僕のカードアカデミア 強欲の島のカードと念能力でヒーローと金持ちを目指す  (デュランダルv2)
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個性の説明といきなりラスボス遭遇&ロックオン

超絶亀更新及び見切り発車です
もしよろしければよろしくお願いいたします


「ブック」

 

俺がそう言ったのは家での英語の発音を言っていた時だった。5歳にもなるのに個性が発現出来ず無個性とイジメとは言えないものそれを弄られたりハブられたりしていた。子供ながらいや今もか何とも思っていなかった。自分自身のことながらマセていたというか結構精神的に大人だったというかこずるいというか無垢な子供のフリをして女性保育士の胸や太ももを触ったり、お昼寝の時間には女性保育士に抱きついて寝ていた。お金にも執着していて金のためなら色々していた。お手伝いに友達の家に行くと捨てる物をもらってネットで売ったりしていた。その性格のせいか個性もなかなか欲深くなっていた。

 

グリードアイランド

ブックと唱えると表紙にGREED ISLAND書かれた本が空中に出現する。本を開くと全てのページに窪みが存在し、指定ポケット100種の枠と初期フリーポケット40枠が存在した。最後のページにパックが付いていて最初にそれを取って開いてみるとビギナーズラックだったのか滅茶苦茶運が良かった。1パック3枚入りだったみたいです。ランクSSが1枚、ランクSが1枚、ランクAが1枚が入っていた。この個性を使い、カードを見た瞬間理解できてしまった。まさに俺に見合った個性だった

 

No.000 支配者の祝福 ランクSS

 

No.009 豊作の樹 ランクS

 

No.068 長老の精力増強剤 ランクA

 

性欲と食欲と支配欲が満たせそうなカードだった内容もまさに強欲に相応しい内容だった。まぁ、それからはランクD以下のカードが殆ど(使い捨てばかりだが滅茶苦茶有能)でたまにそれ以上が出るくらいだ。個性の特徴なのか諭吉先生か渋沢先生を裏表紙に入れると新たにパックが出現する(泣く泣くタンス貯金から全財産叩いて捧げた結果全て同じカードでダフリ過ぎた結果消滅して発狂したのはいい思い出)

さらに一定のカードを捧げればフリーポケットの枠が増えていくのもなかなか良かった。他にも色々機能があるがそれを踏まえて幼稚園児の俺は悟った。

 

「無個性と勘違いされていた方が都合がいいと」

 

この能力が知られれば利用される。他人に使うのは(物によるが)いいがそれは自分が決めた場合で他人に無理矢理使われるぐらいなら死んでやる位の意志がある。まぁ、基本は美人と積み上げられた諭吉or渋沢先生次第アイテムを売ったりするか。その結果、

 

「やぁ、はじめまして。アンノウン」

 

中学3年の時にとあるアイテムの取引現場に紳士的にありながらまるで悪を権化のような雰囲気を醸し出したダブルスーツの顔をいくつのパイプで繋がれたマスクがやって来た。俺はこの瞬間に取引をやめたくなった。小物のヴィラン相手なら売ってもいいかと思っていたが桁が違う。こいつに能力を知られたら骨の髄まで搾り取られる。

 

「ああ、そうだがあんたが取引相手か?」

 

「そうだよ、闇のヒスイを受け取りに来たのさ」

 

「その取引だがやめさせてもらっても構わないか?とてもじゃないがあんたにこれを渡したくない。正直、あんたの正体が指名手配されてるレベルでのヴィランだったとしても売るつもりだったがそんなレベルじゃない。これを渡したら何か最高の運命が捻じ曲げられそうでならないんだ」

 

俺はそう不安を口にしながら臨戦態勢に入った。すぐにでも逃げれる準備だけでもしないと

 

「こんなマスクをしているから誤解させてしまったかな?数年前にとある男に重傷を負わされてからこんな姿をしなければ外にも出れなくなってしまったんだ。博士から君が運営しているサイトのことを知って高額ながら確かな効果のあるアイテムを売っているようで顧客もいるみたいだから買ってみようと思ったんだがどうしたものか・・・」

 

「なら、条件がある。取引自体は行おう。事前に交渉していた通り闇のヒスイ1つ1000万円。ただし、あなた以外の人間が所有する事が条件だ。この契約書に名前を書いてくれたらいい。勿論、そちらもこちらが飲める範囲での条件を言って貰えれば書き加えさせて貰おう」

 

「構わないさ。そうだね、君の個性を知りたい」

 

俺は懐から契約書として使う物を取り出し警戒をしながら契約内容を書いた。正直、個性割れは厳しいがはっきり言ってヒーローやるならどうせある程度割れる。必要経費として割り切る

 

「契約書に内容はしるした。それでいいなら名前を書いてくれ。嫌なら別に構わないが」

 

「内容は話していた通りのようだね。さぁ、書いたよ。一千万受け取ってくれたまえ」

 

「闇のヒスイだ。実演込みで個性を説明させてもらうよ。ブック」

 

俺の目の前に本が出現しその現象にマスク男は興味深そうに眺めていた。嫌な間だな。こちらを観察しているというかなんというか

 

「君の個性はその本を呼び出すだけかい?」

 

「いいや、この本に入っているカードを取り出して能力を使用するんだ。再来(リターン)オン〇〇へ」

 

欲しい物も手に入りやばい奴に闇のヒスイが所持されないだけマシだろうと考えていた。後日、頭を抱える自体に陥る羽目になるのだが

 

 

 

 

「逃げられたようだね。彼の言葉を信用するなら瞬間移動の能力というより複数の能力が納められた本からカードを取り出し使用する個性みたいだ。欲しい」



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転生幼馴染とキノコガール

いやー予想外の閲覧数とお気に入りに大変嬉しいです。一応、アニメと漫画を見ながらやっておりますが原作キャラの口調がふわふわしているのはご勘弁願いたいそれでもよろしければどうぞ

PS.後書きにカード説明を書いていくのでそちらもお楽しみに


俺はあくびを隠さずに半分瞼が落ち気味になりながら授業を受けていた。グンマーいや群馬の県立中学に在籍している中学3年の伴愚理努(バン・グリード)だ。昨晩のヤバい奴との取引を終えたもののアドレナリンがバンバン出まくって睡眠時間が短く寝不足のまま授業を受ける羽目になっている。なんとか無事に昼休みまで持たせたものの入った瞬間に昼食も食べずに眠りへと落ちようと

 

 

「まだ、寝るな。グリード。昨日の取引はどうだったんだ?」

 

耳元で大声を出され若干苛つきながら内外年齢不一致の幼馴染の顔を見て取引の結果と報酬を渡してやった

 

「ああ、御坂か。一応、取引は成功だ。予定外だが個性を晒す羽目になったが。ほら、分前の闇のヒスイ」

 

「これでリスキーダイスのコンボで金を荒稼ぎするぞ」

 

「本当によく覚えてるよな、お前は。転生する前って15年前だろ?」

 

この幼馴染、御坂黄龍は前世の記憶を持っていて神にも会ってるらしい。嘘くさいが。こいつの個性自体はヒーロー向きでありながらヴィラン向きの運用もできるらしい。この幼馴染のお陰でかなり自分の個性の重要性も感じられた。こいつのお陰でより詳細を知られればヤバいことも理解した。リスキーダイスと闇のヒスイコンボがひどい。自身が受けるはずの不幸を他の誰かになすりつけるのだから。その代わり本来とは内容が変わってるカードも結構あるらしい

 

「そりゃHUNTER×HUNTERは休載しながらも結構追っていて面白いからな。神に今まで読んだ全漫画、アニメの完全記憶状態及びある程度の自身における再現で転生するように言ったからな。個性もキルアとエネルの複合な感じに頼んだおかげでヒーロー向きの個性になったからな」

 

「本当に御坂はチートだよな。本来なら生まれた瞬間に個性ガチャをやらされてそれによって人生を生きなきゃいけないのに。個性確定の上にイケメン及び才能豊かに転生しやがって」

 

「グリードだけには言われたくないな。その個性も十分チートだぞ。まぁ、鍛えないと戦闘もできるヒーローにはなれなさそうだが」

 

「そうだな、それじゃぁ、俺は寝るから「グリード、寝るなノコ」グヘェ」

 

御坂との会話を打ち切り次こそは夢の世界へと旅立とうとした瞬間、幸せな感触と物理法則による衝撃での机とのサンドイッチを食らい痛みで眠気も吹っ飛んでしまった

 

「イッテェー、キノ!?いきなり俺の頭に全身ダイブするんじゃねぇ〜〜〜」

 

「ノコノコノコ、ずっと上の空なグリードが悪いノコ。さぁ、昨日約束した、昼飯を献上するのだー」

 

「そうだったな、キノコづくしの和風御膳だ。しっかり食せ」

 

俺は寝不足ながら作り上げた昼食をキノに与えた。キノ、本名は小森希乃子(こもりきのこ)、御坂に続いてよく喋る友人だ。髪は肩にかからない程度のボブカットで目元は完全に前髪で隠され、150cm位の小柄な体型ながら制服の上からでも分かるほどの豊満なおっぱいにスッキリとしたお腹。男からはエロい目で見られがちで女子からは羨望と嫉妬の目で見られがちだ。まぁ、田舎特有ののんびり感というか思春期もあってか排斥したり露骨に孤立している訳ではない。まぁ、学年トップクラスの二人の友人ポジションのおかげかもしれないが(御坂は成績トップで生徒会長で個性未使用でイノシシを素手で仕留めて有名だし。俺自身、成績は御坂の次にいいし、他校の不良グループを潰して番長ってなってる)

 

「珍しいな、グリードが料理を作るなんて。しかも、普通に旨そうだな」

 

「昨日、こいつとゲームして負けたせいで昼食を作ることになったんだ。お前がキノに俺の料理を絶賛していたせいでな」

 

「そうノコ。コウが絶賛していた通り滅茶苦茶美味しい。お店で食べたどのキノコ料理に勝る料理だったよ」

 

「そうか、お粗末様。眠気も飛んでしまった事だし。俺も昼飯を食うか」

 

一応、キノの昼食を作る傍ら自分の昼食も作った。それを食べ始めると思い出したかのように御坂が話し始めた。

 

「グリードも起きたことだし、そういえば、小森は雄英高校を目指すって言っていたよな」

 

「そうだよ、私はアイドルヒーローを目指す。でも、コウもグリードも雄英目指すんでしょ?」

 

「いや、俺は士傑を目指す。グリードが雄英を目指すことになったんだ」

 

「そうなの!?一緒に雄英目指すと思ってた」

 

その言葉を聞いてキノは驚いた顔をした。それはそうか。東の雄英西の士傑と呼ばれているが知名度と現在のトップヒーロー排出数、そしてNo.1ヒーローオールマイトの存在で格的には雄英が上って印象だしいつも一緒にいるおかげなのか一緒の高校に行くもんだと考えてるな。幼馴染だし仲もいいがこいつと一緒の高校に行くのは面白くないという事でジャンケンで勝ったほうが雄英で負けたほうが士傑という条件で行った結果、俺が勝ち御坂は負けた。勝因は逆の手だったな

 

「お互い有名高校で主席で卒業して一緒にヒーロー事務所を経営出来ればいい宣伝になると思ってな。ヒーローになれば一緒にやるか?小森も一緒にやるか?予約は聞いてやるし卒業までに取りやめも許してやる」

 

「いいなそれ。男二人ってのも華がないし。キノみたいな美女いや美少女がいてくれる方が目の保養にもなるし」

 

「う~ん、アイドルヒーローを目指してるからね。それにグリードは美女に見境はないから信用できないノコ」

 

「それの何が悪い?美女や美少女には優しくイケメン(友人は除く)は死すべし(笑)。1割の冗談は置いといて美女とは知り合いになりたいさ。中身が糞の美人は別だが」

 

「女の敵〜〜〜」

 

そんな馬鹿話をしながら最後の中学生活を楽しんでいた。難関と呼ばれる雄英高校と士傑高校の入試が控えているのだから




No.073 闇のヒスイ
ランクA カード限度枚数15 出現限度枚数15
悪魔の加護を受けた宝石。持ち主に危機がふりかかりそうになると、 他人にその厄災を渡してしまう。渡した後は破壊される


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入試試験

感想が欲しい
ただそれだけ


そしてやってきた、雄英高校の入試の日がやってきた。キノと一緒にやってきた。いやー大変だった。前日にホテルをとっていたはずなのに何故か泊まれずしかも他の系列店も雄英の受験生で一杯らしく仕方なく二人とも近くのネットカフェで一夜を明かすことになったのだがここでキノがイタズラ心を出して恋人と店員に嘘をついて一緒のボックスに止まることになり訂正しようものなら

 

 

「帰ったら慰み物にされたと言いふらすよ」

 

悪魔のような脅しをしてきて渋々一緒のボックスに泊まった。まぁ、キノ自体不安だったみたいで少しでも知ってる人間と離れたくなかったということらしいが役得なのも間違いない。ロリ(?)巨乳最高です(笑)。と言っても一緒に寝るのは理性が持たず性的イタズラしかねないのでキノが眠った後に再来(リターン)で自宅に帰り睡眠をとった後にまた磁力(マグネティックフォース)でキノが眠っているボックスまで戻った。そこからはハプニングもなく・・・いや、少し腹を壊したみたいでキノには先に雄英に向かってもらって俺はコンビニのトイレで10分くらいこもる羽目になったぐらいだ。

 

「しかし、クソ広いな。一応都会にあるのにこれだけの敷地をゆうしてるなんて本当に凄いな」

 

雄英高校の正門から覗く建物及びその他の付属する施設を見て感嘆としていた。これぐらいの土地を都会に欲しいは。あれ、ヘドロ事件の被害者だ。へえー、あいつも受けるのか。確か個性は爆破系でヒーロー向きで戦闘にもかなり有利な個性だと御坂と話していたな。まぁ、そいつより噂での他の同中らしき人物の方に注目してたが。どんな個性持ちかは知らないがヘドロ状のヴィランに拘束され爆破と火の海の中救い出そうとしたその無謀さに興味を惹かれたがな。そうそう、あんな緑髪の奴だったような。って、縁起悪!?コケるなよ!?仕方がない

 

「おいおい、大丈夫か?って、軽いなお前」

 

俺はすぐに緑髪の少年に駆け寄り首根っこを掴み地面に倒れるのを阻止した。が、手から感触はまるで重さを感じずまるで羽のように軽い。いや、無重力と言ってもいい。だって、足元をよく見ると浮いているのだから。緑髪の能力ってわけではなさそうだな

 

「大丈夫?そっちの人ももう掴まなくて大丈夫だよ」

 

緑髪の隣を見ると丸顔で赤いほっぺをしていてショートボブの可愛らしい女の子が緑髪の少年に触れていた。この子の個性かな?しかし、優しいのか俺と同じで目の前でコケられるのが嫌だったのか

 

「君の個性かな?対象の重さを変化させる個性の類か?説明は不要だ。一応、試験でのライバルになるかもしれないから」

 

「そうなん?そっちの緑髪の人勝手にごめんね。でも、転んだら縁起悪いもんね」

 

「そうだな、緊張してるとはいえいきなり目の前で転ばれたら縁起悪すぎるからな」

 

「そうだね、それじゃあ二人とも試験頑張ろう」

 

緑髪の少年はなんかあわあわしているが俺は女の子と縁起悪いと話していた。優しさだな。個性の性質次第ではえげつない事出来そうだな。対人戦はかなりハメ技に近いぐらい強そうだが普通の女の子といった動きだから鍛え方次第だな。さて、そろそろなんか壊れたロボットみたいになってる緑髪の少年を正気に戻すか

 

「ほら、正気に戻れ。なんだその女子と本当に喋ったことのない童貞みたいな反応してないで」

 

「なんてこと言うんだよ!?確かにあんまり喋ったことないけど!?」

 

いや、正直に告白せんでいいだろ。なんかヲタクっぽいというか陰キャラと言った感じだな。俺もヲタクではあるで暗いと言われるがここまでらしくないな

 

「正直か(笑)。それはそうと俺は伴愚理努(バン・グリード)。日本人だからな、よろしく」

 

「僕の名前は緑谷出久」

 

「緑谷か。さっきヘドロ事件の被害者(爆豪)に絡まれてたみたいだが知り合いか?」

 

爆豪の名前を出すと何故か固まり微妙な顔をさてた。なんかあるのか?こりゃ、聞いて悪かったのかもな

 

「嫌なら話さなくていいよ。こんな事で試験に落ちてしまったら俺のせいだと思ってしまうから」

 

「全然、構わないよ。カッちゃんとは一応幼馴染なんだ。嫌われてるけど」

 

「聞いて悪かったな。お互い試験を頑張ろうか」

 

「あ、それじゃあ」

 

そう言って緑谷出久と別れて試験会場に入っていった

 

 

 

 

「受験生のリスナー、エディバディセイヘイ」

 

シーン

 

「これはシビー、なら受験生のリスナーに実技試験の概要をサクッとプレゼンするぜ」

 

いや、そうだろう。こっちは人生をかけて受験をのぞんでいるのにまるでライブやイベントみたいなテンションでやられても嫌がるだけだろう。面白いとは思うが

 

「間に合ってよかった~。緊張でお腹痛くなったノコ?」

 

「たまに悪くなるんだ。もはや体質だな」

 

「そうなんだ。それと実技試験をどう思う?」

 

そうだな、模擬戦闘によるポイント付きのロボットの無力化か。プログラミングの設定次第だが結構ポイント取らないと合格ラインに届きそうにないな。俺とキノはガチガチの物理戦闘型のタイプじゃないからな。そう考えると何か隠された裏目標がありそうだな。ヒーローの職業と考えると人助けがキーワードになりそうだな。それなら、それなりに動けるか

 

「これだけ見れば戦闘力を持ったヒーローだけを選別しているように見えるがヒーローとしての本質人助けを考えると他の受験生との助け合いや負傷した受験生の救護もポイントに入る可能性はあるな。キノはそれを視野に入れて撃破ポイントを稼ぎつつ受験生を助けるやり方をした方がいいな」

 

「そうなんだ。やっぱり、グリードが居て頼もしいノコ。出来たら一緒の会場が良かったんだけど」

 

「仕方がないさ。単独でのコミュニケーション能力とアドリブ力、連携も見たいんだろう。同じ中学出身者で仲が良ければ組んで試験突破しようとするのは当たり前の思考だからな。って、なんか真面目を着て歩いてるような奴が緑谷に絡んでら」

 

キノに試験の目的と攻略方法(仮)の考えを説明してるとメガネで見た目からして厳しそうな風紀委員や生徒会長といった風体の青年が緑谷になんか説教じみた言葉を言っていた。別に記念受験でも背伸び受験でも妨害受験でもいいと思うがな。ルールさえ逸脱しなければ。特定の誰かを貶める為に受験生を買収して邪魔するのもルールを破っていなければ大変有効な手段の1つだ。現実的かと問われれば否定させてもらうが

 

「あの絡まれてる人知り合いノコ?」

 

「偶然、目の前でコケそうになったアイツを助けた時に知り合いになった感じだな」

 

「男友達をコウ以外で初めて見た」

 

「友達というか今はただの知り合いなだけだぞ。雄英に受かって同じクラスになったら分からないがな」

 

「そうなんだ。それでも、グリードとコウの女好きはどうかと思うノコ。一体何人泣かしてるか?」

 

おい、キノ流石にそれは言いすぎだ。泣かしたことないと言われたら否定出来んが今は笑顔で暮らしてるはずだ。




No.025 リスキーダイス
ランクB カード限度枚数30 出現限度枚数60
20面体のサイコロ。1面が大凶で19面が大吉。大吉が出ればとてもいい事が起こる。 ただし大凶が出ると、それまで出た大吉分がチャラになるほどの不幸が起こる


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実技試験

いや、感想ありがとうございます。
とても励みになりました。疑問に思ったことやカードの説明どんな感じか気になった人はどんどん聞いてください(笑)私、ネトラレ(ネトラレ男視点ありかネトラレ対象の女の罪悪感描写)以外なら基本鋼メンタルなのでどんな罵詈雑言かかってこいでお待ちしております


プレゼントマイクの実技試験の説明を受けた後、ジャージに着替えてバスで敷地内に存在する試験会場Eに到着した。いや、街1個分位の演習場なんて本当に凄いな。キノには有利だな。広範囲での個性使用がかなり有効だから合格の可能性が高いな。俺も少し本気で動かないといけないな。

 

1会場に約1500人以上の受験生が存在し合格人数の定員は36人だから1会場5人程度本当に狭き門だ。しかも、ポイント制だからバラツキもあるだろうしポイントはかなり取らないといけないな。これだと俺の個性は使い勝手悪いな。体術だけでロボット潰していくのが一番効率いいな。

 

俺はブックと言ってカード化していた長さ2m程の鉄で出来た棒を出現させて試験が始まるのを待っていた。勿論、美女がいないか見ておかないとな。いれば助けたりしないとな。下心なんて微塵もない(笑)ポイントのためだ、勿論(笑)。誰に言い訳してるんだか

 

「スタートよ」

 

声の方を見るとそこに立っていたのはまるでSM嬢といった出で立ちで遠目から見るとまるで胸が丸出しのボンテージ姿したボンキュボンのドスケベボディーだ。確かミッドナイトだったな。雄英高校の先生だったっけ?男性は色々お世話になってるからな。正直、一晩お相手してほしい。っと考えながら困惑している受験生の壁を飛び越えて試験用ロボットを探し始めた。

 

「ほら、実戦は突発的よ。一人だけ分かっておるようだけど。他の人も走らないと彼に取られちゃうわよ」

 

ああ、言わなくていいのに。エロいから許すけど。こちとら御坂(化け物の才能持ち)とガチバトルを何度もやってるしよく夜を徘徊してたからこういった事は慣れてるからな。おっ、いきなりロボットがやってきたな。見た目からして1ポイントロボットか。ちょうどいい、まずはこいつで小手調べと行くか、20%でどうだ?

 

「ヒョウテキヲホソク、ブッコロス」

 

「ぶっ壊れろ!!」

 

ロボットは俺を見つけるなりこちらに攻撃を仕掛けてきた。はっきり言って遅い。配布されてた資料の外見からしてこいつが一番速そうだったがこのスピードなら立ち止まる必要がないな。

 

俺はそう判断し、走りながら棒を横一閃にロボットに叩き込むとそれなりの感触はあるものの走る速度を落とさずに破壊することができた。胴部分がひしゃげていくつもの部品が飛び散り粉砕され機能を停止した。あまり力を込めずに破壊することができた。結構脆いな。これなら50%以下の力で50P以上は稼げるかもな。

 

「おいおい、アイツは走りながら片手で棒を振り抜いただけで軽々とロボットを破壊しやがった。どんな筋力してやがる」

 

「しかも、一撃で粉砕した上に気にも止めてない」

 

説明のモブみたいな言動有難う。後ろの受験生(モブ)は気にせずロボットがいそうな方に走り続けた。実際、この程度のロボットなら波状攻撃で1時間以上物量攻撃をされても耐える自信がある。

 

そんなことを考えていると一度に4体ものロボットが襲ってきた。音に反応したのか?全部、2ポイントのロボットだ。少し装甲も分厚そうだが問題ないな。もう少しバリエーションあっても良さそうだが。

 

「(どんだけ数がいるか分からないがな50ポイント前後を取ったら美女や美少女を助けに回ろうかな)」

 

襲ってくる2ポイントロボットの1体に棒を突き刺しそのままハンマーの要領で他の2ポイントロボットに叩きつけて同時破壊を行いながらそんなことを考えていた

 

「大丈夫か?ほら、怪我するぞ」

 

「すまない、もう少しで大怪我をするところだった」

 

「構わない、じゃあな」

 

俺は自己計算で52ポイントのロボットを破壊し終わると怪我をしている美女や危ない目に遭いそうな美少女を探し始めたが怪我しそうな奴や危ない目に会うやつばかり全員男だった。そりゃ、ヒーローとはいえ戦闘だったり危険な目に遭いやすい職業だろうから女子が少ないのは分かるがこうも会うやつむさ苦しい男ばかりなんだ。男なんて友人以外は労働力くらいの価値しかない。

 

とはいえもしかしたら同じクラスになる可能性があるため最低限の印象を持たれないと後の学校生活に支障をきたすからな。はぁ〜、美人か美少女、最悪普通の女の子いないかな。今は清涼剤が必要だ。それかミッドナイトの際どい姿でも可

 

そんなことを考えていると突如、何処かから地響きのような揺れと衝撃、煙幕のようなに上がる土煙に何か建物が破壊されていく巨大な音が鳴り響いた

 

俺は近くの高い建物の屋上に登り土煙と音の方向を向くとそこにはそこらへんのビルより巨大なロボットが派手な演出で出現した。プレゼントマイクが言ってた0ポイントとロボットか。

 

所狭しと大暴れすると言ってたが普通に反則気味だろう。アタリ判定でかいわ移動するだけで建物の破片がこっちにも飛んできたり逃げた先が瓦礫で通れなかったりするかもしれないな

 

「確かにこれは逃げるが勝ちか・・・正直他にポイントありのロボは殆ど残ってなさそうだし、逃げるがいい・・・!?」

 

0ポイントロボットに気を取られて考えていて逃げようと視線を下に向けるとそこには耳からイヤホンジャックらしき紐状のものが垂れ下がっている三白眼のクール系の美女が足を捻ってしまったのか片足を庇いながら0ポイントロボットから逃げていた。このままじゃ踏み潰される。普通に危ないな!!

 

 

俺は足に力を込めてビルの屋上から蹴りながら飛び降り踏み潰されそうな彼女を一瞬で抱え込みお姫様抱っこをしながら少し離れたビルの屋上に駆け上がった

 

 

「あれ・・・なんで屋上に!?って、なんでお姫様抱っこされてるのよ!!」

 

「暴れないでくれ、いきなりお姫様抱っこして悪かったがあのロボットに踏み潰されそうになってたから少し安全な所に逃したかったんだ。勝手に体を触って悪かったな」

 

「あっ、ゴメン。助けてくれてありがとう」

 

「別に構わないさ。しかし、あのロボットどうしてやろうか?」

 

よく見ると1部が女性的魅力にかけてるがそれはそれでいいアクセントになっている彼女の姿を見て少し0ポイントロボット(お邪魔虫)に一撃与えたいと考えていた。試験とはいえ気に入らないものは気に入らない。それにこの美人とお近づきになるチャンスだ

 

「よし、ここなら大丈夫だ。なぁ、君の名前を聞いていいか?」

 

「ウチの名前は耳郎っていうんだ」

 

「俺は伴だ。あのお邪魔虫潰したら電話番号教えてくれないか?」

 

「試験中にナンパかよ!?あんた、大丈夫?」

 

いやー、一応精神科に言って注意力散漫と診断されたことはあるがまともらしい。それに多分、合格圏内だからこんな事を提案出来るんだよ。それになんとなくだから彼女も合格しそうな感じなんだよな。直感というか御坂なら神の声が聞こえたといった感じか。

 

「はは、これでも正気さ。それにどうせポイントありのロボットはほぼほぼ潰されてるだろうし。気に入らないものを潰したいという気持ち3割、君みたいな美人と友達になりたい7割の気持ちで言ってるのさ」

 

「マジで言ってんのか!?どうせウチは逃げる時に足を捻って動けそうにないし。連絡先位教えてやるよ」

 

「よし、交渉成立。一撃で潰してやる」

 

俺は懐に忍ばせいた小型ナイフを取り出し持っていた棒の先端を刺突しやすいように削り、鋭利な槍にみたてて投げ槍のような構えを取って全部に力を込めた

 

「死にやがれ〜〜〜」

 

気合の一言と共に一直線に俺が狙ったポイントに寸分違わず吸い込まれる様にお邪魔虫のCPUの位置を貫いた。そして、数秒もしないうちにお邪魔虫は動きを止めて試験終了の合図が鳴った。俺はそれを見届けた後、後ろを振り返り、彼女に一言こう言った

 

「それじゃあ、連絡先教えてね、耳郎さん」

 

何とも締まらない最後である




No.046 金粉少女像
ランクA カード限度枚数13 出現限度枚数13
全身から金粉をふき出す少女像。1日1回で約500gの金がとれる。


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合格通知

いやー、何とか今日中に更新できた。
亀更新とか書いてるはずなのにかけてしまった。
そして、あまり進んでないような気がするのは何故だろう?

ジャングルポケロードは1回も見たことはないです


「実技総合成績出ました」

 

モニターについさっきまで雄英高校で行われていた全会場での受験生の評価点が表示されていた。ちなみに愚理努はヴィランPt52、レスキューPt20の合計Pt72の4位だった。

 

「救出ポイント0で1位とはなあ。後半、他が鈍っていく中、派手な個性で敵を引き寄せて迎撃し続けた。タフネスの賜物だ」

 

「対照的に敵Pがゼロで救出60Pt。0ポイントロボに立ち向かった受験生は過去にも居たけど、ぶっ飛ばしちゃったのは久しく見てないね」

 

「それを言うなら4位の受験生なんか。確実にレスキューポイントの存在に気がついて試験の途中でポイント付きのロボットには目もくれず負傷した受験生を助けたりしていて極めつけは一撃で0ポイントロボをピンポイントで過度の破壊を行わずに行動不能にしていた。身体能力強化の個性持ちのようですが」

 

「俺から見れば前半は棒を使っての雑というか技術を使わずに身体能力だけで破壊した印象だな。後半の槍の投擲は本気を出したという風に見えるな」

 

「いや、脆いとはいえ同じ金属製の棒で全て潰したのに0ポイントロボになるまで一切変形が見られないのそういうふうに行っていたからではないですかね」

 

「技術は使っているのでしょうが素の身体能力なのでしょう。資料に書かれている個性では身体能力向上させる個性では無いようなので」

 

と、いった議論が雄英高校の試験官によって行われていた。

 

 

 

 

雄英の入学試験から一週間がたった。あの後、もう一度お姫様抱っこを行いビルから安全に降りて、リカバリーガールと呼ばれるお婆ちゃんに耳郎さんの足を治してもらい。試験終了後に約束通り連絡先を交換してくれた。

 

ヒャッホイ!!あんな状況だから交換してくれないものだと思ってたのに交換してくれるなんて結構律儀なところあるんだな。後、何故かキノがその場面を見て仲良しアピールをしてきて耳郎さんから冷たい目線で睨まれる羽目になった。自業自得であるが何故来たキノ。まぁ、一応、何度か連絡を交わしているからガチで嫌われてはなさそうだが。

 

御坂の方も試験は楽勝だったらしく合格間違いないと言っていた。筆記に関しては俺と一緒に記憶の兜を使っての超記憶法を使っていたのでニアミスや勘違いしていなければほぼ満点を取れているだろう。

 

しかし、遅いな。雄英高校からの通知は今日か明日ぐらいに来るはずなんだが。まぁ、ウチは秘境(グンマー)の中でもかなり奥にあるから郵便配達は遅いのは仕方がないか

 

俺はそんな事を考えながら夕食の準備を始めた。別に1人暮らしというわけではなく、親戚(叔母さん)の家に暮らしていて忙しいのと御坂に料理が負けたくないが為に新作レシピを考えながら料理を作り始めた。

 

俺の両親は物心つく前に死んだことになってる。1歳の頃なんて殆どの人間が覚えてないだろ?まぁ、生まれて1年で死んでしまった両親に情はなく引き取ってくれて自由にノビノビさせてくれて俺のお願いも叶えてくれる叔母さんの家で暮らしている。

 

一応、高級旅館の女将を行っており毎日忙しそうに従業員に指示を出しながら経営を行っている。母親らしいこともかなりしてくれているので親子愛を感じている。

 

さらに私有地で山も持っているため御坂とよく力を使っての訓練や模擬戦を行ったりしていた。いやー、こういう部分は秘境(グンマー)で良かったと思うよ。

 

それに従業員とも仲良く(・・・)させて貰っているし板前さんたちの料理も旨い、さらに肌に良いや体に良い温泉も入りたい放題。まさに旅館の息子の特権だ

 

そんな事を考えていると夕食が出来上がった。数十種類のスパイスを入れ込んだスパイスカレーだ。ちゃんと叔母さんの分の夕食を作って冷蔵庫に入れて置いた。食事を食べながら適当にチャンネルを変えながら面白い番組がないか探した。

 

「(ジャングルポケロードやってんだ。見てみるか)」

 

暇つぶしにこの番組を見ながら。スパイスカレーを平らげそういえば見ていなかった郵便ポストに向かった。勿論、使った食器は洗剤の入った水の中に入れて洗いやすいようにしておいた。

 

「ようやく、雄英から合否通知が来たか」

 

ポストを見ると手紙にHとWが合わさって描かれて封蝋されて入っていた。部屋の机までに懐に入れてある小型ナイフで封蝋を綺麗に剥ぎ取り開くとそこには何やら円形の機械と手紙が入っていた。手紙の方は後にして機械の方を机の上に置くと原理は分からないが光が出現し空中に映像が現れた。そこにはあのNo.1ヒーローオールマイトが現れた。

 

「私が投影された!!」

 

いや、なんであんたが投影されるんだよ!?現役ヒーローいや歴代ヒーローの中でも最高と名高くヒーローの頂点に10年以上君臨し続けているあんたがなんで雄英の合格通知の映像に出てくるんだよ。しかもいつものピチピチのザ・アメリカンヒーローのような衣装ではなくスーツ姿で現れているんだ!?

 

「ハハハ、私が投影されて驚いているようだね。この度雄英高校に勤めることになったんだ」

 

そうか、なんちゅうタイミングで雄英の教師になるんだよ!!いきなり、担任を勤めることはないだろうが確実にマスゴミ(誤字ではない)が群がって来るだろうし俺たちの学年は注目度が跳ね上がるだろうな。良いのか悪いのか判断に困るな。しかも、トップヒーローの知識は有益だろうが教育としての才能があるのか分からないからそこら辺が不安材料だよな

 

後、やはり受験生には教えられていない裏の採点方式が存在したか。予想は出来たが外れている可能性もあったから。しかし、レスキューポイントが存在したか。そのおかげで上位には入ったらしい

 

「来いよ、伴少年。ここが君のヒーローアカデミアだ」

 

合格していたか、結構不安だったんだよな。そして直ぐにキノから連絡が来た。ああ、キノもオールマイトが出てきて驚いたのと合格していたらしい。一緒に雄英に行けて嬉しいらしい。キノと話した後、御坂にも合格したことと雄英にオールマイトが教師として勤めることを伝えた。

 

「グリード、なんて言えばいいか・・・喜んでいいかご愁傷さまと慰めてやればいいのかわからないな。でも、グリードの力ならよほどの即死罠にハメられ無ければ大丈夫だろうが気をつけろよ。オールマイトがもし教師という職業を通して引退に向かっているなら必ず歪みが浮かび上がるぞ」

 

「やっぱり、御坂も似たような考えか。士傑にすれば良かったかな。絶対事件に巻き込まれる未来しか見えない」

 

「頑張れ、お前が持ってる指定ポケットアイテム以外でも有効なアイテム持っているんだから。チートなんだから(笑)」

 

「お前もチートじゃないか(笑)」

 

俺達は笑いながら高校生活の行方とお互いのチートを言っていた。




No.031 死者への往復葉書
ランクS カード限度枚数13 出現限度枚数6
亡くなった人の名前を書いて往信葉書に手紙をしたためておくと、 次の日には返信葉書に返事が書かれている。1000枚セット


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入学式そんなものは存在しなかった(涙)

いやー、今はグリードアイランドに出てくるモンスターカードをどこで出すかに悩み中
元々出す予定では無かったのですが訓練のみでの使用ならそこまで強化にならないと判断して使用することにしたのですがどこらへんにぶちこむか。いい案があれば教えてほしいですm(_ _)m


「試験の時も思ったがくっそ広いな、ここは」

 

二度目ながら雄英高校の敷地の広さに圧倒された。グンマーのそこそこ田舎(普通は秘境と呼ぶ)から出てきた俺には都会の土地活用によってコンパクト化されている建物を見れば小さいと思っていただけにこういった広大な土地を持ってる所は羨ましく思う。あと、味噌カツ美味かった。流石、三大都市(仮)と言われながら存在感があまり無い県だ。それはそうと俺のクラスは1年A組か。キノは1年B組だったな。夜にでもどんな感じか教えて貰おうか。しかし、なぜかキノの両親に

 

「娘のことを頼むからね」

 

と頭を下げてお願いされた。いや、仲はいいがそんな信用されることしたかな?よく居るが御坂も一緒にいることも多いし。それに御坂の方が社交的だからな

 

「ようやく、教室についた。扉がでかいな」

 

そこには1-Aとデカデカと塗装された約6mの扉が存在した。確かに異形系の個性持ちだと普通サイズの扉じゃ駄目だろうが後々小さく修正されそうな扉だな。

 

そのまま、入ると結構遅く来てしまったせいか殆どの席が埋まっていた。あっ、耳郎さんと同じクラスになった、わーい(笑)

 

「なんだ、伴とおんなじクラスか」

 

「いやー、良かった。耳郎さんと同じクラスになれるなんて。そういえばちゃんと自己紹介してなかったね。伴愚理努だ。耳郎さんのフルネーム教えてよ」

 

「そういえば名字だけだったね。教えたくないんだよな?」

 

その反応も仕方がないか。いきなりナンパめいた事したくせの試験が終わったら別の女といちゃつく男には。俺もそいつ見たら壁殴り代行頼むか爆発させたくなる(笑)

 

「ナンパみたいなやり方は流石に不味かったと1ミクロンだけ思ったごめんね。後、普通にフルネームも知らないのもどうかと思ってな」

 

「分かった、耳郎響香」

 

そんな話しをしていると俺の席の近く、いや俺の席の前で何やら口論する声が聞こえた。

 

「机に足をかけるな!雄英の先輩方と机の製作者方に申し訳ないと思わないか?」

 

「思わねぇーな。てめぇ、どこ中だよ」

 

メガネを掛け、髪は七三、雰囲気と言動からして真面目といった男が見かけ及び態度がザ・不良といった男に絡んでいた。いや〜、まさか雄英に来てまでテンプレ的な委員長タイプと不良タイプの口論を見ることになるとは。しかもよく見るとあのメガネは試験会場でプレゼントマイクに質問していた奴か

 

はっきりいえばどうでもいい。()()でしかなくそこにそんなことを言われればあの不良ぽい奴みたいな感想を言いたくなる。そんな口論のせいで座れそうになかった状況は扉が空いた瞬間に打破された。そっちを振り向くとそこにはあの試験会場で出会った緑谷出久が入って来ようとしていた。

 

あいつ、受かったんだ。コケるの阻止して良かった。あそこで止めてなくてB組にもいなかったら少し後悔していたかもしれないからな。それに体つきからしてロボットからポイント取れそうにないからな。また、あのメガネが緑谷に絡みに行った・・・へぇ、緑谷はレスキューポイントの仕組みを理解して試験合格したようだな。しかも、緑谷の後ろから重力操作少女がやってきた。しかし、緑谷の奴重力操作少女に話しかけられて照れてるし

 

そんな様子を見ていると黄色寝袋が直立不動で立っていた。どうやら教師というか担任らしい。寝袋を脱ぐと雄英仕様の体操服を取り出して

 

「これ着てグランドに出ろ」

 

あっ、これ入学式が無くなった(涙)結構楽しみにしていたのに

 

「「「個性把握テスト!?」」」

 

いわゆるスポーツテストを個性を使って調べようといった感じか?やっぱり入学式やガイダンスはなくなったか。しかし、担任(相澤先生)の言う通りかもな。殆ど個性を使ってこなかった俺たちをたった3年間でプロヒーローまでに押し上げないといけないんだ。それにしてもどうかと思うけどな。

 

「雄英は自由な校風が売り文句。そしてそれは、先生側もまた然り」

 

「勝手に変更していいのか?相澤先生、校長とかに許可取ってるんですか?」

 

「勿論、取っている。質問はそれだけか」

 

「それなら良いです」

 

そこまで滅茶苦茶じゃ無いのか。今までは適当にやっていたスポーツテストを本気でやろうか。他の皆も個性を使うことを喜んでいたがその態度が担任のこう言った

 

「よし、全種目トータル成績最下位の者は見込みなしとして除籍処分とする」

 

こうして退学をかけた個性を使ったスポーツテスト=個性把握テストが始まった。

 

第1種目 50m走

へぇー、あのメガネ足にエンジンがついてるように足が速いな。多分、こいつが最速だろうな。他にも地面を滑るように走る女の子にお腹からビームを射出して飛んだり。極めつけは爆豪と呼ばれた少年は爆発の反動で飛んでやがる。俺なんか普通に走るだけなのに。それでも一応、人類の限界速度で走ったが。

 

「いやー、早かったね。試験会場の前であった人。どんな個性なのかな?」

 

「重力操作少女か。俺の個性は使ってないよ」

 

「麗家お茶子だよ。それであの成績なんだ凄いね!?」

 

第1種目 50m走の記録 4秒97

 

第2種目 握力測定

あの六本腕の男が540kgを叩き出した。見た目からして異形型でパワータイプだからこの数字は納得だ。だが人間の限界はこんなもんじゃないぞ。俺も本気出すか

 

「嘘だろ!?さっき聞こえてたけど個性使わずにこれか!?さっきのタコみたいなやつより記録出てるし」

 

「まぁな、チャラ男。俺の個性は収納系みたいな感じだからな」

 

「チャラ男じゃねーよ。上鳴電気っていうんだ」

 

「そうか、悪かったな上鳴。ほら、握力計」

 

それでも俺は2位だったみたいだ。1位は八百万という超高校級のナイスバディを持った少女だった。流石に万力には勝てない。てか、ありなのか?

 

「ありだ」

 

相澤先生が認めたのならしゃーない

 

第2種目 握力の記録 600kg

 

第3種目 立ち幅跳び&第4種目 反復横飛び

ここら辺はどうやっても普通に個性使う奴らには勝てないので時間を飛ばす(キング・クリムゾン)

 

第3種目 立ち幅跳び 3m73cm&第4種目 反復横飛び 53回

 

そして、第5種目で事件というかちょっとした騒動が起きた。

 

「今、確かに使おって・・・」

 

俺と同じ今まで個性を使おうとしてこなかった緑谷が一投目のボール投げを行った後、絶望の様な顔をして自分自身の手のひらを見つめていた。

 

「(なんだ?リスクありの個性だからここまで使ってこなかったのか?それとも個性発動自体不安定なのか?)」

 

と俺は冷静に緑谷の個性を分析していると相澤先生が個性を消したらしい。確かにそんなヒーローがいたな。また、行動不能にか。リスクありの個性な上に個性自体不安定なのか。しかし、緑谷は相澤先生に指導らしきを行った後、指1本を犠牲にしてボールを遠くへ飛ばしていった。すげー、目算で500m以上は飛んだぞ!?リスクありというか個性制御無視したベタ踏み使用か。嫌いじゃないなその考えは。俺の記録も普通に凄いはずなんだけど緑谷の後だった為にそこまで目立たなかったorz

 

第5種目 ボール投げ 444m

 

そこからはハプニングが起こることなく全種目終了した。そして、相澤先生から一言

 

「除籍処分は嘘だ。合理的虚偽だ」

 

と言われ絶対嘘だと思った

 

一応、記録として

第6種目 持久走 1位

第7種目 上体起こし

第8種目 長座体前屈 30m

 

 

 




No.006 酒生みの泉
ランクA カード限度枚数15 出現限度枚数15
この泉の水を汲んで、1週間おいておくと酒に変わる。酒の種類はランダムだが、味は絶品


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個性説明

と言っても1部だけです
全部話せば強個性どころかチート言われても仕方がない。そう全部の詳細を話せば
読者にも当たることのないことを祈る。



「スッゲーな、上鳴から聞いたんだけど個性使わずにあんだけの記録を出してたのか。男だぜ」

 

個性把握テスト後に着替えているようと手をかけたときに声をかけられた。振り向くと赤毛のスパイキーヘアーだったかよくわからん言葉で声をかけてきた。

 

「いや、そうだが。これでも鍛えてるからな」

 

無難に答えを言った。嘘はついてない。俺としては個性把握テストと言われても大体出来る事は把握してるしいまさら考えはあったため逆に一切個性を使わずにどこまで出来るかに焦点を絞ったからな。

 

赤髪と話していると頭に玉のついた小柄な奴や握力テストで540kg出したタコみたいなやつ、怪我でいない緑谷と爆豪、後紅白柄の髪をした男とリアル鳥の顔をした奴以外俺の所に集まってきていた。結構気になっていたみたいだ

 

「いや、凄かった。まさか握力で負けるとは」

 

「なぁなぁ、どんな個性なんだ。教えろよ」

 

「峯田君、その言い方はないだろう。すまない、だが俺も気になっていた。差し支えなければ聞かせてもらえないだろうか?」

 

飯田に峯田、障子、佐藤に瀬路か。しかし、男には集まられても嬉しくないな。1−Aの女子達に集まられたほうが何倍も嬉しいな。集まられること自体嫌ではないが

 

「飯田か。別に構わないよ。流石に全部を教えるのは抵抗あるから基本的な個性の内容だけで勘弁してくれよ」

 

「教えてくれるだけで十分さ。こちらが無理を言っているのは承知だからね」

 

「それなら教えようか。ブック」

 

俺が唱えると目の前に本が出現し、集まっていた連中が驚いた顔をしていた。突然、空中に本が現れたら驚くよな

 

「俺の個性はグリードアイランド。自身が5秒以上触れた物をカード化し、この(バインダー)に収納できる。さらにこの本にお金をチャージしジェニーに換金をさせ、カードを購入しカードに書かれたカードの効果を発動させることが出来る。こんな感じにゲイン」

 

本の中からカードを1枚取り出しカード化していた500㍉のコーラを出現させて峯田に投げ渡した。峯田は慌てて受け取ると

 

「冷た!?」

 

と驚いた。まぁ、驚くよな。俺もまさか時間経過せずにそのままカード化するなんて思わなかったからな。

 

「凄い個性だな。それって何でもカード化出来て持ち運ぶことできんの?」

 

「切島そう思うだろ。まぁ、その通りなんだが。1枚のカード化出来るのは単体限定で家とかの建築物は不可能で最大重量は10t、大きさは今のところは制限なしだな。後、生きてる生物はカード化出来ない」

 

「すげー、けど言っていいのかわからないけどヒーロー向きの個性ではないよな」

 

「そうだな。確かにそんだけ何でもカードにして持ち歩けるのは凄いけどサポートやサイドキックってイメージだよな」

 

「こら、君達。そう言った事は「構わないさ、飯田。いいたことは分かるから」しかし・・・」

 

切島や瀬路の言う通り。これだけだとヒーロー、言うなればよく認知されてるトップヒーロー達の個性や御坂のチート個性に比べれば地味だろう。指定ポケットや他のアイテムやカードの効果を知ればそうも言えないほど応用力に富んだ個性だがな

 

「しかしよう、お金出してカード購入出来るって言ってたけどどんなカードがあるんだ?」

 

「峯田買ってみるか?このボタンを押せば購入完了になってパックが出現するぞ」

 

「いいのか?ポッチっとな。おお、本当に出た!?何々、名簿(リスト)3枚出てきたんだけど・・・へぇ〜すげー効果だな」

 

「どんな効果か見せてくれないか?構わないかな、伴くん?」

 

名簿(リスト)の効果なら別に構わないよ」

 

※詳細な効果は後書きに載せるのでそちらを参照してください

 

「それはそうとカード買うのにいくら使うんだ?俺も引いてみたいぜ」

 

「金払うならいいぞ。今のパックなら1万円でいいぞ」

 

「はぁ!?たった3枚のカードで1万だ!?」

 

「これでも最低金額なんだがな」

 

その値段を聞いた上鳴が聞いてきたので1番安いパック、さっき峯田に引かせたヤツの値段を言ったら他の奴も驚いた顔でこっちを見てきた。峯田に至っては少し青い顔をしていた。この程度で驚かれてもな。最大1パック3枚入りで1000万のものだってあるんだから。それでもカード次第では安いけどな

 

「なぁ、伴。これって俺も金払わねーと駄目か?」

 

「別にいいさ。俺が引かせた分けだし。それに名簿(リスト)は限界まで持ってるからな」

 

すると峯田が握りしめていたカードがたちどころに消えた。それをみた連中は再度驚き、峯田も1度顔色が戻ったかと思うとまた青くなった。いや〜、結構人の驚いたり青くなったりする顔が面白いな。中学の時は御坂とキノしか同中で知らなかったからこういった反応は新鮮でいいな

 

「そう驚いたり青くなったりしなくて大丈夫だ。カードを1分以上バインダーから出していると勝手にカード化が解除されて元に戻ったり消えたりするんだ。それにちゃんと見てなかったようだがカードにはカード限度枚数が存在していて名簿(リスト)は限界まで持っていてどのみち消える運命だったんだ。だから気にしなくていい」

 

「良かった〜」

 

「てか、俺が言われた通り買ってたら1万損してたじゃないか!?」

 

まぁ、そうだな。その時は手持ちの金で弁償したがな。これでもアイテムを売って金はあるんだ。よほどカードを連発で使わない限りは大丈夫だ

 

「おい、お前ら。早く戻ってこい」

 

相澤先生が声をかけに来て。ここで個性の紹介は終了した




No.1038 名簿(リスト)
ランクG カード限度枚数350
自身が会った個人情報を知ることはできる


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ヒーロー基礎学 ー戦闘訓練前ー

感想でフリーポケット枠についての言及がありましたので本編にしっかりとは出ない設定なので説明します
フリーポケット枠は増やすことが可能で、各ランク10枚を消費することでフリーポケット枠が1枠増設される。各ランク毎に増設できる枠が決まっていて
ランクSS 無制限
ランクS 最大500枠
ランクA 最大450枠
ランクB 最大400枠
ランクC 最大350枠
ランクD 最大300枠
ランクE 最大250枠
ランクF 最大200枠
ランクG 最大150枠
ランクH 最大100枠
となっています。何か疑問に感じたことがあればどんどん感想ください。答えられるものでしたら答えますし出そうにない設定ならこうして説明させて頂きます


個性把握テストから一夜明けた。個性の説明後、全員の名前と顔を一致させた。夜に家に帰り、キノからは何で入学式に出てない上に一緒に帰ってくれなかったのかと文句を言われ御坂からは初日から大変だったな。と労われた。

 

「おはよう、伴くん。今日もいい天気だ」

 

「おはよう、飯田。なんかなれないからグリードと読んでくれないか?敬称もいらないからな」

 

どっかの邪眼使いか亡き喜劇王のチンパンジーが連想してしまうから

 

「そうかい、ならグリードでいいかい?」

 

「ああ、そうしてくれ」

 

飯田を起点に他の男子から名前の呼び捨て頼んだ。男同士であだ名になっての敬称ならいいがそれ以外は呼び捨てで呼ばれないとなんか体がむず痒くなる。中学の時もクラスの連中にはそう呼ばしていたし。女子は下の名前で読んでくれるなら好きに呼んでくれていいと言った。峯田からは

 

「男女差別だ」

 

と叫んだが知らんそんなこと

 

そして、1~4時限は必修科目を受けたがはっきり言って寝ててもテストで高得点を取れる位教科書を読み込んだからな。他にもいくつかの有名な参考書を読み込んでおいた。これで今後勉強しなくても赤くなることは無いな。プレゼントマイク、英語の授業で盛り上がれと言われても盛り上がり所ないからな

 

昼休みは食堂で一流というかクッキング系のヒーローが調理した料理を結構安価で提供してくれていてそこで食べることができる。最高だ。好きなだけ頼んでやる

 

「ランチラッシュ、ここからここまで頼めるかな?」

 

「いっぱい食べるようだね。勿論、可能さ」

 

「凄いね、グリード。そんなに食べれるの?」

 

「麗日か。ああ、今日は体調がいいからな。これぐらい食っておかないと。それに飯田に緑谷も同じか。一緒に食べていいか?」

 

ランチラッシュにページ注文を頼んでいたら後ろに並んでいたらしく麗日や緑谷、飯田のグループが声をかけてきたので一緒に昼食を取ることにした

 

「しかし、飯田くんから聞いたけどグリードの個性って凄いよね。色んなヒーローアイテムをカード化しておけばその現場に対応したヒーローアイテムを出現させてヒーロー活動ができる上の輸送が難しい薬や機材を出現させて簡易の救護施設にも役立てそう。それに・・・」

 

「ストップストップ、落ち着け緑谷。確かに緑谷の考察は的を射てる。俺もそう言った感じのヒーローを目指しては居るがなんか手の内を明かされてるようで嫌な感じがする。ほら、麗日なんかポカーンとしてるだろ」

 

少し食べながら喋っていると緑谷が俺の個性の使用方法を語り始めた。いや、確かにそういった状況も考えて色々資格は取る予定なんだが。それを直ぐに考えられるなんてよほどのオタクだな。通ずるものがあるがそのせいで麗日が話についていけずポカーンとしてる

 

「・・・デク君、凄いね。飯田くんから聞いた話だけでそんなに考えられるなんて」

 

「そうだな、グリード、話の流れとはいえ緑谷君に君の個性をしゃべてしまって良かったかい?もし、気を悪くしたならすまない」

 

「飯田、別に構わないよ。元々、知られても問題ない範囲で喋っているし。気にすることはないさ」

 

飯田は律儀に頭を下げたが気にしていない。それぐらい想定していたさ。それにどう見ても口の軽そうな連中にも話したし

 

「しかし、昨日の個性把握テストは突発的だから楽しめなかったが午後からのヒーロー基礎学は座学じゃなく実戦形式ならいいんだがな」

 

「いきなり、実戦というのも危険ではないか?まずは個性把握テストみたいに実戦ではなく何か別の競技で個性を使ったやり方じゃないか?」

 

「私としては飯田君の案がいいかな。いきなり、実戦は緊張する」

 

「昨日の相澤先生の事もあるからグリードの言ったこともありそうだけど・・・」

 

緑谷達と次のヒーロー基礎学の内容を語りながら昼食を済ませた。しかし、頼んだ中に金目鯛の煮付けまであった。流石、雄英

 

 

 

 

ワ・タ・シが普通に扉からきたー

 

午後のヒーロー基礎学での担当教師がオールマイトだった。その登場にクラスが興奮に包まれた。そりゃそうか。例えとして誰もが知る超一流のプロが自分の学校でその技術を教えてくれるんだ。俺も興奮してるが同時に不安も感じてる。教える才能があるのかどうか?天才タイプで無いことを祈りたい。

 

そして、オールマイトによる初めての授業は戦闘訓練と言い出した。それが1番分かりやすいか。個性をどう伸ばすかどう扱うかがまずは使って見ないと分からないからな。

 

そして戦闘訓練を行う場所はグラウンドβ。各々が入学前に提出した個性届とコスチューム要望によって制作されたコスチュームに身に纏い集合した。

 

「しかし、女性陣のコスチュームは中々いいな」

 

「何だ、グリードはそういった話もできんの?」

 

「何を言う瀬路。あたりまえじゃないか(笑)ただ、あそこで麗日のコスチューム姿にサムズアップした峯田みたいにエロ直結で嫌われそうな行動はしないが」

 

俺は笑顔で麗日にサムズアップしている峯田に指差ししながら答えた

 

「よく言うよ、受験の時にナンパしたくせに」

 

「お前、受験中に耳郎ナンパしたのか!?勇者だな!?」

 

「耳郎さん、人聞きの悪い事を言わないでくれ、ただ連絡先聞いただけだろう?美人に聞かないのも悪いからな。勿論、断られたら潔く諦めたさ」

 

「イヤイヤ、普通あの受験で連絡先聞く時点でどんだけ余裕あんだよ。てか、ナンパしてんじゃん」

 

耳郎さんは少し赤くしたが隣で聞いてた上鳴にツッコまれた。まぁ、ナンパだろうがどうでもいいだろう

 

「そうか?そんなつもりは無かったんだが?耳郎さん、嫌な思いしたなら謝るが・・・」

 

「いや、いいよ。過ぎた事だし、それになんだかんだで交換してるし。でも、彼女がいるのにどうかと思うけどな」

 

「だから、あれは彼女じゃないって。同中の女友達だから」

 

「抱きつかれていたのに?」

 

その言葉とともに両脇からガッチリ腕で体が固定される感触がした

 

「グリード、」「詳しい話しを」「聞かせてもらおうか」

 

上鳴に瀬路!!、さっきまでいなかった峯田まで俺を囲むように問い詰めてきやがった。てか、何で峯田(オマエ)まで居やがる。いや、肩を組むな

 

アァ〜〜〜〜

 




No.1005 磁力(マグネティックフォース)
ランクC カード限度枚数50
1度触れたことがある相手で名前(通称可)を知る対象のいる場所に飛ぶことができる


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ヒーロー基礎学ー戦闘訓練第1試合考察ー

いやー、感想は嬉しい
色々、別視点からアドバイスや疑問が来るのでそれを踏まえて先の展開を脳内で修正したりして投稿しています
もしかしたら数日以内に毎日投稿を失敗してしまうかもしれません。
亀更新と予防線を貼っていたのでそうだと思っていてください


瀬路、峯田、上鳴包囲網をなんとか抜け出した後、オールマイトが戦闘訓練を行う内容を説明しだした

 

「敵退治は主に屋外で見られるが、統計で見れば屋内の方が凶悪犯出現率は高いんだ・・・君らにはこれから、『敵組』と『ヒーロー組』に分かれて、2対2の屋内戦を行ってもらう!!」

 

確かにそうだな。俺もよく人混みの中で取引を行った。意外とバレないんだよね。顔を適当な異形型に整形すればそれを特徴に調べられてもアシはつかないし

 

「で、設定とかあるのか、オールマイト」

 

「勿論」

 

そう言うと折りたたまれた紙を取り出して説明を始めた。カンペ出すのかよ

 

「状況設定はヴィランがアジトのどこかに核兵器を隠していてヒーローがそれを処理しようとしている。ヒーローは時間内にヴィランを捕まえるか核兵器を回収すること。ヴィランは時間までに核兵器を守るかヒーローを捕まえること」

 

どちら側になろうと大規模な攻撃は出来ないな。ヒーロー側はどこに核兵器があるか分からないため迂闊に大規模攻撃で核兵器に当たろうものならその時点で訓練終了だし、ヴィラン側としてもせっかくのアジトを無闇矢鱈に壊してしまう行動は出来ないだろう。コンビを組んだ人間の個性次第な所があるが結構相性勝負な所だな

 

「先生、捕まえるのはどう判断したらいいですか?後、核兵器の回収とありますがアジトまで出さなければならないのですか?」

 

「捕まえるの判定はこの確保テープをどこか体の一部に巻きつけることができれば確保したことになる。核兵器もヒーローが触れればその時点で訓練終了となる」

 

そうなるとヒーロー側が若干有利かな?核兵器さえ触れてしまえばいいから探索に向いた個性がヒーロー側ならかなり有利だな。全員の個性を把握しているわけではないし。

 

「コンビ及び対戦相手はクジだ」

 

プロヒーローは状況によっては急造チームアップがあるから理にかなっている。こうしてチーム分けもすんだ。こんな感じに

 

    ヒーロー     ヴィラン

第1戦闘 緑谷&麗日 VS 飯田&爆豪

第2戦闘 轟&障子 VS 伴&葉隠

第3戦闘 蛙吹&常闇 VS 八百万&峰田

第4戦闘 耳郎&上鳴 VS 砂藤&口田

第5戦闘 芦戸&青山 VS 瀬路&切島

 

しかし、ヴィラン側で隠密向きの葉隠さんか。俺が敵を引きつけて葉隠さんには隠れて捕獲テープを巻いてもらうのが基本戦術になるだろうな。轟の個性は氷を出すことは個性把握テストでわかっているし障子も体の部位を複製もしくは1時的に分裂させる個性っぽい事は分かっているからな。優先度的に障子だな。もし索敵が出来るなら早めに潰して葉隠さんが動きやすくしてあげないと。その前に緑谷チームVS飯田チームの戦闘を見ないとな。

 

こうして第1戦闘が始まる前に残ったメンバーでどちらのチームが勝つかの予想が始まった。

 

「ねぇねぇ、どっちが勝つと思う?」

 

「そうだな、個性だけ見れば飯田と爆豪のチームが勝てるだろうな。個性把握テストで見てたが爆発の個性とスピード型の個性だ。核兵器のサイズと部屋のサイズにもよるが爆豪の爆発で奇襲及び陽動で時間と人数を削り飯田が核兵器を持って逃げたらタイムアップまで粘れる。麗日さんの無重力(ゼログラヴィティ)と緑谷の代償付きの増強型個性だと難しいだろ。勿論、対人関係や対応力、戦闘能力は加味してないから」

 

芦戸さんがどっちが勝つか聞いてきたので軽く即崩れそうなスカスカの予想をした。まぁ、印象では緑谷達が勝てそうなヴィジョンが浮かばないんだよな。麗日が飯田に触れて捕獲テープを巻きつけ爆豪は捕獲テープの代わりに緑谷の個性を叩き込んだら勝てる可能性が少なからずある

 

が、飯田&爆豪の勝率が高いが

 

「あんた意外と見てるんだね。いい加減な感じで」

 

「普段と実戦は別物さ、耳郎さん。それに別にあそこのチャラ男の上鳴みたいにしてるつもりはないからな。本心をただ言ってるだけさ」

 

「正直な方なのですね、グリードさんは」

 

「言ってる事は正しいんだが八百万さん・・・そのコスチューム過激でないか?」

 

俺としてはオブラートに包んで八百万さんのコスチューム姿に言及した。一言いえばエロい。胸元がぱっくりと開けておへそまで肌が露出したレオタードタイプに腰には厚めのベルトで下半身が隠れているためよりエロく感じる。チラリズム最高だ

 

「そうでしょうか?これでも手直しされているのですわ。何でも法律に抵触してしまうからだとか」

 

「いや、これ以上の過激で法律にアウトなコスチューム案ってどんなコスチュームなんだよ!?普通に気になるが・・・」

 

「・・・発育の暴力

 

耳郎さんが小声で八百万のプロポーションをそう評した。耳郎さんはスレンダーの言葉が似合うからな。それはそれで魅力なんだが

 

第1試合が終了した。俺の予想に反して緑谷&麗日チームが勝利したがはっきり言って試合に勝って勝負に負けた感じだな。緑谷は左腕は爆豪の爆発の衝撃と炎上で黒焦げになり右腕は個性を振り抜いた衝撃で赤黒く変色し骨も複雑骨折をしているようだった。麗日さんは能力の反動かゲロイン状態寸前だ。麗日さんはギリギリアウトで緑谷は論外だな

 

試合を見た感じ、入学前から因縁みたいなものがあり爆豪に襲われそれを知っていて引き付けていたみたいだが感情を爆発させて戦闘に持ち込んだこと自体が悪手だ。しかも、両腕を犠牲にして核兵器確保の手段に使うのも駄目だ。

 

殺しがOKなヴィランと違いヒーローは基本出来うる限りの無傷での捕獲を求められ市民にも危険を及ばさない様にしなければならない。もし、あの攻撃が本物の核兵器に当たっていた場合の想定を考えると麗日もだが論外でしかない。弱い、いろんな意味で弱い

 

怪我はきっかけでしかないが過程が酷すぎる。勿論、結果が全てだがそれでも酷すぎる。八百万も似たような講評をオールマイトの質問で答えていた。

 

麗日はなんとか戻って来たが緑谷はそのままリカバリーガールの元に運ばれたらしい。さて、次は俺の番か。ここまで、緑谷たちの戦闘を酷評したんだ。しっかりとヒーローを無効化してやるか

 

 




No.009 豊作の樹
ランクS カード限度枚数10 出現限度枚数5
ありとあらゆる果物が実る樹。どんなに収穫しても次の日には樹いっぱいに果物が成る。 果物の種類と数はランダム


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ヒーロー基礎学ー戦闘訓練第2戦闘ー

やはり昨日投稿できずorz
その代わり結構ストックを作れたので少しの間は毎日投稿が出来そうです
今後ともお楽しみください


さて、俺達の番が来たが。と言っても時間が来るまで葉隠さんと少しだけ作戦会議を行って話すしかないけど

 

「さて、葉隠さん。作戦会議をしようか」

 

「どんな作戦でいくの?」

 

「1.俺が轟及び障子を引きつける

 2.葉隠さんは近くに隠れて戦闘に巻き込まえず死角にいること

 3.ある程度弱らせたら確保テープで確保」

 

「そんな単純な方法でいいの?」

 

その疑問は確かだが。はっきり言って他に方法無いんだよな。個性を使えばやりようはあるだろうが訓練で使うのも勿体ないし。それに対策されやすいからな。優秀とはいえヒーローの卵に個性を使うのもどうかと思うし

 

「葉隠さん、自分を透明化させる以外できる事ある?」

 

「ない!!」

 

「簡潔で分かりやすい答えありがとう。俺の個性もはっきり言って支援もしくは後方サポートが得意な個性だ。だから、杜撰(大まかな)穴だらけ(応用の効いた)作戦でいいんだ。その方が失敗した時に直ぐに自分の判断で行動すると決めておけばいい」

 

「そんなんでいいのかな?」

 

「下手に綿密な作戦を考えて失敗した時に動けなくなるよりかはいい。こっちは核兵器さえ見つけられなければ制限時間いっぱいまでどちらか逃げきればいいから」

 

実践経験もない葉隠さんに多くを求めて失敗されても仕方がない。それに今現在も透明化している葉隠さんの位置把握が面倒くさい。一応、手袋とブーツも着てくれているため位置把握は出来るが・・・裸なんだよな

 

「人のコスチュームはあまり言いたくないけどそれでいいの?女の子として見えないけど裸なんだよね?」

 

「そうだよ、グリード君も普通というかスーツに腰にいくつかの武器を刺してるだけだよね?・・・そうだ、手袋とブーツも脱ごう。見ちゃだめだからね」

 

「見えないから」

 

俺はツッコミを入れつつ始まるまでコスチュームについて説明しよう。と言ってもスーツ自体は御坂に勧められてナポリにあるヒマワリという名前のスーツも扱うブランドを教えられそこでスーツを仕立てて貰った。そこでも御坂と一緒に騒動に巻き込まれたがそれは置いといてその経緯で仲良くなった靴職人見習いに靴を日本人親方(?)の元で働いてる仕立て屋見習いに練習代わりに仕立てて貰った服を使用している

 

いつも通りのメガネをかけて左腕には腕時計を着け、右腕には装飾のついた腕輪をつけている。腰に巻いてあるベルトにはいくつもの差込口が存在し、用途によっていくつもの道具を使い分ける仕様だ。一応、接近戦用の形状の違うナイフ2本、鍵爪付き自動巻取り付きワイヤー、簡易拘束用の鎖を備え付けている

 

プヴォーーーー

 

そうこうしているとブザーの音とともに試合が始まった。一応、4階の広間に核兵器を置いたが今の所は一緒にいる・・・冷気が!?いきなりブッパか!?

 

「葉隠!?」

 

「いきなり抱き!?凍らされた!?轟君の個性だよね!?」

 

「ああ、大規模の凍結ブッパしてきたか。初見殺しにも程があるが最悪は避けれたな。葉隠、いきなり抱きついて悪いがお前まで動けなくなるのは困るから」

 

「仕方がないけど降ろして欲しい。冷たい!?」

 

葉隠さんには悪いが素足で氷の上にいてもらうしかない。一応、両足が凍結に巻き込まれて動けない状態になっている。これなら()()()()()。葉隠さんのは扉の横で待機してもらった。合図だけ決めてやってくる轟と障子がやってくるのを待った

 

少しすると轟だけやってきた。俺が足に凍結されているのを見て無警戒に扉から入り後ろの核兵器に近づこうとした。戦闘の構えを行い、戦うぞという雰囲気を出した。勿論、ブラフだが。それを見て

 

「動いてもいいけど足の皮剥がれたら満足に戦えねぇぞ」

 

忠告するかのようにそれでいて勝ち誇るかのように不敵な笑みを浮かべながら言ってきた。今の状況じゃそう思うよな。その思い込みが命取りだ。俺の横を通り過ぎた瞬間にこう言って忠告してやった

 

「そうかもな・・・こういうふうにか」

 

俺は足の痛みを無視して左足を引き抜き血だらけになりながら首目掛けて叩き込んだ。まさかそこまでやってくると思っていなかったようで。無防備で攻撃を受けて倒れ込んだ。そのまま右足も引き抜き両足が血だらけになりながら倒れ込んだ轟に跨り確保テープを巻きつけた。一応、葉隠さんに待機してもらっていたが必要なかった

 

「クソ!?」

 

「油断禁物だ、轟。こういった自傷行為を厭わないバカ(ヴィラン)が存在する可能性を頭に入れていなかったのが敗因だ」

 

「そんな事より足!!血だらけで流れ続けてるよ!!」

 

葉隠さんが隠れているように言っていたのに声をかけてきた。美人(?)に心配されるのは嬉しいがまだ障子が残っているから居場所を知られたくなかったのに

 

「葉隠さん、出来たらそのまま隠れて欲しかったんだけど。まだ、轟を捕まえただけで障子はまだ生きてる状態だ。もし、ここで強行突破されていたら負けてた可能性があるんだが」

 

「いやでも、足が足が」

 

「この程度掠り傷だがそこまで言うなら仕方がない。勿体無いが、ブック、聖水(ホーリーウォーター)オン、グリード」

 

轟の上から外れてから俺は仕方なくバインダーからカードを1枚取り出し呪文を唱えた。すると神話に出てくるようなコップの様な形をしたものが空中に出現し足にコップの中の液体が零れ落ちると足から流れていた血は止まり皮膚も再生された。はぁ〜、これぐらいの傷で痛い出費だな

 

「嘘!?一瞬で治った!?これがグリードの個性なの!?」

 

「ああ、本来なら使いたくなかった結構貴重なカードだったが葉隠さんがあそこまで慌てるから仕方がなく使ったんだよ」

 

「自分の個性なのに貴重って?」

 

「これ1日1回無料で引けるパックの他に金を消費して引かないと行けないんだよ。聖水(ホーリーウォーター)は上から数えて上から3番目の貴重なカードなんだよ」

 

「えっと・・・いくらするの?」

 

葉隠さんが焦るように聞いてきた。焦れ焦れ、若干貴重なカードを自分自身でしかも使わなくていいタイミングで使わされてイジメたくなった。さっき葉隠さんの体を堪能したがこれはこれ、それはそれだ

 

「そうだな、1000万あれば確実に取り戻せるぐらいには貴重だな」

 

いっ、1千万!!

 

「請求はしないさ。連絡先交換してくれたらね」

 

俺は冗談みたいに言いながら言った。なんか話の流れで言ってしまったが完全にチンピラみたいなやり方だな。無理やり口実作って連絡先聞いたりするやり方

 

「そうなんだ、それぐらいいいけど。聞くタイミングどうかと思うよ」

 

「言ってて自分でもそう思う。まぁ、この訓練が終わって教室に戻ったら教えて」

 

「そうだね、障子くんを捕まえよう」

 

その後、障子を見つけた後、作戦通り俺が障子を引きつける組み技で動きを抑えてる間に葉隠さんが確保テープを巻きつけて勝利した

 




No.1026 聖水(ホーリーウォーター)
ランクA カード限度枚数20
外傷なら死んでいなければ即時治せる


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ヒーロー基礎学ー戦闘訓練第2戦闘講評ー

「第2試合の講評なのだが、伴少年。足は大丈夫なのか?」

 

戦闘訓練は勝利に終わり怪我らしい怪我(?)はなく(若干1人怪しいが)モニタールームに戻ったが爆豪を除く全員に心配されオールマイトにもそう聞かれた。はっきりいえばあれはワザとなんだけどな

 

「大丈夫ですよ、オールマイト。それにあの程度の掠り傷で動けなくなる程の鍛え方はして無いですから」

 

「いやいやいや、普通皮が剥がれてあれだけ血が出るなんて大怪我だから。見たところ大丈夫そうだからいいが自分の体は大事にするんだよ」

 

「勿論ですよ。それに葉隠さんがあそこまで動揺し心配されたのであそこで傷を治しましたがあのまま障子のところに行って動揺した所を確保テープで捕獲する予定でしたが仕方がなく真正面から戦うことにしたぐらいですよ」

 

凍らされた瞬間に作戦を考えたが轟を戦闘不能までは上手く行ったが葉隠さんの動揺がありすぎたというか御坂との訓練のやり過ぎで感覚が麻痺ってるせいかあれぐらい気にせずにやればこっちが有利と考えてたぐらいだ

 

「いきなり、あんなことされたらか。動揺するよ。それにナンパされたし」

 

「グリード、あたしだけじゃなくて葉隠にもナンパしたのか、不誠実過ぎない?」

 

「あれは謝っただろ、葉隠さん。それにナンパってあれ半分は強烈なインパクトを与えて正気に戻すために言ったんだ。それに流石に流れで言ったとはいえ悪いと思ってるんだ、耳郎さん」

 

耳郎さんと葉隠さん(二人)に謝った。いやー、美人で知り合いならお近付きになりたい。勿論、彼氏がいればそういったことはしない。NTRは嫌いだ。プレイ等でなら別だが

 

「話は置いといて、講評に移ろうか。まずは轟少年、氷による無力化は素晴らしい核兵器もダメージを与えず敵を弱体化させていた。が、伴少年が拘束されているのを見て警戒が緩み、想定外の行動で捕まってしまった。ヴィランによってはああいった自傷行為を厭わず行うものもいる事を頭に入れておいたほうがいい」

 

「障子少年は索敵能力で敵の位置を補足したりしていたが轟少年についていかなかった事がミスらしいミスかな。もし、いれば攻撃を防げなかったにしても確保まではされなかった可能性はあっただろう」

 

「伴少年はもう少し自分の体を大事にしないといけない。ただ、瞬時の対応力や相手の意表をつく行動は素晴らしい。それに回復系の個性のようだけどどんな個性だい?資料を見たんだがよく分からなくて」

 

男の殆どは知っているが女性陣とオールマイトは知らなかったな。男どもに話した内容を説明した。それを聞いた女性陣は

 

「回数制限ありですが色々出来るようですわね」

 

「回復や移動、補助にやれる事多いね」

 

「その代わり増強型みたいに直接的な肉体強化がないから、アイテムだよりなのが俺としての課題なんだよな」

 

女性陣に個性について色々言われたが直接的な物理攻撃の手段があれば良かったんだがな。そこまでやれたら最高なんだがな。

 

「HYEHYEH!有精卵たちよ。伴少年の個性は聞いただろうから授業を再開させよう!!時間は有限、早くしないと時間内に終わらない!!」

 

俺はこの訓練で女たらしとヤバい奴の認識を受けた。否定出来る材料は一切ないな(笑)

 

 

「ようやく戻ってきたか、緑谷」

 

戦闘訓練も終わり他の皆と話していると医務室から戻ってきた緑谷が入ってきた。勿論、全員(爆豪は除く)との連絡先交換を済ませた。女子の反応はまぁ悪くはなかった。

 

「しかし、結構治って帰ってきたな。確かにリカバリーガールの個性だと数回に分けないと治せないと思ったが・・・」

 

「リカバリーガールだけならそうだったみたいだっけど助手みたいな人が特製の薬をくれてかなり治りが早くなったらしいんだ。それでも2、3日は治療の為に通わないと行けないらしいけど」

 

「そうか、ギブスしなくて良かったな」

 

あの怪我とリカバリーガールの個性を考えたら完全に治しきれないのは分かっていたがここまで回復するとは。両腕に包帯は巻いているものの。折れた骨を固定するギブスは着けていないし見える範囲での傷はそれぐらいだった。

 

その様子を見ていたクラスメイトは口々に緑谷に緑谷に感想や賛辞を投げかけた。あまり慣れていないのか照れていたが

 

「へぇー、結構熱いというか。自尊心の塊の天才VS劣等感の塊のヲタクという構図か。面白いが個性は()()()()()。個性にもよるがありえるだろうな」

 

未だ個性そのものの解明が進んでいない。俺の個性も正直複合型とされているが分類不明が正確だよな。個性譲渡ぐらいあり得るだろうな。個性抹消のイレイザーヘッドが居るぐらいなんだから

 

「・・・もしかして聞いてた?」

 

緑谷が爆豪に慰める(?)というか宣言するようなよくわからない説得を行った後、着替えに戻ろうと振り向いて俺の存在に気がついた。その言葉にサムズアップして

 

「バッチリな。少し疑問が解消したよ。爆豪の反応と個性の習熟度的に最近個性を託された感じか?」

 

「えっと、あの、その・・・」

 

「落ち着け、緑谷。別にありえる話だし、誰から譲渡されたとか追求するつもりは無い。嫌なら誰から渡されてとか言わなくていい。まずは落ち着け」

 

「えっと、ゴメン。誰から譲渡されたとか言えないからどう言えばいいのかとか考えてしまったんだ」

 

この反応、よほど隠したい事だったんだろう。戦闘訓練のアドレナリンがまだ残っていたのと爆豪への対抗心というか罪悪感からかああ言ってしまったのかもな。あと、こいつが陰キャラのヲタクの属性持ちだからだろう

 

「気になるのは体の傷は個性による代償か扱えないが為の暴発なのかだったが。さっきの話だと扱えてない。いや、個性を自分の一部にしていないが正確かな?」

 

「そうだけど・・・出来れば黙っていてほしいんだけど、いいかな?」

 

「疑問も解消されたしいいが。本当に黙っときたいなら爆豪に言うは悪手だったな。後、周りに気をつけろよ。好奇心で見に来たが・・・もし、譲渡出来る人間の存在を知られれば悪用方法がいくつかの思いつくからな」

 

俺は緑谷に忠告をしてから帰っていった。しかし、()()()()()()()()。なら()()()()()()()()()()()()()()()()()()()もありそうだな




No.1016 漂流(ドリフト)
ランクF カード限度枚数200
行ったことがない街へ飛ぶ(国内の全ての町へ行ったことがある場合その場から動かずカードは破棄される)


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USJ襲撃前

今日の金曜ロードショーで二人の英雄が放送されますた。やっぱり最高でした。早くこれも書きたいし。今日公開されるワールドミッションも書きたいです(笑)


最初のヒーロー基礎学『戦闘訓練』から数日が経った。そして、俺が想定していた自体が起きた。

 

「オールマイトの授業はどうんな感じですか?」

 

マスゴミが学校の校門を囲んでいた。オールマイトが教師をやるといえばこうなるよな。マスメディアの重要性は理解はしている。だが、マスゴミが多い印象だ。

 

「とても新鮮ですね。あのNo.1ヒーローが目の前で授業を行っているため。大変勉強になっています」

 

マスゴミはマスゴミだがコイツラは大衆の民意得ていると勘違いしているため。コイツラを敵に回したら面倒くさい。だからコイツラが欲しそうなコメントを与えてさっさと行きたかったがいい獲物がいると思ったのかいくつもの質問してきた。仕方がなく答えてさっさと逃げた

 

この数日で変化はあった。まずは委員長を決める事になった。はっきり言えば面倒くさいの一言だ。俺以外は積極的にやりたいみたいだったが性に合わないのとやりたいと思わない。飯田の提案で投票制になった。その結果は緑谷が委員長になったが

 

「(正直、飯田の方が向いてるよな。緑谷はどこか気弱な印象を受ける)」

 

俺はそう考えていた。実際、飯田に投票した。多分飯田は緑谷に入れたな。俺の一票しか入ってないし

 

と言っても直ぐに飯田に変わったが緑谷が委員長になった昼に雄英高校に侵入騒動が起きた。セキュリティ3が発令されて学校内は混乱に落ちいったらしい。俺はその日は弁当を作って緑谷達とは別で弁当組と食べていた

 

「なんだグリード、今日は弁当か?」

 

「佐藤か。ああ、いいのがあったからな」

 

「すごい美味しそうねグリードちゃん。わざわざ、ドライアイス入れて刺し身入れてるの?」

 

「蛙吹か。魚市場でいいのが入っていたからそれを捌いてな」

 

「梅雨ちゃんと読んで欲しいわ。それにしても刺し身だけじゃなくて他もすごい量ね」

 

そうかな、総重量5kgの弁当ぐらい人によっては普通の量だろう。流石に生魚は入れないだろうが

 

「それにしてもサラダ、ハンバーグ、唐揚げ、餃子、焼売、刺し身、ラザニアまではわかるけどあとの肉団子みたいなやつとトマトとチーズのやつがわからねぇな」

 

「ああ、後はポルペットーニとカプレーゼだ。昔、イタリア行ったときの教えてもらったんだ。交換が条件だが好きなやつとっていいぞ」

 

「なら、このミートボールとポルペットーニ交換で」

 

「私は焼き魚とお刺身交換させてもらうは」

 

弁当の具材交換してきっちり完食すると突然警報がなった。少しして校内放送でマスゴミが突撃してきたらしい。たかだかマスゴミ程度が雄英に侵入出来るのかと思い、マスゴミが入ってきたと思える校門に向かうとそこには何やら破壊の跡を思わせる雄英バリアの残骸が校門に入り口に散乱していた。

 

マスゴミとはいえここまではしないだろう。愉快犯の線もなくもないが計画的犯行の一部だとするならば狙いはなんだ?・・・今までの雄英高校とは違い一番の変化はオールマイトか。

 

オールマイトの教師就任はマスゴミが集まっているだけに大衆には広がっているだろう。ならこうも考えられるかオールマイトが弱体化の兆しがあるのではないかと。その推論を確かめる為にマスゴミを中にはいてるように唆したか?

 

でも、授業中はそんな素振りはなく見たまんまの存在感があった。だが、もしそれが強がりだとしたら・・・いや、もしそうなら3時間もそうしてられるとは思えないな。弱体化しているにしても極端ではなく年齢による加齢が原因だろう。

 

なにせ25年以上ヒーローをやっているんだ。18才と仮定して単純計算なら43歳。普通なら後進の育成に携わってもおかしくないがはっきり言えば平和の象徴であり続けたのが駄目だった

 

いい見方をすれば犯罪率数%を維持しヴィラン抑止に多大な貢献をしたが悪い見方をすればオールマイトに集中し過ぎた。羨望も期待も怨嗟も

 

たった1人の英雄(ヒーロー)に集まりすぎたゆえにヒーローという職に歪みが生じている。オールマイトがいれば安心。オールマイトがいれば解決できる。オールマイトだったらもっと早かったのに。オールマイトなら。オールマイトなら。オールマイトオールマイトオールマイトオールマイトオールマイトオールマイトオールマイトオールマイトオールマイトオールマイトオールマイトオールマイトオールマイトオールマイトオールマイトオールマイトオールマイトオールマイトオールマイトオールマイトオールマイトオールマイトオールマイトオールマイトオールマイトオールマイトオールマイトオールマイトオールマイトオールマイトオールマイトオールマイトオールマイトオールマイトオールマイトオールマイト

 

そう誰もがオールマイトに頼り切っている。本来、助ける側のヒーローでさえ。それを警察及び公安の上層部が把握していないことこそ問題だ。まるで思考停止をしているかのようにオールマイトに頼りきりなのが分かるぐらいだ

 

だからこそ偵察に来ておるのだろうヴィランが。それも組織か出来てる連中か少数精鋭のヴィランか。そんなことを残骸をいじりながら考えていると

 

「何をしているのかい、君は?」

 

「根津校長・・・さっきの放送を聞いて疑問に思って見に来たんですが駄目だったでしょうか?」

 

声をかけられ振り向くとそこには小型のクマとも大型のネズミともとれる雄英高校の最高責任者、根津校長がいた

 

「別に悪くはないさ。ただ、もうすぐ昼休みが終わるから声をかけたのさ。何かわかったかい?君の意見を聞かせてほしい、伴君」

 

「そうですね、推論でいいなら答えますがヴィランによる偵察で起こしたことでしょう。で、狙いはオールマイトの弱体化の確認でしょうか?」

 

「オールマイトの弱体化か。そう、邪推されるのも仕方がないが、どうしてそう考えたのか聞かせてもらえないだろうか?」

 

根津校長はやれやれといった感じで俺に説明を求めた。流石に傷を負って勇退していくわけないよな?

 

「まずはオールマイトのヒーロー活動年数。25年以上やっているなら18かやっていると仮定して43才以上。加齢による身体能力の低下が考えられる。それに雄英高校への教師就任。それによって自身の能力低下を察知して後進の育成に入ったと思われてるのかもしれませんね」

 

「ヴィランもそれを知るために襲ってきたと?」

 

「そうでなければしないでしょう。オールマイトがいる上に雄英高校自体も最もトップヒーローを育成している教育機関なんですから」

 

後は雄英高校というブランドに傷が付けば社会情勢が不安になると踏んでいるのかもしれない

 

「貴重な意見をありがとう。ここは私達が確認するから教室に戻りたまえ」

 

「わかりました、根津校長。失礼します」

 

 

 




No.047 睡眠少女像
ランクA カード限度枚数11 出現限度枚数11
あなたの代わりに眠ってくれる少女像。これであなたは眠ることなく24時間行動可能となる


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USJ襲撃

いやー今回は進まなかった


「あなたの個性、オールマイトに似てる」

 

梅雨ちゃんが緑谷の個性に対して感想を言った。今はヒーロー基礎学で救助訓練の為に広大な敷地を有する雄英の救助訓練専用施設に向かうためバスで移動している。その移動時間でお互いの個性についての話になった。

 

「待てよ、梅雨ちゃん。オールマイトは怪我しねぇぞ。似て非なるあれだぜ」

 

切島は梅雨ちゃんの質問に答えた。確かにそうだよな。流石に譲渡されたのは聞いたが緑谷がオールマイトと同じ個性は考えにくい。今でもオールマイトは教室生活の傍らヒーローとして事件を解決している。譲渡されているならありえない。まぁ、気にしても仕方がないが

 

「しかし、増強型のシンプルな個性はいいよな。派手でできる事が多い。俺の硬化は対人じゃ強ぇけどいかんせん地味なんだよな」

 

「切島、何言ってる?逆にそれを極めれば誰も傷つけることなく守り抜けるって事だろ。ヒーローとしては十分いい個性だと思うがな」

 

「しかし、ヒーローも人気商売みてぇな所あるぜぇ」

 

それは否定しないがまずは何かこれぞというアピールポイントがないと人気になりにくいがな。青山のネビルレーザーは派手でヒーロー向きなのは確かだが分かりやすいデメリットがあるのがな

 

「まぁ、派手で強ぇって言ったら、やっぱ轟に爆豪だよな」

 

「爆豪ちゃんはキレてばっかだから人気でなさそう」

 

「そうだよな、些細なことでキレてばっかだし、ちょっとでも嫌な事言うマスコミに来られたらキレてそれを使われてばっかになりそうだな」

 

「んだとごら、出すは!!マスコミの対応もできるは!!」

 

「「ほら」、こんな感じに言うから確実にマスコミのいい材料に使われて人気出にくい感じになる」

 

見事にキレた対応を爆豪が行い、予想していた梅雨ちゃんと俺はシンクロするかのようにその態度を指摘した。

 

「この付き合いの浅さですでにクソをゲスで煮込んだような性格と認識されてるってすげぇーな」

 

「テメェのボキャブラリーはなんだゴラァ、殺すぞ」

 

「上鳴の言葉のチョイスはともかく、ヒーローとは思えないな言葉ではあるな(笑)」

 

そんな事を話していた平和(?)な車内だったが救助訓練での説明をスペースヒーロー13号が行っていると当然、照明が落ち周囲は暗くなると噴水近くが嫌な感じがしてきた。そこには黒い渦のようなものが出現しそこから手を体中につけている男を先頭に何人もの人間がそこから出現してきた。

 

「ひと塊になって動くな!!13号は生徒を守れ」

 

「何だアリャ!?また入試ん時みたいなもう始まってんぞパターン!?」

 

「そんなわけあるか!?アイツらは(ヴィラン)だ。何があるか分からない。全員周囲を警戒しろ!!どんな攻撃が来るのかわからない」

 

俺は周囲を警戒しながら敵を注視した。見た感じでは雑魚が殆どだがあの手を体に付けた男とモヤがかかった人間、それに脳味噌を晒した筋肉隆々の黒の異形型(?)がヤバいな。存在感が違う。1人なら個性次第で対処可能だが全員が無事の状態で引かせる自信はないな。先生に任せるか。

 

「敵!?バカだろ!?ヒーローの学校に入り込んでくるなんてアホすぎるぞ!!」

 

「いや、かなり計画的だぞ。アイツらは。多分、侵入者用センサーの無効化を行い、多分カリキュラムを把握してここに侵入してる。見たところ、名持ちヴィランはいないだろうがこれだけ人数集めてやがる」

 

「グリードの言う通りだ。これは何らかの目的があって用意周到に画策された奇襲だ」

 

だが、この違和感はなんだ?確かに用意周到だ。限定的空間に閉じ込めて生徒(足手まとい)がいる状況でオールマイトを倒すといった所だろうが雑魚をいくら集めてもオールマイトには意味がない。なら、あの黒い筋肉隆々のあいつが切り札か?

 

「13号、避難開始!学校にで連絡試せ!センサーの対策も頭にあるヴィランだ、電波系のヤツが妨害している可能性もある。上鳴お前も個性で連絡試せ!!」

 

「無駄だ、相澤先生。まずはそのジャミングしているヴィランの特定しなければ、直接外と連絡した方が早い。飯田を先行させて逃げる方が確実だ」

 

「やらないよりやったほうがいい。それに俺が奴らを引きつける」

 

「先生は!?一人で戦うんですか!?あの数じゃ、いくら個性を消すっていっても、イレイザーヘッドの戦闘スタイルは敵ヴィランの個性を消してからの捕縛だ、正面戦闘は・・・」

 

「一芸だけじゃヒーローは務まらん」

 

相澤先生の個性は抹消だが対象を視界内におさめていないと効果がない。1対多は不向きだろうが出来ないわけないだろう。不得意分野ではあるだろうが

 

「13号、任せたぞ!!」

 

そう言って相澤先生はヴィラン達に向かった

 

 




No.048 発香少女像
ランクA カード限度枚数15 出現限度枚数15
あなたにとって最も心地良い香りを出す少女像。そばにいるだけでストレスが解消され元気になる


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USJ襲撃 飛ばされた俺達

今回は色々独自というか出したかった要素出せたと思います。


「初めまして、我々はヴィラン連合。僭越ながら・・・この度ヒーローの巣窟・雄英高校に入らせて頂いたのは、平和の象徴オールマイトに息絶えて頂きたいと思っての事でして」

 

13号の付き添いで外に出ようとしていた俺達の前に転移系の個性を持っている黒いモヤが先回りを行い立ちふさがった。どういう個性かわからないな?靄を媒介に転移出来るのか?

 

「しかし、本来ならばここにオールマイトがいらっしゃるはずですが、何か変更あったのでしょうか?まぁ、それとは関係なく・・・」

 

やはりオールマイトを狙った犯行か。オールマイトの弱体化の検証とあわよくば殺せたら殺すといった感じか?なら、あの雑魚共は使い捨てだろうが・・・しかし、それなら転移系の個性なんて希少な個性をこの場所にとどめるメリットが思い浮かばないな。替えのききにくい個性のはずだ。

 

しかし、ブラックホールの個性は制御が難しそうだからこの状況じゃあ扱いにくいだろう。最悪、本気で叩きのめさないといけないな。だが、その考えもこのクラスでは悠長だった

 

「私の役目はこれ「その前に俺たちにやられることは考えてなかったか!?」馬鹿野郎、お前ら、13号の個性範囲に入るな。巻き込みを気にして発動できないだろうが!!」

 

爆豪と切島が黒いモヤに向かって突撃した。勇猛果敢と言えば聞こえはいいが今の状況じゃ全員を危険に晒す蛮勇でしかない。クソ、他人を気遣いながらだからかテンポが悪くなる。

 

「危ない危ない、生徒といえど優秀な金の卵」

 

だが、情報は手に入った。全部が靄できるわけじゃない。実体部分が存在しているはずだ。そこを狙えばいい

 

「駄目だ、どきなさい二人とも!?君も!?」

 

「グリード!!」

 

「触れた!!お前らの戦力と個性、オールマイトの殺害方法を教えやがれ!!」

 

「教えるとおおもいですか?」

 

「いいや、聞いただけだ」

 

ああ、そんなわけないと思ってるが()()()()()は手に入った。これは利用できるな。てか、この程度はねのけれないとやっていけないだろう。ヤバくなったら助けるつもりだが

 

「散らして嬲り殺す」

 

黒いモヤがそう宣言するとクラスメイトを靄の中に包み込んだ。暗闇に包まれて浮遊感と共にどこかに飛ばされた

 

「大丈夫か!?」

 

俺は飛ばされた場所の警戒及び状況判断をしながら飛んできたクラスメイト、八百万さん、耳郎さん、上鳴を心配した。出た場所は山岳地帯と言えばいいのか?岩が剥き出しになり遮蔽物が数多く存在するといった感じだな。まぁ、知ってはいたが雑魚(ヴィラン)が複数人囲みながら近づいてくるが・・・

 

「大丈夫ですわ」「こっちも大丈夫」「平気だぜ」

 

「なら、戦闘態勢に入れ、八百万は武器の生成。長物をいくつかと電気の通りやすい細いワイヤーを何本か上鳴に渡してくれ。耳郎は刃物を持っていないヴィランに対してのみ個性を使用、上鳴は避けつつ接敵したなら放電しろ」

 

前回の戦闘訓練で得た個性の特性を考慮しながら指示を飛ばした。こうすればそれなりには戦えるだろう。上鳴はともかく耳郎さんや八百万さんはなんだかんだで度胸あるし

 

「わかりました、耳郎さん、グリードさん、上鳴さん。これを」

 

「ありがとう」

 

「サンキュー、やったるぜい」

 

そう掛け声とともにヴィラン達と戦ったがヴィラン側も俺以外のヒーロー側も見事に素人の戦いといったらいいのか動きは遅いし狙いも大雑把。普通に話しながら戦っていた。まだ、八百万さんと耳郎さんはマシと言えなくもないか。ただ、恐怖に支配されて動けないといったことが無いのが救いかな

 

「怖ぇ~、マジ今、三途が見えたまじ!!何なんだよコイツラはどうなってんだよ!!」

 

上鳴みたいに恐怖を口にしながら逃げるだけでもマシと思うしかない

 

「上鳴、いや電バカウルセェ。この程度の相手に怖がってたら先が思いやられるぞ。さっさと倒して相澤先生か13号先生に合流しないと」

 

「グリードの言う通りだよ、上鳴。男の癖にウダウダと言ってないで戦いなよ」

 

「3人とも、グリードさんは別ですわね。今はこの数をどう切り抜けるかですわ」

 

はっきり言えば他の所もこの程度のヴィランしかしいないから問題ないだろうが・・・組み合わせ次第でやばいかもしれないな

 

「さっさと片付けるか・・・俺、上鳴である程度引きつける。八百万、絶縁体シートどのくらいで出来る?」

 

「・・・30秒お待ちください!?」

 

「はぁ、何言ってんだグリード!!俺達だけで、この数を相手にするのかよ!!」

 

「黙れ、上鳴。耳郎は八百万のサポートを頼む」

 

「わかった」

 

「だからか聞けって「ウルセェ、金玉ついてんなら女守る度胸見せやがれ」クソ、わかったよ。かかってこいや」

 

余りにも女々しいこと言う上鳴に対して恫喝するとなんとか覚悟を決めたのかヴィラン相手に受け取ったワイヤーの何本かを叩きつけながら戦った

 

ある程度、と言っても1分も戦わないうちに3分の1程度は俺の徒手空拳で身動きが取れない程度の打撃を与えて戦闘不能状態にした。少し削り過ぎたかまぁ、これで十分か

 

そう思っていると八百万さんの背中から耳郎さんと一緒に入っても余るぐらい灰色のシートが出現した。すぐできたな

 

「上鳴、俺のことは気にせずに個性の許容範囲ギリギリ、ショートしない程度の電撃をぶちまけろ」

 

「そういうことか!!さっきは良くも言ってくれたなグリード!!」

 

「掛け声がおかしいい、だだろううが!!」

 

体が痺れながらも戦闘不能になってないヴィランがいないか警戒しながら上鳴の電撃を受けた。強力な電気治療を受けている気分になりながら

 

「全員倒せましたか?グリードさんも無事ですの?」

 

「ああ、見えている範囲の敵は上鳴の電撃にやられて倒れてる。そっちは無事か?」

 

「大丈夫、ただグリード、絶対こっち見るな。八百万、胸が見えてる隠さないと!!超、パンクになってるから

 

「耳郎さん、どうして小声で話してるのですか?」

 

「あー、大体察した。見たい気持ちは多分にあるが流石に悪い。後、八百万もう少し自分の体の価値を考えてくれ。予想で話すが今の姿を大金払ってでも見たいというやつは5万といる。だからせめて布でも巻いて隠してからこっちに来てくれ」

 

さて、八百万さんの裸シーンが見えないのは血涙が出るほど残念だがまだいるヤツにいかに想定が甘いか知らしめてもらわないとな




No.009 豊作の樹
ランクS カード限度枚数10 出現限度枚数5
ありとあらゆる果物が実る樹。どんなに収穫しても次の日には樹いっぱいに果物が成る。 果物の種類と数はランダム


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USJ襲撃 偽りの危機と貧富サンドイッチ

いやー、書きたかった部分がかけた。しかし、なかなかのご都合主義展開かな?でも、悔いはなし


「手、上げろ。個性は禁止だ。使えばこいつを殺す」

 

「すまん、捕まった」

 

「グリードさん」

 

俺は首根っこを掴まれながら手を上げて八百万さん達に謝りながらヴィランの指示に従っていた。なんで、捕まったかだって地中に隠れていたヴィランのいる前で()()()()捕まりやすい様に立ちふさがり気づかないふりをして八百万さんや耳郎さん、ショート寸前の上鳴にいかないよう囮となった。ここでの対応も見たいのもあったし他は多分大丈夫そうだからもある

 

はっきり言えば緊張感がなかったの一言だよな。雑魚とはいえヴィランを相手にしているとはいえ戦闘における思考の遅さ、判断力、危機管理能力の稚拙さが物語ってた。上鳴は自身の個性の把握不足、耳郎さんは緊張感の欠如、八百万さんは個性に対する瞬発力というか対応力が目立った。それをわからせるために隠れていたヴィランを利用してその足りないモノを知ってもらおうか

 

「そっちへ行く。決して動くなよ」

 

「助けてくれ」

 

とはいえ、演技とはいえみっともない真似を美女の前で晒すのは嫌だがここはプライドを横に置いといてどうゆう動きをするのか見たい。3人とも手を上げて動かないか?てか、横でバチバチ個性を放つなよ。煩い

 

「上鳴もだけどさぁ、電気系って生まれながらの勝ち組じゃん。だって、ヒーローでなくてもいろんな仕事あるし引く手数多じゃん」

 

「おい、耳郎。いきなり何言ってんだ!?この状況わかってる!?グリードが捕まってんだよ」

 

上鳴の言う通りだが悪くない手ではあるな、耳郎さん。言葉で注意を逸してその間にブーツに埋め込んでるアンプに接続して救出する算段か。悪くないが分かりやすい手だ。それに八百万さんも耳郎さんをそんなに見ているとなにかやっていると察せられる

 

「上鳴は黙ってて。純粋な疑問ね。なんでヴィランなんかやってるのかなって。答えたくないのならそれでもいいんだけど」

 

「やめろ!!気づかないとでも思ったのか?」

 

俺に対して電気を放つな痒い。やっぱりバレたか。多分、ここらへんが八百万さんや耳郎さんの限界かな?上鳴はもう既にキャパオーバーしてるぽいし。耳郎さんもそこでプラグを戻すのは悪手だ。ここはヒーローの卵とはいえ攻撃すれば助けられるギャンブルアタックが正解だろう。まぁ、入学して1ヶ月も立っていない素人同然なら仕方がないか

 

「あーあ、ここまでかな?なぁ、ヴィラン。死ぬなよ?」

 

「おまえ、人質の癖になにいっグェ」

 

突然、俺を人質にしていたヴィランが顔面から地面に叩きつけられその瞬間にヴィランの頭をサッカーボールに見立てて強烈なキックを食らわした。その衝撃でヴィランがつけていた骸骨型のヘルメットが破壊され白目を向いて気絶していた。ふぅー、スッキリした!!

 

「いやいやいや、抜け出せたのかよグリード!!なんで、捕まったんだよ!!てか、抵抗しろよ!?」

 

「そうですわ、グリードさん。どうして、あんな危険な真似したのですか?」

 

上鳴と八百万さんはそう聞いてきたが耳郎さんだけは少し考え込んだ後、

 

「グリードは多分だけど、あたし達の駄目なところを教えてくれようとしたんじゃないのかな?」

 

「どういう意味だ耳郎。こんな状況でやるか普通?」

 

「こんな状況だからだよ、上鳴。俺から見れば全員危機感がなく、状況判断も遅い、さらに危険の想定も甘すぎる。それを分からせるためと危なくない程度の危険に晒す為にワザと捕まって対応を見ていた」

 

「グリードがそう簡単に捕まるとは思ってなかったからね。なにせ戦闘訓練で轟の氷結で拘束された足の怪我をものともせずに戦ったあんたが抵抗せずにあたし達に助けを求めるのがおかしいと思った」

 

「評価ありがとう、耳郎。ただ、3人の対応は悪いの一言だな。上鳴はオロオロして一切助ける算段が出来てない。八百万も耳郎の考えを読んだまではいい。だが、注視しすぎだそのせいでバレた可能性がある。そして、耳郎は指摘されたとはいえそのまま実行するべきだった。」

 

「それではグリードさんが・・・」

 

八百万はそう言ったが前提条件が違う。仲間を思う気持ちは大切だがそれは目の前のことだけではなく他の飛ばされた仲間(クラスメイト)にもいえる

 

「民間人ならともかくヒーローとしてあそこに立っている。あの状況なら俺の怪我もしくは命は二の次だ。あいつが電気系個性でジャミングを行っていた可能性は高い。それなら、そいつを倒して外にいるプロヒーローの教師達を呼ぶのが最短で最善の手だった」

 

そう言いと3人とも黙ってしまった。少しは理解してくれただろう・・・!?水柱が見えた。ありえるのは緑谷がいる場所か?他の所は入口と噴水広場付近が苦戦してる。急いだほうがいいな。この三人をここに残すのは不安だが一緒に行くと遅くなる。なら・・・

 

「急いでいかなければやばいかもしれない」

 

「どうやって行くんだよ?」

 

「一番速い方法が上鳴をおんぶして耳郎さんと八百万さんは俺が抱き抱えて一緒行くのが一番早いんだが・・・」

 

「グリードそれってあんたに抱きつけってこと!?」

 

「恥ずかしいですわ」

 

まぁ、耳郎さんと八百万さんはそういう反応になるよな。もちろん、それより速く行く方法があるけど俺だってご褒美展開がほしい(血涙)それにサービスシーンを見なかったんだこれぐらいの役得があってもいいだろ!!

 

「それが一番速い(大嘘)方法なんだ。他のみんなの状況も気になるし。この方法が一番危険が少ないし。駄目かな?」

 

「分かりました、グリードさんを信じますわ」

 

「八百万、騙されてそうだけど。グリードあんたエロいことしたらただじゃ置かないから」

 

「もちろん」

 

そう言って八百万さんと耳郎さんが抱きついてきた。八百万さんはとても瑞々しく貼りのあるたわわな2つのメロンが存在感を示されとても幸せな感触が左上半身から堪能し、耳郎さんは控えめの感触ながら存在を示してきて顔を赤くしながら埋めてくるのはとても庇護欲を駆り立てられる。もちろん、上鳴をおんぶした。チョークスリーパーをかけられてるような気がするが気のせいだろう。

 

「しっかり捕まってろ。最速で行くぞ」

 

俺はそう宣言し怪しいまれない程度の速度で急いだ。この時間は素晴らしいかったとだけ言っておこう

 




No.007 身重の石
ランクS カード限度枚数10 出現限度枚数5
重さ3kgのこの石を、1ヶ月間肌身離さず持っていると、達成の1週間後に男女問わず必ず身籠る。 男石と女石の2種類あり、産みたい性別の石を持つ


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USJ襲撃 英雄の片鱗

ようやく、直ぐに回収出来るフラグが色々建てられて満足している作者です。意外と感想でサンドイッチのけんが来なかったのが不思議に思ってます。
あと、感想がなんでもいいので欲しいですorz

追記
少し変更して相澤先生は気絶していることにしました
基本的な流れは変わっていませんのであしからず


俺は両側に美女二人を抱え、背中にはチャラ男を背負いながら山岳地帯から噴水広場まで最短距離で駆け抜けた。その速度に3人は驚いていたようだが

 

「嘘でしょ!?3人抱えてなんであんなに速く動けるの!?(結構、ガッチリしていてなんかドキドキするし。速くついてほしいようなそうでないような・・・何考えてるのうちは!?)」

 

「そうですわ(どうしてでしょう、何故かグリードさんの腕の中にいるととても気分がいいのですわ。)」

 

「すげぇ~、本当に増強系の個性も持ってねぇのか?」

 

「そんな個性持ってるわけ無いだろ、上鳴。後、3人とももうすぐ、噴水広場につくぞ」

 

俺は噴水広場の様子を遠くで感じながら警戒の意味を込めて言った。感じとしては雑魚はほとんどやられてるだろう。転移系個性はいないっぽいがあの手をつけたヴィランと黒い筋肉隆々のヴィランは相澤先生と戦っているぽい。

 

「3人とも気をつけろ、さっきまで戦ったヴィランとは桁が違うぞ。油断してると簡単に殺されるくらいには強い可能性があるぞ」

 

「そんなことも分かるのかよ、どうなってんだよ!?」

 

「いや、初見で見たときに感じた感想だからな。上鳴、八百万さん、耳郎さんも経験を積めばそれなりに相手の力量は分かる・・・!!相澤先生!!」

 

そんな説明をしながら噴水広場につくなりそこには黒色の肌の筋肉隆々のヴィランが相澤先生を組み伏せ片腕を手で踏み潰し血だらけにしていた。眼からも血のようなものが流れてやがる。やっぱり、相澤先生の個性では相性が悪いか!!

 

「個性を消せる。素敵だけどなんてことはないね。圧倒的な力の前ではつまり、ただの無個性だもの」

 

「「「相澤先生!!」」」

 

「緑谷達も来ていたか!?八百万さんたちは緑谷達と合流して警戒を怠るな!!」

 

まるで無邪気な子供のように残酷にも感じる言葉が放たれた。そんな事も気にならないほど流石に危険な状態に追い込まれてる相澤先生の救出及び相性が悪いヴィランとの戦闘にクラスメイトを心配する余裕があまりない。さっきのサンドイッチでやる気も十分だ

 

「おいおい、ガキどもが集まってきやがった!!やっぱり、雑魚共じゃ、殺すことできねぇじゃねぇか」

 

「黙ってろ、駄々っ子みたいに喚いてんじゃねぇ!!ブック、ゲイン」

 

俺はただ喚いてるだけのヴィランに悪態をついたあとバインダーを呼び出しカードから2つの禍々しい変型ナイフを出現させた。本当はあまり使いたくなかったがそうも言ってられない

 

「その汚らしい手を退けやがれ!!切り飛ばしてやる」

 

「脳無!!」

 

「・・・」

 

俺は黒色の筋肉隆々のヴィラン・・・脳無の左腕を2つのナイフで簡単に斬り裂き宙に舞う。それを見た手をつけたヴィランはありえないものを見たように驚愕の顔をして叫んだ。そんなことを気にせずそのまま、斬った勢いのまま地面に手をつき、その反動を利用して左腕を斬り裂きさかれバランスを崩した脳無の顔面を両足で蹴り上げた。その反動で馬乗りになっていた状態が解除され相澤先生を抱きかかえてなんとか救出した。どうやら気絶しているようだ

 

予想通り、硬い筋肉に覆われて予想以上に切りにくい上に予想外にバランスを崩さず倒れなかった。なんとか助け出せたがもう少し過小評価してたらやられていた。八百万さん達のことあんまり言えないな。まだ、舐めてるな。彼奴等は今はネームドヴィランじゃないが舐めてかかっていい雑魚ヴィランじゃない

 

聖水(ホーリーウォーター)オン」

 

「相澤先生は大丈夫なのかよ!?」

 

「峰田か。傷を直したとはいえ重傷だった体をギリギリ軽傷まで治した。俺が時間稼ぎをしないといけないな」

 

聖水(ホーリーウォーター)の効果は確かに有効だが危険な状態を脱する為のものだし二度連続使うには勿体ない。

 

「何を言っているの??相澤先生でも太刀打ち出来なかったんだ。ここは逃げることを優先して」

 

「はっきり言って脳無とかいうヴィランの速度に追いつかれないほど早く移動できるか緑谷?・・・クソ、再生持ちかよ。面倒くせぇな。俺なら時間稼ぎなら幾らでも稼げる。だから、じっとしてろ。それかスキを見つけた上でヴィラン共にバレないように上にいる連中と合流しろ」

 

「ですが、それではグリードさんを見捨てることになりますわ」

 

「そうだぜ、こんだけ人数いるんだなんか考えれば・・・」

 

「瞬殺されるのが関の山だ」

 

手をつけてるヴィランはどんな個性があるかわからないが脳無ならなんとでもなる。再生持ちであの剛力は脅威だが狡猾さはない。それならと思っていたが突然、黒いモヤのヴィランが突然現れた!!ああ、釘付けに出来るか??

 

「死柄木弔・・・」

 

「黒霧、13号を殺ったのか?」

 

「行動不能には出来たものの散らし損ねた生徒がおりまして1人逃げられまして」

 

いい情報を聞いた。誰が呼びに言ったか知らないがよくやってくれた。これならコイツラを釘付けにしていれば外にいる最低1人のヒーロー(教師)が来てくれる。オールマイトが来てくれるのが最上か?いや、最悪かもな。しかも、手がついたヴィラン・・・死柄木弔が苛ついてる(笑)いいぞいいぞ、冷静さを失って無差別に襲うのなら面倒くさいが執拗に俺を狙ってくれるなら時間稼ぎは容易だ

 

「流石に何十人ものプロ相手じゃ敵わないゲームオーバーだ・・・今回はゲームオーバーだ。帰ろっか」

 

コイツラ、馬鹿なのか?もう少し小声で話せばこっちは外でヴィランが暴れて引き付けていないことも分からないまま精神的疲労もさそえたのに。しかし、()()()()()()()か。死柄木弔(コイツ)、精神がガチでガキだな。言動からもそうだがまるで自制心が緩い子供そのものだ。上手く物事が進まないと当たり散らし、簡単に諦める。帰ろうとしているがまだ油断は出来ない。突然、突拍子もない行動をしそうだ

 

「あっそうだ。帰る前に平和の象徴としての矜持を少しでもへし折って帰ろうか!!脳無もやれ!!」

 

「させるわけ無いだろうが!!」

 

「グリード!!」

 

死柄木と脳無が相澤先生と緑谷達がいる方に高速で動き、危害を加えようとした瞬間に右腕で脳無の剛腕とも言える右フックを受け止め左手で死柄木の動きを封じるためにナイフを捨ててヤツの手を掴んだ。まるで恋人繋ぎ(錯乱)のように握りあった。

 

くっそ、なんとか右腕は辛うじて折れずに済んだがヒビは入っただろうし、左手も死柄木の個性なのか皮膚が爛れまるでそこから崩壊していくように崩れていっている。

 

「くそ、邪魔してくるな!!雑魚キャラの分際で」

 

「それすら倒せないお前はそれ以下だな(笑)おらよっと」

 

「脳無、そいつを殺せ。黒霧!!」

 

俺はそう言うと左手で掴んでいた死柄木を思いっきり遠くへ投げ飛ばした。そのまま脳無は俺に殴りかかってきたがこれぐらいなら本気を出せば防げると思って脳無の方を向き右足を軸にしようと踏み出すとまるでそこに地面がないような浮遊感を感じた。直ぐに視線を見るとまるでそこには地面がないかのようになにかの空間があった。黒霧の個性か。

 

そう思考しながらも直ぐに脳無の攻撃を見ると両手を組んでまるでハンマーのようにして振り下ろそうとしていた。・・・あ、これは死んだかも。そう思い全力で命だけ助かるような体勢になったが

 

「これ以上やらせるか!!SMASSH!!」

 

そう後ろからの叫び声とともに脳無の巨体が後ろに倒れていった。そして、そこには両腕を赤く腫らしながらずぶ濡れの緑谷が目の前にいた

 

 




No.1002 透視(フルラスコピー)
ランクF カード限度枚数150
1分間の間、遮断物に遮らずに対象の視認できる


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USJ襲撃 

すいません、ちょっと雑になってきたため一週間ぐらい更新ストップさせて頂きますOrz
決して失踪等はしないつもりなのですが今回書いていて雑くなっているのが自分の鈍い感性でもヒシヒシと感じています。
本当に申し訳ない
後、感想で別に批評等されて落ち込んでいる等はないのであしからず


「大丈夫か!?助かった!!」

 

俺は右足をすぐに引き抜き両腕を犠牲にしながらも俺を助けた緑谷の胴部分を抱えて相澤先生や八百万さん達がいる方に下がった。完全に油断した

 

「クソ・・・子供で脳無の腕を切り裂いたり殴り飛ばしたりする個性を持ってるなんて聞いてないぞ!!」

 

「死柄木弔、そろそろ逃げないと」

 

「そんなことわかってる!!・・・子供1人殺れないなんてクソゲーにも程があるだろう」

 

ああ、クソ。あんなこと言ってるがこっちが言いたい位だ。この程度の縛りプレイで(残機)を無くすような油断、いやミスをするなんて御坂とやってたらこんな大きなミスなんかしようものなら袋叩きにあってたな。

 

バコーン

 

突如、扉が破壊される音が施設中に鳴り響いた!!まさか、もう、救援のヒーロー(教師)が来てくれたのか!!しかし、誰が来たんだ?

 

「もう大丈夫、私が来た!!」

 

 

「「「オールマイト!!」」」

 

「・・・コンティニューだ」

 

そこにいたのはオールマイトだった。・・・戦力としては最上だが逃げようとしていたヴィランの目標対象が来たため最悪の登場と言える。他のクラスメイトはとてつもない安心感があるだろうが俺には来てほしくない増援だった。死柄木が継続させる気になりやがった

 

「大丈夫か、少年少女!!」

 

「オールマイト、状況としては相澤先生は脳無の攻撃によって気絶しているが俺の個性で軽傷まで回復していて、俺と緑谷以外はほぼ軽傷ですんでいる」

 

オールマイトが一瞬で階段の頂上から俺たちが固まっている場所に瞬間移動したかのように移動してきた。どんだけ速いんだよ!!目で追えたが反応が出来るか不安な速度だ

 

「緑谷少年は両腕が折れているようだ。伴少年も左手が爛れているようだ。ヴィランの個性か?」

 

「オールマイト、手のついたヴィランの個性は手に触れると腐食か物体の崩壊させる個性持ちで脳みそヴィランは僕のワン、全力で少し仰反る程しか効かなかった。多分あいつ・・・」

 

「緑谷少年、ありがとう、もう十分さ。大丈夫。みんな、相澤君を連れて入り口に避難してくれ」

 

全員、オールマイトの指示に従って入口の方に避難しようとしたが俺は残ろうとした。それを言ったら全員に反対された

 

「何いってんだ、グリード!!ここはオールマイトに任せようぜ。足手まといになるだけだ!!」

 

「そうだぜ、グリード。いくら戦闘なれしてっからってオールマイトの邪魔になるだけだ」

 

「峰田ちゃんと上鳴ちゃんの言う通りよ。ここはオールマイトに任せましょ」

 

「そうですわ、私達が避難することによってオールマイト先生も安心するはずですわ」

 

言ってることは正しいがそれはヴィランがあれだけならの話なんだよな。オールマイトがいないせいで隠し玉を出してないだけかもしれない。それを考えると俺がいたほうが援護できると冷静に考えた結果なんだが

 

「グリードはまだヴィランがあれだけじゃないと考えてるの?それでも危険だし、邪魔になるかもしれないから逃げたほうがいいとうちは思うんだけど・・・」

 

「耳郎さんの言う通り、逃げたほうがいいと思う(それにこの中で僕だけがオールマイトの秘密を知っているんだ。それでもオールマイトは大丈夫と言ったんだ。信じないと)」

 

「なら、先に入口付近まで行ってくれ、ついたらそっちに向かうとしよう。俺はヴィランが来たときに足止めをする。この中でマトモに戦えるのは俺だけだ。それなら納得してくれるな」

 

その言葉を聞いて渋々ながら全員納得してくれた。まぁ、嘘はついてない。いつ向かうかはこっちの自由だからな

 

 

「そうだ、緑谷腕を出せ。・・・これでマシになっただろう」

 

「ありがとう」

 

「さっさと行け」

 

俺は助けてくれた緑谷に聖水(ホーリーウォーター)を使い腕を治した。見た感じ骨折や鬱血等は治ったみたいだ。緑谷を見てると若干イライラする。いや、緑谷は一切悪くないんだが完全に俺の性格みたいなものだからな。

 

「伴少年、緑谷少年達と早く逃げなさい。ここは私が・・・」

 

ヴィラン達に聞こえないように言いますがその弱体化している体でオールマイトを殺す算段を建てていてそれをできるかもしれないヴィランがいるのに戦えますか

 

何を言っているんだい、伴少年。私は大丈夫さ。早くいきなさい

 

否定するよな。だが、ここで平和の象徴が死なれたら本気で困る。俺の今後のヒーロー人生がハードになるかもしれないからな。

 

「俺はさっきの脳無と呼ばれる脳みそが露出しているヴィランを斬り捨てるぐらいは出来るんですよ。それに・・・」

 

「黒霧、例のやつを出せ。このままオールマイトを殺す」

 

「死柄木弔・・・仕方がありません」

 

「増援を呼んだみたいですし」

 

小声でオールマイトと言っていると黒霧がどこかから脳無と似た白色の筋肉隆々のヴィランを呼び出した。2Pカラーでのキャラ使い回しか?どんな個性があるのかわからないが似たような個性ならオールマイトだけでは勝てないぞ

 

「いけ、脳無共!!オールマイトとそこにいるメガネを殺せ!!」

 

「SIT!!私が!!伴少年!!!」

 

「腸ぶち撒けろ!!!」

 

俺はオールマイトの静止を振り切り脳無達に向かって攻撃を仕掛けた!!




今回はお休みです


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