エルムの孤軍奮闘記ですわッ!!!! (白金古屋)
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変態さんですわ?
二次創作に手を出してみました。皆様の暇つぶしになれば幸いです。
ちょっとした、設定の食い違い等は、温かい目で見逃して下さい。
「キュキュー。キュキュキュキュー!」
「キュキュ・・・キュキュッキュ」
「んむ?」
アタシはエムルですわ!今、おとーちゃ・・・カシラに呼ばれて、兎御殿に来てるですわ!けど、なんだか皆が騒がしい気がしますわ。
「あ、エムルねぇ!」
「エヌハ」
お首を傾げていたら、エヌハに声をかけられましたわ。エヌハは、アタシの妹だけどもシークルゥお兄ちゃんの影響で、開拓者さん並に色んなとこに行ってるから兎御殿で会うのは久しぶりなのですわ。
「エヌハが兎御殿にいるなんて珍しいですわ。皆も騒がしいですし、なんかあったですわ?」
「あれ?エムルねぇ聞いてない?なんでも、あの夜の帝王に認められた開拓者さんが現れたんだって!面白そうだから、帰って来ちゃった!」
「へぇですわ」
なるほど、夜の帝王に認められたという事は、かの帝王に一個体として認められたという事。それは、確かにヴォーパル魂たぎるお話ではありますわ。
でも、神代の加護を持つ開拓者さん達の中には、開拓者さん特有の粘り強さで夜の帝王に認められた方も何人かいるですわ。今の兎御殿のざわめきには、少し足りない気もしますわ。
「ふふん。エムルねぇ不思議そうな顔してる!なんでも、その開拓者さん。ものすごいヴォーパル魂溢れてるって噂なの!」
「ほうほうですわ」
「かなり弱い肉体みたいなんだけど、夜の帝王相手に一歩も引かずに!」
「ほうほうですわ」
「夜の帝王との戦いで一撃も食らわずに何百回も致命の一撃を当て続け!」
「ほうほうですわ」
「なんと!夜の帝王の呪いを二箇所も貰ったんだって!」
「ほうほうですわ!」
なるほど!それは、かなりの御仁ですわ!一度お会いしてみたいですわぁ・・・。
「そういえば、エムルねぇ。なんか用事あって来たんじゃ?」
「あ!カシラに呼ばれてたの忘れてたですわ!じゃあエヌハ!帰って来たならおねーちゃん達にもあいさつしてくですわ!」
「じゃねー!」
さて、おとーちゃ・・・カシラのところに急ぐですわ!
♢♢♢
「おぅエムルぅ・・・やっと来たかぁ」
「お待たせして申し訳無いですわ」
兎御殿の奥、謁見の間でおとーちゃ・・・カシラの前に座りましたわ。
「噂ぁ聞いたか?」
「夜の帝王に認められた開拓者さんの事ですわ?」
「おぅ。知ってるんなら話は早ぇ・・・。話を聞く限りでも、中々のヴォーパル魂よ・・・。俺ぁそいつに興味が湧いた。そこでだ。そいつをこの兎御殿に招待しようと思ってな」
「兎御殿にですわ!?」
驚いたアタシは、思わず聞き返しちゃいましたわ。今まで、開拓者さんかどうか問わず人間さんが招待された事なんて初めてですわ。
「おうよ。で・・・エムルよ、おめぇを呼んだのは他でもねぇ。その開拓者の道案内を任せようと思ってな」
「アタシですわ!?」
おとーちゃんの言葉にさらに驚いたアタシは、思わず飛び上っちゃいましたわ。まさか、例のお方に会う機会がこんなに早く来るとは思わなかったですわ!
「おうよ・・・。今ぁ
「え、えへへへへ」
「どうだ?引き受けてくれるか?」
「任せて欲しいですわ!!」
おとーちゃんに与えられたおしごと!しかも、ヴォーパル魂溢れたお方の道案内ですわ!舞い上がったアタシは、二つ返事で引き受けましたわ。
♢♢♢
さて、その開拓者さんを案内するに当たって問題が一つありましたわ。アタシその開拓者さんの事なーんにも知らないですわ。
「そんな時は聞き込みですわ!」
アタシは、自慢のお耳を揺らしながら、ヴォーパルバニー達にその開拓者さんの事を聞きに回ったのですわ。
・証言1
「キュキュ。キュ。キュキュキュキュ。キュキュッ」
「なるほどですわ」
・証言2
「キューキュ!キュキュキュキュッ!キュキュー!」
「なるほどですわ」
・証言3
「キュキュキュキュ。キュキュッ」
「なるほどですわ!」
さて、皆のお話をまとめると・・・
おなまえは「サンラク」さん。今は、セカンディルにいるみたいですわ。そして、鳥さんの被り物をしていて、装備は、二刀の短剣と腰巻きだけですわ。ふんふんふん。なるほどなるほど・・・・・・。
「変態さんですわ?」
エヌハ出してみたくて無理矢理出したけど、絶対キャラ違う気がする。実の妹秋津茜ってどんな感じなんだ・・・?
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