパーは落下した際に一人の海兵の頭にぶつかったが、そそくさと走って離れた。

 

チョッパー「! ? どうしたんだ?」

 

ゾロ「上の様子がおかしいんだと・・・」

 

ナミ「ビビが・・・顔を出さないの」

 

 

コブラ王「何という卑劣な・・・!!」

 

アブソリュート・ゼロ「貴様は自分が何をやっているのか 分かってるのか?」

 

クロコダイル「分かってるさゼロ・・・それに周到(・・)だと言ってほしいもんだな・・・Mr.コブラ・・・!! ”作戦”ってのはあらゆるアクシデントを想定し実行すべきだ・・・時間までに”砲撃手”の身に何か(・・)が起きたとしても「砲弾」は自動的に爆発する・・・・・・!!なァに時差はほんの数十秒だ」

 

クロコダイル「広場のド真ん中に撃ち込みてェところだったが・・・まァあの場所からでも被害のデカさに支障あるまい」

 

コブラ王「・・・・・・・・・!!」

 

アブソリュート・ゼロ「クロコダイル・・・貴様!!」

 

 

ビビ「大変みんな!!!」

 

ナミ「ビビ!!!」

 

ビビ「「砲弾」が”時限式”なの!!! このままだと爆発しちゃう!!!」

 

チョッパー「!!!?」

 

ゾロ「な・・・」

 

サンジ「・・・・・・」

 

ナミ「・・・・・・!!!」

 

ウソップ「何だとォ~~~~~!!!?」

 

クロコダイル《クハハハ・・・・・・!!》

 

クロコダイル《あーすれば反乱は止まる・・・こーすれば反乱は止まる》

 

ビビは右手を握る。

 

クロコダイル《見苦しくてかなわねェぜ お前の理想論は》

 

ビビ「・・・・・・!!」

 

クロコダイル《教えてやろうか・・・》

 

クロコダイル《お前にこの国は救えない》

 

ビビ「・・・・・・!!」

 

サンジ「クソ!!何てこった・・・・・・!!!「砲撃」を止めたのに「砲弾」が・・・」

 

チョッパー「時限式!!?」

 

ゾロ「直径5kmの破壊力がありゃあ・・・結局広場も町も助からねェぞ!!」

 

ナミ「・・・・・・!!」

 

ウソップ「どうなっちまうんだよ!!!」

 

ウソップ「広場爆破の阻止なんて・・・始めから無理だったってのか!!?」

 

ビビは砲弾口を叩く。

 

ビビ「・・・ここまで探させておいて・・・!!! 砲撃予告をしておいて・・・・・・!!!」

 

ビビ「一体どこまでバカにすれば気がすむのよ・・・!! どこまであざ笑えば気が済むのよ!!」

 

クロコダイル《クハハハハハクハハハハハ》

 

ビビ「クロコダイル!!!!」

 

ビビの後ろにはある人物が。

 

ルフィ《あいつが国を諦めねェ限り・・・》

 

アブソリュート・ゼロ《おれ達も戦う事をやめんのだ!!》

 

ルフィは立ち上がった。

 

アブソリュート・ゼロ「ルフィ 立ったか・・・」

 

ルフィ「お前なんかじゃ おれやゼロには勝てねェ」

 

クロコダイル「・・・やっとしぼり出した言葉がそれか・・・ 確かにゼロには勝てなさそうだが、今にもくたばりそうな負け犬のてめェにはお似合いの虚勢・・・!!根拠もねェ・・・!!!」

 

ルフィ「おれは ”海賊王”になる男だ!!!」

 

アブソリュート・ゼロ「おれはルフィ達の夢が達成してくれればそれでいい!!」

 

クロコダイル左手のフックを構えつつ、ルフィとゼロへ向かって行く。

 

クロコダイル「!!・・・・・・いいか小僧共・・・・・・この海をより深く知る者程そういう軽はずみな発言はしねェモンさ 言ったはずだぞ麦わら テメェの様なルーキーなんざこの海にゃいくらでもとな!!!」 

 

クロコダイル「この海のレベルを知れば知る程に そんな夢は見れなくなるのさ!!!」

 

アブソリュート・ゼロはクロコダイルの顔を左手でアイアンクローの様に掴むと、

 

クロコダイル「ゼ、ゼロ!?」

 

ルフィはクロコダイルの左腕に左足で掴み、地面に叩きつけるとフック部分をへし折った。

 

アブソリュート・ゼロ「これで毒針は使えんな・・・。」

 

ルフィ「おれはお前を越える男だ・・・!!!」

 

 

ウソップ「見たか今の・・・」

 

ゾロ「鳥の野郎だ・・・」

 

 

ペル「懐かしい場所ですね 砂砂団の秘密基地・・・」

 

ビビ「ペル・・・」

 

ペル「・・・・・・まったくあなたの破天荒な行動には 毎度 手を焼かされっぱなしで・・・!!!」

 

ビビ「ペル聞いて!!」

 

ビビ「砲弾が時限式で今にも爆発しちゃいそうなの!!!」

 

国王軍兵士《ビビ様!! だ・・・弾薬庫で一体何を・・・!?》

 

国王軍兵士《おい何事だ さっきの破裂音は・・・・・・!! あ! ビビ様》

 

ビビは咳き込んだ。

 

国王軍兵士《弾薬庫に近づいてはいけないと日頃からあれ程キツく言ってあるハズ》

 

ペルがやって来た。

 

国王軍兵士《ペル様・・・》

 

幼少ビビ《あっペル!》

 

幼少ビビ《えへへへ・・・火薬で花火作ろうと思ったら失敗しちゃった ・・・だってほら 今日はペルの入隊記念日でしょ?だから・・・》

 

ペルはビビをひっぱたく。

 

国王軍兵士《うわあああああっ!!!》

 

国王軍兵士《王女に何をォ!!!?》

 

座り込んだビビは左頬を手で抑える。

 

幼少ビビ《・・・・・・・・・!!?》

 

ペル《この場所には近づくなと・・・!!!何度言ったらわかるんだ!!!》

 

イガラム《おいペル!! 貴様!! 今 何をしたかわかっておるのか!!? クビにするぞクビにィ!!!》

 

コブラ王がイガラムの右肩を掴む。

 

コブラ王《待てイガラム!!!》

 

コブラ王《よい》

 

ペルはビビの目の前に座り、

 

ペル《ケガで済まなかったら・・・どうするんです・・・!!!》

 

国王軍兵士《ペル様・・・・・・》

 

幼少ビビは悪魔の実の能力で鳥になったペルに乗り、空中散歩をしていた。

 

幼少ビビ《もっと高く!!高くよ!!》

 

鳥ペル《ビ・・・!! ビビ様 この事は絶対に国王には内緒ですよ!!》

 

幼少ビビ《うわあっ!!高い~~~~~!!》

 

鳥ペル《あなたを乗せて飛んではいけないと私国王にキツく言われているのですから!!》

 

幼少ビビ《ヤならいいわよ 今日の事一生許さない ペルの方から何でも言う事聞くって言ってきたんじゃない》

 

幼少ビビは鳥ペルの頭をパシパシ叩く。

 

ペル《ウ・・・》

 

幼少《ねえペル》

 

鳥ペル《はい》

 

幼少ビビ《なぜ毎日戦いの訓練をするの?》

 

鳥ペル《護衛兵ですから・・・・・・この国をお守りする為です 強くならなければ》

 

幼少ビビ《誰と戦うの?》

 

鳥ペル《さァ 戦う事より・・・守るのです》

 

幼少ビビ《違うの?》

 

鳥ペル《・・・目的の違いです》

 

幼少ビビ《ふーん・・・変なの》

 

ペル「ビビ様 私は・・・」

 

ビビ様「・・・・・・!?」

 

ペル「あなた方ネフェリタリ家に仕えられた事を」

 

ビビ「?」

 

ペル「心より 誇らしく思います」

 

ペルは鳥に変身し、砲弾型爆弾の取っ手を鳥足で掴み、上空へと引っ張って行く。

 

時間は爆発寸前であった。

 

鳥ペル(我ーーーアラバスタの守護神 ファルコン)

 

鳥ペル(王家の敵を 討ち滅ぼすものなり)

 

砲弾型爆弾は上空での超大爆発を起こした。

 

衝撃によりたくさんの窓が割れる。



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第139話「決着! イレギュラーハンター&ルフィVSクロコダイル」

上空で超大爆発を起こした砲弾型爆弾。

 

その際の爆風と衝撃波が広場にも及んだ。

 

たしぎ「・・・・・・!!」

 

激戦中の両軍の一部が吹っ飛んだ。

 

たしぎ「・・・・・・!!?」

 

 

サンジ「・・・・・・あの野郎・・・・・・ ・・・・・・!!!」

 

ゾロ「・・・・・・」

 

ナミ「・・・・・・国を・・・・・・守ったんだわ・・・・・・」

 

ウソップ「・・・・・・・・・オイ」

 

チョッパー「・・・・・・!!」

 

ウソップ「・・・・・・ウソだろ・・・」

 

広場の両軍は立ち止ったままである。

 

たしぎ「待って・・・!!!やめなさいあなた達・・・」

 

海兵「曹長危ない!!!」

 

一人が叫ぶ。

 

スモーカー《たしぎ この国のたどる結末をしっかり見ておけ》

 

たしぎ「なに・・・・・・」

 

スモーカー《時代の節目にゃこういう事態が必ず起こる・・・!!》

 

両軍はまた激突した。

 

たしぎ(狂気ーーーー)「なぜ・・・!!?・・・止まらないの・・・・・・!!?」

 

ナミ「!」

 

「ーーーいを」

 

「ーーーーてくーーーい!!!」

 

ナミ「・・・・・・・・・・・・・」

 

時計台でビビは両軍に戦いを止めるよう叫び続ける。

 

ビビ「戦いを!!!やめて下さい!!!」

 

ビビ「戦いを!!!やめて下さい!!! ゲホッ」

 

ゾロ「ビビ・・・・・・・」

 

ビビ「・・・戦いを!!!やめて下さい!!!」

 

ビビ「・・・・・・!!戦いをやめて下さい!!!」

 

ナミ「・・・バカね」

 

ナミはウソップをはたく。

 

ウソップ「な・・・何だよ!!」

 

ナミ「・・・・・・!!あんた達 何ボーっとしてんのよ!!!殴ってでも蹴ってでもいいから反乱を止めるのよ!!さァ早く!!!行って!!一人でも多く犠牲者を減らすのよ!!」

 

ビビ「戦いをやめて下さい!!!」

 

サンジ「・・・」

 

ウソップ「ビビ・・・・・・!!」

 

ビビ「戦いをやめて下さい!!! 戦いを止めて下さい!!!」

 

ルフィ「うああああああ!!」

 

ルフィはパンチをクロコダイルの腹に命中させ、

 

アブソリュートゼロ「お前との勝負はここで終わりだ!!」

 

アブソリュートゼロも蹴りを食らわす。

 

クロコダイル「・・・・・・!!」

 

そして地面へと叩きのめす。

 

クロコダイル「・・・・・・!!!」(”サソリの毒”は間違いなく効いてるハズ・・・・・・!! ゼロはともかくこのガキのどこにまだ こんな力が・・・・・・!!?)

 

クロコダイル《Mr.5ペアがやられただと? 一体どこのどいつにだ・・・》

 

ペアは2枚の手配書を見せた。

 

クロコダイル《ルフィにララ?聞かねェ名だ・・・ ハッ・・・何かの間違いだろう そのララとかいう小娘の額が俺を遥かに超えるとかあり得ん・・・》

 

クロコダイル《奴らはまだ生きてるってのか!!!》

 

ミス・オールサンデー《ーーー例の海賊達がこの町にーーー・・・》

 

クロコダイルは左手の武器をナイフにチェンジし、

 

クロコダイル「どこの馬とも知れねェ奴らが・・・!!」

 

クロコダイル「この俺を誰だと思ってやがる!!!」

 

アブソリュートゼロは後ろに避け、ルフィはしゃがんで避ける。

 

ルフィ「お前がどこの誰だろうと!!!」

 

ルフィ「おれはお前を越えていく!!!」

 

ルフィはクロコダイルを上へと蹴り上げた。

 

アブソリュートゼロ「ルフィ 先に仕掛けてくれ!! おれは飛んで共にトドメだ!!」

 

ルフィ「よォーし!!」

 

クロコダイル「・・・・・・コノ聖殿と共にさっさと潰れちまうがいい!!!」

 

クロコダイルは右手の平を上に向けつつ前に持ってきて、

 

クロコダイル「”砂嵐(サーブルス)”!!!」

 

小型砂嵐を起こし、

 

クロコダイル「「(ペサード)」!!!!」

 

砂技を地面へと叩きつけ、衝撃波を発生させる。

 

聖殿内も崩壊寸前である。

 

ルフィはめいいっぱい空気を吸い込み、体を風船のように膨らませ、さらに体をねじ回す。

 

アブソリュートゼロ「ルフィが凄い事に・・・」

 

クロコダイル「!?」

 

ルフィは吐き出し、回転しながら跳び上がりクロコダイルの下へ近づく。

 

コブラ王「あの鎧の者は・・・・・・!!」

 

ルフィ「”ゴムゴムの”・・・」

 

アブソリュートゼロは翼を展開しつつしゃがみ込み、飛ぶ準備に入る。

 

クロコダイル「!!」

 

クロコダイルは左腕を砂化し出す。

 

クロコダイル「”砂漠(デザート)の”・・・」

 

ルフィ「”暴風雨(ストーム)”!!!」

 

クロコダイル「”金剛宝刀(ラスパーダ)”!!!!」

 

4つの巨大砂刀を繰り出すが、ルフィは一発で殴り消し、

 

そこから、上への”銃乱打(ガトリング)”を始める。

 

ルフィ「おおおおおおおお」

 

クロコダイルはそのまま天井へ撃ちつけられる。

 

ルフィ「ああああああああ」

 

アブソリュートゼロ「よし 行くぞ!!」

 

アブソリュートゼロは高速かつフルパワーで跳び上がり、ルフィがゼロの姿を確認。

 

アブソリュートゼロ「トドメだーーー!!」

 

ルフィに続いたアブソリュートゼロはサブウェポンの格闘のダムドライドでクロコダイルに強烈な超ダメージを与え、

 

クロコダイルと共にパンチを繰り出しながら地上へ飛び出たアブソリュートゼロ。

 

サンジ「オイあれ・・・!!!あれ見ろ!!!」

 

ウソップ「・・・・・・」

 

ナミ「・・・・・・!!!」

 

チョッパー「!!」

 

ウソップ達「「「「クロコダイルにゼロ!!!?」」」」

 

アブソリュートゼロはパンチを止め、宙に浮く。

 

ビビもそれを視認していた。

 

ルフィ《そ~~~~かじゃあ!!!》

 

ルフィ《クロコダイルをよ!!! ぶっ飛ばしたらいいんだろ!!?なあララ?》

 

ララ《まあ そうですね。》

 

ビビ(ルフィさん・・・ゼロ・・・)

 

 

コブラ王「・・・・・・バカな・・・地上までどれ程の岩盤があると・・・」

 

サンジ「一緒にいるゼロもそうだけどな・・・何であんなトコから飛び出してくんのかはわからねェが・・・!!」

 

ウソップ「・・・・・・そうさ こんな事最初(はな)っから分かっていた事だがとにかく・・・!!」

 

ウソップ達「「「「あの二人が勝ったんだ!!!」」」」

 

ビビ「・・・・・・もう敵はいないのに・・・・・・!!」

 

ビビ「これ以上血を流さないで・・・・・・!! ・・・・・・!!」

 

ビビ「戦いを・・・!!!!やめて下さい!!!」

 

その時、空に奇跡が起こった。

 

 

反乱軍メンバー「おい!!コーザ」

 

コーザ「・・・・・・!!わかるか・・・・・・?」

 

反乱軍メンバー「え」

 

トト《疑うなコーザ 雨は降る》

 

雨が降り始めたのだ。

 

コーザ「戦いが 終わる」

 

コーザの手にも一粒落ちた雨。

 

たしぎ「雨・・・・・・」

 

たしぎ(狂気が止んだーーーー武器に迷いが・・・・・・!!!)

 

クロコダイルが広場の辺りに落下した。

 

ルフィもコブラ王の近くへ落ちてきて、アブソリュートゼロも降りてきた。

 

アブソリュートゼロ「ルフィ・・・。」

 

コブラ王「オイ!! 君っ!!」

 

 

ビビ「もうこれ以上・・・!!!戦わないで下さい!!!」

 

ビビの声がやっと届いたのか、両軍は戦いを止め始めた。

 

チョッパー「けむりが雨で晴れていくぞ・・・!!」

 

ナミ「・・・ビビの声が 届いた・・・」

 

両軍は武器を下ろす。

 

国王軍兵士「ビビ様」

 

国王軍兵士「ビビ様だ」

 

反乱軍メンバー「ビビ・・・!!」

 

国王軍兵士「王女は不在のハズでは・・・・・・」

 

両軍は倒れているクロコダイルに気づく。

 

国王軍兵士「・・・・・・クロコダイルさんが・・・・・・!!」

 

国王軍兵士「なぜ ここに倒れているんだ・・・・・・!!?」

 

ウソップ「クロコダイルさん(・・)だと!!? あいつがこの国に何をしたかおれが教えてや・・・」

 

サンジに頭を掴まれる。

 

サンジ「待て待てじっとしてろ!!」

 

ゾロ「・・・・・・・」

 

ビビ「今降っている雨は・・・!! 昔のようにまた降ります」

 

ビビ「悪夢は全て・・・終わりましたから・・・・・・!!」

 

完全にダウンしていたクロコダイル。

 

 

コブラ王「礼を言う」

 

ルフィ「いいィよ」

 

コブラ王「そして鎧のおぬしにもな・・・」

 

アブソリュートゼロ「ああ・・・。」

 

聖殿内は崩壊寸前であった。



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第140話「武器よさらば!海賊といくつかの正義」

反乱軍メンバー「・・・だが!!!」

 

反乱軍メンバー「「悪夢」なんて言葉では済むハズがない!!!」

 

反乱軍メンバー「おれ達は”国王”のナノハナ襲撃をこの目で見たんだ!!!」

 

反乱軍メンバー「そうさ!!コーザさんも撃たれた!!!」

 

反乱軍メンバー「今までにあった国王軍の乱行もそうだ!!!」

 

反乱軍メンバー「この反乱で倒れた者達が納得するものか!!!」

 

チャカ「武器を捨てよ!!! 国王軍!!!」

 

国王軍兵士「!!」

 

国王軍兵士「チャカ様!!」

 

ビビ「チャカ・・・・・・」

 

と、両軍の元へ一人の男が。

 

「おま・・・ゴホンマ・・・マ~~~・・・ お前達もだ!!!反乱軍!!!」

 

国王軍兵士「イ・・・イガラムさん!!!」

 

国王軍兵士「隊長殿!!!」

 

一人の男の子・カッパを抱きかかえていた。

 

ビビ「イガラム・・・!!?」

 

チャカ「・・・イガラムさん!!!生きておられたのかっ!!!」

 

イガラム《無事に・・・祖国で会いましょう》

 

ゾロ「あれはウイスキーピークの変態オヤジ!!」

 

ナミ「生きてたのね・・・!!?」

 

チョッパーはイガラムとは初対面である。

 

イガラム「おい・・・話せるか?」

 

カッパ「うん」

 

反乱軍メンバー「あれは「ナノハナ」の」

 

反乱軍メンバー「そうだ 国王軍にやられた子だ」

 

カッパ「・・・違うんだ!!おれがやられたのは別の奴で・・・みんな聞いて!!おれ 見たんだよ・・・!! ナノハナを襲った「国王軍」は・・・みんなニセ者だったんだ!!!」

 

反乱軍メンバー「!?」

 

カッパ「国王だって・・・ニセ者さ!!・・・誰かのワナだったんだよ!!」

 

Mr.2《がーっはっはっは”あやふや”ね!!》

 

コーザ「・・・・・・そうだ この戦いは・・・始めから仕組まれていたんだ」

 

反乱軍メンバー「コーザさん!!!」

 

反乱軍メンバー「リーダー!!!」

 

反乱軍はどよめく。

 

イガラム「この国に起きた事の全てを・・・私から説明しよう・・・・・・全員武器を捨てなさい!!」

 

両軍は全員武器を捨てた。

 

ビビは時計台に通じる扉から出てきた。

 

国王軍兵士「ビビ様」

 

ビビ「・・・・・・みんな!? どこ・・・・・・?」

 

ゾロ「オイ」

 

ゾロはウソップの足を引っ張る。

 

ゾロ「お前しっかり歩けよ!!」

 

ウソップ「ああ・・・それが聞いてくれ・・・「これ以上歩いたら死んでいく病」に」

 

ゾロ「じゃそこにいろ」

 

ウソップ「待てったら!!!」

 

サンジ「お いたか」

 

ウソップ「何で足を」

 

ルフィを背負ったコブラ王と踊り子のララがやって来た。

 

サンジ「ララちゃんも!!」

 

ララ「どうもです!!」

 

コブラ王「・・・・・・ 君達は?」

 

サンジ「・・・・・・アァあんたのその背中のやつ 運んでくれてありがとう ウチのなんだ 引き取るよ」

 

コブラ王「・・・・・・では君達かね ビビをこの国まで連れてきた海賊達とは」

 

サンジ「ア? おっさん誰だ?」

 

ビビ「みんな!! パパ!!?」

 

チョッパー「ビビだ」

 

サンジ「パ・・・パパ!?ビビちゃんのお父様!!?」

 

ゾロ「あんた国王か」

 

ルフィは壁に倒れかける。

 

コブラ王「一度は死ぬと覚悟したが 彼とそこにいるピンク髪の彼女に救われたのだ。」

 

ビビ「・・・・・・」

 

コブラ王「彼女と共にクロコダイルと戦ったが、ある女は彼が、私は彼女が変身した姿で抱えてもらい地上へ飛び出した」

 

ウソップ「・・・・・・じゃあその”毒”ってのはもういいわけだ」

 

コブラ王「・・・ああ 中和されたハズだ・・・それとケガの手当てをせねば・・・君達もな」

 

ウソップ「ララはすげェもんだな・・・クロコダイルと共に地上に飛び出してくるからよ!!」

 

ララ「ええ!!」

 

ゾロは壁にもたれかかる。

 

ゾロ「それよりビビ 早く行けよ」

 

ビビ「え?」

 

ゾロ「広場へ戻れ」

 

ウソップ「そりゃそうだ ・・・せっかく止まった国の反乱に・・・王や王女の言葉もナシじゃ・・・シマらねェもんな」

 

ララ「そうですよね・・・ビビ 広場へ行ってよ!」

 

ビビ「・・・・ええ だったらみんなの事も・・・」

 

サンジ「ビビちゃんわかってんだろ? オレ達ぁフダツキだよ・・・国なんてもんに関わる気はねェ・・・」

 

チョッパー「おれはハラがへった」

 

ナミ「勝手に宮殿へ行ってるわ ヘトヘトなの」

 

ビビは頷く。

 

ビビとその父・コブラ王は広場へ向かう。

 

サンジ達はぶっ倒れて、眠る。

 

ララだけはそこまで疲れていないので、倒れなかったが。

 

ララ「みんな 寝ちゃったよ・・・能力者との激戦や反乱軍達を止める為に必死だったし 仕方ないか。」

 

ペケ「ララ様は?」

 

ララ「私はそこまで疲れていないよ。でも座って休むわ・・・」

 

ララもその辺に座って寝る。

 

たしぎ《はい わかりましたスモーカーさん》

 

反乱軍メンバー「・・・・・・だったらクロコダイルさんが・・・この男が・・・・・・全ての元凶だと・・・」

 

反乱軍メンバー「何て事だ・・・信じられない・・・」

 

そこへ海軍が現れる。

 

反乱軍メンバー「海軍っ!!!」

 

たしぎがクロコダイルの元へ。

 

たしぎ「B・W(バロックワークス)社の所有していた”ダンスパウダー”を積んだ人工降雨船を発見したそうです 秘密犯罪会社B・W(バロックワークス)社「社長」”王下七武海”海賊 サー・クロコダイル」

 

ルフィ《どこいった ワニ》

 

ララ《教えて下さい!》

 

たしぎ「世界政府直下”海軍本部”の名のもとにあなたから「敵船拿捕許可状」及びあなたの持つ政府における全ての称号と権利を剥奪します」

 

残党達は海軍により連行されていく。

 

無様に倒されたオフィサーエージェント達。

 

しかし一人息を吹き返していた。

 

Mr.2「みィてらっシャイ・・・・・・!!」

 

 

コーザ「おれ達は取り返しのつかない事をしたんだ・・・・・・」

 

ビビ「リーダー・・・」

 

ビビ(・・・みんなにかける言葉が見つからない・・・)

 

コブラ王がビビの肩に手をかける。

 

コブラ王「悔やむ事も当然・・・・・・やりきれぬ思いも当然」

 

反乱軍メンバー「! 国王・・・!!!」

 

コブラ王「失ったものは大きく 得たものはない」

 

国王軍兵士「国王様!!!」

 

コーザ「国王・・・」

 

コブラ王「ーーーだがこれは前進である!! 戦った相手が誰であろうとも 戦いは起こり今終わったのだ!!」

 

コブラ王「過去を無きもになど誰にもできはしない!!! ・・・・・・この戦争の上に立ち!!! 生きてみせよ!!!!」

 

反乱軍メンバー「!!!!」

 

チャカは泣きだす。

 

チャカ(敵わぬ・・・)

 

コブラ王「アラバスタ王国よ!!!!」

 

ーーーー後に歴史に刻まれる戦いとーーー決して語られる事のない戦いがーーー終結したーーー

 

アラバスタ王国サンディ(アイランド)北ーーー

 

女性海軍「スモーカー君!!この雨は一体何なの!? あなたまさか”ダンスパウダー”を使ったんじゃないでしょうね!!?」

 

スモーカー「・・・・・・バカヤロウ 罪の分別くらいわきまえてる」

 

スモーカー「アラバスタの王がこの粉(・・・)に手が出さねェ事で守り抜いた条理をおれが今破ってどうする」

 

ヒナ「・・・それは失礼ヒナ反省 カワイイ事言うのね”白猟”ともあろう男が 昔より少しは丸くなったのかしら?」

 

スモーカー「余計なお世話だ」

 

ヒナ「ーーーそれにしてもずいぶんじゃない? このわたくしの精鋭部隊を」

 

ヒナ「たかが船探しに使うなんて・・・・・・ひどく心外よ? ヒナ心外」

 

スモーカー「同期のよしみだ そう言うな」

 

ヒナ「いつもそれ・・・たしぎの苦労をお察しするわ」

 

スモーカー「フン・・・」

 

スモーカー「それよりお前この「人工降雨船」を本部へ運べ」

 

ヒナ「なぜ?」

 

スモーカー「それとこれからたしぎが連行してくるクロコダイルも一緒にだ」

 

ヒナ「いい加減になさい あなた何を勝手な事言ってるの」

 

スモーカーはコイントスで決めた。

 

ヒナ「表」

 

スモーカー「お前の敗けだ」

 

ヒナ「あなたって本っ当に勝手 入隊当時から何も変わらないのね ヒナ失望」

 

スモーカー「ああ 結構だ 自覚してる」

 

 

海兵「え・・・」

 

たしぎ「・・・・・・これは命令です・・・・・・!!!」

 

軍曹「・・・・・・曹長!!限られたチャンスです 奴らが意識を取り戻しては我々の力では・・・」

 

たしぎ「今・・・あの一味に手を出す事は私が許しません」

 

軍曹「な・・・なぜですか!!? 全員揃って今・・・!! 格好の餌食なんですよ!!? それに本部はその中の一人であるピンク髪の少女だけをスカウトして欲しいと言って来ています。」

 

たしぎ「す・・・スカウトですって!?」

 

軍曹「その少女曰く「イレギュラーハンター」は結成しているのが人間とロボットの違いなだけで、我々海軍とは役割そのものが非常に似ている」そうです!!」

 

たしぎ「役割が似ている・・・。そうですか・・・しかしあの女の子が素直に応じるとは思えませんがね・・・」

 

コーザはタンカーで運ばれる。

 

ビビ「リーダー」

 

ビビ「傷は平気なの・・・? 死なないわよね・・・? あのね・・・トトおじさんが・・・・・・ユバがね・・・・・・」

 

コーザ「ビビ」

 

ビビ「!」

 

コーザ「・・・・・・心配性はなおってねェらしいな・・・・・・ユバは・・・どうか知らねェが何が起きても・・・あのガンコ親父はくたばりゃしねェさ」

 

ビビ「リーダー・・・」

 

コーザ「・・・・・・そしておれもその血を引いてる・・・」

 

コーザ「手当てを受けたらすぐに”ユバ”へ向かう 報告は入れる 心配するな」

 

 

国民「うん・・・雨が降ったぞ~~~~~!!」

 

国民「雨だ!!!3年ぶりの雨が降ったァ!!!」

 

国民「反乱も終わるさ」

 

国民「バカ息子共も帰って来るぞ!!」

 

エルマルのクンフージュゴン達も雨が降った事で歓喜していた。

 

少年コーザ《いつまで意地はってる気だよ 親父!!》

 

少年コーザ《もうユバは終わりだ!!たった一人でここに残ってどうするつもりだ!! 町と一緒に死ぬ気かよ親父!!》

 

トト「見ろコーザ 雨は降った・・・」

 

トト「・・・・・・たった3年・・・・・・たったこれだけの事・・・・・・」

 

トト「なァ 雨よ・・・」

 

ーーーもはや強制される事のない雨はーーー

 

留まる事なく王国に降り注ぐーーーー

 

 

王宮内の寝室へ運ばれたララを含むルフィ達は眠る。

 

ララのベッドには踊り子衣装から取り出されたからか、スマホが置かれている。

 

ビビは一人椅子に座り、窓の外の雨を見ている。

 

イガラムが入ってきた。

 

イガラム「・・・ビビ様 まだ起きていたのですか・・・」

 

ビビ「イガラム・・・」

 

イガラム「眠れませんか・・・・・・?」

 

ビビ「ううん・・・眠りたくないだけ・・・」

 

ビビ「・・・・・・この雨をもっと 見ていたいから・・・」

 

イガラム「あのピンク髪の彼女ですが・・・」

 

ビビ「ララの事?」

 

イガラム「はい・・・左手首のあれがどうしても外せないのです。どうしてなのでしょうね?」

 

ビビ「そこまでは私もわからないわよ・・・ もしかしてララにしか外せない様になってるんじゃ。」

 

イガラム「なるほど それなら私にも外せないのも分かる気がします・・・」

 

イガラムはウソップ達のフトンを直す。

 

イガラム「ペルの事ですが・・・」

 

ビビ「・・・・・・」

 

イガラム「あの男は私の知る中で最も気高く強い戦士です」

 

ビビ「うん・・・・・・ ・・・「ありがとう」って・・・・・・言いたかった」

 

イガラム「・・・それはこの上ない誉れですよ」

 

次の日ーー アラバスタ東の港タマリスク

 

海兵「スモーカー大佐 ヒナ嬢 たしぎ曹長がお着きに!!」

 

海兵「ご苦労様です」

 

ヒナ「ひさしぶりね たしぎ」

 

たしぎ「ヒナさん」

 

たしぎ「・・・こんにちは・・・ ・・・私っ・・・少し疲れたので休ませて貰います」

 

ヒナ「?」

 

たしぎ「・・・・・・!!スモーカーさん只今戻りました」

 

スモーカー「ああご苦労さん・・・”麦わら”達の件は聞いたぜ」

 

たしぎ「ごめんなさい・・・海賊に手を貸し 捕らえられる海賊を見逃して来ました 海兵として恥ずべき事だと思っています」

 

スモーカー「何で謝る ・・・それがお前の正義だったんじゃねェのか?」

 

たしぎ「違います」

 

スモーカー「!」

 

海兵「曹長・・・・・・!!?」

 

たしぎ「そうする事しか(・・・・・・・)できなかっただけです」

 

クロコダイル《負け犬は正義を語れねェ・・・・・・!! ここはそういう海だぜ・・・・・・!!》

 

ルフィ《どこいったワニ 教えてくれ!!!》

 

ララ《お願いします!!》

 

たしぎ「敵の居場所を知っていても・・・・・・それを教える事しかできない」

 

たしぎ「砲撃時刻を知っていても彼ら(・・)を援護する事しかできない」

 

たしぎ「私には選べる正義がありませんでした」

 

ヒナ「・・・・・・」

 

スモーカー「・・・・・・つい最近まで同等だと思ってた奴らが 悪名上げてどんどん駆け上がっていく この海(・・・)じゃあ駆け上がらなきゃ死ぬしかねェ事を奴らは知ってるんだ」

 

たしぎは乗船の為の階段を登る。

 

スモーカー「進むか死ぬか この海へ来る事を誰が決めたんだ?」

 

たしぎ「すいません 私・・・少し休んできます」

 

スモーカー「・・・・・・・・・」

 

スモーカー「バカが・・・」

 

スモーカー「泣く程悔しかったら・・・もっと強くなってみせろ!!!」

 

たしぎはぽろぽろと泣いた。

 

たしぎ「ウ・・・」

 

海兵「曹長・・・」

 

たしぎ「なりばすよっ!!!!」

 

ヒナ「・・・・・・」

 

スモーカー「・・・・・・」

 

スモーカーは立ち上がり、乗船階段を降りる。

 

スモーカー「・・・・・・てめェらにもあれくらいの根性がほしいもんだな・・・ホラさっさと身柄を船へ運び込め」

 

海兵「はっ」

 

海兵「スモーカー大佐!!本部より通信です!!」

 

スモーカー「ん?」

 

本部《ーーーこちら海軍本部 スモーカー大佐でありますか》

 

スモーカー「おれだが」

 

本部《今回のクロコダイル討伐に関しまして あなたとたしぎ曹長に政府上層部より”勲章”が贈与される事になりました》

 

スモーカー「討伐?・・・・・・オイちょっと待て・・・クロコダイルをぶっ倒したのはおれ達じゃねェちゃんと報告を聞いてたのか!?」

 

本部《さらにお二人共一階級ずつの昇格が決定しましたので》

 

本部《つきましては・・・》

 

スモーカー「・・・オイ いいか クロコダイルの率いたB・W(バロックワークス)社と今までずっと戦い続けてきたのは”麦わらの一味”!!海賊だ!!!」

 

ヒナ「・・・・・・ムダよ スモーカー君 政府は今回の事実をもみ消すつもりなのよ」

 

スモーカー「・・・・・・」

 

ヒナ「政府側の誰もが出し抜かれていたアラバスタ崩壊の危機を ”海賊”に救われたなんて世間に言えると思う?」

 

本部《つきましては・・・お二人に勲章の授与式に出向いて・・・・・・》

 

スモーカー「フザけるな!!!」

 

ヒナ「スモーカー君!!受けなさい海賊の手柄を貰うだけでいいのよ!!? 上層部に逆らうとあなたどうなるか・・・・・・!!!」

 

スモーカー「おれ達がクロコダイルを仕留めた・・・!?・・・それが出来なくて(・・・・・・・・)ウチの部下は泣いてんだぜ・・・おい・・・君・・・政府上層部のジジイ共に伝えてくれるかね」

 

本部《は?》

 

ヒナ「スモーカー君っ!!!」

 

スモーカー「クソ食らえってな」

 

スモーカーは受話器を切った。

 

ヒナ「あなた 何やってるの!?」

 

スモーカー「なあお前 ”麦わらのルフィ”ともう一人の指名手配の小娘がいただろ?」

 

ヒナ「・・・・・・ええ。」

 

スモーカー「本部はその娘だけは逮捕ではなく、諦めずにスカウトしたいって言ってきてやがる。」

 

ヒナ「スカウト!?」

 

スモーカー「別世界からの転生者のあの娘が変身中に名乗る組織名の「イレギュラーハンター」は、結成してるのが人間である我々海軍とロボットの違いなだけで、役割そのもの自体は我々海軍と非常に類似性があるって事らしい。」

 

ヒナ「そうなの? それはヒナ驚愕」

 

スモーカー「おれとしてはまだ分からんがな・・・ピンク娘だけはスカウトでも、どの道奴らは逮捕しなきゃならんのだ」

 

ヒナ「それはそうだけどね・・・」



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第141話「海賊達の宴とアラバスタ脱出作戦!!」

アラバスタの医者「・・・・・・ほう これは見事な調合ですな・・・奇抜というか・・・いや 実に合理的で・・・素晴らしい」

 

チョッパーは椅子に座って、テーブルの鉢の中の薬をすり潰していた。

 

チョッパー「・・・・・・」

 

アラバスタの医者「あなた 一体どこでその医術を?」

 

チョッパー「・・・・・・」

 

ビビ「ふふっ・・・トニー君はドラム出身のお医者さんなのよ」

 

アラバスタの医者「何と!!そうでしたか あのかつての医療大国ドラムの!!」

 

アラバスタの医者「・・・ほほう やはり進んでおりますなー私40年医者をやっとりますが」

 

チョッパー「ウ・・・」

 

アラバスタの医者「こんな技術があるとは全く知りませんでした」

 

チョッパーはすっごい笑顔で椅子と茶を用意しつつも、

 

チョッパー「うるせェな!!!じろじろ見てんじゃねェよ!!!バカがァ!!!どっか行ってろ!!!」コノヤローが!!」

 

アラバスタの医者「「まあお茶でも飲んでゆっくり見ていきなさいよ」と解釈しても?」

 

ビビ「いいと思うわ」

 

医者は隣に座る。

 

アラバスタの医者「いや しかしご立派ですなー」

 

チョッパー「うるせェなァ!!!」

 

ビビは洗面器を置き、ルフィの額に湿ったタオルを置く。

 

ララもとっくに起きて、スマホをいじっていた。

 

ビビ「ねえララ・・・」

 

ララ「何?」

 

ビビ「左腕のデバイスってイガラム達がルフィさん達をここに運ぶ際に、ララのデバイスが外せなかったみたいだけど、それってララにしか外せないの?」

 

ララ「そうなんだ 私が女神様にそう願ったからね。」

 

ビビ「そうなんだ。」

 

 

巨大船の襲撃を受けたナノハナは復興中であった。

 

国民「おーい 木材はもっとあるかな」

 

国民「こっちも足りねェなァ!!」

 

国民「ウチのが余ってるぞ 使ってくれ」

 

ウソップとサンジは買い出しに来ていた。

 

ウソップ「・・・逞しいなこの国は・・・」

 

サンジ「王女がかわいいからな!」

 

ウソップ「関係あんのか?」

 

サンジ「あるさ」

 

国民「畜生ォ!!家から家へと貫通してるぞ 何だこの穴は!! まるで蹴り砕いた様な形跡だな」

 

ウソップ「?」

 

サンジ「おいウソップ あっちに何かあるぜ」

 

ゾロはウソップ組とMr.4組の戦場跡で、修行中であった。

 

ゾロ(もっと集中力をつけよう・・・!!)

 

ゾロ(あの時(・・・)の力をいつでも引き出せなきゃ 強くなった事にはならねェ・・・・・・!! それと龍神剣を国を出る際にララに返すぜ!)

 

ナミはコブラ王から多めに本を貰っていた。

 

ナミ「へ~~~~~~面白い本ばっかり!」

 

ナミ「いいの?ほんとに貰ってって」

 

コブラ王「ああ構わん 私は全部読んだからね」

 

ナミ「ありがとう」

 

 

チャカ「存じぬと言っているのが聞こえんのか 帰れ!!」

 

海兵「ウソをつくとこの国の為にならんぞ!!!」

 

海兵「海賊の隠匿は重罪だ!!!」

 

チャカ「海賊など知らぬ!!」

 

ウソップとサンジが階段で登ってきた。

 

サンジ「よっお疲れ」

 

チャカ「ああお帰り いるものはあったかね?」

 

ウソップ「んーボチボチだ」

 

サンジ「町がこの状態だ これだけ買えりゃ充分だろ」

 

ウソップ「まァな」

 

チャカ「海賊がここいる証拠でもあるというのか!!?」

 

海兵「いや・・・・・・それは・・・・・・」

 

ウソップ「アイツ 目ェ覚ましたかな」

 

サンジ「起きたら起きたで騒がしいけどな」

 

ルフィは目覚めた。

 

ルフィ「いやーーーーーっ!!!よく寝た~~~~~っ!!!」

 

ルフィ「あっ!!!帽子は!!? 帽子!! ハラへったァ!!!朝飯と帽子は!!?」

 

サンジ「起きて早々うるせェなァてめェが・・・・・・それに朝飯じゃねェ今は夕方だ」

 

ウソップ「帽子ならそこにあるぞ 宮殿前で兵士が見つけといてくれたんだ」

 

ルフィは帽子を被る。

 

ルフィ「おおよかった!!」

 

ビビ「よかったルフィさん元気になって・・・」

 

ルフィ「元気?おれはずっと元気じゃねェか」

 

ナミ「バカねー 熱とかスゴくて大変だったのよ!!? ビビとチョッパー、ついでにララもアンタの事看病してたんだからっ!」

 

ルフィ「そうなのか!?ありがとうな!!」

 

ララ「はい!!」

 

ゾロが入ってきた。

 

ゾロ「・・・・・・おおルフィ起きたのか」

 

ルフィ「ああゾロ 久しぶり!! 久しぶり?」

 

チョッパー「あっコラ!!」

 

チョッパー「お前またトレーニングしてきたんじゃないだろうな!!?」

 

ゾロは麦茶をコップに注ぐ。

 

ゾロ「何だよ おれの勝手だろ」

 

チョッパー「ダメだったらダメだ!! おれは船医だぞ!! 包帯も取るな!!」

 

ゾロ「動きにくいだろ アレ」

 

チョッパー「動くなよ!!」

 

ルフィ「久しぶり??」

 

ウソップ「ま そういう気分にもなるだろうなァ」

 

ララから告げられた事にルフィは驚く。

 

ルフィ「3日?? おれは3日も寝てたのか?」

 

ルフィは瞬間計算をした。

 

ルフィ「15食も食い損ねてる」

 

ララ「計算早っ!!」

 

ナミ「何でそういう計算早いのあんた」

 

ウソップ「しかも一日5食計算だ」

 

ビビ「ふふふ・・・食事ならいつでもとれるように言ってあるから平気よ」

 

女性「船長さんが起きたって?あと30分で夕食だから待ってくれないかい? 一人で食べるよりみんなと食べた方がうまいからね」

 

ララ「あっ!?」

 

ゾロ「な・・・・・・!!!」

 

ルフィ「おお ちくわのおっさん!!!生きてたのか!!?」

 

ゾロ「て・・・・・・てめェやっぱりそんな趣味が・・・・・・!!?」

 

女性「?」

 

イガラム「違うのみんな彼女はテラコッタさん イガラムの奥さんでこの宮殿の「給仕長」なの」

 

テラコッタ「ビビ様と夫が世話んなったね」

 

ララ「隊長さんと髪型が似すぎなんだけど・・・」

 

ゾロ「似た者夫婦にも程があるぞ」

 

テラコッタ「よく食べると聞いてるからね 夕食までのつなぎに果物でもつまんどいてくれるかい?」

 

ルフィ「わかった」

 

横の果物が瞬間的に無くなる。

 

ゾロとサンジ「「手品かよ!!!」」

 

ルフィ「おばちゃん おれは3日分食うぞ!!!」

 

テラコッタ「望む所だよ!給仕一筋30年若僧の胃袋なんかにゃ負けやしないから存分にお食べ!!」

 

ルフィ達は案内され、夕食が運ばれるとルフィは暴食の如く料理を食べ始める。ゾロ達は騒がしく食べる、ララは除外だが。

 

兵士「貴品のかけらもない・・・!!」

 

兵士「この大食堂での会食は もっと静かなものであるハズ・・・」

 

兵士「いや・・・一人だけ違う気がするが・・・。」

 

兵士「そうだ!!あのピンク髪の少女だ!!」

 

ララはスマホで料理を撮影しつつ、静かに食べる。

 

兵士「なんて美しさなんだ!?」

 

兵士「美しさではビビ様を越えているのではないのか!?」

 

兵士「食べ方がとても上品だぞ!!」

 

兵士「持っている機械は見た事ないが!?」

 

ララ(そりゃそうよ!!ビビがこの国の王女なら、本家のララちゃんはその遥か上を行く「宇宙」のある惑星の王女なんだしね・・・食べ方は上品な方が好印象持たれるハズ!ナミちゃんもそれなりに上品に頑張ってるわ。ついでに兵士達の皆さん、魅了(チャーム)能力の最弱レベルにかかっているみたい・・・)

 

ペケ(ナミ殿は女性ですし、それは当然かと・・・)

 

料理がどんどん運ばれてくる。

 

テラコッタ「言うだけあるね だが負けないよ!!!」

 

ゾロ「早く食え なくなっちまう!!あっ」

 

ウソップ「おいルフィ 今おれの皿から取ったな!!」

 

ナミ「飛ばすな!!!」

 

サンジ「おいおいそんなに慌てて食ったらお前」

 

チョッパーはパスタをかっこむ。

 

ビビ「量ならあるから!!」

 

ララ「ビビ 料理が凄いね。」

 

ビビ「うん 給仕長達は一流だからね!」

 

ウソップ「見てろ ルフィめ 常備タバスコ星だ」

 

ウソップは料理にタバスコをかけると、ルフィが手を伸ばして取る。

 

ルフィはそれを食い、火を吹いた。

 

ウソップ「きたねェなてめェ!!!」

 

マツゲも共に笑っていた。

 

ウソップ「ーーーっていやおめェいつの間に!!?」

 

マツゲまで腕を器用に使い、料理を食べる。

 

サンジ「・・・・・・この料理は何てんだ?」

 

コック「それはコナーファといいまして麺をオーブンで」

 

ナミ「うまーい」

 

ルフィ「まっぱんぱーぱぱぱーぱぱぱー(おっさん王様さったのかー)ぱーーーぴぴもごおおーーーー!!(じゃビビの父ちゃんなんだな)」

 

コブラ王「?」

 

ルフィ「も!!(な!!)」

 

コブラ王「ま・・・まあ話は食後でよい・・・・・・」

 

ルフィ「んーば(そうだな)」

 

ゾロ「酒もっと貰えるか」

 

サンジ「こっちは水は~~!!!」

 

チョッパーは喉がつかえてテーブルを叩く。

 

兵士「・・・なんて騒々しい食卓だ・・・」

 

兵士「見てられん・・・・・・」

 

兵士「下品すぎる」

 

兵士「しかし一人の美しすぎるピンク髪の少女は除外だが・・・」

 

兵士「た・・・確かに しかし若干笑っている。」

 

兵士「ビビ様もよく 笑っていられるものだ・・・」

 

嫌悪感があった兵士達も慣れてきて、一緒に騒いだ。

 

本格的なルフィ流の宴である。

 

夕食も終わり、ルフィ達はお風呂になる。

 

ルフィ「ウオーーーー!!」

 

コブラ王「宮殿自慢の大浴場だよ 本来雨期にしか使わんのだがね」

 

サンジ「こりゃすげェ」

 

ウソップ「スゲ~~~~~~!!!ゴージャス!!ゴージャス!!!」

 

ルフィとウソップは走る。

 

ウソップ「おれが一番だァ!!!」

 

ルフィ「いやおれだァ!!!」

 

しかし滑ってこけた。

 

サンジ「楽しいかお前ら」

 

コブラ王「いや会食は実に楽しかったよ 時期が時期だけに清楚にすますつもりだったが・・・ 君達にかかれば何でも宴にかわってしまう様だな」

 

ルフィとウソップは滝に打たれていた。

 

ルフィ「おいゾロ見ろよ!!”修行”ができるぞ!!」

 

ルフィ「修行」

 

ウソップ「修行」

 

ゾロ「何のだよ」

 

サンジ「で?女湯はどっちだ? ん? ん?」

 

イガラム「アホか?言えるワケなかろうがビビ様もおるのだぞ!!!!」

 

コブラ王「あの壁の向こうだ」

 

コブラ王は指す。

 

イガラム「国王コノヤロー!!!」

 

ウソップ「お!!おっさん イケるクチだな!!」

 

一方 女湯。

 

ナミ「気持ちいい~~~~」

 

ナミはビビに背中を洗ってもらっていた。

 

ララは隣側で自分で洗っていた。

 

ペケとデバイスは外し、脱衣所に着替えと共に置いてある。

 

ナミ「こんな広いお風呂がついた船ってないかしら」

 

ビビ「あるわよきっと 海は広いもの」

 

ビビ「巨人もいた 恐竜もいた 雪国には桜も咲いた・・・・・・海にはまだまだ想像を越える事がたくさんあるんだわ!!」

 

ララ「ビビ・・・後で本心聞かせてね?」

 

ビビ「え!?本心って?」

 

ララ「それはみんなと一緒にいる時にでも・・・」

 

ビビ「・・・そう。」

 

ナミ「交代」

 

ビビ「う・・・うんありがと ララは?」

 

ララ「お願いしようかな?」

 

ビビ「うん!」

 

しかし、壁の上からルフィ達が覗いていた。

 

ララ「あっ!?」

 

ナミ「ん?」

 

ビビ「ちょっとみんな何してるの!!?」

 

ナミ「あいつら・・・・・」

 

ナミは立ち上がり、ルフィ達の前にやってきて、

 

ナミ「幸せパンチ!!」

 

ナミはバスタオルを剥がす。

 

ルフィ達はノックアウトされた。

 

ララとビビ「「ナミさん!!!」」

 

3人は風呂に入る。

 

ナミ「・・・・・・迷ってるんでしょ・・・・・・」

 

ビビ「え?」

 

ナミ「私達ね・・・今夜にでもここ 出ようかと思うの」

 

ビビ「え!? ほんと!!?」

 

ララ「あっ やっぱりですか?」

 

ナミ「うん もうここにいる意味がないし 船長も目ェ覚ましたし 港にはたぶん海軍も待ち構えてる 船もそろそろ危ないわ」

 

ララ「そうでしょうね・・・」

 

コブラ王は倒れて鼻血を出す。

 

コブラ王「・・・・・・ ありがとう」

 

ルフィ、サンジ、ウソップ、チョッパー、イガラム「「「「「エロオヤジ」」」」」

 

コブラ王「そっち(・・・)じゃないわ!!!」

 

コブラ王は鼻血を拭う。

 

コブラ王「・・・・・・国をだよ」

 

コブラ王はあぐら状態でルフィ達に頭を下げる。

 

ゾロ「オイオイいいのかよあんた!国王がそんなマネして・・・!!!」

 

イガラム「これは大事件ですぞコブラ様・・・・・・!! 王が人に頭を下げてはなりません・・・・・・!!」

 

コブラ王「イガラムよ 権威とは衣の上から着るものだ・・・だがここは風呂場」

 

コブラ王「裸の王などいるものか 私は一人の父として この土地に住む民として心より」

 

コブラ王「礼を言いたい」

 

ルフィ「ししし」

 

コブラ王「どうもありがとう」

 

風呂は終わり、ルフィ達は寝室で集合。

 

ゾロ「今夜!?」

 

ナミ「そう」

 

ゾロ「ここ出るのか・・・」

 

ゾロ「ま おれも妥当だと思うぜ もう長居する理由はねェからな」

 

サンジ「・・・そうだな 海軍の動きも気になる」

 

ララ「アーマーパーツカプセル破壊されなきゃいいんですけど・・・」

 

ウソップ「ルフィ!お前が決めろよ」

 

ルフィ「よし!も一回アラバスタ料理食ったら行こう」

 

ウソップ「すぐ行くんだよバカ!!」

 

ルフィは殴られる。

 

チャカ「どうしましょうイガラムさん・・・・・・!!」

 

チャカ「すぐに彼らに伝えねば・・・!!」

 

イガラム「ああ勿論だ しかしこれは大変な事になってきた」

 

2人の目の前には3枚の手配書が。

 

イガラム「無事にこの島を出られるとよいのだが・・・何という手回しの早さ・・・!!」

 

手配書であるララとルフィの他にゾロも手配された。

 

ロロノア・ゾロ 懸賞金6千万(ベリー)ーーー

 

モンキー・D・ルフィ 懸賞金1億(ベリー)ーーー

 

そして本部の意向としてスカウトされるハズのララは、また額がとんでもなく跳ね上がてしまった。

 

アメノ・ララ 懸賞金27億9100万(ベリー)ーーー

 

イガラム「ルフィ君とゾロ君はこの額ならば「海軍本部」の”将官”クラスが動き出す・・・!! 特にララちゃん 彼女はどうなる・・・!?」

 

チャカ「本部のある理由での意向としてスカウトされるハズですが、どうなんでしょう!?」

 

イガラム「・・・・・・もう後には退けんぞルフィ君・・・ララちゃん!!!君達は・・・・・・”七武海”の一角を落としたのだ!!!」

 

イガラムは例の寝室へと走る。

 

イガラム「大変ですぞ!!!」

 

しかし中にはビビだけだった。

 

イガラム「・・・・・・!? ビビ様・・・!!」

 

ビビ「・・・・・・」

 

イガラム「彼らは・・・・・・!!? ルフィ君達は・・・どこへ・・・!!?」

 

ビビ「なあに?イガラム・・・そんなに慌てて・・・」

 

ビビ「海よ? 海賊だもん」

 

 

ジャンゴ「いいかお前ら海賊なんて・・・最低だっ」

 

フルボディ「オイオイお前は元・・・海賊だろうが・・・」

 

ジャンゴ「ゲゲッ!!!そりゃそうだっ!!!」

 

フルボディ「踊るか!!?」

 

2人はダンスを始める。

 

海兵「ヒナ嬢」

 

アラバスタ王国港町ナノハナーーー

 

海兵「2人(・・)が敵船を落として帰ってきた模様です」

 

ヒナ「ずいぶん遅いじゃない 一体何をやってたのかしら あのコ達の実力を見込んで襲撃中の船を任せてきたというのに・・・不満よヒナ不満」

 

ヒナ「船の配備は終わったの?」

 

海兵「ハッ!!万全であります」

 

海兵「アラバスタ王国にある港は全て 援軍含む30隻の船により完全に封鎖いたしました」

 

海兵「ーーーですが一つだけ・・・気になる事が・・・・・・」

 

ヒナ「なに?」

 

海兵「エルマルで確認されていたハズの・・・”麦わらの一味”の船ですが・・・」

 

ヒナ「?」

 

海兵「ありません」

 

ヒナ「・・・まさかもう この国を出たと・・・・・・」

 

海兵「・・・・・・いえ!!サンドラ河下流も完全に包囲しておりますのでそれはないと・・・」

 

ヒナ「だったら探しなさい!!沿岸をすみずみまで!!!」

 

ヒナ「まったく・・・」

 

フルボディ「ヒナ嬢~~~~遅くなりました~~~~っ!!」

 

ジャンゴ「なぜ遅くなったかを聞いて下サイ」

 

ヒナ「なぜ遅くなったの?」

 

ジャンゴとフルボディはお花を前へ持ってきた。

 

フルボディとジャンゴ「「お花を摘んでいました あなたを為に♡」

 

ヒナ「いらないわ すぐに配置につきなさい ”麦わら”を落とします」

 

フルボディとジャンゴは向き合う。

 

フルボディとジャンゴ「「・・・・・・む・・・”麦わら”ァ!!?」

 

 

ルフィ達はカルガモ部隊に乗り、砂漠を走っていた。

 

ゾロ「んー・・・快適だ どうだララ?」

 

ララ「気持ちいいです カルガモ君 スゴイ速いよ!!」

 

隊員はララの優しさのある褒め方で、赤くなった。

 

ウソップ「砂の国ともお別れか・・・おれ様を筆頭に大変な戦いだったなァ・・・おいルフィいつまで食ってんだ」

 

ルフィ「アラバスタ料理は最高だぞ サンジ 今度作ってくれよ」

 

サンジ「ああ おれも興味あってなテラコッタさんにレシピを貰ってな 香辛料も少しな」

 

チョッパー「・・・・・・ナミ?・・・・・・具合が悪いのか?」

 

ララ「ナミさん?」

 

ナミ「・・・・・・」

 

ルフィ「ナミィ!!肉1個やろうか 1個だけ」

 

サンジ「・・・ナミさん・・・ビビちゃんの事だろう・・・?気持ちはわかるよ・・・・・・でも・・・・・・考えたって始まらねェ ・・・そりゃあれだけ仲良くしてたもんな・・・だけどホラ 顔を上げなよ・・・」

 

ナミ「私・・・諦める・・・ビビの為だもんね・・・」

 

ナミ「10億ベリー」

 

ここでみんなずっこけそうなる。

 

ルフィ達とララ「「「金の話かよ《金の話ですか》!!」」」

 

ララ「っていうかウソップさん!?」

 

ルフィ「うわ~!!!ウソップが落ちたァ!!」

 

ゾロ「ナミ!! てめェ紛らわしいマネしてんじゃねェぞ」

 

ナミ「? なに騒いでんの?あんた達 ビビの事なら心配したって仕方ないでしょ?」

 

ルフィ「おい!!ウソップが落ちた」

 

ナミ「放っときなさいって・・・・・・」

 

ゾロ「お前のせいだろ!!」

 

ララ「ウソップさーーーん!!」

 

 

イガラム「カルー!!カルーはおるか!?」

 

カルー「クエ~~~~~?」

 

ビビ「ムダよイガラム」

 

イガラム「なぜです せめて自分達の立場を教えてやらねば・・・!!」

 

ビビ「カルガモ部隊に送らせてるから・・・いくらカルーでも追いつけないわーーーそれに同じよ」

 

イガラム「何がです!?」

 

ビビ「・・・・・・それ(・・)を知っても彼らは喜ぶだけで何も変わらない」

 

ビビはイガラムを室外へ押し戻そうとする。

 

ビビ「みんなの事なら平気よ さァ出てって 私 眠るから明日は早いんでしょう!?」

 

イガラム「しかし・・・・・・」

 

イガラム「ア・・・・・・ああ・・・そうです・・・そうでした 明日は国中にあなたの声をお聞かせせねば」

 

ビビ「わかってる おいでカルー 一緒に寝よ」

 

カルー「クエ」

 

扉は閉じられた。

 

イガラム(ん~~~~~~・・・・・・・・)

 

チャカ「イガラムさんっ 我々は・・・何をすれば・・・・・・」

 

イガラム「ん~~~~~どうも腑に落ちん ・・・・・・あっさりしすぎている・・・」

 

チャカ「何です・・・!?」

 

イガラムもベッドへ入る。

 

イガラム(おかしい・・・・・絶対におかしい・・・・・・!!)

 

イガラムは寝始めた。

 

ビビもベッドへ横になっていた。

 

ビビ「静かね・・・・・・カルー・・・ ・・・・・・こんな静かな夜は・・・久しぶり・・・」

 

ビビ「ここには冷蔵庫荒らしと格闘するコックさんも 夜な夜なトレーニングを始める剣士も・・・寝ぼけて枕を投げて来くる航海士も・・・ある機械を弄る女の子も・・・誰もいない」

 

ウソップ《電伝虫?》

 

サンジ《誰から・・・・・・?》

 

兵士《「ボンちゃん」という・・・方です》

 

サンジ《「ボンちゃん」誰だ?》

 

ウソップ《誰も知らねェぞ・・・・・・》

 

兵士《ーーーですが友達だと言い張るので・・・・・・》

 

ララ《私は何となく分かる気が・・・。》

 

ウソップ《まァ・・・話してみよう》

 

ゾロ《ワナかもしんねェぞ やめとけ》

 

電伝虫《モシモシィ!!? モッシィ!!?がーーーっはっはっは!!!あァちしよォ~~~~う!!!あ   ち   シ~~~~~~!!!》

 

サンジは切った。しかしまた鳴る。

 

サンジ《何だよ!!!》

 

ルフィが応答する。

 

ルフィ《おうオカマか!? おれ達になんか用か?》

 

電伝虫《アラ!? その声は”麦わら”ちゃんねーい!?アンタとピンク髪の子強いじゃなーい!!?あちしびっくらコイたわ!!》

 

ララ《私の事知れ渡ったか・・・》

 

電伝虫《そーそー”Mr.2”ってあちしの事呼んじゃダメよ 電波が海軍に掴まったらあちし大変だから!!》

 

ララ《(一応海賊時代なのに、地球の現代の様に電波飛んでるの・・・?)》

 

チョッパー《今自分で言ったぞ》

 

ゾロ《用件を言え》

 

電伝虫《あ・・・そうそう アンタ達の船あちしが貰ったから!》

 

ルフィ《ザけんな!!》

 

サンジ《この野郎ジョーダンじゃねェぞ!!今どこだ!!》

 

電伝虫《アンタ達の船の上ェ~~~~~~~》

 

ルフィ《よりによってコイツ・・・・・・・・!!!》

 

ララ《どういうつもりですかね!?》

 

電伝虫《違~~~~~うの違~~~~~うのよう!!!》

 

電伝虫《あちし達・・・・・・友達ジャナ~~~イ?》

 

電伝虫は切られた。

 

サンジ《サンドラ河の上流にいる》

 

サンジ《・・・・・・信用できるか?》

 

ルフィ《一度は友達になったんだけどなー》

 

ゾロ《お前ならまたなれそうで恐ェよ》

 

チョッパー《・・・・・・でも行くしかないぞ?》

 

ララ《あの人に完全に奪われる前にね!!》

 

サンジ《そうだな船を取られてる おれ達をハメようってんなら・・・そん時ァ ブチのめすまでだ》

 

ゾロ《そうと決まりゃさっさと支度だ・・・》

 

ララもデバイスを左腕に装着し、制服の入った高校のカバンを持ち出す。

 

ビビ《ねえ みんな》

 

ウソップ《ビビ!?》

 

ビビ《・・・・・・ねぇみんな・・・ 私・・・・・・どうしたらいい・・・・・・?》

 

ナミ《よく聞いてビビ「12時間」猶予をあげる 私達はサンドラ河で船を奪い返したら明日の昼12時ちょうど!!「東の港」に一度だけ(・・・・)船をよせる!! おそらく停泊はできないわ・・・・・・》

 

ナミ《あんたがもし・・・・・・私達と旅を続けたいのなら その一瞬だけが船に乗るチャンス!!その時は・・・歓迎するわ!!海賊だけどね・・・・・・!!》

 

サンジ《君は一国の王女だからこれがおれ達の精一杯の勧誘だ》

 

ララ《ビビの意思を尊重するよ! 無理強いはしないからね。》

 

ルフィ《来いよビビ!! 絶対来い今来い!!》

 

ウソップ《やめろってルフィ!!》

 

ゾロ《行くぞ》

 

ルフィ《何だよお前ら来てほしくないのか!?》

 

ウソップ《そういうんじゃねぇだろ ビビが決める事なんだ!!》

 

ララ《ここから先はビビの決断にかかってるんです!!》(ビビ・・・国の復興頑張ってね。)

 

ビビ《・・・・・・》

 

 

ビビ(明日の昼12時・・・・・・東の港なら・・・カルーの足で4時間・・・ここを8時に出れば間に合う・・・)

 

ビビ(自分が海賊になるなんて・・・考えた事もなかった・・・ ・・・そんな人生の選択なんて・・・この期を逃したらもう一生あり得ない)

 

ビビ(王女である事をつまらないと思った事はないし 反乱が終わっても・・・国はまだ大変な時期・・・)

 

ビビ「・・・私が行くなら・・・あなたも行くわよね・・・ ・・・ねぇカルー・・・ ・・・・・・・・・あなたは・・・どうしたい?」

 

 

Mr.2「ん待っっっっっっっってたわよアンタ達っ!!! おシサシブリねいっ!!!!」

 

ウソップ「さァ着いたぞ・・・・・・」

 

ゾロ「よーーし荷物下ろせ ありがとなお前ら」

 

サンジ「お前達ともここでお別れだ・・・・・・」

 

ゾロ「気ィつけて帰れよ」

 

ララ「じゃあね!!」

 

ルフィ「王とかちくわのおっさん達によろしくなァ!!!」

 

ウソップ「元気でなァ~~~~!!」

 

カルガモ部隊は去って行った。

 

Mr.2は泣いていた。

 

Mr.2「また・・・!! ・・・・・・また!!いつの日か必ず会おうなァ~~~~!!!」

 

Mr.2「ーーってちょっと待てやァ!!!」

 

Mr.2は足をダンダンする。

 

サンジ「何だよ」

 

Mr.2「何だよじゃナ~~~~イわよーーーーう!!!」

 

Mr.2「そーゆー態度でヨくないんジャナーーーーイ!!?ダチに対して!!」

 

ルフィ「ダチって何だよ お前 敵だったんじゃねぇか 騙しやがって」

 

ララ「ですよねーーー」

 

ララはジトーって目であった。

 

Mr.2「ダマしてないわよーーーう!!あちしも知らなかったのよーーう!!!」

 

Mr.2「ーーーーーでもまァ・・・もういいジャナイそんな事」

 

ゾロ「オイ 横にずれろ」

 

Mr.2「あゴメンねい B・W(バロックワークス)社は滅んだの あちし達はもう敵同士なんかじゃない・・・」

 

ルフィ「敵同士じゃなくても何でお前 おれ達の船に乗ってんだよ」

 

Mr.2「はふーコノスットコドッコイ」

 

ルフィ「何だと!!?」

 

Mr.2「いィい!? あちしが今この船に乗ってなかったら この船はドゥーなってたと思ってんの!?」

 

ナミ「海軍に奪われてたかもね」

 

ララ「あっそっか!!」

 

Mr.2「かもねじゃないわ!!確実にやられてた!!今この島がドゥーいう状態にあるか知ってる!!?」

 

Mr.2「海軍船による完全フーサよ!!封鎖っ!!スワン1羽も逃げられない」

 

ルフィ「・・・・・・じゃあお前・・・海軍からゴーイングメリー号を守ってくれたのか・・・?」

 

ウソップ「なぜだ!!」

 

チョッパー「何で!?」」

 

ララ「何でですか!?」

 

Mr.2「友達 だからよう」

 

5人はあの時のダンスをやった。

 

ルフィ「やっぱりお前はイイ奴だったんだァ!!!」

 

Mr.2「ジョ~~~~~ダンじゃなーいわよーーう!! ジョーダンじゃないわよーーう!!!」

 

ナミ「荷物まだある?」

 

サンジ「いやこれが最後だよ」

 

ゾロ「ーーーつまりMr.2・・・海軍の「海岸包囲」によってお前らも島を出られなくなり・・・味方を増やそうと考えたわけだな?」

 

Mr.2は船柱に後頭部をぶつけた。

 

ルフィ「ボンちゃーーーん!!」

 

Mr.2「そうよ!!? こんな時こそ!!! こんな時代だからこそ!!!つどえ!!!友情の名の下に!!!力を合わせて戦いましょ~~~う!!!」

 

ルフィ、ウソップ、チョッパー、ララは「うおおおお!!」っと同意していた。

 

ナミ「・・・・・・・・・もお」

 

Mr.2の船の部下達「「「「「よろしくお願いしまーす」」」」」

 

ゾロ「いたのかよっ!!」

 

海兵「ヒナ嬢っ!!!やつらの船ですっ!!! サンドラ河上流よりっ!!!」

 

ヒナ「戦闘準備 ピンク娘は除外で何とかしてスカウト・・・か。」



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第142話「始まりはあの日! ビビが語る冒険譚」

ビビは海賊衣装に身を包んでいた。

 

ビビ「イガラム私っ!!! 海賊女王になるのっ!!」

 

イガラムは泣いていたが、目を覚ます。

 

イガラム「ビビ様ァ~~~~~!!!」

 

イガラムはビビの衣装室へ急ぎ、扉を開けた。

 

ビビ「・・・・・・あらイガラムおはよう どうしたの汗だくよ?」

 

テラコッタ「コラコラッ!!アンタ何勝手に入って来てんだい!!ビビ様は今お召し替え中だよっ!!」

 

イガラム「・・・は・・・はへ?あァ・・・・・・いえその・・・・・・お・・・・・・お早うございます」

 

ビビ「うん 何か用?」

 

イガラム「・・・・・・いえ」

 

テラコッタ「出てきなっつってんだろアンタァ!!!」

 

テラコッタはブツを投げつけ追い出す。

 

イガラム「・・・・・・イタタ・・・・・・ ・・・思い過ごしか・・・・・・」

 

イガラム「おや国王様そこにいらしたので? おはようございます」

 

コブラ王「ああおはよう テラコッタさんは恐いなイガラム」

 

イガラム「アンタ何しとったんだ!!!」

 

 

ビビ「ん~~~~~ちょっと締めすぎじゃない?テラコッタさん」

 

テラコッタ「こういうモノです!王女の正装とは・・・・・・」

 

侍女「ーーーもう広場は人でいっぱいですよ」

 

ビビ「ホント?」

 

テラコッタ「ビビ様のスピーチは10時からだと言ってあるのに 全くみんな気が早くて・・・・・・」

 

テラコッタ「・・・まあでもそれもわかりますけどね・・・なにせ・・・2年も待たされた「立志式」・・・」

 

テラコッタ「本来 あなたが14歳で済ませなければならなかった式典です」

 

ビビは鏡台の椅子に座る。

 

ビビ「・・・・・・でも私・・・そんな大した事は・・・・・・」

 

テラコッタ「・・・・・・ええ・・・言えなくてもいいんです」

 

侍女はビビの髪を櫛で溶かし整える。

 

テラコッタ「みんなにあなたの成長を見せてあげればそれでいいの 「立志式」はあなたが大人になった事を祝う式典ですから」

 

テラコッタ「この時期にあえて これを行う王の気持ちもお察しあれ」

 

ビビ「・・・・・・・・・」

 

侍女「そうそう・・・今日のビビ様のスピーチは電伝虫と拡声器を使って アラバスタ全土に放送するとか・・・」

 

チャカ「イガラムさん・・・港で戦いが始まった報告が・・・」

 

イガラム「・・・・・・そうか」

 

チャカ「・・・・・・・・・こうなってしまってはもはや我々が手を出すわけには・・・」

 

海兵「撃て撃てェ!!!」

 

ルフィ「くっそ~~~~!!砲弾で来い!!!」

 

ルフィ「はね返してやるのに!!」

 

Mr.2「まったくジョ~~~ダンじゃナーイわよーう!!!」

 

ゾロ「こんな鉄の槍を船底にくらい続けたら 沈むのは時間の問題だぞ!!」

 

ララ「まずいです!!」

 

海軍は砲弾を数発撃ってきた。

 

ナミ「来たァ!!!」

 

ルフィ「にゃろ!!!」

 

ゾロ「・・・・・・・く・・・・・・!!!」

 

ゾロは龍神剣を抜こうとする。

 

ララはデバイスを構える。

 

Mr.2「オラァ~~~~!!!」

 

サンジ「何とかなんねェのか!!!」

 

鉄槍は船体に命中する。

 

ナミ「何とかしてよあんた達!!!」

 

チョッパー「おい!!もう穴防ぎきれねェよ!!?」

 

サンジ「一度には一面を守るのがやっとだ!!」

 

ゾロ「8隻相手じゃ手数が違い過ぎる!!!」

 

ララ「でも何とか行けるのでは!?」

 

ゾロ「おい 白兵戦ならこっちに分があるが!!」

 

サンジ「追おうが逃げようが・・・コイツら絶対に この陣営を崩さねェ!!」

 

ジャンゴ「黒檻部隊名物「黒ヤリの陣」」

 

フルボディ「てめェらごときに破れるかァ!!!アホーーーー!!!ア~~~~ホ~~~~~っ!!!」

 

ララ「あの二人 見覚えありますよ!!」

 

ルフィ「ああ!! 催眠術師!!お前海賊だろうが!!!」

 

サンジ「左の奴誰だっけか・・・」

 

フルボディは両腕を構える。

 

フルボディ(あの美しくスタイル良すぎるピンク髪少女!? それはそれとして)「ここであったが100年目だ!!あの忌々しい暴力コックとその一味・・・!!今日ここで沈めてやる!!! おれはパワーUPしたんだぜ」

 

ジャンゴはあの輪っかを取り出す。

 

ジャンゴ(あのピンク髪の娘も当然一緒にいやがるか・・・)「さァこの輪をじっと見ろ!今日こそ おれが変じゃねェ事を証明してやる!!! ワーーン・・・」

 

海軍船が一隻破壊された。

 

海軍「兄弟(ブラザー)!!」

 

へし折れた帆が隣の船へ直撃。

 

ルフィ「あーあー」

 

ララ「2隻潰した・・・」

 

ルフィ「ウソップお前かァ!!スゲェな!!」

 

ララ「ウソップさん ナイスな砲弾ショットです!!」

 

ウソップ「あーあー」

 

ウソップ「よ・・・よォし!!計算通りだ おれにかかりゃあんなモンああだぜ!!」

 

Mr.2「鼻ちゃんスゴイわ!!やったわねい!!南の陣営が崩れたっ!! あそこを一気に突破よう!!!」

 

Mr.2の部下「ボン・クレー様 大変です!!」

 

Mr.2「ナ~~~~ニよーーーう!!!」

 

Mr.2の部下「”黒檻”です」

 

Mr.2「ウゲッ!!」

 

ルフィ「何なんだ!!?」

 

Mr.2「”黒檻のヒナ”!!!この海域をナワバリとする本部大佐よう!!厄介な奴が出てきたわ!!さっさとトンズラぶっコクわよう!!!」

 

Mr.2の部下「ハッ!! Mr.2・ボン・クレー様!!!」

 

ヒナ「ずいぶん弱らせた様ね・・・・・・」

 

海兵「我らの”黒ヤリの陣”で落とせぬ船はありません」

 

ヒナ「調子に乗るんじゃないの ああいう輩はナメると最後に噛みつかれるのよ」

 

ヒナ「船を横につけたらあなた達は下がってなさい 足手まといになるから・・・ヒナ迷惑」

 

海兵「はっ!!!」

 

Mr.2「何やってんのアンタ達ィ!!逃ィーーーゲルのよう!!!あの南の一点を抜ければ被害を最小限に逃げ出せるわ!! このまま進めば必ずやられるわよう!!?」

 

ルフィ「行きたきゃ行けよ おれ達はダメだ」

 

Mr.2「ダメだってナニが!!?」

 

Mr.2の部下「ボン・クレー様 急いで下さい おれ達だけで逃げましょう!!!」

 

ナミ「”東の港”に12時・・・!!約束があるの 回り込んでる時間はないわ つっ切らなきゃ」

 

Mr.2「ハン!!・・・・・・・・・バカバカしい!!! 命はる程の宝でも港に転がってるっての!?勝手に死になサイ」

 

ルフィ「仲間を迎えに行くんだ!!!」

 

Mr.2「!!!」(仲間(ダチ)の為・・・・・・!!?)

 

国民達はアルバーナの広場に大集合。

 

コブラ王「入るぞビビ・・・」

 

ビビ「ええどうぞ」

 

コブラ王「話とは・・・・・・お!! ・・・・・・なんと・・・驚いた」

 

イガラム「これは・・・・・・往年の王妃様と見紛いましたぞ・・・ビビ様」

 

コブラ王「うむ全くだ・・・・・・」

 

ビビ「座って パパ・・・いえ お父様・・・イガラム・・・大切な話があるの・・・・・・」

 

ビビは王女の正装で着飾っていた。

 

コブラ王「!」

 

イガラム「!」

 

Mr.2の部下「ボン・クレー様・・・・・・!!?」

 

Mr.2「・・・・・・」

 

Mr.2「・・・・・・ここで逃げるは オカマに非ず!!」

 

ウソップ、チョッパー、ララ「「「・・・・・・」」」

 

Mr.2「命を賭けて友達(ダチ)を迎えに行く友達(ダチ)を・・・見捨てておめェら明日食うメシが美味ェかよ!!」

 

部下達「「「「・・・・・・!!!」」」」

 

Mr.2「いいか野郎共及び麦ちゃんチームあちしの言う事よォく聞きねい!!!」

 

海兵「ヒナ嬢!!! 奴ら2船に分かれました!!!「あひる船」が南下!!!」

 

ヒナ「「アヒル」はどうせ囮でしょ?」

 

海兵「いえ・・・それが・・・・・・!!!」

 

海兵「麦わらの一味は全員「あひる船」に乗ってます!!! ヒナ嬢!!囮は「羊船」の方です!!!」

 

ヒナ「!!!」

 

ヒナ「追いなさい すぐに!! もう一度陣を組むのよ!!」

 

ナミ「3分・・・!!行くわよ!全速前進!!!」

 

ルフィ顔のおMr.2「がーーっはっはっはっはっはっ」

 

ヒナ「!!」

 

ルフィ顔のMr.2「アンタ達のお探しの”麦わらのルフィ”ってのは・・・・・・」

 

ルフィ顔のMr.2「あちしの事かしら!!?」

 

Mr.2達はルフィ達に変装する。当然ララにも。

 

Mr.2は顔を戻した。

 

海兵「ヒナ嬢!!」

 

海兵「「羊船」が東へ抜けます!!」

 

Mr.2「!!! がーーっはっはっはっは!!」

 

Mr.2「ヒッカカッたわねい・・・あちし達は”変装”のエキスパート そして・・・麦ちゃん達の友達(・・)・・・・・・!!」

 

Mr.2は背を向けてポーズをとる。

 

Mr.2「かかって来いや」

 

ヒナ「・・・・・・!! ヒナ屈辱」

 

海軍は撃ってきた。

 

Mr.2達は海軍とやり合う。

 

ルフィ「ボンちゃん!!」

 

ルフィ「おれ達」

 

ルフィ「お前らの事絶っっ対 忘れねェがらなァ~~~~~!!!」

 

 

ビビ《首謀者がわからない?》

 

イガラム《ええ いわゆる地下組織ですよ・・・社長(ボス)の事に関しては社長ですら何も知らない・・・》

 

ビビ《・・・・・・それが・・・この国の敵・・・!!》

 

イガラム《社員でも知らない事です 外部から情報を探る事などもはや不可能・・・むしろ これ以上の詮索は国を危ぶむばかり・・・》

 

ビビ《ーーーだけどしっぽ(・・・)はつかんだのよね・・・?》

 

イガラム《ええ・・・・・・》

 

ビビ《え?》

 

イガラム《(しまった・・・喋りすぎたか)》

 

ビビ《イガラム・・・私の考えてる事・・・わかる?》

 

イガラム《い・・・!!!》

 

イガラム《いや!!わかりませんわかりませんっさァ仕事に戻らねば》

 

ビビ《イガラムっ!!!》

 

イガラム《ダメですダメっ!!! これは遊びじゃないんですよっ!?》

 

ビビ《だったらなおさらよ!!!イガラム!!!》

 

ビビ《じっとしてられないの!!!》

 

 

兵士達は列を組む中、王女ビビはロードを歩く。

 

国民「みろ!!ビビ様だ!!!」

 

ララはデバイスでX1のファーストアーマー・エックスになり、次にX1の8ステージボスキャラである元同僚のストーム・イーグリードを召喚し、協力体制で海軍と応戦していた。

 

ゾロは龍神剣で対抗。

 

海兵「何をやってる相手はたった一隻だぞ!!!」

 

海兵「少尉殿しかし・・・!!!強すぎます!!! 砲弾も効きません!!!」

 

海兵「それに謎の鳥のロボットのような奴が風で邪魔をします。」

 

海兵「くそっ!!鎧の貴様!!レプリロイドでイレギュラ-ハンターのエックスと言ったな!? 役割自体が我々海軍と類似性があるなら、海軍に入ってくれ!! 海賊なんて間違ってるぞ!!」

 

ファーストアーマー・エックス「うるさい!邪魔するなら海軍であるお前達をイレギュラーとみなし、排除するぞ!!」

 

ルフィ「どけお前らァ~~~~~!!!」

 

国民「ビビ様だ!!!」

 

国民「王女様ァ~~~~!!」

 

国民「大きくなられた!!」

 

イガラム《ならばビビ様・・・・・・一つだけ質問させて下さい》

 

ビビ(始まりは あの日ーーー)

 

イガラム《死なない覚悟は・・・おありですか?》

 

ビビは拡声器を持つ。

 

ビビ「少しだけ 冒険をしました」

 

王国のに設置されたスピーカーから、ビビの声が流れる。

 

国民「おい!!王女の話が始まったぞ!!!」

 

国民「待ってたよ」

 

国民「本当にご無事だったのねえ よかったわ!」

 

国民「アルバーナの式典が始まった!!」

 

国民「予定より2時間遅れだ 何があったんだ?」

 

コブラ王「さて・・・騒ぎにならねばよいが・・・」

 

トト「コーザ!!こらコーザ!! 来い始まったぞ!!ビビちゃんのスピーチが!!」

 

コーザ「拡声器の音量は最大なんだ 町中に聞こえてるよ」

 

ビビ「ーーーーそれは暗い海を渡る”絶望”を探す旅でした・・・国を離れて見る海はとても大きく・・・そこにあるのは信じ難く力強い島々」

 

ビビ「見た事もない生物・・・夢とたがわぬ風景 波の奏でる音楽は 時に静かに 小さな悩みを包み込む様に優しく流れ」

 

ビビ「時に激しく 弱い気持ちを引き裂く様に笑います」

 

ビビ「・・・・・・暗い暗い嵐の中で一隻の小さな船に会いました ・・・船は私の背中を押してこう言います「お前にはあの光が見えないのか?」

 

ビビ《闇にあって決して進路を失わないその不思議な船は 踊る様に大きな波を越えて行きます》

 

ビビ《海に逆らわずしかし船首はまっすぐに・・・たとえ逆風だろうともーーーそして指を差します》

 

ビビ「「みろ光があった」ーーーー・・・・・・歴史はやがてこれを幻と呼ぶけれど」

 

ビビ「私にはそれだけが真実」

 

国民「何の話だ?」

 

国民「人知れず戦った海軍の話さ」

 

ビビ《そしてーーー !》

 

東の港タマリスクー

 

チョッパー「ビビ・・・」

 

ゾロ「聞こえたろ今のスピーチ間違いなくビビの声だ」

 

サンジ「アルバーナの式典の放送だぞ もう来ねェと決めたのさ・・・!!」

 

ルフィ「ビビの声に似てただけだ・・・!!」

 

ララ「いえ本人ですって・・・」

 

サンジ「行こう 12時を回った・・・」

 

ルフィ「来てねェわけねェだろ!!下りて探そう!!いるから!!!」

 

ウソップ「おい まずい!!海軍がまた追ってきた!!」

 

ララ「執念深いなァ・・・」

 

ゾロ「一体 何隻いるんだよ」

 

ゾロ「船出すぞ!!! 面舵!!!」

 

サンジ「諦めろルフィ・・・おれ達の時とはワケが違うんだ」

 

ルフィ「・・・・・・」

 

ララ「ルフィさん!」

 

アルバーナ

 

国民「一体 どうなってるんだ!!」

 

国民「顔を見せろ ニセ王女!!」

 

国民「いやイガラム隊長!!!」

 

国民達からブーイングと物が投げつけられる。

 

国民「本物(・・)のビビ様はどこだ!!!」

 

国民「王女はどっからスピーチをしてるんだ!!!」

 

イガラム「ビビ様なら・・・今・・・・・・」

 

 

ビビ「みんなァ!!!」

 

ルフィ「ビビ!!!?」

 

ウソップ「カルー!!!」

 

ビビとカルーが現れた。

 

カルー「クエエ!!!」

 

ララ「ビビ!!」

 

ルフィ「ホラ来たァ!!!」

 

ナミ「ビビ」

 

ウソップ「船を戻そう 急げ!!!」

 

サンジ「ビビちゃん♡」

 

ウソップ「海軍もそこまで来てるぞ!!!」

 

ビビ「・・・・・・ お別れを!!! 言いに来たの!!」

 

ルフィ「!?・・・・・・今何て・・・!?」

 

ビビ「カルー受話器っ」

 

ビビは受話器を取る。

 

ビビ《私・・・一緒には行けません!!?》

 

国民「!?」

 

国民「何だ!?誰と喋ってるんだ・・・?」

 

ビビ《今まで本当にありがとう!!!》

 

海兵「・・・・・・!!!バカな・・・あれはこの国の王女か・・・・・・!?今アルバーナで式典の最中のハズ」

 

ルフィ「・・・・・・」

 

ビビ《冒険はまだしたいけど 私はやっぱりこの国を》

 

ビビ《愛してるから!!!ーーーだから行けません!!》

 

ララ「ビビ・・・・・・」

 

ルフィ「・・・・・・」

 

ルフィ「そうか!」

 

ビビは涙目になる。

 

ビビ《私はー》

 

ルフィ《印ならバツがいい!!》

 

ウソップ《何で》

 

ルフィ《海賊だろ》

 

ウソップ《でも ありゃ本来相手への”死”を意味するんだぞ》

 

ルフィ《いいんだ バツがいい なァビビカッコいいもんな!!》

 

ビビ《うん 私もそれがいい》

 

ゾロ《何でもいいから描けよ 本題はそこじゃねェんだ》

 

ビビ「・・・・・・!!」

 

ルフィ《これでよし・・・!!》

 

ビビ《・・・私はここに残るけど・・・・・・!!!》

 

ビビ《いつかまた会えたら!!! もう一度 仲間と呼んでくれますか!!!?》

 

ビビは大泣き状態である。

 

ビビ「・・・・・・」

 

 

海兵「聞いたか!!?あの王女”麦わらの一味”と繋がりが!!?」

 

海兵「王女が海賊の仲間・・・!!?まさか・・・!!」

 

ルフィ「いつまでもナバ・・・!!!」

 

ナミ「ばかっ」

 

ナミは遮る。

 

ルフィ「!?」

 

ナミ「返事しちゃダメっ!!」

 

ナミ「海軍がビビに気づいてる 私達とビビとの関わりを証拠づけたらビビは”罪人”になるわ」

 

ナミ(・・・・・・このまま黙って別れましょう)

 

全員ビビに背を向ける。

 

ビビ「!」

 

ビビは泣きじゃくる。

 

ビビ「・・・・・・・・・」

 

ルフィ達は左腕を高く上げ、包帯を取り外し、バツ印を見せる。ララも同様である。

 

ビビは嬉しそうな表情だった。

 

ルフィ《これから何が起こっても左腕のこれが 仲間の印だ》

 

ビビとカルーも左腕の包帯を外し、バツ印の描かれた左腕を高く上げる。

 

ルフィ「出航~~~~~~~~!!!」



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第143話「新メンバーは考古学者」

海兵「ヒナ嬢危ない!!!まだ残党が!!」

 

ヒナ「まったく頭にくるわ ヒナ乱心よ」

 

電伝虫《・・・・・・フン てめェのフガイなさにか・・・?》

 

残党《一矢報いず捕まれるかァ!!》

 

ヒナが伸ばした右腕が残党の体を通り過ぎ、手錠の様に縛り付けた。

 

ヒナ「いいえ違うわ」

 

フルボディ「くあっ!!!シビレる~~~~”オリオリの実”の能力(ちから)!!」

 

フルボディ「「わたくしの体を通り過ぎる全てのものは・・・”緊縛(ロック)”される!!」

 

ジャンゴ「言ってくれェ!!決めゼリフ言ってくれェ!!!」

 

ヒナ「あなたに頭にきてるのよ スモーカー君」

 

残党「んぎ!!!」

 

電伝虫《・・・・・・?心当たりがありすぎるな・・・・・・》

 

ヒナ「ーーーだって 麦わら達が逃げた事で」

 

残党「ぐ!!! 何だコリャ・・・鉄の錠・・・!!?」

 

ヒナ「あなた ずいぶん嬉しそう・・・」

 

電伝虫《・・・あ!?》

 

 

アラバスタ王国

 

国民「なァ 王女様誰と喋ってたんだ?」

 

国民「・・・さァ 誰でもいいさ」

 

国民「ビビ様嬉しい事言ってたぜ?」

 

国民「あたし達も応えなきゃいけないよ!!」

 

国民「ああそうだ」

 

国民「取るに足らぬ我らだがね」

 

国民「おめェが言うな!!」

 

国民「さァ復旧作業再開だ!!」

 

 

トト「ワッハッハッハッハッハ・・・・・・・」

 

「何なんだトトさん スピーチ聞いて笑いっぱなしじゃねェか」

 

トト「ハハハハ・・・秘密だ!!お前達には教えんっ!!ワッハッハッハッハッ・・・」

 

「・・・まったく砂嵐にヤラれちまったのか親父」

 

トト「元気でなルフィ君!! またいつかユバの水でも飲みにおいで!!」

 

トト「ワッハッハッハッハ・・・さァお前達何しとる 水を掘れ水を!!」

 

「わァかったよ」

 

レインベース内

 

国民「やはりアルバーナがヒドいらしいぞ」

 

国民「じゃあおれ達はそっちへ」

 

国民「ーーーだがユバの復旧も急がねェとあそこは大切な西の交差点だ」

 

国民「サンドラ河沿いの運河も全て修理しなきゃな」

 

国民「あれ!?カジノは?」

 

国民「休業だそんなモン」

 

国民「いくぞみんなァ!!」

 

アルバーナの広場内にコブラ王の言葉が続く。

 

コブラ王《ーーーそして改まり彼女はこう言うのだ》

 

コブラ王《「大切な話があります」「パパ(・・)・・・いえ・・・お父様(・・・) その時 私はこの国の王として・・・こう思った》

 

コブラ王《”パパ”と呼ばれるのも捨てがたい》

 

イガラム《イヤアンタ何言うとるんだっ!!》

 

 

チャカ「ペル・・・私は お前の死を受け入れる事ができん」

 

チャカは墓の前に立つ。

 

チャカ「涙も出んのだ・・・・・・」

 

チャカ「何故かな・・・・・・」

 

チャカ「ペルよ・・・」

 

 

海岸近くでは、カルーに乗った王女としての正装のビビの姿が。

 

 

国王軍兵士「・・・で なんでこのラクダは特別なんだ?」

 

国王軍兵士「・・・さァ・・・ビビ様がそういうんだ 仕方ない・・・それに超カルガモ部隊志願者らしいんだが・・・・・・」

 

国王軍兵士「ラクダじゃん・・・・・・」

 

国王軍兵士「ああ・・・」

 

 

男「ーーーーじゃ・・・ ありがとう 世話になった・・・」

 

ドクター「・・・家に帰ったら まだしっかり休まにゃイカンぞ!! まったくせっかちな」

 

ドクター「・・・?」

 

ドクターは男の帽子らしきものを知らせる。

 

ドクター「おいキミィ!!待ちなさい 帽子を忘れとるぞ!!!」

 

ビビ「さ・・・・・・カルー・・・・・・」

 

ビビ「帰ろう!! アルバーナへ!!!」

 

カルーはアルバーナへ走る。

 

カルー「クエーーーーーッ」

 

ーーーその後「アラバスタ王国」は・・・諸国も目を見張るばかりの速度で実に見事な復興を遂げる

 

一隻の海軍船

 

たしぎ「・・・・・・スモーカーさん・・・」

 

スモーカー「・・・・・・ ・・・よォお嬢さん足はもういいのか」

 

たしぎ「や・・・やめて下さい そんな言い方」

 

スモーカーはカップにコーヒーを注ぐ。

 

たしぎ「どうも・・・」

 

たしぎは隣に座る。

 

たしぎ「手配書見ました・・・」

 

スモーカー「あいつらにゃ当然の数字だ・・・相棒の剣士が何をしたか知ってるか」

 

たしぎ「ロロノアですか・・・?」

 

スモーカー「別世界から転生してきたピンク髪の小娘・ララと共に「ウイスキーピーク」で賞金稼ぎの”100人斬り” そして「アルバーナ」でダズ・ボーネスを討ち取った」

 

たしぎ「ダズ・・・!?”殺し屋”・・・ですか!?」

 

スモーカー「”西の海(ウエストブルー)”でそういう異名をとった賞金稼ぎだが・・・”Mr.1”と名乗ってた」

 

スモーカー「ことごとく名のある奴らを傘下につけてたあたり・・・クロコダイルもさすがというべきだが 奴らは敗けたのさ・・・・・・」

 

たしぎ「私としては、この少女・ララですね。金額が麦わらとは比較にならないくらい跳ね上がってしまってます。」

 

スモーカー「こいつは麦わらと共にクロコダイルを討ちやがった。おそらく変身してだがな・・・ 海兵のほとんどが奴を勧誘しようとしていた。治安組織「イレギュラーハンター」の役割が、この世界での治安組織である我々「海軍」と類似性があるからだろうな。結成しているのが俺ら人間と心を持った機械であるロボット・レプリロイドの違いなだけでよォ・・・本部は諦めが悪いな。」

 

たしぎ「ですね・・・。」

 

スモーカー「お前はこの娘をスカウトしようと思うか?」

 

たしぎ「そのイレギュラーハンターの役割自体が私達海軍と類似性があるなら、私としてはスカウトしてみたいと思いますね。」

 

スモーカー「そもそも心を持ったロボットを開発するってのが凄いもんだぜ。その科学者とんでもねェな」

 

たしぎ「はい。」

 

スモーカー「まあ 麦わら達とは いずれまた・・・仕切り直しだ・・・・・・!! あのピンク髪の娘は直に交渉だな。」

 

たしぎ「はいっ!!!」

 

スモーカー「付け加えるが、イレギュラーハンターって心を持ったロボットだけによる組織も、娘が元居た世界でのゲーム世界に登場する組織だそうだ。」

 

たしぎ「げ、ゲーム世界!? 実在する組織ではないんですか!?」

 

スモーカー「ああ 娘本人が言ってやがった。テレビって映像を映す機械があるんだとよ・・・」

 

たしぎ「テレビ・・・?」

 

スモーカー「娘は元の世界では、そのゲームが好きでプレイしてたんだろうな。」

 

たしぎ「まさか、実在もしない組織・てれび?ゲーム世界の中の組織とは思いませんでしたよ。」

 

 

ゾロ「もう追って来ねェな・・・海軍の奴ら・・・」

 

「んーーーー・・・」

 

「んーーーー・・・」

 

「んーーーー・・・」

 

ゾロ「つき離したんだろ!?」

 

「んーーー・・・」

 

「んーーー・・・」

 

「んーーー・・・」

 

ゾロ「・・・あのな 何だよ その気のねェ返事は・・・」

 

ルフィ達「「「「「さみしーーー・・・・・・」」」」」

 

だがララは壁にもたれかかり言う事はしなかったが、表情だけで訴える。

 

ゾロ「めそめそすんな!!そんなに別れたくなきゃ 力づくで連れてくりゃよかったんだ」

 

チョッパー「うわあ野蛮人・・・・・・」

 

ナミ「最低・・・・・・」

 

サンジ「マリモ・・・・・・」

 

ルフィ「三刀流・・・・・・」

 

ウソップ「待てルフィ三刀流は悪口じゃねェぞ」

 

ルフィ「四刀流・・・・・・」

 

ウソップ「増えてどうすんだよ!!・・・・・・いいかナットウあるだろ ナットウにお前腐ってるとか言ってもよ・・・」

 

ゾロ「わかったよ 好きなだけ泣いてろ ララ おめェは顔で大体わかるがあっち側じゃねェのか?」

 

ララ「本人の最後のあの宣言を聞いたら、無理に「来てよ!」なんて言えないというか・・・」

 

ウソップ「うわっ 大人じゃねェかよララの奴!!」

 

チョッパー「大人がいるぞ!!」

 

ララ「私は本人の意思を尊重しただけですよ!」

 

と、その時一つの扉が開く。

 

???「・・・やっと島を出たみたいね・・・ご苦労様」

 

ゾロ「ああ」

 

ゾロ「・・・・・・?」

 

ララを含むルフィ達「「「「「「「ああああああ《あなたは!!?》!!?」」」」」」」

 

ゾロ「組織の仇討ちか!!?相手になるぞ・・・」

 

ゾロは龍神剣を抜こうとする。

 

ナミ「何であんたがここにいんのよ!!」

 

サンジ「キレーなお姉サマ~~~っ♡」

 

ウソップ「敵襲~~~~!!!敵襲~~~~っ!!!」

 

チョッパー「ああああああああっ 誰?」

 

ルフィ「あ!・・・何だ お前じゃねェか!!生きてたのか」

 

ララ「聖殿内で会ってますね・・・。」(ロビン姉さん!!)

 

ペケ(いつの間にか船に乗っているとは・・・)

 

しかしナミ のタクトとゾロが抜こうとした龍神剣は生やした手ではたき落される。

 

ミス・オールサンデー「そう(・・)いう物騒なもの私に向けないでーーーって前にも言ったわよね?」

 

ナミ「あんたいつからこの船に」

 

ミス・オールサンデー「ずっとよーーーー下の部屋で読書したりシャワー浴びたり これあなたの服でしょ?借りてるわ」

 

ナミ「何のつもりよB・W(バロックワークス)!!」

 

ミス・オールサンデー「モンキー・D・ルフィ」

 

ルフィ「ん!?」

 

ミス・オールサンデー「ーーーあなた 私に何をしたか・・・忘れてはいないわよね・・・?」

 

ルフィ「?」

 

サンジがルフィに掴みかかる。

 

サンジ「な・・・ナニっておいルフィてめェキレーなお姉さんにナニしやがったんだオォ!!?」

 

ウソップはメガホンで

 

ウソップ《速やかに船を降りナサーイ》

 

ルフィ「おいお前!!ウソつくな!!おれはなんもしてねェぞ!?」

 

ミス・オールサンデーは椅子に座る。

 

ミス・オールサンデー「いいえ 耐え難い仕打ちを受けました 責任・・・とってね」

 

チョッパー「? ? あれは・・・誰で・・・何なんだ??」

 

ララ「確かに聖殿には私もいましたけど、ルフィさんはあなたに何もしてませんね・・・」

 

ウソップ《出てゆきなサーイ 海軍を呼ぶゾーーー!!》

 

ルフィ「意味わかんねェ奴だな どうしろってんだよ」

 

ミス・オールサンデー「私を 仲間に入れて」

 

ルフィ達とララ「「「「「「は《何ですと》!!?」」」」」」

 

 

崩壊中の聖殿内

 

ミス・オールサンデー《早くそれを 飲ませてあげなさい・・・》

 

ミス・オールサンデーは一つの小瓶を投げ転がした。

 

ミス・オールサンデー《クロコダイルから受けた毒を中和できる・・・・・・》

 

コブラ王《・・・・・・》

 

ミス・オールサンデー《このガレキに埋もれてもゴムならあるいは・・・助かるかもね》

 

アブソリュートゼロ《ほう。》

 

コブラ王《なぜ ウソをついた》

 

アブソリュートゼロ《ん? ウソ?》

 

ミス・オールサンデー《知ってたの・・・? イジワルね・・・・・・》

 

コブラ王《その石にはこの国の歴史など刻まれていない・・・・・・・!!お前達の欲しがる”兵器”の全てが記してあたハズだ・・・!!》

 

コブラ王《・・・そのありか(・・・)も・・・》

 

コブラ王はルフィに中和剤を飲ます。

 

コブラ王《クロコダイルにそれを教えていれば・・・あの時点で国は あの男のものになっていた 違うか?》

 

アブソリュートゼロ《国王 その兵器はヤバイ代物か?》

 

コブラ王《おそらくね・・・・》

 

ミス・オールサンデー《興味がないの・・・・・・国や人間が死のうが・・・生きようが・・・私にはそんな事どうでもいい もとよりクロコダイルに”兵器”を渡す気もなかった》

 

コブラ王《わからんな・・・・・・ ならば なぜここへ来た》

 

ミス・オールサンデー《”予想”と・・・・・・”期待”は違うものよ》

 

ミス・オールサンデー《私が求めていたものは・・・・・・”真の歴史の本文(リオ・ポーネグリフ)”》」

 

コブラ王《!?》

 

アブソリュートゼロ《リオ・ポーネグリフ?》

 

ミス・オールサンデー《世界中に点在する”歴史の本文(ポーネグリフ)”の中で 唯一”真の歴史》”を語る石・・・!!!》

 

コブラ王《”真の歴史・・・・・・?・・・どういう事だ・・・・・・!!》

 

ミス・オールサンデー《・・・もういいの・・・20年・・・探し続けてこれ以上の”歴史の本文(ポーネグリフ)”の情報はない・・・ここが最後の希望だった そして・・・・・・ハズレ》

 

ミス・オールサンデー《・・・・・・ここでこのまま死ぬのならちょうどいい・・・この道で生きて行く事に私は疲れた・・・ーーーーーーただ”歴史”を知りたいだけなのに・・・》

 

コブラ王《・・・・・・!!!》

 

アブソリュートゼロ《・・・・・・・!!》

 

ミス・オールサンデー《私の夢にはーーー敵が多すぎる》

 

コブラ王《・・・聞くが・・・もしや・・・・・・!!!語られる歴史(・・・・・・)は・・・紡ぐ事ができるのか・・・・・・!?その記録が”歴史の本文(ポーネグリフ)”だと言うのか!!?》

 

コブラ王《(ーーーーーーならばなぜ我々はーーー)》

 

コブラ王は担がれる。

 

ミス・オールサンデーはルフィが担ぐ。

 

コブラ王はアブソリュートゼロが担いでいた。

 

ミス・オールサンデー《え!!?》

 

ルフィ《よし ゼロ 登るぞ!》

 

アブソリュートゼロ《ああ!!》

 

ミス・オールサンデー《・・・・・・ちょっと待って!! 私にはもう生きる目的がない・・・!!!》

 

ミス・オールサンデー《私を置いて行きなさい!!!》

 

ルフィ《何でおれがお前の言う事聞かなきゃいけねェんだ・・・!!!》

 

ミス・オールサンデー《!!?》

 

 

ミス・オールサンデー「死を望む私をあなたは生かした・・・ーーーそれがあなたの罪・・・」

 

ミス・オールサンデー「私には行く当ても帰る場所もないのーーーだからこの船において」

 

ルフィ「何だ そうか そらしょうがねェな いいぞ」

 

ウソップ達「「「「ルフィ!!!」」」」

 

ララ「そんなあっさり承諾ですか!?」

 

ルフィ「心配すんなって! こいつは悪い奴じゃねェから!!!」

 

 

その後、ウソップはミス・オールサンデーとの面談による取り調べを行う。

 

ララ(ロビン姉さんには私自身の素性やデバイスの事、ほぼ言うかな。)

 

ペケ(ですよね・・・。)

 

ララ(それと女神様に頼んで、魔剣達が登場した漫画世界へルフィ君達を観覧として招待してみたいな・・・せめて主人公の登場から終盤までは。そしていい加減服も普段服としての高校の制服に着替えなきゃね。デバイスの召喚モードそのもののアップデートを行って、特別にアイリスを召喚しっぱなしにする。)

 

ララは高校のカバンを持ち出す。

 

ウソップ「俺の聞く事に正直に答えるんだ! お前の名は? おれはキャプテン・ウソップだ いやいやよろしく。」

 

ニコ・ロビン「ニコ・ロビンよ。」

 

ウソップ「よしニコ・ロビン 職業は何だ?」

 

ロビン「考古学者。」

 

ウソップ「考古学者!?」

 

ロビン「代々そういう家系なの 私の生まれた家は・・・」

 

ウソップ「ほうほう そういう家系ね・・・」

 

ウソップは書き記していく。

 

ゾロ「何だそりゃ!?」

 

ロビン「私が賞金首になったのは8歳の時から、その後20年(・・・)ずっと政府から姿を隠して生きてきた」

 

ウソップ「政府から・・・ずっと一人でか?」

 

ロビン「そうは言っても子供が一人で海に出て生きて行けるわけもなく・・・色んな”悪党”に付き従う事で身を守ったわ おかげで裏で動くのは得意よ? きっとあなた達のお役に立てるハズ。」

 

ウソップ「ほほう 自信満々だな・・・何が得意だ?」

 

ロビン「暗殺♡」

 

ウソップ「ルフィ!!取り調べの結果 危険すぎる女だと判明!!!」

 

ルフィとチョッパーはロビンの能力の手で遊んでる。

 

ウソップ「聞いてんのかおめェら!!!」

 

ララ「あの悪魔の能力は凄い・・・偵察系に優れるかも。」

 

ララはスマホを弄る。

 

ナミ「軽くあしらわれちゃって情けない」

 

ナミ「ーーーどうかしてるわ!!今の今まで犯罪会社の副社長やってた その女なんてどうやって信用できるって言うの? アホの目はごまかせても私は騙されない・・・妙なマネしたら私が叩き出すからね!!」

 

ロビン「フフ・・・ええ 肝に銘じておくわ」

 

ロビン「そういえばクロコダイルの宝石 少し持ってきちゃった」

 

ロビンは宝石が入った袋を取り出すと、ナミは目がベリーマークになって、ロビンに媚びうる感じになる。

 

ナミ「いやん♡大好きよお姉様っ」

 

ララ「ナミさん・・・。」

 

ゾロとウソップ「「おいおいおいおい」」

 

ウソップ「ナミがやられた!!」

 

ゾロ「悪の手口だ」

 

ララ「悪質商法で使われそうですよね・・・」

 

ウソップ「ああ 全くだ・・・」

 

サンジ「ああ恋よ♡」

 

サンジはダンスの様なパフォーマンスで現れる。

 

ララ「サンジさん いつものアレですね」

 

ゾロ「ああ あれ(・・)は当然ああ(・・)だしな」

 

ウソップ「ああ あれ(・・)はもう最初(ハナ)からナシの方向で」

 

ゾロ「ララを含めたおれ達が砦ってわけだ」

 

ウソップ「まったく世話のやける一味だぜ!!!」

 

ルフィ「ウソップーーーー!!」

 

ウソップ「ア!!?」

 

ルフィは頭の帽子から両手が生えて、

 

ルフィ「チョッパー」

 

チョッパーはウケすぎて大笑い。

 

ロビン「・・・・・・・・・いいわね・・・・・・いつもこんなに賑やか?」

 

ゾロ「ああ こんなもんだ」

 

ロビン「そう」

 

ロビンは笑顔で応対。

 

ゾロ(何企んでやがる・・・・・・!!)

 

ロビン「航海士さんところで・・・航海は順調?」

 

ナミ「西北西にまっすぐ♡平気よ ロビン姉さん!」

 

ゾロ「・・・お前・・・絶対宝石貰ったろ・・・・・・」

 

ルフィ「サンジおやつまだかァ!!?」

 

サンジ「ちょっと待て!!」




次話は新メンバーとなったニコ・ロビンにララがデバイスの事を各機能含め、変身しているロボット戦士の元となったテレビゲーム作品の事を説明しなければなりません。スマホの映像や大全書も使ってですが。次話でアラバスタ編終了とします。


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第144話「ララとロビン、そして一味で漫画の物語世界への為の予習。」

ロビンはララの所まで来て、

 

ララ「ロビンさん」

 

スマホを弄るのを一度止める。

 

ロビン「あなたの力の事ちゃんと聞いていなかったわね。そのジョシコウセイとかいうガクセイって学んで生きてる身で別世界から転生した事はレインベースで直接聞いたけど・・・」

 

ララ「なら 言います。その前にあるゲーム作品の説明から始めないといけないんですけど」

 

ロビン「ゲーム作品?」

 

ララ「私が元いた世界ではテレビって映像を映す機械がありまして・・・」

 

ロビン「テレビ・・・」

 

ララ「近い内に後ろ側に取り付けた扉から中へ招待しますね。女神様にお願いすれば、空中にでも映像投影できたりできるかな・・・。でも大全書は必要になるよね 一度女神様に頼んで全書転送してもらうんで」

 

ロビン「そう。」

 

ララはスマホで女神様に頼み、ロックマンX大全書を転送してもらう。

 

ララ「ロビンさん これなんですけど・・・」

 

ロビンは全書を手に取る。

 

ララ「女神様ついでに文字の翻訳もお願いします!!」

 

女神様の錫杖でロビンは文字の翻訳は出来た。

 

ララ「本当なら初代ロックマンからの説明からの方がいいんですけどね。スマホでの映像も見ながらでも?」

 

ロビン「ええ 構わないわ。それにしてもすまほなんて見た事ない代物ね。」

 

ララ「元の世界では数多くのゲーム会社の一つが一つのアクションゲームを制作しました。それが「ロックマン」です。」

 

ロビン「ロックマン?」

 

ララ「ロックマンの世界の登場人物・トーマス・ライト博士はロボット工学の天才とまで言われたお爺さんなんです。」

 

ロビン「そのお爺さんの博士って凄い人物なのね・・・」

 

ララ「立ってるだけじゃ疲れますよ 座った方が・・・」

 

ロビン「そうね。」

 

ララ「ライト博士は家庭用手伝いロボットとしてロックを開発します。」

 

ロビン「家庭用手伝い?」

 

ララ「そしてライト博士にはワイリーというライバル博士もいます。」

 

ロビン「ワイリー?」

 

ララ「ライト博士とドクターワイリーは元々はロボット研究仲間なんです。」

 

ロビンは全書を開き始め、ライト博士の事も見た。

 

ララ「ワイリーはある理由から世界征服の野望を企み、世界の各ステージに各属性の戦闘ロボット達を放つんです。ロックマンの1ではボスキャラのステージは6つでしたが、ヒットしてシリーズ化されて2からは通常ステージは8つになりました。」

 

ロビン「ワイリーのその世界征服を企む理由って?」

 

ララ「ほんとしょうもない事ですよ。ワイリーはロボット勝負ではライト博士に一回も勝てなかったそうです ライト博士に勝って一番になりたい 嫉妬してたんです。」

 

ロビン「嫉妬してたの?確かにしょうがない博士ね・・・全書でも確認した限り、このコウモリのような髪型してるお爺さんね。」

 

ララ「ライト博士は家庭用手伝いとして開発したロックが自分に志願してきたんです。ワイリーを倒す為に戦闘用に改造してくださいって!」

 

ロビン「あら 家庭用のお手伝いとして作られたのに? 自分から志願したの?」

 

ララ「そして改造後の名はロックマンになりました。倒したボスの属性技を一つ一つ覚えていき、右腕を大砲のように変形させロックバスターという弾を撃ち、シリーズ化されてからの4からライト博士の手により太陽光を体に集束させての溜め撃ち、様はチャージショットが出来るようになったんです。」

 

ロビン「へェ・・・チャージショットね・・・。」

 

ララはスマホを操作し、初代ロックマンの姿を表示する。

 

ララ「ちなみに初代ロックマンの画像がこれです。」

 

ララはロビンに画像を見せた。

 

ロビン「結構カワイイじゃないの。顔は人間のように見えるけどボディは機械なんでしょ?」

 

ララ「はい。そしてロックマンはワイリーマシンに乗ったワイリーを倒しますが、何度も復活し、また戦闘ロボットを各ステージに放ちます。 現実の世界では初代シリーズ中にある年代になってからは初代から100年後の世界が舞台となったロックマンエックスが発売を新ゲーム機用として始まりました。」

 

ロビン「初代から100年後の世界!?」

 

ウソップ「ロビンの奴 分かってくれんのか? ララの説明 全書や映像を使ってるが・・・」

 

ルフィ「さァ まあ分かってくれるんじゃねェか?」

 

ゾロ「おれはララの奴に龍神剣返さねェといけねェしよ。アラバスタはとっくに離れてるしな・・・」

 

ララ「初代から100年後の設定なので、ゲーム内のライト博士とワイリーは生きてる訳ありません。」

 

ロビン「それは当たり前よね・・・二人はお爺さんだし」

 

ララ「そしてエックスの開発者はライト博士ですね。一度デバイスで3人に順番変身しますけど、これから私がルフィさん達に言ったルールをロビンさんにも守って欲しいんです。」

 

ロビン「ルールがあるの?」

 

ララ「変身前の私自身は、ロビンさんの好きに呼んでいいです。ちゃんと変身後はその名前で呼ぶ事です。これは絶対なんです いいですか?」

 

ロビン「あなたが言うなら、守らなきゃいけないわね。」

 

ララは立ち上がり、デバイスを構えエックス、ゼロ、アクセルの順で変身する事に。電磁波球体に包まれノーマル・エックスとなる。

 

ノーマル・エックス「ニコ・ロビン。 僕はエックス これでもイレギュラーハンターの18ある内の部隊の隊長をやってた時期があるんだ。」

 

ロビン「ええ エックス。」

 

ノーマル・エックス「ではゼロと交代するよ。」

 

ノーマル・エックスは電磁波球体に包まれ、赤いボディのゼロとなり、肩のゼットセイバーを抜いた。

 

ゼロ「ロビン おれはゼロだ!! エックスと同じようにイレギュラーハンターで隊長をやってたが、エックスとは別の部隊だ!」

 

ロビン「え、ええ。ゼロってちょっと上から目線なの・・・?」

 

ゼロ「アクセル 交代だ。」

 

ゼロは電磁波球体に包まれ、アクセルとなった。

 

アクセル「やあロビン! ぼくはアクセル イレギュラーハンターとしては結構やる方なんだよ!これからよろしくね!」

 

ロビン「ええ よろしくね。アクセルって話し方と言動で子供っぽさが目立つわね。」

 

アクセルは電磁波球体に包まれ、ララに戻った。

 

ララ「ついでにデバイスには創造(クリエイト)モードと召喚モードがあるんです。」

 

ロビン「創造(クリエイト)モードと召喚モード?」

 

ララ「召喚モードはエックスシリーズのラスボスを含めた歴代ボスキャラを召喚できる事です。特別扱いとしてこれからある女性レプリロイドを召喚しっぱなしにします。ルフィさん達! またあの女性レプリロイドに会えますよ!」

 

サンジ「ああ! あの子だね!?」

 

ウソップ「あいつか!?」

 

ララ「召喚モード。」

 

ララはデバイスの召喚モードでアイリスを選ぶ。するとララの横の床に召喚ゲートが出現し、赤い玉を持たないアイリスがせり上がってきた。

 

ルフィ「アイリス!!」

 

ナミ「アイリス 久しぶり!!」

 

ゾロ「よう 久しぶりだな!!」

 

ウソップ「おう!アイリス!」

 

サンジ「アイリスちゃん また会えたね!!」

 

アイリス「皆さん お久しぶりです!! 新メンバーが二人いますね?」

 

チョッパー「アイリス 事前に聞いていたけど初めて会うな? 俺はチョッパーだ 元青鼻トナカイだけど、この船の医者やってるんだ!」

 

アイリス「ええ よろしくね チョッパー!」

 

ララ「アイリス含む全てのレプリロイドもといボスキャラ達は部下兼仲間ですよ。」

 

ルフィ「部下にして仲間でもあるのか・・・。」

 

ナミ「そういう言い方もあるのね。」

 

ロビン「アイリス、あなたってロボットなのに、髪の毛あるなんて不思議ねェ・・・人間と間違えそうな顔つきだわ。私はニコ・ロビンよ」

 

アイリス「ええ よろしくお願いします ロビン。私はイレギュラーハンターのハンターベースでエックス達をナビゲートする「オペレーター」という役目を務めてました。研修生時代でもですが。」

 

チョッパー「オペレーターって何だ?」

 

ララ「エックス達ハンターをボスまで時々通信で導くのが仕事なの。」

 

チョッパー「そうなのか・・・」

 

ウソップ「エックス達の世界の町ってどういう感じか、見てみてェけどそんな事出来ねェよな・・・。」

 

ララ「女神様に頼めば、エックス達の世界に直接入り込む事は出来るはずです。あくまでゲームワールドですが。シグマ隊長との戦いの歴史として体感するって事で。」

 

ルフィ「シグマ・・・あいつか。」

 

ナミ「シグマってどういうレプリロイドなの?」

 

ララ「シグマはゲーム世界ではイレギュラーハンターの隊長でした。ある時人類への反乱を起こして、1から8作まである7まではラスボスを務めました。」

 

ナミ「ラスボス!?隊長だったのに?エックスが隊長じゃなかったの?」

 

ララ「シグマは第17部隊にいたエックスの上官、隊長だったんです。エックスはその時Bランクハンタ-で部下でした。」

 

ナミ「ハンターにランクがあるんだ・・・女神様の絶大能力ならエックス達の世界に直接入り込む事は出来そうだけど、その世界に行ったとして住民達による私達への認識は?」

 

ララ「それなんですけど、この中で読書が趣味の人は?」

 

ロビン「私は読書が趣味よ。」

 

ララ「エックス達の世界ではゲーム世界ですが物語世界として見るだけになるので、向こう側では私達は存在しませんし、触れる事も向こう側が迫って来ても体をすり抜けるんです、戦いに巻き込まれる事は無いです 気づかれる事もないです。ついでにエックス達の世界にいる間はお腹は空きませんし、眠くならないです。物語世界としてのエックスワールドでは時間は結構経っていますが、今私達がいるこの世界ではさほど時間経過はしないんです。」

 

ウソップ「そっか。」

 

ゾロ「それはそうとララ この龍神剣返すぜ!」

 

ララ「はい!」

 

ゾロは龍神剣を手渡すと、ララは消す形でデバイスに収納する。

 

ララ「あとロビンさん エックスにはゲーム世界でのあるパワーアップ法があって。」

 

ロビン「どんなパワーアップなの?」

 

ララ「アーマーパーツシステムです。」

 

ロビン「アーマーパーツシステム?」

 

ララ「ライト博士によるエックスの為のアイディアでゲーム世界での第1作では、フットパーツ機能だとダッシュができるようになったんです。アームだと1段階強くなり、形が変化したチャージショットと特殊武器のチャージ攻撃です。ボディなら敵からのダメージ量を減らすんです。シリーズ化された事で、パーツのデザインや機能も変わって行きました。8つのステージの内の4つステージに隠されたパーツカプセルに入る事でパーツデータが部分に装着されるんです。そしてアーマー自体の数も増えました。」

 

ロビン「へェ・・・」

 

ララ「私は変身中だけチートに近い存在なんです。」

 

ロビン「チート?」

 

ララ「「チート」っていうのは、主な意味は不正、ずるい、イカサマなのです。「下手をすれば世界観そのものを破壊しかねない力」です。」

 

ロビン「そうなの?」

 

ララはちょっと耳打ちする。

 

ララ「あとちょっとした生まれつきの特殊能力がありまして。」

 

ロビン「生まれつきの特殊能力があるの?悪魔の実の能力ではない・・・。」

 

ララ「チャームって言いますけど。」

 

ロビン「チャーム・・・。」

 

ララ「私のいた世界に現れたかもしれないサキュバスという女の淫魔という種類の悪魔の能力です。」

 

ロビン「い、淫魔・・・なの。それに悪魔でもある?」

 

ララは若干赤くなりながら、サキュバスに関して知ってる限りの事を話す。

 

ララ「夜などに現れ、寝ている男性の好みの美女などに化け、夢の中で、せ、性行為をおこなうんです。悪く言えば生気を吸い取るようなもんです。」

 

ロビン「ピンクちゃん 顔が赤くなってる・・・。」

 

ララ「こんな事恥ずかしくて言いにくいんですよ。ルフィさん達男子達も近くにいると・・・。」

 

ロビン「それもそうね。その男性の好みの美女に変身し、生気を吸い取るのね・・・。」

 

ララ「サキュバスには自分を魅力に見せて男を虜にするという特殊能力・魅惑(チャーム)なんです・・・。」

 

ロビン「なるほどね。自分を魅力的に見せて男を虜にするんだ・・・。」

 

ララ「それと変身中はチートに近い存在となります。最初から自分があり得ない強さになってしまっていて、一人の少年少女が、一つの軍を一掃できてしまうんです、「つまんないなぁ・・・」って言っちゃうくらいで、ロビンさんならどんなチート能力が怖いでしょうか?」

 

ロビン「例えばどんなのがあるの?」

 

ララ「私の知ってる限りなら、時間操作系、心を操るようは精神操作系、重力支配、未来予知、自然界の支配、地球での無限の並行世界(パラレルワールド)の住人によって様々ですが。」

 

ロビン「何だか一番聞き捨てならない能力系を聞いた気が・・・。」

 

ララ「どれでしょう?」

 

ロビン「精神操作ね・・・」

 

ララ「ロビンさんも思っちゃいました? ルフィさん達も一番恐怖の力だと言ってました。」

 

ロビン「ええ。心を操られるなんて絶対ごめんだわ・・・」

 

ララ「私だって精神操作はゴメンですよ。そしてエックス達の活躍した物語へ行く前に、この龍神剣などの魔剣が登場した漫画による物語世界へ、私の引率で共に入り込んでもらいます。アイリスも一緒ね。」

 

アイリス「うん」

 

ナミ「ちなみにそのマンガ世界の題名って?」

 

ララ「「YAIBA」って言います。」

 

ゾロ「「YAIBA」・・・か。」

 

ルフィ「じゃあ その世界に行こうぜ!!」

 

しかしナミが、

 

ナミ「ちょっと待って! 航海中じゃなくて適当な島に止めて、砂浜に扉出現ってのはどう?」

 

ララ「そっちの方がいいかもですね・・・」

 

ナミ「ウソップ 前方に適当な島とか見えない?」

 

ウソップは望遠鏡で、偶然だが発見。

 

ウソップ「見えたぜ!!」

 

ナミ「じゃあ その島に止めるわよ!!」

 

メリー号はその島に止まり、錨を降ろす。

 

ララ「降りる前に私は制服に着替えますね!」 それに急ぐ旅でも無いんですし。」

 

ルフィ「だな。」

 

ララはカバンを持ち、皆から離れ、死角となる場所でカバンから制服を取り出し、今着ている服を脱ぎ、Yシャツ、スカート、上着、黒の靴下、革靴に着替える。そしてロザリオが取り付けられたチョーカー型首輪を首に巻き付けた。

 

ララとアイリスを含むルフィ達は船を降りるが、

 

ゾロ「ララ 刀はどうすんだ?」

 

ララ「刀なんて必要ありませんよ。テレビでの映画を鑑賞するのと同じ事です。物語世界として観覧するだけですから!」

 

サンジ「そりゃそうだ。ウソップ、チョッパー バッグとリュックは船に置いてけ!」

 

ウソップ「わかったよ。」

 

チョッパー「おう!!」

 

ゾロは刀を船へ置き、ウソップとチョッパーもバッグとリュックを置いて行く。

 

ララはスマホで女神様に連絡し、一度漫画作品の「YAIBA」全24巻セットを転送してもらう。

 

ララ「これが漫画って娯楽です。行く前に一度適当な巻数くらいまでの内容をちょっとだけ、知っておきますか?」

 

ナミ「それもそうね。」

 

ナミは一巻目を開く。

 

ルフィ達もその内容見ておく。

 

ウソップ「ほう 登場人物の絵に文字が書かれているのか・・・。」

 

ララ「それが登場人物が言っているセリフって言うんです。」

 

サンジ「ララちゃんは当然として、一応文字は全員読めるみてェだな。」

 

ナミ「ええ。」

 

ルフィ「1ページの最初のこのツンツン頭が主人公なのか・・・。」

 

サンジ「ちっちぇェな・・・」

 

ララ「その少年、あのちんちくりんな身長で14歳ですって!」

 

ゾロ「なんだそりゃ!?」

 

ロビン「14歳に思えないくらいちっさいわね。」

 

作中でのアマゾンのジャングルで少年と同じ格好で共にいる父親も剣の修行に来ていた。

 

少年と父親はちょっとした事で偶然襲ってきた虎と共にフルーツの箱に箱詰めにされ、場所は移動し、日本の成田空港へ。

 

チョッパー「ララ この飛んでいるの何だ?」

 

ララ「飛行機って言うの。」

 

ナミ「飛行機・・・海賊時代には存在しない飛行機械なのね。」

 

ララ「多くの飛行機には自動運転システムってのがあるんです。」

 

ロビン「自動運転システム?」

 

ララ「半分くらいが、機体のシステムが周りの様子を把握するように開発されてるんです。人間が把握しなくても済むように安全に飛べるようにです。」

 

ゾロ「結構技術的に進めてきてんだな・・・」

 

ララ「自動車の自動運転システムも自分で運転しなくてもいいように各メーカーによる開発競争は続いています。」

 

サンジ「ジドウシャ?」

 

ララ「完全自動はレベル5って事になっていて、自分で運転する必要がなくなるんですよ。もちろん免許も必要なくなる。」

 

ウソップ「めんきょ?」

 

ララ「自動車を運転する為には、自動車教習所ってとこに通わなくてはなりません。もちろん合格するための筆記試験や実際に担当教官の指導の下に運転する運転試験があります。」

 

ナミ「それで筆記試験ってのは何点が合格?」

 

ララ「100点中90点以上だそうです。」

 

ウソップ「ルフィはそんな高ェ点取れねェな。俺もだが・・・ナミかロビンは取れそうだがな」

 

ロビン「分からないわよ・・・90点以上は。」

 

そして空港ではあるポニーテールの少女が父親を出迎えていた。

 

ララ「このポニーテール少女がこの作品のヒロインです。」

 

サンジ「この子がヒロインか・・・カワイイじゃねェか。」

 

ララ「彼女が着用しているのが、中学校のセーラー服って奴です。」

 

ロビン「セーラー服ねェ・・・」

 

そして空港に現れた先程の親子は空港で騒動を起こし、警備達とひと悶着しつつ少女と父親と対面する。

 

少年はポニーテール少女に問われる。

 

少年は答える。

 

ヤイバ《鉄 刃!! サムライだ!!》

 

ヤイバも傘を構えた少女に問う。

 

さやか《峰さやか!!おっ、女の子よ!!》

 

父親同士も対面して相手側が竹刀を取り出して決着をつけようとしたが、共に逃げる事になった。

 

しかもタクシーを捕まえてだ。

 

ある程度ページを進めて、学校にさやかと共にやってきたヤイバ君。部活の剣道部に入部しようとしたが、ある男子の脅かしを受けた。

 

ゾロ「こいつ頭剥げてんな・・・」

 

スキンヘッド男子はヤイバに問われると、答えた。

 

鬼丸《鬼丸猛だ!! 覚えときな!》

 

またページを進めて数話進むと、

 

鬼丸が実家の道場の地下室らしき場所を発見。

 

一体の像が持つ一本の剣。

 

ゾロ「この形、おれがタコ野郎との戦闘中にララに貸してもらった奴だ!!」

 

ウソップ「一巻目はここで終わりか・・・。次は2巻目だな。」

 

ナミ「うん。」

 

ナミは2巻目を開く。ある程度ページを進めると、鬼丸が月明りで刀身の光が壁に文字を発見。それを読み上げる。

 

サンジ「文字が浮かんでいる?」

 

鬼丸が風神剣を振り続け、鬼丸自身にも変化が起こった。

 

そして学校ではヤイバが来ていて、ちょっと男子と盛り上がるが、男女が外を見ると、ある人物が校庭に来ていた。

 

ヤイバ《あれは、お、鬼丸!?》

 

学ランで来ていた鬼丸だが、頭に2本の角が。

 

ルフィ「鬼丸!?頭に2本の角が!?」

 

ウソップ「何!?」

 

ロビン「あら・・・。」

 

須藤先生が鬼丸に駆け寄り、鬼丸の角を掴むが、強く握られた。

 

鬼丸《オレにさわるな・・・》

 

そして鬼丸はヤイバに勝負を申し込んできた。

 

ヤイバは勝負を受け、竹刀を持ち窓から飛び降りた。

 

しかし鬼丸は刀袋から風神剣を取り出し、竹刀を斬った。

 

ヤイバは鬼丸に文句を言うが、今の鬼丸に通じない。

 

不覚にも鉄棒のコンクリート部分が破壊され、ヤイバは仕方なく鉄棒の鉄パイプを刀代わりにして戦う事に。

 

チョッパー「ヤイバが目を閉じたぞ・・・」

 

ゾロ「心眼ってのを使い、心の目で神経を研ぎ澄ませるんだよ。」

 

ウソップ「心眼っか・・・」

 

鬼丸は一度距離を取り、風神剣を構えた。

 

鬼丸の心の声は唱える。

 

風神剣の柄は風を表示。

 

剣先から凄い風圧が放たれ、ヤイバは学校の壁まで吹っ飛ぶ。

 

そのころ、ある老人のとこでまた一本の魔剣が反応した。

 

鬼丸の風神剣から放たれる三日月型波動にヤイバは鉄パイプで応戦するが、見事にへし折られ、壁まで吹っ飛ばされる。

 

ウソップ「おいおい ヤイバの奴やばいんじゃねェのか!?」

 

見ている生徒達もヤイバの心配をしている。

 

さやかは勝負を止めようと叫ぶが、鬼丸はさやか達の教室に風神波を放ってきた。

 

窓は破壊される。

 

生徒達は逃げ出す。

 

鬼丸は《死ねっ!!》と一撃を放ってきた。

 

その時、1羽の鳥がヤイバを掴み救った。巨大な風神波は校舎をぶち抜く。

 

ナミ「ねェ ゾロ いくらあんたの妖刀でもあんな巨大な三日月の斬撃は出せないんじゃない?」

 

ゾロ「修行すればまだ小さい奴だが飛ばす斬撃ぐれー出せるっつーの!! 魔剣である風神剣だからあんな巨大な三日月の波動が撃てるんだよ!!」

 

ヤイバはさやかの家にいた。

 

ヤイバは鬼丸との勝負に負けて、悔し涙であった。

 

ロビン「あらあら・・・悔し涙?」

 

しかし、さやかの後ろからヤイバの父親・鉄剣十郎が登場してきた。

 

ヤイバはとりあえず、事情を話す。

 

サンジ「天狗岳・・・か。」

 

そして鬼丸家では、鬼丸自身が鏡で角を見ていた。

 

鬼丸《フン鬼か・・・まあそれもよかろう・・・クックックッ・・・》

 

チョッパー「鬼・・・」

 

ルフィ「ララ おい・・・」

 

ララ「そうです。鬼丸は風神剣の魔力で角が生えて鬼化してしまったんです。もう人間ではありません 悪の化身です。」

 

ウソップ「まじかよ。鬼の角なのか・・・あれは。」

 

ロビン「彼のお姉さんとお爺さん 震えてるわ。風神が乗り移った・・・。」

 

そしてヤイバは夜中に寝ているさやかを連れ出す。

 

朝を迎え さやかの母親が娘と息子の様に想っているヤイバを探す。

 

起きた剣十郎はさやかの父に事情を話した。父親は娘の安否を心配。

 

ここで剣十郎はある事に気づく。

 

天狗岳に住むと言われる宮本のジジイがもう400年近く生きてるからって事にある。

 

ウソップ「400年近く生きてるって、今の小さい白いヒゲの爺さんがその本人って事だろ? 400年近くは生きすぎだろうが!!」

 

サンジ「確かにな・・・400年近くはすげェが。」

 

ヤイバとさやかは雷神剣目当てに天狗岳にやって来た。

 

さやかは寝ている所連れ出された為、パジャマ姿であった。

 

しかしヤイバはさやかの中学の制服を持ち出していた。

 

とりあえず服は欲しかったので、セーラー服に着替えたさやかであった。

 

2人は食事の最中、小さいヒゲ爺さんと会う。

 

家にも案内され、本人からも話では、これまで剣豪達が雷神剣を求めて、爺さんに挑むが皆朽ち果てたそうだ。雷神剣は伝説のサムライだけが扱う事を許された剣だと言う。

 

そして爺さんはこう言う。

 

爺さん《宮本は宮本でもただの宮本ではないぞ!! よう聞け!わしの名は・・・宮本武蔵じゃ・・・》

 

名前を聞いたさやかは興奮気味になる。

 

さやか《え~~~~~っ!!あの二刀流で有名な~~~!!》

 

武蔵はひょっひょっと笑う。

 

ロビン「ねえピンクちゃん あなたの居た世界の祖国では、ミヤモトムサシって有名な人物なの?」

 

ララ「はい。地球の日本の江戸時代に実在した二刀流剣士なんです。ライバルは・・・ちょっとお待ちを。」

 

ララはデバイスの力で物干し竿を出現させた。

 

ララ「これは物干し竿って妖刀で、この刀を愛用したのが武蔵のライバルと言われた佐々木小次郎って美形剣士なんです。」

 

ナミ「ササキ・コジロウ・・・」

 

ララ「武蔵と小次郎はある日、巌流島という島の砂浜で1対1での決闘を行うんです。」

 

ゾロ「へェ・・・ガンリュウジマって島の砂浜で決闘ねェ・・・。」

 

ララ「でも、出来れば「決闘」とは言いたくないんです。」

 

ロビン「どうしてなの?」

 

ララ「名誉と互いの「命」を懸けた殺し合いだからです」

 

チョッパー「そうか・・・。ララはそれを言うことさえ嫌なんだな・・・」

 

ララ「うん。敗者は死あるのみ、名誉も失うの。」

 

ルフィ「そっか。分かった。俺は今度から絶対それは言わねぇから、それで勝ったのはムサシかコジロウか?」

 

ララ「武蔵なんですけど、彼はある戦法使って勝ったんです。」

 

ウソップ「何なんだ?」

 

ララ「焦らし戦法です。」

 

サンジ「じらし戦法?」

 

ララ「当日の戦う時間帯よりわざと遅れたんです 武蔵は・・・」

 

ウソップ「なんでそんな事を?」

 

ララ「わざと遅れる事で相手が苛立ってくれるんで、冷静さを失うんです。小次郎はこう言ってたでしょうね。「遅い 遅いぞ武蔵!!」って、到着した武蔵は、それを利用して隙をつき勝ったんです。」

 

ウソップ「嫌な作戦だな コジロウからすれば・・・」

 

ララ「それよりも、続きですよ。」

 

ルフィ「だな。」

 

アイリス「ですね。」

 

さやかが雷神剣に駆け寄って、柄の部分を掴むと剣の力が働き、落雷が発生しさやかに直撃。

 

次にカゲトラに乗ったヤイバが近づき、剣を掴むと、あっさり抜けた。

 

それを見たさやかは感心したが、ムサシはびっくり。

 

しかもヤイバは剣の柄を握る腕を離し、投げ捨てる。

 

しかしそれは雷神の腕であったのだ。

 

そしてヤイバは雷神剣を両手で握って構える。

 

すると、柄の玉部分が雷を表示。

 

ウソップ「なんだかヤイバの奴 ヤバイんじゃねェのか!?」

 

チョッパー「ええええ!?」

 

ロビン「あら ヤイバくんの顔が豹変したわ・・・」

 

雷神に憑依されたヤイバは剣を振り、雷神波を放つ。しかもムサシの家を焼き尽くした。

 

ムサシの手によって気絶したヤイバは目を覚ます。

 

ムサシはここで言う。

 

ムサシ《雷神の剣を操る手段は二つある・・・一つは強靭な胆力を持って雷神に打ち勝つこと・・・もう一つは雷神に負け、心に潜む鬼に呼び起され自ら雷神となる・・・今のお前がそれじゃ・・・》

 

ムサシ《まあ・・・鬼になる前にワシが我に返らせてやったがの!!》

 

さやか《じゃあ鬼丸くんが鬼になったのも・・・》

 

ムサシ《鬼になるのは簡単じゃ・・・人はみな心に鬼を秘めておるからのう・・・怒り 憎しみ 野心など・・・鬼になる要素はかぎりない・・・》

 

サンジ「人はみな心に鬼を秘めている・・・か。ならおれ達も心に鬼を秘めているのか?」

 

チョッパー「おれはそんな事ないぞ!!!」

 

ウソップ「おれだってな。」

 

ルフィ「おれもだ!!」

 

ゾロ「おれも無ェよ・・・」

 

ロビン「私は秘めていないはずよ。」

 

ナミ「私だって!」

 

ウソップ「いや ナミは心に鬼を秘めてそうだぜ。」

 

ナミ「何でよ!?」

 

ウソップ「言っちまうけど、お前 怒る時顔が怖くなるしな・・・心に鬼秘めてるって。」

 

ナミ「ムカっ!!」

 

ナミは凄い形相になる。

 

チョッパー「ぎゃああ!!」

 

ナミ「ったくもーー・・・」

 

ページを進めていき、

 

サンジ「そんで鬼丸の奴はというと、今度は山奥に行き、鬼化したせいで手に入れた魔力を使い、儀式かなんかを始めて、八鬼とやらを復活させる。」

 

ゾロ「衣装が変わってやがるな・・・」

 

ララ「あれが今後の彼の魔王としての衣装となります。鬼丸はこれから、魔王を名乗るようになるんです。」

 

ウソップ「ま、魔王!?」

 

ルフィ「魔王だと!?」

 

ナミ「魔王ですって!?」

 

ロビン「あら 魔王なんて・・・」

 

兜を被った魔王衣装の鬼丸は東京の国会議事堂を襲い始める。

 

ナミ「ララ この国会ってどういう所?」

 

ララ「法律とかを作ってる所です。決まり事というかルールみたいな・・・」

 

ウソップ「法律か・・・」

 

ララ「酒に関する飲酒法もこの国会で作られた筈です。」

 

ゾロ「ほう・・・」

 

ララ「日本の国会には参議院と衆議院と二つがあり、沖縄から北海道まで選挙区ってのがあるんです。」

 

ロビン「選挙区?」

 

ララ「立候補してる議員候補達は、全国各地で街頭宣伝とかで国民に呼びかけたりして、総選挙期間中は全国中のあちこちに各政党議員立候補の男女ポスターが貼られて、議員立候補が乗ってる街宣車も走ったりして、有権者の、つまり投票権利のある年齢層の国民達がはがきとして家の郵便受けに届いた投票所入場券を持って、投票所へ行き、用紙を貰って投票する候補者を書いて投票箱へ入れて投票するシステムなんです。」

 

ナミ「へぇェ・・・」

 

ララ「一定数を行くと、当選確実で議員として国会内へ、行かなければ落選です。」

 

ウソップ「なるほど・・・。」

 

国会議事堂内では、議員達が騒ぐが鬼丸と手下達が現れ、総理を含む警備や議員達に告げた。

 

鬼丸《この国は我が支配下とする!!》

 

そして魔力で全議員達を精神支配した。

 

チョッパー「何やってんだ!! あいつら心を操られてるぞ!!」

 

ルフィ「何だよ それ!!」

 

ララ「彼は鬼化してますが、あの身長で14歳くらいの子供です。自分の生まれた国を支配する気なんですよ・・・」

 

ゾロ「生まれた国を自分の支配下にする!?」

 

ララ「ちなみにこういう登場人物に対する気持ちって何て言うと思いますか?」

 

ロビン「何なの?」

 

ララ「感情移入って言うんです。」

 

サンジ「感情移入ねェ・・・」

 

ララ「作品という作り話の世界だと分かってるのに、本当にやってるかのように読者は感じてしまうんです。」

 

ゾロ「成程ねェ・・・」

 

ララ「この世界にも舞台演劇ってあるでしょ?」

 

ナミ「まあ あるにはあるわね。」

 

ララ「舞台による演劇と似た事です。」

 

ウソップ「そう言う事か・・・」

 

ルフィ「俺は海賊王にはなりてェけど、鬼丸のやろうとする「国を自分の支配下にする」なんて事はしねェ!!」

 

ララ「こういう漫画作品を描く仕事をする人の職業は漫画家って言われます。」

 

チョッパー「漫画家・・・」

 

ウソップ「漫画家・・・か。」

 

ララ「まあ、アイリスは元々ゲーム世界のキャラですがね。」

 

アイルス「アハハ・・・」

 

ララ「それに漫画ってのは物語の内容が面白くないといけませんよね? 商品が売れて、人気が大きくなる。」

 

サンジ「だよな・・・面白さによる人気は大切だ」

 

ゾロ「ああ・・・人気は大事だな。」

 

ウソップとチョッパー「「うんうん・・・。」」

 

ロビン「そうね。」

 

ララ(まあ 表向きは異世界扱いだけど、内心の私にとっては皆、物語世界のキャラ達・・・)

 

ララ「アイリス 女神様効果でメイド服やってみない?」

 

アイリス「メイド服!?」

 

ララ「連絡して、アイリスの意思で自由に変えられるようにするから。」

 

ウソップ「アイリスのメイド姿!! ちょっと見てみてェかもな。」

 

サンジ「アイリスちゃんのメイド姿 見てみてェぜ!!」

 

ララは女神様に連絡する。

 

ララ「アイリス あとは自分で目を閉じて念じる形で、光に包まれメイド姿になれるよ。」

 

アイリス「では・・・」

 

アイリスは目を閉じて念じると、光に包まれメイド姿となった。

 

アイリス「どうかな?」

 

ララ「アイリス カワイイ!!」

 

サンジ「アイリスちゃん 可愛すぎるぜ!!」

 

サンジはハートマークであった。

 

そして巻数を適当な巻数まで読み進めたルフィ達。

 

ララ「では 皆さん YAIBA世界へ行きますか・・・」

 

ルフィ「おう!! でもおれ達は舞台の演劇を見るような感じで、見ているだけなんだろ?」

 

ララ「はい。アイリス メイド姿は船の上限定だからね。」

 

アイリス「うん。」

 

ララ「船は外敵から守る為に、見えなくする結界でも張っときますか。」

 

ララは女神様に頼むと、メリー号は見えなくなった。

 

ナミ「あっ メリー号が消えちゃった。」

 

ララ「消えたんじゃなくて、結界を張ったので見えないだけですよ。」

 

ウソップ「そうなのか・・・。」

 

ララ「女神様 扉をお願いします。」

 

女神はルフィ達の目の前に扉を出現させた。

 

ララ「では 生きましょう!」

 

扉は開かれ、一行は入って行く。



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物語世界シリーズ1 
第145話「麦わら一味、物語世界「YAIBA」へ行く! パート1」


女神様能力による扉を通ったルフィ達。

 

ララ「来ました! YAIBA世界の冒頭辺りであるアマゾンのジャングルです! 主人公のヤイバくんと父親の剣十郎さんが付近にいるはずです。」

 

ウソップ「おお! じゃあ行こうぜ!」

 

ナミ「ねえ 場所というか物語世界だから、「場面」の移動はどうすればいい?」

 

ララ「女神様との連絡か、念じれば場面の移動です。」

 

ロビン「なら「念じれば」の方がいいわね。」

 

ルフィ「念じるか・・・。」

 

サンジ「大丈夫だろ。このYAIBA世界ではおれ達全員は向こう側からは見えないし、声も聞こえない幽霊のような存在なんだ。」

 

チョッパー「おれ達はこちら側ではゆ、幽霊のような存在か・・・。ここは物語世界だから・・・。」

 

ララ「マンガ内でのキャラ達の心の声は、こちら側では喋ってるように聞こえますね。」

 

ロビン「あらそう・・・なら安心ね。心の声が喋ってるように聞こえるって得だし。」

 

ララ「では行きましょう!扉は一度閉じて消えてもらいます。」

 

扉が消えてララ達は進むと、例の親子を発見。

 

主人公の刃は竹刀を構えて、親父の剣十郎に文句を言っていた。

 

剣十郎は焚火で獲物を焼く。

 

ララ「ヤイバくん 修行してます。」

 

ゾロ「ああ」

 

刃は心の声で獲物の気配を感じていた。

 

ナミ「確かに漫画内の心の声が喋ってるように聞こえるわ!!」

 

チョッパー「俺も聞こえたぞ!!」

 

ロビン「ええ!! 全員に聞こえるわ!!」

 

そして、偶然襲ってきた虎と共に、逃げた先の箱に逃げ入るがフルーツと一緒に詰めにされ輸送されてしまう。

 

ゾロ「運ばれたな。場面移動だ。」

 

全員は次に瞬間移動し、日本の成田空港へ。

 

サンジ「これが空の船の、いや「飛行機」が飛び交う港、ナリタクウコウか・・・」

 

ウソップ「設備がすげェぜ!!」

 

ルフィ「すげェ!!」

 

ララ「皆さん あの女の子とそのお父様ですよ!!」

 

ロビン「そう さやかちゃんと彼女のお父さんね。」

 

父親はライバルである男に対して燃えていた。

 

そして輸送された来たフルーツ箱が倒れて、虎連れの鉄親子が登場。

 

チョッパー「来たな あの親子 虎連れでだけどな。」

 

ちなみにヤイバ達が乗り物で移動する時は、

 

ナミ「ねえ クウコウの入口辺りにタクシーって車があって、ヤイバくん達が乗って移動している時 あたし達はどうやって移動するの?」

 

ララ「女神様に頼んで、全員が乗れる大型雲でも、出現させてもらってそれに乗れば、車と同じ速度で追えるかと。」

 

ヤイバ達は警備員とひと悶着やって空港を出ると、剣十郎がタクシーを呼ぶ。

 

剣十郎は少女の父親を中に押し込み、自身も乗り込む。

 

ヤイバと虎はタクシーの上に乗っかっていた。

 

剣十郎は行き先をヒロインであるさやかと父親の家を運転手に伝え、タクシーは走り出す。

 

ララ「4人と一匹はさやかちゃんの家へ向かいますね。雲を出現させてもらいます。」

 

ララはスマホで女神様に連絡し、大型雲を出現させてもらい、

 

サンジ「うおっ!!」

 

ウソップ「すっげー!!」

 

アイリス「わおっ!!」

 

ララ「もちろん 私達9人以外には認識できませんから。乗りましょう。」

 

ルフィ「おう!!」

 

チョッパー「おう!!」

 

ロビン「ええ!」

 

ララ達は全員は大型雲に乗り込み、先に走っていたタクシーを追う。

 

ヤイバ達は原作漫画と同じ展開で進んでいき、ヤイバは中学校で後にライバルとなる鬼丸と出会い、最初は実力とついでに身長差から相手にされないが、いたずら的な事をするうちに次第に鬼丸はヤイバと対決するようになる。

 

そして鬼丸の実家で庄之助というハゲタカが飼い鳥を傷つけたため、鬼丸はヤイバに対して憎しみを持つ様になる。

 

結局二人は歩道橋からバトルを開始し、トラックの上に落ち、その上、周囲を巻き込みつつ引き分けに終わる。

 

大型雲に乗って、二人の戦いを舞台の演劇の様に見守るルフィ達。

 

ルフィ「観客として観ると、お互いに竹刀とはいえ、二人の戦いがなんかすげェな・・・。」

 

ウソップ「ああ。」

 

ゾロ「それだけヤイバの奴 鬼丸にライバルとして戦って欲しかったんだろう いたずら的な事までしてよ・・・」

 

サンジ「周囲を巻き込んじまって食材が・・・。」

 

アイリス「ララ様 皆が寝静まる深夜の時間帯はどうするの?」

 

ララ「飛ばすわ!! 昔のビデオデッキでやるビデオ早送りとか、現在のHDDのチャプター飛ばしみたくね。女神様にお願いすれば可能なハズ!」

 

アイリス「そう。」

 

ゾロ「マンガで読んだ限りじゃ、鬼丸が実家の道場の地下室らしき場所で風神剣を手に入れ、剣の魔力で2本の角が生えて鬼化し、学校で勝負して負けたヤイバが天狗岳で雷神剣を手に入れる。」

 

ナミ「そして鬼丸は鬼の手下を引き連れて、国会にいるソウリダイジンを含む全議員を精神支配して、自分の生まれたこの日本という国そのものを自称「魔王」鬼丸を名乗る様になり支配しようとする。国会自体をお城に変えてまで・・・」

 

ロビン「とんでもない事をするものね・・・」

 

チョッパー「うん・・・」

 

ララ「ロビンさん」

 

ロビン「何?」

 

ララ「実は、鬼丸との城で対決してまた引き分けて、それからはまた日本中を旅して新たな力を持つ剣をヤイバくんは手に入れるんですけど、鬼丸とのバトル中に今度は鬼丸とは別の勢力が現れます。」

 

ロビン「そうなの?」

 

ララ「でも その勢力のボスがナイスバディな女性で、彼女が開発した暗黒の魔剣がとんでもない力を持ったホントにヤバイ剣でして。」

 

ロビン「そうなのね。」

 

ナミ「ロビン姉さん あの魔剣の最大パワーの威力聞いたら、きっと腰抜かすわよ。」

 

ルフィ達はその事を聞いて青ざめる。

 

ロビン「あら・・・みんな顔が青ざめてるわ。剣士さんまで青ざめるなんて、それほどのなの・・・」

 

ララ「剣の名前は魔王剣って言います。」

 

ロビン「魔王剣?」

 

ララ「この世界での設定上は使う者の悪の心を吸い取り力に変える魔剣なんです。」

 

ロビン「悪の心を吸い取り力に変える!?」

 

ララ「でも魔王剣の力はまた、あとで漫画を読んで予習しましょうか。そしてデバイスの創造(クリエイト)モードでは武器の創造(クリエイト)兼再現ができます。」

 

ロビン「え、ええ。魔王剣の力って一体・・・それにデバイスの力で武器を作るとか再現ってとんでもないわね。」

 

鬼丸が道場の地下室らしき場所で風神の銅像が持つ風神剣に偶然遭遇し手に入れる。

 

そして風神剣の魔力により鬼化し、ヤイバを学校で叩きのめした。校舎を巨大風神波でぶち抜く。

 

その後、鬼化してからの鬼丸は手下と共に国会を襲撃し、警備員や総理を含む全議員を魔力で精神支配した。

 

ヤイバも雷神剣を手に入れてからは、襲い掛かる一部を除く八鬼を倒し、さらには巌流島でクモ男が鬼丸の渡したアイテムでムサシのライバル・コジロウを復活させる。

 

成り行きとはいえ、後でコジロウはヤイバのチームに加わり、鬼丸城でヤイバは四天王も撃破して、鬼丸との直接のバトルになる。

 

結局ヤイバの雷神剣の柄の玉は取れてしまい、鬼丸は風神剣の刀身がへし折れてしまい、勝負は引き分けに終わった。鬼丸は密かに建設していた新・鬼丸城にて逃げる。

 

しかし、ヤイバがテレビのニュースで飛行中の新鬼丸城の映像を観て「自分が空を飛べればいいのに」と言った事で、なぜか家にいたコジロウも昔、空を飛べる玉の存在を聞いたと言う。さやかの祖母がその玉の事を「龍神の玉」と言うのだ。それも龍の絵が描かれた掛け軸が破かれ、裏からバツ印の入った日本国玉伝説の地図姿があった。

 

大型雲で見守るルフィ達。

 

ナミ「しかし、龍神の玉って凄い力を持ってそうね。ゾロ 龍神剣をアラバスタで使ってみたの?」

 

ゾロ「ああ 全身が刃物になる「スパスパ」の実って悪魔の実の能力を使うMr.1相手にな。火は俺を包むが全然熱くなかったぜ。」

 

サンジ「へェ・・・ララちゃんの言う通りだったみてェだな。」

 

ロビン「Mr.1はあの能力で結構な任務を遂行したけど、その剣の力で勝つなんて剣士さんもやるわね・・・」

 

チョッパー「しかしな あのばあちゃん 龍神の玉情報に詳しいな・・・」

 

ウソップ「ああ・・・。」

 

ルフィ「空を飛べる龍神の玉・・・。剣自体はロビン以外は皆知ってる 手に入れ方が分かんねェけど。」

 

ロビン「これからヤイバくん達は玉探しの旅に出る・・・予習ではそうなってるわ。」

 

ララ「はい。これからまた日本中を回るんです。」(かぐや編の途中から登場のゲッコーが持ち出す自身曰く「宇宙最強」の魔王剣の力見たら、ロビン 絶対青ざめるわね・・・)

 

ペケ(絶対青ざめますよ・・・。最大パワーである満月剣は星そのものを死の星にするか、一発破壊なんですから。)

 

そして次の朝、さやかの父・雷蔵が置手紙を発見し、内容からヤイバ達は伝説の玉兼龍神の玉探しの旅に行ってしまった。

 

ヤイバ達は走行中のトラックの上でメシ食っていた。

 

トラックと同じくらいの速度で大型雲はヤイバ達の近くまで行き、追跡していた。

 

ロビン「まるでピクニックね・・・。」

 

ルフィ「だっはっはっは!!呑気だな~~!!」

 

ナミ「でも 危ないわよ。あのとらっくって配送車? あんなスピードでの上でご飯食べられるなんてね・・・」

 

ゾロ「俺もああいう修行もやってみてェぜ。」

 

ナミ「あれは修行とか言わないの!!」

 

サンジ「あれじゃ逆にメシを粗末にしそうで心配になるぜ・・・。」

 

鬼丸は城内で金棒博士という爺さんと企みをしていた。

 

ヤイバ達もヤイバが「道に迷った時はフクロウに聞いてみろっておやじがいってたぞ!」と言うのだ。ムサシ達もそれを聞いた時は疑問顔にあった。

 

ウソップ「フクロウの奴も体長がでかかったよな?」

 

チョッパー「うん。」

 

ヤイバ達をトラックを降りて森に入り、ヤイバはフクロウの泣き声マネでおびき寄せる。

 

しかし、ヤイバが最後に「ホ~~~~ホケキョ♡」と言ったので、さやかに「それはウグイスでしょ?」とツッコまれるように一発殴られる。

 

ララ「あ~~~あ。おびき寄せくらいちゃんとやらないと・・・」

 

ナミ「な~~~にやってんだか・・・」

 

フクロウの群れが固まってたが、ヤイバが蹴り攻撃をして群れは飛び去り、一匹のボスらしき巨大フクロウがいた。

 

ルフィ「間近で見ると、デッケーなー!!」

 

ウソップ「でっけーな!!」

 

チョッパー「でっけーフクロウだ!!」

 

ヤイバはボスフクロウとやり取りをする。

 

ヤイバが「教えてやるから金よこせってよ~~~~」と言い、さやかは「かわいくない・・・」と呟く。

 

ゾロ「金請求する・・・ハハッ!!まるでナミみてェだぜ!!」

 

ナミ「何ですって!?」

 

そして鬼丸は儀式を行い、昔の剣士剣豪を部下として復活させる。

 

ヤイバ一行はとある島に向かい、ヤイバとムサシとコジロウ、ついでにボスフクロウは水神様に供える食料を食べてしまう。

 

ナミ「罰が当たるわよね・・・あんな事やったら。」

 

ゾロ「おれは神をあんま信じちゃいねェがな。」

 

ララ「ならゾロさん 私を転生させた女神様の事は信じないんですか?」

 

ゾロ「ララを転生させた女神様なら話は別だ・・・。」

 

ララ「あっ なら良かったです。」

 

そして島が沈み始めると、コジロウが物干し竿を突き立て、全員が乗っかり、刀身が伸びる。

 

ルフィ「マンガとこうやって生みたく見るのとはなんか違うな!!」

 

海の中から光の柱が飛び出し、ヤイバは海中へ飛び込む。

 

サンジ「ここのシーンは海中のあいつが登場するトコじゃねェか?」

 

ロビン「ええ。坊主さんが登場ね。」

 

ヤイバは海上で首を掴まれる。

 

すると、首を掴む坊主男が現れる。

 

ムサシ《あ!! あれは!? 三好清海入道!?》

 

ヤイバは戦うが、途中で入道はオオダコの正体を現す。しかし偶然手に入れた伝説の玉を柄の丸い部分にはめ込み、玉は水を表示し力を発動する。

 

だが、剣先から出たのは威力が低い水鉄砲の出力だった。

 

ゾロ「出力低すぎだぁ!!」

 

ヤイバはタコ墨をかけられタコ腕に叩きのめされ苦戦し、さやかが物干し竿に「伸びて物干し竿~~」と命じるが、伸びない。

 

さやかは必死に何回もお願いすると、ついに刀身が伸びタコ入道の横顔に直撃した。

 

入道が掴んでいた雷神剣が手放された為に、ヤイバの手に戻り、ヤイバはかみなり斬りを食らわし入道を倒す。

 

ルフィ「おお 勝った!!」

 

チョッパー「ヤイバ勝ったぞ!!」

 

ナミ「ヤイバくんの身体能力もあるからだと思うけどね・・・・」

 

その後、四国地方に向かう事になったが、行き方に困り、船関係は金を取られる、コジロウは塩水で刀が錆びると言う理由で物干し竿を使いたくないと言う。

 

さやかの提案で水の玉の力を使って海を越えたいと言うが、ヤイバは「女はすぐそんな夢みてェな事を言う・・・んな大した玉じゃねーだろ。」と文句を言う。だがさやかは「頑張ればうまくいくかもしれないわよ!!」と後押し。

 

ロビン「ヤイバくん 水の力を使うわね・・・」

 

ヤイバは雷神剣の柄の丸い部分に玉をはめ込み、水を表示させた。そして剣を振りまくる。あるトイレでは蛇口が破壊され水が溢れだす。カップルのいる小便小僧が吹っ飛び水が溢れ出る。商店街ではマンホールが吹っ飛び水が飛び出す。川も荒れる。

 

ララ「街の方では玉の力のせいで水が溢れ出て、住民は大混乱ですね。」

 

アイリス「やっちゃったか・・・」

 

ヤイバは「役立たず!!」と剣を突き立てるが、そこから一直線に海がなんと割れた。

 

サンジ「水の神の力・・・すげェ・・・」

 

ナミ「ええ。凄いわ・・・」

 

ゾロ「水を自由自在に操れるんだ・・・おれは龍神剣でまだ使ってねェけど こういう事も出来るわけだな。」

 

ヤイバ達は一直線に割れた海の中を進むが、途中で鮫が横に飛び出してきて走り出す。その光景を見たクモ男は飛行系乗り物の中で鬼丸に報告する。

 

ヤイバ達は割れた海を渡りきった事で、お疲れ気味である。

 

ウソップ「みんな 疲れてんなーー・・・」

 

ナミ「そりゃあ割れた海を走ってきたんだからね・・・」

 

着いたのは淡路島である。

 

一行は名物を見て回り、讃岐うどんまで食べる。

 

そしてうどん屋の主人から玉情報を聞き出した。

 

ヤイバ達は剣山へと向かう。

 

ルフィ「しかし剣山って、山の名前がよ・・・」

 

ウソップ「ああ。痛そうな山名だよな・・・」

 

チョッパー「うんうん。」

 

ヤイバ達は神のように祀っている大岩を発見し、かみなり斬りで斬り壊された。

 

そして洞窟へと続く階段が現れる。

 

ヤイバ達は階段を降りていく。

 

ルフィ達の乗る大型追跡雲もヤイバ達の後を追う。

 

洞窟への階段前に忍者のような格好の男が。

 

洞窟内を進み、たぬき像の所に呪文を唱えろと書いてある。

 

ウソップ「呪文を唱えろ・・・・」

 

アイリス「皆さんは分かるので・・・?」

 

ナミ「うん。マンガで分かってる事だけどね・・・」

 

ヤイバ《ひらけゴマ!!》

 

しかし何も起こらず。

 

ムサシ《呪文が違うようじゃのう・・・》

 

それぞれが呪文を言う。

 

ヤイバ《あけましておめでと~~♡ なんちって~~~~~~♡》

 

しかしムサシに殴られるが、扉は開かれた。

 

ヤイバに《開いたじゃねェかバーロー》っとツッコまれるムサシ。

 

ルフィ「開いたな・・・」

 

ゾロ「ああ 開いた。」

 

ナミ「開いたわね。」

 

ウソップ「開いたぜ・・・」

 

サンジ「くそ開いたよ。」

 

チョッパー「開いたぞ・・・」

 

ロビン「ええ 開いたわね。」

 

ララ「開きましたね・・・」

 

アイリス「開いたわ。」

 

しかし、入口の奥の天井からコウモリの群れが飛び出してきたが、ルフィ達の事は見えないので体をすり抜けた。

 

ヤイバ《なんだよ、ただのコウモリじゃねェか!!》

 

さやか《不気味~~~~~》

 

ヤイバ達もこちら側を見ているが、ルフィ達の事は見えてない。

 

ナミ「ララ ヤイバくんとさやかちゃんも私達の事見えてないし、声も聞こえてないんでしょ?」

 

ララ「はい! ヤイバくん達の追跡は最初はここまでで、今後の追跡はまた後で来るって事で、今度はエックス達の世界へ行きますか?」

 

ウソップ「そうだな! エックス達の世界の街並みがどういった感じか知りたいんだ!」

 

ナミ「ええ!!エックスやゼロ、アクセルが戦っていた世界の街並みってどんなのかしら・・・?」

 

ロビン「シグマっていうイレギュラーハンターの隊長さんね・・・?イレギュラーハンターについてはちゃんと聞いてないわね。」

 

ララ「それはエックスワールドに行ってから今度こそきちんと説明します。女神様に連絡して今度は雲に乗ったまま通れるように、でかめの扉を出現してもらいます。」

 

ララは連絡すると、大型雲でも通れる扉出現。

 

ルフィ「扉だな・・・今度はでかめだ。」

 

ウソップ「ああ 行こうか!」

 

ナミ「行きましょう!」

 

扉は開かれ、雲は扉を通過し、ルフィ達はエックスワールドへ。




次話は番外編シリーズでの1の後編・ロックマンXとX2のゲーム兼物語世界です。


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第146話「麦わら一味、ゲーム兼物語世界「ロックマンXシリーズ」へ行く! パート1」

扉を通ったルフィ達。

 

ララ「やって来ました!エックス達の世界の地球です!!」

 

エックスワールドの西暦21XX年の地球である。

 

ルフィ達はあまりに未来すぎる都市にびっくりであった。

 

ウソップ「すげーーー!!」

 

ルフィ「ウホホーーーー!!」

 

ゾロ「これがエックスの世界の街並み!?」

 

ナミ「未来すぎるわよ・・・。」

 

ロビン「ねえピンクちゃん・・・エックス達の世界って年代は?」 

 

ララ「21XX年です。」

 

ウソップ「おいおい未来過ぎるだろ・・・。」

 

チョッパー「すっげーー・・・。」

 

大型雲に乗ったまま、空中を浮遊するルフィ達。

 

しかし未来都市は辺りが煙を吹いてた。

 

サンジ「街の辺りは煙が吹いてやがるな。」

 

ララ「シグマ隊長による反乱が始まってます。もう少しでエックスのオープニングステージが開始されます!」

 

ある高速道路らしき場所に青い光が降り立ち、一人の青い戦士が現れる。

 

ゾロ「エックスだな!」

 

ナミ「ええ!!」

 

エックスの所に通信が入る。

 

女性レプリロイドのオペレーター《エックス! そのエリアの暴動も誘導されている可能性が高いわ・・・!》

 

エックス《誘導・・・ やはり シグマか!》

 

ナミ「この声は海軍の電伝虫のような事?」

 

ララ「まあそうでしょうね。ハンターベースからのオペレーターのエックスへの通信は私達にも聞こえます。この時はアイリスはまだ登場していませんが・・・」

 

アイリス「そうだよね。」

 

エックスは走りつつ、通常ショットとチャージショットを使い分けながら、メカニロイド達を倒していく。

 

チョッパー「ララ 次々と現れる機械達、あいつらは何て言うんだ?」

 

ララ「メカニロイドって言うザコ敵だよ。」

 

ウソップ「メカニロイド・・・?」

 

ナミ「飛んでいるメカニロイドも出てきたわね・・・」

 

ララ「もちろんザコ達にも、名前はあるんで。」

 

ロビン「そうなのね。」

 

途中ビーブレイダーが現れ、橋の道を遮り、エックスは通常ショットやチャージショットで攻撃し、ビーブレイダーは撃たれた時にボール・ド・ボーを腹から出してくるが、エックスはどっちも攻撃し、ビーブレイダーは落ちると同時に橋が落下。エックスも共に落ちた。

 

サンジ「エックスも共に落ちちまったぜ!!」

 

ロビン「壁があるけど、どうするの?」

 

ゾロ「それなら大丈夫だろ!!エックスにはあれがある!!」

 

ララ「そうなんです!エックスの基本アクションとして」

 

エックスが壁を蹴って壁登りを始める。

 

ロビン「え!? 壁を蹴って登ってる!?」

 

ララ「はい!壁蹴りによる壁登りが出来る事なんです!!」

 

ルフィ「俺だってそれくらい出来るぞ!!」

 

エックスは壁を蹴って登りきり、奥へと進んでいく。

 

2回目のビーブレイダーも難なく倒す。

 

ララ「ロビンさん イレギュラーハンターについてです。」

 

ロビン「そうね。」

 

ララ「「イレギュラー」っていうのは、私達人間で言う犯罪者の事で、電子頭脳に支障をきたし、人間に害をなすレプリロイドの事をそう言うんです。」

 

ロビン「そうなの・・・」

 

ララ「それを逮捕するか、排除するのが同じレプリロイドで結成された治安的組織「イレギュラーハンター」です。海軍とは結成しているのが人間とロボットの違いなだけで、役割自体は非常に似ていますね。」

 

ロビン「そうね・・・。」

 

そして奥へと進み、最深部では飛行艇が空から現れ、ローズアタッカーズを下ろしていく。

 

ルフィ「すっげーー!!!あの空飛んでいる奴!!」

 

ナミ「何なのよ!?」

 

エックスがローズアタッカーを数機倒すと、飛行艇から昇降台が降り始め、一台のライドアーマーに乗ったロボット戦士が現れた。

 

ララ「VAVA!!」

 

ナミ「えっ!?ヴァヴァって!?」

 

ララ「エックスと同じハンターです。今は「元」ですけど。」

 

ルフィ「あいつが乗っている乗り物なんかカッケーーー!!」

 

ルフィは目が輝く。

 

ついでにチョッパーもだった。

 

チョッパー「スッゲーー!!」

 

エックス《きさま・・・ VAVA! きさまもシグマの反乱に加わっていたんだな!》

 

VAVA《反乱・・・? クククク そんなもの知ったことか》

 

エックス《!?》

 

VAVA《おれはお前が気に食わないだけだ・・・ 行くぞ!》

 

エックスVSライドアーマーに乗ったVAVAのバトルが始まる。

 

エックスはVAVAの操縦するライドアーマーのパンチを避けつつ、チャージショットをライドアーマーを操縦するVAVAに命中させていく。

 

ナミ「あのライドアーマーって奴のパンチを食らったら、エックスでもただじゃ済まないでしょ!?」

 

そしてVAVAの体力が減っていくと、拘束するエネルギー弾を放ち、エックスを拘束し掴み上げる。

 

エックス《ぐあっ!!》

 

ルフィ「エックス!?」

 

VAVA《・・・お前のこの甘さが気に入らない・・・ エックス お前には何もできん!! お前を倒し シグマを倒し世界を変えるのは この俺だ!》

 

サンジ「おい エックスやべェぞ!?」

 

その時だった。

 

チャージショットが放たれ、エックスを掴むライドアーマーの腕が吹っ飛ばされ、エックスは解放される。

 

ダッシュ移動で現れたのは赤いレプリロイド・ゼロであった。ただしルフィやゾロと会った時はこの時のゼロではない。

 

ルフィ「あれはゼロか!?」

 

ゾロ「だがよ ちょっと違う気がしねェか?」

 

サンジ「ああ 両肩にあったはずのアーマーと、肩に装備されていた筈のビーム剣が見当たらねェ!!」

 

ララ「この時はまだゼロは腕のバスターのみでした。ある事がきっかけで両肩のアーマーと基本武器となるゼットセイバーを装備するようになりますが、最終的にバスターは外しちゃったんです。」

 

ロビン「肩のビーム剣を基本武器として装備し、バスターだけを外した。」

 

ゼロ《エックス 大丈夫か!?》

 

VAVA《くっ・・・ゼロ!? なぜお前ほどの者がエックスに肩入れする・・・?そいつはただのB級ハンターに過ぎん!》

 

ゼロ《VAVA 今のお前はただのイレギュラーだ!!》

 

ゼロはチャージショットを撃つが、VAVAはライドアーマーに乗ったまま避けて、飛行艇に搭乗し去って行く。

 

ゼロ《エックス 俺はもう少しシグマの足取りを追ってみる・・・お前は一旦 ハンターベースに戻れ》

 

エックス《わかった 後で合流しよう・・・》

 

ゼロは先に行こうとするが、エックスが呼び止める。

 

エックス《ありがとう またきみに助けられた・・・》

 

そしてゼロは先に行き、エックスも一度青い光となって、ハンタベースへ帰還する。

 

ウソップ「さっきのVAVAって奴、エックスに対して恨みみたいな事言ってやがったな・・・。」

 

サンジ「ああ 気に食わないとかな・・・」

 

ララ「私達もハンターベースへ移動しますか!!」

 

ナミ「そうね! ハンターベースがどんな所か見てみたいし。」

 

大型雲はハンターベースへ移動した。

 

ハンターベースが各ステージの反応をキャッチした。

 

女性レプリロイドのオペレーター《各地で大規模なイレギュラー反応を確認!》

 

エックス《くっ・・・ シグマの部下達か・・・!》

 

女性レプリロイドのオペレーター《反乱が  本格的に動き出したようです》

 

エックス《シグマを追うより・・・こっちを止めるのが先か!》

 

ハンターベースに8ステージボスのデータが送られてきた。

 

ナミ「あの8体が通常のステージのボス達なのね・・・。」

 

サンジ「一体は覚えがあるぞ!あのタコ型のレプリロイドだ!!アーロンの時にだぜ!」

 

ララ「ランチャー・オクトパルドです。異名が「深海の武装将軍」と言われてます。」

 

ロビン「深海の武装将軍?」

 

ララ「ボスの中で最弱と思われてるペンギン型のアイシー・ペンギーゴも、イレギュラーハンターの内の部隊の特A級ハンターでもあったんです!」

 

ゾロ「最弱と思われてるのに特A級か!?立場上は偉いんだな・・・」

 

ロビン「意外なものね・・・最弱と思われてるのに、立場上は偉いなんて。」

 

エックスは最初にアイシー・ペンギーゴのステージへ行く事に決めた。

 

ルフィ「最初はペンギンの奴か・・・。」

 

ララ「ペンギーゴのステージの途中にはパーツカプセルが必ず用意されてます。フットパーツを入手する事で、エックスは初めてダッシュ移動が出来るようになります。」

 

エックスはペンギーゴステージへ向かい、ララ達も追跡する。

 

エックスはステージ中のザコ敵であるメカニロイドを倒しながら、壁蹴りを使い壁登りを行い、その先にあるパーツカプセルで立体映像のライト博士よりダッシュ移動ができるフットパーツを入手。

 

そしてダッシュ移動も使いつつ、最深部のペンギーゴまで辿り着いた。

 

ナミ「ペンギーゴ・・・」

 

エックスとペンギーゴは戦う前の会話を行い、その後戦闘開始。

 

ペンギーゴは行動パターンが分かりやすく、倒しやすかった。

 

ルフィ「勝ったぜ!!」

 

ナミ「確かに、行動パターンが分かりやすく最弱で倒しやすいわね。立場上は偉いのにね・・・」

 

その後、エックスはペンギーゴの技からショットガンアイスをゲットし、ハンターベースへと帰還する。

 

ゾロ「残りは7体か・・・」

 

ララ「エックスもあと三つのパーツを装着し、自身を強化していきますね。」

 

エックスは各ステージ中に、3つのパーツを入手し、ファーストアーマー・エックスとなった。そして順調に通常ステージのボス8体を倒した。

 

ロビン「8体のボス達の撃破は完了ね・・・」

 

ララ「ここからシグマ隊長のステージです。」

 

ファーストアーマー・エックスとゼロがシグマステージを訪れる。

 

ゼロ《敵の攻撃を分散させる為に二手に分かれて行動するぞ エックス! 俺は先に行く お前は後から来てくれ!》

 

ゼロは先に行った。

 

ルフィ「ララ シグマの奴って、イレギュラーハンター自体の隊長やってたんだろ?実力も高ェよな?」

 

ララ「そりゃもう 最強のレプリロイドと評価されてたくらいですから。」

 

ゾロ「最強のレプリロイド!?」

 

チョッパー「すっげーーー・・・」

 

エックスは先を進んでいき、要塞の中に入り進んでいくと、VAVAとゼロが現れる。

 

ウソップ「あいつ VAVAじゃねェか!!」

 

ナミ「ゼロ!!」

 

ゼロ《エックス 下がっていろ!こいつは おれが倒す!!》

 

前方の扉が開き、VAVAとゼロは行ってしまう。

 

ファーストアーマー・エックスが扉を通り、ララ達も追跡すると、奥から戦闘音が聞こえてくる。

 

ウソップ「何だか聞こえてくるぜ!?」

 

チョッパー「ゼロはどうなっちゃったんだ!?」

 

ファーストアーマー・エックスが行くと、ララ達も奥へ進む、先の扉を通過すると、目の先に映ったゼロはカプセルに閉じ込められ、VAVAはまたライドアーマーに乗っていた。

 

ナミ「ゼロ!!」

 

サンジ「VAVAの野郎!!」

 

ロビン「航海士さん コックさん 飛び出しはダメよ! ここはゲーム世界で物語世界でもあるの!! 私達は観客のように見守る事しかできないの。3人には私達の姿や声も認識出来ないんだから。》

 

ゾロ「ロビンに同意だぜ ナミにラブコックよぅ。俺だってVAVAの奴が許せねェがな・・・」

 

サンジ「ロビンちゃんが言うなら・・・」

 

ララ「アイリス・・・」

 

アイリス「ゼロはこうなった事があったんだ・・・VAVAって酷い奴・・・もうイレギュラー化してるんじゃないの?」

 

VAVA《フフフ・・・こいつを助けたいかエックス!! 助けたいのなら俺の命令に従え!!そうすれば命だけは助けてやる・・・》

 

ゼロ《エックス 俺に構わずこいつをやってしまえ!》

 

VAVA《ずいぶんと威勢がいいがゼロ! お前がその気ならそれもいいだろう・・・エックス、少しは強くなったつもりだろうが、オレのライドアーマーは大幅にパワーアップしている!!オレに歯向かうとは身の程知らずめ!行くぞ!》

 

その後、エックスはライドアーマーとの戦闘になる、体力を減らされ、エックスは電磁波球弾で拘束される。その時ゼロがカプセルをぶち破り、ライドアーマーにのしかかる。

 

ゼロ《お前の相手は、エックスではなく、このオレだ!》

 

ルフィ「ゼロの奴すげーー・・・ぶち破った。」

 

ゼロは自爆的な行動を行い、ライドアーマーも破壊された。

 

チョッパー「ゼローー!!」

 

しかしVAVAは無傷であった。

 

VAVA《バカな奴め、そんな事でこの俺が倒せるとでも思ったのか!? さあエックス 次はお前の番だ! 覚悟はいいか!?》

 

ファーストアーマー・エックスは電磁波拘束を破り、全快する。その後、VAVA自身との戦闘になるが、特殊武器であるカメレオンスティングを当て続け、VAVAを破壊した。

 

ウソップ「おーし!VAVAを破壊したぜ!!」

 

ファーストアーマー・エックスは奥にいるゼロの元へ駆け寄る。

 

ナミ「ゼロ・・・!!」

 

ゼロ《エックス 無念だが俺はここまでだ・・・お前の力はすでに俺を超えている・・・今のお前なら・・・シグマ・・を倒せるかも・・・し・・・れ・・・》

 

ゼロは死んだように眠る。

 

ルフィ《ゼロ!!》

 

ナミ《ゼロ!!》

 

アイリス《ゼロ・・・》

 

その後、エックスはさらに進み、8大ボスとの一体との再戦となる。難なく撃破し、シグマステージ3までの間に8ステージボスの再戦とステージボスを撃破し、4で遂にラスボスであるシグマのとこまで来た。

 

ララ「シグマ隊長のとこまで来ました・・・この垂直を壁蹴りで登れば隊長との戦いです。」

 

ファーストアーマー・エックスは壁を蹴って登り、ララ達も上へ追跡する。

 

そしてエックスは登りきり、シグマ隊長と連れのオオカミ型レプリロイドのベルガーダーが現れる。

 

ララ「シグマ隊長・・・。」

 

ナミ「あいつがシグマ・・・最強のレプリロイドにしてイレギュラーハンターの隊長。」

 

ロビン「頭は剥げてるのね・・・。」

 

シグマ《フフフ・・・素晴らしいよ、エックスよ。ひとりでここまでたどりつくとは。実に素晴らしい。さてとすぐにでも私とお手合わせ願いたいのだが、あいにく 私のペットがそれを許してくれなくてね。なにしろ、裏切り者の始末は、すべてこれに任せているのでね、それではエックス、君と戦える事を、心より願っているよ。ハハハハハ・・・》

 

一旦シグマは消えて、ベルガーダーが残り、エックスの相手を務める事になった。

 

しかしファーストアーマー・エックスは特殊武器のショットガンアイスでウルフを倒す。

 

その後に、再びシグマが現れる。

 

ゾロ「いよいよシグマが相手かよ・・・」

 

ララ「やっぱり隊長でラスボスですしね。」

 

シグマ《見事だ、エックス、それでこそ、あのゼロが見込んだ男だ。では望み通り私が相手をしてやろう。この私に楯突いた事をあの世で後悔するがよい!》

 

シグマはビーム剣を取り出して構える。

 

アイリス「ゼロと同じビーム剣なんだ!!」

 

ララ「そうだね・・・」

 

ファーストアーマー・エックスとシグマの戦闘が始まる。

 

エックスが壁蹴りをすると、シグマは左右の壁の間をジグザグに飛び回り、ジグザグに降りる。

 

エックスはシグマの降りて来る瞬間を狙って、エレクトリックスパークを発射し命中させ、ダメージを与えていく。

 

そして、シグマを破壊すると、頭だけ残りそれが引っ張られていった。

 

シグマの頭は巨大なウルフの額と合体し、第2形態・ウルフシグマとなった。

 

ルフィ「何だあいつ!?」

 

ウソップ「シグマの頭が巨大オオカミと合体した!?」

 

チョッパー「ぎゃあああ!!」

 

ナミ「デカすぎるわよ!!」

 

ウルフシグマは口から炎を吐き、両手からは電撃を放つ。

 

エックスは上手く避けつつ、手に乗ったり、食らったら4個まであるサブタンクで体力を回復しつつ、壁に掴まってチャージショットをシグマの顔に命中させていく。

 

時間はかかったが、シグマを倒す事に成功したエックス。

 

ウソップ「やったぜエックス!」

 

ルフィ「シグマに勝った!!」

 

ウルフシグマは至る所が爆発を起こす。

 

ウルフシグマ《バ、バカな・・・お前ごときに・・・この私がやられるとは・・・何故だ・・・何故お前は、私に歯向かった・・・我ら、レプリロイドの時代が・・・始まろうと・・・いう・・・の・・・に・・・・・・》

 

ララ《とりあえず外に脱出です!》

 

大型雲は脱出と、エックスもシグマステージから光となって脱出。

 

エックスは崖の上へ着地し、大型雲もエックスの付近へ。

 

シグマのアジトは爆発を起こし、海へ移動すると大爆発し消滅した。

 

サンジ「シグマの奴には勝ったな・・・。」

 

ゾロ「ああ。」

 

ララ「皆さん これはまだ序章です。この世界でのエックスの戦いは続きます 隊長は蘇るんですから。」

 

ウソップ「それもそうか・・・」

 

チョッパー「シグマってしぶといんだな・・・。」

 

ナミ「確か8作まであるんだっけ・・・?」

 

ララ「はい これから半年後まで移動しましょう。」

 

ララは女神様に連絡し、大型の扉を出現してもらう。

 

ララ「X2でのシグマ隊長との決戦まで見たら、そこで区切りとして元居た船の所まで戻りましょうか。旅の再開ですよ。」

 

サンジ「ああ そうだな・・・」

 

ナミ「シグマ隊長はどんな風に蘇るのか気になるわね・・・。」

 

ロビン「そうね。」

 

大型雲はX2への扉を通る。

 

 

そして、X2の世界へやって来たララ達。

 

ハンター本部からの要請でエックスがライドチェイサーに乗って、オープニングステージの現場に駆け付けるところだった。

 

ルフィはライドチェイサーを見て、

 

ルフィ「何だ エックスが乗っている乗り物!?」

 

チョッパー「スッゲー!!」

 

ララ「あれはライドチェイサーと言われる、エアバイクですね。」

 

ナミ「まあ スゴイんじゃないの・・・?」

 

ロビン「まっ そうね。」

 

ララ「2100年代の地球世界ですから、バイク技術も走るタイヤ型じゃなく浮遊型へと進歩していますよ。」

 

エックスはライドチェイサーを乗り捨て、ここからがステージ開始である。

 

ララ達もそれを追跡する。

 

エックスはダッシュジャンプを使いつつ、バスターとチャージショットを駆使し、奥へと進むとステージボスの超巨大メカニロイド「CFー0」と対峙する。

 

ララとアイリスを除くルフィ達全員驚愕する。

 

ルフィ「何なんだありゃ!?」

 

ウソップ「おい!!デカすぎんだろ!?」

 

チョッパー「デカすぎだーーー!!」

 

ナミ「私もさすがに思うわよ!!デカすぎるわよ!!」

 

ロビン「同感よ・・・。」

 

しかし、エックスは一番上の段で跳びつつチャージショットをボスの顔に命中させ、チャージショット数発であっけなく撃破。

 

サンジ「何!?もう倒しちまったのか!?」

 

ナミ「図体でかい割には弱すぎ・・・」

 

ララ「あいつ、図体の割には数発のチャージショットで倒せちゃうんです。」

 

ゾロ「ほう・・・ 数発のチャージショットで倒せちまった。」

 

ララ「ここからまた8ステージボスの撃破へ向かいます。ついでにエックスは最初からダッシュが出来る様になってます。オープニングステージでもやってましたけど・・・」

 

エックスはハンターベースへ帰還する。

 

謎のステージでは走るエックスが映る巨大水晶体を見ている謎の3人。

 

???《奴がエックスか 成程 なかなかやりおるわい。》

 

???《フン 大した事無いぜ!》

 

???《確かに彼の能力は危険ですね。今の内に倒してしまわなくては・・・》

 

???《こ奴の処理はわしらの部下に任せるとするかのう。》

 

???《・・・所であのレプリロイドが完成するのにいつまでかかるのですか・・・》

 

???《パーツはほぼ完成しているのじゃが・・・制御回路が不完全なのじゃ。》

 

???《私達の目的の為にはあのレプリロイドの力が必要なのです。急がなくては・・・》

 

ララ達もハンターベースにやって来ていた。

 

エックスもハンターベースへ帰還していて、戦いへの準備は整っていた。

 

そして、ステージへと行き、あるステージではライフアップを手に入れる、お馴染みのパーツ一つは入手、2体程度を倒す。

 

また巨大水晶体を見る3人。

 

???《・・・エックスめ。》

 

???《・・・さすがに一度とはいえ、シグマ様を倒しただけの事はありますね。》

 

???《部下だけに任せておけんのう・・・直接わしらの手で倒すしかないか。くっくっく・・・》

 

その後、ケイン博士の呼び出しで博士の所まで来たエックス。ララ達もそれについてきていた。

 

ナミ「ララ あのお爺さんは?」

 

ララ「ケイン博士 人間の博士ですよ。あのお爺さんがエックスを解析した情報とライト博士の資料を元に自身の最高傑作「シグマ隊長」を始め、レプリロイド達を開発した人物です。」

 

ロビン「へェ あのお爺さんがねェ・・・」

 

エックス《ケイン博士! 何かお呼びですか?》

 

ケイン博士《カウンターハンターと名乗るイレギュラーから通信が入ったのじゃ。》

 

ララを除くルフィ達「「「「「「「カウンターハンター?」」」」」」

 

アイリス「ララ様 カウンターハンターって?」

 

ララ「アイリスはこの時、開発されてないものね・・・」

 

そして、ノイズが若干入るが、通信が入って来る。

 

《・・・・・・ガガ・・・・ ガ ・・・ガ・・・ロック・・・マ・・・クス》

 

《・・・ゼロのパーツはワシらが手に入れた 取り戻したければ・・・》

 

《エックス、あなた一人で私達に会いに来てください》

 

《お前がオレに勝てればゼロのパーツを返してやるぜ!》

 

《楽しみにしていますよ・・・エックス・・・》

 

アイリス「ゼロのパーツ? ララ様 あの通信の向こうは3人だよね?」

 

ララ「うん。」

 

ルフィ「ゼロのパーツ・・・」

 

ウソップ「カウンターハンターとかを名乗る3人がパーツを持ってんのか!?」

 

通信は切られる。

 

ケイン博士《この基地にゼロの行動を制御するコントロールパーツを保管しておるのじゃ ゆえに奴らはそう簡単にゼロを再生する事は出来ないはずじゃ。》

 

エックス《ケイン博士 ゼロのパーツは俺が取り戻します!》

 

エックスはハンターベースへと戻る。ララ達もハンターベースへと。

 

エックスは2つのステージで、2体倒し、サブタンクやライフアップ、パーツを入手し、シグママークのつくステージへ行き、カウンターハンターを3人何とか倒すと、ゼロパーツ完全回収。

 

チョッパー「ゼロのパーツは完全に回収できたな。」

 

ナミ「ええ! でもその後ね 問題は・・・」

 

エックスは一度ケイン博士の所へ呼ばれる。

 

ケイン博士《おお! 遂にゼロのパーツを全て手に入れたのか!これでゼロを蘇らせる事が出来るぞ。だが少し時間がかかりそうだ。もうしばらく頑張ってくれ。頼んだぞエックス。」

 

ゾロ「あの爺さん ゼロを復活させるってそこまでできんのかよ!?」

 

サンジ「信じてみるしかねェだろ! ここはゲーム世界だしよ。それくらいはできるんだよ!!」

 

その後、エックスは8体ボスを見事に撃破。

 

そしてカウンターハンターステージへ向かい、バージョンアップしたバイオレン、サーゲス、アジールと対決し勝利。

 

ウソップ「バイオレンとサーゲスは変わらないけどよ、アジールの変わり様にはびっくりしたよなァ・・・」

 

ルフィ「ああ。」

 

ナミ「そうよね。」

 

ロビン「ええ。」

 

それからシグマステージへ行き、8体ボスとの再戦を行い、これも撃破。

 

8体ボスのカプセル部屋が爆発を起こすと、

 

《久しぶりだな、エックス。》

 

セカンドアーマー・エックス《・・・! シグマか。》

 

シグマからの通信だった。

 

ルフィ「シグマからの通信かよ!?」

 

ウソップ「隊長はやっぱ復活したのか!!」

 

シグマ《・・・どうやらカウンターハンターの作戦も失敗のようだ。だが安心したまえ。お前の為に楽しい趣向を用意してあるのだよ。中央コンピューターで待っているぞ。》

 

ウソップ「中央コンピューターか・・・。」

 

ナミ「シグマ隊長までもうすぐね。」

 

セカンドアーマー・エックスはハンターベースに一度戻り、ララ達もハンターベースへやって来る。

 

エックスは準備を整えて、シグマステージの最終エリアへと向かう。ララ達も追跡する。

 

最深部直前の部屋に来た時だった。

 

シグマが現れたと思ったら、黒いゼロも現れる。

 

ルフィ「ゼ、ゼロ!?」

 

ナミ「でも色が黒いけど!!」

 

シグマ《久しぶりだなエックス この日を待ちわびてたぞ。紹介しよう 彼が私の新たなパートナーだ。昔の仲間同士存分に戦ってくれたまえ!》

 

その時、チャージショット2発とセイバーショットが放たれ、黒ゼロを破壊した。

 

ゾロ「今のセイバーショットは!?」

 

後ろから復活したゼロが駆けつけた。

 

ナミ「ゼロ!!」

 

アイリス「ゼロが復活した!!」

 

ゼロ《シグマ! 俺のコピーにしては出来が良くないようだな。》

 

シグマ《おのれゼロ!なぜ貴様は私に牙を向ける!!貴様の本当の敵は私ではない筈だ!》

 

ゼロ《俺はお前が嫌いなのさ。》

 

シグマ《チィ!》

 

ゼロは攻撃を仕掛けるが、シグマはこの場を立ち去る。

 

ナミ「あっ 逃げた!!」

 

ゼロはエックスへと振り向く。

 

セカンドアーマー・エックス《ゼロ!》

 

ゼロ《エックス 待たせたな!だが 挨拶は後だ!俺達が今すべき事はシグマを倒す事だ!俺はこの基地のメインコンピューターを破壊する。お前はシグマを追いかけろ!》

 

ゼロは床にパンチを繰り出すと、爆発を起こし床に穴が開く。

 

ゼロ《ここだ! エックス! この先の部屋にシグマの本体があるぞ!》

 

ゼロは向こう側へ去って行く。

 

ウソップ「シグマの本体?ってどう言う事だ?」

 

チョッパー「シグマって最強のレプリロイドなんだろ?本体って、さっきまでの姿は本体じゃねェのか!?」

 

ララ「この先の下の部屋へ行けば分かるよ。」

 

エックスは穴に飛び込み、落ち続ける。ララ達も追跡するように穴を落ち続けると、最深部の部屋へ到着。

 

そしてシグマが出現した。

 

サンジ「シグマ!!」

 

ナミ「隊長!!」

 

シグマ《どこまでも私の邪魔をすると言うのかね・・・エックス!ならばパワーアップしたこのシグマが自ら貴様を闇に葬ってやるとしよう。》

 

シグマは両腕のかぎ爪を構える。

 

セカンドアーマー・エックスは特殊武器のソニックスライサーを装備。

 

シグマはエレクトニックスパークらしき電気技出したり、スピードを生かしたかぎ爪攻撃をしてくる。

 

ゾロ「シグマの奴 動きが早い!!」

 

ウソップ「エックスの奴 勝てんのかよ!?」

 

チョッパー「勝つさ!!」

 

セカンドアーマー・エックスは上手く避けつつ、ソニックスライサーを命中させ、ダメージを当てていき、シグマ第1形態を破壊した。

 

ルフィ「おお!勝ったァ!!」

 

ララ「でも ここからですね。」

 

何と中央の奥から、ワイヤーフレームでシグマの巨大顔になった物体が現れる。

 

ルフィ「何だありゃ!?」

 

ロビン「あれはシグマ隊長なの!?」

 

ウソップ「ワイヤー?で出来た巨大なシグマの顔!?」

 

セカンドアーマー・エックスはストライクチェーンへ変えて、接近と横移動しながらの口から縦のレーザー攻撃を避け、口から吐かれるメカニロイドを破壊しつつ、ウィルスシグマの顔に命中させていく。

 

ゾロ「あのビーム光線は侮れねェな。」

 

ナミ「私としては口からメカニロイドを吐き出す方が驚きよ。」

 

ウィルスシグマはある程度のダメージを追うと、色が変わり、テレポートの様な事を始め、エックスを中に入れるように現れるが、エックスはダッシュで移動を続け、テレポートと出現を何度か行うウィルスシグマから逃げる。

 

セカンドアーマー・エックスはチャージショットを当て続けてウィルスシグマを倒した。シグマは姿を消す。

 

ルフィ「シグマ!?消えた・・・!?」

 

チョッパー「シグマの奴、どこに行った!?」

 

シグマ《エックス・・・今回も私の負けのようだ。・・・だが私は何度でも蘇り新たな力を得る事ができる。貴様の勝利などほんのひと時のものでしかないのだ!》

 

ナミ「シグマってほんとにしぶといのね・・・。」

 

シグマ《しかし・・・ゼロはなぜ・・・奴は・・・最後の・・・ワイ・・・ナン・・・ズの・・・》

 

チョッパー「シグマ 何て言ってんだ!?」

 

ウソップ「上手く聞き取りにくかったが、ゼロが最後のワイナンズとか・・・」

 

ララ「皆さん シグマ隊長の正体は、次の3の世界で明らかになります。」

 

ナミ「正体!?」

 

ウソップ「シグマの正体って何なんだ!?」

 

ララ「それはまたそのうち3の世界を見て行きますね。」

 

シグマは断末魔を上げて、アジトは爆発をする。

 

ナミ「アジトが爆発する!!」

 

ララ「エックスもアジトを脱出します 私達も!」

 

エックスはアジトを脱出し、ララ達もアジトを出る。

 

ある崖の上ではゼロが立っていた。

 

エックスもゼロの所へ移動してきた。

 

ララ達もエックスとゼロの近くへと移動してきた。

 

サンジ(3の世界で明らかになるシグマの正体って一体?)

 

チョッパー(シグマの正体・・・何なんだ?)

 

ララ「では皆さん 元いたメリー号に戻りましょうか。」

 

ナミ「ええ 隊長の正体って何なのかは気になるけど・・・」

 

ロビン「確かに隊長の正体って一体・・・」

 

ララはスマホで女神様に連絡して、元いたメリー号へと扉を出現してもらい、扉が開かれると、大型雲は通過し、戻ってきた。扉は消える。ララ達は雲から降りると大型雲も消えた。

 

メリー号のある島へと戻ると、ララは女神に連絡し、船の結界を解除してもらった。

 

ララは砂浜のマンガ24巻セットを持ち、メンバーは船へと戻った。

 

ルフィ「シグマの正体・・・。一体何なんだ?」

 

ララは一度マンガセットは女神の所へ戻ってもらう。

 

ロビン「ピンクちゃん 一応気になるから聞くけど、外にある妙な機械みたいなのは?」

 

ララ「あれはエックスのアーマーパーツカプセルです。」

 

ロビン「アーマーパーツカプセル?」

 

ララ「そもそもロボットってルフィさんのような男の子が好むって思われてます。」

 

ロビン「確かにそれもそうね・・・」

 

アイリスはルフィ達に聞こえないように耳元でララとの内緒話へと、

 

アイリス「ララ様 次の島が楽しみ。」

 

ララ「そうね。」



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偉大なる航路(グランドライン) TVオリジナル編
第147話・ドリームス!1「はじめての患者!ランブルボール秘話」


夜明けが近い中、ルフィ達は寝ていた。

 

ロザバンのメインヒロインの首輪に十字架付き学生服のララは扉の前で、アイリスの膝の上で横になっていた。

 

アイリス「ララ様 いい寝顔。」

 

ナミはクシャミで目が覚める。

 

ナミ「あ!?」

 

ウソップ「苦しい~~。やめろ~~マツゲ。」

 

ルフィがウソップの上に、頭から乗っていて苦しんでいた。

 

ナミ「みんな!起きてェェ!!起きてェェ!!」

 

サンジ「おはよォォナミさん。熱いモーニングキスを僕にィィ」

 

サンジはキス顔になるが、目の前で寝ていたゾロが起きて、

 

ゾロ「うう!?」

 

サンジも起きて、互いに驚愕。

 

サンジ「てめェ!!気色悪い顔出してんじゃねェェ!!」

 

ゾロ「そいとは俺のセリフだァ!!」

 

互いに取っ組み合いを始める。

 

ナミ「島よォォ!!島が見えたわよォォ!!」

 

ルフィ「あ!?島!!」

 

ルフィも起きて、船の甲板へ出る。

 

ルフィ「何処だ?島。」

 

ナミは指す。

 

ナミ「ほら見て。」

 

アイリス「ララ様 起きて。島が見えたって。」

 

ララ「う、う~~ん。島・・・?」

 

ララは起きた。

 

ルフィ「お!?おお~~お~お~!?」

 

メリー号は島に到着。

 

ルフィ達は島に降り立った。

 

ララはスマホを片手に、島を観察。

 

ララ「結構キレイな島ですねェ。」

 

アイリス「観光できそう。」

 

ルフィ「怪物はいねェのか?でかくて強ェのがいいなァ」

 

ウソップ「踏まないでくれ踏まないでくれ。人の人生まで踏まねェでくれ。」

 

ナミ「怪しい気配はないようね。小さな島みたいだし。」

 

サンジ「見てくれナミさん!!ララちゃん!!アイリスちゃん!!こいつは保存食材に持って来いだぜ!この島にはたくさん成ってるようだ!」

 

サンジは木の実を一つナミの所へ放り投げ、ナミは受け取る。

 

ナミ「へェ。集めて船に積んでおいた方が良さそうね。」

 

サンジ「他にも食材になりそうな植物がたくさんあるようだ。」

 

サンジは木から回転して飛び降りた。

 

サンジ「この島、コックには中々楽しめそうだぜ。」

 

ララ「きっと実は美味でしょうね。」

 

ナミ「きっとね。じゃあサンジくんは食材探しをお願い。残りの5人はこれ。」

 

ナミは右手に握るクジ5本を見せる。

 

ルフィ「あ?」

 

チョッパー「何だ?」

 

ウソップ「クジか?」

 

ララ「まさか?」

 

アイリス「クジで何を決めるんです?」

 

ナミ「短いのを引いた4人は、今日一日これを集めて。一番長いのを引いた人が残って船の番をして頂戴。」

 

ゾロ「何でおめェがそんな事勝手に指図するんだよ!?」

 

ナミ「そうね。普通は船長が指図するもんだけど。」

 

ゾロ「アイリスはクジの数に入らねェのかよ?」

 

ナミ「アイリスはララに召喚されてる身でしょ?なら召喚主であるララが決めればいいじゃない。」

 

アイリス「やっぱりですか・・・」

 

ララ「ですよね・・・」

 

サンジ「ララちゃん 木の実集めるの!?俺も行こうかな!?」

 

ルフィ「おお!!どれも短けェぞ!」

 

ウソップ「何でおめェは4本抜くんだよ!?」

 

ララ「抜きすぎでしょ!?」

 

ルフィ「たくさん抜いた方が偉いんじゃねェのか?」

 

ナミ「この船に指図が出来る船長がいると思う?」

 

ゾロ、ウソップ、チョッパー、ララ、アイリス「「「「「いません。」」」」」

 

ゾロ達は手を振って否定する。

 

ルフィ「だは~~は~は~は。そんなに偉いか~?俺~~」

 

ゾロとウソップ「「だから偉くねェって!!」」とルフィを殴り飛ばした。

 

チョッパー「俺 長いの引いたよ。おれ船の番?」

 

ナミ「ええ。じゃあチョッパーはお留守番ね?」

 

ルフィはでかい木の籠を背負う。

 

ルフィ「早く!!早く!!早く!!木の実採りに早く!!お前も来るんだろナミ~」

 

ナミ「いいえ!!あたしはこの島を回るわ。海図に描き止めておきたいの。腕が鳴るわ~~!!」

 

ララも木の籠を背負い、スマホは制服の胸ポケットにしまう。

 

ララ「アイリス 一緒に行こう!!」

 

アイリス「うん。」

 

チョッパーは船に戻る。

 

チョッパー「じゃあねェェ!!気を付けてね!!いってらっしゃい!!」

 

ナミ「お留守番お願いねェ!!」

 

ルフィ「たくさん集めた方が勝ちだなァア!!」

 

ルフィは走って行く。

 

ウソップ「ああ~やる。」

 

ゾロ「何であの女に指図されなきゃなんねェんだ!!」

 

ララ「じゃあ行きましょうか!!」

 

アイリス「うん!!」

 

ララとアイリスも行った。

 

ナミも測量道具の入ったリュックを背負う。

 

ナミ「さ、行くわよ!!測量測量!!」

 

サンジ「測量道具を背負ったナミさんや木の籠を背負ったララちゃんに元気なアイリスちゃんもなんて生き生きしてるんだァァ!! でもララちゃんの方に行ってみようっと!!」

 

サンジはララとアイリスについて行く。

 

サンジ「ララちゃんもアイリスちゃんも素敵だよォォ♡メーロリン。メーロリン。」

 

ゾロ「いいから早く来やがれ!!」

 

 

チョッパー「ニーヒヒヒ。今日は俺だけか。誰もいないと船が大きく見えるな。」

 

チョッパーは船を見回すと、手すりに立つ。

 

チョッパー「いいか皆。今日からこの俺がチョッパー大船長だァァ!!おいみんな!!こっちを向け!!ルフィ!!人の分まで食うなよ!!ウソップ!!もっと真面目に働くんだ!!サンジ!!俺には特別な料理を作るんだ!!ララにアイリス!!2人は俺の遊び相手になるんだ!!チョッパー船長バンザイ!!バンザーイ!!」

 

チョッパーはバランスを崩し、観測台に落ちた。

 

下で静かに本を読んでいたロビンを見て、ビビる。

 

そして降りて来た。

 

チョッパー「いつからそこにいたんだ?黙ってるなんて卑怯者め!いいか?俺はまだお前の事信用してないんだからな。お前はバロックワークスのオフィサーエージェントだったんだ。悪党で、意地悪で、オタンコナスだったんだ。おれは認めないからな。ルフィが仲間だって認めても、俺は口なんか聞くもんかァァ!!」

 

チョッパーは走って、船内に入った。

 

チョッパー「あいつの得意技は暗殺なんだよな。能力も高いって言うし。気をつけなくちゃ。」

 

チョッパーは中を見回すと、自分の医療道具を見た。

 

チョッパー「昨夜、ランブルボールを10個作ったトコで寝ちゃったんだ。今日1日かけてあと10個作っちゃおっと!」

 

チョッパーは大型ボールに粉を投入し、調合する為、棒で擦り混ぜる。

 

チョッパー「ランブルボール。作れる時に作っておかなきゃな。いつ敵に出会うか分かんないし。」

 

ロビンが入って来て、コーヒーの準備を始めた。

 

チョッパー「けど、フフフ。思い出すなァ。ランブルボールが出来た時の事。」

 

チョッパーは思い返しだした。

 

故郷の冬島のドラム王国での城の中、チョッパーは調合をしていた。

 

チョッパー《ちょっとずつなら減っててもドクトリーヌ気がつかないよね。ドクトリーヌはいつもこれとこれを混ぜてるよね?ん?こっちだったかな?これは入れなかったよね。》

 

ドクトリーヌ《チョッパー。あたしの薬瓶知らないかい?》

 

チョッパーは動揺した。

 

ドクトリーヌ《大事な薬が入ってんだ。なかなか手に入らない貴重品ばかり。まさかいたずらしてないだろうね?》

 

チョッパーは誤って、数本大茶碗の中に落としてしまう。

 

ドクトリーヌ《チョッパー!》

 

チョッパーはまとめて1個の玉にして、飲み込んだ。

 

すると、チョッパーは両腕の筋肉が膨れ上がり、巨大な人型に変身した。

 

チョッパー「あの時はドクトリーヌに思いっきり怒られたっけ。今頃どうしてるかな。ドクトリーヌ。手紙書こうかな・・・。」

 

チョッパーは匂いを嗅いで、振り向くとロビンに気づく。

 

ロビン「それ、ランブルボールって言うの。」

 

チョッパーはめっちゃ驚いて樽に入った。

 

チョッパー「ランブルボールの謎を暴いて、おれを暗殺するつもりなのか?そうはいかないぞ。おれはお前なんかにやられるか。」

 

ロビンは立ち上がると、チョッパーは持っていた1個を噛み砕く。

 

チョッパー「防御強化(ガードポイント)!」

 

丸い毛皮チョッパーは樽から飛び出して、跳ねる。

 

ロビン「あち。」

 

チョッパー「重量強化(ヘビーポイント)!!」

 

人型に変化する。

 

チョッパー「跳躍力強化(ジャンピンクポイント)!!」

 

人型のままスリムになったチョッパーは大ジャンプするが、水の入った樽に激突して、水がばらまかれ、コーヒーの容器がメチャクチャに。

 

チョッパー「角強化(ホーンポイント)!!」

 

そして角を伸ばす。

 

チョッパー「見たか!?ランブルボールの威力を!!まだまだこれだけじゃないんだぞ。」

 

元に戻ったチョッパーは両手を合わせる。

 

チョッパー「お前の弱点なんかお見通しなんだ!頭脳強化(ブレーンポイント)!!診断(スコープ)!!」

 

チョッパーは両手で弱点を探る。

 

しかし、ロビンはちょっと笑いつつも、チョッパーに近づく。

 

チョッパー「何がおかしいんだよ?」

 

ロビン「そんなに怖い顔しなくてもいいじゃない?」

 

ロビンは能力による手を発動して、チョッパーの両手を広げて、くすぐり攻撃し、チョッパーは倒れる。しかしくすぐりはたった数秒で終了。

 

ロビン「可愛いのねあなた。気に入ったわ。」

 

チョッパーは赤くなる。

 

チョッパー「か、可愛い・・・?」

 

チョッパーは立って腰を振って、赤くなりつつも否定ポーズになる。

 

チョッパー「冗談じゃない!!お前なんかに気に入れられても全然嬉しくなんかないぞ!!嬉しいワケないだろ!!コンニャロ。コンニャロ。」

 

ロビン「さてと行きましょうか。」

 

ロビンは樽を1個チョッパーに持たせる。

 

ロビン「水が無くなってしまったでしょ?」

 

チョッパー「あ・・・」

 

ロビン「コーヒーが飲みたいの。読書の前に。どうしたの?あなたが汲みに行くのよ?あなたがこぼしたんだから。」

 

ロビンは船外へ出て、チョッパーも樽を持って外へ出る。

 

 

ウソップ「ったく~~こんないい天気に働くになれるかっての~~。ふわァあああ」

 

ウソップは寝転がっていた。

 

ルフィはサル達がたくさんいる中、木に登る。

 

ルフィ「いやァ~~いっぱいいるな。」

 

1匹のサルがルフィと顔芸で争う。

 

ルフィは落ちて、

 

ウソップ「ぐぬぅ~~~やられたァ その時、俺は思った。もうダメだ キャプテン・ウソップ様 一巻の終わりだ。」

 

ウソップはまた倒れる。

 

ウソップ「巨大なキングコンドルに襲われ息も出来ず、ゴメンな。そんな訳で一つも採れなかった。すまない いいんだ。俺の事は心配しなくて ぐあァ死んだ。」

 

ゾロ「何でこの俺があの女に指図されなきゃなんねェんだ。ああムシャクシャする。」

 

ゾロは背負っていた木の籠を下ろし、刀を構える。

 

ゾロ「3刀流!!”龍・巻き”!!」

 

ゾロは刀の風圧により、木の実を大量ゲット。籠にどんどん落ちていくが、落ちすぎた。

 

ララとアイリスも林の中で、木の実を採る為にデバイスの力で風神剣と覇王剣を出現させた。

 

サンジ「ララちゃん、アイリスちゃん。こんなにたくさん採れるかい?」

 

ララ「楽勝です!」

 

アイリス「風の力による剣圧で落として行きますから、どんどん拾って籠に入れましょう!」

 

ララは覇王剣を構えて、アイリスも風神剣を構えると、互いに風の力を発動し、風圧を上へ起こし、木の実はどんどん落ちて来た。

 

サンジ「すげェェェ。」

 

ララ「よし!!」

 

アイリス「楽勝でした。どんどん入れましょう!!」

 

サンジ「いいよん♡ララちゃんは学生服含めて、アイリスちゃんもとても素敵だァ!!」

 

ララ(これって自然とデートしてる状況のようなモンね。)

 

ペケ(なるほど・・・)

 

ナミは崖に近い場所で、望遠用具で計っていた。

 

ナミ「等高線はこんな感じ。」

 

海図に書き記していく。

 

ナミ「右両線42度ってトコかしら。」

 

 

チョッパーはロビンと共に、林を歩く。

 

チョッパー(おれが水汲んで来るのに、何で一緒に行くんだろ?)

 

ロビン「いいお天気ねェ。」

 

チョッパーはびっくりして倒れる。

 

チョッパー「だ、だから何なんだ!?」

 

ロビン「別に、いいお天気 ただそれだけ。ただ何となく散歩したかった。こんな気持ちほんとに久しぶり。長い間窮屈な毎日だったから笑った事も無かったし、あっ!!」

 

ロビンはある場所を発見。

 

チョッパー「水だァ・・・」

 

広い綺麗な湖を発見した。

 

チョッパーは水を汲み上げて、樽に入れていく。

 

ロビンは花畑で座り、花の香りを嗅ぐ。

 

チョッパー「お前。確か8歳の時からずっと一人きりだって言ってたな?」

 

ロビン「ええ。海賊に従う事でようやく生きて来た。聞かせて ドクトリーヌという人の話。さっき話してたでしょ?その人の事。お医者さんね?あなたの先生?」

 

チョッパー「そ、そうだけど。ドクトリーヌは俺の恩人なんだ。Dr.くれはって皆は呼んでた。」

 

ロビン「Dr.くれは?どんな人?」

 

チョッパー「お酒がとっても好きな人でさ。女の人なのに海賊みたいでさ。海賊みたいのに医者だった。」

 

また、チョッパーの過去へ。

 

チョッパー「俺は、6年間 ドクトリーヌの所で医者になる勉強をしたんだ。」

 

チョッパー《この薬草を3種類混ぜた後、よく刷り込んでと。》

 

チョッパーは薬品の中身を大型ボールに投入し、木棒で擦り混ぜる。

 

ドクトリーヌ《チョッパー。チョッパー。》

 

チョッパーは突然呼ばれて、動揺した。

 

ドクトリーヌ《医学書は読んでおいたかい?ちゃんと言われた所500ページ。》

 

ドクトリーヌハドアを開けて入って来た。

 

チョッパーは走り回る。

 

ドクトリーヌ《また薬をイタズラしてたのかい・・・》

 

チョッパー《イタズラじゃないよ!》

 

ドクトリーヌ《イタズラも同じさ。

 

チョッパー《だって。》

 

ドクトリーヌ《だって何だい?》

 

チョッパー《おれもう3年も勉強してるんだよ!医学書だって200冊読んで、早く薬の調合させて。》

 

ドクトリーヌ《まだまだ100年早い!!》とメスを何本か投げて、壁に刺さる。

 

チョッパー《お、おれ!!読んだ200冊全部暗記したんだよ!ホントだよ!!ドクトリーヌが一番難しいって言ってたアレクサンドル博士の第7原理だって暗記したんだ。タボタボ菌はバイオ7日目に分裂を始め、第7章1254ページ第2項に記した過剰反応を示したのち》

 

ドクトリーヌ《フン・・・だからどうした。》と瓶を落として、よろけて本棚に倒れ込む。

 

チョッパー《ドクトリーヌ!?》

 

チョッパーはくれはに近寄る。

 

チョッパー《大丈夫?》

 

ドクトリーヌ《どうやらこないだ診た患者から熱病貰ってきちまったようだ。》

 

チョッパーはくれはのオデコを触る。

 

チョッパー《凄い熱だ!!》

 

ドクトリーヌ《チョッパー。偉そうな事言うなら試してみな。お前の医術を。》

 

チョッパー《えっ!?》

 

ドクトリーヌ《お前の初めての患者になってやろう。このあたしは一切アドバイスしないからね。お前が失敗すれば死ぬ・・・体で覚えるんだ。医学は常に患者の命がかかった真剣勝負だって事。青っ鼻のトナカイが真剣勝負に勝てるかい ヒッヒッヒッヒ。》

 

その後、ドクトリーヌはベッドで寝込む。

 

チョッパーは何とか薬を調合し、顕微鏡で確認。

 

チョッパー《間違いない!これはモンドリンの病原菌だ!この病原菌に効くのは!!》

 

チョッパーは椅子から降りて、医学書のページを確認する。

 

チョッパー《これだ!!》

 

そして、薬品の粉をボールに投入し、すり混ぜる。

 

数個の瓶を取って来て、混ぜる。

 

チョッパー《ドクトリーヌ。死なないで。お願い。》

 

薬玉が完成し、ドクトリーヌの所へ持って行く。

 

ドクトリーヌ《どれ・・・フムフム。》

 

チョッパー《効かないの?俺がどんな薬を調合したか。》

 

ドクトリーヌ《いちいち医者に聞く余裕のある患者が世間にいるかい。患者が医者を信じなきゃ病気は治らないもんさ。》

 

ドクトリーヌは薬玉を口に運び、飲み込んでいく。

 

チョッパー《どう?少し良くなった?》

 

ドクトリーヌ《バーカ。こんなに早く効く薬があるかい。少し眠らせとくれ。》

 

ドクトリーヌは眠る。

 

チョッパーはタオルと洗面器を運び、一度外へ出て行く。

 

ドクトリーヌ《チョッパー。お前にしてはよくやったもんだ。》

 

チョッパー「ドクトリーヌが俺を褒めたのは初めてだった。6年間でその時たった1度なんだ。認める代わりに、俺に命を預けてくれたんだ。それがドクトリーヌなんだ。そういう人なんだよ。俺は忘れない。いつかきっとドクトリーヌが驚くような医者になるんだ。」

 

ロビン「ンフ・・・」

 

ロビンは立ち上がる。

 

チョッパー「いけねェ!!おれ 余計な事!!あれ!?」

 

ロビンは帰路へ着こうとしていた。

 

ロビン「そろそろ戻らないと日が暮れるわ。私も手紙を書く相手が欲しかったの。あなたのように。」

 

チョッパー「えっ・・・あ!!」

 

チョッパーは水で一杯の樽を担ぐ。

 

チョッパー「重っ。重っ・・・うっ」

 

 

そして夕暮れになる。

 

ナミ「それで何でアンタ達は1個も採って来れなかったのよ?」

 

ルフィは肉を食っていた。

 

ルフィ「何でって言われてもな。」

 

ウソップ「その時おれは思った。巨大なキングコンドルが俺に襲い掛かって来た うわァ」

 

ウソップは後ろへ倒れる。

 

ウソップ「すまん。みんな~~俺は命を賭けて木の実を採ろうとしたんだが~~及ばなかったァ」

 

ウソップが右手に持ったケチャップ星が破裂した。

 

ウソップ「死んだ。」

 

ナミ「それに引き換え、ゾロとララとアイリスはよくやったわ!!サンジくんはララとアイリス一緒に回収を手伝ったわけだし」

 

ゾロ「そうか?」

 

ララはサンジの右隣に座る。アイリスは後ろで立っていた。

 

ララ「はい!楽勝で頑張りました!」

 

アイリス「同じくです!」

 

サンジ「だよね!!ララちゃんにアイリスちゃん♡!!」

 

ナミ「この勢いで今夜は徹夜で採って来て。」

 

ゾロは吹く。

 

ララ「て、徹夜で!?」

 

サンジ「ああ~~テキパキ指図するナミさん なんて素敵なんだァァ」

 

ゾロ「うるへェ!!スケベコックゥゥ」

 

サンジ「やるか?マリモヘッド~」

 

ナミ「冗談よ。」

 

ナミはゾロとサンジの顔を離す。

 

ララ「びっくりさせないで下さいよ。」

 

アイリス「ホントです。」

 

ナミ「ごめんねェ・・・」

 

ララは食事中にスマホも弄る。

 

ルフィとウソップ、チョッパーは笑う。

 

ナミ「しかしまァ、久々に平和な1日だったわ。」

 

ルフィ「おめェは?今日1日船で何してたんだ?」

 

チョッパー「おれ?俺は別に。」

 

チョッパーはロビンを見て、

 

チョッパー「でも結構いい1日だった。」

 

ロビンは離れた所で静かに読書中。

 

そして、ロビンの横の小型テーブルに置かれたグラスには1輪の花が入っていた。。



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第148話・ドリームス!2「航海士の反乱!ゆずれない夢のために!」

翌朝、サル達が住んでいた無人島を出発したルフィ達。

 

ララは一度アイリスと共に、異空間にして居住スペースである扉の中へ入る。

 

扉を閉めると、外とは遮断され、時間の流れ方が遅くなるように異なり、一旦素の自分に戻る。

 

ララ「一息つこうっと。録画しておいた番組大体の数は観ておこうかな。」

 

アイリス「私も観る!!たまにはTVゲームで勝負しない?ゲーム部屋もあるし。」

 

ララ「それもいいわね!」

 

ララとアイリスは液晶テレビがある部屋へと入って来て、リモコンでレコーダーの電源をつける。

 

ララ「録画リストを表示してと。」

 

ララはリモコンを操作して、

 

ララ「バラエティや映画はいいのはあるかな。」

 

アイリス「アニメも良いのがある。」

 

ララは制服からスマホを取り出して、

 

ララ「繰り返し録画用ディスクも用意されてて良かった。ダビングも出来るし、不要な録画データも消去するしね。きっと女神様の力ね。ペケ 一度ロボ形態になっていいよ。」

 

ペケ「はい!!ララ様!」

 

ララは髪飾りのペケを外し、ペケはロボット形態へと変化。するとララは十字架付き首輪ごとでの学生服が解除され、上下黒の下着のみの姿となる。

 

ララ「ついでに少しだけブラだけ外して大丈夫ね。」

 

アイリス「フックなら私が外すよ。」

 

アイリスはララの後ろに回り、ブラのフックを外すと、ララの乳首もくっきりとなる巨乳が露わになる。

 

ララ「ふう。」

 

アイリスはブラを床に置く。

 

アイリス「ララ様 ちょっと楽になった?」

 

ララ「うん。デバイスはちょっと外す。」

 

ララは左手首のデバイスを少しの時間だけ外す。

 

ララ「では、アニメとバラエティを大体観て、ニュースも少し観ておこう。」

 

アイリス「地球でも、悪いニュースはあるかも。」

 

ララとアイリスはアニメ作品の数話程度観て、バラエティもちょっと観た。ニュース映像も事件は起きた事は起きていた。

 

時間の流れが異なる異空間兼居住スペースでの3、4時間程度が経過した。

 

高校のカバンからタブレットを取り出して、

 

ララ「じゃあ アイリス ペケ!外にでるよ!制服へチェンジね。」

 

アイリス「じゃあブラを付け直すね。」

 

アイリスはブラを持って、ララの背に回り、ララ本人が胸へとブラを当てながら抑え、アイリスがフックを閉じる。

 

ララ「じゃあ ペケ!お願い!」

 

ペケ「はい!」

 

ペケは髪飾り形態となり、ララは左頭に装着し、ロザバンメインヒロインの十字架付き首輪ごとの制服を着用した。

 

ここで、スマホに着信が入った。

 

ララ「きっと女神様からね。」

 

ララは応対する。

 

女神〈ララさん 支給金を10万は入れましたよ。財布を確認してくれますか?〉

 

ララ「10万!?」

 

女神〈これからお金は必要になってくるんですよ。あなたの幸せの為です。〉

 

ララ「分かりました。確認しておきます。」

 

女神〈それでは。〉

 

通話が切れた。

 

ララは高校のカバンのサイフを確認し、中身は10万のお札が入っていた。

 

ララ「ほんとに10万ベリー入ってた。前の残ってた3万を合わせて13万入ってる計算になる。」

 

アイリス「女神様 気前良すぎ。」

 

ペケ「ララ様の生活での幸せを思ってこそでしょう。女神様 お優しいですね。」

 

ララ「確認はした。せっかくだし、マウス付きノートPCとタブレットの両方持って行こう。カバンと一緒にね。レコーダーとテレビの電源は消す。」

 

ララは両方の電源を消して、制服の胸ポケットにスマホを入れ、財布を制服の右ポケットに入れる。カバンも共に、PCとタブレットを持つ。

 

ララ「じゃあ 行こう!!」

 

アイリス「うん!!」

 

2人は異空間兼居住スペースから扉を開けて、外へ出る。そして鍵を認証でロックした。

 

そして、ルフィ達がメシを食う船室に繋がる扉の手すり側へ。

 

ここで座り、持って来たPCを木の床に置く。

 

ナミがそれに気がつき、船室から出て来た。

 

ナミ「ララ そののーとぴーしーってのとたぶれっとを持って来たの?カバンも一緒に?」

 

ララ「はい。2つとも女神様の力でバッテリーは∞なんで、外でもじっくりネット動画が観れます。」

 

アイリス「私もじっくりと観ます。」

 

ナミ「私もちょっとは観てみようかしらね。天候の監視をしつつだけど。」

 

ララは途中でPCを閉じて、タブレットを持って立ちながら手すりに寄りかかり、画面を指で操作。

 

ゾロは海賊旗の上で、指だけでの運動をしていた。

 

ルフィ、ウソップ、チョッパーは釣りをしていた。

 

ロビンは読書中。

 

チョッパーの竿が反応した。

 

チョッパー「来た!!」

 

釣り上げた魚はピチピチしていた。

 

チョッパー「ほら!!」

 

ルフィ「すげェな!」

 

そしてウソップの竿も反応を示す。

 

ウソップ「おお!!こっちも来たァァ!!」

 

竿は強くしなる。

 

ウソップ「ぐぬぬ こりゃでっけェぞ!ひょっとしてこの辺の主かもしれねェ。」

 

チョッパー「本当か!?」

 

ルフィ「そりゃ すっげェ!!」

 

ウソップは辛抱強く耐えて、釣り上げた。

 

ウソップ「やったァァ!!」

 

ルフィ「ウホホホォォ!!」

 

しかし、釣り上げた魚は小っちゃ過ぎた。

 

チョッパー「主?」

 

ルフィ「それ食うトコねェぞ。」

 

ウソップ「だぁぁ!!うるせェ!!まだ1匹も連れてねェくせに四の五の言うなァァ!!」

 

ルフィ「よし見てろ!!」

 

ルフィは竿を振り下ろす。

 

ルフィ「でかいの釣るぞォォォ!!」

 

ウソップ「釣れんのか?」

 

ルフィ「ま 何とかなるだろ。」

 

サンジ「ナミすわ~~ん♡ ララちゃ~~ん♡」

 

サンジがお盆にグラスを2つ乗せて来た。

 

サンジ「美容に最高!お肌スベスベ!トロピカルジュースをお持ちしやした。」

 

ナミとララは受け取る。

 

ナミ「ありがとう。」

 

ララ「ありがとうございます!」

 

ララは笑顔で言う。

 

アイリス「私は機械であるレプリロイドですから、飲み物類は飲む事は無いです。」

 

サンジ「ああ 分かってるさ。聞いてて知ってるから、アイリスちゃんのは無いんだ。」

 

ルフィ達「「「いいなァ!!」」」

 

ルフィ「俺にもくれ!!」

 

チョッパー「スベスベの!!」

 

サンジ「いや。おめェらがお肌スベスベになってどうすんだよ?」

 

ルフィ達「「「可愛いじゃん。」」」

 

結局ルフィ達も飲んだ。

 

ナミ「風もよし。潮も良し。今日は一日問題無さそうね。」

 

ララ「航海順調ですね。」

 

ナミ「ええ!」

 

ルフィの竿が反応した。

 

ルフィ「かかった!!」

 

ルフィは引っ張り上げると、大きいのが釣れて、船体へ揚がった。

 

ルフィ「何だコリャ?」

 

チョッパー「でっけェェェ!!」

 

サンジ「おいルフィ。何釣ってんだ?」

 

釣れたバカでかいカタツムリみたいなのは気絶中。

 

 

ロビンは除いたルフィ達は釣り上げた物に近寄った。

 

ルフィ「でけェサザエだなァ。」

 

ウソップ「ていうかお前サザエじゃねェでございま~す。」

 

ナミ「どうすんのコレ!?」

 

ルフィ「食えるかな?」

 

ウソップ「食えるか!!」

 

サンジ「壺焼き?」

 

ウソップ「お前もか!?」

 

ララ「でも生物っぽくない気が・・・」

 

アイリス「そう見える。」

 

すると、倒れた物体のフタが開く。

 

中から人が出て来た。

 

???「あはァァいやァァ死ぬかと思いましたどうもどうも。」

 

ルフィ「誰だ?おめェ。」

 

???「いやァァどうも申し遅れまして。わたくしコール一つで貴方の町へ真心込めて商品をお届け。電伝虫通販のライスライスと申します!以後お見知りおきを。」

 

ゾロ「電伝虫通販?何だそりゃ?」

 

ライスライス「はい。わたくしこのエスカール号で商品の配達の途中だったのでございますが。強烈な嵐に巻き込まれ、あっちゆらゆらこっちゆらゆら遭難していたのでございまーす。」

 

ナミ、ララ、アイリス「「「そうなんですか。《そうなんですね》」」」

 

ライスライス「そうなんです。いやァハッハッハ!!なんちゃってお嬢様方ナイスツッコミですね!一人は人間の女性ではありませんね?」

 

アイリス「私はレプリロイドって存在です。人間のような顔と髪の毛はありますが、あなた達人間の心を持ったロボット、機械です。これだけ言えば充分でしょう。」

 

ライスライス「こ、心を持った機械!?そ、そうなんですか!?いやァそれにはさすがにびっくりです・・・。(もう一人のピンク髪のロングヘアお嬢さんはなんて美しく、見た事の無い服に靴!)とにかく気を取り直しますねェ!!」

 

チョッパーは乗り物のような生物に治療を施す。

 

ライスライスはカタログの束を持った。

 

ライスライス「お助け頂きありがとうございます。お礼と言ってはなんですが、カタログをどうぞ!コール一つでお届けします!」

 

ゾロ「へェ!便利だなァ!海の上でも届けてくれるのか!?」

 

ライスライス「それは無理です。」

 

ゾロはヒクっとする。

 

ゾロ「へェ・・・そうかい・・・」

 

ライスライス「はい。わたくし共は安全確実低価格をモットーとして・・・」

 

ルフィとウソップが乗り物の中を覗き込む。

 

ウソップ「中は結構広いな・・・」

 

ルフィは1つ取り出したが、両端が激しく揺れる。

 

ライスライス「あァァ~~~~何やってんですかァァ!!」

 

ライスライスはすぐに取り返す。

 

ライスライス「はい。今日ご紹介しますのはね、こちらね。もう皆さまお馴染みになっております。ブレッブレッブレードでございますね。我が社のトップ商品このブレッブレッブレードのね。何と今日はこちら新型モデルをですね お届けしまァす。今御覧の皆さまはですね。以前のブレッブレッブレードをすでにお使いの方々も多いかも思いますけどね。今までの物はちょっとなんですね。きっと変える事が出来なかっただれですね。お父さん方はOKだったんですけれども、小さいお子さん方はちょっとというご要望も多かったと」

 

ルフィ「なんか分かんねェけど面白ェ!」

 

チョッパーは別の器具を試していた。

 

チョッパー「これ面白ェ!!」

 

ライスライス「これはね。皆さんよくご存じのね、アブアブスライダー 我が社のナンバーワン商品!新しくなって再登場。」

 

サンジ「トップとナンバーワンってどう違うんだ?」

 

ゾロ「さあな。」

 

ララ「トップとナンバーワンは意味は同じでしょ。一番って意味です。」

 

ゾロ「そうなるのか。」

 

サンジ「ララちゃんの言う事は間違ってねェのかな・・・」

 

アイリス「私はララ様の言う事を信じます・・・」

 

ララはスマホを使って、電源を入れてカメラモードの動画にして、数分間の録画を始める。

 

ウソップは寝転がり、取っ手に掴まり、でかい砲丸での運動不足解消を行う。

 

ライスライス「このようにね、ダイエットのお役に立つ商品をセット致しましょう。今日は特別にね。このウエストブルー産の甘さたっぷりメロメロジュース20本、そして必ず役に立つ百科事典26巻セット。何かと便利な層雲峡もお付けしましょう。これだけ立つとかなりのお値段になりますよ。お任せ下さい。今回は命を助けてくれたお礼にございますです。」

 

ルフィ「くれんのか!?」

 

ライスライス「持ってけドロボー!!2万3800ベリーで如何ございますが!!」

 

ララ「2万3800ベリー・・・」

 

ゾロ「って、売るのかよ・・・」

 

ルフィ達3人「「「欲っしいィィィ!!」」」

 

サンジ「買うのかよ・・・」

 

ララ「私も商品によっては手頃な値段で買えるかも。」

 

アイリス「私もカタログ拝見。」

 

サンジはカタログを開いていく、

 

ララとアイリスはチョッパーと一緒に見せて貰う。

 

サンジ「おっ!?包丁も取り扱ってんのか?」

 

ライスライスは1本を見せて、性能を確認して見せる。

 

ライスライス「はい。これですね。ハイマウンドの職人が1本1本丁寧に仕上げた最高級品ですね。見て下さいこの弾力。抜群の切れ味が永久に持続する。テーブルナイフ1ダース。何でも切れる万能キッチンバサミ、果物ナイフ。電動どいしもお付けしましょう。今なら2980ベリー。」

 

ララ(2980ベリー 手頃でサンジくんへのプレゼントとして買う事は可能ね。)

 

ペケ(ララ様 自分も使う物も買われてもいいのでは・・・)

 

ライスライスはララに近寄り、

 

ライスライス「ピンク髪の美しいお嬢さんは、こちらの♡形のネックレス・ペンダントは如何でしょう?」

 

ララ「アクセサリー類 扱ってるんですね。」

 

ライスライス「はい。丁重に扱っております。」

 

ララはネックレス・ペンダントを手に取ってみる。

 

ララ「♡がピンクの宝石で、とてもキラキラしてる。」

 

ライスライス「かなり安くても3万6000ベリーほどになります。」

 

ララ「やっぱりネックレス・ペンダントだからですねェ・・・」(3万6000ベリー・・・か。買えそうね。サンジ君のテーブルのセットの一緒に。)

 

ライスライス「異性とのデートなんかには最適かとォ」

 

ララ「わおっ!!」

 

ライスライスはロビンに近寄り、

 

ライスライス「黒髪のお嬢さんには素肌ツルツル、ツルツル石鹸。卵のようにツルツルお肌になりますよ。」

 

ロビン「へェ 何でも売ってるのね。」

 

ライスライス「はい!!ミネラルウォーターから大砲の弾まで無い物はございません!」

 

ルフィ「生き物はあんのか?」

 

ライスライス「はい!ございません!」

 

ルフィ「・・・なんだ。ないのか。」

 

ライスライス「無い物はございませんです!あははは!」

 

ナミ「ねェ 紙もある?」

 

ライスライス「え?紙?」

 

ナミ「そう。大きくて破れにくくてちょっとやそっと潮風に当たっても痛んだりしない丈夫な紙。」

 

ライスライス「それでしたらお任せください!」

 

ライスライスはその紙の束を取り出した。

 

ライスライス「電伝虫通販が自信を持ってお送りする。最高級千年紙。」

 

ルフィ「千年紙?」

 

ララ「千年も保っちゃうって事?」

 

ライスライス「エイトナイントに自生する千年杉が剝いた千年紙。虫を寄せ付けず、太陽に晒して続けても千年は色あせないと言われております。家系図の執筆。最高の地図の作成にも最適です。」

 

ルフィ「紙飛行機もか!?」

 

ララ「ルフィさん 紙飛行機って・・・」

 

ライスライス「はい?それって勿体ない・・・」

 

ナミ「ふ~ん。それでいくらなの?」

 

アイリス「ナミ 最高級品の束状態なら相当な額になりますよ。」

 

ルフィ「アイリスの言う通りだな。そんなの買うのか?」

 

ナミ「もちろん。」

 

ライスライス(五倍約ギャージ。フフフ。買うとなったら金に糸目はつけないタイプと見た。ならば煽るだけ煽って値段を釣り上げてやる。)「そう仰られましても、こちら滅多に手に入らない貴重品でございまして、今注文されましてもお手元に届くのは5年先か、10年先か。」

 

ナミ「う~ん。何とか譲ってもらえないかしら。お金ならいくらでも払うから。」

 

ルフィ「なァァにィィィ!?」

 

ウソップ「三度のメシより金勘定の好きなナミがァァ!?」

 

ゾロ「か、金の亡者のナミがァ・・・」

 

ルフィとウソップ「「いくらでも払うだってェェェ!?」」」

 

サンジ「いや言い過ぎだってお前ら・・・」

 

ララ「いや!!私もビックリですから!!あのナミさんがですよ!?」

 

アイリス「いくらでも払うって言うんですよ!!」

 

サンジ「ララちゃん。アイリスちゃんもかい?」

 

ライスライスは腕組で考え中。

 

ライスライス「分かりました。そこまで仰るのでしたら、千年紙1000枚セット!!通常!!6000万ベリーの所!!特別価格で4800万ベリー!!」

 

チョッパー「4800万ベリー!!」

 

ウソップ「っつう事は1枚4万8000ベリーかよ!?」

 

ナミ「もう少し安くならないかしら。」

 

ライスライス「う~~ん。それではおおまけにまけて4750万ベリー。」

 

ナミ「200万ベリー!!」

 

ライスライス「480万ベリー!」

 

ウソップ「ウサンクサ。」

 

ナミ「もう一声。」

 

サンジ「買おう!」

 

ナミ「サンジくん。」

 

ゾロ「お前金持ってんのか?」

 

サンジ「無い。」

 

ルフィ達はズッコケる。ライスライスとララとアイリスも同様だった。

 

そしてルフィはサンジに縄で縛られる。

 

サンジ「こいつを海軍に引き渡せば充分お釣りが来る。」

 

ルフィ「なァにィィィィ!!」

 

サンジ「許せルフィ。これもナミさんの為だ。」

 

ルフィ「ちょっと待てェェ!!ララもそうだろうが!!」

 

サンジ「ララちゃんだけは引き渡したくねェんだよ。」

 

ライスライス「ルフィ?それにさっきから「ララ」ちゃんって・・・。ああ!?ルフィとララってモンキー・D・ルフィにアメノ・ララちゃん!?」

 

ルフィ「ああ。それ俺の事だ。」

 

ララ「はい。ララは私ですからね。」

 

ルフィ「おいサンジ。どうでもいいからこの縄ほどけよ。」

 

サンジ「ダメだ。」

 

ライスライス(あ、あ、あ、あの賞金1億ベリーと異例にしてあり得ないと言われる28億寸前の極悪海賊団のモンキー・D・ルフィにアメノ・ララちゃん!?)「そういえば!!あれは海賊旗!?ああ 私とした事がこんな大事な事見落とすなんて・・・」

 

ルフィ「だからほどけよ。」

 

サンジ「ダメだ。」

 

ライスライス「わたくし、大切な約束を忘れてましたァァ・・・失礼いたしますゥゥゥ!!」

 

ライスライスは乗り物に入って去って行ってしまった。

 

ララ「行っちゃいました・・・。」

 

アイリス「はい・・・」

 

ルフィ「何だアイツ・・・」

 

ロビン「あなた達2人が怖かったんじゃないの?賞金首のモンキー・D・ルフィに、異例にしてあり得ない金額のピンクちゃん。」

 

船体に置き去りの商品。その中にはあの紙の束がそのままであった。

 

ナミ「いーい?これから一仕事するから邪魔しないでね。」

 

ウソップ「何だよ?一仕事って?」

 

ナミ「ひ・み・つ。」

 

ウソップ「いや可愛くねって・・・」

 

サンジ「お任せ下さい。ナミさんのお仕事が終わるまで何人たりとも近づけません!」

 

チョッパー「でも、急に風の向きとか変わったら?」

 

ナミ「大丈夫。あの雲。」

 

ナミは雲を指す。

 

ナミ「あの雲が動かなければ、今日は1日晴天で問題無いわ。」

 

アイリス「ナミが言うならそうなんでしょうね。」

 

ナミ「ええ。あの雲に変化があった時だけ知らせに来て。」

 

ナミは船室に閉じこもり、準備開始。

 

ナミ「偉大なる航路(グランドライン)に入ってからこっち、何かと騒がしくて暇がなかったけど。リトルガーデン、ドラム島、アラバスタ、これまで通って来た航路は全て描きとめてある。周辺の地図は町で盗んで・・・あ~手に入れてあるんだもの。描くわ。私の子供の頃からの夢。私だけの世界地図を。」

 

ララは見せて貰った♡型宝石のネックレス・ペンダントを首から掛ける。♡型宝石は胸元の谷間辺りにピッタリ治まる感じだったのだ。

 

サンジ「お前ら。ナミさんのお仕事が終わるまで、甲板の大掃除だ。」

 

ルフィ達「「「うィーーす。」」」

 

ゾロ「頑張れよ。」

 

サンジ「おめェもやるんだよ!!」

 

ルフィ達はゾロに対してブーイング。

 

ゾロ「じゃあアイツは何なんだよ?」

 

ゾロはロビンを指す。

 

サンジ「バカ言ってんじゃねェよ。彼女はレディだぞ。」

 

ゾロ「つうかララとアイリスはどうしたんだよ・・・」

 

ララとアイリスは掃除用具持って登場してきた。

 

ララ「私とアイリスも掃除やりまーす!!」

 

アイリス「当然です!!」

 

ゾロ「おお!2人はやるんだなァ」

 

サンジ「いや、ララちゃんとアイリスちゃんはレディだからいいのに・・・」

 

ララ「共に乗っている以上は、共同作業です!!ここは掃除が男女共同の学校じゃないですけど。」

 

アイリス「はい!」

 

ゾロ「おお!!ララ達2人は分かってんだなァ いや1人と1体か。ララの方が正論だな、分かったか?共同作業なんだよ。おめェの理屈がバカバカしい・・・」

 

サンジはゾロの顔を蹴る。

 

サンジ「いいから手伝え。怪獣マリモ。」

 

サンジとゾロは顔飛ばし合う。

 

ゾロ「面白ェ事言うじゃねェか 妖怪ラブラブマシーン。」

 

サンジ「いいから手伝え シバくぞコラァ」

 

ゾロ「やってみろよ!怪獣に勝てると思ってんのかァ?」

 

サンジ「俺の妖力を知らねェからそんな事言えんだよ。」

 

サンジとゾロ「「ほう・・・」」

 

ナミの作業場が揺れる。

 

2人はケンカを始めた。

 

ゾロ「ぶった切る。」

 

サンジ「3枚にオロされてェのか?」

 

ゾロ「てめェこそみじん切りにしてやる。」

 

ルフィ「やれェ!!やれェ!!いいぞ!!いいぞ!!」

 

チョッパー「やめようよ2人共。ウソップ ララ アイリス。見てないで止めようよ。」

 

ララ「う~~ん。でもねェ」

 

アイリス「そう簡単に止めようとしないでしょ?」

 

ウソップ「そうだぜ。簡単に止められるワケねェだろ。」

 

チョッパー「そっか。」

 

2人は互いに一撃をぶつけ合おうとしたが、ナミに殴り倒された。

 

ナミ「静かにしてって言ったでしょ!!」

 

ララ「ナミさんのパンチが・・・」

 

アイリス「威力ある・・・」

 

チョッパー「い、一撃だ。」

 

ウソップ「はう・・・」

 

 

その後、サンジの監督の下、ルフィ達3人はモップで掃除を始める。

 

ララとアイリスの1人と1体は、別として掃除する。

 

ナミは海図の執筆中、

 

8歳ナミ《ねェベルメールさん。ベルメールさんてばァ》

 

ベルメールはみかんの収穫をしていた。

 

8歳ナミ《ベルメールさん 風は何処から吹いてくるのかな?》

 

ベルメール《海よ。》

 

8歳ナミ《海ィ?》

 

ベルメール《そう。海で生まれた風はココヤシ村に吹いて恵みをもたらしてくれるの。風だけじゃない。雨も雲も全部海から生まれるのよ。》

 

8歳ナミ《はァん ねェじゃあさ 海はどこから生まれるの?》

 

ベルメール《え?》

 

9歳ノジコ《ナミ!あんまりベルメールさんを困らせるんじゃないよォ》

 

8歳ナミ《だってェ・・・》

 

ベルメール《ナミは本当に知りたがりだねェ》

 

 

ベルメール《ナミィィ!!ナァミィィィ!!》

 

ナミは外で体育座りしていた。

 

ベルメール《あんたまたやったんだってェ?本屋のおばさん怒鳴り込んで来たよ。さっ帰ろ ご飯出来てるよ。》

 

ナミ《ベルメールさん あの海の向こうには何があるの?》

 

ベルメール《さァねェ 偉大なる航路(グランドライン)の向こうに何があるのか私には分かんないなァ》

 

ナミ《海兵だったのに?》

 

ベルメール《だったけどね。海は広すぎるんだよ。》

 

ナミ《見てみたいな。海の向こうに何があるか。》

 

ベルメール《ナミ・・・》

 

ナミ《私、行けるかな。あの海の向こうまで。》

 

ベルメール《ナミは強い子だからね。その気になれば何処へだって行けるよ。》

 

ナミ《じゃ アタシ決めた!アタシの航海術で世界中の海を旅して、自分の目で見た世界地図を作ってみせる。きっと》

 

ナミ(そう いつか必ず。)「あたしの世界地図を完成させるんだから。」

 

 

ララ達が掃除中の時、

 

ウソップ「おーいルフィ!!ララァ!!アイリスぅ!!見てろォォ!!」

 

ウソップは通販の器具を利用したチョッパーとの連携でモップ掃除をやる。

 

ルフィ「すっげェェェ!!」

 

ララ「いや、あれはちょっと。」

 

アイリス「逆に滑って船から落ちそうな。」

 

ナミはうるさくて、作業に集中できなかった。

 

ナミ「ったくも~~~。」

 

扉が開く。

 

アイリス「ナミ。」

 

サンジ「あっ!!お疲れ様です。終わりましたか?」

 

ナミ「ううん。っていうか何コレ?」

 

サンジ「おい。何やってんだ お前ら。」

 

ウソップ「掃除。」

 

ルフィ「結構面白ェぞ。ナミもやるか?」

 

ララ「いや、これはやんないでしょ・・・」

 

ゾロ「何だ?騒がしいな・・・」

 

ゾロは泡から石鹸を拾い上げた。

 

ゾロ「何だァ!?お肌ツルツル石鹸!?」

 

ナミ「ちょっと危ないわよ!」

 

ウソップ「平気平気ィ!!」

 

ウソップは調子に乗って、モップで滑るが、ルフィと衝突に突き飛ばしてしまう。

 

チョッパー「ルフィ!!」

 

ララ「ルフィさん!!」

 

ゾロ「あのバカ!!」

 

ルフィは腕伸ばして、船首に掴まり、戻るが、勢い余って、船室に突っ込んでしまった。

 

ララ「ルフィさん!!」

 

アイリス「ルフィ!!」

 

サンジ「大丈夫ですかナミさん。」

 

ナミが船室を見ると、作業場がメチャメチャになってしまう。

 

ナミ「ああ。あたしの地図が・・・」

 

ルフィ「何だ。おめェ地図書いてたのか。」

 

チョッパー「え?地図?」

 

ウソップ「仕事ってその事だったのか。」

 

ナミ「そうよ。偉大なる航路(グランドライン)に入ってからここまでの航海を記録した世界でたった1枚の地図よ。それなのに!!」

 

振り返るナミは泣いていた。

 

その姿にゾロ達はたじろぐ。

 

ナミ《あたしの夢は自分だけの世界地図を完成させる事よ。》

 

ナミ「出てって!!」

 

チョッパー「でも・・・」

 

ナミ「いいから。」

 

ルフィ「ナミ!!」

 

ナミ「何よ!!」

 

ララ「ナミさん!!すいません!!私がちゃんと止めなかったから。」

 

ナミ「ララとアイリスは悪いワケじゃないでしょ。」

 

ルフィ「ごめん。」

 

ナミ「ゴメンで済めば海軍はいらないのよ!早く出てって!!」

 

ナミはルフィ達を室内から追い出す。

 

ナミ「出て行かないと、罰金10万ベリーよ!」

 

チョッパー「ええェェ・・・」

 

ルフィ達は室内を後にする。

 

サンジ「お前が悪い。」

 

ゾロ「何でそうなる!?」

 

ララ「いえ、悪いのは直接作業場をメチャクチャにしたルフィさんですけど。ちゃんと止めていれば。」

 

アイリス「ですね・・・」

 

サンジはララとアイリスの肩を掴む。

 

サンジ「ララちゃん アイリスちゃん 気にしない事だ。」

 

ララ「サンジさん・・・優しいです。」

 

ララはちょっと頬が赤くなる。

 

ナミ「ったく・・・あいつらと来たら、邪魔ばかり・・・はァ・・・」

 

 

ララはPCとタブレットをカバンと共に、扉の中へ一度戻す。

 

メリー号は進み、アイリスを除くルフィ達は寝ていた。

 

チョッパーは鼻で匂いを感じ取る。

 

チョッパー「ん?雨の匂い。えっ!?」

 

チョッパーは船の先のサイクロンに気づいた。

 

だが、アイリスも気づかない訳がなかった。

 

アイリス「風が少し強めが感じがしてきたと思ったら、船の向こうにサイクロン!?」

 

チョッパー「あああ・・・」

 

チョッパー「大変だ。」

 

チョッパーはルフィに近寄る。

 

チョッパー「ルフィ!!大変だよ!!クモがァ!!」

 

ルフィ「クモの足は10本だ・・・」

 

チョッパー「いや8本だよ・・・。ってそんなのいいんだよ!起きてよ!!」

 

ウソップとサンジも起きない。

 

アイリスが来て、

 

アイリス「チョッパー!!」

 

チョッパー「アイリス!!ルフィ達が起きてくんない!!」

 

チョッパーとアイリスはナミのいる室内のドアを叩こうとしたが、罰金の事で叩けなかったのだ。

 

チョッパー「アイリス どうしよう・・・」

 

アイリス「どうする?って言われてもねェ」

 

ナミは一枚完成した。

 

ナミ「出来た!!」

 

上へ持ち上げ確認。

 

ナミ「う~ん 我ながら完璧。あたしって天才。」

 

その時。船が揺れる。

 

ナミ「何?」

 

ナミが船外へ出て来た。

 

ナミ「ちょっとどうしたの!?」

 

チョッパー「ナァミ・・・」

 

アイリス「ナミ・・・」

 

ナミ「ちょっと何やってたのよ!?どうしてこんなになるまで教えてくれなかったの!?」

 

アイリス「罰金の事でドア叩けなかったんです。」

 

チョッパー「うん。」

 

ナミはチョッパーの帽子とアイリスの肩に手を置く。

 

ナミ「バカねェ アイリスもよ。」

 

アイリス「すみません・・・」

 

ナミ「ほら!!アンタ達!!いつまで寝てるつもり!?」

 

ルフィ達は起きた。

 

ナミ「アイリス!!ララを起こして来て!!」

 

アイリス「は、はい!!」

 

アイリスはララを起こしに行く。

 

ナミ「ルフィ!!ゾロ!!帆をたたんで!!」

 

ルフィとゾロ「「オウ!!」」

 

ララとアイリスもやって来た。

 

ナミ「ウソップ!!チョッパー!!甲板の荷物をロープで固定!」

 

ウソップとチョッパー「「分かった!!」

 

ナミ「ララとアイリス!!ウソップとチョッパーを手伝って!!」

 

ララとアイリス「「はい!!」」

 

ナミ「サンジくん!!面舵一杯!!」

 

サンジは舵を上手く操作する。

 

ナミ「船の舳先を竜巻に立てて。巻き込まれるわ!!」

 

ルフィとゾロはロープで帆をたたむ。

 

ララ達は荷物を抑える。

 

ナミ「いい事!?高波であたしの大事な地図がさらわれたりしたら、ララとアイリス含めてだけど、あんた達全員ただじゃ済まないわよ・・・」

 

ナミは怖い顔で訴えた。

 

ララ「冗談に聞こえませんから!!」

 

アイリス「ホントに!!」

 

チョッパー「やっぱり怖い!!」

 

そして、メリー号はサイクロンを乗り切った。

 

ナミ「はあ、気圧も上がったし、雨も止んだ。ご苦労様!皆休んでいいわよ!」

 

ルフィ達「「「「「「「はあ~~。」」」」」」」」

 

ナミ「じゃ あたしは続きをやるからまた雲の番よろしくね!」

 

チョッパー「まだやるの!?」

 

ナミ「当たり前じゃない。あたしの目標は世界地図を描き上げる事。まだ最初の1枚を描き終えたばかり これから本番よ。」

 

ゾロ「よく言うぜ。」

 

サンジ「そんなナミさんも素敵だ!!」

 

ララ「世界地図描き上げるの大変だァ!!」

 

アイリス「ホントに!!」

 

チョッパー「また罰金10万ベリーかな・・・」

 

ウソップ「だな。」

 

ルフィ「ッハハ!!」

 

ロビンは本を閉じた。読み終えたようだ。

 

ウソップ「ずっと読んでたのかよ・・・」

 

ナミ「さァ 帆を張って!!」

 

ルフィ「全速前進!!」

 

ララとアイリス含むゾロ達「「「「「「オーーウ!!」」」」」」

 

ナミ「って事であとよろしく。」

 

ルフィ達「「「「オイ。」」」」



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第149話・ドリームス!3「受け継がれる(レシピ)!カレーの鉄人サンジ」

船室のキッチンで鍋がグツグツと煮込まれていた。

 

サンジ「二日と三晩、アクを取る。う~~ん。ナミさん ロビンちゃん ララちゃん 待ってて下さいよ~~。スペシャル朝ごはん!」

 

ウソップは観測台で、ゴーグルで調整しながら様子を見る。

 

ウソップ「ミルクでもこぼしたみたいな霧で前が見えねェ。ルフィ!!なんか見えるかァ!?」

 

ルフィ「んん?」

 

ウソップ「おお~~い。なんか見えて来たぞ!大変だァ!!前方に巨大な船がいるぞォォ!!」

 

ナミ「サンジくん!!面舵!!面舵一杯に!!」

 

サンジ「は~~いナミさん。サンジ特製、愛の・・・なァ!?」

 

ララ「海軍船・・・」

 

アイリス「相変わらずでかい・・・」

 

ウソップ「こいつはやべェ・・・。周りを海軍に取り囲まれてるぜェ・・・」

 

ルフィ「すっげェェェ!」

 

ナミ「さすがの海軍もこの霧で身動き取れなくなったのね。」

 

ロビン「ここは、ノームに紛れて逃げた方が身の為かも。」

 

ナミ「そうね。このまま前進。みんな静かにしててよ。」

 

ララ「は~~い。」

 

アイリス「静かにしてま~す。」

 

ナミ「よろしい。特にルフィ。」

 

ルフィ「おう。」

 

サンジ「ん?ナミさん」

 

ナミ「えっ?」

 

サンジ「ちょっと待って下さい。」

 

海軍船のある場所に少年の姿が。

 

ナミ「子供・・・何してるのかしら。」

 

メリー号が通り過ぎようとすると、少年が船に気づく。

 

そして、驚いた表紙に船から落下してしまう。

 

サンジ「危ねェ!!」

 

ロビン「任せて。」

 

ロビンが能力で落下する少年を救出。

 

そして、少年はメリー号内のベッドで目覚める。

 

少年「ここは?」

 

ウソップ「ここはルフィ海賊団の船の上だ。」

 

少年「か、海賊!?」

 

ルフィ「ああ。」

 

ナミ「覚えてる?あなた 軍艦の船べりから落ちたのよ。」

 

少年「あっ!!ち、近づくな!!お前達海軍船を襲うつもりだろ!?」

 

ウソップ「何だ コイツ。助けてやったのに。」

 

ロビン「無理ないわ。海軍さんだもの。」

 

ララ「それもそうです。」

 

アイリス「はい。」

 

サンジがスープの入った皿を持って来た。

 

サンジ「まずは食え。」

 

少年「いらない。海賊の世話になんか・・・」

 

サンジ「っは・・・海賊船のコックが作ったスープは飲めないか。毒なんか入っちゃいねェよ。少しでも腹に物を入れれば気分が落ち着くぜ。」

 

少年はスープを思う。

 

少年(このスープ凄い。こんな濁りの無いコンソメなんて。)

 

少年は皿を手に取り、スプーンですくって飲み始める。

 

そして続けて飲んでいく。

 

ララ(確かタジオって言ったっけ。君も懐かしいなァ それに海軍のコック見習いだよね。)

 

ペケ(ほう。見習いコックとは・・・。)

 

アイリス「ララ様 飲んでくれてますね。」

 

ララ「うん。」

 

少年「御馳走様。」

 

サンジ「おう。お粗末様。」

 

タジオ「オイラ タジオです。海軍のコック見習いです。」

 

サンジ「おれはサンジだ。」

 

ルフィ「へェ・・・おめコックなのかァ・・・」

 

タジオ「サンジさん!!こんなボロ船の海賊のコックに勿体ない。いい腕ですね!」

 

ルフィ「何だと!?この船はボロ船じゃないぞ!!」

 

ウソップ「そだぞ!!この船は、俺の住んでたシロップ村の。」

 

チョッパー「甘いのか?」

 

ウソップ「いやそうじゃなくてな!カヤという娘から」

 

タジオはララとアイリスの存在も気になってはいた。

 

タジオ「ところでピンク髪の女性は凄い綺麗で、あと一人は人間ですか?」

 

アイリス「私はアイリス。人間に間違えそうな顔や髪の毛あるけど、全身は機械で、タジオくん 心を持ったあなたと同じ人間の「心」を持つ機械であるロボット「レプリロイド」って存在なの。」

 

タジオ「ええ!?人間の心を持った機械!?」

 

ララ「でも深く考えなくていいからね。ね。」

 

タジオ「は、はい・・・。」

 

タジオは思わずララの美しさに頬が赤くなり見惚れた。

 

タジオ(何てピンク髪で美しいんだろ・・・。スタイルも良い・・・。)

 

 

全員で船外へ出て、

 

タジオ「実はオイラ。」

 

タジオは大型鍋を運んでる途中、モップに足を乗っけてコケてしまい、鍋の中身のカレーをこぼしてしまう。

 

タジオ「昼食用のカレーをこぼしちゃって。」

 

タジオ《すみません!!》

 

タジオはお辞儀で謝罪するしかない。」

 

シェフ《お前作れ。》

 

タジオ《へっ!?》

 

シェフ《お前がこぼしたんだろ。すまねェと思う気持ちがあるなら、昼食に間に合うようにカレーをお前が作って見せろ。》

 

サンジ「シェフの言う通りだ。違ェねェ・・・」

 

ルフィ「うんうんうん。」

 

タジオ「それで試しに作ってみたんだけど、上手くいかなくて・・・」

 

ナミ「タジオくん コックの経験は?」

 

タジオ「オイラ コック見習いになってまだ半年なんだ。」

 

サンジ「半年ありゃ充分だ。」

 

タジオ「無理だよ!毎日皿洗いと皮むきばっかりで、まだ料理なんか作った事無いんだ!!それに、一週間に一度、各船の船長が集まり、昼食にカレーを食べる習慣があって、今回はオイラが乗ってる船が当番なんだ。オイラのカレーなんか海軍のお偉方の口に合うもんか。」

 

ロビン「海軍カレーは有名よ。それぞれの軍艦ごとにシェフが腕を競って、自分の船の味を作ってるんだそうよ。」

 

ララ「私はカレーは好きですし、食べてみたいです・・・」

 

ルフィ「ララもか・・・うまそうだもんな・・・。」

 

サンジ「厨房に半年もいて自信の一つも持てねェんならもう一回シェフにクソ謝りしてみるんだな。」

 

タジオ「ダメだ。そんな事言ったらあの船を下ろされちゃう!!」

 

ララ「ええ!?」

 

ルフィ「あの船じゃなきゃダメなのか?」

 

ナミ「何かワケでもあるの?」

 

タジオ「それは・・・オール。オール・ブルーって知ってますか!?」

 

サンジはそれを聞いて止まる。

 

タジオ「東の海(イースト・ブルー)西の海(ウエスト・ブルー)南の海(サウス・ブルー)北の海(ノース・ブルー)、4つの海の全ての海の幸が集まる所。コックだったら一度は行ってみたい宝の海だ。先輩のコック達はそんな物夢だって笑うんだけど、オイラは信じてるんだ!!きっとオール・ブルーはあるんだって!!海軍の軍艦に乗っていればそこに行く可能性は高いだろ?だから、だから船を下ろされるワケには。」

 

ウソップ「オール・ブルーって確か・・・」

 

ララ「はい。サンジさんが目標とする場所ですよね。」

 

アイリス「そうなんですね・・・」

 

ナミ「こんな所早く離れたいんだけど。」

 

ウソップ「そうだなァ。見つかっちまって一斉砲撃なんか受けたら・・・」

 

ナミ「そういう事情があるなら、その子を戻さなきゃでしょ?サンジくん。」

 

サンジ「船に戻してやるだけですよ。おいルフィ。ちょっと手伝ってくれ。」

 

ルフィ「ん?」

 

ルフィ「ゴムゴムの!!友綱ァァァ!!」

 

ルフィは腕を伸ばして、軍艦の手すりを掴む。

 

ルフィ「おいサンジ。掴んだぞ。」

 

ナミ「お昼になればこの霧も晴れちゃうわ。それ以上は危険すぎて待ってられないわよ。」

 

サンジ「充分です。」

 

ナミ「どこまで手伝うつもり?」

 

サンジ「海軍の厨房がどんなモンか、ちょっと見学するだけです。」

 

ルフィ「サンジ!!」

 

サンジ「おう!」

 

サンジとタジオはルフィにしがみつく。

 

ルフィ「よし!しっかり摑まってろ!」

 

ルフィは一気に腕を縮めて、軍艦へ飛んで行った。

 

 

そして海軍船。

 

サンジ「ところで何でお前もついてくんだよ?」

 

ルフィ「帰りはどうすんだよ?」

 

サンジ「じゃあ ここで大人しく待ってろよ。」

 

ルフィ「あ、ああ。」

 

サンジとタジオは厨房へと向かう。

 

タジオ「ここが厨房だよ。」

 

サンジ「行きがけの駄賃だ。見せて貰うぜ。」

 

ドアは開かれ、サンジは厨房内を確認していく。

 

サンジ「へェェ・・・さすが海軍。金がかかってる。それに手入れも行き届いてるぜ。」

 

すると、何か崩れ落ちる音が。

 

サンジ「何だ?」

 

タジオ「食糧庫の方からだ。」

 

ルフィ「ふえェェびっくりしたァァ」

 

サンジ「ルフィ!!お前こんな所で!!」

 

ルフィ「おお!!サンジ!!偵察だ偵察。はーっはっはっはっは!!ってわけで俺はこれから偵察に行こう。」

 

ルフィは食糧庫を出て、偵察に行こうとした。

 

サンジ「好きにすりゃいいが、海兵に見つかったらただじゃ済まねェぜ。それとズボンの中にあるモン置いていけ。」

 

ルフィ「え?」

 

サンジ「りんごだろ。」

 

 

そして、サンジは先程の厨房内に行く。

 

タジオが鍋の蓋を開ける。

 

タジオ「これが海軍カレーなんだけど。」

 

タジオは小皿に注ぐと、サンジに味見してもらおうとする。

 

サンジ「俺が海上レストランにいた頃。」

 

タジオ「オーナーゼフは何も教えちゃくれなかった。毎日毎日 皿洗いしかやらせてくれなかった。」

 

バラティエ内

 

少年サンジは厨房で皿洗いを頑張っていた。

 

ゼフ《おいチビナス。ただ一生懸命やりゃいいってもんじゃねェ 何の為に入れて半年も1年も下働きさせているのか。頭使って考えろ!》

 

少年サンジ《えっ・・・》

 

タジオ「あ・・・」

 

サンジ「不満タラタラ俺に、ゼフはこう言ったのさ。」

 

タジオ「そうか。シェフはオイラに料理の技を盗ませる為に・・・」

 

サンジ「料理は教えられるもんじゃねェ・・・」

 

タジオは考え込み、決心した。

 

タジオ「サンジさん!!やってみるよオイラ!」

 

厨房の台には材料などが置かれていた。

 

タジオ「え~~と。シェフはなんて言ってたっけェ カレーのレシピの基本は粉とスープと素材。カレー粉は微妙にブレンドされた物がある。」

 

サンジは鍋の蓋を開ける。

 

タジオはカレー粉の入った入れ物の蓋を開けた。

 

シェフ《あり物の粉をそのまま使うなんて無精すんじゃねェ!!香料の香りは日々落ちていくんだ!》

 

タジオ「ガラムマサラダ!」

 

銀のトレーに入っていたいくつかの素材で、ローラーを掛けてすり潰していく。

 

サンジ(鼻は確かにな。)

 

ルフィは海軍船をうろうろしていた。

 

ルフィ「でっけェェェ。」

 

海兵「この霧じゃ しばらく動けないなァ」

 

海兵「昼頃には晴れるだろうよ ところで聞いたか?恒例の昼食会。」

 

海兵「タジオってコック見習いが作るって奴か。」

 

海兵「一体どんな物食わされるやら。」

 

海兵「違いねェ アッハッハッハ。」

 

ルフィはマストにぶら下がる。

 

タジオ「ブイオンはじっくり煮込んだ作り置きの奴を使えばいい。いよいよ素材の調理だ。」

 

タジオは整理をしてから始める。

 

タジオ「まず牛肉を切って炒めなきゃ。」

 

サンジ「ん?」

 

タジオはまな板に乗せた牛肉を包丁でカットしていき、銀トレイに乗せる。

 

サンジは鍋のカレーを口に含む。

 

サンジ(ビーフカレーには、ビーフそのものを味合わせる肉汁を肉に閉じ込めるタイプがある。だがこのカレーの芳醇の味はあえて肉のエキスを閉じ込めず、スープの中に溶かし込むタイプ。だとすると、小僧 最初から間違えてやがる。)

 

タジオは肉を鍋に投入した時、サンジが隣で咳き込む。

 

タジオ「何か・・・」

 

サンジ「小僧。料理ってのは慌てて作るもんじゃねェ・・・」

 

タジオ「あっ!?」

 

シェフ《いいか。料理ってのは下ごしらえで決まる。ようはひと手間かける。それが全てなんだ。》

 

タジオは気がつき、一度コンロの火を止める。

 

肉にコショウをふりかけ、

 

タジオ「ニンニク、しょうが、タメリッコを入れ、ヨーグルトを加えてと」

 

タジオは両手でよく混ぜていく。

 

沸騰中の小鍋にトマトを数個入れて、タマネギを1個切っていく。

 

下ごしらえを行った素材はこれにてOK。

 

タジオ「これで下ごしらえは良し。次はタマネギを炒めなきゃ。」

 

コンロを弱火でつけた。

 

サンジ「ん?」

 

サンジはコンロへタバコを近づけて、火をつけた。

 

タジオ「調理の場所でタバコなんて!!料理人としていいんですか!?さっきは海賊船のコックには勿体ない腕だって言ったけど。取り消します!」

 

サンジ「ありゃありゃ、髪の毛焦げちまった。」

 

サンジは厨房を出て行くと、タジオは気づくように思い出した。

 

シェフ《いいか?タマネギはまず強火で炒める。焦がさない様腕を休めるな。タマネギがしんなりとなれば弱火にする。豆色になるまでじっくりと丁寧に弱火でトロトロとだ。いいなてめェら。》

 

タジオ「サンジさん。オイラに火加減の事を・・・」

 

タジオはコンロの火を強火にした。

 

サンジはドアの前で座り、タバコを吹かしていた。

 

ルフィは海軍船の観測台の近くへ、腕伸ばしてきた。

 

ルフィ「うあァァ・・・高ェェ。やっぱ見晴らしが違うな。」

 

ここで、監視していた海兵に気づかれる。

 

海兵「おっ!?」

 

ルフィ「あっ!」

 

海兵「貴様 何者だ!?」

 

ルフィ「ああ 見つかっちまったァァ」

 

海兵「待てェェェ!!」

 

ルフィはすぐに移動。

 

ルフィ「待ってられっかって。」

 

タジオ「背油を溶かして、小麦粉を入れる。焦がさないように丁寧に」

 

コンロの火を弱くする。

 

タジオ「カレー粉を入れて、香りを立たせるガラムマサラを足す。」

 

フライパンのカレー粉をよく混ぜる。

 

タジオ「あとは各素材を一つにする。」

 

タジオは鍋にフライパンのカレー粉を投入していく。

 

タジオ「ブイオンを入れて、トマト。」

 

トマトも数個入れていく。

 

タジオはよくかき混ぜる。

 

タジオ「タマネギを入れて、肉のマリネを入れる。」

 

かき混ぜて完成した。

 

そして、味見の為にお玉で小皿に注ぎ、わずかに飲む。だが、

 

タジオ「あああ、違う。コクが無い・・・。」

 

タジオは後ずさり、両手を見た。

 

タジオ「やっぱりオイラじゃダメなんだ。」

 

サンジはリンゴを1個掴んでかじる。

 

タジオ「あっ。」(隠し味だ!)

 

サンジは出て行く。

 

タジオ「サンジさん!!」

 

 

サンジは船の手すりでリンゴを食う。

 

サンジ「甘いなァ このリンゴ。」

 

タジオ「サンジさん。」

 

サンジ「ん?」

 

タジオ「ありがとうございました。」

 

サンジ「何のこった?俺は礼を言われるような事は何もしてねェ。」

 

タジオ「サンジさんは邪魔をするような振りをして、ホントはオイラに教えてくれようと!」

 

サンジ「勘違いすんな。」

 

海兵「あっちだァァ!!あっちに逃げたぞォォ!!」

 

サンジ「ん?」

 

ルフィ「サンジーー!!行くぞォォ!!」

 

サンジ「あのバカァ・・・」

 

ルフィは手すりから腕伸ばして、メリーの手すりを掴む。

 

ルフィ「よし。捕まえた。」

 

サンジ「タジオ。俺もあると思うぜ。オールブルー。」

 

タジオ「えっ!?」

 

ルフィ「サンジ。摑まれ。」

 

サンジ「おう。」

 

サンジはルフィにしがみつき、メリーへと戻って行く。

 

タジオ「ははっ!!」

 

海兵「おいタジオ。今ここに不審人物が来ただろう。どこへ行った?」

 

タジオ「え?知りませんよ。何かの見間違いじゃないですか?」

 

海兵「探せ!!この船の何処かに隠れてる筈だ!!探せェェ!!」

 

 

メリーへ戻ったルフィとサンジだが、サンジがメリーの壁に激突していた。

 

サンジ「てめェ おれに何か恨みでもあんのか?」

 

ルフィ「すまん。」

 

サンジ「いや、その顔は謝ってねェ。」

 

ルフィ「だからすまん。」

 

サンジ「オロすぞてめェ・・・」

 

ナミとウソップが顔を出し、ララとアイリスも出て来た。

 

ナミ「どうしたのルフィ。」

 

ウソップ「あ~~!?またゴーイングメリー号を傷つけたなァァァ!?」

 

ララ「サンジさん なんて姿に!?」

 

ルフィ「おお!!ウソップ ナミ ララも悪ィ!!海軍に見つかっちまって慌てて帰ってきちまったよ。ッハハァ!!」

 

ナミ「ええええ!!?ちょっとそれどういう事よ!?」

 

ウソップ「この船はカヤに貰った大事な船だと、何度言えば分かんだよ!!」

 

ララ「サンジさん 壁に激突したままですけど、大丈夫ですか?」

 

サンジ「ララちゃん 俺の事心配してくれてるんだね♡!?」

 

ナミ「こうしちゃいられない。ウソップ!!サンジくん!!すぐに出航よ!!」

 

サンジ「はぁぁぁいナミさァァァん!!って、体が動かねェ。」

 

ロビン「ンッフフ。」

 

ロビンは本のページをめくる。

 

海軍船のとある一室。本部のお偉方が座っていた。

 

シェフ「配膳を。」

 

タジオ「はい。」

 

タジオ達はテーブルのお偉方の皿にカレーを盛りつけていく。

 

シェフ「さァ お召し上がり下さい。」

 

お偉方はカレーを食べていく。

 

「おお。こいつは美味い。」

 

「程よいスパイスの香りが口の中に広がる。」

 

「この肉の柔らかい事。」

 

お偉方は絶賛であった。

 

シェフ「タジオ。」

 

タジオ「はい。シェフ。」

 

シェフ「ちゃんと洗い物、やっておけよ。」

 

タジオ「は、はい!!」

 

タジオは思わず、窓の外を見ると、メリー号は霧へ消えていく。

 

タジオ(サンジさん。)

 

サンジ《おれもあると思うぜ。オールブルー!!》

 

タジオ(オイラ!!頑張る!!いつか、サンジさんにも負けないコックになる!!)



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第150話・ドリームス!4「咲かせてみせます!男ウソップ八尺玉」

天候は雨でもメリー号は進む。

 

ララはアイリスと共に、体育座りで座りながらイヤホン接続のタブレットを操作しつつ、動画を観ていた。

 

ルフィ「ああ~~飽きたァァ。ああ!!いつになったら雨止むんだよォォ!!なァウソップ 何か面白いモンねェか?」

 

ウソップ「ん~~?一発だけなら打ち上げ花火あるぞ。やるか?」

 

ルフィ「やるぅ!!」

 

ナミ「止めときなさい。近くに敵船でもいたらどうすんの?」

 

ウソップ「それもそうだな。」

 

ルフィ「ガァァン。」

 

ルフィは凹むが、ララとアイリスが観ているタブレットに注目し、二人に近づく。

 

ルフィ「お前ら さっきから一体何観てんだ?」

 

ナミ「えっ!?」

 

ウソップ達も驚愕。

 

ナミ達「「「「ルフィ、ララ《ちゃん》の世界・チキュウの物にずっと関心を持っていた・・・」」」」

 

ルフィ「ん?どうかしたのか?」

 

ナミ達「「「「いや、別に!」」」」

 

ララ「ちょっとした面白動画ですよ。映画予告にプロモーションビデオです。ルフィさんって、冒険物とか好きですよね?」

 

ルフィ「おう。」

 

アイリス「「ハムナプトラ」という映画シリーズでのミイラが敵で、一作目で、紀元前3000年前のエジプトという国で、神に仕えるイムホテップという男性がいました。」

 

ルフィ「うんうん。」

 

アイリス「ところがイムホテップは王の愛人であるアナクスナムンと禁断の恋に落ちてしまうんです。そして愛人は王の兵によって殺されます。」

 

ルフィ「いっ!?殺されたのか!?」

 

ララ「イムホテップはアナクスナムンを復活させようと儀式を始めるんですが、王の兵に邪魔されて世にも恐ろしい死刑を食らうんです。」

 

ルフィ「世にも恐ろしい死刑!?」

 

アイリス「あまりにも残酷さに一度も行われた事がないらしいんです。それが「ホムダイの呪い」なんですって。」

 

ナミ達は近くで聞いている為、青ざめていた。チョッパーなんかは泣き顔である。

 

ウソップ「1度も行われた事が無い世にも残酷なホムダイの呪いってどれくれェ怖ェんだ?」

 

ナミ「刑罰の内容によっては私 食らいたくないわ。」

 

ララ「生きたままミイラにされるんです。身動きも出来ないくらいに厳重に体を縛られて、棺桶に入れられます」

 

ウソップ「あれ?そこまで怖くねェけど。」

 

アイリス「いえいえ、重要なのはここからなんです。ある人物が超大型の花瓶のような物を持ち込んで、大量の昆虫を投入して来たんです。そいつらにイムホテップを食わせるんです。体内に入り込んでね。蓋は閉じられ、そこからイムホテップは呪いを操る魔神のような存在になるんです。」

 

ナミ「ひィィィい!?」

 

チョッパー「ぎゃあああ!!」

 

ウソップ「マジで怖すぎだろ!!」

 

サンジ「気持ち悪い系はダメなんだ!!」

 

ロビンも戦慄表情であった。

 

アイリス「ちなみにその大量の昆虫の名は「スカラベ」と言われます。」

 

サンジ「す、スカラベ?」

 

ララ「でも、作品内でのスカラベは凶暴な虫の集団で人に襲い掛かって数秒でミイラにしてしまう設定になってます。実際は人は襲わない無害な昆虫だそうで、私もそれを知って安心しましたが。」

 

サンジ「なんだよ・・・」

 

ナミ「そ、そうなんだ・・・。」

 

ウソップ「びっくりさせんなよ。」

 

ルフィ「俺もびっくりしちまっただろ!!刑罰そのものが怖ェよ!!劇中でもよォ!!」

 

ララ「でも、一応劇中の設定にされた凶暴な集団でのスカラベの動画見てみます?主人公のリック・オコーネルが遺跡内で仲間と逃げる時に銃で撃つところを含めてです。」

 

ナミ「正直言うと、気になるから見せて。」

 

ウソップ「おれもな。」

 

サンジ「おれにも見せてくれ。」

 

ララはタブレットでの集団での主人公のリック・オコーネルが仲間と逃げる時にスカラベの大群を撃つ所を含めた映像をルフィ含むナミ達に見せた。

 

ウソップ「いいい!?」

 

ナミ「気持ち悪!!リックも焦ったでしょうね。」

 

ルフィ「あまり良い物じゃねェ・・・」

 

サンジ「劇中とはいえ、数秒でミイラにされたぜ。」

 

チョッパー「でも、実際には無害なんだろ・・・?」

 

アイリス「うん。劇中でそういう設定にされてるだけなの。」」

 

と、ゾロが入って来て、

 

ゾロ「おい。島が見えて来たぞ。」

 

ルフィ「おっ!!島か!?ヤッホー!!」

 

ルフィは船室から出て行く。

 

ナミとウソップはガタっとなる。

 

ララ「ナミさん、ウソップさん。」

 

ゾロ「どうしたんだ お前ら?」

 

ナミとウソップ「「別に・・・」」

 

とある島の墓参りに来ていた一人の少女。

 

少女「やんだ・・・。」

 

少女「いいんだね?父様母様。」

 

少女は墓を後にして、町へ。

 

メリー号は島に到着し、

 

ルフィ達は上陸、ララはサイフの入った高校カバンも背負って上陸、

 

ナミも上陸。

 

ナミ「じゃあ 船番よろしくねェェ!!」

 

ゾロ「ああ 分かった。」

 

ララ「アイリスもお願い!!」

 

アイリス「お任せを!!」

 

ルフィ「おい町だァ!!」

 

ウソップ「おい!待てよルフィ!!」

 

チョッパー「町だァァ」

 

ララ「おお!!」

 

ウソップ「おお!!」

 

ルフィ達は街を歩く。

 

ウソップ「こりゃあ賑やかな町だなァァ」

 

ララ「いいお店ありそうですね。」

 

チョッパー「ここから色々補給できそうだね。ウソップとララは何か買い物するの?」

 

ララ「う~~ん」

 

ウソップ「そうだなァ」

 

ルフィ「おい!!皆!!大変だ!!」

 

ウソップ達がルフィの元へ行くと、

 

ウソップ「何だよ?」

 

ナミ「まさか手配書?っじゃあないわね。」

 

ウソップ「ん?おお!?花火大会か!!しかも今日だぜ!!」

 

ルフィ「なあ!!」

 

ララ「花火。」

 

ナミ「素敵!!花火なんて久しぶりだわ。」

 

サンジ「では俺はナミさんにララちゃん お二人をエスコート。」

 

ナミ「うんうん いらない 余計なお世話。」

 

サンジは座って落ち込む。ルフィ、ウソップ、チョッパーの3人はその事にびっくり。

 

ララが座り込んで、困り表情気味で耳打ちする。

 

ララ「サンジさん なら私のエスコートお願いできます?でもそんなに興奮しないで下さいよ。」

 

サンジ「ララちゃん 任せてくれ。でも興奮はしないさ。」

 

ララ「サンジさん 女性である私の言う事は素直に聞いてしまうんですね。」

 

サンジ「それがオレだからな・・・。」

 

2人は静かに話したので、ルフィ、チョッパーやウソップには聞こえちゃいないだろう。

 

村人「君達、見かけない顔だね。花火の噂を聞いて来たの?」

 

ナミ「あ いや そういうワケじゃ。」

 

ルフィ「何だ そんなに有名な花火なのか?コレ。」

 

村人「ああ。この島の名物祭りさ。」

 

村人「400年前から続いてるからねェ。」

 

ルフィ「へえ!!」

 

ウソップ「400年。そんなに。」

 

村人「ほれ。後ろの山に塔が見えるだろう?」

 

ルフィ達はその方角を見る。

 

村人「あそこの家は400年前から代々花火を作り続けているんだ。今では爺さんと小さい女の子が住んでるんだけだけどなァ」

 

ウソップ「ん?じゃあ爺さん一人で花火作ってんのか?」

 

村人「違う違う。その女の子も一緒に2人で作ってんのさ。」

 

村人「この日の為に一年かけてコツコツ作るんだ。大したもんだ。」

 

ウソップ「はあァァ・・・」

 

ルフィ「何で花火作んのに1年もかかるんだ?」

 

ナミ「バカね。そりゃあ・・・色々あんのよ!あんたに言ったって分かんないの。」

 

ルフィ「そっか。」

 

ララが立ち上がり、スマホで検索。

 

ララ「花火って、種類によって作業による工程があるんでしょう。それくらい大変って事です。」

 

ナミ「まっそうなんでしょうね。」

 

ルフィ「ふ~~ん。」

 

ウソップ「あ、そうだ。火薬がもう少しで切れそうなんだ。あそこに行けば分けてくれっかなァ」

 

ナミ「さあ・・・」

 

ウソップ「おれちょっと行って来るぅぅ」

 

ウソップはその山にある家へと走る。

 

村人「しかし、去年みたいな事にならなければいいんだけど。」

 

村人「ああ。ホントになァ」

 

ナミ「去年みたいな事って?」

 

村人「ああ、去年花火大会で」

 

村人「カドヤ。せっかく楽しみで来てるんだ。わざわざそんな事教える事ないよ。」

 

村人「それもそうか。悪い 何でもない。忘れてくれ。」

 

ルフィ「あっ そうだ。ゾロ達にもこの事教えてやるか。」

 

サンジ「おう!!ロビンちゃんとアイリスちゃんにも教えに行こうっと。ね。ララちゃん。」

 

ララ「はい!ロビンさんとアイリスにも知らせないと。」

 

ルフィ「いやァ メシ食うのが先か?」

 

サンジとララ「「何でだよ《何でですか》!?」」

 

ウソップは山の家へ向かっていた。

 

ウソップ「おれ様の手にかかれば花火だってこの通りさァァ。これを見せたら感心して、このような素晴らしい腕をお持ちの方ならタダで、いくらでも火薬を持ってってくださ~いって事になんねェかなァ ハハハハ!!」

 

爺さん「ダメだ!!」

 

ウソップ「えええ、って何ちゅう顔だよしかし。アンタほんとに花火師の親分か?」

 

爺さん「あたぼーよ。花火師大玉親分とは俺の事だ。」

 

ウソップ「ともかく頼むぜ。少しくらいいいじゃねェかァ いっぱい持ってんだろ?火薬。」

 

大玉「とうしろうに差し上げるような火薬はございやせん。お引き取り下さい。はいさようなら。」

 

大玉爺さんは家の中へ。

 

ウソップ「おおおい ちょっと待ってくれよ!!素人かどうかはこれを見てから言ってくれ。これでもれっきとした ガボーーン。」

 

ウソップは超巨大な花火の玉を見てびっくり。

 

ウソップ「カバァァデカァァ白ォォォ!!」

 

大玉「誰に断って人ん家の敷またいでんだ!」

 

ウソップ「おい爺さん。これ本物か!?ハリボテだろう?」

 

大玉「花火師んちハリボテ置いてどうすんだよ!?」

 

ウソップ「あ~~・・・」

 

大玉「本物だ。っで、これでもれっきとした、何だ?」

 

ウソップ「え?あ、あ~~」

 

ウソップは右手に持った花火玉をつい後ろに隠す。

 

ウソップ「あァいやいや、別に何でも」

 

しかし、花火を取った人間が。

 

少女「3号玉かァ 玉ぶりがちょっと甘いけど、しっかり組めてるじゃない。何で隠すの?勿体ないよちゃんと完成させなきゃ。」

 

ウソップ「あん?何だお前ェ。」

 

小玉「あたしは小玉。そこの大玉爺さんの孫。」

 

小玉は花火玉を返す。

 

ウソップ「ん?じゃあ爺さんと2人で花火を作ってる女の子ってのは、」

 

小玉「そ。あたしの事。ちっこいからってバカにしてもらっちゃ困るよ。これでもこの爺さんよりよっぽど腕は良いんだから。」

 

しかし、キセルで一発頭をどつかれる。

 

小玉「いってェェ。」

 

大玉「調子にのってんじゃねェ。打ち上げ隊への連絡はどうした?」

 

小玉「してきたよォォ もうすぐ運びに来るから、玉出しとこうと思ったんじゃない。」

 

大玉「その前に、包む準備とか荷車の用意とかあるだろうが。」

 

小玉「ヘイヘイそうでしたねェェ 分かりましたよォォ!!!」

 

小玉は出て行った。

 

ウソップ「あ?」

 

大玉「何だテメェ ボケっとしてねェでおめェも手伝え!!」

 

ウソップ「いや何で?」

 

大玉「いいから手伝え!!」とキセルをぶん投げて来た。

 

ウソップは咄嗟に避けて逃げる。

 

ウソップ「何だありゃ?帰れって言ったり、手伝えって言ったり。もう止めだ止めだ!!帰っちまえ。」

 

小玉「コラァ」

 

ウソオプ「ん?」

 

小玉「サボる気?ちゃんと手伝ってよ。」

 

小玉は準備していた。

 

小玉「ええェェ!?弟子志願者じゃないの~~?」

 

ウソップ「あたりめェだよ。おれは火薬を分けてもらいに来ただけだからな。」

 

小玉「花火持ってるから、てっきり弟子になりたのかと思ってた。」

 

ウソップ「ありゃ趣味で作った奴さ。とてもじゃねェがプロの仕事にはかなわねェよ。」

 

小玉「まァね。でも良く出来てたのは本当だよ。早いトコちゃんと完成させちゃいなよ。」

 

ウソップ「え?そういやさっきもそんな事言ってたな。どう言う事だ?俺はあれで完成してるつもりだぜ。」

 

小玉「花火はね、夜空に美しく花開いてこそ、初めて完成するの。だから倉庫の中の花火はみんな完成品なんだ。こういう打ち上げ筒とかね、道具があって初めて完成するんだ。」

 

ウソップ「お前 何だかすげェなァ」

 

小玉「だから言ったでしょ。バカにしてもらっちゃ困るって。」

 

ウソップ「って事はァあれもそうか。さっきのバカでかい花火。あれもまだ未完成なんだな。確かにあれ打ち上げたトコ見てみたいよな。」

 

小玉「去年あれと同じ物打ち上げようとしたの。」

 

ウソップ「ん?他にも同じのを打ち上げたのか?」

 

小玉「うん、でもダメだった。道具が不完全だったから。」

 

ウソップ「ええ!?それってまさか。」

 

小玉「私の父様と母様ね、去年の今日、死んじゃったんだ。200号玉の打ち上げに失敗して」

 

天候は雨状態。

 

ウソップ「なーんかやな天気だなァ 雨でも花火大会やんのか?」

 

小玉「ううん。やっぱりダメなのかな。父様母様。」

 

ウソップ「ん?」

 

大玉爺さんがやって来た。

 

大玉「準備だけはしておけ。」

 

小玉「うん。」

 

ウソップ「ダメって、何がだ?」

 

小玉は耳打ちしようとし、ウソップは小玉に合わせる。

 

小玉「あたしね、今晩晴れたら、あの200号玉打ち上げるつもりなの。」

 

ウソップ「でェ・・・」

 

ウソップは驚きそうになったが、口に花火玉を放り込まれた。

 

大玉「ん?」

 

小玉はウソップにしがみつく。

 

小玉「ダメだよ!!花火は食べ物じゃないんだから!!」

 

大玉爺さんは行った。

 

小玉「バカ。大声出さないでよ。」と玉を口から離す。

 

ウソップ「おう。悪ィ・・・。でもよ、お前一人でこんなデカイの打ち上げられっこねェだろ。」

 

小玉「大丈夫。打ち上げ隊の人に内緒で応援頼んでるもん。」

 

小玉は降りる。

 

ウソップ「にしたって、一回失敗してるんだろ。危ねェよ。」

 

小玉「いいでしょ。あたしがやりたいんだから」

 

ウソップ「よかねェよ。その打ち上げ隊って奴らも巻き添えにする気か?」

 

小玉「んなワケないでしょ。セッティングだけやったら避難してもらうの。打ち上げはあたし一人でやるんだもん。」

 

ウソップ「やるんだもんって・・・ダメだダメだ。爺さんに言って止めさせる。」

 

ウソップは大玉の所へ行こうとしたが、小玉に足を引っかけられ、転倒。

 

ウソップ「テメェ何すんだよ!?」

 

小玉「それはこっちのセリフ。父様母様の夢を壊さないで。」

 

ウソップ「父様と母様の夢?」

 

小玉「そうよ。」

 

小玉はウソップへと近づく。

 

小玉「うちは400年以上前から代々花火を作って来た家系なの」

 

小玉はウソップの鼻血を拭く。

 

ウソップ「いいよォ」

 

小玉「いいから。昔は200号玉を作って打ち上げる技術があったらしいんだけど、いつの間にかその伝統が途絶えちゃってさ。その技を復活させるってのが、父様と母様の夢だった。だから今日、私がその夢を完成させてあげるんだ。」

 

ウソップ「気持ちは分かるけどよォ ん?ちょっと待て、何でそんな事ベラベラ俺に話すんだ?」

 

小玉は怖い表情になる。

 

小玉「知りたい?」

 

ウソップ「ぎひィ!?」

 

ウソップ《爺さんを足止めする!?》

 

小玉《そう。もうすぐ打ち上げ隊の人達がこの玉を運びにくるの。その間、じいちゃんがこっちに来ない様に奥で足止めしてて。お願い。》

 

ウソップ《ば、バカヤロォ。そんな危ねェ事できるか!》

 

小玉はバカでかい花火玉に触れる。

 

小玉《父様と母様の夢は、まだ途中だから。あたしが完成させるんだ。》

 

ウソップ「ああ?ちょっと待てよ。」

 

小玉の所に爺さんが来て、

 

大玉「打ち上げ前のお祈りか?結構な事だな。」

 

小玉「はっ!!」

 

大玉「だが打ち上げるのはそれじゃねェ もっと小せェ奴だ。」

 

小玉「打ち上げ隊の皆。どうして?バラしたの?」

 

大玉「滅多な事言うんじゃねェ。皆はおめェの事を想ってくれてんだ。」

 

小玉「なんでェ。」

 

小玉は打ち上げ隊の一人にしがみつく。

 

小玉「何でよ!!あんなにお願いしといたのにィ!!」

 

打ち上げ隊員「ごめんよ小玉ちゃん。でもやっぱり無茶だよ。暴発するに決まってるよ。」

 

小玉「そんなの分からないじゃない!!そんなのあたし、怖くない!!」

 

大玉「いい加減にしねェか!!残されぬモンの気持ちが分からねェワケじゃあるまい。意志を受け継ぐってのはそうこっちゃねェんだ。」

 

小玉は家を出て行く。

 

ウソップ「ん~~これだなァ。ん?」

 

打ち上げ隊「じゃあ 私達は準備を。」

 

大玉「ああ よろしく頼む。」

 

打ち上げ隊は家を出て行く。

 

ウソップは再びに家に入る。

 

ウソップ「よう。雨なのに準備するのか?」

 

大玉「こんな雨はすぐ止む。東から風吹いてるからな。分かってねェのは小玉ぐれェのモンだ。」

 

ウソップ「爺さんよォ この建物も400年前からずっとあるのか?」

 

大玉「おうよ。それがどうした。」

 

ウソップ「へっ 良い事思いついたんだ。ちょっと俺の話に乗らねェか?」

 

大玉「ん~?」

 

ウソップは墓に来た。

 

ウソップ「こォれ墓かァァ ファンキーだなおい。よっ」

 

小玉「父様と母様 あたし言ったよね。この雨が止んだら二人の許しが出たって意味で。あの200号玉はあたしが打ち上げるって、でも これはやっぱりダメって事なの?」

 

ウソップ「ダメって事ァないさァ。小玉が小玉の花火を上げるんだったら喜んで雨を上げてみせよう。」

 

小玉「でもォ それじゃ父様と母様の夢が。」

 

ウソップ「私達の夢がそのだけだと思うかい?私達の夢はお前さ。お前が立派な花火師を継ぐ事だって私達の夢なのだよ。小玉は小玉の200号をゆっくり作ればいい。お前には無限の時間があるんだからね。小玉が200号玉を復活させれば、それが私達の夢を叶える事にもなるんだよ。私達の200号玉はじいちゃんに任せて、お前は天国の私達に美しい花火を見せ続けておくれ。」

 

小玉「分かった!!あたしやる!!そしていつかあたしの200号玉を作ってみせる!」

 

ウソップ「ありがとう。分かってくれて では約束だァァ」

 

雨が上がった。

 

小玉はびっくりである。

 

小玉「何で?凄い。あなた一体何者?」

 

ウソップ「俺か?俺は天の国からの使者。ウソップ・エンジェルだ。」

 

小玉「ウソップ・エンジェル。へへっ ダッサァァァィ!!」

 

小玉は行ってしまう。

 

小玉「ウソップ・エンジェル!!ありがとう!!あたし頑張るねェェ!!」

 

そして、夜になり、花火大会が開催された。

 

空には豪快に美しく花が次々に開く。

 

客達はその花火に魅了されていた。

 

ナミ「綺麗。」

 

ルフィ達も同様である。

 

ララ「アイリス。花火が綺麗だね。」

 

アイリス「うん。」

 

小玉は花火玉を筒へ投入していく。

 

ルフィは肉を食っていた。

 

サンジはナミとララの肩に手を置く、が、ナミははたいて離させる。

 

しかし、ララはむしろ静かに喜びつつ、左手でサンジの手を優しく掴む。

 

サンジ(ララちゃん なんて優しいんだ。もしかしていつかはララちゃんと共に歩んでいく時が来るんだろうか。」

 

ララ(サンジくんと花火観覧してるのが最高!!状況的にはデートね。)

 

大玉「上手い事上げやがって。」(それにしても、庭の馬車の車を滑車にして倉庫の中に引きずり込むカラクリを解きやがった。まさか400年前からあった塔が、実は200号玉の発射台だったとはなァ 一体何者なんだあの小僧は・・・)

 

ウソップ「へへへ。」

 

小玉「連発行くよ!!」

 

隊員達は花火玉を次々に投入。

 

夜空に美しく次々と豪快咲く花火。

 

ウソップ「すげェなァこりゃァ」

 

大玉「ああ。上出来だ。準備は?」

 

ウソップ「バッチリさ。」

 

隊員「ラスト!!」

 

遂にラストスパートへ。

 

ルフィ達は見惚れた。

 

隊員達は拍手。

 

ウソップ「あ~ら~よっと。」

 

ウソップは自作を一発打ち上げる。

 

すると、しょぼい結果に開く。

 

ナミ「何?今のしょぼい花火・・・」

 

ウソップ「ありィィ・・・?初めての花火じゃこんなモンかァ いいぜェ!!大玉爺さん!!」

 

大玉「おう。」

 

爺さんはキセルを叩いて、火種を発射台に引火させた。そして飛び降りる。

 

すると、バカでかいひゅるるる~~~音と共に打ち上げられる。

 

そして、島全体に届く程の超バカでかい1発の花火となった。

 

観客は大歓声である。

 

ルフィ達は興奮。

 

サンジ「凄いなァ ララちゃん!アイリスちゃん!!」

 

ララ「はい!凄い一発でしたよ!!」

 

ララは感動から涙が流れる。

 

アイリス「最後の島全体まで届くバカでかい一発、凄すぎでしたァァ!!」

 

ララ「あれ・・・。涙が・・・。」

 

ララは涙を拭う。

 

アイリス「ララ様・・・」

 

サンジ「ララちゃん 感動して泣いているんだ おれだって凄すぎて感動してるさ。」

 

ルフィ「だな・・・今の島全体までは感動しねェほうがおかしいだろ。」

 

ナミ「まァ そうね。」

 

小玉(父様と母様の花火、あんな花火が作れるなんてやっぱり父様母様すごい・・・。あたしにもいつかあんな花火作れるかな。)「父様と母様ァァ!!ありがとうぅぅ!!」

 

ウソップ「爺さん 火薬貰ってもいいかなァ?」

 

大玉「バカヤロォ 何処の馬の骨ともつかねェ奴が、好きなだけ持っていけい!!」



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第151話・ドリームス!5「噂の海賊狩り!さすらいの剣士ゾロ」

とある田舎町。

 

あるく人影。

 

一軒のメシ屋でやや騒がしい客数人がいた。

 

客「ここにある酒全部飲み尽くしてやる。ハハハハ!!」

 

客「おいおいビリー 何べん店潰しゃ気が済むんだよ!」

 

客「知った事か。ダハハハ!!」

 

カウンター席に2人の男性客が。

 

数年前のヨサクとジョニーであった。

 

ヨサク「あそこにいる男、500万ベリーの賞金首だ。」

 

ジョニー「500万・・・ここは1つ・・・止めとくかヨサク。」

 

ヨサク「おい・・・ジョニー。いい加減小物ばっかり狙ってたってしょうがねェぜ。賞金稼ぎたる者、ここらで一発大物食っとかねェと」

 

ジョニー「んな事言ってもよォ 俺らでも紙一重じゃねェか。500万と言やおめェ。」

 

すると、店の門が開く。

 

やって来たのは、刀を持つ緑髪の男であった。

 

男はカウンター席に座る。

 

男「メシを食わせてくれ。」

 

店長「金は・・・」

 

男「今は無い。しかし、とりあえずそこらの賞金首をぶった斬ってすぐに作る。」

 

それに反応した男客3人。

 

客「聞き捨てならねェな!斬られる前にぶった斬ってやるぅ!」

 

客が一人やって来て、大刀を振り下ろして来た。

 

しかし、緑髪の男が刀でそれを防ぐ。

 

男「あんまり体力使わせんなよ。腹が減ってんだ。一つ聞く。てめェの首に賞金は懸ってるか?」

 

客「聞いて驚くな。500万ベリーの賞金首よ!!」

 

男「そうか。充分だ。」

 

客「何ィ!?」

 

男は弾き返し、斬り倒し飛ばす。

 

500万ベリーの賞金首は倒れる。

 

男は刀を収めた。

 

男「金は出来た。メシを食わせてくれ。」

 

店長「は、はい!!ただいま!!」

 

賞金首の他のメンバーは逃げ去った。

 

ジョニー「あいつ 凄い腕だ。」

 

ヨサク「とりあえず手配書にはねェ。賞金稼ぎならたいないの奴は知ってるはずだが。」

 

ジョニー「ひょっとして最近噂の海賊狩りか?凄まじく凶暴な奴だと聞いてるが。」

 

ヨサク「いや、海賊狩りは刀を3本使っている話だぜ。んでその内の1本は白鞘の名刀だって言う しかもそいつは人の姿を借りた魔獣だなんて言われてる奴らしいが。」

 

ジョニー「とてもそうは見えねェな。だとしたら」

 

ジョニーは立ち上がる。

 

ジョニー「俺達の獲物を取られて、黙ってるワケにはいかねェ!」

 

ジョニーは男の方へ向かう。

 

ヨサク「おいおいジョニー。」

 

ジョニー「おいおい兄さん。アンタも賞金稼ぎだったらオレ達のルールを守ってもらわねェとな。」

 

ゾロ「あん?」

 

ヨサク「あっしらは店に迷惑かけたくねェから、奴が店を出るのを待ってたんだ。」

 

ジョニー「あいつらは俺達が先にツバをつけた獲物だぜ。」

 

男はまた食い始める。

 

ジョニー「おいおい!!聞こえなかったのかよアンタ。賞金稼ぎ同士のルールはな。」

 

男「鷹の目・・・。鷹の目のミホークって知ってるか?」

 

ヨサク「ミホークっていやァ あの七武海の?」

 

男「俺はそいつを倒して世界一の剣豪になる事を目指して旅をしている。食う為に賞金首を狩る事もあるが。別に賞金稼ぎって訳じゃねェ。」

 

ヨサク「世界一の剣豪!?おい聞いたか?ありえねェ。ありえねェよ。そんな夢みてェな」

 

ゾロ「ガキの頃にそう決めたんでな。人になんと言われようと関係ねェ」

 

ヨサク「いくらガキの頃の夢ったって、アンタそりゃあ」

 

男は立ち上がる。

 

男「お前達の事は知らなかった。すまねェな。その首 海軍に届けろ。賞金はお前達のモンだ。」

 

ジョニーとヨサク「「マジ!?」」

 

男「ただし、ここは奢ってもらうぜ。」

 

男は店を出て行った。

 

 

ジョニーとヨサクも店外へ。

 

ヨサク「やったぜジョニー。500万ベリーだ!!これでしばらくは賞金首を追わなくても食っていけるぜ!!おい。どうした?嬉しくねェのか?」

 

ジョニー「お前、何で賞金稼ぎになった?」

 

ヨサク「あん?何でって決まってんじゃねェか。食う為だろうが。」

 

ジョニー「俺の生まれた村は貧しいトコだったのよ。そんな村でさえ、よく山賊に襲撃されたもんさ。そんな時、山賊の首を狙う賞金稼ぎの連中もまたやって来たのさ。」

 

ジョニー「おれは山賊達に颯爽と戦いを挑む賞金稼ぎの兄貴に心の底から憧れたもんだった。いつか俺もああやって悪い奴らをぶっ倒す事が出来たら、なんて思ってな。それが賞金を稼ぐ為の生業だと知ったのは、ずっと後の事さ。」

 

ヨサク「そういや、あっしも憧れたっけ。」

 

ジョニー「あの世界一野郎の言葉を聞いた時、あの頃の自分を思い出しちまってよォ」

 

ヨサク「おいおい 何しんみりしてやがる!お前らしくもねェ。」

 

ジョニー「うるせェな。」

 

しかし、町の住人が逃げていく。

 

ヨサク「何だ!?」

 

ジョニー「どうした?何かあったのか!?」

 

町人「山賊だ。ディック一味が町はずれの牧場を襲ってやがる!」

 

ヨサク「山賊のディック!?」

 

ヨサクは手配書を確認する。

 

ヨサク「あった。すっげェェ!!1000万ベリーの大物だぜ!!」

 

そのディックはバズーカで建設の壁を破壊する。

 

ディック「野郎共!!ぶんどれェェ!!」

 

部下達は突入する。

 

次々と持ち去られる荷物。

 

ディック「フハハハ。隠してやがったな。今日は大漁だぜ。ダハハハ。」

 

ジョニー「あれか。」

 

町人「おいどうする?どんどん持ってかれちまうぜ。」

 

町人「相手はあの山賊ディックだ。かなうワケねェ。命まで取られたら元も子もねェよ。」

 

町人「チクショ~~」

 

ディックはバズーカで壁を破壊。

 

ディック「ん?何だこの町の連中は。臆病なモンだな・・・。抵抗する根性もねェってか。まっある意味利口かもな。奪う物か奪われる物、そのどちらかしかいねェこの時代だ。よえェってのはそれだけで罪。逆らう事なんざバカのやる事だ。ガハハハ!」

 

しかし、トンカチがディックの足に当たる。とある男の子の仕業であった。

 

ディック「バカが、痛く」

 

男の子「食料を返せ!!みんなが苦労して貯えた大切な物なんだ!」

 

しかし男の子は吹っ飛ばされた。

 

ディック「フハハハ。根性だけは一人前だな。」

 

男の子は起き上がると、ディックに向かっていく。

 

町人「ハリー 止めなさい!かなうワケがない!!ハリー!!」

 

ジョニー「行くぜ。」

 

ヨサク「おい止めとけ相棒。いくらあっしらでも紙一重だぜ。」

 

ハリーは蹴り飛ばされる。

 

ジョニー「そうじゃねェ あいつはあの日の俺だ。まだ妥協も打算も知らねェ。純粋だった頃の俺だ。」

 

ジョニーも向かっていく。

 

ヨサク「おい!!ジョニー!!」

 

ジョニーはディックにタックルした。

 

ディック「何のマネだ。てめェら 誰だ。」

 

ジョニー「名のねェ賞金稼ぎさ!」

 

ディック「何だと?」

 

互いに対峙。

 

ディック「てめェら賞金稼ぎか。俺の首が狙いか?面倒くせェな」

 

ヨサク「何だと!?」

 

ディック「金が欲しいんだったら恵んでやってもいいぜ。端金でよけりゃな。」

 

ジョニー「そんなもんいらねェ」

 

ディック「ああ?」

 

ジョニー「今日はちょっとばかし正義の味方になってみてェ気分なだけだ。」

 

ヨサク「おいジョニー。」

 

ディック「正義の味方?ドワハハハハ」

 

部下達も共に笑いだす。

 

ヨサク「おう・・・」

 

ジョニー「相棒 おれを男にしちゃくれねェか?」

 

ヨサク「ジョニ・・・お前。分かった」

 

ディック「この時代に正義も悪もねェ 強ェ奴が勝つ!それだけじなんじゃねェのかい?」

 

ジョニー「俺達はマジだぜ!!」

 

ヨサク「そうよォ!!あっしらは今朝だって500満ベリーの賞金首を海軍に渡したばっかなんだ!」

 

ディック「今朝海軍に・・・。俺の弟文を潰したのはてめェらか!?」

 

ジョニーとヨサク「「何ィィィ!?」」

 

バズーカによる爆発が起こる。

 

ある刀鍛冶の場所を訪れる緑髪男。

 

刀鍛冶「ん?」

 

男「頼んであった刀、出来たか?」

 

刀鍛冶「ああ。」

 

男はその刀を鞘から抜く。

 

男「ん~~。見事な腕だな。」

 

刀鍛冶「苦労したぜ。アンタせっかくの刀に無茶させ過ぎだ。並の刀だったら、あの折れちまった2本の刀と同じ運命だったぜ。」

 

男「分かった。気ィつける。」

 

男はある記憶の事を振り返った。

 

男「世話んなったな。追加の金を払いたい所だが、あいにく今は一文無しだ。」

 

刀鍛冶「いいって事よ。中々お目にかかれる代物じゃねェ。いい目の保養になったぜ。こんなナマクラ大刀なんかとはワケが違う。」

 

引き抜いた瞬間に刀身が砕けた。

 

刀鍛冶「ああ!?おいおいアンタ言わんこっちゃねェ。勘弁してくれよ。これじゃ刀が何本会っても足りゃしねェぞ。」

 

男「くそっ。またやっちまった すまねェ この借りは必ず返す。」

 

しかし、バズーカ音が。

 

刀鍛冶「山鯨のディックの野郎だ。大筒を使う1000万の山賊さ。」

 

男「山賊・・・賞金首か。へっ」

 

ジョニーとヨサクはコテンパンに叩きのめされた。

 

しかし、二人はまた起き上がって向かっていくが、ぶっ飛ばされる。

 

町人「ダメだ。あいつらやっぱり歯が立たねェ」

 

ディック「何なんだてめェら。ホントに俺の弟分を潰した奴らなのか?」

 

ヨサク「へっ!!引き渡したのはあっしらだが、倒したのは別人だコノヤロォ!!」

 

ディック「なァに威張ってやがる!!どおりでおめェら弱いと思ったぜ。」

 

2人はまた向かっていくが、ディックに殴り飛ばされる。

 

ディック「まったくしつけェ奴らだ。」

 

ディックは大筒を二人に向ける。

 

しかし、男の子が止めに入る。

 

ディック「てめェ そんなに死にてェのか!?」

 

男の子は怯んで、腰が抜ける。

 

部下「お頭ァ!!獲物は全部馬車に積み終わりましたぜ。」

 

ディック「終わったか。さて、じゃあ引き上げるとするか。こんな腰抜け共に構っていてもしょうがねェ」

 

ジョニー「待ちやがれ!」

 

ディック「ああ!?」

 

ジョニー「待てっつってんだよ!賞金首!こちとら何十何百って賞金首と紙一重で渡り合って来たんだ。おめェを取り逃がしたとあっちゃ末代までの恥ってもんだぜ。」

 

ディック「無駄な事を。んな物採算が合わねェだろうがよォ」

 

ジョニー「稼ぎにはならねェかもしれねェ だがなァ」

 

ジョニーは立ち上がる。

 

ジョニー「使命を通す為に戦いたくなる時だってあるんだよ!!」

 

ディック「長生きできねェ奴らだな。」

 

ヨサク「ハナからそんな事分かってら!!」

 

ディック「そうかァ おいてめェらとっとと片づけちまえ!!」

 

ジョニーとヨサクは部下達にぶちのめされる。

 

男の子も助けようとしたが止められる。

 

男の子「何だ離せ!!あの人達は俺の為に!!」

 

男「戦う気があるんなら、考えろ。自分の力なら何ができるかを」

 

ジョニーとヨサクはぶっ飛ばされた。

 

ディック「やれやれ。かわいそうに、もう無事なツラな皮はどこにも残っちゃいねェよ。そろそろ終わりにしてやるとするか。」

 

部下は剣を取る。

 

ディック「おめェらをブチ殺した所で一文の得にもなりゃしねェがな。まっ これも巡り合せって奴だ。このおれ様の首を狙ったのが運のツキ。2人仲良くあの世へ送ってやるから安心しな。フッフッフ ハハハハ!」

 

部下が剣を振り上げ、下ろすと男が刀で止めた。

 

男「もういいんじゃねェのか?とっくに勝負は決まってる。」

 

ジョニー「う、う、う おめェ・・・」

 

ヨサク「さっきの・・・」

 

男「悪ィな。おめェらの獲物 横取りさせてもらうぜ。急に金が必要になっちまってな。」

 

ヨサク「あ、ああ・・・」

 

男「OK。」

 

男が刀を弾き飛ばし、黒いバンダナを頭に巻く。

 

ヨサク「白い鞘の刀・・・」

 

男「お前らの刀 ちょっと借りるぜ。」

 

ジョニー「構わねェが、アンタ一体。」

 

ジョニーとヨサク「「あっ!?」」

 

ヨサク「3本の刀!?まさか!?」

 

ジョニーとヨサク「「海賊狩りのロロノア・ゾロ!?」」

 

部下達は警戒態勢に。

 

ディック「ほう。こいつが噂の海賊狩りか。」

 

ゾロ(さァて、どうしたもんか・・・。ここんとこめっきり筋力ついて来たのはいいが、ちょっと力入れすぎっとすぐに刀が折れちまう。闇雲に力づくでやりゃあいいってもんじゃねェ どんな刀だろうとその実力を100%引き出せるようにならねェと。)

 

ディック「ロロノア・ゾロさんよォ 3本の刀を使ってもこれだけの人数を一辺に倒すなんてちと無理だと思うがな。ナハハハハ!」

 

ゾロ「3本の刀を使うのと、3刀流じゃ意味が違うぜ。」

 

ディック「3刀流かァ 見せて貰おうじゃねェか。野郎共!!やっちまえ!!」

 

部下達は剣を構えて、ゾロに向かっていく。

 

しかし、ゾロは華麗な舞で部下達を一掃した。

 

ジョニー「やった!!すげェ!!見事っす!!」

 

しかし、ディックがやって来て、

 

町人「危ない!!」

 

ゾロ「!?」

 

ディックは大筒をゾロに向けて発射。

 

そしてメリー号の大砲が発射された。

 

ルフィ「ウホホォォォ!!!スッゲェェェ!!」

 

ララはサンジの隣で、スマホで大砲の砲弾発射を録画する。

 

アイリスも大砲の発射で喜ぶ。

 

 

ゾロは寝ていて、くしゃみで起きるが、近くの気配で刀を掴み警戒する。

 

ロビン「!?」

 

ゾロ「言ったはずだ。おれの横に立つんじゃない。」

 

ロビン「そんな恰好じゃ風邪引くわ。」

 

ゾロ「風邪なんか引く奴は心に隙のある奴だ。」

 

ロビン「じゃあ どこかで誰かが海賊狩りのゾロの噂でもしていたのかしら。」

 

ゾロ「海賊狩りだなんて名乗った事は一度もない。」

 

ロビン「じゃあ 誰がそんな素敵な名前を付けてくれたの?」

 

ゾロ「さあな。俺には関係ない。」

 

大砲の砲弾は発射される。

 

ロビンは自分の席に戻る。

 

男の子が桶の水を後ろ上から、かけて来た。

 

ゾロ「鬼斬り!!」

 

ゾロは鬼斬りでディックを斬り倒した。

 

ゾロ「よし。折れてねェ 世話をかけたな。」

 

男の子「えへへ。」

 

ジョニー「ロロノア・ゾロ アンタの腕に惚れやした。お供させてくんな。」

 

ヨサク「あっしらは泣く子も紙一重で黙りそうになる賞金稼ぎユニット。ヨサクとジョニー。」

 

ゾロ「勝手にしろ。」

 

ジョニーとヨサク「「兄貴ィィィィィ!!」」



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第152話「ヤギの島のゼニーと山の中の海賊船!」

航海を続けるメリー号。しかし、海軍の砲撃を受けていた。

 

海兵「追え!!逃がすな!!」

 

砲撃は続く。

 

海兵「どんな大海賊かと思ったら、所詮逃げの一手 弱腰共じゃないか。しかし一人の別世界からの転生者のピンク髪少女だけはスカウトらしい。軍曹 例のピンク少女と共にいるカラクリ娘以外の麦わらの一味は我々が落としましょう。落とせますとも。」

 

ナミ「ちょっと!!何とかしないと本当に命中しちゃうわよ!?」

 

ルフィ「腹減ったァ」

 

チョッパー「お~れ~も~。」

 

ゾロ「ったく しつこいな 海軍ってのはァ」

 

ルフィ「まだ釣れねェのかァ?」

 

ウソップ「釣れねェどころじゃねェよォ 水だって一滴も残ってねェんだからな。」

 

チョッパー「このままじゃ干からびるか飢え死にするかのどっちかだぞ。」

 

ララはタブレットでの動画をアイリスと共に観ている。専用タッチペン付きである。ロビンの座るテ-ブルを貸して貰っていた。高校カバンは足元の傍に置いている。

 

サンジはティーセットを運んできた。

 

サンジ「ロビンちゃん ララちゃん ハーブティのお時間です。ミルフィーユや生クリームショートケーキも一緒に召し上がれ。」

 

ララ「ありとうございます。」

 

アイリス「ケーキ 上手な作り!さすがサンジです!」

 

ロビン「ありがとう コックさん。」

 

チョッパー「ああ!!」

 

ルフィ「俺もおやつ食いてェ!!」

 

ウソップ「てめェ!!どこに隠してやがった!!」

 

ルフィ達はサンジに押し寄せる。

 

サンジ「おら!おめェら!手ェ出すんじゃねェ!!」

 

ナミ「何よ この緊張感の無さは。」

 

ルフィとチョッパーは軽くくすぐられる。

 

ナミ「笑ってる場合か!!」

 

ゾロ「ナミ!どうやら海軍より厄介そうだぜ。この海はお前の航海術で何とかしろ。」

 

ナミ「分かってるわよ。また霧なの!?」

 

メリー号は霧の中を進んでいく。

 

ナミ(この霧を利用して海軍を撒く事は出来るかもしれない。でも、潮の流れが速い。しかもあちこちに暗礁が。)

 

海軍船数隻は潮の流れの影響で激突し合う。

 

海兵「この海域は第一級危険地帯に指定されています!これ以上の深追いは無理であります!」

 

海兵「このままでは全滅です!!」

 

海兵「黙れ!ここまで追い詰めたんだぞ!もう少しじゃないか。軍曹 ここは一気に。」

 

軍曹「退却だ。ただちに引き返せ。」

 

海兵「我々はムンワ大佐から麦わらの一味を見つけ次第、1人と一体を除き必ず壊滅せよ!と命令を受けているんですよ!」

 

軍曹「うるせェんだよお前は。今 指揮を執っているのは大佐じゃねェ この俺だ。分かってるな?」

 

海兵「はい。」

 

軍曹は船内に入り、海兵は様子を監視する。

 

ナミ「取り舵一杯!!帆を左45度に引いて!!」

 

ナミの的確な指示でメリー号を進めていく。

 

ナミ「霧を抜けた。」

 

ウソップ「おい!!島だ!島が見えるぞ。」

 

ルフィ「食いモンあるかなぁ!?」

 

メリーは島に到着。

 

そして、それを観察する人物が。

 

ララはタブレットを高校のカバンに入れて、肩に背負う。

 

アイリスも降り立つ。

 

???「8人と1匹・・・。クソ海賊共がナンボのもんじゃい。今に見とれ。」

 

ルフィ達は崖を登り、進んでいく。

 

ロビン「無人島かしら。」

 

すると、鳴き声が。

 

ヤギが1匹草を食べてる。

 

チョッパー「ヤギ?」

 

ララ「ヤギだね。」

 

アイリス「ヤギだ・・・」

 

ルフィ達「「「に、肉だぁぁ!!」」」

 

ルフィ達3人はヤギを追っかける。

 

ナミが止めに入った。

 

ナミ「待ちなさいよ。いくらお腹が減ってるからって、あんなカワイイヤギさんを!」

 

ゾロは刀を抜こうとする。

 

ゾロ「どうやら可愛いヤギさん達に好かれちまったようだぜ。」

 

ナミ「えっ?」

 

ヤギが集団で出て来た。

 

チョッパー「罠だ!!俺達罠にハメられたんだ!」

 

ヤギ達は突進してくる。

 

ゾロは刀を抜いた。

 

チョッパー「斬るなゾロ!!こいつら悪い奴らじゃない。おれには分かるんだ!!」

 

ゾロはヤギの突進を刀でガードし、サンジは蹴るがヤギは避ける。

 

ウソップ「タバスコ星!!」

 

ウソップはタバスコを放つが、ヤギに蹴り返され、ルフィの目に命中。

 

ルフィは目から炎が噴き出る。

 

ウソップ「ヤギが蹴り返した・・・」

 

ララ「ヤギくんなのにやるじゃない・・・」

 

チョッパー「待て!!お前達を食べたりなんかしないよ。俺が約束する。でも、どうして俺たちを罠にハメたんだ?」

 

ヤギ「メェ。メメェ。メェ。メメェ。メェ。メメェ。」」

 

チョッパー「ええ!?こいつら誰かに命令されてやったんだ!」

 

ナミ「誰かって?」

 

ゾロとサンジはヤギにてこずる。

 

チョッパー「やめるんだ!!」

 

ゾロ「バカ!!おめェはどいてろ!!」

 

ナミ「危ないってば!!」

 

ヤギ達が接近してくるが、

 

チョッパー「やめろォォォ!!」

 

チョッパーに人型に巨大化し、ヤギを止めた。

 

すると、誰か落ちて来た。

 

おっさん「バ、バケモンやぁぁ!!」

 

ルフィ「変なおっさんが落ちたぞ?」

 

ナミ「チョッパー ヤギさん達に命令したのはこの人?」

 

人型チョッパー「どうなんだ?」

 

ヤギ「メェ。」

 

チョッパーは戻る。

 

チョッパー「そうだって。」

 

???「あがあがが。」

 

ゾロ「俺達に襲われるとでも思ったんだろ?」

 

サンジ「心配すんな。水と食料が欲しいだけだ。」

 

???「海賊の言う事なんか信用できるかい!言うとくがわいにはお宝なんかないさかいな。わいは無一文や!」

 

ウソップ「どう見たって大金持ちには見えねェよ。」

 

???「クソ海賊共め。こうなったらわいも男や!煮るなり焼くなり好きにせんかい!」

 

サンジ「おおそうか。俺はコックだ。煮るのも焼くのも得意だぜ。」

 

サンジは両手をコキコキさせる。

 

???「待てや!冗談やっちゅうねん。」

 

おっさんは逃げようとしたが、途中でコケる。

 

ゾロが近づき、刀で木の枝を伐った。

 

おっさんは気絶する。

 

ルフィ「伸びちまったぞ。」

 

ウソップ「負けん気は強ェけど、気の小せェ爺さんだな。」

 

ララ「大丈夫ですか?」

 

チョッパーが近づき、爺さんの胸に耳を押し当てる。

 

チョッパー「大変だ!心臓が止まってる!!」

 

ルフィ達「「「「「「ええ!?」」」」」」

 

ルフィ「ゾロ!!」

 

ウソップ「鬼。」

 

ナミ「酷いわ。」

 

サンジ「マリモ」

 

ララ「ゾロさん。」

 

アイリス「あなたって人は・・・」

 

ゾロ「いや、ちょっと、違う!!」

 

チョッパーはマッサ-ジをする。

 

チョッパー「俺は医者だ!早く爺さんの家へ連れて行くんだ!」

 

ヤギ「メェ。」

 

爺さんは家へと運ばれる。

 

爺さん「もうちょっとで殺されるトコやった。やっぱり海賊には油断も隙もならんわ。」

 

ウソップ「よく言うぜ。勝手に気絶しちまったくせに。」

 

ルフィ「ヤギのおっさん ビビッて心臓止まったのか?」

 

サンジ「この偉大なる航路(グランドライン)じゃ驚きの毎日だろうが。よく小せェ心臓で今まで生きて来られたもんだぜ。」

 

ルフィ「ホントだな。」

 

ナミ「でも良かった。命に別状が無くて。」

 

爺さんが起き上がる。

 

爺さん「いい事なんかあるかい!」

 

そして、そろばんを構えて計算し出した。

 

爺さん「願いましては、お前らのせいで腰は抜けるは死ぬ目に遭うはおまけに薪割りは出来んエライ損害や。」

 

アイリス「急に計算を始めました・・・」

 

ララ「しかもそろばん・・・。海賊時代じゃ電卓なんて無いし仕方ないか。」

 

ララは腕組み出した。

 

爺さん「しめて5000万ベリーの損害やな。」

 

ナミ「掛けすぎじゃない?どう見積もってもこれくらいよ。」

 

爺さん「そりゃえげつないで。姉ちゃん 勉強してもこれや。」

 

ナミ「チョッパーの診察代を差し引けばこれよ。」

 

爺さんはいじけた。

 

爺さん「こんな年寄りによってたかっていじめるだなんて。殺生ちゅうもんや・・・」

 

ナミ「いじめてるだなんて」

 

爺さん「ああ!!長生きはしとうないィィィ」

 

アイリス「泣き出しちゃった・・・」

 

ナミ「泣かないでよォォ」

 

ルフィ「分かったよ。ヤギのおっさん 俺達が薪割りや水汲みやってやるよ。」

 

爺さん「麦わらの兄ちゃん 話分かるやないか。商談成立や。イヒヒヒヒ。」

 

ルフィ達はそれぞれ始める。

 

ララは高校のカバンを置き、カバンからスマホを取り出して胸ポケットに入れ、アイリスと共に草をヤギ達に食べさせる。

 

爺さんは思わず、ララのスカートがヒラヒラしてる事に気づく。

 

爺さん(あのピンク髪の嬢ちゃん なんて美しい外見にヒラヒラした短い履き物や。靴も見た事ない。もう一人の髪の長い濃い茶髪の嬢ちゃん どう見ても人間やない。)

 

サンジ「あの爺さん。よっぽど海賊が嫌いみたいだったな?なんか恨みでもあるんじゃねェのか?」

 

チョッパー「この島の住人は爺さん一人だって。どっかから流れ着いて20年もこの島にいるんだって。」

 

ルフィ「20年!?そりゃすげェェ。」

 

ララ「20年もここにいて、こんな環境であんな元気でいるのが不思議ですけどねェ ヤギくん ちょっとだけくすぐったいよ。」

 

ヤギはララの手の平にある草を食べつつ、舐める。

 

アイリスも同じく、ヤギに草を食べて貰ってる。

 

アイリス「ヤギさん かわいいね。」

 

ゾロがどっか行こうとしていた。

 

ルフィ「あっ どこ行くんだ?ゾロ」

 

ゾロ「ああ?食いモン探して来る。あの爺さんが分けてくれるとは思えねェからな」

 

ルフィ「そっかァ!!だったら肉頼むな!肉!!」

 

ゾロ「贅沢言ってんじゃねェよ。」

 

爺さんが起きて、外へ。

 

爺さん「もっと腰上げてやらんかい!!最近の若い奴らは薪割りも満足に出来んのかい・・・」

 

爺さんは家の埃を確認し、

 

爺さん「かと思ったら掃除もあかん。ここやり直しや。それから島ヤギに草やって、小屋の修理も頼んだぞ。」

 

ルフィとウソップは動く。

 

爺さんは座る。

 

爺さん「はぁぁ~~疲れたぁ。ボーッとしとらんで肩揉まんかい。」

 

チョッパーが揉みに来た。

 

爺さん「いちいち言わんでも気ィつけたらどないやねんな。ホンマ世話のかかる連中やでェ それから」

 

ウソップ「まだあんのかよォォ」

 

ゾロはまた道に迷う。

 

ゾロ「何だ?」

 

目の先は海賊旗が括りつけられた一隻の船が。

 

ゾロ「こいつは・・・」

 

 

夜になり、

 

ゾロは爺さんの家に戻れた。

 

ゾロ「お前ら まだやってんのか?」

 

ルフィ「ん?」

 

ウソップ「あの爺さん 次から次へと仕事押し付けやがって。」

 

ナミ「もうヘトヘトよ。」

 

ララ「結構やりましたけど。」

 

アイリス「私も頑張りましたよ。重労働という程ではありませんが。」

 

ルフィ「腹減ったぁぁぁ」

 

ルフィの目の前に果物が入ったデカイ袋を置くと、果物が出て来る。

 

ルフィ「おお!!」

 

ララ「果物!!」

 

ルフィは食べる。

 

ルフィ「海賊船?」

 

ゾロ「ボロ船だったが、確かに海賊旗があったからな。」

 

ルフィ「誰が作ったんだ?」

 

サンジ「爺さんしかいねェだろ・・・」

 

ララ「ですよね?」

 

ウソップ「何で爺さんが海賊船なんか作るんだ?」

 

サンジ「俺が知るか。」

 

ナミ「フフン。もしかしたらあたし達ついてるかもよ。」

 

ウソップ達「「「「ああ?」」」」

 

アイリス「ついてる?」

 

ナミ「とにかく行ってみましょ。山の頂上だっけ?フフン。」

 

ナミに続き、ルフィ達も行ってしまう。

 

ゾロ「おい待てよ!今から行ったんじゃ時間が!」

 

あっという間に船に着いた。

 

ルフィ「ホントだ。」

 

ゾロ(クソッ 直線距離だとこんなに近かったのか。)

 

サンジ「何だか気味悪くねェか?」

 

ララ「見事にボロ船状態です。」

 

アイリス「あの状態でよく保ってましたね。」

 

ロビン「山の中の幽霊船って感じね。」

 

ウソップ「ロビン 変な事言うな。」

 

すると、人魂らしき光が漂って来た。

 

ララ「あっ」

 

ルフィ「何だありゃ?」

 

ウソップはルフィの後ろに隠れる。

 

ウソップ「うわぁぁ!!人魂だ!言わんこっちゃねェ!!」

 

ナミ「ホタルよ!」

 

ルフィ達は船を調べる。

 

ロビン「付近の木を材料にしたのね。」

 

ウソップ「でも 途中で止めたみてェだぞ。」

 

サンジ「これホントにあの爺さんが?」

 

ナミ「ここには無いみたいね。」

 

ルフィ「何が無いんだ?ナミ。」

 

ナミ「お宝よ。」

 

ウソップ、サンジ、ララ、アイリス「「「「お宝《ですか?》?」」」」

 

ナミ「アタシの推理によると、あのお爺ちゃんの正体は、何を隠そう元海賊!」

 

ウソップ、サンジ「「海賊~!?」」

 

ナミ「多分 遭難でもしてこの島に1人だけ辿り着いたに違いないわ。そして島から脱出するため海賊船を作ってたのよ。」

 

ウソップ「しかし、元海賊が海賊嫌いってのは理屈に合わなくないか?」

 

ナミ「それは単なるカムフラージュよ。隠したお宝に気づかれない為のね。最初からどうも怪しいと思ってたのよねェ。ほら、おじいちゃんの小屋にあった調度品。あれなんか値打ちモン揃いだったわ。」

 

サンジ「さすが、ナミさん 鋭い!」

 

ウソップ「そんな訳ねェだろ。あの気の小っちぇ爺さんが元海賊の訳がぁぁ・・・」

 

ララ「さすがにウソップさんの言う通りですよね。」

 

アイリス「ええ。」

 

ウソップ「だろ?」

 

サンジ「ララちゃんにアイリスちゃんも!?」

 

ナミ「いや、だって昔は有名な海賊だったかもしれないし。何と言ってもこの船が。」

 

ロビン「前には道も無い密林。後ろは険しく切り立った崖。脱出する船を作るのに、どうしてこんな山の中に?」

 

ルフィ、ゾロ、ウソップ、サンジ、ララ、アイリス「「「「「「どうしてだナミ《なのナミさん》《なんですかナミさん》?」」」」」」

 

 

ナミ「ん~~~そ それは・・・」

 

海軍支部では、

 

???「何故引き返して来た?危険海域だと?そんな物を恐れて海軍の正義が守れると思っているのか!?」

 

軍曹「申し訳ありません。ただ 奴らもそう簡単にあの海域を抜ける事は不可能な筈です。」

 

???「まだ遠くへは逃げていまい。あのスモーカーと黒檻部隊ですら率いるヒナですら撃ち漏らしたという麦わらの一味。必ずこの手で仕留めてやる。だが本部から報告は受けている別世界からの転生者にしてジョシコウセイというガクセイの例のピンク髪の娘は除外だというがな。」

 

軍曹「大佐殿の手にかかれば例の少女以外は奴らなど物の数ではありません。イレギュラーハンターとかいう組織の結成が人間と我々人間の心を持つロボットの違いなだけで、我々海軍と役割自体が非常に似ている少女のスカウトには支部の者達は成功の為に諦めずにいる事でしょう。」

 

大佐「ただちに捜索を開始しろ。麦わらに一味の居場所を突き止めて来るんだ!!」

 

軍曹「はっ!!」

 

軍曹「あの大佐・・・」

 

軍曹「行くぞ。伍長」

 

軍曹と伍長は出て行った。

 

伍長「何故あの島の事を大佐に報告しなかったんです?」

 

軍曹「お前も見たのか?」

 

伍長「ええ。あの海域では記録されていない島をこの目で確かに。」

 

軍曹「その事はしばらく大佐には伏せておけ。いいな。」

 

伍長「何故です!?麦わらの一味は恐らくあの島に!」

 

軍曹は笑う。

 

軍曹「良い事を教えといてやる。あのアラバスタでクロコダイルを討伐したのは。」

 

伍長「はっ!!スモーカー大佐殿であります。海軍の英雄であります。」

 

軍曹「おめでたい野郎だ。それはあくまで表向きの発表に過ぎねェ。」

 

伍長「では、一体誰が。」

 

軍曹「あの、麦わらの一味らしい。そんな奴らを相手にしたって命があったって足りゃしねェよ。」

 

伍長「しかし。」

 

軍曹「おい、いちいち上の言う事を真に受けんな。俺達が正面からケンカしてもあっさりやられるだけだ。」

 

伍長「え?」

 

軍曹「それより手ェ貸して貰いてェ事があるんだ。伍長」

 

伍長「手を貸す?」

 

チョッパーは聴診器で爺さんの心臓辺りを計る。

 

チョッパー「はっ!?」

 

ウソップ「なぁ とっととこの島から出ようぜ。このままだと変な爺さんにこき使われるだけしィ」

 

ルフィ「おれは残る。」

 

ウソップ「ルフィ。」

 

ルフィ「メシ食いてェェ!こんなモンじゃ腹一杯になんねェよ。」

 

ゾロとナミ「「ああ!!無い!!」

 

ゾロはルフィに掴みかかる。

 

ララ「ルフィさん もう食べちゃったんですか・・・」

 

サンジ「とりあえず船に戻るとしようぜ。」

 

チョッパーは出て来た。

 

ナミ「あっ チョッパー船に戻るわよ。」

 

チョッパー「俺 爺さんについてるよ。患者見捨ててはいけないからな。」

 

ウソップ「もう元気になったんだ。同情なんてしてたらキリねェぞ。」

 

チョッパー「キリは、あるさ。」

 

アイリス「あるの?」

 

ゾロ「何だ?」

 

ルフィ「キリィ?」

 

チョッパー「あの爺さん 気は小さいだけで心臓が止まったワケじゃない 病気だったんだよ。」

 

ナミ「キリはあるって、まさか!!」

 

チョッパー「間違いないよ。あの爺さん あと3日しか持たねェ。」

 

ルフィ達「「「「「何だって!?」」」」」

 

ゾロ「3日だと!?」

 

夜が明けて、爺さんは起き上がり、家から出て来た。

 

爺さん「よォ寝た。ん?ええ匂いや。」

 

ナミ「おはよォ おじいちゃん。」

 

サンジ「朝飯の準備は出来てるぜ。」

 

目の前には豪勢なメシが並んでいた。

 

爺さん「な、何やこれは!?」

 

ルフィ「サンジは名コックだからうんめェぞ!」

 

ララ「はい!とても!!」

 

チョッパー「島ヤギ達に果物のある所や魚が釣れるポイントを教えてもらったんだ!」

 

ナミは爺さんの腕をしがみつくように引っ張ろうとする。

 

ナミ「さっ 早く早く!」

 

爺さん「ナミちゃん 言うとくが、わいには払う金は一銭も無いで。」

 

ナミ「そんな事心配しなくていいから。」

 

爺さんは料理を乗った皿を取るが、疑う。

 

爺さん「怪しい。めっちゃ怪しすぎるで。ことわざにもあるさかいな。急に親切になった海賊に気ィつけェて。毒でも入ってるのとちゃうか?」

 

ナミ「失礼ね。」

 

ウソップ「お年寄りに親切にするのは当然の事じゃねェか。」

 

ルフィ「まっいらねェんなら俺が食ってやる。」と同時に腕伸ばす。

 

じいさんはルフィの腕を掴む。

 

じいさん「わ、分かった。食うがなって。うわぁぁ!?何やお前!?」

 

じいさんは発作を起こしそうになる。

 

アイリス「お爺さん!!」

 

チョッパー「爺さん 大丈夫か!?」

 

ナミはルフィの頭を1発殴る。

 

ナミ「脅かすな!!」

 

ルフィ「ゴメン。」

 

爺さん「ハハハハ!!何や。あんさんも悪魔の実を食うたんかいな。」

 

爺さんは元気に食べる。

 

爺さん「ん~~美味い。こんな美味いメシほんま久しぶりやて。」

 

ナミ「おじいちゃん あたし達に出来る事があったら何でも言って頂戴ね。」

 

ララ「きっと力になりますからね。」

 

ウソップ「そうだ。思い残す事ねェようにな。」

 

ウソップは涙目で訴えるが、ナミに一発殴られる。

 

サンジ「こんなメシで良かったらいつでも作ってやるぜ。」

 

爺さん「そうか。ありがとさん。ほんまに美味いで。」

 

爺さんは掻っ込み過ぎて、箸を離してしまう。

 

ルフィ「どうした!?ヤギのおっさん!?」

 

ララとアイリス「「お爺さん!?」」

 

チョッパー「まさか!?」

 

ウソップ「もう来たのか!?」

 

ナミ「そんな!?」

 

サンジ「しっかりしろ!!」

 

爺さんは飲み込む。

 

爺さん「ふはぁ あんまり美味いさかい。慌てて食うて喉に詰まりよった。」

 

ルフィ達はズッコケる。

 

ウソップ「何だよメシが喉に詰まったのかよ。」

 

ナミ「びっくりさせないでよ!!」

 

チョッパー「いくらなんでも早すぎると思った。」

 

爺さん「早すぎるって何が?」

 

ナミは履き靴をチョッパーに投げつけて黙らせる。

 

ウソップ「なな、何でもねェって。爺さん食うのが早すぎるって事だよ。そんな事よりこれも食えよ。」

 

ナミ「あたしのも!!」

 

ロビン「これもどうぞ。」

 

ララ「でも、お爺さん 慌てなくてもちゃんとありますからね?」

 

アイリス「そうですよ。」

 

爺さん「そうやな そうやな。慌てんでいいわな。」

 

ルフィが腕を伸ばして邪魔してくるが、足で踏んでお仕置きをした。

 

爺さんは美味そうに食べる。

 

ララとアイリス含むルフィ達は笑う。

 

ゾロ(この食欲 ルフィと同じじゃねェか。ほんとかよ?3日の命ってのは。)

 

海軍支部。

 

軍曹と伍長が島の事を調査中である。

 

伍長「ありました。軍曹。記録によれば20年前あの海域で1人の男が海賊と交戦中に姿を消しています。」

 

軍曹「思い出したぜ ゼニーとかいう野郎だ。」

 

伍長「ゼニー?」

 

軍曹「消えたのは野郎だけじゃねェ。莫大なお宝も一緒だ。もしあの島に辿り着いていたなら、野郎は既にくたばっているとしてもだ。お宝には寿命なんてねェもんなぁ へっへっへっへ。」

 

チョッパー「もう食べすぎだよ!!」

 

爺さん「まだまだこれかやらや!」

 

ルフィ「すっげェェな!おっさぁぁん!!」

 

爺さん「アッハハハハ!」



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第153話「儲かりまっか?金貸しゼニィの野望!」

ウソップは山の上の船の修理を行う。

 

ゾロは船の材料の為の材木の切断を斧で長方形の板状に器用に切った。

 

ヤギ達は板を口で運び合った。

 

爺さん「ほらほらもっと働かんかい!!ふらついとったらあかんがな。」

 

ララ「お爺さん 見ててください。」

 

爺さん「何や?ララちゃん。」

 

ララはデバイス操作で、電磁波球体に包まれ、ガイアアーマー・エックスとなる。

 

爺さんはびっくり。

 

爺さん「おぬし ララちゃんなのか?」

 

ガイアアーマー・エックス「チョッパー 負担を減らす為に半分持つ。このアーマーはパワー重視だからね。」

 

チョッパー「悪いな エックス。」

 

ガイアアーマー・エックス「それとお爺さん 私はエックス。レプリロイドにしてイレギュラーハンターだ!」

 

爺さん「声も話し方も完全に男や!!レプリロイドとかイレギュラーハンターって何や!?それにエックスやと!?」

 

アイリス「お爺さん 私アイリスもエックスと同じレプリロイドです。」

 

爺さん「アイリスちゃん そういえば顔と髪がある以外体が人間ではないやろ?どう見ても機械やな。」

 

ナミ「おじいちゃんは深く考えなくていいから、休んでなさい。」

 

爺さんは椅子に座らせられる。

 

ロビン「お肩をお揉みしましょうか?」

 

ロビンは能力により爺さんの肩を揉む。

 

爺さん「何じゃコレ!?」

 

サンジ「しかし、何でわざわざ山の中に船なんか作ったんだ?爺さん。」

 

爺さん「ああ それは船やない。」

 

ルフィ「へェ これ船じゃねェのか。」

 

ウソップ「あのな!これが船じゃなかったら一体何だってんだ!?」

 

爺さん「そりゃ わいの・・・棺桶や。」

 

ルフィ達「「「「「棺桶!?」」」」」

 

爺さん「ああ。わいの墓っちゅうわけや。」

 

ルフィ「そうか・・・ヤギのおっさんの墓か。」

 

ルフィは拝む。

 

アイリス「ルフィ!!」

 

ウソップ「拝むな!!縁起でもねェ!!」

 

サンジ「まだ早ェだろうが・・・」

 

チョッパー「準備良すぎるよ。」

 

ガイアアーマー・エックス「ヤギ達と一緒にでだろうけど、よくこんな船を途中まで造れたもんだ。」

 

ナミ(まさか、おじいちゃん 自分の命があとわずかだって事気づいてるんじゃ・・・)「はっ!」

 

爺さん「何ビックリしとんねん。こんな島暮らしじゃ自分の墓を自分で作ってもおかしくないやろう?いつかはわいも死ぬんやさかいな。」

 

ウソップ(いつかじゃねェよ。もうすぐだって。)

 

ガイアアーマー・エックスは電磁波球体に包まれ、ララに戻る。

 

ルフィ「墓なら山ン中でもおかしくねェな。」

 

サンジ「でも、どうして墓が海賊船なんだ?」

 

爺さんは俯く。

 

ナミ「はあっ!?」

 

ララ「おじいちゃん!!」

 

アイリス「お爺さん!!」

 

ルフィ達「「「「爺さん!!」」」

 

ルフィ、ウソップ、サンジ、チョッパーは爺さんに近寄る。

 

ウソップ「棺桶だか墓だか知らねェけど、もうすぐ完成するんだよ!早まんな!」

 

チョッパー「まだ死ぬな!」

 

ナミ「しーーーっ 眠ってるだけよ。」

 

ララ「びっくりしました・・・」

 

アイリス「・・・はい。」

 

海軍基地

 

大佐「そうか。麦わらの一味が見つかったか。」

 

軍曹「はっ!!先程報告した無人島に上陸したものと思われます。」

 

大佐「よし。ただちに出撃準備。全戦力を挙げてその島に乗り込み、麦わらの一味を討伐する!例のピンク娘は除外した一人残らずでだがな!」

 

軍曹「待って下さい大佐!」

 

大佐「ん?」

 

軍曹「相手は悪魔の実の能力者に加えて、凄腕の剣士ロロノア・ゾロ。除外はしますがついでとして本部がスカウトに熱心な転生者にしてジョシコウセイというガクセイのアメノ・ララちゃんですな、唯一の規格外である彼女だけは。」

 

大佐「それがどうした?怖気づいたのか?ミンチー軍曹。」

 

軍曹「とんでもない。私はただ、無用な犠牲は避けたいだけです。」

 

大佐「ではどうしろと。」

 

軍曹「私の言う通りにしていただければ、大した犠牲を払う事も無く、大佐殿に完璧な勝利がもたらされるでしょう。」

 

 

ナミは爺さんとチェスで遊んでいた。

 

爺さん「そう来たか。ん!?美味い!!チーズなんてどないして作ったんや?」

 

サンジ「島ヤギの乳からだ。うんと精がつくぜ爺さん。」(今さら焼け石に水だろうけどな。)

 

ナミ「さぁ おじいちゃんの番よ。」

 

爺さん「えェっとほなチェックメイト。大手と行こうか?」

 

ナミ「あああ!!ちょっと待った!!」

 

爺さん「待ったは無しや。ナミちゃん。」

 

ナミ「まいった。その代わりもう一度、ね?」

 

爺さん「うしゃあ。べっぴんさん相手にチェスやって肩まで揉んでもろて言う事なしやあ~はははは」

 

ルフィ達が食料探しから戻って来た。

 

ルフィ「今日も大漁だぞォ!!」

 

ララ「結構果物も採取できました!!」

 

アイリス「凄いですけど!」

 

ルフィ「サンジ!!またヤギのおっさんに美味いメシ食わせてやってくれ。」

 

サンジ「おう。任せとけ。」

 

ウソップ「爺さん。まだ食いてェ物とかして欲しい事があったら遠慮せずにいいなぁ。俺達に出来る事なら何でもするからさ。」

 

爺さん「いや、もういつ死んでも満足や。極楽、極楽」

 

ルフィ「そな事言うなよォ~~」

 

サンジ「たとえ短くともォ」

 

ウソップ「前向きに生きろよォ」

 

ララ「もうちょっとなんですからぁ」

 

アイリス「お願いですぅ」

 

ルフィ達は体を抱き合う。ララは女子なので豊満な胸が当たらないようアイリスと同じ内側で、ルフィ達男3人がララとアイリスを抱く感じである。

 

ルフィ達「「「「「命ある限り ああああ~~~」」」」」

 

ゾロ「おい、おかしくねェか?」

 

ウソップ「何が?」

 

ゾロ「爺さんの命、あと3日とか言ってたよな?」

 

サンジ「そうだ。あと3日だ。」

 

ルフィ「たった3日の命なんだぞ。」

 

ララ「死ぬには早すぎますけど!」

 

アイリス「そうですよ!」

 

ウソップ「そうだ。あっという間じゃねェかよ そんなの」

 

機械のアイリスとゾロ除くルフィ達4人は泣き出す。

 

ゾロ「確かにな。あっという間にとっくに3日過ぎちまってるもんな。」

 

ルフィ達「「「「「え?ホントだ。《ホントですね。》」」」」」

 

ウソップ「なのに、まるっきりピンピンしてるってのはどういう事だ?」

 

サンジ「てゆうか前より元気になってんじゃねェのか?」

 

アイリス「容態が改善してるならそれはそれでいいんですけど。」

 

ウソップ「アイリス おめェはそうだろう?」

 

爺さん「チーズ おかわり。」

 

チョッパーは薬玉の入った小瓶を持って来た。

 

チョッパー「爺さん 今日の薬だ。ちゃんと飲んどけよ。」

 

爺さん「そんなモンいらん、メシまでマズなるさかいな。ほれ!チェックメイト!」

 

ナミ「はぁん!!まただぁぁ!!」

 

チョッパーはルフィ達の元へ。

 

ゾロ「あの爺さんの命は3日しか持たねェはずじゃなかったのか?」

 

サンジ「あの様子じゃあと30年は大丈夫そうだぜ。お前診間違えたな?」

 

チョッパー「いや、そんなハズは・・・でも診察間違いならその方がいいじゃないか。」

 

ウソップ「そういう問題じゃねェよ。こうなったら誰が何と言おうと俺はこの島から出て行くぜ。」

 

それぞれ立ち上がる。

 

サンジ「ああ。いつまでもここで爺さん相手にゴマ擦ってる場合じゃねェ。」

 

ルフィ「俺も海で冒険がしてェ。」

 

ウソップ「ララ。アイリス。」

 

ララ「私も我慢の限界ってモンがあります。アイリス行こう。」

 

アイリス「優しさの心を持つロボットの私でも、ララ様が言うならそうします。」

 

ゾロ「ララとアイリスも同じだな。決まったぜ。ナミ 出航するぜェ」

 

ナミ「もう少し待ってくれる?」

 

ウソップ「いつまで遊んでんだよォ チェースなんてとっとと止めちまえよ!」

 

ナミ「それが止められないのよォ 敗け続けでおじいちゃんに船を型に取られちゃって。」

 

爺さんは指でニヒっとVサインをした。

 

ルフィ達「「「「「何ィィィ!?」」」」」

 

ララとアイリス「「えええ!?」」

 

ウソップ「海賊が船取られてどうすんだよ!?」

 

ナミ「絶対取り返すから待っててェェ」

 

ナミは涙ぐんでいた。

 

爺さん「チェックメイト。」

 

ナミ「ひえええェェェ!!」

 

ルフィ達がナミの元へ駆けつけ、ナミを抑える。

 

チョッパーは小型テーブルを揺らす。

 

しかし、爺さんがチェスの盤を持って避難した。

 

爺さん「船を取り返したかったら、その分だけこの島で働いてもらうしかないで。」

 

爺さんはそろばんで計算する。

 

爺さん「願いましては、しめて10年は働いてもらおうか。儲かりまっか~~。」

 

 

ウソップとサンジ「ナミ~~~《ナミさ~~~ん》。」」

 

ナミは座り込む。

 

ナミ「ごめ~~ん。うまく行けばおじいちゃんから宝の在り処を聞き出せるかと思ってェ~~」

 

ウソップ「まだそんな事言ってんのかよォ こうなったらあんな爺さん放っといて逃げよう。それっきゃねェ」

 

ルフィ「おれはイヤだ。」

 

ウソップ「何言ってんだよルフィ。ゾロが気づいたから良かったものの、もしかしたら俺達この島で一生爺さんの為に働いてたかもしんねェんだぞ。」

 

ゾロ「お前らも気づけよ。」

 

サンジ「こんな所じゃ冒険はできねェぞルフィ。それによ もし一生働くなんて事になってたらナミさんやロビンちゃん、ララちゃんの醜くく変わり果てた姿を拝む事になるかもしれねェ恐れがあったんだぜ。アイリスちゃんは機械だから分かんねェけどよ。」

 

ララ「サンジさん・・・。私の事心配してた・・・。」

 

サンジ「もう行こうぜ。」

 

ルフィ「イヤだ。」

 

ウソップ「ルフィ!!」

 

ルフィ「賭けだって約束みてェなモンだろ?だったら約束は破りたくねェ。」

 

ウソップ「カッコつけてる場合じゃねェ!ゾロ、ララ、アイリス、おめェらはどうなんだ?」

 

ゾロ「決めるのは船長の筈だろ?」

 

ララ「はい。私達には決める権利は無いです。」

 

アイリス「ですね。」

 

ウソップ「ルフィ!?」

 

ルフィ「嫌な物はイヤだ。」

 

ロビン「チェックメイト。」

 

ルフィ達「「「「「ん?」」」」」

 

爺さんは唸ってる。

 

爺さん「う~~~~ん。こ、これは・・・」

 

ロビン「船を取り返せそうね。ンッフフ。」

 

ルフィ達が爺さんの元へ来て、

 

ナミ「どうなの?おじいちゃん。」

 

爺さん「参ったぁ~~」

 

ルフィ達「「「「「やったァァ!!」」」」」

 

ナミ「やっぱり頼りになるわぁ。お姉様って。」

 

ルフィ、ウソップ、サンジ「儲かりまっかぁ?」

 

爺さん「ぼちぼちでんなぁ。ハハハハ!長年生きとるけどこんなおもろい海賊初めて見たわ。めちゃ気に入った。今夜はパーっと宴会やぁ!!」

 

ルフィ達「「「「「「おお!!」」」」」」

 

ルフィ「祝いの宴だぁ!!」

 

そして、日が暮れて夜になる。

 

ララは高校カバンを傍に置いて、タブレットを操作する。アイリスはララの隣にいた。

 

ナミは爺さんに酌をする。

 

ナミ「おじいちゃん まるで大海賊ねェ いい飲みっぷり。」

 

爺さん「ハッハハハ。ナミちゃん このわいが海賊やて?」

 

ナミ「でなきゃこんな上等なグラスを持ってる訳ないもの。」

 

ロビン「たしかにお宝グラスねェ・・・。」

 

ウソップ「ああ・・・ナミィ お前爺さん酔わせてお宝の在り処言わせようとしてるなぁ?」

 

ナミ「はっきり言わないでよ。」

 

ルフィ「ヤギのおっさん ホントにお宝持ってんのか?」

 

ナミ「だから、はっきり言わないでっては、物には順序って物があるんだから。」

 

爺さん「わいのお宝は」

 

ルフィ、ウソップ「「うんうん。」」

 

アイリス「お爺さんのお宝は?」

 

爺さん「この無人島に流れ着いてくらくを共にした島ヤギ達。」

 

ヤギ達「「「「メェェ~~」」」」

 

ルフィ「いい話だぁ・・・」

 

ララ「はいはい・・・」

 

ララは何度か頷く。

 

爺さん「なんちゃって!!ハハハ。」

 

ナミ「なんちゃってじゃなくて、はっきりしてよ。」

 

爺さん「ほなはっきり言うで。わういは偉大なる航路(グランドライン)をまたにかけた大海賊!」

 

ナミ「やっぱり!?」

 

爺さん「を、相手にした金貸しやった。」

 

ルフィとララ「「金貸し《ですか?》」

 

ゼニー「ああ。金貸しのゼニーや。海賊やない。」

 

ナミ「違うのォ!?」

 

ウソップ「残念だったなナミ!」

 

サンジ「でも、海賊相手に金を貸すなんていい度胸してんじゃねェか 爺さん。」:

 

ルフィ「何で?」

 

ウソップ「そ。」

 

アイリス「それはそうでしょ!!通常、海賊がお金借りてきちんと返すと思いますか?利子までつけてですよ!」

 

ウソップ「うんうん。」

 

ゼニー「その通りや。どいつもこいつも借金なんか踏み倒して当たり前。約束は守らんし裏切りなんか朝飯前っちゅうクソ海賊ばっかりやった。」

 

ナミ「お爺ちゃんの海賊嫌いは本当なのねェ・・・」

 

ゼニー「こっちかて黙って引き下がっとったら商売上がったれやがな。」

 

ゼニー「毎度借金の取り立ては海賊共との戦いやった。命がけのな。」

 

ゾロ「それって海賊より強くねェと出来ねェ商売じゃねェのか?」

 

ルフィ「ヤギのおっさん。強かったのか?」

 

ゼニー「自慢じゃないが弱かった。せやけど夢があったからな。」

 

ルフィ「夢?」

 

ナミ「・・・お爺ちゃんの?」

 

ゼニーの過去。

 

過去のゼニーは乗船した海賊船で海賊達に囲まれていた。

 

海賊《何ィィ!?金返せだぁ!?》

 

ゼニー《わいかて金貸しのゼニーと呼ばれた男や!借金踏み倒されるくらいならくたばった方がましや!》

 

左手にはロープの先があり、右手に持つライターの火をつけた。

 

ゼニー《一緒にめぐいどご!!》

 

船長《ま、待て!!ゼニー。ほ、ほれ。》

 

船長は財宝が入った袋を差し出す。

 

ゼニー《儲かりまっか?》

 

ゼニーは袋を手に入れて去ろうとした。

 

船長《そうは行くか!!海賊を舐めるな!!》

 

ゼニー《ヘン!!舐めてまへんで。》

 

ゼニーはライターの火をつけて、船体に放り投げて、ロープに引火した。

 

船長含むクルー達は海へ避難した。

 

船長《ゼニー。てめェ よくも。》

 

ゼニー《へへェ 毎度おおきにィ》

 

ゼニ「弱いわいでも夢があったから必死で戦こうた。いや戦う事が出来たんや。」

 

ウソップ「爺さんの夢って?」

 

ゼニー「ガキの頃からわいは海賊になりたかった。本物の海賊、海賊王にな。その為に始めた金貸し稼業や。」

 

ルフィ「ふ~~ん。」

 

ララ「へェ・・・」

 

アイリス「なんとまぁ・・・」

 

ゼニー「ところが逆恨みしたクソ海賊共の奇襲攻撃を受け、命からがら流れ着いたのがこの島やったっちゅうわけや。それからもう20年かァ・・・」

 

サンジ「20年もかかって墓を作ってきたのか。」

 

ゼニー「始めは海の近くで作るつもりやったが、山から材木を下ろすのは到底無理やった。せやけどどうしても諦めきれずに山の中で作ったんや。そろばんでも勘定出来んくらいごっつい夢を、つい冒険を、しかし途中で目が覚めた。気がついたらこの偉大なる航路(グランドライン)に乗り出すにはわいは歳を取り過ぎたんや。何が夢や。海賊じゃ。所詮夢は夢や。ハハハハ。」

 

ルフィ「何で諦めるんだ?ヤギのおっさん。」

 

ゼニー「ん?」

 

ルフィ「歳なんか関係ねェよ。なりたい時になりゃいいんだよ。」

 

ゼニーは反応を示した。

 

ウソップ「おいおいルフィ 爺さんが本気にしちまったらどうすんだよォ?海賊」

 

ルフィ「サンジおかわり。」

 

サンジ「ほらよ。」

 

サンジは肉を放り投げ、ルフィはフォークで刺しキャッチをした。

 

ルフィ「だったら降ろしゃいいじゃねェか。」

 

ウソップ「簡単に言うなよお前。」

 

ゼニー「そうか間に合うか。」

 

ウソップ「ほら見ろマジだぜ爺さん。」

 

ナミ「違うって、酔っぱらったのよねェ お爺ちゃん。」

 

ゼニー「ああ酔うた。酔うたで。アハハハハ。」

 

ウソップ「何だ・・・」

 

ゼニー「この麦わらの兄ちゃんが思いっきり酔わせてくれよった。よっしゃぁ!!ゼニー海賊団!!出航の日を目指して乾杯やぁぁ!!」

 

ルフィ達「「「「おお!!」」」」

 

 

一隻の海軍船。

 

伍長「本当に出来るのですか?我々だけで麦わらの一味を島からおびき出すなんて。」

 

軍曹「奴らがいくら強ェと言っても、所詮駆け出しの小僧共。」

 

伍長「でも異例の少女がいますよね?」

 

軍曹「まあな。20億超えだろ?転生者にしてジョシコウセイって学んで生きてる身の娘だ。彼女だけは除外で逮捕とは逆にスカウトだと来てやがる。やりようによっちゃ少しも恐れる相手じゃねェ オレが戦うワケじゃねェしな。まっ 見てろって。」

 

伍長「大佐はピンク髪少女を除く麦わらの一味を仕留められるでしょうか?」

 

軍曹「そんな事ァ知ったこっちゃねェ お偉いさんが正義の戦をしてる間にさっさとお宝を頂くまでさ。伍長 お前にも働いてもらうからな。礼はたんまり弾むぜ。」

 

伍長「はい。」

 

島では皆寝静まっているが、機械のアイリスは寝ていない。ララは正座で座るアイリスの足で横寝になっていた。

 

アイリス「ララ様 これからも良き仲間にして良き従者でいるからね。」

 

アイリスはララの頬に軽くキスをした。

 

墓の船ではゼニーがいた。

 

ゼニー「歳なんか関係ないか。こんな爺さんに夢見させるような事言い腐って。麦わらの兄ちゃんも罪な男や。ハハハハ。」

 

足音が聞こえた。

 

ロビン「ホント。」

 

ゼニー「ロビンちゃん」

 

ロビン「死を望んだ人間を勝手に救い出し、生かしたのもあの船長さん。」

 

ゼニー「生かされて良かったか?」

 

ロビン「そうね。それはまだ分からないけれど、」

 

ゼニー「後悔はしていない。」

 

ロビンは唖然とした。

 

ゼニー「その顔見たら分かるがな。ロビンちゃんの人生はこれからや。けどわいは、わいの夢はここで永遠に眠るんや。」

 

ゼニーは酒を飲む。

 

そして、夜明けが来た。

 

ヤギ達が鳴き出す。

 

ゼニー「どないしたんや!」

 

チョッパー「大変だ!!皆起きろォォ!!」

 

ララ「う、う~~ん。アイリス?」

 

アイリス「チョッパーが叫んでる・・・。」

 

ララ「チョッパーが?」

 

ルフィ「あっ あ~~~よく寝たァァ・・・朝飯かァ?」

 

チョッパー「海軍が!!海軍が来たぞォォ!!」

 

ルフィ達「「「「「「「何ィ《何ですって》!!?」」」」」」」

 

ルフィ達は海岸へ向かう。

 

ウソップ「一隻だけか。」

 

ナミ「攻撃の気配はないようね。」

 

アイリス「その時点で変ですが。」

 

ウソップ「一体何しに来たんだ?」

 

軍曹「やあ 麦わらの海賊団 私は海軍のミンチー軍曹だ。よろしく。」

 

ナミ「よろしくって!?」

 

軍曹「いやァ先日は申し訳ない事をした。君達の事をよく知っていれば追いかけまわしたりはしなかったんだが。この通り謝るよ。」

 

サンジ「おかしいじゃねェか。海軍が海賊を追いかけんのは当然だろ。」

 

ウソップ「妙に愛想が良すぎるぜ。気をつけねェとな。」

 

ゾロは刀を抜こうとする。

 

軍曹「た、頼む!!怒らないでくれ!!アラバスタでクロコダイルを倒した張本人は君達らしいじゃないか。そんな大海賊と戦うなんてとんでもない!信じてくれ。第一君達と戦うつもりならたった一隻で来たりなんかするもんか。」

 

ウソップ「何だあのヤロ 俺達にビビッてんじゃねェかアハハハハ!」

 

軍曹「仮に君達と命がけで戦っても、一銭の金も入らないからねェ。」

 

サンジ「じゃ何しに来たんだ?」

 

軍曹「いやァこの島を調査しに来ただけだ!地図にも載ってなかった新発見の島だからねェ。」

 

ナミ「調査ってお爺さん一人と島ヤギがいるだけよ。」

 

ウソップ「そういや爺さん何処行っちまったんだ?」

 

軍曹「そうか。ゼニーはこちらで手厚く保護しようじゃないか。」

 

ナミ(ゼニー?)

 

ペケ(ララ様 あの軍曹・・・)

 

ララ(うん。名前言ってないけど、お爺さんの名前知ってたの。海軍基地のある島の支部で調査してたのよ。確かゼニーって名前を思い出してたわ。)

 

軍曹「調査が終わったら我々もとっとと基地に戻るつもりだ。悪い事は言わん。君達は一刻も早く出航した方がいい。海軍本部は血眼になって、そこのピンク髪の娘と共にいるカラクリ娘以外の君らを抹殺したがっているがね。」

 

サンジ「本部の奴ら、ララちゃんとアイリスちゃんに対してだけかよ。スカウトはよォ」

 

ウソップ「とにかく俺達も潮時だな・・・。おれ食料とララのカバンも取って来るぞ。ロビンも呼んで来ねェと。」

 

ウソップは島の中へ向かう。

 

ゼニーは望遠鏡で様子を見ていた。

 

ゼニー「あれは!?罠や!海軍の罠や!」

 

ロビン「えっ!?」

 

サンジ「出航すんのか?ルフィ。」

 

ルフィ「う~~~ん。」

 

軍曹「霧の向こうはいい天気だよォ!波も穏やかだし、我々は決して手出しはしない さァ行きたまえ!」

 

ルフィ「俺は行きたい時に行く!決めるのはお前じゃない!」

 

軍曹はたじろぐ。

 

ルフィ「俺が海軍なら例え一隻だろうが、必死で俺達と戦うぞ!」

 

ナミ「それに変よね!?どうしてお爺ちゃんの名前をゼニーだって知ってたの!?あたし達一言も言ってないのに!」

 

軍曹「そ、それは・・・」

 

ナミ「何の調査をするつもりなんだか、もしかしてお爺ちゃんのお宝!?」

 

軍曹はギクっと図星の表情であった。

 

ララ「あっ 当たってるようです。」

 

ナミ「やっぱり図星のようね!!信用出来ないわ この人!!」

 

軍曹(気づいていやがったのか・・・金貸しゼニーが海賊共から借金を肩に取ったという、財宝の山を。)

 

ルフィ達「「「「「「ああ~~~・・・」」」」」」

 

ナミ「きゃあああ!!やっぱりお宝持ってたんだ!お爺ちゃ~~ん!」

 

チョッパー「火薬の匂いだ!」

 

ゾロ「あのヤローの大砲か?」

 

チョッパー「一隻の大砲じゃない。数え切れないほどの大砲だ。」

 

ナミ「何よ!?あれ!?」

 

ララ「大艦隊じゃないですか!!」

 

アイリス「まずかったですね。」

 

サンジ「俺達がもし出航してたら、あの艦隊の奇襲を受けてたところだぜ。」

 

ゾロ「ふざけやがって!」

 

ゾロは3刀流で構える。

 

ゾロ「艦隊だろうが構わねェ!かかって来やがれ!!」

 

軍曹「ま、待て。」

 

ウソップ「ル~~ルフィ!!」

 

ルフィ「ウソップ!?」

 

ララ「ウソップさん!!」

 

ウソップは別の部隊に掴まっていた。

 

伍長「動くな!!少しでも動けばこいつの命は無い!!」

 

ゾロ「すでに上陸部隊を潜ませていやがったのか!!」

 

アイリス「海軍はそこまで計算して島に入ってたんですか!!」

 

軍曹「よくやったぞ伍長。」

 

ゼニー「お前ら 急いで知らせに行くんや!」

 

ロビン「待って。今からじゃ間に合わないわ。」

 

ゼニー「けどどうしろっちゅうんや。このままやと麦わらの兄ちゃんらが エライこっちゃァ どないしょ~~」

 

ロビン「お爺ちゃん海賊でしょ?何とかして。」

 

ゼニー「そんな無茶な!わいは海賊ゆうてもこの船は棺桶やし。山の上やし。どないもこないも」

 

ルフィ《だったら下ろしゃいいじゃねェか。》

 

ゼニー「山下ろしに島風。出航準備や!!」

 

ロビン「へっ?」

 

ゼニー「何をボケっとしとる!?野郎共止め板を外せ!!行くでェ!!」

 

ヤギ達は板を外し、船を押し出す。

 

伍長「武器を捨てろ!!さもないと。」

 

ウソップ「ああ~~~。」

 

ナミ「ウソップ!?」

 

ゾロ「クソォ・・・」

 

ゾロは刀を3本捨て、ララはデバイスをとりあえず構えたままであった。

 

伍長「ピンク髪のお嬢さん!!あなたも言う事を聞いて欲しいんです!!」

 

アイリス「ララ様 ここは下ろして。」

 

ララ「もう・・・」

 

ララはデバイスを下ろす。

 

ウソップ「皆早く逃げろ!!どの道ララとアイリスを除いた俺達全員を始末するつもりなんだ!!」

 

伍長「それは当たっているが、言わんでいい!!」

 

伍長は刀の刀身をウソップの首に向ける。

 

ルフィ「クソォ 卑怯者めェ。」

 

軍曹「大佐の到着も待つまでもなく、ここで終わりだ。伍長!!」

 

複数が銃をララとアイリスを除いてルフィ達に向ける。

 

ララ「私とアイリスは向けられていない。」

 

アイリス「本部もスカウトの為にララ様と私に傷一つつける事を許さず熱心って訳ね。それもお偉い方達含む部下達にちゃんと報告済みか。」

 

サンジ「やっぱりか。ララちゃんとアイリスちゃん 本部ではどんだけの存在での扱いになっちまってんだよ。優遇され過ぎだぜ。」

 

ナミ「イレギュラーハンターの事は本部内で存在自体がそれだけ大きい過ぎんのよ!!エックスやゼロ、アイリスのようにロボットだけでの結成なのに、役割だけが海軍と非常に似ているのを知ったから!!それだけ特にララは貴重な人材なのよ!」

 

チョッパー「卑怯だぞ!!ララとアイリスは除かれてだけどな!!」

 

ルフィ「俺は弾なんか平気だ。」

 

ナミ「あたし達は平気じゃないって。」

 

軍曹「ハッハッハッハ!!ゼニーのお宝共々、麦わら一味の首はピンクの嬢ちゃんとロボ娘は除外して、この俺が頂く!とっととくたばりやがれ。」

 

軍曹が上げた右手を下ろそうとした時であった。

 

棺桶の予定としていた船が帆を張って、木の梯子の道になった崖を滑り降りていく。

 

ゼニー「ゼニー海賊団!!出撃やぁぁ!!」

 

ルフィ「爺さん!」

 

ララ「お爺ちゃん!!」

 

ゼニー「アハハハハァ!!儲かりまっかァ?」



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第154話「島のお宝の行方!ゼニー海賊団出撃!」

ゼニーの棺桶予定だった船は、海賊船として海へと飛び出そうとしていた。

 

そして、海へ勢いよく飛び出て行った。

 

軍曹「あいつは・・・」

 

ルフィ「やったぜ!おっさん!」

 

サンジ「おいおい無茶すんな。」

 

ゾロ「心臓止まってねェだろうな?」

 

ナミ「ちょっと止めてよォ」

 

ララ「それはさすがに嫌なんですけど」

 

アイリス「ララ様に同じです。」

 

チョッパー「爺さん!大丈夫かァァ!?」

 

船は見事に海へと着水した。

 

ゼニー「はあ~~・・・わい とうとう海に出てしもた。本当に海賊になったんや。そや これは棺桶なんかやない!立派な海賊船 ゼニー号や!せやろ!?」

 

ヤギ達は鳴く。

 

ルフィ「いいぞ!おっさん!」

 

ゾロ達「「「「「「だから煽るなっての《煽らないで下さい》!!」」」」」」

 

チョッパー「病人なんだぞ!」

 

軍曹「何のマネだ?金貸しゼニー。てめェの商売は海賊から金を巻き上げる事だろう!」

 

ゼニー「金貸しはとうに止めた。今のわいは海賊ゼニーじゃ ワハハハ!」

 

軍曹「海軍をナメてんじゃねェぞジジィ!!」

 

ウソップ「爺さん気をつけろォォ!!そいつはアンタのお宝を狙ってるんだァ!!」

 

ゼニー「ほお。最近の海軍は海賊を捕まえる他にお宝狙いのアルバイトまでするんかい!そりゃあ働きモンやなァ」

 

ゾロ「ナミ 船こっちに回せ。」

 

ナミ「分かった。皆来て!」

 

サンジ「てめェ!ナミさんに命令すんじゃねェ!!」

 

ララ「アイリス 行くよ!」

 

アイリス「うん!」

 

伍長「麦わら達が動きます!ムンワ大佐の艦隊に応援を!!」

 

軍曹「うっせェェ!!」

 

軍曹は伍長の足元へ発砲。

 

チョッパー「あっ・・・」

 

ルフィ「おっ?」

 

ララ「えっ?」

 

アイリス「部下に対して?」

 

軍曹「お前にもお宝の分け前は弾んでやるって言ったろ。分かるだろ?大佐に知られたら困るんだよ。」

 

ゼニーはそろばんで計算中。

 

ゼニー「アルバイトの為なら部下も口封じするっちゅうわけや。そりゃあ儲かりますやろな?軍曹はん?」

 

軍曹「ん~~。この老いぼれが・・・無事で済むと思うなよ。」

 

ゼニー「黙れ小僧!!海賊のお宝を横取りしようとはええ度胸や!盗れるもんなら盗ってみ!アハハハ!」

 

ルフィ「いいぞ!おっさん!」

 

ルフィは両腕伸ばして、ゼニー号の船体を掴んでいた。

 

ルフィ「海賊の戦い方見せてやれ。」

 

ルフィは両腕に力込めて、船体を動かし、しかも軍艦に衝突させた。ゼニー号共に崖に激突。

 

ルフィ「よし!!」

 

ウソップ達「「「「アホーーー!!」」」」

 

ララ「何やってんですかあなたは!?」

 

アイリス「とんでもないおバカですか!?」

 

ゼニー「何すんねん・・・」

 

 

軍曹「海賊なら海軍に殺されても文句は言えねェよな!?」

 

ゾロ「そういやあの爺さん 武器はなんか持ってんのか?」

 

ルフィ「ん?」

 

ゼニー「海軍がナンボのもんじゃい!!そろばん検定10段のわいの技を受けてみい!!行ったれ!!」

 

ヤギ達は海軍船へ侵入。

 

ゾロ「そろばんと」

 

ルフィ「ヤギ?」

 

ヤギ達は侵入してく。

 

ルフィ「なにィィ!?大変だァァァ!!」

 

ルフィは腕伸ばしてロープを掴み、海軍船へ飛んでいく。

 

しかし、大砲も発射されてルフィは避けるが、軍曹がロープを切ってしまい、ルフィはそのせいで船体へ激突し、海へ落下。

 

ゾロ「あのバカ!!ルフィ!!」

 

ゾロはルフィ救出へ。

 

ゼニー「アホかお前ら。どこ撃っとんねん。弾の無駄遣いするもんやないで。わいはここじゃ!!」

 

ゼニーはヤギに乗り、海軍船へ侵入。

 

海兵はヤギにビビる。

 

軍曹「何やってんだ!?相手はヤギだぞ!!ヤギ!!」

 

海兵「ヤギだから困るんすよ。軍曹。」

 

ゼニー「こらァ!!戦闘は始まっとるんやでェ!!お前も高みの見物しとらんで。降りて来んかい!イヒヒヒ。」

 

ララとアイリス含むチョッパー達はメリー号へと乗船していた。

 

チョッパー「早く!!早く早く!!」

 

サンジはチョッパーを掴んで、下ろす。

 

サンジ「分かったから、ちょっとどいてな。」

 

ウソップ「落ち着けよ。チョッパー。」

 

チョッパー「だって!!爺さんの体はムチャできる状態じゃないんだぞ!!」

 

ゾロは泳ぎ中に船を見失うが、海でも迷う男であった。

 

ルフィは溺れそうである。

 

ヤギ達は撃たれそうになったが、ゼニーが阻止した。

 

ヤギーが船内を暴走。

 

ゼニー「ワッハッハッハ。こうなったらウチの部下共は手がつけられんで。アハハハ 突撃や!」

 

ゾロは泳いでいたが、メリー号と衝突する。

 

ウソップ「見ろよあいつら!人圏組んで待ち構えてやがるぜ!!」

 

ナミ「まるで動く気配が無いのが不思議ね。今の内に何か作戦を考えなきゃ。」

 

ララ「突入っていうのは?」

 

ナミ「ダメよ そんなの!!」

 

サンジ「さて、どうするか。こっちから先に仕掛けてみるか。」

 

ナミ「無茶言わないでよ!」

 

チョッパー「とにかく!!今は爺さんを助けるんだ早く!」

 

ウソップ「ところでさっきなんかぶつらなかったか?」

 

ナミ「ええ?そう?」

 

チョッパー「いいから急いで!」

 

海兵「ムンワ大佐。ミンチー軍曹の船から応答がありません。さっきの砲撃音は一体」

 

海兵「前進しますか?」

 

ムンワ大佐「まだだ。ミンチーからの報告を待て。」

 

ゼニー「ん?お前ら 何処行ったんじゃい!?」

 

すると、銃声がして、ヤギ達が船内を走り回る。

 

海兵「お前ら!!いい加減にしろォ!!」

 

海兵は発砲した。

 

しかし、ゼニーはそろばんに乗り、スケボーのように滑って海兵の顔に直撃した。

 

ゼニー「よっしゃあ。」

 

すると、発作を起こした。

 

ゼニーは船内から出て行く。

 

ゼニーは息が切れている。

 

軍曹「さっきの威勢はどうした?海賊ゼニー。息切れか?」

 

ゼニー「よォ やっと出て来たか。小悪党。」

 

軍曹「口の減らねェ野郎だぜ。」

 

軍曹はゼニーを蹴り飛ばした。その際、そろばんは手放してしまう。

 

軍曹「さァ!本題に入ろうか?お宝の在り処はどこだ?海賊ゼニー。」

 

大佐「何だと伍長。何故もっと早く報告しなかった!?」

 

伍長「はっ。申し訳ありません。ムンワ大佐。」

 

大佐「こざかしいマネをしおって。ミンチーの奴め。そういう事だったのか。」

 

軍曹「へっ。」

 

軍曹はゼニーの胸倉を掴み上げていた。

 

軍曹「この辺で吐いてくれよ。なァ?お前だって死にたかねェだろ?」

 

ゼニー「そりゃわいかて命は惜しい。めちゃ惜しいけどな。ゆうたやろ わしゃ無一文やて。何を吐けっちゅうねん。ツバも出て来んわい。ハッハッハ。」

 

軍曹はゼニーを放り離した。

 

軍曹「いいだろう。」

 

軍曹は鞘から刀を抜いた。

 

軍曹「こんなちっぽけな島 片っ端から掘り返した所で、大した手間かからねェんだぜ。お前にもう用はねェよ。」

 

ゼニーは思わず、軍曹にタックルし軍曹の刀を持った右腕を掴む。

 

軍曹は蹴とばす。

 

軍曹は振り上げた。

 

軍曹「終わりだ。」

 

その時、軍曹の頭に何かが直撃した。

 

ロビンが能力で、そろばんを軍曹に投げたのだ。

 

ロビン「壊しちゃったわね そろばん。ごめんなさい。」

 

軍曹「何しやがる!?海軍に歯向かってタダで済むと思って」

 

ヤギ達の下敷きになる軍曹。

 

メリー号が到着。

 

チョッパー「爺さん!!」

 

ゼニー「お前ら遅い。わいもうちょっとで死ぬトコやったで。」

 

チョッパーが一番にゼニーの元へ。

 

ナミは乗船し、ロビンの元へ。

 

ウソップ「そ~こ~ま~で~だァ」

 

ナミ「ロビン!アンタここにいたの!!」

 

ウソップ「爺さん このキャプテン・ウソップが来たからにはもう安心」

 

ナミ「どうしたの!?凄いコブ!!」

 

ララ「私もいますよ!お爺さん!!」

 

チョッパー「ああ!!脈が無い!」

 

ゼニー「落ち着けチョッパー。こっちやこっちや。」

 

チョッパー「分かってる。」

 

チョッパーはゼニーの体を倒させ、横にする。

 

チョッパー「さァ楽にして!横になるんだ!死ぬなよ爺さん。」

 

ゼニー「死ぬもんかいな。」

 

チョッパーはゼニーの治療をする。

 

アイリス「お爺さん・・・」

 

サンジ「気分どうだ?爺さん。」

 

ゼニー「いいに決まっとるやろ。やっと海賊になれたんや。もう死ぬ気がせんで。ハハハハ!」

 

ルフィはゾロに救出された。

 

軍曹はナミに縛り付けられる。

 

海兵「自分ら 軍曹の命令でこの島に来ただけなんすよ。」

 

ウソップ「ふ~~ん。まァ部下は上官には逆らえねェだろうからなァ」

 

ウソップは目の前で座る。

 

ウソップ「ウチもよォ 船長が勝手な奴でなァ」

 

海兵「そうなんすかァ」

 

ララ「ウソップさん・・・」

 

サンジ「いや馴染んでじゃねェよコラ。」

 

ルフィは海軍船に乗船しつつも息切れ状態であった。

 

ルフィ「おお~い おっさん 大丈夫か~~」

 

ゼニー「兄ちゃんこそ大丈夫かいな。」

 

ナミ「まったくルフィったらしょうがないわね。もう。」

 

チョッパー「発作は収まってるから、これで一安心だな。」

 

ゼニー「おおきに。チョッパー先生。」

 

ルフィ「イッヒッヒッヒ 悪ィなチョッパー。おっさん儲かりまっか?」

 

ゼニー「ぼちぼちでんな。」

 

2人は笑い合う。

 

ナミ「あっ そうだ。ねェ教えてくれてもいいんじゃない?お宝の事。」

 

ゼニーはうろたえる。

 

アイリス「ナミ・・・こんな時にお宝の話ですか!?」

 

チョッパー「こらァーー!!完全にショックを与えるんじゃない!!爺さんしっかり。」

 

ゼニー「全く敵わんわい。そやな。皆には色々世話んなったし。まァ聞かせてもええかな。」

 

ナミ「そうこなくちゃ!!ねェ海軍も知ってるくらいだから凄いお宝なんでしょ?」

 

ゼニー「お宝・・・持ってたで。海賊共から借金を肩に貰った財宝山ほどな。せやけど、海賊船を買うたり仲間を集める為に家を持うてな、全部現金に換えたで。」

 

軍曹(現金!!)

 

ゼニー「思えばそれが運命の分かれ目やった。」

 

ナミ「えっ?」

 

ゼニー「借金を取り立てた相手に襲われたあげくこの島に流れ着いたっちゅうのは昨夜話したやろ?いやもちろん金は守り抜いたで。なんせわいが命がけで手に入れた夢を買う為の金やったからな。砂浜に打ち上げられて気づいてみたら」

 

島ヤギ達がトランクの中身のお札をほとんど食べていた。

 

ナミ達「「「「「えええ!?」」」」」

 

ナミ「食べられちゃったの!?」

 

チョッパー「本当!?」

 

ララ「マジですか!?」

 

軍曹「全部か!?全部なのか!?」

 

ゼニー「そういうこっちゃ。ま2,3枚は残ってたかもしれんけど。せやから言うたやろ。こいつらがわいの宝物やて。」

 

一匹がゼニーのそばに来る。

 

ゼニー「わいの財産はのうなってしもたけどその代わり仲間が出来た。裏切りやら騙し合いも無い。損得抜きで尽くしてくれる仲間がな。わいの傍にいる わいもそれに応えたい。わいは世界一の宝を手に入れたんや。」

 

ルフィ「良かったな?おっさん。」

 

ゼニー「ああ良かった わいは転んでもただでは起きん男やで。ルフィ達は笑う。

 

軍曹「けっ くっだらねェ おい麦わら!まだ戦いは終わっちゃいねェぞ!」

 

ルフィ「ん?」

 

軍曹「向こうには無傷の艦隊が控えているんだぜ。簡単に逃げられると思うなよ?」

 

軍曹は芋虫状態で回転移動し出した。

 

ララ「説得力すらないですね。」

 

アイリス「はい・・・全然」

 

ルフィ「ああ 転がりながらカッコつけんなよ。」

 

ナミ「バカじゃない?」

 

軍曹「バカはお前らだ。9隻の艦隊相手に敵うと思ってんのか!?ん?」

 

ゾロが刀を突き立てて睨む。

 

ルフィ「俺は逃げたりしねェぞ。」

 

ルフィは軍曹を掴み上げる。

 

ルフィ「ケンカしてェなら、真正面からかかって来いって言っとけ。ゴムゴムのォ」

 

ルフィは右腕を後ろへ伸ばす。

 

ウソップ「ああルフィ もうちょい上だァ上ェ」

 

ルフィ「おう!」

 

軍曹は上へ放り投げられ、

 

ルフィ「(ピストル)ーー!!」

 

軍曹は海軍船へと吹っ飛ばされる。

 

ウソップ「はいィィ方向よーし。」

 

軍曹は帆に衝突し、落下。

 

そこへムンワ大佐がやって来た。

 

大佐「この海軍の面汚しが!!」

 

大佐は軍曹の肩の部分を剥がす。

 

大佐「連れて行け!」

 

海兵2人は軍曹を連れて行く。

 

ルフィ達の所の乗る電伝虫からコールが入った。

 

電伝虫〈私は海軍大佐ムンワだ。私はその島にもゼニーとかいう男にも興味は無い。私の目的は正義の名において、例のピンク髪少女と共にいるロボット娘以外のお前達を討伐する事のみ。今回は我が隊の懐へ引き渡してもらった礼として、戦う場所をお前達に選ばせてやる。さァ船を出すがいい。〉

 

ルフィ「俺達もそろそろ出発しようと思ってたんだ。今からそっちに行くぞォ」

 

ウソップ「じゃあ爺さんこれ直しといたから。」

 

ウソップはそろばんを修理し、手渡す。

 

ゼニー「ああさすがやな おおきに。」

 

ウソップ「いいって事よ。」

 

サンジ「晩飯までの仕込みは済んでる。あとは焼くだけだ。」

 

ゼニー「ああ おおきに。」

 

ゼニーはそろばんをしまう。

 

ゼニー「しかし兄ちゃん達ホンマに大丈夫かいな?相手は9隻の艦隊なんやろ?」

 

ルフィ「心配すんなって。俺は強ェだけじゃなくて、運もいいからな。」

 

ゼニー「兄ちゃんには敵わんわ。」

 

チョッパー「爺さん まとめて薬作っておいたから、薬ちゃんと飲むんだぞ。必ずだぞ。」

 

ゼニー「ああ 分かった分かった。ちゃんと飲んどくさかい。安心せい。所でララちゃんとアイリスちゃんはどうしたんや?」

 

サンジ「島に置いたカバン取って来るってよ。」

 

まもなくしてタブレットの入った高校カバンを背負うララとアイリスが戻って来た。

 

ルフィ「ララ!!アイリス!!腕に掴まれ!」

 

ルフィが両腕を伸ばすと、

 

ララ「はい!!」

 

アイリス「行きます!!」

 

2人は腕を掴み、勢いよく船へ戻って来て、

 

サンジ「ララちゅわ~~ん♡アイリスちゃ~ん♡おれの腕にお~~いで!!」

 

ララはサンジの腕の中へ。

 

ララ「サンジさん 見事なキャッチでした!」

 

アイリス「ただいま戻りました。」

 

ルフィ「じゃあ行くか。」

 

ルフィは軍艦を足で押して、メリー号を発進させる。

 

ナミ「楽しかったわお爺ちゃん。」

 

ロビン「お元気で。」

 

チョッパー「皆爺さんの事を頼むぞ!!」

 

ルフィ「またどっかの海で会おうなァ!!」

 

ゼニー「ああ わいも船の修理が済んだらドンと航海に乗り出すさかいなァ」

 

ララ「またいつかどこかで!!」

 

ルフィ「待ってるぜェェ!!ゼニー海賊団!!」

 

メリー号は島を離れ始める。

 

ゼニー「さっ わいらは一旦島に戻ろうか。船を直さんとな。よしゃあ 皆降りて来るんや 帰るで。」

 

メリー号は海軍船と鉢合わせする。

 

ルフィは左腕である方向を指した。

 

ゼニーが箱を開けると指針(ポース)が入っていた。

 

ゼニー「海賊になるのに歳なんか関係ない・・・か。まったく人をその気にさせよってからに チョッパーも気の長いやっちゃ・・・この薬の山 一体何年かかったら飲み切れるっちゅうねん。おおきに 皆ほんまにおおきに。お蔭で、もうちょっとだけ頑張れそうや。なんせ わいの海賊人生まだ始まったばかりやからな。アハハハハ!」

 

ナミ「霧の中の岩礁地帯に誘い込むなんてやるじゃないルフィ。アンタも頭使う事あるのねェ」

 

ルフィ「え?そうなのか?」

 

ナミ「そうなのか?って、あたしが聞いてんのよ。」

 

海軍船の何隻かは岩礁地帯で大破していた。

 

ナミ「もうバカなんだから褒めんじゃなかった 返して!」

 

ルフィ「何をだよ?」

 

サンジ「あいつがそんな事まで考えてたワケねェよな。」

 

ウソップ「たまたまだろォ?適当にゆび指しただけだってェの。」

 

サンジ「ララちゃんとアイリスちゃんはどう思うかな?」

 

ララ「ルフィさんですから、適当に指したんですよ。」

 

アイリス「ええ 恐らくは。」

 

サンジ「やっぱりか・・・」

 

ロビンは頭に巨大絆創膏を貼って貰った。

 

ロビン「ところで船医さん。実際の所どうなの?お爺ちゃんの具合・・・」

 

チョッパー「うん。あの薬はせいぜい発作を抑えるくらいの物で、進行を食い止めるワケじゃないし、元々心臓が弱ってて歳も歳だし、船を動かしたり、ましてや海賊なんて・・・」

 

ルフィがみかん畑から登場してきた。

 

ルフィ「なァに言ってんだ。おっさんが海賊になりたいって言ってんだからやらせりゃいいんだよ。それにおっさんが海へ出たらどっかの島で病気の特効薬を見つけるかもしんねェだろ?」

 

チョッパー「そうかな・・・」

 

ゾロ「そんなに心配しなくたってなァ あの爺さんそう簡単にくたばりゃしねェよ。弱ェくせにやたら根性ありそうだったからな。」

 

ルフィ「そうさ チョッパー。また会えるって。」

 

チョッパー「・・・うん そうだよな。」

 

ルフィとチョッパー「「待ってるからなァァァ!!ゼニー海賊団ァァァん!!」」



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第155話「虹色の霧伝説!ルルカ島の老人ヘンゾ」

メリー号は海軍船達からの砲撃を受けていた。

 

ウソップ「チクショチクショォォ!!俺達何回海軍に攻撃を受けなきゃなんねェんだ!?」

 

ナミ「生き延びたかったらつべこべ言わず漕ぎなさァい!!」

 

また砲弾を何発か撃って来た。

 

ウソップとゾロはオールで漕いでいた。ララとアイリスも手伝って漕いでいた。

 

ウソップ「死ぬぅぅ!!」

 

チョッパーは丸くなって転がる。

 

ララ「海軍もしつこいですね!」

 

アイリス「ホントにです!」

 

サンジ「おいルフィ。ちったァ手伝え!」

 

ルフィ「いや 力入んねェ・・・朝から何も食ってねェ」

 

サンジ「こんな時に腹ペコかよ!!」

 

???「へへっ」

 

海兵「少佐!!パスクワ少佐!!」

 

海兵がドアを叩く。

 

海兵「至急ブリッジまでお越しください!!パスクワ少佐!!パスクワ少佐!!」

 

ドアが開き、少佐は海兵の額にデコピンを食らわし、倒す。

 

パスクワ少佐「うるさいんだよバカヤロォ!!一度言えば分かる。」

 

海兵「申し訳ありません。しかし、相手は指名手配中のモンキー・D・ルフィに、異例にして規格外の懸賞金であるピンク髪少女 アメノ・ララです。」

 

パスクワ少佐「何ィ!?」

 

 

???「遅かったわね。この歴史的開口を見逃すトコよ。」

 

パスクワ少佐「双眼鏡。」

 

パスクワ少佐は双眼鏡で確認。

 

パスクワ少佐「間違いない。あれは麦わらのルフィの旗だ。」

 

???「ええそうよ。」

 

パスクワ少佐「バカヤロォォ・・・」

 

海兵「先ほどから威嚇射撃をしていますが、停船する気配はありません。少佐 あれをお願いします。」

 

パスクワ少佐「あれか。しょうがねェな。」

 

パスクワ少佐はポケットからコインを1枚取り出す。

 

海兵「おお!!出るぞ!!少佐の必殺技!!」

 

海兵「数々の海賊船を沈めたというフィンガーボム!!」

 

パスクワ少佐は右手の中指と親指の間にコインを挟み、力を込めると狙いを定める。

 

しかし、クシャミをしてしまい、誤射して海軍船を沈めてしまった。

 

パスクワ少佐「あれ?」

 

海兵「何やってるんですか少佐!!」

 

ララ「あら・・・」

 

チョッパー「何だ?」

 

ゾロ「同士討ちか?」

 

ウソップ「ナァーハッハッハ!ザマみろ海軍めェ!初めからこうなる事は予測してたんだ!」

 

ゾロ「いつ予測したんだ。」

 

アイリス「そんな予測してなかったくせに。」

 

ナミ「よし!!この隙に陣形の崩れた所から逃げるのよォォ!!」

 

海兵「沈没した船の漂流者を助けろォォ!!」

 

海兵「ゴーイングメリー号 遠ざかって行きます!!」

 

パスクワ少佐「よし。」

 

海兵「よかないですよ!!」

 

???「周り始めたわね。運命の輪が。」

 

パスクワ少佐「ハハっ ああ。全ては歴史の導くままだ。負傷者を所要。艦隊はこれより予定通りルルカに進路を取る!」

 

 

メリー号は、とある岩場地帯を進む。

 

ウソップ「海軍は?」

 

ロビン「上手く撒いたみたい。」

 

ウソップ「はあ。ここんとこずっと砲撃が厳しいなァ」

 

ゾロ「賞金首が3人も乗ってりゃ海軍が目の色を変えるのも無理はねェさ。ララに対してだけはスカウトにすげェ熱心だしよ。」

 

ニコ・ロビン 7900万ベリー

 

モンキー・D・ルフィ 3000万ベリー(ホントは1億ベリー)

 

アメノ・ララ 20億3000万ベリー(ホントは27億9100万ベリー)

 

ロロノア・ゾロ(ホントは6000万ベリー)

 

ナミ「ルフィ 気を付けてよ。この辺波間にかなり隠れ岩があるみたい。」

 

ララ「海軍も追って来てないね。」

 

アイリス「うん カバンはまた扉の中の部屋に置いて来た?」

 

ララ「いや、一応背負っておこうと思って。」

 

メリー号は進んでいくと、何やら灯台が見えてきた。

 

チョッパー「ん?港だ!!」

 

ルフィ「何ィィ!?港ォォ!?」

 

チョッパー「ほら灯台が見える!」

 

ララ「わお!!島です!!」

 

アイリス「綺麗な町です!!」

 

ルフィ「港かァ って事はメシが食えるな!!ウヒャッホォォォ!!」

 

メリー号は崖の所に停止させると、

 

チョッパー「灯台じゃないや。」

 

ウソップ「随分と高い塔だな。」

 

ルフィ「メシ食いに行こうぜ!!」

 

ナミ「分かったからよだれ拭きなさい!!」

 

ララ「私達も降りよ!!」

 

アイリス「うん!」

 

ララとアイリスも船を降りた。

 

チョッパーが進むと、道の向こう側から兵が声を掛けて来る。

 

兵士「このルルカ島では港は元より例え岩場でも船を渓流するなら入港税を払ってもらおう。」

 

チョッパー「にゅうこうぜい?」

 

ウソップが答えようとしたが、

 

ララ「入港する際の税金を払いなさい。って事だと思うよ。」

 

ナミ「ちょっと何故船を止めるだけで税金を払わなきゃいけないのよ!?」

 

兵士は銃を向けて来た。

 

兵士「これは義務だからだ!!払うのか払わないのか!?」

 

サンジ「おい。よせよレディに向かって。」

 

兵士「何だと!?」

 

互いに睨み合う。

 

ルフィ「メシィィ!!」とルフィは2人を押し倒して行ってしまった。

 

サンジ「あんのヤ~ロ~~・・・」

 

アイリス「・・・サンジ。」

 

ララ「サンジさん・・・」

 

ロビン「大丈夫?」

 

サンジは立ち直るのが早かった。

 

サンジ「はい!!全然大丈夫です!!」

 

ナミ「さ 行きましょ!海図を描く知るチャートを手に入れておきたいし。」

 

サンジ「お供いたしますナミ・・・さん!!」

 

チョッパー「お、おれも行くぞ!!」

 

チョッパーはナミのトコへ行った。

 

ウソップ「ララとアイリスはどうする?」

 

ララ「とりあえずルフィさんのトコ行きます。私もちょっとお腹減ってますんで。アイリス。」

 

アイリス「うん。」

 

ララとアイリスは行こうとすると、

 

ウソップ「ちょちょ ちょっと待てよ。お、俺も行くぞ!!」

 

???「そこの君!!」

 

ララ「え?」

 

見上げた場所には謎の装置を背負った老人が立っていた。

 

アイリス「誰ですか?」

 

???「ちょっと聞きたい事があるんじゃがね。」

 

ロビン「新手のお笑い芸人?」

 

ウソップ「インチキ商人かもしれねェぞ?」

 

アイリス「お笑い芸人の方がマシですね。」

 

???「どっちも違うわい!!」

 

老人はゴーグルを上に少し上げる。

 

???「お前達 虹色の霧を見なかったか?」

 

ロビン「!?」

 

ウソップ「ああん!?虹色の霧!?」

 

???「ああダメだ。あいつバカだ。」

 

ウソップ「おい決めつけかよ、ってちょっと待てよ!人に質問しといてその態度はなんだ!?」

 

ララ「あの お爺さん!!」

 

ロビン「話を聞かせて貰えるかしら?」

 

 

ララ達は街の食堂を訪れた、間違いなく首から足まで外見が機械のアイリスの姿は目立つだろう。男性客達はララの美しさとアイリスの可愛さに思わず見惚れる。

 

ララは料理を注文した。アイリスは注文の必要は無い、人間ではなく機械だからである。

 

主人「1人だけ注文してないが?」

 

アイリス「私はレプリロイドという心を持つ機械、ロボットです。食事の必要性がないんです。」

 

???「ほう・・・。」

 

主人「そ、そうなのか?俺と同じように人間と間違えるくらいに顔や髪の毛があるのが不思議だがな。っで、おい、金は持ってるんだろうな?」

 

???「ああ。こいつの奢りじゃから。」

 

ウソップ「俺かよ!?」

 

???「虹色の霧を聞かせてやるんじゃ。あったりまえじゃろう。」

 

ウソップ「聞いてんのは俺じゃねェって!!」

 

アイリスはララに耳打ちする。

 

アイリス「ララ様 どうするの?」

 

ララ「皆の半分は出せる、いざって時は私が奢っても大丈夫よ。女神様の支給金があるから。」

 

ヘンゾ「ワシの名はヘンゾ。虹色の霧を研究してるてんさ・・・もとい天才科学者じゃ。」

 

ウソップ「自分で言うか天才って、そう言う事に奴に限ってロクな奴じゃねェ・・・」

 

ロビン「ミスター・ヘンゾ。」

 

ヘンゾ「博士と呼んでくれたまえ!」

 

ウソップ「おい。」

 

ララ「博士・・・」

 

ロビン「博士 この本をご存じですか?」と一冊の赤い本を差し出した。

 

ヘンゾ「はっ!?これは!?」

 

ヘンゾは手に取った。

 

ロビン「アラバスタで手に入れた物です。」

 

アイリス「へェ・・・」

 

ウソップ「そうかァ 虹色の霧ってどっかで聞いたと思ったけど、ロビンが読んでた本の名前だったのか。」

 

ロビン「著者は不明なのだけれど、40年以上前に書かれた本なの。その本によると虹色の霧は神々の住む庭とかエルドラル、黄金宮の入口などと記されているわ。」

 

ヘンゾ「それは言い伝えに過ぎん。これまで幾多の冒険家たちがその伝説にそそのかされて、虹色の霧を探して旅に出たが、帰って来た者は一人もおらん。そう。ワシの友も。」

 

アイリス「お爺さんのご友人もですか?」

 

ララ(名前はラパ・ヌイくんだったね。)

 

ペケ(ララ様・・・)

 

ウソップ「それでアンタ 霧の研究を・・・」

 

主人「お客さん そいつの話はまともに取り合わない方がいいぜ。」

 

ララ「えっ?」

 

ウソップ「どういう意味だよ?」

 

主人「そいつはウェットン市長の犬だ。」

 

ルフィ「犬?」

 

男性客「ああ!!市長から研究費を貰ってのうのうと生きているインチキ科学者なのさ!」

 

ララ「博士・・・」

 

すると、ドラムを叩く音が。

 

アイリス「ドラム音?」

 

男性客「徴収隊だ!!徴収隊が来たぞ!!」

 

ルフィ「何だ?」

 

男性客達は急いで食べていた。

 

すると、扉が開いて団体さんが現れる。

 

???「これはこれは市民の諸君。楽しい食事の時間を過ごしていますか?」

 

隊長らしき1人が中に入って行く。

 

隊長「きみ 美味そうな酒を飲んでいますね?酒を飲む時は飲酒税を払わないといけないねェ。」

 

酒を飲んでいた客が連れて行かれそうだった。

 

男性客「おい!待ってくれ!!そのサイフには妻や子供達の生活費が!!」

 

隊長「納税は市民の義務です。」

 

隊員の一人が男性客のサイフを隊長に手渡す。

 

隊長「義務を怠る人はこの町で生きてる資格はありません。」

 

ウソップ「何だあいつ?」

 

主人「ウェットン市長の息子フィリップだ。俺達からなんでも税金を巻き上げるやな野郎だ。」

 

隊長「ん?おお!これは、ヘンゾ博士。父上が探してましたよ。霧の研究の調子はどうかとね。」

 

ヘンゾ「相変わらずだ。きりはいつ出るとも何処に出るとも分からんからな。」

 

隊長「やれやれ。きみの研究は市民の税金で巻き上げてるんですよ?あのレインボータワーもあなたの研究を元に建築されているのです。きみの研究が遅れれば遅れるほど皆さんが迷惑する事をどうかお忘れなく。では後ほど・・・」

 

隊長は扉へ向かう、が、隊長がルフィとララの食べてる大盛りのスパゲッティを見ると、

 

隊長「これはこれは。きみ、それとピンク髪の美しいお嬢さん。大盛りスパゲッティを食べていますね?」

 

ララ「はい。まあ。」

 

ルフィ「ああ 腹減っていたからな。」

 

隊長「大盛りを食べている人は大盛り税を払わないといけません。」

 

ルフィはウソップを指す。

 

ルフィ「ああ コイツのおごりだ。」

 

ウソップ「オレかよ!?」

 

ララ「それくらい私がおごりますよ。」

 

ヘンゾ「ん?」

 

ウソップ「おいララ。「それくらい」って払えんのかよ!?」

 

ララ「はい。余裕で。」

 

ララは高校のカバンの中のサイフを手に取り、2万ベリーくらい取り出して、渡す。

 

隊長「2,2万ベリーですと!?」

 

ララ「釣りはいりません。これを税金と思えばいいじゃないですか・・・。」

 

隊長「け、結構ですな。失礼します!!」

 

徴収隊は去って行った。

 

ルフィ「アッハハハハ。」

 

ウソップ「ララァ 助かったぜェ。あんなに金持ってるのはびっくりだけどよ。」

 

ララ「いいんですよ。」

 

アイリス「私は払わなくて済んだでしょ?食べていないロボットですからね。」

 

ウソップ「アイリスはある意味得したな。」

 

ララ「博士・・・?」

 

主人「これで分かっただろ?町の連中に悪く思われたくなければアイツと、ヘンゾとツルむのはよせ。」

 

ロビン「ご忠告ありがとう。でもそれを決めるのは私じゃないわ。船長よ。」

 

ララ「はい。そうです。」

 

ナミ達は買い物もしていた。

 

チョッパー「まだ買うのか?」

 

ナミ「当たり前よ。城チャートを買っておかないと航海中に無くなったら大変だもん。」

 

チョッパー「その割りには関係ない物が多いような。」

 

サンジ「ナミさんやララちゃんとショッピングなら地獄の底までだってついていきまーす。」

 

しかし、兵士に発見される。

 

兵士「あの者達です!!」

 

チョッパー達「「「ん?」」」

 

???「お前達だな?港で税金を納めなかった不届き者は。」

 

妙な電撃アームの鎧に身を包む者が現れた。

 

???「俺様はウェットン市長の孫、レイク。不届き者から税金を徴収する差し押さえ執行人。」

 

サンジ「なんかよく分からねェが、楽しいショッピングに水を差そうってんなら容赦しねェぜ?」

 

サンジは両手にナミの服とか入った買い物袋を持つ。

 

サンジが右足上げると、鎧の奴が向かって来た。

 

右足での蹴りを食らわすと、電撃を浴びて、倒れる。

 

チョッパー「サンジ!?」

 

ナミ「もう何やってんのよ!?」

 

サンジ「いや、奴の体に触れた途端ビビっと来やがった。」

 

レイク「無駄だ。俺様の体に触れた者はみんなそうなる。」

 

ナミ「電気!?」

 

チョッパー「そうか!?悪魔の実能力者!!」

 

しかし、動力源が現代日本でいう人力の自転車のような自家発電装置だった。

 

ナミ達「「「自家発電かよ!?」」」

 

レイク「ダイナモ部隊 機力アップだ!!」

 

電撃アームがさらに光り出す。

 

チョッパーは静電気を感じた。

 

ナミ「なんかまずいんじゃない?コレ・・・」

 

レイク「ハッハッハッハ!!我が電撃スーツの威力 とくと味わうがいい!!」

 

レイク「ローリングサンダー!!」

 

レイクは電撃波を放つ。

 

サンジはもろに食らう。

 

ルフィ「ん?何だ?」

 

ララ「何か騒いでるんでしょうかね?」

 

と、思ったらサンジは電撃を避けていて、電撃波はレンガを破壊した。

 

サンジ「危ねェ」

 

レイク「よくかわしたな?だが次はそうはいかないぜ。へへへ。」

 

サンジ「チョッパー ナミさんを頼む。」

 

チョッパー「分かった!」

 

ナミ「サンジくん ムチャしないでね?」

 

サンジ「はい♡ ご心配には及びません!!」

 

ナミ「ううん 心配なのはそっち。」

 

ナミは買い物袋を指す。

 

サンジ「あ これ・・・」

 

チョッパー(あっ 悪魔だ。もしララだったら、「黒焦げになった服は、また別の買えばいいんで!共にやりましょう!」って言うだろうな。ララ 優しいもんな・・・。常に左手首にデバイス装着状態で、チートに近い存在だからな。)

 

サンジ「大丈夫。傷どころか埃一つ、つけませんよ。」

 

ウソップ「とんでもねェ市長がいたもんだなァ 何でも税金だっつって金を取るなんて。」

 

アイリス「まァ やってる事はおかしいですしね。」

 

ウソップ「アイリスもそう思うよな?」

 

アイリス「はい。」

 

ウソップ「そうだ!大体何が大盛り税だよ!?ララのお蔭で助かったけどよォ」

 

ヘンゾ「すまん。」

 

ルフィ「ん?」

 

ヘンゾ「みんな・・・」

 

ルフィ「何でおっさんが謝るんだ?」

 

アイリス「ルフィ 徴収隊の皆さんの話ちゃんと聞いてました?」

 

ルフィ「いや全然。」

 

ウソップ「いいか?このおっさんもぼったくりの仲間なんだ。コイツの妙な研究のせいで皆の税金が無駄使いされてんだよ!!ああ、お前ホントに分かってんのか?」

 

ルフィ「いや全然。」

 

ララ「ダメですね。コレ」

 

ウソップ「ああもう。いいか?カタツムリっているだろ?」

 

すると、警鐘が鳴る。

 

町人「おい。何事だよ!?」

 

町人「船だ!港にガレオン船がやってきた!」

 

ウソップ「ガレオン船?」

 

ララ「ふ~~ん。」

 

ヘンゾ「まさか!?」

 

ヘンゾはその港へ向かおうとする。

 

ルフィ「面白そうだなァ!!」

 

アイリス「あっ ルフィ!!」

 

ウソップ「お おい!待て!!ルフィ!!」

 

港には人がかりが出来ていた。

 

ルフィ達も来ると、

 

ルフィ「おお!!デッケェ!!」

 

ララ「確かにデカイ!」

 

アイリス「デカイですね。」

 

目の先には巨大ガレオン船が。

 

ロビン「随分と古い船ね。」

 

ヘンゾ「タリエリシン号。」

 

ウソップ「タイル な、な、おいおっさん!」

 

ヘンゾは船乗り場まで走る。そして、風呂敷を剥がすと、

 

何かの乗り物に乗り、発進した。

 

ルフィ「ん?おお!!スッゲェェ!!カッコィィィ!!」

 

アイリスはララに耳打ち。

 

アイリス「ララ様 ライドチェイサーには負けてますけどね。」

 

ララ「まっ そうだけど。」

 

ルフィ「イカス!!スッゲェェ!!欲しい!!」

 

ウソップ「いや、お前ならそう言うと思ったよ。」

 

ララ「正直に言うと私も乗ってみたいです!」

 

アイリス「私もです!!」

 

ウソップ「ララとアイリスもかよ!?」

 

サンジは電撃スーツ野郎と戦っていた。

 

サンジは蹴りを食らわすが、放たれる電撃のせいで、苦戦する。

 

チョッパー「サンジ!!」

 

ナミ「買い物袋!!」

 

チョッパー「えっ!?」

 

サンジ「バカな。避けた筈なのに・・・」

 

レイク「へっへっへ。バカはテメェだ。」

 

サンジ「っなァ・・・」

 

チョッパー「サンジ!!金属だ!!金目の物は電気を捨てる・・・」

 

ナミ「ダメェェ!!」

 

チョッパー「エッ!?」

 

ナミ「高かったんだから、捨てたらどういう事になるか分かってるでしょうね?」

 

チョッパー「だってあんな電流受けたら、普通の人間だったらとっくに」

 

ナミ「普通じゃないから平気よ!!」

 

チョッパー「えええェェェ!!?」(ナミは仲間より自分の事と高価な服を取る気かァァ!?いや違う 自分が女で弱い事、怖いとかを言い訳に使って逃げてるだけなんだ。自ら行こうとはしない。でも俺もナミとは似てる部分として逃げる事あるからナミの事言えねェな・・・。)

 

サンジ(まずいなァ・・・打撃技が全く通用しねェ ララちゃんだったら「金目の物は仕方ないが、服とかは別のを買えばいい 共に戦いましょう!」って言うだろうなァ、ナミさんはナミさんで素敵なんだ。)

 

レイク「フン。」

 

サンジは一度撤退する。

 

レイク「あっ 逃げた!!待て貴様!!」

 

しかし、コードが足りなくて転倒する。

 

サンジ「今の内に!」

 

ナミ「しっかり持ってて!私の買い物袋!!」

 

サンジ「はい!!」

 

チョッパー「そんなに大事なら何で自分で持たないんだ?」

 

ナミ「悪い?」

 

チョッパー「・・・いえ。」(やっぱりナミは普通じゃなくても仲間の事なんて・・・。これなら綺麗で強くて仲間が普通じゃなくても、女神か天使のように優しく接してくれるララの方がいいって・・・。でもナミの優秀な航海術がないと船が進まないからなァ)

 

ヘンゾはガレオン船に乗り込んでいた。

 

ヘンゾ「ラパ・ヌイ!!イソカ!!ロンゴ!!プカン!!アキビ!!皆!皆ァァァ!!」

 

ヘンゾは船柱の爪痕を触る。

 

ルフィ「おーい!!おっさん!!ゴムゴムのォォ!!ロケット!!」

 

ルフィはガレオン船に入り込んだ。

 

ルフィ「なっ あのボート 俺にくれ!!」

 

ヘンゾ「お前さん。悪魔の実の・・・」

 

ルフィ「俺か?ゴムゴムの実を食ったゴム人間だ。ニヒィィ」

 

ララとアイリスもガレオン船に乗船する。

 

アイリス「船内も少し古くなってきてる。」

 

ララ「うん。その内に崩れる時は来るね。」

 

ヘンゾ「あのマシンを、H1号をお前さんにやるわけにはいかんな。」

 

ルフィ「ええ!?そんな事言わずにさァ。くれよォォ」

 

ウソップ、ロビン、ララ、アイリスはそれぞれ何か所か調査した。

 

ロビン「ついさっきまで、人がいたみたいなのに。」

 

ウソップ「船の中に人っ子一人いないぞォ。」

 

アイリス「ガスコンロなどは一応まだ使えるみたいですけどね。」

 

ヘンゾ「この船は50年前に漂流した船なんじゃ。」

 

ウソップ「50年前!?」

 

アイリス「ええ!?」

 

ロビン「とてもそうとは思えないけれど、」

 

ヘンゾ「間違いない。この船はあの時のままだ。」

 

ウソップ「おい、どういう事だよ?おっさん。」

 

すると、装置が警報を鳴らす。

 

ルフィ「な、何だ?」

 

ララ「何か警報でも鳴らしてる?」

 

ヘンゾ「レーダーが反応してる。こんなに強い反応は初めてじゃ。」

 

霧が出現し、中から稲妻も発生。

 

ルフィ達は外へ出る。

 

ルフィ「おお!!」

 

ロビン「あれが虹色の霧?」

 

ヘンゾ「くそォォ あのH1号じゃ沖まで出られんし、どうすれば。ほう!!そうじゃ!!」

 

メリー号の帆を張る。

 

ヘンゾ「借りるぞォォ!!」

 

ルフィとウソップ「「何ィィ!?」」

 

ララとアイリス「「えェェ!!?」」

 

ルフィ達はメリー号に飛び乗る。

 

ルフィ「俺達の船を取るな!!」

 

ウソップ「行きたきゃあのガレオン船で行けよ!!」

 

ヘンゾ「ガレオン船の舵は壊れたままじゃ。ウェットンの手によってな。」

 

ウソップ「どういう事だよ!?おっさん。何でそんな事知ってんだよ!?」

 

ヘンゾ「50年前。タリエリシン号に乗った事があるからさ。」

 

サンジ達がメリーが停船していた場所へ戻って来た。

 

サンジ「無い!!」

 

チョッパー「ゴーイングメリー号が無い!!」

 

ナミ「ちょっとどうなってんのよ!!」

 

チョッパー「きっと、さっきの奴らが税金の代わりに持ってったんだ。」

 

ナミ「だとすると港ね。」

 

サンジ「おい 役に立たねェな。マリモ野郎。」

 

 

ゾロは寝ていた。

 

ウソップ「おいおい。ホントに入んのか?今まで冒険家達が何人も挑戦して誰も帰って来なかったんだろ?」

 

ヘンゾ「入る。ワシはその為に今日まで研究を続けて来たんじゃ。」

 

ロビン「怖いの?」

 

ウソップ「怖いワケないだろうお前。俺は偉大なる航路(グランドライン)を股にかけるキャプテ~~~ン・ウソップだぜ。」

 

ララ「私は別に怖くもなんともないです。」

 

アイリス「逆にどんなか知りたいです。」

 

ロビン「あら。ピンクちゃんとアイリスはやっぱりそうなのね。未知の領域に対しての恐怖なんかまるで無いみたい。」

 

ルフィ「おおお!!虹の霧へ突入だァァ!」

 

メリー号は霧へ突入していく。

 

ララ「まさに未知の領域!!」

 

中の空間は船の残骸がたくさんあった。

 

ロビン「博士。ここは?」

 

ヘンゾ「エイプス・コンサートじゃ。」

 

ロビン「エイプス・コンサート。まさか。」

 

ウソップ「何だよそりゃ!?」

 

ロビン「一度入ったら2度と抜け出せない船の墓場よ。」

 

ルフィとウソップ「「何ィィィ!?」」

 

アイリス「結構物騒な・・・」

 

ルフィ「すっげェェェ!!」



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第156話「永遠の国の住人!パンプキン海賊団!」

メリー号は船達の残骸の中で停まっていた。

 

ルフィは船の残骸に乗る。

 

ルフィ「ウホホォォ!!おい見ろよ!!どこまで行っても沈没船ばっかだ!!」

 

ウソップはホラー系の場所にいる為、体が震える。

 

ウソップ「止めとこうぜ。今にも幽霊船長でも出てきそうだ。」

 

ルフィ「ホント?幽霊船長ォォ!!」

 

ウソップ「呼ぶなァァァ!!」

 

アイリス「船の残骸がありすぎ。」

 

ララ「うん。これまで興味本位でこの虹色の霧を訪れて、出て来れなくなった船達の成れの果てね。」

 

ララはスマホのカメラモードの動画モードで録画していた。

 

アイリスはララの腕に両腕を絡めて、ボディをくっつけた。ロボットとはいえ豊満に近いくらいに胸もあるボディの為、ララも少しドキドキした。

 

ララ「アイリス。」

 

アイリス「ちょっとね。」

 

ロビンはエイプス・コンサートの日誌を朗読していた。

 

ロビン「虹路の霧の向こうは常世の国。地上に残された最後の楽園。金銀財宝が溢れ、人々は老いも飢えも無く永遠に暮らす。この本にはこう書かれているわ。」

 

ヘンゾ「だから言っただろ。そんな物は言い伝えに過ぎないと。」

 

ロビン「博士はご存じだったのですか?ここが船の墓場だと。」

 

ヘンゾ「50年前 わしはこの場所をかいが見た事がある。」

 

ロビン「知っていながら何故?」

 

ヘンゾ「それも行ったはずだ。わしはこの霧の中に飲み込まれた友を助ける為に研究を続けていたと その為なら、例えウェットンの犬と後ろ指刺されようとも。」

 

船の天井裏で、何かが監視していた。

 

ルフィ「おーい!!」

 

ルフィ「見ろよ!これ!!」

 

ルフィ達はお宝箱と共に、メリー号に落ちた。

 

ヘンゾ「これは・・・」

 

アイリスは絡めていた腕を離す。

 

ララ「お宝箱。」

 

ルフィ「すげェだろォ!船の中にまだまだあるんだ!!もっと探検してみようぜ!」

 

ロビン「楽園かどうかともかく、財宝が溢れてるというのはあながち嘘ではなさそうね。博士。」

 

ヘンゾ「う~~~む。」

 

すると、風鈴のような音が。

 

ララ「これは・・・」

 

アイリス「風鈴・・・?」

 

???「死者の眠りを妨げる者よ。」

 

ウソップ「ひィィ!?な、何だ!?」

 

???「積荷を置いて早々に立ち去れ。さもなくば死者達の呪いがお前達に降りかかるであろう。」

 

ウソップ「うう。怖い~~」

 

ルフィ「誰だ?」

 

白い布切れのオバケみたいな奴らが現れた。

 

ウソップ「出たァァァァ!!」

 

ララ「思いっきり布切れじゃない・・・。」

 

???「さア 大人しく積荷を渡せ。さもなくば・・・」

 

と、ゾロの頭の上辺りに1本の矢が刺さった。

 

ロビン「あっ!?」

 

アイリス「ゾロ!!」

 

ルフィ「危ねェ!!ヤロォォ!!」

 

ルフィは腕伸ばして、柱に掴まり跳び上がる。

 

そして、両腕を伸びつつ広げ、布切れへ飛び込んだ。

 

しかし、布切れは空だった。

 

ウソップ「へェェ!?」

 

ララ「誰もいない!!」

 

ウソップ「中身は空っぽ!?ル~~~フィ~~~~。」

 

アイリス「ウソップ 落ち着いて下さい!!」

 

ロビン「でも、矢が飛び込んできたのは向こうよ?」

 

ララ「えっ!?」

 

ウソップ「何ィィ!?」

 

ウソップは拡声器使って、ルフィに呼びかける。

 

アイリス「ルフィ!!狙われてますよォ!!」

 

ウソップ「おいルフィ!!ルフィってばァァ!!」

 

ロビン「あっ弓。」

 

ウソップ「え?」

 

ララ「弓?」

 

船の残骸の物陰から、弓で狙う影が。

 

ウソップ「ルフィ!!危ねェ!!」

 

矢は放たれ、ルフィは糸を引っ張りそうであった。

 

ロビンの能力で間一髪でルフィは助かった。

 

ウソップ「ルフィ・・・」

 

ララ「誰かがいるんですよ!この地域!!幽霊じゃないです!!」

 

ルフィが糸を引っ張ると、ロープと共に一人の男の子が落ちて来た。

 

ウソップはパチンコを構える。

 

ウソップ「必殺”火炎星”!!」

 

火炎星はロープに命中して燃やされ、男の子が落下。

 

ウソップ達が見に行くと、水面から男の子が顔を出す。

 

ウソップ「ん?何だ?」

 

ララ「男の子?」

 

また一人の少年少女が出て来た。

 

???「アキビが!!」

 

???「落ち着いてロンゴ。」

 

アイリス「まだ二人共子供ですよ。」

 

ウソップは近寄る。

 

ウソップ「ああ。確かに子供じゃねェか。」

 

しかし、ウソップはロンゴという男の子に股間を蹴られる。

 

ララ「ウソップさん・・・」

 

ロンゴ「アキビィ!!」

 

アキビ「皆来るな!!逃げろ!」

 

少女が剣を取って構える。

 

ララ「ちょっと待って。」

 

ルフィが飛んで帰って来た、しかも少女に激突して停止付き。

 

ルフィ「よォ!さっきはサンキューな!!」

 

ロビン「どういたしまして。」

 

少女「ロンゴ!!」

 

ロンゴはルフィに怯えてる。

 

アイリス「ねェ 君。」

 

???「そこまでだ!!」

 

また一人の少年が登場してきた。

 

???「俺達はエイプス・コンサートをナワバリにしているパンプキン海賊団だ!死にたくなかったら仲間を解放し、積荷を渡せ!!」

 

少年が上げてた右手に持つ黒玉。

 

ルフィ「爆弾?」

 

少女「ラパヌイ!!」

 

ヘンゾ「まさか・・・」

 

アイリス「ラパヌイ・・・くん?」

 

ラパヌイと呼ばれた少年はメリー号へ飛び降りて来た。

 

ラパヌイ「行くぞ。」

 

少女「ごめんラパヌイ。ロンゴ!!」

 

ロンゴ「うん!!」

 

ロンゴはラパ・ヌイの元へ戻る。

 

ヘンゾ「ラパヌイ・・・ラパヌイか?」

 

ラパヌイはヘンゾを見た。

 

ヘンゾ「それに・・・イソカにロンゴ。やっぱりそうだ。分からんか?ワシだ。ルルカ岬でお前らと遊んでたヘンゾだ。」

 

ラパヌイ「えっ!?ヘンゾ!?」

 

ララ「博士?」

 

ルフィ「知り合いか?」

 

イソカ「ヘンゾってまさか。あの?」

 

ラパヌイ「バカヤロ。そんなハズが・・・。近づくな!爆発させるぞ!近づくなってば!や、やめろ!!」

 

ヘンゾはラパヌイの持つ黒い玉の装置を押すと、光り出す。

 

ウソップ「おっ?」

 

ヘンゾ「ドッカン3号。ワシの発明だからな。ただのコケ脅しの道具だ。」

 

ラパヌイは煙幕張って、逃げる。

 

ララ「ゲホッゲホッ・・・」

 

アイリス「煙幕張って逃げた。」

 

ウソップ「クソッ」

 

ゾロ「何だよ 騒々しいなァ」

 

ウソップ「いや今起きたのかよ!?」

 

ララ「っていうか、よく寝てましたよね!?」

 

ゾロ「ってか、このおっさん誰だ?」

 

ウソップ「いや、おめェに説明しようとすると1時間はかかるんだが」

 

ルフィ「おい!!こっちもいなくなってんぞ!何だったんだ?今の奴ら?なァ おっさん。」

 

アイリス「あの子達、元々ルルカ島の住人だったりして・・・」

 

時は遡り、ルルカ島の岬で遊ぶラパヌイ達。

 

ラパヌイ《ヘンゾ!!お前も早く来いよ!!》

 

少年ヘンゾ《こ、怖いよォ》

 

ラパヌイ《このくらいでビビるなァ 俺達はパンプキン海賊団だぞ!!》

 

少年ヘンゾは覚悟を決めて、飛び込んだ。

 

そして夜。

 

ラパヌイ《おれ、大人になったら本物の海賊になるんだ。》

 

少年ヘンゾ《でも、ラパヌイのお父さんは海軍でしょ?そんな事許されるの?》

 

ラパヌイ《親父は親父だ。おれは誰も見た事ない所を冒険したいんだ。》

 

ロンゴ《誰も見た事ない所?》

 

???《そうさ。この世にはまだまだ人の知らない事があるんだ。》

 

ロンゴ《ウワッハッハ。》

 

アキビ《俺も見たいな。》

 

イソカ《あたしも。私も海賊になる!》

 

少年ヘンゾ《でも、他の海賊と戦ったりするんでしょ?俺みたいに弱くちゃ無理だよ。》

 

ラパヌイ《ヘンゾは色んな発明ができるじゃないか。お前は冒険に必要な道具を発明するんだ。》

 

少年ヘンゾ《そうか!!じゃあ俺も海賊になる!!》

 

アキビ《調子がいいな。ヘンゾは。》

 

皆は笑い合う。

 

ヘンゾ「ワシらは幸せじゃった。仲間と遊び、語らい、最高の日々を過ごしておった。お宝なんぞとは比べ物にならんほど毎日が輝いておった。あの忌まわしい事件が起きるまでは。」

 

 

とある海賊船が島に近づく。

 

洞窟が爆発を起こした。

 

ラパヌイ《ヘンゾ!!》

 

ラパヌイは洞窟へと降りて行った。そして洞窟内に入ると、ヘンゾが開発をしていた。

 

ヘンゾ《へへ。ドッカン3号完成したぞ!》

 

ラパヌイ《バカヤロ!!驚かすな!!人騒がせな奴だな!!》

 

アキビ《ああ!?》

 

黒煙が上がっていた。

 

アキビ《大変だ!!町が燃えてる!!ルルカの町が燃えてる!!》

 

町は火事状態だった。

 

ラパヌイ《これは》

 

アキビ《僕たちの町が・・・》

 

ロンゴ《父さん 母さん!!》

 

???《ああ!!ロンゴ!!》

 

ラパヌイ達は町へと向かう。

 

???《ハッハッハッハ!!燃えろ燃えろォォ!!金目の物は残らず奪え!!我らウェットン海賊団に逆らう者は皆殺しだ!!》

 

部下達は住人に襲い掛かる。

 

???《女子供とて容赦はするな!》

 

ロンゴは船長を見た。

 

ラパヌイ達も来て、

 

イソカ《海賊!?》

 

???《何だ。まだ逃げ遅れが残っていたのか。》

 

ラパヌイ《いいか。皆。港まで行けば船がある。何でもいい。一つ奪ってそいつで逃げ切るんだ。》

 

ロンゴ《でも!父さん達が!!》

 

ラパヌイ《バカ!!死にたいのか!?》

 

ラパヌイ《行くんだ!》

 

ラパヌイ達は石階段を降りて行って、船長は追って来た。

 

船長はデッケェ斧を振り下ろす。

 

ラパヌイ達は港に向かう。

 

船長《フッ。ガキ共。》

 

ラパヌイ達は港辺りで停まるが、船が破壊されていた。

 

アキビ《船が・・・》

 

???《さっきの奴らが沈めたんだ。》

 

ラパヌイ《あっ!?あれに乗るんだ!》

 

少年ヘンゾ《え!?あれにィ!?》

 

ラパヌイは走り出す。

 

ラパヌイ《他に無いだろ!?急げ!!》

 

ヘンゾ達も続く。

 

船長は追いつくと、ラパヌイ達は海賊船に乗り込もうとしていた。

 

船長《ああ!?おれの船に何をする!?》

 

船長が斧を投げて来て、ロープを切断。

 

船が行こうとした。

 

船長は大ジャンプでロープを掴む。しかし、掴まれたロープを切断され、船長は海へ落下。

 

ロンゴ《バンザーイ!!》

 

しかし、船長は斧で這い上がった。

 

船長《覚悟は出てるんだろうな。お前ら!》

 

ロンゴ達は叫ぶ。

 

船の帆は張られ、アキビがロ-プでダイブした。

 

ラパヌイも帆を走って、飛び降り、船長の背に足から飛び乗る。

 

ラパヌイは斧を持ち上げようとしたが、足で踏み抑えられる。

 

船長《おまえ如きにこの斧が使えるものか。いい気になるなよ。小僧。》

 

ラパヌイ《小僧じゃない。俺はパンプキン海賊団 団長 ラパヌイだ!》

 

イソカ《ラパヌイが!!》

 

アキビ《大丈夫!!相手は一人 皆で力を合わすんだ!!》

 

すると、一つのドアが開き、また一人出て来た。

 

???《あれ~?船長?もう出航すか?》

 

ロンゴ達《もう一人いたァァ!!》

 

ラパヌイ《ええ!?》

 

船長《フフ。》

 

船長は斧を構えて、振り、ラパヌイは避けて、一度撤退する。

 

???《ん?何だお前ら?》

 

振り投げられた斧は、舵のある操舵室の壁を破壊。

 

アキビ《えっ?》

 

アキビが見たのは船の先に見えた渦巻くような謎の霧であった。

 

アキビ《何だあれ!?》

 

???《虹色の霧!?おい!!早く舵を切れ!!あん中に飲み込まれたら帰って来れねェぞ!舵が壊れてるぅ!!》

 

アキビは船長に捕まっていた。

 

船長《お前ら。許さん。》

 

ラパヌイ《アキビ!!》

 

船長《もはや、生きて帰れると思うなよ。》

 

しかし船長は腕を噛まれていたが、振り払う。

 

ラパヌイは走って、船長の額にデコピンを食らわせ、吹っ飛ばすが、端に摑まる。

 

ラパヌイ《アキビ!!》

 

ラパヌイはアキビに近寄り、アキビの左肩に触るが、

 

アキビは悲鳴を上げた。

 

ラパヌイ《肩が外れてる。》

 

イソカ《ラパヌイ!!》

 

船長が立っていたが、突き飛ばされた。

 

黒玉がばら撒かれる。

 

ラパヌイ《ヘンゾ!!》

 

ヘンゾは船長と共に海へ。

 

ラパヌイ《戻せ!!船を戻すんだ。》

 

イソカ《無理よ!!舵が壊れてるもん!!》

 

???《ああ!?虹色の霧が!!虹色の霧がァァァ!!》

 

ヘンゾ《行け!!行くんだオレに構わず!!》

 

ラパヌイ《ヘンゾ!!》

 

ヘンゾ《絶対後から追いかける!!俺だって、パンキン海賊団の一員だからなァァ!!》

 

ラパヌイ《ヘンゾ・・・》

 

ラパヌイ達や船長の部下の乗る海賊船は霧の中へと消えた。

 

ヘンゾ「それっきりラパヌイ達は戻ってこなかった。まさかこんな場所で本当に海賊になっているとは。」

 

ウソップ「でもよォ それは50年前の話だろ?あいつらはガキの姿のまんまだったぜ?」

 

ヘンゾ「虹色の霧の中では、時間の流れが違うらしい。ここでの1日が外の世界では1週間、1年に相当するのかもしれん。」

 

ウソップ「何ィィ!?」

 

ララ「なら現状は、このままじゃマズイですね。」

 

アイリス「うん。」

 

ロビン「ええ。早くここから出る方法を探さないと取り返しのつかない事になるわ。」

 

ルフィ「何で?」

 

ウソップ「ニブイ奴だなァ」

 

アイリス「あのですね。この領域に入ったあの子達と同じ現象が私達にも起きてしまうんですよ。私は電子頭脳の記憶チップが搭載のロボットですから どうかはわかりませんけど。例えばここでの1分や2分とかが、霧の外では1時間や2時間経ってるって事です。ここでもたもたしてるとナミやサンジ達は老けていくんですって。お爺ちゃんやお婆ちゃんになってしまうんです。」

 

ララ「アイリス。説明どうもありがとね。」

 

アイリス「うん。」

 

ルフィ「何ィィ!?オイ!!おっさん早く戻ろう!!」

 

ウソップ「だぁかァらァ!!帰り方が分かんねェんだよ!」

 

ルフィ「何ィィ!?」

 

ゾロ「で?退路無しか?」

 

ロビン「いいえ。必ずあるハズよ。エイプス・コンサートから抜ける方法。」

 

 

霧の外のサンジ達は電撃スーツ野郎と対峙中。

 

ナミ「もう。しつっこいなァ」

 

サンジ「厄介な武器だぜ。」

 

レイク「ゴチャゴチャうるさい。トドメだ!!」

 

しかし、コインが飛んできてレイクをぶっ飛ばした。

 

サンジ「あっ?」

 

レイクは起き上がり、コインを指す。

 

レイク「これを投げたのはお前達かァ!?」

 

サンジ「違ェよ。」

 

ナミ「っていうか見てなかったのかしら?」

 

チョッパー「あんなの被ってるからな。」

 

レイク「お前達かって聞いてんだァ!!」

 

サンジ「そうだって言ったら?」

 

レイクはコインを拾う。

 

サンジ達「「「拾うのかよ!!」」」

 

レイク「入港税。確かに徴収した お前達を正式にルルカ市民として迎え入れよう。」

 

サンジ「ああ?」

 

 

サンジ「エイプス・コンサートだと?」

 

レイク「ああ。お前達の船が虹色の霧の中に入っていくのを兵士が見たってんだ。間違いねェ。市長の話だとなァ あの中にはお宝が山ほど埋まってるそうだ。」

 

ナミ「お宝!?」

 

レイク「エイプス・コンサートっつうのは、船の墓場と言われてる。そこにある難破船には鉄数の積荷がゴロゴロしてるって事だ。市長もそのお宝を狙って、ヘンゾって科学者にエイプス・コンサートへの入り方を研究させているのさ。まァ この電撃スーツもそのおっさんが作ったんだぜ。どうよ メチャメチャイカスだろ?ヘッヘ」

 

チョッパー「結構おしゃべりな奴だったんだな。」

 

サンジ「税金さえ貰えればそれで満足なんじゃねェか?」

 

ナミ「こうしちゃいられないわァ あたし達も行くのよ!あの霧の中に!!」

 

サンジ「イエッサナミさん!」

 

チョッパー「でも一度入ったら出られないんだろ!?」

 

ナミ「ビビってどうすんの!?お宝があたし達を待ってるわ!!」

 

チョッパー「ええ!?」

 

???「俺の許可なくエイプス・コンサートに入る事は許さん。」

 

ナミ「ええ?」

 

レイク「ん?じいちゃん!!」

 

???「この、ボケ。」

 

レイクは棒で殴られた。

 

ナミ「爺ちゃん?」

 

???「もの覚えの悪い奴だ。いつも言ってるだろ。この俺の事は、市長と呼べとな。ウェットン市長と・・・」



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第157話「故郷への想い!脱出不能の海賊墓場!」

ラパヌイ達は海岸辺りで遊んでいた。

 

少年ヘンゾが追うとしたが、ラパヌイに断られる。

 

ラパヌイ《だって、お前は大人じゃないか。》

 

少年ヘンゾが手を見ると、自身はみるみる老いて行った。

 

ラパヌイ達は先に行ってしまう。

 

ヘンゾ《待ってくれェ。ラパヌイ。イソカ。ロンゴ。アキビ。プカン。置いてかないでくれ。ワシを1人にしないでくれェ。》

 

ヘンゾは起き上がると、少々息切れしていた。

 

ヘンゾ「夢か・・・」

 

アイリス「起き上がったようで。」

 

アイリスはヘンゾの近くに座っていた。

 

ヘンゾ「君は・・・アイリスとかいうロボットじゃな。」

 

アイリス「はい。」

 

ロビン「気になるのね?お友達の事が・・・」

 

ヘンゾ「ん?」

 

ロビン「彼らの名前をうわ言のように呼んでいたから。」

 

アイリス「ええ。」

 

ヘンゾ「一体何だったんだろうな。」

 

ヘンゾは水道の蛇口へと向かう。

 

ヘンゾ「ワシが虹色の研究に捧げたこの50年間・・・あの頃のラパヌイ達を見てると、ワシだけが無駄に年月を重ねたように思える。」

 

ロビン「無駄ではないでしょ?古い友人にこうして再会できたのだから。」

 

アイリス「ですよね。」

 

ヘンゾはコップの水を飲もうとしたが、突然メリー号がわずかに揺れる。

 

アイリス「メリー号・・・」

 

ヘンゾ「動かしとるのか?船を・・・」

 

ロビン「そんな筈はないけど。」

 

ルフィ「進めェェ!!全速前進!!」

 

ゾロ「おいルフィ。ちゃんと前に進んでんだろうな?」

 

ゾロは刀の刀身の手入れをしていた。

 

ルフィ「進んでるぞ!ちゃんとまっすぐ!」

 

ララ「逆に迷ってる気が。」

 

ララは高校カバンを足元に置き、タブレットを操作。

 

ゾロ「ああ。この状況じゃまっすぐも何もねェじゃねェか。」

 

ヘンゾ「一体何処に向かっておるんじゃ?」

 

ルフィ「決まってんだろ?霧の外へだ。」

 

ヘンゾ「バカを言うな。エイプス・コンサートは一度迷い込んだら出られん 魔の海域なんだぞ。」

 

ウソップ「おい!!この船さっきも見なかったか!?」

 

ルフィ「ふーん。気にすんな。似たような奴ならどこにでもあんだろ。」

 

アイリス「いえ、それはないでしょ。」

 

ロビン「そうね。この船 最初に碇を下ろしていた場所に座礁していた船よ。舳先の女神像に見覚えがあるわ。」

 

ウソップ「ってことは、俺達元の場所に戻ってきちまったって事か!?」

 

ゾロ「だから言ったろ。ちゃんと前に進んでんのかってェ」

 

ルフィ「おお。見てたぞ。ちゃんとまっすぐ!」

 

タブレットを持つララも、

 

ララ「方角も分かんないのに、どうしてまっすぐだと言い切れるんですか。」

 

ゾロ「ああ。この霧じゃまっすぐも何も見えねェだろ。」

 

ロビンは何かを思いつき、能力発動する。

 

メリーの大砲をナナメ上へ向けて、1発の砲弾を発射した。

 

砲弾は霧へと消える。

 

ルフィ「え?」

 

しかし、砲弾は後ろから返って来た。

 

ウソップ、ゾロ、ララ、アイリスは濡れる。

 

ララ「うわっ 制服が濡れてる!!」

 

アイリス「ララ様。」

 

ララ「でも、時間経過で乾くだろうし、タブレットは完全防水でもあるから大丈夫だよ。」(もしも脱いだらYシャツが少しだけ透けてブラジャーが見えちゃうだろうしね。ここは注意しよ。)

 

ペケ(ララ様 私は平気です。)

 

ララ(そう?)

 

ロビン「やっぱり。」

 

ヘンゾ「空間がねじ曲がっておるんじゃな。」

 

ゾロ「どういう事だ?」

 

ロビン「本に書いてあったのを思い出したの。虹色の霧の中は迷宮の様に入り組んでいて。」

 

ルフィはメリーの船首に両腕を伸ばして掴ままり、船柱に両足を挟むと、

 

ララ「ルフィさん!?」

 

ウソップ「おおおい!ルフィ ムチャすんな!!」

 

ルフィ「ロケットォォォ!!」

 

ルフィは霧の向こうまで飛んで行った。

 

アイリス「行っちゃいましたね。」

 

ウソップ「ああ。遅かった。」

 

ヘンゾ「必ず同じ場所に戻って来るとは限らんのじゃがの・・・」

 

ゾロ「あの・・・バカ。」

 

そして、ルフィが帆に激突して、船体に落下。

 

アイリス「帰って来ました。」

 

ルフィ「分かった。こりゃ行っても行っても元に戻る不思議霧だな。」

 

ゾロ、ウソップ、ララ、アイリス「「「「何だ不思議霧か《ですか》ァァ・・・」」」」

 

ヘンゾ「お前ら本当に分かっておるのか?」

 

ゾロ「外に出られねェっつぅ事だけはな。」

 

ララ「はい。」

 

ルフィが腕伸ばして上がって来た。

 

ルフィ「出なくていいよ。ここ面白いし。」

 

ゾロ、ウソップ「「よくねェよ。」」と二人に手刀でツッコまれる。

 

ララ、アイリス「「ダメなんですって。」」と手刀でツッコむ。

 

ロビン「ラパヌイ達と合流しましょ」と持っていた麦わら帽子をルフィに放り投げ渡す。

 

ゾロ「ガキ共と?」

 

ララ「でもラパヌイ君達分かってくれるかどうか・・・」

 

ロビン「でも、エイプス・コンサートを出る方法を探すには、ここをナワバリとしている彼らに聞くのが一番でしょ。」

 

ウソップ「でも、あいつらどこにいるのか。」

 

ロビン「聞いてみましょ。そこにいる人に。」

 

船の残骸に隠れる太った少年のプカン。

 

プカン「どうしてバレたんだ?」

 

ロビン「隠れても無駄よ。アンフルール。」

 

能力による生やした手でプカンを押し出す。

 

ロビン「案内してくれる?あなた達のボスの所まで。」

 

そして、霧の中のとある海軍船では、

 

???「ダッハッハッハ!!あり得ねェ!!ヘンゾが年寄りになって戻って来ただとォ?そりゃ何の冗談だよ?」

 

ロンゴ「冗談なんかじゃないよ。」

 

アキビ「あいつ、僕たちを助ける為に海に落ちてそれっきりだったけど」

 

少年ヘンゾ《絶対!!後から追いかける!!行け!!行くんだ!!俺に構わず!!》

 

アキビ「生きてたんだ。外の世界で。」

 

ロンゴ「ヘンゾが言ってた。ルルカの町でずっと僕達を連れ戻す方法を探しててあっという間に50年過ぎちゃったって。」

 

???「50年だと?バカバカしい。おめェらそのジジイに騙されてんじゃねェのか?」

 

ロンゴ「騙すって何の為に!?」

 

???「フン。そこまで知らねェよ。」

 

アキビ「でも、ヘンゾの言う事が本当だとしたらルルカの町はどうなっちゃってるんだろ。」

 

ロンゴ「うう。父さん 母さん。」

 

???「悩んでても仕方ねェだろ。本当かどうかは帰ってみれば分かるこった。」

 

ロンゴ「ええ!?」

 

アキビ「帰る方法知ってるの!?」

 

???「へっ 当たり前だ。俺はウェットン海賊団の斬りこみ隊長イアン様だぜ。」

 

ロンゴ「教えてよ!!ルルカの町に帰る方法!!」

 

イアン「いいぜ。だったら鍵を持ってこい。ここから出してくれたら、お前らは俺が責任持って家に送り帰してやる。」

 

ロンゴ「う、うん。」

 

イアン「へっ。」

 

イソカ「ロンゴ。アキビ。騙されちゃダメよ。イアンは外に出たいだけなんだから。どうせ外の世界に出る方法を知ってるっていうのもハッタリよ。」

 

ロンゴ「ええ!?ハッタリ!?」

 

イアン「へへっ キツイなァ イソカちゃん。」

 

イソカ「忘れてないわよ。あなたが私達にした仕打ちの数々。」

 

それはラパヌイ達が霧の中へ入ってから間もない時であった。

 

付近は大雨状態である。

 

イアン《いいかァ!!ど素人共!!海の上はいつも危険だって隣り合わせだァ!!生き延びたかったら、ウェットン海賊団の斬りこみ隊長 イアン様の命令に従え!!》

 

アキビは宝箱を置いた。

 

プカン《凄いよ!!あっちの船に宝石がいっぱい!!》

 

イアン《よォし。船長室に運べ。》

 

イソカ《食べ物もこんなに!!》

 

イアン《よォし。それも船長室に運べ。》

 

ロンゴ《海王類だァァァ!!》

 

船の近くから巨大な海王類が現れ、船を襲おうとしていた。

 

プアンは逃げる。

 

しかし、イアンはロンゴを捕まえて海王類へ放り込む。

 

イソカ《ロ、ロンゴ!!》

 

ラパヌイが向かっていき、ロンゴを助けた。

 

ラパヌイ《待てェ!!》

 

ラパヌイは接近してくる海王類の顔面へ少し後ろへ跳び上がりつつ、デコピンによる必殺技で海王類を倒す。

 

 

船長室にて、イアンと共にラパヌイ達も食事中であった。

 

イアン《何だ!?その目は!?》と骨を投げる。

 

イアン《おめェらのシケたツラ見てるとメシがまずくなる。いいか?俺がたまたまこの船に乗り合わせていたお蔭で今日まで生き延びる事が出来てんだぞォ!!感謝はされてもそんな恨めしィ目で見られる覚えはねェ。》

 

しかし、突然船長室が大きく揺れる。

 

イアン《な、何だァ!?》

 

窓には海王類の目が。

 

ラパヌイ《メシの匂いに釣られて来やがったか!?皆!!外へ逃げろ!!》

 

イソカ達は逃げ出す。

 

イアン《あっ待て!!これは俺の船だぞ!!》

 

しかし、イアンはコケる。

 

ラパヌイ《皆の命より船の方が大事かよ!?そんなリーダー俺達にはいらない!!》

 

そしてラパヌイ達は船を脱出し、小舟に乗っていた。イアンも同様であった。

 

イアン《チクショー。俺の船が・・・》

 

ラパヌイ《あんな船無い方がいいんだ。俺達の本当の船出はこれからだ。》

 

イソカ達は頷く。

 

イソカ「いつも口先ばかりで自分の事しか考えないあなたに、皆愛想が尽きたのよ。」

 

イアン「嫌われたもんだな。だが、俺が本当にここから出る方法を知っていたらどうする?」

 

イソカ「また見え透いたウソを。」

 

イアン「ウソかどうか確かめてみろよ。お前だってルルカの町の事が気になるだろ?エイプス・コンサートに眠っている財宝をかき集めたら死ぬまで遊んで暮らせるんだ。こんな薄暗い霧の中で海賊しながら暮らさなくて済むんだ。な?俺と一緒に外の世界に出ようぜ?」

 

イソカ「あたし達のリーダーはラパヌイ一人よ。あなたに従う子なんて誰もいないわ。」

 

イアン「やれやれ。取り尽くしまもねェな。まっ ゆっくり考えといてよイソカちゃん。」

 

すると、警報が鳴る。

 

イソカが壁の受話器を取る。

 

イソカ「どうしたの?」

 

ラパヌイ「船が来る。全員戦いの準備だ。守りを固めろ!あいつらどうしてここが分かったんだ?」

 

ラパヌイが双眼鏡で見ると、

 

ラパヌイ「あっ!?あれは!?プカン!?」

 

ルフィ「でっけェェ船だなァァ!!」

 

ララ「確かにおっきい海軍船です!!」

 

ロビン「難破した軍艦でしょ?」

 

プカン「うん。今は俺達の隠れ家だけどな。」

 

ラパヌイが剣を納めた鞘を持って飛び下りて来た。

 

ラパヌイ「卑怯者!!よくもプカンを。」

 

鞘から抜く。

 

ルフィ「何言ってんだおめェ?」

 

ラパヌイ「問答・・・無用!!」と一振りしたが、ルフィは避ける。

 

ラパヌイ「プカンを返せ。」

 

ルフィは帽子を被る。

 

その頃、ルルカの港辺りにはウェットン市長率いる部隊に、孫のレイク、そして町の皆さんが集まっていた。

 

一隻の船が登場。

 

ウエットン「懐かしき我が船・・・」

 

レイク「けどさ爺ちゃん、どして今になってこの船が帰って来たんだ?」

 

レイクは一発頭をぶたれる。

 

ウエットン「市長と呼べと言ってるだろう!」

 

レイク「はい。」

 

ウエットン「あれを見ろ。50年前、俺の船はあの霧の中へと消えた。そしてその船が戻って来たという事は、エイプス・コンサートへの扉が開かれたと言う事」

 

ナミ「つまり、あの中に眠ってるお宝を手に入れるのは今しか無いって事ね?」

 

ウエットン「その通り。って何でおめェがそれを知ってる!?」

 

ナミ「だって教えてくれたわよ。あなたのお孫さんが。」

 

ウエットンはレイクを蹴る。

 

ウエットン「このボケェ。お宝の事は秘密だとあれほど言っておいただろォ」

 

レイク「ゴメンなさい爺ちゃん。いや、市長。」

 

ナミ「出来の悪い家族を持つと苦労するわねェ。」

 

サンジとチョッパー「「うんうん。」」

 

ウエットン「いや全く。って何でてめェらに同情されにゃならんのだァ 理由はどうであれエイプス・コンサートの秘密を知ったからにはただでは帰さん。」

 

徴収隊は銃をサンジ達に向ける。

 

サンジ「口封じでもしようってか?」

 

ウェットン「いや、おめェ達は秘密を知っちゃったぜ。1000万ベリー払って貰う なー。」

 

サンジ「ダジャレかよ。」

 

ナミ「ていうか高すぎよ。」

 

チョッパー「っていうかそんな税金ありかよ!?」

 

ウェットン「払えん税だとでも言うのか?徴収隊!!」

 

ウェットンは杖を地面を突くと、

 

ドラム音と共に一人の男性の登場。

 

???「お呼びですか。ウェットン市長。」

 

レイク「おう!父ちゃん!」

 

ナミ達「「「父ちゃん?」」」

 

ウェットン「こいつらをレインボータワーに送り、重労働の刑に処せ。」

 

サンジ「何だそりゃ?」

 

ウェットンは杖で方向を示す。

 

ウェットン「あれがレインボータワーだ。てめェ達は死ぬまであの塔で働き続ける。朝から晩まで地獄のような重労働、あっという間にあの世行きだ。ああフィリップ こいつらを連れて行け。」

 

フィリップ「おお!?虹色の霧が出ているではありませんか父上!!今こそエイプス・コンサートのお宝を手に入れるチャンスですぞ!!」

 

チョッパー「あいつ全部喋ったぞ。」

 

サンジ「秘密もクソもねェじゃねェか。」

 

ナミ「親子揃ってバカ丸出しね。」

 

ウェットンはフィリップにヘッドロックを仕掛けた。

 

ウェットン「このボケナス。もう良いわ。ヘンゾを呼び出して虹色の霧を調べさせろ。」

 

レイク「電伝虫を持って来い!!すぐにな!!」

 

徴収隊「はっ!!」

 

 

ラパヌイはルフィに斬りかかるが、ルフィは避ける。ルフィの隣辺りにいるララは一旦後ろを向き、左腕のデバイスを操作し、特殊物干し竿を出現させようとした。

 

ルフィ「おい。ちょっと落ち着けって。」

 

ラパヌイ「うるさい!プカンを人質にとって無理矢理おれ達のアジトを聞き出すからだろ!!」

 

ラパヌイが突っ込んで来るが、ララが出現させた特殊物干し竿を握ってラパヌイの刀を弾き飛ばす。

 

ララ「人聞きの悪い事言わないでくれるかな。」

 

ラパヌイ「どうやって刀を・・・。」(ってかなんてピンク髪の綺麗な姿の見た事の無い服と靴の姉ちゃんなんだよ!!いや、そんな事より・・・)

 

ララは物干し竿をデバイス操作で、物干し竿を消す感じで収納する。

 

ラパヌイ「何なんだよ!?」

 

プカン「ラパヌイ。人質なんかじゃないよ。案内してくれって頼まれたから連れて来ただけなんだ。」

 

ラパヌイ「そう言えって脅されてるんだろ?」

 

プカン「ホントだよ!!この人達悪い人じゃないって。」

 

プカンはルフィのゴムである皮膚を伸ばしたりして証明する。

 

プカン「ほら、こんな事しても全然怒らないし。」

 

ララ(それはルフィがゴム人間だからよ。)

 

アイリス「ラパヌイくん 信じて欲しいな。」

 

ラパヌイ「嘘だ!!それは俺達を油断させる為の作戦だ!」

 

ロビン「それは誤解よ。私達はエイプス・コンサートから出る方法を知りたいだけ。」

 

ラパヌイ「知ってどうする?どうせ難破船の財宝を、ありったけ持ち逃げするつもりだろ?」

 

ヘンゾ「信じてくれラパヌイ。少なくとも彼らはそんな事はせん。」

 

ラパヌイ「大人の言う事なんか信じられるか!!財宝目当てに決まってるさ。」

 

アイリス「ダメですねこれは。」

 

ゾロ「ああ。話になんねェな。」

 

ウソップ「おおい!!」

 

ウソップが頭に鍋を乗せ、両手に料理皿を持ってやって来た。

 

ウソップ「ほらよ。ウソップ特製ランチ出来上がったぜィ!」

 

ルフィは近寄って放ばる。

 

ララ「ウソップさん やるぅ!!でも料理できる方だったんですね!」

 

ウソップ「そうだろ?俺もやるときゃやる男だぜ。おう!お前らも食うか?」

 

プカン「いいの!?」

 

プカンも近寄った。

 

ゾロ「味は保証しねェけどな。」

 

ウソップ「一言多いっての。」

 

プカン「うめェ これホントにアンタが作ったのか?」

 

ウソップ「うん。俺に不可能はねェんだおーいルフィ一人で食うなよ。」

 

ルフィ「サンジ程じゃねェけど普通にうめェよ。」

 

ロビン「あっちにも食べたそうな子がいるみたいね。ピンクちゃんにアイリスも行きましょ。」

 

ララ「はい。」

 

アイリス「行きます。」

 

ララは一度制服のボタン付き左ポケットからスマホを取り出して、料理の方へ。アイリスも行くがレプリロイドである彼女は飲食の必要性が無い。

 

ララはスマホのカメラモードで、写真撮影を行ってから食べる。

 

ウソップ「おーい!お前達も来いよォ!!」

 

プカン「これェうまいぞォ!」

 

アキビ「いいの!?」

 

ロンゴ「やったァ!!」

 

アキビ達も飛び降りて、メリー号へ。

 

ラパヌイ「食い物に釣られるな!パンプキン海賊団の誇りを忘れたか!?」

 

ヘンゾ「ラパヌイ。誇りじゃ腹は膨れんよ。」

 

アイリスを除外した皆は食事中。

 

イソカ「ええ?あなた達東の海(イーストブルー)から来たの?」

 

ゾロ「ん?まあな。」

 

アキビ「ってェ事はあのリヴァース・マウンテンを越えて来たんだ。」

 

ロンゴ「度胸あるなァ」

 

ウソップ「そう。俺達はこれまで幾多の冒険を繰り広げて来た。巨人の決闘、島を飲む海王類、秘密結社から一国を救った事もある。」

 

アキビ「ホント!?」

 

ロンゴ「すっげェ!!」

 

ララ「ついでにその一国の王女はこの船に乗っていた事があってね。仲間としての絆も結んでいったの。」

 

イソカ「ええェ!?」

 

ロンゴ「ウソ!?」

 

アキビ「この船にその王女様が、乗っていた事がある!?」

 

アイリス「私は王女には一度も会ってないけども。その間は召喚されていなかったので。」

 

ララ「あっ そうだったね。」

 

ロンゴ「しょ、しょうかん?」

 

アキビ「ん?」

 

イソカ「ピンク髪のお姉さん それってどういう事なの?」

 

ララ「3人に分かるかどうかは別として言うけど、私は霧の外側の世界で生まれ育った人間じゃないの。」

 

イソカ「それって?」

 

ララ「私は外側の世界とは違う別世界からの転生者、ようは生まれ変わって来た者、生死の空間で会った女神様の絶大な力でね。アイリスはレプリロイドって存在。」

 

アキビ「テンセイ・・・。生まれ変わる。それに生死の空間の女神様?」

 

イソカ「ねェ レプリロイドって?」

 

ララ「私の世界って地球って言われていて、TVって存在があると遊べるゲームの中で登場した私達人間の心を持ったロボットの事をレプリロイドって言うの。彼女は機械って訳。」

 

イソカ「えええ!?顔と髪は私と同じみたいに人間に見えるけど!!」

 

アキビ「アイリス姉ちゃんは頭から足までロボットなの!?」

 

アイリス「そうなんだ。」

 

ロンゴ「そうか!!さっきから食べてるトコを一度も見ないと思ったら、アイリス姉ちゃん自身が機械だからなんだ!!」

 

イソカ「ロボットだから飲食の必要性が無いんだ。」

 

プカン「すげェェ・・・。」

 

ララ「アイリスは平和を願う優しさの心を持つロボット。ついでに可愛いし。この左腕に装着中のデバイスで、戻って貰ったり、召喚モードにて召喚ゲートによる呼び出しがいつでも可能なの。ゲーム世界での1から8までのシリーズのボスキャラ達も含めてね。」

 

ロンゴ「色んなロボット達に会える訳か。」

 

プカン「アイリス 俺と友達になってくれないか?」

 

アイリス「ええ。もちろん。」

 

プカン「ありがとう!!」

 

アキビ「確かにアイリスって可愛いと思う。戦闘中じゃなくて、今も召喚しっぱなしなのも分かる気が。プカンに対しての優しさを感じた。優しさの心を持ってるよ。」

 

イソカ「うん。私もアイリスって好きになるかもね。」

 

アイリス「まァ可愛いって言ってくれるのは嬉しいな。」

 

アイリスのいい笑顔であった。

 

アイリス「あとピンク髪のお姉さんじゃなくって、ララさんって名前で呼んであげてね。」

 

イソカ「うん。ララさん。」

 

アキビ「ララさん。」

 

ロンゴ「ララさん!」

 

イソカ「ララさんって見た事無い服装・・・。靴もだけど。それにとても綺麗だし。」

 

ロンゴ「僕もそう思う。」

 

アキビ「ララさん ホント綺麗だよ!!」

 

ララ「うん。ありがとう。」

 

ラパヌイ(あのアイリスってのは、髪と顔は人間のように見えるが自身が、レプリロイドとかいう俺達人間の心を持ったロボット、機械だから飲食の必要性が無い・・・。)

 

ウソップ「まァともかくだ。そんないくつもの窮地を切り抜けて来られたのは、おれ様の知恵と勇気があったからに他ならない。人はな

 威厳の念を込めて俺を呼ぶ。キャプテーン。」

 

しかし、ウソップは1発殴られる。

 

ウソップ「あんだよ!?」

 

ゾロ「人がメシ食ってる時にツバ飛ばすな。」

 

ヘンゾは料理をラパヌイに渡そうとしたが、目の前で落として皿を割ってしまう。

 

ヘンゾ「ラパヌイ。許してくれ。不甲斐ないこのワシを、虹色の霧の中の中からお前達を救おうとして研究を重ねる事50年。どうにか霧の中まで辿り着く事は出来たが、ワシの不注意で出られなくなってしまった。海賊博士失格じゃ。そんなワシが恥を忍んで聞く。知ってたら教えて欲しい。この霧の中から出る方法を。そして一緒に出よう。ワシらの故郷へ。」

 

ラパヌイ「出る方法なんて無い。」

 

ヘンゾ「ええ!?」

 

ラパヌイ「知っていたとしても、教える筈無いだろ。俺はまだアンタ達の事を信じちゃいないんだからな。」

 

ウソップ「はぁ お前らそれでも仲間か?」

 

ラパヌイ「何!?」

 

ウソップは立ち上がる。

 

ウソップ「俺達の事はともかく、おっさんはお前達の仲間だろ。仲間を信じないで誰を信じるってんだ!!」

 

ラパヌイ「勝手な事言うな。いきなり50年だのなんだの言われて信じられると思うのかよ。」

 

ウソップ「信じろよ。どんなに時間が経とうが、どんなに姿が変わろうが同じ旗の下に集った仲間なら分かり合えるはずだろ!?旗の色は褪せても友情は永遠だろうが!!」

 

ここで、電伝虫が鳴る。

 

ヘンゾ「ん?おお!ワシか。はいはい。今出ますよ。」

 

ヘンゾが電伝虫を取り出すが、ルフィが腕伸ばして奪って応答してしまう。

 

ルフィ「はい。もしもし。」

 

ゾロ「いやお前が出てどうすんだよ!?」

 

電伝虫〈これはこれは、ヘンゾ博士。〉

 

ルフィ「ああ?お前誰だ?」

 

フィリップ「はあ?誰ですかあなた?」

 

サンジが奪う。

 

サンジ「ルフィか?」

 

チョッパー「どこにいるの!?」

 

ナミ「あんた達が勝手に船に乗って行っちゃうからこっちは大迷惑してんのよ!?」

 

ルフィ「ん?ナミか。」

 

ウソップ「ナミ達と繋がってるのか?」

 

イソカ「ナミ?」

 

ララ「なら良いタイミングかもしれないです。」

 

ロビン「ええ。彼女と話が出来ると言う事は。」

 

ヘンゾ「外の世界と繋がってるという事か!?」

 

電伝虫〈フィリップ。フィリップはいるか!?〉

 

フィリップ「はい。フィリップ。ヘンゾ博士 どこにいるんです?」

 

電伝虫〈こちらは虹色の霧の中。〉

 

フィリップ「ええ?」

 

ウェットン「何!?」

 

チョッパー「虹色の・・・」

 

ナミ「霧?」

 

ヘンゾ「現在脱出不能に陥っておる。すまんが救出に来て欲しい。」

 

プカン「迎えが来るの!?」

 

ロンゴ「僕たちルルカに戻れるんだね!?」

 

イソカ「良かったわね!?ラパヌイ!」

 

ヘンゾ「時間が無い。ワシが発明した探索用の安全装置を装備して霧の中に突入するとウェットンに伝えてくれ。」

 

ラパヌイはウェットンという言葉に反応し、ヘンゾの所へ。

 

ヘンゾ「それから・・・」

 

ラパヌイはヘンゾの腕を掴む。

 

ララ「ラパヌイくん!?」

 

ヘンゾ「な、何をする!?」

 

ラパヌイ「お前が今口にしたウェットンっていうのは!?ルルカの町を焼き尽くしたあの男の事だろ!?」

 

ヘンゾ「待て。ワシはお前達を助ける為にあえてあの男と手を結び。」

 

ラパヌイ「これではっきりした。お前は俺達の知ってるヘンゾじゃない。パンプキン海賊団の仲間なら絶対にウェットンの手先になったりなど、しないはずだ!!」

 

ヘンソ「ラパヌイ・・・」

 

ラパヌイ「その名前で呼ぶな。この裏切り者。」

 

フィリップ「ああもしもし!?もしもーし!!」

 

サンジ「やれやれ。やっぱりあいつら霧の中にいるって訳か。」

 

チョッパー「どうする?」

 

ナミ「決まってるでしょう?霧の中に行くのよ。」

 

ウェットン「ちょっと待て。言ったはずだ。俺の許可無くエイプス・コンサートへ入る事は許さん。勝手な事ばかりしていると。んん!?」

 

ナミ「ねね。さっき言ってた安全装置ってどこ?」

 

レイク「ああ。この中です。」

 

レイクは物を渡す。

 

ナミ「どうも。」

 

ナミ達は行ってしまう。

 

ウェットン「バカ者!!そいつらを早く取り押さえろ!!」

 

徴収隊「はっ!!」

 

サンジ達は途中で止まる。

 

チョッパーは人型に巨大化。

 

チョッパー「行け!!ナミ!!」

 

ナミ「ええ。ルフィ達とお宝は私に任せておいて。」

 

徴収隊が接近してくるが、海辺りから海王類が飛び出した。

 

ナミは悲鳴を上げる。



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第158話「乱戦必至!ウエットンの野望と虹の塔」

ルフィは行っても戻ってくる霧の力を利用して飛ぶ。

 

ラパヌイはヘンゾを突き飛ばす。

 

イソカとアキビはラパヌイを抑える。

 

ラパヌイ「離せ!!くそ離せ!!」

 

イソカ「止めて。ラパヌイ。」

 

アキビ「何かの間違いだよ。ヘンゾがウエットンの手下になるなんて。」

 

ラパヌイ「これが間違いで済まされるものか。俺達の町はウエットンに焼き払われた。あの悔しさを、悲しさを忘れずに持ち続けているのならウエットンの言う事なんか死んでも聞けないはずだ!それともその思いも50年の間に色褪せちまったっていうのか?」

 

ラパヌイはヘンゾに掴みかかる。

 

ララ「ラパヌイくん!!ちょっと落ち着いて!」

 

ラパヌイ「お前にとっては50年でも、俺達にしてみればついこの間の話だ。」

 

ウソップ「待て!ラパヌイ!お前は何も知らないからそんな事が言えるんだ!このおっさんが50年もの間、どんな思いをして暮らしてきたか お前に分かるのか!?」

 

ラパヌイ「何!?」

 

ウソップ「ウエットンの犬だなんだと、町の皆から後ろ指刺されて、それでも我慢して虹色の霧の研究を続けて来たんだぞ!」

 

イソカ「どうして?」

 

ウソップ「決まってんじゃねェか。お前達を助ける為さ。」

 

ヘンゾ「いいんだそんな事は。ラパヌイ達には何の関係も無い話だ。」

 

ヘンゾは立ち上がる。

 

ヘンゾ「ワシを殴れラパヌイ。恥を捨て誇りを捨て、ウエットンの下で生き永らえてしまったこのワシをその、拳で殴れ!殴ってくれさあ!」

 

ラパヌイはヘンゾの胸倉を掴む。

 

ララ「ラパヌイくん・・・。」

 

ラパヌイ「チクショォ!どうして50年も経っちまったんだ!?そんな姿じゃ殴りたくても殴れないじゃないか。」

 

ラパヌイ達は泣いた。

 

ついでにララとウソップも泣いていた。ララは手で涙を拭う。

 

ゾロ「ララも泣いてるしよ。ホント不器用な奴らだ。」

 

ウソップ「いいんだよ。これで仲間だもんな?50年経ってたって最後はキチッと分かり合えるもんだ。」

 

ラパヌイ「ヘンゾ。」

 

ヘンゾ「ラパヌイ。」

 

2人が握手をしようとしたが、霧の中を飛んで移動していたルフィが飛び込んでしまい、ラパヌイは巻き込まれて一緒に行ってしまった。

 

ララとアイリス「「あっ!?」」

 

ウソップ「ルフィ!!」

 

ゾロ「あの、バカ。」

 

ロビン「平気よ。霧の中はループしてるんですもの その内ここに戻って、こないわね。」

 

ゾロとウソップ「「どーすんだよ?」」

 

ララとアイリス「「どうしようもないでしょ。」」

 

ヘンゾ「探そう。この霧の中何が起きるか分からん。」

 

ゾロ達は移動し始めるが、

 

ララ「カバン 部屋に置いて行こうかな。もし脱出できる時、カバンが船から振り落とされでもしたら大変だもの。」

 

アイリス「そっか。」

 

ララは扉の中の異空間居住スペースにタブレットが入った高校のカバンを置いて来る。

 

霧の中にルフィとラパヌイは倒れていた。が、2人は目を覚ます。

 

ルフィ「ここはどこだ?」

 

 

ウエットンは椅子ごと倒れる。

 

海王類はナミ達に襲いかかる。

 

ナミはボートに乗って辺りを逃げまわる。

 

チョッパー「逃げろォォ!!ナミィィ!!」

 

サンジ「おい!!何とかしろ!!このままじゃナミさんが食われちまう」

 

ウエットンの杖がサンジの腹を直撃。

 

チョッパー「サンジ。」

 

ウエットン「知った事か。俺達を出し抜こうとした報いだ。」

 

レイク「でも爺ちゃん!あんな海獣がうろついてたら俺達もエイプス・コンサートの中には入れないよ。」

 

ウエットン「分かっておるわい。だが、どうしようもないが、あんな化け物。」

 

ナミ「死ぬぅぅぅぅ!!」

 

フィリップ「そうだお嬢さん!!安全装置を使いなさい!!」

 

ナミ「安全装置!?」

 

フィリップ「ヘンゾ博士が発明した物です!きっとこんな時の為に作ったに違いありません!!」

 

ナミ「ヘンゾ博士 何処の誰だか知らないけど、お願い!!助けて!!」

 

ナミが木箱を開けると、

 

ナミ「命綱?」

 

真正面から海獣飛び出してきた。

 

サンジ「ナミさん!!」

 

チョッパー「ナミィィ!!」

 

とある物陰から、あの海軍少佐がコインを飛ばそうとする。

 

そして、飛ばし、海獣の目に命中した。

 

海獣は倒れた。

 

ナミ「何?」

 

ウエットン「何だ?今の・・・」

 

ナミ「チョッパー!!お願い!!」

 

ナミはクリマタクトの一部に綱を結び、投げつけた。

 

チョッパーはキャッチした。

 

チョッパー「確かに受け取ったよ!!」

 

ナミ「行くわ!!虹色の霧の中へ。あたしが合図したらそのロープを引き戻して!!」

 

チョッパー「分かった!!」

 

ウエットン「いい度胸じゃねェか。虹色の霧の中へ入って出て来た奴は、1人もいねェんだぜ。」

 

サンジ「必ず戻って来るさ。何たってナミさんは世界一の航海士だからな。チョッパー ナミさんが戻ってくるまでロープには指一本触れさせェぞ?」

 

チョッパー「分かってるよ。」

 

ウエットン「面白ェ やってもらおうじゃねェか。あの女が無事に帰ってくるかどうか俺達が見ておいてやるぜ。」

 

ウエットンは指慣らしをした。

 

サンジ「何だ?」

 

フィリップ「市長!!生着替え!!」

 

カーテンが張られ、

 

サンジ「何だ?」

 

一瞬でスーツへ着替え完了。

 

ウエットン「火炎スーツ。」

 

しかもまた人力で燃料供給である。

 

スーツの後ろのガラス状タンクに燃料が溜まっていた。

 

ウエットン「骨の髄まで燃え尽きろ!!」

 

右腕の発射口から、火炎放射である。

 

サンジ達は避ける。

 

ルフィとラパヌイは霧の中を走る。

 

ラパヌイ「おいちょっと待てよ!?何処行くんだ!?」

 

ルフィ「決まってんだろ。仲間の所だ。」

 

ラパヌイ「ホントか!?皆の所へ戻る方法知ってるのか?」

 

ルフィ「いや、全然。」

 

ラパヌイ「へェ!?」

 

ラパヌイは座り込んだ。

 

ルフィ「どうした?」

 

ラパヌイ「じゃあ適当に走ってただけか?」

 

ルフィ「そんな事はないぞ。俺の勘だ。」

 

ラパヌイ「それを、適当って言うんだ。大体お前が俺を突き飛ばしたりするからこんな目に遭うんだ。」

 

ルフィ「悪い。」

 

ラパヌイ「謝って済む問題か。せっかくヘンゾと再会できたのに、握手も出来なかったじゃないか。ルルカの町に戻る事も、もう。チクショォ!!」

 

ラパヌイ「俺も父さんみたいにこの霧の中で死ぬんだ。」

 

ルフィ「父さん?」と言いつつ座る。

 

ラパヌイ「父さんは海軍の将校だったんだ。俺がまだ小さい頃未知の海域を探る為、長い旅に出た。」

 

握っていた小型写真を開ける。

 

ラパヌイ「それからずっと俺は待ってたんだ。父さんが戻って来るのを、父さんは今もまだきっとどこかの海で冒険してるんだって。そう信じてた。けど、」

 

過去のラパヌイはとある船の残骸を飛び移る。

 

ラパヌイ《父さん。父さん!!》

 

ラパヌイ「船の中を必死に探したけど、父さんの姿はどこにもなかった。やっぱり俺達は死ぬまで出られない。永遠にこの霧の中に閉じ込められたままなんだ。」

 

ルフィは立ち上がる。

 

ラパヌイ「おい?どこへ行く!?」

 

ルフィ「言っただろ?皆の所さ。」

 

ラパヌイ「どうやって!?ここがどこかも分からないんだぞ!?それでも進むのか!?この霧の中を!?」

 

ルフィ「動かずにいたら皆の所へは戻れねェだろ?」

 

ルフィはとにかく進む。

 

 

メリー付近で、ウソップ、ゾロ、ララはルフィとラパヌイを探していた。

 

ゾロ「どうだ!?そっちは!?」

 

ウソップ「ダメだ!!どこにも見当たらねェよ!ララはどうだ!?」

 

ララ「いえ!!見当たりません!!」

 

アイリス「見当たらないか・・・」

 

ヘンゾ「もしかしたら二人共この霧の向こうに飛ばされたのかもしれん。」

 

アキビ「どういう事?ラパヌイはもうここにはいないの?」

 

ヘンゾ「おそらく。」

 

イソカ「そんな。」

 

ロビンはメリー号から船の残骸を見ていた。

 

ロビン(これは、200年前のガレオン船。こっちは見た事も無い船だわ。もしかすると、このエイプス・コンサートの中は時間軸の方向自体が・・・)

 

ナミ「おーい!!皆ァァァ!!」

 

ウソップ「ん~~~?」

 

ゾロ「何だナミか。」

 

アイリス「ここに来たんですね。」

 

ナミ「何だとは何よ?人がせっかく助けて来てあげてるってのに、失礼しちゃうわ。」

 

ララ「あの、お宝もあって、助けに来てあげたって・・・」

 

ウソップ「お前 全然説得力ないぞ!!」

 

ナミ「気にしない。気にしない。」

 

ナミもメリー号へ上がる。

 

ナミ「あら?この子達は何?ルフィは何処行ったの?どうしたの?皆暗い顔して。なんかあったの?」

 

ウソップ「行っちまったんだよ。霧の向こうに。」

 

ナミ「はあ?」

 

ララ「ですから今は消えてしまって、ここにはいないんですよ。」

 

アイリス「はい。見ての通り。」

 

ナミ「どういう事よ?」

 

ゾロ「言葉の通りだ。現場を見てねェおめェには、どうにも説明出来ねェよ。」

 

ナミ「ふーん。OK 撤収!!」

 

ララとアイリス「「ナミさん《ナミ》!?」」

 

ゾロ「ちょっと待て!!」

 

ウソップ「ルフィはどうすんだよ!?」

 

ナミ「よく分かんないけど、あいつが死ぬワケないじゃない。ほっといても平気よ。さァ戻るわよ!!」

 

ロビン「脱出する方法はあるの?」

 

ナミ「一応ね。」

 

ウソップ「ってただのロープじゃねェかァ」

 

イアン「ルルカからの迎えってあんたかい?」

 

ララ達「「「「「「ん?」」」」」」

 

イアンがロンゴを抱えて出て来た。

 

イソカ「イアン。」

 

ゾロ「何だアイツ?」

 

アキビ「ウエットンの仲間だ。」

 

ウソップ「何でそんな奴がここにいるんだよ?」

 

ララ「ウエットンの部下なのね・・・。」

 

イアンはメリー号へ飛び降りて来た。

 

イアン「そのロープをこっちに渡してもらおう。」

 

ナミ「何でよ?アンタも霧の外に出たいんならアタシ達と一緒に来ればいいでしょ?」

 

イアン「こいつがどうなってもいいのか?」

 

イアンは右手に握った銃をロンゴに向ける。

 

ロンゴ「ウワァァァァ!!」

 

ウソップ「へへェ」

 

ナミ「いいわよ。」

 

ウソップ「なぬぅ!?」

 

イアン「何ィィ!?」

 

ララ「ナミさん!?」

 

ナミ「大体その子は誰よ?見ず知らずの子を助けるほど、あたしはお人好しじゃないわよ。」と顔を背ける。

 

イアン「いや、最もだ。んだとこのヤロ!!撃つぞ!!ホントに撃つからな!!」

 

ロンゴ「ウワァァァ!!人殺し!!」

 

ゾロは刀を握る。

 

ララはデバイスを構える。

 

イソカはナミに近づき、

 

イソカ「彼の言う事を聞いて。」

 

ナミ「バカねェ 誰が。」

 

イソカは小太刀を向けるが、ララがデバイス操作で電磁波球体に包まれ、ブレードアーマー・エックスとなる。

 

見慣れているナミ達以外は全員が大口を開けて驚愕した、が、すぐに我に返る。

 

イアン「ピンク髪の嬢ちゃん!!てめェ 一体何なんだ!?」

 

ブレードアーマー・エックス「俺はエックス!!レプリロイドでイレギュラーハンターだ!!」

 

ロンゴを含むイソカ達「「「エ、エックス?イレギュラーハンターって何?」」」

 

アキビ「それに声と話し方が男に変わってる!?」

 

イソカ「ええ!?」

 

ブレードアーマー・エックスはバスター口をイアンへ向ける。

 

ブレードアーマー・エックス「とりあえずロンゴくんを放して欲しいんだけど。」

 

イアン「へっ。何だかよく分かんねェけど、こいつがいると撃ちにくいんじゃねェのか?」

 

イアンは抱えたロンゴを盾のようにしていた。

 

アイリス「嫌な人・・・。」

 

ロンゴ「ララさん・・・いや、エックス。僕を助けようとしてる。」

 

ブレードアーマー・エックス「ロンゴくんを盾のようにしてるんで、小型チャージショットを撃ちにくいな。ロンゴくんに誤って命中したらまずい。」

 

イアン「何にしてもナイス!イソカちゃん!!ついでに命綱を小船に繋いでくれ。」

 

イソカは小舟に飛び乗り、ロンゴを抱えたイアンも飛び乗る。

 

イアン「イソカちゃん 一緒に来ないか?これだけの財宝があれば一生遊んで暮らせるぜ。」

 

イソカ「勘違いしないで。あたし達のリーダーはラパヌイだけ。あなたみたいな腰抜けに従うつもりは無いわ!」

 

イアン「何?」

 

ロンゴはイアンの股間に頭をぶつける。

 

しかしイアンはロンゴを海面へ放り捨て、銃をイソカに向ける。

 

ロビンが能力による間接技を決めて、イアンを小船で転倒させる。イソカはロンゴの救出へ。

 

しかし、装飾品のある力で能力を封じられる。

 

ゾロ「おい!?どうした!?」

 

ロビン「海楼石。」

 

ゾロ「何ィ!?」

 

イアンは小舟を出す。

 

ウソップ「待てこのヤロォ!!」

 

ブレードアーマー・エックス「逃がさないよォ!!」

 

2人はパチンコとボディを光らせチャージしたバスター口をイアンに向けようとしたが、遠ざかって行くんで狙いが定めにくい。

 

ナミ「絶対外さないで!!早く撃ちなさいよ!!早く早く!!」

 

ナミが2人を揺らすので、撃てないのだ。

 

ウソップ「揺らすな。揺らすな。」

 

ブレードアーマー・エックス「揺らすから撃てないって!!」

 

小船は見えなくなってしまった。

 

イソカとロンゴはメリー号の海面の縄ハシゴに掴まっていた。

 

エックスはチャージショットを海面へ発射し、ちょっとした波が発生。

 

それを見たアキビやヘンゾはびっくりである。イソカにロンゴもだ。

 

ロンゴ「エックスだっけ。鎧が光ってると思ったら、右腕の大砲から青白い光の塊を発射したよ!」

 

イソカ「うん。まァ凄いけどね・・・」

 

ロンゴ「あのオレンジ髪のお姉さんと違って、ぼくを助けようとしてたんだよ。僕が盾のようになっていたから撃ちにくかったんだ。」

 

イソカ「だろうね・・・。」

 

アキビ「ヘンゾ。ララさんは一体?」

 

ヘンゾ「ワシにも分からん!それにイレギュラーハンターとは何じゃ!?あんな左腕の装置の力なんて見た事もないぞ!」

 

 

ウエットン「燃えろ。燃えろ。」

 

ウエットンの火炎放射を避けるサンジとチョッパー。

 

チョッパー「ダメだ。このままじゃ逃げ切れない。ランブル。」

 

チョッパーはランブルボールを噛み砕き、走りつつ変形した。

 

ウエットンの火炎放射を跳んで避けた。

 

レイクは電撃スーツを着用し、チョッパーに突っ込んで来た。

 

チョッパーは飛ぶが、レイクの電撃をもろに食らう。

 

サンジ「チョッパー!!」

 

フィリップ「余所見はいけませんね。」

 

フィリップはネット弾を放ち、サンジを絡めとる。

 

ウエットン「シルバー・バーベキュー。」

 

火炎を発射し、サンジを焼こうとした。

 

ウエットン「大口叩きやがって。身の程知らずとは、てめェらの事を言うんだ。」

 

チョッパーの綱が巻かれた右腕が若干引っ張られる。

 

レイク「ん?爺ちゃん 引いてる!引いてる!」

 

フィリップ「まさかあの娘、本当に戻って来るのですか!?あの霧の中から!?」

 

ウエットン「おい!引きずり戻せ。」

 

レイク「はい!」

 

レイクは綱を握ろうとしたが、チョッパーが離れて、レイクの腕を掴む。

 

チョッパー「まだだ。」

 

レイク「何!?」

 

チョッパー「言ったはずだ。ナミが戻って来るまでロープには指一本触れさせないって。」

 

ウエットン「笑わせるな!!」

 

ウエットンはチョッパーの脇を蹴る。

 

ウエットン「何が約束だ。くだらねェ意地張りやがって。そうまでしてお宝が欲しいのか?」

 

サンジ「そんなモンいらねェ。ナミさんは必ず戻って来る。」

 

サンジは立ち上がる。

 

サンジ「俺達は彼女が戻って来る場所を死守するだけさ。」

 

サンジは蹴りをかますが、レイクの電撃スーツにやられる。

 

ウエットン「友情ゴッコにムシズが走る。」

 

フィリップ「市長!!船が戻ってきます。」

 

ウエットン「よし。ロープを引け、ここまで誘導する。」

 

イアン「ガァハッハッハッハ!!バカなガキ共だ。ずっとこの霧の中で暮らすがいいさァ!」

 

イアンの小舟は霧の外へ出始めた。

 

イアン「おお!!青い空の下は気持ちがいいねェ!おっ!見える見える。ルルカの町が。」

 

イアン「あ、あれは!?」

 

船が到着した。

 

チョッパー(ナミ・・・じゃない。)

 

フィリップ「お、お前は・・・」

 

イアン「ご無沙汰しております!イアンであります。ウエットン船長におくれましてはますますご健勝なご様子で!!」

 

レイク「あれ?ご健勝様っすね。はい。」

 

フィリップ「イアン!!」

 

ウエットン「イアンだと!?お前!!ウチにいたあのイアンか!?」

 

イアン「ああ?船長 何ですか?このジジイは?」

 

レイク「い、いや、あのう」

 

ウエットン「船長は俺だ。俺がウエットンだ。」

 

イアン「ええ!?じゃあこっちは!?」

 

ウエットン「孫のレイクだ。」

 

フィリップ「息子のフィリップです。」

 

イアン「ウッソォ!?あのチビでションベンたれのフィリップ!?子供まで出来てんのかよ!?ぶったまげた!」

 

徴収隊は笑う。

 

フィリップ「笑うなったら笑うな!!」

 

ウエットンはイアンに近づく。

 

ウエットン「話せ。霧の中の様子を。」

 

イアン「へ、へい。」

 

霧の中。

 

イソカとロンゴは毛布でくるまっていた。

 

ララがお盆に温かいスープの入ったコップを乗せて持って来た。

 

ララ「大丈夫かな?あったかいうちに飲んでね。」

 

お盆を二人の前に置く。

 

イソカとロンゴ「「ありがとう!!」」

 

ロンゴ「ララさん!さっきはオレンジ髪のお姉さんと違って、僕を助けようとしたけど、盾のように抱えられてるから撃ちにくかったんだね。」

 

ララ「まあね。」

 

イソカ「あのオレンジ髪のお姉さん 何?ロンゴを助けないって・・・」

 

ララ「いやあのね、ナミさんは自分が弱い事を言い訳に使って、助けようとしてないだけなの。強敵に立ち向かう勇気がなかなか出ないんだ。相手によって態度が変わっちゃうの。自分と同じくらいの強さや弱い人間とか普段からのルフィさん達には強気な態度だけど、能力者や強敵相手や無法者地帯の事に対しては、危険だって分かるから「怖いのよ。」とか言って泣く程だもの。最悪悲鳴上げて逃げるし。ようは基本的に自分の命最優先なの。」

 

イソカ「はっ?何ソレ・・・ダサくない?。」

 

ロンゴ「うん。それ聞いたら僕はちょっとショックだよ。」

 

ララ「ヒステリー気味な面だってあるだろうし、戦力となる天候を操る技のタクトを手に入れたばかりだけどね・・・」

 

イソカ「この海賊世界じゃ、自分が女性だからいつまでも守って貰えるなんてのは大間違いでしょ?」

 

ロンゴ「そうだよね・・・。」

 

ララ「うん・・・」

 

イソカ「でも、ララさんは違うね。左腕の装置でのあんな凄い力を持っているもの。」

 

ララ「自分が望んで得たチートに近い転生特典が詰まったデバイスだからね。」

 

イソカ「チート?」

 

ララ「チートっていうのはね。主に不正改造やずるいって意味なの。最初からあり得ない強さって言われていて、下手をすれば、数種類とか一度に持ってると存在してるだけでも危険で世界観そのものを破壊しかねないんだ。」

 

イソカ「そ、そうなんだ・・・。最初からあり得ない強さ・・・か。」

 

ロンゴ「それに自分が望んで手に入れた力なんだね・・・。」

 

ララ「でも、デバイスの力としてまだ何か足りないと思うけどね。」

 

イソカ「足りないの?」

 

ロンゴ「まだ何か足りないの?何だろう・・・」

 

ララはロンゴの右隣に座って、頭を優しく撫でる。

 

ロンゴ「ララさんって優しいな。お姉さんに頭撫でて貰えるって中々無いし・・・」

 

ロンゴは頬を赤らめる。

 

イソカ「私もララさんのロンゴを助けようとしたその優しさが好きだもの。綺麗でスタイル抜群だし。」

 

ララ「ありがとう。」

 

笑顔でのお礼であった。

 

イソカは若干頬が赤くなる。

 

イソカ(何だろう・・・。ララさんの優しさのある笑顔で私 何だか目標が出て来たような・・・。)

 

アイリス「霧の中から出られる事を信じようよ。」

 

ロンゴ「そうだよね。」

 

イソカ「っていうかララさんって何歳なの?」

 

ララ「ピチピチの16歳だよ。」

 

イソカ「16歳!?」

 

ロンゴ「確かにピチピチだ。」

 

イソカ「私 ララさんのような女性になりたい。優しさと強さを持つ人になるように。」

 

ララ「頑張って。」

 

ララは制服のポケットからスマホを取り出して操作する。

 

ロビン「運が悪かったわ。あんなところに海楼石を使った装飾品があったなんて。」

 

イソカ「海楼石?」

 

ゾロ「海の結晶だ。悪魔の実の能力を封じ込めちまう力がある。」

 

ナミ「あ~あ。こんなにお宝があったって。外に出られなきゃ全然意味ないわ。」

 

ウソップ「お前航海士だろ?何とかしろ。」

 

ナミ「お手上げよ!こんなデタラメな海は初めて。」

 

ララ「ナミさんの航海術はこの魔の海域では通用しない・・・。」

 

ゾロ「打つ手無しか。」

 

ヘンゾ「いや、奴らはもう一度来る。」

 

ウソップ「何で?」

 

ヘンゾ「ウエットンの目的はあくまでエイプス・コンサートの財宝。部下のイアンが生還した今、大軍を率いてここに乗り込んでくるはず。」

 

ナミ「冗談じゃないわ!!戦いましょう!!お宝は誰にも渡さないわ!」

 

ウソップ「お前な・・・」

 

アイリス「ナミ お宝の事になると必死になるんですから・・・。」

 

ララ「ホントに調子いいんですから・・・」

 

ロンゴ「ラパヌイ 大丈夫かな?」

 

 

ルフィとラパヌイは霧を彷徨う。

 

ラパヌイは倒れる。

 

ルフィ「お、おい!?しっかりしろ!!おい!!」

 

ラパヌイ「くそ!!」

 

イソカ《ダメ!!いくら漕いでも元の場所に戻っちゃう!!》

 

アキビ《やっぱり無理なんだ。僕達この霧の中から出られないんだよ。》

 

ラパヌイ《いいじゃねェか 別に。》

 

イソカ《えっ?》

 

ラパヌイ《ここには俺達しかいない。好きな時に寝て、好きな時に遊べる。俺達の楽園 自由の国 永遠の国!》

 

イソカ《ラパヌイ!!》

 

ラパヌイ《帰る事なんてないさ。俺達の手で俺達の国を作ろう。》

 

ラパヌイ「帰りてェ。俺達の町に、ルルカの町に、帰りてェ。」

 

すると、海軍船が見え始めた後、光が差し込む。

 

ラパヌイ「あの光は!?」

 

ルフィ「おい!?まさかあれ!!」

 

ラパヌイ「出口か!?」

 

2人は出口と思われる光へ走る。

 

 

ウエットン「ついに50年越しの夢が叶う。虹色の霧とこの世界が永遠に実在になるのだ。」

 

レインボータワーは倒れ始める。

 

ルフィ「何だ!?」

 

タワーが海面へ倒れた影響で生じた小型の津波がルフィ達を飲み込む。

 

タワーの先端が伸びて来て、霧の中へ。

 

ウソップ「う、うわぁぁ!!何かに摑まれェェ!!」

 

タワーの先端が入って来た。

 

ゾロ「何だありゃ!?」

 

ララ「何かの先端?」

 

アイリス「一体何!?」

 

ヘンゾ「レインボータワーじゃ。」

 

ルフィとラパヌイは海面へ浮かび上がる。

 

ルフィ「ふい~危なかったァ。」

 

ラパヌイ「はい帽子。」

 

ルフィ「サンキュー。」

 

ルフィは帽子を被る。」

 

ルフィ「所でありゃ何だ?」

 

ラパヌイ「あいつら、エイプス・コンサートに攻め込むつもりだ。」

 

ルフィ「え?あいつらって?」

 

ラパヌイ「とにかく急ごう。みんなが危ない!」

 

タワーの先端が展開される。

 

ヘンゾ「ウエットンめ。やはり来たか。」

 

ウエットン「行け。者共。」

 

ウエットンの部下達が小型ボートで入り込んで来た。

 

ウエットン「エイプス・コンサートの財宝を根こそぎ奪い取るのだ。」

 

ウエットン「フフフフ。ウハハハハハ!!!」



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第159話「そして伝説が始まる!いざ虹の彼方へ」

徴収隊は船内の財宝を回収していく。

 

財宝はタワーのレーンで自動で運ばれていく。

 

フィリップ「父上!予想以上の収穫ですぞ!」

 

ウエットン「うん。奪え。ここにあるお宝を根こそぎ奪うのだ。」

 

ウエットンの部下はメリー号に上がってきたが、プカンにぶっ飛ばされる。

 

ゾロ「お前ら!」

 

ウソップ「無茶すんな!」

 

アキビ「ここは僕達パンプキン海賊団のナワバリだ。ラパヌイが戻って来るまで僕達が守る!」

 

ララ「でもね!!」

 

ヘンゾ「おりゃあ!!」

 

ロビン「博士!?」

 

ヘンゾも向かって行く。

 

ヘンゾ「ワシもパンプキン海賊団の仲間だ!一緒に戦うぞ!!」

 

ウソップ「俺も手伝うぜ。おっさん。」

 

ララ「私もやります!」

 

しかし、電撃が放たれ、ヘンゾを直撃。

 

アイリス「博士!!」

 

ロビン「博士!!」

 

ヘンゾ「やられたァ!!」

 

ヘンゾはイソカ達が乗る小船に落下し、イソカ達とも共海面へ落ちた。

 

レイク「てめェらガキ共相手に何手間取ってやがる!!」

 

イソカ「ああ!?ウエットン!!」

 

プカン「あいつ若い時のまんまだぞ!?」

 

レイク「いやだからね。おれはウエットン爺ちゃんの孫のレイクなんだって。そんなに似てる?」

 

ロンゴ「うん。そっくり。」

 

レイク「そっかァ。俺のじいちゃんってこんな男前だったのか。」

 

ウソップ「何なんだあいつは?」

 

ロビン「変な人。」

 

アイリス「それは否定できませんね。」

 

レイク「お前ら大人しくお宝を渡せ!!嫌だってんならこの電撃スーツで黒焦げだぞォ!!」

 

ナミ「気をつけて!!そいつ電気を使うの!!」

 

ゾロが刀を構えつつ、小舟へと飛び下りる。

 

ゾロ「へェ 電気ねェ。いい加減暴れたくてうずうずしてた所だ。電気くらいこの俺の剣で真っ二つに斬ってやる!」

 

ナミとウソップとアイリスは手を振る。

 

ナミ「いや電気ってそういうもんじゃ・・・」

 

ララ「なら私も混ざりますよ!!」

 

ゾロ「ララ!お前 電撃相手にやれんのか!?」

 

ララ「私にはあのアーマーがありますから!!」

 

ララは左腕のデバイスを構え、跳び上がりつつ、電磁波球体に包まれ、ドラゴンゴッドアーマー・エックスへ変わる。そして飛行性能で飛びつつ小船へゆっくりと降りた。

 

レイク「何だ!?ピンク髪の嬢ちゃんのその姿は!?」

 

ゾロ「そういえば、開発で電気系に唯一耐性ってか、効かなくするチートアーマーだったよな?」

 

ドラゴンゴッドアーマー・エックス「うん。連携とかで戦えばいいと思う。」

 

レイク「電撃を唯一無効化する鎧だァ!?やってみろよ!!」

 

ドラゴンゴッドアーマー・エックス「ゼットセイバーも出力結構弱くしようね。」

 

ドラゴンゴッドアーマー・エックスは右肩のゼットセイバーを抜き、出力をかなり弱くする。

 

ゾロ「望む所だ。」

 

レイク「光のビーム剣!?」

 

霧の外では、チョッパーとサンジが畔で黄昏れていた。

 

チョッパー「静かだな。」

 

サンジ「ああ。静かだ。」

 

チョッパー「皆大丈夫かな・・・」

 

サンジ「さあな。」

 

チョッパー「さあなって、そんな言い方ないだろ!?皆の事が心配じゃないのか!?」

 

サンジ「心配なんていらねェよ。むしろあのクソ市長が生きて戻って来るって方が心配だ。」

 

チョッパー「はあ?」

 

サンジ「ルフィ達がクソ市長を片づけちまったら借りが返せなくなっちまう。」

 

チョッパー「そうか。それもそうだな。」

 

サンジは立ち上がる。

 

サンジ「行くか。」

 

チョッパー「ああ。行こう。」

 

ルフィ「ゴムゴムのォォォ!ロケットォォ!!」

 

ルフィはラパヌイを抱き抱えてタワー内を飛び跳ねた。

 

そして、ウエットンに衝突して止まった。

 

ルフィ「ふうう。止まった~~。」

 

イアン「船長!!」

 

ウエットン「てめェら。この俺の許可なく虹色の霧の中に入り込むとは、勝手に入った税5000万ベリー払いやがれ!!」

 

ルフィ「ヤダ。」

 

ウエットン「何だと!?このウエットン様の命令が聞けないって言うのか!?」

 

ラパヌイ「ウエットン、貴様が!?」

 

ウエットン「そうだ。偉大にして尊大なるルルカの市長、ウエットンとは俺の事だ。」

 

ラパヌイ「何だって。海賊だったお前が市長だと!?」

 

ウエットン「何だ!悪いのか!?」

 

イアン「船長!!コイツですよ!!俺達の船を盗んだのは!!」

 

ウエットン「何!?」

 

ウエットンは思い出した。ラパヌイの事を。

 

ウエットン「て、てめェ!?あの時の小僧か!?」

 

ラパヌイ「ルルカの町を焼き払った貴様が市長だと!?認めない。俺は絶対認めないぞ!!」

 

ウエットン「やかましい。」

 

ウエットンは右腕の火炎放射を発射し、ラパヌイは避けた際に海に落ちた。

 

ルフィ「ラパヌイ!?」

 

ウエットン「小僧。市長はいいぞォ。机に座ったままバカな市民共からしこたま金を巻き上げる事が出来るんだ。獲物を求めて海を彷徨う事も海軍から追われる事もねェ。お気楽極楽な毎日だ。こんなに楽な商売はねェ。お前も生まれ変わったら俺みたいな権力って奴を手に入れる事だな。くだらねェ海賊なんざ、やるだけムダだ。ハッハッハ。」

 

ルフィはロープを掴み、ウエットンを放り上げた。

 

イアン「船長!!」

 

フィリップ「父上!!」

 

ウエットンは起き上がる。

 

ウエットン「てめェ・・・何しやが。」

 

ルフィは腕を伸ばしてから指を伸ばし、ウエットンの顔を掴む。

 

ルフィ「お前は本当の海賊を知らねェんだ。」

 

ウエットン「何!?」

 

ラパヌイ「ルフィ・・・」

 

ルフィ「権力なんていらねェ。俺達海賊には夢ってもんがあるからな。」

 

ウエットン「夢だと!?」

 

エックスとゾロは電撃を食らう。

 

ゾロは大ダメージを受けるが、ドラゴンゴッドアーマー・エックスは開発での性能・電撃系の無効化により、アーマーが弾く感じであった。

 

レイク「剣士は大ダメージだが、鎧の嬢ちゃんはダメージそのものを受けていねェのかよ!!」

 

ドラゴンゴッドアーマー・エックス「うん。僕がそういう性能として開発したからね。」

 

レイク「くそっ!!」

 

ゾロ「てめェの電気をたたっ斬ってやるって言ったろ!」

 

ドラゴンゴッドアーマー・エックス「ゾロに同じ。」

 

エックスは出力をかなり弱めたセイバーを構える。

 

ウソップ「だからよォ 電気を斬って何の意味があんだよ!?」

 

ロビン「切りましょうか。」

 

ウソップ「え?」

 

アイリス「切れるんですか?」

 

レイク「食らえ!!ローリングサンダー!!」

 

両腕をクロスさせるが、何も起こらない。

 

レイク「あれ?どーなってんだよ!?」

 

ロビン「自慢のスーツもコンセントが抜けては役立たずよね。」

 

能力による手はコンセントのコードをポイした。

 

レイクはジタバタしてたが、海面に落ちた。

 

ドラゴンゴッドアーマー・エックス「何だったんだ・・・。」

 

ゾロ「いや、斬らせろよ。」

 

 

ウエットン「夢だと!?何だそりゃ言ってみろ。お前らの夢なんざたかが知れてる。金銀財宝を手に入れたいだけだろ?そんな物はな、権力あれば自然と転がり込んでくるもんなんだ。」

 

ルフィ「海賊の夢。それはな、海で一番の男になる事さ。仲間のあるピンク髪の女は言ってくれた。俺が夢を果たすことを信じてるってな。」

 

ルフィはウエットンのガラス仮面を握り砕き、引き寄せる。

 

ルフィ「俺は、海賊王になる男だ!!」

 

ウエットン「!?」

 

ラパヌイ「ルフィ・・・」

 

ウエットンはスーツを脱ぎ、レバーを下ろすと、ルフィの乗ってる足場が落下。

 

ウエットン「俺に楯突いて無事だった奴はいねェんだ!!骨まで吹き飛べ!!」

 

ウエットンはタワー内を走って逃げ出す。

 

イアン「待ってくれ船長!!」

 

フィリップ「父上!!私は一体!?」

 

ウエットン「知った事か!!」

 

ウエットンは右手の火のついたライターを放り投げ、スーツの油に引火する。

 

イアン「あああ!?」

 

爆発を引き起こし、霧の中からタワーが連鎖爆発を起こしていく。

 

サンジ「何だ!?何が起きたんだ!?ああ!?」

 

タワーは連鎖爆発していく。

 

チョッパー「レインボータワーが!?」

 

サンジ「崩壊する・・・。」

 

霧の中。

 

小船にドラゴンゴッドアーマー・エックスとゾロは乗っていた。アキビとロンゴも。

 

ドラゴンゴッドアーマー・エックス「凄い爆発だったけど。」

 

ゾロ「チキショー。どうなってんだ!?」

 

イアン「見捨てられたんだ。」

 

ロンゴ「ええ!?」

 

イアン「ウエットンの野郎!!あんな奴もう船長なんかじゃねェよ!ちくしょォォ!!」

 

ルフィとラパヌイが海面へ上がって来た。

 

ナミ「ルフィ!!」

 

プカン「ラパヌイ!!」

 

ロンゴ「ラパヌイだァ!!」

 

アキビ「戻って来たんだァ」

 

イソカ「良かった。ラパヌイ。」

 

ウソップ「あいつ心配かけやがって。」

 

アイリス「ホントに良かったです。」

 

ゾロ「ったく。どこまで迷惑な奴なんだ!」

 

突然の豪音発生。

 

ヘンゾ「何じゃ?まさか!?」

 

ロビン「博士?」」

 

ヘンゾ「エイプス・コンサートは元々微妙なバランスの上に成り立っておるんじゃ。そんな所で大きな爆発など起こそうもんなら何が起こるか分からんぞ。ああ!?」

 

ロビン「ああ!?」

 

空の部分が揺らぎ始めているのだ。

 

ゾロ「何だこりゃ!?」

 

ドラゴンゴッドアーマー・エックス「空に歪みの波が生じている!?」

 

ヘンゾ「空間のねじれがどんどん拡大しておる!!このままでは巻き込まれて全員お陀仏じゃ!!」

 

ウソップ「何ィィ!?」

 

サンジ「なんてこった。レインボータワーが完全に沈んじまった。」

 

霧の外の海面からウエットンが浮かび上がった。

 

ウエットン「クソォ 未完成だけあってまだまだ強度が足りなかったか。だがまァいい。これで連中は追っては来れまい。お宝は全て俺の物だ!!ハッハッハッハ!!」

 

ヘンゾ「空が落ちて来る!!時間が無い!!もって1時間ちゅうところか。」

 

ウソップ「やばいぜ!ここから脱出しないと!」

 

ナミ「でも、どうやって。」

 

ロビンはあの本を確認中。

 

ロビン「この本の著者は1度はエイプス・コンサートを訪れている。外へ出る方法がきっと何処かに。あっ!」

 

ウソップ「ど、どうした?」

 

ロビンは本を閉じる。

 

ロビン「最終巻に続く。っと」

 

ウソップ「それは何処に?」

 

ロビンは首を振る。

 

ウソップ「無いのかァァァァ!!」

 

ラパヌイ「ああ!!あれは!?」

 

ルフィ「ん?どうした?」

 

ラパヌイ「ルフィ。あの光!!太陽の光、夕陽の光だ!!」

 

ウソップ「夕陽?」

 

ラパヌイ「ああ。空間の裂け目から太陽の光が差し込んでいるんだ。俺達はあの光を目指して外に出られたんだ。」

 

ウソップ「ホントか!!」

 

ヘンゾ「急ぐんだ。いつあの光が消えてもおかしくないぞォォ!!」

 

ナミ「帆を張って!!全員で力一杯オールを漕ぐのよ!!」

 

ウソップ達「「「「「おお!!」」」」」

 

エックスもとっくに船に戻って、変身解除していた。

 

ララ「アイリス!!私達も!!」

 

アイリス「うん!!」

 

ゾロ「おい!!お前らも来い!力を貸せ!!この場所から脱出する!!」

 

ウエットンの部下であるイアン達もメリー号に乗り込み、皆でオールを掴む。

 

ナミが笛を吹く。

 

そして、オールを漕ぎ始めた。

 

ゾロ「おい何やってんだ漕げよ!」

 

レイク「やってるじゃねェか!!」

 

しかし、オールが折れてしまった。

 

ララ「あっ!?」

 

ルフィ「あー!折れたァ!!」

 

ナミ「ちょっと何やってんの!?」

 

ゾロ「くそォやべェ」

 

ウソップ「おいまずいぞ!!光が消えかかってる!」

 

プカン「ええ!?」

 

ヘンゾ「もはやこれまでか。」

 

ゾロ「お前ら。降りて後ろから押せ。」

 

フィリップ「無茶言うな!!」

 

ルフィ「いや、全員でバタ足すりゃ何とか」

 

イアン達「「「「「なるかァ!!」」」」」

 

ララとアイリス「「なりませんから!」」

 

ナミ「せめて、追い風でも吹いてくれたら。」

 

ラパヌイ「・・・風が吹けばいいんだな?」

 

ラパヌイが船から飛び降りた。

 

ララ「ラパヌイくん!!」

 

ナミ「ちょっと!!何する気!?」

 

ラパヌイ「俺達の船を爆破する!」

 

ロンゴ「ええ!?」

 

ラパヌイは海軍船へまで泳ぐ。

 

ラパヌイ「元々海軍の船だからな!大砲の弾が満載だ!そいつに火をつければかなり大きい風が吹くはずだ!」

 

アキビ「そんな!」

 

ヘンゾ「待て!ラパヌイ!そんな事したらお前は、お前はどうなるんだ!?」

 

ウエットン「フッフッフ。俺のお宝だ。俺の!!これだから市長は止められねェ!」

 

すると、チョッパーは突進してウエットンを突き飛ばした。

 

次にサンジが蹴り飛ばす。

 

サンジ「おい。あの霧の中には俺達の仲間がいたはずだ。どした?まさかてめェだけ帰ってきたわけじゃねェよな?」

 

ウエットンは動揺している。

 

サンジ「どうなんだ?」

 

ウエットンは装飾品で光を反射させ、目くらましに使い、逃げる。

 

サンジとチョッパーは追う。

 

イソカ達4人も海へ飛び込む。

 

ロンゴ「ラパヌイ!!」

 

ウソップ「おい!お前ら何処に行く!?戻って来い!!」

 

プカン「俺達はパンプキン海賊団だ!」

 

アキビ「死ぬまで一緒にいるって誓い合った仲間なんだ!!」

 

イソカ達も行ってしまう。

 

アイリス「みんな・・・」

 

ウソップ「お前ら・・・」

 

ヘンゾ「ラパヌイはお前達を助ける為に海に飛び込んだんじゃ!あいつのする事を無駄にするな!一緒に死ぬ気か!?」

 

イソカ「あたし達は死なない!ヘンゾ。あたし達は必ず帰るから。何年経っても必ずルルカに帰るから!」

 

ヘンゾ「イソカ。」

 

 

ウエットン「き、貴様ら 市長に手を出して、ただで済むと思うな。市長殴る税9000万ベリー払ってもらうぞ!それでもいいのか!?」

 

サンジ「構わねェぜそんなもの」

 

サンジは横の民家を蹴りで破壊。

 

サンジ「踏み倒してやるからよ。」

 

ウエットン「何だと!?税金は市民の義務だ!!」

 

サンジ「何で海賊が税金を払う義務があんだよ!?」

 

ウエットン「そ、それは・・・」

 

チョッパー「サンジ!!虹色の霧が消える!!」

 

サンジ「何・・・」

 

チョッパー「ルフィ達は、みんなは一体!?」

 

ウエットン「フハッハッハッハ!これで奴らは帰ってこれまい!永久にな。お前らがいくら頑張ってみた所でおれ様の権力には何の揺らぎもねェんだ!アッハッハッハ!」

 

そして、海軍船の全砲弾が大爆発を起こし、メリーは飛んでいく。

 

屋敷の上空の虹色の霧が風を帯びる。

 

チョッパー「あれは!?」

 

サンジ「何ィィ!?」

 

ウエットン「何だと!?」

 

霧の中からメリー号が出て来た。

 

そのまま旋回し、海面まで低空飛行し、着水した。船柱は倒れる。船首も取れてしまった。

 

チョッパー「メリー号が!!」

 

サンジ「あいつら 無事なのか・・・?」

 

屋敷が霧に吸い込まれ、市民達に金が撒かれる。

 

そして、霧が消滅。

 

チョッパーとサンジ「「皆ァァ《ナミさん ララちゃん》!!」」

 

ウソップ「くそォ なんてこった!!大切な船がァァ!!」

 

ルフィ「おう!!サンジ!!久しぶり!!」

 

ララ「サンジさん!!戻って来ました!!」

 

サンジ「ナミさん!!ララちゅわ~~ん!!」

 

しかし、サンジはナミに1発殴られ倒される。

 

チョッパー「何で!?」

 

アイリス「サンジ!?」

 

ララ「サンジさん!!」

 

ナミはひどく怒っている。

 

サンジ「どうして・・・?」

 

ウソップ「甲板に置いてあったお宝皆吹っ飛ばされちまってな。今のアイツに近づかねェ方がいいぞ。」

 

チョッパーはナミを恐れて逃げる。

 

ララ「サンジさん!大丈夫ですか!?」

 

ララはサンジに近寄る。

 

サンジ「ララちゃん・・・。」

 

サンジは手をララに伸ばし、ララはそれを掴む。

 

そこで、大砲音が。

 

ルフィ「ん?」

 

パスクワ少佐「そこまでだ!海賊共!!」

 

サンジ「海軍?」

 

ウソップ「俺達を追って来た奴らだぜ!」

 

少佐がやって来た。

 

フィリップ「助けてくれ!!こいつら市民の財宝を根こそぎ奪おうとする大悪党なんです!」

 

少佐はフィリップの右手首を握る。

 

パスクワ少佐「これは、100年前に海賊に奪われ、行方不明になっていた秘宝 ウィルシャー王女の指輪。どうしてこれを?」

 

フィリップ「い、いやこれは・・・」

 

パスクワ少佐「まさか盗んだわけでは?」

 

フィリップ「滅相も無い!!エイプス・コンサートに眠っていたお宝です!」

 

レイク「そうそう!難破船から運び出しただけなんだ!!」

 

パスクワ少佐「なるほど、という事は誰の持ち物ではないというワケだな。」

 

フィリップとレイク「「何!?」」

 

女性海兵「少佐。あちらに持ち出したと思われる財宝の山を発見しました。」

 

パスクワ少佐「よし。我々海軍が全て没収する。」

 

ウエットン「待て!お宝には指一本触れさせェぞ!!それは、俺の宝だ!!」

 

パスクワ少佐「持ち主無き財宝は世界政府の物。それを着服した場合は全て海賊行為とみなす。」

 

ウエットン「上等だ。元々俺は海賊よ!欲しい物は実力で奪うぅ!!」

 

ウエットンは斧を振り上げる。

 

ルフィとウソップとアイリス「「「危ねェ《危ないです》!!」」」

 

しかし、パスクワ少佐は右手の人差し指で振り下ろされた斧の柄の部分を受け止める。

 

パスクワ少佐「今のは自供と判断するが、よろしいか?海賊ウエットン。」

 

ウエットン「何!?」

 

パスクワ少佐は左手のデコピンでウエットンの額に命中させ、吹っ飛ばす。

 

ヘンゾ「まさかお前は・・・?」

 

パスクワ少佐はサングラスを外すと、年取ったラパヌイの顔だったのだ。

 

ヘンゾ「ラパヌイ!」

 

ルフィとウソップとララとアイリス「「「「ウソォォ《ええェェ》!?」」」」

 

女性海兵「言ったでしょ?必ず戻るって。」

 

ヘンゾ「イソカ・・・?」

 

イソカは頷く。

 

ラパヌイ少佐「ウエットン一味を全員逮捕しろ。」

 

イソカ達「「「「はっ!!」」」」

 

ウエットン達は連行されていく。

 

ウソップ「お前ら みんな生きてたのか・・・。でもどうして?」

 

ラパヌイ少佐「爆発の瞬間 俺達も外の世界に放り出された。しかし、そこは今から50年前の世界だったのさ。」

 

ロビン「やっぱり、あの霧は時間軸までも歪めてしまっていたのね。」

 

ヘンゾ「だったらどうしてもっと早く。」

 

ラパヌイ少佐「権力を傘に着てるウエットンを倒すには別の権力、そう。海軍の力を利用するしかない。そう思ってな。だがそれだけの地位を手にれるのにちと時間がかかっちまった。」

 

ヘンゾ「そうだったのか・・・」

 

ラパヌイ少佐「この海軍の服を着ちゃいるが、心は今もパンプキン海賊団だ。ヘンゾ お前の仲間だ。これからもずっとな。」

 

ヘンゾは泣く。

 

ヘンゾ「・・・ラパヌイ。」

 

ラパヌイ「それと、言い忘れたがルフィ海賊団、ただしララの姉ちゃんとロボット娘のアイリスを除いてお前達も逮捕する。」

 

ルフィ達「「「何ィィ!?」」」

 

ララ「でも私とアイリスは除外なんだ・・・。イレギュラーハンターの存在と役割が大きすぎるんだ。」

 

ウソップ「んな事よりこの白状者ォォ!!メシ食わせてやった恩忘れたかコノヤロォォ!!」

 

ラパヌイ少佐「正義を背負った海軍たる者、賞金首の海賊を見逃すわけにはいかん。だが、なんて事だ!!今我々はウエットン一味を海軍本部に護送しなければならん!このままではルフィ海賊団をみすみす取り逃がしてしまう事になる!!しかしとても我々では手が足りん。至急海軍基地に応援を要請。いやいやそれが来るのは明日になるか、明後日になるか。その間に奴らが逃げてしまったらそれきりだ!!ああ参ったァ!!どうにもならーん!!」

 

ラパヌイ少佐は船へ行ってしまう。

 

ララを含むルフイ達「「「「「わざとらしいよラパヌイくん《な、おい。》」」」」」

 

メリー号は出航する。

 

ヘンゾ「本格的な修理はすぐには無理じゃ。応急処置ではあるが少なくとも水漏れはせんはずじゃ。ありがとうルフィ。そしてその仲間達。これで長年続いたワシの研究も終わる。」

 

店の主人「そいつは困るぜ。」

 

市民「虹色の霧はまたいつ現れるか分からないんだろ?」

 

市民「あんなものあっちゃうちうち海にも出られねェ。」

 

店の主人「作って欲しいんだ。虹色の霧を避ける道具を。」

 

ヘンゾ「お安い御用じゃ。」

 

ラパヌイ少佐達はルフィ達に敬礼。

 

イソカ(ララさん。私 頑張っていきます。あなたのように優しく強い女性になるべく、これからも。)

 

ララはイソカに親指を立てる。

 

イソカは涙目である。

 

ラパヌイ少佐(虹色の霧は永遠の国。昼も無ければ夜も無く、病も無ければ老いも無い。海はエメラルドのように輝き、空はミルクの如く我々を包む。この地の虜となり、しあまたの船には数えきれぬほどの財宝が眠っていた。まさに地上に残されし最後の楽園。我らはその国の王者だった!」

 

ラパヌイ(攻め入る海賊共を蹴散らして楽園の平和を守る、その名もパンプキン海賊団!!我らが霧の中で体験したこの不可思議な冒険の数々、書き記しておこうと思う。今後 この地を訪れる冒険者達の為に。)

 

イガラムがあの本を棚に戻す。

 

ラパヌイ(その冒険者達の名は、我らを元の世界へと導いてくれた恩人。ルフィ海賊団。)

 

ルフィ「それにしても、面白いトコだったなァ。」

 

ナミ「そう?コリゴリよ 船の墓場なんて。」

 

ララ「私もアイリスもあそこは遠慮しますね。」

 

アイリス「はい。」

 

ナミ「ララもアイリスもそう思うわよね。」

 

ルフィ「ずっといんのはヤダけどよ。たまには遊びに行きてェな。」

 

チョッパー「そんなにイイ所だったのか?」

 

何がパラパラと落ちて来た。

 

ゾロ「ん?雨?」

 

サンジ「雨・・・じゃねェ。」

 

ウソップ「あられか?」

 

サンジ「違う。何か降って・・・」

 

ララ「あっ!?」

 

アイリス「!?」

 

ルフィ達は驚愕する。

 

巨大ガレオン船が逆さ状態で降って来たのだ。

 

ルフィ達は悲鳴を上げる。




アニメ版だと、この次から原作の空島編になる訳ですね。


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偉大なる航路(グランドライン) 空島・スカイピア編
第160話「奪われた記録!サルベージ王マシラ」


ナミ「”空島”ーーーって何よ!!」

 

ルフィ「浮いてんのか島が!!!」

 

ララ「島が浮くって、ある意味凄いかも!!」

 

アイリス「確かに・・・」

 

ウソップ「あの船やガイコツはそこから落ちてきたのか!!ーーーだが空らしきモノは何も・・・」

 

ロビン「そうじゃないわ・・・正確に言うと浮いているのは”海”」

 

ナミ「海が!!?」

 

サンジ「ますますわかんねェ・・・・・・」

 

ルフィとウソップとララ「「「おおおお!!!」」」

 

ルフィ「空に海が浮いてて島があんだな!!?よし すぐ行こう!!!」

 

ウソップ「野郎共!!! 上に舵をとれ!!! 上舵いっぱーい!!!」

 

ララ「上舵いっぱーい!!」

 

ルフィだけロビンの能力の手によって口を塞がれる。

 

ララ「ルフィさん!!」

 

サンジ「とりあえず上に舵はとれねェよ船長」

 

ロビン「正直 私も”空島”については見た事ないし たいして知ってるわけでもない・・・」

 

ナミ「そうでしょ!?あり得ない事よ!! 島や海が浮かぶなんて!! やっぱり”記録指針(ログホース)”が壊れたんだわ!!」

 

ロビン「いいえ航海士さん・・・今考えなきゃいけない事は”記録指針(ログポース)”の故障個所ではなく 空へ行く方法よ」

 

ナミ「!」

 

ルフィとウソップが落ちてきたガレオン船の残骸を走っていた。

 

ゾロ「何をやってんだよ あいつらはまた・・・」

 

チョッパー「探検だって・・・・・・」

 

ララ「ルフィさん・・・ウソップさん・・・」

 

アイリス「二人とも元気ですねェ・・・」

 

ロビン「この船がたとえどんな怪奇な事態に飲み込まれようとも・・・たとえどんなパニックに陥ろうとも・・・”記録指針(ログポース)”だけは疑ってはいけない これは鉄則よ この海(・・・)では疑うべきものはむしろ頭の中にある”常識”の方」

 

ロビン「その指針の先には 必ず島がある」

 

ここでララがアイリスを連れて、船の死角へ移動する。

 

アイリス「ララ様 どうしたの?」

 

ララ「アイリスってゲーム世界での宇宙でボスやった時、持ってた赤い玉を上へ浮かして、それと連動してアーマー装着してたでしょ?」

 

アイリス「そうだけど・・・。」

 

ララ「そんな赤い玉は無しで掛け声か、能力発動としてあのアーマーを装着出来れば、戦闘にも立ちやすい筈・・・女神様に頼んでみるから。」

 

アイリス「ララ様。さすがは私の主的なお方。」

 

ララ「時にはカーネルも召喚して共に戦う様にするから。」

 

アイリス「兄さんと? うん。」

 

ララはスマホで女神様に頼み込もうとしたが、一度アイリスに聞く。

 

ララ「アイリス 掛け声でのアーマー装着と解除か、能力としてアーマー装着、どっちがいい?」

 

アイリス「掛け声がいいかと。」

 

ララ「アイリスの声が聞こえたはずです。掛け声でのアーマー装着と解除でお願いします。」

 

女神様は錫杖を振り、アイリスのボディが光り出し、収まる。

 

アイリス「これで掛け声だけで装着と解除です。」

 

ララ「それとあの漫画内の背中の腰部分に取り付けられた飛行装置付きの魔王衣装を着用している時のみ、幻覚作用で私の頭に2本の鬼の角と口の中に鬼の牙と両手の爪が尖って見えるようにしてください。衣装をチェンジです。」

 

ララは立ち上がると、女神は錫杖を振り、衣装が左腕のデバイスは装着しやすいよう左腕の半分着用されてない魔王衣装に変わる。

 

ララ「よし。アイリス 頭の2本の鬼の角と口の牙の幻覚は見える?」

 

アイリス「見えるね。」

 

ララ(よし。ペケ この魔王衣装をスキャンして!)

 

ペケ(はい ララ様!)

 

ペケは魔王衣装をスキャンした。

 

ララ「それと主人公の鉄刃くんの衣装もいずれペケのコスチュームチェンジで着用するので、一旦衣装をお願います。」

 

女神〈はい。〉

 

女神は錫杖を振り、ララは今度はヤイバの普段の袴衣装と下駄に変化する。

 

ララの袴姿は豊満なおっぱいによる袴の胸部分が目立った、バスト89による立派な谷間が見えてるのだ。

 

アイリス「胸元の谷間が凄い・・・。」

 

ララ(ペケ スキャンして。)

 

ペケ(はい。)

 

ペケは衣装とゲタをスキャン完了した。

 

ペケ(完了です。)

 

ララ(うん。じゃあ制服に戻ってね!)

 

ペケはロザバンのメインヒロインの首輪にロザリオが着いた制服に戻る。

 

ララ「女神様 以上です。」

 

ララは通話を切ってスマホをしまう。そしてデバイスを構えて起動し、操作する。

 

ララ「そしてデバイスの創造(クリエイト)モードで、仕込みトンファーを今から2本半再現しとこう。」

 

アイリス「様々なギミック搭載の仕込みトンファーを2本 半分再現?」

 

ララ「うん。あるマフィア漫画作品で最恐の不良にして最強の風紀委員長の愛用での様々なギミックが搭載された近距離での攻撃と防御両方で発揮できるというね。通常は変身中に使うけど、今の制服の姿でもちょっとだけ戦ってみようかなって。」

 

アイリス「でも素材は鉄だと重たいんじゃ?」

 

ララ「私専用で使用するから、私には持っても重くなく軽く感じても、敵には攻撃力は高めで重く通じるの。属性も火と風でね、それにその風紀委員長の敵を相手にする時の名セリフを言ってみる。」

 

アイリス「名セリフねェ・・・」

 

ララはデバイスの創造(クリエイト)モードで、見事に作品内の最恐の不良にして最強の風紀委員長が愛用していた攻撃と防御両方で発揮する近距離武器の鉄製の様々なギミックの仕込みトンファーを2本 半分創造(クリエイト)と半分再現した。それを具現化させる。

 

ララ「できた・・・」

 

アイリス「おめでとう ララ様。」

 

ララ「トンファーの試し攻撃は空島でやってみればいいかな・・・。スリラーバークのゾンビ集団にも実験台になってもらうのもいいかも・・・」

 

アイリス「実験台にする気なんだ・・・」

 

ララ「ついでにレプリロイド対ゾンビ集団ってのも面白いだろうし、チャームを最弱レベルでのオン状態だけど、サンジくんだけをチャーム対象外にまで制御する。これでサンジくんだけはチャームにかからなくて大丈夫の筈・・・皆の所へ戻ろう。」

 

アイリス「うん!」

 

ララはトンファーをデバイスに消すように収納する。

 

アイリスと共に、皆の所へ戻った。

 

ナミ「ララ アイリス 船の死角で何やってたの?」

 

ララ「アイリスのアーマー装着と解除の方法を赤い玉無しでやれるか、女神様に頼んでたんです。」

 

チョッパー「赤い玉?そうなのか?」

 

アイリス「うん!」

 

ララ「それと新武器も創造(クリエイト)と再現しましたので!!」

 

ゾロ「何!? またか!?」

 

アイリス「それでロビンは何を?」

 

チョッパー「棺桶開けて、何だかやってるぞ。」

 

ララ「作業がなんかかな・・・?」

 

ゾロ「何かわかんのか?」

 

ロビン「さァ・・・」

 

ナミ「趣味悪いわよあんた」

 

ララ「ナミさん あんなの趣味ではなくて、考古学の仕事かなんかでしょ?」

 

ナミ「考古学の仕事?」

 

チョッパー「考古学者って骸骨系の事もやるんだな~~~」

 

サンジ「死者と美女ってのもまたオツなもんだな~~♡」

 

壊れたガイコツの頭部分は復活した。

 

サンジ「おお復元完了・・・・・・!」

 

ララ「すごい!!」

 

アイリス「うん・・・」

 

ロビン「ここにあいてる穴は人為的なもの」

 

サンジ「・・・ははーん そこを突かれて殺されてってわけかコイツは」

 

ロビン「いいえ これは治療の跡よ・・・”穿頭術” でしょ?船医さん」

 

チョッパー「・・・・・・うん 昔は脳震盪をおさえる時頭蓋骨に穴を開けたんだ でも ずっと昔の医術だぞ・・・!?」

 

ロビン「・・・・・・そう彼が(・・)死んでからすでに200年は経過してるわ 歳は30代前半 航海中病で倒れ死亡 他の骨に比べて歯がしっかり残っているのは」

 

ロビン「タールが塗り込んであるせい この風習は”南の海(サウスブルー)”の一部の地域特有のものだから 歴史的な流れから考えてあの船は過去の探検隊の船」

 

ロビンは本を開き、ページをめくる。

 

ロビン「・・・・・・あった ”南の海(サウスブルー)”の王国 プリスの船「セントブリス号」208年前に出航してる」

 

ロビン「落ちた来た船と同じだわ!!」

 

サンジ「そういやこんなマークついてたな」

 

ロビン「少なくとも200年 この船は空をさまよってたのね・・・」

 

ナミ「骨だけでそんな事まで割り出せるの・・・・・・!?」

 

ロビン「遺体は話さないだけ情報は持っているのよ」

 

ララ「へェ・・・」

 

アイリス「ちょっと驚き・・・」

 

ロビン「探検隊の船なら色々な証拠や記録が残っていた筈だけど・・・」

 

ナミ「ええ・・・でももう船は沈んで・・・」

 

ルフィが溺れそうになっていた。

 

ウソップ「ルフィ!!しっかりしろー!」

 

ナミ「あんた達何やってんのよォ!!!」

 

ララ「ルフィさん・・・。」

 

ルフィ「おいみんな!!!」

 

ルフィ「やったぞ!!! すげェもんみつけた」

 

ルフィ「これを見ろ!!!」

 

ルフィはある一枚を広げて見せた。

 

ナミ「”空島”の・・・地図!!?」

 

ナミ「”スカイピア”・・・ 本当に 空に島があるっていうの!!?」

 

ルフィ「な!! な!!」

 

ララ「やった!!」

 

アイリス「空の島!!」

 

ルフィ「やったぞウソップ~~~~っ!!!チョッパー!!! ララ!!アイリス!!! ”空島”はあるんだ~~~~~!!! 夢の島だ!!夢の島へ行けるぞォ!!」

 

チョッパー「夢の島ァ!!?」

 

ララ「夢の島です!!」

 

アイリス「夢の島!!」

 

ナミ「・・・騒ぎすぎよ これはただの”可能性”に過ぎないわ 世の中にはウソの地図なんていっぱいあるんだからっ!」

 

ルフィ、ウソップ、チョッパーはずーーーんとし、ララとアイリスはシュンとなる。

 

ナミ「ララとアイリスまで!? あ・・・ごめんっ あるある・・・きっと・・・あるんだけどっ」

 

ナミは船柱を殴り、

 

ナミ「行き方がわかんないって話してんのよ!!!」

 

ルフィ「航海士だろ 何とかしろ!!!」

 

ウソップ「あ・・・ナミ 船を大事にしてくれ・・・」

 

ナミ「何とかなるもんとならないもんがあるでしょ!?」

 

ルフィ「関係ねェ!!空に行くんだ!!!」

 

ナミ「・・・ラチがあかないわ!とにかくこれじゃ船の進めようがない・・・!!だって指針は”上”を向いてるんだもん」

 

ナミ「今必要なのはロビンの言う通り”情報”よ!! あんなでっかい船が本当に空へ行ってたんならこの船が行く方法だって必ずある!!! 何とかしてさっきの船に残ってるハズの記録を引き出しましょう!!」

 

ウソップ「でも船はもう完全に沈んじまったぞ」

 

ナミ「沈んだんならサルベージよっ!!!」

 

ルフィとウソップ「「よっしゃあああ!!!」」

 

ゾロ「できるかァ!!!」

 

ララ「サルベージ?」

 

チョッパー「サルベージって何だ?」

 

ロビン「沈没船の引き上げ作業よ・・・あの船は無理ね 大きすぎる」

 

沈没船へ行くのはルフィ、ゾロ、サンジの3人になった。

 

ルフィ達は樽を被る。ルフィは能力者なので、2個分である。

 

ルフィ「お前はホントにムチャすなあー」

 

ゾロ「・・・・・・」

 

サンジ「ナミさん♡ララちゃん♡おれが必ず空への手がかりを見つけて来るぜ」

 

ナミ「よろしくね♡」

 

ララ「頑張って下さい♡」

 

ウソップ「安心して行って来い 俺の設計に不備はない」

 

ルフィ「ララ お前は行かなくていいのか? 変身しちまえばエックス達も海中でも息できるように設計されてたんだろ? 俺達全員がゲーム世界の水中ステージで見てたけどよ。」

 

ララ「うーん じゃあ 私も行きますか?」

 

ルフィ「そうだよ 来いよ!ララ!」

 

アイリス「ララ様 行って来たら?」

 

ララ「そうだね。」

 

サンジ「結局ララちゃんも行くんだ・・・。」

 

ララはデバイスで、電磁波球体に包まれ、X3のゼロのセイバーありゴールドマックスアーマー・エックスになる。

 

チョッパー「ええ!? エックスのアーマーが金色!?」

 

ロビン「あらま・・・」

 

ナミ「黄金の色じゃない!!」

 

ナミは思わず目が(ベリー)マークとなる。

 

ウソップ「やべェ!! ナミがエックスの黄金のアーマーを見て、お宝と勘違いか間違えてるぜ!!」

 

しかしナミは正気に戻る。

 

ナミ「いえ 違うわ。エックスも頑張って!」

 

ゴールドマックスアーマー・エックス「ああ!」

 

アイリス「エックス 気を付けて。」

 

ゴールドマックスアーマー・エックス「分かってるさ。」

 

しかし海王類の一匹が海面へ飛び出して来る。

 

ルフィ達は海中へ潜っていく。エックスはルフィのホースに捕まって潜る。

 

ナミ「じゃ幸運を祈ってるわ」

 

ルフィ達(((オイオイオイオイ)))

 

ゴールドマックスアーマー・エックス「巨大な大蛇だな・・・。」

 

チョッパー「こちらチョッパー みんな返事して エックスもね」

 

ルフィ〈こちらルフィ 怪物がいっぱいです どうぞ〉

 

ゾロ〈ここは巨大海ヘビの巣か!?〉

 

ウソップ〈こちらサンジうわっ!!こっち見た!!〉

 

エックス「下は巨大な海ヘビが群れているよ。」

 

エックスはルフィにそう伝えると、

 

ルフィ〈エックスも「下は巨大な海ヘビが群れているよ。」だってよ!〉

 

ナミ「OKよ」

 

ウソップ「OKか!?」

 

ナミ「何とかなるわよ くよくよしないの!! チョッパーブレーキしっかりね!」

 

チョッパー「うん」

 

ウソップ「いやあ おれ行かなくてよかった ララもいるしどうにかなるだろ。」

 

アイリス「大丈夫ですよ ウソップ ララ様はメンバー内で唯一チートに近い存在なんですから。」

 

ウソップ「ああ・・・。」

 

すると、何やら歌が聞こえてくる。

 

???「サ~~~ルベ~~~ジ サルベ~~~ジ~~~~♪ サ~~~~ルベ~~~ジ サルベ~~~~ジ~~~~♪」

 

ウソップはゴーグルを右目だけ着用して、距離を測る。

 

ウソップ「何だありゃ・・・」

 

アイリス「何です?」

 

チョッパー「・・・・・・」

 

タンバリン音や笛を吹く音。

 

???「全体~~~~~~・・・止まれっ!!!」

 

???「アイアイサー!!! 船が沈んだ場所はここかァ!!?」

 

???「アイアイサー!!園長(ボス)!!!」

 

船首が猿の海賊船が現れた。

 

???「園長(ボス)!? つまりそいつァおれの事さ!!!」

 

顔がサルの男が叫んでいた。

 

???「引き上げ準備~~~~~~!!!沈んだ船はおれのもんだァ!!!ウッキッキー!!!」

 

部下達「「「「ウッキッキーィ~~~~」」」」

 

アイリス「今度は何~~~。」

 

ナミ「また妙なのが出てきたわ こんな時に・・・」

 

???「おい お前らそこで何をしている ここはおれのナワバリだ」

 

ナミ「ナワバリ?」

 

???「そうとも・・・この海域(テリトリー)に沈んだ船は全ておれのもんだ てめェら手ェ出しちゃいねェだろうな・・・・・・!!んん!!?」

 

ロビン「あの人・・・サルベージするらしいわよ・・・?」

 

アイリス「そういえば・・・」

 

ウソップ「あ・・・ああ そんな事言ってたなァ」

 

ナミ「じゃあ何? これってチャンスなの?」

 

???「ゴチャゴチャ言ってんじゃねェーっ!!! おれ様の質問に答えやがれウキーーっ!!」

 

ナミ「すいません 質問してもいいですか?」

 

???「おめェがすんのかよっ!!!」

 

???「いいだろう 何でも聞いてみろ」

 

ナミ「これから船をサルベージなさるんですか?」

 

???「なサル(・・)!?」

 

???「おい・・・そんなにおれは”サルあがり”か?」

 

ナミ「サルあがり?」

 

???「”男前”って意味だ!!!そう思うか?」

 

アイリス「うーん・・・」

 

ナミ「ええ」

 

ウソップ「そんな言葉ねェだろ しかし」

 

???「いやまいったなあ♡」

 

ウソップ「ーーーで?サルベージすんのか?」

 

???「そりゃおめェするもしねェも そこに船が沈んでりゃ引き上げる男さ おれァ!!浮いてりゃ沈めて引き上げる男さ!!!おれ達に引き上げられねェ船はねェ!!!」

 

ナミ「じゃあ・・・見学させて貰っていいですか!?」

 

???「ん? ・・・・・・そうか!サルベージがめずらしいかお前ら よし いいだろう 見学してくがいい!!」

 

ナミ(よしっ!とりあえず様子をみましょう)

 

部下「園長(ボス)!!大変です」

 

???「何だ」

 

部下「海底へ”ゆりかご”を仕掛けに行った船員(クルー)が」

 

???「海王類にやられたのか」

 

部下「いえそれが何者かに殴られた跡(・・・・・・・・・)・・・!!」

 

???「何ィ・・・!?誰が海底にいるってのか・・・・・・!!? じゃあ・・・・・・・・・!!!」

 

ナミ「あいつら・・・・・・!!」

 

ウソップ「まずいまずいぞ」

 

アイリス「バレますか・・・?」

 

???「オイお前らァ!!!!」

 

ウソップ「ひィ!!!」

 

ナミ「・・・・・・あ・・・・・・その・・・・・・!!」

 

アイリス「・・・・・・はい!!」

 

???「海底に・・・!!誰かいるぞ!!気をつけろ!!!」

 

ナミとウソップ「「ハーイ」」

 

アイリス「はい 注意します。」

 

???「さっさと”ゆりかご”を仕掛けて来い サルベージを開始する!!!」

 

部下「アイアイサー~~~~~~!!!」

 

エックス達は沈没船の上付近まで近づいていた。

 

 

サル顔の船長はナミ達に笑顔で手を振る。

 

ナミ達は手を振る。もちろんメイド姿のアイリスも手を振る。

 

ナミ(手振ってる 給気に気づかれちゃだめよ ウソップ)

 

ウソップ(わかってるよっ)

 

???「おいおめェら!!! あいつらはカボチャだと思え!!!見学がいるからって・・・キ・・・ウキキ・・・!!」

 

???「緊張するココねェぞ おめェら!!!」

 

部下達「「「「アアイアイアガーーー!!!」」」」」

 

ウソップ「・・・・・・何かプライドみたいなのがあんのかな」

 

ナミ「良いとこ見せてくれようとしてんのね」

 

アイリス「それはそれで見たいかも・・・。」

 

部下が海中へ潜っていく。

 

ルフィ達は船内で物色中。

 

宝箱らしき物を発見したが、開けると空だった。

 

ゴールドマックスアーマー・エックス「中身は空か・・・。」

 

ゾロは頷く。

 

その時、船内が壊された。

 

ゴールドマックスアーマー・エックス「何だ!?」

 

部下〈”ゆりかご”セット確認しました!!!〉

 

〈何だコリ・・・〉

 

ウソップとナミが止める。

 

アイリス「セーフ・・・。」

 

???「・・・・・・」

 

ウソップはサルの船首を指す。

 

ウソップ「な・・・何だァ!!?そのサル!! サルは何ですかァ!!?」

 

???「! おお・・・これか・・・」

 

???「ウキキ・・・お前・・・お目が高いな そう コイツはただの船首じゃねェ!!!」

 

???「発進だ!!! ”船体(バルコ)ハンター”!!!」

 

部下「アイアイサー!!!」

 

ウソップ「おお!!」

 

アイリス「おお!!」

 

船首は海中へ潜っていく。

 

チョッパー「わあすげェ!!!」

 

ウソップ「本当にすげェ!!!」

 

アイリス「確かに!!」

 

ナミ「何が? 分かりにくいんだけど・・・アイリスも感心なの!?」

 

部下〈”船体(バルコ)ハンター”結合(ジョイント)完了!!!〉

 

???「よーーし!!!”吹き込み”行くぞォ!!!」

 

部下「アイアイサー!!」

 

ナミ「まさか・・・”息”を吹き込んで船を持ち上げる気・・・・・・!? そんなムチャクチャな・・・・・・!!」

 

船長は息をめい一杯吸い込み、ホース口へ大きく息を吹き込む。

 

海中の先端から空気が送られてきた。

 

ルフィ達(((空気!?)))

 

エックス「空気か!?」

 

沈没船は浮いた。

 

部下〈船体浮きましたーーーーっ!!!〉

 

部下「今だ引き上げェエ!!!」

 

部下「アイアイサー!!!」

 

???「空気の追加!!遅れるなァ」

 

部下「アイアイアイサー!!!」

 

 

ルフィ「・・・・・・」

 

部下〈ギャアアアア~~~~っ!!!〉

 

???「!」

 

部下「ボス!!海底の船員(クルー)が!!」

 

???「どうした!!? 何があった子分共!!!」

 

部下〈船の中に何者かが!!!ああァ~~~~~・・・〉

 

???「おのれ よくもおれの子分達を!!!何奴だァア!!!!」

 

ナミ「・・・・・・いえ別に撮影とかはしてないので」

 

???「何!!?」

 

ウソップ(シャッタチャンスを作ったのか)

 

アイリス「目立ちたいだけだったり・・・」

 

部下〈園長(ボス)!!助け・・・ギャア~~~~!!!〉

 

???「今行くぞ」

 

???「引き上げ作業を続けてろ!!!」

 

部下「アイアイサーーーーー」

 

ボスは海中へ飛び込む。

 

途中、巨大海ヘビが襲い掛かろうとしたが、ボスが強烈な必殺パンチ「”猿殴り”」で海ヘビをノックアウト。

 

ボス(上がって来たな!!)

 

ルフィ達は船内が空気で包まれたので、樽を取った。

 

ルフィ「ほらっ!!タル取っても大丈夫だ!」

 

ゾロ「これだけ空気を送り込んでくれるとな・・・・・・・・・しかしこの船を引き上げようって奴は何者だ・・・」

 

ゴールドマックスアーマー・エックス「海賊船の奴ら以外に考えられるか・・・?」

 

サンジ「ナミさんとロビンちゃん、アイリスちゃんの身に何かあったんじゃ・・・さっきから呼んでも返事がねェんだ!!」

 

サル顔のボスが船の壁を殴って破壊してきた。

 

ボス「どこの誰だァ!!おれの縄張(シマ)を荒らす奴ァア!!!」

 

ルフィ達「「「「!」」」」

 

ルフィ「あ さるだ」

 

ボス「え? おれはそんなにサルあがりか?」

 

ルフィ「ああ さるまがいだな」

 

ゾロ「どういう会話だよ」

 

ルフィ「何が?」

 

ゴールドマックスアーマー・エックス「それより」

 

サンジ「お前誰だ」

 

 

ナミ「ねェ 船の下に・・・・・・」

 

ウソップ「ああ なんかいる・・・・・・」

 

アイリス「巨大な何かが・・・・」

 

 

ボス「ウッキッキッキ!!」

 

ルフィ「わっはっはっはっは」

 

ボス「そーか おめェら”東の海(イーストブルー)”からァ!!」

 

ルフィ「お前本当にさるみてェだな」

 

ボス「んな褒めるなってば!!ウッキッキッキ」

 

沈没船が超巨大な亀の口で噛み砕かれようとしていた。



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第161話「怪物登場! 白ひげ一味には手を出すな」

部下「園長(ボス)~~~!!!」

 

部下「園長(ボス)~~~!!!」

 

ナミ「なに コレ~~~!!?コレなに??なに大陸!!?」

 

アイリス「いえいえ どう見ても大陸じゃないでしょ!?」

 

ウソップ「知らねェ!!!知らねェ!!!俺には何も見えねェ!!!なんも見てねェ!!!これは夢なんだ!!!」

 

チョッパー「夢!?ホント!?」

 

ナミ、ウソップ、チョッパー「「「あーーーー夢でよかった♡」」」

 

アイリス「ほんとに夢ならいいですけど・・・」

 

ウソップ「アイリス 何言ってんだよ。」

 

ロビン「・・・・・・あら あのコ達全員」

 

アイリス「ロビン 何を言う気で?」

 

ロビン「船ごと食べられちゃったの?」

 

アイリス「言ったーーー!?」

 

ウソップ「みなまで言うなァ~~~~っ!!!!」

 

ロビン「給気ホースが口の中へ続いてるから決定的ね」

 

ウソップ「や~~~~~~め~~~~~~ろ~~~~~~~~!!!」

 

チョッパー「うわあああ!!!ルフィ達はやっぱり食われたんだ~~~~!!!」

 

アイリスがチョッパーを落ち着かせようと肩を掴む。

 

チョッパー「アイリス!?」

 

アイリス「ちょっと落ち着こう!!」

 

チョッパー「でも でも!!」

 

ウソップ「だいたいお前だぞ!!こんな”偉大なる航路(グランドライン)”の海底へあいつら行かせたのは!!!根拠もねェのに大丈夫なんててめェが言うからあいつらは・・・!!」

 

ナミ「・・・・・・・そうね」

 

ナミ「ごめんっ!!」

 

チョッパーは騒ぐ。

 

ウソップ「・・・・・・!!そうなんだがなんか違う・・・・・・・!!」

 

アイリス「確かに何かが違います・・・」

 

その時、メリー号が揺れる。

 

ロビン「当然ね ホースを絶ち切らない限り・・・・・・」

 

ロビン「船ごと深海へ引きずり込まれるわ」

 

ナミ「いやあああああ!!」

 

アイリス「ララ様!!」

 

ウソップ「ロビン!!おめェ強ェんだろ!? 何とかしてくれェ!!!」

 

ロビン「あれは無理よ・・・大きいもの」

 

部下「野郎共!!!ロープを手繰り園長(ボス)を救えェ!!!マシラ海賊団の誇りと名誉に賭けて~~~!!!」

 

部下「ウッキッキ~~~~~~~~!!」

 

部下「園長(ボス)はまだ生きている~~~~~っ!!!」

 

部下「ウッキッキッ!!!」

 

アイリス「凄い団結力だ!!」

 

ウソップ「・・・・・・・・・!!そうだ・・・こんな時だからこそ団結力が試される」

 

アイリス「そうです!!」

 

ナミ「ウソップ アイリス!!」

 

ウソップ「おウ!!!」

 

アイリス「はい!」

 

ナミ「ホースを切り離し安全確保!!」

 

アイリスはズッコケて、

 

アイリス「何でですか!?」

 

ウソップ「悪魔かてめェは!!」

 

チョッパー「悪魔だ~~~~~!!!」

 

すると、突然上が暗くなった。

 

ウソップ「へ?? ・・・・・・・・・!!!」

 

ウソップが見上げると、

 

ウソップ「何!!? 何じゃコリャア~~~~~!!?」

 

アイリス「突然空が暗く!?」

 

チョッパー「夜になった・・・・・・!!?」

 

ナミ「ウソよ・・・まだそんな時間じゃないわっ!!」

 

ウソップ「じゃあ何なんだ!!ルフィ~~~~~~!!!ゾロ~~~~~~!!!サンジ~~~~~~!!!ララ~~~~~~!!!」

 

ロビン「?」

 

部下「・・・・・・ア・・・アア・・・!!不吉な・・・・・・!!! 突然来る夜は怪物が現れる前兆」

 

部下「船を沈められちまう・・・・・・・・・!!! 早く園長(ボス)を救出しろオ!!!」

 

すると、海面から打ち上げられたルフィ。

 

ナミ「ルフィ!!?」

 

ナミは倒れたルフィをはたきつつ、起こす。

 

続いてゾロとサンジも船へ戻った。

 

ウソップ「ゾロ!!!サンジ!!」

 

チョッパー「ララはどうしたんだ!?」

 

アイリス「ララ様!?」

 

そして、ゴールドマックスアーマー・エックスが、X4の8ステージの一つの水上ステージボスキャラ・ジェット・スティングレンに抱きかかえられ、船へ帰還した。

 

ウソップ「エックス!!」

 

チョッパー「戻って来たか!!」

 

アイリス「エックス よく戻ってきたね!!」

 

スティングレン「ではエックス 私はこれで失礼するぞ。」

 

ゴールドマックスアーマー・エックス「ああ。ご苦労だったね・・・」

 

スティングレンは消えて、デバイスに戻っていった。

 

ゾロ「船出せ!!!さっさとここ離れるんだ!!」

 

サンジ「やべェぞあいつは・・・・・・!!」

 

ゴールドマックスアーマー・エックス「ああ そうなんだ!」

 

ウソップ「無事でよかった そうだな とにかくあのカメから逃げよう!!」

 

ゾロ「カメ? いや海には猿がいたんだ!!」

 

ゴールドマックスアーマー・エックス「猿にしてはでかいけどね・・・」

 

サンジ「きっと海獣の一種だ」

 

ゴールドマックスアーマー・エックス「途中まではルフィと仲良かったけどね」

 

サンジ「サル同士だからな」

 

ゾロ「おれ達が船から拾ったこの荷物見て急に暴れ出しやがったんだ」

 

サンジ「暴れる事 ゴリラのごとしだ!!」

 

ウソップ「そいつはサルベージ野郎さ!!ーーしかしお前ら あのカメの口からよく逃げられたな」

 

ゾロ「カメ? なんだカメって」

 

ウソップ「ん? カメの様子が変だな 口開きっぱなしで・・・・・・だからお前ら逃げて来れたのか・・・」

 

サンジ「ウオオ!!何じゃありゃあ!!!」

 

ゴールドマックスアーマー・エックス「でかすぎだぁ!!」

 

エックス達3人は超巨大カメを見て驚愕。

 

ウソップ「気づけよっ!! お前らあれに食われてたんだぞ 船ごと!!!」

 

ルフィも起き上がる。

 

ルフィ「あり? 何で夜なんだ?」

 

ウソップ「ルフィ!!手伝え 船出すぞ!!!」

 

???「ん待てェ!!!お前らァ!!!!」

 

サル顔のボスが海中から飛び出してきて、メリー号に乗っかる。

 

???「・・・おめェら このマシラ様のナワバリで・・・財宝盗んで逃げきれると思うなよォオオオオオ!!!」

 

ナミ「財宝!!? 財宝があったの!?」

 

ルフィ「ああ!!いっぱいあった」

 

ゾロは刀に手をかける。

 

ゾロ「マズイ あいつに船の上で暴れられたら・・・・・・・・・!!!」

 

ゴールドマックスアーマー・エックスもバスター口をサル顔ボスに向けるが、部下達が驚愕していた。

 

部下「ボ!!・・・ボ・・・園長(ボス)!!! あ・・・あ危なーーーい!!!」

 

ボスもその方向を見る。

 

ルフィ「あ・・・」

 

ルフィ達も驚愕。

 

ゴールドマックスアーマー・エックス「なっ・・・!?」

 

アイリス「ウソ・・・!?」

 

超巨大カメも驚愕。

 

前方には謎の超巨大な羽の様なものを生やした超巨大な人影のような黒いシルエットが。

 

ルフィ、ボス「「怪物だああああ」」

 

ルフィ達は必死にオールでメリー号を漕いで、その場を離れた。

 

ゴールドマックスアーマー・エックスは電磁波球体に包まれ、ロザリオとバンパイアのメインヒロインの十字架(ロザリオ)付き首輪着用の制服のララに戻った。

 

ララ「びっくりした・・・。」

 

アイリス「同じく・・・。」

 

ゾロ「ああ・・・あり得ねェ・・・」

 

サンジ「ああ・・・あのデカさはあり得ねェ・・・」

 

サンジ「・・・今日は何かがおかしいぜ・・・・・・」

 

ゾロ「巨大ガレオンが降ってきたと思ったら」

 

ナミ「指針を空に奪われて・・・・・・」

 

ウソップ「妙なサルが現れて船を引き上げる」

 

チョッパー「でも船ごと食っちゃうデッケーカメに遭って」

 

ロビン「夜が来て・・・」

 

ルフィ「最後は巨人の何十倍もある”大怪物”」

 

ボス「・・・さすがにあれにはビビったねど-も・・・」

 

ララとアイリス含む全員はため息ついたが、

 

ルフィ、ゾロ、サンジ「「「出て行け~~~~~!!!」」」

 

ボスはルフィ達3人に蹴り飛ばされた。

 

ララ「あんなでかい猿を蹴り飛ばせるのはさすがーーー・・・」

 

 

ウソップ「・・・しかしあの怪物(・・・・)はデカかったな・・・・・・」

 

チョッパー「・・・・・・うん・・・もう会いたくないや」

 

ウソップ「おれはな・・・・・・・チョッパー」

 

チョッパー「ん?」

 

ウソップ「本気出せばあんなのでも勝てたんだぜ」

 

チョッパー「ホント!!?」

 

ウソップ「昔 10匹倒した事がある」

 

チョッパー「10匹も!!?」

 

ナミ「だいたいねーーーあんた達・・・・・・」

 

ナミ「何の為に海底へ行ったの!!?」

 

ナミ「こんなガラクタばっかり持ってきて 空への手がかりなんて一つもないじゃない!!」

 

ルフィは鎧を着用していた。

 

アイリス「ララ様!?」

 

ララ「仕方ないですよ!」

 

ゾロ「何もなかったんだ!!」

 

サンジ「ああ それがホントなんだよ ナミさん」

 

サンジ「あの船は明らかにすでに何者かに荒らされた後だったーーーでなけりゃ何かしらの理由で内乱が起き殺し合ったかだ」

 

ナミ「だったら尚更情報が必要じゃない!! いい!?これからもし私達が空に行くというのならあの(・・)船に起こった事はもしかして私達の身にふりかかるかも知れないって事なの!!」

 

ナミ「”情報”が命を左右するのに 何 この錆びた剣!! 食器!! 生タコっ!!  必要なのは「日誌」とか!!「海図」とか!!そうゆうの!!」

 

ナミは足蹴にする。

 

ゾロ、サンジ、ララ「「「あああああっ!?」」」

 

アイリス「ちょっとナミ!?」

 

ナミ「それなにルフィ?」

 

ルフィ「ヨロイ」

 

しかしヨロイは砕かれた。

 

ララ「鎧が!?」

 

ゾロ「砕けた!!!」

 

サンジは広げた両手に貝殻を置いて見せた。

 

サンジ「おれナミさんにきれいな貝がら取ってきたんだ♡」

 

ナミ「いらないわよ 大バカッ!!!」

 

ララ「おっ 大バカって・・・。何もそんなに怒鳴らなくても・・・。」

 

サンジ「ナミすわーん・・・じゃあララちゃんはどうかな?」

 

ララ「はい! 喜んでいただきます。」

 

サンジ「ララちゃんは良い子だぜ!! ララちゃんも好きだーー!!」

 

サンジは貝がらを手渡す。

 

アイリス「貝がら 結構キレイ・・・。」

 

ララ「確かにキレイだよね・・・。あの部屋に飾っとこうかな・・・」

 

サンジ(ララちゃん 何て天使のように優しいんだ!!ホントに素敵で好きだ!!)

 

ロビン「大変そうね・・・」

 

ナミ「大変なのはこれからよ ララとアイリスにも悪いけど、ホントばかばっかり これで完全に行き先を失ったわ!!」

 

ロビン「・・・・・・はい」

 

ロビンはナミにある物を渡す。

 

ナミ「えっ ”永久指針(エターナルポーズ)”・・・・・・!! これ・・・」

 

ロビン「ーーーーーさっきのおサルさん達の船から盗っといたの一応」

 

ナミ「・・・・・・・・・・・・うっ・・・!!」

 

ナミはダーーッと泣きながらも、

 

ナミ「私の味方はあなただけっ・・・・・・!!!」

 

ロビン「相当苦労人してるのね・・・・・・」

 

指針(ポース)の名前の部分にはJAYAと掘り書かれていた。

 

ナミ「”ジャヤ” ・・・・・・きっと彼ら(・・)の本拠地ね」

 

ルフィはタコ焼きを食っていた。

 

ルフィ「ジャヤ? お! そこ行くのか」

 

ナミ「アンタが決めるんでしょ!!?」

 

ルフィ「オ~~~~~~シ ジャヤ舵いっぱ~~~~~い!!」

 

ララ「ジャヤ舵いっぱ~~~~い!!」

 

ルフィ「ナミ どっちだ」

 

ナミ「面舵」

 

ルフィ「ララかアイリス 手伝え」

 

ララ「はい!」

 

アイリス「はい!」

 

ルフィ「ジャヤ速前進~~!!!」

 

ウソップとチョッパーはタコ焼きを食べていた。

 

ウソップ「はっ!!おい!!ちょっと待てよ・・・このままその ジャヤって場所へ行くとしたら そこでまた”記録(ログ)”は書き換えられるんじゃねェか?」

 

ウソップ「つまり”空島”へは行けなくなる」

 

チョッパー「ええ!!?」

 

ララ「それじゃダメでしょ!?」

 

アイリス「”記録(ログ)”が書き換えられると面倒になる・・・」

 

ルフィ「ジャヤ舵やめだ~~~~~!!!」

 

ルフィ「おいナミ!!こりゃどういう事だ」

 

ナミ「何よ ジャヤへ行くってあんたが決めたのよ?」

 

ルフィ「あっ ホントだ・・・・・・でもこうなるとは思わねェじゃねェか!!」

 

ナミ「思わない方が悪いんじゃない ”記録指針(ログポース)”って始めからこういうものよね」

 

ルフィ「あっホントだ」

 

ルフィ「よーーーし!!よく聞けよ おれは船長(キャプテン)だからおれが進路を決めるぞ!!! おれは”空島”へ行きてェんだ!!!」

 

ナミ「ええ いいわ どうやって?」

 

アイリス「そういうのって人に聞くのがいいのでは?」

 

ルフィ「だな ジャヤで聞いてみよう」

 

ナミ「ーーーだったらジャヤへ」

 

ルフィ「よーーし ジャヤ舵いっぱーい!!」

 

ウソップ「まて一緒じゃねェかァ!!」

 

ウソップにはたかれるルフィ。

 

ロビン「行ってすぐ”記録(ログ)”が貯まるわけじゃないわ ジャヤへ行って次の”記録(ログ)”が貯まる前に島を出たら?」

 

ルフィ、ウソップ、チョッパー「「「うん じゃあそんな感じで」」」

 

ララ「私もそれで。」

 

アイリス「ララ様に同じ。」

 

ナミ「多少運も必要ね」

 

ルフィ「よォし 野郎共行くぞ!!! ”肉の国”ジャヤへ!!!」

 

ウソップ「おう!!!」

 

ララ「いえ、肉の国じゃ・・・」

 

ナミ「夢見てんじゃないわよ」

 

サンジ「ナミさん ロビンちゃん ララちゃん 「レディ限定未だかつてないタコ焼き」できたよォ~~~~♡」

 

ララは高校のカバンからタブレットを取り出し、イヤホン接続で片耳での動画視聴をしていた。ネット記事もついでに確認。

 

ゾロ「まだか?ウソップ」

 

ウソップは双眼鏡で辺りを見回す。

 

ウソップ「ああ まだ見えねェな」

 

アイリス「まだか・・・」

 

ゾロ「そんなに遠くねェんだろ? あのサル男がさっきの地点を”ナワバリ”っつってたくらいだ」

 

ナミ「ーーーええ 気候もさっきからずっと安定してるから おそらく もう ジャヤの気候海域にはいるのよ」

 

ルフィ「ジャヤはきっと”春島”だな」

 

チョッパー「ぽかぽかしてて気持ちいい」

 

ララ「確かに気持ちいいなァ・・・カモメが鳴いてる。」

 

ララはスマホのカメラ機能でカモメを撮ると、アルバムで確認する。

 

チョッパー「春はいい気候だな カモメも気持ちよさそうだ」

 

すると、突然3羽のカモメが船へ落ちてきた。

 

ララ「へっ?」

 

チョッパー「っあああああ!!!撃たれた~~~~!!!」

 

ルフィ「お!焼き鳥しようぜ!!」

 

ウソップ「う・・・・・・撃たれたってお前・・・!!銃声なんて聞こえてねェぞ」

 

チョッパーはピンセットでカモメの体内から銃弾を一発取り出した。

 

チョッパー「ほら銃弾!!飛んでた角度から見ても船の正面からだ!!」

 

ララ「どれ 見せて?」

 

チョッパー「ほれ!!」

 

チョッパーは銃弾を見せる。

 

ララ「確かに銃弾みたいだけど、触ってもいい?」

 

チョッパー「触るのはダメだ!!」

 

ララ「そう・・・。」

 

ナミ「まだ見えてもいない島から狙撃を?チョッパー それは無理よ」

 

チョッパー「だっておれずっと見てたんだ」

 

ララ「チョッパーがここまで必死に訴えるなら、ホントなんじゃ?」

 

ナミ「ララもそう言うの? 見えていない島から狙撃の方がまだ無理だと思うけど!」

 

ララ「うーーん・・・」

 

ウソップ「だよな・・・どんな”視力”でどんな”銃”でどんな”腕前”の狙撃手だよ どっかで撃たれて偶然 今落ちたのさ」

 

 

ジャヤ(西海岸)

 

ある民家の屋根に座る一人の男

 

男「・・・・・・・・・可哀相に 苦しかったろう・・・・・・ーーー一羽即死させてやれなかった」

 

男「だが それもまだ”巡り合せ” お前の日々の行いの賜物なのである」

 

男の両手には長いライフル銃が。

 

メリー号は見えてきた港町に近づいていた。

 

ルフィ「うっは~~~~~!! いいな~~~~!!いい感じの町が見えるぞ!!

 

ウソップ「ちょっとリゾートっぽいんじゃねェのか!?おいおい~~~~」

 

チョッパー「リゾート!?」

 

ララ「確かにリゾートっぽく見えますね!」

 

アイリス「はい!!」

 

ルフィ「急げメリー!!」

 

ナミ「ホント ちょっとゆっくり行きたい気分~~~♡」

 

しかし海賊船が何隻か並んでる。

 

ウソップ「しかし港に並んでる船が全部海賊船っぽく見えてのは気のせいか?」

 

ナミ「も・・・もーウソップったら!海賊船が港に堂々と並ぶわけじゃない?」

 

ウソップ「ハハハ!!だ・・・だ だよなー」

 

ウソップ、ナミ、チョッパー「「「殺しだァ!!!」」」「「「何なんだようこの町はァ~~~~~~~~~~~~っ・・・・・・」」」

 

三人は泣く。

 

ジャヤという島の西にある町 そこは夢を見ない無法者達が集まる政府介せぬ無法地帯ーーー人が傷つけ合い歌い笑う町ーーー

 

そこは嘲りの町ーーー「モックタウン」 ジュー=ウォールの航海日誌

 

男「なんて弱いなんだ・・・ちゃんと体を鍛えてるのか?ウィッハハハハハァ!!!」

 

男「おいお前らおれの事知ってるのか? おれは格闘チャンピオンなんだ」

 

男「オイオイあんた えれェ奴に手ェ出したもんだ・・・・・・ハハハ!!見なよ あいつは”ロシオ”の一味だ・・・!! おれァ この前カードで”ロシオ”に勝っちまった奴(・・・・・・・)が その場で惨殺されるのを見た!! アイツァイカレてる」

 

ある店内では二人の男がカードによるポーカーをやっていた。

 

男「こりゃロシオの圧勝だな」

 

男「お前ある意味ついてるぜ・・・・・・ハハ」

 

男「へへへ・・・・・・」

 

男「悪ィな兄ちゃん」

 

男「これでてめェの手持ちは”0”だな 後は・・・へへ パンツでも賭けとくか?」

 

男「あり金は全部いただくぜ 端金だがな・・・へっへへへ また来な 坊や 相手してやるからよ」

 

すると相手はナイフで男の右手を刺した。

 

男「??」

 

女性客「キャ~~~~~~~!!!」

 

男「ぐあァァ~~~~!!!」

 

男「アア~~~~~ッア・・・アアア!!!」

 

???「お前・・・今イカサマしやがったな?そうだろ・・・」

 

男「・・・・・・・・・?? ・・・・・・ナンンだと・・・・・・!!? 妙ないいがかりつけんじゃねェぞ!!!おれがいつそんな事・・・・・」

 

???「したよ お前はイカサマをした」

 

男「・・・・・・オイ誰だ あの無茶苦茶な小僧は・・・・・・!!今のはどう見ても正当なゲームだったぜ」

 

男「・・・・・・よせ 口にゃ気をつけろ・・・」

 

男「ありゃベラミーだ・・・・・・”ハイエナのベラミー”・・・・・・」

 

男「若くして”5千万”を越える懸賞金をかけられた海賊」

 

ベラミー「サーキース!! サーキース!!」

 

サーキース「? ん? 何だ」

 

ベラミー「お前も見たろ コイツ 今 イカサマをしやがった」

 

サーキース「イカサマ?・・・・・・アア ハハ・・・ああ・・・そうだな そいつはイカサマをした」

 

男「おれも見てた まったく汚ねェ野郎だぜ」

 

男「・・・てめェらいい加減な事を・・・!!!俺が誰だか知らねェ様だな!!!」

 

その時、銃が放たれ、相手が瓶で男の頭を殴った。

 

サーキース「ホラ さいなら」

 

サーキースが先の燃えたマッチ棒を男に弾き飛ばし、窓ガラスが吹っ飛んだ。

 

ベラミー「ハハッハァハハッハッハ!!」

 

メリー号は港に止まり、

 

ルフィとゾロは先に島へ上陸。

 

ルフィ「何だかいろんな奴らがいるな ここは」

 

ゾロ「楽しそうな町だ」



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第162話「現実主義者!?ベラミー一味」

ルフィとゾロは町へ向かっていく。

 

ナミ「無理よ・・・あの2人が騒動(トラブル)を起こさないわけがない!!」

 

ララ「二人ならやりかねませんね・・・」

 

ウソップ「ああ・・・ただでさえヤバそうな町だ・・・限りなく不可能に近いな・・・」

 

ナミ「それじゃダメなのよっ!!」

 

ナミも船から飛び降りる。

 

ウソップ「あっナミ!!!」

 

ララ「ナミさん!?」

 

アイリス「ナミ!?」

 

チョッパー「行っちゃった・・・・・・」

 

ナミ「待ってルフィ!!ゾロ!!」

 

ウソップ「・・・・・・まァ大丈夫だろ あの二人がいりゃ・・・」

 

ララはスマホを胸ポケットにしまう。

 

ララ「私も行きます!!」

 

ララも船から飛び降りる。

 

ウソップ「ララも!?」

 

アイリス「ララ様 私は!?」

 

ララ「アイリスは船番しててよ!!」

 

アイリス「船番!?」

 

ウソップ「アイリスは船番!?」

 

サンジ「ナミさんやララちゃんが行くなら俺も行くぞ」

 

ウソップ「お前も残ってくれよ!!」

 

ウソップ「アイリスもいるとはいえ、船が襲われたら」

 

チョッパー「行かないでくれェ!!!」

 

アイリス「サンジ 船番してましょう。」

 

サンジ「わ・・・わかったよ。」

 

サンジ「・・・・・・ん? ロビンちゃんは・・・・・・?」

 

ウソップ「・・・・・・?」

 

アイリス「そういえば・・・」

 

チョッパ-「あれ??いない」

 

 

ルフィ「「ワタクシはこの国では決して」「ケンカしないと誓います」」

 

ララ「私は女の子なので、手荒な事はされないと思いますけど・・・」

 

ナミ「ララはそうでしょうけど、二人はホントにお願いね。」

 

ルフィ「あーーー」

 

ゾロ「あーーー」

 

ララが歩いてるせいで、周りの男性はララに見惚れてしまっている。

 

ナミ「ねェ 周りの男共がこっちを見てない?」

 

ララ「前に言った私の特殊能力のせいですね・・・最弱で発動中なので。」

 

ナミ「そうなの!? それよりさっきの気の抜けた返事!! あんた達が騒動起こすとね!!この町に居られなくなるの そしたらもう空へなんて行けないんだからね」

 

ルフィ「あーーー」

 

すると、一人の男が倒れていた。

 

ナミ「わ・・・誰!?」

 

ルフィ「みろ落馬した」

 

ララ「ええ 落馬しましたね」

 

ゾロ「落馬したな」

 

男「ア・・・ア ゴホ!!・・・ゲフッ!!」

 

男「おっ血ィ吐いた」

 

男「ああ吐血だな」

 

男「っていうか とても奇妙な服装での美しいピンク髪の娘がいるんだが・・・」

 

男達は見惚れてしまっている。

 

男「よし・・・すまんがお前ら・・・立たせてくれ」

 

ゾロ「お前自分で起きる気ねェだろ」

 

男「・・・いやいや悪いな ・・・ハァ乗れた・・・」

 

男「・・・おれは生まれつき体が弱いんだ・・・・・・!! ハァ・・・・・・ハァ・・・・・・さァ行こうストロンガー」

 

馬も吐血した。

 

ルフィ、ゾロ、ララ「「「馬もかよッ《馬もですかっ》!!」」」

 

ルフィ達3人はイイツッコミだった。

 

男は黒いリンゴがどっさり入った木の籠を差し出す。

 

男「お礼といっちゃ何だが・・・おひとつどうだい」

 

ゾロ「怪しすぎだ 要らねェからさっさと行け」

 

ルフィはひょいと拾い上げ口に咥える。

 

ルフィ「お りんごじゃん いただきます」

 

ララ「ルフィさん!!」

 

ゾロ「オイオイ食うな食うな!!」

 

その時、ある店が爆発を起こした。

 

「何だ 何があった!!」

 

「ーーーそれが・・・さっき妙な男からリンゴ・・・を受け取った奴らが・・・それを食って・・・!!」

 

「5人!!爆発した!!!」

 

「畜生ムチャクチャやりたがる!!!」

 

「店の中は惨劇だぜ・・・!!!」

 

ナミ「そんな・・・・・・!!!」

 

男はにやりと笑う。

 

ナミはルフィの首を掴み、ガクガクする。

 

ナミ「ルフィ!!?吐きなさい 今食べたリンゴすぐに!!!」

 

ルフィ「うえっ!!うえげ!!も・・・もう飲んじまったよ!!」

 

ララ「ちょっとおじさん!!」

 

ゾロ「てめェ何のマネだァ!!!」

 

ゾロは刀に手を掛ける。

 

男「・・・・・・アハハ・・・・・・ゴホ・・・いやあ大丈夫だ ”ハズレ”を引いたんなら一口目であの世へ行ってたさ ハァ・・・ハァ・・・ セーフだ・・・そいつは」

 

男「お前・・・・・・アハハ・・・・・・ゴホ」

 

ルフィ「?」

 

男「運がいいな」

 

ルフィ達は先を行く。

 

ナミ「何なのよこの町っ!!」

 

ルフィ「まー荒れるなよナミ」

 

ナミ「あんたねェ!!!今 意味なく殺されかけたのよっ!!?」

 

ルフィ「そんな事もあるんだなァ」

 

ナミ「あってたまるかァ!!異常よ!!こんな町でまともに情報なんて得られるのかしら」

 

ララ「うまくいけば得られるんじゃないですか?」

 

ナミ「全然根拠が無いでしょうか!!」

 

「オイ またあいつがやらかしやがった!!」

 

ナミ「!」

 

「!!・・・あの格闘チャンピオン・・・・・・・・か・・・」

 

「これで犠牲者は何人目だ!?」

 

「別に名のある”賞金首”ってわけでもねェ どこの誰なんだ 一体・・・・・・」

 

「ウィッハハハハハァ!!!」

 

「関わらねェ方がいい・・・」

 

ルフィとゾロ「「チャンピオン!?」」

 

ルフィとゾロはチャンピオンって単語に反応。

 

ナミ「何で張り合おうとしてんの!!?」

 

ララ「王関係の単語に反応しすぎです!!」

 

 

ゾロ「ここはどこだ・・・・・・?」

 

ルフィ「あんまり騒がしくねェみてェだ」

 

ナミ「ーーーというより静かで」

 

ララ「まあ 静かではあります・・・」

 

ナミ「・・・・・・ここは素敵 ガラ悪い町だけどこんなとこもあるのね」

 

ルフィ「海に別荘があるのか 海上のリゾートだな まさに・・・」

 

ゾロ「しかし 人がいねェな・・・うまそうな食い物の匂いすんだけどな・・・・・・」

 

ララ「食堂でもあるんですかね・・・」

 

ゾロ「あるだろうな・・・」

 

男「お!!お・・・お客様っ!!お客様困ります!!勝手に入って頂いては・・・」

 

男「と・・・当「トロピカルホテル」只今 ベラミー御一行様の貸し切りとなっておりますので」

 

ゾロ「ホテル?ホテルなのかここは・・・」

 

ララ「それにしては・・・言っちゃマズイ気がしますけど・・・」

 

男「ベ・・・ベラ・・・ベラミー様に見つかっては大変な事になりますので どうかすぐにお引き取りを」

 

ルフィ「何だよいいじゃねェか 入るくらい」

 

ナミ「誰よベラミって」

 

サーキース「オイどうした」

 

男「ヒエ~~~~~~!!!」

 

男「サ・・・サーキース様 お帰りなさいませ いえ これは その・・・」

 

ララ(あの男確かベラミー一味の副船長!!)

 

ペケ(なんと副船長とは!?)

 

サーキース「どこの馬の骨だ その小汚ねェ奴ら・・・」

 

連れの女性「言い訳はいいから早く追い出して!いくら払ってココ貸し切りにしたと思ってんの!?」

 

サーキース「まあ 一人スッゴイ奇麗なピンク髪の嬢ちゃんはいるがな・・・まあ 帰んなクソガキ・・・・・・!!」

 

サーキースも若干魅惑(チャーム)に引っかかっていた。

 

ルフィ「オイ こいつぶっ飛ばしていいか?」

 

ナミ「だめっ!!!」

 

サーキース「フン・・・ハハ!!面白ェ奴らだ この俺をぶっ飛ばす・・・!?」

 

サーキース「ピンク髪の嬢ちゃん以外は貧相なナリじゃねェか ホラ これで好きな服でも買うといい」

 

サーキースは貨幣と紙幣を投げバラまく。

 

連れの女性「サーキースもったいないわよ コイツらなんかに」

 

サーキース「ハハ・・・ケツでもふいた方が有効だったかな」

 

ペケ(なんという無礼な二人でしょうか!!)

 

ララ(ペケ 私は気にしてないよ・・・。)

 

ナミはムカっとし、ルフィは拾おうとした。

 

ナミ「行くわよ!!不愉快っ」

 

ナミはルフィの顔を掴みつつ引っ張る。

 

ルフィ「イーイージヴンで歩くかやよ」

 

サーキース「へへへ・・・・・・」

 

連れの女性「アハハハ ダッサイ何あれ それはそうとさ サーキース 今のピンク髪の奇妙な服の小娘に若干見惚れてなかった?」

 

サーキース「それは否定できねーな。すっげー奇麗なピンク髪の嬢ちゃんだったぜ・・・」

 

男「サーキース!リリー! あんまりからかってやるなよ でも一人は注意は必要だがな。」

 

サーキース「ん? 何だそこにいたのか」

 

男がまずルフィの手配書を見せた。

 

男「あいつらもあいつらなりに・・・一生懸命ここまで旅して来たんだぜ ホラ」

 

女性「そりゃアンタやベラミーに比べりゃゴミだけど」

 

男「”並”のレベルじゃよく頑張ってる方だ・・・・・・!!」

 

男「ーーーあァ どうせ これから始まる”新時代”にもついて来れやしないだろう」

 

サーキース「だがよ 一人に注意ってのはどういうこった?」

 

男「もう一枚は今のピンク髪の小娘だぜ! 初頭から金額が異常であり得ねェし不自然だ! 見ろよ金額をよ!」

 

女性「確かに初頭から20億越えって不自然よねェ・・・何かの能力者だったり?」

 

男「それは聞いてねェよ。」

 

サーキースはルフィとララの手配書を手に取る。

 

サーキース「ーーーだがへェ・・・麦わらの帽子の奴が”3千万”か、小娘の方は、名はアメノ・ララ 確かに初頭から20億3000万って異常な金額はあり得ねェし、どう考えても不自然だよなァ 一度ベラミーに見せてみるか」

 

酒場

 

ルフィ達は酒場店内で飲んでいた。ナミの左隣に座っていたララは16歳の少女、未成年なので果物ジュースを注文し、胸ポケットから出したスマホも操作、片耳イヤホン接続で動画視聴していた。しかし一部の男性客はチャームに引っかかっていた。

 

男(あのピンク髪の嬢ちゃん 美しすぎる・・・)

 

男(なんてキレイなピンク髪に容姿とスタイルいい嬢ちゃんだ・・・)

 

店長「ーーーこの「モックタウン」は・・・・・・海賊達が落としてく金で成り立つ町だ」

 

店長「海賊達は稼いだ金を湯水の様に使ってってくれるからな ケンカや殺しは”日常”だが無法者達も町の人間には滅多に手を出さねェ 金があろうと接待する者がいなきゃ楽しめねェだろう?」

 

ララ「まあ 確かにそうですね・・・」

 

ナミ「ーーーだけどほんとやな感じよ この町」

 

店長「ワハハッ・・・まあそう思うのがまともだろうな だが あいにくまともな奴の方がこの町では珍しい 4日もありゃ”記録ログ”は貯まるから ゴタゴタに巻き込まれねェウチに ここを出るんだな」

 

店長「にしてもピンク髪の嬢ちゃん きれいだな・・・。スタイルは抜群過ぎて、思わず見惚れちまったよ。」

 

ララ「あ・・・ありがとうございます。」(店長さん チャームに引っかかってるわね・・・)

 

ナミ「4日か・・・・・・ ・・・・・・じゃ2日も居られないわね・・・」

 

ナミ「ねェおじさん」

 

ルフィ「オィイ!!おっさんっ!!!」

 

ルフィがカウンターを叩くと同時にルフィの右隣に座っていた男も同じく叩く。

 

店長「ん? どうした」

 

ゾロ「?」

 

ルフィ「このチェリーパイは死ぬ程マズイな!!!」

 

男「このチェリーパイは死ぬ程ウメェな!!!」

 

ルフィ「ん?」

 

男「ん?」

 

ララ(後の”王下七武海”になる黒ヒゲ!!)

 

ペケ(ほう・・・あのひげ男が!!)

 

ルフィと男は同時に呑み、

 

ルフィ「このドリンクは格別に うめェな!!!」

 

男「このドリンクは格別に マズイな!!!」

 

ルフィと男は顔だけ向き合い、火花散る。

 

男「てめェ 舌 オカシイんじゃねェのか」

 

ルフィ「お前 頭 オカシイんじゃねェのか」

 

店長「・・・・・・まァおれはコックじゃねェからどっちでもいいんだがよ・・・・・・・・・」

 

ルフィ「おっさん おれ 肉”50コ”お土産に」

 

男「オヤジ おれァチェリーパイ”51コ”お土産に」

 

ルフィ「あ・・・やっぱおれの肉52コに」

 

男「わりィおれのパイは53コだ」

 

ルフィ「いや肉は54コ」

 

男「パイ55コ」

 

ルフィ「肉60コ」

 

男「パイ70コ」

 

ルフィ「80コ」

 

男「100コ」

 

ルフィと男「「何だお前 やんのかァ!!?」」

 

ララ「ちょっとルフィさん!!」

 

ゾロ「何でケンカになってんだお前ら!!!」

 

ナミ「ルフィ!!約束したでしょ!!?それに 肉 何十個も買って帰るお金ないわよ!!買い出しじゃないんだから」

 

男「おめェ・・・海賊か・・・!?」

 

ルフィ「ああ そうだ!!」

 

男「懸賞金は」

 

ルフィ「3000万!!!」

 

男「3千万!?お前が・・・??」

 

男「そんなワケあるかァウソつけェ!!!」

 

ルフィ「ウソなんかつくかァ本当だ!!!」

 

ゾロ「やめろ!!」

 

店長「ホラホラ店ン中で乱闘はゴメンだぜ てめェは コレ 持ってさっさと帰んな!! チェリーパイ50コ」

 

店長は風呂敷に包み手渡す。

 

男は店を出て行った。

 

すると、一人の男が店へはいってきた。

 

ベラミー「”麦わら”を被った男とピンク髪の小娘の海賊がここにいるか?」

 

客「べ・・・!!!ベラミーだァ!!!」

 

店の外では

 

男「オイ・・・・・・こりゃ一体何だよ・・・」

 

男「”処刑人ロシオ”の墓場さ・・・・・・」

 

男「まるで戦争の跡だな 町なかで大砲でも乱射した奴がいるもか!?」

 

男「さァ・・・目の前で見てた奴らにも何が起こったのかわからなかったってんだから わかる訳ァねェよ・・・・・・」

 

男「一つだけはっきりしてる事といやァ・・・ロシオの相手が ベラミーだったって事くらいか・・・・・・」

 

店内

 

客「”ハイエナのベラミー” 間違いなくーーー」

 

客「何かの実の”能力者”だ」

 

ララはスマホの電源を一度スタンバイで切り、咄嗟に胸ポケットにしまう。

 

ベラミー「へェ・・・お前が・・・?3千万の首か・・・・・・”麦わらのルフィ” そしてピンク髪の小娘 アメノ・ララ 20億3000万らしいがこれってホントなのかよ?」

 

ララ(来た!ベラミー・・・)

 

ペケ(客も言ってましたが、能力者ですか・・・。)

 

ララ(うん 超人(パラミシア)系だよ・・・)

 

ルフィ「何だ・・・・・・?」

 

ゾロ「ルフィ お前とララに用みてェだぜ」

 

ララ「やっぱり 手配書は確認してますか・・・。」

 

ララは若干気まずい表情で顔を伏せる。

 

ナミ「ねェベラミーって・・・さっきホテルを貸し切ってた奴の名前じゃない?」

 

客「聞いたか あの麦わらのチビ 3千万だと」

 

客「あれ・・が・・・・・・?」

 

客「あの美しさのあるピンク髪の嬢ちゃん 20億3000万だとか・・・初頭からそっちの方があり得ねェけどホントなのかよ・・・?」

 

ルフィ「でっけー奴によく会うな」

 

ベラミーはルフィの隣に座る。

 

ベラミー「おれに一番高ェ酒だ それとこのチビとピンク髪の娘に好きなモンを」

 

ララ(私も!?)

 

店長「・・・・・・ああ」

 

ナミ「見て あいつらさっきの・・・」

 

ベラミー一味も店に入ってきた。

 

ララ(ゾロゾロと入ってきたよ・・・。)

 

ペケ(ですね。)

 

ベラミー一味の女「なに この店 クサイ汚い クサイ汚い よくこんなトコで飲めるわね」

 

ベラミー一味の男「しかも安そうなラムばっか」

 

サーキース「んん? 何だ 満席じゃねェかよ・・・・・・」

 

数人の男性客がナイフに気づく。

 

客「・・・・・・何だ あのナイフは・・・ ・・・アイツだろ”ビッグナイフサーキース”ってのは」

 

男「席くらいすぐに空けろ」

 

サーキース「気の利かねェ奴らだ」

 

サーキース「フン・・・」

 

サーキースはナイフの血を舐める。

 

ララ(ナイフの血を舐めてる・・・)

 

ペケ(あまりいいものではないですね・・・)

 

客「何だ この店で大ゲンカでも始めるつもりか?」

 

客「関係ねェ飲もう・・・・・・へへ」

 

店長「ホラ お待ちどう」

 

店長はルフィとベラミーに注文の飲み物を置き、

 

店長「嬢ちゃんにもだ・・・」

 

ララ「あ・・・はい。」

 

店長「っつうか 嬢ちゃん 顔が気まずくなってるが、大丈夫かよ?」

 

ララ「だ・・・大丈夫です・・・」

 

ベラミー一味の女「ベラミーもモノ好き・・・」

 

サーキース「全くだ・・・」

 

ベラミー「まァ飲め」

 

ルフィ「おお ありがとう」

 

ベラミー「ピンク髪のお前も飲めって」

 

ララ「いえ・・・その・・・。」

 

ベラミー「何だ? 変な娘だぜ・・・。」

 

ルフィ「なんだ いい奴だな」

 

ルフィが飲もうとした時である。

 

ナミ「え!?」

 

ゾロ「ルフィ!!!」

 

ララ「ルフィさん!!!」

 

ルフィ「ん?」

 

ベラミーがルフィの頭をカウンターに叩きつけ、そのカウンターを壊してしまったのだ。

 

客「うわっ!!!やりやがった!!!」

 

サーキース「どうかしてるぜベラミの奴ァ!!ハハハハ!!」

 

ベラミーに刀が突きつけられる。

 

ベラミー「何のマネだ!? 下っ端」

 

ララ「ゾロさん!!」

 

ゾロ「その質問にゃあ・・・・・・お前が答えろよ」

 

ナミ「ゾ・・・ゾロちょっと待ってよ まだこの町で何も聞き出してないのよ!?」

 

ゾロ「うるせェ!!!売られたケンカを買うだけだ!!!」

 

ルフィは立ちあがった。

 

ベラミー「ん・・・ 立ち上がるのかハハッハァ!!」

 

ルフィ「よォし・・・覚悟できてんだなお前」

 

ララ「ルフィさん・・・」

 

客「オオ!? あいつらベラミー相手にやる気だぞ」

 

客「わっはっはっはやれやれ!!!」

 

ベラミー「ハハッハハハ!!!こいつはケンカじゃなくてテストさ!! 来い 力を見てやる・・・」

 

ルフィ「?」

 

ナミ「ルフィ!!!待って!!!」

 

ナミは店長に尋ねる。

 

ナミ「ねェ おじさん!!私達”空島”へ行きたいの!! 何か知ってる事はない!?」

 

ベラミー「・・・!!!」

 

客達「「「!!?」」」

 

客「・・・・・・!!」

 

ベラミー一味の女「ウソでしょ・・・・・・?」

 

ベラミー一味の男「何言った今・・・あの女」

 

ルフィ「?」

 

ナミ「・・・・・・”空島”へ行く方法を・・・」

 

ルフィ「?」

 

「「「「「ぎゃあっはっはっはっはっは!!!ハッハッハッハッハ!!!」」」」」

 

店長を除く店内のベラミー一味含む男女全員が大笑いし出したのだ。しかもバカにする程の態度で。

 

客「・・・・・・”空島”だと・・・・・・!!! うわっはっはっは!!!勘弁してくれ!!!」

 

ナミ「・・・・・・何よ・・・!!だって 記録指針(ログポース)はちゃんと空を指してるのよ!!?」

 

一部の客は表情が唖然するが、またバカ笑い。

 

客「ロ・・・ロ・・・!!”記録指針(ログポース)”はちゃんと・・・・空を指してるのよぅ!!?」

 

客「ひゃあっはっはっはっはっは!!! ”記録指針(ログポース)ってのは・・・すぐイカレちまうもんさ」

 

ナミは赤くなってしまう。

 

ペケ(いくらなんでも笑い過ぎでは!?)

 

ララ(うん そうなんだけど・・・でもホントに空島へは到着できるから!!)

 

ペケ(ララ様がそうおっしゃるなら・・・)

 

ベラミー「ハハッハハハハッハハハハハ・・・!!」

 

ベラミー「オイオイ・・・参ったぜお前らどこの イモ野郎だよ・・・・・・」

 

ベラミーが続けようとしたが、ララが口を挟む。

 

ララ「私とナミさんは女なので、野郎じゃありませんよ。ついでに大笑い中の皆さんにちょっとした注意ですね。」

 

客「な・・・・何だよ!? ハッハッハッハ」

 

ララ「笑い過ぎには注意ですよ。笑い過ぎで死んでしまった人って何人かはいたそうですから!」

 

一部の客「えっ!? マジかよ!?」

 

ララ「マジです。医学的にも証明されてる事で、笑い過ぎて心臓あるいは肺に負担もかかって、「心不全」ってのを起こして窒息して亡くなったという理屈ですが。」

 

客達は徐々にだが、大笑いを止めた。

 

ルフィ達をバカにした大笑いを、笑い過ぎによる死亡に対する注意としてやめさせたのだ。

 

ナミ(ララの注意力凄い・・・。周りの笑い過ぎを止めた。笑い過ぎで死を迎えた人ってララの居た世界で実在するのね・・・。)

 

ゾロ(ララってある意味スゲー女だよ。・・・っていうか、笑い過ぎで死んじまった奴っているんだな・・・。)

 

ララ「話の続きをどうぞ。」

 

ベラミー「ああ あんな大昔の伝説を信じてるのか? 空に島があるって?? 一体 いつの時代の人間だよ・・・」

 

ベラミー「”偉大なる航路(グランドライン)”の変わった海流は今 次々と解明されてる ”突き上げる海流(ノックアップストリーム)”もその一つだ」

 

ルフィ「?」

 

ベラミー「そういう海流がある事がある事も知らねェんだろうな・・・その海流の犠牲になった船は空高く突き上げられそのまま海へたたきつけられる」

 

ベラミー「何も知らねェ昔の航海者は船が降る奇怪な光景を見て「空島」を思い描いた「きっと空にはもう一つの世界があるんだ」・・・!! ハッ!!バカな現象には全て理由があるもんだ」

 

ルフィ「・・・・・・」

 

ベラミー「”夢”の理由なんざ 今に全て解明される!!」

 

ベラミー「呆れたぜ・・・・・・お前とそこのピンク娘もテストして”新時代”への船員(クルー)に加えてやろうと思ったのに」

 

ベラミー「とんだ妄想野郎だ・・・・・・」

 

ベラミー「いいか・・・海賊が夢を見る時代は もう終わったんだ!!! 黄金郷!?エメラルドの都!? 大秘宝「ワンピース」!!?」

 

ベラミー「”夢の宝”に目がくらんだアホ共は足元の利益に気づかねェ・・・!! この海の時代に誰よりも強く海を渡れる野郎共が」

 

ルフィ「・・・・・・」

 

ベラミー「ありもしねェ幻想に振り回されて死んでいく!! 死んだバカはこう言われるのさ」

 

ベラミー「「あいつは夢に生きて幸せだった」!! ハハッハ・・・!!!負け犬の戯言だ!!!」

 

ベラミ「そういう夢追いのバカを見てるとおれァ ムシズが走るんだ!!!」

 

ベラミーは酒瓶で、ルフィの顔を殴りつけた。

 

ナミ「ルフィ!!!」

 

ゾロ「・・・・・・?」

 

ララ「ルフィさん・・・・・・。」

 

ルフィは仰向きに倒れる。

 

ベラミー「てめェみてェな軟弱なヤロー共が海賊でいるから 同じ海賊を名乗るおれ達の質まで落ちちまう!!」

 

客「うわー弱ェなコイツは」

 

ビールの入った投げ出され、ルフィの顔の右横の床に当たり、割れた。

 

客「へっへへへ・・・・・・出て行きなウジ虫共 酒がマズくならァ!!」

 

客「ベラミーの言う通りだヒャヒャヒャ」

 

酒瓶が次々と投げつけられる。

 

客「出てけ出てけ!!」

 

客「この町から消え失せろ!!」

 

ナミ「うっ・・・」

 

ララ「酒瓶投げないで・・・。」

 

サーキース「おいベラミー!! 店中が「ショー」を希望してるようだぜ?」

 

ベラミー「そりゃお安い御用だ・・・・・・!!!」

 

ナミ「ルフィ!! ゾロ!! ついでにララもお願い!! あいつらぶっ飛ばして!!!」

 

ルフィ「ゾロ そしてララ」

 

ゾロ「?」

 

ララ「はい・・・。」

 

ルフィ「このケンカは 絶対買うな!!!ララは女の子だから手荒な事はされないだろうけどな・・・。これでも船長命令だ。」

 

ララ「船長命令なら仕方ないです・・・。」



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第163話「海賊の高みへ!夢を語る男と探索王」

店内にはバカ笑いが響き渡る。

 

「何の騒ぎだ?」

 

「ベラミー一味の公開リンチだとよ」

 

客「やっちまえ そんなイクジのねェヘボ野郎は!!」

 

客「だがよ あのピンク髪のキレイな嬢ちゃんは簡単に傷つけるなよ! 一応賞金首だがな!」

 

ナミ「ルフィ!!ゾロ!! どうしちゃったの!? ララも何やってんのよ!? こんな奴ら相手にっ!! ぶっ飛ばしちゃえばいいでしょう!?」

 

サーキース「無駄だ 嬢ちゃん 俺らはピンク髪の嬢ちゃんに一番の用もあるからな。」

 

ララ(でもここでは、イレギュラーハンターとして変身するわけにはいかない・・・。ある事件が起きてそれがきっかけで、ルフィくんは夜のこの町でベラミーと戦う事になるから。私も共に戦うの。)

 

ペケ(それを待ってるのですね?)

 

ララ(うん・・・。)

 

ララ(それと、ベラミーのバネ状になる両足への対抗は、クリスター・マイマインをすぐ傍じゃなく、念話ありで建物の死角に召喚するわ。対象者のスピードを空間歪み無しで発動してもらって、見えるように遅くしてもらうの。)

 

ペケ(なるほど・・・。)

 

ナミ「何でよ・・・ルフィ・・・ゾロ・・・。ララも何で戦わないのよ!?」

 

ルフィとゾロは顔が血だらけになっていた。ララはToLOVEるシリーズ作中の本家であるララ・サタリン・デビルークと姿にスリーサイズを全く同じにして、ヒロインの母である王妃譲りの宇宙一の美しさに豊満な胸とスタイル抜群な16歳の少女なので、傷はつけられずに済んでるのだ。

 

ベラミーは酒を一飲みした。

 

ベラミー「ララ・・・お前の懸賞金はどう考えても初頭からあり得ねェっていい程不自然だぜ? 着ている服装は中々見ないし、首には十字架ってのが縁起悪いが、靴も相当な上質だ!どういう事だ? 20億3000万ってのは?」

 

ララ「いえ・・・金額的に大げさでしょ? せいぜい3~4000万がいいトコじゃ?」

 

ナミ「何言ってんのよ ララ!?」

 

ベラミー「何だよ 結局海軍のミスかよ・・・。それとお前はそんな金額になるくらいの悪魔の実の能力者か?」

 

ララ「いえ・・・。」

 

サーキース「はあ!? 何かの能力者でないと金額の説明もつかねェんだよ!?」

 

ララ「悪魔の実の能力者ではありませんが、生まれつきの特殊能力はあります。」

 

客「生まれつきの特殊能力!?」

 

ララ「私は別の世界から転生してきた子です。先祖が人間ではないんです・・・」

 

サーキースとベラミー「「先祖が人間ではないだと《じゃねェだと》!?」」

 

一味の女「何なのそれ・・・。」

 

ララ「先祖は元の世界の大昔に現れたと思われる夢魔と呼ばれる下級悪魔の扱いを受けたサキュバスって言われてます。」

 

男「サキュバス?」

 

ララ「女ならサキュバス、男ならインキュバスっとね。異性の夢の中で性的行為をし、精気を吸い取る淫魔です。」

 

一味の女「異性の夢の中で性的行為をして、精気を吸い取るねェ・・・」

 

ララ「そして私の母は元いた世界での祖国では一番の美貌を誇ってたそうです。」

 

ベラミー「ほう・・・自信満々に言うじゃねェかよ。」

 

ララ「本題の生まれつきの特殊能力は・・・」

 

サーキース「それは・・・?」

 

ララ「魅惑(チャーム)って言うんです。」

 

ベラミー達「「「「「「「魅惑(チャーム)?」」」」」」」

 

ララ「しかし、私は女です。この能力は子供から老人までのあなた達男にしか効かないんです。」

 

サーキース「効果ありは男であるおれ達だけかよ・・・。」

 

ベラミー「だがよ・・・俺には大して効いちゃいねェぜ。まあキレイとは思っちゃいるがな・・・」

 

ララ「元居た世界でのある物語世界でのサキュバスの女子キャラが、ある男子を友達と言い張って仲良くし、敵対していた女子にこんな事言ってましたよ。」

 

サーキース「何て言ってたんだよ?」

 

ララ「「何が友達だ!笑わせるな!!男など屈服させるべき存在。従属させる対象なのだ!」と。」

 

ナミ「その物語世界でのサキュバスの女子キャラがそんな事を・・・?」

 

ルフィ(その女子がそんな事を・・・俺ら男を「屈服させるべき存在、従属させる対象」かよ・・・友達をバカにしているような発言だぜ・・・そんな風に見てるなんてな。)

 

ゾロ(俺ら男は「屈服や従属させる対象。」かよ・・・ちょっと悲しい事を言うな。)

 

ララ「それとサキュバスに必要な原動力と言えるエネルギーって何だと思います?」

 

ナミ「普通にお米とかそんな物でしょ?」

 

ララ「違うんです。サキュバスは「恋愛」に生きる存在、自分が一度好きになった異性に恋をするのが一番のエネルギーなんです。」

 

一味の女「一度好きになった異性に恋をするのが一番のエネルギーねェ・・・」

 

ララ「今は能力を見惚れるくらいに一番弱くしています。」

 

男「なら一番強いと?」

 

ララ「あなた方男は発情して私を襲ってしまいます。」

 

サーキース「何だと!?」

 

ララ「でも私は、あなた達男を「屈服させる存在だとか、従属させる対象」とかそんな事を思った事は一度も無いんです!」

 

ルフィ(ララ・・・。ホントにいい奴だよ お前は・・・)

 

ゾロ(ララ・・・ホント良い女の子だよ お前は・・・)

 

ナミ「ララ・・・。」(そうよね・・・まるで女神か天使のように優しいララがそんな事を思うなんて、ある訳ないわ!!)

 

男性の一部達は、

 

客「にしても、ララちゃんほんとにキレイだぜ!! 思わず見惚れちまったからな。」

 

客「俺もだ・・・」

 

客「俺もだぜ!」

 

一味の女「それってあたしよりもかい?」

 

客「うっ、そうだな・・・。」

 

客「それは否定できねェぜ!」

 

一味の女「小娘のくせに・・・。」

 

客「今も発動している生まれつきの特殊能力・魅惑(チャーム)のせいだな。)

 

ベラミーはルフィとゾロに近づく。

 

ベラミー「その生まれつきの特殊能力・魅惑(チャーム)の事は分かったが、やめだやめだ・・・見るからに弱そうなチビも3千万っつーから・・・どんな男かと思ってりゃ 拍子抜けを通り越して興醒めだ こんな臆病者は初めて見たぜ・・・・・・」

 

ナミ「!」

 

ララ「!」

 

ベラミーはルフィとゾロに酒を吹きかけた。

 

ルフィは咳き込む。

 

ベラミー「オイこいつらどかせ・・・・・・!!」

 

ベラミー「目障りだ」

 

一味の男2人がゾロの顔面を蹴り飛ばし、ルフィの頭を掴んで、窓ガラスへぶつけた。

 

ララ「ルフィさん!!」

 

ナミ「ゾロ!!」

 

サーキース「おい ララにもう一人の嬢ちゃん そんな奴らについてても先の時代に進めねェぜ 二人共おれが買ってやろうか いくらでついて来る?」

 

ナミは表情が険しくなりつつ、振り返り、ララはちょっとだけ怒り表情になる。

 

ナミ「・・・・・・言ってくれるわ・・・・・・!! 私とララを買うですって?」

 

ララ「「買う」って、ふざけてるんですか?」

 

サーキース「別にふざけちゃいねェさ こっちに来い 楽しいぜ?」

 

ララ「私とナミさんを「買う」とか「奴隷」じゃあるまいし、断りますね!」

 

ナミ「フッ。同感よララ あんた達みたいな小物チームには私とララは勿体ないわ!!」

 

サーキース「・・・そりゃお高いこって!!」

 

客「一味全員大馬鹿揃いだ・・・・・・!!」

 

客「救いがねェなコリャ・・・」

 

再びバカ笑いが起きてしまう。

 

ララ「・・・・・・。」

 

ナミ「・・・・・・!!」

 

ルフィ「・・・・・・」

 

ゾロ「・・・・・・」

 

店長は笑うどころか、その逆で見守るくらいだった。

 

ベラミー「そこの2人連れてさっさと失せろ!! 命があるウチにな!! 雑魚共」

 

ナミはベラミーを睨んだが、

 

ナミ「ララ ゾロを引っ張って行って。私はルフィを・・・。」

 

ララ「・・・はい。」

 

ナミとララはルフィとゾロを引っ張って、店内を出て行く。

 

客「おう!!もう二度と来んじゃねェぞ!?」

 

客は店の外にまでビールのジョッキを投げて来た。

 

ナミは涙目であった。

 

ララ「ナミさん・・・。」

 

ナミ「大丈夫よ これくらい。」

 

「”空島”はあるぜ・・・」

 

ナミ「!」

 

「ゼハハハハ ここのチェリーパイはやっぱり最高だ!!」

 

ルフィの右隣で食べていたひげ男である。

 

ナミ「・・・・・・あんた さっきの・・・」

 

ララ「ルフィさんの隣で食べていた・・・」

 

男「何を悔しがるんだねーちゃん・・・それにピンクの嬢ちゃんもよ・・・今の戦いはそいつらの勝ちだぜ」

 

ナミ「え・・・」

 

ララ「そうでしたか・・・?」

 

ルフィ「・・・・・・」

 

シャンクス《ほう・・・!!おれ達を越えるのか》

 

エース《次に会う時は海賊の高みだ》

 

男「二人の言い分もなかなかだったぜ・・・。ゼハハハ」

 

ルフィとゾロは立ち上がる。

 

ナミ「ゾロ・・・ルフィ」

 

ララ「大丈夫ですか?」

 

男「アイツら(・・・・)の言う”新時代”ってのは クソだ」

 

男「海賊が夢を見る時代が終わるって・・・・・・・!!?えェ!!?オイ!!!!」

 

男「何だ何だ!?」

 

男「ゼハハハハハハ!!!」

 

ルフィ「・・・・・・」

 

男「そうだろ!!?」

 

サーキース「何だよ 外が騒がしいな」

 

ベラミー「放っとけ ハラいせにあいつらが暴れてんじゃねェのか」

 

一味の女「何ソレ ダッサ!!」

 

「オイオイ てめェ何急に叫び出すんだ」

 

「人の夢が何だって・・・!!?」

 

ひげ男「人を凌ぐってのも楽じゃねェ!!!」

 

「頭イッちまってんのか」

 

ひげ男「笑われていこうじゃねェか 高みを目指せば 出す拳の見つからねェケンカもあるもんだ!!! ゼハハハハ!!!」

 

ゾロ「・・・・・・行くぞ」

 

ララ「あっ はい」

 

ナミ「ええ・・・ルフィ・・・?」

 

ララ「ルフィさん・・・。」

 

ひげ男「オオ邪魔したみてェだな 先急ぐのか」

 

ひげ男「行けるといいな ”空島”へと ゼハハハハ」

 

ルフィも歩き出す。

 

ナミ「あっ・・・」

 

ララ「行きましょう・・・」

 

ララも歩き出す。

 

ナミ「ねえ・・・!!あいつ”空島”について何か知ってたのかも・・・・・・ ・・・・・・何者かしら」

 

ララ「海賊の船長か何かじゃないんですか?」

 

ルフィ「ララの言う事も間違いじゃねェかもな それに・・・おれにあいつ(・・・)じゃねェ・・・」

 

ナミ「?あいつじゃない? じゃ・・・なに?」

 

ゾロ「あいつら(・・・・)だ・・・・・・ たぶんな」

 

ララ「あいつらって!?」

 

ナミ「どういう事よっ」

 

ナミ「今の奴に・・・仲間がいたの? どこに!?」

 

ひげ男「ゼハハハ 今日は酒のウメェ日だ!!」

 

 

メリー号では、ウソップ、チョッパーが船の修理で、メイド姿のアイリスが船の修理の手伝いをやっていた。

 

ウソップ「板」

 

チョッパー「ヘイ」

 

ウソップ「アイリス くぎだ」

 

アイリス「はい!!」

 

ウソップ「痛っ」

 

ウソップはクギを撃つ場所に指をうっかり置いて、そこにカナヅチを叩いてしまった。

 

ウソップ「まったくよォ 何度も言う様だが おれァ船大工じゃねェんだぞってんだ!!」

 

チョッパー「だけどウソッパは器用だぞ アイリスもそう思うだろ?」

 

アイリス「うん ウソップは狙撃は一流で本業なのでしょ? 船大工は副業って事でいいんじゃないですか?」

 

ウソップ「船大工は副業か・・・。」

 

サンジ「いっそ買い直したらいいんだよ」

 

ウソップ「バカ言えェお前この船が一体どういう経緯で手に入ったのか・・・」

 

サンジ「あーあー聞いたよ 何べんも おめェの村の麗しい少女から貰ったんだろ?」

 

サンジ「かと言ってこんな(・・・)状態で航海は危険だぜ」

 

アイリス「サンジの言う事は分かりますがね・・・」

 

ウソップ「だからこうやって修理してんだろ お前も手伝え!!」

 

サンジ「これが修理?ツギハギだろ」

 

ウソップ「うるへーーーーっ!!!」

 

ウソップは変な姿勢で、答えた。

 

アイリス「ウソップ!!」

 

チョッパー「わっ それ面白いぞウソップ」

 

アイリス「た・・・確かに。プックク」

 

ウソップ「こうか うるへーーーっ!!!」

 

チョッパー「アッひゃっひゃっひゃっひゃっひゃ!!」

 

サンジ「そうだ 今日の晩メシ いらねェんだな アイリスちゃん 煮込みの所手伝ってくれるかな?」

 

アイリス「あっ はい!」

 

アイリスは縄梯子を登り始める。

 

サンジ「・・・・・・さて 煮込み具合はいかがかねェ・・・」

 

すると向こう側から歌が流れてくる。

 

サンジ「ア!? 何だ・・・あの船は・・・・・・!!」

 

アイリス「歌・・・?」

 

ウソップ「この歌は・・・・・・!!!」

 

ルフィ達がメリー号へ戻ってきた。

 

ウソップ「ル・・・・・・ル・・・・・・ル・・・ルフィ!!!ゾロ!!!」

 

ウソップ「お前ら 何だ そのケガ!!! 何があったんだ!!?」

 

サンジ「ナミさん ララちゃん 無事か!!?」

 

アイリス「ララ様 大丈夫なの!!?」

 

チョッパー「ああっ!!! い!! い!! い!! 医者ァ~~~~~~~っ!!!」

 

ウソップ「だからおめェが診ろよ」

 

ウソップに頭をはたかれてツッコまれるチョッパーであった。

 

ルフィとゾロはチョッパーの治療を受け、アイリスも少し手伝った。

 

ウソップ「で? 大怪獣何モゲラと戦ってきたんだ?」

 

ルフィ「海賊だ いいんだもう済んだから」

 

ゾロ「あァ」

 

ララ「私としては変身してやろうと思ってましたけど、店内ではどうもやる気になれなかったので」

 

ウソップ「そうなのか?」

 

ララ「店内で暴れたら、器物損害罪ってもんでしょ・・・? 瓶は投げつけて来ましたけど。」

 

チョッパー「瓶!?」

 

ナミ「あんた達が済んだって私の気は済んでないのよ」

 

ナミ「何よ!! 売られたケンカは全部ぶっ飛ばしちゃえばいいのよっ!!! いいえ!!こんなハラ立つ町いっそ町ごと吹き飛ばしちゃえばいいんだわ!!」

 

アイリス「ナミ・・・?」

 

ララ「ナミさん・・・」

 

ゾロ「お前 最初に何て言った」

 

ナミ「過去は過去よ 古い話してんじゃないわよ ハッ倒すわよあんた!!!」

 

ゾロ「・・・・・・」

 

ウソップ「おい 何で無傷のあいつがあんなに荒れてんだ?」

 

ルフィ「さあ わかんねェ」

 

アイリス「ララ様 聞き込み先で何か?」

 

ララ「うん まあね・・・」

 

チョッパー「そうだ ”空島”の話は聞けたのか?」

 

ナミ「そらじま(・・・・)!!?」

 

ナミはゆらりと怒った表情で振り返る。

 

チョッパーは泣いてめっちゃビビってしまい、ララの所へ泣きついた。

 

チョッパー「ララ アイリス・・・!! ナミが怖ェよ~~!!」

 

ララとアイリスは座って、ララがチョッパ-を守るように優しく抱きしめると、豊満なバスト89がチョッパーの顔に当たる。

 

ララ「はいはい・・・。」

 

ナミ「知らないわよ もう ”空島”って名前を出しただけで店中が大爆笑・・・」

 

ナミ「私 そんなに面白い事言った!!? 何なの一体っ!!!」

 

ナミは凄い怖い表情になり、キレて叫ぶ。

 

ウソップ「”必殺ケチャップ星”!!!」

 

ウソップは体にケチャップをかけて、倒れて死んだふりを始める。

 

ララ「ナミさん・・・怒った表情が私苦手かもね・・・。」

 

アイリス「私も苦手かも・・・。」

 

ララ「でも近い内に慣れるかもね・・・。」

 

ロビンがメリー号へ帰ってきた。

 

ロビン「ずいぶん荒れてどうしたの?」

 

ララ「あっ ロビンさん!!」

 

アイリス「ロビン!!」

 

サンジ「ああっ♡お帰りロビンちゃん!!お食事になさる?お風呂になさる!?」

 

ルフィ「ロビン どっか行ってたのか」

 

ロビン「ええ服の調達と・・・・・・”空島”への・・・「情報」でしょ?」

 

ナミ「そうよあんたよ!!ロビン!!!あんたが”空島”がどうとか言い出すからこんな事になったのよ!! もし在りもしなかったら海のモクズにしてやるわ!!!」

 

ロビン「?」

 

ウソップ「あ・・・今はそっとしといてやってくれ ーーーっていうより近づかねェ方がいいぞ」

 

チョッパー「ララ・・・アイリス・・・!!!」

 

チョッパーはナミの怒った表情が怖くて、泣きつく。

 

ララ「とりあえずナミさんが落ち着くのを待つしかないよ。」

 

アイリス「そうそう・・・。」

 

チョッパー「・・・うん。」

 

ララ「でも君は医者の立場でもあるわけだからね。そこはしっかりお願いね。」

 

アイリス「ね?」

 

チョッパー「・・・うん。」

 

チョッパーはララの自分を守る様に抱きかかえ、頭を撫でるこの優しさに精神的に癒されていく。

 

ララ「じゃあチョッパー 顔をちょっと上げてくれる?帽子をもうちょっと上げても欲しいけど。」

 

チョッパー「何だ?」

 

顔を上げたチョッパーは帽子をちょっとだけ上へと上げる。

 

ララはチョッパーの額にキスをした。

 

チョッパー「ラ、ララ!?」

 

チョッパーは若干赤くなる。

 

サンジ「ああ!?チョッパー!?ララちゃんに額にキスされやがって!!俺だって 俺だってなァ!!」

 

ララ「サンジさんにだっていつかはしますから。」

 

サンジ「ホントだね!?」

 

ララ「はい!ホントに、いつかきっとです。チョッパーは私の事は嫌い?」

 

チョッパー「そんな事ないぞ!!ララは滅多に怒らないで優しくしてくれる。ララは好きだからな!」

 

チョッパーは内心は目が♡マークになり、ララの腰に抱きつき、スリスリする。

 

サンジ「チョッパーの奴 スリスリしやがって・・・。」

 

ララは頬が若干赤くなる。

 

ララ「チョ、チョッパー スリスリしてたらちょっとだけくすぐったいから。」

 

チョッパー「あっ ゴメン。」

 

チョッパーは顔を離す。

 

ララ「あと、チョッパーは能力者である前に動物であるトナカイですし、冬島にいた時は青っ鼻で、しかも能力者になった事で迫害を受けて一時的に孤独化してまった。それがドクトリーヌの元で医術の修行もしてました。最低でも孤独死は免れて今は私達と一緒に船にいる。」

 

ウソップ「そっか・・・。元動物のチョッパーは性は男で、今は仲間でもあるが、人間の女性であるララを優しき飼い主のような認識でもあるのか。優しい人間として好きだから抱きつき懐いている。」

 

ララ「はい・・・人間と同じように感情がある生き物です。優しさで接すれば好きになってくれる・・・当たり前の事ですから。」

 

サンジ「そ・・・そうか。」

 

ララ「少し肩に乗ってみる?」

 

チョッパー「いいのか?」

 

ララ「うん。」

 

チョッパーはララの右肩へ乗った。

 

ルフィは地図を渡される。

 

ルフィ「お!!宝の地図だっ!!」

 

ウソップ「ただの地図だろ どこだ?コリャ」

 

ロビン「この島よ」

 

ロビン「左にある町の絵が現在地「モックタウン」 そして対岸・・・東にバツ印があるでしょう?」

 

ララとアイリスも、肩に乗ったチョッパー共に地図を確認。

 

ララ「確かにありますな・・・」

 

ロビン「そこにジャヤのはみ出し者(・・・・・)が住んでるらしいわ」

 

ルフィ、ウソップ、ララ、アイリス「「「「はみ出し者()()()?」」」」

 

ロビン「名前は「モンブラン・クリケット」」

 

ロビン「夢を語りこの町を追われた男 話が合うんじゃない?」

 

ジャヤ マウスベイーーー

 

一隻の大型海賊船

 

「大園長(ボス) 海中のスタンバイOKです」

 

「マイクもOK」

 

「よォし!! 音波「探索の雄叫び(サーチ・ソナー)発動!!!」

 

園長(ボス)がマイクに向かって、雄叫びをした。

 

「「ウータンダイバーズ」ナンバー27(トウエンティセブン)!! 反射音確認!!9時の方角に魚群を探知!!遊泳速度よりサンマと確定!!」

 

園長(ボス)「よーし今夜は丸焼き!!!」

 

「ダイバーズ」ナンバーズ4!!反射音確認!! 海上を進航する小型帆船を探知!!!」

 

園長(ボス)「ナニ!!?帆船!!?正確な方角を探知しろ!!!」

 

「えーーー12時の方角ですね」

 

園長(ボス)「見えてるじゃねェかァ~~~~~~!!!!」

 

園長(ボス)「探索中止!!船へ戻れ!!「ウータンダイバーズ」!!」

 

「ウォーホー!!」

 

ルフィ「さっそく変なのに出くわしちまったな でもあいつ(・・・)じゃねェみてェだぞウソップ」

 

ウソップはサンジの後ろへ隠れ、チョッパーはララの後ろに隠れる。

 

ウソップ「ああ まァそれがよかったか悪かったかは別だがな」

 

ウソップ「とにかく見たんだよおれ達は!!なァ!!」

 

チョッパー「うん!!あのサルベージの奴 やっぱりこの島の奴なんだよ 帰って来るとこ見たんだ」

 

ララ「そうなんだ・・・。」

 

ルフィ「ふーーーん 別にまた会ってもいいけどなおれは・・・」

 

園長(ボス)「オウオーウ!!ニーチャンジョウチャン!! そっちでゴチャゴチャ言ってんじゃねーーーぞォ!!!」

 

園長(ボス)「フン・・・!!まったく どこの誰かと思ってハラハラしたぜ」

 

ルフィ「思い切った顔してんなーーー 何類だ?」

 

園長(ボス)「人類だバカヤロー」

 

「ウォーホー!!おめェら!!!」

 

「ウチの大園長(ボス)を怒らすんじゃねェぞ!!」

 

しかし、船員達はララのチャームに引っかかり、見惚れてしまう。

 

「な・・・何だよ!? あのピンク髪の美しさのある嬢ちゃんは!?」

 

「それは否定できねェ!!」

 

園長(ボス)「俺もそれは思うぞ。それにおめェら海賊の様だな 知っとるか?”七武海”の一角あのクロコダイルが落ちたんだ 実力的に言ってそのイスはまさかしておれに回ってくんじゃねェかって もーハラハラして待ってるおれだ」

 

ルフィ「へーーー・・・七武海に入りてェのか」

 

園長(ボス)「あ!? とにかくおれのすげェところはどういうとこかって言うと生まれてこのかた25年髪の毛を切った事がねェってとこだ なァ お前びっくりしたか?」

 

ルフィ「ばかみてェ」

 

園長(ボス)「うわっびっくりした!!!」

 

「てめェ大園長(ボス)に」

 

園長(ボス)「いーからいーから まったくお前の回答にはハラハラさせられるぜ」

 

園長(ボス)「いーーーか おれの怒りという名のトンネルを抜けるとそこは血の海でした」

 

ルフィ「どうでもいけど俺達行きてェ場所があんだよ どいてくれ!!」

 

園長(ボス)「あほたれェ!!ここらの海はこのおれの ナワバリだ!! 通りたけりゃ通行料を置いて行け!!」

 

ウソップ「何だ”ナワバリ”ってマシラみてェな事言ってやがる」

 

ララ「え?」

 

ルフィ「そんな事言ってたか?」

 

園長(ボス)「何ィ!!?マシラァ!? マシラがどうした!!」

 

ルフィ「ん?あいつならおれ達が蹴り飛ばしてやったんだけどでも」

 

園長(ボス)「け・・・蹴り飛ば・・・!!!・・・トバ!!!”兄弟(・・)”をよくもォ!!!」

 

ルフィ「え?」

 

「大園長(ボス)

 

ララ「兄弟・・・!?」

 

ルフィ「ああ ちょっと待て 蹴ったけどあいつまだちゃんと生きて」

 

園長(ボス)「マシラの敵だァ!!!」

 

園長(ボス)「音波!!!”破壊の雄叫び(ハボック・ソナー)”!!!」

 

船体がどんどん剝がされていく。

 

ルフィ「船が・・・」

 

ララ「船体が・・・」

 

剥がされていってるのは、大園長(ボス)の船だった。

 

ララ「あらら・・・」

 

アイリス「何をやってるんだか・・・」

 

サンジ「ーーーで何やってるんだ あいつら」

 

ルフィ「さーーーーーでもすげェな 声で船が壊れてくぞ!」

 

ナミ「みんな!!ボーッと見てないで今の内に先へ進むのよ!!」

 

サンジ「ハーーーイ♡」

 

ララ「ナミさん 落ち着いたようで。」

 

アイリス「とりあえず良かった。」

 

ルフィ「ああ! ナミがもう鬼じゃねェ」

 

ウソップ「そりゃあれだけ発散すりゃな」

 

でもボイスの影響がメリー号に届き始めた。

 

ララ「メリー号の船体が少しずつ剥がれていく!!」

 

アイリス「まずいです!!」

 

ウソップ「修理場所からみるみる崩れていく!!」

 

サンジ「ただでさえ船体はもうボロボロだってのに!!」

 

ゾロ「ここにいちゃ解体されちまうぞ!!」

 

ナミ「全速前進!!! この声の届かない場所へ!!!」

 

メリー号はボイスの影響から離れていく。

 

 

ジャヤの西「モックタウン」

 

「いやしかし 驚いたぜ・・・・・・!!」

 

「ーーーそこで言うんだよその美女(・・)が「そのクリケットという男の居場所を教えなさい」」

 

「ハハッ強気な女だな!!」

 

「強気も何も強ェのさこれがよ!!!」

 

「その得体の知れねェ咲き乱れる”手”で酒場の全員のされちまって笑い事っちゃねェんだ」

 

「ーーーだがその女 クリケットのジジイに何の用だ」

 

「あの辺りの海は”大猿兄弟”のナワバリだぞ」

 

「それにあのジジイに関わると・・・ウハハ!!アホがうつるぜ!?」

 

「ぷははは!!そりゃ 大変だ」

 

「ーーーその女の狙いは間違いなく”金塊”だな」

 

「”金塊”?」

 

「あァ 最近見つかったらしいんだ」

 

「へェどこで」

 

ベラミー「おいお前ら」

 

「う!!?」

 

ベラミー「”金塊”が何だって?」

 

「・・・・・・ベラミー」

 

ベラミー「そのクリケットって男・・・是非 おれも会いてェな 詳しく聞かせろよ・・・・・・ハハッハァ!!」



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第164話「うそつきノーランドの子孫」

メリー号は進み、ジャヤの地図の場所へ向かっていた。

 

ウソップ達は船の修理をしていた。ララとメイドのアイリスも手伝っていた。

 

ウソップ「まったく あのオランウータンめっ!!! 船をさらには破壊してくれやがってよォ!!」

 

ララ「あのボイス攻撃は威力は凄かったですけど・・・。」

 

アイリス「そうだね・・・船体を剥がすくらいの威力だから」

 

ゾロ「ああ・・・気がつきゃいつの間にかボロボロだな この船も・・・かえ時か?」

 

ウソップ「勝手な事言ってんじゃねェぞてめェまで!!」

 

ルフィ「文句言っても仕方ねェよウソップ!!G・M(ゴーイングメリー)号もおれ達の大切な仲間なんだ 頑張っておれ達でよ!直してやろうぜ!!」

 

ウソップ「ルフィ・・・!!おめェって奴ァ・・・・・・」

 

ルフィはまた壊してしまった。

 

ルフィ「あ」

 

ウソップ「てめーーーーーー!!!!」

 

ララ「ルフィさん・・・。」

 

アイリス「ウソップ ムサシが言ってたと思いますけど、家が燃やされた時、「形あるものいずれ崩れ去るのじゃ」って。」

 

ウソップ「確かに、言ってたけどよ・・・」

 

地図の場所に着いたメリー号。

 

ロビン「着いたわ 地図の場所」

 

ナミ「ここに例の・・・誰だっけ?」

 

ロビン「モンブラン・クリケット」

 

ナミ「ーーーその夢を語る男(・・・・・)が住んでるのね?」

 

ウソップ「す・・・」

 

ルフィ「すげェ!!!」

 

ルフィ「あれがそいつの家なのか!!?」

 

ウソップ「スッゲー金持ちなんじゃねェのか!!?」

 

ララ「外見上は凄い金持ちそうなんですけど・・・」

 

アイリス「確かに・・・」

 

ゾロ「バーカ よく見ろよ」

 

サンジ「夢見る男ねぇ・・・少なくとも見栄っ張り(・・・・・)ではある様だな」

 

チョッパー「? なにが??」

 

ルフィが背面に回ると、

 

ルフィ「げ!!! ただの板!!?」

 

ウソップ「なにーーーーーーっ!!?」

 

ララ「どれだけ見栄っ張りなんですか!?」

 

アイリス「ほんとに・・・」

 

ゾロ「本当の家は半分(・・)だけ・・・あとはベニヤ造りだ」

 

サンジ「ずいぶんとケチな男らしいな・・・」

 

ナミ「一体 どんな夢を語って町を追われたの?」

 

ロビン「くわしくはわからないけど・・・このジャヤという島には莫大な黄金が眠ってると言ってるらしいわ」

 

ウソップ、ララ、アイリス「「「黄金()()()()()()》」」」

 

ナミ「どっかの海賊の埋蔵金かなにか!!?」

 

ロビン「さァ・・・どうかしら」

 

ここでララはアイリスを連れて、船の静脈認証システムのあの扉の前へ一度連れて行く。

 

ロビン「ピンクちゃん アイリスを連れてどうしたのかしらね?」

 

ナミ達は船を降り、

 

ナミ「掘るのよチョッパー!!”金”が出るわ」

 

チョッパー「え!?掘ったら出るのか!?」

 

チョッパーは変形し、地面を角で掘り始める。

 

サンジ「こんな辺境に一人暮らしかァ・・・・・・」

 

ルフィ「こんにちはーーーー!!おじゃまします!!」

 

ウソップ「おめェはイキナリかよ!!!」

 

ララとアイリスは扉の前で、

 

ララ「アイリス 空島に行ったら入国門みたいな所で、一度デバイスに戻ってくれる? ゲートが見えてきたらこの扉に身を潜めてこっそりデバイスに消えるように戻ってね。」

 

アイリス「という事は?」

 

ララ「不法入国者の一人にしたくないのよ・・・。門番に写真撮影でもされて記録に残ったらマズイの。通過してからまた特別枠の召喚だからね。バレないって」

 

アイリス「ララ様 優しい・・・。私ってそれだけ特別なレプリロイドって事?」

 

ララ「うん だって平和を願う優しい心を持った女性レプリロイドだもの。」

 

アイリス「うん。空島での入国ゲートが見えてきたら、この扉に身を潜めてこっそり消えるように一旦デバイスに戻るから。」

 

ララ「よし決まり。上陸しよう。」

 

アイリス「うん! でも上陸の際は通常のレプリロイド姿で!」

 

アイリスは目を閉じて、念じ光に包まれると、レプリロイド姿に戻った。

 

アイリス「戻ったよ!!」

 

ララ「じゃあ行こう!! でもタブレットの入った高校のカバンも一緒にね。扉の中に一度入って取って来る」

 

ララは認証でロックを外し、扉を開けて、中に入る。

 

ララ「視聴覚室にカバン置いてあるから・・・」

 

ララは室内のカバンを一度開けて、タブレットを残して、入れてあった前の制服は取り出して、ハンガーにでも掛ける。

 

タブレットの入ったカバンを背負い、扉に向かい、外へ出る。

 

アイリス「ララ様!!」

 

ララは扉を閉じて、静脈認証で扉をロックした。

 

ララ「じゃ 行こう!!」

 

ララとアイリスは船を降りようとした。

 

ロビン「ピンクちゃん アイリスと何やってたの?」

 

ララ「空島ってどんな所だろうなって・・・ね?」

 

アイリス「はい!!」

 

ロビン「その背負ってるのは?」

 

ララ「私が生前で学校通学に使っていたカバンです。」

 

ロビン「そうなのね。」

 

ララ「中にタブレット入ってるので、では」

 

ララとアイリスは上陸した。

 

ロビン「たぶれっと?」

 

ナミはサンジが小さい時に読んだと言う一冊の絵本を朗読していた。

 

ジャヤ「モックタウン」

 

ベラミー「ハハッハハ!!ハハッハァ!! あの「モンブラン・ノーランド」の子孫が 「モンブラン・クリケット」!?」

 

ベラミー「ガキの頃によく聞かされたもんだ ”北の海(ノースブルー)”でその童話を知らねェ奴ァいねェよ」

 

サーキース「おれ達ァ全員”北の海(ノースブルー)”の出だからな よく言われたぜ ウソばかりついてるとノーランドみてェに死刑になるぞってな!!」

 

ベラミー「ハハッハハ・・・・・・・・・・!!・・・・・・こりゃますます面白ェ事になってきた・・・・・・!!!」

 

サーキース「まさか この”ジャヤ”があの童話の舞台だったとはな!!」

 

一味の男「そして「うそつきノーランド」の子孫が 400年経った今この島で黄金探しをしてるってわけか・・・!!」

 

一味の男「大ウソつきと笑われて死んだ先祖の汚名を晴らす為に!!?」

 

ベラミー「ハッ・・・アハハハ!! ハハッハハハハハハハハハ!! 何て面白ェ一族なんだ!!!ハハッハハハハハハハ!!! 金紛の一粒でも持って帰りゃあ 400年前の汚名が今さら晴れるとでも思ってんのか!? ハハッハハハめでてェ頭の持ち主らしい!!!」

 

 

ナミ「あわれ ウソつきは」

 

ルフィは岸で座って海を覗き込む。

 

ナミ「死んでしまいました・・・”勇敢なる海の戦士”に・・・なれもせずに・・・」

 

ララ「いや 表情がおかしいんですけど!!」

 

ウソップ「俺を見んなァ!!! 切ない文章勝手に足すなァ!!」

 

ルフィ「ぎゃあああ~~~~~っ!!」

 

ララ「ルフィさん!?」

 

アイリス「ルフィ!?」

 

ナミ「え!? ルフィが海に落ちた!!」

 

ウソップ「!!? 何やってんだ!!?お前!!!」

 

岸に一人の人物が這い上がってきた。

 

???「てめェら誰だ!!!」

 

頭の上が栗のようなおじさんが登場。

 

サンジ「おいウソップ ルフィを拾っとけ!!」

 

???「人の家で勝手におくつろぎとはいい度胸 ここらの海は おれのナワバリだ 狙いは”金”だな 死ぬがいい」

 

おじさんはサンジに蹴りを繰り出してきたが、サンジは避ける。

 

左腕による突きを繰り出し、しかし寸前でサンジは左足で何とかガードした。

 

おじさんが銃を撃ってきて、サンジは何とか後ろへ体を反らした。

 

ララ「サンジさん!!」

 

アイリス「サンジ!!」

 

チョッパー「サンジ~~~~!!!ああああああ」

 

ナミ「サンジ君っ!!!」

 

サンジ「ご心配なくっ 当たってねェよ!!」

 

おじさんは連続で撃って来る。

 

サンジ「ーーーだがちょっと待てェ!!!」

 

ゾロ「バカがナメてかかるからだ・・・」

 

ゾロは刀を構える。

 

ララ「こうなったら私も・・・」

 

ララは左腕の袖をめくり、デバイスを構えつつ、二人は走るが、

 

ゾロ「ん?」

 

ララ「え?」

 

おじさんは銃を落とす。

 

ウソップは海に落ちたルフィを救出。

 

ウソップ「何やってんだ お前一体・・・!!」

 

ルフィ「ウ・・・海がら・・・ゲホ!! 泡が出てたからよ ケホ 海のぞいてたら急に栗が出てきて・・・!! 栗は実はおっさんで・・・海に引きずり込まれて・・・」

 

ウソップ「ん?」

 

おじさんは倒れる。

 

サンジ「オイ・・・オッサン!?」

 

おじさんは建物のベッドに寝かされる。

 

チョッパー「タオルをもっと冷やしてきて 窓は全開に!!」

 

ゾロ「潜水病?」

 

ルフィ「このおっさん病人なのか」

 

チョッパー「うん ダイバーがたまにかかる病気さ 本当は持病になったりする様なものじゃないんだけど」

 

ララ「なら 何かから感染した可能性は?」

 

チョッパー「それは無いな・・・海底から海上へ上がる時減圧が原因で 体の中のある元素が溶解状態を保てずに その場で気ほうになるんだ 気ほうは血管や血管外で膨張するから血流や筋肉・関節に障害を与える・・・」

 

ルフィ「ーーーあァ怪奇現象ってわけか」

 

ララ「ある意味怖っ・・・」

 

アイリス「うん・・・」

 

チョッパー「この人はきっとその気ほうが体から消える間もないくらい 毎日毎日無茶な潜り方を続けてきたんだ」

 

ナミ「一体何の為に・・・・・・!?」

 

チョッパー「わからないけど・・・危険だよ 場合によっては”潜水病”は死に至る病気だ」

 

???「おーーーマシラじゃねーか おめー生きてたのか」

 

マシラ「生きてた?何の話だ」

 

???「いーからいーからとにかくさっきの銃声は何なんだ」

 

マシラ「そうだぜ兄弟 おやっさんの身に何か起きたんじゃ」

 

???「急げ!!ハラハラするぜ!!」

 

建物へ入ってきそうだったのは、ウソップ達が会ったあの二人であった。

 

「「おやっさァん!!!大丈夫かァ!!?」」

 

ルフィ達「「「「「「「!!」」」」」」」」

 

「「??」」

 

ウソップとチョッパーは動揺して騒ぐ。

 

ウソップ「うわ~~~~~~~!!おれ達を殺しに来やがったァ!!」

 

チョッパー「ギャ~~~~~~!!」

 

???「おめェらここで何してんだァ!!」

 

マシラ「おやっさんに何をしたァ!!!」

 

ルフィ「何だお前ら 今このおっさんを看病してんだからどっか行けよ」

 

ウソップ「バカ!! まともに話なんか聞いてくれるか!!相手は野生なんだぞ!!!窓から全員避難せよ!!」

 

ララ「避難なんか必要ないでしょ?」

 

マシラと???「いい~~~~~奴らだなあ」

 

ウソップ「聞ィてるよっ!!!」

 

ルフィ、ララ、アイリス、マシラと相方は建物の外で雑談中。

 

ララ「皆さん ここに住んでるんで?」

 

マシラ「まァこのおやっさんの家が 「猿山連合軍」の本拠地ではあるんだが」

 

マシラ「たいがいはてめェらの船で寝泊まりだ」

 

???「おれ達にこの家は小さすぎるからな ウォッホッホッホ!!」

 

アイリス「お二人がでかすぎるんですって!!」

 

ルフィ「だよなー!! まー巨人のおっさん達から見たら 耳くそみたいなもんだけどな」

 

ウソップ「ララとアイリスも一緒だが、何であいつら物凄いうち解けてんだ」

 

ゾロ「ララはルフィの奴と同類なんだろ、アイリスは心を持ったロボット・レプリロイドだ。機械だからすこしだけ巨大な奴に対しては恐怖感がほとんど無いんだろ。」

 

マシラ「若干茶髪のお前さんは何なんだ? 体はまるで機械のように見えるが。」

 

ララ「アイリスは心を持ったロボット・レプリロイドって存在なんです。」

 

???「レプリロイド? 心を持ったロボットだァ!?」

 

マシラ「ロボットが心を持つとかそっちの方があり得ないんじゃねェのか?」

 

ララ「でも開発しちゃったんですから、しょうがないんです。」

 

ルフィ「おいララ!!」

 

ララはルフィに耳打ち。

 

ララ「教えるのはこれくらいで十分です・・・」

 

ルフィ「うーーーん・・・」

 

???「だが おめェらそんなにチビっこいくせにコイツを蹴り飛ばすとは大したモンだぜ」

 

ララ「蹴り飛ばした人間に私は含まれてませんが」

 

???「嬢ちゃんはそうなのか!?」

 

ララ「でも力はありますが・・・」

 

ルフィ「まあ お前にもできるよ」

 

???「え?そうか?」

 

ルフィ「あーできる」

 

チョッパー「ルフィ!!ララ!!アイリス!!気が付いたぞ!!」

 

相方はマシラを蹴り飛ばした。

 

ルフィ「起きたか」

 

ララ「とりあえず良かった。」

 

ルフィとララとアイリスは中へ行って来る。

 

ルフィ「ひし形のおっさん!!聞きてェ事があんだよ」

 

アイリス「教えて頂けると嬉しいんですけど」

 

おやっさん「迷惑かけたな おめェらをいつもの 金塊狙いのアホ共だと思った」

 

ナミは目がBマークになり、

 

ナミ「え!? 金塊をお持ちなの!?」

 

ウソップ「狙うな狙うな」

 

おやっさん「おれに・・・聞きてェ事ってのは何だ?」

 

ルフィ「”空島”に行きてェんだ!!」

 

ララ「行き方教えてくれません?」

 

おやっさん「空島?」

 

おやっさん「ウワッハッハッハッハ!!!お前ら空島を信じてるのか!!?」

 

ナミは怒っておやっさんを殴ろうするが、ウソップはナミの右腕を抑える。

 

ウソップ「オイ やめろ 病人だから~~~~~~~!!!」

 

ルフィ「”空島”はねェのか!?」

 

おやっさん「フフ・・・」

 

おやっさん「さァな・・・あると言っていた奴を一人知ってるが そいつは世間じゃ伝説的な大うそつきその一族は永遠の笑い者だ」

 

ルフィとララがハッとウソップを見る。

 

ウソップ「おれじゃねェよ ってかララ おめェもかよ!?」

 

おやっさん「「うそつきノーランド」そういう昔話がある」

 

ルフィとララがまたウソップを見る。

 

ウソップ「だからおれじゃねェって!!名前違うだろ」

 

ナミ「子孫!? そしてここがあのお話の舞台なの!?」

 

ララ「ある意味凄いんじゃ!?」

 

アイリス「ホントに!!」

 

おやっさん「・・じいさんのじいさんの・・・そのまたじいさんの・・・俺の遠い先祖さ 迷惑な話だ 奴の血なんざおれには蚊程も通っちゃいねェだろうに・・・」

 

おやっさん「モンブラン家は当時 国を追われ肩身せまく暮らすも 人の罵倒は今もなお続く・・・ーーーだが 一族の誰一人 奴を憎む事はない・・・」

 

ナミ「なぜ?」

 

おやっさん「ノーランドが類まれなる正直者だったからだ」

 

ララ「え!!?」

 

おやっさん「絵本にあるノーランドの最期の言い訳はこうだ 「そうだ!山のような黄金は海に沈んだんだ!!!」」

 

おやっさん「アホ面そえて描いてあるが 実際は大粒の涙を流した無念の死だったという」

 

おやっさん「到着した島は間違いなく自分が黄金都市の残骸を見つけたジャヤ それが幻だったとは到底思えない」

 

おやっさん「・・・ノーランドは地殻変動による遺跡の海底沈没を出張したが 誰が聞いてももはや苦しまぎれの負け惜しみ 見物人が大笑いする中ノーランドは殺された」

 

ウソップ「じゃあ!!だからおっさんはそのモンブラン家の汚名返上の為に 海底の黄金都市を探してるのか!?」

 

おやっさん「バカ言うんじゃねェ!!」

 

おやっさんはウソップに向かって発砲した。辛うじてウソップが倒れるように避けたので、壁にヘコミが出来る程度に留まる。

 

ララ「ウソップさん!!」

 

チョッパー「ウソップーーー!!」

 

おやっさん「大昔の先祖がどんな正直者だろうがどんな偉大な探検家だろうが おれに関係あるか!!!」

 

おやっさん「そんなバカ野郎の血を引いてるってだけで 見ず知らずの他人から罵声をあびる子供(ガキ)の気持ちがお前らにわかるか?? おれはそうやって生きてきたんだ!!!」

 

おやっさん「だが そうさ この400年の間には一族の名誉の為にと この海へ乗り出した者も数知れねェ その全員が消息不明になったがな」

 

おやっさん「おれはそんな一族を恥じたーーーそして家を飛び出し海賊になった」

 

ララ「おお!!」

 

ルフィ「へーーーおっさんも海賊なのか」

 

おやっさん「別になりたかったわけじゃねェ ノーランドの呪縛から逃げ出したかったんだーーーしかし10年前・・・・・・冒険の末おれの船はなんとこの島に行き着いちまった」

 

おやっさん「くしくもモンブラン家を ノーランドを最も嫌い続けた このおれだけが行き着いた 絵本の通り黄金郷などかけらも見当たらねェこの島の岬に立つと これも運命(さだめ)と考えちまうーーーもう逃げ場はねェ・・・・・・」

 

おやっさん《決着(ケリ)をつけようぜ ノーランド》

 

船員《冗談じゃねェ!!! 船長・・・・・・おれ達ァあんたの一族の問題につき合う気はねェ》

 

船員《どうしても黄金を探すってんなら一人でやってくれ ここでお別れだ》

 

おやっさん「あるのならそれもよし・・・ねェのならそれもよし・・・別に黄金を見つけて 奴の無実を証明したいわけじゃねェ」

 

おやっさん「おれの人生を狂わせた男との これは決闘なのさ」

 

おやっさん「おれがくたばる前に・・・白黒はっきりさせてェんだ・・・!!!」

 

ララ「決闘って自分の命まで掛けるような事なのですか!? それってただのケンカで決闘とは言わないのでは!?」

 

おやっさん「おれにとっちゃ命まで掛けないケンカと命がけの決闘は似たようなもんなんだよ・・・。」

 

アイリス「あら・・・」

 

ララ「合っているような間違っているような・・・」

 

ウソップ「まさに男の・・・・・・!!」

 

ルフィ「・・・・・・じゃああいつらは? さる達は何でここにいるんだ?」

 

ウソップ「・・・・・・そりゃまた海底にかける男達の拳で語る熱いドラマがあったんだろうなァ」

 

おやっさん「あいつらは絵本のファンだ」

 

ウソップ「ファンかよ」

 

ララとアイリス「「ただのファンですか!!」」

 

ナミ「ずいぶん簡単なつながりね」

 

おやっさん「5・6年前になるか おれの噂を聞いて押しかけてきた「ノーランドの黄金は絶対あると思うんだ」ってな」

 

マシラ「ショ~~~~じょ~~~~~!!!」

 

マシラ「いきなり蹴り飛ばすとはてめェ覚悟はできてんのか!!!」

 

ショウジョウ「オウオウ とんだいいがかりだぜ マシラ おれを怒らすんじゃねェぞ」

 

おやっさん「ーーーここらの海は深いんだ・・・・・・暗く冷たい海中ではより一層の孤独がつきまとう おれは一人で来る日も来る日もただ潜って探す日々・・・」

 

おやっさん「そんな生活の中にズカズカと入り込んで来て 勝手におれの手下になって暴れ回りやがる ああいう一途なバカには」

 

おやっさん「正直 救われるんだ・・・わかるか・・・・・・?」

 

ウソップ「わかるぜ そうだよな・・・本物の同志ってのは ただそれだけで心強く・・・」

 

ルフィ「まーでもさるの話は置いといてよ」

 

ウソップ「じゃ聞くな!!!歯ァくいしばれ~~~~~!!!」

 

ルフィはウソップをどかす。

 

ルフィ「だから・・・・・・!!」

 

ルフィ「おれは”空島”に行きてェんだよ おっさん!!!」

 

ララ「何とかできませんか!?」

 

おやっさん「・・・・・・フフフせっかちだ・・・だから話してやったろ ”空島”の証言者はその「うそつきノーランド」こいつに関わりゃおめェらもおれと同じ笑い者だ」

 

おやっさんは一つのぼろ状態の書を取り出す。

 

ルフィ「え!? そいつ空島にも行った事あんのか!?」

 

おやっさん「残念ながら行ったとは書いてねェが・・・・・・」

 

ララ「日記か何かですか?」

 

ナミ「航海日誌じゃない!?・・・まさかノーランド本人の!!?」

 

おやっさん「そうさ その辺・・・読んでみろ」

 

おやっさんは日誌をナミへ放り投げた。

 

ナミ「わっ」

 

ナミは航海日誌を開く。

 

ナミ「すごい・・・400年前の日誌なんて・・・・・・海円暦1120年6月21日快晴 陽気な町ヴィラを出航・・・”記録指針(ログポース)”に従い港より まっすぐ東北東へ進航中である」

 

ナミ「日中出会った物売り船から珍しい品を手に入れた「ウェイバー」というスキーの様な一人乗りの船である・・・無風の日でも自ら風を生み走る不思議な船だ コツがいるらしく私には乗りこなせなかった 目下 船員(クルー)達の恰好の遊び物になっている」

 

ララ(ウェイバーめっちゃ乗ってみたい。ナミにしか乗りこなせなかったけど、ライドチェイサーと似た感覚で私は操縦できるはず!!)

 

ペケ(ララ様なら必ず操縦出来ましょう!!)

 

ナミ「・・・ウソッ!!何これ欲しい~~!!」

 

ルフィ達とララ、アイリス「「「「「いいから先読めよ《読んでください》!!」」」」」

 

ナミ「この動力は”空島”に限る産物らしく空にはそんな特有の品が多く存在すると聞く ”空島”といえば探検家仲間から生きた「空魚」を見せて貰った事がある 奇妙な魚だと驚いたものだ」

 

ナミ「我らの船にとっては未だ知らぬ領域だが船乗りとしては いつか”空の海”にも行ってみたいものだ「モンブラン・ノーランド」」

 

ナミ「”空の海”だって・・・」

 

ララ「凄いです!!」

 

ルフィ「おう!!ロビンの言ってた通りだ!!」

 

ウソップ「それにこの時代じゃ”空島”があって当たり前の様に書いてあるぞ」

 

ルフィ「やっぱりあるんだ!!!」

 

ウソップ「やった~~~~~~!!!」

 

ララ「空島へゴーーー!!」

 

アイリス「きっと行きましょう!!」

 

ルフィ達は賑わう。

 

おやっさんは建物を出る。

 

マシラ「おォ!!おやっさん!!体の具合はどうだ?」

 

おやっさん「絶好調だ 黙って聞けお前ら あいつらが好きか?」

 

マシラ「?」

 

ショウジョウ「何でそんな事」

 

おやっさん「どうしてもあいつら”空島”へ 行きてェらしい・・・」

 

ショウジョウ「”空島”って・・・・・・行くとしたら方法は一つ」

 

マシラ「あいつらだけじゃ即死だぜ おやっさん・・・・・・!!」

 

おやっさん「だからだよ・・・おれ達が 一丁・・・・・・手ェ貸してやらねェか」



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第165話「サウスバードを追え!!ベラミーVS猿山連合軍」

ルフィ達は建物外での丸太の椅子に座っていた。アイリスは立ったままで、ララはいなかった。アイリスに「話は聞いといて。」と言ってある。

 

おやっさん「いいか おめェらまず・・・”空島”についておれの知ってる事を全て教えてやる」

 

おやっさん「何もかもが不確かな事だが 信じる信じないかはおめェら次第だ」

 

ルフィ「うん信じる」

 

ウソップとアイリス「「早ェよ《早いですよ》」」

 

おやっさん「この辺の海では時として真昼だってのに一部の海を 突然”夜”が襲う奇妙な現象が起きる」

 

ルフィ「あった!!おう!!あったぞそれ!!! なァ!!」

 

アイリス「はい!!」

 

ウソップ「おう!!夜が来てほんで その時怪物が現れたんだ」

 

おやっさん「巨人の事か あいつらがどこからやって来るかって謂れもあるが今は置いとけ」

 

おやっさん「突然来る”夜”の正体 それは極度に積み上げられた雲の影(・・・)だ」

 

ナミが答えの様な事言おうとしたが、

 

アイリス「積乱雲って奴では? 雲がかかる程度でできる闇ではなかったですが。」

 

アイリスが答えた。

 

ルフィ「おっさんバカだなー雲が多い日は「くもり」になるんだぞ」

 

ウソップ「ああ「くもり」だぜ」

 

チョッパー「「くもり」だ」

 

おやっさん「黙って聞けィ!!!」

 

おやっさん「”積帝雲” そう呼ばれる雲がある 空高く積み上げるもその中には気流を生まず雨に変わる事もない そいつが上空に現れた時 日の光さえも遮断され地上の「昼」は「夜」にもかわる」

 

おやっさん「一説には”積帝雲”は何千年何万年もの間 変わる事なく空を浮遊し続ける”雲の化石”だという」

 

アイリス「わおっ!!”雲の化石”!?」

 

ナミ「積み上げても気流を生まない雲!?そんなバカな事・・・」

 

おやっさん「まあ あるわけないと思うのも自由 おれは別に信じろと言ってるわけじゃない」

 

ルフィ「”不思議雲”って事か」

 

おやっさん「そうなるな 未だ解明されねェ雲だ」

 

チョッパー「ルフィすげェ!!!」

 

アイリス「不思議と言えば不思議な雲なんでしょうか・・・。」

 

おやっさん「いいか”空島”がもし存在するというのならば そこ(・・)にしか可能性はない」

 

ルフィ「そうか!!よしわかった!!その雲の上に行こう ゾロ起きろ」

 

ゾロ「お 朝か」

 

ルフィ「おい みんな支度しろ!!雲舵いっぱいだ おっさん教えてくれてありがとう!!」

 

アイリス「ちょっと待って下さい!!」

 

ナミ「行き方(・・・)がわかんないって何度言わすの!!?」

 

ルフィとウソップはボコられた。

 

おやっさん「ここからは本題だ 言っておくが 命を掛けろ」

 

ルフィとウソップ「「もう瀕死」」

 

おやっさん「”突き上げる海流(ノックアップストリーム)” この海流に乗れば空へ行ける理屈の問題だ わかるか?」

 

ナミ「・お・・・・・!!それって・・・・・・船が吹き飛ばされちゃう 海流なんでしょ?」

 

ルフィ「そうか 吹き飛べばいいんだ 雲の上までははは」

 

ウソップ「海流で?」

 

アイリス「海流・・・」

 

ナミ「だけど それじゃそのまま海に叩きつけられるって話を・・・モックタウンで・・・・・・」

 

おやっさん「普通はそうだな 大事なのはタイミングだ まず海流に突き上げられるって状況も口で言やあ簡単だが おめェらがイメージする程さわやかな空の旅にはならねェ」

 

おやっさん「”突き上げる海流(ノックアップストリーム)”いわば 災害だ 本来 断固回避すべき対象なのさ」

 

アイリス「ええ!?」

 

ウソップ「・・・・・・・・・!!」

 

ナミ「一体どういう原理で海流が上へ上がるの? 私達 今までそんなの聞いた事もなかったし・・・」

 

おやっさん「そのバケモノ海流の原理ってのも当然予測の域を越えない そこに突っ込んでまで調べようってバカはねェからな」

 

おやっさん「定説はどうだ 海底のより深くに大空洞があり そこに定温の海水が流れ込む 下からの地熱で生じた膨大な蒸気の圧力は 海底での爆発を引き起こす」

 

おやっさん「それは海を吹き飛ばし空への”海流”をも生み出す程の”大爆発”だ 時間にして約1分間 海は空へ上昇し続ける」

 

ナミ「1分間・・・水が立ち登るってどういう規模の爆発!?」

 

おやっさん「爆発の場所は毎回違い 頻度は月に5回」

 

ウソップ「・・・・・・ コッパ微塵になれってのか?」

 

アイリス「場所が毎回違うのに、爆発の頻度は月に5回・・・」

 

おやっさん「だがまァ・・・雄大な自然現象を言葉や理屈で言い表すなど愚かな事だ」

 

ウソップ「じゃ・・・じゃあつまり!! 月に5回しか生まれねェその海流の上空に うまく・・・”空島”がやってこなきゃ」

 

おやっさん「ああ飛び損(・・・)だな そのまま何にひっかかる事もなく 海面に叩きつけられて全員海の藻屑だ」

 

おやっさん「ーーーもっとも”積帝雲”にうまく突っ込めた所でそこに”空島”が存在しなきゃ結果は同じかも知れねェが」

 

ウソップ「よ・・・よし!!”空島”を諦めよう!! ははは!!あ~~~~~~!!残念だなルフィ それにアイリス こりゃ無理だぜ ラッキーの中のラッキーの中のラッキーの中のラッキーくらいのラッキーな奴じゃなきゃ行けねェって話だ」

 

ルフィ「大丈夫だ なあアイリス?」

 

アイリス「ええ!大丈夫でしょう!!」

 

ウソップ「大丈夫ってお前らまたそんな根拠のねェ事を軽々と・・・だいたいよ・・・今のG・M(ゴーイングメリー)号をみろよ・・・あの痛々しい姿・・・!!このままじゃ巨大な災害にだって立ち向かえねェよ」

 

おやっさん「確かにな あの船じゃ・・・例え新品の状態でも無理だ」

 

ウソップ「何ィ!!?」

 

おやっさん「スピード・・・重量・・・強度・・・あの船じゃ爆発と同時に粉砕して終わりだ」

 

ウソップ「・・・・・・!! ・・・・・・でも・・・・・・な!? だろ!?ムリだ やっぱ」

 

おやっさん「ーーーだがその点は心配するな マシラとショウジョウに進航の補助をさせる 勿論 事前に船の強化をした上でな」

 

建物の窓からマシラとショウジョウが首を出す。

 

マシラとショウジョウ「「オーーーウ!!任せろ おめェら!!!」」

 

ルフィ「よろしくなーーー!!」

 

アイリス「お願いしまーーす!!」

 

ナミとウソップ((余計なマネを・・・!!))

 

ナミ「二人共わかってんの!?」

 

ルフィ「なんだよ」

 

アイリス「何がです?」

 

ナミ「そもそも・・・そうよ!!私達がこの島に滞在してられる時間はせいぜいあと一日よ それを過ぎたらもう記録指針(ログポース)はこの次の島の方角を指し始めるわ」

 

ウソップ「だよなー!!だよなー!!間に合わねェよ」

 

ウソップ「なァおっさん!!預言者じゃあるまいしわかりゃしねェと思うが次に”突き上げる海流(ノックアップストリーム)”の上空に 偶然”積帝雲”が重なるであろうって日は 約何日後?いやいや・・・何か月後?いや何年後になるかなァ!?」

 

おやっさん「明日の昼だな 行くならしっかり準備しろ」

 

ウソップ「間に合うじゃねェかァ~~~~~~!!!」

 

おやっさん「? 何だ そんなにイヤならやめちまえ」

 

ウソップ「・・・・・・・・・!! ウ・・・ウソ(・・)だろ!!!」

 

おやっさん「ア!?」

 

ウソップ「だいたいおかしいぜ!!!・・・・・・!!今日初めて会ってよ!!親切すぎやしねェか!!?」

 

おやっさん「・・・・・・」

 

ルフィ「おいウソップ」

 

アイリス「ちょっと!?」

 

ウソップ「二人は黙ってろ!!!」

 

ウソップ「”空島”なんてよ・・・!!伝説級に不確かな場所に行く絶好の機会が・・・!!」

 

ウソップ「明日だと!!?その為に船の強化や進航の補助をしてくれる!!? 話がウマすぎるぜ!! 一体 何を企んでやがるんだ!!! お前は「ウソつきノーランド」の子孫だもんなァ!!!信用できねェ!!!」

 

ゾロ「・・・・・・」

 

マシラとショウジョウと共にサンジとララが建物の扉から出てきた。

 

マシラ「おやっさーーーーん!!メシの支度が出来たぜーーー!!今日のは格別だぜ!!!」

 

ショウジョウ「コイツスゲー料理うめェし、ピンク髪の嬢ちゃんも料理普通にうまいぜ!!」

 

ララ「みなさーん ご飯ですよーー!!」

 

サンジ「ナミさーーーん ごはんでき・・・あと一流コックだっつってんだろ」

 

サンジ「ん?」

 

ララ「どうかしたんですか?」

 

ウソップは咄嗟に構える。

 

ウソップ「何だよ・・・やんのか!!?」

 

おやっさん「マシラの・・・あいつのナワバリで日中”夜”を確認した次の日には南の空に”積帝雲”が現れる・・・月に5回の周期から見て”突き上げる海流(ノックアップストリーム)”の活動もおそらく明日だ そいつもここから南の地点で起こる 100%とは言い切れんがそれらが明日重なる確率は高い」

 

おやっさんはウソップの横を通り過ぎる。

 

おやっさん「おれは お前らみたいなバカに会えて嬉しいんだ さァ一緒にメシを食おう 今日は(ウチ)でゆっくりしてけよ 同志よ」

 

ウソップ「!!!」

 

ルフィ「しし!!」

 

アイリス「フフッ」

 

ルフィ「メシだーーー!!ウソップ急げ」

 

マシラ「オウ早く来いーーー!!」

 

サンジ「おいチョッパー ロビンちゃん呼んで来い」

 

チョッパー「うん」

 

ウソップは座り込む。

 

ナミ「最善を尽くすしかなさそうね・・・空に行く為に でも・・・最終的には運任せ」

 

ウソップ「ナミ アイリス おれってミジメで腰抜けか?」

 

アイリス「言っちゃなんですけど、確かに腰抜けですよね・・・」

 

ウソップ「そうかい・・・。」

 

ナミ「アイリスに同意・・・オマケにマヌケね・・・気持ちは分かるわよ ちゃんと謝んなさい」

 

ウソップはおやっさんに抱きついて謝罪した。

 

ウソップ「おやっさんごめんよォオオオ!!!」

 

おやっさん「うわ!!てめェ鼻水つけんな!!」

 

建物内は宴状態である。

 

おやっさん「いや 今日はなんて酒のうめェ日だ 

 

サンジ「さァ 食え食え まだまだ続くぞ ララちゃんも手伝ったサンマのフルコースは!!」

 

ララ「どんどん行きましょう!!」

 

マシラが火を吹いた。

 

ウソップ「かかったな サルベージ野郎”タバスコボンバー”!!!」

 

マシラ「ウキィ!!!長っ鼻ァ~~~~~~!!!」

 

ウソップ「ぎゃはははは」

 

ララはタブレットを操作している。

 

おやっさん「オウ ねーちゃん3人 こっちへ来い ここ座れ!!」

 

サンジ「てめェ ナミさん ララちゃん アイリスちゃんをハベらそうなんざ100年早ェぞ!!!」

 

ゾロとショウジョウは酒の飲み比べで盛り上がる。

 

ショウジョウ「いけるなおめー」

 

ゾロ「まだ量の内じゃねェよ」

 

ロビンは飲みつつ、日誌を読んでいる。

 

おやっさん「「髑髏の右目に黄金を見た」」

 

ロビンは目の前におやっさんが来たのでびっくり。

 

ナミ「黄金!?」

 

おやっさん「涙でにじんだその文がノーランドが書いた最期の文章・・・・・・・・・その日ノーランドは処刑された このジャヤに来てもその言葉の意味は全くわからねェ」

 

おやっさん「髑髏の右目だァ!!? コイツが示すのはかつてあった都市の名か それとも己の死への暗示か・・・後に続く空白のページは何も語らねェ」

 

おやっさん「だからおれ達ァ潜るのさ!!! 夢を見るのさ海底に!!!」

 

マシラ「そうだぜウキキィ!!!」

 

ショウジョウ「ウォーホー!!」

 

おやっさん「おれ達ァ飛ぶぞーーーー!!」

 

ルフィ「空へ飛ぶぞー!!!」

 

 

ベラミー一味の男「随分 夜が深けちまったが見えたぜ ベラミー」

 

ベラミー「上陸の準備だ 夢追いのバカに”金塊(げんぶつ)”なんざ勿体ねェ・・・・・・」

 

 

おやっさん「ジャヤ到着の日!!1122年5月21日の日記」

 

マシラ「ノーランド!!」

 

ショウジョウ「ノ~~~~~~ランド!!」

 

おやっさんは酔っていた。

 

おやっさん「ーーーその島に着き我々が耳にしたのは森の中から聞こえる奇妙な鳥の(・・・・)鳴き声と 大きなそれは大きな鐘の音だ 巨大な黄金からなるその鐘の音は」

 

おやっさん「どこまでもどこまでも鳴り響き あたかも過去の都市の繁栄を誇示するかの様でもあった 広い海の長い時間に咲く文明の儚きによせて」

 

おやっさん「たかだか数十年生きて全てを知る様な我らには それはあまりにも重く言葉をつまらせる!! 我々はしばしその鐘の音に立ち尽くしたーーーーー!!」

 

マシラ「あーーー!!イカスぜノーランド!!!」

 

ララとアイリス「「イカスーーー!!」」

 

ナミ「素敵 巨大な黄金の鐘だって」

 

ウソップ「おっさん何だよ やっぱノーランド好きなんじゃねェかっ!!!」

 

おやっさんは黄金の鐘を置いた。

 

おやっさん「これを見ろ」

 

ナミ「うわっ!!”黄金の鐘”!!!」

 

ララ「キラキラしてる!!」

 

アイリス「凄い!!」

 

ウソップ「ーーーーでどの辺が巨大なんだ!?」

 

おやっさん「ーーー別にこれが その”鐘”というわけじゃねェ 鐘形のインゴットだ これを3つ海底で見つけた!!」

 

ルフィ「何だよ あるんじゃん 黄金都市」

 

ショウジョウ「そーいう証拠にゃならねェだろ この量の金なら何でもねー遺跡からでも出て来る」

 

ルフィ「”インゴット”って何だ?」

 

チョッパー「何だコレ」

 

ロビン「ーーーだけど この辺りに”文明”があった証拠にはなるわね ”インゴット”は金をグラム分けするために加工されたもの それで取引がなされてた事になるわ」

 

おやっさん「ーーーそう それに全文にあった奇妙な鳥の鳴き声・・・おいマシラ」

 

マシラ「オウ」

 

今度は黄金の鳥の置物が。

 

ウソップ「わっ!!まだあんのか」

 

ゾロ「こっちのはデケェな!!」

 

ララ「もし換金するなら凄い値で買い取ってもらえる筈です!」

 

アイリス「そんな気がする・・・。」

 

マシラ「これで全部だ」

 

おやっさん「ハハハ・・・!!10年潜ってこれだけじゃ割に合わんが・・・」

 

ナミ「うわあっ・・・奇麗・・・・・・・・・!!」

 

ウソップ「何だこれペンギンか?」

 

ララ「いえ。どう見ても鳥でしょ?」

 

サンジ「”黄金の鐘”に”鳥”・・・ーーーそれが昔のジャヤの象徴(シンボル)だったのかねェ・・・」

 

おやっさん「わからんがこれが・・・何かの造形物の一部だと思うんだ」

 

おやっさん「こいつは”サウスバード”と言って ちゃんとこの島に現存する鳥だ」

 

ルフィ「鳴き声が変なのか?」

 

おやっさん「ああ日誌にある通りさ」

 

マシラ「”サウスバード”と言やあーーーーー昔から船乗りの間じゃあ・・・」

 

ショウジョウ「ーーーーーー!!!」

 

おやっさん「しまったァ!!!」

 

ララ「な 何ですか!?」

 

ルフィ「何だ!!?どうした!!!」

 

おやっさん「こりゃまずい おいお前ら森に行け!! 南の森へ!!!」

 

ララ「え!?」

 

アイリス「どうしてです!?」

 

ルフィ「は!?何言ってんだおっさんアホか!?」

 

おやっさん「この鳥(・・・)を捕まえて来るんだ!!今すぐ!!!」

 

ウソップ「何で!!?何が??」

 

サンジ「鳥が・・・何だよ!?」

 

おやっさん「いいか!!!よく聞け・・・!!お前らが明日向かう”突き上げる海流(ノックアップストリーム)” この岬から真っすぐ南に位置している・・・!!そこへどうやって行く!!?」

 

ルフィ「船でまっすぐ進めばいいだろ」

 

おやっさん「ここは”偉大なる航路(グランドライン)”だぞ!? 一度外海へ出ちまえば方角なんてわかりゃしねェ!!」

 

ナミ「そうか・・・目指す対象が”島”じゃなくて”海”だから頼る指針がないんだわ・・・・・・!!じゃ・・・どうすれば真っすぐ南へ進めるの!?」

 

おやっさん「その為に鳥の習性(・・・・)を利用する!!」

 

おやっさん「ある種の動物は体内に正確な磁石を持ちそれによって己の位置を知るという」

 

ナミ「うん・・・ハトとかサケはそんな能力あるって聞いた事あるけど」

 

ララ「え!?そうなんですか!?」

 

ナミ「そうよ。」

 

ルフィ「じゃあゾロ お前は動物以下だな」

 

ゾロ「てめェが人の事言えんのかよ!!」

 

おやっさん「”サウスバード”は その最たるものだ どんなに広大な土地や海に放り出されようともその体に(・・)正確な方角を示し続ける」

 

おやっさん「とにかく!!!この鳥がいなきゃ何も始まらねェ!!!”空島”どころかそこへ行くチャンスに立ち会う事もできんぞ!!!」

 

ルフィ、ウソップ、チョッパー、ララ「「「「えー!!?」」」」

 

ララ「何で今頃言うんですか!?」

 

ウソップ「もう真夜中だぞ!!今から森へ入れって!!?」

 

おやっさん「ガタガタ言うな 時間がねェんだ!!!おれ達はこれから お前らボロ船の強化にあたる!! 考えてみりゃ宴会やってる場合じゃなかったぜ!!!」

 

ルフィ「だから今頃言うなって」

 

その後ルフィ達は森へ入った。

 

ララはタブレットはカバンにしまい、建物内の自分の分かりやすい場所に隠す感じで置く。

 

おやっさん《いいな 夜明けまでに”サウスバード”を一羽必ず捕まえて来い!!!》

 

ウソップ「うわ・・・真っ暗!!」

 

サンジ「ひっぱんなてめェ!!」

 

チョッパー「おなかいっぱいで苦しい おれ」

 

ゾロ「さっさと捕まえて飲み直そうぜ・・・」

 

ララ「でもちゃんと見つかるかどうか・・・」

 

アイリス「でも見つけるしかないんで。」

 

ナミ「何でいきなりこんな事になんの!?」

 

ララ(女神様に連絡して、アーマーパーツカプセルとアーマーパーツデータ転送マシンに雨や海の波がかからない様に、絶対防御できる結界のような存在を張ってもらおう・・・。)

 

ペケ(なるほど、水分でショートしない為ですね?)

 

ララ(そう。)

 

ウソップ「まったくこういう事はせめて昼間に言えよな」

 

ルフィ「おい鳥は?」

 

ゾロ「どこにいるかわかったら 全員で探しにゃ来ねェだろ!!」

 

ララ「でも何とかして探さないといけないんですから!!」

 

サンジ「ララちゃんの言う通りだぜ・・・手がかりは変な鳴き声って事だけだ 姿は さっき黄金で見た通り」

 

ゾロ「あんなフザけた形の鳥いんのか?本当に」

 

ウソップ「それに変な鳴き声ってのもあいまいすぎる!!わかるもんか!!」

 

アイリス「変な鳴き声でならすぐ分かるのでは?」

 

サンジ「だがな・・・森に入りゃわかるってあのおっさん・・・」

 

その時、

 

「ジョ~~~~~」

 

ルフィ、ゾロ、ウソップ、サンジ、チョッパー、ロビン、ララ、アイリス「「「「「「「うわっ変な鳴き声《ですね・・・》」」」」」」」

 

ナミ「これだ・・・・・・」

 

ルフィ「よし・・・こうなったらとにかくやるしかねェ」

 

ウソップ「網は3つある 3手に別れて探そう!!」

 

ルフィ「じゃ行くか 変な鳥を・・・・・・ぶっ飛ばすぞーーーっ!!!」

 

ウソップ「オー・・・いやいや捕獲だぞ」

 

ララ「あの私とアイリスはどのチームにつけばいいですか?」

 

サンジ「ララちゃんとアイリスちゃん 俺のチームに来なよ!!」

 

ルフィ「いや俺ンとこだろ!?」

 

ララ「じゃあアイリスはサンジさんチームね。私はルフィさんのチームで!」

 

アイリス「わかった」

 

アイリスはサンジの所へ行く。

 

アイリス「ではサンジ よろしくお願いします。」

 

サンジ「よっしゃーー!!アイリスちゃん よろしくね!!」

 

サンジはハートマークであった。

 

ララはルフィとチョッパーの所へ。

 

ララ「ではルフィさん チョッパー 行きましょう!!」

 

ルフィ「おう!!行くぞ行くぞ!!」

 

チョッパー「おう!!」

 

 

SHOT1 サンジ ウソップ ナミ アイリス(チーム)ーーー

 

サンジ「アイリスちゃんもナミさんもしっかり守るからな。」

 

アイリス「いざって時にはアーマー装着しますけど・・・」

 

サンジ「その手もあったね。」

 

ウソップ「サンジ君おれは!?」

 

サンジ「てめェは知るか!! ウジウジすんな!!」

 

ナミ「とにかく早く鳥を捕まえて森を出ましょ」

 

サンジ「ーーーまずは耳を澄ませてさっき聞いたあの声を探そう」

 

アイリス「聞こえるといいですけど・・・」

 

アイリスも耳を澄ます。

 

「ジョ~~~~」

 

ナミ「!!! あっ!! この鳴き声!!」

 

ウソップ「ジョ~~~~~ 出て来て~~~~~~~!! ジョ~~~~・・・」

 

アイリス「ウソップ・・・」

 

ナミとサンジ「「・・・・・・・・にゃろ・・・・・・!!!」」

 

ウソップは一発殴られる。

 

ウソップ「お! ナミ お前 いいもんつけてんな どこで捕った?」

 

ナミ「? なに?」

 

ナミの裏腰にでっかいクモがひっついていた。

 

ナミ「いやああああ~~~~~~くも~~~~っ!!!」

 

ウソップは右手の平にクモを乗せた。

 

ウソップ「何だよ ただのクモだろ」

 

ナミ「クモだからやなのよバカッ!!投げて それどっかに!!」

 

サンジ「離れろウソップ!!そいつはきっと毒クモだ!!!」

 

サンジの背中辺りに一匹落ちてきた。

 

サンジ「うわ~~~~!!!木の上から降って来る!!!」

 

ナミ「いやああ!!も~~~!!気持ち悪い~~~~~!!!」

 

アイリスはウソップの腕のクモに近づく。

 

アイリス「こんな森に似たウェブ・スパイダスステージにもクモのメカニロイドはいましたね・・・。」

 

ウソップ「そうなのか?」 

 

アイリス「はい!!私はその時にオペレーターをやってた時期があるので。」

 

ウソップ「へェ・・!!それにタランチュラの一種だろうな 大丈夫さ こっちが手ェ出さねェ限り 毒は はかねェ ”クモのケンカ”とか昔やったな~~~」

 

サンジ「アイリスちゃん あんな気味悪い虫が平気なのかい!?」

 

ナミ「ちょっと平気なの!?」

 

アイリス「はい!! だって私”レプリロイド”ですし、気味悪い系であろうが皆さんが持つ「恐怖感」っていうのはそこまで持っていないんです。」

 

ウソップ「あっ そっか!!機械類に毒とかは煙状でも効果を発揮しねェか!!」

 

サンジ「アイリスちゃん・・・なんか納得しちまったかも。俺ら人間と同じ「心」を持ってるとはいえ、「機械」だから」

 

ナミ「わ、私もなんか納得しちゃった・・・アイリスは私達人間と同じ「心」を持ってるとはいえ、「機械」だから毒系は通用しないんだ・・・っていうか早く投げて遠くへ投げて!!!」

 

ウソップ「へェ・・・でもお前らそこにいる蛾とかムカデは平気なのか?」

 

ナミとサンジの目の前の木にムカデや蛾が群がっていた。

 

ナミ「蛾もムカデもいやあああああ~~~~~~~~!!!」

 

SHOT2 ゾロ ロビン(チーム)ーーー

 

ロビン「悲鳴が聞こえるわね・・・」

 

ゾロ「放っとけ・・・・・・」

 

ゾロは一体の巨大ムカデを斬った。

 

ゾロ「ムカデか・・・・・・いやにデケェな」

 

ロビン「いちいち討ち取っちゃうのは よくないわ 可哀想よ・・・」

 

ゾロ「おれに挑んできたコイツが悪ィ 俺に意見するな」

 

ゾロ「だいたい・・・いいか まだシッポは出さねェ様だが おれはお前を信用しちゃいねェんだ それを忘れんな・・・」

 

ロビン「・・・・・・だけど・・・」

 

ゾロ「何だよ」

 

ロビン「そっちは今来た道」

 

ゾロは方向音痴で逆方向へ行きそうだった。

 

「ジョ~~~~~」

 

ロビン「鳥の声」

 

ロビンは先を進む。

 

ロビン「・・・こっちね・・・・・・そこのぬかるみに気をつけて」

 

ゾロ「オイ・・・・・・待てって・・・」

 

ゾロ「うわ」

 

ゾロはぬかるみにはまる。

 

SHOT3 ルフィ チョッパー ララ(チーム)ーーー

 

ルフィ「捕まえた~~~~~!!!」

 

ルフィは昆虫を捕獲した。

 

ルフィ「見ろよチョッパー ララ!!”アトラス”だ!!!」

 

チョッパー「アトラス!?」

 

ララ「でかいです!!」

 

ルフィ「そうさ!!”アトラス”と”ヘラクレス”は世界中の人間の憧れなんだぞ!!!」

 

チョッパー「ヘーーーーカブトムシが??」

 

ララ「でもアトラスとヘラクレスって外見の違いは分かるんですか?」

 

ルフィ「うーん 分からねェ・・・」

 

チョッパー「”ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)”とどっちが凄いんだ!?」

 

ルフィ「う~~~~~~~ん!!難しい!!」

 

ララ「そもそも”ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)”って何なのか分かんないんですけどね・・・」

 

チョッパー「俺もだ・・・あっ ルフィ ララ ここにもなんかいるぞ」

 

チョッパーは近くの木に張り付くクワガタを発見。

 

ララ「ホントだ!!」

 

ララはクワガタの情報をスマホで検索する。

 

ルフィ「”ミヤマ”じゃねェか!!捕まえろ!!!」

 

「ジョ~~~~~~~」

 

しかしクワガタは飛んで逃げる。

 

ララ「あっ!?」

 

チョッパー「うわあ!!飛んで逃げた!!」

 

ルフィ「追え!!絶対逃がすな!!!」

 

チョッパー「デッケークモだ!!」

 

ルフィ「邪魔だ 蹴っ飛ばせ!!!」

 

しかし、何かが落ちてきた。

 

なんと蜂が大量に出てきたのだ。

 

ルフィ「蜂の巣だ 逃げろォ~~~!!!」

 

チョッパー「うわああああ~~~!!!」

 

ララ「ここは!!」

 

ララは走ってる途中で、電磁波球体に包まれX6でのブレードアーマー・エックスになる。

 

ブレードアーマー・エックス「二人共 大丈夫か!?」

 

ルフィ「見ての通りだぜ エックス。」

 

チョッパー「ああ・・・。」

 

ルフィとチョッパーは蜂達に刺され息切れ状態であった。

 

しかしエックスはレプリロイドでアーマー装着状態でもある為、刺される事は無かった。

 

しかし、また蜂の巣が落ちてきた。

 

チョッパー「ん?」

 

ブレードアーマー・エックス「また蜂の巣だ!!」

 

念の為、エックスはチャージをし、ルフィ達と共に走るが、時にフットのダッシュ機能を使いつつ逃げながら、蜂達にフルチャージショットを食らわす。

 

蜂達はショットを食らい、落ちて行った。

 

チョッパー「あ!! ルフィ エックスあれ見て!!!」

 

ルフィ「鳥!!?」

 

ブレードアーマー・エックス「鳥だな!!」

 

チョッパー「あの鳥だ!!! あいつが巣を落としたんだよ!!!」

 

「ジョ~~~ジョジョ~~~~ジョ~~~~ジョ!!」

 

チョッパー「え・・・・・・!!?」

 

ルフィ「何だ!?あいつ何か言ったのか!!?」

 

ブレードアーマー・エックス「通訳してくれ!!」

 

チョッパー「「この森を荒らす奴は」「殺してやる」って!!!」

 

 

おやっさんの所では、

 

ショウジョウ「オウオウ ニーチャンニーチャン おれ達を怒らせるなよ」

 

マシラ「夜分にいきなり来て黄金よこせはねェだろチビ共 ウッキッキ帰んな!!!」

 

ベラミー「ハハッハハ!!おめェら用心棒か・・・・・・そういやいたなァ・・・海賊クリケット あんたらモンブラン家の感動話を」

 

おやっさん「フン」

 

ベラミー「町で聞いてね・・・泣けたよクリケット」

 

ベラミー「他人が苦労の末手に入れた宝ってのはまた・・・格別の味がするもんだ・・・・・・人がおれを何て呼ぶか教えてやろうか ”ハイエナ”だハハッハハ!!!」

 

 

ルフィ、チョッパー、ブレードアーマー・エックスは走って逃げていた。

 

追いかけてくるのは、巨大なカマキリであり、飛んで追って来る。

 

ルフィ「来るぞ避けろ!!!」

 

カマキリは一振りして、三人は避ける。

 

大木がスパッと斬れた。

 

ブレードアーマー・エックス「なんて斬れ味だ!!」

 

カマキリは追ってきたので、またルフィ達は走る。

 

ルフィ「何なんだこの森はァ」

 

チョッパー「あー!!!網が!!!!」

 

ブレードアーマー・エックス「森のステージにあんな巨大カマキリ型のメカニロイドもいたな!!」

 

チョッパー「エックス それってホントか!!?」

 

ブレードアーマー・エックス「本当だ!!」

 

「ジョ~~~~~~~~~~~~~!!!」

 

チョッパーは鳥を見て、

 

チョッパー「あいつだよ!!」

 

ブレードアーマー・エックス「何だ!?」

 

ルフィ「何が!!」

 

チョッパー「”サウスバード”が虫達の司令塔なんだ!!!」

 

ルフィ「何で鳥が!?虫の!!?」

 

ブレードアーマー・エックス「あの鳥がこの森の主なんじゃないのか!?」

 

木の枝では数羽の鳥が「ジョ~~~~~~~~~~」っと鳴いていた。

 

ウソップ「いるぞ!!!どこからだ!!?」

 

サンジ「!?・・・待て 何か別の音も聞こえるぞ」

 

ウソップ「上だ」

 

アイリス「何だか巨大な丸い物体が!!」

 

サンジ「・・・・・・何が岩か!?転がって来る」

 

ウソップ「フンコロガシのフンか!!?」

 

ナミ「違うわ虫よ!!!」

 

巨大てんとう虫が何匹も転がってきた。

 

ウソップ「てんよう虫だ!! でけェよ!!!痛ェ!!!」

 

アイリス「いや虫にしてはでかすぎでしょ!?」

 

サンジは蹴って弾き、アイリスは何とか避ける。

 

「ジョ~~~~~~」

 

ゾロはおケラ軍相手に刀を抜き、峰打ちで勘弁していた。

 

ゾロ「キリがねェ!! 何でかかって来るんだよコノおケラ軍団!! 邪魔だぞ!!! おれに勝てそうか!?あァ!?」

 

ロビン「今 鳥の鳴き声が・・・」

 

サンジ「ナメクジだ!!!塩まけ塩!!!」

 

アイリス「アーマー装着します!!」

 

アイリスはアーマーを装着する。

 

ウソップ「サンジ!!サマーソルトキックだ!!」

 

サンジ「よーーーし!!関係あるかァ!!!」

 

アイリス「三人共どいてください!!」

 

ウソップ「よーーし!!行け アイリス!!」

 

アイリスは右腕のビーム砲を構え、巨大レーザーを発射。巨大ナメクジは大ダメージを負う。

 

「ジョ~~~~~~!!」

 

ルフィ「もういやだ逃げてばっかり!!かかって来い!! エックス行くぞ!!」

 

ブレードアーマー・エックス「ああ!!」

 

チョッパー「ダメだよルフィ!! ”熊蜂”は猛毒を持ってる エックスはレプリロイドだから刺される事は無いと思うけど!!」

 

その後、様々な大量発生の生物達から逃げるルフィ達。

 

 

ベラミーは猿山連合軍を叩きのめした。

 

ベラミー「見ろよコイツァ・・・見事な金塊だ」

 

おやっさん「ハァ・・・!!!お前らに・・・・・・・・・その黄金を持つ資格はねェ・・・・・・!!」

 

サーキース「資格?」

 

サーキース「これじゃ資格にならねェか!!?」

 

マシラ「んん・・・・・・・・・!!」

 

サーキース「”大刃撃(ビッグチョップ)”!!!」

 

サーキースのナイフを使った技がおやっさんに直撃する直前にマシラが盾になった。

 

マシラは技を食らう。

 

おやっさん「・・・・・・バカ野郎が・・・」

 

マシラは倒れる。

 

おやっさん「マシラ!!!」

 

サーキース「ハッハッハ!!おめェらより・・・おれ達の方が強ェ!!! 宝を奪う為にこれ以外どんな資格が必要なんだ!!?」

 

ショウジョウ「おやっさん よけていろ!!!」

 

ショウジョウはマイクを構え、

 

ショウジョウ「”破壊の雄叫び(ハボック・ソナー)”!!!」

 

音波攻撃による衝撃波が一味を襲う。

 

サーキース「・・・・・・の野郎」

 

ベラミー「待てサーキース おれが息の根を止めてやる」

 

おやっさん「またアレ(・・)か・・・”バネバネの実”の能力(ちから)・・・・・・!!」

 

ベラミーは両足をバネ状にし、座り込み構える。

 

おやっさん「逃げろショウジョウ!!!」

 

ベラミー「スプリング ”狙撃(スナイプ)”!!!」

 

ベラミーのスピードある突進がショウジョウに直撃。

 

おやっさん「ショウジョウ!!!」

 

シュウジョウ「ガフッ!!!」

 

ショウジョウは建物の向こう側である海まで吹っ飛んだ。

 

ベラミー「さァ行こうぜ 金を積み込め」

 

ショウジョウ《おやっさん!!!見つけたぞ黄金!!! 鐘形のインゴットだ!!!》

 

マシラ《ほら見ろ!!日誌の文と一致するぜ!!”鐘”の事が書いてある!!》

 

ベラミー「ジジイ・・・!!大人になれよ・・・・・・ハハッハハ!!黄金郷はノーランドが思い描いた空想の産物 この先の”新時代”をゆく海賊になりたきゃ」

 

ベラミー「幻想(ゆめ)は決して叶わねェと知るべきだ ハハッハ!!!」

 

マシラ《黄金郷はあるんだ!!ウッキ~~~~~~!!!》

 

おやっさん「ワッハッハッハおいおい暴れるなせまい家で・・・・・・」

 

おやっさん「待て小僧・・・」

 

ベラミー「!」

 

おやっさんは咳き込みつつ、息切れしていた。

 

おやっさん「幻想に喧嘩売る度胸もねェヒヨっ子が・・・海賊を語るんじゃねェ」

 

ベラミーは睨むかのようにおやっさんに死線を向けた。

 

ベラミー「・・・・・・何だと?」

 

 

 

ゾロ「だめだ・・・姿すら1羽も確認できなかった・・・」

 

ルフィ「おれ達は見たんだけどよ ムシだらけで鳥どころじゃねェんだよ」

 

チョッパー「走ってばっか」

 

ブレードアーマー・エックス「あの巨大昆虫達何なんだ!?」

 

アイリス「私達はてんとう虫とかでした・・・」

 

ウソップ「まいったな 9人いてゼロだと!?しっかりしろおめェら!!」

 

サンジ「てめェもだろ」

 

ナミ「私もうこれ以上走れないわよ!」

 

ブレードアーマー・エックス「ウソップ 俺達は実際8人なんだけど・・・」

 

ウソップ「エックス何でだ? アイリスは数に入らねェかよ!?」

 

ブレードアーマー・エックス「アイリスは僕に「召喚」されてる身だ。デバイスに消える形で戻る事が可能だからね。一応9人目のメンバー扱いだけど」

 

ナミ「ええ そういう事にしとくわ・・・。」

 

ウソップ「わかったよ・・・」

 

「ジョ~~~~・・・」

 

ウソップ「あ!!!」

 

鳥は木の上で鳴き続ける。

 

チョッパー「「お前らなんかに捕まるかバーーーカ」って・・・」

 

ウソップ「何を!!?わざわざそれを言いに出てきやがったのか!!? 撃ち落としてやる!!!」

 

ブレードアーマー・エックスは電磁波球体に包まれ、アクセルと交代する。

 

エックス「アクセル交代だ!!」

 

エックスは光となって消えて、アクセルが光から現れる。

 

アクセル「行っくよーー!!僕だって撃ち落としてやるよ!!」

 

しかし、ロビンが能力で鳥の体から手が生えて、木の下にはたき落した。

 

アクセル「あ・・・」

 

ロビン「姿さえ見えれば・・・・・・」

 

 

ルフィ達がおやっさんの所へ戻って来て、

 

ルフィ「ひし形のおっさん!!!」

 

アクセル「おじさん!!」

 

サンジは海のショウジョウを救出した。

 

メリー号は船首辺りが折られていた。

 

アクセルはおやっさんの目の前で電磁波球体に包まれ、ララに戻った。

 

おやっさんはそれを見て驚愕。

 

おやっさん「小娘・・・おめェは一体!? それよりすまん・・・・・・」

 

ララ「おじさん 重傷負ってます!」

 

ルフィ「おいおっさん!!」

 

おやっさん「ほんとに・・・すまん・・・おれ達がついていながら情けねェ・・・!!だがよちゃんと・・・・・・!!まだ時間はある 日が昇る前にちゃんと 船を強化してよ・・」

 

ルフィ「待てっておっさん!!とにかく何があったか話せよ!!」

 

おやっさんは起き上がる。

 

おやっさん「・・・いや・・・・・・いいんだ 気にするな もう何でもねェ・・・それよりお前ら・・・そうだ・・・よく捕まえて来れたな・・・サウスバード・・・ゲホ!!それでいい」

 

ナミ「ルフィ!!」

 

ルフィ「!」

 

ナミ「金塊が・・・奪られてる・・・・・・・!!!」

 

ララ「金塊が!!?」

 

おやっさん「・・・・・・ああ・・・・・・ああ・・・いいんだ・・・そんなのはよ忘れろ これは それよりお前ら・・・」

 

ララ「そんなのはって・・・」

 

ウソップ「そんなのは(・・・・・)って何だよ!!!おやっさん 10年も体イカレるまで 海に潜り続けてやっと見つけた黄金じゃねェか!!!」

 

おやっさん「黙れ・・・いいんだ・・・・・・これァおれ達の問題だ・・・聞け」

 

おやっさん「猿山連合軍総出でかかりゃあ・・・あんな船の修繕・強化なんざわけはねェ・・・朝までには間に合わせるお前らの出航に支障は出さねェ いいかお前らは必ず・・・!!俺達が空へ送ってやる!!!」

 

ウソップ「おやっさん・・・・・・!!」

 

おやっさん「・・・・・・・だからよお前らは」

 

ゾロ「おいルフィ・・・」

 

ゾロが指す方向には、あるマークが描かれていた。

 

ナミ「ベラミーのマークよ!!」

 

ゾロ「手伝うか」

 

ルフィ「いや ララと行く。ララどうする?」

 

ララ「私はあの人ムカつくんで、倒さないと気が済みません・・・」

 

ナミ「・・・・・・ダメよ!!? ルフィ ララ!!バカな事考えちゃ!!出航予定まで もう3時間ないんだから!!!」

 

ルフィ「海岸に沿ってったら昼間の町に着くかな」

 

ロビン「ええ着くわよ」

 

ララ「なら間に合うかもしれないです。」

 

ルフィ「ララ行くぞ!! 朝までには戻る。」

 

ルフィは右手をポキっとさせる。




次話はララとルフィのタッグによるベラミー討伐と海軍本部の最高権力者達です。


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第166話「ほぼ28億の女と1億の男、世界最高の権力と黒ヒゲ」

モックタウンの海岸辺りで小便をする男。

 

男「ウイ~~~~~~あーーー・・・もったいねェな~~~~・・・ 飲んだ酒が全部出ちまいやがる もったいねーもったいねー ヒック 成仏してくださいよォ」

 

男「お酒の神様今日もありがとおォ~~~~か ウィ・・・ウヒャヒャヒャヒャ・・・いねェかそんなの」

 

その時、配達鳥が紙の束を咥えてきた。

 

男「あ~~~~出た出た・・・・・・体の水分全部出したな・・・これじゃ もう汗の一滴も出ねェ ウヒャヒャヒャ」

 

男は落ちてきた束を拾う。

 

男「おー新聞か 今日はどんな凶報が・・・あン!?違うな手配書の束か 全く ここは無法の町だぜ 悪人のご紹介なんざウンザリだってのに・・・」

 

男「・・・・・・!こりゃ昼間の腰抜け小僧二人とピンク髪の嬢ちゃんじゃねェかよ・・・ウヒャヒャ・・・しかし あの空島発言にゃ笑わせてもらったね・・・額は確か3千万・・・ん?」

 

男「イカイカン ちょっと飲み過ぎたか・・・え~~~と・・・一・・・十・・・百・・・千・・・万・・・十万 百万千万・・・イヤイヤイカン飲み過ぎた」

 

男「・・・十万 ・・・百万・・・千万・・・・・・一億?? な・・・ならあのピンク髪の嬢ちゃんは!!?」

 

男はララの新しい額での手配書を見る。

 

男「「3~4000万がイイトコでしょ」っとか言っていたが・・・・・・十万・・・百万・・・千万・・・一億・・・いや2・・・27億きゅ・・・9100万・・・??」

 

男はルフィの新額に驚愕したが、ララの手配書の新額である28億目前という異常と規格外レベルに跳ね上がってしまっていた事に、汗だくでビビるしかない。

 

ルフィとララは海岸沿いを走っていた。

 

ナミ《3時間よ!!ルフィ ララ!!》

 

ナミ《それ以上の出航時間を伸ばしたら》

 

ナミ《”空島”へのチャンスをあんたも、ララあなたも逃す事になるのよ!!》

 

チョッパー《この人はきっと毎日毎日潜り方を続けてきたんだ》

 

おやっさん《おれの人生を狂わせた男とのこれは決闘なのさ》

 

おやっさん《すまん・・・・・・ほんとに・・・すまん・・・俺達がついていながら情けねェ・・・!!》

 

ルフィ「急ぐぞララ!!あの野郎絶対許さねェ!!」

 

ララ「はい!!」

 

昼間の店内ではベラミー一味が賑わっていた。

 

サーキース「あァあの時の大猿達にゃ笑ったよ!!あの図体で 血まみれの顔に涙とハナ水垂れ流して「おやっさあ~~~ん」だ!!ハハハハ!!!」

 

アーキース「そんなに大事ならしっかり守ってやれってんだハハハ!! そうだろ!?」

 

一味の女「アハハハハダッサ~~~~イ」

 

一味の男「フフ・・・そう言ってやるなよ 相手がお前やベラミーじゃしょうがねェ」

 

一味の男「何たってウチの船長は懸賞金5千500万Bの大型ルーキーだ」

 

男「大変だァ~~~~!!」

 

海岸で用を足していた男が手配書を持って店内へ入ってきた。

 

一味のメンバー「オイ何だ こんな夜中に」

 

男「昼間・・・!!この店にいた奴らはすぐ・・・あ!! ベラミー!!あんたまだここにいたのか!!?」

 

ベラミー「?」

 

男「すぐ逃げた方がいいぜ・・・!!アンタ・・・!!殺されるぞ一番危ねェ!!」

 

ベラミー「・・・・・・? ・・・何の話だよ・・・俺が?誰に殺されるって!?」

 

グラスが落下し砕ける。

 

一同はしーーーんとなった。

 

メンバー「一億・・・・・・!?」

 

メンバー「6千万・・・・・・!!?」

 

メンバー「あのピンク髪のララちゃんなんか、28億直前の27億9100万だと!!?」

 

男「そうさ!!昼間のあいつら3人共・・・ララって嬢ちゃんは昼間言ってた「大げさですね、3~4000万がイイトコじゃ」っとかだが、真実は本人しか知らない事だぜ!!」

 

メンバー「ウソだぞヤベェ・・・!!えれェ奴となんて嬢ちゃんを笑っちまった・・・俺ら 顔を覚えられてねェかな ここにいるとマズイぞ!!!」

 

メンバー「1億や28億直前の賞金首なんて会った事ねェよ・・・・・・」

 

ベラミー「ハハッハハ・・・ハハッハハッハッハッハッハ オイオイオイオイ!!!」

 

メンバー「!?」

 

ベラミー「・・・・・・バカ共が・・・こんな紙キレに怯えやがって・・・!!てめェらの目は節穴かよ!!? 張本人を見ただろう!!?」

 

ルフィとララは昼間の店の前に到着。

 

ルフィ「着いたな ララ。」

 

ララ「はい。」

 

ベラミー「ーーー過去にこんな海賊がいたのを知ってるか? テメェの手配書をてめェで偽造してハッタリ(・・・・)だけで名を上げた海賊 相手はその額を見て縮み上がり何もせず ただ降伏するってわけさ 戦えば本来勝てるものを」

 

ベラミー「今のお前らの様にだ!! 当人の弱さとあの小娘の気の弱そうな態度を目の当たりにしておきながらこのザマだ・・・情けねェ・・・!!」

 

メンバー「・・・そうだったのか ビビらせやがってあの野郎共にピンク髪娘!!」

 

メンバー「だがしかし ベラミーの言う通り”億”なんて額になる奴は相当ヤベェ事件(ヤマ)に関わってるハズだってのに 新聞沙汰にすらなっちゃいねェってのがオカシイぜ!!」

 

メンバー「違ェねェ”麦わら”やあんな嬢ちゃんなんて聞いた事ねェや・・・」

 

メンバー「何だ」

 

メンバー「何だ そうか 脅かしやがって!! ぎゃはははは」

 

ルフィ「ベラミィ~~~~~!!どこだァアア~~~!!!」

 

ルフィの怒声で皆びっくりして吹いた。

 

ベラミー「ご指名とは」

 

ベラミーが店を出ると、

 

ルフィ「おい!!!」

 

ルフィとララはある塔の上に立っていた。

 

ベラミー「・・・・・・今 お前ら二人の噂をしてたトコさ・・・おれに用か!?」

 

ララ「ええ!!おじさん達の金塊返してくれますか?」

 

ベラミー「金塊!?・・・・・・ああクリケットのジジイが持ってたヤツか」

 

ベラミーは両足をバネにして跳び上がり、塔の上までやってきた。

 

ベラミー「返すも何も・・・アレはおれが海賊として奪ったんだ」

 

ベラミー「海賊のお前らにとやかく言われる筋合いはねェハズだ」

 

ララ「あるんですよ・・・。」

 

ベラミー「!?」

 

ルフィ「おっさん達は友達だ!! だから俺とララで奪い返すんだ!!」

 

ベラミー「ハハッハハハハハハ!! 聞くがお前・・・戦闘が出来るのか!?パンチの打ち方(・・・・・・・)を知ってんのか!!?そこの小娘もどうやって俺を討ちとれるってんだ!!? てめェらのような腰抜けに何ができる!!!」

 

男は手配書2枚を見比べる。

 

男「間違いなく あいつとあの嬢ちゃんだ。」

 

サーキース「オイ まだそんなもん持ってんのか さっさと破り捨てちまえ!!」

 

男「だがよ もし・・・この手配書2枚が本当だったら 1億の賞金首やベラミーでも、特に28億直前のあのララって嬢ちゃんは・・・」

 

サーキース「ハッ・・・・・・バカバカしい よく見ろ・・・あのチビや小娘をどこから見りゃそんな凶悪な男や女に見えるんだ あれじゃ3千万や初頭から20億越えってのも疑わしいだろうが それにその手配書での娘の右手に持つ物が若干気になんねェのかよ!?」

 

男「確かに気にならなくはないが」

 

メンバー「俺も気になるな・・・」

 

一味の男女メンバーは手配書のララが右手に持つスマホの存在が気になっていた。

 

ベラミー「昼間みてェに怯えて突っ立ってても俺からは何も奪えやしねェんだぜ臆病者!!!」

 

ルフィ「昼間の事は」

 

ララ「私達にとって別の話なので」

 

ベラミー「ハハッハ!!そうか・・・一体何が違うんだ!?・・・じゃあ今度は」

 

ベラミーは跳び上がる。

 

ベラミー「もう二度とその生意気な口がきけねェ様にしてやるっ!!」

 

塔のてっぺんが崩れる。

 

メンバー「くずれた!!!」

 

ベラミーは向かい側の塔の壁に張り付き、

 

ベラミー「俺は賞金首なら女でも手加減はしねェぜ!!一瞬で片づけてやるよ」

 

ベラミーはルフィとララに向かって跳んでくる。

 

ベラミー「”スプリング狙撃(スナイプ)”!!!」

 

ルフィとララは跳び降りる。

 

ルフィは猛スピードで落ちて来て、ララは左腕のデバイスで電磁波球体に包まれつつ落ちてきた。

 

ベラミー「何だ? 小娘の奴 光に包まれたが・・・」

 

ルフィは立ち上がり、ララはゼロとなって立ち上がる。

 

メンバー「小娘の姿が変わった!!?」

 

一味全員を含めた当然サーキースもである。

 

ゼロはKナックルに切り替えると、すぐにある建物の死角に召喚ゲートを出現させ、クリスター・マイマインがせり上がってくる。

 

ゼロ(マイマイン 空間の歪み無しでベラミーのスピードを見えるようにしてくれ。)

 

マイマイン(分かった・・・)

 

マイマインは跳び上がって前回転する。

 

ベラミー「”スプリング跳人(ホッパー)”!!!」

 

ベラミーは周りを超スピードで跳び回る。

 

メンバー「ベラミーが消えた!!?」

 

メンバー「これは・・・!!”処刑人ロシオ”がやられた時の・・・!!」

 

ベラミー「友達(・・)だって!? ハハッハハハ!!」

 

ルフィ「・・・・・・」

 

ゼロ「・・・・・・」

 

ベラミー「そういやあのジジイや大猿共も・・・おめェらと同類だな 400年の先祖のホラを信じ続ける生粋のバカ一族だ」

 

ベラミー「ハハッハハハ!!!」

 

ベラミー「何が”黄金郷”!!?何が”空島”!!? 夢見る時代は終わったんだ 海賊の恥さらし共!!!」

 

マイマインが回転中の為、ベラミーのスピードは何とか把握できている。

 

ルフィ「パンチの打ち方を知ってるかって・・・?」

 

サーキース「やっちまえベラミー!!そんなアホ共にゃ現実を生きる資格もねェのさ!!!」

 

ゼロは右手を構え、

 

ゼロ「ベラミー 貴様を「イレギュラー」とみなし排除する!!」

 

ベラミー「あばよ!!!麦わらに小娘がァ!!!」

 

ベラミーは二人の所まで来るが、ルフィとゼロのダブルパンチによって倒される。ゼロはベラミーの腹の部分で、ルフィは原作と同じく顔の部分である。

 

メンバー「・・・え!?」

 

ルフィの右手には血がつく。

 

ゼロ「身の程を知れ。」

 

マイマイン(ゼロ 私はここで退場する。)

 

ゼロ(ああ すまなかった・・・)

 

マイマインは消えてデバイスに戻って行った。

 

ゼロは電磁波球体に包まれ、ララに戻った。

 

サーキース「・・・・・・ハ!!・・・・・・オイ・・・冗談よせよ・・・!?なァ・・・・・・!!からかってんだろ!!?・・・・・・何とか言えよ!!!」

 

ベラミーは気絶し倒れているので、答える事が出来なかった。

 

サーキース「おいベラミー!!バカなマネはよしてくれ!!さァ・・・・・・!!立ち上がってホラ いつもの”ショー”見せてくれよ ・・・・・・!!ベラミー!!」

 

《大変だァ!!》

 

手配書の2枚がサーキースに張り付く。

 

サーキース「ぶッ」

 

男《そうさ!!昼間のあいつら2人とララって嬢ちゃん・・・》

 

男《あんたより懸賞金が上で、ララちゃんは賞金額がホントかもしんねェぞ!!》

 

サーキースを含む一味は顔を青くする。

 

サーキース「うわ・・・!! 一体何なんだ あのララって小娘は!?何なんだよ!? 姿が変わったり!!」

 

男「・・・・・・!! わからねェけど言わんこっちゃねェ」

 

ララはデバイスの力で仕込みトンファーを両手に出現させると、

 

ルフィ「おっさんの金塊!!返せよ!!」

 

ララは両手のトンファーを構えて、

 

ララ「でないと咬み殺しますからね!!」(とある最恐の不良にして最強の風紀委員長の名セリフを使いたかった!!)

 

メンバー「うわあああ!!!やっぱり本物なんだあああ!!!」

 

メンバー「ベラミーがやられたあ~~~!!!」

 

メンバー「あの娘は一体何なんだーー!!」

 

 

おやっさんの所では、メリー号の修繕と強化作業が行われていた。

 

マシラ「ウッホ!! ウッホ!! 船を直せや ウッホ!!ウッホ!!」

 

おやっさん「よーーーし!! 船首を持ち上げろ」

 

アイリスはメイド姿で作業を手伝っていた。

 

ナミ「ーーーあんた 何で行かなかったの?」

 

ゾロ「あ!?何なんだおめェ ケンカすんなっつったりしろっつったり行くなっつったり行けっつったり」

 

ナミ「違うわよ あんただってやられたじゃない ララは女の子だからやられずに済んだけど・・・」

 

ゾロ「やられた?・・・別にあいつらおれ達の前に立ちはだかった訳じゃねェだろ・・・同情しか残らねェケンカは 辛いだけだ それにララの奴は店での揉め事を避けたかっただけだろ・・・」

 

ナミ「何それ バカ??アンタ」

 

ゾロ「うるせェな どっか行け邪魔だ!!」

 

サンジ「コラコラコラマリモマン てめェ今ナミさんに何つった!?」

 

ゾロ「あ!?」

 

船員「おいニーチャン達こっちに板!!板!!」

 

チョッパー「へい!!」

 

船員「お!!気が利くなたぬき」

 

チョッパー「トナカイだ!!」

 

船員「ロボットの嬢ちゃんはすげェな!! 作業がはかどって来るぜ!!」

 

アイリス「どうも!!」

 

 

ララはトンファーを消す形でデバイスに収納し、立ちながら左胸ポケットから取り出したスマホでイヤホンは接続せずに動画視聴していた。

 

一味の女「麦わらよりもあの小娘 一体何者なのよ!?」

 

一味の男「俺だってわかんねェよ!!」

 

ルフィは金塊の入ったデカ袋を背負い、店から出てきた。

 

ララ「ルフィさん 金塊取り戻しましたね?」

 

ルフィ「おう みんなの所へ戻るぞ!」

 

ララ「はい!」

 

ララはスマホを一旦スタンバイで切り、左胸ポケットにしまう。

 

サーキース「あの二人・・・・・・まぐれさ・・・・・・!!」

 

サーキース「オイ・・・!!オイてめェら まだおれがいるだろう!!?」

 

メンバー「やめろ!!サーキース!!」

 

サーキース「さァ かかって来い!! おれ達が夢追いのバカ共に負けるわけねェ!! どうした!!おい麦わらに小娘どこいくんだ!!!」

 

ルフィ「・・・・・・どこって」

 

ルフィは右手を上げて、

 

サーキースは思わず後ろに尻餅をつき、

 

ルフィとララ「「空《ですって》」」

 

ララ「これ以上文句があるなら」

 

ララはデバイスで電磁波球体に包まれ、コマンドミッションのハイパーモード2のアルティメットアーマになり、

 

サーキース「今度は何だ!? また違う姿に鎧が変わってやがる!!」

 

一味達は驚愕。

 

一味の女「あんたは一体何なのよ!?」

 

コマミメット・エックス「お前達を「イレギュラー」とみなし「イレギュラーハンター」として排除する!!」

 

サーキース含む一味「「「「「「イ、イレギュラー!? そしてイレギュラーハンターって何だよ!?」」」」」」」

 

コマミメット・エックスは電磁波球体に包まれ、ララに戻った。

 

ルフィ「ララ 行くぞ!!」

 

ララ「はい!!」

 

ルフィとララはメリー号の所へ戻って行く。

 

前日 昼ーーーー”偉大なる航路(グランドライン)”とある島ーーー

 

 

「船長・・・・・・!! 船長!!」

 

「何だ!!」

 

「本当にここで間違いないんでしょうか!?」

 

洞窟を進むのはバギー一味であった。

 

モージの持つランタンがぼんやりと照らす。

 

モージ「かつて財宝の為に残忍の限りを尽くしたという かの「キャプテン・ジョン」が財宝を隠した”伝説の洞窟”」

 

バギー「ああそうとも 心して進め いいか 財宝には番人や罠が付き物だ・・・!! 油断すると命はねェぞ!!!」

 

バギー「どんな怪物が飛び出すか・・・・・・!! はたまた地獄絵に見る血の罠か・・・・・・!!」

 

すると明かりがつき、

 

「さー今日もはりきってトンネル工事始めようぜ!!」

 

「ヘイ親方!!」

 

親方「お!!おめェら新入りだな!?」

 

バギー「え」

 

バギー達は親方チームと工事を手伝う。

 

バギー「やーーーー!!汗かくって素晴らしいっスねー!!親方!!」

 

親方「おおともよ そしておれ達の汗はやがてトンネルを作り人々の笑顔に変わるのさ!!」

 

バギー「そうそう こうやって・・・労働した後の酒がまたキュ~~~っと はっ!!!」

 

バギー「なにをいい汗かかせてくれとんジャ~~~~~ア!!!」

 

 

モージ「バギー船長「キャプテン・ジョンの財宝」ありませんでしたね」

 

カバジ「ばか!! モージ少しは気を使え 明らかに船長は島を間違えたんだ!! まったくお前船長に赤っ恥かかせる(・・・・・・・)気か」

 

バギー「誰が赤っ鼻でかすぎる(・・・・・・・・)だァ!!!」

 

モージ「かたや”1億”と”6千万”そしてあり得ねェって言ってもいい”28億直前のあのピンク髪の娘・・・もうあいつら(・・・・)立派に”偉大なる航路(グランドタイン)”の海賊ですよ」

 

バギー「フン・・・!!ハデばか者うろたえるな 泳がせときゃいいのさ」

 

モージ「え・・・・・・どういう事です?」

 

バギー「いいか ”魔女”は!! 子供を食らう時・・・まずは丸々と太らせる事から始めると言うぜ・・・分かるか?」

 

モージ「?」

 

バギー「ーーーつまりだ あの麦わら達の懸賞金が上がれば上がる程・・・」

 

モージ「そうか!!それを討ち取った時船長の額はそれ以上にハネ上がるってわけだ!! しかしあのララとか言うピンク髪の娘は敵に回すのはまずいのでは?」

 

バギー「何でだよ!? あの娘をもし討ち取る事が出来た時、俺は娘の額をも一気に上回る額になるっつーわけだぜ!! ギャハハハ!!」

 

モージ「成程すげェ!!船長 宴にしますか!!?」

 

バギー「やらいでかァ!!!」

 

船員達は宴状態になった。

 

アルビダ「バカ騒ぎしてんじゃないよアンタ達!!」

 

アルビダ「肝心のルフィの居所もつかめないで どうやって討ち取ろうってんだい!?」

 

バギー「ならおめェは あのララって娘どう見る?」

 

アルビダ「あの小娘、ローグタウンで姿が変わったと思ったら、あたしらを「邪魔するならイレギュラーハンターとしてお前達を「イレギュラー」とみなし排除する!」って言ってたね。変わったと思ったら声と話し方が完全に男だったし、さっぱり分かんないよ。イレギュラーハンターって何なんだい!? 賞金稼ぎであるバウンティハンターなら分かるけどさ・・・。」

 

バギー「「イレギュラーハンター」・・・何なのか全然聞いてねェっての!!」

 

アルビダ「結構キレイなピンク髪はしてるのは認めるよ。でもあたしの敵じゃないね・・・」

 

バギー「美しさで張り合おうとしてんのか てめェは!?」

 

と、その時

 

「あー何だ ルフィやあの()に会いてェんならおれが教えてやるよ」

 

バギー「ホォラ見ろ そんなもんコイツが教えてくれるそうだぜ」

 

バギー「てめェ誰だァ!!」

 

エース「あ!こいつはどうも宴会中に失礼」

 

エースはご丁寧に一度お辞儀した。

 

エース「何とも香ばしい料理の香りに誘われてやって来た俺の名はエース 以後よろしく」

 

船員「いやいやそんなご丁寧にこちらこそひとつ」

 

バギー「てめェが何者(・・)かって聞いてんだ・・・名前なんざどうだってハデにナメた野郎だ」

 

カバジ「船長!! 船長 コイツ・・・・・・!!”火拳”ですよ!! ”火拳のエース”!!!」

 

カバジ「”白ヒゲ”んとこの・・・!!二番隊隊長・・・・・・!!!」

 

船員達「「「”白ひげ”!!?」」」

 

エース「お!オヤジを知ってんのか そりゃ嬉し・・・ぐーーーー」

 

船員「寝たーーーーーーーっ!!!」

 

エースは寝ている。

 

モージ「何故です!? チャンスでしょ こりゃどう見ても!!”火拳のエース”を討ち取りゃ一気に名が上がりますよ!!!」

 

バギー「ダメだ!!!! いいかおめェらハデに覚えとけ”白ひげの一味”にだけは・・・!!何があろうと 絶対に手を出しちゃならねェ!!!」

 

バギー「”白ひげ”は・・・・・・あいつはな かつて”海賊王”ロジャーと唯一互角に戦った伝説の”怪物”なんだ!!! 今では紛れもなく”世界最強の海賊”!!!!! ”ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)”に最も近い男なんだぞ!!!」

 

バギー「そして”白ひげ”は何より(・・・・)仲間の死を許さねェ!!! 絶対にな!!そういう男だ!!!」

 

アルビダ「・・・やけに詳しいじゃないかアンタ・・・」

 

バギー「・・・そりゃそうさ・・・」

 

アルビダ「?」

 

バギー「昔・・・・・・おれァ この”偉大なる航路(グランドライン)”で直に奴と会った事がある・・・!!!」

 

エース「ほう オヤジの事知ってんのか」

 

バギー「!」

 

船員「起きとるーーーっ!!!」

 

エース「何だおめェら遠慮すんな 宴だろ!?ワーッとやろうぜ」

 

バギー「そりゃそうだ!!! せっかくの宴だった!!!」

 

バギー「ギャ~~~~~~~ッハッハッハッハッハ!!!」

 

船員「よォおめェいけるじゃねェか! ギャハハ飲め飲め」

 

エース「お ライオンがいるのか 来い!!この火の輪をくぐれ!!」

 

リッチー「ガウ!?」

 

モージ「よしやれェ!!リッチー!!!」

 

 

聖地”マリージョア”

 

 

「何・・・”赤髪”が・・・・・・!?」

 

「ええ・・・・・・不穏な動きを・・・」

 

「別に自ら動いたわけではあるまい」

 

「はい・・・・・・使者を使った間接的なものではありますが・・・しかし!! ”白ひげ”と”赤髪”との接触はあまりにも危険です!!!」

 

立っている一人と椅子に座っている4人の5人。世界政府最高権力”五老星”である。

 

「フム・・・それは確かにな・・・・・・!!」

 

「ーーーだが”赤髪”は暴れさせればこそ手に追えんが 自分から世界をどうしようという男でもあるまい」

 

「下手に動かず様子を見るのだ」

 

「ーーーそれより今は”七武海”だ クロコダイルの後任を急がねば 穴一つとて甘く見るな」

 

「”三大勢力”の陣営崩壊は世界に直接ヒビを入れる保たねばならん」

 

マント付き海兵「はっ・・・・・・その為”七武海”には招集をかけておりますが・・・果たして何人が現れる事か・・・所詮は海賊・・・身勝手な連中でして・・・」

 

五老星の一人が手配書2枚を見る。

 

「クロコダイルめ 厄介な事をしてくれた・・・・・・ーーーーそれを討ち取ったこの男も野放しにはできまい・・・モンキー・D・ルフィ・・・に、もう一人右手に持っている物がよく分からんが、アメノ・ララという少女 船長ではないのに28億直前の27億9100万Bとは・・・本部が彼女だけを逮捕とは逆にスカウトしたがっている理由は聞いているが・・・変身中だけ名乗っている「イレギュラーハンター」という心を持ったロボット・レプリロイドだけで結成された治安組織、役割そのものが海軍と非常に似ていて、結成しているのが政府と直結のある治安組織である海軍の我々とロボットの違いなだけ・・・。前世ではジョシコウセイとかいうガクセイで、学校という学び舎で学んで生きていた身か。」

 

「海軍本部からマリージョアへ・・・・・・王下”七武海” ドンキホーテ・ドフラミンゴ様・・・・・・!! 次いで・・・バーソロミュー・くま様がお着きに・・・!!」

 

聖地”マリージョア”

 

会議室のような大部屋でマント付き海軍が集結してる中、マント付き海兵の一人が一人の海兵の首を掴む。

 

「おいやめろ!!」

 

「何をする!!」

 

「違うんだ手が・・・勝手に・・・!!」

 

「バカ言え ふざけてる時か!!?」

 

お婆さん中将「そうだよ ふざけてる時ではない イタズラはおよし!」

 

お婆さん中将「ドフラミンゴ お前の仕業だね? 良い子だから おやめ」

 

ドフラミンゴはバルコニーの手すりの上に座っている。

 

ドフラミンゴ「フフッ!!!フッフッフ・・・・・・・・・!! 良い子だからかフフ!!敵わねェなァあんたにゃおつるさん・・・・・・だったらよ」

 

ドフラミンゴ「さっさと話す事話して・・・」

 

海兵「う・・・」

 

ドフラミンゴ「フッフッフッ!!!終わらせちまおうゼ こんな集会」

 

ドフラミンゴは左手を上げ、能力を発動する。

 

2人のマント付き海兵は体が操作されてるように勝手に動く。

 

「うわっ!!」

 

「おい!!バカよせ!!!」

 

「やめろ!!やめさせろ!!」

 

「ドフラミンゴ貴様!!」

 

ドフラミンゴ「フフフフフ!!」

 

???「やめんか」

 

総大将「くだらんマネをするな 貴様ら戦争でもしにきたのか? あァいやいや・・・あいさつが遅れた・・・よく来たな 海のクズ共」

 

ドフラミンゴ「フフ!!フフフ!!おーおー・・・えれェ言われ様だぜ・・・・・・」

 

???「ーーーだが 的を得ている」

 

総大将「始めようか・・・これ以上待ってももう誰も来まい・・・6人中2人も来てくれるとは私の予想以上だ」

 

大将は席に座り、ドフラミンゴはテーブルの上に座る。

 

ドフラミンゴ「ーーーだろうな おれも来る気はなかった 島の興業が今あまりにもうまくいき過ぎてて 退屈なんで来たんだ」

 

総大将「成程 それは迷惑な話だ 海賊の興業がうまくいく事程我々にとって不景気な話はない」

 

ドフラミンゴ「フフフ!! フフ!!ずいぶんツッかかってくっれるじゃねェか”仏”の名が泣くぜ!? センゴク元帥・・・!!」

 

別の男性が現れる。

 

「つまらぬ言い合いが聞こえるな おれは来る場所を間違えたかな?」

 

センゴク「”鷹の目”!!!!」

 

ミホーク「”海軍本部”に”七武海”・・・・・・対峙する勢力同士では その”円卓”もあまり意味を成さん様だな」

 

センゴク「・・・・・・まさかお前が・・・!!」

 

ドフラミンゴ「これはこれは最も以外な男が気なすった」

 

ミホーク「・・・・・・フン・・・なに おれはただの傍観希望者だ 今回の議題にかかわる海賊達に少々興味があってな・・・・・・それだけだ」

 

???「ならば 私も傍観希望という事でよろしいか?」

 

ミホーク「?」

 

???「・・・いや傍観というのも少々違いますか しかし流石にそうそうたる顔ぶれですな」

 

センゴク「貴様何者だ!!! 一体どこから入った!!!」

 

???「あわよくば・・・・・・ぜひこの集会」

 

ドフラミンゴ「アン!?」

 

???「参加させて 頂きたく・・・」

 

???「参上いたしました この度のクロコダイル氏の称号剥奪に受けて 後継者を探しておいでではないかと」

 

「お前 ラフィットだね」

 

ラフィット「・・・・・・おや 私の名などご存じで・・・・・・これは恐縮千万」

 

センゴク「誰だ おつるさん」

 

おつる「”西の海(ウエストブルー)”で広く名の通った保安官だよ 度を越えた暴力で 国を追われた男さ・・・・・・」

 

ラフィット「ホホ・・・・・昔の話です 私の事などどうでもよろしい 私はある男(・・・)を”七武海”に推薦したくここへ来たのです」

 

偉大なる航路(グランドライン)”ーーーー

 

???「シャンクス・・・・・・懐かしい名だ」

 

???「ーーーこれがシャンクスからの手紙か」

 

???「ええ 重要な話らしくて確実に届ける為におれが!!」

 

???「ーーーそうか そりゃあご苦労だったな・・・・・・」

 

???「いえ まだ新入りなもんでーーーつっても元々海賊やってましてちったァ名の知れた方だとは 思ってんすがね・・・・・・」

 

???「オイあんた達・・・ロックスターって名を知ってるだろ・・・?」

 

白ひげメンバー「いいや・・・聞いた事ねェな・・・」

 

手紙は破かれる。

 

???「手紙なんざよこしやがって・・・・・・!!!」

 

???「ちょっと・・・・・・アンタ・・・・・・!!!」

 

???「そのボウズ(・・・・・)はいつからそんな大物に成り下がったんだ?」

 

???「ちょ・・・・・・!!オイ待てよ!!!こいつは大事な手紙だってお頭が・・・!!!あ・・・相手はあの”赤髪”だぞ!!?あんた気は確かか!!?」

 

白ひげ「おれァ”白ひげ”だ!!!」

 

看護師「船長 お酒はその辺で・・・」

 

白ひげ「バカヤロウ 飲みてェモン飲んで 体に悪ィわけあるか」

 

???「・・・・・・お頭はこの手紙は急ぎの用だと・・・!!」

 

白ひげ「大方の予想はつく・・・”エース”と”黒ひげ”の事だろうよ 赤髪のガキに伝えて来い・・・・・・おれにもの言いたきゃいい酒持っててめェで来いと・・・・・・」

 

白ひげ「わかったら帰れ ハナッたれとは話したくねェよアホンダラ」

 

椅子に座り、体の至る所に点滴を流してる巨体で世界最強と言われる大海賊 通称”白ひげ” エドワード・ニューゲートである。

 

とある冬島

 

シャンクス「ハハハ・・・変わらねェな あのオヤジも・・・・・・ハハハ・・・」

 

《笑い事じゃあ・・・!!》

 

シャンクス「こうなるだろうとは・・・まァ思ったが」

 

《お頭!! もう少し時間をくれ!! おれはこんな屈辱を受けたのは初めてだ!!》

 

シャンクス「おいおい何する気だ やめときな ご苦労さん お前はまっすぐ帰って来い」

 

《だ・・・だけどこれじゃおれの面子ってもんが・・・》

 

シャッンクス「面子よりお前の命の方が大事だ もうお前じゃどうにもならねェ手間かけさせたな」

 

「どうすんだお頭」

 

シャンクス「行くよ・・・船を出す準備を!!」

 

「”白ひげ”の所へか!?」

 

シャンクス「ああそうだ」

 

ベックマン「そんな事して政府が黙ってると思うか!?・・・・・・そうも言ってる場合じゃねェんだ」

 

シャンクス「政府は黙っちゃいねェだろうが・・・・・・なァに 邪魔するならこっちも黙っちゃいねェさ・・・!!」

 

「いやっほォ!!!野郎共ォ!!!戦闘だァ~~~~~!!!」

 

シャンクス「さァ!!!飛びっきりの酒を用意しろ!!」

 

 

聖地”マリージョア”

 

センゴク「ティーチ・・・・・・!?」

 

ラフィット「そう・・・・・・それが我が海賊団の船長の名前」

 

センゴク「知らんな どこの馬の骨ともわからん奴では他の海賊への威嚇にならん」

 

ラフィット「ええ承知してあります その辺りも抜かりなき計画を立てておりますので少々時間を頂きたい」

 

ドフラミンゴ「フフ!!フフフフ!!面白ェ!!オイやらせてみろよセンゴク!!フフ!!」

 

ラフィット「我らが一味の名は・・・・・・”黒ひげ海賊団” ご記憶下さいます様に」

 

 

ジャヤ モックタウン(現在)ーーーー

 

「おい聞いたか」

 

「あのベラミーがやられたらしいぞ!!!」

 

「誰にだよ!?」

 

ある男が手配書2枚確認する。

 

「1億と2,27億9100万・・・あのピンク髪の嬢ちゃん なんつー額だ。28億直前とは・・・麦わらの小僧はあの覇気で3千万はねェと思ったがここまでとは・・・・・・嬢ちゃんの右手に持っている物は見た事がねェな・・・」

 

サーキースが男とぶつかる。

 

サーキース「オイてめェ!!でけえナリでつっ立ってんじゃねェぞ!!!おれァ今ムシャクシャしてんだ」

 

男「やかましいっっ!!!」

 

男はサーキースの頭を掴み、叩きつけた。

 

男「小物にゃァ用はねェ・・・!!!探してたのは”1億”を越える首と”28億”直前の首だ!!! ゼハハハ!!!さァ成り上がってやるぜここから!!!」

 

男の海賊メンバーが3人集結した。

 

メンバー「ウィ~~~~ッハッハァ~~~!!!やっと獲物を獲る時か!!!」

 

メンバー「船長 しかしラフィットの奴とは この町で落ち合いの予定」

 

男「おめェらしくねェな オーガー逸れちまったらそれも巡り合わせだろう!!? ゼハハハハハ!!!」

 

メンバー「その通り 運命とは常に人間の存在価値を計る・・・・・・ゲフ ああっ・・・」



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第167話「船は空をゆく!突き上げる海流に乗れ」

ナミ「何やってんのよっ!!!あの二人はもーーーーっ!!!」

 

ナミ「朝よもう朝!!! 約束の時間から46分オーバー!!海流に乗れなくなるわよ!?だいたい帰りは金塊持ってるんだから重くて遅くなるでしょ!?そういう計算できてないのよ あいつの頭では!!」

 

ウソップ「いや・・・最初(ハナ)っから時間の計算なんてしてねェと思うぞ」

 

サンジ「ああ 100%な」

 

アイリス「でもララ様もいるので、金塊運びは手伝っているかもしれませんよ?」

 

ウソップ「それもあんのかな・・・。」

 

チョッパー「仮に勝ったとして、二人共寄り道とかしてねェよな?」

 

ナミ「それはそれで間に合っても許さないわ」

 

ゾロ「どうなんだよお前は」

 

ルフィ「おーーーーーい!!」

 

ララ「みなさーーーん!!」

 

アイリス「ララ様!!」

 

サンジ「お ララちゃんも戻って来たんだね!?」

 

ショウジョ「!」

 

マシラ「よかった 帰って来た!!」

 

ルフィ「やったぞ~~~~~~~~!!」

 

ウソップ「ルフィ ララ急げェ!!!出航時間過ぎてんぞ!!!」

 

ルフィ「これ・・見ろ!!!」

 

ルフィの右手にはクワガタが握られていた。

 

ルフィ「ヘラクレス~~~~~!!!」

 

ウソップ達「「「何しとったんじゃーーーー!!!」」」

 

ルフィとララは外見的に変化したメリー号を見て、

 

ルフィ「うわっ!!すっげェな~~~~~!!!」

 

ララ「まるで鶏の羽~~~~~!!」

 

ウソップ「”G・M(ゴーイングメリー)号フライングモデル”だ!!!」

 

ルフィとララ、チョッパーは目が輝く。

 

ルフィ「飛べそ~~~~~!!!」

 

ララ「そんな気がします~~~!!」

 

ウソップ「だろう!!?」

 

アイリス「見た感じは飛べるハズです!!」

 

ナミ「私 あれ見ると不安になるわけよ・・・」

 

ゾロ「まァ そうだな 鶏よりハトの方がまだ飛べそうな・・・」

 

ナミ「それ以前の問題でしょ!!バカねっ!!」

 

ルフィはおやっさんの目の前に金塊の入った袋を置く。

 

マシラ「さァ船を出すぞ!!準備はいいか野郎共!!」

 

船員「アイアイサー~~~~!!」

 

船員「ウォ~~~ホ~~~~!!」

 

ララは建物内のカバンを取りに行き、アイリスと共に船へ乗ると、ララはスマホで女神様に連絡し、アーマーパーツカプセルとデータ転送マシンに水分でショートしない為の絶対防御結界を張ってもらった。この時にアイリスはメイド姿へチェンジした。

 

おやっさん「さっさと船に乗れ 時間がねェ 空へ行くチャンスを棒に振る気か・・・!!!」

 

おやっさん「バカ野郎が」

 

ルフィ「うん ありがとう船」

 

おやっさん「礼ならあいつらに言え」

 

ルフィ「ああ!ありがとうおめェら!! ヘラクレスやるよ!!」

 

船員「ホントかよいいのかよ!!!お前メチャクチャいい奴じゃねェか!!!」

 

マシラ「とにかく急ごう 船に乗れ!!!間に合わねェぞ!!!」

 

ショウジョウ「おれ達が先導するからついて来い!!!」

 

ウソップ「ルフィ!!急げ!!!」

 

ルフィ「ああ!!」

 

おやっさんは袋に手を置く。

 

ベラミー《ハハッハハ!! 黄金郷はノーランドが思い描いた空想の産物だ》

 

おやっさん「猿山連合軍!!!」

 

船員「ウォ~~~~ホ~~!!!」

 

船員「アイアイサ~~~~!!!」

 

おやっさん「ヘマやらかすんじゃねェぞ!!! 例え何が起きようと!!!こいつらの為に全力を尽くせ!!!」

 

ルフィは乗船する。

 

ルフィ「よし!!行こう!!」

 

ナミ「みんな出すわよ!!」

 

ウソップ「よっしゃあ!!」

 

ララ「はーーーい!!」

 

アイリス「はーーーい!!」

 

サンジ「ア~~~~イ!!ナミさん♡」

 

おやっさん「小僧!! おれァ ここでお別れだ!! 一つだけ これだけは間違いねェ事だ・・・!!」

 

ルフィ「!?」

 

おやっさん「”黄金郷”も”空島”も!!!過去誰一人 ”無い”と証明できた奴ァいねェ!!!!」

 

ルフィ「うん!!! ・・・・・・」

 

おやっさん「バカけた理屈だと人は笑うだろうが 結構じゃねェか!!」

 

おやっさん「それでこそ!! ”ロマン”!!!」

 

ルフィ「”ロマン”か!!!」

 

ララ「”ロマン”ですか・・・。」

 

おやっさん「そうだ!!!」

 

おやっさん「金を・・・・・・ありがとうよ・・・・・・!!おめェら 空から落ちてくんじゃねェぞ!!!」

 

ルフィ「ししし!!」

 

ララ「フフッ!!」

 

メリー号は出航する。

 

ルフィ「じゃあな おっさん!!!」

 

ララ「色々とお世話になりました!!」

 

ナミ「色々ありがと クリケットさん!!」

 

ウソップ「おやっさん 黄金郷はきっとあるぜ!!!」

 

ルフィ「おっさん 無茶すんなァ!!」

 

クリケット「余計なお世話だァ!!」

 

 

イカダ状の海賊船

 

「もう朝だぜ」

 

「どうだ 何か見えるか」

 

「まだ対岸の影も見えねェな」

 

「本当に”空島”へ行くと?あいつら」

 

「ああ そう言ってた 追いかけるにゃ厄介だ その前に決着ケリをつけたいが、あのピンクの嬢ちゃんは避けておくか。」

 

 

マシラ「いいか 現在午前7時だ!! 現場付近に到達するのがおそらく午前11時頃」

 

マシラ「おやっさんが話した様に”突き上げる海流(ノックアップストリーム)”の 立ち上がる位置は毎回違うから それ以前に到着して その位置を正しく”探索サーチ”しておく必要がある」

 

マシラ「少し予定より遅れちまったら・・・オイ!!聞いてんのか!?おれの説明を・・・」

 

ルフィは森の主らしきデカ鳥の顔を触る。

 

ルフィ「見てろ見てろ」

 

ルフィが離すと、鳥は正面を向いた。

 

ルフィ「ほら!!正面向いた!!」

 

ウソップ「いやーーー変わった鳥もいるもんだな」

 

ララ「ですね・・・あの森ではバカでかい虫達の司令塔かと」

 

アイリス「あの森の主とも言えますね・・・。」

 

ルフィ「ホントに南しか向かねェんだコイツ!!コンパスみてェだな 面白ェ~~~~」

 

鳥は怒り鳴く。

 

アイリス「何て言ってるの?」

 

チョッパー「「南じゃない方を向いてお前達を困らせてやる」って」

 

ララ「おお!!」

 

ルフィ「うっはっはっやってみろ!!」

 

鳥は逆方向を向く。

 

ララ「あっ」

 

ルフィ「お!」

 

ウソップ「北向きやがった!!」

 

しかし鳥はイライラとそわそわし、元の正面を向く。

 

ウソップ達は大笑いし、ララとアイリスは大笑いではないが、若干静かに笑う。

 

ルフィ「南向かないと落ち着かねェんだ」

 

鳥「ジョ~~~~~~~~~!!!」

 

船員「何だ どうしたんだ!?」

 

船員「おいお前らァ~~~~~!!!大園長(おおボス)を怒らせんじゃねェぞォ!!」

 

ショウジョウ「まーーーーいーーーーからいーーーーから ハラハラするぜ あいつらのシカトップリには・・・・・・!!」

 

ルフィ「まーそんなにあせってもしょうがねェからさ! 楽に行こうぜ!!」

 

サンジ「誰が予定を遅らせたんだよ」

 

マシラ「ーーーだがそりゃそうだ 何時間も緊迫し続けたってしかたねェ」

 

ショウジョウ「成程な・・・・・・よーし 野郎共 気を抜きながら全速前進~~~」

 

マシラ「ウッキッキ~~~~~~・・・・・・・」

 

ルフィ「は~~~~・・・いい天気だ・・・・・・」

 

ショウジョウ「ウォ~~~~・・・ホ~~~~~~~~・・・」

 

ゾロ「大丈夫かオイ・・・」

 

ちょっとだけ時間が経過し、ララはメリー号の例の扉の中に入る事にした。アイリスも同行である。

 

静脈認証システムでロック解除して、中に入ると、扉は閉じて一度鍵を掛ける。ララは素の自分として振る舞い、ちょっとだけ一息つく事にする。

 

視聴覚室に高校カバンを置く。

 

アイリス「ララ様 疲れた?」

 

ララ「少しかな・・・下着もそろそろ変えようかしらね・・・ランジェリーをセクシー系の黒でね。ペケ 一度ロボ姿になっていいよ!」

 

ペケ「いいですが、下着で過ごすのですか?」

 

ララ「外すのは上だけよ。空島に着いたら上半分は夏用の水着に近い衣装がいいかな。スマホは取り出してと・・・」

 

ララはスマホを胸ポケットから取り出すと、ペケを髪から外し、ペケはロボ形態へチェンジする。ララはスマホを持ったまま首輪や靴下を含む制服が消えて、白の上下下着姿となる。

 

ララ「脱衣所に行こう。でもその前にサンジ君に貰った貝殻を飾っときたい・・・。」

 

ララはカバンに入れておいた貝殻を取り出すと、机の置いてあるノートPCの近くに飾った。

 

ララ「うん 良い感じ!」

 

ララとアイリス、ペケは脱衣所に向かって入ると、

 

ララ「洗濯機に下着を入れてと。」

 

ララは上下の下着を脱ぎ、フタを開けた全自動洗濯機内に放り込むと、スマホで女神様に連絡する。

 

ララ「女神様 今の私の姿のサイズに合うセクシー系の黒の上下下着 お願いします!! 特に胸は本家のララちゃん同様の89なんで、サイズあるか分かりませんけど。」

 

女神〈問題ありませんよ!〉

 

女神が錫杖を振ると、ララの足元にセクシー系の黒上下下着が現れる。

 

ララ「確かに セクシー系の黒の上下ね・・・。」

 

ララはとりあえず、洗濯が先なので洗剤を専用口に適量入れて、フタを閉じ洗濯を始める。

 

ララ「下は履けるけど、胸はアイリス 後で後ろのフックくっつけてくれる? 皆のとこへ行く前にだけど ちょっと視聴覚室に行くよ。」

 

アイリス「うん!」

 

ララはおっぱいだけまる見えで、下だけ履き、下着の上を持って、視聴覚室まで向かう。

 

ララ「ついでにワンピースの原作コミックスを最初は50から新世界編以降の70巻くらいまで送ってもらおうかな・・・。マンガ部屋に行ってそこで直接送ってもらって、若干忘れてる部分もある筈なので、ある程度予習は必要だし。アニメ版も見直しも必要だから・・・一旦転送してもらうDVDディスクは新世界のパンクハザードまでで。部分的改変する場所を覚えないと。ディスク棚の一番下に鍵穴があるから隠し収納としてのその中にディスクコレクションを入れる。コレクションをごまかす為にある程度の量の海外映画も転送してもらって、それをコレクションの前に詰める。専用鍵も外の横のフックに引っ掛けられてるから解決する。」

 

アイリス「ララ様 これから大変かもね・・・」

 

ペケ「まあ ララ様はそれなりに頭は良い方ですし 大丈夫でしょう。」

 

ララ「本家のララちゃんほど頭脳明晰じゃないけどね・・・」

 

ララと2体は視聴覚室に入ると、スマホで女神様に連絡する。

 

ララ「女神様 ワンピース DVDコレクションを最初はウォーターセブンから新世界編のパンクハザードまでで転送お願いします。コレクションの誤魔化す為のある程度の量の海外映画をも送ってください。予習の為に漫画部屋では原作コミックの50から70くらいまで送ってください。マンガ部屋でも隠し収納用として必要です。」

 

女神〈はい!〉

 

女神が錫杖を振ると、DVDコレクションと誤魔化しの為のある程度の量の海外映画も転送されてきた。

 

ララ「転送されてきた。とりあえず隠し収納に仕舞い込む。」

 

ララは引き戸を開けて、ディスクコレクションを中に仕舞うと、その前部分に海外映画を詰めて、引き戸を閉めて、専用鍵で鍵をかける。

 

ララ「DVDコレクションは多分これで大丈夫・・・。次は漫画部屋ね。」

 

ララは漫画部屋へ向かい、入ると、通話したままのスマホで連絡。

 

ララ「女神様 原作コミックの50から70巻くらいまで転送お願いします。ここでも誤魔化しの為の適当な量の作品を一緒に。」

 

女神は錫杖を振り、ワンピースのコミックと、誤魔化しの為の適当な作品を共に転送した。

 

ララ「よし。本棚の一番下の鍵穴の引き戸を開けて、コミックを中に入れて、適当な作品を前部分に詰める。そして鍵を掛ける。」

 

ララは外の横のフックに引っかかっている専用鍵で鍵穴に差し込み、鍵をかけた。またフックに鍵を引っ掛ける。

 

ララ「これでコミック問題は解決出来たと思う。次は水着に近い夏用の服だけど 女神様に聞いた方が早いか。 水着に近い夏用の上下服って何かありますか?」

 

女神〈水着に近い夏用の上下服ですか?〉

 

ララ「空島は気温も若干高い筈です。」

 

女神「なら、下は短めのショートパンツで、上はフリルがあったピンクのビキニはどうです?」 

 

ララ「いいですね。短めのショートパンツは明るめの水色とフリルがあったピンクのビキニと。ビーチサンダルも一式で ペケ ショートパンツとビキニをスキャンしてくれる? コスチュームチェンジお願い・・・」

 

ペケ「はい ララ様!」

 

ララ「あと髪を結ぶ為のゴムのような物も一緒に。」

 

女神はララの手元に、ヘヤゴムと明るめの水色ショートパンツとフリルのあったピンクビキニとビーチサンダル一式が転送される。

 

ララ「ペケ それじゃスキャンしてね!」

 

ペケ「はい!」 

 

ペケはショートパンツとピンクのビキニをスキャンした。

 

ペケ「スキャンは完了です!コスチュームチェンジでいつでもチェンジ可能ですよ!」

 

アイリス「それにしてもいい素材使ってそう・・・」

 

ララ「女神様 スキャンしてもらったので、送り返します。」

 

女神〈はい。〉

 

サンダルを除く水着一式は女神のとこへ消えるように戻って行った。

 

ララ「サンダルは扉の前に置いとけばいいか。アイリス ブラ着けるから 後ろからお願い!」

 

アイリス「うん!」

 

ララは黒ブラを胸に当て抑えて、アイリスがフックを後ろでくっつけた。

 

アイリス「はい ララ様。」

 

ララ「どう? ペケ アイリス!!」

 

ララは身体ごと振り向き、ペケとアイリスに前半分を見せると、

 

ペケ「ララ様 ますます美しいです!!」

 

アイリス「ホントに!! セクシーに見えてしまう!」

 

ララ「ありがとう! それとそろそろ洗濯終わってもいいけど・・・」

 

ララは脱衣所に向かうと、洗濯は終わっていた。

 

ララは一度上下を出し、バサッとすると、また中に放り込み、今度は乾燥機能で乾かし始める。

 

ララ「女神様 また何か要望があれば連絡します。それでは・・・」

 

女神〈はい。〉

 

ララは通話を切った。

 

ララ「ペケ 髪飾りに戻って、制服着用だよ!」

 

ペケ「はい!」

 

ペケは髪飾りに戻り、ララは髪飾りのペケを左頭に着けて、

 

ペケ「制服フォーム!」

 

ロザバンのメインヒロインの十字架を首輪に括りつけを含む制服を靴下ごと着用した。

 

そしてスマホを胸ポケットにしまう。

 

ララ「視聴覚室で番組ちょっと観てから、皆の所へ戻ろう!!」

 

ペケ「はい。」

 

アイリス「うん!」

 

3人は視聴覚室へ入ると、リモコン操作でテレビとBDレコーダーの電源を入れ、ある程度の番組は観て、不要のデータは選択消去で消す。

 

ララ「でも新バラエティ系などは、毎週決まった曜日の予約で。とりあえずこれでOK。皆の所へ戻ろうか!」

 

アイリス「うん!」

 

ペケ「はい!!」

 

ララはサンダルや高校カバンを部屋に置いて出て、扉の前の靴を履いてロックを解除。そして扉を開け、アイリスも同じく出る。

 

サンジ「あっ ララちゃんにアイリスちゃん あの扉の中に入ってたんだね!?」

 

ララ「はい! ちょっとした準備とかもありますから。」

 

ウソップ「準備?」 

 

ララ「もし空島に行けたとして、気温とかちょっと高かったら困るので、水着衣装の用意とかを!」

 

ウソップ「ほう!!」

 

サンジ「ララちゃんの水着衣装!!? 見てみてェぜ!!」

 

サンジはつい目がハートマークに。

 

ララは認証システムで扉に鍵を掛ける。

 

ララ「それより、そんなに時間が経ってませんね・・・。」

 

ウソップ「ああ。”積帝雲”ってのがまだ来てねェんだよ!」

 

ララ「なら それまでスマホのアプリゲームでもやってましょうかね。」

 

ララはスマホのアプリで、色んなジャンルのアプリの内、陣取り合戦系をプレイする。

 

そして、ある程度経過後、

 

船員が単眼鏡で発見をした。

 

船員「園長(ボス)!!!マズイっす!!!」

 

マシラ「どうしたァ!!!」

 

船員「南西より!!!”夜”が来てます!!! ”積帝雲”です!!!」

 

マシラ「本当か!!?今何時だ!!?」

 

船員「10時です!!!予想よりもずっと早い!!!」

 

マシラ「マズイな・・・・・・・・・!!ショウジョウ!!!行けるか!!?」

 

ショウジョウ「ウータンダイバーズ!!!すぐに海へ入れ!!!海流を探る!!!」

 

船員「あれが・・・・・・”積帝雲”・・・・・・・・!!!」

 

ショウジョウ「ウォ~~~~~ホ~~~!!!」

 

ララは途端にアプリを止めて、紛失しないよう胸ポケットに入れて、フタとして閉める為のボタンをつける。

 

ウソップ「何だ何だァ!!?」

 

アイリス「どうかしたんですか!!?」

 

ナミ「予想より早く”積帝雲”が現れたって!!まだ海流の位置もわかってないのに!!」

 

ショウジョウがマイクによる雄叫びを上げる。

 

船員「反射音確認!!12時の方角 大型の海流を発見!! 

 

船員「9時の方角 巨大生物を探知!! 海王類と思われます!!」

 

船員「10時の方角に海流に逆らう波を確認!!! 巨大な渦潮ではないかと!!!」

 

マシラ「それだ!!! 船を10時の方角に向けろ!!! 爆発の兆候だ!!渦潮をとらえろ!!退くわよ!!!」

 

突然、船全体が揺れる。

 

ララ「きゃあ!!」

 

ウソップ「何だ!!?」

 

ルフィ「波が急に高くなった!!!」

 

ウソップ「うわあ~~~~~~沈んじまうぞ!!!」

 

ゾロ「爆発の前震だ!!!気をつけろ!!!」

 

アイリス「海底地震の影響もあるかも!!」

 

ロビン「航海士さんっ!!」

 

ナミ「え!!?」

 

ロビン「”記録指針(ログポース)”はどう?」

 

ナミは左腕の指針(ポース)を確認し、針は上を指してる。

 

ナミ「ずっとあの雲(・・・)を指してる!!!」

 

ウソップ「・・・・・・・・・・・・!!!」

 

ナミ「風の向きもバッチリ!!”積帝雲”は渦潮の中心に向かってるわ!!!」

 

ウソップ「おい何だ渦って!!?そんなもんそこにあるんだ!!?」

 

マシラ「どうやら今回当たりの様だぞ兄弟」

 

ショウジョウ「ああ 爆発の規模も申し分なさそうだ!!」

 

ルフィ「行けるのか!!?」

 

マシラ「ああ行ける!!」

 

突然船が勝手に揺れる。

 

ルフィ「何だ!!?」

 

ララ「何!?」

 

マシラ「渦の軌道に連れて行く!!!」

 

ナミ「・・・・・・そしたら!!?どうしたらいいの!!?」

 

マシラ「流れに乗れ!!!逆らわずに中心まで行きゃなる様になる!!!」

 

ナミ「この大渦の!!? 飲み込まれるなんて聞いてないわよォ!!!」

 

チョッパーは船が飛ぶ想像をした。

 

サンジ「大丈夫だ!! ナミさん ロビンちゃん ララちゃん アイリスちゃんは俺が守る!!!」

 

ロビン「こんな大渦初めて見たわ」

 

ウソップ「やめだァ!!!やめやめ!!!引き返そう 帰らせてくれェ!!!」

 

ゾロ「観念しろウソップ・・・手遅れだ あいつを含めての3人はすでにイッたぜ」

 

ルフィ「行くぞ~~~~~!!!”空島”~~~~~!!!」

 

ララ「”空島”へェ~~~~~~~!!」

 

アイリス「行くんです~~~~!!」

 

突然、渦から海王類が顔を出すが、次第に沈んでいく。

 

ルフィ「・・・・・・」

 

ララ「あらま~~~~~」

 

アイリス「沈んでいきました・・・」

 

マシラ「じゃあおめェら!!!あとは自力で何とか頑張れよォ!!!」

 

マシラ達はお役御免で離れた。

 

ルフィ「ああ 送ってくれてありがとうな~~~!!」

 

ララ「お達者で~~~~!!」

 

ララもルフィ同様に手を振る。

 

ウソップ「待て~~~~っ!!!」

 

ウソップ「も!!! 勘弁じでぐれェ!!!恐ェえっつうんだよ!!!帰らせてくれコノヤロー!!!即死じゃねェかごんなモン!!!」

 

チョッパー「あァああああああああ~~~~~!!!」

 

ナミ「こんな大渦の話なんて聞いてないわよ!!!サギよサギ~~~~!!!」

 

しかも夜状態になる。

 

ウソップ「うわアああああああ”夜”になったァああああああ 渦にどんどん吸い寄せられてるぞォオオオ!!!」

 

ウソップ「引き返そうルフィ!! ララ!!今ならまだ間に合う 見りゃわかるだろ!!?この渦だけで充分死んじまうんだよ!!」

 

ウソップ「”空島”なんて夢のまた夢だ!!!」

 

ルフィ「夢のまた夢・・・・・・!!そうだよな」

 

ララ「う~~~~ん。」

 

ナミ「そうよ!!ルフィ!!ララ!! やっぱり私もムリだと思うわ!!」

 

ルフィとララは振り返る。

 

ルフィ「”夢のまた夢の島”!!!こんな大冒険 逃したら一生後悔すんぞ!!! ララは後悔したくねェだろ?」

 

ララ「もちろんです!!」

 

ウソップとナミは泣きつつ、

 

ウソップとナミ((た・・・・・・・!!楽しそ~~~~~~~~~~~~~!!))

 

ゾロ「ホラ おめェらが無駄な抵抗してる間に・・・」

 

ウソップ「まに(・・)?何だ」

 

ゾロ「大渦にのまれる」

 

メリー号は渦の上に跳んでいた。

 

ウソップ「ああっ!!! うわあああ落ちる~~~~~~~!!!」

 

ウソップ「ぎゃあああああああ!!! ああああああああああ!!!」

 

しかし大渦が突然消滅し、元の海面に戻り、船は着水した。

 

ララ「突然大渦が消えた!!」

 

アイリス「消えちゃった・・・」

 

サンジ「何!? 消えた!!?何でだ!!?」

 

ルフィ「何が起きた!!?」

 

ウソップ「あんなでっけェ大渦の穴が!!?どういう事った!!?」

 

海底ではゴゴゴゴとなっている。

 

ナミ「・・・・・ 違う!!!・・・・・・・・!!」

 

ナミ「始まってるのよ・・・・・・!!もう・・・」

 

ウソップ「・・・・・・え」

 

ナミ「渦は海底からかき消されただけ・・・・・・!!」

 

ウソップ「まさか・・・・・!!」

 

「待ァてェ・・・・・・!!!」

 

ウソップ「?」

 

ルフィ「ん? あ!!」

 

ルフィ「おいゾロ」

 

ゾロ「あ!?」

 

ルフィ「ララ」

 

ララ「はい?」

 

一隻のイカダの海賊船がやって来る。

 

男「ゼハハハハハ!! 追いついたぞ 麦わらのルフィに、ララの嬢ちゃんよォ!!」

 

ナミ「あれは・・・モックタウンにいた・・・!!」

 

サンジ「誰だ?」

 

男「てめェの1億(・・)と嬢ちゃんの28億(・・・)直前の首を貰いてェぜ!! 覚悟するんだなァ!!」

 

ショウジョウ「オイあいつら何だ・・・!!? 友達か・・・?」

 

マシラ「さァわからねェ!!」

 

ルフィ「おれとララの首!!?”一億”って何だ」

 

ララ「私は”28億”直前!?」

 

男「ーーーやはり知らねェのか・・・!! ん?何でこの辺暗いんだ!?」

 

男は3枚の手配書を出す。

 

男「麦わら テメェの首にゃ”1億”Bの賞金が懸ってんだよ!! ”海賊狩りのゾロ”!!!てめェにゃ”6千万B”!! 嬢ちゃん 君には28億直前の”27億9100万B”なんだよ!!」

 

ウソップは双眼鏡で確認する。

 

ウソップ「本当だ・・・!!新しい手配書だ!! ゾロ!!賞金首になってんぞ!!!」

 

サンジ「何ィ!!?おい待て!!おれは!?おれのもあるだろ!?」

 

ウソップ「ねえ」

 

サンジ「よく見ろよ」

 

ウソップ「ねえ」

 

ルフィ「聞いたか おれ1億だ」

 

ゾロ「6千万か 不満だぜ」

 

ルフィとゾロは喜びとヘラヘラぶりだったが、ララは、

 

ララ「私 28億直前の27億9100万なんだ・・・まあ 額なんてあまり気にしないけど!!」

 

アイリス「ララ様 全然恐怖も動揺すら無いんだ・・・。」

 

ララ「上手く上がると、額での数字による語呂合わせが出来るわ!!」

 

ララはそういう解釈で喜ぶ。

 

ナミ「・・・・・・そうか アラバスタの件で額がハネ上がったんだわっ・・・!! ルフィは1億・・・ララは28億直前の27億9100万だなんて、本部はララを放っておかない もしスカウトに成功したら、本部側の超重要待遇の人間として連れて行かれるわ。牢獄行きの犯罪者って悪い意味じゃなく、イレギュラーハンターは役割だけが海軍本部と非常に似ている・・・そういう良い意味で。つーか喜ぶな!!そこ!!!」

 

ショウジョウ「!!・・・・・・おいおめェら!! 余所見するな!!!」

 

ショウジョウ「来るぞ ”突き上げる海流(ノックアップストリーム)”・・・・・・!!!」

 

男「覚悟しろォ!!!」

 

海面が突き上げようと浮き上がってきた。

 

男「アン?何だ??」

 

サンジ「全員!!!船体にしがみつくか船室へ!!」

 

ルフィ達はそれぞれ船体にしがみつく。

 

ウソップ「ギャアアアア 海が吹き飛ぶぞォ~~~~~!!!」

 

アイリス「ララ様 カプセルと転送マシンは大丈夫なの!?」

 

ララ「ちゃんと船体に固定されてるから外れないよ!!」

 

海面が上へと浮き上がって来た。

 

ルフィ「おお・・・・・・!?」

 

凄い勢いで海面が海流として突き上げた。

 

 

そしてクリケットはその様子を見ていた。

 

クリケット「・・・・・・」

 

 

船員「うわああああ~~~~~っ!!!」

 

船員「やべェ船がひっくりかえる!!」

 

船員「こらえろ!!!」

 

船員「振り落とされるな!!」

 

 

マシラとショウジョウ「「行けよ”空島”!!!」」

 

 

メリー号は突き上げる海流に上手く乗って上へと進んでいた。

 

ウソップ「うわあああああああああ~~~~~~~~~!!!」

 

ルフィ「ど・・・・・・!!どうなってんだコリャア!!??」

 

ゾロ「水柱の上を船が垂直に走ってるぞ!!!」

 

ルフィ「うほ~~~~~~~!!面白ェ~~~~~~~~!!! どういう原理だァ!!?」

 

ララ「こんな高さ体験した事ない すごーーーい!!」

 

ナミ「・・・・・・・風!?」

 

ルフィ「よーし!! これで空まで行けるぞ~~~~~っ!!! 行けェ!!!メリー~~~~!!!」

 

ララ「行っけェーーーー!!!」

 

アイリス「もっと高く!!」

 

サンジ「ちょっと待った・・・!!! そうウマイ話でもなさそうだぞ」

 

ウソップ「どうした?」

 

ルフィ「何だ!?忘れ物でもしたのか!!?」

 

サンジ「船体が浮き始めてる・・・!!!」

 

ルフィ「え!!?」

 

ララ「何ですと!!?」

 

サンジ「このままじゃハジキ飛ばされるのがオチだぞ!!!」

 

ルフィ「・・・そそ!!そんな事言ったってお前・・・!!! どうしろってんだよ!!おれ達ァしがみつく事で精一杯だ!!」

 

チョッパー「ああっ!!!何だ・・・あれ!!!」

 

ルフィ「海王類!!!」

 

ウソップ「さっき 渦にのまれた奴だっ・・・・・・!!」

 

サンジ「見ろ 俺達だってああなるのは時間の問題だ!!!」

 

ゾロ「オイオイそんな事言ってもよ!!!こんなもん爆発の勢いで昇っちまってんだから 今さら自力じゃァ・・・」

 

サンジ「やっぱただの”災害”なのか!!?」

 

チョッパー「うわあ!!!色んなもん降ってくるぞ!!!”突き上げる海流(ノックアップストリーム)”の犠牲者だ!!!」

 

ウソップ「あァ 俺達ももうお終いだ このまま落ちて全員・・・!!海に叩きつけられて死ぬんだよ!!!」

 

ナミ「帆を張って!!今すぐ!!!」

 

ウソップ「え!?」

 

ナミ「これは()よ!!ただの水柱なんかじゃない!! 立ち昇る”海流”なの!!」

 

ルフィ「・・・・・・??」

 

ナミ「そして下から吹く風は地熱と蒸気の爆発によって生まれた”上昇気流”!!!」

 

ナミ「相手が風と海なら航海(・・)してみせる!! この船の”航海士”は誰!!?」

 

サンジ「んナミさんですっっっ!!! オオ 野郎共 すぐにナミさんの言う通りに!!」

 

ララとアイリス含むルフィ達「「「「「「「オォ!!!」」」」」」」

 

ナミ「右舷から風を受けて舵はとり舵 船体を海底に合わせてっ!!!」

 

ルフィ達「「「「イエッサー!!?」」」」

 

チョッパー「わあっ!!ヤバイぞ!!水から船が離れそうだ!!!」

 

チョッパー「落ちるーーーーっ!!落ちるナミ何とかしろォ!!!」

 

ナミ「ううんいける!!」

 

メリー号が飛んだ。

 

ウソップ「え!!?」

 

ルフィ「飛んだァ~~~~!!!」

 

ルフィ「すげェ船が空を飛んだ!!!」

 

ララ「すごーい!!」

 

アイリス「飛んでるーー!!」

 

ウソップ「まじか!!?」

 

ロビン「・・・・・・」

 

チョッパー「ウオオオ」

 

ナミ「やった」

 

ゾロ「へェ・・・」

 

サンジ「ナミさん素敵だー♡」

 

ナミ「この風と海流さえつかめば どこまででも昇って行けるわ!!!」

 

ルフィ「おいナミ!!!もう着くのか!?空島!!」

 

ナミ「あるとすればあの雲の向こう側よ」

 

ルフィ「雲の上か!!」

 

ルフィ「あの上に 一体何があるんだ・・・・・・!!! ”積帝雲”に突っ込むぞォ~~~~~!!」

 

ララは万が一の事もあるので、咄嗟にデバイスにより電磁波球体に包まれ、フォースアーマー・エックスとなる。



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第168話「ここは空の海!! 空の騎士と空の門」

ルフィ(・・・・・・息・・・・・・!!! 息が・・・!!!・・・・・・・・・!!!)

 

ルフィは失神しかける。

 

フォースアーマー・エックス「皆 苦しそうだぞ!!」

 

アイリス「もう少しで上へ飛び出せそうですよ!!」

 

メリー号は雲の上へ飛び出た。

 

 

一方、地上の海では、

 

男「ゼハハハハハハ!!! まいったぜ!!!逃げられた!!!」

 

船員「ゲホ・・・ゴホ・・・!!あいつら・・・運がいい」

 

船員「のん気な事言ってやがるぜ せっかくの獲物をとり逃がしちまったってのによ 何とかしろよ船長!!!さっさと追って仕留めようぜ」

 

男「ゼハハ わめくなバージェス・・・この世から消えちまったわけでもねェ すぐにまたハチ合うさ この”偉大なる航路(グランドライン)”にいる限りな!!! 麦わらの”1億”もだが、あのララの嬢ちゃんが”28億”直前っていうのは、そのくらいになる力を持っていやがるって事だ!! 正直女の子に手を上げるのは気が引けるが、いつか一勝負くらいはしたいぜ!!」

 

船員「ですな。この世は全て 強い望みの赴くままに・・・」

 

船員「巡り合う 歯車なのである」

 

男「ゼハハハ・・・な!? みろ!!」

 

船員「・・・・・・!!ったくよォ!!」

 

船員「ゲホ!!・・・ああっ」

 

 

メリー号は両端の翼が折れた。

 

ナミ「ケホ!! ・・・・・・ハア ハア・・・!!!」

 

ウソップは気を失いかけてる。

 

サンジ「ゴホ!!!・・・・・・グハ・・・ハァ・・・ ハァ・・・」

 

チョッパー「ゲーーーー・・・・・・ゲー・・・エホ!!」

 

ゾロ「・・・・・・!!まいった・・・何が起きたんだ 全員いるか・・・? フー・・・」

 

フォースアーマー・エックス「いる筈だよ!」

 

アイリス「私もいますよ!!」

 

ロビン「エックスとアイリスは苦しくなかったみたいね。あの中で呼吸してたもの ゲーム世界での水中ステージと同じ事が生かされているんだと思うわ・・・」

 

ゾロ「なるほどね・・・。」

 

ルフィ「おい!!! おいみんな見てみろよ!!!船の外っ!!!」

 

周りは真っ白な雲の海であった。

 

ルフィ「・・・・・・何だ!!?ここは!!!真っっっ白っ!!!」

 

チョッパー「雲・・・!?」

 

フォースアーマー・エックス「白い雲の海・・・」

 

ペケ(エックス様!! 凄く白い雲の海ですぞ!!)

 

フォースアーマー・エックス(そうだね・・・。)

 

ナミ「雲の上・・・・・・!!?何で乗ってんの・・・・・・!!?」

 

ルフィ「そりゃ乗るだろ 雲だもんよ」

 

ゾロ、サンジ、チョッパー「「「イヤ乗れねェよっ!!!」」」

 

3人は左手を振りながら、否定する。

 

チョッパーはウソップを診察し、

 

チョッパー「大変だァ ウソップの息がない!!!」

 

フォースアーマー・エックス「何だって!?」

 

ルフィ「何ィ!!?何とかしろ!!!人工呼吸だ!!」

 

サンジ「よし おれはナミさんと人工呼吸だ」

 

ゾロ「アホか・・・」

 

ナミ「ーーーつまりここが ”空の海”ってわけね」

 

ナミ「でも見て”記録指針(ログポース)”はまだ この上・・・を指してる!」

 

ロビン「ーーーどうやらここは”積帝雲”の中層みたいね・・・」

 

チョッパー「まだ上へ行くのか・・・・・・? どうやってだ・・・??」

 

フォースアーマー・エックスは電磁波球体に包まれ、ララに戻る。

 

ララ「”積帝雲”の中層か・・・。」

 

アイリス「なら目指すは上層か・・・」

 

サンジ「アホっつったかコラ」

 

ゾロ「忘れた」

 

ウソップは上半身脱いで、潜水準備へ。

 

ウソップ「第1のコ~~ス!!キャプテン・ウソップ泳ぎまーーーす!!!」

 

ルフィ「おう!!やれやれ!!」

 

ララ「雲の海でも潜って大丈夫でしょうか・・・」

 

サンジ「無茶は禁物だ、 得体の知れねェ海だぜ」

 

ウソップ「海は海さ はっはっはっはっは!!」

 

ウソップは雲の海の中に潜雲した。

 

ウソップ(うわ・・・!! 何だ この抵抗の少なさは・・・!! それに・・・視界が悪くてほとんど何も見えねェ)

 

ウソップ(おお どんどん潜れる)

 

ララ(ペケ この空島には”心綱(マントラ)”って言う相手の心を先読みする能力を持つ見聞色の覇気を使ってくる奴らが出て来るから (ゴッド)・エネルを含む神官などを倒すまでは、念による素の私との会話はしない方がいいわ! 物語知識の事がバレちゃうし。)

 

ペケ(そうですか!? ここからはエネルを倒して島を脱出するまでは念話は禁止って事で、今からですね?)

 

ララ(うん 今からね。)

 

ララとペケはエネルを倒して島を脱出するまでは、今から念による素の自分との会話を禁止。

 

 

ルフィ「・・・・・・ 顔・・・・・・出さねェぞ・・・・・・」

 

アイリス「まさか 溺れたりしてませんよね・・・。」

 

ロビン「思うんだけど・・・・・・ここには・・・・・・”海底”なんてあるのかしら」

 

チョッパー「まさか・・・!!」

 

ゾロ「あの野郎 雲から落ちたのか!!?」

 

ララ「ウソップさん!!」

 

ルフィ「ウソップ~~~~~~~~~~~!!!」

 

ルフィは右腕を伸ばして雲の中へ突っ込む。

 

サンジ「だから言ったんだ あのバカ!!!」

 

ロビン「できるだけ腕を遠くに伸ばして!!!」

 

ルフィ「でも 下は見えねェから勘だ・・・!!」

 

ロビン「大丈夫 任せて」

 

ロビンは胸の前で両腕を交差するように構え、実の能力発動。

 

ロビン「”目抜咲き(オッホスフルール)”!!!」

 

伸ばされたルフィの右腕からは、目がいくつも浮かび上がる。

 

腕は雲の下まで伸ばすと、ウソップは落下していた。

 

ロビン「いた!!!」

 

ナミ「え!?」

 

チョッパー「どこに!!?」

 

ロビン「”六輪咲き(セイスフルール)”!!!」

 

腕の途中から咲いた腕はウソップを抱える。

 

ロビン「OK!!引き上げて!!!」

 

ルフィ「うおっ!!?っぷ」

 

ルフィ「ふんんきぎぎぎ」

 

チョッパー「ルフィ!!頑張れ!!」

 

ララ「ルフィさん もう少しです!!」

 

ウソップは救助された。

 

ナミ「やったァ!!上がっ・・・」

 

しかし、超巨大タコが上がってきた。

 

チョッパー「何かついてきたぞォ!!!」

 

ナミ「いやあああああ!!!」

 

ララ「超巨大なタコ!! 各シリーズの第2形態シグマは大きさで負けてる!!」」

 

アイリス「確かにデカすぎる!!」

 

サンジ「ウソップを食う気だ!!!」

 

ナミとチョッパー「「ッアアアアアアアアア!!!」」

 

ゾロ「ーーーそうビビる程のモンでもねェだろ」

 

ゾロは高く跳びかかり、ぶった切った。

 

タコの足部分はまるで風船のように破裂する。

 

ナミ「はァ!!?」

 

ゾロは船に戻り、刀を納める。

 

ルフィは咄嗟に構えて、ララはデバイスを起動しようと構えていた。

 

サンジ「・・・さて妙な生物だぜ?こりゃ・・・魚類かどうかも疑わしい・・・」

 

ルフィ「風船みてェだな あのタコは・・・」

 

サンジ「一応生物だろ 動いてた・・・」

 

ララ「風船のように破裂するとか、内臓などが無いのか謎ですけど・・・」

 

アイリス「それは言えてる・・・。」

 

ナミ「雲の中に生物がいるなんて・・・・・・」

 

ロビン「やはりここは・・・”雲”というより”海”と考えた方がよさそうね」

 

サンジ「この平べったいヘビは何だ?」

 

ゾロ「ヒラメだ 平べったいからな」

 

ルフィ「これがヒラメかー・・・」

 

ララ「でも元居た世界のヒラメとはちょっと違う気が・・・」

 

ウソップ「ギャアアアアアアアア」

 

サンジ「うるっっせェな 今度は何だウソップ!!!」

 

ウソップ「ズボンの中に・・・・・・!! なんかいた・・・・・・・・・」

 

ウソップは一匹の平べったい魚を取り出したが、倒れる。

 

ウソップ「空島コワイ 空島コワイ」

 

チョッパー「ウソップ~~~~~!!!」

 

ララ「ヒラメにしては平べったい過ぎる・・・。ああいうのは貴重だから撮影しとこう。」

 

アイリス「ほんとピチピチで生き生きしてる・・・」

 

ララはスマホを取り出して、魚を写真モードで数枚撮影。

 

ロビン「厄日ね」

 

ロビンはピチピチしてる平べったい魚を持ち上げる。

 

ロビン「これが・・・・・・”空魚”じゃない? ノーランドの日誌にあった”奇妙な魚”ーーーおそらく海底のないこの”空の海”に対して生き残る為にいろんな形で進化を遂げたんだと思うわ」

 

ララ「ロビンさん 魚 よく見せてくれます?」

 

ロビン「ええ。」

 

ララはスマホのカメラモードから動画モードにし、録画を押して、魚のピチピチと生きてる姿を映像として残す。

 

ララ「動画モードでピチピチしてる様子が撮れるんで、貴重な映像として残せます。」

 

ララは数分内での録画を終えた。

 

ララ「録画終えたので大丈夫です。」

 

ルフィは今の魚を持って行った。

 

ゾロ「ーーーそれで風船になったり平たくなったりか?」

 

ロビン「より軽くなる為ね・・・地上の海の水より浮力が弱いのよ ここは」

 

ナミ「鱗が羽毛みたいだし・・・”肉食”っぽい口も変・・・!!」

 

サンジはあの魚を料理した。

 

サンジ「ソテーにしてみた」

 

ルフィはあの魚を食べて、

 

ルフィ「こりゃうめェ!!!」

 

ララ「サンジさん 私にもお願いします!!」

 

サンジ「ララちゃん もちろんさ!!」

 

サンジは目がハートマークになる。

 

ナミ「まだ検証中でしょ!!!?」

 

ララと結局ナミもあの魚を食べる。

 

ララ「あんな平べったいのに、美味しいです!!」

 

ナミ「ホントだ!!おいし~~~!! 初めての食感!」

 

ルフィ「あのでけェのも食ってみよう!!」

 

チョッパーは双眼鏡で観察していた。

 

チョッパー「空島はどこだ?」

 

チョッパー「・・・・・・・・・・ お!船・・・」

 

チョッパー「おーーーいみんな!!船・・・・・・と ・・・・・・人?」

 

チョッパー「え・・・・・・ わ・・・・・・!!」

 

観察していると、一隻の海賊船が爆発を起こした。

 

サンジ「おい どうしたチョッパー」

 

チョッパー「え・・・!?」

 

チョッパー「わァ!!!」

 

チョッパーは双眼鏡を落とした。

 

ララ「チョッパー?」

 

ゾロ「チョッパー船か?船がいるのか!?」

 

チョッパー「いや・・・うんいたんだけど・・・・・・船はもう・・いなくて!!」

 

ゾロ「何だよ」

 

チョッパー「そこから牛が四角く雲を走って こっちに来るから 大変だ~~~~!!」

 

ゾロ「わかんねェ落ち着け!!!」

 

ララ「そうだよチョッパー ちょっとは落ち着こうよ。」

 

サンジ「何だっつーんだ !」

 

謎の仮面の人物がやって来た。

 

サンジ「!!? 人だ 誰か来る!!! 雲の上を走ってるぞ!!!」

 

アイリス「何なの!?」

 

仮面の人物は飛び掛かる。

 

サンジ「おい 止まれ 何の用だ!!」

 

仮面の人物「排除する・・・」

 

サンジ「・・・・・・ やる気らしい・・・・・・」

 

ゾロ「上等だ」

 

ルフィ「何だ何だ?」

 

ララ「こっちだって逆に排除しますか・・・。」

 

ララは電磁波球体に包まれ、ガイアアーマー・エックスになる。

 

サンジ、ゾロ、ルフィは蹴り倒され、エックスにも蹴りを仕掛けたが、装甲が充実し、防御が高すぎるガイアアーマーのエックスに蹴りは効かなかった。

 

仮面の人物「何だと!?」

 

ガイアアーマー・エックス「お前の蹴りなんか効かないよ・・・。イレギュラーとみなし、イレギュラーハンターとして逆に排除するよ。」

 

仮面の人物「「イレギュラー」?「イレギュラーハンター」・・・何だそれは!?」

 

ガイアアーマー・エックスは2秒でチャージを開始し、至近距離からのチャージショットを直撃させた。

 

仮面の人物「ちっ・・・多少効いたが、退かせてもらう。」

 

仮面の人物は船から跳び去った。

 

ナミ「ちょっとエックスはともかく、ルフィ、ゾロ、サンジくん どうしたの!!?」

 

ウソップ「空島コワイ 空島コワイ」

 

チョッパー「ギャーギャー!!!」

 

アイリス「あの仮面の人物 一体・・・」

 

仮面の人物は空中で静止し、バズーカーを船へ向けてきた。

 

「そこまでだァ!!!」

 

仮面の人物「!!」

 

謎の騎士が仮面の人物に突撃するが、盾でガードされる。

 

騎士は船へ降り立った。

 

ナミ「何!!今度は誰!!?」

 

ガイアアーマー・エックス「あの鎧の人結構やるみたいだね・・・」

 

空の騎士「ウ~~~ム我輩 ”空の騎士”!!!」

 

 

空の騎士「・・・・・・ 去ったか・・・・・・」

 

ガイアアーマー・エックス「何なんだ あの仮面の奴は・・・」

 

電磁波球体に包まれ、ララに戻った。

 

アイリス「ララ様 ガイアアーマーの装甲は防御力が高いんだね。」

 

ララ「うん さっきの仮面の人が何か仕掛けて来ると思ったから。」

 

ナミ「それより何なのよ一体・・・・・・!!あいつは何者だったの!? それに何よ アンタ達だらしない!!! 逆に排除しようと変身した規格外のララはともかく、ルフィ、ゾロ、サンジくんの3人がかりはやられちゃうなんて!!」

 

チョッパー「助けてくれてありがとう」

 

空の騎士「ウム よい やむを得ん これはサービスだ それよりそこのピンク髪の娘よ。」

 

ララ「はい?」

 

空の騎士「お主はこの中で規格外の存在のようじゃな・・・。鎧の男から今のお主になっとるよ・・・もう一人未知の娘がおるじゃろ・・・」

 

空の騎士はアイリスに注目した。

 

ララ「まあ話すとホントに長くなりますので、その話は置いときます。」

 

サンジ「ララちゃんの咄嗟の判断には恐れ入ったぜ。まったく不甲斐ねェ なんか体が・・・・・・うまく動かねェ」

 

ロビン「確かにピンクちゃんの判断は恐れ入るわね・・・・・・それと空気が薄いせいね・・・」

 

ゾロ「ああ・・・そう言われてみれば・・・・・・」

 

空の騎士「おぬしら青海人か?」

 

ナミ「?何それ・・・そうだあなたは誰?」

 

空の騎士「我輩”空の騎士”である 青海人とは雲下に住む者の総称だーーーつまり青い海から登って来たのか」

 

ルフィ「・・・・・・うん そうだ」

 

空の騎士「ならば仕方あるまい・・・ここは”青海”より7000m上空の”白海” さらにこの上層の”白々海”に至っては1万mに及んでいる 通常の青海人では 体が持つまい・・・」

 

ララ「アイリスはレプリロイドだし平気として、私はそこまで影響はないです。」

 

アイリス「うん。まったく何ともないです。」

 

ルフィ「おっし!!だんだん慣れてきた」

 

ゾロ「そうだな さっきより大分楽になった」

 

空の騎士「イヤイヤイヤイヤ ありえん それにれぷりろいどとは何だ?」

 

チョッパー「それよりさっきの奴 海の上を走ってたのは何でなんだ?」

 

空の騎士「まァまァ・・・質問は山ほどあるだろうがーーーまずビジネスの話をしようじゃないか 我輩 フリーの傭兵であるここは危険の多い海だ 空の戦いを知らぬ者ならさっきの様なゲリラに狙われ空魚のエサになるのがオチだ」

 

空の騎士「1ホイッスル500万エクストルで 助けてやろう」

 

ルフィ達「「「「「「・・・・・・・」」」」」」

 

ルフィ「何言ってんだおっさん」

 

空の騎士「ぬ!!」

 

空の騎士「バカな・・・格安であろうが!!これ以上は1E(エクストル)もまからんぞ!!我輩も生活があるのだから!!」

 

サンジ「だからそのエクストルって何なんだよ ホイッスルがどうのってのも」

 

空の騎士「・・・・・・・・・!! おぬしら・・・・・・」

 

空の騎士「ハイウエストの頂きから ここへ来たんじゃないのか? ならば島を一つ二つ通ったろう」

 

ルフィ「だから何言ってんだおっさん」

 

ナミ「ちょっと待て!!他にもこの”空の海”へ来る方法があったの!?・・・それに島が一つ二つって・・・空島はいくつもあるもんなの?」

 

空の騎士「・・・・・・何と!!あのバケモノ海流(・・・・・・)に乗ってここへ!!?・・・・・・まだそんな度胸の持ち主がおったか・・・」

 

ナミは泣く。

 

ナミ「・・・・・・普通のルートじゃないんだ・・・・・・やっぱり・・・」

 

ララ「結果的とはいえ着いたのでいいんじゃないんですか?」

 

ナミはルフィの服を掴んでガクガクする。

 

ルフィ「だよな・・・着いたからいいじゃねェか 着いたからいいじゃねェか」

 

ナミ「死ぬ思いだったじゃないよ!?じっくり情報を集めてればもっと安全に・・・・・・」

 

空の騎士「一人でも船員クルーを欠いたか?」

 

ルフィ「いや全員で来た」

 

空の騎士「他のルートでは そうはいかん・・・100人で空を目指し何人かが到達する誰かが生き残る そういう賭けだーーーだが”突き上げる海流(ノックアップストリーム)”は全員死ぬ(・・・・)全員到達(・・・・)するか それだけだ」

 

空の騎士「0か100の賭けができる者達はそうはおらん 近年では特にな 度胸と実力を備えるなかなかの航海者達と見受けた」

 

ウソップ「いやァ~~~まァ確かにおれがいてこそだった!!あの時コイツらが泣きくずれ人生を諦めてゆく中おれは言ったんだ!「おれが航海してみせる!!!」

 

ナミ「ちょっと」

 

ナミがウソップの頬をつねる。

 

空の騎士は一つの笛を投げ落とす。

 

空の騎士「1ホイッスルとは一度 この笛を吹き鳴らす事」

 

空の騎士「さすれば我輩 天よりおぬしらを助けに参上する!!! 本来はそれで空の通貨500万E(エクストル)頂戴するが 1ホイッスルおぬしらにプレゼントしよう!!」

 

騎士は立ち上がる。

 

騎士「その笛でいつでも我輩を呼ぶがよい!!!」

 

ナミ「待って!!名前もまだ・・・」

 

ガン・フォール「我が名は”空の騎士”ガン・フォール!!! そして相棒ピエール!!!」

 

ララ「フォールさん・・・」

 

ガン・フォール「言い忘れたが我が相棒ピエール」

 

チョッパー「え・・・」

 

相棒の鳥が変形していく。

 

ガン・フォール「()にして”ウマウマの実”の能力者!!」

 

サンジ「あっ・・・鳥が」

 

ララ「変形していく!!」

 

ガン・フォール「つまり翼を持った馬になる!!!ーーーーーー即ち・・・・・・」

 

ナミ「うそ・・・!!素敵・・・!!!ペガサス!!?」

 

ガン・フォール「そう!!!ペガサス!!!」

 

サンジ(いやァ微妙・・・)

 

ガン・フォール「勇者達に幸運あれ!!!」

 

サンジ「オカシな生き物になったぞアレ」

 

ロビン「・・・結局 何も教えてくれなかったわ」

 

ウソップ「・・・・・・そうだ・・・・・・ホント・・・・・・何も」

 

サンジ「これでフリ出しに戻ったぞ」

 

ウソップ「ーーーーーでどうやって上へ行くんだ?」

 

ルフィ「よし じゃあおっさん呼んで聞いてみよう」

 

ナミ「え・・・」

 

ララ「ルフィさん!?」

 

ルフィは笛を持って、吹こうとする。

 

ナミはそれを止める

 

ナミ「ちょちょちょ!!ちょっと待ってルフィ!! これは緊急事態に助けてくれるって奴でしょ!!?」

 

ウソップがルフィの皮膚を引っ張る。

 

ウソップ「また あの仮面つけた妙な奴が現れた時どうすんだよ!!!」

 

ゾロ「とりあえずどこかへ船を進めよう」

 

チョッパー「なァあそこ見てくれ!」

 

ロビン「?」

 

ララ「何?」

 

ララとアイリスも釣られて、チョッパーが見ている方向を見た。

 

ロビン「何かしら・・・滝の様にも見えるけど」

 

チョッパー「変な雲だろ?」

 

ルフィ「よし決まりだ あそこへ行ってみよう」

 

船は滝のような場所へ進んでいく。

 

ララ「まるで滝の様な雲・・・」

 

アイリス「うん。」

 

ウソップ「どうする?」

 

サンジ「”空の海”の上に浮いてんだから 同じ”空の海”じゃねェだろ」

 

ウソップ「・・・・・・じゃどんな雲だ・・・・・・?」

 

ナミ「ただの雲ならそのまま進むんだけど」

 

ルフィ「触ったらわかるだろ」

 

ルフィは右腕を回転させて、突き出し伸ばすと、

 

ルフィ「わっ!!はじいた」

 

チョッパー「うおお!!!」

 

ルフィはフカフカ雲の上で跳ねる。

 

チョッパー「スゲ~~~~~~~~~!!!」

 

ナミ「・・・・・・どういう現象!?」

 

ロビン「不思議」

 

ウソップ「うお!!おれも行く!!」

 

ララ「私も行きまーーす!!」

 

ルフィ「は~~~~~いい気持ちだ・・・・・・!! なんか温けェしこのまま寝ちまいたい・・・干したてのフトンより気持ちいい」

 

ナミ「・・・・・・でもそうなるとこの盛り上がった雲のある場所は船じゃ通れないわけか・・・・・・」

 

ナミ「ねェ!! 上から船の通れるルートを探して!!」

 

ルフィ「おう!!よし!!」

 

ウソップ「おい!!ルフィ あっち何かあるぜ」

 

ルフィ「何だ何だ」

 

ナミ「コラー!!」

 

ルフィ達は船に戻り、さらに進んでいく。

 

ナミ「門?」

 

ルフィ「ああ!あの滝みたいなヤツの下にでっけェ門があった」

 

とりあえず船は進み、

 

ナミ「・・・・・・よし! 抜けたみたい」

 

前方に見えた入口と思われる(ゲート)

 

ララはアイリスに耳打ち。

 

ララ「アイリス あの扉の所へ移動して、こっそり消える形でまたデバイスに戻って・・・入国したらまた召喚するから、私達不法入国者扱いになるだろうけど」

 

アイリス「うん。」

 

アイリスは扉の前に移動し、そして消える形でこっそりデバイスに戻る。

 

ナミ「見て あの滝みたいな雲はやっぱり滝なのよ・・・!!さっきの性質の違う雲の上を流されてるんだ」

 

ウソップ「”天国の門”だと・・・・・・」

 

ウソップ「縁起でもねェ死にに行くみてェじゃねェか・・・」

 

ゾロ「・・・いーや案外おれ達ァもう全員死んでんじゃねェのか?」

 

サンジ「そうか その方がこんなおかしな世界にも納得がいくな」

 

チョッパー「死んだのかおれ達!!?」

 

ララ「チョッパー 私達生きてるでしょ!!」

 

ルフィ「天国か~~楽しみだ!!こっから行けるんだやっと!!」

 

門の中のある扉が開いた。

 

ウソップ「見ろあそこ 誰か出てきたぞ!!」

 

婆さん「観光かい? それとも戦争かい?」

 

婆さんは手に持つカメラで撮影した。

 

婆さん「どっちでも構わない 上層に行くんなら入国料一人10億(エクストル)おいていきなさい それが「法律」」

 

ララ「背中に天使の羽!?」

 

ルフィ「天使!!!天使ってあんなもんなのか・・・・・・!!梅干しみてェだ」

 

ウソップ「10億(エクストル)って(ベリー)だといくらなんだ?」

 

ナミ「・・・・・・あの お金・・・もし・・・もしなかったら・・・・・・?」

 

婆さん「通っていいよ」

 

ウソップ「いいのかよっ!!!」

 

婆さん「ーーーそれに通らなくても(・・・・・・)・・・・・・いいよ」

 

ルフィ?」

 

婆さん「あたしは門番でもなければ衛兵でもない お前達の意志を 聞くだけ」

 

ルフィ「じゃあ行くぞ 俺達は空島に!!金はねェけど通るぞばあさん!!!」

 

ばあさん「そうかい 8人でいいんだね」

 

ルフィ「なあララ・・・」

 

ララ「私達は8人ですよ!!お婆さん!!」

 

すると、船の両端から何か出て来て船体に噛みつく。

 

ララ「キャッ!?」

 

チョッパー「ギャーーー!!ギャ~~~~~!!!」

 

ウソップ「何だ!!?何か出てきた!!?」

 

婆さん「”白海”名物「特急エビ」・・・・・・」

 

1尾の超巨大エビはそのままメリー号を運び始める。

 

ウソップ「うわっ!!動き出した!!!」

 

サンジ「滝を昇る気か!!?」

 

ウソップ「上にはまだ続いてる!!」

 

ララ「このまま上層まで突っ走ろう!!」

 

「天国の門」監視官アマゾンより 全能なる”神”及び神官各位 神の国「スカイピア」への 不法入国者8名 ”天の裁き”にかけられたし」



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第169話「神の国スカイピア! 雲の渚の天使達」

船は雲のロードを特急エビによって猛スピードで配送される。

 

ララ「速い!!速ーーい!!」

 

ウソップ「どうなってんだこりゃ・・・・・・!!!雲が帯状になって まるで川みてェだ・・・!!」

 

ナミ「自然にできたものとは思えないわ」

 

ウソップ「自然じゃねェだろ こんなもん!!!」

 

ゾロ「何か書いてあるぞ!!!」

 

ウソップ「出口だ!!!」

 

サンジ「神の国 スカイピア!!?」

 

ララ「ついに来たんです!!」

 

ウソップ「ああ!!出口じゃねェよ!! 入口だ!!!」

 

メリー号は入口に勢いよく突入した。

 

ルフィ「島だ・・・!!! ”空島”だ~~~~!!!」

 

ー白々海ー神の国”スカイピア”

 

メリー号はとりあえず浜に止めた。

 

ルフィ、ウソップ、チョッパーは一足先に出た。

 

ララ「空島・・・ついに着いた。」

 

ウソップ「うほーーーー!!!この島 地面がフカフカ雲だ!!!」

 

ルフィ「ギャ~~~~!!!空島~~~~!!!」

 

ゾロ「おい 錨はどうすんだ!?海底がねェんだろ ここは!!!?」

 

ルフィ「んなモンいいだろ どうでも早く来てみろフカフカだぞこの浜辺(ビーチ)は!!!」

 

ゾロ「どうでもってお前・・・・・・」

 

ララは小声で、

 

ララ「デバイスの創造(クリエイト)モードで、ゾンビホラーゲームシリーズに登場してきた銃類を半創造(クリエイト)と半再現もしてみようかな・・・。弾は実弾はNGなので、空気弾でね。スマホで情報を検索しながらやればいいわね・・・」

 

ゾロ「・・・・・・しかしたまげたな この風景にゃ・・・まるで夢だ・・・・・・」

 

サンジ「全くだ・・・・・・それに アイツらのハシャギようときたら・・・ハハ しょうがねェな」

 

サンジ「ひゃっほ~~~う!!!」

 

サンジも跳び下りた。

 

ララ「サンジさんも人の事言えないじゃないですか。」

 

ゾロ「だよな・・・」

 

一方ナミはあのデカ鳥につつかれる。

 

ナミ「痛い痛いっごめごめっ!!」

 

ゾロ「!?」

 

ララ「あのデカ鳥・・・」

 

鳥は飛び去っていった。

 

ナミはいつの間にか上半身は水着に着替えていた。

 

ナミ「・・・・・・もう 逃がすの忘れてた・・・・・・」

 

ゾロ「人も住んでるみてェだ 別に 生きていけるだろ」

 

ララ「私は着替えてこようっと。」

 

ララはあの扉へ向かって行き、入る前にデバイスの召喚モードでアイリスを召喚する。

 

アイリス「ララ様 空島に着いたようですね?」

 

ララ「うん!! 水着に着替えるから 中に入ろ。」

 

アイリス「うん。」

 

ララは扉を開き、一度中に入ると視聴覚室に行く。

 

置いてあるカバンからサンダルを取り出して、

 

ララ「ペケ 一度制服フォーム解除して。」

 

ペケ「はい!」

 

ペケは制服フォームを解除し、ララは上下共に下着姿となる。

 

ララ「でも、ショートパンツの下に履くのも、下着もビキニ水着の方がいいかもね。女神さまに頼んで空島にいる間だけ、下着代わりとして花柄ビキニ送ってもらおう。」

 

ララはスマホで連絡し、上下花柄ビキニを転送してもらった。

 

ララ「OK。」

 

ララは上下の下着を脱いで、下のピンクビキニを履く。

 

ララ「じゃあ ペケ 水着とショートパンツによる水着フォームだよ!」

 

ペケ「はい! 水着フォーム!!」

 

ララは上が花柄ビキニの水着で、下がショートパンツという水着フォームとなった。

 

ララ「よし。次は髪を後ろで束ねとこう。」

 

ララは髪ゴムで束ねる。

 

ララ「ペケ アイリス どう?」

 

ペケ「美しい!!素敵です! ララ様!」

 

アイリス「ホントに!」

 

ララ「それとアイリスも船でナミさん達に何かあった時の為に、ベルト付き魔剣専用鞘を非常時には腰に巻いた方がいいかもね。」

 

アイリス「あった方がいいんだ・・・。」

 

ララ「うん。魔剣は風神剣が今の所合ってると思うよ。」

 

アイリス「風神剣・・・」

 

ララ「でもなるべく、U字型の波動に留めておいて 本当に必要な時だけ竜巻斬りを発動するのがいいわ!」

 

アイリス「本当に必要な時だけ竜巻斬りを使う・・・」

 

ララ「うん 竜巻斬りってある意味威力がデカすぎる時があるの・・・そこはアイリス自身の判断でね。」

 

アイリス「うん ララ様が言うならそれに従うまでです。」

 

ララは通話中のスマホで女神様に連絡し、アイリスの腰に巻ける魔剣専用鞘を送ってもらった。

 

ララ「鞘はこれでいいだろうし、あとはアクセルのゲーム内のハイパーモード・ステルスも使用可能にしとこう。女神様 デバイスにアップデートで更新お願いします。」

 

デバイスでのアクセルのハイパーモード・ステルスが追加された。

 

ララ「これでいいかな・・・忘れてる部分はあったりするからコミックや映像で後々予習だね・・・じゃあ 行こう!」

 

ララは通話を切って、イヤホン接続のスマホをポケットに入れて、鞘を持ってアイリスと共に扉を開いて出ると、鍵をロックする。

 

そして一度鞘を扉の前に置いて、ララはデバイスの力で風神剣を出現させ、鞘にしまう。

 

ララ「どうせだからアイリスも水着形態になってみる?」

 

アイリス「いいかも!!」

 

ララはスマホで女神様に連絡を取る。

 

ララ「では女神様 アイリスをビキニ水着姿にしてみて下さい。水着は適当なデザインで。」

 

女神が錫杖を振ると、アイリスの体が光り出し、収まると人間のような姿での水着形態に変化していた。しかし、ボディにレプリロイドとしての線上は残る。まるでロックマンX Diveの水着形態のようである。

 

アイリス「おお!!水着形態になってる!!」

 

ララ「アイリス カワイイ!!」

 

アイリス「ララ様!ありがとう! あっでも あなたの従者でもあるので、空島を出てからは敬語で接しても?」

 

ララ「アイリスがそうしたいならそうしていいよ。」

 

アイリス「うん!」

 

ララとアイリスがゾロやロビンのいる船尾部まで来る。

 

ララ「ゾロさん!」

 

アイリス「ロビン!」

 

ゾロ「おう!ララにアイリス!」

 

ロビン「あら ピンクちゃんにアイリス 行く気満々ね。」

 

ララ「はい 行きまーす!」

 

アイリス「もちろんです。」

 

ルフィ「は~~~~~っ!!!ここは何なんだ!!!冒険のにおいがプンプンすんぞ!!!」

 

ララ、アイリスは船を降りると、走ってすぐに浜に上がる。

 

ゾロ、ロビンも船を降りた。

 

ララ「雲の海が海水みたい・・・。」

 

ナミは背伸びする。

 

ナミ「う~~~ん ここなら海軍も追って来ないし羽を伸ばせる!!!ビーチを久しぶりっ」

 

ウソップ「港ばっかとまってたからなァ!!!」

 

チョッパー「これがビーチか・・・・・・」

 

ルフィはヤシの木に登り、ダラ~~ンとしていた。

 

ルフィ「あ~~~~こちら船長(キャプテン) 楽しすぎて何から始めたらいいのかわかりません ド-ゾ」

 

ウソップ「こちらウソップ ひとまずここでのんびりしねェか!?」

 

ルフィ「のんびりか・・・いいな!!却下!!」

 

ウソップ「却下ってダメな方だぞ!!!」

 

サンジはある花らしき物を発見していた。

 

サンジ「こりゃまた 不可解な花も咲いてんな この葉も風船だろうか」

 

ルフィも木のてっぺんの実に気づく。

 

ルフィ「お!? 何だ 変な実がなってるぞ」

 

ルフィは一つを外して、噛みつく。

 

ルフィ「・・・・・・何らコレ・・・」

 

ルフィ「おいウソップ木の実やるよ」

 

ルフィは投げると、実はウソップの頭に命中。

 

ウソップ「いてェな てめェ よし そこで待ってろ!!」

 

ナミ「ねえチョッパー見て あれ何だろ」

 

チョッパー「ん?」

 

ナミとチョッパーは雲イスらしき場所まで行く。

 

サンジ「ナミすわ~~~~ん ララちゃ~~~~ん お花♡」

 

サンジは花を二束くらい掴んで、走って来た。

 

ゾロ「本当に雲か!?これが」

 

ララ「サンジさん!」

 

サンジ「ララちゃん お花 受け取ってくれるかい?」

 

ララ「はい!」

 

ララは花を一束受け取る。

 

サンジ「ララちゃん まるで女神か天使のようだ!!水着姿も含めてなんて素敵なんだ~~~!!」

 

サンジはハートマークで歓喜する。

 

ララは花をショートパンツのポケットにしまう。

 

アイリス「ララ様 よかったじゃない?」

 

ララ「うん。」

 

サンジ「アイリスちゃんも水着姿が素敵だァーー!!」

 

アイリス「ありがとうございます!」

 

アイリスはいい笑顔であった。

 

サンジ「しかし、アイリスちゃんってロボット筈だけど人間の様な姿で水着姿になれるんだね!!」

 

アイリス「女神様に頼んでの事なので・・・」

 

ララ「サンジさんが私の水着とアイリスの水着形態でこんなに喜ぶなんて、着てよかったかも。」

 

ナミとチョッパーは雲イスに座る。

 

ナミ「わっ・・・・・・!!このイス 雲でできてる!! やっぱり雲で造形する技術もあるのかしら」

 

チョッパー「うお ーーーでもフカフカ雲とは別だな! まふっとしてるぞ」

 

サンジ「ナミさん お花~~~~~!!」

 

すると、音楽が突然聞こえてきた。

 

ルフィ「ん? 何の音だ?」

 

ゾロの近くへ、一匹の狐の様な生物が。

 

ゾロ「お!何だコリャ狐か?」

 

サンジ「ありゃ何だ!!? おい あそこに誰かいるぞ!!!」

 

ウソップ「また・・・!!ゲリラか!!? 笛!!笛は!?」

 

ララ「でもあれは・・・?」

 

サンジ「いや違う!!・・・・・・天使だ!!!」

 

ウソップ「天使!!?」

 

天使の女性が抱えるハープの弦を指で弾いていた。

 

天使の女性「・・・・・・へそ!」

 

ルフィ「あ!!?」

 

天使の女性は雲から降りてきた。

 

天使の女性「青海からいらしたんですか? スーこっちへおいで」

 

スーと呼ばれた白狐は走って行く。

 

ルフィ「下から飛んで来たんだ お前ここに住んでんのか?」

 

天使の女性「はい 住人です」

 

天使の女性「ここは”スカイピア”のエンジェルビーチビーチ ふふっ・・・それコナッシュ飲みたいんですか?」

 

ルフィ「?」

 

ルフィは両腕に抱えるコナッシュを一つ渡す。

 

天使の女性は持っていたナイフで、コナッシュの上部分を切り抜いていく。

 

天使の女性「上の皮は鉄の様に硬いから噛んでもだめですよ これは裏から」

 

女性は上を切り抜くと、ストローを中へ差し込む。

 

女性「はい どうぞ」

 

ルフィはそれを飲むと、

 

ルフィ「んんんんめへへへエ~~~!!ヤバうま」

 

ウソップ「何ィ!!?そんなにか!!?おれもおれも」

 

コニス「私はコニス 何かお困りでしたら力にならせてください」

 

チョッパー「おい これも開けてくれ!!」

 

ララ「私も飲んでみたいかも・・・」

 

サンジ「ああ それが君の視線で心に火傷を・・・」

 

しかしナミに右耳を引っ張られる。

 

ナミ「邪魔」

 

ナミ「知りたい事がたくさんあるのよ とにかく私達にとってここは不思議な事だらけで・・・」

 

コニス「はい 何でも聞いて下さい」

 

ゾロ「おい 海から何か来るぞ!!!」

 

ルフィ「ナメクジだ!!!」

 

コニス「あ 父です」

 

コニスの父「コニスさん へそ!!!」

 

コニス「ええへそ父上!!」

 

ララ「いえ 最後に「へそ」って・・・・」

 

ルフィ「何言ってんだおめェら!!」

 

コニスの父が乗り物でやって来る。

 

ナミ「あれはなに!!?あの乗り物!!」

 

ルフィ「よく見りゃカッコイイなアレ!!」

 

ララ「乗ってみたい!!」

 

コニス「あ・・・・・・”ウェイバー”の事ですか?」

 

コニスの父「はいすいません 止まりますよ」

 

しかし走り過ぎて、ヤシの木に衝突してしまった。

 

ルフィ「あ」

 

ゾロ「あァ」

 

ララ「あら・・・」

 

コニスの父はよろけながらも、

 

コニスの父「みなさんおケガはないですか」

 

ゾロ「おめェがどうだよ!!!」

 

ナミ「ねェルフィあんたああゆう(・・・・)の海底から持って来なかった!?」

 

ルフィは飲みながらも答える。

 

ルフィ「ああ持ってきたな」

 

ナミ「あれが”ウェイバー”だったんだ・・・・・・!!ノーランドの日誌で読んだ風がなくても(・・・・・・)走る船・・・!!!」

 

コニスの父「お友達ですかコニスさん」

 

コニス「ええ 今知り合ったんです 父上 青海からいらしたそうで」

 

コニスの父「そうですか 一人の濃い茶髪のお嬢さんはどう見てもボディは人間ではありませんよね?線上の跡がくっきり見えます。」

 

コニスの父はアイリスを見て言った。

 

ララ「アイリスはレプリロイドなので!」

 

アイリス「はい!!」

 

コニスとコニス父「「レプリロイド??」」

 

ララ「ようは「心」を持った機械です。」

 

コニス「機械が心を持つだなんて、あり得る事なんですか!?」

 

ララ「通常ならあり得ないと言うでしょうが、深い詮索は無しにしてもらえますか? 追及され過ぎると困る時もあるので・・・」

 

コニスの父「そうですか なら追及しすぎませんのですいません。それに色々戸惑う事ばかりでしょう ここは”白々海”ですいません」

 

ウソップ「え!?いやそんな」

 

パガヤ「申し遅れましたが私の名は「パガヤ」ですいません」

 

コニスの父は名前を名乗った。

 

ウソップ「いやいやこちらこそ」

 

パガヤ「ピンク髪のお嬢さんはなんて美しいのでしょう。思わず見惚れてました。そうだ ちょうどいい 今 漁に出ていたのですが "白々海”きっての美味中の美味 ”スカイロブスター”など捕れましてね (ウチ)にいらっしゃいませんか ”空の幸”をごちそうしましょう」

 

ルフィ「いいのか!!?行く行く!!!」

 

サンジ「空島料理か おれも手伝わせてくれ!!」

 

ララ「私としてはあの乗り物が気になる・・・」

 

ナミ「その前に聞いていい?これ(・・)どんな仕組みなの? 風を受ける帆もないし・・・漕いでたわけでもない 何で海を走ってたの??」

 

コニス「・・・・・・まあ”ダイヤル”をご存じないのですか?」

 

ナミ「”ダイヤル”!?」

 

そしてウェイバーを最初にルフィが乗る事になる。

 

ルフィ「アクセル?これか?踏めばいいんだな これを」

 

ルフィは右ペダルを踏むと、動力が動いて走り出す。

 

ルフィ「わっ」

 

ルフィ「うぅわわあ おお!!? 走ったぞ!!!」

 

ララ「走った!!」

 

チョッパー「わあ!!やったァ!!!」

 

しかし、

 

ルフィ「うが!? アガガわガガはばば!!? 何だこのゆれは・・・!!?止まらねェ!!!」

 

ルフィ「ふぎ!!」

 

ルフィは凄いこけた。

 

ウソップ「こけた」

 

ゾロ「この上ない大転倒だな」

 

ララ「ホントに凄いこけ方で・・・」

 

コニス「ああ大変 おケガはないかしら!!?」

 

パガヤ「何て事だすいません ウェイバーをお貸ししてすいません」

 

サンジ「ーーーそういや能力者にこの海(・・・)はどうなんだろうな・・・・・・」

 

ゾロ「そうか 普通の海とは違うからなァもしかして浮くかもしれねェ」

 

ルフィ「あぷ・・・」

 

サンジ「沈んだ」

 

ゾロ「ダメか」

 

ルフィは救出された。

 

サンジ「危ねェな下へ突き抜ける寸前だったじゃねェか!!」

 

ゾロ「おめェがアホな事言ってるから出遅れたんだろ!!!」

 

パガヤ「いえ 私が初心者にアレをお貸ししてすいません!!」

 

ウソップ「何でおめェまで飛び込むんだよ!!!」

 

チョッパー「空島コワイ空島コワイ」

 

ナミ「何やってんのよ ルフィ 特にチョッパー・・・」

 

ルフィとチョッパー救出された時、ララがいなかった。

 

パガヤ「”ウェイバー”の船体は 動力を充分に活かす為とても軽く作られているのです 小さな波にさえ舵を取られてしまうので 波を予測できるくらい海を知っていなければならなくてすいません!!」

 

チョッパー「そんなに難しいのか!?おれも乗ってみたいのに~~~~」

 

コニス「子供の頃から練習して私も乗れたの最近なんです」

 

パガヤ「訓練すれば10年程で」

 

ウソップ「長ェよ!!!ものすげェ根気いるぞ!!!」

 

ララ「皆さーーーん!!」

 

ララはウェイバーを何とか操縦出来た。

 

ウソップ「ララの奴操縦してやがる!!?」

 

ナミ「ララ やるーーー!!」

 

アイリス「ララ様 スゴーーイ!!」

 

ルフィ「何でだよーー!?」

 

パガヤ「あのお嬢さん 何て事でしょう!?凄いですね・・・」

 

サンジ「ララちゃーーん 君はなんて最高な子なんだ♡!!」

 

ララは一度ルフィ達の所へ戻って来た。

 

アイリス「ララ様 凄い!!」

 

パガヤ「凄いですが、どうして乗りこなせたので!? 先ほども言ったように海の事を少しでも知っていなければ・・・」

 

ララ「私は注意するか、コツを掴めば何とか・・・」

 

パガヤ「もしや これは異例中の異例では・・・!?」

 

サンジ「ララちゃん 君は素敵だ~~~!! そして好きだ~~~~!!」

 

そしてサンジは目がハートマークになり、いつの間にかナミもウェイバーに乗り操縦する。

 

ウソップ「ってあいつもかよ!?」

 

パガヤ「あの方もですか!? 何て事でしょうか 信じられません・・・!!!」

 

サンジ「んナミさん 君も素敵だーーーー!!」

 

ルフィ「何で乗れるんだ!?あんなのに!!!」

 

ララ「ナミさんも操縦できた!!」

 

ナミ「確かにコツが要るわね これは デリケートであんたにはムリよ ルフィ!! 操縦できたララは異例中の異例かもね!!」

 

ルフィ「おいナミ!!!おっさん()にすぐ行くから早くおりろ!! アホ~~~~!!早くおりろア~~~ホ~~~」

 

サンジ「当たんな」

 

ナミ「先行ってて!!おじさんもう少し遊んでていい!?」

 

パガヤ「ええ どうぞ 気を付けて下さい!!」

 

ナミ「夢みたい!風向きも気にせずにこんなに自在に走れる船があるなんて!! 普通の海でも使えるのかしら・・・!!」

 

ナミ「ルフィの持ってきたヤツはさすがに壊れてるだろうけど 何とか手に入れて帰りたいな”ウェイバー”!!」

 

ルフィ「・・・・・・ララもそうだけどよ ナミの奴も あんなスイスイ 物凄い揺れるぜアレ」

 

ララ「私も注意すれば、コツを掴めば何とかイケます!!」

 

サンジ「ルフィ何してる!置いてくぞ」

 

ルフィ「すっげー楽しそうだ・・・・・・!!」

 

ルフィ「沈め」

 

サンジ「ガキか!!?」

 

サンジに頭をはたかれ、舌を噛むルフィ。

 

ルフィ「イべ~~~~~!!今舌かんだぞサンジ~~~~!!」

 

サンジ「もっとかめ」

 

ウソップ「おい向こうに何か工事現場みてェなのがあるぞ!!」

 

チョッパー「ん?何だ何だ?」

 

パガヤ「”雲切場”の事でしょうか?」

 

サンジ「”雲切場”? 石切場じゃなくてか?」

 

ララはショートパンツのポケットからスマホを取り出す。

 

パガヤ「これから加工する為の雲を切り出す現場です」

 

ルフィ「切れるもんなのか雲って・・・」

 

サンジ「何もかも常識無視だぜ」

 

パガヤ「あなた方は白海から白々海へ”ミルキーロード”を通ってきたのでは!?」

 

ゾロ「ミルキー・・・・・・!? もしかしてエビに引きずられて来たあの きし麺みてェな海路の事か」

 

パガヤ「あれは人工的な雲の運河です 元からある自然の雲は2種類あり あなた方が船で進んで来たのは”海雲” そしてそこにフカフカと浮く歩ける雲それが”島雲”です」

 

ロビン「普通の雲ではあり得ない事よね 泳げたり・・・乗れたり・・・」

 

パガヤ「ええ 雲を作り出す凝結核が他とは異なるのです 青海では”海楼石”という鉱物が存在するらしいのですが」

 

ララ「あのスモーカー大佐も”海楼石”がどうとか言ってた気が・・・」

 

ロビン「”海楼石”それが関係を?」

 

パガヤ「はい それに含まれる成分・・・私達は”パイロブロイン”と呼んでいますが・・・」

 

ララ「パイロブロイン・・・。」

 

パガヤ「それは角質の粒子で火山によって空に運ばれ水分を得た時その密度の差により ”海雲”と”島雲”は形成されるのです。」

 

ララはスマホの雲が出来るまでの動画を見て、

 

ララ「それって教科書ありでの理科の授業で教わる雲が形成されるまでの状況が似ているような・・・海の海面が温められて水蒸気が上空に上がり、そして気温の低い上空の場所で冷やされて固まると雲になる。」

 

サンジ「何だかララちゃん 物知りな所があるな!? 天候に関してはナミさんと同等、それ以上になるかも!?」

 

ララ「まァまだ教科書ありでの授業で教わった知識程度ですけど・・・。一応スマホでも天気に関する事は調査できますし、元居た世界で売られていた天気図鑑も後に転送してもらおうっかな・・・。」

 

サンジ「そんな物知りなララちゃん なんて素敵なんだーーー!!」

 

ルフィ「リカ?のジュギョウ? まあアレか!!?」

 

ウソップ「あ~~~~ァ!!そうアレだよな!」

 

パガヤ「ーーーまァ・・・とにかく先程言いました”ミルキーロード”や ビーチにあった雲でできたイスなど」

 

アイリス「あれもって事で?両側が蔓状のすべり台」

 

パガヤ「あれも巨大ですが”ミルキーロード”です」

 

パガヤ「あれらは”雲切場”で切り出した”島雲”をさらに 圧縮するなどして密度をかえる事で 人が作り出した雲なのです」

 

ルフィ達は階段を登り切るトコであった。

 

コニス「こっちです(ウチ)は!どうぞ」

 

ララは見渡すと、

 

ララ「うわっ!絶景レベルにいい眺め!!」

 

サンジ「いいとこにあるな~~!!見晴らしが最高だ!!」

 

ルフィ「ナミのウェイバーも見えるぞ」

 

そして大居間に案内されると、ルフィがある貝の様な物を掴みながら、

 

ルフィ「ウソップのアホー!!」

 

ウソップ「イヤ何でおれだよ」

 

ウソップにメッチャツッコまれた。

 

アイリス「貝・・・。」

 

ララ「カタツムリ型レプリロイドのクリスター・マイマイン程じゃないけど、小っちゃいね。」

 

コニス「カタツムリ型レプリロイド?クリスター・マイマイン?」

 

コニスはちょっと疑問顔になる。

 

ララ「まあ とにかく 今はその貝ですよ。」

 

コニス「はっ はい!じゃあその貝の殻長を押してみて下さい」

 

ルフィ「カクチョウって何だ?」

 

ウソップ「殻のてっぺんだろ 押したってどうなるもんでも・・・」

 

ルフィはてっぺんを押すと、

 

貝から発する音声〈ウソップのアホー!!イヤ何でおれだよ〉

 

ルフィ「うわ!ウソップが貝にバカにされた!!!」

 

ウソップ「違うだろ お前の声じゃねェか!!」

 

ゾロ「へー!!すげェな 音を記憶したのか この貝が”ダイヤル”か!?」

 

ララ「地球で言う録音機ですかね・・・。このスマホにも一応いわゆるボイスレコーダーのアプリはあるはずだけども」

 

コニス「チキュウ・・・? そのアプリとやらも・・・」

 

ララは手に持つスマホを操作しつつ、ボイスレコーダー機能を探す。

 

ララの隣に座るアイリスはスマホを覗く。

 

アイリス「ララ様 アプリはあるの?」

 

ララ「アプリは見つかったから、それを開いて、録音をタップする。」

 

ララはボイスレコーダー機能は後で試す事にする。

 

ゾロ「白々海の貝って海底がねェのにどうやって生きてんだ」

 

コニス「浅瀬の漁礁で取れるんです」

 

ロビン「これが”ダイヤル”なら でも これで”ウェイバー”が動くとは思えないけど」

 

コニス「いいえ ウェイバーの動力はこっちです これは小さめですけど ”風貝(ブレスダイヤル)”」

 

ルフィは風貝(ブレスダイヤル)を手に持つ。

 

コニス「例えば30分風に当てておけば 30分(ぶん)の風を自在に排出できるんです」

 

ルフィは持ったまま、腕を回転させ、そしてスイッチオン。噴出孔から風が噴く。

 

ルフィ「うお~~~」

 

ララ「わおっ!!風が凄い!!」

 

コニス「大きさにより風を蓄えられる容量は違いますけど これを船尾に取り付ける事で軽い船なら動かせます それが”ウェイバー”・・・・・・!!」

 

ウソップ「そうか これで風吹きだして走ってたのかアレは!」

 

ララ「”(ダイヤル)”って結構利用価値ありますね・・・。」

 

コニス「そうですね。私はウェイバーが精一杯なんですけど本当は 他にもいろいろあるんですよ スケート(タイプ)のものやボード(タイプ)のものや・・・・・・」

 

ルフィ「いいな~~~ウェイバー乗りてェな~~~あいついいな~~~せっかく一個持ってんのにな~~~~~ ララも乗れたしな~~~~」

 

ウソップ「持ってるったって ありゃボロボロじゃねェか それに300年経ってんだ 動く訳ねェよ」

 

コニス「それはわかりませんよ?元々”(ダイヤル)”は貝の死骸を使いますから 殻自体が壊れていない限り半永久的に機能するんです」

 

ルフィ「本当か!?ほらっ!!」

 

ララ「それっていいかも!!」

 

ウソップ「でも乗れねェだろ」

 

ルフィ「いい~~~~~~な~~~~~~~~~」

 

ロビン「他にもまだ種類がありそうね」

 

ゾロ達の目の前に置かれた証明具。

 

コニス「え?」

 

ロビン「”(ダイヤル)” この証明もそう?」

 

コニス「ええ”灯貝(ランプダイヤル)”です ”光”をためて使います」

 

証明器具の貝部分が光る。

 

チョッパー「わ 貝が光った」

 

アイリス「明るい!!」

 

コニス「直接の資源じゃないですけど空島の文化は”(ダイヤル)エネルギー”と共にある文化ですから 他にも炎を蓄える”炎貝(フレイムダイヤル)”香りをためる”匂貝(フレイバーダイヤル)”映像を残せる”映像貝(ビジョンダイヤル)”色々あります」

 

ララ「私は”匂貝(フレイバーダイヤル)”ってやってみたいな・・・。女の子にとって匂いって大事みたいだし」

 

コニス「近い内に使ってみますか?」

 

ララ「お願いします!!」

 

チョッパー「面白いな~~~~面白いな~~~~」

 

コニス「空の生活とは切り離せないものなんです」

 

サンジ「ぐあっ!!! かっ!!!」

 

パガヤ「どうしました?」

 

サンジ「ゲホ ”空色”というかこの青いソース珍しいからナメてみたら何というか・・・・・・強烈な味だな 舌が痺れて・・・」

 

パガヤ「あ 腐っててすいません」

 

サンジ「置いとくな そんなモン!!!」

 

サンジは小瓶を投げ捨てる。

 

サンジ「楽しそうだなサンジ」

 

ウソップ「空の食材に浮かれてんだろ」

 

ララ「楽しそうっていうより、なんだか叫んでません?」

 

 

まもなくして料理が運ばれて来た。

 

サンジ「さァ出来たぞ!!! ”空島特産果物(フルーツ)添えスカイシーフード満腹コース”だ」

 

ララ「すごーーーーい!!」

 

ルフィ「んまほ~~~~~~!!!」

 

サンジ「おい!!ナミさんはどこ行ったんだ!?」

 

ゾロ「いるだろ海に・・・・・・」

 

ララ「おいしい!!」

 

ルフィ「うめ~~!!このエビ!!何て表現したらいいんだ!!?」

 

ゾロ「いやいねェ・・・」

 

ゾロ「じゃ ちょっと遠出してんだよ 放っとけって!!」

 

コニス「ちっ・・・父上・・・大丈夫でしょうか・・・!?」

 

パガヤ「ええコニスさん 私も少し悪い予感が・・・」

 

ルフィ「何だ?」

 

ララ「どうかしました?」

 

コニス「この”スカイピア”には何があっても絶対 足を踏み入れてはならない場所があるんです その土地はこの島と隣接しているので ”ウェイバー”だと すぐに行けてしまう場所で・・・」

 

 

ナミはウェイバーで密林のような場所の近くへ来ていた。

 

ナミ「でっっかい・・・・・・・・・コレ何??」

 

ナミ「地面があるわ」

 

ウソップ「足を踏み入れちゃならないって何だそれ?」

 

コニス「・・・・・・・・聖域です 神の住む土地・・・”アッパーヤード”」



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第170話「天の裁きとララ達が犯罪者!? スカイピアの法の番人」

ララ「神の住む土地!?」

 

ルフィ「”神”がいるのか!!? 絶対に足を踏み入れちゃならない場所(・・・・・・・・・・・・・・・・・)に・・・・・・!!!」

 

コニス「はい ここは”神の国”ですから全能の神”(ゴッド)・エネル”によって治められているのです」

 

ルフィの表情が好奇心に満ちた笑顔になり、ララもつい釣られて笑顔にある。

 

ウソップ「ハッ!!!」

 

ウソップはルフィに掴みかかる。

 

ウソップ「おいルフィ!!!ララも一体何 考えてるんだ!!?話をよく聞けよ!!? 足を踏み入れちゃならないってのは絶対に入っちゃならないって意味だぞ!!?ルフィ!!?」

 

ララ「はい!! 言葉では分かるんですけどー!!」

 

ウソップ「おいララ~~~!!」

 

ルフィ「絶対に入っちゃいけねェ場所かァ・・・・・・」

 

ララ「入っちゃいけないって言われると、入りたくなる事ってありますよね~~~?」

 

ルフィ「だよなーーー!!」

 

ゾロ、ウソップ、サンジ、チョッパー((((絶対入る気だ・・・))))

 

アイリス「ララ様 きっと入る気でいます・・・。」

 

サンジ「というかララちゃん きっと入っちゃうよ~~~!!」

 

サンジは泣く。

 

コニス(彼女が左手首に身に着けている代物は、先程のスマホって存在とほぼ同じ物では?)

 

ルフィ「ん? でも神様なら入っちゃいけねェとことか入っても許してくれんじゃねェのか?優しいだろ?」

 

コニス「いえ・・・でも神の決めた事を破るのは神への冒瀆ですし・・・」

 

ララ「でも・・・入ってみたいなーーーー」

 

ルフィ「まっ いいか どっちでも」

 

チョッパー(許されなくても入る気だからだ・・・ララも!! ララは転生させた女神様の保護下内にいる!! 危険な遭遇をしても変身してぶっ飛ばせるんだ!!)

 

ララ「でもナミさんが戻ってこないとダメなんじゃ?」

 

ルフィ「そうだ!!ナミを探しに行こう!! でもちょっと待て これ食ったらな」

 

サンジ「そんな悠長な事言ってる間にナミさんの身に何かあったらどうすんだ」

 

ララ「すぐに戻って来るんじゃないですか? その入っちゃいけない場所の近くまで行ってない限り・・・」

 

サンジ「ララちゃん あのね・・・」

 

コニス「・・・ですけど 彼女が本当にそこへ向かったかどうかもわかりませんし くれぐれも無茶だけはなさらないで下さい・・・・・・!! ”(ゴッド)・エネル”の怒りにふれては本当に大変な事に・・・」

 

パガヤ「ああそうだ さっきからあなた方がおっしゃっている古いウェイバー よろしかったら私 見ておきましょうか 直せるものなら修復できますし」

 

コニス「あ 父は”貝船(ダイヤル)”のエンジニアです」

 

アイリス「わおっ!!」

 

ララ「そりゃ凄い!!」

 

ルフィ「本当か!?頼む!!!」

 

 

ナミは目の前の密林に疑問顔であった。

 

ナミ「何・・・? この木の大きさ・・・樹齢何年の木なの これ全部 てっぺん見えないわ」

 

すると、ドォンと音がした。

 

ナミ「?」(何かの音がする・・・声も・・・!?戻ろう 気味悪い・・・離れた方がよさそう ここは」

 

すると ナミの後方から何者かがバズーカ砲で狙っていた。

 

ナミ「!」

 

ナミは後ろを振り向き。

 

 

一人の男性が息切れになりそうだが、走っていた。

 

サングラスの男が口笛を吹き、男性が止まると、超巨大な犬が現れた。

 

すると、また別の男がデカ鳥に乗って、その犬を倒す。

 

男性「ハァ・・・・・・はわ・・・・・・」

 

サングラス男「野郎・・・おれの獲物を・・・!!!」

 

デカ鳥に乗った男「ハッハッハッハ!!!観念しろっ!!!」

 

ダルマ男「お前もだ!! コイツは貰った!!!」

 

デカ鳥に乗った男「邪魔をするなァ!!!」

 

ダルマ男「ほほう!! お互い様さ!!」

 

するとバズーカ音が発せられた。密林内が爆発した。

 

ナミ「・・・・・・・・・!!?」

 

密林から倒れそうな男が煙から現れ、

 

ナミ「何? 何??」

 

男「!」

 

男「オイ・・・・・・!!助けてくれ・・・!!!乗せてくれ!!!・・・・・・ハァ・・・船に・・・!!乗り遅れたんだ・・・!!!頼む!!!礼ならいくらでも・・・」

 

ナミ「乗るって・・・でもこれ一人乗りだから・・・!!乗れるかな わかんない・・・・・・!!」

 

男「うわ!!」

 

ナミ「え??」

 

男「ゲリラ・・・え!?」

 

男の上が光り出し、巨大な光が落ちた。

 

ナミ「・・・ハァ・・・ハァ」

 

仮面の人物「くそ・・・!!!エネルか!!!よくも”ヴァース”を!!!」

 

仮面の人物は突然その場を去って行った。

 

ナミ「・・・・・・ ハァ・・・ハァ・・・」

 

 

「”水貝(ウォーターダイヤル)”を早く!!」

 

「消化しろ!!」

 

「・・・・・・今の男 誰かと話していた様だが・・・?」

 

「ゲリラだ 今逃げた」

 

「ワン!!ワン!!」

 

「おいおい その犬を黙らせろ」

 

「命を乞うていたんだろう」

 

「ーーーしかしエネル様もどういうおつもりだ 自分でカタをつけるとは我々は何の為に・・・・・・」

 

「時間切れという事だろうよ」

 

「時間切れ?」

 

「次の”不法入国者”がすでにこの国に侵入している」

 

「またか」

 

青海人8人(・・・・・)を乗せた船だとアマゾンのばあさんから連絡があった」

 

ナミ「!」(青海人8人って・・・・・・まさか私達の事!? 確かアイリスは「召喚」されてる身なので、メンバー扱いにしてるだけだとララは言ってた・・・。入国する前にデバイスに消える形でまた戻ってたの!?)

 

ナミ(”不法入国”って!!?まさか入国料払わなかったから?・・・・・・そんな・・・・・・!!!)

 

アマゾン《入国料10億E(エクストル)おいていきなさい》

 

ナミ(それで今の人みたいな目にあうの!!?)

 

「ーーーたった8人とは手応えがない」

 

「首8つか割り切れるかもな」

 

ナミ(だいたい何だったの今の・・・・・・!!!コイツら誰!!?ここ何!!?)

 

エンジェル島”ラブリー通り”

 

「全員敬礼!! へそ!!」

 

何やら兵隊達が謎の敬礼をやっている。隊長さんも返す。

 

「みなさんへそ!!」

 

民「ホワイトベレーだ」

 

民「何かあったのでしょうか」

 

ホワイトベレー隊長「みなさん お気を付け下さいまし 本日エンジェルビーチより”不法入国者”が侵入いたしました 目下我ら”ホワイトベレー”犯人を全力で探索中であります!!!」

 

 

ナミ「大変だ・・・・・・!!早くみんなに知らせなきゃ」

 

ナミはウェイバーを走らせ、ルフィ達の所へ急ぐ。

 

 

ララはショートパンツのポケットからサンジから貰った花を出して、一度あの扉の中へ入って、スマホで連絡し、花瓶を送ってもらうと、脱衣所の洗面台で水を花瓶に入れて、花を中に差し込む。

 

ララ「これであの視聴覚室に置けばいいね。」

 

ララは花を差し込んだ水入り花瓶を部屋に置いた、そして扉を出た。

 

パガヤはルフィが持ってきた古い方のウェイバーを診察していた。

 

パガヤ「本当に古いものですね」

 

ルフィ「直るかな」

 

パガヤ「さァ解体してみなければ何とも・・・」

 

サンジ「おいルフィ行くぞ 早く乗れ!」

 

ララ「ルフィさーん!!」

 

ルフィ「ん? おっさん あれ何だ?」

 

パガヤ「え?」

 

「そこの不審な船待て!!!」

 

ルフィ「誰だ? あいつら」

 

ホワイトベレー部隊が匍匐前進でルフィ達の元へやって来る。

 

ララ「匍匐前進って、彼らは自衛隊ですか。」

 

ララはツッコまずにはいられなかった。

 

隊長「全隊 止まれ~~~~~!!」

 

部隊全員立ち上がり、独特のポーズで敬礼。

 

隊長「へそ!!!」

 

コニス「へそ!!」

 

パガヤ「どうもへそ!!」

 

ルフィ「イヤ何言ってんだお前ら!!!」

 

サンジ「何で匍匐前進してんだあいつら」

 

ウソップ「わからねェ・・・たぶんあいつら変態だ!!!」

 

チョッパー「へーーーーーあれが変態か」

 

ララ「謎のポーズと掛け声での敬礼が変態っぽい・・・」

 

ウソップ「だから急いで船に乗れっつったんだ ルフィの奴・・・・・・」

 

サンジ「おいルフィ放っとけ!!早くナミさん探しに行くぞ!!」

 

ララ「ルフィさーーん!!」

 

アイリス「早くーー!!」

 

隊長「あなた達ですね!!?”青海”からやって来られた 不法入国者8名というのは!!!」

 

コニス「ええっ!!?不法入国!!?」

 

ルフィ「ん? 何だそれ」

 

隊長「弁解の余地はありませんよ ”天国の門”監視官アマゾンより ”映像貝(ビジョンダイヤル)”による写真が届いていますが!!」

 

パガヤ「ちょっとお待ち下さい!! 8人って言いました!? 9人いますけど!?」

 

隊長「はァ!?どういう事ですか!!?」

 

ウソップ「多分アイリスが映ってねェからじゃねェのか?」

 

ララは笑顔で言う。

 

ララ「門を通る前にちょっとしたズルい方法を使ったからです!!」

 

隊長「は!!?」

 

アイリス「私がこっそりララ様の左腕のデバイスに消える形で戻っていたって事です。「召喚」されてる身なので、9人目のメンバー扱いですが、実際8人なんです。」

 

隊長「何ですかそれは!!? 訳がわかりませんよ!!」

 

パガヤ「それはそうと、マッキンリー隊長!!何かの間違いでは!? 彼らはそんな悪い人達では・・・・・・」

 

サンジ「・・・・・・つうか何だよ 不法入国って・・・・・・」

 

ロビン「入国料一人10億(エクストル)だったかしら・・・確かに払ってないものね」

 

ウソップ「・・・・・・でもそれでも通っていいって・・・・・・!! あの婆さん」

 

隊長「実際8人ですか・・・それと言い訳はやめてくださいませ 認めて下さい・・・ですがまだ焦る事もありません」

 

隊長「”不法入国”これは「天の裁き」における 第11級(・・・)犯罪でしかありません 罰を受け入れればあなた方は その場で安全な観光者となれます」

 

ララ「ふーーん。」

 

サンジ「何だ それを早く言えよ 心外にゃかわりねェが 罰ってのは一体何なんだ」

 

隊長「簡単な事です 入国料を10倍払ってくださいまし」

 

隊長「一人100億E(エクストル)ーーーつまり8人で800億E(エクストル) この場でお支払い下さればあなた方の罪は帳消しにさせて頂きます!!」

 

ウソップ「な・・・な 800億E(エクストル)・・・・・・!!? ・・・・・・だからそのE(エクストル)ってのはB(ベリー)で言うといくらなんだ」

 

隊長「B(ベリー)・・・・・・”青海”の通貨ですね B(ベリー)だと・・・「1万E(エクストル)」で「1B(ベリー)」になります」

 

ウソップ「・・・・・・いくらだ?」

 

アイリス「となると、800億E(エクストル)は、800万B(ベリー)って事ですね。」

 

サンジ「高ェよ!!!米何t買える額だコラァ!!!何で命がけで空へ登ってきて入国だけでそんなに払わなきゃならねェんだ!!!」

 

隊長「何をおっしゃるのですか!! ならば本来の入国時に80万(ベリー)お支払いくださればよかったのです」

 

サンジ「それでも高ェっっつうんだよ!!!」

 

サンジ「オイ・・・・・・もういいよ 放っとこうぜ 早くナミさん探しに行かねェと今頃どっかで泣いてるカモ」

 

ララ「見つかるといいですけど・・・」

 

すると、

 

ナミ「あっ!! マズイ!!もうすでになんかいる!!さっきの奴らの仲間かしら ・・・・・・お願いだから下手に手を出したりしてないでみんな!! 規格外のララはどうかは分かんないけど。」

 

隊長「先に言っておきますが我々ホワイトベレーは神官の直属にある部隊 反論は罪を重くしますのでご注意を」

 

隊長「ーーーところでそこのウェイバー 見た所壊れていますがもしあなた方がやったのならば第10級犯罪(・・・・・・) 青海人による空島での器物損壊罪に当てはまり・・・」

 

パガヤ「いえいえすいません これは彼らの元々の持ち物でして・・・」

 

ルフイ「そうだ おれのだぞ」

 

隊長「元々の?怪しいですね 青海にウェイバーは存在しない筈 もし これが空島での窃盗臓となると罪は第9級犯罪(・・・・・)

 

ルフィ「うっさいなーお前ぶっ飛ばすぞ」

 

ナミ「ちょっと待って!!!」

 

ルフィ「!」

 

ナミがウェイバーで接近してくる。

 

ララ「ナミさん 戻って来た!!」

 

サンジ「ナミさん 無事だったんだね!!」

 

ナミ「ルフィ!!その人達に逆らっちゃダメよ!!!」

 

ルフィ「だってよコイツら」

 

ララ「ナミさん!! 不法入国料800万B(ベリー)の支払い出来るんですか!?」

 

ナミ「・・・・・・よかった まだ罰金で済むのね・・・800万B(ベリー)って」

 

ナミ「高すぎるわよ!!!」

 

ナミはウェイバーで隊長へ直撃させ、吹っ飛ばした。

 

ゾロとウソップ「「オイ」」

 

ララ「何をやっちゃってるんですか・・・。」

 

ナミ「ハッ!!!しまった!!理不尽な多額請求につい・・・・・・!!!」

 

ナミ「あ おじさん ウェイバーありがとう 楽しかったわ!」

 

パガヤ「いえいえどうもすいません そんな事よりあなた方 大変な事に・・・!!」

 

ナミはルフィを掴んでメリー号へと走る。

 

ナミ「さァ逃げるわよルフィ!!」

 

ルフィ「わ!! 何でだよ お前 ケンカ仕掛けたんじゃねェのか!?」

 

ナミ「”神”とかってのにかかわるとヤバイのよホントに!! 今のは事故よ!!」

 

隊長「待て~~い!!!」

 

隊長「・・・・・・逃げ場などすでにありはしない!!我々に対する数々の暴言 それに今のは完全な公務執行妨害第5級(・・・)犯罪に値している・・・!!!」

 

隊長「”(ゴッド)・エネル”の御名において お前達を”雲流し”に処す!!!」

 

ララ「雲流しって・・・」

 

コニス「”雲流し”そ・・・・・・そんな!!!」

 

ルフィ「何だそれ”雲流し”気持ち良さそうだな」

 

コニス「良くありません!!逃げ場の無い大きさの島雲に船ごと乗せられて骨になるまで空を彷徨い続ける刑です 死刑です!!」

 

ララ「うわっ 怖っ!!」

 

ロビン「なるほど・・・それで何もない空から船が・・・」

 

ウソップ「何だ?」

 

ロビン「例の空から降って来たガレオン船200年前にその刑を受けたんじゃないかしら」

 

ウソップ「・・・・・・!!!」

 

隊長「ひっ捕らえろ!!!」

 

部隊「「「「「「ハッ!!!」」」」」」

 

ルフィ「!」

 

ララ「!?」

 

数人が弓を構える。

 

コニス「逃げて下さい!!敵いません!!!」

 

隊長「よしなさいお嬢さん それは 犯罪者をかばう言動に聞こえますよ」

 

ゾロは刀を抜こうとし、ララはデバイスを構える。

 

隊員「撃て!!!」

 

隊員「”雲の矢(ミルキーアロー)”!!」

 

隊員達は雲の矢を撃ってきた。

 

ルフィ「ナミ!!邪魔だ 船に行ってろ!!!」

 

ルフィはナミをどかす。

 

ナミ「きゃ!!・・・うんっ!!!」

 

ルフィ「何だアレ」

 

雲が伸びてきた。

 

ルフィ「うお!! 雲!!?」

 

ルフィは咄嗟に雲を避けた。

 

ルフィ「!!?」

 

隊員達が雲ロードをジェットスケートで伝ってくる。

 

ルフィ「なーーーーるほど!!」

 

ルフィは隊員の攻撃を避ける。

 

ルフィ「面白ェモン持ってんなァお前ら!!」

 

ルフィは腕をヤシの木に伸ばして絡める。

 

隊員「何!?」

 

隊員「何だアイツは・・・!!?」

 

コニス「えェ!!? 手が・・・伸びた」

 

パガヤ「なァんと!!!」

 

ルフィ「ゴムゴムの・・・」

 

ルフィは空中で特殊な回転を始める。

 

隊長「まさか・・・悪魔の実・・・!!!」

 

ララは電磁波球体に包まれ、アクセルとなる。

 

ルフィは手足の全体爆発攻撃である”花火”を繰り出して、隊長を含む数名の部隊を吹っ飛ばした。

 

アクセル「行っくよーー!!」

 

アクセルは回転しつつ跳び上がり、アクショントリガーのDNAチェンジを発動し、光に包まれると収まり、コマンドミッションのティアナ海底収容所の隠しボスにして美少女アイドルレプリロイド・ラフレシアンに変身した。

 

コニス「一体 あのピンク髪少女は何者なのですか!?」

 

パガヤ「姿が変わったと思ったら、また別の女の子に!?」

 

ラフレシアンは手に持つ先端が向日葵のステッキを上へ掲げ、

 

ラフレシアン「あっはははははーーー!!」

 

ステッキの先端が光り出すと、光の太めのレーザーが雨状に降り注ぎ200固定ダメージを10回与える技”サンバースト”が、隊員達を襲い、追い打ちになった。

 

ナミ「アクセルが別の女のレプリロイドに!?」

 

ウソップ「エックスでもゼロでもねェ!!」

 

チョッパー「えェェ!?」

 

ロビン「成程・・・今のがアクセルの能力なのね・・・」

 

サンジ「レプリロイドなのに、なんて美しい!!」

 

サンジはアクセルのDNAチェンジで変身したラフレシアンに対してハートマークになった。

 

ルフィ「煙やクリークの時とは違うぞ スッゲーーー!!」

 

ロビン「アクセル あなたは一体・・・。」

 

アイリス「アクセル やるーー!!」

 

ラフレシアンは光に包まれ、アクセルに戻ると、電磁波球体に包まれ、上半身はピンクビキニ水着と下半身明るめの青色ショートパンツ着用のララに戻った。

 

ゾロ「ーーーところでナミ・・・」

 

ゾロは刀を納める。

 

ゾロ「ウチの船の今の経済状況は?」

 

ナミ「残金5万B(ベリー)

 

ララ「少ないですね・・・」

 

ゾロ「そんなにねェのか?」

 

ナミ「そうよ もってあと1日2日ね」

 

ルフィ「何でそんなにビンボーなんだ!!?船長として言わして貰うけどな・・・・・・おめェらもう少し金を使い方ってもんを考えて」

 

ゾロ達とララ「「「「お前の食費だよ《あなたの食費でしょ》」」」」

 

ウソップ「まあとにかく戦いの方はおれの指示した”フォーメーションB”成功だ」

 

チョッパー「ホント!?」

 

パガヤ「・・・・・・あのホワイトベレーを」

 

コニス「やっつけちゃった・・・・・・!! っていうかあのピンク髪の女の子は一体何なの!? 姿が変わったと思ったら、また別の女の子に変わって、強力な光攻撃を・・・それで青海の人はここでは運動能力が落ちるハズなのに・・・。あとオレンジの髪の人 さっきまた「レプリロイド」って・・・。」

 

隊長「ハ・・・ハハハ バカ者共め・・・・・・」

 

ルフィ「!」

 

隊長「我々の言う事を大人しく聞いていればよかったものを・・・ 我々ホワイトベレー部隊はこの神の国の最も優しい法の番人だ」

 

隊長「彼らは(・・・)こう甘くはないぞ・・・・・・!!」

 

ナミ「!」

 

隊長「これでもはや第2級(・・・)犯罪者 泣こうがわめこうが・・・・・・ハハハハハハハ・・・」

 

隊長はルフィ達を指し、

 

隊長「”神の島(アッパーヤード)”の神官達の手によって お前達は裁かれるのだ!!! へそ!!!!」



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第171話「神の試練!!全能なる神エネル」

ナミ「私達 ハメられたんだわ!! あのおばあさん言ってたじゃない 「通っていい」ってそれで通ったら「不法入国」!? 詐欺よ!!こんなの!!!」

 

ウソップ「まったくだぜーーーまァあそこでもし「通っちゃダメだ」って言われててもどうせ力ずくで入国しただろうって事はおいといてよ」

 

ナミは凄い睨み表情に。

 

ナミ「おだまり!!」

 

パガヤ「ーーーとにかく大変な事になりました」

 

パガヤ「第2級犯罪者となってしまわれては 私達はお力には・・・」

 

パガヤはなぜか距離を取って話す。

 

ナミ「何でそんな離れて話すの!?」

 

ルフィ「ーーーまあいいじゃねェか別に 追われるのには 慣れてんだしよ」

 

ララ「それってしょうがないんですか?」

 

ルフィ「まあな それよりお前 何で帰って来ちまったんだ?」

 

ナミ「は??」

 

ルフィ「せっかくおれ達 これからあの”絶対入っちゃならない場所”へ 大冒け・・・いや・・・お前を探しに行くとこだったのに」

 

ナミ「ホンットにあんたはわかり易いわね」

 

ナミは右手を添えて、ルフィの額を突き続けた。

 

ナミ「何が大冒険よ!!!だから教えたでしょ!?あの島にどんな恐ろしい奴らがいるのか!! 見てないからあんた そんな事が言えるのよ!!! 確かに神だか何だか知らないけど 神懸ったわけわかんない力だけは本物なのよ!! 私は絶対行かないからね あんな島!!!」

 

ララ「ナミさん それって私を転生させた女神様を悪く言う事になりますよ。」

 

ナミ「ララ 誤解しないで。女神様の事を悪く言った訳じゃないから・・・」

 

ルフィ「なら俺達行くからお前ここで待ってろよ」

 

ナミ「イ・ヤ・っ!!追手が来るもの!!出るのよ この国から」

 

ララ「ナミさん!?」

 

ルフィ「出るだと~~~~~!!アホ言え お前は冒険と命とどっちが大事だァ!!!」

 

ナミ「命よ!!!その次はお金」

 

ルフィ「ララ お前だったら 冒険と命どっちを選ぶ!?」

 

ルフィはララが冒険を選択してくれる事を期待している。笑顔表情で分かりやすい。

 

ララ「そうですね・・・。せっかく空島に来たんですから、冒険を選びますよね。」

 

ルフィ「おお!!やっぱりか!!」

 

ララ「入っちゃいけないって言われると、入りたくなる事ってありますし・・・」

 

ナミ「ララ あなた何言ってんのよ!?」

 

ウソップ「ーーーでもそうだ 俺達 この空島に来る事で必死になって 下へ帰る事なんて 考えてなかった」

 

ララ「確かに来る事に必死になって 気づかなかったです・・・。」

 

ウソップ「安全に帰れる道はあんのか!? おれ達”青海”に帰れるのか!?」

 

コニス「今となってはもう・・・安全とは言えませんが・・・」

 

コニス「青海へ下る道はあります その為には一度 下層の”白海”に下りて遥か東ーーー”雲の果て(クラウド・エンド)”と呼ばれる場所へ行かなければなりません」

 

ララ「クラウド・エンド・・・!?」

 

コニス「ーーーはい ですけど・・・やっぱり逃げる事でさえオススメはできません・・・空の海とはいえ広大ですし・・・」

 

ウソップ「何だよ どういう事だ!!?」

 

ナミ「あいつら(・・・・)からは逃げられないって言いたいんでしょ」

 

ナミ「でもそれを言うならこの国のどこに居ても同じ事よ とにかくここに居ちゃ二人に迷惑もかけるし 居場所がバレてる!!船を出しましょう コニス!おじさん!色々ありがとね」

 

ルフィ「あ!! そうだ おっさん さっきのメシ一品残らず全部持って行っていいか?」

 

パガヤ「ええ 勿論どうぞ」

 

ルフィ「やったサンジ弁当箱!!!」

 

サンジ「抜け目ねェなァ」

 

ララ「サンジさん 私 手伝いますけど!」

 

サンジ「ララちゃん! じゃあお願いしよっかな!!」

 

サンジは上半身水着と下半身は明るめ青色ショートパンツ姿のララに料理の手伝いを希望され、ハートマークになる。

 

ララ「はい!」

 

ララは笑顔で返す。

 

サンジ(ララちゃん ピンク髪の美しさで、優しくて、16歳であのスタイルの良さで、戦闘時はゲームのキャラだがイレギュラーハンターとして変身して強くなり、そして笑顔が素敵な女性で好きだァァァ!!)

 

ウソップ「おれも一つ頼みが!おっさんエンジニアなんだろ? 船の修理の為の備品 少しわけてくれねェか」

 

パガヤ「ええ構いませんよ・・・ではもう一度ウチへ」

 

ララ「アイリス 念の為に船に戻って、護衛のような感じでお願いできる? 鞘付き風神剣はあそこにあるし。」

 

アイリス「うん。」

 

ララはルフィ達と共に行き、アイリスは船へと戻ろうとした。

 

ナミ「アイリス?」

 

アイリス「ララ様が念の為に船番お願いね。と言う事で・・・」

 

ナミ「あっそ。っていうかどこに行くの?」

 

ルフィ「メシ貰って来る 野郎共 先に冒険準備を整えとけ!!」

 

ナミ「ぬ!!」

 

ナミ「アイツ・・・!!ララも完全に行く気でいるわ!! ホント恐いのよ!!?」

 

ゾロ「知るかよ」

 

ゾロ「おれァどっちでもいい おれに当たるな」

 

ナミ「チョッパー♡ あとアイリス 二人は私の味方よ ねェ・・・?」

 

チョッパー「え?」

 

アイリス「まあ味方はするかもです 半分護衛と思ってくれるのなら・・・」

 

ナミ「半分でも護衛なんだ・・・」

 

ゾロ「おいアイリス 下手に付き合う事ねェだろ あと脅すな ララはともかく ルフィは説得できねェんじゃ全員でデモ起こそうが聞きゃしねェ」

 

アイリスは一度、念じて光に包まれ通常のレプリロイドに戻り、ジャンプして船へとよじ登る。

 

チョッパー「とう!!」

 

ナミ「いいわよ じゃ私いかない」

 

ゾロ「あァそうしろ」

 

チョッパーは着船しかけて、船内に落ちた。

 

ロビン「今 梯子を下ろすとこなのに・・・」

 

アイリス「鞘付き風神剣 腰に巻いておこう。」

 

ナミ「そうしろってアンタ 私 追っ手に殺されるじゃない!!」

 

ゾロ「あァ・・・じゃそうしろ ぐーーー」

 

ゾロは寝てしまった。

 

ナミ「ロビン!!規格外なララは無理でも、2人でルフィを倒さない!!?」

 

ロビン「ピンクちゃんも船長さんも無理よ」

 

それを遠くの草陰から匍匐前進で見やるスカイピア警察の隊長。

 

隊長「・・・・・・フフフ・・・追っ手・・・!?・・・・・・くだらん 神や神官は動かざる山に同じ 聖地にて裁かれる愚者を待つのみだ・・・」

 

隊長「お前達は導かれるのだ・・・・・・禁断の聖地「神の島(アッパーヤード)」へ!!!」

 

パガヤ「あなたがあの船の船大工で?」

 

ウソップ「いや違うよ おれァ狙撃手だ 船大工はまだウチの船にいなくてよ まァ何つうかオールマイティに何でもこなせるおれの器用さにみんな頼って来るってわけだ でもそこにいるララの奴 手が器用な方でもあるようでな。俺の船の修理を手伝ってくれた事もあるんだぜ! アート面でもある意味ライバルみたいだな・・・」

 

パガヤ「そうなのですか!?ピンク髪のあなた・・・盛り付け上手ですね。金髪のあなたは職人芸ですね この彩りは」

 

ララは上はビキニ水着、下はショートパンツでビーチサンダルという状態で、弁当盛り付けを手伝っていた。

 

サンジ「オオよ 盛り付けはアートさ 規格外な強さと美しさと優しさを持つ女神のようなララちゃんの弁当へは、ナミさんとロビンちゃんへの通常の愛情弁当とは違う特別な愛情が詰まってんだぜ。」

 

ララは若干赤くなる。

 

ララ「め、女神だなんて・・・それにナミさんやロビンさんへの通常の愛情とは違って特別な愛情 嬉しいかもね・・・。」

 

サンジ「ララちゃん 手伝いサンキューだね!!」

 

ララ「いえいえ。」

 

サンジ「ララちゃんは上の水着と下のショートパンツ姿が美しくて眩しいぜ!!」

 

ララ「あとウソップさん 私とはアート面ではライバルでしょうけど、同じ船のメンバーですよ。」

 

ウソップ「そうだけどよ・・・。」

 

ララ「ルフィさんは私達はメンバーとして欠けてはいけないんですよね?」

 

ルフィ「当然だ!!船長として言うけどよ!俺達麦わら海賊団は一人でも欠けちゃダメなんだ!! ララに召喚されたアイリスはメンバー扱いだけど 実際8人だ!!」

 

ララ「それにナミさんのように天候に詳しいわけではなく、チョッパーのように医療の先生でもないです。船の修理が出来る器用さとアート面での腕、料理はサンジさんへの手伝いでイケる方だと思いますけど。」

 

サンジ「ララちゃん・・・。 あっ 一つ完成したぜ!」

 

サンジは一つ完成し、コニスへと。

 

コニス「食べ物じゃないみたい こんな奇麗なお弁当見た事ありません」

 

サンジ「そう!?これはコニスちゃんの♡」

 

コニス「えっ!?私のもあるんですか?」

 

サンジ「勿論さ この弁当のタイトルは・・・”恋はジレンマ墜ちてゆく天使のランチ”」

 

コニス「まあ」

 

ルフィ「まあ腹に入れば全部一緒だ」

 

ララ「ルフィさん 弁当っていうのは外見も大切な時はあるんですよ!!」

 

サンジ「ララちゃん よく言ってくれた!! そうだ!”食”はまず視覚からだ!!」

 

ララはスマホを取り出して、弁当の写真撮影を行う。

 

ララ「サンジさん 一緒に撮らせてもらえますか?」

 

サンジ「ララちゃんと一緒に映るの!? 喜んで!!」

 

サンジはハートマークになる。

 

ララはサンジの隣に座って、スマホのカメラを起動する。

 

ララはスマホを斜め上に構えて、写真を撮った。

 

ウソップ「オイ 船の方の様子が変だ・・・」

 

ララ「どうかしましたか?」

 

サンジ「どうしたウソップ?」

 

ウソップ「見てみろ あいつら何か騒いでる!!」

 

ルフィ「宴か!?」

 

ララもバルコニーから様子を見る。

 

サンジはレンズで見ると、

 

サンジ「あァ!!!ナミさん!!!」

 

ナミはTシャツを着用していた。

 

サンジ「なんでTシャツ着ちゃってんのォホホホホホ・・・・・・」

 

サンジは泣きながら悔やんでいる。

 

ララ「サンジさん・・・」

 

ウソップに一発はたかれる。

 

ウソップ「どこ見て何喋ってんだおめェは!!!」

 

サンジ「しかし・・・今はここに水着状態の女神・ララちゃんがいるんだァァァ!!」

 

ララ「切り替え早っ・・・。」

 

ルフィ「ああ!!船が動き出した!!!」

 

パガヤ「え なぜ!!?」

 

ルフィ「何だあいつらどこ行くんだ!!?おお!?後ろ向きで走ってんじゃねェか すげェな」

 

ウソップ「違う!!! 船を出したわけじゃねェ!!! 船底を見ろ!!!」

 

 

ナミ「ちょっと待って!!!何これ 何なの!!?」

 

チョッパー「アァアアアアア!!!」

 

アイリス「ナミ!チョッパー!落ち着いて下さい!」

 

パガヤ「あれは・・・・・・!!」

 

パガヤ「”白々海名物” ”超特急エビ”!!!」

 

ゾロ「どこかへ連れてく気だおれ達を!!! おい!!!全員船から飛び降りろ!!!まだ間に合う!!!」

 

チョッパー「だって船は!!?船持ってかれたら」

 

ゾロ「心配すんな!!おれが残る!!!」

 

アイリス「なら私も残りますよ!!」

 

ロビン「・・・・・・いいえ そんな事もできない様にしてある(・・・・)みたい !!?」

 

ロビン「大型の空魚達がホラ・・・口を開けて追って来るわ・・・・・・!! 飛び込んでも勝ち目はなさそう・・・」

 

チョッパー「エビをやっつけたらどうだ!!!?」

 

アイリス「私 風神剣持ってるので、あの3匹くらいなら・・・」

 

ロビン「風神剣・・・!?いいえ きっともう・・・始まってるのよ」

 

ゾロ「「天の裁き」か・・・・・・追っ手を出すんじゃなくおれ達を呼び寄せようってわけだな 横着なヤローだ」

 

ナミ「じゃあまたあの島(・・・)へ!!?」

 

アイリス「あの島!!?」

 

ナミ「ルフィ~~~~~!!ウソップ・・・・・・!!!サンジ君!!!・・・・・ララ~~~~~!!!」

 

 

船は連れて行かれてしまった。

 

サンジ「ナミさん 何でTシャツを・・・・・・」

 

ウソップ「んまだ言ってんのかよ!!! おいルフィ!!ララ!!えれェ事った どうする どうしよう!!!」

 

ララ「連れて行かれてしまいました・・・。」

 

ルフィ「うん。あいつらどこ行ったんだ?」

 

ウソップ「どこってお前らそりゃ・・・・・・どこだ?」

 

ルフィ達とララ「「「「どこ行ったんだ《行っちゃったんですか》?」」」」

 

パガヤ「・・・・・・・・・」

 

パガヤ「超特急エビは神の使い 運ぶ物はいつでも”神”への供え物」

 

パガヤ「ならば行き先は 「神の島(アッパーヤード)」の北東ーーー「生け贄の祭壇」です」

 

ララ「い、生け贄!?」

 

サンジ「じゃあナミさんとロビンちゃんとアイリスちゃんとその他が生け贄にされるのか!!? 神の奴の!!?」

 

サンジ「ンの野郎フザケんじゃねえぞォ~~~~~!!!」

 

パガヤ「お待ち下さい!!しかし・・・!!すいません 違うのです!!!」

 

サンジ「何だ」

 

ララ「何が違うのですか!!?」

 

パガヤ「「生け贄」とは言うものの私は これは聞き及んだまでの話なのですが「天の裁き」において 罪人の受ける罰は2つ「生け贄」そして「試練」」

 

パガヤ「そう聞いた事がありますーーーつまり  彼らは今”(ゴッド)の手中にある いわば 「生け贄」という名の ”人質”」

 

ウソップ「人質!?」

 

パガヤ「ーーーしたがって今 実際に裁かれているのは ここにいるあなた方4人なのです!!!」

 

ララ「私も裁かれちゃってるんですか!?」

 

サンジ「ああ!?何でだよ!!?」

 

パガヤ「・・・・・・地図でもあれば・・・」

 

ウソップ「あ スカイピアの地図なら丁度おれが持ってるぜ」

 

パガヤは開いた地図で確認。

 

パガヤ「これも随分古いものですね・・・・・・しかし島の外形は正しいようで・・・・・・・・・ここが現在地です ”生け贄の祭壇”はそこから左上「北東」に位置しています」

 

パガヤ「そこへ行き着く方法は一つだけこの島から出るミルキーロードを通り そのまま”貝船(ダイヤルせん)”を使い神官達のいる森を横切らなければなりません」

 

ウソップ「いやいやおっさん そんなわざわざ島の真ん中通らなくても島の外側から船で回り込めば済むだろ」

 

パガヤ「いえ・・・・・・付近に上陸する事はできても”祭壇”へ歩いて行き着く事はできません この昔の地図と地図と現在の”神の島(アッパーヤード)”の大きな違いは島中にはりめぐるミルキーロード」

 

ララ「ああ!! あの雲の川の事ですね?」

 

パガヤ「はい 大小含め数百本にも及ぶ”雲の川(ミルキーロード)”が流れてると聞きます」

 

パガヤ「ーーーだからこそ始めから船で島に入り 内部のミルキーロードを渡り切るしか方法はないのです」

 

サンジ「成程ね・・・どこから上陸しようとも すぐ川にはばかれちまうってわけか」

 

パガヤ「そうです ちなみに川には人食いの魚が」

 

ララ「あら 人食い魚って・・・まあ私達の邪魔をするなら咬み殺すだけですけど。」

 

ルフィ「ララ またその「咬み殺す」ってどういう意味で言ってんだ?」

 

サンジ「ララちゃん 咬み殺すとか物騒な事言うね・・・」

 

ウソップ「咬み殺すとか、ララ 怖ェ事言うなよ・・・!!」

 

サンジ「まあ とにかくだ 返してほしけりゃ正面から入って来やがれと・・・」

 

ウソップ「それが俺達への「試練」で 「天の裁き」か・・・!!」

 

ルフィ「ーーーまァでもナミが言ってた「神官」っての ブッ飛ばしたらいいんだろ? なァララ?」

 

ララ「はい。あと「咬み殺す」の意味については後で説明します。」

 

ウソップ「ああ わかった。」

 

サンジ「きっとだよ♡」

 

ルフィ「しししし」

 

ウソップ「そんな安易な・・・・・・」

 

パガヤ「いけません 油断されては!! 神官達4人の強さは おそらくあなた方の想像を超えるものです」

 

パガヤ「その上 何より”神の島(アッパーヤード)”には ”(ゴッド)・エネル”がいらっしゃる」

 

 

神の国”スカイピア”ーーーーーー エンジェル島ラブリー通りーーーーー

 

ルフィ達はまるで日本の東京の銀座・有楽町のような繁華街にやってきた。

 

ルフィ「う~~~わ~~~いいなココ!! 見ろよ店が浮いてるぞ」

 

ララ「すごーーーい!!」

 

でかめのリュックを背負ったルフィ達とは違い、ちょっと小さいリュックを背負うララはスマホで写真撮影をする。

 

コニス「ラブリー通りはエンジェル島唯一の繁華街なんです ”島雲”の特性を活かした作りになってますから」

 

繁華街の民達はルフィ達を避けているが、一部の男達は上半身がビキニ水着のララに見惚れている。

 

コニス「・・・・・・」

 

ウソップ「・・・・・・なんか・・・完全に避けられてねェか?俺達」

 

ララ「確かに避けられていますけど、見惚れている男性は一部いるようで・・・。」

 

サンジ「何だと!? ララちゃんに見惚れてる奴らが!? それに知れ渡っちまってるようだ 犯罪者だと」

 

ルフィ「あっはっは気分いいな 町の真ん中がら空きだ」

 

ルフィは近くの店の商品に近づく。

 

ルフィ「ーーーしかし変なもんがいっぱい売ってあるな い~~~な~~~金あったらな~~~~!!宝払いじゃダメかなァ」

 

ララ「ルフィさん!!油売ってる場合じゃないですよ!!」

 

サンジ「そうだぜ!!ナミさん達は”生け贄”にされるんだぞ!! 助ける気あんのかてめェ!!」

 

ルフィ「助ける? 大丈夫さ ゾロやアイリスも一緒だからな」

 

ララ「まあアイリスには護衛のように相性的に合ってそうな鞘付き風神剣渡してありますから、一応・・・」

 

サンジ「そうなのかい!? でも心配だぜ・・・」

 

ウソップ「船があれ以上キズつかなきゃいいんだが 最近 ムチャが続きすぎる」

 

ルフィ「お? 通りの真ん中になんかある」

 

コニス「・・・え・・・・・・」

 

4人の前にガラスケースに包まれた一つの銅像らしき物体に近づく。

 

ルフィ「へんなかお なんじゃこりゃ オットセイかな」

 

ララ「祭られてる何かの銅像か何かじゃ? 写真撮っておこう・・・」

 

ララはスマホで撮影する。

 

サンジ「だろうね・・・外見上は単なる変なドロ人形にしか見えんが、宗教的な像なんだろ・・・」

 

ウソップ「まあ おれには分かるぜ!! これは芸術(アート)だ!!」

 

コニス「それは”ヴァース” 空に住む人々の永遠の”憧れ”そのものなんです」

 

ルフィ「え!?おめェらこんなんで憧れんのか? どうかしてるな」

 

ララ「でも 民達は祀ってるんですし・・・」

 

コニス「フフッ ピンク髪のあなたはどうやら理解あるようですね・・・」

 

コニス「あ・・・・・・こっちです 船着き場は・・・・・・」

 

ルフィ「ええ!?もう町出るのか!?」

 

ウソップ「出るも何も目的はココじゃねェだろ!!」

 

警察の隊長は匍匐前進で様子を見ていた。

 

エンジェル島 船着き場ーーーー

 

ルフィ「おお~~~!! 船があるある!!」

 

ルフィ「うわっ!!見ろよこのゴンドラ!! カッコイ~~~な~~~~!! これ借りよう!! どうだララ カッコよくねェ!?」

 

ララ「ゴンドラ自体は良いんですけど、首の所が牛ではなく、龍とかだともっと良かったかもですね。」

 

ルフィ「う~~~ん 首が龍か・・・。あっ 後ろんトコ見てみろ これも ウェイバーみたいに勝手に進むやつだぞ」

 

コニス「あ みなさんの船はこっちです」

 

ルフィ「コリャ楽しいゴンドラの旅になりそうだ!!」

 

ララ「アイリスが護衛としているとはいえ、助けるんですよ!!」

 

サンジ「そうだ!! アイリスちゃんが護衛のようにいるとはいえ、ナミさんとロビンちゃん、アイリスちゃんを助けるんだ 真面目にやれ」

 

コニス「”カラス丸”です」

 

船首がカラスとは思えない鳥頭であった。

 

ルフィ「はっ!!そんなバカな!!!」

 

ララ「カラス丸って、さすがに船首がカラスに見えないんですけど・・・」

 

サンジ「だよな・・・。水鳥ですらねェ・・・・・・」

 

コニス「少し前までウェイバーに乗れなかった私が使ってたもので ウェイバーと違ってスピードは出ませんけど風貝(ブレスダイヤル)2個搭載しています どうぞ使って下さい!」

 

ララ「性能的にはマシですね・・・。」

 

言いつつ、スマホで撮ると、ポケットにしまう。

 

コニス「そ、そうですか それでもいいですよ。」

 

ルフィ「いや・・・・・・おれはコレよりアッチがいい・・・!!」

 

ララ「ルフィさん!?」

 

コニス「! ・・・イヤですか・・・・・・?ごめんなさい・・・ですけど・・・あれはレンタル船で・・・私 借りてさしあげるお金がなくて・・・」

 

サンジはルフィの顔面を足蹴にする。

 

サンジ「このクソ恩知らずがァ!!!謝れ!!!コニスちゃんに心から謝れ!!! この人間のクズが!!!」

 

ルフィ「ゴパ!!ゴペ・・・ンバさい!!!」

 

ララ「サンジさん もうその辺にしてあげて下さい!!」

 

コニス「出口は2番ゲートです ”神の島(アッパーヤード)”へつながる巨大なミルキーロードへ出られるので・・・そこを通るだけです・・・」

 

ルフィ「・・・・・・おいコニス・・・・・・・」

 

コニス「は・・・・・・はい・・・」

 

ルフィ「お前ンち出てからずっと・・・何で お前震えてんだ?」

 

コニス「!!! ・・・・・・え・・・・・・」

 

民達はザワッとし出した。

 

コニス「そ・・・・・・そう・・・見えますか・・・・・・?」

 

ルフィ「ああ なんかにビビってるみてェだ・・・」

 

隊長「!!」

 

サンジ「コニスちゃんあ~~~~~っ!!おれ達の事心配してくれてんだろォ~~いじらしいなァ~~~~♡も~~~~!!」

 

ララ「私達犯罪者の扱い受けて民達からは避けられてますし・・・」

 

ウソップ「ああ!!船まで貸してくれるし・・・道案内まで・・・・これじゃ俺らと共犯になるんじゃねェのか?」

 

ルフィ「お前 よく見りゃ顔色悪ィぞ・・・そんなに恐かったんなら言ってくれりゃ俺達だけでここへ来たのに」

 

コニス「いえ!!」

 

コニス「私・・・・・・!! 違いますよ・・・」

 

ルフィ「・・・・・・?」

 

ララ「違うって・・・?」

 

民「まさか・・・」

 

隊長「余計な事を言うなよ・・・・・・!!」

 

コニス「変ですよね・・・・・・ 「試練」のルート丁寧に説明したり・・・ここへ自ら案内したり・・・まるでここへあなた達を誘導したみたい・・・」

 

民「あなた!!おやめなさい!!バカな事口にするもんじゃない!!!」

 

サンジ(まさかコイツら全員・・・)

 

ウソップ(?)

 

ララ(全員 (ゴッド)からの罰が怖いんだよね・・・。恐怖支配そのものよ 完全にイレギュラーよ!)

 

ララは口をギリっとする。

 

パガヤも悔やんでいる。

 

コニスは座り込んでしまう。

 

コニス「逃げてくれませんか・・・?」

 

コニスは泣きだす。

 

コニス「ごめんなさい!!!」

 

民「よせ!!! 何を言うんだ!!!」

 

コニス「”超特急エビ”呼んだの 私なんですよね・・・!!!」

 

ララ「何ですって!?」

 

サンジ「ナミさん達を連れ去ったあのエビを!? コニスちゃんが!!?」

 

隊長「!!! バカ女め・・・・・・!! 死にたいのか・・・!!?それが義務だ」

 

コニス「犯罪者を確認したら裁きの地へ誘導しないと 私達殺されてしまうから!!!」

 

民「やめたまえ君!!自分が何を言ってるのかわかってるのか!!?」

 

民「神への冒瀆だぞ!!!」

 

民「あの女を抑えろ!!!」

 

コニス「ーーーこれが”国民の義務”なんですよね・・・!! ごめんなさい!!!」

 

コニス「おかしいですよね・・・!? ・・・・・・何もかも・・・!!!」

 

ルフィ「バカヤローお前・・・・・・こうしなきゃ仕方なかったんだろ・・・・・・!!?」

 

コニスは頷く。

 

ルフィ「じゃあそれを」

 

ルフィ、ウソップ、サンジ、ララ「「「「何でおれ達に言うんだ《私達に言うんですか》!!!」」」」

 

コニス「え・・・?」

 

ルフィ「お前が狙われるんだぞ!!」

 

民「ダメだもう・・・」

 

民「手遅れだ!!」

 

民「その子に近寄ってはいけない!!!”裁き”が来るぞ!!!」

 

ララ「この衝撃が来そうな揺れる感じ・・・来る!!」

 

ララはデバイスを起動する。

 

ルフィはコニスを抱えて、飛び込むようにその場を避ける。

 

ルフィ「ダメだ でけェ」

 

すると上から超級の光の極太レーザーが縦状に貫く。

 

民達はレーザーから逃れ、貫いた場所は煙が舞い上がる。徐々に晴れていき、超がつくほどのバカでかい穴が開いていた。

 

サンジとウソップも何とかその場を避けていた。

 

ウソップ「!! 何だこりゃあ」

 

サンジ「何が起こった!!?」

 

ウソップ「ルフィ!!?」

 

サンジ「コニスちゃ~~~ん!!ララちゃ~~~ん!!」

 

サンジ「おい!!!どこ行ったァ!!?」

 

ウソップ「ルフィ!!? コニス!!! そしてララーーー!!」

 

民「無駄だ・・・・・・ ・・・全能なる”(ゴッド)・エネル”は全てを見ているんだ・・・」

 

「二人共無事である!!」

 

ウソップとサンジの目の前をペガサス?に乗った空の騎士がルフィとコニスを抱えて飛んでいた。

 

ウソップ「ああっ!!!”変なおっさん”!!!」

 

ガン・フォール「ウ~~~~ム我輩”空の騎士”!! これはサービスだぞ」

 

ルフィ「助かった・・・・・・」

 

サンジ「よかった コニスちゃん・・・」

 

ウソップ「いやララは!?」

 

すると穴の中から、何やら咆哮らしき声が聞こえてくる。

 

民達はザワザワし始めた。

 

民「何だ 穴の中から何かの咆哮らしき声が!!」

 

民「何なの!?」

 

すると、巨大龍が飛び出した。

 

ドラゴンゴッドアーマー・エックス「はァあああああ!!」

 

それを見た民達と騎士のガンフォール、そしてコニス。

 

ルフィ「おお!!エックス!!」

 

ウソップ「エックス!! 上手く防いだのか!?」

 

サンジ「エックス ドラゴンゴッドアーマーの能力 ハンパねェぜ!!」

 

巨大龍のエフェクトに包まれたドラゴンゴッドアーマー・エックスは空中で停止した。

 

民「何なんだあの鎧の男は!?」

 

民「あのピンク髪の美しい娘はどうなっちまったんだ!?」

 

民「それよりあの鎧を包んでいるのは何なのよ!?」

 

ガン・フォール「鎧のお主は一体!?」

 

コニス「何なのですか!?」

 

民「ドラゴンゴッドアーマー? ドラゴンとゴッド!! 神だと!?」

 

民「神ですって!?」

 

ガン・フォール「ドラゴンゴッドアーマー・・・ゴッド。神じゃと!? それはそれとして」

 

ガン・フォールはルフィを投げて放った。

 

ドラゴンゴッドアーマー・エックス「ルフィ!!」

 

ガン・フォール「この娘は我輩に預けよ みすみすエネルに狙わせはせぬ おぬしらはこの国の本心を知った・・・”(ゴッド)”もな これよりいかに動く」

 

民「ガン・フォールさんだ・・・」

 

ドラゴンゴッドアーマー・エックスは穴の外に移動してから、自身を包む巨大龍のエフェクトを消してから、降り立つ。そして電磁波球体に包まれ、ララに戻った。

 

民「あのピンク髪の娘だ!!」

 

民の女性「あの娘 一体何なの!?」

 

空の騎士「あの娘 一体何なのじゃ!?」

 

サンジ「ララちゃん スゲーー!!」

 

ララ「今の光の極太レーザーは凄かったです。」

 

ルフィ「それと国は関係ねェよ ”神の島”に仲間がいるんだ!!!」

 

ララ「そうなんです!!」

 

ガン・フォール「そうか・・・幸運あれ」

 

ルフィ達は船首がカラスみたいなゴンドラに乗り込む。

 

ルフィ「さあ 行くか!!! ”神の島(アッパーヤード)”!!!」

 

 

コニス「彼らは・・・・・・?」

 

ガン・フォール「行くべき進路をとった・・・おぬしのせいではない」

 

コニス「ーーー私・・・あなたが誰だか知ってます」

 

ガン・フォール「我輩は”空の騎士”である」

 

コニス「いいえ・・・みんな 知ってます・・・」

 

ガン・フォール「・・・・・・」

 

コニス「帰ってきてください・・・!!! ”神様”」

 

ガン・フォールは神様と呼ばれた。



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第172話「すすめカラス丸!!4つの(ゲート)

ルフィ達の乗るゴンドラは雲の川を進む。

 

ララのポニーテール状の長い髪は風で綺麗になびいていた。

 

サンジ(ララちゃん なんて美しいスタイルなんだ 下はハーフパンツだが、上はビキニ水着と来てる♡)

 

ルフィ「コニスは大丈夫かな・・・・・・」

 

ララ「きっと大丈夫ですよ。」

 

ウソップ「まァ あの鎧のおっさん 悪ィ奴じゃなさそうだし」

 

サンジ「任せるしかねェだろ 守ってやりてェが ここへ連れて入るわけにもいかねェ」

 

ルフィ「それにしてものろいなコレ」

 

ララ「性能的には進んでくれてるだけいいじゃないですか。もう覚悟決めました・・・。」

 

サンジ「そりゃそうだ。」

 

ララ「それと「咬み殺す」って言った事なんですけど。」

 

ウソップ「そうだぜ! あれってほんとに殺すって事なのかよ!?」

 

サンジ「それって発言が問題になっちまうよ!ララちゃん!」

 

ララ「ルフィさんにとっては難しい話になってしまうかもですけど、聞きますか?」

 

ルフィ「ああ 俺は聞くぞ!!」

 

ララ「私の居た世界でのたくさんの物語世界の一つにある作品。マフィアと言われる組織が登場するんです。」

 

サンジ「マ、マフィア!?」

 

ウソップ「マ、マフィアってどういう組織なんだ?」

 

ララはポケットからスマホを取り出して、検索して情報を得しつつ教える。

 

ララ「犯罪組織で、ある意味裏社会の支配者ですね。」

 

ルフィ「支配者だと!?」

 

サンジ「犯罪を目的とした裏社会の支配組織!?」

 

ララ「役割的には麻薬という違法薬物を売る、殺人、金目当ての恐喝、密輸、性的な意味でも、金関係でも」

 

ウソップ「おいおい やっちゃいけない薬を売ってんのかよ!? 脅して金入手とか、ろくな大人じゃねェだろ!?」

 

ララ「病院などのきちんとしたお医者さんが処方し、薬剤師が選別して渡す薬や、お店や薬局での厳しく選ばれた風邪薬を含む治療薬ならいいんですよ。チョッパーだって医者として治療頑張ってます。」

 

サンジ「ああ。チョッパーは医者としても頑張ってくれてるぜ・・・。」

 

ララ「麻薬にも、名称があります。マリファナ、ヘロイン、コカイン、覚せい剤など 末端価格ってのがあります。」

 

ウソップ「末端価格?」

 

ララ「単位がKg(キログラム)で、ある程度の大きさで数千万円は行くんですよ。」

 

ルフィ達「「「す、す、数千万!?」」」

 

ララ「やっぱりびっくりですね。私だってそうなんですから・・・」

 

ルフィ「それでよ、そのやっちゃいけない薬をやるとどうなるんだ?」

 

ララ「最初は気持ちいいから始めてしまい、次第に止められなくなり幻覚や幻聴に悩まされるんです。」

 

ウソップ「幻覚!? 幻を見せられるのか!?」

 

ララ「はい。例えばとして両腕を白いミミズの様な虫が大量に這っているという幻覚が有名ですね。」

 

サンジ「白いミミズの様な虫!? 俺は気持ち悪い虫はダメなんだ!!」

 

ウソップ「なら幻聴は?」

 

ララ「「お前を殺す」とか、悪意に満ちた声が聞こえてくるんです。」

 

ルフィ「いい!?」

 

サンジ「まじで怖ェな!!」

 

ララ「そしてマフィアのボスってのは、メンバーに誘う時、「ファミリーにならないか?」と問いてくるんです。」

 

ウソップ「ファミリー?」

 

ララ「組織名とファミリーで何々ファミリーという一つの名称のようになるんです。」

 

ルフィ「ふーーーん。」

 

ララはデバイスの力で2本一組の特殊トンファーを出現させると、

 

サンジ「ララちゃん それは?」

 

ララ「これはトンファーと言われる武器でして、ウソップさん ちょっと持ってみてくれます?」

 

ウソップ「ああ。」

 

ララは片方をウソップに手渡すが、素材は鉄製なんでウソップにとっては片方でも重く感じて下に片腕が落ちそうになる。

 

ウソップ「何だコレ!? 重いぜ!!」

 

ララ「ええ 素材を鉄製にしてるので ちょっと重いくらいですね。」

 

サンジ「何だと!?」

 

ルフィ「そのトンファーって奴 重いのかよ!?」

 

ララ「本来なら木製で軽いんですけど、私専用武器として半創造(クリエイト)と半再現しましたから、私が軽く持てるように出来てるんです。」

 

サンジ「それでマフィアが登場する作品の続きだが」

 

ララ「はい。ウソップさん トンファーは置いていいです。重くて疲れますよ。」

 

ウソップ「ああ。重てェ・・・」

 

ウソップはトンファーを下に置く。

 

ララ「ある中学校に風紀委員会っていう生徒だけで構成された組織があります。」

 

ウソップ「フウキイインカイ?」

 

ララ「ようは一般常識による節度や慎みを呼びかける組織です。」

 

サンジ「一般常識ねェ・・・ルフィは一般常識あんま持ってねェもんよ。」

 

ルフィ「何だよソレ!?失敬だぞ!!」

 

ララ「その風紀委員の長は一匹狼の性格で、群れるのを「大」が付く程嫌うんです。」

 

ウソップ「「大」が付く程に群れるのを嫌う?」

 

ララ「束縛を嫌い、数人のグル-プでも、自分の視界に入ると3人以上なら弱者の集まり扱いというかそういう認識で、この鉄製のいくつかの仕掛けが仕込まれたトンファーでぶちのめすんです。気絶で留める程度での意味で咬み殺すなんです。「咬み殺す」ってのはその長の口癖なんです。」

 

ウソップ「はあ!?」

 

サンジ「何だそりゃ!?」

 

ララ「あと最も恐い不良でもある戦闘狂の肉食男子で、強い奴にしか興味が無く、男女問わずたとえ自分よりも小さい子でも気に入らないと咬み殺す。例えて言うなら群れるの嫌いな戦闘狂の悪魔世界の王が人間界の秩序を保ってるようなもんです。ようはそんな人がこの海賊世界に来てみたらどうなると思います?」

 

ウソップ「海賊団は弱い奴の集まり認識で、強い奴にだけ興味が湧いて、束縛で縛るのは無理。」

 

ララは2本のトンファーを持ちつつ、

 

ララ「はい。その中学がある並盛って町の実質支配者で医療施設である病院を牛耳ってて、しかも自分が秩序だと言い切って、他の人の一般常識通じませんし、常に鷹の目のミホークさんくらいの鋭い目つきしていて、常に威圧していて、トンファーに付いた血を舐めて、血を見るのが好きみたいな表情する時ありました。その人は登場する度に「君たち、何群れてるの? さっさと消えないと咬み殺すよ。」だったり、「邪魔だよ、殺すよ。」

 

と言ったララは鉄製トンファーを両手に持って構える。

 

ウソップ「ララによるトンファーでの構えの再現とはいえ、怖ェ奴だな・・・略奪するそんじょそこらの海賊なんかより頭がどうかしていてヤバイだろ!? 多分怖い顔する時のナミ以上だと思うぜ。ナミは殴るくらいだけど、その風紀委員長は鉄製のいくつかの仕掛け仕込みトンファーでぶちのめす。」

 

ララはトンファーをデバイスに消える形で収納する。

 

ララ「そうなんです。ルフィさん達の一味で風紀委員長さんと唯一互角に戦えるとするなら、戦闘員のゾロさんかと予想してます。」

 

サンジ「あのクソ剣士がかい?」

 

ララ「はい 多分ですけど。ルフィさん」

 

ルフィ「何だ?」

 

ララ「もしも風紀委員長さんがこの海賊世界に来て、ルフィさんと戦いたいってなったら、あなたの宝である麦わら帽子をきっと平気で傷つけますよ。」

 

ルフィ「何だと!?おれの宝を傷つけたら許さねェぞ!!」

 

ウソップ「おいおいララ、何でそう言う事言うんだよ?」

 

ララ「普通なら怒らないでとか言いますよね?」

 

サンジ「確かに言うよな?」

 

ララ「風紀委員長さんはわざと怒らせてるんですよ。」

 

ルフィ「わざと?」

 

ララ「ルフィさんは単純なので、宝の帽子を傷つければ簡単にキレて判断力が出来ずに咬み殺しやすくなるからです。」

 

サンジ「ああ 成程な・・・。」

 

ルフィ「チクショー・・・」

 

ララ「風紀委員長さんて相手の怒りの表情を見る事で、逆に喜ぶ人だと思ってるんですよ。相手を挑発する事でゾクゾクして戦いやすいと思ってるんです。それくらいのバトルマニアってトコでしょう。私なりの風紀委員長さんに対しての見解ですが。」

 

ウソップ「戦いやすいように逆に相手を挑発してんのか・・・。そっか・・・。」

 

ルフィ「くそ・・・」

 

ララ「雲雀さんの言葉を使えばこうです。「キミ 体がゴムなんだね。面白いよ・・・じゃあ咬み殺しがいがあるから、僕が満足するまで戦おうよ。」でしょうね。」

 

ウソップ「疲れるぜ。ルフィ お前がな・・。」

 

ルフィ「俺がかよ!?」

 

サンジ「その不良の頂点に立ち、戦闘狂である。マジで頭がおかしいよな そいつは・・・」

 

ララ「でもルフィさんはゴムだから効かないと思ってるようですけど、雲雀さんの鉄トンファーには刃物系の仕掛けも搭載されてます。」

 

ウソップ「何だそりゃ!?まぁゴムのルフィには刃物や斬撃は効果抜群だもんな・・・」

 

ララ「あとゾロさんて同じ剣士だけでなく強い相手が出てくると「自分はまだまだ強くなりたい」という気持ちから自分から喜んで戦おうとするんで、人相が悪くまるで戦闘民族のようで、そういう面では似てますね、それに戦闘面でもトンファーを使ったその風紀委員長の真似事で、近距離戦を得意とするゼロの状態で戦うのも面白いじゃないかなっと・・・」

 

ルフィ「トンファーを使ったその風紀委員長の真似事でのゼロの状態で戦闘って、それって面白いんかな?」

 

ウソップ「やってみるのはありか・・・」

 

サンジ「ララちゃんはその群れるのを嫌う風紀委員長と違い、俺達は大事なメンバーなんだよね?」

 

ララ「はい!」

 

ウソップ「ララが俺らに対して優しく接する天使か女神のような女の子でまだ良かったと思ってるぜ。」

 

ルフィ「だよな!」

 

サンジ「ああ ララちゃんは女神か天使のような女の子だよ。」

 

ウソップ「少なくともナミよりはな。怒ったトコはほとんど見た事ねぇし。おれがナミの故郷で畑辺りでゾロとサンジにやられた時、さすがにゾロとサンジが悪いって言ったのは、遠回しにオレの事が心配だったって事だろ?」

 

ララ「はい。」

 

ウソップ「ホント良い子だぜ。」

 

ルフィ「だよな!」

 

ララ「でも風紀委員長の名前は言っても?」

 

ウソップ「ああ!言ってくれ。」

 

ララ「雲雀恭弥って言います。」

 

サンジ「ヒバリ」

 

ルフィ「キョウヤ・・・」

 

ララ「もしもこの事をゾロさん達が知ったらどういう反応するでしょうね。」

 

ウソップ「ゾロは喜んで戦おうとするだろうな。普段俺達には強気で危険レベルな存在は恐怖するナミとチョッパーはビビって泣くだろうよ。アイリスとロビンはどうかは分かんねぇが・・・。」

 

サンジ「男はともかくララちゃん、アイリスちゃん、ナミさん、ロビンちゃんに攻撃仕掛けるなら、俺は黙っちゃいねぇよ・・・。」

 

ララ「アハハ・・・。」

 

すると、

 

サンジ「おい見ろ・・・・・・!! 何だ!!? あのバカでけェ森は」

 

ララ「確かにでっかいです~~~~!!」

 

ルフィ「スッゲ~~~!!地図にこんな森描いてあったか?」

 

ウソップ「いや・・・森なら描いてあるけどこういう印象は描けねェな・・・普通の森だ」

 

サンジ「その地図を持ってた奴らが200年前の人間だろ? その時点で”古地図”だった可能性もある 1000年くらいなきゃこんな大樹は育たねェだろ・・・」

 

ルフィ「登りてェ・・・・・・ララはどう思う?」

 

ララ「できれば登りたいんですけど、女の子がやろうとするとどうなんでしょうね・・・。」

 

ルフィ「入口だ・・・・・・!!!」

 

ララ「いよいよです。」

 

サンジ「さァ引き返すなら今の内だぞ 覚悟はできたか?ウソップ」

 

ウソップ「え!! じゃあできれば帰らせて貰・・・」

 

サンジ「行くぞ!!!」

 

ウソップ「聞く気ねェんじゃねェか!!!」

 

辺りは先住民族が住んでいそうな動物の骨を串刺しにし、松明が立てられていた。繁華街にあった像もあったり。

 

木の上では何かの影が。

 

ウソップ「はっ!?」

 

鳥の断末魔のような鳴き声が出てきた。

 

ウソップ「わ!!! な なんかいるぞ!!!」

 

ララ「そりゃあ森ですからね・・・。」

 

ウソップ「いや やっぱり待て お前ら 周り見ろよコレ 船の残骸じゃねェか」

 

ルフィ「そりゃ森だもんよ」

 

ウソップ「関係あるかァ!!!」

 

また、草を移動するような音が。

 

ウソップ「あっ・・・まただ!!!」

 

ルフィ「だから色々いるよ 森なん・・・」

 

ウソップ「違う!!! あァ・・・アクセル全開!!!」

 

ウソップ「オールだ漕げ!!漕げ早く!!船を進めろ!!」

 

ララ「ウソップさん!?」

 

サンジ「何だ どうしたんだよ!!!」

 

ルフィ「ん?」

 

突然の振り子のように下りてきた超巨大斧。

 

ウソップ「うぎゃああっ!!!」

 

ララ「きゃああ!!」

 

ウソップ「鎌の化け物・・・・・・!!」

 

ララ「イヤイヤ デカすぎですから!!」

 

ウソップ「油断するな もう1個来る!!!」

 

歯車は回転し、次が来ようとしていた。

 

ウソップ「いや 1個じゃねェ・・・」

 

ルフィ「思いっきり漕げ~~~っ!!!」

 

数個の斧振り子が連続で降りおりてくる。

 

ウソップ「うわあ~~~~~~~あああ」

 

ララ「斧振り子 怖っ!!」

 

サンジ「どうなってんだコリャ~~~!!」

 

ウソップ「前!!前見ろ ブレーキだ ルフィ!!!」

 

ルフィ「だめだ 間に合わねェ 運転かわれウソップ!!!」

 

ララ「どうするんですか!?」

 

ルフィは後ろの両足で船に巻きつくようにしがみつき、

 

ルフィ「ゴムゴムの・・・・・・!!!」

 

ウソップ「おいルフィ 何やってんだ 狙うならあっちだ!!!」

 

ウソップ「いいからそのまま進め!!!」

 

ルフィ「バズーカ!!!」

 

後ろへ伸ばした両腕を前へ突き出して、後ろへ飛んだ。

 

ルフィ「うはァっ!!!抜けた!!!」

 

ララ「すごーーーい!!」

 

ウソップ「危ねェ!!!」

 

ウソップ「ああ でも何てこった」

 

ウソップ「入口がもう・・・あんなに遠くに・・・」

 

ルフィ「ここで降ろそうか?」

 

ウソップ「アホ言え!!死ぬだろ!!!」

 

サンジ「ーーーだと思うね」

 

巨大空ウナギのような奴が接近してきた。

 

ウソップ「え!?」

 

ララ「こいつは私が!!」

 

ララはデバイスを起動しようとしたが、

 

サンジ「こんなザコ ララちゃんが相手するまでもねェさ!!」

 

サンジは蹴りで巨大ウナギをのした。

 

ルフィ「何だ!?ヘビか!?」

 

ララ「ウナギではないんですか?」

 

サンジ「あれは”ヤツメ”だな・・・・・・」

 

ララ「なら”空ヤツメ”・・・」

 

サンジ「血を吸われるどころじゃ済まねェぞ あのデカさじゃ・・・」

 

サンジ「この”雲の川(ミルキーロード)” 止まってウダウダやってたらエライ目にあうぜ 進み続けた方がいい・・・・・・!!」

 

ルフィ「うわっ!!今度は巨人が現れた!!!」

 

ララ「いえ あれは石像かと!!」

 

ルフィ「おい でも・・・完全に行き止まりだぞ!!!」

 

サンジ「いや・・・!!入口が4つある!!」

 

ウソップ「まさかそれぞれ別の場所へつながってるんじゃねェか!?」

 

ボートはその石像の前まで来ると、

 

ララ「4つのゲートらしき所が!!」

 

サンジ「だね。「沼」の試練 「鉄」の試練 「紐」の試練 「玉」の試練」

 

ルフィ「うはァ!!どこ入ってもいいのかな!!」

 

サンジ「おれ達とゲームでもしようってのか”(ゴッド)”はよ・・・!!!」

 

ララ「それはそれで受けて立ちましょうか・・・!!」

 

一方、ゾロは何かと戦っていた。

 

そして飛び出して、妙なサメ似のでかい空魚も現れた。

 

ナミ「ゾロ!!」

 

チョッパー「サメだ!!!空サメにゾロが負けてる!!!」

 

またゾロと空サメは空海の中へ。

 

アイリス「ゾロ・・・」

 

少しの時間が経過し、

 

ナミ「あ・・・・・・上がって来ない・・・食べられちゃったのかな・・・!!!」

 

チョッパー「ギャ~~~~!! ゾロが食われたァ~~~~~!!!」

 

ロビン「食べられたんなら雲が赤く染まる筈」

 

ナミ「何コワイ事言ってんの!?ロビン!!」

 

アイリス「風神剣で私も一緒に戦えば良かったかも!!」

 

ゾロ「あァウザってェ!!」

 

ゾロは空サメを殴り飛ばし、船へと戻る。

 

ゾロ「ハァ・・・・・・ハァ・・・・・・まいったな これじゃ岸へも渡れねェ・・・一体どこなんだ ここは・・・・・・」

 

ナミ「間違いない事は”神の島(アッパーヤード)”の内陸の湖だって事」

 

ロビン「まるでここは生け贄の祭壇ね・・・」

 

チョッパー「まだ空サメがうようよいるぞ」

 

アイリス「風神剣の波動か、アーマー状態ならレーザー砲で瞬殺でしょうけど・・・」

 

ナミ「アイリスならホントにやれそうだわ。」

 

ゾロ「えらいトコに連れて来てくれたもんだ あのエビ・・・・・・」

 

ナミ「あんた サメ殴り飛ばしたわね 剣士のくせに」

 

チョッパー「ゾロは強いなー なァアイリス?」

 

アイリス「うん。ゾロも戦闘力的にはやる方だものね・・・」

 

ロビン「・・・・・・ここで飢えさせる事が天からの裁きかしら」

 

ゾロ「そんな地味な事するもんなのか?神ってのは」

 

ロビン「さァ・・・会った事ないもの」

 

ナミ「ねェ アイリス ララが転生してくる前に会った女神様ってどんな姿か聞いてない?」

 

アイリス「そうですねェ・・・ララ様の居た地球では神話っていう神々の物語がありまして。」

 

チョッパー「神々の物語である神話?」

 

ロビン「神話・・・」

 

ゾロ「神話ねェ・・・」

 

アイリス「神達は名前も色々あります。ララ様が出会ったのは知恵と戦いの女神と言われるアテナという女性の神の衣装だったんです。」

 

ナミ「知恵と戦いの女神!?」

 

ゾロ「知恵と戦いの女神「アテナ」か・・・」

 

チョッパー「へェ・・・何だか凄そうな女神様みたいだな・・・」

 

ロビン「相当な美しさのある女神様だったんでしょうね。アテナ・・・か。」

 

アイリス「インプットされてる神話での神達の名前は一部ですが、」

 

チョッパー「例えばどんな神達の名が伝わってるんだ?」

 

アイリス「一つの国によっても結構いますが、エジプトという国なら代表として冥界の神・アヌビス。」

 

ロビン「アヌビス?」

 

ナミ「冥界って?」

 

アイリス「早い話 地獄の事です。悪人が死んで行く先でもありますね・・・アヌビス神は頭がオオカミで首から足までが人間のような奴、右手には槍を持っています。」

 

ゾロ「ほお・・・」

 

チョッパー「頭がオオカミなのか・・・。」

 

アイリス「死神ともミイラ作りの神とも言われています。」

 

チョッパー「ミ、ミイラァああああ!?」

 

ナミ「ミイラなんて会いたくないわよ!!」

 

アイリス「医術と魔法の神・イムホテップ。」

 

チョッパー「医術関係の神出てきたな!?」

 

ナミ「あと魔法もね。」

 

アイリス「ララ様の祖国である日本だと代表としてはスサノオの命です。」

 

ロビン「スサノオのミコト?」

 

アイリス「男の神様で、日本にはヤマタノオロチという怪物がおりまして、日本書記ではある姫の名は変わってるのですが、オロチに捕まった姫を助ける為にスサノオ様は立ち向かいます。」

 

ナミ「それでオロチを倒して、姫は救い出せたの?」

 

アイリス「はい!酒に弱いという所なので、酒に酔わせてぐでんぐでんに酔った所を斬り、さらにある尻尾の部分から出てきたのが後に三種の神器の一つとされる草薙の剣なのです。」

 

ゾロ「クサナギのツルギ・・・」

 

アイリス「またそのうちララ様も交えて、講座って形で話していきたいんですけどいいですか?」

 

チョッパー「俺は聞きたいぞ。チキュウの神達の事を!!」

 

ナミ「私も聞いてみたいな!!」

 

ロビン「私もね。」

 

ゾロ「俺は一応な・・・」

 

アイリス「ララ様が女神様に頼んで世界の神々超図鑑的な本を送ってもらうはずです。」

 

ゾロ「そうか。ーーーにしても船底がこの有り様じゃ船降ろすわけにもいかんし とにかく船を何とか直しとけチョッパー」

 

チョッパー「え!? おれ!?わかった」

 

アイリス「私はチョッパーと残ろうかと。」

 

チョッパー「ホントか!?アイリス!! 良い奴だな!」

 

ナミ「でも直しとけ(・・・)って・・・あんた何かする気?」

 

ゾロ「どうにかして森へ入るとりあえずここは拠点にしといた方がいいと思うんだ きっとルフィ達がおれ達を探しにここへ向かってる」

 

ゾロ「言うだろ 「道に迷ったらそこを動くな」」

 

ナミ「あんたが一番動くな」

 

ゾロ「この島での神に会って来る。」

 

ナミ「ちょっと!あんな恐ろしい奴に会ってどうすんの!!」

 

ゾロ「・・・・・・さァなそいつ(・・・)の態度次第だ」

 

チョッパー「ゾロ・・・・・・神様より偉そうだ」

 

ナミ「神官だってこの島にいるのよ!?とにかく”神”は怒らせちゃいけない存在なの!! 世の中の常識でしょう!!?」

 

アイリス「でも女神様は別でしょ? きっと皆さんの事を見守ってくれてますよ。」

 

ナミ「だといいけど・・・」

 

ゾロ「悪いがおれは ”神”に祈った事はねェ 信じてなかったし 何の義理も無かったが、ララを転生させた女神様が見守ってくれてるなら話は別だぜ。」

 

チョッパー「おお~~~~~!!俺も見守ってくれてるだろうな~~~」

 

ナミ「女神様 私の事も見守って下さい~~~」

 

ロビン「私も見守られてるでしょうね・・・。」

 

ゾロ「・・・・・・あの蔓 使えそうだな」

 

ロビン「あ・・・ホントね 良い考え」

 

ロビン「私も一緒に行っていいかしら?」

 

ゾロ「あァ!? いいが足手まといになるなよ」

 

アイリス「ロビンも行くのですね。」

 

ナミ「ちょっと・・・ロビンまでどこ行くの!?」

 

ロビン「ーーーこれ見て・・・」

 

ロビン「この祭壇作られてから軽く1000年を経過してるわ こういう歴史ある物って・・・疼くのよね 体が・・・」

 

ロビン「宝石のかけらでも見つけて来たら少しはこの船の 助けになるかしら」

 

ナミ「私も行きマス」

 

チョッパー「ええ!?」

 

アイリス「ナミも行くのですか!!」

 

チョッパー「あんなに怖がってたのに・・・・・・」

 

ナミ「歴史☆探索よ!」

 

ナミは目が(ベリー)マークに。

 

アイリス「目が(ベリー)になってます・・・」

 

ゾロ「・・・ウン!!ア~~~~・・・ウウン!!」

 

ゾロはターザンのように蔓で向こう岸へ。

 

ナミ「・・・ちょっと高いかも」

 

ロビン「50mくらいよ 失敗したら死ぬわ」

 

ナミ「そんな事言わないでよ!!」

 

ナミも蔓にしがみつき向こう岸へ、ロビンが能力でクッション代わりになった。

 

ロビン「度胸あるじゃない」

 

ナミ「ハァ・・・ハァ・・・!!ご迷惑おかけします」

 

ロビン「いいえ ・・・・・・本当に大きな森・・・・・・」

 

ゾロ「じゃあチョッパー アイリス 船番頼むぞ!!」

 

ロビン「よろしくね!!」

 

ナミ「すぐ戻るから」

 

チョッパー「おう!! みんな気を付けて行けよ!!!無事に帰って来いよ」

 

アイリス「皆さん お気をつけて!!」

 

チョッパー「なあ アイリス ナミはゾロ達がいるし大丈夫だよな 俺は恐くて行けないんだよ・・・」

 

アイリス「私はそこまで恐怖心は抱いてないよ。レプリロイドだし、あと護衛みたく務まるように風神剣あるし。」

 

チョッパー「アイリスはすげェな 俺も勇敢になれるかな・・・・・・!!」

 

アイリス「うん きっとね。」

 

チョッパー「アイリスはホントに良いレプリロイドだ・・・!! じゃあやれる事やろう!」

 

アイリス「やろう! 私もサポートするから。」

 

チョッパー「うん 頼むぞ!!」



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第173話「生存率10%!心綱使いのサトリ!」

神官「第2級犯罪とは・・・・・・・・・”(ゴッド)”を何と心得るか・・・」

 

神官「選べ試練・・・・・・与えよう 我々の手で・・・・・・」

 

神官「罪とは無知の 生くる事だ」

 

神官「安らぎを得る術すべは天道には続かねェ・・・」

 

ルフィ達のゴンドラは4つの(ゲート)の前まで差し掛かっていた。

 

ウソップ「「沼」!!! 「鉄」!!!「紐」!!!「玉」!!!選べる試練は一つだ!!」

 

ウソップ「どうする・・・・・・!!?」

 

ルフィ「よし!!「玉」行こう!! 楽しそうじゃねェか?」

 

ウソップ「試練だぞ どれも楽しいもんか!! いや・・・だが「玉」はおれも賛成だ!! 唯一 暴力的な響きがない ・・・様な気がする」

 

ルフィ「ララ お前としては?」

 

ララ「「沼」か「玉」なんですけど・・・」

 

ウソップ「何で沼か玉で迷ってんだよ!?」

 

ララ「沼だって暴力的な響きはありませんしね・・・」

 

サンジ「まあ ララちゃんの言う通り「沼」もありかもな・・・」

 

ララ「でも船長のルフィさんが決めて下さい。」

 

ルフィ「そっか!!じゃあ「玉」で決まりだ!!」

 

ウソップ「結局「玉」なのかよ!!」

 

ララ「今度DVDでの映画のジャンルで怖いレベルまでのゾンビ作品も転送してもらいましょうかね。」

 

ウソップ「うっ・・・ゾ、ゾンビ・・・だと!?」

 

サンジ「ララちゃんは怖い系は大丈夫なのかい!?」

 

ララ「年齢制限のあるゲーム作品だってありますし、13歳くらいまではちょっと怖かったんですけど、16歳の今ではもう慣れてしまって逆に倒すのが面白いくらいです!」

 

ララは舌をべっと出しつつ、笑顔で言う。

 

ウソップ「俺、怖い系の敵は苦手だぜ!!」

 

ララ「それはそれとして、用心の為にアーマーで行きますか。」

 

ララはデバイスで、電磁波球体に包まれ、X4~6のアルティメットアーマー・エックスとなる。

 

ウソップ「成程 試練だから変身していた方がいいわけか。」

 

サンジ「かもな・・・」

 

ルフィ「んじゃ 行くぞ!!!」

 

ゴンドラは「玉」の試練の門ゲートをくぐって行った。

 

ウソップはつい目を閉じる。

 

アルティメットアーマー・エックス「暗くて見づらいな。」

 

サンジ「おいおい目を閉じるな運転手!」

 

ウソップ「ああっ・・・開けても真っ暗だ・・・」

 

ルフィ「あ・・・そうだ こういうのもあるんじゃねェか?」

 

サンジ「ん!? 何だよ」

 

ルフィ「入口が4つあったろ?」

 

ルフィ「どれかが当たりでどれかがハズレ!」

 

ウソップ「え!?」

 

アルティメットアーマー・エックス「その可能性も無くはないな。」

 

ウソップ「エックスもかよ!?」

 

ルフィ「ハズレだったら・・・そうだな 空島から落ちるとか」

 

ウソップ「バカいえ落ちてたまるか!! 青海まで1万mだぞ!!? 落下中に人生何回振り返るんだよ 落下にも程があるってもんだ!!」

 

アルティメットアーマー・エックス「それはそれでスッゴイ落下だ・・・」

 

サンジ「アホな事言ってんじゃねェよ お前ら・・・そんなわけ・・・・・・」

 

ゴンドラは出口を飛び出し、スッゴイ高さだった。

 

ルフィ達は目が飛び出し、エックスは若干驚く。

 

ゴンドラはそのまま落下し、また”雲の川(ミルキーロード)”に。

 

ウソップ「た・・・助かった・・・・・・!! 本当に・・・1万m落下すんのかと・・・・・・!!!」

 

アルティメットアーマー・エックス「今の落下はびっくりしたな!!」

 

サンジはルフィの横顔を足蹴にする。

 

サンジ「おめェが紛らわしい事言い出すからだろ!クソ野郎!!」

 

ルフィ「うっはっはっはっはっは!!あ~~~~~~びびった!! 死ぬかと思った~~~」

 

サンジ「それにしても何だここは・・・・・・」

 

ウソップ「・・・・・・」

 

ルフィ「玉だな!!「玉」!!!」

 

アルティメットアーマー・エックス「まさに「玉」の試練かもね・・・。」

 

周りは白い”島雲”の「玉」だらけであった。

 

サンジ「小さい”島雲”の「玉」だ・・・」

 

ルフィ「ははは!すげ~~~~~!!でっけェ雪みたいだ!!」

 

ウソップ「”雲の川(ミルキーロード)”が木の上を走ってる・・・」

 

アルティメットアーマー・エックス「だけど凄い数の島雲の玉だ・・・。」

 

ルフィ「・・・・・・これの何が試練なんだ・・・・・・!?」

 

ウソップ「・・・・・・・・・」

 

サンジ「・・・・・・さァな 何もねェんならそれが一番だが そうもいかねェだろ」

 

ルフィ「もしかして当たりなんじゃねェのか!?ここがっ!他の入口選んでたら今頃えらい目にあってたとかよ」

 

アルティメットアーマー・エックス「でも 沼辺りを選んでもまだ問題なかった気がするけど・・・紐と鉄なら何かありそうだったよ。」

 

ウソップ「おお・・・そうかもしんねェ・・・」

 

サンジ「油断するな 罪人相手に当たりが用意されてるか!!少しは考えろ さっきみたいに何か仕掛けがあるかもしれねェ・・・」

 

アルティメットアーマー・エックス「神官がどこかで待ち構えているなら、警戒はしていた方がいいぞ!」

 

サンジ「エックスも言っているしよ、気ィ抜くな・・・前へ進むぞ・・・」

 

ルフィ「のどかわいた お茶にしようぜ」

 

ウソップ「あァ!そうしよう お前のリュックのせんべい開けろよ」

 

ルフィ「あーーーそうですなーーー」

 

サンジ「てめェらァ!!」

 

アルティメットアーマー・エックス「ンな事やってる場合かァーーー!!」

 

ルフィ「空せんべい一枚は?」

 

サンジ「ダメだ!!! いいか!!おれが運転するから!!お前らは左右をしっかり見張れ!!! エックスも別方向を頼むぞ!!」

 

アルティメットアーマー・エックス「分かった!!」

 

ルフィ「うわっ!!いつの間にかえらく高ェ所走ってるぞ・・・・・・!!」

 

サンジ(・・・・・・しかし変だな・・・確か神官は4人いると言ってたから おれはてっきり4つの入口がそれぞれそいつらに通じてるもんだと・・・違うのか・・・・・・!?)

 

ルフィとウソップは島雲の玉で遊ぶ。

 

サンジ「見張れってんだろうが!!」

 

アルティメットアーマー・エックス「見張りくらいちゃんとやってくれ!!」

 

すると、突然島雲からヘビが飛び出して来た。

 

ルフィ「ええ~~~~~!!?」

 

ウソップ「ギャアアアアア!!!」

 

アルティメットアーマー・エックス「何!?」

 

サンジ「ヘビ!!?」

 

ウソップはヘビの噛みつきを頭を下げて避ける。

 

ルフィはヘビの島雲を蹴り飛ばした。

 

ルフィ「ハァ・・・ハァ・・・びっくりした 何で」

 

ウソップ「おいサンジ前!!雲!!! 蹴り飛ばせ遠くへ!!!エックスもぶっ飛ばしてくれ!!」

 

アルティメットアーマー・エックス「もちろんさ!!」

 

エックスはチャージを開始し、フルでプラズマチャージショットを放つと、命中した島雲の玉は爆発を起こす、同じタイミングのサンジも島雲を蹴るが、島雲は爆発する。

 

ボディの防御力の高さで助かったエックスを除外したルフィ達は焦げた。

 

アルティメットアーマー・エックス「島雲の玉が爆発したぞ!!」

 

サンジ「どうなってんだ この「玉」はァ~~~っ!!!」

 

???「ほーーーう ほうほう!!何が出るかはお楽しみ その雲の名は「びっくり雲」」

 

ウソップ「!!? 誰だ!!!」

 

???「ほっほほう!!へそ!! よくぞ我が”玉の試練”を選んでくれた ほっほほう!!」

 

ルフィ「お前が「玉の試練」か!!?「玉」か!!?」

 

アルティメットアーマー・エックス「体が丸玉のように太ってるな!!」

 

???「ほっほほーう ほほ~~~~う!!」

 

そいつは島雲の上でダンスしていた。

 

サンジ「踊ってんじゃねェ!! てめェ何者だァ!!」

 

ウソップ「・・・・・・何だ 案外マヌケそうな奴だな・・・・・・」

 

サンジ「あれが神官か・・・・・・!?」

 

アルティメットアーマー・エックス「じゃないかな・・・。」

 

サンジ「おいダンゴ!!ナミさん達は無事なんだろうな!!?」

 

???「・・・・・・生け贄の事か?ならば知らねえ あいつらは死ぬからな・・・運よく逃げ出せても どの道死ぬからな・・・・・・」

 

サンジ「んだとォ!!?」

 

???「お前達はお前達の心配をしろ 一応言っておくが おれに勝たなければ当然先には進めないからな」

 

???「ほほう♪」

 

太った神官らしき男は跳び跳ねた。

 

ウソップ「き!!・・・きたルフィ!!エックス!!やれ!!やっちまえ!!!」

 

アルティメットアーマー・エックス「よーーし!!」

 

エックスはバスター口を神官らしき男に向ける。

 

ルフィ「おっしゃ!!撃ち落としてやる!!!」

 

ルフィは右腕を回転させる。

 

神官「ほう 伸びるのか・・・!!」

 

ルフィ「ゴムゴムの・・・・・・ え?」

 

ルフィ「”(ピストル)”・・・」

 

ルフィは右腕を前に伸ばすが、避けられる。

 

神官「アイイイイイイ!!!」

 

神官が左腕をルフィの顔面へ突き出し、吹っ飛ばす。

 

アルティメットアーマー・エックス「ルフィ!!」

 

サンジ「ルフィ!!?」

 

ウソップ「え!?え!!?ルフィ!!? おい 平気なんだろ!!?ただの打撃がお前に効くハズねェ!!」

 

神官「打撃・・・? 少し違う・・・・・・!!」

 

サンジ「何が違うんだよ!!!」

 

神官「ほっほう・・・・・・!!右足上段の蹴り・・・」

 

サンジ「”首肉(コリエ)”・・・・・・何!!?」

 

神官はサンジの蹴りを容易く避けて、右手をサンジの顔面に添える。

 

神官「修行者にのみ授けられる力は”心綱(マントラ)”」

 

サンジ(バカな・・・コイツ おれの動きを予知した・・・!!?)

 

神官「アイイイイイイ!!!」

 

サンジも吹っ飛ばされ、

 

ウソップ「う!!・・・・・・うわああ!!サンジィ!!!」

 

神官「打撃とは違う・・・・・・」

 

神官はウソップの横顔に手のひらを添える。

 

神官「”衝撃(インパクト)”!!!」

 

ウソップも吹っ飛ばされた。

 

アルティメットアーマー・エックス「サンジ!!ウソップ!!」

 

神官「衝撃は体の”髄”より破壊する!!!」

 

ルフィ「おいエックスは勝てんのか!?」

 

神官「次は鎧のお前だな?」

 

アルティメットアーマー・エックス「おれの考えを読み取ろうとしても無駄だと思うけどな・・・。なるべく無思考でアトラクション感覚で戦う。」

 

神官「あとらくしょんだと?」

 

ウソップ「・・・・・・ガホッ」

 

サンジ「エックス・・・」

 

ルフィ「エックス 気をつけろ こいつ得体が知れねェぞ!!」

 

アルティメットアーマー・エックス「分かってるよ!」

 

アルティメットアーマー・エックスはボディを光らせ、チャージを開始。

 

神官「何だ!? お前 体が光ってるぞ!?」

 

アルティメットアーマー・エックス「一応レプリロイドでイレギュラーハンターだからね。」

 

神官「れぷりろいど?いれぎゅらーはんたー?」

 

アルティメットアーマー・エックスは船から一度跳び下りつつ、プラズマチャージショットを突然撃ったので、神官は対応しきれず食らう。

 

サンジ「エックスのチャージショットをまともに食らったぞ!?」 

 

ウソップ「考えずに撃ったからか!?」

 

神官「何だ!? お前は一体!?」

 

アルティメットアーマー・エックス「正体は明かしても構わないさ。逆に俺が君に加減しないといけないからね。」

 

神官「おれに加減だと!?」

 

エックスは電磁波球体に包まれ、一度上がビキニ水着で、下がショートパンツのララに戻った。

 

神官「はァ!?女だと!?」

 

ララ「分かりましたか? 変身中は下手をすれば世界観そのものを破壊しかねない「チート」に近い存在ですので・・・」

 

神官「何だと!?」(それよりなんてピンク髪の美しい娘だ!!)

 

ララ「正体は明かしたつもりです。あなたも名乗ったらどうです?」

 

サトリ「おれの名は「サトリ」!!!「全能なる(ゴッド)・エネル」に仕える”神官”その一人だ!!! この「迷いの森」のヴァースを掌っている!!」

 

ルフィとララ「「迷いの森?」」

 

サトリ「そう この森の事だ・・・・・・」

 

サトリ「ーーーそして迷うのは お前達の船!!」

 

サトリは船に乗ったまま、川を移動し始めた。

 

ルフィ「ああっ!!船が勝手に!!」

 

サトリ「これから船はこの森の中の”雲の川(ミルキロード)”を無作為に走り回り・・・やがて勝手にこの森唯一の出口から出て行くのだ」

 

サトリ「わかっていると思うが貝船(ダイヤルせん)を失う事は”生け贄の祭壇”への道を失う事に同じ」

 

サトリ「そうなる前にお前達は船を見つけて乗り込む事だ 勿論ここに浮く無数の「びっくり雲」と このおれがそれをさせない・・・」

 

サトリ「ようこそ禁断の聖地”神の島(アッパーヤード)”へ・・・・・・ ほうっ!!!ここは”迷いの森”生存率10%!! 「玉の試練」!!!」



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第174話「イレギュラーハンターチームVS神官サトリ パート1」

サトリ「さァさァ早くしないと船はどんどん迷いの森へ!!」

 

ウソップ「オイとにかく船を追いかけねェと・・・・・・!!」

 

ウソップ「この森で見失ったら探すのは一大事だぞ!!!」

 

ウソップは走り出す。

 

サンジ「待てウソップ!! おれ達が逸れても同じ事だ!!」

 

サンジ「ルフィ!!ララちゃん!!」

 

ルフィ「お前ら 船止めといてくれ 行くかララ?」

 

ララ「はい! 私はいつでも!」

 

ララはデバイスを構える。

 

サンジ「まさか!?」

 

ルフィ「ララと一緒にあいつを仕留める。」

 

ルフィは両手をパキパキさせる。

 

サトリ「ほっほ~~~~う!! やれるものか!!おれは幸福と誇りに満ちてるんだ!! ほほう!!」

 

サンジ(・・・・・・!!あのダルマを止めとく役は必要か・・・!!)

 

サンジ「ルフィ!!ララちゃんも無茶すんなよ!!奴は奇妙な力使って来やがる!!船を止めたら戻る!!」

 

ルフィ「おう!!」

 

ルフィは右腕を回転させ、

 

ララ「お願いします!!」

 

ララはデバイスを起動し、電磁波球体に包まれアクセルになった。

 

サトリ「今度は別の奴に!?」

 

アクセル「僕はアクセルだよ!!君をイレギュラーとみなすからね。」

 

アクセルは新生バレットをサトリに向ける。

 

サトリ「またいれぎゅらーかよ!? おめェは何なんだよ!?しかも声と話し方が完全に男に変わってやがる!!」

 

ルフィは左腕を上へ伸ばして、枝に絡める。

 

アクセル「挨拶代わりとして食らってみるかな!!」

 

アクセルはバレットの引き金を引き、銃口に光を集束させると、

 

アクセル「ショットガンチャージショット!!」

 

バレットのチャージショットがショットガンのようにサトリに向かって、放たれる。

 

サトリ「何故かあいつの考えが読みにくいんだが!?」

 

サトリは運よくチャージショットを防御した。

 

ルフィは枝まで縮まり、

 

ルフィ「ゴムゴムの・・・・・・!! ”(ピストル)”!!!!」

 

サトリにまで右腕を伸ばした。

 

しかし、サトリは避けて、腕を掴む。

 

サトリ「ほっほっほっほっほ・・・・・・」

 

ルフィ「わっ!!!」

 

アクセル「ルフィ!!」

 

サトリは腕をぶん回し、ルフィを木に叩きつけた。

 

サトリ「慌てずにゆっくりしていくといいぞ それでアクセルとかいうお前 今度は何を見せる気だ!!」

 

アクセル「特殊武器はミサイルか、貫通するレーザー、反射する弾もやってみようかな!!」

 

アクセル内部のララ(画面表示中だけど、アイスガトリングも捨てがたいな。)

 

ウソップ「み、みさいる!?」

 

サトリ「何だ!?み、みさいるだと!?」

 

アクセルは一度、特殊武器をX7のホーミング性能のミサイル「スナイプミサイル」に決める。

 

そして木を利用した壁蹴りによる壁登りを始めた。そしてサトリの近くまで来て、

 

アクセル「行っくよーー!!」

 

バレットから一発のでかいミサイルを発射し、サトリに向かっていく。

 

サトリ「何!?真っすぐ俺の所へ向かって来る!?逃げるぞ!!」

 

サトリは島雲を飛び移って逃げるが、ミサイルはサトリを追跡し、サトリはミサイルが機械である為、心を先読みどころか読めずに命中し、爆発する。

 

サトリ「ぐあっ!!」

 

ウソップ「やった!! 命中したぜ!!」

 

サンジ「みさいる攻撃 侮れねェぜ!!」

 

アクセル「ウソップ船は見えたの!?」

 

ウソップ「おお!!あったぜ!!」

 

サンジは船へ向かっていた。

 

サンジ「指示しろ!!」

 

ウソップは枝にしがみつき、

 

ウソップ「お前の正面の!!その次の次の木を登れ!!! 枝から船に飛び乗れる!!!」

 

サンジは指示された木に跳び乗り、登って行く。

 

サトリ「ほうっ!! 行け”びっくり玉突き”!!」

 

ウソップに玉が接近してくる。

 

アクセル「ウソップ!!」

 

ウソップ「うわっ!!あんにゃろうだ!!」

 

ウソップ「アクセル どうすんだ!?」

 

アクセル「玉は何とか撃ち落としてやろうかな!!」

 

アクセルは電磁波球体に包まれ、フォースアーマー・エックスにチェンジした。

 

サンジ「おいエックス 早く撃ち落としてくれ!!」

 

エックスはボディを光らせチャージを開始した。

 

サトリ「何だあいつ 体が光り出したぞ!?」

 

ウソップ「エックス早く!!」

 

しかしサトリが蹴った玉は向かった先の玉によって弾き、ビリヤードのようにウソップに向かっていく。

 

フォースアーマー・エックス「何!?」

 

ウソップ「わあ!!!狙いはおれでした!!」

 

ウソップの顔面に玉はぶつかるが、花が飛び出た。

 

サトリ「ん~~~~ はずれか」

 

ウソップ「ぎゃああああ逃げて損した」

 

ウソップは落下していくが、

 

フォースアーマー・エックス「ウソップーーー!!」

 

エックスは大木をダッシュ蹴りで大ジャンプし、何とかウソップを抱きかかえて救出し、着地。

 

フォースアーマー・エックス「ウソップ 大丈夫か!?」

 

ウソップ「ああ 大丈夫だ~~~!!」

 

エックスはウソップを降ろした。

 

サンジ「あっぶねェ~~~~」

 

ルフィ「こォオオの野郎ォォ~~~~!!」

 

ルフィは枝を走り、サトリの元へ。

 

フォースアーマー・エックス「僕も奴の元へ行かないと!!」

 

フォースアーマー・エックスは壁蹴りによって大木を登って行く。

 

ルフィはゴムゴムの”(ピストル)の連続バージョン・銃乱打(ガトリング)をサトリに食らわすが、サトリはあっさり避ける。

 

サンジ「よせルフィ!!!やたらとその辺の「玉」を撃つな!!!」

 

サトリが避けた為、銃乱打(ガトリング)は玉達を撃ちまくった。

 

フォースアーマー・エックス「おい!!厄介な事をするな!!」

 

玉達はそれぞれビリヤードの様に木に弾かれる。

 

ルフィ「何だ!!?」

 

ウソップ「だめだ もう手遅れだ!!」

 

サンジ「八方から飛んで来るぞ!!」

 

フォースアーマー・エックス「こんなもの撃ち落とすだけだ!!」

 

エックスはチャージ中のままバスター口を構える。

 

サトリ「ほっほほほっほ!!面白いなお前達」

 

サンジは玉を上手く避けて、ウソップの所へは鳥玉が4つも来て、ウソップをタコ殴り。

 

エックスは迫って来る玉々をプラズマチャージショットで撃ち、弾いていく。

 

サトリ「あの娘が変わった鎧の奴 光の塊で撃ち弾くとかなかなかやるじゃねェかよ!! アクセルって奴とはまた声と話し方が違うぞ!?」

 

ルフィは玉が炎状態になり、ルフィはケツが燃える。

 

ルフィ「熱ち!!! 熱ち熱ち!!! 水 水!! 川ァ!!!」

 

ルフィは跳び出した空魚の口で尻の火が消えたが、うっかり雲川から抜けてしまう。

 

フォースアーマー・エックス「ルフィ!!」

 

サンジ「・・・・・・!!下の川には落ちるな!!!底がねェかもしれねェ!!!」

 

ルフィは咄嗟に腕を伸ばして、蔓に捕まる。

 

ルフィ「く!!!あ・・・・・・危ねェ あァ」

 

ルフィ「ア~~~~~~~アア~~~~」

 

ルフィはターザン気分でいた。

 

フォースアーマー・エックス「ルフィ何やってんだ!!」

 

サンジ「アホかてめェ!!!」

 

ウソップ「はっ!!そうだ そうか その手があった 今こそ試す時だ!! 新兵器「ウソップアーアアー」!!!」

 

ウソップはゴーグルで移動中の船を発見。

 

ウソップ「やった!!ちょうど川の向こうに船が!!!」

 

ウソップ「行けるぞ!!セットアップ!!」

 

バックルからロープが飛び出し、枝に上手く引っ掛けた。

 

サトリ「ん? 何をする気だ・・・・・・!?」

 

ウソップ「ハァーーーーーハァーーーーーゼーーーーゼーーーー」

 

ウソップ「よしっ!!あの船まで一直線だ!!これを逃すと・・・船はさらに森の奥へ入って手がつけられなくなる!!」

 

フォースアーマー・エックス「なるほど!!」

 

サンジ「へェ」

 

フォースアーマー「「玉」には注意するんだ!!」

 

ウソップ「んなヘマはしねェよ!! ジャングルの王者と呼べ!!」

 

ウソップ「ウソ~~~ップ ア~~~~アア~~~~~~!!!」

 

ウソップはターザンのように船まで近づいた。

 

フォースアーマー・エックス「いいぞ!!乗り込んで船を停止させるんだ!!」

 

サトリ「おォ・・・!?」

 

ウソップ「そうだ!!しまった!!ロープはベルトに固定してあるので おれはロープから降りられないっ!!!」

 

ウソップはロープにかかったまま、船から遠ざかる。

 

ルフィはターザン気分でいて、ウソップもロープが外れない。

 

サンジ「お前ら ちょっと話がある エックス お前も来てくれ!」

 

フォースアーマー・エックス「ああ!!」

 

エックスは電磁波球体に包まれ、一度アーマーチェンジでドラゴンゴッドアーマー・エックスとなり、サンジ達の元へ巨大龍のエフェクトに身を包み飛んで行く。

 

サトリ「何だ!? 今度は巨大な何かに包まれやがった!!」

 

ルフィとウソップはタコ殴りにされた。

 

エックスはサンジ達の元へ来ると、また電磁波球体に包まれ、アーマーチェンジでファーストアーマー・エックスになる。

 

サンジ「エックス来たか!!いいな 今の事は忘れてやるから おれの言う事を聞け エックスもよく聞いてくれよ!!」

 

ファーストアーマー・エックス「ああ 分かった!!」

 

ルフィ「アイ!!すいばせん!」

 

ウソップ「すいばへんでしたっ!!」

 

サンジ「ーーーとにかく一旦 船の事は考えるな・・・4人で一気に」

 

サトリがサンジとエックスに対して、両手による衝撃を食らわす。しかしエックスはボディの防御力による半減によってダメージはほとんど受けず、サンジは血反吐を吐き、倒れてしまう。

 

ルフィとウソップ「「サンジ!!!」」

 

サトリ「鎧の貴様はダメージを受けてないようだな!!」

 

ファーストアーマー・エックスはチャージを開始し、スパイラルクラッシュバスターをサトリに至近距離から食らわす。

 

サトリは咄嗟に腕を組んで、ガードし爆発を起こすが、

 

サトリ「突然撃って来るな!!びっくりするだろうが!!」

 

ファーストアーマー・エックス「ボディの防御力でダメージは半減してるから、それで済んでるんだよ!!サンジを攻撃したからおあいこだよ!!」

 

サトリ「まァいい お前を含めてあと2人だ!!」

 

 

メリー号での一連の事

 

ナミ《異存ある人》

 

ルフィとウソップとチョッパーは挙手した。

 

ナミ《何言ってんの!?あんた達 私は一番 か弱い女の子よ!?ちーとに近いくらい強い存在で同じ女子だけど、最年少のララを除外すれば、私が一番か弱い女の子でしょ!?この笛は私が持つべきじゃないっ!!》

 

ウソップ《ルフィ お前はただ笛が吹きてェだけだろ!!外れろ!!》

 

ルフィ《おっさん呼びてェんだ!!おれは今!!》

 

チョッパー《おれに持たせてくれ おれが一番弱いぞ!!》

 

ウソップ《バカいえ!!一番弱ェのはおれ様だ!!!》

 

ナミ《私よ!!フザけんじゃないわよ!!》

 

ロビン《かわったケンカをするのね・・・そういえばピンクちゃん。》

 

ララ《はい?》

 

ロビン《あなたって歳いくつなの? 最年少って言ってたけど・・・》

 

ララ《あそこの元動物のチョッパーを除外するなら、人間のメンバーの中では私は16歳です。最年少ですよ。》

 

ロビン《あら16歳なの? ホントに最年少ね。》

 

ナミはロープをくくりつけられた笛をマストに引っ掛ける。

 

ナミ《・・・・・・じゃ・・・こうしましょ 船の真ん中!メインマストにかけておくから 困った人が困った時にここから時にここから取って笛を吹く!これで平等》

 

ウソップ《よし》

 

チョッパー《わかった》

 

ナミ《ーーーーーーあァそれとあなた達は吹く権利を持ってませんから!!もし吹いたら地の果てまで蹴り飛ばすわよ!!》

 

ルフィ達()()()() ()()()()()()()》》

 

ナミ《ララはチート並に強い存在から吹く事はあり得ない、アイリスも強いだろうけど一応言っておくわよ!》

 

ララとアイリス「「は、はい!!」」

 

 

チョッパーはマストに引っ掛けられた笛を見ていた。

 

アイリスは目を閉じて念じると、光り出し収まると、メイド姿となっていた。

 

アイリス「メイド姿になっても、念のために腰にベルト付き鞘巻いておこう・・・。」

 

アイリスはベルト付きで風神剣がしまわれた鞘を腰に巻きつける。

 

チョッパー「ホイッスル・・・」

 

アイリス「チョッパー・・・」

 

チョッパー「アイリス お前もいるし、もしもの時は”空の騎士”にも手助けしてもらうから・・・」

 

アイリス「うん。あの騎士様も結構やる方だと思うよ。」

 

すると、一羽のバカでかい鳥らしき物体が接近していた。

 

???「何だ 殺して欲しい生け贄はお前達2人か?」

 

アイリス「敵!?」

 

チョッパーは思わずホイッスルを吹く。



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第175話「アイリス&元”神”だった騎士VS神官シュラ」

ガン・フォール「今年はな カボチャの出来がよいのだ」

 

パガヤ「はァ・・・・・・何とお礼を申し上げてよいものか・・・」

 

パガヤ「すいません 私までご厄介になってしまって・・・」

 

ガンフォールは水撒きをしていた。

 

ガン・フォール「おぬしも共犯となろう・・・身は危うい・・・これはサービスだ ここまではエネルの”心綱(マントラ)”も届かぬゆえ」

 

ガン・フォール「エンジェル島はどうだ?」

 

パガヤ「はい・・・?」

 

ガン・フォール「作物だ 今年の出来はどうだ?」

 

パガヤ「・・・・・・ええ 上々の様で」

 

ガンフォール「そうか何よりだ それ(・・)は我輩の畑で採れたカボチャのジュースだ 美味である」

 

パガヤ「はいすいません頂きます コニスさん!コニスさんも頂きなさい」

 

コニスはハープの弦を指で弾いていた。

 

ガン・フォール「ーーーー娘よ 青海には”海賊”という者達がいる 知っておるか」

 

コニス「・・・・・・いえ・・・」

 

ガン・フォール「青き海を行く”犯罪者”の事だ その者達は一様に黒いドクロの旗を 船にかかげる」

 

ガン・フォール「あの麦わらの者達も・・・おそらくそれだ」

 

パガヤ「え!? 何と!彼らは元々犯罪者だとおっしゃるので!?」

 

ガン・フォール「・・・・・・フフ・・・ウム・・・まあ青海における”規定外”ではあろうな・・・どこの世界にもはみ出す者はいるものだ」

 

ガン・フォール「ーーー今のお前達と何が違う?」

 

パガヤ「!」

 

ガン・フォール「ーーーそんな事も(・・・・・)ある・・・極みを論ずれば・・・戦争時の「英雄」も生きる時代を間違えれば「人殺し」でしかない・・・我輩にも”海賊”の友がおるのだ 20年以上も昔我輩がまだ”神”の座にあった頃ここへ来た・・・」

 

ガン・フォール「何とも豪快で気持ちのいい輩であった 別れを惜しんだものだ」

 

コニス「・・・・・・・・・」

 

ガン・フォール「今は一見そうは見えぬがスカイピアは戦いの止まぬ国だ・・・」

 

ガン・フォール「我々"空の者”とゲリラとも呼ばれる”シャンディア達との永い戦いの止まぬ国だ・・・・・・"シャンディア”は居間もなお エネルに戦いを挑んでいる」

 

パガヤ「あなたが”神”であった時シャンディアとの共存を計った事は数百年の戦いに終止符をうつ 平和への希望でしたが」

 

ガン・フォール「・・・・・・ウム 居間一歩の所で・・・エネルに神の座を奪われてしまった すまんな・・・アレで全ては水の泡だ・・・」

 

パガヤ「ーーー何を!謝れる事など・・・!!」

 

ガン・フォール「・・・・・・・・・」

 

ガン・フォール「ーーースカイピアには古くから伝わるこんな伝説がある・・・・・・遥か昔聖地アッパーヤードが生まれた日 島の歌う美しい歌声が国をつつんだ ”シャンディア”と”空の者”との戦いが始まったのはその時だ まるでそれを合図の様にして」

 

ガン・フォール「だから その”島の歌声”をもう一度 我々が耳にする時 この戦いは終わるのだとーーーーーー」

 

コニス「島の歌声・・・ ・・・・・・」

 

ガン・フォール「そうだ聖地は 再び歌うのだ・・・・・・いつかきっとな」

 

その時、ペガサス?に変身する鳥が鳴き始めた。

 

ガン・フォールは鳥に乗って行ってしまう。

 

パガヤ「・・・・・・どうなさったので・・・!?」

 

ガン・フォール「おぬしら留守を頼む!!仕事だ!! 行くぞピエール!!」

 

ピエール「ピエ~~~~~!!!」

 

コニス「・・・・・・わあっ父上・・・なんておいしい カボチャのジュース」

 

パガヤ「ええ・・・・・・本当に それが何より・・・・・・」

 

 

メリー号のマストが燃やされていた。

 

チョッパー「うわあああああああ!!!やめろ~~~~!!」

 

メイドのアイリス「マストが!!」

 

チョッパー「やめろ~~~!!やめてくれよォ!!!!」

 

メイドのアイリスは風神剣を左手で突くように構える。

 

アイリス「チョッパー どいて 風圧による衝撃波で火を消して見せる!!」

 

チョッパー「できるのかよ!?」

 

チョッパーは一度マストから距離を置く。

 

アイリス「風神よ 風の力を示して・・・。」

 

風神剣の柄の玉が風を表示した。

 

???「何だ? あの女一体・・・」

 

アイリスの背後の上に風神が見えるかのようだった。

 

メイドのアイリス「はァああああああああ!!」

 

剣先からにより風圧による衝撃波が発生し、マストの火を何とか鎮火する事は出来た。

 

チョッパー「火が消えた!!」

 

メイドのアイリス「とりあえず火は消えたけどね・・・。」

 

メイドのアイリスは風神剣の剣先を人物に向ける。

 

メイドのアイリス「それであなたは?私とチョッパーは船番頼まれてるのですが・・・」

 

???「どうする?フザ・・・!!というか女 お前こそ一体何なんだよ!?今の剣先からの衝撃波で火を消しちまうとか・・・恐怖感とかねェのか?」

 

メイドのアイリス「私は心を持ったロボット・レプリロイドです。」

 

???「れぷりろいど?」

 

メイドのアイリス「心を持ってるとはいえ私は機械なので、生き物であるあなたに対しての恐怖なんて無いですよ。古い言い方ならからくり人形みたいな存在で、機械ですから水分である涙も出ないんですよ。」

 

???「訳わかんねェ・・・逆に腹立って来やがったぜ。」

 

男は槍で攻撃してくるが、アイリスは容易く避け、チョッパーも何とか避けて、しかし船の手すり辺りに槍が貫通し、手すりが燃え始める。

 

メイドのアイリス「また船が燃える!!」

 

チョッパー「やめてくれ~~~!!」

 

チョッパーは殴りかかるが、その槍使いはかわす。

 

メイドのアイリス「弱めの竜巻斬りで消すから!!」

 

メイドのアイリスは風神剣の風を発動させ、回転すると、自分を中心とした小型竜巻を発生させる。

 

チョッパー「アイリス!?竜巻だって!?でも小さい!!」

 

???「何だ この風は!?弱めとか言ってこんな強めかよ!?」

 

メイドのアイリスは縦状の竜巻から対象の火に向かって、横状の竜巻を飛ばし、火を鎮火する。

 

???「なんつー威力だよ あの風は!!」

 

縦状の小型竜巻は消え去る。

 

メイドのアイリス「火は消したけど・・・」

 

チョッパー「アイリス あいつちょっとおかしいけど・・・」

 

メイドのアイリス「どういう事?」

 

チョッパーはアイリスに耳打ちする。

 

チョッパー「心を読まれてるような・・・」

 

メイドのアイリス「心を・・?」

 

???「というかお前達 ここが・・・”生け贄の祭壇”だと知ってたか・・・・・・?」

 

メイドのアイリス「ええ!そんな事言ってましたね・・・。」

 

???「そうだ お前達の仲間の残り(・・)が今 必死にここへ向かってるところだ・・・!!この島には我ら神官の掌る4つのエリアが存在する 一つのエリアに標的が足を踏み入れている間他の神官は手を出さないルールだ」

 

???「ーーーだが この”生け贄の祭壇”はどのエリアにも含まれない いわばフリーエリア・・・・・・誰が手を出そうが構わねェわけだ しかし・・・まァそれは「試練」を受ける者達が死んでしまってからの話」

 

メイドのアイリス「え!?」

 

チョッパー「なあ ルフィ達がここへ来てくれたら・・・俺達逃げていいのか!?」

 

???「ああ そういう事だ・・・逃げられるものならな・・・このフリーエリアから・・・」

 

メイドのアイリス「・・・」

 

???「ーーーしかしだ・・・それはつまり本来の”裁き”のルールであって 例外(・・)の場合少々 形を変える」

 

チョッパーとメイドのアイリス「「例外・・・?」」

 

???「ーーーそう例えば・・・生け贄が3人向こうの森へつるを使って 勝手に脱走してしまった場合・・・」

 

チョッパー「へー・・・そんな場合か」

 

アイリス「あっ!!」

 

ゾロ《神がいるんだろ ちょっと会ってくる》

 

チョッパー(犯人はあいつだ!!)

 

???「誰かが逃げた罪は誰かが死んで詫びろ”犠牲”という名の この世の真理だーーーまた帰って来るとすればなおの事・・・己の過ちをより知る為に」

 

???「お前らの命を”(ゴッド)”に差し出せ!!!」

 

槍使いは向かって来る。

 

チョッパー「いやだァ!!!」

 

メイドのアイリス「断ります!!」

 

チョッパーに突き刺しそうな槍は、アイリスが風神剣で弾き返す。

 

チョッパー「アイリス!!」

 

槍使い「ちっ・・・この機械女がァ・・・」

 

すると、空の向こうから影が。

 

空の騎士の奇襲があったが、槍使いはすんでの所で振り返り、騎士の槍を受け止めた。

 

ガン・フォール「少々待たせた」

 

アイリス「騎士様!!」

 

チョッパー「空の騎士~~~!!」

 

???「フン・・・!! こりゃ珍しい客が来た」

 

2人は上空へ舞い上がる。

 

???「ガン・フォール!!!」

 

ガン・フォール「なかなかの相手だ 不足ない 少し手荒に行くぞピエール」

 

ピエール「ピエ~~~~~~~~!!!」

 

???「先代の老いぼれが何用だ!! 遊んでやるか・・・フザ」

 

ガン・フォール「吠えておれ!!」

 

???「この島にゃ”神”は2人と要らん!!!」

 

ガン・フォールが乗ったピエールは旋回し、槍使いの後ろに回り込むと、左腕を伸ばす。

 

???「ウェあ!!!」

 

槍使いは吹っ飛ばされる。

 

チョッパー「オ!!・・・!!!ウォ~~~!!!空の騎士~~~~~~!!!」

 

アイリス「それより何!?左腕の掌から出した衝撃のようなものは!!」



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第176話「決着!イレギュラーハンターチームVS神官サトリ」

チョッパー「そらのきしィィィ!!!」

 

アイリス「騎士様!!」

 

シュラは鳥の上に落下。

 

ガン・フォール「ーーーもうひと押しだ・・・ピエール!!」

 

ガン・フォール「ゆけ!!!」

 

シュラ「・・・ おのれ」

 

シュラ「・・・・・・わかっていてここへ来たのだろうが・・・・・・!!お前はすでに犯罪者なんだぜ・・・・・・!? あァ腹立たしき愚か者への怒りの求道思い知れ」

 

ガン・フォール「!!?」

 

シュラ「紐の試練!!!!」

 

 

雲の上を一人の少女が飛び跳ね、中に入る。

 

シャンディア(ゲリラ)雲隠れの村ーーー

 

少女は走る。

 

男「どこへ行ってた」

 

少女「わっ!!」

 

男「アイサ」

 

アイサ「・・・・・・あ!!カマキリ・・・・・・!!」

 

カマキリ「また”神の島(アッパーヤード)”か バッグの中身は”ヴァース”だろ・・・程々にしとけ 命を落とすぞ」

 

アイサ「べろべろべろ!!!あたいの勝手だよ!!いつまでもエネルに勝てねェくせにさ!!」

 

カマキリが立つと、アイサは走り去ってしまう。

 

カマキリ「クソガキが」

 

 

「チャンス?」

 

「そうだ」

 

「どういうわけかガン・フォール”神の島(アッパーヤード)”へ入った あのジジイはこの空島の全てを丸く治められると思ってる 大きな勘違い 勝つか敗けるか・・・戦いの終結にそれ以外の答えはない!!!」

 

???「大戦士カルガラは言った 「シャンドラの灯をともせ」」

 

???「おれ達はそれに準ずる」

 

???「先代の神ガン・フォールだろうが (ゴッド)・エネルだろうが相手は関係ねぇ・・・」

 

???「どう形を変えようとも”神”を語り君臨する以上 おれ達にとってのあいつらは何一つ変わりゃしねぇのさ どいつもこいつも排除すべき者達だ!!!」

 

女性の民「ワイパー・・・エンジェル島でエネルへの反逆者が出たんだよ エネルが君臨して6年初めての事さ」

 

ワイパー「・・・・・・ それがどうした」

 

女性の民「ガン・フォールはその娘を”裁き”から救ったからそれによってエネルは前代の神さえ裁く理由を得た」

 

女性の民「”空の騎士”としてガン・フォールは私達の誰かを傷つけた事はないし・・・エネルとも直接 対峙しようとはしなかった・・・その男がついに”神の島(アッパーヤード)”へ踏み込んだんだ!!」

 

ワイパー「ーーーそれで神官の一人とでも刺し違えてくれれば結構な事だ」

 

女性の民「・・・・・・」

 

ワイパー「ーーーそれともガン・フォールはもう敵対する相手じゃないと言いたいのか 人は共通の敵を持つと隣の者を味方と錯覚する!!」

 

ワイパー「迷いがあるなら戦いには出るな!!!ラキ!!! 邪魔なだけだ!!!!」

 

アイサは中を覗く。

 

???「アイサ」

 

アイサ「ぎゃあ」

 

アイサ「な・・・何だよ・・・・・・!!別にあたい”神の島(アッパーヤード)”になんか・・・」

 

???「今まだテントにゃ入るな」

 

???「大戦士カルガラの血を引く男がご立腹だ・・・・・・」

 

アイサ「ああ・・・・・・そりゃコワイ 神よりコワイ」

 

 

ゾロ「井戸が・・・そんなにおかしいか?」

 

ロビン「ええ・・・・・・樹の下敷になるなんて考えられない 自然と文明のバランスがとれてないのよ」

 

ゾロ「・・・まァ何にしてもよ この雲の川を攻略しねぇと・・・・・・この森を歩き回る事はできねぇな・・・ 神に会うどころじゃねぇぞ」

 

ロビン「文明はこの樹の成長を予測できなかった・・・こんなケース初めて見たわ」

 

ゾロ「おいナミ!!上から何か見えたか!?」

 

ナミは木の枝に座り、双眼鏡で向かい側を見ていた。

 

ナミ「・・・・・・ 神の住む島・・・・・・アッパーヤード・・・・・・」

 

ゾロ「おい何とか言ったらどうなんだ!? 神はいたか!?」

 

ロビン「・・・・・・何か見えたの?」

 

ナミ「この島・・・まさか!!!」

 

 

メリー号の上では、ガン・フォールと神官シュラの一騎打ちが続いていた。

 

チョッパー「何やってんだかわかんねェ・・・スゲェ・・・アイリス 分かるか? この戦い・・・」

 

アイリス「凄い戦いだって事は分かるよ・・・。」

 

ガン・フォール「・・・・・・もはやお前達と交渉できるとは 思っておらぬ!!!」

 

シュラ「フン!!! 相変わらず生ぬるい!!!」

 

アイリス「騎士様・・・互いにスピードが速い!!」

 

チョッパー(何だ この戦い!!!)

 

ガン・フォール「おおおおおおおお!!!」

 

シュラ「あァあアアアアアア!!!!」

 

 

空の民「”天の裁き”・・・・・・」

 

空の民「あの娘はバカな事をした・・・!!」

 

空の民「(ゴッド)・エネルは・・・・・・怒らせてはいけないんだ・・・・・・!!」

 

 

シュラ「く!!」

 

コニス「助ける!?彼ら(・・)を 私達が・・・・・・!?」

 

パガヤ「はい そうです」

 

パガヤ「何とか彼ら(・・)の逃げ道を作る努力をしましょう!!」

 

アイリス「騎士様!?」

 

チョッパー「!!?」

 

ガン・フォール「む!!?」

 

ガン・フォール(何だ!?イヤに体が重い・・・・・・!!)

 

シュラ「・・・・・・かかったな(・・・・・)・・・!!」

 

シュラ「カハハハどうかしたかガン・フォール!!?」

 

ガン・フォール「おのれ・・・!!!何をした・・・・・・・・・!!!」

 

ガン・フォール(なぜだ!!!体が動かぬ!!!)

 

コニス《帰って来てください・・・!!神様》

 

シュラ「死ぬ者に答えは要るまい」

 

ガン・フォール《そうだ聖地は 再び歌うのだ・・・・・・いつかきっとな》

 

チョッパー「? ?? え」

 

シュラの槍がガン・フォールを貫く。

 

シュラ「摩訶不思議”紐の試練”・・・・・・!!!」

 

シュラ「”神の島(アッパーヤード)”・・・入るのはいいが我ら4神官の険しき試練・・・ちょっとやそっとで破れると思うな!!!」

 

 

シュラ「(ゴッド)・エネルは貴く 遠いお方だ」

 

チョッパー「ウワァアア!!!」

 

チョッパー「空の騎士~~~~っ!!!」

 

アイリス「騎士様!!」

 

ガン・フォールはシュラに敗れ、空の海に落下。

 

チョッパー「アイリス!! 空の騎士が!!ここには空サメが!!助けなきゃ!!」

 

アイリス「なら私が行く!!」

 

アイリスは風神剣を放り捨て、腰の鞘付きベルトを外すと、

 

アイリス「アーマー装着!!」

 

アイリスは掛け声でアーマーを装着し、低空飛行で空の海へ。

 

シュラ「何だ?機械女!?」

 

チョッパー「アイリス!?」

 

ピエール「ピエ~~~ピエ~~~~~~!!!」

 

シュラ「ーーーそうかお前は動物(ゾオン)系・・・泳げねェよな・・・」

 

チョッパー「あっ 鳥!!」

 

シュラ「主人を追わねェか・・・」

 

チョッパー「や・・・やめろーー!!」

 

ピエールは槍にやられ、空の海へ。

 

シュラ「さてと・・・逃亡者3人はもう狩られたかな?」

 

 

サトリ「ほっほほーう!! ほほーう!!」

 

サトリ「いい加減に終わったかお前達・・・だが一人完全にダウンしていないな。鎧のお前!!」

 

ファーストアーマー・エックス「まあね!! ルフィ達大丈夫か!?」

 

ウソップ「こ、この状況が大丈夫に・・・見えるかよ!? びっくりしすぎて・・・心臓持たねェ・・・!!」

 

ルフィは立ち上がる。

 

ファーストアーマー・エックス「お前は倒してから、船へ行くけどね・・・」

 

ファーストアーマー・エックスは電磁波球体に包まれ、ゼロセイバー入りマックスアーマー・エックスにチェンジし、チャージ開始。

 

ルフィ「そんな事になるかァ!!」

 

ルフィは右腕を突き出して伸ばすが、サトリは避ける。

 

サトリ「ほほう なるとも!!」

 

緑色までチャージすると不意を突き、ゼロセイバー入りマックスアーマー・エックスはジャンプしダブルチャージを発射。サトリは突然撃って来るチャージショットに対処しきれず、命中する。

 

サトリ「突然撃って来るから、奴の心が読めにくいぜ!! 今度はこっちからだ!」

 

サトリ「びっくり”玉鬘”」

 

サトリはステッキの先に括りつけられたロープを引っかけた玉のみ接続の龍のぶんまわし攻撃。

 

サトリ「”玉ドラゴン”!!!」

 

ルフィ「うわァっ!!!」

 

あと一回分のチャージが残りボディが緑に光っているゼロセイバー入りマックスアーマー・エックス。

 

ゼロセイバー入りマックスアーマー・エックス「俺も特殊武器でも対応した方がいいな。ゼロセイバーは発射できる。」

 

マックスアーマー・エックスは右手で右肩のセイバーの柄を掴む。

 

サトリ「ほっほほう!!さーあ どれが”火炎玉”かな? お楽しみっ!!」

 

サトリ「”火薬”入りのびっくり雲と”刃物”入りのびっくり雲でできた「玉ドラゴン」!! 体のどこかの”火炎”玉に触れたが最後!!!爆発が爆発を呼び巨体はたちまち大爆発を引き起こす!!!」

 

ルフィは追われる。

 

ウソップ(よし・・・今だ・・・・・・!!!)

 

ウソップは走り去る。

 

ウソップ(ここは任せたぞルフィ エックス!!)

 

ゼロセイバー入りマックスアーマー・エックス「ゼロセイバ-発射だ!!」

 

エックスはセイバーの刀身を飛ばして、玉ドラゴンを途中胴体から斬り離す。

 

サトリ「何だとーーー!!?」

 

ルフィは木を上手く駆け上がり、ロープを掴む。

 

サトリ「何!?」

 

ルフィ「そうか コイツ ひもでつられて動いてたんだ!!」

 

ルフィ「こんなもんこうしてやるっ!!!」

 

ルフィはロープを引きちぎる。

 

サトリ「あァっ!!!・・・・・・・・・!!!」

 

サトリ「玉ドラゴンを操れなくなってしまった!! おのれ小癪な!!! お前!!そのままこっちへ来いっ!!!」

 

ルフィ「え!!! うわわわわっ!!!」

 

ルフィは引っ張られる。

 

ゼロセイバー入りマックスアーマー・エックス「ルフィ!!」

 

サトリ「はっ!!!! そっちの手(・・・・・)は離して来んかい~~~~~っ!!!」

 

玉ドラゴンを引っ張ったままサトリと衝突し、大爆発を起こした。

 

マックスアーマー・エックス「すっごい爆発だ~~~~!! 吹っ飛ばされる程の威力とはね。」

 

サトリ「ハァ・・・・・・ハァ・・・・・・ハァ・・・・・・ハァ・・・・・・危なかった・・・!!・・・・・・信じ難いアホめ・・・!!!いや あるいは・・・本気でおれを道連れの覚悟か」

 

サトリ「・・・いかん・・・おれもまだ修行が足りない・・・!!一瞬 奴にペースを奪われた ・・・これしきで精神を乱す様では”心綱(マントラ)”に支障をきたす・・・!!!」

 

ルフィ「いや ほんと危なかった」

 

サトリ「お前生きてたのかァ!!!!」

 

マックスアーマー・エックス「ルフィ よく後ろに回り込めたな・・・。」

 

エックスは電磁波球体に包まれ、ドラゴンゴッドアーマーにアーマーチェンジした。

 

ウソップ「ハァ・・・・・・ハァ・・・・・・!!」

 

ウソップ「あった・・・ やっぱりか・・・間違いねェあれが出口だ そりゃそうだ 何でもっと早く気付かなかったんだ・・・おれ達はあんな高ェトコから落ちてきたんだ 出口も同じ高度に決まってる!!」

 

ウソップ「出口の根っこを抑えりゃ 船のルートなんて関係ねェ・・・!! 急ごう・・・さっきの大爆発も心配だ あいつら無事なんだろうな・・・!!」

 

サトリ「離れろ!!! コノ・・・!!」

 

ドラゴンゴッドアーマー・エックスは跳び上がり、巨大龍のエフェクトがエックス自体を包み込む。

 

そしてサトリの高さまで上昇した。

 

ルフィ「エックス!!」

 

サンジ「離すなよ!!ルフィ・・・」

 

ルフィ「!!」

 

サンジ「もう二度と逃がすなそのダンゴ・・・」

 

サトリ「お前・・・!!」

 

ルフィ「ってかサンジ生きてたのか」

 

サンジ「てめェのせいで死ぬトコだよ!!!ちっとァ周りに気ィ配れ!!!」

 

ルフィ「エックスはそこまでダメージ受けてねェけど。」

 

サンジ「エックスはエックスだ!! エックス トドメと行くか!!」

 

ドラゴンゴッドアーマー・エックス「よし!!」

 

ルフィはサトリの体を伸ばした両腕で羽交い絞めにする。

 

サトリ「お前ら・・・!!クソ・・・!!!離せ!! お前達卑怯だぞ 2人掛かりとは!!」

 

サンジ「仲間を無断で誘拐する様な・・・かわいい天使を泣かして殺そうとした連中!!卑怯と言われる筋合いはねェな」

 

ドラゴンゴッドアーマー・エックス内のララは特殊武器画面を意思一つで1から8までのデータから選ぶ。

 

ドラゴンゴッドアーマー・エックス内のララ(決めた!!)

 

ルフィ「ああ そりゃそうだ」

 

サトリ「!!」

 

ルフィ「お前 エックスを除いたおれ達の動きを読めるのはすげェけどよ いくら読めても・・・よけられなかったら(・・・・・・・・・)読める意味ねェな!! ししし!!」

 

ドラゴンゴッドアーマー・エックスはX2の特殊武器「マグネットマイン」を発射し、サトリの体に貼りつける。

 

サトリ「何だ!?体に妙なもん貼り付けやがって!! やめろ!!おれは”(ゴッド)”に仕える神官だぞ!!!離せ!!!」

 

ここで体に貼りついた爆弾が爆発。

 

サトリ「ぐはっ!! おい・・・聞いてるのか 神官に・・・裁かれないという罪は・・・この国では第一級犯罪(・・・・・)に値するんだぞ!!!」

 

ドラゴンゴッドアーマー・エックスは通常武器でチャージを開始。

 

サンジ「口を閉じろ 風味が逃げる ーーー例えばコショウを最高のミニョネットに仕上げたければ大切なのは強く粗くためらわず・・・砕ききる事だ」

 

ドラゴンゴッドアーマー・エックスは数匹の龍のエネルギーが飛び出すドラゴンチャージショットをサトリに命中させた。

 

サトリ「まっ・・・またか・・・」

 

サンジ「そうすれば閉じ込められた素晴らしい風味は」

 

サンジは前へと縦回転し、サトリへと飛び出す。

 

サトリ「うわァバカめやめろ!!」

 

サンジ「これによって一気に開放する!!」

 

サトリ「やめろ~~~!!やめろ~~~!!!痛い!!痛いからやめろ~~~~~~!!!」

 

サンジ「”粗砕(コンカッセ)”!!!」

 

サンジは強烈なカカト落としをサトリの頭に決めた。



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第177話「シャンドラの灯を燈せ!!戦士ワイパー」

ワイパー「お前の”心綱(マントラ)”が・・・そう言ってるんだな アイサ 聞こえないのは・・・2つか・・・」

 

アイサ「・・・・・・うん 同じ頃に・・・たぶんガン・フォールと・・・・・・神官が1人・・・・・・」

 

ワイパー「好都合だ 天は願いを聞き入れてくれた様だな・・・・・・!!神官共を叩き崩すなら今だ!!」

 

ラキ「いつまでたってもワイパーあ苦手なんだね・・・・・・ホラ邪魔」

 

ラキはアイサの頭をはたく。

 

アイサ「いて ねェ!!ラキ」

 

ラキ「何だい」

 

アイサ「神官は・・・ガン・フォールにやられたんじゃないよっ!! 他にも誰だかいるんだけどそいつらの仕業さ!!」

 

アイサ「わかんないけど・・・きっと恐ろしい奴らさ だから気をつけなよ!!」

 

ラキはアイサの目の前の視線まで座り、

 

ラキ「オマエ・・・そのバッグこっちへよこしな!」

 

アイサ「え!!? イ・・・イヤだよ!!イヤ!!! これはあたいの秘密のバッグで中に宝が」

 

ラキ「知ってるよ・・・・・・!!」

 

ラキは小声で、

 

ラキ「・・・あたしも少しだけ取って来てあげる」

 

アイサ「ほんと!?」

 

ワイパー「・・・・・・・・・・・!!」

 

 

ウソップ「ルフィ!!!サンジ!!!エックス~~~~!!船見つけたァ!!!急げ~~~~~!!!森を出て行っちまう~~~~~!!!」

 

ルフィ達3人「「「!」」」

 

ウソップ「急げ~~!!!」

 

サンジ「おォ・・・ウソップじゃねェか あいつ無事だったんだな 爆発の後消えたからてっきり吹き飛んだのかと」

 

ドラゴンゴッドアーマー・エックス「船が何か言ってる!!?」

 

ルフィ「おい!!船やべェってよ!!とにかく走ろう!! よく見つけたなーあいつ!」

 

ウソップ「まずい・・・!!あれはもう出口へのルートだ!!」

 

ウソップ「おい ルフィ!!サンジ!!おれの体にしがみつけ!!!早く!!」

 

ルフィ「体に!!?」

 

ウソップ「エックスは飛んでいけ!!」

 

ドラゴンゴッドアーマー・エックス「よし!!」

 

ウソップ「逃がさん!!!カラス丸!!!”ウソップア~~~~アア~~~~~~ッ”!!!」

 

ウソップはバックルからロープを飛び出し、カラス丸の船首に引っ掛け巻きつける。

 

ウソップ「おっしゃーーーー!!捕らえた!!!」

 

ルフィ「ウソップすげー!!」

 

ルフィとサンジはウソップにしがみつく。

 

ウソップ「みたかァ!!おれ様の”ウソップア~~~ア・・・」

 

ウソップの体が勢いよく引っ張られ、何度も木に衝突しつつも、船まで近づく。

 

ドラゴンゴッドアーマー・エックスも船まで飛ぶ。

 

ドラゴンゴッドアーマー・エックス「ぶつかり過ぎだ・・・。」

 

ルフィ達はボコボコ状態で船へ乗船し、ドラゴンゴッドアーマー・エックスも乗船し、電磁波球体に包まれララに戻った。

 

貝船(ダイヤルせん)カラス丸”は無事”迷いの森”を抜けーーーー”神の島(アッパーヤード)”をひた走る・・・

 

サトリはのびていた。

 

 

ゾロ「おいナミ!!!ちゃんと話せ!!!一体 何を見たんだ!!!」

 

ナミ「いいから黙ってついて来て!!! 何とか海岸へ出るのよ!!」

 

ナミ「ーていうか手貸して!!!」

 

ゾロ「ついて来いって奴が先行くだろ普通」

 

ロビン「ーーーだけど海岸へ行けばわかるのね?」

 

ナミ「・・・・・・ええ・・・・・・とにかくちゃんと近くで確かめなきゃ・・・!! 私だってまだ 自分の目を疑ってるのよ!!!」

 

 

???「サトリが落ちたか・・・”心綱(マントラ)”を乱したな 未熟者め・・・・・・少数と甘く見たか・・・・・・今回の青海人は」

 

???「ただ者ではなさそうだ・・・・・・”生け贄”側も実に奔放・・・・・・だがまだ放っておいてもこの島から出る(すべ)はあるまい・・・」

 

???「それより今は・・・ンンンンン・・・・・・!!!」

 

???「ンンンンンンン・・・・・・ンーンンン!!!ンンンン!!!」

 

 

???「哀しき戦士の声を感じるかホーリー・・・・・・」

 

ホーリー「ワン!!!」

 

???「・・・・・・何度戦り合おうと結果は明らか・・・」

 

???「ガン・フォールはシュラが討ち取ったが”玉の試練”は破られた・・・まったく今日は騒がしい日だ ゲリラの目指す場所は一つ・・・・・・通しはせん・・・”(ゴッド)”に見える事すらおこがましい」

 

???「直 日が落ちるというのに・・・爾今の”神の島(アッパーヤード)はいささか 荒れそうだ!!!」

 

ワイパー軍は空の海を駆ける。

 

ワイパー「いいなお前達・・・・・・!! ”神の島(アッパーヤード)”は今荒れている・・・・・・!!これはまたとないチャンスだ・・・・・・!!!」

 

ワイパー「目指す場所は常に”神の社”!!!神などおそれるな!!!大戦士カルガラこそが 我らが保持神!!!」

 

軍「おォ!!!」

 

ワイパー「ブラハム!!」

 

ブラハム「オウ・・・!!」

 

ワイパー「カマキリ!!」

 

カマキリ「ん~~~~~~!!」

 

ワイパー「ゲンボウ!!」

 

ゲンボウ「ウイィ!!!」

 

ワイパー「ラキ!!」

 

ラキ「ああ!!」

 

ワイパー「無事帰れ!!!」

 

カマキリ「ここで別れる!!!」

 

ワイパーはバズーカーを島の森に撃ち込む。

 

ワイパー「大戦士カルガラに誓い・・・・・・」

 

ワイパー「シャンドラの灯をともせ!!!」

 

軍「ウォオオオオ!!!」

 

3神官「「「来たなシャンディア」」」

 

アイリスはガン・フォールとピエールを救い出し、船へ戻っていた。アーマーは解除。

 

チョッパー「アイリス!!空の騎士と鳥は!?」

 

アイリス「息はあるはずだよ!」

 

チョッパー「なら早く手当てするぞ!!」

 

すると、何か船へ近づいて来る。

 

チョッパー「何だ?」

 

アイリス「あれは!?」

 

 

ナミがある物を発見していた。

 

ナミ「ハァ・・・・・・ハァ・・・・・・見てこれ・・・・・・!!見覚えがあるでしょ・・・・・・!?」

 

ゾロ「・・・どういう事だ?・・・・・・何で地上にあったもんがここに・・・同じ物だろ?」

 

ロビン「・・・いいえ違うわ!これは地上で見たものの”片割れ”よ つまりこの島はもともと地上にあった島なのよ・・・そもそも・・・この島は”島雲”でできていない事が不思議だった・・・」

 

ナミ「・・・・・・おかしな家だとは思った・・・あの家(・・・)には2階があるのに2階へ上がる階段がなかったから・・・・・・・・・あんな絶壁に家を建てる理由もない・・・あの海岸は(・・・・・) ”島の裂け目(・・・・・)”だったんだ・・・・・・・・・!!!」

 

ルフィ《げ!!!ただの板!!?》

 

ウソップ《なにーーっ!!?》

 

ララ《どんだけ見栄っ張りなんですか!!》

 

アイリス《ホントに・・・。》

 

ルフィ《本当の家は半分だけ・・・あとはベニヤ造りだ》

 

ナミ「ここは引き裂かれた島の片割れ この島は・・・・・・!!! ”ジャヤ”なのよ!!!」

 

メリー号。

 

サウスバードが数羽飛んでいた。

 

チョッパー「おいアイリス あれって。」

 

アイリス「うん サウスバードだよ。」

 

チョッパ「何で??」

 

ルフィ「あっひゃっひゃっひゃ!!だからよウソップこうやるんだ!!お??朝か・・・」

 

ウソップにはバカウケであった。

 

ララ「ルフィさん!!」

 

サンジ「気ィ抜きすぎだアホ共!!!」

 

ジャヤの片割れでは、

 

ゾロ「・・・じゃあ昔何らかの理由で・・・あの島は真っ二つに割れて・・・その半分が(・・・)(ここ)へ来たと」

 

ナミ「・・・・・・」

 

サウスバードは鳴く。

 

ナミ「ーーーかつて地上にあって・・・ノーランドが確認した”黄金郷”は海に沈んだわけじゃない・・・・・・!!!400年間・・・」

 

ナミ「ジャヤはずっと・・・!!!空を飛んでたんだ・・・・・・!!!」



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第178話「天空の黄金郷ジャヤ! 目指せ神の社!」

ナミ「うお~~~~~~~っ!!!ありがとう神様~~~っ♡」

 

ナミ「ああ・・・苦労の末行きついた空島・・・それが”黄金郷”だったなんて・・・日頃の行いがいい私への これはご褒美ね♡ 神様」

 

ゾロ「お前・・・この島の”神”が怖かったんじゃねェのかよ」

 

ナミ「神!?・・・ああ・・・ナンボのもんよ!!金より値打ちあんの!?」

 

ロビン「・・・・・・・・・・ ・・・あなたさっき「ありがとう神様」って・・・」

 

ゾロ「言ってる事メチャクチャだなコイツ・・・」

 

紐の試練の神官シュラとワイパー軍の一人が戦っていた。

 

シュラ「・・・・・・フフ・・・無駄だ・・・」

 

ララ「先に進んでると思うんですけど・・・」

 

ルフィ「だよな 何だここ」

 

サンジ「間違いねェな ここは次の”試練”のエリアだ また神官が出てくるぞ 気をつけろ!!」

 

ウソップ「そんな・・・試練は1個で充分だよチキショ~~~!!”紐”か!?”鉄”か!?”沼”か!!?」

 

ララ「ウソップさん 強敵に対してなかなか勇気出せないんですね・・・。」

 

ウソップ「ララ おれはルフィやサンジを含めたおめェ達パワー系と違って、狙撃手なんだ。」

 

ララ「支援側って事ですか?」

 

ウソップ「あ、ああ・・そういう事になるだろうな!」

 

ルフィ「ただの草原みたいだぞ」

 

ララ「まるで田んぼですね!」

 

ウソップ「ただのじゃねェよ よく見ろ!!棒に乗ってんの これ全部ガイコツだぞ」

 

ルフィ「あ ホントだ」

 

ララ「棒にガイコツって縁起悪くないですか・・・?」

 

サンジ「ん?」

 

ルフィ「ん!!? 何か来る!!!」

 

ララ「あれは!?」

 

ガイコツが1つ壊された。

 

ウソップ「出た~~~~~~~~!!!」

 

4人出てきた。

 

ワイパー「・・・・・・」

 

ルフィ「・・・・・・」

 

ワイパーがバズーカを船へ向けて撃つ。

 

ララ「撃って来た!!?」

 

ルフィ「にゃろう!!」

 

ルフィ「ゴムゴムの・・・・・・!!!」

 

ルフィは膨らんで砲弾を受け止める。

 

ワイパー「!! ”超人系(パラミシア)”・・・・・・能力者か!!!」

 

ルフィ「”風船”~~~!!!」

 

ルフィは砲弾を撃ち返した。

 

ワイパー軍戦士「・・・・・・・・・!! ワイパーーー!!やるのか 見た感じ女も一人いるが・・・」

 

ワイパー「・・・・・・いや・・・!!!構うな!!」

 

サンジ「おいルフィ ララちゃん あいつ”白海”で会った仮面のゲリラだ!!」

 

ララ「確かにそうです!!」

 

ルフィ「おいお前何すんだァ!!!覚悟あんのかァ!!!」

 

ウソップ「ギャ~~~~~~~!!!」

 

ワイパー「・・・・・・・・・」

 

ワイパー「お前達だったのか・・・スカイピアで暴れてる”青海人”ってのは 命が惜しけりゃあすぐに”青海”へ引き返せ・・・妙な考えを起こして この島で何かをしようというのなら・・・」

 

ワイパー「エネル同様に消すぞ」

 

ルフィ「何をコノヤロォ!!!かかって来い!!!」

 

ララ「私はいつでも相手になりますよ!!」

 

ララはデバイスを構える。

 

ウソップ「あんま相手したくねェ!!」

 

サンジ「・・・・・・!?”ゲリラ”と”(ゴッド)”は・・・別者なのか?」

 

ワイパー「・・・・・・最もお前達にこの島から出る実力が有ればの話だがな」

 

ワイパー達4人は去って行った。

 

ルフィ「何なんだあいつら」

 

サンジ「・・・わかった事は・・・”(ゴッド)・エネル”の敵で・・・おれ達にとっても敵だって事か」

 

ララ「近い内に相手になる時が来るでしょうけど・・・」

 

ウソップ「チキショ~~何なんだよこの島は・・・・・・」

 

サンジ「・・・・・・先へ進むぞ・・・・・・」

 

ワイパー軍とスカイピアの神官は激戦していた。

 

 

ルフィ「うお~~~~~~っほっほ!!快調快調 飛ばせカラス丸~~~!!」

 

ウソップ「楽しいなーーー”雲の川(ミルキーロード)”は」

 

ララ「まるでジェットコースター気分!!」

 

ルフィ「もうだいぶ走ってるよな」

 

サンジ「ああ 結局さっきの草原も何でもなかったし・・・」

 

ルフィ「このまま祭壇に着いちまうんじゃねェか?」

 

夕暮れになってきた。

 

ルフィ「・・・・・・もう日が暮れる・・・・・・ 雲で夕日が見えねェや・・・・・・」

 

ウソップ「空島にも夕暮れはあるんだな・・・」

 

ララ「夜も間もなくですね。」

 

神官達とワイパー軍と戦いは続く。

 

 

ナミ「チョッパー!!?アイリス!!?何があったの!?」

 

ゾロ「メリー号のマストが燃やされてるぜ!!敵襲を受けたのか!!?」

 

ナミ「遅くなってごめん!!いるんでしょ!!返事して!!チョッパー!!アイリス!!」

 

ロビン「八つ裂きにされた?」

 

ナミ「怖い想像やめて!!」

 

メイドのアイリス「皆さん 大丈夫です!!応戦はしましたけど!!」

 

チョッパー「ああ。何も怖い事なんてなかったぞ コノヤロー」

 

チョッパーは泣いてた。

 

ナミ「わかったわかった チョッパーも強い事分かってるから あった事全部話しなさい」

 

ルフィ「おォ!!?ホラ見ろ!!G・M(ゴーリングメリー)号だ!!!あれが祭壇だァ!!」

 

ゾロ「お」

 

ナミ「あ」

 

ロビン「・・・・・・」

 

ララ「皆さん 無事でしたか!?」

 

サンジ「ナミさ~~~ん♡ロビンちゃ~~~ん♡試練超えてきたよホホ~~~っ!!」

 

ルフィ「何だ・・・試練ってあれだけだったのか・・・・・・」

 

ウソップ「恐かったか!?お前ら!!このキャプテン・ウソップが来たからにはもう安心だ!!」

 

ナミ「あっちも元気みたいね・・・一安心」

 

ウソップが船体を確認し、

 

ウソップ「マストが燃やされちまってるぜ・・・。」

 

チョッパー「あの・・・ウソップ おれ必死だったけど、アイリスも手伝ったんだ。」

 

ウソップ「アイリス おめェもすまなかったな。」

 

メイドのアイリス「いいんですよ 風神剣が役に立ってくれたので・・・。」

 

風神剣を持つ。

 

ウソップ「チョッパー ケガとは大丈夫なのか?」

 

チョッパー「え!? う・・・うん」

 

アイリス「しかし燃える槍ってのは凄かったよね チョッパー・・・?」

 

チョッパー「うん けっこうやばかったぞ」

 

ウソップ「燃える槍とはヤベェ野郎だな・・・!! アイリスもだが、チョッパー お前も燃やされなくてよかったぜ!!だはは!!船の事は後で考えようぜ アイリス 船番ほんと助かったぜ!」

 

アイリス「はい!」

 

チョッパー「おれももっと頼れる男になるぞ!!!」

 

ルフィ「おいチョッパー!!アイリス!!”変なおっさん”どこだ!! 重傷なんだろ!?」

 

アイリス「あっ そうでした!!」

 

チョッパー「そうなんだよ!!空の騎士が!!!」

 

 

ガン・フォールは船室へ運ばれ、寝かされる。

 

ルフィ「ーーーただでくれた笛1個の為に・・・ここまで戦ってくれたのか・・・・・・!!」

 

チョッパー「アイリスが頑張ってたけど、空の騎士が来てくれなかったら船もダメだった。」

 

サンジ「色々聞きてェ事もあるが・・・目を覚ますまで待とう おめェもありがとな 」

 

ピエール「ピエ~~~~」

 

サンジ「船もこの状態 日も落ちてきてるしエンジェル島へ帰るのは 明日になりそうだな」

 

ルフィ達は一度船室を出る。

 

サンジ「ーーーとりあえず森へ下りて湖畔にキャンプを野郎もしもの時はここよりいくらか戦い易いだろ」

 

ルフィ「うおーっ!!やったー!!!キャンプだ~~~~~~~!!!宴だ~~~~!!!」

 

ウソップ「えェ!?おい ちょっと待てよ ここは敵陣だぞ!!キャンプって・・・」

 

ララ「私は水着から着替えようかな。」

 

サンジ「ええ!?ララちゃん着替えちゃうの!?」

 

ララ「はい。もしまたこの森をさまよう様な目に遭う事もなくはないので。」

 

アイリス「私も中に入る?」

 

ララ「いや 制服の夏版に着替えるだけだから ついて来なくていいよ。」

 

ララは扉に入り一旦素の自分に戻り、浴室の脱衣所で洗濯物も取り出し、視聴覚室に持ち込む。

 

ララ「セーラー服の夏版でいいかな。上半分のカラーは濃い青じゃなく、白と背広とリボンが緑。スカートもちょっと短めの緑がいい。靴下は白で革靴で。」

 

ララはスマホで連絡し、女神様にセーラー服の上から靴下までの一式を転送してもらう。

 

ララ「ペケ 服のスキャンお願いね!」

 

ペケ「はい!ララ様!」

 

ペケはセーラー服のスキャンを完了させる。

 

ペケ「ララ様 スキャン完了です。」

 

ララ「水着の上とショートパンツは消して、黒の上部分下着を着用してから、セーラー服フォームね。」

 

ペケ「はい!」

 

ペケは一度水着フォームを止めて、ララは黒の下着を上着用し、セーラー服を着用した。

 

ララ「うん 服の上下は見事に白と緑の夏版セーラー服になってる。下はふとももに近い短さだけど、これくらいがノーマルだろうね。白靴下も履いてる。」

 

ペケ「ありがとうございますララ様。」

 

ララ「じゃあ みんなのトコへ戻ろう。」

 

ララはドアのトコで革靴を履いて、開けて出てきた。

 

ルフィ「おっ!!ララ着替えたんだな!?」

 

ララ「はい!セーラー服の夏バージョンです!」

 

セーラー服でも胸が89と大きい為、目立って、スカートは太ももまでと短くしていた。

 

サンジ「ララちゃん!なんて美しいんだ!!」

 

サンジは目が♡マークになっていた。

 

アイリス「セーラー服なんて私達レプリロイドの世界には存在してないから、新鮮になる。」

 

ララ「やっぱりかー。海賊世界にも存在していないだろうしね・・・」

 

ナミ「あれもガッコウの制服なのね・・・?」

 

ウソップ「とにかく全員いる事だし、ちょっとした会議を開くぞ!」

 

ララ「そうですね!」

 

 

ウソップは食事会と会議を同時に始める。

 

ウソップ「よーーーし・・・えーみんな色んな報告ご苦労!!それぞれの情報で色んな事が分かってきたな」

 

ウソップは後ろの黒板を棒で指し、

 

ウソップ「だが 何と言っても今回の目玉情報はコレだっ!! この島は何と猿山連合軍が探し求めていた”黄金郷”だったのだ!!」

 

ルフィ「マジでーーーっ!!?」

 

ナミ「さっき言ったでしょ!!」

 

ララ「”黄金郷”思いっきり金目の物体だーーー」

 

アイリスはメイドから通常に戻っていた。

 

アイリス「期待できるかもーーー」

 

ゾロ「ーーーでそのマントラって何なんだ」

 

サンジ「知らねェよ 動きを読みやがるんだ ララちゃんのチャージショットとかは対応しきれずに食らってたけどよ・・・」

 

ゾロ「そうなのか!?」

 

ララ「はい!ルフィさんの腕を伸ばしてから考えて声を出して繰り出すのと違って、私は突然バスター口から撃って来るんで対応しきれなかったんですね。」

 

ゾロ「ほう・・・」

 

サンジ「チョッパー もっと細かい方がいいかな」

 

チョッパー「うん 飲めるくらいがいいよ 消化管が少しやられてるんだ」

 

 

ルフィ「黄金かァ こんな冒険まってたんだ!!」

 

ナミ「そうこなくっちゃ 話が早いわ!!」

 

ウソップ「コラコラルフィ!!お前さっきの ゲリラの忠告 忘れたのかよ!!」

 

チョッパー「神が怒るぞ!?」

 

ロビン「フフ・・・面白そうね・・・・・・!!」

 

サンジ「まァ海賊がお宝目前で 黙ってるわけにゃいかねェよな」

 

ゾロ「敵も充分・・・・・・!! こりゃサバイバルって事になるな」

 

ララ「私とアイリスは2つのチームに分かれる事になるね・・・」

 

アイリス「だね・・・」

 

ルフィ「よ~~~~~しやるか!!! 黄金探し!!!!」



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第179話「黄金前夜祭! 「ヴァース」への想い」

ワイパー軍「ワイパー!!!カマキリがやられた!!!」

 

ワイパー「何だと・・・もう一押しだってのに・・・!!!」

 

神官「フン・・・!!何を持ってもう一押しだ・・・・・・!!これより”夜”になれば我らにさらに分があるぞ!!!」

 

ワイパー軍の2人が飛び出す。

 

ワイパー軍「負傷者に手を貸せ!!!」

 

ワイパー軍「一旦 退く!!!”落ち合いの離島”へ!!!」

 

神官「フン・・・逃がすものか」

 

神官「どうした」

 

神官「(ゴッド)・エネルが・・・・・・お呼びだ」

 

ルフィは焚火に熱せられた鍋を見ていた。

 

ララはサンジを手伝う。

 

アイリスはチョッパーやゾロと共に食料系を調達中。

 

ルフィ「暇だなコリャ」

 

ララ「ルフィさん 違うでしょ!!」

 

サンジ「そうだぜ。 中の器に蒸留水がたまったら水筒に移す それだけの仕事だろ 明日一日のアイリスちゃんを除外した全員分の水を確保するんだ」

 

チョッパー、ゾロ、アイリスが帰って来た。

 

アイリス「サンジ お待たせしました!」

 

チョッパー「サンジ!!いろいろ取ってきた」

 

サンジ「お!ごくろーさん」

 

ララ「アイリス お疲れ!!」

 

チョッパーとアイリスが両手に抱えた蔓籠に果物がどっさり入ってた。

 

チョッパー「クルミにアロエ バナナにニンニク」

 

アイリス「チョッパーに同じです。」

 

ゾロ「ねずみにカエル」

 

サンジ「よし シチューにぶち込め」

 

ナミ「ちょっと待てェ!!今おかしい食材あったわよ」

 

サンジ「だよね~~~~~うっかりしてた・・・ニンニクはイヤ?」

 

ナミ「違う!!!そこじゃないっ!!!」

 

ララ「シチューにねずみやカエルは無いでしょ!?」

 

すると、ロビンが両手に輝く物を抱えてきた。

 

ララ「ロビンさん!!」

 

ナミ「ロビン その青いの何!?宝石!!!」

 

ロビン「・・・・・・フフ キレイでしょ? だけど違うわ」

 

サンジ「へえ!!塩の結晶か よく見つけたなロビンちゃん」

 

ララ「輝いてますね・・・」

 

ロビン「湖岸にあったのよ あれば便利かと思って・・・」

 

サンジ「そりゃもう♡サバイバルにあっちゃ命をつなぐ塩分さ!!」

 

チョッパー「アロエとニンニクは半分貰うんだ 火傷薬と消毒薬が作れるからな 空の騎士に効くよ」

 

アイリス「ドクトリーヌに叩き込まれたチョッパーの医学知識ハンパないですね。」

 

ゾロ「ああ それでカエルは」

 

チョッパー「カエルはいらねェ」

 

サンジ「オイコラゾロ!!ヒマだろちょっと手伝え」

 

ゾロは火で包まれる巨大石を刀2本で下を支える。

 

ゾロ「あのな おれの刀はこういう事の為にあるんじゃ・・・」

 

サンジ「黙ってやれ コックに逆らうと餓死すんぞ」

 

アイリス「石を覆う火 火のステージボス達と同じくらいの温度ありそう。」

 

火の巨大石はシチューへ放り込まれる。

 

ララ「石を入れちゃうんですか!?」

 

ルフィ「じゃあ 石も食うのかよ!? うまいのか!?」

 

サンジは鍋に蓋をする。

 

サンジ「食うかよ”焼き石シチュー”だ 焼き石の熱でシチューを煮るのさ シチューはいいんだぜ 食料の栄養分を無駄なく摂取できる ララちゃん!エネルギー補給だよ!!食べられるだけでもいいぜ!」

 

ララ「はい!食べられるだけ食べます!!」

 

ナミ「・・・よし できた」

 

ナミ「じゃあみんな!明日 どう行動すべきか!!作戦会議を始めるわよ!!」

 

ルフィ「おォ!!」

 

ララ「ついにですか!!」

 

 

アイリスは鞘付きベルトを外し、ララの隣に座る。

 

ララ「手伝ったとはいえおいしい!!」

 

サンジ「そうだろララちゃん!!ララちゃんへの愛情はもっとこもってるぜ!!」

 

ルフィ「んまいですね~~~~!!このシチューはまた」

 

サンジ「おめェはさっき 空サメ丸焼きで1匹食ってたろ」

 

ルフィ「まァあれはつなぎだな」

 

ナミ「いい?まず ノーランドの絵本のおさらいよ」

 

ルフィ「空島弁当もまたうんまいですね~~~~」

 

ナミ「彼が初めて”黄金郷”を発見したのは400年前」

 

ナミ「それから数年後 再びジャヤを訪れた時には・・・もう ジャヤに黄金郷はなかった」

 

ナミ「ーーーつまり その数年の間にジャヤの片割れであるこの島は 上空へやってきた」

 

チョッパー「”突き上げる海流(ノックアップストリーム)”に乗ってか」

 

ナミ「ええ それしか考えられない 海底での爆発位置は毎回違うとクリケットさんが言ってたから」

 

ウソップ「あの規模だもんな・・・島も飛ぶぞ」

 

ララ「私達が体験だけでも凄かったですしね。」

 

アイリス「うん。」

 

ゾロ「ーーーでもよ ジャヤでおれ達が入った森と この森が同一とは とても思えねェが」

 

ロビン「それは・・・きっと”海雲”を作る成分のせいね この空島を包む環境は動植物を異常な速度で育む力があるみたい だとすれば森に飲み込まれた文明にも納得がいくわ」

 

チョッパー「俺とアイリスが見たサウスバードがこんなにでかかったんだ」

 

サンジ「アイリスちゃん それマジなのか!?」

 

アイリス「はい。」

 

チョッパー「それとサウスバードがみんな 空の騎士の事を”神様”って呼んでて・・・」

 

ララ「あらま!!」(騎士さんも神やってた時期があったから、苦労もあったのでは・・・)

 

ルフィ「神!?」

 

ルフィ「じゃ何だ このおっさんぶっ飛ばしたらいいのか!?」

 

ララ「ルフィさん!?」

 

ウソップ「いいワケあるかァ!!!このスットンキョーが!!」

 

ナミ「ーーーとにかく ノーランドの航海日誌に書かれてた”黄金郷”についての情報を思い出して!」

 

ルフィ「黄金を見た」

 

 

ウソップ「っっタりめェだ このスットコドッコイ!!」

 

アイリス「”巨大な鐘形の黄金”と言ってました。それとサウスバードがいて・・・」

 

アイリスは電子頭脳の記憶チップから単語を割り出す。

 

サンジ「そんな事言ってたな・・・。」

 

ロビン「・・・・・・日誌の・・・・・・最後のページに理解できない言葉があったわ ノーランドが死ぬ間際に残したという文章」

 

ロビン「「髑髏の右目に黄金を見た」って・・・・・・」

 

ナミ「それよ!!」

 

ナミは二つの地図を取り出す。

 

ナミ「これ見て!!ロビンがジャヤで手に入れた地図とスカイピアの古い地図の比率を合わせたの おおよそだけどね・・・海岸の家をくっつけると」

 

二つの地図が合わさった事で、地図上の島が髑髏の様な形に見える。

 

ナミ「ほらっ!!これが400年前のジャヤの姿っ!!!」

 

ルフィ「うお!!! ・・・・・・ドクロに見える!!!」

 

ララとアイリスを含めた皆が地図の元へ。

 

ララはセーラー服の胸ポケットからスマホを取り出す。

 

ナミ「どう?」

 

ルフィ「すげェ!!!」

 

ララ「ナミさん 写真撮っても?」

 

ナミ「いいわよ!!」

 

ララはスマホのカメラモードで二つ合わせた一枚のドクロ形の島地図を撮影。

 

アイリス「ララ様 確認させて・・・」

 

ララ「はい!!」

 

ララはアルバムアプリから一枚表示した。

 

アイリス「よく撮れてる!!」

 

ウソップ「・・・じゃ「髑髏の右目」ってのは・・・」

 

ナミ「この場所ね!」

 

ナミ「ノーランドが言いたかったのは島の全形の事よ!! だけど今 島は半分しかないんだもの この謎が解けるわけがなかった」

 

ウソップ「・・・そうか そういう事だったのか・・・・・・」

 

ゾロ「成程ね・・・・・・!!」

 

ルフィ「お宝~~~~~!!!」

 

ララ「モンブラン・ノーランドさん 凄い人だったんだーーー!!」

 

ナミ「明日は真っすぐにこのポイントを目指せばいいのよ その間は 船も放っておけないから2(チーム)に分かれて動きましょう!!」

 

ナミ「間違いない!! この場所で莫大な黄金が私達を待ってる!!!」

 

 

レプリロイドであるアイリスを除外したルフィ達はシチューを食べ終える。

 

ルフィ「ふ~~~~食った食った~~明日は黄金!! 晴れるかな」

 

ウソップ「そりゃ雲の上だからな」

 

ララ「晴れるんじゃないですか?」

 

ロビン「夜も更けたわ 用のない火は消さなくちゃ 敵に位置を知らせてしまうだけよ」

 

ルフィ「バカな事を・・・聞いたか ウソップ ララ あんな事言ってらァ・・・火を消すってよ」

 

ロビン「!」

 

ウソップ「仕方ねェさ そう言ってやるな ロビンは20年間闇に生きてきた女・・・知らねェだけだ」

 

ララ「火は一応消した方がいいんじゃ?」

 

ルフィ「いや 消しちゃまずいんだよ・・・」

 

ロビン「どういう事・・・?」

 

ルフィとウソップはロビンの前で土下座風に座り、嘆く。

 

ララ「ルフィさん!?ウソップさん!?」

 

ルフィ「キャンプファイアーするだろうがよォ普通!!!」

 

ウソップ「キャンプの夜はたとえ この命尽き果てようともキャンプファイアーだけはしたいのが人道」

 

ララ「言っちゃってます・・・。」

 

ナミ「バカはあんたらだ」

 

ナミ「いい加減にしなさいよ!!!この森がどれ程危険な場所かって事くらいわかってるでしょ!?」

 

ルフィ「知らん」

 

ナミ「神官もいる!!ゲリラもいる!!それ以前に夜の森はただそれだけで危ない所なのよ!! 猛獣だって化け物だっているかも知れない!!」

 

チョッパー「化け物も~~~~~!!?」

 

ララ「ナミさん ルフィさん達には普段そんな強気な態度取れるのに、危険に近い事に関してはどうして弱気になっちゃうんですか!?」

 

ナミ「私はルフィやゾロ、ララとは違うのよ!!」

 

ララ「理由はいくつかは挙げますけど、ナミさんは戦力としては正式に成り立っていません。天候予測と船を進める航海術はスペシャリストです。アラバスタでクロコダイルの部下に能力者の女性幹部とかいました?」

 

ナミ「いたわ!!」

 

ララ「ビビの為にもその人に勝ったんでしょ?」

 

ナミ「勝ったけど、ウソップの作った天候を操るタクトでね。ウソップ曰く「宴会用の小道具」だったらしいけど。」

 

ララ「そうですか。ロビンさんは8歳から能力者になって、それから20年色んな海賊などに身を置きながら生きてきました。その中には能力を使った戦闘経験もあるでしょう・・・」

 

ナミ「ロビンはロビン、私は私なの!!ララはいいわよ 強いしね!!」

 

ウソップ「ああ そうだぜ。」

 

ララ「ロビンさんは20年間での海賊達や様々な組織に身を置いて来た、能力を使った戦闘を入れた生活そのものが、いつの間にかサバイバルのような修行になってたんです。そりゃ強いですよね・・・まるで女性版ゾロさんみたいです。」

 

ルフィ「女版のゾロ!?」

 

ゾロ「ほう・・・。」

 

ウソップ「20年の海賊達や様々な組織への能力を使った戦闘を入れた生活そのものが、いつの間にか自分を強くする為のサバイバル修行になっていた・・・。」

 

ロビン「なるほど、これまでの私の20年ってそこまでムダではなかったって事ね。能力使った戦闘を含む生活そのものがサバイバルの修行のようになっていた。」

 

ナミ「そんな事言われると、私が弱すぎるみたいじゃないの、いえ弱いのね・・・ウソップやチョッパーは分かんないけど。」

 

ウソップ「だから俺は狙撃手だっつってんだよ!!支援側なんだ!!」

 

ララ「まァ私は願った特典が詰まったデバイスの力で、皆さんの中で唯一チートに近い存在になりますから。悪い意味でなら最悪世界観そのものを破壊しかねない力。創造(クリエイト)モードで様々仕掛け仕込みトンファーを半分再現しましたし。」

 

ナミ「トンファー?」

 

ロビン「ん?トンファーってどういう武器?」

 

ララ「その事に関してはまた後で説明します。トンファーを使った風紀委員の長が登場し、あるマフィアと言われる犯罪組織が登場する物語世界の事も・・・」

 

ナミとロビン「「マフィア?」」

 

ナミ「ふうきいいんって何なの?」

 

ララ「それも後で説明します。その風紀委員長さんが登場する物語世界に直接見に行く事になるかもしれないです。とにかくナミさんは戦力を手に入れたばかりです。ナミさん この先の航海で「怖い」とか言ってる場合じゃなくなってくるんです。時には覚悟って必要なんです ルフィさん そうでしょ?」

 

ルフィ「ああ 生半端な覚悟じゃダメだ。」

 

ナミ「うっ・・・。」

 

チョッパー「生半端な覚悟じゃダメ・・・」

 

ウソップ「それに俺達の中でその風紀委員長と互角に戦えそうなヤツだったら、ゾロかもしれねェってよ。」

 

ナミ「ゾロが!?」

 

ロビン「剣士さんが!?」

 

ゾロ「オイ!!ルフィ!!」

 

ゾロ「組み木はこんなもんか?」

 

ゾロとサンジとアイリスは木を組み立てた。

 

ナミ「アイリスまで入って、やる気満々か!!!」

 

サンジ「大丈夫さ ナミさん むしろ猛獣は火が恐ェんだから」

 

暗闇の中に光る眼が見えた。

 

ナミ「後ろ後ろ!!もうなんかいるわよ!!!」

 

ナミは泣く。

 

ララ「あっ 光る眼が。」

 

アイリス「ホントだ。」

 

その後、組み木を燃やしてキャンプファイアーを行った。

 

ナミはお酒で大笑い。

 

ルフィはオオカミと競い合う。

 

ウソップ「ノッテ来いノッテ来い!! 黄金前夜祭だ~~~!!!」

 

ウソップは太鼓を叩きまくる。

 

ララとアイリスも共に踊る。

 

ルフィ「いただくぞお宝~~~~~~~!! 黄金!!」

 

ララ「黄金ーー!!」

 

 

ガン・フォール「・・・・・・雲ウルフも手なずけたか」

 

ガン・フォール「・・・・・・フフ・・・・・・エネルの住む地でこんなにバカ騒ぎをする者は他におらぬぞ・・・」

 

ロビン「あら お目覚めね 動いてもいいの?」

 

ガン・フォール「迷惑をかけた・・・助けるつもりが・・・」

 

ゾロ「何言ってる 充分さ ありがとよ・・・・・・」

 

ロビン「シチューがまだあるみたい いかが?」

 

ガン・フォール「いやいやせっかくだが・・・・・・今はムリである」

 

ララ「騎士様!!」

 

アイリス「起きました!?」

 

ルフィ「おお!?変なおっさん!!起きたのか!!ありがとな!!踊ろう!!」

 

チョッパー「踊ろう!!空の騎士!!」

 

ララ「ってチョッパー!!」

 

ゾロ「お前 医者だろ」

 

サンジ「おう!! おっさんコニスちゃんはどうした!?無事か!?」

 

ガン・フォール「うむ 親子共 我輩の家におる 安心せよ」

 

サンジ「そ~~~~~かよかった それが心配でよ」

 

 

ガン・フォール「・・・・・・さっきのおぬしらの話を聞いておった・・・この島の元の名をジャヤというそうだが 何ゆえ今・・・ここが”聖域”と呼ばれるか・・・・・・わかるか?」

 

ゾロ「?」

 

ガン・フォール「・・・・・・おぬしらにとって・・・・・・ここにある地面は当然のものなのだろうな・・・」

 

ゾロ「・・・・・・ん?そりゃそうだろ・・・」

 

ガン・フォール「・・・・・・だが空には・・・これはもともと存在し得ぬものだ ”島雲”は植物を育てるが生む事はない 緑も土も本来 空にはないのだよ」

 

ゾロ「・・・・・・」

 

ガン・フォール「・・・我々はこれを ”大地(ヴァース)”とそう呼ぶ・・・空に生きる者達にとって永遠の 憧れそのものだ」

 

 

神の島(アッパーヤード)”北東の離島

 

 

ワイパー「こんなもの(・・・・・)に気を取られてる お前をかばって・・・カマキリは負傷した・・・・・・!!!相手は神官!!!貴重な戦力を欠けば神の社には届かないんだぞ!!!」

 

ラキ「ごめん!!!あたしが悪かった・・・だから返して それはアイサの宝物なんだ!!」

 

ワイパーの持つアイサのリュックサックを掴むラキ。

 

ラキ「あたしが勝手に約束したんだよ ”ヴァース”を取って来てあげるって・・・」

 

ワイパー「黙れ!!こんなものがあるから戦闘に邪念を生む!!!」

 

ラキ「許して!!捨てないで・・・・・・!!!」

 

カマキリがワイパーの腕を掴んだ。

 

ラキ「・・・・・・カマキリ」

 

カマキリ「・・・・・・おれならまだ戦える お前の言う通り”神の島(アッパーヤード)”を落とすなら今だ・・・・・サトリがいない分の手応えは確かにあった ここから明日・・・もう一度攻めよう エネルを倒せば そんなバッグ一杯の”大地(ヴァース)”に憧れる事などなくなる!!!・・・・・・帰るんだ シャンディアの 400年前の故郷に!!!」



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第180話「神・エネル登場!!生き残りへの夜明曲」

夜中ルフィ達は寝静まったが、ウソップはトイレに行きたいが、怖くて行けないらしく、「一緒に行って」っとゾロに頼むが、「勝手に行って来い・・・」と断られる。

 

アイリスが「付き添う」とウソップに言う。

 

ウソップ「ありがてェけど、いいのか?」

 

アイリス「近くで待機してますから・・・」

 

ウソップ「アイリス お前は眠くとかはならねェのか?」

 

アイリス「レプリロイドの私は人間であるあなた達と違って睡眠は必要ないですよ。それに良き主にして仲間でもあるララ様の寝顔を拝むのがある意味至福のひと時みたいなもんです。」

 

ウソップはアイリスと共に、船が若干見える所まで来て、アイリスは近くで待ってる。

 

ウソップは用を足したが、「コーン コーン」と何かを叩く音が。

 

アイリス「ウソップ?」

 

ウソップ「アイリス お前も聞こえたか?」

 

アイリス「はい。船ですよ・・・。」

 

2人は船を見ていると、何やら人影が。

 

ウソップは段々、ビビり顔になり、気絶する。

 

アイリス「ウソップ・・・!?」

 

するとゾロがやって来て、

 

ゾロ「おいアイリス コイツどうしちまったんだよ?」

 

アイリス「付き添ってたんですけど、ちょっとですね・・・」

 

 

神官「我々が・・・ンンンンンーン!!」

 

神官「おい・・・」

 

神官「ンンン・・・ンンンン!!!」

 

神官「おい!!」

 

神官「喋りにくいだろ 下唇を噛んだままだ」

 

神官「!!!」

 

シュラ「言ってるだろ おれ達がエネル様に呼び出されたのは 貴様がワイパーを逃がしたからだ!!」

 

神の島(アッパーヤード)”神の社

 

門番「”(ゴッド) 神官達がお着きに」

 

神「扉を開けよ」

 

扉が開かれ、神官達は構える。

 

???「・・・またか 何をしている!!お前達!!」

 

???「しようのない・・・」

 

シュラ「黙れ!!!」

 

シュラ「だいたいコイツらが足を引っ張るせいで 存分な力が発揮できん!!」

 

神官「!」

 

シュラ「島の”番”ならおれ一人にやらせてくれた方がいくらかいい働きをするぞ」

 

神官「ずいぶんでかい口を利きやがる 貴様の実力など本来 どれ程のものか 思い知らせてやろうか 哀しみの求道”鉄の試練”でな!!!」

 

神官「くだらん・・・取るに足らぬわ貴様らの試練など・・・・・・!!俺の”沼”こそ最上の試練試してみるか」

 

神官の一人が腕組みが出来ていない。

 

???「ゲダツ様!それではお疲れになります!!”腕組み”はひじの内側に手を刺し込まなければ!!」

 

ゲダツ「!!!」

 

???「ええい!!いい加減にせいっ!!! ”(ゴッド)”の午前であるぞ!!!」

 

シュラ「御前?その”(ゴッド)”はどこにおられるというのだ」

 

神「スキあり!!」

 

3神官は神の雷撃を帯びた蹴りを食らい、蹴り飛ばされる。

 

神「ヤハ!!」

 

神は回転ジャンプで玉座へ。

 

神「我が 神なり」

 

神「ここにいるじゃあないか・・・・・・修行をしろ お前達まだまだ甘い サトリの様に情けない事にはなりたくあるまい」

 

ゲダツ「何をなさる!!!」

 

神官「・・・・・・」

 

シュラ「全く・・・お戯れを・・・・・・ そんな事を言う為に我々をここへ?」

 

神「ヤハハハハ 退屈だったのだまぁ座れーーーーお前達あの青海人達をあまり気に止めてない様だが・・・・・・奴らの狙いは黄金だぞ」

 

シュラ「黄金ーーー!!!奴らがなぜその事を・・・・・・!!!」

 

神「もともとこの島は青海にあった島だ 青海人がそれを知っていてもおかしくはない」

 

神はりんごを食べつつ、

 

神「当然 明日動くだろう シャンディアも再び攻めてくる・・・ーーーそこで明日は この”神の島(アッパーヤード)”全域をお前達に開放しよう どこにどう”試練”をはろうとも構わん ルール無用に 暴れていいぞ」

 

ゲダツ「ーーーなぜ急にそこまで・・・」

 

神「実はな・・・もうほぼ完成している 「マクシム」がな・・・・・・さっさとこの島に決着(ケリ)をつけて 旅立とうじゃないか 夢の世界へ」

 

 

メリー号では、

 

ウソップ「見ろ!!!言った通りだろ ここに誰かいたんだ!!!やっぱり夢じゃなかったんだ 共にいたアイリスが証人になるって!!」

 

アイリス「はい!私も見ました!付き添っていたので。」

 

ナミ「確かに・・・折れきったマストまでちゃんと直ってる」

 

サンジ「・・・・・・だが言っちゃ悪ィが下手くそだな」

 

ルフィ「いいやつがいるもんだ」

 

ララ「補強は何とかなってるくらいですね。」

 

ウソップ「・・・・・・おれァてっきり・・・オバケかと・・・・・・」

 

アイリス「ウソップ・・・オバケを否定するわけじゃないですけど、あれって妖精的な存在に思えるんです。」

 

ウソップ「よ、妖精!?」

 

ゾロ「妖精かなんか知らねェが・・・・・・しかしこんな辺境で誰が直せるってんだよ この”神の島(アッパーヤード)”におれ達以外敵しかいねェ筈だぞ・・・・・・」

 

アイリスは鞘付きのベルトを腰に巻きつけてた。

 

ルフィ「でもフライングモデルじゃなくなってるなウソップ アイリス」

 

アイリス「そうなんです。」

 

ウソップ「そこなんだ それを考えてんだ」

 

ウソップ「何でこれを修理した奴はメリー号の元の姿を知ってるんだ トサカがなかった事も羽やしっぽがなかった事も アイリス おめェも疑問だろ?」

 

アイリス「確かに・・・」

 

ナミ「ホラホラ!あんた達何サボってんの!?「脱出(チーム)」は昨日の後片付け!「探索(チーム)」は冒険準備!」

 

ルフィ「よーーし!!おれが食料のふり分けやるぞ!!」

 

サンジ「ルフィ・・・それだけはおれがさせねェ」

 

ララ「じゃあ私がふり分けします?」

 

サンジ「サンシュー!!ララちゃん!!」

 

サンジはララに対してハートマークであった。

 

ナミ「それより船を下へ下ろさなきゃ」

 

ルフィ「そうだな ロープ持って来い!」

 

ウソップ「何で知ってるんだ?」

 

ウソップ「なあメリー・・・誰だったんだありゃあ・・・」

 

アイリス「多分は船に宿った妖精かなんかだったりして?」

 

ウソップ「おいおい 妖精って船に宿るとかおかしくねェか?」

 

アイリス「いずれはその謎も明かされる時が来るんじゃないですか?」

 

ウソップ「だといいけどな・・・」

 

ララ「アイリス ちょっと来て!!」

 

アイリス「ララ様が呼んでるので、失礼します。」

 

ウソップ「おう。」

 

アイリスはララのとこへ向かう。

 

 

アイリス「ララ様 どうかした?」

 

ララは耳打ちする。

 

ララ「エネルの出現に備えて、通常でもアーマー装着状態でもエネルの雷撃をあなたの力に変えたり、回復するような特殊能力的な機能を追加したいと思うの。」

 

アイリス「なるほど、いくら水にショートしない私でも雷は強すぎて大ダメージは必須か。アーマーが破壊寸前になってしまう・・・。」

 

ララ「ならちょっとあの扉の前まで来て、女神様に頼んで、追加してもらうから。」

 

ララとアイリスは扉の前に来ると、ララはセーラー服の胸ポケットからスマホを取り出し、女神に電話する。

 

ララ「女神様!」

 

女神〈何でしょうララさん〉

 

ララ「アイリスに通常やアーマー状態でエネルの雷撃を食らっても、力に変えたり、回復するような特殊能力的な機能を追加してくれませんか?雷撃でアーマーごとアイリスを失うのはゴメンです。」

 

アイリス「ララ様・・・。」(ララ様の愛が私に対して伝わって来る。それぐらい大切だって分かる・・・)

 

女神〈はい。そのような機能をアーマーごとアイリスに付与します。〉

 

女神は錫杖を振り、アイリスのボディが光り出し、収まる。

 

ララ「これできっと大丈夫。」

 

アイリス「うん・・・。」

 

ララ「それと風神剣の刀身を頑丈にして、自然(ロギア)系に物理効果を発揮できる事と、アーマー状態でのエネルの雷撃を帯びたレーザーキャノンに同じ物理効果付きを。」

 

女神《はい!》

 

女神は錫杖を振り、風神剣が光り出し、収まる。

 

女神《刀身は頑丈になり、自然(ロギア)系に対して、アーマー状態でのレーザー砲もエネルの雷撃を帯びて発射します。アイリスさん これで問題ないですか?》

 

アイリス「はい 感謝です。」

 

ララはデバイスの力で、トンファーを出すと、

 

ララ「ついでです。雲雀さんの愛用武器であるこの2本1組のトンファーに自然(ロギア)系に対する物理効果付与を。」

 

女神「ララさんもちょっと容赦ないんですね・・・。わかりました・・・」

 

女神は錫杖を振ると、トンファーが光り出し、収まる。

 

女神「これでOKですか?」

 

ララ「はい!それではまた。」

 

ララは通話を切り、左胸ポケットにスマホをしまう。

 

ララ「私はルフィと同じチームで、アイリスはウソップのチームで。」

 

アイリス「うん。」

 

それからルフィ達の元で地図を広げちょっとした会議に。

 

ナミ「さてと  地図を見て!「探索(チーム)」のルートはこうね 南へまっすぐ この”右目”に何らかの遺跡があるハズだから まァ 敵もろもろに気をつけて黄金持って来て!!」

 

ゾロ「簡単に言いやがって」

 

ルフィ「何だお前黄金黄金言ってるくせに来ねェのか?」

 

ナミ「そうよだってコワイじゃない」

 

チョッパー(はっ!!!黄金は手に入れたいけど危険は冒さねェんだ 変態だっ!!)

 

ルフィ「ララ おめェは行くもんな?」

 

ララ「はい!ルフィさんと同じチームでいいんです。アイリス ウソップさん達と一緒にいて。」

 

ララは笑顔で言い切る。

 

アイリス「はい!」

 

ナミ「ララって怖くないんだ?」

 

ララ「はい 全然! だってデバイスあるんですから!変身中はチートに近い存在です。」

 

ララは左腕のデバイスを見せる。

 

チョッパー(だよな!!)

 

ナミ「その間私達はメリー号でこの島を抜けるわ こっちも危険よ なるべく早く遺跡付近の海岸へ行くから そこで落ち合いましょう!そしてそのまま空島脱出 これで私達は「大金持ち海賊団」よ!!好きな物買い放題♡」

 

ララ(黄金は換金されて3億の内2億はサニー号の木材費として使われる。私は女神様から支給金もらってるからいいけど・・・。)

 

ルフィ「やった~~~~!!!」

 

サンジ「見ろ 今日は快晴だ」

 

ウソップ「雲の上だからな」

 

ララ「気持ち良さそうです。それとゾロさん 龍神剣渡しときます。」

 

ゾロ「サンキュー。亡霊姿での初代龍神のアドバイスもまた聞きてェしよ!」

 

ララはデバイスの力で、龍神剣を出し、ゾロに手渡す。

 

ララ「どうぞ。初代龍神様はゾロさんにとって良き指導者で先生みたいになってますね。」

 

ゾロは左腰の専用の鞘に龍神剣を納める。

 

ゾロ「じゃあ・・・東の海岸で無事会おうぜ!!!」

 

ウソップ「おーし!!」

 

ルフィ「そんじゃ行くかァ!!!」

 

チョッパー「おお!!」

 

ララ「行きまーす!!」



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第181話「牙むく大蛇!!遂に始まる生き残り合戦!!」

ルフィ「おいルフィ!! どこ行くんだゾロ!!!そっちは逆だ!!”西”はこっちだぞ!!!」

 

ルフィ「まったくお前の方向音痴にはホトホト呆れるなァ」

 

ゾロ「おいルフィ お前は何でそう人の話を聞いてねェんだ”ドクロの右目”なんだから右だろうが!!!あっちだ!!! バカかてめェっ!!」

 

ララ「お2人共 完全に迷いかねない・・・。」

 

ロビン「ピンクちゃん 船医さん ・・・私達が向かっているのは”南”で方向はこっちだと伝えてきてくれる?」

 

ララ「はい!」

 

チョッパー「よしきた」

 

 

ルフィ「何だ南か それを早く言えよ~ん~~~~んん~~ん~~♪」

 

ルフィは右手に持った木の棒で岩をこする。

 

チョッパー「ルフィそれ いい雰囲気の棒だな!!」

 

ルフィ「なははは!!だろ!やらねェぞ 自分で見つけろ」

 

チョッパー「ああ・・・いいな~~~棒 棒」

 

ゾロ「棒がどうした」

 

ララ「チョッパー 私も棒持つよ!」

 

チョッパー「いいのか ララ!?」

 

ララ「だってやりたくなったし」

 

ゾロ「ってララ おめェもかよ!?」

 

チョッパー「でもおれはこの森 もっとコワイとこかとおもったんだけど なーーんだ大した事ねえな~~~がはは」(この4人がいると心強いなァ 特にほぼチートなララが一緒だからもっといい!)

 

ルフィ「へ~~~~~チョッパーお前今日は強気なのか」

 

チョッパー「そうなんだがはは」

 

ララ「チョッパー 無理だけはしなくていいからね。」

 

チョッパー「無理なんてしてないぞ!!」

 

ルフィ「だが確かに正直拍子抜けだよなァ 昨日おれ達が森へ入った時も別に何も出なかったぜ 神官の一人とも会わずじまい お前の気持ちもわかるぜチョッパー」

 

チョッパー「だ!!だろ?がはは」

 

ロビン「・・・・・・おかしな人達ね そんなにアクシデントが起こって欲しいの?」

 

そして超巨大な大蛇が現れる。

 

メリー号

 

ウソップ「風よし!! 舵よし!!」

 

ウソップ「んーーー実に快適 巡航(クルーズ)は順調だ そう思わねアイリス!」

 

アイリスは髪をかき上げる。

 

アイリス「そうですね。」

 

ウソップ「しかしノロいなコリャ おい航海士!何とかしろ」

 

ウソップ「何ともなりません キャプテン・ウソップ ”雲の川(ミルキー・ロード)”は起伏が激しいからダイヤル船の動力しか頼れないんだもん」

 

ウソップ「ぬぬ!!頑張れカラス丸 ああそれとサンジかアイリス どっちか常に俺の護衛にあたれ キャプテン この森怖いんだ」

 

サンジ「黙れ おれはナミさんとアイリスちゃんを守るんだ」

 

アイリス「ウソップ 風神剣があるので護衛くらいは出来るかと。」

 

ウソップ「ならいいけどよ。」

 

ナミ「そうだ”変な騎士(・・・・)”のお薬の時間よね チョッパーどこに置いとくって言ってたっけ」

 

ガン・フォール「我輩 名をガン・フォール(・・・・・・・)というガン・フォール(・・・・・・・)

 

サンジ「あァ薬なら冷蔵庫の横の樽の上だよ 頼むね」

 

ガンフォール「この国の・・・歴史を少し・・・・・・話そうか・・・」

 

アイリス「ガン・フォール様・・・?」

 

ウソップ「・・・・・・」

 

ガン・フォール「我輩・・・6年前まで”神”であった・・・」

 

ウソップ「頭打ったかおっさん」

 

ウソップは頭をピエールに噛みつかれる。

 

アイリス「そうだったんですね。」

 

ガン・フォール「うむ おぬしは信じてくれるようじゃな。しかし体はどう見ても人間ではないな?」

 

アイリス「私はレプリロイドという心を持つロボット「機械」って存在です。古い言い方なら自我があるからくり人形と思ってくれれば。」

 

ガン・フォール「よし。そしてこの”神の島(アッパーヤード)”がスカイピアに姿を見せたのは・・・」

 

ガン・フォール「おぬしらの知る通り400年も昔の話だと聞く」

 

ガン・フォール「それまでの”スカイピア”はごく平和な空島だったそうだ たまに”突き上げる海流(ノックアップストリーム)”に乗ってやってくる青海のわずかな物資は 空の者にとってはとても珍しく重宝される」

 

ガン・フォール「空島にある”大地(ヴァース)”は全てそうやって偶然空にやってきたものだ だが”神の島(アッパーヤード)”ほど大きな”大地(ヴァース)”が空にやって来る事はまずあり得ぬ 奇跡なのだ」

 

ガン・フォール「空の者は当然それを天の与えた”聖地”だと崇め 喜んだ」

 

ガン・フォール「・・・・・・しかし”大地(ヴァース)”には先住民もいて・・・・・・”大地(ヴァース)”をめぐる戦いは始まった その者達こそが”シャンディア”」

 

ウソップ「ゲリラ達のことか・・・」

 

ガン・フォール「うむ」

 

アイリス「あの仮面の人達ですね。」

 

サンジ「じゃああいつら元々 地上の”ジャヤ”に住んでた奴らなのか!?」

 

ガン・フォール「そうだ きっと不本意に島ごと飛ばされたのだ」

 

ナミ「なのに島を追い出しちゃったって事!?」

 

アイリス「理不尽では?」

 

ガン・フォール「理不尽ではあるだろうな。”空の者”が私欲の為に彼らの故郷を奪い取った・・・」

 

ガン・フォール「以来400年シャンディアと空の者との戦いは未だ止まぬ シャンディアはただ故郷を取り戻そうとしているだけだ」

 

ナミ「それ・・・ちょっと切ないわね」

 

アイリス「確かに・・・」

 

ウソップとサンジ「「じゃおめェらが悪ィんじゃねェかよ!!」」

 

ピエールは2人の頭に噛みつく。

 

ガン・フォール「ーーーーそうだな おぬしらの・・・・・・言う通りだ・・・」

 

アイリス「って認めちゃうんですか!?」

 

ガン・フォール「うむ。それと薬を頂こうか・・・」

 

ナミ「エネルは? 何者なの?”(ゴッド)・エネル”」

 

ガン・フォール「我輩が神であった時・・・・・・どこぞの空島から突如 兵を率いて現れ我輩の率いた「神隊」と「シャンディア」に大打撃を与え”神の島(アッパーヤード)”に君臨した・・・6年前の事だ」

 

ガン・フォール「「神隊」は今そのほとんどがエネルによって何やら労働を強いられている 詳しくはわからん・・・だがシャンディアにとっては・・・神が誰であれ状況は何ら変わらぬただ故郷を奪還するのみ」

 

サンジ「ーーーその”故郷”を奪還するのみ”のシャンディアが何で俺達を狙ってきたんだ 空へ来たとたんに」

 

アイリス「びっくりしましたよ?」

 

ガン・フォール「今 労働を強いられてると言った「神隊」時に船を手に入れ逃げ出す事があるのだ シャンディアにとっては当然敵である逃さず排除しようとする・・・!!それと間違われたのだろう」

 

アイリス「それって最悪なんですけど・・・」

 

サンジ「ああ 間違いで命狙われちゃたまんねェな」

 

ガン・フォール「我輩「空の騎士」となったのも、そんな脱走者を他の空島へ無事逃がしてやる為でもあるのだ。犯罪者ゆえもはやエネルの目の届くこの国にはおれんでな」

 

サンジ「聞いてりゃ”(ゴッド)・エネル”ってのはまるで恐怖の大王だな」

 

アイリス「大王と神では神の方が地位的にも能力的にも上ですよ きっと!」

 

ウソップ「コラコラコラ お前ら滅多な事言うもんじゃねェぞ!!?全能なる”(ゴッド)”は全てを見ているのだ き・・・聞こえたんじゃねェか!?今」

 

サンジ「お前はいつからスカイピアの人間になったんだよ」

 

アイリス「ウソップ ビビりすぎです!」

 

ガン・フォール「恐怖か・・・いやそれより性質(タチ)が悪い そっちのからくり娘の言う通り、神の方が地位と能力では王より上だろうな。」

 

ガン・フォール「エネルはお前達の様に国外からやって来る者達を犯罪者に仕立て上げ裁きに至るまでをスカイピアの住人達の手によって導かせる」

 

ガン・フォール「これによって生まれるのは国民達の”罪の意識”」

 

ナミ「・・・・・・」

 

ガン・フォール「己の行動に罪を感じた時 人は最も弱くなる エネルはそれを知っているのだ「迷える子羊」を自ら生み支配する まさに”神”の真似事というわけだ・・・食えぬ男よ・・・」

 

アイリス「エネル・・・酷い神になってしまったもんですね。」

 

ナミ「ええ。ビーチへ着いた時はここは楽園にさえ思えたのに とんでもない・・・・・・かつての黄金郷もえらいトコへ飛んで来ちゃったものね・・・・・・」

 

ガン・フォール「・・・・・・おお そうだおぬしら その・・・・・・昨夜から騒いでおる オーゴン(・・・・)とは一体・・・・・・何なのだ?」

 

ナミ達「「「「・・・・・・え??」」」」

 

 

ルフィ「逃げろ~~~!!!大蛇(ウワバミ)だ~~~~~~!!!」

 

チョッパー「ギャ~~~~!!!」

 

ロビン「何て大きさ これも空島の環境のせいかしら」

 

ゾロは剣を抜こうとした。

 

ゾロ「ナマズみてェな奴だな・・・ブッた切ってやる・・・!!!」

 

ララ「大蛇・・・上等じゃないの!!」

 

ララはデバイスを起動し、電磁波球体に包まれ、ブラックゼロとなった。そして右肩のゼットセイバーを引き抜く。

 

ロビン「ゼロの体が黒いわね・・・。右手の武器がゼロの基本武器であるビーム剣。私にとっては斬られたら即死決定の脅威の剣ね。」

 

大蛇はうねうねと動き回り、ルフィの近くまで遅いかかるが、ルフィとチョッパーは上手く避けた。

 

ブラックゼロは壁キックで駆け上がる。

 

ゾロは木を飛び上がりつつ、枝へ避難する。

 

ゾロ「あの巨体で!!何て動きしてやがる」

 

ロビンも能力で上部分の木の枝まで避難。

 

大蛇は1本の大木に噛みつき、溶かした。

 

チョッパー「え」

 

ブラックゼロ「何!!?」

 

チョッパー「毒・・・・・・!!?」

 

ゾロ「こりゃ逃げた方が・・・・・・良さそうだな・・・・・・」

 

ロビン「確かに」

 

ブラックゼロ「仕方ないか・・・」

 

ルフィ「コエ~~!!」

 

大木は溶けていた。

 

大蛇はルフィ達の方を向いた。

 

ゾロ「毒液に触れるな 即死だぞ!!!」

 

ルフィは木の枝にぶら下がって挑発する。

 

ルフィ「おーーーい毒大蛇こっちだぞ~~!! ついて来いっ!!! エサが逃げるぞ~~~~!!アッハッハッハッハ!!」

 

ブラックゼロは電磁波球体に包まれ、ドラゴンゴッドアーマー・エックスにチェンジし、巨大龍のエフェクトに自身を包み飛行開始する。とりあえずルフィの元へ。

 

ドラゴンゴッドアーマー・エックス「ルフィ!!」

 

ルフィ「おう!!エックスーー!!」

 

大蛇はロビンへ迫って来る。

 

ゾロ「ロビン危ない~~~!!」

 

ロビン「!」

 

ロビンは跳び、攻撃を避けて、能力による手同士つなぎで移動を始める。

 

ロビン「フフ!!残念」

 

チョッパー「うおおおおおお!!!おおおおおお!!!」

 

チョッパーは必死で逃げていた。

 

ゾロ「うっやっべ」

 

大蛇はルフィ達を捕えようと暴れる。そして

 

ロビン「困ったわ・・・・・・コースへ戻っても誰も来ない・・・・・・私が逸れちゃったのかしら 先に行って待つ方がいいかしら・・・・・・」

 

チョッパー「ヤベェ!!は~~~ぐ~~~れ~~~た~~~~~~~!!! たす たす 助けて~~~~!!!みんなどこだ~~~~!!?特にララ~~~~!!」

 

ゾロ「ん? あいつらどこだ? ちょっと目を離すとコレだ・・・・・・まァいいか・・・あいつらはあいつらで何とかやるだろ おれもだいたい地図は頭に入ってる 右だな」

 

ルフィはエックスと共にいた。

 

ルフィ「エックス どうすんだ?あいつら逸れちまったみてェだぞ・・・」

 

ドラゴンゴッドアーマー・エックスは電磁波球体に包まれ、ブラックゼロへ。

 

ブラックゼロ「なら先に行って遺跡で待つ他あるまい。」

 

ルフィ「だな。”まっすぐ南”だからあったかそうな方だな・・・」

 

ブラックゼロ「ルフィ 大丈夫なんだろうな?」

 

ルフィ「おいゼロ 俺を信じてくれ!!自信はあるぞ!!」

 

サバイバル開始ーーーー



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第182話「捨て身の排撃!「戦鬼」ワイパーの覚悟」

過去のワイパーは当時神であったガン・フォールと対峙中であった。

 

ワイパー《また現れたのか・・・・・・!!》

 

ワイパー《帰れジジイ!!!》

 

???《止めんかワイパー!!!ガン・フォールは交渉に来ているんだ!!!》

 

ワイパー《何が交渉だ!!!》

 

ワイパー《酋長どいてなよ 年寄り同士の妥協点の探り合いなんかでおれ達が納得するとでも思ってんのか!!? いいかガン・フォール!!おれ達は一歩も譲らねェ!!》

 

ワイパー《戦いを無意味と言うなら全てを返せ!!! お前達が代々シャンディアに何をしてきたかわかってるのか!!? 今さら何が”共存”だ!!!》

 

ガン・フォール《全てを返す事はできん ”神の島(アッパーヤード)”の大地(ヴァース)”の力はもはやスカイピアにかかせぬものになっているのだ その恵みにみな感謝している 今さら罪なき者達からそれを奪い取る事などできはしない・・・!!》

 

ワイパー《空の者達に・・・・・・!!!罪がないだと・・・!!?戦わず 平和に暮らしてりゃそう映るかも知れねェな!!!お前ら「神隊」以外も戦いに巻き込んでやろうか!!・・・何を!!バカな・・・・・・!!!》

 

ワイパーはガン・フォールの胸倉を掴む。

 

ワイパー《罪を消したければリスクを負え!!!死にたくない者を100人生け贄にして首を差し出せ!!!》

 

ガン・フォール《そんな事はできぬ!!!》

 

ワイパー《ならば交渉は決裂だ!!!立ち去れ!!!この場で首を落とされたくなきゃあな!!!》

 

ガン・フォール《待てワイパー!!!》

 

ワイパー《・・・・・・おれの名を気安く呼ぶんじゃねェよ・・・》

 

ガン・フォール《我輩・・・カボチャのジュースが・・・好物である!!!》

 

ワイパー《・・・・・・殺してやる!!!》

 

ワイパーはガン・フォールに向かっていくが、メンバーに止められる。

 

メンバー《待てワイパー!!!》

 

メンバー《お前達!!ワイパーを抑えろ!!何してる!!!カマキリ!! ブラハム!!》

 

ラキ《・・・・・・》

 

赤ちゃんが泣きだす。

 

ラキ《おばさん・・・よく泣くんだね・・・アイサは》

 

母親《ああ村で怖い事が起きるとね・・・決まって泣き出すんだよ・・・・・・》

 

ラキ《ワイパーのせい・・・・・・?》

 

母親《さあ・・・・・・どうかしら・・・確かに揉め事の中心には いつもあの子がいるけどねえ》 どうしてそう思うんだい?

 

ラキ《あたしもあの人・・・恐いんだ だってまるで・・・・・・鬼みたい》

 

ラキはある光景を見ていた。

 

ラキ「え・・・”大地(ヴァース)”が・・・・・・!!」

 

ワイパーの姿があった。

 

ラキ「ワイパー!!!」

 

ラキ「それはアイサの宝だって・・・・・・!!」

 

ブラハム「よせ」

 

ラキ「ブラハム・・・・・・」

 

ブラハム「チャンスがまた来ると思うな おれはこの機を逃さない!!!」

 

ラキ「・・・・・・」

 

ワイパー「覚悟のない者はここに残れ 責めやしない・・・」

 

カマキリ「おい ワイパー覚悟なんて・・・俺達はそんなものいつだって・・・」

 

ワイパー「途中で倒れた者を見捨てる覚悟があるか」

 

ワイパー「仲間を踏み越えて前に進める者だけついて来い!!!今日おれはエネルの首を取る」

 

神の社

 

エネル「ーーーもう下へついているかな」

 

エネルの部下「ええ・・・すでに待ち構えてございます・・・・・・神官3人の”試練”を始めーーーーー」

 

エネルの部下「神兵長ヤマの率いる神兵50人・・・これでは総力戦ですぞ・・・”(ゴッド)”・・・・・・ここまで厳重を期する必要があるのでしょうか」

 

エネル「相手はたかだかシャンディアに青海人数名・・・・・・」

 

エネル「ヤハハハハ!!祭りは賑やかな方がいいじゃあないか・・・・・・ーーーそれに貴様・・・・・・見くびっているぞ・・・”空の戦い”その底力!!!」

 

エネルの部下「底力?」

 

エネル「ああそうだ・・・・・・今に見せてくれるさ・・・ヤハハハハ・・・バナナを」

 

エネル「・・・さァて・・・こちらの勢力が・・・神兵50の・・・神官 私を含め54人・・・今 島へ向かっているシャンディアが20人 青海人は森に入ったのが5人に 脱出班が4人か?」

 

エネルの部下「確か1人はメンバー扱いで4人って事になっています。」

 

エネル「それはどういう事だ?あのジジイは戦えんだろう?」

 

エネルの部下「1人の女がその扱いだそうで・・・。」

 

エネル「それは直に確認せねばならんな!締めて83人 そのメンバー扱いの女を入れたら84ってとこか。これで生き残り合戦というわけだヤハハハハ!!今より3時間後・・・これが一体何人に減るか当てようか!!」

 

エネルの部下「・・・・・・まったくすぐにそういうゲームになさる・・・」

 

エネル「いいじゃないか!おいお前当ててみろ」

 

侍女「えっ!? わ・・・わたくしですか・・・いえ・・・・・・そういう事はわたくし全くわかりませんので・・・」

 

エネル「あ~~~~ん?何だお前・・・・・・ノリが悪いなァ・・・・・・勘でいいんだ勘で」

 

エネル「じゃお前だ!当ててみろ」

 

エネルの部下「・・・・・・はあ」

 

エネルの部下「・・・・・・まァ神官3名もさる事ながら・・・神兵50名も相当お強い方々・・・ちょっとやそっとでは崩れますまいが 敵も神官と張り合うまでの実力者達・・・3時間あれば・・・30近くは落ちましょうな・・・従って53,4くらいってトコでしょうか。」

 

エネル「ヤハハハハ・・・!!成程な・・・53,4人くらいか・・・」

 

エネル「ーーーだがそれでは少し甘いんじゃあないか?お前はこの戦いをナメているぞ」

 

エネルの部下「・・・・・・では”(ゴッド)”はどのようなお考えで・・・」

 

エネル「よし・・・私がズバリ答えてやろう 3時間後この島に立っていられるのは82,3人中・・・・・・」

 

エネル「5人だ」

 

ワイパー軍が”神の島(アッパーヤード)”に到着し、進むが何かに引っかかって止まってしまう。

 

シュラ「・・・ようシャンディアの諸君・・・イイザマだ 荒い歓迎を許したまえよ・・・・・・」

 

カマキリ「シュラ!!!」

 

シュラ「・・・あァあァいちいち言われんでも自分の名前くらいわかっている カハハハハ・・・・・・お前達にとっては凶報というわけだが・・・なにせこの”神の島(アッパーヤード)”昨夜までとはすでに環境が違っている」

 

シュラ「動けまいな・・・そのままでいい ここは生存率3%・・・・・・!!”紐の試練”!!!」

 

カマキリ「試練!?」

 

シュラ「気をつけろ言ってももはや手遅れだがな・・・」

 

カマキリ「・・・・・・”紐雲”か」

 

シュラ「ほう・・・そうともよくわかったな 我がエリアに張りめぐらされているのは 目に見えぬ程細く・・・触れても気づかぬ程軽く だが束になれば大の男をも動けぬ程縛りつける強靭な”紐雲”そいつをお前ら・・・島の入口から自分で手繰り集めてきたわけだ」

 

シュラ「よく見てみろ 体中 紐だらけだぞ・・・・・・!!!自業自得ってのはこの事だな カハハハハ・・・!!!ただ 一人をのぞいてはな!!!」

 

ワイパー「行くぞフザ!!」

 

フザ「ワイパー!!」

 

ワイパーはバズーカ砲を撃って来た。

 

ワイパー「空中で おれに敵うと思うな!!!」

 

シュラは鳥に乗り、回避する。

 

カマキリ「よけろ!!!”熱の槍(ヒートジャベリン)”だ!!!」

 

ワイパーは突っ込むが、槍がワイパーの左肩を貫く。武器を捨てた。

 

シュラ「!!?なぜ楯と銃を捨てる バカか・・・・・・!!?」

 

ワイパーはシュラの右肩を掴み、

 

ワイパー「やるよ・・・肩の一つでよけりゃあな・・・!!!」

 

ワイパーはシュラの胸に手を密着させる。

 

シュラ「”衝撃(インパクト)”か!!!こんなものでおれが・・・・・・」

 

ワイパー「いやその10倍(・・)のエネルギーだ!!」

 

シュラ「!?」

 

ワイパー「”排撃(リジェクト)”!!!」

 

ワイパー”排撃(リジェクト)”を発動し、シュラを倒した。

 

神の島(アッパーヤード)”サバイバルーー脱落者1名 残りーーー83人

 

メリー号

 

ガン・フォール「おぬしらに初めて会った時我輩が傭兵をかって出たのも 青海人では”空の戦い”についてゆけぬからだ」

 

ナミ「空の戦い?」

 

メンバーの前に1つの樽が置かれる。

 

ガン・フォール「見ておれ」

 

ナミ「何の為にやるの?こんな事」

 

ガン・フォール「やればわかる その貝を思いっきり砕いてみよ」

 

ウソップ「そーっとだぞ!!サンジてめェ甲板に穴でも空けやがったらタダじゃおかねェぞ!!」

 

ナミ「思いっきりやればよい」

 

ウソップ「てめー他人の船だと思ってテキトーな事言うなァ!!アイリス おめェからも何か言ってやれ!!」

 

アイリス「じゃあ甲板が壊れない程度にやればいいのでは?」

 

ウソップ「アイリス~~~お前なァ・・・合ってんのか間違ってんのかわかんねェ!!」

 

サンジ「・・・まァやれっつうんならやるが・・・」

 

サンジは振りかぶる。

 

ウソップ「待て~~~~~!!!そんなに振りかぶらなくても」

 

サンジが巨大ハンマーを振り下ろすと、樽が破壊できない。

 

ナミ「?」

 

アイリス「樽が・・・。」

 

ウソップ「何やってんだ いくら加減しろって言ってもそれじゃおまえ・・・下の空樽すら割れてねェじゃねェか・・・」

 

サンジ「・・・いや おれは思いっきりやったぞ 甲板に穴空けるくらいの気持ちで・・・・・・!!」

 

ウソップ「オイ」

 

サンジ「なのにこの貝に・・・・・・まるで衝撃を吸い込まれたみてェに・・・」

 

ウソップ、ナミ、アイリス「「「え!??」」」

 

ガン・フォール「ーーーでは(ダイヤル)の穴を空樽に向け 裏の殻長を押してみよ・・・・・・」

 

サンジは(ダイヤル)を樽の横側に取り付け、殻長を押すと、樽が爆発した。

 

ナミ「きゃ!!」

 

ウソップ「きゃ~~~~~っ!!!」

 

アイリス「きゃああ~~~~!!!」

 

サンジは吹っ飛んだ。

 

ガン・フォール「それが”衝撃貝(インパクトダイヤル)” 与えた衝撃を吸収し 自在に放出する」

 

ガン・フォール「本来 手の平に手袋やバンテージで固定して使用するのだ 正確にヒットすれば威力は並の人間を死に至らしめる力を持つ」

 

アイリス「サンジ 無事ですか!?」

 

サンジ「ああ 問題ねェさ・・・ウソップ こりゃあ」

 

ウソップ「・・・・・・ああ あのダンゴ神官これを使ってたんだ」

 

サトリ《打撃とは違う・・・衝撃(インパクト)!!!》

 

サンジはガン・フォールを叩く。

 

サンジ「ていうか先言っとけ!!!ビビっただろ!!!」

 

ガン・フォール「古代の空島にはさらに凄まじい(ダイヤル)が存在したと聞く ”排撃貝(リジェクトダイヤル)”という絶命種は この”衝撃種(インパクトダイヤル)”の10倍もの放出力を誇ったそうだ。だが強すぎる衝撃は使用した本人さえ危ぶめるという諸刃の刃・・・さすがにほとんど使われる事はなかった様だな・・・・・・」

 

ウソップ「・・・・・・そんな危なっかしい貝があるのか・・・・・・!!ーーーまるで兵器じゃねェかよ」

 

アイリス「私なら耐えられなくなって破損でしょうね・・・。」

 

ナミ「”(ダイヤル)”ってもっと日常的なものなのかと思ってた」

 

アイリス「”(ダイヤル)”によっては日常レベルから兵器レベルまでって事ですか・・・。」

 

ガン・フォール「そう言う事だなーーーだが人が便利だと思う物には必ずそれに反する悪用方法があるものだ 使う人間次第でな」

 

ガン・フォール「(ダイヤル)は極めて便利であるが・・・それゆえ戦闘に用いればそれだけの力を生んでしまうのだ」

 

ガン・フォール「例えば・・・・・・料理をあたためる”熱貝(ヒートダイヤル)”でさえ槍に仕込めば自在に高熱を発する”熱の槍(ヒートジャベリン)”と化す 例えば・・・火を貯える”炎貝(フレイムダイヤル)”・・・鳥の口内に仕込めば世にも珍しい”炎を吐く鳥”を生む」

 

アイリス「ああ あれですか!!」

 

ナミ「ーーーそれが”空の騎士”・・・・・・!!」

 

ガン・フォール「そうだ (ダイヤル)の種類すら知らぬ青海の者では見極める事もできん 数ある”加工雲”も然り・・・空の戦士達はそれらを鍛錬により使いこなす知らぬ者では手に負えまい」

 

サンジ「じゃあよ・・・・・・あの エックス達に変身してるララちゃんを除いたおれ達の動きを先読みするマントラってのにも何か理由が?」

 

ガン・フォール「どういう事だ?ララちゃんとは?」

 

サンジ「変身したララちゃんの攻撃だけ対応しきれずに食らってたからな。」

 

ガン・フォール「何だと!?」

 

ウソップ「おいそれマジかよ!?」

 

ナミ「どういう事!?」

 

サンジ達はアイリスを向く。

 

アイリス「ルフィは腕を伸ばしつつ頭で考えて技を叫んで繰り出すから避けられる。ララ様の変身後のエックスならバスター口から、あまり考えようとせずチャージショットを突然撃って来るものですから、対応しきれなかったんでしょうね。Xシリーズの世界で観たハズです。技名叫ばずにチャージショットを突然撃ってたでしょ?」

 

ウソップとサンジ「「そういえば!!i 」」

 

ウソップ「撃つ時、武器名叫んでないぜ!!」

 

アイリス「でもX8では特殊武器名なら叫びつつ、撃ってます。」

 

ナミ「特殊武器なら叫ぶんかい!!」

 

ガン・フォール「ほう。技を叫ばずに突然撃つから対応しきれなかったとな。それとマントラの事だろ?”心綱(マントラ)”は我輩も使えるわけではないのでな うまく説明できんのだが・・・”心綱(マントラ)”とは”聞く力(・・・)”だといわれている・・・・・・何やら人間は生きているだけで体から声を発しているらしいのだ」

 

サンジ「声?」

 

ガン・フォール「うむ・・・それを聞く事で相手の次の動きもわかるという さらに鍛えるとより広域まで声を聞ける様になる・・・」

 

アイリス「凄い。でも私は心を持った機械・レプリロイドですからそんな力は持てないですね。」

 

ガン・フォール「成程・・・。まあ神官共は”神の島(アッパーヤード)”全域ーーーエネルはこの国全域まで その力が及ぶ あの力ばかりは得体が知れぬ・・・」

 

エネル「これは所詮から大番狂わせ シュラがやられた」

 

エネルの部下「な!!なんとシュラ様が!!」

 

エネル「シュラもまた空の戦いを甘く見たのだバカめ!!ヤハハハハ・・・」

 

エネルの部下「・・・・・・しかしこれは一大事では!!?6年間不落の神官が昨日今日で2人もやられてしまうとは・・・!!」

 

エネル「・・・・・・あァやられたものは仕方あるまいーーー神の加護が(・・・・・)・・・ ・・・・・・なかったのだろう ヤハハハハ」

 

 

神の島(アッパーヤード)

 

エネルの部下「ではお前達!!!敵はシャンディア20名青海人8名とメンバー扱い1名だ!! わけはなかろう 神官達の手を煩わせるまでもない 存分に暴れてくるがよい!!」

 

神兵「メ~~~~~~!!!」

 

ワイパー《仲間を踏み越えて 前に進める者だけついて来い!!》

 

ワイパー《今日おれは エネルの首を取る》

 

ワイパー《エネルを倒せば・・・・・・ そんなバッグ一杯の”大地(ヴァース)”に憧れる事などなくなる!!!》

 

 

シュラは倒れていた。

 

カマキリ「ワイパー!!!てめェ死ぬ気か!!”排撃貝(リジェクトダイヤル)”なんて・・・あと一発でも使ってみろ!! お前の体ごと吹き飛ぶぞ!!!」

 

ワイパー「それを覚悟と言うんじゃねェのか」

 

ワイパーはバズーカ砲をカマキリに向ける。

 

ワイパー「これくらいの代償なしでコイツらが倒れるタマか!!!」

 

ワイパーはバズーカ砲を撃つが、カマキリは避けた。

 

カマキリ「・・・・・・ あの野郎」

 

ブラハム「何をグズグズやってんだよ・・・」

 

カマキリ「ブラハム」

 

ブラハム「ここはもう敵陣だぞ バラバラに散ろう まだ神官は2人いるんだ」

 

ブラハム「どうやら試練のエリアを変更したらしい・・・全員でまた同じ試練に引っかかりたくねェだろ そんなマヌケな事はねェもんな」

 

ブラハム「先行くぞ!!!」

 

ブラハムは行ってしまう。

 

カマキリ「・・・・・・ハッ!!わかったよ 勝手にしやがれ」

 

カマキリ「せめてみんなの幸運を祈る!!」

 

カマキリも行ってしまう。

 

メンバー「・・・じゃあみんな 気をつけて行けよ」

 

メンバー「”神の社”で会おう」

 

それぞれも散ってしまう。

 

神兵がメンバーの一人に攻撃を仕掛けてきた。

 

メンバー「へそ!! 誰だ!!?何をした!!!神兵か」

 

神兵「いかにも!!!”(ゴッド)・エネル”の命により”神の島(アッパーヤード)”内一斉掃除を仰せ付かったメ~~~~~!!「神兵」精鋭50名!!!もはや逃げ場はないと思われよ!!スカイピアには存在せぬ”斬撃貝(アックスダイヤル)”の威力ご堪能頂く!!!メ~~~~!!!」

 

メンバー「邪魔だァ!!!」

 

メンバーは銃を撃つが、神兵は避ける。

 

神兵「はァっ!!!より深く!!鋭く!!!メ~~~~~!!! ”斬撃貝(ダイヤル)”!!!」

 

メンバーは盾を構えるが、

 

神兵「盾など効かぬっ!!!」

 

メンバーが2人リタイア。

 

 

ブラックゼロは一旦ララに戻って、ルフィと歩いていた。

 

ルフィ「ン~~~~ンンンン~~~~♪みなみのし~~~まはあったけえ~~~~♪ あたまポカポカアホばっか~~~~♪」

 

ララ「ルフィさん その歌は何ですか?」

 

ルフィ「ん? 空島の歌とでも言っとくぜ~~~!!」

 

ララ「そうですか・・・。」

 

「メ~~~~」

 

ルフィ「?」

 

ララ「ルフィさん 今の・・・。」

 

ルフィ「ララも聞こえたか?」

 

ララ「はい。動物の鳴き声のような」

 

ルフィ「やぎ? やぎなのか?」

 

神兵「メーーーッ!!!」

 

神兵が”雲の川(ミルキーロード)”の上から飛び出してきた。

 

ルフィ「やぎ? 森にやぎ?」

 

ララ「声は人間っぽい・・・」

 

神兵が2人の斜め真上まで降りてくるが、

 

ルフィ「ふん!!」

 

ルフィがぶっ飛ばした。

 

ララ「何なんでしょうね・・・?」

 

ルフィ「さあな・・・行くぞララ!!」

 

ララ「はい・・・。」

 

ルフィ「き~~~た~~~のし~~~まはさ~~~~む~~い~~~~~♪ あたまブルブルアホばっか~~~~♪」

 

ララ「ルフィさん もうちょっとマシな歌って出来ません?」

 

ルフィ「これはこれでいい歌だと思うぞ!!」

 

ルフィは気配を感じる。

 

ルフィ「ララ・・・近くにいるぞ。」

 

ララ「そのようで」

 

2人はワイパーの姿を発見。

 

ララ「あなたは!?」

 

ルフィ「あ お前」

 

ワイパー「・・・・・・貴様ら ここで何してる」



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第183話「空中の激戦!!海賊ゾロVS戦士ブラハム」

ーーー”神の島(アッパーヤード)”サバイバル

 

麦わらの一味「黄金探索(チーム)」は以下の5名

 

彼らの目的は「莫大な黄金」が眠ると予想される古代都市の遺跡 「生け贄の祭壇」よりまっすぐに「南」を目指す

 

まっすぐに・・・・・・目指すーーー

 

神兵「メ~~~~!!!」

 

チョッパーは神兵達から必死に逃げていた。

 

チョッパー「は!!!はダバさらがならばら!!!か!!!バカベリラトぱガマアだら!!!」

 

チョッパーは神兵の追跡の攻撃を避けつつも、逃げる。

 

チョッパー「おれ・・・!!!・・・・・・!!!来るんじゃなかった!!」

 

ロビンは進んでいる。

 

ロビン「ん・・・ハァ・・・・・・ーーーずいぶん森が・・・・・・賑やかになってきたわね」

 

ロビンは木々に埋もれかけた民家に遭遇。

 

ロビン「ここは都市から離れた民家ね・・・やっぱり森に飲み込まれてる・・・肝心の都市の遺跡は無事なのかしら・・・」

 

神兵「メ~~~~~!!」

 

神兵が降り立った。

 

ロビン「!!」

 

神兵「女か!!このルートは”神の社”へ続く道!! これ以上踏み入るは無礼なりメ~~~!!」

 

ロビン「・・・・・・そこから下りなさい あなたには”遺跡”というものの歴史的価値がわからないようね」

 

神兵「ぬ!!?」

 

神兵「何を生意気な!!」

 

ロビン「私にご用?どうしたいの?」

 

神兵「どうもこうも!!(ゴッド)(メ~)によりシャンディア及び貴様ら青海人をこの”斬月貝(アックスダイヤル)”で・・・・・・!!!」

 

ロビン「”六輪咲き(セイスフルール)”」

 

ロビンは能力発動で神兵の体から6本生やして、

 

神兵「ん!?」

 

ロビン「”ツイスト”!!!」

 

神兵を関節技で倒す。

 

ロビン「・・・・・・ひどい事をするわ・・・・・・」

 

ワイパー「娘の服が会った時とは違うな・・・履いてる靴も見た事がねェぜ。この島を出ろと忠告した筈だぞ」

 

ララ「あなたはこの島の主なんですか?それに出ろと言われて素直に出ると思いますか?」

 

ルフィ「だよな。おれ達の勝手だ!」

 

ワイパー「勝手じゃねェよ・・・・・・この島は 俺達シャンディアの土地だ・・・!!!」

 

ララ「そうでしたか!!」

 

ルフィ「てっきり神のかと そうなのか」

 

ルフィとララはお辞儀する。

 

ルフィとララ「「おじゃまします」」

 

2人は先を行こうと歩き出す。

 

ワイパー「待て!!!」

 

ルフィとララ「「何だよ《何ですか》!!!」」

 

ワイパー「ーーーいや言いたい事は何もない・・・お前らの御託を聞き入れる気もないしな 排除するのみだ・・・!!」

 

ルフィは構えつつ、

 

ルフィ「・・・・・・何だ それなら 分かりやすくていいや!ララ やるか!?」

 

ララ「はい!やるしかないです!!」

 

ララはデバイスを起動し、電磁波球体に包まれ、チャージショット切り替えレバー付き新生アクセルバレット1丁を持つアクセルとなった。

 

ワイパー「ピンク髪の娘、姿が変わりやがった!」

 

アクセル「ぼくはアクセル レプリロイドにしてイレギュラーハンターさ!よろしくね!」

 

ワイパー「声と話し方が変わっていやがる!?っつうかレプリロイドとかイレギュラーハンターって何だ!?」

 

 

ワイパーのメンバーは神兵を倒す。

 

メンバー「思い知ったか!!!神兵!!!」

 

メンバー「仲間も数名やられた様だ・・・・・・くそ!!神兵とは・・・厄介な奴らが出てきた・・・ん?」

 

近くをゾロが通りかかる。

 

メンバー「・・・あれは!!!・・・ワイパーの言ってた青海人か・・・・・・!!!」

 

メンバー「排除するのみ!!!」

 

メンバーがゾロへ向かっていく。

 

ゾロ「ん? ゲリラ!!」

 

メンバー「死ね!!!」

 

メンバーは槍で攻撃してくるが、ゾロは避けつつ雪走を抜き、

 

ゾロ「・・・・・・やる気らしいな 何の因果か知らねェが」

 

ゾロは雪走を持つ右手を上手く変えて、殴った。

 

メンバー「ぐあっ!!!」

 

ゾロ「何なんだ おめェらはよ!!!」

 

ゾロは雪走を鞘に納める。

 

ゾロ「和道一文字はお守りとして、鞘に納めたままにして、咥えるのを雪走にして代わりに持つのを龍神剣で行くか。」

 

神兵「メ~~~!!! も・・・もう許してくれ!!!参った・・・!!!」

 

神兵「参った・・・もウ!!!おれの負けだ!!!勘弁して・・・!!!メ~~~~~!!!」 ゲホ」

 

神兵「許し・・・ ヒ・・・」

 

しかし神兵が3発撃たれる。

 

ゾロ「ーーーまたか・・・オイ お前が神や神官じゃねェんなら何も仕掛けてくるな!!おれは先を急いでるんだ」

 

メンバーは撃って来た。

 

ゾロは咄嗟に回転して避けた。

 

ゾロ「・・・・・・んの野郎 何だあの光る(ピストル)は・・・!!!」

 

ゾロ「どこ行った・・・!!!」

 

ゾロは雪走を振り、メンバーは避けつつ、蹴りを入れてきた。

 

ゾロは吹っ飛ぶが、起き上がる。

 

1人はブラハムという奴だった。

 

ブラハム「・・・・・・なかなかしぶとい・・・悪ィなナメてたよ 青海人」

 

ゾロ「いいや こちらこそ・・・悪かった てっきりザコかと」

 

ゾロは右手に龍神剣、左手に三代鬼徹を持つ。

 

ブラハムはゾロの後ろへジェット噴射で後ろへ回り込む。

 

ゾロ(踏み込みなしで・・・!!)

 

ブラハムは撃って来る。

 

ゾロは避ける。

 

ゾロ(ウェイバーにはいろいろ種類があると言ってたな あのスケート靴みてェなのもそうか・・・)

 

ゾロ(爆風で体を浮かせやがる!!!)

 

ゾロ(それにーーー撃つ度光るあの(ピストル)!!!お蔭で奴を見失う!!!)「どこ行った!」

 

草の音がし、発砲してきた。

 

ゾロは特攻していく。

 

口に雪走を咥え、2本を後ろ縦に構える。

 

ゾロ「虎・・・」

 

ブラハム「刀三本・・・・・・!!?」

 

ゾロ「狩り!!!」

 

しかしブラハムは飛んで逃げた。

 

ゾロ「ヤロー・・・!!龍神剣 力を使うぞ!」

 

ゾロは右手の龍神剣に力を集中し、柄の玉が龍を表示すると、龍神剣の飛行能力で剣先から飛んだ。

 

ブラハム「何だ あいつ!?剣で飛んでる!?」

 

4代目龍神としてのゾロは、ブラハムまで飛んでいく。

 

しかし、ブラハムは(ダイヤル)を起動させ、雲の道を発生させる。

 

ブラハム「”雲貝(ミルキーダイヤル)”」

 

ブラハムはゾロへ接近してきた。

 

ブラハム「ただ闇雲に飛び回る事を”空中戦”ってんじゃないぜ」

 

ブラハムは銃を放つが、ゾロは龍神剣の推進力を利用して避けるが、雲の川から巨大なウツボかウナギのような奴が飛び出し来たが、ゾロは避けた。

 

ゾロ「火の力行くぜ!!」

 

ゾロは龍神剣の柄の玉が火を表示し、空中飛行中のゾロは火に包まれる。

 

ブラハム「火に包まれた!?」

 

ゾロは龍神剣を巨大ウナギだかウツボに向けて、

 

ゾロ「火炎玉発射だァァァ!!」

 

数発の火炎玉を発射。

 

ウツボは燃やされると、自分を包んでいた火を消したゾロはそこへ降り立つ。

 

ゾロ「いい焼け方だぜ!!」

 

ブラハムは発砲してきた。

 

ゾロ「うっ!!!」

 

ゾロはまた龍神剣で飛び、奥の木の陰に隠れる。

 

ゾロ「いきなり撃って来られると対処がっ・・・!!」

 

ゾロ(あの光る(ピストル)が何とかならねェか!!・・・そうだ!!)

 

ブラハム「!」

 

ゾロは額の黒ゴーグルを着用する。

 

ゾロ「残念だったな 見ろ このゴーグル!!!お前のその光る(ピストル)・・・もうおれにはきかねェ!!!だからもうやめとけ」

 

ブラハム「サングラスには見えねェが」

 

ゾロ(ばれた)

 

ブラハム「この”閃光(ガン)”が嫌いらしいな 間合いが命の剣士じゃおれに敵う見込みもねェだろう もうくたばれ足もずいぶん痛むはず」

 

ゾロ「今度はそうはいかねェよ。ある魔剣がある限りは勝つぜ!」

 

ブラハムは撃って来るが、ゾロは龍神剣で飛んで逃げる。

 

そして草むらに着地。

 

ゾロは火に包まれ龍神剣を構える。

 

ゾロ「眼・耳・鼻・舌・身・意・・・人の六根に好・悪・平!! またおのおのに浄と染・・・・・・・!!一世三十六煩悩」

 

ゾロ「おれは今 お前に大砲の砲口を向けている お前は(ピストル) おれは大砲 間合いも威力もおれの武器が勝っている お前はよくやったが・・・・・・くたばれ」

 

ブラハムは飛び降りて、ゾロへ向かっていく。

 

ブラハム「大砲?血迷ったか どこにそんな武器がある」

 

ゾロ「飛ぶ斬撃を見た事あるか?」

 

ブラハム「戯言だ!!!」

 

ゾロ「ただし火も加えてやる。一刀流・・・”三十六”・・・・・・!!!」

 

ブラハムは撃つが、

 

ゾロ「火炎”煩悩鳳”!!!」

 

ゾロは火を加えた飛ぶ斬撃を食らわした。

 

ブラハムは火に包まれて、斬り飛ばされた。

 

ブラハム「グフ・・・」

 

ゾロは自身を包む火を消す。

 

ゾロ「痛み入るよ 別にお前に恨みはねェが」

 

ゾロは専用鞘に龍神剣を納める。

 

ゾロ「消すと言われて消されるタマじゃねェんだ おれは 受けて立つぜサバイバル」

 

 

ゲダツはサバイバルでメンバー制圧する。

 

ゲダツ「フン・・・ンンンンンーンン!!!」

 

チョッパーが通りかかるが、気づかずに通過していく。

 

チョッパー「・・・・・・ぢくしょう・・・・・・方角もわかんなくなっちまった・・・・・・」

 

チョッパー「みんな~~~・・・ルフィ~~~・・・ゾロ~~~・・・ロビン~~~そしてララ~~~・・・特にララに会いてェ~~よ~~~・・・ララ好きだぞ~~~俺 人間であるララに恋って奴をしちゃったのかな~~。これって恋かな~~~。いや違う!ララは仲間として好きなんだ!それでいいんだ!」

 

チョッパー「・・・・・・ああ・・・・・・おれはここで取り残されて死ぬのかな 死んだら天国に行けるかな ん?まてよ ここ天国だっけ?」

 

ゲダツは通り過ぎるチョッパーを見ていた。

 

チョッパー「あれっ!? いつの間にかここ遺跡っぽいぞ? うあっ!!みんなもういるかな」

 

ゲダツ(たぬきだ・・・・・・)

 

 

メリー号では、

 

ナミ「サンジ君~~~~~!!!」

 

ウソップ「サンジー!!?ギャ~~~~!!!ギャ~~~~!!!」

 

アイリス「サンジ!!」

 

サンジは黒焦げにされて倒れた。

 

ウソップ「サンジ!!」

 

ナミ「サンジ君」

 

ガン・フォールはある相手を睨む。

 

ウソップ「うお・・・お!!おいっ・・・!!!しっかりしろよ!!!サンジ!!!おい!!!」

 

ピエーrピエ~~~~~~!!!」

 

ウソップ「・・・・・・・!!!おいっ!!!心臓の音が聞こえねェぞ!!!」

 

ナミ「うそ・・・」

 

ウソップとナミは涙目だが、

 

アイリス「何てことを・・・」

 

アイリスはレプリロイドなので、泣く事は無くサンジを心配する。

 

エネル「ヤハハハハ」

 

エネル「ヤハハハハ・・・バカな男だな・・・別に私は お前達に危害を加えに来たわけではないというのに・・・」

 

ガン・フォール「ならば何をしに来た!!!」

 

エネル「ヤハハ 冷たい言い草じゃあないか・・・ 実に6年ぶりだぞ・・・!!!先代”(ゴッド)”ガン・フォール」



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第184話「海賊ルフィとイレギュラーハンターVS戦鬼ワイパー」

ウソップ「ぢきしょう!!!こいつ・・・サンジを・・・・・・!!!殺しやがったァ~~~~~!!!」

 

ウソップ「サンジ!!!サンジ~~~~~~!!!くそォチョッパーがいてくれたら・・・・・・!!!・・・・・・!!!何も聞こえねェ・・・!!!心臓がピクリとも動かねェ!!!おいサンジ~~~!!!」

 

ナミ「待ってウソップ!!!」

 

ナミ「そっち!!!右っ!!!」

 

アイリス「心臓は真ん中でしょ!?」

 

ウソップは胸の真ン中に耳を置く。

 

ウソップ「ゲッ!!! 心臓が動いてるっ!!!」

 

ウソップ「よかったなァ生き返って・・・・・・!!!」

 

ナミ「でも重傷よ!!死ぬかも!!」

 

ウソップ「何ィ!!?えらいこっちゃ!!!大変だ!!」

 

アイリス「治療しないとマズイんじゃ!?」

 

しかしウソップはエネルに黒焦げにされる。

 

ナミ「え・・・・・・!!!」

 

アイリス「ウソップ!!?」

 

アイリスは思わず、腰の風神剣に手を掛けて警戒。

 

ガン・フォール「貴様・・・」

 

エネル「黙っていれば・・・・・・何も・・・しない・・・・・・いいな?」

 

ナミは何回か頷く。

 

エネル「結構」

 

しかし、アイリスは

 

アイリス「結局 何をしに来たと言うのですか?」

 

エネル「貴様か? メンバー扱いの女というのは?」

 

アイリス「私の事はそっち側に知れ渡っているようで・・・」

 

エネル「まあな。貴様今の力を見てもビビるどころか、恐怖の表情すら見せないのはどういう事だ?」

 

アイリス「女は女でも、人間ではありません、レプリロイドです。古い言い方なら心を持ったからくり人形と思ってくれれば。」

 

エネル「ほう。心を持ったからくり人形と思えか・・・」

 

アイリス「それに今の見せられたら警戒するのは当然ですよ。」

 

エネル「剣に手をかけて警戒しなくていい。ちょっとした挨拶にきただけだ。」

 

アイリス「挨拶?」

 

ガン・フォール「なんだと!?貴様一体企んでいるのだ!!!」

 

エネル「・・・・・・6年前 我らがこの島に攻め込んだ時捕えたお前の部下共は元気に働いてくれているぞ 腕力もある実にいい人材だ」

 

エネル「だがその6年掛かりの大仕事も・・・どうやらもう終わりに近づいている 同時に私もこの島に用事がなくなるわけで・・・・・・お前に別れの挨拶でもと・・・・・・ここへ来た それだけの事・・・」」

 

エネル「ーーーしかしこのスカイピアの住人共はつくづく愚かな奴らだ この島をただ”大地(ヴァース)”の塊としか見てないのだからな」

 

ガン・フォール「!? どういう事だ・・・・・・」

 

エネル「我々がこの島を強硬に奪い取った理由」

 

エネル「青海のハエ共がこの島に踏み込む理由 そしてシャンディアが帰郷に固執する理由も相違あるまい つまりーーー誰もがこの島で求めるものは一つ!!」

 

エネル「全ては遠い過去に青海で栄えた伝説の「黄金都市」 ”シャンドラ”の名残(・・)を欲するがゆえだ!!!」

 

ガン・フォール「オーゴン・・・何だと言うのだ・・・・・・!!」

 

エネル「ヤハハ・・・だからめでたいと言っている 黄金の存在もその価値も・・・知らぬはこの国に住む当人ばかりよ!!」

 

エネル「くしくもゲームは最終戦このサバイバルを制した者が莫大な黄金を我が物とするヤハハハ・・・聞こえるか?賑やかな祭りの騒ぎ 何を隠そう私も参加者でね・・・ゆかねば」

 

ガン・フォール「待て!!神隊は解放するのか!!?」

 

エネル「・・・それは神のみぞ知る事だ」

 

エネルは消えた。

 

アイリス「あっ!!」

 

ナミ「え・・・」

 

ガン・フォール「待てエネル!!!」

 

ナミ「消えた・・・・・・」

 

すると、船に2人の刺客が現れる。

 

ワイパーはバズーカ砲による砲弾がルフィとアブソリュート・ゼロを襲うが、ルフィがゴムゴムの風船で弾き返し、爆発。

 

アブソリュートゼロ「いい加減にしろ!!」

 

ルフィ「ああ無駄だァ!!何度やったって!!!」

 

ワイパー「らしいな・・・戦術(スタイル)を変えよう」

 

ルフィ「ん?」

 

アブソリュート・ゼロ「何?」

 

ワイパーはバズーカ砲を右肩に担ぐ。

 

突然熱風が2人を通過した。

 

ルフィ「フガっ!!?」

 

ルフィは鼻を抑える。

 

アブソリュート・ゼロ「ルフィ!?」

 

ルフィ「臭ェっ!!うえっほ!!!何だ このにおいっ!!!ゲホッ!!!ゲホ!!!」

 

アブソリュート・ゼロ「おれは感じんがなっ!」

 

ワイパー「あの翼の奴は表情さえ変えてねェっ!?感じねェのか!? まァいい ”風貝(ブレスダイヤル)”にガスを貯めている この武器の名は・・・」

 

ワイパーはバズーカをルフィとアブソリュート・ゼロに向ける。

 

ワイパー「”燃焼砲(バーンバズーカー)” 吹き出すガスに乗り青白い炎が狙った獲物を焼失させる・・・・・・!!」

 

ルフィ「!!?」

 

アブソリュート・ゼロ「何!!?」

 

大木を貫く威力の砲撃が放たれた。

 

ルフィとアブソリュート・ゼロは咄嗟に避けた。

 

ルフィ「ぐあ~~~~~っ!!!」

 

アブソリュート・ゼロ「くそっ~~~~~!!」

 

ルフィ「おいゼロ!!何だありゃあ ・・・大木を貫通したぞ!!!」

 

アブソリュート・ゼロ「ああ!!相当な威力はあったぞ!!」

 

ルフィ「! あれ!?あいつ消えた!!」

 

草の音でルフィは気配に気づき、ワイパーの蹴りを避けた。

 

アブソリュート・ゼロ「ルフィ!!」

 

ワイパー「てめェもだ!!」

 

ワイパーは蹴りを繰り出して来るが、アブソリュート・ゼロは華麗に避けつつ、サブウェポンであるジェノサイドレフトをワイパーの顔面に食らわす。

 

ワイパー「くっ・・・。」

 

ルフィも負けじと、

 

ルフィ「ナイスだゼロ!!ゴムゴムの・・・」

 

ルフィ「”(ピストル)”!!!」

 

ルフィはゴムゴムの(ピストル)を食らわすが、ワイパーの足に弾かれる。

 

アブソリュート・ゼロはデバイスの力で覇王剣を取り出し、右手に構える。

 

ワイパー「何だ!?剣か!?」

 

アブソリュート・ゼロ「風の力使うぞ!!」

 

覇王剣の柄の玉が風を表示した。

 

ルフィ「ゴムゴムの!!!」

 

ルフィは右足を前へ伸ばす。

 

ルフィ「”スタンプ”!!!」

 

ワイパーは右足で上手くガード。

 

ルフィ「スタンプ!!! スタンプ!!」

 

アブソリュート・ゼロ「ルフィどけ!!はああああ・・・」

 

ルフィは咄嗟にどいて、

 

アブソリュート・ゼロ「はあああ!!」

 

アブソリュート・ゼロが覇王剣を振り、竜巻を放った。

 

ワイパー「何!?」

 

ワイパーは小型竜巻を何とか避けた。

 

ワイパー「今のは!?」

 

ワイパーは一度大木を利用して、上へ上がるが、

 

ルフィは腕を枝へ伸ばして、打ち上げられる。

 

ルフィは両腕を後ろへ伸ばし、

 

ルフィ「バズーカなら負けねェ!!!」

 

アブソリュート・ゼロも空中へ飛び、ルフィの近くまで来た。

 

アブソリュート・ゼロ「行くぞルフィ!!」

 

ルフィ「おうよ!!”ゴムゴムの”・・・・・・!!!」

 

アブソリュート・ゼロは覇王剣を構える。

 

アブソリュート・ゼロ「はあああ・・・」

 

ワイパーはバズーカ砲を構える。

 

ワイパー「”燃焼(バーン)”・・・・・・!!!」

 

ルフィ「”バズーカ”!!」

 

アブソリュート・ゼロ「はああ!!」

 

ルフィは両腕を伸ばして突き出す、アブソリュート・ゼロは覇王剣を振り、小型竜巻を放った。

 

ワイパーもバズーカを放ち、互いの技がぶつかり、互いに吹っ飛ぶ。

 

ワイパーは起き上がり、ルフィとアブソリュート・ゼロも起き上がる。



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第185話「沼の試練!チョッパーVS神官ゲダツ!!」

ワイパーは若干息切れ気味。

 

大木は右際に丸い貫通が出来ていた。

 

ワイパー「どうした 麦わらにイレギュラーハンターとやら・・・!!まだくたばっちゃいねェ筈だぞ!!!」

 

ルフィ「・・・おォ当ったり前だ・・・ゼロ おめェは!?」

 

アブソリュート・ゼロ「全くもって問題ない。俺は破壊神並みの防御力を誇っている!」

 

しかし、地面が陥没し、ルフィとゼロは落ちて行った。

 

ルフィ「ああああ~~~~~!! 何だ何だ??」

 

アブソリュート・ゼロは電磁波球体に包まれ、ブレードアーマー・エックスへ交代する。

 

ゼロ「お前の番だ!」

 

ゼロは光になって消えて、X6のブレードアーマー・エックスが登場した。

 

ブレードアーマー・エックス「行くぞ!!」

 

ワイパー「・・・・・・どうした・・・一体どこへ・・・・・・」

 

ワイパー「・・・・・・ハァ・・・ハァ・・・まァいい・・・あんな奴らに体力を浪費してる場合じゃねェ・・・少しでも力を残して エネルへ辿り着くんだ・・・」

 

ワイパー「・・・”排撃(リジェクト)”もう1発撃てば・・・おれの体は粉々だろう・・・」

 

ワイパー「待っていろ・・・エネル!!!」

 

ルフィ「ハァ・・・ハァ・・・やっと止まった・・・・・・」

 

ブレードアーマー・エックス「ルフィ 大丈夫か!?」

 

ルフィ「ああ エックス!!ここ どこだ?」

 

別の場所ではワイパー軍の1人と神兵長が戦っていた。

 

ワイパー軍「邪魔だァ~~~~っ!!!」

 

ワイパー軍はバズーカを撃ち込んだ。

 

神兵「!!! また来た!!」

 

砲弾は神兵を2人撃破。

 

ワイパー軍「フン!!」

 

神兵長「珍しい弾を持っているな・・・大地(ヴァース)の鉱物”鉄”か・・・空には元々存在しない”重い”物質・・・・・・!! 随分私の部下を葬ってくれた様だ・・・・・・」

 

神兵長「シャンディアの主力の1人・・・ゲンボウだな」

 

ゲンボウ「神兵長ヤマ!!」

 

ゲンボウはバズーカを構えて、

 

ゲンボウ「そこを どけェ!!!」

 

砲弾を撃つ。

 

ヤマは砲弾を蹴り返して、ゲンボウに直撃させ、その勢いで砲弾ごと大木まで吹っ飛ばした。

 

ゲンボウ「ゲフ!!・・・・・・おのれ・・・・・・!!」

 

ヤマは突っ込んで来た。

 

ヤマ「”10連斬撃(アックス)”!!!」

 

ゲンボウ「・・・こんな所で・・・くたばってなるものか!!!」

 

ゲンボウ「おのれヤマァ!!!」

 

ヤマは体重かけた技を食らわす。

 

ヤマ「”斬撃満点(アックスマウンテン)”!!!」

 

ゲンボウはK.Oされた。

 

ヤマ「惜しかったな よくここまで来たものだ」

 

ヤマ「メ~~~~~~~~~ッ!!!!」

 

ロビンも木々に埋もれていた遺跡を調査していた。

 

ロビン「「都市」そのものの・・・・・・慰霊碑・・・・・・都市が滅んだ後に・・・子孫が建てたのね・・・」

 

ロビン「「シャンドラ」・・・・・・・・・それが古代都市の名前・・・」

 

ロビン「海円暦402年・・・・・・今から1100年以上も前 都市は栄え 滅んだのは・・・800年前・・・・・・!!!」

 

ロビン「・・・世界中のどこにも残ってない”空白の100年”に当てはまる・・・ーーもしかしてこの島は・・・」

 

ロビン「地上で途絶えた”語れぬ歴史”を・・・・・・・・・知っているのかもしれない・・・!!!」

 

ロビン(これが「シャンドラ」の全図・・・・・・都心部へ行けばもっと何かがわかるかしら・・・”語られぬ歴史”の手がかりが・・・・・・!!)

 

木の枝を「パキ・・・!!」っと踏み折る音が。

 

ロビン「誰!?」

 

???「これはかわいいお嬢さん・・・・・・」

 

 

メリー号

 

???「ほっほほーう!!」

 

アイリス「ほっほってうるさいんですけどね!!」

 

ナミ「何を!!誰あんた達!!」

 

???「ほっほーーーう!!」

 

???「「何よ」じゃなーーーい!!よくも兄貴を!! おれ達は「副神兵長」!!!よくもサトリの兄貴を~~~~~~!!!」

 

???「ほっほほーーーーう!!」

 

ナミ「なァに!?兄貴って・・・!!知らないわよ!!」

 

ホトリ「「知らない」じゃなーーい!!おれの名は「ホトリ」!!」

 

コトリ「おれの名は「コトリ」!!三つ子の兄がお前らにやられたのだ!!ほほーーーう!!」

 

ナミ「だから知らないっつってんのよ!!」

 

アイリス「ナミ おそらくララ様とルフィ達が会った神官の1人かと思います。」

 

ナミ「え!?神官!?」

 

ホトリ「よく気づいたな!!」

 

コトリ「その通りさ!!玉の試練のサトリはおれ達の兄貴なんだよ!!」

 

アイリス「やっぱり・・・。」

 

ホトリとコトリ「「許さ~~~~ん!!!」」

 

ガン・フォール「ピエール!!!」

 

ピエール「ピエ~~~!!!」

 

ナミ「・・・・・・!!」

 

ナミはタクトを3本取り出す。

 

ナミ「アイリス 行くわよ!!」

 

アイリス「ナミ やる気ですね?」

 

アイリスは風神剣を構える。

 

ガン・フォールも槍を構える。

 

ガン・フォール「さっさと片づけてエネルを追わねば・・・!!あやつ 我輩の部下達を皆殺しにもしかねんっ!!我輩 これしきの傷でこやつらになぞ負けやせぬ!! 退いておれ 娘とからくり娘よ!!」

 

アイリス「そうはいかないんですよ!! ナミは強敵を相手にすると逃げようとしますが、レプリロイドの私は違うので!!」

 

ナミ「アイリス 私を見くびらないで!!たまには私だってやる時はやるんだから!!こいつらを守らないといけないでしょ!!」

 

ナミは3本を組み合わせ、1本のタクトにした。

 

ガン・フォール「よかろう!!まず”(ダイヤル)”を見極めよ!!」

 

ナミ「ええ!!」

 

アイリス「ですね!!」

 

ホトリ「ほっほほーう!!」

 

 

神兵「あそこです!!」

 

ゲダツ「・・・・・・どこだ?」

 

神兵「ゲダツ様 白目をむいておられます それでは前をご覧になれませぬ!!」

 

ゲダツ「!!」

 

神兵「あれです!!あのチビっこい生き物!!御覧下さいこの写真!!青海人の一味です!!」

 

ゲダツ「何!!?」

 

神兵「野生ではありません」

 

チョッパーは遺跡を彷徨う。

 

チョッパー「ルフィ~~~~~~!!ゾロ~~~~~~!!ロビン~~~~~!!ララ~~~~~!!いないのか~~~~~~?? お~~~~い」

 

ゲダツがチョッパーの後ろに立つ。

 

チョッパー「みんな~~~おれだぞ~~~~っ ん?」

 

ゲダツ「ん? ・・・どこへ行った・・・」

 

チョッパー(何だコレ!!!)

 

ゲダツ「どこへ消えた!!!」

 

チョッパー「ええ!!?」

 

ゲダツは白目をむいていた。

 

ゲダツ(隠れ身の術・・・・・・!!?)

 

チョッパー(あっ!! こいつ白目むいてるぞ!!! 白目!!コエー!!!)

 

神兵「ゲダツ様!!!白目をむいていては 敵が見えませぬ!!!」

 

ゲダツ「!!!」

 

チョッパー(アホか!?こんにゃろ!!)

 

チョッパー「敵!!?そりゃそうか お前まさか・・・・・・!!神官か!!?」

 

ゲダツ(いかにもそうだ!!! へそ!!!おれの名は”空番長”ゲダツ!!! 全能なる(ゴッド)・エネルに仕える神官!!!)

 

神兵「ゲダツ様!!声を出さねば!!!」

 

ゲダツは構える。

 

ゲダツ「フン・・・!! せいぜい足元に注意しろ!!このエリアはすでにおれの領域(テリトリー)!! はりめぐるは”沼雲”!!一度その”沼”に捕まればもはや自力では脱出不可能!!ここは生存率50%・・・」

 

チョッパー「沼!?」

 

ゲダツ「”沼の試練”!!!」

 

ゲダツは沈んでいく。

 

チョッパー「お前が沈むのかーーーっ!!!!」

 

ゲダツ「ばかめ おれには効かぬ!!!」

 

ゲダツ「沼雲仕様”雲貝(ミルキーダイヤル)”!!!」

 

ゲダツは靴底から雲を噴射し、その勢いで飛び上がる。

 

チョッパー「!!?」

 

ゲダツは段々上昇していく。

 

チョッパー「すげェ!!!足の裏からなんか出して空飛んでる!!!」

 

チョッパー「ん?」

 

ゲダツは両手から噴射した雲で、何かを作り上げる。

 

ゲダツ「たぬき一匹 手間取る事もない!!!」

 

ゲダツ「”沼雲バーカー”!!!」

 

チョッパー「手からもなんか出た!!」

 

ゲダツ「重量は”雲”性質は”沼”!!! 触れて助かる道はなし!!!」

 

神兵「ゲダツ様違・・・!!!こっちは私で!!」

 

ゲダツの投げた沼雲が一つ神兵の頭にかさぶった。

 

神兵は必死にもがくが、手が突き抜けてしまう。

 

次第に倒れた。

 

チョッパー(取ろうとしてもがけばもがくほど中にひきずり込まれる)

 

ゲダツ「そっちか!!!”沼雲バーガー”!!!」

 

ゲダツはまた撃って来た。

 

チョッパーは避けて逃げた。

 

チョッパー「うわああコエー!!!こんなの受けたら死んじまうっ!!!」

 

チョッパーは沼雲から神兵の足を引っ張って救う。

 

チョッパー「おい!!お前大丈夫か!!? しっかりしろっ!!!」

 

チョッパーは神兵の腹に両拳を撃ち込んで、水を吐かす。

 

チョッパー「よかった生きてた!!」

 

神兵「ハァ・・・ハァ・・・アンタ命の恩人だぜ・・・・・・!!メ~~~~!!ゲホッ!!」

 

ゲダツは降りてきた。

 

チョッパー「わっ!!出た!!!」

 

ゲダツ「敵に命を救われるとは情けなし!!!」

 

神兵「何たるいいぐさ・・・・・・許せぬ!!! もう貴様には仕えられぬ!!!」

 

チョッパー「よしっ!!頑張ろう!!一緒に戦おう!!!」

 

神兵「”斬撃貝(アックスダイヤル)”のエジキにしてくれる!!!メ~~~~~!!!」

 

ゲダツ「・・・・・・よかろう・・・・・・”ジェット” ”パンチ”!!!!」

 

ゲダツは神兵を殴り吹っ飛ばした。

 

チョッパーは大口開けてびっくりしすぎて固まる。

 

ゲダツ「絶滅種”噴風貝(ジェットダイヤル)”!!!これにより加速する(パンチ)は相手に敗北すら知らせない 服が破けてしまうのが難点だが」

 

チョッパー(これが ”神官”・・・!!!)

 

チョッパー(全力で逃げないと 死ぬ!!!)

 

チョッパー「く・・・雲の上はダメだ”沼雲”の罠がある!!遺跡の上を渡って森へ・・・・・・!!」

 

ゲダツはチョッパーの目の前に現れる。

 

チョッパー「ギャア~~~~~~ッ!!!」

 

ゲダツは右腕を構える。

 

ゲダツ「”ジェット”」

 

チョッパーはランブルボールを1個口に放り込む。

 

チョッパー「ランブル!!!」

 

ゲダツ「”パンチ”」

 

チョッパー「”飛力強化(ジャンピングポイント)”!!!」

 

ゲダツはパンチを繰り出すが、チョッパーは足を強化し、飛んだ。

 

ゲダツも飛ぶ。

 

ゲダツ「ムダだ」

 

チョッパー「ギャ~~~~~~!!!」

 

ゲダツ「”ジェットパンチ”!!!」

 

チョッパー「”重量強化(ヘビーポイント)”!!!」

 

ゲダツ「”沼雲バーガー”!!!」

 

ゲダツは沼雲を撃って来る。

 

チョッパー「うわァ!!!アレだ!!!」

 

チョッパー「”毛皮強化(ガードポイント)”!!!」

 

チョッパーは毛皮の塊に変化して、沼雲と衝突するように跳ね返って、危機回避。

 

そして通常に戻る。

 

チョッパー「”頭脳強化(ブレーンポイント)”!!!」

 

チョッパーは両手をクロスさせる。

 

チョッパー「『診断(スコープ)』!!!」(弱点!!何か弱点!!)

 

チョッパー「何でもいいっ!!隙を見つけて逃げるんだ!!!」

 

ゲダツ「”ジェット”・・・”パンチ”!!!」

 

ゲダツはパンチをチョッパーの顔面に食らわせ、遺跡まで吹っ飛ばす。

 

チョッパー(ガード・・・・・・!!してるのに・・・・・・!!)(足・・・・・・)(見えたぞ弱点・・・・・・)(・・・逃げ切れるかな・・・・・・!!目の前がかすむし・・・足がフラフラだ)

 

チョッパー「”脚力(ウォーク)”・・・」

 

チョッパーは遺跡をよじ登り、ゲダツの足を掴む。

 

チョッパー(・・・・・・!!!そうだ・・・!!!やめよう・・・逃げるの・・・!!)

 

チョッパー(こいつに勝とう!!!ララなら楽勝レベルで勝つだろうけど・・・)

 

ゲダツ「何のつもりだ」

 

ゲダツはチョッパーを蹴る。

 

チョッパー「うあ!!!」

 

ゲダツ「”沼雲バーガー”!!!」

 

チョッパー(おれがすぐ逃げるから みんながおれを守ってくれる だからおれは 頼りにならない!!!おれはここで海賊の旗をあげよう!!!)

 

チョッパーは再び跳ぶ。

 

ゲダツ「往生際の悪い・・・・・・!!!」

 

ゲダツ「空中までもおれの領域!!まだわからぬか!!!」

 

チョッパー(来い!!!)

 

ゲダツは飛ぶが、靴が片方だけだった。

 

ゲダツ「クツが片方・・・ないっ!!! そうか おれはさっき・・・!!クツを脱がされていたのか・・・!!」

 

ゲダツ「おのれタヌキィ!!!」

 

チョッパー「おれは化け物!!!強いんだァア!!!」

 

ゲダツ「弱い獣はよく吠えるもの!!」

 

ゲダツ「”ジェットパンチ”!!!」

 

チョッパーはゲダツの左ジェットパンチをかわすが、

 

ゲダツ(く・・・・・・!!平静を欠いて”心綱(マントラ)”を乱したか!!!)

 

チョッパー(かすった!!危ねェ!!)

 

チョッパーは構える。

 

チョッパー「”刻蹄”!!」

 

ゲダツ「ぬ!!」

 

チョッパー「『十字架(クロス)』!!!」

 

チョッパーは十字に組んだ両手をゲダツの胸元に食らわす。

 

チョッパーは「うおおおおおお」っと泣きながら叫ぶ。

 

チョッパーは着地し、ゲダツは沼に突き刺さる。

 

チョッパー「これでおれも・・・海賊だァああああ~~~~っ!!!」

 

チョッパー「ハァ・・・・・・ハァ ちょうど沼に落ちてくれてよかった・・・!!上がってくるなよもう・・・・・・!!!そのまま・・・沈んでくれ・・・・・・!!」

 

チョッパー「え・・・」

 

ゲダツは足をバタつかせていた。

 

チョッパー「う!! うわあ動いた!!!」

 

チョッパー「まだ生きてる!!!」

 

ゲダツ(ウ・・・迂闊・・・・・・!! ・・・まさかあんなタヌキにこのおれが・・・・・・うっかり沼に沈んでしまう所だ・・・脱出せねば・・・・・・!!)

 

チョッパー「うわあもう上がって来るな!!!沈め沈め~~~!!」

 

ゲダツ(だ・・・脱出!!”雲貝(ミルキーダイヤル)”!!!)

 

ゲダツは思いっきり沈んだ。

 

チョッパー「ものすごい沈んだーっ!!!」

 

チョッパー「よ・・・よーし!!倒したぞーーっ!!!」

 

チョッパーは遺跡の上に座り、水筒の水を飲む。

 

チョッパー「・・・・・・うんっ!!おれはせっかく海賊になったんだ!!みんなを探すより”黄金”を探そう!!みんなを驚かすんだ」

 

チョッパーはある方向を見た。

 

チョッパー「おれはあそこが 怪しいと思うんだよな もしかしてみんなあそこにいるのかもな」



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第186話「無敵能力!明かされるエネルの正体」

カマキリとメンバーは雲の川(ミルキーロード)を走る。

 

カマキリ「ハァ・・・ ハァ・・・ シャンドラの遺跡は近いぞ!!!」

 

カマキリ「雲に覆われた”巨大豆蔓(ジャイアントジャック)”が見えてきた!!」

 

カマキリ「あのてっぺんに・・・エネルがいる!!!!」

 

メンバーが突然悲鳴を上げた。

 

カマキリ「・・・・・・」

 

エネル「呼んだか」

 

カマキリ「な・・・」

 

エネルは木の枝に乗り、掴んだメンバーを黒焦げにした。

 

エネル「私ならここにいるが 何か用かね・・・?シャンドラの戦士・・・カマキリ!!!」

 

カマキリ「エネル!!!!」

 

エネル「誰に口を聞いているんだ 我は神であるぞ」

 

エネル「ヤハハハハ私を殺したいのだろう・・・!?やるがいい5分間・・・私はここにじっとしていよう・・・」

 

カマキリ「何だと」

 

エネル「お前の攻撃をよけもしないし手も出さない・・・・・・」

 

エネル「煮るなり焼くなり好きにしてみろ ”神”の存在をお前は知るだろう」

 

ホトリ「ほほ~~~~う!! 当たらな~~い!!!」

 

ナミ「やめてよっ!!!」

 

ホトリとコトリは回転攻撃でウソップとサンジをぶちのめす。

 

ナミ「やめてったら!!!そいつら もう意識が!!!」

 

アイリス「あなた達いい加減に!!」

 

ホトリ「こいつらがサトリの兄貴を潰したんだ!!!許さ~~~~~ん!!!」

 

コトリ「許さ~~~~~ん!!!」

 

ナミ「このっ!!!」

 

ナミはタクトで攻撃するが、1人の掌に受け止められる。

 

ホトリ「”衝撃(インパクト)”いただき」

 

ホトリは右手の平をナミの顔面に向ける。

 

ナミ(”衝撃貝(インパクトダイヤル)”・・・!!?)

 

ホトリ「くらえ!!!」

 

手の平からおなら音と共にガス発生。

 

アイリス「ガス!?」

 

ナミ「何!!? くさいっ!!」

 

ホトリ「ほっほほーうほっほほう”匂貝(フレイムダイヤル)”に”()”をためた!!」

 

コトリ「”()”をためた!!ほ~~~~っほほほうっ!!!」

 

ナミ「おなら!?タチ悪い!!何よこいつら!!!」

 

アイリス「なら私がちょっとはやりますか?」

 

アイリスは風神剣を構える。

 

ホトリ「お前の衝撃(インパクト)も受け止めて、食らわすぞ!」

 

アイリスは柄の玉を風表示する。

 

アイリス「どうぞ!!」

 

ナミ「待ってよ!!おなら食らうのはゴメンだっての!!」

 

アイリスは風神剣を振り下ろし、ホトリは左手で受け止め、衝撃(インパクト)を吸収すると、右手をアイリスの顔面へ向ける。そして放つ。

 

ナミ「また!?」

 

ホトリ「どうだ~~~!!?」

 

しかしアイリスはガスを食らっても、平然としている。

 

アイリス「それでこのおならが何だというのです?」

 

ガン・フォール「ガスは効いてない!!」

 

ホトリ「何で効かない!?」

 

コトリ「何故だ!?」

 

アイリス「理由は簡単です。私がレプリロイドだからです。煙系は通じないです。」

 

ナミ「そうか!!」

 

ホトリ「はあ!?レプリロイド!?」

 

コトリ「何だレプリロイドってのは!?」

 

アイリス「ナミに騎士様 いえここは先代の神様と呼びます。少し離れた方がいいかと」

 

ガン・フォール「何!?」

 

ナミ「とりあえず少し離れるわ!!」

 

2人はアイリスから少し距離を置く。

 

アイリスは風表示した風神剣を構えて、

 

ホトリ「何をする気だ!?」

 

アイリスは風を放出しつつ、回転し、上空まで自身を覆う程度の小型竜巻を発生させる。

 

ナミ「あれって竜巻!?でも大きさはそこまでじゃないけど」

 

ガン・フォール「何て風だ!?」

 

アイリス「竜巻斬りーー!!」

 

上へ立ち昇る竜巻から横まで伸びる2本の小型竜巻はホトリとコトリの体に直撃し、2人を船外まで吹っ飛ばす。

 

ホトリ「うわああァあああ!!」

 

コトリ「あああああ!!」

 

ナミ「はァあああ!?」

 

ガン・フォール「何だと!?」

 

ホトリとコトリは下の雲海へ落ちた。

 

ナミ「落とした!!」

 

アイリスは一旦小型竜巻を消す。

 

アイリス「でも一人は這い上がってくるかもしれないです!!」

 

ガン・フォール「なら今の内に・・・娘よ。下にある我輩の”籠手”でとどめを刺せ!!」

 

ナミ「あ・・・・・・!!変な騎士!まさか傷が開いたの!?」

 

アイリス「先代の神様!無理はしない方がいいですよ!」

 

ガン・フォール「構うな すぐに出てくるぞ!!!」

 

ナミは階段を降りていく。

 

ナミ「”こて”って何??」

 

ピエールが用意した。

 

アイリス「あれが籠手!?」

 

ガン・フォール「”衝撃貝(インパクトダイヤル)”が仕込んである 使い方は教えた通り」

 

ナミは受け取ると、

 

ナミ「わっ重いっ」

 

アイリス「じゃあ鉄製・・・。」

 

ガン・フォール「うむ。青海の”製品”である」

 

ナミは籠手を左手に通した。

 

ナミ「使い方はだいたいわかるけど!こんな重いの扱えないわよっ」

 

ホトリ「許~~~~~~さ~~~~ん!!!」

 

ホトリが雲海から飛び出してきた。

 

アイリス「飛び出して来た。」

 

ナミ「ーーーなんて困ってる場合でもなさそう」

 

ホトリ「サトリの兄貴に続いて・・・!!!弟のコトリまでも・・・!!祈っても許さんっ!!!」

 

アイリス「見せ場は譲りますよ ナミ! 少しは腹立ちましたよね?」

 

ナミ「当然よ! ”冷気泡(クールボール)”!!!」

 

ナミは分解したタクトで冷気砲を放っていく。

 

ホトリ「何だァ・・・・・・!? 何やら寒いぞ・・・・・・!! これだけか!?」

 

ナミ「ええ・・・・・・!! あなた 火を使うでしょう?」

 

ホトリ「お前 ナメてるな!!?おれの”炎貝(フレイムダイヤル)”にこんなもので対抗する気か!!? 燃やしてやる!!!」

 

ホトリは右手で炎を発してきたが、ナミは避けて、

 

ホトリ「そこのからくり娘!!お前もだ!」

 

ホトリは炎を発したが、アイリスは避ける。

 

ナミ「”霧”になれっ!!」

 

ホトリ「ん?」

 

ナミ「”フォッグ=テンポ”!!!」

 

ホトリを中心に深い霧が発生。

 

ホトリ「うおお!!?何だ!!? 急に霧が!!!」

 

ホトリの顔面に手が添えられる。

 

ナミが乗っかり、左手を添えていたのだ。

 

ナミ「ちょっと失礼♡」

 

アイリス「ナミ!!」

 

ホトリ「コノ・・・」

 

ナミ「”衝撃貝(インパクト)”!!!!」

 

ナミの衝撃貝(インパクト)が炸裂し、ホトリは倒された。

 

その衝撃で霧も晴れていった。

 

ナミ「い・・・い・・・痛ァ~~~~い!!!腕が・・・・・・!!!ちぎれるっ!!ん何てもの使わせるのよ変な騎士ィ!!!」

 

アイリス「ナミ!!」

 

アイリスがナミに近づく。

 

アイリス「どうにか倒しましたね!!」

 

ナミ「倒したは倒したわよ!! この籠手痛いっての!!でも 船と船員(クルー)は守ったわ!!」

 

アイリス「はい!!」

 

 

ロビンは1人の神兵長に苦戦していた。

 

ヤマ「おやおやお嬢さん 口程にも・・・・・・ないですな」

 

ロビン「・・・・・・ハァ・・・・・・・・・ハァ・・・・・・」

 

 

コニスの父・パガヤが1人の女の子をウェイバーに乗せ移動中であった。

 

パガヤ「えー・・・お名前 アイサさんでよろしかったでしょうか 青海の方々の船の進路が本当にわかるので?」

 

アイサ「うん」

 

コニス「なんて不思議な力・・・・・・!!こんなに遠くから 森の中の人声が聞こえるなんて・・・でも それより・・・大丈夫ですか? さっきからずっと震えているわ」

 

アイサ「・・・・・・だってこんなに怖い気持ち初めてなんだ・・・・・・!!!みんなの”声”が・・・・・・どんどん消えていく・・・!!!」

 

パガヤ「ハイすいません とにかく急ぎましょうコニスさん!!」

 

コニス「はい!!父上!!」

 

メリー号。

 

ナミ「ちょっと!!どこ行くの変な騎士!!」

 

アイリス「どこかに用が!?」

 

ガン・フォール「すまぬが我輩エネルを追う!!!」

 

ナミ「何言ってんのよ!!」

 

ガン・フォール「だからすまぬと言うておる!!我輩の部下達の命の危機なのだ!!いや!ともなれば・・・この国(・・・)の危機やも知れぬ!!!」

 

ガン・フォールはピエールに乗り、行ってしまった。

 

ガン・フォール「飛べるかピエール!!」

 

ナミ「ちょっとーーー!!」

 

アイリス「ナミ 今は2人の介抱した方がいいんじゃ・・・」

 

ナミ「しょうがないなァ・・・。アイリス どっちか引きずってでも運んで。」

 

アイリス「はい。」

 

2人はサンジとウソップを運ぶ。

 

その時、”雲の川(ミルキーロード)”が爆発。

 

ナミ「え・・・何!!?何何!!?」

 

アイリス「爆発した!?」

 

一隻の小舟が近づいて来た。

 

コニス「あ!!へそ!!ナミさ~~~~ん!!!レプリロイドの方!!」

 

アイリス「コニスさん!!」

 

ナミ「コニス!!」

 

ナミ「おじさん!!! 何で ここにいるの!!?ていうかラッパうるさい!!!」

 

アイサは降りようと、バタつく。

 

パガヤ「ちょっ・・・ダメです!!降りてはダメです!!」

 

アイサ「離せ~~~~!!!」

 

パガヤ「これ以上奥へ踏み込んでは生きて帰れませんよ!!ここもすぐに出る約束でしょう!!?」

 

ナミ「誰!?その子」

 

アイリス「まだ小さい女の子です!!」

 

アイサ「青海人っ!!排除してやる!!あたいはシャンドラの戦士だ!!!!」

 

アイサは棒を剣の様に構える。

 

ナミ「だから何なの 私とやんの 衝撃(インパクト)するわよ」

 

アイリスは間に入って止める。

 

アイリス「ナミ 何しようとしてるんですか!?」

 

ナミ「しょうがないじゃない!武器向けてくるんだから!!」

 

アイサ「あんたも青海人だな!?排除するぞ!!」

 

アイリス「私は青海人でもないよ。ていうか人間じゃないから。」

 

アイサ「はあ!?」

 

コニス「まあっ!大変っ!!お2人共丸焦げだわ!! すぐに手当てを」

 

パガヤ「とにかくすいません 今我々が来た道に進路を!!”雲貝(ミルキーダイヤル)”で新しく作った川です 直接白々海へ出られます 敵に見つかる前に(・・・・・・・・)っ!!」

 

ナミ「だったらもっと静かに登場してよ!!」

 

パガヤ「そうだ あなたにお渡ししたいものがあるのです!!」

 

ロビンは神兵長・ヤマに苦戦していた。

 

ヤマ「”腹部満点(ストマックマウンテン)”!!!!」

 

ヤマ「メリャ~~~~~~!!!!」

 

ロビンの後ろには像が。

 

ロビン(書記像が・・・!!!)

 

ロビンは両腕でたくさんの手を咲かす。

 

ロビン「”二十輪咲き(ペインテフルール)”!!!「金蓋花(カンデュラ)」!!!」

 

ヤマ「メ~~~~!!!」

 

ヤマの突進による体当たりはロビンに直撃し、ロビンは吹っ飛んだ。

 

ヤマ「ン~~~~~フフフメ~~~~~エ!!いつまで こんな枯れた都市(・・・・・)をかばい続ける気ですか!?」

 

ロビン「・・・・・・あなたには先人の足跡を尊ぶ気持ちが全くないようね」

 

ヤマ「私は過去にこだわらない(タチ)なのだ!!」

 

ロビン「愚か者は()まってそう言うわ」

 

ヤマ「私を誰だと思ってるのか!!!」

 

ヤマ「”拳満点(パンチマウンテン)”!!!」

 

ヤマはパンチを繰り出すが、ロビンは避ける。

 

ロビン(遺跡のない場所へ移動しなくちゃ・・・このおバカさんに全てメチャクチャにされてしまうわ・・・!!!)

 

ヤマ「ンメ~~~~~!!!」

 

 

シャンディアの戦士とエネル兵の戦いは続いている。

 

エネル「くあ・・・」

 

エネル「ああ・・・まだやってたのか」

 

「うおああああっ!!!」

 

カマキリの槍がエネルの頭を貫くが効いていなかった。

 

エネル「すまんね 居眠りをしていた・・・苦しそうだな」

 

カマキリは金属製の槍のせいで感電を起こす。

 

カマキリ「おれは・・・・・・お前に勝てない・・・のか!!?」

 

エネル「ああ・・・・・・そうだとも」

 

エネル「・・・・・・もうわかっただろう? おれは”雷”だ」

 

エネル「・・・・・・どうあがけば”人間”が”雷”に勝てるというのだ・・・・・・空で育ったお前でも遠雷くらい見ていよう」

 

エネル「人は古来より理解できぬ恐怖を全て”神”とおきかえ怖さから逃げてきた もはや勝てぬと全人類が諦めた”天災”そのものが私なのだ」

 

カマキリは一度距離を置いて、槍から光のレーザー状剣にする。

 

カマキリ「”燃焼剣(バーンブレード)”!!!」

 

カマキリはエネルごと向こう側の大木を切断したが、エネルは再生する。

 

エネル「・・・・・・約束の5分を過ぎた・・・・・・手を出させて貰うぞ・・・・・・!!」

 

カマキリは逃げる。

 

エネル「逃げるとは今更だな・・・・・・!!!」

 

カマキリ(ワイパー犬死にだ!!!こいつに”排撃(リジェクト)”は効かねェ・・・・・・!!)

 

エネルがカマキリの目の前に現れる。

 

エネル「ヤハハ 雷より速く動けるつもりか?」

 

カマキリ「逃げろ!!!ワイパー!!!」

 

エネル「「100万V」」

 

エネルは手を添えつつ、

 

エネル「”放電(ヴァーリ)”!!!」

 

雷撃が周りに走った。

 

カマキリは黒焦げになり倒れる。

 

エネル「ん?」

 

神兵「何だ!!?体が痺れ・・・」

 

神兵やシャンディア戦士達も倒れる。

エネル「・・・・・・いかん・・・電気が”雲の川(ミルキーロード)”を伝わってしまったようだ・・・今の放電で”声”が20も消えてしまった・・・マヌケ共め ・・・・・・まあいい ・・・・・・まだ生き残りはいる じっくり追い詰めてやるか・・・」

 

神の島(アッパーヤード)”83人のサバイバルーーー経過時間ーーー2時間

 

脱落者ーーー56名

 

”神の軍団”残り13名

 

シャンディア残り7人

 

麦わらの一味ーーー残り6人とメンバー扱いとしての1人。戦闘可能総数ーーー27人



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偉大なる航路(グランドライン) 空島・黄金の鐘編
第187話「幻の都!雄大なるシャンドラの遺跡!!」


ナミはウェイバーに乗っていた。

 

パガヤ「・・・見事」

 

コニス「ナミさん すごいです!!」

 

アイリス「ララ様も乗りこなしますけど・・・」

 

パガヤ「・・・確かにお返ししましたよ」

 

ナミ「ええありがとう すごく気に入った!!」

 

ナミ「段違いのスピードね・・・・・・!!」

 

パガヤ「ええ”噴風貝(ジェットダイヤル)”は数百年前の絶滅種でして私も驚きましたよ お預かりしたウェイバーにこれが搭載されていようとは・・・」

 

パガヤ「ーーーしかし さて これからどうしましょう みなさんがご一緒ならスカイピアの果てへご案内するつもりだったのですが」

 

ナミ「・・・・・・ふふ とにかく船は約束した海岸へつけなきゃ 無事だとは思うのよね アイリスは?」

 

アイリス「私もそう思います。」

 

ナミ「あいつらが揃ってれば敵もないわよ・・・」

 

アイサ「あいつらなんて島にいないよ」

 

コニス「え?」

 

アイサ「奴らがいたらわかるもん あたい!」

 

ナミ「”心綱(マントラ)”・・・神や神官が使えるってやつね・・・」

 

アイリス「心を読む的な力?」

 

アイサ「生まれつき使えるんだあたいは!!・・・だから怖いんだ・・・”声”が消えていく恐さが あんた達にわかるもんか・・・・・・!!!」

 

アイリス「何も泣かなくても・・・」

 

ナミ「また泣くの」

 

アイサ「泣いてない!!バカ青海人 バカ!!」

 

コニス「アイサさんは・・・ウェイバーが壊れたらしくて 空魚に襲われているところを私達が通りかかって・・・・・・」

 

アイリス「何で・・・?」

 

ナミ「何するつもりだったのよ」

 

アイサ「知らない!!・・・・・・でもじっとしてられないじゃないかっ!!」

 

アイサ「・・・・・・・・・ラキ・・・・・・みんな・・・・・・」

 

アイリス「アイサちゃん・・・・・・」

 

ナミ「・・・・・・」

 

ナミ(無事かしら・・・・・・みんな)

 

ある洞穴内ではルフィとブレードアーマー・エックスが進んでいた。

 

ルフィ「いや~~~~~まいったなあ~~~~~・・・・・リュックは表にあるんだよな・・・・・・木は全部腐ってて実もついてねェし なあエックス この洞窟何だと思う?」

 

ブレードアーマー・エックス「もし大蛇の腹の中だったらマズイだろうね。」

 

ルフィ「大蛇の腹の中!?そうだったらやべェだろ!?それに出口につかねェし みんな黄金郷についたかな キレーなんだろうな~~黄金づくしで 黄金の煮込みは最高にうまいって昔 酒場で聞いたぜ・・・」

 

ブレードアーマー・エックス「へェ・・・」

 

ゾロ「ついて来んな!!」

 

ゾロはサウスバードと共にいた。

 

サウスバード「ジョ~~~~」

 

ゾロ「いいか 弁当はもう食っちまってねェし もう食いモンは持ってねェ!!あってもやらねェ!!わかったろ!?さぁ行け どっかに 妙な歩き方しやがって・・・首どっち向けてんだよ」

 

ゾロ「おれと戦ってみてェのか!?ア!?」

 

サウスバード「ジョ?」

 

エネル《3時間後 この島に立っていられるのは83人中・・・・・・5人だ》

 

(ゴッド)・エネルの宣言時刻まであと1時間 現在生き残りーーー27人

 

シャンディア戦士「バカな・・・・・・!!」((ゴッド)・エネル!!!なぜここに!!! 仕留めてやる・・・・・・!!)

 

しかしエネルは戦士の後ろへ瞬間移動。

 

シャンディア戦士(え・・・)

 

戦士はやられた。

 

残りーーー26人

 

ロビンも神兵長ヤマから逃げていた。

 

ヤマ「メ~~~~~!!!」

 

ヤマ「どこまで逃げる気だ・・・・・・」

 

ロビン「ハァ・・・・・・ハァ・・・・・・」

 

ヤマは遺跡を破壊する。

 

ヤマ「逃げるのは・・・・・・ここまでですか・・・・・・?」

 

ロビン「ええ・・・もうダメよ」

 

ヤマ「ダメ?」

 

ロビンは帽子を外す。

 

ロビン「反省したって許さない!!!」

 

ヤマ「許さないとは・・・・・・恐れ入る・・・やけにあの廃墟を庇うのだな・・・別に貴様のものでもあるまい・・・」

 

ロビン「そうよ 遺跡は誰のものでもない」

 

ロビン「あなたとは もう これ以上・・・話したくないわ」

 

ヤマ「ン~~~~フフフ安心せよ・・・・・・話したくとも話せなくなるのです貴様は・・・」

 

ヤマ「ここで潰れて死ぬのだから!!!”落下満点(ドロップマウンテン)”!!!」

 

ヤマは跳び始める。

 

ロビン「・・・・・・牛みたいに突っ込んで来るだけ・・・」

 

ロビン「あなたに消された歴史の重みを知りなさい・・・ここでなら存分に暴れてもいいわ ”三十輪咲き(トレインタフルール)”!!!」

 

ロビンは能力発動により、木の枝から手繋ぎによりヤマの両足を掴む。

 

ヤマ「ん!?」

 

ロビン「”ハング”!!!」

 

ヤマは大木に叩きつけられる。

 

しかし、あまりの重さから腕が「ピキッ」っと鳴る。

 

ロビン「ウ・・・何て体重・・・・・・!!」

 

ヤマは後ろへ連続回転する。

 

ヤマ「くらえ10連斬撃(アックス)!!”斬撃満点(アックスマウンテン)”!!!」

 

ロビンはヤマの体から複数生やして、一度目を閉ざし、両手を広げられて固定される。

 

ヤマ「あれ!!?あ!!!待て・・・!!(ダイヤル)が・・・逆だ・・・ちょっと!!!(ダイヤル)が!!」

 

また大木へ叩きつけられ倒れる。

 

しかし、ロビンに頭を掴まれる。

 

ロビン「あなたが壊し回った遺跡(あれ)は”無価(むげ)の大宝”・・・歴史は常に繰り返すけど 人は過去には戻れない・・・・・・あなたにはわからないのね」

 

ヤマ「わ・・・わが・・・解りあした・・・・・・もう 二度と・・・しま・・・しませんがら・・・ゆる・・・」

 

ロビン「許さない」

 

ヤマ「・・・・・・!!ぶふ・・・ ならバ・・・・・・!!!」

 

ヤマはロビンの腰に手をかける。

 

ヤマ「オマエを殺すまで ンフフフフ・・・・・・!!!」

 

ロビン「!」

 

ヤマは両指を曲げられる。

 

ヤマ「ア~~~~~!!!!ゆ・・・・・・指 ユバビ!!!」

 

ロビン「”百花繚乱(シエンフルール)”「大飛燕草(デルフィニウム)」」

 

地面に腕をたくさん咲かせ、ヤマを引っ張り、転がしていく。

 

ヤマ「待てどこへ!!!」

 

ヤマは崖の外へ。

 

体を手で固定され、そのまま落下。

 

ロビン「”クラッチ”」

 

ロビンは関節技でフィニッシュした。

 

ロビンはリュックを背負い、帽子を被る。

 

ロビン「ひどい事をするわ・・・」



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第188話「生存率0%!!チョッパーVS神官オーム」

ロビンは遺跡まで歩く。

 

ロビン「・・・・・・・・・」

 

ロビン「ここはもう都心部のハズなのに・・・・・・慰霊碑にあった地図と全くかみ合わない・・・空に来た衝撃でバラバラになってしまったのかしら・・・・・・」

 

ロビンは遺跡を進むと、

 

ロビン(・・・おかしいわ・・・・・・これが黄金都市・・・!?やっぱり広さも地形も全く別物・・・)

 

ロビン(特に不自然なのが・・・)

 

ロビンは手帳の紙面を突く。

 

ロビン「まさか」

 

チョッパーは巨大豆蔓を登っていた。

 

チョッパー「へっ へっ」

 

チョッパー「もうちょっとだ・・・・・・おれが1番に黄金見つけたらみんな驚くだろうな~~~~♪」

 

チョッパーは雲の上へ出た。

 

チョッパー「ここも遺跡か・・・・・・!!わわっ・・・・・・何だココは・・・なんか少し地面が歪んでるぞ」

 

チョッパーは進むが、

 

「”待て”」

 

チョッパー「!」

 

???「”待て”だホーリー ホーリー”待て”!!!」

 

チョッパーの目の前に超巨大な犬が。

 

チョッパー「!!!! あああああああ!!!」

 

チョッパー(お・・・・・・・・・!!おれ 調子乗っちゃった~~~~!!!もう帰ったらよかった~~~~!!!死ぬ~~~~!!!)

 

???「お前で今日は3人目さ ここへ辿り着いたのは・・・・・・まったくウッカリしてやがるぜあのクモ頭・・・」

 

???「お前・・・ゲダツを消したな・・・・・・」

 

チョッパー「!!」(さっきの奴の事だ・・・・・・!!)

 

???「あぁいいんだいいんだ・・・あんなバカは消えた方が世の為さ・・・そう思うだろ」

 

チョッパーは一歩下がるが、コケる。

 

チョッパー「何だ何かに・・・」

 

シャンディアの戦士が倒れていた。

 

チョッパー「ぎゃああああああああ」

 

???「・・・そう怯えるな その犬はホーリー おれの愛犬だ・・・・・・噛みつきゃしねェよ・・・・・・」

 

チョッパー「だ・・・だってコイツ血まみれで倒れて・・・」

 

???「ホーリーは仕付けがゆき届いてるからむやみに人を噛んだりしねェ・・・ その男はおれが斬りキザんだ」

 

チョッパー「余計コエーよ!!! お前誰だァ~~~~!!!」

 

オーム「おれの名はオーム・・・とにかく静かにしろ・・・おれは今 人間の脆さを憂いている」

 

オーム「とやく儚い人の命と知りながら なぜ人はまた戦い朽ちるか」

 

チョッパー「え・・・何だ何だ・・・・・・?」

 

オーム「幸福になろうと生まれ幸福を欲し戦いに死す ならば最初(ハナ)から何もせずともよかろうて 抜き差しならない人の性だ・・・哀しいな・・・・・・・・・だが救いの道は1つある」

 

チョッパー「?」

 

オーム「みんな死んだらいい」

 

チョッパー「何コエー事言ってんだコイツ~~~!!!」

 

オーム「・・・・・・ここに何をしにきたんだ・・・・・・?」

 

チョッパー「・・・あ・・・おれ ただ黄金を探しに・・・・・・欲すれば戦いを生む」

 

チョッパー「え」

 

オームは立ち上がり、腰の刀を抜こうとする。

 

オーム「お前を救おう」

 

チョッパー(全然救う気ねーーーー!!)

 

 

カマキリ「行け・・・・・・ラキ・・・・・・」

 

ラキ「でも・・・カマキリ・・・!!!」

 

カマキリ「ワイパーの・・・向かった・・・・・・神の・・・社・・・には・・・・・・エネルは イなイ!!! まダ・・・トめられる・・・ワイパーを止めろ・・・・・・!!!」

 

ラキ「わかったよ・・・・・・!!!わかったからもう喋らないで!!」

 

カマキリ「勝てねェンだ・・・・・・誰も・・・・・・!!!」

 

エネル《おれは雷だ》

 

カマキリ「アイツは無敵だ・・・」

 

ラキ「・・・・・・!!!」

 

ラキ「・・・止めるよ ワイパーを!! ここで待ってて!!アイサのバッグ・・・これを預けて行くからね!!」

 

ラキは走り出す。

 

ラキ(あんなに強いカマキリが・・・!!心を折られてる・・・!!!”ゴロゴロの実”・・・!!!悪魔の実最強種「自然(ロギア)系」エネルがその能力者だなんて!!!)

 

ゾロ「見覚えが・・・・・・ある様な」

 

ゾロ「ない様な・・・・・・あるな」

 

ゾロ「ははーん・・・・・・似た場所か?」

 

サウスバードは「プッ」っとした。

 

ゾロ「てめェ今笑ったのか!!!あァ!!?」

 

ゾロはサウスバードに投げかける。

 

サウスバード「ジョジョジョジョ~~~~~~!!」

 

ゾロ「何だよ 食糧狙ってついてきたお前が悪ィんだろ おれの横にいるとそういう目にあうんだ 来るかコラ」

 

サウスバードはゾロのリュックに目をつける。

 

ゾロ「ん? ばか・・・」

 

サウスバードはリュックを掴んで飛んでいくが、ゾロは掴まれたリュックに掴まり共に飛んで行ってしまった。

 

ゾロ「待て もう食いもんは入ってねェよ!!! 離せ!!!オイ!!」

 

ゾロ「てめェ!! どこへ飛んでく気だァ!!!」

 

ルフィ「はっ」

 

ルフィ「・・・・・・えっ 行き止まり!?」

 

ブレードアーマー・エックス「ここでか!?」

 

ルフィ「ここまで歩いてきてそりゃねェだろ~~~~あっ・・・まさかカラクリ扉だな・・・・・・?」

 

ブレードアーマー・エックス「いやカラクリ扉じゃないだろ・・・。アーマーを変えようかな。」

 

ブレードアーマー・エックスは一度覇王剣をデバイスに収納し、電磁波球体に包まれ、コマンドミッションのハイパーモード1・Xファイアとなった。

 

ルフィ「よっしゃ!エックス ここを突き破るぞ!!」

 

Xファイア・エックス「よし!!」

 

Xファイア・エックスは右腕のエネルギーを貯めて、出力を25%程度まで行き、

 

ルフィ「行くぜ!!”ゴムゴムの”」

 

ルフィは両腕を後ろへ伸ばして、

 

Xファイア・エックス「行くぞ!!」

 

ルフィ「”バズーカ”!!!」

 

Xファイア・エックス「チャージコレダー!!」

 

2人の必殺技が行き止まりに炸裂。

 

Xファイア・エックス「ん?」

 

ルフィ「あり? びくともしねェや・・・・・・」

 

しかし、

 

ルフィ「お」

 

Xファイア・エックス「揺れてる?」

 

凄い揺れだした。

 

ルフィ「うぎゃああ 何だァああ!!?」

 

Xファイア・エックス「揺れてる!!揺れてる!!」

 

 

チョッパー「うわあああああああ!!!!」

 

チョッパーはオームから必死に走って逃げていた。

 

チョッパー「ハァ・・・ハァ・・・追って来ない・・・よかった ・・・・・・あいつも神官かな ここは隠れる場所がいっぱいあるぞ」

 

チョッパー「・・・とにかくここから逃げてルフィ達と合流しよう あいつは剣士みたいだから隠れたまま遠ざかれば逃げ切れるぞ ハァ・・・ハァ・・・」

 

オーム「ずいぶん遠くへ逃げたな・・・・・・」

 

オームは斬撃を飛ばしチョッパーを斬り飛ばす。

 

チョッパー(え・・・・・・!?)

 

オーム「生くる(すべ)なし哀しみの求道 ここは生存率0% ”鉄の試練”!!!」



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第189話「”巨大豆蔓”を登れ!! 上層遺跡の死闘」

ナミ「ちょっと・・・・・・ダメよ!!!」

 

アイサが雲の海に飛び込むが、

 

アイリス「アイサちゃん!?」

 

ナミも飛び込み、アイサを捕まえる。

 

ナミ「待ちなさいったら!!!」

 

アイサ「何だよ!!はなせ!!あんたには関係ないだろっ!!」

 

ナミ「関係ないけど!!見殺しにできないじゃない あんたみたいな子供っ・・・!!」

 

アイサ「あたいは戦士だ!!」

 

ナミ「わかったから子供の戦士」

 

アイサはナミを睨む。

 

ナミ「にらんでも怖くないもん」

 

アイリス「ナミって自分より小さい男女だと大体平気ね・・・。」

 

コニス「・・・・・・!!大丈夫でしょうか!?」

 

ナミ「平気平気 ホラ暴れたってムダよ 乗って」

 

アイサ「離せ~~~~みんなを助けるんだ~~~~!!」

 

ナミ「ブツわよあんた」

 

アイリス「ナミ 私もウェイバー乗っても?」

 

ナミ「何とか限界でも2人までなら乗せられるかもね。」

 

アイリス「はい!」

 

アイリスもウェイバーに乗船する。

 

しかし、超巨大大蛇がメリー号へ近づく。

 

ナミ「ええ!!?」

 

アイリス「ヘビ でかっ!!?」

 

そして、ルフィとエックス。

 

Xファイア・エックスは電磁波球体に包まれ、ゼロへと交代する。

 

ゼロ「行くぜ!!」

 

ゼロは武器をKナックルへとチェンジした。

 

ルフィ「あー・・・びっくりした~~~~~・・・ 何なんだ この洞窟は・・・地震が起きたと思ったら 次は”海雲”が流れ込んできた・・・溺れるトコだったよ」

 

ゼロ「俺はそうでもないがな・・・」

 

ルフィ「ゼロ お前はいいよな レプリロイドだから 溺れる事はねェから・・・でもよ。」

 

ゼロ「ああ!!」

 

ルフィとゼロは壁に攻撃を食らわす。

 

大蛇は悲鳴を上げる。

 

ナミ「きゃああ~~~~~!!!」

 

ナミ「何なの このデカさ!!!」

 

アイリス「デカいにも程がある!!」

 

ルフィ「出口はどこだ~~~!!!」

 

ゼロ「いい加減に出口へ行きたいんだよ!!」

 

2人は大蛇の体内を攻撃する。

 

ナミはアイサとアイリスを乗せたままウェイバーで逃げる。

 

ナミ「いやああああ~~~~っ!!!」

 

コニス「ああっナミさん そっちは森の中!!!」

 

パガヤ「ナミさーん!!!」

 

パガヤ「

・・・・・・ど・・・ど どうしましょう 森へ入ってってしまった・・・・・・」

 

神の島(アッパーヤード)では、神兵とシャンディア戦士が戦っていた。

 

神兵「メ~~~・・・フーッ・・・しぶとい・・・!!!」

 

突然揺れる。

 

神兵「何だ」

 

森の所が折れる音で、衝撃もする。

 

シャンディアの戦士「え・・・」

 

神兵「何か来る・・・メ~~~!!!」

 

大蛇が現れた。

 

ナミもウェイバーで出て来て、アイサはナミの腰にしがみつき、アイリスは船体に掴まる。

 

ナミ「そっち行って!!そっち!!!」

 

神兵「うわァ!!!”空の主”だ!!!」

 

シャンディアの戦士「え・・・・・・!!今のは・・・アイサか!?」

 

2人は大蛇にやられた。

 

ナミは一度ウェイバーを止める。

 

アイリス「ナミ・・・アイサちゃん」

 

ナミ「入っちゃったかも・・・森の中・・・」

 

ゾロは巨大サウスバードと空中飛行中である。

 

ゾロ「おい・・・オイおろせよ・・・・・・聞いてんのか?てめェ・・・・・・」

 

サウスバード「ンジョ~~~~~~ッ♪」

 

ゾロ「コノアホ鳥は・・・斬り落としてやろうか」

 

サウスバード「ジョ?」

 

ゾロ「あ!?何だ・・・」

 

大蛇がゾロのいる上空まで大口開けてせり上がって来た。

 

ゾロ「うおァ!!!」

 

サウスバード「ジョ~~~~~~ッ!!!!」

 

ゾロ「ウ・・・大蛇・・・!!!お・・・おいもっと高く跳べ!!!食われちまうぞ!!!」

 

サウスバード「ジョ~~~~~!!!」

 

サウスバードは逃げるが、大蛇は追って来る。

 

ゾロ「・・・・・・!!まだ追って来る 妙に気が立ってねェか あのヘビ」

 

サウスバードは脳内で構図を立て、リュックを掴むゾロを離す。

 

ゾロ「あ てめェ~~~~~っ!!!」

 

 

巨大豆蔓(ジャイアントジャック)をワイパーが駆け上がる。

 

ワイパー「この巨大豆蔓(ジャイアントジャック)の頂上に”神の社”!!! エネルがいる!!!」

 

ワイパー「決着(ケリ)をつけてやる・・・・・・!!忌々しい400年の歴史に!!!」

 

しかし途中で攻撃を食らいそうになったが、避けた。

 

ワイパー「・・・・・・・・・!!」

 

オーム「ワイパー・・・それ以上蔓を登ると”神の社”へ到達する・・・誰が通過を許可したんだ!?」

 

ワイパー「・・・・・・オーム!!!」

 

ガン・フォール「”神の社”など もはや目指しても無駄である!!!」

 

ワイパーとオーム「「ガン・フォール!!!」」

 

ワイパー「てめェがなぜここに・・・!!まだ”神”の座に未練があんのか!!?」

 

ガン・フォール「・・・未練はないが・・・まだ責任を取り終えておらぬ・・・ーーー今この上にある”神の社”を見てきた所だ・・・・・・!!」

 

オーム「・・・・・・」

 

ガン・フォール「惨劇・・・全壊しておったよ」

 

ガン・フォール「勿論エネルの姿はない もはや要らぬ長物とそういう意味であろうな」

 

エネル《6年掛かりの大仕事も・・・どうやらもう終わりに近づいている お前に別れの挨拶でもと・・・ここへ来た》

 

ガン・フォール「おぬしら一体何を望んでおるのだ!!!オーム!!」

 

オーム「・・・・・・」

 

ワイパー「エネルが・・・!!”神の社”にいねェだと・・・!!?」

 

ゾロは落下してくるが、咄嗟に龍神剣を抜いて飛行能力を行い、瓦礫への激突は免れ、着地した。

 

ワイパー「麦わらの仲間か・・・・・・!!というか剣で飛んでいたよな!?浮いていた!!」

 

ゾロ「危ねェ・・・!!あの鳥許さん!!」

 

ゾロは龍神剣をまた専用の鞘へ納める。

 

ガン・フォール「おぬしか・・・!!」

 

ゾロ「ここは・・・遺跡か?」

 

ゾロは雪走を抜こうとした。

 

ゾロ「アァ・・・・・・見るからに凶暴そうなのがいるな・・・・・・オイ黄金よこせ」

 

オーム「やれやれ哀しいな 我が”鉄の試練”誰1人逃れられぬのに・・・!!」

 

ワイパー「てめェら全員・・・邪魔をするなら 排除するのみだ!!!」

 

ガン・フォール「エネルの居所!!!神隊の居所を教えて貰おうか!!!」

 

ルフィ「どうなってんだ!!!この洞窟はァ~~~~~!!!」

 

ゼロ「出口へ!!」

 

大蛇「ジュラララララ!!!」

 

ワイパー「まァ御仁方々言いてェ事は色々あろうが・・・主張したくば まずはここで生き残る事だ」

 

ゾロは右手で龍神剣を抜き、左手に雪走を構える。

 

ゾロ「あの大蛇・・・とうとうこんなトコまで追ってきやがった」

 

大蛇は息切れしていた。

 

オームは巨大ペットに搭乗した。

 

オーム「行くぞホーリー 存分に暴れて構わん・・・」

 

ガン・フォールもピエールに搭乗する。

 

ガン・フォール「狙いはオームだ ピエール!!」

 

ピエール「ピエー!!」

 

ワイパー「・・・・・・」

 

ワイパーはバズーカを構える。

 

ルフィ「壊れねェくせに・・・縦んなったり横んなったり・・・・・・!!おかしいぞこの洞窟!!!」

 

ゼロ「これは大蛇の体内かもしれんだろうな・・・」

 

ワイパー「・・・どいつもこいつも・・・」

 

ワイパー「まとめて消えろ!!!」

 

ワイパーはバズーカーを撃った。

 

バズーカの轟音に周囲はビビる。

 

大蛇はワイパーに目をつけ、襲い掛かる。

 

ゾロ「・・・・・・厄介な武器持ってやがる」

 

ワイパー「!!」

 

ワイパー「何も知らねェ青海人が・・・!!昨日今日空へ来たお前らに 渡せるもんはここにねェぞ!!!」

 

ゾロ「他人事をいちいち把握する気はねェな!!空の事情はおれ達にゃ関係ねェ!!」

 

ワイパー「だろうな!!元々消す腹!!不都合もない!!!くたばれ!!!」

 

ゾロの左手の雪走がワイパーの足と鍔迫り合いとなる。

 

ゾロ(コイツ・・・!!!思った以上に・・・!!!)

 

大蛇が襲い掛かって来るが、ゾロは避ける。

 

ゾロ「そうだ あいつは・・・キバに毒を持ってやがるんだ」

 

ゾロの後ろには超巨大犬に乗ったオームが。

 

犬「ワン!!」

 

ゾロ「こっちもキバか!!」

 

犬は右パンチをかましてくるが、ゾロは避ける。

 

ゾロ「な!!! 何だこの犬の動きは!!!」

 

オーム「コイツの名はホーリー!!言っておくがおれは”空の畜産家(スカイブリーダー)” 動物に対し並の仕付けなどでは留まらない 完全なる”二足歩行”次いでは”拳闘”までを叩き込んだ・・・!!とくと味わえ!!!」

 

ゾロ「限度ってもんがあんだろ」

 

その時、ピエールに乗ったガン・フォールが奇襲を仕掛けてきた。

 

オームは反射的に返した。

 

オーム「ガン・フォール・・・シュラごときに一度やられた男がまだ懲りぬか!!もはや槍を振る事もままならぬのではないか!?老いぼれ!!」

 

ガン・フォール「さりとて退けぬ!!!今より貴様らが何をやらかすやわからぬのだからな!!!」

 

オーム「フン・・・・・・思い上がるな・・・それを知ろうとも (ゴッド)の高き心貴様になど理解できん!!!」

 

ロビンはピラミッド?内で雲をナイフで掘っていく。

 

ロビン「ふー・・・・・・」

 

ロビン「!・・・・・・下へ行ける・・・・・・!!」

 

底が開き、飛び降りた。

 

上の帽子とリュックは能力による自分の手に放り投げられた。

 

ロビン「こんなに広い・・・・・・やっぱり・・・・・・この遺跡にはまだ奥があるんだわ」

 

ロビン「青海の遺跡なのに 一面が”島雲”なんて おかしいと思った・・・」

 

ロビン「上にあった遺跡はただ”島雲”に浸食された 都市の一部に過ぎないのね・・・・・・まだ下へ行けそう・・・」

 

巨大豆蔓(ジャイアントジャック)では、

 

ゾロ「・・・・・・く!!あのヘビ 邪魔ばっかしやがって!! ・・・・・・ハァ・・ハァ!!ん?」

 

ゾロ「・・・・・・!? チョッパー!?」

 

目の先にはチョッパーが血だらけで倒れていた。

 

ゾロ「おい!! チョッパーお前っ!!」

 

ゾロはチョッパーの元へ走って行く。

 

オーム「そうか青海の仲間か オイそっちは気をつけろ・・・」

 

ゾロは足で何かを踏み、横の遺跡から鉄線が横に飛び出した。ゾロは引っかかり左腕を傷つけた。

 

ゾロ「・・・・・くっ!!!何だ!!!」

 

ワイパー「! あれか”試練”は・・・」

 

ゾロ「何だコリャ!!!有刺鉄線!!?」

 

オーム「それは”鉄雲” 重量は”雲”硬度は”鉄”!!”雲貝(ミルキーダイヤル)”によってそいつは吹き出す それぞれがどこかの地面と連動し 踏めば発射する」

 

オーム「このフィールド上いつどこでスイッチが入り貴様等を襲うとも限らない・・・そこの動物(・・・・・)は半分はおれが仕留めたが・・・」

 

オーム「後は勝手に”試練”の餌食になったんだ」

 

ゾロはチョッパーを抱きかかえる。

 

ゾロ「チョッパー おいチョッパー!!返事しろ!!・・・お前 何で1人でこんなとこへ・・・!!!」

 

オーム「気の毒にな」

 

ゾロ「!」

 

オーム「敵討ちでもしたくなったか」

 

ゾロ「・・・・・・いや・・・そういう戦いの動機は好きじゃねェ・・・・・・」

 

オーム「ほう・・・立派なもんだ・・・」

 

ゾロ「ただ 少し 燃えてきた・・・!!!」

 

ロビンは遺跡内を歩いていた。

 

ロビン「光・・・・・・?」

 

ロビンは出口に着くと、

 

ロビン「あっ!!・・・・・・」

 

神兵「”巨大豆蔓(ジャイアントジャック)”が見えたぞ」

 

神兵「”神の社”へ行かせるな!!!」

 

神兵「メ~~!!!」

 

神兵「シャンディアを追え~~~!!メ~~~!!!」

 

アイリス「何か来ました~~!!」

 

ナミ「何なの!?メ~って!?」

 

アイサ「神兵だよ!!捕まったら殺される!!」

 

ナミ「待ってよ!!だってでもどこへ向かってんの!?私達~~~~~~!?」

 

アイリス「とにかく進んでください!!」

 

ナミ「アイリスまで無責任な!!」

 

ゾロ達は対峙し合っていた。

 

ロビン「・・・・・・800年前突如滅びたシャンドラの都・・・・・・そんな風には思えない今まだこんなにも堂々と・・・こんなにも雄大・・・・・・」

 

ロビン「・・・・・・これが・・・・・・黄金都市「シャンドラ」!!!」



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第190話「鉄の試練の真骨頂!白荊(シロイバラ)デスマッチ」

神の島(アッパーヤード)”北東の海岸

 

メリー号内

 

パガヤ「すいません ここでよろしかったですよね コニスさん 彼らの待ち合わせている海岸は」

 

コニス「ええ父上 ナミさんがそう言ってましたから」

 

パガヤ「ーーーしかし弱りましたね 我々が船番をやる事になるとは・・・彼らが戻るまで何としてもこの船を死守しなければ・・・!!威嚇にラッパを鳴らしましょうか」

 

コニス「そうですね父上っ!!心強いですから!!」

 

スピーカーからラップ音が響く。

 

パガヤ「これでよし」

 

パガヤ「スー!そっちを見張ってくれますか」

 

スー「スー!!」

 

コニス「よしっ!!介抱頑張りますからねっ!!お2人共しっかり!!」

 

パガヤ(どうかみなさんご無事で こんな空島ですいません!!)

 

シャンディア戦士は”雲の川(ミルキーロード)”を進む。

 

シャンディア戦士「”神の社”へ!! ”神の社”へ行かせるな~~!!!」

 

シャンディア戦士「エネルの首を 今こそ!!」

 

神兵「メ~~~!!!」

 

シャンディア戦士「巨大豆蔓(ジャイアントジャック)を登れ~~!!」

 

ラキ(ワイパー・・・!!!)

 

ラキ(排撃(リジェクト)はもう使わないで・・・・・・!!エネルには・・・!!挑まないで・・・・・・!!)

 

神兵「神兵戻れ~~~~!!!シャンディアを止めろ~~!!!」

 

 

エネル「ヤハハハ・・・ ・・・そうだ」

 

エネル「全員登れ・・・上層遺跡で消し合うがいい」

 

エネル「神の予言は絶対なのだ!!」

 

ワイパーはガン・フォールにバズーカを発射。

 

ガン・フォール「よせワイパー!!!我輩は・・・」

 

ワイパー「「我輩」は・・・何だ!!?敵じゃねェと言いてェのか!!! おれ達にとっちゃあ てめェもエネルも同類なんだぞガン・フォール!!!」

 

ガン・フォール「・・・・・・!!!聞く耳も持たぬか」

 

大蛇がガン・フォールに大口開けて迫る。

 

ピエールは避けて逃げた。

 

ワイパー「野郎・・・!!!」

 

ワイパーはバズーカを撃つが、大蛇には効いていなかった。

 

ワイパー「燃焼砲(バーンバズーカ)が効かねェとは どんなウロコだ・・・!!!」

 

ルフィ「あああああ!!もう・・・」

 

ゼロ「ルフィ!!」

 

ルフィ「もう・・・!!いやだぁこの洞窟~~~~っ!!!」

 

 

ゾロ「・・・・・・!!!」

 

ゾロは胸辺りに傷ができていた。

 

ゾロ「今・・・・・・何を・・・」

 

オーム「・・・・・・フン 青海人はこれだから困る・・・・・・この刀もまた”鉄雲”なのさーーーつまり刀身は・・・この刀の柄に仕込まれた(ダイヤル)から追加される”鉄雲”により」

 

オームは左手に持つ剣の刀身が雲で生成され、うねり出す。

 

ゾロ「・・・・・・!!」

 

オーム「どこまでも敵を追う!!!」

 

オームは剣を振り、雲で出来た刀身がムチのようにしなった。

 

ゾロは雪走で防御した。

 

オーム「理解できたかね 青海の剣士くん」

 

ゾロ「まるでムチだな・・・理解したよ 白々海は曲芸戦士の集まりだってな」

 

オームはホーリーから飛び降りる。

 

オーム「ホーリー・・・・・・別れて戦おうか・・・・・・!!」

 

ゾロ「!?」

 

オーム「ーーーこの”上層遺跡”・・・・・・少々賑やかになってきた様だ・・・・・・!!!」

 

巨大豆蔓(ジャイアントジャック)を駆け上がる影。

 

神兵達が現れた。

 

神兵「何とも・・・」

 

神兵「”空の主”までいるとはな・・・・・・!!」

 

神兵「加勢しますぞオーム様」

 

神兵達「メ~~~~!!!!」

 

ワイパー「お前ら・・・」

 

シャンディア戦士「どうやら残りは」

 

シャンディア戦士「おれ達だけらしいな」

 

シャンディア戦士「お前をエネルの元へ到達させるぞワイパー!!」

 

ルフィ「そうだ 穴掘って出てやろう」

 

ルフィはでかい石を使ってゴリゴリし出した。

 

ゼロ「おいルフィ・・・。」

 

ルフィ「大丈夫だろ!!」

 

大蛇は突然叫ぶ。

 

シャンディア戦士「!!! あの大蛇・・・!!!」

 

大蛇は大笑いしていた。

 

シャンディア戦士(笑ってる)

 

ナミ「きゃあああ」

 

神兵「待て メ~~~!!!」

 

神兵「メ~~~!!」

 

ゾロ「!!? ナミ・・・!?それにアイリス!?」

 

ワイパー「アイサ」

 

ガン・フォ-ル「娘に、からくり娘っ!!」

 

神兵「仕留めろ~メ~!!」

 

ゾロ達はナミ達を神兵から守った。

 

ワイパー「アイサ!!! ここで何してる!!!」

 

ゾロ「ナミ!!!アイリス!!てめェらが何でここに!!!」

 

アイリス「あっゾロ!!」

 

ナミ「ゾロっ!!!みんなは!!?」

 

アイサ「ワイパー!!」

 

ワイパーはバズーカを構える。

 

ワイパー「何を企んでやがる青海人!!! アイサ!! そいつから離れろ!!!」

 

ガン・フォールはバズーカの砲撃を避ける。

 

アイリス「すごい砲撃・・・。」

 

ガン・フォール「おぬしら なぜこんな場所へ来た!!?」

 

ナミ「助かった・・・なぜって・・・!!」

 

アイサ「鬼ーーーーーっ!!ワイパーの鬼~~!!!」

 

ナミ「だって・・・すっごい大っきな ヘビが・・・」

 

ナミ達は大蛇に食われた。

 

ゾロ「あのアホ・・・」

 

ワイパー「アイサ・・・・・」

 

ナミ「あああああ」

 

ホーリーはワイパーを殴りつけ、オームはムチ状の雲剣をしならせ、ゾロはそれを受ける。

 

シャンディア戦士「ワイパー!!!」

 

オーム「己の身すら疎かな バカ共が」

 

オーム「他人の事など放っておけ!!! どの道誰も助かりはしない」

 

シャンディア戦士「ワイパーをよくも・・・!!!」

 

神兵「メー!!」

 

オーム「この上層遺跡に神兵が4人・・・あの2人はまだくたばっていまい・・・・シャンディアがあと4人青海人1人 うわばみが1匹とホーリー 10人と2匹か・・・」

 

シャンディア戦士は弓を構える。

 

シャンディア戦士「くたばれ!!!オーム!!!」

 

神兵「メ~~~~~~っ!!!」

 

シャンディア戦士は神兵に攻撃し、爆発が発生。

 

オーム「佳境だな ホーリーあれ(・・)を行くぞ」

 

ホーリー「ワン」

 

ホーリーは跳びはね、シャンディア戦士を殴り飛ばす。

 

オーム「「ダッシュ」だ」

 

ホーリーはダッシュし出した。

 

雲で出来た鉄線が何本も飛び出して来る。

 

シャンディア戦士「何を始める気だ・・・・・・」

 

シャンディア戦士「・・・・・・くそ 何だ あの犬の動き・・・厄介だぞ」

 

神兵「まさにこれは・・・・・・”鉄の試練”の真骨頂・・・・・・!!!」

 

神兵「”白荊(シロイバラ)デスマッチ”!!!」

 

ゾロ「・・・・・・わざわざ囲いなんかしなくても 別に逃げやしねェぞ」

 

神兵「メ~~~~~ッ!!!オロカ者め!!逃げられぬだけに非ず!!!囲うものは白き荊だぞ!!!」

 

ワイパー「つまりーーー」

 

シャンディア戦士は神兵を1人蹴り飛ばし、荊に激突。

 

ワイパー「触れりゃタダじゃ済まねェって事だな」

 

ゾロ「全部片付いたらどこから出りゃいいんだ」

 

オーム「そんな事は 片付いてから考えな あと8人と2匹!!!」

 

ラキ「ワイパー!!」

 

ラキも駆けつける。

 

ラキ「ハァ・・・!!!ハァ・・・!!!よかった見つけた・・・・・・!!」

 

ワイパー「ラキ・・・」

 

ラキ「ワイパー!!話を聞いて!!!」

 

ワイパー「お前なぜここに・・・!?」

 

ゾロ「ん!!?」

 

ラキ「エネルは森にいるんだ!! カマキリがやられて!!!あんたに伝言を・・・!!!」

 

ワイパー「おいラキ・・・・・・来るな!!!ここを離れろ!!!」

 

ラキ「! え?ワイパー何言って・・・・・・」

 

ワイパー「おい!!!やめろ!!」

 

エネル「私を呼んだか」

 

エネルがラキの背後に現れた。

 

ラキ「エネル・・・・・・」

 

ワイパー「よせ!!! エネルやめてくれ!!! そいつは戦いを放棄したんだ!!!おい!!!」

 

鉄線を掴むワイパーの手から血が垂れる。

 

神兵「バァカメ~~~~~~!!!他人など気にして生き残れると思うな~~~!!!」

 

ワイパー「ラキ!!ラキ!!手を出すな!!! 逃げろォ!!!」

 

ラキが発砲するが、エネルの体は突き抜ける。

 

ラキ「・・・・・・」

 

カマキリ(あいつは無敵だ!!)

 

神兵「討ち取ったりワイパーァ!!! メ~~~~!!!」

 

神兵がワイパーの背を不意打ちするが、ワイパーはビクともしてなかった。

 

ワイパー「・・・・・・ バカ野郎・・・・・・」

 

ラキ「ワイパー エネルは・・・」

 

エネルは雷撃をラキに浴びせて黒焦げにする。

 

エネル「ヤハハ ヤハハハハハ!!」

 

ワイパー「エネル・・・」

 

ゾロ「あれが神・・・・・・!?」

 

神兵「・・・アレ~~~~この野郎効かねェのか じゃあもう一発メ~~~!!!」

 

神兵は頭を掴まれる。

 

神兵「ンメ!?・・・・・・え?」

 

荊に叩きつけられる。

 

エネル「・・・・・・思ったより甘いじゃあないか シャンドラの戦士ワイパー 女とて”戦士”挑んで来る子羊を私は差別しない」

 

ワイパー「・・・・・・」

 

エネル「せいぜい死なぬ事だ・・・・・・ヤハハハハハ・・・・・・」

 

エネルは消えてどこかに行ってしまった。

 

オーム「畏れ多い・・・(ゴッド)は全能なるぞ・・・!!!」

 

ワイパー「・・・・・・!!」

 

ワイパー「大蛇・・・!!!」

 

ゾロ「まずてめェの腹の中に用がある」

 

ゾロとワイパーは大蛇に向かっていく。

 

互いに気づき、

 

ワイパー「邪魔するな!!!」

 

ワイパーはバズーカを撃って来た。

 

ホーリーは跳びだす。

 

オーム「ホーリー「お手」だ!!!」

 

ホーリー「ワァン!!!」

 

ホーリーは両手によるパンチを食らわそうとしたが、ゾロとワイパーは避ける。

 

オームはムチのような雲剣を振るが、ゾロは雪走で反らした。

 

神兵「”斬撃貝(アックス)”!!!」

 

神兵は左手の(ダイヤル)をワイパーに押し当てようとしたが、ワイパーに避けられ両足で顔を挟まれ、遺跡に叩きつけられる。

 

オーム「あと6人と 2匹」

 

そして大蛇に飲まれたナミ達。

 

ナミ「う~~~~ん・・・・・・・!!」

 

ナミ「痛たた・・・・・・!!」

 

ピエール「ぷぷ・・・・・・」

 

アイリス「ナミ 大丈夫ですか?」

 

ナミ「私は大丈夫よ!」

 

ガン・フォール「飲まれてしまったな ずいぶん長い胃袋に・・・・・」

 

ナミ「ちょっと アイサ 大丈夫?」

 

アイサ「ぷは!! ワ!! ワイパーごめんなさ~~~~・・・あれ」

 

ピエール「ピエ」

 

アイサ「ここ・・・どこ!?」

 

アイリス「あの大蛇の胃の中よ。」

 

アイサ「ええっ!?」

 

アイサ「ったく 気づきなさいよ 鈍いわね さァ溶かされない内に外へ出ましょう ”ウェイバー”壊れてないかしら」

 

ガン・フォール「・・・おぬしら なぜ船におらぬのだ・・・・・・いやそれよりその子はシャンディアでは・・・」

 

アイサは構える。

 

アイサ「げげっ!!神っ!!は・・・・・・排除してやるっ!!」

 

アイリス「アイサっ!!」

 

ナミ「やめなさいったら」

 

ガン・フォール「突き破れぬか・・・この胃袋」

 

アイリス「何を言ってるんですか!?」

 

ナミ「バカ言わないで 刺激して暴れられたらどうすんの!?命 捨てたいの!?もう少し考えてよ!!」

 

ガン・フォール「いやジョークである」

 

ナミ「当ったり前よ!! 本気でそんな事をする奴いたら顔見てみたいわ」

 

アイリス「意外と知ってる人物だったら笑えますね・・・。」

 

ナミ「笑えんわ!!」

 

ルフィ「おお~~~~~~~~~っ!!?ゼロ!!人がいたぞ!!」

 

ゼロ「ああ!」

 

ルフィ「ナミ~~~~~!!変なおっさん!!!」

 

ナミ「ルフィ!!!ゼロ!!!」

 

ゼロ「アイリスまでいたのか!?」

 

アイリス「そうなの ゼロ・・・。」

 

ルフィ「何やってんだお前ら こんな不思議洞窟で~~~~~!!」



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第191話「ほとばしる斬撃!!ゾロVS神官オーム!!」

ゼロ「ほう・・・」

 

ルフィ「へえ・・・そうか そりゃ大変だったな・・・!!お前らヘビに食われたのか・・・!!」

 

ナミはルフィの鼻を掴んで引っ張る。

 

アイリス「ルフィ あのですね・・・。」

 

ナミ「だからあんたらもそうなのよ!!ここがヘビのお腹の中なの!!!」

 

ルフィ「ハダをひっぱんダ ハダを」

 

ゼロ「ルフィの皮膚はどんだけ伸びるんだ・・・。」

 

アイリス「ほんとにどれだけ伸びるんだろ・・・。」

 

ガン・フォール「何とおぬし船長(キャプテン)であったか・・・!!世も末である」

 

アイサ「食われたのに気づかないなんて2人共鈍すぎだなー!!」

 

ゼロ「すまんな。」

 

ルフィ「え!!? じゃあここがあの大蛇の胃袋の中なのか!!?俺とゼロも食われたのか!?」

 

ゼロ「そう言ってるんだよ!!」

 

ナミ「だからそう言ってるでしょ!!服も溶けてるじゃない!!」

 

アイリス「ルフィは鈍すぎる・・・。」

 

ルフィ「うわ!!本当だっ!!おい! じゃすぐにコイツの尻の穴を探そう!!」

 

ナミはルフィをはたく。

 

ナミ「どっから出る気だっ!!」

 

ルフィ「食われたんだから 尻からブッと出りゃいいじゃねェか」

 

ナミ「い・や・!!!溶けた方がマシ!!」

 

ナミはルフィの額にチョップ。

 

アイリス「尻から出るってのはさすがに抵抗ありますが・・・。」

 

ガン・フォール「青海人の女は凶暴である」

 

アイサ「ナミ恐い」

 

アイリス「しょうがないよ。ナミは仲間に対してだけこんなに強気で当たれるの。」

 

アイサ「あんたは人間なの?」

 

アイリス「私は人間の心を持ったロボット・レプリロイドって存在なの。」

 

アイサ「レプリロイド?」

 

アイリス「ゼロ 一度戻ったら?アイサに挨拶しようよ。」

 

ゼロ「そうだな・・・。」

 

ゼロは電磁波球体に包まれ、セーラー服のララに戻った。

 

アイサ「ええ!?女!?」

 

ララ「驚かせてしまってごめんね。アイサちゃん 私 雨野ララって言うの。よろしくね。」

 

アイサ「う、うん。よろしく・・・っじゃなくて!意味がわかんない!どういう事なの!?」

 

ララ「話すとホントに長くなるから今は止めとくよ。ね?」

 

ララは両手を合わせて、片目を閉じてお願いする感じで言う。

 

アイサ「う、うん。」(ていうかララってナミと同等なくらいスタイルがホントにいい。それにピンク髪の長い髪で顔立ちがキレイ・・・。それにナミと違って恐くなくて優しそうだし・・・)

 

アイサはちょっと頬が赤くなる。

 

ララ「じゃあ自己紹介も済ませた所で、またゼロになろうっと。」

 

ララはデバイス起動で、電磁波球体に包まれ、ゼロとなった。

 

ナミ「とにかく この蛇 今虫の居所が悪い(・・・・・・・)せいで 私達食べられたのよ また暴れ出さない内に早くここから・・・」

 

ナミ(まさか・・・!!!)

 

ナミ、アイサ、ガン・フォール、アイリスは驚愕する。

 

ナミ「ルフィ、ゼロ・・・ずっとここで暴れてたんじゃ・・・」

 

ゼロ「そうなんだ。」

 

ルフィ「ぶっ壊して外出ようと思ってよ あははは あー腹減った なんか食いモン持ってねェか?」

 

ゼロ「ナミ?」

 

ルフィ「どうした」

 

ナミ「この・・・」

 

ナミ「どバカ~~!!」

 

ルフィ「ギャーーー!!」

 

ナミはゴムのルフィだけ殴った。ゼロのボディは赤き破壊神の異名なので、とても強度が高くナミは躊躇したのだろう。

 

大蛇は叫びつつ、呻く。

 

大蛇の中にいたルフィ達は蛇が縦に動いた事で落下していく。

 

大蛇は息切れで泣く。

 

ワイパー「バカみてェに呻きやがって・・・望むところだ!!!胃液で溶けてんじゃねェぞ アイサ!!!」

 

ワイパーは(ダイヤル)によって雲の川(ミルキーロード)を出す。

 

ワイパー「今 そいつの腹を裂いてやる・・・!!」

 

ワイパーはロードに乗る。

 

そして跳び上がり、バズーカを大蛇に撃つ。

 

 

ゾロはオームと戦闘中である。

 

ゾロ「ハァッ ハァ・・・まいったな あの伸びる剣厄介だ・・・!!」

 

ゾロ「先に仕留めなきゃいけねェのはあのヘビだってのに・・・!!・・・・・・まァ丸飲みにされてんだ 即死って事もねェだろうが・・・!!!」

 

オーム「”鉄の鞭(アイゼンウィップ)”」

 

ゾロ「!」

 

しなる鞭状の雲剣がゾロを襲おうとしたが、

 

ゾロ「きた!」

 

ゾロは何とか避けた。

 

ゾロ「どうなってんだよ 何でおれの居場所がわかるっ・・・!!! ハァ・・・ハァッ!!」

 

ゾロ「壁の裏からまるでおれが見えてるみてェに!! あのツノサングラス 何者なんだ」

 

神兵がゾロの前に現れる。

 

神兵「メ~~~!!!くたばれ青海人っ!!!」

 

ゾロ「お前に・・・」

 

ゾロ「用はねェよ!!!」

 

ゾロは神兵を殴り飛ばした。

 

オーム「また一つ・・・・・・”声”が消えたかーーーこの上層遺跡 生き残りはあと・・・5人(・・)と2匹・・・・・・!!!」

 

オーム「いや・・・”鉄の鞭(アイゼンウィップ)”!!」

 

オームはある方向へムチ攻撃した。

 

神兵「覚悟!!!オーム!!!」

 

オーム「4人(・・)と 2匹」

 

神兵はオームのムチ状の雲剣にやられた。

 

ゾロは龍神剣の柄を火表示し、火に包まれ、オームの元へ行こうとした。

 

ゾロ「”2刀流” 業火の”鷹”・・・”波”・・・」

 

オーム「”鉄の堤防(アイゼンパック)”!!!」

 

火ダルマ状態のゾロはせり上がって来た壁にぶつかる。

 

ゾロ(何・・・なんだ!!?鉄の壁!!?)

 

オーム「この剣は”鉄雲”・・・・・・!!”雲”に決まった形があると思うか つうかお前体が火に包まれてるぞ・・・。」

 

ゾロは体勢を立て直す。

 

ゾロ「コノッ!!!」

 

オーム「”鉄の扇(アイゼンファン)”!!!」

 

オームのしなるムチだが、ゾロは間一髪で避ける。

 

オーム「”フォーク”!!」

 

オーム「”フルーレ”!!」

 

ゾロ「うわっ!!!」

 

ゾロ(ダメだ!!!避けきれねェ!!何でだ!!? 動きを読まれてる!!!)

 

オーム「距離をおけば分はないぞ!!」

 

ゾロは構える。

 

ゾロ「そうでもねェ・・・ ・・・・・・業火”三十六””煩悩鳳(ポンドほう)”!!!」

 

ゾロは火を加えた飛ぶ斬撃を飛ばす。

 

オーム「”鉄の鞭(アイゼンウィップ)”!!!」

 

両者の技が激突するが、オームの技に押され、遺跡を攻撃。

 

ゾロは走る。

 

オーム「なかなか面白い技を持ってるじゃないか 青海人 自らを火に包む剣が存在するとは。ーーーだがまた同じことを繰り返すのか・・・!?お前がおれを見失おうとも・・・おれにはお前のいる位置が手に取る様にわかるというのに・・・!!”心綱(マントラ)”によってな」

 

火ダルマのゾロはゴーグルを外す。

 

オーム「また1人消えた・・・これで残りは3人(・・)と・・・2匹・・・」

 

ゾロ「・・・・・・」

 

オーム「じきに・・・2人(・・)と・・・2匹だが」

 

ゾロとオームは対峙する。

 

オーム「お前が青海人の要のようだな 仲間諸子共々・・・よくやったよ・・・すでにお前の心臓に 狙いを定めた」

 

オーム「神に祈れ 青海の剣士」

 

ゾロ「俺は神には祈らねェが 女神は別だ」

 

オーム「神じゃないが女神は別か・・・」

 

火ダルマのゾロは構える。

 

ゾロ「おれはお前が見えねェがその伸びる剣が・・・・・・お前の居場所を教えてくれるよ」

 

オーム「フフ!! わかった瞬間が貴様の死ぬ時だ」

 

ゾロ「一世三十六・・・・・・二世七十二煩悩・・・・・・三世・・・・・・百八煩悩」

 

オーム(”鉄雲”がはじかれた!!?)

 

ゾロ「三刀流・・・・・・!!!業火”百八煩悩鳳(ポンドほう)”!!!」

 

ゾロの火を加えた飛ぶ斬撃が遺跡の壁を破壊し、オームを斬り裂いた。オームは火に包まれるが、黒焦げにはならなかった。

 

オーム「!!!?」



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第192話「崩れゆく上層遺跡! 終曲への五重奏!!」

ロビンは遺跡のある部分に執着していた。

 

ロビン「・・・・・・まさか」

 

ロビン「・・・・・・こんなに無造作に ・・・・・・”歴史の本文(ボーネグリフ)”の古代文字が」

 

ロビン「この文字を扱えるのは”歴史の本文(ボーネグリフ)”を作った人々の他にいないはず・・・ ・・・・・・・・!!」

 

ロビン「「真意を心に口を閉ざせ」「我らは歴史を紡ぐ者」・・・「大鐘楼の響きと共に」・・・・・・」

 

ロビン「ーーーそうだわ 確かにここには巨大な黄金の鐘があると ノーランドの日誌にあった」

 

ロビン「・・・・・・町の書物の類は全て燃やされていた・・・都市の歴史は絶やされていた・・・・・・!!」

 

ロビンは移動する。

 

ロビン(この都市には”歴史の本文(ポーネグリフ)”が運び込まれてる!! 間違いない・・・!!!)

 

ロビン(”敵意”に対してこの都市は戦ったんだわ・・・!!!)

 

ロビン(黄金都市シャンドラは”歴史の本文(ポーネグリフ)”を守る為に戦って滅んだんだ)

 

ロビン(・・・・・・「4つの祭壇の中心に位置する大鐘楼」 ・・・・・・ない・・・・・・・・・)

 

ロビン(・・・・・・黄金の鐘の鐘楼に一緒にあったのだとしたら・・・・・・”歴史の本文(ポーネグリフ)”は望めないわね)

 

ロビン「こんなにも栄華を極めた都市が・・・・・・なお守ろうとした”歴史”・・・!!!ーーー過去世界に何が起きたというの・・・?」

 

ロビンはある痕跡は線路を発見する。

 

ロビン「・・・これはトロッコの軌条・・・!? 何かを運び出した跡 まだ新しいわ」

 

「ヤハハハ」

 

エネル「見事なものだろう 空へ打ち上がろうともかくも雄大に存在する都市・・・”シャンドラ”」

 

ロビン「・・・・・・・・・・」

 

エネル「伝説の都も雲に覆われてはその姿の誇示すらままならぬーーー私が見つけたやったのだ 先代のバカ共は気づきもしなかった」

 

ロビン「・・・・・・ ーーーーーーあなたは?」

 

エネル「神」

 

エネル「大したものだ・・・青海の考古学者といったところか・・・・・・?我々ですらこの遺跡の発見には数ゕ月を費やしたというのに・・・遺跡の文字を読めるとこうもあっさり見つかるのか」

 

ロビン「・・・・・・」

 

エネル「・・・だがもう目当ての黄金はない あと数年遅かったな」

 

ロビン「・・・・・・黄金・・・そういえば見当たらないわね 運び出したのはあなたね」

 

エネル「よいものだ・・・あの輝く金属はこの私にこそふさわしい」

 

ロビン「ーーーじゃあここにあった”黄金の鐘”もそうかしら?」

 

エネル「・・・・・・ ”黄金の鐘”・・・?」

 

ロビン「!」(知らない・・・・・・!?)

 

エネルは食べていたリンゴを食べ終えようとしていた。

 

エネル「興味深いな 貴様 文字を読み 何を知った・・・」

 

ロビン「・・・・・・いいえ残念だけど あなたがここに来た時になかったのならーーーもうそれは空へ来ていないのよ」

 

ロビン「シャンドラの誇る巨大な”黄金の鐘”とそれを収める”大鐘楼”・・・・・・私は鐘楼に用があった・・・」

 

エネル「・・・いや待て ある!!! ・・・・・・・・・!!あるぞそれ(・・)は空に来ている!!!」

 

ロビン「・・・・・・?」

 

エネル「400年前・・・この”神の島(アッパーヤード)”誕生と共に・・・つまり この島が空へ吹き飛んで来たと同時に大きな鐘の音が国中に響いたというーーーこの国の年寄りはそれを”島の歌声”と呼ぶがな・・・・・・そうか その鐘は黄金でできていたのか!!」

 

エネル「素晴らしい!!直にゲームも終わる頃・・・あと8分だ・・・コト(・・)のついでに国中を探してみようじゃあないか!!ヤハハハ・・・!!」

 

ロビン(・・・・・・・・・!!!”黄金の鐘”は空に来てる・・・・・・!? じゃあ”歴史の本文(ポーネグリフ)”も・・・・・・!!)

 

エネル「・・・・・・!! ・・・・・・島の端に・・・ウジ虫が一匹いる様だ・・・・・・」

 

ロビン「! え・・・!!」

 

何やら神隊の一人が息を荒れながら、メリー号が見える場所まで。

 

スー「ス~~~~!!!ス~~~~!!!!」

 

パガヤ「え? 何事ですか?スー! エサの時間ですか?」

 

スー「ズー!!」

 

コニス「スー!!どうしたの どこか痛いの?」

 

コニス「え?」

 

コニスとパガヤは神隊の1人の所へ、

 

パガヤ「・・・・・・あ・・・あなたはもしや”神隊”の方・・・!!(ゴッド)・エネルに掴まっていたのですね!?」

 

神隊「・・・ハァ・・・・・・そうだ我々・・・は6年間・・・!!閉ざされた空間で・・・!! ハァ・・・・・・ハァ!!」

 

パガヤ「・・・・・・一体何があったのです!!・・・・・・コニスさん すぐに手当てを」

 

コニス「はい!!父上っ!!」

 

神隊「待・・・!!・・・待て・・・・・・!!・・・・・・!!ハァ・・・ハァ エンジェル島に・・・妻も・・・子もいる・・・・・・!!」

 

パガヤ「・・・・・・ええ みんな心配していますとも!!!」

 

神隊「・・・・・・!!!知らせてくれ・・・!!!エネルは・・・すべてを還す気だ」

 

パガヤ「え!?」

 

神隊「スカイピアは青海へ落とされる!! この国は・・・なくなるんだ!!」

 

パガヤ「!!? そ・・・そんなまさか・・・」

 

神隊「ハァ もう・・・・・!!!・・・時間がない・・・!!! 早く伝えてくれ!!! エネルは・・・」

 

神隊「空に住む一切の人間消し去る気なんだ!!!」

 

パガヤ「・・・・・・まァ!!・・・・・・待って下さい!!そんな事をしたら(ゴッド)・エネル自身 居場所さえ・・・」

 

コニス「・・・・・・!!」

 

神隊「”方舟”がある!!!”方舟マクシム”!!!」

 

神隊「おれ達は 6年間その空飛ぶ船を造らされ」

 

パガヤはコニスを後ろに弾き飛ばす。

 

コニス「父上~~!!」

 

極太の光のレーザーが島を貫く。

 

火に包まれるゾロはオームを撃破。一度自身を包む火を消す。

 

しかし、ホーリーが後ろから襲い掛かって来る。

 

ゾロ「く・・・!!!ま・・・待て・・・・・・!!!」

 

ホーリーは犬の様にお座り状態に。

 

ゾロ「誰が言ってもやんのかよっ!!!」

 

ゾロはバンダナを外す。

 

ゾロ「・・・・・・頭打って気絶してろ」

 

ホーリーは頭打って気絶。

 

ゾロ「あとはあのヘビとバズーカ野郎っ!!」

 

大蛇は吠えていた。

 

「”稲妻(サンゴ)”」

 

遺跡に突然の落雷が発生。

 

ゾロ「・・・・・・何だ・・・」

 

ワイパー「!!!」

 

大蛇「・・・!!!」

 

ロビン「何を!!」(”自然(ロギア)系の能力者・・・・・・!!!)

 

エネル「ヤハハハハ!! 招待したのさ 貴様らの仲間らを!!!この”シャンドラ”へ!!!」

 

ゾロ「地盤が・・・!!砕けた!!!」

 

ワイパー「・・・・・・!!エネルっ!!!・・・奴しかいない!!! 遺跡が落ちるぞ!!!」

 

ゾロはチョッパーを抱き抱えて、瓦礫を跳ぶ。

 

ゾロ「・・・何だ!?下にまだ穴が!!」

 

ワイパー「・・・・・・!!」

 

エネルの落雷により、遺跡は崩壊を始める。

 

コニス《2人をお願いっ!!スー!!!》

 

スーはサンジとウソップの見張りに残る。

 

コニス《泣いてる場合じゃないっ!!!》

 

コニス「伝えなきゃ!!! 島の人達に!!!」

 

エネル「ヤハハハハハハ!!!終曲(フィナーレ)といこうじゃあないか!!!」

 

ゾロ「う・・・・・・」

 

遺跡の崩壊に巻き込まれるゾロ達。

 

大蛇内では、ナミがウェィバーを発進させる。

 

ガン・フォールもピエールに乗り、大蛇の口まで進む。

 

ガン・フォール「我輩は飛んでいく」

 

ナミ「ええ!!もう切りがない!! ウェイバーに掴まって!!一気にエンジンかけるから!!」

 

ルフィ「おいお前っ!!おれに掴まれ!!ゼロもおれに掴まれ!!」

 

アイサとゼロはルフィの腕に掴まる。

 

アイリスはウェイバーにしっかり摑まっていた。

 

ナミ「行っっっくわよ!!!」

 

ルフィ「は~~~~!!やっと出られる」

 

ゼロ「あっ!!ルフィ!!」

 

アイサ「あんたが掴まってるトコ 噴射口・・・」

 

噴射口から噴き、ルフィとアイサ、ゼロは押し戻された。

 

ガン・フォール「んなぬーっ!!あやつら何を・・・!!」

 

ガン・フォール「ピエール戻れ!!2人を救出せねば!!」

 

ピエール「ビエッ!!?」

 

ナミ「いやああああああ」

 

アイリス「ゼローーー!!」

 

しかし、ガン・フォールはピエールからずれ落ちてしまう。

 

ナミ「え~~~~~~~っ!!! ・・・・・・・・・っっ落ちてない!!?ねェアイリス!?」

 

アイリス「はい 落ちています!!」

 

ガン・フォール「うむ急降下である」

 

ガン・フォール「ピエール!!我々は心配無用!!中の3人を頼む!!」

 

ピエール「ピエ~~~~~~~!!!」

 

ロビンは瓦礫と化した遺跡の前に立っていた。

 

ロビン「遺跡・・・・・・!?・・・・・・なぜ上からこんな塊が・・・・・・」

 

瓦礫が浮かび上がり、

 

ゾロ「くそ!!」

 

ロビン「剣士さん・・・・・・まさか・・・一緒に落ちて・・・・・・!?」

 

ゾロ「死ぬとこだ!!!チキショー・・・・・・!!!」

 

ゾロがチョッパーを抱えたまま、瓦礫を突き倒した。

 

ロビン「ええ・・・死ぬはずよ・・・・・・ふつうは」

 

ゾロ「・・・・・・おう おめェか ・・・・・・ここはどこだ」

 

ロビン「お探しの黄金都市 でも 黄金はないわ」

 

ゾロ「あ?」

 

大蛇が首を引っこ抜いた。

 

ルフィ「ああああああ」

 

ゼロ「うおっ!?」

 

ルフィ、アイサ、ゼロは落下した。

 

ルフィ「・・・ぷはー・・・えれェ暴れやがったな・・・!!また逆戻り」

 

ゼロ「何やってるんだ ルフィ お前は!!」

 

アイサ「あんたアホか!! みんな外へ脱出したよ!!あたい達 取り残されたっ!!!」

 

ルフィ「そうだな じゃ急いでおれ達も 尻の穴からブッと」

 

アイサ「だからあたいだってイヤだ それは!!!」

 

ゼロ「そうだぞルフィ 口から出た方がいいんだ。」

 

ピエ-ル「ピエ~~~~」

 

ルフィ「お!!馬!!」

 

アイサとゼロ「「鳥だろ《だ》!!」」

 

ナミ「ハァ・・・ハァ・・・いたた ありがと変な騎士」

 

アイリス「すみません 先代の神様」

 

ガン・フォール「ちょうど地盤が雲でよかった」

 

ナミ「・・・・・・ハァ・・・・・・ここどこ!!?ルフィとアイサ、ララを置いてきちゃった」

 

アイリス「確かに・・・。」

 

ガン・フォール「ピエールを信じよ やる時はやる鳥であったり 馬であったり しかし・・・見た事のない場所だ・・・・・・!!ここは一体」

 

アイリス「何かの遺跡の跡では・・・?」

 

ワイパー「・・・・・・ まさかここが・・・」

 

ワイパーの目の先にはピラミッドのような建造物が。

 

ワイパー「ここがおれ達の故郷・・・」

 

大蛇は何やら歌うかのような行動に。

 

ナミ「ねェ アイリス。大蛇の様子が変・・・!!」

 

アイリス「何かに反応してる・・・。」

 

ナミ「・・・・・・何か探してる様にも見えるし ルフィやララががまた中で何かやってんのかしら・・・。」

 

アイリス「特にララ様に限ってそんな・・・」

 

ナミ「じゃあ変な騎士・・・!!」

 

ガン・フォール「・・・・・・位置的には地下・・・”神の島(アッパーヤード)”にこんな場所があったとは・・・・・・」

 

大蛇は泣いている。

 

ナミ「アイリス・・・。」

 

アイリス「はい あの大蛇泣いてます。」

 

大蛇「ジュララララララァ!!!」

 

エネル「・・・・・・?」

 

エネル「何のつもりだ・・・・・・!?何を騒いでいるんだ”空の主”」

 

エネル「うっとうしい蛇め!!!」

 

エネルは右腕からの雷の巨大な塊を大蛇の頭上まで打ち上げる。

 

大蛇「?」

 

エネル「愚かなり」

 

エネル「”神の裁き(エル・トール)”!!!」

 

エネルは塊からの落雷を大蛇へ落とす。

 

ナミ「あっ!!」

 

アイリス「ルフィ!!ララ様!!」

 

ワイパー「アイサ!!」

 

ゾロ「・・・・・・!!しまった!!!ナミ!!アイリス!!」

 

ナミとアイリスが石影から顔を出す。

 

ナミ「あれ!?ゾロ!!ロビンも・・・」

 

アイリス「お二人共 どうも。」

 

ゾロ「そこかよ!!!お前ら いつの間に出たんだ」

 

ロビン「なぜ航海士さんとアイリスがここに?」

 

ナミ「・・・・・・まあ私とアイリスはいいんだけど」

 

アイリス「はい。」

 

ナミ「・・・でもね あの中(・・・)・・・ルフィがいるの!!!」

 

ゾロ「は!!? 何であいつが!!!」

 

アイリス「ララ様もです。」

 

ゾロ「ララもかよ!!?」

 

ゾロ「ララはともかくとして、なんでルフィの奴はそうなんだ!!」

 

ナミ「知らないわよ いたんだもん!!」

 

アイリス「しょうがないですよ!!」

 

大蛇は黒焦げであった。

 

ワイパー「さんざんバズーカを撃ち込んでもビクともしなかった”空の主”が・・・一撃・・・」

 

ワイパー「これじゃ・・・中のアイサまで・・・!! !!!」

 

ワイパーは後ろの方に気配を感じ、

 

ワイパー「エネル!!!!」

 

ワイパーはエネルにバズーカを撃つが、エネルは避けた。

 

エネル「”玉雲”」

 

エネルは(ダイヤル)から雲を出して、玉雲を生成し、その上に乗って座る。

 

エネル「何をする ひどい仕打ちじゃあないか・・・せっかくお前の故郷へ招待してやったというのに ヤハハハ」

 

エネル「ーーーしばし待て・・・ゲームはまだ終わってはいないのだ・・・・・・!!」

 

ワイパー「ゲームだと!!?」

 

エネル「・・・そうさ お前も・・・その後ろの面々も参加者」

 

エネル「・・・・・・戯れだ 他愛のないゲームさ」

 

エネルの前に立っているのは、ゾロ、ロビン、ワイパー、ガン・フォール、そして風神剣を抜いたアイリスであった。

 

エネル「お前達がこの島に入って 3時間が経過した時 82、3人の内 一体何人が無事立っていられるかという ”生き残り(サバイバル)ゲーム”!!この私も含めてな・・・途中参加者もいるが・・・・・・それも認めている」

 

エネル「私の予想は生き残り5人(・・)・・・!!」

 

ナミ(でもアイリスもいるから、6人って事になる・・・!!私は気づかれてない・・・)

 

エネル「・・・・・・あと3分でその3時間がたつ」

 

エネル「ーーーつまり今 この場に6人(・・)もいてもらっちゃあ困るというわけだ」

 

ナミは右手で口を抑える。

 

ナミ「!!!」

 

エネル「神が”予言”外すわけにはいくまい」

 

エネル「ーーーさて誰が消えてくれる ・・・そっちで消し合うか それとも私が手を下そうか・・・」

 

ゾロ「・・・・・・お前どうだ」

 

ロビン「私は嫌よ」

 

ゾロ「おれもだよ アイリスは?」

 

アイリス「私もですよ」

 

ワイパー「おれもごめんだな・・・・・・」

 

ガン・フォール「我輩も断固拒否する!!」

 

ナミ(え~~~~~~!!)

 

ナミ「・・・・・・!!ねェちょっと待って!!わたし・・・」

 

ゾロ達はそれぞれ武器をエネルに向ける。

 

ゾロ、ワイパー、アイリス「「「お前が消えろ《あなたが消えて下さい》」」」

 

ナミ「・・・・・・!!」

 

エネル「・・・・・・ 不届き」



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第193話「古代遺跡の対決!神・エネルの目的!!」

ガン・フォール《悪は我々ではないのか》

 

ガン・フォールの部下《ーーーまたその様な事を・・・・・・神様おやめ下さい 神隊の耳に入ります》

 

ガン・フォールの部下〈彼ら(・・)はただ故郷を 取り返そうとしているだけである〉

 

ガン・フォールの部下《ーーーですが現在のスカイピアの恵みある暮らしは・・・400年前・・・我らの先祖がおの”神の島(アッパーヤード)”を奪い取った事に 端を発します》

 

ガン・フォール《・・・・・・》

 

ガン・フォールの部下《我らの責務は・・・この戦いを引き継ぎ 国の恵みを守る事にあるのではありませんか》

 

ガン・フォールの部下《やれるだけの交渉はした筈です!!もはやそれを飲み込めぬ者達に 同情など要りませぬ!!》

 

ガン・フォール《400年・・・我々にせよ 彼らにせよ・・・・・・》

 

ガン・フォール《敗北を認めるには 少々月日を重ね過ぎたのかも知れぬ・・・》

 

空の民《敵襲~~~~!!!》

 

空の民《何者だ!!!》

 

空の民《シャンディアじゃないぞ!!!どういう事だ・・・!!何者だ!!》

 

空の民《(ゴッド)・エネルと名乗っている者が・・・・・・!!》

 

”スカイパ”エンジェル島 エンジェルビーチ

 

空の民の少年《・・・・・・ほら この家!よく浜辺でハープ弾いてるキレイな人いますでしょ》

 

空の民の少年《はい》

 

空の民の少年《ええ知ってます》

 

空の民の少年《あの女 実は悪い奴だったんですよ 親子で!!》

 

空の民の少年《本当に!?》

 

空の民の少年《えェえェ!!”(ゴッド)”に逆らったすげー悪者だって私の父上が!!》

 

空の民の少年《そうそう!青海の悪者に手を貸したんですよ!?》

 

空の民の少年《父上が・・・・・・そう》

 

空の民の少年《・・・・・・ああ そういえば》

 

空の民の少年《私の父上が”神隊”ですから・・・》

 

空の民の少年《ずっと”(ゴッド)”に仕えてて・・・もうすぐ帰って来るっていつも母上は言うけど私は顔も見た事ないんです》

 

空の民の少年《でもあの”(ゴッド)”に仕えてるなんてきみの父上はすごいですよ》

 

空の民の少年《早く会えるといいですね!父上に》

 

空の民の少年《はいっ》

 

コニスはウェイバーで進んでいた。

 

神隊《スカイピアは青海へ落とされる!!》

 

神隊《この国はなくなるんだ!!!》

 

コニス「・・・あの方の気持ちを無駄にしちゃいけない!!! 必ず・・・伝えなくちゃ!!!」

 

 

ゾロ達とエネルは対峙していた。

 

エネル「ヤハハハハ・・・!!!・・・・・・この私に・・・!?消えろと・・・!?」

 

ナミ(やばい・・・!!やばいのよそいつは・・・・・・!!!)

 

エネル「さすがはゲームの生き残り共・・・・・・ ・・・・・・だがお前達 誰にものを言ってるのかわかっているのか」

 

エネル「お前達にはまだ・・・”神”という存在の意味を 理解していない様だ・・・・・・!!」

 

ガン・フォール「・・・・・・!!」

 

エネル「・・・ヤハハ・・・スカイピアの幸福を望む老いぼれにひたすらに”故郷”を望む戦士・・・・・・」

 

エネル「黄金を狙う青海の盗賊共・・・」

 

エネル「悩み多きこの世だ・・・子羊が何を望もうと構わんが この国にはそもそもの間違いがある・・・!!」

 

ガン・フォール「・・・・・・くだらぬ事を言っておるヒマがあったら”神隊”の居場所を答えよ!!貴様の目的は一体何だ!!!!」

 

エネル「”還幸”だよ ガン・フォール」

 

ガン・フォール「”還幸”・・・・・・!?」

 

エネル「・・・・・・そうだ 私には還るべき場所がある 私の生まれた空島では”神”はすぐそこに存在するものとされている」

 

エネル「”限りない大地(フェアリーヴァース)”と人は呼ぶ・・・!!そこには・・・・・・見渡す限りの果てしない大地が広がっているのだ」

 

エネル「それこそが私の求める”夢の世界”!!!私にこそふさわしい大地!!!”神の島(アッパーヤード)”など・・・こんなちっぽけな”大地(ヴァース)”を 何百年も奪い合うなどくだらぬ小事!!」

 

エネル「・・・いいか!お前達の争いの原因はもっと深い・・・根元にある よく考えろ・・・」

 

ワイパーとガン・フォール「「・・・・・・」」

 

エネル「雲でもないのに空に生まれ 鳥でもないのに空に生きる」

 

エネル「空に根づくこの国そのものが!!!土台 不自然な存在なのだ!!! 土には土の!!人には人の!!神には神の!!還るべき場所がある!!!」

 

ガン・フォール「・・・・・・まさか貴様!!!」

 

エネル「「まさか」という程の事ではない 私が”神”として自然の摂理を守るだけの事 ーーーそうだ!!全ての人間を・・・この空から引きずり下ろしてやる・・・!!」

 

ナミ「え・・・!!?」

 

ロビン「!」

 

アイリス「!?」

 

ワイパー「何・・・!!」

 

ガン・フォール「国を消す気か!!!」

 

エネル「それが自然・・・」

 

ガン・フォール「思い上がるなエネル!!”(ゴッド)”などと言う名はこの国の長の称号にすぎんのだぞ!!!」

 

エネル「・・・・・・」

 

エネル「今まではな・・・・・・」

 

ガン・フォール「人の生きる世界に”神”などおらぬ!!!」

 

エネル「・・・元・・・神・ガン・フォール ヤハハハ・・・・・・ーーー”神隊”を心配していたな・・・・・・6年前・・・わが軍に敗れ私が預かっていた お前の部下650名・・・」

 

ガン・フォール「・・・・・・・・・!!」

 

エネル「今朝ちょうど私の頼んだ仕事を終えてくれたよ・・・・・・ーーーこの島の中でな・・・・・・」

 

エネル「ーーーそしてさっき言った筈だ 今 この島に立っていられるのは・・・・・・ここにいる7人のみだ・・・・・・残念な事をした」

 

ガン・フォール「・・・・・・!!おぬし・・・」

 

エネル「別に好きで手にかけたわけではない・・・・・・私のこれからの目的を話してやったら・・・ヤハハハ血相変えて挑んできたのだ・・・」

 

ガン・フォール「・・・・・・エンジェル島に・・・家族のおる者達だぞ・・・・・・!!」

 

エネル「そうだな・・・早く家族も葬ってやらねば・・・」

 

ガン・フォール「貴様 悪魔かァ!!!」

 

ガン・フォールは槍で突いて来るが、エネルはガン・フォールの横に素早く回り込み、両手の指をガン・フォールの上下に構える。

 

エネル「1000万・・・2000万・・・」

 

神官《エネル様 この元・神のじじい・・・どうします?》

 

エネル〈海へでも放り投げておけ 労働力にもなるまい・・・ヤハハ なかなかいい(やしろ)だ 必要なのは”神隊”だ これからみっちり働いて貰おうじゃあないか 私の配下でな」

 

ガン・フォール《待て・・・我輩の・・・部下達である・・・!!!》

 

エネル《黙れ・・・お前は今からもう”神”ではないのだ・・・》

 

ガン・フォールは雲の外へ放り出された。

 

エネル「”2000万V(ボルト)”・・・”放電(ヴァーリー)”!!!」

 

エネルは両手の指から放電し、ガン・フォールは感電する。

 

ナミ「変な騎士!!!」

 

ワイパー「ジジイ・・・」

 

アイリス「神様!!」

 

エネル「ガン・フォール この世に”神”はいる・・・」

 

ガン・フォール(無念・・・!!!)

 

 

エネル「私だ」

 

ガン・フォールは倒れた。

 

ゾロ「悪魔の実か・・・・・・」

 

アイリス「悪魔の実・・・」

 

ロビン「ええ。おそらく・・・”ゴロゴロの実”・・・!!!」

 

ロビン「数ある能力の中でも・・・確かに・・・”無敵”と謳われる能力の一つ ”雷”の力」

 

アイリス「雷・・・」(ララ様による対策とっておいてよかったかも・・・)

 

ナミ「雷・・・!!?・・・・・・そんなの 人間が敵うわけないじゃない・・・」

 

エネル「ーーーさて 丁度”予言”の時間・・・だが まだ1人いるな・・・。」

 

アイリス「誤解がないように言っておきますが、私はメンバー扱いなだけで数に含まれないかと。」

 

エネル「ほう、なら実際には5人なのか・・・?予言の通りなのか!?」

 

エネル「ヤハハハ だがよくぞ生き残った!! これから私が旅立つ夢の世界 ”限りない大地(フェアリーヴァース)”へ」

 

エネル「お前達を連れて行こうじゃなあないか!!!」

 

ゾロ「・・・何だと」

 

エネル「私はこれよりそこに紛れもない ”神の国”を建設しようというのだ その地に住めるのは 選ばれた人間のみ!!!」

 

ナミ「何言ってんの・・・!?あいつ・・・」

 

エネル「こんな数時間のサバイバルにも耐えられない 今までの部下共では 居て貰っても国のレベルを下げるだけだよ!!!」

 

ロビン「それをもし断ったら・・・・・・?」

 

ナミ「! ロビン・・・・・・!!」

 

エネル「断る・・・?なぜだ 私の決定だぞ ここに居ればこの国と共に奈落の底へ落ちてしまうのだ」

 

ロビン「確かに・・・あなたの能力なら それもできるでしょうけど むやみにこの国を壊してはあなたの欲しがる物も落としてしまうのでは?」

 

エネル「・・・・・・”黄金の鐘”か・・・ヤハハハ!!心配に及ばん すでに目星はついている・・・お前のとった行動を思い返せば考えられる場所は1つ」

 

ロビン「!!! え・・・・・・」

 

ナミ「黄金・・・」

 

ワイパー「黄金の鐘」

 

エネル「・・・・・・きっとお前と同じ場所を私は思い描いている・・・・・・!!」

 

エネル「・・・・・・意外そうだな」

 

ロビン「・・・・・・」

 

エネル「ーーーその条件を使えばうまくおれを出し抜けるとでも考えたか? おれを甘く見るな・・・・・・!!」

 

エネルは雷をほとばしった右手をロビンに向ける。

 

エネル「・・・・・・浅はかなり!!!」

 

ナミ「ロビン!!!」

 

アイリス「ロビン!!」

 

エネル「おれは打算的な女が嫌いでね」

 

エネルはロビンに雷撃を食らわした。



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第194話「限りない大地への野望 方舟マクシム!!」

ロビンは倒れそうであった。

 

ナミ「うそ・・・」

 

アイリス「ロビン・・・」

 

ワイパー「・・・・・・!!」

 

ゾロがロビンを抱え、エネルを睨みつける。

 

ゾロ「女だぞ」

 

エネル「・・・・・・ 見ればわかる」

 

アイリスは風神剣を構える。

 

ゾロはエネルへ向かっていき、エネルは棒を構えつつ、二人は互いに鍔迫り合いになる。

 

エネル「・・・んん・・・いい腕だ」

 

ゾロ「イカレてんのかてめェは!!」

 

ゾロは攻撃を仕掛けるが、エネルは立てた棒の推進力を利用した回転で避ける。

 

ワイパーはバズーカをエネルに向かって撃つ。

 

エネル「ヤハハ・・・」

 

バズーカの砲撃とエネルの雷撃がぶつかり合って相殺される。

 

エネルはうまく避けて着地。

 

ワイパー「・・・・・・バカな・・・バズーカーの業火をかき消した・・・・・・!?」

 

エネル「・・・まだわからんか お前達の扱えるエネルギーなど 私にとっては無に等しいのだ!!!」

 

ナミ(雷鳴(・・)が轟くなんて・・・・・・!! 空気が音速で膨張した証拠・・・・・・!!それ程の・・・・・・”光熱”!!!)

 

ナミ「エネルギーのスケールが違い過ぎる・・・あいつは本当に雷そのものなんだ・・・・・・!!」

 

アイリス「エネル!! あなたは自分が何をやってるのか 分かってるのですか!!?」

 

エネル「ああ 分かってるさ。やれやれ・・・・・・これから共に”限りない大地(フェアリーヴァース)”へ旅立とうと言うのに・・・何もそう殺気立つ事もあるまい・・・」

 

ゾロ「誰がそこへついていくって言ったんだ!?」

 

ゾロ「お前の言う”夢の世界”にも興味はねェしな!!」

 

ゾロはエネルに向かっていく。

 

アイリス「ゾロ!!」

 

ナミ「ダメよゾロ!!!相手が悪すぎる!!!」

 

エネル「体に教えねばわからんのだろう・・・”神の定義”・・・・・・!!」

 

ゾロは三代鬼徹で横斬りしたが、エネルは体が雷そのものである為、突き抜けてしまう。

 

アイリス「でも、私の力なら・・・。」

 

ゾロ「・・・・・・!!」

 

エネル「お前達がどう足掻こうと太刀打ちできない 圧倒的な力・・・・・・そこで覚える ”絶望”」

 

エネルはゾロの2本の刀の刀身を掴む。

 

エネル「全ての希望が絶たれる事は”死”に同じ・・・・・・く・・・」

 

エネルが雷撃を刀身で伝えてゾロにダメージを与える。

 

ゾロ「うあァ!!!」

 

ナミ「ゾロ!!!アイリス!!あなたも加勢したらどうなの!?」

 

エネル「人にとって・・・死は最大の”恐怖”!!!」

 

エネルは倒れたゾロの頭を踏みつける。

 

エネル「だから人は地に顔をうずめ神に慈悲を乞う!!」

 

エネル「仕方のない事さ 生物は恐怖の前にひれ伏すようにできている 本能というものだ」

 

ゾロ「ゲホッ!!!」(・・・・・・何だコイツすげェ力だ・・・!!!)

 

アイリスは風神剣の剣先をエネルに向け、柄の玉を風表示する。

 

アイリス「えっ!?」

 

ワイパーがバズーカを放り捨て、抱きつきつつ、右手をエネルの胸へ。

 

エネル「何のつもりだ・・・・・・自ら殺された・・・・・・?」

 

ワイパー「・・・・・・」

 

エネルは突如ガクンとなる。

 

アイリス「えっ!?」

 

エネル「何だ・・・」

 

ワイパー「”海楼石”ってモンを知ってるかエネル!!!」

 

ゾロ「!」(海楼石!?確か能力者から力を奪う石・・・!!)

 

ワイパー「おれのシューターにそれが仕込んである 脆いもんだな 能力者なんて・・・」

 

エネルは体力を奪われるように、力が抜けていく。

 

ゾロは咄嗟に起き上がり、龍神剣を掴む。

 

アイリス「ゾロ!!」

 

ゾロ「心配は無用だ アイリス。」

 

エネル「成程・・・力が入らん・・・・・・!!」

 

ワイパー「くたばれ!!」

 

エネル「・・・やめておけ!!・・・知っているのだ”排撃(リジェクト)”だろう・・・その体もただでは済まんぞ!!何が不満だ!!お前も大地(ヴァース)が欲しいんだろう!!」

 

ワイパー「黙れ!!死んで本望 お前を道連れにできるのならな・・・!!」

 

エネル「やめろ・・・」

 

ワイパー「”排撃(リジェクト)”!!!」

 

エネルは大ダメージを受ける。

 

しかも地面が抉れる程の規模である。

 

空の民《”真意の心に” ”口を閉ざせ” ”我らは歴史を紡ぐ者”》

 

《ポーネグリフ?》

 

《800年も昔の話だ その石(・・・)を狙う者達と黄金都市シャンドラの戦士達は・・・戦った》

 

《勝ったのか》

 

《ああ・・・勝った》

 

《ーーーだが生き残りはわずか・・・犠牲はあまりに大きかった》

 

《それ以降生き残った者達は・・・都市の残骸と”歴史の本文(ポーネグリフ)”をひっそりと見守る番人となったのだ・・・》

 

《それが俺達の直接の先祖となったのか・・・・・・》

 

少年カマキリ《それなのに400年前 島はこのスカイピアへ飛んできて》

 

《この国の奴らに奪われた》

 

少年ワイパー《そうまでして先祖が守ってきた土地を・・・》

 

《奪われた!!!》

 

空の酋長《”神の島(アッパーヤード)”は我らの故郷であると同時に・・・時の闇に消えた重要な歴史を有している・・・たとえ今 空にあろうとも埃高き都市シャンドラの灯は消してはならん!!!》

 

《シャンドラの灯をともせ!!》

 

 

アイリス「エネル・・・。」

 

ナミ「まさか・・・・・・倒したの・・・・・・!?」

 

ワイパー「ハァ・・・ハァ・・・」

 

ワイパー「ハァ・・・・・ハァ・・・・・・」

 

ナミが近づいて来る。

 

ナミ「ロビン・・・・・・!!変な騎士・・・・・・!!」

 

しかし、エネルから放電が起きる。

 

ナミ「え・・・・・・」

 

心臓の音が聞こえる。

 

ナミ「・・・まさか  自分の心臓をマッサージして・・・」

 

エネルは起き上がる。

 

エネル「ーーー人は・・・”()を恐れる(・・・・)のではない・・・」

 

エネル「”恐怖”こそが”神”なのだ」

 

エネル「戦士ワイパー言ったじゃあないか・・・」

 

ワイパー「・・・・・・・!!」

 

エネル「”やめておけ”と・・・・・・!!」

 

ゾロ(何なんだコイツは・・・)

 

アイリス(エネル・・・)

 

ナミ「・・・・・・ハァ・・・・・・ハァ・・・」

 

ワイパーは吐血しつつも、倒れそうであった。

 

エネル「ホラみろ」

 

ワイパー「ハァ・・・ガハ・・・」

 

エネル「憐れなもんだ・・・戦士ワイパー」

 

ワイパー「・・・・・・おれの名を・・・!!!」

 

エネル「ん?」

 

ワイパー「気安く呼ぶな!!!」

 

ワイパー「・・・・・・800年前 この都市の存亡を賭けて戦った・・・・・・ハー・・・誇り高いシャンドラの戦士達・・・!!その末裔がおれ達だ・・・・・・」

 

ワイパー「・・・ある日突然 故郷を奪われた・・・”大戦士カルガラ”の無念を継いで400年・・・・・・!!先祖代々・・・・・・ただこの場所を目指した・・・・・・!!」

 

ワイパー「・・・やっと辿り着いたんだ」

 

ゾロ「・・・・・・」

 

アイリス「・・・・・・」

 

ワイパー「フー・・・フー・・・」

 

ワイパーは立ち上がる。

 

ワイパー「お前が邪魔だ!!」

 

エネルはタクトでワイパーの足部分の靴らしき部分を破壊した。

 

ナミ「あっ・・・」

 

ワイパーは倒れる。

 

エネル「さっきのは・・・効いたぞワイパー 海楼石とはくだらんマネをしてくれた 並の人間では”排撃(リジェクト)”など1発で自殺行為 2発撃ってまだ立ち上がるとはさすがじゃあないか」

 

エネル「・・・だが相手が悪い」

 

エネルは太鼓を叩き、太鼓が鳥に変化し始めた。

 

エネル「3000万V(ボルト)・・・」

 

アイリス「太鼓が!?」

 

ナミ「太鼓が鳥に・・・・・・!?」

 

エネルは鳥状の雷撃をワイパーへ向かわせる。

 

ワイパーはそれをもろに食らった。

 

ゾロが足枷を拾う。

 

ゾロ「・・・・・・これ(・・)に海楼石が入ってんだな」

 

ワイパーは倒れる。

 

エネル「貴様もか 青海の剣士」

 

ゾロ「やらなきゃ やられんだろうがよっ!!」

 

エネルは巨大な狼のような雷撃を繰り出し、ゾロは食らうと感電してしまう。

 

アイリス「ゾロ!?」

 

ナミ「ゾロ!!!」

 

ゾロ「グァアアアア!!!」

 

ゾロは刀を離して倒れた。

 

ナミ「ゾロ・・・。でもアイリス あんたはいるじゃない!」

 

アイリス「エネル・・・ゾロやロビンをよくも!!」

 

エネル「からくり娘 貴様は一応いたな・・・。数には含まれないとはいえ、ここで倒すか。」

 

アイリスは柄が風表示された風神剣を振りおろし、U字状の波動である風神波を放つと、エネルは容易くタクトでガードした。

 

エネル「今のは?」

 

アイリス「風の力なので・・・」

 

エネル「風と雷は相性的には対を為すだろ!私に勝てるとは思えん!!」

 

エネルは右腕を突き出し、雷撃を発生させ、

 

エネル「貴様もだ!!」

 

雷撃をアイリスに食らわす。

 

ナミ「アイリス!!」

 

しかし、アイリスは付与された特殊能力により浴びた雷を自分の風神剣の風に雷を追加し、エネルギーを充電する。

 

エネル「何!?」

 

ナミ「ええっ!?」

 

アイリス「主の自然(ロギア)系対策として、女神様の絶大能力により特殊能力効果で、今のあなたの雷撃を自分の力にもしています。」

 

エネル「主だと!?っていうか女神様とは何だ!?」

 

ナミ「ララ 対策もしていたの!?」

 

アイリス「ん?」

 

ワイパーは立っていた。

 

エネル「なぜ立つ どうせ死ぬのだ 楽に死ねばいいものを 永らえてどうなる・・・これに耐える意味があるものか」

 

ナミ「・・・・・・!!」

 

アイリス「・・・・・・!!」

 

エネル「400年と・・・言ったか?お前達が故郷奪回の戦いを始めてから・・・」

 

エネル「直にこの国も青海に墜ちていく・・・今さら目障りなだけだぞ。なぜ立ち上がる・・・・・・!!」

 

ワイパー「先祖の為!!!」

 

エネル「・・・・・・少しマシな答えを期待した もはや意識も定かではあるまい」

 

アイリス「ワイパー・・・」

 

ナミ(あの人・・・どうしてこんなになってまで)

 

酋長《ワイパー・・・・・・ワイパーこっちへ来い》

 

少年ワイパー《何?》

 

酋長《・・・・・・お前の遠い先祖・・・大戦士カルガラが・・・・・・故郷をどうしても取り返したかった理由が・・・もう一つある・・・・・・》

 

少年ワイパー《もう一つの理由?》

 

酋長《そうだ それこそが・・・カルガラにとって一番の無念・・・》

 

少年ワイパー《・・・・・・》

 

酋長《いいか・・・大戦士カルガラには・・・》

 

ワイパーの頭上には雷撃の塊が浮かび、

 

エネル「”神の裁き(エル・トール)”!!!」

 

エネルは塊からの光線状に落雷を放つと、ワイパーに直撃した。

 

ナミは吹っ飛びそうだったが、アイリスは耐えていた。ゾロ達は倒れている。

 

ナミ「ア、アイリス!?」

 

アイリス「私は無事ですよ ナミ。」

 

ナミ「よかった・・・。ゾロとロビンが!!」」

 

エネル「からくり娘にもう一人の娘が残ったな・・・。」

 

ナミはビクっとしたが、アイリスは風神剣を構える。

 

エネルは稲妻をほとばしる。

 

ナミは恐怖しかけるが、

 

ナミ「・・・・・・私・・・・・・・あ 私・・・・・・!!・・・・・・連れてってくださいっ・・・・・!!」

 

ナミ「ついていきます!!あなたに・・・夢の世界っダメですか」

 

アイリス「ナミ!?」

 

ナミ「アイリス あなたはどうすんのよ!? 対策で雷を効かなくしてるといっても、エネルギーが強すぎてオーバーヒートを起こすわよ!!」

 

アイリス「まっ 私も一応行きますよ・・・。」

 

ナミ「でしょ!?」

 

エネル「ヤハハハ・・・よかろう・・・2人共ついて来い・・・それでいいのだ 恐怖にされぬ心というものもまた・・・時に難儀なものだ・・・」

 

ナミ「・・・・・・え・・・ええ 本当ですね・・・!!」

 

アイリス「確かに・・・。」

 

エンジェル島 沿岸ーーー

 

コニスはウェイバーで急ぐ。

 

コニス「見えた エンジェル島」

 

エンジェル島”ラブリー通り”ーーーー

 

空の警備隊「許すまじき!!」

 

空の警備隊「神への冒瀆者パガヤ親子及び!!さらに共犯者 元・神ガン・フォールが逃走中です!!お気を付けあそばしますように!!」

 

エンジェル島 船着き場ーーー

 

空の警備隊「犯罪者達を見かけた方は すぐにわたくしマッキンリーまで!!」

 

マッキンリー隊長「マッキンリーまでご一報くださいまし!! (ゴッド)・エネルの御名において!!スカイピアの平和は我々ホワイトベレーが守るのであります!!」

 

マッキンリー隊長「へそ!!!」

 

スカイピア エンジェル島沿岸ーーー

 

空の兵士「ん? おいアレ・・・」

 

空の兵士「あ あの女・・・・・・」

 

空の兵士「あァ間違いない・・・神への冒瀆者」

 

空の兵士「パガヤの娘だ!!!」

 

 

エネル「何だ それを持っていく気か・・・?」

 

ナミ「・・・・・・いえ・・・あ・・・ダメなら・・・・・・別に・・・・・・!!」

 

エネル「我々が行く場所では使えんと思うが・・・いいさ・・・好きにしろ・・・」

 

ナミ「あ・・・ありがとうございますっ ・・・・・・お・・・・・・お気に入りで・・・これ」

 

アイリス「私も・・・風神剣以外必要性のある物はないので・・・」

 

エネル「からくり娘は不思議なもんだ・・・そっちの娘と違い、私を見てもビビる様子すら見せんとは・・・」

 

アイリス「ナミは人間の女の子なので、こんなふうにビクついてますが・・・私は心を作られたといえ、機械なのであなたに対してそこまでの恐怖心は抱いていません・・・。」

 

エネル「なるほど・・・心を作られたが、機械だからビビる必要性がないのか・・・」

 

3人は奥へ進むと、

 

エネルはある場所で止まった。

 

ナミ「え!!これは・・・」

 

アイリス「でかい!!船でしょ!?これ!!」

 

エネル「ああ。世界唯一!!この舟は私のみが操れる船だ」

 

エネル「動力を”雷”とする」

 

エネル「エネルギーは有り余っているがそれを必要量 機械的に伝達できる物質が欲しかったのだ!!」

 

エネル「それがこの島に眠っていた”黄金”だ!! この国の住人共は幸せだぞ・・・死ぬ間際に世にも珍しき”空飛ぶ舟”を目の当たりにできるのだから!!・・・ヤハハハハ」

 

ナミ(うそでしょ・・・!!?”空飛ぶ舟”!!? 本当に 空なんて飛ばれたら・・・!!逃げるタイミングを完全に失っちゃう!!!)

 

アイリス(ルフィやララ様が来るまで、持ち堪えるしかない・・・!!)

 

エネルは両腕を広げ、

 

エネル「方舟”マクシム”!!!この舟で我々は”限りない大地(フェアリーヴァース)”へ到達する!!!ヤハハハハ!!!」

 

 

古代都市”シャンドラ”

 

エネルの雷撃技を食らって気絶し、寝ているような大蛇だが、両目が開き、

 

ルフィが片方の目を殴るが、アイサとゼロが止める。

 

そして口を攻撃して、大蛇は口を開き、3人とピエールは吐き出された。

 

ルフィ「うわあ」

 

ルフィは頭から落下し、アイサを抱いたピエールも頭から落下したが、ゼロは上手く着地した。

 

アイサ「・・・・・・わ 石の地面っ・・・・・・!!」

 

ルフィ「ハァ・・・ハァ・・・」

 

ゼロ「蛇から出られたようだ・・・。」

 

アイサ「うん。やっと出られた 何だろ・・・ココ・・・」

 

アイサ「あ」

 

ゼロ「ルフィ・・・?行くぞ アイサ。」

 

アイサ「う、うん。」

 

ゼロとアイサはピラミッド?の上まで上がって行く。

 

アイサ「ルフィ!!」

 

ゼロ「ルフィ!!」

 

ルフィ「出ったァ!!!! 出られたァ~~~~っ!!!」

 

ルフィ「うはーっ見ろ!!なんてでっけェんだ!!! どこだここは!!?遺跡だな!!!」

 

ルフィ「ここにあんのか・・・!?でっけェ”黄金の鐘”!!」

 

ゼロ「ここが黄金の遺跡か・・・」

 

アイサ「・・・・・・もしかして・・・・・・ここ ・・・あたい達の故郷・・・・・・?」

 

ルフィ「わ・・・・・・でっけェ穴が・・・ ?」

 

ルフィは跳び降りる。

 

アイサ「え!? ルフィ!!」

 

ゼロ「ルフィ!!」

 

アイサ「まって 今度は何!? どこ行くんだよーっ!!」

 

アイサも降りようと頑張る。

 

ゼロは走り出し、

 

アイサ「えっ!?ゼロ!?」

 

ダッシュジャンプで跳び上がって、降りていく。

 

アイサ「何ィ!?」

 

ゼロは軽く着地し、ルフィの元へ走る。

 

アイサも走る。

 

アイサ「はっ!! いた・・・・・・!!」

 

ゼロ「ゾロ!?」

 

ゼロは一度電磁波球体に包まれ、セーラー服のララに戻る。

 

ルフィ「ゾロ!!!おいお前!!!何やってんだよっ!!!」

 

ルフィ「お前がいて何で・・・こんな事になってんだ・・・・・・!!!」

 

ルフィ「・・・・・・!!ナミは!?あいつがいない・・・!!!」

 

ララ「おそらくアイリスもいたと思うんですけど・・・。」

 

ルフィ「アイリスもかよ!?」

 

アイサ「ワイパー!!!ワイパー~~~~っ!!!」

 

アイサは穴の中で気絶しているワイパーに呼びかける。

 

アイサー「うわ~~~~~ん ワイパーまで・・・!!!」

 

ララ「ルフィさん・・・あの人・・・」

 

ルフィ「ああ・・・あのバズーカの奴だ・・・!!!あんなに強ェのに・・・・・・みんな誰にやられたんだ・・・!!」

 

アイサ「エネルだよ!!!・・・こんな事できるのあいつだけだ・・・!!」

 

ララ「エネル!?」

 

ルフィ「エネル・・・って”神”か!?」

 

アイサ「ヘビの中にいる間ずっと”心綱(マントラ)”が効かなかったから ここで何が起きたかはわかんないけど・・・・・・!!」

 

ロビン「・・・うゥ・・・・・・!!」

 

ルフィ「・・・・・・え!!ロビン!!!」

 

ララ「ロビンさん!!」

 

ルフィとララはロビンの傍まで来た。

 

ロビン「航海士さん・・・・・・連れて行かれたわ アイリスもついて行ったわ。ハァ・・・ハァ・・・」

 

ルフィ「!!?」

 

ララ「えっ!?」

 

ルフィ「おい・・・・・・待て・・・ゆっくりでいいよ・・・”神”の奴に連れて行かれたのか!?ナミは!!アイリスはついて行った!?どこへ!?」

 

ララ「ロビンさん!!」

 

ロビン「わからない・・・・・・ハァ・・・・・・よく聞いて・・・・・・」

 

ルフィ「?」

 

ロビン「・・・・・・このままだとこの国は・・・スカイピアは消滅してしまう・・・・・・」

 

ルフィとララ「「空島が《ですか》!!?」」

 

アイサ「・・・・・・あ・・・あたい達の村も!!?」

 

ロビン「”全て”よ・・・・・・!!!」

 

酋長「アイサはまだ戻らんのか・・・」

 

「ええまだ」

 

ロビン「空にいる全ての人々を地上へ還すとーーーーー」

 

酋長「困った子だ・・・」

 

コニスがゲートを通過。

 

空の民「冒瀆者が1番ゲートへ侵入ーっ!!!」

 

空の民「捕えろーーーっ!!」

 

空の民「近寄るな”裁き”に巻き込まれるぞ!!!」

 

 

ルフィ「・・・・・・じゃあ エネルは・・・後で必ず その”黄金の鐘”のある場所に現れるのか!!!」

 

ロビン「ええ・・・それが確実・・・下手に探し回っては もう取り返しがつかなくなる・・・・・・」

 

ララ「・・・・・・そんな」

 

アイサ「大丈夫だよ!!」

 

ルフィ「!?」

 

アイサ「あたいわかる!!!この島で”声”が2つ動いてる でも そのアイリスって女だけ聞こえないけど。」

 

ララ「アイリスは人間と同じ心を持ってるとはいえ、機械なの。古い言い方なら、自我がある「からくり娘」だよ。だから声は聞こえないんだろうね・・・」

 

アイサ「そうなんだ・・・。」

 

ルフィ「・・・ならアイリスとナミとエネルだな!!!」

 

ララ「ルフィさん。行きますか!!」

 

ルフィ「おう! 俺とララをそこへ連れてけ!!!」



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第195話「激突!イレギュラーハンター&海賊ルフィVS神・エネル!!」

方舟マクシム

 

エネル「ーーーーーエンジェルビーチの・・・例の娘が・・・・・・どうやらエンジェル島で騒いでるようだ・・・・・・」

 

アイリス「コニスって人じゃ!?」

 

ナミ「きっとそうよ!!でもコニスなら私達の船にいるはず」

 

エネル「外でも色々騒ぎが起きているのだ・・・小さいイザコザだがなヤハハハ・・・」

 

ナミ「・・・あ・・・あなた達のその”心綱(マントラ)”っていう力は人物まで特定できるんですか?」

 

エネル「私の場合 特別だ」

 

エネル「”心綱(マントラ)”に加えてこの雷の体で電波を読み取り会話を聞くのだ どこぞでくだらぬやり取りが聞こえれば・・・裁きを与える この国一国分の距離くらいわけない」

 

アイリス「うわっ・・・そりゃ凄い・・・」

 

ナミ「それで・・・・」

 

エネル「まさに神にふさわしい能力よ・・・ヤハハハ・・・・・・せいぜい逃げまどえ空の者達・・・・・・!」

 

エネル「スカイピアの終焉だ・・・空に舞う天使達の宴・・・・・・!!おい2人は・・・突如足場を失う人間達の形相を見た事があるか・・・!?ヤハハハ!!!」

 

ナミはぞくっとなるが、アイリスは警戒心を強める。

 

ナミ(どうする・・・ここで逃げなきゃもう・・・でも 上手く逃げた所で この空島が失くなるんじゃあ・・・・・・!!)「アイリス・・・?」

 

アイリス「たとえ逃げようとしても、その逃げ場が無いですって・・・」

 

エネル「・・・・・・」

 

アイリス「どうかなさいましたか?」

 

エネル(誰だ・・・・・・!!?)「いや 何でもない・・・・・・」

 

エネルは歩く。

 

 

マッキンリー隊長「何をしている さっさと小娘を捕まえろ!!!」

 

コニスは避けつつ、飛ばす。

 

マッキンリー隊長「バカめ 逃げてもすでにカゴの中の鳥だ!! 上陸し次第冒瀆者を拘束せよ!!!」

 

隊員「はっ!!!」

 

コニス「どいて下さい!!!」

 

コニスはウェイバーで隊長を直撃し、吹っ飛ばす。

 

隊員「隊長ォ~~~~~っ!!!」

 

隊長「ホガァ!!!」

 

空の民「神官の直属ホワイトベレーがっ!!!」

 

空の民「何て事を~~~~~っ!!!」

 

コニスが飛び下りたウェイバーは隊長に直撃。

 

隊員「隊長ォ~~~~~~っ!!!」

 

隊員「マッキンリー隊長~~~~~!!」

 

民「犯罪者だ」

 

民「神 逆らった女だァ!!!」

 

コニス「ハァ・・・・・・ハァッ・・・・・・!!」

 

コニス「話を・・・ みなさん!!話を聞いてくださいっ!!!」

 

民「ホワイトベレーにまで反抗を・・・!!」

 

民「島から出て行け!!疫病神!!」

 

民「そうよ!!!アナタがいると私達まで裁きの巻き添えになるのよ!!」

 

民「冒瀆者ァ!!!」

 

コニス「・・・・・・!!」

 

隊員が1人近づくが、コニスがバズーカを構える。

 

コニス「近づかないで!!」

 

隊員「!!!」

 

コニス「”炎砲(フレイムバズーカー)”です 撃ちますよ・・・!!!」

 

隊員「・・・・・・!!」

 

民達もざわめきだす。

 

コニス「みなさん 今すぐ”雲の果て(クラウド・エンド)”へ!!! 青海へ逃げて下さいっ!!!」

 

マッキンリー隊長「何をイカレた事を・・・!!あの小娘は・・・」

 

隊員「隊長・・・」

 

民「・・・・・・何だって!?」

 

コニス「(ゴッド)・エネルはこの国を消し去るつもりなんです!!! ここにいれば全員 命はありません!!」

 

民「!!?」

 

民「・・・・・・は? 何をバカな・・・」

 

民「何のつもりだ 腹いせか!!?」

 

民の少年「(ゴッド)・エネルをバカにするな!!!」

 

少年は石を投げてモニスの額辺りに命中。

 

民の少年「・・・わ・・・ごめんなさい・・・・・」

 

コニスの額から血が垂れ、バズーカを手離す。

 

隊長「武器を捨てたぞ 捕まえろォ!!!」

 

隊員「ハッ!!」

 

コニス「私はエネルを神とは認めないっ!!!!」

 

隊員「な・・・」

 

コニス(父上~~~~!!)

 

民「何て事をォ~~~~~~!!!」

 

民「あの女から離れろォ!!!”裁き”が来るぞ!!!」

 

民達はコニスから離れだした。

 

しかし、裁きの雷は発生しない。

 

コニスはその場で座り込む。

 

民「・・・・・・”裁き”が 来ない・・・・・・」

 

民「なぜ」

 

民「・・・・・・あんな事を言ったのに・・・・・・!!」

 

コニス「・・・・・・!!私1人の命なんてもう消す意味がないからです 「スカイピアは消される」と・・・ーーーこれは”神の島(アッパーヤード)”から逃げてきたある神隊の方の命懸けの伝言です 彼はーーー私の父と共に”裁き”を受けました」

 

民「!!!」

 

民の少年「? (ゴッド)が何?(ゴッド)は助けてくれるんじゃないの!?」

 

少年の母は少年を抱き寄せる。

 

コニス「時間がありません」

 

民「・・・・・・・・・」

 

コニス「みなさん 早く”雲の果て(クラウド・エンド)”へ!!!」

 

隊長「・・・・・・そんな・・・」

 

民「・・・・・・バカな そんな事・・・急にそんな!!!」

 

民「私達はこの空で生まれ育ったんですよ 青海へなんて行った事もないし・・・・・・!!暮らしていけないっ・・・!!!」

 

コニス「だったら殺されるのを待つんですか!!?」

 

民「”もしも”という事もある・・・!!・・・何か奇跡が起きて・・・空島はなくならずに済むかも知れない・・・!!!(ゴッド)の気がかわるとか・・・・・・!!!そしたら・・・」

 

コニス「私達が一番よく知っている事は・・・!!!彼が私達に”絶望”を与える力を持っているという事!!! 奇跡なんて待って何になるんですか!!!」

 

コニス「少なくとも今 この国に!!!神はいないじゃないですか!!!」

 

民「!!!」

 

コニス「祈る前にできる事をやらなくちゃ」

 

コニス「被害者だとうずくまれば生きていられた今までとは違う!!ーーー動かなければ 後から誰かを恨んでも・・・!!!自分の命は守れないっ!!!」

 

民達「・・・・・・!!!」

 

コニス「国を捨てる 決断を!!!」

 

ルフィは遺跡を跳び越え、ララはペガサス形態のピエールにアイサと共に乗ってる。

 

ルフィ「間違いねェな!!!」

 

アイサ「うん!!!あの穴だよ!!!」

 

ルフィ「急ぐぞ!! ララ 準備は出来てるか!?」

 

ララ「いつでも!!」

 

 

ロビン(・・・・・・せめて上層へ・・・・・・何とか脱出を・・・・・・!!一気には運べないわね・・・・・・)

 

 

エネル「ーーーやはり・・・生き残った6人?の・・・誰でもない様だ・・・」

 

ナミ「え?」

 

アイリス「それって・・・」

 

エネル「ーーーーーー実に不愉快・・・私の”予言”は外れだったというわけか・・・」

 

ルフィ「お前かァ!!!エネルって奴ァ!!!」

 

エネル「・・・・・・」

 

ナミ「え!!?」

 

ララ「出て来てくださーい!!」

 

ナミ「え・・・!!!」

 

ナミ「ルフィ!!!」

 

アイリス「ララ様!!!」

 

ルフィ「何やってんだお前・・・おれの仲間によ」

 

ララ「ただではおきませんよ。」

 

エネル「? どのゴミの事かな」

 

 

民「青海へ逃げよう!!」

 

民達は逃げ惑う。

 

民「荷物をまとめて”雲の果て(クラウド・エンド)”へ」

 

民「あの()の言う通りに!!」

 

民「急げ!!!」

 

コニス「・・・・・・」

 

民「ねえあなた ”神隊”はどうなったかわかりませんか!? 主人がいるんです 一緒に逃げたいの!!」

 

民「ウチの息子もいるんですよ!!”神隊”は無事なんですか!?」

 

民「うちもよ」

 

神隊《・・・時間がない・・・!!!早く伝えてくれ!!!》

 

コニス「・・・・・・あの・・・・・・それは・・・・・・!!」(おそらく・・・神隊はもう・・・・・・!!!)

 

コニス「・・・・・・私にもそれは・・・」

 

民「神隊は一体何をさせられていたんだ!?」

 

民「どこにいるんです」

 

民「何かわかる事は・・・・・・!!?」

 

マッキンリー隊長「神隊の事ならば我々ホワイトベレーが引き受けましょう!!! 後から必ずあなた方のもとへ追いつかせますので!!どうぞお先に!!混雑します!!」

 

民「マッキンリー隊長っ・・・!!」

 

マッキンリー隊長「お早く!!」

 

民「・・・ええ」

 

コニス「隊長さん・・・・・・」

 

マッキンリー隊長「わかっていますよ・・・正直・・・神隊の行く末にも察しはついています エネルとは・・・そういう(・・・・)男だーーーーーだが今はこの島の人々に速やかに避難して貰う事が先決・・・・・・!!「ビルカ」の二の舞にはさせない!!」

 

コニス「ビルカ・・・・・・?」

 

マッキンリー隊長「遥か南東の空・・・エネルの生まれ育った空島です 6年前ーーー影も形もなく消え去ったと聞いています」

 

コニス「・・・・・・!!?6年前って・・・!!まさか」

 

マッキンリー隊長「エネルは故郷を滅ぼしてーーーーーこの国にやって来たのです」

 

マッキンリー隊長「ビルカにも屈強な空の戦士がいたそうですがエネルの前では意味すらない!!!」

 

マッキンリー隊長「無敵ゆえ 神 確かにそうなのかもしれない!!!」

 

マッキンリー隊長「我々とて・・・元々ガン・フォール様に仕えた神隊の一員なのだ 神隊への裏切りを態しても(ゴッド)・エネルに従い この島に残る事で人々を護衛する方法もあると信じた・・・!!・・・・・・だが結局その手段もみじめなもの・・・!!」

 

マッキンリー隊長「なるべく誰も(ゴッド)の怒りを買わぬ様に・・・・・・!!!せめて誰も彼に逆らわぬ様にと・・・・・・!!それだけだ・・・・・・ 情けなし・・・!!!情けなし・・・!!!」

 

コニス「ーーーそんな事ありませんよ!・・・あなたの口から言葉をきけてよかった・・・!! 隊長さん・・・・・・あのここを頼んでいいですか?」

 

マッキンリー隊長「!」

 

マッキンリー隊長「どこへ!?」

 

コニス「ーーーーーー逃げ方(・・・)を知らない人達がいるんです!! 友達だから 戻らなくちゃ!!」

 

マッキンリー隊長「青海の・・・」

 

マッキンリー隊長を含む隊員達はポーズを決める「「「へそ!!!」

 

コニス「・・・・・・へそ!」

 

 

ルフィとララはエネルと対峙していた。

 

エネル「口を慎めよ・・・私は神だ!!」

 

ルフィ「お前のどこが神なんだ!!」

 

ララ「私はあなたを神と認めません!!」

 

 

アイサ「う・・・!!うわあっ・・・・・・!!」

 

アイリス「ララ様!!何とかしないと!!」

 

ナミ「ルフィ!!気をつけ・・・」

 

エネルは2人を睨みつける。

 

ナミは口を抑え、アイリスはエネルを見る。

 

エネル「・・・・・・ヤハハハ・・・聞こえてきた天使達の宴・・・・・・!!住人達がスカイピアの運命を知った様だぞヤハハハハ・・・・・・足場を失う前に一体どこまで逃げ切れるかな」

 

ルフィ「お前のどこが 神なんだ!!!!行くぞララ!!」

 

ララ「はい!」

 

エネル「今に分かる」

 

ルフィはオールを走って進んでいき、ララはデバイスを起動し、電磁波球体に包まれドラゴンゴッドアーマー・エックスとなり、宙に浮きルフィの近くまで来る。

 

アイサ「ララが今度は別の姿に!?」

 

エネル「・・・・・・なるほど・・・貴様もただの人間ではないらしい・・・それと小娘も妙な存在だな・・・」

 

エネル「”超人(パラミシア)系”か・・・話にならん・・・!!!」

 

ルフィ「うおお!!」

 

ドラゴンゴッドアーマー・エックス「はああ!!」

 

2人はエネルへと接近していく。

 

エネルは右腕を雷撃に変化させる。

 

エネル「おれの前では何もかもが無力っ!!故におれは 神なのだ!!!!」

 

エネル「”神の裁き(エル・トール)”」

 

エネルは雷撃をルフィとエックスに放つ。

 

ルフィ「!!!」

 

ドラゴンゴッドアーマー・エックス「!!!」

 

ナミ「ルフィ!!!エックス!!!」

 

アイサ「うわあああ!!!」

 

2人は雷撃を食らい、雷撃は奥の崖はバカでかい穴が開いていた。

 

ナミ「ルフィ エックス」

 

ルフィとエックスは平然としていた。

 

ルフィ「?」

 

ドラゴンゴッドアーマー・エックス「フッ。」

 

エネル「うまく避けた様だな・・・・・・!!!」

 

エネルはタクトを回転させる。

 

ナミ(??? よけた?? でもエックスは開発した鎧だったっけ・・・自然(ロギア)系である雷も効かなくするために!!)

 

エネルは太鼓を叩く。

 

エネル「6000万(ボルト)・・・」

 

エネルは太鼓から龍の姿を雷撃を放つ。

 

エネル「”雷龍(ジャムブウル)”!!!」

 

ルフィとエックスは食らう。

 

ナミ「ルフィ~~~!!!」

 

しかし2人には雷撃は効果無し。

 

ナミ「・・・・・・!!」

 

アイリス「エックスは雷撃対策の為のアーマーを開発しましたね・・・。」

 

エネルは2人の元へ行き、

 

エネル「1億(ボルト)!! ”放電(ヴァーリー)”!!!」

 

エネルは凄まじい放電を発した。

 

アイリス「エックスはさすがですね。ルフィはおそらくですけど、ナミ・・・」

 

ナミ「たぶんそう。雷が効いていない ゴムだから!!」

 

ルフィ「やめろォ!!!」

 

エネルは後ろへ吹っ飛ぶが、体勢を立て直す。

 

ナミ、アイサ、ピエール、そしてエネルが驚愕顔になり、アイリスは得意げな顔に。

 

ルフィ「うおァアア!!!」

 

ドラゴンゴッドアーマー・エックス「はあァアア!!」

 

エネル(・・・落ち着け ひとまず私の体に物理的攻撃は効かんのだ・・・考えればこんな青海のサル一匹・・・それに鎧の奴がわからん!!)

 

ルフィの突き出した足とエックスの龍型バスター口パンチがエネルの腹を捉え、ぶっ飛ばす。

 

ナミ「アイリス 完全に・・・”雷”の力を無効化してるわ・・・!!エックスはあの時、対策としてアーマーを開発したから分かる。でも”雷が効かない人間が存在するなんて」

 

アイリス「はい。エックスは当然ですけど、ルフィは驚きです。」

 

ナミ「これはきっとエネルでも予想もしなかった出来事」

 

ナミ「もしかしてだけど 特にルフィはエネルにとって世界で唯一の」

 

ナミ・アイリス「「”天敵”」」



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第196話「マクシム浮上!!動き始めたデスピア!!」

アイサとピエール「「・・・・・・・・・」」

 

ナミ「エネルに・・・・・・!!勝てる・・・・・・!!!」

 

エネル「・・・・・・!!」

 

エネルは立ち上がる。

 

エネル「何だと言うのだ・・・・・・貴様ら・・・!!!」

 

ルフィ「おれはルフィ!!海賊で ゴム人間だ」

 

エネル「・・・・・・ゴム?」

 

ナミ(そうか・・・・・・白々海にゴムは存在しないんだ)

 

ドラゴンゴッドアーマー・エックス「おれはエックス!!レプリロイドにしてイレギュラーハンターだ」

 

エネル「れぷりろいど?いれぎゅらーはんたー?」

 

アイリス「エックス。エネルをどうか・・・」

 

ルフィは走って向かっていく。

 

ルフィ「雷なら効かねェ!!!」

 

エネル「”心綱(マントラ)”」

 

ルフィは右腕を突き出すが、エネルに避けられる。

 

ルフィ「”ゴムゴムの”」

 

ルフィ「”鞭”!!!」

 

ルフィは右足をしならせるが、エネルは消え、別の場所へ現れる。

 

ドラゴンゴッドアーマー・エックス「エネル!!」

 

ドラゴンゴッドアーマー・エックスはチャージを開始。

 

ルフィ「”槍”!!!」

 

ルフィは両足を突き出すが、エネルは雷化して避ける。

 

そして、また別の場所に現れるが、エックスがノーマルの1段階チャージショットを放ち、エネルは咄嗟にタクトで弾く。

 

エネル「貴様・・・。」

 

そして、ルフィをタクトで殴り、

 

アイリス「ルフィ!!」

 

ナミ「ルフィ!! え・・・」

 

ルフィは喉をタクトで抑えつけられる。

 

エネル「・・・・・・!! 図にのるな」

 

ドラゴンゴッドアーマー・エックス「エネル!?」

 

エックスは龍型バスター口をエネルに向ける。

 

ルフィ「・・・・・・エホ」

 

エネル「シビレさせるだけが雷ではない 効かんとわかればそれなりの 戦い方がある」

 

エックスは一段階チャージショットを放つが、エネルは腕で弾く。

 

ドラゴンゴッドアーマー・エックス「くっ・・・」

 

エネル「そんな攻撃は無駄だぞ 鎧の者よ。弾くだけだからな」

 

ルフィ「ふん 打撃も効かねえよ!!!」

 

ルフィは鞭をかますが、エネルはあっさり消えるように避けた。

 

そして舟の外側辺りに降り立つ。

 

ドラゴンゴッドアーマー・エックスはルフィの近くへ。

 

ルフィ「・・・・・・チキショー・・・・・・!!こいつも動きが読めるっていうアレか エックスの動きは読まれてねェみてェだけどよ・・・」

 

ドラゴンゴッドアーマー・エックス「おれの心は読む事は出来ないだろうね・・・」

 

エネル(・・・ゴムとは一体・・・・・・!!・・・・・・いや待て・・・所詮”超人系(パラミシア)”・・・大概は原形を留める能力の筈 それになぜ鎧のあいつの心が読めんのだ!!)

 

エネル「”雷治金(グローム・パトリング)”!!!」

 

エネルはタクトに雷をほとばしらせる。

 

ルフィ「!?」

 

ドラゴンゴッドアーマー・エックス「棒の先端が・・・槍の形に・・・」

 

ナミ「棒が・・・刃物に精錬されてく・・・・・・!!」

 

エネルはルフィとエックスに仕掛けた。

 

エネル「形ある雷と思え!!!貴様らと遊んでるヒマは無いのだ!!!」

 

ルフィは避けるが、エックスは空中に飛ぶ。

 

エネル「鎧の者 貴様は一体・・・ゴムの男よ 弱点はやはり斬撃か!!」

 

ルフィ「ああ」

 

ナミ「言うな」

 

エネル「鎧の貴様は弱点は?」

 

ドラゴンゴッドアーマー・エックス「今の所無いと言っとくよ。」

 

ドラゴンゴッドアーマー・エックスはチャージショットのフルバージョンをドラゴンからガトリングへ切り替える。

 

ルフィは跳びだして、ドラゴンゴッドアーマー・エックスはチャージを開始する。

 

ルフィ「ゴムゴムの・・・・・・”ガト・・・”」

 

しかし、エネルは消える。

 

エックス「消えた!!」

 

アイサ「ルフィ!!エックス!!後ろ!!!」

 

黄金の壁からエネルがせり上がって来る。

 

ルフィ「!」

 

ドラゴンゴッドアーマー・エックス「何!?」

 

ナミ「黄金の中を伝って・・・!!」

 

エネルは黄金のこん棒をルフィに突き刺すが、ルフィは何とか避けていた。

 

ルフィ「熱ち!!!」

 

ドラゴンゴッドアーマー・エックス「ルフィ!?」

 

エネル「ヤハハ!! 電気は効かずとも 矛にたまる”電熱”は別か!!」

 

ドラゴンゴッドアーマー・エックスはボディを光らせ、バスター口を壁から出たエネルに向ける。

 

ドラゴンゴッドアーマー・エックス「エネルー!!」

 

エネル「!?」

 

ドラゴンゴッドアーマー・エックスは龍型バスター口からガトリングチャージショットを放つ。

 

エネルはガトリングショットを食らい、ちょっとはダメージを受けた。

 

エネル「な、なかなかのもんだ・・・。貴様はどうしてやろうか・・・。ん?」

 

ルフィは右足を上へと伸ばす。

 

エネル「!!?」

 

ルフィ「ゴムゴムの・・・」

 

エネル「・・・・・・・・・!!」

 

ルフィ「”戦斧(オノ)”!!!」

 

ルフィは伸ばした足をエネルの背に叩きつけ、そのままマクシムの船体まで叩きのめした。

 

ドラゴンゴッドアーマー・エックス「エネルを船体まで叩きのめした・・・。」

 

エネル「おのれ小僧どもがァ~~~~っ!!!」

 

ルフィ「ゴムゴムの・・・」

 

ルフィ「”銃乱打(ガトリング)”!!!」

 

エネルは捉え、ルフィの両腕を掴むが、1段階チャージをしていたエックスがショットを放ち、エネルに向かっていく。

 

エネル「だから無意味だと言っている!!」

 

エネルはルフィの片方の腕を離し、1段階チャージショットを弾き消す。

 

ドラゴンゴッドアーマー・エックス「くっ・・・」

 

エネル「手が 増えたわけでもあるまい!!!」

 

エネルは再びルフィの両腕を掴み、船体に叩きつけた。

 

ナミ「ルフィ!!」

 

ドラゴンゴッドアーマー・エックス「ルフィ!」

 

ドラゴンゴッドアーマー・エックスも降り立つ。

 

エネル「空島観光・・・悪い時期に来たものだな青海人・・・」

 

エネル「私は神だぞ!!!何事も意のままにする!!!私の想う世界を創るのだ!!」

 

エネルは椅子へと向かう。

 

エネル「青海からひょっこり現れた訳もわからん小僧や鎧の貴様に それを邪魔されてなるものか・・・どうだ一緒に見物するか!!? この国の果ていく姿を・・・・・・!!ヤハハハ」

 

ドラゴンゴッドアーマー・エックスはフルチャージショットのガトリングをドラゴンに切り替え、バスター口をエネルに向けるが、

 

エネルは二つの丸い台に手を乗せ、

 

ナミ「・・・・・・!!まさか!!」

 

アイリス「ここで放電を!?」

 

エネル「”MAX2億(ボルト)”!!! ”放電(ヴァーリー)”!!!」

 

エネルは自らの雷能力を動力にして放電し、船に伝わり、舟の両脇の風車やオールが動き出す。

 

アイサ「ああっ!!鳥馬ちゃん 舟が動くよ!! どうしよう」

 

ピエール「ピエーっ!!」

 

アイサ「ルフィー!!ナミーー!!ララーー!!アイリスーー!!」

 

エネル「・・・見ろ・・・浮くぞ・・・私を”限りない大地(フェアリーヴァース)”導く方舟・・・・・・”マクシム”!!!」

 

ルフィは叩きのめされた穴から出てきた。

 

ドラゴンゴッドアーマー・エックス「さすがルフィ。ゴムだからああいう攻撃は効かないな。」

 

エックスはルフィの元まで行く。

 

アイリス「ルフィのゴムの体 凄い・・・」

 

ナミ(感心してる場合か!!逃げなきゃ!!ルフィ エックス 早くエネルをやっつけて!!)

 

ナミ「どうしようルフィ!!エックス!!私達・・・!!!」

 

ドラゴンゴッドアーマー・エックス「黙っててくれ。」

 

ルフィ「ガタガタ騒ぐな!!」

 

ルフィは帽子をナミまで投げ渡す。

 

ナミ「だって・・・!!でもっ!!」

 

ルフィ「未来の海賊王の仲間(クルー)がよ・・・情けねェ顔すんじゃねェ!!!」

 

エネル「カイゾク王? そいつはどこの王様なんだ・・・?」

 

マクシムは浮上していく。

 

ルフィ「世界の偉大な海の王だ!!!」

 

ドラゴンゴッドアーマー・エックス「ああ!ルフィはきっとなるんだ!!」

 

エネル「ご立派だな・・・・・・決着(ケリ)をつけようじゃあないか・・・この空で!!!」

 

マクシムは浮上中。

 

エネル「ヤハハハハハ!!!・・・・・・この方舟の究極の機能への回路が すでに開き作動している」

 

エネル「名を「デスピア」 ”絶望”という名の この世の救済者だ!!」

 

アイリス「「デスピア」・・・」

 

ナミ「・・・・・・何をする気!?」

 

アイサ「見て!!鳥馬ちゃん!! 舟が・・・!!止まってるよ!!」

 

アイサ「”大地(ヴァース)”に引っかかってあれ以上上がれないんだよ!!」

 

アイサ「でも時間の問題!!少しずつ削られてる・・・・・・!!!」

 

ピエール「ピエーーーッピエピエ!?」

 

アイサ「ううん!!だめだよ あたい達が行ったら邪魔になる!! ルフィは青海の戦士でララは凄いんだよっ!!」

 

アイサ「戦士の決闘を邪魔しちゃいけない!!!」

 

マクシムの煙突辺りが噴煙を上げる。

 

ナミ「え・・・!! 何あれ」

 

エネル「ヤハハハハハ!!」

 

民「酋長!!”神の島(アッパーヤード)”の空が変だ!!」

 

酋長「空が?」

 

民「ああ 何やら急に暗くなって・・・・・・スカイピアの空があんな風になったのは初めてだ」

 

民「気味が悪いな・・・・・・」

 

民「戦士達の身に何か起きたのでは・・・・・・!?」

 

酋長「・・・・・・ウム・・・この”白々海”の上空に・・・・・・さらにあんなぶ厚い雲とは・・・」

 

エネル「そうさ”雷雲”だ 私のエネルギーによって”デスピア”は極めて激しい気流を含む”雷雲”を排出する!!!」

 

ナミとアイリス「「”雷雲”!!?」」

 

エネル「やがて雲はエネルギーを増幅させながらスカイピア全土を闇と共に包み込む それらは私の合図で何十本もの(イカズチ)となり この国の全てを破壊する!!!」

 

エネル「ーーー例えば」

 

エネルは右腕を雷撃変化させると、雲に向かわせ、スカイピアを襲う。

 

民「”神の島(アッパーヤード)”からだ!!!急いで船へ!!!」

 

隊員「皆さま 冷静にパニックにならぬ様!!!”雲の果て(クラウド・エンド)”へ」

 

マッキンリー隊長「・・・・・・!! おのれ・・・エネル!!!」

 

コニス「エネル・・・・・・!!! ウゥ・・・!!!」

 

エネル「ヤハハハ・・・」

 

ナミ「今・・・何を・・・!!?」

 

エネル「天使達を・・・少しからかってやったのだ・・・」

 

ナミ「・・・・・・!!」

 

アイリス「からかう!?」

 

ドラゴンゴッドアーマー・エックス「エネル!!」

 

ルフィ「神なら 何でも奪っていいのか!!!」

 

エネル「そうだ”命”も”大地”もな」

 

エネルは先端が槍状に変形したこん棒で突く。

 

エネル「さア!!貴様らには消えて貰おう!!! 宴の準備は始まったのだ!!!」

 

ルフィは避けて、エックスも避ける。

 

ドラゴンゴッドアーマー・エックス内のララは特殊武器画面を開き、X6のグランドダッシュを選択。

 

ルフィは左足での回し蹴りを繰り出すが、エネルは左腕で防御し、のの様棒で反撃しようした。

 

ルフィとエックスが足で抑える。しかしルフィは裸足であった為、熱がった。

 

エネル「高電熱スピアだ!!」

 

ドラゴンゴッドアーマー・エックス「エネル 食らえ!!」

 

エックスは龍型バスター口から大型の大岩を発射した。

 

エネル「何!?大岩だと!?こんなもの破壊してやる!!」

 

エネルはのの様棒で破壊しようとしたが、岩が硬めなので壊せなかったので、避けた。

 

エネル「なんて硬さだ!」

 

エネルは連続突きをルフィとエックスに行う。

 

ルフィは槍を何とか両拳で、弾くようにしていく。

 

エックスはボディで受け止めるが、熱にも耐性がある。

 

エネル「鎧の貴様は厄介だ・・・。」

 

ルフィとエックスは避け、槍が船体の柵に命中し、炭化した。

 

ルフィ「あちち げっ!!!柵が!!!」

 

ドラゴンゴッドアーマー・エックス「柵が炭に!!」

 

ルフィ「おいエックス あの動きを読むヤツどうにかならねェか!!?」

 

ドラゴンゴッドアーマー・エックス「おれは考えを読まれないからいいが、ルフィは考えてしまう。なら考えないで攻撃すればいい。」

 

ルフィ「おっ そうだ」

 

ルフィ「”ゴムゴムの”!!”ボー”!!!」

 

ドラゴンゴッドアーマー・エックス「ルフィ!?」

 

アイリス「ルフィ!?」

 

ナミ「何やってんのルフィ!!?」

 

ルフィは顔がボーっとしていた。

 

エネルは槍でルフィとエックスに攻撃するが、ルフィは容易く避け、エックスも避ける。

 

アイリス「ルフィ!!しっかり避けてる!!」

 

ナミ(無意識に・・・反射神経だけで攻撃をかわしてる・・・・・・!!何も考えてないから・・・・・・エネルにも予測できない動きで・・・・・・エックスは考えを読まれない。)

 

ルフィは後ろへと飛び跳ねて回転。

 

ルフィ「・・・・・・!!ボーーーーッとしてるから おれも攻撃できねェ」

 

ナミ「ばかか!!!」

 

アイリス「ルフィ!!あなたはアホですか!!エックス!!」

 

ドラゴンゴッドアーマー・エックスは通常武器に戻し、フルチャージをガトリングからドラゴンへ切り替える。

 

ルフィ「何とか捕まえちまえば押されやしねェんだけど・・・ そうだ!!」

 

ルフィ「”ゴムゴムの” ”たこ”」

 

ルフィは両足をだらんとさせる。

 

ナミ「変なアイディアやめろーっ!!!」

 

ドラゴンゴッドアーマー・エックス「何をやってるんだ。」

 

エネル「”心綱(マントラ)”がお気に召さん様だな。鎧の者はなぜか”心綱(マントラ)”が効かんが・・・。私の圧倒的な力の理由はこれにある!!!」

 

ルフィ「あそこがいいっ!!エックス!!攻撃範囲から離れて撃て!」

 

ドラゴンゴッドアーマー・エックス「よし!」

 

エックスはエネルに向かってバスター口を向け、ルフィは回転しながら、エネルの椅子のとこまで跳び、

 

ルフィ「”ゴムゴムの”・・・・・・!!!」

 

エネル「何をしようと所詮 貴様は雷が効かんだけの無能者!!!だが鎧の貴様は侮れんがな。」

 

ナミ「え!!?何で船を!!?」

 

ルフィ「”たこ花火”!!!」

 

エネル「バカめ!!! 私には当てられんっ!!船でも壊そうというのか!!? 無駄だ!!!」

 

エックスはチャージして、ボディを光らせる。

 

ルフィは船の壁に”銃乱打(ガトリング)の如く手足を当て続け、それが跳ね返る。

 

と同時にエックスも数匹のでかめの龍型のチャージショットを放ち、ルフィの技とエックスのドラゴンチャージショットがヒットした。

 

エネルはぶっ飛ばされる。

 

アイリス「エネル・・・。ルフィのあのやり方は考えましたね・・・。」

 

ナミ(そうか!!”跳弾”っ!!! 壁で跳ね返った(パンチ)にはルフィの意志がない」

 

ルフィ「行くぞエックス!! エネル逃がさねェ!!”ゴムゴムの”・・・・・・!!!」

 

ルフィは両腕を後ろに伸ばしつつ、エネルへ接近し、エックスもバスター口の右腕を振りかぶり、エネルへ接近。

 

エネル「く・・・待て・・・!!」

 

ルフィ「”バズーカ”!!!」

 

ドラゴンゴッドアーマー・エックス「”ドラゴンパンチ”!!」

 

2人の技が炸裂し、エネルはうずくまる。

 

エネル(・・・・・・!!いかん・・・!!!来るぞ・・・!!逃げ・・・・・・逃げねば・・・!!)

 

ルフィ「エックス もういっちょ行くぞ!!”ゴムゴムの”・・・・・・!!!」

 

ドラゴンゴッドアーマー・エックス内のララ(撃ってから数匹の竜型ショットを合体させて、1匹の龍として放ってやる!!)

 

ドラゴンゴッドアーマー・エックスはチャージを開始した。

 

ルフィは右腕を捩じりながら、後ろへ伸ばす。

 

エネル(来るぞ・・・!! か・・・!!回避を・・・・・・!!)

 

ルフィは右腕を前へ突き出し、

 

ドラゴンゴッドアーマー・エックスも数匹の龍型ショットを撃って、合体させて1匹の龍となり、エネルへ。

 

ルフィ「”回転弾(ライフル)”!!!」

 

ルフィの”回転弾(ライフル)”と、ルフィの右腕を纏ったドラゴンショットの合体である”龍回転弾(ドラゴンライフル)”がエネルへ命中。

 

エネル「!!!!」



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第197話「ルフィとイレギュラーハンター落下!神の裁きとナミとアイリスの望み!!」

ルフィとエックスによる合体技を食らい、黄金の壁まで吹っ飛ぶエネル。

 

アイサ「ああっ 舟が大地(ヴァース)を離れる!!!」

 

アイサ「飛ぶよ!!!どうしよう 舟が空を飛んじゃう!!!」

 

ルフィ「ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・」

 

ドラゴンゴッドアーマー・エックス「ルフィ 手応えあったな・・・?」

 

ルフィ「・・・ああ。」

 

ナミ「・・・・・・やった・・・・・・!!・・・でも舟が・・・・・・・!!!」

 

ルフィ「!」

 

ドラゴンゴッドアーマー・エックス「・・・・・・」

 

エネル「・・・ハァ・・・ハァ」

 

ナミ「・・・・・・!!」

 

エネルは起き上がる。

 

エネル「・・・・・・!!!バカめ・・・・・・・・・!!これ・・・これしき・・・・・・ゲホ ハァ・・・ハァ・・・!!!」

 

エネル「・・・・・・ハァ・・・貴様らさえいなくなれば・・・私の天下なのだ」

 

エネル「再び・・・・・・!!誰もが私に怯え・・・崇め!!奉る・・・・・・!!・・・私の・・・世界 貴様らなどが・・・この私に敵うものか!!」

 

エネル「不可能などありはしない 我は全能なる 神である!!」

 

民達は逃げる。

 

民「・・・・・・見ろ・・・!!!」

 

民「”神の島(アッパーヤード)”の空に・・・何か浮いてる・・!!!」

 

民「舟・・・!?」

 

民「バカな空を飛ぶ舟なんて聞いた事がない!!!」

 

民「あの舟の仕業だ・・・この暗くなる空は・・・!!!」

 

民「あれに”(ゴッド)”が乗ってるんだ・・・・・・!!」

 

民「早く逃げろ 舟に乗れーーーーっ!!!」

 

民「エンジェル島から・・・・・・えらく船が出ている」

 

民「誰かこっちへ来るぞ」

 

民「シャンディアの方!!あなた達も早く青海へ!!!この国はもう助からない!!!」

 

民「何!? 青海へ!!?」

 

ロビンは能力で上まで、ワイパーとチョッパーを運んだ。

 

ロビン「・・・・・・!!舟・・・!!?」

 

マクシム内

 

エネル「・・・・・・見てろ ゴム人間・・・鎧の者・・・墜つ島の絶望・・・・・・」

 

エネル「もう誰にも止められん・・・・・・っ!!!」

 

ドラゴンゴッドアーマー・エックスは龍型バスター口をエネルに向ける。

 

ルフィ「やめろ!!!」

 

ルフィは向かっていくが、エネルは金の壁に手を突っ込む。

 

アイリス「えっ!?」

 

ナミ「金の壁を!!」

 

エネルはルフィの右腕に金を纏わせる。

 

エネル「”(グローム)”」

 

エネル「”治金(パトリング)”!!!」

 

ルフィの右腕を金の玉が覆った。

 

ドラゴンゴッドアーマー・エックス「何!!?」

 

ルフィ「あ・・・熱ィ~~~~~っ!!!」

 

ナミ「ルフィ!!」

 

アイリス「ルフィ!!!」

 

エネル「ガハ・・・ ・・・ハァ!!!・・・ハァ・・・ヤハハハハ・・・」

 

ルフィ「何を・・・あァっ!!・・・・・・!!!抜けねェ!!!抜け・・・・・・・!!!え え!!?」

 

ドラゴンゴッドアーマー・エックス「エネル 貴様!!」

 

エックスはバスター口をエネルに向け、1段階チャージショットを放つが、エネルは弾く。

 

エネル「・・・・・・ハァ・・・青海のゴム人間・・・鎧の者・・・」

 

ドラゴンゴッドアーマー・エックス「イレギュラーハンターだ!!」

 

エネル「フッ・・・イレギュラーハンターよ。何も無理に私がお前達と・・・勝負する必要などないのだ・・・」

 

ルフィ「外せェ!!!この野郎!!!」

 

エネル「やかましいわ・・・。」

 

エネルは金を蹴り、転がす。

 

エネル「このまま別れようじゃあないか この金塊は・・・・・・貴様の善戦を称え」

 

金の玉は船体の外へ飛び出し、下へと落下する、右腕が金に覆われたルフィは引っ張られる。

 

エネル「くれてやる・・・・・・!!」

 

ルフィ「んぎぎぎぎぎ!!」

 

ドラゴンゴッドアーマー・エックス「ルフィ!!」

 

エックスはルフィのトコまで行く。

 

ルフィ「エックス!!」

 

ドラゴンゴッドアーマー・エックス「腕を上げないと!!」

 

エックスはバスター口を腕状態に戻し、ルフィの右腕を引っ張ろうとしたが、金が重くて引っ張れない。

 

ルフィ「うわあ~~~~~っ!!!」

 

エネル「貴様とそのイレギュラーハンターを封じてしまえば・・・・・・また元通り・・・私の天下だ!!!私に敵う者などこの世にいなくなる!!」

 

ルフィ「この世にだと・・・!!?・・・・・・!!!そんなもん!!いくらでもいるぞ・・・!!!」

 

ドラゴンゴッドアーマー・エックス「青海の”偉大なる航路(グランドライン)”は猛者達が存在する!!」

 

ルフィ「そうだ!!怪物みてェな奴らがうじゃうじゃいるんだ!!!お前なんか」

 

エネル「口の減らん小僧に鎧野郎が・・・」

 

エネルはルフィを突き飛ばし、腕に掴まっていたエックス共々に船外へ。

 

エネル「墜ちろ 空島と共に・・・!!」

 

ルフィ「お前なんか・・・・・・!!」

 

アイリス「ルフィ!!エックス・・・!!」

 

ナミ「やだ・・・ルフィ!!エックス!!」

 

ルフィ「うぅあああああああ」

 

ルフィとエックスは落下していく。

 

アイサ「ルフィだ!!!鳥馬ちゃん ルフィに・・・エックスが一緒に墜ちてくる!!」

 

ピエール「ピエ~~~~ッ!!!」

 

アイリス「あの子は!?」

 

ナミ「アイサ・・・ピエール!!!」

 

エネル「・・・・・・アレか・・・・・・!!!さっきからコソコソしてた”声”の正体は」

 

ルフィ「畜生ォ~~っ!! 勝負しろォ~~~~っ!!!」

 

ドラゴンゴッドアーマー・エックス「くそっ!!」

 

アイサ「ルフィ エックス 今助ける!!」

 

エネル「忌々しい!!全て無駄な事・・・・・・!!」

 

エネルは雷をほとばしる。

 

アイリス「ルフィ!!エックス!!」

 

ナミ「アイサ!!ピエール!!!危ない!!! 避けて!!!」

 

ルフィとエックス「「エネル~~~!!」」

 

エネル「”神の裁き(エル・トール)”!!!」」

 

エネルは極太レーザーの様な雷を落とした。

 

アイリス「エックスー!!」

 

ナミ「ルフィ~~~っ!!アイサ!!ピエール!!」

 

エネル「・・・・・・!!ヤハハハ・・・・・・さすがにこたえた・・・だがこれが結論」

 

アイリスとナミはエネルを睨む。

 

エネル「この方舟”マクシム”が発動した今 泣けど騒げどもうこの国の助かる道はない」

 

コニス(あれが・・・神隊の造らされたという方舟・・・!!!)「何て大きさ・・・」

 

ナミ《ここよ 島の北東 あいつらが黄金を手に入れたら この海岸でおち合う予定なの》

 

コニス《じゃそこに全員揃い次第 出発ですね!》

 

ナミ《何なら私はお宝さえ届けばOKよ!!》

 

ナミは目が(ベリー)になる。

 

コニス《ナ・・・!!ナミさんっ!!》

 

コニス(待たなくちゃ・・・!!! 必ず彼らを”青海”へ・・・!!!)

 

エネル「どうした せっかく生き永らえたのだ・・・至らぬ者達など切り捨てろ・・・貴様らとて先に望む未来もあろう・・・」

 

ナミ「・・・・・・望む未来・・・・・・?ええあります」

 

アイリス「私もです・・・。」

 

ナミ「・・・だけどこのままあなたと行けば 私とアイリスは1人になってしまう・・・!!」

 

アイリス「あなたは孤立する気ですか?」

 

ナミ「そうよ!!望む物を1人で手に入れて何が楽しいの?」

 

ナミ「ほんとは・・・!!!やりたい事も欲しい物も・・・たくさんあるけど・・・このままあいつらを捨ててあんたと一緒に行くくらいなら!!!」

 

ナミ「私もう!!!何もいらない!! アイリスはどうなの!?」

 

アイリス「私もナミと同意見。」

 

エネルは雷をほとばしる。

 

エネル「命もだな」

 

 

コニスはメリー号へと戻って来た。

 

コニス「どういう事!?ねェ!!!スー!!?」

 

スー「スー!! スー スー!!!」

 

コニス「ウソップさんもサンジさんも・・・・・・!!動ける様な体じゃない筈でしょ!? 何があったの!!?」

 

スー「ス~~~~~」

 

コニス「なぜいないの!?2人はどこ!!?」

 

そしてマクシム船体にはロープに捕まるウソップとサンジの姿があった。



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第198話「目覚めた2人!!燃える救出前線!!」

メリー号内で目を覚ましたサンジ。

 

サンジ《何てこった・・・》

 

サンジはウソップの頭を何回も踏む。

 

サンジ《おいウソップ!!起きろ!!寝てる場合か!!てめェ!!!》

 

ウソップ《ホゲ ホゴ!!! ブホ》

 

ウソップは寝ぼけながらも起きる。

 

ウソップ《・・・・・・な・・・なんだよ・・・・・・ん!? おれは》

 

サンジ《いいから準備しろ!!!》

 

ウソップ《はぇ?・・・・・・じゅ・・・準備って》

 

サンジ《ナミさんとアイリスちゃんを助けるんだ!!!》

 

ウソップ《・・・・・・助ける・・・・・・・・・!?助け・・・はっ!!! そうだ 思い出したゴッド!!ゴッドが現れたんだ!!!》

 

サンジ《もう居ねぇよとっくに!!!畜生 おれ達がフガイねぇからさらわれたんだ!!!ナミさんとアイリスちゃんはかわいいからな!!!アイリスちゃんはレプリロイドだけどな。》

 

ウソップ《さらわれたって・・・え?どこにだ!?》

 

サンジはマクシムを指す。

 

サンジ《あれだ!!!》

 

ウソップ《ハイッ?? ナニアレ 森に・・・船?》

 

サンジ《一瞬だが確かに見たナミさんとアイリスちゃんが乗ってる!!! アレが何だろうがそんな事は関係ねェ!!!》

 

サンジ《とにかくナミさんはTシャツを脱いでた!!》

 

ウソップ《それ一番関係ねェだろ!!》

 

ウソップ《・・・・・・とにかく状況がさっぱり・・・コニス達は!?変な騎士は!?》

 

サンジ《わからねェとにかく急げ・・・!!あの舟どうやら飛びそうだ》

 

ウソップ《飛ブーっ!!?》

 

サンジ《今 何だか止まってやがる 今の内だ!!!》

 

ウソップ《おれも行くのか あんなトコに!!?》

 

サンジ《っったりめーだ!!!お前っ アレあるだろ 腹から飛び出すロープ!!》

 

ウソップ《「ウソップアーアア」なら貸すからおれは・・・》

 

サンジ《いいから急げっ!!!飛ばれちゃ手が出せなくなるんだぞ!!!》

 

サンジ《今行くよー!んナミさ~~~~ん!アイリスちゃ~~~~ん!!》

 

 

スー「スー!! スー!!」

 

コニス「ええ!?あそこ!?あの舟に!?2人共まだ体が・・・!!! そんな無茶な事・・・!!!」

 

 

ウソップとサンジは「ウソップアーアア」のロープに掴まる。

 

ウソップ「もう降りたい~~~~っ!!!これ以上高く上がったら降りられなくなるぞサンジ~~~~!!!お前・・・どう考えてもこの舟(ゴッド)が乗ってるぞ!!!」

 

サンジ「”乗りかかった舟”だ!!観念しやがれ!!! 神だろうが何だろうが!!ナミさんアイリスちゃんに指一本触れてみろ・・・」

 

サンジ「このオレは青海の悪魔と化すぞ!! うおおおおナミさ~~ん!!!アイリスちゃ~~~ん!!」

 

 

エネル「この舟に乗って居たくないのならば 運命は1つ・・・」

 

ナミ「アイリス・・・どうする?」

 

アイリス「奴は強敵です。何とかしないと・・・」

 

エネル「どっちにろ・・・これでお前達は生き残る(すべ)を失ったのだ・・・・・・!!」

 

エネル「・・・・・・あるいは・・・・・・紛れ込んだ2匹のネズミにでも希望をかけてみるか・・・ヤハハハ」

 

ナミとアイリス「「え・・・」」

 

ウソップ「サ・・・サンジどうしようってんだよ!!こんなにバカデケェ舟だ 何百人乗ってるかわからねェ 突破できるわけねェよ その上”(ゴッド)”や神官に出て来られたらもう・・・」

 

サンジ「えーーーい往生際の悪い とにかくいいな 敵は”心綱(マントラ)”を使う!!コソコソしたって意味はねェ」

 

2人はマクシムの船体にまで登りつめた。

 

サンジ「中に入ったら2手に別れて一気に甲板を目指す!!!ナミさんとアイリスちゃんはそこにいる!!」

 

ウソップ「何ィー!?バラバラに行くのか!!?」

 

サンジはウソップの両肩を掴み、

 

サンジ「いいかウソップ!!!おれは・・・ナミさんやアイリスちゃんの為ならお前が死んでも構わない」

 

ウソップ「ハリ倒すぞてめェっ!!!」

 

サンジ「さァ行くぞ待っててナミさん!!!アイリスちゃん!!」

 

ウソップ「話済んでねェだろ!!!」

 

 

エネル「ヤハハハハ 本気で貴様らを救出に来たらしい・・・バカバカしい限りだな」

 

アイリス(ルフィとララ様は落下していっちゃったし・・・。)

 

ナミ(誰・・・!?ルフィ以外にもう動けるやつなんて・・・しかもどうやってこの舟に・・・!!?)

 

エネルは雷をほとばしると、

 

ナミ「アイリス!!避けて!!」

 

エネルは雷撃を繰り出すが、2人は避けた。

 

エネル「ヤハハハ・・・助けが来たとて・・・誰が助かるわけもなく・・・それを私が待つ義理もない・・・」

 

ナミ「アイリス・・・やるしかないか・・・」

 

アイリス「はい。」

 

ナミはタクトを取り出し、アイリスは腰の鞘から風神剣を抜く。

 

ウソップは船内を走る。

 

ウソップ「誰もいねェっ・・・!!こんなにデケェ舟なのに・・・人力なしで動くってのか・・・・・・!?だいたいフツー舟が空を飛ぶか!?聞いた事ねェぞ・・・!!!そんなモンに乗ってるってだけで足がすくんじまうよ 気味悪ィっ」

 

ウソップ「一体どんな動力なんだコリャ・・・・・・!!! ホントに落ちねェのか」

 

ウソップ(しかも甲板にナミやアイリスが居たとして・・・もうおれ達ですら降りられねェ高度じゃねェか・・・!!どうすんだよ一体・・・!!)

 

ロビンは能力による手でゾロを運ぶ。

 

ロビン(空が・・・どんどん暗くなっていく・・・)

 

ロビン(直に大破壊を始めるつもりね)

 

民達は船に乗り出していく。

 

民「船に乗れー!!!」

 

民「急いで白海へ!!!」

 

民「時間がないぞォ!!!」

 

民「何て不気味な舟だ・・・!!」

 

民達はマクシムを見て、気味悪くなる。

 

民「・・・本当に!!!この国は終わるんだァ!!」

 

 

民「酋長 戦士達はどうするのです!!?まだ”神の島(アッパーヤード)”から帰って来ない!!!」

 

酋長「待つ必要はない!!」

 

民「そんな・・・・・・!!」

 

酋長「何を言っている・・・戦士達は子供ではないのだ 己の危機は己で回避する!!奴らを信じろ」

 

酋長「エネルはこの国を消し去るだろう 疑う事もない 己の故郷ビルカにした事を・・・ここで再び繰り返すつもりなのだ さァ早く船を出せ!!今ここにいる者達を生かす事を考えるのだ・・・!!!」

 

酋長(・・・・・・全て終わりだ・・・ワイパーよ・・・もうよいのだ・・・・やれるだけの事はやった・・・!!!)

 

 

コニス「・・・・・・」

 

コニス《青海からいらしたんですか?》

 

ルフィ《下から飛んで来たんだ お前ここに住んでんのか?》

 

コニス(目の前のこの森で全ての事が起こっているのに 中の事が何もわからない)

 

コニス(待つ事しかできないなんて・・・)「・・・・・・みなさん・・・無事でいてほしい・・・!!」

 

ピエ-ルはアイサの下敷きになっていた。

 

アイサ「・・・・・・鳥馬ちゃん・・・・・・!!ごめんね あたいをかばって・・・!!!」

 

ルフィ「アイサーー!!アイサ~~~っ!!!」

 

ドラゴンゴッドアーマー・エックス「アイサーー!!来てくれーー!!」

 

アイサ「え・・・ルフィ?」

 

ルフィ「助けてくれーっ!!」

 

ドラゴンゴッドアーマー・エックス「ルフィの頭が!!」

 

エックスはルフィの頭を抜こうとするが、どうやればいいか迷っていた。

 

アイサ「どんな落ち方したんだよーーーっ!!!」

 

どうあれ、頭が抜けて立ち上がったルフィ。

 

ルフィ「よしっ!!!くっそ~~!!!取れねェなこの金玉!!!」

 

ドラゴンゴッドアーマー・エックスとアイサ「「金玉言わんでいい《言うな》!!!」」

 

ルフィ「・・・とにかくさっきのロビンのいたツルの所に戻ろう!!エネルの勝手にはさせねェ!!!」

 

アイサ「わかった」

 

ルフィ「エックス行くぞ!!舟を追うんだ!!」

 

ドラゴンゴッドアーマー・エックス「ああ!!」

 

 

エネル「ヤハハハ・・・娘2人面白いじゃあないか!!」

 

ナミ「ハァ・・・ハァ・・・成功した」

 

アイリス「私は特殊能力により食らった雷を自分のエネルギーに変えてます。風神剣も役には立ってる・・・」

 

アイリスは風神剣の剣先をエネルに向けて、衝撃波のように風圧を放つ。

 

エネル「風の圧力は私にはそう簡単に食らわんぞ!」

 

エネルはのの棒を回転させ、風圧をかき消す。

 

アイリス「エネル あなたは強敵です。」

 

エネル「もう一人の娘はいい道具を持っているな!青海にそんな道具があるのか!!」

 

エネルは雷撃を2人に放つ。

 

ナミ「”電気泡(サンダーボール)”!!!」

 

ナミは”電気泡(サンダーボール)”による通り道で雷を受け流した。アイリスは自分を中心とした回転による小型竜巻を発生させ、雷を弾く。

 

エネル「なかなかやるではないか!!雷の通り道を作るとはいい考えだ 気象をよく知らねばできる事じゃあない・・・。からくり娘も自身を中心に小型の竜巻を起こすとはなかなかだな!!」

 

エネル「しかしもうわかっているハズ そんなものは規模を変えれば何の役にも立たんっ!!! 違うか!!?」

 

エネルはまた雷撃を放ってくる。

 

エネル「私は忙しいんだ 消え去れ!!!」

 

アイリス(今度は範囲広い!!)

 

ナミ(まずい!!逃げきれないっ!!!)

 

ウソップ「てめェが消えろ!!!必殺!!」

 

ウソップ「”火薬星”!!!」

 

ウソップの必殺技がエネルに直撃。

 

しかし、エネルは右手でそれを防いだ。

 

ウソップは両手で顔を隠そうとしていた。

 

ウソップ「ご ごめんなさい」

 

ナミ「ウソップ!!」

 

アイリス「ウソップ!!」

 

エネル「貴様だったのか・・・・・・船で会ったな」

 

ウソップ「ハァ・・・ハァ・・・あ・・・あれ!?サンジは!?」

 

ナミ「え!?」

 

アイリス「サンジは来てるんですか!?」

 

ウソップ「まだ来てねェのか!!?ここにっ!!!」

 

ウソップとエネルは睨み合う。

 

ウソップ「そうか・・・」

 

ウソップはドアを閉めた。

 

ナミ「こらーッ!!!」

 

アイリス「何で閉めちゃうんですか!!」

 

ウソップ「・・・・・・・・・!! く・・・ ・・・・・・・・・!!!」

 

ウソップ(・・・・・・・・・!!!・・・逃げて・・・逃げてどうなる 男ウソップ!!!)

 

ウソップは扉を勢いよく開く。

 

ウソップ「(ゴッド)が何だ!!!」

 

しかしエネルの雷撃が襲うが、ウソップは跳んで避けた。が、ナミやアイリスの所まで転がって来た。

 

ウソップ「ぎゃああああ」

 

ナミ「ウソップ!!」

 

アイリス「ウソップ!!」

 

ウソップ「ナミ!!アイリス!!」

 

ナミ「何!?」

 

アイリス「私達どうしたらいいですか!?」

 

ウソップ「助けてくれ」

 

ナミ「知るかァ!!」

 

ナミはウソップをはたく。

 

アイリス「いや私は何とかなるかもしれないですけど・・・。」

 

ナミはウソップの胸倉を掴み、ガクガクする。

 

ナミ「アイリス あんたは根拠もないのにそういう事言わないの!! ウソップ 私達を助けに来てくれたんじゃないの!!?」

 

ウソップ「イヤもーそれもどうなんだかおれにもさっぱり」

 

ナミ「じゃ何しに来たの!!?」

 

ウソップ「さ~~~・・・」

 

ナミ「さ~~~~って何よ 助けてよ!!!」

 

アイリス「二人共 アホな事してないで あっちに集中してください!」

 

ウソップ「ナミ!!アイリス!!助けるっつったってよお前ら 相手が”(ゴッド)”じゃ・・・」

 

ナミ「よねーっ♡」

 

アイリス「また来る!!」

 

雷撃がまた襲ってきて、ウソップとナミとアイリスは跳んで避けた。

 

ウソップ「ーーー時にナミ・・・!!その帽子」

 

ナミ「ーーーええルフィの!さっきまでいたんだけど」

 

アイリス「ここからララ様と一緒に下まで。」

 

ナミ「まあ死んじゃいないわ ルフィだもん!!それにララも頑丈なアーマーだから」

 

アイリス「それにゴムですしね。」

 

ウソップ「舟は空を飛んでんだ ルフィの助けは期待できねェな!!」

 

ナミ「うん!」

 

ウソップ「アイリス ララはどうなんだ!?」

 

アイリス「何とかなるでしょう!!」

 

ウソップ「しょうがねェ!!死ぬのはゴメンだ!!何とか切り抜けるぞ!!」

 

ナミ「うん!!」

 

アイリス「はい!!」

 

雷撃がナミとアイリスを襲うが、跳んで避けた。

 

ウソップ「この電気管を離れるな!!きっと大事なシステムだ 大きな攻撃はできねェハズ・・・・・・!!!」

 

アイリス「いや逆にマズイのでは!?」

 

ナミ「ウソップ!!アイリス!! あれ見て!!」

 

ナミはウェイバーを指す。

 

ウソップ「ウェイバー!!?」

 

アイリス「アレですか!!?」

 

ナミ「ーーーアレで飛ぶしかないと思うの!!」

 

アイリス「飛ぶ!?」

 

ウソップ「飛んだってお前・・・!!この高さ」

 

ナミ「ううん・・・・森の真ん中にね・・・・・・”島雲”の部分があるのよっ!!・・・そこへ届けばあるいは・・・!!」

 

ウソップ「そうか!!」

 

しかし、頭上の雷撃が落ちたが、ウソップは跳んで避けた。しかし前回転したのに、船の角に額を強打し、でっかいタンコブが出来る。

 

ウソップ「アイリス 何とか(ゴッド)の気を引くぞ!!ナミ準備だ!!」

 

アイリス「はい!!」

 

ナミ「うん!!」

 

ナミはウエイバーまで走る。

 

ウソップとアイリスは同じ場所へ立つ。

 

ウソップ「くらえ”(ゴッド)”!!”ウソ~~~~ップ” ”呪文(スペル)”!!」

 

アイリスは隣で風神剣を抜き、構える。

 

エネル「!」

 

ウソップ「「ツメと肉の間に針が深く刺さった」 ・・・うわ!!!」

 

アイリス「うわっ!?聞いただけで痛くなりそう」

 

ナミ「!! イヤッ・・・考えただけですごく・・・痛い」

 

ウソップ「バカ!!耳をふさげ 命を落としかねない!!」

 

ウソップ「「紙で指の節の所を切った」」

 

エネルは近づいてくるが、アイリスが風神剣の波動を撃つ。

 

しかしエネルは波動を弾く。

 

アイリス「あの棒で弾かれる!!」

 

ウソップ「「口内炎がハグキに5個できた」」

 

ウソップは棒で殴られたが、アイリスは寸前で逃げた。

 

ナミ(ーーーとにかく準備を!!!逃げ切れるとしたら勝負は一瞬っ!!!)

 

エネルは倒れたウソップを棒で殴る。

 

アイリス「エネル!!いい加減にして!!」

 

アイリスは風神剣を振り下ろし、エネルは棒でガードした。

 

エネル「貴様は厄介だな・・・雷撃を受けても自分のエネルギーに変換するとは・・・」

 

ナミはウェイバーを走らせた。

 

ナミ(方角よし!!あのツルの方向に島雲が・・・・・・!!)

 

ナミ「いいわよ!!準備が・・・ !!!」

 

エネルはアイリスとの鍔迫り合いを止めて、ナミの方へ。

 

アイリス「ちょっと!!?」

 

ナミ「ウソップ!!アイリス!!」

 

エネル「(ひとえ)に”逃げる”と言っても相手が私では・・・容易くはないぞ・・・・・・!!」

 

ウソップ「ア・・・・・・・・ア!!!」

 

ナミはウェイバーを走らせる。

 

ナミ「ウソップ!!アイリス!!掴まって!!!」

 

エネル「!」

 

ナミ「手を!!!」

 

アイリスはナミの手を掴んだが、ウソップは手を押さえつけられた。

 

エネル「!!!この期に及んで助かろうとするんじゃあない・・・!!」

 

ウソップ「!!!」

 

エネルは右腕を雷撃に変化させる。

 

エネル「”神の(エル)”・・・」

 

ナミ「ウソップ!!!」

 

アイリス「ウソップ!!」

 

そこで、ウソップが蹴っ飛ばされる。

 

ウソップとアイリスはウェイバーへ乗船した。

 

ナミ、ウソップ、アイリス「「「!!?」」」

 

サンジ「行け!!!」

 

ナミ「サンジ君!!!」

 

アイリス「サンジ!!!」

 

ウソップはハンドルを掴む。

 

ウソップ「ナミ!!出せ!!」

 

ウソップ「方向こっちでいいんだな!!?」

 

ナミ「え!!?」

 

アイリス「ウソップ!!?」

 

エネル「”裁き(ト-ル)”!!!」

 

エネルは前方へのレーザー光線のような雷撃を放つ。

 

アイリス「ウソップ ちょっと待って下さい!!」

 

ナミ「何でアクセルを!!?サンジ君が・・・」

 

ウソップ「いいんだ 逃げるんだ!!!」

 

ウソップ「男の覚悟を!!!お前らは踏みにじる気かァ!!!」

 

ウェイバーは船外へ飛び出し、3人は落下していく。

 

エネル「ヤハハハハ飛び降りたか・・・まだ私の攻撃範囲もわからんのか そんなものでは逃げた事にならん・・・ん?」

 

サンジは立っていた。

 

サンジ「アァ・・・・・・神よ・・・・・・言い残した事が・・・1つあった・・・!!・・・あァ・・・ァいや・・・・・・その前に 悪ィな・・・」

 

サンジは口のタバコを掴む。

 

サンジ「・・・タバコの火ィ・・・・・・!!!欲しかった・・・・・・トコだ・・・・・・!!」

 

エネル「・・・それと?・・・・・・何だ」

 

サンジ「・・・・・・・・あァ 「吠え(ヅラ)かきやがれ」」

 

サンジは前へ倒れる。

 

すると、突然舟で爆発音が発生。

 

エネル「・・・・・・・・・!!? 何だ 舟が・・・」

 

エネル「貴様まさか!!! ・・・・・・・・・!! 貴様・・・」

 

エネル「さっき・・・!!舟の中で何をしていた!!!」

 

エネル「・・・・・・!! おのれ・・・・・・やってくれる・・・・・・!!」

 

エネル「・・・歯車が狂ったな・・・くい止めねば」

 

船体に碇が取り付けられている。

 

ウソップが這い上がる。

 

ウソップ「ハァ・・・ハァ・・・・」(ナミとアイリスは無事に島雲に落ちたぞ)

 

ウソップ「”ウソップ” ”ホッピング”!!」

 

ウソップはサンジと共に船外へジャンプした。



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第199話「絶望への狂想曲 迫り来る空島の消滅!!」

落下中のウソップは飛影を上げていた。

 

ウソップ「あああああああ」

 

ウソップ「落ちる!!ぶつかる!!ぶつかって死ぬーっ!!! あああああああ」

 

ウソップは島雲に落下し、頭から突っ込んでいた。

 

ナミとアイリスはその場所へ。

 

ナミ「ウソップ!!サンジ君!!」

 

アイリス「ウソップ!!サンジ!!」

 

ウソップ「その声はナミとアイリス!無事だったみてェだな 一安心だ」

 

アイリス「サンジ 体が焦げてるような さっきのエネルの雷撃受けたから・・・」

 

ナミ「ごめんね 私達の為に!!」

 

ウソップ「いやァサンジ!!男だったぜおい! 死ぬんじゃねェぞ!!」

 

ナミ「ーーーとにかくここ移動しましょう」

 

ナミはウソップの両足を掴んで、引き上げようとした。

 

しかし、ウソップの腰がぐぎぎっと鳴る。

 

ウソップは引き上げられた。

 

アイリス「それにしても大きい蔓ですなァ・・・」

 

ナミ「ほんと・・・私が遺跡で見たものと同じなら・・・ここは遺跡の上にあった”島雲”」

 

アイリス「あそこが・・・」

 

ウソップ「遺跡って お・・・黄金郷か!?あったのか!?」

 

ナミ「ええ・・・でも黄金は全部エネルの手中ーーーとにかくこの下に遺跡があってゾロ達がいる筈!!」

 

アイリス「なるほど・・・」

 

ウソップ「地形の事はわかんねェがここはやべェって事はわかるぜ」

 

ナミ「そうね アイリスも乗って!!みんなを探して島から脱出を!!!」

 

アイリス「はい!!」

 

ウソップ「おう!!」

 

ウソップはサンジを背負う。

 

ウソップ「でもよ アイリスも乗れるか?定員オーバーじゃ?」

 

ナミ「ギリギリ行ける筈よ!それに・・・このスカイピアには もう・・・安全な場所なんてないのよ!!!」

 

 

マクシム内

 

動力室のような場所から爆発が上がる。

 

エネル「おのれ青海人・・・!!!」

 

エネル「・・・・・・・・・!! ・・・・・・ん?」

 

エネル「そう簡単にこの舟は落とせんぞ 私は舟の動力回路くらい熟知してるのだ」

 

エネル「我が故郷ビルカでかき集めた絶滅種”噴風貝(ジェットダイヤル)”200個の風力があれば電力を失っても一時舟を浮かす事はできる」

 

エネル「貴様等ごときが何をしようとも!! この国の終焉の形が変わるわけではない!!!」

 

 

アイサ「待って!!! ルフィ!!!そっちじゃないよ!!」

 

ルフィは黄金の玉のせいで回転しながら転がる。

 

ルフィ「え!?」

 

アイサ「左 左!!」

 

ドラゴンゴッドアーマー・エックス「ルフィ!!曲がるんだ!!」

 

ルフィ「そんな急には」

 

ルフィの乗っている黄金の玉は急に曲がり、遺跡に衝突。

 

アイサ「あたいの故郷壊すなーーーーっ!!!」

 

ドラゴンゴッドアーマー・エックス「ルフィ あそこだ!!」

 

アイサ「あそこに見えるだろっ巨大豆蔓(ジャイアントジャック)

 

ルフィ「わかってるけど・・・」

 

ルフィは遺跡を壊してしまう。

 

アイサ「壊すなー!!!」

 

ルフィは玉の回転が止まって、立ち上がる。

 

ルフィ「ハァ・・・ハァ・・・」

 

ルフィ「あれ!?ハァ・・・ハァ・・・ロビン達がいねェ!!!ゾロもチョッパーも」

 

アイサー「ワイパーも神もだよっ!!」

 

ドラゴンゴッドアーマー・エックス「あのバズーカの奴だな!」

 

アイサ「もう上に登ったんだよ!!」

 

ドラゴンゴッドアーマー・エックス「上のあの部分だな」

 

ルフィ「そうか ロビンが・・・よしエックス行こう」

 

ドラゴンゴッドアーマー・エックス「うん。」

 

ルフィとエックスは先を行くと、アイサが泣きだす。

 

ルフィ「ん? アイサ・・・・・・!?」

 

ドラゴンゴッドアーマー・エックス「どうしたんだい?」

 

アイサ「ルフィ!!!エックス!!!」

 

アイサ「空島・・・失くなるの・・・・・・!?」

 

ルフィとエックス「「・・・・・・・・・」」

 

ロビン(やっぱり舟は・・・大鐘楼へ・・・・・・!!)

 

トビン(航海士さんや彼ら(・・)はどうしたかしら・・・まさかあの舟に乗ってるという事は・・・」

 

ルフィ「ロビ~~~ン!!!」

 

ドラゴンゴッドアーマー・エックス「ロビ~~~ン!!」

 

ロビン「え」

 

アイサとピエールが投げ込まれる。

 

アイサ「うわーーーーーっ!!!」

 

ロビン「え!?」

 

ルフィ「そいつら頼む!!」

 

ロビンは能力で上手くキャッチした。

 

アイサはロビンの能力で手が生えるのを見てびっくり。

 

アイサ「ギャアアア手がはえた~~~~~~」

 

ロビン「ルフィ エックス」

 

ロビン「その腕の黄金のはなあに?」

 

エックスは蔓になんとか掴まる。

 

ルフィ「ロビン!!この蔓のてっぺんに”黄金の鐘”があるんだな!!?」

 

ルフィ「エネルはその鐘を狙ってるんだな!!?」

 

ロビン「それは・・・・・・”鐘楼”があるとすれば・・・・・・そこしかないわ・・・・・・だけどもう・・・」

 

ルフィとエックス「「よし!!」」

 

ルフィは蔓を駆け上がり、エックスは壁キックを使いつつも駆け上がる。

 

ロビン「ルフィ!?エックス!?」

 

ロビン「ねえあなた・・・航海士さんはどこ?オレンジの髪のコ・・・」

 

アイサ「え?ナミ? ナミならあの(・・)舟に・・・・・・」

 

アイサはビクっとしながらも答える。

 

アイサ「・・・あれ!?空から・・・”声”が1つしか聞こえない え?」

 

ナミ「いた!!」

 

ナミがウェイバーで来た。

 

ウソップ「うぉロビン!!」

 

アイリス「ロビン!!」

 

ナミ「アイサ!!よかった!!無事なのね!!?」

 

ロビン「航海士さんっ!!長鼻くん コックさん アイリス」

 

アイサはナミに抱きつく。

 

アイサ「ナミ!!」

 

ナミ「アイサ!!ルフィやララはどこ!?一緒じゃないの!?」

 

ウソップ「お!!」

 

ウソップ「ゾロ!! チョッパー!!変なおっさん!!・・・げっ!!ゲリラ!!!」

 

ウソップ「チキショーめ みんなやられちまって・・・!!おれ様さえいたなら・・・」

 

アイリス「ウソップがいてもどうにもならなかったかもしれないですけど・・・」

 

ウソップ「アイリス お前痛いトコつかんでも・・・」

 

アイサ「ルフィとララなら今 ナミを助けに蔓を登ってったよ!!エネルのトコに行ったんだよ」

 

ナミ「ええっ!?しまった すれ違い!!?」

 

ロビン「たった今よ 止めようとしたんだけど・・・」

 

アイリス「なんてタイミングに・・・」

 

ウソップ「間の悪い奴め・・・!!もう時間がねェんだぞ!!!すぐに脱出しねェと!!」

 

ナミ「・・いいわ 私がすぐウェイバーで追いかける!!!みんなは何とか先にメリー号へ!!」

 

ウソップ「え!!?」

 

ルフィとエックスは蔓を駆け上がっていた。エックスはダッシュも使いつつも登る。

 

ルフィ「んががががが!!!」

 

ドラゴンゴッドアーマー・エックス「はぁあああ!!」

 

ルフィ「ハァ・・・ハァ エネル・・・・・・!!ゼェ・・・ゼェ・・・!!!」

 

ルフィ「お前の思い通りに・・・・・・!!なると思うなよ!!!エックス 今度こそあいつをぶっ飛ばすぞ!!」

 

ドラゴンゴッドアーマー・エックス「当然だ!!」

 

スカイピア エンジェル島ーーーーー

 

隊員「隊長!!」

 

隊員「船着き場の船も使いませんと!!乗り切れません!!」

 

隊長「遠回りになってしまう お前達!!至急(ダイヤル)で島内に河をはれ!!」

 

隊員「は!!」

 

隊長「あとどれくらいだ!?」

 

隊員「まだ半数は・・・・・・!!!」

 

隊長「もう荷物など持たせるな!!!とにかく全国民を海へ出すんだ!!!」

 

隊員「はっ!!!」

 

 

マクシム

 

エネル「ふむ・・・・・・雷雲も順調に吐き出しているな・・・」

 

シャンディア 雲隠れの村ーーー

 

民「早く船に!!どんどん空が暗くなるぞ!!」

 

民「酋長さん アイサがまた・・・!!」

 

酋長「ウム・・・誰ぞ戦士と一緒ならよいのだが・・・・・・!!」

 

 

コニス「・・・・・・?・・・・風が止んだ・・・」

 

コニス(・・・・・・何て静かな海・・・・・・!!)

 

極太の落雷が落ちて、大木は燃え、倒れる。

 

スカイピアのエンジェル島にも落ちる。

 

民「走れー走れー!!!」

 

エネル「さァ・・・”宴”を」

 

ウソップ「え・・・」

 

 

カメラで撮影するアマゾン婆さん。

 

アマゾン婆さん「お待ちっ!!!出国料 1人20億E(エクストル)おいていきなさい!!」

 

民「アマゾンさんっ!!あんたもは早く逃げるんだ!!」

 

アマゾン婆さん「え!?」

 

白海「天国の門」ーーー

 

民「急げ”雲の果て(クラウド・エンド)”へ!!!」

 

アマゾン婆さん「え?」

 

民「もう・・・この国は・・・!!」

 

アマゾン婆さん「え?」

 

民「消滅するんだ!!」

 

白々海エンジェル島ーーー

 

民「島を離れろーーー!!」

 

民「グズグズするなーーー!!!」

 

落雷が落ちる。

 

民「どんどん雷が・・・でかくなる!!」

 

民「港の船がやられたーーーっ!!」

 

民「浜辺(ビーチ)の西へ!!!速やかに!!!船はまだある!!!」

 

民「西へ走れー!!」

 

隊長「速やかに!!荷物は捨てろ!!」

 

 

ルフィ「ぐそ・・・畜生 速ェな あの舟・・・・・・!!!」

 

ドラゴンゴッドアーマー・エックス「ルフィ 頑張ろう!!」

 

ルフィ「わかってんだよ!!エ~~ネ~~ル~~!!!」

 

民「酋長!!急いで船に!!!」

 

酋長「うむ・・・」(大戦士カルガラよ・・・)

 

酋長(みなを お守り下さい)

 

ナミ達の近くの大木にバカでかい落雷が。

 

ナミ「あァっ!!!」

 

ウソップ「ぎゃあ~~~!!」

 

アイリス「なんてバカでかい落雷!!」

 

ウソップ「おい!!ここにいちゃ空の塵になっちまう!!!」

 

ナミはウェイバーに乗った。

 

ナミ「みんな船へ急いで!!私もルフィとララを連れてすぐに行くから!!!」

 

ウソップ「よ!!よよよし!!!わかった!!!」

 

ナミ(間に合って!!この国が失くなる前に・・・!!何とか脱出を・・・!!!)

 

ナミはウェイバーで蔓を登って行く。

 

ウソップ「急げロビン!!アイリス!!こいつら何とか船まで運び出すん・・・・・・!!?」

 

ワイパーが立ち上がった。

 

アイサ「ワイパー・・・・・・」

 

ゾロも目を覚まし、ガン・フォールも起き上がる。

 

ロビン「!! ・・・・・・剣士さん」

 

ウソップ「変なおっさん!!」

 

アイリス「ゾロ!!神様!!」

 

ゾロ「ゲホ ・・・・・・」

 

ガン・フォール「・・・エネル・・・・・・!!」

 

ウソップ「よかった 気がついた!!おい!! 時間がねェんだ 歩けるか!?」

 

ガン・フォール「始めおったか・・・」

 

ロビン「急ぎましょう ここにいても何もできない」

 

アイサ「ワイパー」

 

神の島(アッパーヤード)中に落雷発生。

 

エネル「ヤハハハハハハ・・・絶景」

 

 

アイサ「ワイパー!!!」

 

《大戦士カルガラに誓い・・・・・・》

 

《シャンドラの灯をともせーーー!!》

 

酋長《ワイパー・・・・・・》

 

酋長《・・・・・・お前の遠い先祖・・・大戦士カルガラが・・・故郷をどうしても取り返したかった理由が・・・もう一つある・・・》

 

少年ワイパー《もう一つの理由?》

 

酋長《そうだ それこそが・・・カルガラにとって一番の無念》

 

酋長《いいか・・・大戦士カルガラには・・・1人の親友がいたのだ》

 

少年ワイパー《カルガラの親友・・・》

 

酋長《・・・・・・そうだ400年前・・・カルガラの許を訪れた彼の名は・・・》

 

酋長《モンブラン・ノーランド》

 

 

むかしむかしの ものがたり

 

それは今から 400年前も昔のお話ーーー

 

400年前ーーー”偉大なる航路(グランドライン)”ジャヤ

 

船員《船へ戻れ~~~~!!!》

 

船員《人間じゃねェえ!!!》

 

船員《怪物だ~~~~!!!》

 

船員《”シャンドラの魔物”だ!!》

 

船員《殺されるぞーーーーー!!!》

 

船員達は何故か何者から逃げていた。

 

船員《早く船に乗り込めーーー!!!》

 

船員《来るぞ あいつが来る!!!》

 

船員《来た》

 

船員《ぎゃああ》

 

船員《出航出航だーーー!!》

 

船員《船長~~~助けて~~~!!》

 

船員《ちょちょ!!待って船長 まだおれ達 あっぷ》

 

船員《来たァ~~~~~~っ!!!》

 

船員《船長ーーーー船長ー!!》

 

船員《すまん許せ!!!》

 

何者かがでかい鎖を振り回し、繋がれた超巨大鉄球が投げつけられ船体に直撃。

 

???《排除するのみ・・・!!!》

 

船は見事に大破した。

 

船長《ひ・・・》

 

???《身ぐるみ全部 置いてゆけ》

 

船は燃やされた。

 

???《ワハハハ・・・》

 

偉大なる航路(グランドライン)”とある海原ーーー

 

とある一隻の船

 

船員《嵐に次ぐ嵐・・・!!!大渦に・・・雪・・・!!!・・・まだ島は見当たり・・・ません・・・・・・》

 

船員《ホ・・・報告します・・・・・・!!提督・・・》

 

船員《我が船の食料はついに底をつき・・・》

 

船員《これより我々は・・・遭難します・・・・・・》

 

船員《コックが倒れた!!》

 

船員《くそォ・・・ついに食料が・・・》

 

1人が海へ飛び込む。

 

船員《て!!!》

 

船員《提督!!?》

 

船員《何だ何だ》

 

船員《提督が海に・・・!!!落ちた》

 

船員《ここは”偉大なる航路(グランドライン)”だぞ!!!》

 

船員《身投げなのか!!?おれ達を見捨てて!!!》

 

船員《提督ー!!提督ー!!》

 

船員《・・・空腹に耐えられず死を選んだのでは・・・・・・!?》

 

船員《バカいえ!!あの人は2度もこの(・・)海から帰還してる偉人だぞ!!精神力ならおれ達より遥かに強い筈》

 

船員《じゃあ何だ この几帳面にたたんだ服とクツ!!》

 

船員《お・・・おい!!誰か様子を》

 

船員《行けるか!!海中は化け物の巣だぞ・・・・・・!!》

 

船員《・・・上がって来ない・・・・・・!!》

 

すると、海面から栗が浮かび上がった。

 

船員《え!?くり》

 

船員《くり?》

 

いや、栗のような物が頭髪の男が、船体に戻って来た。

 

船員《提督っ!!お・・・・・・おかえりなさい》

 

提督《あァ》

 

提督《なかなかすばしっこいもんだ・・・ホラ》

 

提督は持っていた縄を船員に放り渡した。

 

船員《え? コレ・・・ロープ・・・》

 

提督《引き上げろ》

 

ロープが引っ張られ、巨大な魚が釣れた。

 

船員《うおおおおおおおっ!!!》

 

船員《んな!!何ですかコリャ!!?て・・・提督!!》

 

船員《まさかコレ海中で仕留めたので!!?》

 

提督《メシにしてくれ》

 

提督《なまけていると・・・やはり・・・・・・勘がにぶるな・・・・・・》



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第200話「鐘の音の導き!大戦士と探検家の物語」

ある嵐の海上に、一隻の船があった。

 

船員《大時化(おおシケ)です!!提督~~~~っ!!!》

 

提督《・・・・・・だろうな》

 

船員《だろうなってアンターっ!!!》

 

船員《ヤードアームがやられた!!!》

 

船員《どこだ!!?》

 

船員《メイン メイン》

 

船員《ロープ持って来いロープだ!!》

 

提督は日誌をつけていた。

 

提督《・・・・・・もうこの航海は2年以上続いている・・・過去に2度の1か月の航海に比べたら・・・まるで奇跡だな・・・・・・》

 

提督《ん?おいお前ーーー今何か聞こえたか?》

 

船員《え?何かって・・・雷・・・でしょうか?》

 

提督《いや・・・何か・・・美しい 鐘の音のような・・・》

 

海円暦1122年5月21日 ”偉大なる航路(グランドライン)”ーーージャヤ

 

天候は大雨状態であった。

 

神官(パントリ)!!!気を確かに・・・・・・!!》

 

神官(パントリ)

 

《お導き下さい・・・!!!・・・・・・!!》

 

神官(パントリ)《1人・・・また1人 人が死に・・・ハァ・・・作物も死に絶え・・・・・・!!大地に・・・血は流れるばかり・・・ハァ・・・ハァ・・・この地は呪われたのだ・・・》

 

神官(パントリ)《このままでは・・・・・・この村は・・・・・・!!シャンディアは・・・全滅だ・・・・・・!!!》

 

《どうすれば・・・・・・神官(パントリ)!!》

 

神官(パントリ)《案ずるな!!私の言う通りしていればよい!!!》

 

神官(パントリ)《カシ神様を通じて神に貢ぐのだ・・・!!!》

 

神官(パントリ)《血を捧げよ・・・・・・!!”生け贄の祭壇”に・・・・・・!!!カシ神様に村で一番美しい娘の血を捧げるのだ!!!》

 

神官(パントリ)《ムース・・・あの娘を生け贄に 儀式を行え・・・》

 

神官(パントリ)の手がずれ落ちる。

 

神官(パントリ)!!!》

 

《・・・・・・だめだーーーもう脈がない・・・・・・》

 

《ウウ!!!ウァアアア~~~~~~!!》

 

《治療師のばあさんに次いで 神官(パントリ)の命まで・・・・・・!!!》

 

《ーーーーーーもう何を頼っていいのか・・・》

 

《ーーーこれで何人目だ・・・死者は・・・》

 

《100人を越えたよ・・・》

 

《何て事だ こんな事は過去数百年例がない・・・!!!》

 

《ん!?・・・おい!!!》

 

《お前・・・・・・何だ そのアザ・・・!!》

 

《え・・・》

 

1人の青年の左腕にアザが出来ていた。

 

《うわああああああああ!!》

 

青年は出て行った。

 

《待て!!セト!!!》

 

《追うな!!!》

 

《・・・しかし!!!・・・・・・・・・!!!》

 

《悪霊のアザが出ては・・・・・・!!》

 

《ああなっては・・・・・・》

 

《助からん・・・・・・!!》

 

《・・・・・・!!!》

 

《悪い夢なら 覚めてくれ・・・・・・!!》

 

セトは森で自分の左腕のアザを石で削り落とそうとしていた。

 

セト《畜生ォオ!!!・・・・・消えろ・・・・・・!!消えろ!!畜生ォーーーッ!!!》

 

ムース《私でお役に立てるのなら喜んでこの身を》

 

母親は泣く。

 

ムース《なぜ泣くの?・・・・・・ママ これから私は太陽の神に迎えられるのよ 生け贄に選ばれるのは幸福な事 この命が村の人達の為になるのなら私は嬉しい》

 

ムース《今まで・・・育ててくれて・・・ありがとう ママ》

 

母親《ムース》

 

母親はムースに抱きつく。

 

セトはある男に気づく。

 

セト《大戦士 カルガラ・・・・・・》

 

カルガラ《セト・・・・・・》

 

セト《おれもいつか・・・・・・あなたみたいに・・・・・・なりたかった・・・・・・!!》

 

セトは泣きだす。

 

セト《・・・・・・ッグ!!フー・・・・・・フー・・・・・・!!勇気ある戦士に・・・・・・なって・・・・・・この地を守り・・・戦いたかった!!!》

 

セト《こんなので・・・・・・死にたくないよ!!!》

 

ある島に辿り着く船。

 

船員《~~~やァ~~~~~~・・・さすがは提督・・・!!!》

 

提督含む船員達は船を降りて、島へ上陸していく。

 

船員《あなたの言う方向に舵を取ったら本当に島が!!》

 

提督《嵐をしのげそうだ よかった お前達本当に聞こえなかったのか・・・・・・?》

 

船員《いいえ鐘の音なんて誰も なァ》

 

船員《あァ空耳でしょう提督!!》

 

船員《うひゃー陸だ~~~~~!!》

 

提督《立派な森だ・・・》

 

船員《いい研究材料が見つかるといいですね》

 

サウスバード《ジョ~~~~~》

 

船員《え?》

 

サウスバードが数羽飛んでいた。

 

船員《何でずっとコッチ向いてるんだ・・・》

 

船員《ぷ》

 

船員《・・・・・・提督!!提督の聞いた音ってのは!》

 

船員《ぎゃははははは・・・!!》

 

船員《コラコラからかうな こんな珍妙な鳥の声などと間違うものか》

 

船員《てて・・・て!!提督っ!!!これっ・・・!!》

 

提督《ん?》

 

見事な鐘の音がした。

 

船員《驚いた・・・・・・なんて美しい音色だ・・・・・・》

 

提督《・・・・・・》

 

提督《ーーー人がいるようだな やはり》

 

提督は先へと進む。

 

船員《ちょ・・・ちょちょちょっと提督っ!!!》

 

船員《ん?・・・・・・誰か倒れているぞ・・・・・・》

 

セト《・・・・・・しまった・・・侵入者・・・・・・!!!》

 

セト《ゲホ》

 

船員《提督 この小僧・・・様子がおかしい・・・》

 

提督《おい 君・・・・・・!!》

 

セトは逃げ出した。

 

船員《待てお前っ!!!》

 

しかし、セトは倒れる。

 

船員《”樹熱”です》

 

船員《うげっ!!き・・・・・・”樹熱”!!?》

 

船員《何の処置もされてない・・・・・・》

 

船員《や・・・や やべ~~~~ぞ この島ァ!!!》

 

提督《疫病じゃないか!!!》

 

提督《コニーネはあるか?》

 

船員《少量しか・・・》

 

提督《我々全員にワクチンをうて》

 

船員《提督まさか》

 

提督《様子を見るだけだ》

 

提督達は集落を訪れるが、

 

提督《作物も浸食されてるな こりゃひどい》

 

船員《提督 民家は病人だらけです》

 

提督《・・・・・・》

 

提督《健康な者はいないのか おい!!しっかり答えろ!!! ここで何が起きてる》

 

セト《・・・・・・・・・》

 

 

そして儀式が開かれようとし、ムースが船で祭壇へ運ばれていた。

 

《娘を祭壇へ 太陽の神・・・・・・》

 

《雨の神・・・・・・森の神・・・・・・大地の神よ・・・・・・》

 

ムースは祭壇に寝かされ、手足を伸ばし、縛られる。

 

《この娘の血と引き換えに・・・村をお救い下さい》

 

《来た》

 

《神がおいでに!!》

 

水面に大蛇の影が。

 

《カシ神様だ・・・・・・!!》

 

《神・・・》

 

大蛇はムースの元へ顔を出す。

 

母親《ムース!!!》

 

《諦めろ!!村の為だ!!》

 

《カシ神様》

 

《なんて神々しいお姿だ》

 

《カシ神様・・・・・・》

 

《どうか母を・・・・・・》

 

《どうか息子を》

 

カルガラ《・・・・・・》

 

《父をお助け下さい》

 

すると、ドボンという水音が。

 

《何だ何か・・・落ち・・・》

 

カシ神は首を切断される。

 

やったのは提督であった。

 

カシ神は水面に落ちる。

 

《カシ神様!!!》

 

《キャーーー!!!》

 

《何て事を!!!》

 

《神殺しだァア!!!》

 

《あいつは誰だ!!?殺せ!!!》

 

《おれ達は呪われるーーーっ!!!》

 

提督はムースの手足を縛っていた縄を斬った。

 

《娘を殺せ!!!》

 

《侵入者もだ!!!》

 

提督《儀式は終わりだ》

 

《すぐに血を捧げろ!!!》

 

《祭壇で血を流せーっ!!!》

 

提督《怖かったろうな・・・》

 

ムースは泣きだす。

 

提督《もう大丈夫!!!死ぬ必要などない!!!》

 

カルガラ《・・・・・・》

 

《血を流せ!!!祭壇で血を流せー!!!》

 

《村人全員呪われるぞーーー!!!》

 

《神を殺しやがったァ!!!》

 

《カシ神様お許し下さい》

 

《カシ神様~~~~!!》

 

《ああ・・・・・・どうなるんだ 神官(パントリ)の最期の御告げだというのに・・・!!》

 

《あの男 なんて事を!!!》

 

《・・・・・・とにかく血だ・・・!!》

 

提督《・・・・・・・・・》

 

《もっと神に!!命を差し出せ!!!怒りを買う前に!!!》

 

船員《・・・・・・なんかやったみてェだ えらい騒ぎだぞ》

 

船員《提督~~~~~~・・・本当にあの人は・・・》

 

船員《神を殺したってよ どういう事だ・・・!?》

 

船員《部族の儀式なんかに関わるもんじゃねェよ・・・・・・》

 

《カルガラーーーっ!!!》

 

《そいつを殺してくれー!!》

 

《神の怒りをお鎮め下さい!!!大戦士カルガラ様ーーーっ!!》

 

提督とカルガラは睨み合う。

 

ムース《・・・!!》

 

提督《ーーー私は”北の海(ノースブルー)”ルブニール王国から来た探検家・・・》

 

カルガラは階段を駆け上がる。

 

カルガラ《貴様が何者だろうと関係ない!!!排除するのみ!!》

 

提督は刀でカルガラの槍を防いだ。

 

提督《・・・そうやって排除してきたのか・・・・・・!!!全て・・・・・・!!!・・・・・・!?微々たるも重要な・・・!!”進歩”を!!!》

 

カルガラ《貴様には何を言われる筋合いもない!!!この場で神々に償え!!》

 

《何だあの男・・・カルガラと渡り合っている!!!》

 

提督《ハァ・・・》

 

カルガラ《ハァ・・・ハァ!!》

 

ムース《・・・・・・》

 

雷の発生。

 

カルガラはムースの所へナイフを放り投げる。

 

ムース《!》

 

カルガラ《さァ そのナイフで命を断て 村を救う為の生け贄が命を惜しみ涙を流すなど》

 

提督《な!!》

 

カルガラ《恥を知れ!!!!》

 

ムースはビクッとなる。

 

ムースは座って、ナイフを拾い、自分の喉へ突き立てる。

 

提督《バカな事・・・》

 

提督《やめないか!!!》

 

提督はムースの持つナイフを弾き、ムースは倒れる。

 

提督は後ろからカルガラに槍で指された。

 

船員《て・・・提督ーーーっ!!!》

 

提督《・・・・・・お前達》

 

カルガラ《この島では数百年間 侵入者を許さんという戒律が堅く守られている》

 

カルガラ《我々シャンドラの戦士を甘くみるな 加えて”神殺し”の大罪!!!お前1人死んだくらいでは贖えん!!!貴様ら100人の命をもって償って貰うぞ!!!》

 

提督《・・・・・・何かと言えば”命” ”生け贄” ”血”・・・それで神が喜ぶのか》

 

提督《この儀式は我々に対する侮辱だ!!!》

 

船員《!!?》

 

船員《・・・・・・!?何を・・・》

 

船員《提督・・・》

 

提督《過去の偉人達の功績を無下にする様なこの儀式を私は許さん!!!人々の幸せを望み・・・》

 

提督《海へ乗り出した探検家や研究者達へのこれは侮辱だ!!》

 

提督《人の命を望むとされるお前達の神にとっても!!これは侮りではないのか!!!ハァ・・・ハァ・・・》

 

カルガラ《・・・・・・》

 

提督《私に・・・時間をくれ》

 

提督《お前達の村の”悪霊”・・・・・・!!私が祓ってみせる それができなければお前達のやりたい様にやるがいい》

 

《何ィ!!?》

 

《バカな事を!!!》

 

《貴様 神にでもなったつもりか!!!》

 

カルガラ《バカバカしい・・・・・・お前は今ここで死ぬんだ!!!逃げ出すに決まっている!!!》

 

提督《ーーー逃げずに私がお前達の村を悲劇から救う事ができたら こんな儀式を2度と行わんと私に誓え!!!》

 

酋長《・・・・・・!!ーーーやってみろ・・・その間 この船員達は捕えておくぞ》

 

《酋長》

 

酋長《この者達の命の期限は明日夕刻》

 

提督《望むところだ》

 

そして提督の部下達はオリに入れられた。

 

船員《おーい着替え持ってきてくれよ 着替え》

 

船員《風邪ひいちまう・・・・・・ったく》

 

船員《イッキシ!!》

 

船員《あ~~~~~・・・何て事・・・》

 

船員《明日の夕方 殺されるんだ 俺達ァ》

 

船員《バカ言え 提督を信じろ》

 

船員《信じるも何も もしもこの森に”コナの木”がなかったら》

 

船員《それもあると信じろ・・・》

 

ムース《・・・・・・》

 

船員《なァお嬢ちゃん アンタも不憫だな こんな戒律しばりの村に生まれてよ》

 

船員《ウチの国に生まれてりゃ貴族とでも結婚できようって器量なのによ なァ!》

 

船員《よせ!さっきまで殺されかけてた娘だぞ もう少しおめェらは・・・・・・》

 

ムース《あの方は・・・・・・?》

 

船員《ーーーあの人は》

 

船員《王国じゃ名のある探検家でね 「植物学者」でもある・・・・・・》

 

船員《世界中の・・・・・・未知の島々に踏み込んで新種の植物を発見しては研究してるんだ 探検家の中でも偉業を成し遂げた植物学者は多い 国の発展にも欠かせない重役だ》

 

船員《ーーーただお人好しがすぎて・・・こういうの(・・・・・)ほっとけない人で・・・・・・》

 

船員《・・・・・・信頼はしてるがね》

 

船員《腹へった・・・》

 

船員《いざって時にゃ・・・何とかしてくれる・・・・・・》

 

船員《でもお前 もしもって事が》

 

船員《ねェよ バカヤロー寝ろ》

 

ムース《・・・・・・》

 

《酋長・・・》

 

《なぜあのままカルガラにやらせなかったんです!!》

 

《この島に侵入した時点で奴らはこの地の戒律を犯しているんですよ!?》

 

《カシ神を殺したんだあの男は!!!!》

 

《このままきっと災害を呼んでしまう!!》

 

酋長《明日になれば答えは出る 村を救ってくれようというのだ・・・待っても損はるまい・・・》

 

《悠長な事を・・・!!人間に何ができる!!!村は悪霊に憑りつかれてるんだ!!!》

 

《神と会話できた神官(パントリ)の遺言を無視して・・・おれ達が無視でいられると思うのですか!!?》

 

《カルガラ!!あんたも何とか言ってくれ!!》

 

カルガラ《・・・・・・少しでも村の危機を感じたら・・・おれはすぐにでもあの男の首を取りにいくハラだ 明日の夕刻を迎えなくてもな》

 

酋長《・・・・・・好きにせい・・・神官(パントリ)のジジイも死に・・・私には神の声を聞く力もない》

 

酋長《・・・・・・ただな・・・懸命な人の言葉くらい・・・私にも聞こえる それだけだ》

 

カルガラ《・・・・・・フン!!》

 

カルガラは部屋を出て行く。

 

《カルガラ》

 

カルガラ《・・・・・・セト》

 

カルガラ《・・・お前起きていていいのか・・・》

 

セト《治った・・・・・・》

 

カルガラ《なに・・・!?》

 

セト《大戦士カルガラ・・・》

 

セト《”進歩”ってどういう事?》

 

カルガラ《・・・・・・!?》

 

提督は森の中を移動していた。

 

提督《あった コナの木・・・・・・!!》

 

提督《・・・・・・これだけの森だ・・・なくてはおかしい・・・》

 

明け方ーーー

 

船員達が寝ていると、急に地震が発生する。

 

《来た・・・やっぱり来た!!》

 

《地震だ!!?》

 

《うわあああああ!!!》

 

《き・・・きた 神の怒りだー!!!》

 

ムース《・・・・・・》

 

船員《じ・・・地震!!?》

 

船員《ギャーーーー》

 

船員《ちょっと!!出してくれここ!!》

 

カルガラは走る。

 

《こりゃ・・・いつもより数段でかい!!!》

 

《病人を守れ!!!》

 

《やっぱり・・・!!あいつのせいだ!!!あいつがきたせいだ!!》

 

《悪霊の呪いの上に・・・》

 

《神の怒りまで買っちまったんだ》

 

酋長《・・・・・・》

 

カルガラ《やはり生かしておけん!!!》

 

 

《見ろ 地割れだ》

 

船員《提督は無事だろうか・・・》

 

船員《提督~~~~!!》

 

カルガラ《(・・・ここはひどい・・・森の地盤が 沈んでいる・・・・・・今にも島が避けようだ・・・!!)》

 

カルガラの目の先には、地盤に挟まった提督の姿があった。

 

カルガラ《ワハハハハ・・・いいざまだ・・・・・・!!神は直接貴様に鉄槌を与えた様だな・・・》

 

提督《・・・・・・ハァ・・・・・・ハァ ならば神とは・・・・・・大した事はないな・・・・・・人1人・・・殺す・・・力もないのだから ハァ》

 

カルガラ《・・・・・・しぶとい・・・》

 

提督《何をしに来た》

 

カルガラ《お前を殺しにだ カシ神様を殺したお前に生きていられると村は無事ではすまん・・・・・・今の地震でわからんか》

 

提督《カシ神・・・・・・ああ・・・あのヘビか・・・・・・・・食ってもマズそうだ》

 

カルガラ《貴様!!!》

 

提督《・・・悪いが消えてくれるか・・・お前の顔など見たくない 私は・・・村へ急がねば・・・・・・!!!》

 

カルガラ《・・・・・・ 面白い・・・見届けてやるぞ・・・もがいてみろ・・・・・・》



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第201話「呪縛からの解放!大戦士が流した涙!!」

提督《ウグ・・・!!!》

 

提督《ハァッ!! ハァ・・・・・・!!!ハァッ!!ゲホ!!》

 

提督《・・・・・・!! くそ・・・!!!》

 

カルガラ《ワハハハ・・・・・・!!》

 

カルガラ《器用に地割れに飲まれたものだ》

 

カルガラ《まさに”神業”それで生きている方がどうかしている・・・》

 

提督《・・・・・・・・・!!ハァ ハァ・・・・・・!!!》

 

提督《(村の襲った”樹熱”はもはや治る病気だ・・・!!!村に戻れば それを証明できるというのに・・・・・・!!)》

 

カルガラ《もう夜は明けた・・・・・・この日が西の空へ沈む夕暮れには・・・・・・》

 

カルガラ《お前の100人の部下の命が神々に捧げられる・・・・・・》

 

カルガラ《お前が儀式をめちゃくちゃにしてくれたお蔭でおれ達は神の怒りを買ったんだ!!!》

 

カルガラ《今のお前の醜態がそれをよく物語っている・・・・・・その地盤が神の力だ どうする事もできまい・・・・・・!!!》

 

提督《・・・・・・・・》

 

 

《カルガラが森へ向かった 神殺しの男(・・・・・)さえ殺してくれれば ひとまず神の怒りもおさまるだろう・・・》

 

少女《パパ!!パパーーーー!!》

 

《また戦士が1人死んだ せめて戦いに死なせてやりたかった》

 

《骨壺はできたか!?》

 

《何人も埋葬を待ってるんだ・・・・・・!!こんなにバタバタと人が死ぬんじゃ追いつかんよ》

 

枯れ葉が一枚落ちる。

 

《お前達がこの村に来なきゃこんな事には・・・》

 

《さっきの地震の被害だけでも笑い事じゃ済まないんだぞ!!!》

 

船員《い!?》

 

《儀式を邪魔されなきゃ今頃みんな・・・・・・!!!》

 

船員《待ておい早まるな!!!》

 

民達は槍を構えた。

 

《お前らこそが悪霊だ!!!今ここで殺してやる!!!》

 

船員《お!!!》

 

船員《おい待て約束が違う!!!》

 

船員《やめ・・・やめてくれ》

 

《まてまてよせ 危ねー!!!》

 

民《この・・・》

 

それを制する者が1人。

 

セトという青年だった。

 

《セト!!!そこをどけ!!おれの妻は昨晩こいつらのせいで・・・!!!》

 

セト《・・・・・・おれの憧れるシャンドラの戦士達は もっと誇り高いはずだ!!!》

 

船員《小僧・・・》

 

提督は苦しんでいた。

 

提督《ウウ・・・!!!ウゥ!!!》

 

地盤が挟まるのが強くなる。

 

提督《ウグ・・・・・・!!!アぁアア~~~~ッ!!!》

 

カルガラ《! (地盤ごと・・・・・・!!?)》

 

提督は呻く。

 

 

《儀式の準備を・・・・・・!!!生け贄達を残らず祭壇へ!!!》

 

船員《おい!! なァも・・・もうちょっと待ってくれよ!!!》

 

船員《提督は帰って来るんだからよ!!》

 

船員《あと・・・2時間!!いや1時間!!頼むよ!!》

 

船員《おい小僧!!何とかしてくれよ!!止めてくれ!!》

 

セト《・・・・・・・・・》

 

船員《生け贄なんてイヤだおれァ~~~~!!!》

 

船員《何で火あぶりなんかに~~~~~!!!》

 

ムース《・・・・・・》

 

酋長《もうすぐ儀式が始まるからな》

 

《ゲフッ》

 

《お兄ちゃん!!》

 

酋長《もう少しの辛抱だ・・・・・・!!》

 

《ハァ・・・ハァ・・・》

 

 

カルガラ《日が暮れる 直・・・儀式が始まるだろう》

 

カルガラ《何とも・・・・・・見苦しい姿だ・・・神に楯突き敗れた男の見苦しい姿だ・・・・・・》

 

カルガラ《1日中・・・よく もがいたものだ》

 

提督《ゲホ・・・・・・・・・!! ハァ・・・ハァ・・・》

 

提督《貴様ら・・・何をそんなに・・・恐れている ハァ・・・》

 

カルガラ《! 何・・・》

 

提督《実態のない恐怖に怯えては・・・人の命を差し出し気休めに・・・している!!!》

 

カルガラ《気休め(・・・)・・・だと・・・!!?》

 

提督《・・・そうさ 生け贄など・・・とんだ・・・気休めだ・・・意味のない犠牲にすぎない・・・》

 

カルガラは提督の顔を蹴る。

 

カルガラ《知った口を効くな!!!》

 

カルガラ《過去数百年 この土地ではそうして人が生きてきたんだ!!!》

 

提督《それが・・・!!正しいとは限らない!!!》

 

カルガラ《黙れ余所者が!!!》

 

提督《ゲホ・・・ ・・・・・・ッハァ・・・・・・・・・!!・・・お前達の神が・・・どれ程偉かろうと・・・・・・!!人の命はもっと尊い!!!・・・・・・!!!》

 

提督《ハァ・・・・・・・・ハァ・・・・・・・・!!》

 

提督《・・・・・・ハァ・・・あんな幼気(いたいけ)な罪もない娘を見殺しにして・・・・・・ハァ・・・・・・ハァ・・・・・・平気でいられる様なお前達には わかるまい・・・・・・!!》

 

提督《普通の神経じゃない・・・・・・》

 

提督《貴様らのやっている事は 人間以下だ!!!》

 

カルガラ《・・・・・・!! 生け贄を差し出して平気でいるだと・・・・・・?そう・・・・・・思うのか 昨日お前が助けた女が・・・》

 

カルガラ《おれの娘でもか!!!》

 

提督《!!! ・・・・・・!!キサマ・・・・・・!!実の娘にむかって・・・命を断てと・・・!!》

 

カルガラ《神の声を聞ける神官(パントリ)の言葉が 俺達にとってどれ程絶大な力を持っているかお前達にこそわかるまい!! 神官(パントリ)の言葉は神の言葉》

 

カルガラ《従う事が村の”戒律”だ!!!娘の命だけ乞う訳にはいかん!!! 背けば必ず裁きが下る!!!》

 

提督《・・・・・・》

 

その時、森の木々をバキバキと折っていくような音が。

 

《生け贄達を祭壇へーーーーっ!!》

 

《火あぶりにして 天へ送るのだ!!!》

 

《提督ーーーー!!提督~~~~~!!》

 

ムース《・・・・・・》

 

船員《提督~~!!燃やされる~~~~っ!!!》

 

 

提督《・・・まさか》

 

カルガラ《何もせずこうも困難が続くと思うか 紛れもなく神の所業・・・・・・!!》

 

あの大蛇が現れた。

 

カルガラ《カシ神・・・》

 

提督《・・・・・・く・・・!!》

 

カルガラ《一回り小さい・・・カシ神の子か・・・!!?カシ神の血が・・・お前を裁きにきたんだ!!》

 

提督《(何が裁き!!》

 

提督《・・・・・・おれは果たして”裁き”を受けるのか!!”事故”で死ぬのか!!! 村は果たして”呪い”で死ぬのか!!”病”で死ぬのか!!!》

 

提督《ーーー私の国には60年前・・・今 お前達の村を襲っている”樹熱”という疫病によって10万人の命が奪われた・・・!!これにかかって死ぬ確率は90%を越える鬼病だった・・・!!!だが近年では同じ病気でも死に至る者は3%にも満たない!!”南の海(サウスブルー)”の植物学者が探検を重ね特効薬を発見したからだ!!!》

 

提督《「コナ」という木の樹皮から取れる「コニーネ」という成分がそれだ!!今 私がそれを右手に持っている 持ち帰れば薬が作れ 村を救えるんだ!!!》

 

カルガラ《・・・・・・・・》

 

提督《この成分を世界中のどれだけの人々がどれだけの時間を費やし探し回ったか どれだけの犠牲を伴ったかお前にわかるか!!?》

 

提督《この偉大な”進歩”をお前達は踏みつけにしているんだ!!だからお前達の儀式は彼らへの侮辱だと言っているんだ!!!》

 

カルガラ《・・・・・・!!》

 

提督《お前達の古い戒律こそ悪霊じゃないのか!!! そんなに神が恐いのか!!!》

 

酋長《私には神の声を聞く力もない・・・・・・!!ただな 懸命な人の言葉くらい・・・ 私にも聞こえる》

 

カルガラ《・・・答えを言え・・・・・・おれは今・・・・・・何を殺した・・・》

 

提督《ヘビだ》

 

カルガラ《違う!! おれは今戒律を破り”神”を殺したんだ・・・しかしお前は・・・それを”ヘビ”だという 戦士や村人を殺す”呪い”を”治る病”だという・・・!!》

 

カルガラ《本当にお前は・・・おれの大切な村を救ってくれるのか!!?村は・・・・・・!!!救えるのか!!?》

 

カルガラは涙を流す。

 

提督《救える!!!!》

 

提督は無事救出され、民達も特効薬で助かったようだ。

 

ヘビの出現で、船員達はビビる。

 

船員《ヘビだ~~~~~っ!!!》

 

船員《マムシだぞ!!!》

 

船員《噛まれるな!!! しっ!!しっ!!あっち行け!!》

 

提督《こいつは・・・・・・おいカルガラ・・・》

 

カルガラ《驚いた・・・ーーーとなると孫もいたのか》

 

カルガラ《・・・あのヘビ(・・)の・・・》

 

提督《・・・はっはっはっはっは!!ヘビか・・・!!》

 

カルガラ《くくっ ワッハッハッハッハッハ!!》

 

船員《? ・・・・・・》

 

船員《・・・何だかわかんねェあの2人は・・・》

 

船員《10日前は祭壇で殺し合いをしてたってのに・・・!!》

 

船員《今じゃあんなに仲良しだ》

 

船員《カルガラはずっと提督の看病してたしな》

 

船員《イヤ そりゃ感謝もするよ 一族の恩人だぜ 提督は》

 

船員《おめェがイバるな》

 

《・・・カルガラは村の連中ともなかなか馴れ合わん男なのだが 余程 馬が合ったと見える・・・》

 

船員《育ちは違えど確かに通じるものがありそうだ》

 

《あんなに笑顔を見せるカルガラをおれは初めて見たよ》

 

カルガラは提督達を引き連れる。

 

提督《我々に見せたいものとは一体何だ カルガラ》

 

カルガラ《ついてくればわかる・・・おいお前達》

 

船員《そっちは崖だぞ ここから下りるんだ・・・》

 

提督《下りる!?》

 

一行は進むと、音が鳴る。

 

提督《この鐘の音》

 

サウスバードは鳴く。

 

提督《・・・おいカルガラ!!この美しい鐘の音は一体どこから聞こえるんだ・・・!?》

 

一行は鐘の音の場所へ。

 

目の先には超巨大な黄金の鐘が。

 

カルガラ《言葉も出ないか・・・・・・?”黄金都市シャンドラ”俺達はこの都市の生き残りだ》

 

提督《黄金郷・・・・・・夢を見てる様だ・・・》

 

船員《うっひゃー!!黄金だらけ!!財宝都市だ~~~~~!!!》

 

船員《ヤッホーーー!!》

 

提督《こら!!お前達っ!!》

 

カルガラ《いいんだ 鐘楼以外の黄金や財宝なら船に積めるだけ積んでゆけ!!》

 

提督《え!?》

 

カルガラ《村の者達も承諾済みだ お前達には礼をしてもし足りない恩がある 一族を鬼病から救ってくれたのだ これくらい・・・》

 

船員《ひゃーーー!!太っ腹だぜ大戦士~~~!!》

 

提督《・・・しかしお前達は今までずっとこの都市を守ってきたのでは・・・!!》

 

カルガラ《そうだ・・・”都市”を守ってきた財宝を守ってきたわけではない・・・・・・!!》

 

カルガラ《正確に言えばこの石・・・!!》

 

提督《・・・・・・?何だこれは・・・文字か?》

 

カルガラ《”歴史の本文(ポーネグリフ)”と呼ばれているおれ達にも読めん》

 

カルガラ《確かな事はこのシャンドラという都市がこの石を守る為に戦い滅びたという事」

 

提督《・・・・・・?》

 

カルガラ《それ程の”想い”を俺達は守り続けなければならない 先祖が戦い生きた証を守り抜く事は子孫の務めだ 俺達は先祖を神の様に尊敬している》

 

提督《ーーーしかしこんなにも巨大な黄金の鐘だったのか・・・・・・》

 

カルガラ《この鐘の音には・・・言葉がある》

 

提督《言葉?》

 

カルガラ《死んで天に迎えられた先祖達の魂が》

 

カルガラ《迷う事なくいつでもこの地に帰って来られる様に・・・言葉を託してこの鐘を鳴らし続ける・・・・・・”おれ達はここにいる”と》

 

カルガラ《鐘の音は過去のシャンドラの確かな栄華を誇示し その存在を生みの果てまで知らしめる!!俺達は逃げも隠れもしないんだ!!》

 

提督《ーーーだから都市を誇るこの鐘を”シャンドラの灯”と呼んでいる・・・・・・道理で・・・堂々とした音が鳴る・・・》

 

カルガラ《そう思うか!!》

 

提督《ああ 我々は嵐の中でその灯に手を差しのべられた・・・聞こえるハズもない嵐の中で・・・》

 

提督《私はこの・・・鐘の音を聞いたんだ・・・・・・!!!》

 

提督は座り込み、蛇と向き合う。

 

提督《ーーーお前も好きなのか・・・・・・?この鐘の音が・・・・・・》

 

提督《・・・・・・お前もいつか・・・あんな大蛇になるのかな》

 

蛇「チュララララ♪」

 

カルガラ《ワハハハ100年は先の話だろうな!!》

 

カルガラ《ーーーおい!!気の済むまでここにいろよノーランド もっと旅の話を聞かせてくれ シャンドラ滅亡から400年・・・お前達はこの島で初めての客なんだ!!精一杯もてなしたい》

 

ノーランド「それはありがたい 森に入って植物採集もしたいし ”樹熱”の処理も最後まで面倒みたいんだ」

 

船員《提督っ!!提督~~~~~!!》

 

ノーランド《・・・おいおい何だその恰好は・・・》

 

船員《え・・・・・・!!”永久指針(エターナルポース)”!!》

 

カルガラ《おれ達が侵入者から取り上げたものだろう》

 

船員《地図も!!提督 地図!!》

 

ノーランドは地図を拝見する。

 

ノーランド《ーーーあァこのドクロ形は確かに この島の地図だな・・・”シャンドラ”という名は・・・この都市の位置をさしているんだ”ドクロの右目”という意味の言葉だ》

 

民《おい みんな来てみろ!!》

 

民《ノーランドが変わった作物をくれるそうだ》

 

船員《船に温室があってね いろんな植物のサンプルがあるんだ》

 

船員《この土地の土壌に合った種や苗をおいていこう》

 

船員《じゃあお大事に まだ安静にしとくんだぞ》

 

女の子《どうもありがとう》

 

船員達は作業をしていた。

 

船員《ホラおめェそっち持て》

 

船員《よしきた》

 

船員《助かるよ》

 

ノーランド達は森に行ったり、キャンプファイアーで宴をする。

 

漂着より1か月後ーーー

 

民《ノーランド達が来た!》

 

民《いいな 昨夜の事は・・・》

 

民《絶対に口にするな・・・・・・!!》

 

酋長《あと数日で船を出すと言っていた くれぐれも・・・早まったマネだけはするな!!!わかったな》

 

民《・・・やはりあいつらとおれ達はわかり合えないんだ・・・・・・!!》

 

民《どんなにいい薬を作れようとも・・・・・・!!所詮 平気で神を殺す男に違いはないんだ!!!》

 

民《おれ達の歴史を踏みつける程偉いのか!!?あいつらは!!!》

 

民《やめろ 来たぞ・・・・・・!!》

 

ノーランド達が民の元へ戻った。

 

ノーランド《やあみんな カルガラはいるか?》

 

しかし民達は離れて、それぞれ民家に入る。

 

船員《??》

 

ノーランド《? ・・・・・・おいどうした みんな急によそよそしくなって・・・》

 

セト《ーーー元々・・・余所者だろ あんた達・・・・・・カルガラはもう・・・・・・あんたに会いたくないって》

 

民《セト!!!》

 

セト《・・・・・・いつになったら帰るの?・・・あんた達》

 

ノーランド《!!? え・・・》

 

船員《・・・・・・!!何だか・・・急に嫌われちまったみたいですね》

 

船員《・・・・・・な・・・・・・長居しすぎたかな》

 

船員《おいおい待てよ おめェら 昨日まであんなに気ィよくしといて急にそんな》

 

ノーランド《やめろ ・・・・・・》

 

ノーランド《作業を続けよう ・・・まだ回ってない森がある》

 

民《・・・・・・だめだ おれにはあいつらにかける 情なんて持てない!!!》

 

民《感情を持つな・・・彼らの出航をじっと待つんだ》

 

民《カルガラ・・・・・・ここにいたのか・・・・・・》

 

カルガラ《あァ・・・もうあいつの顔は見たくない 顔を合わせたらおれはあいつを殺してしまいそうだ・・・・・・!!》

 

停泊中の船付近

 

船員《今日は鐘が・・・鳴らなかったらな・・・》

 

船員《ああ・・・初めてじゃないか?提督は?》

 

船員《岩場の方に》

 

船員が1人、ノーランドの所に。

 

船員《提督・・・》

 

ノーランド《ーーーあと2日もあれば森を回りきれるな・・・》

 

船員《・・・は・・・はァ・・・》

 

ノーランド《船員達に伝えておけ・・・3日後に出航ーーーまた海の家だ 大地が恋しくなる前に しっかり踏みしめておけと!》

 

船員《提督・・・おれァ正直もうこんな気まずい島には・・・・・・》

 

ノーランド《やるべき事はやってからだ・・・!!寝ろ!》



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第202話「永遠の親友! 大海原に響く誓いの鐘!!」

カルガラ《ここに住め!ノーランド そうだムースを嫁に貰ってくれないか!?》

 

ノーランド《はははバカな・・・・・・ おれにも国に家族があるし同じ頃の子もいる 帰らねば》

 

セト《カルガラはもう・・・・・・あんたに会いたくないって いつになったら帰るの?・・・あんた達》

 

ノーランドは超巨大な黄金の鐘の場所へ来ていた。

 

ノーランド《いるんだろうカルガラ!!!出て来い!!あまりに一方的過ぎやしないか!?理由を言ってくれ!! 話して貰わねばわからん!!!》

 

ノーランド《直 おれ達は船を出す!! こんな別れ方はしたくない!!!》

 

しかし、1本の矢が飛んできて、ノーランドの左頬をかすった。

 

ノーランド《うっ!!》

 

カルガラ《おれの前に顔を出すな ここで死別したいのか?》

 

ノーランド《カルガラ》

 

 

民《船はーーーまだ出ないのか・・・ノーランドの船は》

 

民《直出るさ・・・ーーーもう関わるな・・・・・・》

 

カルガラは鐘の斜め上へ降り立つ。

 

蛇《チュララララ?》

 

カルガラ《鐘はもういいんだ・・・・・・意味を失った・・・》

 

船員《ーーーーーー提督・・・・・・淋しそうだ・・・・・・》

 

船員《ーーーあァこんな辺境であんなにも気の合った大親友ができたところへーーー・・・》

 

船員《何が何だかわからん》

 

船員《明日朝一にゃもう出航だぞ・・・》

 

船員《村の連中は殺気立ってて近寄れねェし・・・》

 

船員《ーーーそれに》

 

船員《・・・・・・また今日も鐘は鳴らなかったな》

 

ムースが船員達が寝静まっている所へやって来る。

 

船員《うわ ムースちゃん・・・・・・!?》

 

ムース《ドクターさん・・・少し・・・・・・いいですか?》

 

カルガラ《何が・・・植物学者・・・・・・!!!》

 

カルガラ《ノーランドーーーーこれがお前の言う”進歩”の為の犠牲ならば俺達はお前らを受け入れるべきじゃなかった!!!!》

 

船員《”身より木”?》

 

ムース《・・・・・・はい》

 

ムース《・・・・・・この島で亡くなった過去数百年の先祖達の魂が鐘の音に導かれその身を宿すという神聖な白色の木々です》

 

ムース《シャンドラの時代からこの島に生きた全ての先祖がその木から私達を見守ってくれているのです 私達シャンディアにとって・・・”身より木”の林は命と同様に守られてきた大切な・・・本当に大切な林なんです》

 

船員《・・・・・・それをおれ達が切り倒しちまったと・・・》

 

ムース《戦士達は怒ってすぐに武器を手にしたのですがーーー私達はあなた方にたくさんの村人の命を救われているから》

 

船員《成程・・・・・・ぶつけ様のない怒りああの態度》

 

ムース《いくら樹木の研究の為とはえ・・・知らなかったとはいえ・・・もう村の人達の怒りは収まりません だからせめて 出航の前に理由だけでもと・・・・・・》

 

船は出航しようとしていた。

 

船員《よーーし上げるぞーーー》

 

船員《わっ落ちる》

 

船員《ちゃんと結んだのかよー!!》

 

船員《こっち手伝ってくれ》

 

船員《重い重い》

 

ノーランド《・・・・・・そうだったのか 先祖の魂が宿る木・・・取り返しのつかない事をしたな・・・》

 

ノーランド《村人の怒りももっともだ》

 

カルガラ《俺達は先祖を神の様に尊敬している》

 

船員《ーーーですが提督!!》

 

ノーランド《言い訳などするな・・・ーーー私は私で気の済むだけの事をした・・・あの鐘の音(・・・・・)は都市の存在を誇る事の他に先祖の魂を 島へ導く役目も果たしていたそうだ その宿り木を私達は切り倒したんだ 許される道理もない・・・》

 

船員《提督・・・》

 

ノーランド《全員聞けーーっ!!》

 

船員達《え~~~~~~~~~っ!!!黄金を全部おいてく~~~~~~~~!!?》

 

ムースは走る。

 

民《ノーランド達が・・・出航の準備を始めたぞ》

 

民《ムース》

 

民《お前・・・どうしたそんなに必死になって》

 

ムース《ハァ・・・ハァ・・・パパは・・・・・・!?》

 

カルガラ《ムース どこへ行ってた》

 

ムース《ハァ・・・ハァ・・・・・・・例えば・・・・・・!!!例えば大切な”1本の木”が・・・猛毒に侵されていたとして・・・その”1本の木”の猛毒は やがて森へ広がり人を蝕み 島を殺す毒だと 事前にわかっていたとしたら・・・!!私達なら その大切な”1本の木”をどうしたでしょうか!!?》

 

民《何を言ってるムース 何の話だ!!》

 

ムースがカルガラに掴みかかる。

 

ムース《パパ!!!早く行って彼らを呼び止めて!!》

 

カルガラ《バカな・・・!!あいつらがどれだけの事を・・・》

 

ムース《このまま別れたらきっと一生後悔する!!》

 

ムース《せっかく出会った掛け替えのない親友を 私達シャンディアの大恩人を一生傷つけたままにしてしまう!!》

 

カルガラ《何だと言うんだ》

 

船員《言い訳になるなだろうな・・・・・・》

 

ムース《?》

 

船員《ーーーだが提督の名誉の為に言わせて貰う》

 

船員《君の言うその林はもう死んでた》

 

ムース《え!??》

 

船員《”樹熱”という病気の本当の恐さは植物にも感染してしまうという厄介さにある 人から森へ森から人へそうやってやがて小さな島そのものを滅ぼしてしまった例もいくつかある》

 

船員《その恐さを知っているからこそ 提督は あれ程声を上げて君達を説得した 人が100人死ぬ事態さえ”樹熱”にとってはまだ序の口 あの時点で彼が命をはったから 人の被害はあれで止められた》

 

船員《あの林以外にも・・・所々で木を切り倒したが・・・・・・それらの木々はすでに”樹熱”に侵されていて手遅れだった 早急に手を打たないとそれは他の木々にも感染してこの島自体を飲み込んだハズだ》

 

ムース《・・・・・・本当に・・・・・・》

 

船員《だがもう心配はなくていい昨日ーーー全ての森を調べ終わった》

 

船員《ーーーそんな大切な林だとは知らず・・・説明もしなくて悪かったね 説明あって許せるものじゃないかも知れないが・・・・・・植物学者は理由もなく森を傷つけたりしない 提督は神や仏が嫌いな訳じゃないよ・・・》

 

船員《ただいつでも一番大切なものを 彼は知っている》

 

ムース《彼らはいつでも私達の事を思い守ってくれていたのに・・・・・・!!!私達はただ失う事を騒ぐばかりで・・・・・・!!!ーーーーこのままだと本当に失ってはいけないものを私達は・・・・・・!!!》

 

カルガラは走り出す。

 

民《カルガラ!!!》

 

セト《・・・・・・じゃおれ達の為にやってくれた事なの?身より木林を切ったのは・・・・・・なのにおれ達・・・》

 

民《カルガラ!!!おい今さら海へ行っても・・・》

 

民《もう船は出てる頃だぞ!!!》

 

カルガラ《(すまん!!!ノーランド!!!まだ行くな!!!)》

 

船員《おーーーし準備いいな!?》

 

船員《錨上げるぞーっ!!》

 

船員《全員いるなー!?》

 

船員《忘れもんねェかー?》

 

ノーランド《見納めておけ もう二度と・・・来る事のない島だ》

 

船員《忘れもんねェかー?》

 

船員《忘れ物 あるけど》

 

船員《ウジウジすんな!諦めろ》

 

ノーランド《よし出航だ マリージョアへ進路を取り”北の海(ノースブルー)”へ連絡!!ルブニール王国へ帰郷する!!》

 

船員《・・・・・・》

 

カルガラ《(待ってくれノーランド おれは何という罪を!!!)》

 

船員《帆を張れー!!》

 

船は帆を張る。

 

その時、鐘の音が鳴る。

 

船員《提督!! 黄金の鐘の音が!!!》

 

ノーランド《・・・・・・・・・!!・・・なぜ》

 

民《鳴らせーーー!!鳴らせーーー!!》

 

〈カラァ・・・ン!!カラァ・・・ン!!〉

 

民《もっと強くだ!!ノーランド達に聞こえる様に!!》

 

セト《うおおおお~~~~~!!(ごめん!!ノーランドさん!!)》

 

ムース《・・・・・・・・・》

 

船員《提督!!あれ!!!》

 

カルガラ《ノーランドォ~~~!!!》

 

ノーランド《カルガラ・・・・・・》

 

カルガラ《また来いっ!!!!》

 

ノーランド《・・・・・・》

 

カルガラ《この地でおれはお前を待っている!! ここでずっと鐘を鳴らし続ける!!!》

 

カルガラ《(おれ達はいつでも・・・!!ここにいるからーーー》

 

カルガラ《また来る日のお前の船が海で迷わない様に!!!嵐の中でもこの島を見失わないように!!!》

 

ノーランド《・・・・・・・・・!!!》

 

カルガラ《鐘を鳴らして君を待つ!!!!》

 

ノーランドは泣きだす。

 

ノーランド《・・・・・・!!》

 

カルガラ《またいつの日か必ず会おう!!! 親友よ!!!》

 

船員《提督》

 

船員《提督!!》

 

ノーランド《・・・・・・また来てもいいのか・・・?》

 

ノーランド《・・・戻るとも・・・・・・必ず戻る!!!》

 

ノーランド《またいつか 必ず会おう!!!》

 

 

北の海のある国にモンブラン・ノーランドという男がいました

 

少女《ノーランドさん おはよう!!》

 

ノーランド《やあおはよう》

 

たんけんかのノーランドの話はいつもウソのような大ぼうけんの話

 

少年《小人の国の話をしてよ!!》

 

ノーランド《ああいいともーーーあれは私がまだ・・・》

 

だけど村の人達にはそれがホントかウソかもわかりませんでした

 

あるときノーランドは旅から帰って 王様にほうこくをしました

 

王国の民《ノーランドさんの船だーーー!!》

 

王国の民《お帰りノーランドさーーーん!!》

 

王国の民《話をきかせてーーー!!》

 

ノーランド《滅びてなお美しく誇り高く建つその都市の名は”シャンドラ” ”黄金郷”とはまさにあの都市の事です!!》

 

国王とその家臣が喜ぶ。

 

5年後ーーールブニール王国

 

国王《マリージョアより”偉大なる航路(グランドライン)”入りの許可がやっと下りた よってお前をまた探検船の提督に任命したい》

 

ノーランド《はっ・・・喜んで》

 

国王《だが お前の部下達は置いてゆけ 今度の航海には我が兵を乗船させ 私も船に乗る事にした よいな》

 

ノーランド《では・・・大きな危険をご覚悟なさいませ》

 

船は海獣に遭遇したり、嵐に遭遇するが、何とか乗り切った。

 

海円暦1127年11月16日

 

国王《ここなのか!!?ノーランド!!!》

 

ノーランド《ええ 間違いなく!!》

 

ノーランド達は上陸した。

 

しかし、途中からある建物から半分が無かったのだ。

 

ノーランド《(・・・・・・なぜ・・・なぜ島がここで途絶えているんだ・・・?)》

 

国王はノーランドを蹴り飛ばした。

 

国王《ノーランド!!!貴様!!!》

 

国王《この私を騙したのか!!!? 黄金が一体・・・どこにあるというのだ!!!》

 

ノーランド《(なぜ・・・・・・?村はどこへ・・・・・・?)》

 

ノーランド《(この島に何が起きたんだ・・・?カルガラ)》

 

ノーランド《(生きているなら・・・聞かせてくれ 黄金の鐘の音を・・・・・・!!)》

 

半年後ーーー”北の海(ノースブルー)”ルブニール王国

 

ノーランド《(応えてくれ”シャンドルの灯”よ!!!》

 

王国の民《ノーランドの航海処刑が始まるぞ~~~~~~!!!》

 

ノーランド《私は6年前”偉大なる航路(グランドライン)”のジャヤという島で 巨大な黄金都市を見た 黄金郷は存在する》

 

《では6年前ノーランドと共に航海した者の証言を・・・》

 

王国の民《ノーランドの言ってる事は 事実か?》

 

《いいえ 真っ赤なウソです》

 

王国の民《ええっ!?何て事・・・!!ノーランドさんは・・・うそつきだったのか!!?》

 

王国の民《じゃ・・・今までの冒険話も全部・・・!!?》

 

王国の民《ひどい奴だ!!!国中を騙して英雄を気取ってたんだ!!!》

 

船員《おい こっちだ みんな》

 

船員《ああっ!!提督っ!!!何で死刑台なんかに!!》

 

船員《おい待て何だあの証言者 あんな奴ァ知らねェぞ!!!》

 

船員《誰だそいつァ 俺達の仲間じゃねェぞ!!!》

 

船員《おいちょっと道をあけてくれ!!》

 

船員《提督~~~~!!!》

 

船員《何があったんですか!!? カルガラ達には会えたんですか!!?》

 

ノーランド《お前達・・・》

 

国王《取り抑えろ》

 

《はっ》

 

船員《提督ー!!!》

 

船員達は取り抑えられる。

 

審判《探検家・モンブラン・ノーランドを虚言の大罪で”打ち首”に処すっ!!!》

 

民達はノーランドをうそつきと連呼する。

 

ノーランド《(カルガラ・・・君は今どこにいる? 生きているのか・・・・・・?)》

 

船員《提督がウソなんかつくかァ~~~!!!》

 

船員《提督~~!!!》

 

船員《提督~~~!!!》

 

ノーランド《(ーーーただ君達の身を案ずる)》

 

ジャヤ

 

ノーランドの到着の1年前ーーー

 

セト《カルガラ!!》

 

カルガラ《ん?セト》

 

セト《鐘を鳴らしに行くんだね!手伝うよ》

 

2人は鐘の元へ向かう。

 

セト《ははは・・・やあ”ノラ”!!・・・すっかり遺跡に住みついちゃって!!》

 

セト《ねえカルガラ!ノーランドさん達いつ来るのかな》

 

カルガラ《わははは・・・お前はここへ来ると それそればかりだな》

 

サウスバードは鳴く。

 

カルガラ《そうやすやすと来れるものか 遠い北の海で生まれた男だ 国に家族もあるという だが約束をした 我々はただこの大地で鐘を鳴らし続けていれば その内ひょっこり・・・》

 

その時、地面が強く揺れた。

 

サウスバードは鳴き、飛び立った。

 

セト《何だ地震!!? 空も真っ黒!!!》

 

カルガラ《ただ事じゃない!!来いセト!!!村を守るんだ!!》

 

建物の半分が裂かれ、半分が海流よって突き上げられた。

 

ジャヤの半島は”巨大豆蔓《ジャイアントジャック》”に突き刺さる。

 

その際に黄金の鐘が鳴った。空の住人は鐘の音にウットリとしていた。

 

空の民《神様!!! 巨大な大地(ヴァース)です!!!》

 

空の民《何という美しさ・・・大地(ヴァース)があんなに!!》

 

???《ウム 聞いたか 今の大地(ヴァース)の歌声を 天が我らに与えたもうたのだ!!聖地誕生だ!!!あれは私が住むべき場所・・・》

 

???《何者かがおるだと!!?引きずり出せ!!!我こそは神なるぞ!!!》

 

ジャヤ半島

 

民《何が起きた・・・》

 

民《みんな無事か!!?》

 

民《ケガ人の手当てを早く!!!》

 

神《弾き出せェ!!!》

 

民《カルガラ!!!何者かが・・・・・・!!!》

 

民《女 子供を守れ!!!迎え撃つぞ戦士達!!》

 

カルガラ《(・・・何だ?うまく呼吸ができん・・・)》《ハァ・・・ハァ・・・》

 

神《この大地(ヴァース)は我が物とする!!!我は神なり!!!》

 

カルガラ《何が”神”・・・!!!この地を奪われるわけにはいかん!!!》

 

羽ペンが落ちた。

 

カルガラ達は空の軍と交戦開始。

 

カルガラ《(約束したよなノーランド またいつの日か必ず会おう)》

 

カルガラ《(お前が再びジャヤに着いたら・・・消えた我らをどう思うかな もう少し待て 今伝えるから 俺達はここにいる!!)》

 

カルガラ《(あれから村も変わったんだ お前に貰った作物もよく育ったよ うちの娘とセトが夫婦になったぞ 話したい事が山程あるんだノーランド 同じ大地でいつの日か必ずノーランド!!)》

 

カルガラ《シャンドラの 灯をともせェ!!!!》



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第203話「エンジェル島消滅! 雷迎降臨の恐怖!!」

酋長《大戦士カルガラは・・・・・・叫び続けた・・・》

 

酋長《「シャンドラの灯をともせ」》

 

酋長《ただの一度でよかった”シャンドラの灯”は必ずその響きで 親友ノーランドに全てを伝えてくれると信じたからだ「おれ達はここにいる」とーーー》

 

酋長《ーーーだがたった一度の鐘の音は鳴らさなかった》

 

酋長《ーーー後に空島にやってきた”北の海(ノースブルー)”の船乗りによって全てはこの村に伝えられた 太恩あるノーランドは青海で我らの都市シャンドラを誇り死んだのだと・・・・・・!!》

 

少年ワイパー《・・・・・・》

 

酋長《”うそつき”と呼ばれてなお 我らが故郷シャンドラの存在を決して否定する事なく死んだのだと・・・・・・》

 

酋長《ーーーだが時すでに遅く彼の親友カルガラもまた 友に我らの存在を知らせる為この空で偉大なる戦死を遂げていた》

 

酋長《ただの一度もその想いを届ける事無く・・・ーーーそれが・・・大戦士カルガラの無念・・・!!》

 

少年ワイパー《・・・ねえ 酋長・・・・・・》

 

酋長《・・・・・・》

 

少年ワイパー《ーーーまだ届くかな その鐘の音!! 今鳴らしてもノーランドに届くかな!!》

 

酋長《! ・・・・・・そうだな ここは天国に近いから・・・》

 

現在のワイパーを呼ぶ声が。

 

アイサ「逃げなきゃみんな死んじゃうよォ!!!ワイパー!!!」

 

ワイパー「エネル・・・お前になぜ・・・・・・!!!全てを奪う権利があるんだ・・・!!?」

 

空島中を落雷がいくつも発生していく。

 

ウソップ「チ!!チキショー~~~~~!!容赦ねェぞ 早く逃げよう!!」

 

ウソップ「もう何もかも終わりだァ!!!」

 

エネル「ヤハハハハ!!!ここは空!!神の領域だ!!!全てが目障り!!!人も木も土も!!あるべき場所へ還るがいい!!!」

 

エネル「全て青海に降る雨となれ!!!ヤ~~ッハハハハハハハハ!!!我は神なり!!!」

 

エネル「ん~~~~~ あの辺りか?忌まわしきシャンドラの戦士達の隠れ村」

 

エネル「元々青海の者達・・・さぞ帰郷は嬉しかろう」

 

エネル「ヤハハ!さァ 下界へ下りろ!!!」

 

どデカイ落雷を落とすと、村が消えた。

 

酋長「・・・・・・」

 

民「!!? うわあァ!!!・・・・・・我らの村が・・・!!」

 

民「わああああぁああん」

 

民「危なかった・・・!!」

 

民「出遅れていたら粉々だ・・・」

 

カルガラの石像は無事だった。

 

マッキンリー隊長「海へ~~~!!!海へ急げ~~~~っ!!!エンジェル島はもう持たん!!!急げ とにかく海へ~~~~!!!海へ~~~!!!」

 

隊員「マッキンリー隊長っ!!!だいぶ負傷者が出ています!!」

 

隊員「ーーーとにかく船に乗せて応急処置を!!」

 

隊員「この島に避難場所などありはしない!!!」

 

落雷は民家に落ちた。

 

隊長(すでに惨劇・・・・・・)

 

コニス《私はエネルを神とは認めないっ!!!》

 

隊長(あの娘の説得が遅れていたらと思うとゾッとする・・・・・・!!無事なのか!?彼女は・・・・・・!!!)

 

コニス《逃げ方を知らない人達がいるんです 戻らなくちゃ!!》

 

隊長「!!!」

 

どデカイ奴が落ちた。

 

コニスはスーと共に、メリー号にいた。

 

コニス《ごめんなさい!!超特急エビ呼んだの私なんですよね・・・!!!》

 

ガン・フォール《そうだ 聖地は再び歌うのだ》

 

コニス《ナミさ~~ん!!》

 

ナミ《コニス!!おじさん!!!》

 

空の民《エネルは・・・空に住む一切の人間を消し去る気なんだ!!!》

 

エネル「ヤハハハハ・・・」

 

エネル「逃げ惑う天使達は・・・・・・まるでかく乱したアリの行列!!」

 

エネルは右手を前へ突き出す。

 

エネル「本位に還れ!!スカイピア」

 

数隻の小舟へ落雷が直撃した。

 

白海ーーー天国の門

 

空の民「えっ!?」

 

空の民「白々海に穴が!!!」

 

空の民「人が落ちて来るぞ~~~!!!」

 

エネル「ヤハハハ・・・この懐かしき(・・・・)神の(やしろ)にも用はない・・・その下の都市シャンドラにもな」

 

バカでかい落雷がウソップ達付近にも落ちた。

 

ウソップ「危ねェ!!!!」

 

そして遺跡にも落ちた。

 

エネル「この国で 私が欲しい物はあと1つ・・・!!黄金の大鐘楼のみ!!」

 

ワイパー「黄金の鐘・・・・・・!? 貴様 今そう言ったのか・・・?」

 

ロビン「ええ」

 

ウソップ「おめェら何を・・・・・・・・・!!」

 

アイリス「・・・・・・」

 

ガン・フォール「鐘・・・」

 

ワイパー「それをエネルは狙ってるのか・・・!?なぜわかる・・・どこにあるんだ・・・」

 

ウソップ「おい待てよそんな事言ってる場合か 早く逃げよう 死んじまうよ!!」

 

アイリス「逃げる訳にはいかないでしょ・・・」

 

ロビン「この大きな蔓の・・・頂上付近・・・・・・」

 

ワイパー「!」

 

ウソップ「先に船で待ってるって ナミにも約束したろ!!あいつもすぐにルフィとララを連れて来んだからよ!!」

 

ロビン「この下層にあるシャンドラの遺跡・・・都市の中心部を大地ごとこの蔓が貫いている」

 

ロビン「だけど大鐘楼もその中心部に位置したと遺跡の地図に記されていたわ つまり鐘は蔓に突き上げられた衝撃で更に上空に飛ばされたと考えられる」

 

ガン・フォール「・・・・・・」

 

ゾロ「・・・・・・」

 

ルフィ《なーおい 黄金郷んはでっっけェ鐘があんだよな!!》

 

ララ《あるでしょうね・・・。》

 

エネル「・・・・・・この期に及んで”声”が・・・2つ・・・」

 

ナミはウェイバーでルフィとエックスを追いかける。

 

ナミ「ルフィは何て足の速さ・・・!!エックスはルフィの足にダッシュで追いついている。」

 

ルフィ「ナミなのか・・・・・・!!?」

 

ドラゴンゴッドアーマー・エックス「きっと無事だ!!」

 

ルフィ「だな!! 黄金の鐘だけはやらねェぞエネル!!」

 

ドラゴンゴッドアーマー・エックス「ああ!!エネルは倒さないと!!」

 

エネル「さて・・・・・・巨大豆蔓(ジャイアントジャック)を越えた・・・・・・」

 

エネル「確かに”神の(やしろ)”のその上空にまで何かを探しに来る者などいまい・・・400年あれどなーーーさてどこにいる・・・」

 

エネル「黄金の鐘は・・・」

 

ルフィは走り、エックスはダッシュでルフィと並走する。

 

ルフィ「ハァ・・・ハァ・・・ゼェ・・・ゼェ・・・・・・うんががががぎががぎが!!!」

 

ドラゴンゴッドアーマー・エックス「エネルまでもう少しだ!!」

 

2人は雲を蹴り破って、上まで上がって来た。

 

ルフィ「何だここはっ!!!」

 

エネルは下を見る。

 

エネル「あいつら2人か・・・ゴムの者は重りをつけたままとは恐れ入る・・・・・・イレギュラーハンターはわざと飛んでこないのか・・・」

 

ルフィ「あ!!」

 

ルフィ「いたな!!」

 

ドラゴンゴッドアーマー・エックス「行くぞ!!」

 

ルフィとエックス「「そこで待ってろ!!エネル~~!!《待ってるんだ!!エネル~~~!!!》」」

 

エネル「・・・・・・・・・くどい」

 

エネルは巨大豆蔓(ジャイアントジャック)に落雷を落とし、先をへし折る。

 

ルフィ「わっ・・・・・・!!わっ・・・わっ」

 

ルフィの手が蔓から離れた。

 

ドラゴンゴッドアーマー・エックス「ルフィ!!」

 

ルフィは落ちていく。

 

エックスはルフィを追う様に落ちていく。

 

アイサ「ワイパー!!ダメだよ!!今登ったって!!空を飛んでるエネルには追いつけないよ!!」

 

ウソップ「蔓から離れろ!!!何か落ちて来る!!!」

 

落雷で焦げた蔓の先部分が落下してきた。

 

ロビン「・・・・・・!? ・・・蔓の・・・・・・先端・・・!!!上で何が・・・」

 

ウソップ「お!!お!!おいまさかルフィ達の死体も一緒に落ちて来てやしねェか!!?」

 

アイリス「落ちていないです!!」

 

アイサ「ワイパー!!ほら!そんな体じゃ無理だよ!!」

 

ロビン「・・・・・・」

 

ワイパー「・・・・・・この真上にあるんだ・・・大戦士カルガラの切望の鐘が・・・」

 

ルフィは蔓部分に腕を回して踏ん張っていた。

 

エックスも蔓部分に掴まっていた。

 

エネル「・・・・・・どうここまで登ってこようと言うのだ」

 

ルフィ「・・・・・・・・・!! にゃろ!!」

 

ドラゴンゴッドアーマー・エックス「蔓を落雷でへし折るとか何て奴だ!!」

 

エネル「ヤハハハハ・・・そこにいろ・・・面白いものを見せてやろうか・・・・・・」

 

エネルは体を雷化して、雲の方へ移動。

 

ドラゴンゴッドアーマー・エックス「あっ!!」

 

ルフィ「んあ!!?消えた」

 

ルフィ「ん!?」

 

別の雲から光が指す。

 

ルフィ「!? なんだ」

 

ルフィは右手の黄金をぶん投げ、雲の上まで登った。

 

ルフィ「よし・・・戻ったぞ・・・・・・ハァ・・・」

 

ドラゴンゴッドアーマー・エックス「エネルまでもう少しだ!!」

 

ルフィ「ああ!!今の内に乗り込んでやる」

 

すると、ルフィの頭を踏むように、ナミがウェイバーで現れる。

 

ナミ「ルフィ!!エックス!」

 

ドラゴンゴッドアーマー・エックス「ああ ナミ!!」

 

ルフィは頭をぐるっと回転する。

 

ルフィ「ナミ!! お前何でここにいるんだ!?」

 

ナミ「2人を迎えに来たのよ!! 私とアイリスはサンジ君とウソップに助けて貰ったから無事なの!!」

 

ドラゴンゴッドアーマー・エックス「そうか!!」

 

ルフィ「ならよかった!!」

 

ナミ「そんな事より・・・・・・え!?待って なにあれ!!・・・雷雲が形を変えてく」

 

民「海へーーーーー!!」

 

民「海へ急げ~~~~~!!!」

 

民「空が真っ暗だァ~~~!!!」

 

民「上空にでかいボールが浮いてる!!!」

 

ナミ「アレやばいわ!!雷雲の中はもの凄い気流と”幕放電”の巣窟・・・!!!」

 

アイサ「・・・エンジェル島の・・・真上だよ・・・・・・!!」

 

ワイパー「雷雲が球状に・・・」

 

アイリス「なんて大きさ!!」

 

ウソップ「悪夢だーーー!!この世の光景じゃねェ~~~~~!!!」

 

ガン・フォール「何を始める気だ・・・」

 

エネル「ヤハハハハ・・・天は我がもの 思い知るがいい・・・・・・!!方舟マクシムと私の能力(ちから)があればこれだけの神業を成せる!!!」

 

民「エンジェル島に落ちるぞ!!」

 

民「空が落ちてくる~~~~!!!」

 

超巨大な球状の雷雲がエンジェル島まで落ちる。

 

エネル「”雷迎(らいごう)”!!!」

 

途端に雷迎は超爆発した。ゴロゴロと鳴る。

 

民「ーーーそんなバカな・・・一瞬で・・・」

 

民「私達の島が・・・・・・・・・!!」

 

民「ホワイトベレーは逃げたのか!?我々を助けてくれたんだ・・・・・・!!」

 

島並のバカでかい丸穴が開いていた。

 

民「我々の生まれた島が・・・跡形もない 海雲ごと消滅してしまった!!!」

 

エネル「ヤハハハハハハハハ・・・・・・・・んー・・・見晴らしのよいことだ・・・・・・空はこうありたいもんだな」

 

ウソップ「何だ今の爆発は・・・!!しかもまだ”雷”の雨は続くのか・・・!!!もう・・・生きて帰れる気がしねェよ・・・!!!」

 

アイリス「なんて威力なの・・・!?」

 

ガン・フォール「・・・・・・エンジェル島を・・・消しおったのか・・・!!?」

 

ガン・フォール「・・・・・・何という・・・!!何という・・・!!!非道を・・・!!!・・・エネル!!!!!」

 

コニス(すごい地響き・・・)

 

コニス(待たなきゃ・・・彼らを青海に帰らせてあげなくちゃ・・・!!)

 

ナミ「ルフィ!!!とにかく乗って!!!ここ降りましょう!!エックス あなたもよ!!みんなは先に船に向かってるの!!!私達も早く行かなきゃ」

 

ルフィ「だめだ」

 

ドラゴンゴッドアーマー・エックス「ああ!」

 

ナミ「だめって・・・・・・!!何がよ!!何言ってんのよ!!?」

 

ルフィ「お前を助けなくてよくなっても おれとエックスにはまだ用事がある!!」

 

ナミ「用事!?こんな所に何の用があるのよ エネルに仕返しでもするつもり!!?」

 

ドラゴンゴッドアーマー・エックス「この空に”黄金の鐘”があるのさ!」

 

ナミ「黄金って・・・そんなの・・・黄金はもういいの!!!命の方が先決でしょ!!? あれ見て!!2人にいくら雷が効かなくても!!あいつにはそれ以外の全てを壊す力があるのよ!!!黄金なら・・・ほら ルフィ あんたの手にくっついてるじゃない!!”黄金の鐘”は諦めなさい!!!諦めなさい!!!殺されるわ!!!」

 

ルフィ「死ぬもんか」

 

ドラゴンゴッドアーマー・エックス「死なないさ」

 

ナミ「いい加減にしてよ!!今の・・・」

 

ドラゴンゴッドアーマー・エックス「君も見ただろ!!!」

 

ナミ「何をよ・・・・・・」

 

ルフィ「”黄金郷”はあったじゃねェか!!」

 

ナミ「え・・・・・・」

 

ルフィ「ウソじゃなかった」

 

クリケット《あるのならそれもよし・・・ねぇのならそれもよし・・・おれの人生を狂わせた男との これは決闘なのさ》

 

ドラゴンゴッドアーマー・エックス「クリケットの先祖はウソはついていなかった!」

 

ルフィ「だから下にいるおっさん達に教えてやるんだ!!!”黄金郷”は空にあったぞって・・・!!!」

 

ドラゴンゴッドアーマー・エックス「なら鐘を鳴らせば聞こえるはずだ!!!」

 

ルフィ「じゃなきゃおっさん達は!!死ぬまで海底を探し続けるんだぞ!!!」

 

ナミ「ルフィ・・・・・・エックス・・・・・・」

 

ルフィ「エネルなんかに取られてたまるか!!!でっけェ鐘の音はきっとどこまでも聞こえるから!!」

 

ドラゴンゴッドアーマー・エックス「だからおれとルフィは!!!黄金の鐘を鳴らすんだ!!!いや「鳴らさなきゃ」だ!!」

 

ルフィ「そうだ!!」



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第204話「巨大豆蔓を倒せ!脱出への最後の望み」

ルフィは舟の端に伸ばして掴む。

 

ルフィ「やった・・・・・・!!」

 

しかし、エネルによって蹴り離された。

 

ルフィ「・・・エネル・・・・・・!!」

 

ドラゴンゴッドアーマー・エックス「あいつ・・・」

 

エネル「ヤハハハ・・・誰がこの舟に乗る事を許した」

 

ルフィは雲の上に落下。

 

ドラゴンゴッドアーマー・エックス「ルフィ!!」

 

ナミ「ルフィ!!」

 

ナミ「だから無茶だって言ったじゃない」

 

エネル「ヤハハハ・・・どうだった?空から消える間抜けな島を見たか?娘・・・今更また”限りない大地(フェアリーヴァース)”へ連れていってほしいなどと 甘い事は言わんだろうな・・・」

 

ナミ「・・・・・・誰が!!!」

 

エネル「私が欲するものさえ手に入れたら・・・・・・あの「雷迎」により 今度はこのスカイピアを丸ごと消してやる もう逃げる事など誰にも許されない」

 

エネル「お前達の真下に佇むいくつかの”声”も然り・・・」

 

ナミ「え・・・」

 

エネル「この空に不相応な”人の国”を消し去り 全てをあるべき姿に還すのだ!!!それが神である私の務め!!!」

 

ルフィは蔓を駆け上がる。

 

しかし、落雷により雲に落とされる。

 

エネル「ヤハハは・・・さらばだゴムの男にイレギュラーハンターよ・・・もう二度と会う事もない!!そこで指をくわえて死期を待て!!!もはや誰にも私を止められん!!!」

 

ルフィ「そうだっ!!ナミ これ借りるぞっ・・・・・・・!!」

 

ルフィはウェイバーで蔓を駆け上がるが、落雷で落とされる。

 

クリケット《いいかお前らは必ず・・・!!おれ達が空へ送ってやる!!!》

 

ルフィ「おれは・・・!!エックスと共におっさん達に教えてやるんだ!!」

 

ルフィ「2人で鐘を鳴らすんだァ~~~!!!」

 

ドラゴンゴッドアーマー・エックス「ああ きっと鳴らす!!」

 

ナミ「ルフィ・・・エックス・・・」

 

ルフィ《なーーーおい 黄金郷にはでっけェ鐘があんだよな!!》

 

ロビン《ノーランドの日誌によるとそうね 確かにあると書いてあったわ》

 

ゾロ《それがどうした》

 

チョッパー《どうしたんだ?》

 

ララ《どうしたんです?》

 

ルフィ《しししし!!いい~~~事考えたんだおれは》

 

ルフィ《そのでっけー鐘を空から鳴らしたらよ・・・・・・下にいるひし形のおっさんやサル達に聞こえっかなー》

 

ロビン「!」

 

ルフィ《なァ!!聞こえるよなー!!!》

 

ララ《きっと聞こえます。》

 

ウソップ「じゃあ・・・あいつは・・・」

 

ロビン「確かに言ってた・・・でも この状況で・・・」

 

アイリス「ララ様も一緒にですね。」

 

ワイパー「鐘を鳴らす・・・!?」

 

ゾロ「やると言ったらやる奴だ ララも一緒にな ナミが連れ戻そうとしても 2人は戻らねェだろう 2人の狙うものはエネルと同じだからだ」

 

 

民「何て事だ・・・・・・!!!」

 

民「我々は・・・島どころか・・・・・・逃げ道すら失ってしまったなんて・・・!!!」

 

民「エンジェル島と一緒に・・・”天国の門”まで消されてしまっている!!!」

 

民「これでは白海へ下りられない!!”雲の果て(クラウド・エンド)”へと辿りつけない!!」

 

民「このまま何もできずに・・・さっきのエンジェル島の様に消されるのを待てというのか!!?」

 

民「いやだ!!!」

 

民「あんまりだ!!!このまま(ゴッド)・エネルに殺されるのを待てというのか・・・!!」

 

エネルは黄金の鐘の元へ着いた。

 

エネル「見事!!! これが伝説の都シャンドラの誇ったという大鐘楼か!!」

 

エネル「この国の400年の戦いの始まりを告げた鐘・・・・・・!!素晴らしい・・・・・・これをもって私は”限りない大地(フェアリーヴァース)”へ到達しよう・・・!!!」

 

ウソップ「あ!!危ねェ また何か落ちて来る!!!」

 

超巨大な葉っぱが落下してきた。

 

ワイパー「何だ・・・」

 

ウソップ「ぎゃあああ~~~っ!!全員ふせろ~~~!!!」

 

ゾロ「葉っぱ・・・」

 

アイリス「でっかい葉っぱ・・・」

 

アイサ「・・・・・・!?何か書いてあるよ!!」

 

アイサ「メッセージ!!ルフィとララにナミからだ」

 

ロビン「え!?」

 

アイリス「ララ様から!?」

 

ウソップ「なんて書いてある!!?」

 

ロビン「・・・・・・この巨大な蔓を・・・”西”に”切り倒せ”」

 

ウソップ「何ィ!!?」

 

アイリス「切り倒せ!?」

 

ウソップ「そうすればどうなるん・・・・・・!!うわっ!!見ろあれ!!!」

 

ゾロ「・・・・・・!!」

 

ワイパー「エネル!!」

 

ガン・フォール「あやつめ・・・」

 

アイリス「雷雲の塊が!!?」

 

雷迎が先程のより、超巨大化であった。

 

ウソップ「さっきのより・・・・・・数倍でけェ・・・・・・・・・・・・もう逃げられねェんだ・・・!!! この国からは・・・!!!」

 

エネル「ヤハハハ・・・さらばだ スカイピア・・・・・・!!」

 

民「(ゴッド)・エネル・・・」

 

民「(ゴッド)・エネル・・・・・・!!!」

 

ドラゴンゴッドアーマー・エックス「おいおい あれはさすがに・・・」

 

ルフィ「ああ!!さっきよりでけェぞ!!!あんにゃろう!!!」

 

ナミ「ーーーあれでこの国を終わりにする気だわ 黄金の鐘はあそこにあったみたいね・・・・・・!!さっき エネルはこの”真下”に”声”があると言ったからまだみんな 船に向かってないのよ メッセージをうまく受けてくれるといいけど」

 

ドラゴンゴッドアーマー・エックス「ナミ 君は逃げるんじゃないのか!?」

 

ナミ「2人は鳴らしたいんでしょ!!?黄金の鐘を!」

 

ルフィ「ああ!!鳴らすんだ!!」

 

ナミ「ウェイバーも操縦できないくせに!放っといったってどうせ飛ぼうとするんだから 私が乗せて飛んであげる!!!エックス あなたはルフィと一緒に鳴らす為に、アーマーはプログラムで飛行能力を備えているけど、わざと飛ぼうとしなかったんでしょ?」

 

ドラゴンゴッドアーマー・エックス「ああ!!ここから本領発揮だろうな。」

 

ルフィ「そうか・・・わざと飛ぼうとしてなかったのか・・・一緒に鳴らす為に。」

 

ナミ「私の命は ルフィ あんたが保証してよ!!!」

 

ルフィ「よし!!わかった!!!よろしく!!!」

 

ナミ「チャンスは一瞬で・・・一度きり・・・・・・!!!」

 

ウソップ「倒れかけた蔓を渡って舟まで飛ぶ~~~!!?」

 

ゾロ「それ以外考えられねェだろ!!!」

 

ウソップ「そんなムチャムチャな・・・・・・!!!」

 

ゾロ「じゃあお前上入って止めて来い」

 

ウソップ「止まる奴かよ!!!ララもだけどよ!!」

 

ゾロ「ーーーどうであれ無茶でも何でも やって貰うしかねェだろうがよ アイリス 共に斬るか?」

 

アイリス「はい!! ぶった斬りましょう・・・」

 

アイリスは風神剣を抜き、柄の玉を風表示した。

 

途端に、エネルの落雷がウソップ達の傍へ直撃。

 

ゾロ「地面のある場所へ!!! ここじゃ遺跡につき落される!!!」

 

エネル「ヤハハハ・・・虫けら共が・・・今更何をチョロチョロと サバイバルに挑んだ時点貴様らの運命は決まっていた」

 

ゾロ「ゾロ「とにかくやるぞ 舟の方に蔓を倒しゃいいんだな アレを落とされる前にエネルの居場所へ辿り着けるのは 今 この空島であいつらしかいねェんだ!!!」

 

ゾロとアイリスは走り出す。

 

ウソップ「ゾロ!!アイリス!!」

 

《”巨大豆蔓(ジャイアントジャック)を” ”西に切り倒せ”》

 

しかし落雷が妨害する。

 

ウソップ「だ・・・・・・だ・・・・・・!!大丈夫か ゾロとアイリス!!頼むぞ!!そんなもんブッた切れ!!」

 

エネル「往生際の悪い事だ・・・まだわからんのか もはや暴れても逃げても・・・手遅れ」

 

エネル「私の目的は全て果たしたーーーーーーあとは」

 

エネル「この国を”雷迎”で積帝雲ごと破壊し 私は”限りない大地(フェアリーヴァース)”へと旅立つのみ ヤハハハ・・・こうなるとまた名残り惜しくもあるものだな」

 

ゾロ「ハデに穴ァ空けやがって!!」

 

ゾロは跳び上がり、一本斬ると、

 

アイリス「風神波!!」

 

アイリスも近くまで接近し、U字波動を一発放ち、もう一本を軌道がずれたが半分程度斬った。

 

ウソップ「いよし!!!やったぞ!!斬った!!!アイリスは軌道がずれたけどな!!」

 

しかし、また落雷発生。

 

ゾロが巻き込まれた。

 

ウソップ「うおお!!ゾロ!!!」

 

アイリス「ゾロ!!」

 

ロビン「でも 倒れてない・・・」

 

すると、下から衝撃が走った。

 

 

ウソップ「何だ 下からスゲー衝撃が!!!」

 

蔓がちょっと傾く。

 

ロビン「少し傾いたけど・・・!!倒れない!!今ほどの衝撃でも・・・」

 

コニス「・・・・・・もう誰も助からないかも知れない 初めから私に・・・・・・神に立ち向かう勇気があったら・・・あの人達を巻き込む事はなかった・・・!!!」

 

民「・・・・・・これを”絶望”と言わず」

 

民「何と言う・・・・・・!!」

 

民「ただ死を待つなんて・・・耐えられない・・・・・・!!」

 

隊員「隊長・・・!!!」

 

隊員「マッキンリー隊長!!お止めくださいそんな事」

 

隊長「自然な事だ みな国を捨て力の限り生きる道を逃げてきた その上帰る場所も行く手も失い今まさに死の裁きが下る時!!」

 

隊員「しかし・・・」

 

隊長「人間だぞ・・・自然な事だ・・・・・・」

 

アイサ「無理だよワイパーやめて!!!」

 

ワイパー「あの鐘はカルガラの意志をを継ぐ俺達が鳴らしてこそ意味がある・・・!!!あの麦わらやイレギュラーハンターって奴に何の関係があるんだ!!」

 

ウソップ「放っとけロビン あんな重傷マンに阻止できるもんか あの蔓を倒す方が先だ!!!上でルフィ達が待ってる!!」

 

ウソップ「ゾロが片方を斬ってくれてるし、アイリスももう片方だが、半分程度斬れてる。全体は傾きかけてんだ!!!おれ様の”火薬星の舞い”を炸裂させる事でヤツ(・・)は大きな悲鳴と共になぎ倒されるのだ!!ーーーやはりこの海賊団・・・おれ様こそが砦なのだ!!!」

 

ウソップはパチンコを持ち出す。

 

そして、アイリスが戻って来た。

 

ウソップ「なっ!?アイリス お前戻って来たのか!?」

 

アイリス「すいません・・・」

 

ワイパー「おい!!」

 

ロビン「400年前・・・青海である探検家が「黄金郷を見た」とウソをついた」

 

ワイパー「!?」

 

ロビン「世間は笑ったけれど彼の子孫達は言葉を信じ今でもずっと青海で”黄金郷”を探し続けてる」

 

ロビン「黄金の鐘を鳴らせば”黄金郷”が空にあったと彼らに伝えられる ”麦わら”のコやピンクちゃんはそう考えてる 素敵な理由じゃない?」

 

ロビン「ーーーロマンがあって・・・・・・こんな状況なのにね・・・脱出の好機(チャンス)を棒に振ってまで・・・・・・どうかしてるわ・・・」

 

後ろ側の森林にまた落ちた。

 

ワイパー「そいつの その子孫の名は・・・?」

 

ロビン「・・・・・・モンブラン(・・・・・)クリケット・・・・・・」

 

ワイパー「ならば400年前の・・・・・・!!」

 

ワイパーは涙を流す。

 

ワイパー「先祖の名はノーランドか」

 

ロビン「え」

 

アイサ「ワイパー?」

 

ワイパーはアイサの頭に手を乗せる。

 

ウソップは接近し、蔓に対して連続の火薬星をかます。

 

ワイパーが飛び出し、蔓に降り立ち、右手を添えると、

 

ワイパー「”排撃(リジェクト)”!!!!」

 

蔓の触れた部分を破壊した。

 

ウソップ「んな・・・!!なんじゃありゃあ!!」

 

アイリス「威力高すぎる!!」

 

ロビン達3人も驚愕。

 

アイサ「ワイパー!!」

 

ガン・フォール「ばかな・・・リ・・・”排撃貝(リジェクトダイヤル)”!!!!」

 

ワイパー(折れろ 巨大豆蔓(ジャイアントジャック)!!!)

 

蔓が傾き始めた。

 

アイサ「あっ!!!」

 

アイリス「蔓が!!」

 

ウソップは蔓から離れ始めた。

 

ウソップ「おお・・・お・・・倒れるぞォ~~~~!!!」

 

ナミはウェイバーを動かす。

 

ナミ「傾いてきた・・・・・・!!ルフィ・・・エックス!!!行くわよ!!!」

 

ルフィ「思いっきり頼む!!!」

 

ドラゴンゴッドアーマー・エックス「ああ!俺はここから飛んでやるか!!」

 

ナミ「”憤風貝(ジェットダイヤル)”の「最速」!!ーーーまだ出した事ないのよね だって強すぎて私でも制御しきれないんだもん・・・!!」

 

ルフィ「んじゃそれで!!」

 

ドラゴンゴッドアーマー・エックスは浮かび上がり、

 

ナミ「OK!!」

 

民「みろ・・・!!」

 

民「”神の島(アッパーヤード)”で一体何が・・・・・・!!?」

 

民「”巨大豆蔓(ジャイアントジャック)”が傾き始めた・・・・・・!!」

 

ナミ「飛ぶわよ!!ルフィ!!」

 

ルフィ「おォ!!」

 

ナミ「エックス!!ルフィへのサポートお願い!!」

 

ドラゴンゴッドアーマー・エックス「分かった!!」

 

ウソップ「行けェェ!!!お前らに全部かかってんだァ!!!」

 

エネル「やれやれせっかちな者共だな・・・・・・なぜ”雷迎”の完成を待てない」

 

エネル「ーーー仕方ない ここへ近づけぬ様に・・・”神の島(アッパーヤード)”を少々砕いておくが・・・」

 

エネルは雷をほとばしる。

 

ナミ「あ」

 

ルフィ「い!!!」

 

ドラゴンゴッドアーマー・エックス「何!!?」

 

エネル「”万雷(ママラガン)”!!!」

 

エネルは蔓付近に複数の落雷を落とす。



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第205話「鐘へと届け!!イレギュラーハンターとルフィの一撃」

民「”神の島(アッパーヤード)”に集中砲火だ!!」

 

エネル「ヤハハハハ!!!貴様等が私の元へ辿り着こうなど不届きな事だ!!」

 

ナミはウェイバーを最速で飛ばし、ドラゴンゴッドアーマー・エックスはウェイバーの最速に近い速度で並行飛行する。

 

ナミ「蔓を根元から沈める気だわ!!」

 

ルフィ「わっ!!!」

 

ドラゴンゴッドアーマー・エックス「エネル~~!!」

 

ナミ「この蔓が地盤を失ったらもう二度と この高さには登れない!!!エネルには近づけないっ!!!」

 

民「”神の島(アッパーヤード)”が砕けるぞーーー!!!」

 

ウソップ「ルフィ~~!!ナミ~~~~!!ララ~~~!!」

 

エネル「ヤハハハ!!!雷が効かずともここへ来れねば意味はないっ!!」

 

ウェイバーは最速で走行する。

 

ナミ「エネルはもう2人とは二度と接触したくないみたいね」

 

ドラゴンゴッドアーマー・エックス「アーマーが雷を効かなくしているからだろうね!」

 

ルフィ「そうはいくか!!」

 

ウソップ「遺跡がむき出しに・・・・・・!!」

 

ガン・フォール「地盤を砕くつもりである!!!」

 

アイリス「エネル なんて奴!!」

 

アイリスは剣を鞘に納めていた。

 

アイサ「ワイパーが倒れてるんだよ!!」

 

ウソップ「ゾロもだ畜生!!!」

 

遺跡が崩壊していく。

 

ロビン「遺跡が・・・・・・」

 

ワイパー「ムダだ・・・エネル・・・」

 

ワイパー「お前には落とせやしない ハァ・・・ハァ・・・シャンドラの地に生きた誇り高い・・・・・・戦士達の歴史を・・・!!!」

 

アイサ「ワイパー!!」

 

ワイパー「どこにあろうと力強く!!!生み出し・・・育む!!!この雄大な”力”を!!!お前には落とせやしない!!お前がどれだけの森を燃やそうと!!!どれだけの遺跡を破壊しようと!!!」

 

アイサ「逃げてワイパー!!死んじゃうよ~~~~!!!」

 

ロビン「危ない」

 

ワイパー「大地は敗けない!!!」

 

エネル「ん~~~~下から戯れ言が聞こえるぞヤハハハ・・・・」

 

神の島(アッパーヤード)は落雷の衝撃を受けるが、

 

ルフィ「うわあっ!!!」

 

ナミ「きゃあ」

 

ドラゴンゴッドアーマー・エックス「くっ・・・」

 

ガン・フォール(大地(ヴァース)は・・・そうだーーー)

 

ワイパー「沈まない!!!”神の島(アッパーヤード)”はビクともしない!!!」

 

エネル「・・・・・・」

 

民「何と偉大な力だ・・・・・・!!」

 

ガン・フォール(そうだ 大地(ヴァース)はこんなにも雄大・・・!!!そうだ 大地(ヴァース)は奪い合える様なものではなかったというのに!!)

 

ガン・フォール(なぜ気づかなかった400年・・・!!!)

 

蔓は倒れそうであった。

 

アイサ「ワイパー!!ワイパー!!!」

 

ウソップ「こっちへ来いっ!!壁が倒れるぞ!!!」

 

ウェイバーは蔓の先を飛び出し、エックスも蔓の先を飛び出す。

 

エネル「・・・・・・!!」

 

ルフィ「来たぞォ!!!エネル!!!」

 

エネル「どいつもこいつも・・・・・・」

 

ドラゴンゴッドアーマー・エックス「黄金の鐘を渡すんだァァ!!」

 

エネル「もうよい貴様ら・・・!!!ウンザリだ・・・この大きさで充分だろう・・・・・・国ごと消えろ!!!」

 

エネル「”|雷迎”!!!」

 

超巨大な雷雲の塊はゆっくりと降下を始める。

 

ルフィ「ナミありがとう」

 

ナミ「え」

 

ルフィ「絶対無駄にしねェから!!!エックス行くぞ!!」

 

ドラゴンゴッドアーマー・エックス「よし!!」

 

ルフィはナミを踏み台にして跳び上がり、ドラゴンゴッドアーマー・エックスは巨大龍のエフェクトに包まれ飛ぶ。

 

ナミ「ちょ・・・待ってルフィ!!エックス!!舟はあっち」

 

ナミは小型の島雲にウェイバーと共に落下。

 

ナミ「ルフィ!!エックス!!その中は・・・!!気流と雷の渦よ!!!エックスはともかく!!あんたはどうなるか!!」

 

エネル「この巨大な力の前に何ができる!!!ゴムの男にイレギュラーハンターよ!!」

 

ルフィ「うおあああああああ」

 

ドラゴンゴッドアーマー・エックス「はあああああ」

 

2人は渦へと入った。

 

蔓は倒れた。

 

ルフィ「うおおおおお!!!」

 

ルフィ「”ゴムゴムの!!花火!!!”」

 

ルフィは右手の黄金を回りに振り回す。

 

エックスはゼットセイバーからの波動を小型連続で放っていく。

 

ルフィ「”黄金牡丹”!!!」

 

ドラゴンゴッドアーマー・エックス「幻夢零・改!!」

 

雷迎は周りが放電を始める。

 

ルフィ「ゴロゴロゴロゴロとせっかくの空島なのに 天気悪くしやがって・・・・・・!!!雷バカ!!!」

 

ナミ「何 この異常な”幕放電”・・・!!!」

 

エネル(そうだ・・・・・・!!!奴の右手には電気を伝道する黄金が それにイレギュラーハンターは一体・・・)

 

エネル「なに・・・中で放電しきる前に落とせばよい事!!!全て消え去れ!!!」

 

ナミ「え!!!」

 

隊員「マッキンリー隊長・・・・・・ここは神の国無意味です」

 

隊長「意味などいらん・・・生死の淵に立たされた人間にできる事など もう他にないじゃないか!!!」

 

隊長(祈る事しか・・・・・・できないじゃないか!!!)

 

ガン・フォール《”島の歌声”をもう一度我々が耳にする時 この戦いは終わるのだーーーーー》

 

コニス「ねえ・・・・・・スー・・・」

 

スー「スー?」

 

コニス「・・・・・・・・・神様っているのかな」

 

コニス「いたら・・・・・・助けてくれるかな・・・」

 

コニス(ーーーーーどうか・・・本当にいるのなら・・・奇跡をーーー)

 

コニス「あの人達を守って!!!神様ァ!!!!」

 

コニス(この国を守って 神様ーーー)

 

雷迎にヒビが入り始めた。

 

ルフィとドラゴンゴッドアーマー・エックス「「晴れろ~~~~~~~!!!」」

 

雷迎は木っ端微塵に破壊された。

 

民「”雷雲の塊”が・・・・・・!!消えた!!!」

 

民「ーーー何が起きたんだ・・・・・・!!?・・・・・・??」

 

隊長「・・・・・・!!?」

 

コニス「え・・・」

 

ウソップ「うおおおーーーーっ!!!ルフィ ララァうおおーーーーっ!!!」

 

ワイパー「鳴らせェ麦わらァ!!!イレギュラーハンター!!!”シャンドラの灯”を!!!」

 

ガン・フォール「聞かせてくれ 小僧に娘・・・・・・!!!」

 

ガン・フォール「”島の歌声”を!!!」

 

ルフィはエネル付近まで降下しつつ、黄金の右腕を捻りながら後ろへ伸ばす。

 

ドラゴンゴッドアーマー・エックスは巨大龍のエフェクトに包まれながら飛行し、セイバーを肩にしまい、龍型バスター口をエネルへと向ける。

 

ルフィ「じゃあな!!」

 

ドラゴンゴッドアーマー・エックス「お前ごと鳴らす!!」

 

エネル「おのれ・・・”雷迎”を・・・!!!青海のサル2匹が・・・!!!」

 

エネル「不届き者めがァ~~!!」

 

エネルは放電し、変形を始めた。

 

ルフィとエックス「「!!」」

 

エネル「2億(ボルト)雷神(アマル)”!!!」

 

ルフィ「なんじゃありゃ・・・・・・!!?」

 

ドラゴンゴッドアーマー・エックス「自身が雷の塊のように!?」

 

雷神エネル「鳴らすだと!!?”黄金の鐘”をか!!?もう一度鳴る時に戦いの終焉を知らせると」

 

雷神エネルは右腕を突きだしつつ、雷撃に変えルフィとエックスを貫く。

 

雷神エネル「我は神なり!!たかだか”超人系(パラミシア)”の能力者1匹に、からくり人形1体!!この最強種”自然系(ロギア)”の能力(ちから)を持ってひねり潰せんわけがない!!」

 

ルフィ「効かねェって言ってんだろ!!」

 

ドラゴンゴッドアーマー・エックス「お前のような自然系(ロギア)へのプログラム対策だって立てていたんだ!!雷耐性は超大きいんだよ!!」

 

ルフィはエネルの右腕を走り、

 

ルフィ「神だ神だとうるせェな!!!」

 

エックスも飛び、足を構えて、

 

ルフィ「何一つ・・・!!救わねェ神が」

 

ルフィとエックス「「どこに《どこの世界》にいるんだァ!!!」

 

2人の蹴りがエネルの顔面を捉えた。

 

ルフィ「ぐあ!!!」

 

エネル「ホウ・・・器用に支えたな 串刺しにならんとは・・・イレギュラーハンターは刺せんな・・・」

 

エネルが左腕でルフィの後ろから刺す。

 

ナミ「ルフィ!!!」

 

ドラゴンゴッドアーマー・エックス「ルフィ!?」

 

雷神エネル「ヤハハハ!!さァどうするゴムの男!!逃げ場はないぞ!!」

 

ルフィ「熱ィ!!!痛ィ!!!」

 

ドラゴンゴッドアーマー・エックス「エネル 貴様ーー!!」

 

エックスはチャージし、2段階チャージでエネルの顔面に直撃させる。

 

ナミ「エックス!!?」

 

エネル「少しは効いたぞ・・・。ゴムの男よ!!逃げればこのまま転落だ・・・・・・!!!お前も!!イレギュラーハンターの貴様も!!この国も!!!”雷迎”はまた出来る!!!」

 

コニス《ーーーこれが”国民の義務”なんですよね・・・・・・!!ごめんなさい!!》

 

ルフィ《・・・・・・!!!》

 

アイサ《・・・・・・ルフィ!!!ララ!!空島・・・失くなるの・・・!!?》

 

ルフィは槍から脱出したが、下へ落ちる。

 

エネル「転落を選んだか」

 

ドラゴンゴッドアーマー・エックス「ルフィ!!」

 

エックスはルフィのトコまで行こうとした。

 

ナミ「ルフィ!!!」

 

しかしルフィは途中の雲の塊を伸ばして掴む。

 

ルフィ「ナミ!!!そこどいてろ!!!行くぞエックス!!」

 

ドラゴンゴッドアーマー・エックス「よし!!」

 

エックスはチャージをフルまで行う。

 

エネル「何を・・・」

 

ルフィ「ナメんじゃねェぞ!!!”耳たぶ”!!! ゴムゴムの・・・・・・!!!」

 

ルフィ「ロケット!!!」

 

ルフィはゴムの伸縮を利用して飛び上がり、再びエネル付近まで来た。

 

フルチャージしたエックスもルフィの近くまで来て、バスター口をエネルへ向けて構える。

 

ルフィ「ゴムゴムのォ~~~~~!!」

 

エネル「また繰り返す気か!!?」

 

ルフィとドラゴンゴッドアーマー・エックス「「鐘が鳴るまで!!!」」

 

エネルは2本の槍を前で交差する。

 

エネル「今度は串刺しに・・・」

 

ルフィ「黄金回転弾(ライフル)!!!」

 

ドラゴンゴッドアーマー・エックス「ドラゴンチャージショットだ!!!」

 

ルフィは右腕を突き出して、エネルへと伸びていき、バスター口から数匹の小型龍が合体し、1匹の巨大龍として黄金の玉を包み込む。

 

2人の合体技「ドラゴンゴールドライフルショット」が凄い速度でエネルに向かっていく。

 

エネル(速い!!)

 

エネルを直撃し、そのまま鐘まで押し込む。

 

ルフィ「ウウウ~~~~!!」

 

ルフィ「アアアア~~~~!!」

 

ドラゴンゴッドアーマー・エックス「そのまま鐘までぶち込めェェ!!」

 

カルガラ《お前が再びジャヤに着いたらーー消えた彼らをどう思うかな》

 

カルガラ《もう少し待て 今伝えるから 俺達はここにいる!!!》

 

シャンディア戦士《シャンドラの灯をともせ!!!》

 

ガン・フォール《そうだ 聖地は再び歌うのだ・・・・・・いつかきっとな》

 

ノーランド《私は”偉大なる航路(グランドライン)”のジャヤという島で巨大な黄金都市を見た 黄金郷は存在する》

 

クリケット《”黄金郷”も”空島”も過去誰1人 無いと証明できた奴ァいねェ!!! それでこそ”ロマン”だ!!!》

 

ルフィとエックス「「届け~~~~《届いてくれ~~~~~》!!!」」

 

ルフィの黄金の玉の手を巨大龍が包み込んだ一撃で、エネルは鐘まで押し込まれる。

 

ルフィとエックス(おっさん《クリケット》!!聞こえるか?”黄金郷”はあったぞ!!!)

 

エネルが鐘へ激突した際に、ルフィの右腕を包んでいた黄金の玉は衝撃で破壊された。

 

ルフィとエックス((400年間ずっと))

 

ルフィとエックス((”黄金郷は”!!!))

 

鐘は1回「カラァー・・ン!!!」と鳴る。

 

ルフィとエックス((空にあったんだ!!!!))



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第206話「戦いの終焉! 遠く響く誇り高き幻想曲(ファンタジア)

エネルは貫いたが、鐘には穴を開けることなく貫いた巨大龍型のエネルギーは、飛び去った。

 

雲から落下しつつも、鐘はまた鳴る。

 

ルフィ「届け!!届けェ~~~!!!」

 

自身を包む巨大龍のエフェクトを消し、飛行中のエックスも叫ぶ。

 

ドラゴンゴッドアーマー・エックス「鐘の音よ!!届いてくれェェ~~~~~!!!」

 

ルフィ「聞こえてるか!!?ひし形のおっさァん!!!サル達ィ!!!」

 

エネルは1つの雲に落下。

 

鐘はまだ鳴る。

 

サウスバード達は飛び立つ。

 

ルフィ「”黄金郷”は!!!あったぞ~~~~!!!」

 

ウソップ「やりやがった あの2人~~~~~~!!!」

 

ロビン「なんて美しい・・・・・・」

 

チョッパー「キレー音だなー何だコレ??何だ!?」

 

ガン・フォール「いつか・・・こんな時が来ると・・・信じた・・・」

 

サンジ「・・・・・・ノーランドの聞いた鐘ってのは・・・」

 

コニス「これは・・・・・・大地(ヴァース)が・・・歌ってるのかしら・・・」

 

隊長「神は いるのか・・・・・・!!?」

 

民「ーーー何という奇跡・・・400年の沈黙から・・・もはや2度と 鳴る事のない鐘と 半ば諦めていた・・・・・・!!!」

 

酋長「大戦士カルガラ 聞こえますか ”シャンドラの灯”の響き」

 

民「この国に・・・」

 

民「何が起きたんだ・・・・・・!!?」

 

民「この音色は何だ ・・・・・・まさか」

 

民「これが伝説にきく・・・」

 

ワイパー「聞いているか? モンブラン・ノーランド」

 

ワイパー「ずいぶん待たせた あんたの子孫に届くといいが」

 

大蛇も泣いていた。

 

ノーランド《お前も好きなのか・・・・・・? この鐘の音が・・・・・・》

 

大蛇は叫び、サウスバードは鳴きじゃくる。

 

青海のジャヤの半島では、

 

「おやっさん・・・・・・」

 

クリケット「これァ・・・・・・間違いねェ・・・・・・」

 

クリケット「ロマンじゃねェか・・・・・・」

 

「空から・・・」

 

「ハラハラするぜ・・・」

 

クリケット「これだけ鳴り響く鐘は1つさ・・・・・・ーーーー積帝雲と共に現れる”怪物”にはよ こんな謂れがあった・・・・・・」

 

クリケット「遥か上空に人間がいてそいつに強い日の光が差すと 遠い空の深い霧にその姿は映し出されるーーーまるで大きな”怪物”の様な姿で・・・」

 

「じゃあ あの”怪物”の正体は 空にいる人間・・・!?だったらとうに確認してたのか?おれ達ァ・・・空に人が住んでる事を・・・」

 

クリケット「どうやらそうらしいーーーそして空からこの鐘の音が聞こえる」

 

クリケット「大きな黄金の鐘の音が・・・聞こえる ”黄金郷”は空に・・・実在したのさ・・・ノーランドは・・・・・・おれの先祖は・・・・・・ウソつきじゃなかった・・・・・・!!」

 

クリケット「ーーーそれを 教えてくれたんだろう?空から・・・」

 

空の深き霧にはルフィとアーマー状態のエックスとなっていたララの影が映し出されていた。

 

クリケット「ーーーーーーなァ小僧に鎧娘よ・・・”黄金郷”は・・・そこにあったのか・・・・・・?ありがとうよ・・・・・・!!」

 

クリケット「ウウッ・・・・・・!!」

 

「・・・・・・!!おやっさん・・・・・・!?」

 

「どうした!?具合が悪いのか!?」

 

クリケット「あいつら・・・無事でよかったぜ・・・おれァ心配で心配で・・・」

 

 

空島では鐘は雲海へと落ちた。

 

マクシムも落下中。

 

民「見ろ あれは!」

 

民「(ゴッド)の 舟」

 

そしてエネルも落ちていた。

 

民「(ゴッド)だ!!!」

 

民「沈む!!!」

 

民「(ゴッド)・エネルと・・・・・・舟が沈む!!!」

 

鐘の音はーーー去る都市のーーー栄華を誇る”シャンドラの灯” 戦いのーーー終焉を告ぐ”島の歌声”400年前のーーー時を経て鳴る”約束の鐘” 浮寝の島の旅路は長くも 遠い記憶は忘れがたしーーーかつて人は その鐘の音に言葉を託したーーー遠い海まで届ける歌に 誇り高い言葉を託した

 

 

ナミ《空島の・・・地図!!?》

 

ララ《おお!!》

 

ウソップ《やったぞ”空島”はあるんだ~~~~~!!!》

 

クリケット《おれはお前らみたいなバカに会えて嬉しいんだ さァ一緒にメシを食おう 同志よ》

 

ナミの乗る雲に落下していたルフィと降り立っていたエックス。

 

ルフィ「鳴った」

 

ドラゴンゴッドアーマー・エックス「ああ 鳴った・・・。」

 

ナミ「うん」

 

ルフィ「聞こえたかな おっさん達に」

 

ナミ「ええ・・・きっと」

 

ドラゴンゴッドアーマー・エックス「届いただろうね。」

 

クリケット《「おれ達は」「ここにいる」》



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第207話「我ここに至る!歴史の本文が紡ぐもの」

空の民達が”大地(ヴァース)”へ上陸。

 

アイサ「あ・・・」

 

ラキ「アイサ・・・・・・心配した?」

 

ラキ「・・・・・・宝物!」

 

ラキがリュックを持って現れた。

 

アイサ「・・・・・・!!ぞんなのいいよ・・・!!ラキ!!」

 

アイサはラキに抱きつく。

 

 

ゾロ「おれは後でいい」

 

チョッパー「だめだ すぐに手当てしないと」

 

ゾロ「おれより・・・アレ・・・何とかしてやれ 死んじまうぞ・・・・・・!!」

 

倒れているワイパーを見て言うゾロ。

 

チョッパーはワイパーに近づき診察する。

 

チョッパー「ほんとだ 骨までボロボロだ!! えらいこっちゃ!!」

 

アイリス「傷も酷いです・・・。」

 

サンジ「オイありゃゲリラじゃねェか 義理ァねェぞ」

 

ゾロ「ああ・・・・・・」

 

ゾロ「おれにもよくわからねェが・・・・・・・・・何やら必死だったんで」

 

サンジ「ーーー?何だそりゃ・・・同情か?」

 

ゾロ「ーーーさァ・・・」

 

チョッパー「!」

 

アイサがチョッパーの元へ来て、

 

アイサ「・・・・・・治る?」

 

アイサ「たぬきちゃん」

 

チョッパー「トナカイだっ!!ほら!!つのっ!! 大丈夫 命は取り留める!!」

 

サンジ「ナミさんにララちゃんは・・・大丈夫かな・・・ま ルフィだって一緒だし無事だろうがな・・・コニスちゃんも心配だ・・・どこにいるのか・・・」

 

サンジ「結局アレか? 黄金の鐘はーーー」

 

ウソップ「あァ落ちたんじゃねェか?」

 

サンジ「あのエネルの金ピカ舟惜しかったな・・・”黄金郷”とはいうが今や名ばかりか」

 

ゾロ「おれ達の貧乏航海は続くわけだ」

 

 

アイリスはロビンの所まで来た。

 

アイリス「ロビン。」

 

ロビン「アイリス・・・もう少しでこの島ともおさらばね。」

 

アイリス「そうですね。」

 

ウソップ「おれは金より あの(ダイヤル)がほしい 青海に戻ったら手に入らねェもんな!!」

 

カマキリ「大丈夫か?青海人にワイパーを預けて・・・」

 

ラキ「平気だよ アイサが仲良くなっちゃったみたい・・・」

 

カマキリ「ーーーとにかく急ごう 敵まで目を覚ましちゃ意味がない」

 

カマキリ「動ける者を集めて 神官共を”雲流し”にしちまうんだ」

 

「おう」

 

カマキリ「エネルが居なきゃ戦意もあるまい」

 

 

ガン・フォール「ピエール・・・おぬし 青海人達の所で休んでおれ」

 

ピエール「ピ~~~エ ピエ~~~~~~!!」

 

 

 

ルフィ「おーい!!!」

 

サンジ「ああ!!!」

 

ルフィ、ナミ、セーラー服のララ、コニスが巨大な食糧袋と共にやって来た。

 

サンジ「んナミさぁ~~~~~ん♡ ンクォ~~~ニスちゃあ~~~~ん♡ ララちゅわ~~~ん♡ルフィ!!!」

 

コニス「みなさん・・・ご無事でよかったァ 私 心配で・・・だけど何もできなくて・・・」

 

サンジ「コニスちゃん そんなにおれの事・・・♡」

 

ウソップ「違うだろ」

 

アイサ「ルフィ ナミ ララ」

 

ゾロ「お前ら それ食糧か?どうしたんだ」

 

ナミ「森の途中で神官達の食糧庫見つけたの」

 

ララ「凄かったです!!」

 

ルフィ「まだまだあったぞ」

 

ウソップ「お前ら よくあの高度から」

 

ルフィ「ゴムゴムの風船だ!!」

 

ララ「私はアーマーの飛行能力です。」

 

ウソップ「ララはそうだろうな。」

 

ゾロ「そういやコニス・・・オヤジは」

 

コニス「・・・それが・・・その・・・・・・!!私をかばって・・・ エネルに・・・!!」

 

ウソップ「!」

 

パガヤ《ここは”白々海”ですいません》

 

チョッパー「まさか」

 

ナミ「・・・・・・!!」

 

コニス「・・・・・・・・・・」

 

サンジ「コニスちゃん・・・」

 

アイリス「コニス・・・」

 

ララ「コニスさん・・・」

 

パガヤ「コニスさん・・・」

 

ルフィ「コニス・・・・・・」

 

ルフィ達5人「「「「「っておめェの話だよっ!!!」」」」」

 

ルフィ達5人はパガヤをビシっと指さした。

 

パガヤ「生きててすいません!!!」

 

ナミ「下層の白海に?」

 

パガヤ「ええすいません」

 

コニスはパガヤに抱きつく。

 

コニス「父上~~~~!!」

 

パガヤ「気がついたらたたき落とされていまして 今ちょうど・・・”雲の果て(クラウドエンド)”へ向かい 下層に降りていた人々も 白々海からの”雲貝(ミルキーダイヤル)”をうけて 続々と白々海へ戻ってきている所で・・・ーーーしかし帰るべきエンジェル島が跡形もないものでーーーみなこの”神の島(アッパーヤード)”へ向かっているのです」

 

民「おお 神様・・・・・・!!」

 

ガン・フォール「ーーー我輩はもうそんな者ではない・・・命があるならよい・・・口を開くな 本当によかった・・・・・・」

 

ガン・フォールの目の先は民家群の変わり果てた姿であった。

 

ガン・フォール「お前達6年間もこんな所で・・・・・・すまぬ!!ーーーもう全て終わったのだ・・・!!家族に会えるぞ!!」

 

民「神様・・・・・・!!私達は帰るべきエンジェル島を失いました!!!シャンディアも同じく・・・”雲隠れの村”を・・・・・・!!ーーー本当に戦いは終わったのでしょうか」

 

ガン・フォール「・・・・・・」

 

民「酋長・・・400年の亀裂は・・・そう簡単に埋まるものだろうか 神の軍団は消えたが・・・・・・」

 

4人のエネル神官は気絶していた。

 

マクシム内でエネルは生きていた。

 

エネル「還るんだ”神”の・・・・・・在るべき場所へ・・・・・・ゲホ」

 

エネル「私の視界を妨げるものなど・・・この空にあってはならん ハァ・・・邪魔だったんだ・・・お前ら ヤハハハ・・・誰にも渡さん 私にこそ・・・ふさわしい 夢の様な果てしない大地・・・!!!」

 

エネルは見上げる。

 

エネル「さァ 行こう”マクシム” 夜に目映く浮かぶ あの神の世界へ・・・”限りない大地(フェアリーヴァース)”へ!!!」

 

マクシムは月へと向かっていた。

 

 

ウソップ「ふーーーー・・・食った食った」

 

ララ「食べました・・・」

 

ゾロ「すっかり夜だな・・・」

 

ナミ「どうする?船に戻る?」

 

ルフィ「ナミ お前何言ってんだ?」

 

ナミ「どうしたの?」

 

ルフィ「ウソップ あんな事言ってるぞ」

 

ウソップ「人間失格だな・・・」

 

ナミ「何なのよっ!!」

 

 

ワイパーは別の場所で寝たまま目覚めた。

 

ワイパー「ここはーーー?」

 

ガン・フォール「シャンドラの遺跡内である」

 

ワイパー「ガン・フォール・・・貴様!!”空の者”・・・・・・!!」

 

コニス「あっ まだ動いちゃ・・・・・・」

 

酋長「安静にしていろ 戦いの負傷者に区別はない」

 

ワイパー「酋長・・・!!・・・黄金の鐘楼は・・・!?おれ達にはまだアレを守り抜く使命が・・・」

 

酋長「急ぐなワイパー・・・少し成り行き(・・・・)に待て・・・」

 

ワイパー「?」

 

酋長「遠い過去にたとえどんな壮絶な戦いの理由があったとしてーーー今生きる我々にはこの空が故郷・・・」

 

ワイパー「酋長 ウ・・・」

 

酋長「少なくとも大地(ヴァース)は何者も拒んではいない」

 

ガン・フォール「・・・・・・そうだとも 少なくとも・・・・・・!!人々は今 誰一人」

 

ワイパー「!!!」

 

ガン・フォール「戦いなど 望んではいない」

 

巨大キャンプファイヤーを起こして、大蛇や民達が集まり、宴が始まる。

 

ルフィ「宴だ~~~~~!!!」

 

ララとアイリスも民と共に踊る。

 

スカイピア400年の戦いが終わり・・・国をあげた喜びの宴は連日続いた

 

皆寝静まるが、アイリスは起きている。心を持つロボット・レプリロイドなので眠る必要がないだけだ。

 

アイリス「皆深い眠り・・・」

 

すると、ルフィが来た。

 

アイリス「ルフィ どうしました?」

 

ルフィ「アイリス・・・皆を起こすぞ。ナミを先に起こすんだ。」

 

アイリス「そうですか・・・」

 

ルフィは寝ているナミの所へ。

 

ルフィ(おいナミ!!!みんなを起こせ)

 

ナミは起きる。

 

ナミ「ん・・・なに?」

 

ルフィ(黄金を奪って逃げるぞ・・・)

 

ナミ(え!!?黄金があるの!?)

 

ルフィ「ばかっ!!!声がでかい!!!」

 

ナミはルフィの頭をはたく。

 

ナミ「あんたの方がでかいわよ!!!」

 

ウソップ「うるせェな 眠れやしねェ!!」

 

ウソップはチョッパーの頬を殴り、

 

チョッパー「グヘ~~~~~~ッ!!!」

 

ゾロ「お!もう朝か?」

 

ルフィ「でかいっていうお前の声がでけェだろ!!」

 

ララ「あれ?朝じゃない?」

 

アイリス「ララ様 起きちゃった・・・」

 

サンジ「ナミさん ララちゃんおはよー♡あれ!?朝じゃねーーーっ!!!」

 

ロビン「なァに?」

 

チョッパー「ウソップが殴った~~~~~!!!」

 

民「ほんとに宴が好きだな 青海人は・・・」

 

ルフィ「ーーーーじゃそういうわけだ 滅多に来れねェ空島だ!思い残す事のねェように!!」

 

 

民「酋長!!!黄金の鐘が見つかったんだ!!」

 

酋長「何!?」

 

民「倒れた”巨大豆蔓(ジャイアントジャック)”に引っかかってて・・・!!今 みんなで引き上げてるところだ!!」

 

酋長「本当か」

 

民「力のある者は東の海岸へ来てくれ!!早く!!!」

 

ロビン(鐘楼が・・・)

 

ロビン(求めなければ見つかる事のない石”歴史の本文(ポーネグリフ)”・・・ここで・・・諦めがつくと思ったのに・・・)

 

「もう一度」

 

「せーの」

 

「うおああああっ!!」

 

「引け~~~~っ!!」

 

「ぐお~~~~~!!」

 

「せーの!!」

 

シャンディア戦士「はーっ!!チキショーまだ手が足りねェか」

 

シャンディア戦士「先祖の都市シャンドラの誇りだ!!何としても・・・・・・!!」

 

シャンディア戦士「そうだ!!」

 

シャンディア戦士「気合入れろー!!」

 

シャンディア戦士「もう一回いくぞ!!せーの!!」

 

空の民達も協力する。

 

 

ウソップは空の民にゴムを見せていた。

 

民「ワゴーム? ワゴームというのか?」

 

ウソップ「この前 巨大豆蔓(ジャイアントジャック)を倒したのは9割がその”ウソップ輪ゴーム”の力だ 世界中でおれしかもってねえ でも待て 今はそれじゃなくて この”鉄板”!! ”鉄”ほしいんだろ?わざわざ船から取ってきたんだ!これと”(ダイヤル)”を交換して・・・」

 

民「いや”ワゴーム”がいい!!これとなら好感してもいいぞ!!」

 

民「おれも欲しい!!いいか!?」

 

ウソップ「がっはっはっはっは!!!」

 

ウソップは素振りをしてるゾロのトコへと来た。

 

アイリスはゾロに付き添っていた。

 

ゾロ「ご機嫌だなウソップ」

 

アイリス「交渉はうまくいったのですか?」

 

ウソップ「そりゃも~~~!!いっぱい手に入ったぜ ”(ダイアル)”っ!!!」

 

ウソップ「色々出来るぞ「ウソップ工場」フル回転だな おいゾロ!!その刀”匂う刀(フレイバーソード)”にしてやろうか」

 

ゾロ「いいよ」

 

ウソップ「じゃあアイリス おめェの風神剣はどうだ?」

 

アイリス「私も結構です」

 

ウソップ「ナミの”天候棒(クリマタクト)”もより強力にできるな おれのパチンコもスゴイ事に・・・ぷぷぷ ルフィ達は!?ロビンは!?」

 

ゾロ「ルフィ達はまだ中だ ロビンはどっか行った」

 

ウソップ「ーーしかしよく寝てるなこの蛇は」

 

アイリス「ええ まあ」

 

ゾロ「連日踊りっぱなしだったからな・・・何がそんなに嬉しかったんだか・・・何にせよ早く出ねェと目ェ覚ましたら またエライ事になるぜ」

 

ウソップ「この気性のいいヘビが?」

 

ゾロ「バカ!知らねェんだ お前はコイツの厄介さを」

 

アイリス「この大蛇は確かに厄介ですよね・・・」

 

〈「この気性のいいヘビが?」〉

 

ゾロ「・・・だからお前はこのヘビの厄介さを 実際見てねェからそんな呑気な・・・」

 

〈「この気性のいいヘビが?」〉

 

アイリス「あのウソップ?」

 

ゾロ「よく聞けよウソップ・・・」

 

〈「この気性のいいヘビ・・・」〉

 

ウソップ”音貝(ダイヤル)”でした!!!」

 

アイリス「何をやってるんですかあなたは!?」

 

ゾロ「くだらねェ事すんな」

 

 

ルフィ達はヘビの体内にいた。

 

ルフィ「見ろ!!!こんなに!!!」

 

サンジ「コリャ本物だぜ!!このヘビ何食ってんだ・・・」

 

ルフィ「な!!な!!」

 

ララ「凄いでしょ!?」

 

ナミー「すごーい!!」

 

ナミは王の冠に頬すり。

 

チョッパー「キレーだな!!サルの家で見た奴と同じだ~~~!!」

 

「上がった・・・」

 

「すごい!」

 

「これがオーゴン!!」

 

「美しいものだな」

 

大地(ヴァース)にのせよう そこは不安定だ!!」

 

民達は引き上げられた巨大な鐘を見ていた。

 

民「見るからに誇らしい・・・・・・!!」

 

民「だが横の柱が1本折れてしまったな」

 

民「ほら ここを見ろ これが」

 

民「”歴史の本文(ポーネグリフ)”・・・」

 

酋長「我らの先祖が・・・都市の命を賭けて守り抜いた石・・・!!」

 

民「一体 何が書かれているんです酋長・・・」

 

酋長「・・・・・・知らずともよい事だ・・・・・・我々はただーーー」

 

「「真意を心に口を目指せ」」

 

酋長「!」

 

ロビンが現れる。

 

ロビン「「我らは歴史を紡ぐ者」「大鐘楼の響きと共に」」

 

酋長「おぬし・・・なぜその言葉を」

 

ロビン「シャンドラの遺跡に・・・そう刻んであったわ あなた達が代々これを守る”番人”ね」

 

ガン・フォール「・・・・・・?」

 

酋長「まさか・・・読めるのか!?その文字が・・・・・・!!!」

 

民達「「「「?」」」」

 

ロビン「神の名を持つ”古代兵器”「ポセイドン」・・・そのありか」

 

民「!!?」

 

民「・・・・・・!!古代兵器!!?」

 

民「・・・なぜそんなものについてなど・・・・・・!!」

 

ロビン(また兵器・・・!!アラバスタの”ブルトン”とは別の・・・!!こんな物騒なものが今この世に眠り続けているなんて・・・)

 

ロビン「やっぱりハズレね」(こんな事が知りたいんじゃない・・・!!!)

 

民「・・・おいアンタ!その横に掘ってあるのは同じ文字じゃないか?」

 

ロビン「え?」

 

ロビン「・・・・・・」

 

ロビン「!?」

 

ロビンが見た石板の文字は、

 

ロビン「「我ここに至りこの文を最果てへと導く」「海賊ゴール・D・ロジャー」」「・・・・・・・・」

 

ロビン「海賊王・・・!!?ーーーまさかこの”空島”に!?なぜこの文字を扱えるの・・・・・・!!?」

 

ガン・フォ-ル「・・・・・・?ロジャーと書いてあるのか?」

 

ロビン「知ってるの?」

 

ガン・フォール「20年前以上前になるがこの空にやってきた青海の海賊である その名が刻んであるのか」

 

ロビン「ーーーええ どうやってこの鐘に辿り着いたのか それはわからないけど・・・ーーーだけど消えない証拠が確かに・・・」

 

ロビン「・・・・・・そういえば”歴史の本文(ポーネグリフ)”には2種類の石がある”情報を持つ石”と・・・”その石のありかを示す石”・・・そしてこの石は・・・”情報を持つ石”・・・「我ここに至りこの文を最果てへと導く」・・・「文を導く」・・・」

 

ロビン「・・・・・・まさか ”真の歴史の本文(リオ・ポーネグリフ)”とは・・・・・・!!!」

 

酋長「・・・・・・」

 

ロビン「酋長さん この”歴史の本文(ポーネグリフ)”は もうーーー役目を果たしているわ」

 

酋長「・・・・・・役目を?」

 

ロビン「そう・・・世界中に点在する情報を持ついくつかの”歴史の本文(ポーネグリフ)”はきっと それを繋げて読む事で初めて”|空白の歴史”を埋める一つの文章になる 繋げて完成する今まだ存在しないテキスト それが”真の歴史の本文(リオ・ポーネグリフ)”海賊王ゴール・D・ロジャーは確かに・・・この文を目的地に届けているーーーだからもう・・・」

 

酋長「では・・・我々は・・・もう・・・戦わなくていいのか・・・?そうか・・・」

 

酋長「先祖の願いは・・・・・・!!果たされんだな・・・・・・!?」

 

民「酋長」

 

民「酋長」

 

ロビン「・・・・・・ええ・・・」

 

ロビン(ーーーつまり私も今までに読んだ”歴史の本文(ポーネグリフ)”の文章を・・・導かねばならない・・・)

 

ロビン(”偉大なる航路(グランドライン)”の最果てーーー「ラフテル」へ!!)「・・・・・・」

 

酋長「時に娘・・・・・・あんた達オーゴンをほしがっていたな 青海では”大地(ヴァース)”より価値があるのだと・・・この折れた鐘楼の柱をどうだ 鐘の方はやれんが・・・」

 

民「あァ それはいい考えだ もともとあんた達には 何とかして礼をしなきゃならんのだから!」

 

ロビン「いいの?それはみんな喜ぶわ!」

 

民「よーーーし!!じゃあみんな これを青海人達の船へ運ぼう」

 

民「布を巻け!!持ちづらい」

 

民「そうだ エネルを倒してくれた礼だ!!」

 

民「しっかり運べ!!重いぞ!!」

 

民「この国の恩人に贈るんだ!!」

 

民「でけェな しかし・・・・・・」

 

ガン・フォール「女よ・・・ーーーあの麦わらの小僧だがかつてのロジャーと似た空気を感じてならぬ」

 

ロビン「・・・・・・」

 

ガン・フォール「我輩の・・・・・・気のせいか・・・?」

 

ロビン「彼の名はモンキー・D・ルフィ 私も興味が尽きないわ」

 

ガン・フォール「”D”・・・成程 名が一文字 似ておるな・・・・・・!!ははは・・・」

 

ロビン「そう・・・それがきっと・・・歴史にかかわる大問題なの」

 

 

ルフィ達は待機していた。

 

ルフィ「ロビンが遅ェ~~ぞ~~~~~・・・」

 

サンジ「しかしがらんとしてるな ゲリラとか天使ちゃん達はどこ行ったんだ?」

 

チョッパー「いねェ方がいいだろ 見つかったら追っかけ回されるぞ」

 

ウソップ「なんせこんなに黄金奪って逃げようってんだ!!」

 

ララ「私とアイリスも少し持ちましたけど、輝いてます。」

 

アイリス「ホントです・・・」

 

ウソップ「船でナミとコニス達が出航の準備はしてるが」

 

ゾロ「かったりィな あんな女待つ事ねェだろーーーおれも船に乗ってるよ 先行くぞ!」

 

ララ「ゾロさん!!」

 

アイリス「ダメですよ そんなの!!」

 

ウソップ「そうだバカ!!!やめろ!!」

 

ルフィ「バカ!!」

 

サンジ「ばかマリモ!!!」

 

チョッパー「マリモばか」

 

ララとアイリスを除外して喧嘩を始めてしまうルフィ達。

 

ウソップ「おい 見ろロビンだ!!!」

 

ララ「ロビンさーーん!!」

 

アイリス「ロビーーン!!」

 

ルフィ「お~~~い!!ロビ~~~~~ン!!急げ急げ!!逃げるぞ黄金奪ってきた」

 

サンジ「アホ!!言うな!!後ろ見ろよ みんな一緒に帰ってきてる」

 

ゾロ「コリャ一気に帰って来たな」

 

ウソップ「やべーーーー!!巨大大砲だ!!!」

 

チョッパー「ギャ~~~~~!!大勢いるぞ!!」

 

ララ「ロビンさん!!急いで下さい!!」

 

ルフィ「船に乗れ!!もうここにはいられねェ!!ほら見ろ大漁っ!!金持ちになった!!!」

 

ルフィ「袋にパンッパン」

 

ロビン「・・・・・・」

 

民「ん? おいまさかあいつらもうここを出る気じゃ」

 

民「おい待てお前ら!!待ってくれ!!」

 

サンジ「ほら見ろバレたぞ!!!」

 

ルフィ「逃げろ~~~~~~!!」

 

民「お~~~~~い!!待て君達!!」

 

ウソップが民に向かって宣言する。

 

ウソップ「待て待て待てと呼ぶがてめェら!!」

 

ルフィ「おおォ!!言ってやれウソップ!!」

 

ウソップ「命を賭けて!!!はるばる来たこの空島の!!!世に伝説の”黄金郷”!!!誇り高き海賊様っ!!手ぶらでオチオチ帰れるかってんだァ!!」

 

サンジ「ロビンちゃ~~~ん 急げ 捕まるぜ~~~~~!!!」

 

アイリス「ロビ~~~~ン!!」

 

民「捕まるって何の話だ!?おれ達は礼を・・・・・・おいアンタ・・・!?この黄金受け取ってくれるんじゃ」

 

ロビン「ふふっ いらないみたい」

 

民「ええ!?」

 

民「そんな」

 

ロビンは走り出す。

 

ルフィ「逃げろ~~~~~~っ!!」

 

民「待てェ~~~~~~!!」



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第208話「いざ青海へ!!想いが織りなす最終楽章」

酋長「何・・・!?島を飛び出して行った?」

 

民「ええ・・・何も受け取って貰えなかった」

 

酋長「何という事だ・・・我々にどれ程の感謝の気持ちがあると思っているのか・・・・・・」

 

ガン・フォール「・・・・・・」

 

ピエール「ピエ」

 

ガン・フォール「ーーーーーーまったくだ 人の気も知らんで・・・・・・」

 

 

アイサはラキに髪を切って貰っていた。

 

ラキ「ずるいじゃないかアイサ・・・みんな大騒ぎだよ 恩人に逃げられたって・・・」

 

アイサ「ふふふ!!」

 

ラキ「1人だけ別れを済ませるなんて」

 

アイサ「だってルフィ達誰にも言うなって 青海にもあんな強い戦士がいるんだね!!あたいもあんな風になりたいな 体がぐーーーんと伸びるの それと気になるのがアメノ・ララって言う凄い綺麗なピンク髪の女なの。」

 

ラキ「綺麗なピンク髪の女?可愛いじゃくて、綺麗なの?」

 

アイサ「うん。本人から聞いたけど、《私はピチピチの16歳なの!》なんだって。」

 

ラキ「16歳・・・か。」

 

アイサ「体のスタイルがホントにいいの!胸も大きいし、ちょっと不思議な存在の女の子で、姿が変わった際には、「レプリロイドにしてイレギュラーハンターだ!」って言ってた。それにララの隣にいた同じレプリロイドのアイリスってのもね。」

 

ラキ「れぷりろいどって?」

 

アイサ「アタシらのように人間の心を持った機械。古い言い方なら自我があるからくり人形娘だって!」

 

ラキ「自我があるからくり人形の娘・・・」

 

アイサ「自我があるって時点で凄いけどね・・・」

 

ラキ「あとイレギュラーハンターって・・・?」

 

アイサ「そこまでは教えてくれなかったなァ・・・でもいつかきっと会う事ができたら教えるからって。」

 

ラキ「そうなんだ。アイサ・・・今日は揃えるだけにしよう 髪 伸ばしなさい・・・きっと似合うわ」

 

アイサ「・・・え?」

 

ラキ「女の子なんだからかわいくしなくちゃ!」

 

アイサ「かわいく? あたいが~~~~?」

 

ラキ「ーーーーあんた達はもう・・・武器なんて持たなくていいんだから・・・」

 

アイサ「今日はラキおしとやかだ ひひっ」

 

ラキ「ホラ もう動かないでアイサ・・・」

 

 

大戦士カルガラの像の前でワイパーはあぐら座りしていた。

 

ワイパー「大戦士カルガラ・・・シャンディアの役目は・・・果たされたそうだ・・・」

 

ワイパー「あんたの願いも親友に届いたはずだ・・・もう後の世代に血を流させる事はない・・・」

 

ワイパー「戦いは終わったんだ・・・ーーーだが誇りは失わない・・・・・・!!だからまだこの先も見守っていてほしい」

 

ワイパー「ーーーシャンドラの灯はもう 二度と絶やさないと誓う」

 

 

ガン・フォール「我輩は”空の騎士”!! フリーの傭兵である!!」

 

ガン・フォール「酋長おぬしが適任であろう この都市は元々おぬしらのものなのだ」

 

酋長「ーーーーー何を今更・・・そんなもの理由にならん みな この戦いで身に染みた筈だ ”大地(ヴァース)”は誰にも所有できない 我々は戦士の一族・・・国を統べるガラではないよ」

 

酋長「「神」とは・・・支えだ 国の名は「スカイピア」都市の名は「シャンドラ」ーーーこれを一つにできるのは・・・この国の戦いにいつでも苦悩し続けてきたあんたしかおらん」

 

酋長「あんたこそ中立の者だ!”空の騎士”ガン・フォール もう一度神の座につき・・・!!まだ傷跡の深いこの国を支えてほしい」

 

ガン・フォール「・・・・・・・・・」

 

民「おれ達からの頼みます」

 

マッキンリ隊長「ガン・フォール様っ!!」

 

民「おめェならおれ達も納得だ!!」

 

民「おお」

 

民「ガン・フォール!!」

 

民「神様!!」

 

民「帰って来て下さい!!」

 

ガン・フォール「・・・・・・ やっと存分にカボチャ栽培を楽しくと思うた所へ・・・・・・」

 

 

スカイピアの下層”白海”

 

コニス「みなさん! 見えました!!前方御覧ください!!”雲の果て(クラウドエンド)”です!」

 

ルフィ達は前方確認。

 

ウソップ「どれどれ!?」

 

ルフィ「へーーーー!あそこから降りられるのかーっ!!」

 

ルフィ「あーーー降りちまうのかーおれ達」

 

サンジ「確かに・・・いざ降りるとなると・・・名残りおしいな」

 

ゾロ「この真っ白い海ともお別れだ」

 

チョッパー「空島楽しかったな 恐かったけど」

 

アイリス「でも船番してた時、私もいたから大丈夫だったでしょ?」

 

チョッパー「まあな。」

 

ララ「青海に降りる前にアーマーパーツカプセルの形状をX4~6までの方に変えようかな・・・。」

 

アイリス「ララ様 カプセルの形状変えるので?」

 

ララ「うん。ここに来る前に扉の中にしまったオフィスの椅子も出さなきゃいけないし。椅子は青海に降りてからね。

 

ここでララはアイリスに耳打ち。

 

ララ「服もペケにお願いして別の通常のリボン着用の高校の制服にチェンジしてみようってね。」

 

アイリス「そうなんだ・・・。」

 

ララ「鞘付きの風神剣、今の所は使わないだろうし、返してね。」

 

アイリス「はい。主のお願いなら・・・。」

 

アイリスはベルトごと外して、ララに返す。

 

ララ「ありがと。デバイスに収納する。」

 

ララは風神剣とベルト一体型鞘をデバイスに別々収納した。

 

ウソップ「ーーーあの門抜けたら・・・・・・”雲の川(ミルキーロード)”で一路青海って具合か・・・・・・」

 

ナミ「また来れるかしら”空島”・・・!!」

 

ウソップ「ここばかりはなー・・・」

 

メリー号は門の所へ進行。

 

パガヤ「ではみなさんすいません!!私達はここまでですので!」

 

コニス「お元気でみなさん!!」

 

ナミ「送ってくれてありがと!!」

 

サンジ「コニスちゃん体に気をつけて!!」

 

ウソップ「他の皆にもよろしくな!!」

 

ララ「きっといつかまた会いましょう!!」

 

アイリス「ほんとにいつかまた!!」

 

チョッパー「じゃあな!!」

 

ルフィ「何から何までありがとな!!」

 

コニス「いえ!!あたし達の方こそホントにありがとう!!あなた達の事決して忘れません!」

 

ルフィ「コニスもおっさんも白いのも元気でな!!!」

 

パガヤ「ええ!!ではすぐに帆をたたんで船体にしがみついていて下さい!!」

 

ウソップ「おし!!おっさんの言う通りに!!だいぶ高速で行くみてェだ!!」

 

ルフィ「そりゃ7000Mの坂道だもんな!!急げ!!」

 

ゾロ達「「「「おう!!」」」」

 

ララ「私達もやろう!!」

 

アイリス「ええ。」

 

しかし、

 

サウスバード「ジョ~~~~~~~ッ!!!」

 

サウスバードが飛んできて、ルフィの上に。

 

チョッパー「「俺を忘れるな」って・・・」

 

ナミ「あ・・・空に一緒に連れて来ちゃったサウスバード!」

 

ララ「そういえばいましたな・・・」

 

門をくぐろうとするメリー号。

 

ナミ「ーーーさて船長(キャプテン) 次の島への記録(ログ)もバッチリ!!」

 

ルフィ「んんそうだ!!ここ降りたら 新しい冒険が始まるんだ!!!」

 

ルフィ「野郎共 そんじゃあ・・・・・・!!!青海へ帰るぞォ!!」

 

ララとアイリス含むゾロ達「「「「「「「おお!!」」」」」」

 

メリー号は出口を出て、坂道状を降りつつ、進む。

 

コニス「みなさーん 落下中お気をつけて!!」

 

メリー号は飛び出た。

 

ルフィ達「「「「「「落下中??」」」」」

 

ララ「アイリス!!船体にしがつくの!!」

 

アイリス「うん!!」

 

2人はすぐに船体にしがみつく。

 

コニス「へそ!!!」

 

メリー号は落下していく。

 

コニスはある物を取り出す。

 

コニス「いきますよっ!!空島名物「タコバルーン」!!」

 

コニスは吹いた。

 

すると、雲の中から、巨大タコが飛び出してきた。

 

ウソップ「タコォ~~~~!!」

 

ゾロ「コノヤ・・・」

 

しかし、急にメリー号の落下速度がゆっくりになった。

 

みんな船体に尻餅つく。

 

ルフィ「なんなん・・・」

 

サンジ「あ・・・」

 

ルフィ「おいみろすげーぞコレ!!」

 

ゾロ「何だコリャ!?」

 

ララ「タコような気球!!」

 

アイリス「凄い!!」

 

チョッパー「風船だ!」

 

ルフィ「面白ェ!!」

 

ナミ「減速した・・・・・・」

 

ウソップ「お・・・おれァおれァ遂にあの世に逝ってしまうのかと・・・」

 

その時、鐘の音が。

 

サンジ「ああ・・・」

 

チョッパー「はぁ・・・」

 

ウソップ「はあァ・・・」

 

ナミ「はあァははァ・・・」

 

ゾロ「ふ~ん」

 

ルフィ「ハハハ!!」

 

ララ「鐘の音が綺麗・・・」

 

アイリス「ホントに・・・」

 

民「鳴らせ! この国の恩人達を鐘の音で送れー!!」

 

アイサ「ルフィ~~!!ララ~~~!!またねーーっ!!」

 

民「また来い~~~!」

 

民「ありがとうーーーー!!」

 

民「青海まで無事に帰れよーーー!!」

 

ふと見上げると目に映る空 夢か現か 雲の上の神の国 遥か上空1万m 耳を澄ますと聞こえる鐘の音 今日も鳴る 明日もまた鳴る 空高々に鳴る鐘の音が さまよう大地を 誇り 歌う

 

ルフィ「うっはっはっは!!いいなコレ・・・」

 

ウソップ「ああい~~~~~いい気持ちだ~~~・・・」

 

 

青海”偉大なる航路(グランドライン)”ーージャヤ

 

「探索打ち切り・・・・・・」

 

クリケット「当然だろう・・・・・・?”黄金郷”は空にあったんだ・・・・・・もう海底には何も出ねェ・・・これでおしまいだ ここに留まる意味なん

てねェ・・・」

 

「おやっさん・・・」

 

「おやっさん・・・・・・!!」

 

クリケット「おめェら本当に・・・今までありがとう おれなんぞの夢に何年も・・・よく付き合ってくれた」

 

「そんな・・・水くせェじゃねェか!!」

 

クリケット「なァおめェら・・・・・・次はどんなロマンを追いかけようか」

 

「ウォーホー!!」

 

「どこまでもついてくぜおやっさん!!!」

 

 

そして、タコバルーンによって減速しながら落下中のメリ-号。

 

ララとアイリスはアーマパーツカプセルの所へ行き、ララは女神に連絡を取る。

 

ララ「女神様 パーツカプセルの形状を変えたいんです!」

 

女神「いいですよ。」

 

ララ「X4~6までのカプセルでお願いします。もちろんプログラムデータ受信部と水分によるショートをブロックする絶対防御結界張りありで。」

 

女神が錫杖を振ると、カプセルは光り出しX8のカプセルから、X4~6までのカプセルへと変化した。

 

女神「プログラムデータ受信部と結界は張りましたよ!」

 

ララ「はい。それでは。」

 

ララはスマホの通話を切る。

 

船内で黄金黄金と騒いでいるルフィとウソップ。

 

ルフィ「ついに俺達は大金持ちだぞ!!何買おうっかっ!!?でっっっかい銅像買わねェか!!?」

 

ウソップ「バカもん 金を銅に変えてどうすんだ!!ここは大砲を増やすべきだ!!10門買おう!!」

 

サンジ「ナミさん♡おれ鍵付き冷蔵庫が欲しい~~~!!」

 

チョッパー「おれなァ!おれなァ!!本が買って欲しいんだ!!他の国の医学の本読みてェんだ」

 

ナミ「ちょっと待って待ってあんた達 お宝の山分けはまずここを降りてからよ!」

 

チョッパーは上に登り上がり、

 

チョッパー「本買って下さい。」

 

ナミはチョッパーの口を挟む。

 

ナミ「あんたらの好き放題買い物したら何も身にならなそう・・・」

 

ロビン「航海士さん?」

 

ナミ「えっ?」

 

ロビン「この船どこに向かってるのかしら・・・」

 

ナミ「どこって・・・」

 

ナミはログを確認した。

 

ナミ「あーーーーー!!」

 

ララとアイリスも来て、

 

ララ「どうかしました?」

 

アイリス「何事です?」

 

ウソップ「何だ何だ!?」

 

ルフィ「どうした?」

 

サンジ「どうしたのナミさ~~ん♡」

 

ナミ「しまった・・・気流に乗っていつの間にか流されてる。」

 

ウソップ「気流?」

 

サンジ「そういや風があるな・・・。」

 

ララ「このタコバルーンくんでも風を受けるんですかね?」

 

ルフィ「なんかやべェのか?」

 

ナミ「当たり前よ!このままじゃどこに着水するか分かんないわ!!どうしよう・・・。こんな状態じゃ帆張ってコントロールするわけにもいかないし。」

 

ルフィ「まあ気にすんなって。海に着いてから次の島に戻ればいいさ。」

 

ナミ「相変わらず気楽に言ってくれるわ。」

 

アイリス「ルフィらしい考えなので、しょうがないです・・・」

 

ナミ「アイリス・・・」

 

サンジ「でもよ・・・」

 

ナミ「何?サンジくん・・・」

 

サンジ「いや気のせいかな・・・」

 

ウソップ「ん?何が?」

 

サンジはバルーンを見て、何か思ったらしい。

 

サンジ「いや何でもねェ・・・」

 

ゾロ「ヤバイぞ!おい!」

 

ゾロが目を覚まして起きた。

 

ゾロ「何だ夢か・・・」

 

ゾロはまた寝た。

 

ナミはキレそうになるが、ウソップが止める。

 

サンジ「下ろすぞ!!このクソマリモ!!ビビったろ!!」

 

ウソップ「ままァゾロは空での戦いで疲れてんだから・・・」

 

ルフィ「アハハハハ!!」

 

ララ「私もちょっとビックリしましたけどね・・・。」

 

アイリス「私は別に・・・」

 

 

メリー号は下降していく。

 

ウソップ「すっかり日が暮れちまったな・・・。」

 

チョッパー「いい眺めだなァ・・・」

 

ウソップ「ああ そうだな。」

 

ララ「ウソップさん チョッパー 記念に上空での撮影でもどうですか?」

 

ウソップ「おお いいなァ!!」

 

チョッパー「じゃあ頼む!!」

 

ララ「私は1回目はチョッパーと撮って、2回目はウソップさんとです。」

 

ウソップ「よーし。スマホ貸してくれ。やり方は覚えてるぜ!」

 

ララ「じゃあ映りやすいように、上に私の肩に乗ってくれる?」

 

チョッパー「おう!!」

 

アイリス「あの私も一緒に入っても?」

 

ララ「いいよ!」

 

チョッパーはララの肩に乗り、アイリスも間に入り、ウソップはスマホを両手で構えて、ララとチョッパー、アイリスは笑顔でピースをする。

 

ウソップはスマホのカメラモードを起動し、被写体に合わせる。そしてシャッターを切る。

 

ララ「撮れましたかね?」

 

ウソップ「確認してくれ。」

 

ララはスマホを受け取り、アルバムアプリをタップして、データ表示。

 

ララ「よく撮れてますよ!」

 

ララはデータを見せる。

 

ウソップ「おお!!」

 

チョッパー「すっげェェ!!」

 

アイリス「いい感じです!」

 

ララ「じゃあ今度はウソップさんとですね。」

 

チョッパー「スマホのやり方おれに教えてくれ。」

 

ララ「うん。」

 

ララは丁寧にレクチャーした。

 

チョッパー「分かって来たぞ。」

 

ウソップ「でもチョッパーは身長が小さいからな・・・。」

 

ララ「私達が座った方が良いと思いますね。」

 

アイリス「はい。」

 

ララ達3人は座って、チョッパーの目線まで合わせる。

 

チョッパー「じゃあ撮るぞ!」

 

チョッパーはシャッターを切る。

 

チョッパー「うまく撮れたはずだ。」

 

ララ「どれどれ?」

 

ララはアプリをタップし、データ表示。

 

ララ「よく撮れてますよ!」

 

ウソップ「どれ?」

 

チョッパー「おお!」

 

アイリス「綺麗に撮れてる!」

 

ララはその後、スマホを少々弄る。

 

そして、

 

ゾロ「おっ 朝か?」

 

ウソップ「暮れたっつってんだ。」

 

ロビン「青海まで随分かかるのね・・・」

 

ナミ「わたしはもう船がどこまで流されてくのか気が気じゃないわ。」

 

サンジがラブハリケーンでナミに近づくが、殴り飛ばされた。

 

ウソップ「アハハハ!!このままラフテルまで流されれば、手っ取り早いのになァ!」

 

チョッパー「ウソップ それすげェ!!」

 

ロビン「それは無理よ。ラフテルに辿り着くには、まだ偉大なる航路(グランドライン)を半周以上しなくてはならないんだから。」

 

ウソップ「そ、そうだな。分かってるよ んな事」

 

ゾロはまた起きた。

 

ゾロ「ん~~にしても退屈だな。いつんなったら下に着くんだ?」

 

ウソップ「お前は寝てろ。」

 

ララ「ゾロさんって寝てる事多いですよね。寝すぎて夜にちゃんと寝れてます?」

 

アイリス「確かにそこは気になりますね・・・。」

 

ゾロ「おお・・・寝れてはいるぜ。」

 

ララ「寝られてるんですか・・・」

 

ルフィ「暇ならお前も来いよォ!!ゾロォォ!!面白ェぞォォ!!」

 

チョッパー「あれ?ルフィ?」

 

ウソップ「どっから声した?」

 

ナミ「なんか結構遠くから聞こえたわよ?」

 

ララ「ん?」

 

サンジ「ルフィ!!どこだ!!?」

 

ルフィ「ここだーーい!!」

 

ルフィは何やら跳ねている。

 

ルフィ「皆も来いよォォ!!楽しいぞォォォ!!」

 

ウソップ「げェェ!?やっぱあんなトコに!!」

 

ララ「ルフィさん!!タコバルーンくんの頭で跳ねてる!!」

 

ルフィは跳ねている。

 

ナミ「ちょっと!!無茶しないでよルフィ!!あたしたちの命はそのバルーンにかかってるんだから!!」

 

ルフィ「大丈夫!大丈夫!!」

 

サンジはバルーンを見ていた。

 

サンジ「ダメだルフィ!!戻って来い!!おいルフィやめろ!!」

 

ナミ「どうしたのサンジくん?急に」

 

サンジ「このタコ縮んでやがる!!このままだと落ちるぜ!!」

 

ナミ「ええ!!?」

 

アイリス「それってまずいですよ!!」

 

サンジはタコバルーンを登って行く。

 

サンジ「おいルフィ!!」

 

ウソップ「どうしたって?」

 

ナミ「このタコ縮んでるって!!」

 

ウソップ「何ィ!?」

 

ララ「それはまずいです!!」

 

ロビン「言われてみれば一回り小さくなってるみたいね・・・」

 

ナミ「どうしよう!!結構高さあるわよ?下まで持つかしら?」

 

サンジはタコの頭まで登って来た。

 

サンジ「おいルフィ!!様子がおかしいから戻って来ーーい!!」

 

ルフィ「えっ?」

 

ルフィはバランス崩して、転がり、サンジにぶつかって落ちきたが、ルフィが腕のばして、船に掴まり、サンジの足を掴む。

 

ナミ達「「「ふう・・・」」」

 

ララ「とりあえずよかった・・・」

 

アイリス「はい。」

 

しかし、船の落下速度が上がって来て、ルフィ達は体が浮き上がる。

 

ルフィ「あ、あれ?勝手に元に戻ったぞ?」

 

ウソップ「ああ~~!落ちてる落ちてる!!」

 

ナミ「きゃああああ!!このままじゃ海の藻屑よ!」

 

ロビン「海に落ちるとは限らないわ。」

 

ウソップ「そ~~か?」

 

チョオパー「何する気だ!?ウソップ!!」

 

ウソップ「知れた事を!!この船守るんだ!!」

 

ララ「ウソップさん!!」

 

ナミ「どうしようっての!?」

 

ウソップは碇を引っかけて、

 

ウソップ「ウソップア~~~アア。」

 

ウソップはロープで船外へ行き、船底へ向かう。

 

ウソップ「よし~~。上手くいった~~。」

 

ウソップはバッグから、噴射貝(ブレスダイヤル)を数個取り出し、船底に取り付ける。

 

ウソップ「どうだーー!!?浮きやがれーー!!」

 

ダイヤルのお蔭でメリー号は落下の速度が落ちていく。

 

ナミ「減速した・・・」

 

ルフィ「すげェェ!!」

 

ララ「ウソップさん凄いーー!!」

 

アイリス「やりますーー!!」

 

チョッパー「助かったのか?」

 

ロビン「どうやらそのようね・・・」

 

ウソップ「ガッハッハッハ!おれ様の活躍を~~!!」

 

チョッパー「ウソップすげェェ!!」

 

ルフィ「ハッハッハッハ!!一時はどうなるかと思ったぞ~~!!」

 

ナミ「ホントよ・・・もうダメかと。」

 

しかし、バルーンが小さくなってしまった。

 

ナミ「何で!?」」

 

そして、メリー号は落下していく。

 

ルフィ「ウソップ!!」

 

気絶中のウソップは引っ張れて戻った。

 

ルフィ「みんな!!何かにしっかり摑まってろ!!」

 

メリー号は海水へ着水した。

 

ナミ「きゃあああ!!」

 

サンジ「ナミさん!!ロビンちゃん!!ララちゃん!!アイリスちゃん無事か!?」

 

ナミ「ああ・・・びっくりした・・・。急にタコが縮むんだもん。」

 

ロビン「空気漏れかしら・・・」

 

ゾロ「どーなってんだ一体!?」

 

そして、縮んだタコバルーンがルフィの顔面にヒット。

 

ルフィ「でも 何とか死なずに済んだ!お前のお蔭だ!ありがとな!!」

 

ララ「とりあえず着水しました・・・」

 

アイリス「ほんとに・・・」

 

サンジ「しかし・・・すんげェ所に行ってたんだなァ・・・」

 

ロビン「落ちてみるとまた、遠い場所ね・・・。」

 

ナミ「夢でも見てたみたい・・・。」

 

チョッパー「夢の国だもんなァ・・・またいつか行けるかな・・・」

 

ゾロ「死にゃあ行けるんじゃねェか?近くまで」

 

ウソップ「ゾロ お前天国に行く気でいんのか?」

 

ゾロ「てんめェ・・・」

 

ララ「私はいつか天国行きでいいですけどね・・・」

 

ウソップ「ララ おめェはそうだろうな・・・。」

 

サンジ「まあとりあえず落ち着いたな。今コーヒーでも入れるよ。」

 

ルフィ「俺はメシがいい!!サンジ!!」

 

サンジ「すぐ作るからコーヒーでも飲んで待てっつんだ。」

 

ルフィ「ふぁ~~い。」

 

ララ「サンジさん!!私 手伝いますよ。」

 

アイリス「私もやりますよ。」

 

サンジ「大丈夫さ ララちゃん。今回だけはララちゃんも疲れてるだろうから。任しときな、また今度からお願いするよ。」

 

ララ「そうですか?すみません・・・」

 

サンジ「アイリスちゃんもな。」

 

アイリス「あ、はい・・・」

 

ルフィ「所で・・・」

 

その時、周りから明かりがつき、メリー号が照らされる。

 

兵達が駆け足で走る。

 

警報が鳴り響く。

 

ルフィ「ここは一体どこなんだ~~!?」




次話から脱出!海軍要塞&フォクシー海賊団編になります。


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偉大なる航路(グランドライン) 脱出!海軍要塞&フォクシー海賊団編
第209話「非常事態発令!悪名高き海賊船潜入!」


サブタイトルもアニメオリジナルそのままです。


場所は周りが崖で覆われたとある要塞らしき場所。

 

兵達が何やら歌でも歌っている。

 

海兵「我らが誇り陣営隊!!」

 

海兵「でもよ~。最近ウチの要塞あんまし評判よくねェらしいぜ。」

 

海兵「平和ボケのウスノロ針鼠と陰口を叩く輩もいるとか・・・」

 

海兵「無理もない・・・。ここ数年海賊の襲撃なんてほとんどねェもんな。」

 

海兵「何だと!?」

 

海兵「おれが言ったんじゃないよ・・・。噂だよ。噂。」

 

海兵「ちっ・・・何言ってやがる。平和ボケか!?平和のどこが悪いってんだ!?鉄壁要塞陣営隊。」

 

 

別の場所では釣りをしている人物が。

 

???「日々俺当日・・・」

 

船のドックでは壊れかけていた海軍船の整備が行われていた。

 

整備士「こりゃまたひどく壊したな・・・」

 

整備士「直すのに1週間はかかるぜ・・・。」

 

整備士「3日で直せってよ。やれやれだァ・・・」

 

整備士のじいさん「この船は~山でも登ってきたのか~。ニヒヒヒ~」

 

整備士「メカオさんか・・・」

 

整備士「はっはっは!!上手い事言うな~。」

 

整備士「確かに山登りでもしなきゃこんな傷はつかねェや。」

 

整備士「いやいや空から落ちてきたのかもしれねェぞ。」

 

整備士「大方流行の時、海門の所で引っ掛けたんだろう。」

 

整備士「ああ~。あそこは狭いからなァ~名のある航海士でも難しい。」

 

手をパンパンする。

 

整備士「さてと!軽い口叩いてないでとっとと作業しちまおうぜ!」

 

整備士「はいはい。」

 

整備士は仕事に戻る。

 

壊れかけた海軍船の帆は降ろされる。

 

メカオ「まったく~。最近の船乗りは船に対する愛情が足らんわい。」

 

すると、空に影が見える。

 

メカオはそれを見て、びっくりの表情に。

 

持ってたウイスキーの小瓶は落下して割れる。

 

整備士「どうしました?メカオさん・・・」

 

メカオ「あああ・・・」

 

メカオは指で指す。

 

整備士達も指す方を見て、船が一隻落下してきた。

 

要塞の室内にデンデン虫からの連絡が入る。

 

兵の一人が受話器を取る。

 

デンデン虫〈大変です!巨大な物体が空から侵入してきた模様です!〉

 

海兵「空から侵入?そ、空からだと!?」

 

警報が鳴り響く。

 

海兵達は走る。

 

海兵「正体不明の謎の物体が侵入したぞォォ!!」

 

海兵「急げェェ!海門を固めろ!!」

 

海兵「お前達は沿岸の警備に当たれ!」

 

海兵「狙撃部隊早くしろォ!!」

 

 

海兵「海門封鎖!!」

 

人力により歯車は作動し、開門が上がって行く。

 

ライトから光が照らされ、船を照らす。

 

海兵「あそこだァ!!4時の方向!!」

 

海兵「4時の方向!!一斉に照らせ!!」

 

ほぼ全てのライトが船を照らす。

 

海兵「海賊船だ・・・。海賊旗はドクロの麦わら・・・。麦わら海賊団!?」

 

海兵達「「「「何ーー!?」」」」

 

沿岸の海兵達は銃を構える。

 

海兵「目標!!麦わら海賊船!!」

 

多くの大砲がメリー号に向けられる。

 

メカオ「麦わらだって!?」

 

一人の将軍らしき人物が入って来た。

 

海兵「ドレイク少佐。侵入した船は麦わらの海賊船です。」

 

ドレイク少佐「麦わらだと!?ジョナサン司令官はどこだ!?」

 

海兵「それが・・・見当たりません。」

 

ドレイク少佐「くぅ・・・まったくあの人は。」

 

ドレイク少佐は出て行った。

 

ジョナサン司令官「まさか空からの侵入とは恐れ入る。」

 

釣り上げたのはゴーグルであった。

 

ジョナサン司令官はメリー号を睨む。

 

軍艦数隻は海門付近を移動しながら見張る。

 

海兵〈無駄な抵抗は止めろ!!お前達は包囲されている!〉

 

 

そして要塞の食堂でもコック達は料理を作っていた。

 

コック「さっきからえらく騒がしかねェか?」

 

コック「ああ。賊でも侵入したのかな?」

 

???「ん?ムダ口叩いてるんじゃないよ。」

 

と、スプーンの熱いスープをかけた美人の女性料理長。

 

???「いいかい。こっちは千人の食事の支度をしなきゃいけないんだ。もう2時間もすりゃ夜飯の坊や達がわんさかやってくる。ぼやぼやしてる暇なんてないんだよ!」

 

コック「でも~~さっきのサイレン」

 

コック「ヒヒヒ。若いの!心配には及ばねェぜ!この要塞が破られる時は、世界が破られる時だ~~。それよりもこのジェシカ様の雷の方がよっぽど・・・」

 

ジェシカ料理長はフライパンで殴った。

 

コック「ジェシカ様~~~。」

 

司令官が自室へ戻って来た。

 

司令官「何だ~~。」

 

ドレイク少佐「司令官。どこに行っておられたのですか?」

 

司令官はドレイク少佐に釣り用具を渡した。

 

司令官「今日は坊主だ。」

 

ドレイク少佐「またですか?」

 

司令官「昨日は大漁だったろ・・・」

 

ドレイク少佐「その事ではありません!司令官 いつも不在では。」

 

司令官「良いではないか。夜釣りだってムダな事ではないんだぞ。」

 

扉がノックされ、1人入って来た。

 

海兵「司令官殿!ご報告します。監視兵や船を近くで目撃したドック内の整備兵達によりますと・・・。」

 

司令官「何だ?」

 

ドレイク少佐「さっさと報告せんか!!」

 

海兵「はい・・・。それが・・・その幽霊を見たと言っております。」

 

 

整備士「だから!!突然降って来たんですよ!何かが・・・」

 

海兵「けむくじゃらの怪物が現れ、ジャンプして消えまして・・・」

 

整備士「手が・・・手が・・・」

 

「手がどうしたと言うのだ!?」

 

整備士「手が、私のあちこちから生えてきたと思ったら、目の前が真っ暗になって」

 

メカオ「そうそう。柔らかい女の子の手じゃった。」

 

整備士「しかし、一番不思議なのは見た事もない服装のピンク髪にしてスタイル抜群なとても美しい少女と、顔は俺たちと同じ髪の毛のある人間に見えるが、ボディが機械の様な女の子なのだがそれなりに胸があるし、ピンク髪少女は左腕の装置ような物を操作して、何かの光の球体に包まれ、姿がまるで羽の生えた男の黒い鎧姿に、体が機械の女の子も腕が大砲のような鎧に包まれて1人と1体は飛んで行ってしまった。俺達はついピンク髪少女に見惚れた・・・。」

 

メカオ「ありゃきっと」

 

メカオ達「「「「「「幽霊船!!」」」」」

 

ドレイク少佐「ふざけるな!!」

 

海兵「はい・・・」

 

ドレイク少佐「あれは紛れもなく麦わら達の船!!幽霊船などでは断じて無い!!それに・・・ゆうに事かいて空から降って来ただと!?」

 

ジョナサン司令官「うんにゃ・・・空からやって来た事だけは事実。」

 

ジョナサン司令官は釣り竿でドレイク少佐を釣り上げる。

 

ジョナサン司令官「言っただろ?ムダではないと・・・。ふふふ な?少佐。」

 

海兵達は船内に入り込む。

 

調査していく海兵達。

 

ドレイク少佐も乗船。

 

船柱辺りには8人分の紅茶入りカップ。

 

ジョナサン司令官「成程・・・」

 

ジョナサン司令官はポッドの紅茶を空のカップに注ぐ。

 

ジョナサン司令官「幽霊船か・・・。良い香りだ」

 

司令官はカップをドレイク少佐に渡す。

 

ドレイク少佐は匂いを嗅ぐ。

 

司令官は見回す。

 

海兵「司令官殿!!部屋にこんな物が!!」

 

海兵の一人が黄金を抱える。

 

ジョナサン司令官「王冠などか・・・相当古い物だな・・・。うん。何処からか古代遺跡から盗んで来た物だろう」

 

ドレイク少佐「ふん。鑑識に任せておけ!」

 

海兵「はっ!!」

 

ジョナサン司令官「では、内部探検と行こうか?」

 

しかし、サウスバードが鳴く。

 

ドレイク少佐「鳴き声?」

 

ジョナサン司令官「あれだ。ただのサウスバードだ。恐れるに足らん。」

 

ドレイク少佐「サウスバード?」

 

ジョナサン司令官「うん。常に南を指し示す事から昔の船乗りに謹聴された面白鳥。」

 

サウスバードは怒って、司令官に襲い掛かり、飛び去った。

 

ジョナサン司令官「意外と狂暴であったか・・・。」

 

ドレイク少佐とジョナサン司令官は船内に入り、冷蔵庫を開けて閉め、包丁などを確認。

 

ジョナサン司令官「ふ~む。よく手入れされておる。」

 

海兵「医学書に歴史書・・・ですか。」

 

ジョナサン司令官「ここの幽霊は勉強家だな。」

 

ドレイク少佐「また幽霊?ばかばかしい。」

 

海兵「司令官!少佐!」

 

ジョナサン司令官「ん?」

 

ドレイク少佐「何だ?」

 

2人は一度外に出る。

 

ドレイク少佐「どうした!?」

 

海兵「これは一体なんでしょう?」

 

ジョナサン司令官とドレイク少佐は海兵がいる所へ向かう。

 

海兵が見ていたのは、X4~6までのアーマーパーツカプセルとそのデータ転送マシンである。

 

ジョナサン司令官「ん?片方は上部分が宙に浮いてる?これは機械類なのか?」

 

ドレイク少佐「横にあるのも何らかの機械類か?宙に浮いてる上部分とかあり得ん!!あり得ない!!」

 

ジョナサン司令官「そんなにカリカリしなさんな・・・。」

 

海兵達は驚きしかない。

 

ドレイク少佐はマシンをちょっと蹴ってしまうが、マシンの強度は女神の力によって相当あるので、簡単に故障はしないのだ。

 

ジョナサン司令官「う~~む。そう簡単に壊れないのだろう・・・、明らかにこの海賊時代の技術による代物じゃないな。技術そのものが違う。前に報告されていた例の別世界からの転生者のピンク髪少女だけが知っている事だろう。本部が彼女だけを逮捕ではなくスカウトしたがっているようだし。元居た世界での普段はジョシコウセイとかいうガクセイとも言う学んで生きている身だと言ってたそうだしな。」

 

ドレイク少佐「スカウト・・・。それにジョシコウセイですか?」

 

ジョナサン司令官「直接会ったら改めて彼女本人から聞くしかあるまい・・・。」

 

ドレイク少佐「そうですかな・・・」

 

海兵「それと妙な扉があります!!」

 

ドレイク少佐「妙な扉?」

 

海兵は少佐と司令官をララの異空間兼居住スペースへの入り口である手の平認証システムの扉へ呼ぶ。

 

ジョナサン司令官「う~~ん。何だ?」

 

ドレイク少佐「何なんだ!?この扉は!?」

 

海兵「いえ・・・分かりません。」

 

ジョナサン司令官「何やら手を添えるところがあるようだが。」

 

ジョナサン司令官は認証システムに手の平を添えるが、画面がエラーと音ありで赤い英語表示になる。

 

ドレイク少佐「これは一体?」

 

ジョナサン司令官「どうやらこれはここに入れる本人にしか開けられんのだろう・・・」

 

ドレイク少佐「エラーと書かれてましたが。」

 

海兵「本人がやると鍵が外れて開くんでしょうな。」

 

ジョナサン司令官「ふ~~ん。まァいいだろう。どう見ても海賊時代の物ではないな。あの2つの代物と似た存在だ・・・。」

 

とにかくジョナサン司令官は一度甲板に移動。

 

ジョナサン司令官「ご苦労!!引き続きこの幽霊船の探索を行ってくれ。」

 

海兵達はざわざわし出す。

 

ジョナサン司令官「頼んだぞ。」

 

海兵達「「「「「は、はい!!」」」」」」

 

 

ジョナサン司令官「どうやらあの船はごく最近ジャヤ周辺に立ち寄ったようだ。コーヒー美味かっただろ?」

 

ドレイク少佐「はあ・・・」

 

ジョナサン司令官「甲板に残されていたコーヒーの色と香り。あれは確かにジャヤコーヒーの物だ。が、よく調べもせんで口にするとは勇気があるなァ」

 

ドレイク少佐「あ、いや・・・」

 

ジナサン司令官「ああ そしてサウスバード。あれはジャヤの密林に生息する鳥だ。知っとるか?あそこには黄金伝説が根強く残ってるんだ。」

 

海兵「司令官。となるとあの船は・・・」

 

ジョナサン司令官「乗り組みの行方はともかく、ジャヤから来たのは確かだ。幽霊船などではない。」

 

ドレイク少佐「はい!私はこれまで2度あの船を目撃しております。麦わらの船です。」

 

海兵「しかし先程は司令官自ら幽霊船と・・・」

 

ジョナサン司令官「ここには新兵や囚人もいるんだぞ・・・。麦わら達の目的が分からぬ段階で侵入の事実を全兵に伝えてみろ。要塞内が混乱するばかりだろうが・・・。まあしばらくは幽霊船としておこうじゃないか。」

 

ドレイク少佐「お言葉ですが司令官!!すぐにでも特別探索隊を組織して至急探すべきです!我が部隊にその役目を!」

 

ジョナサン司令官「まあ慌てるな。」

 

ドレイク少佐「しかし。」

 

ジョナサン司令官「今は守りを固めるのが先決。君は湾岸及び海門周辺の警備強化を。」

 

海兵「はっ!!」

 

ジョナサン司令官「君は弾薬庫収容所施設 使用通路警備強化に当たれ。人事源も与える。」

 

海兵「分かりました。」

 

ジョナサン司令官「不満そうだな?少佐・・・」

 

ドレイク少佐「いえ・・・」

 

ジョナサン司令官「夜はまだ長い・・・。奴らもそうは動き回れまい。ま こっちも同様だからな。君の部隊は朝を待ち、人の集まる場所を徹底的に調べろ。」

 

ドレイク少佐「人の集まる場所・・・ですか?」

 

ジョナサン司令官「そうだ。青き虫は青き草むらにいるからこそ分かりにくい。もし麦わら達が軍服を着たとなれば。」

 

ドレイク少佐「あ!!」

 

ジョナサン司令官「部下達の能力を信じない訳ではないが、奴らが軍服を奪取する事も充分ありうる。」

 

ドレイク少佐 「う~~~。」

 

ジョナサン司令官「海賊などのいう輩は野良犬のように腹をすかしている物・・・。とりあえず夜が明けたら食堂に行ってみるんだな。」

 

ドレイク少佐と海兵「「はっ!!」」

 

 

チョッパーは木の陰に隠れていた。

 

チョッパー「皆 どこ行っちまったんだよ?」

 

チョッパーは走る。

 

チョッパー「ここは何なんだ!?」

 

ゾロは要塞の海側に浮かんでいた。

 

ナミはウェイバーを動かしていた。

 

ナミ「ウェイバーがあってよかった。」

 

ウェイバーを草むらに隠し、警備兵から隠れる。

 

ナミ「厳重な警備ね・・・。さっさとこんな所から脱出しなきゃ。」

 

ナミは辺りを見回すと、

 

ナミ「まさか、ここって・・・」

 

サンジ「やれやれ。えれェトコに落っこっちまったもんだ。ナミさん ロビンちゃん ララちゃん アイリスちゃんは上手く逃げ切れたかな・・・?」

 

銃声が聞こえ、サンジの頬をかすった。

 

海兵「どうした?」

 

海兵「いや・・・木の上に光る物が。」

 

海兵「見間違いだろ・・・」

 

サンジ「タバコもおちおち吸えやしねェ。」

 

ルフィはある三つの入口で突っ立っていた。

 

ルフィ「う~~ん。肉肉肉!!どう考えても空島からなーんも食ってねェ・・・。」

 

鼻を膨らませて掃除機のような音を立てつつ、匂いを嗅ぎだした。

 

ルフィ「やーっぱ分かんねェ・・・。チョッパーがいればメシの匂い嗅ぎつけんのになァ」

 

ウソップはゴーグルを発見。

 

ウソップ「参ったなァ・・・あれじゃメリー号に近づく事も出来ねェじゃねェか。」

 

ロビンは能力発動し、海兵から話を聞きだす。

 

海兵「結局乗り組み員は見つからなかったなァ・・・。」

 

海兵「それどころか整備兵の奴ら化け物見たって話だろ?」

 

海兵「ああ。だがとても美しいスタイル抜群なピンク髪少女は見たって聞いたけどな。司令官殿も幽霊船とはっきり認めたし。」

 

海兵「とても美しいスタイル抜群なピンク髪少女か・・・。しかし罪だよな。こんな薄気味悪い番をしろなんてさァ・・・」

 

ロビン「成程ね・・・どうやら海軍はメリー号を幽霊船と思ってるようだわ。」

 

ウソップ「幽霊船だと!?失礼な!!訴えてやる!!」

 

ウソップは口を抑えられる。

 

ロビン「だけど、そう思ってくれた方が私達にとってもメリー号にとっても安心。時間を稼げるわ。」

 

ウソップは何度もうなずく。

 

ロビン「そうと分かれば・・・」

 

ロビンは能力による手で海兵の肩をトントンし、海兵達はそれを見てびっくりした。

 

ララとアイリスも上手く森の中に隠れていた。

 

アイリス「ララ様 どうします?」

 

ララ「ナバロンの要塞に落ちちゃったしね。とにかくメリー号はドック内に運ばれるから、その時に再び乗る事になるからそれまではデバイスに戻ってて。」

 

アイリス「はい。」

 

アイリスは光となって、デバイスに戻って行った。

 

ララ「じゃあペケ。小声で話してね。」

 

ペケ「はい。ララ様」

 

ララ「セーラー服からラブライブ!の音ノ木坂学院の冬制服にチェンジしてくれる?リボンは2年生でね。」

 

ペケ「はい。コスチュームチェンジ。」

 

ララの制服はセーラー服からラブライブの音ノ木坂学院の冬制服へと変わった。胸ポケットありで、リボンはララが16歳なので2年生の色である。靴下は高校指定の物の黒で、靴も高校指定の茶色の革靴である。

 

ペケ「キツくありませんか?」

 

ララ「うん。OKよ。内部には潜入して、アクセルのハイパーモード・ステルス(透明人間)状態を使って堂々と歩いたり、やり過ごすのもありね。スマホも胸ポケットにちゃんとある。それに異名つけられてたらエニエスロビーでCP9と激突する前には言っておいた方がいいね。2年経ったら卒業して高校生である女子高生じゃなくなり、18歳から大学生という女子大生か短期大学、又は専門学生になってますって。」

 

ペケ「ララ様 考えてるんですね。」

 

ジョナサン司令官(麦わらのルフィに、海賊狩りのゾロ、普段はジョシコウセイというガクセイのアメノ・ララという少女、海賊時代にジョシコウコウセイなんて職業は無い。彼女の元居た世界の時代では海賊なんぞ結構昔の話なのだろう。直接会った時に聞いてみる他ないな。麦わらや海賊狩りのように異名をつけるならジョシコウコウセイのララだろうか、姿を変えている時のイレギュラーハンターとやらにすべきか・・・。無数の手の女や例の毛むくじゃらの怪物とやらも仲間と考えてよかろう。)「いずれも奴らは9人、いや正確には8人だろう。その中には腕のいいコックに、知識豊富な船医、歴史学者もいるのかもしれん。」

 

海兵「怪しい物音がしたぞ!」

 

海兵「こっちだ!!急げ!!」

 

チョッパーは内部を走り回る。

 

チョッパー「訳分かんねェよ!!どうなってんだ!?この廊下!!」

 

チョッパーは一度止まる。

 

チョッパー「挟まれた・・・。どうする。どうする。どうする。どうすりゃいい・・・」

 

チョッパーは空き缶を窓から落として、音で海兵を下へ誘った。

 

チョッパー「助かった・・・。」

 

ゾロも陸地へ上がった。

 

ゾロ「これからどこ行きゃいいんだ・・・。」

 

ナミ「やっぱり・・・。どこから見ても陸地に囲まれてる。ってあたし達出口の無い巨大な湖に落っこちたの!?」

 

ロビンとウソップは上手く要塞の手前まで侵入する。

 

ロビン「とりあえず脱出に必要な情報を手に入れる事が先決。腹括りましょう 長鼻くん」

 

ウソップ「括りたくねェ・・・」

 

要塞内では海兵に気づかれぬように後ろを歩くルフィ。

 

サンジ「あのバカ・・・緊張感ってもんがまるでねェ・・・」

 

ジョナサン司令官「分からんのは奴らの目的・・・。一体何の為にここにやって来た?まっ いずれにしろ我が要塞それほど甘くない。」



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第210話「料理人サンジ!海軍食堂で真価発揮」

海兵「この海賊船が空から降ってきたってのは本当なのか?信じられん。」

 

海兵「だが、我がナバロンは鉄壁の大要塞。空から降る以外に海賊船がここまで侵入する術はない。」

 

海兵「船の中には人っ子1人いなかったぞ。なのに飲みかけのコーヒーやタバコがまるでたった今までそこに人がいたかのように、そして奥の部屋には」

 

海兵2人「「黄金の山!!」」

 

海兵「し~~~。」

 

海兵「それも古代遺跡に何百年も埋もれていた黄金だとか。」

 

海兵「こんな不気味な話は聞いた事がねェ・・・」

 

海兵「ゆ、幽霊船か?」

 

海兵「奴ら・・・古代遺跡の呪いにかかってこの世から消えたんだ。」

 

海兵達は走る。

 

海兵「幽霊船だか何だか知らねェが、我らが要塞ナバロンに喧嘩売るつもりか?」

 

海兵「早くしろ!!」

 

海兵「一体どんな奴らなんだ?」

 

サンジは通気路から聞いていた。

 

サンジ「ナバロン?なるほどそういう事か・・・。おれ達はよりにもよって海軍の誇る大要塞のど真ん中に飛び込んじまったわけか・・・。どうする?船長さんよ・・・」

 

ルフィは呑気に寝ていた。

 

サンジ「こいつにゃ関係ねェか・・・。」

 

メリー号は軍艦に護送される。

 

ドレイク少佐「海賊船は88ドックに渓流し、捜索を徹底的に行います!」

 

ドアのノック音がし、

 

ジョナサン司令官「ん?」

 

ドアを開いて海兵が入って来た。

 

海兵「ご報告します。フタンマレー号が入港を要求しています。」

 

ドレイク少佐「何だと!?」

 

海兵「非常事態につき、しばらく待つようにと、勧告したのですが」

 

デンデン虫〈嵐によって多数の怪我人が出た!〉

 

海兵「緊急事態なんだ!!一刻も早く治療を受けさせてくれ!」

 

ドレイク少佐「本部からの船というのは分かっているが・・・要塞内に潜んでいる可能性が高いのだ。入港は認められん。内部の船を今入れれば余計・・・」

 

ジョナサン司令官「門を開けろ。」

 

ドレイク少佐「なっ・・・!?」

 

ジョナサン司令官「入港を許可する。すぐに医療チームを配備しろ。」

 

海兵「はい!!」

 

海兵は出て行った。

 

ドレイク少佐「司令官!!」

 

ジョナサン司令官「偉大なる航路(グランドライン)でケガをした者が、どれだけ心細い思いをしているか おぬしも分かっておろう。」

 

ドレイク少佐「それは無論です!しかし!!」

 

ジョナサン司令官「わしはな。久しぶりに気合が入っておるのだ。なァに要塞の外には出られやせんよ。」

 

ジョナサン司令官は3枚の手配書を手に持つ。

 

ジョナサン司令官「しかしまたどうしてこのナバロンへ・・・。モンキー・D・ルフィにアメノ・ララちゃん・・・か。ピンク髪のお嬢さんだけ船長ではないのに28億直前の27億9100万の懸賞金とはあり得ないくらいに驚愕だ・・・。お嬢さんの変身時に名乗るイレギュラーハンターというのが我々海軍と役割自体がそっくりだという事らしい。結成しているのが我々人間とロボットの違いなだけのようだ。」

 

ドレイク少佐「そうなんですか・・・」

 

ジョナサン司令官「我々人間の心を持ったロボットだけによる組織・イレギュラーハンター・・・ね。」

 

ドレイク少佐「彼女はまさに規格外な存在のようですな・・・」

 

海兵「船が入港するぞーー!!」

 

海兵「大警戒態勢に入れェェ!!」

 

ゾロは通りかかるが、動く歯車や橋が遮り気づかれる事は無かった。

 

ゾロ「でかい要塞だなァ・・・。それにしてもここはどこだ?戻るか・・・。」

 

ララも上手く要塞内に入り込んでいた。

 

ララ「ペケ、警戒厳重よね・・・。」

 

ペケは小声で話す。

 

ペケ「ですね。」

 

ララ「ここでアクセルになって、ハイパーモードを起動しましょうか・・・。」

 

ララはデバイス起動で電磁波球体に包まれ、アクセルになる。

 

アクセル「じゃあハイパーモードに変身。」

 

アクセルは光り出し、姿が見えなくなる。

 

アクセル「よし。ステルス、透明状態になったね。もう少ししたらゾロとウソップが捕まって、ルフィとサンジが救出に行くから、その時に上手く4人と合流すればいいね。」

 

 

ナミ「どうなってるの?この要塞の構造は・・・。巨大すぎて全体が掴めない。」

 

ナミは辺りを見渡しつつ、進む。

 

ナミ「一刻も早く脱出しなきゃいけないのに・・・。時間が経てば経つほど難しくなっちゃう。」

 

ナミは1つのドアを開いた。

 

ナミ「みんなはどこ行っちゃったのよ・・・。あっ!?ウソ・・・何なのコレ!?巨大すぎる!!ってメリー号は?メリー号が無い!!ちょっと待ってよ!メリー号は!?あたしの黄金は一体どこよ!!黄金黄金・・・あんなに苦労して手に入れたのに。」

 

ナミは座り込む。

 

ナミ「船・・・。それも軍艦クラス!!」

 

海兵「31部隊だな。第7ブロックB棟へ。」

 

ナミ「新しい船が入港してきたって事は、ここは湖じゃない!外海と繋がってるんだ!やった。」

 

ナミは立ち上がる。

 

ナミ「早くみんなを集めてゴーイングメリー号を探さなきゃ。何とかあの混雑の中に潜り込んで内部の人間に成りすませば情報も集められるわね。ルフィとゾロ、あとララは海軍に顔を知られてる。まあ、あの子はアイリスと上手くやるだろうけど。幸いあたしは顔を知られてないし。」

 

ドアが開き、

 

ナミ(しまった!!)

 

謎の二人組と遭遇。

 

???「どうなってんだ?この要塞・・・」

 

???「まるで迷路だ・・・。」

 

???「アンタ。厨房は何処か知らないか?」

 

ナミ「ちゅう・・・アハハ!知ってます。知ってます。厨房ですね!?」

 

???「俺達今の船で着いたんだ。」

 

???「参ったよ。迷っちまって・・・」

 

ナミ「お気の毒に。あたしも5年前に来たばかりの頃は迷ってばかりでした。」

 

???「アンタ 5年もここにいるな。」

 

???「じゃあ厨房に案内してくれ。」

 

ナミ「えっ?」

 

???「ここのコックに助けを呼ぶわけにはいかねェんでよ。ここは1つ頼む。」

 

ナミ(嫌って言ってもいい?)

 

???「俺達マリージョアから来たんだ。恩を売っといて損はないぜ。」

 

ナミ(どこも無さそう・・・)

 

???「な。美人の姉ちゃん。」

 

ナミ「お安い御用ですゥ!!」

 

ナミは二人組を連れて行く。

 

ナミ「お二人はこの要塞の事何かご存じ?」

 

???「いや俺達兄弟は料理人なんでね。」

 

???「海軍じゃちっとは名の通ったコックなんだぜ。」

 

ナミ「まァ!!有名人!!」

 

???「ヒヒ。今度この厨房のチーフを任せられることになったのさ。」

 

???「マリージョアでは将軍方の舌を満足させてきた。こんなへんぴな田舎でどうでもいいメシを垂れ流してるコック軍とはワケが違うのさ。まずは格の違いを見せてやらんとな。」

 

ナミ(そんな事聞いちゃいないのよ。とりあえずこいつらを振り切って変装でも何でもしないと情報集めもできやしない。)「まァさすが伝説のコック!あとはこの角を曲がって一つ目を右に行って真っすぐ行って左に曲がれば厨房ですわ!」

 

???「ああ。こっちか。」

 

ナミ(じゃあね。)

 

???「っで、一つ目ってのはここか?」

 

???「ああ?」

 

ナミは別の部屋で掃除の雑用に変装する。

 

海兵「ロロノア・ゾロ。幽霊船と言われているのは麦わらのルフィの船だと言う事だ。ジョナサン司令の指示で我々ドレイク少佐の直属部隊に連中を拿捕せよと秘密指令が下された。その際最も強敵と言われてるのが」

 

海兵「ロロノア・ゾロ」

 

海兵「かつて海賊狩りと恐れられた剣豪ですよね?三刀流の使い手と聞いています。」

 

海兵「さらに敵に回すのはまずいと言われるのが、船長ではなく普段はジョシコウセイという事だが、変身時にはイレギュラーハンターを名乗るピンク髪少女だ。本部は彼女だけは逮捕よりスカウトしたいそうだ。」

 

海兵「なるほど・・・ピンク髪の彼女は除外として、ロロノア含む他はとにかく捕らえてここに来た事を後悔させてやる。」

 

海兵3人が通り過ぎると、ゾロが現れる。

 

ゾロ「誰を後悔させてやるって?ん?ここはさっき通ったな・・・」

 

しかしナミにモップで頭を殴られる。

 

ナミ「あんたは何で堂々と歩いてんの!!」

 

ゾロ「痛ってェな このヤロォォって何だお前か。」

 

ナミ「堂々と刀3本とララから借りてる1本差してたら一発でバレバレじゃない。」

 

ナミはゾロの3本と1本を強奪。

 

ゾロ「おいおい!!」

 

ナミ「あたしまで巻き添え食っちゃうじゃない。」

 

ゾロ「ぐぬぅぅ・・・」

 

足音が聞こえてくる。

 

ナミ「とりあえず隠れるのよ。」

 

ナミは刀持ったまま、すぐ近くのドアを開ける。

 

ゾロ「おまっ 俺の刀!?」

 

海兵「そろそろメシの時間だぜ。」

 

海兵「腹減ったなァ」

 

ナミ「入ったわ・・・」

 

ゾロ「別にコソコソ隠れなくってもよォ いざとなったらやり合えばいいじゃねェか。」

 

ナミ「ドアホ!みんな何処にいるか分かんないのに、そんな事されたら」

 

ゾロ「全員集まるんじゃねェか?」

 

ナミ「それも手ね。じゃなくて、メリー号だって行方不明なのよ!?」

 

ゾロ「まァそうがなんな それよりいい眺めじゃねェか。」

 

ナミ「特にララとアイリスはどうなのかしらねェ・・・」

 

ゾロ「アイリスは召喚されてるんだ。主であるララの言う事でデバイスに戻ってるんじゃねェか?アイリスの姿は目立つしよ。ララも上手く隠れてるだろ。さっきの海兵の話でも本部はよほどララのスカウトに熱心だな。ララ以外の俺達は逮捕かよ、奴らも諦めが悪いぜ、イレギュラーハンターの役割が海軍とそっくりだって事を知ったらそうなるか。」

 

ナミ「ララはあたしからすれば2歳下の妹分のような存在に思えてきてるわ・・・良い子過ぎちゃって。」

 

ゾロ「そういやお前 姉貴がいたよな。ココヤシ村に。」

 

ナミ「ノジコは義理だけどね・・・。妹っていた事ないから。」

 

ゾロ「ほう。俺からすりゃあいつは、自分から掃除とかやるし、言う事にあんま反抗しねェし、反抗しすぎて相手に嫌われるのが怖ェのかな。いつか無理し過ぎて体調崩さねェか心配だ。」

 

ナミ「ふ~~ん。」

 

ゾロ「それに着いた時、夜だったからよく分かんなかったからな。お!!こりゃいい。おいナミ ここで見てりゃ連中もそのうち」

 

ナミ「何バカな事言ってんの!アンタね ここでじっとしてて!ホントにもういつもいつも毎晩寝てばかりのくせに。」

 

ナミは刀を草むらに放り投げてしまう。

 

ゾロ「てめェ人の刀!何すんだ!ララから借りた龍神剣は後で返さなきゃなんねぇんだぞ!」

 

ゾロは取ろうと、手を伸ばすが取れず、刀は落ちてしまう。

 

ゾロもぶら下がり、取ろうと必死に。

 

ナミ「とにかく少しは方向音痴を自覚して、他のメンバー見つけたら迎えに来るから。それまで」

 

???「おい貴様!そこで何してる!?」

 

ナミ(見つかった!!)

 

ナミは振り返ると、

 

班長「そんなトコでサボってねェで早く掃除しろ!!」

 

ナミ「アイアイサー!!」

 

 

海兵「幽霊船騒動でクタクタだァ」

 

海兵「とにかくメシ食って用心に備えよう。」

 

上の通気路からサンジが顔を出す。

 

サンジ「幽霊船?」

 

ルフィ「あったか?食いモン。」

 

サンジ「どうやらあっちが食堂だ。」

 

ルフィ「食堂!!」

 

ルフィは落ちるが、サンジが足を掴む。

 

ルフィ「何すんだよ!?」

 

サンジ「早まるな。」

 

ルフィ「ヤダ!メシ食うんだ!」

 

しかしサンジが降りて、ルフィの背に降り立つ。

 

ルフィ「ああ。メシ~~。」

 

サンジ「しつこいな オイ。」

 

海兵「誰だ!!?」

 

海兵「動くな!!」

 

海兵2人は銃を向ける。

 

海兵「おかしいな。」

 

海兵「気のせいか・・・。」

 

海兵「昨日から緊張しっぱなしだからな。疲れのせいか。」

 

海兵「とにかく腹ごしらえだ。」

 

2人の海兵が扉の向こうへ入って行った。

 

サンジとルフィは付近の扉の中へ隠れていた。

 

サンジ「このアホ。もう少しで見つかる所だったぞ・・・。お?」

 

サンジとルフィはコック姿に変装。

 

サンジ「いい案配だ。この格好の方が疑われにくい」

 

ルフィ「いい匂いがするなァ・・・。」

 

サンジは扉に向かう。

 

サンジ「こっちが厨房か?面白そうではあるが・・・」

 

コック「おい。新しい船が着いたようだぞ。」

 

コック「何!?じゃあいよいよ来るのか!?ふざけた奴らが!!」

 

コック「例の兄弟がここに乗り込んで来るって話さ。」

 

コック「最初が肝心だ。ガツンと言ってやれ。」

 

コック達「「「「おう!!」」」」

 

ルフィ「肉!肉の匂いだ!!」

 

ルフィは唾液が垂れる。

 

サンジ「おめェは忍耐っつう言葉を知らねェのか・・・。」

 

ルフィ「俺が知ってんのは肉食い放題とおかわり自由って言葉だ~~。」

 

サンジ「それだけかい・・・。」

 

ルフィは扉を開けた。

 

ルフィ「メシーー!!」

 

コック達は気づく。

 

ルフィ「ん?」

 

コック「お前らか?マーレ兄弟ってのは?」

 

ルフィ「マーレ?」

 

 

ルフィ「ういっす!」

 

コック「お前らがマリージョアから来たっていういけ好かねェコック。」

 

ルフィ「ああ!?」

 

コック「来たくもねェド田舎の要塞に来てやるんだってほざいたそうだな!?」

 

コック「俺達がどうでもいいメシを垂れ流してるとか」

 

コック「言ってくれるじゃねェか!」

 

サンジ「何だ?おれ達を誰かと間違われてんのか?」

 

ルフィ「ゴチャゴチャ言われても知るか!!おりゃ腹減ってんだ!!メシ食わせろ!!」

 

ジェシカ「あんた達かい。」

 

ルフィ「ん?」

 

ジェシカ「マリージョアでお偉い方にディナーを出す為に、毎食100万ベリーの食材を使ってたっていうバカ。」

 

ルフィ「ああ!!」

 

ジェシカ「いくらオカミが決めた人物でも、ここはナバロンで一番神聖な場所。厨房だ。」

 

サンジは一度正気に戻る。

 

ジェシカ「このあたしが認めない料理人は一歩たりとも入れやしないよ。」

 

コック達はジェシカ料理長を称賛する。

 

ジェシカ「この要塞には1000人から成る猛者共が常駐してるんだ。ここのコックはその連中に死力を尽くした料理で応え、皆の腹にエネルギーを送り込んできた。戦いの前線に立つ兵士の為に毎朝毎晩髪の毛1本無駄にしないのさ。食材に頼って踏ん反り返ったコックとはワケが違う。」

 

ルフィ「それ!食わしてくれんのか!?」

 

サンジが前に出る。

 

ジェシカ「忘れてやしないかい・・・。料理はここで、心意気で作るもんだって事を。」

 

サンジはタバコに火をつける。

 

サンジ「つまりこのオレに料理の何たるかを教えたい・・・か。」

 

ジェシカ「そんな御大層な事言いたかないよ。そこまで言うプライドって奴を見せて貰いたいだけさ。アンタ達が誰だろうがここでは一切関係ない。だけどね、信頼できる腕前が無かったら他の連中に迷惑がかかるんだ。はっきり言っておく。あたしを納得させない限りこのナバロンでコックの名を語らせやしない。」

 

サンジ「成程。面白そうだ マドモアゼル・・・。」

 

海兵「何だ何だ!?」

 

海兵「コック達が料理で戦争おっぱじめるらしい。」

 

海兵「おれにも見せろ!!」

 

海兵「あいつが本部から来たコックか!?」

 

台には大量の食材が置かれていた。

 

ジェシカ「好きな食材を使ってくれて構わないよ。ルールは簡単。それぞれが100人分の料理を作りな。結果は食べた兵士達に決めてもらう。」

 

ルフィ「何だかよく分かんねェけどワクワクしてきたなァ!!」

 

サンジ「いつでも始めてくれ。」

 

包丁が数本まな板に敷かれる。

 

ジェシカ「・・・フン。」

 

ほら貝音が鳴る。

 

コック達は行動開始。

 

コック「この戦い、死んでも負けられねェ!!」

 

コック「旨味の乗った部分をたっぷりと。」

 

ルフィ「ん?」

 

サンジは腕組で立っていた。

 

ジェシカ(作りもせずに負けを認める気かい・・・。)

 

料理が完成した。

 

コック「完成!!」

 

コック「どうでェ!?」

 

ルフィ「すっげェェなァ!!もう出来たのか!?美味そう!」

 

ルフィは手を伸ばすが、ジェシカに止められる。

 

コック「あたぼーよ!おれ達は毎食1000人分作ってんだ。」

 

コック「速き事雨の如く!」

 

コック「これぞナバロンの神髄だ!」

 

サンジは包丁を2本手に取る。

 

ジェシカ「ん?」

 

サンジ「勿体ねェ事しやがる・・・。」

 

コック「何をするつもりだ?」

 

サンジは並外れの包丁さばきでマグロの中身を叩いていく。

 

コック「あ、あいつ・・・。」

 

コック「まさか!?」

 

コック「おれ達の使わなかった部分を・・・。」

 

サンジ「マグロの骨と頭は叩き潰し、綿はすり砕く。野菜鈴と共に練り上げて。油で。肉の油身はとろ~りと溶けるまで煮込み」

 

サンジはオタマで味見。

 

サンジ「貝殻でたっぷりダシを取った特製ソースと絡める。綿の苦みが食欲をそそり、濃厚な味が生気を吹き込む。となればさっぱりとした揚げ物も必要だ。五合の皮、じゃがいもの皮には中身以上の栄養素が詰まっている。兵士には理想的な栄養だ。ブロッコリーの芯は柔らかく香りのいいドレッシングに。」

 

ドレッシングをかけ、完成した。

 

サンジ「ここは戦場なんだろ?料理が美味いに越した事はねェが、食材が尽きるのは一番マズイ筈なんじゃねェのか?」

 

ジェシカ「!?」

 

サンジ「1万ベリーだろうが、100万ベリーだろうが食材は一片たりともムダにしちゃいけねェ どんな食材も丸ごと愛を注ぐのがコックのたしなみだ。レディの全てを愛するようにな。あるジジイからの受け売りだ。」

 

見ていた海兵達は一斉に料理へ。

 

海兵達は美味そうに食べていた。

 

コック「くそォォ・・・無名なコックに負けたくねェばっかりに俺達はやっちゃいけねェ事をやっちまった。一番美味い部分しか使わなかった。」

 

コック「ナバロンの料理はお偉いさんの贅沢料理とは違う。今日生き抜く兵士達の料理だ!それがジェシカさんの信念だったのに・・・」

 

コック「そのおれ達が食材を選り好みしちまったなんて。」

 

しかし、ルフィがカウントしながら食っていた。

 

ルフィ「90、91、92、93、94、95、96、97、98、99、100!」

 

ルフィは表情がまずくなり、ジェシカ達が駆け寄る。

 

コック「大丈夫か!?」

 

ジェシカ「しっかりしな!!」

 

ルフィ「うっめーーー!!」

 

コックたちはコケる。

 

ルフィ「ふうう 食った食った!!大満足ぅぅ」

 

サンジ「行くぞ。」

 

ルフィは立ち上がる。

 

ルフィ「ああ。もう思い残す事はねェ ありがとな ごちそうさん。」

 

サンジ「できればあなたの様な美しい方と争いたくはなかった。またお会いしましょうマドモアゼル。」

 

サンジの立ち去る際の言葉であった。

 

ジェシカ「お待ち!!」

 

ルフィ「ん?まだ何か食わしてくれんのか?」

 

ジェシカ「このあたしに恥をかかせたままで行くつもりかい・・・。気に入ったよ その食いっぷりと心意気 あんたら2人今日からあたし達の仲間だ!!」

 

コック達も歓迎モードに。

 

サンジはいつもの♡マークになる。

 

サンジ「そうこなくっちゃァ ジェシカすわ~~ん!!」

 

ジョナサン司令官は小舟に乗っていた。

 

ジョナサン司令官「ふあああっと・・・なかなかすぐには見つからんな。」

 

海兵「そりゃそうですよ。司令官殿。いくら海賊達だってこんな見つかりやすい所にはいないでしょう。どこからでもまる見えですからね。」

 

ジョナサン司令官「まあな。抜け目なく立ちまわり隠れる者もいる。だがあの手の海賊の中には一人や2人、度胸の据わった奴はいる者だよ。ララという少女だけは逮捕ではなく海軍本部にきっと入隊してもらいたいと、それも超VIP待遇でな。本部はそう言っているようだ。結成したのが人間ではなく心を持つロボットだけの組織・イレギュラーハンター。その役割が海軍とそっくりと知ったらそうなるだろうな。」

 

海兵「確かに。それに超VIP待遇とは。例の元居た別の世界ではジョシコウセイという学んで生きていた身とか。」

 

ジョナサン司令官「うん。16歳らしいし、ガクセイとも言うそうだ。」

 

海兵「たしかにジョシコウセイなんて職業は海賊時代にはありませんしね。彼女からすれば海賊は結構な昔の遺産のような事なんでしょうね。」

 

ジョナサン司令官「多分な。」

 

海兵「もしもですが諦めずにスカウト成功なら、階級はどこになるんでしょう?」

 

ジョナサン司令官「う~~ん。彼女は変身中は悪い意味なら下手をすれば世界観を滅ぼしかねない「チート」に近い存在になると言っておったそうだ。ならばいきなりだが大佐から中将辺りだろ。」

 

海兵「いきなり大佐から中将辺りですか!?」

 

ジョナサン司令官「16歳の女の子に掃除などの雑用なんかさせられるか?可能性もあるって事だよ・・・ん?」

 

司令官の単眼鏡がゾロを捉えた。

 

司令官「今日は坊主にならずに済みそうだわい。」

 

海兵「はあ?」

 

ゾロ「くそォ!あんのアホ航海士 何でまた厄介な所に」

 

ゾロは取れそうで、1本取ったが、2本落ちてしまう。

 

ゾロは崖を降りていく。

 

そして刀と共に湖へ落下した。

 

しかし、転がって来た大岩に潰されかけたが、ぶった斬った。

 

そして浮上。

 

ゾロ「くそォ 一瞬クラゲになっちまった。」

 

そこで銃を向けられる。

 

ジョナサン司令官「ようこそ我がナバロンへ。まずは一匹と・・・」

 

2人のマリージョアのコックは迷う。



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第211話「囚われたゾロとチョッパー緊急執刀!」

ジョナサン司令官は自室のチェスで確認。

 

ジョナサン司令官「あと7つか・・・。いやララという少女を除外するなら6つって事になるな。麦わら海賊団のロロノア・ゾロ ドレイク 奴を尋問してみるか?」

 

ドレイク少佐「しかし、司令官は食堂を調べろと仰られたのですが。」

 

ジョナサン司令官「ん?そうだったか?」

 

ドレイク少佐「どんな奴でも腹が減るから食堂に現れるだろうと」

 

ジョナサン司令官「食堂の方は私が行こう。ジェシカから本部の新しいコックが来ると聞いておるしな。」

 

司令官は席を立つ。

 

ドレイク少佐「ゾロの尋問はどのように?」

 

ジョナサン司令官「おまえさんに任せるよ。」

 

 

ゾロは両手を後ろに手錠させられあぐら座りしていた。

 

ゾロはあくびする。

 

ゾロ「ったく~。何なんだこいつら。」

 

牢屋の前には見張りの海兵達が。

 

ゾロ「まっ しばらくのんびりするか。」

 

ドレイク少佐が牢屋に向かってきた。

 

ドレイク少佐「開けろ。」

 

海兵「はっ!!ドレイク少佐 しかし極めて危険です。」

 

ドレイク少佐「ジョナサン中将殿の命により、ロロノア・ゾロを尋問する。」

 

海兵「はっ。お気をつけ下さい。」

 

ドレイク少佐は牢屋に入って来る。

 

ドレイク少佐「ロロノア・ゾロ 海賊狩りと言われたお前が麦わら海賊団にいるとはな。」

 

ゾロ「何だ。そんな事をわざわざ言いに来たのか?」

 

ドレイク少佐「お前達はどこから来た!?仲間は何人だ!?ララという少女は逮捕よりスカウト目的で除外って事になってるがな!何の目的でこの要塞に侵入して来たんだ!?ハリネズミと言われたこの要塞を空から攻略するとはいい作戦だ。どうやった?発射台を使ったか?」

 

ゾロ「あ~天国からきたのさ。」

 

ドレイク少佐「ふざけた事をぬかすな。」

 

ゾロ「別にふざけちゃいねェよ。ホントに空から降って来たのさ。」

 

ドレイク少佐「そんな戯れ言に付き合う気は無い。」

 

ゾロ「だ・か・ら 天国からタコ風船でやって来たんだよ。フワフワ~ってな。分かるか?」

 

ドレイク少佐「どうしてもそう言い張るつもりか。海軍を舐めるなよ!」

 

ドレイク少佐はゾロのこめかみをグリグリする。

 

ドレイク少佐「どうあっても吐いてもらうからな!!」

 

ナミは掃除班長と共に部屋に向かっていた。

 

班長「次のお前の担当はこの道場だ。」

 

ナミ「はい。親方。」

 

引き戸が開き、道場が見えた。

 

ナミ「何 これ・・・。これを1人で!?」

 

班長「ピッカピカに磨いとけ。昼飯は美味いぞ~。ガッハッハッハ!」

 

ナミ「この変装失敗だったかも。」

 

海兵「麦わら海賊団の一人が捕まったらしいぞ。」

 

海兵「何!?じゃあれは幽霊船じゃなかったのか!?」

 

海兵「あァある意味幽霊より怖いがな。」

 

海兵「聞いて驚くな。海賊狩りのロロノア・ゾロだ。」

 

海兵「おお!!」

 

海兵「奴以外にも乗り組み員が潜んでる筈だ。」

 

海兵「1人でも探し出せば手柄だぜ。」

 

 

ドラム缶からチョッパーが出てきた。

 

チョッパー「ゾロが捕まっちゃったなんて。どうしよう。」

 

チョッパーは缶から出る。

 

チョッパー「今の話だと他のみんなは大丈夫そうだけど。ララとアイリスは上手く隠れてるだろうな。くそ~~早くこんなトコ脱出したいよ。けど何処にいるのかわかんないしどうすればいいのかも分かんないし。」

 

海兵「何だあれは!?」

 

チョッパー「あっ!?」

 

ナミ「こんな生活続けてたら捕まる前に倒れちゃう。」

 

チョッパーは海兵3人から逃げるが、鉄製扉の前で行き止まりに。

 

海兵は扉の前で銃を構える。

 

海兵「やっぱりタヌキか・・・。」

 

海兵「消えちまった!?」

 

海兵「ん?あの中だ。」

 

海兵達は扉を開けて、中へ入る。

 

海兵「これじゃ探すの大変だぜ!!」

 

海兵は1つの木箱からツノが出ているの発見。」

 

海兵3人は箱に近づく。

 

そして箱の蓋を開けるが、ただのツノの詰め合わせが。

 

海兵「何だこれは?」

 

海兵「ツノだけ置いていったのか!?」

 

海兵「さァな・・・。だがツノだけじゃ鍋にもならねェ・・・」

 

3人は出て行く。

 

チョッパーは木箱の裏に隠れていた。

 

チョッパー「助かった・・・。」

 

しかし、別の2人が入って来る。

 

海兵「荷物は何処だ?」

 

海兵「そっちだろ?」

 

海兵「あっ これこれ。」

 

木箱が運び出される。

 

海兵「シカのツノなんて何するんだ?」

 

海兵「薬の材料にするんだそうだ。」

 

チョッパーは中身ごと運び出される。

 

港の海兵達がタンカで運ばれる。

 

海兵「何が遭ったんだ!?」

 

海兵「嵐に遭ったらしい。ケガ人が多数出てる。グズグズするな。急いで医務室に運ぶんだ。」

 

そしてメディカルルーム内。

 

1人の女医がディスクで医学書を読んでいた。

 

女医「えーとメスは垂直に入れて、血が出たら、血、血、血、」

 

しかし女医は倒れてしまうが、起き上がる。

 

女医「もう。どうして先生達がみんな一緒に出張しちゃうんだろう・・・。神様 外科の患者さんが来ませんように。」

 

海兵「医務室長!!」

 

女医「は、はい。」

 

海兵「薬の材料のシカヅノ運んで参りました。」

 

女医「何だ・・・そこに置いといてください。」

 

海兵「分かりました。」

 

木箱はガイコツ付近に置かれた。

 

チョッパーは外へと顔を出す。

 

チョッパー「ここどこだ?」

 

チョッパーは目の前のガイコツを見て、ビックリしてしまう。

 

ナミはナース姿へ変装し、内部を歩く。

 

ナミ「我ながら中々似合ってるわよね~。これなら大丈夫。」

 

しかし、奥からナース4人が走って来た。

 

ナミ「うっ ごめんなさい。」

 

ナース「何謝ってんの?さっさと医務室に行くのよ!」

 

ナミ「えっ?えっ?」

 

ナース「急患なのよ!ナースは全員非常招集よ。」

 

ナミは引っ張られて連れて行かれる。

 

ナミ「やっぱりどんな服でもダメなのね・・・」

 

ドアが開く。

 

ナース「コバト先生!!急患です!!」

 

コバト「内科?小児科?それとも・・・」

 

ナース「スタンマレー号の海兵に重傷者がかなりの数。」

 

コバト「げ、外科・・・。よろしく頼むわ。外科は私専門外だから。」

 

ナース「何を仰られてるんです!?今この基地には医者は先生しかいないんですよ。」

 

コバト「だって!!私小児科で、ちょっと外科は専門外で~」

 

コバト先生はナースに連れて行かれた。

 

チョッパー「何だ~~。医務室らしいや。でも大丈夫かな あの先生・・・」

 

 

海兵達はどんどん運ばれていた。

 

ナミ「こりゃ凄い事になってるわね。サイクロンにでも遭ったの?」

 

ナース「さ、あなた。傷の治療を。」

 

ナミ「はい。」

 

ナミも混ざり傷の治療を始める。

 

ナミ(もう こんな事してる場合じゃないのよ。早いとこゴーイングメリー号を見つけてこんなトコさっさと脱出しなきゃなんないのに~~。)

 

海兵「うっ・・・」

 

ナミ「ご、ごめんなさい・・・」

 

ナース「ボヤっとしないで。」

 

ナース「先生!どうします!?」

 

コバト「そうね。そうね。鎮痛剤を50mm」

 

ナース「オペ室の準備は?」

 

コバト「オペ・・・オペ・・・オペよね・・・」

 

コバトは海兵の血を見て、気絶しそうであった。

 

ナースによって椅子に座らされる。

 

ナース「治療の指示をお願いします。」

 

コバトは簡単に治療できる状態ではない。

 

その様子を陰で見ていたチョッパー。

 

チョッパー「見てられない。」

 

チョッパー「皆さんに指示を与えます!」

 

チョッパーは人型になり、白衣を着用と丸底メガネと付け髭で変装する。

 

人型チョッパー「まずこの患者にはフェニコールと強心剤。それにチアルシリンを投与して。」

 

ナース達は唖然としていた。

 

人型チョッパー「分かったら返事を!!」

 

ナース達「「「「はい!!」」」」

 

ナース達は患者に投与していく。

 

人型チョッパー「各患者の血液型のとクロスマッチ。手術が必要な患者には術前処置!!」

 

ナース達はそれぞれチョッパーの指示の下に行動を開始。

 

人型チョッパー「その患者にはハシオフウトキソイドとモリフィネ5mm打って。」

 

ナース「はい。」

 

人型チョッパー「オペ室の準備は!?」

 

ナース「準備できました。」

 

人型チョッパー「では重傷患者から運び込むように。」

 

ナース「はい。」

 

患者は運び込まれていく。

 

人型チョッパーがコバトの元へ行く。

 

人型チョッパー「しっかりしてよ 先生。」

 

ナミ「チョッパー!!」

 

人型チョッパー「ナミ!!どうしてこんな所にいるんだ?」

 

ナミ「あんたこそ。」

 

コバトが起きて立ち上がる。

 

コバト「あ、あの・・・何がどうなってるのか。気絶しちゃったもんですから お医者さんですよね?何処のどなた様か知りませんが的確な指示のおかげで助かりました。」

 

人型チョッパー「まだ助かってない。」

 

コバト「へっ?」

 

人型チョッパー「手術をしなければ命の危ない兵士が何人もいるんだ。」

 

コバト「はい・・・。」

 

人型チョッパー「一刻も早く重傷患者達のオペを始めるんだ。」

 

コバト「はい・・・オペを・・・」

 

コバトはまた座り込んでしまう。

 

ナミ「何なのよ アンタ」

 

コバト「私 ダメなんです。」

 

ナミ「何が・・・?」

 

コバト「人の痛みとか血が流れるのとか全然ダメなんですよ。注射するのさえ大の苦手なのに・・・人の体を切ったり縫ったりなんて。」

 

ナミ「呆れるわね~。ここ海軍基地なんでしょ?今までどうやって治療してきたのよ!?」

 

コバト「私 専門は小児科なんです。他の医者達が全員出張なんで、私が医務室長代理を頼まれちゃって・・・。」

 

ナミ「代理?」

 

人型チョッパー「代理でもなんでも、今はあなたが医務室長なんだろ?」

 

コバト「あっ はぁ 一応。」

 

人型チョッパー「一応って・・・」

 

ナミ「チョッパー こんなトコさっさと逃げ出しましょうよ。」

 

人型チョッパー「・・・でも」

 

ナミ「脱出できるのよ。ここは湖じゃなくて海に繋がってるの。ゴーイングメリー号で出て行けるのよ。」

 

人型チョッパー「今は行けない。」

 

ナミ「ええ!?」

 

人型チョッパー「あなた人の命を救う医者なんだろ?」

 

コバト「そうなんですよね・・・。でも医者にだって出来る事と出来ない事があるんです。」

 

人型チョッパー「俺に医学を教えてくれた人がしてくれた話だけど・・・」

 

コバトが顔を上げる。

 

人型チョッパー「ある男が医者に死を宣告され、絶望して死に場所を彷徨ったんだけど、偶然通りかかった山で見たんだ。山一杯に咲く鮮やかな桜を・・・」

 

人型チョッパー「そしてその男はもう一度医者にかかった。そしたらこう言われたんだ。まるで健康体だよ!ってね。ここの患者さんにとって医者は貴方しかいないんだ。助けられるのは貴方だけなんだ。諦めちゃいけない。この世に治せない病気は無い。出来ない事があるなんて言っちゃいけない。俺達医者が治せない患者はいない。医者は奇跡を起こせるんだ。少なくともそう信じてなきゃいけない。」

 

コバト「あの・・・私にも・・・桜が見られるでしょうか・・・。いえ苦しんでる人達に桜を見せてあげる事が出来るでしょうか?」

 

人型チョッパー「もちろんさ。俺も手伝うから。」

 

ナミ「ちょっと。そんな事してる場合じゃないでしょ?」

 

人型チョッパー「場合じゃないけど、何よりも人の命は優先されるんだ。おれは医者だ。」

 

ナミ「そんな事言って、あんただって置いてかれちゃうわよ。いいの?」

 

すると、ドアが開きナース達が入って来た。

 

ナース「先生 オペの準備が出来ました。」

 

人型チョッパー「分かった!!今行く。」

 

ナミ「チョッパ・・先生。」

 

コバトは立ち上がる。

 

コバト「分かりました。」

 

コバトは現場へ向かう。

 

人型チョッパーも現場へ。

 

ナミ「チョッパー!!」

 

人型チョッパー「おれの事置いてっていい。今ここを出たらドクトリーヌに怒られちゃうよ。」

 

ナミ「んもう。あんた一人置いて行けるわけないでしょ。」

 

ナミも現場に向かう。

 

手術室には見張りの海兵2人が。

 

手術着に身を包んだコバト、人型チョッパー、ナミの3人が手術室へ。

 

海兵「あんな医者 いたか?」

 

 

そして手術台の患者と向き合う3人。

 

コバト「緊急手術(オペ)を開始します。」

 

人型チョッパー「胸部に鉄片の影、摘出の必要あり、」

 

ナミ「患者はもう麻酔で気持ちよく眠ってるわ。メス はい先生。」

 

ナミはメスをコバトに手渡す。

 

患部が見えてる場所にコバトは緊張を隠せない。

 

人型チョッパー「コバト先生。大丈夫、この患者に桜を見せられるのは貴方なんだ。」

 

コバト「はい・・・。」

 

コバトは落ち着きつつ、メスを患部へと近づける。

 

人型チョッパー「動脈に隣接してるから気をつけて。」

 

人型チョッパー「ナミ 吸引を。」

 

ナミ「はい。」

 

ナミは器具を掴む。

 

コバトは作業をしていき、ナミがコバトの汗を拭く。

 

そして、摘出された。

 

人型チョッパー「鉄片摘出。」

 

コバト「・・・やった。」

 

ナミ「喜んでる場合じゃないでしょ。患者はまだまだいる。」

 

コバト「あっ はい。」

 

人型チョッパー「頑張ろうぜ。」

 

コバト「・・・はい。」

 

 

ドレイク少佐「何?見た事の無い医者が手術をしている?」

 

海兵「はっ!!」

 

ドレイク少佐「麦わらの一味かもしれんな・・・」

 

ゾロ(チョッパー・・・)

 

そして手術室を訪れたドレイク少佐と海兵2人。

 

ドレイク少佐「失礼する。」

 

コバト「オペ中です。出て行って下さい。」

 

ドレイク少佐「非常事態だ。コバト先生 ちょっとお話を伺いたい。」

 

ナミ「コバト先生!血圧が低下しています。」

 

人型チョッパー「赤血球浮遊液6本と血小板を1単位。」

 

ナミとコバト「「はい。」」

 

人型チョッパーは血圧計を確認。

 

人型チョッパー「大丈夫。このまま輸血を続けて。ドーパミンも用意しといて。」

 

ドレイク少佐「コバト先生。」

 

コバト「今は緊急手術中ですよ。静かに。」

 

ドレイク少佐「先生が手術を?私の腕から溢れる血を見て気絶する先生がね・・・そこにい見かけない医者がいるはずです。」

 

コトバ「邪魔です!この中にいるのは尊い人の命を救う事に命を賭けたドクターとナースだけです!!」

 

ドレイク少佐「引き上げるぞ。」

 

室内から出て行く少佐と海兵。

 

ドレイク少佐「見張っとけ。」

 

海兵「はあ・・・」

 

 

コバトは作業を続行している。

 

コバト「縫網終了。」

 

ナース「先生 この患者が最後の一人です。」

 

タンカで運ばれた海兵の患者。

 

ナミ「お疲れ様 コバト先生。」

 

コバトは安心し、マスクを外すと、人型チョッパーはいつものサイズに戻る。

 

ナミ「チョ、チョッパー!!」

 

チョッパー「コバト先生は立派な医者だよ。」

 

コバト「私なんかタヌキさんの方がが立派なお医者さんです。」

 

チョッパー「何だバカヤロ!俺はタヌキじゃねェトナカイだ!」

 

ナミ(それ以前にチョッパー見て不思議に思わないのかしら・・・)

 

ジョナサン司令官は内部を歩く。

 

アクセルステルス(透明)モードは要塞内部を足音をなるべく立てないよう堂々と歩く。

 

アクセル内の半超空間の下着ララ(バレットはルフィ君達と合流するまで出してないからいいけど。)

 

ペケ(ララ様 大丈夫ですか? 合流出来ますか?)

 

アクセル内の半超空間の下着ララ(もうちょっとで、ルフィくんが司令官の所でバレちゃって、ジェシカさん達から逃げ始めるから。それを待とう。)

 

ペケ(う~~ん。)

 

サンジは厨房でタマネギを切っていた。

 

サンジ「ったく~~。おれはこんな所で何やってんだ・・・。ナミさん、ロビンちゃん、ララちゃんにアイリスちゃんも無事なのかどうか分かんねェし。だがアイリスちゃんはデバイスに一旦戻ってて、ララちゃんは上手く隠れてるかもしんねェだろうけど・・・。ああでもジェシカさんの手前 この仕事放っぽっとく訳にもいかないしな。」

 

ルフィ「うん。全くだ。」

 

サンジ「あ おめェ何してんだよ!」

 

ルフィ「いやァ見事なもんだなァって感心して見てた。」

 

サンジ「手伝うかここから逃げ出す算段をするか、何かやりやがれ。」

 

ルフィ「しかしなァ どうして俺達ここから逃げないのかなァ・・・」

 

サンジ「おめェがボヤボヤしてるからこんな事になったんだよ!!」

 

ルフィ「なァサンジ。」

 

サンジ「何だ?」

 

ルフィ「タコってさァ 生でも食えるよな?」

 

サンジ「だからそれが何だよ!?」

 

ジェシカ「どう?そっちの下準備は出来た?ゆっくりしてると次の100人が来ちゃうからね。」

 

サンジはいつもの♡マークになる。

 

サンジ「あ~~いジェシカさ~~ん 今終わった所で~~す。」

 

ルフィ「おう そうか!!やっと休みか。疲れたぜ!」

 

サンジ「おめェは何にもやってねェだろ!!」

 

ジェシカ「じゃああと300個のタマネギのみじん切り頼むわ。」

 

ジェシカは行ってしまう。

 

ルフィ「何ィィ!?あいつは悪魔か!?」

 

サンジ「はーーい!!私はジェシカさんの(しもべ)で~~す。」

 

ルフィ「分かった!!こうなったのはサンジ!!てめェのせいだ!!」

 

ジョナサン司令官は歩く。



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第212話「迫る海軍の捜査網!囚われた2人目!」

要塞より離れた林地帯では、ウソップとロビンがいた。

 

ウソップ「海軍本部第8支部。」

 

単眼鏡で観察中のロビン

 

ロビン「ここナバロンの正式名称。難航不落海軍最強の要塞とも呼ばれているわ。あの中央塔におそらく司令部がある筈。でも分かるのはそのくらい。」

 

ウソップ「そんな事分からなくたって結構だ。古代遺跡じゃ飽き足らず要塞まで調べる気かよロビン。」

 

ロビン「当然でしょ?私達は敵のど真ん中にいるのよ。」

 

ウソップ「だからっていつまでもちんたら探し回ってなんかいられるかよ!!俺が知りてェのはゴーイングメリー号が無事かどうかだよォ・・・」

 

ウソップ「一体何処行っちまったメリー・・・」

 

ロビン「軍に接収されたと考えるのが妥当でしょう。」

 

ウソップ「ったく!!よく冷静にそんな事言えるよな!?」

 

ロビン「もし仮に船が見つかったとして、どうやって脱出するの?「はいどうぞ」って海軍が道案内してくれるとでも言うの?」

 

ウソップ「そそ、それは・・・」

 

ロビン「だからこそ・・・まずはじっくりと ね。」

 

ウソップ「海軍が怖くて海賊やってられるかよ!!俺はゴメンだ。じっくり調べるのはお前さんに任せるさ。」

 

ウソップは草陰に隠れながら進むが、足をロビンの能力の手に掴まれる。

 

ウソップ「ロビン!てめェ 何・・・」

 

ウソップは木の裏に隠れさせられる。

 

海兵「いたか!?」

 

海兵「いません!!」

 

海兵「麦わらの一味は間違いなくこの付近に潜んでいる筈だ。草の根を分けても探しだせ!!」

 

海兵「はっ!!」

 

海兵「ふっ・・・。逃げ切れるものか。あのロロノア・ゾロでさえ捕まったんだからな。」

 

ウソップは離される。

 

ウソップ「ゾロが・・!?」

 

ロビン「大丈夫・・・?長鼻くん?」

 

ウソップ「今の聞いたか?」

 

ロビン「これで幽霊船なんかじゃなく麦わら海賊団だって事が知れた訳ね。敵は血眼よ。船よりも自分の心配をしたら?」

 

ウソップ「じょ、上等じゃねェか。でもな悪ィけどあの船は俺の命より大事なんだ。おれは行く。もう決めたんだ!邪魔すんじゃねェぞ!じゃな!」

 

ウソップは行ってしまう。

 

ロビン「困った人・・・」

 

 

ロビンは上手く忍び込み、船のドックが眺められる地点に来た。

 

すると、1人のサングラスをかけた海兵が海軍船から降りてきた。

 

???「嵐の中、こんな辺境の基地まで出向いて来たって言うのに。迎えもよこさんとは何たる対応。ん?おい!そこの君!!」

 

海兵「はっ!!」

 

???「私はこの基地の司令官に会う事になっている。ただちに迎えを寄こすように連絡したまえ!!」

 

海兵「はっ!!司令官殿。その前に我が要塞にどのようなご用件でしょうか?」

 

???「そんな事一兵卒ごときに話す必要はない!!」

 

海兵「失礼ですが、所属と階級を確認させて頂いても・・・」

 

???「話す必要はないと言っている。ただちに司令部に取り次ぐのだ。」

 

海兵「そう言われましても、多分ムダだと思いますよ?」

 

???「無駄とはどういう事だ?」

 

海兵「ジョナサン司令官は現在食事の時間ですから。食堂にいらっしゃると思います。」

 

???「ではその食堂に取り次げばいいだろう!!」

 

海兵「あの・・・第8支部のモットーをご存じないんですか?」

 

???「モットーだと?」

 

海兵「その1!食事の前に手を洗う!」

 

海兵「その2!絶対食事を残さない!!」

 

海兵「その3!食事中に仕事を持ち込まない!!」

 

海兵「その4!食事の後は歯を・・・」

 

しかし、胸倉のリボンを掴まれ、

 

???「もういい!!この基地の司令官は海軍本部から派遣されたVIPの方が大切だと・・・そういう訳だね?」

 

海兵「はっ!!そうであります。」

 

でも離される。

 

???「おーし分かった。司令部には私から出向く。その前に一言君に忠告しておいてやる。今の内に次の転職先を考えておくのだな。フハハハ。」

 

海兵「はあ?」

 

???(もはやこの海域では無用の長物と化したハリネズミ。密かに一歩も動かぬという変わり者の司令官。所詮ドジな今の海軍には必要ない事を・・・いずれ本部に報告する事になるだろう。フッ!アナグマめ。司令官でいられるとこ後数週間 ナバロンでは残り少ない食事をせいぜいゆっくり味わうがいい。)

 

しかし、何かを気配を感じ、後ろを振り向く。

 

???「気のせいか。」

 

そこで手を掴まれ、関節技を決められる。

 

ロビン「海軍本部監査 丁度いい人と 出会えたわ。ウフフフ。」

 

海軍厨房では、サンジが料理中であった。

 

海兵達には大絶賛である。

 

ジェシカ「みんな次の100人が待ってるんだ。早く食べておくれよ!」

 

海兵達「「「「アイアイサーー!!」」」」

 

ジェシカ料理長は司令官の所まで運んだ。

 

ジョシカ「はい お待ちどう。」

 

ジョナサン司令官「おい ジェシカ?これはお前が作ったいつもの料理だよな?」

 

ジェシカ「文句ある?司令官殿・・・。」

 

ジョナサン司令官「だってマリージョアのコックが作る料理がとんでもなく美味いと海兵達が大騒ぎしてるんで、私も楽しみにして来たのに。」

 

ジェシカ「気に入らないのかい?この総料理長が自ら腕を振るったってのに。いつまでも若いモンと同じ献立っていう訳にはいかないだろ?愛情たっぷりのヘルシーメニュー さ 召し上がれ。」

 

ジョナサン司令官「野菜もたっぷりっというのはな。ブロッコリーとニンジンが苦手なんだよ。」

 

ジェシカ「第8支部の下その2、」

 

ジョナサン司令官「わ、分かったよ。」

 

ジョナサン司令官はブロッコリーを口に放り込む。

 

ジョナサン司令官「この通り。」

 

ジェシカ「ウフフフ。」

 

ルフィは厨房で食っていた。

 

コック「何だ?あの新入り?さっきからつまみ食いばっかしやがって・・・」

 

サンジ「気にすんな。あいつは味見専門だ。」

 

コック「どう見ても海軍本部の厨房を任せられたコックには見えねェぜ。そこへ行くとアンタはどうだい。大した腕だな!海兵達にも大評判。」

 

サンジ「そりゃどうも。じゃ後でレシピ書いといてやるよ。」

 

ジェシカ「8番テーブルに料理。急いで頼むよ?」

 

サンジ「アイアイサー!!美しいレディの為ならたとえ火の中水の中!!」

 

サンジは料理完成させた。

 

ルフィ「おおお!!うまそー!よーし。俺が持ってってやるよ。」

 

ジェシカ「お待ち。その料理に手を出したらアンタの賄いは抜きだよ。分かってるね?」

 

ルフィ「アイアイサー!!」

 

ルフィは料理の乗った皿を持っていく。

 

ジェシカ「分かってんのかね・・・ホントに」

 

サンジ「しかし8番テーブルの奴くそ幸せな野郎だぜ。」

 

コック「ああ見えて 旦那を大事にしてるからな。」

 

サンジ「へェ・・・ジェシカさんって旦那いたんだ。」

 

ジェシカ「無駄口叩いてる暇があったら仕事しな。」

 

サンジ「一体何者なんだ。そのナバロン一ラッキーな奴は・・・」

 

コック「この第8支部の司令官殿さ。」

 

サンジ「えっ?司令官だと?やべっ オイルフィ。」

 

ルフィはジョナサン司令官の元へ料理を運んだ。

 

ルフィ「お待ち!!」

 

ジョナサン司令官「うむ。ご苦労 下がっていいぞ。」

 

ルフィ「アイアイサー!!」

 

ルフィは扉まで上がる。

 

ジョナサン司令官は料理を食べ始めた。

 

ジョナサン司令官「う~~ん。評判通りの味だ。素晴らしい。」

 

しかし、ルフィも食っていた。

 

ジョナサン「まったく期待を裏切らない。」

 

ルフィ「そうだな。」

 

しかし、フォークが肉団子を刺さない。

 

ジョナサン司令官はフォークで刺そうとしたが、持っていかれる。

 

団子を一突きしようとしたら、ルフィの手が邪魔する。

 

ルフィ「ちょっとくらい食わせろよ!ケチ!!」

 

ジョナサン司令官「フフッ 全く期待を裏切らないな。」

 

ルフィは腕が戻って、倒れる。

 

サンジも扉の前に来た。

 

サンジ「くそ~。遅かったか。」

 

ジョナサン司令官「ようこそ。麦わらのルフィ。私はG8支部の司令官 ジョナサンだ。」

 

ルフィとジョナサン司令官は対峙する。

 

ジョナサン司令官「麦わら 私は食堂で手荒なマネはしたくない。ただ一つだけ質問に答えてくれないか?」

 

ルフィ「答えたらそれ半分食っていいか?」

 

ジョナサン司令官「ん?半分と言わず全部食べるといい。」

 

ルフィ「そっか!!じゃ貰うぜ。ケチだなんて言って悪かったよ。」

 

ルフィは腕を伸ばして皿を取った。

 

サンジ「バカヤロ。早く逃げやがれ。」

 

ジョナサン司令官「私にはどう考えてもお前の目的が分からんのだよ。そうだ。クロコダイルを倒したのはあくまでスモーカー大佐。お前はアラバスタで名誉を手に入れた訳でも、まして金を手に入れた訳でもない。そんなお前がここに何を望む?この要塞基地に何を求めて来た?」

 

ルフィ「何って空から落っこちて来たらここだったんだ。」

 

ジョナサン司令官「ん?」

 

ルフィ「まったく面白いな。偉大なる航路(グランドライン)って所は、この要塞も結構気に入ったぞ。メシは美味いし俺って運がいいんだな。」

 

ジョナサン司令官「フッフッフッフ。いいかね 麦わら。たとえ悪魔の実の能力者であろうともこのナバロンから脱出するには神業でも使わん限り不可能。」

 

ルフィ「おれァ出て行きたい時に出て行くよ。」

 

ジョナサン司令官「ロロノア・ゾロが捕まってると聞いても?」

 

ルフィ「え?ゾロ?」

 

サンジ「あのヤロ・・・」

 

ルフィ「要塞のオッサン ゾロは何処だ?」

 

ジョナサン司令官「聞いてどうする?」

 

ルフィ「決まってんだろ・・・今から助けに行くんだ!!」

 

ジョナサン司令官「そう焦らずとも、間もなくお前も同じ場所に連れて行ってやる。」

 

サンジが飛び込んで来て、ルフィを連れて行く。

 

サンジ「長居は無用だ。行くぞ!!」

 

ジェシカ含むコック達は警戒態勢であった。

 

サンジ「ジェシカさん。」

 

ジェシカ「麦わらの一味だったのはね。海賊にしとくには勿体ない腕だったよ。」

 

コック「諦めろ!!ナバロンのコックはそこいらの海兵よりは手強いぜ!」

 

サンジ「はっ!おれはそういうコックがいっぱいいる所から来てるんだぜ。」(とは言う物の ジェシカさんに手は出せねェ。さてどうする?)

 

ジョナサン司令官が入って来た。

 

ルフィとサンジは挟み撃ちにされそうである。

 

その時、扉が開き、海兵達がゾロゾロと入って来た。

 

ルフィとサンジは出て行った。

 

 

海兵「敵は麦わらの一味!!いつ戦闘になっても迎え撃てる準備をしておけ!ナバロンの名誉に賭けて必ず奴らの首を捕る!!」

 

海兵達「「「「「はっ!!」」」」」

 

ウソップ「ひいいいい!?」

 

ウソップ(海兵共 気合入りまくりだぜ。こんな敵のど真ん中でモタモタしてたらマジでやべェよ。せめてこの格好だけでも何とかしねェと・・・ん?ふんふん ふん」

 

ウソップ「お~し。変身完了!これなら堂々と~。」

 

海兵「待て。ナバロンの海兵ならナバロンの海兵らしく服装はきちんとする物だ。これだから新兵は困る。」

 

ウソップ「はっ!!以後気をつけるであります。所でちょっとお聞きしたいのでありますが、麦わらの船のドックへはどう行くのかご存じでありましょうか?」

 

海兵「その向こうから六角を降りた所だが。」

 

ウソップ「はっ!!ありがとうございます!!であります!!」

 

ウソップは走り出す。

 

海兵「おい!!しかしドックは?」

 

ウソップ「続けて充分であります!」

 

ウソップはドックへは行けた。

 

ウソップ「メ、メリー!!無事だァ!!良かったなァ!!」

 

メカオ「バーベル作り、ダティンする使用の船尾中央式キャラベル 少々古い型だが、実に良い船じゃ。」

 

ウソップ「誰だ アンタ。」

 

メカオ「ワシを知らんとは新入りじゃな?」

 

ウソップ「まあな。」

 

メカオ「こいつも相当暴れ回ってきたんじゃろうな。ツギハギだらけじゃが修理はキチンとしておる。愛情がこもった幸せな船じゃ。」

 

ウソップ「そんな事まで分かるのか?」

 

メカオ「海軍の船じゃろうが海賊船じゃろうがワシにとっちゃどっちでもいい。一目見りゃ大体の事は分かる。」

 

ウソップ「くぅ~~~嬉しいね。礼を言うぜ!!」

 

メカオ「バカヤロォ。おめェを褒めてんじゃねェ。」

 

ウソップ「まァそう怒んなって!気に入ったぜ。」

 

メカオ「新兵のくせに生意気な。」

 

ドレイク少佐「海軍船と海賊船を一緒にするとは相変わらずだな。」

 

メカオ「ドレイク少佐。船の修理なら一週間は待って貰わんとな。近頃の海兵ときたら船を傷つけるのが仕事と勘違いしとるようでお蔭でドックは大繁盛ときたもんだ。」

 

ドレイク少佐「単身しろ。ベテラン整備兵の手を煩わせに来たわけじゃない。用があるのはそっちだ。おいお前!」

 

ウソップ「は、はい!!」

 

ドレイク少佐「何処の所属だ?」

 

ウソップはガクガクで言いにくかった。

 

ドレイク少佐「自分の部隊も言えんのか?」

 

ウソップ「え、え~と確か第18部隊であります。」

 

ドレイク少佐「第18部隊と言うと狙撃部隊だったな。整備兵を除きこのドックは立ち入り禁止令が出ているのを知らんのか?」

 

ウソップ「あ~~忘れていたであります。直ちに狙撃部隊に戻るであります。」

 

ドレイク少佐「その必要はない!」

 

ウソップ「ない!?」

 

ドレイク少佐「そいつを連行しろ。」

 

海兵4人が剣を首筋に突き立てる。

 

ウソップ「お、おれが何したってんだよ?」

 

ドレイク少佐「不審な新兵を見たという報告があってな。ちなみに第18部隊は狙撃部隊ではなく、捕球部隊だ。」

 

ウソップ「いっけねェそうそう。捕球部隊だ。」

 

剣は突き立てられる。

 

メカオ「やめろ!バカ者 ここを何処だと思っておる!?ワシら整備兵にとってここは神聖な場所じゃ。たとえ一滴の血だろうと流してみろ!ただではおかんぞ!」

 

ドレイク少佐「刀を引け。司令部へ連行しろ。」

 

そしてウソップは司令部へと連行された。

 

ジョナサン司令官「う~~ん。この男が。」

 

ドレイク少佐「司令官 本人は海兵だと言い張っておりますが。麦わらの一味である事は状況証拠から明白です。」

 

ジョナサン司令官「ふ~~ん。」

 

ジョナサン司令官はウソップへと近づき、

 

ジョナサン司令官「君 名前は? 名前は?」

 

ウソップ「秘密。」

 

ジョナサン司令官「所属は?」

 

ウソップ「秘密。」

 

ジョナサン司令官「なぜなぜわざわざ海賊船のあるドックへ行った?」

 

ウソップ「秘密。」

 

ジョナサン司令官「秘密か。」

 

ドレイク司令官「ただちに牢屋にぶち込んで締め上げましょう。」

 

ジョナサン司令官「まあ待て少佐。そういえば今朝入港したスタンマレー号に海軍本部から派遣された特別監察官が乗船していたと聞く。」

 

ドレイク少佐「はあ?」

 

ウソップ「特別監察官?」

 

ドレイク少佐「し、司令官?」

 

ジョナサン司令官「監察官なら内偵の為、名も名乗らず所属もせんのが通り。」

 

ドレイク少佐「な、何をバカな・・・こんな奴が・・・」

 

ウソップ「フフフフ よくぞ見破った。さすがは司令官 その通り。私こそは海軍本部特別監察官・ウソップ大佐だ!第8支部に何か不正は無いか!?船の法規は守られてるか!?海兵の指揮は大勢か!?一兵卒に身をやつし内情探っていたとという訳さ!!」

 

海兵達「「「「「失礼しました!!大佐殿!!」」」」」

 

ドレイク少佐「バカを言うな・・・海軍本部の特別監察官と言えば支部の司令官より大きな権限を持つというのに、お前がそんな訳ないだろう!!」

 

ドレイク少佐がウソップ大佐(嘘)をゆび指す。

 

ウソップ「お前?お前!?なーにを言っとるんだドレイクとやらたかが少佐の分際で。」

 

ドレイク少佐「何!?」

 

ウソップ「上官を侮辱した罪で軍法会議にかけたっていいんだぞ?」

 

ドレイク少佐「し、しかし。」

 

ウソップ「どうだァ?一辺海軍刑務所のメシでも食って来るか?ん?ニッシシシ・・・」

 

ジョナサン司令官「これは失礼した大佐。君に迎えを出そうと思っていたのだが、遅れてしまってな。どうか許してほしい。」

 

ウソップ「いやいやいや!分かってくれるならいいんだよ!」

 

その時、扉が開き、

 

海兵「司令官殿 海軍本部より特別監察官シェパード中佐がお着きになりました。」

 

ジョナサン司令官「ん。」

 

ウソップ(本物登場かよ!?)

 

ドレイク少佐「ほらやっぱり!!」

 

ウソップはまずい状況にある。

 

ドレイク少佐「貴様アジなマネをああ!!どうした!?さっきまでの威勢はどうした!!?」

 

ウソップ(ゴメンナサイ。ゴメンナサイ。ホントにゴメンナサイ。ん?)

 

ウソップの目の先には海軍の制服にサングラスをかけたロビンの姿があった。

 

ロビン「初めまして。ジョナサン司令官。」

 

ウソップ(ロ、ロビン!!そうか!!ロビンも変装を!?よーし。)

 

ウソップ「よう!!中佐!お前もナバロンに来てたとはな!お、ああ!!俺だよ俺!同じ監察部のウソップ大佐だァ!!誤解受けて俺の事忘れちまったのかよ!!」

 

ジョナサン司令官「シェパード中佐 大佐をご存じで?」

 

ロビン「こんな人知らないわ。」

 

ウソップ「あああ!?」

 

ドレイク少佐「ほーら見ろ!!」

 

ウソップは連れて行かれそうである。

 

ウソップ「お、俺だって!!俺だっておーーい!!」

 

ドレイク中佐「ぶち込んどけ!!」

 

ウソップは牢屋に連れて行かれた。

 

ロビン「今からナバロンの事を調べさせていただきますね。」

 

ジョナサン司令官「どうぞご自由に歓迎するよ。シェパード中佐。」

 

ロビン「ありがとうございます。ウフフフ。」

 

ウソップはゾロと共に牢屋にいた。

 

ウソップ「あんにゃろ~。俺に何か恨みでもあんのかよ!?裏切りだぜありゃあ!!おめェもそう思うだろゾロ!!ロビンの奴話を合わせてくれれば今頃バッチリメリー号を奪い返してたのによ!!」

 

ゾロ「ロビンに感謝するんだな。」

 

ウソップ「なーんで!!なーんであんな奴に!?」

 

ゾロ「俺がいるだろうがよ・・・」

 

ウソップ「う・・・そ そっか。ゾロの傍にいた方が安全と踏んでロビンの奴俺の事を想って、でも・・・」

 

2人は見張りの海兵達から銃を向けられる。

 

ウソップ「ここって安全なのかな・・・」

 

ロビン(調べない方が良かったかもしれないわね。まだその方が脱出の希望があったから。脱出口が一か所しか無いなんて・・・)

 

ルフィ「ゾローー!!ゾロは何処だーーー!?ゾローーー!!」

 

サンジ「うるせェ 静かにしろ!!おっ!?」

 

サンジはルフィの腕を掴み、引っ張る。

 

海兵「ゾロに続いて、長鼻のクルーも我が手に落ちたぞ。麦わらと残りの一味も必ずこの近くにいる。」

 

海兵「あと、本部はピンク髪少女だけは逮捕ではなく、スカウトしたがっている。彼女の言うイレギュラーハンターという組織が、結成してるのが人間ではなく、心を持ったロボットだけって事で、役割だけが我々海軍とそっくりと知れば、本部もそうなるだろう。何とか彼女の事も探すんだ。ただし丁重にな。」

 

海兵「はっ!!」

 

サンジ「ララちゃんだけはそうだろうな。 なァこれからどうする?船長・・・」

 

ルフィ「う~~~ん」

 

ジョナサン司令官「麦わらと凄腕のコック。剣士と長鼻の男。見慣れぬ医者とナース。自称シェパード中佐。そして本部がスカウトしたがるピンク髪少女と共にいる髪の毛がある顔だけ我々人間に見えるが、ボディが機械であるロボット娘さん。だがなぜかそのピンク髪の少女とロボット娘さんの1人と1体が見つからないようだな。何故だ?だがまァ船と2人は捕らえた。残る麦わらの一味も我が手中に、だがララのお嬢さんとロボット娘さんは手強いであろう。さてどう動く?モンキー・D・ルフィ。ゆっくりお手並み拝見と行こうか。ララのお嬢さんとは上手く交渉できればいいがな。本部もララのお嬢さんのスカウト成功の為にも諦めんだろう。」

 

要塞内の人気がない場所を歩いているアクセル・ステルス(透明)モード。

 

アクセル・ステルス(透明)モード「ステルス(透明)モードの僕の事なんか見つけられる訳ないよ。もうちょっとしたらゾロ達がいる牢屋に行って、先に行ってるルフィとサンジ共共合流だね。」



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第213話「イレギュラーハンターと決死のルフィとサンジ!救出大作戦!」

海兵「すでに捕まえた麦わら海賊団の中には軍服を着用し、海軍士官に成りすました奴もいた。いいか?報告は後でも構わん。不審者を見かけたら即刻収監せよ!しかし、ピンク髪の少女と共にいるとされる顔は我々人間と同じボディが機械のカラクリ娘は何とか丁重に扱え!!本部はカラクリ娘を含めた彼女だけをスカウトしたがっているそうなんでな。」

 

海兵「「「「はっ!!」」」」

 

メカオはメリー号に乗り込み、調べた。

 

整備士「聞いたか?長鼻のアイツ麦わらのクルーだったらしいな。」

 

整備士「ああ。だけど、あいつは何でわざわざここに来たんだ?」

 

整備士「そうそう。湾内にはこの船よりも上等なのがいくらでも浮いてんだぜ?」

 

整備士「それを奪ってとっとと逃げりゃいい物をなァ。」

 

整備士「それが海賊共の浅はかさよォ」

 

整備士「違ェねェ」

 

整備士達は笑う。

 

メカオは降りて来た。

 

整備士「あれ?メカオさん 今日はもう上がりか?」

 

メカオ「年寄りをあんまこき使うもんじゃねェよ。」

 

整備士「年寄りだってよォ」

 

整備士達は笑う。

 

サンジとルフィは要塞内を彷徨う。

 

サンジ「ったくよ~~。ゴチャゴチャした要塞だぜ。」

 

ルフィ「ゾロとウソップは何処にいるんだろうな~?」

 

 

サンジ「まっ 捕まったとなりゃ牢獄行きが相場だろう。」

 

ルフィ「よし。じゃあ監獄に行くぞ。」

 

サンジ「監獄がどこにあるのか知ってるのか?」

 

ルフィ「サンジ 知らねェのか?」

 

サンジ「知ってる訳ねェだろ!」

 

 

ルフィ「う~~ん。やっぱあのヘソ島が怪しいと思うんだよなァ・・・」

 

サンジ「どうしてそう思う・・・」

 

ルフィ「何となく。」

 

サンジ「しかしまァ妥当の線だろうな・・・。ぐるっと海に囲まれてる上に脱出するにもあの橋を渡るしかねェと来てる。面倒くせェが行ってみるか。」

 

しかし、海兵の足音がしてきた。

 

サンジ「後戻りするのも面倒だなァ」

 

ここでデンデン虫が通信が入る。

 

海兵「はっ こちらFブロック第4区異常ありません。」

 

デンデン虫〈引き続き捜索せよ!〉

 

海兵「はっ。」

 

 

サンジ「ちっ・・・子電伝虫で連絡取ってやがるな。やりにくいぜ。」

 

ルフィ「なァサンジ。なんかワクワクすんな?イヒヒヒ」

 

サンジ「さっさと行け このクソザル!」

 

1人の海兵が台車で木箱を運んでいると、倒れている人物と衝突してしまう。

 

その人物は起き上がる。

 

???「ここは?」

 

しかし、銃を向けられる。

 

海兵「動くな。」

 

 

ロビンは図書室をうろつきながらも、一つの学校で学級委員が使うと思われる学級日誌らしき物を手に取る。

 

ロビン(変ね。船の出入りが全く無い時間がある。何故?)

 

海兵達がロビンを監視する。

 

ロビン(監視されてる。)

 

 

そしてある人物は牢屋に投獄される。

 

???「おい貴様!!何のつもりだァ!!私を誰だと思ってる!?」

 

海兵「ここに来る途中何度も聞いたよ。特別監察官シェパード中佐殿・・・だろ?」

 

???「それが分かってるなら、さっさとここから出せ!!私はジョナサン司令官に用があるんだ!!」

 

ウソップ(シェパード中佐・・・?そうか!!ロビンが化けてやがったのはコイツか!!逆にコイツが俺達の仲間に間違われてんだ!!ならば)

 

ウソップ「もう止めとけ見苦しいぞ。男は諦めが肝心だぜ。ジタバタすんのはよそうや。同士コンドリアーノ。」

 

シェパード中佐「コンドリアーノ?何だそりゃ!?誰だお前!?」

 

ウソップ「おいおい悪い冗談はよせよ~~。」

 

ウソップは立ち上がり、中佐に近づく。

 

ウソップ「まさか自分の名前も俺の顔も忘れちまった訳じゃねェだろ?」

 

ウソップは長鼻でシェパード中佐の顔をつつく。

 

シェパード中佐「ええい!寄るな!!馴れ馴れしい。知らん!こんな奴知らんぞ!」

 

ウソップ「どうしちまったんだよ~?まさか落下した時の衝撃で記憶が飛んじまったのか!?哀れ。哀れすぎる。おい頼むよォ!こいつだけでもここから出して来んねェか!?もう以前のコンドリアーノじゃねェ・・・」

 

海兵「決まりだな?」

 

海兵「ああ。取り調べの余地も無い。」

 

シェパード中佐「な、何が決まったと言うのだ?」

 

海兵達は行ってしまう。

 

シェパード中佐「待て!!私をどうするつもりだ!?待て!!待てと言うのが分からんのか!?」

 

ゾロ「コンドリアーノ!!」

 

ゾロは頭突きをシェパード中佐の額にぶつける。

 

シェパード中佐「コンドリアーノって誰?」

 

シェパード中佐は倒れる。

 

ゾロ「ギャーギャーうるせェんだよ!!」

 

ウソップ「ナイスゾロ。」(ヒーッヒッヒッヒ 上手くいったぞォ!!感謝しろよロビン。)

 

ゾロ「顔がやべェぞウソップ。」

 

ウソップ「うっ・・・」

 

 

サンジは通気口の窓から辺りを見回し、蹴り飛ばす。

 

そして外へ出た。

 

ルフィも外へ出た。

 

ドレイク少佐「司令官 麦わら達を目撃したという情報は依然入って参りませんが。」

 

ジョナサン司令官「う~~ん」

 

ドレイク少佐「一向に見つからない例のピンク髪娘とカラクリ娘以外はいかがいたしますか?司令官。」

 

ジョナサン司令官「監獄を探してるんだろう。こちらから導いてやるか。ララのお嬢さんとロボット娘さんはどう出るか。君は先回りして奴らを待ち受けろ。くれぐれも焦らんようにな。」

 

ドレイク少佐「はっ!」

 

ドレイク少佐は部屋を出て行く。

 

ジョナサン司令官「さて、先手必勝と行くかな?」

 

サンジとルフィは要塞外の階段を駆け上がっていた。

 

ルフィ「何だよ サンジ・・・」

 

サンジ「シッ。」

 

ルフィ「ん?」

 

サンジ「くそ~~。やっぱ強行突破か?んお?」

 

サンジは鉄橋の下を見た。

 

サンジ「何だ。下はがら空きじゃねェか。行くぞルフィ。下だ。」

 

ルフィ「おう!!」

 

サンジとルフィは鉄橋の下へ向かう。

 

電伝虫が鳴り、ジョナサン司令官が取った。

 

ジョナサン司令官「もしもし~。」

 

電伝虫〈報告します。先程捕らえた不審者1名麦わらの一味でコンドリアーノという者が判明いたしました。〉

 

ジョナサン司令官「コンドリアーノ?」

 

電伝虫〈はい。本人はシェパード中佐だと言い張っておりますが、明らかに嘘をついているものと思われます。〉

 

ジョナサン司令官「ん。ご苦労。」

 

ジョナサン司令官はデスクの椅子に座る。

 

ジョナサン司令官「二人のシェパード中佐か。」

 

要塞内の窓から外を見ていたアクセル・ステルス(透明)モードは、

 

アクセル・ステルス(透明)モード「そろそろ牢屋の所まで行こうかな。場所は大体覚えているし」

 

アクセル・ステルス(透明)モードはとりあえず要塞の外に出て、鉄橋辺りまで走る。

 

牢屋でのウソップとゾロ。

 

ウソップ「おいゾロ~~。なんか妙な雰囲気じゃねェか?」

 

ゾロ「ああ。なんとなくや~な空気だ。」

 

階段を降りて来る人影。

 

ドレイク少佐が手で合図し、海兵達が剣を突き立てる。

 

海兵「あれ?アンタ メカオさん。」

 

ドレイク少佐「何をしてるんだ こんな所で!?」

 

メカオ「何ってちょっと用があっただけじゃ!さっさとそれをしまわんか!!」

 

海兵達は刀を鞘にしまう。

 

ゾロ(なるほどな・・・。)

 

ドレイク少佐「っで用とは・・・」

 

メカオ「あんたじゃない。そこに捕まっとる長鼻に用なんじゃ。」

 

ドレイク少佐「待て!!気安く囚人と話されては困る!」

 

メカオはウソップの前に来る。

 

メカオ「時間は取らせん。多めに見ろ!」

 

メカオ「おう。」

 

ウソップ「ああ アンタ あん時の!!」

 

ウソップ「まさか、ゴーイングメリー号に何かあったのか?」

 

メカオ「安心せい。お前さんの船は無事だ。今の所はな。」

 

ウソップ「良かった・・・。」

 

メカオ「あの船を修理したのはお前じゃな?」

 

ウソップ「あっ ああ。まあ・・・」

 

メカオ「あのやり方は頂けんな。接手(つぎて)もせずに鉄板を打ち付けた所で強い風が来れば瞬く間に壊れてしまうじゃろうが。」

 

ウソップ「接手(つぎて)?」

 

メカオ「何じゃ 接手(つぎて)も知らんのか・・・」

 

ウソップ「いやァ実は俺 整備士でも何でもねェんだ。あれェ直したのは・・・」

 

メカオ「何者かが一夜にして。」

 

ウソップ「ああ。1万メートル上空の空島ってトコにいた時の話だけどな。」

 

メカオ「ん?1万・・・」

 

ウソップ「はいはい。どうせアンタも信じちゃくれねェんだろ?」

 

メカオ「ふむ。そういえばあの船は空から降って来たんじゃったの?」

 

ウソップ「ああ!信じてくれんのか?」

 

メカオ「この目でしかと見たから信じない訳にはいかんな。落ちて来た角度から考えるとかなりの高さから落ちて来たんだろうし。」

 

ウソップ「そうなんだよ~。空島じゃエライ目に遭ってよ~~神はいるわ天使はいるわでもう大変!」

 

メカオ「神に天使ってまるで一回死んだみてェに言うじゃないか。」

 

ウソップ「いや一度どころか死ぬ思いなら何度もしたぜ~ハハハハ!」

 

メカオ「それはそうとさっきの話じゃが、船を直した奴とやらが現れたのは霧の深い夜じゃなかったか?」

 

ウソップ「そう。その通りよく分かるな?アンタもしかしてそれが何者か知ってんのか?」

 

メカオ「そいつはもしかするとおめェ・・・」

 

ウソップ「うん・・・」

 

しかし、海兵達はメカオを立たせる。

 

ドレイク少佐「そこまでだじいさん。我々は何かと忙しいんでね。お連れしろ。」

 

海兵「はっ!!」

 

メカオは連れて行かれる。

 

ウソップ「ちょっ!!待てよオイ!!教えてくれ!!アイツは何者なんだよ!?」

 

メカオ「そうじゃ!!大事な事言い忘れておった!いいか長っ鼻!修理をする時は普段目の届かない所へ気を配れ!本当に修理が必要なのは大概そういう所にあるもんじゃ!船を大事に想うなら!その事を忘れるな!!いいか!!分かったなーー!?」

 

ウソップ「ああ!!分かったよおっさーーん!!ありがとな!!」

 

メカオは外に出された。

 

 

ルフィ「誰か出て来たぞ。」

 

サンジ「ああ。だがやっぱりあの場所が匂うな。」

 

ルフィ「おし!じゃあ行くか。」

 

サンジ「待て待て。こらちょっとばかりおかしいぜ。」

 

ルフィ「ん?」

 

サンジ「人のいねェ場所を来たらここに着いたんだ。まるで居場所を知らせてるみたいにな。ってことはだ・・・」

 

ルフィ「分かった!!要塞のおっさんはナイスなおっさん。」

 

しかし、サンジはルフィに蹴りをかます。

 

サンジ「ワナだよワナ。」

 

サンジ「捕まえる手間を失くして、直接牢にぶち込もうってハラなんだろうぜ。」

 

ルフィ「いいじゃねェか別に。」

 

アクセル・ステルス(透明)モードはサンジとルフィの姿を遠目に確認。

 

アクセル・ステルス(透明)モード「サンジとルフィを確認。そろそろ牢屋へ直行だね。」

 

サンジとルフィはメカオが出て来たドアに向かって走り、そっから内部へ侵入。

 

アクセル・ステルス(透明)モードは距離を置いて二人を追う。

 

ルフィ「おーいゾローー!!ウソップーー!!どっこだァァァ!?」

 

ウソップ「ん?あれ?今ルフィの声がしなかったか?」

 

ルフィ「おーーーーい!!」

 

ウソップ「やっぱルフィだ。おーーーいルフィ!!こっちだーーー!!」

 

ゾロ「いいのか?奴らにバレバレだぜ。」

 

ウソップ「いい!?ルフィー!来るなーー!!いややっぱ来てくれェェ。なあなんて言えばいい・・・」

 

ゾロ「さあな・・・来たきゃ来いとでも言っとけ。」

 

ウソップ「来たきゃ来ーーい!!」

 

サンジ「声がしたぞ。」

 

ルフィ「こっちだ。」

 

ルフィが来た。

 

ウソップ「あー来ちまった。気をつけろォルフィ!!」

 

ルフィ「いたーーー!!待ってろ今出してやる!」

 

と、ルフィが鉄格子に触れると、力が抜けた。

 

ウソップ「そうかァ!!これは海楼石!!」

 

ドレイク少佐「待ちかねたぞ。おとなしくお縄につけ。麦わら。」

 

サンジ「へっ 舐められたもんだな。その程度で俺達が止まるとでも?」

 

ドレイク少佐「これでも無理かね?」

 

挟み撃ち状態になる。

 

サンジ「同じ事だよ。タコが。」(さてと、どうするか・・・)

 

サンジ「とりあえず。」

 

サンジは牢屋の鉄格子を蹴る。

 

海兵「はっ 見苦しいぞ。その檻は大砲でも使わん限り壊れんわ。」

 

サンジ「ちくしょ~~なんて檻だァ・・・」

 

すると、アクセル・ステルス(透明)モードが声を発してくる。

 

アクセル・ステルス(透明)モード「何かしらやっているようだね!」

 

ウソップ「アクセル!?」

 

サンジ「ん?アクセルの声!?」(ララちゃん どこから声を発してんだ!?)

 

海兵「何だ!?誰もいないのに声が聞こえる!?」

 

ドレイク少佐「もしかして全然発見できていない例のピンク髪の少女か!?」

 

アクセル・ステルス(透明)モードは足音を立てながら、サンジの所へ行き、そして。

 

アクセル・ステルス(透明)モード「僕も参加させてもらうよ。ハイパーモード解除!」

 

アクセル・ステルス(透明)モードはハイパーモードを解除し、姿を現す。

 

ウソップ「アクセル!!」

 

サンジ「アクセル お前!?」

 

ドレイク少佐「そうか!我々海軍と役割だけがそっくりなイレギュラーハンターとかいう組織の奴か!!」

 

アクセル「うん。要塞内に入った段階から、透明モードで姿を見えなくして堂々と内部を歩いていたからね!」

 

ドレイク少佐「と、透明モードだと!?」

 

海兵「全然発見できないのは姿を見えなくしてた。そのせいか!!」

 

ウソップ「アイリスは?」

 

アクセルはウソップとサンジに近づき、

 

アクセル「アイリスはデバイスに戻って貰ってるよ。」

 

サンジ「成程 海軍が発見できるわけがねェな。」

 

アクセル「じゃあ 脱出しないと。」

 

ウソップ「よしサンジ 俺のポケットの中の物を取れ。」

 

サンジ「ポケット?」

 

ウソップ「衝撃貝(インパクトダイヤル)がある。これで檻をぶち壊すんだ。」

 

サンジ「衝撃貝(インパクトダイヤル)って、お前 それ撃つ方も痛ェんだぜ?」

 

アクセル「確かにそうだろうね。」

 

ウソップ「んな事言ってる場合かよ!ほれ早く取れ!」

 

ドレイク少佐「この期に及んで何をゴチャゴチャと潔く観念しろ!!そこにいるイレギュラーハンター以外はな!」

 

アクセル「僕の方はスカウトか・・・。海軍本部は諦めが悪いんだな。」

 

サンジはウソップのポケットから取り出す。

 

サンジ「まァ待てゴリラマン。珍しい物見せてやっから黙ってろ。」

 

ドレイク少佐「貝?」

 

サンジ「そんなトコいて怪我しても知らんぜ。」

 

ウソップは下がる。

 

サンジは(ダイヤル)を取りつけ、

 

サンジ「行くぜ。」

 

サンジは殻頂を押すと、

 

音貝(トーンダイヤル)〈このォ気性のいいヘビが?〉

 

ドレイク少佐達は?になる。

 

アクセル「あーあ。」

 

ウソップ(かあああ・・・)

 

ゾロ「ドアホ・・・」

 

サンジは赤面する。

 

海兵「何だそれは?秘密兵器だとでも言うつもりか?」

 

サンジは立ち上がり、怒る。

 

サンジ「うるせェオロすぞ!」

 

海兵「おお怖っ 逆ギレ。」

 

ウソップ「サンジくん ゴメン 反対側のポケットだった。」

 

アクセル「ウソップ 頼むよ。ホントに。」

 

ウソップ「すまねェ アクセル。」

 

サンジは反対側のポケットに手を入れて、取り出す。

 

そして、取り付け、押すと、屁が放出された。

 

サンジ「フレイバー。臭。」

 

ドレイク少佐「こ、これは・・・」

 

海兵「く、臭っ・・・」

 

ウソップ「誰だ?俺のフレイムダイヤルに屁を溜めやがった奴は?」

 

ルフィ「ど、どうもすみません。」

 

ウソップ「聞くまでもなかったか。」

 

アクセル「僕は平気だけどね。匂いなんて全然伝わってこないよ。」

 

ウソップ「アクセル やっぱずりィ・・・。そもそも機械であるレプリロイドに匂いは通用しないか。」

 

すると、電灯が火花を散らす。

 

サンジ「やばい!!引火するそ!!伏せろ!!」

 

電灯は爆発を起こし、牢屋は破壊される。

 

警報が鳴り響く。

 

海兵「刑務所で爆発だァ!!」

 

海兵「緊急招集!!」

 

鉄格子は倒れる。

 

サンジは瓦礫から起き上がる。

 

サンジ「おい 大丈夫か!?」

 

ウソップ「はあ 脱出成功。」

 

ゾロ「どうやら、そのようだな。」

 

サンジ「アクセル いるか!?」

 

アクセルも瓦礫から起き上がる。

 

アクセル「僕はここにいるよ!!」

 

サンジ「よし。」(ララちゃん♡さすがだァァ!!)

 

ウソップの手錠も破壊された。

 

ルフィ「助けてェェ・・・」

 

アクセル「なんという姿に・・・」

 

サンジ「ったく・・・世話がやける。」

 

サンジは鉄格子をどけて、ゾロは瓦礫をどかすと、刀を回収し、ウソップのバッグを持つ。

 

ゾロ「さーて、長居は無用だ。」

 

ゾロはバッグをウソップへ放り投げる。

 

サンジ「行くぜルフィ。」

 

アクセル「要塞を脱出するんだ。」

 

ルフィ「よっしゃーー!!野郎共逃げろォォォ!!」

 

ルフィ達は走り出す。

 

ウソップ「ああ!?おいおい!?ちょっと待て待て!!ゾロを先に行かせるな!!迷っても知らねェぞ!!」

 

ゾロ「ウソップてめェ・・・」

 

ルフィ「だっはっはっは!!」

 

アクセル「確かにゾロは迷うけどね。」

 

ゾロ「アクセル おめェはよ・・・」

 

牢屋では、

 

ドレイク少佐「みんな無事か!?」

 

海兵「はい。何とか・・・」

 

ドレイク少佐「よし。体の動く者は私について来い!!麦わら達を追うぞ!!バカめ。外は今頃見張りが固めているはず。今度こそ挟み討ちにし、変身前はジョシコウセイというガクセイが職業であるララのお嬢さんのイレギュラーハンターは除くか。スカウトに成功するまでは本部に協力するか。彼女以外はあの世に送ってやるんだ!!」

 

ドレイク少佐は扉を開けると、兵達が銃を向ける。

 

ドレイク少佐「あれ?」

 

ウソップ「ほォら。」

 

サンジ「どこだよここ!?」

 

ウソップ「どうやったら迷うんだ!?あり得ねェだろ!?」

 

ゾロ「う、うるせェ!!」

 

ドレイク少佐〈司令官。申し訳ありません 麦わら達を取り逃がしてしまいました。〉

 

ジョナサン司令官「他のメンバーは?ロロノア達は一緒か?ララのお嬢さんとロボット娘は発見できたか?」

 

ドレイク少佐「いや。でもお嬢さんはイレギュラーハンターの姿で出てきましたが、透明モードで来たんです。」

 

ジョナサン司令官「ん?透明モード?」

 

ドレイク少佐「ここに来るまでの間は、透明姿で堂々と要塞内を足音立てずに歩いてたそうです。どおりで発見できるはずがありません。」

 

ジョナサン司令官「なるほど、まさか透明モードとは思いつきもしなかった。ロボット娘さんは?」

 

ドレイク少佐「ロボット娘は見当たりませんでした。それと目撃者によるとコンドリアーノも見当たらなかったそうです。」

 

ジョナサン司令官「ははは。そうか 少佐 橋は固めてあるか?」

 

ドレイク少佐〈はい。〉

 

ジョナサン司令官「うん。まあ気落ちするな。この先いくらでもララのお嬢さん以外捕獲する機会はある。」

 

ロビン(あの子達、どうやら動き出したようね。ピンクちゃんにアイリスも上手くやるのよ。)



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第214話「熱血特別部隊作戦!ブリッジ攻防戦!」

シェパード中佐は牢屋の瓦礫でもがいていた。

 

海兵3人来て、銃を向ける。

 

海兵「あっ まだ1人いたぞ。」

 

海兵「麦わらの一味め。仲間を残していくとは・・・」

 

シェパード中佐「ちち、違う!!俺は海軍少佐監察官のシェパードだ。」

 

海兵「監察官?」

 

シェパード中佐「本部に連絡しなくては。ナバロンは海賊の逃走を許したと。」

 

海兵「白々しいぞコンドリアーノ!我々を欺こうとしてもそうはいかん。連れてけ!!」

 

シェパード中佐「コンドリアーノ!?」

 

シェパード中佐は立たされる。

 

シェパード中佐「コンドリアーノじゃない!!シェパード少佐!!監察官のシェパードだァァ!!」

 

 

ルフィ達は内部を走っていが、ルフィが途中で止まる。

 

ウソップ「ど、どうした!?」

 

前から援軍が来る。

 

ウソップ「海兵達~~。こっちからも!?やばいよ!!やばい!!逃げ切れねェぞ!!」

 

ルフィ「ヒヒヒ。やっと面白くなってきたな。要塞のおっさんが言ってたここは絶対脱出不可能だってな。」

 

アクセル「へェ・・・」

 

サンジ「だろうな。常駐する海兵はおそらく1000人を超える。」

 

ウソップ「それのどこが面白いんだよ?」

 

ルフィ「絶対不可能なんだぞ?」

 

ウソップ「だからそれの何処が!?」

 

ゾロ「もういいだろウソップ。」

 

サンジ「コイツが一度言い出したら止まるか?」

 

アクセル「僕はこういうのイレギュラーハントと考えちゃうけどね。」

 

ウソップ「アクセル おめェは・・・」

 

海兵「第37部隊 到着!」

 

海兵「第44部隊 到着!」

 

海兵「このままイレギュラーハンター以外の麦わらの一味は取り押さえろ!!」

 

ルフィはゴムゴムの銃乱打(ガトリング)で海兵共をぶっ飛ばす。

 

ルフィ達は先を急ぐ。

 

ドレイク少佐「逃すな 追えェェ!!」

 

 

ジョナサン司令官「ふ~~~ん。」

 

海兵「待てェェ!!麦わらァァ!!」

 

ジョナサン司令官「ん?」

 

海兵「あれは?」

 

ルフィは姿を現し、アクセルも姿を現した。

 

そこで銃弾が足元に命中。

 

ジョナサン司令官「麦わらにイレギュラーハンターくんにして、ララのお嬢さん やっと現れたかな。」

 

ウソップ「なあ!?ナバロンの司令官!!」

 

サンジ「ジョナサンだったか。」

 

アクセル「あんたがここの司令官だね。」

 

ジョナサン司令官「うん そうだよ。今はイレギュラーハンターの・・・何て呼べばいいかな?」

 

アクセル「僕はアクセルさ!!新世代型レプリロイドのプロトタイプって言われるけどね。あとは伝説のS級ハンターであるエックスとゼロがいるよ!!司令官さん!!」

 

アクセルは右手に新生バレットを出現させ、ジョナサンに向ける。

 

ジョナサン司令官「銃を出現させた・・・成程 きみはアクセルくんだね。それに新世代型レプリロイドのプロトタイプというのは・・・」

 

ルフィ「要塞のおっさん そこにいたのか・・・。」

 

ジョナサン司令官「ここは私の部屋だからな。」

 

海兵「砲撃だ。」

 

電伝虫〈はっ!しかし中央塔に向かって撃つのは〉

 

海兵「構わん!撃てェェ!!」

 

ルフィは前の大岩に乗る。

 

ウソップ「ルフィ ルフィ。あの 危ねェ」

 

ルフィ「どうだ?俺の仲間は助けたぞ アクセルも一緒だからな。」

 

ジョナサン「ふむ。」

 

ルフィ「おっさんに言ったよな?おれは出て行きたい時に出て行くって。」

 

ジョナサン司令官「いかにも、それで出て行きたくなったのかな?」

 

ルフィ「ああ。俺達はここから出る。」

 

アクセル「悪いけどね。」

 

ジョナサン司令官「ふふふ。逃げ切れるかな ナバロンから、いいや この私から」

 

ルフィ「捕まるもんか。俺達は海賊だからな。」

 

アクセル「ごめんね。」

 

しかし、一発の砲弾が放たれ、

 

ウソップ「逃げろォォォォ!!」

 

ルフィ達は逃げる。

 

海兵「逃げたかァァ。司令官 現在第21部隊が第7ブロックを固め、待ち伏せています。先程のイレギュラーハンターくんにして、ピンク髪のお嬢さんは除外と言ってましたが。奴らをそこに追い込み、一網打尽にするチャンスです。」

 

ジョナサン司令官「第7ブロックから兵力を撤退しておけ。」

 

海兵「えっ?あそこは袋工事。絶好の場所かと。」

 

ジョナサン司令官「麦わらに定石は通用せんよ。イレギュラーハンターくんはどうかは分からんがな。1億の賞金首を甘くみん事だ。ついでに船長ではないのに、現27億9100万の賞金首になってしまったイレギュラーハンターくんもだが。まともに戦えば兵士たちに相当な被害が出る事になろう。無駄な犠牲者も基地を自ら破壊する事もない。」

 

海兵「はあ・・・」

 

ジョナサン司令官「奴らは必ず自分の船を取り戻しにドックへ向かうはず。8人の海賊は88ドックで迎え討つとしようか。8人の一人であるジョシコウセイの彼女はどうするかだが。」

 

海兵「待てェェェ!!麦わらァァァ!!」

 

海兵「イレギュラーハンター!!海軍に入ってくれェェ!!」

 

電伝虫が鳴り、ドレイク少佐が応答する。

 

電伝虫〈ドレイク。〉

 

ドテイク少佐「はっ。」

 

ジョナサン司令官「ドックに先回りし、ララのお嬢さんを除外した麦わら一味 捕獲の指揮を執ってくれ。例の兵器の使用も許可する。」

 

ドレイク少佐〈はっ!〉

 

通話は切られる。

 

海兵「しかし、ドレイク少佐が88ドックに到着するには時間が・・・」

 

ジョナサン司令官はデスクに向かい、

 

ジョナサン司令官「う~~ん。そうだなァ」

 

要塞の地図を開いた。

 

ジョナサン司令官「88ドックへ赴くには奴らもこのブリッジを渡る他ない。ここを守ればよい。2階のストローゲートにおびき寄せる事にするか。奴らが強者でもストローゲートを固めれば突破に手間どう筈。そこで時間は稼げるだろう。」

 

海兵「なるほど・・・しかしララのお嬢さんはガードが固いというか、手強(てごわ)いでしょうね。中々本部の入隊に応じてくれません。」

 

ジョナサン司令官「さて・・・どの部隊に守らせるか。やはり奴らという事になるかな。」

 

海兵「我らはナバロン海兵隊!!」

 

海兵達「「「我らはナバロン海兵隊!!」」」

 

海兵「熱風魂見っせてやれェェェ!」

 

海兵達「「「「熱風魂見せてやれェェェ!!」」」

 

海兵は鼻息荒くしつつ、電伝虫で応答。

 

海兵「もちろんです。ストローブリッジなら我らが55部隊にお任せ下さい。必ずや麦わら一味を潰し、変身後はイレギュラーハンターと名乗る例のお嬢さんは何とか説得してみせます。」

 

電伝虫からの汗が凄かった。

 

ジョナサン司令官「う~~~。頼んだぞ。」

 

警報が鳴り響き、海兵達は走る。

 

手術室のドアが開き、コバト先生が出て来た。

 

コバト「あの~~。すみません」

 

海兵「何だ?」

 

コバト「何かあったんでしょうか?」

 

海兵「海賊が脱走したんだ。麦わらの一味と言って凶悪な賞金首だ。」

 

海兵「まだ何人か基地内に潜伏しているようだ。」

 

海兵「だが、1人だけ役割が我々海軍と非常に似ているピンクで長い髪のお嬢さんがいるらしいがな。」

 

コバト「何ですかソレ?」

 

ナミ「どうしよう。ルフィ達動き出しちゃったみたい。おそらくゴーイングメリー号が繋がれたドックへ向かってるはずだわ。」

 

チョッパー「それじゃ捕まったゾロをルフィが助けたんだ。」

 

ナミ「喜んでどうすんの・・・まだ要塞の構造も分からないし、脱出作戦も練ってないのにじっとしててくなきゃ困るじゃないの。」

 

チョッパー「でもこうなった以上オレ達もドックへ行くしか。」

 

ナミ「とにかくルフィ達と合流しないと、問題は奴らね。」

 

チョッパー「あとピンクで長い髪のお嬢さんって言ってたな。」

 

ナミ「ララしかいないわ。この要塞の司令官及び副官は本部からのララのスカウトに協力的になってるみたいね。でもララはスカウトを頑なに断っている。私達の一味じゃないと意味がない理由でもあるんだろうけど。」

 

チョッパー「理由・・・か。でもしつこく問いただすのはまずいだろ?」

 

ナミ「ええ。」

 

チョッパー「海軍も諦め悪いなァ アイリスはどうなんだろうな。」

 

ナミ「きっとあのデバイスに戻ってるのよ。捕まらないのはそのせいよ。本部はきっとスカウトに成功するまで諦めるなって命令でも出してるのよ。「頼み」じゃなく「命令」。」

 

チョッパー「海軍がララに対してしつこいスカウトはそういう事なんだろうな・・・。」

 

海兵「コバトさん 分かっているんだ。海賊の一人が医者に化けている事は。」

 

海兵「手術は終わった筈だ。中を見せてもらいたい。」

 

コバト「ええ!?」

 

コバトはドアを閉じてしまう。

 

海兵「コバトさん!!」

 

コバト「大変。大変だわ。」

 

ナミとチョッパーは窓から逃げようとするが、

 

コバト「あなた達!!」

 

コバトが2人に接近してくる。

 

ナミ「あ、あの・・・コバト先生。」

 

チョッパー「ゴメン。黙ってて そうなんだ つまり俺達は海賊。」

 

コバトは2人の手を両手で握る。

 

コバト「逃げて下さい。海賊が基地内にいるんですって。なんて恐ろしい それも医者に化けているとか お二人の身にもしも危険が。」

 

チョッパー「え、えっと あの・・・実はその海賊っていうのは俺達なんだけど・・・。だから俺達は海賊なんだ。」

 

ナミ「っで、厚かましいようだけど、あなたとてもいい人みたいだからお願いがあるの。ドックがどこか教えて。一刻を争う事なのよ。」

 

コバト先生は悲鳴を上げる。

 

コバト「海賊ゥゥゥゥゥう!!!」

 

海兵「今の悲鳴は!?」

 

海兵「コバトさん!!」

 

海兵はドアを叩く。

 

コバトは倒れる。

 

海兵「コバトさん!!中で何が!?」

 

海兵「よし。踏み込むぞ。」

 

海兵2人はドアをタックルでこじ開けた。

 

海兵「これは・・・」

 

海兵が駆け寄る。

 

海兵「大丈夫か!?おい!?」

 

海兵「何!?ダクトから逃げた!?」

 

海兵「あそこから逃げたんだな?」

 

ナミ「えっ?あっそう。早く捕まえて。」

 

海兵2人はダクト内へ入って行く。

 

コバトも目が覚める。

 

ナミ「コバト先生 目が覚め。」

 

コバト先生は大声を出そうしたが、ナミが口を抑える。

 

ナミ「ごめんね~大声を出したい気持ちは分かるけど、少し黙っててくれる?」

 

コバトは頷く。

 

チョッパー「ナミ。早くここから逃げようよ。」

 

コバト「そういえば あなたは?」

 

チョッパー「おれ?ああ 俺だよ。」

 

チョッパーはコバトの前で人型に巨大化する。

 

チョッパー「あの俺 悪魔の実を食べたせいで変身できるんだ。」

 

ナミ(この人天然なのね・・・)

 

ナミ「あのね、コバト先生 理解しがたいのはわかるけど、今詳しく説明してる時間はないのよ。」

 

コバト「いいんです。もう何があっても驚きませんから、ピンクの長い髪のお嬢さんの事はちょっと気になりますけど。」

 

ナミ「やっぱり気になるか・・・とりあえずもう行くわね。海兵達いつ戻って来るか分からないから。」

 

ナミとチョッパーが行こうとした。

 

コバト「あっ ちょっと待ってシカさん!たとえ海賊で不思議なシカさんでも私に医者の心を教えてくださいました。あの・・・何かお礼をしたいんですけど。」

 

チョッパー「礼なんかいらねェよ。それに俺はシカじゃねェ トナカイだ。」

 

コバト「あっ ゴメンナサイ。そうだ ドックの場所を探しているんでしたよね?良かったら案内させて下さい。」

 

ナミ「連れてってくれるの?」

 

チョッパー「でも、海賊の手助けをしたら、コバトさんに迷惑がかかるんじゃ」

 

コバト「そう でも いざとなったら私が人質にとられた振りをすればいいんですよ。」

 

ナミとチョッパー「「なーる。」」

 

コバト「私でお役に立てるのなら。」

 

 

ルフィ達は鉄橋の下付近まで近づいていた。

 

ウソップ「ふ~~~ん この辺りは死角みたいだな。」

 

ルフィ「いや油断すんなよ。要塞のおっさんは手強いぞ。」

 

サンジ「お前が一番油断すんなよ。」

 

アクセル「そうだよルフィ。」

 

ウソップ「あれを渡れば88ドックに行ける。そこにゴーイングメリー号が繋がれてるんだ。」

 

サンジ「しかし、あそこは面倒が多そうだな。」

 

ルフィ「あっちはどうだ?」

 

ウソップ「ん~~?何とか渡れそうだ。」

 

アクセル「行けるかな?」

 

ゾロ「しか妙だな。誰も居ねェ。まるでこっちへ来いとでも誘ってるみてェだ。」

 

サンジ「ワナか。」

 

ウソップ「ワナ!?」

 

アクセル「その可能性もなくはないよね。」

 

ルフィ「どっちだって同じだろ。出て行くって決めたんだしよ。」

 

ゾロ「面倒な事考えんのも面倒だしな。」

 

サンジ「どんなワナが来ようとも、関係ねェさ。」

 

アクセル「じゃあさっさと突破するよ!」

 

ルフィ「おっしゃ!!」

 

ルフィが先に行って、あとに続く。

 

ウソップ「おいルフィ サンジ!!ゾロ!!アクセルまで!!ああ!!もう行きたくねェのに!?」

 

ウソップも走る。

 

ウソップ「罠にかかっても助けてやらねェからな。俺が助けてやんなきゃ死んじまうんだぞ~~。それでもいいのか~~~。でも~~オレが危なくなったら助けてね~~。お返事は~~~!?」

 

ナミとコバトはチョッパーをタンカ内に忍ばせて、押していく。

 

コバト「あなた方の船ってどこにあるんですか?ドックと言ってもここにはたくさんあるんですけど。」

 

ナミ「船が落ちた地点から考えると、多分基地の東側にあるドックだと思うわ。」

 

コバト「東側・・・それじゃあ88ドックかしら。」

 

チョッパー「何でそう思うの?コバトさん。」

 

コバト「はい。予算縮小とかでドックの数が減ってるんですけど、あそこならまだ設備が整っていますから。実は、そこに父がいるんです。ちょうどあの軍艦の止まってる辺りだと思いますよ。」

 

チョッパー「どうするナミ?あそこに行くのか?」

 

ナミ「どの道 今の私達に分からないんだもの。ララを含めたあいつらが暴れ出しちゃってる以上のんびりしてられないし、ここはコバト先生の道案内に頼りましょう。」

 

ゾロは鉄橋を物陰から確認する。

 

ゾロ「誰もいねェな。」

 

ルフィ「ほう。いねェんなら丁度いいじゃん。早く行こうぜ。」

 

ルフィが先走る。

 

ゾロ「おい!!」

 

ウソップ「待て待てルフィ!!」

 

サンジ「しょうがねェな~。」

 

アクセル「それがルフィだけどね。」

 

5人は鉄橋を走る。

 

ウソップ「ううわ!?高ェ!!怖ェェ!!」

 

前の草が動く。

 

ルフィ「ん?」

 

草が飛び散り、海兵隊が現れる。

 

ルフィ「うおお~~~!!出た~~~!!」

 

ウソップ「うお~~~出た~~~!!」

 

ウソップは後ろへ逃げるが、コンテナ及び待ち伏せが出て来た。

 

サンジ「ほう。」

 

ゾロ「そう言う事か。ちょっとした運動になりそうだな。」

 

ルフィ「何が遭っても、俺はここを出て行く!!」

 

アクセルは電磁波球体に包まれ、ゼロへと変わる。

 

アクセル「お願い。」

 

ゼロへ交代する、

 

ゼロ「任せておけ。」

 

ゼロはKナックルを装備する。

 

海兵「この橋は我らナバロン熱風隊が死守する。貴様ら海賊が渡り切る事はない。そしてイレギュラーハンターよ 何としても我らの説得に応じて貰う!」

 

ゼロ「諦めが悪いな。」

 

サンジ「そうくそ力むなよ。一服する間くらい大人しく待ってろ。」

 

海兵「我々を甘くみるなよ。わ~れらナバロン海兵達。」

 

海兵「「「「熱風魂 見せてやれ~~!」」」

 

ルフィ「うほーーーー!!面白ェェな!!こうか?」

 

ルフィも真似て構える。

 

海兵「かかれ!!」

 

前と後ろからかかって来た。

 

両側の端からも現れる。

 

ゾロ、サンジ、ゼロは殴り倒し、進む

 

ゼロ「ほんとに諦めが悪いな お前達。」

 

海兵「何としても入ってもらう為だ!本部は君のスカウトに熱心のようだからな。」

 

1人の海兵がボクシンググローブでルフィを挑発する。

 

ルフィ「面白ェェ!!ゴムゴムの~~」

 

海兵(今だ!!)

 

1人の海兵がマジックハンドパンチでルフィを避けさせ、周りの海兵達はルフィに乗っかって行く。

 

海兵「麦わら 貴様の技は研究済みだ!!」

 

サンジ「つかの間の喫煙を邪魔すんじゃねェ。」

 

海兵達がサンジにしがみつく。

 

ゼロはKナックルによる岩漸波による衝撃波を発生させ、海兵共を吹っ飛ばす。

 

海兵「貴様らの命運もここで終わりだ。」

 

サンジ「このくそ海兵め。」

 

ウソップ「ゼロの奴 すげェぜ!あとサンジ達は何やってんだよ!?しっかり戦えよ!!」

 

しかし、塔に登っていたウソップの近くに海兵がやって来た。

 

海兵は縄でのぶら下がりをしつつ、ウソップへ攻撃を仕掛ける。

 

ウソップ「うわァァァ!!」

 

海兵「今度こそ!!」

 

ウソップがバッグから取り出したダイヤルで海兵の刀の衝撃を受け止めた。

 

海兵「な、何だ!?思いっきり振り下ろしたのに。」

 

ウソップ(衝撃貝(インパクトダイヤル)。)

 

海兵は数回振り下ろすが、ウソップは衝撃貝(インパクトダイヤル)で受け止める。

 

下に降りつつ、海兵の武器の衝撃を(ダイヤル)で受け止め、衝撃を溜めて行く。

 

ゾロは海兵達を殴る。

 

ゾロ「きりがねェ!!」

 

しかし、後頭部をやられる。

 

海兵「ぐっふっふ~~。ヘタレ海賊!ナバロンの頭文字のNだァ~~。海賊なんぞにこの橋を渡らせはしねェ!!」

 

一方、ゼロも海兵相手に苦戦すらせず、Kナックル装備より最弱の雷迅拳からのアッパーだったり、装備チェンジで巨大ハンマーであるTブレイカーに変える。

 

海兵「何!?巨大なハンマー!?」

 

海兵「一体何なんだ!?」

 

ゼロはTブレイカーを構えると、振り回したりで海兵の何人かを橋の外まで吹っ飛ばす。

 

ルフィ「ゼロすっげェェェ!!」

 

海兵「なんて強さだ!!ハンマーの威力が強いんだが!」

 

そして、ゼロはTブレイカーを左手に持ち替え、右手をバスター口に変え、ボディを光らせ最大までチャージを始める。

 

海兵「体が光っている!?」

 

ゼロはサンジ側に集まっている海兵達に向かって、X3で使っていたチャージショット2発のちょっと大きめなハイパーゼロブラスターを食らわし、海兵達は大体の数が吹っ飛ばされた。

 

ウソップ「すげェェェ!!エックスじゃなくゼロのチャージショットだよな!?」

 

ルフィ「すっげェェェ!!」

 

ルフィは目を輝かせた。

 

最後の緑色は肩のゼットセイバーを振り下ろすと、解除された。

 

サンジ「ゼロの奴 やるじゃねェかよ・・・。(内部のララちゃん 素敵だ!!そして好きだァァ!)つうかいい加減に離せよ!!」

 

サンジは蹴りでしがみつく海兵数人を吹っ飛ばす。

 

サンジ「おいおい これじゃきりねェぜ。」

 

ルフィは海兵数人を吹っ飛ばした。

 

ルフィ「おめェ面白ェもん持ってるな~~。」

 

ルフィ「ゴムゴムのォォォォォ!!」

 

ルフィは後ろに両腕伸ばしたまま前に進み、思いっきり前へ突き出した。

 

ルフィ「バズーカァァァァ!!」

 

海兵共を一網打尽にする。

 

ルフィの両腕が限界まで突き出されると、

 

海兵「今だ!!減速した奴の腕を捕まえるんだ!!」

 

海兵達はルフィの両腕にしがみつく。

 

しかしルフィは海兵共を薙ぎ払う。

 

だが、3人しがみついてきた。

 

海兵「今度こそ離さないぞ。」

 

ルフィ「しつけェなァ!!ゴムゴムのォォォ」

 

ルフィは足を上へ伸ばす。

 

サンジ「やべェ・・・」

 

ゼロ「あれはやってしまうが、俺は水中でも呼吸できる。」

 

ルフィ「戦斧(オノ)ォォォ!!」

 

ルフィの伸ばした足でのかかと落としが橋を直撃し、橋は崩壊していく。

 

ルフィ達は海兵もろとも下の水へ落下。

 

ルフィとウソップは救出されたが、ゼロの姿が無かった。

 

サンジ「ったく・・・後先何も考えてねェ奴だぜ。」

 

ルフィ「すびばせん・・・」

 

ゾロ「っつうかララは!?」

 

サンジ「そうだ!!ララちゃん!!」

 

ゼロは水中から登場して、陸へと上がる。ハンマーからセイバーに戻して、左肩に収納する。

 

ゼロ「ルフィ お前も少しは考えるんだな。」

 

ルフィ「悪ィなゼロ・・・」

 

サンジ「さすがだな。やっぱ水中でも呼吸してんだな ゼロ。」

 

ゾロ「ああ。まるでナミの故郷・ココヤシ村で戦ったあいつらみてェだぜ。」

 

ウソップ「ああ・・・あいつらな。」

 

サンジ「ゲーム内の水中ステージでの設定は生かされてるんだろうよ。」

 

あいつらとはナミを8年間苦しめたアーロン率いる魚人海賊共である。

 

ゾロ「じゃあ 行くぞ。どっちだ?」

 

ウソップ「ああ あっち。」

 

海兵「司令官 ストローゲートの一部が崩壊。イレギュラーハンターを含む麦わらの一味は内海へ落下との事です。なお55部隊に死者、行方不明者はないようです。」

 

ジョナサン司令官「おいおい いくら何でも壊しすぎだろォォ。あいつらはもう。だが22分稼いでくれたか。熱風魂見せたな 55部隊。」

 

 

ドレイク少佐「司令官殿!!88ドック。特別捕獲作戦が整いました!これでイレギュラーハンターを除外とした麦わらを捕えます。」

 

ジョナサン司令官〈よし。奴らはストローゲートを通過。確実に88ドックに近づいている。〉「気を引き締め油断をするんじゃないぞ。」

 

ゾロ「ほんとにこっちで合ってるんだろうなウソップ!?」

 

ウソップ「大丈夫だ!!間違いねェこのまま進めェェ!!」

 

海兵達は構える。

 

足音が聞こえ、

 

海兵「来た。」

 

ドレイク少佐「捕獲作戦 始動だ!!」

 

ウソップ達がドックへ着いたが、

 

ウソップ「なァァァァァ!?」

 

ゼロ「ほう。」

 

コバト「ドックで急患が通してください!!」

 

タンカで海兵を振り切る。

 

しかし、タンカがウソップと衝突してしまった。

 

サンジ「ナミさん ナース♡」

 

ゼロ「ナミ・・・」

 

ナミ「ゼロ!!それにルフィ!!」

 

ルフィは網にかかっていた。

 

ルフィ「よう・・・」



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第215話「包囲網突破!奪還ゴーイングメリー号」

ルフィ達は88ドックへ向かっていた。

 

ルフィ「そういえばゼロ!!アイリスはどうした?全然姿が見えねェけど、やっぱりデバイスに戻ってるのか?」

 

ゼロ「ああ。この要塞に入った直後にな。」

 

ルフィ「なーるほど。」

 

ゾロ「ほんとにこっちで合ってるんだろうなウソップ!!」

 

ウソップ「大丈夫だ!!間違いねェ このまま進めェ!!そうそう!!このつき当たり あそこを右に曲がったトコがメリー号のあるドックなんだァァ!!」

 

ゼロ「ウソップ。そのドックへ一度入ったな・・・」

 

ゾロ(だがどうもすんなりいき過ぎている。気に入らねェ・・)

 

ルフィ「よっしゃァァァ!!とにかく船を奪い返すぞォォォォ!!」

 

しかし、待ち伏せされていた。

 

海兵達は銃を構えていた。

 

サンジ「ほほ~う。これはすげェェ。」

 

ゾロ「やっぱり待ち伏せてやがったか。」

 

ドレイク少佐「第7狙撃部隊前へ!!撃ち方用意!!」

 

兵達は銃を構える。

 

ウソップ「ええ!?いきなり!?」

 

ルフィ「ゴムゴムのォォォ~~」

 

ドレイク少佐「撃て!!」

 

兵達は一斉に発射。

 

ルフィ「風船!!」

 

ルフィは巨大風船になり、銃弾を受け止めた。

 

ゼロ「うおっ!?」

 

ウソップ「こっわっ!!」

 

ルフィは銃弾を弾き飛ばす。

 

ルフィは元に戻る。

 

ゾロとサンジ「「何しやがんだよ!?」」

 

ドレイク少佐「第12砲隊前へ!」

 

海兵達は構える。

 

ゼロ「来たか・・・」

 

ルフィ「ん?」

 

ゾロ「バズーカか。」

 

ドレイク少佐「撃て!!」

 

兵達は撃って来たが、途中でバウンドする。

 

ルフィ「ん?不発か?」

 

その時、砲弾は強い光を放ち、煙も発生。

 

サンジ「ゴフ・・・ゴフ・・・。くそ 何だ目が痛ェ」

 

ルフィ「目がチカチカして見えねェェ」

 

ウソップ「こりゃ閃光弾だ!!」

 

ルフィ「え!?」

 

ゼロ「閃光弾とはな・・・」

 

ドレイク少佐「抜刀第2前へ!突撃!!」

 

兵達はルフィ達へ突撃。

 

サンジは避けるも、蹴り飛ばす。

 

また兵が煙から飛び掛かってきたが、顔面に直撃を食らう。

 

ゴーグルを着したウソップ。

 

ウソップ「俺は平気だ。」

 

サンジ「おう。いいもん持ってんな。」

 

ウソップ「こっち貸してやるよ!」

 

ウソップは投げ渡す。

 

サンジ「おう。」

 

ゾロは目を閉じながら、

 

ゾロ「龍・巻ーー!!」

 

ゾロは龍・巻で吹っ飛ばす。

 

ゾロ「目潰しは効かねェよ。アホラブリンと違ってな。」

 

サンジ「ああん!!?」

 

ゼロはデバイスの力で、覇王剣を出す。

 

海兵達はゼロと戦うも、刀はアーマーによって弾かれ、ゼロは覇王剣の柄を風表示し、細い小型竜巻を飛ばして、吹っ飛ばした。

 

海兵「くそっ~~。絶対に入隊して貰わなければ。」

 

ルフィ「ゴムゴムの~~~!!銃乱打(ガトリング)ゥゥゥゥゥ!!」

 

ルフィはゴムゴムの銃乱打(ガトリング)でぶちのめしつつ、

 

ルフィ「と、(ムチ)ィィィィィ!!」

 

ルフィは右から左へ薙ぎ払う。ゾロとサンジ、ゼロも海兵もろとも巻き込まれた。

 

ルフィ「へへーん どんなもんだい。あれサンジとゾロ、ゼロは?」

 

ウソップ「お前が片づけちまったんだよ!!」

 

ゼロ「俺は今の攻撃なんぞ効かんがな。」

 

ウソップ「さすがゼロだぜ・・・」

 

サンジ「このクソアホ!!おらこの天然記念物さっき何つった?」

 

ゾロ「ん!?」

 

ゾロとサンジはケンカ始める。

 

ゼロ「おいゾロ サンジ。」

 

ウソップ「んでてめェら 何でケンカしてんだよ!!」

 

ドレイク少佐「撃て!!」

 

海兵はバズーカからネットを撃ち出し、ルフィが捕獲された。

 

ゼロ「ルフィ!!」

 

ルフィ「何だくそ取れねェ」

 

ウソップ「ルフィ!?」

 

ドレイク少佐「もう動くな貴様ら。手配書では生死を問わずとなっているが、このG8では生け捕りが基本。だがこれ以上抵抗するとなれば保証はしない。イレギュラーハンターよ 本部にいい加減に入ってくれ。」

 

ゼロ「諦め悪いぞ・・・。」

 

ウソップ「おいルフィ おめェその網何とか取れねェのか?」

 

ルフィ「それがよォ取れねェんだよ。何だかさっきから力も入らねェし。」

 

ゾロ「海楼石か!」

 

サンジ「何!?」

 

ゼロ「海楼石とはな。海軍達も考えるもんだな。」

 

ドレイク少佐「その通り。対悪魔の実の能力者用監獄弾だ。どうだ麦わら?」

 

メカオは鉄梯子を登っていた。

 

メカオ「ふっ。やはり来おったか。赤い鎧の者はあのピンクの長髪お嬢ちゃんだろ・・・。カラクリ娘の姿は見えんが。」

 

海兵「何してる?早く連れ所に戻れ。」

 

メカオ「そう堅ェ事言うなよ!」

 

ウソップ「ピ-ンチ。」

 

銃部隊は構えつつ迫る。

 

だが、ゼロだけは構えられない。

 

海兵「さあ イレギュラーハンターよ。きみは頼む。」

 

サンジ「ちくしょ~。あんだけ倒したのにまだこんなにいんのかよ?」

 

ゼロ「ほんと諦め悪いな~~・・・」

 

ドレイク少佐「もう観念する事だな。脱出する事など絶対にあり得ん。そしてイレギュラーハンターよ 海軍に入ってくれ。」

 

ゼロ「入れないと言ってるんだがな・・・」

 

ドレイク少佐「全員構え!!イレギュラーハンターだけは除外しろ。」

 

海兵達は銃を構える。ゼロは対象外であった。

 

ドレイク少佐「かかれ!!」

 

しかし、タンカがやって来て、ウソップが吹っ飛ばされた。

 

ナミが目を開くと、海軍が大群でいた事にびっくり。

 

ナミ「何よコレェェェェ!?」

 

チョッパー「あれ?今のは?」

 

ウソップ「哀れ。死ぬ寸前。」

 

チョッパー「ウソップ!?」と同時に人型に巨大化し、担架から降りた。

 

チョッパー「なんて酷いケガだ!!重傷だ!!海軍にやられたんだな!?おのれェェェェ」

 

ゾロとサンジ「「いやいやいやいや」」

 

ゼロ「違う違う・・・」

 

メカオ「ん!?コバト!?」

 

海兵「あの、少佐?」

 

ドレイク少佐「はっ!?何だ!?貴様らァァァ!?」

 

ここで、コバトはすっごい悲鳴を上げる。

 

それでみんなキィィィィンとなる、ゼロには効かないが。

 

ナミ「いきなり何よ!?」

 

コバト「私達人質に取られたんです!!助けて下さい!!ここまで脅されて連れて来られたんです!!」

 

人型チョッパー「コバトさん。」

 

ナミ「きゃあああ!!!この大男は海賊の仲間なんです!!」

 

人型チョッパー「ええ!?」

 

ゾロ「何だ何だ?」

 

サンジ「あのお姉さん誰だ?」

 

ゾロ「俺が知るか・・・」

 

ゼロ「女医なんじゃないのか?ナミまで一緒になっている。」

 

サンジ「女医さん・・・?」

 

海兵「人質があの位置では、迂闊に手が出せませんが。」

 

ドレイク少佐「おのれ 卑怯な手をだから海賊という奴らは・・・。あのピンク髪少女の変わるイレギュラーハンターは何故海賊なんぞやってるんだ。」

 

海兵「あの大男 医務室のニセ医者ですね。仲間も抱えてますし、間違いないでしょう。」

 

人型チョッパーは海兵達へ振り向き、

 

人型チョッパー「そうとも!!おれは泣く子も黙る麦わら一の暴れん坊なのさァァ!!言う事聞かないと人質共の命は無いぞ!!」

 

ナミとコバト「「きゃあああ!!」」

 

人型チョッパー「お~らァァァ!!はよ包囲網解いて俺達を通さんかい!!」

 

ゾロ「成程な」

 

サンジ「面白ェ」

 

ゼロ「じゃあやるか。」

 

ゼロは一旦覇王剣をデバイスに消すように収納する。

 

人型チョッパー「早くしろ!!さもないとこの女共の首をへし折るぞ!!」

 

ゾロ「こいつはホントにやるぜ!!俺達でも手を焼く程のやんちゃだからな。」

 

サンジ「正義の味方がか弱いレディたちを見殺しにするのか?」

 

ゼロ「よく考える事だな。」

 

ルフィ「チョッパー 卑怯だぞ 見損なったぞ。」

 

ナミ「あんたは黙ってなさい。」

 

ドレイク少佐は歯を食いしばる。

 

人型チョッパーは叫ぶ。

 

コバト「殺される!!」

 

ナミ「この人の言う事をどうか聞いて下さい!!」

 

ドレイク少佐「う~~~。」

 

 

要塞内の海軍食堂。

 

ジェシカ「ダメだ!!ダメダメ!!何度同じ事言わせるんだい!?1000人分のメシだよ!!手際よくやんなきゃ間に合わないよ!遅い!!」

 

ジェシカはお玉で、本部のコック2人の頭を殴る。

 

コック「何もオタマで。」

 

ジェシカ「何だい?文句があるのかい?言っておくけど偉そうな口を聞くのは私を認めさせてからの話だ。さァ次がこっち来て仕込みをやってみな!」

 

コック「なぁ ジェシカさん 少し荒れてねェ?」

 

コック「あのコックが海賊だった事が結構堪えてんのかなぁ・・・」

 

コック「おまけに本物の新入りは口だけのてんで駄目くんなんだもんな。」

 

ジェシカ「余分なお喋りが過ぎるよ!!」

 

コック2人「「はい!!すいません!!」」

 

コック「おいビリー。おれの特製ソース味見してくれよ。結構イケるだろ?ダメか・・・」

 

ビリー「いや おいしいんだけどな。」

 

コック「いつもの俺達の味なんだろ?」

 

ビリー「そうそう。それ!!」

 

コック「おれも あいつの料理味見してからは、物足りなく感じるようになっちまってるんだ。マズイ訳じゃねェ。何かこう。」

 

ビリー「あいつのには華があったよな・・・悔しいけど。」

 

コック「くそォ 何が違うんだよ!!」

 

コック「ジェシカさん。」

 

ジェシカ「ん?何だい?」

 

コック「これ 何かの役に立ちません?」

 

コックが一枚の紙きれを見せる。

 

コック「あいつがここを去る前にレシピのメモを置いてったらしいんです。」

 

コック「あの海賊が!?」

 

ビリー「あの料理のレシピを!?」

 

コック「あっ!?そういえばあいつ!!」

 

サンジ《じゃあ あとでレシピ書いといてやるよ。》

 

ジェシカ「これをどうしろと?」

 

コック「いえ ですから、せっかくレシピが残ってるんですし 使わない手は。」

 

ジェシカ「バカ言うんじゃないよ!!海賊なんかの手を借りて それでナバロンのコックだって胸張って言えんのかい!?今 ウチの海兵達は誰と戦ってんだ!?プライドってもんがないのかい!?」

 

コック「あの・・・」

 

コック「取り込み中何なんですが・・・」

 

しかし、ジャガイモは剥けずにまな板上で散乱していた。

 

ジェシカ「何だいこの有り様は!?アンタ達ジャガイモもまともに剥けないのかい!?」

 

コック「ああ いつもは部下が・・・」

 

コック「それにいつもはこんな感じで・・・」

 

ジェシカ「いいかい!!ここは戦場なんだよ!!ジャガイモ1個でも貴重な食材なんだ。例え皮の一切れだって。あっ・・・」

 

ジェシカはサンジの言葉が脳裏によぎった。

 

コック「あ、あの・・・」

 

ジェシカ「あんたら当分皿洗いから、やり直し!!」

 

本文のコック2人は焦る。

 

コック達は気まずくなる。

 

 

88ドックでは、人型チョッパーが叫ぶ。

 

海兵「少佐・・・」

 

ドレイク少佐「兵を下がらせる。イレギュラーハンターもとい、あのお嬢さんはどうも海軍への入隊に応じてくれない。全員武器を下ろし、後退せよ。構えを解け。各狙撃隊も銃を下ろせ。」

 

海兵「少佐・・・」

 

ドレイク少佐「仕方あるまい。」

 

少佐率いる海兵達はちょっと下がる。

 

サンジ「おお。上手くいったじゃねェか。」

 

ゾロ「だといいがな。」

 

サンジ「あん?」

 

ゼロ「とりあえず突破しなければな。」

 

ゾロは龍神剣を抜き、振り下ろした時の剣圧でルフィを囲んでいた監獄弾を斬り裂いた。

 

ゼロ「フッ。ゾロよ そんな剣圧が出せるとは、日々の修行による成果か?」

 

ゾロ「ああ。」

 

メカオは鉄梯子から降りた。

 

整備士「おい。今のコバトさんの声じゃなかったか?」

 

整備士「やっぱりそう思うか?」

 

整備士「メカオさん どうなってるんだ?」

 

メカオ「コバトが人質になっておる。」

 

整備士「ええ!? そりゃヤバイんじゃねェのか!?」

 

メカオ「ああ 気にするな。娘が本気で泣いてるかなんて一目で分かるわい。それより心配なのは、あいつらの方じゃ。特にあの赤い鎧の者は ピンク髪の嬢ちゃんだろう。」

 

整備士「だよな。」

 

 

ドレイク少佐「見ての通り包囲は解いた。さぁ解放してもらおうか。」

 

ナミ「やった。上手くいった。ほらチョッパー。」と肘打ち。

 

人型チョッパー「ダメだ!!この人質は俺達が脱出できるまでは解放しねェェ」

 

ドレイク少佐「おのれェェ」

 

海兵「ご指示の通り 第17部隊に通達いたしました。」

 

ドレイク少佐「よし。合図があるまで待機させろ。要求は飲もう!!とっとと船に乗れ!!」

 

ゾロ「潔のいいこった。だが本当かな・・・」

 

ルフィはびろ~んとなる。

 

ゾロ「ほらしっかりしろって。」

 

ゾロ達は進む。

 

メカオは何やら移動を始める。

 

海兵の中に数人の移動をゾロは見た。

 

ゾロ「ゼロ、ナミ、チョッパー、ラブコック」

 

サンジ「あん?」

 

ゾロ「合図をしたら船まで走れ。ルフィは手ェ伸ばして皆を船まで乗せる。出来るよな?」

 

ルフィ「大丈夫。」

 

サンジ「成程。」

 

ゼロ「そう言う事か。」

 

海兵「少佐。」

 

ドレイク少佐「構わん。何かあった場合 この私が責任を取る。このまま取り逃がしたとなれば 自衛と全員の恥だ。イレギュラーハンターは応じてくれないしな。」

 

メカオは何やら操作してる。

 

その時、海兵が銃を落としてしまった。

 

海兵「おっといけねェ」

 

ナミ「何よ ビックリさせないでよ。」

 

しかし、海兵がコソコソと来て、コバト先生が口を押えられて連れてかれ、ナミにも迫って来たが、ナミは海兵を殴ってしまった。

 

ドレイク少佐「バカモン!!味方だ!!」

 

ゼロ「おいナミ!!」

 

サンジ「しまったナミさん!!」

 

ゾロ「何とか船まで来い!!行くぞ船長。」

 

ドレイク少佐「止むおえん!!全員一斉にかかれ!!」

 

メカオ「やっぱりそう来たか。あの石頭!!」

 

海兵達は一斉に飛び掛かってきた。

 

ゾロ「やるしかねェか。」

 

ルフィは後ろに伸ばす。

 

ゼロ「ちっ・・・逆にお前達イレギュラーとみなすぞ。」

 

ナミ「きゃああああ!!」

 

船を止めていた碇が外されて、メリー号は傾き始めた。

 

チョッパー達と海兵達「「「「「ん?」」」」」

 

メリー号は降ろされる。

 

メカオ「行けなかったか。」

 

ルフィ「おい皆!!乗り込むぞ!!」

 

ルフィは伸ばした右手で、サンジ、チョッパー、ナミ、そしてゼロに命中し、そのまま船まで直行させた。

 

ゾロ「ララの奴はどうせへっちゃらだろうが、あとは生きてるか?」

 

ルフィ「あとは俺とゾロ。」

 

ゾロ「何!?」

 

ルフィとゾロは腕に引っ張られて、船の壁に激突したが、船へと戻った。

 

メリー号は着水した。

 

ドレイク少佐「おのれ逃がすな!!全隊撃ち方始めェェ!!」

 

海兵「しかし、まだ人質が!!」

 

ドレイク少佐「威嚇でいい!!」

 

海兵達は撃ちまくる。

 

ルフィ「アッハッハッハ!!やったぜメリー号!!ハッハッハッハ!!」

 

しかし、サンジとナミのキツイ一発を食らう。

 

サンジ「毎回毎回マシな助け方ないんかい!!」

 

ナミ「生身の人間には応えんのよ!!ララはどうせへっちゃらでしょうけど!!さぁ皆起きた起きた!!」

 

メリー号は進む。

 

海兵「あれが例の海賊船か!?」

 

海兵「堂々とふざけやがって。何で攻撃命令が出ねェんだ。」

 

海兵「人質がいるって聞いてる。ナースが一人囚われの身だとさ。海賊って奴は卑怯だよな・・・」

 

海兵「あああれか・・・あれ人質が指示してるぞ。」

 

そしてゼロは海兵達に向き、手の振りで自分に向けさせ、ドレイク少佐含む兵達は注目する。

 

ゼロは電磁波球体に包まれ、ララに戻ると、今度は左腕のデバイスにより、召喚ゲートを出現させ、アイリスが登場した。

 

ララとアイリスはお辞儀し、ララとアイリスは共にバイバイするかのように手を振る。

 

ドレイク少佐「な!?」

 

ドレイク少佐含む兵達「「「「「「「「何ィィィィィ!?」」」」」」

 

海兵「ピンク髪のお嬢さんと、何だ!?」

 

海兵「例のカラクリ娘か!?」

 

ドレイク少佐「そうか。左腕の装置か何かに隠れていたんだな。どおりで最初から発見できる訳がなかった!!何たる失態だ!!船の準備はまだか!?」

 

海兵「急がせております!!」

 

コバト「お父さん!!」

 

メカオ「コバト。今日はずいぶんと変わった体験しちまったな。」

 

コバト「フフフ。」

 

ドレイク少佐「船を動かしたのはアンタか?何てことしてくれたんだ。これは処罰の対象になるぞ。」

 

メカオ「可愛い娘にケガさせられそうになって黙ってる親がどこにいるかね?」

 

ドレイク少佐「コバトさんは救出していた、作戦は進行中だった。」

 

メカオ「もう一人は無視して行動してたろうが!!」

 

ドレイク少佐「うぐっ」

 

メカオ「軍人ってのは人を軽く見過ぎていかん。少しはジョナサン司令官を見習え。」

 

海兵「その人質についてですが少佐、各部所より麦わらの一味ではないかとの指摘があります。」

 

ドレイク少佐「何だと?」

 

そして、要塞内でのトビラが開き、ロビンが出て来た。

 

海兵「お待ち下さい 監査官殿。どちらへ行かれるのです?」

 

ロビン「別に報告義務は無かったと思うけど」

 

海兵「我々にはあります。」

 

ロビン「そう。じゃあ 司令官殿にはこう伝えてちょうだい。とても楽しかったわって。」

 

海兵「ふざけるなって!!」

 

しかし、ロビンが能力で関節を決めた。

 

ロビン「もう変装する意味も無いわね。」

 

ロビンは海軍の服装を解いた。

 

 

ゾロ「何でこんな崖っぷちを通るんだ!?」

 

ナミ「真ん中通ったら左右の大砲で挟み討ちでしょ?これなら片方だけで済むわ!」

 

ウソップ「はっ!?ここはどこだ!?」

 

ルフィ「おっ!!目ェ覚ましたぞ?」

 

ウソップ「あれェ?いつの間にメリーに乗ってんだ?」

 

ルフィ「カクカクしかじか。」

 

ウソップ「成程 ナミが人質にそりゃいい!!」

 

ナミ「でしょ!?」

 

ウソップ「騙すの得意だもんな。」

 

だがウソップは一発殴られる。

 

アイリス「でもウソップ 気づいて良かったです。」

 

ララ「タンカの衝突で吹っ飛ばされたのに、復活が早いのって気になりますけどね。」

 

ウソップ「ララ お前また制服変わってるけど、いつの間に変わったんだ?」

 

サンジ「ララちゃん♡ カバン無かったのにどうやって変えたんだ!?」

 

ゾロ「どうやって変えたんだ!?」

 

ナミ「ちょっと気になるわね。」

 

ララ「近い内にそれは話します。ルフィさんは多分分かってくれるとは思います。皆さんが気味悪いとか言って分かってくれるかは分かりませんが。」

 

ウソップ「俺は別に言ったりしねェぞ!!」

 

サンジ「俺はララちゃんの良き理解者になるぞ♡」

 

ララ「ならいいですけど。」

 

ナミ「私は無い様次第では受け付けられそうにない。」

 

ゾロ「だが船が勝手に動き出したんだ?」

 

ウソップ「ああ。多分整備兵のじいさんだな。」

 

サンジ「何だそりゃ。」

 

ウソップ「なんとなくな。」

 

電伝虫が鳴る。

 

サンジ「いや~ん♡ナース姿のナミさんもララちゃんの違う学生服もまたいいっすね♡」

 

ナミ「出た事は出たけど。地図と海図が無いとどうしたものか。だから調べてからにしたのに、バカチン共。」

 

ララ「ナミさん、バカチンは言いすぎです・・・」

 

サンジ「おおロビンちゅわん♡」

 

ナミ「ん?」

 

ロビンは能力によって帰還してきた。

 

サンジ「かっこいい!!」

 

ジョナサン司令官「やはりシェパード中佐はニセモノだったか。」

 

電伝虫〈申し訳ありません。逃がしてしまいました。〉

 

ジョナサン司令官「君の責任ではないよ。どうも美人に甘いのは私の悪い癖だな。」

 

電伝虫〈はっ?とにかくこれで7人です あと一人は探索中ですので。〉

 

ジョナサン司令官「ああ それはもういいよ。さっき分かった。医務室に問い合わせた。ナースは一人も減っておらんとさ。」

 

ナミはでかい地図を開いていた。

 

ナミ「この要塞の地図!?」

 

ロビン「脱出に必要と思って。」

 

ナミ「さすが分かってる~~。私の味方はお姉様だけよ。」

 

ロビン「そ、そう。」

 

途端に船体が揺れる。

 

ララ「うわっ 来た!!」

 

ルフィ「撃って来たぞ!!」

 

ウソップ「って人質いるから大丈夫じゃねェのかよ!?」

 

ナミ「いくらなんでもそろそろバレ頃だもん!!」

 

アイリス「確かにバレますよ!!」

 

ウソップ「ええ!?軍艦が追って来てんじゃねェか!?」

 

ドレイク少佐「人質はいない!乗っているのは全員麦わらの一味だ。繰り返す!各砲門は順次砲撃せよ!!」

 

ナミ「あれがこの要塞の出入り口、海門だわ。ウソップは船首砲台の用意して。チョッパー あたしの指示を間違えないでよ!」

 

チョッパー「分かった。」

 

ナミ「出入口があそこだけなら、もう強行突破しか無いわね。ただ気に入らないのは海図以上に浅瀬が多い事。港には不向きなのに何でこんなトコに なんか引っかかる。」

 

ジョナサン司令官「そちらは異常無しなんだな?ああ なければそれでいい。引き続き頼んだぞ。」

 

海兵「報告致します。海賊船は海門に到達した模様です。」

 

ジョナサン司令官「チェックメイトと来たか。だが残念だったな 詰めが甘いよ 麦わらくん。」

 

ナミ「何ですって!?砲弾が一個も無い!?」

 

ウソップ「そうなんだ!!砲弾どころか火薬も全然ねェんだよ!!」

 

ロビン「考えてみたら当然ね。海軍に接収されたんだもの。」

 

ウソップ「おいどうすんだよ!?このままじゃあの海門突破できねェぜ!!」

 

ゾロ「斬りこむしかねェって事さ。」

 

ララ「ゾロさんが言うんならそうなんでしょうね。」

 

アイリス「はい・・・。」

 

サンジ「昇降装置を制圧出来りゃあいいんだろ?」

 

ウソップ「簡単に言うな!!」

 

ルフィ「大丈夫。ナイスなアイディアがある。」

 

海兵「目標!!敵海賊船!!」

 

前方の全基から一斉発射してきた。

 

ルフィ「ゴムゴムの!!風船!!」

 

ルフィは風船化し、砲弾を受け止め、海門まで跳ね返した。

 

そして数発の砲弾は海門に直撃し、大爆発を起こす。

 

ララ「おお!!」

 

アイリス「ルフィ!!さすがですゥゥゥ!!」

 

2人は拍手する。

 

ウソップ「やったぜ!!」

 

ナミ「なるほどその手ね!!ナイスルフィ!!さぁこのまま・・・・砲弾も火薬もない。」

 

ナミは驚愕表情になる。

 

ナミ「ああああああ!!!」

 

ウソップ「ナミ?ん?おいどうした?」

 

ララ「ナミさん?」

 

アイリス「ナミ?」

 

ナミは倉庫のドアを開けて、愕然とする。

 

ナミ「ああああああ。」

 

ウソップ「ナミ?」

 

ナミ「やられた・・・。お宝が無ぁぁぁぁい!!」



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第216話「消えた海賊船!要塞攻防第2ラウンド」

海門は大爆発で黒い煙が上がった。

 

メリー号は煙に向かって進行し、中へ入って行く。

 

ドレイク少佐「なぁに~~?奴らに逃げられる!!追え!!」

 

海兵「しかし少佐!この辺りの海は浅く岩礁を縫って進まねばならないので、爆煙が消えないと危険です!」

 

ドレイク少佐「そんな事は知っとる!構わん!!」

 

海兵「しかし!」

 

ドレイク少佐「このまま奴らに外海に逃げられたらどうする!?海軍全体からあざけられ、笑われ貶められとんだ恥さらしになってしまうんだぞ!イレギュラーハンターのスカウトにも成功していない!!」

 

海兵「我らが、ナバロン要塞が、でありますか?」

 

ドレイク少佐「そうだ!!海軍のお偉方どもめ、身中に入った虫一匹捕まえられぬ要塞など無用のハリネズミなどと、またゾロ潰す潰さない議論をおっぱじめるぞ!!」

 

海兵「ぐぬぅ・・・」

 

ドレイク少佐「貴様!要塞ナバロンの海兵としてそんな事我慢できるか!?」

 

海兵「できません!!」

 

海兵は電伝虫の受話器を手に持つ。

 

海兵「全艦隊に告ぐ!!全速前進!!海門をくぐれ!!」

 

メリー号は黒煙の中を進む。

 

ルフィ「外海だぞ!!このまま真っすぐ行けば出られるぞ!!」

 

ナミ「出ちゃダメ!!」

 

ルフィ「えっ?」

 

ナミ「船を戻して!!反転させて!急いで!!要塞の中にもう一回戻るのよ!!黄金がごっそり海軍に奪われてるのよ!!」

 

ゾロ「何だと!?」

 

ウソップ「だけど正気かナミィィ せっかく死ぬ思いまでしてここまで辿り着いたんだぜェ」

 

ナミ「正気も正気 大正気!外に出られたって黄金がなきゃ意味ないじゃない!」

 

ララ「ホントにお金関係の話が絡むと、説得力あるのが不思議です。」

 

アイリス「確かに・・・」

 

チョッパー「うん。」

 

サンジ「そういうナミさんも素敵だぁぁ!!」(もちろんララちゃんも素敵だぁぁ!!)

 

ルフィ「でもよせっかくあんなにでかい穴開けたんだ!!このまま出ないか~?」

 

ナミ「あたし達は海賊でしょルフィ。」

 

ルフィ「うん。」

 

ナミ「海賊がお宝の黄金を置いてけぼりなんて恥さらしだと思わない?」

 

ルフィ「あっ そっか。」

 

ナミ「よし 決まったわ!面舵一杯!!船をUターンさせて要塞内部に戻すのよォォ!!」

 

チョッパー「うん。」

 

サンジ「はぁ~~い!ナミさんの言う通り。」

 

2人は舵の所へ、面舵一杯にした。

 

船は旋回し出した。

 

ララ「ああ!!」

 

アイリス「ちょ、ちょっと!!」

 

ウソップ「お前らぁぁ!!」

 

ゾロ「何やってんだ!?」

 

ルフィ「無茶すんな!」

 

メリー号は旋回成功。

 

ナミ「いいわいいわ。その調子よ!!」

 

その時、警鐘らしき音が響いて来た。

 

海兵「警鐘を鳴らせェ!!もっと鳴らせ!!黒煙で何も見えない!!片方の船とぶつからないようにしろォ!!」

 

ナミは耳を澄ましてる。

 

ルフィ「どうかしたか?」

 

ナミ「黙っててルフィ。」

 

ルフィ「風鈴か?」

 

ララ「何らかの合図でもしてるんですか?」

 

ナミ「これは霧の中で自分の位置を相手に知らせる警鐘なの。ヤバイ正面から近づいて来る。」

 

サンジ「どうですかァ?いい感じでしょナミさ~ん。」

 

ナミ「ダメ~~!!取り舵いっぱ~~い!!」

 

人型チョッパー「ええ!?」

 

ナミ「進路を変えるのよ!!このままじゃ衝突する!!」

 

サンジ「ナミさんの為なら、よいしょ!!」

 

サンジとチョッパーは舵を上手く取る。

 

船は進路を変える。

 

ウソップとゾロは船の傾きで転がる。

 

ララとアイリスも転がってしまうが、アイリスが自らクッションとなり、ララを受け止め抱えた。

 

ララ「ごめんねアイリス。」

 

アイリス「いえ・・・」

 

ルフィ「うおっ!?」

 

ナミ「ああ!?ぶつかる!!」

 

しかし、メリー号はギリギリで避けた。

 

ウソップ「うおォォ!?」

 

海軍船は去って行く。

 

ナミ「黄金の顔を拝めないままバラバラになる所だったわ。」

 

ララ「とりあえず軍艦は行っちゃった。」

 

人型チョッパー「前の方はどうなってるんだろ?」

 

また警鐘が。

 

ナミ「また。」

 

ルフィ「今度の風鈴はさっきより多いぞ。」

 

ララ「またですか!?」

 

ナミ「正面の爆煙の中から一隻二隻、いやもっとたくさんの軍艦がやって来る!」

 

ウソップ「何だと!?」

 

ララ「5隻以上はあるんじゃ!?」

 

アイリス「そうかもしれないです!!」

 

サンジと人型チョッパーはまたやると思い、舵のとこで待機中。

 

サンジ「ナミさぁん。面舵と取り舵どっちにします~~?」

 

ナミ「もっと取り舵ーー!!」

 

ナミ「とにかくこの爆煙から逃げなきゃ!!」

 

しかし、船体が揺れる。

 

人型チョッパー「何がどうなってるんだ?」

 

サンジ「いいからナミさんの言う通りにしてれば間違いない。世界一の航海士だからな。」

 

メリー号は前から来る海軍船を避けようと頑張る。

 

ナミ「ああ 今度こそぶつかっちゃう!」

 

ゾロ「あっ あ」

 

ウソップ「ああああ・・・・」

 

ロビンも見つめていた。

 

ララ「海軍船がでかい。」

 

アイリス「でかい・・・」

 

ナミ「助かった。このまままっすぐ この厄介な爆煙から一刻も早く脱出しなくちゃならないわ。」

 

ゾロ「奴らに見つかるぜ。」

 

ウソップ「そうだぞ。煙から出たら今度は一斉射撃の的になっちまうぞ!間違いなくバラバラになって海の藻屑だぁ!!」

 

ナミ「そんなの出たトコ勝負よ!!」

 

ロビン「航海士さん」

 

ナミ「へ?」

 

ロビン「資料室で調べたんだけど、この要塞も昔はもっと人がいて、たくさんの軍艦が使われていたらしいわ。」

 

ナミ「・・・うん。」

 

ウソップ「おいロビン 今はそんな昔話をしてる場合じゃねェだろ!?」

 

ロビン「軍に縮小って奴ね。今では随分寂れちゃってるけど、だからこの湾の中に使われていないドックもいっぱいあるみたいよ。」

 

ロビンは地図を見せる。

 

ナミ「使われていないドック・・・。成程 ロビン ナイス情報よそれ!!みんな!!廃ドックにゴーイングメリー号を隠すのよォ!!」

 

ウソップ「えっ ええ!?大体それどこにあんだよ!?」

 

ナミ「いいからあたしの指示に従って。」

 

 

一方、要塞の外に出た数隻の海軍船。

 

ドレイク少佐「な、何ィ!? 通路の兵達に通信!!麦わら共の船は通過したのか!?」

 

海兵「は はい!!」

 

海兵は受話器を取る。

 

海兵「本兵に告ぐ。こちらドレイク機関である。麦わらの一味の船を目視したか?何!?」

 

 

海兵「この海門はまだどの船も通過していないそうであります。」

 

ドレイク少佐「何!? どこへ消えた 海賊共。まさか あのわずかな間に本兵達の目をかすめて我らの視界の届かない水平線の彼方に消えたというのか?」

 

ジョナサン司令官が電伝虫の受話器を取る。

 

ジョナサン司令官「ん。」

 

ドレイク少佐「申し訳ありません。外海に出た所で海賊船を見失いました。まるで魔法のように見えなくなってしまいました。」

 

ジョナサン司令官「やはりな。」

 

ドレイク少佐「はっ?」

 

ジョナサン司令官「いやぁご苦労だったな。とりあえず戻って来い。今後の作戦をゆっくり話し合おう。」

 

ジョナサン司令官は受話器を戻す。

 

ジョナサン司令官「奴らが外へ逃げる事はない。奴らの夢がまだこの要塞に残っている以上な。」

 

 

牢屋では、本物のシェパードが足掻いていた。

 

シェパード「お前ら離せェ!!上官侮辱罪で軍法会議にかけられたいか!?」

 

海兵「聞いたか?軍法会議だとさ!」

 

海兵「やれるもんならやってもらおうか?」

 

海兵3人くらいが牢屋に来て、

 

海兵「お前達 その方を離せェ!!失礼致しました!!中佐ぁぁ!」

 

海兵2人は慌ててシェパードの手錠を外す。

 

シェパード中佐「だから言っただろ!!我輩は海軍本部特別監査官・シェパード中佐である!!」

 

 

ジョナサン司令官「う~~~ん。麦わら共さしずめこの辺りだろうな。もう少し利用したいところだが、奴らの方から出かけて来るのを待つとするか。」

 

海軍食堂では、

 

海兵「麦わら海賊団のせいで随分働かされたぜ。」

 

海兵「美味くて元気の出るメシを食べてまた捜索だ。」

 

海兵達はメシを食べ始める。

 

海兵「何だこれは?今朝食ったメシと違うぞ。」

 

海兵「ああ。今朝食ったメシ 今まで食った事なかったな。」

 

海兵「こらぁ!!手ェ抜くな!!今朝みたいなメシ食わせ!!」

 

海兵達からブーイングが。

 

コック「ジェシカさん。昼メシ食った海兵達が文句言ってる。」

 

コック「やはりあのレシピ使わせて下さい。」

 

ジェシカ「みんな ナバロンのコックの誇りは何処行ったんだい?」

 

コック「ジェシカさん あのコックは確かに海賊の一味だ。だが食べに来る腹を減らした海兵の為に料理を作っていた立派なコックだった。」

 

ビリー「そうだ!!あの料理を食べて元気になろうとわんさか兵が押し寄せてくるんだ。」

 

コック「決断して下さい!!お願いします!」

 

コック「お願いします!!ジェシカさん!!」

 

コック達は呼びかける。

 

ジェシカは目を閉じていたが、目開き決断したように、壁まで歩くと、紙を張り付ける。

 

ジェシカ「あいつに負けない美味くて元気の出る料理は必ず自分達の手で作る。でも今日は安いプライドは捨ててアイツの心のレシピを借りる。確かにこの厨房に居た時のアイツは少なくとも海賊ではなくコックだった。何より優先すべき事は食べてる人間が満足する事。」

 

コック達「「「「ジェシカさん!!!」」」」

 

ジェシカ「何グズグズしてんのさ!?お客は待っちゃくれないよ!!」

 

コック達「「「「よーーし!!」」」」

 

 

ある廃ドック。

 

ウソップ「どーすんだナミィ これからよォ」

 

ゾロ「今からでも遅くはねェ 海門に戻って外海に出るべきだ。」

 

ウソップ「ああ。ここの奴らハンパじゃねェ。黄金は欲しいがやっぱり命あっての物だねだぜ。」

 

チョッパー「ルフィはどう思う? ララ アイリスにも聞くけど。」

 

ララとアイリスはキッチンの前に立っている。

 

ララ「私は黄金は必要かと。」

 

ルフィ「ララも言ってるし、俺も黄金はいる。でも腹減ったサンジメシ。」

 

サンジ「食料探して何か作ってやるよ。」

 

ウソップ「ん?倉庫ん中空っぽだぜ?」

 

サンジは冷蔵庫を開ける。

 

サンジ「探しゃどっかに何か残ってるだろ。」

 

ララもポニーテールからロングへと戻し、

 

ララ「私もちょっとやれますんでいいですか?」

 

サンジ「ララちゃん 構わないよ。」

 

ララはサンジの近くまで行く。そして耳部分の髪を色っぽくかき上げつつ、バスト89が腕にムニュっと当たってしまった。

 

サンジ(ララちゃんの髪からいい匂いがするゥゥ。それに胸が腕にィィ それに一瞬だけ色っぽく見えたぜ!!)

 

ララはすぐにわずかに離れる。

 

ララ「ごめんなさい。近すぎました。」

 

サンジ「いや、いいんだ。」

 

アイリス(ララ様 絶対狙ってわざとやりましたね。)

 

ナミ「ホントにこのまま黄金を手に入れずに脱出してもいいの?あんた達。」

 

ルフィ、ゾロ、ウソップ、チョッパー「「「「うん。うん。」」」」

 

ナミ「ああ 残念ね。海賊のお宝は山分けと決まってるわ。あれだけあった黄金だもの。分ければ凄い額になるでしょうに。」

 

ウソップ「はは!!山分けかよ!!」

 

ナミ「当然でしょ。」

 

ルフィ「待ってたぞ!!銅像買うんだオレはぁ!!」

 

チョッパー「だよな!!本買っていいか?最新医学の本だ!!俺の知らない色んな医学技術を勉強したいんだ!!」

 

サンジはそろばんを出して計算。

 

サンジ「新しい鍋とフライパンと・・・食器に巨大ねずみ取り と見積もってもクソ余る。ララちゃんは無いのかな?」

 

ララ「私はこれといって希望はないですね。」

 

サンジ「無いんだ。」

 

ゾロ「ここは飲み放題だなこりゃ ヒヒ。」

 

ナミ「ね?」

 

ルフィ達4人「「「「うんうん。」」」」

 

ナミ「まず私のヘソクリが8割」

 

ルフィ達男子「「「「「いやちょっと・・・」」」」」

 

ナミ「冗談よ・・・」

 

ウソップ「あったりめェだ!!!そんなおおっぴらなヘソクリがあってたまるか!!」

 

ナミ「ヘソクリっていうのはね・・・船の修理の為の積み立て貯金の事よ。」

 

ルフィ「船を?このメリー号をか?」

 

ナミ「そうよ。私達をここまで連れて来てくれたゴーイングメリー号でしょ?」

 

ウソップ「考えてみりゃ 東の海(イーストブルー)の俺の村からずっと俺達を乗せて航海してくれたんだもんな。」

 

メリー《少々古い型ですが、これは私がデザインしました船で ハーベル作り ラティンスル仕様の船尾中央打砲式キャラベル。ゴーイングメリー号でございます。》

 

ゾロ《早く乗れよ。》

 

ウソップ《ええ!?》

 

ルフィ《おれ達 もう仲間だろ?》

 

ウソップ《きゃ、キャプテンは、キャプテンは俺だよな!?》

 

ルフィ《バカ言え!!俺がキャプテンだ!!》

 

ナミ「思い出と一緒に色んな物を積んで来た船だもの。」

 

ナミ《あたしね!この島を出ようと思ってるの。もう行くね。》

 

ナミは育った家を出ようとして、背中を押された。

 

そして、ナミはメリー号へ乗り込んだ。

 

ナミ《行ってきます。》

 

ゾロ「リバース・マウンテンを抜けて、偉大なる航路(グランドライン)に突入したのもこいつと一緒だったしな。」

 

ゾロ《うそみてェだ。ほんとに海が山を駆け登ってやがる。》

 

サンジとウソップ《入ったぁぁぁ!!》

 

ルフィ《雲の中に入ったぁぁぁ!!》

 

メリー号は頂上で飛び上がる。

 

ルフィ《おお!!ここが世界で1番偉大な海偉大なる海(グランドライン)!!この先の何処かにワンピースがあるんだぁぁ!!行けェェェ!!》

 

サンジ「ララちゃん 次が。」

 

ララ「はい!空島ですよね!!」

 

メリー号は突き上げる海流(ノックアップストリーム)で空へ飛ぶ。

 

ナミ「この船の航海士は誰!?」

 

サンジ「ナミさんでェェす!!おい野郎共!!すぐナミさんの言う通りに!!」

 

帆が張られると、メリー号が浮かび上がり、そのまま上空へ。

 

ルフィ「すげェェェ!!船が空を飛んだ!!」

 

ララ「行っけェェェ!!」

 

サンジ「ナミさん素敵だぁぁぁ!!」

 

チョッパー「俺とアイリスは共にこの船を守ったんだぞ。」

 

アイリス「そうよね。」

 

メリー号のメインマストが燃え上がり、

 

人型チョッパー《止めてくれ!!止めてくれ!!》

 

メイドのアイリス《チョッパー どいて!!風神剣の風圧で消すから!!》

 

アイリスは風神剣の風圧で、メインマストの火を消し去った。

 

ウソップ「そして何者かが船を直してくれた。」

 

ウソップはその時の光景を見た。

 

ルフィ達は疑惑を持つが、

 

ウソップ「俺はホントに見たんだ!!アイリスだって見たよな!?」

 

アイリス「私も見たと思います。妖精か精霊、幻覚かは分かりませんが、何かいたのは確かです。」

 

ウソップ「ほらな!!アイリスが俺の一番の証人になれるぜ!!」

 

ルフィ「まぁとにかくだ!!思ってみれば、コイツ凄く頑張ったよな?」

 

ナミ「ホントに今までよくやってくれたけど、もうボロボロじゃない。」

 

ウソップ「そりゃあいい。ゴーイングメリー号大修繕!!」

 

ルフィ「大賛成だぁぁ!!」

 

ナミ「じゃ それにいくらかかるか分からないから、お宝を取り戻しても山分けは保留ね?」

 

サンジ「大方食料は持ち去られてたが、冷蔵庫の残り物は無事だったぜ。」

 

サンジは大皿をテーブルに置く。

 

サンジ「さあやってくれ。」

 

ルフィ達はそれぞれ取って食う。

 

ゾロ「そうだな。ウソップのツギハギ修理もさすがに限界だしな。」

 

ウソップ「言っとくがな。オレは狙撃手だ!!でもまぁメカオさんも言ってたが、やっぱ本格的な修繕をしなきゃな。」

 

サンジはロビンにサンドイッチを手渡し、

 

サンジ「ああ。本格的な造船ドックに入れて本格的な船大工に修繕してもらった方がいい。」

 

サンジは次にララにサンドイッチを手渡す。

 

チョッパー「へェ。ウソップより直すの上手い奴いるのか?」

 

ウソップ「たまにはしっかり守ってやんねェとバチ当たるってもんだぜ。」

 

ルフィが立ち上がる。

 

ルフィ「よし決めた!!船大工仲間に入れよう!!旅はまだまだ続くんだ。」

 

ゾロ達「「「「うんうん。」」」」

 

ルフィ「そうせ必要な能力だし。」

 

ゾロ達「「「「うんうん。」」」」

 

ルフィ「メリーは俺達にとって命だぞ。この船を守ってくれる船大工を探そう!!」

 

ルフィは座って飲む。

 

サンジ「こいつはホントに・・・」

 

ララ「ルフィさんは稀ですけど・・・」

 

ゾロ「ああ核心つくよ。」

 

ウソップ「それが1番だ。そうしよう!!」

 

ルフィ「じゃあその線で。」

 

ウソップ「いい奴が見つかるといいなぁ。」

 

ナミ「盛り上がるのはいいけど、前提を忘れてない?」

 

ルフィ達「「「「何が?」」」」

 

ナミ「黄金を取り戻さなきゃでしょ?」

 

ルフィ「そうだったな。」

 

ゾロ「金を何処に隠してるかだな。」

 

ウソップ「おそらく金庫だ。」

 

サンジ「そんな事ぁ分かってんだよ!!その場所が分かんねェから苦労してんだろうが。」

 

ウソップ「そうが鳴んなよ。」

 

ララ「要塞内の金庫って、結構厳重な構造だと考えます。」

 

ロビンは地図を指す。

 

ロビン「ここじゃない?推測に過ぎないけど、この要塞で財宝を隠すのなら何重にも鍵のかかるこの保管庫しか考えられない。」

 

アイリス「おお!!」

 

サンジ「さすがロビンちゃん♡」

 

ナミ「そうね。確かにそこが一番匂うわよね。よし皆 そこへ行って黄金を取り戻すのよ!!」

 

ウソップ「でもォこのままゴーイングメリー号を放っぽって上陸するのか?」

 

ルフィ「木は森に隠せ。船は船に隠せェだ。」

 

ゾロ「何だそれだけかよ。」

 

サンジ「そうたびたび核心をつけるもんじゃねェ」

 

ララ「でも間違ってはいないんじゃ・・・」

 

ロビン「ここはかつて船を造ったり、修理したりしたドックの跡よ。さっき入る時、放置したままの材料がたくさんあるのを見たわ。」

 

ウソップ「そうか!!俺にいい考えがあるぜ。」

 

ウソップは提案をした。

 

ウソップ「なぁ みんな協力してくれ。」

 

ルフィ達「「「「おう!!」」」」

 

ウソップはある作業をメリー号に施した。

 

ウソップ「ふう。どうだ?これで少なくともゴーイングメリー号を奪われちまう心配はしなくていいぜ。」

 

メリー号は海軍船の張りぼてで覆ったのだ。

 

ゾロ「張りぼてでゴーイングメリー号を覆うなんてよく考えたな。」

 

サンジ「しっかし、このクソできの悪さだと、どこまで騙し通せるか。」

 

ルフィ「いやぁどっから見ても海軍の軍艦にしか見えない。」

 

ララ「はい!!」

 

アイリス「見えなくはないですね。」

 

チョッパー「そうだな。」

 

ゾロ「本気か・・・。」

 

ナミ「よォし 黄金奪還の始まり!!皆 今夜零時から作戦結構するわよ!!いい!?」

 

ルフィ達「「「「おう!!」」」」

 

チョッパー「でも何で今行かないんだ?」

 

ルフィ「そりゃあ夜の方がムード良いからに決まってんじゃんかよ!!」

 

ララ「ムード・・・ですか。」

 

チョッパー「そうか!!ムードか!!そっか。」

 

ウソップ「いや、ちょっとだけ違うだろ。」



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第217話「黄金奪還作戦とウェイバー回収作戦!」

ナミ「じゃあ皆行くわよ!!いい!?」

 

ルフィ達「「「「「おう!!」」」」」

 

ルフィ達は行こうしたが、

 

ウソップ「待て待て待てってお前らはよォ!」

 

ルフィ「どうしたぁ?ウソップ~~」

 

ウソップ「はぁ・・・これじゃ先が思いやられるぜェ 9人揃って行動するのは目立ちすぎるだろうが。」

 

ゾロ「言われてみればそうだ。」

 

ウソップ「それに、偽装してるとはいえメリーも気になる。」

 

サンジ「確かにこれじゃあな。」

 

チョッパー「こんなに完璧なのにバレるのか?」

 

ララ「そんな簡単にバレはしませんて。」

 

アイリス「そうですよ。」

 

ルフィ「ああ 心配症にも程があるぞ。」

 

ゾロ「こんなボロ・・・」

 

ウソップ「ボロ言うな!ボロ言うな!それに問題はそこじゃねェだろ!!ったく 俺ァなァ常に万一の事考えてんだ。今度遭ったら沈められちまうかもしれねェからな。さらにナァミ!!」

 

ウソップはナミを指す。

 

ナミ「えっ?あたし?」

 

ウソップ「時に、ウェイバーはどうした?」

 

ナミ「あっ いっけない。草むらに隠したままだった。」

 

ララ「忘れちゃってたんですか!?」

 

ウソップ「あっもう これだよォォ」

 

ナミ「あはは。ドンマイドンマイ ララも悪いわね。」

 

サンジ「忘れてるナミさんも素敵だァァ」

 

ウソップ「まァアホは置いといて。いいか野郎共 これから作戦を授ける よーく聞きたまえ。」

 

ウソップは要塞の地図を開く。

 

サンジとゾロ、チョッパーは立っていて、ルフィ達は座っている。

 

ウソップ「はい!!男子も女子も注目。では、作戦を説明する。まずは黄金奪還班。これはルフィ、ゾロ、ロビン、そしてキャプテンウソップ様。それからウェイバー回収班 これはララ お前はどうだ?ナミ以外で操縦してたけどよォ」

 

ララ「私は行けますよ!!」

 

ナミ「じゃあララ 頼むわ。場所は地図で示すから。」

 

ララ「はい。」

 

ウソップ「じゃああと一人には・・・」

 

ウソップはチョッパーを見て、

 

ウソップ「サンジ。」

 

チョッパー「ガッハ・・・」

 

サンジ「うおォォォォ!!」

 

サンジは恋の構えを行う。

 

サンジ「ナイス作戦ウソップ。」

 

サンジは目が♡マークでのラブハリケーンで、ララの肩に手を置く。

 

サンジ「一緒に頑張ろうぜ!!」

 

ララは左手の親指立てて、

 

ララ「はい!!頑張りましょう!」

 

ゾロ「ふーーん。」

 

チョッパー「なあ ウソップ ナミとアイリスは?」

 

ウソップ「ナミとアイリスはチョッパーと一緒に船を守って欲しい。一応だがな。」

 

アイリス「は~い。」

 

ナミ「ウソップが言うんじゃしょうがないか。」

 

ウソップ「それに万が一誰が俺達の治療するんだ?スーパードクター!」

 

チョッパーは腰を振る。

 

チョッパー「バカヤロォ 褒めたって嬉しかねェよ。コノヤロがァ」

 

ウソップ「いいか?今俺達がいるのがここだ。黄金奪還班は通常ルートを避けて、最短距離の海岸線を通って保管庫を目指す。ナミ ウェイバーを隠した場所を覚えているか?」

 

ナミは地図を指していく。

 

ナミ「ええ。島の東側の湾の中、海林山のふもと、確かこの辺りよ。」

 

ウソップ「ほぼ反対側かァ う~~ん 陸地を行くには時間がかかり過ぎるなァ う~~ん。お!おしあれだ!」

 

ウソップが指で指した方向には、小型ボートが。

 

ウソップ「ララとサンジ、お前ら2人 あのボートで湾岸一気に突っ切っちまえ!」

 

ナミ「ララ ウェイバーの場所は大体分かったわね?」

 

ララ「はい!」

 

ウソップ「んで、落ち合う場所はここ。ゴーイングメリー号だ!」

 

ルフィ達「「「「「「おお!!」」」」」

 

ゾロ「そうだ。ララ 龍神剣返しとくぜ。」

 

ララ「あっ はい。」

 

ゾロは龍神剣を抜き、投げ渡す。

 

ララは受け取り、デバイスに消すように収納した。

 

 

ジョナサン司令官「ん~~~。」

 

ジョナサン司令官の目の前にはブロッコリーの入った料理が。

 

コックは立っている。

 

ジョナサン司令官「何だ?まだいたのか?下がっていいぞ。」

 

コック「口に運び咀嚼し、飲み込むまで見届けろ!!それが我が料理長からのご命令です。例え私室において食べて頂く場合であっても規則は規則。残さず食べて頂きます。」

 

ジョナサン司令官「う~~ん ジェシカめ。」

 

コック「軍曹もどうぞ!」

 

軍曹「えェェ!?」

 

コック「多めにご用意してあります。どうぞお召し上がりください。」

 

コックは料理をテーブルに置いた。

 

ジョナサン司令官「軍曹もブロッコリーが苦手か?」

 

軍曹「いえ、私はトマトとニンジンが・・・」

 

すると、ドアが開く。

 

ジョナサン司令官「おお!少佐ァ!」

 

ドレイク少佐「あっ お食事中でしたか。では仕方ありません。」

 

ジョナサン司令官「いやあ今は特別だァ!!いやいい所へ来たなァ!」

 

ジョナサン司令官は立ち上がり、少佐の元へ。

 

ジョナサン司令官「君も呼ぼうかと思っていた所だよ。」

 

ドレイク少佐「はあ。司令官 3度まで麦わらを取り逃がし、あの例のお嬢さんは応じませんでした。」

 

ジョナサン司令官「そんな事は今いいんだよ。それより君食事は摂ったか?」

 

ドレイク少佐「い、いえ・・・」

 

ジョナサン司令官「いかんいかん。それはいかんぞ!腹が減っては戦はできぬ。まして上官たる者そっつにして食べねばな。下の者が食べにくかろう!」

 

ジョナサン司令官はドレイク少佐を席に座らせる。

 

ドレイク少佐「はあ・・・」

 

ジョナサン司令官「遠慮は無用だ。どんどん食べて行きなさい。」

 

軍曹は何とか完食した。

 

ジョナサン司令官「非常に美味かったと伝えてくれ。」

 

コック「分かりました。」

 

 

シェパード中佐「フン。ウスノロハリネズミなど、即刻叩き潰してやる。楽しみにしていろ司令官め。」

 

ジョナサン司令官は懐中時計を確認。

 

ジョナサン司令官「もうじきか・・・部隊を再編成する必要があるな。」

 

シレイカン及びドレイク少佐と軍曹は地図を確認。

 

ドレイク少佐「先回りし奴らの行く手を塞ぐ作戦ですね?」

 

ジョナサン司令官「そうだ。軍曹 早速各部隊に連絡してくれ。」

 

軍曹「はっ!!」

 

軍曹は電伝虫の受話器を取る。

 

軍曹「待機中の各艦隊へ緊急連絡。海門付近 及び湾内敵将警戒に当たれ!」

 

ドレイク少佐「私の部下はどうしましょうか?」

 

ジョナサン司令官「隊員達の食事が済み次第 海門の方に回ってくれ。」

 

ドレイク少佐「了解しました。」

 

すると、扉が開き、特別監査官が入って来た。

 

ドレイク少佐「お前は!?」

 

ジョナサン司令官「これはこれははじめましてコンドリアーノ。いや失敬 特別監査官・シェパード中佐。」

 

シェパード中佐「ジョナサン司令官。麦わら海賊団を取り逃がしたそうですね。」

 

ジョナサン司令官「いやいや あやつらは多分まだこの要塞に潜んでおるよ。」

 

シェパード中佐「おお。それが分かっていて呑気に食事ですか。ああ 天下泰平ですなァ・・・平和ボケのハリネズミと陰口を叩かれるのも無理はない。フッ 失礼。」

 

ジョナサン司令官「何 気にせんでいい。」

 

シェパード中佐「っで 奴らの潜伏先は目星がついておいでで?」

 

ジョナサン司令官「だいたいは、だがね。忘れていった黄金を取り返しに来ると踏んでいるのだが。」

 

シェパード中佐「黄金ですか・・・。」

 

ジョナサン司令官「それにしても全く弱ったもんだ。勇猛果敢な我が支部をしてコレだ。中佐 何かいい知恵があったら授けて貰えんか。なんなら特に優秀な部隊を率いて貰ってもいいのだが。」

 

シェパード中佐「ご冗談を。この優秀なる部隊はあなたが指揮を執るのにふさわしい。そうでしょう?フフッ ときに私を麦わら海賊団と間違えた者達は今何処に?」

 

ジョナサン司令官「それを聞いてどうするつもりかね?」

 

シェパード中佐「当然軍法会議。」

 

ジョナサン司令官「不審者がいれば即刻捕獲せよ。と命令を出したのはこの私。彼はそれを遂行しただけだ。」

 

シェパード中佐「私は不審者ですか!?」

 

ジョナサン司令官「あの状況では。」

 

シェパード中佐「見解の相違です。用事を思い出しました。済んだらまたここに来ます。」

 

シェパードは出て行った。

 

ドレイク少佐「司令官・・・大丈夫ですか。」

 

ジョナサン司令官「ふふ~~・・・プライドの高いG8と憤王論を説く監査官だ。彼が我が支部を執る訳がなかろう。」

 

ドレイク少佐「そちらの事ではありません。」

 

ジョナサン司令官「さて・・・」

 

司令官は席を立ち上がる。

 

ジョナサン司令官「G8が誇る最強部隊」

 

司令官は海軍マントを拾い上げる。

 

ジョナサン司令官「出動準備だ。」

 

ドレイク少佐「またお戯れを。」

 

ジョナサン司令官「ワシは本気だぞ・・・フフフ。」

 

ドレイク少佐は敬礼する。

 

 

シェパード中佐(ボンクラ共が・・・)「おい。今朝入港したスタンマレー号の艦長は今何処にいる?」

 

海兵「はっ。医務室にずっと詰めております。」

 

シェパード中佐「医務室だと!?そんな所に何の用だ。」

 

海兵「何でも船員達に多数のケガ人が出たようで、恐らくその身を案じて付き添っているのかと。」

 

シェパード中佐「摘まみ出せ!!すぐにだ!!」

 

海兵は走り出す。

 

シェパード中佐「黄金を狙ってると言っていたな。この要塞でそれがあるべきところはただ一つ。」(見ていろ 能無し司令官。麦わらをこの手で捕まえこの要塞丸ごと叩き潰してやる。フッフフフ)

 

 

廃ドックでは、

 

チョッパーが薬の調合していて、ナミとアイリスがお話中である。

 

ナミはアイリスから、自分にはカーネルという同じレプリロイドでレプリフォースというレプリロイドの軍隊での陸軍士官の兄がいて、開発部によって元々は強さと優しさを持つ1体のレプリロイドとして開発される予定だった事を聞いた。しかし開発の実験で失敗によって分かれた結果が、兄のカーネルと妹の自分だと言う事も。

 

ナミ「それじゃ陸軍士官で兄のカーネルは強さを持っていて、妹であるあなたは平和を愛する優しさを持つレプリロイドって訳なんだ?」

 

アイリス「はい。」

 

ナミ「2人は開発実験に失敗し、心が2つに別れた結果なんだ・・・。じゃあ開発に成功していたら。」

 

アイリス「私の姿をベースとして、兄の強さを持った1体の究極レプリロイドとなっていたかもでしょうね。」

 

ナミ「私的には2人に別れてこれはこれでアリね。兄妹としてのアイリスは可愛いもの。」

 

アイリスは笑顔になる。

 

アイリス「ありがとうございます。」

 

小型ボートでララとサンジは進む。

 

サンジ「星・・・月。そしてその下で小船に揺れてララちゃんと二人きり。なんて素晴らしいシチュエーション。夢のようだ。」

 

ララは双眼鏡で様子を見ていた。

 

ララ「軍艦数隻の移動。どうもおかしい。サンジさん 少し急げます?でも気づかれないくらいに。」

 

サンジ「いいよ♡」

 

サンジは少しスピードを上げる。

 

ウソップ達も樽で移動していた。

 

ウソップ「何処に海兵がいるか分からねェからな。目立たないように行動しろよ。」

 

ゾロ「これでバレなきゃ奇跡だ。」

 

ロビンは能力により、確認中である。

 

ロビン「長鼻くん しばらくは大丈夫よ。」

 

ウソップ「ってそれを早く言わねェか!!」

 

ウソップはルフィの入ってた樽を覗き、ルフィは呑気に寝ていた。

 

ウソップ「何寝てんだ。」

 

ウソップは樽を蹴っ飛ばす。

 

ウソップ「てめェは少しはシャキッとしろ!!」

 

ロビン「緊張感無しね。」

 

 

軍曹「司令官。保安内各所に部隊を配置するとなると、基地内が手薄になります。」

 

ジョナサン司令官「仕方なかろう。警戒した所でどうにかなる相手でもないしな。」

 

軍曹「しかし 奴らが我が物顔でこの要塞を闊歩するのはなんとも、どうでしょう?新兵達を動員してきては・・・」

 

ジョナサン司令官「ダメだ。彼らには危険すぎる。」

 

群像「そう仰るだろうと思い、今まで伏せていましたが、実は志願する者が多数おります。彼らも既にわが軍の一員。この要塞を愛する気持ちは我々と同じです。」

 

ジョナサン司令官「そうか?ならばあくまでも監視報告のみとし、手出しはせぬよう厳命の上、出動命令を出すか。」

 

軍曹「はっ!!きっと喜びます。」

 

ジョナサン司令官「それはそうと、軍曹にはもう一つ頼みたい事があるんだが。」

 

軍曹「はあ・・・」

 

ジョナサン司令官「フフフ・・・」

 

 

海兵「そんな!!無茶です!!スタンマレー号は航行不能で、現在修理中なのですよ!!」

 

シェパード中佐「艦隊の全ての船がダメだと言う訳でもないだろう?」

 

海兵「それはそうですが、しかし!!来る途中に遭った嵐のせいで、海兵達の中にはまだ満足に歩けない者もいるんですよ!!」

 

シェパード中佐「艦長 きみはこの私に意見をするのかね?本部より派遣された特別監査官に向かって。」

 

艦長「いえ そのような・・・。ですが・・・」

 

シェパード中佐「分かったら すぐに全員を招集したまえ。半数は私と残りの者はパインピーク号に乗船して私の指示を待て。この用無し要塞の連中に海軍本部の力 とくと見せつけてやるんだ。」

 

ウソップ達は林の中を走る。

 

ウソップ「おい!!ゾロ~~!!ちゃんとついて来てるかー?」

 

ゾロ「てめェゴチャゴチャうるせェぞ!!」

 

ルフィ「ハッハッハッハ!!ロビン まだ先かぁ?」

 

ロビン「もう少しよ~」

 

そして崖の前で止まる。

 

ウソップ「ホントにあそこか?」

 

ゾロ「扉しかねェぞ。」

 

ロビン「地図通りだとすればね。」

 

ウソップ「じゃあ金庫はあの奥か?」

 

ロビン「ええ。あそこから侵入するのが最短ルートのはずよ。」

 

ルフィ「なら決まりだな。行くしかねェだろ。」

 

ウソップ「よっしゃ~~。一気に行くぜ!!」

 

ウソップは腹にバックルを装着し、

 

ウソップ「ウソップ。」

 

バックルから鎖鎌付きロープが飛び出る。

 

ウソップ「ア~~~~アア。」

 

ロープは扉の前の手すりに巻きつき引っ掛けられる。

 

ウソップ「うお~~~し。」

 

ルフィも木にロープを縛り付け、

 

ルフィ「行くぞォォ!!ウソップゥゥゥ!!!」

 

ルフィは木から飛び移り、ウソップに抱きつき、滑車の様に滑り降りていく。

 

ウソップは悲鳴を上げる。

 

ゾロとロビンも後に続いた。

 

そして、向こう側についた。

 

ゾロ「ウソップ 置いてくぞ。」

 

ウソップ「うう~~~」

 

ルフィ「なァ もっかいやんねェか?」

 

ウソップ「ふざけんなよ。二度とごめんだ。」

 

扉は開き、

 

ウソップ「よし。海兵はいないな。」

 

ルフィ達は中に侵入。

 

ララとサンジの小舟も陸へと到着。

 

サンジはララの手を取って、丁重に扱う。

 

サンジ「ララちゃん 気を付けてね。」

 

ララ「はい。」(ナミはここからは海岸線に沿って行く事を考えてたっけ。海軍相手に余計な手間をかける訳にはいかない。)

 

ララ「サンジさん 急ぎましょ!!」

 

ララは右目でウインクする。

 

サンジ「は~~い。」

 

 

ウソップ「野郎共。あと一息だ!!気合入れて進め!!」

 

ロビン「見えたわ。あそこを下りればすぐよ。」

 

ウソップ「へへェェェ!!」

 

ルフィ「よいしょ。」

 

ウソップ「保管庫はこのつき当たりだ。」

 

ルフィ「よ~~~し。待ってろよ黄金。」

 

ロビン(こうもすんなり来られるなんて何かあるわね・・・。)

 

ルフィ達が進む場所に海兵達が待機していたりした。

 

 

ララとサンジは角のトコで一度止まり、

 

ララ「よし。」

 

ララとサンジは頷き、進むが、

 

ララ「あっ!?」

 

海兵一人と出くわすと、刀を向けて来た。

 

海兵「海賊!?いや一人は我々と役割だけが似ているイレギュラーハンターとかいうピンク髪少女か!?だがここから先には進ませないぞ!!」

 

サンジ「止めとけ。俺達は要塞を全滅させようだの、お前達をどうこうしようだの、物騒な事は考えちゃいねェ」

 

海兵「黙れ!!平和を乱す奴は絶対許さない。」

 

ララ「別に何もしませんて。」

 

海兵「君はイレギュラーハンターの役割だけが我々海軍と似ているらしいのに、何故海賊をやるんだ!?」

 

ララ「理由は言えませんよ。」

 

海兵「言えないって・・・。だが海賊の言う事が信じられるか!!この海域を司令官と共に守るのが我らの誇り!」

 

ララはここでデバイス操作で電磁波球体に包まれ、ゼロとなり、Kナックル装備にする。

 

サンジ「つまり、命張ってる訳か・・・。」

 

海兵「当たり前だ!!」

 

海兵は刀を振り下ろすが、サンジに蹴り飛ばされ。

 

サンジの蹴りとゼロのKナックルによるパンチがヒットし、気絶させる。

 

サンジ「ならよ、大飯食らってもっと訓練にクソ励むんだな。」

 

ゼロ「ああ。そういうこった」

 

ゼロは電磁波球体に包まれ、ララに戻る。

 

 

ルフィ達は保管庫へと着いた。

 

ウソップ「あああ・・・・何だこりゃあああ!!すげェェェ!!」

 

ロビン「随分厳重ね。」

 

ウソップ「ああ!こりゃ確かに黄金を隠すのに相応しい場所だ!」

 

ルフィ「俺達の黄金以外にもいいモンが入ってそうだなァァ」

 

ゾロ「っで?どうする?」

 

ルフィ「ゴムゴムの~~~!(ピストル)ゥゥゥ!!」

 

ルフィは金庫に向かって、繰り出すが、跳ね返ってゾロの顔面に命中してしまう。

 

ルフィ「あっ 悪いゾロ。」

 

ゾロはルフィに掴みかかる。

 

ゾロ「おい。」

 

ルフィ「すいません。」

 

ウソップ「力任せじゃ開かねェよ。この金庫はな、ここのダイヤルを回して数字が合うとそれに対応した上の歯車が回転。徐々にカンヌキが外れて扉が開くっていう寸法だ。分かったかね?諸君。」

 

その時、ルフィ達は照らされる。

 

ウソップ「ああ~~~」

 

海兵「そこまでだ!!」

 

出入口は何重に閉じられる。

 

ゾロ「やっぱり出て来やがったか。」

 

ロビン「そのようね。」

 

海兵「貴様らは袋のネズミだ!!大人しく投降しろ!今なら・・・」

 

しかしウソップの狙撃が命中。

 

ウソップ「誇り高き海賊様がお宝を前にして引き下がれますかってェの!!あとは任せたぞ~~~。」

 

ゾロ「おい。」

 

ルフィ「ハッハハハハ!!」

 

海兵「海賊め~~。」

 

海兵「よくもやりやがったな。撃て!!」

 

銃撃隊は撃ちまくり、ゾロ、ロビンは避ける。

 

しかしルフィは風船で、銃弾を受け止め、

 

ルフィ「ウソップ 金庫は任せた!」

 

ウソップ「任された!」

 

そして銃弾をはじき返す。

 

ゾロもルフィの腹をジャンプ台に利用し、海兵達を斬り飛ばす。

 

ロビン「どう?長鼻くん 行けそう?」

 

ウソップ「へへっ こういうのはナミの専門なんだろうけどよォ この程度の鍵なら俺様にとっちゃワケないぜ。よし 一つ目!」

 

歯車が動き出し、ウソップのすぐ後ろに落下してきた。

 

ウソップ「な あ あ・・・」

 

ロビン「当たったら 即死ね。」

 

ウソップ「って外れんのかよ!一歩間違えれば脳天直撃じゃねェか。」

 

ルフィは海兵共を薙ぎ倒し、腕を戻す時に斬られそうなった。

 

ゾロ「やたらに腕を伸ばすな!斬られちまうぞ!!」

 

ルフィ「オウ!!」

 

ウソップは順調に鍵を解いて行った。

 

 

海兵「少佐。各艦とも定位置につき、配備完了しました。」

 

ドレイク少佐「よし。命令があるまでその場で現状維持するよう通達してくれ。」

 

海兵「はっ。」

 

ドレイク少佐は懐中時計を確認。

 

ドレイク少佐「あと50分。」

 

ウソップの近くまで海兵達が迫っていた。

 

しかしロビンが上手くサポートした。

 

ウソップ「ナイス!!ロビン。」

 

しかしロビンは囲まれる。

 

ロビン「囲まれちゃった。」

 

1人が斬りかかるが、ロビンは上手くかわし、関節技を海兵達に食らわす。

 

ゾロ「次から次へとキリがねェ。しつけェぞ!!」

 

ルフィ「ウソップ!!まだ開かねェか!?」

 

ウソップ「開いたぜェェ!!」

 

ルフィ「イッヒ。」

 

内部の歯車が動き出し、扉が開こうとする。

 

ウソップ「いよ~~~~し!!」

 

扉が開くが、倒れるようにだった。

 

ルフィ達が下敷きになる。

 

ルフィ「ハッハッハッハッハ!!」

 

しかし、扉の穴部分で助かった。

 

ルフィ「すげェ面白金庫だなコレェェ」

 

ウソップ「何ィィ ああ!?黄金が何処にもねェェ!?」

 

ジョナサン司令官「フフフフ。そう易々と逃しはせんぞ。このナバロンからは。」



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第218話「一網打尽計画!ジョナサン自信の秘策」

ララはナミの地図で指した辺りを捜索し、発見した。

 

ララ「あっ ウェイバーあった。」

 

サンジ「予定通りならルフィ達は奪い返した黄金を持って、さっきのドックに戻ってるはず・・・。」

 

ララ「ナミさん 草むらに隠せてるのはいいけど、忘れちゃダメですよ。発見できたのでここから移動しましょうか。ナミさん以外で私 操縦できたし。」

 

ララはウェイバーの草を払い、搭乗して、エンジンかける。

 

ララ「サンジさん しっかり摑まって下さい。」

 

サンジ「ララちゃんに!?いいの!?生きてて良かった!!ララちゃんを転生させた女神様に感謝します。」

 

ララ「じゃあ 感謝したなら乗って下さい。」

 

サンジ「では遠慮なく!!」

 

サンジは抱きつくが、動かしにくかった。

 

ララ「これじゃ操縦できませんけど、もう際しょうがない!!」

 

ララはウェイバーを動かした。

 

 

金庫内を見たルフィ達は、

 

ウソップ「魚・・・」

 

ゾロ「どうやら一杯食わされたようだな。」

 

ロビン「やってくれるわね。」

 

ルフィ「おれもあんなでっけェ魚釣ってみてェなァァ。」

 

ウソップ「何呑気な事言ってんだよ!!せっかく命がけで開けたっていうのに。」

 

海兵「地図を奪ってるから必ずここに現れると指令は仰っていた。」

 

ロビン「食えない人。」

 

海兵「もはや逃げ場はない。」

 

ウソップ「ちきしょ~。いくらルフィとゾロが強くたって、外からサンジ達が突破口開いてくれるのを待つか?」

 

ロビン「いいえ。私達の動きはすでに伝わってる筈。応援部隊が駆けつけてくるのも時間の問題だわ。長居は無用よ。」

 

ルフィ「ああ ここに黄金がねェなら別のトコに探しに行きゃいいさ!」

 

ウソップ「そう簡単に言うなよォ こいつら皆倒して!?あの頑丈な扉ぶち破らねェと外に出られねェんだぞ!?」

 

ゾロ「それがどうした?」

 

ルフィ「その通り!やるっきゃねェだろ。」

 

海兵「ナバロンの名誉に賭けて、貴様達を倒す。」

 

ウソップを除外した3人は構える。

 

ウソップ「ウソップピーンチ。打つ手・・・」

 

すると、扉が開いた。

 

シェパード中佐「そこまでだ。麦わら共。」

 

ルフィ「あれ?」

 

ウソップ「コンドリアーノ?」

 

シェパード中佐「やはり私の睨んだ通り、ここに来たな。」

 

海兵「何者だ貴様。勝手に扉を開けるとは何事だ!?」

 

シェパード中佐「やかましい。私は海軍本部特別監査官・シェパード中佐である。司令官の許可を得て本部特別機動隊を指揮している。君達は必要ない。後方に下がっていろ。」

 

ルフィ「あれ?おめェ どっかで会ったような ああ!!ウソップと一緒に牢屋にいた奴だ!!なーに偉そうな事言ってんだ?」

 

ウソップ「よう!!コンドリアーノ!!よく脱出できたな!!」

 

ロビン「お元気そうで!」

 

シェパード中佐「お前達には随分世話になったな。これまでに私に味合わせてくれた数々の屈辱!!その借りをたっぷり利子をつけて代えさせてもらう!!」

 

海兵「シェパード中佐。」

 

シェパード中佐「何だ?今いいとこだったのに。」

 

海兵「その程度の兵力では討伐するのは無理かと、奴らを甘くみては。」

 

シェパード中佐「黙れ黙れ黙れ!!我々本部の精鋭とナバロンの要塞兵如きを一緒にするんじゃない!!麦わら共は我々が抹殺する。君達はただ見ていればいい。いいな?」

 

海兵「はい・・・。」

 

シェパード中佐「フン・・・」

 

ルフィ「終わったか?」

 

シェパード中佐「ああ!今踏んじまってやっからじっとしてやがれ!!」

 

シェパード中佐は指鳴らしをする。

 

シェパード中佐「例の物を。」

 

海兵がある物を持って来た。

 

シェパード中佐「これは海軍本部が開発した最新型携帯式バズーカ。海ワシの爪、イーグルランチャー。戦艦の主砲と同等の威力があるのだ。」

 

ウソップ「何ィィ!?」

 

ゾロ「またすげェモン持ち出してきたな。」

 

ルフィ「それがどうした!!来い!!」

 

シェパード中佐「リクエストに応じてやるぜ!!くたばれ!!」

 

トリガーを押すが、砲弾が後ろに飛ぶ。

 

シェパード中佐「ん?何だ?」

 

ウソップ「でかした!!コンドリアーノ!!」

 

海兵「中佐。逆です。逆。」

 

シェパード中佐「ん?あっ そうか。」

 

海兵達「「「「おい!!」」」」

 

シェパード中佐「よーし!!」

 

シェパード中佐は今度は向きをルフィ達に向けようとした、しかしロビンの能力でまた後ろに向けられ、発射される。

 

そして、シェパード中佐は縦にされたバズーカに磔にされ、

 

シェパード中佐「ダメ!!ダメダメダメ!!そんな所で!!」

 

トリガーは引かれ、中佐はバズーカごと上まで行ってしまった。

 

ウソップ「さすがコンドリアーノ。」

 

ゾロ「何しに来やがったんだあのヤロ」

 

中佐はバズーカと共に、落下してきた。

 

ウソップ「特別機動隊が聞いて呆れるな。」

 

ロビン「さァ行きましょうか。」

 

ルフィ「よォし!!黄金だ黄金!!」

 

ルフィは走り出し、

 

ウソップ「ちょちょちょっと 待てよ!おい!!」

 

シェパード中佐「おのれェ麦わら今度こそ~~」

 

ウソップの蹴りが中佐の顔面に直撃。

 

ウソップ「悪ィなコンドリアーノ!!」

 

海兵「逃がすな 追えェェ!!」

 

ルフィ「っで 黄金ってどこにあんだ?」

 

ゾロ「俺に聞くな。」

 

 

ララは岩陰から様子を見ていた。

 

ララ「警戒が強くなっている。」

 

サンジ「ロマンチックな夜の海をララちゃんと2人きり・・・。クソ最高だよララちゃん♡」

 

ララ「あのサンジさん すいません。」

 

サンジ「クソブラボーです!」

 

ララ「サンジさん・・・」

 

サンジ「クソファンタジックララちゃん!!ボンボヤージ!!」

 

ララ「サンジさん!!ホントに少し静かにくれません?」

 

サンジ「うっ・・・。」

 

 

ロビン「どこか安全な場所で作戦を練り直しましょう。」

 

ウソップ「このナバロンに安全な場所なんてあるのか?」

 

ルフィ「あるぞ!!オレのサンジがいた食堂!!」

 

ゾロ「海兵共がわんさかメシ食いに来るトコじゃねェか。」

 

ウソップ「そんな危ねェトコ行けるかよ!!いや待てよ。もしかしたら敵もそう思ってるかもしれねェな。」

 

ルフィ「よォし決まりだ!!メシ食いに行くぞォォ!!」

 

ゾロとウソップ「「そうじゃねェだろ!!」」

 

 

廃ドック

 

チョッパー「黄金は奪え返せたかな・・・」

 

ナミ「あいつらなら大丈夫よ。」

 

アイリス「ルフィ達は弱くないし、ウソップはどうかは分からないけど。」

 

 

ララとサンジが戻って来た。

 

ララ「チョッパー!!ナミさん!!アイリス!!」

 

チョッパー「ララ!!」

 

ナミ「二人共戻って来た ウェイバーもあるわね!!」

 

アイリス「良かったです!!」

 

ララ「ルフィさん達は戻って来ていません?」

 

ナミ「まだね。」

 

ララ「変ですよね。」

 

サンジ「何かあったのかもしんねェな。」

 

ナミ「じゃあ黄金も!?」

 

ララ「私 ちょっと行ってきます!!」

 

チョッパー「えっ!?」

 

サンジ「ララちゃんとのデート パート2♡」

 

ララ「サンジさん チョッパー達と一緒に居て下さい。頼みがあります。」

 

 

ララは一人ウェイバーを走らせる。

 

ララ「保管庫辺りに行きますか。」

 

ペケ「ララ様 黄金はそこに?」

 

ララ「でも黄金は別の場所にあるんだった。」

 

一応、保管庫辺りの崖で止まる。

 

海兵「麦わらは山の方へ逃げ込んだぞ!!山狩りだ!!急げ!!グズグズするな!!」

 

海兵「大丈夫ですか?シェパード中佐。」

 

シェパード中佐「くそォ もう少しで仕留められた物を、しかし空っぽの金庫を見せられたからと言ってすんなりと諦めるとは思えん。まだ我々にはチャンスがある。」

 

ララ「空っぽだったか・・・」

 

シェパード中佐「まァ こんな事もあろうかと思って既に次の手も打ってある。私にぬかりなど無い。」

 

ララ「保管庫は罠だった・・・」

 

ペケ「どうします?」

 

ララ「時間経過で、ルフィ達と崖側で落ち合おう。」

 

ペケ「そうですか。」

 

 

ルフィ達は要塞内に入っていた。

 

ルフィ「ん~~~この辺だと思ったんだけどなァ」

 

ウソップ「おいおいしっかりしろよォ」

 

ルフィ「違ったみてェだな」

 

ウソップ「お前 さっきまでそこにいたんじゃねェのかよォ」

 

ロビン「食堂はずっと先ね。ここは病棟よ。」

 

ウソップ「しっ。誰かいるみてェだぞ。」

 

ウソップはドアに耳を当てる。

 

コバト「父さん お願いだから言う事聞いてちょうだい。」

 

メカオ「いくら娘の頼みでも、そんなマズイもん飲めるか!」

 

コバト「だって薬なんだから。」

 

ルフィ「この声!?」

 

ロビン「人質になってくれた女医さんと」

 

ウソップ「おっさんだ!」

 

ルフィ達は医務室内に入って来た。

 

コバト「船に黄金が無かったの!?」

 

ロビン「保管庫にもね。」

 

ウソップ「それにしても2人が親子だったとはなァ おっさん どっか具合でも悪いのか?」

 

メカオ「なァに こいつを一杯引っかけてぐっすり眠れば治る。ワシにはこっちの方がずっと良薬なんじゃ」

 

メカオは瓶を飲もうとしたが、コバトに止められる。

 

コバト「ダメ!!病棟は何処も禁酒禁煙よ。」

 

メカオ「一杯くらいいいだろ。」

 

コバト「ダメ。」

 

メカオ「融通が利かんのぅ」

 

ウソップ「おっさんよ 娘さん いや医者の言う事は聞くもんだぜ。」

 

メカオ「なんじゃと?人に説教が出来た義理か!?せっかくワシが助けてやったのに、ノコノコ舞い戻って来よって。そんなにまでして黄金が欲しいのかこの長っ鼻!!」

 

ルフィ「当たり前だろ!!整備のおっさん。俺達は海賊だぞ?」

 

コバト「そうですよね?海賊さんだって一生懸命お仕事をして手に入れたんですものね。」

 

メカオ「お前は黙っとれコバト!!」

 

ウソップ「ヘソクリにすんだよ。」

 

メカオ「ヘソクリ?」

 

ウソップ「あの黄金を金に変えたら、メリー号を大修繕するって皆で決めたんだ。」

 

メカオ「フン。海賊の言う事など信じられる物か!!」

 

ウソップ「別に信じてくれなくたって構わねェよ。俺達が決めた事だ!あんたには関係ねェ!!」

 

メカオ「何ィィ!!」

 

コバト「あたしは信じるわ。だって言ってたもの。あの船は家だって。」

 

メカオ「家・・・ね。」

 

メカオはルフィ達を崖の所へ案内する。

 

メカオ「ここだ。少し遠回りだが、この道を行けば兵隊もいないし、安全に山の方に出られる。」

 

ウソップ「道ってほとんど崖じゃねェか。」

 

ルフィは腕伸ばして、よじ登る。

 

ルフィ「んじゃ 黄金探しに行ってくら おっさん。ありがとな!」

 

ウソップ「道行けよ。また迷惑かけちまったなおっさん。じゃな!!」

 

メカオ「待て!!」

 

ウソップ「何だよ?」

 

メカオ「ウチの司令官は釣りが趣味でな。」

 

ウソップ「どおりでな!大物の魚拓しっかり見せて貰ったぜ!」

 

メカオ「お前達を釣り上げる絶好のエサは黄金じゃろ。だとしたらお前達に見える所に垂らしてあるはず。」

 

ウソップ「俺達に見える所?エサ?」

 

ルフィ「早く来いよ!!」

 

ウソップ「ああ!!」

 

メカオ「さあ さっさと行け!!」

 

ウソップ「おう じゃな。おい待てよオイ!!」

 

ウソップも登り始めた。

 

メカオ「仮に奴らが黄金を奪い返して脱出したとしたら、ナバロンそのものが窮地に立たされる事になるのに、ワシもどうかしとるわい。」

 

 

ロビン「結局作戦を立てる暇も無かったわね。」

 

ウソップ「くっそォこのまま宛もなしにうろうろ探し回るしかねェのかよ。」

 

しかし、ゾロが刀に手を掛ける。

 

ウソップ「どうした?ゾロ・・・」

 

ゾロ「いや 何か聞こえたような、虫か?気のせいか。」

 

ロビン「いえ 気のせいじゃないわ。」

 

ウソップ「ん?なんか来るぞ?」

 

ウェイバーが崖を駆け登って来た。

 

ウソップ「ウェイバー?ララだぜ!!」

 

 

ララ「そうですか?そのあの女医さんが・・・」

 

ウソップ「黄金の在り処についちゃまるで手がかり無しだ。」

 

ルフィ「おれ もう眠いぞ。」

 

ゾロ「グズグズしてたら夜が明けちまうぜ。そうなりゃますます動きにくくなる。」

 

ララ「あの 他に保管庫ってあるんですか?」

 

ロビン「あったとしてもまた私達をおびき寄せる罠かも。」

 

ウソップ「そういえばさっきおっさんが何か言ってたな。エサがどうのこうのって」

 

ララ「何かって何ですか?」

 

ウソップ「いやよく分かんねェけど、おっさんが確か・・・」

 

ララ「それですよ!!ウソップさん!!」

 

ウソップ「ん?それって?」

 

ララ「私達を釣り上げるエサ。つまり黄金は私達に見える所にあるって訳で」

 

ウソップ「見える所?」

 

ララ「見えるっていうのは私達が予想できる場所って意味じゃないですか?」

 

ロビン「ああ なるほど。」

 

ゾロ「どういう事だ?」

 

ロビン「つまりね。そもそも私達を釣り上げようとエサを垂らしてるのは誰?」

 

ゾロ「ナバロンの司令官だろ?」

 

ララ「はい。釣り人はナバロンの司令官殿 そして釣り人の近くにエサはあるって事は、もう考えられる場所は1つしかないですね。」

 

ウソップ「ま、まさか!?」

 

ララ「そのまさかですよ。ルフィさん」

 

ルフィ「ん~~~」

 

ララ「司令官殿の部屋知ってるって言ってましたよね?案内してくれます?」

 

ルフィ「ああ。」

 

ララ「私とルフィさんの2人で行きます。ロビンさん達は海岸へ出てください。チョッパー達が迎えに来るハズです。」

 

ロビン「大丈夫?」

 

ララ「ウェイバーには2人しか乗れませんし。」

 

ララとルフィはウェイバーに乗る。

 

ララ「ルフィさん フルパワーで行くんで、いいですか?」

 

ルフィ「おう!!いつでもいいぞ。」

 

ララ「じゃあ!!」

 

ララはウェイバーをフルパワーで走らせる。当然海兵達には見つかり、発砲される。

 

ララ「どこです!?早くルフィさん!!」

 

ルフィ「上だ!!」

 

ララ「上って何処です!?」

 

ウェイバーは上を登り出し、

 

ルフィ「あそこだ!!」

 

ララ「はい!!」

 

ウェイバーはジョナサン司令官の私室へ飛び込んだ。

 

ジョナサン司令官「これは驚いた。何だね?その乗り物は?」

 

ララ「司令官 この姿で会うのは初めてって事でいいですかね?」

 

ジョナサン司令官「いや手配書で確認済だよ。しかしそんな所からお出ましとは想像もしてなかったよ。」

 

ルフィ「すげェだろ!!これってよ!!元々空にあった乗り物でよ。ララとオレンジ髪のナミしか乗れねェんだ!」

 

ララ「ルフィさん!はしゃがないでください!」

 

ルフィ「あっ 悪ィ」

 

ジョナサン司令官「ようこそ。手荒な訪問も君らが海賊でなければ大歓迎なのだがねェ 実に残念だ。勘もいい度胸もある 大胆な行動というのは無謀だと言えるな。」

 

ドアが開き、海兵の銃撃隊が来た。

 

ジョナサン司令官「今度は食事にくる兵はいないよ。麦わらのルフィに、ジョシコウセイのララちゃん?」

 

ララ「その前にエサが無いと食いつく事も出来ませんが、黄金は何処ですか?この部屋に隠してあるんでしょ?見せるくらいはしてもいいんじゃ?」

 

ジョナサン司令官「ああ そこにあるさ。」

 

ジョナサン司令官は指した。

 

ララ「あ!?目の前にある!!」

 

ルフィ「おお!!あったぜ黄金だ!!ララ遂に見つけたぜ!!」

 

ララ「偽物って事は?」

 

ジョナサン司令官「正真正銘本物だよ。確認してみたまえ。」

 

ルフィ「よし!分かった!!」

 

ルフィは黄金の所へ行った。

 

ララ「ルフィさん!!」

 

ルフィ「ホントだ!!間違いねェ。俺達の黄金だぞ!!」

 

ルフィは袋に詰めて、背負う。

 

ルフィ「よーし!!これ持ってこーぜ。要塞のおっさん 邪魔したな。」

 

ジョナサン司令官「おっとダメダメ。エサの食い逃げはいかんよ。」

 

海兵達は銃をララに向ける。

 

しかし、海兵達はララの最弱レベルの魅惑(チャーム)能力ありの美しさに見惚れる。

 

海兵「なんてスタイル抜群で美しさのある少女だ・・・」

 

海兵「あの美しさのピンク髪でロングヘアは反則だろ?」

 

ジョナサン司令官「ララちゃんには手荒な事はしたくはないが、できれば本部へ入隊して貰いたいんだがね。」

 

ララ「出来ないって言ってるんですけど・・・」

 

海兵「イレギュラーハンターの役割だけが我々海軍と非常に似ているなら、入隊してほしいですよ。好条件での特別待遇付きで。」

 

ジョナサン司令官「強情だねェ まずは麦わらだ。」

 

ルフィは袋を置く。

 

ルフィ「皆まとめてぶっ飛ばしてやる!!」

 

しかし、バズーカによるネット弾がルフィを囲んだ。

 

ルフィ「また変な網を、力が入らねェ」

 

海兵「麦わら確保」

 

ジョナサン司令官「上出来だ。さてと、」

 

ジョナサンはララの方を見て、

 

ララ「でも共に来たのが私でよかったかもです。」

 

ジョナサン司令官「どういう事かな?」

 

ララ「私の他でこの乗り物を操縦できるメンバーのオレンジ髪の女性は、ふざけてる男子なら怖い顔ですぐ怒って殴るからです。自分が偉いとか調子に乗って勘違いしてますって。」

 

海兵「え!?」

 

ジョナサン司令官「う~む。それはちょっと怖いもんだな。」

 

ララ「でも私は偉くなんてないので・・・」(どうするか・・・)

 

ジョナサン司令官「偉くなんてない?」

 

ララはデバイスを見せつつ、操作して電磁波球体に包まれ、アクセルとなる。

 

海兵「変わった!!」

 

ジョナサン司令官「イレギュラーハンターのアクセルくんか・・・」

 

アクセル「はあ!!」

 

アクセルは回転しつつ、飛び上がり、アクショントリガーのDNAチェンジで光り出し、コマンドミッションの極東司令部の大管制室にいるボスキャラ「デプスドラグーン」に変身。

 

海兵達「「「「また変わった!!」」」」

 

ジョナサン司令官「一体何なんだ!?」

 

ルフィ「アクセル すげェェェ・・・・」

 

デプスドラグーン「制裁じゃ!!」

 

デプスドラグーンは槍を構え、海兵達に雷撃の全体攻撃による3ヒット・雷帝陣を食らわす。

 

海兵達は雷で痺れる。

 

デプスドラグーンはアクセルに戻り、電磁波球体に包まれ、ララに戻った。

 

ララはウェイバーを動かし、ルフィの元へ。

 

ララ「ルフィさん!!」

 

ララはルフィを網から出して、ウェイバーに乗せる。

 

ルフィ「すまねェな ララ」

 

ララ「早く黄金持って行くんですよ!」

 

2人はウェイバーで私室を去って行く。

 

ジョナサン司令官「私は一度針にかかった獲物は絶対逃さん主義でね。一人残らず一網打尽だ。」

 

ララ「どうです!?船は見つけられますか!?」

 

ルフィ「暗くて見えにくいぞォ」

 

すると、

 

ルフィ「やべェぞララ!!海軍の船だ!」

 

ララ(見方によっては海軍船に見えるね。ペケは?)

 

ペケ(私も見方によっては、そう思います。)

 

ウソップ「う~~ん。お!?いたぞ!!こっちだ!!ルフィ!!ララァァ!!」

 

サンジ「ララちゅわ~ん♡ご無事だった~~?」

 

 

シェパード中佐「自分の部屋に来た麦わらに、勧誘を強く拒む娘をむざむざ取り逃がしたばかりか、黄金まで奪われるなんて大失態と言わざるをえんでしょうな。」

 

ジョナサン司令官「う~~ん。奴らは決して私の手からは逃れられはせんよ。シェパード中佐。あのララちゃんもね。彼女は海軍にきっと入隊してもらいたい。」

 

シェパード中佐「この期に及んでまだそんな負け惜しみを。いやァ失礼。どうです司令官。ここは大人しく私の采配をご覧になってみては?」

 

ジョナサン司令官「もう懲りたかと思っていたが。」

 

シェパード中佐「先ほどのはちょっとした手違いというもの、すでに本隊とは別に海賊討伐隊を放っておいたのですよ。」

 

ジョナサン司令官「ほう!では君のお手並みを拝見させて貰うとしよう。」

 

シェパード中佐は電伝虫にて連絡。

 

シェパード中佐「パインピ-ク号の艦長だな!!奴らは必ず海門付近に現れる。手筈通りそこで待ち受けて充分に引き付けてから撃沈するんだ!!いいな!?」

 

艦長「了解しました!」

 

海兵「艦長!間もなく待ち伏せ地点に到着します。」

 

艦長「よし!絶対海賊船を見逃すな!発見次第直ちに総攻撃を開始する!!」

 

シェパード中佐「準備は万全。完璧だ。あとは高みの見物と行きましょうか。じょうに竿刺せば」

 

ジョナサン司令官「そいつには触らないでくれないか?一つ質問してもいいかね?」

 

シェパード中佐「海賊の捕まえ方ならいつでもお教えしますよ。」

 

ジョナサン司令官「君の言う討伐隊とはパインピーク号の事じゃなかったかね?もう一隻いるようだが。」

 

シェパード中佐「何だって!?そ、そんなバカな!!」

 

シェパード中佐は単眼鏡で確認。

 

ジョナサン司令官「あの軍艦はナバロンの物じゃない。いや はは 到底軍艦と呼べるような代物に見えないがな。」

 

シェパード中佐「な、何だありゃ!?」

 

 

海兵「艦長!!後方から軍艦!!いえ!!軍艦らしき物が接近してきます!!」

 

艦長「ナバロンの船か。らしきものとはどういう事だ?」

 

海兵「それが何と言いますか。」

 

海兵「このままだとぶつかるぞ!!」

 

海兵「止まれ!!止まらんか!!」

 

衝突した海軍船は破壊され、メリー号が現れる。

 

ルフィ「メリー号 はっしーーん!!」

 

艦長「な、何だ!?」

 

ナミ「水先案内ご苦労様。お蔭で無事にここまで来られたわ!!」

 

ウsップ「礼を言うぜェ!!ありがとよ!!」

 

艦長「逃がすなァ!!追えェェ!!」

 

海兵「それどころじゃありません。」

 

艦長「何!?」

 

瓦礫の海軍船が、海軍船に激突。

 

シェパード中佐「ば、バカな!?よりによってパインピーク号を利用するとは、おのれ 麦わら共~~。」

 

ジョナサン司令官「そうカリカリしなさんな。奴らはもう網にかかったも同然なのだ。」

 

シェパード中佐「網?」

 

ジョナサン司令官「夜9時 ナバロンの海は牙を剥く。脱出不可能。最後のトラップの幕開けだ。」

 

メリー号は出口である海門へ向けて進む。

 

ルフィ「よっしゃァァ!!今度こそ脱出だ!!」

 

ウソップ「黄金も取り返したしな!」

 

チョッパー「やった!!やった!!」

 

ルフィ「さァ海門まで一気にぶっ飛ばそうぜ!!」

 

ゾロとサンジ「「おう!!」」

 

ララ「アイリス 出られるまでもう少しだよ!!」

 

アイリス「はい!!」



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第219話「さらば海軍要塞!脱出への最期の攻防」

シェパード中佐「ヤッバイ!!ヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイ!!私の討伐隊が~!?」

 

ジョナサン司令官は釣り竿を手に、バルコニーの席に座る。

 

ジョナサン司令官「やってくれますなァ シェパード監査官。」

 

シェパード中佐「こ、ここまで追い込んでやったのです。あとはお任せしましょう。ここで逃がしたら全て司令官に責任取ってもらいます!!」

 

ジョナサン司令官「全ての責任?よろしい。ただし、散々足を引っ張った誰かさんの事も報告してくれよ。」

 

シェパード中佐「フン。」

 

ジョナサン司令官「麦わら海賊団か・・・。大将赤犬から伺っていた通りの人間であったな。あのピンク髪のお嬢さんのララちゃんをスカウトに成功したかったが、中々応じてくれんのが残念。奴らのお蔭、と言ってはなんだが、これでナバロン要塞の重要性を本部のうるさがたに認めさせることが出来る。難航不落の我が要塞に入り込み様々な仕掛けや追跡を破り、今もまた脱出を試みておる。しかしどんなに凄い海賊だとしても、なあ」

 

電伝虫が鳴る。

 

ジョナサン司令官「軍曹か?ああよし。こちらから命令があるまで待機せよ。」

 

軍曹「はっ!!そのまま待機!!」

 

海兵達「「「はっ!!」」」

 

シェパード中佐「司令官!!このまま指を咥えて見ておられるのですか!?」

 

ジョナサン司令官「まあ黙って見ておいて頂きたい。チェックメイトの時間は迫っている。」

 

シェパード中佐「しかし!!」

 

ジョナサン司令官「だから、もう捕まえたも同然。夜の9時の網は動き出しておるから、な。」

 

シェパード中佐「な。って何なのです?さっきから9時が何たらとは。」

 

ジョナサン司令官「お楽しみは取っておくもの。」

 

 

ルフィ「よーし!!このまま全速前進!!」

 

ゾロ「航海士は、前に進む事には興味無いらしいな。」

 

サンジ「ナミさ~ん どうしたんですか?」

 

ウソップ「後ろに何かいるのか~~!?」

 

軍艦は警鐘を鳴らす。

 

ララ「警鐘を鳴らしている。」

 

アイリス「ん?」

 

チョッパー「ほら!!あんなところにナバロンの軍艦が!!」

 

数隻の軍艦は帆を上げる。

 

チョッパー「良かった。追って来る気配はねェぞ!!」

 

軍艦は錨を降ろしている。

 

ナミ「錨を降ろしだした!?」

 

ゾロ「諦めたんだろ?」

 

ロビン「そうかしら?」

 

ウソップ「俺達のあまりの鮮やかなお手並みにお手上げしたんだ。アッハッハッハ!!」

 

ロビン「砲撃くらいしてもいいのに?」

 

ララ「あっ そうか!!それもありますね!」

 

アイリス「確かに!!」

 

ウソップ「まさか。何か他にワケでも?」

 

ナミ「それが分からないから気になるのよ。」

 

サンジ「気になってるナミさんも素敵だ。」

 

ドレイク少佐は電伝虫を手に、連絡を取る。

 

ドレイク少佐「司令官。いよいよ始まりました。」

 

ジョナサン司令官「うん。では指示通りに。」

 

シェパード中佐「ドレイクからですか!?だったらすぐ奴らを追え!と命令したらいいでしょ!!何故のんびりと錨など下ろしてるのです!?」

 

ジョナサン司令官「錨を降ろしてるのは、夜の9時だからだよ。」

 

シェパード中佐「また9時?」

 

ジョナサン司令官「しっかり下ろしておかんとナバロンの海の牙に食われちまうんでな。」

 

シェパード中佐「ナバロンの海の牙?」

 

 

メリーの下の海中では、潮の流れが大きくなっている。

 

ナミ「何の音?」

 

チョッパー「川の流れのような音だな。」

 

ルフィ「この島に川があったか?昼間見た時は気がつかなかったぞ。」

 

ロビンが能力でランタンを掴み、メリーの後ろ側の海面を照らす。

 

ロビン「これで見える?」

 

ナミは海面を見ている。

 

ララ「ナミさん?」

 

サンジ「ナミさーん 何ですか?」

 

ナミ「ああ。」

 

メリー号が揺れ始める。

 

ウソップ「か、か、舵が効かねェ!!」

 

ナミ「引き潮。この時刻 大引き潮が起こるのよ。この要塞。」

 

ナミ「いィィやァァァァ!!」

 

アイリス「大引き潮!?」

 

ララ「海面がどんどん出口側へ引いていく!?」

 

 

シェパード中佐「海の牙に食われる?」

 

ジョナサン司令官「あの麦わら共が、いかに優秀な航海士を用意していようとも船に乗ってる以上、この網を達する事は出来ない。私の手の平からは逃しはしない。」

 

ジョナサン司令官は振った釣竿の針でシェパード中佐の口に引っ掛け引っ張る。

 

ナミは要塞の地図を確認中。

 

ナミ「こういう事だったの・・・」

 

ウソップ「おめ何納得してんだよ。」

 

しかし、ウソップはサンジに蹴られる。

 

ナミ「一回の脱出の時、どうしてこんな岩礁の多い内海をわざわざ港に使おうとしたのか不思議だった。」

 

ウソップ「だから?」

 

ナミ「逆手に取ったんだわ。そもそも港に不向きな浅瀬、普段は海門の開閉で海水の量を調整してたのよ。でも、いざという時は引き潮を利用して何者も脱出不可能。大自然の大要塞が出現する!」

 

ロビン「ある一定期間、入航する船も出航する船も無かったのはそのせいね。」

 

サンジ「さーすがナミさんの推理は的確だ♡」

 

だがウソップがサンジを殴り、サンジに蹴り返される。

 

ゾロ「っで、どうする?」

 

ルフィ「よーーし!!海門に向かおう!!」

 

ゾロ、ナミ、ウソップ、サンジ、ララ、アイリス「「「「「「向かえないって《向かえませんって》!!」」」」」」

 

ルフィ「全速前進ー!!」

 

しかし、メリー号は途中で停止しそうであった。

 

ララ「メリー号が!!」

 

アイリス「止まるーーー!!」

 

チョッパー「何だーー!!」

 

ナミ「岩礁に乗り上げちゃったァァ!!」

 

メリー号は完全に陸地化した島に停止した。メリーの内部は水が浸水している。

 

ウソップが入って来て、

 

ウソップ「やっぱりやられちまってる!!」

 

ウソップは降りて、破損個所を体張って閉じる。

 

チョッパー「大変だ!!」

 

サンジ「クソでかい穴だぜ!!」

 

ゾロ「塞ぐ物はねェのか?」

 

チョッパー「塞ぐ物ないか!?塞ぐ物ないか!?塞ぐ物!!」

 

しかし、浸水が止まる。

 

ゾロ「何だ?」

 

サンジ「水が止まった?」

 

ルフィ「溺れる~~。」

 

ウソップ「ん?」

 

チョッパー「ん?」

 

ウソップ達は破損個所から外に顔を出す。

 

ウソップ「あ~~船が完全に乗り上げてる~~。」

 

サンジ「おい そんじゃ!?」

 

ゾロ「もう進む事も逃げる事も出来ねェな。敵さん この事も計算済みだったらしい。」

 

ルフィ「溺れる~~溺れる~~溺れちゃうよ~~~。」

 

サンジ「次から次へとやってくれるぜ。」

 

ゾロ「どうする?また船を置いて逃げるか?」

 

ルフィ「う~~~ん。」

 

サンジ「同じ事の繰り返しか?」

 

ウソップ「同じじゃねェ!!満ち潮になったら船が沈んじまう!!」

 

チョッパー「黄金もか!?」

 

ウソップ「させてなるか!!」

 

ルフィ「助けてくれェ 腹減ったァァ お腹と背中がくっつく。」

 

ウソップはバッグから取り出した物。

 

ウソップ「あっ こいつは衝撃貝(インパクトダイヤル)?これ 使えるか!?」

 

ララ「完全に岩に乗り上げちゃってます!!」

 

アイリス「どうしますかね?」

 

ロビン「ここまで潮が引くと、次の満ち潮まで船が沈む心配は無くなったけど、」

 

ナミ「でも 身動きも取れないわ。」

 

ルフィ「よう!!メシにしようぜ!!」

 

ナミ「なにのんびりした事言ってんの!?あれ見てよ!!」

 

ルフィ「ん?」

 

要塞の一部数のライトがメリー号を照らす。

 

大砲も向けられる。

 

ジョナサン司令官「麦わらのルフィ!それと別世界からの転生者にしてジョシコウセイのララちゃん!!及びその一味に告ぐ。」

 

ララ「司令官殿・・・」

 

アイリス「結構知略な司令官のようで。」

 

コック「麦わら海賊団が9時の網に引っかかったらしいな。」

 

ビリー「いくらあいつらでもナバロンの海の牙からは逃げきれない!!どうなるんだあいつ!!」

 

コック「そりゃおめェ 昔から海賊は極刑ってのが決まり?」

 

メカオもメリーの様子が気になり、外へ出て来た。

 

コバト「無茶よ!そんな体で!父さん 病人なんだから。」

 

メカオ「うるさい!!病気なんぞとうに吹っ飛んじまったよ!!あいつ あんな素晴らしい船をダメしちまったんじゃねェだろうな!?そんな事したらぶっ飛ばしてやる!!」

 

コバト「タヌキさん・・・」

 

 

ジョナサン司令官「海軍きっての大要塞である自衛と支部相手によくぞここまで戦い抜いた。敵ながら天晴!見上げた心意気であったがチェックメイトだ。麦わら海賊団。よいか?逃げようなんて万が一でも考えるんじゃないぞ。お前達が何を考えようと全てお見通しだ。」

 

ルフィは帽子を掴む。

 

ジョナサン司令官「よーしいい子だ。要塞ナバロンは司令官権限 お前達麦わら海賊団を敬意を持って迎え入れる。大人しく投降してくるがいい。」

 

ナミ「ルフィ!!」

 

ルフィ「へっ」

 

ジョナサン司令官「麦わら。お前とロロノア・ゾロ、そして転生者でジョシコウコウセイというガクセイのアメノ・ララちゃん。3人は賞金付きだから、本部に引き渡せねばならん。しかしララちゃん 君だけが変身中であるイレギュラーハンターが結成しているのが、人間である我々と違い、レプリロイドという我々人間の心を持ったロボットだけの組織であり、役割自体は海軍と非常に似ている。君のような貴重な人材の事を本部が知って放っておく訳がないんだ。どうしても入隊して貰いたいんだよ。好条件での特別待遇にだってするさ。階級はいきなりだが16歳で大佐から中将だろうね!共にいるからくり娘もレプリロイドって存在なのだろう?ついでに他の仲間達の身の安全は保証しよう。ただし 逃げようなんてしたら怒っちゃうよ!」

 

シェパード中佐「あの例のピンク髪の娘とカラクリ娘は本部へ入隊してもらう。それだけは反対しませんが、他は手ぬるい!!」

 

ジョナサン司令官「ここの司令官はこの私だ、君は監査官なのだ。黙って見ておいてくれ。」

 

シェパード中佐(このままではアナグマの足を引っ張る事になってしまう。大体この要塞を潰しに来たのに、不要論そのものが・・・)「ちょっと失礼します!」

 

シェパード中佐は何処かへ行ってしまう。

 

ジョナサン司令官「ん?」

 

ナミ「ララ あなた ほんとに海軍に好条件での特別待遇でスカウトされてるけど、行く気はないんでしょ?」

 

ララ「はい。あちらも諦め悪くて、困ったものですよ。」

 

アイリス「私も皆さんと共に行きたいですから。」

 

ロビン「もし行ってしまったら、最年少16歳で階級がいきなり大佐から中将辺りなのね。前代未聞の異例中の異例になり、偉大なる航路(グランドライン)どころか世界中が大騒ぎになる。記事にするならジョシコウコウセイというガクセイにしてイレギュラーハンター 海軍本部へ入隊。イレギュラーハンターの役割は結成が、人間ではなくレプリロイドという心を持ったロボットだけの組織名で、海軍と酷似していた。そして別世界からの転生者で、変身中は「下手をすれば世界観を破壊しかねないチート」に近い存在である。でしょうね。」

 

 

ウソップ「まだ手はあったーー!!」

 

ウソップは衝撃貝(インパクトダイヤル)を見せる。

 

ウソップ「衝撃貝(インパクトダイヤル)!要塞を脱出する時、しこたま衝撃を溜めておいたんだ。こいつで船を宙に浮かす事ができるかもしれないぜ!」

 

チョッパー「おお!!」

 

ナミ「そうか。そいつを使って海水のある所まで行くと。」

 

サンジ「だが1発じゃ無理だな。船底の大穴ですぐ沈んじまうぜ。」

 

ロビン「またタコバルーンで飛べればいいのだけれど。」

 

ゾロ「ああ そりゃいいな。」

 

ララ「いい案ですね。」

 

アイリス「はい!!」

 

ナミ「フレイムかブレスダイヤル使ったらタコがまた膨らむんじゃない?」

 

チョッパー「いい!!いいよそれ!!」

 

チョッパーとウソップは笑う。

 

ウソップ「タコがいねェよ。」

 

チョッパー「タコか。」

 

ナミ「タコだわ。」

 

サンジ「クソタコォ」

 

ロビン「タコね。」

 

ゾロ「タコかよ。」

 

ララ「タコくんですか。」

 

アイリス「あのタコですね。」

 

ルフィ「持ってるぞ。」

 

ウソップ「持ってるってよ。」

 

チョッパー「持ってるか。」

 

ナミ「持ってるんだわ。」

 

サンジ「クソ持ってんのかよ。」

 

ロビン「持ってるのね。」

 

ゾロ「持ってんのかよ・・・」

 

ララ「持ってるんですか。」

 

アイリス「持ってるんですね。」

 

ルフィ「ああ!!持ってる。」

 

ゾロ達「「「「「「「ええ!?」」」」」」」

 

ルフィはズボンからあのタコを引っ張り出す。

 

ナミ「あんた どうしてそんなモン持ってんのよ!?」

 

ルフィ「いやだってさァ 空から戻してくれた命の恩人だろ?」

 

ゾロ「そりゃそうだが。」

 

サンジ「気持ち悪くなかったのか?」

 

ルフィ「何処が?」

 

ララ「私ならゴメンですね。入れるのは。」

 

サンジ「ララちゃんは女性だ!!そんな事はしねェんだ!!」

 

アイリス「そうですよ。」

 

ロビン「フフフフ。タコさんにはもう一度働いてもらいましょ。ね?長鼻くん」

 

ウソップ「え?あ ああ。ちょい待ち 確かあった筈のフレイムダイヤルが見つから」

 

ウソップの目の近くにダイヤルがあり、

 

ルフィ「面白いから台所で遊んでた!」

 

ダイヤルから火を吹き、

 

ウソップ「あっちーーってバカァ!!さァて 誰がこの衝撃貝(インパクトダイヤル)を撃つかって事だけど。」

 

ルフィ達は目がキラキラになっていた。ララとアイリスも同様である。

 

ウソップ「何だその目は!?」

 

ルフィ「その衝撃貝(インパクトダイヤル)誰のだよ?」

 

ゾロ「ウソップのだろ?」

 

ロビン「ね?長鼻くん?」

 

サンジ「まっ 言い出した奴がやるのが筋だろ」

 

ナミ「素敵よ ウソップ。」

 

チョッパー「尊敬しちゃうな」

 

ララ「お願いしますよ!」

 

アイリス「ね?ウソップ」

 

ウソップは「あ あ ががが・・・」となっていた。

 

ゾロ「なァに おれ達が協力してやるゥ」

 

ルフィ「これで決まりだな。」

 

ウソップ「いやだぁぁぁぁ!!」

 

 

ジョナサン司令官は受話器を持つ。

 

ジョナサン司令官「軍曹!!砲撃準備だァァ!!」

 

軍曹「はっ!撃ち方用意!!」

 

大砲は準備を始める。

 

海兵達「「「撃ち方用意!!」」」

 

 

ジェシカはバルコニーにて、料理を開ける。

 

ジェシカ「あんた やったね。仕事も大事だけど、食事の時間も守らないとね?」

 

ジョナサン司令官「だからァ 私はブロッコリーとニンジンとピーマンが。仕事がまだ終わってないんだ。」

 

ジェシカ「麦わら海賊団でもこうまで完璧に封じられると、手は無いんじゃない?あと生け捕るだけでしょう。例のピンク髪娘さんやカラクリ娘をなんとか引き入れたいようだし。」

 

ジョナサン司令官「う~~ん。だが奴らはまた我々の予想を裏切ってくれるかもしれん。」

 

ジェシカ「海と陸を抑えられてどうやって逃げるって言うの?」

 

ジョナサン司令官「奴らは何処から現れたのかな?」と白いチェスの駒を掴む。

 

ジェシカ「え?」

 

ジョナサン司令官「まだ空がある。」と掴む白いチェスの駒を拾い上げる。

 

タコバルーンは待機中。

 

チョッパー「こっちはいいぞォォ!!」

 

ナミ「了解!!上は準備OK!!そっちお願いね!!」

 

ララ「ウソップさん!!ルフィさん達頑張ってくださーい!!」

 

アイリス「頑張ってくださーい!!」

 

ウソップは体と腕をルフィ達に抑えられる。腕は破損個所の大穴へ向けられる。

 

ウソップ「いやだぁぁ!!やっぱダメ!!これ撃つとすげェェェ痛いんだもん!!」

 

サンジ「3」

 

ゾロ「2」

 

ルフィ「1」

 

ジェシカ「ん?」

 

ジョナサン司令官「ん?」

 

軍曹「ん?」

 

シェパード中佐はある場所で立ち上がり、バズーカーを構える。

 

シェパード中佐「麦わら海賊団め。散々恥をかかせてくれたなァ。お前達はこの私が必ず叩き潰してやる。」

 

ルフィ達「「「「衝撃(インパクト)!!!」」」」

 

メリー号は衝撃(インパクト)によるとんでもない爆風で浮かび上がり、ルフィ達は後ろへの壁まで吹っ飛ぶ。

 

ジェシカはびっくり。

 

ジョナサン司令官「やはり飛んだか。」

 

コック達も唖然である。

 

メカオ「あいつら!?」

 

シェパード中佐「何ィ!?」

 

 

しかし、メリー号は高度は落ちそうである。

 

ルフィ「う~ん。これは何というか」

 

チョッパー「落ちてる!落ちてる落ちてる!!」

 

ナミ「ロビン!!頼んだわよ!!」

 

ロビンは能力により、船底から出した手でタコの全足を引っ張り、ナミはすぐにブレスダイヤルによる風をタコバルーンの中に送る。

 

タコバルーンは膨れていく。

 

ララ「まだ足りません!!」

 

アイリス「落ちちゃいます!!」

 

ルフィ「まだ落ちてるぞ!!」

 

ナミ「ルフィ!!フレイムダイヤル!!」

 

ルフィ「よォォし!」

 

ルフィはダイヤルを持って来て、タコの中にダイヤルを発動させ、膨らませる。

 

メリー号は海面ギリギリで、一旦止まる。

 

ララ「タコくん お願いだから飛んで!」

 

アイリス「お願いだから!!」

 

ゾロ「ウソップ様 もう一丁だってよ!!」

 

ウソップ「バカ!!俺は豆腐屋じゃねェんだよ!!」

 

サンジ「今度クソトレビアンな豆腐食わせてやるから。な?」

 

ウソップ「な。じゃねェよ!!」

 

 

ロビン「飛んで!!」

 

ナミ「飛べ飛べ飛べ。飛んで頂戴。」

 

ルフィ「飛べったら飛びやがれ!!」

 

チョッパー「頑張れ!!タコさん!!」

 

ララとアイリス「「飛んでお願い!!」」

 

ゾロ「そらどうする!?」

 

サンジ「水が入って来やがった!」

 

ウソップ「ああもう!!ウソップ様 もういっちょ行きます!!ではまた肩と腕のサポートを。」

 

ゾロ「よく言った。」

 

サンジ「上出来だ。」

 

ララ「ウソップさん しっかり!!」

 

アイリス「あなたなら出来ます!!」

 

ウソップ「もうやったるわ!!この痛みはゴーイングメリー号の痛みィィ」

 

サンジ「3」

 

ゾロ「2」

 

ウソップ「1」

 

チョッパー「飛べ!!」

 

ロビン「飛べ!!」

 

ナミ「飛べ!!」

 

ララとアイリス「「飛べ!!」」

 

ルフィ「飛ォォォべェェェ!!」

 

タコバルーンは急激に膨れ上がり、その瞬間を狙う。

 

ゾロ達「「「衝撃(インパクト)!!」」」

 

衝撃(インパクト)の爆風により、遂に飛び上がった。

 

海兵「ええ!?」

 

海兵「巨大なタコ!?」

 

海兵「ウソだろ!?」

 

ルフィ「ウホホォ!!上手くいったぜ!!」

 

ジョナサン司令官「熱気球か。ワシの言う事はどうしても聞けんか。ああ 射程距離に入ったら撃ち落とせ。」

 

ジェシカ「え?」

 

ジョナサン司令官「ただし、船本体は撃つな。あくまで生け捕りだ。」

 

軍曹「難しい命令だ。初弾は威嚇だ!奴らが止まらない時は2弾目でバルーンを狙え!」

 

海兵「はっ!!」

 

大砲達は向きをバルーンを狙う。

 

シェパード中佐は驚愕。

 

シェパード中佐「逃がすか 麦わら~~」

 

軍曹(まだだ。まだ1発目は威嚇だ。)

 

しかしシェパード中佐がバズーカーを発射させて、メリー号を通り過ぎて、大砲の上の崖に激突。

 

ジョナサン司令官「またやってくれたな。シェパード中佐。」

 

そして、タコバルーンによって飛んでいるメリー号は要塞から脱出する。

 

ララ「脱出成功!!」

 

アイリス「やったァァ!!」

 

2人はハイタッチした。

 

コック「あいつ 行っちまった。」

 

コバト「タヌキさん達 空を飛んだ!?」

 

メカオ「ハッハッハ!!ワシが言った通りじゃろ!!奴らは空から降って来たんじゃ!!」

 

ルフィ「すっげェェ!!ホントにハリネズミだ!!」

 

チョッパー「立派な要塞だなァ・・・」

 

ルフィ「おっさん お別れだァァ!!」

 

ララ「さようならァァ!! 司令官殿!!」

 

アイリス「さようならァァァ!!」

 

ララとアイリスは手を振ってお別れする。

 

サンジ「アディオ~~ス ジェシカすわ~~~ん♡」

 

ウソップ「おい大丈夫か?こんなスピードで撃ち落とされないか?」

 

ロビン「この要塞は海上の治安が目的よ。空を狙う公社法は無かったわ。」

 

ジェシカ「あんた。」

 

ジョナサン司令官「はっはっは!!とうとう逃げちまったか!」

 

電伝虫が鳴り、応答する司令官。

 

ジョナサン司令官〈ああ軍曹。無事だったか?〉

 

軍曹「はい司令官。砲台はムチャクチャですが、ケガ人はいません。」

 

ジョナサン司令官「うん。よかった ご苦労!!」

 

ドレイク少佐「司令官!!奴らを追いましょう!!すぐに追討命令を!」

 

ジョナサン司令官「空の上に逃げちまったんだ。諦めろ。」

 

ドレイク少佐「しかし!」

 

ジョナサン司令官「ドレイク少佐。よくやってくれた。ご苦労だったな。」

 

ドレイク少佐「司令官。」

 

と、扉が開き、

 

ジョナサン司令官「何だ シェパード中佐。」

 

シェパード中佐「司令官!!俺のせいにする気か!?全てお前のせいだ!!本部に連絡して即刻貴様の首を飛ばしてェェ!飛ばしてェェ!飛ばしてェェ!!飛ばしてェェ!!飛ばしてェェ!飛ばしてェェ!貴様が大将赤犬の子飼いでも私の報告ですぐにこんな時代錯誤のハリネズミなど取り壊しだ!!」

 

ジェシカが中佐に近づき、

 

シェパード中佐「お前の部下達も海軍に残らないように根絶やしにィィ!!」

 

ジェシカ「このドアホ!!」

 

ジェシカはシェパード中佐を殴り倒した。

 

ジェシカ「あんたいいのかい?麦わら達逃がしちゃったけど。」

 

ジョナサン司令官「あァ こちらで招待したワケじゃないし。それに一番の目的は果たせたんだからな。」

 

ジェシカ「へェ!?」

 

ジョナサン司令官「基地の皆にまとまりが生まれたと思わないか?」

 

ジェシカ「あっ!?」

 

ジェシカは思い返した。

 

ジェシカ「あたしにも思い当たる事がある。」

 

ジョナサン司令官「それでいいんだ。この要塞にあいつらはいい刺激を与えてくれた。本部の要塞不要論の事は知っている。デカすぎるとか平和ボケとかな。が、平和ボケで結構。大事なのは、私達達軍人やお前達後ろで支えてくれる軍属が頑張ってその平和を守っていく事じゃないのか?」

 

ジェシカ「ンッフフ。」

 

ジョナサン司令官「麦わら海賊団のような海賊がまだいるんだ。この要塞が必要な事を本部も再認識するだろう。お前達を路頭に迷わせはせんよ。惚れ直したろ?」

 

ジェシカ「バーカ。でもコイツ本部にいい報告するかしら。あたし調子に乗って殴っちまった。」

 

ジョナサン司令官「構わんよ。それに俺も殴ろうと思ってた。」

 

2人は笑う。

 

ジョナサン司令官(さて麦わら。それにジョシコウセイで転生者のララちゃん。お前ら何処まで行くんだ?本部の人間で麦わら、お前さんに興味を示し、特にララちゃん 君を何とか好条件の特別待遇でスカウトしようと諦めずに色んな手段を使ってくるだろう。この先 生半可な道ではないぞ。)

 

タコバルーンで飛行中のメリー号。

 

チョッパー「空を飛ぶのって気持ちいいなァ」

 

ルフィ「何処まで行くんだ?」

 

ゾロ「知るか。タコに聞け。」

 

ロビン「のんびり、空の旅を楽しむのもいいでしょ?」

 

ナミ「でも、海軍基地はもうコリゴリよ。」

 

サンジ「ぼくはナミさんとロビンちゃん、ララちゃん、アイリスちゃんが一緒ならどこでも天国♡」

 

ゾロ「アホか。」

 

サンジ「ああ!?」

 

ゾロ「アホかっつったんだ。」

 

ウソップ「さて船底の修理するか。」

 

ルフィ「ああしかし、腹減ったなァ!!サンジ メシィ!!腹減ったァァ!!」

 

ララ「サンジさん!!今回は私がルフィに作ろうと思います。サンジさんの丁寧指導での簡単レベルでなら!!」

 

アイリス「そうです!!」

 

サンジ「そうなの♡!?じゃあ オレ以外で冷蔵庫を開けるのを許せるのはララちゃんやアイリスちゃんくらいかな♡頑張ってね!!」

 

ララ「はい!!アイリスも手伝える?」

 

アイリス「はい!!」

 

ルフィ「そうかララ!!アイリス!!じゃあ頼むぜェェ!!」



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第220話「ロングリングロングランドの大冒険!」

メリー号はタコ風船で空を飛行中。

 

ララは扉の中に行き、一度ペケを髪から外して学生服を解除して、上下の下着姿になる。スマホでの連絡で女神に頼み、ブラジャーとパンツのカラーだけを黒からセクシー系の赤へチェンジする事に。そして黒を外してバスト89のサイズに合ったセクシー系赤のブラとパンツを転送されて着用する。またペケを左髪に飾って、ラブライブの音ノ木坂学院の制服に高校指定の黒の靴下を着用、高校革靴を履いて扉を出る。

 

アイリス「ララ様?中で何を?」

 

ララは耳打ちする。

 

ララ「下着のカラーを黒から赤へ変えたの。」

 

アイリス「そうなんですね・・・。」

 

ララ「それとペケ。あなた自身のエネルギーは切れて、服が解ける事は無いの?」

 

ペケ「女神様によるチート効果でエネルギー切れになる事は無く永久にです。」

 

アイリス「それは良かった・・・。」

 

ララとアイリスとペケはルフィ達に聞こえないくらいの内緒話として会話。

 

それからある程度の時間が経過する。

 

ララ「快適な空の旅!!」

 

アイリス「はい!」

 

サンジ「方角はどうだい?ナミさん。」

 

ナミ「バッチリよ!」

 

サンジ「さっすがナミさん♡」

 

ウソップは船底をチョッパーと共に修理中。

 

ウソップ「もう少しで穴は塞がる。こんな事もあろうかとあのドックで板っきれを頂戴しておいてほんと良かったぜ。」

 

チョッパー「さすがウソップだな。」

 

ウソップ「ヘヘッ。これでしばらくは何とかなるだろ!」

 

すると、火貝(フレイムダイヤル)の噴出していた火が消えた。

 

ララ「あっ!?」

 

ルフィ「あっ!?消えた!!」

 

ゾロ「燃料切れか?」

 

サンジ「おーいウソップぅぅ!!着水するぞ!!」

 

ウソップ「急げチョッパー!!そこの板全部持って来いよ!!」

 

チョッパー「わ、分かった!」

 

ルフィはライターの火を近づける。

 

ルフィ「頑張れ!!タコ風船!!」

 

サンジ「アホか!!早く伏せろ!!」

 

タコバルーンは縮み始めた。

 

そして、船も急降下になっていく。

 

ウソップとチョッパーも船へ戻る。

 

メリー号は落下するように着水。

 

ウソップ「ま、間に合った~~。」

 

チョッパーはタコバルーンの腕の傷を治療。

 

チョッパー「これで大丈夫だからな。」

 

ルフィはタコを掴む。

 

ルフィ「一度ならず2度までも世話んなったなァ!!」

 

ルフィはタコバルーンを海へ投げる。

 

チョッパー「元気でなァァ!!世界で気のいい仲間作るんだぞォォ!!」

 

ゾロ「どうせだ!!偉大なる航路(グランドライン)中のタコ全部占めちまえ!!」

 

サンジ「あばよ!!海鮮食材!!」

 

ナミ「ありがとね!!気をつけて行くのよ!」

 

ララ「元気に生きていってね!!」

 

ララは投げキッスで感謝しつつ見送る。

 

アイリス「さようなら!!」

 

タコバルーンはララの投げキッスでちょっと頬が赤くなるが、すぐに我に返ると、海の中へ。

 

ルフィ「野郎共~~!!帆を張れ~~~!!行くぞ次の島~~~!!!」

 

ウソップ「おいちょと待てよルフィ 少しは休ませろ!!」

 

ナミ「甘い甘いっ!!そんな事言ってられる海なら 誰も苦労しないでしょ!?」

 

ウソップ「んなこと言ってもおめー」

 

ナミ「さっきから波の動きから少し変なの さァみんな動いて!!”取り舵”よ!!」

 

サンジ「はーいナミさん!!」

 

すると、メリー号の後ろから波が発生した。

 

ララ「波が!!」

 

ナミ「ほら来た」

 

チョッパー「うおああああああ!!!」

 

ウソップ「全速前進ーーっ!!!」

 

チョッパー大変だァァ!!」

 

サンジ「しかも何かいる!!波ん中に!」

 

ウソップ「シーモンキーだ!!」

 

 

ジャヤ(西海岸)モックタウン

 

「うわああ~~~っ!!!」

 

「何だ何だ!?何の騒ぎだ!?」

 

「逃げろ~~!!」

 

「押すな!!あいつらから離れろ!!」

 

「仲間割れか!?」

 

重傷を負うベラミーとナイフを持つサーキース。

 

ベラミーの部下「ベラミー!!!サーキース!!」

 

ベラミーの部下「お願いだよやめさせて!!!」

 

サーキース「たのむ・・・!!もうやめてくれェ・・・・・・!!!何でこんな事・・・!!」

 

住民「何が起きてるんだ!!」

 

住民「サーキースの方が苦しんでる・・・」

 

???「何で? 何でかって?サーキース・・・ベラミー・・・」

 

???「この俺のシンボルにーーードロをドロを塗ったからだ 他に何がある フフフッ!!フッフッフッ!!」

 

???「空島があるかないか ”黄金郷”は幻想か 否か・・・ーーーそんな事はどうでもいいんだ たがう意見は利用してねじ伏せろ そうじゃなかったか?なァベラミー」

 

住民「あれはドンキホーテ・ドフラミンゴ・・・」

 

住民「え!?”七武海じゃねェか・・・!!」

 

住民「元は”3億”を越える賞金首 そんな男がなぜここに・・・」

 

ドフラミンゴ「おれの配下に・・・チンピラは要らねェんだ小僧共・・・!!」

 

ドフラミンゴが右手を動かすと、サーキースは腕を操られる。

 

サーキース「うあ・・・!!・・・・・・!!畜生・・・!!体が・・・!!・・・ウゥ!!やめてくれ・・・勘弁してくれよ!!!いやだ!!!」

 

ベラミーはぶちのめされる。

 

住民「ベラミー!!」

 

ベラミー「・・・もう一度・・・・・・!!もう一度だけ、チャンスをくれ・・・!! おれは・・・おれ達はあんたに・・・!!ついていく!!!」

 

ベラミーの部下「ベラミー!!」

 

ベラミーの部下「もういいよ!!!ベラミー!!」

 

ベラミー「・・・・・・負けはしたが・・・あんたの考えに背いたつもりはねェ!!!シンボルに誓う!!ただ・・・これがおれのやり方だ!!!」

 

ベラミー「生ぬるい奴は駆逐しても・・・・・・!!ーーーいつかあんたのいる場所へ到達する」

 

ドフラミンゴ「ウ~~~~従順なる部下よ 泣かせるじゃねェか ベラミーお前のそういうトコが好きだぜ おれは・・・・・・!!フフフフフッ・・・!!”新時代”はそこまでやってきてるーーー好きにするがいいさ・・・ただし おれの部下には要らん」

 

ドフラミンゴは右手でサーキースの腕を操作する。

 

ベラミー「ドフラミンゴ!!」

 

ベラミーは斬られた。

 

ドフラミンゴ「フッフフフ」

 

住民「あの5500万ベリーのルーキー ベラミーが・・・!!!」

 

住民「まるで赤子だ・・・」

 

ドフラミンゴ「フッフッフ!!ーーーやがて始まるぞ 急いで準備を整えろ!!本物の海賊だけが生き残れる世界がやってくる!!!力のない奴ァ逃げ出しな!!!手に追えねェうねりと共に豪傑共の・・・!!”新時代”がやって来る!!フッフッフッフッフ!!」

 

メリー号。

 

サンジ「ーーだいぶ落ち着いたな。」

 

ゾロ「まだ油断は出来ねェが・・・・・・」

 

ララ「はい。また何が発生するか分からないのが海の恐怖ってもんなんです。」

 

アイリス「はい。」

 

ウソップ「緊急報告!!緊急報告!!12時の方角に船発見!!」

 

アイリス「え!?」

 

ララ「船!?」

 

ルフィ「何だ敵か!!?」

 

チョッパー「こんな時に!?」

 

ウソップ「いや・・・それが ”旗”もねェ”帆”もねェ!!何の船だか・・・皆目!!」

 

ルフィ「何だそりゃ何も掲げてねェ~~!?何の為に海にいるんだ!??」

 

ウソップ「分からねェ・・・!!それより 乗ってる船員(クルー)が・・・・・・!!異様に少ねェし・・・それに・・・!!すげェ勢いでイジけてるぞ!!!まるで生気を感じねェっ!!!」

 

すると、海が立ち昇り、巨大なサルが出現。

 

アイリス「巨大サル!!」

 

ルフィ「逃げろーーーシーモンキーだ!!!」

 

ウソップ「またかよ!?」

 

ゾロ「ついて来てやがったのかーっ!?」

 

サンジ「まずい!風がねェーーーっ!!」

 

ナミ「すぐに帆をたたんで!!」

 

ウソップ「漕ぐんだ漕げ~~~っ!!!」

 

ララとアイリスも協力する。

 

サンジ「どういうこった!?大丈夫かあの船!?」

 

ゾロ「あれじゃ波に飲まれちまうぞ!!!」

 

ルフィ「おーーいお前らー!!大波と猿が来てるぞー!!舵きれ~~~~!!!」

 

船員「あ・・・」

 

船員「船だ・・・おい・・・ 海賊船だ!!」

 

船員「野郎共!!立ち直れ!!敵船だぜ 宝を奪うぞ!!!」

 

敵船「波だ 待て 大波が来てる!!避けるのが先だ!!!」

 

船員「あの船に逃げられちまうぞ!!」

 

船員「大砲を用意しろ!!!」

 

船員「誰に命令してんだ!!てめェがやれ!!」

 

船員「舵!!舵だ舵!!」

 

ルフィ「なんてまとまりのない船だ」

 

サンジ「宝を奪えだと やっぱ敵だ放っとけ」

 

船員「舵どっちへ!?」

 

船員「知るかァ!!」

 

船員「誰か号令を!!航海士~~!!」

 

船員「いねェよ!!」

 

船員「船長~~~~!!」

 

船員「いねェよ!!」

 

しかし、大猿の波が迫っていた。

 

砲弾が放たれる。

 

船員「誰だ!!?大砲撃ったのは!!!」

 

船員「ダメだ!!のまれる~~~!!」

 

船員「畜生ォ~~~使えねェ奴ばかりだ!!」

 

船員「てめェもだろ!?」

 

船員「波一つきり抜けられねェのかァ!!!」

 

アイリス「何なんでしょうね? あの船・・・」

 

ルフィ「???」

 

船はのまれて、沈んでいった。

 

ゾロ「次から次へと全く・・・」

 

サンジ「ーーーふーおさまったか・・・・・」

 

ナミ「ーーーというよりあの大波はシ-モンキーのいたずらよ 湿度も気温も安定してきてるから もう次の島の気候海域に入ったんじゃないかしら」

 

ウソップ「おいロビン なんか見えるか?」

 

ロビン「島がずっと見えてるわ」

 

ルフィ、ウソップ、ララ「「「言えよ《言ってください》そういう事は!!!」」」

 

ウソップ「景気の悪い奴め!!いいか!!島が見えたらすぐこう言うんだ はいどうぞ!」

 

ルフィ「野郎共~~~!!!し~~~~まが見~~~~えたぞ~~~~イ!!!やっほーーーーーう!!」

 

ウソップ「言ってみろ」

 

ロビン「わりと霧が深いわ」

 

ウソップ「また無視だよ!!」

 

ナミ「霧か・・・危ないわね チョッパー 前方確認任せたわ!!」

 

チョッパー「おう!!」

 

ルフィ「お前なァ 俺達がどれだけ島を楽しみにしてると思ってんだ!!?」

 

ロビン「ごめんなさい 気をつけるわ」

 

ウソップ「ところで・・・さっきの船気にならねェか?」

 

ウソップ「船長がいねェとか・・・航海士がいねェとか・・・旗はねェわ帆はねェわ やる気もねェわ まとまりねェわで・・・海賊の一団として成り立ってねェんだ!!」

 

アイリス「それはおかしいですね。」

 

ゾロ「海戦でもやって負けたんだろーーーで船長が死んで・・・色んなもん奪われて・・・・・・」

 

ウソップ「いやいやそれがよ・・・!!よく船も見たんだ そしたら戦闘の形跡もねェんだよ! なのに海賊にとって”命”とも言えるようなもんがあの船には何もなかった!!」

 

サンジ「ーーーじゃ海賊じゃねェんだろ・・・気にすんな」

 

ララ「はい。あんまり気にしすぎるのも良くないですよ。」

 

ウソップ「しかし、どうみても海賊だと思うんだがな あいつら・・・悪い予感がするぜ・・・」

 

サンジ「いつもそうだろ」

 

ルフィ「さーて町があるかなー!!造船所があるといいなー!!」

 

ナミ「ルフィ すぐに上陸しちゃダメよ!」

 

チョッパー「いい船大工が仲間になってくれるかな」

 

アイリス「なってくれる事を信じようよ。」

 

チョッパー「そうだな!」

 

ルフィ「海岸が見えた!!イカリの準備だ!!」

 

ウソップ「うわっ・・・!!おい みんな聞いてくれ」

 

サンジ「チョッパー!ウソップが「島に入ってはいけない病」だ」

 

ウソップ「!! ウ・・・・・・!!」

 

チョッパー「それは治せねェ」

 

ララ「そういう仮病を使おうと思いつくのが逆に凄いですけどね。ねェアイリス?」

 

アイリス「はい・・・」

 

ララ「タブレット入りのカバン 持って行こうかな。その前に髪をポニーテール状に結ぼうっと。」

 

ララは髪をポニーテール状に結び、扉の部屋に行き、カバンを取って来る。

 

ルフィ「来た来た来た来た!!」

 

しかし、霧が晴れたメリー号が着いた先は、

 

ルフィ「何もねェェェ!!」

 

見た通りの細木が何本も生えてるくらいの島だった。

 

ルフィ「なんじゃここは!!すげー!!見渡す限りの草原だ・・・」

 

サンジ「あァ・・・何つう色気のねェ場所だよ」

 

ロビン「人は住んでいるのかしら・・・」

 

ルフィとウソップとチョッパーは船を飛び出して、上陸。

 

ナミ「コラーッ!!」

 

ルフィ達3人は草原を転がる。

 

ナミ「ーーもーあいつらは・・・得体の知れない土地にずかずかと」

 

ゾロ「これだけ見えすいてりゃ危険も何もねェだろ」

 

ナミ「ララは?てっきりルフィと同じ状況になると思ったけど、アイリス?」

 

アイリス「ララ様は扉の中の部屋へタブレット入りのカバンを取りに行ってます。」

 

ナミ「そうなの?」

 

ララがカバンを肩に背負って扉から出て来て、扉をロックし、甲板まで来た。

 

ララ「私も行きます!!」

 

ナミ「行くのね・・・」

 

ララ「アイリスはゾロさん達と一緒にいてもいいよ。」

 

アイリス「はい。」

 

ララは船を飛び出して上陸。

 

ララ「ルフィさん達!来ましたよ!!」

 

ルフィ「おお!!ララも来たか!!」

 

しかし、チョッパーとララが気づく。

 

チョッパー「うおお!!」

 

ララ「うわあ!?」

 

ルフィ「どうしたチョッパー!ララ!!え!?」

 

ウソップ「・・・・・・え!?」

 

歩いて来た胴体が長い熊みたいな奴。

 

チョッパー「ひと?」

 

ララ「いや人じゃないでしょ。」

 

ルフィは長い熊?に跳びつく。

 

ルフィ「こんなフカフカぼうぼうの人間がいるかよ!!クマだぞコレ」

 

ウソップとチョッパーも飛びつく。

 

ウソップ「長っ!!長えよ!!熊が長え!!」

 

ララは飛びつかないが、不思議そうに長い熊?を観察。

 

ルフィは近くの木に成ってる長いリンゴを採って食べる。

 

ルフィ「おいコレリンゴだぞ 長ェ!!」

 

ウソップ「食うな!!」

 

ルフィ「んめェ」

 

そして、ルフィ達3人は振り落とされる。

 

長い熊?は行ってしまった。

 

ララ「皆さん 大丈夫ですか?」

 

ウソップ「ああ。」

 

ウソップはゴーグルで確認すると、

 

ウソップ「ん?おい見ろ あれ民家じゃねェか?」

 

ルフィ「ほんとだ そんな感じだな 行ってみっか。」

 

ララ「行きましょう!」

 

4人は向かおうとすると、

 

ウソップ「うわぁぁぁ!?」

 

前を胴体の長~~~い生き物が通りすがる。

 

角の長~~~いシカが通りすがり、

 

ルフィ「親戚親戚。」

 

チョッパー「いやおれはトナカイ。あれはシカだ。」

 

ララ「チョッパー トナカイとシカのツノの区別ってつきにくくない?」

 

チョッパー「じゃあスマホで調べれば、トナカイとシカのツノの違いくらい分かるだろ?情報は満載のハズだ。」

 

ララ「そっか。」

 

ある程度進むと、口先も長~~いカモノハシが飛び、胴体が長~~~い犬が通り過ぎる。

 

メリー号ではナミ達も上陸しようとしていた。

 

ゾロ「あいつら何処行っちまったんだ?ララも一緒にだがよ。」

 

ナミ「ララはともかく、ルフィ達はさっきまで転がっていたのに。」

 

サンジ「俺達も上陸するか、何か食い物あるかもしれねェ、アイリスちゃん 手伝いお願いできるかな?」

 

アイリス「はい。」

 

サンジ「おーいロビンちゃん!上陸するぜェ!」

 

ロビン「ええ!!」

 

ウソップ「それにしても長~~~~い。どいつこいつも何~~~でこんなに長いんだ~~~。」

 

ウソップは顔を長~~~くする。

 

チョッパー「見てるとこ~~~っちまで長くなりそうだァァ」

 

チョッパーも同様であった。

 

ララ「確かに長~~~~いですしね~~」

 

ウソップ「・・・一体どんな島なんだここは・・・」

 

ルフィ「こんちはーーーっ!!お邪魔します!!」

 

ウソップ「いきなりかよ!!お前は!!」

 

ララ「ホントにいきなりですよ。」

 

ウソップは民家に入ろうとするルフィを抑える。

 

ウソップ「待て待て!!ルフィ!!ここはきっとこの島のボスの住み家だ!!恐ろしく体の長い妖怪ヘビ男が現れるに違いねェ!!」

 

ルフィ「いねェぞ 誰も・・・」

 

ウソップ「ん?」

 

チョッパー「おーーいルフィ!!ウソップ!!」

 

ララ「来て下さい!!」

 

ルフィ「チョッパーとララだ。」

 

ルフィとウソップが外に出ると、

 

チョッパー「キリンがいるぞ」

 

ララ「綺麗な白です。」

 

ルフィ「わ・・・・・・!!」

 

ウソップ「キリンじゃねェよ・・・首長いけどこりゃ長白馬」

 

チョッパー「馬なのか」

 

ララ「綺麗な白馬・・・」

 

ウソップ「鞍がついてるってことはやっぱ人がいるんだ」

 

白馬はチョッパーやララに首を寄せる。

 

チョッパー「名前はシェリーだって 女だ」

 

ララ「メスの馬か・・・」

 

ルフィは何かを見ていた。

 

ウソップ「ーーー?どうしたルフィ」

 

ララ「ルフィさん?」

 

ルフィ「・・・・・・ウソップ ララ あそこに竹が生えてるだろ」

 

ウソップ「・・・・・・ああ」

 

ララ「はい。」

 

ルフィ達は竹の元へやって来た。

 

ウソップ「うわ・・・・・・てっぺんが見えねェ なんちゅう長さだ・・・・・・!!」

 

ララ「長~~~い・・・」

 

ルフィ「よく見てろ この竹・・・」

 

竹が動いた。

 

ララ「あっ!?」

 

ウソップ「うわ!!逃げた!!」

 

ルフィ「な!!」

 

ルフィ「これも長い動物なんだ!!きっと!!!」

 

竹にぶっ飛ばされたルフィ。

 

ララ「ルフィさん!!」

 

ウソップ「気をつけろルフィ!!」

 

ルフィ「俺が竹に負けるか!!!」

 

ルフィは竹を足で折ってやった。

 

ララ「折ったァァァ!!」

 

ウソップ「よっしゃーーー!!勝ったぞ~~~~っ!!」

 

ルフィ「うおおおおおー割ってやった!!!」

 

チョッパー「お前の主人はどこにいるんだ?」

 

白馬「・・・・・・ヒヒン」

 

チョッパー「・・・・・・わかんないのか 何だか淋しそうだな・・・」

 

すると、爆発音らしき轟音が。

 

チョッパー「敵かも知れないぞ!!そこに隠れてろよ!」

 

チョッパーはルフィ達の元へ走る。

 

チョッパー「どうしたんだ!?」

 

ルフィ「・・・・・・それがよ 竹を割ったら 精霊が現れた」

 

???「ハァ・・・・・・ハァ・・・!!」

 

メリー号を塞ぐように猫の手のような錨が引っかけられる。

 

サンジ「船の行く手を封鎖された?」

 

ナミ「何のつもり・・・・・・!?」

 

ロビン「あの船さっきの・・・」

 

アイリス「あの人達は・・・」

 

ゾロ「何だ お前ら・・・!!」

 

サンジ「やるんなら降りて来い!!」

 

ゾロ達の目の先には巨大海賊船が。

 

「我々は”フォクシー海賊団! 早まるな 我らの望みは・・・”決闘”だ!!!」

 

チョッパー「精霊?」

 

ルフィ「だって竹を割ったら現れたんだ」

 

ララ「精霊かどうかは別にいいので・・・」

 

ウソップ「・・・・・・おい・・・お前何か喋れ」

 

おじさんは起きて、

 

おじさん「勿論覚えているとも 久しぶりだな 元気だったかお前ら」

 

ウソップ「ん?・・・誰か知り合いか?」

 

ルフィ「おれ知らねェ!」

 

チョッパー「おれも」

 

ララ「私もですよ。」

 

おじさん「ああ 道理で見た事もねェツラだと思った ピンク髪の嬢ちゃんはホントに綺麗だな。見た事の無い服に靴だがな。」

 

ララ「ありがとうございます。」

 

ウソップ「おい!何者だおっさん!!」

 

じさんは立ち上がり、

 

トンジット「俺の名はトンジット とにかく礼を言おう お前らだな おれを竹馬から突き落としてくれたのは」

 

ウソップ「竹馬?」

 

ルフィ「あっ!!本当だ!!」

 

ララ「確かに竹馬です!!」

 

ルフィ「でもてっぺんが見えねェ程長~~~~~え竹だったぞ」

 

トンジット「ーーーそう そのてっぺんにおれはいたのだ!!」

 

ルフィ「何だ 竹を割ったから出て来た精霊じゃなくて 竹馬を折ったから落ちて来たおっさんなのか 何でそんな長い竹馬に乗ってたんだ?」

 

トンジット「昔から竹馬が好きでな・・・この島の長い竹を使って世界一長い竹馬に挑戦したわけだ!!!」

 

トンジット「するとどうだ・・・登ったはいいが恐くて降りられませんでした!!!」

 

ルフィ「バカかおっさん」

 

トンジット「その期間 10年・・・」

 

ルフィ「大バカか!!」

 

ララ「10年って・・・」

 

ウソップ「10年もずっと竹馬に乗ってたのか!?」

 

トンジット「そうだ それにその間竹はその間竹は成長を続けるもんで・・・ますます降りられなくなったのだ!!」

 

トンジット「あ~~~~~恐かった」

 

ウソップ「10年分の感想分がそれか」

 

ララ「10年も竹馬から降りられなかったから恐いですよ。それは・・・」

 

トンジット「まあ竹馬と同じ様に背の高い木が多いこの島だ 何とか果物で食いつなぐ事ができた」

 

ウソップ「軽くすげェ話してるぞ 気の長ェ話だな・・・」

 

ララ「ホントに長い話です。」

 

ルフィ「長ェといやあおっさん この島の生き物は何でどいつもこいつも長いんだ 木も動物も!」

 

トンジット「他所から来るとそう思うだろうな 理由はある この島は見ての通り大草原が広がっており みんなのびのび生活しているから長いだ!!」

 

ルフィ「すげェ言い切った!!」

 

トンジット「例えばあれは・・・ダッ~~~~~ックスフント」

 

ウソップ「のばしただけじゃねェか!!」

 

トンジット「あれは・・・カ~~~~モノハシ」

 

ウソップ「まだ横断中かよ・・・」

 

ララ「まだ横断中なのね・・・」

 

トンジット「猛獣もいるから気をつけろ 見ろ あれはユキヒョ~~~~ウだ 噛みつかれるなよ」

 

ウソップ「ヒョウ!?」

 

ララ「豹!!」

 

しかし長いのは顔の横長だった。

 

ウソップ「何であれだけ横長なんだよ!!!」

 

ララ「顔の部分だけ横長・・・」

 

草の影から見ている人影。

 

???「フン。ふ~~ん いたな。あれが船長に、なんて美しい長いピンク髪のスタイル抜群の嬢ちゃんだ・・・。あの嬢ちゃんが例の娘か・・・。しかし手配書と違って服と髪型だけを変えてるのか・・・。」



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第221話「フォクシー海賊団とデービーバック!」

トンジット「ウチへ来い お前達には恩がある もてなそう」

 

ルフィ「やった!!食いモン!」

 

チョッパー「おお!」

 

ララ「お願いします!!」

 

ルフィ達はトンジットに民家へ案内される。

 

トンジット「懐かしき我が家。この村では家畜から搾ったミルクで客をもてなす事になっている。」

 

ルフィ「村?村なんかどこにあるんだ?」

 

チョッパー「家畜も・・・」

 

ララ「だよね・・・」

 

トンジット「何処にって、ああっ!?村がねェ・・・・・・!!家畜達もいねェ!!」

 

ウソップ「何を今更・・・いくら10年過ぎたって村がなくなるか?」

 

トンジットは中に入り、

 

トンジット「ああいや・・・まあそれはゆっくり話そう それよりもてなそう ミルクなら蓄えががあったはず・・・・・・ん~~~♪」

 

トンジットは大型鍋の蓋を開ける。

 

ウソップ「ミルクの蓄えって・・・おっさん 竹馬に10年も・・・・・・」

 

高校カバンを置いてララは正座で座っていた。

 

ララ「ならミルク自体がまずい状態に・・・」

 

ウソップ「だよな・・・」

 

トンジットは両手の平にチーズをのせて目を逸らしつつ差し出す。

 

トンジット「ーーーこのチーズがお口に合うか」

 

ララ「うわっ!?目を逸らしてる・・・」

 

ウソップ「目を逸らすな お前 これ10年前のミルクだろ!!!」

 

トンジット「ーーーそうか じゃあまあ適当にくつろいでくれ」

 

トンジットは平気で置かれたチーズを食べていた。

 

トンジット「ところでさっきの話だが」

 

ララ「はい・・・」

 

ルフィ「え・・・おっさん このチーズ食えるのか?」

 

ウソップ「やめとけって!!」

 

ウソップは手を伸ばすルフィの腕をはたく。

 

トンジット「おれはおめェらと違って この島でのびのび生きてきたから胃袋の出来が違うんだーーーまったく最近若ェ奴らは体が弱くて」

 

トンジットは倒れる。

 

トンジット「医者を呼んでくれ」

 

ララ「トンジットさん!!」

 

ウソップ「言わんこっちゃねェだろ!!!アホか!!!」

 

チョッパー「医者ァ~~~~~!!!おれだーーーっ!!!」

 

チョッパーは聴診器をトンジットの胸辺りに当てる。

 

チョッパー「食当たりです」

 

ウソップ「わかるわ!!!」

 

その後、トンジットは起きた。

 

チョッパー「遊牧民?」

 

ルフィ「おっさん 面白ェよ~~~お」

 

ララ「遊牧民ってどういう民族でしたっけ・・・」

 

トンジット「移住を繰り返す民族達といったところか・・・。俺達は移住を繰り返す気ままな遊牧民族」

 

チョッパー「それでたった10年の間に村が消えちまったのか・・・」

 

トンジット「ーーーここは「ロングリングロングランド」という島だ ようこそ この島はそもそも長いリング状の島なんだが、普段は海によって10個の島に区切られているーーーだが年に一度だけ潮が大きく引く日があり 島々は その日数時間の間だけ一つの島として本来の姿ヲ取り戻すおれ達はそこを狙って3年に一度島から島へと移住を繰り返すのだ」

 

ララ「わおっ!!」

 

ウソップ「じゃ 村の移動に取り残されたわけだ おっさんは」

 

ルフィ「マヌケでいい!!おれ おっさん好きだ!!!」

 

ウソップ「一つの島に3年なら1周してここへ帰ってくるのは約30年後 おっさんが竹馬に乗ってた年月を引いてもあと 20年近くはみんなと会えねェわけだ」

 

トンジット「・・・・・・そうなるな せめて1頭のウ~~~~~マがいれば・・・1年おきに島を渡ってみんなを追えば5年もあれば追いつくだろうて」

 

チョッパー「ウ~~~~マ?」

 

ララ「5年はかかっちゃうんですねェ」

 

トンジット「ああ、だがこの島で最も美しい動物さ 草原をかける姿など何とも優雅で・・・島から島への移動にはコイツがいなきゃ始まらん 力もあって大きな荷物も運べる人の足で島を渡っていてはすぐに潮が満ちて移住どころではないからな」

 

ルフィ「船で行きゃあいいじゃねェか」

 

トンジット「おれ達ァ航海術など持ってねェそれに・・・この島で記録(ログ)をためてもログポースは隣の島を指しはしねェ 10の島そもそも一つの島だからなーーーいいさ 20年ここで待つとも」

 

ララ「淋しいですってそれは・・・」

 

チョッパー「あれ?もしかしてウ~~~~マって”馬”か?」

 

ルフィ「ん? あ そうか!馬か 馬がいたな!!」

 

ルフィ達は外に出ると、トンジットはシェリーと再会。

 

トンジット「おおシェリー!!何て可愛い奴だ!!懐かしいなシェリー!!見ねェ内にずいぶん長くなりやがっておォ・・・・・・!!よしよし」

 

シェリー「ヒヒ~~~ン♪」

 

トンジット「お前・・・何年も一人ぼっちで寂しかったろうな・・・!!ありがとうなァ ありがとう もう2度と離れねェぞ!!」

 

そしてトンジットはシェリーにまたがると、シェリーは草原を駆ける。

 

ルフィ達はそれぞれ座り、ララはカバンを置き、スマホのカメラアプリの動画モードで、シェリーの走る姿を撮影する。

 

ウソップ「そっかーあの馬ここでずっと竹馬のおっさん待ってたのか。」

 

ルフィ「いいやつだな」

 

チョッパー「きっと竹馬のおっさんが大好きなんだ」

 

ウソップ「ララ あいつの走ってるトコ撮ってんのか?」

 

ララ「はい。キリン並に首の長い白馬なんてここだけでしょうし、貴重ですよ。」

 

ウソップ「だろうな。後で見せてくれ。」

 

ララ「いいですよ!」

 

ルフィ「俺もな!」

 

チョッパー「俺もだぞ!!」

 

ララ「はい!」

 

ルフィ「にしても速ェぞあの馬!おれも乗りてェ~~~~!!」

 

ウソップ「ホントに優雅に走るもんだな」

 

トンジット「・・・・・・シェリーーー次の引き潮の日にゃあ一緒に海を越えような 雨の日もあっただろう?雪の日もあっただろう?ーーーよく待っててくれたな」

 

《シェリーお前ー どうしてもトンジットさんを待つのか?仲間はみんな連れて行くぞ》

 

1人の男の子がシェリーの元へ向かう。

 

《本当にいいのか?俺達が島を1周してここへ帰ってくるのは27年後 トンジットさんの行方もさっぱり分からない 独りぼっちになっちまうんだぞ?悪い事は言わない 俺達と来い》

 

《僕もここいいる!シェリーと一緒にじいちゃんを待つ!!》

 

《ダメだ!!子供一人で留まらせるわけにはいかない!!》

 

《イヤだ!!じいちゃんはきっといる!僕も待つんだ!》

 

少年は抱えられて連れて行かれる。

 

《達者で暮らせ。シェリー》

 

《シェーリーーー!!》

 

その後は雨の日も雪の日も待ち続けた。

 

トンジット「おいおいシェリー!!おれは高ェとこが苦手なんだってのに!」

 

ウソップ「アッハッハッハ!」

 

チョッパー「アッハッハ。」

 

ルフィ「ヒッヒッヒ。」

 

ララ「ハハ。」

 

突然の銃声で、シェリーは撃たれ、倒れ、トンジットは放り出された。

 

ウソップ「馬ーーーっ」

 

チョッパー「おっさん!!」

 

ウソップとチョッパーはトンジットとシェリーの所へ。

 

ルフィとララは立ち上がり、ララは録画を途中で止め、一旦切り、スマホを胸ポケットにしまう。

 

シェリーは鳴いていた。

 

トンジット「シェリーーー!!」

 

ウソップ「大丈夫か!?」

 

チョッパー「銃声が聞こえたぞ!!」

 

ララ「誰かがどっからか撃って来たんじゃ!?」

 

ルフィ「多分な!!」

 

ウソップ「何だ!?この網は!!」

 

チョッパー「おっさん。」

 

 

???「フェッフェッフェッ!!馬はすでに俺のモンだ!!」

 

???「そーよそーよ!!その馬はオヤビンのものよ!!」

 

ララ「あなた達・・・」

 

ルフィ「お前ら」

 

ララとルフィ「「何ですか《誰だァ》!!!」」

 

???「この俺が誰かって?」

 

???「無礼ですね あいつら!」

 

???「この顔を知らねェとは言わせねェ!!」

 

ララ「だから何ですかって聞いてるんです!!」

 

ルフィ「お前の顔なんか知るか!!ララ 一緒にぶっ飛ばすぞ!!」

 

ララ「行きますか・・・」

 

しかし、相手の一人が酷く落ち込む。

 

???「俺の事を、だから何ですかとか知らねェ・・・」

 

???「いやん!オヤビンっ!!落ち込まないで!!うそですよ きっと知っててわざと知らないと・・・」

 

???「知る訳ねェよ。プープププっ!!」

 

???「笑うんじゃないよハンバーグ!!」

 

ララ(私は覚えてるよ。フォクシー。)

 

ペケ(覚えてましたか ララ様!!)

 

ララ(うん。銀ギツネのフォクシー、ノロノロの実のノロマ人間よ。指先からのノロノロビームを命中させ、30秒間相手の動きはおろか喋りもノロくする効果がある。鏡を使った反射も可能。)

 

ペケ(鏡による反射攻撃・・・)

 

フォクシー「俺の名はフォクシー!!欲しい物は全て手に入れる男!!!バカ者共め!!馬の1頭くらい放っておけ!!!動物狩りなど余興にすぎん」

 

ルフィ「・・・んの野郎っ!!!”ゴムゴムの”・・・!!!」

 

フォクシー「待て!!”麦わらのルフィ(・・・・・・・)”!!!」

 

ルフィ「え!?ーーー何でおれの名前・・・・・・!!」

 

フォクシー「そして別世界からの転生者にして”女子高生のララ(・・・・・・・)”!!!」

 

ララ「私の事も知っていましたか・・・」

 

フォクシー「ああ!!知っているとも!!調べはついてる!!!」

 

???「懸賞金1億ベリー”モンキー・D・ルフィ” 6千万ベリー”ロロノア・ゾロ” 船長じゃないのに、一応規格外のピンク髪の小娘のあなた 懸賞金2,27憶9100万ベリー”アメノ・ララ”・・・ね。28億寸前だけど・・・。前世ではジョシコウセイっていう学んで生きるガクセイって身でありガッコウって施設に通う、だったわね。海賊世界にはジョシコウセイなんて職業は無いわ!たった8人の少数一味で総合賞金額(トータルバウンティ)29億5千万ベリー、でも小娘のララを除外して考えるなら、1億6千万って言う事なので大した方よね。」

 

フォクシー「我々”フォクシー海賊団”!!”麦わらの一味”に対し!!!オールソックスルールによる”スリーコイン”「デービーバックファイト」を申し入れる!!!」

 

ララ「デービーバックファイト?」

 

ペケ(ララ様 奴の言うデービーバックファイトとは?)

 

ララ(海賊同士による仲間を取り合うゲームらしいの。勝った方が船長による指名で相手を選べて仲間に出来てしまうの。船長への忠誠は絶対だって!)

 

ペケ(ルフィ殿達は勝ったんですよね?)

 

ララ(勝ったわ。)

 

ルフィ「何をゴチャゴチャ言ってんだ!!!さっさとかかって来い!!!勝負なら受けてやる!!!」

 

ララ「ルフィさん・・・」

 

ウソップ「・・・・え・・・?ルフィ・・・ちょっと待て・・・「デービーバックファイト」って・・・そうか・・・この島の近くで会ったあの船・・・・・・」

 

《誰か号令を!!航海士~~!!》

 

《いねェよ!!》

 

《船長~~~!!いねェよ!!》

 

ウソップ「おいルフィ!!そのゲーム(・・・)!!・・・ダメだ!!!仲間を失うぞ!!!」

 

ルフィ「何だよウソップ!!!」

 

ララ「仲間を失うってどういう?」

 

ウソップ「ララ!!あのゲームの申し入れを絶対受けない方がいいんだ!!」

 

フォクシー「フェッフェッ!!バーカ者ォ!!確かに聞いたぞ!!麦わらのルフィ!!今 勝負を受けると確かに言った!!!言ったな!?ポルチェ!!!」

 

ポルチェ「ええ オヤビン!!私も聞いたわ!!お前達 今更撤回できると思ってんの!?」

 

ハンバーグ「ぷっぷ!!ぷぷっ!!ぷぷぷぷぷぷっ・・・・・・!!できねェ」

 

フォクシー「それともなにか・・・・・・?男に二言が(・・・・・)あるのかい」

 

ルフィ「ねェ~~~~~っ!!!」

 

ウソップ「だから乗せられんなって!!!」

 

ウソップはルフィの頭をはたく。

 

ルフィ「でも お前 馬が・・・!!」

 

トンジット「シェリー・・・いちちち」

 

チョッパー「腰を強く打ってる。無理しちゃダメだ」

 

トンジット「おめェら そこをどいてろ!!10年間おれを信じて待っていてくれたシェリーをよくも!!!」

 

トンジットは銃をフォクシー達に向ける。

 

ララ「トンジットさん!!」

 

ルフィ「待て おっさん!!あいつら海賊だぞ!!」

 

ナミ「「デービーバックファイト?」

 

アイリス「「デービーバックファイト」って一体・・・」

 

船員「そうだ その戦いの火蓋は互いの船の船長同士の合意の瞬間切って落とされる」

 

船員「今 おれ達の船長がお前達の船長モンキー・D・ルフィに 戦いを申し入れている頃・・・!!」

 

ゾロ「申し入れ・・・?何を眠てェ事やってんだ ケンカなら買うっつってんだろ!!」

 

サンジ「おい・・・お前知らねェのか?ケンカじゃねェ 「デービーバックファイト」は海賊のゲーム(・・・)だ」

 

ロビン「ーーーそうよ 海のどこかにあるという海賊達の楽園「海賊島」でその昔生まれたというゲーム・・・より優れた船乗りを手に入れる為 海賊が海賊を奪い合ったというわ」

 

ナミ「海賊が海賊を・・・・・・?」

 

アイリス「そんな事が・・・?」

 

ロビン「ええ」

 

船員「そんな事も知らねェで、よく海賊をやって来れたな「デービーバックファイト」ってのは”人取り合戦”の事さ!!!」

 

船員「相手の船から好きな船員(クルー)を貰い受ける事ができる!!」

 

船員「貰われた船員(クルー)は速やかに敵の船長の忠実な部下となる!!」

 

船員「深海の海賊”デービー・ジョーンズ”に誓ってな!!」

 

ナミ「・・・・・・!?負けたら・・・仲間を取られるの!?」

 

アイリス「え!?」

 

船員「その通りだ!!」

 

船員「ーーーーーなお敵船に欲しい船員(クルー)がいなかった場合 船の命海賊旗(ジョリロジャー)(シンボル)を剥奪する事もできる」

 

 

サンジ「ーーー賭ける獲物は”仲間”と”誇り”勝てば戦力は強化されるが・・・負けて失う物はでかい・・・えげつないゲームさ・・・・・・!!」

 

アイリス「あらま・・・。」

 

ナミ「じゃあ・・・もしかして・・・・海で会ったあのまとまりのない妙な船・・・帆もなくて 船長もいない船・・・」

 

船員「ほう・・・・もしや”キバガエル海賊団の船にでも会ったか?」

 

船員「あの船ならさっきゲームの餌食になったのさ!!見ろ!!こいつらが俺達の新しい仲間」

 

船員「ウオーーーー!!フォクシー海賊団万歳~~~!!」

 

元船長「何を隠そうおれがあの船の元船長!!」

 

元船医「元船医」

 

元航海士「元航海士!!」

 

元船大工「元船大工!!」

 

船員「”スリーコイン”ゲームを5回繰り返したが全敗!!14と旗をきれいに回収されちまった!! ここまで揃って移籍になるともはや吸収合併だな」

 

船員「だな!!」

 

ゾロ「てめェの仲間を放り出して何がそんなに嬉しいんだアホめ。」

 

サンジ「全くだ。今頃あの船は海の藻屑だぜ。」

 

元船長「海の藻屑?フン それがどうした!?」

 

ナミ「言っても無駄ね。だけど!!そんなバカバカしいゲーム 私達は絶対受けないわ!!」

 

船員「バカめ!!それは一船員が決めていい事ではない!!」

 

船員「このゲームは互いの船の船長の合意によってのみ開戦する!!」

 

船員「泣けどわめけど お前達の船長が首を縦にふれば、お前達も全員ゲームの参加者となるのだ!!!」

 

サンジ「ーーーその通りだ ナミさん・・・これは海賊の世界では暗黙のルール・・・・・・!! 逃げ出せばこの世界で大恥をかく事になるぜ!!」

 

ナミ「いいじゃない 恥かくくらい!!!」

 

ゾロ「生き恥をさらすくらいなら死ぬ方がいい」

 

サンジ「右に同じ」

 

アイリス「私は恥をかくような事はないのでお二人側です。レプリロイドですしね。」

 

ナミ「アイリスも!? でもアイリスは・・・そうか。」

 

ロビン「諦めなさい・・・アイリスはどうかはともかく、男ってこういう生き物よ・・・」

 

ナミ「んもーっ!!じゃ ルフィを止めなきゃ!!!」

 

ナミが走り出す。

 

船員「ムダだ あがくな 船長同士が同時に撃つ2発の銃声が開戦の合図!!大人しく・・・」

 

銃声が2発聞こえた。

 

ナミ「まさか・・・・・・!!!」

 

サンジ「あ~~あ~~受けやがった・・・・・・・」

 

ゾロ「望むところだ・・・・」

 

ロビン「面白そうね・・・」

 

アイリス「仕方ないです・・・」

 

船員「ゲームを受諾した~~~~ァ!!!」

 

フォクシー「フェ~~~フェッフェッフェ!!」

 

ララ「受けちゃった・・・」

 

ウソップはルフィを連続ビンタし、胸倉掴み揺らす。

 

ウソップ「何受けてんだおめェは!!このゲームどれ程恐ろしいもんかも知らねェで」

 

ルフィ「敗けなきゃいいだろ 何だって・・・!!!」

 

フォクシー「ーーー正式に勝負を受けた事になるぜ!!!」

 

ルフィ「ああ!!!お前ぶっ飛ばしてやるからな」

 

フォクシー「フェフェ!!できるといいな!」

 

ルフィ「やるさ この割れ頭!!!」

 

フォクシーはひどく落ち込む。

 

フォクシー「・・・・・・割れ頭・・・」

 

ポルチェ「オヤビン!!コラお前っ!!オヤビンは傷つきやすいんだ!!」

 

ハンバーグも笑う。

 

ポルチェ「笑うんじゃないよハンバーグ!!」

 

ついでにララも口抑えて、座り込んで若干笑い気味である。

 

ポルチェ「って小娘!!あんたもか!?」

 

ララ「だって、だって、割れ頭って・・・ククク。」

 

ウソップ「ルフィ!! 確かに馬やおっさんの気持ちを考えると腹は立つが・・・ってララも笑ってる場合じゃねェだろ。」

 

トンジット「その気持ちをぶつけてやれ!!!」

 

ウソップ「立ち直り早すぎだぞ!!」

 

ララ「復活早っ!!

 

ルフィ「任せろ!!!」

 

フォクシー「目にもの見せてやる・・・・・・!!」

 

開催の花火上がる。

 

船員「さーさーフランクフルトはいかが!?ラムにチーズ ビスケットに塩漬け肉!!焼きソバもあるよ~~!!」

 

アナウンス〈開会式を始めまーす みなさん静粛に〉

 

船員「出場メンバーは準備してくれ!!」

 

ルフィ「うはーなんか楽しい事になってきたなー これ全部割れ頭の仲間なのか」

 

チョッパー「うっひょ多いなー」

 

ララ「でも数だけの場合もありますよね。」

 

トンジット「焼きソバ二つ」

 

ウソップ「おっさんクラァ!!」

 

ポルチェ「さーーて野郎共っ!!騒いじゃいやん!!! ”敗戦における3ゕ条”今から宣誓するわよ!!」

 

ララはゾロ達の近くに来た。

 

ポルチェ「一つ!!「デービーバックファイトによって奪われた仲間・印 全てのものはデービーバックファイトによる奪回の他認められない」 一つ!!「勝者に選ばれ引き渡された者は速やかに敵船の船長に忠誠を誓うものとする」

 

ポルチェ「一つ!!「奪われた(シンボル)は二度と掲げる事を許されない」!!!」

 

ララ「結構ルールは厳しいんですね・・・」

 

ナミ「あんた達なんで平然としてられるわけ?」

 

サンジ「ナミさん ララちゅわ~~ん♡わたあめ売ってたよ♡」

 

ゾロ「おめェまだウジウジ言ってんのか」

 

ポルチェ「以上これを守れなかった者を海賊の恥としデービー・ジョーンズのロッカーに捧げる!!! 守ると誓いますか!?」

 

フォクシー「誓う」

 

ルフィ「誓う!!!」

 

船員達「「「ウオオオ~~~~~!!!」」」

 

フォクシー「さァ 麦わら お前に選ばせてやる。ワンコイン、ツーコイン、スリーコイン 好きな物を選べ!!」

 

ポルチェ「イヤン!オヤビン なんて慈悲深い。」

 

ルフィ「何だそれ?」

 

ポルチェ「ゲームの数よ。1本から3本勝負まで、それをあんたに選ばせてあげるってオヤビンは言ってるわけ。」

 

ルフィ「ゲームは多い方が楽しいからな。もちろん!」

 

ナミとウソップ「「ルフィ!!」

 

ルフィ「ん?」

 

ウソップとナミは互いに人差し指を出していた。

 

ルフィ「了解!!(スリー)コインだ!!」

 

ハンバーグが追加で人差し指出したので、3コインになった。

 

フォクシー「オーソードックスルールによる”(コイン)ゲームを・・・デービー・ジョーンズに報告!!」

 

3つのコインは海へ投げられた。

 

チョッパー「デービージョーンズって誰だ?」

 

ロビン「悪魔に呪われて深い海底に今も生きているという昔の海賊よ」

 

チョッパー「海の底で生きてるのか?」

 

ロビン「そういう伝説・・・海底に沈んだ船や財宝は全て 甲板長だった彼のロッカーにしまわれるの」

 

チョッパー「海底って恐いんだな・・・!!甘っ!」

 

サンジ「沈んで来るもの何でも自分のものにしちまうデービーの名前から・・・敵から欲しい物を奪う事を海賊達は”デービーバック”と呼ぶのさ」

 

ララ「デービー・ジョーンズ氏って結構強欲だったんですかね・・・」

 

アイリス「何でも自分の物にしてしまうくらいだからそうなんでしょうね。」

 

フォクシー「覚悟はいいか麦わら!開戦だァァァ!!」

 

ルフィ「おっしゃーーー!!やるぞォォォ!!」



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第222話「第1回戦!ぐるり一周ドーナツレース」

ウソップ「まったく!!」

 

ナミ「偉い事してくれたわね」

 

ウソップとナミはルフィの両横顔をグリグリする。

 

ルフィ「勝ちゃいいじゃねェか!」

 

船員の一人が用紙を放り込んできた。

 

船員「おい忘れものだ!それにオーダーを書き込んでウチの宴会隊長に渡せ。一人につき出場は1回まで。一度決めた出場者に変更は無しだ!」

 

船員は向こう側に戻って行くが、ララの美しさに見惚れてしまって頬が赤くなっていた。。

 

船員(気づかれないよう表情を保っていたが、ピンク髪のポニーテールのお嬢さん なんて綺麗なんだ!!思わず見惚れてしまった!!)

 

ゾロが用紙を拾い上げる。

 

ゾロ「勝負種目はレース・球技・戦闘か」

 

ゾロ「戦闘はおれがいくぞ」

 

ルフィ「なにー!?待てよ おれがやりてェ!!!」

 

サンジ「おれに任せとけ 足がウズウズしてんだ!!!」

 

ララ「私 ルフィさん、ゾロさん、サンジさんの内の誰かと一緒に戦闘出ますよ。」

 

ルフィ「出んのか!?」

 

ゾロ「ララが一緒に出るなら、なぜか文句が出ないぜ。」

 

サンジ「ララちゃん 一緒に出てくれるの♡!?」

 

ララ「それとアイリスは見学ね・・・。」

 

アイリス「はい。主の指示なら従うまでです。」

 

ララ「オーダーに、普段の職業と変身後の組織名とその特徴も追記しとけばフォクシー一味の皆さん 分かるでしょうね。ついでに主の私が召喚しているアイリスの事もね」

 

サンジ「そんな事書いちゃって大丈夫なのかい!?もしもララちゃんかアイリスちゃんが指名されて一緒に行ってしまったら、女神と天使を失った俺はァァ!!」

 

アイリス「きっと勝てる事を信じましょうよ。」

 

ロビン「じゃあ追記としてその事も記入する?」

 

ララ「はい。」

 

ララは用紙の空いてる部分に記入していき、ロビンに手渡す。

 

ロビン「決定ね 提出するわよ」

 

ウソップ「おい 負けたらどうする きっとあいつらが欲しいのは このキャプテン・ウソップだ」

 

ナミ「いいえ きっと私よ 可愛いから・・・」

 

???〈両チームからオーダーが提出されたよ!発表するよ!!まずは麦わらチーム!第1回戦!ドーナツレース!!出場者は麦わら海賊団!!前衛!!」

 

ウソップ「実はおれは「レースに出てはいけない病で」・・・」

 

ナミ「私だって出たくないわよ!!覚悟決めなさいっ!!」

 

???〈第2回戦!!グロッキーリング!!出場者ロロノア・ゾロ!サンジ!トニー・トニー・チョッパー!!〉

 

ゾロ「足引っ張んじゃねェぞ」

 

サンジ「てめェがな!!!」

 

チョッパー「おれ 頑張るぞ!!」

 

???「第3回戦!!コンバット!! 出場者モンキー・D・ルフィ!!アメノ・ララ!!」

 

ルフィ「おっしゃーーー!!」

 

ララ「最終的に私達は勝つ事になる・・・。」

 

ララはボソっと言う。

 

フォクシー「用紙での追記を拝見したぜ。レプリロイドって存在である茶髪の女・アイリスは顔と髪は人間と間違えそうで、俺達人間の心と平和を願う優しさの心を持ったロボット・・・。すげェぜ 平和を願う優しさの心を持つなんてな・・・主人のララに召喚されてる身の為、メンバー扱いしているだけ・・・か。実際には8人なんだな・・・いつでも左腕のデバイスに戻って貰う事も出来る 指名するとなるとアイリスとララをどっちも選んでも共に来るって事なんだな。ララはホントに綺麗な容姿してやがるもんな~~~アイリスは見学か・・・。 う~~む 船長に剣士・・・航海士 狙撃手 コックに船医に考古学者、前世ではジョシコウセイっていう学んで生きてるコウコウって施設に通っていた学生にして、転生してきたこの世界じゃ、変身時は心を持つロボット・レプリロイドだけで結成され、海軍と役割だけが酷似している治安組織・イレギュラーハンターである。まァいいだろう 海軍と役割だけが似ているのが気にくわんが、さァてどいつから貰おうか。・・・やはりあいつ(・・・)かな~~~~!!!あいつ(・・・)が欲しいなァ~~~!!!」

 

???〈さァさァお待ちかね!!勝てば宴会!!負ければ深海!!情け無用のデービーバック!司会は私 フォクシー海賊団宴会隊長イトミミズでございます!まずは第1回戦!ドーナツレースだ!!〉

 

声援が上がる。

 

イトミミズ「ドーナツレースに使う手作りボートの材料はオール2本と空樽3個!!それ以外の部品を使っちゃその場で失格!!船大工の腕の見せ所だ!!」

 

イトミミズ「空樽を持っていないチームは取りに来てくれェ 太っ腹ァ!!タダであげちゃうよ!!」

 

ナミ達ものる船を完成させた。

 

イトミミズ「準備はいっかなァ!!おお!!今最終ウォーズが確定したよ!!フォクシーチーム代表!!我らがアイドル フォクシーチームのポルチェちゃん!!」

 

ポルチェ「いやん任せて♡」

 

イトミミズ「率いるはカジキの魚人カポーティ!!ホシザメのモンダ!! 乗るボートは「キューティワゴン」~~~~!!!」

 

船員「うお~~~~!!楽勝だぜ!!!頼むぞ~~~!!」

 

ナミ「ちょっと!?サメって魚じゃない!!」

 

ポルチェ「いやん!!魚がダメだというルールはないわ!!」

 

イトミミズ「麦わらチーム!!航海士ナミ!!狙撃手ウソップ!!考古学者ロビンの3人組だァ!!乗り込む号は「タルタイ号」!!」

 

船員「あのオレンジの髪の女イカスぜ!!」

 

船員「おれァ黒髪の姉さんが仲間に欲しいぞ!!」

 

船員「でもちょっと待て!あのピンク髪の嬢ちゃんはすっげェキレイだしスタイル抜群だぜ!!別世界からの転生者だってよ!!」

 

船員「ああ!!俺達人間と間違えそうな人間の顔と髪を持つアイリスってのは、嬢ちゃんに左腕のデバイスで召喚されてる身でメンバー扱いなだけらしいぜ。いつでもデバイスに戻って貰うのも出来るんだ。ピンク髪の嬢ちゃんがアイリスの召喚主なんだ!!俺達人間の心を持ち、平和を願う優しさの心を持ったロボット・レプリロイドって存在だって言うじゃねェか。実際にはあいつらは8人なんだ!!だからな!!」

 

船員「もし、どっちを指名しても2人が共に来るって事か!?」

 

船員「そうなんだって!!」

 

船員「あの1人と一体がいたら、いい空間になりそうだぜ!!」

 

船員「まあでもあの男はいらねェな!!」

 

船員「ああいらん!!」

 

イトミミズ〈なるほど!!荒くれ揃いのフォクシー海賊団も可愛い子ちゃんには弱いって訳だ。特にララのお嬢さんは凄いキレイでスタイルいいのは分かりますよ!!優しさの心を持つロボットであるレプリロイドのアイリスちゃんもね!!召喚しっぱなしの理由は分かるぞ!!可愛さと相手に対する「優しさ」の心を持っているロボットだからだ!〉

 

ナミは足で船体を叩く。

 

ナミ「これ沈まない?」

 

ウソップ「だから おれは船大工じゃねェんだよ!!」

 

ロビン「きっと沈むわ」

 

イトミミズ「さァ 位置について!」

 

ポルチェ「沈めてあげる」

 

ナミ「やってみなさいよ!!」

 

イトミミズ〈ここで1発 ル~~~ル説明!!この海にロングリングロングランドを1周せよ!!!以上っ!!!なお (ピストル)・大砲・爆薬・カトラス 凶器は何でもOKだァ!!! 卑怯だ何だと抜かした奴ァ一海賊の恥と知れ!!〉

 

ゾロ「レースになるのか?」

 

サンジ「おうコラ ウソップ!!レディ達に何かあったらてめェオロすぞ!!!」

 

ルフィ「負けんな~~~~!!!ウソップナミロビン~~~!!!」

 

チョッパー「わくわくしてきたぞ・・・・・・!!」

 

ララ「3人共頑張ってくださーーい!!」

 

アイリス「お願いしまーーす!!」

 

フォクシー「フェッフェッフェフェバ~~~~~カめ おれ達ァ このオーソドックスルールで負けた事ァねえんだだよう!!!このレース5分持つかな?ハンバーグ」

 

ハンバーグ「ぷぷぷぷぷ・・・・!!持たねえ」

 

イトミミズ「さァ 受け取れ 迷子防止の永久指針(エターナルポース)!!」

 

イトミミズはポースを二つ落とす。

 

ナミは受け取る。

 

ナミ「迷子?」

 

イトミミズ〈せいぜい 島から離れすぎないようにお気をつけて〉

 

ナミ「島から離れる!?何でわざわざそんな遠回りを インを攻めて最短で行くわよ!!!!」

 

ウソップ「そううまく行きそうもねェ!」

 

ナミ「何で?」

 

ウソップ「スタートと同時に島から離れるべきだ!!」

 

イトミミズ〈さァ 位置について!!〉

 

イトミミズ〈レディ~~~~~イ〉

 

ナミ「そうもいかないって・・・何で?」

 

ウソップ「いいから!!」

 

銃声が鳴る。

 

イトミミズ〈両者一斉にスタート!!ーーーと同時にフォクシー海賊団お邪魔攻撃!!!〉

 

タルタイガー吹っ飛ばされた。

 

イトミミズ〈タルタイガー吹き飛び 出足リードはキューティワゴン!!〉

 

ポルチェ「それ!!行くわよモンダ!!」

 

ウソップ「な・・・」

 

ナミ「ちょ・・・・ちょっと反則よ!!部外者の攻撃なんて!!」

 

ウソップ「たたたた 立て直せ沈んじまう!!」

 

ポルチェ「アハハハ!!お先に失礼!簡単に沈んじゃいやん♡よ!!楽しませてね!!」

 

ウソップ達は船と共に体勢を立て直す。

 

ウソップ「わっ!!・・・危ねェ 転倒してねェ」

 

ロビン「見て 何か飛んでくるわ」

 

超巨大岩が飛んできた。

 

ナミ「岩ァ!!?」

 

フォクシー「フェッフェッ沈め!!!」

 

ナミ「また外野から」

 

ウソップ「漕げェ!!!」

 

ウソップ「”妨害”は海賊競技の常識だ!!」

 

ナミ「納得いかないっ!!」

 

ロビン「ーーーでも援護が許されてるのなら・・・条件は同じじゃない?」

 

ナミ「え?」

 

サンジ「ナミさん達に何しとんじゃコラァ!!!」

 

サンジの蹴りが妨害をした船員達に炸裂。

 

ララ「サンジさん!!」

 

ウソップ「サンジ!!」

 

サンジ「にゃろうが!!!頭蓋骨粉砕するぞクソ共!!!」

 

ウソップ「よし追い上げるぞ!!だいぶ先 行かれてる 早くギャラリーから離れよう!!」

 

ポルチェ「うふ カポーティ 見せてあげて魚人空手!!」

 

カポーティ「ウオ!!」

 

カポーティは右手を振り下ろし、海面を割る。

 

ウソップはパチンコを構える。

 

ウソップ「あんにゃろ!!!必殺”火炎星”!!!」

 

ウソップはカポーティに向かって放つが、カポーティは弾く。

 

ロビン「”八輪咲き(オーチョフルール)”!!」

 

ロビンは直後に能力発動する。

 

カポーティの体を羽交い絞めにしつつ、サメの頭にぶつける。

 

ナミ「やった!!今の内!!ウソップ あんた 泳いで船引っ張んのよ!!」

 

ウソップ「無茶言うな!!」

 

ルフィ「よっしゃ行けーおめェら!!」

 

チョッパー「頑張れよーーっ!!!」

 

ララ「頑張ってくださーい!!」

 

アイリス「頑張れェェ!!」

 

フォクシー「さて・・・我らの本領発揮と行こうかハンバーグ!!」

 

ハンバーグ「行くの?とうとう始めちゃうのかい?オヤビン」

 

ナミ「そうだウソップ!!(ダイヤル)を使うのよ!!」

 

ウソップ「そ、そうか!!」

 

ウソップは風貝(ブレスダイヤル)を取り出して、海中へ。

 

しかし、船はのろく動くだけだった。

 

ナミ「漕いだ方が速いじゃない!!」

 

ウソップ「あ?ナバロン要塞脱出に使いすぎて風が溜まってなかったのか?」

 

ナミ「”噴風貝(ジェットダイヤル)”はないの!?」

 

ウソップ「そんなの手に入らねェよ!!チキショー!!」

 

ロビン「”衝撃貝(インパクトダイヤル)”はどう?」

 

ウソップ「メ、メリー号に置いてきちまったよ・・・」

 

ロビンは疑惑の視線を向ける。

 

ウソップ「何だよ!?疑ってるな!?何でおれがウソをつく必要があるんだ!!仲間の一人がかかってるんだぞ!!」

 

ロビン「何も言ってないわ。」

 

ナミ「そうよ。そこが問題。もしも勝負に負けるような事があったら あいつら真っ先に私を奪うつもりなのよ かわいさゆえ そんな事絶対あってはならない事なの!!」

 

ウソップ「ねェだろ 可能性としてはララならあり得るかもだが、漕げ ちゃんと」

 

ナミはウソップを殴って、胸ぐら掴む。

 

ナミ「何よ!?ララってもう!!」

 

ウソップは泣きながらも漕ぎつつ言い出す。

 

ウソップ「いやだってなァ・・・ララの奴は優しいからな。 やっぱ左腕のデバイスの力で強いし、キレイだしよォ 良い女の子だぜェェ・・・おめェより2歳下だけどよォ・・・」

 

ナミ「何よ!!」

 

ウソップ「あと簡単に怒って仲間を殴ったりしねェ・・・。今それをやっているおめェと違ってなァ・・・ついでに軍艦島で爺さんの話が長くておめェが抜け出した時、ララは最後まで俺たちと一緒にいた。ナミと違って抜け出さないだけ偉いよって言ったら何て言ったと思うんだよ!?」

 

ナミ「何て言ったのよ!?」

 

ウソップ「「私、偉くないです。」ってな。」」

 

ナミ「え、偉くない!?」

 

ウソップ「俺は強くて優しく接してくるララは仲間として好きだぜ。女の子としてじゃなくてな。」

 

ナミ「何よソレ!?」

 

ロビン「変身中はチートに近い彼女は仲間を失うのは嫌だからじゃ?・・・航海士さん あなたを含めて・・・自己犠牲な所もあるんじゃないの?」

 

ナミ「じ、自己犠牲って・・・つうかロビン!!あんた何本なんか読んで!!」

 

ロビン「漕いでるわ」

 

ナミ「そりゃ手は漕いでるけど!! なんか画的にこう・・・」

 

ウソップ「そうだぞロビン 一生懸命やんねェとこうなるぞ」

 

ロビン「一生懸命やるわ」

 

ウソップ「意外と世渡り上手だね」

 

ポルチェ「アハハハ・・・このままゴールへ行こうかしら それとも一気に沈めちゃう?」

 

カポーティ「のんびりゴールするのもたまには悪くねェが おれはあの女に仕返ししてェな!!やられっぱなしで勝ってもシャクだぜ」

 

イトミミズ〈さァさァ!!レースは佳境に入ったァ!!先を行くのはかわいいキューティワゴン!!それを追うのはタルタイガー!!〉

 

ポルチェ「ん?」

 

ナミ「いや~~~~~~っ!!!」

 

ナミ達の乗る船がポルチェ達を猛スピードで追い抜いた。

 

ポルチェ「何あのスピード!!!」

 

しかし、途中で停止。

 

ナミ「ちょっとウソップ何したの!?」

 

ウソップ「ハァ・・・・・・ハァ・・・・・・ウガ・・・肩がハズれる・・・」

 

ロビン「驚いた・・・敵を抜いたわ」

 

ウソップ「ハー・・・ハー・・・」

 

ウソップは右手の平を見せる。

 

ウソップ「イ・・・・・・”衝撃貝(インパクトダイヤル)”・・・」

 

ウソップ「撃つだけでこんなに衝撃が来るとは・・・」

 

ナミ「凄いわ 一瞬だけどすごい加速 使えるじゃない!!」

 

ウソップ「あ!!早く漕がなきゃ今のが台無しに」

 

ポルチェ達はナミ達を追い越す。

 

ポルチェ「負けないわよ 何したか知らないけど!!」

 

ナミ「しまった!!せっかく抜いたのに!!」

 

カポーティ「カハハ!!脅かしやがる・・・もう2度と近づけ・・・」

 

ロビンが能力によって生やして手で繋ぎ合わせて、ポルチェ達の船に摑まる。

 

カポーティ「何ィ~~~~っ!!?」

 

ロビン「こんなのいかが?」

 

ナミ「素敵ロビン!!」

 

カポーティ「この!!卑怯者がァ!!!」

 

カポーティは手を離そうとしたが、ロビンの能力解除で、海に落ちた。

 

カポーティ「ぬあー!!あの女!!!」

 

ウソップ「とにかく前へ進もう!!奴らにこれ以上離されたら大変だからなァ」

 

ナミ「そうね!!行きましょう!!」

 

ポルチェ「やっぱりあいつら沈めましょう・・・・・・」

 

イトミミズ〈ああ~~~~~~っ!!〉

 

ポルチェ「ん?」

 

イトミミズ〈前方に見えるのはコースの難関!!”ロングサンゴ礁”地帯 更に奥には”ロング(ケープ)”そこに渦巻く”ロング(リング)が待ち受けてるよ これをどう切り抜けるのか!! あ~~!!あれは~~~~~~!!?〉

 

ロビン「? 何?」

 

イトミミズ〈島の方に人影!!〉

 

カポーティ「ああ!!!」

 

四足ダンシュのハンバーグにまたがるフォクシー。

 

イトミミズ〈フルダッシュのハンバーグにまたがって颯爽と登場したのは!!お邪魔の天才!!正当なんて許さない悪名高き我らがオヤビン!!!銀ギツネのフォクシー!!〉

 

ナミ「あいつ・・・」

 

フォクシー「悪い事考えたぜ」



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第223話「銀ギツネのフォクシー!猛烈妨害攻勢」

イトミミズ〈さァ レースは熱をおびてきた!!コースを遮る「ロングサンゴ礁」にさしかかったよ!!先頭を行くのはポルチェちゃんのキューティワゴン号!!必死に追うのは麦わらの一味タルタイガー号!!〉

 

ポルチェ「いやん・・・!!こんな所までレースが長引くなんて」

 

カポーティ「モンダ!!頼むぞ!!」

 

ロビン「なあに?あの長くつき出たサンゴ礁・・・」

 

ナミ「・・・・・・見て アレのせいでおかしな海流が生まれるわ・・・・・・!闇雲に飛び込まない方が・・・!!」

 

イトミミズ〈そして忘れちゃならない陸から妨害の隙を伺っているは我らがオヤビン”銀ギツネのフォクシー”!!一体何をしでかしてくれるのかな~~~~!!?〉

 

フォクシ「フェーフェッフェッ!!」

 

船員「やっちまえオヤビン!!」

 

船員「ヒャッホーもう時間の問題だぜ~~~!!」

 

ルフィ「ん?誰かまた邪魔してんのか?」

 

船員「まーまーまーまー兄ちゃん食いねェ!!」

 

船員「ホラ いなり寿司にキツネうどん!!タダだ!!」

 

船員は料理を振る舞う。

 

ルフィ「マジで!!ありがとう!!んまほー」

 

サンジは女性クルー達に囲まれる。

 

女性クルー「あなたみたいなコックさんがウチに来てほしいわ♡」

 

サンジ「いや~~♡デービーバックされちゃおうかな~~~♡」

 

船員「りんご飴食うか!?お手」

 

チョッパー「何だ??何だそれ!?甘いのか?」

 

ゾロは船員達と酒飲みタイムへ。

 

船員「おい こちらに酒足りねェよーーー!!酒豪だぜ この方ァ~~~~!!」

 

船員「あんた2回戦出るらしいな!景気づけにイってくれ!!」

 

ゾロ「イヤ 悪いななんか」

 

そしてララとアイリスは、高校のカバンから取り出したタブレットによるネット動画を観ている。それに釣られた男子船員達。

 

船員「ララちゃん 16歳なのか!?」

 

ララ「はい!!」

 

船員「ピチピチだぜ!!ホントに綺麗だぜ!!そしてスタイル良い!!前世ではコウコウ、ガッコウとも言う施設に通っていたジョシコウセイっていうガクセイって奴らしいな。」

 

ララ「はい。校内では女子生徒達は私と同じ服ですから。」

 

船員「わおっ!!」

 

船員「ロボット娘のアイリスちゃんも可愛い!!」

 

アイリス「どうもです!!」

 

ララ「私はアイリスの優しさの心を持っている所が好きで、特別に出来るだけ召喚しっぱなしにしてるんです!」

 

船員「その気持ちは分かるよ。」

 

船員「このタブレットって奴は、この海賊世界には存在しないだろう?」

 

ララ「そうですよ。元の世界では当たり前の機械ですがね。」

 

船員「エイガって、ジャンルによって予告が面白そうなのがあるな!!」

 

船員「もし、ララちゃんとアイリスちゃんがウチの船へ来たら、このネット動画が観れるって訳だ!!」

 

ウソップ「おいナミ どうした 漕げよ」

 

イトミミズ〈そのスキにキューティワゴンはどんどん先へ!! ロングサンゴ礁へ突入ーーー!!〉

 

ポルチェ「行くわよっ!!モンダ・・・って ちょっと!?いやん!!どうしたの!?」

 

ポルチェ達の乗るキューティワゴンがサンゴ礁で回転して戻って来たのだ。

 

ウソップ「戻って来た!!」

 

イトミミズ〈おあっとキューティワゴンが逆流!?これは何事だ!?〉

 

ポルチェ「いやん!?何で!?」

 

ナミ「やっぱりね。変だと思ってたこの海流 さァスピード上げるわよっ!!」

 

ポルチェ「もう一度よモンダ!!」

 

イトミミズ〈2船同時にロングサンゴ礁に突入~~!!〉

 

すると、サンゴ礁に煙幕が張られる。

 

ウソップ「な、何だ!?」

 

フォクシー「フェーーーッフェッフェッフェ~~~!!!」

 

イトミミズ〈んがー!!ついに出てしまったぞ!!あの男(・・・)の悪魔のような妨害が!!!〉

 

ウソップ「こりゃ・・・煙幕っ!!」

 

フォクシー「”マッシロシロ大作戦”!!大成功!!このサンゴの迷路!!目撒くしで通り抜けてみろい!!」

 

ハンバーグ「成功か・・・ププププププ」

 

しかし、タルタイガー号が突破。

 

フォクシー「何で!?」

 

イトミミズ〈抜けたーー!!いとも容易く!!何事だ!?〉

 

ハンバーグ「やっぱし・・・」

 

イトミミズ〈さらにタルタイガー号 後のロールサンゴもスイスイ行くよ~~~!!一方キューティワゴンまた押し戻される~~~~!!〉

そう。

ウソップ「船が勝手に進む!!何が起きてんだ!?」

 

ナミ「ここは”海流の迷路”よ!!」

 

ウソップ「海流の?」

 

ナミ「そう。この先のせいでサンゴ礁の中に小さな渦が連続するおかしな海流が出来てるの!もともと前なんか見なくていいのよ!!入り口さえ見極めれば海流が勝手に船を運んでくれるわ」

 

ウソップ「すげー!見たかウチの航海士の力!!後悔しろー!!」

 

フォクシー「チクショー!!」

 

イトミミズ〈けれども喜びも束の間!!サンゴの林を抜ければ”ロング(リング)だ”!!!〉

 

ウソップ「”ロング”って下にもロングじゃねェかァ!!ギャ~~~~!!!」

 

ナミ「ウソップ騒いでないで撃つのよ!!」

 

ウソップ「何を!!」

 

ナミ「衝撃(インパクト)!!やんなきゃのまれるわ」

 

ウソップ「やけに落ち着いてると思ったら てめェ・・・これ初めから計算に入ってて・・・・・・」

 

ウソップは衝撃(インパクト)を発動し、渦を跳ぶ。

 

イトミミズ〈おっとタルタイガー!!加速した!!いや加速どころか・・・!!飛んでるぞー!!そしてそのまま”ロング(ケープ)”も飛び越えた!!そして着水っ!!しかしタルタイガー号 奇跡の大幅リ~~~ド!!大逆転!!無敵のキューティワゴン敗れてしまうのか!?〉

 

カポーティ「少し甘く見すぎてたポルチェちゃん しっかり捕まってな!!」

 

ポルチェ「頼むわよ!!」

 

カポーティ「合体!!”魚々人泳法(ツーフィッシュエンジン)”!!」

 

カポーティはサメと合体。

 

イトミミズ〈いや 敗けてはいないよ!!魚人の筋力にサメの尾ヒレでエンジン倍速!!!立ちはだかるサンゴを砕いて波をいとわず追い上げる!!!〉

 

イトミミズ〈さァレースは中盤!一方こちらは漕ぐ漕ぐタルタイガー号!!〉

 

ナミ「ウソップ起きて!!」

 

ウソップ「・・・・・・!?・・・ここは?」

 

ロビン「腕が変な方向向いてるわよ」

 

ウソップ「いやァああああああ」

 

ロビン「あれは・・・」

 

ナミ「コース指示よ!!」

 

ロビン「「右へ」」

 

ナミ「よーし♪次は右ね!!って引っかかるかァ!!」

 

ナミはウソコース指示の看板を殴り飛ばした。

 

イトミミズ〈なんと!!破られた!!オヤビンの十八番(オハコ)「ウシ指示大作戦」!!〉

 

イトミミズ〈この世の全てを信じない女なのか!?〉

 

ナミ「うるさいわねアンタァ!!!」

 

イトミミズ〈口も悪い!!〉

 

イトミミズ〈さァまだまだレースは続くよ!トップは依然としてタルタイガー!!〉

 

すると、タルタイガーが連続で打ち上げられる。

 

ウソップ「うわあっ危ねー!!」

 

ナミ「何 この水柱!!」

 

イトミミズ〈空高く打ち上げる”ロング打ち寄せ波”をもクリア〉

 

ウソップ「いや自然現象かよ!」

 

ハンバーグ「おばーちゃん オヤビ・・・・・・!!!おばーちゃーん」

 

イトミミズ〈三度襲うオヤビンの魔の手!!〉

 

フォクシー「ああ・・・・・・あたしゃもうダメかもよ あァ そこ行く 船の方々 助けてくれませんか」

 

イトミミズ〈しかしなんて事でしょう!!病に倒れて困っている親子を完全無視!!人情という物がないのか自分だけがいいのか血も涙もない女!!航海士ナミ!!〉

 

ナミ「さっきからあんたァうっさいっつってんでしょ!!ひっかかるかァあんなの!!」

 

イトミミズ〈口も悪い!!〉

 

ウソップ「見ろ!!ゴールだ!!」

 

イトミミズ〈勝敗まであとわずか!!〉

 

ポルチェ「待ちなさいー!!!」

 

イトミミズ〈追い上げて来たキューティワゴン!!第1回戦ドーナツレース!!勝つのはどっちだーーー!!?〉

 

ナミ「だから・・・やめろっつってんのよ!!!うっとおしい!!」

 

ナミはウソゴールのゲート棒を殴って折った。

 

イトミミズ〈見破られた!!「ウソゴール大作戦」までもが!!!手強い!!手強すぎる!!ここで彼女に問いたい!!”信じる心”って・・・何ですか?〉

 

ナミ「知るか!!!」

 

イトミミズ〈ダメだ!僕らの声も届かない!!すでに外道!!〉

 

ロビン「だけど本物のゴールも近いわ」

 

ウソップ「もう”衝撃(インパクト)”はムリだぞ」

 

ナミ「わかってるわよ」

 

イトミミズ〈そして同時にここで悲劇!!ポルチェちゃんチーム ニセゴールで止まってしまった〉

 

ポルチェ「勝負はどうなったの!?」

 

カポーティ「おい みんなはどこへ行った!?」

 

イトミミズ〈純粋な心がまぶしい!! でも違うよ気づいてポルチェちゃーーん!!〉

 

ナミ「ホントバカばっかり!!こんな奴らに敗けたら恥ずかしく生きてけないわ!」

 

ウソップ「おまけに仲間を取られるんだ尚更さ!!」

 

ポルチェ「しまった このゴール ニセモノよ!!」

 

カポーティ「何ー!!誰がこんな悪い事!!」

 

イトミミズ〈さあタルタイガー号!”ロング竹林岬”にさしかかった!ここを越えるとゴールは目前!!ラストスパートだよ!!〉

 

ナミ「ホントだ!!ゴールが見える!!」

 

ポルチェ「待てー!!」

 

ウソップ「でも後ろ追いついて来たぞ!!」

 

ロビン「スピードじゃ敵わないわよ」

 

ナミ「そうだ ウソップあれ!!あの竹倒せる!?」

 

ウソップ「!?」

 

ウソップはパチンコで竹めがけて発射。

 

ウソップ「こうか!?」

 

ナミ「もっともっと!!」

 

ポルチェ「全速力よ!!カポーティ!!モンダ!!あいつら沈めてあげるの!!」

 

ウソップはパチンコで竹に命中させ、複数の竹を倒す。

 

ナミ「ビンゴ!!」

 

ポルチェ「いやん!!カポーティ!!あいつら もう 許さないっ!!」

 

ポルチェはバトンの準備をし出す。

 

ポルチェ「”キューティバトン”!!」

 

ウソップ「何だ!?お花マジックか!?」

 

ポルチェ「”お花手裏剣”!!!」

 

投げつけた赤いバラの花達からナイフの刀身が飛び出し、船に突き刺さる。

 

ロビン「大変っ船に穴が!!」

 

ナミ「平気!!持つわ もうゴールは目の前!!逃げ切れるわよ!!」

 

イトミミズ〈さァデービーバックファイト一回戦「ド~~~~~ナツレース」!!!今まさに決着の時を迎えようとしているよ!!〉

 

ポルチェ「モンダ!!頑張って!!あんな奴らに敗けちゃいやん!!!」

 

フォクシー「奴らの横につけろ!!このままじゃウチが敗けちまうぜ!!」

 

ハンバーグ「へい オヤビン!!」

 

ルフィ「ナミたちが勝ってるぞ!!やったーーー!!!」

 

サンジ「ナミさーーん!!ロビンちゃーーん!!スピーディな君達も素敵だ~~~~♡」

 

ララ「3人共もう少しですよ!!」

 

ララはタブレットをしまった高校のカバンを背負って叫ぶ。

 

アイリス「頑張ってくださァい!!」

 

船員「惜しかったなお前達」

 

ララ「え?」

 

ルフィ「何で?勝ってんだろ!!」

 

船員「ギャハハ今はな・・・だけど見ろ!オヤビンが来た!!」

 

ルフィ「だから何だ!?今更何が出来る!?」

 

ララ「まさか何かの能力者ですか!?」

 

船員「よく分かったねララちゃん。オヤビンも麦わらのお前と同じく・・・”悪魔の実”の能力者なんだ」

 

フォクシーは右手を突き出して、

 

フォクシー「”ノロノロ” ”ビーーーム”!!!」

 

その光線を食らったウソップ達。

 

イトミミズ〈勝者!!!キューティワゴン号!!!〉

 

イトミミズ〈デービーバックファイト一回戦「ドーナツレース」を制したのは!!!我らがアイドル ポルチェちゃん!!!〉

 

カポーティ「見たか野郎共!!」

 

ポルチェ「いやん♡ありがとうみんな!!」

 

船員「ポルチェちゃん最強!!」

 

ポルチェ「当然の結果よ!!!」

 

船員「まずは船員一人いただきだぜェ!!」

 

船員「ギャハハハ!!誰もフォクシー海賊団には敵わねェのさ!!!」

 

チョッパー「・・・・・・な」

 

フォクシー「ホ~~ホイホイホイフェッフェッフェ!!さァ差し出して貰うぞ おめェらの仲間を1人よォ~~~う!!」

 

チョッパー「大丈夫か!?ケガはないのか皆!!」

 

ロビン「ええ、大丈夫よ。」

 

ルフイ「一体どうしたんだ~~~」

 

ナミ「何がどうなったのか」

 

ウソップ「こっちが聞きてェよ!!結局負けたのか!?」

 

ルフィ「勝ったと思ったらお前ら急にノロくなって・・・!!抜かれちまったぞ!!?」

 

アイリス「ララ様・・・」

 

ララ「きっとオヤビンによる能力か何かでしょうけど・・・」

 

フォクシー「フェ~~~~ッフェッフェッフェ・・・ララちゃんの言う通りだぜ。その原因は”ノロマ光子”!!!」

 

サンジ「おいてめェナミさん達に何しやがったんだ!!」

 

ルフィ「”ノロマ光子”だと・・・?」

 

フォクシー「この世に存在するまだまだ未知の粒子だ!!この光を受けたものは生物でも液体でも気体でも・・・・・・!!他の全てのエネルギーを残したまま 物理的に一定の”速度”を失う!!!」

 

ルフィ「わからん!!バカかお前!!!」

 

フォクシーはガクンと落ち込んだ。

 

フォクシー「逆ギレだ・・・」

 

ポルチェ「いやんオヤビン!!」

 

ナミ「でも・・・そんなバカな事が・・・」

 

フォクシー「あり得ない!?と言いたいのか?分かっている筈だ。この海でそんな幼い言葉は通じねェ!!」

 

ララ「皆さん だから彼はさっき言った類の実を食べた能力者なんですって!!さっきの船員さんが言ってたルフィさんと同じ能力者なんです。」

 

ナミ「えっ!?」

 

チョッパー「マジ!?」

 

フォクシー「ララちゃんの言う通り。「触れたもの全てノロくなる」!!それが”ノロマ光子”!!!」

 

ララ「つまりその光子に触れると、動きが遅くなるんですって!!」

 

ルフィ「そういう事か・・・」

 

フォクシー「おれは”ノロノロの実”を食ってそいつを体から発せられる”ノロマ人間”となったのだ!!!見よ この威力!!」

 

ハンバーグはバズーカを準備し、砲弾を撃つと同時に、フォクシーは手からビーム発射。

 

すると、砲弾が遅くなって飛んでる。

 

ウソップ「ララが言った通りに、動きが遅くなってやがる!?」

 

フォクシー「”ノロノロ””ビーム”!!!フェッフェッ・・・ノロノロ効果は約30秒続く。その後速度を取り戻す 何事もなかった様に」

 

フォクシー「目を疑うだろう これが・・・!!!」

 

顔面に来た砲弾が爆発した。

 

アイリス「爆発・・・」

 

ポルチェ「オヤビーン!!」

 

ウソップ「・・・畜生 つまり アレにやられたのか・・・・・・」

 

サンジ「・・・あんなのでレースを妨害されたら・・・!!こいつらのこのゲームへの妙な自信の根源はコレか・・・!!フザケた能力持ってやがる・・・!!」

 

ポルチェ「とにかくお前達!!わかったでしょ!!お前達は負けたのよ!!!」

 

フォクシー「第一回戦「ドーナツレース」!!!おれ達の勝ちだ!!!」

 

ポルチェ「いやん!!惜しかったわね!!」

 

イトミミズ「第一回戦決着~~~!!さァさァ待望の戦利品!!相手側の船員(クルー)1名!!指名してもらうよ!!」

 

フォクシー「まずは一人目・・・おれが欲しいのは・・・・・・!!!」

 

フォクシーはある人物を指す。

 

フォクシー「お前(・・)・・・!!!賞金首にしてジョシコウセイのアメノ・ララとその娘に召喚されているアイリスの一人と一体だ!」

 

アイリス「ララ様。指名されてしまいました。」

 

ララ「なら行きましょうか。アイリス。」

 

アイリス「はい。」

 

ララとアイリスはフォクシーの所へ向かう。

 

チョッパー「そんなァ!!ララ!!アイリス!!」

 

サンジ「ララちゃん!!アイリスちゃん!!俺達の女神や天使が行っちまうう!!」

 

ララ「ルールなんですから、仕方ないですよ。」

 

笑顔で行くが、多少の辛さはある。

 

サンジ「ううう 分かるぞ~~~。その笑顔に込められた俺との別れの辛さがァァあ!!」

 

サンジはハンカチ噛みしめて、泣いていた。

 

ナミ「真っ先に可愛い私を選ぶと思ってたのに。ララ!!アイリス!!」

 

ララ(自分で自分を可愛いとは言わないから・・・。相手に言われて自覚を持ち始めたとかなら分かるけど・・・。)

 

ララは椅子に座り、背負っていた高校カバンを太ももに置き、アイリスは横に立つ。

 

男子船員達はララとアイリスに群がる。

 

船員「ララちゃんは美しい!!スタイル抜群!!ピチピチの16歳だってんだからな!!」

 

船員「アイリスちゃんは可愛い!!」

 

船員「2人の怖い顔で簡単に怒るトコは見ていねェしな!優しく接してくれそうだしな!!」

 

ナミ「怖い顔で簡単に怒らない・・・。優しく接してくれそう。そういえばララとアイリスの怖い顔で怒ったトコなんて一度も見ていないかも・・・。」

 

ナミは少し落ち込む。

 

ナミ「それに思い当たる節はいくつかあるかも・・・。ルフィがゴムである能力者なのをいいことに、私からすれば普通じゃないから平気だと思い込んでぶん殴ってる。」

 

ララ「変身デバイスでのチートに近い力で強さを補いつつ、弱さはカバーしてますし。敵対する海賊や組織とはいつでも戦える為にです。」

 

ララは左手首のデバイスを見せる。

 

ナミはララのデバイスを見て、ちょっとショック受けてる。

 

ナミ「それにクリマタクトのみでの戦闘の力がまだ足りなくて弱いんだ 手に入れたばかりだから。危険から怖がってすぐ逃げてしまうから。でもララは望んだデバイスでの下手すれば最悪世界観を破壊できるかもしれないチートに近い力がいくつかある。本人はまだそれでも何か足りないらしいし・・・」

 

フォクシーがララの所に来る。

 

フォクシー「フェ~~フェッフェッフェ!!別世界からの転生者にしてジョシコウセイのララよ。キミはもうウチの船員となったんだ!?おれに忠誠を誓うんだ!フェッフェッフェ!さァマスクをつけろ!!」

 

船員「オヤビン!アイリスちゃんはマスクつけなくていいのか!?」

 

フォクシー「アイリスはララに左腕のデバイスで召喚されている身だ。マスクはララだけでいいだろう。」

 

船員「へい!!ララちゃん!」

 

ララはマスクを渡され、顔に装着。

 

ララ「どうでしょうか?アイリスは?」

 

アイリス「ララ様 とても美しいです。」

 

ララ「ありがと アイリス!」

 

ララは笑顔で対応。

 

船員達はララの笑顔に心を射抜かれ、ノックアウトされる。

 

船員「素敵だァ!!」

 

船員「ウチの船に欲しかったァァァ!!」

 

船員「女神のような笑顔だ!!」

 

フォクシー一味の男子ほぼ全てはララの特殊能力・魅惑(チャーム)の最弱レベルで常に発動中での美しさに見惚れているのだ。ララとアイリスはフォクシー海賊団のほぼ男子達のアイドル化していた。

 

ポルチェ「いやん 何なの!?この人気さ 絶対普通じゃないわ!!私より年下の小娘のくせに・・・!!私の所にいた数人の男子船員も行っちゃった。」

 

ルフィ「ララ!!アイリス!!」

 

ウソップ「いや、何故か馴染んでやがるぞ・・・。」

 

ゾロ「おれはララの事をウソップの村の坂で助けてもらった時、ある程度信用してるけどよ・・・。アイリスは人間じゃなく優しさの心を持つ女ロボット。」

 

チョッパー「ララ!!アイリス!!」

 

チョッパーは泣きながらララとアイリスに向かって行こうとしたが、ウソップに必死に止められる。

 

チョッパー「離してくれ!!俺は嫌だァァァ!!ララとアイリスを返せェェェ!!」

 

ウソップ「止めるんだ!!チョッパー!!これはルール上仕方ねェ事なんだ!!」

 

チョッパー「だからって納得できるかァァ!!ララは仲間で、ララに召喚されているアイリスも仲間同然なんだァァァ!!あいつらなんかに渡してたまるかァァ!!優しいララ 大好きだァァ!!」

 

サンジ「まるで優しい母親に甘える子供のような言い方だぜ。」

 

しかし、ガンっと音が鳴り、1人の男が吠えだす。

 

ゾロ「ガタガタぬかすなチョッパー!!!見苦しいぞ!!!」

 

飲み干した酒瓶を地面に叩きつけ、背を向けてあぐら状態でいるゾロ。

 

ゾロ「あいつがルフィに誘われ、海に出たのもあいつの意志。こういう目に遭う可能性は充分にあった・・・どこでどうくたばろうとお前の責任!!!誰にも非はねェ!!」

 

ゾロ「ゲームはもう受けちまってるんだ!!ウソップ達は全力でやっただろ 海賊達の世界でそんな涙に誰が同情するんだ!!?」

 

ゾロ「男なら・・・!!フンドシ締めて、奪い返しに行け!!」

 

最終戦でのコンバットでルフィと共に戦う事になるララは優しさの目で訴える。

 

ララ「チョッパー!!頑張って私とアイリスを奪い返して!!」

 

アイリス「信じてるからね!!」

 

チョッパーは自分の仲間として好きな優しいララの為に鼻水をすすり、仁王立ちのように立ち、

 

チョッパー「黙って俺達の勝負を見届けやがれ!!」

 

ゾロ「よし!!!」

 

船員「うおーーーーーっ!!」

 

船員「イカスぜあの剣士!!」

 

ウソップ「よっしゃァ!!ゾロ!!チョッパー!!やっちまえこんにゃろー!!!」

 

ルフィ「ララとアイリスを取り返せーーー!!」

 

船員「オヤビン 次あいつ貰いましょう!!」

 

船員「ララちゃんとアイリスも根性あるなァ」

 

船員「泣けたっス マジ泣けたっス!!」

 

サンジはタバコに火をつける。

 

サンジ「もっともだ・・・まだ2戦ある ウチの大事な女神と天使・・・取り戻してやるぜ・・・」

 

イトミミズ〈さーさー取引も終了!!俄然盛り上がるデービーバックファイト!!〉

 

フォクシー「まァ 勝てるかな・・・。」

 

ララ「きっと勝ちますよ。最終的にはルフィさんと共にあなたと戦うと思いますし。」

 

フォクシー「何なんだ?その自信満々な言葉は・・・。」

 

ララは高校カバンを開けてタブレットを取り出すと、タブレットを操作してネット記事を読む。

 

ララ(フォクシーにチャームはさほど効いちゃいないみたいね。)

 

ペケ(ですね・・・)

 

アイリス「最終戦のララ様とルフィの活躍に期待しましょう・・・」

 

アイリスはフォクシーに聞こえないくらい小声で言う。

 

イトミミズ〈お次は第2回戦 「グロッキーリング」!!はっじま~~るよ~~!!〉

 

ゾロとサンジ、人型に変型したチョッパーがフィールドへ歩き出す。

 

ゾロ「なんならてめェも抜けていいぞ」

 

サンジ「いえいえてめェこそどうぞ クソ野郎」

 

チョッパー「おい!!ケンカはやめろよお前ら!!」

 

ナミ「あの二人にチームワークがあるとは思えないのよね・・・」

 

ララ「二人共 しっかりしてください・・・」

 

 

 

イトミミズ〈ここで一発「グロッキーリング」ルール説明をするよっ!!フィールドがあってゴールが二つ~~~~!!球をリングにブチ込めば勝ち!!ただし!!”球”はボールじゃないよ!!〉

 

イトミミズ〈人間だ!!!両チーム まずは”球”になる人間を決めてくれっ!!!〉

 

船員「おめェらどっちが”球”やるんだ?」

 

ゾロ「ん」

 

ゾロがサンジを指す。

 

船員「ホイ」

 

サンジ「ん?」

 

船員「玉印!」

 

チョッパー「サンジが球役か!?」

 

サンジ「勝手に決めてんじゃねェよ!!球はてめェかチョッパーだろ!!」

 

チョッパー「何でそうなるんだよ!?」

 

ナミ「お願いだから・・・。ほんとに・・・。」

 

イトミミズ〈おっと聞こえて来た やつら(・・・)の入場テーマ曲!!〉

 

ゾロ「ん?」

 

イトミミズ〈これまた「グロッキーリング」無敗の精鋭!!!そうだ こいつらに敗北などあり得ない!!〉

 

フォクシーのガレオン船の船首が昇降口のように降りて来た。

 

イトミミズ〈その名も”グロッキーモンスターズ”!!! 今フィールドに・・・・・・!!登場~~~~ォ!!!〉

 

イトミミズ〈先頭には四足ダッシュの奇人ハンバーグ!!!続いて人呼んで”タックルマシーン”のピクルス!!そして最後方には魚人と巨人のハーフ!!”魚巨人(ウォータン)のビッグバン!!!まさにモンスター共の行進だ!!さァさァさァ!!〉

 

ルフィ「わー!!なんじゃありゃあ!!!」

 

チョッパー「あ・・・あ・・・。」

 

チョッパーは大口開けて驚愕中。

 

ナミ「何あのデカイ巨人」

 

ウソップ「あいつが”球印”つけてるぞ~~~~!!!」

 

ララ「球印の方はでかいねェェェ・・・」

 

アイリス「そうですねェェ」

 

フォクシー「フェッフェッフェ!!勝ってみろい!!」

 

サンジ「不足は?」

 

ゾロは首をコキっとし、

 

ゾロ「ねェな」



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第224話「第2回戦!ぶち込めグロッキーリング」

イトミミズ〈我らの誇るグロッキーリング最強軍団に対するは!!一回戦でお邪魔軍団を蹴散らした”暴力コック”!!サンジ!!〉

 

サンジ「一流コックと言え・・・」

 

イトミミズ〈6千万の賞金首!!!”海賊狩り!!!ロロノア・ゾロ!!そして変幻自在な獣人ドクター トニー・トニー・チョッパー!!〉

 

ピクルス「おれ達が呼ばれるなんてどれ程の相手かと思うけど イヒヒ なァビッグバン!!」

 

ハンバーグは笑う。

 

サンジ「何だコイツら」

 

チョッパー(でかすぎる・・・。)

 

審判「コインにより後者を決める。」

 

コインは上へ弾かれ、片手で受け止める。

 

ハンバーグ「裏」

 

審判「そっちは!?」

 

サンジ「表しか残ってねェだろ・・・」

 

審判が手を離すと、

 

ハンバーグ「裏だ。」

 

審判「ヘヘヘ。フィールドorボール!?」

 

ハンバーグ「ボール」

 

イトミミズ〈ボールを取ったのは我らがグロッキーモンスターズ!!麦わらチーム”ボールマン”は敵陣のミッドサークルへ!!〉

 

審判「場所は?」

 

ゾロ「どっちでもいい」

 

イトミミズ〈|試合〈ゲーム〉中”球印”を頭につけた”ボールマン”は2人(・・)!!敵の”ボールマン”を敵陣リングにたたき込めば勝ちだよ~~っ!!〉

 

ゾロ「チョッパー!!しっかりやれよ!!自分が言った俺達の勝負を見届けろって言葉には責任も持つんだよ!」

 

チョッパー「わ、分かった!」

 

ゾロ「よし!じゃあ”ボールマン”さっさと位置につけ」

 

サンジ「おいおいてめェが勝手に決めただけだろ!!まだおれは”ボール”なんて引き受けてねェ チョッパーだって”ボールマン”候補だろうが!!」

 

チョッパー「おれが”ボールマン”って勝手に決められても困るんだよ!!」

 

サンジ「うるせェ!!こんなダセェのつけてられるか!!」

 

ゾロ「ゴチャゴチャ言うな!! お! ボール似合うぞ?」

 

チョッパー「うん!似合ってるよ!!」

 

サンジ「そんなんでのるかボケ!!」

 

ルフィ「ゾロ!サンジ!チョッパーーーー頼んだぞー!!」

 

ウソップ「ララとアイリスを取り返してくれー!!!後がねェんだ ホントすまねェ!!頼むぞ!!!」

 

ナミ「”魚巨人(ウオータン)”だって・・・初めて見たわ」

 

ロビン「純粋な巨人族程、大きくはないわね」

 

フォクシー「フェッフェッフェ どんなに応援しても無駄だぜェ ウチのチームはグロッキーリングのエキスパートだからな!!!」

 

ルフィ「何か用か 割れ頭」

 

フォクシーはメッチャ落ち込む。

 

フォクシ-「また言った・・・・・・」

 

ポルチェ「いやんオヤビン!!ちょっと麦わらっ!!!やめなさいよ」

 

フォクシー「まァこのゲーム妨害する必要もなさそうなんでよう おれも観戦しようってんだ 文句あるか」

 

ナミ「このゲームも妨害アリなの!?」

 

フォクシー「ばかめ!!!どのゲームもアリアリだ!!だが・・・味方の選手にも何してでも勝ちてェって奴もいりゃあ 堂々と勝負にこだわる奴もいるだろ お邪魔は乗り次第だ」

 

フォクシー「そもそも邪魔されてグチグチ言う様な奴が海賊として海を渡っていけんのか!?っつう器の問題だ!!」

 

ナミ「なに その言い分」

 

フォクシー「だいたい何だ おめェらのあのチーム チーム(・・・)ですらありゃしねェ!!!」

 

ナミ「言ってなさい 試合が始まればあいつらだって 

 ちゃんと・・・!!!チョッパーも!!」

 

サンジ「てめェコラ 今おそ出ししたじゃねェか!!」

 

ゾロ「してねェよ!!!おれの勝ちだ!!全てにおいて」

 

サンジ「何言ってんだ ドサクサに紛れてジャンケンの話だろ」

 

チョッパー「2人とも ちゃんと決めよーよ。」

 

ピクルス「いいからおめェら 早く決めろ”ボールマン”!!!!」

 

ハンバーグ「まだ それも決まってないの」

 

ナミ「サンジ君!!」

 

ララ「サンジさァん!!その”ボール”似合ってますよ♡」

 

サンジ「うおォ!!やるぜ!!!”ボールマン”!!!おれにこそふさわしい!!」

 

ナミ「ララ・・・」

 

ゾロ「ホントによく似合う 王子様のようだぜ アホ王国の」

 

ゾロとサンジはケンカを始める。

 

チョッパー「だから止めんか!!」

 

ウソップ「試合を始めろ!!!」

 

船員「おいお前 武器は反則だぞ!!刀を外せ!!」

 

イトミミズ〈そう!!これは”球技”武器を持っちゃゲームにならないよ!!〉

 

ゾロ「ん?そうなのか」

 

ゾロは刀を3本外した。

 

ゾロ「・・・・・・ま 別にどっちでも構わねェが・・・・・・!!」

 

サンジ「おい・・・大丈夫か?剣豪が刀を失うって事は・・・」

 

ゾロ「何だ」

 

サンジ「ヘナチョコの出来上がりだな」

 

またケンカを始める。

 

チョッパー「もういいって!!」

 

ウソップ「たいがいにしろ お前ら!!!」

 

ララ「ケンカしないで試合をお願いしまァす!」

 

サンジ「いくよォ!!ララちゅわん♡!!」

 

イトミミズ〈さァさァさァさァまったなし!!麦わらチーム”ボールマン”サンジが敵陣サークルについたよ!!〉

 

船員達も応援。

 

イトミミズ〈応援にも熱が入ってきた!!〉

 

ピクルス「ビッグバン 速攻でぶっ潰して行くど!!!」

 

ビッグバン「・・・・・・は?」

 

ハンバーグは笑う。

 

イトミミズ〈さァこの楽しい勢いで~~~~!!時間は無制限!!一点勝負!!!〉

 

ゾロ「要するにあのデケェ奴の頭を向こうのリングにブチ込みゃ勝ち・・・・・・!!コックの頭をこっちのリングにブチ込まれりゃ敗けか・・・・・・!!」

 

チョッパー「サンジの頭をこっちのリングにブチ込まれたら敗け・・・。」

 

イトミミズ〈一回戦で奪われし女神と女神に召喚されし天使!取り返せるのか麦わらチーム!!はたまた再び船員(クルー)を奪うかフォクシーチーム!!激突寸前!!「グロッキ~~~~リング」!!!今 (ホイッスル)が鳴るよ!!!〉

 

今、(ホイッスル)が鳴る。

 

イトミミズ〈試合開始~~~~~~っ!!!〉

 

ピクルスが最初に動き出し、肩当での突進でチョッパーの所へ突っ込んで来た。

 

ピクルス「やるどーー!!”投石器《スリング》タックル”!!!」

 

チョッパー「うわぁ!!来たァァ!!」

 

サンジ「チョッパーどけ!!こいつは俺が片づける!!」

 

サンジがピクルスの巨体に乗りかかると、ジャンプ台のように利用し、ビッグバンへ向かって行く。

 

サンジ「狙いはお前一人だよっ!!!おめェを叩き込みゃ勝ちだろ!!?」

 

サンジ「”肩肉(コリエ)”・・・」

 

サンジは蹴りを食らわせようとしたが、ビッグバンの左腕に乗り、しかもぬるぬると足が滑る。

 

サンジ「な・・・何だ こいつの皮膚・・・ぬるぬるするっ!!!」

 

ビッグバンの腕の皮膚が何故かぬるぬるして、駆け上がれない。

 

ゾロ「何やってんだてめェは!!!アホか!!!」

 

サンジはゾロに振り向き、

 

サンジ「あァ!!?誰にアホっつったんだコラ!!!」

 

チョッパー「だからケンすんなっつってんだ!!」

 

すると、ピクルスとハンバーグに追っかけられる。

 

チョッパー「っていうか助けてくれェェ!!」

 

サンジとゾロ「「てめェはてめェで何やってんだ!!?」」

 

ビッグバン「”パンクパス”!!」

 

ビッグバンによる張り手を食らい、サンジは吹っ飛ばされる。

 

イトミミズ〈出たーーーっ!!ビッグバンの超ロングパス~~~~~!!〉

 

チョッパー「サンジーー!?」

 

ゾロ「てめェゴールなんかされやがったら叩っ斬るぞ!!」

 

サンジ「うるせェェェ てめェがゴチャゴチャと」

 

ピクルスが高速回転でチョッパーとゾロを撥ね飛ばし、ハンバーグが飛び上がり、サンジを空中キャッチしゴールへ向かう。

 

チョッパー「サンジが!!」

 

ゾロ「あンの・・・バカマユゲ!!」

 

サンジ「こンのクソマリモ!!」

 

イトミミズ〈決まるぞ!!ハンバーグダンクだ!!〉

 

チョッパー「ぎゃああああ!!」

 

チョッパーはピクルスに動きを抑えられて、逃げれていない。

 

サンジはハンバーグの腕を掴み、

 

サンジ「決まるわけェだろ まだピンピンしてる!!」

 

ハンバーグを蹴っ飛ばして、ピクルスと激突させた。

 

チョッパー「サンジィィィい!!」

 

チョッパーは泣く。

 

イトミミズ〈ノ~~~~ォゴ~~~~~ル!!!”ボールマン”サンジ一筋縄でリングをくぐってくれそうにないよ~~~っ!!?グロッキーモンスターズにパワーではり合う2人組出現~~!!壮絶なゲームが!!始まってしまったァ~~~~!!!〉

 

 

ララ「チョッパーにも頑張って欲しいんだけど・・・。ゾロさんとサンジさんが喧嘩しちゃって上手くいかない・・・」

 

アイリス「勝つ事を信じます・・・。」

 

イトミミズ〈こんな事はなかった!!前!!代!!ミモ~~~~ン!!グロッキーモンスターズ!!この巨漢達が宙を舞ったよ!!会場圧倒!!!強いっ!!麦わらチーム!!でもドクターチョッパーは逃げていて、やれてないよォオ!!〉

 

サンジ「おれのフォローしようななんざ100年早ェんだよ!!」

 

ゾロ「てめェが信用できねェからだ!!!」

 

チョッパー「だから ケンカしないでやって欲しいんだって!」

 

ゾロとサンジ「「てめェも逃げてねェで少しはやれよ!!」」

 

ハンバーグとピクルスはのびていた。

 

ポルチェ「いやん!!何してるのハンバーグ!!敗けたら許さないわよ!!」

 

ウソップ「バカ!!おいゾロサンジ!!!あとチョッパー チャンスだぞ!!敵の”ボールマン”が一人だ!!何とか3人でリングにぶち込め!!!」

 

ゾロ達は足踏みから逃げる。

 

ウソップ「何で逃げてんだよっ!!そいつが”ボール”だぞ!!」

 

ゾロ「そりゃ分かってるが!!!ちょっと待て コイツの靴の裏に刃物がついてて・・・!!」

 

アイリス「ええ!!?」

 

サンジ「おい審判!!!ナシじゃねェのか!?」

 

審判は横を向きつつ、冷や汗掻き口笛を吹く。

 

ララ「冷や汗かいて、口笛・・・」

 

ウソップ「うわ!!何じゃあの白々しさ!!」

 

フォクシー「フェッフェッ偶然(・・)見てねェんなら仕方ねェよなーーー」

 

サンジ「フザけんなァ」

 

サンジは審判を蹴り飛ばしてしまったのだ。

 

ララ「あっ!?」

 

アイリス「サンジ!!」

 

ウソップ「わーーっ!!!」

 

ナミ「ちょっとサンジ君っ!!」

 

サンジ「てめェ見たろ 何だその滝のような汗は!!!」

 

ウソップはサンジを抑える。

 

ウソップ「おい!!待て待て審判だから」

 

審判「な・・・なにも・・・み・・・みみみてみ・・・みてもはん」

 

サンジ「うそつけ!!!」

 

審判は笛を吹き、イエローカード提示した。

 

審判「麦わらチーム サンジにイエローカード!!!」

 

サンジ「何だとてめェ!!」

 

ウソップ「ま!!待って待って待てって!!」

 

イトミミズ〈出てしまった警告のイエローカード!!コックのサンジもう一枚でもれなく「(レッド)退場」になるよ!!〉

 

サンジ「何が退場だァ!!!」

 

イトミミズ〈審判に攻撃するなんて彼もまた外道なのか~~~っ!?〉

 

サンジ「うるせェなてめェハタキ落とすぞ」

 

イトミミズ〈極道だね〉

 

ビッグバンは斧を使うなどで、ゾロを追い回す。

 

その後にハンバーグとピクルスが復帰。

 

幾度なくかかる攻撃に、ゾロ、サンジ、チョッパーはついに血まみれ状態でフィールドに触れ伏す結果となった。

 

ロビン「ひどい事するわ・・・」

 

ララ「ゾロさん、サンジさん・・・」

 

アイリス「チョッパー・・・」

 

イトミミズ〈これはもう立ち上がれないねー!!麦わらチーム 敵はまさに・・・グロッキ~~~!!!ーーーさ~~~~てあとは”ボールマン”ゆっくりと”リング”という名の棺桶に!!押し沈めれば2勝目~~~~!!!無敵!!!強すぎる!!グロッキ~~~~モンスターズ!!!〉

 

ゾロ「おいチョッパー・・・コック 10秒手ェ貸せ」

 

サンジ「・・・妥当な時間だな」

 

チョッパー「俺も今度は逃げずにやるから ララとアイリスの為にも・・・」

 

ゾロとサンジ「「当たり前だ ボケ。」」



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第225話「レッドカード連発! グロッキーリング!!」

イトミミズ〈デービーバックファイト二回戦!!「グロッキーリング」!!もはや勝敗の行方は歴然だねェ!!やっっぱり怪物達には敵わないっ!!善戦空しく倒れる麦わらチームに むしろ 私 実況のイトミミズ!!〉

 

船員「おい見ろ!!アレ!!」

 

イトミミズ〈称賛の拍手をもってこの勝負を見届け・・・〉

 

ゾロとサンジ、チョッパーが立ち上がる。

 

イトミミズ〈立った!!!立ち上がったよ!!麦わらチーム~~~~!!!恐ろしく頑丈な2人 剣士ロロノア!! コックのサンジ!!!船医チョッパー!!しかし果たしてまだ戦う力が残っているのかな~~~~!?〉

 

ルフィ「うおーーーーーっ!!!」

 

ウソップ「立ったー!!!やっちまえチキショ~~~!!!」

 

すると、1人の男が突然声を上げた。

 

フォクシー「おいお前ら!!!ワン「モンスターバーガー」プリ~~~~ズ!!!」

 

それを聞いたフォクシー一味は驚愕。

 

ナミ「・・・・・・な・・・何?」

 

ロビン「何かしらね・・・・・・」

 

イトミミズ〈なんと・・・!!オヤビン!!「モンスターバーガー」を注文してしまったよ~~~~~っ!!!麦わらチーム絶対絶命~~~~!!!〉

 

ハンバーグ「ぷぷぷ・・・・・・」

 

ハンバーグは懐から更迭の棍棒を取り出して、地面に叩きつけ、ピクルスは両手にカットラスを握りつつ、回転させる。

 

ピクルス「イヒヒ!!スライスして ピークールス♪」

 

船員達「「「ゲストは!?」」」

 

船員「緑のレタスに♪!!」

 

船員「黄色いチーズ♪」

 

ナミ「ちょっと!!何よ あいつらあからさまに凶器出して」

 

ビッグバン「ぶししし!!ビッグなパンで はさんで潰せば♪!!!」

 

ビッグバン、ピクルス、ハンバーグ「「「”モンスターバーガー”!!!」」」

 

迫る3人による凶器攻撃。

 

イトミミズ〈出たよー!!最凶最悪の3連凶器攻撃!!!逃れる術なし!!!これはレッドカード級の反則だね~~~っ!!!〉

 

しかし、それを前にしてもゾロ、サンジ、チョッパーは退く様子を見せない。

 

こんな時にも審判は偶然を装うブリッジを行い、後ろを向いてる。

 

ルフィは怒って殴ろうするが、ウソップが抑える。

 

イトミミズ〈ーーー狙いは当然”ボールマン”サンジ!!!ミンチにされてスライスされてクラッシュされてハンバーガーの具と化すのかな!?〉

 

ハンバーグ「ぷぷっ!!ミンチになれーーーーーっ!!!」

 

チョッパーが懐からランブルボールを出して、噛み砕く。

 

チョッパー「ランブル!!脚力強化(ウォークポイント)!!!」

 

獣姿へ戻り、ハンバーグへと駆ける。

 

サンジも向かって行き、2人の必殺技がハンバーグに炸裂。

 

ハンバーグが吹っ飛ばされ、

 

ピクルス「まずいど・・・!!!おいビッグバン!!クラッシュを止めろ!!」

 

ビッグバン「・・・・・・・・は?」

 

ハンバーグは白目を剝いたまま、ビッグバンのクラッシュに叩き潰されてしまった。

 

ビッグバン「は?」

 

ピクルス「リーダー!!!おめェらよくも!!!」

 

ピクルスがサンジとチョッパーを斬り刻もうとする。

 

しかし、ゾロが割り込んで来た。

 

ゾロ「チーム戦だ 忘れるな」

 

ピクルス「・・・・・・!!!コノ!!!」

 

ゾロは何も持たないまま、刀を持っているかのように構える。

 

ゾロ「”無刀流”」

 

ゾロ「・・・・・・”龍”!!!」

 

ピクルス「刻んでやるどォ!!!」

 

ゾロが目開き、

 

ゾロ「”巻き”!!!」

 

ピクルスは吹き飛ばされ、ビッグバンに向かって行く。

 

ビッグバンの前身はピクルスのカットラスに斬り刻まれる。

 

ビッグバン「ぶしゃアアァア!!!」

 

船員「!!? わあ!!!」

 

船員「ビッグバンが!! ピクルスの回転剣の餌食に!!」

 

ビッグバンは倒れそうになるが、背中にサンジの必殺蹴りが入る。

 

サンジ「”反行儀(アンチマナー)””キックコース”!!!」

 

サンジの蹴りの威力にビッグバンの体が無理やり起き上がる。

 

ピクルスも地面に着地し、ゾロが突っ込んでいく。

 

ピクルス「イヒヒ!!ここは通さんど~~~~!!!」

 

サンジ「邪魔なんだよ お前も 審判も(・・・)

 

ピクルス「え?」

 

審判はちらっと見るが、サンジがピクルスを蹴り飛ばす。審判に向かって。

 

イトミミズ〈客席に!!・・・・・・いや審判に直撃~~~~!!!〉

 

審判「ハァ・・・!!故意にだ・・・!!く・・・ハァ・・・審判に・・・ハァよぐも」

 

審判「レッドカー・・・・・・」

 

審判はレッドカードを出したと思ったら、右手にカードが無い。

 

審判「あれ・・・?カードも笛も・・・!?」

 

審判「ハァ・・・・・・ナイ・・・・・・ぞ・・・」

 

ナミは右手にカードを持つ。

 

ナミ「昔のクセで♡」

 

ロビン「悪い子ね・・・・・・」

 

さらに変形したチョッパーが、ゾロの剛腕とサンジの剛脚に乗ると、発射準備にかかる。

 

チョッパー「”飛力強化(ジャンピングポイント)”!!」

 

ゾロとサンジ「「”空軍(アルメ・ド・レール)パワーシュート”!!」

 

2人の補助によって、チョッパーは飛んでいき、ビッグバンの口にしがみつき、また重量変形にて、狙いのゴールリングへと叩き込もうとした。

 

イトミミズ〈狙いはゴールリング!!!〉

 

船員「まさか!!無敵のグロッキーモンスターズがァ!!」

 

船員「ウソだー!!!」

 

フォクシー「ア~~~~!!!」

 

魚巨人の体が倒れ込み、頭がリングへと叩きつけられる。

 

イトミミズ〈ゴ~~~~~~~~~ル!!!〉

 

ルフィ「やったー!!勝ったぞ~~~~~~!!!」

 

ウソップ「やったぞー!!うおーーーー!!こんちきしょーうおーーー!!!」

 

スマホを弄っていたララ。

 

ララ「やりましたね 3人共。」

 

アイリス「これで帰れますね・・・」

 

審判も起きて、ナミが近づく。

 

ナミ「あら審判お目覚めね 早く笛を吹いて!早く早く!!」

 

審判「!?」

 

審判「お・・・おおそうだ!!あいつの審判に対する態度は大反則!!退場させてやる!!」

 

審判は笛を吹く。

 

イトミミズ〈そして今 試合終了のホイッスル!!!グロッキーリング決着~~~!!〉

 

審判「・・・・・・!? え?」

 

ナミ「じゃご苦労様♡」

 

審判「え?」

 

イトミミズ〈デービーバックファイト2回戦!!無敵のチームグロッキーモンスターズをくだし!!ゲームを制したのはな~~~~~んと!!麦わらチーム!!!大勝利~~~~っ!!!〉

 

イトミミズ〈さーーーそれじゃあ2回戦の勝者麦わらチームにはフォクシー海賊団から船員(クルー)1名と一体もしくは海賊旗(シンボル)を奪う権利が与えられるよ~~~~っ!!〉

 

イトミミズ〈麦わらの一味船長はだ~~~~~れが欲しいのかな!!?〉

 

ルフィ「もう決まってんじゃねェか」

 

ルフィ「じゃあラ」

 

ナミ「ちょっと待ってルフィ!!」

 

アイリス「そこで「待った」ですか!?」

 

ナミ「3回戦はコンバットよね 出場選手はルフィと一応ララにオヤビン(・・・・) じゃあ今オヤビンを取っちゃえば3回戦は不戦勝になって・・・もうこれ以上戦う事なくララとアイリスを取り戻せるんじゃない?」

 

イトミミズ「!!!」

 

イトミミズ〈ピ・・・ピーナッツ戦法だ~~~~!!!〉

 

船員「見損なったぞおめェら~~~~っ!」

 

船員「このピーナッツ野郎~~~!!」

 

イトミミズ〈信じ難い!!!耳を疑う悪魔の提案人に非らずその女!! その名も”外道”航海士ナミ~~~~~!!〉

 

フォクシー達からブーイングが上がり、サンジもナミが責められた事に怒りを露わにする。

 

ここでララが挙手する。

 

ララ「あのォすいません!!」

 

全員がララに向けた。

 

ララ「ピーナッツ戦法って何ですか?」

 

ララがピーナッツ戦法の事について聞いて来た事で、みんなは知らないってあり得ないと言わんばかりの驚愕だった。ルフィとチョッパーを除外して。

 

船員「ララちゃん!!知らないの!?」

 

ナミ「ララ!!ピーナッツ戦法を知らないなんてあり得ないから!!」

 

ララ「いえ、前世の学校のスポーツの試合でも聞いた事がないんで。」(実際聞いた事なかったし・・・)

 

ポルチェ「いやん あのね、ゲームの勝利報酬で相手の船員を奪う事で次のゲームの相手参加者を0にする事で、次のゲームで不戦勝にする戦法よ。お分かり?」

 

ララ「はい。大体理解しました。」

 

ウソップ「大体かよ!!」

 

アイリス「同じく私も記憶チップにインプットしました。」

 

フォクシー「記憶チップ・・・?」

 

ナミ「でも、あいつら嫌い」

 

ナミはロビンに泣きじゃくる。

 

ロビン「ルール上問題なくてもまた”海賊の美学”に反するみたいね」

 

ゾロ「そりゃ反するだろ お前が悪ィよ」

 

ルフィ「おれはナミに賛成」

 

ルフィは戦法の事をちゃんと理解できていなみたいで、腹立っていた。

 

ここで、ナミがキレた。

 

ナミ「うるさいってのよあんた達!!!調子に乗ってんじゃないわよ」

 

フォクシー達はナミからの凄い迫力で従わざるを得ない状況が出来上がる。

 

ロビン「ねえ航海士さん あなたの提案確かにここで決着をつけられるけど 同時にオヤビンが仲間になっちゃうわよ」

 

ナミ「あっ」

 

ルフィ達「「「「「あれはいらねェ」」」」」

 

ルフィ達男性陣は拒絶反応を示す。

 

ルフィ「ララ!!アイリス!!帰って来い!!」

 

ララ「はーーい!!」

 

アイリス「今行きまーーす!!」

 

フォクシー「いや、軽いな!?」

 

ララはタブレットを高校カバンに入れて、スマホを胸ポケットにしまうと、アイリスと共にルフィ達の元へ戻っていく。

 

ララ「ルフィさん お待たせしました。」

 

アイリス「次は勝たないといけませんね。ララ様と共に・・・」

 

ルフィ「ああ。俺とララが敗けるわけねェ」

 

チョッパーは泣きながらララの胸に抱きついた。

 

チョッパー「ララァァ!!良かった!!良かったよォォ!!」

 

ララ「うん。戻って来たよ・・・」

 

ララは落ち着かせようとチョッパーの頭を撫でると、チョッパーは頬が赤める。

 

ポルチェ「いやん 何よ。頭撫でられてるくらいで頬赤めて・・・。まるで優しいお母さんに甘える子供みたい・・・いやペット扱いしてる優しさのある飼い主か何かよ・・・。」

 

フォクシーが凄い落ち込んでいた。

 

船員「うわー!!オヤビンが気持ちの重さで地面にメリ込んでるぞー!!」

 

船員「あいつら口揃えてオヤビンをいらねェなんて!!」

 

ポルチェ「いやんオヤビン 私達にはあなたが必要ですよっ!!!」

 

船員「オヤビーン!!」

 

船員「オヤビン!!3回戦のコンバットで目にもの見せてやりましょうぜ!!」

 

船員「そうだぜ!!楽しみだ!!3回戦!!」

 

船員「でもララちゃんも戦うんだろ!?気まずいよな!!」

 

フォクシー「・・・・・・おめェら・・・」(そうだ・・・!!おれの居場所はここに)

 

サンジ「茶番はいいから次行けよ」

 

フォクシーはまためり込む。

 

ポルチェ「オヤビーン!!」

 

フォクシーは立ち直る。

 

フォクシー「言っておくが、延長戦はできねェからな!何故俺達フォクシー海賊団が最強軍団と呼ばれているか教えてやろうか!!」

 

ゾロ「へっ 最強だとよ・・・」

 

ウソップ「今ん所一勝一敗だろうよ・・・」

 

フォクシー「それを言うなって。俺達は今日お前らに会う前にキバガエル海賊団と5回も3コインゲームをしてるんだぜ。少し潮時ってモンだ。いくらお前らがその気でも延長戦は受けんぞ!敗ける前に勝負を止める事 すなわち引き際を知っているからこそ、俺達は最強なんだよ!フェッフェッフェッ!!」

 

ルフィ達はシーンとしていた。

 

フォクシー「な、何黙ってんだよ・・・」

 

ゾロ「くだらねェ 堂々と負け犬宣言しやがって。アホか。」

 

サンジ「最強軍団が聞いて呆れるぜ。ピーナッツ戦法じゃねェのか そりゃあ」

 

ウソップ「呑気な事言ってないでよ。次に勝たなきゃもう奪われた船員(クルー)は取り戻せないんだぞ!?」

 

ルフィ「ざけんな!!」

 

ナミがオヤビンの元へ。

 

ナミ「ねェオヤビン 提案があるんだけど、次のゲーム5人掛けにしない?」

 

ウソップ「おいコラ!!お前勝手にそんな事!!」

 

サンジ「いや、ここはナミさんに任せようぜ。」

 

フォクシー「何だって・・・?」

 

ナミ「欲しい船員(クルー)を奪い合うのがこのゲームのルールなんでしょ?あたし達は船大工は欲しいしね。全員揃ってじゃないと意味がないのよ。」

 

フォクシー「はあ!?」

 

ナミ「次のゲームであたし達が勝ったら、船大工は一人頂いていくわ。その代わりあんたらが勝てば、その時はララに召喚され、いつでも彼女の左腕のデバイスの中に戻れるアイリスを除外すれば、あたしたち8人は全員あんたの部下になるわ。どう?悪い話じゃないと思うけど・・・」

 

フォクシー(この女、俺と駆け引きしようとはいい度胸だぜ。確かにあの3人の力も侮れねェ。こいつも妙な道具を使うらしいしな。それに麦わらの一億ベリーに、ピンク髪の2,27億9100ベリーという30億直前のララの嬢ちゃんだ。船長じゃないのにこのあり得ない額もだがな・・・。」

 

フォクシー「フェッフェッフェ!!よーーし分かった!!2人なんてケチな事は言わねェ 500人賭けだ!!お前らが勝てば誰でも500人くれてやる!!」

 

ナミ「えっ?何で500人?」

 

イトミミズ〈なんとオヤビン!!地獄の500賭けを申し入れだよ!!受けるのか麦わら!!〉

 

ルフィ「500人もいらねェよ!!おめェらバカじゃねェの!?」

 

しかし、ルフィはウソップとサンジに張り倒される。

 

ウソップ「せっかくまとまりそうなのに何で断んだよ!?」

 

ルフィ「メリー号にお前500人も乗れねェだろォ!!」

 

サンジ「あとは船大工を希望すりゃいいんだよ!!5人も500人も一緒だろ!?」

 

ルフィ「あっそっか!?」

 

フォクシー「受けるのか?」

 

ルフィ「おう!!あたぼーよ!!」

 

イトミミズ〈ちなみに負けチームが500人未満の場合、不足分はメンバーの子孫に受け継がれるよ!!〉

 

ルフィ、ウソップ、サンジ「「「ん?」」」

 

イトミミズ〈つまり!!あんたらの子供や孫やひ孫、そのずーっと先までの継ごう500人がフォクシー海賊団に忠誠を誓わなきゃならないんだね!!〉

 

ルフィ達はビックリ。

 

サンジ「・・・子供!?」(ナミさんも素敵だが、ララちゃんはまさに女神のような女性だ!!ララちゃんだともっと素敵な暮らしが期待できるのか!?」

 

サンジは脳裏に髪が短いピンク色のララそっくりの幼女を思い浮かべた。それもToLOVEるーとらぶるーシリーズに登場するララ・サタリン・デビルークの双子の妹の一人であるモモ・ベリア・デビルークみたいな幼女であった。

 

幼女《お父様!!》

 

サンジは♡マークでなんかやってる。

 

サンジ「は~~い!なんでちゅか~~~?」

 

ウソップ「なんか妙な条件つけられちまったなァ」

 

ナミ「この際しょうがないわ。とにかく勝てばいいのよ!!分かってるでしょうね?ルフィ ララ!!」

 

ルフィ「おう!!任せろ!!」

 

ララ「やってやりますよ!!」

 

フォクシー「ホイホイホイ 張り切るのは結構だが!!!3回戦の”コンバット”おれに勝つ事は”不可能”だと言っておく!!!最終戦で取られた船員(クルー)はもう取り返せねェ」 誰が取られても(・・・・・・・)いいように・・・身支度を整えておけよ・・・ララ おめェもな。」

 

ララ「今度は勝ちますよ。」

 

ルフィ「そうだァ!!おれとララがお前に敗けるかァ!!!」

 

フォクシー「フェッフェッ・・・ケンカとゲームは・・・・・・違うんだぜ」

 

ララ「オヤビン。まァ確かにルフィさんって物事を単純に考える方ですしね・・・。難しい話は頭に入らない・・・」

 

フォクシー「ほう。物事を単純に考えて、難しい話は頭に入らない・・・。そうかよ。」

 

アイリス「ララ様・・・」

 

ララ「絶対勝つから大丈夫・・・」

 

イトミミズ〈さーてさて第2回戦誰も予期しなかった”グロッキーモンスターズ”の敗退により両(チーム)メンバー移動はこれで0に戻ったよ!〉

 

イトミミズ〈波瀾のデービーバックファイト!!最後のこの一戦が運命の鍵を握る~~~~!!種目はそうみんなもお待ちかね!!ゲームの花形!!!「コンバット」ォ~~~~ッ!!!〉

 

船員「待ってだぜーーー!!」

 

船員「早くやれ~~~~~っ!!」

 

イトミミズ〈さァ~~~~ァ フィールドメイクを始めるよ~~~~っ!!〉

 

ゾロ「フィールドメイク?」

 

イトミミズ〈用意されているのは大砲 そして中には一発の鉄球 出場選手が2人同時にこの大砲を回す!!そして 自然に止まったその場所から」

 

ウソップ「ちょっと待て!!!不自然だろ その止まり方!!!〉

 

砲弾が放たれ、

 

イトミミズ〈フィールドポイントが今 決定~~!!偶然にも(・・・・)我らがセクシーフォクシー号の甲板に〉

 

ウソップ「どこが偶然だ!!アホか!!」

 

ゾロ「もうよせ ムダだ・・・」

 

イトミミズ〈ーーーーーーさてそれでは3回戦「コンバット」のル~~~~ルを説明するよ~~~~っバトルフィールドは今 鉄球が落ちた場所から半径50m以内!!〉

 

イトミミズ〈ーーーつまり直径100mの”キス”の中全てが戦場!!!武器・兵器・円内の全ての物は利用可能 円内には決闘者以外は立ち入り禁止 敵を円から出せば勝ちっ!!!ーーー以上!!!〉

 

ゾロ、サンジ、チョッパーは負傷箇所に、チョッパーからの指示でララとアイリスからの治療を受ける。包帯も巻いていく。

 

ララ「3人共 お疲れ様でした。チョッパーはよく頑張ったよ。」

 

アイリス「うん。ほんとにね・・・」

 

チョッパー「そんな~~。褒めたって何にも出ねェぞ コノヤロォ」

 

サンジ「まあひとえに」

 

ゾロ「おれのお蔭だけどな」

 

ゾロとサンジ「「あ!?」」

 

ナミ「やめなさい」

 

ナミがゾロとサンジを止める。

 

ララ「ナミさん・・・」

 

ナミ「あっちの(・・・・)奴らがルフィを呼んでるんだけど どこ?」

 

船員がやってる出店で、買い物中。

 

船員「ヘイまいど フォクシー限定ピンバッジね」

 

ナミ「買うな そんなの!!」

 

ララ「いえ私も個人として買いたいです!!」

 

ララは高校のカバンを背負っていく。

 

ナミ「ララ あんなの買わないでよ!!」

 

ルフィ「おう!!ララ お前も買うのか?」

 

ララ「はい!個人として買おうと思って。3,4個くらいで!」

 

船員「へいまいど!! 美しい女神のようなララちゃんはオマケとしてもう1個やるぞ!!」

 

ララ「ありがとうございます!!」

 

ララはオマケありで5個受け取る。

 

船員「船首の方は「控え室」で準備をどうぞ」

 

ルフィ「おれとララだな でも準備か。」

 

ララ「じゃあ行きましょうか。」

 

船員「ーーーあとセコンドは誰が・・・!?」

 

ウソップ「ん? ああ じゃ ルフィは俺がやるよ。ララは女子だしな。」

 

ララ「ですよね・・・それは私が自分で・・・。アイリス!!」

 

アイリス「はい!!」

 

アイリスは走って来て、

 

ララ「高校のカバン預かってて、フォクシー限定ピンバッジも入れてあるから。あとスマホもね。」

 

ララはスマホを制服の胸ポケットから取り出し、

 

アイリス「はい。」

 

アイリスはスマホとカバンを受け取る。

 

アイリスは耳打ち、

 

アイリス「やっぱり変身して戦いますよね?」

 

ララ「そりゃそうでしょ。デバイスは常に左腕に装着中なの」

 

ララとルフィはウソップと共に、控え室へ。

 

花火が上がり、

 

アイリス「いよいよですか・・・」

 

イトミミズ〈ライン設置完了 お待たせしましたァ!!本日のメ~~~~インイベントッ!!「コンバット」!!!ま~~~もなくゴングだよ~~~~っ!!〉

 

ゾロ達は観客席へ。

 

チョッパー「黒煙だっ!!」

 

イトミミズ〈さ~~~~て今回の対戦は麦わら側は2人いる。フォクシー側はオヤビンただ一人だが!! 計らずも船長(キャプテン)と懸賞金の額の意味としての力を見た方がいいと志願したアメノ・ララ!!一応船長対決でもある~~~~!!〉

 

イトミミズ〈まずは来る者拒まず!!!「コンバット」無名伝説920勝!!全ての勝負(ゲーム)に勝つ男!!! フォックスヘッドのレフトコーナーより入場〉

 

船員「オヤビーン!!」

 

フォクシーの登場。

 

イトミミズ〈我らがオヤビン!!”銀ギツネのフォクシー”!!!〉

 

船員「オヤビーン!!!瞬殺で頼むぜ~~~!!」

 

イトミミズ〈さァそして対するは2人、1人は”東の海(イーストブルー)”出身!!少数派海賊団のリーダー!!!懸賞金1億ベリーの男!!! ライトコーナーより入場!!〉

 

船員「おめーも頑張れーーー!!」

 

ウソップ《アフロにしたらパンチ力が増すぜ!!》

 

イトミミズ〈通称”麦わら”!!!〉

 

ルフィ《本当か!?ウソップ~~~~!!》

 

ルフィは頭がアフロでのボクサースタイルであった。

 

イトミミズ〈モンキー・D~~~~!!ルフィ~~~~!!そしてもう一人、別世界から転生者にして、ジョシコウセイという学生、懸賞金27億9100万ベリーという初頭辺りからあり得ない異常な驚愕の額 アメノ~~~!!ララ~~~!!〉

 

ララはローブを脱ぎ捨てたが、そのままの学生服で出て来たのだ。

 

船員「ララちゃんはそのままの服かよ!?」

 

サンジ「ララちゃーーん!! 君はそのままでも充分素敵だァァーーー!!」

 

ゾロ「アフロは誰だよ ララの奴はそのままの服ですぐ分かったが・・・。」

 

チョッパー「おおー!!ルフィはカッコイイ~~!!!ララはそのままだけど・・・。」

 

イトミミズ〈デービーバックファイト運命の第3回戦「コンバット」始まるよ~~~~~!!!〉



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第226話「イレギュラーハンター&ルフィVSフォクシー(前編)」

ウソップ《わおー!!!》

 

ルフィ《うおー!!!》

 

ララ《わあー!!》

 

ルフィ《コリャなんだ!?》

 

ララ《これが・・・控え室?》

 

ウソップ《・・っつーより衣装部屋だな!!スゲー!!》

 

船員《コンバットはグローブ専用となっているので 好きなのどうぞ》

 

ウソップ《ルフィ・・・》

 

ルフィ《ん?》

 

ララ《ウソップさん・・・》

 

ウソップ《・・・・・・これつけるべきだ!!》

 

ウソップはアフロを頭着用。

 

ララ《ウソップさん・・・ある意味凄い頭。》

 

ルフィ《カッコいいな お前ーっ!!!》

 

ウソップ《このヘアスタイルは男の中の更なる野生を呼び覚ます 人は言う!!チャンピオンがアフロなのか アフロがチャンピオンなのか・・・それは現代の科学では解明できねェんだ!!ルフィ!!アフロにしたらパンチ力が増すんだぜ!!!》

 

ルフィ《本当か!?ウソップ~~~~!!アーーーーイエー!!》

 

ウソップ《うわ!!言葉遣い変わってるぞ っでララ!!お前はどうすんだ?》

 

ララ《私は変身して戦いますので、ファッション変える必要はないかと・・・》

 

ウソップ《そっか!!じゃあ行こう!!》

 

アフロとボクサースタイルのルフィ。

 

学生服そのままで登場のララ。

 

ルフィ「アーーーイエー!!」

 

イトミミズ〈さ~~~~~!!待ちに待ったメインイベント!!〉

 

ファッションで決めていると思っているウソップ。

 

ウソップ「ワキを締めてけ!!そして見せてやれ!!黄金の右!!」

 

ルフィ「オウ!!早くゴング鳴らせ!!」

 

ララ「私も変身準備に入りますか・・・。」

 

ララは左腕のデバイスを構える。

 

フォクシー「オイオイオイ やるじゃねェか!!ヒューーウ」

 

イトミミズ〈お3方がバトルフィールドに足を踏み入れたよ!!!〉

 

フォクシー「なんて野生的なスタイルだ!!!敵ながら天晴だぜ!!ララの嬢ちゃんはそのままだが、やる気あんのか!?」

 

ララ「ありますよ!!」

 

ゾロ「・・・・・・ウソップがセコンドについたのが間違いだろ ララはそのままの学生服か・・・。」

 

チョッパー「・・・・・・・・・!!」

 

サンジ「やるなァ!!ブラザー(ソウル)が燃えたぎってる ララちゃんはそのままなんだ!」

 

ナミ「まじめにやってほしいわ。ララ あなたはあなたでまだいいわよ。学生服のままだから・・・」

 

ロビン「ウフフ 素敵ね ピンクちゃんはそのままだけど、着替える必要がなかったのかもね。」

 

ウソップ「ハッハッハッハせいぜい ノド元に食いつかれねェ様に気をつけな!!!」

 

イトミミズ〈それではセコンド!!邪魔なので引っ込んでくれよっ!!〉

 

ウソップ「早ェな!!もう終わりか セコンドの役目は!!」

 

イトミミズ〈セコンドアウト!!!〉

 

船員「ウオー!!さっさと始めろーっ!!!」

 

イトミミズ〈さて今回の舞台は偶然にも我らの船セクシーフォクシー号!!甲板も内部もその全てが バトルフィールドになってしまったよ~~~~~っ!!!直径100mの円から放り出されるのは一体どっちだ!!時間は無制限!!!一本勝負!!!「コンバット」ォ~~~~~!!!〉

 

船員「うおお~~~~~~!!!」

 

ナミ「え・・・何!?客席が・・・」

 

イトミミズ〈フェッフェッフェッフェ・・・さて麦わらのルフィにジョシコウセイのララ・・・!!!楽しく行こうじゃねェかよう!!この船まるごと戦場だ!!思う存分暴れて結構!!ウチには優秀な船大工がたくさんいるからなァ!!〉

 

ララ「そうなんですね・・・。」

 

ルフィ「いいなー!!」

 

船員「頼むぜオヤビーン!!」

 

船員「コラ麦わらァ!!ナイスファッショ・・・!!ノされちまえェ!!!ララちゃんも悪いがな!!!」

 

サンジ「ルフィ!!!勝て!!とにかく勝て!!ララちゃんも頑張ってくれェ!!」

 

ナミ「ビームに気を付けるのよ!!ビーム!!」

 

ララはデバイスにより、電磁波球体に包まれ、ゼロセイバーありのマックスアーマー・エックスとなる。

 

イトミミズ〈な、なんとララちゃん 姿が変わった!!〉

 

マックスアーマー・エックス「イレギュラーハンターのエックス 参るぞ!!」

 

エックスは右手をバスター口へと変化させた。

 

船員「右手が大砲に変化した!!」

 

イトミミズ〈イレギュラーハンター・エックス!!これが懸賞金があり得ない額の理由かァァ!?気を取り直してさァさァさァ会場を熱気が包み込むよっ!!仲間を奪るか奪われるか!!もう後がないっ!!!デービーバックファイト最終戦!!!〉

 

イトミミズ〈”銀ギツネのフォクシー”!!!VS”麦わらのルフィ”!!!と”イレギュラーハンター”のエックス!!〉

 

マックスアーマー・エックス「別のハンターにも変われるから、その時は呼び方変えていいよ!」

 

イトミミズ〈そ、そうなんだ!とにかく両海賊団 一応主力対決にその全ての命運がかかるっ!!!ーーーそして今・・・!!! 決戦のゴング~~~~~ッ!!!〉

 

フォクシー「いくぜィ!!!」

 

エックスはボディを光らせてチャージする。

 

イトミミズ〈エックス!!ボディが光り出したァァ!!〉

 

ルフィ「おう!!”ゴムゴムの”!!!」

 

フォクシー「フェフェッ」

 

ルフィ「”(ピストル)”!!!」

 

ルフィが右腕を突き出すと同時にフォクシーは避けてノロノロビームを発射。

 

ナミ「あっ!!!」

 

ルフィ「うわっ・・・・・・!!!」

 

ルフィの伸びた右腕がノロくなる。

 

マックスアーマー・エックス「ルフィ!!」

 

フォクシー「フェッフェッフェ」

 

ルフィ「手の先だけノロくなった!!」

 

フォクシー「恰好だけだな 強そうなのは!!!」

 

マックスアーマー・エックス「クロスチャージショットだ!!」

 

マックスアーマー・エックスは両腕のバスター口から一回ずつチャージショットを放ち、合体させ上下に5つに分裂するチャージショットとなってフォクシーに向かって行くが、

 

フォクシー「分裂しただと!?ノロノロビーム!!」

 

フォクシーはビームを命中させ、全てとは言えないが、真ん中と上下の1個がノロくなって両端の二つの上はそのまま飛んでいき、下は船体に命中。

 

マックスアーマー・エックス「ショットがノロくなる!!」

 

マックスアーマー・エックスは通常から特殊武器・レイスプラッシャーにチェンジし、

 

ルフィ「・・・んぐ!!・・・戻れ!!!」

 

しかし、伸ばしたがビームに当たりノロくなる右腕に引っ張られていくルフィ。

 

フォクシーは密かに構えるが、

 

マックスアーマー・エックス「レイスプラッシャー!!」

 

バスター口からの光のマシンガンがフォクシーの体に命中。

 

フォクシー「いでででで!!」

 

イトミミズ「おっと!!エックスの大砲から武器らしき光の弾丸が次々とオヤビンに命中したァ!!」

 

フォクシー「ってこれくらいで!」

 

フォクシーはルフィに両腕を向ける。

 

フォクシー「”ノーローノーロー”」

 

ルフィ「!!?」

 

ルフィはジャンプした。

 

フォクシー「ウソでした」

 

マックスアーマー・エックス「あっまずい!」

 

ルフィは飛んでいる時にノロノロビームを食らい、

 

サンジ「ルフィ!!!」

 

ナミ「だから言ったのに 気をつけなさいって!!!」

 

サンジ「エックスも攻めるんだ!!」

 

マックスアーマー・エックス「くっ・・・。」

 

内部の半超空間内の上下下着ララは武器選択画面で特殊武器をトライアードサンダーに変えて、チャージ開始する。

 

船員「ボディの色また違うぞ!!がまた何か繰り出す気か!?」

 

フォクシー「今度は何だ!?」

 

エックスは床を思いっきり叩き、左右に丸い電撃が走る。

 

フォクシーは咄嗟に跳んで避けた。

 

フォクシー「おいおい 電撃かよ!!危ねェだろ!!」

 

ナミ「電撃!?私のクリマタクトのサンダーボルトテンポといい勝負じゃない!!」

 

ルフィは落下速度がノロくなってる。

 

アイリス「ルフィ 落下速度がとってもゆっくりなんですけど!!」

 

ゾロ「落下までスローになるのか」

 

チョッパー「ルフィすげー・・・・・・。エックスもすげーーけど。」

 

アイリス「チョッパー あれは能力のせいで遅くなってるの!!別に凄い事じゃないから!!」

 

フォクシーはルフィの上に乗っかり、

 

マックスアーマー・エックス「フォクシー!!」

 

フォクシー「”九尾”」

 

ルフィはノロノロ能力のせいで喋りまでノロくなっていた。

 

フォクシー「”ラッシュ”!!!」

 

ルフィに両腕でのラッシュを叩き込む。

 

ルフィはまるでビクともしないかのように反応が微妙であった。

 

フォクシーがラッシュを終えると、今度はエックスの方へ。

 

フォクシー「イレギュラーハンターのエックスよ!どうせ鎧のせいでラッシュは効かねェだろうが食らわしてやる!ノロノロビーム!!」

 

フォクシーは至近距離からビームを発射して命中。

 

マックスアーマー・エックス「くっ・・・。」

 

エックスも動きだけノロくなるが、喋りは元のままだった。

 

マックスアーマー・エックス「しまった。動きだけが遅くなったのは幸いだけど・・・」

 

フォクシー「”九尾””ラッシュ”!!!」

 

フォクシーはアーマー状態のエックスにラッシュを繰り出す。

 

ナミ「エックス!!動きだけが遅いけど。喋りはそのままだわ!!」

 

ゾロ「内部のララにはそこまでの影響はねェんじゃねェのか?」

 

両方へのラッシュが終わり、

 

フォクシー「フェーーーッフェッフェッフェ!!挨拶代わりだ!!麦わらも片方もアーマーって奴のお蔭でパンチそのものはさして効かねェ それくらい分かってるぜ ゴム人間にイレギュラーハンターよ!!」

 

しかし、ルフィが先に30秒経過して、

 

フォクシー「まず麦わらが先に30秒だ」

 

ルフィはラッシュによるタコ殴りを受けた。

 

フォクシー「フェッフェッフェ!!」

 

チョッパー「うわっ!!30秒分のツケ(・・)がきた!!!」

 

サンジ「ルフィ~~~!!!」

 

ここで、エックスも30秒経過し、ラッシュによるタコ殴りを受ける。

 

チョッパー「エックスも受けた!!」

 

アイリス「エックス!!」

 

ルフィは飛ばされ、海へ落ちそうになるが、腕を船首に伸ばして戻って来た。

 

エックスも船外へ飛ばされて海へ落ちそうになるが、電磁波球体に包まれ、水属性の飛行形態アブソリュートゼロとなり落下を逃れた。

 

船員「別のになって落下を逃れた!?っていうか飛んでる!?」

 

女船員達もびっくりである。

 

アブソリュートゼロも飛んで戻り、また電磁波球体に包まれ、通常の赤いゼロに変わると、ゼットセイバーを構える。

 

船員「また変わりやがった!!っていうか右手に持っているのはビーム剣!?」

 

ルフィ「ゼロ!!飛ぶのっていいなァ!!」

 

ゼロ「お前もそのゴムの力を進化でもさせていけば、いつかゴムの特性を利用した飛行も出来るんじゃないのか?」

 

ルフィ「だよな!!それに思ったより厄介だぜ ノロノロビーム!!ゼロ お前のそのビーム剣やエックスの海王類の時のビーム砲も凄かったしな。」

 

ルフィ「畜生ォ!!もう食らわねェからな!!」

 

ゼロ「荒れてるな ルフィ。」

 

イトミミズ〈おお~~~~~っ!!ついに始まった最終決戦「コンバット」!!〉

 

ルフィ「出て来い!!割れ頭ァ!!」

 

イトミミズ〈まずはオヤビンの怒涛の攻撃!!手も足も出ない麦わら~~!!八つ当たりで耳を壊さないで下さい イレギュラーハンターは様子見のようだ〉

 

2人が進んだ先にはノロノロ状態の数本の矢が。

 

瞬間から元の速さで飛んできてルフィは避けて、ゼロは腕でガードして弾く。

 

フォクシー「フェッフェッフェッ ようこそ おれの船へ・・・・・・」

 

ルフィ「あ!!あんなとこに!!待てーっ!!!」

 

ゼロ「ルフィ!!不用意に行くと罠があるかもしれんぞ!」

 

ゼロは電磁波球体に包まれ、X5のガイアアーマー・エックスへと変わる。

 

フォクシー「イレギュラーハンターよ。面白ェ奴だな・・・」

 

ルフィ「あいつ・・・砲弾に乗ってる!!!」

 

ルフィ「ノロノロにした砲弾だな!? お前が乗れるならおれとエックスも乗れるじゃねェか」

 

アルティメットアーマー・エックス「いや時間経ってるだろ・・・。」

 

ルフィは飛び乗ろうとした。

 

フォクシー「ああ。イレギュラーハンターの言う通り、その辺は直に30秒だ やめとけ」

 

ルフィは元の速度に戻った砲弾に乗れずに落下するが、腕伸ばして掴み、そのまま引っ張られる。

 

そして、船の壁に激突。

 

ガイアアーマー・エックス「ルフィ!!」

 

フォクシー「フェッフェッ教えてやったのによう!!」

 

ルフィ「ギャーーー!!」

 

フォクシー「だが、イレギュラーハンターよ。おめェは油断は出来ねェがな。」

 

ガイアアーマー・エックスはルフィの所まで跳び降りる。

 

ガイアアーマー・エックス「大丈夫か!?」

 

ルフィ「あんなのにやられるか!?あいつ自分の船でムチャクチャしやがる・・・!!」

 

フォクシー「”ノロノロフォクシー顔爆弾(フェイスボム)”!!」

 

フォクシーは両手から放って来たのは、

 

ルフィ「!!!」

 

ガイアアーマー・エックス「何!?」

 

フェフェフェと鳴きながら接近してくるフォクシーの顔をした連続の爆弾であった。

 

ルフィ「恐ェな!!!」

 

ガイアアーマー・エックス「なんて技だよ・・・。」

 

ルフィ「ん?ピンバッジ!?これ おれとエックスが買ったのよりでっけえぞ」

 

ガイアアーマー・エックス「確かに・・・」

 

フォクシー「そりゃそうさ これは”爆弾”さ」

 

ルフィ「爆弾!?何だ そうか危ねェな」

 

ルフィ「え!?爆弾が喋った」

 

ガイアアーマー・エックス「フォクシー!!」

 

フォクシー「おれは本物だァ!!!」とルフィを殴り飛ばす。

 

しかし、エックスはパンチを回避。

 

フォクシー「悪いが麦わらにイレギュラーハンター!!グローブは強化した」

 

フォクシーの両手のグローブがトゲバージョンと化す。

 

ガイアアーマー・エックスは2秒でチャージしたガイアショットをバスター口から撃ち、フォクシーは咄嗟にガードした。

 

フォクシー「おめェ!!急に撃ってくんなよ!!びっくりすんだろ!!まァいい!!」

 

ルフィ「あぐ・・・・・・」

 

フォクシー「ーーーそして直に”顔爆弾(フェイスボム)”も・・・・・・30秒」

 

ウソップ「ルフィ!!ララ!!ボディだボディ!!」

 

サンジ「お ウソップ」

 

ナミ「試合はどうなってんの!?ルフィ~~~ララ~~~」

 

アイリス「ルフィ・・・ララ様・・・」

 

顔爆弾(フェイスボム)”が命中し連続で爆発。

 

イトミミズ〈決まった~~~~!!!全弾命中~~~~!!!オヤビン圧勝か~~~~!!?〉



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第227話「イレギュラーハンター&ルフィVSフォクシー(中編)」

イトミミズ〈さてさて起こった大爆発~~~~っ!!!ゲホ〉

 

イトミミズ〈偶然戦場になった船に〉

 

チョッパー「・・・・・・ルフィ!!?ララ!!?」

 

ウソップ「おいルフィ ララどうしたんだよー!!!」

 

サンジ「落ち着け それに・・・ララちゅわーん!!」

 

ウソップ「いや、おめェが一番落ち着けよ。」

 

ナミ「あいつらの船が戦場なんて・・・卑怯三昧じゃない!!!」

 

イトミミズ〈偶然セットされていた”フォクシー顔爆弾フェイスボム”をうまく利用したオヤビンの大砲攻撃が ”麦わらのルフィ”と”イレギュラーハンター”を襲って大爆発!!!ーーーなお選手が吹き飛んで死んだ場合 体の一部・・・・でもフィールドの外へ出れば試合終了だよ〉

 

ルフィ「いやー危なかったな エックス・・・」

 

ドラゴンゴッドアーマー・エックス「うん そうだね・・・。」

 

イトミミズ〈ホントに危ない攻撃・・・!!? えェ~~~!!!?〉

 

ルフィ「何だ うるせェな・・・!!!」

 

ドラゴンゴッドアーマー・エックス「騒がないでくれ。」

 

イトミミズ〈なんと麦わらのルフィにイレギュラーハンターは生きてるよ!! あの近距離からの大砲撃を回避していた!!!何というスピード!!こ・・・これが億クラスの賞金首の実力なのか!!!そしてイレギュラーハンターのエックスはいつの間にかアーマーチェンジしている!!〉

 

船員「マジか」

 

船員「恐るべしだ」

 

船員「イレギュラーハンターのエックス!! アーマーもイカスぜ!!」

 

ウソップ「あったりめェだ~~!!」

 

サンジ「さっさとケリつけろー!!」

 

フォクシー「フェ~~~~ッフェッフェッフェ・・・」

 

ルフィ「!」

 

ドラゴンゴッドアーマー・エックス「フォクシー!!」

 

イトミミズ〈いや・・・しかし・・・すでにオヤビンの次なる攻撃は始まっている模様~~~!!煙幕と化した爆炎の中から不気味にあざ笑う〉

 

ルフィ「・・・・・・ エックス。」

 

ドラゴンゴッドアーマー・エックス「能力者との戦いで油断はしない事だよ。」

 

イトミミズ〈オヤビンの声が・・・!!!敵に息つくヒマを与えない!!一体どこから・・・!!何を仕掛けてくる気なのか”銀ギツネのフォクシー”!!!〉

 

すると、煙に黒い影が。

 

イトミミズ〈人影だーっ!!!〉

 

フォクシー「さーーーてカクゴはいいか?」

 

フォクシーが連続爆発を食らってヨロヨロ状態だった。

 

ルフィ「お前が吹き飛んでたのかよ!!!」

 

ドラゴンゴッドアーマー・エックス「しかもヨロヨロだ!!」

 

フォクシーは睨みつけ、

 

フォクシー「・・・・・・・・・ 吹きとんでねェ~~~!!!」

 

ルフィ「いやウソつけーーーっ!!!」

 

ドラゴンゴッドアーマー・エックス「吹き飛んでたよね!?」

 

フォクシー「てめぇら 生きて このフィールドを出られると思うなよ・・・」

 

フォクシー「”ノロノロビー・・・”」

 

フォクシーがビーム発射と同時にルフィとエックスが避けながら、フォクシーの後ろに着地し、エックスは咄嗟に電磁波球体に包まれゼロとなり、Kナックル装備へ。

 

ルフィとゼロ「「”ゴム《ゼロ》フック”!!!」

 

ルフィとゼロのパンチがフォクシーにヒット。

 

ルフィ「ゼロ!!もうビーム出せねェ様にあの腕折ってやろうぜ!!」

 

ゼロ「よし!!」

 

フォクシー「!!? んがぎ・・・・・・・・・!!!」

 

フォクシーは煙に入って行く。

 

ルフィ「あっ!!また煙の中にっ・・・!!」

 

ゼロはチャージを始めて、ボディを光らせる。

 

フォクシー「フェッフェッフェ・・・」

 

ルフィ「え!?」

 

ルフィ「こんにゃろ そっちかー!!」

 

ルフィは腕を伸ばして攻撃するが、

 

ゼロ「ん?」

 

ルフィ「うわ!! 板っきれ!!!」

 

ゼロ「よく船内にこんなのがあるな・・・。」

 

ルフィ「うん。」

 

フォクシーはノロノロビームを発射してくるが、二人は避ける。

 

板きれが何枚も立っていた。

 

フォクシー「さァ どれがおれかなァ!?ビームはどこから飛んでくるかな~~~!?」

 

ゼロ「全部が同じ立ち状態じゃ把握しにくい・・・」

 

ルフィ「ったく・・・どいつもこいつもバカみてェな頭してんのに!」

 

フォクシー「・・・・・・バカみてェな頭・・・」

 

一体だけ落ち込む。

 

ルフィ「あ」

 

ゼロ「いたな。」

 

ルフィとゼロ「「そこだァ~~~~!!!」」

 

ルフィは伸びるパンチとゼロはハイパーゼロブラスターのチャージショット2発命中させ、船の壁まで吹っ飛ばす。

 

フォクシー「てめェら それでも血の通った人間かよー!!!もう許さんぞ!!!」

 

ルフィ「うん いいぞ」

 

ゼロ「来いよ」

 

フォクシーは上を指す。

 

フォクシー「上を見ろ!!!」

 

ルフィとゼロ「「え《ん》?」」

 

フォクシーがレバーを操作し、ルフィとゼロの立つ床が開き、落下。

 

ルフィは背中から倒れるが、ゼロは上手く着地。

 

ルフィ「落とし穴!!」

 

ゼロ「っく・・・」

 

フォクシー「上に気を取られているからだ」

 

ルフィ「おめェが上見ろっつったんだろうが!!!」

 

フォクシー「ホイホイ余所見してていいのか?」

 

ルフィ「え?」

 

床がコンベアーのように動きだした。

 

ゼロ「床が動く!!?」

 

ルフィ「何だコレ!?」

 

ゼロ「ベルトコンベアか!?」

 

そして2人は船外へ放り出され、

 

ウソップ「ルフィにゼロ!!」

 

アイリス「ゼロ!!」

 

ナミ「何であんなトコから!?危ない!!海に落ちたら敗けちゃう!!」

 

ゼロは電磁波球体に包まれ、ドラゴンゴッドアーマー・エックスとチェンジし、飛行性能により飛び上がる。

 

ルフィもゴムの技で船へ戻った。

 

船員「惜しい!!」

 

船員「特にイレギュラーハンターは飛んでやがるし、手強いぜ!!」

 

船員「いやいやまだ勝負ついちゃ面白くねェ!!せいぜい頑張れー麦わらー、イレギュラーハンターー」

 

ルフィ「何なんだこの船!!チキショー!!どこ行ったキツネー!!」

 

ドラゴンゴッドアーマー・エックス「しかし、奴の船は巨大だなーー」

 

ルフィ「あ!!」

 

1つの開いた扉から、フォクシーのピンバッジが鳴る。

 

イトミミズ〈さてさて一難逃れた麦わらのルフィにイレギュラーハンターをフォクシーピンバッジが不気味にいざなう!! 舟のオヤビンの庭!!〉

 

ルフィ「あそこか・・・!!」

 

ドラゴンゴッドアーマー・エックス「あの中に奴はいる・・・」

 

イトミミズ〈誘いに乗るのか”麦わらのルフィ”に”イレギュラーハンター”!!〉

 

ナミ「ルフィ!!エックス!!ダメ!!絶対ワナよ!!!色々仕掛けてあるに決まってるわ!!」

 

ルフィ「行くぞエックス!!」

 

ドラゴンゴッドアーマー・エックス「よし!!」

 

2人は扉から入って行く。

 

イトミミズ〈麦わらのルフィにイレギュラーハンター迷わず突入!!戦いの舞台は船内へ!!実況の私も入るわけにはいかない!!〉

 

ウソップ「行けーーー!!ルフィー!!ララーー!!辛かったトレーニングを思い出せー!!」

 

サンジがウソップの頭を一発はたく。

 

サンジ「何ごっこだよ 座れジャマだ」

 

ルフィ「ハァ・・・・・・ハァ・・・・・・どこにいるんだ」

 

ドラゴンゴッドアーマー・エックス「多くの大砲が設置されている。」

 

ルフィ「エックス。ここは砲列甲板だ・・・広いな~~~~すげー ウソップが喜びそうだ」

 

ドラゴンゴッドアーマー・エックス「確かにね・・・」

 

1つの扉が閉まる。

 

ルフィ「エックス!!いたぞ!!」

 

ドラゴンゴッドアーマー・エックス「ああ!!」

 

フォクシー「ハァ・・・・・・ハァ・・・・・・フェッフェ・・・よし追って来るぞ・・・これで勢いよくドアを開けて突っ込んで来る!!」

 

フォクシー「するとどうだ・・・そこはなんと剣山の広がる部屋!!フェッフェッさァドンときて刺され!!」

 

しかし、後ろ側のドアが爆発して破られ、フォクシーは前半分が剣山に刺さる。

 

フォクシー「ーーーってオイ!!刺さっとる場合か!!!人の船の中で普通 大砲撃つか!!?」

 

ルフィ「あ・・・いた」

 

ドラゴンゴッドアーマー・エックス「いたね・・・」

 

フォクシー「いたじゃねェよ!!!」

 

ルフィ「うーーーーわ何だあの部屋」

 

ドラゴンゴッドアーマー・エックス「剣山だ・・・。」

 

フォクシー「殺す気かァ!!」

 

フォクシーはルフィに殴りかかるが、ルフィは避けた。

 

フォクシー「畜生 目にもの見せてやる!!」

 

ルフィ「あ逃げた」

 

ドラゴンゴッドアーマー・エックス「逃がすか。」

 

ルフィとエックスは追う。

 

保健室に逃げた。

 

ルフィ「あの部屋だ保健室? そんなのあんのか」

 

ドラゴンゴッドアーマー・エックスの内部の上下下着ララ(そもそも保健室って日本語書いてる時点でおかしいのよ!!海賊世界なのに!!)

 

ペケ(ララ様・・・そこはツッコんではいけないのでは・・・」

 

フォクシー「ハァ・・・ハァ・・・!!!常識ってもんがあの小僧、イレギュラーハンターの中の小娘はどうかが分かんねェがな」

 

フォクシー「”フォクシー~~~~七変化”!!!」

 

ルフィとエックス「「待てキツネ《ここにいるか》!!」」

 

ルフィ「人!!?」

 

ドラゴンゴッドアーマー・エックス「人だけど・・・」

 

変装中のフォクシー「んマー!!どうしたの?具合が悪いのかしら♡ どこが悪いの?頭? 頭が悪いの?」

 

ルフィ「あ・・・あれっ!?誰かここに来なかったか?」

 

フォクシー「いいえ 知らないわよ?それより・・・悪いのはどこ?顔?隣の鎧のあなたも・・・」

 

2人は部屋を出る。

 

ルフィ「変だな 確かにここに・・・」

 

ドラゴンゴッドアーマー・エックス「いや、あの女だけど」

 

ルフィ「そうだ!!あの女・・・あいつに似てる!!・・・まさか!!」

 

ルフィは勢いよく扉を開け、

 

ルフィ「おいお前もしかして!!あいつの姉ちゃ・・・・・・!!!」

 

しかし、

 

フォクシー「”カウンターフォックスブロー”!!!」

 

ルフィは顔面に技を食らうと、変装を解いたフォクシーはまた逃げ出す。

 

ドラゴンゴッドアーマー・エックス「ルフィ!!」

 

フォクシー「フェーッフェッフェッ バカめ!!!」

 

ルフィは鉄のキツネ顔を外そうとするが、中々外れない。

 

ドラゴンゴッドアーマー・エックス「ルフィ さっさと外すぞ!!」

 

エックスは鉄のキツネ顔を外して、放り投げる。

 

ルフィ「おかしいな やっぱりあの部屋から出て来た!!」

 

ドラゴンゴッドアーマー・エックス「奴を追うよ!!」

 

2人はフォクシーを追う。

 

ルフィ「戦う気あんのか あいつ」

 

ドラゴンゴッドアーマー・エックス「あいつはあいつで戦ってるつもりだろうね。」

 

ルフィ「マジか・・・。お!!調理場!!」

 

ドラゴンゴッドアーマー・エックス「キッチン完備か この船」

 

扉を開けると、コックに変装中のフォクシーが調理中。

 

変装フォクシー「ん~~~~ん~~~~♪お魚お魚 切りモンヌ~~♪スッパくしてカツパッチョ♬舌ビラメを焼~~~~きファミレド~~~♪ おや・・・何か?」

 

ルフィ「頭が真っ二つに割れたアホみたいなキツネ見なかったか!!?」

 

ドラゴンゴッドアーマー・エックス「分かりやすく言ったよ今!!」

 

変装フォクシー「・・・それは言い過ぎだ・・・・・・!!」

 

フォクシーは落ち込む。

 

ルフィ「お前かーっ!!!」

 

ドラゴンゴッドアーマー・エックス「いや結構わかり易かったけど!!」

 

フォクシーは変装を解く。

 

フォクシー「保健室の女もおれだ!!!」

 

ルフィ「あれもかー!!」

 

フォクシー「2人同時に”ノロノロビ~~~ム”!!!」

 

ルフィとエックスはビームを食らい、うごきがノロくなる。

 

ルフィ「しい~~~~・・・・・・・まぁ~~~~~・・・・・・っ」

 

ドラゴンゴッドアーマー・エックス「し、しまった・・・」

 

フォクシー「”九尾ラッシュ”!!!」

 

フォクシーのラッシュが2人を襲う。

 

フォクシー「フェッフェッフェッ・・・・・・意味もなくここへおびき寄せたと思うなよ」

 

フォクシーはレバーを操作し、シャッターを上げる。

 

フォクシー「おめェらが直に吹き飛ぶその先は・・・・・ハー・・・この扉の・・・・・向こう側さ」

 

フォクシー「何がいるのか(・・・・・・)・・・その目で確かめて来い 生き物じゃねェよ・・・・・・フェッフェッ・・・それじゃ ルール違反だろ?」

 

ルフィとエックスは動きがノロくなりつつも、後ろへ傾いている。

 

フォクシー「”ノロノロビーム”有効時与えられた衝撃は蓄積し破裂する・・・!!フェッフェッフェ」

 

フォクシー「さぁ行って来い!!この先がおめェらの人生の終着地点・・・!!! 30秒だ」

 

ルフィとエックスは30秒にラッシュが来て、シャッター内に落とされる。

 

ドラゴンゴッドアーマー・エックス「く、食らったな・・・」

 

ルフィ「あれ・・・あいつは」

 

フォクシー「フェーッフェッフェッフェ おれならここだ」

 

ルフィ「あ」

 

ドラゴンゴッドアーマー・エックス「フォクシー!!」

 

ルフィ「何だあのカッコ」

 

フォクシー「おれは”パイロットフォクシー”!!そして紹介しよう」

 

明かりがつくと、

 

フォクシーが乗車した超巨大なパンチマシン。

 

フォクシー「”ゴリラパンチャー13号”!!!改良に次ぐ改良を経て 一切の無駄をなくしたゴリラ型パンチ(マシーン)!!」

 

ルフィとエックス「「ゴリラのいるのかよ《か》!!!」」

 

フォクシー「!!? い~~~~いコト言ったぁ!!!ってうるせェ!!大きなお世話だ!!!」

 

フォクシー「行け!!!”ゴリラパンチャー13号”!!!」

 

ルフィ「何で勝手に動くんだ?」

 

ドラゴンゴッドアーマー・エックス「”ゴリラパンチャー13号”とかネーミングセンスいまいちだな・・・。」

 

エックスは電磁波球体に包まれ、ガイアアーマー・エックスになる。

 

フォクシー「アーマーチェンジかよ・・・。」

 

ガイアアーマー・エックス「装甲が充実してる分、防御力はしっかりしてるさ。」

 

フォクシー「「こんなパンチよけられる」、「防御できる」と・・・・・・お前らはそう思うだろうな」

 

ルフィ「!?」

 

ガイアアーマー・エックス「またか・・・。」

 

フォクシー「”ノロノロビ~~~ム”!!」

 

フォクシーは2人の方向とは別に発射。

 

ルフィ「何だ どこ狙って・・・・・・!!!」

 

フォクシー「フェッフェッ 後ろをよく見ろ」

 

2人は後ろを見た。

 

ガイアアーマー・エックス「なっ!?」

 

ルフィ「え!!?あいつ誰・・・ 鏡!!!」

 

フォクシー「そう!!”ノロマ光子”は鏡で反射する!!!」

 

ビームが鏡で反射し、ルフィとエックスは避けた。

 

フォクシー「そこだ!!!」

 

マシンのパンチはルフィとエックスを捉え放った際に、火が出てルフィに燃え移り、エックスは装甲のお蔭で燃え移らずに済む。

 

ルフィ「あつ~~~・・・・!!」

 

ガイアアーマー・エックス「僕は平気だけどね!!」

 

フォクシー「ちっ エックスはへっちゃらかよ。だが、フェッフェッフェ コイツのパンチは燃えるんだ 気ィつけな!! 海王類も殴り仕留める」

 

ガイアアーマー・エックス「海王類を仕留めるって相当の威力だな・・・」

 

フォクシー「”(ミラー)ラケット”!!!」

 

フォクシーは右手に持った手鏡に左手から発したノロノロビ~~~ムを鏡に反射させ、乱れ撃ちしてきた。

 

ルフィは避けまくる。

 

ガイアアーマー・エックスは充実した装甲によるアーマーの為、避ける必要がない。

 

フォクシー「イレギュラーハンターは避ける必要がないってのか!?平然と受けてやがる!!だがな。」

 

パンチも共に繰り出してくる。

 

フォクシー「ホイホイどんどん行くぜ!!フェッフェッフェ~~~~ッ!!”ノロマボール鬼コーチ”!!!跳ね返るビームとパンチで挟み討ちだ!!」

 

ガイアアーマー・エックス「挟み討ちとは考えたな・・・。」

 

ルフィ「くそォ!!じれってェっ!!!あいつに近づければ」

 

フォクシー「フェ~~~~~ッフェッフェッフェ!!!逃げ続けてもゴリラと鏡にやがて潰される!!」

 

ルフィ「あ そうだ」

 

ルフィはパンチで鏡を壊したのだ。

 

ガイアアーマー・エックスとフォクシー「「その手があったか!?」」

 

フォクシー「!!? どこへいった!!!イレギュラーハンターはそこだが!?」

 

ルフィ「”ゴムゴムの”・・・”(ピストル)”!!」

 

ルフィのピストルがフォクシーにクリーンヒットした。

 

ガイアアーマー・エックス「顔面命中!!」

 

しかし、”ノロノロビ~~ム”で反撃してきた。

 

ルフィは避けるが、パンチマシンの真ん前であり、

 

フォクシー「バァカめ!!!」

 

ガイアアーマー・エックス「ていうか僕も標的だった!!」

 

フォクシー「”ゴリラパンチゴールデンヒッツ”!!!」

 

ルフィとガイアアーマー・エックスは連続パンチを食らい、ルフィは倒れる。しかし、ガイアアーマー・エックスは倒れず、立つ。

 

フォクシー「て てめェ・・・。」

 

ガイアアーマー・エックス「今の連続パンチは少し効いたぞ。」

 

 

イトミミズ〈ーーー さてデービーバックファイト3回戦「コンバット」!!我々には状況がさっぱりわからず 船の中ではおそらく壮絶な一騎討ちが行われているハズだよ~~~~~~~!!〉

 

船員達によるオヤビンコールが。

 

イトミミズ〈姿は見えずとも会場に響くオヤビンコール!!〉

 

ゾロ「敗けやしねェよ・・・・・・!!」

 

チョッパー「そうさ ルフィだもんな あとララも」

 

ウソップ「ルフィで・・・!!アフロだからだ!!あとララもな」

 

サンジ「ルフィだからで充分だろ・・・あんなクソギツネ それにララちゃんもな」

 

アイリス「はい。ルフィでララ様もです。」

 

ナミ「何でアフロをパワーアップだと解釈できるの?」

 

ロビン「だけど強そうに見えたわ」

 

船員「いつもうよりだいぶ時間くってるな」

 

船員「ゴム人間とレプリロイドにしてイレギュラーハンターだからだろ・・・。」

 

船員「ゴム人間で・・・アフロだもんなァ それにララちゃんはイレギュラーハンターだ。」

 

ナミ「ララの方はともかく、何でそれ関係あるの?」

 

ウソップ「!」

 

船内で爆発発生。

 

イトミミズ〈おっと甲板で動きがあったよ!!!〉

 

イトミミズ〈さァ形成はどっちだ!!?はたまた 勝負がついたのかな~~~~~!?〉

 

煙から3つの影が。

 

イトミミズ〈影が3つ!!〉

 

イトミミズ〈立っているのはオヤビンに、装甲充実での姿で片膝ついたイレギュラーハンターの姿!!〉

 

船員「オヤビ~~~~~ン!!!」

 

イトミミズ〈一方麦わら!!真っ黒コゲ!!余程ヘビーなパンチを貰った模様~~~!!〉

 

チョッパー「エックスはまだ片膝だけど、ルフィーーー!!」

 

ウソップ「エックスはともかくとして、ルフィーーー!!」

 

サンジ「バカな・・・」

 

アイリス「ルフィ・・・。エックス・・・。」

 

ナミ「エックスはともかくとして、どうしてただのパンチでコゲるのよ!!何したの!!?」

 

ロビン「! 見て」

 

ルフィとガイアアーマー・エックスは立つ。

 

イトミミズ〈立った~~~~!!麦わらのルフィ!!!そしてイレギュラーハンター!!〉

 

フォクシー「お前はギリギリだろうがよう 麦わらァ・・・・・・ イレギュラーハンター おめェは油断できねェなァ・・・」

 

ルフィは息切れ状態で、ガイアアーマー・エックスは平然の表情に戻る。

 

フォクシーは何やらビームソードを作り出すと、ルフィとエックスの腕と足を抑えた。

 

フォクシー「フェッフェッフェ”ノロノロビームソード”だ 腕と足を抑えたぜ 他は動くハズだ 自由にしな」

 

フォクシー「できねェだろうが・・・・・・」

 

フォクシーはルフィとエックスに九尾ラッシュを連続で仕掛ける。

 

ウソップ「ルフィ!!」

 

アイリス「エックス!!」

 

ルフィとエックスは連続で殴られ、船柱まで吹っ飛ぶ。

 

ルフィは血反吐だが、エックスは装甲の充実さのお蔭で保ってるのだ。

 

イトミミズ〈今度こそ・・・!!〉

 

ルフィとエックスは立ち上がる。

 

ナミ「・・・・・・ルフィ エックス」

 

イトミミズ〈立ったァ!!!麦わらのルフィ!!それにイレギュラーハンター!!〉

 

船員「麦わらもすげェが、イレギュラーハンターももっとすげェぜ!!装甲の充実のお蔭で保ってるんだ!!」

 

船員「麦わらはアフロか!?野生のアフロが原因か」

 

フォクシーはノロノロビームを放ってきて、またルフィとガイアアーマー・エックスに九尾ラッシュを食らわす。

 

ウソップ「汚ねェぞチキショー!!!そのビームは反則だァア!!」

 

ゾロ「ウソップ!!」

 

船員「やれー!!」

 

ルフィは倒れ、エックスは片膝つくくらいであった。

 

ガイアアーマー・エックス「まだ終わってないぞ・・・」

 

フォクシー「イレギュラーハンターめ・・・ハァハァ・・・!!殴るのも・・・楽じゃねェんだぜ・・・!!」

 

ルフィは立ち上がり、ガイアアーマー・エックスも立ち上がる。

 

船員「まだか!?」

 

ルフィ「・・・おれの仲間は・・・誰一人・・・!!!」

 

ナミ「ルフィ・・・・・・!!エックス・・・!!」

 

アイリス「ルフィ・・・エックス・・・」

 

ルフィ「死んでもやらん!!!」

 

ガイアアーマー・エックス「ああ そうだ!!」

 

船員達はルフィの一言に「オオ!!」っとなる。

 

ウソップ「ルフィ・・・エックス・・・。」

 

イトミミズ〈また立った麦わらァ~~~~~!!そしてイレギュラーハンター~~~~!!〉



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第228話「イレギュラーハンター&ルフィVSフォクシー(後編)」

イトミミズ〈恐るべき気力でまた 立ち上がった麦わらのルフィ~~~~!!!イレギュラーハンターにも装甲充実だが連続パンチは多少効いている模様!!〉

 

フォクシー「何だっつうんだ おめェらはよう・・・!!!」

 

ナミ「ルフィーー!!!」

 

アイリス「エックスーー!!」

 

イトミミズ〈立ち上がる麦わらにイレギュラーハンター!!仲間の為!!!そうだ これが「デービーバックファイト」!!!私 涙で・・・!!!涙で前が見えばせん!!〉

 

ウソップ「ルフィ~~~!!!エックス~~~!!」

 

イトミミズ〈ルフィ~~~!!!エックス~~~!!〉

 

船員達「ルフィー!!エックスー!!」

 

イトミミズ〈湧き上がる会場は!!ルフイとエックスコール!!!ーーーかつてこれ程までにオヤビンを苦しめた敵がいたでしょうか!!?〉

 

フォクシー「てめェら 何 敵の応援してやがんだよう!!!」

 

船員達はフォクシーへのコールに。

 

フォクシー「見ていろ すぐに決めてやる!!!」

 

フォクシーは”ノロノロビームソ~~ド”を出して来るが、ルフィとガイアアーマー・エックスは避ける。

 

フォクシー「ホイホイ そんな動きじゃ逃げ切れねェぜ!!!」

 

フォクシーのノロノロビームソードはルフィの足を捉える。

 

ガイアアーマー・エックスはチャージし、フォクシーに命中させる。

 

フォクシー「ちっ・・・イレギュラーハンターめ。ダメージはそこまで負っちゃいねェな。だあ、そろそろフィニッシュと行くぜ。」

 

フォクシーはレバーを下ろし、大砲から砲弾を発射すると、上に乗ろうとしてビーム発射。

 

イトミミズ〈仕掛けるのはオヤビン!!まずは砲弾をノロくしたよ!!〉

 

フォクシー「”フォクシー飛行狐(ファイター)”!!! 砲弾の速度から打つメガトンパンチで完全にK・O(ノックアウト)だ」

 

イトミミズ〈でたーー!!オヤビンの砲弾曲乗りの真骨頂!!フォクシーファイターでトドメを狙うが、イレギュラーハンターはダメージがそこまで負っていない!!〉

 

サンジ「ルフィ!!お前の方が一瞬早くビームを受けてる!!自由になったらすぐに避けろ!!!エックスも何とかするんだ!!」

 

ルフィはほんとに動けるようになるが、フォクシーが飛行艇でルフィへ向かうが、エックスは間に合わずフォクシーのフックがルフィの顔面を直撃。

 

ルフィは船の壁に激突し、フォクシーが乗っていた飛行狐はルフィに向かって行く。

 

チョッパー「ルフィ!!危ないぞーーー!!!」

 

ガイアアーマー・エックス「まずい!」

 

ガイアアーマー・エックスがルフィの元へ向かう。

 

フォクシー「フェッフェッ そいつはプレゼントだ!!」

 

飛行艇はルフィに直撃した。

 

イトミミズ〈決まった~~~っ!!〉

 

チョッパー「うわあああァ~~~~~!!!」

 

ナミ「ルフィ!!エックス~~~!!!」

 

アイリス「あのアーマーのエックスは装甲が充実している。簡単に破られるわけない。」

 

イトミミズ〈全ての攻撃だが、イレギュラーハンターが庇いに入ったァ!!〉

 

ナミ「なによ・・・・・・!!!そこまでしなくても・・・・・・!!!エックス・・・。」

 

ルフィは立っていた、ガイアアーマーのエックスと共に。

 

船員「そうか!!イレギュラーハンターが庇って代わりに!!」

 

ルフィ「エックス・・・庇ってくれてすまねェな。」

 

すると、ルフィは足でカランと触れる。

 

ルフィ「おれとエックスの勝ちだ」

 

ガイアアーマー・エックス「ふ~~ん。なるほど。」

 

フォクシー「んなぁにをォ~~~~!!?麦わら てめェはかろうじてそこに立ってる様な奴がーーーてめェらがその気なら!!!倒れるまで殴り続けてやる!!!」

 

フォクシーは2人に向かって行く。

 

エックスは電磁波球体に包まれ、全アーマー中で唯一の格闘アーマーであるX(クロス)ファイア・エックスとなる。

 

イトミミズ〈エックス!!別のアーマーへチェンジした!!〉

 

フォクシー「”メガトン九尾”・・・!!!」

 

ルフィ「・・・・・・ハァ・・・!ハァ・・・!!!”ゴムゴムの”」

 

X(クロス)ファイア・エックス「行くぞ!!」

 

X(クロス)ファイア・エックスは両腕を構える。

 

フォクシー「”ラァ~~~~~ッシュ”!!!」

 

ルフィ「”銃乱打(ガトリング)”」

 

(クロス)ファイア・エックスも格闘でラッシュを開始。

 

3人によるラッシュの応酬。

 

イトミミズ〈凄まじい~~~~!!!ここへきてなお!!!3人によるもの凄いパンチの応酬~~~!!!〉

 

ウソップ「ルフィ・・・!!エックス・・・!!やっちまえ~~~~!!!」

 

チョッパー「倒せーーー!!」

 

イトミミズ〈止まらないっ!!止まらない!!ラッシュ!!!〉

 

フォクシー「このヤロ・・・・・・。どこにこんな力が!!エックスのラッシュも中々だぜ・・・。」

 

フォクシーはノロノロビームを発した。

 

途端に、3人は突然止まる。

 

ウソップ「何だ?」

 

ナミ「・・・・・・動かない・・・・・・!!」

 

ルフィが左手をフォクシーの左手に添えたまま、座る。

 

(クロス)ファイア・エックス「ルフィ!!」

 

イトミミズ〈た!!・・・・・・倒れたのは麦わら・・・・・・!!いや!!違う!!動いたのが(・・・・・)・・・麦わら!!! これは一体どういう事だァ!!?〉

 

ナミ「何で!?」

 

船員達「「「オ!!・・・オヤビ~~ン!!?」」」

 

ルフィの左手から何かがカランと落ちた。

 

イトミミズ〈”鏡”麦わらの手から鏡の破片が・・・!!!〉

 

ルフィ「・・・・・・!!アフロにひっかかってたんだ・・・ハァ・・・お前の部屋の鏡だ・・・・!!!」

 

フォクシーはノロくなり、(クロス)ファイア・エックスは電磁波球体に包まれ、ゼロに変わり、格闘のKナックル装備へ。

 

ルフィ「行くぜゼロ!!」

 

ゼロ「ああ!!決着だ!!」

 

ルフィは右腕を上で回転させ、ゼロは右腕を構えると、

 

フォクシー「あぁ・・・」

 

ルフィ「おおォ~~~~!!」

 

フォクシー「あぁ・・・」

 

ルフィ「”連接鎚予(フレイル)”!!!」

 

ゼロ「はああぁぁ!!」

 

ルフィの渾身のボクサーパンチとゼロの右フックがフォクシーにクリーンヒット。

 

ルフィ「行くぞゼロ。」

 

ゼロ「ああ。」

 

2人は船首まで歩き、よじ登る。

 

船員「まさか・・・」

 

ゾロ「・・・・・・あと8秒」

 

ウソップ「え?・・・・・・え!?」

 

イトミミズ〈まさかこれは・・・・・・!!〉

 

サンジ「7・・・」

 

アイリス「はい もう少しです。」

 

ナミ「なに?」

 

ロビン「・・・・・・6・・・」

 

船員「オヤビ~~~ン!!!」

 

ウソップ「うははは!”5”ォ~~~!!」

 

ウソップ「何してんだ おめェらもカウントしろー!!! ”4”!!!」

 

船員「何だ?」

 

船員「さぁ楽しそうだ」

 

船員「”3”!!!」

 

オヤビンは顔がむににとなっていく。

 

船員「”2”!!!」

 

船員「”1”!!!」

 

船員「”0”ォ~~~~!!!」と同時にオヤビンは上へと空高く吹っ飛んでいく。

 

ルフィ「うおおおおおお~~~っ!!!」

 

ゼロ「勝ったぁぁぁぁ!!」

 

ウソップ「やったーーっ!!!」

 

船員「うわーっ!!!オヤビ~ン!!!」

 

イトミミズ〈オヤビンが飛んだ~~~~っ!!!〉

 

船員「オヤビ~~~ン!!」

 

オヤビンは船外の海へ落下。

 

イトミミズ〈落下地点は・・・・・・!!!戦場(フィルード)の外ォ!!!〉

 

イトミミズ〈デービーバックファイト3回戦!!!チームの運命を背負った船長(キャプテン)同士の熱く壮絶な「コンバット」!!!オヤビン920戦無敗の伝説はここに敗れ ゲームを制したのはなんと・・・!!!〉

 

ルフィ《・・・おれの仲間は・・・ 誰一人・・・・・・!!!死んでもやらん!!!》

 

イトミミズ〈麦わらのルフィ~~~~~!!!そしてイレギュラーハンター!!〉

 

ウソップ「やったァ~~ルフィ~~~!!!ゼロォ~~~~!!」

 

チョッパー「ルフィ~~~~!!!ゼロ~~~~!!」

 

アイリス「ルフィ~~~!!ゼロォ~~~~!!」

 

船員「敗けた・・・オヤビンが・・・・・・!!!」

 

船員「おい ボーっとすんな!!オヤビンを救出するんだ!!」

 

イトミミズ〈フォクシー海賊団VS麦わらの一味!!〉

 

船員達が海へ飛び込む。

 

イトミミズ〈オーソドックスルール”スリーコイン”ゲーム デービーバックファイト!!ここで全試合終~~~了~~っ!!〉

 

船員「オヤビ~~~ン!!!」

 

そして、丘へ戻る。

 

ルフィは気を失い倒れたがチョッパーの治療を受け、事無きを得る。

 

ゼロも電磁波球体に包まれ変身解除してララに戻り、アイリスからカバンを受け取った。

 

ウソップ「ララ お前もよくやったぜーーーーーー・・・それにしてもまったく無茶しやがって」

 

ウソップ「こいつぅ!!こいつぅ!!」

 

ウソップはルフィの頬をどつく。

 

チョッパー「つつきすぎだ!!! 重傷なんだぞ!!!コンニャローーーッ!!!」

 

ナミ「心配ばっかりかけて・・・!!何がアフロパワーよ」

 

サンジ「ナミさん アフロは凄いんだって」

 

ルフィは目を覚ます。

 

チョッパー「あ!!気がついた」

 

ルフィ「ん・・・」

 

ルフィは起き上がる。

 

ルフィ「あ・・・あれ!?ゲーム!!ゲームは!?」

 

ララはルフィの肩を掴む。

 

ララ「ルフィさん 大丈夫です。共に勝ちましたよ。」

 

ララは笑顔で言って肩から手を離すと、ルフィは倒れる。

 

ルフィ「よかった・・・・・・」

 

ナミ「・・・・・・」

 

チョッパー「は」

 

ウソップ「安心して観てたぞおれは」

 

サンジ「ウソつけ」

 

ゾロ「考えたらこの船出て海賊やる理由はねェんだ おれは」

 

ロビン「フフ・・・」

 

アイリス「とにかく勝ってよかったです。ララ様。」

 

ララ「うん。」

 

船員「オヤビン!!」

 

船員「まだ動かねェ方が・・・!!」

 

フォクシー「おい 麦わらぁ・・・!!ララの嬢ちゃん・・・!!てめェら よくもおれの無敗伝説にドロをぬってくれたな」

 

船員「オヤビン!!」

 

フォクシーは手をルフィに差し出す。

 

フォクシー「天晴だ 嬢ちゃん共々としてブラザー」

 

ルフィは手を差しだし、握手を交わす。

 

フォクシー「でりゃ-ーーっ!!!”くやしまぎれ一本背負い”!!!」

 

フォクシーは頭からぶつける。

 

船員「オヤビーーン!!」

 

ゾロ「バカかお前は」

 

フォクシー「ルールだ さァ早ェトコ500人選べ!!!誰が欲しいんだ!!!」

 

イトミミズ〈そうだ!!最後の取引が待ってるよ!!指名権は勝利チーム船長(キャプテン)”麦わら”!!!〉

 

ララ「すみません!私も共に戦ったんで指名権ありでいいですか?ちょっとした願望があって!」

 

イトミミズ〈構わないよ!共に戦って勝利勝ち取ったからね!!それでララちゃんは指名したいのは!?〉

 

ララ「それが、個人的願望と指名権の両方の意味でもあります!皆さんが顔につけているマスク2枚予備があったらくれません?」

 

イトミミズ〈マスク予備の2枚を指名した!?どういう事だァ!?〉

 

ララ「マスク2枚を私とアイリスが顔につけて、それを2名としておいてです!」

 

ナミ「ララ!?」

 

フォクシー「マスクの予備2枚を2名分とする!?」

 

ルフィ「共に戦って勝ったララが言うんならそれでいいや!じゃあマスクをララとアイリスにあげてくれ!」

 

イトミミズ〈ではオヤビン!ララちゃんとアイリスちゃんにマスクを進呈してやってくれ!!〉

 

フォクシー「分かったよ!!おい2枚用意して、くれてやれ!!」

 

船員「分かったオヤビン!」

 

船員はマスクを2枚持って来て、ララとアイリスに渡した。

 

ナミ「ララ!!アイリス!!悪いけどそのマスクを船で被んないでよ!!」

 

アイリス「大丈夫ですよ 多分あの扉の部屋の中でしか被んないですし」

 

ララ「それにグッズとしても欲しかったんで・・・」

 

ナミ「グッズとしても欲しかった?」

 

イトミミズ〈では船員全員が顔につけているマスク2枚を2名分として選んだ!さァ次は誰だ!?とっとと決めてくれ!!〉

 

ララ「私の望みはOKなので、あとはルフィさん どうぞ!」

 

ルフィ「おう!!海賊旗をくれ!!!」

 

船員達「何ーーーーっ!!」

 

フォクシー「・・・そんなバカな!!!迷わずおれ達の誇りを奪おうというのか!!!」

 

ルフィ「いいよ帆は それがねェとお前ら航海できねェだろ」

 

船員「えェ!!?なんて慈悲深い・・・・・・!!!」

 

船員「ーーーだが帆にも(シンボル)が入ってるんだ!!!もうあれをかかげるわけには・・・・・!!!」

 

船員「情けは無用だ 奪うもんは奪って貰うぞ!!」

 

ルフィ「わかった じゃあマークだけ貰えばいいんだから おれが上から新しいマークに描きかえてやるよ そしたら帆まで取らなくてもいいだろ」

 

フォクシー「麦わら・・・お前って奴はァ!!!」

 

ルフィは帆に新しいのを描いたけど、とても下手だった。

 

ルフィ「これでよし!!」

 

フォクシー含む全員が落ち込む。

 

船員達(最悪だーっ!!!)

 

ルフィ「めちゃめちゃ感謝されてる」

 

船員達「「「「してねェよ!!!」」」」

 

ルフィが海賊旗を持って行こうとするが、

 

イトミミズ〈ちょちょ ちょっと待ったい!!まだ497人の指名が済んでないよ!!〉

 

ルフィ「あとは要らねェ。」

 

フォクシー「ルールはルール!!あと497人どうあっても選んでもらうぜ!!」

 

ルフィ「ええ?どうしてもか?」

 

フォクシー「当たり前だ!!」

 

ルフィ「う~~~~ん。」

 

ゾロ「ルフィ!!船長(キャプテン)の命令は絶対・・・だろ?」

 

ロビン「そう だったら・・・」

 

チョッパー「え?」

 

ウソップ「おォ!!なるほど!!」

 

ララ「そういう事ですね。」

 

アイリス「はい!!!」

 

サンジ「フッ」

 

ナミ「何?何?」

 

ルフィ「そっか!分かった!!じゃあ選ぶぞ!!」

 

ルフィはまず一人を選ぶ。

 

ルフィ「お前!!」

 

船員「俺?」

 

ルフィ「うん。お前から」

 

ルフィは左から右へ行き、イトミミズで止まる。

 

ルフィ「お前まで。」

 

イトミミズ「ワタクシ?」

 

ルフィ「これで何人だ?」

 

イトミミズ「え~~総勢500人中、内オヤビン、ハンバーグさん、ポルチェちゃんが残ると、おお!!丁度497!!497名っす!!キャプテンルフィ!!」

 

ルフィ「よし!!決まり!!」

 

イトミミズ〈勝者!!”麦わらの一味”!!!デービバックファイトこれにて閉会~~~~~!!〉

 

船員達「ニュ~~麦わら海賊団誕生だァ!!」

 

船員「でもこれだけの大人数、メリー号に乗り切れねェぞ。」

 

船員「まァしばらくはセクシーフォクシー号に乗って、あとはついて行くか。そういう事だな」

 

フォクシー「何言ってんだ!?セクシーフォクシー号は俺の船だぞ!?」

 

船員「俺の船?」

 

船員「たった3人ぽっちでこの大型船操って行けんのかよ?」

 

船員「ははっ 無理無理!!」

 

フォクシーは大口開けて、地面まで顎が。

 

ハンバーグは笑い、ポルチェも渋々承諾。

 

船員「元オヤビーン!!達者でな!!」

 

船員「風邪引くなよ!!」

 

船員「歯ァ磨けよォ!!」

 

フォクシー「おーーい麦わらァァ!!」

 

フォクシー達3人は小舟で出航する。

 

ルフィ「ん?」

 

フォクシー「覚えてろよ!!」

 

ゾロ「どこまで面白いんだあいつら・・・。」

 

ルフィ「よォし野郎共!!ニュー麦わら海賊団の初仕事を命令するぞォ!!心して聞きやがれ!!」

 

船員達は歓声を上げる。

 

船員「任しとけ!!」

 

船員「ゴムオヤビン!!」

 

ルフィ「お前ら 解散!!」

 

船員「解散ですか!?」

 

ルフィ「うん 解散。」

 

ゾロ「キャプテンの命令は絶対・・・だろ?」

 

ルフィ「元の海賊団でも割れ頭のトコでも戻っていいぞ!!とにかく解散!!以上!!」

 

船員達はフォクシーを追う。

 

ナミ「厳禁なモンね・・・」

 

ルフィ達はトンジットの所へ。

 

ルフィ「ぶっ飛ばして来た!」

 

ルフィはフォクシー一味の海賊旗を見せた。

 

トンジット「ずいぶんケガしてる」

 

ルフィ「・・・・・・こんなのいつもだ」

 

トンジット「ありがとうよ・・・・・・」

 

シェリー「ヒヒーン」

 

ルフィ「しし」

 

チョッパー「シェリー もう一回 手当てし直そうな」

 

ナミ「成程ね それで決闘を受けたの もし 何もなくても受けたんでしょうけど・・・」

 

ルフィ「失敬だな!!お前!!」

 

そして、ルフィ達はメリー号に乗船する。

 

トンジット「このご恩は忘れねェよ。ありがとな!」

 

ウソップ「気ィつけて帰れよな!!」

 

トンジット「おめェ達もな!!道中の無事を祈る!!」

 

ルフィ「さァて おれ達も。ナミ ログは溜まったか?」

 

ナミ「ええ!OKよ!」

 

ゾロ「じゃあボチボチ。」

 

サンジ「ああ。」

 

ウソップ「早いトコ船大工を仲間に。」

 

チョッパー「うんうん」

 

ロビン「ウッフフ」

 

ララ「はい!」

 

アイリス「そうです!!」

 

ルフィ「よォし。野郎共!!船大工を探しに行くぞォォ!!」

 

ララとアイリス含むゾロ達「「「おお!!」」」



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第229話「失った?奪われた?お前は誰だ?」

ララは記憶を奪われる事は無いですね。本来存在してませんし、冒頭での眠気覚ましのコーヒーを飲んで徹夜で読書中のロビンを除いたルフィ達が笛の音で記憶を奪われてる時は、外からの音を一切遮断する異空間の居住スペースにて寝ているんです。女神様に頼んでの対策で、寝ている間は笛の音を弾く防御幕かなにかを張るでしょう。でもペケとアイリス以外にネタバレはしないです。


深夜帯、メリーはある島付近に停泊していた。

 

ロビンは読書中。

 

ナミ達はぐっすり寝ていた。

 

そして、とある少年が抱える笛の音が鳴る。

 

ララは扉の中の異空間の日本のマンションそのもののような居住スペースにて、ペケを髪からはずして学生服を解除し、ブラジャーを外して、巨乳での乳首も露わになり、前の上下下着は全自動洗濯機に入れてあり、新品の女子高生サイズのセクシー系水色パンツだけで寝ていた。アイリスはララのパンツを穿いてるだけだが、主の美しき裸体には至福の目の保養であった。

 

ペケ・ロボ形態「アイリス殿 我が主・ララ様は美しい豊満な裸体ですなァ パンツだけ穿いてる状態ですが・・・。」

 

アイリス「うん。それに89と巨乳で至福の目の保養になるの。」

 

ロビンは本を棚に戻し、ナミが起き上がる。

 

ロビン「あら。おはよう。」

 

ナミは呆然としている。

 

ロビン「どうかした?」

 

ナミ「あなた 誰?」

 

ロビン「え?」

 

チョッパーは起き上がると、びっくりしまくりの状態で船を走り回る。

 

そしてルフィ達も起き上がり、ウソップはビクビクしていた。

 

ウソップ(どこだここは?それに、なにもんだこいつら。)

 

サンジ「おい。」

 

ウソップ「は はい!!」

 

サンジ「お前 なんか知ってんのか?」

 

ウソップ「はい?」

 

サンジ「俺はサンジ。海上レストラン・バラティエのコックだ。昨日もいつもと同じように自分の部屋で寝たはずだったが、今起きたら知りもしねェお前らと知りもしねェ所にいたって訳だ。その理由をお前何か知ってるか?」

 

ウソップ「い、いや~~」

 

ルフィ「あれ?何だ お前らが助けてくれたんじゃなかったのか・・・。」

 

ウソップ「助ける?」

 

ルフィ「おれはルフィ。風車村を出て航海してたんだけど、でっかい渦巻に遭っちまってさァ 慌てて樽に入ったはいいけど目ェ回っちまってェ 気づいたらここにいたんだ。てっきりお前らが助けてくれたんだと思ったよ。」

 

ウソップ(どういう事だ?おれも昨日カヤん家でバカ話した後、ピーマン達と遊んで帰って寝たはずだけど、その後の事がちっとも分からねェ。こいつら同じなのか・・・)

 

サンジ「っで?お前はなんか知ってるのか?」

 

ウソップ「え?」

 

サンジ「何で俺達がこんなトコにいるのかを・・・」

 

ウソップ(何だか分からねェが得体の知れねェ奴らだ。ここは1つハッタリかまして・・・)

 

ウソップ「いいだろう 教えてやる。お前らが昨日までの事を覚えてねェのも無理はねェ 何しろ伝説の大鯨に襲われたんだからな。」

 

ルフィとサンジ「「伝説の大鯨?」」

 

ウソップ「そうさ。そいつに飲み込まれたお前達を俺様が鯨を退治して助け出したって訳だ。」

 

ルフィ「へェ!そうだったのかァ ありがとう!」

 

サンジ「何者なんだ お前・・・」

 

ウソップ「よくぞ聞いてくれた!!俺は東の海(イーストブルー)に君臨する大海賊団を率いるウソップ!!人々は俺を称え!!さらに称え!!我が船長 キャプテン・ウソップと呼ぶ!!」

 

ルフィ「うォォォ!!キャプテン・ウソップーー!!」

 

サンジ「知ってんのか?」

 

ルフィ「いや!全然!」

 

ウソップ「おいおい 口の聞き方には気をつけろよ。ウソップ海賊団には8000人の部下がいるんだ」

 

ルフィ「何ィィィィィ!?8000人もォォ!?」

 

ウソップ「ち、ちなみにお前も昨日から俺の手下だ。」

 

ルフィ「マジか!?」

 

サンジ「・・・いやウソだろ。」

 

ウソップ「げ!?バレた!?」

 

サンジ「ほれ。バレたって言った。」

 

ウソップ「うわぁ!!バレたって言っちまった!!おのれ策士め!」

 

ルフィ「アハハハ!!面白ェ奴だなお前!!」

 

ウソップ「おいてめェ 俺をコケにすんな!!俺は誇り高き男なんだ。その誇り高さに人が俺をホコリのウソップと言うほどにな!!」

 

ウソップ「ん?」

 

サンジ「何だ?どうした?」

 

ウソップ「いや、前にも同じような事が・・・」

 

ルフィ「俺も・・・」

 

サンジ「面倒だ。」

 

サンジはタバコを消して、立ち上がるが、ウソップはビビる。

 

サンジ「とりあえずそういう事にしとこうぜ。まずはメシだ。人間 腹が減ってるとロクな考えが浮かばねェ。」

 

ルフィ「メシーー!?」

 

ウソップ「そういやコックだとか言ってたな?」

 

サンジ「超一流のな。ここが船なら何かしらあるだろ。」

 

サンジはハシゴを登って行く。

 

ウソップ「コックか・・・。」

 

ルフィもハシゴを登っていこうとした。

 

ウソップ「おいおい ちょっと待て!結局お前は何もんなんだ?」

 

ルフィ「俺か?おれは海賊王になる男だ!!ヒヒ!」

 

ルフィはハシゴを上がっていくが、ウソップは唖然としていた。

 

サンジは登り上がり、

 

サンジ「おいおい 随分年季の入った船だな。」

 

ルフィ「おお!?島だ!!何処だろうな ここ!!」

 

すると、扉が開いてロビンとナミが出て来た。

 

ロビン「あなた達 大変よ。航海士さんが。」

 

ルフィ「誰だ ありゃ?あいつらもキャプテン・ウソップの部下か?」

 

ウソップ「ん?ああ もちろんだ。」

 

ロビン「あなた達も記憶を失ってるの?」

 

と、ペケを左頭に飾って、気分変えとして、首輪に十字架でYシャツの胸元が若干開いた状態でのロザバンのヒロイン制服と高校指定の黒の靴下と革靴に、胸ポケットにスマホを入れ、左腕にデバイス装着中のララとアイリスが出て来た。ララは異空間居住スペースにて、アイリスに髪を太もも位置から背中よりちょっと下辺りまで綺麗に散髪してもらった。

 

ララ「皆さん おはようございます!!」

 

アイリス「おはようございます!!」

 

ルフィ「誰だ? あいつらも部下か?」

 

ウソップ「あ ああ!!そうだな!!」

 

ララ「どうかしたんですか?」

 

アイリス「様子がおかしいですけど・・・」

 

ロビン「ピンクちゃんは記憶を失っていない・・・?何故?アイリスはロボットだから何となく分かるけど」

 

すると、

 

サンジ「ああ。今こそランプの中に飛び込んでいく愚かな蛾の気持ちがよく分かった。人もまた光り輝く物の中に飛び込まずにはいられないのですね。」

 

サンジはロビンに近づく。

 

サンジ「綺麗なお姉さま方 お名前は?」

 

赤いバラをロビンに手渡すと、ララとアイリスの元へ。

 

サンジ「お二人も美しい。」(ピンク髪のお嬢さん、十字架ありだが、胸元が若干開いている♡!!)

 

サンジは赤いバラを1本ずつ手渡す。

 

ララ「ありがとうございます!」

 

アイリス「バラを頂けるなんて嬉しいです。」

 

1人と一体からの笑顔にサンジは心を撃たれる。ララは嬉しさから頬が若干赤くなる。

 

サンジ「今夜お時間あればディナーでもいかが?」

 

サンジはナミにもバラを渡そうとするが、ナミは何故か気持ち悪そうな表情で、引き気味であった。

 

ルフィ「アッヒャッヒャッヒャ!!何だあいつ 面白ェェ!!」

 

ウソップ「あいつ キャラ変わってるぞ。ピンク髪の姉ちゃんとあと一人は人間の女なのか?笑顔で嬉しく受け取ってるしよォ・・・」

 

ナミ「ねェ 何なの?こいつら?何処なのよここは!?それに・・・」

 

ルフィ達がある方向を見ると、記憶喪失のチョッパーが樽に逆状態で隠れている。

 

ララ「チョッパー・・・」

 

ロビン「逆なんじゃない?」

 

チョッパーは動揺する。

 

ルフィ「何だ?あれ・・・」

 

ウソップ「シカだ。」

 

チョッパー「うるせェ人間!!おれはトナカイだ!!」

 

ルフィとウソップ「「喋った!?」」

 

チョッパーはびっくりして隠れる。

 

アイリス「チョッパー!」

 

ララ「チョッパー!」

 

チョッパー「何で!?初対面なのに、俺の名前知ってんだよ!?」

 

ルフィ「おい!!捕まえようぜあれ!!」

 

ウソップ「おいおい!!やめろ!!気味悪ィよ!!」

 

ルフィ「おい そこの女も手伝え!!」

 

ナミ「ちょっとこっち来ないでよ!!」

 

ララとアイリスはロビンの元へ。

 

ララ「ロビンさん ルフィさん達・・・」

 

アイリス「変ですよね・・・?」

 

ロビン「ええ。何からどう説明しようかしらね・・・。」

 

ララ「う~~ん。」

 

ロビン「ピンクちゃんとアイリスは記憶を失ってないみたいだけど、どうして?」

 

ララ「一つの扉の中の私の居住スペースは物理法則完全無視の異空間のようになってますが・・・答えになってませんね。」

 

ロビン「それは後で聞くわね・・・。今は皆の状況を何とかしないと」

 

アイリス「ですよね・・・。」

 

ゾロは監視台でいびきを掻いて寝ていた。

 

ルフィ達はチョッパーを追って船を走り回る。

 

ロビン「そうね。皆ちょっと聞いて。ここについてだけど、ここは。」

 

ルフィ達は止まる。

 

ウソップ「今、何つった?」

 

ララ「私達は今、偉大なる航路(グランドライン)の中にいると言ったんですよ。忘れちゃったんですか?」

 

ルフィ「マジか!?ウホホホ!!」

 

ウソップ「おい!?何喜んでやがる!?偉大なる航路(グランドライン)っつったらバケモンのウヨウヨいる魔海だって言うじゃねェか!!そんな所にいるって言ったら普通気味悪ィぞ!!」

 

ルフィ「でもよォ あんまし普通の海と変わんねェぞ?ホントに偉大なる航路(グランドライン)か?」

 

ロビン「航海士さん。」

 

ナミ「あたしの事?」

 

ロビン「あなたが腕につけているもの、分かる?」

 

ナミは左腕の記録指針(ログポース)を見てびっくり。

 

ナミ「何!?これ!?」

 

ロビン「それは記録指針(ログポース)。コンパスの効かないこの海では島の同士の磁気を利用して航海するの。その磁気を見る為の道具よ。偉大なる航路(グランドライン)を渡るにはなくてはならない物だわ。」

 

サンジ「ところでお姉さん。おれは東の海(イーストブルー)のレストランに戻らなきゃならないんだけど、なんか良い方法ないかな?」

 

ロビン「やめておいたら?この海に入って随分経つし、1人で逆走するなんて、自ら命を捨てるようなものよ。私達は記録指針(ログポース)の示すまま船を進めていた。そして、このサンゴ礁に辿り着いたのよ。ねェ?」

 

ララ「はい。」

 

アイリス「そうです。」

 

ナミ「そんな事 急に言われても信じられないわ。大体何でこんな人達と仲良く旅してるのよ!?」

 

ララ「あれを見て下さい。」

 

アイリス「旗をです。」

 

皆は海賊旗を見た。

 

ナミは驚愕する。

 

ウソップ「おい?ありゃ海賊旗だぞ!?」

 

ルフィ「何!?海賊船か!?」

 

ウソップ「あっ そ そうだ。このキャプテン・ウソップ様の海賊船だ!!」

 

ルフィ「そうなのか!?」

 

サンジ「でもよキャプテン・ウソップ。あのドクロ麦わら帽子を被ってんじゃねェか?」

 

ウソップ「ん?そ そうか。って事はだ この帽子は俺んだ。」とルフィの被る帽子を奪って被る。

 

ルフィ「あ!?何すんだ 返せ!?」

 

ルフィは帽子を奪い返して、ウソップの胸倉を掴む。

 

ルフィ「俺の麦わら帽子に触るな!!またやったらぶっ飛ばすぞ!!」

 

ウソップ「何だよお前?記憶無いんじゃなかったのか?」

 

ルフィ「これは覚えてる。これは俺の宝なんだ。」

 

ウソップ「宝?」

 

ルフィ「ガキの頃 友達から預かった大切な宝物だ。仲間を集めて海賊になる事を俺はこの帽子に誓った。」

 

ララ「あなたが尊敬している海賊さんじゃありません?」

 

ルフィ「ああ そうだ!!」

 

ララは胸ポケットからスマホを取り出して操作する。

 

ナミ「フン。海賊海賊ってバカな時代だわ。でも これでハッキリしたわ。あなたとその子の言ってる事が全てデタラメってことがね。私はね!海賊が大っ嫌いなの!!好きな物はお金とみかん!!そのあたしが海賊なんかと一緒に旅するわけないわ!!」

 

ウソップ「おいおい 海賊なんかとは言ってくれるじゃねェか姉ちゃん。」

 

ロビン「みかんってあれの事?」

 

ロビンはみかんの木を指す。

 

ナミ「あのみかんは?」

 

ロビンは能力により手を一本生やして木から1個取って、ナミの手元へ放り投げる。その時にチョッパーはびっくりだった。

 

アイリス「チョッパー びっくりしちゃった・・・。」

 

ナミ「な 何今の?」

 

ウソップ「おい 今 手が生えたぞ!?」

 

ルフィ「不思議みかんか!?」

 

ナミ「あなた一体何者なの!?」

 

ロビン「そんな事よりそのミカン。」

 

ナミ「これはベルメールさんのミカンよ。間違えるはずがない!何でこんな船にベルメールのミカンがあるの?」

 

ロビン「その辺の事情に関しては残念だけど、私はよく知らないの?そこにいるピンクちゃんなら知っているんだろうけど。」

 

ナミ「え?」

 

ナミはララの方を向く。

 

ララ「確かに事情はあなたの義理のお姉さんから聞いていますが、直接は言う事はできません。」

 

ナミ「ノジコを知ってる?あなたも何者?隣の女の子も・・・。」

 

アイリス「ララ様・・・。」

 

ロビン「あなたの部屋にある航海日誌でも読んでみたら?」

 

ナミ「へ?」

 

ロビン「確か、そのベルメールさんって人の写真もあったはずよ。」

 

ナミは船内の女子部屋に入り、航海日誌を手に取る。

 

ナミ「あたしの字だわ。」

 

辺りを見回し、写真立てを取る。

 

ナミ「ベルメールさん。」

 

ナミ《ベルメールさーん!!ほら!こんなに採れたよ!!》

 

ノジコ《やだ!青いのもあるよ。ダメじゃない ナミ!!よく見なきゃ!!》

 

ナミ《ええ!?でも甘かったよ。》

 

ノジコ《つまみ食いしたの!?売り物なのにィ!!》

 

ベルメール《いいよ!!家で食べる分にするから。》

 

ナミ《うん!!ノジコの意地悪。》

 

ノジコ《何ィィ?》

 

ベルメール《ウッフフ。さっ 二人共働いた働いた!!》

 

ナミはみかんを開いて、一口食べる。

 

ナミ「帰らなくちゃ。ココヤシ村に何かあったのかもしれない。」

 

アイリスはララに耳打ちし、内緒話へ。

 

アイリス「ララ様 どうします?」

 

ララ「う~~ん。ロビンを除く寝ている時のルフィ達の記憶を奪った真犯人であるタツノオトシゴはある男の子が抱きかかえている。でも皆にネタバレはしないわ。私はできるだけこの事に手は出さないと思う。最終的にルフィ達の記憶を自分が誰だか分からないくらいにまで体がパンパン状態まで取り込んだタツノオトシゴはルフィの蹴りで空の彼方へ吹っ飛ばされて、結局記憶は吐き出されて全てルフィ達の元に戻っちゃうから。」

 

アイリス「そ、そうですか・・・。ララ様が言うのならそうなんですね・・・。もしかしてそのタツノオトシゴは寝ている時しか記憶を奪えない能力かなにかでしょうか?」

 

ララ「そうなんじゃない?チョッパーの通訳で憧れの「千年竜」になれるとかほざいてたし。」

 

アイリス「せ、千年竜?たったそれだけの理由で記憶を奪うんですか?」

 

ララ「タツノオトシゴに対して呆れちゃうでしょ?はぁ・・・。」

 

アイリス「確かに呆れますね・・・。」

 

ウソップ「結局、ありゃ一体何なんだ?」

 

ルフィはチョッパーを面白いと言って追いかける。

 

ウソップもチョッパーの存在で逃げ出す。

 

サンジ「トナカイは肉を薄切りにして、煮込んでシチューにするに限る。」

 

ルフィ「何!?食えんのかこれ!?」

 

サンジ「ステーキにしてベリーソースを添えても絶品だ。」

 

ルフィ「ステーキでェ!!」

 

ララ「いやいやダメですって!!」

 

チョッパーは人型に巨大化し、ウソップを肘で吹っ飛ばしてしまう。

 

ロビン「食べてはダメよ。彼は船医さんなんだから」

 

サンジ「船医?」

 

ララ「はい!!人間の医者でもきっとかなわないくらいに優秀なこの船の医者です。そうだよね?」

 

チョッパー「う、うるせェなぁ!!」

 

チョッパーは人型から元に戻る。

 

チョッパー「人間なんかに褒められたって嬉しくねェぞ。コノヤロが!」

 

サンジ「おお。嬉しそうだな。」

 

ロビン「彼はヒトヒトの実を食べて人間の能力を持ってしまったトナカイよ。ちなみに私はハナハナの実を食べた悪魔の実の能力者。そしてルフィも悪魔の実を食べたのよね?」

 

ルフィ「ああ!ゴムゴムの実を食ったゴム人間だぁ。」

 

ララ「私は能力者ではありませんが、左腕のスマホ型デバイスによってある望んだ存在に変身ができるんです。私がデバイスにて召喚したアイリスはレプリロイドという私達人間の心を持った機械。ロボットです。優しさの心を持ったね。」

 

アイリス「はい!!」

 

サンジ「ピンク髪のお嬢さん 美しい!!ロボットのお嬢さんもなんて可愛いんだ!」

 

サンジは♡マークであった。

 

ウソップ(悪魔の実の能力者が3人もいる!?ただ事じゃねェ。それにピンク髪のあの女の子の左腕のスマホ?型デバイスとか訳分かんねェよ!!あんな機械類みたいのは見た事ねェし・・・アイリスとかいう俺達人間の心を持った機械!?美少女ロボットだと!?顔と髪の毛は人間に見えるがよォ 優しさの心を持った・・・。機械が心を持つとかあり得ねェよ!!)

 

チョッパー「お前ら 海賊か!?本物か!?」

 

ロビン「そうよ。」

 

ララ「でも、君もそうなんだよ。」

 

ウソップ「よォーし!お前も今日からウソップ海賊団の一員だ。」

 

チョッパー「えええ!?何でェェェ!?」

 

サンジ「真に受けるか?」

 

ロビン「とにかく、これにもう一人を加えた8人で海賊としてこの海を渡っていたのよ。」

 

サンジ「ん?8人?」

 

ウソップ「その美少女レプリロイドのアイリスってのも入れて9人じゃねェのかよ?」

 

ララ「アイリスは召喚主である私がデバイスの召喚モードで特別に普段メンバー扱いとして召喚しっぱなしにしてるんです。優しさの心を持つレプリロイドとして好きですから。いつでもデバイスに戻って貰う事は可能ですが。」

 

ロビン「そうだったわね。とにかくとして、そろそろ降りて来たら?剣士さん!」

 

監視台から飛び降りて来たゾロ。

 

ゾロ「朝っぱらからうるせェ奴らだな。朝寝の邪魔だぜ。」

 

ウソップ「なな、何モンだ!?名を名乗れ!!」

 

ゾロ「人に名前を聞く時はまずは名乗るもんだ!!」

 

ウソップ「あっ はい!!」

 

ルフィ「おれはルフィ よろしく!!」

 

ゾロ「おれはロロノア・ゾロ。」

 

サンジ「ん?海賊狩りか?」

 

ゾロ「おれは海賊狩りなんて名乗った事は一度もない。結果的にそうなっただけだ。」

 

サンジ「賞金稼ぎには違いないだろうが。」

 

ゾロ「食うのに困った時だけそういう事をしてただけだ。それが目的な訳じゃねェ。」

 

サンジ「だが、この船にいるって事はやはり海賊船を狙ったからじゃねェのか?」

 

ゾロ「さあな。何故ここにいるのかさっぱり分からねェ。てめェら 名のある海賊なのか?」

 

ララ「まぁ一応は・・・。」

 

ウソップ「てめェやる気なんじゃねェか。来るなら来てみろ!!俺には8000人の部下がいるんだぞ!!」

 

ゾロ「ほう。だったら相当の賞金額になるだろうな。」

 

ゾロは刀を抜きそうになる。

 

ゾロ「丁度のメシの金に困ってたところだ。そんなに言うなら獲物になって貰うぜ。」

 

ウソップ「い、いや俺が言いたいのはそういう事じゃなくて。落ち着け!!おめェも何とか言ってくれ。」

 

ロビン「だけど、彼の首には1ベリーの賞金もかかってないわ。」

 

ウソップ「ねェのかァァい!!」

 

ナミ(何とか脱出しなくちゃ。)

 

ナミは風呂敷をめくると、光り輝く黄金にびっくり。

 

ナミ(黄金!?これだけあれば、ココヤシ村を買い戻してお釣りが来るわ!!)

 

そして、ナミはお宝を持ってウェイバーで出て行こうとした。

 

ルフィ「ウホホ!!何だあれ!?」

 

ナミは船を出て行ってしまった。

 

ナミ「凄い!!やっぱこれ海の上でも走れるんだ!!」

 

ルフィ「あれ?アイツ行っちまったぞ?いいなぁ あれ!!」

 

サンジ「お嬢さん・・・。」

 

ゾロ(よく分からねェが、ここに俺が留まる理由はなさそうだな。)

 

ゾロも船を出て行ってしまう。

 

ルフィ「あれ?あいつも行っちまったぞ。どうしたんだろうなぁ」

 

ウソップ「何が・・・どうなってるんだ・・・?」

 

ララ「う~~ん。」

 

ロビン「私にもさっぱり分からないわ。困ったわね。」

 

とある島の丘では、マントをつけた少年の後ろ姿が。



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第230話「笛を抱いた謎の少年とロビンとララの推理!!」

ウソップ「ふえェ・・・これでひとまず安心だ。」

 

サンジ「いけ好かねえ海賊狩りが船を降りたのは何よりだが」

 

ロビン「島へ上陸するんじゃないかしら。航海士さんの事だから、冷静な判断がつくまでそうやすやすと動かないはず。」

 

ララ「でしょうね・・・。」

 

サンジ「だといいが。」

 

ルフィはふにゃけて倒れる。

 

ルフィ「なぁ腹減った メシ。うまほォ!」

 

チョッパーはビビる。

 

ララ「ルフィさん・・・。」

 

サンジ「たく・・・緊張感ねェな お前・・・。」

 

ルフィ「ん?」

 

サンジ「だがまあ これからどうするかはメシを食ってからでも遅くはねっか。所でお姉さんにピンク髪のお嬢さん。まだ名前を聞いてなかったね。アイリスちゃんは聞いたけど。」

 

ロビン「ニコ・ロビンよ。」

 

ララ「私はララ。雨野ララと言います。」

 

サンジ「まずは教えてくれないか?俺達が失った記憶とやらを・・・。」

 

ロビン「ええ。」

 

ララ「はい。」

 

ナミはウェイバーで進んでいく。

 

ナミ(あんな所、1秒だって冗談じゃないわ!!海賊なんて人の大切な物を平気で奪って。)「早くココヤシ村に戻る方法を考えなくちゃ。はっ!?」

 

ナミはある島へと上陸。

 

少年「嬉しいよボク。お姉ちゃんが来てくれて、歓迎するよ。でも不思議なのが船の見知らぬ二人の記憶を奪えてない事だね・・・。ピンク髪のお姉ちゃんに茶髪のお姉ちゃんだ。どういう事だろ?」

 

ナミは島に入って行った。

 

ナミ「やけに静かね。どうかしたのかしら。もう少し上に行けばなにかあるかしら。」

 

ナミはウェイバーを動かし、進んでいく。

 

ペリカン便が新聞を配達中に新聞を落とした。

 

すると、住民達が現れだし、新聞の奪い合いになる。

 

ナミ「何なの?この人達・・・。」

 

そして住民達は家へ入って行ってしまった。

 

少年「ねェ。どうしたの?お姉ちゃん。」

 

 

少年「ふーん。船を探してるんだ。」

 

ナミ「うん。」

 

少年「この島にはこの港にある船しかないよ。」

 

ナミ「ええ そうなの?ずっと使われてないようなポンコツだらけだけど」

 

少年「みんな他に気になる事があってそれどころじゃないみたい。ウソだと思うなら島をぐるっと回ってみるといいよ。小さい島だからそんなに時間はかからないよ。まァゆっくりしていきなよ。お姉ちゃんなら楽しめる筈だよ。」

 

ナミ「あんまりゆっくりしてられないんだ あたし。」

 

少年「ふーん。そうなんだ。」

 

ナミ「ごめんね。」

 

少年「ううん 気にしないで。何だか眠くなっちゃった。僕 もう帰るね。」

 

少年は飛び降りる。

 

ナミ「ちょっと!!」

 

少年「じゃあ またね!」

 

少年は去って行く。

 

メリー号では、ルフィ達が船内でくつろぐ。

 

アイリスはララの近くにメイドの姿勢のように両腕を前に組んで立っていた。

 

ララはスマホで常に地球と接続されて更新されるネット記事を読んでいるのだ。

 

チョッパー(こいつら本物の海賊だ。でもあのピンク髪のあいつと茶髪のあいつは俺とは初対面なのに、名前を呼んでたし。)

 

ルフィ「やっぱし、雲はフカフカかよ。ダーーックスフント。白熊。鳥馬。ちくしょー 何で覚えてねェんだよ。」

 

サンジ「デービーバックファイトに海軍の大要塞。そして空島に砂の国アラバスタ。本当にそれだけの旅を俺達が?」

 

ロビン「ええ。」

 

ララ「はい。」

 

サンジはロビンの前にコーヒーカップを置くが、

 

サンジ「ララちゃんは16歳だって聞いたけど、果物ジュースかコーヒー どっちが良かったかな?」

 

ララ「果物ジュースもいいですけど、コーヒーにしますね。でもミルクと砂糖入りで。砂糖を多めがいいです。」

 

サンジ「わかった。アイリスちゃんは?」

 

アイリス「私はロボットですので、飲食の必要性はありません。」

 

サンジ「そうなんだね・・・。」

 

ウソップ「飲食の必要性が無い 機械であるロボットだから・・・。そういえば食べたり飲んだりするトコは直接1回も見てねェな。」

 

ルフィ「すっげェェ・・・。メシはいらないのか、機械だから。」

 

ララ「もし元居た世界の母国なら20歳未満で16歳の私は正式な大人を迎えていない未成年って事でお酒は許されないんです。飲酒法ってお酒のルールがあるので。お酒は嫌いで飲みませんが。」

 

ララのコーヒー、ミルクと砂糖入りの準備するサンジ。

 

サンジ「20歳未満の16歳で、お酒は20歳まで禁止である未成年・・・。それに元居た世界の母国・・・?」

 

ウソップ(し、信じらんねェ ここの船長は1億ベリーの賞金首なのに、このララって女は俺より1個下の最年少で船長じゃないのに、27億9100万の賞金首ってどういう事だよ!?ってか元居た世界って何だ?)

 

ルフィ「なぁ?もうねェのか?面白冒険ストーリー!」

 

ロビン「私が仲間になったのはアラバスタから。残念だけどその前の様子は知らないわ。」

 

ララ「私は知ってますよ。」

 

ルフィ「そうなのか!?」

 

ロビン「それより何でピンクちゃんは記憶失ってないの?」

 

ララ「この船のある一つの扉の中は異空間にして居住スペースなんです。それも外の音を一切遮断してます。女神様に頼んでですが。」

 

ロビン「異空間?あなたの居住スペースなの? そういえばあの中って見た事無いわ。それに外からの音を一切遮断してるの?」

 

ウソップ「っつうか・・・め、女神様!?」

 

ララ「私は別世界からの転生者です。地球って世界で事故に遭って亡くなって、生死の空間で出会った女神様によって、私自身が望んだ転生特典としてあるゲーム世界の全てが詰まったこの左腕のデバイスの力があります。」

 

ルフィ「すっげェェ!!」

 

ウソップ「おいおい。つくならもっとマシな嘘をつけよ。」

 

サンジ「てめェ 長っ鼻ぁぁ!!ララちゃんの言う事を疑うのか!?」

 

ウソップ「いやだってよォ。口だけじゃ信じられねェよ・・・」

 

ララ「信じられないならそれでもいいです。アイリスはデバイスの召喚モードで召喚しっぱなしにしているんです。特別にメンバー扱いとして優しさの心を持ったレプリロイドですから。そんなアイリスが私は好きなんです。」

 

アイリス「私も召喚主であるララ様は好きですよ。ララ様の優しさがね。」

 

ララ「それに、私はモーガン大佐の指揮していた海軍基地でゾロさんが捕まっていて、ルフィさんとコビーくんが彼を助けようとした所からです。東の海(イーストブルー)ですね。」

 

ルフィ「あいつをか?そんな所からか。」

 

ララ「そこから、道化のバギー一味と戦い、ナミさんは私達とはアーロンまでは手を組み、ウソップさんの故郷のある屋敷の執事をやっていたクラハドールという元海賊団船長、サンジさんのいたレストランをクリークたちが襲い、私とルフィさんで倒してサンジさん あなたは自分の夢の為に今この船へ乗った。」

 

サンジ「じゃあ あのクソジジイは?」

 

ララ「見送ってくれましたよ。そしてナミさんの育ちの村でアーロン達を私達で壊滅させ、8年間村を買い戻す為に1億稼ごうとしたナミさん自身と村は救いましたが、そこを訪れていた海軍のネズミみたいな顔の大佐がナミさんが自分をぶっ飛ばした逆恨みからアーロンを倒したルフィさんとデバイスによる変身ができるチートに近い私を賞金首にしちゃったんです。」

 

ウソップ「げェェ。」

 

サンジ「逆恨みでララちゃんを賞金首にかよ!?」

 

ルフィ「でも、それを覚えてェのが悔しい・・・」

 

サンジ(にわかに信じられる話じゃねェが、調味料の配置に器具の位置 妙にしっくり来るのもまた事実。)「ロビンさんにララちゃん 肝心の昨日の様子を聞かせてくれないか?」

 

ロビン「ええ。それじゃ船医さんもね。」

 

ドアを開けると、チョッパーは慌てて隠れる。

 

アイリス「だから逆だって。」

 

チョッパー「うっせェな。コノヤロ!」

 

サンジ「腹減ってんだろ?こっちでメシ食えよ。」

 

チョッパー「バ、バカ言え!!人間なんかと一緒にメシなんか食ってられるか!!」

 

ロビン「あなたの意見も聞かせてもらえるかしら?お願いね。優秀な船医さん。」

 

チョッパー「バカヤロ!!褒めたって嬉しくねェぞ コノヤロがぁ。」

 

ルフィとウソップ「「嬉しそうだな。」」

 

ロビン「私達はこの海域を進んでいた。」

 

ララ「はい。昨日までそうだったんです。」

 

ゾロ《ナミ。ホントにこのコースで間違いないのか?》

 

ナミ《大丈夫。ログはこの方向を指してるわ。》

 

ゾロ《ウソップ!!まだ何も見えねェか?》

 

ウソップ《ちょっと待て。あっ 島だ!》

 

前方に島発見。

 

ナミ《方々にサンゴ礁が散在してるわ。このまま切断するのは危険ね。今夜は沖で停泊して明日の朝上陸しましょ。》

 

ルフィ《ええェェ~~》

 

ナミ《航海士の言う事が聞けないっての?サンジくん ルフィの夕食抜きね。》

 

ルフィ《ええ!?》

 

サンジ《は~~い!!ナミさん!!》

 

ルフィ《ごめんなさい。》

 

ロビン「それから調べ物していた私と見張り番の剣士さんを除いてみんな眠りについたわ。」

 

ララ「はい。私も自分の異空間兼居住スペースにて寝ていました。」

 

ララもミルクと砂糖入りのコーヒーを飲む。

 

ロビン「そうね。大雑把だけど、こんなトコ。あとはあなた達の記憶の通りよ。多分」

 

サンジ「さっきの口ぶりからすると、海賊狩りは途中で眠っちまったみてェだな。」

 

ララ「みたいですね。」

 

サンジ「おかわりは?」

 

ロビン「頂くわ。」

 

サンジ「ララちゃんは?」

 

ララ「お願いします。」

 

サンジはララの分のカップも持って行く。

 

サンジ「ララちゃんはその外からの音を一切遮断する異空間の居住スペースにて過ごしていて寝ていたから記憶を失わなかったのかな・・・。ロビンさんは何故記憶を失わなかったんだ・・・。」

 

ララ「ゾロさんが途中で寝てしまったんなら、異例の私を除けばロビンさんとの違いは眠ったか眠らなかったくらいでしょうね。」

 

ウソップ「寝てたけど覚えてるぞ!!俺達は紛れもなくウソップ海賊団だ!!」

 

サンジ「つまり眠ったかどうかが記憶のある無しを左右すると。」

 

ロビン「客観的事実を言っただけ。断定は出来ないわ。」

 

チョッパー「そんな症例聞いた事ねェぞ。」

 

ロビン「今度はあなた達の番。ピンクちゃんとアイリスは除外するとして、記憶の中の一番新しい出来事を教えて頂戴。」

 

チョッパー「おれはドクトリーヌと薬草を積みに行って城に戻って寝たはずが、起きたらここにいた。」

 

ウソップ「おれは・・・」

 

でも視線を外される。

 

ウソップ「無視かよ。」

 

ルフィ「大渦に呑まれて目ェ回しちまって気づいたらここにいたんだ。」

 

サンジ「仕事を終えて自分の部屋で寝た筈だが、起きたらここって訳なんだ。」

 

ララ「ルフィさんの大渦に呑まれてっていうのが、衝撃的です・・・。」

 

アイリス「はい。」

 

ルフィ「そっか・・・?」

 

ロビン「でも、そこから覚えてない訳ね?」

 

その時、ヤカンのピューって音で、ルフィ達は何かに気づく。

 

チョッパー「そうだ。何処からかボォォって笛の音が聞こえてきて」

 

ルフィ「笛な!!笛!!そうそう 俺も聞いたぞ。」

 

ララ「私はそんな音は聞いていませんね。」

 

サンジ「そうか、その異空間の居住スペースは外の音を遮断してんだっけ。それにそういや。」

 

ウソップ「突然、子供が目の前に現れたんだ。」

 

アイリス「その子供って男か女かは?」

 

ウソップ「いや、そこまでは・・・。」

 

サンジ「まさか、記憶を失ったんじゃなく、そいつがララちゃんとロビンさん除いた俺達の記憶を奪っちまった?」

 

ロビン「そこまでは分からないけど、その子が鍵を握ってる事だけは確かね。」

 

チョッパー「もしかして眠る度に記憶を失っちまうんじゃねェか?」

 

ウソップが騒ぐ。

 

ウソップ「お前脅かすなよ!!おい待てよ!!あれは夢の中の事だろ!?そんなオカルトな事あるわけねェだろ?」

 

サンジ「出なきゃ異空間で寝てたララちゃん以外が同じ夢なんか見るかよ。オカルトだろうが何だろうが事実だ。」

 

ロビン「脅かすわけじゃないど、最悪の場合今度は自分が誰なのかすら分からなくなるかもしれないわ。」

 

ララ「私は大丈夫かと・・・」

 

サンジ「ララちゃんは問題ないのかい?」

 

ララ「私は女神様の保護下内にいますし、このスマホで連絡とって何かの対策くらいは出来るかと。」

 

ウソップ「何だよそれ!?」

 

アイリス「私は皆さんと違って生物である人間ではなく機械です。」

 

ララ「それに、例えば物語での仲間の一人が記憶を突然失うお話で、仲間達と揉め事を起こす事もあるでしょうが、結局は能力などで記憶を奪った真犯人を倒してそのメンバーが記憶を取り戻して元の状態に戻るんですよね。今の皆さんのように・・・。」

 

チョッパー「そういうもんなのか・・・?」

 

アイリス「うん。そういうもんなんだよ・・・。」

 

ルフィが突然立ち上がる。

 

ルフィ「もういいじゃねェか。記憶があろうがなかろうが。ララのお蔭で今までの冒険の面白記億の一部は教えて貰ってよかったと俺は思ってる。これからまた冒険を続けりゃいい話だろ!」

 

ウソップ「バ、バカ言うな!!記憶が全部失くなっちまうかもしれねェんだぞ!?そうなりゃ俺達の過去の記憶も根こそぎ!」

 

ルフィ「無くなんねェよ。俺の夢は無くならねェ お前達だって同じハズだ。」

 

ウソップ(なんちゅー前向きな奴。)

 

ロビン(変わらないのね 記憶があろうとなかろうと船長さんは。)

 

ララ「ルフィさんは昔からこんな感じで生きてきたんでしょうね。)

 

アイリス「でしょうね・・・。」

 

チョッパー(なんか、すげェ・・・)「ああ!?メシがねェ!!」

 

ルフィ「イッヒヒヒヒ。」

 

ルフィはサンジに蹴り飛ばされた。

 

サンジ「人のメシに手ェ出してんじゃねェよ!!」

 

ルフィ「すびばせん・・・。」

 

ララ「ルフィさんだからしょうがないのかな・・・。」

 

サンジ(メチャクチャというか何というか、マジに聞いてるこっちがアホみてェじゃねェか。」

 

ルフィ「イッヒッヒ。」

 

ゾロは島の林で迷う。

 

ゾロ「町は・・・どこだ?」

 

ルフィ達は船の甲板にた。

 

ララはロビンの座る同じ野外テーブルの椅子に座り、異空間居住スペースから持って来た高校カバンからタブレットを取り出して操作していた。アイリスはララの隣でタブレットを覗く。

 

ルフィ「何かワクワクするな!」

 

ルフィはチョッパーの調合を覗く。

 

ルフィ「何作ってんだ?」

 

チョッパー「記憶を取り戻す新薬だ。ジャマするな。」

 

サンジがトレーにスペシャルドリンクの入ったグラスを持って来た。

 

サンジ「何か分かったかい?」

 

と、一個をロビンの目の前に置く。

 

ロビン「いいえ。どこにでもある普通の島のようだけど」

 

ルフィは腕を伸ばしてグラスを取った。

 

ウソップ「よォーし!出来た!!フフフフ。これぞ俺の大発明。」

 

アイリス「大発明ですか?」

 

サンジ「何だそりゃお前?」

 

ウソップ「フフフ。よくぞ聞いてくれた。これは万が一記憶を失ってもこれで安心。」

 

と、テーブルに5人分の板切れを置く。

 

ウソップ「名付けてマイネーム版!!」

 

ロビン「フフ。名案ね。」

 

アイリス「私とララ様のは無い・・・。」

 

ルフィ「失礼だぞ!!はてなかよ!?」

 

チョッパー「おれはタヌキでも、非常食でもねェ!!」

 

サンジ「アホラブリンダァ!?」

 

ウソップ「どうよ。俺様のアイディアは イカスだろ?」

 

サンジ「つまんねェもん作ってんじゃねェよ。」

 

サンジは全て海へ放り捨ててしまう。

 

サンジ「ララちゃん スペシャルドリンク どうかな?」

 

ララはストローでドリンクを飲むと、

 

ララ「おいしいですよ!」

 

サンジ「サンキュー!!」

 

ゾロ(俺の記憶・・・。)

 

ゾロの先生《人間はなんて脆いんだろうね。ゾロ。》

 

過去のゾロは道場を走り、ある場所へ。

 

ゾロの先生《ゾロ・・・。》

 

過去のゾロの目の先には一人の顔を覆われた遺体が。

 

くいな《ゾロはいいね、男の子だから。私だって世界一の剣豪になりたいよ。女の子はね 大人になったら男の人より弱くなっちゃうんだ。悔しいよ あたしも男に生まれてくれば》

 

過去のゾロ《おれに勝っといてそんな泣き言言うなよ。卑怯じゃねェかよ!お前は俺の目標なんだぞ!》

 

くいな《ゾロ・・・》

 

過去のゾロ《男だとか女だとか俺がいつかお前に勝った時もそう言うのか!?実力じゃねェみたいに一生懸命特訓してる俺がバカみてェじゃねェかよ!!そんな事言うな。約束しろ。いつか必ず俺かお前が世界一の剣豪になるんだ!どっちがなれるか競争だ!》

 

くいな《バカ。弱いくせに・・・》

 

2人は握手を交わす。

 

過去のゾロ《先生!!その刀、俺にくれよ!》

 

ゾロの先生《くいなの刀を?》

 

過去のゾロ《俺は、あいつの分も強くなるから。天国に名前が届くように強くなるから 世界一の大剣豪になるからさ!約束したんだ 俺は・・・おれは・・・》

 

ゾロの先生《ああ・・・いいとも。くいなの魂と夢を君に頼みます。》

 

ゾロ(あれから修行を重ね、あの男を探しに海へ出た。大剣豪を目指して。船に寝たトコまでは覚えてる。それからだ。それからがまるで思い出せねェ 大体奇妙なのはこの刀だ。この2本の刀はいったいいつ手に入れた。だが妙にしっくりと来る。どうなってんだ?)「そこにいるのは誰だ!?」

 

船が停泊している島のある宿に泊まる事にしたナミもシャワーを浴び、気持ちを落ち着かせていた。前の胸部分は両手で隠しつつ。

 

ナミ(航海日誌の最後の日付は新聞の前日。辻褄は合ってる。だけど、信じられない。彼女やあのピンク髪の女の子の言った通りなの?だとしたら・・・海賊の仲間?そんな事、そんな事ある訳ないじゃない!!でも、この入れ墨一体どうしちゃったの?もう分からない私。分からないよ・・・)

 

アーロン《シャーハハハハ!!ご機嫌麗し!くだらねェ人間共よ!!》この瞬間からこの島を俺達の支配下とする!!記念すべき日に自分達の命を俺から買うんだ!払えねェ奴は殺す!」

 

ナミ《ヤダ。どうして出ていかなきゃいけないの?私 この村に住んでたいよ。貧乏だから?ベルメールさんの子でいちゃダメなの?》

 

ベルメール《待ちな!!》

 

アーロン《ん?》

 

ベルメール《その10万ベリーは2人の娘の分。あたしの分は足りないわ。》

 

ゲン《ベルメール!!お前!!》

 

ベルメール《ごめんゲンさん。私 家族がいないなんて言えないや。たとえ命を落としても、そりゃ確かに血の繋がりはないけどさ。家族なんだ。口先にだけでも親になりたいじゃない!あいつらはあたしの子でしょ?》

 

ナミとノジコはベルメールに駆け寄った。

 

ベルメール《ゴメンね。母親らしい事 何もしてあげられなくて」

 

ノジコ《そんな事ない!!》

 

ナミ《何もいらないから死なないで!!》

 

ベルメール《ナミ。あんたは夢を叶えるんだよ。生きて。》

 

アーロンは銃をベルメールの胸辺りに向ける。

 

アーロン《フン。くだらねェ愛に死ね。》

 

ベルメール《ノジコ!!ナミ!!》

 

ナミとノジコ「「()()()()()」」

 

ベルメール《・・・大好き。》

 

ベルメールは胸部分を撃たれ、即死した。

 

ナミ《あたし、アーロン一味に入る。測量士になって海図を描くの。》

 

ノジコ《ナミ・・・。》

 

ナミ《契約したの・・・。アイツからココヤシ村を買うって。》

 

ノジコ《村を買う?》

 

ナミ《1億ベリーでね。村を買えば自由になれる。》

 

ノジコ《でも1億ベリーなんて一生働いて払えるかどうか!?》

 

ナミ《稼いでみせるわ。どんな事しても、あたしが誰かに助けを求めたら、また人が傷つくから。》

 

ノジコ《辛いよ・・・。ベルメールさんを殺した奴と一緒にいるなんて。辛いよ》

 

ベルメール《生き抜けば必ず楽しい事がたくさん起こるから》

 

ナミ《平気。アイツの顔見てたってアタシ、ずっと笑っててやる。もう泣かないって決めたの。一人で戦うって決めたの!!》

 

ナミは湯船から立ち上がる。

 

ナミ「ベルメールさん・・・。」

 

少年「楽しみだな・・・。今夜残り全てを頂くけど、あのピンク髪と茶髪の二人は見知らぬ存在だな。記憶を奪えてないしどういう事なんだろ?」

 

ララは皆に隠れてこっそりスマホで女神様に頼み、自身は念の為に寝てても平気なように笛の音を弾く結界幕を張っておいた。

 

アイリスとロビン以外は寝ていた。

 

ロビン「アイリス。ピンクちゃんにタオル被せておいてくれる?」

 

アイリス「はい。」

 

アイリスはララにタオルをかぶせる。

 

ロビンはサンジにタオルを被せようとしたが、サンジは起きた。

 

サンジ「おっといけねェ。」

 

ロビン「起こしちゃったかしら。」

 

サンジ「いや・・・」

 

ロビン「まだ眠っていていいわよ。何か異変があったら、アイリスと一緒に起こすから。」

 

アイリス「今は安心して寝て下さい。」

 

サンジ「大丈夫。アイリスちゃんもありがとう。ロビンさん 眠気覚ましにコーヒーでも入れようか?」

 

ロビン「ありがとう お願いするわ。」

 

アイリス「サンジ コーヒー 私も手伝いますか?」

 

サンジ「んじゃ お願いしようかな。にしても男子共は爆睡だぜ。ララちゃんは寝顔が美しいぜ。」

 

アイリス「そうなんです。私にとっては至福の目の保養になります。」

 

サンジ「男子共は寝ねェて活きこんでたのによ。」

 

ロビンとサンジとアイリスは笛の音に気付く。

 

少年「お姉さん達まだ眠ってなかったんだ。」

 

ロビン「あなたなの?皆の記憶を奪ったのは!?」

 

少年「フフ。よく気づいたね。だけどもう遅いよ。」

 

ルフィ達男子は苦しい感じになるが、ララは普通に寝ていた。

 

少年は疑問に思う。

 

少年「何故あのピンク髪のお姉さんだけ平気で寝てるんだ?」

 

ロビンは能力で、ルフィ達の顔をはたいて起こす。

 

少年「へェ 不思議な技を持ってるんだね。」

 

アイリス「ララ様。起きて下さい!!」

 

ララ「う~~ん。アイリス。」

 

アイリスは耳打ちする。

 

アイリス「例の男の子が来ました。」

 

ララ「来たの?」

 

ウソップ達は起きた。

 

ウソップ「来やがった!!」

 

チョッパー「うわぁァ!?」

 

ルフィ「何だ?朝メシか?」

 

ララ「犯人来ましたか?」

 

少年「酷いよお姉ちゃんに茶髪のお姉ちゃんも。皆を起こしちゃうなんてさ。っていうかピンク髪のお姉ちゃんは笛の音を聞いても何で平気で寝てるの!?」

 

ララ「それは言えないね。」

 

少年「しょうがないなもう。こんな事したくなかったのに。」

 

少年はオトシゴの笛部分を吹いて、オトシゴは目を光らせる。

 

サンジとロビンは頭痛のような感じで苦しみだした。

 

しかし、最終的にオトシゴをぶっ飛ばし、みんなが記憶を取り戻す結末を知っていて本来この海賊世界に存在していないララは女神に頼んでの対策により無効化してもいた。人間の心を持っているとはいえ機械であるアイリスには全然効かなかった。

 

少年は平然としているララとアイリスに驚くしかない。

 

少年「な、何であの二人のお姉ちゃんには効いてないんだ!?」

 

ルフィは少年が船首に立っている事に怒り、腕を伸ばしていく。

 

船首に向かうが、少年が腕を蹴ったが、ルフィは船首の首部分にぶつかるが上手く足からオトシゴを蹴りで踏みつけつつ着地した。

 

少年「ごめんなさい。」

 

ルフィ「うん。」

 

オトシゴの口から煙が出て来て、ルフィにまとわりつく。

 

ルフィは船首から落ちて、煙が口から入っていく。

 

ウソップ「な、何だ 今の?」

 

サンジ「おい コイツ 何かやばくねェか?」

 

ララ「ルフィさん・・・」

 

アイリス「ルフィ・・・」

 

ロビン「固まったままね。」

 

ウソップ「生きてんのか?コレ・・・」

 

チョッパー「医者!!医者ァァァァ!!あっ 俺だ。」

 

ルフィは起き上がる。

 

ルフィ「記憶が戻ったぞォォォォ!!」



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第231話「いざ記憶を奪還せよ!海賊団 島に上陸」

ナミは海図を開いていた。

 

ナミ(あたしが書いた物に間違いないわ。海軍G8基地、そしてこの黄金。これが本当だとしたら全て辻褄が合う。ココヤシ村に帰れさえすれば全て分かるはず。でもまともな船も無くてどうやって行けば?よりによってここは偉大なる航路(グランドライン)ですって!?この海図によれば途中からは東の海(イーストブルー)へ抜ける事は出来ない・・・。)

 

ウソップ「な、何ィィ!?てめェが船長だと!?」

 

ルフィ「ヒッヒッヒ!それにしても危なかったなァ!おれが思い出さなきゃずっとウソップの子分になったままだったぞ!」

 

アイリス「記憶戻ってよかったじゃないですか。」

 

ララ「ホントに!」

 

ルフィ「おう!!」

 

ウソップ「うるせェ!!絶対信じねェぞ!誰が何と言おうとこの俺様こそ8000人の部下を率いる大海賊 ウソップ海賊団のキャプテーン・ウソップだ!!」

 

ルフィ「ハッハッハ!!そうこなっくちゃウソップじゃねェ!!でもお前は麦わら海賊団の狙撃手だ!ウソップ!!」

 

ウソップ(やべェ。立場が逆転しちまった・・・)

 

チョッパー(こいつ 俺と同じ化け物なのに船長なのか・・・)

 

ルフィ「チョッパー!!」

 

チョッパーはビビる。

 

チョッパー「こっちに来るな!!」

 

ルフィ「お前 まだそんな事言ってんのか?いつものように遊ぼうぜ。」

 

チョッパーは口と鼻の間に2本の棒を刺す。

 

チョッパー「俺 船医なのにホントにこんな事やってたのか?」

 

ルフィ「ああ お前の持ちネタだ!宴会の時は必ずやってたぞ!!あ ほォれ!!ほォれ!!」

 

ルフィはいつものノリでチョッパーと踊る。

 

サンジ「あのゴムサル。記憶を取り戻したって言ってもそれ以前とちっとも変わりゃしねェじゃねェか。」

 

ロビン「船長は何があっても変わらないって事ね。」

 

ララ「はい!ルフィさんらしいです。」

 

アイリス「ええ。」

 

ウソップ(海賊っつったって平じゃこき使われるだけかも・・・しかもこんなバケモノ共と一緒にいたんじゃ命がいくつあっても足りねェぞ。でもあのララって俺より1個下の女子とあいつの召喚する女ロボット・アイリスは化け物呼ばわりはマズイか。)

 

ロビン「これではっきりしたわね。機械であるアイリスは除外でピンクちゃん以外の皆は記憶を失くしたんじゃなくて、奪われたって事。」

 

ララ「はい 犯人はあの男の子ですね。」

 

サンジ「誰なんだ?あのクソガキ。」

 

ウソップ「なぁ ララ以外の俺達の記憶どうしようってんだ!?」

 

ロビン「さぁ・・・」

 

ルフィ「いっけねェェ!!」

 

ウソップ「ええ!?」

 

ルフィ「ナミとゾロを連れ戻さねェと行くぞ!!皆!!」

 

ロビン「朝が来るまで待ちましょ。」

 

アイリス「その方がいいですよ。」

 

ルフィ「え?何でだ ロビン アイリス」

 

ロビン「初めての土地で、しかも夜中に2人を探すのは至難の業よ。」

 

ララ「島にあの子が潜んでいる筈ですからね。いつ出くわすか分かりません。」

 

ルフィ「う~~ん。それもそうだな」

 

ロビン「夜明けまで少し眠っておいた方がいいんじゃない?あの子も痛い目に遭ったみたいだし、もう今夜は二度と現れる心配はないと思うわ。」

 

アイリス「ですね。」

 

ルフィ「う~~ん。分かった!じゃあ出発は明日の朝に決定だ!」

 

サンジ「待てよ!あのレディ ナミさんを連れ戻すのはいいとして、ゾロの事は納得いかねェ。」

 

ウソップ「俺もだ!!行きたきゃ勝手に4人で行けばいいだろうが!!」

 

チョッパー「お、俺は・・・。」

 

ララ「私とアイリスは行きますよ。」

 

アイリス「はい。ララ様に従うまでです。」

 

ルフィ「ララとアイリスは当然行くんだな。あと何言ってんだ?お前ら?」

 

サンジ「どうしてゾロまでって事さ。」

 

ウソップ「海賊狩りだぜ アイツは!!それを何でわざわざ追いかけなきゃいけねェんだ!?」

 

ルフィ「決まってんだろ。仲間だからだ!!」

 

ウソップ「ゾロが仲間だって言われても、なあ?」

 

サンジ「本人にはそんな意識は欠片もねェ。お前もララちゃん 君も分かってる筈だよ。とっとと出て行ったのがその証拠だ。」

 

ルフィ「ウソップは狙撃手、サンジはコック、チョッパーは船医、ロビンは考古学者、ナミは航海士、ゾロは剣士、そしてララは・・・何だろうな?」

 

ララ「私はこの海賊世界に存在しない女子高生っていう職業が高校生である学んで生きるって意味の学生で、決まった役割は無いので、メイドというかお手伝いのような存在とでも考えて下さい。」

 

ウソップ「そうなのか!?ララってこの船で決まった役割が無いのか!?女子高生っていう学生、学んで生きる・・・。メイドのようなお手伝い的存在と思ってくれか。」

 

サンジ「ララちゃんってそうだったんだ・・・。この船で決まった役割って無いんだ。」

 

ルフィ「そっか。アイリスは特別扱いでララにデバイスの力で普段は召喚されてる。いつでもデバイスに戻す事が出来る、メンバー扱いなだけだっけな。そうだったな。まぁいいや とにかく俺達麦わら海賊団は一人でも欠けちゃダメなんだ。」

 

ロビン「剣士さんの記憶を取り戻すしかないわね。」

 

ララ「ですよね。」

 

ルフィ「だったらあのマントのガキをぶっ飛ばしたらいいんだろ?さっきにみてェにな。な?チョッパー」

 

ララ(正確にはあの男の子を操っていたオトシゴの方なのに・・・)

 

ペケ(ララ様 仕方ないですよ。だってルフィ殿の頭じゃ分かってませんし。)

 

ララ(だよねェ・・・。)

 

ペケ(女神様に感謝ですね。事前に結界張っておいたんですから!!)

 

ララ(ええ そうね・・・。)

 

ルフィ「さぁ 明日は忙しくなりそうだぞ 今の内に寝ておこうぜ!!」

 

ララ「はーい。」

 

ロビンは立ち上がり、島の方を見る。

 

ロビン(全ての謎を解くカギは、やはりあの島に・・・)

 

少年(ちょっと甘く見すぎちゃったな。モンキー・D・ルフィ。敵に回すと厄介な相手だ。でも必ず思いを遂げて見せるからね。でも不思議なのはあのピンク髪のお姉ちゃんに茶髪のお姉ちゃんだ。記憶を奪えないどころか頭痛を引き起こさずに平気ってどういう事だろ?何とかして仲間を作らないとね。)

 

少年の目の先には、焚火をするゾロの姿がある。

 

少年「凄腕の剣士なら文句無しだ。フフ」

 

ゾロは気配を感じ、刀を掴み警戒する。

 

少年(そうだよ。昨日とはワケが違う 相手は海賊狩りのゾロ 安易に近づけばまたドジを踏む事になりかねない 分かった 今は止めておこう。またチャンスはあるし)

 

オトシゴが若干光る。

 

少年「うん。その時は君にきっちり働いてもらうよ。)

 

メリー号では、

 

サンジ(世界中の食材が揃ってるというオール・ブルー。おれはその伝説の海に行く事を夢見ていた。)

 

少年サンジ《余計な事すんなよ!!おれはお前なんかに優しくされる覚えはねェぞ!!何でだよ!?何で!?》

 

ゼフ《おめェが俺と同じ夢を持っていたからだ・・・。》

 

少年サンジ《レストラン?》

 

ゼフ《そうだ。俺の最後の生きがいにそいつをぶっ建てようと思ってた。》

 

少年サンジ《よし!!おれもそれ手伝うよ!だから死ぬなよ!!》

 

ゼフ《フン。てめェみてェな貧弱なチビにはムリだ。》

 

少年サンジ《強くなってやるさ。》

 

サンジ(しかし、ララちゃんは言っていた。レストランのオーナーは連れてってやれと店員の皆と見送ってくれたって。その時麦わらのあいつと一緒に自分もその場にいたと。美しいララちゃんの言う事を疑う訳じゃない・・・。一部だが聞いた。俺に何があったのか・・・)

 

ウソップ(ピーマン、ニンジン、タマネギ、今頃ウソップ海賊団はどうしてるんだろ?」

 

ウソップ《よォーし出動だウソップ海賊団村の平和を守る為!!》

 

カヤ《それで?今日はどんな冒険のお話?》

 

ウソップ《今日はそうだな。俺が5歳の時、南海に住む巨大な金魚と戦った時の話だ。》

 

カヤ《金魚?》

 

ウソップ《まず驚いたのはあのフンのでかさと長さだ!!俺はてっきり大陸だと思って上陸しちまったのさ!》

 

2人は笑い合う。

 

ウソップ(俺は親父のような海賊になりたいって夢を持ってた。でもあいつらを置いてまで海賊になったんて・・)

 

チョッパー(何でおれが人間と一緒にいるんだ?俺が信じたのはドクターヒルルクとドクトリーヌだけ。同じトナカイにだって仲間はいなくてずっと一人ぼっちだったんだ。)

 

ヒルルク《おれは決してお前を撃たねェ!!俺の名はドクターヒルルク!医者だ!!つまりこの世に治せない病気なんてねェのさ。俺の事を誰がどう言おうとこの国を医者として救ってみせる!!だから全ての病気におれはこのドクロを掲げたのだ!!》

 

チョッパー《ドクロ?》

 

ヒルルク《そうさ。こいつはな、不可能をものともしねェ信念の象徴だ!これを掲げ海賊のように俺は戦う!》

 

チョッパー(なのに、俺の仲間?それも7人も!?あのララに召喚されてメンバー扱いの人間の心を持ったロボット・レプリロイドのアイリスを除外すれば。俺が海賊船の船医だなんて、でもララは言ってた。ドクトリーヌは見送ってくれたはずだって。それが本当なら・・・)

 

ルフィ《なくなんねェよ。俺の夢は無くならねェ!お前達だって同じはずだ!!》

 

ロビンは読書中。

 

ララは一度アイリスと共に甲板に出て、スマホで女神様に連絡する。

 

ララ「女神様。ペケに様々なアニメ作品に登場の学校の制服をインプットさせて、ゲーム世界で行うステータス画面のように自由に目の前に細かくデータ表示し、タッチパネルみたく手でなぞるようにできる事です。」

 

女神〈いいですよ。〉

 

ララ「それと、コマンドミッションのメンバーとしてスパイダー、シナモン、マリノ、マッシモ、オペレーターのナナ、ゴッドリディプスに変わる前のリディプス大佐に、大佐が能力で変身していたスパイダーをアップデートで更新と、シナモンとマリノ、ナナの水着形態をシナモンたちがアイリスと同じ様に念じて光る形で変化するように。」

 

アイリス「ララ様・・・。」

 

ペケ「やってみますか・・・。」

 

ララ「実験として成功する為、通話のままで。」

 

女神〈はい!〉

 

女神は錫杖を振ると、左腕のデバイスにアップデートで更新されていく。

 

ララ「デバイスの画面が光ってる。コマンドミッションの残りのメンバーに、オペレーターのナナやリディプス大佐のデータはアップデートされているわね。」

 

ペケ「ララ様 衣装のデータ表示やってみましょう。」

 

ララ「うん。じゃあまず目の前に画面表示と。」

 

ララの目の前に様々なアニメでの登場学校の女子制服のデータ画面を表示させて、登場作品名などでの1着ずつを手でなぞって切り替えていく。

 

アイリス「私にも制服データ画面は見えるみたいです。」

 

ララ「私とアイリス、シナモン、ナナ、マリノ、ペケには認識可能って事で。以上です。」

 

女神〈はい。また何か要望があれば・・・〉

 

ララは通話を切った。

 

ララ「それじゃ制服データ画面オフっと。制服チェンジはそのうち行えばいい。」

 

ララの音声で制服データ画面は消えた。

 

そして、夜が明ける。

 

ルフィ「ナミ!!ゾロ!!待ってろよ!!」

 

ルフィは船内の皆に声を掛ける。

 

ルフィ「みんな!!起きろ!!」

 

ロビン「とっくに起きてるわ!コックさんに船医さんも同行するそうよ。」

 

ルフィ「ん?」

 

同じく共に浜に上がっていたララとアイリス。

 

ララ「私とアイリスは行きますよ!仲間には戻って来てもらわないといけませんので。」

 

アイリス「はい!!」

 

サンジ「あのレディを見捨てる訳にもいかねェ ロビンさんとララちゃん、アイリスちゃんのボディガードも必要だしな。」

 

チョッパー「誰かが怪我したら医者の俺がいないと困るだろ?」

 

ウソップ「って事で俺は船番を引き受けた!」

 

ルフィ「ウソップも来い!!」

 

ウソップ「だから~俺 島に入ると心臓が止まる病で、うう」

 

ルフィ「いいから来いよ!!おれは知ってるぞ!!誇り高き海の戦士ウソップはやる時はやる男だってな!!」

 

ウソップ「まぁな!!うう!?」

 

ルフィ「よォし!!全員で行くぞ!!」

 

ルフィは船を出て、浜へ。

 

ウソップ「しまった!?つい調子こいちまった。」

 

サンジ「っで、どうやって島まで行く?」

 

ロビン「イカダを使ったらどうかしら?」

 

ルフィ「おお!!それがいい!!任せたぞウソップ!!」

 

ウソップ「って俺かよ!?このおれはキャプテン・ウソップだぞ!!」

 

サンジ「はいはい。」

 

アイリス「分かりました・・・」

 

ウソップ「最悪でも狙撃手だ!!どっちみち船大工みてェな事出来る訳ねェだろ!!」

 

チョッパー「イカダなら丸太を組み合わせるだけだろ?簡単だ!!」

 

チョッパー披露のイカダは見た目的にはイケそうだった。

 

サンジ「ロープの結び目これでいいのか?」

 

ルフィ「ああ こんなもんだろ。」

 

ララ「いえ、何て言うか」

 

ウソップ(おいおい そんなんじゃすぐにほどけてバラバラになっちまうだろうが!)

 

ルフィ「どうせならカッコいいのがいい!!」

 

ルフィのもいまいちだった。

 

チョッパーも再挑戦したが、ダメで、サンジのもダメであった。

 

ララとアイリスも共同でイカダを作った。

 

ララ「なら、こんなんでどうですか?」

 

アイリス「いいセン行ってるかと。」

 

ボートというより一般的なイカダであった。

 

ウソップ「お前ら満足なイカダ一つ作れねェで何が海賊だ!!ララとアイリスの共同イカダの方がまだマシだぜ!!」

 

アイリス「ララ様と共同での一般的なイカダでマシですか・・・」

 

ウソップ「だが、完璧な奴くらい作れよ!!」

 

ウソップのは立派なボートであった。

 

サンジとチョッパー「「おお。」」

 

ララ「ウソップさん やりますね!!」

 

アイリス「すごいです!!」

 

ロビン「見事な出来栄えね。」

 

ルフィ「ウソップはやる時はやる男なんだよ。」

 

ウソップ(我ながら何で作っちまったんだ?ワケわかんねェ)

 

ルフィ「よっしゃぁ!!出発だぁぁ!!」

 

ルフィ達一行は島へ向かう。

 

ナミは宿を出ようと、受付へ。

 

ナミ「お世話様 料金は?」

 

???「ん?誰だアンタ」

 

ナミ「え?あたし 昨日この宿に泊まった者だけど・・・」

 

???「アンタ知ってる?」

 

???「知りませんよ こんな人!」

 

???「ひょっとして泥棒とか?」

 

???「何だって!?」

 

ナミ「ちょっと待ってよ!?あたしは客よ!?3人共昨日会ったじゃない!?ホントにあたしの事忘れちゃったの?支配人さん!」

 

???「支配人 私が?」

 

ナミ「この人支配人よね?」

 

???「「そうだっけ?」」

 

ナミは唖然であったが、黄金の入ったデカ袋を背負って宿を出る。

 

ナミ(タダで泊まれた事は得したけど、一体どうなってんだか。これって!?)

 

ナミ《あなた 誰?》

 

ロビン《あなた達も記憶を失ってるの?》

 

ナミ(昨日のアタシと・・・同じじゃない!!)

 

村人「昨日の事?」

 

ウソップ「ああ!!この村に来たと思うんだが、マリモ頭の剣士と変な乗り物に乗った女だよ。見なかったか?」

 

村人「昨日、俺 何してたんだ?」

 

ウソップ「お前かよ!?たくもーどうなってんだよ!?この島の連中はどいつもこいつも昨日の事すら覚えてないなんて!!」

 

ルフィ「ハッハッハ!!呑気な奴らだ!!」

 

サンジ「呑気って事で済む問題か?」

 

ララ「全然呑気じゃないですよ。」

 

チョッパー「偉そうな事言えないよ。俺達だって・・・」

 

ロビン「原因は同じかもしれないわね。」

 

アイリス「何とかして2人を探さないと。」

 

サンジ「どうする?こんな状況で。2人を見つけるにはちと厄介だぜ。」

 

ウソップ「よし。船に戻ろう!こんな薄気味の悪い島にいたってロクな事にならないぜ。なぁそうしようぜ?」

 

すると、ウェイバーに乗ったナミが現れた。

 

ララ「あっ ナミさん!!」

 

ルフィ「ナミィ!!」

 

ナミ「ヤバイ!!」

 

ナミは引き返すが、ルフィの伸ばした腕に止められた。

 

ナミ「最悪・・・。」

 

ルフィ「何で逃げるんだよナミィ・・・」

 

ナミ「これは絶対に渡さないから。例え殺されたって渡さない!!」

 

サンジ「そんなァ!!あなたのような素敵なレディに危害を加えるなんてとんでもない!!指一本触れません!ホントは触れたいけど。」

 

ララ「ナミさん 別に殺すとかそう言うんじゃないですよ!あとサンジさん 私はいつでも触れてもいいですから。」

 

ララの笑顔に負けそうなサンジ。

 

サンジ「ララちゃん、そ、そうなの!?」

 

ララは少々頬が赤くなって耳打ちする。

 

ララ「乱暴に扱わなければいいだけです、私のボディを触るくらいはね?でもアイリスを除く皆さんがいない時とかですよ。」

 

サンジ「!?」

 

ララ「サンジさんの女性への優しさを知ってるからこそ言える事です。」

 

サンジ「なんと・・・。」

 

ララ「でも約束して欲しい事が。」

 

サンジ「ん?」

 

ララ「時と場所は一応考えてください。あなたを信じて言うんですよ。」

 

サンジ「分かってるさ・・・。信じてくれよ。」

 

ウソップ「・・・つうか何の病気だよコイツ~~何とかしろよ船医~~」

 

チョッパー「重傷なのも確かだけど、治せないのも確かだ。」

 

ナミ「じゃ取引しましょ!」

 

ルフィ「取引?」

 

ナミ「このお宝の1割あげる。だから私をあの船でココヤシ村まで連れてって!!」

 

ルフィ「ダメだ!!」

 

ナミ「じゃあ2割でどう?」

 

ルフィ「ダメだ!」

 

ナミ「じゃあ3割。」

 

ルフィ「ダメだ!!」

 

ナミ「死んだつもりで5割!!」

 

ルフィ「ダメだ!!」

 

ナミは立ち上がる。

 

ナミ「一体どれだけ持ってくれば気が済むって言うの!?」

 

ルフィ「ナミはお宝大好きだからな!!分け前を渡す気なんてさらさらからある訳ねェ!!」

 

ナミ「何でアンタあたしの考えてる事分かんのよ?」

 

ナミは思わず口を手で抑える。

 

ララ「ナミさん お宝好きは病気レベルと言っても過言じゃないかと・・・」

 

アイリスは耳打ちする。

 

アイリス「でもララ様だってそこまでお金使ってないでしょ?ナミの事言えます?」

 

ララ「っう・・・返す言葉が無い・・・」

 

ナミ「アンタ達と仲間だなんて冗談じゃないわ。そんな訳ないでしょ」

 

ナミはウェイバーに乗る。

 

ナミ「交渉決裂ね じゃ」

 

ルフィが目の前に来て妨害する。

 

ナミ「どいてちょうだい。」

 

ルフィ「どかねェ ナミ!お前も俺達と一緒に行くんだ!!」

 

ナミ「冗談じゃないわよ!!何であなた達なんかと、どいて頂戴!!」

 

ルフィ「どかねェ。」

 

ララ「ナミさん あなたもこの島に来て住民達の様子がおかしいと思いませんでした?」

 

ナミは思い返していた。住民達の様子がおかしい事と1人の笛を抱いた男の子の事を。

 

ナミ「変な笛を抱いた子供・・・」

 

ルフィ「俺がそいつをぶっ飛ばしてやったんだ。そしたら笛から煙が出て来て俺の体の中に入ったと思ったら!!」

 

ロビン「船長さんの記憶が戻ったって訳。」

 

ナミ「そんなバカな それこそ夢でも見たんじゃないの?」

 

チョッパー「本当だ。俺もハッキリこの目で見たからな。」

 

アイリス「私の電子頭脳内の記憶チップにもしっかり記録されてます。昨日の夜にここにいる船にいたララ様を含むメンバーが証人になります。」

 

アイリスは自身の電子頭脳を指す。

 

ナミ「記憶チップ・・・?」

 

サンジ「あのガキ 一昨日の夜にも見た気がするんだがな。」

 

ウソップ「何で2度も来たんだ?」

 

ロビン「ピンクちゃんとアイリスを除いてだけど、あなた達の記憶を全て奪い切れなかったからじゃないかしら。私が知ってるだけでもあなた達ってとんでもない冒険の数々を経験してるし」

 

チョッパー「一回じゃ食い切れないから、また腹すかしてきたのか?」

 

ロビン「そういう事になるわね」

 

ルフィ「へェ 記憶ってウメェのかな。」

 

アイリス「ルフィ 記憶は食べ物じゃありませんよ。」

 

ナミ「じゃあ あの子が?」

 

ルフィ「よっしゃ!!あのチビスケをもう一回ぶっ飛ばして、皆の記憶を取り戻そうぜ!!そうすりゃゾロも戻んだろ!!」

 

サンジ「そんなにうまく行くかどうか疑問だが、とにかくあのクソガキに借りは返さねェとな。」

 

ウソップ「ゾロの事はもういいじゃねェか。万一記憶を取り戻したとしても、海賊狩りと同じ船に乗るってのはどうも落ち着かねェっていうかァ」

 

ルフィ「ゾロは剣士、ナミは航海士。二人共必要な仲間なんだ!」

 

ナミ「そんな事言われても困るわよ。あたしがアンタ達の仲間だなんて・・・」

 

ルフィ「お前がいなきゃ俺の方がもっと困る。航海士がいなけりゃ船が進まねェだろうが!!」

 

ナミは困惑。

 

ルフィ「ロビン あのチビスケの居場所は分かるか?」

 

ロビン「そうね。ちょっと調べてみたい場所があるんだけど。」

 

ルフィ「よし!!行くぞ!!」

 

ルフィはナミの腕を引っ張って行く。

 

ナミ「ちょ、ちょっと黄金が!?」

 

サンジ「レディに荷物は持たせません。ナミさんやララちゃんとご一緒出来るのならこんな物お安い御用ですよ!!」

 

サンジは袋を担ぐ。

 

ウソップ「ああ やな予感がする。」

 

ウソップも向かう。

 

ララ「アイリス 行こう。」

 

アイリス「はい。」

 

ララとアイリスも後に続く。

 

チョッパー(ララとアイリスは当然として、何だかんだ言って皆ルフィについて行くんだよな。俺に仲間ができたってのも本当なのかな・・・)

 

ルフィ「何やってんだ!?早く来いチョッパー!」

 

チョッパー「おう!!」

 

チョッパーも後を追う。

 

ゾロは川の巨大魚を捕獲し、焚火で焼く。

 

すると、笛を抱く男の子が現れる。

 

ゾロ「食いたきゃ勝手に食え。」

 

少年「一応お腹は減ってるんだけど、僕 こういうのは食べないんだ。」

 

ゾロ「そうかい・・・」

 

少年「どうして僕が誰だか聞かないの。ああ この島の人間は自分の名前すら覚えちゃいないもの。聞いても無駄だって思ったんだね。お兄ちゃんは世界最強になる為に旅に出たんでしょ?だったらお兄ちゃんにとってモンキー・D・ルフィは絶好の相手なのに。」

 

ルフィ《おれはルフィ!!よろしく!》

 

ゾロ《あの・・・麦わら野郎か?》

 

少年「ロロノア・ゾロがあいつの強さを見抜けなかったなんて意外だったな。」

 

ゾロ「俺が見抜けなかった?」

 

少年「そうさ。東の海(イーストブルー)では凶悪な魚人海賊団 アーロン一味を滅ぼし、この偉大なる航路(グランドライン)で七武海の一角クロコダイルをやっつけたしね。」

 

ゾロ「七武海?」

 

少年「それだけじゃないよ。空島じゃエネルって神様だってぶっ飛ばしちゃった!!そうそう海軍基地でも大暴れ。ルフィにかかれば海軍だってお手上げさ!!アッハハ!こんな海賊見た事ないよ!!」

 

ゾロ「ふざけるな!!そんなホラ話に付き合ってる暇はねェんだ 俺は。」

 

少年「ねェ ルフィと戦ってみたくなったでしょ?」

 

抱いたオトシゴが光り出す。

 

ゾロは刀を掴もうとしたが、身動きが出来ない。

 

少年は笑いだす。

 

ゾロ「てめェ 一体!?」

 

オトシゴは目が光り出す。

 

ロビン達は島の奥までやって来た。

 

ルフィ「ん?何だここは?」

 

ララ「少し奥まで来たって感じですかね・・・」

 

アイリス「多分 あの子がいるかも・・・」

 

ウソップ「ここにあの変なガキがいるのか?薄気味悪いっていうか・・・」

 

チョッパー「俺 風邪でもひいたのかな。体がゾクゾクして」(こんな時医者がいればいいのにな・・・)「俺だ!!」

 

ナミ(この人達 きっと人気のない所へ私を連れてきて黄金を奪うつもりなんだわ。そうはいかないから。)

 

ナミは黄金の入った袋を背負うサンジに疑惑の視線を送る。

 

サンジ(さっきからナミさん ずっと俺に熱い視線を送りまくりだぜ。こりゃ間違いねェ 俺に惚れたんだ。)「グッフフ」

 

サンジは振り向く。

 

ナミ(何ィィ!?黄金を奪おうっていう合図!?不気味な男ね!!)

 

ロビン「成程ね・・・」

 

ルフィ「ん?なんか分かったのか? ロビン」

 

ロビン「ピンクちゃんとアイリスを除いたあなた達の記憶を奪った犯人、いえ真犯人が分かったわ。」

 

ウソップ「え?」

 

サンジ「犯人はあの、クソガキじゃねェのか?」

 

ロビン「さァ 竜宮城へ向かいましょうか。」

 

サンジ達「「「「竜宮城?」」」」

 

ルフィ「何だ そりゃ?」

 

ララ「行けば分かりますよ きっと」

 

アイリス「行きましょ。」

 

ルフィ「う~~~ん」

 

ロビン「あはっ 仮にね。」




本来存在してないララの記憶が奪えていない為、少年の言う事がルフィが一人でアーロンやクロコダイルなどを倒した事になってるのです。


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第232話「牙をむくゾロ!立ちはだかった野獣!」

ルフィ達は森の奥へと向かって行く。

 

サンジ「この先にあのクソガキの本拠地があるのかい?」

 

ロビン「ええ。」

 

ルフィ「なァ それで誰が真犯人なんだよ?そろそろ教えてくれてもいいんじゃねェのか?」

 

ロビン「竜宮城に行けば、きっと分かるわ。」

 

ララ「それにしても深い森だよね。」

 

アイリス「はい。迷いそうです・・・」

 

ナミ(まさか・・・ジャングルの奥に連れてかれ、閉じ込められて、しかも黄金を奪われなんて・・・そんなァ・・・)

 

チョッパー「ホントにいるのかなァ・・・なんかのどかな感じだけどなァ」

 

ウソップ「油断すんなよ クソガキの本拠地だぞ。きっとすげェモンスターの部下とかいるんじゃねェのか?」

 

チョッパー「うう!?モ、モンスター?」

 

ウソップ「大体モンスターって奴は、物陰に隠れていきなりドワァァ!!って襲い掛かるもんなんだよ。そうさなァ 俺が大海原を駆け巡っていた頃も奴らに何度待ち伏せされたもんか。」

 

ウソップの後ろ近くに蛇が現れる。

 

チョッパー「お、お前!?後ろ!?」

 

ウソップ「ん?どうした?モンスターでもいたのかな?そんな脅しに。」

 

ウソップとチョッパーは叫ぶ。

 

蛇がウソップに巻きつき、二人は林に入って行ってしまった。

 

ララ達「「「「ん?」」」」

 

ルフィ「あいつら 何してんだ?」

 

ウソップとチョッパーは坂を転がり、やっと止まった。

 

チョッパー「うっ・・・と、止まった。」

 

ウソップは立ち上がると、蛇はいなくなっていた。

 

ウソップ「ハッハハハ!!キャプテン・ウソップ様に恐れをなして逃げやがった!!ハハハハ!!」

 

チョッパー「おい!!皆と逸れちまったぞ!!どうするんだこのヤロ!!」

 

ウソップ「え?マ、マズイ!!」

 

チョッパー「こんな所モンスターに襲われたらどうするんだ!?」

 

ウソップ「ああ 心配すんな!あれはお前を脅かそうと思ってちょっとジョークを言ったまでだ。」

 

チョッパー「はぁ・・・何だ。ジョークか・・・って俺をからかったのか!?」

 

すると、草陰から音がして。

 

ウソップ「モンスターだ!!」

 

チョッパー「冗談じゃなかったのか!?」

 

ウソップはチョッパーを差し出そうとした。

 

ウソップ「食うならコイツを食え!!タヌキ汁にしても美味いぞォ!!」

 

チョッパー「や、止めろ!!止めろ!!」

 

しかし、いたのはゾロであった。

 

ウソップ「ん?なんだお前か。ビックリさせやがって・・・」

 

ウソップ(ああヤダヤダ。また恐ろしい奴が戻って来やがったぜ・・・。しかしコイツ 船にいた時となんか雰囲気が・・・。)「ま、まあ お前が心を入れ替えて俺の所に来るって言うんならこのキャプテン・ウソップ様の部下にしてやってもいいんだぞ。」

 

ゾロは進む。

 

ウソップ「お、おい!!無視してんじゃないですよ!」

 

チョッパー「待ってくれ!!お前 皆がいるトコ分かるのか!?」

 

ウソップ「おい!!俺だけを置いてくなァァ!!」

 

少年「フフフ・・・」

 

ウソップ「おーーい!!待ってくれェェ!!」

 

ルフィ「ん?」

 

ウソップ「おーーい!!」

 

ルフィ「おお!!ゾロ!!」

 

サンジ「またあのクソ剣士か。」

 

しかし、ゾロの様子がおかしいのだ。

 

ララ「ゾロさん・・・」

 

サンジ「ん?あいつ・・・」

 

ルフィ「一緒に来る気になったのか?」

 

ゾロが接近し、

 

サンジ「危ない!!」

 

アイリス「ルフィ!!」

 

ロビン「船長さん!!」

 

ルフィ「何だ?」

 

ゾロは刀を抜き、ルフィの首を一閃した。

 

ナミ「うわぁァァ!?何ィィ!?」

 

しかしルフィは飛んだ帽子をキャッチする。

 

ルフィ「お前 いきなり何すんだ?」

 

ゾロはルフィを睨みつける。

 

ルフィ「ん?」

 

ゾロは刀を2本状態で抜く。

 

ララ「ゾロさん!!」

 

ロビン「止めなさい!!二人共!!」

 

サンジ「おっと止めた方がいい。あのクソ剣士 船に居た時と全然様雰囲気が違うぜ。」

 

ロビン「まさか・・・」

 

ゾロはルフィに走り向かって行く。

 

ウソップとチョッパーは逃げる。

 

ゾロは刀を振りかかり、ルフィは木の枝へ乗っかる。

 

ルフィ「危ねェな 止めろよ。」

 

ゾロは木を切断。

 

木は倒れ、ララ達はそれを避けた。

 

サンジ「麦わらのアイツは?」

 

ルフィは木から出て来た。

 

ルフィ「無茶な事するなァ どうやら止めろっつっても無駄みてェだな」

 

ウソップ「おい どうなってんだよォ あいつ!?」

 

チョッパー「恐らく催眠術の一種だ。きっとアイツのせいだ。」

 

サンジ「こうなりゃ面倒だ。皆であいつを黙らせちまおう。」

 

ルフィ「手を出すな。お前らさっさと行け。ここは俺が止める。」

 

ララ「分かりました ルフィさんに任せます。」

 

アイリス「ですね。」

 

ロビン「そうね 行きましょう。」

 

ウソップ「でもよォ 相手は海賊狩りのロロノア・ゾロだぜ?」

 

サンジ「止めても止まるような奴じゃないって事か・・・」

 

ロビン「そう。私達がまずやるべきは少年を捕まえる事。」

 

ララ「はい!!」

 

アイリス「皆さんの記憶を取り戻したいんですよ。」

 

ララ達はルフィとゾロを残して、先へ進む。

 

ゾロは斬りかかり、ルフィは跳び上がる。

 

ルフィ「ゴムゴムのォォ!!”(ピストル)”!!」

 

ルフィの右腕が木を直撃し、真っ二つになった。

 

サンジ「あれが仲間を止める方法かよ。」

 

ナミ「あんなパンチが当たったらただじゃ済まないわよ。」

 

ロビン「仲間だからこそ、相手の力を認めているからこそ、全力を出さなければ止められない事を知っているのよ。」

 

ララ「あれがルフィさんの仲間に対してのやり方なんですよ。」

 

アイリス「はい!」

 

ウソップ(そうなのか・・・ララとアイリスはともかくとして、とんでもねェ奴らと旅してたんだなァァ)

 

ロビン「さァ 急ぎましょう。」

 

ララ「はい 行きましょう。皆さんの記憶奪還へ!」

 

少年「フフっ こっちはお前に任せたよ。ゾロ」

 

少年は去って行く。

 

ゾロは口に1本咥える。

 

ルフィ「3刀流!?」

 

ゾロは3刀流で斬りかかるが、ルフィは避ける。

 

そして、互いに接近。

 

ルフィはガトリングを繰り出し、ゾロは避けつつ、斬るが。

 

避けたルフィの右頬に切り傷が。

 

ゾロは構える。

 

ゾロ「鬼・斬り!!」

 

ルフィは斬られる。

 

ララ達は坂を上がっていく。

 

ナミ(そうよ。ここにいるのはコックと船医、狙撃手、航海士のあたし。でもピンク髪の女の子と茶髪の女の子が分かんないけど・・・。船を航行させるのに支障はない。)「ねェ 皆!」

 

ウソップ「ん?」

 

ナミ「本当にその女と2人の女の子の言う事を聞いて、ついて行くつもり?」

 

サンジ「ん?」

 

ナミ「海賊なんて皆ずる賢くて卑怯な連中よ!あのルフィって海賊とその3人に騙されてるのよ!!そろそろ気づきなさい!!私について来ればっ皆が望む場所へ連れてってあげる!!」

 

ウソップ達3人は迷う。

 

ナミ「皆 自分の故郷に帰りたいと思わないの?ねェ 私は帰りたい。帰らなきゃならない所があるのよ」

 

ウソップ(あいつらにどこへ連れて行かれるか分からないしなァ、あんなバケモン達と一緒にいるよりコイツと一緒に行った方が。)

 

チョッパー「そりゃ俺にだって・・・」

 

ナミ「でしょでしょでしょ!?だったら何迷ってんのよ?一緒に帰りましょ?」

 

ララ「ナミさん 記憶が無いあなたが信じられないのも分かります。」

 

ロビン「でも 騙されたと思ってついて来て。」

 

ナミ「ほら聞いた!?あたし達を騙してるのよ この3人は!!」

 

アイリス「あの・・・私は人間ではなくロボットですから。人間の顔と髪があり、あなた方人間の心を持った機械です、1体ですよ・・・。2人と1体です。」

 

ナミ「何よ・・・。機械が人間の心を持つなんてあり得ないわ!!そんな事信じないから!!」

 

ララ「しょうがないですね・・・。」

 

ロビン「皆 この海で叶えたい夢があるのよ。」

 

ナミ「バカ言わないで!!人間 勝手きままに夢だけ追って生きて行ける訳ないじゃない!!冗談じゃないわ!!」

 

ララ「何をそんなに怒ってるんですか・・・。ナミさんだってずる賢いトコありそうですよ。」

 

アイリスはララに耳打ちする。

 

アイリス「早くあの男の子を見つけて、オトシゴから皆さんの記憶を返してもらわないと・・・」

 

ララ「ホント大変なんだよ・・・。」

 

ナミ「さっきから2人して何をヒソヒソと内緒話みたいな事してんのよ!?」

 

ララ「い、いえ・・・。」

 

アイリス「何でも・・・。」

 

ロビン「でも 自分の夢より大事な物って何?」

 

ウソップ達「「「ん?」」」

 

ロビン「夢を追いかけようぜ。それが一番楽しいからって、きっと船長さんならこう言うわ。」

 

ララ「言いますね。」

 

アイリス「言いそうです。」

 

ウソップ「お、俺はナミにつく。なァ 帰ろうぜ!それぞれの故郷に。」

 

チョッパー「おれはルフィについて行く。」

 

ウソップ「何で!?」

 

チョッパー「ルフィは俺の事を仲間だって認めてくれたんだ。ドクターヒルルクとドクトリーヌみたいに。」

 

サンジ「それに帰るべき所に帰るより、夢を果たすより、何よりあのクソガキをとっ捕まえて、ぶっ飛ばさねェと気が済まねェ。」

 

ナミ「し、信じられない・・・。」

 

サンジ「と言う事で、俺達は行くぜ。さァ 行きましょうか。ロビンさんにララちゃん アイリスちゃん。」

 

ロビン、ララ、アイリス、サンジ、チョッパーは先に進む。

 

ウソップ「ちくしょォ このまま記憶を奪られたまま戻る訳にはいかねェだろ!!」

 

ウソップも後を追う。

 

ナミ「あ、あのちょっとォォ!!こうなったら私一人でも・・・あっ 黄金。」

 

ルフィとゾロのバトルは続いていた。

 

ゾロは木を切り倒してしまう。

 

また対峙し、ゾロは2本を前へ構える。

 

ゾロ「3刀流・奥義」

 

ルフィ「ゴムゴムのォォ!!」

 

ルフィは両腕を伸ばす。

 

ゾロは回転させると、風が巻き起こる。

 

ぞして二人は突進。

 

ルフィ「バスーカーァァあ!!」

 

ゾロ「三・千・世・界!!」

 

2人の技が激突。

 

ロビン「偉大なる航路(グランドライン)には時々、不思議な起こる。ある日突然、航海中の船乗り達が記憶を失くしたり、なんて事聞いた事があるでしょう?」

 

ララ「私とアイリスは聞いた事はありませんが・・・」

 

ロビン「そういえばそうね・・・」

 

サンジ「その現象がこの島で起きてる?」

 

ロビン「途中にあった石碑に書かれているわ。人の記憶を食べて生きる 怪物の話。今はこの島を根城にしているわ。伝説級の話だけど、そう考えるのが一番合ってる。記憶は毎日作られるから、島の人々の記憶を少しずつ食べていたのね。」

 

サンジ「なるほど、ブロイラーみてェなもんか・・・。」

 

ララ「サンジさん ブロイラーって何ですか?」

 

サンジ「ああ・・・食肉用の肉鶏って感じかな。」

 

ララ「そうなんですか。」

 

アイリス「インプットしました。」

 

サンジ「それに、にわかに信じがたい話だが、ララちゃん以外の俺達の記憶が欠けているというのも事実だしな。」

 

ウソップとナミがやって来るが、少年の邪魔が入る。

 

ウソップ達は悲鳴を上げる。

 

少年「ホント 海賊ってしぶといね。フフ お前達もあの剣士と同じように操って、仲間同士で潰し合いをさせてやるよ。でもさ 何でピンク髪のお姉ちゃんは記憶を奪えないんだよ!?あと茶髪の姉ちゃんもだけど!」

 

ララ「だから言えないよ!」

 

少年「しょうがないなァ」

 

少年はオトシゴを向けて、目を光らせる。

 

ロビンは能力により、ウソップとナミのこめかみから生やした手で二人の目を隠すが、二人は騒ぐ。

 

サンジは少年の元へ走る。

 

ララ「サンジさん!!」

 

少年「お前の方が先か。」

 

サンジ「ガキを蹴るのは趣味じゃねェが。」

 

ロビン「違う!少年じゃないわ!」

 

サンジは跳び上がる。

 

オトシゴは目を光らせるが、サンジはすぐに目をつぶってオトシゴを蹴る。

 

オトシゴの口から記憶の煙が出て来て、石の壁に激突し、落下。

 

光らせた目から逃れる為にすぐに目を閉じていたララ達だが、機械であるアイリスは閉じる必要がなかった。

 

アイリス「ララ様 大丈夫ですか?」

 

ララ「うん。」

 

少年は目を覚ますと、起き上がる。

 

少年「僕は一体・・・」

 

少年は正気に戻った表情だった。

 

サンジが少年に近づく。

 

サンジ「記憶を奪ったのは、お前か・・・?」

 

サンジの睨みつけるような視線に少年はびっくりして逃げてしまう。

 

ロビン「コックさん 少年は操られていただけ。真犯人は。」

 

ロビンはオトシゴに視線を移す。

 

ララとアイリスの視線もオトシゴへ。

 

オトシゴは冷や汗状態に。

 

サンジ「ん?」

 

オトシゴは突然立ち上がり、跳ねながら進み出す。ウソップとナミはビビって腰抜け状態に。

 

ララ「ちょっと待ちなさい!!」

 

しかし、サンジがオトシゴの行く手を阻む。

 

サンジ「返すモンを返して貰わねェと、ここから先は通すわけには行かねェな。」

 

オトシゴは何か言ってる。

 

チョッパー「何故かあのピンク髪の少女は仕方ないが、あの子と茶髪少女、黒髪女性以外のせっかく手に入れたこんなおいしい記憶返すもんか バカァァ」

 

サンジ「何ィィ!?」

 

チョッパーは隠れる。

 

アイリス「サンジ!!チョッパーは動物の言葉の通訳が出来るんです!!」

 

サンジ「寝ぼけた事言ってんじゃねェぞ このタコ!!」

 

オトシゴも文句を言ってる。

 

チョッパー「「失礼な!おれはタコじゃない。タツノオトシゴだ!」って言ってるぞ。」

 

サンジ「そういう意味じゃねェんだよ!」と蹴り上げる。

 

そして、記憶のガスはナミとウソップに戻り、2人は元に戻る。

 

ララ「2人共 戻った!」

 

アイリス「よかった・・・」

 

オトシゴは逃げようと這う。

 

サンジ「さっさと俺達の記憶を吐き出しやがれ!!」

 

サンジはオトシゴを蹴り上げ、オトシゴは向こう側に落ちた。

 

チョッパーに記憶のガスが戻り、チョッパーは元に戻った。

 

チョッパー「あれ?」

 

サンジ「まだ終わっちゃ、いねェぞ!!」

 

また蹴り飛ばされ、記憶ガスはサンジへと戻った。サンジも元に戻る。

 

ナミ「サンジくん!!」

 

ララ「サンジさん!!」

 

アイリス「サンジ!!」

 

ウソップ「皆 戻ったぜ!!」

 

チョッパー「皆 記憶が戻ったんだ!!」

 

ロビン「コックさん あなたは?」

 

サンジ「もちろん戻りましたよォ!!ロビンちゃん ナミさ~ん ララちゃん アイリスちゃ~~ん!記憶が戻っても3人と1体とも素敵だァァ!!」

 

ララ「皆さん 記憶が戻ってよかったです!!」

 

サンジ「だが、あのマリモ野郎の記憶が戻ったかどうか。」

 

ウソップ「記憶が戻んなきゃゾロは一体・・・」

 

枝を踏みつける音が。

 

ゾロが接近してくる。

 

ナミ「ゾロ!?」

 

チョッパー「ルフィは!?」

 

ウソップ「ルフィの奴、ゾロに斬られちまったのかよ?」

 

ナミ「まさま、そんな事・・・」

 

ララ「いえ、ルフィさんの事ですし、死んでいないんじゃ。」

 

アイリス「私は主であるララ様の言う事を信じます!!」

 

ナミ「でも!!」

 

サンジが前に出て来て、

 

サンジ「クソ剣士。レディ達に手を出すってんなら、俺が相手になるぜ。」

 

ゾロとサンジが対峙する。

 

ララ「サンジさん・・・。」

 

アイリスは耳打ちする。

 

アイリス「ララ様はサンジのあの女性に対する騎士道精神の優しさが好きなんですよね?」

 

ララ「うん・・・。」

 

ララは少々頬が赤くなって頷くが、すぐに元に戻す。

 

水面からオトシゴが出て来て何か言っていた。

 

チョッパー「「まだ奥の手が残ってる!」っだって!!」



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第233話「本性を現した記憶泥棒の最後の逆襲!」

村では、

 

村人「俺だァァ!!」

 

村人達は記憶が戻った。

 

宿でも、

 

???「あの、あなた様はお客様では?」

 

客「そうだよ。客だよ!!俺 何でこんな格好してんだ!?」

 

すると、ドアが開き。

 

???「何やってんですか!!支配人!!早くフロントに!!」

 

支配人「やはりそうでしたか。私 支配人ですよね。」

 

男の子も母親に抱きつく。

 

家族も記憶が戻った。

 

あの少年は村人達の所へ来た。

 

少年「みんなァ!!大変だァァ!!」

 

村人「ドリムじゃねェか。脅かすなよ・・・」

 

母親「ドリム。ドリム!!」

 

ドリムと呼ばれた少年は母親に抱きつく。

 

村人「どうやら皆の記憶が戻ったようだ。」

 

村人「よかったよかった!!」

 

村人「しかし、何でこんな事になったんだろ?」

 

ドリム「みんな!!大変なんだ!!森の中に僕達の記憶を奪った奴が!!」

 

村人達は驚愕。

 

ウソップとチョッパーは後ずさる。

 

ゾロは接近してくる。

 

オトシゴが何か言ってる。

 

ウソップ「何て言ってんだ?」

 

チョッパー「蹴散らせロロノア・ゾロ。」

 

ウソップは泣く。

 

ウソップ「ほら見ろ。やっぱりコントロールされてやがる!!」

 

ゾロの常に睨むような視線でウソップはビビる。

 

ナミ「ちょっと誰か何とかしなさいよ。ララ!!どうにかデバイスの力で何とか出来ないの?」

 

ララ「ゾロさんは仲間なんですよ!仲間と戦うなんてちょっと・・・。」

 

アイリス「私も仲間と戦うというのは・・・」

 

サンジ「たく~。クソ剣士が相も変わらずいつもいつも厄介事しょい込みやがって。ぬう!!」

 

サンジが飛び出した。

 

アイリス「サンジ!?」

 

オトシゴは何か言っていた。

 

チョッパー(これで時間が稼げる?)

 

サンジは強烈なカカト落としを決めるが、ゾロが刀で受け止めた。

 

地面には大きな亀裂が走る。

 

ゾロ「邪魔すんな。このアホコック!!」

 

サンジ「ああ?」

 

ルフィは彷徨っていたが、ゾロとサンジの姿を発見。

 

ルフィは木に摑まってのロケットで飛ぶが、ゾロとサンジを巻き込み、先の岩に突っ込んだ。

 

ウソップ達もその先へ走る。

 

チョッパー「無事だったのか!?」

 

ゾロ「ルフィ!!てめェ何しやがる!?」

 

ララ「ゾロさん!!」

 

ウソップ「ゾロ。お前・・・今ルフィっつったか?」

 

ナミ「記憶戻ってるの!?」

 

ゾロ「当たり前だ。」

 

アイリス「戻ってるんなら良かったんですけど・・・。接近してきた時の顔が。」

 

サンジ「ああそうだ!!顔が怖ェんだよ!!」

 

サンジはゾロの顔を弄る。

 

サンジ「記憶が戻ってるんなら、もっとこうニコニコって優しい顔で寄って来やがれっつんだよ!!」

 

ゾロ「ああ!!うるせェ!!」

 

ゾロはルフィをサンジにぶつけた。

 

ルフィ「あ?俺 誰だ?」

 

ゾロ「はぁ!?」

 

ウソップ「ってェェ!!これ以上話をややこしくすんな!!」

 

ルフィ「あ!!ゾロ!!さっきはよくもやったな!?」

 

ウソップ「もう好きにしてよお前ら。」

 

ゾロは刀を収める。

 

ナミ「良かったァ これで全員元に戻ったわね。」

 

サンジ「タツノオトシゴが真犯人だって見破ったロビンちゃんはやっぱり素敵だァァ」

 

ルフィ「え!?そうだったの!?」

 

ララ「あなたは一番先に船で記憶戻ったのに、そこに気づいて欲しいんですけど!!」

 

アイリス「そうですよ!!」

 

ルフィ「失敬だな。ゾロよりはマシだ!!」

 

サンジ「っで、あのヤローどこ行ったんだ?」

 

ウソップ「逃げられたか・・・。」

 

ゾロ「いや」

 

ゾロは水辺に近づき、

 

ゾロ「丸分かりじゃねェか。」

 

水面に潜っていたオトシゴは驚き、水と同化した。が、水面から出てるブクブクで居場所が一目瞭然である。

 

しかも、移動開始。

 

ウソップ「ホントだ。青くなりやがった。」

 

ララ「逃げるんならさっさと逃げればいいじゃないの。」

 

サンジ「上手く隠れたつもりか」

 

ゾロ「てめェ!!よくもこの俺様を操りやがったな!?とっ捕まえて3枚下ろしだァ!!」

 

ゾロは水辺に飛び込むと、オトシゴとの鬼ごっこ開始。

 

ウソップ「ほら!!僕を掴まえてごらん!!言ったな!?待てェ!!キャハー無理無理無理ィ!!よォしこれならどうだァ。こっちだよォ!!そんなァ本気で行っちゃうぞォ。ほぅらァ捕まえたァァ。もう離さないぞ。」

 

ルフィ達は大笑いだが、ロビンとララ、アイリスはクスクス笑いである。

 

ゾロ「次はてめェだ!!ウソップ!!」

 

オトシゴは何か言っていた。

 

チョッパー「「奥の手を・・・出す!?」」

 

オトシゴは口からガスを大量に放出し、上へと浮かび上がると、目を光らせる。

 

すると、ララの胸ポケットからの着信が入る。

 

ララ「着信!!多分女神様からかな。」

 

ララはスマホを取り出して、応対する。

 

ララ「女神様!!」

 

女神〈ララちゃん!!あなたも知ってるはずですが、奴はルフィ達の記憶を自分が誰だか分からなくなるくらいに吸収します。でも本来この海賊世界に存在してないあなた自身には私が結界を張っているので、問題はないかと!以上です。アイリスは機械なので大丈夫でしょう。〉

 

ララ「はい。」

 

ララは通話を切ると、ポケットにしまう。

 

前方に複数の人物が。

 

それはルフィ達の恩師や友人の姿であった。

 

ロビン(これは、皆の記憶の残像・・・。ピンクちゃんのは無い・・・別世界からの転生者だから?)

 

オトシゴは叫び出すと、恩師達は光り出し、かつて戦ってきた強敵達が。

 

ルフィ「やんのかこのヤロー!!?まとめてぶっ飛ばしてやる!!」

 

ララ「アーロン!!クロコダイル!?クリークも!?」

 

ナミ「何なのコレ!?」

 

ロビン「しまった!?」

 

ゾロ(ちくしょー 体が動かねェ・・・)

 

ルフィ「あいつ 何て言ってんだ!?」

 

チョッパー「君達のせいで、せっかく集めた村人達の記憶まで失っちまった。だけど、君達の濃い記憶を全て手に入れる事が出来れば僕はなれるんだ!!」

 

サンジ「何にだよ!?」

 

チョッパー「分からねェ!!」

 

オトシゴは思い浮かべたのは千年竜だった。

 

オトシゴは光り出す。

 

チョッパー「「この機会を逃してたまるか!!」」

 

ロボットであるアイリスと結界を張られている主のララを除外したルフィ達は記憶のガスをほぼ全て吸収されていく。

 

オトシゴは巨大化し始めた。

 

ルフィ達は驚愕した。

 

ルフィ「何だあれは!?そして、俺は誰だ?ん?おめェら誰だ?」

 

しかし、ララとアイリスだけは違う。

 

ナミ達キョロキョロする。

 

ララ「皆さん!!」

 

アイリス「自分が誰だかも分からないんですか!?」

 

ウソップ「お前は誰だよ!?」

 

ゾロが水面に上がった。

 

ルフィ「そこで溺れてる人 知りません!?」

 

ゾロ「知るかァァ!!」

 

胴体がパンパンに膨れ上がったオトシゴは何か言っていた。

 

チョッパー「「やった。千年竜になれた。」

 

ルフィ「すげェェ!!お前 あいつの言葉分かるのか!?」

 

ウソップ「って、タヌキが喋ってるよ!?」

 

チョッパーは自分がタヌキと言われた事に驚愕。

 

サンジ「喋るタヌキと千年竜・・・溺れかけたクソ野郎。何だこりゃ?」

 

ゾロ「あの竜見てるだけでなんかムカついてくる。何でだおい!?」

 

ナミも困惑中。

 

ロビン(不思議・・・私 どうしてここにいるのかしら?)

 

ルフィ「すっげェェ!!竜かァ!!俺も乗りてェ!!」

 

ウソップ「お前バカか!?ここから乗れるワケ!」

 

ルフィ「やってみなくちゃ分かんねェ」

 

ルフィは崖から落ちそうだったが、ゴム人間のお蔭で伸びた足の伸縮で飛び上がる。

 

そのままルフィはオトシゴの体に巻きつく。

 

ララ「ルフィさん・・・」

 

アイリス「ララ様。決着つきますね?」

 

ララ「・・・うん。」

 

ルフィは巻きつきを強くする。

 

オトシゴの口からほぼ全て吸収したルフィ達の記憶のガスが漏れる。

 

ウソップ「何だかアイツ苦しそうだな・・・。」

 

チョッパー「離せ!!記憶が漏れる。」

 

ゾロ「記憶・・・?」

 

オトシゴは言っていた。

 

チョッパー「「ピンク髪の小娘と茶髪の娘!何故お前ら2人の記憶は奪えないんだ!?」て、ええ!?」

 

ナミ達はララとアイリスを見る。

 

ロビン(このピンク髪と茶髪の子だけ記憶を奪えない!?)

 

ルフィは記憶のガスを鼻から取り込み、元に戻った。

 

ルフィ「何度も何度も記憶を奪いやがって。こんニャロー!!」

 

ララ「ルフィさん 記憶戻りましたね!」

 

ルフィ「おう!!ララ!!ララはこの海賊世界の住人じゃねェ!!アイリスは生き物じゃなくて機械だ!記憶を奪えるワケねェんだ!!それと何て言ってんだ!?チョッパー!!」

 

チョッパー「チョッパー?俺?」

 

ルフィ「お前以外誰がいる!?」

 

ララ「チョッパーって名前はキミだけなんだよ!!」

 

アイリス「チョッパー!!しっかりして!!」

 

チョッパー「「う、うん。やっと千年竜になれたんだ!邪魔すんな!!」」

 

ルフィ「んだとォォ!?」

 

ルフィは伸ばして巻きついてた手足をほどく。

 

ルフィ「他人の記憶は記憶!!千年竜になりたきゃ!!自分ででっかい記憶を作ってなりやがれェェ!!」

 

チョッパー「「うるさい!!くらえ!!これで最後だ!!」」

 

オトシゴは目を光らせるが、ルフィはゴムゴムの(ピストル)で顔面に1発与え、完全にほどき、

 

ルフィ「そんなに飛びたきゃ俺が飛ばしてやるぅぅ!!」

 

ルフィは右足を勢いよく伸ばして、オトシゴの腹に命中させ、ララ以外の取り込んだ他の皆の記憶が強制的に全て吐き出され、そのままオトシゴは空の彼方へ吹っ飛んだ。

 

お蔭でゾロ達は記憶が全て戻った。

 

ロビン「フフッ」

 

ララ「皆さん 今度こそ元に戻りました!!」

 

アイリス「ルフィ!!」

 

ルフィ「おう!!ぶっ飛ばしてやったぜ。」

 

ルフィ達は林の中を歩く。

 

ゾロ「しかしィ 千年竜ってのは、確か卵から孵るんじゃなかったか?」

 

サンジ「ああ。記憶を食ったってなれるもんじゃねェ。」

 

チョッパー「そうなのか!?」

 

ウソップ「ああ!お前は知らねェだろうが、偉大なる航路(グランドライン)に入る前にこの目でしかと見たからな。」

 

チョッパー「へェェ!!」

 

ララ「チョッパーとロビンさん!!千年竜の爺さんと一緒にいた女の子の写真があるんですけど、拝見します?」

 

チョッパー「ええ!?」

 

ロビン「その女の子見てみたいわね。」

 

アイリス「私も見てませんよ。」

 

ララはアプリから写真のデータを表示して見せる。ララと一緒に映る軍艦島の少女・アピスの姿を。

 

アイリス「可愛いです。」

 

チョッパー「この女の子が?」

 

ロビン「千年竜のお爺さんと一緒にいた時期があるっていう子なの?」

 

ウソップ「ああ!軍艦島って島に住んでる女の子で、アピスって言うんだ!」

 

チョッパー「アピスか・・・。」

 

ロビン「へェェ」

 

ナミ「アピスも、自分の目指すものに向かって今も頑張ってるでしょうね。」

 

サンジ「きっとっすよ。」

 

ゾロ「違いねェな。」

 

ルフィ「そうだ!!」

 

ララ「はい!!」

 

ララはスマホを閉じて、胸ポケットにしまう。

 

ウソップ「それよりも今頃村は大騒ぎだぜ!なんたって俺達は村中の記憶を取り戻した大恩人!英雄扱い間違いなァし!!」

 

ゾロ「久々飲み放題かァ?」

 

サンジ「忘れたい事があるってか?」

 

ゾロ「うるせェ」

 

ナミ「謝礼もたっぷり期待できそうねェ」

 

ルフィ「銅像がいいなァ おれェ」

 

ララ「銅像があっても意味無いんじゃ・・・」

 

アイリス「ララ様に同じです・・・」

 

ルフィ「何だよ!?」

 

サンジ(モテまくりかも!!悪くねェ!!)

 

チョッパー「ロビンとララ、アイリスは?何か貰えるとしたら、何が欲しい?ロビンはやっぱり本か?」

 

ロビン「そうね。できればこの島の歴史書かしら。」

 

チョッパー「ララとアイリスはどうなんだ?」

 

ララ「今の所希望はないかなァ」

 

アイリス「ロボットの私が貰ってもしょうがないしね・・・。」

 

チョッパー「そうか。俺はこんなに分厚い医学書!!ハァハハハ!!」

 

ナミ「あっ 海岸が見えてきたわ!!」

 

 

ウソップ「よよう!!諸君!!出迎えご苦労!!」

 

しかし、村人達は銃や武器を構えて来た。

 

ウソップ「何?」

 

ナミ「え!?」

 

チョッパー「何で!?」

 

ウソップ「いや、ちょと ちょと・・・」

 

ドリム「こ、こいつらだ!!」

 

村人「皆 かかれェェ!」

 

村人達が武器を持ってかかって来たので、ルフィ達は逃げるしかなかった。

 

チョッパー「ええ!?どうなってんのォォ!?」

 

ナミ「ウソップ!!アタシ達英雄じゃなかったの!?」

 

ウソップ「知るかよ!!こっちが聞きてェよ!!」

 

サンジ「ナミさん!!ウェイバーはどこに!?」

 

ナミ「こっちよ!!」

 

村人「待ちやがれ!!この記憶泥棒!!」

 

村人「小娘!!宿代を置いていけェ!!」

 

アイリス「私達を記憶泥棒扱い!?」

 

ルフィ「こいつら 人違いしてるぞォ!!」

 

ロビン「フフッ そのようね。」

 

ゾロ「まっ 海賊だし、しょうがねェか。」

 

ララ「はい。しょうがないです・・・」

 

ナミはウェイバーを走らせ、村人達を払っていく。

 

ルフィ達はメリー号に戻った。

 

チョッパー「はぁ 戻れて良かった。」

 

ララ「結果オーライって事でいいじゃない?」

 

チョッパー「そうか?」

 

ルフィ「でっかい銅像がよォ もうちょっとでよォ 立つはずだったのになァ 黒ォくて太ォい銅像がよォ」

 

ウソップ「しかしなァ 記憶を失うってのがあんなに厄介な事だとはなァ」

 

サンジ「はっ 全くな 自分の海賊団にしちまおうと企む奴はいるし。」

 

ウソップ「いい?サンジくん あれはノリ、ノリノリだからノリノリノリ。」

 

アイリス「ウソップの悪い癖になってますよね。」

 

サンジ「・・・だよなァ それに身も心も乗っ取られちまったクソめでたい奴もいたしなァ」

 

ゾロ「んだと?」

 

サンジ「ララちゃんが外からの音を一切遮断する異空間の居住スペースにいたからまだいいものの、おめェもきちんと見張りやってりゃあんな騒動起こんなかったんだよ。アホマリモ。」

 

ゾロ「うるせェ!!眠たかったんだよ!!」

 

サンジ「そんな寝たきゃ一生寝とけ。」

 

ララ「まァ 寝る子は育つと言いますけどね。」

 

ナミ「だぁァ!!もううるさい!!そこまでにして!!それとももう一回記憶を失って貰おうかしら・・・」

 

サンジ「もうナミさん!!そんな事言わないでくださいィィ♡!!」

 

ロビン(あたしの・・・記憶。もしあのまま記憶が無くなっていたら・・・私は・・・)

 

チョッパー「どうしたんだ?ロビン・・・」

 

ロビン「大丈夫。ちょっと眠いだけ!」

 

サンジ「無理もねェ。今回の事でロビンちゃんはまともに寝てねェんだ。」

 

ララ「ある意味、今回の功労者ですしね。」

 

サンジ「ララちゃんも功労者だよん♡よォし 今夜は薬膳スぺシャルメニューと行くか。」

 

ララ「サンジさん!手伝っても?」

 

アイリス「私もやります!!」

 

サンジ「お願いしちゃうよ♡」

 

ルフィ「ああ!!メシ!?忘れてたァ!!サンジィ!!ララァァ!!アイリスぅぅ!!メシィ!!」

 

サンジ「今作るから、ちょっと待ってろォ」

 

ララ「焦らなくても料理は逃げませんよ!」

 

アイリス「そうです。そうです。」

 

ナミ「ねェルフィ!!」

 

ルフィ「ん?」

 

ナミ「何であの時ゾロの一緒に戻って来なかったのよ?」

 

ルフィ「ああ!いやァゾロが斬った岩の下敷きになっちまってさァ」

 

ナミ「岩!?」

 

ルフィ「ああ!!それがまたでかくて硬ェんだ。」



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第234話「誇り高き男!銀ギツネのフォクシー」

海兵「中将!!やはりおられません!」

 

中将「おられませんで済むか!!何処へ行ったんだあの人は!?」

 

海兵「自転車がありませんので、恐らく、海へ・・・」

 

中将「五老星に早く連絡を!!」

 

海兵「はっ!!」

 

一輪の自転車が海を走り、自転車に乗る男が飛び跳ねるイルカに謝罪。

 

???「おーっとっと。ゴメンよ。」

 

1つの電伝虫。

 

五老星「またあの男か・・・。どうせ見物だろう」

 

五老星「まったく・・・自分の立場をどう考えておるのか。そうやすやすと動かれてはたまらん。海軍本部最高戦力・大将 青キジ」

 

青キジは自転車を漕ぎながら、手配書を見ていた。

 

青キジ「しかし何だ。ロクな奴はいねェなァ この一族は・・・。そしてもう一人の手配書である本部がスカウトに諦めていない少女だな。船長じゃねェのに、懸賞金も27億9100万と30億直前と来てる・・・」

 

そして、メリー号は嵐の海へ遭遇。

 

ルフィ「でっけェェ波だァァ!!」

 

ルフィは樽に乗りつつも能天気であった。

 

ララ「ルフィさん こんな嵐状態でもあんなに笑ってる・・・。」

 

アイリス「能天気ですね・・・」

 

ロビン「楽しそうね。」

 

ナミ「まったく・・・船がひっくり返っても笑ってるわよあいつは。」

 

ゾロ「そうなる前に、こいつがポッキリいくんじゃねェか?」

 

チョッパー「ホントか!?そしたら俺達どうなるんだ!?」

 

サンジ「心配すんな。マストが折れたって船が沈むワケじゃねェさ。それにこの船に優秀で可愛い航海士がいるからな!」

 

ナミはバッチグーである。

 

ララ「ナミさんの航海術はそんじょそこらの航海士よりは優れてますから!」

 

アイリス「はい!」

 

ナミ「ありがとね ララ アイリス!」

 

「いやん!!マストが折れそうよ!!」

 

「ホントか!?俺達どうなるんだ!?」

 

フォクシー「心配すんな!!マストが折れたって船が沈む訳じゃねェよ!!」

 

ルフィ達「「「あ!!」」」

 

ララ「あの3人!!」

 

アイリス「遭難中?」

 

ルフィ「おーい!おめェら 久しぶりだな!!」

 

ポルチェ「オヤビン!麦わらだわ!」

 

ポルチェとハンバーグは応対した。

 

フォクシー「おのれ麦わらァ!!こっち見んな!!おめェらに助けられるほど落ちぶれちゃいねェよ!!」

 

ルフィ「じゃあなァァァ!!」

 

フォクシー「あっおい!?助けたかったら助けてもいいんだぞ!」

 

ハンバーグ「オヤビン・・・後ろ。」

 

大波が来た。

 

フォクシー「なんのこれしき!!”ノロノロビーム”!!」

 

フォクシーは大波にビームを食らわすが、波には届かなかった。

 

ウソップ「おい!?やべェんじゃねェのか!?」

 

ナミ「あんな小船じゃひとたまりもないわね!」

 

ルフィ「皆 どいてろ!!これに摑まれ!!」

 

ルフィはロープを掴んだ腕を伸ばすと、フォクシー達3人は腕を掴んで、引っ張られる。

 

フォクシー達が乗っていた小船は沈没。

 

メリー号の船内へ。

 

フォクシー「いや、面目ねェ 500人の部下を失った上に今度は船まで失くしちまうとは・・・。銀ギツネのフォクシーもいよいよお終いだなァ いっそあのまま海に沈んだ方が良かったのかもしれねェなァ」

 

ハンバーグ「ウウ・・・オヤビン・・・」

 

ナミ「どう思う?アレ・・・」

 

ウソップ「俺が言うのもなんですが、ウソですね・・・」

 

フォクシー「つきましては!!この俺様を哀れと思って、ここは1つこの船に置いて頂きたい。」

 

ルフィ「いいぞ。船がねェんじゃしょうがねェよな。」

 

サンジは具の入ったスープの皿をポルチェの目の前に置いた。

 

サンジ「さァ スープだ。体があったまるぜ。」

 

ポルチェ「わァおいしそう。トナカイちゃんと一緒に飲もう!」

 

ポルチェは皿を持って行ってしまう。

 

ルフィ「サンジィ!俺も!!」

 

サンジ「もうねェよ。明日まで我慢しろ。」

 

サンジはスープを置く。

 

アイリス「ララ様 どうします?」

 

ララ「一応敵だった輩だし、悩むねェ」

 

フォクシーは具の入っていないスープ事で、クレームを言って来た。

 

サンジはその事に怒ったが、ウソップが抑える。

 

ポルチェはチョッパーを探す。

 

そして、朝を迎えてララとアイリスは扉から出て来ると、ルフィ達に聞こえないように内緒話へ。

 

ララ「ちょっとした思いつきだけど・・・」

 

アイリス「思いつきですか・・・?」

 

ララ「高校のカバンを自由自在にデバイスの力で、空間の瞬間移動させるの。扉の中に戻ったり、私の足元にすぐにワープする。」

 

ララは女神様に連絡し、高校カバンをデバイスの力で自由に居住スペースと自分の足元などへ瞬間的空間移動させる事を依頼する。

 

その後、デバイスの画面をスマホのアプリをタップするように操作し、高校カバンの空間のワープ移動は自由にできた。

 

ララ「デバイスにワープ機能を追加できた ついでとして強力な自身の傷を治療できる治癒能力を。」

 

女神〈はい。〉

 

女神の絶大な力により治癒能力が追加付与された。

 

ララ「これで大丈夫ですね。」

 

女神〈はい、それでは。〉

 

ララは通話を切った。

 

ララ「では、画面表示っと。」

 

ララは目の前に様々なアニメの学校制服データ画面を表示し、タッチパネル操作のように手でスライドする。

 

ララ「ペケ。シャーロットのヒロインにして生徒会長が着ていた星ノ海学園の制服版にチェンジだよ。でも大きい声でチェンジはダメだよ・・・。」

 

ペケ「はい。制服チェンジ・・・」

 

ララはシャーロットの星ノ海学園のヒロインにして生徒会長が来ていたバージョンにチェンジした。

 

ルフィ、ウソップ、ハンバーグは船の端に座り、釣りしていた。

 

ハンバーグ「あれ?オヤビンは?」

 

チョッパーはポルチェから逃げていた。

 

フォクシー「魚釣りなんてやってられっか。俺ァ客人だぞ 食料ならここにだってあるじゃねェかよ。」

 

と、ナミの頭を掴んでしまいメッチャ殴られる。

 

ララ「オヤビン、何やってるんだかねェ」

 

アイリス「ホントですね・・・」

 

ルフィ「バカだなァ アイツ・・・」

 

ハンバーグは向こう側に船を発見。

 

ハンバーグ「オヤビン!!セクシーフォクシー号だ!!」

 

フォクシー「何ィィ!?」

 

ハンバーグたちは叫ぶ。

 

サンジ「あいつら出てくって?」

 

ララ「船が来たみたいね。」

 

アイリス「・・・のようで。」

 

ロビンは樽をノックする。

 

チョッパー「ぐうざんすいそう」

 

ロビン「ナトリウム・・・」

 

チョッパーは樽から出て来た。

 

チョッパー「あいつらは?」

 

ロビン「もう向こうの船に行っちゃったわ。」

 

チョッパー「はぁ・・・」

 

フォクシー達3人と元フォクシー海賊団達は再会していた。

 

ポルチェ「みんな 別れてもオヤビンの事が忘れられなかったのね?」

 

フォクシー「そうかそうか。また戻ってくりゃいいさ フォクシー海賊団によォ どうしたおめェら。またみんなで楽しくやろうじゃねェかよ。」

 

???「そいつは無理ってもんだ フォクシーさんよ。」

 

フォクシー「何だと!?てめェ誰だ?」

 

???「この船は俺達キバガエル海賊団が牛耳きった。そいつらは今や俺達の手下なんだぜ。」

 

張られた帆にはカエルの絵が。

 

ゾロ「キバガエル?ナニモンだ?」

 

ナミ「あっ!?確かあたし達のすぐ前にデービーバックファイトで捕られた奴らよ!」

 

ウソップ「今度はそいつらに乗っ取られちまったのか?」

 

ララ「マヌケすぎて同情する気にもなれないです。」

 

アイリス「同じく・・・」

 

ルフィ「だよなァ マヌケだなァ 割れ頭。」

 

ゾロ「所詮ゲームで奪った寄せ集め海賊団だからな。」

 

ウソップ「っつうかララ また別の制服?に変わってるぜ。ホントにどうやって変わってるんだ?」

 

ナミ「ねェララ 教えてくれない?近い内って言ってたけどさ」

 

ララ「ホントに近い内に話すと思います。船大工さんを仲間に入れてから・・・」

 

ゾロ「船大工を仲間に入れてから話すかもしんねェ?俺は追及しすぎねェよ 話したかったら話してくれりゃいい。」

 

フォクシー「見送りなら遠慮しとくぜ。おい行くぞ。ここに用はねェ」

 

フォクシーは背を向けて行こうとした。

 

???「待ちな!!こっちはてめェに用がある。おれの手下共があの妙なマスクを未だに外さねェのさ。いい加減目障りなんだが、どうも昔の船長に忠義立てしてるらしい。」

 

フォクシー「フン。そりゃあ新しい船長が気に入らねェんだろうよ。」

 

ウソップ「お!?なんかカッコイイぞ オヤビンめ」

 

ルフィ「割れ頭のくせにな。」

 

???「気に入ろうが入るまいがザコ共は結局強い奴に従うもんだ。てめェがぶちのめされるトコを見りゃこいつらも目が覚めるだろうさ。俺と勝負しろ!銀ギツネのフォクシー!!」

 

フォクシー「身の程知らずが・・・俺に勝てるってのかよ!!?」

 

ウソップ「やる気だぜ アイツ!!」

 

ルフィ「おい!!割れ頭が燃えてるぞ!!早く見に来いよ!!」

 

サンジ「頭が?」

 

ナミ「燃えてんの?」

 

ララ「アイリス メリー号でチョッパー達と留守番してて、タブレット入りカバンは置いてくから。タブレットでも見てて待ってても、チョッパーと遊んでてもいいよ。」

 

アイリス「はい。」

 

フォクシー「どうした?ポルチェ ハンバーグ。もっと喜べ。この船と部下達を返してくれるとよォ」

 

フォクシーは銃を掴んで上へ向ける。

 

フォクシー「我らフォクシー海賊団。おめェらキバガエル海賊団にデービーバックファイトを申し入れる!本当の船長が誰なのか教えてやるぜ!!」

 

フォクシー「フェ~ッフェッフェ!!俺をぶちのめすとかほざいていたっけな。一騎打ちがお望みならまずは船長(キャプテン)対決と行こうじゃねェかよ。異存はねェだろうな?」

 

ナミ「オヤビン 余裕ねェ」

 

ウソップ「あれがあるからなァ」

 

ルフィ「あれェ使うか?」

 

サンジ「そりゃァあれしかねェだろ」

 

ララ「ええ あれ使いますね。」

 

フォクシー「行くぜ!!ノロノロビーム!!」

 

フォクシーはあれであるノロノロビームを放つが、船長前に船員の二人の剣がクロスされ、鏡の役割を果たし、ビームを反射。

 

フォクシーは直にそれを浴びる。

 

ルフィ達「「「「「いいィィ!?」」」」

 

ララはポンと手の平を叩く。

 

ララ「剣にそんな使い方があったなんて!!」

 

ナミ「ララ!!そこは感心するとこじゃないから!!」

 

船員達はフォクシーをタコ殴りにする。

 

そしてポルチェを人質まがいにし、ハンバーグに武器を下ろさせる。

 

フォクシーは30秒経過でタコ殴りの効果が来て倒れた。

 

???「ハーッハッハッハ!!見たかてめェら!!元オヤビンのマヌケなザマをよォ!こんな奴に義理立てすることはねェ 分かったか?」

 

ルフィ「おい!!お前!一騎打ちじゃなかったのかよ!?汚ねェぞ!!」

 

???「外野は黙ってな!そもそも おれはデービーバックファイトなんて受けるとは言ってねェよ。」

 

ルフィ「あのヤロー」

 

ゾロ「止めとけ。これはあいつらのケンカだ。お前の出る幕じゃねェ・・・」

 

フォクシー「フェッフェッフェ。これは俺達の問題だ 黙ってろ麦わら・・・。銀キツネのフォクシーの誇り高き戦いをな。ああ!!何だありゃ!!」

 

船員「キツネ野郎がいねェぞ。」

 

船員「何処行きやがった!?」

 

変装フォクシー「あっ あっちよ!向こう行くのを見たわ!」

 

船員達は行こうとしたが、

 

船員「騙されるか!!」

 

大砲を撃った。

 

チョッパーはアイリスやロビンとゲームで遊んでいた。

 

チョッパー「あっちは宴会でもやってんのかな?俺も行ってみようかな・・・」

 

アイリス「チョッパー またあの人に追い回されるよ。」

 

ロビン「ここで私達と遊んでる方がいいと思うけど・・・」

 

チョッパー「げェェ!?ほら アイリス 次だぞ」

 

アイリス「うん。」

 

フォクシーは砲弾をモロに食らった。

 

船員「キツネの丸焼き一丁上がりだぜ!!」

 

船員はフォクシーの元へ向かおうとしたが、現親分のムチに倒される。

 

フォクシー「おい・・・武器ってのは敵に向けるモンだろ。何だっててめェの部下を傷めつけやがる。力に物を言わせるだけじゃただのゴロツキの親玉に過ぎねェんだよ。てめェは一船の船長の器じゃねェのさ。諦めるこった あの船もこの船もてめェには何一つ渡さねェぞ。」

 

???「うるせェェ!!」

 

フォクシーは鞭で倒される。

 

ポルチェ「オヤビン!!」

 

ルフィ「おい!!割れ頭しっかりしろ!!」

 

ルフィはフォクシーに駆け寄る。

 

フォクシー「おお。麦わらか・・・カッコ悪いトコ見せちまったな。なァ 一つ頼みを聞いてくれるかい?」

 

フォクシーは懐からある物を渡す。

 

フォクシー「あの試合は俺の生涯の中で最高の舞台だったぜ・・・」

 

ルフィはアフロを受け取り、帽子をウソップに放り投げ、

 

ララ「ルフィさん・・・」

 

サンジ「おい・・・あれは・・・」

 

ルフィ「今のお前・・・最高にイカしてるぜ。」

 

ルフィはアフロヘアーとなった。

 

ルフィ「俺が相手だ!!どこからでもかかって来やがれ!!キバガエル海賊団!!」

 

ララ、ウソップ、サンジ「「「アフロだァァ!!」」」

 

???「おいおい てめェには関係ねェだろ。」

 

ルフィ「ある!!」

 

???「こっちは1億の賞金首の相手なんざゴメンだぜ。てめェと戦って何の得があるんだ?」

 

フォクシー「フェーッフェッフェ。何を言ってやがる!懸賞金27億9100万のララの嬢ちゃんを除外して考えるなら、麦わらの一味を倒せば懸賞金の1億6000万が手に入るじゃねェか。だが、それだけじゃねェ こいつらの船にはな 黄金が山のように唸ってんだぜ!」

 

ナミ「まったくあいつらいつの間に!?」

 

ゾロ「何であいつらが自慢気なんだ?」

 

ララ「船の大修繕に必要な財源なのに・・・。」

 

ウソップ「そ、そうだ。」

 

ナミ「減ってないか 後で調べなきゃ・・・。」

 

船員「マジか・・・。」

 

???「砲撃用意!!」

 

大砲から砲弾は放たれ、ルフィは受けるがゴムの力で跳ね返す。

 

サンジ「俺らも行こうぜ!ララちゃん!!やるか?」

 

ウソップ「おう!!」

 

ララ「ええ!!」

 

サンジ達3人は向かって行き、ララはデバイス起動で電磁波球体に包まれ、アクセルに変身。

 

ナミ「あんたはどうすんの?」

 

しかし、敵からの攻撃をゾロによって回避される。

 

ナミ「ちょっと・・・」

 

船員「へっへっへ おとなしく黄金を」

 

しかし、ゾロにぶっ飛ばされる。

 

ゾロ「全員片づけねェと終わらねェか やれやれ」

 

ルフィ「へっへっへ」

 

???「けっ こっちは500人いるんだぜ!?やっちまいな。」

 

船員達「「「聞いてませんでしたァ!!」」」

 

???「おーーい!!」

 

ルフィ「聞いてねェんじゃしょうがねェよな。」

 

???「おい!!あれを見ろ!!」

 

ルフィは釣られて上を見るが、その隙にキバガエル海賊団船長は逃げる。

 

ルフィは追いかける。

 

フォクシー「フェ~~ッフェッフェ。どうだ キバガエル 強ェだろウチの兄弟はよォ あのピンク髪の嬢ちゃんも含めてだがよォ なんせこいつと嬢ちゃんを倒せる男は俺以外に見当たらないくらいだからなァ フェーッフェッフェ!!」

 

ルフィはキバガエル船長を追っかける。

 

ナミ「死なない程度に手加減しなさいよォ 相手は普通の人間なんだからァ」

 

船員が剣を振り下ろそうとし、ゾロも構える。

 

ゾロ(真剣白刃取り・・・)

 

しかし、サンジに頭を蹴られ、剣の柄が頭を討ち、タンコブが出来る。

 

ゾロ「何すんだよ クソコック。」

 

サンジ「てめェ 今ナミさんを突き飛ばしたろ?」

 

ゾロ「助けてやったんだろうが!!文句あんのか!?」

 

サンジ「ナミさんが大けがでもしたらどうすんだこのバカ!!大体てめえはレディの扱い方」

 

船員がまた来るんで、ゾロはまた構える。

 

しかし、サンジは船員を蹴って邪魔する。

 

ゾロ「だから何なんだ!!てめェはさっきから!!」

 

サンジ「うるせェ!!話はまだ終わってねェだろうが!!」

 

ゾロとサンジ「「何だ!?オラ やんのかコラ!」」

 

ゾロとサンジ「「どけ!!」」

 

2人は船員をぶっ飛ばした。

 

アイリス「1人ぶっ飛ばされた。」

 

ロビン「あら 人間花火。」

 

チョッパ-「盛り上がってるなァ」

 

医者「持病の酌が・・・」

 

ウソップ「ん?大丈夫?」

 

しかし殴り飛ばされる。

 

医者「フン。引っかかりおったな 若僧めが。」

 

ウソップは血を吐く。

 

医者「ああ こりゃいかん わしは医者だ ほれ見せてみろ。」

 

ウソップは殴り飛ばす。

 

ウソップ「へっ ケチャップ星だ。」

 

医者は腰にきたようだ。

 

またウソップは殴り飛ばされる。

 

ちなみにアクセルも船員と戦っていた。

 

アクセル「へへーン!!みんなはイレギュラーとみなしてぶっ飛ばしちゃうよォ!!」

 

船員「こいつ 強ェぜ!!」

 

船員「俺達が太刀打ちできる相手じゃねェ!!」

 

船員「30億直前の懸賞金はまんざらウソじゃねェな!?」

 

ルフィはムチで打たれていた。

 

しかし、ゴムゴムのムチでムチを絡めて奪った。

 

キバガエル海賊団船長はルフィのゴムゴムのピストルに倒される。

 

船員達を撃破したアクセルも電磁波球体に包まれ、ララに戻った。

 

そしてルフィ達はフォクシー達と対峙する。

 

フォクシー「見事だったぜ。麦わら。それにララの嬢ちゃん。てめェらは相変わらずマーベラスな奴だ。」

 

ララ「はい。」

 

ルフィ「おめェの熱さに敗けたのさ。」

 

フォクシーは右手を指しだす。

 

フォクシー「一言、言わせてくれ。」

 

ルフィ「よせよ 俺達の間で礼なんて。」

 

ルフィは右手を指しだすが、フォクシーはルフィの額にビームの構えをした。

 

フォクシー「ノロノロビーム!!」

 

フォクシーはビームを発射。

 

ルフィ達はビームを食らいノロくなった。

 

ポルチェ「さすがオヤビン!!」

 

フォクシー「フェーッフェッフェッフェ!!よく覚えておけ麦わら!俺は欲しい物は何でも手に入れる男!銀ギツネのフォクシー!」

 

ルフィ達の足元が落とし穴のように開く。

 

フォクシー「この船に乗り込んだのが運のツキだったのさ。マヌケめ。デービバックファイトでの屈辱を晴らすだけじゃ収まらねェ 30億直前のララの嬢ちゃんを除く1億6000万の首をついでに黄金も頂いていく!!出来る事なら海軍がスカウトしたがっているララの嬢ちゃんは俺がスカウトする!!」

 

落とし穴は開き切り、

 

ララ(私は除外でスカウトってフォクシーにとってそれだけ脅威の存在かぁぁ!!)

 

フォクシー「今度こそ思い知らせてやるぜ!!我らフォクシー海賊団は最強軍団だって事」をだ!!フェーッフェッフェッフェ!」

 

ルフィ達は落とし穴に落ちて行った。



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第235話「最も無敵に近い奴?と最も危険な男!」

船員達は歓声を上げる。

 

ハンバーグ「6人共落ちちゃった。」

 

ポルチェ「オヤビン これからどうすんの?」

 

フォクシー「決まってらァな 麦わら共をぶっ倒し、デービーバックファイトでの屈辱を晴らすのよ」

 

ポルチェ「いやん でもオヤビン、海軍もスカウトしたがっているあのララって小娘をスカウトしたがっているみたいね」

 

フォクシー「おうよ!!あの娘は戦力としても規格外だ!直に戦って少し分かった、我らの貴重な戦力にもなるぜ!!だがこき使おうとなんて思ってはいねェ。あと娘に召喚されてるアイリスもな!!」

 

ハンバーグ「プププ。一応彼女は16歳の女の子。女神のように優しくてポルチェより人気出てるのはあの時証明済み・・・。アイリスも天使のような優しさのあるロボットだ。」

 

ポルチェ「いやん♡私としてはあんな年下の小娘に人気を持ってかれるのは許せないわ!!」

 

フォクシー「とにかく、ポルチェハンバーグ!作戦Dで行くぞ!!」

 

メリー号ではアイリスはタブレットで動画を観ていた。

 

チョッパー「向こうの船楽しそうだな。まだ宴会やってんのかな?」

 

ロビン「船医さんも行って来れば?」

 

アイリス「留守番も大丈夫だよ。」

 

チョッパー「俺だって船番だし、勉強中なんだぜ!!全然行きたくなんかないぞ!!」

 

アイリス「そう?」

 

ルフィ「くそォ!!よくも騙しやがって!出て来い割れ頭ァ!!ウオォォォ!!」

 

ウソップ「おい少し落ち着けよルフィ。お前はそのアフロのせいで興奮してるんだからよ。」

 

ララ「ある意味ルフィさんのアフロヘアー カッコいいんです。」

 

サンジ「ララちゃんは分かるようだね。アフロは気持ちを高めるからな。」

 

ナミ「だから何でアフロなのよ!?」

 

ゾロ「せっかく助けてやったのに、恩を仇で返すとはな。」

 

ナミ「そうよ!!あたし達の黄金まで奪おうなんて許せない!!」

 

ウソップ「だがあのヤロウの考えが甘いぜ。俺達が本気で暴れ回ったらこんなトコ一瞬で木っ端微塵だぜ。この6人ならな!!・・・この5人ならな。」

 

ルフィ達「「「「「はぁ・・・」」」」」

 

ナミ「とにかく、今はここから出る事を考えないと。あのオヤビンの事だからどうせ卑怯な事をやってくるに決まってるしね!」

 

サンジは壁をノックしていた。

 

サンジ「こっから出られそうだぜ。」

 

サンジは蹴りで木の壁を破壊した。

 

ルフィ達「「「「「あっ!!」」」」」

 

サンジ「何なんだこりゃ?」

 

すると、奥からポルチェに変装したフォクシーが現れた。

 

フォクシー「チャッピーはどこ?もうどこ行っちゃったのォ?」

 

ルフィを除くゾロ達5人「「「「「ひィィィ!?」」」」」

 

フォクシー「出てこないと、オ・シ・オ・キ・よ♡」

 

チョッパーは身震いした。

 

アイリス「チョッパー?」

 

ロビン「どうかしたの?船医さん。」

 

チョッパー「な、何でもねェ」

 

サンジ「てめェ 俺はそういう冗談が一番嫌ェなんだ!!」

 

ルフィ「待て!!サンジ!!」

 

サンジ「ルフィ。」

 

ララ「ルフィさん・・・」

 

ルフィは変装したフォクシーに近づいて、

 

ルフィ「おい!!お前!!」

 

フォクシー「はい。」

 

ルフィ「割れ頭はどこだ?」

 

ゾロ達「「「はぁぁァ!!?」」」

 

フォクシーは首を振ってしらばっくれ、

 

フォクシー「ポルチェ 知らない。」

 

ルフィ「何だ知らねェのか。」

 

ゾロ「果てしなき天然だな。」

 

ナミ「何で?分からないのあれで。」

 

サンジ「さすがに呆れるぜ。」

 

ララ「ルフィさんらしいボケ方なんですけどね・・・」

 

ルフィ「ここにはいねェみてェだぞ?」

 

フォクシーは隙をついて刀を構える。

 

ナミ達「「「「ルフィ《さん》!!」」」」

 

ゾロは刀で防いだ。

 

ルフィ「ん?何だ?」

 

ゾロ「ルフィ コイツの顔をよく見ろ。」

 

ルフィ「顔がどうかしたのか?」

 

ルフィ「お前・・・割れ頭の妹か!?」

 

ルフィ以外の全員ズッコケる。

 

フォクシーは立ち上がり、変装を解いた。

 

ルフィ「ああ!?てめェは割れ頭!!また騙されちまったぜ。」

 

ウソップ「もうツッコむ気にもなれねェな。」

 

フォクシー「食らえ麦わら!!ノロノロビーム!!」

 

フォクシーはビームを発射し、ララはナミと同じ方向へかわす。

 

フォクs-「ヘーッフェッフェ!分かるかおめェら!ノロノロビームからは誰も逃げられやしねェんだよ!!」

 

ララ「30秒後に結果が発揮されるってのがもう・・・」

 

ゾロ「まったく厄介な代物だぜェ・・・」

 

ルフィ「全くだァ・・・」

 

ルフィの後ろには鏡があり、ゾロはナミとララの方を見た。

 

フォクシーはビームを発射する。

 

ゾロ「ナミ!!ララ!!」

 

ルフィは避けて、ビームは鏡に反射!!

 

ゾロはナミとララを突き飛ばす。

 

しかし、反射したビームはサンジとゾロに命中。

 

ララ「あっ!?」

 

ナミ「サンジくん!!ゾロ!!」

 

ウソップ「やべ!!当たっちまった!!」

 

フォクシー「フン。上手くかわしやがったな 麦わらめ 卑怯者!!」

 

フォクシーは出て行く。

 

ルフィも後を追う。

 

ララ「私も行きます!!」

 

ララも追った。

 

ウソップ「あいつ・・・卑怯って意味分かってんのか?おい ナミ行くぞ!!」

 

ナミ「うん。二人共30秒我慢してね!!」

 

ウソップとナミも行ってしまう。

 

ゾロ(何ィィ!?ちょっと待て!!)

 

サンジ(ナミすわん!!ララちゅわん!!)

 

ウソップとナミは木の廊下を走ると、

 

ウソップ「何だ?」

 

ナミ「何か張ってあるわよ?」

 

ウソップ「何々?この先女は通れない男道なり?どういう意味だ?」

 

ナミ「さァ とにかく注意して行きましょう。」

 

ゾロとサンジの顔面はゆっくり接近していた。

 

チョッパーは身震い。

 

アイリス「チョッパー。」

 

ロビン「どうかしたの?船医さん。」

 

チョッパー「な、何でもねェ・・・」

 

30秒経過で二人は何とか持ち堪えた。

 

サンジ「今のはやばかったぜ。」

 

ゾロ「ああ 同感だ。」

 

ウソップは扉を開くと、

 

ウソップ「ただの通路に見えるけどなァ」

 

ナミ「うん。」

 

しかし、下を見ると

 

ウソップとナミ「「ひィィィィ!?」」

 

下の部分は男達で覆われていた。

 

ウソップ「な、何じゃこりゃァァァ」

 

ナミ「何なのよ?こいつら。」

 

ウソップ「さァな  この通路は牢屋でこいつらはドジでもやって閉じ込められたんだろ。」

 

ナミ「こ、こんなトコくらい通り抜けられるわよ。」

 

ナミは進み始める。

 

男「女だ。」

 

男「やったァ」

 

男「さっきのピンク髪の女は堂々と通って行ったけどな。パンツは見えたし。」

 

ナミ「う・・・。やっぱりダメ こんな仕打ちは私にはムリだわ。」

 

ナミは崩れた。

 

ナミ「それにピンク髪って・・・ここをララは堂々と通ったの!?あのスカートでやっぱパンツ見えたのね!?」

 

ウソップ「とにかく あとは任せろナミ。」

 

ナミ「ウソップ・・・」

 

ウソップ「こいつらはこの薄暗い中に閉じ込められて光に弱い筈だ。だからこの閃光玉を使えばこいつらの目は見えなくなる。」

 

ナミ「その隙に突破するのね?」

 

ウソップ「そういう事だ。目を潰れナミ!」

 

ウソップは玉を放り投げ、玉は爆発し、閃光を放つ。

 

下の男達は目をくらます。

 

ウソップ「よし。今だナミ!!」

 

ナミ「うん!!」

 

2人は今の内に走る。

 

しかし、ウソップは掴まれる。

 

ウソップ「うわぁ!!ナ、ナミィィ!!」

 

ナミ「ウソップ!!」

 

ウソップは助けを求めるが、

 

ナミ「分かったわ!!気にせず先に行けっていうのね!?」

 

ナミは誤解していた。

 

ナミは先に進み、一つの巨大な部屋に。

 

ナミ「何なの?ここは?」

 

そして、扉が閉じられた。

 

ルフィ「よう!!ナミィィ!!」

 

ララ「来たんですねナミさん!!」

 

ナミ「ルフィにララァ!!」

 

ルフィとララは座ってお茶と煎餅食べていた。

 

ルフィ「遅かったなァ」

 

ララ「遅かったですねェ」

 

ナミ「二人共ここで何やってんのよ!?」

 

ルフィ「ん?見ての通りだ。」

 

ララ「はい。見ての通りお煎餅食べて、お茶頂いてます。」

 

ナミ「そんな事見れば分かるわよ!!それにララ さっきの下が男共の通路を堂々と通ったらしいじゃないの!!下着が見えちゃって恥ずかしくなかったの!?私は下着が見られるのを恐れて無理だったわ。ウソップの閃光玉のお蔭で目をくらませて走って進んだけど。」

 

ララ「あの人達は下に存在していないただの通路と思い込んで走ってたんで気になりませんでした。」

 

ルフィ「だってよ!!」

 

ナミ「何よソレ・・・」

 

フォクシー「よくここまで辿り着いたな。褒めてやるぜ。ただ・・・いやだが、麦わらとララの嬢ちゃんを足止めし、お前がここに辿り着くのも全て計算通りなんだぜ?」

 

ナミ「どうしてあたしなのよ!?」

 

フォクシー「それはお前が航海士であり優秀な作戦参謀でもあるからだ。そう。お前と麦わらにララの嬢ちゃんを抹殺すれば事実上麦わら海賊団は壊滅だからな!」

 

ララ「へェ・・・」

 

ルフィ「成程なァ ララは?」

 

ララは笑顔でデバイスを見せる。

 

ララ「はい。いつでも。」

 

ルフィ「おォし おっぱじめよっか!」

 

フォクシー「ヘーッフェッフェッフェ!そうこなくっちゃな!」ブラザー。」

 

布が外される。

 

ポルチェ「いやん♡ついに麦わらを血祭りにできるのね!一応ララ!!あんたはオヤビンがスカウトしたいけど、戦わざるを得ないわね!!」

 

ララ「あらまァ」

 

ナミ「何よ。アレ」

 

ルフィ「あっちのは知らねェけど、こっちのはゴリラパンツ。」

 

ララ「ああ。そういえば」

 

フォクシー「パンツじゃねェ!!ゴリラパンチ13号だ!行くぞ麦わらにララよ!!」

 

フォクシーはマシンを操作。

 

フォクシー「ゴリラパーンチ!!」

 

ララ「ナミさん 隠れてた方がいいかと。」

 

ナミ「うん。」

 

ルフィはゴリラパンチに技を食らわすが、ルフィのパンチが燃えた。

 

ルフィ「アッチチチ!!」

 

ララ「ルフィさん!!」

 

ナミ「ルフィ!!」

 

別のマシンからパンチが繰り出され、ナミの隠れていた木箱は破壊され、ララは避ける。

 

ポルチェ「余所見をしちゃイヤン♡あなた達はこのロボさんキッカー18号の獲物なんだから。」

 

ナミ「くっ・・・」

 

ルフィ「ナミ!!ララ!!」

 

ナミ「そうか!!分ったわ!!ララ!!さっさとやるわよ!!」

 

ララ「はい!!」

 

ララはデバイスで電磁波球体に包まれ、X8のニュートラルアーマー・エックスへと変身した。それからアームはパーツIにしてある。

 

ポルチェ「ララの奴 あれはエックスって奴じゃないの!?鎧が別だけど!!」

 

ハンバーグ「そうだな ポルチェ。」

 

ナミは両手でのタクトで回転させて、熱気と冷気の泡を大量に生み出し、上へと立ち昇る。

 

ポルチェ「イヤン♡手品でオヤビンのご機嫌を取って許してもらおうって作戦ね。」

 

ハンバーグ「ぷぷぷぷ。」

 

気泡が空中に集まり、雲として拡大中。

 

ナミ「行くわよルフィ!!エックス行ける!?」」

 

エックス「行くよ!!」

 

ナミはタクトを三角状にし、

 

ナミ「サンダーストーム・テンポ!!」

 

タクトを雲の中に投げ込み、雲から雷が発生し、それから雨が降り出す。

 

フォクシー「バカめ。雷で壊せねェ物が雨で壊れるわけねェだろうが。」

 

ルフィ「それはどうかな?」

 

フォクシー「まだ分かんねェのか?おめェのパンチはこっちに通用しねェって事をよ!!ゴリラーパンチ!!ゴールデンキッズ!!」

 

エックスはチャージし、

 

ルフィ「火は水で消えるんだ!!」

 

エックス「食らえ!!」

 

ルフィは右腕を伸ばして機体に貫き、エックスはレーザーチャージショットをマシンに食らわし、機体を貫いた。

 

ポルチェ「イヤン レーザーですって!?それに何してるのよ!?」

 

タクトはナミの手元へ戻って来た。

 

ルフィは貫いたまま回転し、巻きつけた。

 

フォクシー「あっ いや・・・」

 

ルフィ「ゴムゴムのォ!!コマーーー!!」

 

マシンは豪快な回転を起こし、ポルチェのマシンへと接近。

 

ポルチェ「オヤビン こっち来ちゃイヤン」

 

2機は衝突し、爆発。

 

3人は吹っ飛ぶ。

 

船員「どうなったんだ?」

 

フォクシーの影が。

 

フォクシー「おめェらァ!!」

 

船員達は歓声を上げる。

 

フォクシー「負けました。」

 

3人はロープでぐるぐる巻きに。

 

ニュートラルアーマー・エックスは電磁波球体に包まれ、ララへと戻った。

 

ゾロとサンジも木の壁を破壊して外へ。ウソップはゾロに担がれた。

 

ゾロ「見ろよ お前がノロノロしてるから終わっちまったじゃねェか。」

 

サンジ「てめェが道に迷ったせいだろうが!!」

 

フォクシー「おい麦わら!!海賊同士のケンカに敗けた以上 ガタガタ言わねェ!好きにしろい!!」

 

ルフィ「そだな。じゃあ あいつらを仲間にしてやれよ。」

 

フォクシー「何ィィ!?海賊の誇りを汚したこいつらをか!?」

 

ルフィ「イヤか?」

 

フォクシー「麦わら てめェって奴は・・・。よし分かった!!麦わらに免じておめェらは無罪放免だ!!」

 

キバガエル船長「お、オヤビン・・・」

 

ルフィ「ほら。行ってやれよ。」

 

フォクシーはロープをほどかれ、キバガエル船長の元へ。

 

フォクシー「てめェら もう一回俺の下で働いてみねェか!?」

 

船員達は歓声を上げてオヤビンの元へ。

 

ナミ「カリスマ性だけは凄いわね・・・」

 

ララ「それがオヤビンの魅力なんでしょ?」

 

ナミ「魅力ねェ・・・」

 

女性にも囲まれてる。

 

ナミ「なんかムカつく。」

 

サンジは向こう側に行こうとするが、ナミが止めた。

 

ナミ「何やってんのかな?サンジくん・・・」

 

ララ「あなたはウチの船のコックなんですからね!!料理で指導してもらいたい事があるんですから!」

 

サンジ「冗談だよ。冗談。ララちゃんも分かったから。」

 

フォクシー達は船に乗り込み、去って行こうとした。

 

ルフィはアフロを被される。

 

フォクシーは親指を立てて、ルフィも同様であったが、ナミにアフロを外された。

 

ウソップは目が覚めた。

 

チョッパー「気がついたか?ウソップ。」

 

ウソップ「チョッパー どうしてここに。ああ!?ナミィ!!てめェよくも俺を見捨てて行きやがったな!?」

 

ナミ「違うのよ。ウソップ 実はね・・・」

 

ウソップ「ほお・・・成程 そういうワケか。俺の計算の上を行くとは、敵ながら天晴だ。」

 

ナミ「ハ・・・ハハハ・・・」

 

ウソップ「・・・にしてもララの奴 あの通路でのスカートが太もも辺りまでの短めで堂々と通ったが、もうちっとでも自分を大事にしてもいいんだが・・・。基本私利私欲のナミってほどじゃねェが・・・」

 

ポルチェ「オヤビン。これからどうするの?またデービーバックファイトの相手を探しに行くの?」

 

フォクシー「決まってらァな。」

 

ハンバーグ「オヤビン また悪い事考えてる。ププププ。」

 

フォクシー「いいかてめェら。奴らを倒さねェ限りずっとこの不細工な海賊マークを掲げなきゃならねェんだぞ!!だとしたら向かう先は1つだろうが。」

 

船員達は歓声。

 

フォクシー(逃がさねェぞ麦わら、それにララの嬢ちゃん。)「フェーッフェッフェッフェ。」

 

ウソップ「野郎共!!島が見えたぞ!!」

 

ナミ「うーん。無人島みたいねェ」

 

ルフィ「錨の準備だァァ!!上陸するぞォォ!!」

 

サンジ「それじゃあみんな食材探し探しといてくれ。」

 

ルフィ達「「「「おおう!!」」」」

 

ナミ「いい!?ネズミとカエルは却下よ!!」

 

ゾロ「わがままな奴だな。ったく・・・腹に入れば同じだろ。」

 

しかし、ナミに殴られるゾロであった。

 

ララ「確かにネズミとカエルはマズイですよ。」

 

ナミ「ララは分かってるわね。」

 

ララ「私はそこまで非常識ではありませんよ。」

 

アイリス「私もそこまで非常識ではないので・・・。食べませんけど、ロボットなので。」

 

ナミ「それもそうか。アイリスは機械だものね・・・。」

 

アイリス「私がロボットだからって、普通じゃないから平気よ!とかで調子に乗ってルフィ達みたいに殴ったりしないでくださいよ?主であるララ様の悲しむ顔は見たくありませんから。」

 

ナミ「わ、分かってるわよ・・・。」

 

それから時間経過で、

 

ルフィ「おーいサンジィィ!!魚や貝に果物 大漁だぜェ!!」

 

サンジ「ご苦労さん!!」

 

ルフィ達「「カンパーイ!!」」

 

ルフィは食べ出す。

 

ララ「ルフィさんて凄い食べっぷりですよォ」

 

サンジ「コラルフィ あんまがっつくな。」

 

ウソップ「さっきつなぎとか言って散々つまみ食いしてたくせによく入るなァ」

 

ルフィ「まだまだ足りねェぞ!!」

 

サンジ「この程度の食糧じゃすぐに無くなっちまうぜ。」

 

アイリス「ララ様 まだ取りますか?」

 

ララ「うん。」

 

アイリス「サンジ 取っても大丈夫ですか?」

 

サンジ「ああ。大丈夫な奴はな]

 

アイリスは肉と野菜をさらに盛り、肉と野菜を串で刺して合わせララの口に近づける。

 

アイリス「ララ様 あーんしても?」

 

皿を持ってるララも恥ずかしる様子は見せず、

 

ララ「いいよ。あーん」

 

ララはアイリスの差し出す肉と野菜を食べる。

 

ナミ「人間とロボットはいえ、やるんだ・・・。そういう事」

 

サンジ「ああいう事 やってみてェよな。」

 

ナミ「何を言ってるんだか・・・それにしてもアイリスが食べてるトコは直接に一回も見た事無いわね。機械だからかしら?」

 

アイリス「そうですね・・・。飲食の必要が無いです。」

 

チョッパー「ロビン 早く食わねェと無くなっちまうぞ。」

 

ロビン「もう少しで読み終わるから」

 

チョッパー「ダメだって。本ばかり読んでると牛になっちゃうぞ?本の牛って言うだろ」

 

フォクシーがルフィ達の船を観察。

 

フォクシー「見つけたぜ麦わら!!野郎共 準備はいいか。」

 

ポルチェ「オッケーよ。オヤビン」

 

ハンバーグ「オッケーなんだな。」

 

3人はペダルを漕ぐ。

 

ウソップ達はマシンを見ていた。

 

ポルチェ「オヤビン 皆こっちを見てる。」

 

フォクシー「うろたえるんじゃねェ こっちはどう見てもただのカニなんだからよ。」

 

ハンバーグ「不自然に決まってるじゃん。プーップップププ」

 

サンジ「やっぱりあいつらか?」

 

ウソップ「ホントに懲りねェな」

 

ナミ「いい加減にして欲しいわ。」

 

フォクシー「よし。船を破壊するぞ。」

 

しかし、ルフィがカニマシンを掴む。

 

ララ「ルフィさん・・・。」

 

アイリス「ルフィ・・・。」

 

サンジ「まさか・・・」

 

ウソップ「ああ あれを本物だと思ってやがる。」

 

フォクシー「離せ!!麦わらァ!!」

 

ルフィも負けじと引っ張る。

 

フォクシーが取っ手を引くと、泡が飛び出しルフィにかかる。

 

フォクシーのカニマシンのパンチがルフィにヒット。

 

フォクシー「ついに麦わらの最期だぜ!!」

 

しかし、ルフィはカニマシンを伸ばして振り下ろすと、マシンは爆発し、中の3人が出て来た。

 

ルフィ「あっ あれ?お前らコイツに食われてたのか?だらしねェなァ」

 

アイリス「じゃなくて!!」

 

ウソップ「いい加減気づけ!!」

 

サンジ「さァ あんな連中は放っておいてバーベキューの続きだ。」

 

ルフィ「動いたから余計腹が減ったぜ。」

 

サンジ「おい。そこまだ焼けてねェぞ。」

 

ルフィ「いやいやこんぐらいが一番うめェんだ。」

 

3人達は正座で見ていた。しかも空腹音が鳴る。

 

ポルチェ「オヤビン!お腹すいたよ!」

 

フォクシー「バッカモン!腹が減っただと!?おめェ それでも誇りあるフォクシー海賊団の一員」

 

料理の皿を持ったサンジがフォクシーを蹴り飛ばし、共にララも皿を持って来た。

 

サンジ「お待たせしましたマドモアゼル!!本日のスペシャルメニューでございます!」

 

ララ「もしよろしければどうぞ!」

 

ポルチェ「おいしそう。小娘も!?あんたって子はなんて良い子なの!?」

 

ララ「お腹がすいてるなら食べた方がいいんじゃないかなっと思いまして。それに料理指導してもらって手伝ってますし。」

 

ハンバーグ「優しい女の子だな。」

 

ハンバーグもララから皿を受け取って食べる。

 

ポルチェ「いやん ほっぺた落ちそう。コックさんにピンク娘もウチの船に来てよ。」

 

サンジ「いやァ ポルチェちゃんにそう言われると考えちゃうなァ ララちゃんとアイリスちゃんもいるともっと楽しいだろうけどォ」

 

ゾロ「ララとアイリスは出来ればウチに残って欲しいが、あいつはぜひ行ってくれ。俺からも頼むぜ。」

 

電伝虫に通信が入り、ポルチェが応答中。

 

ポルチェ達は小舟で、セクシーフォクシー号で帰る。

 

ララ「お達者でェ!!」

 

サンジ「ポルチェちゃんも元気でねェ!!」

 

ゾロ「お前 ホントに行かなくていいのか?」

 

サンジ「バカ言え。俺がいなくなったら誰がナミさんにロビンちゃん、手伝ってくれているララちゃんの食事を管理するんだよ。ねェ ララちゃんどうかな?」

 

ララ「私は出来ればウチの船に居てくれると助かります。料理で教えて欲しい事はあるんですからね」

 

サンジ「ララちゃん・・・。」 

 

ゾロ「学びたいんだな。」

 

ララ「はい・・・。」

 

ララは笑顔で言う。

 

アイリス「私もいれば料理での負担も減りますよ。」

 

サンジ「それもそうか!?」

 

ナミ「サンジくん!!ゾロ!!ララ!!アイリスも!!備蓄用の食材探しに行くわよォ!!」

 

ララ「あっ はい!!」

 

アイリス「今行きまーーす!!」

 

サンジ「はぁい!!」

 

一行は密林を歩いている。

 

ウソップ「チョッパー 薬草は見つかったのか?」

 

チョッパー「うん 大体集まったけど、この島ならもっと珍しい薬草があるかもしれない。それよりさっきから気になってんだけどさ。この道の間に続いてる変な溝は何なんだろ?」

 

ウソップ「そういや何だろうなァ なんかァ自転車でも通ったみたいだな。」

 

アイリス「自転車・・・」

 

サンジ「おいおいここは無人島だろ?人がいねェのに自転車の跡があるワケねェだろ。」

 

ウソップ「へへ。そりゃそうだ。」

 

ララ「でも誰かはいるって事かも・・・」

 

ルフィ「おお ジャングルを抜けちまうぞ。なんかいきなり広い所に出ちまったな。」

 

チョッパーは突然走り出した。

 

ララ「チョッパー!!」

 

ルフィ「いきなりどうしたんだ?チョッパーの奴。」

 

ゾロ「あの岩に向かってるな。何かあるのか?」

 

ルフィ「ああ!?チョッパーの奴!あのでかいキノコを独り占めするつもりだな!?待てェェェ!!」

 

しかし、チョッパーは衝突して尻餅をついた。

 

ルフィ「どうした!?チョッパー!!」

 

ゾロ「何かあったみたいだ!!行くぞ!!」

 

チョッパー「ん?何だコレ!?」

 

チョッパーの目の前に立つ一人の長身の男。

 

男はアイマスクを外し、

 

男「ん?タヌキ?」

 

チョッパー「トナカイだ!!ほら!!ツノ!!」

 

ルフィ「大丈夫か!?チョッパー!!何だコイツ!?」

 

ゾロ「何があった!?」

 

サンジ「どうした!?ルフィ!!」

 

男「何だ?お前ら。」

 

ルフィ「おめェが何だ!?」

 

ウソップ「何だ!あのでけェ奴!?」

 

ナミ「何なの?あの人?」

 

ララ「何かの組織の人とか?」

 

アイリス「まさか・・・」

 

ロビンは驚愕顔になり。尻餅をついた。

 

ルフィ「ロビン!!」

 

ゾロは刀に手を掛ける。

 

ララはデバイスを構える。

 

サンジ「どうした!?ロビンちゃん!!」

 

ナミ「ロビン!!」

 

ララ「ロビンさん・・・」

 

アイリス「ロビン・・・」

 

ウソップ「な、何でお前が固まってんだよ!?」

 

チョッパー「ロビン。」

 

男「あららら?まァまァそう殺気立つなよ。兄ちゃん達 別に指令を受けてきたんじゃねェんだ。天気がいいからちょっと散歩がてら」

 

ゾロ「指令だと?何の組織だ!?」

 

ロビン「海兵よ。それも、世界政府最高戦力と呼ばれる」

 

ルフィ「コイツが!?」

 

ロビン「海軍本部・大将 青キジ。」

 

青キジ「あーらららァ こりゃァいい女になったなァ ニコ・ロビン。」



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第236話「海軍本部大将青キジ!最高戦力の脅威」

ロビン「海軍本部大将青キジ。」

 

ララとアイリス「「大将・・・」」

 

サンジ「た・・・大将っておめェ・・・!!!どんだけ偉い奴だよ・・・」

 

ロビン「海軍の中でも”大将”の肩書きを持つ将校はたった3人。”赤犬””青キジ””黄猿”その上でも海軍トップセンゴク元帥が君臨するだけ 世界政府の”最高戦力”と呼ばれる3人の内の・・・一人よ!!!」

 

ウソップ「何でそんな奴がここにいるんだよ!!!・・・もっと何億とかいう大海賊を相手にすりゃいいだろ!!!ど・・・どっかいけーっ!!」

 

青キジはナミとララ、ついでにアイリスを見て、

 

ナミ「な、何よ?」

 

ララ「何か?」

 

アイリス「何ですか?」

 

青キジ「こちらにも悩殺姉ちゃん達2人とロボット娘のスーパーボインズ 今夜ヒマ?」

 

サンジ「何やってんだノッポコラァ!!!」

 

ウソップ「話を聞けオラァ!!!」

 

青キジ「ちょっと待ちなさい お前らまったく・・・そっちこそ話を聞いてたのか? おれァ散歩に来ただけだったつってんじゃないの カッカすんな」

 

青キジ「大体お前らアレだよホラ・・・!!」

 

ルフィ「アレ・・・?」

 

チョッパー「ホラって?」

 

青キジ「ーーー忘れた もういいや」

 

サンジとウソップ「「話の内容グダグダかお前っ!!」」

 

ウソップ「何なんだコイツ・・・!!!おいロビン!!人違いじゃねェのか!!こんな奴が海軍の”大将”のわけがねェ!!」

 

青キジ「オイオイ そうやって人を見かけで判断するな」

 

青キジ「おれの海兵としてのモットーは「ダラけきった正義」だ」

 

ウソップとサンジ「「見かけ通りだよ!!!」」

 

青キジ「ーーーとにかくまァ・・・あァちょっと失礼・・・立ってんの疲れた・・・」

 

青キジは寝転がる。

 

ウソップ「じゃさっき何で立って寝てたんだ」

 

アイリス「立ちながら寝るって器用な大将さんですねェ」

 

青キジ「そんでまァ早ェ話お前らをとっ捕まえる気はねェから安心しろ アラバスタ事件後、消えたニコ・ロビンの消息を確認した来ただけだ 予想通りお前達と一緒にいた」

 

サンジ「ほんっとやる気ねェんだなコイツ」

 

ウソップ「ふてぶてしさはある意味”大将”だ」

 

青キジ「本部には報告くらいはしようと思う 賞金首が一人加わったら総合賞金額(トータルバウンティ)変わってくるもんな だがそこのピンク嬢ちゃんを除外すれば・・・。本部はイレギュラーハンターっていう組織の役割そのものが俺ら海軍と似ていると知ったらスカウトしたいって熱心なんでな。」

 

アイリス「あっ 私は賞金首には出来ないと思います。」

 

青キジ「どうしてだ?」

 

アイリス「私は優しさの心を持ったレプリロイドです。ララ様の左腕によるデバイスにより優しさの心を好かれている為、特別に普段から召喚しっぱなしにされてる身なので、ララ様の指示でいつでもデバイスに戻る事が出来るので、召喚されてるロボットを賞金首に出来るんですか?」

 

青キジ「うーーん。出来ねェなそりゃ・・・」 

 

ララ「でしょうね・・・」

 

ウソップ「ララ・・・。アイリスと共に優遇されすぎだぜ・・・。」

 

青キジ「27億9100万のピンク嬢ちゃんを除外するなら、1億と・・・6千万と・・・7千900万をたして・・・ーーーわからねェが ーーーまボチボチだ」

 

ララとゾロ「「いえしてくださいよ計算くらい《いやしろよ計算》」」

 

ルフィは攻撃しようとするが、ウソップとサンジが抑える。

 

ララ「ルフィさん・・・」

 

ルフィ「離せお前ら!!!何だよ!!!」

 

サンジ「こっちからフッカけてどうすんだ!!」

 

ウソップ「相手は最強の海兵だぞ!!」

 

ルフィ「それが何だ!!!だったらロビンを黙って渡すのか!!!」

 

青キジ「いやだから 何もしねェって言ってるじゃねェか・・・・・・」

 

ルフィ「ブッ飛ばしてやる!!」

 

ロビン「・・・・・・」

 

すると、早いから集団が現れる。

 

男性「海兵だったのか。それを早く言ってくれれば。」

 

ナミ「誰?この人達。」

 

ララ「あの・・・」

 

サンジ「お、おい。しっかりしろ」

 

ウソップ「無人島じゃなかったのか?」

 

青キジ「いや、多分難破船からこの島に流れ着いた乗客達だろう。ひと月ほど前、この海域で一隻の客船が行方不明になったっていう報告があった。」

 

アイリス「そんな報告があったなんて・・・」

 

チョッパーは診察に入る。

 

ルフィ「どうだ?チョッパー」

 

チョッパー「ケガ人はいるけど、大したキズじゃない。俺の薬を塗れば心配ないよ。それよりみんなろくにメシを食ってないみたいだな。体が弱ってる。」

 

ナミ「サンジくんとウソップ、ララも一緒に行って、今食べ物を取りに行ってるわ。」

 

ウソップ「おォーい!お待たせェェ!!」

 

サンジとアイリスの手により、肉は調理され、皆は肉や野菜をほおばる。

 

ウソップ「よっぽど腹減ったんだな。」

 

サンジ「そうガツガツすんなって。食いたきゃまだいっぱいあるんだぜ。」

 

ララ「慌てないでいいからね。」

 

ララは胸ポケットからスマホを取り出し、カメラモードで女の子のココナッシュをストローで飲む姿を撮影。

 

ララ「ストローで飲む姿がとても可愛いらしいなァ」

 

男性陣のほとんどはララの美しさに若干見惚れていた。

 

そして何故か肉を食っているルフィ。

 

ウソップ「って何でお前が食ってんだよォ いくら無人島だからってその気になりゃ食いモンは手に入るんだぞ?これだから素人は困る。」

 

ナミ「この偉大なる航路(グランドライン)で遭難して、よく助かったわ。」

 

男性「この島に流れ着いて助かったのは私達だけでして。」

 

ナミ「何があったの?」

 

男性「美食の町ブッチへグルメツアーに行った船がクロールで泳いでいる大きなカエルとぶつかって。木っ端微塵に。」

 

ナミ「クロールで泳いでた!?カエルが!?」

 

サンジ「カエルは普通平泳ぎだろ。」

 

ララは手足によるジェスチャーで平泳ぎの再現をする。

 

ララ「サンジさん 泳ぎ方はこうですよね?」

 

サンジ「うん そうだな。」

 

ルフィ「面白ェ!!俺も見てみてェ!!」

 

ウソップ「気は確かか?」

 

男性「本当だ!」

 

青キジ「そりゃァ横綱だ。」

 

ナミ「ヨコヅナ?」

 

男性「それからやっとの思いでこの無人島に辿り着いたものの、食うや食わずで1ヶ月やっと人が来たと喜んで、よーく見てみると海を自転車で走っていて、」

 

ウソップ「おいおい いくら何でも自転車でェ」

 

青キジ「ああ そりゃァ俺だ」

 

ルフィ達「「「ん?」」」

 

男性「そして次に来たのが海賊船だった。」

 

ナミ「あたし達ね?」

 

青キジ「じゃあ あんた達ィ アレェだな ホラ その。」

 

ウソップとサンジ「「はっきり言いやがれ!!」」

 

ルフィ「あっ そうだ!!忘れてた!!」

 

ルフィは青キジを1発やろうとしたが、ウソップとサンジに抑えられる。

 

青キジ「いや だから・・・だから、散歩だって何度も」

 

ルフィ「何だ散歩か!!じゃあこんなトコ通るなお前出てけ!!」

 

青キジ「メチャクチャじゃないっすか」

 

アイリス「ルフィ・・・言ってる事がメチャクチャなんですよ」

 

ナミ「うん・・・それに何となくルフィが押してる・・・」

 

青キジ「ーーーじゃあわかった・・・帰るが その前に・・・あんた達全員すぐに出発の準備をしなさい。幸い、そう遠くない所に人の住む島がある。そこで呪分な手当てを受けた方がいい」

 

ルフィ「おい!!皆 こんな奴の言う事を聞くこたァねェぞ!!!こいつは海兵なんだ!!」

 

その後に間が開いて、

 

男性「何か 問題でも?」

 

ルフィ「ああ いーーんだ いいんだ そうだよ いいんだ 普通海兵が味方で俺達の方が悪者だよな アッハハハ」

 

ウソップ「笑ってる場合かよ!!」

 

ウソップはナイスなツッコミによるチョップをルフィの頭にかます。

 

ルフィ「あいつ 皆を助けてくれるって」

 

ウソップ「んな事言っても コイツの船あんのか?」

 

チョッパー「おれ達の以外、どこにも船は無かったぞ!」

 

ウソップ「船は無し、ログだって持ってねェで、どうやってこいつらその近くの島とやらに行きゃあいいんだ?」

 

青キジ「ああ 大丈夫だ。」

 

ウソップ「説得力ねェよ!!どうしても」

 

ロビン「確かに」

 

ロビン「その男なら・・・それが出来るわ」

 

ララ「ロビンさん・・・」

 

アイリス「ロビン・・・」

 

ルフィ「?」

 

一行は海岸付近へ出る。

 

ウソップ達は食料や水の入った木箱をイカダに乗せてロープで厳重に縛る。

 

ウソップ「おっし。出来たぞ!」

 

サンジ「食料も水も積み込んだし、これだけありゃ当分は持つぜ。」

 

青キジ「たまには、労働もいいもんだ」

 

ルフィ「ホントだ いい気持ちだ。お前なかなか話せるな。」

 

ナミ「結局打ち解けちゃった。」

 

ララ「打ち解けましたね・・・」

 

ルフィ「でェどうすんだ?このままおめェが皆や荷物を引っ張って泳ぐんか?」

 

青キジ「んなワケあるか・・・」

 

青キジは海の岸に移動して座る。

 

青キジ「少しィ離れてろ。」

 

青キジは右手を海に入れると、突如海獣が登場。

 

ルフィ「な、何だ!?」

 

ウソップ「か、海獣だァ!!ありゃきっとこの辺りの主だ!!」

 

ララ「でかいわ!」

 

アイリス「はい!」

 

ウソップ「何だァ!!おい!!お前逃げろォォ!!」

 

ルフィ「危ねェぞ!!」

 

ルフィとゾロ、ララは構えるが、

 

青キジ「”氷河時代(アイスエイジ)”」

 

青キジの能力が発動し、海獣ごと海は凍って行く。

 

ゾロ「悪魔の実!!!」

 

ルフィ「海が 凍った・・・・・・!!!」

 

ララ「氷の能力!!?」

 

ペケ(青キジの氷能力、最大奥義として地球で言う氷河期だって可能ですよ!!)

 

ララ(私もそう思う!)

 

アイリス「海獣と共に海を凍らせるなんて・・・」

 

ロビン「これが”海軍本部”「大将」の力よ・・・!!!」

 

青キジは立ち上がると、戻り出した。

 

青キジ「一週間は持つだろ・・・・・・この方向をのんびり歩いていくといい。4日もあれば人のいる島につく。少々冷えるんで・・・・・・・温かくして行きなさいや・・・・・・」

 

男性「・・・・・・夢か これは・・・」

 

男性「海が・・・氷の大地になった・・・!!」

 

男性「これで海を渡れる この島から脱出できるぞ!」

 

漂流者達は青キジにお礼を言った。

 

 

漂流者達は出発準備の迎えた。

 

男性「じゃあ 私達は行きます。」

 

ルフィ「ああ 良かったな。皆。」

 

ナミ「気を付けてね。」

 

ララ「お元気で!!」

 

男性「海賊にも色々いるんですね。あなた達にもなんてお礼を言っていいか。怪我人を治療してもらった上に食料や水まで貰って、」

 

ルフィ「気にすんな イッヒヒヒヒ。」

 

ウソップ「袖すり合うも多少の縁って言うからな。」

 

チョッパー「子供が風邪ひかない様に気を付けるんだぞ。」

 

サンジ「これだと食料が腐らずに長持ちしそうだな。」

 

男性「ありがとうございます。この恩は決して忘れません。麦わら海賊団の皆さん!!」

 

皆は氷の大地と化した海を渡って行った。

 

ルフィ「じゃあなァァ!!元気でなァァァ!!」

 

アイリス「さようならァァァ!!」

 

ルフィ「よかったよかった・・・」

 

ルフィ達は丘へと戻って来た。

 

ルフィ「ん?」

 

青キジは頭を掻く。

 

ルフィ「何だ?」

 

青キジ「なんというか・・・・・・じいさんそっくりだな・・・モンキー・D・ルフィ・・・」

 

ルフィ「!?」

 

青キジ「奔放というか・・・・・・つかみ所がねェというか・・・・・・!!」

 

ルフィは突然じいさんの事を言われ、冷や汗と狼狽える。

 

ルフィ「・・・・・・!!!・・・・・・じ・・・・・・じいちゃん・・・!?」

 

ウソップ「・・・じいさん!?ルフィの!?」

 

アイリス「ルフィのお爺さん・・・?」

 

ララ「ルフィさん・・・」

 

ウソップ「ん!? おいどうしたルフィ!!汗だくだぞっ!!」

 

ルフィ「べ・・・・・・べ・・・別に いや・・・・・・そ・・・その」

 

青キジ「お前のじいさんにゃあ・・・俺も昔・・・世話ん(・・・)なってね  おれがここに来たのは・・・ニコ・ロビンと・・・お前を一目見る為だ・・・ーーーやっぱお前ら・・・今死んどくか だがララちゃんと彼女に召喚されていつでもそのデバイスに戻れる優しさの心を持ったレプリロイドのロボット娘・アイリスは除外だ・・・。」

 

ナミ「海軍のララとアイリスに対する優遇は異常よ。」

 

青キジ「政府は転生者のララちゃんを除いたお前達を軽視しているが・・・細かく素性を辿れば骨のある一味だーーー少数とはいえこれだけ曲者が顔を揃えてくると 後々面倒な事になるだろう 初頭の手配に至る経緯 これまでにお前達のやってきた所業の数々ーーーその成長の速度・・・」

 

青キジ「長く無法者共を相手にしてきたが 末恐ろしく思う・・・・・・!!」

 

ウソップ「そ・・・そんな事急に・・・・・・!!見物しに来ただけだっておめェ さっき・・・」

 

青キジ「特に危険視される原因は・・・お前だよ ニコ・ロビン」

 

ロビン「・・・・・・!!」

 

ルフィ「お前やっぱりロビンを狙ってんじゃねェか!!ぶっ飛ばすぞ!!」

 

青キジ「懸賞金の額は何もそいつの強さだけを表すものじゃない 政府に及ぼす”危険度”示す数値でもある だからこそお前は8歳という幼さで、7900万もの賞金首になった」

 

青キジ「子供ながらにうまく生きてきたもんだ 裏切っては逃げのびて・・・・・・取り入っては利用して・・・・・・そのシリの軽さで浦社会を生き延びて来たお前が 次に選んだ隠れ家(・・・)がこの一味というわけか」

 

サンジ「おいてめェ 聞いてりゃカンに触る言い方すんじゃねェか!!!ロビンちゃんに何の恨みがあるってんだ!!!」

 

ウソップ「やめろサンジ!!!」

 

青キジ「別に恨みはねェよ・・・因縁があるとすりゃあ・・・一度取り逃がしちまった事くらいか・・・昔の話だ お前達にもその内わかる 厄介な女を抱え込んだと後悔する日もそう遠くはねェさ 」

 

青キジは立ち上がった。

 

青キジ「それが証拠に・・・今日までニコ・ロビンの関わった組織は全て壊滅している その女一人を除いて だ・・・・・・何故かねえ ニコ・ロビン」

 

ロビン「・・・・・・」

 

ルフィ「やめろお前!!!昔は関係ねェ!!!」

 

ウソップ「そうともォ 昔にこだわったらおめェ 海賊狩りや元女泥棒なんかと付き合えるかってんだァ!!」

 

ナミはチョップでツッコむ。

 

ナミ「なんかは余計よ。」

 

サンジ「大事なのは昔より今だろうが。」

 

チョッパー「今ロビンは俺達の大事な仲間なんだ。仲間の悪口言うな!!」

 

青キジ「成程・・・うまく一味に馴染んでるな」

 

ロビン「何が言いたいの!!? 私を捕まえたいのならそうすればいい!!」

 

ロビン「”三十輪咲き(トレインタフルール)”」

 

ロビンは能力で生やした手で青キジを掴み出す。

 

ウソップ「ロビ~~~~~~~~ン!!!やめろォ!!」

 

青キジ「あららら・・・・・・少し喋りすぎたかな 残念 もう少し利口な女だと買い被ってた・・・」

 

ロビン「”クラッチ”!!」

 

青キジは胴体が砕ける。

 

チョッパー「うわーーーー!!!死んだーーーーー!!」

 

ウソップ「いや・・・・・・無理だ・・・!!!おいみんな逃げるぞ!!!逃げよう!!!」

 

しかし、青キジは復活してくる。

 

青キジ「んあァ~~~・・・ひどい事するじゃないの・・・・・・」

 

ウソップ「ギャーーーギャーーー~~~~!!!」

 

アイリス「ララ様!」

 

ララ「デバイスに一度戻って。」

 

アイリス「はい。」

 

アイリスは光となって、デバイスに戻った。

 

青キジ「ほお~~~確かに左腕のデバイスに戻ってるなァああ・・・。」

 

青キジは地面の草を引きちぎり、宙にバラまくと、息を吹き込み凍らせ、

 

青キジ「”アイスサーベル”」

 

左腕に持つ氷の剣。

 

青キジ「命を取る気はなかったが・・・・・・」

 

ロビン「・・・・・・!!!」

 

青キジは剣を振りかぶるが、ゾロが防いだ。

 

サンジも飛び込み、

 

サンジ「”切肉(スライス)””シュート”!!!」

 

氷の剣を蹴りで弾き飛ばした。

 

ララもデバイスにより電磁波球体に包まれ、ファーストアーマー・エックスとなる。

 

青キジ「へェェェ・・・ホントに変わっちゃったよォォ~~~。お前がイレギュラーハンターというレプリロイド、心を持ったロボットだけの組織だな。役割だけが我々海軍と酷似している・・・」」

 

ファーストアーマー・エックス「そうさ!!イレギュラーハンター・エックス 行くぞ!!」

 

青キジ「声と話し方が男に変わっちゃったねェ・・・」

 

ルフィ「行くぜエックス!!」

 

ルフィとエックスは共に向かって行き、

 

青キジはゾロの腕とサンジの足を掴み、

 

サンジ「ウ!!」

 

ゾロ「ん!!!」

 

ルフィ「”銃弾(ブレッド)”ォ!!!」

 

ファーストアーマー・エックス「ストレート!!」

 

2人のパンチが青キジの腹に命中したが、

 

ルフィ「冷た!!」

 

ルフィとエックスは接触した場所から凍っていく。

 

サンジとゾロも掴まれた所から凍っていく。

 

チョッパー「ぎゃあああ凍らされた~~~~~~!!!」

 

ナミ「あの4人がいっぺんに・・・!!!」

 

ルフィとゾロ、サンジは倒れ込むが、エックスは別で例外である。

 

ファーストアーマー・エックス「ふ~~ん。右腕凍りついてるね」

 

ナミ「いや!!何でエックス平気なのよ!?」

 

ウソップ「内部のララには何の影響もねェってのか!?」

 

チョッパー「ええェェ!!?」

 

ロビン「エックス なんて奴なの・・・」

 

青キジ「ほお~~~侮れないもんだァァ」

 

チョッパー「た・・・・・・大変だ!!!すぐ手当てしないと・・・!!!凍傷になったら・・・!!!手足が腐っちゃうぞ!!!」

 

ファーストアーマー・エックス「僕は凍傷にはならない。3人の凍傷を溶かさないとまずいぞ!!」

 

青キジ「・・・・・・いい仲間に出会ったな・・・・・・ーーーしかしお前は(・・・)・・・お前だ(・・・) ニコ・ロビン」

 

ロビン「違う・・・私はもう・・・・・・!!」

 

青キジにボディを冷やしつつ、ロビンに抱きつく。

 

ファーストアーマー・エックス「ロビン!!」

 

ルフィ「ロビン!!危ねェぞ!!逃げろォ!!」

 

ロビン「私は・・・」

 

ロビンは体を凍らされていく。

 

サンジ「ロビンちゃん!!!」

 

ゾロ「・・・・・・!!」

 

チョッパー「うわあああロビ~~~~ン!!」

 

ロビンは凍りついてしまった。



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第237話「イレギュラーハンター&ルフィVS大将青キジ」

ファーストアーマー・エックス「青キジ!!」

 

ルフィ「お前ェェェ!!」

 

青キジ「わめくな・・・ちゃんと解凍すりゃあ生きてる。ただし体は割れやすくなってるんで、気をつけろ。」

 

青キジは右腕を振りかざし、

 

青キジ「例えばこういう風に砕いちまうと・・・・・・」

 

ファーストアーマー・エックス「ちょっ・・・!?」

 

ルフィ「やめろ!!!」

 

ナミ達「「「ロビン!!!」」」

 

ルフィがロビンを抱きかかえ、逃れた。

 

ルフィ「ハァ・・・あ・・・・・・危ねェ!!」

 

しかし青キジは右足で踏みつけようとしたが、ウソップが素早く抱きかかえて逃げた。

 

ちなみに足はルフィを踏みつける。

 

青キジ「何だってんだオイ・・・」

 

ファーストアーマー・エックス「ナイスだよ ウソップ」

 

ルフィ「ウソップ!!!チョッパー!!!」

 

ルフィ「そのまま船に走れ!!! 手当てしてロビンを助けろ!!」

 

ファーストアーマー・エックス「頼むよ!!」

 

ウソップとチョッパー「「わ!!わかった!!!」」

 

青キジ「やめとけ その女は 助けねェ方が世の為だ」

 

ナミが不意打ちでタクトを食らわそうとしたが、青キジは掴む。

 

ナミ「う!!」

 

ファーストアーマー・エックス「ナミ・・・」

 

ナミ「エックス 私だってやる時はやるの。お言葉ですけどそういうのの 集まりよ 海賊なんて」

 

青キジ「よくわかってんじゃねェの・・・・・・!!どいてくれるか おねーちゃん」

 

青キジはタクトごとナミを放り投げる。

 

サンジ「ナミさん!!!」

 

ゾロは刀を掴む。

 

ルフィ「待った!!!お前ら!!!」

 

チョッパーとウソップはロビンを運ぶ。

 

ルフィ「お前ら 手ェ出すな エックス一緒にこいつとケリつけようぜ。」

 

ファーストアーマー・エックス「いいよ。」

 

青キジ「構わねェが・・・・・・連行する船がねェんで・・・・・・殺して行くぞ?だがイレギュラーハンターよ 君は共に来て貰う。」

 

メリー号では、

 

ウソップ「息・・・・・・!!なんてしてねェよな」

 

チョッパー「仮死状態にあると思うんだ」

 

ウソップ「急がねェと死ぬんじゃねェか!!?」

 

チョッパー「でも急にあっためたら!!割れちゃうし・・・・・・!!熱は体内から取り戻さなきゃ!!」

 

ウソップ「いいのか!?これで本当に・・・」

 

シャワーからは水が放出される。

 

チョッパー「わからねェ でも・・・!!こうするしか・・・!!」

 

ウソップ「わからねェで済むか!!ロビンの命が懸ってんだぞ!!」

 

チョッパー「だけどおれ!!こんなに!!!全身凍っちゃった人間見た事ねェもんっ!!!青キジは・・・そりゃ・・・まだ生きてるって言ったけどおれにはそっちの方が不思議なくらいで・・・!!!」

 

ウソップ「泣き言言うな!!お前にどうしようもなきゃもう誰にもロビンを救えねェんだぞ!!! お前はこの船の船医なんだぞ!!!」

 

2人はロビンを水で満杯の風呂に入れ、シャワーの水をかけながら、風呂一杯の水を風呂おけでくみつつ、ぶっかけ続ける。

 

チョッパー「分かってるよ!!!少し黙っててくれよ!!」

 

2人はひたすらロビンに水をかけ続ける。

 

「チョッパー!!!」

 

チョッパーが船体へ出て来た。

 

チョッパー「ああっ!!え!!?何で!?お前達っ!!?3人か!?」

 

ゾロ「話は後だ すぐにおれ達は引き返す この凍った手足をどうにかしてくれ!!」

 

チョッパー「ああっよし!!えーーーーと・・・・・・!!すぐその固まった所を水で溶かさなきゃ・・・!!でも今シャワー室 ロビンが・・・」

 

ナミ「ロビン大丈夫!?」

 

チョッパー「まだ何とも」

 

すると、水音が

 

ナミ「何!?」

 

チョッパー「え・・・」

 

ゾロとサンジが海面から出て来た。

 

サンジ「ぷは・・・!!これでいいのか!!?」

 

チョッパー「!!」

 

チョッパー「ちゃんと定温で溶かしたら・・・摩擦しながら船に上がって来て!!!ナミはロビンの方手伝ってくれよ!!」

 

ナミ「うん!!」

 

ウソップ「何でお前らここに!?ルフィは!?ララは!?青キジは!!?」

 

サンジ「共にケリつけたいってよ。」

 

ウソップ「ケリって!?おめェら・・・」

 

サンジ「ーーーーー船長命令だ・・・・・・」

 

ウソップ「いくらなんでも船長命令だからって!!」

 

サンジ「ララちゃんはまだマシだ!!」

 

ゾロ「今はケンカしてる場合じゃねェ!!今・・・・・・一味の瀬戸際だ もしもの時はそれに応えるだけの腹ァくくっとけ!!!」

 

ルフィ「ウゥ・・・・・・・・・!!!」

 

セカンドアーマー・エックス「僕はそこまでダメージ負ってはいないけどね・・・・・・」

 

青キジ「麦わらのルフィ・・・おめェは変わり者だ そしてイレギュラーハンターよ。お前は侮れねェな」

 

セカンドアーマー・エックスはチャージを開始し、ダブルチャージを放つが、青キジは避ける。

 

そしてルフィは向かって行き、青キジの懐に入って上へと、蹴り飛ばす。

 

セカンドアーマー・エックス「上まで蹴り上げた!!」

 

ルフィは風船状態まで膨れ上がり、青キジのいる空中まで回転しつつ飛び上がる。

 

ルフィ「”ゴムゴムの”ォ”暴風雨(ストーム)”!!!!」

 

青キジはルフィに抱きつき、

 

青キジ「”アイスタイム”」

 

ルフィは完全に凍りついた。

 

セカンドアーマー・エックス「ルフィ!!?」

 

青キジ「さて、次はイレギュラーハンター・・・と言いたいが。お前さんは氷漬けにされても内部から溶かせるのか?」

 

セカンドアーマー・エックス「まあね。」

 

青キジ「そうかい。だが、これだけは言っとくぞ お前達は・・・・・・この先ニコ・ロビンを あの女を必ず持て余す」

 

青キジ「ニコ・ロビンという女の生まれついた星の凶暴性をお前達は背負いきれなくなる」

 

セカンドアーマー・エックス「そんな事には・・・」

 

青キジ「だがな、あの女を船に乗せるという事は・・・そういう事なんだ。」

 

青キジはルフィの後ろ側にあった氷を蹴り砕いた。

 

セカンドアーマー・エックス「青キジ!!」

 

青キジは立ち去る。

 

青キジ「これでクロコダイル討伐の件・・・チャラにして貰おうじゃないのーーーそれと・・・あァいいや スモーカーのバカの話は・・・じゃあな・・・それかから イレギュラーハンターのエックスよ 火の武器は使わんほうがいいぞ。解凍の方がいいからな。」

 

エックスは電磁波球体に包まれ、学生服のララに戻った。

 

それからゾロとサンジが来て、

 

ゾロ「いたぞ!!ルフィ!!ララ!!」

 

ララ「お二人共!!」

 

ゾロ「・・・・・・ララはともかく、ルフィの奴・・・!!」

 

サンジ「よかった・・・・・・!!ララちゃん!!早く運ぶんだ!!船へ!!」

 

ララ「はい!!」

 

青キジは上着を着用。

 

青キジ「ーーーーーここの”記録(ログ)”を辿ると・・・あいつらの 次の行き先は・・・・・・んん!?」

 

青キジ「「ウォーターセブン」・・・”水の都”か あららら・・・・・・コリャ何とも・・・・・・」

 

青キジは自転車を漕ぎ、海を直線状に凍らせながら進む。

 

青キジ「だいぶ本部に近づいてるじゃない」

 

 

メリー号では、ララがデバイスの召喚モードでアイリスを召喚した。

 

アイリス「青キジは・・・」

 

ララ「この島を去って行ったんじゃないかな。」

 

ゾロ「本部に戻ったってのか!?」

 

チョッパーがシャワー室から出て来た。

 

チョッパー「二人共・・・心臓が・・・・・・動いた!!!」

 

ウソップ「やったー!!うおおお~~~~い!!!ルフィ~~~!!!」

 

サンジ「ロ~~~~ビンちゃ~~~~ん♡」

 

チョッパー「ダメだ!!まだダメ!!!入ったら騒ぐだろ!!!」

 

ララ「でも良かったよ!!」

 

アイリス「はい!!」

 

サンジ「・・・・・・おい!!Dr.チョッパー おれ 何か作るぜ!?」

 

チョッパー「ド!!ドド ドクターチョッパーなんて言われても嬉しくねェぞコノヤロー!!!目を覚ましたら・・・体があったまる飲み物がいいよ あとで2人を2階(ラウンジ)へ運ぶから」

 

ゾロ「ナミ 船は?出すのか」

 

ナミ「出さないわよ 船長がアレだし・・・記録(ログ)はもうとれてるけど 今日はここで停めましょう」

 

ウソップは腰が抜けて座り込んだ。

 

ララ「ウソップさん・・・」

 

ゾロ「どうしたウソップ 気が抜けたのか」

 

ウソップは倒れ込む。

 

ウソップ「あんな強ェのがこの先・・・おれ達を追って来るのかな」

 

ウソップ「・・・おれはただ・・・バタバタ 騒いで終わったよ・・・・・・」

 

ゾロ「・・・寝ろバカ 疲れてんだよお前」

 

ララ「そうですよ 休んだ方がいいですって」

 

アイリス「そうですよ。」

 

それから、日が暮れて、皆寝静まった時、ララはアイリスと共に船室より外へ出て、一度スマホを取り出し、

 

ララ「制服チェンジしようかな。制服データ画面オン。」

 

データ画面が目の前に表示され、ララはタッチパネル操作でスライドしていく。

 

ララ「おまけみたいな感じで一部の恋愛アドベンチャーゲーム世界のアニメ版も含めてあるけど、とりあえずダ・カーポの風見学園付属の物を、ペケ ひとまずまたダ・カーポの制服にチェンジね。」

 

ペケ「はい。制服チェンジ。」

 

ララの制服がダ・カーポの風見学園の付属の物へとチェンジ。

 

ララ「ダ・カーポの風見学園の制服に変わった・・・。靴も革靴になってるね。靴下は黒・・・。」

 

アイリス「制服が素敵です・・・。」

 

ペケ「ララ様 サイズはどうでしょうか?」

 

ララ「うん 大丈夫。画面オフ」

 

制服データ画面はオフになる。

 

スマホを制服のボタン付き胸ポケットにしまう。

 

ララは女神に連絡し、デバイスの召喚モードで群れるのを嫌う風紀委員長の雲雀恭弥だけは、部下や手下、従者ではなく協力関係の単体のみで召喚するだけでも相当な勇気が必要のゲスト枠1人として頼んだ、常に学ラン着用での左腕辺りに風紀腕章がかかってて、おかしいほどの身体能力の高さに鉄製の様々な仕込み搭載の2本トンファー所持と雲のボンゴレボックスと雲のリング装備時として。

 

デバイスの召喚モードのデータのゲスト枠として雲雀恭弥が追加される。

 

ララ「雲雀さん 下手にトンファー使って暴れ過ぎないでくれると逆に助かるんだけどね・・・」

 

ララは泣きそうになる。

 

アイリスはララの体を抱き寄せて、優しく後頭部を撫でる。

 

アイリス「ララ様 泣かないでください。もし雲雀さんを召喚する場合、私は?」

 

ペケ「アイリス殿はデバイスに戻って貰うんでしょうね・・・。ララ様にとってアイリスは大切な存在ですぞ。アイリス殿はレプリロイドなので、仕込み鉄製トンファーで咬み壊されても(・・・・・)いいので?」

 

アイリス「だ、だよね・・・。」

 

アイリスは一度ララと体を離す。

 

ララ「アイリスの抱き寄せで大体癒されたかな・・・雲雀さんは単体で召喚するの。部下や手下とか従者でじゃなく、協力関係でゲスト枠での単体のみでね。群れたり、弱くて群れる草食動物が嫌いだし、召喚だけでも相当の勇気というか、死ぬ気レベルの覚悟が必要だけど・・・。」

 

アイリス「は、はい・・・。」

 

ララは女神にヒモを頼み、それを後ろ髪に束ねる事でポニーテール状態にした。

 

アイリス「ララ様 美しいです・・・。」

 

G(ゴーイング)M(メリー)号はルフィとロビンの体の安静の為 ロングリングロングランドに4日間停泊をした。

 

2日目の朝に一行はララの制服がまた変化している事に疑惑を抱く。

 

ウソップ「なァララの制服がまた違う奴に変わってやがるぞ・・・それに靴もよ。昨日の夜に変わったって事か!?ほんとにどうやって変えてるんだ?下半身のスカートが短めで太もも辺りまでだぜ。」

 

ナミ「私だって分かんないわよ。でも船大工を仲間に加えたら話すかもしれないって言ってたし。」

 

ルフィ「話す「かも」しれないか・・・。うーーん」

 

サンジ「おれはいつまでも待つぜ。強くて優しく接してくれる愛しきにして美しきレディであるララちゃんがそう言うのならな・・・。」

 

ゾロ「おれはアイツをある程度は信用している。ウソップの村の油まみれの坂で宝目当てに行っちまったナミと違い、助けてくれたからな、アイツ自身が話してくれるまで待つだけだ。」

 

チョッパー「そうなのか?おれは強くて優しく接してくれるララは好きだからな。話してくれるのを待ってるさ。」

 

ウソップ「俺も待つぜ。前にも言ったが強くて優しく接してくるララの事は女クルーの仲間として好きだからな。俺達に対してバカにするような態度はとらねェし・・・」

 

チョッパー「だよな!!」

 

ナミ「私は内容によっては気持ち悪くて受けつけそうにないだろうけどね・・・。普通人だから。」

 

ウソップ「おめェは少しララに対して冷てェというか厳しいというか・・・」

 

ナミ「何を言ってんの・・・私は普通人としての本心を言ってんのよ。」

 

ウソップ「でもよォ・・・空島でララはお前に対してバカにした態度とは言わねェけど、戦闘面での指摘はしてただろ?言い訳使って逃げてるだけだってよ。」

 

ナミ「ま、まァね・・・。」

 

ルフィ「してたっけか・・・。」

 

ーーーその後 出航 今日は航海 3日目の朝 空は快晴 天候は春 時々ーーー夏

 

ララとアイリスはスマホでの動画を観ていた。

 

ナミ「う~~~~~~ん い~~~~~~い天気!」

 

サンジ「んヌワーミさァ~~~~ん♡ララちゅわ~~~ん♡」

 

ナミ「?」

 

サンジ「じゃがいもののバイユ 作ってみたのですマドモアゼル よろしければ」

 

ナミは皿を受け取り、食べる。

 

ナミ「んん おいしい」

 

そして、ララには。

 

サンジ「ララちゃんには好みも聞いていたので、じゃがいものポテトの塩適量入りを作ってみたんだ。どうかな?」

 

ララは食べてみる。

 

ララ「おいしいです!!」

 

アイリス「へェ」

 

サンジ「うおォォォ!!幸せだ!!」

 

その時、海がザッパーーーンとなった。

 

ゾロ「うるせェな てめェ眠れねェだろ!!」

 

サンジ「はいはい すいませんでした サボテン君」

 

ゾロ「何だと!!?”ダーツコラ”!!」

 

ゾロとサンジは口ケンカを始める。

 

ルフィは扉から出て来て、

 

ルフィ「”凍った俺のマネ”!!!」

 

ルフィは凍りつき壁へと激突。

 

ウソップとチョッパーは大笑い。

 

ルフィは芸として凍った状態を披露。

 

ララとアイリスもその光景を見て、

 

ララ「ルフィさんて、芸人の才能もあるかもね・・・」

 

アイリス「確かに・・・思いますね・・・。」

 

ナミ「もう・・・凍って死にかけといて・・・よくやるわよ そんな事!」

 

ルフィ「うはははは似てたか!?」

 

アイリス「ルフィ!!あなた 芸人の才能もあるかもしれませんね!!」

 

ウソップ「おお!!芸人の才能かァ!!」

 

チョッパー「なるほどなァ」

 

ルフィ「芸人の才能かァ でも俺の夢は海賊王になる事だ!!所でお前ら2人で何食ってんだ!?」

 

ナミ「パイユ じゃがいもよ」

 

ララ「私はポテトの塩適量入りです。」

 

ルフィ「いもか!! おれも腹へったぞ おいサンジーーー!!」

 

サンジ「だいたいてめェはどんだけ寝りゃ気が済むんだ!?」

 

ゾロ「どんだけ寝ようがおれの勝手だ やるならやるぞ!!」

 

扉が開き、ロビンが出て来た。

 

ナミ「ロビン」

 

アイリス「ロビン!!」

 

チョッパー「ロビン!!気分はどうだ?寒気はあるか?」

 

ロビン「お陰様で・・・・・・だいぶいいわ・・・ありがとう船医さん」

 

ナミはルフィの体がゴムである顔の部分を引っ張りつつ、

 

ナミ「でも無理しないでロビン まだゆっくり休んでていいのよ だいたい同じ目にあったコイツがあんなにピンピンしてるから 気兼ねしちゃうでしょうけど」

 

サンジ「ロビンちゃん 何か・・・体のあったまるもん作ろうか!!食欲はあるか?」

 

ロビン「・・・・・・じゃあ コーヒーを頂ける?」

 

サンジ「喜んでーーーー♡」

 

ロビン「ピンクちゃん また制服が別のものに変わってる・・・。昨日変えたの?一体どうやって・・・?スカートが短めで太もも辺りまで見えてるわね。いつか話してくれるまで待ってましょうか。」

 

ルフィ達はパイユを食べていた。しかしルフィはパイユとポテトの両方である。

 

ルフィ「パイユとポテト うめェぜ。」

 

チョッパー「パイユって何だ??」

 

ウソップ「パイユってのは大怪獣パイユのしっぽの肉だ!!俺が仕留めたのさ!!全長100mあったぜ」

 

チョッパー「100m!!?すげーなーウソップ!!!」

 

ウソップ「なーーーに朝メシ前だ・・・・・・」

 

チョッパー「早起きして倒したのか!!!」

 

ウソップ「チョッパー おれの名を言ってみろ・・・」

 

チョッパー「え・・・!?それは勿論キャ・・・キャプテ・・・」

 

ウソップ「そう!!おれの名はキャプテ~~~~ンウソップ!!」

 

ゾロ「・・・・・・・・・んん?? 何だありゃ・・・」

 

ルフィ「ん? カエルだ!!!巨大ガエルだ・・・・・・!!!クロールで海を渡ってるぞ!!!あんなに急いでどこ行くんだ!!?」

 

ウソップ「おいルフィ バカも休み休み言え カエルがクロールなんか・・・」

 

ウソップ「しとるー!!!」

 

ルフィ「オール出せ!!漕ぐぞ!!!追うぞ野郎共!!!」

 

ウソップ「カエルがクロールしとるーー!!!」

 

ルフィ「船体2時の方角へ~~~~!!!急げ~~~~!!!」

 

ララ「カエルがクローール!!」

 

ナミ「こら!!あんた達なに勝手に進路変えてんのよ!!!」

 

ルフィ「それがおい聞いてくれよ!!!でっけェ体中ケガしたカエルを見つけたんだ 俺達は是非それを丸焼きで食いてェんだよ!!!」

 

サンジとチョッパー、ついでにララとアイリス「「食うのかよっ《食べるんですか》!!!」」

 

ペケ(ルフィ殿は相変わらずですな・・・)

 

ララ(そうなんだよね・・・)

 

ナミ「ん? あれは・・・・・・灯台・・・・・・!?」

 

ナミは双眼鏡で確認。

 

ナミ「どうしてあんなトコに灯台なんて・・・誰がいるのかしら・・・」

 

ルフィ「どうした 島が見えたのか!?」

 

ナミ「ううん 灯台があるの!別に記録指針(ログポース)が指す場所じゃないわ」

 

ルフィ「カエルは!?カエルの方角指示してくれ!!」

 

ナミ「いやよ!!!」

 

アイリス「カエル・・・」

 

ロビン「カエルも灯台を目指してるわよ」

 

サンジ「カエルはまず白ワインでぬかりを消し小麦粉をまぶしてカラッとフリート」

 

ナミ「ちょっとアイリス!!ロビン!!サンジくん!!」

 

ルフィ「よっしゃ全速前進~~~~っ!!!」

 

ウソップ達「「「おーーー!!!」」」

 

ナミ「その団結力は何なのよ!!!」

 

サンジ「あ!?」

 

ナミ「え!!?待ってよみんなストップ!!変な音がする!!」

 

ララ「音!?」

 

チョッパー「ん!?何だ何だ!?」

 

ゾロ「よし!!カエルが止まったぞ!!!一気に追い詰めろーーっ!!」

 

メリー号は乗り上げる。

 

ウソップ「何かに乗り上げたぞ!!」

 

ララ「う、う~~~ん」

 

サンジ「ナミさん、ロビンちゃん、ララちゃん、アイリスちゃん ケガはないかい?」

 

ナミ「うん 何とかね。」

 

ロビン「平気よ。」

 

ララ「私も大丈夫です!!」

 

アイリス「私もです!!」

 

サンジ「良かった・・・。」

 

その時、警鐘が鳴る。

 

ナミ「何?この音・・・」

 

ウソップ「何だ!?どうしたんだ?」

 

ララ「警鐘・・・?」

 

アイリス「警鐘ですよね・・・」

 

ナミ「これって・・・まさか!!」

 

すると、メリー号付近に現れたのは、煙を噴き出す何かである。

 

ナミ「何でこんなところに!?」

 

ナミ「バックバック!!180度旋回~~!!!」




次話からウォーターセブン編です。


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偉大なる航路(グランドライン) ウォーターセブン編
第238話「疾走海列車と水の都ウォーターセブン」


煙を吹くその存在はメリー号をギリギリで通過していく。

 

ウソップ「どわあああ~~~~!!!」

 

ルフィ「何だコリャ~~~~!!」

 

巨大カエルはその存在に向かう。

 

ルフィ「あ!!おいカエル逃げろ!!!何してんだーーー!!!」

 

ウソップ「何なんだ この鉄の怪物はァ!!!」

 

サンジ「・・・・・・!!!船!?」

 

ナミ「違う・・・・・・!!こんな形で海を走れるワケがない!!!」

 

ララ「あれって形が船じゃないんじゃ!!

 

アイリス「なんと!?」

 

ペケ(ただの列車ではなく、海を走る列車!!)

 

しかし、カエルは車両にひかれた。

 

ルフィ「うわー!!!ひかれた~~~~!!!」

 

謎の車両は通過して行った。

 

ルフィ「・・・・・・・」

 

ゾロ「・・・・・・」

 

チョッパー「・・・・・・船がけむり吐いてたぞ」

 

海賊旗を見た1人の少女。

 

少女「あ!!大変だ!!ばーちゃんばーちゃん海賊だよ!!」

 

婆さん「何!!?本当かチムニー!!!よーーーひちょっと待ってりゃ」

 

ゾロ「面倒だな 建物から誰か出て来た・・・・・・!!応援呼ぶ気だぞ・・・」

 

婆さん「あー・・・!!もひもひ!!?え~~~~と!!・・・・・・・・・!!何らっけ!?忘れまひた!!!ウィ~~~ッ!!」

 

ゾロとウソップ「「酔っぱらいかよっ!!」」

 

ララ「いや 酔い過ぎでしょ!!」

 

船から降りたのはルフィ、ウソップ、ナミの3人。

 

少女「ほーーーパイユ?ふんふん・・・・・・酒の肴にいいねー うわーおーーーいーーーし~~~!!」

 

チムニー「あたしはチムニー!!猫のゴンベと ココロばーちゃんよ!!」

 

オンベ「ニャー」

 

ココロ「おめェら 列車強盗じゃね~~だろうなんががが!!」

 

ルフィ「おれはルフィ 海賊王になる男だ!!」

 

チムニー「ホント!?」

 

ルフィ「ああ」

 

ココロ「んががが面白いねアンタ」

 

ララ(チムニーの顔つきってココロお婆さんの遺伝だよね・・・)

 

ペケ(遺伝なんでしょうか・・・)

 

ララは制服の左ポケットからスマホを取り出して、船の端に腕で寄りかかりつつチムニーたちを撮影。

 

サンジはつい、ララのスカートの下の太ももからの両美脚に♡マークであった。

 

サンジ(ララちゃん!!太ももからのなんて綺麗な両脚だァァァ!!)

 

アイリス「あの2人 顔つき似てます・・・。お婆さんとお孫さんだから?遺伝って言うの?」

 

そしてサンジはララに近づいて、肩に手を置く。

 

ララ「サンジさん・・・」

 

サンジ「ララちゃん あの2人顔つきが似ているよね。」

 

ララ「多分、血の繋がりによる遺伝でしょう。」

 

サンジ「遺伝・・・か。」

 

ナミ「ねーチムニー あれは蒸気船でしょ? でもあんな形じゃ 普通航海なんて・・・」

 

チムニー「見た事無いでしょ あんなの 世界中探してもここにしかないよ!あれは”海列車”「パッフィングトム」っていうの」

 

ナミ「「煙吹きトム」?」

 

チムニー「蒸気機関で外車(パドル)を回して海の線路を進むの!!」

 

ナミ「線路?」

 

チムニー「そうよ 水面の少し下を通ってて列車は毎日同じ所をぐるぐる走って島から島へお客を運ぶの 船とか郵便物も運ぶのよ」

 

ルフィ「本当だ 確かにあるぞ 線路」

 

ナミ「そうよ!!”仕切り”もあるのに船で入っちゃ危ないじゃない あなた達」

 

ルフィ「危ねェっつってもよ カエルはそれわかんねェだろ 吹き飛ばすのはひどいぞお前 おれ達の獲物なのに」

 

チムニー「ああ・・・あいつは”ヨコヅナ”このシフト(ステーション)の悩みの種なのよ 力くらべが大好きでいつも海列車に勝とうとすんの あれくらいじゃ死なないしまた現れるわよ!」

 

ルフィ「力くらべ・・・・・・!!?・・・・・・ああ だからあいつ逃げなかったのか 根性あるじゃねェか!!」

 

チムニー「困ってんのよこっちは!!何度か排障器も破壊するされてるくらいで あいつが出て来る度にお客さんに大迷惑かけてるんだもん!!」

 

ルフィ「そうだったのか・・・よーーーし!おれ あいつ食わねェ!!頑張り屋はおれ食わねェ!!」

 

ナミ「始めからそうしてよ カエルなんて」

 

ココロ「そんで?おめェら一体どこへ行きてェんだいーーー ここから”海列車”で行くとすりゃあ」

 

ココロ「”春の女王の町”セント・ポプラ ”美食の町”プッチ ”カーニバルの町”サン・ファルドどこも楽しいよ 政府関係者ならもう一本別々の特別便があるけろね」

 

ルフィ「えェ!!?じゃあ”美食の町”で!!!」

 

ナミ「違うでしょ 私達は船があるから列車には乗らないわ 記録(ログ)に従うだけ」

 

チムニー「へーーーどこ指してんの?」

 

ナミ「ここから北の方」

 

ココロ「そうか そりゃおめェ「ウォーターセブン」だね さっきの”海列車”はその島の”ブルー(ステーション)”から来たんらよ「水の都」っつーくらいでいい場所だわ 何よりアンタ造船業で のし上がった都市だ その技術は世界一ら!!」

 

ココロ「造る船は世界政府御用達ときたもんだ すげェらろ」

 

ルフィ「へーーーって事はすげェ船大工もいるな!!」

 

ココロ「んがががが!!いるなんてもんじゃないよ!!世界最高の船大工達の溜まり場だあそこは!!!」

 

ルフィ「ウソップ!!」

 

ウソップ「ああ!!」

 

ルフィ「・・・よーし決めた!!!そこ行って必ず”船大工”を仲間にするぞ!!!」

 

ココロ婆さんは書類を手渡す。

 

ココロ「ほいじゃあコレな!!簡単な島の地図と”紹介状”しっかり船を直して貰いな ウォーターセブンは広いからね 迷わねェこった」

 

ルフィ達はメリー号へ戻る。

 

チムニー「あたし達も近いうちウォーターセブンへ帰るのよ」

 

ココロ「あァそうさ もしまた会ったら 行きつけの店で一杯おごるさ んががが」

 

ルフィ「そうか!!んじゃまた会えるといいな!!」

 

ココロ「ウォーターセブンでの記録(ログ)は一週間らよ ゆっくりしていきな!」

 

ナミ「じゃ行くわ!!色々教えてくれてありがとうココロさん チムニー!!」

 

ルフィ「野郎共!!出航準備!!」

 

チョッパー「おォ!!!」

 

ララ「きっとまた会いましょう!!」

 

アイリス「お元気で!!」

 

チムニー「気を付けてね!!」

 

ゴンベ「ニャー」

 

ココロ「政府の人間に注意すんらぞ!!」

 

メリー号は出航した。

 

ココロ「結構気のいい奴らだったね んががが」

 

チムニー「うん!! それとさ、見た事の無い服のスッゴイ綺麗なピンク髪の海賊姉ちゃんと明らかに人間の体じゃない茶髪姉ちゃんがいたよ!!」

 

ココロ「そうらね。」

 

偶然辿り着いた見た事も無い”海列車”の駅ーーーシフト(ステーション)を後にしてーーーー

 

ルフィ「やっほーーう!!!行くぞ肉の都~~~~!!」

 

ゾロ「お前何聞いてたんだよ」

 

新たな仲間を引き込むべく ”水の都”ウォーターセブンを目指す

 

サンジ「ルフィ!!船大工探しはおれに任せろ!!もの凄い美女を見つけてみせるぜ!!!」

 

ルフィ「バカか!!大工だぞ!?山みてェな大男に決まってんだろ 5mだ」

 

ララ「いやいや・・・」

 

アイリス「それはちょっと・・・」

 

ウソップ「おいルフィ あんまりデケェとこの船で生活できるかどうか」

 

ゾロ「腕がありゃ誰でもいいだろ その前に海賊船に乗ろうって物好きがいるかどうかが問題だ」

 

チョッパー「楽しみだな また仲間が増えるのか」

 

ナミ「先に駅についてラッキーだったわね 地図描いて貰えたから」

 

ナミ「地図の場所に行ってアイスバーグという人を訪ねれば」

 

ナミは地図を開くが、

 

ナミ「成程」

 

ナミ「わかるか!!」

 

ナミは地図を叩き落とす。

 

ルフィはスケブで見せる。

 

ルフィ「だから こういう奴をみんなで探すんだ!!」

 

ウソップ「もしいたらおれは逃げる」

 

サンジ「ああ おれもだ 船があれば海へ逃げる・・・だがタコの血を引いてそうだから海でも追ってきそうだ」

 

ララ「私も逃げますね・・・アイリスと一緒に。」

 

アイリス「はい・・・」

 

ゾロ「何の話してんだ お前ら」

 

ナミ「じゃみんな来て!滞在期間一週間分のお小遣い渡すから」

 

ルフィ「うおおお景気がいいなァ!!」

 

ナミはルフィ達男子陣に金を渡す。

 

ウソップ「ララは小遣いはいいのか?」

 

ララ「私は大丈夫です。」

 

ナミ「そうなの?」

 

ララはデバイスのワープ機能により、高校カバンを足元に、財布も中に入っている。女神様から支給されたお札が数万以上残っていた。でもその事を口には出さない。

 

アイリスはヒソヒソ話へ。

 

アイリス「ウォーターセブンに着いたら買う物あります?」

 

ララ「う~ん。分からないなァ でも行ったら行ったでCP9によるアイスバーグ市長暗殺未遂の容疑者扱いにされるだろうし。ロビンは本人のトコに行ったからね。」

 

アイリス「う~~ん」

 

ルフィ「ララの奴 なんかすげェ事してんな。カバンが足元に現れたぞ。」

 

ウソップ「おそらくだけどよ、女神様に頼んでアップデートとやらで機能追加したのか!?」

 

チョッパー「すごいんだな・・・女神様に不可能ってないのかな・・・。」

 

時間経過で、

 

ルフィ「どうした? ウソップ」

 

ウソップ「ーーーこのブリキの継ぎ接ぎもよ・・・戦いと冒険の思い出じゃねェか・・・これからきれいに直っちまうのかと思うと感慨深くもあるわけだおれァ・・・」

 

サンジ「それもわかるが・・・特に”偉大なる航路グランドライン”に入ってからのメリー号への負担は相当なもんだ 甲板のきしみも船底の水洩れもひどい このまま放っときゃ船もおれ達も危険だぜ」

 

ルフィ「ああ でも今はいっぱい金もあるしよ!!完璧に元気してやれるよ!!パワーアップもできるぞ!!」

 

ウソップ「大砲増やそうぜ!!」

 

ルフィ「じゃ銅像ものせよう」

 

アイリス「ルフィ 銅像を乗せても意味ないでしょ。」

 

ルフィ「なんでだよ!?銅像はかっけェェんだぞ!?」

 

ララ「銅像はさすがに無理ですって・・・。」

 

ゾロは何かを発見。

 

ゾロ「おいアレじゃねェのか」

 

ルフィ「島だ~~~っ!! 島が見えたぞ~~~っ!!! よしみんな!!!漕げ!!!」

 

ゾロ「ムダな力を使わすな」

 

ウソップ「・・・・・・」

 

ルフィ「うお!!」

 

ロビン「素敵」

 

ゾロ「・・・・・・」

 

チョッパー「んがっ!!」

 

ナミ「すごい」

 

サンジ「オォ」

 

アイリス「立派な・・・」

 

ララ「・・・うん。」

 

ルフィ「うおお~~っ!!! 何だコリャ~~~~~!!!」

 

中央で飛び出す噴水は印象的でああった。

 

ルフィ「でっっっけ~~~~~噴水だ!!」

 

ウソップ「うは~~~~!!こりゃすげーまさに産業都市!!」

 

サンジ「”海列車”も走るわけだ」

 

ナミ「正面にあるのが駅ね ブルー(ステーション)って書いてある 港はどこかしら・・・・・・」

 

ゾロ「町の方だろ」

 

釣り人「おーい!!君達!!」

 

ルフィ「ん?」

 

釣り人「海賊が堂々と正面にいちゃマズイぞ 向こうの裏町に回りなさい!!」

 

ルフィ「・・・・・・はーーーい!!」

 

ナミ「ありがとう!!」

 

メリー号は進み、

 

ナミ「わーーーっ!!凄いっ!!水上都市!?」

 

ルフィ「すげー!!いいなここ きれいな町だ」

 

ウソップ「町が・・・!!水浸し!!! 家が海に沈んでるぞ!?」

 

ロビン「違うわ 元々沈んだ地盤に造られた町なのよ」

 

チョッパー「?」

 

ララ「つまりこの町が建つ前はここの地盤は何らかの原因で沈んでしまったと?」

 

ロビン「そうなるわね。家の下の礎を見て」

 

チョッパー「本当だ 柱だ!!」

 

アイリス「柱ですね!!」

 

サンジ「成程・・・それで”水の都”」

 

ルフィ「うほーーー!!おい 早く 船着けろ!!」

 

町人「コラコラおめェら!!ここはダメだ 海賊船は 何しに来た?略奪か?」

 

ルフィ「いいや船を修理したいんだ」

 

ウソップ「略奪かって聞くかフツー」

 

ララ「確かにいきなり略奪って聞きませんよね。」

 

町人「それならこの先に岬がある とりあえずそこに停めるといい」

 

ルフィ「・・・・・・ああ ありがとう」

 

ララ「ありがとうございます!!」

 

 

メリー号は岬に停止した。

 

ゾロがロープを引っ張るが、船柱がボキッとなる。

 

ララ「あっ!?」

 

ウソップ「わーーー!!何やってんだてめーーー~~~~!!!」

 

ゾロ「違・・・・・・!!おれはただロープを引いただけで」

 

ゾロ「おどろいた・・・・・・ここまでガタがきてたのかG(ゴーイング)M(メリー)号・・・」

 

アイリス「限界来てますか・・・。」

 

ナミ「ーーーところで島の人たち何で海賊を恐れないの?」

 

ウソップ「海賊だって”客”だからだろ 造船所の」

 

ロビン「海賊に暴れられえも構わないくらいの強い用心棒がいるとか・・・」

 

サンジ「いるだろうなそれくらい・・・これだけの都市だ」

 

ウソップ「ほんとかよ!!えーっ!?おいどうする!!?やべェじゃねェか」

 

サンジ「やばくねェだろ 俺たちは脚なんだ」

 

ウソップ「そ・・・そうか?」

 

ララ「そうですよ!!」

 

ルフィとウソップが降りて先走る。

 

ナミ「待ってルフィ!!ウソップ!! あんた達私についてきてよっ!!」

 

ウソップ「どこに」

 

ナミ「ーーーまずはココロさんの紹介状を持って”アイスバーグ”って人を探すの その人を頼って船の修理の手配と・・・あと どこか黄金を換金してくれる所を探さなきゃ」

 

ルフィ「・・・そうか」

 

ララ「私もついていっても?」

 

ルフィ「おう!!ララも来い!!」

 

ナミ「じゃあララも来たら?」

 

ララ「はい!アイリスはゾロさん達と一緒にいてね。」

 

アイリス「はい。」

 

ララも船を降りた。

 

ララ「では、行きましょう!!」

 

ルフィ「よし!!じゃあまァとにかく!!行こう”水の都”!!!」

 

サンジ「アイリスちゃん・・・。」

 

アイリス「とりあえず留守番ですね・・・。」

 

ウソップ「まず 換金所行かねェか?」

 

ルフィ「何で?造船所行こう!!」

 

ウソップ「ーーーっつってもお前 こんな黄金抱えて島をウロウロできねェよ ヒヤヒヤするぜおれァ」

 

ルフィ「金に換えても価値一緒じゃねェか なァ ララ。」

 

ララ「まァそうでしょうね・・・。」

 

ウソップ「そりゃそうだけどこのでかさは人目につくだろ!!悪い賊にでも会ったら」

 

ルフィ「賊はおれ達だって」

 

ララ「はい 賊は賊でも「海」賊です。」

 

ナミ「うん・・・そうね・・・紙幣に換えれば私達でも持てるもんね」

 

ルフィ「・・・・・・ん? 今の言い方 お前 トゲがあるぞ?おれが持ってるとダメみたいじゃねェか」

 

ララ「ルフィさん 絶対誤って紛失しそうですよ。」

 

ナミ「ララの言う通りね 落としたり失くしたりしそう」

 

ウソップ「するよ ルフィだもんな」

 

ルフィ「お前ら 何だ おれを信用してねェのか!!」

 

ララ、ウソップ、ナミ「「「はい《うん》!!」」」

 

ルフィ「今の深く傷ついたぞ!んん?」

 

ナミ「町の入口は・・・ここだけ?」

 

一つの看板が。

 

ナミ「”貸しブル屋”?」

 

ルフィ「何だ?」

 

ララ「何でしょう?」

 

ナミ「何を貸してくれるとこなの?」

 

ルフィ「”ブル”って何だ?」

 

ウソップ「知らねェブルドックか? いやーーーなわけねェよな」

 

ララ「乗り物的な?」

 

ルフィ「すいませーん ブル貸してください!!」

 

ルフィは門を開けて進む。

 

ウソップとナミ「「まず何なのか聞けっ!!!」

 

店主「いらっしゃいブルだね? 何人だい?」

 

ルフィ「4人!!」

 

店主「何ブルにしようか ランクは”ヤガラ””ラブカ””キング” まァ4人なら”ヤガラ”3匹ってとこでいいね」

 

ルフィ「ああおいしく焼いてくれ!!」

 

ウソップ「おかしいおかしい その会話!!」

 

店主「にしてもピンク髪の嬢ちゃんは綺麗だな!!」

 

ララ「ありがとうございます!!」

 

ララは良い笑顔であった。

 

店主はナミから事情を聞き、

 

店主「ほう”記録(ログ)”辿ってここまで来たのかい!! やーーーそりゃたいしたもんだよおめーらーーーじゃ「ブル」なんて全然知らねェだろ まァ早ェ話あれがブルだ”ヤガラブル”町中にいるよ 頭出して泳ぐ”ヤガラ”って魚がこの辺にゃいるんだ」

 

店主「ここは”水の都”歩道よりも水路の方が多いからよ 住人にとっちゃブルは生活にかかせねー乗り物 この島を観光するにも同じだよ」

 

ララ「わお!!」

 

ナミ「あの魚が船を引いてるの?」

 

店主「引くっつーより乗せてんだ 背中に」

 

店主「まーーー陸でいう乗馬のような馬車のような・・・・・・」

 

店主「ーーーそこに生簀があるだろ よいしょ!!」

 

店主はボートを引っ張る。

 

店主「まーーー乗ってみな快適だ 二人乗りの”ヤガラブル”3匹で3000B(ベリー)だ」

 

ヤガラはニッと笑う。

 

ルフィ「馬みてェな魚だな」

 

ナミ「へーーかわいい ねェララ!!」

 

ララ「はい!!」

 

ルフィは顔面をベロっとされた。

 

ルフィ「このやろーーーっ!!」

 

店主「お!気に入られたな!!そいつにしよう!!」

 

ルフィ「こいつ重いの平気か?」

 

店主「そりゃ力はすごいぞ 引っ越しにも使える馬力だ!!その荷物か中身は何だい?」

 

ルフィ「黄金」

 

ララ「ルフィさん・・・。」

 

店主「わははは面白いな まァ 何にせよ 大丈夫だよ」

 

ルフィは風呂敷を広げると、黄金が。

 

ララ「ルフィさん!?」

 

店主「うおーーーー!!!くれ!!!」

 

ナミ「やるかっ!!」

 

ナミは店主の頭をはたく。

 

ウソップ「恐ろしく正直なおっさんだな」

 

ナミ「あんたも軽々しく人に見せるな!!!」

 

ルフィ「何だ 減るもんじゃねェだろ」

 

店主「おどろいたよ・・・・さて”ヤガラブル”3匹で100万(ベリー)だよ」

 

ララ「ちょっと店主さん!?」

 

ウソップ「値段上がったぞおっさん!!!」

 

ナミは2000(ベリー)を手渡す。

 

ナミ「ねェっこの辺に換金所はある?」

 

店主「んーーーー・・・あるにはあるが・・・そんな量の黄金だと・・・・・・店に金がないだろう 造船島の「中心街」へ行った方がいい」

 

ナミ「造船島の中心街?それってどこにあるの?」

 

店主は方角を指し。ある物をナミに渡す。

 

ルフィ達はヤガラに乗りこんだ。

 

ルフィ「うおう!!よし行けヤガラ!!」

 

ララ「お願いだね!!ヤガラくん!!」

 

店主「毎度ありっ!!気をつけてなァ!!」

 

ナミ「地図ありがとう!!」

 

ヤガラ3匹は進む。

 

ルフィ「造船所まで突っ走れェェ!!」



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第239話「水上都市の冒険!目指せ巨大造船工場」

ヤガラは水上を進む。

 

ルフィ「うあーっ こりゃいいなーーーおい頼むぞお前っ」

 

ララ「ヤガラくん すごーい!!」

 

ウソップ「こんな都合のいい生き物がいるんだな」

 

ナミ「そんなにゆれもないし快適」

 

ウソップ「この辺は住宅地みたいだな」

 

ナミ「本当に水路中心の町の作りね」

 

男性「おう!!あんちゃん!!」

 

ルフィ「おう!!おっさん!!」

 

男性「どこ行くんだ?観光かい?」

 

ルフィ「船を直して貰いに造船所だ!!」

 

男性「おう!!そんならとりあえず裏町商店街に行くんだな!!」

 

男性「チェックメイト。」

 

ルフィ「ありがとう。」

 

ナミ「裏町商店街・・・この先を右ね!!」

 

男性「おお!!麗しのマモドモアゼルのお二人!!今夜食事でもいかが?」

 

ナミ「え?」

 

ララ「どうして急にそうなるんですか?」

 

男性は奥さんらしき人物に殴られる。

 

奥さん「気にしないでおくれ。あれはここいらの男の挨拶みたいな物だから。」

 

ナミ「アハハ・・・。」

 

ララ「そ、そうなんですか・・・。」

 

奥さん「ほらアンタ さっさと仕事に行かないか!?」

 

男性「分かってるよ うるさいなァ」

 

ウソップ「しっかしこの町はよそ者に寛大というか馴れ馴れしいというか・・・。」

 

男性「おーい!!鼻の長いの!!それにめっちゃスタイルの良いピンク髪の嬢ちゃん!!」

 

ウソップ「あ?」

 

ララ「はい?」

 

男性「あっ 何でもねェ 長いのは呼んだだけだ!!嬢ちゃんは今夜食事でもどうだ?」

 

ララ「すいませんけど、そういうわけには!!」

 

ウソップ「あとぶん殴るぞ!!おっさん!!」

 

ナミ「なんで私は声かけられないのよ!?」

 

ウソップ「おっ坂道 流れが逆だけどいいのか?」

 

ヤガラが方向を変える。

 

ララ「ヤガラくん!?」

 

ナミ「あ!!待って道が違うっ!!」

 

ルフィ「やっほー!!水が下ってても関係ねェんだな!!やるなーおめェら!!」

 

ルフィ「屋根の上にも水路があるぞ」

 

ララ「凄い構造です!!」

 

ナミ「ねェ だけど!!道が違うわ まず商店街に出なきゃ・・・」

 

ルフィ「まーそう急ぐなよ せっかくだから水路散歩しよう」

 

ウソップ「今度は下りだーーー!!!」

 

ナミ「え?」

 

「お姉さん安いよ!!」

 

「めったにお目にかかれない逸品揃いだよ!!」

 

「さーーー今から5割引きタイム!!」

 

ルフィ「うひゃーーー賑やかになってきたぞ~~~~~っ!!」

 

ララ「お店がたくさんです!!」

 

ナミ「商店街に出ちゃった!!ーーーもしかして今の・・・近道だったの?ごめんね 凄く賢いのねあなた達!!」

 

ララ「ナミさん その怒ってすぐ殴ってしまうのが癖になってる気がします。治した方がいいんじゃ?ヤガラくん かわいそうです・・・。」

 

ナミ「しょうがないじゃない!」

 

ララ「私は簡単に怒って殴りませんよ。ねェ ヤガラくん?」

 

ララのヤガラの頭にキスをした。ヤガラはララのキスで♡マーク状態に。

 

ウソップ「にしてもこんな勢いのある商店街初めてだ!!」

 

ルフィ「おい見ろ でっけェ”ブル”だ!!」

 

ウソップ「おお こっちに向かってくるぞ!?」

 

巨大ブルは大口開けた。

 

ウソップ「コエーなコイツ!!」

 

ルフィ「食われそうだ」

 

ナミ「あのサイズはキングかしら?」

 

ララ「デッカイですねェ!!」

 

ウソップ「ん?何だ?ありゃ 仮面・・・・・・」

 

ナミ「へ~~~~~~綺麗っ豪華ね」

 

ウソップ「パーティでもあんのか」

 

ララ「仮面舞踏会ですか!?」

 

ヤガラ「ニ~~~~!!」

 

ルフィ「何だ どうした」

 

店では、宣伝を行っていた。

 

ルフィ「どっちもうまそー ヤガラ!!あそこ行ってくれ!!」

 

ルフィのヤガラは行ってしまう。

 

ララ「ルフィさん!!」

 

ウソップ「おいルフィ!!どこ行くんだ!?」

 

ルフィ「ヤガラに聞いてくれ!!」

 

ヤガラは肉屋に。

 

店主「いらっしゃい。何にしようか?」

 

ルフィ「何だ 腹減ってたのか。」

 

店主「ヤガラは”水水肉”大好物さ 人間の食べ物だけどね」

 

ルフィ「水水!!じゃそれ10個!!」

 

ルフィは一個かじる。

 

店主「異色の町のコック達がお忍びで買いに来るほどの一品。身も心もとろけちゃうだろ?」

 

ルフィ「や~~~~~・・・わ~~~~~・・・ら~~~~~・・・け~~~~~~~・・・っ!!!んめェ!!!」

 

ウソップ「えっ!!そんなに!?おいルフィおれにも1個くれ!!」

 

ルフィ「ダメだ 自分で買えよ」

 

ララ「私 行きますかな・・・。」

 

ナミ「まただ・・・・・・よく見ると町中にいるみたい 仮面の人達・・・」

 

ナミは仮面の人物を見ていた。

 

「おい!!1番ドックで海賊が騒ぎ始めた!!!」

 

「本当か」

 

「そりゃ早く行かねェと!!!」

 

ウォーターセブン造船工場 1番ドック

 

船大工「言ってる意味が分かりませんね」

 

海賊「いやいやそれがよウハハハ よーーーく考えたんだ よーーーく考えたんだぜ?そりゃまー船は修理して貰ったもののどう考えても値段が高ェと思ったんだ」

 

船大工「作業の邪魔です」

 

海賊「そ・こ・で!!1B(ベリー)も払わねェ事にしたんだ!!!ウハハハハ」

 

海賊「ギャハハハ!!!完璧な修理ありがとうな!!」

 

???「ンマーーー!!カリファ あれァ何だ」

 

カリファ「はい アイスバーグさん 1番ドックのお客で・・・今になってお金は払えないとーーーセクハラですね」

 

アイスバーグ「ンマー!!!セクハラだな」

 

船大工「お客さん あまり職人をからかうモンじゃ ありませんよ」

 

一人の船大工が担いで運んでいた丸太を海賊の後頭部に直撃。

 

海賊「お・・・・・・!!お頭っ!!!」

 

船大工「あァ失礼」

 

海賊「てんめェ周りをよく見て」

 

一人の船大工のノコギリが切り裂く。

 

船大工「あァ失礼」

 

海賊「て・・・てめェらやろうってのか おれ達を誰だと・・・!!!」

 

海賊「ウォオ!!!」

 

海賊達は刀を構える。

 

また一人の船大工の工具攻撃が海賊にヒット。

 

船大工「おい その大砲ちゃんと 試し撃ちしたのか」

 

船大工「あ まだです」

 

海賊「畜生ォ~~~~~!!何だてめェら・・・・・・!!!」

 

大砲の試し撃ちで爆発発生。

 

船大工「職人のナワバリで”海賊の道理”が まかり通るわきゃァねェでしょう」

 

ウォーターセブン内部。

 

ナミ「さて・・・いよいよ”造船島”へ入るわよ ”水門エレベーター”で」

 

ルフィ「”水門エレベーター”?」

 

ナミ「あの塔みたいなのがそうよ」

 

女性アナ「お入り下さい エレベーターは”造船島” 造船工場及びウォーターセブン中心街へまいります」

 

女性アナ「門の中へお急ぎ下さい 閉門1分前です」

 

ララ「水の音が凄いですねェ・・・」

 

ルフィ「中で何が始まるんだ?」

 

ルフィ達は中に入ると、シャッターが下がり出す。

 

ララ「あっ!?」

 

ルフィ「おーーー水門がしまった」

 

水位が上昇していく。

 

ウソップ「おーーー上がっていく 上がってくぞ」

 

ララ「今度は上昇です!!」

 

ナミ「成程ーーー!!」

 

ララ「シャッターを下げ閉める事で、前方の水が溜まっていき、その水の水位が上昇ってワケですね!?」

 

ルフィ「おお~~~!!面白ェな~~ウォーターセブン!!」

 

ナミ「水で何でもやっちゃうのね!!」

 

メリー号では、

 

サンジ「オイ」

 

サンジ「オイゾロ!!」

 

アイリス「ゾロ!!」

 

ゾロ「?」

 

サンジ「ロビンちゃんは!? 船にいねェぞ!?」

 

ゾロ「ん?・・・いねェよ さっき・・・チョッパーと出てった」

 

サンジ「何!?」

 

アイリス「そうでしたか・・・。」

 

ゾロ「買い物に行くんだと」

 

アイリス「そうなんですか!?」

 

サンジ「なら、アイリスちゃん 一緒に買い出し行くか?」

 

アイリス「はい!お供しますよ!」

 

アイリスは笑顔で応対した。

 

サンジ「アイリスちゃん 可愛いぜ!!おめェちゃんと船番しとけよ?」

 

アイリス「って、寝てますが・・・。」

 

サンジ「またかよ・・・。ーーーまァいい・・・・・・頼んだぞ」

 

サンジとアイリスは買い出しに行く。

 

ルフィ達のヤガラが進む先には、

 

ルフィ「着いたーーーっ!!!ここが世界一の造船所!!!”ウォーターセブン”の「中心街」!!!」

 

ウソップ「ここは陸の方が多いなさすがに」

 

ルフィ「巨大だなー色々~~!!!」

 

ヤガr「ニーーー!!」

 

ウソップ「こんなでっかい町初めて見た!!なァララ!!」

 

ララ「はい!!巨大ですぅぅ!!」

 

ナミ「あの噴水も近くで見ると、ひと際大きく見えるわね。」

 

ある程度進むと、

 

ウソップ「何だ あの人がかり・・・・・・!!造船所見てんじゃねェか?」

 

ルフィ「行ってみよう!!行けヤガラ」

 

ヤガラ「ニーーー!!」

 

何やらギャラリーが出来てた。

 

女性「見てあそこ!!ルッチさんだわ!!やっぱり素敵!!」

 

男性「パウリーはいないのか?」

 

男性「ルルがいるぞ!!シブイなァ!!男の中の男だぜ 奴は」

 

男性「男っちゃあタイルストンだぜェ!!!」

 

ルフィ「なァおっさん なんかあったのか?」

 

男性「ん? ああ この1番ドックでまた海賊達が暴れたらしくてなーーーまァ結果は当然職人達にノサれて終わりよ バカな輩が後を絶たない」

 

ルフィ「船大工が・・・海賊やっつけちまうのか 」

 

男性「あァ 君は航海者か ハハ・・・まァつまりはヤジウマだ 「ガレーラカンパニー」の船大工達は住人みんなの憧れの的さ 強くて 腕があって・・・彼らは・・・”ウォーターセブン”の誇りなんだ!!!」

 

ルフィ「へェ・・・そりゃ楽しみだ」

 

ララ「素晴らしい職人さん達です!!」

 

男性「おうよ!!ピンク髪の美しい嬢ちゃん・・・!!」

 

ウソップは後ろへ倒れてしまう。

 

ナミ「ちょっとルフィ ララ!!」

 

ルフィ「ん?」

 

ララ「はい?」

 

ナミ「早く換金所に行きましょう!!ここには後で戻ってくればいいから!!」

 

ルフィ「うん!!」

 

ララ「そうですね!」

 

ウォーターセブン裏町商店街

 

ロビン「裏町商店街ですって。」

 

チョッパー「こんなに賑やかなのに、裏町なんだ・・・。歩ける場所もあるんだ。」

 

ロビン「水が澄んで街並みがキレイね。」

 

チョッパー「うん・・・。」

 

チョッパーは仮面の人物を見て、ビックリ。

 

数人の男性がロビンにメロメロ状態。

 

チョッパー「サンジがいっぱいだ・・・。」

 

チョッパー「わっ!!アレ何だ」

 

ロビン「仮面屋さんね・・・・・・」

 

ロビン「さっきからあれを顔につけた人達が町を歩いてるわね・・・」

 

チョッパー「あーーーーっ!!あれをつけてたのか!!変な顔だと思った」

 

ロビン「海列車で渡る島”サン・ファルド”で今 連日 仮装カーニバルをやってるらしいわ」

 

チョッパー「え!?何でそんな事知ってんだ?」

 

ロビン「道行く人達が話してるから・・・」

 

チョッパー「そんなのよく聞こえるなー!!」

 

ロビン「・・・・・・クセなの 子供の頃から人の顔色を見て聞き耳を立てて生きてきたから・・・」

 

チョッパー「・・・・・・すげェなーロビンは!!」

 

ロビンは本屋の看板を発見。

 

ロビン「船医さん あそこ!本屋さんがあるわよ」

 

チョッパー「ホントか~~!!?」

 

チョッパーは店の前まで直行。

 

チョッパー「寄っていいか!!?」

 

ロビン「・・・・・・!!勿論入りましょ」

 

ロビンとすれ違いそうになる仮面の人物。

 

仮面の人物「「CP9」です」

 

チョッパー「ロビーーーーン!!先に入るぞ?」

 

ロビンは振り向く。

 

チョッパーは人型へ変化して店へ入る。

 

チョッパー(人型なら・・・いいかな)

 

店主のお婆さん「まーいい仮面だねー何の仮装だい?」

 

チョッパー「う・・・うん 人間トナカイ・・・・・・」

 

店主のお婆さん「んーっ!?あっはっは楽しきゃいいやね」

 

チョッパー「あれ?」

 

チョッパーは一度店を出る。

 

チョッパー「ロビン? おーーーいロビン~~!?」

 

メリー号ではゾロが船番中。

 

すると、船内に侵入者達が来て、ゾロは上手く刀でガードした。

 

???「・・・・・・!!寝込みを襲ったつもりだったが・・・」

 

ゾロ「誰だてめェら・・・名乗れ」



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第240話「フランキー一家とアイスバーグさん」

ゾロ「誰だてめェら・・・名乗れ」

 

ゾロは弾くと、立ち上がり、構えつつ腰の刀に手をかけた。

 

???「名乗れって?えェ・・・?海賊狩りのゾロ”・・・・・・!!!おれ達ァ賞金首 泣く子も黙る!!!”フランキー一家”だ!!!」

 

???「てめェの首の”6千万”ありがたく頂くぜ!!!」

 

???「ーーーそして船内で待ち伏せて 一味全員一網打尽だ!!」

 

???「ウハハハ!!ボロ儲けだラッキー!!!」

 

フランキー一家はゾロに突っ込むが、ゾロは一人の太刀を受け止めた。

 

ゾロ「ラッキー?」

 

???「え」

 

ゾロ「アンラッキーだろ」

 

ゾロは弾き飛ばした。

 

???「うお!!!」

 

???「んぬあう!!!ひるむなァ!!!」

 

ゾロは2本構える。

 

ゾロ「”2刀流”」

 

ゾロ「”(サイ)”」

 

ゾロ「”(クル)”っ!!!」

 

ゾロは回転による衝撃破で吹っ飛ばした。

 

ゾロ「くだらん」

 

ウォーターセブン ”造船島”中心街 換金所

 

ナミ「ここだわ・・・。」

 

ララ「換金所ですね・・・。」

 

ルフィ達は所内に入る。

 

受付「で?あんた達 何の用?」

 

ルフィ「換金してくれ!!」

 

ルフィは風呂敷を窓口へ置いた。

 

ルフィ「いくらになる?」

 

ウソップ「ッヒヒ!!」

 

受付が驚愕し、オーナーの元へ。

 

受付「オーナー!!大変です!!黄金がこんなに!!」

 

オーナー「何ィィ!?すぐにVIPルームへお通ししろ!!」

 

ルフィ達4人はVIPルームへ案内された。

 

ルフィ「気持ちィィ!!」

 

ウソップ「ホントタルタルだなァ!!これにも水入ってんのか?」

 

ララ「ルフィさん はしゃぎすぎです!!」

 

ララはソファーの横に立っていた。

 

ルフィ「いいじゃねェか。」

 

オーナーは空島の黄金を鑑定中。

 

ウソップ「ん?おい。まさかニセモノなんて言うんじゃないだろうな?」

 

ララ「えっ!?」

 

オーナー「と、とんでもない!!鑑定歴25年の私が・・・。ざっと見積もって」

 

ルフィ「い・・・1億(ベリー)~~~~!!?」

 

ララ「ルフィさん!!」

 

ウソップ「バ・・・バカ 声がでけェよ みんなに聞こえるだろ」

 

ルフィ「そんなに金くれるのかァ!!?」

 

ララ「だからルフィさん!!」

 

ウソップ「声がでけェって!!」

 

オーナー「確かにそれだけの価値はあります 歴史的にも純度も・・・素晴らしい黄金だ」

 

ルフィ「そんだけありゃあ 十分メリー号を直せるな!!」

 

ララ「はい!!」

 

ウソップ「ああ!!おつりが来るぜ!!」

 

ルフィ「じゃあ 残りの金で全部 銅像買ってよォ」

 

ウソップ「買うな それは買うな」

 

ララ「銅像なんて買っても意味ないですって!!」

 

ウソップ「そうそう。ララも同意見だぜ。」

 

ルフィ「何でだよ・・・。」

 

オーナー「ご納得いただけましらさっそく」

 

オーナーは書類を差し出す。

 

オーナー「ここに署名と拇印を・・・。さっそく換金の用意を」

 

ルフィ「よーし!!いくつでも押してやるぞ!!」

 

ウソップ「足りなきゃ俺のも!!ララも頼むぜ!!」

 

ララ「はっはい!!」

 

しかし、ナミが伸ばした足のかかとでテーブルを叩く。

 

ルフィ「なんだ どうしたナミ」

 

ララ「ナミさん?」

 

ナミ「私の言いたい事は3つよ・・・ララ ちょっと私の後ろまで来なさい。」

 

ララ「はい!」

 

ララはナミの後ろまで来て、

 

ナミ「鑑定士さん・・・言い忘れてたけど、まず麦わら帽子のコイツ(・・・)は1億の賞金首 それと、後ろのララはこんな綺麗な容姿と見た事無い服で私より2歳下の女の子なのに、30億寸前の27億9100万(ベリー)

 

オーナーはルフィの額にも驚愕だが、ララのありえないほどの異例な額にもっと驚愕である。

 

ナミ「二つ・・・今の鑑定に私は納得しない 3つ・・・もう一度ウソ(・・)をついたら あなたの首を貰う!!以上・・・」

 

オーナーは土下座した。

 

そして、鑑定額が1億から3億に上がった。

 

そして、目の前には3億分の札束が。

 

ウソップ「さ・・・3億B(ベリー)っ!!!夢じゃねェのか・・・・・・!!」

 

ララ「やりましたぁぁ!!」

 

ナミ「空島の冒険が遂に実を結んだわ!!!大金持ちよ 私っ♡」

 

ルフィとウソップとララ「「「(・・)だろ《です》」」」

 

オーナー「ま・・・またのおこしを~~」

 

ララは高校カバンを持ってる為、ルフィ達3人が3個のトランクを一個ずつ持つ事になった。

 

ウソップ「さ・・・さ”3億”になっちまった・・・・・・!!こ・・・・・・こえェよ おれ1億も持つのかよ」

 

ルフィはトランクを振り回す。

 

ウソップ「おいルフィ そんなに振り回したら」

 

ルフィ「いやーーーナミのおどしはコエーなーあっはっはっは」

 

ララ「確かにかかとをテーブルにドンとやった時はびっくりでした!」

 

ナミ「元々これくらいの価値だとは踏んでたの そこへ1億ベリーですもの あんた達がそわそわしてるからナメられたのよっ!ララはそうでもなかったみたいだけど・・・。」

 

ララ「アハハ・・・。」

 

ルフィ「まーーーとにかくうまくいって・・・ーーーあ!!」

 

ルフィが振り回していたトランクが岸まで飛んでしまう。

 

ララ「ああ!?」

 

ウソップ「わあ~~~河に~~~~っ!!!」

 

ナミとウソップが河に飛び込むが、ルフィが腕伸ばしてキャッチ。

 

ルフィ「危ねー危ねー」

 

しかし、ナミとウソップにタコ殴りにされる。

 

ナミ「殴るわよアンタ!!!」

 

ウソップ「歯ァ折るぞてめェっ!!!」

 

ララ「何やってんですかあなたは!?」

 

ルフィ「す・・・・・・すぴ・・・すぴませんでした・・・・・・!!」

 

その様子を屋上から見ていた鎧の数人。

 

???「聞いたか?」

 

???「おう!!3億ベリーだとよ。」

 

???「ありゃ麦わらの一味だな。」

 

???「あいつらの総合懸賞金(トータルバウンティ)より高額じゃねェか。確か あの一人の綺麗な見た事ねェ服のピンク髪嬢ちゃんの異常な超高額を除けばだが・・・」

 

???「作戦変更だ。おい船の方に出回ってる奴らに知らせてこい ハハハ。」

 

ヤガラは進む。

 

ウソップ「なァ ナミ やっぱ一度船に置いて来ねェか?」

 

ナミ「ーーーそれは手間よ・・・この坂を下れば 造船所なんだし」

 

ルフィ「おい おれは少しショックだぞ 金から離されて」

 

ナミ「船大工に会えさえすれば 修理代の査定の為に またすぐメリー号に戻る事になるだろうから」

 

ララ「なるほど。」

 

ウソップ「そっか それもそうだな こんな大金持った事ねェからどうしたらいいか分かんねェんだよな。」

 

ナミ「まっ それが普通の感覚よね?ララは?」

 

ララ「・・・はい。」

 

ナミ「ララも同意ね。振り回す奴の気が知れないわよねー」

 

ルフィ「あっ おい見ろ あそこ”水水饅頭”だってよ!!100個買おう」

 

ナミとウソップ「「黙れ・・・」」

 

ララ「ダメです・・・」

 

ルフィ「!!」

 

ヤガラは造船所入口へ戻った。

 

ルフィ「戻って来たぞ 造船所の入口!!」

 

ララ「はい!!」

 

ウソップ「よかった さっきの人だかりは消えてるみてェだな」

 

ルフィ「とにかく探そう その・・・・・・何つったっけ?」

 

ナミ「”アイスバーグ”さん」

 

ララ「ええ。」

 

ルフィ「そう!それ!アイスのおっさん!」

 

ウソップ「何者なんだろうなーーー駅のばあさんがそいつに頼めって言ってたけどよ」

 

ナミ「そうねェ」

 

ララ「この街での相当な権力者とかそういう可能性はないんでしょうか?」

 

ウソップ「権力者・・・か。その可能性もなくはねェか つうかとりあえずあの中入っていいのかな。」

 

ルフィ「お邪魔しまーす」

 

ルフィは行こうとしてる。

 

ララ「ルフィさん・・・」

 

ナミ「また・・・・・・」

 

船大工が止めに入る。

 

船大工「おっと待つんじゃ 余所者じゃな? とりあえず外で話そう」

 

船大工は木の柵を乗り越えて、

 

船大工「工場内は関係者以外立ち入り禁止じゃぞ」

 

船大工は四角鼻で長いウソップの似た奴だった。

 

船大工「このドックに用か?」

 

ルフィ「ああ・・・ウソップか」

 

ララ「って違います!!」

 

ウソップ「そうだ!!おれはここにいるぞ!!ルフィ!!」

 

ナミ「そうよ この人四角いわ」

 

ルフィ「四角いウソップ!」

 

ウソップ「いや、俺に三角も四角もねェよ。」

 

ナミ「そうだ あの・・・アイスバーグさんに 会わせて欲しいのっ!!」

 

ララ「お願いします!!」

 

船大工は紹介状を受け取る。

 

船大工「ほう シフト(ステーション)のココロばーさんの紹介状じゃな」

 

ララ「”じゃな”って・・・」

 

ルフィ「え?? お前おっさんか??」

 

船大工「ワシャ 23じゃ」

 

ウソップ「”23じゃ”てじいさんみてェな話し方だぞ」

 

船大工「ワハハハよう言われるわい」

 

ナミ「知ってる?アイスバーグって人」

 

アイスバーグ「知っとるもなにも・・・アイスバーグさんは・・・このウォーターセブンの”市長”じゃ」

 

ララ「市長さん!?」

 

ルフィ「へーーっそんなに偉い奴なのか!!」

 

船大工「それだけじゃあありゃせん ワシらガレーラカンパニーの社長でもあり”海列車”の管理もしておる」

 

ウソップ「最強化そいつァ!!!」

 

ララ「凄いです!!」

 

船大工「まァウォーターセブンで彼を知らぬ者はおらんわい」

 

ナミ「どこに行けば会えるの?」

 

船大工「あー今はどこにおるかのぅ 神出鬼没じゃ あの人も忙しい身じゃから」

 

ナミ「ええー連絡とかは取れないんですか?」

 

船大工「とれん事はないじゃろうが 急ぎか?」

 

ナミ「急ぎじゃないけど」

 

船大工「ハハハハ!!お前達の話は船の修理じゃろ?」

 

船大工は工具を広げ、準備運動。

 

船大工「船を止めた場所は?」

 

ウソップ「岩場の岬・・・」

 

船大工「よし じゃあワシがひとっ走り船の具合を見てこよう その方がアイスバーグさんに会った時話が早い 金額の話もできるじゃろ」

 

ララ「えっ?」

 

ウソップ「ひとっ走りって・・・”ヤガラブル”で?」

 

船大工「ワハハハそんな事しとったらお前達 待ちくたびれてしまうじゃろう まァ10分待っとれ」

 

ナミ「10分・・・・・・?」

 

船大工「10分」

 

船大工は突然猛スピードで走る。

 

ララ「ええ!?」

 

ウソップ「速ェっ」

 

ルフィ「うお」

 

船大工は大ジャンプ。

 

ナミ「え・・・でも待って あっちにあるのは・・・」

 

ルフィとララ「「絶壁《ですけど》!!」」

 

ウソップ「うわ!!落ちた!!」

 

ルフィ「すっげェェ!!」

 

ララ「凄いですぅぅ!!」

 

ウソップ「大丈夫か アイツ!?」

 

アイスバーグ「奴は町を自由に走る」

 

ナミとウソップ「「え?」」

 

ルフィ「ん?」

 

ララ「はい?」

 

アイスバーグ「人は”山風”と呼ぶ 「ガレーラカンパニー」一番ドック ”大工職”職長 ”カク”!!!」

 

そしてサンジはアイリス共にヤガラに乗っていた。

 

サンジ「いやいや・・・・・・なるほど”水の都”だ 澄み切った泉に河 綺麗な街並みに賑わう人々 そしてたくさんの美女 どう思うかな?アイリスちゃん。」

 

アイリス「ええ。水の力で何でもやってるって事は分かりましたね。」

 

サンジ「ロボットとはいえデートしてると思ってもいいかな?」

 

アイリス「サンジが喜ぶなら、出来る範囲で私もしますから。」

 

サンジ「ありがとね!!」

 

サンジは♡マークであった。

 

サンジは立ち寄った店での水水ハクサイで悩んでいた。

 

サンジ「どうしたんもんかな・・・。」

 

アイリス「悩みますか・・・。」

 

女店主「結局どうすんだい?」

 

サンジ「ん!?・・・・・・ああ・・・どっちもだ あ・・・・・・それとよおばちゃん この町の旬の食材が欲しいんだ 何がある?」

 

店主「水水リンゴに水水梨!旬の魚はいらないかい?私の旦那が魚屋やってるんだけど!」

 

アイリス「魚屋ですか?」

 

サンジ「それはどこに?」

 

女店主「いったん陸に上がって右へ6回、左へ12回曲がったトコさ。」

 

サンジ「あ?」

 

アイリス「右へ6回と、左へ12回ですか?」

 

サンジとアイリスは袋を1個ずつ持つ事にして、女店主の言われた通りにしていた。

 

サンジ「悪いね 一個持って貰って。」

 

アイリス「いいんですよ。」

 

サンジ「しかし、歩くと不便だな また行き止まりか」

 

アイリス「あの店主さん 道間違えたんじゃ・・・。」

 

サンジ「かもな これじゃ俺達がどっかのクソ剣士じゃねェか あ?」

 

アイリス「サンジ? ん?」

 

見覚えのある黒髪女性が。

 

アイリス「あれってロビンじゃ!?」

 

サンジ「おお!!ロビンちゃ~~~ん!!」

 

サンジは先走るがすでに姿は見えなかった。

 

アイリス「ロビン どこ行っちゃったんで?」

 

サンジ「分からねェ・・・。消えた 扉も道もねェのに・・・??空でも飛んだのかな?」

 

アイリス「まさか そんな事は・・・。」

 

二人は上を見上げると、

 

長い四角鼻の船大工であるカクの大ジャンプを見た。

 

アイリス「あれは・・・。」

 

サンジ「ウソップ??どうなってんだこの町は・・・アイリスちゃん 俺達おかしくなったかな?」

 

アイリス「私のボディ内部に問題はないかと・・・。」

 

カクはジャンプを繰り返し、岬の所まで到着した。

 

カク「お・・あの船じゃな・・・?」

 

カクはメリー号に飛び乗った。

 

カク「失礼」

 

ゾロは目を覚まし、カクを見た。

 

ゾロ(何だウソップか・・・・・・)

 

カクは船体を見まわす。

 

カク「成程傷ついておるなァ・・・・・・」

 

カクはマストを確認。

 

カク「マストも差し替えじゃな・・・」

 

しかし、ゾロはウソップと比較してしまい、つい刀を構えだす。

 

ゾロ「ちょっと待て てめェ誰だァ!!!」

 

カク「おお すまん 起こしてしもうたか」

 

ウソップ「いやー驚いた・・・」

 

ルフィ「飛ぶんだもんな あそこから」

 

ララ「ちょっとビックリしました!」

 

アイスバーグ「ンマー!!ウチの職人達を舐めてもらっちゃ困る」

 

ルフィ「そういや誰だ?」

 

ウソップ「さあ・・・」

 

アイスバーグ「より速くより頑丈な船を迅速に作る為には・・・・・・並の身体能力では間に合わねェ ところでおいカリファ」

 

カリファ「はい 調査済みです ”麦わらのルフィ” ”海賊狩りのゾロ” ”ニコ・ロビン” ”ジョシコウセイのララ” このララはピンク髪の少女のあなたですね?」

 

ララ「そうですけど・・・。」

 

カリファ「手配書と服が異なりますが・・・?」

 

ララ「その事に関してはちょっと秘密なんです。」

 

カリファ「船長ではないのに、船長の麦わらのルフィを凌駕するあの異例の27億9100万の超高額はおかしいですがね。前世でのジョシコウセイの事も一応聞いてます。学校と言う施設で勉強していた学生という身だそうで16歳。まだまだお嬢ちゃんですがね。しかし、海軍がスカウトしたがっているあなたを除く場合は、3人としての賞金首の総合賞金額(トータルバウンティ)2億3900万B(ベリー) 結成は”東の海(イーストブルー)”現在8人組の”麦わらの一味です」

 

ララ「女子高生の事も聞いてますか・・・。海軍も諦め悪いですよ・・・。」

 

ウソップ「それよりものすげェバレてるぞ」

 

アイスバーグ「そうか よく来た おれはこの都市のボス!!アイスバーグ そしてこのネズミはさっき拾った名前は・・・そうだな ”ティラノサウルス”エサとカゴを用意せねば」

 

カリファ「手配済みです アイスバーグさん!!」

 

アイスバーグ「ンマー!!流石だな カリファ」

 

カリファ「恐れ入ります!!」

 

カリファ「ーーーそれより10分後にチザのホテルでグラス工場の幹部と会食 その後リグリア広場での講演会 終わりましたら美食の町プッチの市長ビミネ氏と会談 その場で新聞社の取材を受けて頂き 本社へ戻り書類に少々お目通しをお願いいたします」

 

アイスバーグ「いやだ!!!」

 

カリファ「では全てキャンセルします」

 

ララ「ええ!?」

 

ウソップ「おいいいのかそれで!!!」

 

アイスバーグ「こんな事ができる程の権力者だ おれは」

 

ララ「市長の資格があるんですかね・・・。」

 

ウソップ「いやいや失格だって完全によォ」

 

ルフィ「我がまま奴だなーでもコレ(・・)あのバーサンの言ってたアレじゃねェか?」

 

ナミ「ええ そのアレよ」

 

カリファ「無礼者っ!!」

 

カリファは怒って連続蹴りによる突きを繰り出してきた。

 

4人は咄嗟に避けたが、ウソップはさすがに食らったようだ。その際にトランクが飛んでしまう。

 

ララ「ビックリした!!」

 

ルフィ「何すんだお前!!」

 

ナミ「ホントビックリよ!!」

 

ウソップ「・・・・・・!!」

 

カリファ「世界屈指の造船技術者に向かってアレだのコレだの何ですか!!!」

 

カリファの蹴りを見た男性陣は少々興奮していた。

 

カリファ「失礼 つい取り乱してしまいました ーーーですがアイスバーグさんは市民の憧れ あまり無礼の無いように!!」

 

ララ「私は何も言ってないんですけど・・・。市長の資格があるんですか?っと言っただけで・・・」

 

アイスバーグ「カリファをあまり怒らせるなよ この女は怒ると 見境がない」

 

アイスバーグの横顔は腫れている。

 

ウソップ「そっちにだいぶ蹴り入ってんな!!」

 

ルフィ「お前が無礼だよ!!」

 

ララ「そうです!!無礼です!!」

 

ナミ「あっ でもとにかくあなたがアイスバーグさんね!これ紹介状です!」

 

ナミは紹介状を手渡す。

 

アイスバーグ「ココロばーさんか 「ふねみてやんなよ」」

 

アイスバーグは手紙を破った。

 

ウソップ「ああっ!!」

 

ララ「手紙破っちゃった!?」

 

ナミ「ええ!?ダメなんですか!?お願いです 船直して!!お金なら払えるんです!!!」

 

ルフィ「もう航海でボロボロなんだメリー号は!!!頼むよおっさん!!」

 

アイスバーグ「いいよ」

 

ララ「いや軽いですって!!」

 

ウソップ「いいのかよっ!!じゃ 何で破くんだよっ!!!」

 

アイスバーグ「キスマークが不快だった ココロばーさんとは昔からの飲み仲間でよ・・・・・・ンマー!!とはいえすでにカクが船を査定に行ってんだ 話は進んでる 安心しろ」

 

アイスバーグ「どうせ今日は退屈な日だ 工場を案内しようか」

 

ルフィ「おお!!マジで!?」

 

カリファ「ではこちらへ」

 

ララ「こんな人が市長・・・」

 

ウソップ「仕事をキャンセルした男の態度か」

 

ルフィ「よっしゃァ!!行くぞ造船工場!!」

 

ナミ「ララ 行くわよ。」

 

ララ「はい!!」

 

ウソップ「そうだ 金」

 

しかし、トランクは無い。

 

ナミ「どうしたのウソップ?」

 

ララ「ウソップさん?」

 

ウソップ「金がねェ」

 

ナミとララ「「ええェェ!?」」

 

ナミ「よく探しなさいよ!!」

 

ウソップ「どこにも無い!!」

 

ララ「さっきの秘書さんの蹴りでびっくりしてうっかり手放しちゃったんじゃないですか!?」

 

ウソップ「もしかしたらそうかもしんねェ!!」

 

ウソップは発見した。

 

ウソップ「ああ!?あそこォォ!!」

 

数人の男達がトランクを持って河を移動していた。

 

ウソップ「おいてめェら何者だ!!なに人の金持ってってんだよ!?コラ待てェェ!!」

 

???「へへっ 頂き!!」

 

ウソップ「金返せェェェ!!」



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第241話「ガレーラカンパニー!壮観一番ドック」

アイスバーグ「フランキー一家!!!」

 

ルフィ「あのカバン 俺達の!?」

 

ナミ「金金!!」

 

ララ「何て事を!?」

 

ララはデバイスのワープ機能を使って、カバンをメリー号の自室へワープ移動させる。

 

アイスバーグとカリファはそれを見た。

 

アイスバーグ「あのララという少女は一体 何なんだ・・・。手元のカバンが突然と消えたぞ。」

 

カリファ「不思議ですね・・・。」

 

男性「待てェェ!!パウリー!!」

 

男性「今日こそは逃がさんぞォォ!!」

 

パウリー「もうちょっと待ってくれっつってんだろうがよォ!!」

 

アイスバーグ「あれは・・・」

 

カリファ「パウリーです また借金取りに追われてます」

 

ウソップ「返せェェ!!2億ベリー!!」

 

フランキー一家「すまねェな兄ちゃん ありがたく貰っとくぜ!!」

 

ウソップ「こらァァ!!」

 

ルフィ「どうすんだよ!?金持ってかれちまったぞ!?」

 

男性「金返せェェ!!」

 

パウリー「だから今日は金がねェんだって!!」

 

男性「そんなたわ事が通用するか!!」

 

パウリー「まったくしつこい・・・ん? しめたヤガラブル」

 

パウリはてすりから飛び降りる。

 

パウリー「”ロープアクション”!!!」

 

パウリーは両腕の袖口からロープを伸ばした。

 

フランキー一家「あいつは・・・ガレーラの船大工!!!」

 

パウリー「すいません 少々 ヤガラお借りしたい」

 

パウリー「”ラウンド・ターン”!!!」

 

パウリーは鮮やかなロープ技でフランキー一家の2人を叩きのめし、ボートへ着地。

 

借金取り「くそーっ!!また逃げられたっ!!!」

 

パウリー「そいじゃみなさん元気で!また今度一緒に走りましょう!!」

 

借金取り「くそォ!!」

 

パウリー「イヤしかしいい所に来てくれた」

 

ララ「ロープで倒しちゃった・・・。」

 

ウソップ「よかった アレあんたんとこの船大工だろ?」

 

アイスバーグ「そうだ」

 

ウソップ「おーーーいありがとうその金おれ達のだ!!!」

 

パウリー「え?金? あ・・・これか」

 

パウリーは喜びの表情である。

 

しかし、そのまま行こうとする。

 

ウソップ「オイ!!!戻れ~~っ!!」

 

ララ「ちょっと待って下さい!!」

 

ルフィ「あのヤロウ!!俺が捕まえて!!」

 

ルフィは腕を伸ばそうとしたが、止められる。

 

ハトを肩に乗せた男がいた。

 

ララ(ルフィとエニエス・ロビーで戦う世界政府の諜報機関・CP9のリーダーであるロブ・ルッチ!!)

 

ペケ(彼がですか!?)

 

ララ(うん。)

 

ハト「俺が行く!!」

 

ルフィ「え?ハト!?」

 

カクは船内を査定中である。

 

カク(男部屋じゃな・・・。一見整理されとるようじゃが、床板も張り替えじゃな)

 

カクは釘が外して床の板が取れてしまった事にビックリ。

 

ゾロ「てめェ 何してやがる!?」

 

カク「心配無用じゃ!この中を見たら元通りにするわい!」

 

カクは査定を始める。

 

カクは査定部分のある場所で「いっ!?」っとなる。

 

ゾロ「ん?」

 

パウリー「いででで おい離せっ!!何すんだてめェは!!!逃げやしねェよ!!!もうわかったってんだろう!!! 耳を離せ」

 

ルッチはパウリーの耳を離す。

 

パウリー「せっかく大金が手に入ったってのに・・・!!!てめェ覚えてろルッチ!!!」

 

ハト「人の金で借金返そうとするな 愚か者」

 

パウリー「拾ったんだ この金は!!」

 

ハト「まだそんな事言うか!!」

 

パウリー「たまたま借りたヤガラに乗ってたんだ!」

 

アイスバーグ「帰って来たな」

 

ルフィ「いやーよかったなーウソップ」

 

ウソップ「他人事か!!おれ達の大金2億(ベリー)だぞ!!」

 

ララ「そうですよ!!」

 

ウソップとナミはルフィの顔の皮膚を掴んで伸ばす。

 

ナミ「そうよ だいたい 何であんた一番行かないのよっ!!」

 

ルフィ「ララも行ってもよかったけどよっ あのハト(・・)が「オレが行く」って・・・」

 

アイスバーグ「ンマー!!悪かった 身内のバカは身内でカタつけさせてくれ おめェらにとっ捕まりゃカドが立つからな」

 

カリファ「フランキー一家に()られなくてよかったと思って ここは一つ・・・」

 

ナミ「それはホントだけど・・・・・・」

 

ララ「それに二人ともいい加減離した方が・・・」

 

ナミとウソップは引っ張っていたルフィの皮膚を離す。

 

ナミ「ーーーーーーでも何者なの?さっきの・・・変なカッコした奴らは」

 

カリファ「フランキー一家は船の”解体屋”です」

 

ララ「解体屋って・・・」

 

ナミ「そんな真っ当な職人に見えなかった」

 

カリファ「ええ・・・副業に”賞金稼ぎ”をやっていますので この都市に出入りする海賊達を見つけては 諍いを起こす迷惑な人です」

 

アイスバーグ「この町に来た海賊共を潰せばそいつらの乗って来た船も手に入るだろ?それを解体して使える木材は売り捌く これがフランキー一家の商売だ」

 

ララ「何ですかソレ・・・!?」

 

ウソップ「タチ悪ィな 海賊団ごと解体しようってのか!?」

 

アイスバーグ「ンマー!!エジキになりゃあ骨も残らんな」

 

ルフィ「だけどあんま強そうじゃなかったな」

 

アイスバーグ「あれは手下共だーーーだが裏に控える一家の頭・・・「フランキー」は甘くみるな」

 

ララ(エニエス・ロビーにてルッチを含むCP9との激戦後に一旦、ウォーターセブンに戻り、新メンバーとなる前半分だけ改造人間の一流船大工。)

 

ペケ(ほう・・・)

 

ルフィ「フランキー・・・・・・?」

 

ルッチはパウリーを連れてきた。

 

ハト「連れてきました アイスバーグさん」

 

パウリー「またァ!!耳痛ェ!!」

 

アイスバーグ「手間かけたなルッチ」

 

ハト「どうもバカがご迷惑おかけしましたね」

 

ルフィ「また喋った・・・・・・!!」

 

ルッチはパウリーを前に放り投げる。

 

ハト「ホラお詫びしろパウリー」

 

ララ「ハトくんが・・・」

 

ルフィ「喋りまくりだなあのハト」

 

ウソップ「帽子の男の代弁してるみてェだ まァ・・・・・・とにかく金が戻ってよかった」

 

パウリーはルフィに近寄る。

 

パウリー「よォお前が持ち主か 拾ってやったぜ」

 

ルフィ「ああ!ありがとう」

 

パウリー「礼なら1割よこせ」

 

パウリはルッチにカナヅチで頭をぶたれる。

 

ハト「失礼お客さん コイツァ ギャンブルで借金が嵩張ってるもんで金にガメつく礼儀を知らない」

 

ルフィ「だから何でお前が喋るんだよ!!」

 

パウリー「この野郎 言いたい放題 ルッチてめェ もう許さん!!!」

 

パウリは地面のロープを自由に操り、ルッチにめがけて放つ。

 

パウリー「”ロープアクション” ”ボーラインノット”!!!」

 

ロープはルッチの左腕に巻き付くと、パウリは一本背負いの要領でルッチを持ち上げ、

 

パウリー「”オシオキ”!!! ”一本釣り”!!!」

 

地面で叩きつけた。

 

ララ「あっ!?」

 

ナミ「ちょっと!!!そんな本気で・・・!!!」

 

アイスバーグ「ンマー いつもの事だ・・・」

 

ウソップ「あっ あれ見ろよ!!!腕一本で・・・!!今の衝撃受け止めてるぞ!!!」

 

ララ「あらま・・・」

 

ウソップ「指が地面にめり込んでるぞ どんな指してんだよっ!!どうなってんだよ ここの船大工達はよォ・・・」

 

ララ「でも、船大工としての実力は高いんでしょう・・・?」

 

ウソップ「いやそうなんだろうけど・・・」

 

ルフィが向かっていく。

 

ルフィ「おいゴーグルのお前っ!!あのなァよく考えろよ!?お前の事バカにしたり挑発したりしたのは全部 ハトじゃん」

 

パウリー「いいんだよそれは 俺を殴ったのはあのルッチの方だろ」

 

ルフィ「ハトは自分で殴れねェからアイツにやらせたんだ!!おいハト!!お前ケンカは自分でやれよ!!何とか言え!!」

 

ルッチは立ち上がる。

 

パウリー「おう!やるか!?かかってこいてめェ!!」

 

アイスバーグ「やめろパウリー」

 

ハトはルッチの肩に止まる。

 

ハト「ポッポー・・・・・・まァお騒がせして申し訳ない おれはロブ・ル・・・!!いやいやハトのハットリ こいつはロブ・ルッチ ここで働いてる どうぞよろしくポッポー」

 

ナミ「あれ? 今自分の事人間みたいに言おうとした ああ!?そうかわかった腹話術でしょ!!それ」

 

ララ「わお!!」

 

ルフィ「え!?マジでか!!!何だ じゃあ文句言ってたのお前じゃん」

 

ウソップ「めちゃめちゃうめェ!!気づかなかった!!!」

 

ララとルフィ、ウソップは拍手を送る。

 

ハットリ「・・・・・・よせ どうでもいいことだポッポー」

 

パウリー「あっはっはっはそう!!こいつァ人とまともに口が利けねェ変人なんだアハハハ!!」

 

パウリー「ーーーってああァ!?待て何だそのハレンチ女2人は!!」

 

ナミ「えっ?何よ?」

 

ララ「私もですか?」

 

パウリー「ハレンチなんだよ!!」

 

ナミ「は?」

 

ララ「え!?」

 

パウリー「お前ら 足を出し過ぎなんだよ!!」

 

ララ「いや、あの 私の元いた所の学校って施設では、私を含む女子全員はこの服でのスカートはこの太ももまでの長さというか短さが普通なんですよ!ナミさんは自覚無いかもしれませんが。」

 

パウリー「が、ガッコウ?何だそりゃ!?だが、それでもだ!!ここは男の職場だぞ!!もう少し恰好を改めろ!!」

 

ペケ(パウリーという者!!ララ様への服への無礼ですぞ!!)

 

ララ(でも、高校の制服は現代日本じゃ太ももまでの短さという長さが普通なのは本当だし。)

 

カリファはなだめる。

 

パウリー「てめェもだカリファ!!また性懲りもなくそんな不埒な服を!!何度言ったら分かるんだ!?ズボンを捌け!!長ズボンを!!」

 

ウソップ「何なんだ?」

 

ナミ「長ズボンって・・・」

 

ルフィ「あいつも変人だ」

 

ウソップはララに耳打ちする。

 

ウソップ「なァララ お前が前世で来ていた学校の制服って、スカートは女子全員そのふとももまでの長さが普通って本当か?」

 

ララ「はい。これは本当ですよ。」

 

ウソップ「そうなんだな・・・。」

 

アイスバーグ「ンマーそこまでだ とっとと扉を開けて中に入ろう」

 

一行は扉の前に来ると、

 

ウソップ「それにしてもでけェ扉だな なァララ。」

 

ララ「でっかいですねェ」

 

ウソップ「これ手動なのかよ?二人で開けられんのか?」

 

パウリーとルッチが押すと、扉は開かれる。

 

ウソップ「開いた!!」

 

ララ「開きました!!」

 

アイスバーグ「・・・ンマーこいつらは船に関しちゃ 一つのドックに5人しかいない”職長”を務める程の優れた技術者だ さっきのカクもその一人 ここは職人の腕一本の世界 性格は妙でも気にするな」

 

ルフィ「ホント妙だ」

 

ウソップ「あっ 開き始めた」

 

ララ「では行きましょう!!」

 

アイスバーグ「金を手離すなよ 中に盗人はいねェはずだが」

 

ウソップ「さっきはおれも落ち度があって迷惑かけちまった おいルフィ お前しっかりおれをガードしろよ!!」

 

ルフィ「よしわかった!任せろ!!」

 

ナミ「不安」

 

ウソップ「ララ おめェもガードしてくれよ!!」

 

ララ「はい!!」

 

アイスバーグ「この1番ドックには「ガレーラカンパニー」の主力が集まり最も難しい依頼を引き受ける さっ 中に入れ」

 

ララ「わあああ!!」

 

ルフィ「おお!!」

 

ルフィ「うわ~~~~~~っ!!!でっけ~~~んだなァ!!造船所っつーのは近くで見ると迫力あんなァ!!」

 

ララ「巨大すぎますけど!!」

 

ペケ(確かに巨大ですな!!)

 

ウソップ「おお!?巨大ガレオン船作ってんぞ!!誰のだァ!?」

 

ナミ「職人だらけねェ」

 

ララ「動画モードで録画しようっと。」

 

ララはスマホの動画モードで録画を始める事にした。

 

アイスバーグ先導の元、案内される。

 

船大工達はアイスバーグに気付く。

 

船大工「おお!!アイスバーグさんだ!!」

 

船大工「おい社長がおいでになったぞ!!」

 

船大工「アイスバーグさん おはようございます!!」

 

船大工「おはようございます!!」

 

船大工「社長 外板の出来を見てもらえませんか」

 

アイスバーグ「オウ 後で回る」

 

船大工「お疲れ様です アイスバーグさん」

 

アイスバーグ「ンマー!!お疲れ順調か?」

 

船大工「ええ!!至って順調です!!」

 

ララ「アイスバーグさん・・・凄いですねェ」

 

ルフィ「おう 随分と人気あるな」

 

カリファ「勿論です!!この都市では”腕”が全て その昔 この島では元々造船業が発達していて 7つの造船会社が競い合っていました そんな中彼は天才的な造船技術で職人達を魅了し 5年前にその7つの造船会社を一つに束ねたのがこの「ガレーラカンパニー」です 彼の造船に対する熱意と腕はずっと変わらず 職人達は彼への尊敬を忘れない」

 

カリファ「そしてその腕に誇りがあるから 職人達は海賊にも権力にも屈しない・・・ここはそういう場所です」

 

ララ「皆さん 凄いです!!」

 

カリファ「お嬢ちゃんもそう思いますか・・・。」

 

一部の船大工達は若干だが、ララの最弱レベルのチャ-ムによる美しさに見とれたりしていた。

 

船大工(あのポニーテールのピンク髪嬢ちゃん 美しいぜ!!)

 

船大工(オレンジ髪の嬢ちゃんも可愛いが、ピンク髪嬢ちゃんの方が美しく見えてスタイルいいし、む、胸が大きいぜ。いかんいかん 仕事仕事だ。)

 

しかし、ルフィはアイスバーグの肩をバンバン叩く。

 

ルフィ「おいおっさん すげェ船大工なんだってな!!」俺と一緒に海賊やらねェか!?

 

パウリー「おい!!何を言い出すんだコラァ!!」

 

カリファ「無礼者!!」

 

ララ「落ち着いてください!!」

 

ナミ「ああいう奴なのよ!」

 

ウソップ「す、すまねェな。」

 

ララ達3人はパウリーとカリファをなだめる。

 

アイスバーグ「ンマー!!お前らの船には船大工もいねェのか!」

 

ルフィ「そうなんだ俺達はよ この島に船の修理と仲間探しにきたんだ」

 

アイスバーグ「そりゃ船大工はごまんといるがー 海賊船に乗りてェって奴ァいるかな 希望して行きてェって奴がいりゃ引き抜いて構わねェぞ」

 

ルフィ「ホントか!?やー話が分かるなー!!おっさんはダメなのか」

 

アイスバーグ「ンマー!!おれはダメだろ 市長だぞ」

 

ルフィ「関係ねェよ」

 

アイスバーグ「ーーーところでお前の船に本当に「ニコ・ロビン」という女は乗っているのか?」

 

ルフィ「いるぞ!!頭いいんだこいつがまた」

 

一度ルフィへ振り向くアイスバーグ。

 

ルフィ「ん?何だ?ロビンがどうかしたのか?」

 

アイスバーグ「いや」

 

ルフィ「そうだおっさん あの船近くで見てきていいか?」

 

アイスバーグ「ああ 構わないが」

 

ルフィ「ありがとう!!」

 

ルフィは船の近くまで走る。

 

ウソップは大砲の釣り上げる所を見ていた。

 

ウソップ「ウソップ「あれほどの大砲が乗せられりゃメリー号も、ん?おお!!デミ・カルヴァリン大砲!!カッコイイ 長ェ~~!!ピカピカ 一度でいいから撃ってみてェな」

 

フランキー一家「チャンス」

 

ウソップ「ありゃ銅製じゃねェか!?高いんだろうな・・・試し撃ちとかさせてくんねェのかな しかし待てよ 俺達も3億(ベリー)持ってんだ あんな大砲一文問わず買えるはずだ!!」

 

しかし、ウソップは背後からのフランキー一家に押し倒される。

 

チョッパーはロビンを匂いを頼りに探す。

 

チョッパー「ロビン どこ行ったんだよ? こっちだ。」

 

チョッパーはとりあえず進む。

 

チョッパー「この匂いは・・・」

 

チョッパーは角の向こうにサンジとアイリスを発見。

 

チョッパー「やっぱり!!」

 

サンジ「アイリスちゃん ロビンちゃんと一緒にいた仮面野郎は一体何だと思うかな。」

 

アイリス「さァ 分かりませんね・・・。」

 

サンジ「やっぱりチョッパーか?」

 

アイリス「いえ、それは違うんじゃ・・・。」

 

チョッパー「サンジーー!!アイリスーー!!」

 

サンジ「チョッパー!!」

 

アイリス「ロビンと一緒だったんじゃ?」

 

一方カクは街の屋根へ屋根へと飛び越えていた。

 

そして、パウリー達の元へ飛び降りてきた。

 

パウリー「よう カク!どこ行ってた?」

 

カク「査定に。」

 

ララ「ウソップさんの長鼻と似ていた職人さん・・・」

 

ナミ「あ!!さっきの人!!船見てくれた?」

 

カク「ああ 見て来た アイスバーグさん・・・ここにおったんじゃな」

 

アイスバーグ「事情はわかってる どうだった」

 

カク「それが・・・」

 

ナミ「! ルフィー降りてきて!!」

 

ララ「ルフィさーーん!!」

 

ルイf「おお!!今行くーー!!」

 

そして、メリー号では

 

ゾロは船の所を見ていた。

 

ゾロ《何ィィ!?ホントかそりゃ・・・・・・ウソだったらてめェただじゃおかねェぞ!!》

 

カク《わしゃ本職じゃ ウソは言わん》

 

ルフィは飛び降りてきた。

 

ルフィ「ん?ウソップはどうした?」

 

ナミ「さっきまであの辺りをうろうろしてんだけど」

 

ララ「いつの間にかいませんね・・・。」

 

船大工「ん?おーーい!!あんたら このカバンあんたらんだろ?」

 

船大工の人がカバンを持ってきた。

 

ララ「あれ?」

 

ナミ「ウソップが持ってたカバンだわ。あたし達のよ!」

 

ルフィ「ありがとう1」

 

ララ「わざわざすみません」

 

ナミ「ったくもーどこ行ったのよ?ウソップは大事なお金をほったらかしにして!!」

 

船大工「お金?」

 

ルフィ「ああ そん中には2億(ベリー)入ってんだ!!」

 

ララ「はい!!」

 

船大工「プフ!!2億(ベリー)?まさか じゃあな!」

 

船大工は行ってしまう。

 

船大工「んなワケねェだろ。」

 

ルフィ「それでよ いくらくらいかかりそうなんだ?いくらでも出せるぞ!!金はいっぱい持ってんだ!!」

 

ララ「お願いします!!」

 

ルフィ「できればよ!!もっと頑丈で大砲も増やしてスピードも速くしてェんだな!」

 

ナミ「あと素敵な装飾なんて外板につけたりできる?部屋の中も改装できるの?」

 

ルフィ「あと銅像な!!できるだけでっけェェェ奴!!」

 

ララ「だから銅像あってもしょうがないですって。」

 

ルフィ「何だよ!?」

 

カク「まァ待て ずいぶん豪快な旅をしてきたんじゃろうな」

 

ルフィ「そりゃもう空飛んだり、落ちたり山登ったり 串刺しになったり!!色々あったからな!!だからちゃんと直してやりてェんだ!!ウソじゃねェぞ?」

 

ララ「本当ですから。」

 

カク「じゃろうな。戦いの傷が深すぎる。」

 

ナミ「直すのにだいぶ時間がかかるって事?」

 

カク「いや はっきり言うが お前達の船は ワシらの腕でも もう直せん・・・!!」

 

ララ「えっ・・・!?」(しょうがないもんね・・・)

 

ペケ(ララ様 メリー号はもう修繕不可能と!?)

 

ララ(うん エニエスロビーでCP9であるカクとカリファ、ブルーノ、ジャブラ、そしてルッチとの激闘後に、あの盗まれたあの金がきっかけで2代目としてのサニー号が完成するからいいけどね。)

 

ペケ(そうでありますか・・・。)

 

パウリー「”竜骨”でもやられたか」

 

カク「ああ ひどく損傷しておる」

 

ナミ「そんな でも!!今日まで普通に航海してきたのよ!?」

 

ララ「そうですよ!!」

 

カク「ーーー例えば無理に修理したとして・・・次の島まで持つ確率は・・・”0”じゃ」

 

ゾロ「メリー お前・・・本当にもう・・・・・・走れねェのか・・・?」



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第242話「海賊誘拐事件と死を待つだけの海賊船」

サンジ「参ったぜ。」

 

アイリス「ですね・・・。」

 

チョッパー「ごめんよ サンジ アイリス おれ 本に夢中になっちまってて・・・・・・」

 

アイリスはチョッパーの頭に手を乗せる。

 

アイリス「いいんだよ そんな事・・・」

 

サンジ「ああ お前が謝る事っちゃねェよ・・・俺とアイリスちゃんはてっきりロビンちゃんと一緒にいたのは「人型」になったお前かと・・・」

 

アイリス「私も多少思ってたよ・・・。」

 

チョッパー「そうなのか?」

 

サンジ「じゃあ あの仮面の奴は 一体誰だったんだ・・・・・・」

 

アイリス「それに突然消えるっていうのはおかしいです。」

 

サンジ「ああ 妙だ。」

 

チョッパー「ああ ロビンのニオイもあそこで消えてるんだ。」

 

サンジ「・・・何も起きなきゃいいが・・・胸騒ぎがする・・・」

 

アイリス「えっ!?」

 

チョッパー「じゃあ診察しようか」

 

サンジ「病気じゃねェよ!!」

 

サンジ「あの”青キジ”の言葉がよ・・・頭をよぎるんだ・・・」

 

アイリス「何か言ってたので?」

 

サンジ「うん。ロビンちゃんの過去をつつく様な事言ってたんだよ そしておれ達に・・・いつか後悔すると・・・」

 

アイリス「後悔・・・ですか。」

 

チョッパー「だけど、それとロビンが消えた事と何か関係があるのか?」

 

サンジ「分からねェ とにかくこのままじゃ埒があかねェ 一旦メリー号に戻ろう。何でもなきゃ彼女もじき戻って来る。」

 

チョッパー「そうだな・・・」

 

アイリス「そうですよね・・・」

 

そして、ヤガラはひとっ走り行く。

 

 

ルフィ「メリー号が直せねェって!!?何でだ!!!おめェら すげェ船大工なんじゃねェのかよ!!!金ならほら!!いくらでもあるのに!!!」

 

カク「金は・・・・・・関係ないわい いくら出そうと もうあの船は元には戻らんのじゃ よくもまァ・・・あの状態でここへ辿り着けたもんじゃと むしろ感心する程のもんでな」

 

ララ「感心って・・・」

 

ナミ「どういう事!?メリー号に何が起こってるの!?」

 

ララ「ちょっと失礼します 職人のあなた方が今から言うのはメリー号にとって重要な事だと思うので、録音させてください。特にメリー号に深い愛情があるウソップさんに伝えるには信憑性高いと思います。」

 

ララはスマホの録音機能を使う。

 

ルフィ「ララ お前・・・」

 

パウリー「ほう・・・。」

 

ララ「録音開始です。」

 

パウリー「分かった。じゃあ”竜骨”って分かるか ハレンチ娘二人」

 

ナミ「ハ、ハレンチって・・・」

 

ララ「私もハレンチ娘扱い・・・」

 

ナミ「とにかく、竜骨って船底にある・・・」

 

パウリー「ーーーそう 船首から船尾までの貫き支える船において最も重要な木材だ 船造りはまず・・・そいつを据える事から始まり船首材 船尾材 肋根材・・・・・・肋骨 肘材 甲板梁・・・全ての木材をその・・・”竜骨”を中心に緻密に組み上げていく それが”船”だ」

 

パウリー「船の全骨格の土台”竜骨”は「船の命」そいつがひどく損傷したからといって挿げ替えるなんて事ァできねェってわけさ それじゃあ船を一から造るのと同じ事だからなーーーだからもう誰にも直せねェ お前らの船はもう死を待つだけのただの組み木・・・だ]

 

ララ「そんな!?」

 

ナミ「ちょっと そんな言い方ないじゃない!!」

 

パウリー「知った事か 事実だ」

 

ルフィ「・・・・・・じゃあ!!だったらよ!!もう一回一から船を造ってくれよっ!!!ゴーイング・メリー号を造ってくれ!!!」

 

ハットリ〈それも無理だ〉

 

ルフィ「!!?何で!!!」

 

ハットリ〈似た船・・・なら造ってやれるが厳密に言って同じ船はもう誰にも造れねェ この世に全く同じ船は 二つと存在し得ねェのさ〉

 

ララ「存在し得ないって・・・」

 

ナミ「どういう事!?」

 

ハットリ〈世界中に全く同じ成長をする”木”があるか?帆船はほぼ木材でできているから 船の大きさも曲線も木の形に左右される 同じ設計図を使っても全く同じ船は二度と造れねェのさ〉

 

ハットリ〈例えばそんな船を造ったとして それが全く別の船であると最も強く感じてしまうのはーーーきっとお前達自身だ クルッポー〉

 

ララ「ええ!?」

 

ナミ「そんな・・・・・・ーーーじゃあ本当にもうゴーイングメリー号では二度と航海できないの!?」

 

ルフィ「・・・・・・」

 

カク「そうなるのう このまま沈むのを待つか・・・さっさと解体してしまうかじゃ」

 

ルフィ「・・・・・・」

 

ルフィ《よし完成っ!! これで”海賊船”G(ゴーリング)M(メリー)号のできあがりだ!!》

 

アイスバーグ「ンマー!・・・船の寿命だ いい機会じゃねェか 諦めて新しい船を買って行け 金はあるんだろ?聞けば船はキャラベルだそうだな そもそもそんな古い型の船じゃあ この先の航海も厳しかろう」

 

ルフィ「・・・・・・いいや!!!乗り換える気はねェ!!!」

 

ナミ「ルフィ・・・・・・」

 

ララ「ルフィさん・・・」

 

ルフィ「おれ達の船はゴーイングメリー号だ!!まだまだ修理すれば絶対走れる!!!大丈夫だ!!!今日だって快適に走ってたんだ!!なのに急にもう航海できねェなんて 信じられるか!!!お前ら あの船がどんだけ頑丈か知らねェからそう言うんだ!!!」

 

アイスバーグ「・・・・・・沈むまで乗りゃあ満足か・・・呆れたもんだ・・・てめェ それでも一船の船長か」

 

ルフィ「・・・・・・!!!」

 

アイスバーグ「話は一旦 終わりだな よく考えて 船を買う気になったらまた来い 世話してやる有り金3億出せば最新の船でも造ってやれる カリファ」

 

カリファ「はい」

 

カリファ「どうぞ ご検討を 新型から中古までのカタログです 値段の参考に・・・」

 

カリファはカタログを差し出す。

 

ララはスマホの録音を止めた。

 

ララ「ありがとうございます。先程の会話音声はバッチリ入ってるかと。」

 

アイスバーグ「そうか・・・ちゃんとその本人に聞かせてやるんだな。本人が納得するかは知らんが」

 

カク「だな。」

 

パウリー「俺達は伝える事は伝えた そんだけだ。」

 

カリファ「そうですね・・・」

 

ルフィ「・・・・・・ララ。」

 

ララ「さっきの大事な船に関する会話の音声です。ウソップさんに聞いてもらわないといけません。」

 

ルフィ「・・・あ、ああ。」

 

ナミ「・・・・・・うん。」

 

ララはスマホを制服のポケットにしまう。

 

???「アイスバーグさん!! ゲート前にお客が来てますぜ」

 

???「また世界政府のお役人の様で追い返しましょうか」

 

アイスバーグ「ンマーそうだな いねェと言え しかしまたすごい寝グセがついてるぞルル」

 

ルル「おっとイカン こりゃ失礼 じゃあ帰って頂くんで」

 

アイスバーグ「そうしてくれ」

 

役人「待ちたまえアイスバーグ君」

 

ルル「あ」

 

役人「ンッフッフッフッ・・・いるじゃないですか」

 

パウリー「おいおいめェら隠れろ!!政府の役人だっ!!」

 

ルフィ達は慌てて隠れる。

 

アイスバーグ「ンマー!!これはどうもコーギー 今日はおれァいねェんで」

 

コーギー「いや!!いるし!!まったく遥々海列車で」やってきたのだ 嫌わないでもらいたい」

 

コーギー「何やら海賊のニオイがするが・・・ンフフ・・・まァいい・・・とにかく貴方とお話を」

 

アイスバーグ「お前嫌い帰れ」

 

コーギー「子供かっ!!」

 

アイスバーグ「キッチリ大人だ!」

 

コーギー「まァそう意固地にならず。今日は貴方に得な話を持ってきたのです 話だけでも聞いて頂きたい・・・!!さァ人目のない場所へ・・・・・・!!」

 

アイスバーグとカリファは役人数人と行ってしまう。

 

パウリー「しつこいなあいつらも アイスバーグさんに・・・何の用だ・・・」

 

ハットリ〈俺達には関係ねェ 権力の話だろ・・・ポッポー〉

 

ルル「ぶっ飛ばしてやろうか」

 

カク「やめとけ 相手は世界政府じゃぞ・・・・・・」

 

ルフィ「ん?う~~~ん」

 

ナミ「何?」

 

ララ「どうしたんですか?」

 

ルフィ「さっきカバン持って隠れた時に気がついたんだけどよォ」

 

ルフィがカバンの取っ手を掴んで持ち上げると、

 

ルフィ「軽い・・・」

 

ララ「ええ!?」

 

ナミ「? どうして?」

 

ナミ「冗談やめてよ!!大金が入ってて軽い訳が・・・」

 

ルフィ達は叫ぶ。

 

パウリー「バカ 何騒いでんだっ!!ぶっ!!オイ女2人!!てめェらそういう座り方したら・・・!!!」

 

ララとナミは同じ座り方になっていた。

 

ナミ「まさか・・・そんな事」

 

ルフィ「ある訳が・・・」

 

ララ「どうして・・・?」

 

2個のカバン内は空っぽだった。

 

ルフィ「2億(ベリー)

 

ナミ「ないっ!!」

 

ララ「なくなってます!!」

 

ナミ「よく見たらこのケース私達のじゃないわ!!!」

 

ハットリ「おいお前達大声でどうした」

 

ルフィ「お金がありません。」

 

ナミ「全然 無い・・・です。」

 

ララ「無いんです・・・」

 

パウリー「何だと!!?」

 

ハットリ「パウリー またお前!」

 

パウリー「俺じゃねェ!!」

 

ハットリ「ホントか!?」

 

パウリー「ウソなんかつかねェよ!!」

 

ルル「騒がしいな それより・・・カク お前 さっきフランキー一家と一緒にいなかったか?」

 

カク「ん?何言うとる ワシァ今日はフランキー一家など見かけてもおらんぞ」

 

ルル「・・・・・・おかしいな 確かにおめェの長ェ鼻(・・・)を確認したんだが」

 

ナミ「ちょっと待ってその会話!!!」

 

ルフィ「ウソップだ!!」

 

ララ「はい!!ウソップさんです!!」

 

ナミ「フランキー一家と一緒にいたの!!?」

 

ルル「一緒にいたというか・・・抱えられて連れてかれてたというか」

 

ナミとララ「「誘拐じゃない《ですって》!!」」

 

ペケ(誘拐ではないですか!?)

 

ナミ「ルフィ ララ 急いで探すのよ!!」

 

ララ「はい!!」

 

しかし、ルフィは凄いスピードで走ってしまう。

 

ララ「ルフィさん!?」

 

ナミ「ちょっと待って どこ探す気!?ルフィ~~~~!!」

 

ララ「それでフランキー一家のアジトはどこですか!!?」

 

パウリー「アジトというか・・・解体の作業場はお前らが船停めてるっていう”岩場の岬”からずっと北東へ行った海岸にある「フランキーハウス」だ」

 

 

ナミはヤガラに1億入ったカバンとララを乗せて、進んでいた。

 

ナミ「ルフィーーー!!」

 

ララ「ルフィさーーん!!」

 

ナミ「まったくもーあいつ一人で人探しなんてできるわけないのに!!」

 

ララ「どこ行っちゃったんでしょう・・・。」

 

ナミ「ルフィを捜してるヒマはないわーーーとにかくヤガラちゃん 最短距離でブル屋さんの方へ」

 

ララ「お願い!!」

 

ヤガラ「ニーー!!!」

 

ナミ「このお金(・・・・)まず船において来なきゃ 2億返せって1億持って乗り込んだら カモにネギ添えに行くみたいな事になっちゃうわ」

 

ナミ「ゾロ達を連れてって思い知らせてやる!!ララ メンバーで唯一チートに近いあなたも行くのよ!!」

 

ララ「はっはい!!」

 

ナミ「フランキー一家!!海賊から泥棒しようなんて最っ低っ!!」

 

ララ「ホントです!」

 

ナミ「ウソップがうまく逃げてくれてるといいんだけど!!」

 

ヤガラは一階裏町商店街へ着き、水路を進むと、

 

ララ「ナミさん!!あれは!?」

 

ナミ「! 人(だか)り・・・」

 

ナミ「!」

 

ララ「ウ・・・」

 

ナミとララは駆け寄る。

 

ナミとララ「「ウソップ《さん》!!!」

 

ナミはウソップを抱き起こす。

 

ナミ「ウソップ!!しっかりして!!!ちょっと・・・!!」

 

ララ「ウソップさん!!起きてください!!」

 

男「なァおい 君達もしや海賊か」

 

ナミ「うるさいわね ジロジロ見てんじゃないわよっ!!」

 

ララ「緊急事態なんですよ!!」

 

男達はララの最弱のチャームに見とれていた。

 

男「なんて綺麗なピンク髪の嬢ちゃんだ・・・。」

 

男「同感だぜ・・・。」

 

ナミ「ウソップ!!やったのはフランキー一家なの!?」

 

ララ「そうなんですね!?」

 

ウソップ「そうだ・・・俺が弱ェもんで・・・!!!大金・・・全部奪られた・・・ナミ・・・ララ みんなに・・・会わせる顔がねェよ」

 

ウソップ「やっとメリーを・・・・・・!!直してやれるハズだったのに・・・・・・!!!面目ねェ・・・チギショオ・・・・・・」

 

ララ「ウソップさん」(フランキーはサニー号入手と共に新メンバーになるから、誤解から始まる街内でのバトルではパワーを出し過ぎないようにしよう。でも彼のクードヴァンも相当な威力誇ってるから注意が必要!!)

 

ペケ(ララ様・・・)

 

ナミ「もう分かったから。平気 必ず皆で取り返すからっ!!!」

 

ナミ「ひどいやられ方・・・きっと動かさい方がいいわ!!」

 

ナミはウソップを壁に寄せる。

 

ナミ「ウソップ・・・少しここにいて!私とララは急いで船に戻って 加勢を呼んでくる チョッパーも呼んで手当てして貰うから!!奪られたお金の事は心配しないで!!この先にあいつらのアジトがあるらしいからララも一緒に行って叩き潰して終わりよ!!」

 

ララ「見世物じゃありません!!」

 

ナミ「いい!?ウソップ ここでじっとしててね!!行くわよララ!!」

 

ララ「はい!!」

 

タミとララはヤガラへ乗り込み、高速で飛ばす。

 

ウソップ《やっとメリーを・・・・・・!!直してやれると思ったのに・・・・・・!!》

 

カク《いくら金を出そうと もうあの船は元に戻らんのじゃ》

 

ナミ(新しい船を買う決断をするにしても ムリにでも誰かに修理・改良を頼むにしても あり金3億 船に全て注ぎこむくらいラックアップをしなきゃこの先の航海は確かに難しい・・・・・・!!)

 

ナミ「ララ あのお金は絶対必要よ!!取り返さなきゃ・・・・・・!!」

 

ララ「はい!!」

 

サンジとアイリス、チョッパーはメリー号に戻っていた。

 

アイリス「メリー号が!?」

 

サンジ「本当かよ・・・・・・!!」

 

ゾロ「そう言ってた・・・・・・その船大工はな・・・」

 

アイリス「そんな・・・」

 

サンジ「この船が・・・・・・!!?」

 

チョッパー「もう直せない・・・・・・!!?金があってもか!?じゃあ・・・・・・!!ど・・・どうなるんだ?」

 

ゾロ「さァな 最終的にはルフィ達がどう判断するかだ 造船所にいる4人で何らかの答えを出してくるだろう」

 

サンジ「・・・・・・そんな事言われても・・・話が極端すぎるぜ だってお前・・・・・・!!みろ船はいつもと変わらねェし・・・・・・”東の海(イーストブルー)”からこんなトコまで一緒に海を渡ってきたじゃねェか・・・・・・!!」

 

アイリス「そうです!!」

 

ゾロ「渡ってきたからこそ(・・・・・・・・・)だろ 人間なら波を越える度強くもなるが 船は違う・・・・・・痛みをただ蓄積するだけだ」

 

アイリス「マズイですね?」

 

サンジ「そうだ・・・ウソップの奴・・・コレ聞いたら何て言うか・・・」

 

チョッパー「おれメリー号が好きだぞ!!」

 

ゾロ「ーーー全員そうさ・・・だが傷が深すぎて打つ手はねェそうだ」

 

アイリス「う~~ん。」

 

サンジ「メリー号も・・・ロビンちゃんも心配・・・落ち着かねェ午後だ・・・」

 

ナミ「みんなーーー!!」

 

ララ「みなさーーん!!」

 

チョッパー「ナミとララが帰って来たぞ!!」

 

アイリス「ララ様 ナミ!!」

 

サンジ「2人だけどな・・・ルフィとウソップはどうしたんだ?ナミさ~~~~ん!!ララちゃ~~~~ん!!何かあったの~~~~!?」

 

ウォーターセブン裏町北東の海岸 ”解体屋”

 

フランキーハウス

 

???「アウ!!!アウア~~~ウ!!”2億”かァ~~~~!!?」

 

一家「「「「2億ですっ!!!」」」」

 

一家「どうですかァ アニキィ!!!」

 

???「スゲェッ!!!大したモンだてめェらァ!!! こんだけ金がありゃあおめェ・・・・・・念願のアレ(・・)が手に入るってモンだぜ!!」

 

一家「やりましたねアニキ!!!苦節3年!!ソレ(・・)さえ手に入ればと言いながら・・・!!!長かった・・・中途半端な金がが入っては”ヤガラレース”に夢をかけて」

 

一家「「「一文ナシ!!」」」

 

一家「賞金首を仕留めては飲んで騒いで」

 

一家「「「一文ナシ!!!」

 

一家「なかなかたまる事のなかった必要経費2億B(ベリー)!!!ついに耳揃ったってわけですね!!」

 

???「おォともよ!!おめェらよくやったぜ!!!そいじゃあこれァ少ねェが500万B(ベリー)・・・・・・!!おれからの 感謝の気持ちだァ!!!好きなだけ飲み食いしろやァ!!!」

 

金が空中にばら撒かれる。

 

一家「さすがアニキ!!」

 

一家「安泰だァーーー!!」

 

その時、扉が破壊された。

 

一家「チッキショーッ!!」

 

一家「誰だァ!!!このフランキー一家にたて突こうってのァ!!!」

 

現れたのはウソップであった。

 

一家「あァン!!?てめェはさっきの貧弱野郎!」

 

一家「何だ まだ立てたのか」

 

ウソップ「金を返せ!!!」

 

???「金を返せって?て事ァお兄ちゃん”麦わら”の子分かい」

 

ウソップ「!」

 

一家「そうなんですアニキ・・・麦わらのルフィに、あと麦わらより異常な超高額のピンク髪嬢ちゃんと一緒にいるもんで どんだけ強ェ海賊かと思ったら・・・アハハハ」

 

一家「これがまた弱ェの何のって・・・!!!」

 

ウソップ「余計なお世話だ」

 

ウソップは駆け寄る。

 

???「おっと!」

 

カバンは引かれ、ウソップはコケる。

 

???「一人で取り返しに来た心意気は認めてやる!だが、返すワケにはいかねェな・・・」

 

ウソップ「返せ!! それはおれ達の船を・・・修理する為の 大事な金なんだ!!!その金でやっとメリー号の傷を直してやれる・・・!!お前らなんかに渡してたまるかァ!!!」



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第243話「ルフィ一味 殴りこみフランキーハウス」

???「何をムキに・・・アハハハハ!!船をずいぶん愛しちまってるらしいな・・・・・・まァおめェらの船がどうなった所で この金はもうおれ達のモンだわ・・・」

 

???「残念ながら世間じゃあ・・・海賊(・・)から何を奪おうと罪に問われねェ どうせどっかで奪った汚ねェ金だろ? ハハ まァ・・・くれよ 何なら海軍にでも泣きついてみな捕まるのはおめェらさ 不運なのは”麦わらのルフィ”と”ジョシコウセイのララ”って小娘だな・・・金の番すらできねェ様な・・・使えねェ子分を持っちまってよォ!!」

 

ウソップは蹴り飛ばされた。

 

???「ーーーおめェら 後は適当に相手してやれ おれァ早速 この金を持って買い物をしてくるぜアハハハハ楽しみだ」

 

ウソップは起き上がり、パチンコを構える。

 

ウソップ「待て!!”必殺” ”火薬星”!!!」

 

仮面の人物は振り向きつつ、パンチで相殺した。

 

ウソップ「!!!」

 

フランキー「覚えときな長鼻ボーヤ おれの名は”フランキー” この町を往きて出たけりゃ決して 逆らっちゃいけねェ男だ」

 

一家はウソップを掴む。

 

ウソップ「ウッ・・・・・・!!離せ!!!」

 

一家「ギャーッハッハッハッハ!!!そんなチンケな武器が通じるか!!」

 

フランキー「・・・・・・じゃあな 2億B(ベリー)ありがとよ」

 

ウソップ「待て!!返せ~~~~!!!」

 

ウソップは一家によって叩きのめされる。

 

ウソップ「返してくれーーーー!!!」

 

 

メリー号ではナミとアイリスが船番をしていた。

 

ナミ「ロビンが帰って来るまでの辛抱よ 私が乗り込んでも邪魔になるだけ アイリス 一緒に船番悪いわね」

 

アイリス「いえ 船と1億の為なので。」

 

アイリスは風神剣を構えて、共に待機。

 

ナミ「私としては本音はコワイからだけど この船と1億は守り切らないとね。」

 

アイリス「はい。まァロボットの私は恐怖心はほとんどありませんが。」

 

ナミ「アイリスはそうでしょうよ。頼んだわよ・・・ララ 皆!!」

 

サンジ達の乗るヤガラは水路を進む。

 

サンジ「ストップ!!」

 

サンジは地図を確認中。

 

サンジ「ウソップがいねェ!!ナミさんが言ってたのはこの場所のハズだぞ!!」

 

ララ「おかしいですね・・・。」

 

ゾロ「確かか!?場所 間違ったんじゃ・・・」

 

サンジ「てめェじゃねんだよ 黙ってろ!!」

 

チョッパー「ウソップーーー!!」

 

チョッパーは地面に血を発見。

 

チョッパー「見て血だ」

 

ララ「ウソップさん・・・」

 

サンジ「あんにゃろ勝手に動きやがったな!?」

 

ゾロ「・・・・・・まさかあいつ・・・・・・・!!!」

 

その時、ルフィが飛んできて、壁に激突、そして水路へ落ちた。

 

ルフィ「たぱスけてぺㇸ!!!」

 

サンジ達「「「「ルフィ《さん》!!?」」」」

 

ルフィは引き上げられる。

 

サンジ「何やってんだてめェ!!どこから降って来た!!!」

 

ルフィ「造船所の船大工のマネして飛び回ってウソップを探してたら」

 

チョッパー「大丈夫か?」

 

ルフィ「ああ・・・そうだお前ら大変なんだ ウソップが 金と一緒に連れてかれて・・・!!!」

 

ララ「分かってますよ。」

 

サンジ「来い 今 そのアジトへ向かうトコだ ウソップはやられて金を奪れたんだ」

 

ルフイ「え!!?」

 

サンジ「もしかするとあいつ 責任感じて一人でフランキー一家にケンカ売ってるかもしれねェ!!」

 

ガレーラカンパニー本社

 

コーギー「ーーーでは今日はこれで失礼・・・・・・」

 

コーギー「まったく強情な男だ・・・しかし 本当に持っているのかどうかもわからんのに こんな所にまで毎度遣わされる私の身にもなって欲しいもんだ」

 

ドアがノックされる。

 

カリファ「カリファです」

 

アイスバーグ「ンマー!!入れ」

 

ドアが開く。

 

カリファ「お疲れ様でした アイスバーグさん お飲み物でも・・・?」

 

アイスバーグ「そうだな 今日は紅茶を」

 

カリファ「入れてきました」

 

アイスバーグ「ンマーーー!!さすがだなカリファ!!」

 

カリファ「おそれ入れます 毎度何のご相談です?コーギー氏はいつも怒ってお帰りですね」

 

アイスバーグ「あァおれの持ち物を欲しがって 色々と条件を出して来る」

 

カリファ「何か大切な物なんですね」

 

アイスバーグ「ンマーな そんな物は知らんと いつも突き返してる・・・全く面倒くせェ奴らだ・・・」

 

ルフィ達はフランキーハウス付近で倒れてるウソップを発見。

 

ララ「ウソップさん・・・。」

 

サンジ「息はあるか チョッパー・・・」

 

チョッパー「死んじゃいない・・・!!大丈夫 助けられるよ!!完全に気を失ってるけど・・・・・・!!」

 

ルフィ「ちょっと待ってろよ ウソップ」

 

5人はそれぞれ準備し、ララはデバイス操作で龍神剣と覇王剣を出現させ、2刀流として持つ。

 

ルフィ「あのフザけた家・・・・・・吹き飛ばして来るからよ・・・・・・!!」

 

 

サンジ「ララちゃん 龍神剣と覇王剣だね。奴ら程度なら変身せずに家ごと吹っ飛ばすには丁度いいって事かな?」

 

ララ「はい・・・。」

 

ゾロ「ほう・・・」

 

ルフィ「へっ」

 

チョッパー「よし!!」

 

5人達はフランキーハウスへ向かっていく。

 

ナミはメリー号に残り、見張りとしていた。

 

一家「おらおめェの負けだァ!!」

 

一家「ホラ買い出し行って来い!!」

 

一家「店の料理全部買い取って来いよ!!金はあるんだぐはははははっ!!」

 

一家「チッキショー覚えてろ あとで負かしてやるからな!!ウハハハ」

 

一人の前にルフィ達が来た。

 

一家「ん?」

 

その一人はぶっ飛ばされる。

 

一家「何だーーーどうしたーーー!!?」

 

一家「誰かいるぞ!!!」

 

一家「誰だァ!!てめェらは~~~~~!!」

 

一家「あれは・・・あれは・・・・・・!!!”麦わらのルフィ”!!と、ピンク髪嬢ちゃんの”ジョシコウセイのララ”!!?服が手配書と違うだろ!?それになんて綺麗なピンク髪の容姿してやがるんだ!!」

 

一家「さては金を取り返しに来やがったな!!?バカめ この人数を見ろ!!たった5人でおめェら何しようってんだァ!!?ゴハハハ!!だがまァ・・・!!来たからにゃあ賞金の懸かったその首置いていって貰うゴォ!!!」

 

一家「あの貧弱長っ鼻野郎(・・・・・・・)のいる一味の船長だ・・・!!てめェや嬢ちゃんのあり得ねェ額も信じらんねぇってモンだァ!!!」

 

ルフィ「・・・・・・!!」

 

ララ「・・・・・・!!」

 

一家「来てみろ チビィ!!!嬢ちゃんよォ!!」

 

ルフィ「”ゴムゴムの”・・・!!」

 

ルフィはゴムゴムの”銃乱打(ガトリング)”を始め、

 

一家「ん?何やっとるんだ!!」

 

一家「ウハハ!!パンチか!!?戦艦の砲撃も通じねェあの巨大鋼鉄アーマーに!!!ハハハハ!!笑わせる」

 

一家「遊んどるならこっちからたたき潰すゴォ!!!」

 

ルフィは突き出す。

 

一家「!!?」

 

ルフィ「”攻城砲(キャノン)”!!!」

 

巨大アーマーを奥までぶっ飛ばした。

 

一家「うぎゃーーーっ!!!」

 

一家「キョ!!!巨大アーマーを貫いたァ~~~!!!」

 

一家「ええ~~~~!!?」

 

一家「ええェ~~っ!!?」

 

一家「ちょっ・・・ちょっと待てお前らまず話を・・・・・・!!!はなし・・・ハナ・・・ハナ・・・!!!」

 

一家「放て砲弾!!!」

 

砲弾が何発も放たれる。

 

ゾロは駆け出す。

 

ゾロ「三刀流・・・・・・!!!”鴉魔” ”狩り”!!!」

 

ゾロは数発の砲弾を斬る。

 

一家は驚愕しかない。

 

一家「ほ・・・砲弾は”鉄”なんですけど!!!」

 

ついでに大砲も斬り裂く。

 

一家「ギャーーーー大砲までーーーっ!!」

 

一家「やべェ!!!ちょっとコイツらまじでヤベェぞ!!!」

 

サンジ「・・・・・・」

 

一家「裏口から逃げるんだ!!」

 

サンジが飛び跳ね、

 

サンジ「・・・・・・人にケンカ売っといて・・・締まらねェマネすんじゃねェよ・・・!!!」

 

サンジ「”パーティテーブル””キックコース”!!!」

 

サンジの蹴り技が炸裂する。

 

一家「裏口はダメだ!!!窓から!!!」

 

チョッパー「”ランブル”!!! ”角強化(ホーンポイント)” ”桜並木(ロゼオコロネード)”!!!」

 

一家は吹っ飛ばれ、

 

一家「おーーい!?」

 

ララも龍神剣の力で飛行し、柄の表示を火で発動させ、自身を炎に包み、覇王剣の天属性による極太な光線の波動も使う。

 

一家「空飛んでる!?」

 

一家「やべェ!!あれはやべェェぞ!!」

 

ララ「はあぁぁ!!火炎玉ァァ!!」

 

龍神剣の剣先から数発の巨大火炎玉と覇王剣からの波動を撃ち、一家の一部をぶっ飛ばす。

 

一家「ギャーーー!!!」

 

ララは降り立って、自身を火に包んだまま剣を向ける。

 

一家「いやいや!!ララの嬢ちゃん 剣の力で自分を炎に包んでんのか!?熱くねェのかよ!?服が燃えねェ炎とかあり得ねェだろ!?あの2本の剣はどうなってんだァァ!?」

 

一家「ちょちょちょちょ・・・・・・っちょっと待ておめェら!!!金だろ!!?えェ!? 返して欲しいのは!!あのヘナチョコが持ってた・・・”2億B(ベリー)”だろ!!?残念な事にここにはもうその金はねェんだぜ!!」

 

一家「一家の頭フランキーのアニキがあの金持って買い物に出ちまったんだ!!今頃はもう”海列車”の中っ!!この島にもいねェし闇取引なんでおれ達も行き先知らねェし!!!つまりここでどんだけ暴れようとも あの”2億(ベリー)”はもう戻りゃあ しぬろ!!!」

 

ルフィは一人をぶん殴った。

 

一家「うわーーーーー!!ザンバイ!!!」

 

ララ「うるさいんですよ・・・」

 

サンジ「ああ・・・。もう喋ってくれるな・・・・・・そういう事(・・・・・)っちゃねェんだよ・・・・・・」

 

ゾロ「そうだな・・・もう手遅れだ」

 

ルフィは左手をパキパキさせる。

 

ルフィ「ーーーお前ら骨も残らねェと思え」

 

一家「骨もですか!!!」

 

一家「バカ野郎ビビンじゃねェっ!!!骨も残らねェのはこの解体屋兼賞金稼ぎのフランキー一家の言う事だ!!!見せてやれフランキーハウス名物!!!”ナンデモ散弾砲(ショットガン)”!!!」

 

大砲から様々な物が放たれるが、ルフィ達は向かっていく。

 

一家「来るぞ!!!」

 

一家「かかれェ!!!解体(バラ)しちまえ!!!嬢ちゃんは可愛がってやるぜェ!!」

 

一家「相手はたかだか5人だぞォ!!!」

 

ルフィ達は蹴散らしていく。ララも龍神剣の火属性に身を包まれつつ、飛びながらの火炎玉の連続発射や覇王剣による波動を発射していく。

 

そして、ハウスは全壊した。

 

ララも降り立つと身を包む火を消し、龍神剣と覇王剣をデバイスに戻す。

 

ゾロ「ララ おめェもよくやったぜ。」

 

サンジ「ああ。そうだよララちゃん。」

 

ララ「はい・・・。」

 

サンジ「そんで追うか?フランキー」

 

ゾロ「どこへだよ・・・」

 

サンジ「ーーーまいったな 金の行方は本当にわからねェ様だ・・・そのフランキーって奴を締め上げても・・・買い物された後じゃあな・・・」

 

ララ「確かにそうですね・・・。」

 

ゾロ「どうする ここでそいつを待っても当分帰っちゃ来ねェぞ」

 

チョッパー「おーーーい!!応急処置終わったぞ タンカで運ぶから手伝ってくれよ!!」

 

ララ「いーーよ!!」

 

サンジ「・・・・・・ここで話してても仕方ねェ とにかく船へ戻ろう 船にナミさんとアイリスちゃんを待たせてるし・・・ロビンちゃんの事も・・・船自体の問題もある」

 

ララ「はい。」

 

ゾロ「ああ。」

 

サンジ「おいルフィ!!」

 

ララ「ルフィさん!!」

 

ルフィ「船だけどよォ・・・・・・」

 

サンジ「ん?」

 

ララ「え?」

 

ルフィ「決めたよ・・・」

 

ルフィ「(ゴーイング)(メリー)号とは ここで別れよう」



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第244話「月下の大喧嘩! 哀しみに遡る海賊旗!」

メリー号にて。

 

チョッパー「おーい!!ウソップが目を覚ましたぞ!!」

 

ララ「ホント!?」

 

アイリス「よかった!」

 

ルフィ「よかったーーーっ!!!」

 

ナミ「ふう・・・これで一安心ね。」

 

ルフィ「おーーいウソップーーー!!」

 

サンジ「帰らねェなロビンちゃんは・・・・・・」

 

ウソップはゾロの足に抱きつく。

 

ウソップ「面目ねェ!!!みんな・・・!!!大事な金をおれは!!!」

 

ゾロ「おいおいちょっと待て落ちつけよ!!」

 

アイリス「ウソップ 傷に響きますから!」

 

ウソップ「だけど・・・!!おれァせっかく手に入ったとんでもねェ大金をみすみすあいつらにィ!!!」

 

チョッパー「ウソップ まだ寝てなきゃダメだ!!!」

 

 

ウソップ「・・・じゃあやっぱり・・・金は戻らねェのか・・・」

 

ルフィ「いや それもフランキーってのが帰ってこねェとわかんねェんだ もしダメでもまだ1億B(ベリー)もあるんだからいいよ!気にすんなよ!!」

 

ララ「気にするなって言っても・・・。う~~ん」

 

サンジ「ーーーまったくムチャしやがる・・・・・・!!命があったからよかったものの・・・!!」

 

ナミ「よくないわよ!!お金は!!」

 

ウソップ「・・・・・・すまねェ・・・だけど・・・じゃあ船は・・・メリー号は1億ありゃ直せるのか!?せっかくこんな一流の造船所で修理できるんだ この先の海も渡って行ける様に今まで以上に強い船に・・・!!」

 

ルフィ「いや それがウソップ 船はよ!乗り越える事にしたんだ ゴーイングメリー号には世話になったけど この船での航海はここまでだ」

 

ウソップ「? ?・・・・・・」

 

ルフィ「ほんでな新しく買える船を調べてたんだけど カタログ見てたらまァ 1億あれば中古でも今よりデカイ船が・・・」

 

ルフィはカタログのページをパラパラとめくる。

 

ウソップ「待てよ待てよ そんなお前・・・!!冗談キツイぞバカバカしい」

 

ウソップ「・・・・・・何だやっぱり修理代・・・足りなくなったって事か!?おれがあの2億()られちまったから・・・・・・!!金は足りなくなったんだろ!!!一流の造船所はやっぱ取る金額も一流で・・・」

 

ルフィ「違うよそうじゃねェ!!!」

 

ウソップ「じゃ何だよはっきり言え!!!おれに気ィ使ってんのか」

 

ルフィ「使わねェよ!!あの金が()られた事は関係ねェんだ!!!」

 

ウソップ「だったら!!!何で乗り換えるなんて下らねェ事言うんだ!!」

 

ゾロ「おいお前らどなり合ってどうなるんだよ もっと落ち着いて話をしろよ!!」

 

ウソップ「落ち着いてられるか!!バカな事言い出しやがって!!」

 

ルフィ「ちゃんとおれだって悩んで決めたんだ!!」

 

ララ「ウソップさん!!」

 

ナミ「ちょっと!!大事な話なんだからちゃんと順序よく」

 

チョッパー「ウソップ 体にさわるよ!!熱くなったらダメだっ!!」

 

ルフィ「メリー号はもう直せねェんだよ!!!!」

 

ウソップはあまりの衝撃の事実に茫然状態でいた。

 

ルフィ「どうしても直らねェんだ じゃなきゃこんな話しねェ!」

 

ウソップ「この船だぞ・・・今おれ達が乗ってるこの船だぞ!!?」

 

ルフィ「そうだ・・・もう沈むんだ この船は!!」

 

ゾロ「・・・・・・」

 

ウソップ「・・・・・・ 何言ってんだお前・・・ルフィ」

 

ルフィ「本当なんだ そう言われたんだ!!造船所で!!・・・・・・もう次の島にも行き着けねェって!!」

 

ウソップ「ハァそうかい・・・行き着けねェって・・・今日会ったばかりの他人に説得されて帰って来たのか」

 

ルフィ「何だと!?」

 

ララ「ウソップさん!!」

 

ウソップ「何だよララ!!」

 

ララはスマホを取り出して、録音したあの会話音声を聞いてもらう。

 

ララ「その造船所の職人さん達との会話音声です。録音しました。信憑性が高いと思いますが、ウソップさんが納得するかは分かりませんけど聞いて欲しいんです。」

 

チョッパー「ドックの職人達の録音か・・・。ルフィが忘れるといけないから、船に関する重要な事だからか・・・」

 

ゾロ「なるほど・・・」

 

ウソップ「じゃあ聞かせろよ。」

 

ララ「はい・・・。スマホは渡してから、音声再生します。」

 

ララはスマホを握ってもらい、その会話音声を再生する。

 

そして、数分後、音声は終了し。

 

ウソップ「何だよ・・・その市長までも・・・呆れた奴だとか、ルフィに「てめェ それでも一味の船長か!」とか。フザケンな!!」

 

ウソップはスマホをララに投げ渡した。

 

サンジ「てめェ!!ララちゃんの私物なんだから丁寧に渡せよ!!」

 

ゾロ「録音の通りなんだろ?」

 

ルフィ「ああ。」

 

ウソップ「一流の言われる船大工達にこんな事言われて!!今までずっと一緒に海を旅してきた どんな波も!!戦いも!!一緒に切り抜けてきた大事な仲間を お前はこんな所で・・・見殺しにする気かァ!!!」

 

ルフィ「!!!」

 

ウソップ「この船はお前にとっちゃそれくらいのもんなのかよ ルフィ!!」

 

ウソップは吐血する。

 

アイリス「ウソップ!?喋りすぎると!!」

 

チョッパー「そんなに叫んじゃ!!」

 

ララ「ウソップさん・・・。」

 

ゾロ「・・・・・・」

 

サンジ「・・・・・・」

 

ナミ「ウソップ・・・・・・」

 

ルフィ「じゃあお前に判断できんのかよ!! この船には船大工がいねェから!! だからあいつらに見て貰ったんじゃねェか!!」

 

ウソップ「だったらいいよ!! もうそんな奴らに頼まなきゃいい!! 今まで通りおれが修理してやるよ!! 元々そうやって旅を続けてきたもんな」

 

アイリス「ウソップ・・・」

 

サンジ「おい待てウソップ!!」

 

ウソップ「よし!! さっそく始めよう!!おいお前ら手伝えよっ!! そうだ 木材が足りねェな 造船所で買って来よう さァ 忙しくなってきたっ!!」

 

ルフィ「お前は船大工じゃねェだろ!!ウソップ!!」

 

ララ「ルフィさん!!」

 

ナミ「ちょっとルフィ!!」

 

ウソップ「おうそうだ それがどうした!!!だがな 職人の立場をいい事に所詮は他人の船を あっさりと見限るような無責任な船大工なんかおれは信じねェ 自分達の船は自分達で守れって教訓だなコリャ!!!」

 

ウソップ「絶対におれは見捨てねェぞこの船を!!!!バカかお前ら!!!大方 船大工達のもっともらしい正論に担がれてきたんだろ!!!おれの知ってるお前ならそんな奴らの商売口上より このゴーイングメリー号の強さをまず信じたはずだ!!!そんな歯切れいい年寄りじみた答えで・・・!!船長風吹かせて何が”決断”だ!!!見損なったぞルフィ!!!」

 

アイリス「ウソップ!!」

 

ナミ「ちょっと待ってよウソップ!ルフィだって最初は!!」

 

ウソップ「黙ってろナミ!!アイリス!!」

 

ルフィ「これは俺が決めた事だ!!!今更お前が何言ったって意見は変えねェ!!!船は乗り換える!!!メリー号とはここで別れるんだ!!」

 

ウソップ「フザけんな そんな事は許さねェ!!!」

 

ララ「二人とも!!熱くならないでください!!」

 

サンジ「それじゃ話になんねェだろ!!」

 

ウソップ「いいかルフィ 誰でもおめェみたいに前ばかり向いて生きて行けるわけじゃねェ!!おれは傷ついた仲間(・・)を置き去りにこの先の海へなんて進めねェ!!」

 

ルフィ「バカ言え!!仲間でも人間と船じゃ話が違う!!」

 

ウソップ「同じだ!!!メリーにだって生きたいって底力はある!!お前の事だ もう次の船に気持ち移してわくわくしてんじゃねェのかよ!!!上っ面だけメリーを思ったフリしてよォ!!!」

 

ルフィはウソップは押し倒す。

 

ルフィ「いい加減にしろお前ェ!!!」

 

ウソップ「ルフィ」

 

ルフィ「お前だけが辛いなんて思うなよ!!!全員気持ちは同じなんだ!!!!」

 

ウソップ「だったら乗り換えるなんて答えが出るハズがねェ!!!」

 

ルフィ「・・・・・・!!!じゃあいいさ!!!そんなにおれのやり方が気に入らねェんなら 今すぐこの船から・・・」

 

サンジ「バカ野郎がァ!!!」

 

サンジはルフィを蹴り飛ばす。

 

ナミ「きゃあ!!!」

 

ララ「ルフィさん!!」

 

アイリス「ルフィ!!」

 

チョッパー「サンジ!!!」

 

サンジ「ハァ・・・ハァ・・・・・・!!ルフィてめェ今何言おうとしたんだ!!!頭冷やせ!!!滅多な事 口にするもんじゃねェぞ!!!」

 

ルフィ「・・・・・・あ・・・ああ・・・!!!悪かった 今のは・・・・・・つい」

 

ウソップ「いやいいんだルフィ・・・それがお前の本心だろ」

 

ルフィ「何だと・・・・・・!!!」

 

ウソップ「使えねェ仲間(・・・・・・)は次々に切り捨てて進めばいい・・・!!この船に見切りをつけるんなら・・・おれにもそうしろよ!!!」

 

サンジ「おいウソップ下らねェ事言ってんじゃねェぞ!!!」

 

ウソップ「いや本気だ・・・前々から考えてた・・・」

 

ウソップ「正直おれはもうお前らの化け物じみた強さにはついて行けねェと思ってた!!!特にエックス達イレギュラーハンターに変身するチートに近いララとララに普段召喚されっぱなしの優しさのアイリス。デバイスで召喚もできるエックスのチキュウ世界のシグマを含むボス達はララ引率の元、皆で見てきてかなりの強さだったしな。各部隊の隊長の奴もいるぐらいだもんな。今日みてェにただの金の番すらろくにできねェ この先もまたおめェらに迷惑かけるだけだ おれは・・・!!!弱ェ仲間はいらねえんだろ!!! ルフィ お前は海賊王になる男だもんな おれは何もそこまで”高み”に行けなくていい・・・!!」

 

ルフィ「!」

 

ウソップ「ーーー思えば海へ出ようとした時に・・・お前らが船に誘ってくれた」

 

ゾロ《何言ってんだよ 早く乗れよ》

 

ルフィ《おれ達もう仲間だろ》

 

ララ《ウソップさん 行きましょう!!》

 

ウソップ「それだけの縁だ・・・・・・!!意見が食い違ってまで一緒に旅をする事ねェよ!!!」

 

ウソップは船室を出る。

 

チョッパー「おいウソップどこいくんだ!!!」

 

ウソップ「どこ行こうとおれの勝手だ おれは この一味をやめる」

 

ララ「ちょっとウソップさん!!」

 

アイリス「待ってください!!」

 

ナミ「ダメよ!!待ってよ!!!」

 

サンジ「おい戻れ!!!」

 

チョッパー「え!?え!?行かないでくれよォ!!!ウソップ~~~~~!!!」

 

ルフィ「・・・・・・」

 

ウソップ「お前とはもう・・・やっていけねェ 最後まで迷惑かけたな」

 

ルフィ「・・・・・・!!」

 

ウソップ「この船は確かに船長であるお前のもんだ・・・だからおれと戦え!!おれが勝ったらメリー号は貰って行く!!モンキー・D・ルフィ・・・・・・!!俺と勝負だァ!!」

 

ルフィとウソップは互いに睨み合う。

 

ナミ「え!?え!?ちょっと何言ってんの!?」

 

ウソップ「今夜10時!!!またおれはここへ戻ってくる そしたらメリー号をかけて 勝負だ!!お前を倒してメリー号は貰って行く それで おれとお前達との縁も それで終わりだ!!」

 

そして、ウソップは一度10時まで準備を開始する為に、街に行ったようだ。

 

ララとアイリスは外で内緒話へ。

 

アイリス「どうするんですか?」

 

ララ「うん。でもウソップは2代目のサニー号が出航した時に、エニエスロビーに行ってCP9との激戦から奪還したロビンより後にメンバーとして復帰してくれるから大丈夫よ。最初は敵対したけど、船大工として新メンバーになるフランキーがサニー号にメリーのミニ版を仕込んだから。」

 

アイリス「なるほど・・・。」

 

ペケ「結局ウソップは維持張っていただけですな。」

 

ララ「うん まァね。ルフィとウソップの勝負が終わったら、あの異空間の扉とアーマーカプセルとデータ転送マシンは女神様に頼んで、一度女神様の所へ行ってもらうの。メリー号はエニエスロビーまで来てルフィ達を助けて脱出するけど、限界来て、皆の目の先で海で燃やされながら供養になったの。その時声がアイスバーグ達も含む全員にメリー号からの声が聞こえたの。」

 

アイリス「声?」

 

ペケ「声ですか?」

 

ララ「うん。メリー号に宿ったようなクラバウターバンなの。」

 

アイリス「私とウソップが空島で見たあれですか?」

 

ララ「ゾロ、サンジは泣いていなかったけどね。でもクラバウターバンは言っていた。「ごめんね・・・もっと皆を遠くまで運んであげたかった。ごめんね。ずっと一緒に冒険したかった。だけど僕は・・・の所でルフィの謝罪もあり、だけど僕は幸せだった。今まで大切にしてくれてどうもありがとう。僕は本当に幸せだった。君たちがいたから。」って・・・」

 

ララは思わず涙目になってしまう。

 

アイリス「ララ様・・・」

 

ペケ「メリーも本当にそうだったでしょうね。」

 

ララ「皆は大泣きだったよ。ロビン姉さんは涙目だったけど。2名であるゾロ、サンジは泣いてはいなかったかな。」

 

ペケ「なるほど・・・」

 

ララ「サニー号が出航して、ちょっと時間経過したら、扉はラウンジの後ろ辺りの壁に、アーマーパーツカプセルとデータマシンはサニー号のラウンジの側面辺りにでも設置しようかな。」

 

そして、ウソップが一度メリーを去っていってからある程度経過。

 

ナミはルフィに。

 

ナミ「なによもう!!!こんなバカな事やめてよ!!!どうして仲間同士でこんな事しなきゃいけないの!!?もう少し時間をおけばお互い頭も冷えるでしょ!?ウソップだって急な話でカッとなっただけよっ!!」

 

ルフィ「・・・・・・ ・・・・・・こうなったら退き返せねェよ」

 

ナミ「そんな事ない!!あんたが謝ってそして もう一回話し合えばいいじゃない!!」

 

ルフィ「だから・・・もうムリだって・・・・・・」

 

ルフィ「カッとなった勢いで命を賭けるほど ウソップはバカじゃない・・・・・・また話し合って変わるくらいの意見ならこんな事にゃならねェよ・・・わかったらあっち行け!!」

 

ナミ「ルフィ」

 

ルフィ「だから昼間に来たんだろ?ここに(・・・)!!フランキー一家がよ!!!」

 

サンジ「何でその時お前の手で全員再起不能にしとかなかったんだ!!!そしたらウソップが襲われて負い目感じる事もなかったろ!!!」

 

ゾロ「だったらお前とアイリスが買い物になんか行かずにあいつらと殺りあえばよかったじゃねェか!!」

 

サンジ「おれはコックとして必要な食料を アイリスちゃんはお供としてだな!!」

 

ナミ「やめなさいよ!!!こんな時にっ!!!」

 

二人はビクっとなる。

 

ナミ「終わった事で言い合いしないで!!」

 

ララ「そうですよ!!2人ともそこまでにしてください!!」

 

アイリス「そうです。」

 

サンジ「ナミさん ララちゃん アイリスちゃん だけどこのマヌケときたら」

 

チョッパーが入って来た。

 

ゾロ「チョッパー お前・・・ウソップの後追って行ったんじゃ・・・」

 

チョッパー「・・・・・・ ちゃんと治療続けたかったんだけど」

 

チョッパー「追い返された・・・・・・ウソップは今・・・街で宿とってる 「おれとお前は」「もう仲間じゃねェんだから」「船に帰れ!!!」って・・・」

 

ナミ「・・・・・・!!!」

 

チョッパーはララの足に抱き着く。

 

チョッパー「ララ・・・俺・・・。」

 

ララは座ってチョッパー抱きつつ、頭を撫でる。

 

ララ「チョッパー・・・。」

 

ナミ「今朝までの楽しかった時間がウソのようね・・・・・・ この上に更に・・・ロビンの身に何か起きてたら・・・何だかこの一味が・・・バラバラになってくみたい・・・」

 

アイスバーグ「麦わらの一味か・・・。ンマー 今夜はどうにも落ち着かねェな」

 

ルフィ「約束の10時だ ウソップが来るぞ」

 

ルフィは船から降りて、立って待つ。

 

ルフィ「お前ら 船から下りて来るなよ いいな」

 

そして、ウソップはやって来た。

 

ナミ「来た!!」

 

チョッパー「ウソップ~~~~!!!」

 

ララ「ウソップさん!!」

 

アイリス「ウソップ!!」

 

ルフィ「怖気づかずに来たな・・・どんな目にあっても後悔するなよ!!!お前が望んだ事だ!!!」

 

ウソップ「当たり前だ 本気で来いよ 返り討ちにしてやる!!!もうお前を倒す算段はつけてきた!!!」



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第245話「ルフィVSウソップ! ぶつかる男の意地」

チョッパー「止められねェのか!?ウソップひどいケガなんだよ!!」

 

ゾロ「見てられねェなら部屋にいろ」

 

ウソップ「手の内を知らねェ今までの敵と一緒にするなルフィ おれとお前は長い付き合いだ お前の能力はよく知ってる」

 

ウソップ「聞いて驚くなよルフィ」

 

ルフィ「!」

 

ウソップ「俺には!!!8千人の部下がいる!!!命が惜しけりゃ今すぐ降参しろォ!!!」

 

チョッパー「ええ~~~~~~~!!?8千人も!!?」

 

ララ「チョッパー・・・。」

 

ゾロ「お前部屋に入ってろ」

 

ルフィ「お前にそんな部下はいねェ事くらい知ってる!!!」

 

ウソップ「”ウソ~~~~~~ップ呪文(スペル)”!!!」

 

ウソップ「全ての歯の間にカミソリがはさまった」!!!」

 

チョッパー「ギャ~~~~~~~!!想像しただけで痛ェェ!」

 

ゾロ「お前部屋に入ってろ」

 

ルフィは突っ込む。

 

ルフィ「”ゴムゴムの!!」

 

ウソップは突如吐血したような振る舞い、ルフィは思わず止まる。

 

ナミ「ウソップ!!!」

 

ララ「ウソップさん!!」

 

アイリス「ウソップ!!」

 

チョッパー「うわ~~~~~~!!ほら!!もうやっぱり体がー!!!」

 

ウソップ「”必殺” ”ケチャップ星”!!!」

 

ウソップ「何だ 敵に同情か!!?ずいぶん余裕だな!!”閃光貝(フラッシュダイヤル)”!!!」

 

ウソップは”閃光貝(フラッシュダイヤル)”でルフィの目をくらます。

 

パチンコを構える。

 

ウソップ「”必殺”!!”卵星”!!!”星”!!!”星”!!!」

 

ウソップは卵を連続発射。

 

ルフィ「うわっ!!!くせぇっ!!腐ってる くそっ!!!この野郎マジメにやれぇ!!」

 

ウソップ「ばかばかしいか!?大マジだぞルフィ・・・!!これが!! おれの戦闘だ!!!ホラそんな大口開けてると火傷すんぞ!!!」

 

ウソップはルフィの口に撃ちこんだ。

 

ウソップ「”必殺タバスコ星”!!!」

 

ルフィは辛さに火を吹く。

 

ルフィ「辛ェ~~~~~~~っ!!!」

 

ウソップ「のたうち回るのも気をつけろよ 足下はすでに”まきびし地獄”だ!!!」

 

ルフィは倒れるが、まきびしに痛がる。

 

チョッパー「ウソップのペースだ・・・・・・!!」

 

ウソップ「いいかルフィ!!俺は必ずお前を倒してメリー号を貰っていく!!!どんな手を使ってもな!!!」

 

ナミ「ウソップ・・・。」

 

ララ「ウソップさん・・・。」

 

ウソップ「”必殺””コショウ星”!!!」

 

ウソップの胡椒がルフィに命中し、ルフィはバランスを崩し、転倒。まきびしが刺さる。

 

ウソップ「言ったろ おれはお前に効かねェ攻撃はしねェぞ!!!」

 

ルフィ「ウゥッ・・・・・・!!!ゲホ!!!ゲホ!!!ハァ・・・!!!くそ・・・!!くせェし辛ェし・・・!! 痛ェ・・・・・・」

 

ウソップ「一瞬もスキは与えねえェ!!!”必殺”・・・ ”手裏剣流星群”!!!」

 

手裏剣の連続である。

 

ルフィは避けるが、

 

ルフィ「ハァ・・・・・・ハァ ハァ・・・!!」

 

ウソップ「・・・・・・」

 

ルフィ「ハァ・・・・・・!! !」

 

周りに煙が。

 

ルイ「え? 煙!?」

 

ウソップ「ハァ・・・ハァ・・・・・・・!!”風貝(ブレス)”だ!!卵のせいで匂いに気づかなかったろ そこにガスが充満してるなんて」

 

ルフィ「!!!」

 

サンジ「ガス」

 

ナミ「まさか・・・・・・!!」

 

ララ「爆発を発生させる!?」

 

ウソップ「悪ィな!!食らえ!!」

 

ウソップは小型火の玉を飛ばす。

 

ウソップ「”火炎星”!!!」

 

大爆発発生。

 

その時の衝撃波にメリー号は揺れる。

 

ゾロ「なんて爆発だ!!」

 

アイリス「煙の量もハンパじゃありません!!」

 

ララ「ルフィさん!!」

 

 

ナミ「ルフィ ウソップ・・・・・・!!」

 

ルフィは仰向けで倒れていた。

 

ウソップ《おれはこの村に大海賊を率いるウソップ!!人々はおれを称え!我が船長キャプテーン・ウソップと呼ぶ!》

 

ルフィ《ハッハッハ!!おめェおもしれぇな!!》

 

ウソップ《おいてめェおれをコケにするな!!》

 

ルフィ《何で?俺達もう仲間だろ?》

 

ウソップ《島が見えたぞーーー!!》

 

ルフィ《うおーーースゲー!!何だあの島 よーし行けー!!メリー!!全速前進~~~!!》

 

濡れたメリーの目は泣いているかのようである。

 

ナミ「いやだ こんなの・・・」

 

チョッパー「ルフィ~~~!!ウソップ~~~~~!!」

 

ララ「もう止めてください・・・。」

 

アイリス「お願いだから・・・。」

 

ウソップは立ち上がる。

 

ウソップ「知ってるぞ・・・お前はこのくらいじゃくたばらねェ・・・・・・」

 

ルフィは歩いてくる。

 

ウソップ「知ってるぞルフィ お前はどんな戦いでも全力を尽くす事を。お前の手の内は知り尽くしてる!」

 

ウソップは構える。

 

ルフィは突っ込んできた。

 

ウソップ「”必殺”・・・」

 

ルフィ「”ゴムゴムの”!!」

 

ルフィ「”銃乱打(ガトリング)”!!」

 

ウソップ「”炸裂 サボテン星”!!!」

 

ルフィのパンチが一個に当たり、大量のトゲとなって弾けた。

 

ルフィはダメージを受け、吹っ飛ぶ。

 

ルフィ「痛ェ!!」

 

ウソップは次へ移る。

 

ウソップ「”三連火薬星”!!!」

 

ルフィは避けるが、火薬星は地面に着弾し爆発。ウソップは連続で行い、ルフィは転げながら避ける。

 

ルフィ「ゴムゴムのーー!!”(ピストル)”!!!」

 

ルフィはウソップの顔面へ直撃させると、両腕を後ろへ伸ばし突進。

 

ルフィ「”ゴムゴム”のォー!!”バズーカー”!!」

 

ルフィは前へ突き出すが、ウソップが前に何かを持ってきて防ぐ。

 

ウソップ「”(ダイヤル)”だ 貰ったぞ・・・お前の衝撃」

 

ウソップは左手をルフィの顔面へ持ってきて、

 

ウソップ「”衝撃(インパクト)”!!!!」

 

ルフィは吹っ飛ぶ。

 

ララ「ええェェ!?」

 

ナミ「”衝撃(インパクトダイヤル)”・・・・・・!!」

 

ウソップ「うああああっ!!!」

 

ウソップは左腕に来たようだ。

 

ウソップ「どうだ畜生ォオオ!!」

 

しかし、ルフィは着地した。

 

ルフィ「ハァ・・・ハァ・・・」

 

ルフィは右腕をめいいっぱい後ろに伸ばす。

 

ルフィ《新しい船と仲間に!!》

 

ララを含むゾロ、ナミ、ウソップ《乾杯だァァ!!》

 

ララ《こんな感じですか?》

 

ルフィ《いいな あと帆にも描こう》

 

ウソップ《俺も燃えて来たぜ!!》

 

ルフィ《よっしゃ完成!!これで海賊船ゴーイング・メリー号の出来上がりだァ!!》

 

ルフィ「”ゴムゴムの”ーーー!!”銃弾(ブレッド)”!!!!」

 

ルフィの右腕の拳がウソップの腹に勢いよく命中した。

 

ウソップは吐血。

 

ナミ「・・・・・・!!!」

 

チョッパー「ウソップーーー!!」

 

ララ「ウソップさん・・・。」

 

アイリス「ウソップ・・・。」

 

ウソップは倒れる。

 

ゾロ「勝負あったな」

 

ルフィは座り込む。

 

ルフィ「バカ野郎・・・!!お前がおれに 勝てるわけねェだろうが!!!!」

 

ルフィは立ち上がり、帽子を取りに行く。

 

ナミ「いやだ・・・・・・もう・・・!!」

 

ルフィは拾った帽子を被る。

 

ルフィ「メリー号は お前の好きにしろよ」

 

ウソップ「・・・・・・!!」

 

ルフィ「新しい船を手に入れて・・・この先の海へ 俺達は進む!!!」

 

ウソップ《おいかわれよルフィ!!》

 

ルフィ《だめだ!!ここはおれの特等席なんだ!!》

 

チョッパー《何作ってんだ?ウソップ》

 

ウソップ《コラコラお前ら!!ウソップ工場は土足厳禁だぞ!!》

 

ララ《ウソップさん!!射撃系のイチオシ動画観てみますか?狙撃での参考になるかと。》

 

ララがスマホでの動画を持ってきた。

 

ウソップ《おお!!ララ 見せてくれ!!》

 

ウソップ《いつか絶対に!!エルバフへ!!戦士の村へ行くぞ!!》

 

ルフィ《よし!!ウソップ!!必ず行こう!!》

 

ウソップ《ノッて来いノッて来い!!黄金前夜祭だ~~~~~!!》

 

ルフィ「じゃあな・・・・・・ウソップ 今まで・・・楽しかった」

 

チョッパーがリョックを持って飛び出そうとした。

 

サンジ「おいっ!!行くなチョッパー!!!」

 

サンジはチョッパーの肩を掴む。

 

チョッパー「・・・・・・!!何でだよ!!!ただでさえボロボロの体なのに あんな目にあって・・・!!」

 

サンジ「ケンカやゲームじゃねェんだ!!!」

 

チョッパー「だから何だ!!!おれは医者だ!!!治療くらいさせろォ!!!」

 

チョッパーは人型になって振り払うが、サンジが押し倒す。

 

サンジ「この勝負に敗けてその上・・・同情された男がどれだけみじめな気持ちになるか 考えろ!!!不用意な優しさが どれ程”敗者”を苦しめるかを考えろ!!!あいつはこうなる事を覚悟の上でこの勝負を挑んだんだ」

 

ルフィはメリー号の前まで来た。

 

ナミ「・・・・・・」

 

ララとアイリス「「・・・・・・」」

 

ルフィ「重い・・・!!!」

 

ララ「ルフィさん・・・。」

 

アイリス「ルフィ・・・。」

 

ゾロ「それが船長(キャプテン)だろ・・・!!!迷うな お前がフラフラしてやがったら 俺達は誰を信じりゃいいんだよ!!!」

 

チョッパーは船を飛び降り、ウソップの元へ走る。

 

ゾロ「船を空け渡そう」

 

チョッパーは回復道具一部を置いていく。

 

ゾロ「俺達はもう・・・この船には 戻れねェから」

 

ルフィ、チョッパー、ウソップは泣いていた。

 

ゾロ「ララ あのアーマーカプセルとデータ開発マシンに、あの異空間にしてお前の居住スペースである扉はどうすんだ?」

 

ララ「新しい船を手に入れるまでは、スマホで女神様に連絡して、一度女神様の所へ移動して貰います。」

 

ゾロ「そうか・・・。」

 

ナミ「そうなのね・・・。」

 

サンジ「分かったよ ララちゃん。」

 

アイリス「ララ様・・・。」



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第246話「激震水の都! 狙われたアイスバーグ!」

メリー号には倒れているウソップ以外誰もいない。アーマーカプセルとデータ転送マシン、異空間にしてララの居住スペースの扉はララが女神様に連絡して、2代目の新しい船・サウザンド・サニー号が手に入るまで女神様の所へ移動して貰った。

 

翌朝 ウォーターセブン裏町ーーー

 

記者「第一発見者は誰ですか!!?

 

市民「おい聞いたか昨夜の 造船島の事件!!」

 

女性市民「フランキーがやったに違いないわ!!あんな奴野放しにしてるからこんなことになるのよ・・・!!」

 

市民「いや造船所を出入りする海賊達の仕業って線も強いんだ 現に昨日遅く岬のバーカーすがってたらしいじゃねぇか。」

 

市民「それが関係してんのかい!?」

 

市民「分からねえがとにかく職長達にノされた海賊達は多いからな。」

 

付近をサンジが通りすがり、屋内を徘徊。

 

裏町の宿屋ーーー屋上

 

サンジは屋上への扉を開けた。

 

ララ「サンジさん・・・。」

 

アイリス「サンジ・・・」

 

サンジ「ここにいたのか せっかく宿とったのに部屋に誰もいねぇーーーロボットであるアイリスちゃん以外は揃って眠れてねぇんだろ・・・・・・」

 

アイリス「はい・・・。ロボットの私は睡眠は必要ないので・・・」

 

サンジ「だよな。ルフィは?」

 

チョッパー「あそこ」

 

チョッパー「サンジ どこ行ってたんだ?」

 

サンジ「夜中中岩場の岬を見張ってた・・・・・・ロビンちゃんが・・・・・・帰って来やしねぇかと思ってよ」

 

ララ「そうですか・・・。」

 

サンジ「・・・・・・どこ行ったんだろうな 何も言わずに・・・・・・」

 

チョッパー「この島に着いてから悪い事ばっかりだ。お金盗られて、ウソップともあんな事になるなんて。ウソップ あんなひどいケガしてるのに今頃は熱出して動けないでいるに違いないんだ!!」

 

ゾロ「チョッパー・・・。もう言うな・・・アイツのことは。」

 

ララ「チョッパー 仕方ない事なんだから・・・。」

 

アイリス「そうだよ。」

 

チョッパー「・・・・・・」

 

サンジ「今日は町ん中を探してみようと思う。」

 

チョッパー「見つかるかな?ロビン・・・」

 

サンジ「さぁな。これといって宛てがあるわけじゃねぇが。とにかくこの町にいる事は確かだ。もし何かあってもこの宿を落ち合い場所にしよう。」

 

チョッパー「お・・・・・・!!おれも行くぞ!!探しに!!」

 

サンジ「そうか・・・よし」

 

ララ「サンジさん アイリスも一緒に行っても?」

 

サンジ「ああ よろしく頼むよ アイリスちゃん。」

 

アイリス「はい!!」

 

ナミ「ルフィ!!」

 

ナミが勢いよく扉を開けた。

 

サンジ「ナミさん・・・・・・」

 

ナミ「大変なの 今 町中この話で持ちきりで・・・・・・!!ルフィ・・・!!昨日の夜 造船所のアイスバーグさんが・・・!!」

 

パウリー「アイスバーグさんが自宅で撃たれた!!?オイ!!フザケんな殺されたのか!!?だいたいあの人は人に恨みを買う様な」

 

デンデン虫「いやオイちょっと待て落ち着けパウリー!!とにかく聞け!いいか。アイスバーグさんは今朝 部屋で血まみれになって倒れてるトコを発見されたんだ 今まで昏睡状態で・・・意識はねぇが とにかくお前・・・すぐ本社へ来い!!!」

 

カク「ルル!パウリーは!?」

 

ルル「今呼んだとこだ すぐに来る」

 

カク「そうか・・・。外はもう新聞記者が押しかけて大騒ぎじゃ 何がどうなってるのか知りたいのはワシらの方じゃというのにーーー社内中荒らされてはおるが 金品を盗まれた形跡もない 強盗でもなさそうじゃ 一体誰が何の為にアイスバーグさんを。」

 

ルル「ーーーしかしえれェ事になった・・・町はパニックだぞ・・・・・・あの人にもしもの事があったらガレーラカンパニーも、このウォーターセブンもお終いだ!!」

 

アイスバーグはベッドで点滴を打って寝ている。

 

カリファ「先生いかがでしょう」

 

医者「んん・・・弾は・・・正面から2発・・・後ろから3発・・・昨夜あの部屋で何が起きたのかは知らんが ヒドイもんだよ」

 

ルル「鑑識が言うにゃ・・・社内のどこの鍵も開けられた形跡はないそうだ 入れるハズのない部屋で起きた事件ーーー現場で見つかったのは・・・・・・どこにでもありそうな 仮面が一つ・・・・・・」

 

ルフィ「アイスのおっさんが・・・・・・!?」

 

ララ「あの人がですか!?」

 

ナミ「ええ 撃たれて今 意識不明だって・・・!!」

 

ルフィ「あんなにみんなに慕われてるおっさんが・・・何で・・・」

 

サンジ「誰だい そりゃナミさん ララちゃん」

 

ナミ「昨日造船所で私達がお世話になった人よ 造船会社の社長でウォーターセブンの市長」

 

ララ「この島での相当な権力でしょうね・・・。」

 

サンジ「ほう。そりゃまたずいぶんと大物が・・・」

 

アイリス「なんと・・・」

 

ナミ「ええ この街ではこれ以上無いほどの大事件よ」

 

ルフィ「ちょっと行ってくる」

 

ルフィは飛び降りた。

 

ララ「ルフィさん!!」

 

ナミ「待ってルフィ 私も行くから ララ あなたも行くんでしょ?」

 

ララ「はい!!」

 

ナミとララはルフィを追う。

 

サンジ「じゃあ俺らはロビンちゃんを探しに行くぞ お前は?」

 

ゾロ「いや・・・・・・おれはもう少し・・・・・・成り行きを見てる・・・」

 

サンジ「・・・?」

 

アイリス「成り行きですか・・・?」

 

サンジ「行くぞ アイリスちゃん。」

 

アイリス「はい。」

 

サンジとチョッパー、アイリスの3人はロビン捜索へ。

 

街には新聞が配られる。

 

「号外だよ~~~~!!!号外号外ィ!!!ウォータセブンの英雄!!!市長アイスバーグさんに 暗殺の魔の手が伸のびた!!!事件の速報だよォォ!!」

 

男性「アイスバーグさんは無事なのか?」

 

女性「ヒドイわ。どうしてこんな目に!?」

 

男性「誰がこんな事を!?」

 

男性「犯人は何もんだ!?」

 

男性「何も手掛かりが載ってねぇぞ!!」

 

男性「おい新聞屋!!肝心な事が書いてねぇじゃねぇか!!」

 

男性「どうなってんだよ!?」

 

男性「こんな物騒なマネやらかすのは海賊共だろ・・・。やっぱり。」

 

男性「俺たちでとっ捕まえてやりてェぜ。」

 

男性「昨日も一番ドックで暴れた奴がいたしな。」

 

男性「三日月の一味か!?」

 

ルル「おれは案外・・・政府の仕業じゃねぇかと思うぜ」

 

カク「ルル 何を?」

 

ルル「コーギーさ・・・・・・毎度アイスバーグさんに何か話を持って来てはつき返されて帰ってく」

 

男性「やっぱりフランキーが犯人だろ!?」

 

ルル「それが何の話か知らねぇが逆恨みでこんな事」

 

カク「よせ政府の文句など・・・誰かの耳に入ったらお前もただじゃ済まんぞ」

 

男性「許すまじき犯人の目的は富か権力か!!?足跡も残さず消えた暗殺者は何者なのか!!!」

 

パウリー「どこのどいつだ・・・!!!許さねぇぞ絶対!!!」

 

 

アナウンス〈ご乗車ありがとうございました まもなく水の都”ウォーターセブン” ブルーステーション ブルーステーション 到着でございます〉

 

ステーション内には乗客達が乗り降りしていた。

 

その中には仮面をつけたフランキーの姿も。

 

記者「パウリーさん!!今回の事件について一言コメントを!!」

 

記者「どういう連絡を受けてここへ!?」

 

パウリー「うるせぇ 道を開けろ!!」

 

記者「会社の方からはどのように説明されたんでしょう!?」

 

記者「一言お願いします!!」

 

パウリー「聞こえなかったのか!?道を開けろと言ったんだ!!」

 

記者達は質問責めにするが、

 

パウリー「どけっつってんだろうが!!馬鹿野郎共!!」

 

ルフィは走るが、ヤガラにナミとララが乗っていた。

 

ナミ「ルフィ!!こっちよォォ!!」

 

ララ「ルフィさーーん!!」

 

ルフィは飛び降りて、ヤガラのララはギリギリでどく。

 

ルフィ「よーーし!!急げぇぇ!!ヤガラ!!」

 

ナミが一発頭をぶつ。

 

ララ「自業自得ですよ。」

 

ナミ「大丈夫?ヤガラちゃん。じゃあお願いね?」

 

ヤガラは進みだす。

 

ナミは新聞をルフィの腹に放り投げた。

 

ナミ「アイスバーグさんの事が載ってるわ。」

 

ルフィ「ん?」

 

ララ「それよりルフィさん ちょっとだけどいてください・・・。」

 

ルフィ「ああ 悪ィな。新聞一緒に読むか?」

 

ララ「はい・・・。」

 

ルフィは新聞を広げた。

 

ルフィ「襲われたってのはホントなんだな・・・。」

 

ララ「アイスバーグさん・・・。」

 

ナミ「ええ。これじゃ造船所に行っても会えないかもね。」

 

ルフィ「じゃ おっさんの家に行ってみよう。」

 

ララ「ですね。」

 

ナミ「自宅は本社の中にあるんだって。」

 

ヤガラは水路を進む。

 

ナミはウソップが倒れていた場所を思い出していた。

 

ルフィ「ナミ・・・今何考えてた?」

 

ナミ「!?」

 

ララ「あの人の事はいいんです・・・。」

 

ナミ「そうね・・・。」

 

フランキーは家に着くが、

 

フランキー「キウイ・・・モズ・・・おれァ・・・おれは今夢を見てんのか・・・?」

 

キウイ「いいえ アニキ」

 

モズ「確かにここはフランキーハウスのあった場所」

 

キウイ「しかし これはまた・・・」

 

モズ「ずいぶんだわいな」

 

フランキーは仮面を放り捨てる。

 

フランキー「どォオオなってんだコリャア~~~~!!!!」

 

フランキー「ハァ・・・・ハァ・・・誰だ?人の留守中にこんなマネを!?そうか・・・・・・・・・あいつら(・・・・)だ!!!!」

 

フランキー「おのれ・・・”麦わらのルフィ”に、確か”ジョシコウセイのララ”にしてイレギュラーハンターとかいう小娘か・・・!!!これがおれへの報復がこれか!!おれのかわいい子分達をよくも・・・!!」

 

キウイ「無残だわいな・・・」

 

フランキー「許さん・・・・・・!!!」

 

一家「フランキーのアニキ!!か・・・・・・帰って来たんですね!!!」

 

フランキー「おう おめぇら無事だったのか!?よかったぜ・・・。」

 

一家「ひどい目にあいましだ・・・・・・!!あいづらもうメチャクチャで・・・俺たち どうしてもアニキに仇取って貰いたくて・・・!!麦わら達の動向を探ってまじた・・・・・・!!」

 

フランキー「どこに居るんだ・・・・・・!!!」

 

一家「あいつらが宿に入るとこ見つけまして そこからさっき造船島への方へ向かいました・・・」

 

一家「となりゃあきっと昨日居た1番ドックに行ったんですぜ・・・!!」

 

フランキー「そうか・・・分かった・・・!!”麦わらのルフィ”に”ジョシコウセイのララ” 必ずぶっ潰す!!そしてララ 小娘とはいえ容赦しねぇぞ!!」

 

ウォ-ターセブンの北の駅ーーーシフトステーション

 

チムニー「ばーちゃん!!ばーちゃん すごい風だよ!ねぇ!!」

 

チムニーとゴンベははしゃぐ。

 

ココロばあさん「はしゃぐんじゃらいよ・・・・・・!!」

 

ココロばあさん「南の風・・・カロックらねェ・・・」

 

ココロばあさん「波もだいぶ荒れてきた・・・今夜にはもう”運航停止”らねェ・・・コリャ・・・」

 

ココロばあさん「チムニー!!ゴンベ!!島に帰る支度をしな!!」

 

チムニー「はーい!!」

 

ココロばあさん「”アクアラグナ”が来るよ」

 

街に警報が出される。

 

アナウンス〈お知らせ致しますーーーこちらはウォーターセブン気象予報局ーーー只今島全域に”アクア・ラグナ”警報が発令されました ウォータセブン到達は今夜半過ぎと見られます。〉

 

男性「・・・そうか もうそんな時期だ・・・!!」

 

女性「アイスバーグさんの事件で頭がいっぱいだったわ」

 

男性「おーーーい”アクア・ラグナ”が来るぞ~~~~!!聞いてない家にゃ知らせてやれーーー!!」

 

男性「仕事は休みにしろー」

 

アイリス「え?」

 

チョッパー「何だ?」

 

サンジ「アクア・ラグナ?」

 

サンジ「おいちょっとあんた!!今の放送何なんだ?」

 

アイリス「アクア・ラグナって・・・」

 

男性「何なんだってそりゃあ・・・二人は旅の人かい いやそりゃ運の悪い時に来たもんだァ ”アクア・ラグナ”ってのはつまり「高潮」の事さ」

 

サンジ「高潮か・・・。」

 

男性「ああそうだ ちゃんと 高い所へ避難しとかねェと この町は海に浸かっちまうぞ」

 

アイリス「ええっ!?」

 

サンジ「町が・・・海に!?」

 

男性「ハハ 別に今すぐってわけじゃねェから大丈夫だ 予報じゃ今日の夜中だとさ まァ毎年の事だ 気ィつけなよ」

 

サンジ「ああ。」

 

アイリス「ありがとうございます!」

 

チョッパー「海に浸かるって・・・え!?ここ沈むのか!?」

 

アイリス「それくらいの規模の高潮が来るって事みたい・・・。」

 

サンジ「そうらしいな・・・とにかく急いでロビンちゃんを探そう」

 

アイリス「はい。」

 

チョッパー「うん。」

 

チョッパー「ところでどこを探せばいいんだ?」

 

サンジ「そうだな。彼女の行きそうなトコはどこだ?」

 

アイリス「本屋か遺跡辺りはありそうなんですけど・・・。」

 

チョッパー「俺もそんな気がする・・・。」

 

サンジ「ここら辺に本屋はあっても遺跡はねェだろ・・・。」

 

サンジ「他は?」

 

サンジは走り出す。

 

チョッパーとアイリスも走り出す。

 

サンジ「じゃあ好きな物は?アイリスちゃんもどうなんだ?」

 

チョッパー「さあ。」

 

アイリス「私も彼女の事を把握はしてませんし!」

 

チョッパー「サンジは他の知ってんのかよ!?」

 

アイリス「サンジは知ってそうですよ!!」

 

サンジ「俺は知らねェから聞いてるんだよ!!」

 

サンジ「アイリスちゃんはいいけど、おめェは俺の前に出るんじゃねェよ!!」

 

チョッパー「なんでだよ!?」

 

アイリス「二人ともケンカはしないでください!!」

 

サンジ「もしかして俺たちロビンちゃんの事 何にも知らなくねェか?」

 

女性「何か教えて!?」

 

男性「アイスバーグさん!!」

 

ルフィ「入れねェか・・・。」

 

ララ「完全に門は閉じてますしね・・・。」

 

ルフィ「どの道もっかい会わなきゃなんねェんだけどな。アイスのおっさんには」

 

ナミ「ねェ すいません。本社の入り口って分かりますか?」

 

男性「ああ 無駄だと思うぞ。1番ドックの中から入るんなら 中には関係者か特定の記者達しか入れねェんだ 心配で居ても立ってもいられねェのはみんな同じさ・・・」

 

ナミ「そう・・・。」

 

ララ「困りましたね。」

 

ナミ「ありがとう・・・」

 

フランキー「何の騒ぎだコリャア わらわらと・・・・・・まっ 観客は多い方がいいか。」

 

何やら音楽的なリズムが。

 

男性「うわあ!!こ・・・このリズムは!!!」

 

男性「まさか!!そんなバカな!!!」

 

フランキー「へいお前達 今呼んだのか?」

 

男性「呼んでねェよ!!!」

 

男性「どこだ!!」

 

男性「あ!!!あそこだーーー!!」

 

弾幕が張られ、フランキーとお供二人の影が。

 

フランキー「アウ!!アウ!!恥ずかしがらずに聞いてみな!!おれの名を!!!」

 

男性「聞きたくねーーー!!」

 

男性「アイスバーグさんを襲ったのはお前だろーー!!」

 

男性「ええ!?あいつが!!?」

 

男性「そうに決まってる!!」

 

男性「この島から出ていけー!!」

 

男性「縛り首だこのチンピラーーー!!」

 

フランキー「アーうるせえハエ共め」

 

弾幕は外される。

 

フランキー「おれはこの島一のスーパーな男!!ウォータセブンの裏の顔!!そうだ おれは人呼んで ワァオ!!!」

 

フランキー「んーーーーーーーーっ!!」

 

フランキーはポーズを取り、

 

フランキー「フランキーーーーーーーっ!!!」

 

ギャラリーは逃げ出す。

 

ララ(フランキー・・・エニエスロビーでの一件後はサニー号と共に新メンバーになる・・・。ついでに前半分がサイボーグだから。)

 

ペケ(そうなのですか!?)

 

フランキーはサングラスを上に上げる。

 

フランキー「出てこい”麦わら”にララの小娘がァ!!」



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第247話「イレギュラーハンター&ゴムゴム人間VS火を吹く改造人間(サイボーグ)

フランキー「出てこい”麦わら”にララの小娘ェ!!ここに居る筈だァ!!麦わらのルフィ!!ジョシコウセイノのララ!!」

 

ルフィ「・・・・・・なんだあの変態野郎・・・俺とララの事呼んだぞ!?」

 

ララ「下は海パンです・・・。」

 

ナミ「今、みんなフランキーって言ってなかった!?」

 

ルフィ「あいつが・・・・・・!!?」

 

ララ「ウソップさんをやったのもあの人!」

 

ルフィと共にララも少しは怒ってる。

 

ナミ「ルフィ・・・ララ・・・。」

 

ルフィ「おい!!!海水パンツ!!!」

 

フランキー「あン!!?」

 

フランキーは睨んできた。

 

ルフィ「おれがルフィ!!そして」

 

ララ「私がララです!!」

 

カリファ「皆さん」

 

パウリー「カリファ」

 

カリファ「静かに・・・部屋に入ってください」

 

パウリー「え・・・じゃあ」

 

カリファ「アイスバーグさんが・・・たった今・・・意識を取り戻しました」

 

パウリー達「「「よかった!!」」」

 

パウリー達がアイスバーグの元へ。

 

パウリー「アイスバーグさんっ!!」

 

アイスバーグ「ああ ンマーー・・・心配かけた・・・・・・」

 

パウリー「ーーーーとにかく命があってよかったぜ ゆっくりお休みみんなって!!造船所の事はおれ達で何とかしますんで」

 

アイスバーグ「んん・・・・・・ところで・・・昨夜俺の部屋に侵入してきた犯人だが・・・」

 

パウリー「ああ・・・・・・それならまだ捜査中で・・・」

 

アイスバーグ「いや・・・覚えてる」

 

パウリー「え!!?」

 

カリファ「え・・・」

 

アイスバーグ「二人いた 一人は仮面をかぶった大男・・・・・・もう一人は・・・黒髪で長身の女 間違いない あの黒い瞳は」

 

記者「アイスバーグさんの意識が戻ったぞ!!」

 

民達は歓喜した。

 

フランキー「おめぇらかァ・・・”麦わらのルフィ”に”ジョシコウセイのララ”ってのァ!!人の留守中にえらく大暴れしてくれたじゃないの お兄ちゃん お姉ちゃん・・・!!」

 

フランキー「帰ってきて目を疑ったぜおれァ・・・いやいや見事に原型ないんだもんなァおれの家ウチがよ!!子分共もまァヒドイ目にあわせてくれやがってェ・・・ もォ~~ダメだおれ 今週のおれはもうホントに止められねェ 何言ってもおめェ達をボロ雑巾の様にするまでは!!この怒りはおさまらねえェ~~~~っ!!!」

 

ララ「うわぁ・・・」

 

ナミ「ちょっと!!!あんた 私達のお金どうしたの!!?2億(ベリー)!!!返しなさいよ!!」

 

フランキー「あァ!?2億(ベリー)だァ!?そんなもん・・・・・・使っちまってもう カラッケツよォ!! どこぞで奪ってきた金を偉そうに守ろうとすんじゃねェ海賊がァ!!!」

 

ルフィ「そんなのはいい」

 

ナミ「よくないわよルフィ」

 

ララ「ナミさん ルフィさんは言っても中々聞かないですから。」

 

ナミ「ちょっとララ!!」

 

ルフィ「とにかくおれはお前を!!ぶっ飛ばさねェと気が済まねェ!!ララ やるぞ!!」

 

ララ「まァ しょうがないですしね。」

 

フランキー「フン。気が済まねェのはこっちだバカ野郎!!!」

 

ルフィ「おい!!さっさとこっちへ降りて来い!!」

 

男性「うわっ もうダメだ・・・。フランキーが暴れ出すぞーーー!!」

 

男性「うわァ避難しろォ!!」

 

皆は逃げ出す。

 

ララ(あの炎が噴射される!!)

 

フランキーは体を後ろへと反らしつつ、息を目一杯吸い込む。

 

そして、口から火炎放射してきた。

 

その炎は避難しようとした川のみんなが巻き添え食らう所であった。

 

ナミのヤガラも逃げ出す。

 

ルフィ「口から火を吹いた!!」

 

ララ「口からの火炎放射!!」

 

ナミ「何者なの!!?あいつ!!?」

 

フランキー「火ィ吹くのが珍しいか・・・・・・?」

 

ナミ「ねェ ひょっとしたら能力者かもよ・・・!!」

 

ルフィ「何の実だ!?」

 

ララ「でも自然(ロギア)系の火の能力者ならルフィさんのお兄さんですよ!?」

 

ルフィ「それもそうだ!!」

 

ナミ「じゃああいつは!?」

 

フランキーは川に飛び降りた。

 

ルフィ「水に飛び込みやがった!!悪魔の実なら溺れて終わりなんだけどな!」

 

ナミ「きっと滑って落ちたのよ!! 火吹く”能力者”よあいつ!!」

 

しかし、ヤガラは水面に顔をつけると、

 

フランキーが下からアッパーでヤガラの小舟を破壊した。

 

3人は上へ吹っ飛ばされた。

 

ララ「ちょっと!!」

 

ルフィ「泳げんのかっ!!?」

 

ナミ「いや~~~~~~っ!!」

 

フランキー「悪魔の実なんざ食っちゃいねぇっ!!!」

 

ララはデバイス操作で、電磁波球体に包まれ、空中で浮遊が可能なアブソリュート・ゼロへと変わる。

 

フランキー「ララって小娘、おめぇの左腕のデバイスの力 少し聞いてるぜ!!」

 

ルフィも構える。

 

ルフィ「ゴムゴムの・・・」

 

フランキー「それに麦わらァ!!おめぇの能力も聞いてるぜ?」

 

フランキー「”ストロング(ライト)”!!」

 

フランキーは右手を伸ばしてルフィに命中させ、そのまま巨大扉へ打ち付けた。

 

アブソリュートゼロ「ルフィ!!」

 

フランキー「おめぇもだ 小娘がァ!!」

 

フランキーは左手を伸ばして、アブソリュートゼロへ命中させ、そのまま打ち付けようとしたが、きっちり腕でガードし、打ち付けられる前に避けた。

 

フランキー「あの小娘は侮れねぇってかァ・・・。」

 

ルフィは落ちて倒れる。

 

ナミ「ルフィ!!」

 

アブソリュートゼロ「おれはゼロだ そしてイレギュラーハンターだ。変身中は小娘とは呼ぶな。」

 

フランキー「ホントに声も話し方も野郎に変わってるぜ。それにわァったよ・・・。変身中は一応その名前で呼ぶぜ。」

 

アブソリュートゼロは地面近くまで降りたが、浮遊中。

 

ナミ「何 今のは何なの!!」

 

フランキー「・・・・・・あァ知らかなかったのかい・・・お姉ちゃん達 じゃあ教えとこうか・・・」

 

フランキーは右手を掴んで、少し伸ばす。

 

フランキー「おれは ”改造人間(サイボーグ)”だ!! っへへ。」

 

アブソリュートゼロ「ほう。サイボーグか・・・。」

 

ガレーラカンパニー本社ーーー

 

パウリー「麦わらの一味だと!?本当か?その話。」

 

カリファ「ええ。犯人の名前は私も調べたの。今ルッチに政府に確認を取ってもらったわ。そしたら」

 

ハットリ〈ポッポー 政府に連絡を取ったら 麦わらの一味だと言われた。〉

 

カク「ーーーじゃあ犯人はあいつら 麦わらの一味という事になるな。」

 

ルル「何だってんだ 船がもう直らねぇ事のハラいせか・・・・・・!!?」

 

カク「それは分からん。じゃが理由はどうあれ、奴らの仕業という事だけは」

 

パウリー「訳なんざあいつらをふんじばって聞きゃあいい。どういう言い分があるのかは知らねぇが、この落とし前 キッチリとつけさせてもらうぜ。麦わら!」

 

サンジ、チョッパー、アイリスはヤガラに乗って川を移動中。

 

サンジ「ロビンちゃんの姿、見逃すなよチョッパー。」

 

アイリス「サンジ 私はちゃんと探しますから。」

 

サンジ「アイリスちゃん そうかい。」

 

チョッパー「サンジ アイリス その・・・アクア・ラグナってすげぇんだろうな。」

 

アイリス「どでかいんでしょうね。」

 

サンジ「ああ 街を浸かっちまうらしいからな。」

 

チョッパー「中にはそんな高潮が来るなんて知らない奴もいたりして。」

 

サンジ「そりゃあまあ・・・。」

 

アイリス「ああ・・・そっか。」

 

チョッパー「例えばそいつの船なんかエライ事になっちまうんだろうな。」

 

アイリス「・・・うん だろうね・・・。」

 

チョッパー「なァ サンジ アイリス」

 

サンジ「チョッパー そういやお前船に忘れ物したっつってたな?言っただろ?」

 

チョッパー「うん。」

 

アイリス「サンジ・・・。」

 

サンジ「なら しょうがねぇさ。」

 

ヤガラの進行方向を変える。

 

チョッパーは元の戻り、サンジの背中に乗った。

 

チョッパー「待ってろよ!忘れ物!!」

 

アイリス「チョッパー 立ったら危ないよ。」

 

アイリスはチョッパーを両手で掴み、自分の足へと降ろす。

 

タイルストン「う~~・・・ぅぉお!!!大変だァ!!」

 

タイルストンが部屋へ入ってきた。

 

パウリー達「「「声がでけェよタイルストン!!」」」

 

カリファ「無礼者!!みんな大人しくなさい!!」

 

タイルストン「あァっ!!!アイスバーグさんっ!!!気が付いてホントによかったぜ!!!うおお!!!」

 

しかし、部屋の外へぶっ飛ばされた。

 

パウリー「うるせェなおめェはいちいち!!!容体に響くだろ!!!」

 

タイルストン「ウオオオ!!そうだな!!すまん!!!」

 

タイルストンは起き上がり、

 

タイルストン「大変なんだ 聞いてくれ!!!」

 

パウリー「部屋に入るな。そこから話せ!」

 

タイルストン「1番ドックで今・・・!!昨日来た麦わらの海賊と姿を変えるあのピンク髪嬢ちゃんがフランキーとケンカ始めやがって 造船所がメチャクチャにィ!!!うおおおぉ!!!」

 

パウリー「!?」

 

ハットリ「”麦わら”にあのピンク髪嬢ちゃん・・・・・・!!?アイスバーグさん・・・・・・!!」

 

パウリー「あの野郎に、ピンク髪娘・・・よくもてめェらからノコノコと・・・」

 

パウリー、カク、ルル、タイルストンは現場へ向かう。

 

カリファ「ーーー少しお休みください アイスバーグさん・・・ 私がそばについていますから・・・」

 

ルフィは腹に食らいぶっ飛ばされる。

 

クロスファイア・エックス「ルフィ!!」

 

フランキー「てめェもだ!!イレギュラーハンターのエックスめ!!」

 

フランキーはすごいパンチをエックスのボディに食らわそうとするが、クロスファイア・エックスは上手く受け止め、右手の炎属性の電磁波パンチをフランキーの腹に決める。

 

フランキー「なかなかやるじゃねェか・・・。」

 

ルフィも負けじと、ゴムゴムの(ピストル)をフランキーの顔に直撃させ、ぶっ飛ばす。

 

男性「危なーい!!倒れるぞーーー!!」

 

男性「船が壊れる~~~!!!」

 

男性「やめろー!!何ちゅう戦いをするんだ!!!」

 

ギャラリーには悲鳴を上げる女性もいた。

 

ナミ「ルフィーーー!!エックスーーー!!ぶっ飛ばすのよ!! そんな海水パンツ!!!」

 

「アニキーーーー!!」

 

「ファイトだわいなーーーーっ!!!」

 

ルフィ「ハァ・・・ハァ・・・」

 

フランキー「ゼェ・・・ゼェ・・・」

 

クロスファイア・エックス「サイボーグというだけ耐久力は大体あるようだな。」

 

ルフィ「とにかくお前は・・・ぶっ飛ばしてやるからな」

 

フランキー「うははは!!やってみろ お前の攻撃なんざ効きゃあしねェ!!だがイレギュラーハンターのエックス てめェは侮れねェがな!!」

 

フランキーは左手を一度ルフィに向け、掌が展開される。

 

フランキーは「”ウェポンズ(レフト)”!!!」

 

フランキーからの技が飛び出すが、ルフィは避けて、

 

クロスファイア・エックスも電磁波球体に包まれ、X4のフォースアーマーにアーマーチェンジ。チャージショットは4発のストックチャージである。

 

男性「また鎧が変化したぞ!!」

 

ナミ「エックス!!」

 

フォースアーマー・エックス「行くぞ!!」

 

エックスはフルチャージし、4発の小型チャージショットを高速で撃った。

 

フランキーは4発を上手く弾く。

 

フランキー「こんなもんかよ!!」

 

ルフィ「ゴムゴムの・・・”(ムチ)”!!!」

 

ルフィは足を伸ばしたが、フランキーは左上でしっかりガード。

 

しかし、ルフィ、フランキー、エックスも殴られて吹っ飛ばれる。

 

フォースアーマー・エックス「何だ・・・。」

 

ルフィ「誰だァ!!」

 

すると、数人の人物が。

 

ルフィ「!」

 

ナミ「あ」

 

フォースアーマー・エックス「お前達は!?」

 

パウリー「くだらねェマネしてくれたな お前らの狙いは何だ・・・!!!”麦わら”に鎧の小娘ェ!!」

 

ルフィ「?」

 

フォースアーマー・エックス「何だ・・・。」

 

フランキー「ガレーラ・・・!何の用だ」

 

ギャラリー「うおォお!!!1番ドックの職人達だァ~~~~!!!」

 

フランキー「・・・・・・」

 

男性「やったーー!!やっと職長達が来てくれたぞォ!!」

 

男性「危ねェ!!危ねェ!!もう少しで造船所が大破されちまうとこだったぞ!!」

 

ナミ「よかった!!昨日の船大工の人達じゃない!!こっちの味方よね!!」

 

フランキー「オーオー ガレーラの兄ちゃん達 人のケンカに首突っ込んでくれたら困るじゃない ケガしてぇのか?」

 

カク「よーそんな口聞けるもんじゃ ウチの工場をこれだけ荒らされれば理由がなくても止めにくるわい」

 

タイルストン「ウォオ!!!そうだフランキーてめェ この落とし前どうつける気だァ!!!」

 

パウリー「ちょっと待てタイルストン その話は後でカタをつけよう 今はもっと重要な用事があるハズだぜ・・・」

 

パウリー「なァ”麦わらのルフィ”・・・」

 

ルフィ「!」

 

パウリー「それと、そこの鎧の奴 てめェ あのピンク髪の娘だろ!?」

 

フォースアーマー・エックス「まァそうだけど、今はイレギュラーハンターのエックスだ!!」

 

パウリー「イレギュラーハンターの・・・エックスか。身に覚えがあるだろう・・・!?よく またここへ顔を出せたもんだ」

 

フォースアーマー・エックス「何言ってるんだ?」

 

ペケ(アイスバーグ殿はCP9の暗殺未遂なんですよね!?)

 

フォースアーマー・エックス内のララ《ええ!!でもロビン姉さんもそいつのそばにいたから、仲間の私達が疑いをかけられてるの。》

 

ペケ《誤解を招くのも仕方なかったんですか!!》

 

ルフィ「そうだ・・・俺達 おっさんのニュース聞いて・・・」

 

フランキー「ハァ~~~・・・ウチの一家じゃコト足りず・・・ガレーラにもちょっかい出したのか てめェら触れるものみな傷つける思春期か!!」

 

ルフィとエックス「「なんもしてねェよ《なにもしてない》!!」」

 

パウリー「とぼけるんなら・・・・・・締めあげるまでだっ!!!」

 

パウリーは取り出したロープ技でルフィの首を絞めつける。

 

フォースアーマー・エックス「ルフィ!!」

 

ルフィ「ウェエッ!!!苦しィ・・・苦・・・・・・!!!」

 

フォースアーマー・エックスは電磁波球体に包まれ、X6のブレードアーマー・エックスへ変わる。

 

カク「イレギュラーハンターのエックス・・・。鎧が変わったのぅ。」

 

ルル「不思議だな・・・。」

 

ブレードアーマー・エックスは肩のゼットセイバーを抜き、ビーム剣にして振り下ろそうとするが。

 

パウリー「ビーム剣だと!?斬らせねェよ!!」

 

ルフィは持ち上がられ、木のガレキへぶっ飛ばされる。

 

パウリー「”エア・ドライブ”!!」

 

フランキー「この野郎共!!邪魔すんなっつったのがわかんねェのか!!二人に恨みがあんのはおれだァ!!」

 

カク達も戦闘体勢へ。

 

ギャラリ-「やっちまえーーー!!ガレーラカンパニー!!!」

 

ギャラリー「社内最強の5人のケンカだっ!!!」

 

ナミ「え??何で?? 何で船大工もみんな敵なの!?」

 

ルフィはガレキから立ち上がる。

 

ルフィ「おい待てって!!俺達はお前らとケンカする理由が・・・少しも無い!!」

 

ブレードアーマー・エックス「少しは落ち着いてくれ!!」

 

エックスはセイバーを肩にしまう。

 

ルルは銃をルフィとエックスに撃つ。

 

弾はルフィのボディに命中するが、後ろに伸びるだけ。

 

ブレードアーマー・エックスは弾をアーマーが弾くだけ。

 

ルル「能力者か イレギュラーハンターのエックスは能力者でもない。」

 

ルフィは弾を跳ね返したが、ルルの蹴りがルフィの顎を蹴り上げて、ガレキへぶっ飛ばす。。

 

ブレードアーマー・エックスにも蹴りを入れてぶっ飛ばすが、そこまで効いてない。

 

ルル「その装甲は・・・ただ者じゃないな。」

 

フランキー「あのなァ・・・おめぇら 人の話聞いてんのかァ!? そいつらはァ」

 

フランキーは左腕の機能を展開して、撃ちまくる。

 

フランキー「おれの獲物だと言ってんだろうがァ!!!」

 

カクが飛び上がり、

 

フランキー「ん!?」

 

カク「お前につきおうとる暇はないんじゃ フランキー」

 

フランキー「なァにをこの”山ザル”がァ!!!」

 

フランキーは上空のカクに左腕を向ける。

 

タイルストン「お前こそ邪魔だフランキー!!」

 

タイルストンは丸太でフランキーをぶっ飛ばした。

 

ギャラリー「うわあァッ!!!」

 

ギャラリー「タイルストン相変わらずの”超怪力”・・・!!!」

 

飛ばされたフランキーをカクが掴む。

 

そして地面へ投げつけた。

 

ブレードアーマー・エックスは電磁波球体に包まれ、またクロスファイア・エックスになり、ルルと格闘対決になる。

 

ルル「イレギュラーハンターのエックス。貴様は一体何なんだ!?」

 

クロスファイア・エックス「そこまで教える義理がないな!」

 

右手の火属性の電磁波パンチをルルのボディに食らわした。

 

ルル「なんて威力だ・・・。」

 

ルフィはルッチと格闘していたが、吹っ飛ばされる。

 

ルフィ「ゲホ・・・ハァ・・・・・・!!ホントに強ぇなこいつら おいエックス!!」

 

クロスファイア・エックス「ガレーラ・カンパニーの者達に恨みを買うような事はやっていない!」

 

ルフィ「おお そうだ!!何なんだ 理由くらい言えェ!!」

 

パウリー「理由を知りてェのは、麦わらァ イレギュラーハンターのエックス 俺達の方だ!!」

 

ルフィ「??」

 

クロスファイア・エックス「何!?」

 

パウリー「昨夜 本社に侵入してアイスバーグさんを襲撃した犯人はお前らだろうが!!!」

 

ナミ「そんな!?そんな事が!?」

 

フランキー(こいつら 人のケンカに・・・)

 

アイスバーグ(あの姿・・・間違いなくニコ・ロビンだった。横にいた大男も麦わらの一味なのか・・・?そもそも奴らは何の意味があって俺を襲ったんだ。昨日の腹いせとは考えにくい・・・狙いはやはりおれの持ち物・・・だろう・・だとすれば あの海賊達と政府が繋がっているのか?それとも単独でアレを狙って・・・?)「麦わら・・・それにララの嬢ちゃん。」

 

民「特報!!特報だーー!!アイスバーグさんの証言から犯人が割れたぞ!!」

 

民「ホントか!?」

 

民「町中に知らせて犯人達を追い込め!!!このウォーターセブンから逃がすな!!!」

 

民達は新聞を見て、騒ぎ出す。

 

民「アイスバーグ氏襲撃事件の犯人は 海賊 ”麦わらの一味だ”!!!」

 

新聞には手配書用の4人が掲載されていた。左からルフィ、ララ、ゾロ、ロビンである。



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第248話「犯人は麦わら海賊団?水の都の用心棒」

ルフィ「アイスのおっさんに会わせてくれ!!見間違いだ そんなの!!ロビンのワケがねェ!!」

 

クロスファイア・エックス「ああ!!何かの間違いじゃないのか!?」

 

ルル「何をしでかすか分からねえ奴らを、アイスバーグさんに近づけられるか!!」

 

ギャラリーは騒ぎ出す。

 

男性「そうだ!!!犯人を縛り上げろ!!!」

 

男性「この町の英雄を殺そうとした奴らだ!!!」

 

男性「縛り首にしろー!!」

 

ナミ「ちょっと!?何なのよ!?」

 

ナミは後ろから首を回され、しがみつかれる。

 

男性「おい 娘 お前さっき麦わらのあいつと一緒にいただろ 仲間だな!!」

 

女性「ホントかい!?」

 

女性「そうよ!!私も見たわ この女!!逃がしゃしないよ!!」

 

ナミ「ちょっとやめてよ!!」

 

ルフィ「ナミ!!」

 

クロスファイア・エックス「ナミ!!」

 

ペケ(ナミ殿!!)

 

ナミ「離して。離してってば!!あたし達が何したって言うのよ!?」

 

男性「とぼけるな!!この暗殺者の一味め!!よくもアイスバーグさんを撃ちやがったな!!逃がさんぞ!!」

 

クロスファイア・エックス「待てって!!」

 

ルフィ「お前ら!!俺達は何もしてねぇっつってんだろう!!」

 

ナミ「そうよ!ロビンにだってアイスバーグさんを狙う理由がないもの!!」

 

パウリー「いつまでもそう言い張ってるがいい。とにかくお前ら3人はここまでだ。あの人に害を与えるという事は 俺達ガレーラカンパニーを敵に回すという事を そしてこの都市 ウォーターセブンを敵に回すという事を思い知れ。」

 

クロスファイア・エックス「違うって!!」

 

ルフィ「何でそんなありもしねぇ事を!!アイスのおっさんと話しさせろ!!」

 

パウリー「観念しろ 海賊!!情報はすぐ町中に広がる。もう逃げ場はねぇ 一味全員 俺達が仕留めてやる!!!!」

 

ギャラリーからはブーイングが上がる。

 

ルフィはパウリーのロープに右腕を掴まれ、カクはノゴギリを3刀投げて来た。

 

ルフィは咄嗟に避けた。

 

クロスファイア・エックス「ノコギリとは何て事だよ・・・。ルフィ!!」

 

ルフィ「こんなんで負けるオレじゃねぇよ・・・。」

 

クロスファイア・エックスは電磁波球体に包まれ、アクセルへ交代した。

 

パウリー「別の奴に!?イレギュラーハンターめ!!どうした麦わらァ受けるばっかりでいいのか?」

 

アクセル「いい加減に聞いてよ!!」

 

ルフィ「だから俺達はお前らと戦う理由がねぇんだって!!」

 

ルル達はそれぞれ大工道具を武器として持ち出した。

 

ルル「ピストルは二人には効かねぇと分かった。」

 

アクセル「ルフィ!!」

 

ルフィ「ああ・・・奴らやる気満々になってやがる・・・。」

 

タイルストンは砲丸をバズーカで発射してきた。

 

ルフィとアクセルの近くへのガレキ辺りに直撃し、爆風が。

 

男性「うおおっ!!!」

 

男性「直撃だァ!!!」

 

パウリー「いや逃げた」

 

ルフィは飛び上がり、クレーンのロープにしがみついていた。

 

アクセルもルフィの服を掴んでぶら下がる。

 

アクセル「悪いね ルフィ。」

 

ルフィ「いや・・・」

 

しかし、ルッチが飛び上がり、ロープを大工工具で切断。

 

ルフィ「わっ」

 

アクセル「船大工なのに あんな大ジャンプなの!?」

 

二人は着地するが、板切れの数々が突き刺さって来るんで逃げた。

 

ルルが立ちふさがり、ノコギリで斬りかかってくるが、ルフィは避けて、アクセルは首に当たるが、アクセル自身のアーマーは高い装甲な為、ダメージはそこまで負わない。

 

ルル「イレギュラーハンター、鎧の硬さが並じゃないな。」

 

アクセル「へへ。お褒め頂きどうも!!」

 

ルフィは壁に寄りかかり、工具が服に突き刺さる。

 

アクセル「ルフィ!!」

 

タイルストンがバズーカーを向けてくる。

 

ルフィは抜け出せない。

 

アクセルはダッシュ移動し、ルフィの元へ。

 

アクセル「ルフィ!!」

 

ルフィ「アクセル!!」

 

アクセル「何とか抜き外すよ!!」

 

アクセルは服に突き刺さった分を抜こうとしたが、深めに刺さっている為、抜きにくかった。

 

アクセル「深めに刺さってるのかな!!抜きにくいんだよ!!」

 

ルフィ「おい アクセル!!」

 

タイルストンは撃ってきた。

 

アクセルは咄嗟に電磁波球体に包まれ、装甲充実のガイアアーマー・エックスへと変わる。

 

砲丸は二人へと直撃、爆発発生。

 

ナミ「ルフィ!!エックス!!」

 

フランキー「アッハッハッハ!!さすがは俺達の誇り!!”ガレーラカンパニー”いえーーーーい!!」

 

「気分爽快だわいな!」

 

フランキー「そうそうあんな奴らァ 吹き飛ばしちまえばいいんだ!!」

 

フランキーは温かいお茶を飲む。

 

フランキー「いやいやいやしかし お前 その麦わらのチビとイレギュラーハンターの奴は 我がフランキー一家の憎っき仇でよ!まずこのケンカの先客はおれだったんだよな!そこへきて お前ら おれの獲物を横取りするようなマネをすんなと・・・・・・」

 

フランキーはちゃぶ台を掴み、

 

フランキー「何度言わすんじゃークラァ~~~~ア!!」

 

ひっくり返す。

 

フランキー「ガレーラァ~~~~!!」

 

カク「少し待っていろ お前の相手はあの二人を完全に捕らえてからじゃ」

 

フランキー「だから・・・!!何でおれの獲物をお前らが捕らえるんだ・・・・・・!?いや もういい 口で言ってもわからねぇ様だ・・・」

 

男性「パウリー危ない!!」

 

男性「ガレーラ逃げろー!!!」

 

男性「フランキーがヤベェ攻撃に出るぞー!!」

 

フランキーは両手を前へと突き出す。

 

フランキー「コネクターセット・・・」

 

男性「これ(・・)でさっき巨大クレーンを倒したんだ!!」

 

パウリー「クレーンを・・・?」

 

タイルストン「大砲か?」

 

「やっちまいだいなアニキ~~~~!!」

 

フランキー「なぁに砲弾なんざ飛ばさねェよ 飛んでくのは・・・”空気の弾” ただし・・・速度は音速を超える」

 

フランキーの両手が膨らんだ。

 

パウリー「空気?」

 

男性「危険だ逃げろ~~~!!!」

 

銃口は空気を吸収していき、

 

フランキー「”風来砲(クー・ド・ヴァン)”!!!」

 

すると、凄まじい風圧がすっごい速度で放たれた。

 

しかも、巨大船に直撃、見事にぶっ壊れた。

 

しかも周りの全体側にまで風圧が。

 

ほとんどは吹き飛ばされる。

 

パウリーも落下。

 

パウリー「痛・・・・・・っ!!!何だ・・・!!?”風圧”に激突されたみてェな・・・!!!」

 

男性「うわァ!!!またクレーンが倒れるぞーーーー!!!」

 

男性「逃げろーこっちまで届いちまう!!!」

 

フランキー「アッハッハッハ オウ潰れちまえ!!こんな造船ドックなんざ潰れちまえ~~っ!!!」

 

見事にクレーンは倒壊した。

 

男性「造りかけのガレオンごと・・・・・・!!」

 

男性「1番ドックが崩壊したァ~~~~っ!!」

 

ナミ「何なの!?アイツ!!”改造人間(サイボーグ)”なんて・・・どこにそんな技術が・・・・・・!!!今の変な大砲も何!?あ・・・でもお陰で逃げられた」

 

ルフィ「ナミ!!走れ!!」

 

ララ「ナミさん!!」

 

ルフィがララを連れて走ってきた。

 

ナミ「ルフィ!!ララ!!大丈夫なの!?」

 

ルフィ「ララがカバーしてたけど、俺があれくらいでやられるか!!・・・ハァ」

 

ララ「ここは離れますか!?」

 

ルフィ「ああ!!何とかしてアイスのおっさんとこ行こう!!!」

 

ララ「行くんですか!!」

 

ナミ「えェ!?行くの!?無理よ この騒ぎの中っ!!」

 

男性「おい見ろ!!”麦わら”に”ジョシコウセイのララ”が逃げるぞ!!」

 

ルフィ「やべェ」

 

ララ「マズイです・・・。」

 

ナミ「囲まれるわ」

 

ルフィ「ナミ ララ しっかり捕まってろ!!」

 

ララ「はい!!」

 

ルフィは右腕でナミを抱えて、ララは腰にしがみつく。

 

ルフィは左腕を伸ばすと、飛んで行った。

 

男性「逃げたァ」

 

男性「追えー」

 

メリー号付近にいたサンジ、チョッパー、アイリス。

 

サンジ「姿が見えねェな?」

 

チョッパー「うん。」

 

アイリス「ですね・・・。」

 

チョッパー「まだ動けないのかも・・・。」

 

サンジ「だが、これ以上近づくと見つけられちまう。」

 

アイリス「はい・・・。」

 

チョッパー「うん。」

 

サンジ「チョッパー アイリスちゃん 準備はいいか?」

 

チョッパー「うん。」

 

アイリス「はい。」

 

3人は飛び出し、

 

サンジ「おいおい!!アクア・ラグナっていう”高潮”がここへ 近づいてるんだってなァーーーーっ!!!」

 

チョッパー「そうそう!!今日の夜中にはこの町は海に浸かっちゃうんだぞ!!!この海岸だってどっぷりさ!!」

 

アイリス「なら、急いで避難しなきゃだめですって!!」

 

サンジ「そうだ!!じっとしてちゃダメだな!!!」

 

チョッパー「そうそう!!!じっとしてちゃダメだ!!」

 

サンジ「早く 高ェ場所へ避難しねェと!!!」

 

チョッパー「そうそう!!!早く避難しよう!!避難避難っ!!」

 

アイリス「避難しましょう!!」

 

サンジ達「「「避難避難!!」」」

 

3人はちらっと船を見て、ドアの音がして。

 

サンジ達は逃げる。

 

ウソップが出て来た。

 

ウソップ「何だろ・・・今の話し声。」

 

サンジ「ちゃんと避難しろよ。」

 

チョッパー「ちゃんと避難しろよ ウソップ!」

 

アイリス「ちゃんと避難するんですよ!!ウソップ!!」

 

ウソップ「高潮がどうとか・・・そういや やけに風が強ェな・・・」

 

1版ドックでは、

 

「アニキー」

 

フランキー「ん?」

 

「あいつら逃げたわいな 追わなくても?」

 

フランキー「あァ 今の”風来砲(クー・ド・ヴァン)”で燃料切れ(・・・・)だ・・・見ろ このリーゼント」

 

フランキー「とんだ邪魔が入っちまったからな・・・補給が済んだら次こそ消してやるさ ウハハハハ・・・さすがは1億と30億寸前の首・・・なかなか骨があるぜ」

 

カク「やってくれるわい フランキー・・・」

 

ルル「なんて日だ 今日は・・・」

 

パウリー「とにかくあいつらを逃すわけにはいかねェ・・・今夜は”アクア・ラグナ” 今日あと2本出る海列車を除いてあいつらが島を出る(すべ)はねェ・・・乗ってきた船がもう使えねェんだからな 情報を集めるんだ・・・!!!”ガレーラ”の職人を全員島中に張り巡らせて日没までに決着(ケリ)をつけるぞ!!!」

 

小型海列車に乗っていたあの駅長と孫娘にペット。

 

チムニー「ばーちゃんばーちゃん ウォータセブン!!!」

 

ゴンベ「ニャーニャー」

 

ココロ「はしゃいで海に落ちるんじゃないよ!!んががが」

 

とある建造物の屋上にいたルフィ達3人。

 

ナミ「あれが”ガレーラカンパニー”の本社ね。1番ドックからつながってるし・・・見て!記者みたいな人達が押しかけてきてる 船大工っぽ人も集まってきてるし アイスバーグさんはあの屋敷にいるんだわ!」

 

ララ「なるほど・・・。」

 

ルフィは思いつめた表情である。

 

ララ「ルフィさん。」

 

ナミ「本気で行くの!?ララはどうする?」

 

ララ「ルフィさんだけでいいんじゃ?」

 

ルフィ「ああ、俺だけで行く。アイスのおっさんが何でロビンだって犯人だって言ったのか 直接聞いてくる」

 

ナミ「言っとくけど私達も島中から追われてる身だって事忘れないでね ちゃんと どこがアイスバーグさんの部屋ぁ見当つけてうまくスキをついて慎重に・・・」

 

ルフィ「じゃ 行ってくる」

 

ルフィは両腕伸ばして、本社の窓を突き破った。

 

男性「誰だ・・・」

 

男性「あいつは!?」

 

男性「窓が割れたぞ!!!」

 

男性「何が起きた!!?」

 

男性「襲撃だーーーー」

 

男性「”麦わらのルフィ”が 本社に侵入したぞーーーーっ!!!」

 

男性「何だと!!?この真昼間から!!?」

 

男性「あのピンク髪娘は一緒ではないのか!?」

 

男性「まさか またいきなり本社とは!!!」

 

民達は本社内を捜索。

 

民「どこにいる!!?」

 

民「中2階の階段から3階へ!!」

 

民「職長達は今 島中に手配して回っている。」

 

民「赤いベストに麦わら帽子だ!!」

 

民「アイスバーグを守れー!!」

 

民「”麦わら”だァ~~!!」

 

ルフィ「どこだ」

 

ルフィはアイスバーグの元へ向かう為、本社内を走る。

 

カリファ「申し訳ありません・・・・・・外が騒がしくて」

 

アイスバーグ「ンマ・・・・・・何だ」

 

カリファ「”麦わらのルフィ”がこの屋敷へ侵入したと・・・あのピンク髪少女は一緒ではないようです・・・」

 

アイスバーグ「カリファ 頼みがある・・・」

 

ルフィは民の銃撃を避けた。

 

民「2号館へ移ったぞ!!上から回れ!!!」

 

ルフィ「すげェ数だっ!!」

 

しかし、カリファがルフィを発見。

 

カリファ「麦わら!!」

 

ルフィ「ん? あいつは」

 

民達はアイスバーグの部屋の扉へ押し寄せる。

 

民「カリファさん!!海賊がここに来ませんでしたか」

 

カリファ「いいえ それよりもっと静かに追い回しなさい!!それより アイスバーグさんはまだ安静中なのです」

 

民「申し訳ありません 麦わらはまだここまで来てねぇようだ!!この辺りを見張ろう 奴は必ずこの部屋を狙って来るぞ!」

 

民達は別を捜す。

 

ルフィはアイスバーグの部屋へ来た。

 

アイスバーグ「ンマー・・・・・・おれに用だろう 海賊小僧・・・あのピンク髪の彼女は一緒じゃないんだな・・・。」

 

ルフィ「そうだ 俺一人で来た。助かった・・・呼んでくれて」

 

アイスバーグ「この混雑の中 わざわざ一人で俺を殺しには来るまい」

 

ルフィ「おれは本当の話を聞きに来たんだ!!」

 

アイスバーグ「昨夜おれはニコ・ロビンをこの目で見た・・・・・・!!そして彼女はお前の仲間・・・これが真実だ」

 

ルフィ「それは 本当にロビンだったのか」

 

アイスバーグはルフィに銃口を向けた。

 

アイスバーグ「口を開くな お前の言葉にゃ もう力はない お前をここへ招いたのは 一つ頼みがあるからだ・・・・・・今からもう一度 ニコ・ロビンに会わせろ」

 

民は新聞記事でざわざわしていた。

 

民「号外号外ーー!!アイスバーグ氏襲撃事件の犯人は海賊”麦わらの一味” 一味全員の目撃情報は水水新聞社が買い取らせて頂く!!犯人はこの島にいる!!」

 

ある建物には新聞の掲載写真付きの同じ記事を読んでいたロビンの姿が見えていた。

 

民「麦わらの一味を捜して全員縛り首にしろー!!」

 

民達は一斉に決意の「オオーー!!」であった。



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第249話「永遠の別れ? 闇の血を引く女ニコ・ロビン」

アイスバーグ「もう一度言う。ニコ・ロビンに会わせろ」

 

ルフィ「それは・・・無理だ ロビンの分からねェ・・・・・・」

 

アイスバーグは銃を撃った。

 

その銃声を聞いた社内の民達。

 

大工「銃声だ!!」

 

大工「寝室からだ!!!」

 

大工達は寝室へ駆け込んだ。

 

大工「アイスバーグさんっ・・・!!!」

 

窓は開いていた。

 

大工「ご、ご無事で」

 

アイスバーグ「・・・ああ 真相に近づけるかと くだらねェ希望をかけた・・・・・・あの一味を・・・全員捕らえろ・・・」

 

大工「当然です!!!」

 

ルフィはナミとララのいる屋上へ戻った。

 

ナミ「ねェ ルフィ もしかして話せたの?アイスバーグさんと」

 

ルフィ「ああ 本当にロビンを見たって・・・・・・」

 

ララ「そんな・・・」

 

ナミ「でも どうしてロビンがそんな事・・・・・・」

 

ルフィ「俺は 信じねェ!!ララ お前はどうだ?」

 

ララ「出来れば信じたくはないんですけどねェ・・・」

 

駅に到着した海列車。

 

チムニー「ついたついた ばーちゃん 早く早く!」

 

ココロ「はしゃぐんじゃらいよ。ウォーターセブン 久しぶりらねェ」

 

チムニー「ばーちゃん 早く早く!」

 

ココロ「はいはいー」

 

ココロは一人の駅員に声をかける。

 

駅員「あっ ココロさん これはどうも。」

 

ココロ「何の騒ぎだい?ありゃあ」

 

駅員「はい。アイスバーグさんが何者かに暗殺未遂犯・麦わらの一味を追っておりまして。」

 

ココロ「アイスバーグ暗殺・・・おっ?」

 

チムニー「どうしたの? あっ?この人達・・・」

 

ルフィはナミを抱えて、飛び出すが、ララはアブソリュートゼロとなって浮きつつ降りていく。

 

そして、3人とも建物の屋上へ着地した。

 

ルフィ「おし 着いたぞ」

 

アブソリュートゼロ「とりあえずな。」

 

ナミはルフィの頭を1発殴った。

 

ナミ「着いたぞ・・・じゃないわよっ!!!死ぬかと思ったわ!!!」

 

ルフィ「仕方ねェじゃねェか!バレたら大変だからエレベーター使えねェって言ったろお前だろ!!」

 

ナミ「だからって飛び降りる事ないでしょ あの四角っ鼻船大工じゃあるまいし!!」

 

ルフィ「す、すみません・・・。」

 

ナミ「ハァ・・・ハァ・・・・・・・・・ま いいわ 降りられたから」

 

ルフィ「いいならブツなよ!!!」

 

アブソリュートゼロは電磁波球体に包まれ、ララに戻った。

 

ララ「ゴム人間のルフィさんにタンコブできるのは。ナミさんのげんこつに何かの力働いてません?」

 

ルフィ「そうなのか・・・?」

 

ナミ「だけど、これはちょっとやばいかも。」

 

ララ「やばいですか?」

 

ルフィ「何がヤバイんだ?」

 

ナミ「この島の”地形”と”気候”よ これだけ風が吹いて気圧が落ちてくれば 今夜台風が通るかもしれない ”水の都”と言われるこの町も裏を返せば水害を招きやすいという弱点になる」

 

ララ「えっ?」

 

ルフィ「それがどうした」

 

ナミ「んー まあ気になるから後で調べてみる とにかく今は宿に戻りましょう」

 

ウォータセブン中心街ーーーブルーノの酒場ーーー

 

ドア門を開けて客が入ってきた。

 

店主「へへへー あァいらっしゃい」

 

フランキー「アウ! 調子はどうだブルーノ!!! スーパーか!!?」

 

ブルーノ「へへへ・・・いい方だと思うよ」

 

フランキー「”思うよ”ってのァ何だ ハッキリしねェ野郎だな」

 

フランキーは腹を開けると、空のビール瓶が3本入っていた。

 

フランキー「いつものだ 満タンで頼むぜ」

 

ブルーノ「金はあんのかい」

 

フランキー「いいからホラ 補給しろ「コーラ」 てめェ 客から金を取ろうなんてしみったれた料簡でよく店を・・・」

 

「金ならあるわいな」

 

「買い物のお釣りが100万ベリー」

 

フランキー「何ィ!!?昨日の金がそんなに!!?何たる醜態!!!かっこ悪!!!このおれが”宵越しの銭”を持っちまうとは!! ええェい貸せィ!!」

 

フランキーは周りの客に。

 

フランキー「アウ!!客共ォ!!運が良かったな!!てめェらの飲み代 全部おれのおごりだァ好きなだけ飲め!!」

 

男性客「うはーっ!!本当かー!?さすがはフランキー!!気前がいいな いよっ!!ウォータセブンの裏の顔!!ありがとよ!!」

 

フランキーはカウンター席に座るが、隣にココロばあさんがいた。

 

フランキー「おいブルーノ!!「コーラ」まだか!?まったく早くしろよ!!」

 

ココロ「景気がいい様らねフランキー・・・・・・!!」

 

フランキー「ぬお!!ココロのババー!!!いたのか 怪物の置き物かと思ったぜ」

 

チムニー「ねェ?ジュース おかわりしていいのー?フランキー!!」

 

フランキー「ここァ酒場だ チビの来るトコじゃねェぞ?」

 

ココロ「景気いいんらろ?」

 

フランキー「あ?わーったよ。好きにしな。」

 

チムニー「わー!ジュースだー!!」

 

フランキー「まったく景気はいいんだがよ 気分は悪ィよ 最低だ もう今週のおれサイテーよ フザけた海賊のせいでよ!」

 

ブルーノがコーラ瓶満タンを3本差し出した。

 

ブルーノ「コーラ満タンおまち」

 

フランキー「アウ!!待ってたぜ」

 

フランキーは3本受け取って、腹に燃料として入れる。

 

フランキー「燃料燃料ーーーっ!!」

 

フランキーは少しずつ震える。

 

フランキー「ん~~~~~~!!来た来た来た~~~。」

 

フランキー「ん~~~~~ス~~~~~パ~~~~~!!!くあっ!!!復活だ!!!あんの野郎にピンク髪娘次会ったらみてろー!!・・・ところでババーなんでここに?」

 

ココロ「アクアラグナが来るんらよ」

 

フランキー「そうなのか 道理で風が強ェわけだ」

 

ココロ「おめェん家の備えは済んでんのかい?」

 

フランキー「イーヤウチァもうねーのよ 沈む家がねーんで 気楽なもんだウハハハ」

 

ココロ「今日はアイスバーグと飲もうと思ってたんだが・・・撃たれたらしいね」

 

フランキー「ああ らしいな・・・・・・海賊の仕業だってんでガレーラも町人もカンカンだ」

 

ココロ「海賊の仕業? んががが おめェ本気れそう思ってんのかい?」

 

フランキー「なんか知ってる風じゃねェか 適当な事言うんじゃねェぞ ババー」

 

ココロ「アイスバーグなら・・・ずっと付きまとわれてんらろ?世界政府に・・・・・・!!」

 

フランキー「あン!?じゃ何だ あの政府役人のコーギーがやったってのか!? 暗殺向きじゃねェよ あのドテッ腹は!!」

 

ココロ「そうじゃらいよ 闇の事件は”CP9”の仕業ら・・・!!知ってるかいブルーノ!!」

 

ブルーノ「うわさくらいは・・・」

 

フランキー「・・・・・・ったく 小市民が・・・そういう存在もしねェ組織のうわさを信じちゃ喜んでやがる」

 

ココロ「ばからね・・・実在するさ らが・・・姿は見せねえ 闇を動く「暗躍部隊」らからね」

 

フランキー「・・・・・・何だ その自信は・・・何か知ってんのか?」

 

ココロ「そこで聞いた」

 

フランキー「うわさじゃねェかよ」

 

ココロ「いつでも”うわさ”なのが恐ェところさ 見つからずに人を消すんら あいつらは 関わったら命はないよ んががが」

 

チムニー「フランキー ジュースおかわりしていい?」

 

フランキー「好きなだけ飲んでろおめェらは!!」

 

ウォーターセブン裏町 空き倉庫ーーー

 

???「昨日やるべき事に関しては上出来だ」

 

ロビン「わけないわ」

 

???「ーーー当然お前も町中から追われる身になったがな ニコ・ロビン」

 

ロビン「ーーーそうね」

 

???「だが一時的なもんだ 大切なのは・・・今夜・・・・・・!!!もう一度アイスバーグの屋敷へ入る 最悪へ入る 最悪の事態には全ての証拠を消しても構わん 元々それ(・・・・)を持っていた「トム」という人物の弟子のうち 現在生きているのはアイスバーグ一人・・・・・・どこまでシラをきろうとも ”CP9”の名のもとに必ず今夜奪い取る これは正義の任務だと心得ておけ・・・」

 

島のアナウンス〈島全域に発令されました アクア・ラグナ警報に造船島の造船工場全ドックを 避難スペースとして開放致します 混雑が予想されますのでお早めの避難お願い致しますーーーーなお1番ドックは只今 危険な状態となっておりますので・・・〉

 

職人や市民達はそれぞれ避難や対策を始めていた。

 

「「鉄戸」ハメるぞ 忘れもんはないな!?」

 

「ええ 大丈夫 造船所へ避難しましょ」

 

「しっかり”麻”をつめとかねェとな・・・家の中に浸水されちゃ何もかもダメになっちまう」

 

「風がだいぶ強くなってきたぞォ!!」

 

「ボチボチ波に備えろー!!みんなー!!!のんびりしてると今回は”暗殺海賊”が来るぞーーーーー!!」

 

「コエー!!」

 

「どこへ消えた!?」

 

ゾロは隠れながら、様子を見ていた。

 

ゾロ(何なんだ一体!?何で俺が追われてんだ!!)

 

すると、ソロの顔に一枚の紙が貼りつく。

 

ゾロは新聞記事を拝見していた。

 

ゾロ「コレか・・・・・・」

 

ゾロ「おれが追われる理由(わけ)は・・・「暗殺犯の一味」だと・・・まいったな これじゃ宿屋へも帰れねェじゃねェか。」

 

市民「そこにいるのは誰だ!?」

 

市民「怪しい奴がここに!!」

 

船大工達は宿屋の主を問うていた。

 

船大工「確かか?主人。」

 

宿屋の主人「ええ。あの一味が昨夜からこの宿に宿泊を さっきまでここに。」

 

船大工「いたのか!?」

 

主人「ええ・・・宿屋にまだ大きな荷物があるので 多分戻って来るのでは。」

 

船大工「よし!お前達はここに残れ。残りはおれと一緒に辺りを探すぞ。いいか 草の根を分けても絶対探し出せ!」

 

船大工一同「「「おお!!」」」

 

岩場の岬ーーー

 

船大工達がメリー号へと踏み入れていた。

 

船大工「この船に間違いねぇか?」

 

船大工「あァこれだ」

 

船大工「見ろ海賊旗を ”麦わら”だ」

 

船大工「誰もいねェじゃねェか・・・」

 

船大工「きっともう乗り捨てたんだな・・・ボロボロだ 昨日 査定で船の寿命だと言われたらしい」

 

船大工「船内にこれだけ物がなきゃ」

 

船大工「廃船確実だな 他を探そう」

 

ウソップ(誰だ?あいつら 武器持ってやがる・・・)

 

ウォータセブン街では、

 

ルフィ、ナミ、ララは逃げていた。

 

ナミ「ねェ ルフィ。」

 

ルフィ「ああ?何だナミ。」

 

ナミ「皆大丈夫かな?町中職人だらけだし、チョッパー、アイリス、サンジ君はまだバレてないから大丈夫だとは思うんだけど・・・。」

 

ララ「「何とかなる事」をですよ!!」

 

ナミ「それは根拠にならないの!!」

 

ルフィ「とにかく急ごう!!」

 

サンジ達は時間表を確認していた。

 

サンジ「”海列車”は運航中か・・・・・・昼の便と・・・・・・この悪天候の中を夜の中にもう一本出るのか・・・・・・”エニエス・ロビー”行き午後11時 すげェな”海列車”ってのは・・・」

 

アイリス「そうですね・・・。」

 

チョッパー「ロビン・・・もしかして ”海列車”に乗っちゃったのかな・・・」

 

アイリス「どうだろう・・・。」

 

サンジ「乗ってたら厄介さは最悪のレベルだな このウォーターセブンだけでも広すぎて手に追えねェってのに・・・」

 

チョッパー「おれ やっぱり本屋で何か怒らせたのかな~~~・・・」

 

アイリス「それは~~~」

 

サンジ「バカ・・・んなわけねェだろ」

 

サンジは一枚でのロビンの手配書を市民の男性に見せた。

 

サンジ「オウ あんた こういう美人見かけてないか」

 

市民「・・・写真の20年後の美人だろ?見かけてたらすぐ 新聞社かガレーラに通報してるって しかし暗殺者とはなァ」

 

サンジ「・・・・・・ヤベェ事にもなってるしな」

 

アイリス「ですね。」

 

チョッパー「ルフィ達も無事かな・・・・・・」

 

サンジ「ルフィはいいよ ナミさんとララちゃんだ 心配なのはーーーそれにしても・・・だいぶ人影が減ってきたな・・・・・・」

 

アイリス「・・・はい。」

 

チョッパー「風も強くなってきたよ・・・・・・みんな避難し始めてるんだ」

 

サンジ「ちっくしょ~~。おーーーいロビンちゃ~~~~ん!!どこ行っちゃったんだよ~~~!?」

 

アイリス「ロビ~~~ン!!」

 

チョッパー「ん?」

 

チョッパーは匂いを嗅ぎつけ、別方向へ走る。

 

アイリス「チョッパー?」

 

サンジ「?・・・・・・どうしたチョッ・・・」

 

アイリス「サンジ とりあえず行きましょう!」

 

サンジ「わかったよ・・・。」

 

サンジとアイリスはチョッパーを追う。

 

アイリス「チョッパー!!」

 

サンジ「おい!!待てって!!どうしたんだよ!?」

 

チョッパーは階段の所で止まる。

 

チョッパー(いる・・・。)

 

そして階段を降りていく。

 

サンジ「チョッパー?チョッパー!!」

 

アイリス「チョッパー!?」

 

でも、途中で階段から転げ落ちた。

 

サンジ「おい大丈夫か!?」

 

アイリス「チョッパー!!」

 

チョッパー「やっぱり・・・いた。」

 

3人の目の先の向こう側にはロビンの姿があった。

 

サンジ「ロビンちゃん!!」

 

チョッパー「ロビン~~~~!!」

 

アイリス「ロビン!!」

 

サンジ「どこにいたんだよ!!!探したんだぞ!!!みんな心配してる!!」

 

ロビン「・・・・・・」

 

サンジ「一緒に宿へ帰ろう!いやァこっちはこっちで色々あってよ!!ゆっくり説明するけど・・・・・・!待ってなよ 今 そっち側へ回るから!!」

 

ロビン「・・・・・・いいえ・・・いいのよ そこにいて・・・・・・!」

 

サンジ「!」

 

ロビン「ーーー私はもう・・・あなた達の所へは戻らないわ・・・・・・」

 

サンジ達「「「!!?」」」

 

ロビン「ここでお別れよ この町で・・・」

 

アイリス「えっ?」

 

チョッパー「・・・・・・ロビン!?」

 

サンジ「ーーー何言いだすんだよロビンちゃん・・・あァ・・・そうか 新聞の事だろ!あんなの気にする事ねェよ!おれ達ァ誰一人信じちゃいねェし 事件の濡れ衣なんて海賊にゃよくある話だ」

 

ロビン「・・・・・・そうね あなた達には謂れのない罪を被せて悪かったわ だけど・・・私にとっては偽りのない記事よ 昨夜市長の屋敷に侵入したのは確かに私」

 

サンジ「え・・・」

 

チョッパー「そんな・・・。」

 

アイリス「どうして・・・。」

 

ロビン「私には貴方達の知らない”闇”がある ”闇”はいつかあなた達を滅ぼすわ(・・・・)

 

サンジ「・・・・・・!!」

 

アイリス「・・・・・・」

 

青キジ《今日までニコ・ロビンの関わった組織は全て壊滅(・・)している その女一人を除いてだ》

 

チョッパー「・・・・・・ ?」

 

ロビン「現に・・・私はこの事件の罪をあなた達に被せて逃げるつもりでいる・・・事態はもっと悪化するわ」

 

アイリス「えっ!?」

 

サンジ「どういう事だ!!!何でそんな事・・・・・・!!!」

 

ロビン「なぜそうするのかも・・・あなた達が知る必要のない事よ」

 

サンジ「・・・・・・!!ロビンちゃん 何言ってんのか分からねェよ!!どうしたってんだ!!!」

 

チョッパー「ロビンー!!一緒に帰ろう!!」

 

アイリス「ロビン!!戻ってきてください!!」

 

ロビン「短い付き合いだたけど・・・今日限りでもう・・・二度とあなた達と会う事はないわ 皆にもよろしく伝えてね」

 

サンジ達「「「・・・・・・」」」

 

ロビン「こんな私に今まで良くしてくれてありがとう さようなら」

 

ロビンは三人から去ろうと歩き出す。

 

サンジ「ちょ・・・こんなの みんなが納得しねェよ!!」

 

サンジは追おうとした。

 

サンジ「ちょっと待てよ!!!ロビンちゃん!!!冗談やめろォ!!!!」

 

アイリス「ロビン!!」

 

チョッパー「ロビ~~~ン!!」

 

サンジは泳いで渡る。








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第250話「ロビンを捕まえろ!麦わらの一味の決意」

チョッパーとアイリスは通路を通って向こう側まで行った。

 

アイリス「ロビン・・・」

 

チョッパー「・・・・・・見失った・・・・・・」

 

サンジ「ああ・・・」

 

サンジ「・・・・・・チョッパー・・・アイリスちゃん・・・」

 

チョッパー「ん?」

 

アイリス「何ですか?」

 

サンジ「二人はルフィ達と合流して 今あった事を・・・全部話して来な・・・・・・!!一言一句漏らさずな アイリスちゃんは記憶チップにインプットされてるだろうから 正確さはあいつらに伝わるだろう。」

 

アイリス「・・・ええ。」

 

チョッパー「サンジは?」

 

サンジ「俺は少し・・・別行動を取る・・・まァ心配すんな・・・無茶はしねェから」

 

ルフィ達4人は市民達に追われていた。

 

ララ「追って来る市民達 工具持ってますし!!」

 

ナミ「何なのよ あんたは!?」

 

 

市民達はルフィ達を探す。

 

市民「どこへ行った!!」

 

市民「どっかの屋根に登ってねェか!?」

 

市民「くまなく探せ!!」

 

市民「路地はどうだ!?」

 

市民「くそ!!まかれたか!!?」

 

市民「いや、確かにこっちへ逃げたぞ」

 

橋の下に影があった。

 

ルフィが橋の下に掴まって、腹の上にゾロとナミを乗せて、踏ん張っていた。ララはセカンドアーマー・エックスに変身し、3人の真下の川の中に隠れていた。Xシリーズのゲーム世界での水中ステージでエックスが呼吸しているので、隠れる方法としても活かせると思ったのだろう。

 

ルフィ「もういいか」

 

ゾロ「まだだ」

 

しかし、チョッパーが顔を覗かせた。

 

ルフィ「うお!!!」

 

ルフィはうっかり手と足の指を離して、ゾロ、ナミと共に川へ落ちた。

 

アイリス「落ちた・・・。」

 

ウソップが店主に迫っていた。

 

ウソップ「頼むよ。」

 

店主「次にしやがれ!!もう避難するんだ!!しつこいぞ!!」

 

ウソップ「頼む・・・!金はあるんだ!!」

 

ウソップは店主の掌に持ってる分の金を落とす。

 

ウソップ「これだけで・・・買える木材 それから・・・タールとロープ あとクギとかけがねとブリキを少し・・・」

 

店主「店 もう閉めるんだ」

 

ウソップ「あァ・・・悪い・・・でも・・・」

 

ウソップの腹の音が鳴る。

 

店主「チッ・・・!!わかったよーーだがこんだけじゃそんなに買えねェぞ!?」

 

ウソップ「じゃあ・・・足りねェ分は何か・・・道具と交換で・・・」

 

店主「オイオイバカいえやめろ ウチは売るだけだ 物々交換なんてどこの田舎モンだおめェは しょうがねェな・・・」

 

ウソップは木材を担いでいく。

 

店主「大丈夫かよ・・・お前 よく見りゃどえらいケガじゃねぇか・・・買い物なら他に仲間がいるだろ!?おい!!」

 

ウソップはコケた。

 

店主「ほらみろ」

 

ウソップは立つが、またコケた。

 

店主「お・・・おいちょっと待てボーズ!」

 

ウソップ「何だよ・・・大丈夫だ・・・・・・!!」

 

店主「いや・・・・・・」

 

店主はおにぎりを数個差し出す。

 

店主「コレ お前もってけ 腹減ってんだろ・・・」

 

ウソップ「あ・・・・・・ありがとう・・・」

 

店主「あァ 気ィつけていけ・・・」

 

ウソップはメリー号に戻り、おにぎりを食べる。

 

ウソップ「んん・・・うめえ なかなか気の利くおっさんだ んん!」

 

ウソップ「ーーーだいぶ波が高くなってきたな・・・・」

 

ウソップ「心配すんなよ 大丈夫だ!」

 

ウソップは作業を再開する。

 

ウソップ「お前は空を飛んだ船だ!!心配すんな!!」

 

造船島ブルーノの酒場ーーーー

 

フランキーがブルーノの酒場へぶち破って入ってきた。

 

ココロ「・・・・・・おーおーどうしたんら急に」

 

フランキー「フゥ~~~~~~」

 

客達は唖然としていた。

 

チムニー「どうしたんだー?フランキーーーーー!!」

 

「「アニキーーー?」」

 

フランキー「アァ!!!ムシャムシャしてきたっ!!!そろそろもうひと暴れ始めるかァ!!!」

 

フランキーは店を出た。

 

ココロ「んがが!!」

 

ブルーノ「どうしたんだココロさん フランキーは急に・・・」

 

ココロ「さァねぇ わからないねぇ・・・・・・!!バカの考えてる事らんて・・・・・・!!!」

 

ルフィ達は適当な建造物の屋上へ。

 

ルフィ「チョッパー お前 よくここがわかったな」

 

チョッパー「におい」

 

ルフィ「ああ」

 

アイリス「しかし、ホント大騒ぎですね・・・。」

 

ゾロ「ふう・・・落ち着いたか・・・」

 

ナミ「落ち着いたかって・・・!!あんたがあんな大勢の船大工に追われてたから私達まで巻き込まれたんでしょ!?」

 

ゾロ「仕方ねェだろ あんな数の人間相手に見つからねェ方がおかしいぞ」

 

ララ「そこはしょうがないんじゃ・・・。」

 

ルフィ「おいそうだ サンジは?」

 

チョッパーが説明しようとしたけど、電子頭脳に記憶チップが搭載されているアイリスが代わりに言う事になった。

 

ルフィ「アイリス 本当に言ったのか!!?ロビンがそんな事!!!」

 

アイリス「はい・・・。」

 

ララ「ロビンさん・・・。」

 

ゾロ「ロボットであるアイリスによる記憶チップの正確さは半端ねェぜ。」

 

ゾロは鞘付き和道一文字をカツンとやる。

 

ゾロ「全員・・・・・・覚悟はあったハズだ・・・・・・」

 

ルフィ「!?」

 

ゾロ「仮にも・・・”敵”として現れたロビンを船に乗せたーーーそれが急に恐くなったって逃げ出したんじゃ締まらねェ 落とし前(・・・・)つける時が来たんじゃねェのか?・・・あの女は”敵”か”仲間”か・・・」

 

ロビン《事態はもっと悪化する 今日限りでもう・・・・・・あなた達とは会う事はないわ》

 

ゾロ「・・・・・・ロビンは 確かにそう言ったんだなチョッパー アイリス」

 

チョッパー「うん」

 

アイリス「はい」

 

ゾロ「今日限りでもう 会う事がねぇってんだから 今日中に何かまた事態を悪化させる様な事をするって 宣言してる様にも聞こえる 市長暗殺未遂(・・)でこれだけ大騒ぎになったこの町で・・・事態をさらに悪化させられるとすれば・・・その方法は一つだ・・・」

 

ナミ「今度こそ・・・”市長暗殺”」

 

ゾロ「そう考えるのが自然だなーーーただしわざとおれ達に罪を被せてるとわかった以上 これはおれ達を現場へおびき寄せる”ワナ”ともとれる・・・・・・今夜また決行される暗殺の現場におれ達がいたら そりゃ”罪”は簡単にふりかかる」

 

ナミ「ちょっと!!それじゃあもう本当にロビンが敵だって言ってるみたいじゃない!!」

 

ゾロ「可能性の話をしてるんだ 別におれはどっち側にも揺れちゃいねぇ 信じるも疑うも・・・どっちかに頭を傾けてたら・・・真相がその逆だった時 次の瞬間の手足が鈍っちまうからな 事が起こるとすりゃ今夜だ ”現場”へは?」

 

ルフィ「行く」

 

ナミ「行くのは構わないけど・・・問題あるのよね」

 

ララ「問題ですか?」

 

ナミ「うん。サンジ君はロビンが誰かと歩いてるのを見たと言ってたでしょ アイスバ-グさんも・・・同じ証言をしてるの ”仮面を被った誰か”ってそれは私達の中の誰でもない 急にロビンが豹変したのはそいつが原因なのよ!!」

 

チョッパー「そいつに悪い事させられてるんじゃないか!?ロビンは!!」

 

ゾロ「その考え方が”吉” そいつとロビンが本当の仲間(・・・・・)ってのが”凶”だ」

 

ナミ「ーーーーかと言って”仮面の誰か”じゃ何の手がかりにもならない 私達の目的は何?」

 

ルフィ「ロビンを捕まえるんだ!!! じゃなきゃなんもわからねぇよ」

 

ゾロ「確かに・・・考えるだけ時間のムダだな・・・だがーーー確か・・・世界政府が20年・・・あの女を 捕まえて 未だムリなんだっけな・・・」

 

ララ「その仮面の人物が政府の人間って可能性は?」

 

ゾロ「実際に行ってみなきゃ分かんねぇだろ・・・。」

 

ナミ「ええ。真相を知るにはそれしかないわね」

 

チョッパー「よし!おれも頑張るぞ!」

 

ルフィ「じゃあ 行こう」

 

ララ「アイリス 一旦デバイスに戻って。」

 

アイリス「はい。」

 

ゾロ「戻るのか・・・。」

 

ルフィ「でも、なんでだ?」

 

ララ「アイリスがロボットとはいえ、警備がたくさんいたら大変ですしね。」

 

ナミ「そういう事か。」

 

チョッパー「じゃあアイリス またララが召喚するまでな。」

 

アイリス「うん。」

 

アイリスは光となってデバイス内へ戻った。

 

パウリー「くそ・・・!!とうとう日が暮れた」

 

???「パウリーさん!もう無理です!この先裏町は危険です!」

 

パウリー「・・・・・・ああ 引き上げよう おれは本社へ行く!」

 

???「わかりました」

 

フランキー「麦わら!!ララァ!!出てきやがれェ~~~!!どこだァ~~~~~!!!麦わらァ!!ララァ!!」

 

フランキー「少しは骨のある奴に見えたがな 出て来やしねェっ!!!」

 

「だってアニキ あいつら今や島中の怨み所なんだわいな」

 

「そうそう 逃げ回ってるんだわいな きっと」

 

フランキー「・・・・・・お前らどうした 何やってんだ」

 

「あたしら正面からの強風に」

 

「弱くて!」

 

「それよりアニキ 今日は荒れ方が変だわいな!」

 

「何かため込むなんてアニキらしくないわいな」

 

フランキー「うるせェ!!おれは今週こうなんだ!!!」

 

すると、フランキー一家が声をかけてきた。

 

「ザンバイ達だわいな。」

 

一家はフランキーの所まで来た。

 

ザンバイ「あいつら!!ぶちのめしてくれやしたか!?」

 

フランキー「いや まだだとんでもねェ邪魔が入ってよ 逃げられた・・・・・・!!」

 

ザンバイ「ええ!?怒りのアニキから逃げた!?何て運の強ェ奴らだーーーそうか しかし あの”弱々長っ鼻野郎”が一人で船の修理してやがったんで てっきりアニキが他の奴らヤッちまってくれたのかと」

 

フランキー「あン!!?いるのか一人・・・・・・」

 

ザンバイ「え・・・ええ 船に」

 

フランキー「一人いるなら話は早ェ・・・そいつを使って全員 引きずり出せるじゃねェか・・・!!」

 

一家「うおおっ!!アニキがワルの顔をしている!!!」

 

フランキー「・・・じゃあおめェら 今からこう叫んで町中をねり歩け・・・!!「長っパナを預かった!!海へ沈められたくなかったら」「橋の下の倉庫へ来い!!!フランキーより」と おれァこれからその長っ鼻をかっさらって来る!!」

 

ザンバイ「おお!!!待ってましたアニキ!!!お任せをォ!!!」

 

造船工場 1番ドック

 

そして、市民達は工場地下格納庫(避難所)へ。

 

市民「あんた 体がでけェが荷物が少ねェな?」

 

店主「専用ベッドだ。」

 

子供達がアクア・ラグナと騒ぐ。

 

市民「ーーーで どうなってるんだ? 例の犯人」

 

市民「結局捕まってねェらしい」

 

市民「物騒だねェ!!あーやだやだ。」

 

市民「今夜 嵐に紛れて また狙ってくるんじゃねェかって話だ」

 

市民「だがすげェぞ 今夜はガレーラの職人達が総出で本社を護衛するんだそうだ」

 

 

市民「すげェ!そりゃ大ゴトだなァ」

 

市民「だいたい”麦わら”の海賊団は何人くらいいるんだ」

 

市民「一説によると50人 一説によると100人!!仲間のとある少女も賞金首でな、なにしろ船長は1億の首だそうだ」

 

市民「その少女はどれくらいなんだ!?」

 

市民「確か、手配書では、さ、30億直前の27億9100万だって聞いてる・・・。」

 

市民「何だそりゃーー!?船長じゃないのに、船長より遥かに上の異例の超高額の首って!?」

 

市民「ありえねェだろうが!?どうなってんだ!?」

 

市民「俺も詳しくは知らねェよ 今夜は3千人の部下達が海から押し寄せるとか!!」

 

市民「メチャクチャやべェじゃねェかっ!!!」

 

ガレーラガンパニー本社ーーー

 

大工「隙間なく整列~~!!ガレーラカンパニー!!」

 

大工「おう!!」

 

大工「ネズミ一匹入れるな!!」

 

大工達「「「オオ!!!」」」

 

それぞれ本社内に配置していく。

 

アイスバーグ寝室前

 

タイルストン「来るなら来いィ!!!ウオオォ~~~~!!!」

 

ハットリ〈うるさいポッポー静かにしろ!!!タイルストン!!〉

 

ルル「”海列車”には乗ってねェそうだ」

 

カク「まだこの島のどこかでおるんじゃな・・・しかしこれだけの護衛の中現れたらバカじゃぞ」

 

パウリー「今日の昼出中からバカがここへ突っ込んで来たと聞いてるぞ 常識で考えるな・・・・・・!!」

 

寝室ーーー

 

アイスバーグ「ンマー・・・何もここまでして貰わんでも・・・」

 

カリファ「自発的に・・・・・・」

 

アイスバーグ「まるで王様だ・・・・・・」

 

カリファ「ーーーーーところでアイスバーグさんは なぜ お部屋にニコ・ロビンの手配書を?」

 

アイスバーグ「気になるか・・・・・・」

 

カリファ「・・・・・・少し」

 

アイスバーグ「知らんほうがいい・・・・・・アレは・・・・・・”悪魔”だ」

 

チョッパーは木の上での葉をどけて双眼鏡で確認。

 

チョッパー「凄い数の護衛だ・・・」

 

ララ「きっと大工の皆さん 護衛っていうか、あれで警備のつもりなのね。」

 

チョッパー「護衛、警備のつもり(・・・)か」

 

ララ「言い方は似てるだろうけどね。」

 

ルフィ「ちょっと遠いぞ!」

 

ナミ「腕伸ばして飛んでいけばいいでしょ!騒ぎが起こってからね」

 

ゾロ「そうだな こっちが先に騒ぎを起こしちゃ それを利用されるだけだ」

 

大工「いいかァ!!わずかな異変でも見逃すなァ!!」

 

大工達は歓声を上げた。



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第251話「合図は砲撃と共に!動き出したCP9」

アイスバーグ「カリファ」

 

カリファ「はい アイスバーグさん・・・」

 

アイスバーグ「・・・・・・少し外してくれるか」

 

カリファ「・・・・・わかりました」

 

アイスバーグ「そしてパウリーをここへ呼んでくれ」

 

カリファが扉を開ける。

 

カリファ「パウリー」

 

パウリー「ん?」

 

カリファ「アイスバーグさんが・・・大事な話があると・・・・・・」

 

パウリー「おれにか?」

 

カリファ「ええ あなた一人・・・私は秘書室にいるので何かあったら呼んで」

 

タイルストン「遺言か!!?」

 

しかし、ルッチに殴られる。

 

カク「こんな時に・・・わざわざ二人で話とは 何じゃろうな・・・・・・」

 

ルル「大事な話だろ さっさと聞いて来い おれ達ァ少しドアから離れてようか・・・」

 

パウリーは寝室へ入ってきた。

 

パウリー「ええ わかりました・・・・・・」

 

アイスバーグ「ーーーこれは大きな危険を伴う事かもしれん・・・よく考えたがお前にしか頼めねェんだ・・・引き受けてくれるか・・・・・・」

 

パウリー「水くせェじゃないですか 任せて下さい」

 

アイスバーグ「・・・・・・頼んだ」

 

パウリー「そんじゃあ今すぐ」

 

アイスバーグ「ああ」

 

パウリーは寝室を出る。

 

ハットリ〈クルッポー済んだのか 話は〉

 

パウリー「まあな・・・用事ができた 悪ィが少しここを空けるがいいか?」

 

ルル「構わねェさ 4人もいりゃ充分だ」

 

パウリー「そうか・・・。アイスバーグさんを頼む。」

 

パウリーは車掌室へと向かう。

 

アイスバーグ《いいか パウリー。社長室のデスクの真下 その絨毯をそこに金庫が埋まっているーーー》

 

パウリーは金庫を見つけた。

 

パウリー「これか・・・」

 

アイスバーグ《番号を言うからしっかり聞いてくれ》

 

パウリー「まず・・・・・・右に”6”・・・」

 

そして、ロビンは共にいる仮面とローブの人物と建物の上にいた。

 

デンデン虫が鳴る。

 

デンデン虫「ガチャ・・・準備はいいですか?」

 

???「ああ OKだ。」

 

デンデン虫「では私が混乱させますので、他4名は 合図の後、それぞれ任務を実行させてください」

 

???「了解した CP9の名の下に いいな ニコ・ロビン」

 

ロビン「ええ・・・いつでも」

 

すると、護衛達のいる場所が突如爆発した。

 

チョッパー「うわーーー!!爆発したぞーーー!!」

 

ララ「それも突然の派手な爆発!!」

 

ルフィ「ああ・・・。」

 

ゾロ「・・・・・・!!」

 

パウリー「何だ!!?今の爆音は・・・!!!」

 

大工「早く水を!!」

 

大工「負傷者を安全な所へ移動させろ!!急げ!!早く火を消すんだ!!」

 

大工「ほ、砲撃か!!?」

 

大工「いや どこからも飛んで来てないぞ!!」

 

大工「セットされていたんだ!!」

 

大工「消化だ!!消化しろ!!」

 

???「派手な合図だ・・・・・・行くぞ」

 

仮面の人物とロビンは飛び降りた。

 

大工「爆発してる!!一階北の角だ みんな無事か!!?」

 

大工「持ち場に半数は残れ!!まだ敵の姿が見えねェ!!!」

 

大工「社内には絶対侵入させるなぁ!!」

 

タイルストンが勢いよく入ってきた。

 

タイルストン「アイスバーグさん ご無事で!!?」

 

アイスバーグ「ああ 驚いた」

 

大工「人影が見えた!!!」

 

大工「仮装してるぞ!!!捕まえろ!!」

 

タイルストン「現れたな うおおおおれに任せろ!!!」

 

ルル「何を!!!おれが仕留めてやる!!!」

 

カク「こら!! 待て!!・・・・・・まったく・・・」

 

一人の仮面のローブが追われていた。

 

大工「こっちだ!!!捕まえろ!!」

 

大工「絶対逃がすな!!たった一人だぞ!!追い詰めろ!!」

 

大工「来い!!暗殺海賊!!」

 

仮面のローブは大工達を叩きのめし、ムチを上部分にひっかけて上階へ上がっていく。

 

大工「ムチで上階へ上がったぞ!!」

 

上がった先には大工達が多数いた。

 

大工「屋根には人がいねェと・・・・・・思ったか?ガレーラの職人を甘く見るなよ。よくも暗殺なんてくだらねェマネしてくれたな。覚悟しろ海賊め。お前らは絶対許さねェぞ!!」

 

仮面のローブ「やめておきなさい 敵いませんよ 私には」

 

大工「こっちからは二人だ!!」

 

一人はローブを被ったロビンも共にいた。

 

???「屋敷の図面は頭に入れたな?ニコ・ロビン」

 

ロビン「ええ」

 

チョッパー「うわあーーーー・・・職人達が慌ててるぞ。」

 

ゾロ「ああ だいぶ騒がしくなってきやがった・・・。」

 

ララ「もしかしてロビンさん 本当にあの騒動の中に加担している?」

 

ナミ「絶対真相を突き止めないと・・・。」

 

ゾロ「どうする?そろそろ乗り込むか?」

 

チョッパー「あれ?ルフィは?」

 

ナミ、ゾロ、ララ「「「えっ!!?」」

 

ナミ、ゾロ、ララ「「「ちゃんと考えてから行動しろよ アホ船長《考えてから行動してくださいよ あの人は》!!」」」

 

ペケ(全く ルフィ殿は・・・。CP9とロビン殿が動き出したのですな・・・。)

 

ララ(うん カリファ、カク、ブルーノ、腹話術のハトを肩に乗せていたリーダーであるルッチとの初対決までもう少しよ。)

 

大工「裏口だァ!!裏口へ行ったぞ 追い詰めろ!!」

 

大工「逃がすな!!取り囲め!!」

 

ロビンと仮面の人物は壁へ。

 

大工「よくもこの数の護衛の中、堂々と現れやがったもんだな。ガレーラの職人を舐めんなよ!!」

 

大工「アイスバーグさんに手を出したお前の運命はもう決まってんだよ!!諦めろ!!」

 

皆は武器を構える。

 

大工「もう逃げられねェぞ海賊共!!」

 

大工「観念して素顔を見せろォ!!」

 

大工「残りの奴らも引きずり出してやる!!暗殺者め!!」

 

大工達は歩み寄る。

 

仮面の人物は懐に手を入れる。

 

大工「何かする気だ!!撃て!!」

 

マントでひるがえす。

 

大工達は銃を撃ちまくる。

 

大工達「「「「!!?」」」」

 

大工「消えた・・・」

 

大工「そんなバカな!?」

 

大工「どうなってんだ!?」

 

大工「奴らはどこへ行ったんだ!?」

 

ある屋上。

 

仮面の人物は大工達を吹っ飛ばす。

 

大工「おい!!大丈夫か!!」

 

大工「強ェ・・・・・・!!!何だ あの”ムチ使い”・・・・・・!!空中を・・・走りやがった・・・」

 

大工「バカな・・・空中を 走る!!?」

 

???「まったく 聞き分けの無い人たちですね。」

 

大工のノコギリを飛んで避け、

 

大工「飛び下りた!!」

 

???「「月歩」」

 

仮面の人物は空中を蹴って飛ぶ。

 

大工「まただ!!何もねェ空中で飛び跳ねた!!」

 

仮面の人物は降り立ち、また飛び跳ねる。

 

???「”イバラロード”!!!」

 

トゲのムチで大工達を薙ぎ払う。

 

???「だからやめておきなさいと言ったのに・・・。」

 

仮面の人物は飛び降りる。

 

大工「中庭に降りたぞーーー!!!回り込め!!」

 

また社内に二人組の影が。

 

パウリーは丸められ、縛られた一つのブツを取り出す。

 

パウリー「これだな・・・。」

 

???「ほう・・・それが、アイスバーグ氏の持ち物か。こちらへ渡したまえ。君にその価値は見出せん。」

 

パウリー「誰だてめェら どっから現れやがった!!!」

 

???「”闇”より・・・・・・」

 

???「ーーーしかし我々はあくまで・・・正義を遂行する者 暗躍機関 ”サイファーポールNo.9”」

 

パウリー「どこから潜り込もうとも・・・必ずウチの職人達に出くわしたハズだが・・・?」

 

???「さぁな・・・いた様な・・・いなかった様な・・・・・・あまり思い出に残っていない・・・」

 

パウリー「ーーーこれァもう・・・”暗殺”なんて大人しげなもんじゃねェな」

 

???「まァ・・・我々がそう宣言した覚えはないからな ともかくそのアイスバーグ氏の貴重品をこちらへ渡していただき かつ それに関する何かを知ったあなたには死んで頂きたい・・・・・・!!正義の名の下に。今すぐ この場でね・・・」

 

大工「裏口で消えた二人はいたか!?」

 

大工「ダメだ!!どこにも見当たらねェ!!」

 

大工「屋敷内は!?」

 

大工「ドアと窓には全て 見張りはいるんだ!!侵入されるはずがねェ!!」

 

大工「くそォ!!海賊めェ!!どこ行きやがった!!」

 

大工「絶対近くに潜んでるはずだ!!もう一度よく探せ!!必ず奴らを捕まえるんだ いいな!?」

 

大工達「「「「オオ!!」」」」

 

ロビンと仮面の人物は壁へ。

 

ロビン「ーーーこの壁の向こうよ・・・」

 

???「よし・・・さァ押せ」

 

人物が壁を背に、ロビンに押され、自身がドアの役割になった。

 

アイスバーグは驚きである。

 

アイスバーグ「・・・・・・驚いた・・・いずれ来るとは思ったが・・・・・・まさかそんな所から・・・昨夜も同じ手段か・・・そこにドアなどないハズだ・・・」

 

???「”ドアドアの実”だ どんな堅い壁でもおれの触れた部分は”ドア”になる 壁さえあればおれはどこでも出入りできる」

 

人物は銃を向けて、アイスバーグの左肩部分を撃った。

 

ロビン「何を・・・合図はまだよ」

 

???「喋る元気がある者を弱っているとは言えんな 名コックが食材の下準備を怠らない様に 約束の合図の時間前に予想に反する行動を取らせない様 手を抜かず動きを止めておくのが”プロ”の仕事だ」

 

アイスバーグ「ーーーそれが・・・・・・!!”CP9”のやり方か・・・・・・!!」

 

???「読みがいいな・・・その通り」

 

アイスバーグ「ハァ・・・・・・ハァ・・・悪ィ事したな ”麦わら”やピンク髪嬢ちゃんには・・・ーーーやはり二人は関わっていなかったか」

 

ロビン「気にする事もないでしょう?あなたは昨夜 私を見たという事実を言っただけ」

 

アイスバーグ「ーーーそれも作戦の内か・・・・・・」

 

???「そうだ お前を生かし海賊に罪を被せる為のなーーーそれにお前を突然殺してしまっては おれ達の目的である例の・・・とある船(・・・・)の”設計図”のありかがわからなくなってしまう アレは船大工から船大工へと代々その弟子にひっそりと受け継がれてきた代物 お前が自身の命に危機を感じれば それを必ず誰かに託そうとするーーーそして選んだ男が1番ドック職長 パウリーだった・・・今 彼の元に我々の同胞が行っている」

 

アイスバーグ「・・・・・・全てはお前らの・・・思惑通りよいうわけか」

 

???「ーーーー最後まで不備のないよう・・・おれは扉の外の大工達の相手をしてくる ニコ・ロビン この男の始末は後はお前がやれ パウリーから設計図を奪ったら二人から連絡が入る・・・・・・その時点で」

 

アイスバーグ「・・・・・・!!!」

 

???「アイスバーグの命を取れ!!!ーーーあとは事の真相を知ったパウリーを消して任務完了だ その後の罪は全て”麦わらの一味”が被ってくれる」

 

ゾロ達4人は本社へ向かう為に走る。

 

ナミ「まったくもーーー!!何であいつはこう・・・人の”助言”ってものを聞けないの!?」

 

ゾロ「いつもの事だろ。」

 

ララ「だってルフィさんですから。」

 

チョッパー「でも・・・!!今の騒ぎの中にロビンがいるかも知れないんだよな!!おれ達はどうすんだ!?慎重にいかないと・・・・・・!!」

 

ナミ「だけど そこがまた考えようによってはラッキーなのよね ルフィが敵陣に乗り込む場合・・・裏へ回ったり横へ回ったりすると思う?」

 

ゾロ「そりゃねェ」

 

チョッパー「ねェねェ」

 

ララ「ないです。」

 

ナミ「きっと今頃飛ぶか走るかで”真正面”から乗り込んで屋敷に入ったはいいものの どこへ行っていいか分からず船大工達に追いかけ回されてる頃だと思わない?」

 

ゾロ「あァ・・・思う」

 

チョッパー「思う思う」

 

ララ「思います」

 

ナミ「でしょ 船大工から見れば ルフィは犯行一味の”主犯”だもの ”メインイベント”が飛び込めばみんなそっちに意識が行くに決まってる つまり屋敷正面のガードは今 かなり手薄になってると考えて 間違いないわ!!私達はその隙を突っきって 大騒ぎの船大工の群れに混ざっちゃえるのよ!!」

 

ゾロ「成程 ルフィのおかげで今 侵入の絶好のチャンスってわけか・・・」

 

ララ「大体分かりました」

 

チョッパー「納得だーーー!!じゃあ飛び込んで大丈夫だな」

 

ナミ「あの塀を飛び越えられそう!!」

 

ゾロ「よし入るぞ!!ルフィに続け!!!」

 

ゾロ達は柵を飛び越えた。

 

しかし、向こう側は大工の群れだった。

 

大工「おい見ろ」

 

ゾロ、ナミ、チョッパー、ララ「「「「どこが手薄だァーーー《なのーーーー》!!!」」」」

 

ルフィ「くっそー 取れねェ・・・・・・!!勢いよく屋敷に飛び込んだつもりが・・・挟まって動けねェ!!急いで行かねェと・・・・・・!!待ってろよ ロビーン!!」



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第252話「仮面を取ったCP9! その驚きの素顔」

タイルストンは巨大ハンマーを仮面の人物を振りかかるが、左手での拳で割った。

 

大工「ハンマーが!?」

 

大工「嘘だろ!?」

 

人物はタイルストンの右腕を掴む。

 

???「怪力が自慢か?」

 

人物は左腕をふりかかる。

 

タイルストン(何だ・・・!!?動かん おれが力で負けるわけが・・・)

 

振り下ろされ、タイルストンはノックアウトされた。

 

大工「あの職長達が・・・!?」

 

大う「3人も」

 

大工達は逃げ出し、

 

大工「うわ!!下から加勢を呼べ!!」

 

???「”剃”!!」

 

人物は高速移動で大工を叩きのめす。

 

 

大工「ロロノア・ゾロだァ!!とうとう姿を現しやがった!!!」

 

大工達は銃を撃って来る。

 

大工「オレンジ髪の女も昼間見たぞ!!!」

 

大工「妙な男の声の鎧戦士に変わるピンク髪の少女も見たぞ!!」

 

ナミ「ちょっと何でルフィいないの!!?」

 

ゾロ「知るかよっ!!俺が聞きてぇくらいだ!!」

 

ララ「銃の乱射は無いでしょ!!」

 

チョッパー「ぎゃあ~~~!!」

 

ナミ「どうする!?」

 

ゾロ「どの道おれ達ァ ”現行犯”みてぇなもんだ・・・・・・!!開き直るんなら手はある!」

 

ゾロは大工達に向き変えた。

 

ララ「ゾロさん!?」

 

ナミ「え!? ちょっとゾロ何すんの!!?」

 

ゾロ「屋敷の周りを逃げ回ってても仕方ねェ!!正々堂々正面から投入してロビンを探す!!ララもちょっと手伝え!!」

 

ララ「しょうがないですね・・・。」

 

ララはデバイス起動で、電磁波球体に包まれ、X6のブレードアーマー・エックスになり、さらに雷神剣を出現させ、右手に掴む。

 

ブレードアーマー・エックス「じゃ 行くか。」

 

チョッパー「だけど相手は船大工だぞ!!敵じゃないんだぞ!!」

 

ゾロ「大丈夫・・・・・!!”峰打ち”だ・・・・・・!!エックス!!」

 

ブレードアーマー・エックス「ああ!!」

 

二人は突撃し、

 

ゾロとブレードアーマー・エックス「「道をあけろォ《あけるんだァ》!!」

 

大工達はぶっ飛ばされた。

 

ゾロとブレードアーマー・エックス「「おりゃあああ《はぁあああ》!!」」

 

ナミとチョッパー「「致命傷与えてますけど!!」」

 

 

ロビン「・・・・・・・」

 

アイスバーグ「ンマー・・・驚いた・・・正直・・・ここで会う事になるとは思ってもいなかったぜ・・・・・・ニコ・ロビン」

 

ロビン「どこかでお会いしたかしら」

 

アイスバーグ「昨夜が初めてだよ・・・・・・ずっと会いたかったんだ・・・・・・片時も忘れねェように手配書まで張ってたんだぜ・・・」

 

ロビン「サインでも差し上げた方が?」

 

アイスバーグ「そいつはいい!!」

 

両者共に銃を向け合う。

 

ロビン「私を殺す為・・・・・・?」

 

アイスバーグ「そうだ お前が世界を滅ぼす前に・・・!!!」

 

ロビン「・・・・・・!」

 

アイスバーグ「なぜ”歴史の本文(ポーネグリフ)”を探し回る・・・”歴史の本文(ポーネグリフ)”を求め 研究・解読する事は・・・・・・世界的な”大罪”だと大昔から政府が定めている それくらい承知のハズだ・・・!!!」

 

ロビン「あなたが”歴史の本文(ポーネグリフ)”の存在を知ってる・・・・・・」

 

アイスバーグ「知ってる程度なら罪にはならないさ 世界中であんぼ文字を解読できるなら お前一人だけだ」

 

アイスバーグ「だからこそ当時8歳という幼い少女だったお前の首に 政府は高額の賞金を賭けたーーーお前が世界で唯一・・・・・・「古代兵器」を復活させられる女だからだ」

 

ロビン「・・・そう 兵器の事まで・・・・・・」

 

アイスバーグ「それにしても・・・・・・「CP9」は実在の組織だったか・・・ーーとなればお前はすでに”麦わらの一味”を離れ ”政府(・・)”に肩入れしてる事になる・・・」

 

アイスバーグ「20年も追われている女の行動としては奇っ怪ではあるが・・・まぁ・・・おれにとっては関係のねェ話だ・・・”歴史の本文(ポーネグリフ)”の解読によって”兵器”が復活すれば それを持つ者が正義だろうが悪だろうが 結果同じ事だからな・・・兵器が人の世にもたらすものが・・・”平和”であるわけがねェ・・・確実に世界は滅ぶ 過去の”異物”など 呼び起こすべきではないんだよ!!」

 

ロビン「ーーーそうね そう思うわ だけどそれは大きなお世話・・・!!私がどういう形で歴史を探求しようと・・・見知らぬあなたに口を出される筋合いはない!!」

 

アイスバーグ「ーーーそうでもねェさ・・・おれもある意味 お前と立場が同じだからな・・・・・・」

 

ロビン「!?」

 

アイスバーグ「おれァ古代兵器”プルトン”の「設計図」を持っている!!!」

 

ロビン「!!! ・・・・・・兵器の設計図!?」

 

アイスバーグ「プルトンとは・・・遠い昔この島で造られた「戦艦」の名だ・・・・・・」

 

ロビン「・・・・・・!!!」

 

アイスバーグ「あまりにも強大な兵器を生み出してしまった かつての造園技師は万が一 その力が暴走を始めた時 ”抵抗勢力”が必要だと考え その設計図を代々後世に引き継がせてきたーーー政府は・・・そいつを狙って・・・ついにはこんな強行な手段に出やがったのさ そんな事も知らずに奴らに協力しているとは・・・呆れて物も言えねェな・・・おれに設計図を託したトムという男は・・・20年前の”オハラ”事件から唯一逃げ出した少女の事をずっと気にかけていた 幼い姿はしていても”オハラの悪魔達”と同じ思想を持った危険な子供だからと・・・だから製造者の意志を汲んだおれにはお前を止める責任がある・・・設計図の存在を政府に勘づかれた今となっては・・・本来なら もう燃やしちまった方がいい様なもんだが・・・そうできねェのは・・・・・・!!お前が生きていて兵器復活の可能性が消えねェからだ!!」

 

しかし、ロビンが能力によりアイスバーグを押さえつける。

 

ロビン「死ぬ前に言っておきたい事はそれでいい?お言葉を返す様だけど私を殺して止めたとしても あなたが”設計図”を奪われたら結果は同じ事なんじゃない?」

 

アイスバーグ「ハァ・・・ハァ・・・・ンマー・・・もう一言だけ言わせてもらおう・・・」

 

ロビン「?」

 

アイスバーグ「作戦にハマったのは・・・・・・お前らの方だ・・・」

 

ルフィは挟まった建物から抜け出そうとしていた。

 

ルフィ「おお!?あれだ!!」

 

ルフィは腕を伸ばして、取っ手に掴まり、何とか出た。

 

ルフィ「やっと抜けられた・・・。エライ目にあった よっしゃ・・・今度こそ突撃だ。ロビンを捕まえに行くぞ。”ゴムゴムの”ォォ!!ロケットォォ!!」

 

 

パウリーはやられていた。

 

???「我々の体技に敵うものか・・・」

 

パウリは奴らを睨みつける。

 

???「さァ・・・・・・早くそれをよこしたまえ・・・お前の血で汚れてしまう・・・」

 

パウリー「くそ・・・・・・勝てると思ったのによっ・・・」

 

パウリーは倒れる。

 

仮面の人物は丸められた束を拾う。

 

パウリー「ホントはよう・・・アイスバーグさんには・・・すぐ逃げろと言われてた・・・そんなモンは・・・放り投げて逃げろと・・・そいつは真っ赤なニセ物だからってなァ・・・」

 

???「!? 何? 偽物だと?」

 

???「バカなマネを・・・」

 

パウリー「・・・・・・どこのどいつか知らねェが・・・・・・作戦失敗だろ・・・・・・ざまァねェ・・・おれは・・・お前らの探し物が何なのかさえ知らねェよ・・・」

 

???「生意気な事を・・・それで我々CP9を出し抜いたつもりか・・・。とにかく囮とはいえ 関わりを持ったお前は・・・生かしてはおかんぞ」

 

ルフィが突っ込んできて、壁を通過したが、挟まった。

 

ルフィ「はさまった・・・・・・!!くそ!!はさまった!!」

 

パウリー「・・・・・・!!麦わら・・・・・・!!」

 

ルフィ「ん!?ロープの奴!!!どうしたんだお前大丈夫か!?血だらけじゃんか!!いきなりな奴だなァ・・・」

 

パウリー「それはてめェのほうだ・・・ここは3階だぞ・・・」

 

???「”麦わらのルフィ”・・・わざわざ罪を被りに来てくれたのか?」

 

ルフィ「? あっ!!仮面!?それ仮面か!!じゃお前らだな ロビンに何かしろっつってんのは・・・・・・!!ロビンを返せバカ野郎!!!」

 

???「「嵐脚」」

 

一人が蹴りによって壁を十字斬りにした。ルフィも何とか逃れた。

 

ルフィ「・・・・・・!!ケリで壁が斬れた!!」

 

パウリー「麦わらァ!!」

 

ルフィはもう一人に床に蹴り叩きのめされた。

 

そして、拘束具で磔状態にされる。

 

???「緊急事態でね お前につき合ってヒマはない・・・」

 

ルフィ「う・・・動けねェ!!」

 

???「オイ そいつも止めとけ・・・・・・!!戦ってる場合か」

 

パウリーも拘束具で倒れたままの磔状態にされた。

 

???《おれだ 作戦に障害が発生した 全員すぐに”寝室”へ アイスバーグはまだ 撃つな》

 

???「もう少しお相手をしても良かったのですが・・・失礼・・・!!用事ができましたので・・・」

 

ルル「何だ 逃げる気か!!?」

 

???「いえ・・・・・・」

 

仮面の人物は瞬間移動の如きスピードでルルの腹を一突きした。

 

ルルは倒れる。

 

???「用事が出来ましたので・・・・・・とどめを」

 

仮面の人物は月歩で飛んで行った。

 

大工「うわァ!!ルルさんが!!!」

 

大工「こんなバカな・・・!!!」

 

 

パウリー「お前・・・大丈夫か・・・・・・!?」

 

ルフィ「何でもねェ こんなもん・・・!!」

 

パウリー「麦わら・・・お前 何でここへ来た・・・・・・みんなお前らが犯人だと・・・思ってる・・・悪かったな・・・!!俺達の思い込みのせいで。」

 

ルフィ「いいよ別に 追いかけられんの慣れてるから・・・それより仲間が一人あの仮面の奴らに連れてかれたんだ だから連れ戻しに来た!!」

 

パウリー「・・・・・・ニコ・ロビンだな ハァ・・・お前戦ったら強ェんだろ・・・・・・!?」

 

ルフィ「・・・ああ強ェ!!」

 

パウリー「あいつら(・・・・)に・・・・・・勝てるか!?」

 

ルフィ「勝てる!!!」

 

パウリー「ーーーじゃあ・・・一緒に戦ってくれ・・・・・・!!俺も勝ちてェ・・・・・・」

 

ルフィ「・・・・・・そうか」

 

パウリー「そりゃそうさ・・・何で 何でどこの誰ともわからねェバカに!!アイスバーグさんが殺されなきゃならねェんだ!!!フザケンな!!何なんだあの連中は!?何が暗躍機関だ バカヤロー!!あの人は・・・おれの恩師なんだぞ・・・!!一人前の船大工にしてくれた・・・・・・!!そんな人を何で・・・」

 

ルフィ「でもお前そんな体でよ・・・・・・!!」

 

パウリー「おれはあのバカ共をブチのめしてェっつったんだ・・・!!おれの体が後で どうなろうと知った事か!!ウォォォ!!骨の一本になるまで戦ってやらァ!!畜生ォ!!!外せェ!!!」

 

ルフィ「よーし!!外せ畜生ォ!!うおォ~~~~!!!」

 

寝室では、4人も集まっていた。

 

アイスバーグ「帰れ!!おめェらに渡す物などない!!!」

 

???「・・・・・・なくては困る・・・」

 

一人の肩にハットリが乗った。

 

アイスバーグ「!?」

 

???「まず 何から話せばいいのか・・・」

 

一人が仮面を外す。

 

ルッチ「死にゆくあなたにがっかりさせられた」

 

アイスバーグ「ルッチ!!!」

 

???「あんたが悪いんじゃぞ・・・・・・」

 

また一人は、

 

カク「政府が大人しく申しでとるうちに・・・・・・渡さんからこうなる」

 

アイスバーグ「カク!!!」

 

カリファ「ーーー出来る事なら あなたを傷つける事なく この町を思い出にしたかった」

 

アイスバーグ「カリファ・・・・・・!!」

 

ブルーノ「頑固さも師匠ゆずりか・・・・・・」

 

アイスバーグ「酒場の・・・ブルーノ!!!お前ら・・・政府の人間だったのか・・・・・・!!」

 

ルッチ「そう・・・潜伏する事など我々には造作もない任務・・・・・・しかし あなたの思慮深さには呆れて物も言えませんな・・・!!さァ・・・アイスバーグさん 古代兵器プルトンの設計図ーーーそのありか・・・多くの犠牲者を出す前に、お話し下さい」



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第253話「秘めた絆!アイスバーグとフランキー」

ウソップはメリー号の修理作業に頑張っていた。

 

ウソップ「急がねェと波も風も荒れてきやがった・・・」

 

フランキーはその様子を見ていた。

 

「そういえば「あの2億ベリー 船の修理の為の金だとか言ってたわいな。」

 

「あの分じゃ今晩のアクア・ラグナの事も知らないわいな」

 

フランキー「フン。ご苦労なこった」

 

フランキーは飛び降りてウソップの元へ。

 

ウソップも船から降りた。

 

ウソップ「うしと!これくらい気密性を保てば、あとは材木で補強しておけば何とかなるだろう。」

 

フランキー「その必要はねェ!!」

 

ウソップ「だ、誰だ?」

 

フランキー「誰だ~?おいおい もう忘れちまったのか?長鼻坊や!」

 

ウソップ「その声はあん時の!?な、な、何しに来やがった!?」

 

フランキー「まァそういきり立つな!こんな所でやり合ったって始まらねェ ここもじきに高潮で沈んじまうんだ。お前が愛しまくちまってるこの船も人質になってもらう。」

 

ウソップ「な、何のこった?」

 

フランキー「な~に。ちょいと麦わらの野郎とララの嬢ちゃんに用があってな。お前をさらいに来たのさ。」

 

 

雷神剣を持ったブレードアーマー・エックスは、召喚モードにて、X6のステージボス・シールドナー・シェルダンとX1のラスボス・シグマ隊長をゲート召喚し、協力を願い出た。

 

シールドナは両肩の貝を投げて大工達を吹っ飛ばし、シグマ隊長は格闘で殴り飛ばす。

 

ブレードアーマー・エックス「邪魔だって・・・。」

 

雷神剣の峰打ちで気絶させていく。

 

ゾロも同様である。

 

ゾロ「ふぅ~~~ 安心しろ・・・峰打ちだ・・・」

 

ブレードアーマー・エックス「大工達を殺すわけにはいかないしね。」

 

シグマ隊長「我々は別に恨みはないが、エックスの頼みなら仕方あるまい・・・シールドナー?」

 

シールドナー「ええ・・・シグマ隊長・・・」

 

ナミ「何で船大工全員のしちゃってんのよっ!!!」

 

チョッパー「ゾロにエックス、それにシグマ隊長、貝の奴 強ェな~~~っ!!」

 

ナミ「まっ いいわ さっさと行くわよ!!」

 

チョッパー「エックス シグマ隊長 貝の奴 ゾロ こっちだぞ!!」

 

ゾロ「ああ」

 

ブレードアーマー・エックス「よし!!シグマ隊長 シールドナー 行こう!!」

 

シグマ「ああ。」

 

シールドナ「行こう!」

 

しかし、ゾロは奇跡レベルで道を間違える。

 

ブレードアーマー・エックス「ゾロ!!」

 

チョッパー「いやこっちだって!!」

 

ナミ「先導してるのにどうやって間違ったの今!!? 奇跡!!?」

 

ルフィは拘束具から抜け出られた。

 

ルフィ「抜けられた!!ゴムだから」

 

パウリー「やるな!!とし!!おれの外せ!!!・・・見てろ あの牛とガイコツ・・・!!」

 

 

ルッチ「我々が潜伏していたのは5年・・・ご安心を仕事は手を抜かずにやりました」

 

アイスバーグ「・・・・・・!!」

 

ルッチ「意気消沈お察しする・・・・・・しかしーーー我々がこの件に費やす時間も・・・制限時間(リミット)を迎えましたので 目的遂行の為ここで最善を尽くす(・・・・・・)気構え あまり考えのない抵抗ならばしない方がよろしい」

 

ルッチ「「CP9」という名をご存じの筈・・・俗にいう「CP!」から「CP8」まで 世界に8つの拠点を持つ政府の優れた諜報機関 政府の指令でどんな場所のどんな情報も探り出す」

 

アイスバーグ「・・・・・・知っているさーーーだが「CP8」の事までだ」

 

ルッチ「そうでしょうーーーしかし我々は「CP9」 存在するハズのない9番目の「CP(サイファーポール)」ある”特権”を持っている為・・・世の明るみには出られない」

 

ロビン「・・・・・・!!」

 

ルッチ「ーーあくまで”正義”の名の下にですが・・・我々は・・・政府に対して非協力的な「市民」への・・・「殺し」を許可されている」

 

アイスバーグ「身勝手な・・・・・・!!正義と名のつく殺しがあってたまるか!!!」

 

ルッチ「世界政府は一部・・・考えを改めたのです 兵器の復活を危惧し続けるよりーーーいっそ兵器を呼び起こしこの”大海賊時代”に終止符を打つ ”正義の戦力”にしようと・・・!!!ーーーしかしあなたはそれに協力しようとしない・・・今もなお世界中で海賊達から被害を受け続ける人々をあなたは「救わない」と言っているんだ」

 

アイスバーグ「話にならん・・・!!兵器が復活すれば世界はその力を奪い合う 被害は拡大する一方だ・・・!!」

 

ルッチ「あなたは政府を信用していないようですね アイスバーグさん」

 

アイスバーグ「おれァ”人間の性”を・・・知っているだけだ 小僧・・・」

 

ルッチはアイスバーグの顔面を蹴り倒した。

 

ルッチ「慎みたまえ・・・いつまで上司のつもりでいる・・・カク・・・脈をとれ・・・」

 

カクはアイスバーグの左手を取る。

 

カク「失礼」

 

ルッチ「アイスバーグさん 先程 実は我々に一つ仮説が生まれました・・・あなたはただ それを聞いていてくれればいい・・・きっとあなたの血が真相を答えてくれます」

 

ルッチ「ーーーまず我々に”ニセ物”の設計図を掴ませるという行動 ここに疑問を感じるーーーあなたは犯人が政府の人間だと推測して”ニセ物”のありかを示したーーーだが もしそうではなく ただあなたに恨みを持った者達があなたを殺しに来ただけだった場合・・・本物の設計図は所有者を失い もはや伝承する事ができなくなってしまう・・・その可能性を考えない程あなたはバカじゃないーーーそれをわかっていながら なお今夜 本物の設計図を誰でも渡そうとしないという事は 実はもう・・・誰かに託してある」

 

アイスバーグ「・・・・・・」

 

ルッチ「少なくとも・・・・・・もうあなたの手元にはないーーーそう考えられる これがまだ可能性です 勿論・・・どこにも確証はないし・・この5年我々が監視調査した範囲でも」

 

カク「無駄じゃ暴れるな・・・」

 

アイスバーグ「・・・・・・・・・!!」

 

ルッチ「あなたの行動から取れる証拠もない・・・さらに”設計図”を託される者には相応の腕も必要ーーーさて仮設を続けましょう 面白いのはここからです・・・・・・先程 我々が掴まされた”ニセ物”の設計図・・・・・・よく見ると 設計士のサインが入っているのですが」

 

アイスバーグ「!!」

 

ルッチ「「トム」「アイスバーグ」「カティ・フラム」 最後に社名”トムズワーカーズ”あなたはこのニセ物で”敵”を出し抜いたつもりかも知れないが まさか”敵”がこんなにも身近に潜伏しているとは 夢にも思わなかった それが誤算」

 

ルッチ「ただ 設計図を狙っただけの昨日今日の侵入者にとっては こんなものはただの紙クズでしょうが・・・ところが 5年 この町で暮らした我々にはこの設計図の名前は興味深い・・・」

 

アイスバーグ「・・・・・・!!」

 

ルッチ「伝説の船大工トムの率いる「トムズ ワーカーズ」は 実に謎の多い造船会社 かつてこの島にあったハズだが名簿も戸籍も存在しない あなたがトムの弟子だという事を割り出すだけでも一苦労したものだ 政府の報告によればトムの弟子は二人しかおらず 一人は8年前の事故で死んだと 政府の人間がしっかりと確認しているーーーハズだった・・・」

 

アイスバーグ「!」

 

ルッチ「ーーーしかし私は この「カティ・フラム」という名を 聞き覚えている・・・ーーー4年程前になります ガレーラカンパニーの門をくぐり あなたを訪ねてきた男がいた 彼は一度だけその名を名乗った・・・・・・!!」

 

カリファ「ーーー私も覚えています」

 

カク「わしもじゃ・・・・・・」

 

ルッチ「つまり トムのもう一人の弟子「カティ・フラム」は生きている・・・・・・今も町に・・・「フランキー」と名を変えて!!!」

 

アイスバーグは激しく動揺している。

 

カク「間違いなさそうじゃな・・・まさか あいつとあんたにそんな繋がりがあったとは」

 

ルッチ「フランキーは確かに・・・調べても調べても素性の知れない男だったが・・・”解体屋”であの横行ゆえ鼻にもかけていなかった・・・成程 事実からしか生まれない我々の予測に”死人の関与”は絶好の死角 フランキー一家ならば 造船所へ材木を売りにやって来るし うまく申し合わせれば設計図を受け渡すチャンスはいくらでもあった・・・改めて思えば最も怪しまれない距離を保った隣人と言える あなたの手元に設計図がないのならさっきまでの強気な態度も納得 託した相手があなたの唯一の弟弟子ならば ガレーラの職長の誰にも託さなかった事にも納得・・・これで予測は 一本の線になりーーー更にあなたの波打つ血がそれを的中(・・)だと告げた!!!」

 

アイスバーグ「!!!」

 

ナミ「急いで!!」

 

ゾロ「おい!!ほんとにこの道で合ってんのか!?」

 

ナミ「アンタが言うな!!」

 

階段には大工達が横たわっていた。

 

チョッパー「ひどいやられ方だ・・・。」

 

ブレードアーマー・エックスは雷神剣は収納していた。

 

シグマ隊長「被害が大きいようだな・・・。」

 

ナミ「あそこ!!あの正面の扉で間違いないわ!!」

 

チョッパー「あそこにもいっぱい人が倒れてるぞ!!」

 

ナミは速度を落とす。

 

ブレードアーマー・エックス「ナミ?」

 

ゾロ「何だ?」

 

シグマ隊長「どうしたのだ?」

 

ナミ「さぁ!!前行きなさい前っ!!扉斬って突進よ!!」

 

ナミとチョッパー「「どうぞ!!」」

 

ゾロ「なんだそりゃ!?俺に命令すんな!!」

 

ブレードアーマー・エックス「斬る事は斬るよ!!シグマ隊長!!」

 

シグマ隊長「そうだな。行くぞシェルダンよ。」

 

シェルダン「分かった!!」

 

シグマ隊長はビーム剣を開放した。

 

パウリー「おい麦わら!!」

 

ルフィは部屋をぶち破って入った。

 

ルフィ「うおおお~~~!!」

 

パウリー「バカ野郎 この部屋じゃねェ!! もう一つ隣だ!!」

 

ルフィ「何だ隣か!!」

 

ルッチ「なに・・・あなたに罪はない・・・これだけ色々な事が起こる夜に動揺を隠せなくなるのは 血の通った人間ならば当然の事・・・・・・」

 

カク「今日まで世話になりましたね あんたはもう用済みじゃ」

 

カリファ「急いでフランキーを探しましょう」

 

アイスバーグ「てめェら・・・!!!!」

 

すると、壁に亀裂が走り、

 

ロビン「?」

 

もう一つの壁に切り口が作られ、

 

ルフィ「うりゃああああああ!!」

 

ルフィがぶち破ってきた。

 

ゾロとブレードアーマー・エックス、シグマ隊長の剣で扉が斬り飛ばされた。

 

ルフィ「ロビンはどこだ~~~~!!」

 

ロビン「ルフィ」

 

ゾロ「ルフィ!!!」

 

ブレードアーマー・エックス「ルフィ!!」

 

ルッチ「邪魔を」

 

ルフィ「ロビン!!!やっと見つけたぞ!!」

 

ブレードアーマー・エックス「やっと来たルフィ!!」

 

ゾロ「おい!!ルフィ!!てめェ一体どこに居やがったんだ!!!」

 

チョッパー「ロビーン!!また会えてよかったぞーーーっ!!」

 

ナミ「・・・・・・!?ちょっと待って この状況何!?」

 

シグマ隊長「何やら穏やかではないな・・・。」

 

シェルダン「そうですな・・・。」

 

パウリーも茫然である。

 

ルッチ「やれやれ・・・・・・」

 

アイスバーグ「麦わら・・・・・・ パウリー・・・・・・!!」

 

パウリー「アイスバーグさん・・・・・・こりゃ 一体 何がどうなってるんですか!!!」



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第254話「帰って来いロビン!CP9との対決!」

ルフィ「・・・・・そうだ!!あいつら お前と一緒にいた船大工だ!な!!」

 

ブレードアーマー・エックス「そうだね・・・。」

 

ゾロ「そういやあの四角っ鼻知ってるぞ」

 

ナミ「・・・・・・まさか”暗殺犯”が内部にいたって事!?」

 

チョッパー「ええ!?どういう事だ!?」

 

ブレードアーマー・エックス「シールドナ。デバイスに戻ってくれ。」

 

シールドナ「分かった・・・。」

 

シールドナは光に包まれ、中のララのデバイスに戻っていった。

 

カリファ「あの鎧のあいつが・・・例のイレギュラーハンターですね・・・。」

 

カク「ああ・・・。あのピンク髪娘だ・・・。海軍の政府がスカウトしたがっている・・・。」

 

X1・シグマ隊長「我々心を持つロボット・レプリロイドも今の奴が言った政府という組織を結成していたがな・・・。」

 

カク「ほう・・・。人間ではなく機械が政府を結成するとは・・・。」

 

ルッチ「パウリー・・・・・・実は 俺達は政府の諜報部員だ まァ謝ったら許してくれるよな・・・・・・?突然で信じられねェならアイスバーグの顔でも・・・踏んでみせようか・・・・・・!!」

 

パウリー「・・・・・・!!」

 

ルフィ「・・・・・・」

 

パウリー「ふざけんな・・・もう充分だ!!・・・ハァ・・・さっき聞いた(・・・・・・)”牛仮面”の声が・・・お前の声と一致するからな 畜生・・・!!・・・てめェ・・・!!ちゃんと喋れんじゃねェかよ!!バカにしやがって!!」

 

アイスバーグ「やめろパウリー!!!」

 

パウリーは走り出し、

 

パウリー「”パイプ・ヒッチ・ナイフス”!!!」

 

ルッチは高速で避け、

 

ルッチ「「指銃(シガン)」」

 

ルッチの人差し指がパウリーの右胸辺りを突き刺した。

 

ルッチ「まだ懲りないのか・・・!?パウリー!!!」

 

ブレードアーマー・エックス「何だって!?」

 

X1・シグマ隊長「ほう・・・。」

 

ルフィ「おい!!ロープの奴っ!!!」

 

パウリー「何で・・・!!お前ら・・・・・・!!」

 

パウリーは肥坐まづいた。

 

ルッチ「無駄に耐えるな・・・おれ達は人界を超える技を体得してる 長い訓練を重ね人体を武器に匹敵させる武術 ”六式”これを極めた一人の強度は百人力に値する」

 

パウリー「・・・・・・!!」

 

ブレードアーマー・エックス「隊長・・・。」

 

X1・シグマ隊長「”六式”・・・人体を指で貫くのは大した武術ではないか。だが、機械である我々レプリロイドには効かんがな。」

 

ハットリ《ポッポー大概にしろ ギャンブルばかり》

 

パウリー《バカ!!今日はついてたからおごってやってんだろ!!ブルーノ 酒 酒!!》

 

パウリー《てめェカリファまたそんな恰好を!!》

 

カク《よさんかパウリー!!見なきゃよかろう!!》

 

パウリー「何でお前らが・・・・・・!!!」

 

ルッチはパウリーの左肩を掴み、

 

ルッチ「まァいい どの道消す命・・・悲しいが友よ・・・」

 

アイスバーグ「ルッチ 貴様ァ!!」

 

ルフィ「やめろ お前ェ!!」

 

ルフィは左足を伸ばすが、ルッチは掴む。

 

ルフィ「”ゴムゴムの”・・・・・・!!!」

 

ルフィは跳び上がり、

 

ルッチ「「鉄塊」」

 

ルフィは”銃乱打(ガトリング)”を浴びせるが、ルッチはビクともしなかった。

 

ブレードアーマー・エックス「ボディが硬くなってる!?」

 

X1・シグマ隊長「なるほど・・・六式だから人体を貫くだけではないのか・・・。ボディを硬くする事が可能とは・・・」

 

ルフィ「何だ!?全然効かねェ!!!」

 

ルッチ「うっとうしい・・・」

 

ルッチ「「剃」」

 

ルッチは瞬間的な高速で、

 

ルッチ「「指銃」」

 

ルフィは喉を突かれ、吹っ飛ぶ。

 

ルフィは壁に激突し、咳き込む。

 

ルッチ「生身なら首に風穴開いて 即死だったなゴム人間」

 

ルフィは腕を伸ばして、パウリーを引き寄せた。

 

ルッチ「何をしてる・・・麦わら」

 

ルフィ「お前 こいつ殺す気だろ!!!一緒に船大工やってたんじゃねェのかよ!!!」

 

ルッチ「ーーーさっきまでな・・・もう違う・・・」

 

X1・シグマ隊長「もう違うのだな・・・」

 

ルフィ「本当に裏切り者か!!!じゃいいよ とにかくおれはこいつと一緒に!!アイスのおっさんを殺そうとしてる奴らをブチのめそうと約束したんだ!!!」

 

アイスバーグ「・・・・・・」

 

カク「・・・・・・なぜお前がパウリーに味方するんじゃ・・・」

 

ロビン「・・・・・・」

 

ルフィ「俺もお前らに用があるからだよ!!」

 

ナミ(それに、あの四角っ鼻って声がゼロと全く同じじゃない・・・。エックスがゼロと交代すると、余計紛らわしくなる エックスはそれが分かってゼロと交代しようとしないかも・・・。)

 

ルフィ「おい ロビン!!!何でお前がこんな奴らと一緒にいるんだ!!!出て行きたきゃちゃんと理由を言え!!!」

 

ロビン「!」

 

ブレードアーマー・エックス「そうだロビン!!」

 

X1・シグマ隊長「話せ・・・。」

 

ナミ「そうよ!! こいつら政府の人間だって言うじゃない!!どうして!!?」

 

ロビン「・・・・・・聞きわけが悪いのね ・・・コックさんに船医さん アイリスにお別れは言った筈よ。アイリスはデバイスに戻ってるか、別行動か、共に過ごしたから分かるし、どちらかしかないわ。伝えてくれなかったの?」

 

チョッパー「・・・・・・!!伝えたよ!!だけど俺だって納得できねェ!!何でだ!!?ロビン!!!」

 

ロビン「私の願いを叶える為よ!!!あなた達と一緒にいても 決して叶わない願いを!!・・・それを成し遂げる為ならば私は どんな犠牲も厭わない!!!」

 

X1・シグマ隊長「何だと・・・?」

 

ブレードアーマー・エックス「ロビン・・・」

 

ゾロ「ーーーーーーそれで・・・平気で仲間を暗殺犯に仕立て上げたのか?願いってのは何だ!!」

 

ロビン「話す必要がないわ」

 

アイスバーグ「正気の沙汰じゃねェ・・・!!その女は・・・・・・!!」

 

ロビン「!?」

 

アイスバーグ「気は確かかニコ・ロビン!!!お前は自分が何をやろうとしてるのかわかってるのか!!」

 

ロビン「あなたにはもう・・・何も言う権利はないはずよ 黙っていなさい!!!」

 

ロビンは能力により、アイスバーグに関節技を決める。

 

パウリー「アイスバーグさん!!」

 

ロビン「誰にも邪魔はさせない!!!」

 

ルフィ「おいロビン!!何やってんだ!!?お前本気かよ!!」

 

チョッパー「ロビンどうしちゃったんだ!?」

 

ルフィ「・・・・・・!!」

 

チョッパー「本当にもう・・・敵なのか!!?ロビーーン!!!」

 

ルッチ「そこまでにして貰おう・・・我々はこれから”重要人物”を探さなきゃならないんだ 急いでいる この屋敷にももう用はないし・・・・・・・・・君らにももう 完全に用はない カリファ あとどれくらいだ」

 

カリファ「・・・・・・2分よ」

 

ルッチ「突然だが・・・あと2分で この屋敷は炎に包まれる事になっている」

 

ルフィ「!!?」

 

ブレードアーマー・エックス「何!?」

 

ルフィ「何だと!!?」

 

ルッチ「色々な証拠を消すのに炎は有効な手段だ・・・君達も焼けたくなければ 速やかに屋敷を出る事だ まァもちろん・・・それができれば(・・・・)の話だが」

 

ナミもクリマ・タクトを構える。

 

ブレードアーマー・エックス「シグマ隊長 デバイスに戻ってください。」

 

X1・シグマ隊長「うむ。また必要な時は呼んでくれ。」

 

シグマ隊長はエックスの内部のララのデバイスへ戻っていった。

 

ナミ「ねェ みんなエックスがこの状況でアクセルと交代しても、ゼロと交代しようとしない理由分かる?」

 

ルフィ「ん?」

 

ゾロ「何でだ?」

 

チョッパー「何で?」

 

ナミ「あの四角っ鼻とゼロは声が全く同じよ。」

 

ルフィ達は思い返すと、

 

ルフィ「た、確かに同じだ・・・。」

 

ゾロ「ああ。アクセルならまだいいが、ゼロと交代すると紛らわしくなるな・・・。」

 

チョッパー「だよな・・・。」

 

ゾロ「とにかく、俺達を消す気らしいな「ニコ・ロビン」も向こうにいたい様だが・・・ルフィ お前 ロビンの下船にゃ納得できたのか?」

 

ルフィ「できるかァ!!!!」

 

ゾロ「エックス お前は?」

 

ブレードアーマー・エックス「僕も納得できないねェ・・・」

 

ルッチ「そう吠えるな・・・直に一階のいくつかの部屋から火の手が上がる・・・まァ 犯人は海賊(・・)なんだ・・・・・・そんな事もあるだろう」

 

パウリー「お前ら・・・・・・!!」

 

ナミ「人の仮面被って好き放題なんて 趣味悪いわね!!」

 

ブルーム「元々汚れた仮面に不都合もなかろう」

 

アイスバーグ「・・・・・・・・・!!」

 

ロビンはローブを頭に被る。

 

ロビン「ーーーじゃ 私は先に行くわ」

 

ルッチ「ああ 役目は果たした ご苦労」

 

ルフィ「待て!!ロビン!!認めねェぞ!!!」

 

ロビン「さようなら・・・」

 

ブレードアーマー・エックス「ロビン!!」

 

ナミとチョッパー「「ロビン!!」」

 

アイスバーグ「・・・・・・行かせるな・・・!! ニコ・ロビンを・・・・・・!!」

 

ルフィは駆け出す。

 

ルフィ「またどこへ行くんだよ!!やっと見つけたのに!!!」

 

しかし、目の前にブルーノが立ちふさがる。

 

ルフィ「どけお前ェ!!!」

 

ブルーノ「「鉄塊」」

 

ブルーノはルフィの蹴りを顔面に食らうが、たいして効いていないようだった。

 

ブレードアーマー・エックス「えっ!?」

 

ルフィ「・・・・・・!!何でこいつらこんなに体堅ェんだ!!?」

 

ブルーノ「鍛え上げた我らの肉体は”鉄の甲殻”にまで硬度を高められる」

 

ルフィ「どけって言ってんだ!!!」

 

ルフィは両腕で連続パンチを行うが、ブルーノは軽く避けていく。

 

ブルーノ「「紙絵」ーーーしかしうけるばかりが能じゃなく」

 

ブレードアーマー・エックスはチャージを行う。

 

チョッパー「うわ!!全然当たらねぇ!!あんなデカイのに!!」

 

ナミ「まるで紙みたいにヒラヒラと・・・・・・!!」

 

ブレードアーマー・エックス「食らえ!!」

 

ブレードアーマー・エックスはチャージショットを放つが、

 

ブルーノは

 

ブルーノ「「鉄塊」」

 

身体を硬くして防御した。

 

ブレードアーマー・エックス「通常のチャージショットは通用しないのか・・・。」

 

ロビンは歩いていく。

 

ルフィ「ロビン!!待てー!!!この・・・!!!」

 

ルフィは後ろへ右腕をやや伸ばす。

 

ルフィ「”ゴムゴムの”・・・!!」

 

ブルーノ「?」

 

ルフィ「”銃弾(ブレッド)”」

 

ルフィは右腕を突き出すが、

 

ブルーノ「「剃」」

 

ブルーノは高速移動で避けた。

 

ブレードアーマー・エックス「速い!!」

 

ルフィ「また消えた!!」

 

ブルーノ「ーーーーーー消えたように見える程の」

 

ルフィ「!?」

 

ブルーノ「爆発的な脚力があれば・・・」

 

ルフィ「にゃろ!!」

 

ルフィはパンチを仕掛けるが、ブルーノは空中を蹴って避ける。

 

ブルーノ「「月歩」」

 

ブルーノ「空を蹴り浮く事もできる・・・」

 

ルフィ「え」

 

ブレードアーマー・エックスは咄嗟に電磁波球体に包まれ、Xファイア・エックスへチェンジ。

 

Xファイア・エックス「何!?」

 

チョッパー「飛んでる!!!」

 

カクとカリファ「「「更に」」」

 

カクとカリファ「「「「嵐脚」」」

 

二人はルフィに対して凄まじい蹴りにによる風圧を食らわしてきた。

 

ゾロ(斬撃か!!?)「お前らふせろ!!!」

 

Xファイア・エックス「!?」

 

ナミ「何で!!?」

 

斬撃がドアの辺りを直撃。

 

ナミ「きゃあ」

 

チョッパー「わー!!」

 

Xファイア・エックス「なっ!?」

 

ゾロ「!!!」

 

ルフィ「うあう」

 

チョッパー「ルフィ!!」

 

ナミ「蹴りで壁が斬れたの!? 今」

 

カリファ「”鎌風”を呼び起こす速度があれば可能・・・それが「嵐脚」」

 

ゾロは駆け出し、カクと鍔迫り合いになる。

 

カク「船で会ったな ロロノア」

 

ゾロ「お前 船大工じゃなかったんだな!!ーーーじゃあまさかあの時の船の査定」

 

カク「残念ながら・・・船の査定は 真面目にやった」

 

ゾロ「・・・・・・ ・・・・・・!!そりゃ残念だ」

 

両者は刀とノコギリでやり合う。

 

ルフィ「うがァ!!」

 

ナミ「ルフィ!!」

 

Xファイア・エックス「ルフィ!!」

 

ロビンは部屋の窓を開く。

 

Xファイア・エックス「ロビン 待つんだ!!」

 

ルフィ「まだ話は終わってねェ!!!」

 

ロビン「いいえ 終わりよ もう二度と会うことはない」

 

ナミ「ロビン!!」

 

ゾロはノコギリの刀身を叩き折った。

 

カクは刀を腕1本で体を支えて避ける。

 

ゾロ「ルフィ!!エックス!!早くロビンを とっ捕まえろ!!!」

 

ルフィ「うおお!!」

 

Xファイア・エックス「ロビン!!」

 

二人は駆け出す。

 

カク「ロロノア・・・余所見をするとは余裕だな」

 

ゾロ「!」

 

カクは右手の人差し指でゾロの腹部分を貫く。

 

ヨッパー「ゾロ!!!」

 

カク「「指銃(シガン)」」

 

ゾロは倒れる。

 

ゾロ「・・・・・・!!」

 

カク「人体を撃ち抜くのに 弾丸などいらん」

 

ルフィとXファイア・エックスは共にルッチに顔を掴まれていた。

 

ルッチ「行け ニコ・ロビン」

 

ルフィはルッチのボディを殴ったり蹴ったりあがく。

 

Xファイア・エックス「行くぞォォォ・・・・!!」

 

Xファイア・エックスは右手のバスター口を後ろへ構えて、エネルギーを30%くらいまで溜めて、

 

Xファイア・エックス「チャージ・コレダーァァ!!」

 

ルッチ「「鉄塊」」

 

ルッチはボディを硬くし、Xファイア・エックスのチャージ・コレダーを防いだ。

 

ルッチ「エネルギーによる無駄な技だな・・・。」

 

Xファイア・エックス「それはどうかな これは炎属性の技さ・・・じわじわとダメージは蓄積されていく!!」

 

チョッパー「ロビーン!!」

 

ナミ「ルフィとエックスが捕まった・・・!!」

 

ルフィ「・・・・・・!!」

 

Xファイア・エックス「っていうか離せ!!」

 

アイスバーグ「・・・・・・くそ・・・」

 

ルフィ「イギギ・・・・・・!!!」

 

ルッチ「・・・・・・」

 

ルッチはルフィとXファイア・エックスを共に同じ方向へ放り投げた。

 

ルフィ「!?」

 

Xファイア・エックス「うわっ!!」

 

ナミ「ルフィ!!エックス!!ゾロ!!!」

 

ナミ「・・・・・・何なの・・・!?あいつらの強さ・・・!!」

 

パウリー「何者なんだ てめェら」

 

ルッチ「・・・・・・環境が違う・・・・・・!!我々「CP9」は物心ついた頃より 政府の為に命を使う覚悟と ”人体の限界”を超えるための訓練を受けてきた・・・・・・そして得た力が6つの超人的体技「六式」 よく身に染みたハズだ 世界政府の重要任務を任される我々4人と・・・たかだか一海賊団のお前達との ケタ違いの戦闘力の差が・・・!!」

 

ゾロ「・・・・・・」

 

ルフィ「ハァ・・・」

 

Xファイア・エックス「・・・・・・」

 

ルッチ「ーーーこの一件は世界的機密事項 お前達ごときが手を触れていいヤマではない!!」

 

カリファ「ルッチ 発火装置も作動の時間よ 私達も急がなくては・・・」

 

ルッチ「あァーーーだがせっかくだ 最期に・・・面白いものを見せようか・・・」

 

ルッチは体が変わり始めた。

 

パウリー「これは・・・!?」

 

ゾロ「・・・・・・!?」

 

ルッチは巨大化を始めていく。

 

パウリー「ルッチ・・・!!!てめェは一体・・・・・・!!」

 

ルフィ「でけェェ・・・」

 

Xファイア・エックス「もしかして・・・」



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第255話「麦わら海賊団全滅?モデル(レオパルト)の脅威!」

ルッチは体が巨大に変わっていく。

 

ナミ「”悪魔の実”・・・・・・!!!」

 

チョッパー「あ あ・・・ああァァ!?」

 

ルフィ「何の美だ!!?」

 

Xファイア・エックス「あの姿から、動物(ゾオン)系か!?」

 

パウリー「ルッチ・・・てめェェ!?」

 

ルッチ「”ネコネコの美”・・・モデル”(レオパルト)”」

 

ゾロ「・・・・・・!!”ヒョウ人間”か・・・」

 

ルフィ「でけェ」

 

Xファイア・エックス「確かにでかい!!」

 

パウリー「何だ・・・その姿・・・!!!何なんだよぉぉ!?」

 

ガレーラ本社の外では、

 

大工「火だァ~~~!!!目ェ覚ませみんな!!!」

 

大工「ちくしょー・・・海賊共の仕業か!!!」

 

大工「中にはまだ大勢残されてるハズだぞ。」

 

大工「アイスバーグさんは!?上はどうなってんだ!?」

 

大工達は階段を駆け上がり、上へと目指す。

 

ルッチ「火が回り始めた様だな」

 

パウリーはよろけながらも立ち上がる。

 

パウリー「豹人間だか何だか知らねェが、アイスバーグさんに手出しはさせねェぞ!!」

 

チョッパー「ヤバイ・・・「肉食」の動物(ゾオン)系は凶暴性も増すんだ!!」

 

ルッチ「”自然(ロギア)系” ”動物(ゾオン)系” ”超人(パラミシア)系” 特異な能力は数々あれど・・・自らの身体能力が 純粋に強化されるのは”動物(ゾオン)系”の特性・・・!!!鍛えれば鍛える程に”力”は増幅する 迫撃において”動物(ゾオン)”系こそが最強の種だ!!!」

 

パウリー「うるせェ・・・そんな化け物の話なんか聞きたくねェ!!」

 

ルッチ「こちらも時間が惜しい・・・炎に包まれる前にお前達の始末はつけねばならん・・・。」

 

大工達が階段を駆け上がって来る。

 

カリファ「! ルッチ 職人達が上がってくるわ!」

 

ルッチ「なァに 来れやしない・・・「嵐脚」」

 

ルッチは右足での蹴りによる風圧で扉側の上の壁に亀裂を入れた。

 

蹴り圧は広範囲の亀裂を入れて、建物の外へ飛んで行った。

 

大工「おい!!天井が!!」

 

大工達の駆け上がる階段側は崩れた。

 

ナミはチョッパーに突き飛ばされ、壁の崩壊から逃れたが、

 

ナミ「チョッパーーーー!!!」

 

パウリーはアイスバーグに肩を貸す。

 

アイスバーグ「パウリー!!何を!!?」

 

パウリー「あなたを必ずここから連れ出す!!!」

 

アイスバーグ「無理だ お前 そのキズで・・・!!!どうやって!!」

 

カリファ「およしなさいパウリー」

 

パウリー「馴れ馴れしく・・・呼ぶんじゃねェ・・・そこをどきやがれ。ちくしょォォォ 何でおめェらなんだ!?・・・おれは 少なくとも・・・・・・!!今までずっとお前らを”仲間”だと思ってた!!!」

 

ルッチ「お前だけだ・・・・・・」

 

ルッチはパウリーに接近し、右手を振りかぶる。

 

ルフィの伸ばした右腕がルッチの顔に命中する。

 

ルフィ「ハトのやつ~~~~~~!!!」

 

Xファイア・エックスも電磁波球体で、アクセルへ交代していた。

 

パウリー「麦わら!!それにイレギュラーハンターになる娘!!」

 

アクセル「くらえ!!」

 

アクセルはバレットによるショットガンチャージショットをルッチのボディへ命中させたが、”動物(ゾオン)系”の能力者なだけあり、耐久力があった。

 

アクセル「くっ・・・」

 

ルッチはルフィのボディを貫く。

 

ルッチ「指銃(シガン)

 

アクセル「ルフィ!!」

 

ゾロ「ルフィ!!」

 

ルフィ「フー・・・ フー・・・」

 

ルッチは指を抜き、ルフィの頭を掴んで浮かび上がらせ、

 

ルッチ「島の外まで・・・・・・飛べ!!」

 

ルッチはルフィを壁を突き破らせて、投げ飛ばされた。

 

ルフィ「うわああ~~~~~~・・・・」

 

ナミ「ルフィ~~~~!!!」

 

アクセル「あいつ!!」

 

ゾロ「てめェ!!!」

 

ゾロは斬りかかるが、

 

ルッチが腕だけ「鉄塊」で硬化し、ガードした。

 

アクセルは武器をグレネードランチャーへ変更し、とにかく撃った。ルッチは鉄塊による硬化で爆発によるダメージを軽減していた。

 

アクセル「耐久力あるよ!!」

 

ルッチはゾロを蹴り飛ばす。

 

ルッチはアクセルの頭を掴む。

 

アクセル「は、離せ!!」

 

ルッチ「イレギュラーハンターよ・・・お前も飛べ!!」

 

ルッチはアクセルを穴へ投げ飛ばした。

 

ナミ「ゾロ!!アクセル!!」

 

ルッチはナミに振り向く。

 

ルッチ「お前もだ・・・」

 

ゾロは海へ落ちた。

 

アクセルは飛んでる間に電磁波球体に包まれ、ファルコンアーマー・エックスへ交代。飛行性能により、適当な場所へ降り立つ。

 

ファルコンアーマー・エックス「CP9のリーダー、ロブ・ルッチ・・・六式使いと動物(ゾオン)系の能力者なだけあって相当やるな・・・。奴とはエニエスロビーでルフィと共に決着をつけ、ロビンを奪還する!!」

 

ガレーラ本社に火の手が回る。

 

大工達は懸命に消火活動を行う。

 

ココロとチムニーが本社の様子を見ていた。

 

チムニー「ばーちゃんばーちゃんスッゴイ火事~~~!!」

 

ゴンベ「ニャーー!!!」

 

ココロ「ガレーラの本社らね・・・・・・ひどい事するれェ・・・・・・!!」

 

チムニー「ひどい事?誰かが火をつけたの?」

 

ゴンベ「ニャー!?」

 

ココロ「さァ・・・わからねェがねェ・・・ーーーーーーらが・・・イヤな予感ってのァ当たるモンら アイスバーグが・・・無事だといいが・・・!!あんなもん(・・・・・)が・・・この世にあるからいけねェんら・・・・・・」

 

ルッチ達は燃え盛る本社を見ていた。

 

ルッチ「海賊の発言は証拠にならん・・・ーーーこれで事件は闇の中・・・・・・アイスバーグさん・・・あなたが どれ程優れた造船技師であれ・・・大都市の市長であれ・・・・・・・・・一市民が巨大な政府に・・・盾つくものじゃない・・・!!!ーーー行くぞ!!もう一人のトムの弟子 フランキーのーーーいや「カティ・フラム」の持つ・・・設計図を奪いに!!!」

 

大工「全員連れ出したかーー!?」

 

大工「もう中へは入れねェ!!」

 

大工「おいアイスバーグさんはどこだ!?見かけたか!?」

 

大工「まさか この中にまだ!?」

 

大工「無事に決まってる!!職長3人がついてるんだ!!取り残されたハズがねェ!!」

 

大工「お前らもその辺り探せェ!!」

 

そして、ナミが飛ばされていた。

 

大工「この女・・・”麦わら”の仲間だ!!」

 

大工「間違いねェっ!!」

 

大工「窓から飛び降りたのか・・・」

 

大工「大方炎にまかれて逃げ損なったんだろう・・・。」

 

大工「まったくとんでもねェ事してくれたぜ こいつに仲間の居場所を吐かせるんだ!!全員とっ捕まえて海軍に引き渡してやる!!」

 

ルッチは屋根から屋根へと飛び移っていた。

 

ルッチ「ブルーノ フランキーはお前の酒場にいたのか」

 

ブルーノ「あァ だが”麦わら”を探しに飛び出した」

 

ルッチ「成程 じっとしていてはくれねェか」

 

カク「ーーーじゃが間の悪い奴とは実際おるもんじゃ 見ろ」

 

ザバイ「聞けー麦わらーーー!!「長っパナ」を預かった」!!」

 

一家「そうだ!!預かった!!「ウニをスシ詰めにされたくなかったら」」

 

一家「バカ 違うだろ 何回言わせるんだ「海に沈められたくなかったら」だ!!」

 

一家「ウニみ」

 

一家「海に」!!!」

 

一家「全く何聞いてたんだよてめェは!!」

 

一家「要はお前"麦わら”に伝わればいいんだろ!?」

 

一家「それじゃ伝わらねって言ってんだよっ!!!」

 

一家「アニキにぶっ飛ばされんぞ!!!」

 

ザバイ「「海に沈められたくなかったら橋の下倉庫へ来い」!!!「フランキーより」!!こうだ!!もっとも、来た所でアニキにボコッコボコされるだろうがな。」

 

仮面を被ったルッチが降り立つが、

 

ルッチ「誰が誰を・・・・・・どこで待っていると言った?」

 

ザバイ「何だてめェはー!!今取り込み中なんだよ!!」

 

ルッチ「死にたくなければ 3秒で答えろ」

 

ザバイ「はぁ?」

 

一家「なんかフザけた事言ってる。」

 

一家「俺達が何ンキー一家だか分かってんのかァ!?」

 

ルッチ「橋の下倉庫とは・・・・・・どこの事だ そこに・・・フランキーはいるんだな?」

 

ザバイ「アニキに何の用だ・・・?話ならまず俺達に通せェェ!!」

 

ザバイと一家はルッチに突っ込んでいく。

 

橋の下倉庫ーーー(フランキーの秘密基地)

 

フランキーは号泣していた。

 

「えーーーん」

 

「”東の海(イーストブルー)”から連れ添った仲間と船の為に別れたなんてェ・・・・・・!!」

 

ウソップ「何でお前らが泣くんだよ」

 

フランキー「バカ!!泣いてねぇよバカ!!しかしおれァそんな中一人船を守るお前に心打たれたのは確かだが!!」

 

「「泣いてねーわいな!誰一人泣いてねーわいな!!」」

 

ウソップ「何なんだコイツら とにかくわかったろ!!おれとあいつらが もう仲間じゃねェって事が!!!」

 

フランキー「そんな・・・・・・!!ーーそんな厳しさを歌います 「仲間割れ北風チョップ」

 

フランキーはギターを持って、鳴らす。

 

「「アニキ~~~~!!!」」

 

ウソップ「お前らバカにしてんのか!!」

 

フランキー「お~~~い 茶ァまだか?喉乾いたぞおれァ」

 

「「はい!ただいまだわいなァ!」」

 

フランキー「・・・・・・泣き疲れた 泣いてねェけどな」

 

フランキーの元に茶が置かれた。

 

「アニキ お茶をどうぞだわいな ちょっと熱いわいな」

 

フランキー「ありがとう じゃあわかったお兄ちゃん アレだ」

 

フランキーはお茶をすするが、

 

フランキー「ぶ熱ァッちいな!!!」

 

ウソップ「少し落ち着けよお前っ!!!」

 

「ああ 申し訳ないわいな。アニキ」

 

「アンタも一息入れたらどうだわいな」

 

ウソップは作業を続ける。

 

フランキー「そうだよな・・・2億ベリーを奪った俺達をさぞかし恨んでんだろうなァ・・・・・・おめェ そんな大喧嘩に発展しちまったんじゃァよぉ」

 

ウソップ「ーーーなる様になっただけだ・・・誰を恨んでもしょうがねェよ」

 

フランキー「潔いなーーーそうか あの2億は・・・使っちゃったけどな!!!」

 

ウソップ「ハリ倒すぞ」

 

フランキー「そうカッカしちゃいけねェよ おれだっておめェにそんだけの男を見せられちゃあよ 今回の一件・・・怒りを収めざるを得ないじゃない・・・おれのマイホーム兼解体工場のフランキーハウス全壊ーーー更にウチの部下共を全滅させてくれやがっててめェらコノ野郎!!」

 

「アニキーっ!!」

 

「怒りが沸き上がったわいな!!」

 

フランキーはとりあえず怒りを収める。

 

フランキー「まァ色々あったけどお兄ちゃん この件はお互いに怒りを鎮め合い・・・それでワッショイワッショイって事で手を打とうぜ」

 

「ドッコイドッコイだわいな」

 

「ドッコドッコイだわいなアニキ」

 

フランキー「まっそう言う事だ!お前これから一人でどうすんだ どうせ行くアテもねェんだろ?それならウチで面倒みてやるぜ!!おれの部下になれ!!!おれァお前気に入ったぞ」

 

ウソップ「いやだね 解体屋になんかなる気はねェ おれは一味をやめても海賊なんだ!!!」

 

フランキー「な!!!聴いて下さい「海賊仁義」」

 

「「イエーイ!!アニキーーー!」」

 

ウソップ「だからバカにしてんのかお前は!!」

 

フランキー「まーったく おめェの身の振り方を考えてやってんだぞおれァ。」

 

ウソップ「関係ねェだろ・・・。お前だってこんなトコで呑気にしてていいのかよぉ もうじき高潮が来るんだろ?」

 

フランキー「ああ だからさ。”アクア・ラグナ”が来た時にはみんな助け合わねェとなァ」

 

フランキー「これから夜中にかけて見んかの2階までは海に浸かる 裏町や岬なんかにいちゃあひとたまりもねェよ 船もここに置いときゃ安心だ」

 

ウソップ「ああ・・・ありがとう 助かった」

 

フランキー「バカ!!いいんだ!!水臭ェ!!」

 

ウソップ「しかし、そんな水害が毎年来るなんて大変じゃねェか?」

 

フランキー「まァ年に一度の避難くらいみんな手慣れたもんだがなァ それより問題なのは年々上がる海の”水位”の方だ・・・今海上に見えてる裏町は、元々数百年前にあった古い町のその屋上に建てられた町なんだ 大昔「造船島」と「裏町」は完全に一つの島の上にあったそうだが 今や”水上都市”と呼ばれる程に海に浸かっちまって・・・歩道は全て水路に変わった」

 

「正確には海の水位が上がったというより 島の地盤が沈んでいってるらしいんだわいな!」

 

「あと数十年後にはまた今ある町もどんどん住めなくなるんだわいな」

 

ウソップ「そうかーーーこの綺麗な水上都市も良い事ばかりじゃねェんだな・・・。でもまァいざとなりゃ”海列車”でどっかに移りすんじまえばいいじゃねェか」

 

フランキー「ーーーそう言えるだろ?今ならな・・・・・・だが”海列車”ができたのも、ほんの十数年前の事だ。それ以前は海を渡るってのはそう簡単な事じなかった 当然島同士の往来もほとんどできず 住人達はこの孤立した島で、漠然といつか沈みゆくこの土地をイメージしてた そんな未来の島の不安さえ取り除いちまったのが”海列車”「パッフィング・トム」だ!!」

 

ウソップ「・・・・・・」

 

「今じゃ記録(ログ)もいらず誰でも好きな時に海を渡れるんだから 凄い進歩なんだわいな」

 

ウソップ「そうだったのか。ホントにすげェんだな その”海列車”ってのは・・・」

 

フランキー「ウォーターセブンは生き返った 全ては”海列車”を生み出した”トム”という偉大な船大工のお陰なんだ 俺達は皆あの人に救われたのさ」

 

ザバイ「ヒィ~~~~!!!アニギ・・・・・・!!!助け・・・!!」

 

ザバイはルッチにやられた。

 

ルッチ「アニキには・・・おれからよろしく言っておく・・・」

 

ルッチは仮面を外した。

 

ルッチ「場所はわれた 行くぞ」

 

ルッチ達はフランキーの元へ向かう。



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第256話「船からも愛された男! ウソップの涙!」

「お兄さん お茶が入ったわいな。一休みするだわいな。」

 

ウソップ「ん?ああ 悪ィな。ここの補修を終えたら貰うわ。」

 

しかし、ウソップはミスって金槌で指を叩いてしまう。

 

ウソップ「痛ってェェ!!」

 

フランキー「ーーーんで お兄ちゃんよォ 本題に入るが・・・その船直してどうすんだ」

 

ウソップ「そりゃ当然 コイツと一緒にまた冒険して いつの日か故郷の”東の海(イーストブルー)”へ帰るのさ!!世界一周ってわけにはいかねェけど・・・・・・”偉大なる航路(グランドライン)”へ行ってきた船となりゃ もう充分凱旋帰還って事になるからな!!おれは胸はって・・・・・・」

 

フランキー「いや帰れねェよ”東の海(イーストブルー)”へなんて!!!」

 

ウソップ「!?」

 

フランキー「第一遠すぎる・・・・・・」

 

「アニキ・・・・・・!?」

 

ウソップ「・・・・・・」

 

フランキー「ーーーさっきここへ船を引き上げる時そいつ(・・・)をよく見てた その船はもうダメだ ガレーラの査定は正しい 解体屋として・・・解体を勧める」

 

ウソップ「!!? 何をくだらねェ事・・・!!」

 

フランキー「手伝ってやるよ・・・船の解体作業」

 

ウソップ「!!? 何だと!!?てめェ・・・何言ってんだァ!!待て何する気だァ!?止まれ!!」

 

「「アニキ!!」」

 

フランキー「その船の解体を手伝ってやるって言ってんのよ」

 

ウソップ「ふざけんな!!!そんな事させるか!!メリー号はおれの船だ!!」

 

フランキー「いいや・・・もうそいつ(・・・)は船じゃねェ!!!」

 

ウソップ「あ?何だと」

 

フランキー「おれはさっき聞いたよな・・・「この船直してどうすんだ」・・・・・・って おめェがこの船と一緒に海へ命を投げるつもりなら俺は別に口は出さなかったーーーだがこの船で”東の海(イーストブルー)”へ帰りてェなんて言うんだから おれァ止めてやるのよ お兄ちゃん」

 

ウソップ「!?」

 

フランキー「この船はもう 次の岸へすら辿り着けねェ いいか?船ってのは「こっちの岸から向こうの岸まで渡してやろう」 この”約束”をかかえて生まれる・・・・・・!!!人を向こう岸まで渡せなくなった船は」

 

フランキーはメリーの節に掴み掛かり、

 

ウソップ「あ!!よせ!!!おい!!!」

 

フランキー「渡せなくなった船は船じゃねェんだよ!!」

 

「「アニキーーー!!」」

 

フランキーは節部分をはがしていく。

 

ウソップ「やめろォォォ!!」

 

はがされた節部分は投げ捨てられた。

 

ウソップ「この野郎が!!!船から離れろォ!!!」

 

ウソップは火炎星を食らわすが、フランキーは踏みとどまる。

 

フランキー「んぐァ~~~!!コノヤローが・・・」

 

フランキーはウソップに掴み掛かり、

 

フランキー「分からねェなら・・・・・・!!」

 

上へと放り飛ばし、上へと跳び、

 

フランキー「てめェの目で・・・・・・!!!しっかり見てみろ!!!」

 

同時に水の中へ殴りつけた。

 

ウソップは水中へ。

 

ウソップは地面へ叩きつけられ、そのままメリー号の船底を見た。

 

竜骨がひび割れ、ツギハギで補強はされているが、限界まで来ている事は分かり涙が出てきた。

 

ウソップは上がってきて、船の節部分を拾ってきて、取り付けて作業を続ける。

 

ウソップ「ごめんなメリー・・・・・・すぐ直す・・・・・・!!おれが・・・!!何度でも!!何度でも!!直してやるからな・・・!!」

 

フランキー「オイ いい加減にしろ長っ鼻!!船底を見たろ ヘシ折れた竜骨を中心に外販はズレて肋骨もボロボロ!!そんな船体じゃあ一波ごろに外から崩れ落ちてくだけだ!!それをてめェみてェなド素人のツギハギで・・・」

 

ウソップは金槌を釘箱へ落とし、フランキーを睨む。

 

ウソップ「うるせェってんだよ!!!お前なんかに何も言われたくねェんだ!!!黙らねェとブッ飛ばすぞ このチンピラ野郎!!!」

 

フランキー「何だと!!?」

 

ウソップ「ホントは・・・全部知ってんだ もうメリーが!!ダメだってのも知ってんだ!!!」

 

フランキー「!?」

 

ウソップ「おれは本当は・・・・・・知ってんだ・・・・・・!!査定の結果を聞いた時・・・おれはあの日(・・・)の事を確信したんだ」

 

フランキー「?」

 

ウソップ「最初は夢だと思ったしーーーそんなバカな事はねェと思ったけど・・・!!」

 

フランキー「おれはある夜・・・一緒にいたレプリロイドって言う人間の心を持ったロボットで、優しさの心を持つ女レプリロイドのアイリスも誰もいねェハズの船から 木槌をたたく音を聞いたんだ・・・・・・!!霧は深かったけどそこには確かに誰かいた 誰かもわからねェまま次の朝 船はヘタクソに修繕されてた」

 

ルフィ《フライングモデルじゃなくなってるなウソップ アイリス》

 

アイリス《ええ そうなんです。》

 

ウソップ《何で船を直してくれた奴は・・・メリー号の元の姿を知ってるんだ なァ アイリス。》

 

アイリス《はい・・・。》

 

ウソップ「何もかも不思議だったけど・・・なぜか心に残ってる言葉があるんだ 直接あいつ(・・・)が言ったのか 気のせいなのかもわからねェ」

 

???《大丈夫もう少しみんなを運んであげる》

 

ウソップ「・・・バカバカしいかも知れねェが・・・・・・!!おれは・・・あれは・・・メリー号の化身だったんじゃねェかと・・・!!!思うんだ」

 

フランキーはソファーに座る。

 

ウソップ「ーーーきっとあの時 船はすでに限界で・・・おれ達にそれを知らせようと現れたんじゃねェかと思った おれをイカレた奴だと思うだろ・・・別に信じなくてもいい・・・」

 

フランキー「信じるも何も・・・そいつァ木槌を持った船乗りの様な姿に見えただろ」

 

ウソップ「・・・・・・え? 何で・・・知ってんのか?」

 

フランキー「・・・・・・そりゃあお兄ちゃん・・・と一緒にいた女ロボットは”クラバウターバン”を見たのさ」

 

ウソップ「クラバル・・・・・・?」

 

フランキー「”クラバウターバン”船乗りに語り継がれる伝説の一つだ・・・本当に大切に乗られた船にのみ宿る妖精・・・まァ船の化身だな 手には木槌を持ち船乗りのコインコートを着てる 船の凶事に船内をかけずり回ってそれを知らせるという」

 

ウソップ「・・・・・・」

 

フランキー「時には大きく船乗りを助けると言うが・・・正直ーーーそいつを見たと直接聞くのは・・・おれは初めてだ」

 

ウソップ「・・・・・・」

 

フランキー「大切にされた分だけ船は船乗りに感謝する この船は何とかお前達を”向こう岸”へ渡したかったんだろう そうやって人の姿を借りて現れる程運んでやりてェ船員(クルー)に出会えて・・・この船も幸せだったんじゃねェのか」

 

ウソップ「・・・・・・メリー ・・・・・・そうか じゃあやっぱりあの時話しかけてきたのは お前だったのか・・・・・・メリー」

 

フランキー「しかし・・・呆れたもんだなァ・・・・・・!!じゃあお前はァ船を限界を知ってて、仲間と大喧嘩したのか」

 

ウソップ「・・・・・・そうワリ切れるもんじゃねェんだ」

 

「男って奴は不器用だわいなー」

 

「バカだわいなーーー!!」

 

ウソップ「・・・・・・」

 

すると、呼び鈴が鳴る。

 

「誰か来たみたいだわいな」

 

フランキー「誰か来たっておめェ・・・ザンバイ達しかいねェだろ あいつら何をわざわざ「海側」から来てんだ」

 

「ホントだわいな・・・いつも上の入り口を使うのに・・・」

 

「麦わらを連れてきたのかもしれないわいな」

 

フランキー「そうだ!!おめェをエサに麦わら達を呼びつけてたのを忘れてた!!」

 

ウソップ「来ねェよ あいつらはもう仲間じゃねェんだ そう言っただろ」

 

フランキー「・・・・・・」

 

呼び鈴は鳴る。

 

「ーーー?何で入って来ないんだわいな」

 

「はいはい 今開けるわいな!」

 

フランキー「・・・・・・お兄ちゃんよォ・・・おめェ」

 

ウソップ「!」

 

フランキー「ーーー仲間のトコ帰れ」

 

「はいはいもーうるさいわいな」

 

ウソップ「今更そんな事できるか おれは船長(キャプテン)と船の件で戦った でも船の件は解決してねェし・・・・・・」

 

フランキー「解決って何だ・・・!!船はもう走れねェと知ってるんなら話は早ェじゃねェの!!おれに預けて行け お前の気の済む様に後処理してやるよ さっきのだってアレだぞ!?それが一番お前の為になると思っておれァ 船をぶっ壊してやろうと・・・・・・!!」

 

ウソップ「余計な事すんな!!!おれの問題だ!!!」

 

フランキー「おォよ お前の問題をおれが解決してやろうってんだ 感謝しろ!!分かんねェのか!!?船にとっても迷惑な話だぜ!!!お前らが大好きで人の姿で現れた程のこの船が お前らを乗せて海のど真ん中で沈んじまった日にゃあオイ 死んでも死にきれえねェぞ!?成仏できねェってもんよ!!!」

 

ウソップ「じゃあ お前はもう死にそうな仲間がいたら「後はせいぜい楽に死ねよ」って そこを立ち去れるのか!!?」

 

フランキー「そう言うとまたお前話が逸れるだろ」

 

ウソップ「逸れてねェだろ!!どういう状況だ!!!」

 

すると、先程のフランキーの子分の女性が吹っ飛ばされた。

 

フランキーとウソップ「「え!?」」

 

フランキー「モズ!!!」

 

「アニ・・・」

 

もう一人も蹴り飛ばされた。

 

フランキー「キ・・・キウイ!!!誰だァ~~~~!!!」

 

フランキー「!!?」

 

ウソップ「え・・・」

 

カリファ「お取込み中失礼・・・お嬢さん二人が中へ入れてくれなかったもので・・・」

 

フランキー「ガレーラの秘書・・・!!」

 

フランキーは駆け出す。

 

フランキー「ここで何やってんだてめェらァ!!!」



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第257話「フランキーの過去! 海列車が走った日」

フランキーは駆け出して、カリファに右パンチを食らわそうとしたが、ブルーノが止めた。

 

フランキー「・・・・・・ブル~~~~~ノ~~~~~~!!!一体どういうつもりだ!?」

 

フランキーはブルーノの顔を掴んで持ち上げる。

 

フランキー「生意気な・・・!!!おれを誰だと思ってる 誰にケンカ売ってんだよ・・・!!!」

 

フランキー「トロイ店主のくせによォ 何だか雰囲気違うじゃない」

 

ルッチ「オイオイ やめろブルーノ!!」

 

ルッチはフランキーを蹴り飛ばす。

 

ルッチ「今あいつを殺してどうする バカ野郎!!」

 

ブルーノ「・・・・・・悪い・・・」

 

フランキー「・・・・・・」

 

ウソップ「え!?おい!!お前強いんだろ!!?あいつら造船所にいた奴らじゃ・・・!!どうなってんだ・・・!?」

 

フランキー「何だ・・・・・・!?おれがあんな奴に・・・・・・!!!ガレーラのハト野郎 ブルーノ・・・・・・!!秘書に ”山ザル”まで・・・何の集まりだ・・・神妙なヅラぶら下げやがって ずいぶんスーパーなマネしてくれるじゃない・・・まだ嫁入り前のウチの妹分達を傷物にしてくれやがってコラ お前ら何でこの場所の存在を知ってる ここはおれの秘密基地だ!!!」

 

ルッチ「そんな事はどうだっていい・・・・・・簡潔に話そう・・・よく聞け 俺達の都市での暮らしは仮の姿 本職は・・・世界政府の”諜報部員”だ・・・・・・!!!」

 

フランキー「!!? 政府の・・・・・・!!!お前らが!!?」

 

ルッチ「お前にはこの意味がわかるハズだ 俺達がここへ来た理由もな」

 

フランキー「・・・・・・!!」

 

ルッチ「フランキー 我々は もう全て知ってる ここへ来てとぼけてくれるなよ・・・苛立ちが募るだけだ お前の本当の名は”カティ・フラム”」

 

フランキー「!!!」

 

ルッチ「8年前に死んだと言われていたトムのもう一人の弟子だ!!」

 

フランキー「・・・・・・どうやって調べたか知らねェが 見事なもんだな・・・同時に妙な胸騒ぎがしてきた・・・」

 

ルッチ「・・・・・・」

 

ウソップ「?」

 

アイスバーグ《おれが狙われるのも時間の問題だ そいつを持ってこの島を出ろ・・・フランキー》

 

フランキー「あの・・・バカは・・・・・・アイスバーグは・・・元気か」

 

ルッチ「殺した」

 

フランキー「!!!」

 

???《二人ともこっちへ来い 大切な物を お前達に預けたい》

 

ルッチ「トムからアイスバーグへアイスバーグからお前へーーーそれ(・・)は受け継がれた・・・長かった我々の任務もいよいよチェックメイト さァ世界最悪の戦艦・・・”古代兵器”プルトンの設計図を こっちへよこせフランキー!!!」

 

アイスバーグ《フラム?変な名前だな フランキーでいいだろ》

 

フランキー《何でもいい》

 

ルッチ「聞こえてるのか!?渡せと 言ってるんだカティ・フラム」

 

フランキー「てめェらに渡すもんはねェよ!!!」

 

フランキーはストロング(ライト)をかますが、ルッチはたやすく避け、フランキーの顎に張り手を行い、壁に大穴が開くほど吹っ飛ばした。

 

ウソップ「・・・・・・え!!?・・・・・・!!!何が起きたんだ・・・!?何を見えなかった!!!速すぎて・・・!!!おい!!!お前!!大丈夫か!!?」

 

フランキー「・・・・・・・・・ ゲホ」

 

ルッチはフランキーの傍まで来た。

 

カリファ「どうしたの?ルッチ」

 

ルッチ「何だ・・・この汚い部屋は 製図室・・・・・・?設計図を隠すにはいい場所だ 探せ」

 

カリファとブルーノも室内へ。

 

ブルーノ「・・・・・・名札だ ”カティ・フラム” ”アイスバーグ” ”トム”」

 

フランキー「・・・・・・さわんじゃねェ・・・人の想い出に・・・土足で踏み込むもんじゃねェぞ・・・」

 

ルッチ「!」

 

フランキー「ーーーここは俺達の育った場所だ 造船会社 トムズワーカーズ 世界一の船大工がいた場所だァァ!」

 

ーウォーターセブン 22年前ー

 

フランキーと名を変える前の少年・カティ・フラムは小舟で海獣に追われていた。

 

フラム《ぎゃああ!!食われるーーーー!!くらえ!!!》

 

フラムは小舟の大砲から砲弾を飛ばして、海獣へ食らわす。

 

しかし、たいして効いていない。

 

海獣が海面へ頭が突っ込んで、衝撃でフラムは小舟ごと島まで飛んだ。

 

アイスバーグ《ンマー 何やってんだフランキー!!》

 

アイスバーグも海獣に気付いて、逃げた。

 

その上、フラムにゲンコツを食らわした。

 

アイスバーグ《ンマー お前は仕事も手伝わねェで何やってんだ!!こんな危なっかしいもんばっかり造ってよ!!》

 

フラム《うるせェな お前に関係ねェだろバカバーグ!!!これは みんなおれの大事な戦艦”バトルフランキー号”なんだ!!》

 

アイスバーグ《何だか知らんが誰かがケガする前に全部捨てろ!!!》

 

フラム《何置いてても勝手だろ ここは”廃船島”なんだ 見てろ おれは次こそ界王類に勝てる戦艦を造ってやる!!》

 

アイスバーグ《ンマー!!勝てるか お前なんか食われちまえ!!!》

 

フラム《勝てるさ!》

 

アイスバーグ《ンマー勝てねェ。》

 

フラム《勝てる!》

 

アイスバーグ《勝てねェ!》

 

すると、船が浮き上がり、

 

???《男なら~~~~あ ドンとやれ!!》

 

船体をぶん投げて、船柱を3本突き刺した。

 

???《たっはっは!!進水式終了だ 頑丈ないい船がドンとできた!!なァヨコヅナ 仕上げは明日にするか!!さっ帰るぞ。ハラへった》

 

アイスバーグとフラムはトムと呼んだ男を追った。

 

トムズワーカーズ本社 別称”橋の下倉庫”

 

トム《バトルフランキーは今何号だ フランキー》

 

フラム《8号 惜しかったんだ!!》

 

アイスバーグ《嘘つけ まったくトムさんが許すから調子に乗るんだよ コイツは武器ばっか造ってよ!!》

 

フラム《うるせェよ!!バカバーグ!!》

 

アイスバーグ《何だとこのバカンキーが!!》

 

トムは笑い出す。

 

女性《はいはい 二人ともケンカは止めな》

 

アイスバーグとフラム()()()()()()()()()()()()()()()()

 

ココロ《まったくトムさんも笑い過ぎだよ 何がツボに入ったんだい そうそう そういえば また木材積んだ交易船が海賊にやられたって 海賊王が死刑になった後めっきり海賊が増えちまってね ダメだねもうこの町は・・・海賊時代にのまれちまってる 気持ちで負けてんだねェ》

 

ココロ《アクア・ラグナの浸水で木材も鉄も他所の島からしか手に入らなくなった所へ 凶暴な海や海賊達が交易をはばむ 仕事の不足した造船所同士で客を取りあう ケンカは始まる 職は失う 放っときゃこのウォーターセブン・・・ただ浸水を待つだけの・・・惚けた島になっちまうよ 昔は造船業で 一時代を築いた このウォータセブンがね》

 

アイスバーグ《・・・・・・》

 

フラム《そうだよな トムさんもすげェ海賊船造ったんだもんな!!!なァ海賊船の設計図教えてくれよ!!》

 

トムは笑いすぎであった。

 

フラム《何で笑うんだよ?》

 

トム《フランキー この世に”海賊船”の設計図なんてのはねェのよ!!乗り込んだ船乗りが海賊旗(ドクロ)をかかげりゃあ”海賊船” 海軍旗(カモメ)をかかげりゃあ”海軍戦”だーーー何を造りたがろうと構わねェが 造った船に男はドンと胸をはれ!!!》

 

そして、トムは部屋で設計図を描いていた。

 

フラム《トムさん 寝ねェのか?何描いてんだ?》

 

トム《・・・・・・ああ・・・・・これはこの島の 希望だ》

 

フラム《希望・・・》

 

トム《これでウォーターセブンが再生できるといいんだが さっ もう寝な。》

 

そして翌朝

 

男性《政府の”司法船”が来たぞ!!!》

 

男性《何だ?司法船て》

 

男性《動する裁判所だ 誰を裁きに来たんだ!?》

 

海軍に引き連れていかれそうなのはトムであった。

 

フラム《ちょっと待てよ!!トムさんが何したんだよ!!お前らトムさんを返せ!!!》

 

トム《大丈夫だ 心配するな》

 

フラム《トムさん!!トムさァァァん!!》

 

トムは裁判所内へ。

 

《先日処刑された”海賊王”ゴールド・ロジャーの海賊船「オーロ・ジャクソン号」を製造した事実を世界的凶悪犯への加担とみなし!!造船技師 トムをエニエス・ロビーへ連行 及び「死刑」に処す!!!!》

 

男性《大変だァァ!!トムが!!トムが死刑になるぞ!!》

 

男性《海賊王の船を造った罪だってよ・・・》

 

男性《ついに来たか・・・》

 

男性《世界中迷惑してんだ。仕方ねェよ。》

 

裁判長《本来 船大工が誰に船を売ろうとも罪ではないが ”海賊王”に限っては特例だ 奴の海賊行為に少しでも肩入れしたとみなされる者は全てが危険人物 よって「死刑」ーーー罪人を連行せよ》

 

海兵《はっ》

 

トム《わしは今・・・!!!海上の線路をドンと走る蒸気機関 外車船(パドルシップ)を構想している》

 

裁判長《!!》

 

海兵《おい 貴様 何を言い出す!!》

 

トム《今や廃れたこの島のその原因がままならねェ交易だとして今や荒んだ町人の心が・・・沈む島を不安に思う気持ちだとして・・・”海列車”の開通はいずれ必ずこのウォーターセブンの救いになる!!!》

 

海兵《失礼!!すぐ連行しますので!!!》

 

裁判長《・・・・・・いや 少し待て ”海列車”・・・・・・?》

 

トム《島から島へ・・・!!煙を上げて海の線路を走る船 客も物資も船も天候に左右される事もなく 誰でも自由に海を渡れる様になる》

 

男性《何を夢みてぇな事を・・・線路なんてそんな物を高潮(アクア・ラグナ)が来りゃ壊れて終わりだ!!》

 

男性《そうだそうだ!!海には界王類がいるんだぞ!!》

 

トム《海の線路は固定する必要はない 水面の少し下をゆらゆらゆれて並には決して逆らわず ”海列車”はロープを手繰る様に 線路を道標とするだけだ さらに魚達の嫌がる不協和音を出す仕組みを考えている そうすれば界王類も線路を近づかなくなる》

 

男性《できるのか そんな事・・・・・・!!》

 

トム《”セント・ポプラ” ”プッチ” ”サン・ファルド” この島を結べばそれぞれの交易で産業は発展できる》

 

女性《素敵》

 

トム《直に設計図が完成するが そこらの船大工に造れる程単純じゃねェ》

 

裁判長《そこにエニエス・ロビーを繋ぐ事は?》

 

トム《もちろん可能だ この技術が完成し やがて海を越えれば 世界中の島々の交渉がドンと変わる ”海列車”は ウォーターセブンの希望だ!!!》

 

裁判長《何年かかる》

 

トム《10年》

 

裁判長《では造ってみせよ!!!造船技師トムに”海列車”の開発期間として!!10年の執行猶予を言い渡す!!!》

 

男性《すげェな!!》

 

男性《頑張れェ!!トムー!!》

 

男性《ウォーターセブンを救ってくれェェ!!》

 

トム《やっはっ!!! !!!・・・!!!・・・!!!・・・ドンと生きてた》

 

ココロ《笑いごっちゃねェよ トムさん 来る時が来たと思って 背筋が凍ったよ あたしはーーーまァ しかしこれでうまくいけばロジャーの件は忘れて貰えそうだね》

 

アイスバーグ《ンマー!さすがトムさんだな!あんなすげェ事考えてたなんて!!みんな圧倒されてたよ”海列車”!!!》

 

フラム《ごちそうさん!!来い ヨコズナ!! クロール教えてやる!!》

 

ヨコズナ《ゲロ!!》

 

アイスバーグ《おいフランキー!!何だよお前 さっきから一人でふくれてよ!!》

 

フラム《うるせェな!!! おれは怒ってんだ 何もかもに!!!ゴールド・ロジャーの船は”偉大なる航路(グランドライン)”を一周した世界で一隻の船だぞ!!!そんなスゲェ船を造ったトムさんが 何で「死刑」にされなきゃいけねェんだ!!周りの奴らもそれを当たり前みたいに言いやがって!!! イカダの一隻も造れねェバカ達が!!》

 

トム《・・・・・・》

 

フラム《おれは知ってんだ!!こんな橋の下に会社があるのもロジャーの船の事で町の奴らに追い出されたからだろ!!!世界一の船大工が!!何でこんな目にあわなきゃならねェんだよ!!!》

 

トム《たっ あっ!!・・・!!・・・!!・・・!!・・・》

 

フラム《何がおかしいんだ!!このツノダヌキ!!!》

 

アイスバーグ《誰に当たってんだ!! バカンキー許さねェぞ!!!》

 

フラム《本人がこう(・・)なのも許せねェんだ!!!》

 

フラムはヨコズナにクロールを教えていた。

 

アイスバーグ《あんなアホ追い出しちまえばいいんだ 大っキライだおれ あいつ!!》

 

トム《そう言うな 一緒に船を造る仲間だ あいつはいつでもまっすぐなだけよ・・・造るものは危なっかしいが 造船技術もすでに島の職人達と大差ねェ程だ 2年前にドンと廃船島に現れたガキが ガラクタ使って大砲造ってたのには驚いた 聞けば「手に追えねェガキだ」と親かに船から投げ捨てられたんだと言う どこぞのろくでもねェ海賊の様だが たっ・・・!!っ!!っ・・・!!っ!!っ・・・!!っ・・・!!っ!!っ・・・! ケッサク》

 

ココロ《トムさん》

 

トム《逞しいじゃないの それでもあいつは曲がってねェんだ おめェら二人は・・・いつか必ず 世界に通用する造船技師になるんだ 仲良くやんな》

 

アイスバーグ《・・・フランキーにはムリだね!細胞からイカレてんだあいつは》

 

トム《はは・・・さァ設計図が出来次第・・・”海列車”を造り出すぞ》

 

アイスバーグ《おう!!・・・・・・あいつきっと手伝わねェよ》

 

トム《たっはっ!! !!っ!!・・・!!・・・好きにしたらいいとも》

 

その後、トム達は設計図を元に作業を開始。

 

悪天候などもあったが、海列車の開発を頑張る。

 

男性《自殺・・・・・・?》

 

男性《4番の造船会社の社長だと あの事故のせいだ 物資がねェから木材を買いに出て海で50年死なせたって 造船所も閉鎖だ・・・・・・》

 

男性《弱ェなァ 人間って・・・もうダメなのか・・・この島は》

 

男性《おーい!!お前ら!!聞いたか”廃船島”の話!!!》

 

男性《あっおい!?そりゃあ本当かよ!?》

 

男性《「トムズワーカーズ」が・・・!!”海列車”を完成させただと!!?》

 

ギャラリーが海列車に集まっていた。

 

男性《本当に走んのか!?こんな船が!!》

 

男性《危なねェよ 犯罪者の造った船なんて!!》

 

女性《私乗る!!》

 

男性《お!!おれも》

 

男性《トム 説明はなしか!?》

 

ココロ《出航するよ!!!乗っとくれ!!!》

 

海列車は煙を上げ、動き始める。ままならねェ交易だとして 

 

男性《動いた》

 

男性《パドルが線路をつかんでる・・・・・・》

 

今より12年前の話ーーーこの時初めて 閉ざされ 廃れてゆく町から 悩まされる人々を乗せて ”海列車”パッフィング・トム”は 海を渡ったーーー



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第258話「スパンダムの陰謀! 海列車が揺れた日」

ルッチ「成程・・・ーーーこのウス汚い倉庫は・・・ーーーかつての造船会社トムズ ワ-カーズの・・・・・・本社か」

 

ウソップ「・・・・・・!?造船会社・・・・・・!?」

 

ルッチは一枚の写真立てを掴む。

 

ルッチ「”トム” ”アイスバ-グ” ”カティ・フラム” 3人で造船に勤しんだ想い出の場所というわけだなーーーそれを”秘密基地”と呼ぶとは ずいぶんかわいげのある事をするんだな」

 

フランキー「黙れ・・・・・・さっさとここから出ろ!!」

 

ルッチ「貰うべきものを貰ってからだ ”船大工(・・・)”カティ・フラム・・・」

 

フランキー「設計図はここにはねェよ!!!」

 

ウソップ「・・・・・・?・・・・・・??」

 

ルッチ「・・・・・・まァ・・・当然といえば当然の答え・・・・・・!!カリファ」

 

ルッチは木製デスクを蹴る。

 

カリファ「はい」

 

フランキー「オイ!!!」

 

カリファは一瞬で、フランキーをトゲ付黒縄で緊縛した。

 

フランキー「痛っってェ!!!」

 

ウソップ「・・・・・・!!うわァっ・・・・・・!!ひぃ~~~~!!ど・・・ど・・・どうしよう おれ・・・!!!」

 

フランキー「・・・・・・ぐ・・・!!てめェ!!!」

 

フランキーはルッチを睨みつけた。

 

ルッチ「別に 今すぐ答える必要もないさ 我々には切り札がある 8年も昔だが・・・カティ・フラム・・・君は犯罪を犯してるらしいな」

 

フランキー「!!!」

 

ルッチ「トムと同じ様に」

 

フランキー「フザけんな!!!トムさんは犯罪者じゃねェ!!!てめェなんかが・・・・・・わかった風な口きくな!!!」

 

ルッチはフランキーの顔面を蹴りつけた。

 

フランキー「・・・・・・!!」

 

ルッチ「騒ぐな・・・犯罪者ならば自分がどういう道を辿るか・・・わかるハズだ」

 

トム《フランキー これから起こる事に口を出すな!!絶対に。》

 

フランキー「てめェらがどれ程・・・・・・!!!トムさんを!!このウォーターセブンを知ってるってんだよ!!」

 

ーウォーターセブン 8年前ー

 

海列車がウォーターセブンに到着。

 

女性《間もなく司法船が来るんですって。》

 

ジェントルマン《いよいよトムの裁判か・・・。》

 

女性《どうなるのかしら。》

 

ジェントルマン《大丈夫だろ。》

 

女性《そうね。ちゃんと約束は果たしたんですものね。》

 

ジェントルマン《ああ。》

 

大工《届いた木材を運び込め。》

 

大工《セント・ポプラでの交渉はうまくいったか》

 

大工《まだダメだ あいつら資材のねェ俺達の足元見やがる》

 

大工《サン・ファルドの鉄もそうだ あんなに高くちゃ結局造船所は赤字だぜ》

 

大工《次こそ何とかしてやろうじゃねェか》

 

アイスバーグ《海を渡れる事にみんな喜んでるけど他の島との交易は難航らしいーーーこれでも町は変わらねェのかな・・・》

 

トム《たっはっ・・・・・・!だが人間に活気がある 結果はすぐにはついて来ねェよアイスバーグ やれるだけの事をやったら男は ドンと胸を張ってりゃいいんだ・・・!!》

 

アイスバーグ《・・・・・・ ああ》

 

あうると、二人の元へ数人の人間達が。

 

???《どうもこんにちは あなたですか?造船技師のMr(ミスター)・トムとは・・・・・・いやァ探しました すいませんが 少々お話を。口を挟むな!黙ってろ!!》

 

部下達は下がる、すると、一発の砲弾が直撃。

 

その人物は吹っ飛んだ。

 

スパンダム《私はサイファーポールNo5のスパンダムァ!!!》

 

部下達《スパンダムさん!!》

 

そこへ、フラムが現れる。

 

フラム《ハッハッハッハ!!おう!!悪ィ!!誰だか知らねェが祝砲が当たっちまった!!そして ん~~~~~!!スーパー!!”バトルフランキー35号”帰還!!界王類を仕留めたぜーーーー!!!》

 

フラムはポーズを取った。

 

フラム《見よ!!このデカさ!!全長100mはあろうって怪物だ!!》

 

アイスバーグ《あのバカは また性懲りもなく・・・・・・!!》

 

アイスバーグはハンマーで叩く。

 

フラム《だァーーーーっ!!てめェやめろこのアホバーグ!!!》

 

アイスバーグ《何度言わせるんだ 次から次へと 未だにこんな戦艦造り続けやがって!!!いい加減にしろよ!!お前にできねェんなら今日という今日はおれが全部処分してやる!!》

 

フラム《おめェなァ!!おれの大事な戦艦だぞ!!そんな勝手な事させるか!!》

 

アイスバーグ《ンマー!!いいかフランキー お前海王類を仕留めたんだろ!?これはそれ程の凶器だって事だ!!そんなもんを何十隻も放置できるお前の神経がわからねェ》

 

フラム《別に人を攻撃するわけじゃねェだろうが!!!》

 

アイスバーグ《お前の意志どうこうじゃねェ!! 凶器を存在させた(・・・・・)責任を問いかけてんだバカンキー!!》

 

トムは大笑い。

 

アイスバーグ《トムさん 何とか言ってくれよ!!我が社の面汚しだ バカンキーは!!》

 

トム《バカンキーって!!たっはっはっは!!》

 

スパンダム《ちょっとお待ちくださいよっ!!まずちゃんと謝ってほしいっ!!そして私の話を聞いてほしい!!!》

 

トム《政府の人間だな 裁判の件か・・・?》

 

スパンダム《え? 何ですそれは・・・いえ そちらの方は存じていませんが》

 

そして、アイスバーグ達はココロの店へ戻ってきた。

 

ココロ《トムさんはどうした?》

 

アイスバーグ《二人きりで話すんだと・・・・・・レンガ倉庫にいるよ 政府の奴と スパン・・・何だっけ》

 

フラム《スパンダ何とかだ》

 

ココロ《ありゃ”司法船”とは別の役人だね・・・・・・まとまりのねェ奴らだよ・・・・・・》

 

トム《たっはっはっはっは・・・!!知らん!!そんな物の設計図は持ってねェ!!》

 

スパンダム《ウソをつけ!!人が下手に出てりゃあシラを切り倒しやがって!!ウォータセブンを遡り もう調べはついてるんだ!!身の周りを取り調べればあっと言う間ぶ現物が出て来る!!》

 

トム《たっはっは わしを調べる権限がお前らにあるのか?》

 

スパンダム《あるとも!!トム・・・!!お前がG(ゴールド)・ロジャーの船を造った”大罪人”だってのも何と調査済みだ!!罪人である以上 お前の身柄はこちらの自由になるわけだ!!!》

 

トム《そんな事はとうに政府にもれている》

 

スパンダム《何!?そんなバカな!!じゃあ なぜ貴様は捕まらずここで船大工をやってるんだ!!》

 

トム《諜報部員なら自分で調べろ!じゃあな》

 

トムは中から追い出した。

 

スパンダム《おい待て!!話はまだだ!!俺を誰だと思ってるんだァ!!》

 

スパンダムは居酒屋へ。

 

店主《ああ その事かい。トムなら”司法船”との約束を果たしたからな・・・3日後の裁判で罪は帳消しになるだろう・・・・・・偉大な男だよトムは・・・!!》

 

スパンダム《・・・・・・何!!?ロジャーに関わる大罪が帳消しだと!!?冗談じゃねェ》

 

???《ーーーやはりそんな物が存在したか》

 

スパンダム《はい 当然 この”設計図”をかぎ回る海賊もいます 万が一政府以外の誰かの手にそれが渡った場合 もはや太刀打ちする(すべ)はありません 世に云う「大海賊時代」幕開けから10年以上経過し海賊共はみるみる力をつけ数も増加するばかり!!「古代兵器」の復活阻止などのんびりとした事を言ってる場合ではありません!!正義を掲げる我々こそこれくらいのキバを持たねば!!!「古代兵器」は我々が所持しこの大海賊を打ち払うのです!!!》

 

五老星《時代は動いている一理無くもないが・・・》

 

五老星《ならばその”設計図”とやらを まず 手に入れてみせろ 話はその先だ》

 

五老星《この件 お前に一任しようスパンダム》

 

スパンダム《はっ!!!》

 

スパンダム《さんざん苦労を重ね調べ上げて得たこの好機(チャンス)みすみす棒に振ってたまるか!!奴が犯罪者(・・・)でなくちゃあ 困るんだよ!!おれが!!》

 

スパンダムの頭にペンキの入ったバケツが。

 

部下達《スパンダムさん!!!》

 

スパンダム《何が”帳消し”見てやがれ生意気な・・・・・・!!!おい!!》

 

スパンダム《あと5人諜報部員を呼びつけろ!!!》

 

部下《はっ》

 

トム《アイスバーグ フランキー》

 

フラム《ん?》

 

トム《二人共 こっちへ来い 大切なものをお前達に預けたい》

 

何枚もの束を渡されたアイスバーグは開いてみると、驚愕していた。

 

アイスバーグ《何の為にこんなものが・・・》

 

フラム《こんなもん・・・人間に造れんのか・・・》

 

トム《造船史上最悪の・・・”バケモノ”だ 政府が今この設計図の存在に気付いて動き出してよ・・・わしが持っていてはもう危ねェ》

 

アイスバーグ《恐ェけど・・・・・・わかった受け取るよ!!》

 

フラム《すげェ~~~アイスバーグおい!!これ造ってみようぜ!!!》

 

アイスバーグ《!!? バカ野郎!!!少しは考えてモノを言え!!これはおれが管理する まだわからねェのか!!こんなもんこの世に存在させちまったら》

 

トム《ああ 世界は滅ぶ たっはっは・・・・・・!!しかし もうどうしようとおめェらの自由さ!! ヤバくなったら捨てたっていい ついでに一つ・・・・・・わしの不安要素も伝えておく》

 

トムはとある少女の手配書を置いた。

 

フラムはトムズワーカーズを出て、

 

ココロ《コラコラ待ちな コラフランキー!!》

 

フラム《ああ 何だ・・・ぶ!!》

 

海パンを投げつけられたフラム。

 

ココロ《ズボンくらい履いてきな ったく 一度で懲りないのかい?町へ海パンで出たら また変態騒動になっちまうだろ》

 

フラム《うるせェなァ買い出しごときで・・・》

 

ココロ《ホラ!とっとと行っといで。》

 

フラム《無罪になるくらいでお祝いメニューとは・・・・・・トムさんは元々無罪だってんだよ・・・》

 

ココロ《さァトムさん アイスバーグ 起きな!!今日は裁判の日だよ さっさと裁かれといで!!》

 

司法船がウォーターセブンへやって来た。

 

男性《司法船が来たぞーーー!!》

 

男性《トムへの判決が下る!!》

 

海兵《この裁判 関心が高いようですねェ 合庁人達が大勢乗船してきてます》

 

裁判長《そのようだね》

 

海兵《裁判長は”海列車”をご覧になって?》

 

裁判長《ああ 一度乗ったよ 実に見事実現したものだ 4つの島を結んだ彼の「免罪」にもはや誰も文句はあるまい》

 

裁判所内では、時間は迫って来ていた。

 

男性《トムはまだか?》

 

フラム《懐かしいな もう14年も経ったのか》

 

しかし、突如司法船に一発の砲弾が直撃。

 

フラム《え!!?》

 

次々と砲弾が直撃。

 

男性《何だ!?海賊船かァァ!?》

 

一隻の船が砲弾を撃って来てるのだ。

 

男性《船から降りろォ!!!》

 

男性《なんだ海賊の襲撃か!!?》

 

男性《くそっ!!軍艦の攻撃だ!!》

 

男性《あそこだ!!》

 

女性《何!?あの戦艦は!?》

 

フラムもビックリであった。

 

男性《見た事もねぇ帆船か!?》

 

しかし、帆には英語でバトルフランキーと書かれていた。フラムが造っていた船であった。

 

男性《どこの海賊だァ!?》

 

男性《一体何なんだァ!?あの武器だらけの船は!!?》

 

民達は逃げ惑う。

 

フラム《なんで・・・?誰だよ・・・おれの船を・・・》

 

アイスバーグ《トムさん大変だ!!フランキーの船が”司法船”を襲ってる!!!》

 

ココロ《待っとくれ フランキーじゃねェよ!?あいつは今町に・・・》

 

アイスバーグ《わかってるよ!!あいつがこんな事しねェ事くらい・・・!!!・・・だから大変なんじゃねェか・・・!!!》

 

 

 

トム《止めるぞアイスバーグ!!》

 

アイスバーグ《ああ!?》

 

トム《・・・・・・海賊か!?ーーーそれとも政府の・・・!!?》

 

二人は司法船へ向かう。

 

民達は逃げる。

 

フラム《畜生 誰だァ!!!許さねェ!!!くそォ 誰だ 俺の船で勝手な事しやがんのは!!》

 

砲弾は司法船を破壊していく。

 

海兵《裁判長 船はもうもちません!!》

 

裁判長《何者なんだ あの船団は・・・》

 

???《司法船襲撃は成功です》

 

スパンダム《そうか・・・では次のシナリオへ速やかに移行しろ これは正義の為の偽装だ。》

 

???《はっ!!》

 

スパンダム《ハハハ・・・さァ 裁判を始めようじゃないか トムズワーカーズ・・・》

 

???《司法船はもう沈む。よし!「廃船島」へ引き上げるぞ!》

 

???《ああ》

 

男性《おい!!船団が離れていくぞ!!》

 

男性《おれ あの船に見覚えあるぞ!》

 

アイスバーグ《トムさん!!船がこっちへ戻って来る!!岸に近い!!捕まえられそうだ!!!》

 

トム《偉い事に使ってくれたもんだ・・・》

 

???《廃船島から二人走って来る!!》

 

???《ーーー!!あれがトムだ!!》

 

???《よし船を離れるぞ!!》

 

トム《何だ!?誰も乗ってねェな・・・》

 

アイスバーグ《こっちもだ どの船にも誰もいねェ!!!》(・・・ンマーどういう事だ・・・!?)《ん?あれもフランキーだ!!!》

 

トム《アイスバーグ!!!危ねェ!!!》

 

砲弾の直撃を食らう。

 

フラム《くそォ・・・”バトルフランキー号”も・・・!!メチャクチャだ・・・!!!》

 

フラムはアイスバーグとトムを発見する。

 

フラム《アイスバーグ!!?トムさん!!》

 

フラムは二人に駆け寄る。

 

フラム《おい二人共!!!どうしたんだよ!!何があったんだ!!!》

 

アイスバーグ《・・・・・・!!》

 

フラム《大丈夫なのかよ?なァ》

 

アイスバーグはフラムを殴り倒す。

 

アイスバーグ《バカ野郎が・・・・・・!!!この前訪ねてきた・・・あの諜報部員(・・・・・・)・・・・・・!!!あいつらにお前の戦艦を使われたんだ・・・!!!》

 

フラム《・・・・・・!!おれの戦艦(ふね)にやられたのか・・・・・・!!?》

 

アイスバーグ《おれは言ったぞ 何度も・・・》《そんなもんを何十隻も放置できるお前の神経がわからねェ》

 

フラム(おれの戦艦(ふね)で・・・・・・トムさんが!!)

 

アイスバーグ《凶器を存在させた責任を問いかけてんだバカンキー!!》

 

アイスバーグ《いいか・・・!!おれ達の腕はこの世に凶器を生む腕だ!!!たとえ・・・お前にその意志がなくても!!凶器は構わず誰かを傷つける!!!それがお前にとって大切な人間でもだ!!!》

 

フラム《・・・・・・!!》

 

アイスバーグ《・・・・・・おれ達は政府にハメられた 司法船襲撃の犯人にされる・・・!!あいつら”設計図”が欲しくて・・・トムさんを”罪人”として取り調べてぇからだ・・・!!》

 

アイスバーグ《こんな事になっても・・・!!お前に罪がねぇと言えるか!!?・・・もしこのままトムさんがあいつらにつれてかれる様な事になったら おれはお前を!!!一生許さねぇぞ!!!フランキーーーー!!》

 

フラム《ウワァァァァ!!》



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第259話「伝説の男の最期! 海列車が泣いた日」

フラムはアイスバーグに責められ、苦悩した。

 

トム《よせ》

 

アイスバーグ《! トムさん》

 

トム《責めちゃいけねェよアイスバーグ・・・フランキーは悪くねェ・・・》

 

アイスバーグ《この期に及んで まだそんな事・・・・・・!!》

 

フラムはトムに駆け寄り、

 

フラム《トムさん・・・・・・!!ごめん!!!これはおれが作った銛だ・・・!!刺さっても抜けねェ様に作ったんだ 畜生!!!》

 

トム《謝るな 痛くもカユくもねェよ・・・!!たっはっ・・・!!・・・!!・・・》

 

男性《見ろ あそこだ!!》

 

男性《・・・・・!?トムが倒れてる・・・・・・!!》

 

男性《なんであんな大ケガを》

 

男性《襲撃はあいつらの仕業じゃねェのか!?》

 

アイスバーグ《町の奴らだ・・・》

 

スパンダムと部下4人が現れる。

 

スパンダム《ーーーさてでは!!我々も町へ向かいましょうか!!》

 

フラム《てめェ!!!スパンダ!!》

 

スパンダム《スパンダ・・・ムだ・・・犯罪者諸君・・・・・・!!》

 

その後、アイスバーグ達は拘束され、民衆の晒し者になっていた。

 

スパンダム《襲撃犯達です!!!ご安心を皆様!!襲撃後我々CP5が仕留めました もう動けません!!》

 

男性《裁判を待てば罪は消えただろうに トムがなぜこんな事を》

 

男性《結局海賊王の仲間だって事か・・・!?》

 

スパンダムは裁判長に接近。

 

スパンダム《どうもお初に・・・CP5のスパンダムです。》

 

裁判長《偶然いたのか 助かったよ》

 

スパンダム《奴らの身柄は我々にお引渡し下さい。取り調べをしたいので》

 

裁判長《うむ。》

 

スパンダム(ワハハ・・・!!言い逃れてみろ!!信用度は天と地の差だ 古代兵器の設計図はこのスパンダムが頂くぞ!!)

 

ヨコズナ《ゲロゲロ!!》

 

ココロ《何て事に・・・・・・!!》

 

フラム達はその場で裁かれる事になる。

 

裁判長《まずは”海列車”の件 見事という他に言葉はない これから先このウォーターセブンの発展に深く貢献してゆく事だろう それによって・・・前科G(ゴールド)・ロジャーの海賊船製造の罪は今日 免罪となる事がほぼ確定していたというのに なぜ罪を重ねた!!》

 

フラム《ふざけんな!!!司法船の襲撃犯はおれ達じゃねェ!!!そこにいるスパンダムって野郎だ!!》

 

裁判長《・・・・・・》

 

観衆は大笑い。

 

男性《まさか!!》

 

男性《何をおかしな事を言い出すんだ あのトムの弟子!!》

 

フラム《・・・・・・!!》

 

男性《政府機関のCP5が司法船を沈めて何の得になるってんだ バカ言ってんじゃねェ 全くあり得ねェ!!》

 

スパンダム《ワハハハ カティ・フラムと言ったかな・・・・・・!?そもそも我々は船に乗っていた君らを”現行犯”で仕留めたんだぞ!!それに その襲撃船は君達の会社で造られたものじゃないのか!?》

 

フラム《あんな事する船なんて・・・・・・!!もう あんなのはおれの船じゃねェ!!!》

 

トムは手錠を引きちぎる。

 

そしてフラムを殴り飛ばした。

 

フラムは樽まで転がり、衝突。

 

男性《トムが手錠を引きちぎった!!!》

 

海兵《構え!!!》

 

アイスバーグ《・・・・・・!!トムさんが・・・!!フランキーを初めて殴った!!!》

 

フラム《何すんだァ!!!》

 

トム《フー・・・「おれの船じゃねェ」!!?フランキー・・・それだけは・・・言っちゃいけねェ・・・!!!》

 

フラム《言って何が悪い!!!後悔してんだ!!!あの船さえなきゃ誰も傷つけずに済んだんだ!!!》

 

トムは体に刺さった銛を引っこ抜く。

 

トム《どんな船でも・・・・・・造り出す事に”善”も”悪”もねェんだ・・・・・・!!この先お前がどんな船を造ろうと構わねェ!!・・・だが 生み出した船が誰を傷つけようとも!!世界を滅ぼうとも・・・!!!海の親だけはそいつを愛さなくちゃならねェ!!!生み出した者がそいつを否定しちゃならねェ!!船を責めるな!!造った船に!!!男はドンと胸をはれ!!!アイスバーグ・・・フランキー・・・・・・!!これから起こる事に口を出すな絶対に・・・!!!》(罪を着せてきたのも世界政府 裁くのも世界政府 この疑いだけは晴れるわけもねェ・・・・・・ここまでだな・・・!!自分の造った汚れのない船を こんな事に使われて辛かろう・・・あいつを殴りてぇだろう?フランキー・・・・・・!!)

 

トムは踏み込み、スパンダムへ飛び込む。

 

スパンダム《!?》

 

トムはスパンダムを殴り飛ばした。

 

フラム《トムさん!!》

 

男性《トムが暴れだしたァ!!》

 

ココロ《何て事・・・》

 

アイスバーグ《トムさんやめてくれ!!これ以上手を出しちまったら》

 

トムはスパンダムの首を掴む。

 

トム《お前に!!!あいつの痛みがわかるか!!?》

 

スパンダム《撃てェ!!!》

 

海兵達は発砲し、トムに命中。

 

スパンダム《・・・・・・!!》

 

トムはダメージが大きく座る。

 

フラム《トムさァん!!!》

 

トム(麻酔弾か・・・・・・!!)

 

スパンダム《・・・・・・!!ハッ・・・!!怪力魚人がザマァ見やがれ ワハハハハハ!!》

 

フラム《トムさん!!!何でこんな事》

 

スパンダム《オイ てめェら何やってる こいつらをさっさと捕らえろ!!!凶暴なT(トムズ)・ワーカーズを全員エニエス・ロビーへ連行だ!!!》

 

男性《・・・・・・トムがこんなに危ねェ奴だったとは》

 

男性《何考えてるんだ一体》

 

男性《やっぱりあいつは海賊に魂を売った男なんだ!!》

 

男性《戦艦をあんなに造って・・・!!こんな機会を待ってたんだ!!》

 

フラム《てめェら・・・・・・!!トムさんに向かってよくも・・・!!》

 

トム《よせ・・・いいんだ・・・フランキー・・・》

 

フラム《でも・・・!!!》

 

トム《裁判長・・・》

 

裁判長《ん?》

 

トム《司法船襲撃の罪を認める!!!》

 

フラム《え!!?ちょ・・・!!!トムさんやめろよ!!》

 

トム《・・・・・・だが一つ 頼みがある・・・!!》

 

スパンダム《ぬかせ!!アホ魚人!!罪人の頼みなど誰が》

 

裁判長《黙っていろCP5!!!》

 

スパンダム《・・・!!》

 

裁判長《それで頼みとは?》

 

トム《”海列車”を造った事で・・・何か一つ罪が消えると言うのなら・・・ハァ 今日の日の罪を消して欲しい・・・・・・!!ハァ・・・》

 

フラム《!?》

 

アイスバーグ《・・・・・・!!》

 

裁判長《ーーーたとえその望みが通ったとしても振り出しに戻るだけだ お前には極刑となる”海賊王の船製造”の罪が残るぞ!!》

 

トム《ああ・・・その方がいい・・・!!わしはロジャーという男に力を貸した事をドンと誇りに思ってる!!!》

 

男性《ーーーなんて横暴な・・・・・・!!》

 

女性《海賊王に力を貸した事を誇りだなんて・・・・・・!!!》

 

男性《謀反人ーー!!》

 

男性《凶暴魚人ーー!!》

 

フラム《トムさん 何で・・・・・・!!?》

 

トム《いいんだこれで・・・フランキーおめェ・・・自分を責めるなよ まさか政府に設計図を狙っていたとは・・・ロジャーの件で・・・わしは少し不利な立場にいたな》

 

フラム《・・・・・・!!何も自分から・・・!!》

 

トム《大丈夫だーーー見ろ 罪名が14年前に戻っても・・・何もかも昔とは違うーーーこの島は今や力に満ちている これからさ・・・・・・わしの身に何が起きても わしは町の力になれる わしの夢はやっと》(走り始めたんだ・・・)

 

トムは前へ倒れた。

 

フラム《トムさん!!》

 

アイスバーグ《トムさん・・・・・・!!》

 

トム(アイスバーグ フランキー ”設計図”を頼んだ・・・・・・ココロさん・・・ヨコズナ・・・今まで世話になった)

 

スパンダム《ワハハハ!!やっと麻酔が回ったか!!司法船襲撃犯3人(・・・・・)を捕えろ!!!》

 

海兵《はっ!!》

 

フラム《!!?》

 

裁判長《待て!!》

 

スパンダム《あ?》

 

裁判長《罪名は変更だ”海賊王”ゴールド・ロジャーの海賊船製造の罪により造船技師トム1名!!エニエス・ロビーへ連行するーーー以上だ》

 

スパンダム《・・・・・・ジジイが何の情にほだされたんだか まァいい 弟子に用はねェ 弟子二人を解放しろ!!》

 

フラムとアイスバーグは解放された。

 

ココロ《トムさんはもう助からねェよ・・・・・・相手が世界政府じゃあどうしようもねェ 我慢しなよ おめェら・・・トムさんに救われたんだ あいつらを敵に回したら命がいくつあっても足りゃしねェ・・・・・・!!エニエス・ロビーは政府所有の”司法の島”あそこへ行った罪人が 帰って来たためしは一度だってねェんだ!!!》

 

海兵《”海列車”の準備ができました 連行可能です!!》

 

スパンダム《よォし!!》

 

フラム《ココロさん・・・・・・!!》

 

スパンダム《ワハハハ!!おいてめェら すぐに運べ!!》

 

フラム《おれは・・・》

 

スパンダム《この重てェイカレ魚人をよ!!!》

 

フラム《ムリだわ》

 

フラムは走り、海兵の銃を奪い取って、

 

スパンダム《ん?》

 

スパンダムの顔面を殴りつけ、ぶっ飛ばす。

 

アイスバーグ《フランキー!!!》

 

観衆は逃げ出す。

 

男性《うわーーー!!》

 

男性《スパンダムさんの顔が曲がった!!》

 

男性《今度はトムの弟子が暴れ出したーーーーーー!!》

 

ココロ《よしなァ!!》

 

海兵《やつを捕えろ!!残りの者はトムを連行しろォーーー!!》

 

フラム《上等だァ!!連れていかせやしねェぞ!!》

 

海兵《撃って構わん!!!》

 

フラムは海兵共と交戦する。

 

フラム《トムさんを返せェ~~~!!》

 

しかし、一発の弾丸で肩に命中し、後ろへ吹っ飛ぶ。

 

ココロ《大丈夫かい?》

 

フラムは立ち上がって、逃げる。

 

海兵達は発砲を続けた。

 

そして、海列車は海の線路を進む。

 

スパンダム《畜生め逃げられた!!あのカティ・フラムってガキは絶対に許さんっ!!あいつは立派な犯罪者だ!!!この件が片付いたら舞い戻ってあのバカを縛り首にしてやる!!!》

 

部下《スパンダムさん!!》

 

スパンダム《何だァ!!?》

 

部下《カ・・・カティ・フラムです!!》

 

スパンダム《何ィ!!?》

 

部下《ここまで追って来ました!!!線路の上に!!!何やら武器を持って!!!》

 

フラム《そこにいろヨコヅナ》

 

ヨコヅナ《ゲロロ!!》

 

スパンダム《バカか!!?あいつは!!!!》

 

部下《どうしましょう!?》

 

スパンダム《おめェもバカか!!!ここまま進め!!奴のお望み通りに 構う事ァねェ!!!》

 

部下《は・・・はい。》

 

フラム《・・・・・・止まれパッフィング・トム てめェ・・・生みの親をどこへ連れてく気だよ!!!》

 

と、同時にバズーカによる砲弾を撃った。

 

命中しても海列車は進む。

 

ヨコヅナ《ゲロゲロ~~~~ッ!!!ゲロ!!!》

 

フラム《行かせやしねェ!!!》

 

フラムはバズーカを放り捨てた。

 

フラム《トムさんを返せ!!!止まれ海列車ァ!!!!》

 

トム《たっはっ!! !!・・・!!・・・!!・・・!!・・・そうか!!親に捨てられたのか!!ケッサク》

 

フラム《おい!!笑い過ぎだ!!》

 

トム《よし!!ドンとウチに来い!!》

 

フラム(トムさん・・・俺はもう船なんか造りたくねェ・・・・・・!!!本当に大切な人達を傷つけた船をおれは愛せねェ・・・!!!ーーーだけどトムさん・・・・・・おれの目標はやっぱりあんただから・・・!!!)

 

フラムは真正面から海列車を受け止めた。

 

フラム(帰って来て また教えてほしいんだ!!おれもいつか”夢の船”を造りてェから・・・!!世界の果ての 未知の波でも・・・胸をはって乗り越えていく・・・!!”夢の船”を)

 

そして今に戻る。

 

ルッチ「我々の聞いているトムという男は・・・腕は確かだが凶暴で手に負えない怪力の魚人 町の人間に聞いても口ににごすばかりだ そんな男をかばわなきゃならない弟子も大変だな カティ・フラム」

 

フランキー「言い返す気力もわかねェ・・・・・・てめェら政府の人間はみんなクソだ!!!」

 

ウソップ「うオイオイ・・・!!」

 

ルッチ「当時 このウォーターセブンで海兵とその他役人に 100人を越える重傷者を出した・・・その犯人がお前だ ”世界政府”にそれだけの事をした罪は重いが その日の内に”海列車”の事故で死亡確認された為に 罪は無効となっていた・・・改めて犯罪者としてお前をエニエス・ロビーへ連行しようーーーそこでゆっくり答えてくれればいい・・・”プルトンの設計図”のありかについて・・・・・・」

 

フランキー「!!」

 

ルッチ「ブルーノ」

 

ブルーノ「ああ・・・ちょうどつながった・・・・・・」

 

デンデン虫の受話器が外され、ブルーノはフランキーの元へ。

 

ルッチ「ウチの長官にこの件の報告をしたら すぐにでもお前と話をしたいと言うもんでな」

 

フランキー「長官?」

 

ブルーノ「どうぞ長官」

 

デンデン虫〈うわあっちあち熱っ!!コーヒーこぼしたっ!!畜生ォ!!こんなコーヒー!!〉

 

コーヒーカップの割られる音が。

 

デンデン虫〈そこにいるのか カティ・フラム・・・・・・!!久しぶりだな まさかあれで(・・・)生きていたとはな〉

 

???「信じられェが・・・嬉しいニュースだ」

 

フランキー「誰だ おめェは」

 

???「この8年・・・・・・キズが痛むたびに おれはぶつけ様のない怒りに苛まれて生きて来た 自分を傷つけた犯人が 死んじまってたからさ」

 

フランキー「だから!!誰だっつってんだろ!?」

 

???「覚えてねェか!!?8年前 ”CP5(サイファーポールナンバーファイブ)”で司法船襲撃現行犯「T(トムズ)・ワーカーズ」を逮捕した男さ!!」



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第260話「裏切りの真相! ロビンの哀しき決意!」

デンデン虫〈ワハハハ!!〉

 

フランキー「てめェスパンダ!!」

 

デンデン虫〈ムだっ!!ムっ!!ワハハハ!!エニエス・ロビーでお前の到着を心待ちにしてるぞ〉

 

スパンダム「さァお前ら その犯罪者をさっさとここへ連れて来い!!」

 

カク「了解」

 

フランキーは体をぐるぐる巻きにされる。

 

フランキー「畜生放せコノ・・・・・・!!」

 

ルッチ「---行くぞ」

 

ルッチ達は先を行く。

 

ウソップ「あっ・・・・・・!!お・・・お・・・・・・!!!」

 

ウソップはパチンコをルッチ達に向ける。

 

ウソップ「おい待てお前らァァ!!!そいつを放せェ!!!」

 

ルッチは立ち止まり、振り返りつつ、睨む。

 

ウソップは気弱になった。

 

ウソップ「あ ごめんなさい」

 

フランキー「うをいっ!!お前の輝きは一瞬かァ!!!」

 

カク「お前確か・・・”麦わら”の・・・仲間じゃな・・・」

 

ガレーラカンパニー本社

 

消化活動は続いてる。

 

崩壊する本社内でチョッパーは獣姿で、ゾロの刀を咥える。

 

ステーションではクランクをはめ込んだ歯車を回す駅員が二人。

 

駅員「様はあと政府関係者の移動を出すのみか。」

 

駅員「アグア・ラグナが来ようって時はご苦労様だよなァ・・・」

 

駅員「今日の特別任務 すっごいお偉いさんが乗るらしい!知ってるか?」

 

駅員「何だよソレ?」

 

駅員「さっき海軍の連中が話してるのを聞いたんでな。何でもそのお偉いさんはこのウォーターセブンで何年も正体を隠して秘密任務に就いていたらしい。」

 

駅員「秘密任務・・・。」

 

駅員「ああ・・・実際に何をやっていたのかは知らないがな。」

 

駅員「正体を隠してって事は、俺達も知ってる奴かもしれないなァ」

 

駅員「実はな・・・俺はそいつが誰なのか なんとなく検討がついているんだ。」

 

駅員「何!?誰だよ!?」

 

駅員は耳打ちで教えた。

 

駅員「えっ!?裏町の!?」

 

駅員は頷く。

 

駅員「あいつら 時々ブルーノと酒場の隅っこでコソコソ密談してるんだ。」

 

駅員「でもお前 それだけで疑っちゃあよ・・・」

 

駅員「だってよォ あいつらロクに仕事もしてねぇのにヤケにはぐりがいいじゃないか。」

 

駅員「うむ。確かに・・・よくグリーン車に出かけたりするよなァ」

 

駅員「だろ?何にしても、後で海列車に乗り込む時に正体は分かるさ。明日この話で持ち切りになるだろうな。」

 

本社の消化活動は続いていた。

 

大工「ダメだ 風に負けちまう!!」

 

大工「全然消えねェ!!」

 

大工「まだ中に誰かいたら・・・!!これじゃもう助からねェ!!」

 

すると、窓からチョッパーが飛び出してきた。

 

大工「アイスバーグさん!!」

 

大工「パウリーさん!!」

 

チョッパーは周りを見た。

 

チョッパー(ナミ・・・!!大変だ・・・早く治療して・・・やんなきゃ・・・・・・)

 

チョッパーは倒れてしまう。

 

大工「は、早く手当を!!!」

 

大工「凄い火傷だ!!」

 

大工「おい!!このトナカイどうする」

 

大工「そいつもだ!!命の恩人だぞ!!」

 

大工「そうだ・・・おい!!手を貸してくれ!!」

 

フランキー「あ~~~あ・・・!!やられちまった・・・!!」

 

ウソップは倒れる。

 

カク「ーーーつまり”麦わらの一味”は抜けたがーーーまだ海賊はやめておらんのじゃな・・・海賊ならば連れていく カリファ」

 

カリファ「ええ」

 

カク「ーーーそれとこの船 処分しておらなんだか・・・」

 

ウソップ「おいてめぇ・・・!!そいつに触るなよ!!?」

 

カクは跳んで錨を蹴り外した。

 

ウソップ「おい!!聞いてんのかっ!!!」

 

カク「仮の姿とはいえわしらはこの町ではれっきとした船大工 ダメなものはダメだと聞き入れてほしいもんじゃ」

 

ウソップ「それがどうした 放っとけよ お前の船じゃねぇんだから!!」

 

カク「これで水が出せるんじゃな・・・」

 

ウソップ「待て!!バカなマネはやめろよ!!?おいっ!!!」

 

カクはレバーを前に倒して、メリーを水流にて動かす。

 

ウソップは走るが、カリファに捕らわれる。

 

メリーは外へ。

 

ウソップ「メェェリーーーー!!」

 

ガレーラ・カンパニー本社

 

本社の一部が崩れた。

 

すると、アイスバーグの意識が戻る。

 

大工「アイスバーグさんの意識が戻った!!!」

 

大工「よかった!!」

 

大工「よかった無事で!!」

 

大工「あのトナカイのお陰だ」

 

大工「ーーーだがありゃ”麦わら”達のペットらしいぞ・・・」

 

大工「おい こっちもだ!!女が目を覚ました!!」

 

ナミも目が覚めて、起き出した。

 

大工「ど・・・どうする!?すぐに”麦わらの”居場所を吐かせるか!?」

 

大工「だけどひでェケガだぜ。女だし。」

 

大工「んな事!!」

 

大工「あ!!ちょ アイスバーグさん!! まだ動いちゃ・・・!!」

 

アイスバーグは立ち上がった。

 

アイスバーグ「・・・・・・お前ら おれ達から少し離れてろ この女と二人で話をしてェ・・・」

 

ナミ「・・・・・・?」

 

大工達は二人から離れて、アイスバーグとナミの二人の状況を作る。

 

大工「何だろうな」

 

すると、頭に物を投げられる。

 

大工「何すんでェ!?」

 

大工「ボケっとしてんじゃねェ!!」

 

アイスバーグ「ンマー・・・まずは申し訳なかった・・・お前達に妙な濡れ衣をきせた 誤解は後でといておく・・・・・・」

 

ナミ「・・・・・・」

 

アイスバーグ「話はニコ・ロビンの事だ・・・」

 

ナミ「! 何か知ってるの?」

 

アイスバーグ「ーーーこの町へ来て あの女の様子は変わったか?」

 

ナミ「ええ急に・・・!!町へ出た後突然いなくなって 今日の朝にはーーーあなたの・・・暗殺未遂の犯人になってて仲間がやっとロビンを探し当てたらーーーもう私達の所へは「戻ろない」って 私達は何が何だかわからなくて 今夜もう一度直接ロビンに船を降りる理由を聞く為に ここへ来たのよ!!」

 

ロビン《私の願いを叶える為よ あなた達と一緒にいても決して叶わない願いを!!》

 

ナミ「私達と一緒にいちゃ叶わない願いって何?」

 

アイスバーグ「・・・・・・おれの知ってる事を話そう・・・」

 

仮面の人物《CP9です》

 

ロビン《!》

 

アイスバーグ「お前達が最初に町でニコ・ロビンを見失った時だろうな・・・ーーーすでに政府の作戦は始まっていたんだ・・・あの女の行動にもちろん理由はあるーーーだがその事を話す前に おれとニコ・ロビンは 世界を滅ぼす程の”古代兵器”を呼び起こす(すべ)を持っていると思って聞け」

 

ナミ「世界を・・・・・・!!?」

 

アイスバーグ「そうだ・・・・・・」

 

デンデン虫〈作戦に障害が発生した 全員すぐに”寝室”へ アイスバーグはまだ撃つな〉

 

アイスバーグ《わかったか ニコ・ロビン お前らの狙った”設計図”はニセ物だ》

 

ロビン《・・・・・・》

 

アイスバーグ《おれはたとえ殺されても設計図を政府には渡さねェ!!ーーーなのに一方で お前が”歴史の本文(ポーネグリフ)”をかぎ回り政府にも力を貸すってんならおれはお前をここで止めなきゃならねェ!!!》

 

ロビン《ーーー何も私は兵器復活の為に”歴史の本文(ポーネグリフ)”を求めているわけじゃないわ!!ーーただ歴史を知りたくて》

 

アイスバーグ《ーーーそんな言い分に意味はない!!人を傷つけるものに必ずしも悪意があるとは限らない!!!歴史を知りたいただの興味が世界を滅ぼす結果を招くなら今 お前はここで死ぬべきだニコ・ロビン!!》

 

ロビン《!!》

 

アイスバーグ《”オハラの悪魔達”の運命を目のあたりにして まだ歴史を追いかけてェのか!!》

 

ロビン《・・・・・・!!あなたがオハラの何を知ってるのよ!!世界政府の手で・・・私の人生がどれ程狂わされたのかも知らないで!!!》

 

アイスバーグ《・・・・・・!?それ程嫌う政府に・・・・・・じゃあなぜ加担する!!!》

 

ロビンは能力を解き、立ち上がる。

 

ロビン《・・・全てを捨てても叶えたい”願い”がるからよ この町でCP9が私につきつけてきた条件は二つ 暗殺の罪を”麦わらの一味”にきせる事・・・・・・その後 政府に身を預け・・・従う事》

 

アイスバーグ《ーーーそうなればお前の命もないぞ!!20年逃げのびた女がなぜそんな要求をのむ》

 

ロビン《”CP9”は”麦わらの一味”に対したった一度の”バスターコール”の発動を許可されていたの》

 

アイスバーグ《・・・・・・「バスターコール」?》

 

ロビン《海軍本部の”中将”5人と”軍艦”10隻を一点に召集する緊急命令・・・・・・その”国家戦争クラス”の軍事力の標的にされたら後にはもう何も残らない 本来それは海軍の中でも3人の”大将”と海軍トップの”元帥”にしか使えない権限ーーーだけど今回”CP9”は”大将青キジ”を介して 一度だけそれを発動できる権利を与えられていた 条件をのまなければ私達に”バスターコール”がかかる ”青キジ”のその名を聞いた時に・・・観念したわーーー私が今まで20年どんな状況でも逃げのびて来れたのは守るものがなかったから・・・人を裏切り盾にできたからーーーでも 今の私には本島に それができない・・・!!一度捨てた命も・・・!!失った心も途絶えた夢もみんな掬い上げてくれる こんな私を信じてくれる仲間ができた・・・》

 

アイスバーグ《・・・・・・じゃあ お前の願いってのは・・・!!!》

 

ロビン《ーーー私を除く”麦わらの一味”の7人が無事にこの島を出航する事》

 

アイスバーグ《その為なら兵器も呼び起こし世界がどうなろうと構わねェってのか!!?》

 

ロビン《構わない》

 

アイスバーグは銃を掴んで、ロビンに向けた。

 

アイスバーグ《バカな考えはやめろ!!!》

 

アイスバーグ「おれは 引き鉄を引けなかった 事もあろうに全世界に生きる全ての人間の命より あの女はお前達6人の命を選んだ」

 

ナミ「私達の為・・・!!!」

 

アイスバーグ「俺の方の兵器の設計図も奪われそうな今・・・おれにあの女を責める権利はねェが・・・!!!」

 

ナミは倒れる。

 

アイスバーグ「おい どうした!!」

 

ナミ「よかった・・・ロビンはじゃあ・・・私達を裏切ったんじゃないんだ・・・・・・!!!」

 

ナミ「早くみんなを集めて知らせなきゃ!!ありがとうアイスバーグさん!!」

 

ナミは立ち上がって走る。

 

アイスバーグ「待て!!麦わら達もやられちまって今更 何をしようってんだ!!」

 

ナミ「今更ですって?今から(・・・)ルフィ達なら大丈夫あのくらいじゃやられない!!ララも同じよ!!これからロビンを取り返すのよ!!!迷えば誰でも弱くなるもの 助けていいんだとわかった時のあいつらの強さに限度なんてないんだからっ!!」

 

ナミはチョッパーの顔面をチョップし続けた。

 

ナミ「チョッパー起きて!!!みんなを探すのよ!!!チョッパー ねェ起きて!!」

 

大工「おいおいそいつはすげェ重傷で!!」

 

ナミ「起きなさいチョッパー!!」

 

サンジ《チョッパー アイリスちゃん ルフィ達と合流して今あった事 全部話してこい!!一門一句漏らさずな》

 

アイリス《あなたはどうするんですか?》

 

サンジ《俺は少し別行動をとる・・・まァ心配すんな 無茶はしねェな》

 

アイリス《ならいいんですけど・・・》

 

チョッパーはうつむく。

 

アイリス《チョッパー?》

 

サンジ《どうした》

 

チョッパー《ロビンは・・・おれ達が嫌いになったのかな・・・》

 

アイリス《そんな事ないよ・・・》

 

サンジ《ああ チョッパー・・・一つ覚えておけ》

 

チョッパー《・・・?》

 

サンジ《”女のウソ”は許すのが男だ》

 

サンジは目的の方向へ向かう。

 

ウォーターセブン”ブルーステーション”

 

アナウンス〈午後11時発 エニエス・ロビー行き最終便 水位上昇中につきーーーご乗船は駅2階よりーーーお願いいたします〉

 

駅員「よし。見に行こう。」

 

駅員「ああ!!」

 

駅員二人は向かおうとしたが、政府の役人と遭遇。

 

役人「極秘作戦が絡んでる為、乗るとこ見るの禁止。」

 

駅員「「ちぇェ~~」」

 

ロビンもフードを被って待機。

 

役人「フフフ。20年も追われ続けた女がようやく観念したか。」

 

サンジはタバコに火をつける。

 

サンジ「ビンゴ・・・」



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第261話「仲間を引き離す汽笛!走り出す海列車」

造船島ブルーステーション入り口ーーー

 

役人「さて 直にCP9がいらっしゃる ニコ・ロビン 先に”海列車”に乗りこめ グズグズするな!!!さっさと連れてけ!!!」

 

役人「はっ」

 

役人二人はロビンをステーションへ連れていく。

 

サンジ「政府の役人 海兵・・・そしてロビンちゃん・・・さて・・・出ようか・・・」

 

ロビン《私には貴方達の知らない”闇”がある》

 

サンジ「ーーーどう見ても連行されてる様にしか見えねェが・・・あれくらいの相手なら・・・逃げたきゃ一人でも捻っちまえるハズ・・・!!何か彼女に狙いがあるのか・・・それとも逃げ出せねェ理由でも・・・・・・?」

 

サンジの脳内妄想では、

 

サンジ〈待たせたな!!ロビンちゃん!!〉

 

白馬に乗ったサンジがロビンにバラを放り渡した。

 

それを受け取るロビン。

 

ロビン〈待ってたわ私だけの王子様♡〉

 

サンジ「ぶうっふふ♡やっぱりおれに助けて欲しくてわざと?ぶっふふふ。」

 

サンジはアホな笑い方で咳き込む。

 

役人「コーギーさん!!「CP9」です!!」

 

サンジ「ん?」

 

役人達の前にルッチ達4人が、ある二人を連れてやって来た。

 

海兵「うわ・・・ロブ・ルッチさんだ・・・何て迫力だ あれが「CP9」か・・・」

 

フランキー「放せチキショー放せー!!」

 

しかし、フランキーは頭を殴られる。

 

ウソップ「おれをどこに連れてく気だ!!てめェら絶対許さねェからな!!」

 

サンジ「・・・・・・・・・ウソップ・・・・・・!!」

 

コーギー「長期任務ご苦労様でした!!」

 

コーギー「ルッチさん コートを」

 

コーギーはコートをルッチに羽織る。

 

ルッチ「仰々しいな やめさせろ」

 

コーギー「はっす・・・すぐに」

 

ルッチ「遊びじゃねェんだ 気を引き締めろ!!全員列車に乗れ!!!」

 

コーギー「全員”海列車”へ!!エニエス・ロビーへ出航準備を!!!」

 

フランキー「放せっつってんだろー!!!」

 

サンジ(何なんだ あいつら)「しかし、・・・何が”最後まで迷惑かけた”だ 一味抜けても迷惑かける気か・・・・・・」

 

ガレーラカンパニー本社跡ーーー

 

チョッパー「じゃあ・・・ロビンはおれ達がきらいなんじゃないのかーーー!!?」

 

ナミ「そうよ!!」

 

チョッパー「よかった!!」

 

大工「え・・・たぬきになった」

 

大工「たぬきになった」

 

大工「おい たぬきになったぞ」

 

ナミ「だからチョッパー すぐにルフィ達を探して ロビンを助けに行くのよ!!」

 

チョッパー「わかった!!探すぞ!!!どこにいるんだ!!?」

 

ナミ「それがわかんないから探すのよ!!」

 

チョッパーは人型へでっかくなる。

 

チョッパー「よーし!!おれ頑張るぞーーー!!」

 

大工「うおーう!!ゴリラになったー!!!」

 

アイスバーグ「待てお前ら・・・・・・」

 

ナミ「!」

 

アイスバーグ「ニコ・ロビンを追うのは勝手だが・・・今夜11時に政府関係者の移動便で”海列車”が出航する ンマーおそらくだが・・・あいつら これに乗る可能性が高いーーーつまりニコ・ロビンも一緒にだ それを最終に”海列車”は一時運行停止になる もうすぐ”高潮(アクア・ラグナ)が来るからな」

 

ナミ「ーーーじゃあーって事は・・・!?」

 

アイスバーグ「その便を逃すと当然船も出せねェしこの島から出る(すべ)はなくなるんだ」

 

ナミ「うそ・・・・・・大変っ!!今何時!?」

 

アイスバーグは懐中時計を開く。

 

アイスバーグ「10時半だ」

 

ナミ「ええェェ!?あと30分しかないじゃない!!?ねェ 何とかならないの!?海列車ちょっと止めてよ!!」

 

アイスバーグ「ンマー 目的地エニエスロビーってのは政府の人間以外立ち入り禁止の島だ 機関士も政府の人間 おれが言っても聞かねェ」

 

ナミ「そんな!!・・・・・・!!じゃあ・・・!!何とか私が駅に行って ロビンを直接説得するしか・・・!!!チョッパー!!」

 

チョッパー「あっ」

 

ナミ「ルフィとゾロ、ララの方は大丈夫として、二人が飛んで行った方角教えるから、そっちを探して!!もし見つかったら駅に来るように伝えるのよ。」

 

チョッパー「うんよしわかった!!」

 

パウリーは目を覚まし、起き上がる。

 

パウリー「オイ・・・お前ら!!!」

 

大工「あ・・・!!パウリーさん ご無事で・・・!!!」

 

パウリー「この嬢ちゃん達に 手ェ貸してさしあげろ」

 

大工「え!!?」

 

ナミとチョッパー「「!」」

 

大工「手ェ貸すってアイスバグさん こいつらアイスバーグさんの命を狙った犯人じゃないすか!?」

 

大工「この二人は拘束しとくべきですよ!!こっちもルッチさんやカクさんがまだ行方不明で」

 

パウリー「暗殺犯は”麦わらの一味”じゃねェ!!!こいつらは無実だ!!本物の暗殺犯にハメられて俺達が濡れ衣着せちまったんだ!!」

 

大工達「「「え・・・!!」」」

 

パウリー「正体は知らねェがあの仮面の奴らを相手に 麦わら達は戦ってくれた!!」

 

大工「・・・・・・」

 

パウリー「現におれやアイスバーグさんの命が今あるのは こいつらのお陰だろ・・・・・・!!」

 

大工達「「「・・・・・・!!」」」

 

パウリーは立ち上がる。

 

パウリー「ルッチやカクは・・・探さなくていい・・・あいつらとはもう・・・会う事はねェかもな・・・」

 

大工「え!?ルッチさん達どうなったか知ってるんですか!!?」

 

パウリー「・・・・・・里帰りだ」

 

大工「んなバカな 何でこんな大事態にっ!!!」

 

パウリー「いいから麦わらを探せ!!おいハレンチ女・・・・・・!!」

 

ナミ「また・・・!!ちょっと その呼び方」

 

パウリー「駅に行くんだろ!!案内する」

 

ナミ「ええ・・・。ありがと」

 

大工「パウリーさん ちょっと・・・」

 

大工「今の話 本当で・・・!?」

 

パウリー「ゴチャゴチャ言ってねェでケジメつけろ!!!ガレーラの名を折る気か!!!」

 

大工達「「「は・・・はい職長っ!!」」」

 

大工「すまなかったな!!!」

 

大工達「「「ごめんなさい!!」」」

 

大工「指示をくれ 手ェ貸すぞ!!!」

 

大工「ヤガラを出せ!!道を開けろ!!」

 

アイスバーグ「里帰りか・・・」

 

パウリー「ーーー色々言っちゃマズイでしょうしーーーもうあんな思いするのはおれとあなたで充分でしょ・・・」

 

アイスバーグ「・・・・・・」

 

ナミ達はヤガラに乗り、水路を進む。

 

ナミ「チョッパー 頼んだわよ!」

 

チョッパー「ああ!きっと連れていくぞぉ!!」

 

チョッパーと大工達はルフィ達を探す。

 

チョッパー「おーい ルフィーーー!!ゾロ~~~!!!サンジ~~~!!!ララ~~~!!ウソップ・・・。みんなも言ってくれ!」

 

大工「よし!分かった!」

 

大工「おーい ルフィ~~~ーーー!!!」

 

大工「ゾロ~~~!!!」

 

大工「サンジ~~~~!!」

 

大工「ララの嬢ちゃん~~!!」

 

大工「ウソップ帰ってきてくれ」

 

ナミ達も水路を進む。

 

パウリー「そこの水路を曲がれ 駅への近道だ!!」

 

ナミは左へ曲がる。

 

ナミは懐中時計で確認。

 

ナミ(まだ出航まで20分ある まだ行かないでロビン!!一人で犠牲になるなんて・・・!!私達 絶対許さないからね・・・・・・!!)「ヤガラちゃん!!お願い!!もっと早く!!」

 

アナウンス〈最終便11時 「ウォーターセブン」ブルーステーション発 エニエスロビー行き〉

 

ウソップとフランキーは倉庫らしき場所に放り込まれた。

 

役人「ここで大人しくしてろ」

 

フランキー「てめェら もっと丁重に扱え このバカ!!!」

 

ウソップ「そうだバーカ!!」

 

フランキー「政府のクソ共!!!」

 

ウソップ「いやァオイオイ」

 

アナウンス〈”高潮(アクア・ラグナ)”接近中につき予定をくり上げ まもなく出航いたします〉

 

サンジ「クソ・・・もう出ちまうのか・・・!!」

 

列車のドアが閉じる

 

カリファ「私達の任務は・・・ほぼ完了ね・・・・・・」

 

ルッチ「到着までそういう軽い発言は慎め バカヤロウ」

 

カリファ「・・・・・・失礼・・・」

 

アイスバーグ《その便を逃すと・・・この島から出る術はなくなるんだ・・・》

 

ナミ「お願い 間に合って」

 

アイスバーグは本社跡で佇む。

 

アイスバーグ(フランキー・・・てめェ・・・無事なのか・・・・・・!!?)

 

大工達はルフィ達を大声で呼んで捜索。

 

大工「麦わらー!!」

 

大工「ロロノア~~~~!!!」

 

大工「ルフィ~~~~!!」

 

大工「どこにいるんだ~~~~!!」

 

大工「ララの嬢ちゃ~~~ん!!」

 

大工「ルフィ~~~!!」

 

大工「ゾロ~~~~!!」

 

大工「サンジ~~~~!!」

 

大工「ララの嬢ちゃ~~~ん!!」

 

大工「ウソップ帰ってきてくれ」

 

チョッパー「ルフィ~~~~~~!!!ララ~~~~!!ロビンが連れてかれちゃうぞー!!返事してくれ!!どこにいるんだよーー!!」

 

サンジ「ルフィ達はどう動いただろうな・・・ここへは誰も間に合わねェか・・・」

 

サンジは走り、構内へ。

 

アナウンス〈最終便まもなく 出航いたします〉

 

ルフィは壁の間に挟まっていた。

 

ルフィ「チキショー・・・・・・!!アイッツラ・・・!!許さねェぞ 挟まった・・・」

 

一方ゾロは

 

ゾロ「ウ・・・・・・!!足を滑らせたのが悲運・・・・・・!!!クソッ・・・挟まった・・・」

 

煙突に頭から突っ込んで、挟まった状態であった。

 

そしてララは、アクセルからゼロセイバー入りマックスアーマー・エックスにチェンジし、何とかナミやチョッパー達と合流するためのタイミングを伺い、気付かれないように街をうろつく。

 

マックスアーマー・エックス「しかし大雨状態だな。」

 

チョッパー「ルフィ~~!!ゾロ~~~!!!サンジ~~~!!ララ~~~!!出て来~~い!!ロビンを助けに行こう!!」

 

大工「麦わらーーーー!!」

 

大工「ロロノア~~~~!!!」

 

大工「ララの嬢ちゃーーん!!」

 

大工「いねェなァ やっぱり”裏町”の方じゃねえのか・・・!?」

 

大工「そうだとするともう浸水しちまって探しには行けねェぞ!!」

 

そして、海列車出航直前。

 

車掌「ルッチさん 少々早いですが出航します 何か不都合など・・・」

 

ルッチ「ない・・・出せ」

 

車掌「はっ!では」

 

ルッチ「5年住んだが・・・こんな島にゃあ・・・名残り惜しむ情もわかねェ・・・」

 

サンジは列車に乗り込もうとしていた。

 

ナミ「ねェ 今!!汽笛 聞こえなかった!?」

 

パウリー「変だな まだ出航の時間じゃねェだろうーーだが一般の乗客はいねェんだ 天候を見て早く出航する事も考えられる・・・・・・!!急げ!!正面にもう駅は見えてる!!」

 

ナミ「止まって海列車ーーーーーっ!!!」

 

アナウンス〈本日 最終便”海列車”ーーーウォーターセブン発エニエス・ロビー行き 出航致します〉

 

役人「出航だ 席にすわれ」

 

海列車は動き出す。

 

 

ロビンは思い返していた。

 

ロビン《死を望む私をあなたは生かした・・・ーーーそれがあなたの罪・・・私には行く当ても帰る場所もないのーーーだからこの船において》

 

ルフィ《何だ そうか そら しょうがねェな いいぞ》

 

ララとゾロ達《ルフィ《さん》!!》

 

ルフィ《心配すんなって!!こいつは悪い奴じゃねェから!!》

 

ウソップ「う・・・!!動き出した・・・」

 

フランキー「・・・ッキショーが 役人共め」

 

サンジも乗り込もうと歩く。

 

ナミ「着いたっ!!!ありがとヤガラちゃん!!」

 

ナミは海列車への構内へ走る。

 

パウリー「真ん中の入り口から階段下りろ!!」

 

ナミ「うん!!ロビン!!行かないで!!!」

 

サンジは出航しようとする海列車へ。

 

駅員「おいちょっと 君 誰だ!?」

 

駅員「危ないから離れなさい!!」

 

ナミは階段を走り下りていく。

 

ナミ「ロビン!!!列車を降りて!!私達!!!誰とだって戦うから!!」

 

チョッパー「ルフィ~~~!!!ゾロ~~~~!!!ララ~~~~!!!どこにいるんだよ~~~~っ!!!」

 

ゾロ「・・・ぬ!!ぬけん!!ん!!」

 

ルフィ「むみみ!!!」

 

マックスアーマー・エックス「海列車もまもなく出航か・・・。行き先はエニエス・ロビー ルッチとはそこでルフィと共に決着を。もう少しでチョッパー達と合流するって感じだ。」

 

ナミ「待って!!その列車!!」

 

ロビンを乗せた海列車は出航してしまった。

 

ナミ「ロービーーン!!」



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第262話「サンジ突入!嵐の中の海列車バトル!」

海列車は出航してしまった。

 

ナミは佇む。

 

パウリー「間に合わなかったか・・・・・・・!!」

 

駅員「いたたた・・・・・・!!あの男どういうつもりだ・・・・・・」

 

駅員「どういうつもりでもあの列車は政府貸し切りだ・・・捕まって終わりさ」

 

二人の目の先にいるパウリーとナミ。

 

駅員「おや あれはガレーラのパウリ」

 

しかし、共にいた駅員に止められた。

 

駅員「邪魔するんじゃない どうも訳アリなご様子だ」

 

駅員「駅といえば、出会いと別れ。それを静香に見守るのが我々駅員たるものの務め。」

 

駅員「そうだった・・・。」

 

駅員二人は柱へ移動。

 

駅員「静かに・・・。」

 

駅員「静かに・・・。」

 

パウリー「ずいぶん早く出航したんだな」

 

駅員「ええ 乗船者は全員揃っていましたし」

 

駅員「ーーーそれに予想以上に海が荒れてまいりまして この分だと もう すぐにでも”アグア・ラグナ”が来るのではと・・・出航を繰り上げたんです。」

 

駅員「ーーーここも危険ですよ 早く造船島へ避難された方が」

 

駅員「そちらのお嬢さんも。」

 

パウリー「・・・・・・そうだな・・・おいお前・・・・・・出ちまった列車は止められねェ 言いにくいが・・・エニエスロビーって場所は・・・」

 

ナミは若干震えてる。

 

パウリー「泣いてんのか・・・まァ・・・その気持ちは分かるが。」

 

ナミ「追うわよーーーーっ!!!」

 

パウリー「怒ってたーーーーー!!!」

 

ナミ「もう許さない!!政府のバカ共っ!!」

 

ナミはパウリーに問う。

 

ナミ「ねェ船貸して!!」

 

パウリー「何だてめェ急にっ!!」

 

ナミ「でっかくて強い船っ!!!」

 

パウリー「この海に船を出す気か!!!てめェ アクア・ラグナの恐ろしさも知らねェでバカ言ってんじゃねェ!!」

 

ナミ「超えてみせるわよっ!!!」

 

パウリー「お前の考えてる高潮とは規模が違うんだ!!これから海は恐ろしく荒れる!!!もう海へは出られねェ そんなもん死にに行くのと同じだ!!!」

 

ナミ「だけど!!ロビンだって私達の為に命を投げ出して・・・」

 

パウリーがナミと駅員二人を抱えて流れ込んでくる高潮の波から逃げた。

 

パウリー「・・・・・・危ねェ・・・・・・」

 

ナミ「あ・・・ありがと」

 

駅員「パ・・・・・・!!パウリーさん!!ありがとうございます」

 

駅員「海に引きずり込まれるところだった」

 

パウリー「・・・・・・見ろよ あのでけェ建て付けの時刻案内板が波にもぎ取られた・・・・・・今までこんな事はなかった・・・・・・何だ この引きの強さ・・・!!!まだ”接近中”でこれかよ・・・今回の”アクア・ラグナ”は波の速度が・・・・・・異常だぞ・・・・・・!!」

 

ナミ「ねェ ロビンの乗った”海列車”は大丈夫なの!?」

 

パウリー「ーーーーー”海列車”はギリギリ高潮が来る前に嵐の海域を抜けるだろう・・・!!直撃しなきゃ たいていの大波でも越えていく」

 

すると、一人の男性が階段を降りて来た。

 

大工「おい・・・!!ナミってのはお前の事か・・・・・・!?」

 

ナミ「えっ!?」

 

大工「駅前広場にポツンと置き手紙が・・・!!おめーの仲間だろ あともう二人の名があったが」

 

ナミ「手紙って誰から・・・・・・!?そんな小さいのよく見つかったわね!!」

 

大工はその場所へナミやパウリーを連れていく。

 

大工「ここにポツンとあったんだ!!」

 

上には壁にペンキで「んナミさーん ララちゅわーん アイリスちゃーん これよんで 2人と一体以外はよまんでよし。アホだから」と表記。

 

ナミ(アホめ・・・・・・!!!)

 

ナミは手紙を開く。

 

パウリー「・・・・・・何て書いてあるんだ」

 

ナミ「待って!前半だいぶムダなラブレターだから これは後でララにでも渡せばいっか。あの子の反応の確認してみたいから。本題は・・・ここね」

 

駅員「ラブレターだって。第3の男出現だぞ。」

 

駅員「だが、「前半だいぶムダなラブレター」とか言うし、後でララって嬢ちゃんに渡して反応の確認してみたいって言ってたし。彼女自身はその男を仲間とは見てるが、異性としてのその気は無いんじゃないか・・・?」

 

駅員「そうなのかな・・・。」

 

サンジの手紙〈追伸ーーー11時発の”海列車”にロビンちゃんを確認したので おれも乗り込むことにする〉

 

ナミ「え・・・・・・サンジ君がさっきの列車に!?それにウソップ!!?あと・・・・・・”リーゼントのでっかいチンピラ”って」

 

パウリー「フランキーしかいねェよ」

 

大工「ああいねェ」

 

駅員「第4の男・・・。第5の男はあのフランキーとは」

 

駅員「だが、さっきも言ったが あの子は別にその気が無いって事だと思うが、ララって嬢ちゃんはその金髪兄ちゃんに気があるって事になるよな・・・。」

 

駅員「う~ん。」

 

パウリー「さっきから何だってんだよ てめェら!!」

 

大工「あ それからな この手紙と一緒にこれが。」

 

大工の右手の平には電伝虫が置かれていた。

 

サンジの手紙「”海列車”に一匹くらい電伝虫があるハズだから早めに連絡する 町で手に入れたその「子電伝虫」でな。」

 

ナミ「そっか!これに連絡をくれるのね!!」

 

パウリー「じゃそいつはニコ・ロビンの行く手を先読みしてたってわけか!!すげーな」

 

ナミ「うん!!ひとまずロビンにはサンジ君がついてる!!!私達も!!!・・・必ず”エニエス・ロビー”へ!!!」

 

そして、海列車は海の線路を進行中。

 

最後尾にはサンジが乗っていた。

 

サンジ「まったく・・・ここじゃ一服も出来やしねェ・・・!!!」

 

チョッパー「そうなのか!?サンジはあの後 駅に行ってたのか!!」

 

ナミ「うん!!」

 

チョッパー(ウソップも同じ列車にいるんだ よかった・・・。)

 

ナミ「だからとにかく!!どうやって海列車を追いかけるにしても ルフィとゾロ、ララも探しださなきゃ始まらないのよ!!」

 

チョッパー「よし わかった!!でもララなら探索中に先に見つかるかもしれないよな。普段の姿から変身中の姿を俺達見て来たんだし。」

 

ナミ「それもそうね。飛んでった方角に見誤りはないから そこをとにかく探して!!みんなもお願い!!」

 

チョッパー「野郎共ーーー!!よろしくーーーっ!!!」

 

大工達は「うおおおお!!」と歓声を上げた。

 

サンジ「・・・・・・さて どうやってこっそり中へ潜入しようか・・・」

 

すると、扉が開き役人が登場。

 

役人「いやァ 外はすごい嵐・・・」

 

互いに気が付き、

 

サンジ「”首肉(コリエ)シュート”ォ!!!」

 

サンジは咄嗟に役人を車内へ蹴り飛ばした。

 

役人達は銃を構える。

 

役人「誰だァ!!!」

 

サンジ「ぎゃ~~~~~っ!!」

 

サンジは少し歩き、

 

役人「止まれ。」

 

サンジは停止。

 

役人「どこにくつろいでいた貴様。」

 

役人「さっきの蹴りを見たぞ!!コイツはただの民間人じゃねぇ!」

 

サンジはタバコを持って、咥える。

 

サンジ「そんな事正面きって言われても てれる」

 

役人「ホメてねぇよ!!」

 

役人「ナメやがって・・・・・・」

 

役人「おい すぐにルッチさんに報告しろ!!不審者が潜入してると!!」

 

役人「待ちナイ!!」

 

サンジ「!!」

 

役人「わざわざ”CP9”の耳に入れる様な事じゃないジャナイ・・・・・・どんな乱暴な不審者だろうとも恐るるに足らナイ!!なぜならこの車両には・・・・・・おれがいるジャナイ うっぷけむれェ・・・・・・!!」

 

天井で屈むくらいのでかさの役人が一人サンジの後ろにいた。

 

役人「ジェリーさんっ!!」

 

サンジ「・・・・・・」

 

ジェリー「ハッハッハッハッ ゲホ!!おれは”南の海(サウスブルー)”の空手のさかんなある島の”王者”なんだぜ?・・・・・・そう おれはボクシングチャンピオン!!」

 

サンジ「カラテやれよ」

 

役人「おい!!そんな殺生な!!」

 

ジェリー「”ジェリ~~~”・・・・・・!!オーロラフリッカージャブ”!!」

 

ジェリーの両手の乱打で役人達が巻き添え食らう。

 

サンジは避ける。

 

ジェリー「ん!?逃げたか・・・小僧 おれが長身だからってこの狭い車両で不利だなんて思ったらだめジャナイ」

 

サンジ「股の間からなんか注意されたの初めてだ」

 

ジェリー「おれのボクシングは狭い場所ではむしろ有利!!!」

 

サンジ「・・・・・・」

 

ジェリー「ヨガ・スタイルだ!!!」

 

ジェリーはヨガスタイルになった。

 

ジェリー「ヨガ (ワン)(ツー)!!(ワン)(ツー)!!!」

 

サンジ「リーチ短くなったぞ!!!」

 

ジェリー「そう 見せかけて”スクリューーードロップキック”!!」

 

ジェリーはサンジめがけて回転ドリルキックを繰り出す。

 

サンジ「もうボクシング無視かお前っ!!!・・・・・・時間の無駄だな・・・・・・」

 

サンジはジェリーの顔の真上辺りに跳び上がり、

 

サンジ「”串焼き(ブロシェット)”!!!」

 

サンジの蹴りがジェリーの顔面直撃。

 

役人達は唖然。

 

役人「ーーー各車両の代表者達ですが・・・ーーーまず最後尾第7車両 政府の役人をまとめますのは”サイファーポールNo.6”よりボクサー”ジェリー”順に強さを増して・・・第5車両の海兵40名をまとめますのは海軍本部大佐元王国騎士”Tボーン” 次に第4車両には この航海の給仕長も務めます ”サイファーポールNo.7”の格闘家”ワンゼ”ーーーそして第3車両には”CP9”の新入り”ネロ”氏が待機しています とにかく護送とはいえ襲撃などの恐れは全くありませんが一応の戦力は揃えてありますので」

 

大工「麦わらー!!」

 

大工「ロロノア~~~~~!!」

 

大工「ララの嬢ちゃ~ん!!」

 

大工「俺達は味方だー!!」

 

大工「出て来ーーーい!!!」

 

大工「職長・・・!!!動くのも辛いんでしょ・・・すこし休まれたら・・・」

 

パウリー「バカ大丈夫だ 早く二人を探せ!!!」

 

大工「はいっ」

 

パウリー「アイスバーグさんに状況は知らせたか?」

 

大工「2人報告に行きました」

 

大工「麦わらーー!!」

 

大工「ロロノアーー!!」

 

大工「ララの嬢ちゃーーん!!聞こえたら返事しろーー!!」

 

ナミ「ルフィ~~~!!」

 

チョッパー「ゾロ~~~!!ララ~~~!!どこにいんだよ~~~~!!」

 

駅員《食料ですか?》

 

ナミ《そうよ 肉で良いわ!!食料をありったけ集めてきて欲しいの!!急いで!!》

 

駅員「しかしなんで我々までコキ使われるんだよ!!」

 

駅員「いや あの娘の為じゃない。フラれてもなお彼女に尽くすパウリーさんの為 頑張ろうじゃないか!」

 

駅員「そうだな!!」

 

駅員「それにしてもよほど腹が減ってるんだな・・・・・・あの娘」

 

駅員「育ち盛りなんだきっと・・・!!」

 

駅員二人は店に着いたが、閉店していた。

 

駅員「ここもか・・・。やっぱり今開いてる店なんて無いぞ。」

 

駅員「そうだ。調理場はどうだ・・・」

 

駅員「裏町は無理だろ。もう水に浸かってるって。」

 

駅員「この辺で探すしかないだろ。」

 

水路の水位が下がっていき、雨も降り出してきた。

 

チョッパー「あ 雨・・・困ったな ただでさえ強風で鼻が効かないのに・・・!!」

 

変身を解いていたララはチョッパーや大工達と合流した。

 

チョッパー「ララ!!無事だったのか!?」

 

ララ「うん まァね!」

 

大工「ララの嬢ちゃん!!探したぞ!!」

 

ララ「皆さん 敵対してたのに探してたんですか?というか変身してないのに分かるんですか?」

 

大工「昼間のパウリーさん達の闘いを観てたからな。誤解から攻撃して悪かったな。」

 

大工「一人目は見つけたぜ!!後はルフィとゾロだ!!」

 

チョッパー「ララ 行くぞ!!」

 

ララ「うん!!」

 

大工「なぁこれだけみんなで呼んでーーー返事の一つもねェってのは・・・やっぱり・・・」

 

大工「バカ言ってねぇでやるだけやるんだ!!!」

 

ナミ(どこにいるのよ ルフィ ゾロ ララ・・・。あんな豹人間なんかにやられるあんた達じゃないでしょ?ロビンがどうしてあたし達から離れていったのか やっと分かったのよ!!)

 

パウリー「どこだ麦わら~~~!!」

 

チョッパー「返事してくれよ~~!!」

 

ララ「2人共返事してくださ~~~い!!」

 

ナミ(待っててロビン。ルフィ達と一緒に必ずあんたを迎えに行くから!!)

 

パウリー「おい どうした!!」

 

大工「あ!パウリーさん!!見て下さい!!」

 

ココロ「・・・引いた水が多ければ多いほど 直帰って来る 波もデカくなる 潮の引き方を見りゃあ・・・高潮の規模が知れる・・・」

 

チムニー「とぶ~~!!」

 

ゴンベ「ニャ~~~!!」

 

ココロ「さて 今年はどれ程水位が下がるかと思えば・・・見なァ チムニー」

 

チムニーは海を見た。

 

チムニー「うわぁ!!凄~~い!!」

 

ゴンベ「ニャ~~ニャ~~!!」

 

ココロ「海が・・・まるせ干上がったちまったようら・・・過去うん十年・・・あたしでもこんな光景見た事ないよ」

 

パウリー「ここまで潮が引くもんなのか・・・・・・!!?」

 

大工「こんなの初めて見た・・・・・・!!!」

 

パウリー「どれだけでけェ波が来るってんだよ・・・!!!裏町は完全にのまれるな・・・・・・!!」

 

大工「裏町には誰もいねェだろうな!!?いたら即死だぞ!!!」

 

チムニー「あれれれれれ~~~!?」

 

ゴンベ「ニャーーニャーーニャーー!?」

 

チムニー「ばーちゃん 見て見てなんかいるー!!」

 

ココロ「んがが・・・。そうかい。」

 

チムニー「家と家の間になんかいる~~~!!」

 

ナミ「ハァ・・・ハァ」

 

チムニー「みてみてみてよ~~~!!」

 

ナミ「ココロさん!!」

 

ココロ「おや おめェは・・・海賊娘」

 

チムニー「わー!!海賊のねーちゃん!!ねェ!!あそこ見て!!なんかいるー!!」

 

ナミ「なんか・・・?」

 

ココロ「さっきから何らい?チムニー・・・・・・」

 

ナミは海を見たが、

 

ナミ「ちょっと・・・何!? この干上がった海・・・」

 

ナミはビル群を目をこらして見てみると、間に挟まっていた人影を発見した。

 

ナミ「ルフィ!!!」

 

ココロ「ん?? あの麦わらは・・・・・・おめーんとこの海賊王じゃねーのかい」

 

チムニー「ね」

 

ナミ(・・・・・・あの バカッ・・・!!)

 

ナミはルフィの元へ走り出す。

 

ココロ「おい!! おめェどこへ行くんらい!!? 裏町へ下りちゃいけねェよ!!?」

 

大工「裏町だと!?」

 

大工「おい 誰かその女止めろ!!!」

 

ココロ「命がいらねェのかい!!?もう”アクア・ラグナ”が来とるんだよ!!戻りなァ!!!」

 

ナミは裏町の屋上を飛び越え進む。



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第263話「ナミ魂の叫び! 麦わらのルフィ復活!」

ナミは裏町の屋上を飛び越えつつ、進む。

 

大工「よくあんなトコ走れるな~~~。」

 

大工「なんて女だよ・・・。」

 

大工「バカ。感心してどうする!?おーい!!今すぐ戻れー!!」

 

大工「海にのみ込まれるぞーーー!!!」

 

ララ「ナミさん!?」

 

チョッパー(イソギンチャクだ・・・イソギンチャク・・・煙突からイソギンチャク・・・なんでイソギンチャク?)

 

しかし、目を凝らしつ見ると、チョッパーはそれが何なのか分かってきた。

 

チョッパー「あ・・・ああ・・・。」

 

煙突に頭から突っ込んでしまっていたゾロを発見した。

 

チョッパーは飛び出して走っていってしまう。

 

ララ「チョッパー!?」

 

大工「こら待て!!!トナカイ お前まで!!!」

 

チョッパー「ゾロォ!!」

 

ナミはビル群の間に挟まっていたルフィの元へ走る。

 

チムニー「海賊ねーちゃんすごーい!!」

 

ゴンベ「ニャーニャー」

 

ココロ「バカなマネを・・・!!!・・・手遅れになるよ!!沖を見なよ・・・!!!もう波がそこまで来てるんらよ!!」

 

高潮は接近していた。

 

大工「やべェ!!あいつら死んじまう!!」

 

大工「もう助からねェぞ・・・・・・!!」

 

ララ「なんて高さなの・・・・。」

 

チョッパーは煙突前まで到着した。

 

チョッパー「ゾロー!!ゾロー!!聞こえるか!!?おれだぞーーーっ!!!」

 

ゾロ「!! チョッパーーーー!!?」

 

ナミ「ハァ・・・ハァ・・・ダメだわ・・・これ以上進めないっ」

 

ナミは目の先にあるビルを見た。

 

ナミ「ルフィーーーーー!!!」

 

ルフィ「!」

 

ナミ「あんた!!そこで何やってんのよ!!!」

 

ルフィ「ニョ・・・ニョミ!?うひろにいんのか!!?むにっ!!くっ!!いやーおい聞いてくれよしかしー!!あのハトの奴に飛ばされてよー ほのまま飛んれコレがうめーコトここに・・・!!」

 

ナミは怒りつつも、ポロポロと泣き出し、

 

ナミ「ふざけてんじゃないわよ こんな大事な時に!!!あんたがグズグズしてる間に ロビンが連れてかれちゃったじゃないっ!!ロビンは私達の為に・・・!!死ぬつもりなのよ!!?」

 

ルフィ「!!?」

 

ナミ「自分一人犠牲になってロビンは!!私達を政府の攻撃から守ってくれたの!!!」

 

ロビン《私には行く当ても帰る当てもないの》

 

ナミ「連行されれば殺される事も分かってるのに!!」

 

ルフィ「じゃあ やっぱりロビンは・・・ウソついてたのか・・・!!」

 

ナミ「うん!!」

 

ルフィ「よかった・・・!!」

 

大工「みろ!!!あの波!!!」

 

大工「何だ ありゃ・・・・・・!!やっぱりいつもの数倍でけェ!!!」

 

ルフィ「安心しろ・・・!!・・・・・・・・!!!ロビンは死なせねェ・・・!!!」

 

ナミ「・・・・・・!!」

 

チョッパーは煙突に頭から刺さったゾロを抜こうと必死であった。

 

チョッパー「抜けねェよ!!どうやって入ったんだ!!?ゾロ!!!」

 

ゾロ「いてェ!!いでででちぎれる!!!」

 

チョッパー「どうしよう!!!・・・もう 大波がそこまで来てるんだよ!!」

 

ゾロ「・・・・・・く!!!・・・どうしようたって・・・・・・!!!お前 ちょっと待て もしかして ”鬼徹”持ってんじゃねェか・・・?」

 

チョッパー「え??刀!?持ってる!!何でわかったんだ!?」

 

ゾロ「わかるんだそいつだけは・・・!!妖刀だから 持っててくれたのか ありがとう それを手に持たせろ!!急げ!!!」

 

大工「ああ・・・!!もうダメだ 間に合わねェ!!」

 

大工「高い場所へ登れーーーーー!!!もっと高い場所へーーー!!!」

 

ココロ「早く逃げなァ~~~~~!!!のまれちまうぞ~~~~~!!!」

 

ルフィ「んぐ!!!」

 

ゾロ「・・・・・・・・・!!!」

 

ココロ「アグア・ラグナだァ~~~~~~!!!」

 

大工達「「「うわああああああ」」」

 

ナミ「なにこれ」

 

ララ「波が高すぎる!!」

 

ルフィは両腕に力を入れ、自分を挟んでいたビルを離した。

 

大工「うおおおァ!!!町壊しやがったァ!!!」

 

ルフィは腕を伸ばし、ナミの体を掴む。

 

ルフィ「行くぞナミー!!!」

 

ゾロ「離れてろ!!チョッパーーーー!!”一刀流”・・・」

 

チョッパー「うん!!」

 

ゾロ「”三十六煩悩(ポンド)鳳”!!!」

 

ゾロは煙突を上から下へ真っ二つに切り裂く。

 

大工「うわああああァ~~~~!!」

 

大工「何だあいつらァ~~~~~!!!」

 

しかし、ゾロはバカでかい波を見て、

 

ゾロ「何だコリャ・・・」

 

チョッパー「”ランブル”!! ”飛力強化(ジャンピングポイント)”!!」

 

チョッパーはゾロの手を掴み、橋の上まで跳び上がる。

 

大波は裏町を吞み込み始めた。

 

ララ「裏町が!?」

 

大工「うわあああっ!!!」

 

大工「裏町が波で崩壊していく・・・!!!」

 

大工「見ろ!あいつらだ!!!」

 

ルフィとチョッパーがゾロとナミを担ぎながら橋へ飛び越えてきた。

 

大工「大橋まで辿り着いた!!」

 

大工「さすがにそこまでは届かねェ!!やったぞ!!」

 

大工「スゲェぞお前らァ!!」

 

大工「やるな麦わら~~~!!」

 

ララ「ルフィさん さすがです~~~!!」

 

ルフィ「ん?」

 

さらにさっきの大波を超える規模がやって来る。

 

大工「麦わら達が!!」

 

大工「アクア・ラグナにのまれたァ!!!」

 

ララ「ルフィさ~~~ん!!ゾロさん達ィィィ!!」

 

大工「いやあれ見ろ!!」

 

大工「あっ!!!」

 

大工「パウリーさんっ!!」

 

ララ「あの人!?」

 

パウリーが自身のロープ技を使い、波の中のルフィ達を捕らえる。

 

そして引っ張り、ルフィ達は波から出て来た。

 

ルフィ「助かっ・・・」

 

しかし、大波は橋を壊していく。

 

ララ「えええェェェ!?」

 

パウリー「まだだ!!造船島へ走れェ!!」

 

大工達「「「「急げェーーーー!!!」」」」

 

大工「大橋が崩れるぞォ!!!」

 

ララ「皆さん 早くーーー!!」

 

ルフィ達はとにかく走る。

 

そして、大工達の真上を飛び越えた。

 

大工「・・・なんて波だ・・・!!!」

 

大工「考えられねェ・・・ここは造船島だぞ・・・!!!」

 

大工「ここにいてもヤバそうだ・・・・・・!!」

 

大工「見ろ 潮がまた引いてく!!」

 

大工「当然だ まだまだ続くぞ 第2波 第3波と・・・!!今みてェなのが!!俺達も内陸へ避難しよう」

 

ゾロは顔にしがみつくチョッパーをはたく。

 

パウリー「まったく無茶しやがって・・・・・・!!」

 

ルフィ「ありがと 助かったよ ロープのやつ~~~~」

 

ナミ「びっくりした あれがアクア・ラグナ・・・・・・!!!・・・まだ震えが止まらない・・・!!」

 

ララ「でもルフィさん ナミさん ゾロさん チョッパー 無事でよかったです・・・。」

 

ルフィ「ああ!!」

 

ナミ「ララ あなたやっぱ生きてたのね・・・。」

 

ララ「はい!」

 

パウリー「あんなでかいのが毎年来てたら この島はとっくに無くなってるよ 今年のは特別だ・・・・・・!!」

 

ココロ「ホントに呆れたねおめェら よく助かったもんら!!」

 

ララ「ココロさん!?」

 

ルフィ「怪獣のばあさん!!この島にいたのか!」

 

ココロ「当たり前ら!あんな海の真ん中にいたら 溺れて死んじまうわね んががががが!!」

 

チムニー「海賊にーちゃん すごーい!!」

 

ゴンベ「ニャニャー」

 

ララ「チムニーにゴンベも!?」

 

ルフィ「へへっ!!まあな!!」

 

ゾロはチョッパーを顔から引きはがす。

 

ゾロ「窒息させる気か!!このヤロ・・・しがみついたまま気絶してやがる」

 

ルフィ「あれ!?そういやゾロ 何でお前まで波に追われてたんだ?下の町にいたのか?」

 

ゾロ「!・・・・・・いや・・・別に」

 

チョッパー「煙突に刺さってた」

 

ララ「何ですかそれは?」

 

ルフィ「煙突に刺さってた? あっはっはっはっ ゾロはマヌケだな どうやったらそんな事に」

 

ナミはルフィの頬を掴んで引っ張る。

 

ナミ「人を笑える立場かあんたが!!どっちも大マヌケよ!!」

 

ルフィ「あ・・・・・・じゃあサンジとウ・・・・・・サンジは!?」

 

ナミ「そうね 話す事は色々あるわ ゾロもララも聞いて」

 

ゾロ「!」

 

ララ「えっ?」

 

そして、政府側では・・・。

 

???「へっへへへ。最大のチャンスが来た。海軍本部の中将5人・・・そして軍艦10隻を緊急招集できるバスターコール。この発動の権利はかの”青キジ”が我らCP9に与えてくれたお陰だ・・・・・・!!!そう思うだろ?ファンクリード」

 

ファンクリード「パオーー・・・ン!」

 

???「世界政府が20年追い続けた女ニコ・ロビン こうも簡単に我々「CP9」に落ち 同時に”プルトンの設計図”を持つトムの弟子 にっくきカティフラムも一緒に連行中 世界広しと言えど 古代兵器復活のカギをにぎるたった二人の人間が!!海列車に乗って今 おれの下へ向かっているのだ!!!世界を滅ぼせる程の”軍事力”がおれの下に・・・・・・!!!ワッハッハッハッハッハッハッ!!!」

 

サンジは車両内で役人達を蹴り倒していた。

 

サンジ「さてと・・・待っててねロビンちゅわん!!白馬の王子様が今行くよォォ♡」

 

ゾロ「ニコ・ロビンが俺達の為に犠牲になったっていうのか・・・。」

 

ナミ「そうよ。」

 

ゾロ「コックもウソップも一緒にな・・・。どうする?船長。」

 

ララ「ルフィさん・・・」

 

ルフィ「考える事は何もねェじゃねェか すぐ船出して追いかけよう!!!」

 

ゾロ「ーーーーーーそれ以外ねェな」

 

ララ「ですよね」

 

ルフィ「行くぞ!!ロビンを助けに!!」



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第264話「もう一つの海列車? ロケットマン出撃」

ルフィ「おい!ロープの奴 船貸してくれよ!!いや 船より”海列車”はもう出ねェのか!?」

 

パウリー「・・・・・・”海列車”ってのはこの世にはパッフィング・トム一台きりだ かつていた伝説の船大工のチームが力を合わせてこそ完成したあれは奇跡の船なんだ」

 

ルフィ「じゃ船貸してくれ この町で一番強くて速ェ船!!」

 

パウリー「いい加減にしろてめェら!!!たった今海で何を見た!!?」

 

大工「そうだぞ 今海に出られるわけねェだろ!!」

 

大工「バカか!!?」

 

パウリー「例年来るアクア・ラグナでさえ それを越えた船はいねェんだ 崩壊する裏町を見たろう 今までのアクア・ラグナじゃビクともしなかった頑丈な町だ 今 船を出せば最大のガレオンで挑んでも1発で粉々にされるだろうな 死ぬとわかって船を出されるわけにはいかねェ!!朝まで待て 嵐が過ぎたら船くらい貸してやる おい お前らも避難所にでも行ってろ もう人探しは終わったんだ」

 

ナミ「ーーーもし朝まで待ったとして私達の目的は果たされるの!?」

 

パウリー「!」

 

ナミ「エニエス・ロビーって 私・・・知ってるわ 政府の島だと聞いて思い出したの」

 

ココロ「・・・・・・」

 

ナミ「そこは”正義の門”がある場所じゃないの!?」

 

パウリー「・・・・・・」

 

ルフィ「?」

 

ゾロ「何だそりゃァ」

 

ナミ「政府所有の”司法の島”エニエス・ロビー そこにあるのは名ばかりの裁判所・・・!!!エニエス・ロビーへ連行される事そのものが罪人が証とされ 罪人はただその誰もいない裁判所を素通りして やがて冷たく巨大な鋼鉄の扉に辿り着く それは「正義の門」と呼ばれ 罪ある者がくぐればもう二度と日の光を見る事はできない絶望の扉 なぜならその先にある港から海へ出て到達できる場所は二つしかないから 一つは世界中の”正義の戦力”の最高峰「海軍本部」 もう一つは拷問室と死刑台が立ち並び 世界中で暴れ回っていた凶悪な囚人達が幽閉される深海の大監獄「インペルダウン」 エニエス・ロビーは罪人に何の慈悲も与えず ただそこへ送り込むだけの 形だけの裁判機関!!そうでしょう!!?賞金首のロビンにとってはどこへ運ばれようと その先は地獄よ!!!こうしてる今もロビンは刻々と”正義の門”へ近づいて行ってるのに!!朝までなんて待てるわけじゃないっ!!」

 

パウリー「ーーーそこまでわかってんなら一つ教えとくが・・・例えば 海が今平穏でお前らが船を出させたとしても そこへ行くべきじゃねェ お前ら自身海賊だって事を忘れるな エニエス・ロビーは「世界政府」の中枢につながる玄関だ 当然 それに相当する戦線が敷いてあるーーーどんな海賊もあの島へ連行された仲間を取り返そうなんて考えねェ・・・どうなるかわかるからだ・・・・・・お前ら「世界政府」の中枢にケンカでも売る気か!!」

 

大工「そうだぞお前ら!!もうやめとけ!!」

 

大工「アクア・ラグナで朝まで船が出せねェ」

 

大工「追いかけても殺されちまう!!お前らこそ助かる可能性0だぞ!!」

 

ナミ「ルフィ」

 

ララ「ルフィさん・・・。」

 

ルフィ「じゃあ船は 奪っていく!!!」

 

この時、波がドパァン!!!と来た。

 

ルフィ「俺達は今 海へ出る!!!」

 

大工「な・・・・・・」

 

大工「や・・・・・・やる気かあんにゃろ!!」

 

大工「あーーーびっくりした・・・」

 

チムニー「波まで怒った」

 

ルフィ「仲間が待ってんだ!!邪魔すんなァ!!」

 

パウリー「良いぜ相手になってやる」

 

大工「パウリーさんっ!!!」

 

ララを含むゾロ達は構える。

 

ココロ「待ちなおめェらァ!!!」

 

ララ「えっ?」

 

ナミ「ココロさん」

 

ココロ「悪いのはおめェら麦わらァ パウリーの言う通りら バカたれ・・・」

 

ルフィ「うるせェな ばーさんには・・・」

 

ココロ「「関係ねェ」なあァ・・・まァ聞きな・・・まったくおめェら放っときゃ死ぬ気らね いいかい あのアクア・ラグナを乗り越える船がこの世に存在するとしたら 伝説の男が造った”海列車”だけら・・・」

 

ルフィ「だけどそれは今ここにねェから俺達は船で・・・」

 

ココロ「死ぬ覚悟があるんならあるんなら・・・ついてきな 出してやるよ”海列車”」

 

サンジは列車内を進む。

 

先の車内も役人だらけであった。が、サンジは進むだけである。

 

役人「誰だ?」

 

役人「さあ。」

 

役人「バカやろ!!何してやがる!?ここにいる奴は罪人以外 みんな制服だ!!」

 

サンジは今叫んだ役人を蹴り飛ばす。

 

役人達はサンジにかかっていく。

 

サンジ「やっぱりそうなっちゃちまうのか・・・。」

 

だが、サンジは華麗に役人達を蹴り飛ばしていく。

 

サンジ「いい作戦だと思ったがな。バックレ素通り大作戦。」

 

そして、ぐるぐる巻きにされていた二人組。

 

ウソップ「えっ!?サ、サンジィ!?」

 

役人二人「「待ちな!!」」

 

役人二人は刀を抜く。

 

役人「「ここから先へは行かせねェ!」」

 

サンジ「双子か?」

 

2人は刀を振ってかかって来るが、サンジは蹴り飛ばしていく。

 

ウソップ「サンジ!!お前が何で”海列車”にいるんだ!!?」

 

サンジ「そりゃあ こっちが聞きてェよ そこの・・・あー名前など存じませんが そこのキミ」

 

ウソップ「わっざとらしいな てめーコノ」

 

サンジは電伝虫を発見。

 

サンジ「おお!!あったあった電伝虫 あァよかった 何だ ここには何匹もあるじゃねェか 通信室も兼ねてんのかな?さっきの車両の役人達ときたら 仮面やら仮装服やらくっだらねェもんばっか持ってやがって やっとこれでナミさんと連絡を とりあえずはな」

 

フランキー「お前ら・・・つまり海賊仲間か・・・」

 

サンジとウソップ「「元な」」

 

サンジ「誰だてめェは」

 

フランキー「おれァウォーターセブンの裏の顔!!”解体屋”フランキーだ」

 

サンジはフランキーの顔面に蹴りを一発入れた。

 

サンジ「てめェがフランキーか!!!クソ野郎!!よくもあん時ゃウチの長っ鼻をえらい目に!!!何枚にオロされてェんだコラァ!!!」

 

ウソップ「いやいやサンジちょっと待て!!あれから色々あったんだ!!」

 

フランキー「いぇんめェ~~~~!!!この縄解けたら覚えてろォ!!?」

 

ウソップ「またおめェはそういう事言う・・・。こいつは一時メリー号を助けてくれたんだ・・・・・・!!そうだ・・・メリー号は・・・・・・!!!」

 

フランキー「おい待てよ しんみりしてる場合か とにかくお兄ちゃん 頼む 縄を解いてくれ」

 

サンジ「誰がてめェの縄を解くか 一生捕まってろタコ てんめェ人が下手に出てりゃいい気になりやがって」

 

ウソップ「やめろってんだおい!!グズグズしてたら見つかっちまうだろうがァ!!」

 

マント付きの海兵が立ち上がる。

 

海兵「あ!Tボーン大佐!!」

 

”水の都”ウオーターセブン ゴミ処理場裏レンガ倉庫

 

チムニー「へー地下!」

 

ココロ「この倉庫も8年以上放置されている 海列車に至っちゃ12年以上手づかずずら」

 

ルフィ「行くぞチョッパー!!ララ!!」

 

チョッパー「うん!!」

 

ララ「はい!!」

 

ココロ「もう動かねェかも知んねえがな」

 

ルフィ「おいそれじゃ困るぞ!!!」

 

ルフィ達は走る。

 

ココロ「おいおい待ちな。そんなに急いだって鍵がなきゃ通れねェよ ん?何ら 開いてるねェ」

 

ルフィが扉を開ける。

 

ルフィ「うおー!!!・・・・・・!!あった!!かっこいいぞーーー!!」

 

チョッパー「スッゲェェーーー!!」

 

ララ「デザインもかっこいい!!」

 

ココロ「言っとくがまともなモンじゃねェよ!こいつの名は「ロケットマン」 とても客など乗せられねェ代物さ」

 

ルフィ「ロケットマン!!」

 

チョッパー「速そ~~~~~~!!」

 

ララ「速そ~~~~~!!」

 

ゾロ「っつうかララも共感してんのか?」

 

ココロ「サメのヘッドは洒落でつけてあんらがね」

 

車内からアイスバーグが降りて来た。

 

アイスバーグ「麦わら・・・よく無事だったな・・・・・・海賊娘の言った通りだ・・・・・・ココロさんが連れてきたのか」

 

ココロ「命はあったようらねアイスバーグ おめーここれ何してんらい・・・?」

 

アイスバーグ「・・・・・・ここにいるって事は・・・あんたと同じ事を考えたのさーーーバカは放っとけねェもんだ」

 

ココロ「んががが」

 

アイスバーグ「使え 整備は済んだ・・・水も石炭も積んで今蒸気をためてる」

 

ルフィ「おっさん 準備しててくれたのかー」

 

アイスバーグ「喜ぶのは生きてられてからにしろ この「ロケットマン」は「パッフィング・トム」完成以前の”失敗作”だ どう調整しても蒸気機関がスピードを抑えられず 暴走するんだ 命の保障などできねェ」

 

ルフィ「ああ!!ありがとう!!アイスのおっさん!!よーーーし!!行くぞお前ら乗れー!!ばーさん ナミが来たらすぐに出してくれ!!!」

 

ララ「では、行きますか。」

 

ルフィは車内に乗り込もうとし、

 

ルフィ「・・・・・・ん・・・おっと」

 

ララ「ルフィさん。」

 

チョッパー「ルフィ大丈夫か!?さっきから足フラフラしてるぞ」

 

ゾロ「血を流しすぎたんだろ」

 

ルフィ「あァちょっとうまく力が出ねェ・・・・・・肉でもあれば・・・・・・」

 

ナミ「急いでこっち!!」

 

駅員「この辺で食べればいいじゃないか」

 

ナミ「私がそんなに食べるか!!!ごめん 遅くなった!!」

 

ララ「ナミさん!!」

 

ルフィ「ナミ!! おい何やってんだお前!!早く乗れバカヤロー!!」

 

ナミ「わっ すごい これも”海列車”!!?」

 

駅員「・・・・・・いやあこんな所にもう一隻あったとは」

 

駅員「おどろいた」

 

ルフィ「どこ行ってたんだ!!時間ねェつったの誰だよ!! その荷物何だ!?」

 

ナミ「肉とお酒」

 

ルフィ「文句言ってごめんなさい!!!」

 

ララ「凄い量・・・。」

 

アイスバーグ「水路から海へ飛び出して 線路さえつかめれば一旦は成功だが・・・」

 

ココロ「大丈夫ら 操縦ならアタシの方がベテランらよ おめェはここれゆっくり体休めてな」

 

アイスバーグ「面目ねェ・・・・・・」

 

ココロ「チムニー達がその辺で遊んでるハズらから世話頼んどくよ」

 

ザンバイ「麦わらァ~~!!」

 

ルフィ「あいつら・・・」

 

ララ「あなた達は!?」

 

ナミ「フランキー一家!」

 

ゾロ「この忙しい時に・・・」

 

ザンバイ「頼む!!!俺達も連れてってくれェ!!エニエス・ロビーへ行くってガレーラの奴らに聞いた!!!アニキが政府に連行されちまったんだ!!!追いかけてェけど・・・アクア・ラグナを越えられねェ!!!」

 

ココロ「相手は世界政府らよ」

 

ザンバイ「誰だろうと構うかァ!!」

 

一家「アニキを取り返すんだ!!」

 

「あたしら アニキの為なら命だって惜しくないわいな!!」

 

「お願いだよ」

 

ルフィ「!」

 

アイスバーグ(・・・・・・・・・)

 

ナミ「冗談じゃないわ!!あんた達が今まで私達に何をしたか分かってんの!!?」

 

ザンバイ「恥をしのんで頼んでる!!アニキを助けてェんだ!!!」

 

ルフィ「乗れ!!急げ!!」

 

ザンバイ「・・・・・・!!麦わらァ・・・・・・!!」

 

ナミ「ちょっとルフィ!!!」

 

ルフィ「ま いいよ」

 

ザンバイ「すまねェっ!!!恩にきる!!!でも その車両じゃなくていいんだ!!俺達ァおめェらに合わせて「キングブル」で海へ飛び出すからよ!!車両の後ろにつかまらせてくれればいいんだ!!よろしく頼む!!じゃ後で!!!」

 

ココロ「んがががが ほいじゃ行こうか」

 

ザンバイ「やったー!!アニキ救出に行けるぞー!!」

 

ロケットマンの貨物車両内にはパウリーが紛れ込む。

 

まもなくロケットマン出発。

 

ココロ「さァ 海賊共 ふり落とされんじゃらいよ!!!ウォーターセブン発エニエス・ロビー行き ”暴走海列車”「ロケットマン」!!」

 

ルフィ「よし!!出航!!!行くぞォ!!!全部奪い返しに!!」

 

”暴走海列車”「ロケットマン」は進む。



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第265話「仲間を救え!拳に誓った敵同士の絆!」

ココロ「水路を出るよ!!!「ロケットマン」!!!全員覚悟決めなァーーー!!」

 

ロケットマンはウォ―ターセブンを飛び出す。

 

ルフィ「うおーーー!!」

 

ララ「わあーーー!!」

 

ナミ「飛び出た~~~~!!!」

 

ザンバイ「よォし”海列車”が出て来た!!こっちも出撃だ野郎共ォ~~~っ!!」

 

フランキー一家の車両も飛び出た。

 

ルフィ「何だありゃ!!?何か飛んできた~~~!!!」

 

ザンバイ「麦わらさーん!!!フランキー一家総勢50名!! お世話になりま~~~す!!!」

 

ルフィ「うはーーーー!!でっけーーーヤガラブルだァ!!」

 

ララ「でっか!!」

 

ココロ「キングブルさ!!荒波も走る最上ランクの”ブル”ら!」

 

一家「”連結砲”撃てー!!!」

 

ロケットマンの最後尾に連結部分を引っかけた。

 

ゾロ「畜生 あのヤロー共・・・・・・!!」

 

一家「よろしく!!!」

 

ゾロ「無茶すなー!!!」

 

ココロ「さて線路は・・・だいぶ波に流されてるねーーーーらが開発から”海列車”見て来たアタシをナメんじゃらいよ!!あそこらね・・・!!」

 

ココロから車内アナウンスが。

 

ココロ〈運転室より緊急連絡 これから線路をつかむと急激に速度が上がるよ!!軽傷で済むようにしっかりしがみついてな!!!〉

 

ララ「急激に速度上がる・・・。」

 

ナミ「とりあえずケガはするんだ・・・」

 

ココロ「行くよー!!!」

 

ロケットマンは線路まで横移動を始めた。

 

チムニー「もう少し!!ばーちゃん もう少し右~~~~~!!」

 

ゴンベ「ニャーニャー」

 

ココロ「!? チムニー!!!ゴンベ!!おめーらついてきてたのかい!!?」

 

チムニー「きてたーーーーー!!アハハハ」

 

ゴンベ「ニャーニャー!!」

 

ココロ「何てこった 早く中へ入んなァ!!吹き飛んじまうよ!!!」

 

突然、列車が停止し、また急激に速度上げた。

 

ザンバイ「ウオ!! こりゃ外にいられねェ!!」

 

「あー」

 

ナミ「いたたた・・・」

 

ララ「凄い速度での衝撃・・・。」

 

ザンバイ「ものすげー加速だ・・・・・・!!」

 

ココロ「んがが!!加速でなく暴走らよ」

 

「腰うった・・・」

 

「いやいや びびった!!」

 

ルフィ「あそこは特等席じゃねェな・・・ふっとぶかと思ったぞ」

 

ゾロ「・・・・・・ちょっと待て この車両におかしな奴らがいるぞ」

 

「「おい そりゃ誰だ」」

 

パウリー「お前らだよ!!」

 

ゾロ「おめェもだろ!!」

 

パウリー「ーーーお前らの仲間を連れ去った”敵”は アイスバーグさんの命を狙った”犯人”でもあるんだ!!ーーーどうせお前ら止めても止まらねェんなら・・・おれも参戦する!!あくまでも ガレーラとは関係ねェおれの単独行動としてな・・・・・・!!!」

 

「ガハハハ パウリー!!おれ達はお前にくっついて来りゃあアイスバーグさんの”(かたき)に会えるとふんで 一緒に淡水車に隠れてたんだ!!!」

 

「ーーー案の定・・・そういう事らしいな・・・この戦い 俺達も加えて貰うぞ」

 

ザンバイ「さらにーーーその”(かたき)”ってのは当然フランキーのアニキを連れ去った奴らでもある・・・・・・!!」

 

「そうだわいな!!あたしら そいつが誰なのかもはっきりと知ってるんだわいな!!」

 

「やいガレーラ!!あんたらアニキに何かあったらどう責任取るんだわいな!!!」

 

パウリー「黙れ!!一番辛いのはアイスバーグさんだ!!」

 

「パウリー!!おれ達にまず説明しろ!!」

 

「知ってんだろ・・・真犯人 お前の口から言ってみな おれ達もそうそうニグブくねェ・・・おおかたの見当はついてる 別に・・・驚きやしねェよ・・・」

 

ルフィ「・・・・・・!!」

 

ララ「・・・・・・。」

 

パウリー「・・・・・・まァ 急に意味なく姿を消せば察しもつくか・・・じゃあはっきり言う 仮面の奴らの正体は・・・ルッチ・カク・カリファ・・・それに酒場のブルーノーーーあいつらがアイスバーグさんを殺そうとした・・・!!!」

 

2人は何だって!?ってくらい意外な犯人達の正体で驚愕顔に。

 

ララ「2人とも凄い驚愕顔です・・・。仕事仲間が潜入捜査でアイスバーグさんを殺そうとした政府側の人間だって事にびっくりなんですね。」

 

「そうだったのか!?」

 

パウリー「なんだ 想像だにしてなかったのか!!!」

 

「し、しかし あいつらは里帰りしたって・・・。」

 

パウリー「するか!!この非常時に!!」

 

「俺達はてっきり「裏町の「マイケル」と「ホイケル」だと!!」

 

「そうそう」

 

パウリー「誰だよ!?」

 

「ええェェ!?お前知らねえのか!?裏町じゃ有名だぞ!?」

 

パウリー「知るかァ!!」

 

ルフィは肉を食べた。

 

ルフィ「じゃあ まー・・・・・・・・・!!フランキー一家とも ガレーラの船大工達とも 町じゃゴタゴタあったけど この先はここにいる全員の”敵”は同じだ!!これから戦う中で 一番強ェのは特に あの”hトの奴”だ!!あいつは必ずぶっ飛ばす!!ララ 一緒にやるか?」

 

ララ「はい。」

 

ゾロ「ーーーそうだな この戦いは奪られたモンをあの4人(・・・・)から奪い返す戦いだ あいつらへ到達しなきゃ何も終わらねェ」

 

チムニー「ばーちゃん ばーちゃん 高潮(アクア・ラグナ)だー!!」

 

ゴンベ「ニャー」

 

ララ「ええェェ!?」

 

ココロ「早速来たかい。」

 

ナミ「チムニー ちょっと見せて。」

 

ナミは窓から顔を出し、

 

ナミ「ココロさん!!こんな時に運転席から離れていいの!?まして あの高波を!!」

 

ココロ「んががが言ったろ!「ロケットマン」は制御不能 運転しようにもブレーキも効きゃあしねェんら あたしの仕事は列車を線路にのせるまで!列車は常にフルスロットル!!!もう誰にも止められねェんら!!!」

 

ナミ「ウソ!!?ルフィ!!このまま列車が大波に!!ルフィってば!!」

 

ルフィ「ーーーせっかく同じ方向むいてるもんが バラバラに戦っちゃ意味がねェ」

 

ザンバイ「ああ。」

 

パウリー「そうだな。」

 

ルフィ、ザンバイ、パウリーは腕を伸ばし、三角形の形にする。

 

ルフィ「ララ お前もこれやるか?」

 

ララ「はい!」

 

ララも共にやる事になり、三角形から四角形に。

 

ルフィ「いいか俺達は同志だ!!先に出た”海列車”おれ達の仲間も乗り込んでる!!!戦力はまだまだ上がる!!大波なんかにやられんな!!全員目的を果たすんだ!!行くぞォ~~~!!!」



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第266話「波を砕け!ルフィとゾロとララの最強合体技(コラボ)

ココロ「んががが さーおめェら この波何とかしてみせなァ!!!」

 

ザンバイ「よォーし!!とにかくありったけの大砲を波に撃ち込むんだァ!!」

 

「おーう!!大砲なら任しとけェ!!」

 

ザンバイ「フランキー一家!!波にひるむな 大砲用意!!!」

 

一家「「「了解(ラジャー)!!」

 

一家は大砲を準備。

 

すると、ナミが持っていた電伝虫が鳴る。

 

ナミ「鳴った 子電伝虫 サンジくんだわ!!」

 

ララ「サンジさんから!?」

 

一方ーーー先行の”パッフィング・トム”

 

第5車両

 

???「おいお前っ!!!」

 

海兵「はっTボーン大佐!!」

 

Tボーン大佐「どうしたその傷!!!」

 

海兵「あ・・・これはさっき虫に刺されてかいたら血が」

 

Tボーン大佐「いかん!!!すぐに止血を!!!」

 

Tボーン大佐はマントの左袖を一部破く。

 

Tボーン大佐「これで間に合わせよう!!」

 

海兵「うわ そんあ大切なマントを!!!」

 

海兵の左腕を縛って止血。

 

Tボーン大佐「・・・・・・これでよい 部下が血を流し・・・傷つくのは・・・私の心だ!!」

 

海兵「・・・・・・大佐!!!」

 

Tボーン大佐「今日も平和で・・・世界が優しくあります様に!!!」

 

海兵達(((顔がめちゃ恐い・・・)))

 

海兵「Tボーン大佐!!大変です!!」

 

Tボーン大佐「何!?私にできる事ならばたとえこの身が滅びようとも」

 

海兵「あ・・・いえ 第6・第7車両の役人達が・・・全滅しています!!さらに罪人2人の消息が不明・・・!!!」

 

Tボーン大佐「何だと・・・!?侵入者がいるのか・・・罪人達の自力の脱走か・・・何もわかりません 何という事だ・・・!!すぐに人命救助!!この事態を全車両に報告せよ!!」

 

海兵「はっ!!!」

 

サンジ「ナミさんナミさん聞こえるか!?」

 

ナミ〈うん!!サンジくんね!?〉

 

サンジ「こちら ちょっとマズイ事になってきた」

 

ナミ〈マズイ事?サンジくん 何!?今の声?どうしたの!?サンジくん!?〉

 

サンジ「ああ。アホ二人のせいで」

 

ナミ「ア、アホ?」

 

ララ「サンジさん アホ二人っていうのは!?」

 

サンジ「ララちゃんもいるんだね!?ちょっとね・・・。」

 

そしてフランキー一家達も必死で大砲などを高波に撃っていた。

 

パウリー「穴も開かねェ・・・当然か・・・!!」

 

ザンバイ「だめだだめだそんなんじゃーーーーっ!!!みんな下がってろ!!フランキー一家特製大砲に任せとけー!!」

 

大砲は大波に向けられ、

 

ザンバイ「目標アクア・ラグナ 撃てーーっ!!!”スーパー解体(スクラップ)砲”!!!」

 

砲弾は撃ち込まれるが、波はビクともしない。

 

ザンバイ「ひるむなァ!!!どんどん撃ち込めーーーーっ!!」

 

一同は撃ち続ける。

 

ココロ「んがががががが!!頑張んなァ!!線路は多少浮上するがアクア・ラグナは越えられない!!直撃すりゃ この「ロケットマン」もひとたまりもねェや!!」

 

チョッパー「ギャーーーッ!!おれ達死んじゃうのか!!?」

 

ココロ「んがががらから言ったろ 覚悟決めなって」

 

チムニー「えーーーー!!?あたし達もーーー!!?」

 

ゴンベ「ニャーーー!!?」

 

ナミ「そう・・・ロビンがまだ・・・。」

 

ララ「ロビンさん・・・。」

 

チョッパー達が騒いでしまう。

 

サンジ「しっかしそっちは随分賑やかだな」

 

ナミ「ねェ サンジくん ロビンの行動のワケだけど」

 

周りをチョッパー達が騒がしくしてしまう。

 

ナミ「うるさい!!いい?サンジくん 今からロビンの行動の理由とあたし達の今の状況を全て話すから よく聞いて!!」

 

フランキー一家達は撃ち続ける。

 

ゾロ「おい ルフィ ララ」

 

ルフィ「ああ。」

 

ララ「分かりました・・・。」

 

ルフィ、ゾロ、ララの3人は列車の上へ上がってきた。

 

ゾロ「おい 真正面に撃ち続けろ!!!」

 

パウリー「お前ら何する気だ!!!」

 

ルフィ「んん」

 

ララ「それは・・・。」

 

ララはデバイスにて、風神剣と雷神剣を出現させ、2刀流で構える。

 

パウリー「刀を2本出現させた!?あの左腕のあれは一体!?あのピンク髪ハレンチ娘 変身だけじゃねェのか!?」

 

ゾロ「大砲を撃つ」

 

ララ「はい!!」

 

ルフィ「なァ 108を二つでいくつだ」

 

ゾロ「216」

 

ルフィ「何だ 長いぞそれ」

 

ゾロ「何でもいいよ」

 

ルフィ「ララ 雷神と風神で大技やるのか?」

 

ララ「はい。凄い波動になるので・・・。」

 

ゾロ「へぇ 行くぞ。」

 

ララ「雷神と風神 力を貸して!!」

 

ララは二つの玉に雷と風と表示し、ヤイバと鬼丸が繰り出す時と同じ光り出す。

 

パウリー「何だ!?すっげェ光ってるぞ!?」

 

ザンバイ「嬢ちゃんが何だかオーラに包まれてるぞ!?」

 

「何やってんだあいつら」

 

「撃ち続けろと言ってるぞ」

 

ザンバイ「何でもいいから援護しろ!!!」

 

ルフィ「ララ すっげェ光ってるぜ!!」

 

ゾロ「凄そうなのが出そうだな・・・。」

 

ルフィ「まァ じゃあ300」

 

ゾロ「ああ」

 

ルフィはゴムゴムの銃乱打(ガトリング)を始め、ゾロは構える。

 

ゾロ「”三百煩悩(ポンド)”」

 

ララ「”風“”雷”!!」

 

ララは風神剣を横に構え、雷神剣をクロスするように十字に構える。

 

ザンバイ「ぶつかる~~~~!!!」

 

ルフィとゾロ「「”攻城砲(キャノン)!!!”」」

 

ララ「波ーー!!」

 

ルフィとゾロの衝撃波の波動とララの風雷波が合体し、波に直撃、長―――い洞窟レベルの穴が開いた。

 

ロケットマンは穴の線路を進む。

 

そして、波を越えた。

 

一家「・・・・・・ぬ・・・!!!抜けたァ~~~~~~~~!!!」

 

一家「アクア・ラグナを抜けたぞ~~~~~!!」

 

ザンバイ「うゥ!!う!!うお~~~~!!死ぬかと思ったァ~~~~~っ!!!」

 

ゾロは剣を鞘にしまい、ララも雷神と風神剣をデバイスへ収納。

 

ココロ「んがががが・・・・コリャたいしたモンら・・・!!伊達じゃねェ様らね海賊共・・・・・・!!」

 

一家「敵に回すと恐ろしいが・・・味方となるとこれ以上頼もしい奴らはいねェな!!」

 

一家「ついでに嬢ちゃんのヒラヒラが揺れて、下着が見えたりしてしまった。」

 

一家「俺も思った・・・。」

 

一家「麦わらー!!!」

 

パウリー「さすがに死を覚悟したぜ・・・何て奴らだ・・・娘もだが。風雷波って あの2本の剣は一体・・・。」

 

ココロ「気ぃ抜くんじゃねェよお前ら!!!嵐はまだ抜けちゃいねェんら!!」

 

一家「ウオオオ~~~~~ッ!!!」

 

一家「もーーーー恐いもんねーぞー!!!」

 

ルフィ「ぷは 面白かった」

 

「麦わらー!!スゴイわいな」

 

「あんた達!!人間業じゃないわいな!!」

 

「お嬢ちゃんの剣技も凄すぎだわいな!!」

 

「雷神に風神とか!!」

 

ゾロがルフィを蹴り落とした。

 

ゾロ「ああ 悪いな。」

 

次にララも中へ。

 

ナミ「ルフィ!!こっち来て!!」

 

ルフィとゾロ、ララはナミの元へ。

 

ナミ「サンジ君!!」

 

サンジ「おうルフィか!!」

 

ルフィ〈サンジーーーーっ!!そっちはどうだ!?ロビンは!?〉

 

サンジ「ロビンちゃんは・・・・・・まだ捕まったままだ ナミさんから今 事情を聞いたとこさ・・・全部聞いた・・・」

 

ルフィ「そっか・・・ああ そういう事だ いいぞ 暴れても!!!」

 

ララ「ルフィさん!!」

 

ゾロ「ルフィ!!無茶いうな!!おれ達がはいつくまで待たせろ!!おいコック聞こえるか!!その列車にはヤベェ奴らが」

 

ルフィ「いいってゾロ!!お前ならどうした」

 

ゾロ「!」

 

ルフィ「ララ お前もだ」

 

ララ「えっ?」

 

ルフィ「ロビンが・・・嘘をついてまで俺達を救う為に掴まったと聞かされてお前らはじっとしていられんのか?止めたって無駄だ」

 

サンジ「・・・・・・わかってんなァ おう マリモくん 俺を心配してくれんのかい?」

 

ゾロ〈するかバカ〉

 

ララ〈私は心配しますよ!〉

 

サンジ「ララちゃん ありがとな・・・。だが残念 そんな気持ちを聞かされちゃあ・・・たとえ船長命令でも おれは止まる気はねェんで!!」

 

拡声器を握り壊した。

 

フランキー「うわぁあああ!?何で壊しちまうんだよ!?俺も麦わらやあのピンク娘に言いてえ事あったのに!!」

 

サンジ「ああ?知るか。前もって言わねェからだ。ララちゃんに文句があるなら俺が相手になるぜ。」

 

フランキー「言わなくても当然だろうが!!スカしてんじゃねェよ!!」

 

サンジ「スカし・・・。」

 

ナミ「大丈夫かしら」

 

ララ「サンジさんがあの調子なら大丈夫なんじゃ・・・。」

 

ナミ「だといいけどね。」

 

ルフィ「ばーさん 列車もっとスピード出してくれ!!」

 

ココロ「もっと!!?」」

 

ルフィ「ああ!!もっとびょ~~~~~んと!!」

 

ココロ「安心しな・・・もうすでに船の限界速度を超えてるよ!!もう自力じゃ止まれねェ程にね!!んがががが」

 

先行パッフィング・トム

 

ウソップ「じゃあ ロビンもこの海列車に」

 

サンジ「ああ」

 

ウソップ「俺が一味を抜けてる間に・・・そんな事が起きてたのか・・・!!」

 

サンジ「ロビンちゃんはメリー号の件もルフィとお前が大喧嘩した事も・・・何も知らねェ だから お前を含めた(・・・・・・)俺達7人が全員無事でいられる様にと ロビンちゃんは自分の身を犠牲にしてあいつらの言いなりになってたんだ おれ達の為に」

 

フランキー「ぎゃーーーーーーう あうアウアウ ウオーウアウアウアウ!!!いい話じゃねェかァ~~~~っ!!!」

 

サンジ「何でお前が泣いてんだ」

 

フランキー「バカ!!泣いてねぇよバカ!!!チキショー何てこったァニコ・ロビンってのは 世間に言わせりゃ冷酷非道の”悪魔の女”のハズ・・・それがどうだ その”ホロリ仲間事情”・・・・・・!!!」

 

サンジ「ロビンちゃんは目と鼻の先にいる!!とにかくおれは救出にいくぞ!!!」

 

フランキー「よし!! この”フランキー一家”棟梁フランキー!!!手ェ貸すぜマユゲの兄ちゃん!!理由(ワケ)あって実は おれもニコ・ロビンが政府に捕まっちゃあ困る立場にあんのよ!!何よりそんな人情話聞かされちゃあ・・・おい!!長っ鼻!!!行くぞ!!」

 

ウソップ「おれは・・・・・・いいよ」

 

サンジ「!?」

 

ウソップ「もう・・・おれには関係ねェじゃねェか いよいよ”世界政府”そのものが敵になるんだったら おれは関わりたくねェし・・・ルフィ達とも合流するんだろ・・・!?あれだけの啖呵きって醜態さらして どの(ツラ)さげてお前らと一緒にいられるってんだ!!ロビンにゃ悪ィが・・・おれにはもう 助けに行く義理もねェ!!!おれは一味をやめたんだ!! じゃあな」

 

フランキー「じゃあなって お前どこにも逃げ場はねェぞ!!」

 

サンジ「・・・・・・いいよ ほっとけ」

 

フランキー「イジはりやがって」

 

列車内第7車両ーーー

 

Tボーン大佐「くまなく探せ!!!何か証拠が出るハズだ!!!これはいかん!!重傷だ!!これで間に合わせよう!!」

 

第4車両ーーー(給仕室)

 

海兵「ワンゼさん!!列車内 今大変で・・・」

 

ワンゼ「うるせー!!もー!! 大変なのはこっちだ!!!」

 

第3車両ーーー

 

海兵「ネロさん 罪人達が罪人を!!」

 

海兵「! 窓が開いて・・・」

 

海兵が車上を確認。

 

海兵「あ!!」

 

サンジ「わ」

 

海兵「見つけた・・・・・・」

 

サンジ「しまった」

 

「”メタリック・スター”!!!」

 

海兵は落とされた。

 

フランキー「誰だ!!!」

 

???「話は全て彼から(・・・)聞いたよ」

 

サンジ「!?」

 

???「お嬢さんを一人・・・助けたいそうだね そんな君達に手を貸すのに理由はいらない 私も共に戦おう!!!私の名は・・・”そげキング”!!!」



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第267話「謎の男登場!?その名はそげキング!」

そげキング「そげきーの島でー生まれたおーれーは100ぱーつ100ちゅールルララルーーー♪ ねずみの目玉もロックオン!!お前のハートもロックオン!!そげきーの島から来ーた男ーーー♬ ルルルーーールルララそれ逃げろーそげげ そげそげ そーげキーンーグー♪」

 

サンジ「何やってんだあいつ」

 

フランキー「おい こっち来い!!」

 

そげキング「あ はい」

 

サンジ「よし!! じゃあロビンちゃん奪回作戦を決行する!!」

 

3人で集合し、作戦会議。

 

そげキング「ーーー君達 初対面の私に何か質問などないのかね そげきの島ってどこにあるの?とか」

 

サンジ「ーーーまずお前らがいたのは第6車両 残る車両はあと5つ!!そのどれかにロビンちゃんはいる」

 

そげキング「それはね 君の心の中さ!!」

 

サンジ「ーーー時にお前・・・・・・強ェのか?」

 

フランキー「スーパー強ェぞバカヤロウ 今週のおれは特に強ェ!!!」

 

サンジ「最終的にはロビンちゃんを救出できれば勝ちだが 敵は多い 下手に先走を列車の中で中で囲まれちまうと厄介だ ムダな戦いは省いて順序よく主力を潰していく方が得策だろう そこで一つ作戦がある よく聞け」

 

ロケットマンの車内では、なぜかナミは堂々と背を向けて着替える。

 

ナミ「よし! 戦闘準備バッチリよ!!」

 

ララ「ナミさん・・・。背を向けてですけど堂々と・・・。」

 

ナミ「何してんの」

 

パウリー「何してんのじゃねェ!!てめェ堂々とここで着替えてんだ!!ハレンチ女!!」

 

他3名「「「ナイスハレンチ・・・」」」

 

ナミ「仕方ないじゃない 1車両しかないんだもん」

 

パウリー「腹を隠せ!!腹と足を!!スクエアのてめェらにピンク髪娘もだ!!お前らが乱れた社会を作るんだ!!」

 

「うるさいわいなテレ屋」

 

「テレ屋」

 

パウリー「コノ・・・」

 

ララ「街でも言いましたけど、学校でもスカートは太ももまでが普通の長さなんです。そこは勘弁してください。」

 

パウリー「てめェ・・・」

 

「ララの嬢ちゃんも恰好だけある意味堪能していたがな・・・。」

 

「ああ。」

 

ナミ「そういえばララ これ 渡すわね。」

 

ナミはサンジの前半がラブレターまがいの手紙を渡した。

 

ララ「手紙ですか?」

 

ナミ「サンジくんが書いた奴なの・・・前半はラブレターまがいで、後半は本題って感じで海列車に乗る的な事なの。私は必要ないんだけど・・・。」

 

ララ「ちょっとだけ拝見しますね・・・。」

 

ララは前半がラブレターまがいで、後半が海列車に乗るって所を全部読んだ。

 

ナミ「どうする?」(ララがどう反応を示すか・・・。)

 

ララ「一応貰っておきますね。」

 

ララは手紙をポケットに入れる。

 

ナミ(あれ?てっきり前半部分で「やったァァァ!!」って奴じゃなくて、とりあえず受け取ったって感じ?)

 

ララ(やったァァァ!!前半部分のラブレターはさりげなくゲットしちゃった!!)

 

ココロ「んがががが なんならあたしの着替えようかね?」

 

「「「すいません マジでそれは勘弁してください!!」」」

 

ココロ「けっ 失礼な奴だね・・・。」

 

ルフィはズボンを変え、ポケットに肉を詰めようとしていた。

 

ルフィ「この黒ズボン どうせポケット付きならもっとでっけェ方がよかった」

 

ナミ「肉を詰めるなポケットに!!」

 

ゾロ「ナミ お前武器変えたのか」

 

ナミ「ううん これは空島から帰った後ウソップが「(ダイヤル)」を使って より強く改良してくれたの 完成版(パーフェクト)天候棒(クリマ・タクト)”よ!!」

 

ゾロ「そうか ウソップの・・・」

 

ナミ「そう 遺作・・・」

 

ルフィとナミはしんみりに・・・。ララもついでにしんみりである。

 

ゾロ「しんみりさすな!!ってかララ お前もか!?」

 

ルッチ「侵入者か」

 

役人「は・・・はい そういう証言で・・・・・・」

 

ルッチ「このパッフィング・トムに”途中下船”は不可能 侵入者がいたとすれば 出航から乗せちまってた事になるな・・・・・・呆れたもんだ・・・」

 

役人「おっしゃる通りで・・・面目ない」

 

ルッチ「ーーーだが同時に”途中下船”も不可能だ 侵入者も罪人達も必ずまだこの”海列車”に乗ってる 落ち着いて探せ」

 

役人「はっ!!!」

 

最後尾 第7車両

 

海兵「大佐・・・こんな狭い車両内に隠れる場所なんて・・・・・・」

 

その時、扉をノックする音が。

 

大佐「ん!?」

 

扉が開き、

 

そげキング「こんばんは」

 

海兵「いたーーーーー!!!」

 

海兵「扉の向こうだ!!!」

 

役人「罪人を含む不審者3名発見!!!」

 

海兵「第7車両にいたぞー!!!追い込んで捕らえろー!!!」

 

フランキー「なってねェな ハンマー使いが」

 

そげキング「うるせェ」

 

サンジ「急いで閉じろ!!」

 

役人「最後尾に罪人達を発見!!!罪人フランキーは殺さずに捕らえろ!!」

 

役人「逃げ場はない!!!慎重にだ捕せよ!!!」

 

海兵「くそ!!扉が開かない!!」

 

役人「やたらと撃つなよ!!殺してはまずい!!!」

 

海兵「全隊 後部車両を固めろ!!!」

 

役人「くそっ!!!ドアを開けろ!!観念しろ!!」

 

海兵「Tボーン大佐!!」

 

Tボーン大佐「どいていなさい!!曲がった太刀筋大嫌い!!直角閃光!!”ボーン空割(ソワール)”!!!」

 

ドアは斬り離される。

 

役人「!!?・・・いないっ」

 

海兵や役人達はドアまで行くが、

 

Tボーン大佐「・・・・・・屋根の上か・・・!!」

 

大佐は車内へ昇ると、

 

サンジ達は前の車両へ進む。

 

大佐「まさか!!!全員前方車両へ引き返せ!!!これは”罠”だ!!」

 

役人「罠!?」

 

後ろのドアが閉じられる。

 

そして車両が引き離される。

 

大佐「遅かったか・・・・・・!!」

 

海兵「畜生ォーーー!!!あいつらだーーー!!」

 

そげキング「そんじゃみなさん!!界王類にお気を付けて!!よい旅を!!」

 

サンジ「達者でなーーー!!」

 

役人「てめーら覚えてろー!!」

 

サンジ「2車両分これでざっと50人は兵士(ザコ)が減ったろ」

 

そげキング「しかしサンジ君 同じ線路上を 麦わらのルフィ達が通ってくるんじゃないかね」

 

サンジ「まあ・・・何とかするだろ」

 

役人がドアへ突っ込むが、サンジが開いたため、役人はそのまま海へ落下。

 

サンジ「ようしやるか 残り5車両」

 

役人「て!!てめェら ただで済むと思うな!!!」

 

サンジ「まだザコがいたか」

 

海兵「おい CP9に報告だ!!」

 

役人「Tボーン大佐までよくも!!」

 

サンジは蹴り飛ばし、そげキングは狙い撃ちを行い、フランキーはぶっ飛ばす。

 

そげキング「!?」

 

サンジ「え」

 

役人「重量弾 撃て!!!」

 

フランキーは体で弾を受け止めた。

 

そげキング「うわ!!くらった!!!」

 

サンジ「ん??」

 

役人は撃って来るが、フランキーは椅子を持って、ぶん投げてきた。

 

サンジ「おい お前一体何なんだ!!!」

 

フランキー「あ? ああ おれは「改造人間(サイボーグ)なのよ・・・」

 

そげキング「サイボーグ!!?」

 

フランキー「体内に鋼鉄や兵器が仕込んである 撃たれりゃ多少痛ェし 血が出る事もあるがーーーまァ効きゃあしねェ」

 

サンジ「・・・・・・そんな事があんのか・・・世界は広いな」

 

そげキング「すげーーー!!」

 

そげキングは後ろから腰辺りを刺す。

 

フランキー「いだーーーーーッ!!!何してんだてめェ!!!」

 

そげキング「え!針くらい効かねェんじゃ」

 

フランキー「このボケ!!おっそろしい実験コーナー始めやがって じゃ先に言っとくが背中は違う!!!いいか!!この改造は おれ一人でやったからよ 後ろの面は手が届かなかったんだ!!前半分が”改造人間(サイボーグ)”だ じゃ もう一つついでに教えてやる おれはお腹が”冷え性” なぜでしょう」

 

そげキング「知らねェよ」

 

フランキーは腹を開けた。

 

フランキー「腹にコーラを冷やす冷蔵庫がついてるからだ」

 

サンジ「お!!そりゃいいな」

 

そげキング「すげー!!暑い日最高だ」

 

サンジ「ーーーって言ってる場合かてめェら もう この車両敵いねェじゃねェか!!クリアだ次行くぞ!!」

 

3人は第4車両へ。

 

ワンゼ「ワンゼだよーん ワンゼだよーん さっさっさっさっさーーー!! マッドなマッドなワンゼだよーーーーん!!!おっす お前()っ!!ハラ減ってる!?おれはワンゼ!!給仕長だから何でも作れるよ ラーメンにする!? じゃ ラーメンにするけど その前に一つ知っといてほしい豆知識があるんだよね おれの鼻毛は!!こう・・・中で網状に・・・編みタイツみたいになってるって事ね!!」

 

ワンゼは口の中に小麦粉を入れる。

 

ワンゼ「ハイ まず小麦粉を口に含んでよーーーくコネますっ!!」

 

そして、鼻から麵として出した。

 

ワンゼ「さァめしあがれ」

 

3人「いるかァ!!!」

 

サンジ「時間をムダにした ワンゼ おれ達は人を待たせてる 先を急ぐんで・・・じゃあな」

 

ワンゼ「待てーーー!!この車両を通り抜けたければ!!俺を倒してから進め!!」

 

カリファ「後部2車両切り離された!?あなた達一体何をやってるの!?」

 

役人「申し訳ありません!!強力な戦力「Tボーン大佐」まで切り離されてしまった次第で」

 

カリファ「ーーーでは今の列車内の状況は?」

 

役人「ーーーはい 只今列車は全5車両で兵士は全員やられ残っているのは第4車両のワンゼ氏 第3車両のネロ氏 後はこの第2車両の皆さんのみで」

 

ルッチ「ーーー敵もバカじゃなさそうだな・・・・・・だが 事実上こっちに不都合があるとすれば フランキーが自由の身である事だけだ 我々の任務は「フランキー」と「ニコ・ロビン」をエニエス・ロビーへ届ける事のみーーーそれ以外はこちらサイドの誰がどうくたばろうと任務に支障はない」

 

カリファ「敵の姿は見たの?」

 

役人「ええ まず捕まっていた例の二人・・・一人は妙な仮面をつけていましたが それと見た事のない金髪のスーツ男計3人で・・・」

 

カク「そいつは長鼻の男と同様”麦わら”の仲間じゃろうな 目的は当然ニコ・ロビンの奪回 フランキーはその手伝いといったところか」

 

ブルーノ「ルッチ おれがニコ・ロビンを見張っていようか」

 

ルッチ「・・・・・・必要ない フランキーをもう一度捕らえる事だけ考えろ ニコ・ロビンを取り返す事などあいつらには絶対できない」

 

サンジ「おれ達を止める気か?」

 

ワンゼ「止めるよーーーっ!!!さっさっさっさー!!!この海列車”護送任務”!!!こういう万が一の襲撃の為におれはいるんだよーーーっ!!!罪人を解放したいんだったらこの俺の「ラーメン拳法」に 勝ってみろ!!」

 

そげキング「ラ・・・・・・ラーメン拳法!!?」

 

ワンゼ「ラ・・・ラーメン拳法ぅ!!?」

 

そげキング「あの野郎!!人をバカにしやがって!!!」

 

サンジ「のせられんなバカ 思うツボだろ!!!」

 

ワンゼ「さっさっさーっ!!!どうだった?アホのものまね」

 

フランキー「落ち着きのねェ奴め!!」

 

ワンゼは咄嗟に避ける。

 

フランキー「何だ!!?弾がかすったってのに 顔色一つ変えねェあの余裕」

 

ワンゼ「し・・・心臓が飛び出るかと思った」

 

フランキー「驚いてたのかよ!!!ややこしい顔してんじゃねェッ!!!」

 

フランキー・そげキング「「あんなふざけた野郎はおれが!!」

 

サンジ「待て待て!!お前らみてェにあいつのペースにいちいち翻弄されてちゃ時間をくうだけだ!!!おれが手っ取り早く片付けてやるっ!!!何が腹立たしいって てめェがそれで”料理人”と名乗ってやがる事さ!!」

 

ワンゼはそっぽ向く。

 

サンシ「てめェに言ったんだよ!!」

 

サンジは蹴りをかますが、ワンゼは避ける。

 

フランキー・そげキング「「お前がのせられてんじゃねェか!!!」

 

そげキング「だが見ろ!!サンジのケリを軽くかわした!!何だ あの余裕の表情!!」

 

ワンゼ「死ぬかと思った」

 

フランキー「驚いてたのかよ」

 

そげキング「やめんかそのパターン!!」

 

サンジ「とにかくコイツはおれに任せて お前ら 次の車両へ行け!!」



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第268話「コック対決!サンジVSラーメン拳法」

サンジ「コイツはおれに任せて お前ら次の車両に行け!!これがロビンちゃん救出作戦だって事を忘れるな。」

 

ワンゼは小麦粉の袋を手に取り、上から口へ流し込んでいく。

 

ワンゼ「行~~~~~か~~~~~~~~せーーーーーーーない~~~~~~よ~~~~~~っ!!!”合金小麦粉”コネてっ!!」

 

そげキング「またラーメン出す気かっ!!?」

 

ワンゼ「”ラーメンビ~~~ム”!!!」

 

ワンゼは鼻からトゲのように放ち、ドアに突き刺さる。

 

そげキング「うわあああっ!!」

 

フランキー「ささる!!!危ねェ!!!」

 

サンジ「やめろっ!!!」

 

サンンジが回転蹴りを繰り出すが、ワンゼは避けた。

 

フランキー「上から回るぞ!!」

 

そげキング「で!! ではサンジ君頑張りたまえ!!」

 

2人は先を急ぐ。

 

ワンゼ「さっさっさっさっ!!逃げられた~~~~!!!でも それもムダだよー!!次の車両に控えてるのは ”ネロ”だ!!新入りとはいえ 正義の殺し屋”CP9”!!!あいつら死ぬよーっ!?ネロは殺しが大好きなのさァ!!さっさっさーっ!!!」

 

サンジ「”腹肉フラッシュ” ”シュート”!!」

 

ワンゼは避ける。

 

そげキング「せめてロビンがどの車両にいるのかが分かればこのまま屋根を伝って一気に潜入できるのだが~。」

 

フランキー「何をぶつくさ言ってんだ。とっと行けよ このゲソキング。」

 

そげキング「誰がゲソだこの・・・ん?ゲソ~?」

 

フランキー「早くしろよ このタコ。」

 

そげキング「海パン君。」

 

フランキー「ああ?」

 

そげキング「一つ名案がある。心して聞きなさい。」

 

サンジ「急いでると・・・何度も言わすな!!」

 

ワンゼ「じゃあ 行くぞ!!ラーメン拳法”麺切り””炎包丁ファイアスケート”!!!」

 

炎の斬撃が食器棚を直撃。

 

ワンゼ「・・・・・・ぐ!!!ぐおおーーーーーーっ!!!か・・・かわされた瞬間に・・・10発くらい蹴られたー」

 

サンジ「12発だ」

 

ワンゼ「・・・・・・!!?おまえまさかメチャメチャ強いんじゃない!?」

 

サンジ「お前が口程にもねェだけだろ」

 

ワンゼ「おォいおい「口程にもねー」なんて 親父にも言われた事ねーよ!!やめろ失敬なおれはワンゼだよーん!!!実際 おれがお前の珍しいぐるぐるマユゲによって 目ェ回してたトコを差し引いてもお前なかなかやるなー!!」

 

サンジ「お前に顔が珍しいとか言われたくねェよ!!」

 

ワンゼ「よーーーしいいよーっ!!おれがなぜ この罪人護送チームに選ばれたかを 今すぐお前にわからせてやる!!”ラーメン拳法「奥義」”!! 麺を鍛えて!!麺を鍛えて出来上がる!!」

 

サンジ「何だ こりゃ」

 

ワンゼ「食べられる夢の戦闘服!!”麺メンズ正装フォーマルスーツ”!!!」

 

ラーメンをボディに纏ったワンゼ。

 

ワンゼ「さっさっさーっ!!ラーメン拳法の極意は自在に操る事にある!!」

 

サンジ「さっきから食い物で遊びやがって」

 

ワンゼ「スピード!!パワー!!特殊能力共にさっきまでのおれとは違う ケタ違いの強さを発揮するよーーーーっ!!」

 

サンジ「喋りはいいからかかって来い!!てめェ その麺全部食わせてやるから覚悟しろ」

 

フランキー「ーーーで?何なのよ おめェは」

 

ネロ「第3車両にに控えますは・・・”海イタチのネロ”!!!しかし何だァ・・・アンタじゃ 殺すわけにはいかないねェ 大切な罪人だもんねェ・・・」

 

フランキー「おウ お兄ちゃん何でこんな屋根の上に出てきてんのよ!待ってりゃおれから行く所を」

 

ネロ「そりゃわかんないっしょ ズルして飛び越してたかも知んねェっしょ シャウ!!」

 

フランキー「まァ警戒は大事だな それよりお前の後ろにあるの何だ?」

 

ネロはつい後ろへ顔を向けるが、フランキーはぶん殴ってきた。

 

ネロ「ブハッ・・・・・・!!汚ねェぞ!!!」

 

フランキー「ウハハハハ!!結構 町じゃ悪党の親玉でね!!」

 

ロケットマンでは、ルフィが屋根へ。

 

ナミ「あれェ?ルフィはどこ行ったの?」

 

ゾロ「さァ。」

 

ララ「屋根にでも行ったんじゃないでしょうか?」

 

ナミ「ないでしょうか?って 万が一落ちてたりしたらどうすんのよ!」

 

ルフィは手が滑る。

 

ゾロ「そんな事はねェだろ。さっきまでここにいたんだ。なァチョッパー ララ」

 

チョッパー「えっ!?うん。」

 

ララ「はい。」

 

ナミ「答えになってないじゃない!いたはずの人間がいないから心配するんでしょ?」

 

ララ「ナミさんが空島での電気を無効化する以外でのルフィさんの心配するトコなんて今初めて見ましたよ。今までは「あいつが死ぬわけないじゃない。放っといても平気よ!」とか言ってましたが。」

 

ゾロ「確かにお前そんな事も言ってたよなァ」

 

ナミ「うっ・・・」

 

チョッパー「煙突に刺さってんじゃねェか?ロケットマンの。」

 

ゾロ「チョッパー てめェ!!」

 

ララ「2人共!!」

 

ルフィはロケットマンの先っぽで肉を食う。

 

ルフィ「待ってろよォォ!!ロビーーン!!とウソップ~~。」

 

ワンゼ「”ラーメン拳法”ワールドへ!!」

 

サンジ「何がパワーアップだ」

 

ワンゼ「さっさっさー!!くらえーっ!!”ラーメン拳法” ”豚骨スパンク”!!!」

 

サンジは避けた。

 

サンジ「でかくなったヘナチョコパンチじゃねェか。」

 

ワンエの麺の間にサンジの蹴り足がめり込んだ。

 

サンジ「うわ 抜けねェ」

 

足がめり込んだ状態のサンジは叩きのめされた。

 

ワンゼ「さっさっさーーーーっ バカめ~~~!!!おれのラーメン拳法にメン食らったかーーーーっ!!片手足ラーメンに埋まってぶざまだなー!!」

 

サンジ「・・・・・・ぐ・・・!!」

 

ワンゼ「オマエさっきはよくもおれをボッコボコにしてくれたな!!」

 

しかし、ワンゼは目を回してしまう。

 

サンジ「何に目ェ回してんだてめェ!!」

 

ワンゼ「おのれ 許さーーーーん!!」

 

サンジを床へと叩きつけた。

 

サンジ「・・・・・・くそ!!手も足も抜けねェ これじゃ抵抗できねェ」

 

ワンゼは跳びかかる。

 

ワンゼ「”麺魂(メンソウル)プレス”!!!」

 

サンジにプレスして、何回か様々な場所へ叩きつけた。

 

サンジ「やっと抜けた。」

 

ワンゼ「さっさっさ!!おれをみくびってないかーーっ!!バカ者!!これがマッドなマッドな”ラーメン拳法”だよーっ!!」

 

サンジ「攻撃したらラーメンに埋まっちまうとは・・・・・・・・・!!あのラーメンにゃ触れねェな」

 

ワンゼ「そーれどんどん行くよーーーっ!!”ラーメンギョーザセット” ”クラッピング”!!!」

 

サンジは避けて、天井近くへ掴まり、

 

サンジ「じゃあ狙える場所は一つしかねェじゃねェか!!」

 

跳び下りつつ、

 

サンジ「”薄切り肉のソテー(エスカロップ)”」

 

ワンゼ「”ラーメンビ~~~~~~ム!!」

 

トゲ状のラーメンを多く飛ばし、サンジはダメージを受ける。

 

ワンゼ「さっさっさっさっさっ!!おれに死角はないよー!!さっきから見てたらお前ェ~~~~っ!!戦闘手段はキックだなー!!キックできなきゃしょうがないんだろ~~~~っ!!」

 

サンジは起き上がる。

 

ワンゼ「さっさっさ~~~~~!!ムダだムダだ~~~~!!!何をやっても俺のスーツに埋まるだけだよーーーっ!!それかわしてみろ!!”ラーメン拳法” ”複麺スパンク”!!」

 

しかし、サンジは見事に捌いていった。

 

両手には包丁が。

 

皿を左手に持ち、落下してくる麺を綺麗に盛り付けた。

 

サンンジ「”1.4mmパスタ(フェデリーニ)”」

 

ワンゼ「は!!?曲芸!?わっ!! おれの”(メン)(フィスト)”が!!!バラバラに!!」

 

サンジ「”戦闘”には!コックの神聖な手も包丁も使わねェのがおれのポリシーだが・・・ここが”給仕室”で・・・敵が”食材”ならば話は別だ・・・」

 

ワンゼ「”千麺ムチ”!!!」

 

サンジは避けて、包丁をキャッチ。

 

ワンゼ「・・・・・・!!生意気なーーー!!料理もできねェ素人が包丁なんか持つんじゃねーーーよーーーー!!不良の使うナイフとはワケが違うんだぞーっ!!!」

 

サンジ「すいませんねェ生意気で・・・・・・お詫びといっちゃ何ですが・・・ご覧に入れましょう・・・一流コックの別格の”包丁捌き”!!!」

 

屋根ではフランキーとネロが対峙していた。

 

ネロ「「(ソル)」!!!」

 

ネロは突っ込んでくる。

 

フランキーは右手を手袋のように外し、黒い鉄の手が露わになる。

 

フランキー「”ストロングハンマー”!!!」

 

ネロはたやすく避けた。

 

ネロ「「紙絵」」

 

ネロは後ろへ回転しつつ、嵐脚による斬撃を飛ばす。

 

フランキーはもろに食らった。

 

ネロ「シャウ!!」

 

フランキー「”フレッシュファイアー”!!!」

 

フランキーは口からの火炎放射を行う。

 

ネロは海へ飛び出た。

 

フランキー「ア!!?何だ あいつ 自分から海に」

 

ネロ「”月歩”!!!」

 

ネロは空中を蹴って、屋根へ戻った。

 

フランキー(何で空中で跳ね返って来たんだ!!?意味が分からん)

 

ネロ(「嵐脚」で何故斬れねェあいつの体 何やらおかしいっしょ!!!)

 

フランキーとネロ「「てめェ一体・・・!!何者なんだァ!!!」」

 

フランキーとネロがぶつかり合う。

 

ロビンのいる車両内。

 

窓をノックする音が。

 

ロビン「え・・・長鼻くんっ!!?どうしてここに!?」



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第269話「屋根の上の激闘! フランキーとネロ」

フランキー「”ホシ・シールド”!!!」

 

ネロ(どうなってんだ アイツの体は!!もはや人間じゃないっしょ!!)

 

フランキーは体をやや後ろに反らしつつ、

 

フランキー「”マスターネイル”!!」

 

口から釘を飛ばす。

 

ネロは跳んで避ける。

 

フランキー「まァた飛びやがって・・・!!!ラチ明かねェ」

 

ネロ「「四式」が効かねェんじゃしょうがねェよな。まだ「指銃」は体得してねェんで・・・悪ィが小道具使わせて貰うぜェ・・・!!!」

 

フランキー「よし!!今のウチに次の車両へ」

 

ネロ「ちょっと待つっしょ貴様ァ!!!油断もスキもねェっ!!!」

 

ネロはフランキーへ向かって急降下してきた。

 

フランキー「かかったな)」「”ビーンズレフト”!!」

 

フランキーは左手からビーンズを発射。

 

しかし、ネロは回避。

 

ネロ「残念 すると思った・・・!!」

 

ネロは銃を撃ち、フランキーの背に命中。

 

フランキー「痛っでェ!!!」

 

ネロ「効いた!!シャウ!!弱点発見!!!」

 

フランキー「コノヤロー・・・」

 

左手の人差し指の先っぽが開き、

 

フランキー「”アウチフィンガー”!!!」

 

ネロ「「剃」」

 

フランキー「くそ!!!弱点に気付かれた!!」

 

ネロ「「嵐脚」!!!」

 

フランキーは伏せて避けた。

 

ネロはもう一度嵐脚。

 

フランキー「・・・・・・っく!!かすった・・・!!よく動く野郎だ・・・・・・!!」

 

ネロ「もう時間の問題っしょ」

 

フランキー「調子に乗んじゃねェ!!こう(・・)すりゃおれに弱点はなくなるんだぜ!!」

 

フランキーは寝そべた。

 

フランキー「”フランキ~~~~~” ”無敵(インビジブル)”!!どうだイタチ野郎!!」

 

ネロ(何て声をかけたらいいんだ・・・!!!)

 

ロビン「どういう事!?なぜあなたがここにいるの!?どうやって乗り込んだの!?」

 

そげキングは席に座る。

 

そげキング「初めまして 私は狙撃の王様”そげキング”だ 色々話すと長くなるが 君を助けに来た!!」

 

ロビン「長鼻くん・・・・・・!!」

 

そげキング「私だけではない この列車内で今 サンジ君とフランキーというチンピラが暴れてる 私はそのスキをついてここへ来た さらにルフィ君達ももう一隻の海列車でこの線路を追いかけてきてる 何やら大人数を引き連れてね」

 

ロビン「・・・・・・」

 

そげキング「さっき窓の外からーーーここに来る時覗いたんだが・・・・・・後ろの車両にいる4人組正直やばい奴らだ サンジくんがやつらとぶつかる前に君を救出できればそれに越した事はないのだ!!さァ逃げよう 私と共に!!」

 

ロビンはためらう。

 

そげキング「どうした。案ずることはない。手筈はちゃんと整いてある。」

 

そげキングはバッグから脱出道具を出す。

 

そげキング「ーーーこれが君の分の”オクトパクツ”だ!!両手両足にはめれば窓から出て海列車の外販に張り付ける事ができる さァ 気づかれる前に」

 

ロビン「待って」

 

そげキング「待って?」

 

ロビン「どうしてそんな事に・・・!!?私はあなた達にはっきりとお別れを言った筈よ!!?私はもう二度と一味には戻らない!!!」

 

そげキング「君がそう言い張る理由を彼らは全て知っている!!造船所のアイスのおっさんが何もかも明らかにしたそうだ」

 

ロビン「あの人は無事だったの・・・・・・!?それでも私はあなた達の許へは・・・」

 

そげキング「何をゴチャゴチャと・・・・・・まだ分からねェのか!?お前が心配する程あいつらヤワじゃねェんだ!!そんなくだらない駆け引きに乗る前に 本当は一番に話してほしかったんだ!!!仲間の犠牲の上に生かされてあいつらが喜ぶとでも思ってんのか!!?お前が一味を抜けた理由を知ったあいつらは地獄の底でも追いかけてお前の敵をぶちのめすぞ!!お前は まだルフィって男をわかってねェんだ!!!ララって女の事もな!!」

 

ロビン「わかってないのはあなた達の方よ!!!私は助けて欲しいなんて欠片も思ってない!!!勝手なマネしないで!!!」

 

そげキング「何だと!?」

 

役人「何を騒いでるニコ・ロビン」

 

扉が開き、

 

役人「・・・・・・どうした エニエス・ロビーが近づいて来てはさすがに貴様も冷静でいられなくなったか。今更自分の運命に泣き喚いても 命が救われるわけではないというのに・・・」

 

ロビン「何でもないわ・・・」

 

両腕はそげキングであった。

 

役人は困惑している。

 

ロビン「何でも無いから 一人にしてちょうだい」

 

ネロ「オイ!!いい加減にするっしょ!!ふざけるのもたいがいにしろ!!真面目にやるっしょ!起きろォォ!!」

 

フランキー「言葉に気を付けろよ イタチ野郎 俺はふざけてなんかいねェ しかしなんだ 運が悪いぜ 全く運が悪い奴だよ おめェはなァ」 

 

ネロ「!」

 

フランキー「おれを怒らせたな・・・今週のスーパーなおれを」

 

フランキーは起き上がる。

 

フランキー「お兄ちゃんよォ・・・・・・”ケンタウロス”って怪物を知ってるか・・・・・・?」

 

ネロ「・・・馬の下半身を持つって奴っしょ・・・それが何だ」

 

フランキー「・・・・・・”変~~~~~~・・・”」

 

ネロ「!」

 

フランキー「”体”!!!」

 

ネロは頷く。

 

フランキーの両足の前半分が前へ押し上げられる。

 

フランキー「フランキー~~・・・・・・」

 

ネロ(コイツ・・・・・・まさか・・・・・・!!)

 

フランキー「”ケンタウロス”!!!」

 

ネロ「逆だ!!!」

 

フランキー「そういう苦情は・・・・・・この攻撃力を・・・見てからにしろや・・・!!」

 

ルフィ「まだか!?バッシング・トム!!!」

 

ナミ「”バッフィング(・・・・・・)”!!ちょっとルフィ!!中入ってなさいよ!!せっかく着替えたのにびしょ濡れじゃない!!」

 

ルフィ「いいんだ!!ここが好きだおれは!!」

 

ララはイヤフォン接続のスマホで動画視聴中である。

 

ザンバイ「ゴムゴムの~~~っ!!」

 

「300ポンドーーーっ!!ついでに風雷!!」

 

「「キャノーーン!!」」

 

ザンバイ「ドーン!!」

 

チムニー「ギャーもうダメラグナー」

 

ゴンベ「ニャーニャー」

 

ゾロ「遊んでんじゃねェよてめェら!!!」

 

「「ヒマ」」

 

ゾロ「武器でも磨いてろ!!バカ共」

 

パウリー「まァそのう あいつらには俺からもよく言って聞かせるから・・・」

 

ゾロとパウリーはため息。

 

ルフィ「おーい!!おめェら!!前に列車が見えた!!」

 

ザンバイ達は構えた。

 

「「「「パッフィング・トムだな!!?」」」」

 

ララ「見えたんですかね?」

 

ララはスマホの視聴を止めて、チャック付きポケットへしまう。

 

ココロ「早すぎねェかい?」

 

取り残された海列車の2車両分。

 

役人「くそー・・・・・・俺達はどうなっちまうんだ」

 

役人「機関部がないんだ 助けを待つほか手はない」

 

海兵「うお!!おーっ!!ゆれる」

 

役人「ーーー何もこんな(シケ)の為に・・・・・・!!」

 

役人「しかしこの嵐の中 助けなんて来るのか?」

 

役人「木てくれなきゃどうにもならん・・・。」

 

役人「おい みんな!!後方から何か来るぞ!!」

 

役人「ホントか!!?」

 

役人「救助船だな!?」

 

役人「ーーーいやそれが線路を通ってきてる様な・・・」

 

役人「線路!? まさか!海列車はこの世に一隻しか存在しないんだぞ」

 

海兵「それに最終便以降ウォーターセブンからの出航は不可能だ!!」

 

役人「じゃあ・・・何が来るんだ!?」

 

ザンバイ「オイ ありゃあ海列車だが・・・・機関部がねェ!!ただの車両だ!!線路の上で止まってる!!」

 

ゾロ「何だと!?」

 

「どうなってんだァ!?」

 

「切り離されたって事か!?」

 

チョッパー「サンジとウソップが乗ってるかも知れねェぞ!!!」

 

「「フランキーのアニキもだわいな!!」」

 

パウリー「マズいぞ このまま進めばぶつかっちまう!!!バーさんブレーキは!!?」

 

ココロ「きくわけねーらろ 何とかしなァんががが!!」

 

ララ「効かないんですか!?」

 

チムニー「ぶつかるーーーっ!!」

 

ゴンベ「ニャーニャー」

 

チョッパー「ルフィ!?何する気だ!!?」

 

ルフィ「中身確認してくる!!”ゴムゴムの”・・・・・・・!!”ロケット”!!!」

 

ルフィは前の車両へ突っ込んだ。

 

ルフィ「おっしゃついた・・・・・・!!」

 

役人「うおーー何者だ貴様ァ!!!」

 

海兵「待てよコイツ・・・!!”麦わらのルフィ”だ!!」

 

ルフィ「おーい!!サンジー!!いるかー!!? ウソップ いるかァー!?」

 

ザンバイ「麦わらさんが出て来たぞ!!」

 

ルフィはいねェって撃たれながらである。

 

ザンバイ「誰もいねェって撃たれながら!!」

 

「じゃ見える人影は全部政府の人間か!!」

 

ココロ「だからってどうする?」

 

パウリー「アレどかさねェとこっちもタダじゃ済まねェぞ!!!」

 

役人「やっぱりあれは海列車だぞ!!」

 

ザンバイ「フランキー一家の出番だな。ぶつかる寸前に解体してやる!!」

 

「よォし!!俺達ものった!!!野郎共仕事だァァ!!」

 

ルフィ「おーいゾロ~~~~!!!」

 

「おいロロノア!!呼んでるぞ」

 

ルフィ「きれ じゃま」

 

ゾロ「ああ」

 

ザンバイ達「「「ああ」って・・・」」」

 

ゾロは列車の先へ。

 

ララ「ゾロさんなら行けるでしょ。」

 

ゾロは構える。

 

ゾロ「ーーー荒廃の世の自我(エゴ) 斬り裂けり 二刀流”居合” ”羅生門”!!!」

 

2車両分は真っ二つに斬り裂かれた。

 

役人や海兵達、チョッパー達は驚愕、ナミとチムニ、ゴンベも驚愕だが、唯一の規格外のララは「フッ」とクス笑いである。

 

ルフィは跳び降りて、ロケットマンに戻った。

 

「あのなお前ら そういう事をやるんなら前もって一言くらい」

 

ルフィ「聞こえたろ「きれ」って」

 

「斬れると思わねェしよ!!」

 

ルフィ「斬らなきゃお前ぶつかってただろうが!」

 

「いや、そうだがよ。心の準備ってもんが。」

 

ザンバイ「あんな怪物でも一味の頭じゃねェのか」

 

役人「しかし、海列車がもう一隻あったとは・・・。」

 

役人「あのスピードじゃ追いついてしまうかもしれん。万が一護送中の罪人を奪われるような事になったら」

 

海兵「そんな事にはならない。奴らと先行の海列車の間にはあの方がいる!」

 

海兵「そうだ!海軍にあの方がいる限り我々の正義が揺らぐ事はない!」

 

ザンバイ「よォし行くぞ!!二刀流居合”羅生門”」

 

ザンバイ達はゾロの技で遊ぶ。

 

ゾロ「おいお前ら!!」

 

ザンバイ「!?」

 

ゾロ「まだだ・・・!!」

 

ザンバイ「何だありゃ!?」

 

「海王類だ!!」

 

「こんなでけェのが・・・。」

 

ララ「完全に真っ二つでノックアウト・・・。」

 

ゾロ(この線路の先にいる・・・アイツを斬った奴が・・・・・・!!)



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第270話「激突!鬼斬りゾロVS船斬りTボーン」

Tボーン大佐は線路の上を走る。

 

途中で停止して、逆方向を向く。

 

Tボーン大佐「何だ・・・!?海列車!?新しい海列車か!!?何かいる!!!」

 

ザンバイ「何だ!?人?誰かいるぞ!!あァ!!!ありゃ”船斬り”だァ!!!」

 

ルフィ「? ふねきり!?」

 

ザンバイ「あいつは「海軍本部」の大佐”船斬り2のTボーン!!海賊船をステーキみてェに斬りオロしちまう男だ!!一体何で あんな所に!!?おい野郎共!!!砲撃準備!!」

 

一家「うおおーーー!!!」

 

ルフィ「待て!!!」

 

ザンバイ「何すか!!急がねェとこの海列車スパッといかれちまいまっスよ!!?」

 

ルフィ「お前さっき何見てたんだよ ゾロに任せろ 邪魔すんな!!」

 

ザンバイ「!?」

 

ララ「ゾロさんなら勝てるでしょう・・・。」

 

ララはスマホを弄り、ネット記事やイヤホン接続でのネット動画を視聴。

 

ココロ「んががが。しかし、ピンク髪娘の持つその手持ちの物は見た事ないねェ・・・。」

 

ナミ「スマートフォン、略して「スマホ」だって。」

 

チムニー「スマートフォン?でも略してもなんで読み方が「スマ「フォ」じゃくて、「スマ「ホ」なの?」

 

ゴンベ「ニャー」

 

ナミ「さぁ・・・。」

 

ゾロ「一度だけ言うぞ!!!道を開けろ!!!」

 

Tボーン大佐「・・・・・・!!」(・・・・・・同じ線路上に乗っていた部下達の車両を素通りはできない・・・・・・こやつら部下達に何をした!!」

 

Tボーン大佐は背中の剣に手を掛ける。

 

Tボーン大佐(ニコ・ロビンの仲間達か・・・すると あの剣士は”海賊狩り”)「ここは正義の起因(おこり)へと続く道なり!!」

 

背中の剣を抜き、

 

Tボーン大佐「私は「海軍本部」大佐!!生き恥などさらさぬ!!!貴様らなど真っ二つにして止めてくれる!!」

 

ゾロ「そうもいかねェ 俺達の目指す場所は お前のいるその先にあるからな!!」

 

ゾロは刀を構える。

 

ゾロ(コイツ強ェ・・・!!!)

 

Tボーン大佐「来い!!!」

 

Tボーン大佐は突っ込んで来る。

 

Tボーン「曲がった太刀筋大嫌い!!直角飛鳥・・・”ボーン”・・・」

 

ゾロ「”三刀流” ”牛鬼”」

 

ゾロも突進していく。

 

Tボーン大佐「”大鳥”!!!」

 

ゾロは弾きつつ、

 

Tボーン大佐(見切られた!!?)

 

ゾロ「”勇爪”!!!」

 

ゾロは大佐を撃破した。

 

ザンバイ「うおーーーー!!!”船斬り”に勝った~~~~~~っ!!」

 

ララ「ゾロさんナイス!!」

 

ゾロはロケットマンに掴まる。

 

ゾロ「あの切り離された車両から・・・・・・嵐の中”海列車”を追いかけるとは天晴だ・・・だが おれ達ァ止まれねェんだ てめェの正義もさぞ重かろうが こっちも色々背負ってんだよ!!」

 

海兵「急げ!!海へ飛び出したTボーン大佐が危ない!!」

 

役人「もしかしたら今頃あの海列車に・・・。」

 

 

Tボーン大佐「ハァ・・・ハァ・・・ロロノア・ゾロ 無念なり・・・。」

 

ゾロは車内で寝ていた。

 

チョッパー「そっかー!!」

 

ナミ「そう あの海列車を切り離したのはサンジ君達の仕業よ」

 

ララ「サンジさんもやりますね。」

 

ルフィ「じゃ もうすぐか!!」

 

ナミ「多分ね。」

 

ルフィ「よーーーし!!!敵は近いぞーーー!!」

 

ルフィはロケットマンの頭首へ。

 

ルフィ「”ロケットマン”!!ハトの奴をぶっ飛ばすぞーーーっ!!」

 

ロビンと役人のいる車両。

 

役人はロビンの振る舞いを怪しんでいた。

 

役人(いや、やはり何かが違う・・・。)

 

サンジとワンゼ。

 

ワンゼ「あああああ!!斬られたーー!!・・・?斬られてねェっ!」

 

サンジ「なお皮むきでさえ 愛情を欠いては・・・どんな料理も不味くなる」

 

サンジは包丁を片付ける。

 

サンジ「包丁は剣じゃねェんだ 人は斬らねェーーーただしヨロイを失った危機に気付け・・・」

 

ワンゼ「”包丁投げ”!!!」

 

ワンゼは包丁を投げてきたが、サンジは避ける。

 

サンジ「コノ ”(ウイユ)”!!」

 

サンジはワンゼの目を蹴る。

 

ワンゼ「目がヘコむ!!」

 

サンジ「ヘコめ さァ黙って観念しろ」

 

ワンゼ「ババめ!!するかァ!!おめェな・・・だいたい何であんな女助けてェのかわかんねーっ!!おめェら あのニコ・ロビンの本性 実は知らねェんだろ!!あの女はな!!」

 

サンジは蹴り続ける。

 

サンジ「”()”!!! ”(ジュー)”!!!”(ブーシュ)”!!!”(ダン)”!!!”あご(マントン)”!!!ーーーこれ以上何か言ったら骨格変えるぞ」

 

ワンゼ「ちょ・・・ちょっと待でっ!!な・・・何か小顔になった!!やめろ!!お・・・教えてやるよ!!みんな知ってるんだぞ!!あいつは性根の腐った悪魔なんだ!!」

 

サンジ「”整形(バラージュ)ショット”!!!」

 

ワンゼの顔面を何度蹴りつけぶっ飛ばした。

 

ワンゼ「く・・・くぞ・・・顔がへこんだ 鏡!!」

 

ワンゼはフライパンで顔を見た。

 

ワンゼ「ああああああ!!」

 

ワンゼ「とくも!!おれの自慢の目と歯をヘコませやがったな!!」

 

サンジ「ざまァみろ。」

 

ワンゼ「鬼だ!!おめェは!!」

 

サンジ「おお 戻ったじゃねェか」

 

ワンゼ「あ ホントだ 今少し戻った気がした」

 

サンジ「お前の罪は3つある 一つはおれの前で”料理人”を名乗った事 二つ・・・食い物を粗末にした事 3つ・・・俺たちの仲間を侮辱した事・・・!!!」

 

フランキー「ぐわあああああ!!!」

 

ネロ「シャウ!!口ほどにもねェってのはこの事っしょ 4本足になって何が強化されたのかわかんねェぜ?ケンタウロス(・・・・・・)

 

ネロは撃って来て、フランキーは避ける。

 

そして、列車から落ちかけるが、必死にしがみつく。

 

フランキー「落ちる~~~~!!」

 

ネロは近づく。

 

ネロ「ハハハ・・・情けねェ恰好だ 助けてやろうか」

 

フランキーはここで前回転をし、ネロのボディにしがみつく。

 

そのまま押し倒し、屋根の真ん中へ。

 

フランキー「ハッハッハッ!!助けてやっただと!?それには及ばねェよ!!バカ野郎!!とうとう捕らえたぞ!!4本の足が意味ねェかどうかとくと味わえ!!」

 

ワンゼ「黙れ貴様ァーーーー!!!おれの個性を返せーーー!!」

 

サンジ「お前の後ろのドアの向こうで 仲間が助けを待ってんだ 分かったら道を開けろ。」

 

ワンゼは毒仕込みのデカ包丁を持ち出す。

 

ワンゼ「通さんと言ったら通さーん!!”ラーメン拳法”「裏秘伝」!!!”麺切り毒包丁”!!!触れたら死ぬぞー!!さっさっさっさ!!おめェらだってよ!!あの女に全員ダマされてんじゃねェの!!?あいつは裏切って裏切って闇の世界を今日まで生きて来た最低の女だ!!!命を貰うぞー!!ちょいやーーー」

 

ワンゼは包丁を振りかぶってきた。

 

サンジ「・・・・・・”三点” ”切分(デクバージュ)”!!!」

 

ワンゼの腹に一撃入れて、ルッチ達のいる車両まで蹴り飛ばした。

 

サンジはルッチ達のいる車両まで向かう。

 

ネロ「シャウ!!両手両足封じられた!!油断したっしょ」

 

フランキー「油断・・・!?ウハハハ・・・言い訳結構・・・」

 

フランキーは右手を手袋のように外し、鉄の右手部分が露わになる。

 

フランキー「ーーー何ならついでに・・・今生に言い残した言葉も添えときな おめェ・・・まだ戦いが続けられると思ってねェ?」

 

ネロ「・・・・・・!!?」

 

フランキーは右腕を上へ上げる。

 

フランキー「そりゃ全部避けてくれたからなァ・・・」

 

ネロ「・・・・・・!?」

 

フランキー「俺の一撃の破壊力知らねェんだもんな・・・・・・」

 

フランキー「”アルティメットハンマー”!!!」

 

フランキーはネロの顔面へ直撃させ、そのまま下へ落下。

 

カク達も立ち上がる。

 

サンジ「お前な・・・一体どこから」

 

フランキー「アウ!!おめェラーメン野郎は片付いたのか」

 

サンジ「丁度今な」

 

フランキーはネロをルッチ達の所へ蹴り飛ばす。

 

サンジ「あいつらだな ロビンちゃんをさらっていったのは・・・。」



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第271話「ロビン争奪戦!そげキングの奇策!」

カリファ「急に騒がしくなってきたわね」

 

ブルーノ「護送の為の兵士は結局全滅か・・・」

 

カク「別に期待はしておらんがのう・・・・・・」

 

サンジ「アイツらだろ ロビンちゃんをさらったのは」

 

フランキー「気ィつけろ 妙な体術使うぞ」

 

ネロは起き上がる。

 

ルッチ「コイツは何だ?」

 

カク「コーギーの言っとった「CP9」の新入りじゃろな 確かネロとかいう「四式使い」」

 

ネロ「・・・・・・畜生ォ・・・・・・!!ハァ・・・もう許さねェっしょ・・・・・・!!俺は戦闘の天才と言われてきた男だぞ!!もう構わねェ・・・・・・殺してやる」

 

ルッチ「・・・おい新入り」

 

ネロ「・・・アア・・・アンタ・・・ロブ・ルッチだな 挨拶が遅れたねェ・・・・・・ちょっと待ってくれよ 今あいつを殺して・・・」

 

ルッチ「フランキーは生け捕りだ 感情に任せて任務を失うとは・・・イヤ もういい 3秒やるから・・・さっさと逃げろ」

 

ネロ「!? は!?」

 

ルッチ「3・・・」

 

ネロ「逃げるって・・・誰から・・・・・・」

 

ルッチ「2・・・」

 

ネロ「え・・・」

 

ルッチ「1」

 

ネロ「ちょっと!ウソだろ!!!やめろ バカなマネ!!!」

 

ルッチ「「剃」」

 

ルッチは剃からの指銃でネロを仕留める。

 

ルッチ「何もかもハンパなお前に「CP9」は務まらん 「六式」揃ってこその「超人」だ坊や・・・・・・カリファ」

 

カリファ「はい」

 

ルッチ「後で長官に一報を「新入りは弱すぎて 使えませんでした」と」

 

カリファ「了解」

 

サンジ「ーーーコイツらが正義の機関か・・・・・・?」

 

フランキー「どっちが悪だかな・・・・・・」

 

役人はロビンの振る舞いを不審に思い、戻っていた。

 

結局そげキングの事がバレ、役人を撃つ。

 

ルッチ「お前らの用は・・・聞くまでもねェか 侵入者 ドアの開け方を見る限りあまり気の長い(タチ)じゃなさそうだな・・・・・・」

 

サンジ「ああ 育ちが悪ィもんで」

 

ルッチ「・・・・・・ニコ・ロビンの事なら諦めろ お前達が首を突っ込むには問題がデカすぎる 世の中には死んだ方が人の為になるという不幸な星の下に生まれた人間もいるもんだ・・・」

 

サンジ「何の事だ・・・」

 

ルッチ「例えば”世界を焼き尽くした悪魔”がいたとして・・・それを呼び起こす力を持っている者がわずか8歳の純粋な少女であった場合・・・その少女は 誰かの手で人々の為に殺しておくべきだと思わないか?」

 

サンジ「何が言いてェ」

 

ルッチ「それがニコ・ロビンという女の人生だと教えてるんだ 今となっては本物の犯罪者だが・・・始まりはたったそれだけの事だった」

 

サンジ「・・・・・・!!」

 

ルッチ「ルッチ物心ついた時から自分の存在そのものが”罪”!!!自分が消える事でしか人を幸せにできないそういう不幸を背負っているんだ」

 

フランキー「・・・・・・!!」

 

ルッチ「本来20年前に死んでおかなければならなかった女だが手遅れになる前に あの女が死ぬ事になって本当によかった」

 

サンジは蹴りを繰り出すが止められる。

 

サンジ「いい加減にしろてめェ!!それ以上口を開くな!!!」

 

ルッチ「ーーーただし政府はこの先何年もかけて ニコ・ロビンの知識・経験・頭脳の全てを絞り出すだろう これからあの女がどれ程苦痛の末死んでいくのか よく噛みしめて」

 

サンジ「そんな事はさせねェよ!!!」

 

そげキング「おいおい待てロビン そっちへ行ったら!!」

 

ロビンが現れる。

 

サンジ「ロビンちゃん!!!よかった 無事なのか ケガは!?何もされてねェか!!?コイツらすぐぶちのめすからよ!!今度こそ一緒に皆んトコ帰ろう!!」

 

そげキング「何てこったー!!せっかく外から回り込んだのに!!せっかく役人倒したのに!!」

 

フランキー「アレがニコ・ロビンか・・・・・・確かに 手配書の面影があるな・・・」

 

しかし、そげキングはロビンの能力で倒される。

 

サンジ「!? ロビンちゃん・・・何すんだ!!?」

 

そげキング「いてて・・・・・・!!」

 

ロビン「口で言っても わからないでしょ・・・?」

 

ルッチ「ハッハッハッ・・・」

 

そげキング「フランキー君!!第3車両を切り離したまえ!!」

 

フランキー「!? 何すんだよ!!」

 

そげキング「逃げる!!!」

 

フランキー「逃げる!?」

 

カク「フランキーは逃がすな!!」

 

ブルーノ「ああ」

 

サンジ「おい どういうこった」

 

そげキング「君も急ぎたまえ 勝負は一瞬だ!!!」

 

そげキング「”そげキング” ”煙星(スモークスター)”!!!」

 

そげキングは煙を撒いた。

 

カリファ「あっ」

 

カク「何てくだらんマネを・・・・・・!!!」

 

そげキングはロビンを抱えて逃げる。

 

そげキング「ニコ・ロビンは頂いたァ!!!」

 

サンジとフランキー「「よっしゃー!!!」」

 

そげキング「逃げろーーー!!」

 

ルフィ「かえるーーーーっ!!!」

 

「おい帰るってよォ・・・。」

 

「そうかァ」

 

「じゃあとっとと帰り支度しないとなァ」

 

「ああ・・・。」

 

「「えっ!?」」

 

ナミ達「「「「「「ええええェェェ!?」」」」」」

 

ララ「帰るって、ええェェェ!?」

 

ナミ「何で!!?ここまで来て!!」

 

チョッパー「ロビンは!?ウソップはどうすんだよ!?もうどうすんだよ!?」

 

パウリー「あの野郎・・・。何考えてんだ・・・。」

 

「「麦わらァ!!何考えてんだ!?」」

 

ルフィ「違~~~~~~う!!!線路の上に!!!あの(・・)カエルが飛び出してきたーーーー!!」

 

先にいるのはあの大ガエルだった。

 

チムニー「ヨコヅナ!!」

 

ココロ「あいつが!?」

 

一家「何じゃ あの巨大ガエルは~~~~~~っ!!」

 

ルフィ「危ねーーー!!そこどけーカエル~~~~~~~!!ぶつかるーーーっ!!!」

 

一方ーーーパッフィング・トム

 

そげキング「やったァ!!ロビンを取り返したぞ~~~~~!!!」

 

フランキー「おっどろいたぜ しかし急にこんな逃走作戦に出るとは!!」

 

サンジ「煙幕なんてくだらなすぎて思いつきもしねェよ普通」

 

そげキング「あんな恐ろしい奴ら 戦わずに目的が果たせるんならそれが一番だ・・・!!」

 

サンジ「ーーーだがそう簡単にいくかどうか・・・」

 

フランキー「ああ 車両が完全に離れるまで気ィ抜くな その辺のザコとは違うんだ」

 

すると、カリファが能力で車両を捕らえた。

 

カリファ「捕らえたわ ブルーノ!」

 

ブルーノ「ああ」

 

そげキング「伝って来る気か!?ムチを切れ!!」

 

ブルーノはムチを引っ張る。

 

車両は衝突。

 

そげキング「ぎゃーーーー!!引き戻されたァ~~~!!!何ちゅうパワーだ」

 

ブルーノ「煙幕とはつまらねェマネを」

 

サンジ「・・・・・・やっぱ無理あったか そげキング!!ロビンちゃんを死守しろよ!!!」

 

そげキング「お・・・!!おう!!!」

 

ルッチ「麦わらの一味の者は殺すな そういう約束だ」

 

サンジ「せっかく引き寄せたトコ悪ィが・・・!!!その手放して貰うぞ!!」

 

ブルーノ「「鉄塊」」

 

サンジは蹴りをブルーノの首辺りに繰り出すが、

 

サンジ「! 何だ この硬さ」

 

フランキー「妙な体技を使うと言ったろ!!」

 

サンジ「へぇ」

 

サンジは右手を置いて、それを軸に回転し、

 

サンジ「”粗砕(コンカッセ)”!!!」

 

腰部分に蹴りを入れる。

 

ブルーノはちょっと堪えたらしい。

 

カク(ずいぶん重い蹴りじゃな・・・!!「鉄塊」が崩れかけた)「ブルーノ!!ナメてかかるな 賞金はかかっておらんが おそらくそいつも主力の一人じゃ!!」

 

そげキング「うわっ!!ロビンちょっと待て!!!」

 

サンジ「!?」

 

ロビン「”八輪咲き(オーチョ・フルール)”「クラッチ」!!!」

 

そげキング「ぎゃあ!!」

 

サンジ「ウソップ!!!ちょ・・・何で・・・・・・ロビンちゃん!!?」

 

ロビン「何度言わせるの!?私の事は放っといて!!!」

 

カク「ホラ どこに気を取られとる・・・」

 

サンジ「!!!」

 

カクはサンジを蹴り飛ばす。

 

フランキー「マユゲ!!!まったく お前らどいつもコイツも 何でそう仲間同士で意地をはるのか!!せっかく逃げられる・・・チャンスだろうがァ!!!」

 

フランキーは前部分を押し出す。

 

サンジ「え!!?フランキー!!」

 

カク「・・・・・・余計な事を・・・」

 

フランキー「うはははザマァ見やがれ」

 

ルッチ「・・・・・・だいたい お前がなぜあいつらの肩を持つ」

 

フランキー「見てられねェのよ!!希望したってもう二度と元には戻らねェチームもあんのによ・・・!!」

 

ルッチ「誰の事を言ってるんだかな」

 

フランキー「アウ!! おめェら!!おれの事は心配すんな!!策がある!!麦わら達と豪雨流したら 何とか町へ引き返せ!!!」

 

そげキング「フランキー・・・・・・!!」

 

ロビン「何て事を・・・待って!!私は逃げたりしないわ!!」

 

サンジ「待てよロビンちゃん!!この期に及んで何言ってんだよ!!おれ達ァ全て事情も知って助けに来たんだぞ!!政府の「バスターコール」って攻撃さえ何とかすりゃ ロビンちゃんがあいつらに従う事はねェハズだろう!!?」

 

ブルーノはサンジの後ろからドアのような力で現れ、

 

ブルーノ「その「バスターコール」が問題なんだ」

 

サンジは顔だけ後ろを振り向く。



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第272話「司法の島!エニエス・ロビーの全貌!」

ブルーノ「「嵐脚」」

 

サンジに直撃し、車両のギリギリまで吹っ飛ぶ。

 

そげキング「サンジィ!!な・・・何だ!!?あいつ何もねェ所から現れた!!!」

 

ブルーノはロビンに迫る。

 

フランキー「ブルーノが消えた!!」

 

ルッチ「消えたんじゃない ”悪魔の実”の能力で「大気の壁」にドアを作っただけだ ドアドアの実の真骨頂「空気閉扉(エアドア)」により今 ニコ・ロビンを迎えに行ったのさ」

 

フランキー「・・・・・・!!何だよそりゃ 何てこった」

 

そげキング「・・・・・・!!ロビンを放せ!!!」

 

ブルーノ「「指銃《シガン》」」

 

そげキングは倒れる。

 

サンジ「ウソップ!!!」

 

ロビン「やめて 私は逃げる気はないわ それでいい筈よ!!」

 

ブルーノ「向こうからかかってくるんだ 仕方ない」

 

ロビン「・・・じゃあ 早くここを離れましょう」

 

そげキング「待て!!」

 

ロビン「!?」

 

そげキング「・・・・・・大丈夫だ・・・・・・ロビン お前・・・大丈夫だぞ・・・お前まだなんか隠してんな・・・・・・!!別に・・・・・・それはいい・・・ただし海賊は・・・船長の許可もなく一味を抜ける事はできない・・・!!だからお前・・・ ・・・!!」

 

ロビン「!?」

 

そげキング「ルフィを信じろ」

 

ロビン「!!」

 

ブルーノはそげキングを膝蹴り。

 

ロビンはドアの先まで行ってしまう。

 

サンジ「ロビンちゃん!!」

 

ブルーノ「ムダだ ニコ・ロビンは協定を破らない」

 

サンジ「・・・何でそう言える!!!」

 

ブルーノ「・・・その昔発動された海軍の「バスターコール」によってある島が焼き尽くされ跡片もなく滅びる事件が起きた その時のたった一人の生き残りが まだ幼い日のニコ・ロビンだ」

 

サンジ「何だと・・・!?」

 

ブルーノ「ーーーつまり「バスターコール」とは あの女にとってぬぎきれない”悪夢” 幼い頃植え付けられた恐怖の記憶そのものが仲間達に向けられていてはーーーもはや我々に逆らう気力も失せる」

 

サンジ「まさか・・・それ全部知ってて・・・!!!」

 

ブルーノ「当然だ」

 

サンジ「どこまで腐ってんだてめェらはァ!!!」

 

ブルーノ「全ては正義の為 あの女には深く同情している」

 

サンジ「ふざけんなァ!!」

 

しかし、ドアを閉じて消える。

 

サンジ「畜生ォ~~~~~!!!」

 

ルッチ「早く席につけニコ・ロビン 直エニエス・ロビーに到着する」

 

ロビンは先を行き、フランキーはロビンを追う。

 

カリファ「大丈夫かしら。二人を処理して。」

 

ルッチ「到着まであとわずか この先何が起こると言うのだ。もう逃がしはしないさ。やがて死にゆく罪人同士。せいぜいその運命を嘆き合う事だ。」

 

ロケットマンではルフィとヨコヅナがケンカしてた。

 

ララ「ルフィさん 大ガエル相手に何て人だろう。」

 

ゾロは寝ていた。

 

ココロ「まったくヨコヅナめ 間の悪い奴らねェ らいじょうかい?」

 

ナミ「ええ 何とか。」

 

チムニー「ヨコヅナの奴ーー!!」

 

ザンバイ「おーい!大丈夫か!?ちゃんとエニエス・ロビーへは辿り着けるんだろうな!!?」

 

ココロ「うるっへーなもう ちょっと待ちな!!とは言ったものの妙な海流に入っちまって どうなってんだ?」

 

ナミ「ココロさん 島の方角わかるの!?」

 

ココロ「海列車には一応磁気のある島まで”永久指針(エターナルポーズ)”が標準装備されてるからね!!」

 

ララ「海列車も装備あるんですね・・・。」

 

ナミ「じゃ平気!!私が海を見るから操縦お願い!!」

 

ココロ「ん?おめェ・・・・・・」

 

ナミ「私 ”航海士”!!」

 

ココロ「そうかい そりゃ頼もしいね!!んががが!! その前に コラァヨコヅナァ~~~~!!おめェちょっとコチ来なァ!!」

 

ヨコヅナはココロのトコまで大ジャンプ。

 

ココロ「なァにが無事でよかったら 別にあたしはさらわれたんじゃねェよ!!早とちりめ!!」

 

チムニー「え!?ばーちゃん ヨコヅナと喋ってる!!」

 

ララ「ええェェ・・・。」

 

ゾロが起きた。

 

ゾロ「何やってんだお前ら?」

 

ザンバイ「さっきのカエルとばあさんが会話してるぞ。」

 

チョッパー「じゃあ ばーさんはカエルだったのか?」

 

???「確かに人間よりカエルぎみだな」

 

ララ「いやお祖母ちゃんはそうじゃくてですね・・・。」

 

「アンタら 後でぶっ飛ばされるわいな」

 

「わいな」

 

フランキー「生きてる? 本当に・・・本当なのか!!?」

 

ロビン「・・・・・・ええ そう言ってたわ・・・」

 

フランキー「・・・・・・そうか・・・良かった バカバーグの野郎 おれァてっきり殺されたと思って そうか 良かった」

 

 

ロビン「「CP9」は殺したつもりなんじゃないかしら・・・・・・黙っておいた方がいいわよ」

 

フランキー「・・・・・・そういうの 親切って言うんじゃねェの?」

 

ロビン「・・・・・・」

 

フランキー「・・・・・・しかしまァ これで政府は兵器の設計図を持つ俺と・・・存在する「兵器」を呼び起こせるお前ェ・・・二つの鍵をまんまと手に入れちまったってわけだ そして実際にその”力”がこの世に出現した時 当然政府は海賊達の時代の終わらせ・・・その後持て余した軍事力は世界を揺るがし破滅させる 「古代兵器」は それほど脅威のある代物だ ウチの師匠が設計図を守る為に命をはったのは そんなくだらねェ未来の為じゃねェ となりゃおれ一人逃げ切れても意味はねェ お前も何とか麦わら達のトコへ帰るんだ」

 

ロビン「ムリよ 私は一緒にいるだけで 彼らを傷つける・・・!!」

 

ルッチ《物心ついた時から自分の存在そのものが”罪”!!!》

 

フランキー「傷つくのはお前ェじゃねェだろ。政府の人間もお前ェの存在を積みと言うが どんな凶器をかかえてようともそこにいるだけで罪になる事はねェ!!」

 

トム《どんな船でもーーー造り出す事に”善”も”悪”もねェんだ!!》

 

フランキー「だから」

 

ルッチ《存在そのものが”罪”!!》

 

フランキー「いーや 存在する事は罪にならねェ」

 

ココロ「まったく なんだいその体 傷だらけじゃねェか。お前8年前のあの日 トムさんを連れて行かれちまったあの事件(・・・・)から来る日もくる日も海列車に戦いを挑んで・・・・・・強くなりたかったんらろ・・・・・・?大好きな人を二度と失わねェように・・・・・・!!大好きな人を守れる様に」

 

ヨコヅナ「ゲロォ!!!」

 

ココロ「ヨコヅナ だったら修行の成果を見せる時は今ら!!!おめェの大好きなフランキーが今・・・nトムさんと同じように連れてかれちまった!!今 おの船もあいつの下へ向かってる 一緒に来るかい?」

 

ヨコヅナは返事した。

 

ココロ「麦わらァ仲間一人追加ら!!」

 

ルフィ「わかった!!へっへっへ。さすが海獣のばーさん いやそれともカエルのばーさん?どっちなんだ?」

 

ココロ「んががが んな事どっちでもいいやね」

 

ナミ「ココロさん いい道見つけた!!8時の方向!!」

 

ココロ「よーし!!だいぶロスしちまったァ!!一気に取り戻すよォ!!」

 

ルフィ「行くぞーーーーーーーー!!カエルーーーーー!!」

 

ヨコヅナ「ゲロォーーーーーーッ!!」

 

ルッチ達は島につく。

 

k紙幣「「CP9」がお着きだ!!急げ!!」

 

海兵「長期任務ご苦労さまでした!!」

 

海兵「罪人を連れ出せ」

 

フランキーは海兵の頭に噛みつく。

 

フランキー「この野郎!!丁寧に扱えバカ野郎 俺を誰だと思ってやがる!!!」

 

ルッチ「騒がしい男だ・・・」

 

進む道は海兵と役人達が列で出迎えいた。

 

海兵「さすがだ「CP9」・・・すげェ迫力。」

 

海兵「あいつがカティ・フラムだろ?」

 

海兵「じゃあ あの女がそうか・・・」

 

海兵「ニコ・ロビン」

 

海兵「す・・・すげェ美人だ」

 

役人「正門を開けーーーーーーっ!!」

 

ルッチ達は進んでいく。

 

フランキー「うおっ!!!何じゃここは!!」

 

向こうに見えるは海軍の旗。

 

フランキー「こいつは・・・滝!!?どうなってんだよ!!?この島は!!」




次話からエニエス・ロビー編となります。


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偉大なる航路(グランドライン) エニエス・ロビー編
第273話「上陸作戦始動!麦わら一味突入せよ!」


フランキー「こいつは滝・・・!?そ、そ、底が見えねぇ!!」

 

カク「うるさいのぅ・・・。」

 

長官「ルッチ達がこっちに向かっているようだぞ・・・。我々にとって最高の土産をかかえてな。」

 

フランキー一家達はソドムとゴドラでロケットマンを追っていた。

 

一家「急げ!!」

 

一家「もっとスピード出ねぇのか!!?」

 

一家「なァおい!! じゃあフランキーのアニキは自分を犠牲にして」

 

サンジ「ああ そうだ・・・ロビンちゃんを助けてくれようとしたんだが・・・」

 

一家「うぉぉう 何て眩しい人だよアニキ~~」

 

サンジ「急がねェと手遅れになるぞ」

 

一家「おい見えたぞ 不夜島の光っ!!!”エニエス・ロビー”だ!!」

 

サンジ「不夜島?」

 

一家「ああ あの島だけ夜がねェんだ ”昼島”ともいう あれが司法の島さ!!!」

 

ルフィ「見つけたぞ!!デカヤガラ~~~~~っ!!!お~~~~~~い!!」

 

サンジとそげキング「「ルフィ!!」」

 

ルフィ「あっ!!!サンジ~~~~~!!と・・・!!誰だアレ!?」

 

一家「麦わらさんだ~~!!」

 

ココロ「んががが!上手く合流できたようらね!!」

 

ナミ「乗り込む気満々みたい!世界政府の”玄関”へ!!」

 

ザンバイ「よぉーし!!エニエス・ロビーも視界に捉えた!!全員 決戦の準備を!!!」

 

ララ「来ましたね・・・。」

 

ララも左腕のデバイスを用意しておく。

 

ララ(ロビン あなたの20年前から続いた過去の賞金首としてのサバイバルも知ってる・・・。ナミの8年に比べれば、その倍である20年間の苦労は辛かったはずだもの。)

 

ペケ(ロビン殿 20年間は辛いでしょうな・・・。)

 

長官「さて 今日は実に5年ぶりに 俺を含む「CP9」8名が全員顔を揃えるというめでたい日だってのに!!!一体この記事はどういう事だ!?」

 

記事を叩きつけた。

 

長官「今回の「革命軍支部長暗殺計画」指令じゃ3人消せば事足りた所を 23人も消えちまってるじゃねェか!!!言い訳があるなら言ってみろ!!!」

 

???「よよいっ!!も~~~~ォオオしわけありあせん~~~ァ!! 長官 全て おいらの責任でェ!!」

 

???「やめろクマドリ!!!男が簡単に頭下げんじゃねェよ!!!これからおれが成り行きを長官に話すから座ってろ!!!」

 

クマドリ「よよい!!すまねェ長官 おいらァ・・・・・・!!こうなったら腹ァ切って責任を・・・!!!」

 

???「違うんだ長官 おれ達ァ指令通りの期日に暗殺しに潜入したところがよ 誰も知るハズのねェ計画がもれてたんだよ」

 

???「おれが町で暗殺計画しゃべってしまった チャパパ」

 

???「何ィ!!?また てめェかフクロウ!!お前の口のチャックは何の為についてんだァ!!!そしてその口の軽さはいつ治るんだ 機密厳守部員だぞ おれ達は」

 

フクロウ「喋ってしまったーチャパパパ」

 

クマドリ「よよよいっ!!フクロウを責めねェでくれ その責任はおいらがァ~~!!切腹!!!」

 

しかし、鉄塊を発動して、切腹できなかった。

 

クマドリ「無念死ねぬ~~~!!」

 

???「てめェはさっさと死にやがれっ!!」

 

長官「もういいおまえら・・・。」

 

長官はうっかりコーヒーこぼした。

 

長官「あちィ!!!コーヒーこぼした!!畜生!!それとネロなんだが使えなかったそうだ まァいいか」

 

ルフィ達はそげキングと直接対面する。

 

ルフィとチョッパー、ついでにララは興奮気味。

 

ルフィ、チョッパー、ララ「「「狙撃の島の「そげキング」《ですか》!!?」」」

 

そげキング「・・・そう ウソップ君の親友で この度 キミ達の手助けを託ってここにいる!!」

 

ルフィ「ヒ・・・ヒーローだ!!マントしてるからそうじゃねェかと思ったんだ!!すげェヒーロー初めて見た!!」

 

ララ「ヒーローなんて3大特撮とかありますし!別の意味でヒーローなんですね!!」

 

チョッパー「そうか!!マントしてるからヒーローなのか・・・!!あと三大とくさつかいってどういう事なんだ!?」

 

ララ「それはその内にね。」

 

ルフィ「マントヒヒもヒーローなんだ」

 

チョッパー「ホントか!!?」

 

ララ「ルフィさん それは違いますよ。」

 

ゾロ「ウソップじゃねェか っつうかララの奴分かってて喜んでんのか?ちょっとわざとらしいぞ。」

 

ナミ「ウソップ 無事でよかった ララ あなたも分かってて喜んでるならわざとらしいわよ。」

 

ルフィは握手を交わし、ララもだった。

 

チョッパーはサインを求めた。

 

ルフィ「じゃあ・・・ウソップはどこ行ったんだ?」

 

そげキング「彼は無事 全く心配御無用だ とにかく今はロビン君救出に全力を注げと彼は言い去った」

 

ルフィ「うん・・・!!確かにそうだ」

 

ララ「まァ言ってましたね。」(「この天候の中でどうやって去るんだ!」ってツッコみたいけど、目の前のウソップの為に単純なルフィとチョッパーには黙っておこう ねェペケ。)

 

ペケ(主のララ様がおっしゃるなら、私は従うまでです。)

 

チョッパー「そ!!狙撃の島ってどこにあるんだ!?」

 

そげキング「それはね・・・君達の・・・心の中さ・・・」

 

チョッパー「心・・・」

 

ナミ「どこだ」

 

そして、そげキングと共に歌うルフィ、チョッパー、ララの3人。

 

サンジ「ララちゃんも一緒に歌うってか・・・。ありゃ分かっててわざと喜んでやってるのかもなーーーナミさん・・・」

 

ナミ「何?サンジ君」

 

サンジ「そしてララちゃん以外のついでのアホ共 ロビンちゃん救出の前に一つ聞いといてくれ」

 

ルフィ達は事情を聞かされた。

 

サンジ「ーーーそういうわけで・・・ロビンちゃんはその”CP9”に何やら”根っこ”を掴まれちまってる 別に奪い返せなかった言い訳してェんじゃねェが これから敵地へ乗り込んだからとロビンちゃんが俺達に身を委ねてくれるかは分からねェ」

 

ルフィ「んなもん関係あるかーーーーっ!!絶対許さんぞーーーー!!!」

 

チョッパー「うおーーー!!」

 

ルフィ「ロビンめーーーっ!!!」

 

ララ「何でですか!?」

 

ナミ「何でよ!!」

 

ナミはルフィの頭をはたく。

 

ルフィ「そうじゃねェか 何で おれ達が助けに来るのイヤがるんだ!!」

 

ナミ「助けられた後のこの一味を心配して苦しんでんのよ ロビンは!!」

 

ルフィ「そんな事まで知らんっ!!放っといたらロビンは殺されるんだろうが!!死にてェワケねえから助けるんだ!!!」

 

ナミ「それは勿論そうだけど・・・・・・!!」

 

ゾロ「やめとけ・・・やるべき事は変わらねェよ 助けるだけだ」

 

ルフィ「なんもかんもぶっ飛ばしてやる!!試してェ技もあんだ」

 

ナミ「・・・・・・・・・」

 

ゾロ「しかしララ お前のその服装って戦闘向きじゃねェよな?」

 

ナミ「確かにね・・・。」

 

ララ「デバイスによる変身は服装は関係ないです。」

 

ゾロ「へぇ・・・。」

 

ナミ「ふ~~ん。」

 

サンジ「デバイス変身にララちゃんの服は戦闘向き・不向きは関係ない・・・か。変身中は下着姿らしいしな。」

 

「「「変身中はし、下着姿・・・。」」」

 

ザンバイと職長二人は思わず想像し、赤くなる。

 

ナミ「そこ!!想像しなくていい!!」

 

パウリー「それより、お前ら ちょっとコレを見ろ 前に一度線路の整備でここへ来た事があって・・・おれがうろ覚えで描いたんだが エニエス・ロビーのだいたいの地形だ」

 

パウリーはエニエス・ロビーの地図を見せる。

 

パウリー「”正義の門”てのは島の裏手にあって「司法の塔」からのみ行ける様だ」

 

ルフィ「何だコリャ 黒いの何だ?」

 

パウリー「黒いのは滝だ」

 

ルフィ「滝?」

 

ララ「滝・・・。」

 

パウリー「まあ門をくぐれば分かる とにかく 「正門」から「正義の門」までのこの直線で ニコ・ロビンとフランキーを取り返せなきゃおれ達の負けだ!! とはいえ全員で島へなだれ込んでも「CP9」に出くわして実際勝つことが出来るのは お前らだけだ 一緒に列車に乗って来てその強さがよくわかった だからお前らは海でこのまま5分待って 「正門」からこのロケットマンで本島まで突っ込んで来い!!」

 

ザンバイ「おれ達ァそれまでに先行して 列車が通れる様に「正門」と「本島前門」をこじ開ける!!!その後もおれ達がたとえ何人倒れようとも構わず前に進んで欲しいんだ!!麦わらさん達はとにかく!!無駄な戦いを避けて「CP9」だけを追ってくれ!!」

 

ルフィ「ああ!!!わかった!!!」

 

ココロ「さァおめェら島の正面らよ!!!エニエス・ロビーの後ろの空をよーくごらん!!!アレが”正義の門”ら・・・・・・!!!」

 

ザンバイ達「「「「うおあああ~~~~~~~っ!!でけ~~~~~~~!!!」」」

 

ララ「でっか~~~~~~い!!」

 

ココロ「全開になる事はまずねェ 罪人が通過する時あの扉はほんの少しだけ開く そして扉の向こうには”偉大なる航路(グランドライン)”をはさむ「カームベルト」のような 大型の海王類の巣が広がって普通の船じゃ入り込めねェ どうやるのか知らねェが・・・海軍は そこを安全に通過する手段を持っているんら・・・ーーーつまり海賊娘の言った通り・・・・・・連行された罪人を取り返してェなら あの門を通過するまでが制限時間(リミット)って事ら!!ぐずぐずしてるヒマはないよっ!!!」

 

ザンバイ「そんじゃおれ達ァ作戦通り先行する援護は任せとけ!!」

 

近くてナミとそげキングはガッツポーズ。

 

ゾロ「オイ そこ2人はこっちじゃねェのか」

 

ララ「お2人とも・・・。」

 

チョッパー「あれ?ルフィは?」

 

ナミ「え? さっきまでここに・・・」

 

一家「あれ!!? 麦わらさんっ!!?」

 

ルフィは飛び出して、柵へ乗っていた。

 

ララ「あああァァ!?」

 

パウリー「何やってんだあいつは勝手にーーーーーっ!!!」

 

ザンバイ「あの人 作戦全然分かってねェ~~~~~っ!!」

 

チョッパー「・・・・・・」

 

ナミ「ムダだった」

 

サンジ「「わかった」って言ったよな」

 

そげキング「5分”待つ”とか」

 

ナミ「ムリだから」

 

ゾロ「そりゃそうか」

 

ココロ「んががが基の早ェ奴らね」

 

チムニ「いけー!!海賊兄ちゃん!!」

 

ララ「すみません!!私はルフィさんの後をついて行きます!!」

 

ナミ「ええっ!!?」

 

チョッパー「ララ!?」

 

サンジ「ララちゃん!?」

 

ゾロ「っておめェもか!?」

 

ココロ「ピンク娘もかい?」

 

ララはデバイスにて、電磁波球体に包まれ、ドラゴンゴッドアーマー・エックスへ変身し、外へ出ると、空中へ浮かび、ルフィの元へ飛んでいく。

 

ナミ「エックス!!」

 

サンジ「あいつ・・・。」

 

パウリー「あのピンク娘か!?」

 

ザンバイ「あんな変身見た事ねェェェ!!」

 

ルフィ「エックス!!」

 

ドラゴンゴッドアーマー・エックス「作戦なんて分かってないなら・・・」

 

ルフィ「おう!!”ゴムゴムの” ”ロケット”ォ!!!」

 

ルフィは跳んでいき、エックスも飛んで追う。

 

海兵「は? 今 何か飛んで・・・」

 

ルフィは塔の旗へしがみつく。

 

ルフィ「おお!! 何じゃここはーすんげー穴ボコ!!島が浮いてるみてェ!!」

 

ドラゴンゴッドアーマー・エックスはルフィの近くで空中制止する。

 

ドラゴンゴッドアーマー・エックス「ルフィ 先走るな!」

 

ルフィ「そうか!?」

 

すると、銃声が何発も。

 

海兵「門の上に誰かいるぞーーーーっ」

 

ルフィ「わ 見つかった!!」

 

エックス「そりゃそうだろ」

 

役人「侵入者だ 撃ち落とせーーーー!!」

 

ルフィは走り、DGA・エックスはダッシュでルフィを追う。

 

海兵「こちら「正門」!!「正門」から「長官」及び「本島前門」へ!!」

 

ルフィ「なはは」

 

DGA・エックス「なんとかロビンの所へ!!」

 

長官は受話器を取る。

 

長官「どうした 何事だ!」

 

海兵「侵入者が1名「正門」を越え「本島前門」へ失踪中!!!」

 

長官「・・・・・・ 何だ侵入者の一つくらい落ち着いて始末しろ!!」

 

海兵「いえそれが・・・こちら「本島前門」侵入者2人を確認・・・今すぐ始末します ご安心を・・・」

 

海兵「気を付けて対応してくれっ!!私の眼が正しければ 一人は”麦わらのルフィ”かと・・・・・・!!」

 

ルフィは両足で二人ぶっ飛ばす。

 

ドラゴンゴッドアーマー・エックスは電磁波球体に包まれ、フォーズアーマー・エックスへ変わる。

 

海兵「鎧が変わった!?」

 

海兵「何!?今何て言ったんだ!?」

 

海兵「懸賞金1億の!! 海賊”麦わら”!!もう一人は報告にあった本部がスカウト中の27億9300万のイレギュラーハンターもとい、海賊・女子高生のララかと思われます!!」

 

フォースアーマー・エックスはボディを光らせ、

 

ルフィ「ロビンは?」

 

海兵「え」

 

海兵「重ね重ね「正門」より報告を!!」

 

ルフィ「ロビンはどこだァ!!」

 

フォースアーマー・エックス「ロビーーン!!」

 

フォースアーマー・エックスもプラズマチャージショットを放ちつつ、ルフィも海兵達をぶっ飛ばしていく。



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第274話「ルフィとイレギュラーハンター快進撃!司法の島で大決戦!!」

海兵「重ね重ね「正門」より報告を!!」

 

長官「今度は何だ?」

 

海兵「前方の鉄柵を越えて 怪物馬車に乗った不審集団が侵入!!!援軍を求む!!!」

 

一家達による砲撃が開始。

 

長官「そうしたァーーーーっ!!!門番!!!応答しろ!!!何が起きてるんだァ!!」

 

一家達は上陸し、海兵や役人達と交戦開始。

 

ロビンは立ち止まる。

 

ルッチ「・・・・・・どうした ニコ・ロビン 立ち止まるな」

 

ルッチ達は進む。

 

ココロ「おめェら準備はいいかい?」

 

ゾロ「おめェケガは」

 

そげキング「大丈夫だ 私はそげキング」

 

ココロ「”海列車”ロケットマン・・・あと4分後に 突撃するよ」

 

ルフィとフォースアーマー・エックスは前進する。

 

ルフィ「すいませんけども そこを通して下さい」

 

フォースアーマー・エックス「頼みます」

 

海兵「丁寧に言ってもダメなもんはダメだァ!!」

 

海兵は槍でルフィに突っ込むが、ルフィは上へ避けて、

 

ルフィ「わかった・・・じゃあ 覚悟しろよ!!」

 

フォースアーマー・エックス「だよな。」

 

海兵「おのれ海賊!!!」

 

ルフィは手足を伸ばして、羽交い絞めにし、操り人形状態にした。

 

フォースアーマー・エックス「そんな使い方もあるんだなア。」

 

ルフィ「”味方ロボ”っ!!」

 

そして、両腕を回転させる。

 

ルフィはウインと機械音を言いながら、のっしのっしと接近する。

 

海兵「手が出せんっ!!」

 

海兵「こんな子供騙しに!!怯むなァ もう一人もだァ!!」

 

数人掛かってきた。

 

ルフィ「”味方ロボパンチ”!!!」

 

一人殴り飛ばした。

 

海兵「うわ!!すまん!!」

 

フォースアーマー・エックスはボディを光らせ、別の数人をプラズマチャージでぶっ飛ばす。

 

海兵「こいつ とんでもなく強い!!」

 

ルフィ「”味方ロボキック”!!!」

 

また一人蹴り倒す。

 

海兵「わ!!すいません先輩っ!!」

 

海兵「いい加減にしやがれっ!!」

 

ルフィとエックスの背後に回り込む。

 

ルフィは脱出し、羽交い絞めの海兵は斬られた。

 

ルフィは二人の頭をぶつけ合わせた。

 

フォースアーマー・エックスは特殊武器・ライトニングウェブを選び、一発発射。一人の海兵は絡めとられた。

 

海兵「何だ こりゃ!?クモの巣!?」

 

そして、剣を置いてから、次にダブルサイクロンのチャージを使い、複数へ向かって、両手からダブル竜巻を複数人に発射し、ぶっ飛ばす。

 

海兵「手のひらから小型の竜巻だと!?」

 

海兵「こいつやべェ!!」

 

ルフィはナギナタを裂け、蹴りでぶっ飛ばす。

 

海兵「仕留めろ!!相手はたった2人だぞ!!」

 

ルフィとエックスは蹴散らしつつ、ルフィは上へ跳ね上がっていく。

 

海兵「ぐ・・・・・・!!何だ この身軽さ!!!」

 

ルフィ「行くぞ エックス!!」

 

フォースアーマー・エックスは電磁波球体に包まれ、またドラゴンゴッドアーマー・エックスとなり、飛び上がり、ルフィを追う。

 

海兵「ちょ・・・!!待てェ!!!」

 

海兵「中へ入った!!門の内側へ急げ!!本島へ入られた!!」

 

海兵「「本島前門」より「長官」へ!!!」

 

長官「本島への侵入を許した!!?一体どういう事だ!!!”オイモ”と”カーシー”はどうした!!?あの二人もやられたのか!!?」

 

海兵「いえ!! 只今時刻は夜中ですのでっ・・・就寝中で・・・」

 

長官「寝てる場合か!!たたき起こせ!!本島で寝てる衛兵も全員だ!!」

 

???「侵入者ごときで・・・・・・そんなに喚かんでもいいでしょうに長官・・・我々がいるんだ」

 

長官「バカいえ!!・・・・・・ここは「世界政府」の玄関としてその神聖なる”象徴(バッジ)”を背負った司法の島だぞ!!ここに攻め入る事が何を意味するのかくらい どんなバカでも理解できる筈だ!!ーーーそれをたかだか仲間一人取り返す為に「本島」にまで乗り込まれたとあっちゃあ 恥だ!!ナメやがって”麦わらの一味”と その部下共!!」

 

エニエス・ロビー「正門」

 

長官「門番!!状況を説明しろ 門番!!!敵の数は!?現在地は!!?応答せよ「正門」!!!」

 

パウリー「ロープアクション ”フィギュアオブ・エイト・ノット”!!」

 

ザンバイ「”バズーカバット”!!」

 

海兵達もぶっ飛ばしていく。

 

ザンバイ「まだまだ・・・弾が勿体ねェわ!!」

 

パウリー「横の扉から鍵が開くハズ 門を開けろ!!」

 

海兵「開けさせるなァーーーー!!!」

 

フランキーの妹分2人にぶっ飛ばされた海兵。

 

職長二人も頑張っていた。

 

そして、一家の巨人クラス3人の助力もあり、

 

「第一の門「正門」突破だーーーーーーっ!!!」

 

しかし、立ちはだかるはエニエス・ロビーの門番2人 どちらも一家の3人を超える巨人クラスであった。

 

ココロ「あと2分か・・・。」

 

ルフィとドラゴンゴッドアーマー・エックスは海兵と役人合わせて相当の数に囲まれていた。

 

海兵「おい”麦わらのルフィ”・・・そしてイレギュラーハンターよ 仲間は何十人連れて来たんだ?ハハハ・・・」

 

海兵「エニエス・ロビーの兵力は”1万だぞ!!!」

 

ルフィ「エックスもいて2人だ 道を開けろ!!」

 

ドラゴンゴッドアーマー・エックス「邪魔するならお前達をイレギュラーと見なし、イレギュラーハンターとして排除する!!」



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第275話「巨人族との攻防!第2の門を開けろ!」

「この門は通さんぞ!!大人しく帰らねェんなら」

 

「踏みつぶしちまうぞ!」

 

2人の巨人族の足踏みで大きな砂埃が。

 

一家「ひるむんじゃねェ!!フランキーのアニキはあの門の向こうにいるーー!!」

 

一家「アニキの名に恥じぬ戦いを見せろ!!フランキー一家!!」

 

一家は突っ込んでいくが、ぶっ飛ばされる。

 

「この門はアリ一匹通さんぞォ~~~~~」

 

ザンバイ「畜生 ウチの大戦力をよくも!!行けーー!!」

 

ソドムとゴモラは巨人族の一人に噛みつく。

 

しかし、ソドムとゴモラは払いのけられた。

 

ザンバイ「悪い 遅れた!!ソドムとゴモラを陸上用に切り替えるので手間取っちまった!!」

 

一家「ザンバイ!!」

 

一家「デストロイヤーズが!!」

 

ザンバイ「分かってる。今手当てしてるヒマはねェ アニキの所へ辿り着くためには何としてもこの門を開けなきゃいけねェんだ。」

 

キウイとモズが先走り、巨人族の靴を斬り裂く。

 

キウイとモズ「「”船底解体斬り”!!」」

 

パウリー「ロープ・アクション」

 

パウリーはロープ技により、巨人族の髪を締め付け引っ張る。

 

パウリー「”ティンバー・ヒッチ・タグ”!!!」

 

ザンバイが目の前にいて、砲撃。

 

「カーシー!!」

 

職長二人も大工仕事を必殺技として巨人族に使う。

 

「コノ・・・潰したるーーーーっ!!!」

 

棍棒でザンバイを攻撃しようとしたが、ザンバイ達が降りた為、カーシーの顔を直撃してしまった。

 

「ウオオオーーーッ!!!カカ・・・カーシー!!!」

 

ザンバイ「よっしゃーーッ!!」

 

「おのれ~~っ!!」

 

ザンバイ「野郎共 もう一匹いくぞーーー!!!」

 

長官「ーーーその後どうだ」

 

海兵「はっ!!只今「本島前門」の門前にてカーシーとオイモが迎え撃っておる筈で 全く問題はないかと!!」

 

長官「・・・・・・そうか 本島に侵入した”麦わら”に例のイレギュラーハンタ―なるピンク髪娘は捕らえたか?」

 

海兵「はっ!!えー・・・目算ですが・・・およそ400ぐらいで」

 

長官「400?何の話だ!?」

 

ルフィはゴムゴムの”暴風雨(ストーム)、フォースアーマー・エックスはプラズマチャージショットでぶっ飛ばしていた。複数の海兵や役人に命中した際には3つの停滞するプラズマが数秒間発生し、消える。

 

海兵「被害状況でありますっ!」

 

長官「あぁ!? 被害状況!!?衛兵が400人もやられたってのか!!?」

 

役人「あ・・・いえすいません 訂正しますっ」(今ので100人くらいいったな)

 

長官「当然だ!!!敵はたった2人だぞ!!!衛兵はゴミじゃあるめェし そんなにやられてたまるかァ!!被害があるなら正確に伝えろ!!」

 

役人「えー 5・・・」

 

この時、役人の顔に海兵衝突。

 

役人「ニーン!!」

 

長官「5人!?・・・・・・バカめ!!たった5人の間違いか・・・・・・!!」

 

長官は通話を切る。

 

長官「・・・・・・ふん どうやら”麦わらのルフィ”に”イレギュラーハンターは島内を逃げ回っているようだな 当然だ あの数の衛兵に向かっていくバカはいねェ!!捕まるのももはや時間の問題だ」

 

役人「ご苦労様です!!長官!!ルッチ氏の一行がご到着です」

 

長官「帰ったか!!通せ!!」

 

ルッチ達と長官の対面である。

 

ルッチ「お久しぶりで 長官」

 

長官「うんうん」

 

ルッチ「8年前の「ウォーターセブン」で起きた政府役人への暴行事件により罪人”カティ・フラム” ”西の海(ウエストブルー)”「オハラ」でおきた海軍戦艦襲撃事件における罪人”ニコ・ロビン” 滞りなく連行完了致しました 現在扉の向こうに」

 

???「懐かしいなァルッチ~~~・・・ふてぶてしさは一段と増した様だ」

 

ルッチ「貴様のバカ(ヅラ)もな ジャブラ」

 

カク「よさんか二人共 帰って早々何じゃ・・・!!」

 

クマドリ「よよいっ!!そうさァやめなァ二人共ォ~~~~~っ!!5年振りのォ~~~~再会じゃあ~~~~あねェ~~~かァ~~~っ!!」

 

フクロウ「チャパパパ」

 

ルッチ達はフクロウをぶっ飛ばした。

 

カリファ「さっそくやってくると思ったわフクロウ」

 

フクロウ「”六式”遊技!「手合」っ!!武器を持った一人の衛兵の強さを”10道力”として・・・お前達は・・・暴くぞ暴くぞ!!お前達の強さ!!まず・・・カリファ・・・630道力 ブルーノ820道力 カク・・・!!2200道力!!ルッチ・・・・・・むむっ・・・!!4000道力!!!」

 

ジャブラ「4000だと!!?オイ 真面目に測ったのか!?そんな同力聞いた事ねェぞっ!!」

 

フクロウ「ホントーーーーーだーーーーー!!みんな強くなったーチャパパパ ジャブラもクマドリも測ってあるから誰が強いかわかったぞーーー!!」

 

ジャブラ「おォい 異議ありだフクロウ!!ルッチはともかくおれがカクにまで負けてるとはどういう事だ!!」

 

フクロウ「チャパパ カクも強くなってしまったー!!」

 

ジャブラ「おう!!いい気になってんじゃねェぞカク!!「手合」はあくまでも体技のレベルを測る技だ おれは実戦では”悪魔の実”の能力が加わるんだ おめェにゃ負けんという事を忘れるな」

 

カク「好きに思え わしはそんなものに興味ないわい」

 

ルッチ「そうさ 野良犬の話などに耳を貸すな」

 

ジャブラ「何が野良犬だルッチ~~~~・・・この化け猫がァ!!」

 

ルッチ「・・・・・・」

 

カリファ「ちょっとおやめなさい二人共っ!!」

 

カク「やけにつっかかるのう ジャブラの奴」

 

フクロウ「今 島の衛兵達の間では ジャブラが昨日給仕のキャサリンにフラれたという話で持ち切りだーー」

 

ブルーノ「それでか」

 

ジャブラ「ちょ!!ちょっと待て!! なぜその話をみんなが知ってるんだ」

 

フクロウ「おれが本島でしゃべってしまったーーーチャパパパ」

 

ジャブラ「てめェかァー!!!」

 

長官「まったく会った途端にくだらねェ番付なんぞ始めるからだ お前ら全員「六式」を極めた時点で 常人の域をはるかに超えているんだ!!道力500もあれば充分超人だろう」

 

フクロウ「長官の道力は”9”だー」

 

長官「言うな!!いいんだおれは司令長官なんだから!!それにおれにはとっておきの剣があるだろうが!!」

 

カリファ「長官の弱さは昔から存じていますので」

 

長官「おお~~~~~!! お前少し歯に衣着せたらどうだカリファ」

 

カリファ「セクハラです」

 

長官「え!!!?受け答えしたから!?」

 

カリファ「長官」

 

長官「な・・・何だ」

 

カリファ「セクハラです」

 

長官「存在が!!?」

 

クマドリ「よよいっ!!カリファ~~おめェ何て無礼ェなァ~~~~!!長官・・・こかァ・・・こかァ一つ!!おいらァ腹ァ切って責任を~~~っ!!切腹!!!「鉄塊」」

 

クマドリは自分の腹を突くが、

 

クマドリ「無念っ!!死ねぬーっ!!もしや!! 今おいらを生かしたのァ~・・・天国のおっかさん」

 

ジャブラ「さっさと死ねっつってんだろてめェは!!!」

 

長官「・・・・・・ともあれお前達5年の任務実にご苦労だった・・・後で渡してェ物があるんだが・・・とりあえず会わせてくれ・・・!!全世界の”希望(・・)”に!!!」

 

ロビンはルフィ達との航海を思い返していた。

 

ルフィとセカンドアーマー・エックスは海兵達をぶっ飛ばしていた。

 

ココロ「おめェら 時間だよ!!ぼちぼち行こうかね!あいつらが門を二つ開けてくれたら経つぞーー!!」

 

チムニー「とっつげき!!」

 

ココロ「ロロノア!!鉄柵を頼むよ!!」

 

ゾロ「任せとけ。」

 

フランキー一家達は門を開けるため、巨人2人相手に頑張っていた。

 

ルフィとセカンドアーマー・エックスはちょっと迷っていた。

 

ルフィ「どこだここは?」

 

セカンドアーマー・エックス「迷ったのか?」

 

ルフィ「う~ん。とりあえず上に登って、外側に行くぞ!」

 

ルフィは膨らんで壁伝いに動き、セカンドアーマー・エックスは壁蹴りを利用した壁伝いで、移動する。

 

ルフィ「待ってろよロビンめ~。そう簡単に一味を抜けられると思うなよ!」

 

セカンドアーマー・エックス「下にも海兵達か!!」

 

2人は飛び降り、海兵達は二人に覆い被さる。

 

ルフィは”ゴムゴムのヨーヨー”で上に急上昇しつつ、海兵達をぶっ飛ばした。

 

セカンドアーマー・エックスは回転して、海兵達を吹っ飛ばし、向こうの屋上まで壁蹴りで登っていく。

 

役人「司令長官殿がお呼びだ。中へ入れ。」



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第276話「活路を開け! 空飛ぶロケットマン!」

ロビンとフランキーは後ろに手錠をさせられたまま、長官の元へ。

 

長官「フフフ・・・ワハハハハハ!!最高の気分だ・・・・・・!!!8年前のあの事故で・・・・・・よく生きていられたもんだ・・・!!カティ・フラムーーそして世界が危険視し追い求め続けた女ニコ・ロビン 気分はいい しかし残念ながら世間の人間達は今日の日の我々の働きがどれ程尊く偉大な仕事であったかを知らん それが知れるのは事実上まだ数年先の話になるだろうな おれに言わせりゃ今の政府のジジイ共の正義は生ぬるい!!犠牲を出さねば目的は果たせねェ こちとら全人類の平和の為に働いてやってんだぜ!!!そのおれ達の邪魔をする愚か者共は 大きな平和への犠牲として 殺してよし!!俺達がよこせと言う物すら大人しくよこさねェ魚人も(・・・) 正義への謀反者として殺されて当然だァ!!」

 

フランキー「・・・・・・!!イカレてやがる!!トムさんが命を掛けて設計図を守ったのは てめェみてェなバカがいるからだろうがァ!!!」

 

フランキーは長官の頭に噛みついた。

 

長官「ぎいやああああああ 助けろお前らァーーーっ!!クマドリーー!!」

 

クマドリ「よよいっ!!!了解!!!」

 

クマドリは錫杖でフランキーを抑えつつ、長官を吹っ飛ばすように助けた。

 

クマドリ「あァれェ~~~スパンダム長官~~!何処へ~~。」

 

ルフィとセカンドアーマーエックスは海兵達から逃げつつも、ロビンの元へ行こうとしていた。

 

ルフィ「”ゴムゴムの””銃乱打(ガトリング)”!!」

 

セカンドアーマー・エックスはダブルチャージショットの連続版で海兵や役人達をぶっ飛ばしていく。

 

海兵「「本島から」から「長官」へ!!スパンダム長官 応答願います!!駄目だつながらんっ!!」

 

海兵「また受話器落としてるんじゃ・・・」

 

海兵「またか・・・このヤバイ時に・・・。」

 

海兵「おい!!麦わらにハンターはどこへ消えた」

 

海兵「お前らの真下だ!!」

 

ルフィとセカンドアーマー・エックスは駆け上がっていく。

 

セカンドアーマー・エックスは電磁波球体に包まれ、フォースアーマー・エックスへ交代。

 

ルフィ「エックス 上を吹っ飛ばすぞ!!」

 

フォースアーマー・エックス「ああ!!」

 

フォースアーマー・エックスはチャージを開始し、ルフィは手を地に置き、右足を上へ伸ばした。

 

ルフィ「”ゴムゴムの” ”火山”!」

 

エックスも上へプラズマチャージを発射し、海兵や役人共々、天井を吹っ飛ばした。

 

ルフィは壁に頭をぶつけていく。

 

フォースアーマー・エックス「ルフィ!!一体何やってるんだ!?」

 

建物にヒビが入り、崩れていく。

 

ルフィはゴムゴムの銃乱打による壁の破壊から破片攻撃を行う。

 

フォースアーマー・エックス「そういう事もあるんだ・・・。」

 

ルフィ「行くぞエックス!!」

 

フォースアーマー・エックス「よし!!」

 

2人は走る。

 

海兵「スパンダム長官 応答願います 対策と指示を!!”麦わらのルフィ”と”イレギュラーハンター”が止まりませんっ!!!」

 

海兵「”麦わらのルフィ”と”イレギュラーハンター”は裁判所へ向かっているぞ!!」

 

海兵「守りを固めろォ!!急げェェ!!」

 

???「うるさ~~~い!!」

 

???「何の騒ぎだァー!!」

 

???「目が覚めてしまったわァ~~~~~っ!!」

 

役人「裁判長!!指示を!!」

 

左バスカビル「3つ首の裁判長左手にひかえるこのおれは!!「左バスカビル」!!!」

 

右バスカビル「右手にひかえるこのアタシ!!「右バスカビル」!!!」

 

裁判長「そして中央におるこのわしこそが!!!「中央フリーウェイ」」

 

右・左バスカビル「「何でだよっ!!!」」

 

海兵「あ!裁判長!!海賊が二人本島で暴れているのですが・・・スパンダム長官と連絡がつかないんです!!どうか代わって指示を!!」

 

裁判長「海賊が二人!?海賊は「有罪」だァ!!!」

 

裁判長「ウーム」

 

裁判長「そんな事言わずにん「無罪」にしてあげましょうん」

 

裁判長「ウーム では!!間をとって「死刑」!!!」

 

左・右バスカビル「「何でだよっ!!!」」

 

海兵「大変です!!裁判長!!”麦わら”の仲間たちにより「本島前門」にてカーシーが討たれ!オイモも劣勢との報告が!!」

 

バスカビル「何!? 門を破られてはならん!!!”法番隊”100名を「本島前門」へ急がせろ!!」

 

海兵と役人達「「「「はっ!!!」」」」

 

エニエス・ロビー「本島前門」

 

一家「約束の5分を切ったぞ!!!」

 

ザンバイ「よーし!!急いで”ロケットマン”の通路を開け!!!」

 

「この門は抜けさせねェぞー!!」

 

「門の鍵を開けたわいな!!!」

 

「あとは押して開けられるわいな!!」

 

「ぬっ!!?しまった!!」

 

ザンバイ「よし!!やったぞ!!!」

 

「この門に触るなーーーーっ!!!」

 

パウリーがロープによる拘束技を発動。

 

一家「すげェ!!さすがはガレーラ職長!!」

 

「何を こんなロープ!!」

 

パウリー「フランキー一家!!!引け!!!」

 

ザンバイ「任しとけェ!!行くぞソドム!!ゴモラァ!!!ロープをつかめェ!!!」

 

2体はロープに噛みつき、引っ張る。

 

一家「そのまま門へ突撃だーっ!!!行けーっ!!」

 

一家「門を押せーーーーっ!!!」

 

海兵「見ろ扉が・・・・・・!!」

 

役人「扉が開く!!」

 

役人「オイモはどうした!!?」

 

パウリー「あと少しだ!!」

 

遂に門を破った。

 

エニエス・ロビー「正門」

 

役人「・・・・・・・おい・・・海を見ろ・・・・・・!!」

 

海兵「”海列車”・・・・・・・!!?」

 

役人「何だ!?こっちへまっすぐ突っ込んで来るぞ!!まさか!「本島」へ飛び込む気じゃあ・・・・・・」

 

海兵「そんな!?あの鉄柵を越えられるわけが!!」

 

ロケットマンの先頭にはゾロがいた。

 

ゾロ「おいばあさん!!!」

 

ココロ「ん?何らい!!」

 

ゾロ「作戦変更だ!!スピードを極限まで上げてくれ!!」

 

ココロ「おめェら 作戦変更だそうらよ!!サムライマンが全員 車両にしっかりとしがみつけって言ってるよ!!」

 

ナミ「しっかりしがみつけって。」

 

チョッパー「何で?」

 

サンジ「おうアホ剣士!!何かあったか!!?」

 

ゾロ「正門を閉じられた!!」

 

サンジ「何だと!!?」

 

そげキング「大変だー門にぶつかるぞーーー!!」

 

チョッパー「どうすんだーーー!!?」

 

ナミ「よけてよけてココロさーーん!!」

 

ゾロ「心配無用・・・道はある!!」

 

ナミ達「「「さすがゾロ!!」」」

 

ゾロは柵を指し、

 

ゾロ「柵をつっぱれカエル!!」

 

ナミ「「「ええェェ・・・!?」」」

 

ヨコヅナ「ゲロォ!!」

 

ヨコヅナは突っ張って、柵を押し倒した。

 

ココロ「まさか・・・・・・!!このままじゃ鉄柵に乗り上げちまうよ・・・・・・!!」

 

ロケットマンは勢いのまま、柵をジャンプ台のようにして、飛び上がった。

 

役人「バカなァ!!」

 

海兵「”海列車”が・・・・・・!!!」

 

海兵「飛んだァア~~~~!!!」

 

そげキング「死ぬーーーーーーっ!!」

 

チョッパー「えーーーーー!!?俺達死ぬのかーーーー!!?」

 

サンジ「ナミさん 早く俺の胸の中へ!!!」

 

ナミ「大穴があるのよバカー!!!ゾロ あんた着地の事考えてあんでしょうね!!?」

 

ゾロ「任せろ!!・・・・運に」

 

サンジ達「「「「運任せかーーー!!!」」」」

 

ロケットマンは正門まで届きそうである。

 

役人「オイモがやられてる」

 

オイモが倒れ、背の上にパウリー達が降り立つ。

 

役人「お前らは”麦わらの一味”か!!!」

 

ザンバイ「そうだ!!」

 

「「そうだっけ!!?」」

 

パウリー「そんなのは・・・どうでもいいこった さっさと前へ進むぞ!!」

 

ザンバイ「よっしゃ野郎共ォ!!あとは進めるだけ進むんだァーーー!!」

 

一家「「「「「オオオオオ」」」」」

 

しかし、パウリーは隙をつかれ、右肩を刺された。

 

「パウリーーーー!!」

 

パウリーは兵を振り払う。

 

パウリー「何だァ!!?てめェら!!」

 

???「我々はエニエス一級衛兵 法の番犬略して”法番隊”!!!裁判長バスケビルの命により この門にて貴様らを裁き討つ!!!」

 

「くそォ・・・次から次へと・・・。邪魔しやがって。」

 

「オイモォ!!何をしてる!!!こんな海賊共に開門を許すとは何事だ!!!」

 

オイモは起き上がる。

 

オイモ「あァ・・・・・・気を失っていた・・・許さんぞ 貴様ら許さんぞォ~~~~!!!」

 

しかしロケットマンがオイモの背に突っ込んで来た。

 

海兵や役人達も「えええ~~~~っ!!!」であった。

 

ロケットマンは何とか落下するように着地したが、

 

ザンバイ「な、何でロケットマンが!?空から!?」

 

「「「「門開けた意味なかったーっ!!!」」」」

 

役人「んな・・・・・・何が起きたんだ・・・・・・!!」

 

ザンバイ「こんな突入して大丈夫なのかあいつら・・・」

 

パウリー「・・・・・・出て来ねェ」

 

海兵や役人達がぶっ飛ばされる。

 

海兵「おい!!どうした」

 

役人「な、何者だあの二人は!?」

 

ゾロ「・・・ああ 挨拶した方がよかったか?」

 

サンジ「バカバカしい・・・・・・いるか!!」

 

ザンバイ「ロロノア達だァーっ!!」

 

「「待ってたわいなァー!!」」

 

そげキング「私の指示通りだ」

 

チョッパー「ホント!?」

 

ルフィとエックスは海兵と役人のダブル大群から逃げていた。

 

しかし、行き止まりに。

 

海兵「やっと追い詰めたぞ!」

 

フォースアーマー・エックス「しつこいね。」

 

海兵「もう逃げ道は無いぞ!!」

 

役人「イレギュラーハンターよ!!正確には中の彼女だが、結成しているのが人間の心を持つロボット・レプリロイドによる治安組織「イレギュラーハンター」自体の役割の報告の事も我々は聞いているんだ!!」

 

海兵「そうだ!!女神の絶大能力による別の世界からの転生やデバイスの力の事も聞いているんだぞ!!」

 

役人「組織の役割が我々海軍の世界政府と酷似してると分かってる以上のスカウトなんだぞ!!麦わらの一味は辞めて、海軍に入ってくれ!!決して乱暴に扱わん、信じてくれ!!強情張るな!!」

 

ルフィ「エックス・・・正確には中のララに言ってるか・・・。海軍の政府も諦め悪いな・・・。」

 

フォースアーマー・エックス「ルフィの一味でないとダメな理由があるんだ!!でも言えないんだ!!お前達!!」

 

ルフィ「お前ら!!」

 

フォースアーマー・エックスとルフィ「「邪魔しないでくれーーー《すんなーーー》!!」



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第277話「ルフィとララに追いつけ! 麦わら一味総力戦」

役人「おいあの剣士!!知ってるぞ」

 

海兵「”麦わら”の手下の(・・・)”海賊狩りのゾロ”だ!!」

 

サンジ「へっへっへ 手下だってよ」

 

ゾロ「ーーーじゃあお前はそれ以下じゃねェか 海賊A」

 

サンジ「あァ!!?」

 

ゾロ「じゃB」

 

サンジ「てめェ・・・!!おれに賞金ついたらてめェの倍はいくんだぞコラ!!」

 

ゾロ「じゃC」

 

サンジ「人の話聞けコラ!!」

 

そげキング「おいやめなさいきみ達っ」

 

チョッパー「そげキング つっこみ遠い」

 

役人「一緒に仲間がいるぞ!!」

 

チョッパー「バレた!!」

 

役人や海兵達は銃を構える。

 

役人「まだいる筈だ!!出て来る前に吹き飛ばせ!!」

 

サンジ「おい待て!!中にはまだナミさんが!!」

 

一斉砲撃がロッケトマンに命中。

 

そげキングとチョッパーは転がりながら、石壁に激突。

 

衝撃でお面が取れてしまう。

 

サンジ「あいつら 三枚におろしてやる。」

 

ゾロ「待てよ海賊A」

 

サンジ「ああ!?」

 

ゾロ「くたばるタマかよ そんな事も解んねェからお前は海賊Aなんだ。」

 

サンジ「このマリモ。」

 

サンジの頭に金ダライが落下。

 

ウソップ「あー驚い・・・ん?うわぁァァ!!」

 

チョッパー「大丈夫か?そげキング!」

 

ウソップは急いでお面を顔に被る。

 

そげキング「うおーっ大丈夫だ!!チョッパーくん。」

 

海兵「撃ち方やめーっ!!」

 

役人「どうした!?」

 

海兵「あれを見ろ!!!」

 

ココロ「やめろー!!お年寄りらぞーっ!!」

 

チムニー「子供と小動物だよーっ!!か弱いよーーーっ!!」

 

ゴンベ「ニャーニャー!!!」

 

ココロ「”麦わらの一味”に脅されて列車の操縦させられてたよーっ!!ウイーッ んががが」

 

ザンバイ「酔っぱらった人質がいるか!!」

 

海兵「危ない 人質まで死なせるところだった」

 

役人「よりによって年寄り 子供 小動物を抱え込むとは卑劣な海賊共め!!」

 

海兵と役人「「ん?」」

 

海兵「何だ?煙がまるで雲のように」

 

ナミ「”冷気包(クールボール)”に”熱気包(ヒートボール)”で大気の水分を雲に変える・・・・・・!!」

 

サンジ「あ!!ナミさん 脱出してたんですね!!」

 

空中には黒い雲が広く形成されていく。

 

ザンバイ「おい 雲がどんどん大きくなっていくぞ。」

 

チムニー「ばーちゃんばーちゃん 雲が大きくなっていくよ?」

 

ココロ「あの雲はちょっとやばいね チムニー ゴンベ こっちへおいで。」

 

ナミ「さすがね完成版(パーフェクト)天候棒(クリマ・タクト)” 今までとは速度も大きさも段違い!さァ 試させて貰うわよ!(イカズチ)の威力!!」

 

ザンバイ「何かする気だ あのねーちゃん」

 

ナミ「”サンダーボルトーテンポ”!!!」

 

雲から複数の落雷が発生し、海兵や役人達、ザンバイも巻き込まれた。

 

チムニー「ばーちゃん 凄い雷だね。」

 

ゴンベ「ニャー。」

 

ココロ「んががが。大したもんらね。あのねーちゃんは。」

 

チムニー「ばーちゃん この傘大丈夫なの?」

 

ココロ「ばーちゃんを信用しな。ここにいれば大丈夫らよ。」

 

傘に落雷し、避雷針の役割を果たし、地面に逃げた。

 

ナミ「いやぁぁあああーーーって無差別かーっ!死ぬわーーっ」

 

と、同時にそげキングの頭をタクトで殴った。

 

そげキング「いでーー!!」

 

チョッパー「そげキングーーーー!!ナミ 何でそげキングをぶつんだーーっ!!!」

 

ナミ「いいのよ こんな感じで」

 

そげキング「私に当たるな!!君の使い方に問題があるんだろうが!!そもそもウソップ君はこんな機能つけた覚えないと言ってるぞ!!それにしても・・・・・・凄い威力だな・・・・・・だいぶ倒せたぞ」

 

ついでにゾロとサンジも巻き込まれ、半黒焦げに。

 

ナミとそげキング「「あっ。」」

 

ゾロ「てめェナミ!!何してくれてんだ!!!」

 

ナミ「謝りなさいよそげキング」

 

そげキング「お前が謝れ!!アホかァ!!」

 

サンジ「んナミさん 俺は今 君にも出会った衝撃を思い出したよ!!」

 

一家「何なんだあの一味は・・・あのねーちゃんはせいぜいサポート役だと思えば十分な戦闘員じゃねェか!!」

 

ココロ「どうやら片付いたようらね?」

 

チムニー「海賊ねーちゃん すごいすごい!!」

 

サンジ「ばーさん達も無事だったみてェだな。」

 

ココロ「伊達にウン十年生きちゃいないからねェ」

 

ゾロ「ーーーところで先突っ走ってったあのアホ(・・・)あいつ(・・・)はどこにいるんだ」

 

サンジ「ララちゃん・・・。」

 

ナミ「さァこの島も狭くは無いから 探すとなると・・・・・・」

 

すると、凄い音が。

 

一つの建物の屋上から煙が。

 

ゾロ達「「「「絶対あそこだ!!」」」」

 

サンジ「それじゃ・・・」

 

ゾロ「追いかけるか」

 

サンジ「ララちゃん 待ってろよ。俺達も追いつくからね!!」

 

ゾロ達はルフィとララの元へ急ぐ。

 

「ぬう・・・・・・!!海賊風情が騒ぎ立ておって・・・・・・許さん!!」

 

エニエス・ロビー本島内

 

ルフィは海兵や役人達相手に頑張り、フォースアーマー・エックスはアーマーをX8のパーツ切り替え可のニュートラルアーマーへチェンジする。

 

アームはレーザーショットへ。

 

ニュートラルアーマー・エックスはフルチャージの極太レーザーで1直線に片づける。

 

ルフィ「エックス すげェェ!!極太ビームだ!!でもな!」

 

ルフィは上の木の枝に飛び移る。

 

ニュートラルアーマー・エックスもルフィの元へ壁キックしつつ、木の枝へ。

 

海兵「か、壁を蹴って上がっている!?」

 

一部の海兵達が逆へ去る。

 

ルフィ「ん?逆に走ってく」

 

役人「半数は「本島前門」へ向かえー!!門を破られ海賊達が侵入してきたーっ!!必ず食い止めろ!!」

 

エックスがルフィの元へ昇ってきた。

 

ルフィ「あいつらが来たんだな!?よかったこれでだいぶ楽になるぞ!!」

 

ニュートラルアーマー・エックス「ルフィ!!」

 

ルフィ「よし!!掴まれ!!」

 

海兵の砲弾が命中するが、ルフィと一緒に避け、共に逃げる。

 

ゾロ「確かこっちだったよな!?」

 

サンジ「おめェが先に行くとまずいだろ?」

 

ゾロ「何でだよ!?」

 

ナミ「いいのよ まっすぐ行けば!」

 

ゾロ「まったく ララはともかく、あのアホは毎度の事ながら、突っ走りやがって。」

 

サンジ「まっ ララちゃんはともかく そのアホに付き合ってきたオレたちも本当のアホだがな。」

 

ナミ「とりあえず ララとルフィのおかげで、海兵達を分散できたみたいだから、あとは まっすぐ裁判所へ向かうだけよ!!」

 

そげキング「い、いかん。持病が再発。」

 

ナミ「死にたいなら残っても良いのよ。」

 

そげキング「治りました!」

 

ナミ「それでよろしい。」

 

途中で止まるゾロ達。

 

ナミ「どうしたの?」

 

ゾロ「お客さんだ。」

 

「前門の守備を仰せつかった「法番隊」!!このライン誰一人として抜けられんぞ!!観念せよ 悪党共!!」

 

サンジ「今度は犬のお巡りさんかよ・・・。」

 

「我らだけだと思うなァ!!海賊共!」

 

周りを海兵や役人達が囲む。

 

サンジ「囲まれちまったなァ・・・。」

 

そげキングとナミ「「ちょっとよく見りゃ敵多すぎ!!!」

 

「ハッハッハッハ!!さァ年貢の納め時だ!!海賊共。」

 

ゾロ「だからどうした?」

 

「減らず口を叩きおって。者共!!かかれ。」

 

すると、揺れが発生。

 

パウリー「掴まれェ!!」

 

パウリーがロープを投げつけ、ゾロ達はキャッチする。

 

パウリーは引き上げる。

 

ゾロ達はゴモラに着地したが、そげキングは失敗。

 

サンジ「よォ 少しくらい遊ばせても。」

 

パウリー「バカヤロー ここへ来た本文を忘れるな!!お前らの暴れる場所はここじゃねェ!!!」

 

サンジ「確かにこの数相手じゃ日が暮れる」

 

ココロ「元気あるじゃねェか 死ぬんじゃらいよ!!」

 

チムニー「とっつげきーー!!」

 

役人「衛兵離れろ!!」

 

役人「ウォータセブンの”キングブル”だァーーーっ!!」

 

海兵「大砲至急用意!!」

 

ザンバイ「もう一匹いるぞ!!」

 

「法番隊!!ラインを組み直せ!!行かせるか 番犬達の足はそんな魚なんぞに劣りはせんぞ!!」

 

チョッパー「ヤバイ 飛び乗って来る気だ!!」

 

ナミ「ウソ!!」

 

パウリー「おい コックの兄ちゃん。」

 

サンジ「んっ?どうした。」

 

パウリー「手綱を頼む。」

 

サンジ「お前ら・・・・・・」

 

パウリー「あいつら(・・・・)に会ったら言っといてくれよ てめェらクビだと」

 

ゾロ「・・・・・・必ず」

 

「飛びつけェェ!!」

 

パウリー「させるかーー!!」

 

ザンバイ「頼んだぞ!!ガレーラ!!」

 

「くし刺しにしてやるっ!!」

 

パウリー「”ハーフノット・エア・ドライブ”!!!」

 

役人「うおーーーーーっ!!ほ・・・!!ほほほ法番隊がやられたァ!!!」

 

「フン・・・・・・!!!油断しおってバカ者共め!!我らの動きに常人がついて来れるわけがない!!!やれェーー!!」

 

「気付かぬ間に貫いてくれる!!」

 

ガレーラの二人によって法番隊は叩きのめされる。

 

役人「またやられた!! !!? 何だ コイツらーーーっ!!!」

 

チョッパー「あいつら・・・!! 強ェ!!」

 

パウリー「ここは請け負った!!」

 

エニエス・ロビー「司法の塔」

 

スパンダムはフランキーを蹴りつけた。

 

スパンダム「あの時(・・・)から・・・気性から変わってねェ様だな もっと早くにお前が生きてて設計図を持っているとわかってりゃ こうも苦労する事ァなかった・・・お前なら過去の罪でしょっぴく事も容易いからな!!!ーーーそれに引き換え お前の兄弟子アイスバーグは厄介だった」

 

フランキー「・・・・・・!!」

 

スパンダム「トムの死後 ウォーターセブンの造船所を腕一本でまとめ上げ大会社を組織したのち・・・・・・恨みさえあるハズの世界政府に自ら近づき やがて会社は”世界政府御用達”としての地位を確立した 「造船会社ガレーラカンパニー」社長にして「水の都ウォーターセブン」の市長!!誰もが支持し政府にとっても不可欠な存在となる事で我々も下手に手出しできなくなったってわけだ・・・・・・!!」

 

フランキー《てめェ”世界政府”の船を請け負ってるそうじゃねェか!!冗談じゃねェ!!おれは絶対許さねェぞ!!》

 

フランキー(ーーーそれで政府と取引を・・・・・・!!)

 

スパンダム「頭をいい男だったよ(・・・・)あいつは ワハハハ!!ーーーだが風はおれの方に吹いてきた・・・!!ちょうどシビレを切らし強行策に出ようとしたその時だ ”大将青キジ””より 吉報が届いた かのニコ・ロビンが海賊船に乗ってウォータセブンへ向かっていると!!!おれは気を落ちつかせる為一杯のコーヒーを飲んで 「バスターコール」の許可を含む全ての状況を作戦に組み込んだ!!!シナリオに多少の変更はあったものの・・・・・・見ろ!!古代兵器復活の引き金(・・・)が二人共 今ここにいる!!わかるか!!?世界中の闇は今おれに向かっているんだ!!望めばどんなどんな大国も支配できる程の”力”が今 おれの手中にあるんだ!!!」

 

ロビン「ーーー青キジは なぜあなたに「バスターコール」の権限を・・・・・・?」

 

スパンダム「・・・・・・!?んん??」

 

スパンダムはロビンの頬を殴り飛ばしてしまう。

 

スパンダム「この俺に質問をするなァ!!!無礼者めがァ!!貴様の存在価値などおれが見い出してやらねば”無”に等しいものだったんだ!!!ダーッハッハッハ!!俺に感謝するんだな!!悪魔の土地オハラの忌まわしき血族め!!」

 

 



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第278話「裏切れたロビン!世界政府の思惑!」

スパンダム「いいか?よく聞け?この先お前は幾度も死んだ方がマシだと思う程の苦しみを味わう事になるが・・・覚悟しておけ・・・痛めつけて・・・・・・!!利用して・・・・・・!!海へ捨ててやる!!お前の存在はそれ程罪深い!!!ワハハハ・・・ああ そういえば・・・・・・さっき そんなくだらねェお前を取り返しに来たバカ共がいたなァ」

 

ロビン「まさか・・・・・・!!」

 

スパンダム「なァに もう今頃全員捕まってる頃だろうが・・・・・・!!”麦わらの一味”と本部がスカウトに必死な生死の空間での女神とやらによる絶大パワーによる別世界からの転生であるピンク髪娘のララを除外した一味だ・・・・・・!!このエニエス・ロビーの1万人の兵力の前にはゴミ同然だったようだな!!!本部及び我々政府の役割自体と酷似している人間の心を持ったロボット・レプリロイドによる治安組織「イレギュラーハンター」の娘も強情張っているが、いつか観念して入隊になるさ!!本部もあの娘は丁重に扱うだろう どうせ 監獄への船を出すとこだ 手土産にちょうどいい ララを除いたお前ら このまま「インペルダウン」へ連行するつもりだ」

 

ロビンの脳裏にはルフィ達7人の顔が映る。

 

ロビン「待って・・・約束が違うじゃない!!私があなた達に協力する条件は彼らを無事に逃がす事だった筈よ!!」

 

スパンダム「・・・・・・何を必死にイキリ立ちやがって・・・ルッチ 我々が出した条件を正しく言ってみろ」

 

ルッチ「「ニコ・ロビンを除く”麦わらの一味”の7名が 無事ウォータセブンを出航する事」」

 

スパンダム「ああ・・・そうだな」

 

ロビン「・・・・・・」

 

スパンダム「あいつらはウォータセブンを無事に出航して(・・・・・・・)・・・ここへ来たんじゃねェのか!?」

 

ロビン「・・・・・・!!何ですって・・・!?まさか そんなこじつけで 協定を破る気じゃ・・・・・・!!」

 

フランキー「・・・・・・っ どうしようもねェ クソだな コイツら 仁義の欠片も持っちゃいねェ」

 

スパンダム「何だと?」

 

スパンダムは二人を蹴りつける。

 

スパンダム「黙れコノクズ共ォ!!そもそもてめェら罪人との約束なんざおれ達が守る必要すらねェんだ!!調子にのんじゃねェ!!海賊を騙してとっ捕まえる事くらい海軍ですら公然とやってる事だ!!」

 

ロビン「・・・・・・ハァ・・・・・・!!卑怯者・・・・・・ハァ・・・・・・!!!」

 

スパンダム「人を裏切り続けてきた女が・・・今更理想的な死を選べると思うな・・・!!ハハハハ・・・ワーーッハッハッハッハッハッハッ!!!」

 

ロビンは口ばしる。

 

フランキー「・・・・・・!!」

 

スパンダム「お前らみんな 仲良く死ねばいい・・・・・・巨大な正義の前には全てが無力なのだ」

 

海兵や役人達はルフィとエックスを追っていた。

 

エックスは電磁波球体に包まれ、X8版のアルティメットアーマーとなり、ダッシュ移動を続ける。

 

ルフィ「どけーーーー!!」

 

ルフィは数人ぶっとばし、

 

役人「イレギュラーハンターのエックスよ!!いい加減に観念して入隊してくれ!!」

 

X8版アルティメットアーマー・エックス「うるさい!!邪魔するな!!」

 

エックスもプラズマチャージショットでぶっ飛ばしていく。

 

海兵達もルフィとエックスの猛攻でビビり始めた。

 

ルフィとエックスは進み続ける。

 

ルフィ「エックス あそこ行き止まりっぽいな!!」

 

X8版アルティメットアーマー・エックス「そうだね!!まだ連れていかれないくれ!!ロビーーン!!」

 

スパンダム「では衛兵!!この二人を鎖でつないでおけ!!ニコ・ロビンの”

海楼石の錠”決して外すなよ カティ・フラムは「インペルダウン」へニコ・ロビンは「海軍本部」へ 護送船の準備が出来次第”正義の門”をくぐり出航する!!!「CP9」は己々部屋へ一旦戻り 一息入れておけ この一件で我々「CP9」に与えられる地位が とんでもねェものになる事を祝して船で一杯やろうじゃねェか!!」

 

ルッチ「祝杯という気分でもないですね 地位や権力に興味がないので・・・」

 

スパンダム「何ィ!?」

 

ルッチ「我々の正義は「世界政府」に既存する 「政府」があなたを「CP9」の司令官と認める限り その任務を完璧に全うするまで!!何もあなたの思想に賛同する必要もない」

 

スパンダム「正論だが・・・じゃあお前らの求めるものは何だ!?」

 

ルッチ「・・・・・・・”血”ですかね ここ(・・)にいると・・・”殺し”さえ正当化される」

 

スパンダムはゾクっとなる。

 

スパンダム(寒気がするぜ・・・・・・政府にあって まさに唯一の”殺し屋集団”!!!何て頼もしい奴らだ・・・・・・!!!おれはもはや誰にも負ける気がしねェ!!)

 

サンジ達が乗ったソドムとゴモラは海兵達を突破する。

 

ルフィとエックスも走って、奴らから逃げる。

 

ルフィ「まだあんなに・・・。」

 

X8版アルティメットアーマー・エックス「しつこいなァ・・・。」

 

ルフィ「ああ それにキリがねェ くそォ」

 

前にも海兵や役人達が。

 

海兵「”麦わら”にイレギュラーハンターだ!!捕まえろ!!これ以上進ませるなァ!!」

 

役人「イレギュラーハンターは捕らえずに、何とか入隊してもらうんだ!!」

 

ルフィ「早くロビン探さねえといけねえのによォ これじゃ中々前に進めねェ!!エックス 左に行くぞ!」

 

エックス「ああ!」

 

2人は左の道を行く。

 

ルフィは腕を伸ばして飛び上がり、エックスは壁蹴りで上へ。

 

ルフィとエックスは飛び移り、先に行こうとしたが、奴らも来た。

 

ルフィ「しつけーなァ」

 

X8版アルティメットアーマー・エックス「だよねェ」

 

海兵「絶対逃がさん!!観念しろォ!!」

 

ルフィは腕を伸ばして、

 

ルフィ「エックス 掴まれ!!」

 

エックス「よし!!」

 

エックスはルフィに掴まり、共に跳ぶ。

 

ルフィ「じゃあなァァ!!」

 

X8版アルティメットアーマー・エックス「じゃあねェェ!!」

 

海兵「海賊めェ!そしてイレギュラーハンター 入隊してくれ!!」

 

海兵「海賊達をこれ以上進ませるなァ!!」

 

海兵「討ち取れェェ!!」

 

海兵「一人ここで仕留めろォォ!!」

 

ソドムとゴモラは構わず進む。

 

本島内裁判所前ーーー

 

海兵「少佐ァァ!!大変です!!」

 

勝者「どうした!?」

 

海兵「”麦わらのルフィ”と”イレギュラーハンター”を見失いました!!」

 

少佐「そんなバカな事があるかァ!!衛兵が何人いると思ってるんだ!!」

 

海兵「しかしどこにも・・・」

 

少佐「まさか もうすでに裁判所の中に!?」

 

海兵「いえ!!虫1匹ここを通してはおりません!」

 

少佐「探せェェ!!必ず”麦わら”に”イレギュラーハンター”を探しだせェェ!!」

 

ルフィとエックスは裁判所の屋上へ。

 

X8版アルティメットアーマー・エックス「着いたね・・・。」

 

ルフィ「ああ あれが最後の建物だな でも 道がねェ・・・。」

 

ルフィとエックスが行こうとすると、

 

???「空気扉(エアドア)

 

空気の扉が開き、ブルーノが出てきた。

 

ルフィ「あ!お前ハトの奴と一緒にいた牛!!」

 

ブルーノ「ーーーずいぶんと情報と状況に違いがあるようだ」

 

ルフィ「おい 今のどうやったんだ!!すげー手品か!?」

 

X8版アルティメットアーマー・エックス「いやいや、どう見ても能力者だよ・・・。」

 

ブルーノ「被害状況5人というのはない話だと思ったが・・・」

 

ルフィ「あーびっくりした 能力者かァ」

 

ブルーノ「「世界政府始まって以来前代未聞だぞ・・・”政府の玄関”にここまで踏み込んできた男に女は・・・!!!」

 

ルフィ「そこどけよ 牛。」

 

X8版アルティメットアーマー・エックス「僕達は急いでるんでね。」

 

ブルーノ「いつまで暴れる気だ」

 

ルフィとX8版アルティメットアーマー・エックス「「死ぬまで《さ》!!!」」



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