ガンダムビルドファイターズ AMBITIOUS外伝 狼の再起 (二代目神野礼)
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第一話 輝く瞳とスランプと
……短いけど。
月面都市エアーズ上空。
仮初とはいえリアリティを伴うこの戦場では2機のMS…いやガンプラが戦っていた。
「クッ……流石に手強い…!」
押されているのは白い連邦カラーのガンダムmk-Ⅴ。
「いやいや、こっちも中々危ないんだよ?レイカちゃん。」
押しているのはEx-Sガンダム。
原作…ガンダムセンチネルを知っている者ならば違和感を覚える状況。
「ぐっ…」
Ex-Sのビームカノンによってmk-Ⅴの左腕がシールドごと吹き飛ばされ。
「これで…トドメ!」
ビームスマートガンが向けられる。
「くっ…うおおおおーーーっ!!」
mk-Ⅴはビームサーベルを抜刀し、突撃をかける。
「破れかぶれ…?いや、これは…なるほどね。」
ビームスマートガンから膨大なメガ粒子が解き放たれる。
「こ…この瞬間を待っていたんだーーーっ!!!」
トビア・アロナクスの名ゼリフを半ば無意識に言いながら、右足で受けた。
「なるほど反動で…!」
右足は融解、爆発するも、その反動で回転をかけてビームスマートガンを斬り飛ばす。
だが。
「でも、惜しかったねぇ。」
「!?アラート……!?」
アラートの鳴った方に意識を向けた途端、メガ粒子の奔流にmk-Ⅴの上半身は飲み込まれた。
「……完敗です。」
目に見えて落ち込むレイカ。
「こっちもギリギリだったから辛勝だよ。」
「いえ……リフレクターインコムの射出に全く気づかなかった時点で…いえ、そうさせた戦法を採ってしまった時点で完全に負けt」
突然頬を両手で挟まれ、タコのような顔にされる。
「あーもう!あんたの頭はそんな簡単に下げていいものじゃないでしょ?負けたらそれを糧にすればいい!でしょ?星涼学園模型部部長さん?」
「…ふぁ、ふぁい。」
「で、どうなの?感覚掴めそう?」
「……いえ、その……なんというか。」
「インスピレーションは浮かんでこなかった、と。」
「……はい。」
そう。
この時、シンヤ・レイカは。
「彼の憧れであるべきなのに……これでは……」
「ほほ~う?なんか出合いでも…まぁそういう感じのは無いか、レイカちゃんだし。」
全国大会以降。
「一体どうすれば……」
「そこは自分の問題でしょ?」
「はい……」
絶賛、スランプ中なのであった。
「それにしても、付き合ってくれてありがとうございます。」
「いやいや、そこそこ長い付き合いなんだからさ。この後暇?昼御飯食べてショッピング行こうか!!お母さんから言われてるでしょ、『もうちょっとかわいい服着なさい!』って。」
「はい…ほんと、ありがとうございます……ミカミさん。」
はい、今回登場したのは、知ってる方は知ってるあの方。Twitterで許可を頂けたので登場です。
今後も色々な人が登場するかもしれないので、どうぞよろしく。
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