妖精王としてカレコレの世界に転生した もう一つのカレコレ屋 (ikkun)
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三人の救済の軌跡

序章です。

追記
過去編のためにじゃっかん変えました。


僕は、妖精王として、カレコレの世界に転生していた。何故か異宙の

森に神樹が生えていてぼくはその側でひっそり暮らしていた。

命の泉に不死の力は無かったが植物を無尽蔵に育てる水になっていて

それを狙う人々が沢山いたので、撃退してきた。その中には、トッププレデターもいたので逃げ帰った研究員によって恐怖の噂が広まってしまった...そんな中奴らがおかしな研究所を建て始めた。森の動植物をとらえ始めた。流石に看過出来なかったので僕は霊槍をもって奴らを殲滅してやろうと乗り出した。それが運命を変えることになるとは、思わなかった。

 

sideヒサメ

私たちは、実験動物としてこの研究所にいた。私達の体には異宙人の

DNAが組み込まれていた。人類のためと理由をつけて私達はオリジナルの異宙人やキメラといった恐ろしい見た目の生物と戦わされた。

今日もカンナちゃんと一緒に牢屋で寝ていた。

「今日も実験厳しかった...」

「大丈夫?」

「いつになったら自由になるんだろう?...」

そんなことをいっていたとき轟音が鳴ったあとに研究員の悲鳴が響いた。

「妖精王の怒りだー!!!」

side主人公

研究所に侵入ではなく正面から霊槍を叩きつけてのダイナミック突撃

やってみたかったんだよねー。すると研究員たちが慌てふためいていった。

「な 何故だ!もう泉には手を出していなかったのに?!」

は?そんなの決まってる。

「何勝手に俺の森で自然破壊や研究施設建設なんてやってくれてるんだ?気づかれないようスピード工事で建てたみたいだけど、壁ボロすぎでしょ。」

すると研究員が押し寄せ

「怯むな!今こそ、人類の力を見せる時!」

とか言ってキメラや使役した知能の低い異宙人をだしてきた。

ー霊槍第五形態増殖ー

僕は霊槍の形態を変化させ、それらを切り刻む。

そして一部の研究員にも攻撃して数を減らしていく。

そして新人なのであろう研究員が叫んだ 

「妖精王の怒りだー!!」

そして別の研究員が 

「こうなったらまだ調整中だがあいつらに対応させよう」

と言ってきたので

「させるかよ」

と冷酷な声で研究員の腹に風穴を開けた。

そしてまだ残っているかもしれない研究員を探している時僕は出会った。

「誰だ?」

牢屋の中で呆然とおれを見る二人の女の子を...

sideヒサメ

その男の人はとても綺麗な羽を持っていた。まるでアゲハ蝶のような

鮮やかな色だった。

「誰だ?」

白髪で青い目をした男のひとがいった。

「アーシ達は実験動物でこの研究所で無理やり実験させられている。」

カンナちゃんが私を庇いながらそういった。 

「そうか、なら逃してやろう」

男の人はそう言って巨大な槍を浮かばせ牢屋を粉々にした。

そして私達の首輪を破壊して毒がまわる前に槍を綺麗な花に変化させ、

私達に雫をおとした。すると首輪を外しても毒で苦しまなかった。

「これでお前たちは自由だ。」

男の人は無表情でいった。私は咄嗟に言ってしまった。

「どうして助けてくれたの?」

男の人は、

「俺が研究員を殺したのは、俺の森に住む植物や動物を侵略したからだ。だがお前たちはむしろその動植物と同じで苦しめられていたから

たすけた。それだけだ。」

この人が優しいことがわかった。研究所の人と違うぶっきらぼうな優しさ、そして聞いてきた。 

「お前たち名前は何という?」

「はぁ!人に偉そうに聞く前に自分から名乗ってよ!」

「カンナちゃん!」

助けてもらったのに言い返すカンナちゃんに注意する私、しかし名乗ってくれた。

「俺の名前か?そうだな妖精王クリスだ」

クリスさんは、気分を害することもなく答えてくれた。

「私はカンナ!」

カンナちゃんが元気に答え、私もカンナちゃんがくれた名前で

「私はヒサメ!」

自由の一歩を踏み出した。

 

side妖精王

二人に会ったからにはこれからの目的は決まっている

さぁ、ハッピーエンドへの物語の始まりだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




混血のカレコレでカンナとフィーア推しなので救済小説書いてみました。駄文ですので、気楽に読んでくれたら嬉しいです。
フィーアは次に出します。


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救済の軌跡その2

今回はフィーア救済と寿命問題をチートで解決します
取り敢えずフィーアはヒサメやカンナと同じ年齢の設定にしています。



さて、他にも実験体はいるのかと探索していると研究員に出くわしたので問い詰めるともう一人以外別の研究施設で実験しているらしい、拘束してからその場所に向かうと角の生えた女の子が体育座りしながらこちらを見ていた。

sideフィーア

私達は人類の発展の為に作られたもの、そう言い聞かせて実験に耐えてきた。そんな日々があるとき突然壊れた。その人は突然現れて牢屋と首輪をいとも簡単に壊した。

「これでお前は自由だ」

その人は呟いた。

「なんで、私達は人類の発展の為に必要な犠牲ではないんですか?」

「本当の発展に必要なものは、人間と異宙人が真に手を取り合うことだ

お前たちの理不尽な犠牲ではなりたたない」

「なら、私は何の為に生きてるの...」

「それは人生の中探さないといけない...死なずにな」

私はこれまでの時間が理不尽なものだったことを涙した。

side主人公

さて、残り一人も何とか死なせないように救うことができた。

研究所をサンフラワーで焼き払った後三人に行くところはあるのかと

きいた。三人とも首を横にふった。彼女達は実験のために作られた為

命の雫とチートのおかげで寿命は長くなっていたが、親の顔を知らなかった。やれやれこうなったら僕が面倒みるしかないなぁ。

あぁ僕のスローライフがぁ...

そうとなったら早かった。幸い森なのでお風呂は命の泉の深い水溜りで良かったし、食料も野菜や果物は勿論肉、魚も神樹の影響なのか沢山いた。勿論神樹を守ってくれる動物は食べさせなかった。

ある時は人間の町にいって、変化した姿で人間の本や道具を買って使い方を勉強させた。そんな日々を過ごしていた。ある日、三人を危険に晒してしまうことがあった。

sideヒサメ

私達はクリスさんに勉強や人らしい生活の仕方をおしえてもらっていた。

「クリスさん遅いな...」

「食料買い込みしてるんじゃない?ヒサメ沢山食べるし!」

「な!そんなに食べてないよ!腹八分目だもん!」

「あれが八分目なら十二分目はどのくらいなんですか...」

「でもあー、勉強とかしたくないし!必要になるのかなぁ?」

「カンナちゃん問題解くの一番遅いもんね。」

「うっさい!フィーアが早すぎるんだよ。」

「これくらい予習復習してれば簡単です。」

「くっ!」

「あはは!」

そんな日々を過ごしているとき

「グルル...」

「「「!」」」

そんなとき突然現れたの、森を破壊しようとする知性のない異宙人が、

守ってくれる動物や植物も一蹴してしまう強さだった。

「ヒサメちゃん!逃げて!」

真っ先に動いたのはカンナちゃんだった。火と水で攻撃したが少し火傷を負わせるか足止めになるかのどっちかだ。クリスさんが戻ってくるまでもちそうにない。

「くっ!」

フィーアちゃんも高速で動いてパンチやキックを繰り出すが普通の子供よりも力があるだけでまるで効いていない。

私はあの研究所での怖い実験を思い出してうごけなかった。そんなときカンナちゃんが木に叩き付けられてトドメをさされそうになっていた。

「やめてー!!」

私はその瞬間恐怖よりも守らなくちゃという気持ちが強くなった。そして戦うことを決め、雷撃を放ち動けなくした後、氷で拘束した。

その時クリスさんが戻って来てまるで氷のような目つきで獣にトドメをさした。

side主人公

何やってんだ僕は...この子達は強くてもまだ子供なのに

僕はすぐさまカンナを回復させ三人を抱きしめて

「すまなかった...」

とあやまった。三人とも大泣きして罰として今日は一緒に寝ることになった。次の日ヒサメが戦いの特訓をさせてほしいといってきた。

ヒサメがそんなこというのははじめてで、僕もカンナも驚いてしまったが、三人とも同じ意見だったので快く了承した。

 




この後強化フラグたちます。ヒサメいち早くトラウマ克服


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特訓したら...

強化回でございます。
リサイクルショップのオーナーも出てきます。


特訓をするにあたって以前着ていた入院着のような服ではいけないということで、森の木の葉や繊維を使った服を作りきせた。

デザインは原作のものを小さくした感じにした。ちなみに防刃、防燃で汚れ難い(チート+親バカ)、うん、メッチャ可愛くなった。

もう特訓しなくていんじゃねといったら三人に怒られた。グスン。

という感じで特訓を開始して数ヶ月経ったのだが明らかに成長スピードがおかしい!

 

まず最初にカンナ、火車の炎を圧縮して熱線にしてうてるようにしたり、炎を身体に纏って近接も可能になった。全体に広げて本気で放てば小さい町一つ燃やせるんじゃね?と思うくらいになった。

水に関しても周りの水蒸気や水を操ったり球体にして相手を拘束できるようにしたり、炎のように圧縮してウォーターカッターのように切ったり、貫いたりできるようになりオリジナルの異宙人にも勝てると思うくらい強くなった。

 

フィーアも麒麟やもう一つのDNAに関連する光を球体にして操っていたり高速移動や蹴りも小さい竜巻を起こせるくらいになった。

 

ヒサメは原作でカゲチヨの言った高速移動は勿論、二人と同じように

電気を球体に形作り、磁力も操って砂鉄を固めて飛ばせるようになっていた。氷は周りの氷を操作したり、オリジナルのように町一つ凍らせる威力となった。さらに三人とも戦いのときには容赦がなくなっていた。

 

二人が蛮族や盗賊にエロい目で見られた時一人がブチ切れて殺そうとしたこともあり全力で止めた。

ハイライトが消えた時のそれぞれの顔恐ろしかった。何でこんなことになったんだろう。

 

血になれてもらう為にいつも食べてる肉の血抜きみせたのがいけなかったんだろうか。

ダメだ!ポジティブに考えよう!実験のトラウマを乗り越えてたくましくそだっている証だ。

ダイジョウブボクハマチガッテイナイ、成長率の幅も考えたくないたしかに僕の能力が状態を促進するからって、特訓の成長の状態も促進したら、超人になっちゃうよ。

 

ちなみにフィーアに言った真の発展についても有言実行しようと、人間と契約し人間の道具を貰うかわりに薬にもなる神樹の周りの植物を決まった量とっていいことや各国と不戦条約をむすんだりしている。まぁ

トッププレデターは相変わらず反対しているが。ちなみに三人に人との交流を持たせる為国とは別で契約しているところもある、カレコレ屋のオーナーもそのひとりだ。

実は数年前から知り合いだが僕が隠居当然の暮らしをしていたため、僕が三人をつれてきたら、

 

「どこからさらってきた?」

 

といわれてしまった。解せぬ。まぁ三人のことを娘のようにかわいがっているのでいいんだが。ついでに髪も整えようということで別の知り合いの美容師にたのんだ。ヒサメは原作通りショート、カンナとフィーアはロングだったがストレートになったことでメッチャ可愛くなって帰る途中で男共がチラチラ見ていたので顔も隠せる野球帽を被せようとしたらまた怒られた。

 

 




次はシディとゴブリン一家との交流をかきたいです。


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陽狼との出会い

シディとの出会いです。あと事故のタイミングはやめます。
ここからお父さんよびで親バカ加速



その後も神樹を崇拝するエルフ族や人間より弱い異宙人と同盟を結び、

神樹のそばに暮らすものもあらわれた。また、自殺志願のため森に入ってきた心優しい人間も受け入れたため。正式に妖精王の森という自治地区となった。三人も九歳になり分担して、森の見回りや家事をして暮らしている。木製の家を作ってくらしているのだがやはり個人の特徴が

でてしまう。例えば料理なんかは、カンナが一番上手くてヒサメが肉を焼いただけだったりするワイルドな方向でフィーアは輸入されるサプリなんかを折り混ぜて作っているので、落差がはげしい。他にも人々に

護身術や勉強を教えたりするのはフィーアやヒサメが上手い、カンナは

擬音語なんかも混ざってて感覚派だ。まぁ二人もスパルタか優しめで変わっているが。閑話休題、さてある日見回りをしていると、通信機替わりのネックレスからヒサメの声が聞こえてきた。

「大変!ゴブリンのメスが車に轢かれて重体なの!すぐに来てクリスさん!」

どうやら犯人は逃げてしまったらしく応急処置を優先しているが一刻を

争うらしい、他の二人にも連絡をいれてゴブリンの森へ向かった。

sideシディ

母さんが車にはねられて、すぐに俺たちは集まったが母さんは、苦しそうにするばかりで目を開けてくれなかった。

「しっかりしてくれ!母さん!」

「フゴー!」「フゴー!」

兄さん達も慌てふためいてしまっている。ふと隣をみると強いゴブアツ

父さんも涙をながしていた。どうすることもできないのか...

俺は諦めかけたとき

「大丈夫ですか!」

青い髪をした女の子が俺達のもとに走ってきた...

side主人公

現場に着くと俺はすぐに霊槍を変化させ、命の雫をおとし回復させた。

「フゴー!」「フゴー!」

ゴブリン達はとても喜んでくれているようだった。特に筋骨隆々だった。夫であろう人に感謝されて合流した二人と共に今晩は泊めてくれることになった。ふと見たら三人と同じように人間なのに狼の耳の生えた

少年と出会った...

sideシディ

今晩泊まることになった人達の中でも気を引いたのは妖精の男だった。

そこにいるだけなのに呑まれてしまう雰囲気だった。その男に

「このマークに見覚えはないか?」

と聞かれた。そのマークは昔人間の母親の服にかいてあったマークだった。

side主人公

やっぱり...マークの事情を知り僕はこの少年がシディだと確信した。

研究所救出のときとってあってよかった。

そのあとは事情を聞いた三人と意気投合し兄のように遊んでくれた。

僕もゴブアツさんと一緒に酒を酌み交わしつつ、教育のことや今後

車の来ないうちの森に引っ越ししないかなど話し合った。準備はかかるが行こうと言うことでまとまった。

「三人とも強いお父さんがいて幸せ者だな」

とシディ君が嬉しいことをいってくれた。

「血が繋がってなくても、王様でも、お父さんて呼んでもいいの?」

三人とも聞いた。

「当然だ、俺はこの家族を誇りに思ってる、お前たちはそうじゃないのか?」

というと、

「「「思ってる」」」

と声を合わせていってくれた。涙を堪えるのに必死だった。

そして、

「「「お父さん」」」

と側にきていってくれた。僕はは久しぶりに泣いた。

 




次は日常回編です


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初めての料理

さぁ日常回始まり
シディ回から少し前です。


三人が八歳になったある日僕はあるものをみせた。

「これって...家?」

「その通り!!」

僕は胸を張って答える

「今日から三人で共同で料理したり、掃除をしてくらしていくんだ」

「「「えー!」」」

まぁそう言う返答だよな。

「もう料理つくってくれないの!?」

「まぁよっぽどのことがなければ、それに一度外の世界で暮らしたいて言ってたからその訓練だよ。俺は神樹守らないといけないから、行くときはついていけないし...」

「そうか...」

三人は揃って言う

「わかった!やってみる!」

一番真っ先に言ったのはヒサメだ。

「まぁたしかに合理的な訓練ですね。」

フィーアも続く、

「やっぱやんなきゃダメかー、でも外の世界は行きたいしやるっしょ!」

カンナも頑張るようだ。

「当番制にして掃除や買い物とローテーションしていく方式がいいよ」

僕はアドバイスを送る。

「頑張るぞー!」

うん、三人とも気合充分のようだ、しかし気づかなかったこれが苦労の連続になることを今回は三人が料理をしたときのことを語っていく。

ーヒサメの場合ー

さて、今日はヒサメが料理当番だよな。そう思って家に近づくと...

ドカンバッキャーンズドド 

工事音のような音が出たので家の中に入ると黒煙を上げた鍋をかき混ぜているヒサメの姿だった。

「あ!クリスさん、きてくれたんですね!今日は私の料理楽しんでくださいね!」

と邪気のない笑顔が余計に怖い、すぐ後ろでは二人がガタガタふるえていた。

「買ってきた食材でどうしてあんな風になるんですか...」

「これ、掃除して綺麗になるかな...」

二人とも恐怖で顔が引きつっている。

「さぁ三人とも召し上がれ!」

そういってくれるが紫の半分凍ったカレーを前にして進んで食べろと言う方が無理だろう

「もう!みんなどうしたの?冷めちゃうよ!そうだカンナちゃん昔研究所でやってたみたいにアーンしようか?」

「え!」

急に白羽の矢がたったカンナ

「さぁ!アーン❤️」

「イヤッ!待って待って待って@/#☆♪¥」

こうしてカンナは撃沈した。

「アレッ?カンナちゃん寝ちゃったみたいだし二人ともクッキー食べてみて^_^」

もう考えるのも怖いクッキーは意外と普通だった良かったと思い僕達二人は口にして噛んだ瞬間口の中に爆発がおこりそのまま気絶した...

ーカンナの場合ー

「今日は大丈夫かな?」

とカンナの様子を見に行くとオシャレにパスタを茹でたりスープを作っていた。後ろの二人はヒサメはキラキラした目で見つめ、フィーアは

涙をながしていた。

「今日はまともなごはんになりそうです...」

聴こえない声でしかし確かにフィーアがつぶやいた。

「カンナちゃんすごい!」

ヒサメがさけぶ。

「上手く出来てればいいけど^_^」

とカンナがいって出した食事は昨日とのギャップの差に二人は涙した。

ーフィーアの場合ー

まぁ、ヒサメのようにはならないだろ...そんな期待をしつついえに向かうと三人とももう机についていた。しかし二人とも真顔だった。

当然だろう、おかれていたのは、大量のサプリメントや栄養補給剤

そして菓子パンだった。

「フィーア...これは?」

僕は震えながらこたえた。

「人間の町で流行っている食事らしいです。効率良く栄養をとれるとか。」

「まぁそれは後で説明するよ。けどなんで菓子パンも大量に」

「美味しそうだったので」

この後なんとか二人ともまともな食事をつくれるようにサポートとした。まぁそれでも個性はでてしまっているが。

子育てて難しい...

 

 

 

 




この後も日常回は続きます。


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特訓のとき何があったのか

特訓回を詳しく書いたものです。


まず特訓で最初に始めたのは、血に慣れさせることだった。出来るだけ

身近な血の方が良いと思い食肉の血抜きをみせることにした。

「戦いで血が怖いのは、言い訳になりませんものね。」

フィーアは、真顔で言って血抜きを見ている。二人は震えながらもちゃんとみていた。

終わった後はいよいよ戦いに慣れる特訓だ。まずは僕が狩りの獲物を弱らせてその後三人がトドメを刺す段取りにした。

「うぅ...」

「ヒサメ大丈夫?無理ならやらなくても...」

「いえ、やります。やらなくちゃいけないんです。」

何故そんなに固い決心なのかきくと自分の弱さを自覚してもっと強くなって三人を守りたいと思ったらしい。

「もしクリスさんが助けてくれなかったら、カンナちゃんともこうして過ごせてないかもしれないです。だから強くなって守りたいです!」

こうしてヒサメもクリアし、カンナも同じことをいってクリアしたのだが...

そこからの戦い方の進化がすごかった。格闘なら隙を測って急所に一撃入れたり、異宙人の能力も洗練され、一撃で相手を仕留めるようになっていた。

「皆すごい成長スピードだな...」

「慣れたら簡単にできましたよ?」

と言ってくる三人、末恐ろしい子達!

というか思ってたんだけど...

「威力おかしくない?」

そう、原作よりもずっと強力な威力で氷や炎、パンチやキックをはなっていて困惑していた。

「ここにきてからなんか調子がいいんですよね。クリスさん何か知りませんか?」

と三人からきかれたので、まさかチートのおかげかと思いつつ確証もないのでごまかした。そんな時森に盗賊が入ってきた、僕がまた不在だったので三人が対応したのだが戻ってきた光景が衝撃的だった。

「アガガガガ...」

既に戦闘不能になっている盗賊と

「私のことはいいけど他の二人をそういう目で見たこと償って貰うから」

と電撃や炎などをはなって殺そうとしている三人の姿だった。

「何があった!?」

訳をきくと盗賊はロリコンだったらしく、三人をそういう目で見てきたので次の瞬間にはブチ切れていたようだった。なんとか三人を止めて僕は盗賊の記憶をけして、森の外にほうりだした。しかし人間と戦うこともあったため三人とも「森の三聖女」といういたいふたつ名をつけられ顔を真っ赤にして悶絶するのは、後の話

「「「何でこうなるのー!」」」

まぁなんというか...ドンマイ

この名前が広まったことで三人は本格的な森の見回りに参加したり妖精王の森が自治区として認められることの一端になった。




次は、番外編!
主人公の転生直後やカゲチヨと因縁のある赤髪の吸血鬼との戦闘をかいていきます。


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sideストーリーNo.1 転生、そして出会い

番外編です。本家のサイドストーリー風タイトルです。  
まずは、ホルスとアヌビスを出したいと思います。
あとナレーションではカンナカムイと原作の女好き雪女も
(氷河期なるとどうなるのか?にでてきます。)


シディと会って数日経った頃カンナがきいてきた。

「お父さんてどうやって生まれてきたの?」

と興味深々にきいてきた。

「確かに気になりますね。」

「お父さん異宙人の友達いるの?」

とフィーアとヒサメもきいてきた。

「いるよ、最近はあってないけど。まぁ暇だし話してあげるよ。」

そういって語っていった。

 

西暦1900年

地球が異宙に転移する100年前、僕は妖精王として転生していた。

前世はのんびりやだったので自分のチートにビックリしたし、

ユグドラシルみたいにそびえ立つ神樹が生えていてその上

命の泉もてっぺんで水を盃からドバドバ出していて驚いた。

そして頭の中に自分の使命そして世界の知識が流れこんできた。

まぁ用は神樹を守れば良いから隠居生活ができると喜んだ。

転移する前は知性のない森を荒らす獣や異宙人を追い出せばよかったし

あいつら少し力みせたらよってこなくなったからあまり忙しくなかった。太陽の代わりになる前のホルスが偶にやってきて、

「もう、お前の力を恐れて誰も神樹や泉を取ろうとする輩はいなくなったんだから少しは外にでろ。」

とお母さんみたいなことを言われる日々だった。そんなある日森の

空が暗闇に包まれてひとりの黒髪の少年がやってきた。

「お前がホルスのヤローが説教してるつー妖精か?」

ときかれた。

「まぁそうだけど、どちら様ですか?」

と返したら。

「はは!俺にそんな口きいたのは、久しぶりだなぁ。」

「俺の名はアヌビス、冥府の守護神だ。」

「お前の狙いは泉?それとも神樹?」

「そんなわけねぇだろ。ホルスが認めてるつー実力ちょっとみせてくれよ!」

そういって殴り掛かってきたのでパレン・ガーデンで防ぎ、そのままユグドラクロスで殴り合う互いに吹き飛ばされ後退したときに、互いに軽い傷負った。そのとき

「はは!なるほど確かに俺たちと同等の強さ!認めてやるよ!」

といわれ、そこから奴がコレクションしてる、異宙のお宝を見せられることになった。まぁ暇だからよかったけど。だから僕も神樹や泉を狙う奴らのことや森の動物たちのことをはなした。偶にしつこい襲撃者に対しての愚痴にもなったが。もしかしてホルスはこうすることが狙いだったのだろうか?全く世話焼きな奴だ。まぁ偶に空を飛んでたカンナカムイにちょっかいかけたり、女好きな雪女が訪れて美容の薬を作るための

材料探しをさせられたり色んなことがあり、今は三人の女の子達と暮らしている感じだ。

 

「へぇ!ホルスや雪女と知り合いなんだ!あってみたいなぁ。」

「アヌビスさんなんか大物そう...」

「ていうか、暇だからってドラゴンにちょっかいかけるてなんですか...」

「雪女は女とみたら見境無いからやめとけ。」

皆様々な反応をした。あの雪女散々振り回しやがって...

「まぁ転移してからは、気に食わない奴らにもあったけどね。トッププレデターとかあと赤い髪の吸血鬼とか。」

「赤い髪の吸血鬼!?なにそれ!詳しく教えて!」

「あんま良い話じゃないけどな...まぁそのおかげで三人にも会えたしはなすとするか。」

 

 

 




この後初めてのトッププレデターとの接触、吸血鬼との対決です。


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sideストーリーNo.2 気に食わない奴ら

ここから吸血鬼の戦いです!


西暦2000年がたったある日、地球が転移してきて興味を持った奴らが

次々と流れ込んだ。その影響からか、どこからか、泉や神樹の噂をききつけたのかハンターや研究者が頻繁にやってきたしかも狙いは泉や神樹だけでなく周りの動植物もだったので一方的に追い出したり森に受け入れられなかった奴らは殺した。偶に神谷先生のように優しい人も来たので受け入れて話を聞いてもらったり、オーナーのように謎の過去を持つ人に果物をあげたりしたけど、基本的には浅ましかったり欲深い奴らばかりだ、

トッププレデターは特にそうだった、ある日ふらふら見回りをしていると、怪しい白衣を着た集団が伸びてくる枝を切り分けて進んでいるのがみえた。

「何者だ、貴様達」

ときくと、集団はざわめきだし。

「まさかくる途中近くのものがいっていた妖精王!?」

「馬鹿な!噂だけの存在じゃないのか!?」

と言ってきたので

「黙れ、お前達は何故俺の森に侵入している。なにものだ?」

ときくと

「我々はトッププレデター!人類が再び頂点に立つために結成されたそしきだ!妖精王の命の泉、その水があればどんなに劣化した土地でも植物が育つといわれている。人類の発展のために奪わせてもらうぞ!」

といわれたので真実をはなした。

「この水は神樹が育つただ一つの水だ、神樹がなくなれば生み出していた莫大な栄養分でそだっていた異宙の植物だけでなく恩恵を預かって育っていた地球の植物も枯れてそだたなくなってしまいぞ?たとえ水があっても神樹からはなしたらおわりだからな。」

すると、

「ええい、いいからよこせ!!」

と馬鹿正直に銃で対抗しようとしたが呆気なくやられた。

次の日からもひっきりなしに関係者が動植物を乱獲しようとしたりするので、気に食わなかった。アヌビスにも度々愚痴をいっていた。

「ははっ!そりゃ災難だな!!」

「もしかしたら、お前のお宝も狙っているかもしれないから気をつけろよ?」

「あぁ、しかし俺たちに喧嘩売るなんざ命知らずだなその組織の奴ら。」

「気に食わない奴らだよ。」

そうやって愚痴を言って数日経ったある夜の日突然、赤い髪の吸血鬼と

なんかメガネをかけた戯けた感じの男があらわれた。

「何だ、お前ら。」

「トッププレデターすよ、妖精王さん。」

「今度はなんのようだ、森を荒らすなら二人まとめて心臓貫くが」

「今回は、泉や森が目的じゃないお前だ妖精王。」

「どういうことだ?」

「お前のDNAをいただく。」

そう言って吸血鬼は血液の刃を僕に放ってきた。

僕は霊槍をぶつけて相殺して複数展開をおこなった。

薄々思ってたけどアヌビスほど強くない。

まず増殖で吹き飛ばし、守護獣でタコ殴りにした。

「ぐはっ!?」

「ちょっとちょっと、夜のあの人をあそこまで...」

メガネがなにか呟くが関係ない

「これで終わりだ。」

化石化をぶつけようとした時、

「がぁぁぁぁ!!」

なんと吸血鬼が石化覚悟で特攻してきたのだ。

ザクっ!!

霊槍は右腕に当たる、奴はすれ違いざまに俺の髪の毛を数本抜いた。

そして着地と同時に石化した右腕を引きちぎり全身の石化をふせいだ。

「ハァハァハァ...これで目的はたっせいだ。」

「大丈夫っすか!?」

「黙れ...帰るぞ。」

「待て何に使うつもりだ。」

「お前に語る必要はない。」

そう言って吸血鬼は、蝙蝠になって去っていった。

「それじゃーお邪魔したっす妖精王さん。」

メガネもそう言って去っていった。

なんだったんだ...

そういうこともあり、森の中でトッププレデターがなにかやっていたら

徹底的に潰すことにした。これは、隠居よりも重要だ。

 

「そんなことが...」

ヒサメがそういうと、フィーアが、

「そういえば妖精王のハーフを作って霊槍を出現させようとしたみたいだけど、適合できる人間がいなくてできても余りの力に体が崩壊して、

使い物にならないとして、データが凍結させられたと聞きましたが、その時のデータだったんですね。」

といった。

「まぁ、けど三人やシディ君に会えて救えたことはよかったけどね。」

「「「お父さん...」」」

三人ともこの後めちゃくちゃあまえてきた。

 

 




これにてsideストーリー一旦終了です。
つぎはストーリー編突入でカゲチヨを出すかまた日常回にします。


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腐血の出会い 物語の始まり

ついにカゲチヨ登場です。
ストーリー編一章も上げていきます。


それから数年のときが流れ三人とも十七歳になっていた。三人が勉強や護身術を教えていた人たちも、立派に守れるように成長していた。

今日はシディが二十歳になった記念に四人でお祝いに行こうとシディ達の居住地にむかっていた。すると、車のひっくり返る音がしたので行ってみるとシディがお兄さんを助けるために車をひっくり返した後だった。

「大丈夫か!?」

僕は駆け寄り叫んだ。

「あぁ、しかしなんなんだこの車は?」

皆が疑問に思ったその時

涙をながしながら運転手の血液を吸っている少年の姿があった。

sideカゲチヨ

「妖精王の森てやつは、異宙人と人間が共存してるらしいぜ?」

「へー、そうなんだー」

「うわっ、興味なさそー。」

「なんだよ、ヒビキは興味あるのかよ。」

「まぁ、妖精王にも会ってみたいし、森の三聖女ていうのにもあってみたいんだ。カゲもみたいよね?^_^」

「はぁ!?俺は見みみ、みたくなんかねぇし!」

「ヒビキ〜からかうなよお前のせいで女子苦手になってんだからよー

まぁ俺も、強くて美人て噂だしあってみてぇかな。」

「うわっ!お兄現金〜」

「うるせぇ!」

「ははっ。」

そんな日常はある日クソ野郎によってこわされた。

no side

突然血を吸って体を変化させる少年に一同は、困惑してした。しかし、

「ヴァァァァァァ!!」

少年が叫び声をあげた。

まずシディが血を吸われていた人間を救出した。

「それ以上吸えばこの人間は死ぬぞ?」

しかし少年はシディの説得を無視して戦闘態勢になった。

普通なら妖精王に頼み殺さなければならない、この森に住む誰もが思うことだった。しかし、シディ、フィーア、カンナ、ヒサメの四人は血を吸っていた時の少年の涙がかつて自分たちが流したものと似ていると

感じた。だから、

「お父さんは、ゴブフタ兄さんをつれて集落へここは、俺(私)が引き受ける」

普段親バカな妖精王なら反対しただろうが四人の覚悟に満ちた目をみていった。

「わかった、ただし死ぬなよ!」

妖精王は、ゴブリンの家族を連れて人のいる神樹近くの集落にむかった。それがみえなくなったとき、少年は、

「ウガァァァ!」

襲いかかってきた。夜だったこともあり、四人はそれぞれ避けて隙を探った、そして先手をとったのは、シディとヒサメだったシディは狼男の身体能力と牙、ヒサメはカンナカムイの力で電撃の爪をつくってはしりだした。ちなみにシディも三人同様特訓をうけて強くなっている。

ズバァ!ガブゥ!

シディは右、ヒサメは左側から首元をそれぞれ切り裂き、噛みちぎった。少年は血を流し倒れるしかしすぐさま傷を再生させ、再び襲いかかった。カンナとフィーアも炎や格闘術で二人の援護をするそして攻撃と

回避の応酬を繰り広げていたが、ついに変化がおきた。

「ガァ...嫌だ、俺」

ついに少年の自我が復活し、暴走する自分と戦い始める。

そしてついに朝日が上りホルスの力が復活する。

「今は...眠れ。」

「ウワァァァァ!!」

シディが特大の火球を放ち少年を気絶させた。

「やったな...」

「ふぅ〜疲れたし。」

「でも良かった。」

「ですね。」

そうして四人は座って体を落ち着かせた。

「大丈夫か!?」

妖精王がゴブアツさんや精鋭をひきつれきたのはそのすぐ後だった。

 

 

 

 

 




次回カゲチヨ目覚める!
そしてオリジナルカレコレ屋始動!
妖精王は植物から三人を見守るスタイル(笑)


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カレコレ屋結成へ

シディの過去編とカレコレ屋結成をミックスした感じです。



sideカゲチヨ

俺が次目覚めたのは木製の家のベッドだった。

「ここは?...」

俺はここはどこかと見回していると

「あっ!やっと起きた!」

部屋の中に入ってきたのは青髪の女の子だった。

「大丈夫?ずっと目覚めないから心配しちゃった。昨日のこと覚えてる?」

「あぁ、ぼんやりとだけどお前達四人に悲しみをぶつけてた。すまん...」

「気にしないで、それよりもこれから四人でご飯なんだけど一緒に食べない?その後お父さんにあなたのことを詳しくきいてもらうから。」

「それよりも、ここはどこだ?お父さんてだれだ?」

「詳しくはご飯を食べてから!ほら、行くよ!」

俺は、女の子に手を引っ張られリビングにむかった。

ちなみにシディとカンナていう奴の作った料理はメチャクチャ美味かった。

食べおわった俺は青髪の女の子、ヒサメと角の生えた女の子フィーアに案内されて、神樹と呼ばれるところに向かっていた。 

「スゲェ、ホントに人間と異宙人が一緒にいじめられることなく暮らしてる。」

「妖精王の同盟や自治区ということもありますが、ここでは生きるため最低限頑張ればいいので物物交換で成り立たせることができます。」

「しかし妖精王が父親でアンタら三人が聖女て、シディに聞いたときは、驚いたぜ。」

「言わないで下さい...」

「うぅ...」

二人ともまだはずかしがっていた。バレた直後はカンナて奴も顔真っ赤にしてたからなぁ。まぁ俺も中二病のときに自分で痛い名前つけてたから少しわかる。

「それよりももうすぐ着きますからね。」

そして出会ったのは呑まれそうな雰囲気をもった妖精だった。

side主人公

「わざわざご足労ありがとう俺が三人の父親で妖精王クリスだ。」

「俺は、カゲチヨていいます。」

お互い名乗ったところで話し合いを始めた。勿論カンナやヒサメ、フィーア、シディもきいている。カゲチヨの村が突然ゾンビに襲われたことや、赤い髪の吸血鬼が原因であること、そして体を作り替えられていたことを、そして俺も赤い髪の吸血鬼が属している組織が泉や動植物をねらったり、勝手に森に研究所を立てて三人の体を作り替える実験をしていたこと。シディの母親の話もした、車には運転手も居なくなっていたことやカゲチヨを運んで戻ってきたら証拠はなくなったことをはなした。

「俺もトッププレデターは、気に食わないから情報の提供やお前への協力は惜しまない。」

「ありがとよ。」

「町で情報収集する必要もあるだろうし、知り合いに頼んでマンションを格安で借りられるようにするよ。」

「何から何までありがとうす。」

「待って!」

ヒサメが叫んだ

「私達も連れて行ってくれないかな?」

「はぁ!?」

二人とも息を合わせていった。

「わかってんのか!遊びじゃねーんだぞ!?」

「わかってるよ!でも私達話し合ったけどシディの母親を探したいし、

あなたをほっとけない!」

「それに情報収集するにしても闇雲に探しても見つからないし。アーシにいい案が、あるんだ。」カンナが言う。

「なんだよ。」

「なんでも屋!アーシ達の力人の役に立たせられるし、色んな人の話も聞けるから。」

「...四人で勝手にやってくれ。」

「ならあなたはどうやって探すつもりですか。」フィーアが冷静に質問する。

「それは、もっと効率の良い方法で...」

「五人で力を合わせるのが一番効率的だと思うが。」シディが正論をいう。

「...お前らも巻き込まれる、怖いんだ大切なものができて奪われるのが。」

「その気持ちを知っている奴が大切なものを守れる」

「五人ならきっと楽しいよ!」

「わかったよ。五人でやろう仕事しながら、よろしくな。」

照れ臭そうにカゲチヨはいった。

「まぁ、四人も外出る為の準備があるし、その間俺が鍛えてやるよ、

奪われるつもりはないんだろ。」

「勿論!」

こうして五人は外の世界へでていった。まぁ出て行くとき渡した植物から様子は見ることができるが。親離れは寂しいものである。

数日後、カレコレ屋結成!と書かれた看板と一緒にピースしている五人と人数分の手紙がとどいた。勿論永久保存である。

 

 

 

 

 




ここからオリジナルカレコレ屋の日常が始まる、動画を参考にしつつ
二人も活躍していくようにしていきます。


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勘違い勇者が転生してきたら

本家の転生したら勇者になっていた件のオリジナル版です。
ちょっと三人が過激かもしれないので注意!


side勇者

普通の高校生だった俺はてんとう虫を車から助けて異宙と呼ばれる場所に転生していた。しかも勇者でステータスがMAXだったので村を襲ってきたサイクロプスを倒し女たちをはべらせていた。

ある日村人がこんな話をしているのを耳にした。

「はぁーあの勇者が来てから村がメチャクチャだよ。妖精王の森に亡命しようかな。」俺はそいつに詳しく話すように脅すとこの異宙には、妖精王の森という自治地域がありそこは妖精の王様が納めていて今は人間の町に留学生としてきているが聖女と呼ばれる三人の女もいるらしい、

なるほど王様に従わされている女の子、ゆるせん!俺はどこにいるかわからない妖精王に対して敵意を燃やし、聖女たちを助けることを村人に宣言した。 

sideカゲチヨ

俺たちはいまとある村に向かって歩をすすめていた。

「あぁー、あつー」

「やる気出してください。」

フィーアが注意するがそれにしても暑すぎる

「確か今日の依頼は勇者退治だよなー」

確認すると、ヒサが答えた。

「うん、村に突然異世界から転生してきた勇者がやってきたんだって、最初は村を襲ってきたサイクロプスを倒して喜ばれてたらしいよ。」

「それで勇者て呼ばれるようになったの?」

カンナが質問すると、

「ううん、自分で名乗り出したみたい。」

「ヤベーやつじゃねーか。」

反射的に突っ込んでしまった。どんだけ自信家だよ!

「しかしそこからが問題で、少しでも気に食わない人や反抗してきた人

に暴力をふるうようになりました。」

フィーアが続ける、

「怖っ、サイコじゃん!?」

そんな理由で勇者の力を振るわれたら溜まったもんじゃない。

「この村には異宙の貴族が住み着いていて、村の人が納金して脅威から

守るという関係を築いていたのですがが悪党と勘違いしたのか、その貴族を倒してしまったみたいです。」

「貴族という響きが悪そうに感じるもんな。」

シディが分析する。まぁ自分勝手な価値観でリンチにするのは悲しいがよくあることだ。カンナも、

「他にも、自分好みの女子を集めてハーレムを作ってる女の子は勇者の

力を恐れて従うしかないらしいし。」

勇者の悪行をはなす。全く許せねぇなぁ!?

「羨ましい!」

「思考と発言逆になって(るぞ)(るし)ますよ。」

女子三人に言われると心が痛い。

それで噂を聞いた隣の村の人が依頼してきたということだ。

「カゲチヨ」

シディが女子三人から離れたところで小さな声ではなした。

「依頼人が三人が準備していていない時に話してくれたのだが、奴は今

妖精王を倒し、聖女を助けることを宣言しているらしい。」

「マジかよ!?あいつらが知ったら...」

「あぁ間違いなくブチ切れてしまうだろうな。」

あの三人と妖精王の親子愛は誰もが知っている。それを恐れて学校では誰もあいつらのことスケベな目で見ないし...

でも異世界転生してきた勇者はそれを知らない、しかも王という貴族と

同じくらい悪そうな響き...また勘違いを暴走させていても、おかしくない。

「とにかくくれぐれもあの三人には内密に...」

「へぇ...そうなんだ...」

「!?」

振り返ると前を歩いていたはずの三人がここにいて怒りのオーラを放ちながら微笑んでいた。ヒサの氷やカンナの水の能力を使ってないにもかかわらす周りの空気が冷えているのがわかる。

「さ、三人とも落ち着け!?勇者はまた勘違いしているだけで...」

「どうしたんだい、君たち?」

運悪く勇者と鉢合わせてしまった。

side勇者

女の子をはべらせながら歩いていると活発、クール、清楚という俺の

嫁にしたいランキングトップ3の女の子たちが男たちに微笑んでいた。

「どうしたんだい、君たち?」

俺は三人にそれぞれ肩を叩き声をかけた。

すると、赤い髪の活発そうな女の子が微笑みながらいった。

「勇者様が妖精王を倒そうとしているてきいたけど本当?」

そうか!俺の王に立ち向かう勇姿がみたいのか!

「そうさ!俺が必ず王を倒してこよう!」

ふっ...これで彼女たちも惚れただろう!そう思ったその時金髪で緑色の瞳のクールそうな女の子がいった。

「そうですか。では吹っ飛んでください。」

そういった瞬間俺はその女の子に蹴っ飛ばされていた。

「ギャァァァァァ!?」

まるで女子の脚力とは思えない力だった!

その時はべらせていた女の子の一人が叫んだ。

「聖女さま!?」

なに、この子たちが聖女だって!?

「たしか、何でも屋をやってるてきいてたけどまさかこの村を助けに!?」

「はい、隣の村の人の依頼で早く逃げて下さい。」

青髪の清楚女子がいった。

「うわっ、終わったわねあの勇者名君の妖精王さまと聖女さまは、相思相愛の親子なのに倒すとか言っちゃって。」

何!?そんな話きいてない!(脅した相手は言っていたがそれを聞く前に勇者が倒す宣言してしまっていた。)

「倒すていったけど今のフィーアちゃんの蹴りで吹っ飛ぶならお父さんなら瞬殺だよね。」

そんなことをいって青髪女子は、地面に手をつけて木に叩きつけられた俺の足を凍らせた!

「アァァァァァ冷たい!冷たい!」

「冷たい?じゃあ溶かしてあげるし?」

そういって赤髪女子が炎を俺の上半身に放った直後、俺は気を失った。

sideカゲチヨ

この後勇者は、村で好き勝手した罰を受けて大人しくするということで

村の中で決まった。甘いと思うかもしれないが今の勇者の状態なら大丈夫だろ。

「ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい...」

なんか可哀想になってきた。俺みたいに女子が苦手にならなきゃいいが...それにしても

「今日は、出番なかったなー」

「うむっ、頑張った三人にご飯を豪華にするのはどうだろうか?」

頑張ったというかただ怒っててただけだがそれは言わぬが花というやつだろう。

「そうだな、じゃあ二人で買い物に行くか!」

「うむっ!」

こうして今日の夜ご飯のため俺たちは、買い物に出かけた。

 

 

 

 

 

 




まだまだ日常回続きます!


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動物園飼育員やってみた。

今回はフィーアのオリジナルの過去がありますので、
ご了承ください。
あと本家でシディが地球滅亡の回でDNAを使ってオリジナルの異宙人に語りかけていたのでそれも使います。


sideカゲチヨ

今日の依頼人は、紫の髪をポニテに束ねた女性だった。

 

「カレコレ屋に動物園の飼育員の手伝いをお願いしたいの。」

 

「動物園!?野生の動物しか見たことなかったけど興味あるので

私はやってみたいです!」

 

「アーシも!」

 

ヒサとカンナは目をキラキラさせている。

しかしおれは、

 

「俺、動物キライ、メンドそう。」

 

世話とか絶対肉体労働だろ!

 

「良いじゃん!!こんな機会滅多にないんだしさ!ねぇ!シディとフィーアもそう思うよね?」

 

ヒサは、二人に質問するが、

 

「俺は動物園というのが嫌いだ。」

 

「わたしも同じ意見です。」

 

二人からのこたえは厳しいものだった。

二人とも自然の中の動物見て微笑んでたからな。

 

「動物を見せ物にするのは、人間のエゴだ。」

 

「動物たちは、自由が少ないけど安全に過ごせているよ。双方に利益があるんじゃないかな。」

 

依頼人が意見を言うが、

 

「売り上げが無ければ殺処分にするなんて人間は、随分偉いんですね。」

 

フィーアが厳しい意見を述べる。

 

「けど、一度働いてみて欲しい、働いてみて考え方や見方が変わるかもしれないから。」

 

「わかった。」

 

「わかりました。」

 

こうして業務内容を詳しく聞いて依頼に臨むことになった。

 

ー依頼当日ー

「ふぁー、寝みぃ。」

 

「夜更かしするからでしょ!」

 

ヒサが注意するが

 

「面白い関連動画勧めてくるYouTubeが悪い。」

 

「これがAIに負けるということかし。」

 

言い訳すると、カンナに皮肉を言われる。依頼人がやってきた。

 

「おはよう!さっそく掃除やチェックお願い!」

 

依頼が始まったのだが、

 

「キタネー、めっちゃ汚れるじゃん!」

「体の大きい動物は餌も沢山食べるから糞も大量にだすからね。」

 

ヒサが説明した。

 

「ヒサはなんで平気なんだよ?」

 

「仕事ですから!それにこれより汚い奴と一緒だから。」

 

「それって俺のこと!?」

 

ヒサに暴言吐かれながらやっていたがシディとフィーアは、大丈夫かな。

 

sideシディ

俺達は、ある色の違う動物がいじめられているのをみて助けに入った。

 

「親がいれば虐められなかったのだろうか...」

 

「いえ、親がいても、虐められたでしょう、特別だと虐められやすいですから」

 

そういうフィーアはなんだか苦しそうだった。

 

「どうした何か辛いことを思い出したのか?」

 

「シディさんは鋭いですね。」

 

そうしてフィーアが話してくれた過去は壮絶なものだった。

 

sideフィーア

まだ研究所にいた頃ある日、私は物をぶつけられた。

その人達は欠陥品や廃棄が決まった人たちだった。

 

「なんで無表情なお前が正規品なんだよ!」

 

「アンタが廃棄になれば良いのよ!」

 

「何してるんた!お前たち!」

 

研究員はいつもかばってくれたがそれは、

 

「あれだけのことを言われて感情をださないなんて。将来有望な兵器だな!」

 

私の感情を顔に出しにくいのを無感情と勘違いした結果だった。

私の価値ていったい?

私は誰もいない牢屋で涙を真顔でながしていた。

 

sideシディ

「そんなことが...」

 

研究所でフィーアがされていたことは許されることではない。

だからこの子と自分が重なるんだろう。

 

「でも、通常業務もやらなきゃいけないし、頑張りましょう。」

 

「うむ...」

 

俺はどうすれば...

 

sideヒサメ

私達は今園内ガイドの仕事していた。予習していたので子供達を楽しませられていた。そんな時、

 

「お姉ちゃんーあの動物は?」

 

指差す場所にいたのは、アイスをかじってだらけているカゲだった。

 

「アレはダメナオトナていうんだよー。みんなはああならないようにしよう。」

 

「はーい♪」

 

こうして依頼を順調にこなしていた。

 

sideシディ

俺は閉園時間になってもいじめられている、あの子の様子を檻を握りしめて見ていた。

 

どうするのが正解なんだ...

俺が考えていたとき。

 

「確かに動物園は人間のエゴだよ。」

 

依頼人が話しかけてきた。

 

「でも私達は、動物に愛がある。それだけははっきり言える、お客様も

動物が好きなの。動物も自由はないけど安全がある。わからないことがあっても考えることをやめない、檻の中での幸せを願ってる。」

 

確かにそれも正解なのかもしれないだが...

俺は答えを詰まらせるが、フィーアがやってきた。

 

「この子の特徴を調べてみたら、わかったことがあります。

もしかしたら親に会わせられるかもしれません。」

 

そう言ってこの子の毛を一本取ってそこに自分の力を宿し始めた。

 

「この子のDNAを通じて親に呼びかければ。」

 

どうやら俺がやったことの応用をやっているらしい、フィーアのDNAということは、そう思った瞬間周りが光に包まれとてつもない力を秘めた生物があらわれた。近づけなかった、いつでも殺せるという感じが

伝わってきた。

 

「き、麒麟だ...」

 

依頼人が呟く。

 

「地球での目撃例はほとんどない、目にも見えない速度で移動する幻獣

!」

 

そうかあの子は、麒麟の子供だったのか。そうおもっていたらあの子が

駆け寄ってきた。

そして、フィーアは

 

「これからは、自由にいきてください。」

 

と抱きしめて笑顔を見せていった。

俺にもよって来たので、

 

「親とはぐれるのは寂しいよな俺も似たことがあったからわかる。

じゃあな。」

 

そうして麒麟の親子は空を駆けていってしまった。

 

「ハァ、ハァ、まさか麒麟の子供だったなんて。」

 

「相手に生き死にを握られるのは不安だろ?

俺は動物たちと友達でいたいのだ。でもお前たちも動物たちを愛しているのはわかった。働いてみてよかったよ。」

 

この後光をみたカゲチヨたちが駆けつけ、今日の依頼が終了した。

帰り道フィーアとはなした。

 

「フィーア、お前のいいところは、自分の心に従って行動できることだと思う、それにお前はちゃんと泣いたり微笑んだりできていた。

価値はそれではないか?」

 

「ホント、シディさんには敵いませんね。」

 

こうして俺たちは、帰路についた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




いかがだったでしょうか。


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メイド喫茶と姉離れ?

今回はカンナ視点でのオリジナルの過去や思いもあります。
ヒサメの過去や思いにも付け加えがありますので注意!



sideカンナ回想

 最初出会ったときは変わったやつだとおもった。

戦闘兵器なのにビビッてて戦えなくていつも、欠陥品達

や廃棄にいじめられるやつ。

 

「何で全然戦えない奴が正規品なんだよ!」

 

そのくせ適合数値は高かったから期待されていた。

 

「君は実験始まって以来の高数値なのだから期待を裏切らないでくださいよ。」

 

一緒の檻にいたのにアーシのことに気づかず泣いていたので、からかいまじりに

声をかけた。そこから、アーシはその子にヒサメて名前を付けたり、自分の夢なんかを話したりした。最初は変な目で見られたけど、日々を送っていくうちに気が合って一緒に食事したり会話する機会が増えた。まぁ、昔のアイツは無口だったからアーシが積極的に話しかけたけど。お父さんに救われて妖精王の森で過ごすようになって明るい性格になってからもアーシが行動してヒサメちゃんがそれを追いかける形になって住むようになった人たちからも姉妹みたいに扱われた。まぁアーシもそう感じてたしうれしかった。でもいつかアーシがヒサメちゃんのこと追いかける日も来るのかな?

 

sideヒサメ回想

最初話しかけられたときは、あまり関わらない方がいいと思った。

実験体なのに、勝手に自分でカンナと名付けてたり笑顔で話しかけてきたからだ。

けど、話していると胸が軽くなって不思議と頑張れた。

お父さんに助けられて妖精王の森で過ごすようになってからも活発なカンナちゃんはいつも前を走っていてそれを私が追いかける形だった、今の私を作ってくれたのは、お父さんや

フィーアちゃんのおかげでもあるけどきっかけをくれたのは、カンナちゃんだ。

大事なことを教えてくれて名前をくれたから私は明るくなれたんだ。だからいつかは、

私が前を走りたい。

 

ー現在ー

sideヒサメ

 今日の依頼人は、メイド服をきた女のひとなのだが何故かニコニコしながら私たち

二人をみていた。

 

「あのー、ご依頼は?」

 

私が質問すると、

 

「すみません、やっぱりヒサメさんとカンナさんは可愛いなーと思ってみとれてしまいました。」

 

「えぇ!そ、そんなこと。」

 

私が照れていると

 

「まあね~、もしかして、それが依頼に関係あります?」

 

カンナちゃんが敬語で対応してくれる。あぁまた頼っちゃた・・・

 

「はい!メイド喫茶ではたらいてください!ダメですか?」

 

「アーシはやりたいけどヒサメちゃんは?」

 

恥ずかしいけどちょっとやってみたい・・・

幸いあの三人にはバレてないし・・・

 

「やらせてください!」

 

私は依頼を受けることにした。

 

ー依頼当日ー

早速依頼人が働いているメイド喫茶にやってきた。

どんな人たちなんだろう?

 

「本日お世話になりますヒサメです!」

 

「カンナです!」

 

「「よろしくお願いします。」」

 

「あー、よろしく。」

 

「わかんないことあったら、きいてね~」

 

あ、意外とふつうだったすると、見るからにベテランの人が入ってきて

 

「ちっ、」

 

舌打ちをされた、まさかヤンキー!?それから業務内容を説明されて着替えたその時

もヤンキーの人ににらまれた気がした。こうして、仕事に向かったのだが、

 

「おいしくなーれ・・・」

 

「えっ、何?」

 

「あ、私がやります。」

 

私が萌えポーズを照れてしまいカンナちゃんがフォローしてくれた。

 

「おいしくなーれ!」

 

やっぱりカンナちゃんはすごいな・・・

 

sideカンナ

休憩の時間ヒサメちゃんがおちこんでいたら、あのヤンキーの先輩に注意されていた。

 

「ふざけてるの?遊び気分なら迷惑だからやめて。」

 

そう言って先輩は出ていった。

 

「だいじょうぶ?」

 

私は言ったがヒサメちゃんは急に頬をたたいて気合を入れていった。

 

「ごめん!カンナちゃんフォローいれさせちゃって、次のお客様いかせて!」

 

ヒサメちゃんが積極的になった、こんなの特訓のとき以来だから、久しぶりに見たから驚いた。その結果見事お客様を満足させ、先輩に認められた。

その姿を見てもう、姉離れされるのかなと思ったアーシなのだが・・・

 

「よーし、このまま頑張るぞ!」

 

「おかえりなさいませー!ご主人様!」

 

そう言ってドアを開けると

 

「ピザの宅配ですが・・・えぇ!ヒサメ!?」

 

なんと従業員の食事を届けに来たシディだった。

 

「おかえりなさいませ?というかその恰好は?」

 

「いやー!」

 

「あー、あのねシディ・・・」

 

何とかアーシが説明して誤解は解けたが姉離れはまだまだ、先と思った今日この頃であった。

 

 

 

 




メイド回のオリジナルでした。


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無人島で遭難!?

本家と同じでフィーアとカゲチヨが遭難しますが、トッププレデターに所属していないため
オリジナル展開になっていきます。


sideフィーア

今日はみんなで船旅にきていたのですが・・・

 

「ヴェー、気持ちワリ―。」

 

カゲチヨは船酔いでダウンしていました。

 

「大丈夫か?」

 

「酔い止め飲まないからそうなるんだし。」

 

シディさんが心配しますが。カンナちゃんの言う通りヒサメちゃんは酔い止め飲むのを勧めたのに、「平気、平気ー」と向こう見ず飲まなかったカゲチヨが悪いです。

 

「だいたいカゲはいつも・・・」

 

ヒサメちゃんが注意しようとした瞬間海が荒れて巨大な竜のような異宙人が現れた。

 

「あれってリヴァイアサン!?」

 

カンナちゃんが叫んだ。何でここにと思いましたが身体強化した視力でトッププレデターの

船を発見しました。

 

「あれは・・きゃっ!?」

 

次の瞬間私は海に放り出されていた。

 

目が覚めると島に漂流していた。

島を探索しているとカゲチヨも気を失ってながれついていた。陸地に寝かせ、探索を続け

終わったころに目を覚ましました。

 

「うっ、どこだここ」

 

「目が覚めましたか。ここは無人島私たち二人は漂着しました。探索は一通りしてきました。」

 

「わかった、にしても何でこんなことになってんだ?」

 

「カゲチヨ、実は・・・」

 

私は直前に見たことを話し推測を立てました。

 

「おそらくトッププレデターはリヴァイアサンの捕獲の際に刺激したんだとおもいます。それで近くにいた私たちの船も・・・」

 

「相変わらずくそだな、あいつらは」

 

「えぇ、しかし私たちができることはこの島で生き延びることです。」

 

「あぁ、まず火と水、食料を確保しないとな、そうだこの島にサボテンはあったか?

果肉を砕いて絞れば水が手に入る。」

 

「すみません、みつかりませんでした・・・」

 

「わかった浄水器をつくるか」

 

そういってカゲチヨは海の水を浄水し始めた。たくさん必要だったので私も麒麟のスピードを使ってサポートをした。

 

次は火の用意です。

カゲチヨが火起こし器を準備しようとしたが

 

「必要ないです。」

 

「はっ?」

 

私はカゲチヨが困惑するのをよそに太い木の棒と板をもって麒麟のスピードで腕を振ってこすり摩擦熱で火をつけました。

 

「どうですか?」

 

「こんなん火事になるわ!」

 

「カンナちゃんならもっと大きいのをだせますよ?」

 

何故か怒られてしまいました。

 

食料はリヴァイアサンの怒りを買っていて海には入れないので池須をつくり魚を捕まえました。塩を作って味付けをしたがとても二人分はなかったすると、

 

「俺は吸血鬼とゾンビのハーフだから、腹は減っても死なねぇ。お前が食えよ。」

 

カゲチヨがぶっきらぼうに譲ってきたので甘えることにしました。

 

sideヒサメ

「二人ともどこいったの!?」

 

「わからん、海だから匂いも追えない。」

 

海の荒れが収まっていたころには二人ともいなくなっていた。

このままじゃ二人が・・・

そう思ったときカンナちゃんが提案した。

 

「アーシは、リヴァイアサンのDNAを持ってるから二人を探してもらえるように話してみる。」

 

「お願い!」

 

こうしてトッププレデターを追い払うことを条件に探してもらえることになった。

 

「急がなきゃ!」

 

sideフィーア

数日たったある日、急に雨が降ってきました。流れ着いた容器を洗って水をためていますが雨をしのげる洞窟のような場所はなかったので木の下でしのいでいますが。雨の冷たさが私の体力を奪っていきました。

 

「うぅ・・・」

 

そんなときカゲチヨが私に自分のコートをかけてくれました。

 

「んな、薄着してるからだ見てるこっちも寒いっての」

 

「ありがとうございます。そのTシャツにあってますね。」

 

カゲチヨのYouTubeTシャツを誉めたら照れてる様子でしたすると突然島に巨大な影が迫ってきた。

 

「あれって襲ってきたリヴァイアサンか!?」

 

カゲチヨが叫ぶしかし強化した視力でみてみると三人が乗っていました。そのまま島について三人は私たちを保護してくれた。

 

「良かったよー!」

 

ヒサメちゃんは泣き出してしまった。

 

「アーシがリヴァイアサンに呼び掛けて助けてもらったし」

 

カンナちゃんは自慢げにいった。

 

「ありがとな。」

 

「ありがとうございます。」

 

私たちは三人にお礼をいって島を後にした。

 

-後日談ー

「実は俺、フィーアにこのTシャツ誉められたんだぜ!」

 

「「えっ、」」

 

「どうしたんだよ二人とも?」

 

「フィーアちゃんの服のセンスて滅茶苦茶ダサいんだよね・・・」

 

「森にいたころ自分たちでパジャマ選んだときも変なキャラクターのシャツ選んでたし。」

 

「えぇ!?」

 

「こりゃ、二人ともファション指導が必要だし!」

 

「えー!」

 

後日カンナによる強制ファションレッスンがあった。

 

 

 

 

 




主人公活躍少なくてすみませんストーリー編では活躍させますのでもう少し日常編書かせて
ください。


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強さ逆転!?超能力ドリンク

超能力ドリンクのオリジナル版です。
次回は動物の回にしたいです。



sideカゲチヨ

今日の依頼人はとある薬品会社のひとだった。

 

「ぜひとも、わが社の新商品、超能力ドリンクの被検体になっていただきたいのです。」

 

「ほう、そんなものもあるのか。」

 

「ちょっと胡散臭いけどね・・・」

 

ヒサとシディがそういうと

 

「そんなことありません!はっ!}

 

そういうと依頼人は薬の瓶を浮かばせた。

 

「おおっ!すげー!」

 

「どうなってるの!?」

 

俺もカンナも驚いている。そのあと、シディやフィーアが薬に副作用があるかどうかや効果は一日だけということをきいて俺は依頼を引き受けた。

 

「それで、誰が飲むんだ?」

 

シディが聞いてきたので、

 

「もちろん、俺だ!」

 

「なあなあ、俺がこれ飲んで俺が滅茶苦茶強くなったらどうする?」

 

「どうしてそんなこときくの。」

 

「えーとそれは・・・」

 

カンナの質問に答えを詰まらせてるとフィーアが

 

「カゲチヨ、もしかしてそのドリンク毎日飲んで楽して強くなろうとしてません?」

 

「ギクゥ!?」

 

フィーアに図星をつかれた。他の三人は、

 

「カゲチヨは強いと思うが・・・」

 

「考えが浅はかだよ!」

 

「そんなぱっと出ででた能力で強くなれるわけないし!」

 

といわれてしまう。

 

「うるさーい!とにかく俺は脱カレコレ屋最弱だー!」

 

そう言って薬を飲んで試してみたが効果がなかった。

 

「あの依頼人に文句言って・・・」

 

俺が言いかけたとき

 

「ちょっとカゲ、頭!」

 

ヒサに言われて頭を見てみると頭から火がでていた。

 

「うわー!誰か消してくれー!」

 

そう叫ぶと、カンナが能力で水をかけてくれた。

シディが飲んだ瓶を調べてみるとどうやら俺が飲んだのはパイロキネシスを発現させる効果らしい。

 

「てことは上達すればカンナよりデカい炎だせるようになるんじゃね!?」

 

「はぁ!?さっきコントロール出来てなかったのに何言ってんの!」

 

喧嘩売ったからカンナがいうが

 

「今から練習だ!はっ!」

 

手からだそうとしたのに今度は頭、両腕の三か所から燃え出した。

 

「だから、言ったんだよ。」

 

「すみませんでした・・・」

 

カンナが言ってまた消火してくれた。礼を言いながらしかし再生するつっても熱いから

たまったもんじゃないとおもった。

 

「ていうかなんでシディとカンナは炎だしても平気なんだ?」

 

「火車とホルスのDNAが炎に耐性があるからじゃない?」

 

ヒサが推測する、どうやらこの薬の効果は二人みたいに操ることはできず、体が燃えるだけの不良品だった。シディとフィーアが依頼人に薬の

効果を消せるかどうか訊いてくる間、カンナ、ヒサメとカレコレ屋

待機となった。途中着る服が勿体無くてタオル一枚になって二人を赤面させてしまった。早く帰って来てくれ二人とも・・・

 

sideフィーア

「間違って試作品を渡してしまってそれは、薬がきれるのを待つしかないと。」

 

シディさんが確認した。

 

「はい、しかも時間が経つと水だけだと消火できない火力になってしまうんです。」

 

「なんですって!?」

 

早くしないと、カゲチヨだけじゃなくてカンナちゃんやヒサメちゃんが

危ない!

 私達は急いでカレコレ屋に向かった。それにしても周りの人のことを考えて全力じゃないけど三輪車でついていってるシディさん・・

すごいですね。

 

sideカゲチヨ

この後体温が上昇したせいで、部屋の温度が上がったことで汗をかいた二人がお風呂に入りにいった。俺は水の入ったバケツをもって待機していた。するとまた燃え出したので、水を被ったが消えなかった。

「そうだ風呂に入れば消えるはず!」

 

そう考え、風呂場に駆け込んだ。

 

「ヒサ!カンナ!そこを退けぇぇぇ!」

 

「「キャァァァァァァァ!?」」

 

その瞬間大量の水と冷気が俺を襲い瞬く間に俺を巻き込んで巨大な氷塊とかした。

 

「大丈夫か!?」

 

「二人とも怪我は!?」

 

その後シディとフィーアが戻ってきたが薬が切れるまで待つしかないという最悪の報告だった。そして俺は結果一日中氷漬けということになった。氷の中で俺はもう楽して強くならないと心に誓ったのだった。

 

 




次回もお楽しみ!


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ストーリー編一章 動きだすもの

すみません動物回はやめてストーリー編やります。
長編になるので楽しんでください!


sideカゲチヨ

ある日元トッププレデターの研究員のエイファというやつがヒサを捕まえようとして返り討ちにあったあいつ、ヒサがトッププレデターの名前聞いてもビビらなくておどろいてたな・・・

そのあとやつにウイルスを植え付けて情報を聞き出したが情報はあまりえられなかった。

後日イーラと名乗る女性から、悪魔の入ったツボを守ってほしいという依頼をもらった。

しかも狙っている組織の名前はトッププレデターだった。絶対奴らに近づいてやる・・・

 

sideヒサメ

私は、カンナちゃんとツボを狙っている組織のメンバーのいるところに向かった。

すると、

 

「あれー、おびき寄せる予定だったのにそっちからきてくれたんだー。」

 

義手をつけた、男がゲイザーを肩に乗せてこちらをみていた。

 

「じゃあ、こいつはもういらねーなー。」

 

そういってもっていた、ナイフでゲイザーを殺そうとしたが、

 

「あれ?お前どうやってそこまで動いた・・・?」

 

私は電気を纏っての高速移動で助けた。しかしこの程度のスピードでもおえないとなると・・・

 

「カンナちゃん、その子遠くに逃がしてて私一人で十分そう。」

 

side傭兵

 

「なめやがって!後悔させてやるよ!」

 

そういって俺は義手に仕込まれている仕込みを作動させようとしたが

ガッシャ―ン

そんな音とともに一瞬で壊れた

 

「馬鹿な!?何をした!?」

 

さっきみたいな高速移動の類じゃねぇ!?どうなってやがる!?

 

「足元見てみたら?」

 

そういわれみてみれば足元に鉄の針が落ちていて女の周りには黒い靄が舞っている。

 

「まさか砂鉄を固めて電磁加速でとばしたのかよ・・・!」

 

女の高等テクに困惑していたら高速移動した女に吹っ飛ばされて俺は意識を失った。

 

sideカンナ

ヒサメちゃんとあの傭兵の戦いは一瞬で終わった。

そのあと氷で拘束して色々と聞き出したが奴らがべつに二人の混血を動かしていることや、義手は奴らが作ったものだとわかった。もしかしたら別行動のシディやフィーアが危ないということで私たちは急いで向かった。

 

sideシディ

今、俺たちはツボを狙う奴らのもとに向かっていたのだが、いきなり黒髪の少年が現れた。

 

「お前たちが、ホルスのヤローのDNAを継いだ人間と妖精王の娘の一人か一度会ってみたかったんだ。」

 

俺たちはその空気に飲まれていたわかる・・・奴の強さは確実に妖精王と同等!

 

「もしかして、アヌビスさんですか・・・?」

 

どうやらフィーアは知っているようだった。

 

「おっ、もしかしてあいつから聞いてたか?だったら話は早い、そのツボ俺のコレクションなんだよ。盗まれちまってさだから取り返しに来た。」

 

「本当にあなたのコレクションなんですか?」

 

フィーアが質問する。

 

「ハハハハハ!娘のわりに俺たちのことを知らねーんだな!」

 

アヌビスが失礼なことをいう。

 

「どういうことだ?」

 

「なぜなら俺たちは強い、たいていのことは暴力で解決できるそんな奴が嘘をつくか?」

 

たしかにその通りだ・・・

だが、

 

「このツボは仲間にとって大切なものなんだ!」

 

「その通りです!」

 

これを譲るわけにはいかない!

 

「しかたねー、あいつの娘を傷つけるのは気が進まねーが、あんますぐ死ぬなよ」

 

そうして戦いは始まったが全力の俺たちでさえ、手加減された状態で膠着状態にしか

持ち込めていなかった。

 

「くっ・・・」

 

「なかなかやるじゃねえか。じゃあ少し本気出すかな。」

 

そういうとあたりが暗くなりだしホルスの力が失われ、奴は異形の姿に変わった。

 

「じゃあな。」

 

そう言って奴は黒い波動で俺たちを殺そうとした。

あたると思ったその瞬間その攻撃は緑色の結界に阻まれて届かなかった。

そのとき、アヌビスが言った。

 

「まさか、じきじきのお出ましとはな。」

 

結界の外をみるとアヌビスといつの間にか対峙している妖精王の姿がそこにはあった。

 

side主人公

まったくうちの娘になにしてくれてんだ・・・

そう思いつつ、俺はクールにアヌビスと交渉を始めた。

 

「こいつらをボコボコにしてもなにも解決しないだろ?」

 

「だが俺はツボを取られてムカついてんだ。」

 

「だったら、こいつらの依頼俺たちも手伝わないか?」

 

「「はぁ!?」」

 

フィーアとアヌビス二人とも叫ぶ。

 

「なんでそうなんだよ!?」

 

「うむ、アヌビスと妖精王が手伝ってくれるなら心強いが・・・」

 

「俺の情報網を使った結果ツボを取ったのはイーラだ。あいつもトッププレデターだったんだよ。」

 

「そうだったのか・・・」

 

シディが驚く。

 

「まだ、理由の説明になってねえぞ!」

 

「こいつらの依頼を手伝えばツボは戻ってくるしとったやつもボコボコにできるしメリットはあるだろ?それと娘と友達を殺そうとした罰、やんなきゃ二度とコレクション自慢付き合わない。」

 

「反則だろ・・・わかったよ!手伝ってやるよ!」

 

こうしてアヌビスを味方にしたカレコレ屋であった。




ここからサトウとスズキVSカンナとフィーアの戦いです!


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ストーリー編一章 混血同士の戦い

フィーアとカンナの蹂躙劇!スズキ、サトウファンの皆さんは注意!
あとカンナとフィーアのトッププレデターからの呼ばれ方は、
炎水(えんすい)と聖速(せいそく)です。

あとフィーアのもう一つのDNAは本家のアヌビスのサイドストーリーでヴァルキリーの攻撃するときの紋章がおなじだったのでヴァルキリーにします。


sideカンナ

アーシたちがみんなのところに向かっていると紫の角の生えたメガネ男が立っていた。

 

「もうあいつから、混血てきいただろ?」

 

てことは、こいつが奴らが操る混血の一人!

 

「氷電、炎水足止めさせてもらうぞ。」

 

アーシらのことダサい名前で呼びながらそういった。ヒサメちゃんばっかに任せられないし・・・

 

「ヒサメちゃん、ここはアーシにまかせてくれない?」

 

「うん、わかった。がんばって。」

 

アーシの勝利を疑ってない調子で任せてくれた。

 

「ちっ、始めるぞ。」

 

こうして戦いがはじまった。

 

sideスズキ

まずは一撃・・・

俺はペガサスの移動で一気に間合いを詰めて攻撃したが

 

「なにっ!?」

 

俺の攻撃はあっさり受け止められていた!

どうなってやがる・・・いまのはやさを予測するなんて、そう思ったときやけに霧が濃いことにきがついた。

 

「まさか霧の流れで俺の位置を!?」

 

「そのとおりだよ。これくらいヒサメちゃんの雪でもできるし。」

 

ちっ、これだから正規品は・・だからってあきらめたらあいつに顔向けできない

 

「じゃあこの攻撃受けてみて。」

 

そう言って炎水は水を発射してきた。いきなりだったのであたって後ずさってしまったが大したいりょくじゃない。

 

「その程度・・ガボッ!?」

 

嘲ろうとした瞬間口の中に水が入って体に異変が生じた

 

「アーシは攻撃を受けてとしか言ってないよ。ちなみにその攻撃はあんたの体液を自在に暴れさせることができるよ。」

 

そういって炎水が指を鳴らすと

 

「ガァァァァァ」

 

俺の体から汗や血漿が暴れだし俺は倒れた。

 

sideフィーア

私とシディさん、お父さん、アヌビスさんが向かおうとしていると赤い角と尻尾を生やした金髪の男が現れた。

 

「ホルスの個体さま陽狼と妖精王の娘聖速さまだけでなく父親やアヌビスさままでいらっしゃるとはなぁ!!」

 

この男おそらく混血だろう、そして推測だけどあまり適合数値は高くないとなると、

 

「ここは、私に任せてください、パレン・ガーデンで回復してますけどシディさんは休憩していてください。」

 

ここは、こうするのが合理的だ。

 

「なめてくれるねぇ!!後悔しても知らねえぜ?」

 

そういって殴りかかってきた。

 

sideサトウ

「らぁ!」

 

間合いを詰めて殴りかかったが、そこにアイツはいなかった。

どこだ!?

そう思った瞬間脇腹を殴られていた。

 

「ぐはぁ!?」

 

チクショウ・・・早すぎるだろ。

 

「もう力の差はわかったでしょ。ひいてください。」

 

そういってあきらめるほどおれはやわじゃねえのよぉ!

俺は無言でこぶしを構えると聖速はいきなりジャンプして俺の頭上を取ってきた。

落下時は動けねぇ!そう考え向かえ討とうとしたが、いきなり、アイツが俺に向かってくるスピードがました。

 

「なにっ!?」

 

そのまま俺は、アイツのキックの餌食になった。さっきのいきなり加速の種がわからねえとやべぇ・・・そう思い俺はアイツがまたジャンプしたと同時にジャンプして迎え撃とうとしただが限界までジャンプしたとき、奴はさらに足を動かしてジャンプした。

 

「はぁぁぁぁ!?」

 

俺は度肝を抜かれた二段ジャンプなんて混血でも難しいだろ!?

するとアヌビス様がつぶやいた。

 

「空中疾走かまあアイツならできるな。」

 

「ああ、跳躍の力と落下の力が釣り合う最頂点に於いては上下にかかる力がゼロになり浮遊状態になるその一瞬で麒麟のスピードとヴァルキリーの身体強化による力を使えば可能だ応用すれば水の上を走ったり蹴る方向を変えれば離れた位置からでも間合いを詰められる。」

 

「つまりフィーアに滞空戦を挑むのは難しいということだな。」

 

妖精王と陽狼が解説する。そう言ってる間に動けないおれは踵落としを食らってしまい気を失った。

 

この後おれたちはトッププレデターを追い出されるのだった。

 

 

 




次は強化されたカゲチヨとイーラが用意したキメラとの戦いです。
ちなみにカンナの技は、ぬらりひょんの孫の竜二。
フィーアは流浪に剣心の雪代縁の技です。


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ストーリー編一章 そして新たなる出会い

ボティス登場です。
カゲチヨの戦いご覧あれ!


二班から二人を倒したことそして真相をきいたおれは、イーラを森に呼び出した。

 

「あんたがアヌビスからツボを盗んだことはバレてんだ組織のこと洗いざらい吐いてもらうぞ。」

 

「あぁぁ、もう!なんでこうなんのよキメラさっさとアイツを殺しなさい!」

 

そう言って頭はライオンで腕と手はゴリラ胴体は鮫というものだった。

 

「待て!?」

 

追いかけようとするがキメラが邪魔してにげられてしまった。

 

「しゃーねー、さっさとかたずけるか。」

 

俺は戦闘を開始した。どうやらこいつは神経が強化されているらしく素早く反応してくる。

 

「だったら!」

 

俺はいったん攻撃をしのぐため血液凝固させた壁にかくれた。

そして血液の剣をつくり隙をみつけ切り付けた。

 

「ガァァァァァ!?」

 

即効性で接触感染でも死に至る神経毒を打ち込んだ奴は神経を腐らせあっけなく死んだ。

 

「特訓でいろんな毒食わせられた甲斐があったぜ。接触感染でも効果がでるようになったし。」

 

こうして一連の騒動の幕は閉じた。

 

そのあとツボをアヌビスに返すことになった。

 

「じゃあさっそく返してもらうか」

 

「あぁ、やべっ」

 

パリーン

 

「何やってんだツボを壊したら契約成立になるだろ!?」

 

「はぁ!?」

 

すると、

 

「あーマズイ心臓じゃ腐敗した味がしたぞ!」

 

その声とともにボティスが降臨したのだが、

 

「ちんちくりんじゃねーか!?」

 

「だまれ!これはわしの本来の姿ではない、その男の心臓がヘボいから姿もヘボくなっとるんじゃ!」

 

なんだと、

 

「これじゃ、力も引き出せん!さっさとかえるぞ!あれっ?どうしてその男しんでおらん

のじゃ?」

 

「カゲチヨは吸血鬼とゾンビのハーフだから心臓を奪っても死なないし不死身だぜ。」

 

妖精王が補足説明する。

 

「つまり、ワシはずっとこの腐った男と一緒・・・」

 

「つーわけで、よろしくな。」

 

「なんじゃとぉぉぉぉぉ!?」

 

悪魔の悲鳴が夜のそらに響いたという。

こうしてボティスはカレコレ屋預かりそしてサトウとスズキは妖精王の森預かりとなった。

 

side赤髪の吸血鬼

「ちぃぃ!実験動物の分際で!!」

 

イーラがいらだちながらかえってきた。

 

「今回ばかりは、挑戦したことを責めなくてはいけないな。」

 

「うるさい!だいたいあんたが道楽で腐血をつくらなきゃこんなことには・・」

 

「あんなのはモルモットだ。それに氷電や陽狼、炎水に聖速が妖精王の指導で強くなったことを視野にいれず欠陥品や傭兵を雇ったからだ。自分の無能をひとに押し付けるな。」

 

「ちぃ!、けどそのモルモットもかなり強くなってたわよ。」

 

「ほぅ・・・」

 

そろそろ一度あってみたくなってきたぞ・・・腐血。




というわけでこれからはスズキやサトウ、ボティスを日常回に参加させていきます。
二章は本家が終わったらということで!


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カンナと捨て猫

久しぶりの日常回、今回はヤルミナの半身猫の動画に感動したので参考にしてカンナ主役で書いていきます。


sideカンナ

ある日、アーシは上機嫌で公園を歩いていた。

 

「今日は激レアなアイスが買えてラッキーだし!さっそく帰って食べよう!」

 

そう思っていると白い猫が傷だらけの状態でふらふらと歩いていた。

 

「ちょっと、大丈夫!?」

 

「ニャー・・・」

 

アーシは猫に駆け寄って言うがアーシが危害を加えないと分かったのか

そのまま気絶してしまった。そしてアーシは急いでみんなに連絡して動物病院へ向かった。

 

sideカゲチヨ

今日は依頼もきてない暇な日なのでカレコレ屋にあるテレビをみているとニュースが流れた。

 

「市内で負傷した猫が大量に目撃されています。警察によると何者かが猫に危害を加えているとみて捜査を進めています。」

 

「動物虐待なんてゆるせない!」

 

「あぁ、そうだな・・」

 

「まったくです。」

 

三人とも怒っている様子だった。

 

「もしかしたらそのうち飼い猫も傷つけてここに依頼がくるかもしれないからそのときは犯人を確保しようぜ。」

 

俺はそういって、話を終わらせようとした。そのときヒサメの電話に着信がかかった。

ヒサメがでたところカンナが傷ついた猫を見つけ動物病院につれていったときき俺たちも

向かった。

 

sideカンナ

診察の結果命に別状は無かったので飼い主がいない野良猫ということで、ワクチンなどを

受けさせて傷が治るまで私たちが預かることになった。

 

「たぶん最近起きてる猫の虐待にあったのかも・・・」

 

ヒサメちゃんがかわいそうな目で猫をみる。

 

「ねえ、アーシの部屋で面倒みてもいい?」

 

アーシがみんなに頼むと

 

「オーナーもいいって言ってたしいいんじゃねーの?」

 

「うむ、カンナは優しいから猫も安心だろう。」

 

「カンナちゃん責任もって面倒見てくださいね。」

 

「もちろん!」

 

みんな許可して猫は白かったのでスノウという名前をつけた。

ということでアーシは今日買ったアイスを食べようとしたのだが・・・

 

「スノウもおなか減ったの?」

 

こちらをじっと見てくるスノウの姿があった。

 

「じゃあ、今からキャットフード用意するから、待っててねー。」

 

そういって、用意したキャットフードを行儀よく食べていた。そしてその間にアーシは勉強や明日の準備をしてスノウと一緒に寝た。寝る前に、ケガの確認をして

 

「ケガが大丈夫になっても行く場所がないならずっといていいんだからね。」

 

「ニャァ・・・」

 

そんな日々が続きケガが治ったある日朝起きたらスノウがいなくなっていた。

 

「そんな!?」

 

アーシは急にいなくなったことに困惑しながらみんなに連絡して一緒に探すことになった。アーシは一人で探していた。

 

「うぅ・・どうして急にいなくなったの・・・?」

 

アーシは涙を浮かべていると

 

「ニャァぁぁ!!!」

 

猫の叫び声がきこえ路地裏にいくといかにもヤンキーの男とスノウが対峙していた。

男はバットをもっていて今にも殴りかかりそうだ。スノウの後ろには他の子猫もいた。

 

「スノウ!」

 

「ニャァ!?」

 

「あ?なんだお前?」

 

「もしかしてこの子たちを守るために・・?」

 

「はは!無駄なのによ!」

 

そう言って男はバットで殴りつけた。

 

「なんでこんなことするの!?」

 

そう涙ながらに質問すると

 

「なんでって弱いやついたぶるのって楽しくね」

 

外道な答えが返ってきたのでアーシは、

 

「許さない・・・!」

 

そういって炎をだした。

 

「おいおい、まさか俺に使う気じゃねーだろうな・・?」

 

男の困惑した声が返ってくるが

 

「ぐわぁぁぁ!」

 

アーシは男に向けてはなった。男はやけど負ってしまう。

 

「もう許してくれ・・」

 

「だったらスノウたちに謝って。」

 

「わかった・・・」

 

そういってスノウに近づくといきなりスノウを投げてきた。

とっさに受け止めたが、逃げられそうになってしまう。

 

「じゃーな、間抜け女!」

 

くやしさで一杯になりそうだったそのとき、おとこの顔に氷柱があたり倒れてしまう。

 

「私からみればあなたのほうが間抜けにみえるけどね。」

 

ヒサメちゃんとカゲチヨがきてくれた。

 

「くっ、くそ!」

 

「させるかよ。」

 

逃げようとしたところを、カゲチヨに血液で拘束されたそのとき警察がきて男は逮捕された。シディさんとフィーアちゃんが通報してくれたみたいだ。

その後アーシはスノウに町の猫たちを守っていくように約束して別れをつげた。

一生の別れではないがすこしさびしかった。

 

 



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女子高生と釣り合い

迷惑tiktokerの話のオリジナル版です。


side女子高生(以降マナミ)

最初に出会ったのは、何となくよった公園だった。その人は無邪気に子供たちと遊んでいた。イケメンだったので子供たちが帰ったあとで話しかけると、シディというらしくこの時間帯はバイトが入ってないときや用事がないときはここで子供たちと遊んでいるらしい。

通って話しているとシディはカレコレ屋ていう何でも屋を営んでいるらしく仲間の中には

妖精王の森の聖女もいて幼馴染らしい私は彼に釣り合う女になりたかった。

だから・・・

 

sideフィーア

最近tiktokを見始めてバズりつつある動画に最近シディさんと知り合いになった女子高生がいたしかし、内容が最近すこし過激になっているのが気になっていました。

今回は電車で踊った動画をあげていた周りの迷惑を考えずやっているみたいだった。

もしかして、シディさんにみてもらうために?そんな不安もあったが確証もなかった。

一度見た感じただシディさんのことが好きな様子でしたし大丈夫でしょう。

それが間違いだったことを知るのは後のことだった。

 

sideマナミ

「マナミのtiktokヤバすぎー」

 

クラスのカースト上位の女子にも私のtiktokを誉めてもらえた。ホントは電車で踊るのは嫌だったけどこれでよかった。顔も能力も平凡な私はこうしてみんなに見てもらえる環境で体を張るしか釣り合いがとれない、そう友達関係や恋愛は釣り合いでできていると私は考えている同じカースト内の人と仲良くして同じ魅力の人と付き合うそんな感じでほとんど回っていると感じている。今日も私に釣り合いそうな男子が告白してきたが無難にふった、そして

今日も同じ時間に公園に向かった。

ついてすぐ私はシディに学校のことなどを話した。シディは私の話を真摯にきいていた。

そのうち周りの女子たちの会話が聞こえてきた。

 

「めっちゃイケメン! あの人彼女かな?」

 

 

「いいなぁ、あんなイケメンならなんでも許せて優しくなれそう。」

 

その話を聞いたとき優越感が私の胸を支配した。すごい・・・シディの彼女になれたら

これを毎日、わたしは妄想を膨らませていた。しかし幸せな瞬間は長く続かなかった。

 

「シディ」

 

「早くいきますよ。」

 

「すまん、このあとオーナとフィーアと買い物にいく予定だったんだ」

 

「そうなんだ・・・」

 

するとフィーアちゃんがあいさつしてくれた。

 

「いつもシディさんがお世話になってます。動画みていますがすごいバズってますよね、あまり過激なことはしないほうがいいですよ。」

 

電車で踊ったことだろうやんわり釘を刺されてしまった。

そして周りも不愉快な会話をし始めた。

 

「あっ、あっちのきれいな女の人が彼女だったんだ。」

 

「それもそうだけどやっぱり聖女様とあの男の人絵になってるよね~」

 

「ってか、あの子振られたんじゃない?注意されてたし。」

 

うるさいなぁ・・・シディとオーナー、フィーアちゃんはそういう関係じゃないての・・

でも知らないひとから見れば二人並んであるけばどっちの組もそう見ても違和感ない。

やっぱ私じゃシディと釣り合わないのかなぁ・・・

そう思いながら帰路についた。

 

翌日学校に行くとつるんでるグループから電車ダンスの動画の反響がすごいときかされた。そして私は、上に行く方法を見つけた!

もっと有名になれば・・・

私はコンビニのコピー機で自分の顔をコピーしたり、男子トイレに入ってでてきた人を変態のようにあつかってバズらせた。

 

sideフィーア

今日は依頼がなかったのでtiktokをみていたのですが・・・

 

「これは・・・」

 

あの女子高生の動画をみたのですが明らかに炎上するものばかりだし場合によっては訴えられるものだった。

 

「もしかしたら、シディさんが巻き込まれるかも・・・」

 

私は公園に向かった。

 

sideマナミ

いつものようにシディと話していたのだが大きい感じといわれた。まぁ、自信がついたってことかな!そのとき

 

「おいっ!お前のせいで俺は!」

 

この前のトイレの男だった。

私の動画のせいで会社をくびになってしまったらしい。男は私につかみかかったが。

 

「落ち着け!相手は女子だぞ!」

 

「どうしたんですか!」

 

シディと駆け付けたフィーアちゃんのおかげで男のひとは落ち着いた

そのあと男は私がやったことを話していった。なんか面倒なことになったな~

この人もメンドくさそうだし謝ったが納得いかない様子だったが二人が対処してくれて

何とかなった。しかし

 

「俺はマナミの行動が不快だ。このままだと俺はお前を嫌いになってしまう。」

 

そんな私は必至で切り抜けようとしたが声がでなかった。そしてフィーアちゃんにも

 

「シディさんと釣り合いたい気持ちはわかりました。けど、あんなことしてもシディさんといい関係を築くことはできません。友達として言います。これ以上シディさんを巻き込まないでください。」

 

そういってシディと一緒に去ってしまった。なんで、私ただ釣り合うためにがんばったのに・・・

考えても答えはでてこなかった。

 

sideフィーア

「すみません、買い物のときもっと注意していれば・・・」

 

私がもっとあの女子高生の欲に気が付いて暴走をとめていれば、関係は壊れることはなかった。そうおもっていると、

 

「フィーアは優しいな、だが人に迷惑をかける人は許せない、だからこれでよかったんだ。」

 

シディさんは笑顔で言い切った。

 

「シディさんはつよいですね。」

 

「?」

 

シディさんが私の言葉に首をかしげたが私は無視して家にいそぐのでした。

 

 

 

 



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シディとクイズ番組

家庭教師の回です。


sideカゲチヨ

今日の依頼人はテレビ局の人だった。

 

「あなたが町で噂のイケメンくん?イケメン学力王の企画に出てもらいたい!」

 

クイズ番組・・・シディに一番向いてない依頼だ。俺はやんわりと意見をいう。

 

「こいつあんま頭はよくなくて。」

 

「大丈夫!普通ぐらいだったらなんの問題もないから。それに努力が実を結んでの優勝!

感動じゃない?」

 

押し切られてしまう。それにテレビ出演てあこがれるしな・・・ 

こうして依頼を受けてしまったので俺は家庭教師を雇うことになった。

 

side家庭教師(アヤカ)

私はこの町で家庭教師をしているのだが今日の生徒は・・・

 

「お願いします!こいつに勉強教えてやってください!」

 

赤メッシュの少年が年上の男性の勉強を見てほしいというものだった。

わけをきくと彼らは何でも屋をやっているらしくこの男の人がクイズ番組に出ることになったらしいしかしわけあってこの男性にはほとんど学力がなくこのままではマズイということで私に依頼したみたいだ。仲間の青髪の女の子からも

 

「そもそもシディ向きのいらいじゃないのにカゲが受けちゃうんだもんなー」

 

「すみません・・・」

 

どうやら少年が勝手に決めたことらしく責められていた。まぁ頼まれた以上どんな生徒でも結果をだしてみせる。

 

「安心してください!かならず学力王にして見せましょう。」

 

「大丈夫かな・・・」

 

「不安ですね・・・」

 

そんな金髪と赤髪の女子の声をききながら依頼は始まった。

 

とりあえず小学生のところから始めたのだが・・・

 

「これは・・・」

 

本人は真剣にといているのだが酷すぎた。

掛け算は両手の数以上の答えだと飛躍した数を答えるし

理科では薬品を勝手に触ったりと壊滅てきだった。

だけど優しいところもあり病院まで付き添ってくれたり国語の時間では

 

「アヤカさんは一生懸命勉強を教えてくれて好きだあとでお礼をさせてくれ。」

 

「へっ!?」

 

私のことを好きといってくれた。よし!

 

「わかりました!学力王になれたらあなたの気持ちに応えます!」

 

私は彼の指導に全力をつくした。

 

sideカンナ

「あちゃ~」

 

シディがまた無自覚に惚れさせたのをみてアーシはどうやって誤解を解くか考えていた。

 

sideアヤカ

私はカレコレ屋でシディさんがでる番組をみていた。私は祈るようにみていた。

ついにシディさんの番になり問題が始まった。

 

「上手くいくかな・・・」

 

ヒサメさんは心配してたけど大丈夫そう信じていたのだが・・

 

前やった計算問題で

 

「300だ!」

 

また的外れな回答になっていた。

 

「どうして・・・」

 

「アヤカさんおちこんじゃった・・・」

 

「付きっ切りで教えてたみたいだからな・・・」

 

ヒサメさんとカゲチヨさんが同情してくれるがそうじゃない・・・私とシディさんの恋・・・そうおもっていると、カンナさんが

 

「あのー、誓っているところをみたんですけどたぶんシディの好きはLOVEじゃなくて

LIKEのことだと思います・・・」

 

「へっ!?」

 

てことは、私のかんちがい・・・

帰ってきたシディさんに聞いてみると問題は本番となったら抜け落ちていたらしい。

そして私はあのことをといただすと戸惑った様子でカンナさんの推測通りのことを

話していた。そしてどうやらキャラが受けて次の参加も決まり空気を読まず依頼してきたが断った。こうして私の恋ははかなく散ったのだった。

 

 

 



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神と思い込んだ男の末路

神に転生のオリジナル版です。


sideカゲチヨ

今回の依頼人は山の管理人だった。

 

「近頃山にサイクロプスが出現するようになって退治してほしいのですが・・・」

 

「了解っす、人払いはしてくださいね。」

 

「ありがとうございます!」

 

こうして俺たちは依頼に向かった。

 

sideカンナ

ということで、アーシたちは森に来たんだけど・・・

 

「こんな静かな場所にサイクロプスがでるのかな?」

 

「四人とも気を緩めるなよ・・ファー・・」

 

「真っ先にやられそうなくらい気が緩んでますね。」

 

ヒサメちゃんが不思議がる中カゲチヨが注意するが本人が一番ゆるんでいてフィーアちゃんに突っ込まれてるし・・・

そう思いながらあるいているとシディが狼男の耳で足音をきいたのでお出ましかと思って向かってみるとそこには・・・

 

「待てっ、危険な場所で勝手なことをするんじゃない!」

 

「いや誰!?」

 

カゲチヨが全員の気持ちを代弁してくれた。草むらからでてきたのはローブをまとい髭を伸ばした男だった。

 

「いや勝手ではないぞ。山の管理人に許可を得ているぞ。」

 

「言い訳をするな!」

 

えぇ・・シディが正論をいってるのに聞く耳をもたない様子だった。

 

「それよりも何者だ!」

 

「いやまずあなたが名乗ってください。」

 

フィーアちゃんが最もなことをいうと男は自分のことを神と名乗った。

シディはキノコ見つけたみたいにとらえていたが全員困惑していた見た感じ一般人だし逃げるように言わないとそう思っていたが先にヒサメちゃんが先に

 

「ここは危ないので早く帰ったほうがいいですよ。」

 

「私は神だぞ?貴様らのいうことなど聞くわけないだろ。」

 

「はぁ!?ヒサメちゃんが心配してくれてるのがわかんないの!?」

 

「なんなんだこいつ・・・」

 

こうしてアーシたちは神と名乗る男に第一印象最悪な出会いをしたのであった・・・

 

sideフィーア

「仕方がない、俺の素晴らしさを教えてやろう。神の奇跡を見るがよい。」

 

「俺らサイクロプス倒しにいかなきゃならないんで・・・」

 

「そんなことただのひとにできるはずないだろう。」

 

男は空気を読まず自分語りをしようとします。カゲチヨが断りますが聞く耳を持ちません何なんでしょう彼は・・

 

「じゃああなたはなんの神なんですか!」

 

「おいっ!そんなこときくなよ!?」

 

ヒサメちゃんが我慢できずに男に質問します。

 

「夢でお告げをきいたのだ。」

 

なんの根拠もありませんでした。

 

その後奇跡をみせてくれたのですが病気の直りが早まるとかぬかしてヒサメちゃんに触ってきたので

 

「痛い痛い!何をするのだ貴様!」

 

「黙っててくださいそのうでへし折るので。」

 

「フィーア落ち着け!?」

 

制裁を加えようとしたらカゲチヨにとめられました。

 

sideヒサメ

シディが声を聴いたので向かおうとしたら男のひともついてきた。

時間もないので向かうと子供たちが遊んでいた。大人の人もいたみたいだがはぐれたみたいだった。

すると男の人が

 

「まぁ子供を守るのも神の務め、おいおまえたち神である私についてこい!」

 

そういって先導しようとしたが

 

「はぁ?神って何?このおじさんばかじゃね。」

 

「意味わかんない。」

 

「何だと!?」

 

当然子供は馬鹿にし始め口喧嘩しはじめた。

 

「子供相手にそんな怒らなくても。」

 

「知能が同じレベルなんじゃねーの」

 

「もしくはそれ未満ですね。」

 

「神ならひろい心で許してあげたら?」

 

フィーアちゃんが毒を吐き、カンナちゃんが皮肉を言ってもやめない

子供たちが男の人の服をいじりはじめた。すると、

 

「神の衣に触れるな!」

 

そういって子供を突き飛ばした!運悪くそこにサイクロプスがいて子供を襲おうとした。

 

「あぶねぇ!」

 

カゲが子供を庇い傷を負った。

 

「可哀想に、死んでしまったか。」

 

そういうが

 

「いや死んでねーし、普通の人より傷の治りが早いんだよ。」

 

そしてシディとフィーアちゃんがサイクロプスを相手にしている間に私とカゲは子供達を逃し残りは、カンナちゃんと撃退した。

その後シディの耳で母親の声をきき送り届けたのだが・・・

 

「おのれ!神である私を差し置いて感謝されおって私にだってあれくらいの奇跡おこせるわ!」

 

そういって管理外のエリアに行こうとしていた。よぼど私達の氷や神速の動きや再生能力が信じられないのだろう。

 

「そっちはサイクロプスより危ない異宙人がいますよ。」

 

「ていうか子供たちに謝ってください!」

 

カンナちゃんとフィーアちゃんがいうが言ってしまった。

カゲにどうなってしまうのかきくと。

 

「さーな、神になるんじゃねえの。」

 

と呆れも悲しみもない真顔で眺めていた。

 



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最速を決める戦い

今日はカンナとカゲチヨでF1回です!


sideカゲチヨ

今日の依頼人は町工場の工場長だった。

 

「実は経営が厳しくてF1レースに出場して宣伝しようと考えてるんです。」

 

「へーあのF1ねー、へっ!?」

 

「そこでカゲチヨさんにはレーサーとしてカンナさんにはマネージャーとして出場してもらいたいのです!」

 

「一番Gに耐えられそうなフィーアちゃんがいないときに・・・」

 

「賞金もたんまりとでますよ。」

 

よし!

 

「その依頼引き受けましょう!」

 

「現金!」

 

こうしていらいは始まった。

 

sideカンナ

自慢のマシーンを見に来たのだが・・・

 

「ガチのスポーツカーだ・・・」

 

カゲチヨも驚いている自慢の金属加工というので立派に仕上がっている。

けどアーシは重要なことに気が付いた。

 

「そういえば、エンジンは?」

 

そうこの車ボディは立派だが肝心のエンジンがついてなかったのだ。

 

「ペダルがついてるのでここを漕いでください。開発費が回らなくて・・・」

 

「いやそこに開発費注がなきゃだめでしょ!?」

 

 

「これって車か!?」

 

カゲチヨに突っ込まれる。

もうこれ普通に失格でしょ・・・

アーシはしてきしようか迷った。

 

「f1レースって金がかかるんすよね、その辺はどうなんですか。」

 

「お金なんて必要ありません!私たちは実力だけで名声をつかみとりましょう!」

 

「それができたらくろうしませんけどね・・・」

 

こうして訓練がはじまった。

まずGに耐えるために筋力トレーニングを行うことになった。

 

「この姿勢キッツ!」

 

バランスボールに乗りながらダンベルをもてばそりゃきついでしょ・・・

 

「フィーア、いつもこんなことしてるのかよ!」

 

「いや、麒麟のDNAやヴァルキリーのDNAも関係してるんじゃ?」

 

「ずるくね!?」

 

そんなことをいいながら次のトレーニングへと移った。

次はペダルをこぐ足を鍛えるためのトレーニングだった。

 

「マシンバイクで時速200キロだしてもらいます!」

 

「うぉぉぉぉぉ!」

 

「これってF1ドライバーのトレーニング?」

 

普通に無理でしょ・・・アーシは疑問に思ったが特訓は続いた。

 

「てかこの車で出場とか罰ゲーム?」

 

「なかなかの過酷さだよな。」

 

「もっと真剣に!天下とれませんよ!」

 

「天下とるならエンジンつけてほしいです。」

 

「私たちのエンジンは心でしょう?」

 

「意味わかんないし・・・」

 

「ていうかF1レースて特殊な免許必要なきがするんですが・・・」

 

「フォーミラー1ではなくて普通より早い車1なので。」

 

なるほどこの車で出れる理由がわかった。

 

そして大会当日になったんだけどみんなエンジンのついてないくるまだった。

この工場と同じ理由で参加している人が多いみたいだ。

こうしてレースはスタートした。

 

sideカゲチヨ

うぉぉぉぉぉ!あんだけわけわからない特訓させられて依頼料だけでわりにあうか!

絶対優勝してやる!

 

「スピンしないようにハンドルを切って!あの特訓を思い出して!」

 

どの特訓!?

意味不明な特訓が多すぎて混乱する。

デットヒートが繰り広げている。

 

「やはり皆さん下半身をきたえているんですね。」

 

F1っていったい・・・いや普通よりはやい車1だけど

なんと突風で次々と脱落者が!

これはもしかして、いけるのか!このままカレコレ屋二番目の最速になることも・・・

(フィーアには負けると思ってる。)

もうすぐゴールだ!このまま・・

そのとき見知った顔が俺をすごいスピードで追い抜きゴールを切った。

 

「優勝はシディ選手です!」

 

なんでシディがここに!

 

「あっ、そういえばシディ今日バイトで宣伝するって言ってたけどこのことだったのか・・・」

 

カンナが話してくれたたがシディって町工場なんかで働いてなかったような。

 

「みんなうちのサービスでは、従業員たちがスピーディに食事を届けるぞ!今日の俺の

走りのようにな!」

 

まさかのデリバリーサービスのせんでんだった。

 

「ただの三輪車があんなにはやいなんて・・・」

 

依頼人も驚いていた。てかホルスと狼男のパワーはチートだろ!こうしておれの努力は水の泡となり

カレコレ屋二番目の最速はシディとなった。

 

 

 

 



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女子三人が手錠につながれるとどうなるのか

今回はオリジナルです。


sideヒサメ

前にカゲと繋がれた手錠に今度は転んだひょうしにフィーアちゃん、カンナちゃんと

つながれてしまった。

 

「どうしよ~!」

 

「まぁ24時間待つしかないですね。」

 

「おもしろいし!」

 

「俺たちもサポートするから困ったら行ってくれ。」

 

カゲも言うので24時間待つことになった。

 

sideカゲチヨ

昼飯の時間になったのだが・・・

 

「ちょっと!?フィーアちゃん、カンナちゃん引っ張らないでよ!」

 

「しょうがないでしょ、利き手なんだから!」

 

「真ん中大変そうですね。」

 

喧嘩しながら食べていた。

カオスすぎるだろ・・・

 

「そういえば今日は服を見に行きたいと思ってたんだけど・・・」

 

「まぁ、私はいいけど。」

 

「服とか興味ないんですが・・・」

 

カンナの趣味に三人付き合うみたいだ。

ついたら大変だった。

 

「きゃぁー!このスカート可愛い!ヒサメちゃんもそう思わない?」

 

「うん!あっ、このシャツセールだってこんなに素敵なのにすごすぎ!」

 

「・・・」

 

ヒサとカンナはテンションが高いがフィーアは死んだ目で見つめていた。

ホントに興味ないんだな・・・

俺は同情しながら二人が買い物するのをまっていた。

次はヒサの趣味の食べ歩きに行ったのだが

 

「おいしい、おいしい!」

 

「ヒサメちゃんまだ食べるの・・・うっぷ。」

 

「もうはいりません・・・げふっ。」

 

ヒサが美味しそうに食べるのだが量が多すぎて二人はダウンしていた。

 

そのあとフィーアの日課の筋トレをやったのだが、

 

「もう動けない・・」

 

「ぜぇ、ぜぇ、はぁ」

 

「123回、124回・・・」

 

フィーアが黙々とこなす中二人ともぐったりとしていた。

トイレは普通にやれていたしお風呂は一日くらい大丈夫らしいので、

おれは家に三人を送って帰った。

 

sideカンナ

「はぁ~、一日長かったし・・・・」

 

「確かに。」

 

「でもこうして三人で寝るって森の中以来だね。」

 

今日は楽しかったしまたあそびたいなぁ・・・

 

「また体力トレーニングしましょう。二人とももっと体力をつけたほうがいいです。」

 

「それをいうなら、フィーアちゃんはファッションセンスを磨いたほうがいいし!」

 

「また一緒に食べに行こうね!」

 

「まぁ、普通の量なら・・・」

 

「明日依頼があるかもしれませんし、早く寝ましょう。」

 

「「うん」」

 

こうして私たちは就寝した。

 

そして三人の手錠が外れた。

 

「やったー!」

 

「もうごめんですね。」

 

「ちょっと楽しかったね。」

 

こうしてアーシたちの少し変わった日常は終わった。

みんなの趣味が知れてよかったな!



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絶対に笑ってはいけない結婚式

sideヒサメ

 

今日の依頼人は、

 

「今度僕結婚するんです。」

 

新郎のひとだった。

 

「おめでとうございます。」

 

「めでたいですね!」

 

「相手は異宙の住人なのですが・・・」

 

「異宙婚増えてきましたものね。」

 

「しかも貴族でして。」

 

「逆玉!」

 

「失礼だなおい!」

 

みんなで祝福するなか貴族と聞きカゲは目を輝かせていた。

 

「式を盛大にやるんで僕の友人としてのサクラをいれてほしくて。」

 

まぁ、貴族だと沢山人がくるし偽の客をいれないと見栄え悪いかも・・・

そして依頼人は一つ注意をいれた。

 

「結婚式では絶対に笑ってはいけません。」

 

「なんでですか?」

 

カンナちゃんが質問すると

 

「向こうの種族のほうでは結婚式で笑うのは葬式でカラオケするのとおなじくらい失礼なんです。」

 

「それは失礼ですね。」

 

フィーアちゃんも賛同する。

 

「はい、笑った人はぶっとばされます。」

 

このときは冗談かと思ってたけどそれが間違いだと結婚式で知ることになった。

 

sideカゲチヨ

「うむ、すごいひとだな。」

 

「こりゃ、サクラ頼むわけだわ。」

 

シディの意見に賛同して女子たちを見ると視線があっちこっちにいっていた。

まぁ、ドレスとか会場とかあこがれだもんなー、あの親バカが結婚許すか怪しいが・・・

ヒサメの場合視線の先には豪華な食事も含まれてるし。

 

「カゲチヨ笑いは禁止だぞ。」

 

「わかってるよ。知らねー奴の結婚式で笑うほうが無理だろ。」

 

シディの注意を聞いてるうちに新郎新婦入場となった。

 

「新婦側の方式で入場します。」

 

司会の人の声の後入場していたのだが・・・

なんとローラーシューズで入場してきた。

 

「ブフォ!!踵ローラーてガキの遊びかよ!?」

 

周りの客が笑ってしまったが、次の瞬間マスクをかぶりこん棒をもった異宙人によって

屋根をぶち破りぶっ飛ばされていた。

 

「は?え?ぶっ飛ばされるって比喩じゃないの!?」

 

「どうやら言葉通りのようだな。」

 

「うそでしょ・・・」

 

「これ、運悪ければ死にません・・・?」

 

「運が良くても重症だし・・・」

 

こうして笑ってはいけない結婚式がはじまった。

 

sideカンナ

次は、スピーチになったのだが・・・

新婦側の言葉を翻訳する人が震えていてもう不安しかない。

そう思ってるうちに父親のスピーチが始まる。

 

「$#%&’」

 

「えーと、本日は・・・んーお日柄もよく・・」

 

なんだかたどたどしい・・・もしかして!

 

「まぁ、そのなに嬉しいですてきな!?」

 

この人全然翻訳できてない!

あぁ!依頼人謝ってるもしかして経費削減でそこら辺の奴つれてきたな!

てか相手貴族なんだから多少無理しなきゃだめでしょ!?

 

そうこうしてるうちに翻訳家が諦めた態度をとりくそみたいな思い出話をでっちあげ始めた。

 

うぅ・・笑いたい・・・でもあんなふうになるのは嫌だ!

みたらカゲチヨ、ヒサメちゃん、シディは笑っている様子だったが、フィーアちゃんは

翻訳家の諦めた態度にムカついたらしく氷のように冷たい視線でみていた。

こうして最後には自分の話にうけて翻訳家は吹っ飛ばされていった。

何がしたかったの・・・?

そう思わずにはいられなかった。

 

sideフィーア

さて、あの笑いに逃げた翻訳家が吹っ飛ばされても式は続く、

誓いのキスのシーンになったときにハプニングが起きました。

男が乗り込んできて新婦と言い争いになっていた。

おそらく地球人との結婚なんて認めないみたいなはないしだろうけど・・・

こんな昼ドラみたいなことがおきるなんて・・・!

私はツボってしまっていた。置き去りにされた新郎がさらに笑いをかそくさせる

そうこうしてるうちに新婦が男にビンタし振る、男はやり切った顔をし新郎が追い付けないままハッピーエンドという笑いの宝庫となり私は顔を伏せ笑いをこらえるのでした。

 

こうして式が終わり

 

「あぁ~疲れた半端なく疲れた。」

 

カゲチヨが情けないことをいうが今回ばかりは同意です・・・

 

「やっぱり結婚式は笑いがあったほうがいいね。」

 

ヒサメちゃんも疲れた顔でそういった。

 

「うん、ああいうハプニングや失敗でわらえるのがいいと思うし。」

 

カンナちゃんが同意する。するとシディさんが、

 

「あぁ、ケーキを二人で切り始めたときは危なかったな。あんなに柔らかいものを二人で切るなんて・・・フフフ」

 

「「そこぉ!?」」

 

カゲチヨとヒサメちゃんが声を合わせて突っ込んだ。

 

「やっぱりシディってムードとかロマンがわかってないよ・・・」

 

カンナちゃんがそういった。ていうか今日私の一番の笑いはシディさんの笑いのツボですかね・・・フフッ。

 

 

 



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ストーカーと少女

ストーカーのオリジナル版です。


sideヒサメ

今日の依頼人は

 

「私はミヨっていいます。実はこれ・・・」

 

そう言ってだしたのは手紙だった。

 

「差出人のない手紙なんですけどなんだか優しい感じがして毎年楽しみにしてたんですけど

最近怖くなってきて・・・」

 

「どういうことだ?」

 

「ストーカーかもしれないので差出人を調べてもらえませんか?」

 

「内容が良くても怖いものは怖いですものね。」

 

「わかりました引き受けましょう。」

 

フィーアちゃんもカンナちゃんもやる気のようだ。

 

「それから登下校は両親のどっちかに送り迎えしてもらったほうがいいよ。」

 

とすすめると、

 

「そうですね・・・」

 

なにか気まずそうな顔をしていた。

するとカゲが

 

「ヒサの家に泊まってもいいんだぜ?」

 

と進めてきた。私は別にいいし、ミヨちゃんも了承したので泊まることとなった。

 

sideミヨ

手紙の差出人を探してくれることになりました。

シディさんは、鼻がきくらしく手紙の匂いを嗅いで差出人を探してくれるみたいです。

それからイケメンで町を歩くとよく女の人から声をかけられていました。

ときどき兄妹と間違えられるのはちょっとうれしかったです。

 

ヒサメお姉ちゃんは電気製品をハッキングしてストーカーがいないか確認してくれました。悪いことだからあまり使っちゃだめといわれましたが。

それにすごく優しくて暮らしていて楽しかったです。

食べる量と料理の下手さにも驚きました。

 

カンナお姉ちゃんは明るい性格で私の友達や知り合いともすぐなかよくなってストーカーの情報をききだしていました。

しかもファッションセンスもよくて私に似合う服をコーディネートしてくれました。

料理もシディさんと同じくらい上手で、会話がはずんで不安が和らぎました。

 

フィーアちゃんは足がとってもはやい上に強いので不良っぽい人たちや遠くに住む町の人たちにもストーカーのことをきいていました。

私にも護身術をちょっとスパルタだったけどおしえてくれました。

上手に技ができたときのほほえみはわすれられません。

 

カゲチヨは基本的に寝っ転がって動画をみています。

生まれて初めて屑という生き物に出会いました。こうならないようにきをつけないといけないとおもいました。

 

「散々ないわれようだな!」

 

後カゲチヨはゲームを挑んできます付き合ってあげてますが下手くそなのでいつも勝ちます。

 

そんな生活を続けていたある日、

 

「手紙の差出人がわかった。まぁカレコレ屋にはイージーだったけどな!」

 

「なにもしてなっかたくせに。」

 

「俺もいろいろやってたんだよ!」

 

差出人を聞く前に私は家族のことを話した母子家庭で育てられて母はマンティコアという

異宙人に襲われて死んだことを・・・

そしてカゲチヨ達は差出人は母だということをいってくれた。

とてもうれしかった。

 

しかしある日学校に行く途中手紙の違和感に気づいたとき

異宙人に襲われた。しかし知らない男の人がかばってくれて

そのあとカゲチヨ達が撃退してくれた。

話をきくと本当の差出人はかばってくれた男の人らしく

母の出張先の村に住んでいた人でマンティコアに襲われそうなところを母がかばってくれたらしい、だからひとりぼっちになった私のために手紙をかいてくれたみたいだ。

そしてこれからはお兄さんが私のことを守ってくれるそうだ。

カゲチヨらしい回りくどいやり方と思いつつ私は感謝の言葉を伝えるのでした。

 

 




今度は本家のサトウとスズキの活躍するサイドストーリーのオリジナル版です。
フィーアも活躍します。


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サイドストーリー 特訓開始

本家のサイドストーリーのオリジナル版です。


side妖精王

サトウとスズキに特訓をつけようとおもったのだが、置手紙がおかれており。

 

「俺は俺の方法で奴らを見返す!」

 

とかかれていた。しかしトッププレデターはそんなにあまくない。

 

「どうしたもんかな・・・」

 

俺が連れ戻してもききそうにないしこうなったらスパルタ教官の娘に頼むか。

こうして僕は、アイツらが通ってる学校とマンションを調べ

森を住民にまかせ、カレコレ屋にむかった。

 

sideカゲチヨ

今日の依頼人として現れたのは・・・

 

「お父さん!?」

 

そう妖精王だったのだ。

 

「くるなら連絡してよ!」

 

「パーティーの準備とかしたかったのに!」

 

「いや今回は急ぎで頼みたいことだったし終わったら森に戻るから。」

 

三人が驚いて言って、それに答えた後依頼内容を話し始めた。

 

「実はサトウとスズキに特訓を付けてほしいんだよね。」

 

「へっ!?」

 

思ってもない依頼だった。

 

「実は森を抜けだして勝手に不良校に通ってけんかしてるみたいでさ、トッププレデターとは戦う気はあるみたいだからカレコレ屋に特訓つけてほしいと思って、森の外だと俺は

特訓しずらいし、森とか心配で・・・」

 

なるほど、でも・・・

 

「アイツら、素直に特訓うけるか?」

 

「そこはフィーアのスパルタ指導でなんとか!」

 

「はぁ・・・まあお父さんの頼みなら引き受けます。」

 

「ありがとう!学校とか住所はこっちで調べたし、特訓にぴったりな情報もあるから。」

 

「情報?」

 

俺が聞き返すと妖精王は答えた。

 

「あぁ、実はトッププレデターが近々ケルベロスの幼体を捕らえるらしいからそれを二人に何とかしてもらおうとね。」

 

「なるほど、私は監督兼何かあった時の助っ人てことですね。」

 

「うん、シディは別の依頼みたいだしよろしく!」

 

こうして二人の特訓計画が始まったがフィーアの特訓スパルタだし大丈夫かよ・・・

俺は心配せずにはいられなかった。

 

sideスズキ

妖精王の森をあのバカと抜け出したある日サトウが上級生の異宙人と喧嘩していたときだった。あの異宙人とサトウが互角の戦いを繰り広げているときにアイツは背後から声を掛けてきた。

 

「話いいですか?」

 

「お前はカレコレ屋の!」

 

「話いいですか?」

 

「いや、サトウはあの喧嘩がおわるまで・・・」

 

「そうですか、では。」

 

そういってフィーアは喧嘩に割り込み、

 

「邪魔です。」

 

蹴りをいれようとしていたが雰囲気で察した。

あいつ・・・十分に手加減できてねぇ!!

他の聖女や陽狼なら受け止められるが純血の異宙人でもあの蹴りで殺せちまう!

サトウもそうかんじたようでとっさに二人でかばい受け止めたがオリジナルのヴァルキリーのように小規模な竜巻がおこり吹っ飛ばされた。

 

「話いいですか?」

 

sideサトウ

「それで、カレコレ屋が俺たちに何のようだよ?」

 

俺は疑問をぶつけた。

 

「お父さんからの依頼です。あなたたちはこの学校で喧嘩して強くなろうとしてるみたいですがそれでは、何年たってもトッププレデターや私たちには敵わないので、特訓をうけてもらいます。」

 

「随分ボロクソいうな・・・」

 

スズキがいうと、

 

「事実ですから。これからあなたたちには異宙人の力の使い方やより濃い戦闘経験を積んでもらいます。」

 

なるほど、より濃い戦闘か・・・面白れぇ!けど

 

「あのよ・・・特訓するのはいいんだけどよ俺のうで折れちまってんだけど?」

 

「あなたが蹴りを受け止めるからです。」

 

「いやいや!?止めなきゃ死んでたぞ!」

 

「?、異宙人ならあれくらいうけとめられるんじゃ?カゲチヨ以外みんな躱すかとめてますよ?」

 

「比較対象が違いすぎんだろ・・・」

 

こいつ・・・天然だ。

スズキもあきれて突っ込んでる。

 

「しかたありません、予定まで時間もありますし、治るまであなたの世話は私がやります。」

 

「はぁ!?あの親バカが許すのかよ!?」

 

「大丈夫です。あなたが卑怯なことをする性格でないことはしっていますし、あなたに私を押し倒せるくらい強いなら別ですけど。」

 

くそ、今の腕の折れた状態じゃ何もいいかえせねぇ・・・

こうして俺たち失敗作の特訓が始まった。

 




変なところで終わりますがいよいよ特訓です。
シディもちゃんとでてきます。


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サイドストーリー 強さ

sideサトウ

フィーアが飯を作ってくれるというので任せたのだが・・・

 

「これサプリとかはいってないか!?」

 

そうサラダの中に混じってたり肉炒めに添えられていたりと

合わなそうなものばかりだった。

 

「これで足りていない栄養素を効率的に摂取できます。」

 

だとしてもなぁ・・・俺はそう思いつつ食べたがクッキーがあるのを

思い出し勧めた。

 

「ありがとうございます。」

 

フィーアは美味しそうに食べていた。こういうところはかわいいんだけどなぁ・・・

その後風呂に入ったのだが身体洗うとかいって入ってきて大変だった、

マジで天然だぜアイツ!

パジャマはカンナが選んだのを着ていてなかなか良かったが、普段は壊滅的だと腐血からきいてたからほっとした。

それからフィーアはスズキや腕が治ったら俺の異宙人の力の扱い方の特訓をしたのだが、

 

「もっと力を圧縮して最大出力まで一瞬で引き上げる!」

 

「並列に物事を考えて即座に行動にうつす!」

 

「意識してできることを寝ながらでもできるように!」

 

そんな厳しいことを言われながらひたすら組み手でボコボコにされた。

まぁ休憩の時はコンビニでアイスを食べたりしたがフィーアは口数が意外と多く、カレコレ屋のことや父親のことを話していていたがかつて欠陥品や廃棄にいじめられたらしく俺たちのことはまだ仲間かどうか判断している途中ということも話してくれた。けどみてろよ、俺たちは

アイツらとは違うってことをなぁ!

 

こうして数日経ったある日フィーアがある平原に行って試験をすると言い出した。

 

「この試験にクリアすれば貴方達がトッププレデターと戦えると認めます。」

 

「よっしゃぁ!で内容はなんだ?」

 

「トッププレデターがケルベロスの幼体を捕らえようとしているので

それを阻止します。まず奴らは装置で幼体を刺激するので興奮した幼体を落ち着かせてください。わたしは装置を壊してヤツらを四散させます

から。」

 

「なるほど幼体でも互角に戦えれば合格ということか。」

 

スズキがこたえるが納得できなかった。

 

「なんでトッププレデターと戦わせてくれねぇんだよ!」

 

「まだ貴方達ではそこまでの実力ではないということです。この試験は

貴方達がこれからの戦いで足手まといにならないと証明するためのものです。」

 

こうして俺たちは、試験を開始するのだった。

 

sideイリザワ

今日はケルベロスの幼体を捕まえる為に捕獲装置で高電圧の網でとらえていたのだが、

 

「あなたたちがケルベロスに夢中で助かりました。おかげで楽に制圧できます。」

 

「うわぁァァァァ!?」

 

なんといきなり聖速が現れ研究者や兵士をなぎ倒していく。

我々も立ち向かうが蹴りによりおこる竜巻や人肉さえ切断や貫く手刀で

歯が立たない我々は撤退を余儀なくされた。

上にどう報告すれば・・・

 

sideフィーア

さてヤツらを追い払うことができたのであの二人の様子を見ていましたがやっぱりカンナちゃんやヒサメちゃんと違い善戦はしていましたが一瞬で片付けてられておらずまだまだ正規品と戦える力はありませんでした。このまま網を解除しても

親のケルベロスが解き放たれて二人がやられるだけ、その時予想外の

ことがおこりました。なんとシディさんが超高電圧の網のなかをホルスの力であろう結界を張りながらあるいていました。

どうしてシディさんがここに・・・! 

そういえばシディさんはニンジンを採取する依頼をこなしているときいた。まさか・・・そうおもったら

 

「まってろよ・・・」

 

そう言いながら装置を引き抜いた。

やっぱりシディさんあの装置をニンジンと勘違いしてる!

ていうかなんで重要な装置をニンジンに似せてるんですか!

私がそんなことをおもっている間にシディさんは全部引き抜きケルベロスを解放してしまった。このままじゃ二人が・・・シディさんのところに向かい事情を話した。

 

「なに!あれは、ケルベロスの親で子供を助けに二人のところへ!?」

 

「はい、一緒に向かってくれませんか?」

 

「あぁ!」

 

間に合ってください!

 

sideスズキ

幼体はなんとか気絶させたが

 

「グヴァァァァァ!!」

 

マジかよ!なんで網が!

なんと親がこちらに向かっていた。クソ、こっちは幼体を気絶させるのに消耗しちまった。このままじゃ・・・

そうおもっているとサトウが話しかけてきた。

 

「なぁ、これは俺たちが足手まといじゃねぇってことを証明するものだっていってたけどよぉこいつを倒せば俺たちは最強に近づけるんじゃねぇの?」

 

全く、このケンカバカが!

 

「まぁ、ボロクソ言われてムカついてたところだ。付き合うぜ!」

 

こうして親との戦いが始まった!

 

 

 



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サイドストーリー 終了

sideサトウ

俺たちはケルベロスの親を相手にしていた。

 

「おらぁ!」

 

「ふん!」

 

俺たちは親を圧倒していた。フィーアの特訓が形になってきている!

このままいっきに・・・そう思っていたがケルベロスの唾液から生物が

生み出され俺たちにまとわりついてきた。

 

「くそっなんだこれ!」

 

振り払っている時にケルベロスが光線をはなってきた。

 

「危ねぇ!」

 

スズキがかかえて高速で移動したからかわせたがこのままじゃ膠着が

続いちまう。そう思ったとき

 

「彼らは俺たちの知人なのだ。」

 

「あなたの子供は無事です!落ち着いてください!」

 

フィーアがシディをつれてやってきた。そしてシディがホルスの力で

攻撃してフィーアが拘束することで落ち着かせることができた。

幼体が目覚め、親と一緒に帰ったときに俺たちは一息ついた。

 

「なんとかなったな。」

 

「あぁ・・・」

 

二人で勝利をかみしめていると、

 

「まだまだですね。たしかに成長していましたが、あのまま私達が来なかったら追い詰められていたでしょう。」

 

「わかってるよ!全く鬼教官だぜ・・・」

 

「ですが貴方達のことを仲間と認めます。厳しいことばかり言いましたがよくやりましたね。」

 

フィーアが俺たちを認めてくれた。それはまさに俺がアイツらと違うことをわからせられてよかったとかんじた。

 

「この後のことなのですが妖精王の森に新入りが来ましてその監視を貴方達にまかせたいんです。」

 

「監視?」

 

「ええ、その人もトッププレデターを追おうとしているのですが経歴に

不安があるので貴方達の住むアパートの部屋の隣に越してもらい敵対する動きがないか監視をまかせたいんです。」

 

一体何者なんだソイツ・・・

俺たちは監視対象がどんな奴か警戒しながらも今日は帰路についた。

 

次の日もフィーアにしごかれてようやくお墨付きをもらえたある日、

アパートに越してきた人物に俺たちは驚くことになった。

 

「こちら元トッププレデターの科学者で今はアルバイトをしながらそしてこの前までは妖精王の森でサバイバル生活していたエイファさんでしす。」

 

「どうも、どうも!君たちが妖精王からの監視の人達ですね。

君たちの保護者役としてもこのアパートに来たのでよろしくねぇ!」

 

なるほどたしかにこの顔は胡散臭い、髭が伸びでいることもそれを助長

している。それに、エンペラー丸と名付けたキメラも森にいるらしい。

 

「まぁ、トッププレデターの関わる依頼には来てもらうからよろしくお願いします。」

 

フィーアがそういって俺たちの新しい生活が始まった。



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SNSの映えに命をかける女の末路

カンナ回にしようと思います。
閻魔ちゃんの動画も参考にします。


sideヒサメ

今日の依頼人は、お金持ちのような見た目の女のひとだった。

 

「私、有名インスタグラマーになるために写真を投稿してるんだけど

アシスタントが必要だから一人私と一緒に撮影にどうこうしてくれない?」

 

「どうする、スマホ使うならシディは不向きだしヒサや俺が・・・」

 

「いや、アーシに任せて!SNSで映えるように撮るための角度や守らないといけないこととか

べんきょうしてきたんだ。」

 

「まぁ確かにカンナちゃんSNSで一番写真あげてますからね。」

 

フィーアちゃんも賛成したしまかせよう。

 

「じゃあ、これから上級階級パーティにいくからついてきて。」

 

「はい!」

 

sideカンナ

こうしてパーティー会場に着いたんだけど・・・

 

「誰も人の気配がしないんですけど・・・?」

 

「パーティに頻繁にしてたら身がもたないでしょ。会場はセットで車はレンタカーよ。」

 

「フェイクってこと!?」

 

「この高級車のレンタカーで撮影するからはやく撮ってよ。」

 

そして依頼人のアカウント共有したんだけどこのレンタカーの写真はあげないほうがいいよね・・・

 

次は着替えを取りに依頼人の家に向かったんだけど、

ボロアパートの一室だった。

 

「部屋の割に随分ブランド品がありますね。」

 

「フリマで買いそろえたからね。」

 

「フリマとはいえ高そうですね・・・」

 

「消費者金融から借りてるし平気よ。」

 

全然大丈夫じゃない!

まぁ依頼料は払ってくれるみたいだし文句や注意したりいったら四人の迷惑だよね・・・

不安はありつつも荷物をもち海外撮影といって向かったのだが

 

「ここが・・・海外よ。」

 

「ここ目黒区じゃ・・・」

 

「わかってないわね。異宙人が移り混んだり、風景も角度を調整して加工すれば海外で

異宙人と撮ってるようにみえるの!」

 

「すぐにばれそうだけど!?」

 

そのあと同じ風景を違う服を着て何日間も来た風に装って依頼人の努力がうかがえた。

しかし問題はここからだった。なんと他所の豪邸を勝手に自分のものだと偽って撮影

しようとしたときはおどろいた。

 

「何やってるんですか!?」

 

「これも有名インスタグラマーになるためなの!」

 

「って!警報が!」

 

「ヤバっ・・・」

 

「なにしてるんだ!!」

 

「ごめんなさい~!」

 

異宙人の警備員に追いかけられたときは死を覚悟したし・・・

 

何とか部屋に戻ってきたけど依頼人はSNSに夢中だった。

 

「いいねされまくってる・・・フフッ」

 

「にゃー」

 

すると猫がでてきた。

 

「猫飼ってたんですね。」

 

「さっきかったの。猫がいるとバズりやすいのよねー」

 

どうやらSNSのために買ったみたいだった。さっきの様子からみても動物の世話はむりそうだけど大丈夫かな・・・

最悪の状態になったのはそれから数日後のことだった。

 

「あれ?猫がいませんね。」

 

「いいね伸びなかったし、うるさいから押入れに入れちゃったわ。」

 

「ええっ!」

 

アーシはすぐに押入れに向かったが猫は衰弱していた。

 

「命をなんだと思ってるの!!」

 

アーシはきれて依頼人を怒鳴った。

 

「うるさいわね!あんたは何でも屋でしょ!写真をアップすればそれでいいのよ!」

 

逆切れしてきたのでアーシは

 

「わかった、公開しないほうがいいと思ってた写真も上げますね。」

 

「なにを・・・」

 

こうしてレンタカーの写真がナンバーでバレ、海外旅行の写真もバレた。

猫の今の写真を撮ろうかと脅すと

 

「何でも屋のくせに~!」

 

とヒステリックにわめいていた。

 

sideカゲチヨ

今日はカンナが依頼料をもってかえるはずなのだが・・・

 

「何で猫!?」

 

「実は・・・」

 

俺はカンナに事情をきき帰ってきたみんなにも話して納得してもらった。

里親募集のためにみんなで一緒に猫との写真を撮ったカンナの撮影が功を奏し

すぐにみつかった。

ちなみにみんながそれぞれ猫を可愛がってる写真はSNSにあげずに印刷して写真立に白猫の写真の隣にかざってある。

 



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一番怒るとはこわいのは

SIDEカゲチヨ

今日の依頼人は女子高生だったのだが泣いていた。

 

「うぅ・・・ぐすっ。」

 

「なんじゃ、この女はきてからかれこれ十分泣いてばっかじゃぞ。」

 

「おちつけよ、ボティス。」

 

「ワシら商売でやっておるんじゃぞ。泣いてるだけなら追加料金じゃ!」

 

「おめーはカレコレ屋やってねーだろ。」

 

「すみません・・いまはなしますから。」

 

「落ち着いてゆっくりはなしていいぞ。」

 

シディがそういうと依頼人は落ち着いたのか話してくれた。

 

依頼人の家庭は貧乏でしかし両親は依頼人が勉強を頑張りたいと言った進学校に入れてくれたがやはり苦しく、依頼人は水商売に手をだしてしまいそれを担任に相談したら

援助交際をもちかけられボイスメモをとられ脅されたらしい。

 

「私怖い・・・男の人が怖い・・・」

 

俺は依頼人になんと声をかけたらいいかなやんでいると

 

「勇気をだして話してくれてありがとう。」

 

ヒサが依頼人を抱きしめ優しい声でいった。そしてー

 

「私がなんとかするから。」

 

静かに怒った顔にかわりそういった。

 

「カゲチヨ・・・」

 

「あぁトラの尾を踏んじまったみてぇだ・・・」

 

「なんのはなしじゃ?」

 

「今にわかりますよ・・・」

 

「久しぶりに見ても怖い・・・」

 

こうして俺たちは依頼人の通う女子高に向かった。

 

sideカンナ

女子高に潜入することになったのだが・・・

 

「二人とも何やってんの?」

 

そう二人ともセーラー服をきていたのだ。

シディは見た目がいいから違和感ないけど

カゲチヨがメイクしてその姿だとまさに怪談にでてきそうだ。

 

「潜入はアーシらに任せて二人は依頼人の保護したほうがいいんじゃ・・・」

 

「お前ら三人に何かあったらどうするんだよ!」

 

カゲチヨ、いきなりイケメン発言しないで。

すると警備員がやってきてカゲチヨは変態として追いかけられていった。

シディも生徒に女扱いされ

 

「お姉さま~!」

 

とお茶に連れていかれてしまった。

 

「あの二人ならなんとかなるでしょう。」

 

フィーアが信頼してるとも薄情ともとれる態度をとり

アーシらは職員室にむかった。

 

sideヒサメ

「お!来てくれたか先生嬉しいぞ!」

 

全く反省してない教師をみて私は少し本気で力を使ってもいいなと安心した。

 

「ん?誰だお前?」

 

「あなたが彼女を脅していた犯人ですね。」

 

「脅す?だいたい他人が口出しをするんじゃない!」

 

「もう黙って。加減できなくなるから。」

 

私は氷で屑を拘束した。

 

「彼女との会話のデータはどこ?」

 

「冷たい・・・そんなの知るわけ・・」

 

「そう、じゃああなたを消して証拠をけすしかなさそう。」

 

「わかった・・・!引き出しの中のUSBだ。」

 

私は机に向かいUSBを回収してバックアップがないかカンナカムイの力でハッキングして

消し飛ばした。

 

「家のパソコンには入ってるの?」

 

「もうありません・・・もう許して・・・」

 

まだ嘘をついてるかもしれないから手荒にしてもいいよね?

そう思って雷を纏った拳を振り上げた。

 

sideボティス

 

「意外じゃな・・・あの甘ちゃんのヒサ子が・・・」

 

ワシは屑教師をボコボコにしてるヒサ子に驚きを隠せなかった。

 

「いや、怒らせて一番怖いのはヒサメだぞ。普段は優しいがな。」

 

「お前もあんまり怒らせないように気を付けろよー」

 

これからはヒサ子をからかうのもほどほどにしておこう・・・

それより・・・

 

「やっぱり恐ろしいです・・・」

 

「数年ぶりだからより怖い・・・」

 

お前たち幼馴染なんじゃからそんなに震えるな!

 

sideフィーア

そのあと声を編集して警察に提出教師は逮捕されることになった。

さらにそのあと依頼人は奨学金と合わせて普通のバイトをすることになった。

そしてカゲチヨは生徒に学校の七不思議として語られることになりました。

めでたしめでたし。

 

「めでたくねーよ!」

 

 

 

 



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気まずい時にはどうすればよいか

人に指摘するのってきまずいですよね・・・


sideカゲチヨ

今日の依頼人はイケメンの男性だったのだが、

 

「実は僕昔から何故か人に嫌われるんです。今日はその理由を調べてほしくて来ました。」

 

「は、はぁ・・・」

 

「そうなんですね・・・」

 

「なるほど・・・・」

 

俺とフィーア、ヒサは言葉を詰まらせた原因は明確だ。だがどういうふうに伝えればいいんだよ・・・

 

「教えてください!いったい僕のなにがいけないんでしょうか!?」

 

 

「な、何って・・・」

 

「それは・・・その~」

 

俺もヒサも全く気付いてない依頼人をどうやって傷つけずに伝えるか悩んだ。そのとき

フィーアがフォローいれてくれた。

 

「落ち着いてください、少し向こうで相談するので待っていてください。」

 

「わかりました。」

 

そうして壁の向こう側の死角に移動して話した。

 

「ヒサ・・・気づいてるよな。」

 

「うん、あの人が話すと・・・」

 

「口からかなりにおいますよね。歯磨きしてるか疑われるレベルですね。」

 

「イケメンで人当たりもいいのに嫌われるのは確実にあの口臭が原因だな。」

 

「では、だれが報告しますか?」

 

「じゃあ、ヒサ報告よろしく!」

 

「ちょっと待ってよ!?私も言いずらいんだけど!」

 

「なら私が言いましょうか。」

 

「「お前(フィーアちゃん)は容赦なくいって傷つけるだろ!」」

 

二人で突っ込むアイツ事実や正論いうと淡々と話すから偶に相手を怒らせるんだよなぁ・・・

 

「仕方ねーな、さりげなく誘導していくか。」

 

こうして依頼人に自分から気づいてもらう形式で口臭を治す方法を提示していくことになった。

 

sideフィーア

 

「原因はわかりませんが必ず見つけてみせます!」

 

「ありがとうございます!」

 

うっ・・・

 

強烈な匂いにカゲチヨと私は顔を背ける。

 

「どうかしましたか?」

 

そこでヒサメちゃんがフォローを入れる。

 

「あの!私飲み物用意しますよ!」

 

こうして依頼人の気をそらした。

シディとカンナちゃんが外出中でよかった・・・

あの二人がいたら素直にいってしまい、気まずくなることは確実でした。

 

「じゃあ、コーヒーを好きでよく飲むんです。その間にタバコ吸ってきますね・・・」

 

「おっと、コーヒーとタバコが好きな人はあまり好かれませんからね!喫煙者は叩かれがちですから禁煙しましょう!それと今度からはお茶か水を飲むことで親しみやすさをあげましょう!」

 

「は、はぁ・・・」

 

依頼人は戸惑っていましたが聞き入れてくれました。

お茶をいれる間に台所でまたはなしました。

 

「コーヒーとタバコが好きだと嫌われやすいなんて知らなかったよ。」

 

「タバコはともかくコーヒーはちげーよ。」

 

カゲチヨがわかってないヒサメちゃんに突っ込む。

話によるとコーヒー豆の微粒子、タバコのタールは悪臭の原因になる依頼人はどっちも

飲んだり、やっているのであわさってさらにひどくなるらしい、

その後も依頼人と話をしていたのだが、スマホを見ていた

カゲチヨによるとスマホをみることも唾液線を圧迫して口臭がひどくなるらしい、

 

「カゲもスマホよく見てるよね、臭くなったらちゃんと言ってあげるね。」

 

「そりゃ、親切にドーモ。」

 

二人の夫婦漫才を聞きまた依頼人とはなしたのですが・・・

 

「結局原因は何なんでしょうか・・・」

 

「なんだろうな~」

 

「なんでしょうね~」

 

そろそろ苦しくなってきました・・・

そうこうしていると依頼人のはらの虫がなったおとでした。

カゲチヨがお茶菓子をだしヒサメちゃんに食べないように注意して席をはなれた。

どうやら食事をしないことも匂いをひどくするらしい。

さっきから匂いをひどくする行動のオンパレードですね・・・

無自覚にやってるからいままで気づかなかったんですね。

 

「僕にむきあってくれてありがとうございます!」

 

なんと依頼人が顔を近づけてお礼を言ってきた!

キャァァァァァ!

とんでもない匂いにさすがの私たちも悶絶する。

そのとき、

 

「ただいま。」

 

「いま帰ったよ~」

 

最悪のタイミングで二人が帰ってきてしまった。

 

sideヒサメ

どうしよう・・・私は悩んだ。

まぁ二人とも子どもじゃないしそんなストレートには・・・

 

「実は僕人に嫌われるんです。初めのうちは仲良くしてくれてもそのうちあからさまに顔を背けたり、俯いたりするんです。」

 

「「それは・・・」」

 

まさか・・・

 

「息が臭いからじゃないか?」

 

「たぶんそのせいで俯いたり、かぎたくなくてそむけてるんですよ!」

 

シディ・・・カンナちゃん・・・

言っちゃったー!!!

依頼人もショックをうけてへたりこんだ

 

「そうだったのか・・・僕は今まで・・・」

 

そりゃそうだよね。無自覚とはいえ人が嫌がっていることにきづかなかったなんて人のいい依頼人にとってはつらいだろう。

 

「そんなことで落ち込まなくていいぞ。そのままのお前を受け入れてくれるひとは必ずいる。」

 

「そうですよ!落ち込まないでください!」

 

「俺とカンナに任せてくれ心あたりがある。」

 

「シディ、カンナ、お前たちよく耐えられるな・・・・」

 

「野生では珍しくないぞ。」

 

「アーシの友達にはもっとすごい人がいるよ?」

 

そうなんだ・・・

さすがカレコレ屋で一、二を争うコミュ力を持つ二人は違う。

 

こうして依頼人はシディとカンナちゃんに紹介された男女の異宙人と仲良くなっていた。

たのしくやっているようで安心した。

 

「ああいう種類の異宙人は歯をみがく習慣もないし、口臭に無頓着だからな。」

 

「根本的な口臭の解決にはなっていませんよね?」

 

フィーアちゃんが突っ込むが、

 

「依頼人が幸せならいいさ。」

 

「そういうこと!ひとはどこで繋がれるかわからないんだから!」

 

二人はそういってほほ笑んだのだった。

 

 

 

 



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ESのごまかし方

就職憂鬱だ・・・
今回はヒサメとフィーア中心にしました。


sideヒサメ

今日の依頼人はチャラチャラした男のひとだった。

 

「ES,エントリーシートを書いてほしいんすよ。」

 

ガムを噛みながら言ってるので態度が悪そうにみえるがお客さまだ。しっかり対応しないと

 

「えっと、それはかくお手伝いをしてほしいといういらいですか?」

 

私は確認したが、

 

「いや、あんたらが書いてって言ってんの。ちなみに盛り盛りでおなしゃーす!」

 

「盛り盛り?」

 

若者言葉に疎いシディがきく。

 

「嘘でもなんでもいいから良く書いてってこと。金出すからさ!」

 

「それはさすがに・・・」

 

私は断ろうとしたが、

 

「いいっすよ。ただし嘘がバレたときの責任は負いかねますが。」

 

「大丈夫、大丈夫俺地頭だけはいいから!!」

 

「どういうつもりですか。」

 

「そうだよ!ほんとにやるの!?」

 

私は困惑して、不正が許せないフィーアちゃんは嫌悪感全開でいう。

 

「いいじゃん、別にエントリーシート盛るくらいのことみんなやってんだし。」

 

「シディとカンナちゃんもなんか言ってよ!」

 

「・・・いいんじゃないか。」

 

「そうだね、責任も自分で負うみたいだし。」

 

「ええー!?」

 

こうして嘘ありまくりのエントリーシート書きが始まった。

 

sideフィーア

全く、手伝いならともかくなんで全部書かなくちゃいけないんですか・・・

それになんで嘘を許せなさそうなシディさんやカンナちゃんまで・・・

そんな思いを抱えながらもES書きのためカゲチヨが依頼人と相談する。

 

「とりあえず100枚出したいから!」

 

いきなり爆弾発言をしてきた。

 

「100も行きたい会社があるのか!?」

 

「すごいですね!」

 

シディさんとカンナちゃんがいうがそんなわけないですよ・・・

 

「あるわけないじゃん数打ちあたるだよ。」

 

依頼人はいうが全弾外れないといいのですが。ていうか面接百個もうけるとかスケジュール調整大丈夫なんですか・・・聞いても地頭いいからで答えられるからきかないですけど。

 

「じゃあ、志望動機はそこの会社のホームページに載ってる社訓に沿った内容でいいですか?」

 

「おー!それで頼む!」

 

「ふふふっ、やーと俺が活躍できる依頼が来た!!」

 

「どこにアイデンティティをかんじてんだ!」

 

ヒサメちゃんが突っ込むがたしかにこういう口八丁や話を大げさにするのはカゲチヨが

適任なきがする。役に立つのはこういうクズな依頼でしかあまり役に立たないのが

玉に瑕ですが。

 

sideヒサメ

私たちが嫌悪感を感じてもES書きは続く。

 

「あと定番で書かされることとして大学時代頑張ったことが挙げられますね。」

 

「ギャンブルと酒、あと女漁り。」

 

最も書いちゃいけない三点セットだった。しかしカゲは華麗に変換する。

 

「なるほど!バイトでは常に効率的に働き、テニスサークルでは大会に優勝、

さらに社交的な会にもよく参加していたと!!」

 

「ん?二人の日本語嚙み合ってなくないか?」

 

ピュアなシディが不思議がっているので、

 

「クズ語で会話してるからね。」

 

「そうそう!しっかり噛み合ってるよ!」

 

教えてあげたらカンナちゃんもそう答えた。

 

私とフィーアちゃんが不機嫌になっていくのをよそに二人の嘘は止まらない。

 

「あと海外旅行と金がなくなったら日払いのバイトしてたわ。」

 

海外旅行はともかく日払いバイトは弱いでしょ・・・しかし

 

「海外留学の経験があり、インターンにも挑戦してたんですね。」

 

まさにカゲの本領が発揮されてると感じた。

 

「学歴と資格もよくできないかな?」

 

「あ~それやるとバレますね。」

 

ホントこういうバレそうなラインをこえないクズは質が悪い。

 

「でも、アリの巣検定五級とかならいけるかもしれないですね!」

 

「どこでやくにたつの!?」

 

「虫を駆除する会社とか?」

 

カンナちゃんが答えるが随分限定的になりそうだ。

 

最後にカゲは面接の注意点をはなした。

 

「辻褄合わせ徹底的にお願いします。」

 

そしたらまた地頭自慢や大学の講義も効率的にとれたことも自慢してきたので、

 

「やってる人のノート借りてるからでしょ。」

 

「自慢することですか。」

 

フィーアちゃんとつぶやいた。

 

「なんかいった?」

 

「「いえ、なにも」」

 

「二人が不機嫌になってるぞ。」

 

「真面目ちゃんズだからな~」

 

二人が話していたが無視した。

 

それから数日がたった。

 

sideフィーア

「いやー、やっぱ俺って持ってるよね~」

 

「大手テレビ局の入社おめでとうございます。」

 

なんと依頼人はキー局という大手の入社がきまりました。

どうしてあのできすぎたESを疑わないか納得いきません。

 

「地頭とコミュ力があるからな~いやー内定取ってから大学のスターになって女もすげー

寄ってきてさ!っつかクラスのがり勉とかめちゃ落ちてて笑えるわ~」

 

きっとクラスのがり勉はノートを貸した恩を仇で返されたと思ってるんでしょうね。

 

「頭の良さはそんな一言では片付けられないか?」

 

シディさんが的確なことをいった。

 

「知識、思考方法、思考の数それを一言で切り捨てるのは浅はかじゃないのか。」

 

「アーシもそうおもうな~人にはそれぞれ得意分野や頑張りの方向や種類も違うから

その人の好さもちがうわけだし。」

 

「俺もそうおもいますね~それとも生まれつき頭がいいと思わないとなんもないくらいの

人生しか歩んでこなかったんですか?」

 

カンナちゃんやカゲチヨも的確に指摘する。

 

「は、はぁ?俺は大手テレビ局だぞ!帰るわ!」

 

依頼人はさっさとかえってしまいました。

 

「あんなのが成功するなんておかしいよ!!」

 

ヒサメちゃんが怒るが三人の一言で気づいた。

 

「ヒサメちゃん、あの人はまだ働いていません。それで成功か失敗かなんてわからないと

おもいます。」

 

「あ・・・」

 

ヒサメちゃんも気づいたらしい、

 

「それに嘘をついているのは就活生だけじゃねーしな。」

 

カゲチヨがどこか観測者じみた目でそういった。

そう、ブラック企業などはホームページから嘘をついてることが多いし会社の仕事のレベルについてこれるかもわからない。

あの人はどうなることやら。

 

side依頼人

会社に就職してから数か月たったが、資料に書いてなかったり説明会で聞いてないほどの

上司の厳しさや職場のブラックさに心が折れかけていた。

しかも上司はESで書いたことを覚えていてそれに見合った仕事を渡してくるため早くも

うそをついたことに後悔していた。あぁ、あのとき身の丈にあったESを書いていれば・・・

 

そんなことをおもいながら俺は辞表を自分で書くことを決意するのだった。

 

 

 

 

 

 

 




次はシディの就活も書きたいです。


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シディの就活

今回はカレコレ屋結成直後の話です。


sideカゲチヨ

妖精王の森をでて数日たったころ俺たちは今後のことを話すため

ハンバーガーショップにきていた。

 

「五人でカレコレ屋やるのはいいとしてさ、ヒサメとカンナ、フィーアは高校行くじゃん

その間俺たちどうする?」

 

ときくと

 

「カゲチヨは高校行くだろ?」

 

とシディにいわれた。

 

「なんで、俺もう二十だぞ?」

 

「肉体年齢は十八だろ?」

 

「その理屈だと俺ずっと十八じゃん!」

 

俺たちが言い争ってるとヒサメがハンバーガーを頬張りながら何か言ってきたので

食べてから話をさせると

 

「高3の途中でその体で学校いけてないなら高卒になったほうがいいんじゃない?」

 

「俺、留年生扱いなのか!?ってか俺まで学校行ったらシディどーすんの。」

 

シディは体も心も一応二十歳だし学校行くとしても今の学力で大学はかなり厳しい。

しかしシディから飛び出した言葉は、

 

「俺はサラリーマンになる!」

 

「「いや厳しくね?」」

 

「うーんシディは会社勤め向いてなさそう・・・」

 

「まずどうやってなるか知ってますか?」

 

俺とヒサメが突っ込み、カンナは適性を心配し、フィーアはさらに根本的なことを心配した。

こうしてシディの就活が始まったのだった。

 

sideフィーア

それからまた数日がたったころ

 

「おぉ!面接までこぎつけた!」

 

カゲチヨの書いたESのおかげでシディさんは面接までこぎつけていた。

 

「カゲチヨのおかげだな。面接頑張るぞ!」

 

「俺はシディにはもっと向いてる仕事あると思うぞ。」

 

「アーシもそうおもうな~シディちゃんと敬語使えるか不安だけどだれとでも

すぐ対等に接しられるし。運動能力あるからそれを活かす職種にしたほうがいいと思うな。」

 

カゲチヨとカンナちゃんが、進めるが

 

「だが人間はサラリーマンになってこそ一人前なのだろう?」

 

「なにそのひと昔前までの価値観?」

 

「ますます不安です・・・」

 

こうしてデカい不安を感じつつ面接に向けてシディさんにアドバイスするのだった。

 

sideシディ

面接当日、俺は面接会場で順番を待っていた。しかしカゲチヨが耳と尻尾は隠したほうがいいと言ってくれたがなんだか落ち着かないな・・・

すると隣に座ってる人に

 

「なんだよその髪色、普通地毛でも黒に染めるだろ?」

 

といわれてしまった。まさか髪色も気を付けなければいけないとは、

 

「てかどこ大?」

 

「俺はここにいるが?」

 

「大学だよ!ってか大学でてないのかよ!顔だけで生きてきたのに同じ面接に来るなや!」

 

散々に言われてしまったが精一杯アピールせねば・・・

 

こうしてついに俺の番が来た。しかし

 

「大学をでてないのにうちには入れませんよ。まぁ今から大学で頑張ってくださいね~」

 

といわれてしまった。

そうして面接が終わろうとしたとき、俺は気配を感じ

 

「皆!伏せろ!」

 

声を掛けた瞬間巨大なエイ型の異宙人が空を飛びながら会社に迫っていた。

そして俺は素早く振り向き

 

「ハァッ!」

 

火球を繰り出し追い払った。

 

「ピイギャァァ!」

 

可愛そうなことをしてしまった・・・他の人たちが腰を抜かし、漏らしてしまうものがいるなかそう思った。

そしてカゲチヨから電話がかかってきた。

 

「面接どーだった?」

 

「すまん、ダメだった。学歴がないとダメらしい。」

 

「凹むなよらしくねぇな。」

 

「ありがとう。」

 

やっぱりカゲチヨは優しいな。

 

「バイトなんだけどお前にあってそうな仕事、カンナとみつけたしさ。」

 

「本当か!ぜひ聞いてみたいな。」

 

「今、お前の受けてる会社異宙人に襲われたんだろ?フィーアが迎えに来てくれるってさ。」

 

「そうか心配かけてしまったな。」

 

そういって電話をきり

 

「それではこれにて失礼する。」

 

「待ってくれぜひともわが社に!うちは将来安泰、高収入、なんだ!」

 

「けど明日死ぬかもしれぬ地球に安泰などなくないか?」

 

「それは・・・」

 

「だから、俺は楽しそうな方をとることにした!」

 

「そんな~」

 

こうして俺は会社をさったのだった。

 

でるとすぐにフィーアと会うことができた。

 

「残念でしたね。せっかく面接までいったのに・・・」

 

「うむ、だが俺は皆が俺のためにみつけてくれた仕事を頑張るつもりだ。」

 

「それでこそシディさんですね。学歴なんかなくても立派ですよ。」

 

「ありがとう。」

 

フィーアの一言に俺は癒されれた。

 

こうして俺は、食事を人々に運ぶ仕事に就いた。今の仕事は楽しいし満足だ!

 

 

 



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ゴミ屋敷の事情

sideカゲチヨ

今日の依頼人は、

 

「隣の家がゴミ屋敷で掃除をするように何度も言ってるんですが聞き入れてもらえないんです。どうにか説得してもらえないでしょうか。」

 

「えっ、ゴミ屋敷・・・」

 

「説得でいいんですか?」

 

ヒサが困惑するのをよそに俺は無理やりの掃除でないことの確認をとった。

 

「はい、結局掃除をするのかはその人の意思なので・・・」

 

どうやら依頼人は穏便に済ませたいらしい。

 

「それに下手に掃除して物騒なものが出ても困りますし・・・」

 

「物騒な物って・・・」

 

ヒサは怖がってるが確かにゴミで埋もれていれば何かを隠しているかわからないし、そこに付け込んだ

他人の捨てたごみの中にも危険なものがある可能性がある。

依頼人が積極的になれないのも当然だ。

 

「わかりました。」

 

こうして俺たちは依頼人に住所をきいて向かうのだった。

 

sideカンナ

そのゴミ屋敷についたんだけど・・・

 

「臭い・・・」

 

「強烈な臭いだな。」

 

「外までゴミがあふれかえってますね。」

 

アーシやフィーアちゃんだけでなくシディも驚いていた。

 

「ほんとに人が住んでるの・・・?」

 

ヒサメちゃんも思っているが依頼人も見ているしとりあえず行ってみないと・・・

 

カゲチヨが先頭をきり、ごみをかき分けインターホンを鳴らした。

すると、

 

「はい、どうぞ・・・」

 

ドアが開いて黒髪で長髪の女性が生気のない目でこちらをみてきたので

肝の据わったシディとフィーアちゃん以外、ビビりなヒサメちゃんはもちろんカゲチヨや

アーシもビビってしまった。

 

「なんの御用ですか・・・?」

 

女性は目や雰囲気同様生気のない声で応対した。

 

「このおうちについて聞きたくて。」

 

ヒサメちゃんがそういうといきなり顔を近づけて、

 

「どうぞ・・・」

 

中に入れてくれた。いちいち不気味だしこの人・・・

家の中は外以上の臭気と汚さだった。

 

「うっ!スゲー臭いだな。」

 

カゲチヨもいうが確かにひどい・・・

 

「確かに並みの人は耐えられないでしょうね。」

 

「シディ!大丈夫!?」

 

「・・・問題ない」

 

確かに狼男のDNAを持つシディにとっては地獄ね・・・

こうしてアーシたちのゴミ屋敷の探索と女性への説得が始まった。

 

sideフィーア

こうして廊下を五人で歩いてたのですが何故か黒い液体が流れていました。

リビングに案内されたのですが

 

「一面ゴミだらけっすね・・・」

 

カゲチヨの言う通り足の踏み場もないほどだった。

 

「捨てられないんです。どうしても・・・」

 

女性にもわけがあるようですがちゃんと説得しないと依頼人はよくても他の人とトラブルになるかもしれません。

そう考えていると

 

「きゃっ!」

 

ヒサメちゃんが悲鳴を上げたので視線の先を見るとなんと包丁が何本もゴミ袋を

突き破ってでているという光景でした。

そのとき、

 

「あの・・・すみませんきたなくて。」

 

女性が謝ってきましたがどうにも怪しいですね・・・

カゲチヨもそう思ったらしく。

 

「この家おかしくね?」

 

依頼人に聞こえないようにはなしかけた。

 

「確かに包丁も普通じゃないし、あの人も様子が変だし!」

 

「何か事情がありそうだな。」

 

ヒサメちゃんとシディも賛成し改めて説得することのなったのですが・・・

 

「こんな様子じゃ住みにくいですよね。少しは掃除したほうがいいんじゃ・・・」

 

「うるさい!何も知らないくせに説教するな!」

 

いきなりすごい剣幕で怒鳴り始めました。

ヒサメちゃんもおびえてしまいますが。

 

「近所の人も迷惑してるんですからしょうがないんじゃないですか?」

 

カゲチヨもいったことで落ち着きを取り戻した。

しかしなぜ片付けられないかシディさんが聞いても教えてくれず

私たちはゴミを整理することにした。

 

sideヒサメ

私たちはゴミ袋を開けていたのだが・・・

 

「消臭剤が沢山・・・」

 

「こんなになにに使うんだ?」

 

「匂いも取れてないですしね。」

 

「こりゃ相当なものが隠れてそうだな。」

 

どうやらカゲは何かに気づいたようだった。

 

「古いごみの上に新しいごみが積み重なってんだろ?下の方のゴミは圧縮されて固まってるけどさらに下になんか埋まってる。」

 

そういってゴミの山の下を引っ張ると女の人には必要ないはずの男性用のスーツがでてきた。すると女性が叫びながら向かってきた!

すると女性はカゲからスーツを奪い取り抱きしめはじめた。

 

カゲはさらに推測を語っていくスーツが入ってた袋の中身には、

ネクタイ、大きい革靴、電気シェーバーが入っていたが、

男の写真はなかった、そして大量の消臭剤つまりそれって・・・

そしてカゲが全部話すように説得すると

 

「実は私婚約者を事故でなくしてしまってあの人のことを思い出したくなくて香水の匂いや写真は消したんですけどでも持ち物だけは捨てられなくて・・・間違ってるてわかって

ても何をしたらいいかわからなくて・・・」

 

するとカゲは、

 

「まずは自分を大事にすることから始めればいいんじゃないんですかね?」

 

と励ましたので

 

「掃除するにはまず髪もまとめなくちゃ!」

 

ゴムをわたして片付けを始めた。

 

そして片付けが終わった後一緒に依頼完了とお礼をいいに行ったのだが

依頼人は、どうやらいつも暗い女性を心配して私たちに依頼したようだった。

けど何とか打ち解けられそうで良かった。

 

「もうあの人は一歩を踏み出したしゴミ屋敷になることはねーな。」

 

カゲはいうがしかし女性を励ました一言は・・・

 

「カゲもちゃんと自分を大事にしてよね!」

 

「はぁ!?」

 

「そうだね~いつも精神的につらい依頼、アーシたちに頼らないもん、ちゃんと相談してからでもいいんじゃない?」

 

「うむ、カゲチヨも辛いことはいつでも俺たちに話してくれ。」

 

「クズってこと言い訳にしないでくださいね。」

 

「おいっ!今は俺のこと関係ないだろ!?」

 

カゲが困惑して切れるのをよそに私たちは笑ったのだった。




一万UAありがとうございます!


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整形の闇

sideカゲチヨ

今日の依頼人は、子連れのリザードマンの女性だったのだが・・・

 

「どのようなご用件で。」

 

「・・・私、離婚したいと思ってるんです。」

 

いきなり重い話題だった。

 

「ええっ、そうなんですか!?」

 

当然ヒサは驚くが依頼人は話を続ける。

 

「それで、離婚できるような正当な理由を一緒に考えてほしくて・・・」

 

しかし理由を聞かなければ子連れなのに離婚の手伝いなどカレコレ屋のプライドとして

できない。

当然シディが理由を聞くとどうやら依頼人は整形しているらしく、そのことが夫にバレそうになっているのでバレてしまう前に、完全に嫌われる前に離れたいらしい。

 

「バレてるなんて気のせいかもしれませんよ?」

 

ヒサはいうが

 

「バレるに決まってます!昔の写真もあるんです。」

 

そう言って二枚の写真を見せてくれたのだが・・・

 

「えっと・・・」

 

「これ全く同じじゃない?」

 

「間違い探しか?」

 

ヒサもカンナもシディも違いが判らない。

強いて言うなら目が閉じてるか開いてるしかわからなかった。

 

「私、トサカにプロテーゼ入れてるんです。」

 

「へぇ・・・」

 

「大丈夫ですよ!全く違わないですし!」

 

「失礼なこと言わないでください!」

 

俺はぼやかしたのにカンナははっきり言ってしまった。

 

「ま、正直離婚は難しーっすね。整形程度じゃ認められる理由になりませんから。整形は

結婚前からですよね。」

 

俺は依頼人に難しさとごまかしてた期間をきく

 

「はい・・・」

 

「それなら離婚はしなくてもいいんじゃないか?」

 

「そうですね。もったいないですし後悔しないんですか?」

 

シディとフィーアも反対するが

 

「夫は嘘をつく人が一番嫌いなんです!今までだましてたことが知られたら幻滅されて

嫌われる!私は離婚よりそっちの方が耐えられないんです~!」

 

依頼人は泣きながら話した。ヒサがなんとか落ち着かせたがどうやら愛ゆえの行動ということは分かった。まぁ昔のことを知られたくない気持ちは俺も中二病時代があるからわかる。

 

「隠していたいなら無理に打ち明ける必要はない。」

 

「そうですね。私たちで整形がバレないように協力させてもらいます。」

 

「ようは、バレなきゃいいわけでしょ!それなら方法考えますよ!」

 

シディが提案し、フィーアとカンナも乗り気なのでその方向性で依頼人と話すことになった。」

 

sideフィーア

 

こうして整形をごまかすため詳しく聞くことにしたのですが・・・

 

「そもそもどうして整形がバレそうになったんだ?」

 

シディさんが原因を聞くと

 

「この子昔の私に似てトサカが小さいんです。私たちは二人ともトサカが大きいのに不思議だなって夫に言われて・・・」

 

まぁたしかに整形して変わっても子供は昔の姿から遺伝するのは当然ですからね

 

「この子のトサカが大きく成長すれば疑われずに済むのかなぁ?」

 

ヒサメちゃんが悩むとカゲチヨが

 

「大きくねぇ・・・そうだ!リザード女子に人気なトサカリフトアップマッサージだ!

YOUTUBEのおすすめ欄に出てきた。」

 

「おすすめ欄ってカゲチヨ普段どんな動画みてるの・・・?」

 

カンナちゃんがきくたしかにおすすめにのるってことは関連動画見てるってことだけど

 

「寝てるだけでイケメンになれる表情筋体操とか、動かなくてもいい筋トレ動画とか!」

 

「そんなのあるわけないでしょ。」

 

ヒサメちゃんに突っ込まれる。

 

「お兄ちゃんくすぐったい~もうやめてよ!」

 

子供にもくすぐったいので嫌がられている。そしてシディにも

 

「そもそもそういうマッサージは必ずしも効果があるわけじゃないんじゃないか?

それで済むなら依頼人も整形なんてしなかっただろう。」

 

的確な反論をもらう

 

「まぁ、たしかに。」

 

「大きくするならもっといい方法があるぞ。」

 

シディさんのいい方法嫌な予感しかしないそう思っていると

 

「よし!これでどんな大きさのトサカも自由に作れる!」

 

「スゲー!」

 

子供も喜んでいたがこれは明らかに土で作られていた。しかも大きく作るため大量に

使ったので歩くときふらふらして危なかった。

 

「どうすれば・・・」

 

「そうだ、臓器移植ならぬトサカ移植とかどうですか?」

 

カンナちゃんがいきなり物騒なことを言ってきた。

 

「実は知り合いに外科医と闇医者がいるんですけど・・・」

 

「ストップ、ストップ!?」

 

「子供に何させる気!?」

 

なんか物騒な知り合いの紹介があったので速攻で却下した。カンナちゃんって知り合い多いけど時々笑顔で物騒なこというんですよね・・・

 

「っていうか、子供のトサカはこれからの成長で大きくなる可能性も十分あるし

お母さんに変わってもらったほうがいいかも。」

 

ヒサメちゃんが発想の転換でいい案を思いついた。

 

「例えば、今から毎日少しずつ削って元の大きさに戻すとか!」

 

こっちも物騒でした。

 

「それに旦那さんだって気づくんじゃないか?配偶者の変化にも気づけないなんて野生

ではいきていけないしな。」

 

シディさん・・・そういう問題じゃないですよ。

 

「そもそもトサカの小さい醜いリザードマンなんてあの人は見向きもしてくれないわ!

あんな姿に戻るなんていや!」

 

「トサカの大きさはその人の良さには関係ないと思いますけど・・・」

 

「トサカのない人にはわからないんです!」

 

依頼人の出身ではトサカの大きさが魅力だったようで生まれつき小さかった依頼人は

いつもいじめの標的にされていたらしい。トサカが小さいくらいでいじめる人も悪かったですが昔からの価値観らしく変えられなかったそうだ。

だから依頼人はトサカを整形で大きくすることで性格や境遇を変えることができ、今の

イケメンな旦那さんとも結婚することができたらしい、昔の写真は隠したらしいが

しかし旦那さんは思い出の写真が見たいと言ってきているのもバレていると思っている

理由の一つらしい。

 

「しかし、過去は変えられないしな・・・・」

 

シディさんが核心をつくことをいってなやんでいましたが。

 

「いやっ!変えられる過去もある!」

 

カゲチヨが名案を思い付いたのかあ昔の写真を持ってくるように指示をだしました。

 

sideヒサメ

カゲのさくせんとは・・・

 

「この昔の写真を今の姿に寄せればいいってわけだ。」

 

ということでパソコンで加工しているんだけど

 

「おいっ!右目が消えてるぞ!」

 

「ヤベッ!ミスった!」

 

不器用なカゲに繊細な加工作業は難しかった。

 

「あー!もう!貸してこうゆうのはねちょっともっても気づかれないの!」

 

カンナちゃんが素早く加工したのだが・・・

 

「とりあえず、トサカのついでに目を大きくして顎も小さくしましたよ。」

 

どう見てもプリクラ風の写真加工だった。シディじゃないけどこれに気づかないようじゃ

まじで離婚を考えたほうがいいという変化だった。

 

「そこは気にしてないんですけど!?」

 

案の定突っ込み交じりに怒られてしまった。

そのほかにも突然大きくなった言い訳や事故ということにするのも思いついたが却下されてしまった。

 

「もう旦那さんに言っちゃえばいいんじゃないですか?旦那さんも許してくれるかも・・・」

 

カゲがデリカシーのないことを言ってしまった。

 

「あなたみたいなイケメンにはわからないわよ!」

 

依頼人は怒ってしまったがカゲは自分がイケメンといわれたことにたいして浮かれていた。なんでカゲってリザードマンにモテるんだろ・・・?SNS自慢の時も結婚されかけてたし、すると

 

「もういいわ!トサカすらない人たちに相談したのが間違いだった!離婚できないなら

私にできるのは一つしかない・・・」

 

そういって子供を連れて外に飛び出した。

私たちはすぐに後を追いかけた。

 

sideシディ

依頼人が向かった先は山奥の崖だった。

 

「ううっ・・・せめてこの子と一緒に・・・」

 

まさか飛び降りるつもりか!?

 

「ダメです!」

 

「だいぶ急展開だな・・・」

 

「なんかドラマみたい・・・」

 

カンナが悠長なことをいっているがそれどころではない!

 

「この世から消えてしまいたい!」

 

そう言って依頼人は飛び降りようとしたが

 

「早まるな!」

 

「そうですよ!」

 

俺が依頼人を引っ張りとめてヒサメも説得する。

 

「子供はあなたの事情とは関係ないんじゃないですか?」

 

フィーアも説得に協力してくれた。

 

「ママ・・・?」

 

子供の瞳をみて依頼人も気づいた目になった。

 

「そうですね。子供は関係ない・・・それでも私にとっては嫌われることは死ぬよりつらいんです。せめて・・・子供のことはよろしくお願いします。」

 

しまった!依頼人の意思の硬さをなめていた!この距離からじゃ俺もカゲチヨも間に合わない!

そのとき

 

「待て!」

 

もう一人のうでが伸びてきて依頼人の腕をつかんだ。

 

「あ、あなた!」

 

どうしてここに?

 

「君が最近悩んでいることは気づいていた。整形について何だろう?」

 

「やっぱり気づいてたのね・・・」

 

旦那さんは依頼人をひきあげた。

どうやら旦那さんは依頼人が朝から出かけて行ったのに気づいて心配して後をつけたらしい。

 

「確かに最初に惚れたのはトサカさ!けど一緒に過ごすにつれて僕は君の内面を愛するようになった!もう外見なんて関係ない!ずっとそばにいてくれ!」

 

「あなた、ううっ・・・」

 

こうして無事に夫婦の仲は深まったのだった。

 

「やれやれ、騒いでおいてオチはこれかよ。」

 

「でもカゲ嬉しそう。」

 

「依頼は無事に片付いたからな。」

 

「まぁなんだかんだ頑張ってからな。」

 

「優しいですからね。」

 

「ったくからかうなっての!」

 

こうして新たなことを学んだ俺たちなのであった。




次は完全オリジナル話をつくりたいです


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恐怖!スタンフォード監獄実験

カンナがドSになります。

ここでミキとノリコをだそうと思います。


sideカゲチヨ

今日の依頼人はとある研究所の研究所の所長だった。

 

「実は昔やっていた実験を再び実証しようと思ってね君たちに被検体をお願いしたいんだ。」

 

「それって危険はないんですよね?」

 

ヒサが質問した。

 

「ああ、簡単な心理実験だからね。それに依頼料は140万だそう。」

 

まじか!

 

「ぜひ協力させてください!」

 

「相変わらず現金ですね。」

 

フィーアに突っ込まれるが関係ねぇ!

 

「それと実験には7人欲しいのでもう二人連れてきてくれないかなこれなら一人

20万で分けられる。」

 

「じゃあ、ミキちゃんとノリコちゃんも誘おうよ!」

 

まぁ人手必要だし仕方ねえか。

 

sideフィーア

こうして依頼人に呼ばれた場所に集合しました。

 

「ミキ、ノリコごめんね。私たちの依頼なのに突き合わせて・・・」

 

「いいんだよ~それにシディと依頼できるなんて幸せだし~」

 

「まぁ20万で食べ放題とかいきたいしな。」

 

二人とも快く引き受けてくれて感謝してます。

さて、話している間に依頼人が現れた。

 

「それでは実験についてせつめいするよ。カゲチヨさん、ヒサメさん、フィーアさん

シディさん、ミキさんとノリコさんが囚人役そしてカンナさんが看守役で二週間与えられた役になり切って生活してもらいます。それから荷物は実験の間没収させてもらいます。」

 

「本格的だね~」

 

ミキさんはそう言っていましたが実験場に行くときも制服をきた看守にパトカーに連行されて女の看守にもシラミの駆除をやられたりしました・・・

 

「普通ここまでするか・・・?」

 

「俺もメッシュ染めろとか言われたぜ・・・」

 

ノリコさんもカゲチヨもげんなりしてました。

すると

 

「カンナどうしたんだその恰好は!?」

 

シディさんが言ったのもわかります。カンナちゃんも本格的な看守服をきて鞭を持っていました。

 

「おぉ~カンナっち似合ってるじゃん!」

 

「ありがとう!じゃあ皆牢屋に入ってね。」

 

カンナちゃんが牢屋に皆をいれると依頼人が現れて

 

「準備は整ったみたいですねでははじめます。」

 

こうして実験が始まった。カンナちゃんがとんでもないことになることも知らずに・・・

 

ー1日目ー

sideヒサメ

 

こうして私たちは囚人の生活をしていた。

 

「皆大人しくしててね。」

 

カンナちゃんは看守らしく注意するが

 

「なんでお前のこと聞かなきゃいけねーんだよ!スマホも取り上げられて暇だなー」

 

「堅いこといわないでよ~ここ暇なんだから少しくらい騒がしくしてもいいでしょ?」

 

カゲとミキは反抗的な態度をとった。すると依頼人は

 

「カンナさん囚人を罵倒してください。」

 

「え、アーシが?」

 

「はい、実験に必要なことなので」

 

カンナちゃんに罵倒するように命じた。どんなデータを得るんだろう・・・

 

「この・・・陰キャ!この・・・ギャル女!」

 

「ハハッ!悪口下手だなカンナ!」

 

「可愛い~」

 

「ちょっとスッキリしたな・・・」

 

まあよく頑張ってる方だこんな調子の生活が続くと思っていたんだけど・・・

 

ー2日目ー

 

朝、起きる時間になったんだけど

 

「おい!根暗とぶりっ子囚人!起きなさい!」

 

いきなりの罵倒で目覚めさせられた。

 

「なんだ!」

 

「いきなりすごいですね・・・」

 

シディもフィーアちゃんも困惑してる。

 

「どうした、カンナやけに高圧的じゃね?」

 

カゲが質問するけどカンナちゃんは

 

「点呼だよ!早く外に出て!」

 

高圧的な様子だった。

 

「フフッ、そうだ・・・」

 

カゲがなんか悪い顔してるなんとカゲはベットで道を塞いでしまった。

 

「何やってるの!早くどけなさい!」

 

「怒るなよーちょっとからかってるだけじゃねーか。」

 

カゲはそういったがカンナちゃんはベットを牢屋からだしてしまい

 

「ベットは没収します。連帯責任で全員地面で寝てください。」

 

「おい!カゲチヨどうしてくれんだ!」

 

「硬い地面じゃ髪乱れちゃうよ~!」

 

「ごめんなさい~!」

 

ミキとノリコに責められカゲは泣いてしまった。

それにしてもカンナちゃん感じ変わったな・・・

するとカンナちゃんは騒いでる3人にむかって鞭を振り上げた

 

「何するんだよ!」

 

カゲが文句をいうが

 

「看守をなめてるからいけないんだよ。ちゃんと命令に従って。」

 

そういってカンナちゃんは行ってしまった。

 

「なんだか様子が変じゃないか?」

 

シディもそう言ってるし大丈夫かな・・・

 

ー3日目ー

 

sideフィーア

 

「混血と人間!さっさと早く牢からでなさい!」

 

日に日に悪口が上手くなってるカンナちゃんの罵倒を聞きながら1日が始めったのですが・・・

 

「おい、何じろじろ見てんだよ。」

 

さっきからカンナちゃんがカゲチヨの顔をじろじろとみている。

 

「なんかムカつく顔ね。」

 

そういうと鞭を振ってきた。

 

「何をするんだ!」

 

「どうしたのカンナちゃん!?」

 

さすがのシディさんも注意してヒサメちゃんも驚く

 

「うるさいわね!」

 

「あんま調子乗ってんじゃねーぞ・・」

 

カゲチヨも切れますが

 

「アンタは独房送りよ!たっぷり痛めつけてあげる!」

 

「やってみろよ・・・」

 

そういって二人は独房に向かいました。

 

ー4日目ー

 

「もうアイツに逆らうのはやめようぜ・・・」

 

なんとカゲチヨはすっかりおびえた様子で帰ってきたのだった。

独房でなにがあったんですか・・・

今日は牢屋の掃除をやらされたのですが手で掃除するようにいわれました。

優しいシディさんがやってくれたけどさすがの私も切れそうです・・・

すると依頼人が現れ

 

「カンナさん調子はどうですか?」

 

と質問してきた。

 

「最高です!もっとアイツらをいたぶりたい・・・」

 

「そうですか・・・」

 

そういって依頼人は去っていった。私たち2週間もつのでしょうか・・・

 

ー5日目ー

 

作業もよりハードになり体力の限界を迎えていました。

カゲチヨは終始言いなりでしたけど

するとミキさんが

 

「もうやめるよ!」

 

といったのですが。

 

「アーシに逆らえると思ってるの?」

 

そういって鞭を取り出した。

 

「カンナちゃんやめてこんなことするなんてカンナちゃんらしくないよ!!」

 

ヒサメちゃんが言うが

 

「うるさいなぁ・・・ヒサメちゃんも独房に送られたいの?」

 

そういってヒサメちゃんを独房に連れて行こうとした。

私もシディも止めようとしたとき依頼人が来て

 

「実験を中止します。」

 

「へっ!?」

 

どうやらこの実験は役になり切りすぎてしまうため危険な実験だったようです。

しかし・・・

 

「ふざけないでよ!アーシはもっといたぶりたい!」

 

その瞬間天井から水か降り注ぎカンナちゃんはびしょ濡れになった。

そしてあたまが冷えたようで

 

「あれ?アーシ一体なにを・・・」

 

どうやら正気が戻ったみたいですけどまずやることは・・・

 

「よくも俺たちをこき使ってくれたな・・・」

 

「私も怒ってるんだからねー!」

 

「私も・・・」

 

カゲチヨさん、ミキさん、ノリコさんに追いかけられそうでした。

 

「ごめん!!実験で頭が混乱してただよ~!シディ、フィーアちゃんにヒサメちゃん

たすけてー!」

 

カンナちゃんはそういうが

 

「すまん、今回ばかりは味方できない。」

 

「少し反省してください。」

 

「カンナちゃんごめん。」

 

「そんな~!!」

 

こうして依頼料はもらいましたが散々な実験だったのでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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放送事故に頼ったものの末路

ちょっとカンナがサイコパス発言しますので注意してください!
依頼人がバッドエンドになるのでそこも注意を!
ヤルミナのを参考にしています。


sideカゲチヨ

今日の依頼人は、若い男性だった。

 

「俺生配信やろうと思ってるんすけど人手が足りないんで手伝ってほしいんすよね!」

 

「なんで始めようと思ったんだ?」

 

シディがきくと

 

「生配信って、投げ銭やアーカイブ配信で楽して稼げるみたいじゃないっすか!」

 

と安易なことを言ってきた。

 

「そんな甘い世界じゃない気がしますけど・・・」

 

ヒサの言う通りそんな気持ちではだめだと思うのだが・・・

 

「とにかくお願いします!友達誰も協力してくれなくて・・・もうチャンネル制作しちゃったし機材も用意してあるんで!」

 

「まぁ、協力くらいしてもいいんじゃないですか?うまくいけばカレコレ屋の知名度も

上がるかもしれないですし・・・」

 

フィーアもそう言うので俺たちは依頼を引き受けることにした。

 

そして撮影当日、俺とシディは公園の男性トイレに来ていた。女子には待機してもらっている。

 

「どーも!新人チャンネルでーす!よろしくお願いします!」

 

俺とシディはカメラを持って撮影やパソコンで視聴者の声を聴くので配信にはでない。

 

「今日はある実験をしていきます。」

 

なにをやるんだ?

 

「トイレの後にマッチをすると匂いが消えるのは本当かについてです。」

 

一番動画に不向きな匂いネタだった。ってか女子に待機させといて正解だったな・・・

ていうか確かに匂いがすごいな、シディも苦しそうだ。

 

「実は撮影前に一発やってたんですよね~」

 

やっぱりか!

 

「それでは、やっていきます!」

 

そうして依頼人はマッチを擦ったのだがなかなか火がつかない。

依頼人はポイ捨てして次のマッチをするので俺たちは事前にカレコレ屋からもってきていたゴミ袋にいれた。何本か擦ってやっとついた!おぉ、動画じゃ伝わらないだろうけど

本当に消えてる、依頼人もオーバーリアクションで視聴者に伝えている。

依頼人は火を消し動画を終了しようとしたが・・・

 

なんとマッチを入れた袋に火がついていた。

 

「どうなってるんだ!」

 

「たぶん、火が消えてなかったんだよ!あぁ紙ごみと一緒だからドンドン燃えていくぞ!」

 

「マズイ!逃げるぞ!」

 

すると依頼人は逃げてしまったので俺も女性陣に話し逃げた。

 

sideヒサメ

 

「カメラ切る余裕なくて回しっぱなしだった・・・」

 

カゲが落ち込んでいたそりゃ公園も特定されたんだから立派な炎上だろう。

 

「すごいコメントの数だな。」

 

「視聴者数スゲー伸びてる!」

 

シディも依頼人も驚いてる場合じゃないでしょ!

 

「放送事故だから祭りになってるんですよ!」

 

フィーアちゃんが指摘する。

 

「祭り?どこにもおはやしが聞こえないが?」

 

シディがボケるがそんな場合じゃない

 

「事故は予想外の失敗をするから盛り上がるんだよ。」

 

カゲが説明する。

 

「放送事故を装って過激な配信すればあっという間に大手になれるぞ!」

 

依頼人がとんでもないことを言い始めた。

 

「アーシは反対ですよ!そんなの絶対炎上するし!」

 

カンナちゃんが依頼人を止めるが

 

「もし大儲けしたら依頼料とは別で今流行の服とか買ってあげるんだけどな・・・?」

 

依頼人がカンナちゃんを誘惑してきた。

 

「本当!まぁ仕方ないよね今後の企画は・・・」

 

「死にさえしなきゃいいよね?」

 

カンナちゃんがサイコパス全開のことをいってきた。

この前やったカゲが巻き込まれたサイコパステストで全問正解してたし・・・

 

「ひっ!?」

 

「もしかして俺マズイやつに火をつけた感じ・・・?」

 

「あぁ・・・」

 

フィーアちゃんもおびえてしまい、依頼人もヤバさに気づきカゲも同意した。

どうなっちゃうの・・・?

 

sideフィーア

カンナちゃんが企画したのは心霊現象の噂のある廃ビルの探索なんですけど・・・

 

「ううっ・・・」

 

案の定ヒサメちゃんは怖がってました。

 

「大丈夫、ヒサメちゃん?」

 

カンナちゃんが心配する。

 

「う、うん!」

 

「まぁこれも最新ファッションのためだから!」

 

やっぱり血も涙もなかったです。

こうして探索したのだがヒサメちゃんがいちいち怖がるのでコメントがこわがってて可愛いなどになり順調でした。

そしてあっさり屋上についてしまいました。

すると依頼人は

 

「そうだ!屋上のフェンスを一周するのはどうっすか?」

 

とんでもないことをいってフェンスに登り

 

「うわぁぁぁぁ!?」

 

なんと落ちてしまいました。すぐに配信を切って下に向かおうとしましたが依頼人がピンピンした様子でこちらにきました。どうやらマットを敷いてそこに着地したようです。

しかし、

 

「こんな過激な撮影するなら依頼料もいりません!一人でやってください!」

 

「確かにみんなを心配させるなら俺は協力できない。」

 

「じゃあ、もういいっすよ!後悔してもしりませんから!」

 

「あー!服・・・」

 

こうしてシディさんやヒサメちゃんが怒り依頼人と別れるのだった。

 

side依頼人

 

たくっ仕方ねー今日は家で撮影するか。

すると知らない男が家に入ってきた。

 

「なんなんだよお前!うわぁぁぁぁ!?」

 

その瞬間鈍いたみと共に意識は闇に落ちたのだった。

 

 




サイコパステストの回もやります。


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カレコレ屋のバレンタイン前

本家の冬スペシャル見て書きました。
キモ5のマチョソも会話にでてきます。
今日はヒサメ視点中心でいきます。


sideヒサメ

 

今日はカゲが里帰りするというので私たち三人はお菓子屋にきていた。

夜ご飯はシディの鍋だから楽しみだなぁ・・・

理由はバレンタインが目前に迫っていたからだ。

まぁカンナちゃん料理得意だし自分で作りそうだけど、できない私たちのために自分もかったのにするといってついてきてくれた。

 

「今日は皆のチョコ買うんだからヒサメちゃん試食食べ過ぎて追い出されないでよ!」

 

「はい・・・」

 

「まぁ、日ごろの感謝を表すには物で表すのが最も合理的ですね。」

 

フィーアちゃんも乗り気のようでよかった。

 

「このビターチョコ大人ぶってるカゲにぴったりかも!」

 

「シディさんにはこのチョコでしょうか・・・?」

 

私たち二人とも真剣に選んでいたのだが・・・

 

「あれあれ~、チョコはオーナーや父さん、スズキやサトウにもおくるのに真っ先に

シディやカゲチヨの分を選ぶってことはもしかして・・・」

 

「カンナちゃん、わ、私はカゲのことなんて・・・」

 

「そうです。一番組んでるのはシディさんというだけですから。」

 

「はいはい、そういうことにしといてあげる!あ~あ羨ましいなぁ~アーシにもそういう人早く現れないかな~。」

 

「「だからちがうってば(いますから)!」

 

私たちはそろっていったあとなんとかカゲとシディの分の選んだのだが・・・

 

「お父さんてチョコ食べるのかな?」

 

「わかんない、同じ種族のマチョソくんはいつもバレンタインチョコ楽しみにしてるみたいだけど・・・」

 

「まぁ、キモ5だし今年もチョコもらえないんじゃない?」

 

「カンナちゃん言いすぎですよ。お母さんからきっともらえるはずです。」

 

「いや!フィーアちゃんもそれ陰キャにとっては大ダメージだから!」

 

お父さんの分も二人が陰キャに辛辣な会話をしながら決まった。

 

「オーナーて甘いもの好きかな・・・?」

 

「ウィスキーボンボンとかにする?」

 

「カゲチヨとは違うビターチョコにする?」

 

オーナーは趣味嗜好もミステリアスだったけど本人の大人っぽい雰囲気で決めた。

 

「スズキくんとサトウくんはどうする?」

 

「まぁ、腕折っても許してくれましたし私は少し豪華にします。」

 

「あいつら喧嘩バカだしブラックサンダーで満足するんじゃない?」

 

「カンナちゃん二人に思いやりなさすぎじゃない?」

 

カンナちゃんがちょっとサイコな一面がでてしまったが

なんとかなった。そして最後のサプライズの準備のために・・・

 

「ごめん!私やっぱり試食に興味あるから二人とも先に会計してて!」

 

私はそういったが、

 

「あ、アーシも他のお菓子興味あるから別々で行動する?」

 

「賛成です。お互い別々興味あるものがあるのでそうした方がいいです。」

 

二人もまだ用事があるみたいなので別々に行動していた。

なんでそうしたのかというと私は二人の友チョコをひそかに買いたかったのだ。

 

「あ、オレンジ味のチョコカンナちゃんの髪みたい・・・これにしよう。」

 

「ミント味・・・フィーアちゃんミントも好きだしこれにしよう。」

 

私は二人のチョコをレジに持っていく途中で考えた。もしお父さんに助けられてなかったら一人で実験動物として町を歩いてたかもしれない、二人のチョコを選べずカンナちゃん

と離れ離れになってしまい涙を流していたかもしれない。嫌な未来が次々と思い浮かんだ

だから感謝しなきゃいけないんだ。この五人が出会えたことを縁があった人たちに、

そして二人と合流しカレコレ屋に帰ったのだった。

 

そしてシディが鍋を作り終えたころカゲは帰ってきた。

でも辛そうな顔だった。きっと昔の思い出で悲しくなってしまったのだろう。

けどシディが無自覚にカゲを励ましたおかげで少し明るくなった。

暖かい鍋を食べて私たちは冬の一日を過ごしました!

 

 

 




当然バレンタイン当日妖精王は涙を流しました。


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ダンボ君

今回は三人称視点で書いていきます。
カンナのキャラ崩壊が激しいので注意!
本家のコメントとこの小説にでてくるコメントは関係ありません



noside

 

ここはとある廃倉庫、ここで今夜恐怖のショータイムが幕を開けようとしていた。

 

「皆さーん、こんにちは!さぁダンボ君も皆に挨拶して!」

 

彼女の名前はカンナ、リヴァイアサンと火車の混血でカレコレ屋を営んでいるのだが

今日は人気のない倉庫で段ボール人形と芝居をしていた。そして彼女はボタンを押して

人形のセリフをながした

 

「こんにちは!」

 

「あ!ダンボ君!元気がいいんだね!」

 

「ありがとう!」

 

「元気いっぱいだね!もう一回挨拶する?」

 

「した~い!!」

 

はたから見たら異様な光景、しかし彼女の笑顔には狂気が含まれていて真剣にやっていることがうかがえる。

 

「じゃあもう一回!」

 

「こんにちは!」

 

「よくできました!」

 

「それじゃあアーシたちのチャンネルに寄せられたコメントをしょうかいします!」

 

「どうして人間は死ぬのですか?う~ん難しい質問ね。ダンボ君どうしてだか知ってる?」

 

「知らな~い!」

 

「そうなんだ!じゃあ、アーシが教えてあげる!人間は人の大事なものを汚したり、壊したりしたら死ぬんだよ?わかった?」

 

「じわじわ~!」

 

「じわじわわかったのね!ダンボ君賢くなったわね!ちなみにダンボ君は人の大事にしてたものを汚したり壊したことはある?」

 

「ある~!」

 

「ふ~んそうなんだ!じゃあ死なないといけないね!」

 

「アーシが炎で焼き殺してあげる!」

 

「やった~!!」×2

 

「すごく喜んでるね!どんなかんじで喜んでるかお姉さんに見せてくれない?」

 

そしてカンナが段ボール人形の被り物を外すと

 

「~!~!」

 

なんと同じくカレコレ屋で働く吸血鬼とゾンビの混血カゲチヨが猿轡を噛ませられ手足を縛られた状態だった。こんなことをした張本人のカンナはカゲチヨにまた被り物を被せ芝居を再開した。

 

「ダンボ君!死ぬ前にどこかに遊びにいこう!どこにいきたい?」

 

「どこでも~!」

 

「どこでもじゃわからないよ!そうだな~動物園はどうかな?どうやって動物園まで行く?」

 

「じわじわ~!」

 

「じわじわ行ってたら動物園しまっちゃうよ!そうね~じゃあジェット機で一気に行こうか!」

 

「頭がいいなぁ~!」

 

「ありがとねダンボ君!それじゃあさっそく行こうか!えーい!」

 

そう言って場面は動物園へと移り変わる

 

「動物園についたよ!ダンボ君は何が見たい?」

 

カンナとダンボ君の芝居は続くしかし廃倉庫の入り口から三人の人影が現れる。

幼馴染のカンナカムイと雪女の混血ヒサメと麒麟とヴァルキリーの混血フィーア、

ホルスと狼男の混血シディだった。

 

「カンナちゃん・・・許してあげなよ・・・いくらカゲがカンナちゃんのお気に入りの服に飲んでた血液かけたからってここまでしなくても・・・」

 

ヒサメが説得する。

 

「まぁ、カゲチヨもあなたの留守中でごまかそうと血液ふこうとして服破いたからのもあると思いますけど一旦おちついて・・・」

 

フィーアも怒っている幼馴染に語り掛ける。

しかしカンナは、

 

「あ!ダンボ君!動物がいるよ!あれがなんの動物かわかる?」

 

「しらな~い!」

 

「ほんとに?ほらちゃんと見てみてよ!」

 

芝居を続け自分の犯行を見せるようにカゲチヨの怯えた顔を三人に見せる。そして

 

「あれは、アーシの大事な親友っていう人たちなの!」

 

「こんにちは!」

 

「ちゃんとあいさつができて偉いね!きっとダンボ君は立派な人になれるよ!

将来何になりたいのかな?」

 

「した~い!」

 

「そうなんだ!じゃあアーシが殺してあげる!」

 

 

「おい、カンナ本気なのか!やめろ!カゲチヨはもう反省してる!」

 

シディは焦った顔で止めようとするしかし、

 

「ダンボ君、シディが知らない人のことを言ってるね!けどその人もなにかいけないことをしたみたい!その人にアーシがいうことはこれだけ!」

 

「お前にできることは一つだけ・・・泣き叫んだ顔をアーシに見せることだよ・・・」

 

すると段ボール人形の震えはより一層激しくなった。

 

「じゃあ、ダンボ君のなりたいものにならせてあげる!どうやって熱線で焼いてほしい?」

 

そういってカンナは指でっぽうの形した。どうやら熱線でカゲチヨの体を打ち抜くらしい。

 

「じわじわ~!」

 

「そうなんだ!じゃあどこ撃ってほしい?」

 

「頭がいいな~!」

 

「ダンボ君!頭じゃ一気に天国いっちゃうよ!いいの?」

 

「うん!」

 

ごうっ

 

そんな鈍い音とともにダンボ君の体がよこに傾きボタンを押したそして

 

「やったー、やったーやったー・・・」

 

無機質な機械音がしばらく流れたそして三人がカゲチヨを解放したしばらくたつと・・・

 

「はぁはぁはぁはぁ・・・まじで死ぬかと思ったし怖かった。カンナ!やりすぎだぞ!」

 

「はぁ?なにカゲチヨが悪いのになんで責められなくちゃいけないの?」

 

頭を再生させたカゲチヨに叱られるがカンナも言い返す。

 

「しかしカンナも制裁が過激すぎだ。俺たちも心配してしまう。ちゃんと俺たちに相談してくれ。」

 

「わかった・・・」

 

シディに叱られカンナは落ち込んでしまった。こうして後日話し合った結果、

カゲチヨが服を弁償しカンナも怖がらせた罰でカレコレ屋の掃除を一週間行うことになった。

 

ー後日談ー

「カンナって怒るといつもああなのか?」

 

「まぁ、ドSというかサイコというか・・・」

 

「怒らせなければ優しいですけどね。」

 

「スプラッタ系のホラーも喜んでみてるけどね。」

 

「ひっ!?」

 

しばらくカゲチヨはカンナを怒らせないようになった。

 

 

 

 

 




本家のストーリー編のセリフにしびれたのでつかいました。


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タトゥーを入れるとどうなるか?

sideカゲチヨ

今日は、運悪く不良に絡まれてしまった・・・

 

「も、もう殴るのやめてください・・・お金はこれで最後なんです。」

 

「ぎゃははは!殴るのやめてくださいだってよ!」

 

「男のくせに情けなーい!」

 

連れの女子にも散々言われてしまったそのとき、

 

「おい、なにやってるんだ。」

 

「大勢で寄ってたかっていたぶるなんてそちらが情けないですね。」

 

「あぁ!なんだと!」

 

不良が振り返り俺が目を凝らすとそこにはシディとフィーアがいた。

 

「あれってもしかしてこの町最強の・・・」

 

「ひっ!?」

 

「あの女はレディースを屈服させたっていうあの・・・」

 

「お仲間でしたか!すみません!すみません~!」

 

不良たちは蜘蛛の子を散らすように逃げてしまった。

 

sideヒサメ

 

「それで不良に絡まれてるところをシディとフィーアちゃんが助けたんだー」

 

「なんでカゲチヨはやり返さなかったの?」

 

「カンナ、争いは同じレベルでしか起きないのだよ。」

 

「確かに!カゲチヨ最弱だもんね!」

 

「ぐさっ!」

 

カンナちゃん・・・それは知ってても言っちゃだめだよ・・・

 

「助けたというか俺は声をかけただけだ。」

 

「もちろんおいかけてお金は奪い返しましたけど。」

 

「ケッ!あいつら二人を見た途端逃げ出しやがって。女どもなんてフィーアがいなかったら連絡先交換しようとしてたんだぜ!どーゆー神経!?」

 

「まぁ、二人が強いってここら辺じゃ有名だからねー」

 

それに二人とも見た目いいから不良にからまれて撃退したり友達になってる人もいるから

噂が伝播してるんだろうけど。

 

「いーや!違うねっ!!フィーアはともかくシディが女子に人気があって恐れられている

理由それは・・・」

 

いったいなんだろう?

 

「シディがタトゥーを入れてるからだ!」

 

また馬鹿なこと言い出した・・・

 

「皆タトゥーにビビってるしカッコいいと思ってんだよ!」

 

「そーいうことじゃないと思うけど・・・」

 

「アーシは、シディが人柄と強さのギャップで恐れられてると思うんだけど・・・」

 

「ていうか私はなんで恐れられてると思ってるんですか?」

 

「フィーアは、オーラとかクールな話し方とか?」

 

「私についてはアバウトですね。」

 

「というか、これはタトゥーじゃないぞ。生まれつきだ。」

 

「ホルスのDNAの影響ですかねアヌビスさんとの戦いで暗闇になったときその翼の紋章の輝きが消えていたので。」

 

「なんにしろぱっと見はタトゥーだろ!!俺もタトゥーを入れればなめられることもねーし、女子にもモテる!」

 

「浅はか過ぎない?」

 

「ん?超再生の能力を持つカゲチヨにタトゥーははいるのか?」

 

「確かにタトゥーって体を傷つけていれるけど・・まぁ面白そうだし協力しよう!」

 

シディとカンナちゃんが何かいっていたがカゲの大声にかき消されたのだった。

 

sideフィーア

 

「でも、アーシもファッションとしてのタトゥーには興味あるかな。最近は友情や自分の気持ちを表すのにもつかわれるらしいし!」

 

「でもリスクもたくさんありますよ。」

 

カンナちゃんが興味を示したので私はリスクがあるのを伝えます。

 

「え?例えば?」

 

カゲチヨも聞いてきたので

プールや温泉に入れないことや健康面でもめんどうなことや体の老化による形の崩れや

偏見の目もあることを伝えました。

 

「なに?タトゥー反対?」

 

私たちが次々リスクを挙げてきたのでカゲチヨが不安になり始めました。

 

「いや、ただリスクを踏まえていれてほしいだけ。」

 

「真面目ちゃんのヒサが反対しないなんてまさかヒサもタトゥーを!?」

 

「入れてないよ!」

 

「そうですリスクを知らずに入れて私たちに泣きつかれても困るだけです。」

 

「はい・・・」

 

次にデザインを決めることのなったのですが・・・

 

「なんかいい案ない?」

 

「ベタなものだと竜やトラ、麒麟とかだよね。」

 

「うーん、竜はヒサやカンナって感じだし麒麟はフィーアっていうイメージだからなー

なんかオリジナリティを出したいな!」

 

「じゃあ、蝙蝠とかどう!陰気で吸血鬼なカゲチヨにぴったりだと思う!」

 

「カッコいいと思ったけどお前のストレートな悪口で入れる気なくした。」

 

カンナちゃんの意見を落ち込みながら却下する。

 

「そうだ、このチャンネルのQRコードとかにすれば!宣伝とかになるし!」

 

「ざけんな!全然かっこよくないだろ!」

 

ヒサメちゃん・・・カゲチヨの羞恥心を考えないという意味ではある意味あなたもサイコ

ですね・・・

でも私はファッションに興味ないしまともな案なんて・・・そうだ!

 

「シディさんに描いてもらうのはどうでしょうか?絵うまいですし。」

 

シディさんは近所の子供のために公園でキャラクターの絵や動物を上手に描いているので

適任だろう。

 

「おお!シディやってくれるか?」

 

「うむ、任せておけ!どんなのがいい?」

 

「強そうでカッコいいやつで!!」

 

「あれだけダメ出ししといて注文の仕方雑だな!」

 

ヒサメちゃんの突っ込みもが飛び出したところで次はスタジオ探しとなったのですが・・

 

「タトゥースタジオには衛生面が酷いところもあるからスタジオ選びは大事だな。」

 

たしかに傷をつけるから細菌やウイルスもあるし彫り師の人は医者ではありませんからね。

 

「あと大事なのは一緒に行く人だ。」

 

「どういうこと?」

 

カンナちゃんが質問すると、

 

「彫り師のひととか怖そうじゃんだからいざという時守ってくれそうな人といかなきゃ。」

 

「偏見えぐいな!」

 

ヒサメちゃんが突っ込む。やれやれ彫られるひとがそんなんじゃタトゥーが可哀そうですよ・・・シディさんが真剣に描いてるのをみて私はそう思ってしまう。

 

「あ、私シディさんのデザインの手伝いするので一緒には行けません。」

 

「まじかよ!じゃあ、ヒサ、カンナ俺を守ってくれ。」

 

「プライド捨ててきた!」

 

「タトゥー彫ってもマジでもてなさそうだね・・・」

 

大丈夫ですかね・・・

 

sideカンナ

 

こうしてアーシたちはスタジオに来たんだけどやっぱカッコいいな・・・

 

「ヒ、ヒサ、カンナいるか・・・?」

 

「いるよ・・・」

 

「今気づいたんだけどタトゥー彫られるのって痛いんじゃね?」

 

今更?

 

「なあ、やっぱ帰んね?」

 

「もう!ここまで来たら覚悟決めなよ!」

 

こんなちょうしでビビりまくるから大変だった。

ようやく筋彫りが始まったんだけど・・・

 

「ギャー!痛い!」

 

「どんなふうに痛いの?」

 

ヒサメちゃんが質問すると

 

「切れ味の悪いカッターで切られてる感じだ俺じゃなきゃ涙流してるぞ。」

 

「流してるじゃん。」

 

痛みを伝えてきたけど全く理解できなかった。

 

「この痛みに耐えればすべてが変わるんだ!!女子にもてて、男に舐められない特別な自分に!」

 

「期待値デカすぎじゃない?」

 

そんなんで変われたら誰も苦労しないでしょ・・・

すると

 

「変わんないよ、私はそう思う。」

 

「・・・ヒサは反対すると思ってた。」

 

「別に自由だしね、カンナちゃんが言ってたみたいに今はファッションだし偏見も少なくなるでしょ。それに・・・」

 

「入れてても、入れてなくてもカゲはカゲじゃん。」

 

「な、なんだよ・・・いきなり。」

 

相変わらずあついね~あの二人は!砂糖出てきそう。フィーアちゃんもシディと楽しく

デザインしてたし、カレコレ屋は色恋話にあふれてるな~。

そうして出来上がったんだけど・・

 

「なんじゃこのデザインはー!」

 

そう、彫られていたのはアニメキャラだった。しかも、低学年向けの

 

「もしかして確認せずに入れたの?」

 

「うんサプライズ的な感じの方がいいと思ったしフィーアも手伝うからまともなのになるかなって。」

 

「フィーアちゃんは基本的にシディには従うからあんまり信じない方がいいよ・・・」

 

「確認しないのは、カゲが悪いからね。」

 

そして数日後カゲチヨの再生能力でタトゥーは消えましたとさ。

 

 




タトゥーはちょっと憧れていますが、リスクが怖くて入れれません
プール好きですし


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汗おにぎりのストーカー フィーアの怒り

今回はシディのストーカーについての話です。
フィーアが切れるので注意を!


sideストーカー

今日は慣れてないのにおにぎりを配るボランティアをやっていたのだが

皆私を気持ち悪がって受け取ってくれなかった。

しかしそこで私は運命の出会いをすることになった。

 

「そのおにぎりは誰でももらえるのか?」

 

「あ・・はい向こうでもらえますよ。」

 

私が握ったおにぎりなんて気持ち悪いよね・・・

 

「そこにあるのではだめなのか?」

 

「でも、私の握ったおにぎりなので。」

 

「自分で握ったのか、形もきれいだし上手だ良ければそれをくれないか!」

 

そうして彼は私からおにぎりを受け取り

 

「うむ!美味いな。ありがとう」

 

その一言で私は彼のことが好きになった。

あの日から彼のことについて色々調べてシディという名前だということも

わかったし友達四人でカレコレ屋という何でも屋をやっていることとその友達の名前も

調べた。

 

フフフ・・・シディ様待っててください私の愛、届けに行きますから!

 

sideシディ

 

「最近誰かに名前を呼ばれる気がするんだが周りに誰もいないんだ・・・」

 

「そうなんだ・・・」

 

「なんじゃなんじゃ!もうぼけてきておるのか?」

 

「ボケ?漫才はしてないぞ?」

 

「シディそっちのボケじゃないし馬鹿にされてるんだよ・・・」

 

ヒサメが心配してくれボティスがからかってくるが意味が分からないでいるとカンナが補足してくれた。

 

「恐らく聞き間違いだと思うんだが・・・俺は耳が良いから他の音も拾ってしまうしな。」

 

「そっか、耳が良すぎるのも大変なんだね。」

 

「シディさんなにかあったらすぐ相談してくださいね。」

 

「ありがとう、フィーアは優しいな。」

 

「私は優しくないですよ。私は・・・」

 

「ん?私はなんだ?」

 

「いえ!なんでもありません。」

 

フィーアが心配してくれてお礼をいったのだが何か様子が変だった。

 

sideストーカー

 

「少し疲れているのかもしれないな・・・」

 

遠くて何を言ったのかは聞こえなかったけどシディ様が黄昏れてる!

その姿も素敵で最高!クラクラする!

こんな人気のないところにいらっしゃるなんてきっと私と二人きりになりたかったんだ!

そして私はシディ様にお声をかけた。

 

「シディ様、こんにちは!」

 

「こんにちは。」

 

シディ様が挨拶を返してくれた!私のこと覚えてくれてたんだ!!

そして私はシディ様に私が愛情をこめて作ったおにぎりを差し上げた。

 

「うむ!うまいな!」

 

またあの日のように私のおにぎりでほほ笑んでくれた。

あぁ~おにぎりになりたい!!

 

sideヒサメ

 

「あれっ、シディいつもより食べて無いね。」

 

今日はカンナちゃんが食事当番だったのだがシディがあまり食べてないような気がした。

 

「あぁ、おにぎりを公園でもらってな。」

 

「へぇ、いつも遊んでる子供たちがくれたの?」

 

「いや、たぶん初めて会った人からだな。」

 

「知らない人からもらったものを食べたの!?」

 

「ああ」

 

「ダメだよ!もしかしたら危険なものが入ってるかもしれないのに!」

 

「だが悪い人には見えなかったぞ。」

 

「人は見た目じゃ判断できねーよ」

 

「ていうか、シディのいいひとの基準って広いから心配だよ・・・」

 

カゲもカンナちゃんも注意する。

 

「とにかく知らない人からの食べ物は気軽に食べない方がいいよ。」

 

「わかった、気をつけよう。」

 

「・・・」

 

「フィーアちゃんどうかしたの?」

 

カンナちゃんが知らない人の話を聞いてから様子がへんなので声を掛ける。

 

「いえ!すみませんぼーとしてて・・・」

 

sideシディ

今日は子供たちと遊んでいたのだが子供たちが帰ると

 

「こんばんはシディ様、あのこれ・・・」

 

あの女の人が現れおにぎりを手渡してきた。

四人からの忠告を思い出すが・・・

この人は昨日もくれたしもう知らない人ではないから大丈夫だな!

そう思って受け取ったのだが・・・

このおにぎり汗のような匂いがする・・・

 

「シディ様」

 

「すまないが今日は友人と食事をとるので一個だけにしておく」

 

「そうですか・・・」

 

そういって女は去っていった。

 

sideストーカー

フフフ!

シディ様が食べてくれた!私の脇汗からとれた塩で作ったおにぎり!

愛情てんこ盛りなんだけどシディ様に伝わったかな?

 

「カレコレ屋の四人だよね・・友達って、そうだ!」

 

これならフフフフ!

 

sideカゲチヨ

今日もヒサ以外カレコレ屋に集合してたんだが・・・

 

「大丈夫かシディ?なんか顔色悪くね?」

 

そうシディがぐったりしているようすだったのだ。

 

「ああ、少し気持ちが悪い。」

 

「大丈夫ですか・・・?」

 

フィーアも心配した様子で背中をさすっている。

 

「何か変なもの食べた?」

 

カンナも心配して聞いていた。

 

「いやおにぎりを食べただけだ。」

 

「おにぎり?」

 

「あぁ昨日の人がまたくれてなもう知らない人じゃないし大丈夫だよな?」

 

「んなわけねーだろ!もしかしたら中になんかいれられたんじゃ・・・」

 

「ていうか、シディの知らない人の基準が低いことに衝撃受けたのはアーシだけ?」

 

カンナ!その話はあとだ!

 

sideヒサメ

 

カレコレ屋に向かっていると入り口前に太った女性が立っていた。

 

「あの、カレコレ屋に何か用ですか?」

 

「はい・・・」

 

そういったので案内すると

 

「シディ様!夕食を友人と一緒に食べると聞いたのでふるまえないかなと思いまして。」

 

「え?シディの知り合い?」

 

とっさに質問してカゲも

 

「えーと・・・あなたはシディとどういう関係ですか?」

 

と女性の関係を聞く

 

「私はシディ様の妻です!あ・・・未来の、ですけど。」

 

そう笑顔で語った。

 

「ちょっと待ってくれ未来の旦那とはどういうこと・・」

 

「シディ様!私頑張りますね。」

 

女性は全く話を聞かず準備に向かった

 

「これは面白いことになってきたのぉ!」

 

ボティスさんは面白がってるけどそんな場合じゃない!

 

「シディどういうことなの?」

 

「そんな話はしていないのだが・・・」

 

「ま、だと思ったけど。」

 

「それにあの人にはカレコレ屋のことや四人のこともいってないのだが・・」

 

「つまりあの人がシディさんのやさしさに付け込んで勝手に言ってるだけってことですね・・・」

 

振り向くとフィーアちゃんが殺気をだしてあの人のことをにらんでいた。

 

「お、落ち着けよフィーアとりあえず状況を整理しよう。」

 

カゲがいうとおり私たちは話し合う

 

「あの人もしかしてヤバい人なんじゃ・・・?」

 

「ちょっとどころじゃねーわ!!」

 

「そうです。狂人の類です。」

 

「フィーアは言いすぎだけど完全にストーカーだろ!」

 

「うーんでも俺におにぎりくれたしいいひとだと思うんだが・・・」

 

「えっ、それってあの人だったの!?」

 

「だから基準が低すぎだって・・・」

 

俺たちはさらに推理を進める

 

「体調不良の原因はどう考えてもあの人ですね。」

 

「そうじゃ、そうじゃ、きっと毒でも盛られたんじゃ。」

 

ボティスも同調する。

 

「とにかく、ああいうタイプにはしっかり言わないと通じねーぞ。」

 

「うん、一緒に行くからあの人の誤解を解こう!」

 

「わかった。」

 

「おお!修羅場じゃな!ここで包丁でも持ち出せばドラマチックになるんじゃがのぅ!」

 

ボティスの煽りを無視して私たちは台所に向かった。

 

sideカンナ

アーシたちが台所に向かうと・・・

 

「シディ様・・・」

 

なんとわきの下の汗から塩を取っているおぞましすぎる光景だった。

 

「うげーなんじゃこれは目が腐るわ!」

 

悪魔もいうんだから相当だよ・・・

当然カゲチヨは女性を問い詰める

 

「おい!何してんだよ!」

 

「ひっ!?何って料理ですけど・・・」

 

「これのどこが料理なんだよ!シディになんてもん食わせようとしてるんだ!」

 

「私はシディ様に愛情をこめた料理を味わってほしくて・・・」

 

「これのどこが愛情だ!」

 

まぁ狂気は沢山こもってるよね・・・

 

「カゲチヨ落ち着け!彼女はやり方を知らなかっただけで悪気は・・・」

 

シディがカゲチヨを止めようとしたら急に寒気がした。すると背後で

 

「なるほど・・・そうやってシディさんのやさしさを利用して・・・・」

 

さっきよりも数倍冷酷な目をしたフィーアちゃんがそこに立っていた。

 

「シディさんすみませんやっぱりわたし優しくありません・・・

シディさんが許せても私が許せませんから・・・」

 

「ひっ!?」

 

女性もおびえてしまっている。次の瞬間

スパっ!!

そんな鋭い音が聞こえたと思ったら

女の頬が鎌鼬に切られたようになっていて

うっすら血が滴り落ちていた。

フィーアちゃん本気で怒ってる

そして手刀を女性に近づけて、

 

「2度とカレコレ屋、ひいてはシディさんに近づかないで下さい・・・

さもないと・・・」

 

「す、すみませんでした〜!」

 

そう言って女性は逃げ帰っていった。

 

「シディさんすみません・・・シディさんは許そうとしてたのに。」

 

「あぁ、俺もやり方を間違えてしまうことがあるからな。ちゃんと教えることが大切だと思ったがフィーアが俺のためにあんなに怒ってくれるとは思わなかった。ありがとう。」

 

「本当なら警察に突き出してやりてーけど当事者はシディだ。本人が許してるならこれ以上はフィーアの脅しだけで十分だろ。」

 

「そうだね!」

 

「なんじゃ、つまらんのぉ。」

 

sideストーカー

 

うぅ・・・まさかあんなに怒られるとは思わなかった。

料理に汗を混ぜちゃいけなかったんだ・・・

もう!私のバカ!

でも私を友達から庇ってくれかけたしやっぱり私達は・・・

フフフ・・・

今度は血液を混ぜて作ろう!

汗じゃないからあの子も怒らないよね!

 

 



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賭けで全てが決まる世界

sideカゲチヨ

 

今日の依頼人は男子学生だった。

 

「おかしくなった学校をもとに戻してほしいんです。」

 

「おかしくなった?」

 

俺が聞くと

 

「一人の転校生が来てから物事をすべて賭けで決めるようになってしまって・・・

ついにこの間は部活のレギュラーまで・・・俺は三年だから次が最後の大会だったのに!」

 

「それはひどいね。」

 

「かなり深刻な状況だな。」

 

ヒサもシディも異常さに納得する。

 

「なるほどつまりその転校生を賭けで叩きのめす依頼だね!」

 

「いや、カンナちゃんまだそこまで決まったわけじゃないから・・・」

 

こうして俺たちはその学校に潜入することになった。

 

sideカンナ

 

「これでお前の彼女は俺のものだー!」

 

「やめてくれー!」

 

人間関係まで賭けで決められていて教師も賭けをしていてもはや無法地帯だった。

これではイカサマやズルを見破れない人は一瞬で奪われてしまう。

そしてアーシたちは転校生のいる理事長室についたんだけど・・・

 

「あら?久々の挑戦者かしら?」

 

いたのはトカゲのような見た目をした異宙人だった。

そして賭けで奪ったであろう部屋は改造されていてテーブル以外ほとんど見えなくされ

周りの男子学生は異宙人に椅子にされたり奉仕されたりしていた。

わかりやすい女王様タイプだな・・・

 

「学校をこんな風にしたのはお前か?」

 

「そうよ、私は互いが合意した内容で賭けをして勝利すれば賭けた内容を強制的に執行できるの。」

 

シディの質問に対して答える異宙人、しかし・・・

 

「そんな能力聞いたことありませんね。」

 

「確かにな。」

 

フィーアちゃんとカゲチヨが能力を疑うすると、

 

「じゃあ試しに見せてあげる。自分で自分の首を絞めろ。」

 

「うっ!」

 

「ええっ!?」

 

ヒサメちゃんが驚いているなんと依頼人が首を本当に首を絞めだしたの!

 

「フフッ、すごいでしょ。彼は私に学校を戻せって勝負を挑んできたの負けたら奴隷になるっていう条件でね。」

 

「おい!やめろ!」

 

カゲチヨが止める。

 

「じゃあ私と勝負をしましょう。あなたたちが勝ったら全部元に戻してあげる。

でも負けたら奴隷になってもらうわ。」

 

「何でこんなことするの?」

 

アーシが聞くと

 

「支配するのが快感だからよ!」

 

まぁ、予想通りの答えが返ってきた。

なかなかいい性格してるね・・・

 

「勝負するには自由だけどこの子がどおなっても知らないわよ?」

 

まぁ、勝負は受けるけどどうしよう・・・

相手の戦法を知っておきたいな・・・すると

 

「俺がやろう。」

 

なんとシディが言った。

 

「俺はこういうのは得意じゃない。だから・・頼むぞカゲチヨ。」

 

「わかった。」

 

まぁこういう駆け引きはカゲチヨの得意分野だからね。

 

「フフッ、新しい椅子が手に入りそう。」

 

そういって勝負が始まった。

 

sideフィーア

異宙人が出したのは金属のトランプでした。

そして勝負はババ抜きだったのですが

シディさんはできるだけ長期戦にもちこんでカゲチヨが

見極める時間を作ってくれようとしたのですが・・・

 

「ハハッ私の勝ちね!」

 

そういってシディさんを椅子にしてしまいました。

アイツ調子に乗って・・・

 

「つぎは私が・・・」

 

そう言おうとした時

 

「いや、俺に行かせてくれ。」

 

そして私たちに

 

「まだ、確証はないけどな。」

 

けど私は信じますよ

 

「お願いします。」

 

そしてカゲチヨは勝負に臨んだ。

 

sideヒサメ

次の勝負はゲスイットというトランプのマークをから一種類を選び

6枚ずつ手札にして残りの一枚を質問で予想するゲームだ。

 

「せっかくの勝負がすぐ終わるのもツマンネーから三回勝負にしようぜ。」

 

「いいわよ」

 

そうしてゲームは始まったんだけど・・・

最初のゲームは、相手の性格と嘘を見抜いたカゲの勝ちだった。

けど二回戦では・・・

 

「伏せているカードは6」

 

まだ少ししか質問していないのに相手が先に答えを当てたどうして!?

 

「これがギャンブラーてやつよ。」

 

相手が自信満々なほど焦りが出てくるカゲ・・・

けどカゲを見ると慌てた様子はなく余裕そうだった

勝てるの・・・?

 

三回戦の前にカゲが雑談をし始めた。

 

「赤外線って知ってるか?」

 

「目には見えない光ですね。」

 

フィーアちゃんが答える。

確か生物の中には見えたり感じられたりするものもいる・・・

もしかして!

 

「たしか爬虫類の中にもいたよなぁ、お前の瞳孔が開いたり閉じたりしてるのは

赤外線をとらえてるんだろ?」

 

「暗い部屋に鏡でも仕込んでるんじゃない?

そして赤外線が見えやすいようにカードも金属性なんでしょ?」

 

カンナちゃんもカゲの考えを補足する。

 

「証拠はないでしょ、さあゲームを続けましょう。」

 

あくまでしらをきるようだなら・・・

バチッ!!

バシャ!

 

その瞬間私は電撃で光を、カンナちゃんは水を異宙人に浴びせた。

 

「目が目がぁぁ!」

 

「ごめんねうっかり放電しちゃった。」

 

「アーシも喉乾いて水出そうとしたら勢いミスっちゃった~」

 

「まぁイカサマしてないなら大丈夫ですよね。」

 

私たちでイカサマの可能性をつぶせばいいだけだ。

 

「お前らぁあ!」

 

そして、

 

「伏せカードはエースだ。

 

「そんな!伏せカードはこれじゃなかった!私の目をつぶしてる間に入れ替えたわね!」

 

ご明察、フィーアちゃんが高速移動で入れ替えたのだがそれはあなたもぼろを出したことと同じ。

 

「まるでわかってみたいじゃねーか」

 

「これがイカサマしるという証拠だね!」

 

私とカゲがいいゲームは終了で全てもとに戻った。

 

sideカゲチヨ

 

「四人のおかげで助かった。」

 

シディがお礼を言ってきたが

 

「いや勝てたのはシディが戦ってくれたおかげだ。」

 

今回は連携がなければ勝てなかった戦いだった。

 

「それにしてもよくイカサマって気づけたよね。」

 

「相手の実力が分からないのに自信満々だったからな。何かあると思ってたよ。」

 

「ねえ、今日は外食にしない?皆頑張ったし!」

 

カンナが提案してきた。

 

「それいいかも!カゲも頭使ったしいいよね!」

 

ヒサは外食食べたいのもあるだろうが今回は賛成だ。

 

「じゃあ行くか!」

 

そうして俺たちは夕日に向かって歩くのだった。

 

 



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犯罪が全て死刑になったら

sideカンナ

皆が留守の時に今日の依頼人はやってきた。

 

「実は私は息子を自殺に追い込まれたんです・・・けどアイツはいじめと思っておらず

少年法で守られるからと全く反省していない!どうか私の復讐に力を貸していただけませんか・・・」

 

どうやら依頼人は息子を理不尽に奪われたが犯人はクラスメイトで未成年のため、

軽い罰になるらしい、民事裁判なら少しは重い罰になるし情報を流せば人生を終わらせることもできるけど依頼人の話からするとそのクラスメートの態度ではそれでも反省しなさそうだ。アーシも皆を理不尽に奪われたら加減できる自信がない。はぁ・・・こんなのあの優しい四人にやらせられないよ。だからアーシはこういった。

 

「全ての犯罪が死刑になる街を知っていますか?」

 

「はい・・・・」

 

「その街で一週間過ごせば何もしないということを連絡するんです。」

 

「それでは!」

 

「待ってください。確かあなたは配達の仕事をしてましたよね。」

 

「はい。」

 

そしてアーシは軽犯罪法の一覧のある所を見せ

 

「この法律でその人が更生したかや心根を図りましょう。それでだめなら

この法律がその人を理不尽に殺します。だからまだこらえてください。」

 

「それにその前に素行が悪くてこれ以外の軽犯罪を犯すかもしれません。そのときは

あなたが手を下すまでもなかったと割り切ってください・・・」

 

「わかりました・・・」

 

「作戦は・・・」

 

こうしてアーシは皆にしばらく留守にすることを伝えた。

けどまさかそいつが対策として取った行動があれとは思わなかった・・・

 

sideカゲチヨ

カンナがしばらく留守にするという連絡をうけてしばらくたったころ

最悪の依頼人が現れた。

 

「ま、遊びの延長戦だったんだよお互い楽しんでたんだよけどほんの些細なミスで

彼はこんな選択をしてしまったんだよ。」

 

他人事のように悲劇的にかたる依頼人に俺は最近の新聞を叩きつけ

 

「ふざけんな・・・テメーがいじめて自殺に追い込んだんだろ。」

 

「サイテー・・・」

 

そして俺たちは依頼人を帰らせようとしたが

 

「まぁ、話くらいきいてくれよ君たちは全ての犯罪が死刑になる街を知ってるかい?」

 

話なら聞いたことがある。異宙人の流入で極端に取り締まってるまちがあるらしい

どうやら依頼人は一週間その街で過ごせば民事裁判もなにもしないと被害者遺族はいっているらしい。

 

「そんなの建前とわかってるさ!本当の目的はその街で俺が死ぬこと!!刑事事件はイージーなんだけど民事裁判が厄介だから俺は受けることにしたんだけど法律とか詳しくないし、だから俺のこと守ってくれない~!」

 

マジでうざい声と目つきで言ってきてヒサのやさしさの付け込んで遺族を悪く言ってきたので一発殴って黙らせ依頼をうけた・・・

 

「どうもで~す」

sideヒサメ

 

「きゃっははは!面白くなってきたきたわい!」

 

なんとボティスさんもついてきた。

 

「なんで来てんだよ。」

 

カゲがきくと

 

「もしかしたらお前たちが死刑なるかもしれんのじゃ!見なきゃ損じゃろ!」

 

まぁたしかにその可能性も考慮して軽犯罪とか交通法とか学んできたけど・・・

 

「まず、お前が死刑になりそうだけどな。」

 

カゲが最もなことをいう。

 

「悪魔は死刑になっても問題ない!」

 

とりあえず私は三人にこの町の法律が日本の法律と一緒なことや

もし一つでも犯罪を犯せば罪になることを話した。

そして町に入ったのだが

 

「しょっぺー町だなぁ」

 

そういって歩くのが疲れたから軽犯罪法違反のタクシーの割り込みや

 

「あー、トイレいきてー」

 

立ちしょんや唾吐きをしようとしていた。ホントに素行悪いんだから・・・!

 

sideカンナ

 

「まさか、アイツもカレコレ屋に依頼してるなんてね・・・」

 

大方ヒサメちゃんのやさしさに付け込んで依頼を受けさせたんでしょ・・・

シディとフィーアちゃんだったらアイツなんて殴って見捨てるし。

町に入ってきたターゲットとカゲチヨ、ヒサメちゃんボティスの姿をみて

アーシは思った。

 

「大丈夫ですか・・・?あなたの仲間なんじゃ・・・」

 

「まぁ、そうですけど依頼を受けた以上こなすのがカレコレ屋なんで。

それにこれならあの作戦も確実に実行できます。」

 

「そうですか・・・」

 

「カゲチヨならまずホテルにアイツを缶詰にする、けどアイツがそんな生活に耐えられるわけない、結構外で遊ぶの好きだったみたいだし。たぶん二人の目を盗んで外出するから

そこがチャンスです。今日から一週間ホテルのまえで張っていましょう。」

 

「はい・・・」

 

それにあの二人のやさしさに付け込んだこと後悔させてあげる・・・!

 

side依頼人

 

ったくカゲチヨのやつ俺を六日間閉じ込めやがって!

まぁこれで遊べるわけだしいっかぁ!

けどアイツ必死になっててんぱっておもしろかったなあ・・・

そのとき、

 

「す、すみません!」

 

配達員の男が道を尋ねてきた。

 

「自分道に迷ってしまって!サンヒルズってマンション知りませんか?この荷物届けなきゃ自分首で・・・」

 

 

 

道を尋ねてきた。それにしても必死だ・・

もし違う道を教えたら

 

「落ち着いてください。場所ならわかりますあの角をずーっとまっすぐに行って・・」

 

俺が嘘の道を教えていたら

次の瞬間俺は警察に捕まっていた。

 

sideカゲチヨ

 

っち!アイツちょっと目を離したすきに!

俺がヒサとアイツを探していたらそこにいたのは

 

「放してぇえええ!死にたくないよおおお!」

 

泣き叫ぶアイツの姿だった。さっきのひょうひょうとした顔は絶望の顔に変わっていた。

 

「俺はまだ、未成年なんだよ!?それなのに死刑っておかしいよ!」

 

「くくくっ!いい顔じゃ!」

 

すると長袖の服と帽子とサングラスを身に着けた女性が現れていった。

 

「この町ではおかしくないでしょ?軽犯罪法では他人の業務にたいして悪戯で妨害したら

罰せられる。アーシはアンタが嘘をついてるとわかったから音声をコピーして警察に

通報したんだよ。」

 

アーシってまさか・・・

帽子とサングラスをとるとカンナが変装していたとしった。

まさかあの取り調べを受けてる配達員は・・・

 

「どう?必死に助かろうとしたのに理不尽に命を奪われる苦しみ少しはわかった?

まぁあの時正しい道を教えていたらまだ依頼人と話し合ってたけどね・・・」

 

「助けてーー!ヒサメ・・・」

 

「必死で助けようとする気持ちを利用したアンタをアーシも許す気はないよ・・・!」

 

アイツにカンナは冷酷な顔でそう言って

自分の依頼人のところに向かった。

 

「どうでしたか?息子さんの仇は取れましたね。」

 

「ええ・・これで私たちも前に進めそうです。」

 

依頼人はそう言って依頼料をカンナに払い去っていった。

 

そして、帰り道

 

「悪いなお前だけに辛い依頼させちまった・・・・」

 

「私もごめんね!」

 

俺とヒサは謝った。

 

「謝らないでよ!アーシにはあの依頼人の気持ちがわかるから。だからアイツの良心を試す作戦にしたの。」

 

「けど危なかったり辛い依頼の時は相談してよ!」

 

「ごめんごめん、カゲチヨもアーシたちに頼ってくれないから仕返しみたいな?」

 

「おい!俺のことは関係ないだろ!?」

 

そう言って俺たちは帰路についたのだった。



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潜入!洗脳塾

sideカゲチヨ

今日の依頼人は主婦だった。

 

「今日皆さんに依頼したいのは息子の通ってる塾の調査何です。」

 

「塾ねぇ・・・どうして調べる必要が?」

 

普通だったら調べなくてもいいはずだ。

 

「だって、明らかにおかしいんです!!授業は週に三日しかないのに月謝は十万近くとられて成績だってそこまで上がっていないのに!子供は楽しいって喜んで通ってますけど高すぎると思いますよね!」

 

「子供が塾嫌いよりはいいんじゃないですか?」

 

「成績も伸び悩んでるだけかもしれませんし・・・」

 

フィーアとカンナが答える。

 

「確かにそうかもしれませんけど・・・」

 

「けど確かに月謝は高いかも・・・・」

 

「個別指導ならともかく集団指導ならかなり高いほうだな。」

 

ヒサと俺は学費の方に意見をいう。

 

「塾の先生にも訴えたんですけど取り合ってもらえなくて・・・

本当に金額に見合った授業をしているかあなたたちに調査してほしいんです!」

 

「わかりました。」

 

まぁ問題のある依頼じゃないし引き受けよう

俺は依頼人に答え、帰ったあと五人で受付と掃除のバイトとして潜入する手はずをととのえた。

 

sideヒサメ

 

「こんにちは~今日は算数の授業があるんだね大教室の方へどうぞ~」

 

こうして潜入当日、カゲ、私そしてカンナちゃんは受付で子供たちの様子などを

調査していた。フィーアちゃんとシディは受付は不向きということで

清掃員として施設内を調べることになった。

 

「はー・・・子供の相手って疲れんな~」

 

子供嫌いのカゲにとっては小学生向けの塾の受付は地獄だろう

椅子に寄り掛かりやる気のない声で愚痴っていた。

 

「そう?見た感じ皆楽しそうに来てて依頼人の子供と同じ感じだけど・・・」

 

カンナちゃんが今のところの子供たちの状態を話す。

 

「そうだね。カゲ・・誰も見てないからって・・・ちゃんと背筋伸ばしなよ真面目にやってないと怪しまれるよ?」

 

カンナちゃんの意見も聞きつつカゲを注意していると

 

「二人とも様子はどうだ?」

 

「カゲチヨの様子だと異常はなさそうですけどね。」

 

二人がやってきて状況を聞きに来た。

 

「うん、受付をやってる感じだと普通だってカンナちゃんと話してたよ。」

 

「そうか・・・一緒に授業を受けられたらもっといろいろわかるんだろうが・・・」

 

「そうですね。やっぱり問題は授業の方にあると私は思います。」

 

どうやら二人も私たちと同じらしい。

 

「けど、俺たちがいたらぜってー浮くだろ。」

 

カゲがもっともなことをいうのぞき見くらいしかできないとしょうこを見つけられないかもしれない。

 

「ま、しばらくここで様子を見はってるしかないな。シディとフィーアは引き続き

掃除するふりしながらいろいろ調べといてくれ。」

 

「ああ、分かった。」

 

シディがそう答え戻っていった。

 

すると塾長がが入ってきた。

 

「皆さんおはようございます。」

 

「おはようございます。」

 

カンナちゃんと一緒に返すと塾長はすぐに子供たちに

囲まれた。

 

「先生~!」

 

「一緒に教室行こうよ~」

 

「ずっと待ってたんです!」

 

子供たちは塾長のことをすごく慕っていた。もしかして

いい先生なのかな?

私がそう考えているとこちらに近づいてきて

 

「新しく入ってきた受付事務の方ですよね?」

 

「あ、はい!」

 

私はそう返すと

 

「誰か二人は後で授業アシスタントへ入っていただきたいのですが・・・お願いできますか?」

 

「はい。」

 

カゲがそう答えて塾長は去っていった。

 

「うまく教室に潜入できそうだね。」

 

「アシスタントにはヒサとカンナが入ってくれ俺はここの受付でもうちょっと調べたいことがある。」

 

「わかった。行ってくるね。」

 

そう言って私たちは教室に入った。

 

sideカンナ

 

こうしてアーシたち二人は授業前の教室に入ったんだけど・・・

 

「う~ん・・・教室には変わったところはなさそうだね。」

 

「確かに設備は普通だね。でもちょっと熱がこもってるかも・・・」

 

火車の能力で熱も感知できるアーシにはなんだかこの教室だけ熱いきがしたし、ながれは

なにかを循環させるみたいになっていた。

カゲチヨとシディ、フィーアちゃんが何か見つけてくれるといいけど・・・

 

sideカゲチヨ

俺は帳簿を調べていたのだが設備費が妙に掛かっていた。

 

「やっぱなんか隠してるなこの塾・・・」

 

そう思い俺はシディとフィーアに連絡をとり細工の準備を始めた。

 

sideフィーア

カゲチヨに言われ換気口や放送設備を調べていたのですが香炉や

沢山のCDが見つかりました。

 

「この香炉からは怪しい香りがするぞ。」

 

「どうやらマジックアイテムの一種ですね。」

 

カゲチヨに連絡をとり本格的に細工と突入の準備に取り掛かり始めました。

 

sideカンナ

 

そして塾長が来たんだけど・・・

 

「授業に集中できるように儀式を行います。」

 

そういうと部屋を暗くした。

そして

 

「皆さん、この塾に通うことが皆さんの使命です。この塾で通うことでしか

皆さんの幸せは実現できません・・・さあ繰り返して。」

 

まるでカルト宗教のように子供たちに発言を繰り返させている。

アーシたちは異様な雰囲気にのまれていた。

そして部屋が明るくなり

 

「はい、それでは二人ともそちらの箱を持ってきてください。」

 

そしてアーシたちは箱を持ってくると

 

「これは塾に来たご褒美ですよ。」

 

といって箱の中身の飴を子供たちに渡した。

子供たちは美味しそうに食べている。

そう思っていると

 

「君たちも一ついかがですか?」

 

と進めてきたけどあんな怪しげなことをした後だと受け取る気にはならない

 

「すみません甘いものは苦手で・・・」

 

「私も今はお腹すいてなくて・・・」

 

二人とも嘘をついて断ったが。

 

「・・・・」

 

塾長はいきなり冷たい目で見てきた。

断ったからイラついてるのかな?

そうして授業は始まったのだんだけどすごく普通だった。

あんまり授業料と見合ってない感じだった。

前の儀式は何だったんだろうそれにあの熱の流れ・・・

アーシはかんがえていると

 

「二人とも!」

 

カゲチヨがそっと調べものが終わったことを話したのだが・・・

 

「何を話しているんです?」

 

マズイ!気づかれた!

 

「授業中におしゃべりとは全くろくでもない・・・」

 

一触即発の雰囲気だったんだけどカゲチヨがまえにでて

教室の種を明かしてくれた。やっぱり塾は洗脳を使ってだましていたらしい

しかし生徒が私たちにまとわりついてきた!

このままじゃ追い出される・・

 

そのとき突然音楽が流れ始めた。

すると子供たちは洗脳が解けた様子になった。

 

「そして皆無事か!」

 

「放送室を借りて流させてもらいました。」

 

シディとフィーアちゃんが現れた。

 

「な!この教室の窓は明かないように!?」

 

「俺が細工して開くようにした。この教室は空気がこもってる何かを充満させるみたいにな。」

 

「そして私たちはこのマジックアイテムの香炉を見つけました。おそらくこの洗脳効果のあるにおいを充満させるためでしょう。」

 

「だから熱もこもってたんだ!」

 

「二人に調べさせたけど正解だったみたいだな。」

 

「あぁ、香炉をはじめ色んなものがそろっていたぞ。」

 

「授業の前にはテープや映像で同じメッセージを繰り返し聞かせて思考力を奪い暗示をかける、

そして授業後は別の音楽で暗示を解いていたってところだな・・・・」

 

「あなたは高額な月謝を親たちからとって塾は楽しいものだと思い込ませていたんですね。」

 

カゲチヨや二人が推理を終えると

 

「どんな教育も洗脳のようなものだろうが!何も知らない子供に社会的常識、決まりを植え付ける・・・

私は私の思う常識を子供に植え付けただけのこと、指示に従っていれば問題はないということをな!

その苦労にふさわしい報酬をもらっていただけだ!教育には金も手間もかかる・・・

親はそれを丸投げしているだけだ!儲けて何が悪い。」

 

「その常識は周囲からみたら間違いだったんですよ。」

 

「どっちみちこの塾はもう終わりだよ。」

 

ヒサメちゃんとカゲチヨの言葉のあと警察が来て事件は幕を閉じた。

けど、早く塾が終わった影響で私たちが子供を保護者に送り届けたんだけど

子供は何の異常もなくて良かった!

 

帰るとき

 

「やっぱり子供にはのびのびとして手欲しいよね。」

 

「そうですね。誰かに押さえつけられるのは正しいことを教えられても苦痛ですから。」

 

「それだったら失敗の中で正しいことを皆と仲良く考えたいな。」

 

シディとヒサメちゃんフィーアちゃんと話したのだった。

 

sideヒサメ

翌日、塾長は詐欺で逮捕されたことを依頼人に報告したんだけど・・・

 

「詐欺のうえに洗脳なんて犯罪行為までやらかすなんて、最低ですよね!」

 

「皆さまには子供を助けていただいてありがとうございます。」

 

「良かったですね。」

 

私はそういったがなんだか喜べなかった、あの塾長の苦労もわかる気がしたから・・・

 

「それにしても、あの塾講師・・・本当に最悪です!あんな奴に不当に金をとられているかと思うと

本当に腹が立って・・・」

 

かといって依頼人の感情ももっともだ家計のやりくりのなかで月謝を出しているのに詐欺にあったのだから・・・

 

「ま、そうすっね。」

 

カゲも依頼人を怒らせず無難な返事をする。

 

「高すぎる料金を提示された時点でもっと疑えばよかったわ!

教育という神聖な仕事でお金儲けしようとするなんてろくな人間じゃないもの!」

 

「今度はもっと安い月謝の塾に入れようかしら?安いお金で働いている人の方が本当に子供たちや教育の

仕事が好きってことですから。いい先生に決まってますものね?」

 

そういって依頼人は帰っていった。

 

「あの依頼人まただまされそうだな・・・」

 

「なぜだ?」

 

シディがきくとカゲは

 

「あの塾長は手段を間違えたけど金に囚われてるってことなら二人とも同じことかもな・・・」

 

「それに人は必ずしも聖人君子じゃありませんし、塾の経営は学校と違って完全に自営業で

お金や利益に囚われるのは当然ですしね。」

 

答えフィーアちゃんも賛成する。あの依頼人と子供はどうなっちゃうんだろ・・・

そう考えけどが答えはわからなかった。

 



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恐怖のサイコパス診断

今日の話は放送事故の前の話です。
他のチャンネルの診断もだします。

ちょっとオリジナルキャラの伏線も入れておきます。
まだ考えてる途中です。


sideカゲチヨ

 

「サイコパス診断ゲームをやろう!」

 

シディがいきなりそんなことを言ってきた。

 

「シディ・・・満面の笑みで怖いこと言わないで。」

 

「少しホラーでした。」

 

ヒサとフィーアが突っ込む。

 

「なぜ怖い?」

 

シディが質問すると

 

「サイコパスってあまりいいイメージがないから・・・」

 

「世間的にはサイコパスっつーと他人への共感力や思いやりにかけていて

自己中心的、犯罪意識にも乏しい人間ってイメージだからな。」

 

「しかも判断が付きにくいですしね。けど一部の高い立場にはサイコパスが多いと聞いています。」

 

「おかしいな・・・?これを友達とやるととっても盛り上がると知らない人に言われたんだが・・・」

 

「知らない人からものをもらっちゃダメでしょ!!」

 

「けど普通のゲームぽいしいいんじゃね?」

 

ヒサの突っ込みにフォローをいれた。

 

「そうだね!なんか面白そうだし!」

 

カンナってほんとに刺激を求めてるよな・・・

服のことやおかねに執着あるし。

 

そうして俺たちはゴーグルをつけてゲームを開始した。

 

sideヒサメ

私たちはさっそくVR空間にきた。

 

「サイコパス診断テストへようこそ」

 

ナレーションがはいりリアルさが伝わる。

 

そうして質問が始まった。

最初の質問は、夫の葬儀中に夫の同僚に一目ぼれした未亡人はなぜ息子を殺害したかというないようだった。

シディは学校のテストと心理テストの違いを分かってなかったけど・・・

 

「難しいな・・・」

 

「息子が邪魔だったからかな?」

 

「まぁ、それが無難でしょうね。カゲチヨはどう考えます?」

 

「息子の葬儀でまた会えるからだろ。」

 

「そうそう、またあって慰めてもらいたいじゃん!」

 

「なんだその発想は・・・」

 

「カゲ、カンナちゃんなんかこわいよ・・・」

 

「どこがこわいんだよ?」

 

すると私たち三人は一般人の答えだったが二人はサイコパスの答えだった。

なんでかカゲは喜んでいた。どうしちゃったのカゲ・・・?

 

sideフィーア

 

次の質問は家に強盗がやってきたとき身を隠すなら家のどこかというものでした。

 

「クローゼットの中とか?」

 

「ベットの下だ。」

 

「布団の中でしょうか?」

 

私たちは答えていきますが・・・

 

「ドアのうらだ。」

 

「お!カゲチヨ奇遇だね!アーシも同じだよ!」

 

なんとまた二人とも同じだった。

 

「先手とりやすいからな。」

 

またしても二人とも正解でした。

またカゲチヨは狂ったように笑い出しました。

 

シディさんはやめようとしましたがまた質問は続けられました。

すると

 

バチっ、バチ・・・・

 

なんだか嫌な音がでて次の質問に入りました。

次の質問は真向いのマンションで殺人事件を目撃した時

犯人が一定のリズムで指を突き出し一定のリズムで動かしているのはなぜかでした。

 

「普通なら次はお前だ。ってつたえるためですよね。」

 

「カゲは・・・?」

 

「・・・わからねえ・・・」

 

なんとさっきまで好調だったカゲチヨが分からないと言ってきたのです。

 

「どうしたのカゲチヨ簡単じゃん。殺害するのを前提に何階にいるか数えてたんだよ。」

 

カンナちゃんがいうとそれが正解でした。

 

「どうなってんだよ・・・・?」

 

カゲチヨが何か言っていますが最後の質問は続きます。

貧しい二人で事業をおこして成功したのに一人がもう一人を殺害してしまったのは

何故かでした。

カゲチヨはまたわかりませんでした。

しかしカンナちゃんは

 

「相手は自分の貧しい過去を知っているからだよ!」

 

また正解させました。すると

 

「あぁぁぁぁぁ!どうなってんだよ!?」

 

なんとカゲチヨの姿が全く知らない男にかわりました。

 

「誰!?」

 

「せっかくこのテストでカゲチヨとお前たちの仲を引き裂こうと思ったのに!」

 

男は子供のころサイコパステストで正解してしまい友達をなくしたことのある

人でした。だからVR空間で複数人でやってきたグループのうち一人と入れ替わり

サイコパス回答をして仲を引き裂こうとしたのだがどうやら男のプログラムしていない

質問が含まれていたらしい。

 

「俺はいままで人の仲をさくのが楽しいサイコパスとおもってたけど今俺よりも回答した奴が現れて

分かったよ・・・俺はただ寂しかっただけの普通の人だってわかったよ・・・」

 

まぁ私たちもカンナちゃんがあそこまでこたえられるとは思いませんでしたけど・・・

 

「私たちの仲は変わりませんし、サイコパスにも善人はいます。」

 

「あなたに必要なのは人と向き合う勇気だよ。」

 

私とヒサメちゃんが言うと

 

「あぁ・・・サイコパスでも楽しく何でも屋をやれてるやつがいるってわかったし俺も

頑張ってみるよ。」

 

そういって依頼人は私たちをVR空間から戻した。

 

sideシディ

こうして俺たちは戻ってきたのだが・・・

 

「やっと終わったのかよ?なんか俺のだけ壊れてたっぽくってよ~白い空間に閉じ込められていたんだけど!」

 

「そうなんだ!まぁ心理テストなんてあやふやだしやんなくて良かったんじゃない!」

 

カンナはどうやらテストを遊びだと思ってたらしい・・・

 

「まぁ心理テストは本でもできるしな!」

 

「そうそう!」

 

「こういうのは本気にしちゃいけませんね。」

 

三人でごまかすがカンナには気を付けた方がいいかもしれんな・・・

そう思った俺であった。

 

side???

ふふふ、やっぱカレコレ屋面白いな・・・

ハッキングしたかいがあったな。

 



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ルーレットの恐怖

sideカンナ

今日は、フィーアちゃんが出かけてて四人で活動してたんだけど・・・

突然チャイムが鳴らされた。

 

「うぬ?誰か来たようだ。」

 

シディさんが気づいて入ってきた人は、

 

「こ、こんにちはシディ様。」

 

なんとあの汗おにぎりのストーカーだった。

とりあえず椅子に座らせ応対したがカゲチヨは露骨に怒った態度で

 

「それで、なんのようだ?まさかおにぎりの件とフィーアに言われたこと

忘れたわけじゃないよなぁ?」

 

そう、こいつは汗おにぎりでシディの体調を悪くし最終的にフィーアちゃんに

追い返されたのだ。当然アーシも怒ってるし・・・!

 

「そうだよ、どの面さげてここに入ってきたの?フィーアちゃんに連絡しても

いいんだけど?」

 

アーシがそう言うと

 

「ちょっと、二人とも攻撃的すぎ。せめて訳を聞こうよ・・・」

 

ヒサメちゃんにいわれたので仕方なく聞く。

 

「そ、その前のことをしっかり謝りたくて・・・あの時はシディ様に近づきたい一心で

ごめんなさい・・・」

 

「反省してるならもういい。」

 

やっぱシディって器が大きすぎるよ・・・

まぁそれがいいところなんだけどね!

 

「はい、これで用は済んだよなさっさと帰れよ。」

 

カゲチヨがそう言って終了だと思ったんだけど

 

「あ、あとシディ様と写真が撮りたくて。」

 

やっぱり反省してなかった。こいつに写真なんて渡したら何に使うかわからない!

当然カゲチヨも

 

「ダメだ、んなこと言い出すとか懲りてねぇ証拠だろ!」

 

冷たく反対する。

 

「お願いします!それだけ叶えば、あの子の言う通りもう二度とここへは来ません!」

 

ストーカーがそう言うと

 

「俺は写真の一枚くらいなら構わないぞ。」

 

「ちょっと!?シディ!」

 

アーシは驚いた。増長させたらダメだって!

 

「ありがとうございます!」

 

しかし本人がいいと言ってるのに無理に止めるわけにもいかずとることになった。

しかし撮影したときヒサメちゃんがストーカーのスマホの異変に気付いた。

 

「なにこれ?なんか変なアプリが勝手に起動して・・・ルーレット?」

 

「フヒヒ・・・やったうまくいった!」

 

やっぱりなんかの罠だった!

 

「てめぇ!シディに何しやがった!」

 

カゲチヨが怒りながら質問すると

 

「このアプリでツーショットを取った二人は強制的にルーレットで決められた行動を

とることになるんです~!」

 

「最初からこれが目的で・・・!」

 

しかも解除するにはストーカーしか知らないパスワードじゃないとできないらしい

まぁ、ヒサメちゃんのハッキングで解除できるかも・・・

ヒサメちゃんがその提案をすると

 

「それでは根本的な解決にはならない。今後のことを考えるならちゃんと諦めて貰うほうがいい。」

 

そういって一日で諦めて貰うことに成功した。

けど・・・

 

「ほんとに大丈夫かよ・・・?」

 

カゲチヨの言う通りアプリの効力がほんとうならシディが危ない。

 

「シディの言う通りにするけど別の場所でカメラから見させてもらうから。」

 

ヒサメちゃんが言うと

 

「私とシディ様が愛を育む時間を楽しんでくださいね。」

 

「その自信はどこから来るんだろ・・・?」

 

こうしてアーシたちは別の部屋から監視することになった。

 

sideカゲチヨ

こうして二人を監視しているんだが・・・

さっそくルーレットを回し始めた拡大してスマホを見てみると

サンドイッチ、おにぎり、パスタ、うどんと書かれていた。

最初は昼食を決めるルーレットらしい、シディがまわすとサンドイッチのところに止まった。あの女が作ろうとしたがシディに止められていた。

まぁシディが作ればまた変なことにはならないだろう。

あの女は手料理を食べれて満足そうだった。これならいけるのか・・・?

 

次のルーレットは

ゲーム、テレビ、昼寝、買い物だった。

女がルーレットを回すとテレビに止まったのだが・・・

女はやけになれなれしくしていてシディは迷惑そうだった。

しかも女は汗っかきだから汗をかいた肌でシディにくっついてるということになる。

 

「汗かいてること自覚してないのかな?それともわざとやってるのかな?」

 

カンナがそう言ってるなかもう飛び出して止めたい気持ちでいっぱいだった。

でもシディの気持ちを無駄にしないために必死で耐えた。

次は運動の欄で散歩に止まったので行くことになったが、

その前にシディは何かを話していた。真剣な顔で何かを話していた。

きっと真摯に断っているのだろう。

 

「やっぱりシディっていい人だよね。」

 

「あぁ・・・」

 

ヒサの言葉にうなずくが、アイツの人の良さが他人の嘘によって

アイツを傷つけてしまわないか心配だ・・・

俺はクズだから、悪い方向ばかり想像しちまう・・・

だから俺たちで守らなくちゃいけないんだ。

あの明るいシディを。

 

そう考えているとシディが散歩から帰ってきた。

カンナに見張ってもらったが手をつなぐ以外変なことはなかったが。

汗ばんだ手は相当気持ち悪かったんだろうな・・・

ぐったりした顔をしたシディをみてそう思った。

 

しかもルーレットをみた衝撃を受けた。

キス、舐める、脱ぐ、風呂なんか過激なないようになっていた。

 

「これまずくない・・・?」

 

カンナが答えるがその通りだ!キスの欄に止まったのを見送ると

俺たちはすぐにシディのところに向かった。

 

sideヒサメ

 

まず、スマホをハッキングして効力を失わせた。

 

「そこまでだよ!」

 

「調子乗りすぎなんだよ!」

 

私とカゲがそう言うと

 

「な・・邪魔しないでくださいよ!」

 

そうして自分勝手な妄想を語り始める。

 

「おい・・やっぱこいつヤバすぎじゃね?」

 

シディをひなんさせてカゲが言う

 

「うん・・・フィーアちゃんの言う通り狂人だよあの人・・・」

 

カンナちゃんも引いている。

 

「シディの表情みて嫌がってるって気づかなかったんですか!?」

 

「なんです?嫉妬ですか?確かにシディ様と一緒にいますけど将来的には私が愛されるんですから!」

 

ストーカーはわけのわからないことを言い始めた。

 

「こんなやり方でキスしたって愛されるわけない!」

 

そういうとストーカーは

 

「う、うるさい!説教垂れないで!」

 

そういって突飛ばそうとしたので

 

「痛たたたたた!」

 

お父さんに習った武術で抑え込んだ。

 

「大丈夫か!ヒサ!」

 

「うん。ケガもしてないよ。」

 

「良かった・・・」

 

カゲとカンナちゃんに心配されちゃった・・・まだまだだだな・・・

そう思っていると。

 

「ここまで付き合ってきたがヒサメに暴力をふるったことは見逃せん

今すぐ出ていけ!そうじゃないと俺はお前になにをするかわからん。」

 

「そ、そんなシディ様は暴力なんて・・・」

 

「大切なものを守るためなら力を使うことは必要だ。お前次第だがな。」

 

「す、すみません!すぐ出ていきます。」

 

そうして出ていこうとドアを開けたら。

 

「・・・どうしてあなたがここに?」

 

丁度フィーアちゃんが帰ってきたので今までのことを話すと

 

「ふぅん、約束を破っただけでなくシディさんだけでなくヒサメちゃんまで

つくづく救えないですねあなたは。」

 

「ご、ごめんなさい。」

 

そういうと

スパっ、スパっ、

 

今度は治ったばかりの頬だけだなくもう一方の方にも

傷をつけて、

 

「次はありませんからね・・・」

 

と冷酷な顔でいった。

 

「ひぃぃぃぃ!?」

 

女は走り去っていった。

 

sideカンナ

 

「すまない・・・俺が彼女を受け入れてしまったせいで・・・」

 

シディは気にしているようだったがそんなことないと思う。

 

「シディは悪くないよ彼女を変えようとしたんだから。」

 

ヒサメちゃんがいった。

 

「アプリもそうですけどあの子自身が行動を見直さない限り変わらないと思いますけど。」

 

フィーアちゃんもフォローする。

 

「しかし誰がこんな危険なアプリを・・・?」

 

カゲチヨもそう考えていたらしい。

もしかしてトッププレデター以外にも悪意が・・・!

そう考えた。

しかし証拠もなかったので保留にしておこう。

 

「それよりもシディさん今日は疲れたでしょう。明日も休みでしたよね。

リフレッシュに運動でもしませんか?」

 

「あぁ、そうだな。ジョギングしたいと思っていたから付き合ってくれるか?」

 

「はい!」

 

やっぱりあの二人は怪しいな~!

いい雰囲気になったふたりをみてそう思うアーシなのだった。

 



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某企画へのインターン!

ていペンコラボ回のオリジナル版です。


noside

ここは某企画、世間一般的に言えばブラック企業である。

普通のブラック企業と違うのはある課では、動物を雇っているのだ。

しかも喋れる動物を、

その一人であるペンギンはパソコンを打ち、同僚のパンダはスマホをいじり、

後輩のシャチはペンギンをみてよだれを流していた。

すると普段はモニターで自分たちを監視している上司が現れた。

 

「大変だー!」

 

上司の慌てぶりにパンダが驚く

 

「どうしたんですか?上司ー!」

 

パンダが質問すると

 

「労働力が足りないんだ!!そして会社の金も足りない!」

 

ブラック企業なら当たり前のことを言ってくる。

 

「そりゃ給料泥棒がこんだけいればな。」

 

スマホをいじり仕事をペンギンに押し付けるパンダ、やる気が空回りして

ミスをして仕事を増やすシャチ、業務連絡も忘れて仕事場に来ず、モニターで監視する

上司、まともに働いてるのはペンギンくらいだろう。

むしろいままでやっていけてたのが奇跡である。

 

「ペンパイ!?自分は違いますよね!?」

 

自覚してないシャチが尊敬している先輩に質問するが・・・

 

「・・・・」

 

「ペンパイ!?何とか言ってくださいよー!」

 

その沈黙はイエスと察せられないのだろうかこのシャチは・・・

するとパンダが上司に向かって下種な顔をして答えた。

 

「上司ぃー労働力確保ならいい手段がありますよー」

 

すると上司は上機嫌な顔になり

 

「なんだ!?パンダ!?」

 

と考えをきく

 

「インターン生を雇って働かせればいいんです!!」

 

またこのパンダのせいで波乱が巻き起こりそうだ・・・

 

sideペンギン

パンダが急に打開策としてインターン生を雇うことを提案してきた。

けど金もない上司は

 

「でもお高いんじゃないのー?」

 

まるで主婦のようなのりでいう。

 

「大丈夫!インターン生は今なら給料交通費タダ!!無料の労働力なんです!」

 

パンダが心配ないことを提案する。ていうかこの流れって・・・

 

「これは今すぐ雇うしかないな!!」

 

「テレホンショッピング?」

 

そうあの通販番組と同じ感じだった。そんなのりで人を雇って大丈夫か・・・?

 

「というかこの会社にインターン生なんて集まるんですか?」

 

シャチがもっともなことをいうと

 

「大丈夫だよ学生は馬鹿だから会社の良し悪しなんてわからないよ!」

 

パンダから安定のクズ発言が飛び出す。

 

「それに僕たちだってわからなくてこの会社はいちゃったじゃん!」

 

確かに・・・でも俺たちの場合動物雇ってくれるところなんてここしかないことも一つだったが・・・

 

そのあとインターン生募集のサイトにのっけたのだが

パンダの提案した条件は交通費、給与無支給、拘束時間一日12時間という奴隷募集の

ような内容だった。こんなんで集まるのか・・・?

 

そしてインターン当日なんと五人も集まった。

早速自己紹介となったのだが・・・

 

「カゲチヨっす。特技はYOUTUBEを見ていても後ろに上司が来た瞬間仕事している画面に

切り替えることです。」

 

早速パンダみたいな赤メッシュの男がきた・・・

 

「うわっ、インターンに来るのに赤メッシュ入れてるとか常識ないのかよ。」

 

早速パンダが煽っていく

 

するとカゲチヨも怒り

 

「パンダに言われたくないっす。」

 

煽り返した。

 

「んだと!!パワハラすっぞおらぁ!!」

 

早速同族どうしで争っていた。

 

そして次は・・・

 

「ヒサメです。」

 

青い髪の女の子が挨拶してきた。

二人とも女子の可愛さに舞い上がっている。

するとシャチが

 

「わからないことがあったら何でもきいてください!!」

 

アイツも先輩になるのだが大丈夫だろうか・・・

 

「あっ、けどぉーペンパイに手ぇ出したらわかってんだろうなぁー!!」

 

やっぱり大丈夫じゃなかったシャチはメンヘラを発揮してヒサメを威嚇する。

 

「は、はい・・・」

 

ヒサメは戸惑いながら返事をする。

 

やっぱり俺はこいつに殺されるんじゃないか・・・

 

「俺は一番お前に危険を感じているよ・・・」

 

そして次は

 

「カンナです。趣味はファッション研究です!」

 

オシャレそうな赤い髪の女の子だった。ヒサメとは真逆で活発そうだ。

 

「あ、ヒサメちゃんにセクハラとかしたらどうなるかわかりますよね・・・?」

 

と思ったらこいつもこいつでサイコな香りがした。

 

次は金髪で角の生えた女子だった。

 

「フィーアです。ペンギンさんわからないことは聞いていいですか?」

 

「あぁ、もちろんだ。」

 

この子とはいい関係を築けそうだな・・・

 

「ちょっと~僕にもたよってよね!」

 

「そうです!僕にも頼っていいですよ。あなたペンパイに興味なさそうですし!」

 

「俺にも頼っていいからな!」

 

クールビューティーな雰囲気に三人とも

頼ってほしそうにするが、

 

「あなたたちは無能そうなので嫌です。」

 

「「「グサッ」」」

 

一目で無能と見破られていた。

フィーアはその後も

 

「だいたいあなたたちは組織にとって癌になっていることに気づいてないんですか?

そもそも・・・」

 

冷酷な顔で三人を罵倒していた。

 

「も、もうその辺にして最後の一人を紹介しよう!」

 

三人が泣きそうだったので次の紹介に進んだ。

 

「シディだ。かくれんぼや缶蹴りなどが得意だぞ!そういう仕事はまかせてくれ!」

 

イケメンなケモミミの男だった。

けどそういう仕事はないんだよなぁ・・・

 

「っけ!イケメンかよ・・・」

 

パンダが妬んで嫌味をいう。

さらに上司も勢いを取り戻したようで、

 

「うちの会社ではイケメン労働時間三割増しだ!」

 

と訳の分からないルールを言い出したしかし・・・

 

「三割?3を足すということか?」

 

まじでわかってない様子だった。

 

「こいつもしかして俺以上の馬鹿・・・!?」

 

上司も驚愕していた。

 

「この職場カオスすぎる・・・」

 

sideフィーア

 

こうして私はペンギンさん、シディさんと一緒に新規事業案について

取り組むことになった。

 

「新規事業案とはなんだ?」

 

シディさんがきくとペンギンさんは丁寧に教えてくれた。

新しい仕事の提案か・・・

するとシディさんはさっそく思いついたようだった。

 

「ウーム、自然のなかにいると翌日の天気がわかると嬉しいな。だが天気を予測するなど

人智を超えたことはむりだよな・・・」

 

シディさん、いつも天気予報見てなかったんだ・・・

 

「天気予報って知ってる?」

 

案の情ペンギンさんに突っ込まれる。

そして私が提案した案をいった。

 

「この案はどうでしょうか?」

 

「なかなかいい案だな。俺が補強してよりよくすればいけるな。」

 

こうして案は決まったのでした。

 

そして取引先に向けての資料を作ったのですが・・・

 

「カタカタカタ―ン!!カゲチヨくん!そのフィックスってアサイン取れてるの?」

 

「タタタタターン!アグリーっす!デフォでタイトなんでもっとゼロベースでジャスト

アイデア出していきましょう!!」

 

カゲチヨとパンダが協力して資料を作っているように見えますが・・・

 

「お前ら・・・意識高い言葉だけ使ってても仕事したことにはならないぞ。」

 

「「ぎくっ」」

 

ペンギンさんも見抜いていました。そう、二人ともキーボードを叩いて

やたらビジネス用語を出してるだけで資料は私とペンギンさんで作っていた。

 

「あなたたちも資料作ってください・・・」

 

「いやだー!僕は食べモグを見なきゃいけないからね!」

 

とパンダがふざけたこといってきたのでスマホを取り上げて。

 

「フンっ。」

 

ガシャーン!

 

「いやぁぁぁぁぁぁ!!?」

 

スマホを粉々に壊しました。するとペンギンさんに

 

「・・・グッジョブ!」

 

・・・誉められました。この職場どうかしてますね。

 

sideカンナ

 

今日はヒサメちゃんとシャチさんと取引先の会議に来たんだけど・・・

 

「先輩の自分が一緒にいるので緊張しなくて大丈夫です!」

 

って言われたけどペンギンさんの仕事増やしているのでどうにも心配を

ぬぐえない。

そして会議が始まったんだけど・・・

 

「弊社はBTOCとBTOBの両方で事業を展開しておりますが今回の事業案はどちらでの提案ですか?」

 

「えっと・・・ウチは・・ウチは。」

 

なんと最低限の知識もなかった。

なんであんな先輩風吹かせられたの・・・

するとヒサメちゃんがシャチさんの耳元で

 

「BTOCは、企業が消費者を対象に行うビジネスのことです。BTOBは企業と企業です。

今回はBTOBです。」

 

という。

 

「こ、今回はBTOBです!」

 

さすがヒサメちゃんフォロー完璧!

 

「では、どのようにPDCAを回していくのか説明してください。」

 

「PDCA・・・?」

 

もう、シャチさんいらなくない?

 

「あのシャチさん、私たちで説明しても?」

 

確かにその方が早そう。

けどシャチさんは感激したらしく。

 

「ヒサメさん・・・!いやヒサパイ!」

 

さっきまでの先輩キャラはどこへやらすっかり後輩キャラに戻っていた。

ヒサメちゃんの説明とアーシの補足説明でなんとかなった。

 

そして翌日シディとシャチさんで部品の組み立てを行っていたんだけど・・・

 

「う~んとう~んと・・・」

 

どうやら苦戦してるようだった。するとシディさんが

 

「俺は工作は得意だ!任せてくれ!」

 

といって組み立てたんだけど・・・できたのはペンギンさん型のロボットだった。

これはさすがに注意するでしょ・・・

と思ったら。

 

「凄い!凄いカッコいいですよ!!こんなにかっこよかったらペンパイも

褒めてくれるはずです!」

 

「いや、設計と全然違うしペンギンさんは仕事をこなさなきゃ褒めてくれませんよ!?」

 

アーシは突っ込んでなんとか二人を説得して組み立て直したが結局事業は失敗した。

 

sideペンギン

 

「お先に失礼しまーす。」

 

案の定パンダは定時に帰ろうとしていたが、

 

「あ!パンダさん!またペンギンさんに仕事を押し付けて帰るんですか!!」

 

ヒサメに止められる。

 

「い、いやそれはペンギンが・・・。」

 

「ダメです!私が仕事教えてあげますから!」

 

インターン生に教えてもらうとか情けないなシャチも含めた二人とも・・・

 

「ヒサメちゃん・・・ゆっくりでもいい・・・?」

 

パンダが喜んだ様子で言ったが。

 

「じゃあ、私が資料の作り方から、この間使ってた用語の意味まで教えてあげますよ。」

 

フィーアがほほ笑んだ顔で言った。

 

「わかるようになるまで帰らせませんよ?」

 

「いやだーーーー!」

 

完全に立場が逆転してる・・・・!

 

sideカゲチヨ

 

ペンギン先輩は今日も残って仕事をしている

 

「帰んないんすか?」

 

「まだ仕事があるからな。始末書を書かなきゃだしな。」

 

全く素直じゃない

 

「でもなんやかんやパンダさんとシャチさんは帰らせてあげるんですね。」

 

「あいつらが勝手に帰ってるだけだ。」

 

まぁ、引き留めてもいくもんな・・・

 

「お前は何で残ってるんだ?」

 

「俺は昼夜逆転してるんで。暇つぶしっす。」

 

「それなら、帰るか手伝ってほしい。」

 

「あっ、無理っす今、日付変わったんで。」

 

「クズめ・・・」

 

sideペンギン

 

「はっ、いつの間にか寝てしまった・・・!」

 

デスクを見ると始末書が終わっていた。

そして手紙があった、

 

「短い間でしたがお世話になりました。」

 

アイツ・・・

俺は5人のインターンに感謝するのだった。

 

 

 

 

 

 

 



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初めて読む方への自己紹介!

今回は総集編をもとにキャラクターたちの自己紹介になると思います。

会話は中心で

カゲチヨ=カ、ヒサメ=ヒ、シディ=シ、フィーア=フ、

カンナ=カン、でいきます。


ヒ「こんにちは!カレコレ屋のヒサメでーす!」

 

シ「シディだ。」

 

カ「カゲチヨでーす。」

 

フ「フィーアです。」

 

カン「カンナだよ!」

 

ヒ「今回はカレコレ屋のことや、この世界のことについて紹介します!」

 

カン「まずはアーシたちの住んでる世界についてだよね。」

 

カ「俺たちの住んでる地球は西暦2000年に異宙っていう異世界に転生しちまったんだよな。」

 

シ「何が原因なんだろうな?」

 

フ「それはまだわかっていません。」

 

シ「異世界転生の原因はだいたいトラックで轢かれることだときいたぞ。」

 

ヒ「地球を轢くトラックってどんなの!?でもともと異宙に住んでいた生物たちが

地球にやってきたの」

 

カ「当時はパニックだったろうな~」

 

シ「今でも問題はあるが、昔よりは共存が進んでるらしいぞ。」

 

フ「まぁ、妖精王の森にはおよびませんが。」

 

カ「あそこと比べるなよ!?」

 

カ「俺たちは異宙の生物たちを異宙人、異宙の住人とよんでるんだ。」

 

ヒ「当時の人たちは異宙人にそれまであった概念をあてはめて名前を付けたんだって。」

 

シ「どういうことだ?」

 

フ「例えば、ドラゴンっていう単語は前からあってドラゴンに似た生物が異宙からきたのでそう呼ぶことになったそうです。」

 

カ「知らなかった・・・」

 

ヒ「授業で習ったところだよ!?」

 

カン「これが授業中寝ている人と起きている人の差だね!」

 

カン「そして異宙人の襲来で人間は生態系の頂点じゃなくなったんだよね。」

 

カ「地球はそれまでじゃ考えられないくらい危険な場所になったんだよな。」

 

シ「友好的な異宙の住人もいるが危害を加える異宙人もいるのは事実だからな。」

 

フ「そこで、もう一度地球を人類の手に取り戻そうとした組織があります。

それがトッププレデターです。」

 

シ「実に人間らしいエゴだな。」

 

カン「誰もがシディみたいに達観してるわけじゃないからね・・・」

 

カ「何がトッププレデターだよ!仰々しい名前つけやがって!」

 

シ「奴らはより強力な生物を作り出そうとして対抗しようとした。」

 

ヒ「うん、私たちはその実験によって体を作り替えられた五人なんだ。」

 

カン「私たちはそれぞれ2種類の異宙人のDNAを持たされているんだ。」

 

ヒ「私たちそんなことのぞんでないのにね・・・」

 

カ「アイツ等だけはぶっ潰す!」

 

ヒ「実験動物だった私たちだけど、運よく逃げられたんだ。」

 

(本家のストーリー編とこの小説の場合は初めから読んでください!)

 

シ「それから俺たち5人が出会ったな。あの頃のカゲチヨは・・・」

 

カ「あーーー!!言うな!言うな!あれは黒歴史なんだよ!」

 

ヒ「トッププレデターから逃げられた私たちだったんだけど目的のために組織を追うことにしたんだ。」

 

カン「けど全然見つかんないよね~」

 

フ「まぁ、そのためにカレコレ屋で情報収集してるんですけどね。」

 

ヒ「そうそう!カレコレ屋は何でも屋でお客さまから依頼を受けてその依頼を解決するって仕事なんだ。」

 

カン「まぁ、なかには辛い依頼や胸糞悪い人が依頼に来ることもあるけど・・・」

 

ヒ「まぁ、一部の人だし・・・」

 

ーカゲチヨについてー

 

カ「次はメンバ―紹介だ!まずは俺カゲチヨからだ!!うーん、赤メッシュがシャレオツ

だぜ!!」

 

フ「急にテンション上げた上に、自画自賛し始めましたね・・・」

 

カン「そんなんだから根暗陰キャって言われるんだよ!」

 

カ「ひでぇ!!泣くぞ!!」

 

シ「カゲチヨはゾンビと吸血鬼のハーフだぞ。日差しには弱いがけがをしてもすぐに再生

できてほぼ不死身だ。」

 

カ「なんかやられてること多いんだよな・・・」

 

カン「やられキャラにうってつけの能力だよね!!」

 

カ「・・・泣いていいか?」

 

フ「まぁ、5人の中で一番雑魚ですしね。」

 

カ「雑魚っていうなかよわいって言え!!」

 

ヒ「えっ?それでいいの?」

 

シ「戦闘時は自分の血液を操作して戦うぞ」

 

ヒ「でも完全に不死身ってわけじゃなくて脳と心臓を同時に破壊されると死ぬかゾンビ

になっちゃうんだよね。」

 

カン「このなかならフィーアちゃんとシディなら余裕でできるよね!!」

 

カ「へ、何お前、俺を殺す気!?」

 

フ「それから吸血鬼の血液とゾンビウイルスを体内で混ぜてオリジナルのウイルスを

操作するっていう卑劣な技も持ってますね。まぁ効かない生物もいますし父さんの

特訓で多少強力な接触感染の経路や血液凝固の技もありますね。」

 

カ「卑劣じゃなくてクレバーって言って。まぁ妖精王には感謝してるよ・・・」

 

シ「あと人間の血を吸うと吸血鬼の力を強く引き出せるが意識を失って暴れてしまうんだよな。」

 

カン「力が暴走するとかなんか中二病っぽいよね、もしかしてアーシたちと初めて戦った

ときのこと全部覚えてたりして~!」

 

カ「俺のことどんだけ痛いやつと思ってんの!?ま、戦闘は俺の専門外だから四人に

任せるよ。」

 

ヒ「カゲの専門って何?」

 

カ「家でゴロゴロしながらスマホいじること。」

 

カン「だから子供にも見下されるんだよ・・・」

 

ヒ「カゲの性格は根暗でひねくれてるの自他ともに認めるクズだよ。」

 

カ「ヒデ―な!?まぁ、自分でもいうけどさぁ・・・」

 

ヒ「けど、人一倍優しいところもあるよ!!」

 

カ「俺は優しさの塊だからな!!」

 

フ「このように調子にのるのでよく失敗します。」

 

カ「うっ!」

 

シ「うむ!カゲチヨは優しいぞ!それなのに俺より女性に人気がないのは何で何だろうな

本当に不思議だ・・・」

 

カ「シディ、お前煽りスキル高すぎるだろ・・・」

 

カン「まぁ、本人も無自覚なんだし気にしない!」

 

ーヒサメについてー

 

カン「さて、次はヒサメちゃんだね!!」

 

カ「確か三人とも妖精王に育てられたけどどのくらい強いんだ?お前たちのおやじ?」

 

ヒ「うーん、昼間のシディと四人がかりで戦ったことあるけどそれでも手加減されたね!!」

 

カ「異次元すぎるだろ・・・」

 

カン「それよりもヒサメちゃんの紹介していくよ!」

 

カ「ま、一言でいうと食いしん坊お化けだ。」

 

シ「だな。」

 

フ「ですね。」

 

ヒ「酷いっ!!私だって女子らしいところいっぱいあるもん!!」

 

シ「例えばなんだ?」

 

ヒ「タピオカ飲みまくってるしっ!!」

 

フ「このように少し天然なところもあります。」

 

ヒ「フィーアちゃんに言われたくないよ!」

 

フ「へっ?」

 

カ「どっこいどっこいだし、やっぱ食いしん坊じゃねーか。」

 

カン「それにタピオカ飲みまくりって少し古いし・・・」

 

カ「ヒサは雪女とカンナカムイっていう電気を操る竜のDNAを持ってんだ。」

 

シ「ヒサメとカンナの頭の角はドラゴンの角なんだな。」

 

ヒ「これねー時々髪絡まっちゃうんだよねー」

 

カン「ヒサメちゃんはまだいいじゃん、アーシはロングヘアだから苦労はさらにデカいよ

・・・」

 

フ「ヒサメちゃんはとにかくできることが多くて羨ましいです。」

 

シ「あぁ、雪女としてものを凍らせたり氷を出して操ることもできるな。

それからカンナカムイの能力で電撃を出したり応用で磁力で砂鉄なんかの金属を

操ることもできるな。」

 

フ「それから電気製品をコントロールしたり空を飛ぶこともできます。」

 

カン「力も強いしね!」

 

ヒ「あと私は友達と遊んだり食べたりするのが好きです!」

 

シ「ヒサメは明るい性格だぞ!!。」

 

カン「まぁ、怖がりでお化け屋敷ではビビったりするから、しょっちゅう連れってて

治そうとしてるんだけどね~」

 

ヒ「ありがた迷惑・・・」

 

フ「まぁ、それもあなたの良いところですけどね。」

 

シ「うむ!俺もそう思うぞ!」

 

ーカンナについてー

 

カン「次は、アーシの番だね!」

 

ヒ「カンナちゃんは火車とリヴァイアサンっていう水を操る異宙人のDNAをもってるんだ!」

 

カ「この中で一番女子力高いのはカンナだな。」

 

フ「なんでですか?」

 

カ「だって料理も上手だし、裁縫やファションセンスもいいし。もう女子力の塊じゃん!

SNSで一番映えてるのもカンナだし!」

 

フ「まぁ、女子力のことを置いとくにしてもカンナちゃんの炎と水を操る能力は

凄いですよね。」

 

シ「あぁ、火車の炎を操ったり熱をみたり操ることもできるよな。」

 

カ「あとリヴァイアサンの水を操る力でウォーターカッターで敵を貫いたり切り裂いたり

できるし水球で包んで拘束したりできるしな。」

 

カ「性格は明るくて好奇心旺盛だよな!」

 

シ「お化け屋敷にも積極的に入るしな。」

 

フ「あと、コミュ力も高くていろんな友達がいますよね。中には物騒な友達も

いますけど。」

 

カ「あとたまにだけどサイコパスな一面もあるな。」

 

カン「ちょっと!?どういうこと!?」

 

フ「いやあなた・・・」

 

カ「自覚ないのかよ!?」

 

カン「当然でしょ!?アーシは人の気持ちもわかるし。」

 

(ヒサメを心霊スポットに連れていく。)

 

「異常な行動もとらないし!」

 

(ダンボ君、トサカ移植)

 

ヒ「言わない方がいいのかな・・・?」

 

ーフィーアの場合ー

 

フ「次は私ですね。」

 

シ「フィーアはヴァルキリーと麒麟という幻獣のDNAをもっているよな。」

 

カ「一番ぬけてるよな。」

 

フ「なんでですか、事務作業とか終わらせるの一番早いじゃないですか。」

 

カ「いや!ファッションセンスなさすぎだし、料理もヒサと同レベルで怪しいだろ!」

 

カン「まぁまぁ、合理的に動けるしいいんじゃない?フィーアちゃんは麒麟の素早さとヴァルキリーの

身体能力があるよね。」

 

ヒ「うん、目にも止まらない速さで移動したり、

手刀でものを切り裂いたり、貫いたりできるよね。」

 

シ「蹴りで竜巻もおこせるよな。」

 

カ「クールビューティな見た目の通り仕事にもストイックだよな。

あと怒るとかなりこわい。」

 

フ「カゲチヨがいつも怒らせるようなことをするからです。」

 

ヒ「あとフィーアちゃんについてるしっぽと角は麒麟のものだよね!」

 

フ「ええ。」

 

ーシディの場合ー

 

シ「最後は俺だな!!」

 

カ「皆!イケメンフェイスに騙されんなよ!こいつはゴブリンに育てられてメチャクチャ馬鹿だ!」

 

シ「人間の常識を知らないだけだ。ゴブリンの常識は頭に入ってるぞ。」

 

ヒ「ゴブリンの常識ってなに?」

 

シ「地面に落ちたものはひと月いないだったら食べられるとかだな。」

 

カン「それってもう腐ってるよね!?」

 

フ「よくお腹壊しませんでしたね・・・」

 

フ「シディさんはホルスと狼男のDNAをもってます。」

 

カ「シディお前自分が何のDNA持ってるか分かってたか?」

 

カン「シディの狼男の能力は牙や爪を伸ばして攻撃したり、耳や鼻が他の人より発達してるから索敵や探し物、

なんかができたり、動きが素早かったりすることだよね。」

 

シ「あぁ、俺は他の人に会うまで人間は俺と同じで耳が四つあるものだと思っていたからな。」

 

ヒ「そうなの!?」

 

ヒ「それからすっごいのはホルスの能力バリアをはれたり、身体能力が上がったり火の玉みたいなのが出せたり

とにかく強いの!」

 

フ「これで完全に受け継いでないということは元のホルスはどのくらい強いんですかね・・・?」

 

カン「アーシたちも元の異宙人にくらべてスケールダウンしてるけどね・・・」

 

シ「日がでている間しか使えないがな。」

 

カ「彼は強くてイケメンですが息が臭いのです!」

 

フ「嘘情報流さないでください・・・・!」

 

ヒ「嫉妬って醜いよねー」

 

カン「シディはアーシと同じくらい友達いるよね。」

 

シ「皆いい人ばかりだからな。」

 

フ「シディさんが騙されないか心配です・・・」

 

ヒ「あとよく子供たちと遊んでるよね!!」

 

カ「精神年齢が同じだからな。」

 

フ「どっちかというとカゲチヨの方が同じじゃないですか?」

 

カ「ひでぇ!?」

 

カン「シディはちょっぴり抜けてるけどかっこよくて強い仲間だよね!」

 

カ「ちょっとってレベルか?」

 

ヒ「これで私たちの紹介は以上です。」

 

全員「これからもよろしくお願いします!」

 

 

 

 

 

 




本家から来た人も、この小説からハマった人にも面白かったら幸いです。


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犬鳴村への侵入

今回はカゲチヨがいないので注意


sideフィーア

 

私とシディさん、カンナちゃんヒサメちゃんはグルメツアーの一環で犬鳴峠に来ていました。

カゲチヨはなんか用事があるとか言ってこなかったけど、絶対山登りがめんどくさいからですね・・・

 

「今日の夜ご飯なんだろうねー」

 

とヒサメちゃんが楽しそうにつぶやきますが・・・

 

「ヒサメそれを言うのは今日で五回目だぞ。」

 

「そうだよ!どんだけ楽しみなの!?」

 

そうシディとカンナちゃんが言う通りヒサメちゃんは峠の自然の美しさなんてそっちのけで

ご飯の話をしていた。

 

「えっ!?そんなに言ってた?」

 

「無自覚だったの!?」

 

「これほど花より団子を体現した人はいませんね・・・」

 

私とカンナちゃんが驚いていると

 

「ぎゃはははは!!」

 

汚い笑い声が聞こえたので見てみるといかにもな金髪のチャラ男と牛型の異宙人がツアーついでに動画撮影をしていた。

 

「今から犬鳴村探しに行きたいとおもいまーす!!」

 

「俺たちホラー探検隊じゃん!!」

 

まったく・・・ああいう奴らは典型的なマナー破りをしそうで嫌ですね。

するともう一組の参加者のカップルも

 

「ねぇーこんなツアー抜けようよぉワタシぃー二人っきりになりたーい。」

 

「ったく欲しがりだなテメーはじゃあタイミング見て抜けようぜ。」

 

どうやら純粋にグルメや自然を楽しんでるのは私たちだけでした。

いやもうひとり、

 

「あぁー、ひまだなー。なんかこんな山奥ってホラーやオカルトの匂いがするよね!

さっきも犬鳴村とかいってたし!」

 

カンナちゃんもさっきの会話の犬鳴村に興味深々でした。

カンナちゃんオカルトとかホラー大好きですね。

昨日も山でツチノコやネッシー探してたし・・・・

 

「犬鳴村?」

 

詳しくないシディさんが首をかしげる。

 

「んー私もわかんないや。」

 

ホラーには関わらないようにしているヒサメちゃんもわかってない。

私も信じてないから知らないですね・・・そう思っていると。

 

「それは決して立ち入ってはいけない場所です。」

 

「えっ!?」

 

ガイドさんがいきなりしゃべり始める。

 

「立ち入ってはいけない場所?」

 

「犬鳴村は犬鳴峠の先にある心霊スポットです。」

 

「そうそう!何故か地図には載っていない村でそこでは日本の憲法が通用しないの!」

 

「えーっ、心霊スポット・・・」

 

ガイドさんの話に笑顔で補足説明を加えるカンナちゃんとは対照的に

怖がるヒサメちゃん。

 

「そのトンネルは新しく作られた犬鳴トンネルと呼び分けるために旧犬鳴トンネルと

呼ばれています。」

 

「どんな村なんだ?」

 

シディさんが聞くと、

 

「私は何とも・・・噂では人間に差別された意中の住人がもとから立ち入り禁止だった

犬鳴村に住み着いたとか。」

 

「シディ~その話怖いからもうやめようよぉ~」

 

「そうですね。今は自然を楽しむ時間ですし。」

 

ヒサメちゃんがこわがってるのでフォローしてやめさせようとしますが。

 

「うぬ?今怖い部分あったか?」

 

シディさん・・・鈍感すぎます・・・

さらにカンナちゃんも

 

「そうだよ!幻の村・・・オカルトマニアの血が騒ぐよ!

絶対、四人で見つけようね!!」

 

「うう・・・・」

 

「やっぱり血も涙もないですね・・・」

 

カンナちゃんは目をキラキラさせていっていました。

やっぱり人の気持ち考えていませんね・・・

カンナちゃんのサイコパスっぷりに引いていましたが

 

「ほらこの先にあるトンネルがそうですよ。」

 

「キターーー!!」

 

「シディ、フィーアちゃんヤバい!!やばいよ!!」

 

「ヒサメ落ち着けただのトンネルだ。」

 

「それにゲートで通れないようにしてますし大丈夫ですよ。」

 

怯えるヒサメちゃんと興奮するカンナちゃんを落ち着かせる。

どうやら旧トンネルは住民にも内密に進められていて作業現場を見た人はいないらしい。

 

「いいね!ミステリーって感じで!」

 

「ますます謎が深まるな・・・」

 

「で、でもさっきの人たち犬鳴村に行こうって・・・」

 

「大丈夫ですよ。旧犬鳴トンネルは現在通ることができなくなっています。」

 

そういってたのだが

 

バキバキバキっ!!

 

「流石じゃん!!」

 

「じゃ!!犬鳴村行ってきまーす!!」

 

なんとゲートをあの異宙人が壊しトンネルに入ろうとしていました!!

 

「まじでなんかでたらどうするよ~!」

 

「俺がボコボコにしてやっからそしたらめっちゃ伸びる動画取れるだろ?」

 

なんとも典型的な死亡フラグ・・・

私は呆れていましたが

 

「おもしろそうだな俺らも行こうぜ。」

 

「もー、いやーん」

 

なんとあのカップルも入っていってしまいました。

 

「あの人たち村に入っちゃった・・・」

 

「た、大変なことになりますよ・・・!」

 

ガイドさんも怯えている。

すると、

 

「シディ!助けにいこうあの人たちが心配だよ!」

 

「うむ、俺たちが連れ戻そう。」

 

シディさん・・・カンナちゃんのあのキラキラした目に気づいて、

カンナちゃん救出とかこつけて犬鳴村を探索する気満々ですよ・・・

 

「じゃあ私はヒサメちゃんとここに残ってます。ヒサメちゃんも・・・」

 

それでいいですか?そう聞こうとしたときすでにヒサメちゃんは

シディさんの腕をつかんでいました。

 

「・・・大丈夫だヒサメは此処で・・・」

 

「わ、私も行くよ」

 

決心した目だった。こういうときヒサメちゃんはてこでも行くだったら・・・

 

「じゃあ私もいきます。」

 

「・・・ありがとう。」

 

「じゃあ皆で犬鳴村探索に出発だね!」

 

「もう探索って言ってるし。」

 

ヒサメちゃんの突っ込みのあと私たちはトンネルに向かうのだった。

 

sideシディ

 

そうしてトンネルに入ったのだが

 

「うっ・・・」

 

「酷い匂いだな・・・」

 

「まるで生肉が腐ったような・・・」

 

「なんか雰囲気あっていいよね~」

 

俺とヒサメ、フィーアは匂いに参っていたがカンナは大丈夫そうだった。

すごいなカンナは

 

そのあとも通る途中に音がして不気味だったが俺たちは何とか

外にでた。

 

「な、なんだここは・・・?」

 

「どうしたの・・・?」

 

「なんだか力が抜ける・・・」

 

どうやらホルスの力がなくなっているみたいだ。

まるで夜の時のように

 

「どうやら村のオーラが夜と変わらないからですかね。」

 

フィーアが分析していると

 

「見て!あれあれ!」

 

カンナがキラキラした顔で何かに指を指す。

その先には

 

「この先憲法は通用せず」

 

と書いているとカンナに教えられた。

 

「な、なんかあるってことだよね・・・」

 

「いたずらと願いたいですけどね・・・」

 

「携帯の電波も通じない・・・」

 

「本物っぽいよね~!」

 

しばらく声を出しながら歩いていたのだが・・・

ヒサメが何かを発見したらしい!

 

「きゃあぁぁぁぁぁぁ!!」

 

「なんだこれは・・・」

 

そう現れたのはあのカップルの首を無残におられた姿だった。

 

「即死ですね。ものすごい力で折ったんでしょう・・・」

 

フィーアが検死をして確認した。

どうなってるんだこの村は・・・

 

sideヒサメ

 

死体を見つけてすぐ、

 

「助けてええええ!!」

 

あの金髪の男性が私たちに向かってきた。

 

「無事か?」

 

「無事なわけあるかよ!?何なんだよアイツらは・・・!!」

 

どうやらそう怯えてるようすだった。

もう一人を見つけようとしたら

 

「償え。」

 

その声が聞こえた瞬間村人らしき人たちがあの異宙人を串刺しにした姿で

大勢やってきた。

 

「償え・・・償え・・・」

 

「まさに狂気に支配されてますね・・・」

 

「凄い・・・!やっと会えた。」

 

「嘘でしょ・・・」

 

いつの間にか私たちは囲まれていた。

 

シディの説得にも応じなかったし、シディも万全じゃない・・・

このままじゃ・・・そうだ!

 

「二人とも私に捕まって!!」

 

「フィーアちゃんはアーシに捕まって、十分楽しめたし。そろそろ逃げよう!」

 

二人とも捕まったことを確認したので私はカンナカムイの力でそらを飛び

カンナちゃんはリヴァイアサンの力で水を圧縮して手から出して飛び上がった。

 

その後私たちは無事に村を抜けてグループと合流できました。

男性はすごくおこられていた・・・

 

sideフィーア

 

「食べないのか?ヒサメ」

 

「あんなことがあった後じゃあ・・ね?」

 

「まぁそうですよね・・・」

 

あんな体験は二度とごめんです・・・

 

「あー、はらはらした!もっとホラーツアーに行きたくなってきた!」

 

「これはグルメツアーですし何で空気が読めないんですかあなたは・・・」

 

「今回はヒサメがいてくれてよかった。頼もしかったぞ。」

 

「そんなこと・・・」

 

「ありがとう。」

 

「うわーんっ!!怖かったよー!」

 

「・・・そうですね。」

 

「・・・なんかごめん・・・」

 

「他の人も助けたかったよー!!死んでほしくなかったよー!!」

 

涙を流した優しく一番がんばった幼馴染に私たちは声を掛け続けるのでした。

 

 

 



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名探偵カンナと呪いの人形

呪いの人形回をカンナの謎解きでお送りします!

三人称で進めるためフィーア視点多めでいきます。


sideフィーア

私たちは今日遠出して田舎のホテルに四人で来ています。

 

「うわーすっごい雰囲気ある建物だね!!」

 

「そうですね歴史を感じます。」

 

「カンナ、よくこんな立派なホテルを見つけたな。」

 

「まぁね!!」

 

そうホテルはカンナちゃんが見つけてくれました。

雰囲気のあっておいしい料理のあるホテルを見つけたから

行こうと誘われたのでカゲチヨ以外の四人で来ました。

 

「カゲも来ればよかったのにねー」

 

「そうだなカゲチヨも予定がなければ一緒にこれたんだけどな・・・」

 

カゲチヨの予定って・・・

 

「なんか予定あったの?」

 

「リセマラというのがあるらしい。」

 

「そんなことだと思いましたよ・・・」

 

遠出するのが面倒だからってカンナちゃんに言わずにシディさんにいうなんて怪しいと思ったんですよ。

 

早速ホテルに入るとなんだか人だかりができていた。

 

「やっぱりあった、あった・・・」

 

カンナちゃんが笑顔でそこに入っていく私たちも追いかけると

そこには人形が置かれていました。

 

「人形・・・?」

 

「皆これを見ていたのか?」

 

なんだかわからず二人が困惑していると、

 

「アナベル人形っすよ」

 

「ちょっと!なにいきなり話しかけてるのよ!?」

 

男性二人女子二人のグループがはなしかけてきた。

 

どうやら三人とも大学のオカルト研究会で旅行に来たらしい、

 

「アナベル人形は呪いの人形です。

 

「えっ!?呪いの人形!?」

 

当然この手の話が苦手なヒサメちゃんは驚きます。

 

「その通り!アナベル人形は元は数十年前両親を失った少女が叔母家族に引き取られたんだけど叔母の娘に気持ち悪がられ、宝物だったアナベルと名付けた電池の人形を燃やして

しまって娘は焼却炉に飛び込んで死んだんだって!」

 

カンナちゃんが詳細をすらすらとしゃべる、もしかして・・・

 

「ええ、叔母の家族は不可解な死をとげ燃やしたはずの人形がそこにはあったそうです。」

 

グループの柏さんというメガネをかけた青年が話をしめた。なんだか怪しい事件ですね・・・

 

「う、うそ・・・それがぞのアナベル人形なの・・・?」

 

当然ヒサメちゃんは怖がりますが

 

「実はアーシたちこの人形を調査しにやってきたんです!」

 

カンナちゃんがえがおでそういった。

 

「聞いてないんだけど!?」

 

「やっぱり・・・」

 

「もしかしてカンナはこの場所に人形があることをしっていたのか?」

 

私たちは抗議しますが。

 

「いいいじゃん!こういうのってワクワクするじゃん!」

 

全く無意味でした。ホントこういうの好きですよね・・・

 

「はは!怖がりすぎ!ただの都市伝説燃やした人形が残ってるわけないでしょ!」

 

チャラそうな原田さんが否定するが

 

「そんなことないですよ!!ネッシ―やチュパカブラだってきっといるはずなんだから!!」

 

「お、おねーさん随分マニアなんだね・・・」

 

カンナちゃんが熱心になるのをみて原田さんも引いていた。

その後も柏さんが喫煙者ということがわかったりしました。

 

sideカンナ

 

「大丈夫だ。ヒサメは俺が守るからな。」

 

「シディそういうこと気軽に言っちゃだめだから。」

 

恒例のようにシディがイケメンムーブをしてたんだけど・・・

 

「きゃっ!?」

 

「っち、気を付けろよ!こっちは仕事で来てるんだよ!」

 

ヒサメちゃんにぶつかったのに悪びれもしない男だった。

 

「自分からぶつかってそれはないんじゃないか?」

 

「素直に謝ることもできないなんてほんとに社会人ですか?」

 

「ああっ!?」

 

シディとフィーアちゃんが怒り喧嘩になるがなんとかヒサメちゃんが納め

どうにかなった。

そのほかにも

 

「あれがアナベル人形・・・」

 

「あなたそんなまじまじみないで・・・」

 

外国人の夫婦も見に来ていた。やっぱ噂になるんだな~

 

sideフィーア

 

そうして雨の夜になり、ご飯を食べようとしていたのですが・・・

 

「ヒサメちゃん・・・とりすぎじゃない?」

 

「食べられる分にしといた方がいいぞ・・・」

 

「えっ?最初だから少なめにしたよ?何回も取りにいけるのがビュッフェの良いところだよね!」

 

「そうですか・・・」

 

相変わらずのヒサメちゃんに呆れていると

 

「きゃあああああ!!」

 

突然悲鳴が上がった。

 

私たちが見に行くとそこにあったのは外国人の夫が焼かれた無残な姿でした。

 

「うっ・・・!」

 

ヒサメちゃんがショックを受けてしまいました。

当然ですけど・・・

 

「ここを離れて休もう。」

 

「アーシはもうちょっと残ってるよ。」

 

「あなたが何かしないか心配ですから私も残ります。」

 

シディさんとヒサメちゃんが部屋に戻ると

 

「カーメロ!カーメロ!」

 

夫を殺され錯乱する妻が現れました。

 

「アナベル人形だ・・・!アナベル人形の仕業だ!!」

 

あの男はどうやら記者だったらしく不謹慎にもよろこんでいます。

 

「凄いスクープになるぞ!」

 

「サイテーだな」

 

「嘘でしょ・・・」

 

「大丈夫?」

 

オカルトサークルの人たちも現れた。

しかも最悪なことに大雨の影響で明日のひるごろまで警察がこれないそうだ。

 

「この謎絶対アーシが解こうじゃないの・・・・!」

 

ひそかに燃えてるカンナちゃんをよそに私は二人にこれからのことを話すと

 

「もう怖がってる場合じゃないもん。」

 

ヒサメちゃんが立ち直った様子でそう言った。

 

「それに私ひとりじゃないしね。」

 

そして翌日

 

「きゃあああああ!!」

 

悲鳴で駆け付けるとオカルトサークルの原田さんが

ナイフで刺されていました。

 

「原田くん!原田君がぁ!!」

 

小川さんが叫んでいた。

そのあとすぐにみんなが集められ従業員から

連絡が入る

 

「こいつはいよいよアナベル人形の仕業だな!」

 

ホント不謹慎ですねこの記者・・・!

どうやら死因は首を絞められたことによる窒息死であることがわかった。

そしてメンバーの部屋はかぎがかかってて密室記者はますます騒ぎ立てるし

小川さんが犯人といってきて散々でした。

まぁ柏さんがかばってたので心配はすくないですが・・・

 

「大丈夫か・・・?町まで帰ることもできるが。」

 

「ううん私だけ逃げ出すわけにはいかないもん。」

 

なんかヒサメちゃん別人みたいですね・・・?

 

「・・・そうだよ!この事件はアーシたちで解決しよう!」

 

カンナちゃんも怪しんでいたがすぐ調子を取り戻す。

 

「ベランダから隣には飛び移れそうだね。」

 

「何か匂いがするな・・・」

 

「匂いってもしかしてタバコの匂い?」

 

「うむ。」

 

「なるほどね・・・謎はだいたいわかったよ。あとは聞き込みだけ。」

 

「さすがカンナちゃん!」

 

「早速行こう。」

 

そして二人に話を聞いた

 

「原田君と小川さんは付き合っていたの?」

 

ヒサメちゃんがきくと

 

「はい・・・」

 

「あのそれがどうしたんですか?」

 

柏さんが困惑する。

 

「昨日は特に部屋に誰か来なかった?」

 

カンナちゃんが質問する。

 

「はい、昨日は誰も。」

 

「あなたは原田君がタバコ吸うって知ってた?」

 

「えっ!?やめたって言ってたのに・・・」

 

「なるほど、なぞは全て解けました!」

 

「どういうことだ?カンナ、確かにベランダから、たばこの匂いはしたが・・・」

 

「原田さんは小川さんに内緒でタバコを吸っていたの。だから小川さんが寝たあとでこっそりベランダに出て吸っていた。犯人はそのタイミングを狙って彼を襲ったの。」

 

「そのことを知っている可能性があるのは柏さんしかいないよね?」

 

「・・・!!」

 

凄いです・・・!まさかカンナちゃんにこんな才能があったなんて・・・

 

「小川さんに隠れてタバコを吸うことを知っていたあなたはベランダに隠れていた。

そうとは知らず原田さんを絞め殺した。そのあと寝かして果物ナイフで刺して部屋から出てオートロックで密室の出来上がりってこと。」

 

すると柏さんは

 

「僕は小川さんをあの悪魔から守っただけなんですよぉ。あの老人だって原田が・・・」

 

「悪いが拘束させてもらう。」

 

シディさんが素早く拘束してヒサメちゃん以外の私たちは従業員たちに渡してきたんですけど・・・

 

「二人ともまだ事件は終わってない、すぐにカーメロさんを殺した犯人のところに向かうよ。」

 

sideシディ

 

「や、やめてお願いよ・・・もう許して・・・私はもう十分苦しんだでしょ?」

 

俺たちの目に映ったのは外国人の妻に雷で攻撃しようとするヒサメの姿だった。

 

「やっぱりね。」

 

ゴウっ!!

 

カンナがヒサメに向かって炎で攻撃しヒサメはそれを躱す。

 

「何やってるんですか!?ヒサメちゃん!?」

 

フィーアが驚いた様子で言うとカンナが推理を話す。

 

「変だと思ってたんだよ。アナベル人形さん、ヒサメちゃんはこういうオカルトもの怖がるし

アーシが事件解決するときも進んで協力していたしね。大方レンジに憑依してカーメロさんを殺してすぐにジェシカさんを殺すつもりだったけど偶然あのサークルで事件が起きて

自分の仕業にされそうになったからアーシの助手として電流の流れるヒサメちゃんに憑依して手伝ったてところでしょ。」

 

「アハハ・・・・そこまで見破られてるんだ。じゃあもういいや。」

 

そういうと憑依を解除したのかヒサメは崩れ落ちた

話によるとジェシカさんがアナベル人形を燃やした娘だった。

今回は怯える生活に限界が来て夫と一緒に人形を始末しようとしたらしい

 

「なるほどね・・・それで恨みの対象を見つけたアナベル人形は夫を殺してまた自分を

始末しようとするあなたを殺しかけたということね・・・」

 

カンナの一言で事件は本当に解決したのだった。

 

sideカンナ

 

そして翌日ヒサメちゃんは目を覚ました。

どうやらアナベル人形はとりついてなかった。

お礼に見逃してもらったってところかな。

 

「私キッチンで死体をみてから・・・」

 

どうやらあの時憑依されたみたい。

 

「それにしてもカンナちゃんに推理の才能があったなんて驚きました。」

 

「あぁ、すごかったな。」

 

「えっ!?あの事件カンナちゃん解いたの!?どうやって?」

 

「それは秘密!」

 

 

「えー!?」

 

こうして私たちは帰ろうとしたのだが

 

「アナベル人形がなくなってる!?」

 

「渋柿様もいないぞ!!」

 

どうやらあの記者がアナベル人形を盗んだみたいだった。

まぁ、あの態度からしてスクープ目当てだろうけど・・・

まだまだ、アイツの引き起こす事件は終わりそうにないと思うアーシなのだった。




謎解きシーン動画を参考にしても難しかった・・・
推理小説読むのはすきなんですが・・・
ホントに専門にしてる推理小説家の人は尊敬できます。


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ダークウェブでお買い物

今回はキモ5がちょっとだけ登場します。


sideカゲチヨ

今日の依頼人は・・・

 

「僕の背を高くしてもらいたいんです!」

 

背の低さを気にする少年だった。

 

「昔から背が低いのがコンプレックスで・・・」

 

まぁ、背が高ければカッコいいって思うよな・・・

 

「そんなこと言われても・・・」

 

「俺たちにはどうすることもできないぞ。」

 

「こればっかりは遺伝やこれからの生活で決まりますものね・・・」

 

ヒサとシディ、フィーアはいうが、

 

「うーん、なんか機械で伸ばすとか?」

 

カンナは相変わらずだった。

 

「それに似ているんですよ!」

 

「どういうことだ?」

 

俺が聞くと

 

 

「直接身長を伸ばしてほしいわけじゃありません!異宙にある飲むだけで身長が高くなるといわれる薬を入手してもらいたいんです!」

 

なるほどたしかにカンナの意見と少し似ている。

 

「異宙にはそんな薬もあるのか。」

 

「けどそんな薬どこで・・・?」

 

ヒサの言う通り確かにどこで売ってるかわからなければしょうがない。

 

「ダークウェブに行けば手に入ります。」

 

「ダークウェブ?」

 

シディのために俺が説明する。

 

「インターネットの最深部のことだな。インターネットはサーフェスウェブ、ディープウェブ、そしてダークウェブに分けられていてダークウェブは特定の方法でしか入れないんだ。」

 

「なんか詳しいですね・・・?」

 

フィーアに怪しまれたので正直に言う。

 

「実は前からちょっと興味あったんだよな。」

 

「ダークウェブでは普通手に入らないような武器とか珍しい薬が取引されているらしい

人身売買もされているって噂だな。」

 

「危険そうだな。依頼人には申し訳ないが今回の依頼は受けない方が・・・」

 

「いや受けよう。」

 

俺はシディの意見に反対する。

 

「違法な薬ってわけじゃないし大丈夫だろ。」

 

「全く興味あるからって・・・」

 

「カゲチヨもそこそこ利己主義だよね!」

 

女子たちに呆れた目で見られてしまった。

 

sideヒサメ

こうして私たちはダークウェブに入ることになったんだけど・・・

 

「どうやって入るの?」

 

「専用の検索ドライブがあるんだよ。それをダウンロードすれば自由に入れるんだ。」

 

「思ってたより簡単そうだな。」

 

「確かに犯罪の温床になっているからもっと厳重かとおもってました。」

 

シディとフィーアちゃんが驚く。

 

「だろ?購入費も依頼者もちだし意外と楽な依頼かもしんねーそ。」

 

カゲってほんと現金・・・

こうして入ったんだけど・・・

 

「うわっこれ全部買えちゃうの?」

 

現れたのは拳銃や薬物などの販売画面だった。

これ全部違法だよね・・・するとカゲが

 

「おっ!飲むだけで頭がよくなる薬だってよ!メチャクチャほしいな~!」

 

依頼に関係ないものを見始めた。けど

 

「って高いなおい!」

 

「珍しい品は値段も法外なものも多いな。」

 

「流出したクレジットカードの情報とかもあったよ・・・」

 

「こんなに珍しい武器があったのですが・・・」」

 

フィーアちゃんやカンナちゃんも驚いている。

 

「買うのは依頼された薬だけだからね!?」

 

「わかってるって」

 

そう言ったのだがカゲはエロサイトを押していた。

 

「カゲ!?なに見てるの!?」

 

「カゲチヨ・・・三人の前でそれはどうかと思うぞ・・・」

 

「アーシは気にしないけど・・・」

 

「ド変態ですね。」

 

「ちげーって!間違えてクリックしただけだから!堂々と見るほどヤバいやつじゃないから!!」

 

こんなハプニングがありながらなんとか薬は買えた。

 

「ったく・・・とんでもない目にあったぜ・・・」

 

「薬は依頼主に送ったからあとは連絡を待つだけだな。」

 

「けど本当に薬を飲んだだけで身長伸びるのかなぁ・・・」

 

私は嫌な想像をしてしまう。

 

「まぁ、ダークウェブには都市伝説もたくさんありますしね。」

 

フィーアちゃんも怪しんでいる。

 

「まぁ俺たちにできることはもうないからなぁ、実際に身長が伸びるかは依頼に関係ないし。」

 

カゲはそういうけど・・・

 

「あんな高い値段で買わされるなんてアーシだったら信じないな~」

 

「うむ、効果があるといいんだが・・・」

 

sideカンナ

 

数日たったころあの依頼人が来たんだけど・・・

 

「皆さん本当にありがとうございます!」

 

依頼人は驚きの成長を遂げていた。

急に成長したから声質まで変わっていた。

 

「ええと・・随分とお変わりになられましたね・・・」

 

ヒサメちゃんもかなり戸惑っている。

 

「あの薬を飲んでから凄い勢いで身長が伸びた上に筋肉まで付きました!」

 

「増強剤でも入ってたんでしょうか?」

 

フィーアちゃんの気持ちもわかる。そこまでの豹変っぷりだった。

 

「これからは自分に自信をもって生きていけそうです。」

 

けどほんとにダークウェブってすごいよね!

 

「他にもいろいろ便利なアイテム買えそうだな!」

 

カゲチヨがいったけど

 

「あそこで買い物するのはもうだめだからね!」

 

ヒサメちゃんに禁止されてしまった。

 

sideカゲチヨ

 

学校でキモ5とダークウェブについて話したのだが

 

「そんな摩訶不思議な薬があるとはな・・・」

 

「ワシもその薬欲しいわい!」

 

「僕はそんなに身長欲しいとは思わないけど他にも便利そうな薬売ってそうだよねー」

 

「イケメンになる薬とかメチャクチャほしいな!」

 

「俺たちダークウェブに入ったことないから買ってきてくれよ!」

 

4人とも興味深々だったしかし・・・

 

「ヒサにもうダークウェブは使うなって釘刺されてるんだよ。」

 

「そこをなんとか!俺たち友達だろ!」

 

アサヲが頼む、

 

「あいつ怒ると怖いしなー」

 

おれが渋っているとルイが

 

「まぁ渋るのも仕方ないよねだってカゲチヨにはその薬必要ないし。」

 

と言ってきた。そういうことだ?

 

「なんたってカゲチヨはイケメンじゃからな!」

 

「うむ・・・前々からカゲチヨ殿のイケメン具合には敵わないとおもっていたからな。」

 

「しょうがねぇか・・・」

 

「そこまで言われちゃしょうがねぇな!俺が買ってきてやるぜ!」

 

と大見得きったのだが

 

「やっぱ高いな・・・仕方ないかわりのもので・・・」

 

sideフィーア

カレコレ屋に荷物が届いたのですがカゲチヨの様子が何やらへんです。

 

「なんでそんな挙動不審なんですか?」

 

 

 

 

 

「なんでもねぇよ!」

 

慌てて帰ろうとするカゲチヨを転ばしダンボールの中身をみると

大量のエロ本だった。

 

「カーゲー?」

 

「これは庇えないな。」

 

「そんなー!?」

 

こうしてカゲチヨはヒサメちゃんにお仕置きされたのでした。

 

 

 

 

 

 



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盲目の美女の恋

ボティスの呼び方、

フィーアの場合フィー子にします。


sideカゲチヨ

今日はシディがお客を連れてきた。

 

「無理やり連れてきて何なんですか?」

 

「すまない、服装とかあまりにも普通じゃなかったのでな。困っているのかと思って。」

 

「だとしてもこんな怪しいカレコレ屋?なんてとここないですよね?私が盲目だからってバカにしてるんですか?」

 

「うむ、すまん・・・」

 

「シディが女子に言い負かされてる・・・」

 

俺は驚きを隠せなかった。だいたいアイツに近づく女子は目をハートにしているのに・・・

 

「とにかく凄いボロボロですけど大丈夫ですか?」

 

「アーシの服貸しましょうか?」

 

俺とカンナがきくと

 

「いえ、私は大丈夫ですので・・・」

 

感じよく答えてくれた。

 

「大丈夫じゃないだろ、ところどころ傷がある。シャワーを浴びた方がいい。」

 

「わかりましたから・・・」

 

そういってシャワーを浴びたのだが・・・

 

「やっぱり!凄い美人!」

 

「あ、あぁ・・・」

 

「よく似合ってますね。」

 

「まさかここまでとはね・・・」

 

俺たち四人とも女性の美人っぷりに驚いていた。

 

「カゲチヨさん大丈夫ですか?」

 

俺がきょっどてるのを心配してくれてる!ますます美人!

 

「こいつがこうなるってことはあなたがすごい美人ってことです。」

 

「そんな・・・ありがとうございます。でも私には見えませんから。」

 

デリカシーがないのは承知で質問する。

 

「やっぱりその目見えてないんですね。」

 

「えぇ、これは生まれつきで。」

 

「困ってないということは、依頼はしないのか?」

 

「別に依頼をしないとは言ってないです!」

 

「ちょっと、シディさんは心配してここに・・・」

 

「大丈夫だフィーア。」

 

やっぱシディに比べて俺に優しい・・・もしかして俺のイケボに惚れて・・・!

 

「いや、ないから。」

 

「それだけはないね。」

 

カンナ、ヒサなんでわかったんだよ!二重の意味で!

そして依頼人は依頼を話した。

 

「私を匿って欲しいんです!」

 

当然訳を聞きたいので

 

「どうしてですか?」

 

フィーアが質問する。

 

「それは・・・」

 

「言いたくないっすか。」

 

「はい・・・」

 

一旦みんなと相談する。

 

「どうだ?」

 

「素性も目的もわからないのに大丈夫か?何に巻き込まれるかもわからないぜ?」

 

おれは率直な意見をいう。

 

「大丈夫だ何に巻き込まれても四人は俺が守るからな。」

 

「か、かっけぇ・・・」

 

あまりのイケメンオーラとセリフにあてられてしまう。

 

「別にかっこいいとか思ってないんだからね!」

 

取り合えず意地を張るが

 

「陰キャのツンデレほど気持ち悪いものはないですね。」

 

フィーアに罵倒される。

 

「私はいいと思う。」

 

「アーシも、まだまだコーディネートし甲斐がありそうだし!」

 

「私もいいと思います。」

 

まぁ四人がそういうなら、

 

「あーもうわかったよ。俺もいいよ。」

 

「これからよろしくな!」

 

「・・・フン。」

 

やっぱシディに対してあたりつよいなぁ・・・

こうして依頼人との生活が始まった。

 

sideフィーア

 

依頼人が生活し始めて一週間たったのですが・・・

 

「ずっとそうしていて退屈じゃないのか?」

 

「構わなくて結構です。」

 

未だシディさんと依頼人の距離は縮まっていませんでした。

今日は三人とも留守だしどうしましょう・・・

 

「私に楽しみを得る権利はありませんから。」

 

ホントに素性は何なんでしょうこんな風に言い切るなんて・・・

しかしシディさんは

 

「?そんなことはないだろう人生を楽しむ権利は誰にだってある。」

 

「・・・何も知らないくせに。」

 

依頼人に言われてしまったので、

 

「じゃあ、今日は貴方を知るためにあなたの行きたいところに連れていきます。」

 

私は言った。

 

「そうだな、たまには日にあたることも必要だろ。」

 

「連れってくれるんですか。じゃあ行きたい場所があります。」

 

そうして私たちは出かけることになった。

シディさんはボティスも連れていくようでツボから引っ張り出していました。

ボティスはグチグチ言っていましたが。シディさんは聞く耳もちませんでした。

 

「これの乗ってくれ。」

 

「これは・・・?」

 

「俺の三輪車にサイドカーを付けてみた!」

 

「三輪車!?」

 

まぁ普通驚きますよね・・・・

 

「私は走っていきます。」

 

「ええ!?三輪車と走りで行ける距離じゃないんですけど・・・」

 

心配してくれてますがボティスさんが

 

「シディの三輪車とフィー子の走りはそんじょそこらのスーパーカーより速いぞ。」

 

ボティスさんがいうが風評被害ですね。

 

「俺はちゃんと法定速度は守ってるぞ。」

 

「そうです、ちゃんとマナーは守ってます。」

 

そして私たちは目的地にむけて出発しました。

まぁ依頼人は風の勢いに驚いていましたが・・・

 

そしてついた先は・・・

 

「ここはお墓・・・」

 

そうして依頼人のいうお墓をシディさんが探していたのですが

 

「ホントいい人ですよねシディさん。」

 

依頼人が私とボティスに話しかけてきました。

 

「はい、そうですよ。」

 

「気安く話しかけるな、人間風情が。」

 

それぞれ返すと

 

「フフ、あなたみたいな人の方が話しやすいです。」

 

「どういうことですか?」

 

普通ボティスみたいな人だと怒らせてもおかしくないのに・・・

 

「いい人って信用ならなくないですか?いい人っていうことはその人を演じる何かしらの目的があるってことじゃないですか?特に私のような人間には。」

 

確かに依頼人の意見には一理あります。けどシディさんは・・・・

 

「シディさんはあなたが考えるような目的では動いてません。」

 

私は訴えるとボティスも

 

「そういうことじゃ、シディをそんじょそこいらの人間と一緒にするなよ

アイツは貴様なんぞが測れるレベルのお人よしではない。」

 

「ボティスがシディさんを誉めるなんて珍しいですね。」

 

「何いっとるんじゃ!あいつが気に食わんというのには概ね同意じゃ!」

 

私がボティスの発言を珍しがるとボティスさんは怒る。

そうこうしているとお墓が見つかったので四人で向かったのですが・・・

 

「この人私が殺したんですよ。」

 

依頼人の口から飛び出したのは衝撃の一言だった。

依頼人は昔から気を使われ腫物のように扱われたらしい、

そんなとき病院の医師に告白されデートもしていたようですが

けど暴力を振るわれるせいで、依頼人は暴力と愛の間でおかしくなってしまい、

実感がなくその医師を殺してしまったらしい。

服役はしていたらしいけど異宙人に刑務所を襲われ逃げてきたらしい。

 

「こんな犯罪者を匿わせてしまってごめんなさい・・・私は罪を犯して逃げた人でなしなんです・・・」

 

私たちは何もいえなかった。ただ研究所にいたころは辛かったし特別扱いされることの

つらさもわかったから・・・

 

「シディさんは私にはまぶしすぎます・・・この目がつぶれてしまいそうなほどに」

 

この人はホントはシディさんのやさしさをわかっていた・・・だからあんな態度を・・・

 

私は俯いてしまいましたが、シディさんは依頼人を真摯に見つめていた。

 

sideシディ

俺たちは依頼人を部屋に送り三人に事情を話した。

 

「そんな・・・」

 

「なるほどね・・・」

 

ヒサメもカンナも驚いてるようすだった。

しかしカゲチヨは、

 

「自首してもらおうぜ。」

 

そう言い放った。

 

「だってそうだろ?犯罪者を匿ってたら俺らまで罪に問われる。それにいつまでも隠し切れねーよ。」

 

カゲチヨのいうことは正しい・・・だが

 

「このままじゃあまりにも彼女が・・・報われん。」

 

「そうです、もう少しだけ・・・」

 

フィーアも賛成してくれるが

 

「シディ、フィーア俺たちは神様じゃねぇ。誰でも救えるわけじゃねぇんだ。」

 

カゲチヨに正論をいわれてしまう。

 

「それに一刻も早く自首して罪を軽くするのが彼女にとっての救いだよ。」

 

「確かに・・・今回はカゲの言うことが正しいかも・・・」

 

「アーシもそう思うな。」

 

二人もカゲチヨに賛成する。

 

「もう少しだけ彼女を匿わせてくれ・・・・」

 

「私からもお願いします・・・」

 

sideフィーア

さらに一週間が経過したころ

依頼人が連れってて欲しいところがあると言って海に向かいました。

いつの間にか夜になっていましたがとてもきれいでした。

 

「私海って好きなんだ。ほら、目が見えなくても波の音とか潮の匂いとかするでしょ?

だから私も普通の人間になれた気がするの。まぁ気のせいなんだけど・・・」

 

依頼人はそういうけど・・・

 

「普通の人間だろ。」

 

シディさんはこういうことを素直に言うからいいんですよね。

 

「そうですよ。あなたはちゃんとした人間です。」

 

「その通りだ目が不自由でも普通の人間だ。」

 

すると、

 

「私、自首するよ。」

 

依頼人はそう言いました。

 

「やっぱり罪は償わなきゃ。」

 

「本当にそれでいいのか?」

 

シディさんは悩みを滲ませ質問する。

すると依頼人は膝を付けて泣いて

 

「良くないよ!!本当は!私!この目のこともいじめられてたことも!DVされてたことも受け入れられないよ!なんで私ばっかりって思うよ!でもそう思ってても仕方ないじゃん!」

 

「・・・!!」

 

私たちはカゲチヨさんの言葉を思い出しながら空をみあげました。

満点の星空と満月だけが私たちをみていました。

 

そして翌日彼女は警察に自首した。

そしてその日に全員カレコレ屋に集合しました。

 

「それで話とはなんだ?」

 

シディさんが質問すると、

 

「・・・あの依頼人のことだ。」

 

カゲチヨはすぐに話題に入る。

 

「あの依頼人を自首させたのは俺だ。」

 

やっぱり・・・

 

「な!?お前・・・!!」

 

「どういうことですか!?」

 

当然シディさんと私はは困惑する。

 

「まってシディ!フィーアちゃん!これには理由があるの!!」

 

「なに?」

 

「実はあの家にはもう一人いたの。」

 

カンナちゃんが説明する。どうやらあの医師は障害のある少女に興奮する特殊性癖の

持ち主らしくしかも依頼人と交際しているときに浮気までしていて同じくDVをおこなっていたらしくその浮気相手の口のきけない少女に殺されたらしい。そしてその口のきけない少女は依頼人に罪をかぶせたらしい。

 

「よくわかりましたね・・・そんなこと。」

 

「まぁ、アーシの推理力と二人の調査力ならね!」

 

「それで早く自首した方が逃げた罪が軽くなるからってカゲが自首を勧めたんだ。」

 

「まぁ別に俺はどうでもよかったんだけどな。」

 

「三人ともありがとう。」

 

「俺たちは神様じゃねぇ。不遇な人全員を救うことはできねぇけどそういう人のために

ちょっと頑張ることくらいしてもいいのかもな。」

 

「そうですね。」

 

こうして依頼人の無実が証明され私とシディさん、そして依頼人は改めて海にきていました。

 

三人に感謝しなきゃいけないことなどを話した後依頼人は、

 

「私ね・・・やりたいことができたんだ。私みたいな子が生きやすい世の中を作るの

そのために色々やってみようと思う。」

 

自分の夢をはなしてくれた。

 

「素晴らしいことだと思うぞ。」

 

シディさんも感動していました。

 

「あとねもう一つあるの。」

 

そういって依頼人はシディさんをジッと見つめていた。

もしかして・・・そう思ったとき依頼人が耳元にきて

 

「フィーアちゃんには負けないから。」

 

と言ってきた。

やっぱり・・・・

 

「どうしたのだ?二人とも?」

 

シディさんは聞いてきたが

 

「ヒミツー」

 

「そうです。女の秘密です。」

 

「?」

 

並みのストーカーや女の子より強力なライバルと一緒に

私たちはほほ笑むのでした。

 

 

 

 

 

 



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名探偵カンナとカゲチヨの呪いのペン

sideヒサメ

今日の依頼人は女子学生だったんだけど・・・

 

「私の友達に呪いをかけた犯人を探し出してほしいんです。」

 

「呪い?」

 

現代社会ではありえなさそうだけど、異宙の技術なのかな・・・?

 

依頼人の話では依頼人と合わせて仲良しの五人組がいてある日

呪いのペンをみつけたみたい。

そして依頼人はそのペンを私たちに見せてくれた。

 

「なるほど・・・これが呪いのペンか。」

 

シディが呪いのペンをとってみている。

 

「すごく興味深いな~!」

 

カンナちゃんもすごい興奮してる・・・

オカルト大好きだもんね。

 

「なにをすれば呪いがかかるんだ。」

 

カゲが方法をきく

ペンと一緒にあったという説明書によると

まず呪いたい人の名前を紙に横書きにして名前を書いたしたに

相手の名前の一番左の一文字を呪に変えて書く

さらにそのまた下に左から二文字目も変えたものを書く

これを繰り返していって相手の名前をすべて呪にしていくことが一つ目みたい。

すると

 

「なるほど、で、次は。」

 

「そうだよ!早く教えて!」

 

なんとシディとカンナちゃんが一枚紙を用意してカゲの名前で実践していた。

 

「おい!おまえたち何俺の名前でやっとんじゃ!」

 

「一応試しといたほうが良いかと。」

 

「うん、効果はちゃんと検証しなきゃ!」

 

「いいんだよ!シディはともかくほんとサイコだな!」

 

「二人ともやめておきましょう。」

 

そしてその髪を赤か黒のインクで塗りつぶしたら終わりと書いてあった。

 

「で、友達が呪われたって?」

 

呪いの方法が分かったところで私は事件の詳細をきく。

 

「最初私たちは怖くなってペンを五人だけが知る場所に隠したんです。

けど友達の一人が倒れて私がこれを見つけて・・・」

 

そういって依頼人は名前が呪に変えられた髪をみせた。

 

「呪いの手順通りですが完成していませんね。」

 

フィーアちゃんは冷静に分析する。

 

「これを見つけた日にイーコは倒れたんです。」

 

「ということはまだ匂いが残ってるかもね!シディ大丈夫そう?」

 

「ああ、まだ匂いは残ってるぞ。」

 

「どういうことですか?」

 

「シディさんは鼻が利くんですこれで書いた本人に直接聞いてみます。」

 

「まぁあの四人のうちの誰かわからないから一人一人当たるか。」

 

カゲの発言を合図に私たちは容疑者四人のもとに向かった。

 

sideフィーア

まず最初にあたったのはディーミさん、異宙人で被害者のイーコとは一番の仲良しだったみたいです。

 

「何でこんなことに・・・」

 

ディーミさんは涙を流しながらそう言った。ホントに仲良しそうですね・・・

シディさんの鼻にも反応していませんが話を聞きます。

 

「イーコさんの呪いの件で思い当たることはある?」

 

ヒサメちゃんにがきくと

 

「無いですよ・・・私たちの中の誰かが犯人なんて・・・あっ、そういえばペンの説明書に呪いをかけた人の手で紙を破れば呪いは解けるって。」

 

「「・・・」」

 

カンナちゃんとカゲチヨは何か考えてるようだった。

 

「説明書にはそんなこと書いて無かったよね・・・?」

 

「あぁ・・・ってことは誰かが切り取ったてことになるな・・・」

 

「でも本当ならなおさら犯人を見つけないと!」

 

ヒサメちゃんの言う通り呪いの効果が死を招くかどうかもわからないし

早くしなければいけません。

 

次に訪ねたのはシイカさん被害者のイーコさんと同じバドミントン部で彼女が倒れてから

試合に出れるようになったみたいです。動機的には候補ですけど・・・

シディさんの鼻にも反応してないんですよね・・・

 

「はぁ!?私のこと疑ってるの?」

 

「そういうわけじゃないんですけど・・・」

 

「まぁ全員に聞きたいと思いまして・・・」

 

ヒサメちゃんとカンナちゃんが苛立つ依頼人をなだめます。

 

最後はビイナさん、被害者のイーコさんの恋人のことを好きだった子です・・・

そしてついにシディさんはうなずた。

 

「な、なんなんですか?あなたたち?」

 

「これ見覚えあるよね?」

 

ヒサメさんがきくと

 

「い、いや・・・それは・・・」

 

じどろもどろだったが犯人で間違いなさそうだ。

 

「そんな・・・!?ビイナがやったの・・・?」

 

依頼人も驚いた様子でやってきた。

どうやら自分が好きだって言った人とイーコさんが付き合ったからという理由らしいです。

 

「なんで呪いを最後まで完成させなかった?」

 

カゲチヨがきくと

 

「途中で怖くなっちゃって・・・」

 

そしてビイナさんに紙を破らせたそして

 

 

「ビイナ・・・ひどいよ・・・!!」

 

「ごめん・・・エチカ・・・」

 

「これで呪いが解けなかったら私・・・私・・・許さないんだから!!」

 

依頼人の一喝で事件は収束したかに見えましたが・・・

 

「ねぇみんな、協力してほしいんだけど・・・」

 

「俺からも頼む・・・」

 

カゲチヨとカンナちゃんが本当の真実にたどり着いたみたいです。

 

sideヒサメ

 

「本当にありがとうございました!あとは回復を待つだけです!」

 

依頼人は笑顔だけど帰り道カゲとカンナちゃんが語ったことが真実なら・・・

そんなことを考えていたときカゲは言う

 

「回復なんてしねぇんだろ?」

 

そうカゲは笑顔でいう。

 

「えっ?」

 

「まだ呪いは解けてないしね。」

 

カンナちゃんも続く。

 

「そもそも途中までの呪いに効果はない。」

 

「でも、イーコはビイナの呪いのせいで!!」

 

「あれ~?アーシたちも同じ方法でカゲチヨ呪ったけど効果なかったよね?」

 

「あ」

 

そうシディとカンナちゃんはビイナと同じ方法でカゲにかけていたが効果はなかった。

ペンで塗りつぶさないと途中の作業だけでは効果がない。

 

「つまり考えられる可能性は二つ一つはイーコが倒れた原因が呪い以外の可能性。」

 

「もう一つは別の誰かが呪った可能性。」

 

カゲとカンナちゃんが推理を語る。

 

「それが私だとでもいうの!?」

 

「そういうわけじゃないですよ。でもこれをシディさんに嗅がせれば一発です。」

 

カンナちゃんがなだめつついう

 

「シディ」

 

そういってカゲは赤い紙をシディに渡した。

 

「うむ」

 

「そんな呪いの紙は・・・!」

 

依頼人はポケットをまさぐってしまった。

 

「!?」

 

そして墓穴を掘ったことに気づいた。

 

「これはただのインクで塗りつぶした紙だ。」

 

「拾ったもので効果があやふやだからまだ持ってるとおもったよ。」

 

「かまをかけたの!?」

 

「この紙をみてその反応をするってことは心当たりがあるってことだよね?」

 

「なかなかの名演技でしたけどざんねんでしたね。」

 

私とフィーアちゃんも追い詰める。

 

「動機は何か知らねーけどアンタはビイナが書いた出来損ないの紙を見つけたのでビイナに擦り付ける計画を思い付いた。」

 

「そして仕立て上げるためにアーシたちを利用してうまくいったてところかな。

そして必要のない呪いの解除部分を切り取ってアーシたちに見せたんでしょ。」

 

「解除方法はディーミの口から初めて聞いたしな。」

 

「どうしてこんなことを・・・?」

 

シディがきくと

 

「イーコの恋人は私の幼馴染だったの!!私のほうが昔から知ってて昔から好きだったんだもん!それをイーコが盗んだから・・・!!」

 

「そんな身勝手な・・・!」

 

私はくだらない理由に怒ろうとしたけど

 

「ま、動機はどうでもいいや。」

 

「そうですね。あなたが紙を破けば全て解決なので。」

 

「は、はい・・・」

 

こうしてカゲとフィーアちゃんの脅しで呪いは解除され数日後

イーコちゃんは元気になったようだった。

 

「ホントに良かった~」

 

「それはよかったな!」

 

「また華麗に解決しちゃった!」

 

シディとカンナちゃんと喜んでいたけど・・・

 

「誰がこのペンをばらまいたんだろうな・・・」

 

「また続かないといいですけど・・・」

 

カゲとフィーアちゃんがそういうとおり

まだこんなことが起きないことを願うのでした。

 

 

 

 

 

 

 

 



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スマホを奪った男の末路

今回はちょっと最後ヤルミナ風にします。
ストーカーがひどい目にあいます。


sideストーカー

あぁー可愛いなぁ、ヒサメたん。

あのもっちりとして透き通った肌、端正な顔立ちにガラス玉のような瞳

全てがいい!

あぁーヒサメたんが俺のものになればなぁ・・・

するとヒサメたんが

 

「ダメっ!今週末カレコレ屋の仕事は禁止だから!」

 

「何でだよ?」

 

「今週末何があるかわかってる?」

 

「えーと・・・・」

 

「期末テストだよ!!全然勉強してないでしょ!!」

 

「は、はい・・・」

 

「今週末は家で勉強だから!!」

 

「勉強ならカレコレ屋でも・・・」

 

「そういってシディと遊んで終わったじゃん!メッセージくれれば教えるから!」

 

「あ、じゃあアーシも教えて!」

 

 

カゲチヨめぇ~!優しいヒサメたんに付け込みやがって!

許せない!それにしてもヒサメたんはカンナさんとも仲がいいんだな。

そうしてカゲチヨが去ったとき机にスマホが落ちていた。

僕は当然それを家に持ち帰った。

 

sideカゲチヨ

あれ?スマホがないな・・・?

今日カンナとゲームする予定だったのにやれねーな・・・

仕方ねえ固定電話でカンナに連絡入れるか。

学校に忘れたかな。ま、月曜でいいか。

 

sideストーカー

 

アイツがスマホにパスワード入れてねーじゃん・・・

も、もしかしてカゲチヨのふりしてヒサメたんとやり取りできるんじゃ・・・?

いや、これはあのストーカーからヒサメたんを解放するための正義の行為だ!

 

 

「数学教えて欲しいんだけど。」

 

そういれると

 

「もちろんいいよー!」

 

と返ってきた。流石ヒサメたん!!優しい!!

 

sideヒサメ

やっと勉強する気になった。

 

「じゃあノートの写真を・・・」

 

sideストーカー

 

やったー!!画面の端にヒサメたんのお部屋が写ってる!

可愛いお部屋だなー

こうなったら家でのヒサメたんも見てみたいなぁ・・・・

だから勉強を疲れた風にして顔を見せてくれればやるきでるといえば・・・

 

sideヒサメ

 

な、なんなのカゲ!こんなこと言ってきたことないのに・・・

で、でも今までずっと勉強頑張ってたんだよね・・・

私の写真で元気に出るなら・・・

それに私の顔見たいってなんかうれしいし・・・

 

sideストーカー

やったー!服見せてほしいていったら罵倒されたけどそれもうれしいぃーー!

けど月曜日になったら違う相手とバレちゃう・・・

そしたらこの関係も終わり・・・そんなの絶対嫌だ!

こうなったら・・・そうして僕はヒサメたんをカフェに呼び出し

た。

 

sideヒサメ

 

ホントにめずらしいなぁ~

そうだ!カンナちゃんにもついでに勉強教えちゃおう!

私はカンナちゃんにメッセージを送り家にでた。

そうしてカフェについたんだけど早くついてしまったみたいだ。

英単語を覚えようと単語帳とノートを広げると

 

「あ、あれ?ヒサメ?」

 

呼びかけられて振り向くといたのはクラスメートだった。

 

「ぐ、偶然だな!!」

 

「そーだね。」

 

「勉強?」

 

「うん。」

 

「俺も一緒に勉強していい?俺結構成績いいしさ力になれると思うよ。」

 

カゲ遅いなーそんなに良くないから気まずい・・・

あれ?なんかふらふらする・・・

 

sideストーカー

 

ふふっ・・やっと紅茶に入れた薬が効いてきた・・・

このままホテルに行こうとしたのだが

 

「あれ、ヒサメちゃんどうしたの?」

 

なんとカンナちゃんがやってきたのだ。どうしてここに!

 

「アーシも勉強教えてあげるってヒサメちゃんに言われてきたんだけど・・・」

 

「なんか具合が悪そうだから・・・」

 

「そうなんだ!じゃあ、アーシが家まで送っていくよ!アンタ家知らないでしょ?」

 

ま、まずい!!確かに家を知ってた方が自然に連れていける。

するとカンナちゃんが

 

「それはそうと・・・なんでアンタスマホ二台も持ってるの?」

 

ときいてきたのだ

 

「何を言って・・・」

 

「アーシ熱に敏感なんだけどスマホの形をした熱源が二台あるんだよね~」

 

「!?」

 

僕はとっさにポケットのカゲチヨのスマホを見てしまった。

 

「そこにあるんだ~どれどれ、実はカゲチヨ昨日スマホ無くしたって言ってたんだけど・・・・」

 

 

カンナちゃんはメッセージアプリを起動して昨日のやり取りを見てしまった。

 

「やっぱり昨日の夜のメッセージがついてる。今日もアンタがカゲチヨに成りすまして

カフェに連れてきた痕跡があるよ~」

 

まずい大声で騒いだせいで客が怪しんで通報しようとしている・・・

 

「邪魔をするなぁぁぁ!!」

 

僕はカンナちゃんに殴りかかったが

 

「甘いね、これで暴行未遂もついた。」

 

その瞬間僕の視界は回転し意識を失った。

 

sideカンナ

アーシはストーカーを投げ飛ばした後

カゲチヨに連絡しヒサメちゃんを迎えに来てもらうようにしてスマホで

固定電話でいった。そしてお客さんにはアーシが連絡するからといい

男をつれだした・・・

 

sideヒサメ

 

「う~ん・・・あれここは?」

 

「気が付いたかヒサ。」

 

なんとカゲにおぶられて家に向かっていたの!

 

「あれ、カゲ!?あのクラスメートは?」

 

「落ち着け、実は俺スマホ無くしててヒサがカフェであったクラスメートの奴に盗まれて成りすまされたんだ。」

 

「そうなの!?でも何でここに・・・」

 

「お前カンナにも連絡してただろ。カンナがスマホを取り返してくれてヒサが連れていかれそうなところを助けたんだ。」

 

「おかげでカンナにパスワード登録しろってどやされるしこれからボディガードついでにヒサに付きっ切りで勉強見てもらえって言われるし散々だったぜ・・・」

 

「そうなんだ!じゃあ今夜は徹夜で勉強見てあげる!」

 

「えー!?」

 

カンナちゃん二重の意味でありがとう!

 

sideストーカー

あれ?ここはどこだ?

それになんだか視界が暗い・・・

 

「ねぇ。」

 

この声はカンナちゃん!?

 

「ストーカー規制法では罰金は二百万、暴行未遂の時は三十万になるんだって。」

 

なんの話だ?

 

「カンナ嬢、そいつが例の生きのいい臓器ですかい?」

 

「多少太ってますがいい値が付きますよ。」

 

な、なんだそのおぞましい会話は!

 

「知ってた?腎臓って一個三百万で売れるんだって。これで罰金一発支払いだね。」

 

「ぎゃぁぁぁぁぁ!!」

 

 

 

 

 

 




カンナサイコパス過ぎましたかね・・・?

でも、本家のストーカー嫌いだったのでもっとひどい目に合わせました。


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退治!偽カレコレ屋

ヤルミナコラボのオリジナル版です。
偽のカレコレ屋は三人にします。


noside

ここはとあるオカルトサークル、秘密結社ヤルミナティーという場所だ。

ここが普通のオカルトサークルと違うのは三人のメンバーのうち二人は動物ということだ。

 

「ギャパパ!暇だな!おいっ!」

 

メンバーの一人で戦闘員の豚のタブーがいう。

 

「そうっすねー」

 

そしてメンバーの一人でカエルパーカーをきた青年ハックも同意する。

 

「じゃあ今日も都市伝説を調べて・・・」

 

「・・・二人とも」

 

ハックが情報収集しようとしたときこのサークルのリーダー、グランドマスターであるキリンが口を開いた。

 

「どうしたんすかキリンさん?珍しく神妙な顔をして。」

 

「なぁハック俺たちひょっとしたらまだ世界征服に一歩も近づいてないんじゃないか?」

 

そうこのサークルの特別なところは目的が世界征服だということなのだがやっているのは

闇情報収集という名のオカルト探求である。

 

(言ってるのはキリンだけで他二人は飛躍発言だといっているが・・・)

 

「でしょうね。」

 

「それじゃダメだろ!俺は世界征服がしたいんだよぉ!!誰か俺の願いを叶えてくれぇ!!」

 

「なんで人任せなんすか・・・」

 

このキリンスケベで他人任せが多いため童貞なのだ・・・

 

「ハック!!なんかないのか!?」

 

「じゃあそういえば最近巷で噂のカレコレ屋っていうのがあるらしいっすよ。」

 

早速情報屋のハックが気になる情報を言う。

 

「カレコレ屋?」

 

「依頼をすれば解決してくれる何でも屋みたいなところらしいっす。メンバーは五人らしいっす。」

 

「ギャパパ!!なんだそいつらぶった切れるのか!?」

 

早速戦闘員のタブーが興味を示す。

 

「何でもかんでも切ろうとしないでほしいっす。それに多分無理っすよカレコレ屋の五人は人間ではないらしいっす。」

 

「人間じゃないだとぉ!?」

 

後輩の発言に驚くキリン

 

「まぁ俺たちも人間じゃねぇけどな!」

 

こうしてハックがメンバーを紹介する。

 

「まずは吸血鬼とゾンビのハーフのカゲチヨ不死身の体とクズな性格が特徴っす。」

 

「不死身!?それなら何回でもぶった切れんじゃねーか!!」

 

さっそく解体が趣味のタブーが興奮する。まぁ動物も解体して鞄や財布を作っているが彼は解体の瞬間を楽しんでるので何度もできるのは魅力的だろう。

 

「次は女子で雷のドラゴンと雪女のDNAをもつヒサメっす。噂では大食漢なのに美人らしいっす。」

 

「美人!?それは是非お会いしてみたいなぁ~!」

 

早速スケベなキリンが反応する。

 

「次も女子でリヴァイアサンと火車のDNAをもつカンナっす。こちらも美人っすけどオカルトマニアでサイコパスらしいっすよ。危なそうなひとっすよね・・・」

 

((お前が言うか・・・・?))

 

先輩二人とも後輩の発言に心のなかで突っ込みを入れる。ハックも一番まともそうに見えるがオカルトマニアで、二人を剝製にしたり、パソコンを壊したらダンボ君で処刑する生粋のサイコパスなのだ・・・

 

「次も女子でヴァルキリーと幻獣の麒麟のDNAをもつフィーアっす。噂ではクールビューティで格闘もできるみたいっすよ。」

 

「なかなか魅力的だなぐふふ・・・」

 

「気持ちわりぃぜ・・・」

 

「最後は狼男とホルスのDNAをもつシディっすイケメンで女性人気が凄いらしいっす。」

 

「「・・・・・・・」」

 

「あ、イケメンには興味ないんすね。」

 

そんなんだから童貞なのだ。

 

「とにかく人間離れしたこいつらに世界征服してもらおうじゃないか!!」

 

「どこまで人任せなんすか。」

 

「ギャパパ!!人間じゃない奴らを解体だぜー!」

 

「じゃあ早速カレコレ屋に会いにいくいくぅ~!!」

 

こうして三人はカレコレ屋に向かうのだった。

 

sideキリン

 

こうして俺たちはカレコレ屋にやってきたんだが・・・

 

「ようこそだぜ!!カレコレ屋だぜ!!」

 

ここがカレコレ屋かー

 

「今日は三人だけなのか?」

 

「あ、あぁ!他の二人は出かけてるんだ!」

 

「ギャパパ・・・思ってたより普通の場所だな。」

 

確かにもうちょっと秘密基地みたいになってると思ってたな。

するとハックが

 

「こ、この人たちホントにカレコレ屋なんすかね?」

 

ハックが疑い始める。

 

「なんでだ?」

 

「いや、なんかおかしくないっすか?」

 

そうか?何でも屋やってるんだしこんな感じだろ~

 

「俺はカゲチヨ!鼻くそ食べよ!おれはクズだからな!」

 

「ほらクズって言ってるぞ?カゲチヨはクズなんだろ?」

 

「うーん・・・」

 

「私はヒサメですドラゴン、食いしん坊ですドラゴン。」

 

「あの女語尾にドラゴンってつけてたぜ!!ヒサメはドラゴンのDNAをもってんだよな!?」

 

「そーいうことなんすか・・・?」

 

ハックはまだ疑ってる。

 

「フ、このイケメンフェイスが目に入らぬか?俺はシディだ。」

 

それにシディが思ってたほどイケメンじゃなくて好印象だしな!

 

「やっぱ情報と違う気がするんすけど・・・」

 

とにかくさっそく依頼を・・・

 

「ぎゃぱ!?」

 

「ぐはっ!!」

 

「な、なんだぁ!?」

 

いきなり二人が後ろからカレコレ屋に殴られていた!

 

「なんで殴ったんだ!?」

 

「俺たちはカレコレ屋にきた客を海外に売り飛ばすのが仕事だからな!!」

 

じ、人身売買!?カレコレ屋ってのはそんなヤバいやつらだったのか!

 

「あとはお前を気絶させて終わりだ!!」

 

ヤバい逃げろぉぉぉぉ!!

 

そうして俺は路地に逃げてきたのだが

 

「いてっ!」

 

そこを歩いていた赤メッシュにぶつかってしまった。

 

「助けてくれえええ!」

 

「なんだよ?いきなり?」

 

「俺は今カレコレ屋とかいう奴らに追われてるんだよ!!」

 

「カレコレ屋?」

 

「俺を守ってくれぇ!」

 

「・・・ちょっとそいつらのところまで案内してくんねーか?」

 

「は!?冗談じゃない!おれは仲間は捕まってるけどそいつらをおいて逃げたいんだ!」

 

「なんというクズの自白・・・じゃあ俺一人でそいつらのとこいくわ。」

 

は!?それじゃおれが一人になるだろ!?そのことを男にいうと

 

「じゃあついて来いよ。」

 

うぐぐぐぐ・・・!仕方なく俺は来た道を引き返すのだった・・・

 

sideハック

 

何とか意識を取り戻せたっすけど・・・

 

「ギャパパ!俺様のチェーンソーを取り上げるとは卑怯だぞ!カレコレ屋め!」

 

そう、タブーさんは武器を取られ抵抗できずにいた。

 

「ねぇ一匹豚が混じってるけど売れるですか?ドラゴン!」

 

「まぁ、豚は精肉店に売ればいいだろ。」

 

「な、なんか物騒なこと言ってるぞ!!」

 

おそらく臓器を取り出して売るんすね・・・

そのことをいうと

 

「俺様、豚ホルモンになっちまうのか!?」

 

まぁ確かに豚ならそうっすね・・・

キリンさん早く助けにきてくださいっす・・・

その時いきなり停電になったんすけどタブーさんが武器を取り戻すっと言ってバラバラに

なったす・・・

 

sideタブー

俺様はチェーンソーをさがして廊下を走っていると

何かあったので触ってみた。

 

「ん?チェーンソーにしては柔らかい気が・・・」

 

「キャーッ!!」

 

「ギャパパパー!!」

 

なんと次の瞬間俺様は感電していた。

 

「な、何お化け!?」

 

「違うよ。どうやら人みたいね・・・」

 

「な、なんだいまびりびりしたぞ・・・」

 

「ごめんなさいつい・・・って豚さん?」

 

「ほんとだ豚だ。」

 

「豚じゃねーぞ俺様はタブーだ。」

 

どうやら二人いたみたいで青い髪と赤い髪の女子だとわかった。

 

「どうしてここに・・・?」

 

「養豚場から逃げ出したとか・・・・」

 

「ちげーよ!!」

 

「なにやら大きな声がしたと思ったらやっぱり隠れたいたですねドラゴン!」

 

しまった!?少し騒ぎすぎちまった!?

 

「だ、誰・・・?」

 

「随分不細工だね~」

 

「こ、こいつはカレコレ屋のヒサメだ!ヤベー奴だぜ!」

 

「えぇ!?こんなのが!?」

 

「そ、そうなんだ。くくくっ・・・・」

 

「笑わないでよ!?」

 

「その女達・・・高くうれそうですドラゴン!!」

 

やべー!?襲ってきたぞ!!

せめてチェーンソーがあれば・・・

 

「・・・・」

 

そのとき青い髪の方の女が震えていた。

 

「・・・どう見てもおかしいでしょー!!」

 

バリバリバリっ!!

 

なんと女は雷をはなち一瞬でヒサメを倒しちまった。

 

「何者なんだお前たち!?」

 

「何を隠そう私が・・・」

 

するとヒサメが俺様のチェーンソーを持っていやがった!!

さっきはよくもやってくれたなぁ・・・・!!

 

「ばらしてやるぜ!!」

 

「おお!いいわねじゃあアーシもあの人燃やしてあげる!」

 

赤い髪の女も参戦してくれるみたいだ!

 

「ちょっと二人とも!?私倒す方間違えた!?」

 

sideハック

 

「お前らはわれらに売られるんだよ。」

 

逃げてる途中でシディに道を塞がれてしまったっす・・・

 

「ん?よく見ればお前可愛い顔してるなわれはイケメンは男でも愛せるのだ!」

 

や、ヤバいっす・・・俺の貞操が・・・

 

「イケメンに愛されることに感謝せよ!」

 

うわぁぁぁぁぁ!!

こうして俺がシディに襲われそうになった時

 

「フンっ。」

 

「大丈夫ですか!?」

 

白髪と金髪の男女のコンビが俺を助けてくれったす。

 

「ケガはなかったか?」

 

「はいっす・・・」

 

「それはよかった。」

 

「とりあえず安全なところまで送っていきましょう。」

 

sideキリン

 

とりあえず戻ってきたたんだが・・・

 

「のこのこ戻ってくるとは愚か者だぜ!!」

 

「でたー!!カレコレ屋のカゲチヨ!」

 

「はぁ!?あれが!?」

 

やっぱアイツも驚くよな!

 

「そいつが俺の仲間を捕まえたんだぞ!」

 

「その通り俺たちは依頼人を人身売買してるんだクズだからな!」

 

「ガチクズじゃねーか・・・」

 

やべぇ!?襲われるー!!

 

「ここは俺に任せろ!!」

 

おお!頼りになるぜ!

 

「行くぜ!」

 

「邪魔だ!」

 

「ぎゃぁー!!」

 

嘘だろ一発殴られただけで・・・弱すぎる・・・

 

「あとはお前だけだな!」

 

ひぃぃぃ!!

 

「それをいうのは早いんじゃね?」

 

男の奇襲によってカゲチヨは倒れたのだった。

 

「なんで?お前やられたはずじゃ・・・」

 

「おれはダメージはすぐ回復すんだよ。」

 

不死身!?それって聞いた気が・・・

 

「ま、注意を引いてくれたおかげで助かったよ。」

 

何だよ!?急にお礼なんていって!

すると男の携帯がなり俺のにもなった。

 

「お、四人とも無事だったか!?そっちも倒したか、じゃあ帰ろーぜ。」

 

俺の方にも

 

「キリンさん!!大丈夫っすか俺たちは親切な人たちの助けられてタブーさんも無事っす

そっちはどうなったすか!?」

 

「あぁ!こっちもだいじょうぶだ!あのカレコレ屋も倒した!!」

 

こうして部室で会うことにして電話を切った。

男に仲間も無事なことを伝えると

 

「そっか、よかったじゃんじゃ俺もいくは。」

 

そういって立ち去ろうとしていたが助けられてばっかもしゃくだし・・・

 

「な、なんか頼み事あったらきいてやってもいいぞ。」

 

「たのみねぇ・・・じゃあこのDVDみんなで見てくれ。」

 

「エッチなやつか!?」

 

「そんなわけねーだろ!?」

 

なーんだ残念。こうして俺は男を見送ったのだった。

 

noside

こうして全員部室にもどってDVDを再生したのだが・・・

そこに映ったのだがカレコレ屋のチャンネルの宣伝をされてしまった。

 

「あの赤メッシュが本物のカゲチヨだったのか!?」

 

「あの女たちがヒサメとカンナだったのか!?」

 

「あの人たちがシディさんとフィーアさんだったんすね。」

 

「確かに美男美女だったけど・・・」

 

「どういうことだ?お前らもこの動画カレコレ屋の奴らに助けられたのか?」

 

「つまり俺たちを捕まえたのは偽物のカレコレ屋で本物は偽物を倒すために来ていた。

その過程で助けてくれたってことじゃないっすか?」

 

「・・・・」

 

キリンは静かに震えていた。

ハックが不思議に思い

 

「どうしたんすか?キリンさん?」

 

質問すると、

 

「あの陰キャ赤メッシュ!俺たちをだましやがってー!!しかも好き勝手やりやがってー!」

 

理不尽な怒りを爆発させた。

 

「やられっぱなしじゃ終われない!今度は本物のカレコレ屋に押しかけていくいくぅ~!!」

 

・・・秘密結社ヤルミナティーがカレコレ屋に騒動をもたらすのもそう遠くなさそうだ。

 

 

 

 



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火車と二人の絆

今回のは死刑囚の死後のオリジナル版です。
ボティスのカンナに対する呼び方はカン子にします。
ヒサメ視点がほとんどになります。


sideヒサメ

今日の依頼人はおばあさんだった。

 

「私の息子は罪のない人を殺しました。それも五人も。」

 

「そりゃ大悪党じゃのっ!!」

 

「ちょっと!ボティスさん!!」

 

今は四人とも用事で外出しているのでボティスさんは不謹慎なことを言いまくる。

 

「いいんです。そういう風あたりは慣れてますから・・・」

 

「どういう意味ですか。」

 

依頼人の話では息子の罪が世間に知れ渡ってからどこへいっても迫害を受けてきたらしい

それでも依頼人は受け止めていたみたい。

それをきいてまたボティスさんは石を投げてる側も加害者になってると爆笑する。

 

「嫌がらせを止めるためにカレコレ屋に?」

 

「もういいんです。そのことは・・・息子に刑が執行されて、私遺体を引き取ろうと思うんです。」

 

「そんな息子の遺体を引き取る!?意味が分からんのう?」

 

ボティスさんが驚くけど依頼人は

 

「私にとってはたった一人の息子なんです・・・可愛く私に笑いかけてくれた・・・

あの子が・・・まだいるんです。」

 

「・・・」

 

何も言えなかった・・・大切な人を失ってそれでもその痕跡を手元におきたい気持ちが

分かったから・・・

そして依頼人は依頼を話した。

 

「火車という異宙の生物をご存じですか?」

 

「・・・っ!!」

 

知ってるも何も一人の親友にはその生物のDNAがある。

 

「火車は悪行を積んだ人の亡骸を奪う異宙の生物です。非常に強力な能力を持っており

狙われた遺体はほぼ持ち去らわれます。」

 

「やはり人間は非力じゃのう。」

 

「それ以上にだれも止めないですしね・・・」

 

「誰も止めない?」

 

「悪行を積んだ人間の遺体なんて身を挺して守ろうとはしないですから・・・」

 

「処理をする手間が省けるのが本音か。」

 

「でも・・・遺体の処理くらいわが子にしてあげたいってそれも許されないんですかね。」

 

この言葉をきいて私の決心はついた。

 

「依頼内容は火車からご遺体を護衛することですね。」

 

こうして私は依頼を受けた。

 

そうして遺体を運ぶ車の後ろのもう一台の車にのっていたんだけど・・・

 

「珍しいですね。ボティスさんが私だけの依頼についてくるなんて。」

 

「今回は面白そうじゃし、カン子のDNAのオリジナルの異宙人も見てみたいからのぅ!」

 

私は死刑のその後を知らなかったから調べてみたけど献体を希望する死刑囚も多いらしい

ドナーもあるらしいが日本ではまだ浸透していないらしい。

そんなことを考えていると周りが炎の赤に染まった。

 

「ケヒっ!」

 

そんな声を上げて火車は遺体のある車に襲い掛かった。

 

「う、うわああああ!!」

 

「早く車から出ろ!遺体は放っておけ!」

 

周りの人が避難したのを確認すると

 

「それは渡せないの・・・帰って。」

 

火車に言うが

 

「カタカタカタ!!」

 

火車は怒った様子で火を出して攻撃する。

 

「くっ!」

 

私はとっさに電撃で相殺して出したすきに氷と持っていた砂鉄の操作でワイヤーを作り

拘束したけど・・・・

 

「カタカタ!!」

 

火車は圧倒的火力で氷を溶かしワイヤーを強引に引きちぎり私に炎を纏った拳をぶつけようとする。

私はとっさに氷でガードする。一発で砕かれるがそのすきに距離を取る。

まずいな・・・最大出力の電撃を当てればいけるけどあの火車結構素早そうだし

このままじゃジリ貧になっちゃう・・・

そう考えていると

 

「もういいです!!このままじゃあなたがやられてしまいます!もともと弔う資格もない息子ですから!」

 

依頼人は言うけど・・・

 

「息子さんじゃないですか・・・!最後くらい会いたいじゃないですか・・・それにこんなんで諦めたら親友に笑われちゃいますよ。」

 

「・・!!」

 

私が答えて立ち向かおうとすると

 

「そんなことないよヒサメちゃん一人でよく頑張ったね。」

 

バシャアアア

 

そんな声とともに

大量の水が火車を襲った。

 

「カタカタ・・・・」

 

火の勢いが弱まり火車が弱体化する。

 

「カンナちゃん!?どうしてここに!?」

 

「用事すませてカレコレ屋に来たらヒサメちゃんいなかったから依頼手伝おうと思って

スマホのGPS見ながら来たらまさかこんなことになってるなんてね・・・」

 

「カンナちゃん火車からあの遺体を守りたいの・・・協力してくれる?」

 

「もちろん!」

 

そして私たちは火車に攻撃を仕掛けた。

まずはカンナちゃんの水の檻で拘束!

 

「ガバガバ・・・・」

 

水に包まれて火車はもがく、そのすきに最大出力の雷撃をためる!

 

「これでもくらえー!」

 

そして空から特大の雷を落とした。

 

ピッシャーン!!バリバリバリ!!

 

水は電気を通すので水の檻の中の火車も感電する。

 

そして拘束をとくと

 

「カタカタ・・・」

 

立ってはいたが炎の勢いも弱まったそして

 

「・・・・」

 

火車はそのまま去っていった。

 

「やったー!カンナちゃん!」

 

「そうだね!やっぱアーシたち二人のコンビネーション最強だね!」

 

二人で喜んでいると

 

「ありがとうございます。私はあきらめかけてしまったけどヒサメさんの言葉でまた気力がわきました。カンナさんも息子のために協力してくれてありがとうございます。」

 

「いいえ、息子さんに会えるといいですね!」

 

「ちゃんと弔ってくださいね。」

 

「なんだかつまらん依頼になったのぉ・・・」

 

ボティスさんは愚痴ったが依頼は無事完了したのだった。

 

そして帰り道

 

「カンナちゃん、今日は助けにきてくれてありがとう。私ひとりじゃ厳しかったかも。」

 

「お礼なんていいんだよ!アーシたち親友なんだからさ!」

 

「うん!」

 

カンナちゃんとの絆をさらに固くできた依頼だったのであった。

 

 

 



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妥協の結婚

sideカゲチヨ

今日の依頼人は異宙人の方だった。

 

「実は私旦那のことを好きじゃないんですよ。」

 

?つまりどういうことだ?

 

「前は好きだったんですか?」

 

ヒサがきくと

 

「申し訳ないのですが最初から・・・」

 

と言ってきた。

 

「好きじゃないのに結婚したのか?」

 

「何か結婚しなきゃいけない理由があったんですか?」

 

フィーアとシディが聞くと

 

「はい、大層な理由ではないんですが年齢的にも金銭的のもそろそろかなって専業主婦にも

なりたかったですし・・・・」

 

まぁ確かに働きたくない気持ちはわかる!

 

「僕も将来の夢はヒモなんですよ!!」

 

「ヒモと専業主婦を一緒にすんな。」

 

「そうそう、専業主婦も旦那さんがいない間にやっておかなくちゃいけないことがあるんだから!」

 

 

ヒサとカンナに突っ込まれてしまう・・・

 

sideフィーア

 

「結婚すれば好きになるかなと思ったんですがそうはならなくて・・・」

 

夫の良いところを見つけられなかったんですかね・・・?

 

「夫のことが嫌いなのか?」

 

シディさんがきくと

 

「好きではないですね。」

 

はっきりいいますね。

 

「向こうは?」

 

ヒサメちゃんが聞くと

 

「その・・・すごく愛してくれています・・・」

 

「なるほどその愛が重くてますます悩みが増してるって言ったところですね。」

 

「はい・・・」

 

カンナちゃんが推測すると依頼人はうなずく。

 

「アクセラレータっすね!」

 

「一方通行のことアクセラレータって言うな!」

 

ヒサメちゃんに突っ込まれる。まったくその中二病いつ治るんですか・・・しかも古いし・・・

 

sideカンナ

 

「なんでこのタイミングで来たんだ?」

 

確かに不満ならすぐにでもここや誰かに相談してもよかったはずだよね?

 

「子作りを・・・生理的に彼との子供を作りたくなくて・・・」

 

そんな身勝手な・・・

 

「結婚てのは契約みたいなものですよ?妻はあなたのように愛情じゃなくても金銭的にひかれて結婚でもいいけど向こうはあなたに癒しを求めてるんですよ?子供もその愛や癒しの証なんですから。」

 

アーシがいうと

 

「・・・・」

 

皆が沈黙した。

 

「どうしたの?」

 

「いえ・・・・」

 

「カンナちゃんは割り切ってるな~と思って。」

 

「冷静すぎますね・・・」

 

「確かに自然では強さをもとめて結ばれる生物もいるしな。」

 

「怖ーよカンナ・・・」

 

依頼人もシディ以外のみんなも苦笑いや怯えていた。

 

なんでだろ?

 

「とにかく作っちゃだめですよ!子供も可哀そうです。」

 

ヒサメちゃんは反対する。

 

「でも旦那と親に迫られていまして・・・」

 

「あなたは望んでいないのか。コウノトリさんに待っててもらうようにお願いしなきゃだな!」

 

「シディはちょっと黙ってて。」

 

ヒサメちゃんに言われてしまうが世界がシディみたいにメルヘンだったらこういう依頼はなくなりそうなんだけど・・・

 

sideヒサメ

依頼人はその解決策を言ってきた。

 

「種バンク・・・考えてるんですよね。」

 

「種バンク?」

 

私が何なのか疑問に思っているとカゲが

 

「ドナーから採取した精子を格納保存する施設だ。希望者に提供される。」

 

説明してくれた。なにそれ!

 

「そんなのダメですよ!」

 

わたしが反対すると

 

「こっちは親とか夫とかのプレッシャーがあるんですよ!?」

 

と反論してくる。ホント自己中なんだから・・・

カゲも

 

「DNA鑑定ですぐばれますよ。リスクが大きすぎる。」

 

そして依頼人は

 

「どーしても本当の愛を求めてしまうんですよ!」

 

と今更なことをいう。

 

「結婚を決めたのは自分じゃないですか。」

 

「それはそうですけど・・・今の生活は捨てがたいっていうか。」

 

「そんな優柔不断だから子作りで悩んでるんですよね・・・・!」

 

「あのねっ!さっきから・・・!」

 

私もフィーアちゃんもキレそうなったんだけど・・・

 

するとカゲが私にシディがフィーアちゃんを落ち着かせ

 

「そういう人は多いと思いますよ。不倫してる人の割合は男性が三割、女性が二割

多くの人が結婚相手以外に恋人を求めてるんです。」

 

カゲが依頼人に同調する言葉をいって会話を続ける。

 

「確かに多いな足して五割つまり半分の人が不倫してるのか。」

 

「シディ後でちゃんと教えてあげるからね・・・」

 

「算数って難しいよなー」

 

シディの的外れな計算にカゲとカンナちゃんが反応する。

 

「それに生物学的にはいずれ恋は終わりますから。」

 

「どういう意味?」

 

私がきくと

 

「異性への脳内のドーパミン効果は三年で切れるといわれてるんだ。」

 

かなり短いな・・・そう思ったらシディが

 

「理由は子孫繁栄か、出会って子供を授かって、子供が歩けるようになるくらいまでは

一緒に育てろという意味だな。」

 

「不倫も考えてみれば別の遺伝子を取り入れたい当然の欲求ですしね。」

 

「結婚っていう制度ができたから薄れたけど確かにその通りだね・・・」

 

「い、いきなり二人とも鋭い・・・」

 

私とカンナちゃんは驚いた。

 

シディとフィーアちゃんってこういう時もっともなこと言うんだよね・・・

 

「普通に考えれば予想つくぞ?」

 

「シディさんと一緒にいれば自然の仕組みによく立ち会ってましたから。」

 

ゴブリンの教育、恐るべし!

 

「じゃあ、どうすればいいのよ!」

 

依頼人がいうと

 

「提案があります。ものを用意するんで少しまっていてください。」

 

そしてカゲが用意したのは一つの瓶に入った液体だった。

 

「これは?」

 

「惚れ薬です。飲んで最初にみた人を好きになります。」

 

「そんなのあるんだ!?」

 

私もカンナちゃんも驚いた。

 

「ああ、異宙の住人にマンドラゴラってのがいる引き抜くと叫び声をあげる。」

 

 

「マンドラゴラから惚れ薬は作れないぞ。」

 

シディがいうけど・・・

 

「イチゴミルクで育てたマンドラゴラからは作れる。」

 

「イチゴミルクで!?」

 

「異宙の神秘ですね・・・」

 

私もフィーアちゃんも唖然とした。

 

「差し上げます。」

 

「これで夫を好きになれってことですか?」

 

「無理にとはいいません。ただ、これで旦那さんを好きになれます。」

 

「ありがとうございます。」

 

「あ、これ惚れ薬だと自覚してのまないと意味ないんで他の人にのませるようなことはしないでくださいね。」

 

「はい。」

 

こうして依頼人は帰っていった。

 

「それにしてもイチゴミルクで惚れ薬を生成できるなんて面白いね!」

 

「確かに異宙は広いですね。」

 

フィーアちゃんといってると

 

「あ?あれ嘘だから。」

 

カゲが衝撃的なことをいう。

 

「え!?」

 

「あれただの興奮剤だからしかも弱めの。」

 

「えー!?本物だったら作って皆にのませようと思ったのに~。」

 

「何するきだったんだお前・・・シディは気づいてたぞ。」

 

「イチゴミルクで惚れ薬は無理だろ?大丈夫か二人とも?」

 

「本当にできると思ってました・・・」

 

「ウグっ・・・」

 

まさかシディに常識を心配されるなんて・・・

 

「ってか、偽物ってことはどうなんの!?あの人。」

 

「確かに惚れ薬じゃないってことは・・・」

 

「思い込みで夫のことを好きになれっかもしんねぇ。所詮恋愛なんて思い込みなんだしさ。」

 

「あ~カゲチヨアーシの真似してる!まぁ興奮剤だしかかりやすくはなるかもね。」

 

「ちげーよ!?旦那さんは彼女を愛してるみたいだしその愛はきっとどこかでは伝わってんじゃねぇの?」

 

するとシディも

 

「うむ、恋は三年しか続かずとも長く一緒にいれば情がわく情はいずれ愛情になる」

 

「フフっ」

 

「「どうした?」」

 

「何でも~」

 

「?」

 

「ウチは男子の方がロマンチストなんだね~」

 

「いいんじゃないですか。」

 

「そうだね!」

 

二人に聞こえないように私たちは三人で話すのだった。

 

 

 

 



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sideストーリー妖精王の人助け1

side妖精王

 

 今日は羽をたたみ地球の観光をしていた。なぜ森からでているかというと

 

住民に

 

「たまには娘さんのところにいってあげてください!」

 

「森のことは任せてください!」

 

と言われたので娘に会いに行くついでに観光をしていたのだ。

するとなんだかイライラした男がベンチで座っていた。

 

「くそっ・・・なんでだよ・・・」

 

「どうかしたのか?良ければ話を聞くぞ?」

 

僕はなんだかその男が事情を抱えてるみたいだったので声を掛けた。

 

「あ・・?お前は?」

 

僕は羽を広げて男に語り掛けた。

 

「俺は妖精王クリス、もしかしたら悩みの力になれそうだから声を掛けた。話せばイラつきも少しはスッキリするだろう。」

 

 

「まさかアンタが有名な・・・ありがとう。」

 

こうして男は話し始めたどうやら男は三年付き合っていたのに突然別れを告げられたらしい。

 

「もしかして彼女と連絡もできなくなったから理由も聞けないとか?」

 

「ああ・・・もうどうなってんだよ・・・・!」

 

「お前はちゃんと話したいわけだ。」

 

「ああ・・・彼女の居場所アンタわかんのか?」

 

「ああ、さっき植物の記憶を覗いてわかったよ。異宙人が宇宙船用の港に向かってた。

花嫁衣裳着せられてたし、連れてかれるのかもな。」

 

「そんな!?まじかよ・・・アイツ俺には一言も・・・」

 

「王冠被ってたし、どっかの異宙の星の王子ってとこだな。人質や権力で無理やりってところだな。」

 

「・・・場所教えてくれ。俺は行く。」

 

「武装したボディガードもたくさんいるぞ。死にに行くようなものだ。」

 

 

「関係ねぇよ!あいつに俺を頼ってほしかったことを言わなきゃいけねえし、そんな権力で俺たちの関係が終わりとか納得できるか!」

 

「ハハハハハ!やっぱ面白いな恋ってのは!いいよ俺もその奪還に協力するよ。娘たちの土産話になりそうだ。」

 

「ありがとう・・・」

 

「お礼は奪い返してからだ行くぞ。」

 

こうして俺たちは男の彼女のところへ急いだ。

 

side彼女

私はいま両親を人質に取られある異宙人の王子の花嫁になるところだ。

その異宙人は緑色のタコのような見た目でお世辞にもカッコいいとはいえない。

 

「ほ、本当にあなたと結婚すれば両親は返してくれるの・・・きゃ!?」

 

すると異宙人はビンタしてきて。

 

「今、お前は三つの罪を犯した。敬語を使わなかったこと、結婚を幸せと思っていなかったこと、そしてわしに交換条件を持ち出したこと。もし、次ワシの機嫌を損ねたら家族がどうなるかわかっているな?」

 

性格も最悪だし・・・

 

「王子のお力をしっかり示し上下関係を教える素晴らしいです王子。」

 

「この程度当然じゃ、早く船を出すぞ。」

 

やっぱり嫌・・・

そう思ったとき

 

「ふざけんな!勝手な真似してんじゃねえ!俺はそんなに頼りないかよ!!」

 

駆け付けてくれたのは愛しの人だった・・

 

side妖精王

やれやれ、案の定だ・・・

男と王子の言い合いを聞いていが状況は把握した。

 

「なんだ奴はストーカーか?やれ。」

 

「やめて!?」

 

男が襲われそうになったので、

俺も前に出る。

 

 

「お前みたいなやつがいると、王のイメージが悪くなんだよ。さっさとこの二人から手を引いて両親の場所を教えろ。さもないとお前たちの星の植物全部枯らすぞ?」

 

俺は攻撃をパレン・ガーデンで受け止め最終通告をする。

 

「よ、妖精王だと!?」

 

「ま、まさか・・・あの王がこんな場所にいるはずない!?お前たちやれ!やれー!」

 

まったく仕方ない少し数を減らすか・・・

 

霊槍第十形態 死荊

 

俺はボディガードの一人にそれをかすらせる。

 

「はっ!そんな棘ごときで・・・アレっ・・・ブハっ!」

 

余裕をかましたその瞬間そいつは全身から血を噴出させ死ぬ。

 

「ど、どう言うことじゃ!?なぜかすっただけで・・・」

 

「すげぇ・・・!」

 

「ほら、お前も隙見て彼女を奪い返せ。雑魚は俺がやっとく。」

 

「ああ!!」

 

男は王子がデス・ゾーンに気を取られている間に彼女を奪還する。

 

「いやだぁぁぁ!!死にたくないぃぃ!」

 

「もうやってられるかぁぁぁ!!」

 

「おい!待てお前たち!」

 

ボディガードたちは数人が死んだのをみて王子を見捨て逃げていく。」

 

「あわれだなぁ・・・部下に逃げられる王なんていらないよなぁ・・・」

 

「た、助けてくれ・・・両親の居場所も話すから・・・星だけは・・・お父様に叱られる・・・」

 

「悪いねぇ・・・もう星には連絡させてもらった。星には帰らせるよ逮捕って形の強制送還だけどな!」

 

そして俺は槍で思いっきり王子を殴り気絶させた。

両親の場所に向かったがちゃんと無事だった。

 

「良かったな。両親が無事で。」

 

「はい・・・妖精王には感謝してもしきれません何かお礼できますか?」

 

「そうだな・・・じゃあ連絡先交換してくれ、スマホ買ったんだけど娘や森の住民以外

連絡先なくて困ってたんだよ。」

 

「はい!」

 

こうして俺はカップルと彼女の両親を家まで送りカレコレ屋に向かおうとしたのだが・・・

 

「美少女自販機・・・・?」

 

チラシが落ちているのを見つけた。

そういえば最近まだ同盟を結んでない弱い異宙人がさらわれてるってきいたな・・・

きたついでだ、カレコレ屋に行くついでに犯人を吊り上げるか!

 

 



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sideストーリー妖精王の人助け2

side妖精王

 

さてまずは、その美少女から話を聞くのが手っ取り早いか・・・

俺が歓楽街を一人で化けて歩いていると

 

「お兄さん!!イケメンだね!彼女とかいんの?」

 

早速釣れたみたいだ。

にしても軽薄そうなつらしてやがる・・・

異宙人はおろか人間だって売買しそうなつらだ。

娘たちなら大丈夫だろうがこんな奴が来たらと思うとぞっとする。

 

「いや、いないな。」

 

「マジ!?お兄さんにぴったりの自動販売機があるんだけど見ていかない?

買えるのはなんと美少女!!ポチっとしてもらえば明日には届くようになってるから!」

 

早くもぶっ飛ばしたい衝動に駆られる。カレコレ屋ではいつもこんな依頼受けてるのか?

三人とも大丈夫かな?

こうして俺は自販機に行きボタンを押した。

 

「あ、俺ホテルに泊まってるからそこに届けてもらえる?」

 

「わかりましたー!」

 

男にそう告げ、俺は今日は連絡したホテルに行きサトウとスズキ、に協力を要請してエイファには守護獣をつけ

眠りについた。

 

そして翌日段ボールに入れられた猫耳に二つの尻尾が生えた猫又のような少女が届いた。

 

「あっ・・あっ・・」

 

「なぁ、ちょっと喉触らしてもらえるか?」

 

そういうと少女は戸惑いながらも頷いた。

触ってみると声帯が切り取られた跡があった。

情報が漏れないようにねぇ・・・

つくづく外道だな・・・!

俺はすぐに命の雫で少女の喉を治す。

 

「あれ・・・私声が出せる・・・?」

 

「ああ、俺の仲間がお前たちの親や他の子たちも探してるから。お前の親や、売られる前のことを教えてくれないか?」

 

「はいっ!わかりました!」

 

こうして少女は元は人間の町に住んでいた異宙人だったことやいきなりさらわれて両親と別れさせられて、

手術を受けてきたらしい、

 

「それは大変だったな・・・そうだ!俺とアジトが分かるまで一緒に遊びに行かない?気持ちもリフレッシュできるし、俺も地球観光できたから案内お願いできる?」

 

「はい!まかせてください!」

 

side少女

 

本当に不思議な人、私の喉を治しただけでなく私に寄り添ってくれて・・・

私は地球の楽しいところに案内した。

 

「あそこは遊園地っていって色んな乗り物があるんです!」

 

「そうか・・・乗っていくか。」

 

私たちはこうしてジェットコースターやメリーゴーランドを楽しんだ。

 

「楽しいか?」

 

「はい!妖精王様も楽しんでますか?」

 

「ああ、お前といると娘たちの小さいころを思い出す。」

 

「聖女様の?」

 

「ああ、たまに地球にきて遊んでたからそれにお前の境遇がなんだか似ててな・・・」

 

どうやら聖女様たちも実験されてるときに助けた子たちらしい。

 

「今カレコレ屋っていう何でも屋とYOUTUBEで動画配信してるんだ。見てみるか?」

 

「はい!」

 

私たちは夜カレコレ屋のチャンネルをみて過ごした。

 

翌日も町の出店でお寿司を食べた。

 

「おいしいです!」

 

「良かった。」

 

そしてついにスズキさんとサトウさんが

 

「やっと見つかったぜ。こいつら畜生だぜ、美少女以外は法外な労働力として扱ってた。」

 

「で、どうするんだ?」

 

「決まってる、取り返して保護する。」

 

そういって労働力として扱ってる工場に行き、証拠を見せて取り返した。

他の美少女もそうして取り返し不満そうにした人にはお金を払い満足させていた。

 

「大丈夫でしたか?」

 

「ありがとうございます。妖精王様・・・・」

 

「あなたたちの種族と同盟を結び希望者は森に住んでいただいてもかまいませんが・・・」

 

「こうなってしまっては地球では暮らしていけません・・・どうかよろしくお願いします。」

 

こうして私たちは妖精王の森で過ごすことになった。

 

「じゃあ、また会おうな。」

 

「はい!楽しんでくださいね!地球!」

 

「ああ・・・」

 

こうして私と妖精王さまの観光は終わったのだった・・・

 

side妖精王

 

俺は森の人の住んでないところで奴らを拘束していた。

 

「おい!なんだこれは!裁判だ!正当な裁判にかけろ!これは法治国家での当たり前の権利だ。」

 

「悪いねぇ・・・ここは自治区妖精王の森だ・・・地球の法律はおろか警察もやってこない。お前たちはこれから俺の民になるものを傷つけた。よって裁きを下す。」

 

「そ、そんな・・・」

 

「ここには森を守るための黒妖犬や吸血妖精がでるんだ。弱きものを傷つけたお前たちがどうなるかはわかってるよな?」

 

 

「ガルルルル・・・」

 

「ケケケケケ!」

 

「うわぁぁぁぁぁ!!」

 

さて今度こそカレコレ屋に行くか・・・

 

sideカゲチヨ

 

妖精王が会いに来たってことでカレコレ屋でパーティをしてたんだが・・・・

 

「なんでお前らもいんだよ!?」」

 

スズキとサトウがいるなんて聞いてねえぞ!

 

「いいじゃねーか!妖精王様が人助けの手伝いのお礼って誘ってくれたんだよ!」

 

「寿司・・・美味いな。」

 

全く・・・

 

「へぇ!お父さん人助けしたんだ!」

 

ヒサが驚くと

 

「まぁ、カレコレ屋の真似みたいなものかな。」

 

「どんな内容だったのかきかせてください。」

 

「アーシも気になる!」

 

フィーアもカンナも興味深々だった。

 

「いいよ、あれはある日のこと・・・」

 

全く騒がしいことになりそうだ・・・

 

 

 

 



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盗聴したものの末路

sideストーカー

 僕は今日出所したんだ。

僕は長い間檻の中に囚われていたでも、勘違いしないでね。

僕は過ちを犯したわけじゃないんだ。

僕は愛を育もうとしたんだけど、カンナちゃんがそれを邪魔して僕の腎臓を奪ったんだ!

おかげで背中の手術の傷跡はまだ痛むし・・・

それにストーカー男のカゲチヨのこともある・・・

大切な人を守るためには力が必要だ!僕の力がないばかりにまだヒサメたんは

あのストーカーに囚われている・・・今度こそ僕はヒサメたんを守って見せるんだ!

僕は早速ヒサメたんの家に行き行動を開始した。

まず学校に行くため部屋をでるヒサメたんを確認した。

それにしてもここがヒサメたんの家かー匂いがここまでしてきそうだよ。

 

「うーんおそいなぁ・・・」

 

相変わらず麗しい・・・

 

「おはようございます。ヒサメちゃん。」

 

「フィーアちゃんおはよー。」

 

フィーアちゃん・・・ヒサメたんにはかなわないけどかわいらしいな。

たしか喧嘩も強くて不良校の生徒も叩きのめしたって聞いたな。

 

(スズキとサトウの特訓の回で居場所を聞くため生徒をボコボコにしてきいた。)

 

「おはよー!」

 

「カンナちゃんおはよー!」

 

「またオカルト本読んでるんですか・・・」

 

「だって面白いんだもん!」

 

うっ・・・トラウマが・・・

たとえ力を手に入れてもカンナちゃんにつけられた心の傷が消えることはないだろう・・

 

彼女の友達の闇医者やヤクザの顔もトラウマになってしまった・・・

背中の傷も痛みだしたし・・・

それでも僕はカゲチヨからヒサメたんを救わないといけないのだ!

 

「ふぁーあ、ヒサおはよう。」

 

「おはようじゃないよ!おそようだよ!遅刻するじゃんそれに寝ぐせもついてるし・・・」

 

「モテたいならもっと身だしなみに気を使ってください・・・」

 

「まぁこれこそカゲチヨって感じだけどねー!」

 

「カンナ!何気にひどくね!?」

 

やはりまだいたか・・・カゲチヨ!!

少女の弱みに付け込んで束縛するなんて吐き気のする男だ!

僕には聞こえるよ君の心の悲鳴が・・・

 

 僕は四人が言った後部屋に入ろうとしたがしっかり鍵がかかっている。

窓にもかかっているが僕はヒサメたんの運命の相手!!

簡単にはあきらめない!一日でダメなら何日でも待ってやる!!

何故なら運命は決められるものじゃなく自分の手で引き寄せるものだから!

そして数日後ついに窓から入ることに成功した。

そして僕は家じゅうのコンセントの裏に盗聴器を仕掛けた。

延長コードにも細工をした・・・これでヒサメたんは離れていても一緒だよ・・・

 

「んー!シディの作ってくれたご飯おいしー!」

 

僕は外でヒサメたんの音をきいていた。

 うんうん、ヒサメたんの食べる音は可愛いなぁ

 

「けどちょっと太ったかなぁ・・・」

 

大丈夫だよ!僕はヒサメたんがどんな体系でも大好きだから!

 

「新しく買ったワンピース着れなくなったらどうしよう・・・」

 

大丈夫だよ!僕が似合うのを買ってあげるから!

 

sideカゲチヨ

今日はカレコレ屋に集まっていたのだが・・・

 

「・・・」

 

ヒサの様子がなんだか変だった。

 

「どした?顔色悪いぞ。」

 

「別に何かあったわけじゃないけど・・・」

 

「なんじゃなんじゃ?話してみぃヒサ子。」

 

「どうしたんですか?隠し事はなしですよ。」

 

「そうだよ!そんな顔してたらほっとけないよね!カゲチヨ!」

 

「ま、まぁなんだ?俺とボティスなんてクズだからさ無責任にはなしていいんじゃね。

それにカンナとフィーアのは話したほうがいいんじゃねーか?」

 

「そうだね・・・」

 

聞いてみるとカンナカムイの力で電気関係には敏感らしいが最近部屋にノイズのような

ものを感じるらしい。

いきなり服も届いてたらしく自分が欲しいって言ってた服だったらしい。

それで怖くなったらしい。

 

「それって前のストーカーの仕業じゃないですか?」

 

「ええ!?」

 

「たしかにあいつならやりそう・・・」

 

「でも逮捕されてるんじゃ・・・」

 

「そろそろ釈放されてもおかしくないでしょう・・・」

 

「アーシが腎臓売ってやったのにまだ懲りてないの?」

 

「「そんなことやってたの!?」」

 

俺とヒサは驚く。カンナまじで大丈夫なの?

 

sideストーカー

 

ついに僕が彼女の呪いを解くときが来た!

僕はヒサメたんの家に侵入するため窓を壊した瞬間

 

「ぐはっ!?」

 

突然脳天に強い衝撃に襲われ僕は窓から落ちてしまった!

 

「まったくこんな手段に出るなんてまったく懲りてませんね・・・!」

 

フィーアちゃん!?

 

「な、なにをするんだ・・・」

 

「もうシディさんにいって盗聴器は外させて警察に連絡しましたがそれでは前とおなじなので私からも制裁を受けてもらいましょうか・・・」

 

「そうはさせるか!」

 

僕は銃を取り出し発砲したが

 

「全く浅知恵とはまさにこのことですね・・・」

 

う、うそだろいつの間に背後に!?

 

「実は私たち妖精王の森にいたころ犯罪集団の情報などを聞き出す拷問官も父さんに内緒で受け持ってたんですよね。」

 

「ひ、ヒイっ!?」

 

「二度と付きまとえなくしてあげますよ・・・」

 

その瞬間僕の鳩尾に衝撃が走り気絶し起きた後

 

バキッグシャ!ガスっメキメキ!

 

「ぎゃぁぁぁぁ!」

 

sideフィーア

 

「フィーアちゃん・・・拷問はお父さんに見つかって禁止されたの忘れたの?」

 

「大丈夫ですよお父さんも今回は許してくれますよ。」

 

ストーカーを警察に突き出した後ヒサメちゃんに注意されてしまいました。

 

「でもありがとね。気のせいかもしれないのに動いてくれて・・・」

 

「当然ですよ。私たち親友であり姉妹ですから。」

 

「そうだぜ、俺たちはただ当たり前のことをしただけだ。」

 

「カゲもありがとう。話きいてくれて。」

 

「しかしあのストーカーは反省するのだろうか・・・」

 

シディさんが心配するが

 

「大丈夫だよ!いざとなったらまたアーシが臓器を・・・」

 

「それはだめだよ!?」

 

カンナちゃんがまた物騒なことをいい

雰囲気が緩む。

こうして事件はいったん幕を閉じたのだった。

 

 

 

 




もともと情報の聞き出しは妖精王がやっていましたが
もっと役に立ちたいとおもってやり始めたという設定です。


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死亡フラグとの出会い

sideカゲチヨ

今日は別荘に得体の知れない何かが住み着いてるかもしれないから確認してほしいという

依頼で洋館にきていた。

 

「うわーなんか雰囲気あるね・・・」

 

「いやーこれは出るかもね・・・」

 

「カンナちゃんそういうこというのはやめてください・・・」

 

ヒサがビビり、カンナがワクワクし、フィーアが注意していた。

 

「とりあえず館の周り一通り見てみるか。」

 

シディがいうが

 

「どうせなんも出ねぇってめんどくせ。四人で行ってきてくれよ。」

 

「いいからきてください・・・!」

 

「はい・・・」

 

フィーアに脅されて行かされそうになる。

 

「フィーア、別にいかなくてもいいだろカゲチヨは足手まといだしな。」

 

「確かにー!」

 

「おいっ!?」

 

シディとカンナさりげなくひでぇ!

 

そうして俺は残り四人が洋館に向かうと

 

「立ちました!!」

 

なんといきなり死亡と書かれたダサいTシャツをきた

幼女が現れた。

 

「なにお前!?」

 

「私は死亡フラグです。死亡フラグが立った時その人の前に現れる死神です!」

 

「はぁ・・・?」

 

迷子か?自分のこと死神とか言ってるし・・・

 

「あなたは今危険な環境にもかかわらず一人で別行動をとるという死亡フラグを立てたのです。だから私があなたの前に現れたんです。まぁあなたがフラグを回避するような行動をとれば死にませんが。」

 

自称死神のくせにちゃんと説明するんだな・・・

 

「つまりお前は俺を殺そうとしててフラグを回避すればいいんだな?」

 

「なっ!?なぜ生き残る方法まで知ってるんですか。」

 

「おめーが言ったんじゃん。」

 

こいつもしかしてポンコツか?

 

「ちなみにさぁ死亡フラグが立ってない人間に危険は及ばないの?」

 

「はい、私の標的はあなただけです!」

 

すると四人が戻ってきた。

 

「建物の周りには何もなかったな・・・」

 

「カゲチヨさんその子誰ですか?」

 

「可愛いー!」

 

「私は死亡フラグで・・・」

 

「あぁ!そこら辺のガキだよ。」

 

四人を危険な目に合わせるわけにはいかないしな・・・

 

「ねえ・・・あなたいつもそんな服着てるの?」

 

「はい?」

 

「アーシに服をコーディネートさせてよ・・・あなたみたいなかわいい子がそんなダサいTシャツなんて耐えられない・・・」

 

「ど、どういうことですか!?というか服はどっからだしたんですか!?」

 

「お着換えの時間だよ~!」

 

「いやー!!」

 

数時間後

 

死亡フラグは黒のゴスロリ姿になっていた。

俺たちは中にはいって探索していた。

 

「ううっ・・・どうしてこんなことに・・・」

 

「カンナはサイコパスだからなー」

 

「サイコパスと行動するのも死亡フラグですよ・・・」

 

まぁとりあえず立ててみるか・・

 

「なぁ、ヒサ俺この依頼終わったら女優と結婚するんだ!」

 

「きもいのはあきらめたから逮捕だけはされないでね。」

 

「ひでぇ!?」

 

「ああ!そんなわかりやすい死亡フラグをたてたら・・・」

 

「あのね死亡フラグなんて・・・」

 

俺が否定しようとすると天井からシャンデリアが落ちてきた。

 

「大変!ほんとに死んじゃった!!」

 

「マジかよ・・・」

 

「ええ!?生きてる・・・?」

 

フラグが体を治しながら俺の体のことを尋ねたので答えた。

 

「なるほどあなたはゾンビと吸血鬼のハーフで簡単には死なないと・・・

本当に手ごわい相手ですね・・・」

 

「俺のこと本気で殺す気じゃん!?」

 

「それが仕事ですから!」

 

「じゃあ、体前後逆なのもわざと?}

 

「あっ・・・」

 

天然って恐ろしいぜ・・・

 

 

そのあとも探索は続いていたのだが・・・

 

「ってかその子中までつれてきちゃまずくない?」

 

「勝手についてきたんだよ・・・」

 

「カゲチヨに子供がなつくなんて珍しいですね。」

 

「天変地異の前触れかなー」

 

「二人ともひでーぞ」

 

カンナもフィーアも俺のことなんだと思ってるんだ!

その時後ろから気配を感じた。

 

「今俺に誰か触れた?」

 

「その子じゃないの?」

 

「私何もしてませんよ?ちなみにこれもフラグですよ。」

 

「またかよ!?」

 

「もう痛いのいやだー!俺帰るから!」

 

「ちょっと!カゲ!」

 

「子供ですか。」

 

「一人で逃げ帰ろうとするのも死亡フラグですよ!」

 

「うるせー!ほっとけ!」

 

そして廊下を走っていると何かが落ちているのを発見した。

 

「立ちました!」

 

「何でだよ!?」

 

「主役より先に真実にたどり着くモブキャラも死ぬ運命です!」

 

「誰がモブキャラだ!!」

 

すると上からよだれが垂れてきた・・・

 

「なぁ・・・もしかしてこれも・・・」

 

「はい!フラグですよ!」

 

「きしゃぁぁぁ!」

 

うわぁぁぁああ!

こうして俺は化け物に襲われてしまった・・・

 

何時間たったかわからないが目を覚ますと化け物は倒されていた。

音をきいて駆けつけて倒してくれたらしい。

おれが握り絞めていたのは化け物の爪だったようだ。

 

俺はあのフラグの言葉を思い出した。

 

ー主役より先に真実にたどり着くモブキャラは死ぬ運命です!ー

 

「うるせー!主役面すんな!!」

 

「なんのはなしだ?」

 

「活躍できなかったからって逆切れはやめてください。」

 

「うっ・・・」

 

フィーアに注意されて俺たちは帰路につこうと屋敷をでた。

 

side死亡フラグ

 

消える途中私はカゲチヨさんに尋ねました。

 

「あなたわざと死亡フラグ立ててましたよね?」

 

「・・・」

 

きっとそれは四人を危険にさらさないため・・・そのことをきくと

 

「お前こそ俺に死んでほしくなさそうだったけど生き残る方法とか教えてくれたり

もしかして俺のこと好きになったとか~!」

 

そんなふざけたことを言ってきた。

 

「あなたなんて嫌いですよ!とにかくこれでお別れです!」

 

ホントに素直じゃないんですから!

 

 

 

 

 

 



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マルチ商法の罠

sideカゲチヨ

今日やってきた依頼人は若い男だった。

 

「この商材を買うだけで幸せになれるんだうちの商品が本当に良いものばかりってこと

わかったかな?」

 

なぜか商品の勧誘をされている・・・

 

「便利な製品を皆に勧めればその人は幸せになり自分の元にはお金が入ってくる。

まさに完璧なシステム!このビジネスを始めれば皆絶対幸せになれるんだ!」

 

しかもそのシステムって・・・

 

「一ついいっすか?」

 

「うん!」

 

「マルチ商法じゃねーか!!」

 

これ依頼じゃなくて勧誘だろ!

 

「依頼じゃないなら帰ってもらえますか?ネズミ講じゃないとはいえこっちも商売なのに冷やかしは迷惑ですよ・・・!」

 

フィーアが冷徹な目をしてる・・・

 

「いや!これは依頼だって!ビジネスの相談に乗ってほしいっていう・・・」

 

「さっきのセリフ完全に勧誘してたじゃん・・・」

 

カンナも苦笑いで突っ込む。

 

「マルチ商法とはなんだ?」

 

シディが知らないみたいなので説明する。

 

「正式名称は連鎖販売取引、企業の加盟社が新規加盟社に商品を購入させることで権利収益を得られるようになるってのをうたい文句にしてるうさんくせービジネスのことだ。」

 

「すまん、もう一度言ってくれないか・・・?」

 

「どこから?」

 

「正式名称から・・・」

 

「最初からじゃねーか!!」

 

「シディに説明するときは区切って説明した方がいいかも・・・」

 

ヒサがそういう。

 

そして俺に胡散臭いと言われたことで依頼人は必死に話す。

 

「胡散臭くなんかない!この洗剤もプロテインもオーガニック食材も皆素晴らしいものばかりなんだ!」

 

そうはいうけどなぁ・・・

 

「けどどれも相場より大分高いしこの飲むだけですぐ筋肉がつくってプロテインってあるけどさぁ・・・あんたガリガリじゃね?」

 

「買ってホントに飲んで筋トレしてるんですかあなた?すぐつくっていっても筋トレしなきゃ意味ないですよね?」

 

「う・・・それはその・・・」

 

フィーアにも言われてしまい躓く依頼人

 

「あ、あなたたちはどう!?魅力的な商品とビジネスチャンスだって思うよね!?」

 

「うーん・・・別にプロテインもオーガニック食材も必要ないので・・・すみません。」

 

「アーシの別にマルチ商法で買おうと思うくらいじゃないんで・・」

 

ヒサとカンナに勧めるも撃沈する。

 

「うう・・・商品を買ってもらって相手を幸せにして自分も幸せになれるこのビジネスは皆を幸せにできる画期的なシステムなのに・・・」

 

こうして依頼人は落ち込んで帰ってしまったが・・・

 

「・・・」

 

シディがなんだか心配そうにみていた。

おいおいまさか・・・

 

sideシディ

それから数日たったある日

バイトの帰り道、俺は行き倒れてる男を見つけた。

そのひとはあの日カレコレ屋にやってきた依頼人だった。

 

「大丈夫か!?」

 

「あ、あなたはカレコレ屋の・・・実はもう何日も食べてなくて・・・

あのビジネスはかなりお金がかかるんです。」

 

「そうか・・・俺の家で食べていくか?友人に料理を教える約束もしてたし試食係もいたほうがいいだろう。」

 

「ありがとうございます・・・」

 

そうして俺が調理の準備をしていると

 

「シディさん約束通り料理を習いに・・・ってあなたは・・・!?」

 

フィーアがやってきたようだ。

 

「友人ってあなたのことでしたか・・・」

 

「シディさんこのひとって・・・」

 

「行き倒れていたから料理をふるまおうと思ってな。他の人の意見も聞いた方が料理はうまくなるぞ。」

 

「わかりました・・・」

 

うぬ?なぜフィーアは落ち込んでいるんだ?

 

sideフィーア

 

はぁ・・・せっかく二人きりと思ったら・・・

 

「うめぇー!!久々に食べた飯は格別だわ!!あなたのもとてもおいしいですよ!」

 

腹ペコ状態の人はどんなものもおいしいっていうから参考にならないし・・・

するとシディさんが

 

「幸せになるためにあのビジネスをやってるといったな生活がままならないほど入れ込んでるのでは無意味じゃないか?」

 

「そうですねただでさえ日本はねずみ講が問題のなったので違法じゃなくても肩身が狭いですし・・・」

 

私たちがそういうと

 

「けど、自分が頑張れば同じビジネスをやってる肩身の狭い仲間だってもっと儲かるんだもっともっと頑張りたいよ。」

 

「そうか・・・お前は仲間思いなんだな。」

 

シディさんのいうとおり確かに仲間思いだけど・・・

すると依頼人は

 

「その整った顔!!げふんげふん!」

 

「顔?」

 

「いや!まっすぐなまなざし、熱い気持ち!僕の仲間になって、一緒にこのビジネスを盛り上げないか?君が手伝ってくれれば僕もまともな生活ができるとおもうんだ!」

 

「ちょっと!シディさんを無理やり・・・」

 

「いや、俺にできることがあるなら協力しよう。」

 

「シディさん!?」

 

どうなってしまうんですか・・・

 

sideカンナ

 

「というわけであの依頼人のビジネスとやらを手伝ってくることになった。」

 

「すみません私も止めたんですけど・・・」

 

「はぁっ!?お前な~人の話聞いてたか?アイツは騙されてるしお前だって良いカモにされるだけだっての!」

 

当然カゲチヨは猛反対する。

 

「騙されてるならなおさら助けてあげたい。」

 

「でもこういうのって勧誘に洗脳めいた手口を使ってるところもあるから簡単じゃないよ・・・」

 

アーシも反対する。

 

「お人よしすぎるぜ、シディこういうのは関わらないのが一番なんだよ。」

 

カゲチヨもそれに乗っかるようにさらに反対する。

 

「でもシディは騙されてる人がほおっておけなくて・・・」

 

ヒサメちゃんもフォローするけど・・・

 

「ああいうのにかかわると周りが不幸になるんだよ。」

 

「そうやって一方的に決めつけるのは感心しないな。」

 

な、なんか雲行きが・・・

 

「はぁ?自分の騙されたまま騙されてるやつを増やしていくんだぜ?わかってんのか?」

 

「もう、二人とも・・・」

 

「とりあえず私もついていって騙されそうになってるなら止めますから・・・」

 

「カゲチヨの考えはわかった。だが一度信じることから始めるそれが俺のやりかただ。」

 

「ケッ、勝手にしろ!」

 

そうしてシディはでていったけど・・・

 

「ヒサ、カンナ・・・やっぱほっとけねえから力貸してくれ・・・」

 

「了解!」

 

さーて忙しくなるぞ~!

 

sideフィーア

数日後シディさんが依頼人に誘われとあるパーティ会場に行くので私も

ついていきました。私もシディさんもスーツとドレス姿で行きました。

けれど・・・

 

「他の人を勧誘して商品を沢山買ってもらうほど僕たちが儲かって皆が幸せになる・・・ってこれ昨日も百回くらい説明したしいい加減分かったよね?」

 

「うむ、何度もありがとう。」

 

まだあやしそうですけどね・・・

 

「で、今日は誰を勧誘するんだ?」

 

「勧誘するってことは秘密にしてくれない?よしっ!あの女性で行こう!」

 

「なぜだ?」

 

「怪しいですね・・・」

 

 

そうして彼はシディさんと一緒に近づいた。

 

「楽しんでる?」

 

「はい、お料理もおいしくて・・・」

 

「確かにな自然由来の素朴な味わいは俺も好きだ。」

 

「は、はい私もそう思います・・・!」

 

なるほどシディさんの顔で落とす作戦ですか・・・

しかし・・・

 

「こういった自然を生かした料理が好き・・・なのか?」

 

「はい・・・好き、です・・・」

 

ホント天然ですね・・・

 

「向こうのテーブルのジュースもおすすめだ。取りにいこうか?」

 

「はい!」

 

「ちょっとまって・・・料理の話してどうすんの!?」

 

「そういう流れだったと思うが・・・」

 

「さりげなく商品の話題に振って!」

 

大丈夫でしょうか・・・?いや勧誘も大丈夫かって話ですけど・・・

 

「このジュースの色洗剤に似ていないか?」

 

「へっ!?」

 

「どこがさりげないんだよ!?」

 

やっぱりシディさんにこういう会話テクニックは向いてませんね・・・

依頼人がやっていますが少し強引ですね・・・

 

「食費の分っていうのはなしじゃないですか?無料っていっちゃてるんですから。」

 

「その人は嫌がってる強引すぎるんじゃないのか?」

 

私とシディさんが止めると

 

「仕方ないだろ!?これくらい言わなきゃ勧誘なんかできないし・・・」

 

「だが人を困らせていては幸せじゃないだろう。」

 

「みんなの定義が違うだけだ!俺やこのビジネスにかかわってるやつらって意味だ!

それ以外の奴らから搾り取ることで商売は成立してんだからよ!」

 

「それは皆の幸せとは言わないだろ・・・」

 

口論になっていると

 

するとアナウンスが響く

 

「どーもどーも」

 

この声ってカゲチヨ!?

 

「この会場のオーナーに頼まれて調べたんだが・・・このパーティの主催者が株式会社ニコショだって事隠してたらしいな。」

 

するとパーティの参加者のおそらく勧誘されようとしてた人たちが

 

「え、ニコショ?それってマルチ商法で有名な・・・」

 

「パーティってきいただけなのに!?」

 

どうやら相当有名な会社らしい。

 

「目的をかくして相手を呼び出しマルチ商法に勧誘すんのは法律違反だぞ?つまり

・・・っのことが」

 

なんか途切れてますね・・・

 

sideヒサメ

 

「おいヒサ!なんかうまく音入んねーんだけど!」

 

私はカンナカムイの能力で操作してたんだけど・・・

 

「ごめんごめん!機械が古くて上手く動かないみたい。」

 

 

「確かにこのマイク相当古いモデルだしね・・・」

 

カンナちゃんやけに機械のモデルに詳しいね?

 

「ガチャガチャしてたら治ったりしねーかな・・・」

 

それ治らないフラグだよ・・・

 

こうして私たちの演説は続く

 

 

「マーとにかくマルチ商法ある条件だけを例外として基本的に違法になる場合が多い

せいぜい気を付けることだな。マスコミに垂れ込んでもいいんだぜ?」

 

すると観客は怖くなりかえってしまった。

 

そして会場にいくと

 

「くそっ!パーティで下位の会員をふやして大儲けするチャンスだったてのに・・・」

 

依頼人はイラついていた。

 

「本当にみんなが幸せになる方法がこれなのか?確かに仕事とはお金を稼ぐ手段だ。

だが、仕事でも誰かを幸せにすることはできるお前はそんな仕事をやるべきなんじゃないのか?」

 

「うっせーよ!俺にはもうこれを信じるしかねーんだよ!!」

 

こうして依頼人は去っていった。

 

そして私たちはシディとフィーアちゃんを迎えにきた。

 

「カゲチヨ、ヒサメ、カンナ・・・」

 

「どうしてここに?」

 

「どっかのお人よしが放っておけないって言いだしてねー」

 

わたしがそういうとカゲはそっぽを向いてしまった。

 

「そうでしたか・・・ありがとうございます今回も助けられました。」

 

「すまないな・・・彼にはやはりだます気があったらしい。」

 

シディがいうとカゲは

 

「最初は違ったのかもしんねーけどな。最初は本気でいい商品だと思って、周りも自分も幸せになれると思ってたけど詐欺って罵られて多くの時間と金を投資していくうちに歪んだのかもな。」

 

「確かに、信じてたもの捨てきれない気持ちっていうのは持っていますしね。」

 

そういってフィーアちゃんも賛同すると

 

「・・・」

 

シディがあっけにとられた顔になった。

 

「なんだよ?」

 

カゲがいうと

 

「俺のお人よしはカゲチヨに影響したのかもな。」

 

突然そう言いだした。

 

「はぁ!?俺は冷酷なクールキャラなんだよ!?」

 

「えー!?どっちかっていうとカゲチヨは子供な中二病だよ!」

 

「カンナひでぇ!?」

 

 

カゲとカンナちゃんははそういうけど確かにそうかもね~!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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雪山で遭難!?

sideカゲチヨ

今日は雪山に遊びに来ていて雪合戦をしていたのだが・・・

 

「えい!」

 

「どうだ!」

 

「炎で燃やすよ~!」

 

「それ普通に反則です・・・」

 

俺は早速ついていけなくなった。

電撃を纏った雪玉や剛速球の雪玉についていけると思うか?

 

そして帰ろうとしたのだが・・・

 

「そ、遭難した・・・・」

 

俺が近道を通ろうとしたばっかりに・・・

 

 

「まぁ、こうなるとは思ってたけど・・・」

 

「まずは命を守ることを優先しよう。」

 

ヒサとシディが慰めてくれるが

 

「お前ら随分落ち着いてるな?」

 

普通パニックになってもおかしくないのに・・・

 

「昔氷の能力や体力トレーニングで雪山に四人でサバイバル特訓したんだ!」

 

ヒサがいってくれたがあの王様甘いのかスパルタなのかわからないな・・・

 

「まぁ結局近くで見守ってたけど・・・」

 

カンナの発言で甘いことがわかった。

 

「とりあえず寒さをしのぐために雪で家を作りましょう。私は薪を持ってきます。」

 

そういってフィーアは素早く薪を集め、ヒサは硬めの雪だけ操作して家をつくり

カンナの炎で暖を取った。

 

「しっかし狭いな・・・」

 

「あんまり広くすると寒くなっちゃうから・・・」

 

ヒサが言うとカンナが突然

 

「でもこんなドラマみたいな状況なのに暇だよね~」

 

「確かに・・・そうだいい暇つぶし思いつきました!」

 

そうしてフィーアが提案してきたのは・・・

 

「ば、じゃあバナナ!次はカゲだよ。」

 

「ナだろ・・・ナン」

 

「ちょっと!?続ける気ある?」

 

カンナに責められるが・・・

 

「仕方ねーだろしりとり面白かったことなんて二回くらいしかないし!」

 

するといつの間にかシディは寝ていた。

 

「おい!?起きろシディ今死んだら死因がしりとりになっちまう!」

 

「けど暖をとってるから大丈夫じゃない?」

 

カンナがそう言い

 

「そうですね体温を保持する防寒具も着てますし誰か火の番をしてれば大丈夫でしょう。」

 

フィーアも賛成する。

 

「ん・・ああ寝てしまったな。寝る前にチョコでも食べよう!」

 

そう言ってシディは一枚の板チョコを五等分した。

 

「っていうかさカゲチヨは別に寝なくてもいいし食べなくても死なないから火の番お願いできる?」

 

カンナが言ってくる。

 

「いや!?皆で食ったほうがうめーし、不公平だろ!」

 

「でも最初はカゲチヨがお願いします。」

 

「わかったよ・・・」

 

こうして俺たちは交代で火の番をして過ごした

 

「そういえば皆寒くないか?火があるっていってもこの寒さだし・・・」

 

「私は雪女のDNAを持ってるから寒くないよ?」

 

「今回は大丈夫です。」

 

「心配してくれてありがとな。俺は尻尾に包まって寝るから大丈夫だ!」

 

「アーシも自分で体温上げるし。」

 

「そうか・・・」

 

そして翌朝吹雪は止んでいたんだが・・・

 

「へっくしょい!!」

 

「もう!心配してたのにカゲが風邪ひいてどうすんの!」

 

「運動して野菜も食べないとだめだぞ。」

 

「まぁ、帰ったらあったかくしてあげるね!」

 

「一緒に運動しましょう。」

 

「わかってるよぉぉぉヘックシュン!」

 

なんか散々なようで楽しい思い出作りになったのだった。

 

 

 



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ネットカフェの迷惑客

アンケート載せたので解答よかったらお願いします。


sideヒサメ

 

今日の依頼人はネットカフェの経営をしている人だった。

 

「実は先週バイトの子が五人やめてしまって・・・」

 

「なるほど、新しいバイトが見つかるまで私たちが入るということでいいですか?」

 

私が聞くと

 

「ネカフェならよく行ってるからバイトも余裕だぜ。」

 

カゲがまた舐めたことをいう。

 

「ネットカフェ・・・とはなんだ?」

 

シディが質問する。

 

「ネットカフェってのはネットにつながってるパソコンを使えるカフェのことだ。

料金は時間制でガッツリ使いたい人向けのパック料金もあるぜ。」

 

カゲが詳しく説明する。

まぁカゲは宿題をやったりするためじゃなくてゲームや漫画をだらだら見るだけだろうけど・・・

 

「まぁ、食事やシャワーもあるし快適だよね!」

 

「私も一度行ってみたいと思ってました。」

 

カンナちゃんもフィーアちゃんも乗り気のようだった。

 

「じゃあ明日からお願いします。」

 

sideカゲチヨ

 

というわけで翌日集合場所のネットカフェに来た。

 

「思ってたよりずっと綺麗!」

 

ヒサが驚いていた。

 

「最近は女性の利用客も多いし清潔感は大事にしてます。」

 

「たしかに少女漫画とかもありますしね。」

 

フィーアも男女どちらのニーズにもこたえているのに感心していた。

俺はふとレジの下を見るとそこにはバイト募集の紙が貼られていた。

 

「どうしたんだ?カゲチヨ?」

 

シディが聞いてきたので

 

「ああ・・給料も待遇も悪くないのに店もいい感じなのにバイトが一斉に辞めたのって

なにか理由があるんじゃないかって。」

 

「なるほどな・・・」

 

すると依頼人が

 

「実はうちの常連客にものすっごい迷惑客がいるんです。そいつのせいでバイトを雇っても皆やめてしまって・・・噂もたっているのか最近ではバイトの応募も全然来なくて・・・」

 

「なるほど・・だからなんでも屋に依頼をしたんですね・・・」

 

フィーアが言うと

 

「はい・・・」

 

依頼人も疲れた声で答える、ほんとに参ってるのだろう。

 

「まぁ、ネットカフェに迷惑客は盗難とか犯罪とかするから多いですよね。」

 

カンナも同情する。

 

「いっそ犯罪なら突き出せるんですけどそこまでじゃないのでかえって困ってるんですよ・・・」

 

中途半端な奴ほど厄介ってことか・・・

 

「それならその迷惑客もなんとかしないと・・・

 

ヒサも店のために頑張ろうとする。

 

こうして波乱の予感を帯びながら依頼が始まった。

 

sideカンナ

 

ネットカフェの業務は受付がありシステム説明と退店するときに滞在時間を確認して

清算する。

 

「えー、三分しか過ぎてないのに十五分の延長料金取られんの?」

 

まぁ中にはこういう風にごねるひともいるけど・・・

 

「最初に説明した通り三分でも延長は延長だ。時間は守る基本的な社会のルールだぞ。」

 

「うっ・・・わかったよ!」

 

シディの真摯な態度と威圧には敵わないけどね!

 

次に大事なのは清掃で使用済みの座席はもちろんドリンクバー付近やシャワールームは入念にやるんだ。

 

「フィーアさん早い上に滅茶苦茶きれいですね!」

 

「ありがとうございます。」

 

まぁフィーアちゃん私たちのなかで一番部屋がきれいだからね・・・

カレコレ屋にもゴミがあったら一番早く片付けるし。

 

そしてアーシが今担当してるフード調理がある。

するとシディがやってきて

 

「俺も手伝うぞ。」

 

といって手伝ってくれた。

 

「カンナさんもシディさんも丁寧につくるので評判いいですよ。」

 

「ありがとうございます!」

 

アーシがそう言ってると

 

「思ったより色々やることあるな~」

 

掃除の終わったケげチヨが疲れた様子で言った。

 

「あの~パソコンが動かないんですけどー」

 

言っている間にパソコンのトラブルがあったみたいだ、そしてカゲチヨが素早く対応する

こういう風に簡単なパソコンの知識がある人は重宝するらしいのでカゲチヨは適役だね!

 

sideフィーア

 

数日たつ頃には私たちもすっかり仕事に慣れました。

 

「けど迷惑客ってほどの客はまだ来てないな・・・」

 

カゲチヨがいっていると

シディさんがいきなり驚いた顔で

 

「な、なんだ・・・!?異様な臭いが近づいてくる・・・!」

 

と言いました。

シディさんの狼男の鼻があそこまで刺激されるってどんな臭いなんでしょう・・・

 

「あ、まさか・・・!」

 

依頼人が何か言おうとしたときその男は入ってきました。

 

その瞬間私たちは本能的に顔をしかめ、鼻を押さえました。

距離が近づいたシディさんは白目をむきもう限界な顔をしました。

それも当然でしょう体から放たれるとてつもない臭いは想像を超えて不快になったのですから。

とりあえずカゲチヨが対応しています。

 

「バイトがやめる迷惑客って・・・」

 

ヒサメちゃんが聞くと

 

「あいつのことです。とにかく悪臭が酷くて受付対応した子が気分悪くなって吐いちゃいますし。」

 

「たしかにシディさんの惨状をみれば頷けますね・・・」

 

待機スペースのソファーでうなされながら寝込んでしまったシディさんが酷さを物語っている。

 

「しかも掃除しても匂いがとれななくてブースが丸一日以上使えなくなっるんです。」

 

「確かにお風呂に入ってるかさえ怪しいレベルだもんねこれ・・・」

 

カンナちゃんもげんなりしながら賛同する。

 

「態度も悪くて暴言を吐かれたことも何度も。」

 

「常連客って言ってましたけどどのくらいの頻度で?」

 

私が聞くと

 

「三日に一回は来ます。」

 

確かにそれはバイトも辞めますよね・・・

するとカゲチヨが早速あのお客にクレームを入れられていた。

 

「机の下に誰かの靴下が落ちてたんだって!さっさと片付けて!」

 

さっき清掃した時はなかったはずですけど・・・

そしてカゲチヨは靴下を持ってきたんですけど・・・

 

「ううっ・・・」

 

「臭すぎでしょ・・・」

 

どう考えてもあのお客の靴下ですよね・・・!

 

「こういう嫌がらせもよくあります。新人バイトいびりを楽しんでる節があって。」

 

「もう出禁にしてくれよ!」

 

カゲチヨも参っている様子です。

 

「そうしたいですけど臭いって理由だけじゃできないんです。」

 

依頼人がいうと

 

「俺にいい考えがある。」

 

そう言ったカゲチヨは作戦の準備をしはじめまたあの客

が来た頃

 

「おい!?何だこれは机の下にこれが落ちてたんだ!」

 

ヒサメちゃんが対応する。

 

「申し訳ございません・・・清掃のときに気づかず・・・」

 

「こんな異臭放ってるのに気づかないわけないだろ!?」

 

「前のお客様のものだと思いますのでお預かりします。」

 

「とぼけるな!そんなはずないだろ!この靴下は俺が・・・」

 

「俺が・・・?」

 

「とにかくこんな店二度と来ないからな!」

 

こうして迷惑客は出ていった。

 

そのあとカゲチヨが

 

「やっぱり引き下がったな自分の靴下って言ったら嫌がらせも認めることになるしこうなると思ったぜ。」

 

「信じられない・・・!ありがとうございます。」

 

依頼人が感謝していたのでいいんですが・・・

 

「カゲ・・・この靴下どうやったらこんな臭くなんの?」

 

ヒサメちゃんが鼻をつまみながら聞くと

 

「前にYOUTUBEで見たんだよ誰もがゲロを吐く臭い液体の作り方。その液体に一日漬け込んでさらに一日放置したんだ。」

 

「なんでそんなの見てんの・・・?」

 

「絶対陽キャへの嫌がらせのためですね・・・」

 

「ソンナコトナイデスヨ。」

 

「棒読みだね。」

 

それにしてもカゲチヨがここまでするなんて・・・

 

「絶対靴下片付けさせられたこと根にもってるよね?」

 

「まぁ気持ちはわかるけど・・・」

 

「そうだよ!シディはともかく三人はやってねーからわかんないと思うけどマジでやばかったんでって!

あんな奴出禁になって当然なんだよ!」

 

まぁ依頼も無事果たせそうだし良しとしましょう・・・

こうしてカゲチヨの動画知識によって救われたネットカフェなのでした。

 

 

 



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改造ストーカーとの戦闘

カゲチヨの技は本家のストーリー編であの吸血鬼がカゲチヨの血液を操っていたので
参考にしました。
ヒサメも強化しているのでお楽しみください!


sideストーカー

私は今神社で掃除をしていた。

すると親子が話しかけてきた。

 

「おはようございます。」

 

「おはよう!お兄ちゃん!」

 

「おはようございます。」

 

僕は挨拶を返した。

この親子は数日前から息子さんの合格祈願のためにこの神社に来ていた。

 

「今日も合格祈願ですか?」

 

「はい、受験も近いので。」

 

「お兄ちゃん頑張ってるから!!」

 

「そうですか、きっと神はその努力を見ていると思います。それにお二人の気持ちもね。」

 

二人が去った後僕はこれまでのことを悔いていた。

自分の気持ちを一方的にヒサメさんに押し付けて

ストーカーじみた行為に及んでしまった・・・

カンナさんとフィーアさんが私に罰を与えてくださったおかげで自分の罪に気づけました。

だからここで罪を償うのです・・・

そう思っていると

いきなり科学者の見た目をした異宙人が現れた。

 

「この男だな。貴様は我々に選ばれた。」

 

「どうかいたしましたか?」

 

「我々は生物兵器の研究をしている。貴様の体を改造して兵器にしたい。」

 

「何で私が?」

 

「改造に耐えるためには強い精神力が必要だ貴様にはそれを感じる。」

 

「申し訳ございません。私はもう力など興味がないのです。」

 

「そうか我々はこの町にいるから気が変わったら連絡をよこせ。」

 

そういって異宙人は去っていった。

そうこうしているうちに休憩の時間が来たので公園のベンチに座っていた。

力か・・・昔なら求めていたのに今ではまるで興味が湧かない・・・

そうしているとカップルが通り掛かった。

ふふ昔なら嫉妬していたでしょうね・・・

 

「最近機嫌よくてうれしいよ。」

 

「だって同棲始めてから毎日楽しいんだもん。」

 

「やっぱ同棲すると人って変わるよねー」

 

そうか・・・そういうことだったのか・・・

 

僕はこうして改造手術をうけその体で異宙人からのがれヒサメたんの隣の住民を脅し

その部屋に住んだ。

ふふふ・・・あの二人が隣じゃなくて助かったよ。

そうして僕は床下に行った。

 

するとヒサメたんが帰ってきたようだ。

 

「今日も暑かったなーシャワー浴びよ。」

 

やっぱりヒサメたんはきれい好きだなー!

シャワーに入った後はどうやらご飯の時間のようだ僕もカロリーバーを食べる。

 

「んー!カンナちゃんの作ったお惣菜おいしー!」

 

う・・・どうしてだろう改造された後なのに背中が痛い・・・

ていうかよく思い出してみればあの部屋拷問器具もあった気がする・・・

 

「えー、カゲまだ宿題終わってないの?やばいよ!?お父さんとの戦闘特訓はあんな必死にやってたのに・・・なんでそんなだらしないの!!」

 

やっぱり・・・あのストーカー男カゲチヨに洗脳されてるんだ・・・

やはりあの男を倒さないとヒサメたんは幸せになれないんだね・・・!!

 

僕はヒサメたんが寝たのを確認してさらおうとしたのだが・・・

ヒュッ!

 

「ぐはっ!?」

 

「妙な生体電流をかんじたから誰かいるとおもって蹴りを入れたけどまさか貴方だった

なんてね・・・」

 

どうして僕のことが!?

 

sideヒサメ

 

まさかあのストーカーがまた来るなんて・・・

アイツには話してないけど私はカンナカムイのDNAを持っているので体に電気が溜まりやすい、だから特訓して寝ながらでも電気を微弱に放出して生体電流を感じて相手を探知できる。流石にシディのように遠く離れた敵もという風にはできないけどこういう時にはかなり有効なの。

 

スマホはベットの近くに置いてたからさっき距離をとるのと同時に持ったけど部屋のなかじゃ周りに被害がでるかも・・・そう考えた私は素早く外に出た。

 

「逃がさないそぉぉぉ!」

 

ストーカーは改造されているだけあって飛んで逃げてる私を追いかけている。

とりあえず私はまだ夜十時だったので起きているであろうカゲに電話した。

すると

 

「わかった。三人には俺が連絡するどこで戦うんだ!?」

 

「町の広い公園にしようと思ってる。」

 

 

「わかった。警察に電話したら俺もすぐに向かう!」

 

そして私は公園までアイツをおびき寄せた。

 

「フフフ・・ヒサメたんあのストーカーから解放してあげるからね・・・」

 

またカゲをストーカーと勘違いして・・・!

 

「ここまでするならはっきり言うけど私は貴方のことが好きじゃない。仲間をストーカー扱いして反省しない人なんだから。」

 

「すぐに洗脳をといてあげるよ!!」

 

そういってアイツは突撃してきた。

確かに改造されたあの腕は厄介、だけど。

 

「ぐはっ!?いつの間に氷塊を!?」

 

そう私は公園の池の水の温度を冷やし氷を作った。

その気になれば水道水の温度にも干渉して氷を作れるけど

迷惑になるからやめておく、

そして私は氷塊で連続攻撃するけど

 

「はぁ、はぁなかなかやるね・・・」

 

どうやらあの体の機械装甲はかなり頑丈みたい

そう思ってるうちにアイツは接近戦を仕掛けてきた。

あの巨大な機械の義手を操っている。

 

「くそっ!なんで当たらないんだ!?」

 

まぁ、生体電流を読み取って行動を把握してるから当たらないけど。

そして私はアイツの耳に電磁衝撃波打ち込んで三半規官をマヒさせた。

 

「た、立てない・・・」

 

さらに、

 

「ヒサ!待たせてすまねぇ!」

 

カゲも他人の体の中の血液を操ってアイツを拘束した。

 

「あぁぁぁぁぁあぁあぁ!」

 

純血にはまだ遠く及ばないけど血液を分岐させて拘束しているから無理に動かそうとすれば筋肉が引きちぎられるだろう。

 

「カゲ!」

 

「もうすぐで警察が来るからとりあえず気絶させるぞ!」

 

「うん!」

 

そうして私は公園の砂場の砂鉄、カゲは血液をアイツの義手に操って纏わりつかせ

 

「ぎゃぁぁぁぁ!」

 

グラインダーの要領で切断した。危険物だし取り外しても怒られないよね?

そして私の電撃で気絶させた。

 

そのあと警察と皆もきてくれた。

 

「まさか懲りずに床下に潜入してるとはな・・・」

 

「あんな改造手術するなんて全く反省してなかったんですね。」

 

シディもフィーアちゃんもストーカーの執念に呆れていた。

 

「隣の人も脅して部屋を奪ったらしいし、あれ異宙人関連の機械だから

異宙人関係の収容所に入れられるって。」

 

「そうか・・・」

 

カンナちゃんとカゲがアイツの行く先を教えてくれた。

 

「皆ありがとう。夜遅いのに助けてくれて。」

 

「何言ってんの!一番の被害者はヒサメちゃんでしょ!助けて当然なんだから。」

 

カンナちゃんが答える。

 

「カゲもありがとね。厳しいこと言ったあとなのに真っ先に来てくれて・・・」

 

「何言われても関係ねーよ俺はクズだからなー」

 

「まぁ、勉強の注意は聞いた方がいいと思いますけど・・・」

 

カゲがカッコつけるがフィーアちゃんに突っ込まれる。

 

「さて帰って寝るかー」

 

「カゲ宿題終わらせたの?」

 

「終わったころに電話来たからな!」

 

「明日は寝不足だねー」

 

「うむ、だが皆無事で良かった。」

 

こうして事件は収束し私たちは絆を深めながら帰ったのでした。

 

 

 




次回はストーカーの最終章にしようと思います。
妖精王も出てくるのでこうご期待!


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ストーカーの末路

sideストーカー

なんで・・・どうしてなんだ・・・

僕はどこで間違えたんだ・・・

ヒサメたん、僕はただ君がすきだっただけなのに・・・

嫌いっていうなんて・・・

 

「貴方は間違っていませんわ。あなたは自分の思いに従ったまでそこになんの間違いがあるのでしょう?」

 

いきなりラクダにのった異様な女が現れた。

 

「・・・ここは独房って聞いたけどお前は誰だ?」

 

そうここは異宙人関連の刑務所のはずだ。

 

「ただの恋バナをしにきた乙女ですわ。」

 

「消え失せろ・・・」

 

「あー、ただ勘違いしないでくださいね。私面白半分でする恋バナって嫌いですの。

どーせ、するなら恋が成就する話にしませんとね。」

 

「何・・・?」

 

「自己紹介がまだでしたね私ソロモン72柱が1柱、グレモリーと申します。」

 

「その高名な悪魔が僕に何の用だ。」

 

「だから建設的な恋バナをしに来たといってるでしょう?世界を滅ぼす代わりに付き合えるとしたらどうしますか?」

 

「それが提案だっていうのかい?」

 

「もちろん比喩です世界を滅ぼしたら貴方も思い人も消えてしまいますからね。この国の人間を全員殺してください力は私が与えます。大勢の人を好きな人のために犠牲にする覚悟がありますか?」

 

「何を言ってるんだ?お前の言う通り僕は間違ってないなのにヒサメたんと付き合えないなら間違ってるのは世界だ。」

 

「友達や家族は?」

 

「皆死んで当然だ!僕をなめるな!」

 

「やはりあなたを選んで良かった・・・私の術を使えば貴方は人間じゃなくなりますわ。お覚悟は?」

 

「ヒサメたんと一緒になれるなら・・・」

 

「悪魔は契約を破りません。」

 

ヒサメたん!今この間違った世界から解放してあげるからね!

 

sideカゲチヨ

今俺はヒサとシディに服を引っ張られていた。

 

「いーよ!俺は別に服とかいらねぇから!!」

 

「駄目っ!カゲいつもYOUTUBEのTシャツばっかじゃん!しかもよれよれだし!」

 

「今引っ張られてるからだよ。」

 

「二人とも無理強いはいけませんよ私だってあまり服にはこだわりませんし。」

 

フィーアが援護してくれるが

 

「フィーアちゃんのもアーシが選んであげる!」

 

「はい・・・」

 

カンナの無邪気な笑顔と発言で撃墜される。

するとボティスの様子が変だった。

 

「そんな・・・馬鹿な・・・」

 

「どうしたのだ?」

 

シディが聞くと

 

「ワシと同じソロモン72柱の悪魔のグレモリーが地球にきておる・・・しかもワシとは違い本来の力を使いおる・・・」

 

おいおい・・・ってことは

 

「ヤバいんじゃないの?」

 

カンナがきく確か使いようによっちゃ世界を滅ぼせるって・・・

 

「すでに力を使った気配を感じるんじゃ。シディ力を貸せ!場所はワシが案内する。」

 

「どういう風の吹き回しですか?貴方がこんなに積極的なんて・・・」

 

フィーアの言う通りだ

 

「らしくねーな・・・なに企んでんだ?」

 

「ただあのドブ女だけは許せんのじゃ・・・やることすべて邪魔しないと気が済まんのじゃ・・・」

 

どうやら二人は因縁を持った相手のようだ。

 

「俺はボティスを信じるぞ。ボティスは正直だからな。」

 

「まぁたしかに自分の欲望に対してはシディさんの言う通りですね。」

 

フィーアとシディは行くようだ。

当然俺たちも現場に向かうとそこには

巨大な怪物とそれと戦う自衛隊の姿があった。

しかし怪物に火をはかれ蹴散らされるので俺は血液操作で吹き飛ばされた隊員を救出して退避させる。

するとヒサが

 

「カゲ!あの顔って・・・」

 

そう叫んで指した指の先にあったのはヒサに付きまとってたストーカーの顔だった。

 

「マジかよ・・・どんだけしつこいんだよ!」

 

「あれってヒサメちゃんのストーカーだよね・・・」

 

カンナがいうと

 

「おそらくグレモリーがその男に目を付けて契約したんじゃな。」

 

「ボティスどうすればいい?」

 

シディが聞くと

 

「ドブ女の作る化け物はカゲ男並みの再生力を持っておる。」

 

「カゲチヨ並みってことは再生力がすごい分弱点があるってことですね・・・」

 

フィーアも臨戦態勢をとる。

 

「ああ、契約した人間の心臓である核を破壊することじゃ。」

 

「それって殺すってことだよね・・・」

 

ヒサが答える。ここは俺がやるしか・・・

そう思ったとき

 

グサッ!!

 

「ぐああぁぁぁ!?」

 

巨大な槍が奴の体を地面に縫い留めた。

あの槍は・・・

 

「まさか、娘に蔓延ってたストーカーがここまで醜くデカくなるとはな・・・」

 

氷のように冷徹な目をして殺気を放つ妖精王だった・・・

 

 

side妖精王

 

さて普通なら問答無用なのだがこの男の心の声を聞いておこう 

 

ーヒサメたん・・・ー

 

ーなんでなんだ・・・ー

 

ー僕がキモいからか?ー

 

ーカゲチヨめ・・・!ー

 

ーやり返すなんて間違ってる。ー

 

どれもヒサメの執着ばかりだったが

そこにはイジメを受けてたことや親が助けてくれなかったこともあった。

 

そして心の底にあったのは

 

ーキモくなんかないよ?何かに夢中になってる人はカッコいいよ。ー

 

周りのキモいという自分に対しての娘の何気ない一言であった。

なるほどね・・・恋愛は勘違いっていうけどここまでくると清々しいな。

しかもそれを確認もせずに一方的に・・・

 

「ここまでくると尊敬するレベルだな。娘を怖がらせたこと後悔させてやるよ。」

 

そして俺は霊槍を操り

 

ー暴君の嵐ー

 

第一形態のまま奴を切り刻んだ。

 

「ぐわぁぁぁ!お前は誰なんだよ!?」

 

「教えてやるよ。あの五人の保護者だ。」

 

「だったら邪魔をするなぁぁ!」

 

そういって炎で焼こうとするが

 

「はっ!俺は過保護なもんでね。」

 

パレン・ガーデンでガードし増殖で台風のような連撃で切り刻む。

しかし再生力がすごいな・・・

するとボティスがこちらにやってきた。

 

「おい!核を破壊せんと倒せんぞ。」

 

「なるほどな・・・」

 

じゃあ一気にやるか。

ドカっ!バキ!

 

「ぐはっ!?」

 

まずは守護獣で上空に殴り飛ばすそしてサンフラワーの光線で奴の体すべてを核ごと消滅させた。

 

「いやだあぁぁぁぁ!」

 

ドカァァァァン!

 

消滅する間際も奴は執着を残したままだった。

そして俺カレコレ屋のところに行こうとすると

 

「まさか私の怪物を苦もなく倒すなんて・・・面白いかたですわね。知り合いですか?ボティスちゃん。」

 

いつの間にか女性がそこに立っていた。どうやらボティスの知り合いらしい。

 

「ちゃん付けするな。」

 

「えー、私たち恋バナした仲じゃないですかー」

 

「そのことをいうな。」

 

まぁ仲は悪いみたいだが、

 

「あなたお名前はなんて言うのかしら?」

 

「俺は妖精王クリスだ。娘たちを狙ったことどうやって落とし前を付ける気だ?」

 

「私はグレモリーといいます。それは誤解ですわ偶然契約した男があなたの娘さんを狙ってただけですもの。それに私戦いは嫌いですの。」

 

「そうかよ・・!」

 

俺は攻撃したが奴は煙のように消えてしまった。

 

「また恋バナしましょうねボティスちゃん。」

 

「・・・あのドブ女が!」

 

ボティスをイラつかせる一言を残して・・・

 

「お父さん!大丈夫だった?」

 

ヒサメの声とともに

 

カレコレ屋が駆け付ける。

 

「ああ、奴は核ごと消滅させたからもう安心だ。」

 

「そうか・・・それでグレモリーは?」

 

シディが質問する。

 

「逃げていった。食えない奴だよ。」

 

「でも、これで町は一安心だね!」

 

カンナが町の被害が最小限で済んだことを喜んだ。

 

「ありがとうお父さん今回は私たちがやらなきゃいけなかったのに・・・」

 

「いいんだよ。こういうのは父親の仕事なんだから。」

 

「では、帰りましょうか。」

 

フィーアの声で俺たちはカレコレ屋に帰るのだった。

 

 

 

 

 



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不倫教師の末路

side同級生

 

今日は先生とデートの日なんだ!

 

「先生やっと会えたー!平日喋れなくて寂しかったよー」

 

「外では先生禁止。」

 

「あっ・・・ごめん・・・でももっとオープンに付き合いたいよ。」

 

「卒業したら堂々と付き合えるだろ?」

 

よーしもっと積極的に

 

「卒業したら一緒に住もうよー!」

 

「お前家事とかできんのかー?」

 

うっ・・・

 

「今から練習するもん!」

 

「分担すればいけるか。」

 

そこに同じクラスのカゲチヨが老人の荷物を背負っていた。

 

「お、おめぇ・・・」

 

「無理しなくていいんだよ・・・?」

 

「いえ依頼なので・・・」

 

すると偶然目が合ったので会話になった。

 

「なにしてんの?」

 

「お、俺カレコレ屋っていう何でも屋みたいなのやってるから・・・」

 

カレコレ屋?つまんなそーだな。

一方私はイケメンの先生とデート!

世の中って不平等よねー

 

「私たちこれからデートなんだ。」

 

「そ、そうなんだ・・・楽しんで。」

 

そう言っていなくなると先生が

 

「今の奴知り合い?」

 

「ただのクラスメイト。」

 

「同じ学校なのか・・・」

 

どうしたんだろう・・・?

 

sideカゲチヨ

 

俺は無事に荷物を運び終えて今から帰るところだった。

そして道を歩いていると

 

「ヒック!!ヒック!!」

 

さっき通り掛かったクラスメイトが泣いていた。

なんかほっとけないな・・・

 

「大丈夫か?」

 

「なんだお前かよ。」

 

「なんかあったのか?」

 

「・・・あのさカレコレ屋って依頼したらなんでもやってくれるの?」

 

依頼したいみたいだったのでカレコレ屋に連れていった。

 

sideヒサメ

 

カゲがクラスメイトの女の子を連れてきた。

 

「アレ俺の女友達。」

 

「カゲチヨに女友達がいたとは初耳だ。」

 

嘘っぽいことをいいシディに驚かれている。

 

「友達じゃねーよ。」

 

「ごめんね~アイツ意地っ張りだから。」

 

「カンナそれは言わないでくれよ!」

 

案の定指摘されてカンナちゃんにボロクソ言われる。

 

「それでどうかしたの?」

 

私が聞くと、

 

「私先生と付き合ってたんだよね。」

 

「先生と!?」

 

「向こうから告白されて、ラブラブだった・・・なのに今日のデートでいきなり別れを切り出されて・・・しかも

結婚してるって言われて・・・」

 

「つまり向こうが不倫してたってことですね。」

 

「年下の少女の気持ちをもてあそぶとは・・・」

 

シディとフィーアちゃんが分析すると

 

「先生のこと悪く言わないで!!なにか事情があるの!だからお願いもう一度先生と付きあわせて!」

 

でも、先生って・・・

 

「結婚してるんだよね・・・?」

 

「それは親の事情かなんかで・・・」

 

「生徒に手を出してる時点でアウトですけどね。」

 

フィーアちゃんが指摘すると

 

「うるさい!私には先生しかいないの!」

 

どうやらこの子は自分のことを自分に自信がもてていなくて

それが先生と付き合い始めたから変われたっていってるけど・・・

 

「誰かに依存してそれを自分の存在意義にするなど間違ってる。」

 

 

「それに結婚してるのに手を出す先生なんて辞めた方がいいよ。」

 

シディと私は言ったけど

 

「選ばれた側の人間にはわかんないわよ。依存して何が悪いの?私のは先生しかいないんだから!」

 

そう言って依頼人は出て行ってしまった。

 

「なんか自信のなさそうな子だったよね~カゲチヨにはあんなに強気だったのに。」

 

「うん・・・」

 

カンナちゃんと話していると

依頼人を追いかけていたカゲから協力の連絡がきた。

 

sideカゲチヨ

 

とりあえず依頼人との作戦通り先生を呼び出し俺は隠れていたのだが・・・

 

「俺は女子高生と恋愛ごっこしたいだけなんだよ。結婚しちまうと刺激が少なくなってなだからお前みたいに自信のない依存しやすい生徒ひっかけて遊んでただけだから。」

 

ガチでくずだな・・・!

 

「それにもう俺アイツと付き合ってるから。」

 

教師はそういって黒髪の女子に夢中になっている。

これで依頼人は夢からさめたようだ。

すかさず俺が出てくる。

 

「おやおやー生徒と教師の不倫すか?まずくないすかー」

 

どうやら俺のことを覚えていたらしくすぐに証拠がどうとか

自分はかっこよくていい先生だから信じると言ってきた。

 

「俺は特別になれるように頑張ってる何もせずに特別になりたいの~とか嘆いてる女振ったところで何とも思わないね。」

 

その瞬間俺は拳を教師に叩き付けていた。

 

「何が特別だよふざけんなただテメーは人を騙して傷つけただけじゃねーか努力とヒトを虐げていいかは別問題だろ。」

 

「お前何やってんだ!退学だぞ!」

 

この期に及んでそう叫ぶ教師だが

 

「こんにちは~先生、実は今のやり取りカゲチヨが先生殴ってるところ以外録画と録音してたんですよね。

証拠はしっかり納めましたよ。」

 

カンナがスマホを見せて教師に言う。

 

そして

 

「そういうこと。他のも証拠はあるから女の子泣かしたことしっかり反省して。」

 

「う、うそだろ・・・」

 

黒髪のカツラを被り教師に近づいたヒサも正体を見せた

 

そのあとも男はすがって依頼人に助けを求めようとしたが

 

「汚い手で彼女に触れないでください。」

 

フィーアに腕を捕まれそれもできなかった。依頼人も拒絶したことで依頼は完了した。

 

side同級生

なーんかバカバカしくなっちゃたな・・・

あいつに依存してた自分が一番つまらなかった。

 

「カゲチヨくんありがとう。おかげで新しい友達もできそう!」

 

「それは良かったよ。」

 

まず初めの一歩でカゲチヨと仲良くなろう!そう思った私なのであった。

 

 

 

 

 

 



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くすぐり地獄!

くすぐり回をモデルにした閻魔ちゃんとのオリジナルコラボです。


sideカンナ

今日の依頼人は裕福そうな老人だった。ちょうど皆留守だったのでアーシが応対する。

 

「ワシは老若男女問わずくすぐられている人を見るのが好きでのう。くすぐりのバイトを募集しようと思うんじゃ。」

 

「それでご依頼とは?」

 

「しかし最近ではコンプライアンスとかモラルとかうるさいから直接くすぐることはできんのじゃ・・・なにかいいアイデアはないかのぉ・・・」

 

確かオーナーのリサイクルショップに・・・

 

「いいのがありますよ!」

 

「本当かの!?」

 

「はいこの手錠と銅像を使うんです!」

 

「どういうことじゃ?」

 

当然依頼人は質問する。

 

「この手錠につながれた人間は銅像と感覚がリンクするんです。つまり銅像がくすぐられると手錠を付けた人間もくすぐられるということです。」

 

「なるほど!これならくすぐる人間を雇えば済む話じゃ!」

 

「表向きは銅像を素手できれいにするバイトにすればいいです。有効範囲においておけばいいので。気絶しても水をかければ水で汚れることなくくすぐれます。それとアーシも協力者としてそのくすぐりの現場を見ていいですか?」

 

「もちろんじゃ!」

 

さーて面白くなってきたなぁ・・・

 

noside

それから数日後ここはとあるアパートの一室ここにはちょっと変わった二人の住人が住んでいた。

 

「零士さん今日は家にずっといるんですね。例のおいしいバイト行かないんですか?」

 

彼女の名前はエマ、一見すると普通の少女だが正体は地獄の裁判官閻魔なのだ。

しかし今はとある事情で人間界のアパートに住んでいる。

 

「あのバイトいつも突発で入るんだよ。最近連絡ないししばらくこないかもな。」

 

この男は財賀零士という。彼も一見すればただの目つきの悪い男だが実はブラック企業に勤めエナジードリンク飲みすぎで死んでしまいさらにはエマの冤罪によって45億の借金を背負わされ現世に蘇って借金を返している不運な男である。

 

「えー!零士さん隙あらば身を粉にして働いてくださいよ!」

 

本来なら彼女も協力しなければならない立場なのに他力本願である。

 

「お前が働け!次の仕事決まってるんだろうな?」

 

「あ~・・・そろそろパ・・・パン屋さんに行く時間なのでその話は後に・・・」

 

エマが話をぼやかし無理やり外に行こうとするとすかさず零士はエマを締め上げる。

 

「パチンコか?パチンコなんだな!」

 

そう彼女はギャンブル依存症でいつも競馬やパチンコに行っては零士の借金を増やしているのだ。

 

「今すぐバイト探せ!」

 

「わかりましたって!ギブギブギブ!」

 

完全に決まっている絞め技の前にエマは拒否権を失った。

 

sideエマ

ねじ工場のバイトつまらなそうなんでパース・・・

なかなかやりたいのがありませんね・・・

 

次は24時間くすぐりに耐えたら100億円・・・

100億!?それだけあれば零士さんの借金を返してもおつりが来て私も夢のニート生活ができます!

でもくすぐりは江戸時代では拷問にも使われていたはず

24時間は決して楽ではないでしょうね・・・

とはいえ危険という意味ではそこまでではありません。

これは応募ですね!

 

「エマ、例のバイト急に入ったからまた家空けるけどしっかり仕事探しておけよ。」

 

零士さんが釘を刺しに来ましたが心配無用!

 

「もう見つけましたよ!稼いでくるんで期待しておいてください!」

 

「お前がそんなにやる気があるなんて熱でもあるのか?」

 

「私を何だと思ってるんですか!?」

 

ホントに失礼ですね。

 

sideカゲチヨ

俺は休日で依頼もなく金が無かったので日雇いのバイトを探していた。

すると24時間くすぐりに耐えれば100億というバイトを見つけたのだ!

よっしゃー!最近カンナやヒサ、フィーアは留守気味だからバイト代独り占めしてやるぜ!

早速応募して向かおうとするとシディが

 

「カゲチヨ、今日はバイトが入ったから留守になる。」

 

そういえばシディもデリバリーのバイト以外のもいいバイト見つけたって言ってたな・・・

 

「わかった。俺もバイトだから気を付けて行けよ。」

 

「ああ!」

 

sideエマ

早速バイト先に向かうと他にも応募した人がいました。

赤メッシュの零士さんよりも目つきの悪い男でした・・・

 

「貴方もバイトできたんですか?」

 

「お、おう俺はカゲチヨだ・・・よろしくな。」

 

「私はエマっていいます。100億は私のものですよ~!」

 

ライバルにそう宣言していると老人が現れた。

 

「よく来てくれたのぉ二人とも・・・」

 

どうやらこの人が私たちの雇い主らしい・・・

話によると老人はくすぐられている人を見るのが好きという

歪んだ性癖を持っていた。

くすぐりにはとある何でも屋が調達してくれたという装置を使うらしい。

 

「直接やると社会がうるさいからのぉ・・・」

 

お年寄りなのに時代に適合してますね・・・

 

「ちなみにきつくなったら途中ギブアップも可能じゃ!ただしその場合はペナルティとして100万払ってもらう!ほんとにやるか?」

 

「はい!」

 

「もちろんだぜ!」

 

「そうじゃ、実は協力してくれた何でも屋がくすぐられている様子を見たいと言ってきてのぉ・・・おーい入ってきていいぞ!」

 

どんなドSな何でも屋なんでしょう・・・

そういって入ってきたのはオレンジの髪をした女子でした。

その時

 

「カンナ!?」

 

あの赤メッシュの男がそう言ったのです。

 

「知り合いなんですか!?」

 

「ああ、同じ何でも屋をやってる。」

 

「あれ?カゲチヨじゃん!まさか応募してたなんてね!」

 

「どうしてここに?」

 

「依頼で装置の調達手伝ったから自由に見させてもらってるの!」

 

この人大丈夫ですかね・・・

こうしてバイトが始まったのでした。

 

sideカゲチヨ

 

手錠を付けて老人がボタンを押すと感覚がどこかにつながっている感じがした。

そして

 

「あははははは!」

 

「あはは!ふふふ!」

 

エマも相当くすぐったいようで声が出ている。

 

「二人とも大丈夫?」

 

カンナが聞いてくる。

 

「余裕、ははははは!」

 

「そうですははははははは!」

 

俺たちは答えたが一時間もたつと足の裏もやられはじめた。

なんだよこれ・・・ホントの人の手でくすぐられてるみたいだ・・・

カンナどんなアイテム使いやがったんだ・・・

 

「う~んいい表情じゃ!」

 

老人も喜んでいるようだ・・・歪んでやがる・・・

 

しかし四時間経過したときには・・・

 

「ヒー・・・ヒー・・はははは!」

 

「う・・く・・はははは!」

 

吸った息がすぐ出ていきやがる・・・

しかも頭痛までしてきやがった・・・

向こうも限界そうだ・・・

 

「酸欠でそれそろ頭痛が出始めたでしょう?」

 

カンナが笑顔で聞いてきた・・・くそっ!わかってやがる・・・

七時間立つ頃には意識がもうろうとし始めた・・・

 

もうだめだ・・・

しかし気絶した次の瞬間水を掛けられたような感覚に襲われる。向こうも同じみたいだ。

しかも濡れてない・・・手錠のせいかよ。

 

そのあとも手錠を壊そうとしたが笑って力が出ずそのままくすぐられ続けた・・・

 

side零士

 

それにしても変なバイトだよなー24時間かけて素手で銅像をきれいにしてくれなんて。

まぁ一回25万ももらえるし同僚が良い人だから別にいいんだけどな・・・

 

「零士すごいな!大分きれいになったな!」

 

「シディこそもうだいぶきれいだな。」

 

しかし白髪で尻尾や獣の耳みたいなのがあるなんて不思議な人だよな・・・?

けど

 

「やるからには丁寧にやらないとな!」

 

sideエマ

 

もうだめです・・・!

しかもここにきてまた足・・・もうだめです・・・

 

「あ~あ気絶まで短くなっちゃたなぁ・・・」

 

「しょうがあるまい財賀くん!シディくん!もう一度水で像を洗ってくれんか!」

 

二人がなにか言っていますがもう聞こえません・・・

ああ!また水を・・・

 

「じゃあもう一回・・・」

 

「「ギブアップ!ギブアップ・・・」」

 

私たちはギブアップしてしまうのでした・・・

 

「それではペナルティ100万をいただこうかな?」

 

う・・・零士さんに内緒でこんなバイト受けたので払えるはずないです・・・

カゲチヨさんも同じようで俯いてしまっている。

 

「まさか払えないのかね?」

 

「あ、エマちゃんはそちらの好きにしていいですけど。カゲチヨは知り合いで同じ何でも屋を営んでるので借金は困るのでこちらでペナルティを決めていいですか?」

 

「はぁ!?」

 

「もちろん構わんぞ!」

 

「じゃあアーシのいうこと何でも聞くってことで。」

 

「じゃあエマちゃんにはワシ専用のくすぐられ係として・・・」

 

無理です~!

 

そう思ったとき

 

「すみません急に指示が来なくなちゃったんですけど。」

 

「どうすればいいのだ?」

 

すると誰かがやってきたようでしたってあれは!

 

「零士さん!?」

 

「シディ!?」

 

「なに!?カゲチヨ!?」

 

「エマ!?」

 

どうやらケモミミと零士さんは同じバイトで知り合いみたいです。

それにしてもあの腐った目の赤メッシュとイケメンが知り合いとは・・・

 

「それで何でここに・・・」

 

「それにカンナもどうしてここに?」

 

シディさんがきくとカンナさんは

 

「じゃあ説明するね。」

 

全てを話してくれた。

すると零士さんとシディさんは

 

「そういうことなら俺が百万払います。それでいいですよね。」

 

「そういうことならカゲチヨのペナルティは俺が払おう。だからカンナいうことを聞かせるのは無しだ。」

 

「は~い・・・」

 

「あと俺たち今回でこのバイト辞めるんで二度と呼ばないでください。」

 

「うむ、俺も同意見だ。」

 

そう言って私たちは帰るのでした・・・

 

sideカゲチヨ

 

「すまねぇシディ・・・せっかくのバイト俺のせいで・・・」

 

「構わんさ。それに人を苦しめてまでお金を手に入れるつもりはない。」

 

シディ・・・

 

「全くカゲチヨとは大違い

だよね~。」

 

「お前が言うなよ!装置調達しなきゃよかっただけなのによ!」

 

「アーシは依頼を完了させて依頼料とついでに見ていただけだよ~!」

 

「でも今後はそういうことはやめたほうがいいぞ。」

 

シディが言うと

 

「は~い・・・」

 

カンナは素直に返事をするのだった。

 

noside

 

零士とエマはアパートに向かっていた。

 

「・・・いつもならプロレス技かけてるところじゃないんですか?」

 

「どう考えてもギブアップしない方がまずかっただろ?それに間接的とはいえお前を苦しめてたからな。」

 

零士は目に似合わず優しい男なのだ。

 

「それにあの意味わからん老人から手元に残しておくのも怖いしな。全部使ってスッキリしたい。」

 

とても男らしいセリフ普通の女子なら胸をときめかすセリフなのだが・・・

 

「零士さん…そんなの酷いです!お金に罪はないのに!そんなだから零士さんお金貯まらないんですよ!」

 

エマは少しもときめいていなかった。それどころかたまらない原因のくせにそれを指摘する。

 

「お前が言うんじゃねーよ・・・!」

 

当然零士はエマの首を締め上げる。

 

「ギブギブギブです!」

 

「俺にギブアップは通用しねぇ!」

 

こうしてエマと零士の一日がまた過ぎていったのだった。

 

ー後日談

 

「カンナさんが私たちの苦しんでる顔に笑顔でねぇ!苦しい?って聞いてくるのがトラウマです・・・」

 

「そうか・・・もう関わることはないよな?」

 

「わかりませんね・・・もしかしたら関わるかもしれませんね・・・」

 

「マジか・・・」

 

そのうちカレコレ屋にかかわることになる二人なのであった。

 

 

 

 

 

 

 




PLOTTコラボのオリジナルもやります。


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こっくりさんの恐怖

sideヒサメ

今日は学校で休み時間ミキとノリコ、フィーアちゃんと話していた。

 

「あー休み時間ひまー」

 

ミキがそういう。

 

「確かに微妙な時間だよね全部の休み時間にお弁当食べられればいいのに。」

 

「えっ?待ってそれは違くない?」

 

ミキに突っ込まれちゃったまたなんかやっちゃたのかな?

 

「暇ならさ、こっくりさんやらない?」

 

ノリコが言うと

 

「今こっくりさんって言った!?」

 

カンナちゃんがいきなり現れる。

 

「いきなりきたね・・・」

 

「えー・・・それ怖い系でしょ?」

 

「っていうか休み時間なんて予習復習してれば終わりますよ。」

 

「うわっ、フィーちゃん真面目・・・」

 

私とフィーアちゃんが反対するとミキがフィーアちゃんの真面目っぷりに驚く。

 

「怖い系なの?」

 

「一応降霊術の一種だけど好きな人と両想いかわかるらしいよ。」

 

「ヒサには必要なんじゃないかにゃー?」

 

「はぁなんでそうなんの!?」

 

ミキとノリコがカゲの方をみてからかってくる。

 

「くだらないですね。好きな人のことなんてわからない方が面白いし他人に聞かないと不安になるならそもそも恋愛なんてする資格ないです。」

 

フィーアちゃんが厳しいことを言ってくる。

 

「まぁ確かにフィーアちゃんの言う通りだけどアーシは降霊術興味あるなー」

 

「うっ・・・」

 

カンナちゃん・・・全然フォローしてないよ。

 

「それにこっくりさんの正体ってまだわかってないらしいし聞いちゃいけないことになってるからワクワクしてるんだよね!」

 

こうして私たちはこっくりさんをやることになった。

 

sideフィーア

 

はぁ・・・ホントは付き合う必要なんてないんですけど・・・

 

「じゃあやっていくよ~!」

 

カンナちゃんがなにかまずいことをやらないか見張ってないといけないですからね・・・

 

まず紙に五十音とはい、いいえそして鳥居の書かれた紙が用意され十円玉が鳥居に置かれた。そして参加者全員の人差し指を添えました。

 

「そしたらどうすんの?」

 

「こっくりさん、こっくりさんおいでくださいってと呼びかけるのそしたら硬貨が動くらしいよ。」

 

ノリコがいうと

 

「ふーんこっくりさんもフリック入力対応してればいいのにねー」

 

ミキがふざけて言うが

 

「こういうのがロマン会っていいんじゃん・・・」

 

カンナちゃんが無表情に言った。

 

「ご、ごめん・・・」

 

そしてついに儀式が始まりました。

 

「こっくりさん、こっくりさんおいでください。」

 

「ヒサが両想いかどうか教えてください!」

 

ミキがまた言ってきた。

 

「ちょっと!」

 

ヒサメちゃんが照れながら注意する。

 

「こういうのは先生や上級生の弱みでしょ!」

 

カンナちゃん・・・怒るところ違くないですか?

 

すると動き始めた。

すると硬貨はうらむと動いた。

 

「どういうこと?」

 

「マジ・・・?」

 

ミキとノリコが困惑してヒサメちゃんが怯える中カンナちゃんは興味津々といった様子で次の言葉を待っている次はころしてやると動いた。

 

「う、嘘でしょ!?誰も動かしてないよね!?」

 

「カンナっち!悪戯が過ぎるよ!」

 

ミキもカンナちゃんの仕業と思っていますが・・・

 

「アーシは動かしてないよ?」

 

ホントの顔で言う。

帰るようにいいますが・・・

 

「か、え、ら、な、い、・・・・って」

 

「もう指放そう!」

 

「大丈夫かなそんなことして・・・」

 

「いいから!せーので放す!」

 

そうして私たちは手を放しました。

 

「ふー、焦ったやっぱオカルトマニアのカンナっちが動かしてたんでしょ?」

 

「ふふっ、どうだろうね。それよりその紙と十円玉アーシが処分して良い?」

 

ミキが問いかけるとカンナちゃんはぼやかして紙と十円玉の処分を任してほしいという。

 

 

「そうだ、フィーアちゃん、ヒサメちゃんも処分手伝ってくれない?二人は先帰っても

いいから。」

 

 

「私は別にいいですけど。」

 

「怖くないよね?」

 

「うん!ノリコもいいよね?」

 

カンナちゃんが問いかけると

 

「・・・あ、あぁそれでかまわないよ。」

 

そして放課後になって私たちは処分を開始した。

 

「まず紙を48に分割して破いて。」

 

私たちは小さく紙を破き48枚の紙片にした。

 

「それでアーシの炎で焼いて処分っと」

 

「これでいいの?」

 

「うん、あとは十円玉を使えばいいの。二人とも今日はアーシがうまい棒おごるよ。」

 

「やったー!」

 

「珍しいですね。」

 

そのあと私たちは帰ったのですがそのあととんでもないことのなるとはおもいませんでした・・・

 

sideヒサメ

翌日授業中もノリコの様子が変だった・・・

 

「%&&&(ふぢお%$’()ぉ」

 

なにかをぶつぶつ言ってるし・・・明らかにおかしいよ!

 

「先生!ノリコの様子がおかしいので保健室連れていってもいいですか?」

 

そうして保健室に行ったんだけどノリコはずっと何かの怯えたようにつぶやいてる・・・

 

「ノリピーのこれって・・・やっぱりこっくりさんのせい?」

 

ミキがきくと

 

「恐らく途中で手を離したからこっくりさんが怒って乗り移ってるんじゃないかな?」

 

カンナちゃんが言う。

 

「そんなわけないですよ。きっと自己暗示か精神が不安定になってるだけです。」

 

フィーアちゃんは否定するけど・・・

そうこうしてるうちに保健室についたけど先生がいなかった。

ミキとフィーアちゃんが先生を探しに行くと

 

「私殺される!殺される!」

 

と言い出した。

 

「大丈夫だよ!死なないから!」

 

私は落ち着かせるために声を掛けたら少し落ち着いた。

 

その日はそれで済んでたんだけど・・・

 

sideカゲチヨ

 

今日はヒサが熱を出してしまったらしい、

連絡のときにノリコになんかあったら電話しろって言ってたけど昨日の保健室が

関係してんのか?

ちょっとカンナに聞いてみるか・・・

 

「カンナ、この間なんかやってたのか?休み時間俺も教室にいたけどなんか盛り上がってたじゃん。」

 

「ああ!こっくりさんやってたんだけど途中でミキとノリコが不気味だからやめよって言って十円玉から手を離したの!」

 

「おい・・・こっくりさんて学校で禁止にまでなった危険な降霊術だろ。オカルトマニアなら知ってたのになんで止めなかったんだよ。」

 

「YOUTUBEで見たの?あれって学校が生徒に勉強を優先させるためのフェイク情報かと思ってたんだけど絶対にやっちゃいけない行為ってまさにこういうことなのね。」

 

カンナはノリコを見ながら笑っていた。

 

やっぱこいつカレコレ屋の中で一番ヤベェ・・・

 

そう思ってノリコの動きに注意していたら音楽の時間中に急に大声で泣き出して先生の横に幽霊がいると言い出した。

しかもその数分後母親がなくなったことがわかった。

 

そのあとも

 

「ヒサを呼んで―!」

 

と叫びだしクラス中パニックになった。

なだめようとしたがノリコの声がいつもの声じゃなくて男の声になっていた。

 

俺は迷ったがヒサに連絡した。するとヒサは今から学校にいくと言い出したのだ。

熱があるんだからと止めたが

 

「今無理しなきゃ後悔する。」

 

といい教室に来たそしてノリコを抱き締め

 

「ミキもいるし私たちもいるから大丈夫だよ!」

 

といったするとノリコは気絶したが元に戻った様子だった。

おかしかったことも覚えていなかった。

 

しかしその翌日くっついたことが原因で三人とも風邪がうつったらしい。

フィーアもカンナも元気なのはなんでだ?昨日もフィーアは保健室に連れってたりしたし落ち着かせようと頑張ってたのに・・・

 

「体を鍛えてますからね。」

 

とのことらしい。

カンナも心霊現象がみれて大満足らしく肌をてかてかさせて気分よさそうに登校していた。

全くオカルトなんてろくなもんじゃないぜ・・・

 

 

 

 

 



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ストーカーの気持ち

sideカゲチヨ

今日の依頼人は女性だった。

 

「ここ最近ストーカーに悩まされてて怖くて夜も眠れないんです。」

 

そういうと

ヒサは

 

「一人で心細かったですよね。私たちに任せてください!」

 

依頼人の手を取って宣言する。

まぁ、ヒサは前につきまとわれて迷惑してたからな・・・

 

「それでその人とは面識はあるんですか?」

 

ヒサが聞くと

 

「大学で何度か話しかけられそうになったんですけどなんだか雰囲気が怖くて避けてました。それからしばらくして

ストーカーが始まったんです。」

 

「何か実害はあったりしたんですか?」

 

フィーアが詳しく聞く

 

「今のところは・・・けどずっと後ろで何か叫んでいるんです。それが凄く怖くて・・・」

 

「もしかして幽霊が見えてるとか!?」

 

「カンナちゃん・・・こんな時までオカルトマニア精神発揮しないで・・・」

 

カンナが興味を示しヒサが突っ込む。

 

「しかしどうしてストーカーをしてしまうんだ?」

 

シディが尋ねる。まぁシディにはわかんねぇよな・・・

 

「うーん相手に拒絶されることが怖いとか?」

 

「もしくは自分勝手な妄想に憑りつかれてることもありますね。」

 

ヒサとフィーアが例を挙げていく。

 

「でもあんまよくわかんないよね。どうなのカゲチヨ?」

 

「カゲどうしてストーカーになるの?」

 

「いや!?俺はストーカーじゃねぇーよ!?」

 

カンナとヒサが失礼なことをいうのでしっかり否定する。

 

「とにかく!この依頼引き受けさせてもらいます。」

 

こうして俺たちは依頼人の大学に潜入することになった。

 

sideフィーア

私たちが大学内を探索していると依頼人に渡された写真と同じ服装と雰囲気の男がいました。

 

「アイツで間違いなさそうだな。」

 

写真をもったカゲチヨが確認して

 

「ちょっといいっすか?」

 

男に声を掛ける。

 

「なんですか?」

 

「ストーカー被害の依頼があったんすよ。」

 

内容を単刀直入に言った。

 

「心当たりありますよね?」

 

ヒサメちゃんが威圧した声で聞くと男は素早く逃げ出しました。

しかし、

 

「逃がしませんよ。」

 

「くそっ!」

 

私が超スピードで男の正面を塞ぎ。

 

「任せて!」

 

ヒサメちゃんが氷で男の靴を凍らせ動きを止めた。

そして尋問に入りました。

 

「これ以上彼女に付きまとうのはやめろ。」

 

シディさんは男に忠告しますが

 

「いやだね。」

 

男は聞く耳を持ちません

 

「あのね!彼女はどれだけ怖がってるか分かってるの!?」

 

ヒサメちゃんが怒ると

 

「あんたたちこそ何も知らないくせに!彼女は異宙人に付きまとわれてるんだ。いつ襲われるかわからない。」

 

「異宙人に?」

 

カンナちゃんが聞く。

 

「けどそんなこと彼女一言も。」

 

ヒサメちゃんがいうと

 

「あいつは姿を擬態して周囲に溶け込むことができるその能力を利用して近づいてるんだ。」

 

「なんだその能力は・・・」

 

「う、嘘だろ・・・」

 

カゲチヨとシディさんはその能力に驚いてしました。きっと悪用していたことが許せなくてー

 

「かくれんぼだったら無敵じゃないか・・・!」

 

違いました。シディさん使い方がピュアすぎですね・・・

 

「女子風呂覗き放題じゃねーか・・・!」

 

カゲチヨはカゲチヨで穢れすぎですね・・・

 

「あんたらやる気ある?」

 

案の定ヒサメちゃんに突っ込まれますし・・・

 

sideカンナ

 

「つまりそいつから彼女を守ってたってことね。」

 

カゲチヨが言う。

 

「何か叫んでたっていうのはそのストーカーに注意してたんだ。」

 

ヒサメちゃんも依頼人の証言とあわせて分析する。

けど・・・

 

「どうして本人に言わないんだ?」

 

シディさんが最もなことを言う。

 

「言おうとしたさ、けど・・・上手く話しかけられなくて」

 

「こんなとこで陰キャの面が・・・」

 

フィーアちゃんも呆れてる。

 

「向こうも話しかけようとするとにげっちゃって・・・」

 

「そりゃフード被った傍からみたら独り言いってるような人怖がるって・・・」

 

「うっ・・・」

 

アーシが指摘すると男も俯いてしまう。

周りに相談しても見えていないから話を真剣に聞いてもらえなかったので一人で何とかしようとしたらしい。

 

「あんたらも信じてくれないんだろ?」

 

まぁ普通の何でも屋ならそうだろうけど・・・

 

「よしわかった。依頼人に危害がある前に何とかしねーとな。」

 

カゲチヨの言う通り依頼人のために全力でやるのがカレコレ屋なんだよね。

 

そして依頼人が大学についたので作戦を実行した。

 

「頼むぜヒサ!」

 

カゲチヨの合図でヒサメちゃんが雪を降らせるすると

 

「いや!?何かいる!」

 

「何!?見えているのか!?」

 

姿は擬態できても実体はあるから雪が降り積もり異宙人の輪郭がはっきりするということ!

 

「く、くそっ!」

 

異宙人は擬態は無駄とわかったのか姿を現した。

 

「どうやらストーカーはこいつだったみたいだぜ?」

 

カゲチヨが追い詰めると

 

「俺は・・・彼女を観察してただけで・・・臭いとかも嗅ぎたくて・・・」

 

普通にストーカーらしい変態なことを言ってきた。

すると男が

 

「これ以上彼女に付きまとわないでください!」

 

はっきりと注意したの!

 

「すみませんでしたーー!」

 

そして異宙人は逃げていった。

その後シディが説明する。

 

「彼がずっとあのストーカーから守ってくれていたんだ。」

 

「そうそう!だから怖がらせたことは許してあげて!」

 

アーシも彼が許してもらえるようにフォローする。

 

「ホントになんとお礼を言っていいか・・・」

 

「い、いえそんな・・・」

 

お~!なんかいい雰囲気じゃん!

 

「皆さんありがとうございます!」

 

「これで一件落着だな。」

 

依頼人が私たちにお礼を言いカゲチヨも依頼が完了したことを確認する。

 

「またいつつけられるかわからないのでその時はまた依頼を・・・」

 

「それはもう私たちの仕事じゃありませんね。」

 

フィーアちゃんがほほ笑みながら答える。

 

「え?どうして・・・」

 

「これからは私たちじゃなくて彼が守ってくれますよ。後ろからじゃなくてあなたのそばで。」

 

「そういうこと!他人になんと言われようと守り続けたんだからきっと大丈夫だよ!」

 

ヒサメちゃんとアーシが後押しする。

 

こうしてアーシたちは一つの愛が生まれる瞬間に立ち会ったのでした!

 

 

 

 

 

 

 

 



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一匹狼の少年

sideフィーア

今日はシディさんと一緒に子供たちと遊んでいました。

 

「次シディ鬼な!」

 

「うむ、ではいくぞ。」

 

かくれんぼをやっていると一人の少年がこちらを見ていました。

もちろんシディさんは

 

「一緒に遊ぶか?」

 

と声を掛けました。すると

 

「うるせぇ、俺は一人で生きていくんだ。」

 

と返してきました。

 

随分と大人ぶってますね・・・

するとすぐにこの子にげんこつが飛んできて

 

「こらっ!せっかく誘ってもらったのになんてこと言うの!!」

 

「うるさい!」

 

「弟がすみません。」

 

この子のお姉さんが謝りに来ました。

 

「最近友達に馬鹿にされたのがショックらしくて・・・」

 

「そうだったのか。」

 

シディさんとお姉さんから原因を聞く。

まぁあの年頃の子は馬鹿にされるとすぐ大人ぶりますからね・・・

 

「僕みたいになんの取り柄もない気持ち悪い奴は誰も好きになってくれない僕は一人で生きていくんだ。」

 

そうとうこじれてますね・・・

 

「人は一人では生きていけぬ生き物だぞ。」

 

シディさんが正論を言う。

 

「うるさい!お前たちみたいに強くて特別な奴にはわかんないよ!」

 

まぁ素直に聞くわけないですしこの子のいうことも一理あるのでどうこたえるべきでしょうか・・・

 

「特別?まぁ確かに俺は特別だな。」

 

「腹立つなお前!」

 

シディさん・・・空気を読んでください・・・

そこはそんなことないぞとかいうところですよ・・・

 

side子供

 

「皆の仲間に入れて貰えばいいのに。」

 

姉ちゃんが言うが知らないよ・・・

そんなことをやっていると前から笑い声が聞こえた。

姉ちゃんは避けようとするが

 

「おいおい姉ちゃ~ん今避けようとしたでしょ傷ついちゃったな~慰めてよ。

そこでさ、ね?」

 

男たちが指したのは人気のない裏路地だった。

 

「先行ってなさい。」

 

「え?」

 

僕の理解が追い付かないでいると

 

「なんだぁ!?この不細工なガキは!?」

 

「どっかいけや!更に顔ぐしゃぐしゃにされたくないだろ?」

 

僕は男たちに脅される。

そして男たちは姉ちゃんを連れて行ってしまった。

しょうがないじゃないか・・・相手は大人が何人もいた。

それに僕は一人でいきていくんだ!あんな奴・・・あんな奴・・・

 

「ウグッ、ウグッ、」

 

僕が泣きながら立ち向かおうとすると

 

「あいつらと戦う気か?」

 

憎たらしいけど強いアイツらの影と声が後ろから聞こえる。

 

「悪いか?」

 

「一人で生きていくなら助ける必要はないですよ。それでもいきますか?」

 

「それに君が敵うものとも思えない。」

 

「厳しいですけどそれが現実です。」

 

けど・・・

 

「無理かもしれないでも、僕は姉ちゃんを助けたいんだ!」

 

だから僕は振り返りその二人に助けを求める。

 

「一緒に戦ってくれるかい?シディ、フィーア。」

 

「うむ、もちろんだ。お前も強くて特別じゃないか。」

 

「あなたもアイツらとちがって立派な男の子ですね。」

 

そして姉ちゃんのところへ行ってシディがすかさず手から光を出して

男たちの目をくらませる。

そして俺は姉ちゃんを連れて安全な所まで逃げる。

 

「くそっ!逃がすか!」

 

男たちは追いかけようとするが

 

「俺たちの友達に何かようか。」

 

「ここを通りたかったら私たちを倒してからですよ。」

 

二人が立ちふさがる。

 

「テメーら邪魔なんだよ!」

 

男たちは拳を振り上げるが

 

「ふぎゃ!?」

 

「ぐへっ!」

 

「は、はや、ゴフっ!」

 

シディの圧倒的な力やフィーアの素早さにあっけなくやられてしまった。

そのあと警察に男たちは連れて行かれた。

 

sideシディ

 

「助けてくれてありがとう!」

 

あの子はお姉さんにお礼を言われていた。

 

「べ、別に全部シディとフィーアのおかげだよ!」

 

しかしそんなことはない。

 

「お前は自分より強大な敵に立ち向かおうとした。」

 

「それだけでも凄いことですよ。」

 

俺とフィーアがそういうと

 

「そうよ!私もきてくれて嬉しかった!」

 

お姉さんも賛同する。

 

「そういう慰めはいらないよ!」

 

「ほんとヒネてんねー」

 

俺はフィーアと

 

「なんだかカゲチヨに似ているな。」

 

「ええ、でも本人たちの前で言うのは辞めておきましょう。仲良くなれそうなものも

なりませんから。」

 

「うむ、そうだな。」

 

カゲチヨとその子が仲良くなれそうなことをこっそり話し合っていた。

 

「なにこそこそ話してんだよ。やっぱかくれんぼやりたいから付き合ってくれよ!」

 

「ああ、すぐにやろう皆待ってるぞ。」

 

こうして俺たちは日が暮れるまで遊んだ。

 

 

 

 

 

 

 



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夏の海

アンケートありがとうございます。
いま構想を練っています。

カンナの泳ぐ姿はヒサメが空を飛ぶ感じです。


sideヒサメ

今日は皆で海に来ていた。

 

「綺麗な水平線!輝く太陽!そして美味しそうなグルメの香り!」

 

ホントにたのしみだったんだから!

 

「ヒサメは元気だな。」

 

シディも笑顔で私のテンションに同意してくれる。

 

「ほらっ!ヒサメちゃんもフィーアちゃんも日焼け止め塗ってよね!」

 

「はーい」

 

「別に日焼けとか気にしないんですけど・・・」

 

カンナちゃんに注意されて私たちは日焼け止めを塗る。

ちなみに私は水色、フィーアちゃんは白、カンナちゃんは黒の水着だ。

 

「…似合ってるな。」

 

「ん?何か言った?」

 

「何でもねーよ!」

 

カゲが何か言った気がしたが聞こえなかった。

 

「カゲチヨ大丈夫ですか?」

 

「お、おう・・・」

 

カゲは日差しが嫌なのか戸惑った様子だった。

 

「もうお前ら遊んで来いよ。」

 

「え?カゲは?」

 

「ちょっと休憩したら行くよ。」

 

カゲは荷物番ということで遊ぶことになった。

 

sideフィーア

ということで遊ぶわけなのですが・・・

 

「まずはビーチフラッグ!」

 

「用意がいいな。」

 

そう、ヒサメちゃんが色々と準備していたのに私たちは驚きました。

 

「あれ?そういえばカンナちゃんは?」

 

ヒサメちゃんが聞くと

 

「ああ、カンナならもう海で」

 

「あははははは!楽しー!」

 

シディさんが指した先にあったのは

 

手を水でできたひれに変えてジェットスキーのように泳ぐカンナちゃんの姿でした。

 

「何あれ?」

 

「水しぶき凄すぎだろ・・・」

 

他の人も驚いています。おそらくリヴァイアサンの能力ですね・・・

 

「うむ、楽しそうだな。」

 

「まぁぶつからないように気を付けるだろうし私たちもやろう!」

 

まぁ確かにそうですね。

するとヒサメちゃんが

 

「ただ勝負するだけじゃつまらなくない?」

 

と言ってきた。

 

「こうやって勝負するなんて滅多にないんだし本気でやろうよ。」

 

「なるほど・・・」

 

シディさんも乗り気ですね・・・!

 

「いいんですか?本気で走ったら二人とも抜いちゃいますよ?」

 

「じゃあ負けた方がジュースおごりね!」

 

「望むところだ!」

 

私たちは走り出しました。

そして

 

「ふふふ、私の勝ちですね。」

 

「やはりフィーアは速いな・・・」

 

「くやし~もう少しだったのに!」

 

けど砂浜がボコボコになりましたね・・・

 

「私とシディさんで治しておきます。ヒサメちゃんはその間にジュースを買ってきてください。」

 

「いいの?私も手伝うよ?」

 

「大丈夫だ。カゲチヨの様子も見てきてくれないか?」

 

「わかった。」

 

「あ、じゃあアーシも行く!」

 

カンナちゃんも上がってきたので一緒に向かいました。

 

すると

 

「さっきのビーチフラッグすごくかっこよかったです!よかったら遊びませんか?」

 

さっそくシディさんがナンパされる。

 

「これから後かたずけをしないといけなくてな・・・それに友人と来てるんだ。」

 

シディさんはそう言って断りますが

 

「知り合いってその子とさっきの二人ですか?私たちのほうが良くないですか?」

 

懲りずにアピールしてきてます。ホントにしつこいですね・・・

しかしシディさんは考えたのち

 

「では頼む。」

 

「シディさん!?」

 

私は驚くがシディさんは彼女たちとともに片付けをし始めた。

は~・・・やっぱそういうことですよね。

 

sideカンナ

 

アーシたちはカゲチヨの様子を見にパラソルのところに来た。

 

「調子どう?」

 

「大丈夫だ。そもそも海は眺めて楽しむもんだって。」

 

「なんか陰キャぽい・・・」

 

「うるせぇ!」

 

ホントにお似合いだよね~!あの二人!

 

「じゃあ、アーシたちはジュース買ってくるから!」

 

「おー」

 

こうしてアーシたちはジュースを買ってきたんだけど・・・

 

「あれ・・・?私たちのパラソルどこだっけ?」

 

「うーん一旦シディのところ行くあそこならまだ穴があるから目立ってるんじゃない?」

 

 

「そうだね!」

 

アーシたちが向かおうとすると

 

「あれ~もしかして迷子?」

 

「よかったら俺たちと遊ばな~い?」

 

まさにテンプレ的な不良のナンパが来た・・・

 

「もう迷子じゃないので結構です。」

 

「人を待たせてるので・・・」

 

アーシたちが断ると

 

「親切心を無下にしようとするの?」

 

そういってアーシたちを連れて行こうとする。

すると

 

「俺の連れにちょっかい出すの辞めてもらっていいすか?」

 

カゲチヨが現れた。

 

「あん?痛い目見たくなかったら貸してくれよ?俺たちに勝てないだろ?」

 

「それはどうかな?」

 

一触即発の空気に陥ってしまったけどその時

 

「おーい!二人とも。」

 

「探しましたよ・・・あれ?貴方たちって・・・」

 

シディとフィーアちゃんがやってきた。

すると男たちは怯えた様子で

 

「げっ!?お前は!」

 

となんか二人のことを知ってる様子だった。

 

「どこかで会った気がするんだが・・・」

 

「ほらシディさん、あの勇敢な少年のお姉ちゃんをもてあそぼうとしたアイツ等ですよ。」

 

「ああ!思い出したぞ!それで俺の仲間に何の用だ?」

 

シディが威圧すると

 

「すみませんでした!あなたたちの連れとは知らずに!」

 

「さようならー!」

 

男たちは去っていった。

 

「シディ、フィーア・・・お前たち何やったんだよ・・・」

 

「それは後で話します。」

 

「ねえカゲ・・・助けに来てくれてありがとう・・・」

 

ヒサメちゃんがお礼を言う。

 

「別に・・・アイツ等追い払ったの二人だし・・・そもそもカンナと一緒なら余裕だっただろ?」

 

「そんなことないよ!滅茶苦茶カッコ良かったよ!ね!ヒサメちゃん!」

 

「うん・・・嬉しかったよ・・・」

 

「そ、そっか・・・」

 

sideカゲチヨ

数時間楽しんだ後俺たちは帰る準備をしていた。

すると

 

「ねぇ・・・カゲは今日楽しかった?」

 

ヒサが急にそんなことを聞いてきた。

 

「なんだよ?急に?」

 

「カゲが日光ダメなのに私たちだけ楽しんでちゃってたのかなって・・・」

 

気を使わせちまったな・・・

 

「大丈夫だっての。」

 

「ねぇカゲちょっと海岸まで行こう!」

 

そういってヒサは俺を押して行った。

そして

 

「えい!」

 

「何すんだよ!」

 

「カゲもちょっとは遊ぼうよ!」

 

俺は替えの服もないのに水を掛け合った。

それがひとしきり終わるとヒサが

 

「またどこかに遊びにいこうね。」

 

と笑顔で言ってくれた。それが俺にとって最高の思い出になった。

 

 

 

 

 



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名前を書くと消えるアプリ

sideカゲチヨ

今日の依頼人は・・・

 

「お、俺いじめをしていたんです・・・」

 

いきなり怯えた表情でカミングアウトをしてきた学生だった。

 

「お!なんじゃ貴様いじめっ子か!どんなことをしてきたんじゃ!?」

 

「がっつくな!」

 

ボティスは案の定喜んでいたのではたき落とす。

 

「イジメの告白か?」

 

「懺悔しにカレコレ屋に来たってこと・・・?」

 

「あの表情はそれだけじゃないって感じだよね・・・」

 

シディとヒサがそういうがカンナはそれだけじゃないと推理する。

 

「そ、そうなんだ・・・」

 

「なんかわけがありそうだな。」

 

話をきくと依頼人はクラスの中心グループのリーダーだった、それで気に食わない奴がいれば無視してきたらしい。

 

「暴力じゃないけどさ・・・」

 

「なんじゃそれだけかい。」

 

「それでも酷いよ・・・」

 

ヒサとボティスが依頼人のやってきたことに一言いう。

 

今では反省しているらしいがその反省やカレコレ屋にくるきっかけになったのは

ある日いきなりクラスで無視されるようになったらしくそれまでぜんぜん報復の空気もなかったしそれにイジメって感じではなくほんとにいないように扱うらしい・・・

先生にも無視されてやっと自分のやってきたことの辛さがわかったらしい。

 

「そうなんだ・・・」

 

優しいヒサはそういうが、

 

「自業自得だろ。」

 

俺はクズだから容赦なくいう。

 

「けどいきなり先生までなんてなんだかおかしいですね・・・」

 

フィーアは証言を冷静に分析する。

 

「ああ、ただ事じゃねーな。」

 

俺もそう考える。

 

「もしかして、特別な力が働いているとか?」

 

カンナもその結論に行きつく。

 

「なんか思い当たる節あるか?」

 

依頼人に質問すると

 

「うん・・・スゲー子供っぽいんだけどさ俺らへんなお姉さんにおかしな話を聞いてさ・・・人の存在を消すアプリがあるっていうんだ。消したい人の名前を書いて、WILL

VANISHっていれると消えちゃうらしいんだ。けど俺たちが無視してたA太は真剣にきいてたな・・・」

 

「なにその怖いサイト・・・」

 

「その女性も気になるな・・・」

 

ヒサとシディはその話に驚いていた。

 

「もしかしたら、あの時の誰かがって考えてる・・・」

 

「つまり貴様はクラスメイトにはめられたというわけじゃな!」

 

ボティスが空気を読まずに話す。

 

「じゃあ、その時のグループについて話してくれますか?」

 

フィーアが情報を話すように促す。

 

「俺らがいじめてたA太だ。他校の女子に告白して回ってるんだ。次がB郎こいつとはスゲー仲良くて俺が降ると面白い返しをする良いやつなんだよ。

後はがり勉のD助ノートとか写させてもらってた。最後はE吉!俺の親友でこいつとクラスをまとめてた感じだったかな・・・」

 

「なるほどね・・・」

 

カンナが集中して情報を記録する。

俺がもう一つ質問する。

 

「お前らの学校ってスマホ禁止か?」

 

「そうだけど?」

 

よし、これで捜査しやすくなった。

 

「わかった。けど俺たちは原因を探して解決するだけだ。俺たちは犯人が分かっても絶対に教えない。」

 

俺は依頼人に告げる。

 

「えっ?」

 

「犯人がわかったらあなたはやり返すでしょう?悪いですけど口で反省しているといっても信用できません。」

 

フィーアが冷徹に告げる。

 

「そういうことだ。お前さっきクラスメート紹介するときもどっか被害者面してたよな?甘えてんじゃねーぞ・・・!」

 

俺は依頼人に釘を刺し通ってる学校に向かった。

 

sideヒサメ

こうして依頼人の通う学校にやってきたけど・・・

 

「どうやって犯人捜しするの?」

 

まず最初の関門はそこだった。

 

「うーん、とりあえず炙り出せるか試してみっか。」

 

「そうだね!とりあえず依頼人の情報でなんとかなりそうだし!」

 

どういうこと?

 

その後グループを呼び出したが女性のことは覚えていたがやっぱり依頼人のことは覚えていなかった。

そしてカゲは

 

「俺は消された奴に復讐を頼まれててな。二度と学校生活送れなくしてくれって頼まれてるんだ。つーわけでなんかあったら俺、カゲチヨに教えてくれよー」

 

カゲは嘘を言いつつも揺さぶりをかけた。

そして

 

「ヒサ、さっそく頼むわ。」

 

カゲとカンナちゃんの指示通りスマホが使われてる場所を割り出した。

そして行ってみるとB郎くんがアプリにカゲの名前を書こうとしていたので

 

「させませんよ。」

 

「なに!?」

 

フィーアちゃんが素早くスマホを奪いカゲに渡し地面に組み伏せ拘束した。

 

「やっぱりな脅せば俺のことも消そうとするからな。」

 

「どうしてお前がC次を?」

 

シディさんがきくと

 

「おそらくだけど雑な振りに返すのが嫌になったんでしょう。テレビでもよくやられてるけどわざとってわかっててもきついもんね。」

 

カンナちゃんがそういうと

 

「そうだよ!アイツの笑い者なるのはもううんざりなんだよ!」

 

そういってきたけど

 

「俺たちはチクるつもりはねぇ。さっきの話は嘘だ。」

 

フィーアちゃんも拘束を解き

 

「そういうことです。本人たちで解決してください。」

 

といった。

 

そして私たちは逆探知して裏にいる人の場所を割り出し行ってみるとそこには誰もいなかったんだけど・・・

 

「おそらくこれがアプリのサーバーだと思う・・・」

 

「これをこわせば依頼人は元に戻るのか?」

 

「たぶんそうですね・・・」

 

シディとフィーアちゃんで話していると

 

「やっぱりだけど持ち主は逃亡してるね。」

 

カンナちゃんは残念そうに喋っているとき

 

「おい、これ・・・」

 

カゲが前に依頼であった呪いのペンが落ちていた。

つまり学生を狙って異宙の道具を配ってるってこと・・・?

 

「もしかしたら同じ組織かもね・・・」

 

カンナちゃんも同じ結論にたどり着く。

 

「さぁな・・・ただ狙ってやってんなら歪んだ手口だ・・・」

 

そういうカゲの声は怒りに満ちていた。



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子供YOUTUBERと母親と叔母

sideカゲチヨ

今日の依頼人は妹がいるという女性だった。

 

「妹が自分の娘、私から見た姪っ子をYOUTUBERにしてるんですよ。これが結構人気があって。」

 

おお!それは凄いな!

 

「でも、姪っ子は嫌がってるみたいなんですよね・・・」

 

何だって!?

 

「若くして憧れの職業YOUTUBERになれてるのに!!なんて贅沢なガキなんだ!」

 

「自分の価値観で他人を図るなよ。」

 

「ほんとカゲチヨはぶれないよね・・・」

 

ヒサとカンナに呆れられる。

すると依頼人はヒサとカンナをみて

 

「二人は随分仲良しですね。失礼ですが二人は姉妹なんですか?」

 

と聞いてきた。

 

「い、いえ!ただ幼馴染だけどカンナちゃんは姉みたいに頼りになるので・・・」

 

「まぁ、角とか見た目とか似てるしヒサメちゃんは可愛いし妹みたいに思ってるしねー!」

 

と返すと

 

「そうですか・・・」

 

と依頼人が言って話が戻る。

 

「妹は姪っ子が人気YOUTUBERになってから変わってしまいました。昔は何をするにしても私の後についてくるような気弱な子だったのに・・・今ではこれ見よがしに高価な品を見せつけてきたり有名人とのつながりを自慢したり月収の差も自慢してきて・・・」

 

「なるほど。つまり姪っ子さんの活動をやめさせるのが依頼ということですね。」

 

フィーアが言うと

 

「はい、私姪っ子が心配で・・・」

 

と依頼人が言う。シディも

 

「子供を大勢の前で無理やりさらしてお金を稼ぐなんて虐待に近いぞ。」

 

と同意する。ヒサも

 

「そうだね!絶対やめさせなきゃ!」

 

とやる気のようだこうして俺たちはその妹と姪っ子のところに向かった。

 

sideヒサメ

こうして私とカンナちゃんは家に来たんだけど、

 

「今日はお休みするー!」

 

「毎日楽しみにしてくれてる人もいるんだから・・・」

 

と無理やり撮影しようとする姿が見えた。

そして子供が出て行ったタイミングで私たちは妹さんの説得に入った。

 

「貴方のお姉さまからお話を聞いてやってきました。娘さんのYOUTUBE活動について。」

 

「えっ?」

 

そして事情を話すと

 

「そうですか・・・姉がそんな心配を・・・けど私の話も聞いてもらえますか?」

 

「はい・・・」

 

そういって話始めた。

妹さんは依頼人にコンプレックスが凄くあって依頼人は何でもできる人で妹さんも勉強はと頑張っていたんだけど要領でも差があって人とのつながりも依頼人とは違ったらしいそして将来でも差が開いてしまったらしい。

 

「でもいいんです。私はもう私は引き立て役でもいいんです。」

 

「そんなこと・・・」

 

妹さんの話を聞いて私は励まそうとする。

 

「誰を引き立てるかは私が決める。」

 

「どういうこと?」

 

カンナちゃんが聞くと

 

「私は娘に胸を張って人生自分が主役だと言い切れる子になってほしい。今の世の中は

お金とフォロワーがいれば多くのことができるようになってるから。」

 

その言葉に込められていたのは世の中を見据えて娘さんの人生の幸せを願う母親の思いだった。

 

「それでYOUTUBERをやらせてるんですか?」

 

私が聞くと

 

「まぁ、それは後付けですけどね。最初にYOUTUBERを最初にやりたがったのは娘だもの。」

 

あれ?依頼人の話と違うような・・・

 

「私は娘の意思をサポートしたいと思ったの。けど娘が嫌がってることにも気づかないなんて母親失格だわ・・・」

 

「なんか依頼人の話と食い違ってるよな・・・」

 

カンナちゃんも不思議がっているけどあとは娘さんの後を追いかけたシディとフィーアちゃんに任せよう。

 

sideフィーア

私たちはベンチに座って娘さんに話を聞こうとしたんですけど・・・

 

「お兄ちゃんカッコいいね!!私と付き合わない?私有名YOUTUBERなのよ?」

 

さっそくシディさんを口説いてました。

 

「申し訳ないが君と付き合うことはできない。」

 

流石シディさん、子供だからって差別しないで目をみて誠実に断ってる・・・!

 

「幼稚園の男子は皆すぐ付き合ってくれるのに!」

 

「なかなか大胆ですね貴方・・・」

 

この年で恋愛とは・・・というか私が古いんですかね?

早速シディさんは本題に切り出す。

 

「ところでYOUTUBERのことなのだが辞めたいんだろ?」

 

と聞くと

 

「そんなことないよ!だって私が始めたいってママに言ったんだもん。」

 

なんだか依頼人の話と食い違いますね・・・嘘はついてないみたいですし・・・

 

「最近は撮影ばっかでたまに遊びたいって思うこともあるけどやめようなんて全然考えてないよ!コラボとかもできて楽しいしね!」

 

「そ、そうなのか!」

 

熱意にシディさんも押されてしまっています・・・

 

「やれてるのは全部ママのおかげだけどね!」

 

まぁ撮影機材の準備や買い物とかもありますしね。

 

「だからママにも少しは好きなもの買って!って言ってるのよ!なのに私の将来の貯金だ!って言って自分はいつもおんぼろの服ばっかり・・・嫌になっちゃうわ!」

 

その言葉には母親への感謝と親孝行したい気持ちが詰まってました。

シディさんと私が

 

「優しい母親なんだな。」

 

「ちゃんと母親のことも考えていて凄いですね。」

 

と母親と一緒に褒めると

 

「ありがとう!私が世界で一番好きな人だよ!」

 

その子は満面の笑みで答えてくれました。

 

sideカンナ

 

アーシたちは二人からの報告も聞き妹さんに謝った。

 

「すみません!私たち勘違いしてました。」

 

「いえ、私も娘に無理をさせていたので気づけて良かったです。」

 

「娘さんは世界で一番好きだって言ってましたから大丈夫ですよきっと。」

 

アーシが言うとヒサメちゃんも

 

「そうですよ!それに誰かと比べての一番より娘さんにとっての一番の方が素敵だと

思います。」

 

そういうと涙を流して

 

「いえ、これ以上はいらないです・・・」

 

と言って妹さんの顔は晴れやかになった。

 

sideカゲチヨ

数日後俺とカンナはあの依頼人の対応をした。

 

「どうなってるんですか!?何でまだ姪っ子はYOUTUBEを続けてるんですか!?嫌がる子供に無理やりやらせるなんて虐待よ!」

 

俺に掴みかかって言うが俺たちをはめようとしたのによく言うぜ・・・

だから俺は言ってやった。

 

「こんなアンケートがある。好きな人を自分よりハイスペックな人に奪われるのと自分より低いスペックの人に奪われるの、どっちが悔しいですか?答えは後者に決まってる。」

 

「は、はぁ!?」

 

「気持ちはわかるよ。俺はアンタと同じようにクズだからなずっと自分より下に見てた妹が社会的に成功を収めて悔しくてしょうがなかったんだろ?」

 

「意味が分からないわ!」

 

「ホントはわかってるんでしょ?貴方の証言と実際の様子が違うからおかしいと思ってたけど嘘をついてアーシたちにやめさせようとするとは恐れ入りましたよ。」

 

カンナもわかっていたようで俺と同じく見下した目で依頼人を見る。

 

「嘘・・・嘘じゃないわよ!確かに言葉にはしてないけどあの子は絶対私を見下してる!!今まで見下してきた私より上の立場に立って見下してるの!!」

 

やれやれ・・嫉妬の妄想もここまでくると笑えてくるぜ・・・

もうはっきりといってやるか。

 

「あんたが見下してるからそう思うだけだよ。」

 

「そういうこと。妹さんは娘さんのためになることを真剣に考えてるだけだよ。」

 

「わ、、私は今までみんなの中心で・・・カンナさん!あなたならわかるんじゃない!?ヒサメさんに追い抜かれて焦る気持ちと一緒よ!」

 

そういうが

 

「アーシのはそんな気持ちないかな。むしろ後ろじゃなくていつも並んで歩いてるって感じだし追い抜かれそうになったらアンタと違って真正面から並べるように努力するしね。」

 

「そ、そんな・・・」

 

そして俺は掴まれていた手を振りほどき

 

「主役になれる方法なんてのは知らねーけどさ。逆ならわかるよ、頑張ってるやつの足を引っ張る。これをしたら人は主役じゃなくなるんだよ。」

 

俺の知ってることを言ってやった。

 

「私が主役で、妹が脇役なのにいいぃぃいいい・・・!」

 

それでも床に這いつくばり叫ぶ依頼人、

 

はッ、クズだねぇ・・・

 

 



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地下労働施設での奪還

sideカゲチヨ

今日の依頼人は少女だった。

 

「私の兄は友人に騙されて借金を背負わされ、地下労働施設に拉致されてしまったんです・・・」

 

そう言って写真を見せてくれた。見る感じ優しそうな人だそれにしてもその労働施設はなんかブラック臭がするな・・・

 

「その労働施設では何が行われてるんですか?」

 

フィーアが聞くと

 

「貴重な鉱石を掘り起こすための採掘場です。返せない程の借金をした人たちが集められて

きつい現場で働かされているそうです。兄は体が弱いからもし病気になってしまったらと思うと・・・」

 

依頼人は辛そうな顔で言う。

 

「わかりました。必ず助け出します。」

 

フィーアが依頼人にそう言った。

 

「そうだね。一刻も早く助け出さないと心配だしね・・・」

 

ヒサも依頼人の兄を心配している。

 

シディもカンナも

 

「じゃあ、アーシたちもその施設で働きながら探すってことだね!」

 

「ああ、そうなるな。場所はわかるか?」

 

依頼を引き受ける気だ。俺も可哀そうだと思ったしやりますか!

 

こうして俺たちは場所を聞いて潜入したのであった・・・

 

 

そうして施設へとはいり中を案内してもらったのだが・・・

 

「ここがお前たちの今日から暮らす部屋だ!」

 

そう言って向かった先にあったのは壁も仕切りもないタコ部屋だった。

そのことを言うと

 

「返せない借金をするお前たちに住む場所を与えてやっているだけありがたく思え!」

 

と怒られてしまう。

 

こうして仕事の割り振りへと移った。

俺とシディは採掘現場での仕事なのだが・・・

 

「女には違う仕事があるからな・・・」

 

そう言って無理やり連れていかれてしまった・・・

三人とも大丈夫って言ってたが早く依頼人の兄貴を見つけないとやべぇな・・・

 

 

そうして俺たちは採掘現場へと向かっていた。

 

「三人とも大丈夫だろうか・・・」

 

シディが心配する。俺だって心配だ、けどアイツ等だってカレコレ屋だ。

 

「弱いわけじゃないんだ。きっと三人でなんとかできるさ。それを俺たちが信じないでどうすんだ・・・」

 

「そうだな・・・」

 

まぁ、俺たちも三人のこと言える立場じゃなくなるしな・・・

 

「しっかしこんなきつい現場に配属されて安全の保障できんのはヘルメット一つだけだし彫るものもツルハシ一つって効率悪すぎだろ!」

 

ドリルとかねーのかよ!

 

「俺は頑丈にできてるし大丈夫だ。」

 

シディは呑気のそう言ってるけど普通の人だったら崩落とか起きないかって恐怖で怯えてるぞこの装備・・・

 

そうして六時間立って午後三時になったころ

 

「ハァ・・・ハァ・・クッ・・目の前がかすんできた・・・」

 

幾ら不死身の体っていっても休憩なしで六時間も労働すればこうなっても仕方ないと思う。それに精神的にも辛いしな・・・

しかしシディは

 

「早くないか?まだ午後三時だぞ。終業まであと六時間もあるんだへばってどうする。」

 

体力お化けなところを見せつけていた。

 

「それでも休憩なしだとこうなるだろ!45分以上の休憩を与えないとこういう場合は

労働基準法違反なんだぞ・・・」

 

そう言ってると

 

「おい、そこ!口じゃなくて手を動かせ!」

 

監督に怒られてしまう・・・変に目立つのは得策じゃねーな・・・

そうして続けていたんだが手がしびれてツルハシを落としてしまった。

そのとき

 

「大丈夫ですか?ここの仕事は辛いですよね・・・」

 

そういって声を掛けてきたのは少しやつれてはいたが写真で見た依頼人の兄だった。

シディが正体を話そうとするが。

 

「ちょっと待て!脱走の計画はまだ出来てねーし正体は隠しておくぞ!」

 

「そうか・・・わかった。」

 

あの人嘘付けなさそうだからな・・・

 

「どうかしましたか?」

 

こそこそと話していたのでお兄さんが不審がる

 

「いえ、なんでも!それよりここ空気悪くないっすか?」

 

俺は素早く話題を切り替える。

 

「ええ・・・採掘の度砂や石の欠片が舞いますから。肺を悪くしないように気を付けた方がいいですよ。」

 

お兄さんも親切に心配してくれた。必ず助け出さなくちゃな・・・

 

「こんなところで働いてて辛くないですか?」

 

「仕方ないです。逃げ出せば暴行されますし家族に危害を加えると脅されています。」

 

まったく外道なやり口だな・・・

 

「それに悪いことばかりじゃないんですよ。」

 

それがどういう意味か知ることとなった。

 

sideシディ

俺たちは監督から給料をもらったのだが・・・

 

「三千円!?朝九時から働いて今は十九時・・・時給三百円じゃん!!」

 

カゲチヨが給料の安さに驚いていた。

するとお兄さんが

 

「このお金はあそこの売店で使えます。薬も買えますし、ぜいたく品も少しなら売ってますよ。」

 

金の使い道を教えてくれた。本当に親切な人だ。

しかし周りを見てみたが・・・

 

「みんな表情に覇気が無いな・・・」

 

「違法労働で体はボロボロ、逃げ出す気力もないってとこか。」

 

カゲチヨも周りを分析する。

すると向こうから盛り上がってる声が聞こえた。

 

「ありゃ、違法賭博だな。安い給料で働かさせれてるストレスの発散になるってわけだ。」

 

確かにその気持ちはわかるが・・・

 

「ただでさえ少ない給料があれではすぐに消えてしまうだろう。」

 

俺が心配していると

 

「楽しそ~」

 

なんとカゲチヨが興味を持っていたのだ。

 

「カゲチヨ?」

 

俺が声を掛けると察したのか

 

「じょ、冗談だよ。そんなことより抜けるぞ。」

 

そうだ、ヒサメたちと合流しなくてはな。

 

sideヒサメ

 

私たちは人気のない坑道に集合していた。

 

「三人とも無事だったか?」

 

シディが心配してくれた。

 

「何とかね・・・」

 

女子の仕事は裁縫や炊事だったんだけど

 

「さっき女子の部屋に侵入してきた男の人に襲われそうになったんだよね・・・」

 

あったことを話すと二人とも驚いていた。

 

「マジかよ・・・無法地帯だな・・・」

 

カゲがそういうけどその通りだよ・・・

 

「まぁ私がしっかり気絶させたので二人には傷一つついていませんけどね。」

 

フィーアちゃんの腕前にはいつも助けられてるなぁ・・・

 

「それよりも脱走の計画練ろうよ!」

 

カンナちゃんもここにうんざりしているようでやる気満々だ。

 

「そうだな!依頼人のお兄さんとついでに全部ぶっ壊してやるか。」

 

カゲも頼もしい限りだ。

 

sideフィーア

翌日全員が朝の集会をやっているときにカンナちゃんとシディさんが布団に能力で

火をつけた。そしてカゲチヨが全員に火をつけたことを宣言して依頼人の兄にところに向かいました。

 

「シディ、カンナ!火はあとどれくらいでまわる?」

 

「あと一時間もない。」

 

「ここからさっさと逃げ出すよ!」

 

そして依頼人の兄は驚いた様子で

 

「ご、五人ともこれはどういう・・・」

 

とたずねてきた。

 

「俺たちは妹さんに依頼されてあなたを助けに来たんです。」

 

シディさんが素早く丁寧に説明する。

 

「そうか・・・ありがとうございます!」

 

「あなたたちも早く・・・」

 

シディさんは他の作業員にも言いますが

 

「余計なことしやがって!」

 

「俺たちはここを出ても行くところなんかねーんだよ!」

 

「俺たちは自由なんか望んでねーんだ!」

 

まさに諦めた人たちの言葉がそこにはありました。

 

「そんな・・・」

 

それでもシディさんは助けようとしますが火はどんどんまわっていきます。

 

「シディ!早く逃げないと!」

 

ヒサメちゃんの言葉で私たちは逃げ出しました。

 

「火事の他にもヒサが電気系統も壊滅させたし向こうもすぐには追ってこれねーだろ・・・」

 

「そうだね・・・とりあえずこれで依頼は無事にできたね。」

 

カゲチヨやカンナちゃんはほっとしていましたがシディさんは苦い顔でした。

 

「他の労働者は俺たちにはほとんどついてこなかったな。」

 

するとお兄さんは

 

「あの場所は環境は酷かったですが給料である程度の自由を得られましたから。ギャンブル中毒に陥って借金を抱えてた人たちにとってはいい環境だったのかもしれません。」

 

他の作業員の心情を話してくれた。

 

「そんなんじゃ外で降りかかる自由のための責任には耐えられないってことだね。」

 

「そうだな・・・結局俺たちには逃げ出したいって気持ちのあるやつしか助けられない。」

 

カンナちゃんもカゲチヨも冷静な目で施設のある方を見ていました。

 

「でもそういう気持ちのある人は助けられたよね・・・」

 

「だから後悔しちゃいけませんねシディさん。」

 

ヒサメちゃんと私が言うと

 

「そうだな・・・」

 

それでもシディさんは施設の方を見ているのでした。



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レンタル彼氏とホントの思い

青髪の漫画家さんの初登場回のオリジナルです。


sideカゲチヨ

今日の依頼人は内気そうな青髪女性と友人の金髪の女性だった。

 

「この子もう大学生なのに誰とも付き合ったことないのよ!!」

 

と言ってるが・・・

 

「そんなに気にすることじゃなくないか?」

 

シディの言う通り俺たちも付き合ってる人とかいないしな・・・

 

「花の大学生だからね!恋愛しなきゃもったいないよ!」

 

と友人は言うが

 

「大学は勉強する場所と聞いていたが・・・」

 

「シディ、こういう時は正論いっちゃだめだから・・・」

 

シディのことをカンナがフォローする。

 

「とにかくこの子にも恋愛を体験してほしいの!せっかく可愛い顔のに!アンタもそう思ってんだよね?」

 

「う、うん・・・私も男性に慣れておきたくて、今まで女子校だったし・・・」

 

「それで依頼内容は何ですか?」

 

ヒサが聞くと

 

「無理ならいいんですが・・・」

 

「あーもう!この子が男子に慣れておきたいからシディ君に彼氏を演じて欲しいの!」

 

「えっ!?」

 

「俺か?」

 

なんでフィーアも驚いてんだ?それにしても・・・

 

「なんで俺じゃねーんだ?」

 

と声に出すとヒサに憐みの目で見つめられてしまった。

 

「いきなりシディさんはハードル高くないですか?カゲチヨの方が話しやすいですよ。

知らない人だとキョドりますしその方が慣れるにはいいんじゃないですか?」

 

「ヒデぇ!」

 

てかフィーア何でそんなにシディにやらせたくないんだ?

 

「いえ!私シディさんが良いんです!」

 

依頼人も言ってるし・・・

 

「フィーアちゃん今回はシディに行ってもらおう?」

 

カンナが言うことでフィーアも落ち着いたようで

 

「分かりました・・・」

 

意気消沈した様子になってしまった。

 

sideヒサメ

こうしてシディは依頼人の家に集合してデートと言うことになったんだけど・・・

 

「何で私たち後を付けてるの?」

 

そう私たち三人はフィーアちゃんに連れられて変装し後を付けていたのだ。

 

「もし前みたいなストーカーになったらどうするんですか?これはあの女性の監視です。」

 

 

「とか言ってホントはシディがホントに彼氏になるんじゃないかって心配なんでしょ?」

 

カンナちゃんが言うと

 

「そ、そんなわけないですよ!これは、あくまで監視ですから!」

 

そういってフィーアちゃんはサングラスを押し上げ二人の様子を見る。

 

「なんでおれまで付き合わなきゃなんねーんだよ・・・」

 

カゲはそう言ってたけど・・・

 

「カゲチヨだってヒサメちゃんがレンタル彼女になったとき後付けたんだからお互い様でしょ。」

 

「うっ・・・」

 

カンナちゃんに論破されてしまう。

 

そして依頼人とシディが合流した。

依頼人はメガネを外して可愛くなっていた。

 

「俺たちは今日一日恋人だろ?敬語は変だろ?」

 

「は、はい・・・」

 

依頼人も顔を真っ赤にしている。ピュアで可愛いな。

やっぱり噂になるみたいで

 

「誰あのイケメン!?」

 

「声かけようかなー?」

 

と依頼人の大学内でもそんな声が上がっていた。

 

「ってか俺たち大学生じゃないのに入っても大丈夫なのか?」

 

カゲが心配するけど、

依頼人の話を聞く限り大丈夫みたいだし講義に行く二人を追いかけた。

 

sideカンナ

こうして経済学の講義に入ったんだけど、

 

「経済学が好きなのか?」

 

「いえ・・・ただ受験で入れるところだったから・・・」

 

「ではなにが好きなのだ?」

 

「私は好きな物なんてない・・・空っぽなんだ・・・」

 

なんだか暗い話題になってた。

そしたらシディは依頼人の頭を急に撫でて

 

「俺は空っぽだとは思はないぞ。ちゃんと考えてるものも好きなものもあるそれが、今口に出ないだけさ。」

 

と依頼人を励ました。

やっぱシディって漫画の主人公だな~

 

「そこの白髪の男子!今教えたマクロ経済学を説明してくれるかな?」

 

まぁ、案の定教授に見つかって指されてしまったけどね・・・

 

「すまない、全く聞いてなかったので説明できない。」

 

やっぱりシディって肝座ってるな・・・

 

sideフィーア

 

しばらくつけていましたがホットドッグを食べてるだけで今のところおかしなことはしていませんね・・・

 

「なぁ、もう帰っていいんじゃね?あの依頼人はあのストーカーみてーなことはしねーよ。」

 

カゲチヨの言葉で私も納得する。そうですよね・・・一日だけですしね・・・

 

そのとき周りの声で依頼人とシディさんの雰囲気が悪くなってしまいました。

 

「シディにはわかんないよ!イケメンで誰からも肯定されるシディには!自身のない人の気持ちなんてわかんないよ!」

 

やっぱり口論になりましたね・・・止めようと動きましたが

 

「こうていってなんだ?学校のドッジボールをする場所のことか?」

 

やっぱり心配なかったですね・・・そしてシディさんそれは校庭です・・・

 

「とにかく私は自分のこと好きじゃないの!」

 

「それは悲しいな。俺は今日一日一緒に過ごして良いところを沢山見つけたんだがそれにまだ気づけていないんだな。」

 

流石シディさん・・・純粋ですね。

 

「良いところなんてないよ・・・」

 

「お前がなんて言おうと俺は見つけたのだそれは否定させん。」

 

普通の女子ならうれしいですけど今の自分のことをわかってない依頼人にはどうなんでしょうか・・・まぁもう終わりみたいですし私たちも・・・

 

「私本当は嘘ついてたの!ほんとは最初からシディが目的だったの!!」

 

えっ!?

 

「街で見かけてでも私なんかじゃ付き合えないって思ってせめて一日だけでも恋人になりたいって依頼したの!ごめんね!」

 

「それは構わないが・・・」

 

「でも私!一日だけじゃ嫌だって思った!シディと付き合いたい!これからもずっと一緒にいたいの!私はシディが好きだから!」

 

・・・・・・・

 

「ちょっとフィーアちゃん!?」

 

「完全に石になってる・・・」

 

「とりあえず戻って休ませようぜ・・・」

 

sideシディ

 

俺はデートも終わりカレコレ屋に戻ってきたのだが・・・

 

「フィーアはどうしてソファーで寝込んでいるんだ?」

 

三人に聞くと

 

「あー・・・それはだな・・・」

 

「まぁ、色々あってね・・・」

 

カゲチヨもヒサメも言葉を濁していた。

 

「そういえばデートの方はどうだったの?ホントに告白されたりしてー!」

 

カンナが尋ねてきたので俺も答えた。

 

「ああ、告白されたがまだあまりお互いのことを知らないし断ってきた。」

 

「ふ~んそうなんだ。」

 

「どうしたのだ?そんなこと聞いてきて?」

 

皆に聞くが

 

「「「いや別に?」」」

 

三人とも教えてくれなかった。

するとフィーアが起きたようだった。

 

「大丈夫かフィーア?」

 

「はい・・・シディさん今度水族館行きませんか?実はペアチケット二組あるんでカゲチヨとヒサメちゃんも一緒に。」

 

「アーシは用事あるから四人で楽しんできてね~」

 

「「なんで俺(私)まで!?」」

 

「うむ、構わないぞ!」

 

四人で水族館楽しみだな!」

 

 

 

 

 




漫画家さんの回気に入ってるのでちょくちょく出していきます。


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痛い婚活おばさん

sideカゲチヨ

今日の依頼人はゴスロリの服を着たちょっと変わったおばさんだった。

 

「女性の場合出産の年齢とかあるじゃないですかぁ?だから私四十までには結婚したいんです!」

 

「普通そのセリフって三十までにとかが多いんじゃ・・・?」

 

カンナそれは言っちゃダメだ・・・ていうか。

 

「あのうち結婚相談所じゃないんですけど・・・」

 

俺が言うと

 

「ごめんなさいねー!てっきり結婚相談所かと!」

 

どんだけ飢えてんだよ・・・とりあえずこのまま帰そう。

 

「そうすか、じゃあそういうことで・・・」

 

「でもねー!聞いてよーこの年で婚活ってホントに大変なのよー」

 

えっ!?帰らないの?

 

「でも私は売れ残ったってわけじゃないのよ!私って仕事凄い出来ちゃうじゃない?だからそっちが引っ張りだこで!」

 

「それって典型的な言い訳じゃ・・・?」

 

「言うなフィーア・・・」

 

フィーアと小声で会話する。

 

「三十までに結婚できる確率は10%以下らしいのよ」

 

 

「そうですよね・・・私もちゃんと考えないと・・・」

 

「10パーセント!?それは多いのか?」

 

えっ!?待ってこの人な話聞くかんじになってるぞこの二人!

 

sideフィーア

とりあえずタイプだけでも聞いてみましょう・・・

 

「どんな人がタイプなんですか?」

 

「まず身長175cm以上は欲しいわねーそれから年収は手取りで一千万円は最低限でもおじさんは論外ね!私の五歳年下がストライクゾーンかな。」

 

そういう人は貴方より若い人を囲ってると思いますが・・・?

カゲチヨも

 

「ちょーっと理想が高いんじゃ・・・」

 

依頼人に配慮してもうちょっと理想を下げるように言いますが。

 

「本当はもうちょっといい条件がいいけど理想が高すぎると見つかんないからね!」

 

まさかのこれが最低でした。依頼人はもうちょっと謙虚さを覚えた方が良いですね・・・

 

「んー俺たちの知り合いにいるかもしれんぞ!」

 

「確かにピッタリ条件に合ってますよ!」

 

「本当!?」

 

カンナちゃんとシディさんが呼んでくるみたいだ。

 

「おい、シディ、カンナ!変な期待させるのは優しさじゃ・・・」

 

「じゃっ、行ってくる!!」

 

「大丈夫!期待してて!」

 

カゲチヨが呼び止めますが二人とも聞かないで行ってしまいました。

 

「誰も俺の話聞かねーじゃん!」

 

「大丈夫です。私は聞いてますよ。」

 

「ありがとな・・・」

 

今回はカゲチヨ可哀そうですね・・・

その後も依頼人との会話が続く

 

「婚活ってどんな感じなんですか?いつぐらいから始めた方が良いんですか?」

 

ヒサメちゃんが質問する。

 

「そうね・・・一つ確実に言えることは若ければ若い方が良いわ。男はとにかく若い女が好きなのよ!若々しさや若く見えるとかじゃない実年齢の若さ!とにかく男はそこに食いつくのその武器はいずれ消え去ってしまうものだったら早い方がいいわよね?いつ婚活するの?」

 

なんか失ってる人が言うと説得力ありますね・・・

 

「い、今でしょ?・・・婚活しなきゃ・・・」

 

ヒサメちゃんが洗脳された!?

 

「ヒサ!!落ち着け!」

 

sideカゲチヨ

 

「あとね、婚活で失敗する人の特徴を教えてあげるわ!」

 

「はい!」

 

「ヒサメちゃんメモ取らなくていいですよ・・・」

 

自分の失敗してるのにとんでもないブーメランを投げようとしている・・・

 

「自分の話や自慢話ばかりする人はもてないから駄目よ!」

 

えっ?

 

「なんの脈絡もないのに自分の話を始めたり。」

 

確かこの人ここにきてすぐ・・・

 

 ・・・でもねー!聞いてよーこの年で婚活って大変なのよー・・・

 

「聞いてもないのに自慢始めたりね。」

 

 ー私って仕事凄い出来るじゃない?だからそっちに引っ張りだこでー

 

ホントにブーメランだなおい・・・!

 

「でも結婚相手にお金とか求めるばかりはだめよ。結婚はギブアンドテイクだから。」

 

あんたは人のこと言えんのかよ・・・

フィーアも

 

「あなたは旦那さんに何をテイクするんですか?」

 

ときくと

 

「え?私は私という存在がもう素晴らしいじゃない?何言ってるの?」

 

「この野郎!!」

 

「すみませんぶっ飛ばして良いですか?」

 

どんだけナルシストだこの依頼人は!

 

「カゲ、フィーアちゃん落ち着いて!」

 

sideヒサメ

 

「あと相談所の人に言われたんだけど結婚と恋愛は別物らしいわよ。」

 

「そうなんですか?」

 

私が聞く

 

「恋愛してから結婚って思ってるでしょ?それがベストなんだろうけど結婚は他にも色んな条件が伴うからね。」

 

やっぱり大変なんだな・・・

 

「でも女の子はいつまでも恋してたいわよねー」

 

「ですよねーははっ・・・」

 

(この人の婚活はまだまだ続きそうだな・・・)

 

「そんなこと言ってられるんですか・・・」

 

二人ともそんなこと言っちゃダメだよ・・・・

すると

 

「お待たせー!」

 

「連れてきたぞ!」

 

カンナちゃんとシディが相手を連れてきた!

その相手は顔が宝箱で中に宝石が入っている異宙人だった。

 

「この方なら身長も高いしお金も持ってる今年で138歳だが人間の年齢にすれば27歳くらいだ!!」

 

「条件ジャストで良かったです!」

 

「流石にその方は・・・」

 

フィーアちゃんもカゲも渋ってしたけど

 

「ズキューン!!」

 

どうやら依頼人には良かったみたい!

 

「お茶でもどうですか?」

 

「喜んで。」

 

やっぱり恋ってどこで始まるかわからないな・・・

 

「やっぱりお似合いだと思ったんだ。」

 

「ヒューヒュー!」

 

シディとカンナちゃんの考える相性って・・・

 

sideカンナ

依頼人が帰った後

 

「うーん私もマジで婚活始めようかなー」

 

ヒサメちゃんがそういうと

 

「いいよ、ヒサはまだいいだろ。」

 

カゲチヨが待ったをかける。

 

「え、なんで?」

 

「とにかくいいんだよ!」

 

「えー何で?教えてよー!」

 

いやー二人とも青春してるな~

しかしこの依頼を受けてアーシは思ったことがあるの。

 

「シディ、アーシたちって結婚相談所の才能があるのかも!」

 

「そうだな!やってみるか?」

 

「いやそれシディさんへの結婚申し込み所になって終わりますよ。」

 

フィーアちゃんに突っ込まれて依頼は終わった

 

 




カンナとフィーアに質問!

他の好きなPLOTTキャラは?

カンナ「ブラックかな?いつも好きなことしてるし!あと生存フラグさんの羽触ってみたいな・・・」

フィーア「ハックさんですね。いつも冷静ですしあの濃い二人に突っ込みを入れてるのも流石だと思います。」



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解散とカニ風呂

ヤルミナ風味にしてるので注意!


sideフィーア

 

今日は厄介なことになりました・・・

 

「ホントにいいの?」

 

「もともとヒサメが言い出したんだろ。」

 

「ま、カゲチヨが良いなら私は良いけど。」

 

実は数日前カゲチヨがカレコレ屋に置いていたデータをヒサメちゃんが間違って捨ててしまったんです。それで喧嘩になって日ごろの性格のことにもつながり今解散動画を撮っているんですよね・・・

 

そして撮影が終わったのですが・・・

 

「カレコレ屋のことなんだからお前たちも出ろよ。」

 

カゲチヨが寝ていたシディさんと私に話しかけました。

 

「いや、俺たちは別で撮る。」

 

そしてアップすれば終了なんですが・・・

 

「なぁ・・・そういえばカンナは?」

 

そうこの場にカンナちゃんがいなかったのです。っていうかだれかカンナちゃんに解散のこと伝えましたか?

 

「もしかしてだれもこのことを伝えてないんじゃないか?」

 

シディが結論を言う。

 

「はぁ!?ヒサが言ってくれてんじゃないのかよ!?」

 

「カゲが言ってくれてると思って・・・」

 

二人ともいつもの言い方で青ざめた顔をする。

カンナちゃんのカレコレ屋への思い入れ凄いですからね・・・

 

「みんなー!何やってるの?」

 

最悪のタイミングでカンナちゃんが来てしまいました・・・

 

「じ、実はな俺たち喧嘩したからカレコレ屋解散しようって話してたんだけどお前に話してなかったんだよだけどさ・・・・」

 

「そ、そう私たちお互いもう限界だと思って・・・」

 

ヒサメちゃんとカゲチヨがカンナちゃんにこのことを伝えますすると、

 

「そうなんだ、まぁ二人のやりたいことじゃなくなったならいいんじゃない?」

 

そういってカンナちゃんは去ってしまい、その後ヒサメちゃんも去ってしまい私たちも撮影のため寝ることにしました・・・

 

sideカゲチヨ

翌日

 

あー・・・ヒサ怒ってたな・・・・でも謝るのは俺のプライドが許さねぇしキモ5に慰めてもらおう!

 

そのとき

バサッ

 

な、なんだ後ろから袋を被せられて・・・

 

プシュー!

 

これって催眠ガス!?くそっ意識が・・・

 

sideヒサメ

なんでこうなっちゃたんだろ・・・

でもカゲもあそこに置きっぱなしにしてるのも悪いよ!

今日はミキとノリコとショッピングだし待たせるわけには・・・

 

プシュー!

 

「きゃ!?」

 

いきなりスプレーを浴びせられた!あれ?なんか眠くなって・・・

 

noside

ここはとある倉庫ここにカゲチヨとヒサメは閉じ込められていた。

もちろん手足は鎖で拘束されていた。

 

「うぅ・・・あれ?ここどこだ!?てかヒサ!?大丈夫か?」

 

「うう、カゲこれどうなってるの!?」

 

とりあえず二人は拘束を解こうとしたが・・・

 

「駄目・・・異宙人の力も封じられてる・・・」

 

「誰がこんなことを・・・」

 

そのときカゲチヨの頭に何かが昇り

 

「いててててて!!」

 

カゲチヨに鋭い痛みを与えたその正体は・・・

 

「小さい蟹?」

 

「それにドラム缶もあるよ・・・」

 

そうヒサメの言う通りカゲチヨの頭には蟹が昇っていた。

そしてその横には人ひとり入りそうなドラム缶があった。

その鋏が彼を挟んだのだ。その時放送が流れた。

 

「は~い今日は貴方たちにアーシが恐怖のデス・ゲームを用意したよ!」

 

その声はカンナだった。

 

「カンナちゃん!?どうしてこんなことを!?」

 

「そうだぞ!早く鎖を解いてくれよ!」

 

二人ともカンナに抗議するが

 

「だってアーシのやりたいことはカレコレ屋を続けていくことなんだもん・・・それを二人で解散を決めるなんて勝手じゃない?だから素直に謝れるようにしてあげる!意地はって謝らないなら一人ずつカニ風呂に入ってもらうよ!」

 

 

「「えっ!?」」

 

二人ともカニ風呂の恐ろしさは知っていた蟹が肉をじわじわと食っていくのだ。

二人とも慌て始めた。

 

「こんなことならカンナちゃんと話しておけばよかった・・・」

 

「そんなこと言ってももうしょうがねえだろ!どっちが謝る?」

 

「それはカゲが・・・」

 

「ヒサだろ!」

 

この期に及んでも意地の張り合いをする二人

 

「あーもう!だったら一人ずつカニの餌食にしてあげる!」

 

その言葉と同時に

 

「うわっ!おい、やめろ!」

 

カゲチヨがカニ風呂に入れられてしまった。

 

「カゲ!?」

 

「いてっやめろ!挟むな!」

 

もちろん再生はしているがそれも時間がたつにつれて遅くなっていった。

 

「うう・・・」

 

「カンナちゃんもうやめて私が謝るから!カレコレ屋の解散も取り消すから!カゲを助けて!」

 

ヒサメは必死に訴えたがもう放送は聞こえなくなった。

 

「そんな・・・」

 

「ヒサ・・・もう手遅れだ・・・もう半分食われちまった・・・もうすぐ脳と心臓同時に食われちまう・・・」

 

「カゲごめん・・・私がもっと強かったら、素直に謝ってたら・・・」

 

「いいんだ・・・俺も意地張って悪かった・・・げほっ」

 

そしてカゲチヨは意識を失った・・・

 

「カゲー!」

 

そしてヒサメの叫び声だけが倉庫に響いた。

 

sideカゲチヨ

 

「っていう夢を見たんだよ。カレコレ屋解散なんてほんとに不吉だよね・・・」

 

「いや、それよりも夢でそんなことする貴方の方が不気味ですよ・・・」

 

俺たちはヒサが留守の中カレコレ屋でカンナが今朝見たという夢の話に恐れおののいていた。

なぜなら数日前ホントにヒサがデータを捨てて喧嘩がこじれそうになっているからだ。

 

「正夢にならないといいが・・・」

 

シディも俺と同じ感想のようだ・・・

意地はっててもしょうがねぇ!

 

「ねぇ、カゲあの時の喧嘩のことだけど・・・」

 

ちょうどいいタイミングでヒサが来た!

 

「ヒサ!俺が意地張ってた!ごめん!」

 

俺はヒサに謝った。

 

「わ、私の方こそごめん・・・大切だったのに消しちゃって・・・」

 

「俺もだらしないとこ治すから・・・」

 

「二人とも喧嘩してたのか?」

 

「まぁ、仲直りできてよかったですね。」

 

シディとフィーアが仲直りを喜んでくれた。

絶対あの夢を現実にしちゃいけねえな・・・

 

 

 




キリンとハックで面白かったのでカゲヒサならさらに面白いと思って作りました。
面白かったら幸いです


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sideストーリー妖精王の恋

アヌビスの話に出てきた白髪の女性も出します。
セイレーンは本家ではシディが会うセイナです。


noside

まだ異宙に地球がやってくる前の話

とある場所とある二人が親密そうにしていた。

 

一人はアヌビス冥府の守護神と呼ばれホルスと同等の力を持っている。

もう一人は女性だ。しかし雰囲気からただ者でないことを感じられる。

 

「また二人でいちゃついてんのかよ・・・」

 

そこに妖精王クリスがやってきて二人のいちゃつき具合に呆れていた。

 

「あら、森に引きこもってるあなたがここにくるなんて珍しいですね。」

 

白髪の女性は妖艶に笑う。

 

「てめぇ、なんのようだよ。」

 

アヌビスは不機嫌そうに妖精王の方を見る。

 

「いや、散歩で通りかかっただけだよ。てかそんなに楽しいのかよ。」

 

妖精王が問いかけると

 

「ならあなたもやってみたらどうですか?恋愛や子育てっていうのを。」

 

白髪の女性はからかうように言ってくる。

 

「まぁ、考えておくさ。」

 

そうしてるうちに地球が転移してきてその人は行ってしまった。

そして三人の女子を妖精王は育てていた。

しかし恋愛はまだしたことがなかった・・・

 

そしてこれは、

時がたち娘が仲間と共にカレコレ屋をしていたある日の出来事・・・

 

side妖精王

俺は地球観光としてフィーアがシディと一緒に行くという公園に来ていたんだけど・・・

 

「やっぱ夜だと誰もいなかったな・・・」

 

けどこうやって物思いにふけるのも悪くなかったな・・・

そう思って泊ってるホテルへの帰り道を歩いていたんだけど

なんと道の隅の草むらに人が倒れていた。

 

「大丈夫か!?」

 

俺が声を掛けるとその人は目を開けたんだけど

 

「メチャクチャ可愛い・・・」

 

「えっ・・・?」

 

そうなんともいえない幻想的な美しさの女性だったのだ。

 

「え~ととりあえず病院には行く?」

 

俺が質問すると

 

「大丈夫です!水・・・お風呂に入れば元気になるから・・・」

 

そういってきたので俺はすぐにホテルまで連れて行った。

歩けなさそうだったのでおんぶして連れていったけどマジで恥ずかしかった・・・

やっぱアヌビスやシディみたいにはいかないな・・・

 

そして

 

「ふぅっ、生き返った・・・」

 

お風呂上がりの彼女もまた可愛かった。

 

「水に入っただけでその回復力ってもしかして異宙人?」

 

俺が聞くと

 

「まぁ、そんなとこかな・・・」

 

彼女は気まずそうにする。

 

「私、命を狙われてるって言ったら信じられる?」

 

彼女は深刻そうに言った。

 

「信じるぜ。俺だったらお前の命狙ってるやつら全員倒せるけど。」

 

「え?」

 

そして俺は羽を広げ

 

「なんせ俺は妖精王だからな。」

 

と答えた。

 

「貴方が有名な・・・じゃあお願いなんだけど私もあなたが観光している間ここに泊ってもいい?」

 

「構わないよ。なんだったら一緒に地球楽しまない?」

 

というと

 

「いいよ、あなたなら襲われても守ってくれそう。」

 

「じゃあ、お互い自己紹介しておこうか。俺のことはクリスと呼んでくれ。」

 

「私は、セイナよろしくね!」

 

こうして俺たちは、地球の博物館や祭りを楽しんだ

セイナは家事も完ぺきだったし色々とやってくれた。

けど

 

「セイナは何か食べないのか?」

 

そう彼女は俺にあってから一度も食事しているところを見せていなかった。

 

「ダイエット中だからね・・・」

 

セイナはそう言い訳するが、

 

「ふ~んもうこんなに痩せてるのに?」

 

俺はそう言ってセイナの細くなった腕を触る。

 

「やっぱり隠せないか・・・私はセイレーンと呼ばれる異宙人なの。この星で食べられるものは人間だけだからね。人間たちに反旗を翻されて仲間は皆殺しにされて私だけが生き延びられた。それで動けなくなった時あなたに出会ったの。」

 

「なるほどね・・・」

 

俺は納得していると

 

「でもあなたと過ごした時間は楽しかったよ。もう会えないかもしれないけどさような・・」

 

セイナが別れを告げようとしたので

 

「待てよ。」

 

俺はセイナを呼び止めた。

 

「俺はお前が好きだ。ずっとそばにいてくれ。」

 

俺は初めての告白をした。

 

「話聞いてた?私は人間を食べなきゃ・・・」

 

「それは地球での話だろ?妖精王の森には湖が沢山あるし森に入ってきた欲深い侵入者を食べればいい。木の実だってセイナの体にあうものもあるしな。それに・・」

 

俺は植物を操作してセイナの体にあった栄養を植物を通して送り込む。

 

「すごい・・・」

 

「それに色々やってくれる妻がいた方が子育てにいいと思うしな。」

 

「はい!これからよろしくお願いします!」

 

彼女は満面の笑みで答えてくれた。

 

sideカゲチヨ

カレコレ屋で全員くつろいでいるとシディが

 

「手紙が届いていたぞ。」

 

といって封筒を持ってきた。送り主は妖精王!?

 

「なんだろうね?」

 

「また地球観光のこととか?」

 

「でも写真が入ってますね・・・」

 

ヒサメもカンナもフィーアもなにかと思いながら開けると

そこに映っていたのは

 

「私たち結婚しました。」

 

と書かれピースサインをした妖精王と異宙人の女性だった。

 

「「「えっ!?」」」

 

三人とも当然驚いている。

 

「ということはこの人をお母さんて呼ぶってこと!?」

 

「まぁ、手紙や他の写真を見る限り良い人そうだよね。」

 

「里帰り楽しみになってきましたね!」

 

マジか・・・俺より先に・・・羨ましい!

 

 

 

 

 




本家の動画みて可愛いと思ったので救済しました。楽しんでいただけたら幸いです。


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批評家気取りの男

sideフィーア

今日の依頼人はあの青髪の彼女でした・・・

私とシディさん二人で対応しています。

 

「私今までずっと自分がやりたいことなかったの・・・でも最近ね漫画描いてみたいなって

昔から趣味で描いてて・・・」

 

「おお、漫画か!それは素晴らしいじゃないか!」

 

まぁ確かに趣味に本気で取り組む姿は素敵だと思いますね。

 

「まだこれからなんだけど・・・今回カレコレ屋さんにはデビューの方法を調べて欲しくて

・・・」

 

「なるほど作品を描いて終わりじゃないもんな。」

 

シディさんの言う通り漫画を人に見てもらうのが一番の上達になりますし仕事にもつながるかもしれませんからね・・・

 

「作品を描いてどうすればいいのかイマイチよくわかんなくて・・・」

 

するとボティスが

 

「ケッ、そんなこと他人に言ってる時点で成功しないな!やる奴は誰にも言わず勝手にやるもんじゃ!作品をどうするかも勝手に決める今からやりますアピールしてる時点でお前には

才能以前の素質が無いんじゃ!」

 

まぁ、ようは自信が足りないってボティスは言いたいんでしょうけど言い方が・・・

 

「そうだろうか?一人で始めれば失敗しても道半ばで辞めても誰にも何も言われない。けれど彼女は俺たちに宣言したそれはリスクのあることだ彼女は茨の道を行こうとしてるんじゃないのか?」

 

「ウグっ、バカのくせに・・・」

 

流石シディさん・・・依頼人の覚悟をくみ取るなんてすごいです。

 

「い、いや私そんな大層なことは・・・」

 

「どちらでもいいさ、俺たちは所詮外野だ外野の言うことなんて気にしないで好きにやればいい。」

 

とシディさんが最大限サポートする気ですので私も

 

「そうですね、私たちはただこうしたらいいと教えるだけですので。」

 

今回の依頼を受けることを伝える。

 

「ありがとうございます!」

 

そうして依頼人は金髪の友達の助けも借りながら原稿を仕上げてやってきました。

 

「おー!!ついに完成したのか!」

 

シディさんも私も楽しみにしていました。

 

「は、はい・・・一応」

 

「読んでみたいな!」

 

「い、いや・・・!えっと私のいないとこで読んで欲しい・・目の前で読まれるとリアクションとか気になって死ねるから・・・」

 

「そういうものなのか?」

 

この人もしメディア露出することになったらどうするつもりなんでしょう・・・

 

「ケッどうせつまらんのじゃから気負わず見せればいいものを!」

 

ボティスまた言い方・・・そう思っていたら

 

「ボティス饅頭食べるか?おいしいぞ。」

 

「うぐっ・・・!」

 

シディさんが口に無理やり饅頭を突っ込むときにいったのかボティスは大人しくなりました。シディさん・・・手慣れてますね。

そして私が依頼である作品を書いた後について話す。

 

「漫画家のデビュー方法は作品を出版社に持ち込むか出版社の開催している賞に応募するかがメインでしたが今はネットを使って自分で公開している作品を編集者がスカウトしにくるケースも多いみたいです。」

 

「なるほど・・・私初めて描いた作品なんです。だからやっぱり見てもらいたいし描いた作品で楽しんで欲しい、だからひとまずネットで公開してみようと思います!」

 

「ネットに出していても賞に応募できるみたいなので出してみるのもいいですよ。」

 

「分かりました!」

 

side依頼人

 

それからネットの反応が良くて嬉しかったんだけど・・・

何故か突然現れた男に批評されてしまった・・・

 

「君のやってることは創作じゃないよ、模倣真の生みの苦しみを味わっていないわけ。」

 

だったら・・・

 

sideシディ

ネットに依頼人の作品が投稿されて数日後友達がカレコレ屋に尋ねてきた。

 

「その男に批評されてからあの子おかしくなっちゃって・・・もうほとんど寝ないで漫画描いて学校では批評されてまた描いてってやってるの私心配で・・・」

 

そうなのか・・・

 

「シディさん行きましょう。」

 

フィーアもついてきてくれるみたいだ。

 

「ああ、一緒に行こう。」

 

そして依頼人の部屋に行くと根を詰めた顔で漫画を描いていた。

 

「ん?シディ・・・フィーアちゃん・・・?」

 

「すまないチャイムを鳴らしても反応が無かったうえに鍵が開いていたからな。」

 

「しかもそんなにやつれて・・・もしかしてご飯も食べてないんですか?」

 

フィーアも心配そうにしている。

 

「なんの用?私今忙しいんだけど。」

 

「随分無理をしていると聞いてな。」

 

「今は無理したい時期なの放っておいてくれる?」

 

するとフィーアが

 

「何のためにですか?」

 

と聞く

 

「あの男を黙らせるんだ・・・」

 

そう依頼人が言ったとき

 

「シディさんが言ったこともう忘れたんですか?あなたは自分が何のために漫画を描きたいって言ったかも忘れてしまったんですか!」

 

フィーアは依頼人に大声で語り掛けた。

 

「そうだ・・・私皆に楽しんでもらいたくて・・・なのにいつの間にか悔しさでいっぱいになって外野のあの男のことばっかりになって見失ってた・・・」

 

どうやら依頼人は自分を取り戻したらしい。

 

「俺は悔しさを持つことは良いことだと思うぞ。それに人は勝つために無理をしなきゃいけないこともある時には悔しさをばねにしていくことも大切だ。でもそんなときでも自分が何のために勝ちたいかは忘れてはいけないな。」

 

俺もそう依頼人に告げる。

 

「それにお前の漫画凄く面白いと思ったぞ。」

 

「そうですね。読んでて楽しいと思いました。」

 

俺たちが感想を言うと

 

「ありがとうございます・・・!」

 

依頼人は涙を流して答えた。

 

sideフィーア

 

その後依頼人は男に対して一発言い返していました。

その堂々と言い返す姿は最初に依頼に来たとは見違えた姿になっていました。

やっぱり侮れませんね・・・

 

 

 



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冤罪を掛けられるとどうなるのか?前編

アンケート結果通りに行きます。


sideヒサメ

今日はカレコレ屋にミキとノリコが来てくれてみんなで話してたのに・・・

 

「ミキさんあなたに殺人の容疑で逮捕状がでています。署にご同行お願いします。」

 

警察の人が逮捕状を手にミキのところにきた。

 

「えっ!?」

 

ミキも覚えがないようで驚いている。

 

「何意味不明なこと言ってんだよ。間違いじゃすまねーぞ?」

 

カゲが手をつかんで止めるが

 

「公務執行妨害に当たりますよ。」

 

警官は本気だ。なんでこんなことに・・・

 

「随分上からですね。」

 

フィーアちゃんもそういうが取り合ってくれない。

 

「二人ともやめて、大丈夫・・・話せばわかってもらえるから・・・」

 

「ミキ!!」

 

こうしてミキは警察につれていかれてしまった・・・

 

sideミキ

私はどうやらホームレスの殺害の容疑があり取り調べを受けていた・・・

 

「もう一度記憶をたどってください。」

 

何度も説明させられたり・・・

 

「お前が殺したホームレスにも人生があったんだぞ!」

 

厳しく威圧されて限界だった・・なんでこんなことに・・・

 

sideカンナ

まぁ、クラスメート一人逮捕されても学校はあるから登校したんだけど・・・

 

「ミキが逮捕されたらしいぜ!」

 

「何の罪?」

 

「さぁ、でもチャラチャラしてたし・・・」

 

「ちょっと!あなたたち・・・!」

 

フィーアちゃんとノリコが怒ろうとすると

 

バンっ!!

 

「ミキがなに・・・?」

 

不機嫌なヒサメちゃんとカゲチヨが登校してきた。

 

「いや、別に・・・」

 

威圧で黙っちゃうなら言わなきゃいいのに・・・

カゲチヨも胸糞悪いのか舌打ちしてるし、昨日からシディもだまりこんでるしカレコレ屋行くの憂鬱だな・・・

 

sideフィーア

弁護士に特別に話を聞かせてもらったのですがやはりおかしい点が多いみたいです・・・

 

「逮捕じゃ!逮捕じゃ!ミキ子は犯罪者じゃ~」

 

ボティスはさすがに空気読めませんね・・・

 

「ちょっと黙ってて・・・!」

 

「ヒッ!?」

 

流石ヒサメちゃん怒ったら一番怖いだけはあります・・・

 

「ヒサメ、ボティスに構っててもしょうがないそれにボティスもミキを心配してくれているさ。今はミキの助けになるような証拠を探すのが優先だ。」

 

シディさんもホントは怒っているのに・・・

私たちを落ち着かせようと必死に頑張っています。

その時走り去る男の姿が見えました。なんだか怪しいですね・・・

 

「あの人アーシたち見て逃げたよね?」

 

「フィーア捕まえてくれ!」

 

カンナちゃんが言ったのを聞きカゲチヨに頼まれたので私は男を捕まえて

 

「貴方今回の事件に関わっていますよね?」

 

と聞くと

 

「俺は検察事務官!事件の写真を撮りに来たんだよ!」

 

事件は振り出しに戻りました。

 

「・・・」

 

なんかカゲチヨさんが考えこんでますけどどうしたんでしょうか?

 

そんなことをしているうちに裁判となってしまい有罪が

決まってしまいました。もちろん私たちも抗議して能力を使ってしまいそうになった時

 

「私、カレコレ屋まで犯罪になっちゃたら耐えられないよ・・・」

 

その言葉で私たちは踏みとどまれました・・・

こうしてミキさんは女子刑務所に入れられてしまいました・・・

 

 

 




後編に続きます!


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冤罪を掛けられるとどうなるのか?後編

オリジナルの捜査シーンも入れます。


sideカゲチヨ

俺たちが独自に調べていると検察がきなくせーことがわかった。

 

「とりあえず現場にいってみるか・・・」

 

そして俺たちが現場に向かうとあの検察事務官がうろうろしていた。

 

「ここの証拠を消せば・・・」

 

「何してるんですか・・・?」

 

なんと男は現場に他の男性のの髪を拾っていた・・・

 

「どういうことかしゃべってもらえますか・・・!」

 

ヒサの脅しで検察は今回の事件は検察庁トップの息子が起こしたもので

そのスキャンダルを隠したくて別の犯人としてミキを逮捕したらしい・・・

 

「じゃあ、ホントの犯人はもうわかったしあの人から奪った証拠で犯人捕らえに行きましょう!」

 

フィーアがそう言って俺たちは警察とともに

犯人を捕らえてミキを迎えに行くことにした。

 

sideミキ

女子刑務所に入ってたけど同じ牢の囚人からはいじめられるし、

騒ぎを起こして連帯責任みたいに正座させられるしもう限界・・・

そう思っているといきなり牢から出ていいことになりました。

そしていきなり

 

「この度は私どもの間違いで冤罪逮捕入獄してしまい、申し訳ありませんでした!」

 

ちゃんと説明するように求めたけど言葉を濁されてしまうけど

 

「真犯人が捕まったからだよなぁ。」

 

 

カゲチヨ達が犯人を独自に探し出して逮捕してくれたみたいだ。

そして検察庁が私をはめて逮捕したこともわかった。

 

「そんな・・・そこまでして・・・」

 

「あなたたち・・・次に勝手な利権に巻き込もうものなら全部壊してやるんだから・・・」

 

「ええ・・・そうですね。その時は善悪関係なく叩きのめすだけです・・・」

 

ヒサメちゃんもフィーアちゃんも私のために本気で怒ってくれた。

 

ホントに良かったよ・・・

 

sideカンナ

そうして私たちはミキを一緒に家まで送っていった。

 

「大丈夫だったか?ミキ。」

 

「色々疲れただろう。両親には言っておいたから今日はゆっくり休むんだぞ。」

 

カゲチヨとシディがフォローしている。

 

「大丈夫だよ!皆ていうか怒りすぎだよありがとね!」

 

笑っていたけど明らかに無理してるのがわかっちゃうよ・・・

だからアーシは

 

「無理しないで泣いていいよ。」

 

と言ってあげたすると

 

「あ、ありがとう・・・みんな・・・怖かったよ・・・辛かったよ・・・!」

 

泣き始めた。その声を聞きながら、

 

「よく頑張ったね。」

 

「明日は皆でご飯食べに行きましょう。」

 

アーシたちはそう声をかけながら夕暮れの空に向かって歩きながら明日からのことを

放したのでした。

 

犯人たちは無期懲役になったようです。

 



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scp刑務所の刑罰

ミキとノリコ、カンナがメインです。
視点はカンナと三人称です。
ヤルミナのを参考にしていますがその動画に出てきてないSCPも出します。


sideカンナ

アーシたちが起きるとそこは牢の中だった。

 

「どういうこと!?」

 

「ここはどこ!?」

 

ミキもノリコも慌てていた。

すると囚人たちが壁越しに話しかけてきた。

 

「ここは世界でも名のある死刑囚が集まる刑務所だ!ここでは死刑を待つ囚人しかいねーんだ!特別な方法で処刑される死刑囚のな。」

 

すると研究員がやっていた。

 

「私語は慎みなさい。」

 

そして私たちは

 

「あの私たち間違ってつかまったみたいなの!助けてよ!」

 

「そうだよ!何かの間違いです!」

 

と抗議した。しかし、

 

「もう遅いですよ。ここに入ったら二度と出られません。貴方たちにはとある死刑の実験に参加してもらいます。」

 

「どんな死刑なの?」

 

アーシが尋ねると

 

「政府によって新たに導入されたSCPを使った処刑方の実験です。SCPが入っている檻の中に囚人を入れて処刑する方法です。」

 

「そんな・・・」

 

ミキもノリコも顔を青くしている。

 

「ここから出してよ!」

 

アーシたち三人がそう叫んでも聞き入れられる様子はなかった。

 

「どうする?」

 

アーシが二人に聞くと

 

「カンナちゃん、あなたってSCPにも詳しいよね?」

 

とミキが聞いてくる。

 

「まぁ、調べてるけど・・・」

 

するとノリコが

 

「だったら対処して最後に倒せば助かるかもしれないな。」

 

と心強いことをいってくれる。その言葉を信じてアーシはSCPの知識を二人に叩き込んだ。

 

「SCPっていうのは自然法則に反した存在・場所・物品のことを言うの。そして危険度に

よってランク分けされていて、SAFE・EUCLID・KETERの順でがあるの。アーシたちはどのランクのSCPに処刑されるかで生きるか死ぬかが決まってくるね・・・」

 

こうしてアーシたちはこっそりSCPの特徴や危険度をおさらいして処刑の日を待ったの・・・

 

NOside

 

最初に処刑されることになったのはミキだった。

彼女の檻には画面がありそこには竜か魚のような見た目をした100メートルある怪獣が映っていた。

 

「ひっ・・・!?」

 

そのあまりに恐ろしい見た目に彼女は震えていたすると

 

「緊張して疲れただろうお風呂に入ってこい。」

 

看守にそう言われたのでお風呂に入ったその時だった

 

「ガボっ!?」

 

突然彼女は海にワープしたのだそして

 

「ぐおぉぉぉぉ!!」

 

彼女は食べられそうになったのだが、

 

「きゃあぁぁああぁ!!・・・あれ?」

 

彼女はすぐに風呂場にワープしていた。その後に襲っていたのは激しい水への恐怖だった・・・

 

「どうなってるの・・・?」

 

もう彼女からSCPの知識は抜けてしまっていた。聞いていたよりもずっと恐ろしい恐怖を体験していた。彼女が今襲われた怪物はSCP1128、通称

恐怖の海洋生物である。このSCPを見たり聞いたりすると感染して海へとワープし食べられそうになり恐水病になってしまうのだ。

 

そうして彼女は何回も水に近づかされ食べられそうな恐怖を味わい。

 

「うう・・・」

 

最後には抵抗する気力を失いコップ一杯の水で転移して食べられてしまった・・・

 

次に死刑を宣告されたのはノリコだった・・・

彼女の檻にあったのは一枚の文章が書かれた紙だった。

そして刑務官に命令されてその言葉を読むと彼女は気絶した。

彼女の精神は真っ赤な草原に転移してきた。

すると彼女は突然飛びたい衝動に駆られていた。

そして飛ぼうとすると・・・

 

「ホントに飛べた・・・」

 

するとデカい赤い鳥に襲われた。

 

「痛い!痛い!辞めて!!」

 

彼女は体を嘴で体を貫かれた。

 

これはSCP444JPというものだ。そして彼女の肉体は昏睡と暴走を繰り返したそして数週間たったころ彼女の肉体は文章を書き始め戻ってこられたが・・・

 

「きゃあぁぁああぁ!?うっ・・・」

 

肉体的苦痛と精神的なダメージによって彼女はショック死してしまった。

これでのこるは一人となった。

 

sideカンナ

 

うう・・・まさかおさらいしたのにあんな危険なSCPに当たるなんて運が悪すぎでしょ・・・

 

ついにアーシの死刑を宣告されて牢に向かっていた。

そして牢の中で待っていたのは、

 

「くぅくぅ!」

 

なんとSCP999が相手だったの!この子はくすぐりお化けと呼ばれ比較的安全なSCPに分類されているんだ。

 

「ホントにあなたで良かった!危険なSCPだったらアーシでも命はなかったもの・・・」

 

そして二人の最後を思い出す。

 

「ミキもノリコも結局処刑されちゃった・・・勉強してても結局無駄だったし・・・」

 

するとくすぐりお化けは慰めるようにアーシに近づきそのゼリー状の体で触ってくれた。

 

「あはははは!くすぐったいよ・・・」

 

くすぐりお化けが触ると急激な多幸感を味わえるって聞いてたけどこれは凄いな・・・

悲しい気分だったのに一瞬で飛んでっちゃった。

 

「ありがとう。貴方もここで人を処刑するなんてやりたくないよね?」

 

「くぅくぅ!」

 

「なら二人でここから出ましょう!」

 

こうして私たちは一日準備して刑務所を脱走した。

 

「待てっ!」

 

「止まらないと撃つぞ!」

 

くっ!囲まれた!

そして警官が拳銃を撃ったその時!

 

「くぅ!」

 

くすぐりお化けは身を挺して私を守ってくれた。拳銃の弾は弾かれ警官に当たった。

 

「今のうちに!」

 

こうして私たちは恐怖の刑務所から脱出できたのだった。

 

「助けてくれてありがとう!」

 

「くぅ!」

 

こうして私たちは自由を手に入れてたのでした。

 

NOside

 

「・・・っていうSCPを使った刑務所の作品なんてどうですか?」

 

ここはカレコレ屋今はいるのはカレコレ屋全員と常連となった青髪の漫画家だった。

ネタの相談の依頼だったのだがカゲチヨの作品は異世界ものが多かったので他のみんなのも聞きたいとカンナに振ったときにこうなってしまった。

 

「・・・」

 

全員沈黙していた。

 

「あれ?どうしたの?」

 

カンナが聞くと

 

「サイコですね・・・」

 

漫画家さんが感想を述べた。

 

「え?そうかなぁ?」

 

けれどその後ダメもとで持っていったらヒットし連載になった。

 

 

 

 

 




SCP怖くて面白いですよね・・・


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男装カフェに潜入

sideヒサメ

今日の依頼人は・・・

 

「私、男装カフェの店長をやっているものなんですが最近お店で働いてる子たちの

雰囲気がぎすぎすしてるんです。面談では遠慮して話してくれなくて。」

 

「なるほどそれを調査してほしいと。」

 

フィーアちゃんが言うと

 

「はい、バイトで働きながら探って欲しいんです。」

 

カンナちゃんがいないときに来た依頼だけど頑張らなくちゃ!

でも・・・

 

「私男装しなくちゃいけないんですよね・・・似合うかなぁ・・・」

 

「そうですね。」

 

「二人とも美人ですから大丈夫ですよ。」

 

そうして依頼の日を迎えた

 

「ヒサメっていいます。今日からよろしくお願いします。」

 

「フィーアです。よろしくお願いします。」

 

私たちが挨拶すると

 

「新しいバイトの子だよね?今日からよろしく!俺はレン、チーフなんだ。」

 

「俺はシオン、同じくチーフだ。」

 

チーフの人たちが挨拶を返してくれた。

 

「なんかあったら気軽に聞いてね。」

 

「は、はい」

 

この人たちみんな女の人なんて信じられない・・・

 

「なんだか場違いですね。」

 

フィーアちゃんはいうけど・・・

 

「いや、君ほど男装似合ってる子はいないよ・・・」

 

二人に突っ込まれていた。

その後も施設の案内や鍵のことも教わった。

すると先輩にに

 

「このカフェはチーフも二人体制なんだけどあの二人実は仲悪いんだ。それぞれ派閥を作って売り上げから業務まで争ってる。自分の派閥の後輩は可愛がるけど違う子には目も合わさないんだよ・・・」

 

「そ、そうなんですか・・・」

 

早速原因が見つかった気がするあとは詳しい調査だよね!

 

「二人でそれぞれ声を掛けてみましょうか?」

 

フィーアちゃんがそういうけど・・・

 

「新人の私たちがいきなり話しかけるのってどうなのかな・・・」

 

そんなことを話し合っていたら

早速お客さんが来てしまった。

 

「お姉さんイケメンですね!」

 

「ありがとうございます・・・」

 

 

お客さんにそう言われて照れてしまう。

 

「ケーキのプレートにメッセージお願いします!」

 

そうしてありがとうとウサギの絵も描いたんだけど・・・

 

「これなんて描いてあんの?」

 

「めっちゃうけるー!」

 

やっぱり下手だった・・

 

「喜んでたから良かったけどちゃんと練習してきてね。」

 

注意されてしまった・・・

 

「おねえちゃんメチャクチャうまいじゃん!」

 

「しかも英語で!なんて書いてあんの!?」

 

「貴方たちにあえて幸せです・・・」

 

「キャーッ!」

 

「凄いな・・・」

 

先輩も唖然としてる・・・

やっぱフィーアちゃんってこういうの向いてるのかなぁ?

そして

 

「胸キュンポーズでツーショチェキお願いします!」

 

どうしよう・・・胸キュンポーズなんて思いつかない・・・

 

「耳元で囁くポーズとかやってあげて。」

 

「分かりました。」

 

そしてとられたんだけどやっぱり恥ずかしい・・・

 

「チェキお願いしまーす。」

 

フィーアちゃんにもチェキが入った。

するとフィーアちゃんは顔を近づけて

 

「これで大丈夫ですか?」

 

アゴくいをしたのだ。

 

「はい・・・ばっちりです・・・」

 

女の子もう放心状態になってる・・・

やっと少し時間が空いたので先輩にさりげなくしゃべろうとしたんだけど

 

「忙しいんだけどどうしても聞かなきゃいけないこと?」

 

冷たい態度をとられてしまい聞き出せなかった・・・

私は店の外で落ち込んでいると

 

「ヒサどうしたんだよ?」

 

「カゲ!?」

 

聞くとカゲも依頼で近くのカフェのピンチヒッターらしい

 

「何してんだ?」

 

「このお店の人たちについて調べてってたのまれたのになんだか上手くいかなくて・・・こんなときカゲならどうするかなって考えて・・・」

 

「んなのどうでもいいんじゃね?俺がどうするかなんて関係ないだろ。複雑になっちまった関係にはまっすぐ伝えた方が効果ありそうな気がするし。」

 

全くカゲって・・・

 

「時々カッコいいこと言うよね。」

 

「時々って!?」

 

それから私たちはバイトを頑張るようになった。

真っすぐに話すには皆から認められないとって思ったから!

まぁフィーアちゃんは既に・・・

 

「フィーアちゃんはこのカフェのエースだよ!」

 

「バイトじゃなくてもう働いちゃったら?」

 

「すみません、学生なので・・・」

 

店の人にもお客さんにも認められていた私も頑張らないと!

 

「ヒサメさんのファンになっちゃて・・・また来ました!」

 

「ありがとう、可愛いお嬢さん。」

 

「キャーッ!」

 

中には男性のお客さんもいてびっくりした。

 

「イケメンセリフ付きドリンクお願いします。」

 

「はい!」

 

「君に会えてうれしいよ。」

 

「きゃ~!」

 

乙女な反応にびっくりした・・・

するとシオンさんに

 

「最近頑張ってるね、このカフェのキャストとして二人とも頼もしく感じてるよ君さえよければ今後は僕が面倒を見てあげるよ。」

 

お誘いを受けた。

けど・・・

 

「私は派閥に分けれたまま仲良くするより皆さんとと仲良くしたいです。綺麗ごとかもしれないけど・・・」

 

「そんなことないと思いますよ。分かれてギスギスするより効率的だと思います。」

 

フィーアちゃんも同じ意見のようだ。

 

「君はそんな風に思ってたんだね。少し待ってて。」

 

するとシオンさんはレンさんを連れてきた。

けど見るとなんだか仲良さそうだな・・・

 

「実は僕たち別に仲は悪くないんだ。」

 

レンさんが告白してくれた。そうだったの!?

 

「シオンが近々この店辞めるんだよ。」

 

「僕がやめるまでに後輩のキャストたちを鍛えたかったんだ。だからレンと不仲を演じて競い合うように仕向けた。お店の売り上げや仕事もスムーズになったんだけど君の言葉も正しいね。新しく入ってくる子たちに居心地が悪いと思ってしまうなら意味ないねもうやめるよ。」

 

こうして私たちは事情を話して皆でお店を盛り上げていくと決めた。

雰囲気も明るくなったし良かった!

 

sideフィーア

 

「裏のカフェでバイトしてるんですけどそこの打ち上げで貸し切りにしたいって。」

 

ある日すごく大きな仕事が舞い込んできました。

そうして企画して臨みました。

 

「いつもは自分たちが接客してるからなんか新鮮です!」

 

と喜んでもらえています。

先輩たちが頑張る姿をみてヒサメちゃんも頑張ろうと

 

「子猫ちゃん、今日は一緒に心行くまで楽しもう・・」

 

イケメンなセリフを言ったのは良かったんですけど・・・

 

「ヒサ!?」

 

そこにいたのはカゲチヨでした。

 

「なんでここに・・・」

 

どうやら話していたカフェが今日打ち上げしているカフェだったみたいです。

全く仕方ないですね・・・

 

「子猫ちゃん、うちの仲間の心を奪うなんて悪い子ですね・・・」

 

「フィーア!?」

 

「お仕置きしちゃいますよ・・・?」

 

「すみませんでした・・・」

 

カゲチヨは照れて放心状態になってしまいました。

 

「フィーアちゃんありがとう・・・」

 

全く二人はいつ結ばれるんだか・・・



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キリンの復讐!

sideカゲチヨ

今日の依頼人は、女性だった。

 

「私の友達が洗脳にかかってしまったみたいなんです。」

 

洗脳か・・・

 

「とある企業の説明会に行ったあたりから様子がおかしくなってしまって・・・

一緒にいてもOH・・・ジーラフ、OHジーラフと何かに憑りつかれたように謎の言葉を言い続けるんです。」

 

「それはヤバいですね・・・」

 

フィーアも驚いている。

 

「友人を助けるためにその企業に説明会に参加して調べてきて欲しいんです。」

 

こうして俺たちはその会場に向かった。

 

sideフィーア

 

私たちは依頼人に教えてもらった会場の前にやってきたんですけど・・・

 

「秘密結社ヤルミナティー?」

 

「いかにもって感じの胡散臭そうな名前だな。」

 

カゲチヨとヒサメちゃんは怪しんでますが

 

「そうかな?アーシはこういうオカルトチックな感じ好きだけど。」

 

カンナちゃんはなんか目をキラキラさせていました。

そうして中に入るとそこにはスクリーンがありまるで映画館のようでした。

 

「凄い人・・・」

 

ヒサメちゃんの言う通りやっぱり就職難なこともあり人はたくさんいました。

するとスクリーンに画像が映し出されました。

 

「くんにちは!秘密結社ヤルミナティー、グランドマスターキリンですぅ~!

皆様よく集まってくださいました!我々の組織に入れば毎日がエキサイティングになることでしょう!」

 

「あいつメチャクチャ胡散臭いこと言ってるぞ。」

 

カゲチヨの言う通りキリンがしゃべっていることもそうですが内容も胡散臭いですね・・・

すると

 

「OH・・・ジーラフ!!OH・・・ジーラフ!!」

 

観客の目は虚ろで謎のセリフを依頼人の言う通り叫んでいます。

 

「これ・・・皆洗脳されてるよね・・・?」

 

ヒサメちゃんもその異常さに困惑しています。そうしていると

 

「おい!そこ!!OH・・・ジーラフが聞こえてこないぞ!」

 

「貴方がみんなを洗脳してるの?」

 

カンナちゃんが質問すると

 

「その通り!おお!誰かと思えばカゲチヨじゃないか?」

 

どうやらカゲチヨさんの知り合いみたいですが・・・

 

「なんで俺の名前を知ってんだ?」

 

どうやらカゲチヨさんには覚えがないようです。

 

「忘れたとは言わせないぞ!お前ら前に俺のチャンネルで勝手に宣伝しただろ!」

 

そういえば偽のカレコレ屋騒動のときにカゲチヨがキリンに宣伝のDVDを渡したっていってましたけどそのことですね・・・

 

「あ~!お前あん時のキリンか!」

 

どうやらカゲチヨも思い出したようです。

 

「知ってるのはカゲチヨのことだけじゃないぞ!」

 

そういっ私たちに視線を向けた。

 

「そっちの間抜けそうないけ好かないイケメンがシディ。そっちのおっぱいデカい女がヒサメ。そしてそこのクールぶってる女がフィーア、そしてあそこにいるギャルっぽそうな女がカンナ。」

 

何でしょう・・・私たちのこと知ってるのは良いんですけどなんかシディさんの悪口と私たちのことエロい視線を向けてるのが嫌ですね・・・

 

「どうしてそんなに俺たちに詳しいんだ?」

 

シディさんは悪口も気にせずにそういうと

 

「どうしてかって?それはなぁ・・・俺がお前らのチャンネル混血のカレコレを乗っ取りに来たからだ!」

 

「はぁ?」

 

私たちは唖然とする。世界征服に近づくために洗脳で乗っ取るつもりみたいです。

 

「実はお前らのところに送った依頼人も俺の差し金だったりして。」

 

「OH・・・ジーラフ」

 

マジですか・・・

 

「てことは全部俺たちを誘うための罠だったってことね。」

 

カゲチヨが分析する。

 

「すぐにみんなの洗脳を解くんだ。」

 

シディさんが説得しますが

 

「やなこった~!」

 

完全になめてますね・・・

 

「これ以上続けるって言うなら力ずくでも辞めさせるぜ?」

 

カゲチヨもそう脅します。私たちの能力で一気に・・・

 

「そうはさせないぞ!ポチっと!」

 

するとどこからか謎の音が聞こえてきました・・・なんだか頭が・・・

 

sideヒサメ

 

うっ・・・その怪しい音が聞こえ終わると四人とも虚ろな目で

 

「OH・・・ジーラフ」

 

とつぶやいた。そんな・・・・

 

「これでお前らもヤルミナティーの一員だ!」

 

「ちょっとどうしたの四人とも!しっかりして!」

 

無事だった私は呼びかけるが答えてくれない。

 

「あれ?どうしてヒサメには洗脳が効かないんだ?」

 

凄く嫌な電磁波が入り乱れてる・・・これが洗脳に関係してる?

 

「そうか、電気を操れるんだっけ?だから洗脳が効かないのか・・・だったらカゲチヨ!シディ!フィーア!カンナ!ヒサメを攻撃しろ!」

 

それを合図に四人はそれぞれ血液、火球、水球、竜巻を飛ばしてきた。

 

「四人ともしっかりして!」

 

私は攻撃をかわしながら再度呼びかける。

 

「仲間を相手に本気出せるかなぁ~?」

 

なんて卑怯なの・・・

氷で拘束もできるけどカンナちゃんが相手だと無意味になっちゃう・・・けどこうしてる間に躱してる私がいずれ削られる・・・

こういう時カゲなら・・・

そして一つの考えを思い付き私はキリンに手を挙げた。

 

「ん?どうした?」

 

「降参です!キリンさんの凄さに気づきました!こんな力使えるなんてすごすぎます!」

 

「おお!ようやく気付いたか!よし、四人とも攻撃中止だ。」

 

「逆らおうとした私がバカでした!それにしてもどうやってこんなすごい洗脳を?」

 

「教えて欲しいか?あのスピーカーから特殊な電磁波を飛ばして洗脳していたんだ!」

 

なるほど・・・あそこにあったんだ。だったら・・・

 

「フン!」

 

私は電気を放射してスピーカーを破壊した。

 

「ああああ!何するんだ!?」

 

「誰が降参なんかするか!」

 

「そんな卑怯なことして恥ずかしくないのかぁ!」

 

「お前に言われたくねーよ」

 

すると周りの人たちも洗脳が解けたそして・・・

 

「あれ?私たちは何を・・・?」

 

「一体何が起きたんだ?」

 

四人とももとに戻った。

 

sideカンナ

 

「キリンお前の目論見もここまでみたいだぜ?」

 

カゲチヨがキリンを追い詰めるけど・・・

 

「それはどうかなぁ?お前らがどんなにあがこうが俺には勝てないぞ?」

 

「どうしてだ?」

 

シディが聞くと

 

「それは・・・俺がアニメだからだ!漫画動画のお前らにこんな滑らかな動きできるかぁ!?」

 

メタ発言酷すぎでしょ!?

 

「けど画面の向こうのキリンにどうやって攻撃を届かせますか?」

 

フィーアちゃんが悩みながら聞くと

 

「そこまで言うなら行ってやろうじゃん!」

 

ヒサメちゃんが突然画面の向こうにジャンプした!

 

パリーン!

 

画面が割れる音がするとそこには画面に移動したヒサメちゃんがいた。

 

「え~!どうやってきたんだ!?」

 

キリンが驚いていると

 

「クリエイターの人の努力だよ!」

 

ヒサメちゃんも負けず劣らずなメタ発言だった・・・

そして

 

「これでもくらえ!

 

「ぎゃぁあぁぁ!!」

 

電撃をくらわされキリンは撃沈するのでした。

 

「OH・・・ジーラフ」

 

noside

こうしてカレコレ屋に戻ってきた五人だったが精神的な疲労が大きかった。

 

「はぁ・・・とんだ迷惑だったな。」

 

カゲチヨがつぶやくとテレビが勝手についた。

 

「もしかして貞子とか!」

 

「無理無理!」

 

突然のことに慌てふためいていると

 

「お!つながったっす!」

 

キリンの隣にカエルパーカーを着た青年がパソコンを持って喋っていた。

どうやら彼がハッキングしたらしい、

 

「ハックさん!?」

 

フィーアが反応する。

 

「知り合いか?」

 

カゲチヨが聞くと

 

「偽のカレコレ屋の時にシディさんと助けた人です。チャンネルもみてたので・・・」

 

そして

 

「これで思う存分宣伝ができるな!」

 

そう言ったのは仮面をつけた豚だった。

 

「タブーだ!」

 

カンナも反応した。

 

「あの豚さんって・・・」

 

「そうだよ!偽のカレコレ屋で助けた。拷問器具で話会いそうだったから覚えてたんだ!」

 

そして三人でチャンネルの宣伝をしていった。

 

「誰が見るかー!」

 

見ていたカンナとフィーアを除き三人は叫んだのだった。

こうしてキリンの騒動は一旦幕を閉じたのであった・・・

 

 

 



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死後の世界とは?

sideカゲチヨ

今日の依頼人は中年の女性だった

 

「私カゲチヨさんにぜひお聞きしたいことがありまして・・・」

 

俺になにかを聞きたいようだった、まさか俺のこと好きとか!?

 

「なわけねーだろっ」

 

ヒサはなんで俺の心読めんだよ・・・

 

「死後の世界ってどうなっているんですか?」

 

いきなり衝撃的なことを言われた。

 

「知らないっすよ!」

 

「あら?カゲチヨさんは何回も死んでると聞いたんですが・・・?」

 

「いや瀕死になってるだけですよ。」

 

 

「そうですか・・・死後の世界を知ってると思ったんですけど・・・」

 

依頼人は残念がっていた。

 

「それを知っている生物はいないだろ。」

 

シディが的確なことを言う。

 

「貴方たちは死後の世界について真剣に考えたことあるかしら?」

 

依頼人にそう聞かれると

 

「アーシは考えたかもオカルトで面白そうだし!」

 

「私は怖いから考えないようにしてるかも・・・」

 

カンナとヒサメが答える。

 

「ヒサメさん!そんなんじゃだめよ!ちゃんと考えないと!」

 

なんで依頼人はこんなに真剣なんだ・・・?

 

「下らん、考えても答えのあることじゃない今するべきことを精一杯やる。生物にとってそれ以上の解はない。」

 

シディ・・・なんかかっけえ・・・

 

「そうですね。生物は皆死ぬんですから最後は自分の信念や夢のために命を掛けれるのがなによりの幸せです。」

 

フィーアもなんか達観してる。いつも瞑想とかしてるからか?

 

「「というわけで俺(私)は寝る(寝ます)。」」

 

そういって二人は眠ってしまった・・・

 

「なんなのあの二人?」

 

「いつもはこんなことないんですけどね・・・」

 

sideカンナ

二人が寝ても依頼人の話は続く

 

「貴方たちは死後の世界について知りたいわよね?」

 

依頼人の目なんかインチキな霊媒師に似てるような・・・

けど二人は興味深々だしアーシも説明できるしいいか!

 

「まず考えられるのは虚無よ。何も感じない、何も見えないそこには時間という概念すらないわそんな場所に永遠にいる。」

 

まぁ科学的に考えるとその説が有力候補だよね・・・

 

「じゃあまさか・・・WIFIも通ってないんすか!?」

 

「あるわけねーだろ現代っ子が。」

 

カゲチヨがアホなこといってヒサメちゃんに突っ込まれたっていうかスマホを持っていけないんだから当然じゃん・・・

 

「あとはやっぱり幽霊ね人には見えない姿になって現世をさまよう存在たまに怨念などを持って人に悪さをするわ。」

 

やっぱりこれがオカルトマニアとしてはこれがいいな~!

 

「ポルターガイストとか金縛りとかやってみたいな!」

 

(やっぱりサイコだ・・・)

 

「あれ?三人ともどうしたの?」

 

「「「いえ、なんでも」」」

 

アーシをみてなんか三人が唖然としていた。

 

「でも俺のプライバシーも全部見られてると思うと悪寒が止まらねぇぜ・・・」

 

「確かにそれは別の意味で怖い!!」

 

「興味あるかはわからないけどね!」

 

「ヒデぇ!」

 

まぁ壁とか関係ないし通りがかって見られたときは嫌だよね・・・

 

「あとは生まれ変わりね。死んだら別の命としてこの世に生を受ける。」

 

まぁ、小説とかでも書かれてるしね。

 

「それはロマンチックかも。」

 

ヒサメちゃんもそう答える。

 

「虫とか魚に生まれ変わることもあるんだぜなーにがロマンチックだよ!前世とかの恋人とかだろ想像力が足りねーんだよ!」

 

カゲチヨ・・・そんなこと言ってると

 

「可哀そうにカゲはゴキブリから生まれ変わったんだね。」

 

「そこまで言う!?」

 

倍返しで罵倒されて傷つくんだから言わなきゃいいのに・・・

 

「でもやっぱり本命は天国に行くか地獄に行くかよ!」

 

依頼人は立ち上がり手を広げて言う。

けどなんか科学的に証明されてることを押していて全く説得力がないよね・・・

 

「なるほど!科学的に証明されてるんですね!」

 

カゲチヨ!?

 

「でもどんな場所なんですか?」

 

ヒサメちゃんが聞くと

 

「天国はなんでも願いが叶う極楽浄土と言われるほど幸せな場所よそして生前の罪を償い続ける地獄、そこであらゆる苦痛を味わうの。」

 

地獄の化け物とかには興味あるな~

そんなことを思っていると

 

「貴方たちは好き好んで命あるお肉や魚を食べるでしょ?虫の命を奪うでしょ?貴方たちは地獄に落ちるわよ!」

 

二人は真っ白になるけどこの展開って勧誘の手法に似てるような・・・

 

「でもここだけの話天国に行ける方法があるのよ。」

 

「えっ!?本当ですか!?」

 

いや乗るの!?

 

このお札を買ってお祈りすれば

 

「いや確実に宗教の勧誘!?」

 

「カゲ落ち着きなよ・・・」

 

アーシもヒサメちゃんもカゲチヨを止めるけど・・・

 

「あなたたち地獄に落ちてもいいの?」

 

「えっ?」

 

ヒサメちゃん?

 

「このお札を買えば永遠に幸せになれるのに・・・業火で焼かれる方を選ぶのね可哀そうに・・・」

 

これ完全に勧誘じゃん・・・

 

「お札買います!お祈りさせてください!」

 

「ヒサメちゃん落ち着いて!」

 

「あら?貴方は・・・」

 

「いい加減にしてよこのお札売り付け女!」

 

sideフィーア

 

「ふぁーあっ」

 

「良く寝ましたね・・・」

 

あまりにくだらない論争をしてたので寝てしまいました・・・

すると目に飛び込んできたのは

 

「ファンサム!ファンサム!我らが神よ、私めの罪をお許しください・・・」

 

「二人とも助けてー!」

 

なんか怪しいお札を使ってお祈りしているカゲチヨ、ヒサメちゃん、依頼人とそれを止めようとするカンナちゃんでした・・・

 

「どうしてそうなった!?」

 

「カオスですね・・・」

 

その後私たちが力ずくで依頼人を帰らせ、二人はシディに説教を受けて冷静になってくれました。やっぱりカレコレ屋で一番まともなのってシディさんなんですかね・・・?

 

 



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脳内メーカー

sideヒサメ

 

「ねぇねぇ、脳内メーカーやろうよ。」

 

ミキが休み時間の時にサイトを見せてきた。

 

「なんですかそれ?」

 

フィーアちゃんは知らないみたい。

 

「名前を入れるとその人の脳内のイメージを画像で出してくれるんだよね。」

 

質問に私が答える。

 

「しかもこれ結構当たるみたい。隣のクラスでも流行ってるし。」

 

ノリコも知ってたみたい

 

「なるほど、それは盛り上がりそうだね!」

 

カンナちゃんも乗り気だ。

 

こうしてまずはミキからやってみたんだけど

 

「ええ~これがミキの脳内!?」

 

主に欲と食が多いね・・・

 

「欲だらけじゃん!」

 

カンナちゃんが爆笑する。

 

「笑うな~!」

 

「食べることを考えてるのは意外でした。」

 

フィーアちゃんも驚いている。

 

「ヒーちゃんとノリピーのがうつった・・・!?」

 

「また五人でおいしいもの食べに行くか。」

 

次はノリコの番になった。

 

「ノリピーめっちゃ遊びたがってるじゃん!」

 

確かに遊と友が多いね・・・

 

「でも秘ってなに?」

 

私が聞くと

 

「そうだ前に告白してきたイケメンとはどうなってるの?」

 

「えっ、実は今度水族館に行こうって誘われてて・・・」

 

そうなんだ!

 

 

「ところでヒーちゃんはカゲチヨとデートとかしないの~?」

 

マズイこっちに飛び火してきた・・・

 

「まぁ実はフィーアちゃんとシディと一緒にカゲとダブルデートみたいな感じで行くことになってるけど・・・」

 

(この作品のレンタル彼氏の回をご覧ください!)

 

「ちょっと!巻き込まないでください!」

 

「じゃあ、早速作戦会議だー!」

 

そういって恋バナになりそうなところで

 

「あっ!オーナーから呼び出しだ!二人とも早くいかないと!」

 

カンナちゃんが連絡を伝えてくれる。

 

「ごめん!二人とも、また明日ね!」

 

「うん!」

 

こうして私たちは別れたのでした。

 

sideカゲチヨ

 

キモ5と脳内メーカーで遊んだけど結局自分のやつできなかったな・・・

 

「荷物運びめっちゃ重たかった・・・診断してみるか・・・」

 

「カゲチヨそれはなんだ?」

 

シディが質問してきたので俺は答えた。

 

「なるほど、調べた人の脳内が見られるのか。カゲチヨは人の脳みそを見るのが好きだったんだな。」

 

「それただの危ない人だろ!」

 

誤解にもほどがあるだろ!

 

「はー!終わった終わった!」

 

「二人ともなにかやるんですか?」

 

三人とも残りの仕事も終えて帰ってきた。

 

「あ、そのサイト私もさっきミキたちと遊んだよ。隣のクラスでも流行ってるみたい。」

 

「あ!アーシたちのやってなかったしカレコレ屋でやってみよう!」

 

カンナの提案で俺たちもやってみた。まずはヒサからだったんだけど・・・

 

「へーヒサって変なことばっか考えてるのか~」

 

「にやにやすんな!小学生か!」

 

するとシディも

 

「変と悩と学・・・わかった学校で変態行為をしてしまい悩んでるんだな!」

 

特大の爆弾を落とした。

 

「そんなわけないでしょ!」

 

sideフィーア

シディさんの番になったのですが・・・

 

「知らなかった!俺は嘘つきだったのか!」

 

そうシディさんの脳内の文字は嘘の文字がほとんどでした。

 

「これははずれですね。」

 

シディさんは誠実ですから

 

「これは診断だから必ず当たっているわけじゃないよ。」

 

ヒサメちゃんもそういう

 

「次はフィーアだな!」

 

そう言ってカゲチヨは私の名前を打ち込む

 

「合に戦に欲・・・なんか予想通りだな。」

 

「私そんなにバトルジャンキーじゃないですよ?」

 

私がカゲチヨが見た結果に意見すると

 

「恋とかも戦いとか思ってるからじゃない?」

 

とカンナちゃんが余計なことを言ってきた!

 

「おお!誰にだ?」

 

シディさん・・・それは言えません・・・

 

sideヒサメ

 

カンナちゃんの脳内を見てみると

 

「狂と欲と愛・・・なんかヤバそうだな・・・」

 

まぁカンナちゃんは好きなことには狂ったように熱心だからね・・・

 

「それほどでもないよ~!」

 

褒めていいのかな・・・?

 

最後にカゲになったんだけど

 

「負ってなんだよ!?存在が負けてるってこと!?」

 

「働の字があるから働いたら負けと考えてるんじゃないか?」

 

シディが的確なことを言う。

 

「なるほどだから依頼サボってるのね。」

 

「まさにカゲチヨだね!」

 

「納得ですね。」

 

「ニートかよ!」

 

私たちが賛同するとカゲは否定する。

 

「もしかしてこれは遊びのようなものなのか!?」

 

「今更だねシディ・・・」

 

カンナちゃんもシディの純粋差に呆れている。

 

「友達とやったら盛り上がるだろ?」

 

「あぁ、公園の子供たちと遊んでみよう!」

 

シディの遊びのバリエーションが増えて良かった!

 

sideカンナ

翌日学校に行くと

 

「むしゃむしゃ、三人ともおはよ~」

 

凄い量を食べてるミキの姿があったなにこれ・・・

 

「ねぇ、三人とも今日から放課後毎日遊びに行こうよ!」

 

「え!?毎日って・・・」

 

ヒサメちゃんも驚いてる、カレコレ屋あるから流石に毎日はね・・・・

 

「二人ともどうしたんですか?なんか変ですよ。」

 

フィーアちゃんも変なことに気づく

 

「そうかな?」

 

「友達と毎日遊びたいって別に普通じゃない?」

 

カゲチヨも含めた私たちは校舎裏でことの異常性を確認した。

 

「あいつらどうしちまったんだよ・・・?」

 

カゲチヨのほうでもキモ5が変わったみたい。

 

「本人たちは気づいてないし・・・」

 

二人とも戸惑っているけどこれって・・・

 

「なんか脳内メーカーの結果と同じになってない?」

 

アーシが推測する。

 

「確かに昨日の放課後まで普通だったし診断結果に沿った行動をしてる!」

 

「ってことは脳内メーカーに原因がありますね。私たちもなる可能性があるので早く調べましょう。」

 

ヒサメちゃんがサイトをハッキングするけど異常性が見られない・・・

とりあえず昨日他の行動も知るためアーシとヒサメちゃんがミキとノリコ、カゲチヨとフィーアちゃんがキモ5に聞き込みをすることにした。

 

sideフィーア

聞き込みで来ましたけどなんですかこれ・・・

アサヲがカゲチヨの腕を要求し、ルイがどうでもいいことで悩み、

チダイが女子生徒の体をみて興奮、マチョソが置手紙を残して消えていました。

連絡してみたらヒサメちゃんたちのところも同じらしく二人ともさらに悪化してるらしい。カンナちゃんが二人を止めてヒサメちゃんに原因を探ってもらう作戦らしいだったら私も・・・

 

「カゲチヨ、ここは私が皆さんを止めますので早く原因を探ってください!」

 

「すまねぇ!任せた!」

 

全く特にアサヲとチダイは気絶させていいですよね・・・

 

sideカゲチヨ

 

「じゃあ、後で脳内メーカーのアドレスメッセで送るわー」

 

やっと見つけたぜ・・・

 

「おい、偽の脳内メーカーのサイトを広めてるのはお前か。」

 

そこにいたのは隣のクラスの男子だった。

 

「なんのことだよ。」

 

「しらばっくれても無駄だよ。」

 

今回はヒサもブチぎれたみたいだ。冷酷な顔で俺と一緒に男に迫る。

 

「さっきアサヲくんとミキのスマホを見たら私たちが遊んだ脳内メーカーとは違うサイトが出てきた。」

 

「このサイト知ってるやつに片っ端から聞いてったらおおもとのお前に行きついたってわけだ。」

 

「ハッキングして調べたら偽のサイトで診断するとスマホを介して催眠電波が飛ぶプログラム仕込まれてた。」

 

「俺たちも脳内メーカーで遊んだのにフィーアが言った通りの影響がないのはおかしいと思ったぜお前このこと知ってて広めたな?」

 

俺が質問すると男は簡単に白状した。

 

「悪かったよ!誰かがそのサイトで診断すると電子マネーが入るからつい・・

それに診断通りに人が変わるなんて面白いしちょっとした悪戯っていうか・・・」

 

おいおい・・・切れたヒサに対してその言い訳は悪手だぜ・・・

 

ひゅっ!

ヒサは高速移動で男に電気を放出するしぐさを見せると

 

「私の友達は貴方のくだらない悪戯のせいでひどい目に合ってるの早く戻して。」

 

「わ、わかった!」

 

そして俺は血液で男を拘束した。

 

よしじゃあ先生に連絡して報復といきますか・・・

 

「ヒサ大丈夫か?」

 

「うん、これで大丈夫だと思う。」

 

「じゃあ先生に上手くいっといてくれ。」

 

よし・・・

 

「それじゃあ・・・」

 

俺は偽のサイトに男の名前を書き診断した。

すると画面には苦の文字が出て男は苦しみ始めた。

 

「苦し・・・」

 

「ホントに診断通りになるんだな確かに面白いな。」

 

「やめ・・・」

 

「自分のしたことが帰ってきてるんだやめろなんて通ると思うのか?」

 

sideフィーア

 

全員元に戻ったので大事をとって送っていったあとまた学校に集まりましたけど戻ってきた二人の顔はまだ怒りの形相でした・・・

全く怒ったら一番怖いカップルですね・・・

 

 

 

 

 

 



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サイコパス少女の出会い

アンケートの投票お願いします。
妖精王の転生前の過去も二章書き終わったらやりたいです。
ある程度投票があったら二章やるのでそれまで日常回をまだやります。


sideカゲチヨ

ある日の帰り道、道の真ん中で座り込んでる女の子に出会った。

迷子か家出か・・・?

俺は取りあえず声を掛けた

 

「あの・・・」大丈夫すか?」

 

そう質問したが

 

「・・・」

 

少女は何も答えずにほほ笑んでいた。ほっておくわけにもいかなかったので交番で事情を話して保護してもらうことにした。

 

「なるほど彼女が道端にね・・・」

 

「話を聞いたんですけど何も答えてくれなくて・・・」

 

そして俺は名前と住所を交番に伝えて家に帰った。

しかしあんなことになるなんてなぁ・・・

 

そして翌日彼女はカレコレ屋に来ていた。

 

「あ、この前の。」

 

「知り合い?」

 

俺が反応するとヒサが聞いてくる。

 

「夜道にいたから警察に届けたんだ。」

 

「夜道にいた!?」

 

「なんか変わってますね・・・」

 

ヒサもフィーアも驚いている。

 

「それはいいことをしたなきっとお礼に・・・」

 

シディが推測を言おうとすると

 

「今、このボタン一つでカゲチヨさんの個人情報が全世界に拡散できます。貴方はカレコレ屋をやっていて敵も多いかと情報が流れれば四人にも危害が及びます。」

 

どういうことだよ!

 

「なるほど~確かにカレコレ屋って不思議な何でも屋があったら有利に立ちたいよね。」

 

カンナ・・・

 

「そういうことです。家族を探して欲しいんです私家族とはぐれてしまって。」

 

どうやら依頼のためにきたらしい

 

「そんなことせずに普通に依頼すればいいだろ。」

 

シディが言うが

 

「こっちの方が確実ですから。」

 

まぁ人探しなら普通の依頼の範疇だ。

 

「わかった、家族の情報を教えてくれよ。」

 

俺がそういうと

 

「もちろん、ただカゲチヨさんとカンナさんには外れてもらいます。」

 

どういうことだ・・・?

 

「三人の能力だけで捜索は十分可能でしょう。」

 

従うしかないよな・・・

 

「わかった、私とシディ、フィーアちゃんで家族を探す。」

 

「ありがとうございます。見つかるまで私はカゲチヨさんの家に住みますカンナさんもいてくれると助かるのですが・・・」

 

 

なんで俺の部屋なんだよ!カンナが困るだろ!

 

「アーシは別に良いけど・・・」

 

「カゲチヨさんの家に住みます。」

 

なんかややこしいことになってきやがった・・・

 

sideカンナ

 

「私は貴方のことを気に入りました。貴方にはカゲチヨさんに私の意思を伝えて欲しいのです。」

 

最初にカゲチヨがご飯を作ってるときに言われた。

 

「カゲチヨのこと嫌いなの?」

 

「いえ、ただあの人には興味がないので言葉を交わしたくないんです。けどあなたには興味があるので私の意思を伝えてください。」

 

そう言ったときカゲチヨがご飯を持ってきた。

 

「ごはんできたぞ。」

 

そういうと依頼人はアーシの耳元で呟いて出て行った。

 

「なんて言ったんだ?」

 

「コンビニで済ますからいいって・・・」

 

「なんでカンナを介してなんだよ!?」

 

「アーシ気に入られた見たい・・・」

 

その後は寝るときに色々話したけど家族のことが好きだってことや傷つけるから制裁したことを話してくれた。

だからアーシも皆との当たり障りのない思い出なんかを話した。あの四人が好きだってことも・・・

 

sideヒサメ

依頼人の家族の調査が終わって帰ってくるとカゲはぐったりしていた。

 

「大丈夫?」

 

「なんかされたわけじゃないんだけどさカンナを介さないと俺と会話してくれないのが堪える・・・」

 

確かにそれはきついね・・・けどその子の場合は・・・

そんなことを考えているとカゲに

 

「調査の方は?」

 

と聞かれた。

 

「実は昨日見つけて家族に会ってきたんだ。」

 

シディが答える。

 

「流石だな。」

 

「でもね、問題があって・・・」

 

私は問題を話すか悩む。

 

「家庭環境が悪いとか?」

 

「いいえ、幸せそうでした。その子がいなくなって幸せそうにしてるんです。」

 

フィーアちゃんが問題を打ち明けた。

だから私もカゲに真実を話す。

 

「結論から言うと彼女の家族は逃げたみたい。」

 

「逃げた?」

 

「そうだ、家族のほうが彼女から逃げたんだ。」

 

「彼女って変わってるでしょ?家族の方が耐えられなくなっちゃったみたいで・・・でも家族の方は彼女の話を出しただけで怯えてて、泣きながら教えないでくれって・・・やっと幸せになれたんだって・・・」

 

「一体あの女家族に何をしたんだ・・・?」

 

そのことも教えようとしたけど・・・

 

「見つけたんなら連れて行ってくださいよ。」

 

なんと彼女はカレコレ屋に来ていたの!

 

「お前・・・家にいるって・・・」

 

カゲに知らせずに来たらしいカンナちゃんが付き添っていたけど

 

「ほら!三人ならもう見つけてるって言ったでしょ。」

 

「はい、さすがカンナさんですね。皆さんのことをよくわかっていて羨ましいです。」

 

と仲良く会話する。

 

「お前は家族に何をするつもりなんだ・・・?」

 

カゲがきくと彼女は一瞬寂しそうな顔をしたけど・・・

 

「教えません。居場所を教えてください。」

 

結局私たちが居場所を教えたら彼女はカレコレ屋を出て行った。

 

カンナちゃんは送っていくと言って一緒に行ってしまった・・・

 

sideフィーア

 

「なんだったんだよアイツ・・・」

 

カゲチヨは愚痴をこぼします。

 

「ご家族は一種のサイコパスだって言ってた。自分の目的のために手段を選ばないって。」

 

ヒサメちゃんの言う通り彼女はご家族のために色々なことをしていました。

 

「だがカゲチヨは気に入られなくて良かったしカンナには興味だけで何もしていないみたいだな。」

 

シディさんはカゲチヨが彼女にいられなかったことを安堵する。

 

「どういうことだ?」

 

それから私たちは彼女が愛した人たちのために他人を不幸にしてやめて欲しいといっても聞かなかったので転校や引っ越しをしたけれど家族は耐えきれなくなったことを話しました。

するとカゲチヨは考え込んで外へと行ってしまった・・・

 

sideカンナ

 

「待てよ!」

 

アーシたちが外を歩いているとカゲチヨが追いかけてきた。

 

「お前は俺に興味ねぇかもしんねぇけどな!そんなん自信満々に言うことじゃねーからな!

興味ない方が偉いみたいな考え方間違ってる!興味持てる方が偉いに決まってんだろ!だから俺の方が偉い!」

 

「・・・それを言いにきたの?」

 

「ああ、なんか偉そうでムカつくからな。」

 

はは!やっぱり面白いな~!

するとその子は

 

「カンナちゃんが笑顔で話すのが少しわかった気がする。でも私は興味がわかないわ。:

 

といった。

 

「興味ないから危害も加えないです。カンナちゃん、もうお見送りはしなくていいわ。」

 

そういって去っていった。

 

「あー女心ってわっかんねーなぁ・・・」

 

「まぁ、ヒサメちゃんの気持ち読むの失敗してるときに比べたらよくやったんじゃない?」

 

「うっせー!」

 

アーシたちはそういって小突きあうのでした!

 

 

 

 

 

 

 

 




第二章終わったので書いて行きます!
ゼクスが救済されるのと神谷と妖精王のつながり、
そしてリデュースにかわる寿命を削らない強化バトルを乞うご期待ください!


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異宙刑務所での思い

本家の回が二章につながるとは・・・
四人とも、森暮らしなので同じ心境になりそうです。


sideシディ

今日の依頼はフィーアと一緒に異宙の住人用の刑務所で刑務官として働くことだった。

 

「人で不足でな、二週間だけ頼むぞ。」

 

依頼人である先輩看守が挨拶をしに来た。

 

「うむ、これもカレコレ屋の仕事だ。」

 

「緊張しますね・・・」

 

俺たち二人は気合十分だったのだが外を見てフィーアが言った。

 

「砂漠の中の刑務所ですね・・・」

 

そうここは砂漠の中に立つ刑務所並大抵の人間なら脱獄は不可能だが・・・

 

「異宙人にとって砂漠を超えることなんて簡単なんじゃないのか?」

 

俺が質問すると先輩は、

 

「大丈夫だろ、なんたってこの刑務所は・・・」

 

そういって真実を話してくれた。

 

「そんな・・・」

 

「その話が本当なら・・・お前らは命を使っているのか・・・?」

 

sideフィーア

まずは今日入所する囚人の身体検査です。

 

「体のチェックをするから一列に並べー」

 

先輩はそう言いますが当然反抗するものもいます。

 

「ざけんなっ!!どーせ身体検査とか言って体中触るんだろ!」

 

どこの漫画のスケベ看守ですか・・・

 

「落ち着け、金属探知機に入ってもらうだけだ。異宙人は武器以上の能力を身に着けている者も多いただの身体検査だ。」

 

そうこれは反乱可能性を考慮した最も原始的な対処です。

そう言ったらその猫の異宙人は

 

「そ、そうか・・・」

 

シディさんの真摯な態度に動かされたのか大人しく入ってくれました。

けど、あんな幼い子まで入れられるなんて地球は治安が悪いんですね・・・

シディさんも幼い彼女の姿に戸惑いを隠せないようでした。

 

次の業務に行く前にシディさんが何かの表を見つけ先輩に質問しました。

 

「この表は?」

 

「ああ、受刑者たちの罪の重さと能力の高さを表にしたものだ。能力は七段階罪状は三段階に分けて管理してるんだ。」

 

けれどその表をよく見ると・・・

 

「上の方は全然いませんね。」

 

私が言うと

 

「まぁ、上の奴らはそもそも強すぎて捕まえること自体無理だからな。」

 

と答えてくれました。おそらくカゲチヨさんと因縁のある吸血鬼や子供をさらう天狗なんかがいい例ですね。

 

「強者は罪を犯しても捕まらないのか・・・」

 

「そうみたいですね・・・」

 

シディさんのつぶやきに私も答えます。

森では森に邪な想いで侵入したいかなる人間も異宙人も裁かれました。

中の住人も皆種族なんて気にしないで共存していたのに・・・

そんな思いを抱いても業務は続きます。

次は食事中の囚人の監視です。

まぁ、たいていは残さずに食べていますが・・・

 

「なんだこれ・・・食えたもんじゃねぇな・・・」

 

あの猫の異宙人がまた文句を言っていました。

 

「残さず食べろよ。」

 

シディさんが優しく注意しますが

 

「こんなの味が薄くてくえっかよ!」

 

まぁ不満は尽きないのはここでは当たり前ですね・・・

 

「あー猫缶食いてぇ。」

 

「猫缶がいいのか。」

 

確かに・・・というかそれ以上高級なものを知らないとか・・・?

なんだか少女の前の環境が心配になってきました。

そしてトラブルは起きました。

 

「おい!今俺の飯盗っただろ!」

 

六本腕の異宙人があの子に掴みかかりました。

 

「い、言いがかり・・・!」

 

あの子は弁明しますがそんなことあの男は聞き入れません。

これも刑務官の務めですよね・・・

 

「やめろ、折られたくなかったら離せ。」

 

「懲罰房行きにしますよ・・・」

 

私とシディさんであの子から引き離しました。

そしてその場は収まりましたが

 

「化け物同士の争いなんて日常茶飯事なんだ。勝手にやらせとけよ。」

 

先輩に言われて私たちのもやもやはさらに大きくなった。

異宙人の中には人間と変わらない人だっているのに・・・

まるで人じゃないからいいと言わんばかりでした。

 

そして刑務作業の見張りとなったのですが・・・

砂漠の中で野菜を作らせるための耕作作業でまるで異宙人全員が体力のあるものだと思っているような内容でした。

 

すると

 

「おい!そこ!休むな!」

 

あの子が倒れていました。私たちは急いで医務室へと運び医師から熱中症だと聞かされた。あの子が起きるまで待っていたのですが。

 

「私なんて最初から終わってんだ育ちは異宙なのに親に地球に捨てられた。盗みをしなきゃとっくに野垂れ死んでた。習ったこともない人間のルールで捕まって・・・チクショウ・・・皆嫌いだ・・・」

 

この子の事情も分かります・・・確かに習っていないと分からないことで罪が重くなるのはおかしいですし、この子が異宙人だからってなにも教えなかった人も悪いですしね・・・

 

「そんなこというな、ここは罪を償いやり直す場所・・・なはずだ。」

 

やっぱりシディさんもこのやり方に不満を持っていますね・・・

 

「んだ?歯切れ悪いな。」

 

「ここの仕組みには疑問がある。」

 

「はっ!知るかよとにかく人間のルールにしたがうなんて納得できねーだから、アタシを逃がしてくれよ。」

 

「それはできん。」

 

「シディさんは公私混同しない人ですからね。」

 

「だよなー」

 

「だが、お前のこの先に幸があるように応援したいと思っている。」

 

「私も同じです。」

 

そういうと

 

「んなもんなんの腹の足しにもなんねーよ。」

 

戸惑いながらもそう答えてくれました。心に届くといいんですけどね・・・

 

sideシディ

夜になり囚人たちが皆寝静まったころ看守たちの一部は、トランプなどをして宿直をしていた。

すると、先輩に

 

「お前たちあの猫に入れ込みすぎだぞ。アイツは犯罪者なんだ甘やかすな。」

 

叱られてしまったがそもそも彼女はそのルールに従う必要があるのか?

それは人間の勝手、森のように皆自然や良心に従って生きるべきでは・・・?

そんな考えが頭をよぎったとき、足音が聞こえた。

 

「アイツ!」

 

「シディさん!まさか・・・」

 

フィーアも察したようで俺たちはすぐに音を追いかける。

しかし・・・

 

「そんな・・・」

 

「・・・っ!」

 

そこにいたのはあの子を咥えた異宙人の姿だった。

先輩の話を思い出す。

 

ー脱走者は砂漠の中にいる悪魔が狩る。ー

 

その言葉どおりになってしまった・・・

 

「分かってくれよ、これが弱者である人間が秩序を保つための方法だ。人類はやっと異宙人の犯罪を取り締まれるようになった。それでも全体の二割以下だ。」

 

だが・・・

 

「彼女は人間の法に従う必要があったのか?」

 

「もともとこの星は人間のものなんだ。この星に住むなら人間のルールに従ってもらう。お前たちの出身は妖精王の森だが人間と異宙人が共存出来ているのは妖精王という力の象徴がいるからだ。」

 

そうだろうか・・・?あの笑顔は力によって強制されて生まれたものではないぞ・・・

 

「なるほど、悪魔との契約の代償は囚人の心臓ってことですか・・・」

 

フィーアは怒りと呆れを滲ませていた。

 

「異宙に転生する前は人間同士で星の奪い合いで争っていたのに異宙人がきたら団結とは皮肉ですね・・・」

 

「そうだな・・・これが人間のやり方か・・・」

 

俺たちの呟きは満点の星しか聞いていなかった・・・

 

 

 




シリアスって慣れないから上手くできたか不安ですが楽しんでくれたら幸いです。


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手術と母親

シリアス編まだまだ続きます。


sideヒサメ

二人が刑務所から帰ってきてからもカゲがいないときに依頼が来た。

 

「今日は人を探して欲しくて来ました。」

 

今回はシディの耳や鼻、私のハッキングもあるから大丈夫な依頼になりそう。

 

「誰を探せばいいんですか。」

 

カンナちゃんが聞くと

その人をなぜ探しているかを話してくれた。

依頼人の家庭は夫の浮気が原因で母子家庭だけど貧しいながらも息子と二人で楽しく暮らしていたらしい、けど一年前医者にいきなり息子が重病と聞かされたらしい海外で手術しないといけないらしくお金の無い依頼人は困りはてたらしい、すると男があらわれ自分は異宙の技術に詳しい医者だとなのってその技術で安く治すと言ってきたらしい依頼人は手術を依頼したら子供はママとなく化け物に変わっていたらしい・・・

 

「酷すぎるな・・・」

 

シディはその恐ろしい所業に唖然としていた。

私だって酷いと思っているなんでそんなことを・・・

 

「だからその医者を探して欲しいんです。息子を元に戻すために。」

 

当然私たちは

 

「必ず探し出します。でも一度息子さんに会わせてくださいまだ医者を名乗る人物の匂いが残ってるかもしれないので。」

 

そうして依頼人の家に行くことになったの。

 

sideカンナ

アーシたちが家に行くとそこにはまま、となく花に似た生物が檻にいた。

 

 

「まだ小さい子供をこんな姿にするなんてひどすぎる!」

 

ヒサメちゃんも当然加害者に怒りを向けている。

 

「酷い親ですよね自分の息子を檻に入れて。」

 

依頼人はそういうけど・・・

 

「どういう状況なのかわからないのに外に出すのも危険ですしね。」

 

フィーアちゃんも依頼人を慰める。

 

全く・・・弱みに付け込むなんて許せないよ!

 

こうして捜索は匂いが残っていたこともありとあるビルの一室であることが分かった。

 

sideフィーア

 

こうして医者とその仲間と思われる人を見つけたのですが・・・

 

「大切な物と呼ばれるものに依存しているのです。失われそうになると馬鹿になるんですよ。」

 

その言葉を耳にした瞬間ヒサメちゃんの氷で拘束しました。

その後問い詰めて話を聞くとこいつらに人間と異宙人を混ぜる技術などないらしく金を奪うために重い病と嘘をつき絶望させ、男が異宙の技術に詳しい医者として近づき手術の時子供を拉致します。

その時に鳴き声が「まま」という鳴き声の異宙人と入れ替えたらしい。

その後警察に逮捕されて息子を取り返しました。

 

そして帰り道

 

「あのやぶ医者の大切なものがあると馬鹿になるって言葉がきになって考えてたの。」

 

ヒサメちゃんが口にした。

 

「それで答えは出たの?」

 

カンナちゃんが言うと

 

「馬鹿にされても大切なものがあるって幸せだってわかったよ。」

 

といった。

 

「まぁ、悪いのはそれを利用する奴ってことだよね。」

 

カンナちゃんも同じ意見みたいだ。

 

「まぁ、地球が異宙に転生してから何かを利用いて悪事を働く人も泣く人も増えましたけどね・・・」

 

私が言うと

 

「なんで皆森のように良心に従えないんだろう・・・?」

 

私たちの思いを代弁するようにヒサメちゃんがつぶやくのだった。



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ストーリー編二章波乱

ついにオリジナルの展開要素の濃くなる二章楽しんでください。
ヒサメとカンナの戦いではオリジナルの混血を用意する予定です。


sideカゲチヨ

神谷の依頼で学校のヒル退治の途中で化け物に追われる少年を保護した四人には

先に行ってもらい神谷に報告をした。すると

 

「そういえば渡したバッチどうだ?」

 

と聞いてきた。まぁ四人の居場所わかるし重宝していることを伝えた。

 

「カゲチヨ、迷惑かけるな。」

 

最後にそう言われた。なんだったんだ?アイツ・・・

バッチで位置を確認するとカレコレ屋にいた。

俺が付くと

 

「病院には行ったのだが・・・これを見てくれ。」

 

そう言われて少年の足を見ると魚の尻尾とうろこが片足に生えてきた。

オーナーによると普通の人間からこの姿にされたらしい。

 

「昔のカゲチヨと同じようにな。」

 

するとシディに

 

「昔のカゲチヨ・・・右目に暗黒龍が宿っていて左腕に暗黒帝王の呪いが掛けられていたころか?」

 

俺の中二病の姿を話した。

 

「シディ・・・そのカゲは現実には存在しないんだよカゲの頭の中にしかいない悲しい存在なの。」

 

ヒサのフォローがさらに辛い。

 

「どこの病院でも症状が分からなくてダメもとでオーナーに相談したんです。」

 

フィーアが話してくれた。

 

そしてしばらくしてその子は目を覚ましたんだが・・・

 

「ぎゃー!」

 

俺の腕にいきなり噛みついてきたのだ!

 

「ハハハ!カゲチヨ嫌われてるー!」

 

カンナ!笑うなよ!

 

「落ち着け俺たちは敵じゃない話し合おう。」

 

シディが言うと落ち着いたみたいで名前はチョコと話してくれた。

最初は関係ないだろと突っぱねられてしまったが

 

「俺たちには関係ないかもしれないが困っていることがあれば力になるぞ。」

 

とシディが説得してヒサもカレコレ屋のことを話すがチョコは無視していってしまいそうだったので俺が挑発してチョコの住処に向かった。

 

sideヒサメ

ボティスさんも含めた私たちは大きなドームのある村に来ていた。

此処がチョコくんのすみからしいなんか身なりの良い人ばっかりだなぁ・・・

そう思っていたら子供たちがいきなり襲ってきた。

 

「やれー!」

 

なに!?私はとっさに氷結を放ち子供たちを拘束、カンナちゃんは顔以外を水球に閉じ込め拘束、シディは光をだして目をくらまし、フィーアちゃんは格闘術で取り押さえました。何でいきなり襲ってきたの・・・?

すると

 

「なにやってるの!?町に入ったときから五人の様子は見てたけど悪い人じゃないわむしろチョコをここまで届けてくれた。そうでしょ?」

 

女の人が加勢してくれた。どうやらチョコ君の知り合いみたいだけど気まずそうにしている。

 

「貴様、ワシらをはめ負ったな。ガキどもにワシらを襲わせたな?」

 

ボティスさんが推理を話すと

 

「言ったろ、お前らを信用してねぇって。」

 

そして私たちは女性と話すことになった。

 

sideフィーア

女性はファミリアといい、さっきの子供達と一緒で異宙孤児のようです。

仲睦まじく家族のように過ごしていましたがある日、兵隊が子供たちを攫っていったらしい、ファミリアはその組織をトッププレデターと呼んでいました。

奴らの情報は出資者が出してくれたらしい。

けどこんなボロ小屋と武器で勝てるほどあいつらは甘くありません。

そのことを伝えると

 

「想像したことないでしょう?大切な人が失われるっとことが・・・自分の体の一部が奪われるような痛み辛さ、

苦しみ・・・まぁあんなもの知らないに越したことはないですよ。」

 

それはカゲチヨも、私たちもわかってる。特にカゲチヨは・・・

そんなことを思っているとカゲチヨは

 

「知るかよ、テメーの感情押し付けんな。」

 

客観的にみたら冷たい言葉を吐いて去っていきました。私たちもそれを追いかけていきました。

 

sideカゲチヨ

 

「わりーな嫌われ役手伝わせちまって。」

 

俺はさっきの発言を謝った。

 

「謝ることはない。」

 

シディがそう答えてくれた。

 

「アーシたちが行くって言ったらついてきただろうし不器用なカゲチヨのあれが一番いい手だよね。」

 

カンナも賛成してくれた。

 

「でもよかった、トッププレデターの名前が出たときカゲが暴走しなくて。」

 

まぁ、最初の俺ならそうだったかもしれないけど、妖精王に仇の名前だけで興奮しないで冷静な復讐をしろっていわれたしな・・・

そんなことを考えていたら。

 

「カゲ、危ない!」

 

「ふせろ!カゲチヨ!」

 

「なんなの!?いきなり!」

 

「くっ!?」

 

突然襲ってきた血液の刃を皆それぞれの方法で対処した。

 

「ほう、あれを防ぐか・・・それはそうと二年ぶりだな我が眷属。」

 

アイツは・・・アイツはあぁぁぁぁぁ!

 

俺は間髪入れずに血液の弾丸を飛ばして奴から距離を取ろうとするが。

 

「怒りに飲まれずに遠距離からの攻撃は評価するがそれだけでは俺は倒せん。」

 

そういって奴は間合いを詰めて俺を拘束した。

くそっ、この拘束はできるようになったばっかだから解くのに時間がかかる・・・ウイルスで・・・

 

「次はウイルスか?それは吸血鬼には効かない。期待した不死性も脳と心臓同時破壊すれば終わり、肝心の双角王もこのざまか・・・」

 

「このざまとはなんじゃ!!ウヒャ!?」

 

「殺す!お前だけは殺してやる!」

 

 

文句をいうボティスを投げ捨て呪詛を吐く俺にアイツはまた口を開く

 

「お前は大切な物を失い俺に復讐を誓ったんじゃないのか?それなのにまた何もできずに地べたに這いつくばってるこの二年間お前は一体何をしてたんだ?」

 

くそっ・・・くそぉ・・・・

悔しさと悲しみがないまぜになったとき

 

「俺たちと出会ったぞ。」

 

そのとき頼れるアイツの声が聞こえたそして

ゴウッ!!

バリバリッ!!

バシュッ!

ドゴッ!

 

四方向から火球、電撃、水弾、衝撃波が飛んできた。

 

「くっ!?」

 

アイツは躱そうとしたが頬に掠り傷ができる。

 

「誰かは知らんがお前がカゲチヨを語るな。」

 

「そういうことです。カゲチヨを語っていいのはヒビキさんかシロウさん、もしくは私たちだけなんですから。」

 

「カゲを馬鹿にするならかなり痛くするからね・・・!」

 

「まぁ、アーシたち無視して自分勝手にいきっててアーシたちもムカついてるしここは連携して倒しちゃおうよ!」

 

お前ら・・・!



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ストーリー編二章対決そして潜入

sideカゲチヨ

四人は鈴の吸血鬼と対峙していた。

くそっ、俺も助けたいけどこの拘束・・・・

 

「チクショウ・・・!」

 

やっぱり分岐している血液の操作権を取り返すのにまだかかっちまう・・・

でも俺の復讐に四人を巻き込むわけには・・・アイツらにだって目的があるんだ

四人の安全のためにもここは俺がー

 

そのとき今までの依頼や思い出が駆け巡ってきた。そしてあの時のヒサの言葉がー

 

ーそういう自己犠牲みたいなのカッコいいとか思ってんの?かっこよくないし、寒いし周りは迷惑だし・・・心配するしー

 

ー私たちのこと頼れバカー

 

くそっ・・・なんでこんなときにあの言葉が・・・

でもそう思ったときには口が開いていた。

 

「皆!ごめん!あぶねぇんだけど頼む!そいつを倒してくれ!!そいつは俺の・・・」

 

続きを言おうとしたけど

 

「誰だっていいさ。お前がそういうなら、俺の敵だ。」

 

シディが答えてくれた。

 

「やっと頼ってくれたね。あとでなんかおごってよね。」

 

ヒサもいつもの調子で答えてくれる。

 

「分かりました。」

 

フィーアもやってくれるみたいだ。

そしてみんなが向かう中おれは

 

「カンナこれをアイツに・・・」

 

カンナにとある頼みをした。

 

noside

こうして吸血鬼との対決が始まった。

まずはシディが

 

「ハァッ!!」

 

火球を放つ

 

「フッ」

 

吸血鬼はそれを躱すが

飛んだ背後には

 

「背後にも気を付けた方が良いですよ?」

 

そういってフィーアの蹴りが炸裂した。

 

「ぐっぅ!?」

 

麒麟のスピードに対応できず木をなぎ倒し飛んでいく吸血鬼そこに

 

「これでどうだー!」

 

ピッシャーン!!バリバリ!

ヒサメの雷が直撃する。

 

「くそっ・・・」

 

それでも立ち上がるのはさすがだろう。しかし昼の間は力も当然再生力もさがるので堪えるだろう。

 

「しかたない・・・試作品を試すか。」

 

そうして吸血鬼は錠剤を飲んだ。

それをみた三人は

 

(ヤバい!)

 

同時にそう思った。

そして

 

「ヴヴッ!!」

 

そうして放たれた衝撃波に対処した。

まずフィーアが蹴りによる衝撃波で威力を弱め

ヒサメが大氷壁によるガード、そしてシディのバリアで守った。

 

「くっ・・・耐えられたか、しかも腕一本反動が大きいな。」

 

そうして薬の反動なのか腕一本飛んだ吸血鬼に予想外の攻撃が飛んできた。

 

バシュッ!

水流が襲い掛かり吸血鬼にかかり後ずさりするがさっきのように飛ばされはしなかった。

 

「そんな軟弱な水流・・・ぐっ!?」

 

そう言おうとしたとき吸血鬼は苦しみ始めた。

 

「やっとスキを見せた。ありがとう!三人とも。」

 

そう言ったのはカンナだ。そして拘束の外れたカゲチヨがいた。

 

「なんだこれは・・・ウイルスじゃない・・・?」

 

訳が分からず喉を抑える吸血鬼

 

「俺は特訓で色んな毒や化学物質を取り込んで抗体と毒を手に入れたんだよ。

そいつはマンチニールの毒を溶かしたものだ。」

 

マンチニール、毒の成分が未だ分かっておらず木についた雨水に触れただけで皮膚がただれるほどの威力をもつ毒だ。ある地域にしか生えていないので吸血鬼でもこの痛みは耐えられないだろうしかも再生力も落ちているのでまさに絶対絶命だ。

 

「やるな・・・腐血それも妖精王の入れ知恵か・・・?」

 

「ああ、感謝してるぜ。」

 

「あぁ!」

 

そういって最大級の血液操作で砂煙を巻き上げ五人が目をくらましたすきに蝙蝠となって去ってしまった。

 

「くそがっ・・・!」

 

カゲチヨは追いかけようとしたが拘束を解くのに力を使いすぎたのだろう。

そのまま倒れてしまった・・・

 

side鈴の吸血鬼

イーラの言う通り強くなっていたな・・・

あいつらがここにいたのは偶然か・・・?

痛手は負っただが・・・

 

「とんだ拾い物かもしれないな。」

 

腐血についていたバッチをみて俺は自然と口が上がった。

 

sideフィーア

カゲチヨを病院に運んだ私たちはカゲチヨを寝かせ話し合っていた。

 

「まさか、カゲの仇の吸血鬼が現れるなんてね・・・」

 

ヒサメちゃんが言った。

 

「けどアイツ薬飲んだら夜みたいな力になったよね!」

 

「もしかして昼を克服するためにトッププレデターにいるんでしょうか・・・?」

 

カンナちゃんの発言に私は返すが考えてもわからないのでこれからのことについてはなそうとしました。

 

「満身創痍じゃのーぉこういう時に仕切ってくれるカゲ男が寝てしまってどうすればいいかわからない。そうしている間にもあのガキどもは自ら死にに行く皆が不幸になる!

最こっ」

 

ボティスが厳しいことを言おうとしたとき。

 

「カレコレ屋!」

 

そういってボティスを扉でつぶしたのはチョコ君でした。

 

「その・・・アイツが眠ってるってきいて、大丈夫なのか?」

 

「大丈夫だ。カゲチヨは強いからな。」

 

「どうしたの?」

 

シディとカンナちゃんが言うとチョコ君は頭を下げて

 

「頼む!ファミリアたちを止めてくれ!このままじゃ今夜研究室に特攻しちまう!そしたら皆殺しにされちまうよ!」

 

「仲間を取り返すのに賛成じゃなかったの?」

 

ヒサメちゃんが言うと答えてくれた。

どうやら足を変えられて勝てないことを実感し頼んできたというわけですね。

すると

 

「先ほどはこいつらを襲っておいて今度は助けてほしいとはどこまで都合がいいんじゃ、相手が強い利用できるとしり手のひら返しでこびへつらう!」

 

「それは・・・ファミリアは僕らをずっと守ってくれたんだ・・・」

 

ファミリアさんは一生懸命働いて、富豪に買われてまで養ってきたらしい。

 

「俺はこれ以上ファミリアがこれ以上傷つくとこをみたくない・・・」

 

「無理じゃ無理!あきらめろ!」

 

「ちょっとボティスさん・・・!」

 

ヒサメちゃんが勝手に依頼を断ろうとするボティスを止めようとすると

 

「勝手に依頼断んな。」

 

カゲチヨが目をさましてボティスをつまみ上げていました。

 

「カゲ!大丈夫?」

 

「ああ、ちょっと疲れてただけだからな。」

 

「じゃあ、行こうか!」

 

カンナちゃんの号令で私たちは研究室に向かった。

金と情報だけくれて今が責め時という支援者・・・怪しいですね。

 

noside

ここはとある研究室

 

「マンティコアを一瞬で・・・」

 

「これが正規品・・・」

 

マンティコアの死体のそばには鴉天狗のお面を付けた青年がたたずんでいた。

 

「ゼクスよぉ!随分イラついてんじゃねーか!」

 

そう話したのは牛の角が生えていて鱗の皮膚のある筋骨隆々の男、そして

 

「・・・僕たちは実験動物、不満を感じるゼクスがおかしい。」

 

ジャックオーランタンのパーカーを着た少年がそう言った。

 

「ここは嫌いだ。」

 

青年は、そういうと

 

「ゼクス、オバコンがお呼びだ。」

 

「・・・」

 

研究員の呼び出しを受けて男はオバコンのもとに向かった。

そして受けたのは、陽狼、氷電、炎水、聖速の捕縛だった。

 




ついにオリジナルの混血とゼクス登場!
待っていてくれたら幸いです。
オリジナルのパワーアップにもご期待ください!


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ストーリー編二章戦闘の始まり

sideカゲチヨ

俺たちは研究所に行く前に周りの兵士から情報を聞き出した。

この研究所で行われているのはデュアルコアプラン、四人が作られた実験と同じものだった。

開発当時はキュリオシティっていう天才研究者が実験を進めていたが失踪を期に中断を余儀なくされただがそれに匹敵する天才が現れて再開させているようだ。

絶対に止めねぇとな・・・

そうして俺たちは研究室の中に潜入しようとした。

 

「あの吸血鬼はもう近くにはいねぇな・・・」

 

「どういうこと?」

 

俺が推測するとカンナが質問する。

 

「この町に来てからずっと変な感じがしてたんだ、おそらく俺の吸血鬼の血が反応してたんだ。けど、今はそれが感じなくなった。」

 

「まぁ、この作戦は基本、潜入を軸にしてますからね。戦闘は避けていきましょう。」

 

そう、フィーアの言う通り俺たちは子供を取り返すだけだ。

 

「こそっと盗みだすなんてカゲの得意分野だもんね!」

 

「嬉しくねぇ!!」

 

ヒサの褒めに傷ついていると

 

ガオォォォ!

犬型の衝撃波が襲ってきた。

 

「危ないな。」

 

シディがバリアでガードしてくれた。

 

「今の攻撃は貴方ですか?なかなかの威力ですね。」

 

フィーアがそういうとう

 

「盗人猛々しいな。」

 

鴉天狗の面を被った男がそう強気にそう返す。これは逃してくれそうにねぇな・・・

 

「元はといえばそっちがファミリアの仲間を拉致したからでしょ!?」

 

ヒサも怒りながらそういう。よし俺も!

 

「そーだ!そーだ!」

 

「・・・女三人の後ろに隠れて恥ずかしくないのか?」

 

んだと!この仮面野郎!

 

「戦闘は俺の専門分野じゃねーんだよ!」

 

「じゃあ何が専門?」

 

カンナが聞いてくるよくぞ聞いてくれた!

 

「ソシャゲとYOUTUBE視聴。」

 

「この状況で趣味を誇れる図太さを戦闘にも生かしてください・・・」

 

うっ・・・フィーアに突っ込まれちまった・・・

 

男は俺たちの会話が終わると突っ込んできた。

 

「フン!!」

 

シディが男の風を纏った拳を受け止めカンナが横から火を放つがよけられる。

そのすきにヒサは俺を抱えてフィーアもヴァルキリーの力で空を飛んだ。

 

「四人とも流石!!」

 

「貴方も血液操作の応用で浮いてくださいよ・・・」

 

いやいきなりだったし・・・それにしても・・・

 

「気に食わないぜ・・・」

 

「何がー?」

 

カンナが地上から質問する。そんなの決まってる!

 

「仮面なんてつけて陰キャ丸出しのくせに偉そうにいぃぃぃ!」

 

「そこぉ!?」

 

ヒサが驚いていたが最優先だ!

 

「アイツの仮面はいで非モテフェイスを拝んでやる!」

 

そして俺は地面におりて空気中にウイルスをまく。

やっぱ効いてないな・・・

 

「子供だましだな正規品には効かない。」

 

「アレーもしかしてお前狙いだと思ってた?恥ずかしー!」

 

「まぁ、時にはごまかすのも必要ですけどなさけないですよ・・・」

 

フィーア!黙ってて!

 

「癪に障る。」

 

そういって空を飛んでヒサに攻撃しようとするが

 

ヒュン!ヒュン!

 

「くそっ・・・」

 

氷を作り出して操作することでよってかく乱している。

 

「なんか思考がおろそかだよ?何か気にしてることでもあるの?」

 

「黙れ!」

 

ヒサの心配がイラついたのかアイツはまたあの衝撃波を出してきただが・・・

 

「同じ手は食わないよっと。」

 

グサッグサッ!

 

「ぐぁっ・・・!!」

 

砂鉄の針が肩や足に刺さってしまい地面に落ちてしまった。

俺はその隙を逃さず地面から血液の針をだし奴の頬に傷を付けて仮面を外してやったぜ!

 

「ハハッ!俺を見くびったなって・・・」

 

「どうしたんだ?」

 

未だ構えているシディが問いかける・・・言葉が途切れて当たり前だろ・・・

 

「えっ、い、い、イケメン・・・なんですけど・・・」

 

そう奴の顔はシディのような明るい感じではないがどこか哀愁漂うクールな顔だったんだ・・・

 

「まぁ、確かに仮面外したら傷つく展開になっちゃたね・・・」

 

カンナも同情してくれる・・・こんな不条理ねぇよ・・・・

 

「お前は付けたのは掠り傷程度だろ、俺はまだ動け・・・うっ!?」

 

はっ!俺の戦法は掠り傷からが真骨頂なんだよ!

 

「直接傷を付ければ空気感染よりも強力なモノを入れることができんだよ。」

 

まぁ、相手はまだ動けるしここは一気に・・・そう思っていると

 

「おいおいおい!俺たち抜きで随分楽しんでんな!」

 

「声がでかいよ・・・ズィーベン」

 

「そういうお前はもっとやる気出すんだな!アハト!」

 

チッ!ここにきての増援かよ!

 

 

「俺は氷電と炎水と戦うぜ。お前はどうする?」

 

「そうだな・・・陽狼と聖速の不幸な顔は見たいかな・・・」

 

「お前たち・・・目的は捕縛だと忘れるなよ・・・」

 

そういって二人はそれぞれ狙いを定め襲ってきた!

 

「ごめんカゲ!アイツは私たちが倒すから!」

 

「すぐに追いつくから!」

 

二人はそう言って乱戦にしないために離れて行った。

 

「もうすぐ日が落ちるな・・・」

 

「カゲチヨ!一人で持ちこたえてください!」

 

二人も腕を骨にしてきた少年の攻撃をかわして離れて行った。

 

「一人になってしまったな。さっきのようにはいかんぞ・・・」

 

「上等だ・・・」

 

sideヒサメ

 

「まさか正規品候補だった奴と戦えるなんてついてるなぁ!」

 

筋骨隆々な男は私たちを相対して笑っていた。

 

「目的はアーシたちの捕縛でしょ?あんまり痛めつけちゃダメなんじゃないの?」

 

カンナちゃんが最もなことを言うが。

 

「知るかよ!俺は組織でもっと認められてぇんだ!だが早い番号をもらったやつはもういい功績を出してる・・・

ゼクスはそのせいで俺を部下のように・・・」

 

うーん・・・あの態度は部下っというより家族なんじゃ・・・

 

「だからお前たちを糧にさせてもらうぜ!」

 

そういって男は口から火を吐いてきた!

 

「うわっ!」

 

「肌の鱗からしてサラマンダーだよね・・・!」

 

私たちは躱して

 

「ハァッ!!」

 

「それっ!」

 

牽制の氷結と水弾を繰り出す。だけど

 

「効かねえよ!」

 

拳一つで氷を砕き、水弾をはじいた。

 

「このパワーはミノタウロスのものだ!これでいたぶってやるから覚悟しな!」

 

なるほど、アイツはパワーで自慢げにするタイプか。だったら・・・

 

sideフィーア

 

「ねぇ、君たちって幸せな人?」

 

アハトと呼ばれていた少年がそう問いかけてきました。

 

「どういうことですか・・・?」

 

「俺は生まれてからずっと幸せだぞ。」

 

シディさんがそういうとアハトは笑って

 

「早く不幸な顔みたいなぁ。」

 

骨にしたうでを振りかぶってこちらに向かってきました。

今はもう暗くなってるここは私が正面戦闘を!

 

「はぁ!」

 

私は先制で蹴りを与えましたが・・・

 

「フフッ、そんな蹴り効かないな。」

 

やっぱり様子見とはいえあの骨の強度は半端じゃありませんね・・・

しかも間合いも長いですし。あのジャックオーランタンの使い魔も厄介ですね・・・

今のところは

 

「ふっ!」

 

シディさんが狼男の爪と牙でやっつけていますがここはちょっと本気を出さないとですね・・・

 

「なによそ見してるの?早く不幸になるところを見せてよ・・・」

 

sideカゲチヨ

 

「おらよ!」

 

「グハッ!」

 

俺は血液の剣で奴を切り裂く二刀流とウイルスの影響で奴もついていけないようだ。

 

 

「お前・・・剣術なんて習っていたのか・・・?」

 

「まぁ、ちょっとある森で近接慣れとけって言われてな!」

 

俺がそう言って奴を一閃する。だが決定打は打てねぇな・・・

 

「仲間は心配じゃないのか?」

 

「いや?アイツらは負けねぇよ。」

 

だがこのままじゃファミリアたちがやべぇな・・・

そう考えていたら、

 

「お困りのようですねぇ。」

 

「お前がしきんなよ・・・」

 

そう言って出てきたのは、

 

「妖精王!エイファ!なんでここに!」

 

そうそこにいたのはエンペラー丸に乗ったエイファと妖精王だった。

 

「ま、話は後だ一気に終わらせるぞ、あの四人の助っ人も連れてきた。」

 

「そういうことです。一瞬でのしてあげますよ。」

 

「お前が妖精王の隣で言うと虎の威を借る狐感凄いな・・・」

 

「ほっといてください!」

 

そう言いあっていると

 

「なめるな・・・!」

 

ゼクスは小型の犬ケルベロスの一つ首の使い魔をだし威嚇した。

 

sideカンナ

 

「くそがっ・・・!抜けねぇ・・・」

 

ヒサメちゃんの足首までの繊細な凍結がアイツの自由をなくしていた。

あれだけ筋肉がついてたら体も硬くなって腕も届かないよね。

そこにアーシが水球で拘束する。

 

「ガボっ!ガボガボッ!(おい!何する気だ!)」

 

フフフっ、それはねぇ・・・

アーシはアイツの全身を焼き尽くす大きさの熱線を放った!

水に包まれてたら意味ないってアイツなら思うだろうけど・・・

 

ドカーン!バーン!

 

そう、水蒸気爆発が起こり奴は氷の縛りを振り切って吹き飛んだ。

 

「よし!あとはあれとヒサメちゃんとのコンビネーション技で・・・」

 

アーシが言うと

 

「でもあれってもう一人必要じゃないっけ?」

 

ヒサメちゃんが言ってきた。ヤバい・・・そうだった・・・

 

「なに話してんだよ。」

 

「ゲハッ!」

 

そういって起き上がったアイツに蹴りを入れたのは

 

「スズキくん!」

 

なんでここに!?

 

「妖精王に援軍頼まれたんだが余裕そうだな。俺はいらないか?」

 

そう言ったので

 

「いるいる!作戦あるから協力して!」

 

これならあの姿で一気にいけるよ!

 

sideシディ

 

「どういうことなの・・・僕の頑丈な骨が・・・グハッ!」

 

「長い腕の間合いに入りこめばあとは楽勝ですよ。」

 

戦いは終始フィーアが圧倒していた。

それもそうだフィーアの空手の正拳突きなどの武術で腕の骨はがしゃどくろの力で修復してもすぐに折られ、

 

「腹ががら空きですよ。」

 

「ゲホッ!」

 

胴体もも中国武術の発勁を使って内部からダメージを与えている。森で鍛えていた武術が奴を追い詰めている。

そして俺も

 

「はっ!」

 

ズバッ!

 

「なんで・・・?夜は力が落ちてるはずじゃ・・・」

 

狼男の耳と鼻を使い相手が瞬時に移動しても把握できるし心音や筋肉や空気の音を使いあとは狼の野生の本能と森で得た戦闘経験をあわせて予測しているからな。それにしても奴がだす使い魔のようなもののせいであれを使う

ことも戦闘不能にする技のためも少し手間取りそうだな・・・そう思っていると

 

「ァアラァッ!!」

 

「ごっ!?」

 

雄たけびを上げて奴の横っ面に拳を叩きこんだのは、

 

「来てたんですねサトウ。」

 

フィーアがいつもの調子で答える。

 

「ああ!随分とボコボコにしてんじゃねぇか!助けに来たんだけどいらないならカゲチヨのとこ向かうぜー」

 

これほど心強い奴はいないな。

 

「いえ、奴が出してくる使い魔、そして余裕があったらさっきみたいな一撃頼みますよ。」

 

「了解だぜ教官!」

 

「うむ、早くみんなのところに戻ろう!」

 

第二ラウンド開始だ!

 

 

 

 

 

 

 

 




自分はこういう無双系が好きだったんですけどどうでしたかね・・・
次回ついに四人がパワーアップ!

オリジナルキャラ

ズィーベン

ドイツ語で十の意味

サラマンダー×ミノタウロス

筋骨隆々で皮膚には鱗がある。
遅い時期に正規品として認められたため
ゼクスなどの自分より早い番号の混血が自分を見下してると勘違いしてる。


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ストーリー編二章新たなる勢力

今回はリデュースについての独自解釈がありますので注意してください!
妖精王のスパルタさも入るかも


noside

突然だが、リデュースの原理とは何だろうか?

シディが入るファーストロットにはできずヒサメやフィーア、など後から作られたセカンドロットにだけできる命を削るパワーアップの機能、確かに使えば純血にはない技をデカい威力で使える。しかし前世で動画をみた妖精王は何とも燃費の悪い方法だと考えた。

混血児自体正規品は少ないレアな存在なのにそれを早く死なせるなんてトッププレデターは

組織として破綻していると思った。

 

だからこの世界で四人を教育するにあたって妖精王は潜在能力を効率的に引き出すため過酷な自然環境、雪山や火山、崖で修業を行い濃い経験や死と向き合わせることで四人が任意の

タイミングで寿命を削らずリデュースを上回るほどの解放率で潜在能力を引き出せるようにした。

その技の名前は・・・

 

 

そして解説はこれまでにしてここは研究所から離れたところ

今まさにヒサメとカンナがその技を出そうとしていた。

 

「ブレイク」

 

二人がそうつぶやくとヒサメの髪は伸び角も伸びた。

カンナも同様に角がのび炎の爪を生やした。

 

「やっぱすげぇな・・・」

 

スズキはまだ引き出せていないがいずれできるようになってもあれほどの

解放ができるかと考えていた。

 

「スズキ君?さっき伝えた作戦通りお願いね!」

 

ヒサメがスズキに確認をとる。

 

「ああ、任せておけ。」

 

そしてカンナの腕の一振りで巨大な水のドームを作り上げた。

ズィーベンはドームのなかにいるため逃げることはできない。

そしてカンナはそのドームをリヴァイアサンの力を使い高速で泳ぎ始めた。

 

「くそっ・・・!これでもくらえ!」

 

ズィーベンはドームで泳いでいるカンナに向かって火をふくが素早い泳ぎのせいでよけられる。

 

「だったら直接攻撃を・・・!」

 

ドームの中にいるカンナに水を吹き飛ばして直接攻撃しようとすると・・・

 

「させねぇよ。」

 

「ぐぁっ!本当に欠陥品か貴様・・・」

 

スズキがペガサスの能力を使った風や鬼の剛力による力を引き出した攻撃でそれをさせないそしてその攻撃でひるんだ相手を

 

「それっ!」

 

「何!?グフッ!」

 

カンナが水の剣の形にして纏った手刀で切り裂くまさにヒットアンドアウェイの戦法で

ドームの中に入っては切り裂くといったふうにしていくさらに

 

ズドドド!

 

「氷の弾丸どこから!?」

 

そうドームの水の一部を凍結させて作った氷をヒサメがドームの外で相手にぶつけているのだ。

 

「はぁ、はぁ・・・」

 

体力が限界になってきたズィーベンに

 

「これで終わり!」

 

スズキが拳、カンナが斬撃、ヒサメが巨大な氷塊を三方向からぶつけた。

 

「ちく・・しょう。」

 

そういって倒れてしまった。

 

「よし!早くカゲのところにいって研究室に向かおう!」

 

こうしてヒサメ、カンナ、スズキの戦いは終わった。

 

そして場面は変わってシディとフィーア、サトウの戦闘も終盤になっていた。

 

「は、速すぎる・・・」

 

アハトの驚きももっともだろう。ブレイクを解放したフィーアの速さは異次元でまるで

瞬間移動や光の速さと錯覚するくらいだった。

さらには縮地法やヴァルキリーの空中移動、サトウの戦いのときにみせた空中加速を使い全方向から攻撃を加えているのだ。巨大になった腕をふる暇すらない、奥の手のリデュースを使う暇すらないさらに使い魔をだしても、

 

「おらぁ!」

 

「ふっ!」

 

サトウのマンティコアの尻尾による一撃やシディがブレイクによりほとんど狼と変わらない身体能力によって爪や牙を効率よく使い蹴散らしている。

そしてラッシュが一通り終わるとアハトはもう息も絶え絶えになって目の焦点もあっていなかった、

 

「まだ・・・まだ・・・」

 

そうつぶやいていたがそのときある人物が現れる。

 

sideボティス

圧倒的じゃの・・・だがここはワシが出てくればあの小僧はもっと絶望するのぉ・・・

 

sideカゲチヨ

 

「ガハッ!?」

 

突然心臓がなくなり俺は血反吐を吐くそして怪しい光とともに蛇の紋章が浮かび上がった。

 

「どういうことですか!?」

 

エンペラー丸でゼクスを圧倒しているエイファが叫ぶ。

 

「まさかアイツは動くなんて今日は雨でも降るのか?」

 

連携して追い詰めてる妖精王が呟いた。

 

sideフィーア

 

もう勝負ありですね・・・

そう思ってとどめを刺そうとしていたら突然三つ目の女性が現れました。

 

「まぁ、そうじゃな・・・わしが自らとどめを刺すのも一興じゃの・・・」

 

この口調聞き覚えが・・・

 

「なんなの・・・君は・・・君も幸せなの・・・?」

 

アハトはぼろぼろになりながらもそう答える心底他人の不幸を望んでいる実験によって腐ってしまった考えです。そしてその女性は答えます。

 

「サイってーな気分じゃ!!貴様で八つ当たりさせてもらうぞ!」

 

「最低な感じには・・・げほっ!見えないけど・・・」

 

そういってアハトは立ち向かいますが

時計の紋章がアハトの体に張り付き体を動けなくさせます。

 

「一瞬でも貴様風情に勝てると思われてるのが最悪じゃ。ワシの愉悦のために不幸になれ!人間!」

 

そういって女性が衝撃波を放つとアハトは木を吹き飛ばして気絶してしまいました・・・

 

「チッ・・・やはり腐った心臓ではこの程度か・・・」

 

そういってあの女性は去っていきました。口調といい発言と言いどっかで聞いた気が・・・

そう思っているとシディさんがボーとしてさっきの女性が去っていった方向を眺めていました。

 

「シディ?」

 

サトウが声を掛けると

 

「あ、いやっ!なんでもない!」

 

顔を少し赤くして答えました・・・シディさん・・・まさかああいうのが・・・・?

 

「それよりも早く行かなくては!」

 

まぁ、そうですね・・・私は新たなるライバルのことを振り払って向かいました。

 

sideカゲチヨ

 

「あ・・・・アッ・・・」

 

ゼクスはそう声を上げて気絶した。

あの後俺たちは心臓がなくなるハプニングもありながらも

 

エンペラー丸が肉弾戦を請け負い俺はその隙をついてさらにウイルスをいれ、妖精王が

状態促進(ステータスポロモーション)によって毒の威力を高めたことで決着がついた。するといきなり

 

ズバッズバッ!

 

血液の斬撃が飛んできたのだ!

 

「流石ね。あれほどの強敵を倒すなんて」

 

斬撃のあとに現れたのは黒髪の中性的な人物だった。

 

「いきなりとは無作法だな。」

 

妖精王がそういうと

 

「ごめんなさい!でもエイファさん彼に聞かれると困るから眠っててもらうわ。」

 

「な、なんですか!?急に!」

 

そいつがそういうとエイファとエンペラー丸に青い魔方陣が展開されて眠らされた。

 

「殺しはしないんだな。」

 

妖精王がそういうと

 

「殺す術をだしたらそれよりも前に僕の首が飛んじゃうもの。」

 

そいつはほほ笑んでそういう。

 

「カゲチヨくんのことはファミリアたちからきいて知ってたの。僕の名前はギバー、カゲチヨくん、そして妖精王様に会いに来たの。」

 

「僕の夢は人間を全員殺すことなのよ。人間は身勝手で欲望に忠実でしょ?他の者たちはいつも被害にあってきた・・・そして平気で無自覚に目をそらしている。」

 

理解が追い付かねぇ・・・そう言ってると妖精王は

 

「おい・・・その人間ってのは森の住民の人間も含まれんのか・・・含んでんなら話はこれで終わりだ。お前をここで倒してな。」

 

「そんなことしないわ!だって妖精王の森には僕の目ににた物があるんだから!僕はちっぽけな人間よ。助けてもらわなきゃ生きていくことのできない。」

 

「じゃああの攻撃は何なんだよ・・・」

 

俺がそういうと妖精王は

 

「そこにいるのはわかってんだ出て来いよ。」

 

そう背後をみていった。

 

「流石でござるな。」

 

「気配は術で消していたのですが・・・」

 

和装に刀を持った吸血鬼と羊の頭をした異宙人が立っていた。

そして吸血鬼は

 

「ギバー様には妖精王の森と同じように認識できるんでござるよ。真っ先に自分の利益を優先させて奪う悪人と何かを受け取ったらそれ以上のものを与えようとする善人。

その二種類を見れるのでござる。」

 

「なるほどね・・・」

 

「だからなんだよ・・・」

 

「偉大な妖精王にはわかっても穢れた血には理解できんでござるか。」

 

「やめて・・・」

 

随分過激な部下を持ってんじゃねーか・・・

 

「つまりお前らはおててを取り合って人間を皆殺しにしようってか!」

 

「そう、教えるとねファミリアたちの支援者あれは僕たちなの危険な情報と貧相な武器を提供すれば勝手に死ぬでしょ?」

 

「くそっ・・!」

 

俺は駆け出して行こうとするが

 

「待てカゲチヨ、相手は三人俺だけなら余裕だがあの二人は特攻してでもお前を足止めする気満々だぞ・・・とりあえず話聞くぞ・・・」

 

こんなことしてる場合じゃねーのに・・・

 

「話があるって言ってたよな単刀直入に話してくれ。」

 

妖精王が言う。

 

「そうね、まずカゲチヨ君僕と一緒に行きましょう?もちろん寿命の伸びたメンバーも連れてきていいだから僕らの先導者になって欲しいの。滅亡の夢は僕の寿命じゃ難しい・・・だから悲願を達成して。」

 

「ふざけんな!んなこと・・・」

 

「君と僕は似ている、困っている人を助けて害悪な悪人に裁きを与えている。だからお願い。」

 

こんないかれた話に・・・そう思っているとあの羊頭の異宙人が

 

「もうすぐファミリアたちが研究所に付きます。」

 

おそらく視力を強化する術で今の状況を見ていた。

 

「ファミリアたちが死ぬだけで何千という命が助かるわ本当に良かった・・・ありがとう今日死んでくれる人間たち。」

 

「人間にすら涙を流すとはギバー様はなんと心優しいでござるか・・・」

 

「悲しまないでください正しいことをしたんですから。」

 

アイツ等はそうほざいているがそれはどうかな?

 

「なぁ、お前今突入している様子を見てみなよ。」

 

妖精王もわかっているらしくあの羊の異宙人に言う。

 

「な・・・皆倒れてる・・・誰も攻撃してないのに!?」

 

その通りだ!

 

「俺の毒、お前の術で対策してんだろ?だからわかんねーんだよ弱めのウイルスを研究所周りに散布しておいた。

もしもの時の保険だ。」

 

「凄い・・・やっぱりその才覚が欲しいわ。」

 

「ギバー様」

 

「そうねそろそろ行かなくちゃ。」

 

そのときギバーが少し頭を押さえた。

 

「大丈夫でござるか?」

 

「いいえ、なんでもないわ。今日のところは引き上げるわ。またね。」

 

そう言って去ってしまった。

 

「まさかファミリアたちを!?」

 

俺はどうするか考えるが。

 

「いや心配ないだろ、奴らの執着はカゲチヨになってるし利用していた駒に時間をかけるよりは・・・

まぁ考えても仕方ねぇしこいつらを連れてさっさと行くぞ。」

 

妖精王が霊槍を空飛ぶじゅうたんに変えて、ゼクス、エイファ、エンペラー丸を運びながら研究室に行き。

その後合流したみんなで警備兵を捕まえたが雇われで情報を持っていなかったし研究室も調べたけど首謀者の死体はあったが対して何もなかった。ギバーにやられたな・・・

こうして俺たちはチョコたちに別れを告げて帰った。

 

ゼクスはどうやら妖精王が仲間の記憶を消して俺たちの仲間にするらしい・・・

みんな記憶を消すのはどうかと言っていたが妖精王によるとこいつは仲間しか依存するものがないから危ういらしいだから俺たちの仲間として心優しい人たちとの出会いや新たな視点を持たせないとまたアハトやツェーンみたいな平気で人を傷つけるやつに依存してしまうからということでそうなった・・・

こうして俺たちの依頼は終わったが裏で何が起こっているかまだ俺たちは知らなかった。

 

 

 

 

 

 




カンナの技はブラッククローバーの、ノエルとロロペチカの連携技をモデルにしました。

次回で二章は最後です!お楽しみに!


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ストーリー編二章終幕そして陰謀

noside

時は遡りカゲチヨたちが研究室に突入する前

 

「ひ、ひいいいいいい!!」

 

壁に追い詰められ怯える背丈の小さい男がいた。

彼はオバコン、この研究所でデュアルコアプランを再開させようとしたものであり今命の危機を迎えていた。

 

「な、なんだよぉ!?君たちは!?警備は!?」

 

そして追い詰めていたのは

 

「僕はギバー人間を恨む全てのものへ救いを与えるもの。」

 

そうさっきカゲチヨたちが相対したギバーとその仲間二人だった。

 

「意味わかんないよ!」

 

「貴方の研究は異宙人を殺しすぎる。」

 

「僕は天才なんだ!キュリオシティを継ぐ天才なんだ!僕を殺せば人類の発展は止まるんだぞ!」

 

スバっ!!

 

その言葉を最後に彼は和装の吸血鬼に体を刀で真っ二つにされて絶命した。

 

「発展など必要ないわ私たちが人類を終わらせるんだから。」

 

そのとき植物の人形が現れた。

 

「なにものでござるか!」

 

吸血鬼が刀を向けるがギバーは

 

「これは妖精王様テレパシーで話していた通り密談してくださるのですね。」

 

といった。

 

「この精巧な人形が・・・」

 

「すごいですね・・・」

 

部下二人は驚く

 

「もうすぐカゲチヨ達がくるから率直に言う。俺個人と同盟を結んでくれないか?」

 

妖精王が言ったことは衝撃の一言だった。

 

「具体的には?」

 

ギバーが返す。

 

「当面の目的は協力してトッププレデターを倒すこと。そして妖精王の森の人間は殺さないということ、そしてこのことをカレコレ屋に漏らさないことだ。これが守られれば俺は植物を提供する。」

 

妖精王の森の植物は薬や食料にしてもいいし毒として使うにも品質の良いものばかりだ願ったりかなったりだろう。

 

「分かりました約束は守ります。」

 

ギバーが了承したのなら文句は言わないしかし

 

「でも何で同盟を結ぼうと思ったんですか?」

 

そう羊頭の異宙人が質問する。

 

「俺の気に入った混血や住人を全員ハッピーエンドにするためさ・・・」

 

人形の声が喜色に満ちている気がした。

 

 

「そうそうトッププレデターの情報は・・・」

 

「分かっています。私たちが回収して後であなたにも見せます。私たちも今カゲチヨ達とトッププレデターが戦うのは困りますから・・・」

 

「すまないね・・・後ファミリアたちは俺も森では引き取らないから、好きにしていいよ。あの子たちは異宙孤児、俺も含めた異宙人を信用してないから誘いにも乗らないしね。」

 

「いえ、私たちも手は出しません・・・日が出始めていますし今シディと戦うのは愚策とわかっています。」

 

「そうか、頼もしい限りだ。じゃあ俺はまだ用事があるから頼んだぜ。」

 

そういって人形は崩れた。

 

「厄介な存在でござるね。シディも妖精王も奴の娘も・・・」

 

「いいえ、あの四人は頼もしい存在あの四人は人間に嫌気がさしてる。カゲチヨより先に僕たちの仲間になれば連鎖的にカゲチヨも仲間にできる・・・」

 

そういって彼は穏やかにほほ笑んだのであった・・・

 

そしてカゲチヨ達がカレコレ屋に帰った時

カゲチヨ達が通っている学校でパソコンに向かって作業をしている男の姿があった。

そうカゲチヨ達の担任の神谷だ。

そして

 

「思ったより遅かったなぁ。」

 

神谷は相手を向かってそういう。

 

「直接会うのは初めてか?」

 

「あぁ、お前のことは調べさせてもらったまさかこんなおもちゃからつれるとはな。」

 

そうカゲチヨが付けていたバッチを見せびらかしてしゃべるのは鈴の吸血鬼だ。

 

「デュアルコアプランの産みの親、キュリオシティ。バッチが仇になったな逆探知で直ぐにここにたどり着けた。姿を見せなかったキュリオシティが最後は情に流されたか?」

 

吸血鬼がそういうと

 

「そんなんじゃねーよ。」

 

と返す。

 

「なぜ逃げなかった?」

 

「逃がしてくれる相手じゃねーだろ。」

 

「再開した研究をつぶしに行かせたな?鬼の混血児たちやエイファを妖精王のついでに行かせたのもおまえだな。」

 

「そんなとこだ。」

 

「手間が省けた。オバコンの研究はお前には届かない元から凍結させる予定だったんだ。」

 

「役立たずは簡単に切り捨てる、組織をこんなんにしたのは誰だ?いや知らねぇか・・・だってお前は元からいなかったんだから。」

 

「黙れ・・・戻って研究を・・・グハッ!」

 

その瞬間鈴の吸血鬼は突如現れた巨大な虫に吹き飛ばされた。

 

「守護獣(ガーディアン)の戦闘力はどう?またあったね人間に尻尾をふる吸血鬼ちゃん♪」

 

そういって現れたのは妖精王だった。

 

「来るのが遅いんだよ。何やってたんだよ・・・」

 

「色々用事を済ませてたんだよ。せっかく昔もいく当てのないお前に教師の職紹介したり今もこうして助けてるのにそれはないんじゃない?」

 

「黙れ、その分娘やカゲチヨ押し付けられてるからプラマイゼロだろーが。」

 

二人は友のように語っている。

 

「き、貴様ぁぁぁ!」

 

吸血鬼は襲い掛かるが

 

「お前はカゲチヨの仇だからな。カゲチヨに葬らせたいから眠ってろ。」

 

そういって首に花を投げて眠らせた。

 

「よし、これで目が覚めれば今日のこともお前やバッチのことも忘れてるな。」

 

妖精王が言う。

 

「で、どうすんだこれから?」

 

神谷が妖精王に言う。

 

「そうだな・・・護衛として混血を一人転校させるよ。最近救ったんだけどね

教育が必要だったから調度良かった。知り合いの子供ってことでお前のアパートに住んでもらうよ。」

 

「おいおい・・・高校生と一緒に暮らすってきついだろ・・・」

 

 

「大丈夫男だし、戦闘訓練の時は森で預かるからさ!クラスも隣にするけど帰りは一緒でって言うのはどう?」

 

「背に腹は代えられないってか・・・わかったよ。名前は?」

 

「ゼクスっていうんだ!教育よろしく!神谷先生♪」

 

「茶化すな。」

 

こうして神谷の教え子が一人増えたのだった。

 

 

 




神谷先生生存させてゼクス君を護衛につけました!
神谷先生ファンとゼクス君ファンが喜んでくれれば幸いです。

次回からはまた日常回をやっていきます。
日常回でもゼクスくんを出すかも・・・


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恋の大波乱

sideシディ

今日は依頼もなかったので全員でくつろいでいたのだがカゲチヨとヒサメが会話をしていた。

 

「へ!?ヒサ、クリスマス予定あんのかよ!?」

 

「うん。」

 

「な、なにがあんだよ・・・?」

 

「なんでカゲに言わなきゃいけないの?」

 

「まぁ、俺もクリスマスはデートだしいいけど!」

 

「へっ!?」

 

カゲチヨはまた素直になれずにいた。

するとボティスから

 

「黙ってなにもしないことが優しさではないぞ。」

 

と言われた。仕方ないやるか・・・俺は前からボティスが話していた作戦を実行することにした。

 

sideヒサメ

別の時間私はシディとフィーアちゃんが会話しているところを見た。

 

「今日はいい天気ですね。シディさん!」

 

「ああ、そうだな。」

 

「今日はどこかに出かけませんか?」

 

「おお!いいな、早速三人と行こう!」

 

「えっとあの・・・はい・・・」

 

フィーアちゃんそこはもっと押さないと・・・

私がヤキモキしていると

 

「見てるだけが応援とは限らないんじゃない?ここは心を鬼にしてさ・・・」

 

「そうだね・・・」

 

私はカンナちゃんに言われたことを実践することにした。

 

sideカゲチヨ

あの日から翌日また依頼もなくくつろいでいると

 

「ヒサメ、最近はどうだ?」

 

シディがヒサに話しかけた。

 

「え?なに急に?楽しいよ。」

 

「そうか、その・・・ヒサメは最近好きな人とかいるのか?」

 

シディが問いかけたのは普段のアイツからは想像できない内容だった。

ゲームをしていた俺も、そして筋トレをしていたフィーアも聞き耳をたてる

 

「好きな人?ミキとかノリコとかは仲良しだけど?」

 

「そういう意味ではなくて異性としてだ。」

 

なっ!?

 

「うーん、そういうのはいないかな?」

 

「そうかそれはよかった、ヒサメ来週の土曜日デートしないか?」

 

「うん、いいよ。」

 

ばたん!

 

フィーアが腕立ての最中倒れた!

 

「大丈夫?」

 

カンナが心配するが

 

「え、ええ大丈夫です・・・」

 

明らかに動揺していた・・・

 

「カゲ男、お主もやけに汗をかいておるがどうしたんじゃ?」

 

ボティスのやつ・・・わかってて・・・・

ここはクールに

 

「い、いやー!ゲームで白熱しすぎてなぁ!暑い暑い!」

 

そう言ってても帰り道ではかなり動揺したっていうか

どうなってんだ!?シディがヒサにアプローチ!?

そんな素振りなかったのに・・・もしシディが本気出したらどんな女でも・・・

そんなことを考えていると

 

「カゲチヨ」

 

シディに話しかけられた。

 

「どうしたんだよ?」

 

「少しお前と話したくてな。カゲチヨはヒサメのことどう思ってるんだ?」

 

「ヒサ?ま、まぁ普通にカレコレ屋の仲間だよ。食いしん坊、そんでビビり!」

 

「そうか、俺は今までお前に遠慮していた。人を好きになる気持ちも分からなかったしな。だが、それもやめだ俺は素直になるぞ。」

 

そ、それって・・・

 

「俺はヒサメを狙わせてもらう。」

 

「ちょっと待てよ・・・俺らカレコレ屋で・・・」

 

「それとこれとは関係ないだろとにかくそれを伝えたくてな。俺は、素直に言ったぞ。」

 

そういってシディは去っていった。

俺は・・・俺は・・・・

 

sideフィーア

どうしてこんなことに・・・

ヒサメちゃんデートすんなりOKって・・・

ヒサメちゃんまさかシディさんのこと・・・

今までカゲチヨのこと好きな素振りしてたのは演技だったんですか?

ヒサメちゃんが本気でアプローチされたらどんな男子だって・・・

そんなことを考えていると

 

「フィーアちゃん」

 

ヒサメちゃんに呼び止められた。

 

「・・・なんですか。」

 

「シディのことはどう思ってるの?」

 

「え!?えーとまぁ強いし、優しくていつも助けてもらってますね。」

 

「そう、私は本気でシディのこと狙うし全力でアプローチするからそのことを伝えにね。」

 

 

「そ、それって・・・」

 

「私は積極的になるよ。」

 

そういって去っていきました。

私は・・・

 

sideカンナ

そうして次の土曜日になったんだけど・・・

 

「なにやってるの?二人とも・・・」

 

フードを深くかぶったカゲチヨとサングラスで変装したフィーアちゃんがデートの待ち合わせ場所ににいるところだった。

 

「なにをしとるんじゃカゲ男にフィー子?」

 

「ボティス!?カンナどうして・・・?」

 

「いやまずお前が何でじゃろ?」

 

ボティスにつっこまれるカゲチヨ

 

「わ、私たちはカレコレ屋として・・・」

 

「だからって他人のデートののぞき見はだめでしょ・・・」

 

アーシは二人にそういう。

 

そうこうしている間に二人は集合してデートを開始した。

町のあちこちで歓声が沸いていた。やっぱ絵になるねー!

まず二人はスケート場に向かいました。

 

「凄い!シディ上手いね!」

 

「ヒサメもセンスがいいな!」

 

「雪女ですから!」

 

そんなお茶目な会話をしていた。

まぁ、二人とも運動神経いいしね。

それにくらべてこの二人は・・・・

 

「や、やべぇ・・・進むことも戻ることもできねぇ・・・」

 

「ここは私が・・・しまった追い抜いてしまいました・・・」

 

運動神経ゼロのカゲチヨは手すりにつかまって生まれたての小鹿のように足を震わせ、

逆に運動神経が良すぎたフィーアちゃんは二人のあとをつけるつもりがスピードスケート選手のようなスピードで二人を追い抜いてしまった・・・

 

「同じ男女二人なのにロマンもかけらもないのぉ。」

 

ボティスがいうけどまぁ、相性とかもあるしね・・・

 

そして二人は立派なレストランにやってきた。

 

「うわー!おいしそう!」

 

「依頼で知り合った人の店なんだがヒサメと一緒に行きたいと思っていたのだ。」

 

なんかもう出来上がってるね~!

するとカゲチヨは

 

「な、なんだ・・・このオシャレで高そうな店は・・・俺の財力じゃ入れねぇ・・・」

 

早くも尾行の難題にブチあたっていた。

 

「シディとそう変わらんじゃろ。」

 

ボティスの言う通りだけど・・・

 

「今月課金しすぎちまって・・・くそっこれも全てスマホゲームのせいだ!」

 

「いや、アンタのせいでしょ。」

 

アーシは突っ込むほんと金銭管理がばがばだよね・・・

 

「まかせてください・・・」

 

そういってフィーアちゃんは財布の中から万札をだした。

 

「フィーアお前・・・」

 

「こんな時のための貯金ですよ・・・」

 

「むなしい貯金じゃの。」

 

ボティスの言う通りデートつけるために貯金ってなに?

 

取りあえずアーシたちは二人の席が見えて少しはなれた席に座った。

 

二人はしばらく食事を楽しんでいたんだけど・・・

 

「なぁ、ヒサメ今日デートしてみてどうだった?なにか思うことはあったか?」

 

そう言った。クライマックスだね!

 

「な、なんだ?雰囲気が・・・」

 

「やばいですね・・・」

 

二人とも焦ってるな~!

 

「どうって・・・楽しかったよ。」

 

「そうか・・・」

 

そういって二人は顔を近づけて口づけをー

 

「待てよ!」

 

「そうですよ!」

 

よしよし・・・

 

「カゲ!?」

 

「フィーア!?」

 

「な、何しようとしてんだよ・・・」

 

「なんで止めるのフィーアちゃんには関係ないでしょ?」

 

「それは・・・」

 

「素直に答えたらどうだ。二人とも。」

 

「それは俺が・・・」

 

「私は・・・」

 

おお!いけるか!

 

「はぁ、やめだボティス。」

 

「ごめん!カンナちゃんやっぱり無理!」

 

え~!

 

「は?」

 

「なんですか急に?」

 

「これ以上はカゲチヨが辛そうだ。」

 

「やっぱりフィーアちゃんにはペースがあるし・・・」

 

じゃあネタ晴らしするか~!

 

「せっかく面白いところじゃったのに!」

 

「そうだよねー!」

 

「ふたりのためじゃないの?」

 

「ドロドロして面白そうじゃからそそのかしただけじゃ!」

 

「ごめん、私たち二人に言われてカゲとフィーアちゃんを積極的にするためって言われてたんだよね・・・」

 

「なるほどな・・・ボティス、カンナお前ら俺たちで遊びやがったなぁ!」

 

「さすがにやりすぎですよ!」

 

はははは!大成功!

 

sideフィーア

うう・・・まんまと騙されました・・・

 

「今日は四人で食べよう。」

 

「そうだね!カゲの顔見たらお腹すいちゃった!」

 

「何でだよ!」

 

まぁ、まだこの五人での関係は最高ですけどね!

 

 

 

 

 

 

 

 



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肉探しと連携

sideカゲチヨ

 

ある日カレコレ屋に行くとゼクスがやってきていた。

 

「なんでここにいるんだよ!」

 

俺が聞くと

 

「特訓が終わったら妖精王にこの手紙をもってカレコレ屋に向かえと言われた。」

 

全員で読んでみると

 

ーブレイクとかも教え終わったし、最後にカレコレ屋と連携できるか課題として

一緒に依頼をこなしてきてね!ー

 

と書いてあった・・・・

 

「「「「「「いきなりすぎでしょ・・・」」」」」

 

俺たちは森にいるであろう妖精王にそう思うのであった。

 

幸い依頼はすぐに舞い込んできた。

今回の依頼人は男性だった。

 

「仮想世界に閉じ込められた彼女を助けて欲しいんです・・・」

 

話によるとこの人の彼女は毎夜、学校のような仮想空間で「肉探し」をやらされているらしい。

 

「肉探し?聞いたことがないな・・・」

 

シディが言うと依頼人が説明してくれる。

 

「肉探しは切断された人間の体を探す儀式のことです。」

 

「趣味の悪いことだ。」

 

ゼクスがいうが同感だぜ・・・

 

「一度参加すると儀式を終えるまで抜け出せなくて・・・僕の彼女は運悪く探される側に選ばれて・・・体を切断されたまま仮想空間に閉じ込められているんです。」

 

「わかりました!助けて見せましょう!」

 

カンナ・・・オカルトの匂いがするから目をキラキラさせてやがる・・・

 

「可哀そうですけどどうやって行けばいいんですか?」

 

フィーアが当然の疑問を口にする。

 

「僕が招待メールを転送するのでそれを開けば参加できます。」

 

そういって依頼人はデバイスを開いたんだけど・・・

 

「そのデバイスかっけー!」

 

なんだか未来感あっていいなー!

 

「カゲ、オタクがでてる。」

 

「ちなみに誰からメールもらったんすか?」

 

俺がきくと

 

「さぁ・・・知らないアドレスだったから・・・」

 

「この文字化けした奴だよね。」

 

なんか二通あるけどなんでだ?そう思ったがカンナがそう言って今日の夜から始まることになった。

 

sideカンナ

 

その日のよるアーシたちはメールから仮想世界に来た。

 

「ここが仮想世界か・・・」

 

ゼクス君やっぱ緊張してんなー!

 

「あんま緊張しないで肩の力抜いていこう!」

 

「いや、依頼人の彼女がかかっているんだ少し緊張してるくらいが丁度いい。」

 

真面目でやっぱ他人を大切にしてるなー

記憶がなくなってもそこは変わらなくてちょっとほっとした。

 

「見た感じ普通の学校だな。」

 

シディが冷静に分析する。

 

すると

 

「剣の男が屋上に現れました。」

 

突然アナウンスが流れた。

 

「剣の男?なんだそりゃ。」

 

カゲチヨが疑問を口にすると

 

「剣の男は肉探しを邪魔する鬼のような存在です。常に俳諧していて参加者を見つけるとカウントダウンの後に剣のような手で襲ってきます。僕たちは隠れながら見つけた場所を屋上の端末に入力していきます。殺された参加者は現実世界に戻されてもうその日は参加できません。」

 

依頼人が答えてくれた。

 

「分かりました!」

 

ヒサメちゃんが言うと

 

「では僕はあっちを探してきますね!」

 

依頼人はそういっていってしまった・・・

なんか変だな普通こういうときは誰かつれて行こうとするんじゃ・・・?

そうは思ったけどいちいち言ってもしょうがないのでアーシたち五人で依頼人とは反対のところを探す。

 

sideフィーア

 

「剣の男に見つからないように体を探すか・・・」

 

シディさんが整理していきます。

 

「とりあえずこの学校の構造が知りて―な。」

 

カゲチヨの言う通りですね・・・

 

「なら丁度六人だし三方向に分かれましょう。」

 

私はそう提案したんだけど・・・

 

「・・・」

 

「けどやっぱこえーかもな~」

 

ヒサメちゃんが怖がってるから無理ですね・・・

カゲチヨも気遣っていますしシディさんも了承してくれたので私たちはそのまま歩いていると

 

「きゃぁあぁああ!」

 

女の人の悲鳴がしたので向かうと切断された体が見つかりました。おそらく参加者ですね・・・

 

「ここまでするのか・・・」

 

ゼクスもカゲチヨも胸糞悪そうにしてますね・・・

すると

 

「うわあああ!死にたくない!死にたくない!」

 

依頼人が追いかけられていたのですがなぜかデバイスをいじっていましたなにかあるんですかね・・・

 

「・・・」

 

カゲチヨも怪しんでますけどまだ証拠もありませんからここは・・・

 

「目標補足」

 

この男をなんとかしませんと・・・

 

sideヒサメ

 

逃げてばかりじゃだめだということで戦うということになったんだけど・・

 

「シディ!ゼクス!とりあえず俺たちで戦うぞ!」

 

「ああ!」

 

「連携の特訓にはちょうどいいな。」

 

私たちはからだを探そうとしたんだけど・・・

 

「捕まえた。」

 

「くそっ・・」

 

「ぐっ・・・」

 

「くそっ・・・!」

 

三人は一瞬でやられてしまい儀式は終了となってしまった。

 

そうして翌日また参加した。

 

「剣の男手ごわいな・・・」

 

シディがそうつぶやく。

 

「不意打ちとはいえシディとゼクスが一撃でやられるなんてな・・・」

 

「すまんシディ・・・俺がもっと合わせられれば・・・」

 

「気にすることはない、ホントに一瞬だったからな・・・」

 

みんな剣の男の強さに驚いていた。

 

「貴方たちでも勝てないとなると直接倒すのは無理そうですね・・・」

 

「そもそもあの化け物から逃げて一日で全部の体を探すとか無理じゃね?」

 

カゲが最もなことをいうと

 

「それなんですけど・・・実は攻略法があるかもしれないんです。」

 

依頼人がいうには何度もやっているうちに行動に一定のパターンがあることが分かった。

それから私たちは行動パターンをもとに剣の男をおびき出したりしながら

体の場所を探していきました。そして最後の体を入力する所まで来た。

 

 

 

「ここは俺たちが引き受ける!」

 

「皆は速く屋上へ!」

 

シディとフィーアちゃんが引き受けている間に私たちは屋上に向かった!

 

そして屋上の階段を上っているときに

 

「目標補足。」

 

「シディ・・・フィーア、やられたのか!」

 

「くっ!」

 

男がやってきてカゲが唖然とする。

カンナちゃんとゼクス君は違う場所を探してていないのに・・・

 

「私なら高速移動すれば間に合うかも!」

 

「頼んだぜ!ヒサ!」

 

そうして私はぎりぎりで入力できた。

 

そしてアナウンスが流れた。

 

「肉探しゲームを終了します。」

 

「ゲーム!?これが・・・!?」

 

「こんな悪趣味なゲーム一体だれが・・・?」

 

カゲと私は疑問に思ってけど

 

「ユキ!」

 

どうやら依頼人の彼女さんが目を覚ましたようだ。

 

「よかったですねもどってきて」

 

私はそう言ったんだけど

 

「これはもう用済みだから。」

 

そういって依頼人はデバイスから伸びた剣でカゲを突き刺した!

 

「カゲ!」

 

「どういうこと!」

 

「僕の目的は君を仮想世界に閉じ込めてともに暮らすことなんだよゲームクリア後に貼り付けにされた人間は次の探される側になるつまりまた誰かがゲームをクリアしない限りずっと出られないんだ・・・!」

 

騙された・・・私たちこの男に・・・私は大量の剣の男に囚われそうになった時

 

ゴウッ!

 

ビュウッ!

 

風と炎が男たちを吹き飛ばした!

 

「やっぱり思った通りだった。」

 

ゼクス君とカンナちゃん!

 

「なんかブレスレッドを妙にいじってたしアーシたちより先に死ななかったから別の場所を探すふりしてこっそり

動きを観察して尻尾を掴んだんだよ。」

 

「ちなみにブレスレッドも俺とカゲチヨのコンビネーションで破壊済みだ。」

 

バチバチっ!

 

血液とケルベロスの闇の瘴気で壊れた!

 

「そんな・・・」

 

「そういうことだ・・・」

 

カゲも起き上がってそういった。

 

「エラーのためゲームを強制終了します・・・」

 

よし!あとは・・・

 

「ヒサ!急げ取り残されたら二度と出られないかも!」

 

「うん!」

 

私はカンナカムイの能力でカゲを抱きかかえて、ゼクス君は鴉天狗の羽を展開してカンナちゃんを抱きかかえて

校門に向かった!

 

「待て!」

 

依頼人は追いかけてきたけど自分で出した男に捕らえられてしまった・・・

 

「うわあぁあぁぁぁ!」

 

sideカゲチヨ

 

「ったく・・・あんな趣味の悪いゲームはこりごりだな・・・」

 

俺は依頼が終わってため息をついた。

 

「そうだね・・・それに一番怖いのは幽霊じゃなくて人間かもね・・・」

 

ヒサも参ったらしい・・・

 

「俺はちゃんと連携できていただろうか・・・」

 

ゼクスがいうけど

 

「何言ってるの!ちゃんとヒサメちゃんをアーシと助けられたしブレスレッドもカゲチヨと壊せたから合格だよ!」

 

 

「ああ、ゼクスも立派にカレコレ屋の一員だったぞ。」

 

「仲間想いな面もありましたし私も良かったと思います。」

 

三人とも活躍を誉めていた。

 

「そうか・・・ありがとう皆!」

 

「これからも暇だったらカレコレ屋の依頼受けにきたり、困ったら頼れよな。」

 

「そうだよ!私たちもう友達なんだから!」

 

「ああ!」

 

こうしてゼクスとの依頼をこなした俺たちであった。

 

 

 

 

 

 



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悪魔との共闘1

今回はブラックチャンネルのコラボで書いていきます!
長編になるのでよろしくお願いします!


noside

今日もカゲチヨ達に依頼はなくカレコレ屋でくつろいでいた。

 

「あー暇だなー」

 

カゲチヨがあまりの暇さに独り言を言う

 

「このちんけな店もついに終わりか!いい気味じゃ!」

 

ボティスが嫌味を言う。

 

「だが依頼人がいないということは困っている人も少ないということだ俺は良いことだと思うぞ。」

 

心優しいシディは困っている人が少ないことをポジティブに喜んでいるが・・・

 

「いーや違う!カレコレ屋の不況はこいつらのせいだ!!」

 

そういってカゲチヨは全員にあるサイトを見せる。

 

「オールグレイズ?」

 

「私たちと同業者のようですね。」

 

サイトをみてヒサメとフィーアが分析する。

 

「メチャクチャ金はとるけどどんな願いでも必ずかなえてくれるって最近噂になってるんだよ!」

 

「凄い!必ず願いを叶えてくれるってすごく興味でてきた!」

 

カンナが目をキラキラさせて言う。

 

「早い安いテキトーのうちとは真逆だね・・・」

 

ヒサメがカレコレ屋のモットーと真逆なのに情けなくなっている。

するとカゲチヨは

 

「くっそー!許せねぇ!!わざとかなえられない依頼して評判落としてやるぜ!」

 

とんでもなくクズな作戦を実行しようと外にでた。

 

「小さいですね。」

 

「こういう時はどっしり構えとけばいいんだよ!」

 

フィーアが罵倒しカンナが気にしない発言をしていると

 

「うぬ?」

 

シディが倒れている青年を見つけた。

 

「酷いけが!」

 

ヒサメの言う通り青年は血だらけになっており手当が必要だったのですぐにカレコレ屋に運んだ。

 

sideヒサメ

 

男の子をカレコレ屋に運んで手当してしばらくたつとその子は起きた。

 

「う・・・ここは・・・」

 

「カレコレ屋だよ。うちの目の前でぶっ倒れてたの覚えてねーのか?」

 

カゲが状況を教えてあげると

 

「じゃあ君たちがカレコレ屋の!?」

 

どうやら私たちを知ってるようだった。

 

「お願いします!助けてください!僕は…騙されたんだ!オールグレイズに!」

 

その子の口から飛び出したのはさっき話してた何でも屋だった。

 

詳しく話を聞くと依頼人は家族を事故で失いずっと生きる気力を失っていたみたいそんなときにオールグレイズの噂をきいて半信半疑で尋ねたみたい家族に会いたいとお願いした。

 

「いくら何でも無理ではないか?」

 

シディが言う通りいくら何でも死者蘇生は・・・

 

「それが・・・オールグレイズは異宙の住民の力を借りていて一回だけならあわせてくれるといったんです。」

 

依頼人は依頼料として貯金や家を払ったんだけど・・・

 

「会えなかったと・・・」

 

カンナちゃんが言うと

 

「はい・・・でもお金も返してもらえず警察に相談しようとしたらアイツらに殺されかけて・・・」

 

「ケガはそのときのか。」

 

カゲが確認したカレコレ屋のことはオールグレイズを調べているときに知ったみたい

 

「お願いします!アイツ等をやっつけてください!同じような被害者が出ないように・・・」

 

「なるほど事情はわかった。」

 

「どうしますか?カゲチヨ。」

 

シディとフィーアちゃんがカゲの意思を問うと

 

「どうもこうも断る理由がねぇだろ?」

 

「そうだね!それに今までどうやって依頼こなしてきたか興味あるし!」

 

カンナちゃんもやる気のようだ。

 

こうして私たちはオールグレイズについて調べることになった。

 

noside

こうしてオールグレイズを探すことになったカレコレ屋なのだが・・・

 

「色々調べてきたけどオールグレイズって実態はかなり謎みたいだよ。」

 

ヒサメが情報の獲得の難しさに苦労していた。

 

「ええ、願いがある人間にしかたどり着けないらしいですからね。」

 

フィーアも難しい顔をしていった。

 

「ネットでは住所も携帯番号も載ってないしまるで秘密結社って感じだよね!」

 

カンナがワクワクしながら答える。

 

「聞き込み調査しても悪いうわさも出てこなかったな。」

 

シディも収穫なしのようだ。

 

「けどいたんだよ。聞き込みしたやつのなかで直接話してーってやつが。今から来るから。」

 

カゲチヨは有力そうな情報を獲得していた。

 

「え!?今!?」

 

いきなりのことにヒサメも困惑している。

 

「流石カゲチヨ仕事が早いな!」

 

シディは褒めてはいるが・・・

 

(こいつオールグレイズが邪魔だからってやる気に満ち溢れてるな・・・)

 

ヒサメは彼の心を察して呆れていた。

すると突然

 

「俺ちゃんもカゲチヨさんと同感です。」

 

突然背後から声がした。

 

「!?」

 

五人が驚いて振り返るとそこにいたのは片目が隠れた男とカメラの頭をした生物だった。

 

「なんでブラックがいんだよ!」

 

そう彼の名はブラック、そしてその隣にいるのは相棒のカメラちゃん。

彼は人間の裏側を暴く悪魔系YOUTUBERとして活躍している悪魔である。

そしてカレコレ屋とはかなり強いかかわりをもっている。その話はあとで書くとして・・・

 

「なんでって、待ち合わせしたじゃないですか。」

 

「じゃあ、オールグレイズの情報提供者さんって・・・」

 

ヒサメが予想を口にすると

 

「俺ちゃんです。」

 

そう答えた。

 

「じゃあブラックは奴らのことを知っているのか!?」

 

シディさんが問いかけると

 

「いえ、皆さんと同じくらいの情報しか。」

 

予想外の答えが返ってきた。

 

「では話したいこととは?」

 

フィーアが言うと

 

「俺ちゃんも彼らのことを調べてるんですよ。それを伝えておきたくて。」

 

「普通に伝えろ!」

 

カゲチヨが言うがそういうミステリアスで読めないところが彼の魅力なのだ・・・

そうして五人とブラックはカレコレ屋に戻ってきた。

 

「ところで今日はさとしくんはいないの?」

 

そうヒサメの言う通りいつも彼は動画を撮るときはさとしという小学生と一緒なのだが・・・

 

「えぇ、これは俺ちゃんの個人的な興味なので。どんな願いでもかなえる何でも屋の裏側・・・暴いてみたいですねぇ。」

 

ブラックはそう答える。

 

「やっぱブラックさん面白いなぁ・・・」

 

カンナはそうつぶやく

 

「カゲチヨさんたちも彼らを調べてるんでしょ?俺ちゃんの撮影を手伝ってくれるなら色々協力しますよ?」

 

ブラックはそう持ち掛けると

 

「なんじゃ、また変な奴を連れてきたな。」

 

ボティスがツボの中から出てきてブラックを見て言う。

 

「こんにちは悪魔系YOUTUBERのブラックです。」

 

「悪魔じゃと~」

 

ブラックが挨拶するとボティスは怪訝そうな顔でブラックをみる。

 

「ボティスも悪魔だから二人は仲間みたいなものだな!」

 

シディがそういうと

 

「ハッ、ワシはソロモン72柱じゃぞ!?人間の作ったものなんぞに傾倒するバカと一緒にするな!」

 

古の悪魔のプライドからなのかそう突っぱねる。

 

「うぬ?何が気にいらなかったのだ?」

 

「悪魔にもいろいろといますからね。」

 

ボティスが怒るのに疑問を持ったシディにブラックがそう答えて取引を続ける。

 

「で、どうします?契約しますか?」

 

「・・・ってするか!いつもさとしが酷い目に合ってるの知ってんだぞ!」

 

そう彼の契約は一見すれば魅力的だが彼が用意した分厚い契約書を読まずに安易にサインするとトンでも無い目にあうのだ・・・

 

「カカカっ、あれはさとしくんの自業自得です。」

 

まぁ、さとしもろくでもない願いで契約するのでどっちもどっちだが・・・

 

「契約はしねーけど協力はしてもいい。」

 

「今のままと手がかりないしブラックさんの悪魔的な力でどうか!」

 

カゲチヨとカンナが共闘を持ち掛けた。

 

「まぁ、ブラックさんの能力は頼りになりますしね・・・」

 

「うむ、ブラックがいれば心強いな。」

 

「あの人のためにも見つけたいしね・・・」

 

 

シディとフィーア、ヒサメ賛成している。

 

「では今回は共闘ということで。」

 

こうしてブラックの悪魔の力で本拠地を見つけ出したのであった・・・

 

sideカゲチヨ

 

こうして本拠地に来たんだが・・・

 

「面白い形の建物だな。」

 

シディの言う通り家は目や描かれていてまるで顔をイメージした不気味な家だった。

 

「ここにオールグレイズがいるの?」

 

ヒサがブラックに確認すると

 

「間違いありません。どーします?カゲチヨさん。」

 

ブラックが問いかけてくるがよく言うぜ・・・

 

「その気なのに聞くんじゃねーよここまで来たら行くしかねーだろ。」

 

そういって入ったんだが・・・

 

「真っ暗ですね。」

 

ブラックの言う通り光がないホントの暗闇だったんだ・・・怖ぇ・・・」

 

「シディ前歩いて~」

 

「うむ、四人とも気をつけろ。」

 

やっぱ頼りになるぜ!

 

「さっきまでの威勢はどこいった。」

 

「口だけにならないでくださいよ・・・」

 

うるせー!ここまで暗いと誰だってこうなるだろ!

 

「シディさん俺ちゃんもいますよ?」

 

「ブラックは強いから大丈夫だ。」

 

「シディさんに褒められるなんて光栄ですね~」

 

「でもここまで暗いとなんかでたりして・・・」

 

おいカンナ辞めろ!皆で騒いでいると

 

パシャッ!

 

「ウヒャっ!?」

 

俺はビビって情けない声を出してしまう!

 

「カメラちゃん!」

 

「じー!」

 

ブラックはカメラちゃんと後ろを見るが誰もいなかった。

 

「・・・ネズミでもいたんでしょうか。」

 

「ったくびびらせんなよな~。あ、俺がじゃなくてな?うちのヒーちゃんは怖がりだから・・・」

 

そういってヒサをからかおうとしたが・・・

 

「え・・・?」

 

「四人がいなくなってますね。」

 

そう、あたりを見回しても四人がいなかったのだ。

 

「くそっ・・・!」

 

俺は探そうと駆け出すが

 

「落ち着いてください、この廊下の奥・・・鬼ヤバな予感がします!」

 

ブラックがそういう、とりあえず廊下の奥を調べてみるか・・・

そして廊下の奥の部屋にいたのは頭が鏡になっている人型の生物だった。

 

「これはかなり鬼ヤバですよ。」

 

「悪魔に刃向かうとは・・・愚かな奴らだな・・・」

 

そういって奴は青い火の玉を出してきた!

 

「悪魔!?こいつも!?」

 

「そうみたいですね~でも名前もない下級悪魔です。俺ちゃんたちの敵じゃないですよ。」

 

なるほどだったら・・・

 

「よし、じゃあ行けブラック!」

 

「俺ちゃん武闘派じゃないんですけどねぇ・・・」

 

はぁ!?

 

「俺だってカレコレ屋ではブレーン担当何だぞ!」

 

「それはカンナさんでは?」

 

「アイツは危険なブレーンだ。」

 

「カカカ!確かに!」

 

まぁ、そんなことグチグチ言ってる場合じゃねーな!

俺は血液で奴を拘束!

 

「・・・」

 

ボウっ!

 

マジか・・・奴の炎で血液を焼かれてしまった・・・

 

「あらら」

 

「おいブラック!強ぇじゃねぇかよ!?」

 

「おかしいですねぇ、下級悪魔にここまでの力があるとは。」

 

あぁ仕方ねぇ!

 

「ブラック、共闘するっていったよな!?俺がアイツを追い込む!

間合いに入ったらどうにかしろ!」

 

「どうにかとは?」

 

そこはアドリブだ!

俺は奴のだす火の玉をよけ

 

「おらっ!」

 

血液の雨を降らせ足止めをする!

 

「ブラック!今だ!」

 

「了解です!」

 

くっ!? 

ブラックはそう言って俺に刃を突き刺した。

そして俺の体は倒れる。

 

「カーカカカッ!ディス・イズ・炎ターテイメント!」

 

ブラックはお馴染みのセリフをいって高笑いする。

 

「馬鹿な男だ、悪魔は人間と共闘などしない・・・」

 

くそっ・・・

悪魔が俺を足蹴にして馬鹿にする。

 

「こいつは不死身らしいが弱点がある。そうだったな?」

 

「えぇ、すみませんカゲチヨさん、オレちゃんみなさんをここに連れてきたかっただけなんです。」

 

あとで覚えとけよ・・・!

そう思って俺は機を伺うことにした。

 



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悪魔との共闘2

noside

カゲチヨが倒れた後ブラックは悪魔と話していた。

 

「動けないようだな。」

 

「不死身とはいえどつくりは意外ともろいですから。」

 

「お前から聞いた通りだ。」

 

そう言っていると

 

「し、死んだか!?」

 

出てきたのはあの依頼人の青年だった。

 

「おや、あなたは・・・」

 

「じー!」

 

「イヒヒヒヒ・・・!!やはり悪魔様にお任せして正解だった!!カレコレ屋とかいう偽善者集団・・・安い値段で仕事を受けて僕の邪魔ばかりして・・・ずっと目障りだったのさ!これで全ての依頼は僕のものだ!」

 

どうやらこの依頼人がオールグレイズのの正体だったようだ。

 

「全ては仕組まれていたというわけですね。」

 

「はぁ~悪魔様!ありがとうございます!」

 

「悪魔は人間のために働いたりしないつまりお前のなどのために働いたわけじゃない。」

 

どうやらこの悪魔には別の目的があるようだ・・・

 

sideヒサメ

カゲたちとはぐれて一人で歩いてたんだけど向こうから歩いてきたのは・・・

 

「え・・・私?どうして・・・」

 

そう言ったとき

 

バリバリっ!

ビュオっ!

 

突然電撃と吹雪のラッシュを放ってきた!

 

「私・・・?ふふっ面白いこと言うねあなたと私は全然違うよ。私はそんなに臆病じゃないもの。」

 

なに?急に・・・

 

「殺すことにはお父さんの影響で少し慣れてても本質は変わらない。臆病でためらってしまう貴方よりためらいのない私の方がずっと強いの。」

 

くっ・・・

 

「逃げるんだ?情けないよね怖いからって逃げ出しちゃうなんて。はぐれた皆が危険な目にあってるかもしれないよ?」

 

確かの私はまだ臆病だよ・・・でも

私はあたりを見回し攻撃で壊れた壁の向こうに鏡があるのを見つけた。

あれなら・・・私は高速移動してそれを外した。

それに気づかないアイツは・・・

 

「ほんととろいよね?そんなんだから殺されちゃうんだよ!」

 

ためらいなく電撃をぶつけた!だから私は鏡で電撃を受け止めた!

 

「何・・・!?」

 

「確かに私はまだ臆病だよ・・・だからこそ慎重に作戦を立てて皆を助けるんだ!」

 

鏡は絶縁体・・・つまり攻撃を受け流せるの!

すると偽物は

 

「グっ・・・ガアアアアア!!」

 

突然ひび割れて叫び声を上げた!

攻撃を反射したわけじゃない・・・・もしかして!

 

「ぐああ!」

 

そして偽物は鏡が砕けたのと同時に消えてしまった。

 

「この鏡が本体だったんだ・・・」

 

そうだ!急いでカゲのところにいかないと!

 

sideシディ

カゲチヨたちとはぐれてしまい一人で廊下を歩いていると誰かがやってきた。

 

「何者だ?」

 

俺が問いかけると

 

「俺が何者か・・・?それはすぐにわかることだ。」

 

暗闇から攻撃してきたのは俺だった。

 

「俺はお前・・・だが一切の迷いや甘さがない!だからお前よりも強い!」

 

そう言っているがそうか?

 

「そんなはずないだろう。」

 

取りあえず襲ってきたので偽物を地面にたたき伏せる。

 

「何・・・!」

 

「俺はそんなに遅くないし力も弱くない。」

 

「何故だ能力も姿もこいつのすべてをコピーしたはず・・・!!」

 

うぬ?コピーだと?俺はコピー機には掛けられていないはずだが・・・

取りあえず戦う目的を聞かなければな・・・

 

「何故戦おうとする?俺は仲間を探しているだけなんだはぐれてしまって・・・」

 

「お前の都合なんて知るものか!死ね!」

 

そういって偽物はおれに蹴りをくらわしてきた。

さっきのと違ってすこし力が強いな・・・

 

「やはり俺の力にかなうはずが・・・何!?」

 

そう奴が言って手を見ると奴の手は少し消えかかっていた。

 

「大丈夫か?けがをしているようだが・・・」

 

俺の力、正確にはホルスの力もコピーしたからだろう、体がもっていない。

 

「戦うのは辞めた方が良いお前の身が持たないぞ。」

 

そう言ったのだが

 

「仲間もろとも地獄に送ってやる!!」

 

奴は聞き捨てならないセリフを吐いた。

俺は殺気を放出して奴と組み合う

 

「仲間になにかするつもりか・・・?ならば容赦はしない!」

 

俺はホルスの力を拳にのせ、奴を殴った!

 

「ぐわぁぁぁ!」

 

奴は吹き飛び砕けてしまった。

 

「よし、みんなのところに戻ろう。」

 

待っていてくれ皆!

 

sideカンナ

アーシは皆とはぐれて一人廊下を歩いてた。

 

「全く・・・皆どこほっつきあるいてるんだろ・・・?」

 

そう愚痴ってたんだけど廊下の向こうから誰かが歩いてきた。

 

「あれって・・・アーシ?」

 

そう暗闇から見えたのはアーシだった。もしかしてドッペルゲンガー!?

 

「アハハ!私とアンタは全然違うよ?欲のために何でもできる私は仲間と一緒にいて窮屈そうにしてるアンタより全然強いもん!」

 

そういって炎弾と水流を放ってきた。

 

「ほらほら!早く帰りたくなってきたんじゃない?この館を仲間ごと燃やしちゃったほうが・・・」

 

ふふっ、知らないようだから教えてあげる。

 

「アーシはね、仲間といることも欲のうちなんだ。だって仲間なのにわからないことだらけだから知りたいって思っていじりたくなるアーシは欲のためにさらに強くなれる。」

 

そしてアーシは炎の檻を作り出して閉じ込めた。

 

「なっ・・・消せない・・・!」

 

この檻は小さいけど高温になっていてちょっとやそっとの水じゃ消せない。

 

「閉じちゃえ。」

 

ドオォォォン!

 

アーシはそのまま檻をさらに建物を巻き込まない程度に燃え上がらせた。

 

「なぁ・・・!」

 

そのままアイツは砕けて行った。

 

「よし!ヒサメちゃんのところに行こう!」

 

ブラックさんのところも気になるけど皆とみたらより面白いし!

 

sideフィーア

 

私は皆とはぐれ廊下を歩いていました。

 

「分断されたみたいですね・・・」

 

一本道だったのにはぐれるなんてやはり今回も異宙関連ですね・・・

そう分析していると誰かが向こうから歩いてきました。

 

「私ですか・・・」

 

暗闇にいたのは私でした。

 

「私?それは少し違いますね。私は全てを合理的に対処できます。仲間のことには非合理になる貴方とは違ってね!」

 

そういって偽物は私と同じ威力速さで蹴りや拳を繰り出してきました。

 

「なるほど・・・確かに力は同じですが性格が反対ってところですね・・・けどそれだけです。」

 

私はさらにギアを上げた。

 

「がはっ・・・!なぜ?能力も全て一緒のはず・・・」

 

「仲間のためになら限界を超えたパフォーマンスができるのは合理的だと思いませんか?」

 

私はさらにパンチのラッシュを加えた。

 

「ぐああ・・・」

 

こうして偽物はひび割れて消えてしまった。

 

「自分で自分のことを殴るのは気分悪かったですがまぁ、しょうがないですね・・・

速くいきましょう・・・」

 

無事だといいんですが・・・

 

sideブラック

 

さて、動画のためにインタビューと参りましょう!

 

「お願いできますか?」

 

「お前のおふざけに付き合う時間はないぞ・・・」

 

そうは言われましても・・・

 

「撮影には協力してくれるって約束したでしょ?」

 

「フン・・・」

 

「まずは一つ目、どうして人間相手の何でも屋なんて面倒なこと始めたんです?見下している人間をわざわざ傀儡に用意してまで・・・」

 

「単純な話だ俺は欲望を欲している。欲望をもつ人間たちを集め願いを叶える代償を集めれば集めるほど悪魔は力を得る・・・俺はここで終わるような悪魔じゃない力・・・力さえあれば古き者たちにも勝てる・・・」

 

なるほど・・・やはりつまらなかったですね。

 

「もういいですよ。」

 

俺ちゃんは機をうかがているあの人に合図を送ります。

その瞬間

 

グサッ!

 

あの悪魔の体に血液の刃が突き刺さりました!

 

「マジでやりやがって!痛かったじゃねーか!」

 

いやー俺ちゃんこだわるタイプですので・・・

 

「思い切りやらないと動画映えが・・・いえ、信じてもらえないかとおもったので。」

 

「じー」

 

「おまえ・・・裏切ったな・・・」

 

カカカ!

 

「悪魔なんて信用しちゃダメだぜ?」

 

カゲチヨさんはいいビジネスパートナーですからね。

 

「やっぱりこちらの撮影が面白そうでしたので。」

 

「マジで裏切るつもりかもだったの?やっぱ信用できねえ・・・」

 

悪魔ですから。

 

そしてやはり下級悪魔は怒って光線を出してきました!

 

「おしゃべりは後です。カゲチヨさんしっかり動きを止めてください。」

 

「分かってるつーの!」

 

カゲチヨさんは血液で拘束してくれましたが・・・

 

「この・・・!」

 

「おっと、そうはさせねえぜ。」

 

ズバッ!

 

「なにっ!ぐうぅ・・・」

 

カゲチヨさんの攻撃がヒットしてウイルスで襲ってきた男の動きがふらふらになりました!

 

「裏切ったといえばそっちが先だよな?」

 

「うるさい・・・くそっ体が痺れて動きが・・・」

 

「ま、俺としてはお前をつぶせる大義名分ができてありがたいくらいだけど。」

 

やっぱり挑発するカゲチヨさんは動画映えしますねぇ・・・

 

「イキるなよ!悪魔様!!こいつ死んでないじゃないですか!!早く殺してください!そういう約束でしょ!アンタと契約したら悪魔の力でどんな願いでもかなえてくれるって・・・この世界にはオールグレイズだけがいればいい!俺だけが感謝されて、賞賛されて、俺だけが本物なんだ!早く全員殺してくれ!悪魔なんだからそれくらい楽勝だろ!?」

 

おやおや、そんなこと言ったら・・・

 

「ああ、お前の力が必要だ。」

 

「へっ?ぎゃぁあぁ!」

 

そういって悪魔は契約者を食べてしまいました。困りましたねぇ・・・

 

「やめろ!!」

 

「規制されちゃいますのであんまりショッキングなシーンは辞めて欲しいんですが・・・」

 

「契約者を食うって・・・そこまでするかよ・・・」

 

そしてあの悪魔はさらに力をあげました。

 

sideカゲチヨ

 

見ただけでわかる・・・さらに強力になってやがる・・・

 

「契約書をちゃんと読まないからこうなるんですよ。」

 

「言ってる場合か!」

 

そしてアイツはさらに強力になった力で俺たちに殴りかかってきた!

 

「俺の邪魔をするな・・!!」

 

ドゴッ!!

 

「さっきより格段に速いです!もしかしてかなり鬼ヤバです?」

 

見りゃわかるだろ!

 

「くそっ・・・!こうなったら速攻だ!同時に一発入れるぞ!」

 

「了解です!」

 

俺は血液の鞭、ブラックは鎌で一撃を入れるが・・・

 

「ぐあっ・・!」

 

手ごたえはなくパワーまで上がったやつにふき飛ばされてしまう。

 

「頑丈さまで上がってやがる・・・」

 

「もう一度拘束してお互い必殺の一撃を入れるのは?」

 

それしかねぇか・・・

 

「頼む!」

 

「デビルチェーン!」

 

ブラックが鎖で拘束するが・・・

 

ブチブチ、パリーン!

鎖は簡単に引きちぎられた、マジかよ!

 

「おれが手に入れた血からお前たちよりはるかに強い!」

 

「どうやら俺ちゃんが予測してたより早いスピードで強くなってますね。」

 

「じ~」

 

「それって・・・」

 

「鬼ヤバです!」

 

ブラックの声のあと俺たちは屋敷を走り回って逃げた。

 

「俺ちゃんも死ぬかもです!」

 

「悪魔のお前が!?」

 

「そういうときもあります。」

 

あぁ、くそっ!無責任すぎるぞ!

 

「この悪魔!」

 

「悪魔ですがなにか?」

 

「ったく・・・だから信用できねーんだよ!」

 

するとブラックが

 

「さて、どうします?もちろん俺ちゃんは悪魔ですから色んな奥の手を隠してます。別に使ってもいーですよここら一帯が消滅してもいいなら・・・」

 

くそっ四人がいるのをわかってて試してやがる・・・そうだ!

 

「そんなにパワーあんならさお前から見て左の壁・・・ぶっ壊してくれよ。」

 

「いいんですか?建物が崩壊するかもですよ俺ちゃんたちは平気ですが。」

 

「じー?」

 

大丈夫だ、絶対アイツらはいる!

 

「やってくれ!」

 

「お望みのままに・・・」

 

そしてブラックは

 

「ディス・イズ・炎ターテイメント!!」

 

掛け声とともに壁を鎌でぶっ壊した!

そしてやっぱりいた!

 

「カゲ!」

 

「カゲチヨ!」

 

「なんですかあの鏡の怪物・・・」

 

「っていうかカゲチヨ、ブラックさんと共闘してるじゃん!いいなー!」

 

カンナそんな楽しい場面じゃねーんだわ!

 

「おやおや、これは感動の再会!」

 

そしてヒサが鏡を持っているのを見た。

 

「その鏡・・・」

 

「さっき見つけたの!これもしかして・・・」

 

「良くお気づきですね。そう、これこそ彼の力の源泉です!」

 

そういってブラックが鏡を壊すと

 

「グがああぁ!」

 

悪魔の顔の鏡は割れて消えていく

 

「こ・・・こんな奴らに・・・違う・・・俺は・・俺の力はもっと・・・」

 

はっ、人間の欲望は利用しといて自分の欲望も底なしじゃねーか!

 

「最後の最後まで自分の話ばっかだな。」

 

「そうそう、そういう人は嫌われるよー?」

 

俺とカンナは奴を煽る。

 

「オールグレイズについて調べてたとき色んな評判を聞いたよ。」

 

「概ね皆賞賛していたが・・・中には数名法外な代償を支払わされ苦しんでいる者もいた。」

 

「真の何でも屋っていうのは依頼を受けた後でもいい気分で帰ってもらうのが基本ですからね。」

 

「どうでもいい・・悪魔が・・・人間のことなど考えるわけがない・・・」

 

ヒサとシディ、フィーアの言葉も馬耳東風らしい、

 

「だろうな、ずっと自分のことだけ考えてたんだろ?そういう奴には何でも屋なんて勤まんねーよ。」

 

俺はあいつにそう言った。

 

そして奴が完全に消えた後俺は依頼人のことなど全て話した。

 

「そっか・・・あの依頼人の人は・・」

 

優しいヒサは依頼人を救えなかったことを悔やんでいる、俺はクズだからな・・・アイツの自業自得って思っちまうけどな。

 

「野放しにしておけばもっと悲惨な事件が起きていただろう止められて良かったと思うしかないな。」

 

シディの言う通りだな。

 

「お疲れさまでした!機転を利かせて敵を倒したヒサメさん!」

 

「わ、私!?」

 

「圧倒的なパワーで敵をねじ伏せたシディさん!」

 

「ん?」

 

「そしてやりたいことのために力と技術で邪魔する敵を倒したカンナさん!」

 

「はい!」

 

「そして仲間のためにさらに一歩成長して敵を超えたフィーアさん!」

 

「なんですか?」

 

「四人ともとってもかっこよかったです!素晴らしい画がとれました!」

 

「じ~!」

 

こいつ・・・あの大変だった時に・・・

 

「撮影してたの!?」

 

ヒサもびっくりしてる・・・そっちも大変でカメラ仕込まれてるのに気づいてなかったんだな。

 

「そんなはずないだろう、俺は魂をとられていない。」

 

「シディって江戸末期の人だっけ・・・」

 

カンナの言う通りだぜシディ・・・

 

「いや~ラストは皆さんの友情に俺ちゃん涙が出そうでしたよ。」

 

全くまた嘘を・・・

 

「あの時カゲチヨさんは四人がすぐ近くまで来ていること分かってたんですね。悪魔の力によって連絡手段は全て断たれていたいたと思っていましたが・・・」

 

そんなのなくてもなぁ・・・

 

「俺たちにはこれがあっから」

 

そう言って俺たちはお互いのバッチを指さした。

 

「離れていたも分かっていたぞ。」

 

シディが言うと

 

「なるほど・・・鬼ヤバなアイテムですね~ちょっと調べさせていただきたいのですが・・・」

 

「じ~」

 

「やだよ、お前魔改造とかしてきそうだし。」

 

「残念です。それでは皆さん撮影にご協力していただき感謝です!サービスで事後処理流行っておきますよ。」

 

「じー!」

 

「ま、それは助かるんだけどさ・・・ブラックどこまで計算してた?」

 

俺が聞くと

 

「さぁ・・・なんのことだか。」

 

まったく読めない奴だぜ・・・

 

「これで撮影は終わりなんだろ?」

 

「ええ、こちらで正真正銘クランクアップです。」

 

こうして俺たちはブラックと別れこの騒動は幕を閉じた。

 

sideブラック

 

・・・あったあった!俺ちゃんはカレコレ屋の皆さんが去った後瓦礫を探していてお目当てのものを見つけました。

無くしたと思ったときは焦りました危険なアイテムなんですよ一応・・・

 

 

「なんせ持ってるだけで悪魔の力をパワーアップさせるんです。あ~んな下級悪魔さえあれだけ強くなっちゃうくらいに!」

 

「じー」

 

ま、落としたのがこの世界で良かったです・・・おかげで面白い動画が撮れました・・・

カカカカ!

 

 

 

 

 

 

 




いかがでしたでしょうか!百話目でした!お気に入りも百人を超えたのでこれからも頑張っていきます!


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浮気とグループ

sideカゲチヨ

今日の依頼人は若い男性だった

 

「この度離婚することになったんですが・・・」

 

おお・・・それは

 

「いきなりヘビー・・・」

 

「ちょっとカゲ!」

 

思わず口から洩れてしまいヒサに怒られるが

 

「いえいえ、ヘビーなのはここからです・・・」

 

「と、いうと?」

 

フィーアちゃんが詳細を聞く

 

そもそも依頼人と奥さんとの出会いは大学の映画サークルだったらしい。

 

「サークルはとても仲良しで何をするにしても一緒でした。映画はほとんど撮らず日々アクテビティや飲み会ばかりでしたけど。」

 

陰キャの俺には想像で気ない世界だ・・・

 

「大学を卒業してから妻とはサークルの同期で結婚しました。メンバーは社会人になっても

皆仲良しでカップル第一号だーって盛大に祝ってくれました。」

 

なるほどね・・・

 

「結婚して一年くらいすぎたころ妻が急にそっけなくなったんです。原因は十中八九不倫です。浮気相手はすぐに分かりました同じサークルのコウタロウって男です。彼は明るい性格と企画する行動力から中心人物でした。」

 

「なるほど・・・リーダーみたいな立ち位置だったんですね。」

 

「はい・・・」

 

カンナがコウタロウについて確認する。

 

「妻はコウタロウと二人でよく食事に行っていました。週に三、四度くらい自分が流石に多くないか?と聞くと友達と遊んでるだけだとしらばっくれました。」

 

「流石に無理がありますね・・・」

 

フィーアも回数の多さに呆れている。

 

「はい・・・ついには泊まりも増えてきて、ついにある事件が起きたんです。」

 

「妻が妊娠したんです。こういう話もあれですが妻はほとんどそういうことはなかったんで多分コウタロウの子だと思います・・・妻は有無を言わさずおろすというのでついに話し合うことにしました。」

 

遅いきもするがまぁ、そうなるよな・・・

 

「しかし絆を馬鹿にしてるとか仲間とかヒステリックに言われて結局不倫を認めませんでした。しかも二人は自分が妻にDVしておりそれが原因でコウタロウに相談していたと真っ赤な嘘をサークルに言いふらしました。狙いは離婚協議を有利に進めることと二人がサークル内で悪者にならないようにすることでした。サークルの皆は本当のことを知っていました。二人を見ていれば不倫関係にあるのは一目瞭然でしたから。けれど皆は自分を責め始めました。」

 

「うぬ?何故だ?」

 

「それが自分にもわからなくて・・・」

 

大体の事情とその仕組みはわかったぜ・・・

 

「サークル内で悪者になりたくないもしくはサークルを存続させるためまたはその両方だな。」

 

「つまり群集心理ってこと?」

 

まぁ、ざっくりといえばカンナの言う通りだな。

 

「まず前者はコミュニティ内で大事なのは空気を読むことだサークル内の大多数で黒といったものに白といえば反感を買い言った本人は悪役に認定されちまう。」

 

「でもDVは無くて不倫はあったて周知なんじゃ・・・?」

 

ヒサはそう反論するがそこが恐ろしいんだよ・・・

 

「実際にその色が白か黒かは関係ない、多数決で色が決まんだよ。」

 

「えー・・・そんなのって・・・」

 

まぁ、ヒサも唖然とするよな・・・

 

「サークルを存続させるというのは?」

 

シディが質問するまぁこれも集団の心理だな。

 

「皆が祝ったサークル内結婚を中心人物の不倫でぶち壊す。これは自分が属していたコミュニティの品格を陥れることになり否定につながる。するとどうなる?そんなくだらないコミュニティでまだ集まりたいと思うか?」

 

「確かに集まりは悪くなりますね・・・」

 

「自然に解散になっちゃうかも・・・」

 

フィーアとヒサの言う通りだ。

 

「そのうえコミュニティに誇りを持ってる人間にとってその事実自体が自分の青春や人格の否定につながる。そりゃ認めたくないわけだ。」

 

「そうだったのか・・・」

 

「それで依頼の内容はどういうものなんだ?」

 

シディが聞くと依頼人は

 

「凄い、フワッとしてるんですがこの状況を何とかしてほしくて・・・裁判になったら皆口裏を合わせてるから自分が負けるんじゃないかって・・・」

 

まぁ、そう考えるよな・・・だが

 

「家庭裁判所ではDVより不貞行為の罪の方が重く見られるんでそんなに不利になんないと思いますよ。

それに証言だけで証拠もないでしょうし。」

 

「そうなんですか・・・」

 

依頼人は一旦落ち着いた顔をする。

 

「でもサークル内で悪者にされるなんて・・・」

 

「心理とはいえ厄介だよね・・・」

 

ヒサとカンナが心配な顔をするが心配無用だ!

 

「サークル内の口裏合わせをひっくり返すのは簡単すよ。」

 

俺が言うと

 

「ぜひお願いします!」

 

こうして俺は作戦の準備をした。

 

sideヒサメ

 

そして別の日カゲが同じサークルの仲間に会うことになったんだけど・・・

 

「何その恰好・・・」

 

カゲは髪を黒染めしてメガネをつけスーツを着ていた。

 

「いや少しでも信ぴょう性を上げるためにだな・・・」

 

それはわかるけどさぁ・・・・そんなことを言っていると

 

「きたぞあの人だ。」

 

見張りをしていたシディが待ち合わせのファミレスに入っていく仲間を見つけた。

私たちが別の席で見ている中

そしてカゲがファミレスに入ってしばらくして会話を始めた。

 

「というわけでして私は不倫の証言を集めているのですが・・・」

 

「いや、不倫とかはなくてですねもともとDVが原因であの二人は会うようになって・・」

 

「えー?これまでにお話を聞いた十数名のサークル員はDVは嘘で不倫はあったと言っておりましたが?」

 

カゲは仕掛けてきた。

 

「さらにそれはサークル内全体での共通認識だったと伺っていましたが・・・」

 

「えっ!?」

 

「貴方だけが違う意見なんですね・・・わかりました、もう一度ほかの方々に・・・」

 

「いや!?ありました!コウタロウは不倫してました!しかもこどもまではらませておろさせたんですよ!!そのうえ嘘までついてまさに外道ですよ!」

 

すごい・・・どんどん出てくる。

 

sideカンナ

作戦が終わってアーシたちはカレコレ屋に戻ってきた。

 

「結局全員が不倫を認めてDVはでっち上げだといったくれたな。」

 

「どういうことなの?」

 

ヒサメちゃんとシディは不思議がっているけどアーシにはわかったな。

カゲチヨが答える。

 

「だからアイツらにとって真実はどうでもいいんだよコミュニティ内で自分が悪者になんないことが一番大事なの。」

 

「だから、他の人がそうだと供述したと知ればそっち側に意見を合わせるということか。」

 

シディのいうとおり結局は手のひら返しみたいなものだよね。

 

「だから俺は誰からも話を聞いてないのに皆こういってましたよ~って教えてやればアイツらはそっち側に流れる。」 

 

「でもそうすると嘘をついていたもう一つの理由サークルの存続はどうなるの?」

 

ヒサメちゃんが聞くと

 

「まぁ、だからあのコミュニティは自然消滅するだろうよ。」

 

「そうですか。楽しんできた思い出や事実は変わらないのにむなしいですね・・・」

 

フィーアちゃんが言う。

 

「それに依頼人もDVを偽装されずにサークル外にそのうわさが出ることもなかったんだし良かったんじゃない?」

 

アーシが言うと

 

「そうだな、それに自己保身と空気を読むことに必死な奴らの絆なんてそんなもんだろ。」

 

そうカゲチヨはどこか諦観したような寂しそうな眼をしていた。

 

 

 

 

 

 

 



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新体操とセクハラ

sideフィーア

今日の依頼人は女子高生でした。

 

「私、新体操部に入っているのですがそこの顧問のセクハラが酷くて・・・」

 

依頼人がそういうと

 

「セクハラ・・・?」

 

ヒサメちゃんが殺気を帯びた雰囲気になりました・・・

 

「っ!?」

 

「ムっ!?」

 

「ヒッ・・・!?」

 

「ヒサメちゃん落ち着いて・・・」

 

「つ、続けてください・・・」

 

ボティスさんも含め全員委縮してしまいました・・・

 

「あの、私は・・あんまり可愛くないんでセクハラとかはされてないんですけど他の子たちが・・・」

 

話によると顧問は立場を利用してマッサージと称し体を触って笑顔を強要したり、試合に出られるメンバーを決めたり進学先に推薦を出せる権限を利用して好き勝手やってるみたいです。

 

「酷い・・・」

 

「自分の立場を使ってのセクハラ許せんな。」

 

ヒサメちゃんはもちろんシディさんもこれには怒っています。

当然私も今回の依頼もやる気に満ちています・・・

 

「今回カレコレ屋の皆さんには顧問のセクハラの証拠を集めて部から顧問を追い出して欲しいんです。」

 

「勿論だよ!まかせて!」

 

ヒサメちゃんもそう返しますが・・・

 

「・・・」

 

カゲチヨはなぜか泣きそうな顔になっていました・・・

 

「どうしたの?カゲチヨ?」

 

カンナちゃんが質問すると

 

「女子校って女子が沢山いんだよな?怖い・・・」

 

「カゲチヨヒビキさんにいったいどんなからかい方されたの・・・?」

 

「なんじゃこいつ。」

 

たしかにカンナちゃんの言う通りヒビキさんはカゲチヨに何をしたらこんなに女子にビビるようにできるんでしょうか・・・

 

大きななぞはできましたが私たちは依頼人の学校に向かい調査を開始しました。

 

sideカンナ

そして数日後

 

「私たちが集められた証拠はこれくらいかな。」

 

「凄い・・・短期間でこんなに!!」

 

アーシたちは完璧に証拠を集めていた。

 

「まぁ、立場に頼る人ほど証拠は出やすいからね。」

 

アーシが言うと

 

「まっ、これがカレコレ屋の実力だぜ。」

 

カゲチヨがいうけど・・・

 

「アンタ、アーシと組んだけどキョドって何も聞けてなかったでしょ・・・」

 

「私も見ていましたが不審者通報されなかったのが奇跡ですよ・・・」

 

「うっ・・・!」

 

ホントに女子苦手だよね・・・

 

「あとはこの証拠を学校や教育委員会他のしかるべき場所に持っていけばあの顧問は部にいられなくなるはずだ。」

 

シディが説明して一件落着かと思ったんだけど・・・

 

「ちょっと待ってよ・・・」

 

「え?アイちゃん・・・」

 

どうやら他の部員みたいだね・・・

 

「先生のこと追い出す気?」

 

「う、うんだってセクハラ酷いし・・・」

 

「セクハラされてんのは私なんだけど?」

 

そういえば自分は違うけど他の人がされてるって言ってたっけ・・・

 

「そうだけど・・・」

 

「先生を追い出すの辞めて。」

 

「え?」

 

ヒサメちゃんは当然そういうけど依頼人の話をアーシは思い返してアーシは納得がいった。

 

「私は先生のおかげで試合に出れてるし推薦ももらえるの!いなくなったら私の実力じゃ試合に出られない!!」

 

あの顧問は推薦先や試合メンバーを決めてるって言ってたもんね・・・この子も恩恵をもらってるってことだから確かに余計なことかもしれないね。そして依頼人との会話は続く。

 

「でも、アイちゃんこのままじゃ良くないよ・・・」

 

「このままじゃ嫌なのは私じゃなくてアンタでしょ!!」

 

「どういうことですか?」

 

フィーアちゃんが聞くとアイさんは話した。

どうやら依頼人はアイさんのようなセクハラは受けていなかったけどそのかわり容姿のことを馬鹿にされているみたい、発言の一部を聞いたけど変顔の練習しろとか可憐になれないとか爆笑でいうって子供だねまるで・・・

 

「自分が虐げられてるからって先生のこと追い出したいだけじゃん!私へのセクハラ利用しないでよ!」

 

「でも・・・こんなの不健全だよ・・・」

 

「なんで?自分より下手な私が試合に出てるから?アンタに新体操の才能があったのと同じように私には容姿が綺麗っていう才能があったそれを使って何が悪いの?」

 

全く・・・アーシが言うのは変だけどその子はね・・・アーシが言おうとしたら

 

「いや、ワリ―だろ。」

 

意外にも先に話したのはカゲチヨだった。

 

「は?」

 

「だって新体操って競技なんだからそのルールに則ってやるべきじゃね?」

 

「なんなのアンタ。」

 

「部外者ですけど。」

 

「だったら黙っててセクハラされてるのは私!私が良いって言ってるんだからこのままでいいの!」

 

「セクハラされてんのは彼女も一緒だよ。容姿のことでからかわれて皆の前で笑いもんにされる、それだけで声を上げる権利はあるはずだぜ。」

 

「そ、その程度のことで・・・」

 

「その程度じゃねーよ心に残る傷だ。お前がセクハラされてんのと同じようにな。」

 

「え?」

 

困惑しているアイさんだがそれでもカゲチヨは続ける。

 

「自分では割り切ってるつもりでセクハラさせててもお前だって本当は傷ついてんじゃねーのか?」

 

「それは・・・」

 

そして、

 

「簡単に許しちゃダメだよ。そんなことしなくてもきっとあなたは素敵な女性なんだから。」

 

ヒサメちゃんが言うと

今までの辛かったことを思い出したようで

 

「うわあああ・・・!ほんとは嫌だったよおおおおお!気持ち悪かったよおおおお!」

 

堰を切るように泣いた。

 

「辛かったですね。」

 

フィーアちゃんもそういって手を握り、ヒサメちゃんもアイさんを落ち着くまで抱きしめていた。

 

「カゲチヨ女子と話すの苦手なのにいいこと言うじゃん!」

 

「あの時は、依頼人の気持ち考えてなかったからついな・・・」

 

分かってるって!

 

その後新体操部の顧問の先生はくびになり新しく女性の顧問がやってきたそうです。




質問コーナー!

Q1出会ったときの印象は?

カンナ

「ヒサメちゃんは無口で泣き虫だったから懐かしいな~フィーアちゃんは最初のころは何考えてるか分からなかったかな?最近はわかるようになったけど。」

「男性陣はカゲチヨはなんか悲しい顔してるとは思ったよ。まぁ今は陰キャで面白い奴だけど、シディは強さが際立ってたかな?雰囲気とかでピュアそうってわかったし。」

フィーア
「ヒサメちゃんは大食いがインパクトありすぎましたね・・・あと料理の下手さとか・・・
カンナちゃんは自分とは正反対で仲良くなれるか不安でしたね。」

「カゲチヨはなんか暗い男だと思ってましたね。今は面白いですけど。シディさんは・・・いつでも明るそうって思いましたね。」

Q2サトウとスズキは二人のことどう思ってますか?

サトウ
「フィーアは良い教官って思ってるぜ!可愛いとこあんだからもっと出していけとも思うしな!カンナとはスズキが戦ったから聞いてみたいんだけどなんでか教えてくれなくてな・・・」


スズキ

「フィーアはトッププレデターで落ちこぼれの俺たちにも厳しく教えてくれるからいいやつと思ってるぞ。カンナは・・・戦い方がえぐいな・・・あの体内の水を操る以外にも隠し玉をもってそうだ・・・」



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子育て!サトウ&フィーア編

sideカゲチヨ

 

どうすりゃいいんだ・・・俺はベビーカーを押しながら悩んでいた。

 

「あーあー」

 

「だーだー」

 

まさかシディが間違って料理に若返りの薬を入れちまうとは・・・

しかもフィーアとカンナがエイファの報告を聞くためにスズキとサトウのマンションに泊まり込みのときに・・・

元に戻る薬はリサイクルショップのオーナーが持ってるんだけど今は旅行中・・・オーナーが帰ってくるまでは俺が面倒見なきゃいけねーのか・・・

 

「びゃあああああああ!」

 

「うわああああああん!」

 

やべぇ!泣き出した!

 

「おいおい!どうしちまったんだよ!?」

 

俺がてんぱってると

 

「あぁこれはあれですね。」

 

いきなり男が声を掛けてきた。

 

「ちょっといいですか?すぐ泣き止みますよ。」

 

「いや、ちょっと・・・」

 

俺がためらっていると

 

「それっ!」

 

「うっ・・・!」

 

いきなりスプレーを掛けられた!なんだ・・・目と声が・・・!

 

「逃げるぞ!」

 

「おう!」

 

「ま、待て!」

 

くそが・・・二人は妖精王に出会うまで散々な子供時代を過ごしてんだ・・・

なんかしてみろ・・・命をもって償わせるぞ・・・!!

 

noside

ここはとある廃倉庫カゲチヨの怒りを買ったことを知らない二人は撮影をしていた。

 

「はい!どーも!違法実験系YOUTUBERイリーガルボーイズでーす!」

 

どうやら男たちは違法なことで再生数を稼ぐ外道YOUTUBERのようだ・・・

 

「本日の動画は、教育を受けさせないで子供を育てるとどうなるのか?」

 

「毎度おなじみこのカプセルに子供を入れると約1000倍の速度で成長する!」

 

「今回は十歳まで一切教育をせずに育った子供がどうなるかを見ていくぜ!」

 

そして撮影が終わり二人は相談を始めた。

 

「育てるのはカプセルの中でいいとしてよー撮影はどうするよ。めんどくせーぞガキの撮影は。」

 

「あぁ、それならバイト頼んだから。」

 

どうやら撮影は他の人に委託するらしい・・・その人物とは・・・

 

sideサトウ

バイトの説明の人が来たんだけどよ・・・・

 

「あーあー」

 

シディにそっくりの子供だ!

 

「その子はね・・・小さいころに親を亡くしてそれまで教育をうけなかった子なんですよ・・・」

 

「可哀そうな子なんです・・我々が保護したんですが引き取り手が見つかるまで見てもらう大人が必要で・・・」

 

「サトウさんに面倒みてもらえればと・・・もちろん給料もお支払いします!」

 

なんてこった・・・

 

「おい、お前ら・・・どんだけ良い奴らなんだよ~!勿論だよ!俺が責任もって子供の面倒はみる!」

 

こうしてバイトを受けたんだが・・・

 

「こんにちは、サトウ。」

 

フィーア!?やべぇ!そういえば今日は報告の日だった・・・

 

「・・・どこから誘拐してきたんですか?」

 

「ちげーよ!!」

 

俺は事情を説明した。

 

「なるほど・・・しかしあなただけで子育てなんてできるんですか?」

 

「もちのろん!余裕だぜ!」

 

「・・・やっぱり私も手伝います。三人にはとまるかもって言ってますし。」

 

そうして俺たちはシディそっくりの子供を育てることになった・・・

 

sideフィーア

 

サトウから聞きましたが教育を受けてないって・・・どんな劣悪な環境だったんでしょうか。その子供を預けに来た人たちも怪しいですが今はこの子の世話ですね・・・

 

ガサガサ

 

そんな音が聞こえたと思ったらなんとその子は段ボールを口にくわえてました!

 

「おい!それは食いもんじゃねーよ!」

 

「吐き出して!ぺっ!ぺってしてください!」

 

教育を受けてないってここまでなんですね・・・

 

「食べ物じゃないから中国で肉まんに入れて話題になったの!」

 

「何言ってるんですか!?」

 

子供に通じませんよ今の話!

 

なんとか吐き出させて私は子供と遊びサトウにはご飯を作ってもらっていますが・・・

 

「うーうー」

 

いきなりその子はいきなり窓に近づいてガラスを叩き始めました。

 

「何やってるんだ?」

 

サトウが聞いてきますが私もわかりませんね・・・

 

「そうか!外に出たいんだ!」

 

サトウが考え込んでいきなり答えました。

なるほど・・・扉の存在もましてやガラスの存在も知らないんですね・・・

 

「外を知りたいのかもな、ご飯も冷蔵庫に入れたし時間まで外に出ようぜ!」

 

まぁ、危険なことは私たちで教えればいいですし・・・

 

「分かりました。あなたもしっかり見てくださいね。」

 

「おうよ!」

 

こうして私たちは近くの河原で夕日を見にきました。

 

「はあぁあああ!」

 

子供は笑顔できれいな夕日を見ていました。

 

「そうだな!外はおもしれーよな!」

 

「すっかり父親ですね。」

 

「そうか?フィーアも遊んでるときだいぶ楽しそうだったけどな!」

 

「当たり前です。預けた人間は怪しくても子供に罪はありませんから。」

 

そう言ってると子供は夕日に手を伸ばし始めました。

 

「あうあう!」

 

「ははっ、そいつには手が届かねーよ。なんせすげー遠くにあるからな。」

 

「そうですね。それにすごく暑くて手では触れませんよ。」

 

「きゃうきゃう!」

 

そういうと今度は私たちに手を伸ばしました。

 

「ははは!それには手が届くな!」

 

「くすぐったいですよ!」

 

sideサトウ

 

こうして二か月がたったころフィーアはカンナとエイファを監視しながら、俺と一緒に面倒を見てくれた

 

「はいはい、動画もちゃんととってるすよ。」

 

俺は雇い主に報告をしていた。

 

「え?新しい孤児の面倒?今度はYOUTUBEばっか見て育った女の子?いや・・・俺は手一杯すね・・・」

 

フィーアにこれ以上負担掛けられねえしな・・・

 

「そうだ・・・知り合いでいい奴がいるっすよ!」

 

スズキなら子供育てるの得意そうだし、カンナも泊ってるから料理の心配もねーだろ!

電話が終わったころ

 

「お待たせしました。ご飯の材料も買ってきました。」

 

フィーアが帰ってきた。よし!今度は箸やスプーンの使い方を教えないとな!

そして二人で作って、一緒に食べていると

 

「うまい!うまい!」

 

言葉を話してくれた。二か月で大分話せるようになったな。フィーアと一緒に教えた成果がでたぜ・・・特にこいつは俺たちをよく見て学んでる・・・調べてみたら子供は大人の行動を観察して動きを模倣するらしいこれは観察学習っていうんだとか。

するとアイツは

 

「サトウ!俺!最強!なる!」

 

そんなことまで真似すんのかよ・・・

 

「いつもあなたが言ってるからじゃないですか・・・」

 

「合理的、俺、やる。」

 

「あれ・・・」

 

「お前も人のこと言えねーな。」

 

そして

 

「ちょっと服を着てください!」

 

「サトウ!俺!トイレ!一人行けた!」

 

トイレいったり服きたりそういう行動は完璧に覚えられたんだけどな・・・

 

「やっぱり文法が覚えられませんね・・・」

 

そう、俺とフィーアが出かけるときなんかに何回も教えても単語は喋れても文法は全然覚えてくれなかった・・・どうやら子供が幼児期から思春期にかけて言語を習得する臨界期を過ぎちまうと習得するのは難しいって書いてあったし・・・

大人になってもこのしゃべり方なのか・・?

すると俺たちの暗い顔を察したのか

 

「サトウ、フィーア元気ない、俺、悪い?」

 

全く・・・こんな子供に心配させちまうとかかっこわりいな俺・・・

 

「サトウ、元気、一杯!お前!いるから!」

 

「大丈夫!私!同じ!」

 

俺たちはそういって外に出かけた。

 

そしてバイト終了日俺たちは外に出かけた。雇い主に返すついでだ。

フィーアも雇い主に会いたいって言ってたし・・・

 

「今日で俺らはお別れだ。」

 

「お別れ?なに?」

 

「会えなくなることだな。」

 

「会えない!やだ!」

 

んな心配するなよ・・・

 

「大丈夫です。きっとすぐに会えますよ。」

 

「そうだぜ俺たちはダチだからな。すぐに会えるさ。」

 

するといきなり雇い主が吹っ飛んで現れた!

 

「お、おい!バイト!そのガキわたせ!」

 

「お?」

 

「わけわかんねー赤メッシュが襲ってきて大変なんだよ!」

 

「赤メッシュ・・・もしかしてカゲチヨ?」

 

なんだと?そして男が子供を無理やりつかもうとするが

 

「嫌がってるのがわからないんですか?」

 

フィーアがそれを阻止する。知らない男が出てきて怯えてるっつーのに掴みかかるとはいただけねーな・・・

 

「うるせぇ!気色悪いしゃべり方の・・グハっ!」

 

侮辱の言葉よりさきの俺の拳は奴を捕らえていた。

 

「どうやらあなたには話を聞く必要がありそうですね。拘束させてもらいます。」

 

フィーアがアイツを連れてく準備をする間に俺は最後の教育をする。

 

「覚えとけよ文法よりも大事なもんだ。ダチが困ってたら力を貸すそういうもんだ。」

 

「わかった・・・あ、殴るのはよくないけどな。」

 

そういったら電話がなった。

 

「おいサトウ、今ガキの受け渡し場所に向かってるか?」

 

スズキだった。

 

「ああ、そうだけど相手殴り飛ばしちまった。」

 

「そうか、じゃあフィーアに預けてその場離れろ。厄介なことになりそうだからな。

 

「カゲチヨなら理解してくれそうだけどな・・・」

 

「感謝されるなんて柄じゃねーだろ。」

 

「わかったわ。」

 

そういって俺はフィーアに預けてそのばを後にした。

 

sideカゲチヨ

攫った男たちを攻撃して追いかけていたらフィーアとカンナが

二人を連れていた。どうやらあの男たちは子供を撮影に使ってたらしく

偶然バイトで騙されて教育していたのがサトウとスズキだったらしい、

礼を言われることじゃないって去っちまったらしいが、ありがとな・・・

 

子供になった頃のことを二人とも覚えていながった。

あの二人は警察に捕まったらしい。

 

sideフィーア

はぁー、あの時のことを覚えてないってなんか複雑ですね・・・

私があの河原で黄昏れていると、

 

「よぉ。」

 

サトウがやってきた。

 

「あの時のことシディさん覚えてないらしいですよ。」

 

「そうかい、俺たちは騙されちまったわけだし覚えて無い方が都合が良いな。」

 

「それよりもバイト代チャラになってメシ食ってないんだよ・・・どうすっかなー・・・」

 

全く生きにくい性格してますね・・・

そう思っていると、

 

「では、俺のうちで食べるか?」

 

シディさんが三輪車を漕ぎながらやってきた。

 

「いいのかよ?」

 

「ダチが困ってたら力を貸すものなんだろ?」

 

それって・・・

 

「「ははっ!」」

 

「?どうしたのだ?」

 

私達のあの子育てが無駄じゃなかった

夕焼け空のなか私達は実感できました。



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子育て!スズキ&カンナ編

sideスズキ

サトウが次の引き取り先が見つかるまで孤児を預かるバイトっていうから引き受けたが・・・

 

「私はヒサキン!!ブンブン!ハロー!スズキ!」

 

ヒサメにそっくりなガキがいた・・・

まぁ、流石に別人だろうが・・・一応連絡しておくけど・・

 

「バァーイ!」

 

うん、やっぱり別人だな。

 

「おーい、報告聞きに来たんだけど・・・」

 

まずい!そういえば今日はカンナからの連絡が・・・

 

「・・・目つきが悪いのは知ってたけどまさかガチの犯罪をするなんてね・・・」

 

「待て、話を聞け。」

 

俺はちゃんとバイト内容を説明した。

 

「ふーん、バイト内容はこの子と一日過ごして動画撮るんだ・・・」

 

「まぁな、サトウの紹介で見た目がアイツにそっくりなんだ、なんか騙されてそうだけどな。」

 

「でもアンタ子供の世話とかできんの?」

 

「余裕だよ・・・んなの。」

 

そうして俺は子供にカメラを向けると

 

「カメラ!いくよいくよ!どうも!ヒサキンです!」

 

それはさっき見たよ。

 

「やっぱ協力してくれねーか・・・」

 

「いいよー!ヒサメちゃんそっくりなんて可愛くてサイコー!」

 

こうして俺たちの子育てが始まった。

 

sideカンナ

もう夕方だったし泊るのでアーシが夕飯でコロッケを作った。

 

「じゃ、食うか。」

 

「うわー!おいしそー!いただきまーす!」

 

こういうところもヒサメちゃんそっくりだよね!

 

「・・・美味いな。」

 

「うん!外はサクサクで中はホクホクです!ソースも絡んでてとっても美味しい!」

 

スズキはいいとしてなんか食レポが始まった・・・

 

「美味いのは認めるが黙って食えねぇのか?」

 

「まぁまぁ、素直なんだからいいじゃん・・・」

 

「皆さんも是非食べに来てくださいね!スズキ家のコロッケ!」

 

「勝手に俺んちを進めてんじゃねぇ。」

 

アーシの作った要素が消えうせた・・・

そして食べ終わったアーシたちはニュースを見てたんだけど

 

「消費税また増税するの?」

 

政治の話題で話してきた。

 

「可能性があるみてーだな。」

 

スズキがそう返すと

 

「消費税って税負担の水平的公平だからお金がない人ほど負担が大きくなるよね。それに消費税は官僚の天下りを防ぐものなんだよね!」

 

高校生レベルの政治経済の知識を持ってるなんてすごすぎでしょ・・・

スズキも唖然とした様子で

 

「どこでそんなこと覚えたんだ?」

 

と聞くと

 

「ん?YOUTUBE!!」

 

やっぱり・・・ってことは

「スズキ、教育に関しては問題ないんじゃない!?」

 

「そうか?質問してみっか・・・」

 

そういって問題をだした。

 

「2×3は?」

 

「ん?2×3・・・?なにそれ?」

 

「やっぱり教えねーとだめだな・・・」

 

「うん・・・」

 

その後アーシたちで掛け算を教えました。

 

sideスズキ

そして俺たちはバラエティー番組番組を見てたんだが・・・

 

「この芸人さんあんまり面白くないね。これは個人の感想ですが。」

 

最後に妙なことをいって感想をしめた。

 

「なんだそれ?」

 

「これ付けないと叩かれるからね。すぐ炎上する時代だから。自分の意見一ついうのも大変だよ。」

 

ネットリテラシー凄いな・・・

 

「アーシクローン人間に賛成の意見をSNSにあげて炎上したんだよね・・・」

 

「お前はまず倫理観から学んで来い。」

 

こいつ・・・戦い方から分かってたけどやっぱサイコパスだな・・・

そして俺たちは仕事のとおりこいつを撮ってたんだが・・・

 

「なんでスズキたちは私のことを撮るの?私を二人の子供と偽ってカップルYOUTUBERになってお金稼ぎたいの?」

 

何言ってんだこいつ・・・

 

「ちげーよ。」

 

「はぁ!?こいつとカップルとか冗談じゃないよ!」

 

そんなてんぱるなよ・・・

 

「子供に言われたくらいであわてるなよ。ギャルみたいな感じして家事とか得意だし結構乙女なんだな。」

 

「はぁ!?とにかくこれはこの目つきの悪い奴のバイトだから!」

 

そうカンナが言うと

 

「仕事!?社畜!!スズキ達は社畜なの!?」

 

ホントどこからでも結びつけるな・・・

 

「そんな言葉も知ってんだね・・・」

 

「チゲーよ」

 

「じゃあ地獄でお金稼いでこいって言われたの!?」

 

なんでそうなんだよ・・・

 

「俺たちは地獄には落ちてねぇ。」

 

「まぁ、目つきの悪さは共通してるよねー!」

 

「うっせぇ。」

 

「じゃあ悪魔のYOUTUBERさん!?」

 

「悪魔じゃねーよ。喧嘩売ってんのか?」

 

若干キレそうになりながらも仕事はこなしていたが・・・

俺たちが目を離したとき

 

「うわああああああん!!」

 

アイツの鳴き声が聞こえた!

 

「どうした!?」

 

俺たちがむかいどうしたかきくと

 

「YOUTUBE見てたら怖い動画出てきたぁあああ!!」

 

そりゃ関連でトラウマになるような動画もでてくるよな・・・

 

「どんな動画だ?」

 

「秘密結社ヤルミナティー」

 

・・・

 

「そうか・・・そりゃあれだな・・・」

 

「おお!アーシがよく見るチャンネル!今度は一緒に見ようか!」

 

「おい!辞めろ!」

 

こいつやっぱサイコだわ・・・

 

カンナにお風呂を先に入らせて俺も入ったがアイツはまだ見ていた。

 

「あんま近くで見んな目を悪くするぞ。それに見すぎだ今日はもう寝るぞ。」

 

そういうと寂しそうにこっちを見ていた。

 

「なんだ?」

 

「スズキ一緒に寝てくれる?」

 

「私ねなんかカプセルで育てられて人と寝たことないの・・・けどYOUTUBEでは子供はパパやママと寝てるから・・・」

 

「誰がパパだ。」

 

「・・・そうだね。」

 

「あー!スズキ君が子供泣かせそー!」

 

うるせぇ・・・

だけどこいつも同じように親の顔も知らずに・・・

 

「はぁ・・・だいたい布団が少ないんだ。誰か一緒に寝ないといけねーだろーが。」

 

「うん!」

 

にしても孤児がカプセルで育てられてYOUTUBEに詳しい・・・やっぱカンナの言う通り怪しいな・・・

カンナはソファで寝るみたいだが良かったのか?

 

sideカンナ

 

翌日スズキがぐったりした様子で起きてきた。

 

「てめぇ・・・はめやがったな!アイツの寝相化け物級じゃねーか・・・」

 

「ははは!ヒサメちゃんに似てるから嫌な予感したからね!」

 

からかってきた罰だよ!

 

そして俺たちはバイト先にこいつを引き渡しに向かった。

 

「ねースズキ、カンナちゃん。今日でお別れなの?」

 

子供が落ち込んだ顔で聞いてきた。

 

「あぁ、」

 

「そっか・・・二人ともYOUTUBER始めたりしない?そうすれば毎日顔見れるのに・・・」

 

うっ・・・その顔でそんな顔されたら・・・でも

 

「ごめんアーシもう友だちとやってて個別は無理だな・・・」

 

「やんねーよ。でも気が向いたら会いに行く。」

 

「そうそう!もう友達だもんね!」

 

「約束だからね!」

 

やっぱり可愛い・・・カレコレ屋に持って帰っちゃダメかな・・・

すると

 

「おい!バイト!」

 

「あん?」

 

どうやら今回の雇い主らしいけど・・・

 

「そのガキだ!渡せ!」

 

「は?」

 

スズキも訳が分からない顔になっている。

 

「赤メッシュが襲ってきて大変なんだよ!」

 

赤メッシュ・・・もしかして・・・

 

「カゲチヨ・・・?」

 

「何・・・」

 

「こい!お前さえ渡せば許してもらえる!」

 

ちょっといきなり現れて無理やり連れてこうなんて・・・

 

「子供が嫌がるに決まってるでしょ・・・やめてください・・・!」

 

アーシはその子に伸ばされた手を掴む。

 

「スズキ・・・カンナちゃん・・・」

 

その子の怯えた目を見た瞬間、

 

ドゴっ!

バキっ!

 

スズキの蹴りが当たったのとアーシがつかんだ腕を折ったのは同時だった。

 

「やるじゃん、」

 

「な、なんで・・・」

 

「ムカついたからだよガキのためじゃねー勘違いすんな。」

 

そのとき

 

「ヒサー!!」

 

向こうからカゲチヨの声が聞こえた。

やっぱりこの子は・・・・

 

「おい、この子は預けるからカゲチヨのとこに説明にいけ、それとこいつを警察に突き出すのも忘れんなよ。」

 

「アンタはどうすんの?」

 

「感謝されんのも柄じゃねーし、同じバイト受けたサトウとフィーアに連絡して帰るわ。」

 

こうしてアーシはカゲチヨと合流して事の次第を全て話した。

オーナーの薬で元に戻ったけど今回のことはなにも覚えてなかったんだよね・・・

 

そして翌日

 

「そんなことがあったんだ・・・」

 

「そうなんだよ!あいつアーシのこと乙女呼ばわりしてくるしデリカシーなさすぎでしょ!」

 

アーシがヒサメちゃんに愚痴っていたんだけど

 

「あ、スズキくんからメールだ。」

 

どうせまた嫌味でしょ・・・そう思ってたんだけど・・・

 

「YOUTUBE見すぎるなよ?ねぇカンナちゃん意味わかる?」

 

へぇ~アイツも結構乙女じゃん!

覚えてないのに忠告するパパみたいなアイツにアーシはそう思うのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 




質問コーナー
カンナに質問!得意な料理は何ですか?

「そうだなー辛いものとか好きだから、中華料理とか得意だよ!カレコレ屋の皆のヒーヒー言いながら食べてるのがいいんだよね・・・」

フィーアに質問走ってるときはどんな感じですか?

「まぁ楽しいですよ。風は凄いですけどそれも醍醐味ですから。それに速さを極めるのも
強さにつながる秘訣ですからね。」


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不仲なカレコレ屋!?

ヤルミナのサイコパスシーン好きなんですよね・・・



sideヒサメ

今日はカレコレ屋でご飯を食べていた。カンナちゃんは依頼があってしばらく帰ってこれないから四人での食事だ。

 

「今日も美味しそうなご飯だね!」

 

やっぱりシディの料理はいいなー!

 

「いい食材が手に入ったから腕を振るったんだ。三人の好物もちゃんと作ってあるぞ。」

 

「いつもありがとうございます。」

 

するとカゲが帰ってきた。なんだか疲れてるみたい・・・

 

「はぁ~あ・・・」

 

「おかえりカゲチヨ。」

 

「見てよ、シディが私たちの好きな物を作ってくれたんだよ!」

 

「あー・・・わりなんか食いたくねぇから今いいや。」

 

え・・・カゲ最近こういうの多いよね・・・注意した方がいいのかな・・・?

 

するとフィーアちゃんが

 

「カゲチヨ、せっかくシディさんが作ってくれたのに不満があるんですか?」

 

注意した。

 

「別に食いたくねえからいらねえって言ってんだろ。」

 

なにそれ・・・

 

「だったらなんで前の日に言わないの?」

 

「ヒサまでなんだよ、その日の気分ってもんがあんだろ。」

 

すると

 

「三人ともよせ、カゲチヨが食べたくないんだから仕方ない余った分は俺が弁当にして食べる。」

 

シディ・・・

 

「シディがこういってんだからいいじゃん。」

 

そういってカゲは出て言ったけど・・・

 

「シディ優しすぎ。たまにはガツンと言わないと。」

 

「そうですよ。カゲチヨのためにならないと思います。」

 

私たちは言うけど

 

「カゲチヨにも事情があるんだろうこういう時は黙って見守るのも大切じゃないか?」

 

そうやって甘やかすからつけあがるんだよ・・・私はイライラを隠せなかった。

だからあんなことになってしまったのかと今でも思ってる・・・

 

sideフィーア

 

「今日の帰り遊びに行こうって言ってたけど二人ともいけそう?」

 

ヒサメちゃんが言うと

 

「あ~ごめん・・・ミキちょっと急用ができちゃったんだ。」

 

「実は私も・・・」

 

残念ですね・・・そうして私たちは二人で帰ってたんですけど、

 

「最近全然予定合わなくなったね・・・」

 

「そうですね・・・」

 

二人で暗い顔をしてると

 

「あれ・・・あそこにいるのって・・・」

 

ヒサメちゃんが指さした場所にいたのはミキとノリコが二人で歩いているところでした・・・

 

「ただ私たちと遊びたくなかったってこと?」

 

それなら相談すればいいのに・・・そんな暗い気持ちになりながらカレコレ屋に向かうと

 

「それっ!」

 

「うわっ!シディそれは無しだろ!?」

 

カゲチヨとシディさんがゲームで遊んでいました。

あんなことがあった後だと仲間外れっていうのはきついですね・・・

ヒサメちゃんもそう思ったらしく

 

「・・・依頼もカンナちゃんが行っているの以外ないし今日はもう帰るね。」

 

と言いました。

 

「ごはんは食べて行かないのか?」

 

「すみません・・・今はちょっと・・・」

 

そういって私たちは帰りました。するとシディさんが家まで来てくれました。

 

「何も食べないのは体に良くないからな。食事を持ってきた。」

 

「・・・ありがとうございます。」

 

私は受け取りました。

 

「今日は元気が無いな。いつでも相談に乗るからな。」

 

やっぱり優しいですね。

 

「はい。」

 

「ヒサメのところにも言ったのだがなんだか棘のある言い方をされてしまってな・・・」

 

シディさんの気遣いを無下にするなんて・・・

そのときの下らない意地でヒサメちゃんと仲が悪くなり。

シディさんと一緒に行動することが多くなりました。

シディさんもヒサメちゃんの棘のある言い方を気にして険悪になっていきました。

 

sideカゲチヨ

ヒサとフィーアの様子がおかしくなってから数日後

 

「カゲチヨ、明日は俺にゲームを教えてくれるんだったよな?」

 

シディがそんなことを言ってきた。やべぇ・・・覚えがねぇ・・・

 

「アー・・・そうだっけか?」

 

「そうですよ。一週間前に約束してましたよ。」

 

「よく覚えてんな!」

 

っていうかシディの約束をなんでフィーアが覚えてんだよ!

 

「え?カゲ明日は私と約束してたじゃんクーポンの期限が明日までだから焼肉バイキング一緒に行こうって。」

 

そういえば学校でそれは言われたなー!

やべぇ・・・同じ日にダブらせちまった・・・

 

「こういう時は約束が早い方を優先すべきじゃないか?」

 

「それが正論ですよ。」

 

そうなんだよな・・・

 

「そうだけど・・・ゲームはいつでもできるでしょクーポンの期限は明日までなんだよ。」

 

「けど・・・」

 

「カゲは私と一緒に出掛けたくないの?」

 

なんか機嫌わりぃな・・・

結局根に持ちそうってことでシディとフィーアの件はまた後でってことにした。

 

それでバイキングに行ったんだけど・・・

 

シディから教えてもらった料理の豆知識をいったら、

 

「あのさそういう細かいこというの辞めない?せっかくの食事が美味しくなくなるよ。」

 

なんかさらに機嫌悪くなっていった・・・

気まずくなってシディのいるカレコレ屋に戻ろうとしたんだけど

 

「そんなに私と一緒じゃ楽しくないの?」

 

はぁ!?

 

「なんでそうなんだよ。話題に出しただけだろ。」

 

「こういう時にいない人を話題に出すのが問題なの。そういうところが陰キャなんだよ!」

 

「それが来てやった俺に言うセリフかよ!」

 

「最低・・・カゲなんて二度と誘わないから。」

 

くそっ・・・!

 

それからヒサはカレコレ屋に来なくなり。

依頼も上手くいかなくなりシディとフィーアとも険悪になっていった。

そして

 

「もうカレコレ屋を解散しようぜ。もともと俺たちが一緒にやっていくなんて不可能だったんだよ。」

 

「同感だな、これ以上関わっては全員不幸になるだけだ。」

 

「そうですね。残念ですけどカンナちゃんにも事情を伝えましょう。」

 

「じゃあ、お別れだね。」

 

そういったとき、

 

「ただいま~。」

 

カンナが帰ってきた。

俺たちが事情を話すと

 

「じゃあ、最後に動画撮影しない?いきなり動画の投稿がなくなったら視聴者も心配すると思うし・・・」

 

まぁ、そうだな・・・

これだけは俺たちも納得したので行うことにした。

 

sideヒサメ

 

「それで最後の動画のネタはどうする?」

 

カゲが聞くと

 

「それなら考えてあるんだ!」

 

カンナちゃんが笑顔で答えてビデオを回す。

 

「それはなんなのだ?」

 

シディが質問すると

 

「人間が経験できるもっとも気持ちいいことは何かってこと!」

 

カンナちゃんは答えた。

 

「それで何なんですかそれは?」

 

フィーアちゃんは聞くとカンナちゃんは

 

「誰でも簡単に体験できることだよ?じゃあ今日解散するし今すぐにでもできるから撮影しようか?」

 

「うん・・・」

 

これでカレコレ屋とお別れか・・・そう思っていると

突然カンナちゃんが熱線を放った!

 

「うっ・・・!?」

 

私はよけることもできずに倒れた・・・この傷致命傷だよ・・・

周りをみると同時に撃たれたのか、カゲは脳と心臓、シディは私と同じ胸、フィーアちゃんは頭を打ち抜かれていた。

 

「死を察知した脳は一種コルチゾールやβエンドルフィンっていう快楽物質を大量に放出するの。ちなみにドーパミンに限ったら性行為時の100倍から200倍もの分泌するみたい。」

 

「この世でもっとも気持ちいい快感を味わえるのは死の瞬間だよ・・・皆・・・気持ちよかった?」

 

カンナちゃん・・・

 

「ふふっ・・アハハ!アハハハハハ!!」

 

どうして・・・私はカンナちゃんに手を伸ばしたが力尽きて倒れた。

 

ーGAMEOVER-

 

noside

これまでのことが映ったゲームを見ながらヒサメは泣いていた。

 

「またこの結末になっちゃった・・・」

 

そんなときカゲチヨ、シディ、フィーアが帰ってきた。

 

「うおっ、何で泣いてんだよヒサ!?」

 

カゲチヨは心配する。

 

「何か悲しいことでもあったのか?」

 

「大丈夫ですか・・・?」

 

二人も心配する。

 

「あっ・・・何でもない・・・あ・・・」

 

ヒサメは心配かけないようにしたがあのゲームを思い出し

 

「・・・実はね・・・」

 

カゲチヨ達に全てを話した。

 

「俺たちの仲今後がどうなるかゲームでシュミレーションしてた?」

 

「うん・・・ほら、データの喧嘩の時にカンナちゃんの夢が気になって。」

 

(喧嘩とカニ風呂の話をご覧ください!その後ヒサメにも話した。)

 

「けど、状況が意地悪で何回やっても喧嘩してカンナちゃんに全員殺されちゃうんだよね・・・」」

 

「怖ぇ・・・」

 

「ありえそうですね・・・」

 

「それで悲しくなったというわけか。」

 

「んなのゲームなんだから気にするなよ。」

 

「けどもしものことがあるかもしれないし・・・今のカレコレ屋がなくなるのもカンナちゃんがみんなを傷つけるのも嫌だから・・・」

 

ヒサメが心配すると

 

「そう考えられてるうちは大丈夫だと思うぞ。」

 

シディが頭を撫でながら言う。

 

「なんで・・・」

 

「ヒサメがこの関係を大事にしたいと思って行動してる間はきっと大丈夫だ。それに俺たちもやられるつもりはない。」

 

「あ・・・」

 

「そういう行動の積み重ねがあるからこそ今の俺たちがいるんだ。間違ったことを親友がしていたらその時は喧嘩してでも全力で止めるしな。」

 

「ヒサはなんでもすぐにため込むからなー、泣いちまう前に言えよな。それにカンナは神じゃねーんだしアイツの意思だけで殺されてたまるかっての。」

 

カゲチヨもこれからの仲について考えてくれるようだ。

 

「カゲチヨは優しいな。」

 

シディが褒める。

 

「はぁ!?俺は自分の面倒を増やしたくないって話をだな・・・」

 

「はいはい、分かってますよ。私もこれまで以上に頑張りますから。」

 

フィーアも言ってくれたことで

 

「ふふっ、そうかも!いざってときは私が全力でみんなの力を借りて何とかするよ。」

 

ヒサメも吹っ切れたようだ。

そのとき

 

「ただいま~みんなどうしたの?」

 

ことの張本人が帰ってきた。

 

「カレコレ屋の絆は無敵だなーって話してたの!」

 

「そうなんだ!」

 

これからもこのカレコレ屋の喧嘩しながらも強いきずなは紡がれていくだろう。

それはゲームですら予測できないほどの強さで・・・

 




近々ヒサメとカンナの喧嘩シーンも入れたいです。


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ダイエットのすすめ

sideヒサメ

 

た、大変なことになっちゃった・・・

 

「これはヤバいことになったな・・・」

 

「そうだね・・・やらないとまずいよね・・・」

 

そう・・・人類が古くより立ち向かい挫折した魔の試練・・・

 

 

「「ダイエット!!」」

 

そう!メチャクチャ太ってしまったのだ!私たち二人!

 

「どうしてそこまで太ったんですか・・・」

 

フィーアちゃんが呆れながら聞いてくる

 

「だってー!シディとカンナちゃんのごはん美味しいんだもん!」

 

「そうそう、それにいつにもまして料理にハマってるからついつい食べ過ぎんだよな・・・」

 

「だからってそんな体型になるまで食べますか?普通・・・」

 

フィーアちゃんは呆れてるけどしょうがないじゃん!

 

「一日五食普通に食べられるじゃん!」

 

「それはヒサだけだろ。」

 

なんで!?

 

「でも、ゾンビと吸血鬼のハーフのカゲも太るんだね。」

 

「再生力はあっけどいつでも体を万全の状態にしてくれるわけじゃないからなー」

 

「だから心が腐りかけてるんですね。」

 

「それ関係なくない!?」

 

フィーアちゃんに毒を吐かれてるけどとにかく!

 

「痩せないと!夏に可愛くビキニ着たいもん!」

 

「ヒサ、別に痩せなくてもいいんだぜ?今のままでも十分素敵だよ。」

 

カゲ・・・

 

「自分がダイエットしたくないだけでしょ。」

 

「うっ・・・!?」

 

全く・・・

 

「っていうかシディのごはんたくさん食べてるカンナちゃんは何で太らないの?」

 

疑問に思った。私たちと同じ食事してるのに何で?

 

「カンナちゃんなら勉強が終わったら心霊スポットやネッシーやツチノコ探して野山を走ったり、オシャレな服屋探して歩き回ってるからですね・・・」

 

フィーアちゃんが答えてくれる。

 

「ストレスもなさそうだしな・・・」

 

ホントに自分の欲望って健康につながるんだね・・・

 

「カゲもダイエットやるよ!」

 

「俺は大丈夫なんだよ!!YOUTUBE広告に出てくるダイエットの奴やるから!!」

 

その瞬間殺気を感じた!後ろを振り向くと発生源はフィーアちゃんだった・・・

 

「あれ気に食わないんですよね・・・飲むだけで痩せたり筋肉つくなら私のトレーニングは何なんですか・・・!」

 

「フィーアさん・・・?」

 

「カゲチヨ今日から動画撮影しますよ。タイトルは数か月間で激やせ確定山での地獄のハードトレーニング・・・」

 

そういってフィーアちゃんはカゲの腕をつかんで引きずっていった・・・

 

「いーやー!」

 

カゲの悲鳴が夕暮れ空に響いた・・・

 

sideカンナ

 

アーシたちは晩御飯を食べていた。今日はシディと張り切って作ったんだけどいつもよりヒサメちゃんが食べてなかったいつもは四杯くらい食べるのに今日は一杯だけだし・・・

 

「ヒサメちゃんどうしたの?具合悪いの?」

 

「いや、ダイエットしてて・・・食事制限や添加物の少ないものを食べてるんだ。」

 

へー、アーシたち若いんだから気にしなくていいと思うけどなー!

 

「うむ、俺たちの料理には添加物を使ってないぞ。」

 

「流石!」

 

「とにかく食べ過ぎには注意なんだよ!」

 

ヒサメちゃんは頑張るみたいだし協力はしたいけど・・・

 

「ヒサメ、皿が空いてるなおかわりいるか?」

 

アーシ以上のオカン属性のシディを攻略しないとだめだよ・・・

 

「おかわりはがまん・・・」

 

そんな葛藤すること?

 

「アーシは気にしたことないけどな~!」

 

「カンナちゃん・・・」

 

ん?ヒサメちゃんがにらんでるけどなんで?

 

あとヒサメちゃんが食べる時間を早めにしたのも気になっていた。

 

「眠るだけになる夜は消費カロリーが減るうえに脂肪が燃えにくくて蓄積されやすいんだってだから消化をしっかりした状態で寝れば胃腸を休めることができるの。」

 

するとシディが

 

「そうだったのか・・・早いご飯だから夜お腹がすくと思って夜食を作ってしまった。」

 

やっぱりオカンだ・・・

 

「うぐっ!ごめん・・・」

 

「というかカゲチヨとフィーアはどこに行った?」

 

そういえばいないよね?

 

「カゲはね・・・フィーアちゃんに心を清められてるんですよ・・・」

 

ヒサメちゃんは遠い目で山の向こうを見ていた。

 

「そうなんだ・・・じゃあしばらくはアーシの作った激辛料理でみんながヒーヒー言う

姿を見る楽しみはお預けだね・・・」

 

「カンナ・・・あれは辛いからもうちょっと抑えてくれないか・・・?」

 

「でもついつい食べちゃうんだよね・・・」

 

それから食べ終わった後もヒサメちゃんは宿題を姿勢を良くしていた。

 

「姿勢を良くすると筋トレにもなるんだって、逆に普段カゲがやってる背中を丸くして

肩が前にでて内側にまいてる姿勢は太っちゃうんだって。」

 

へぇ~あれ?

 

「そういえばシディは?」

 

「カゲとフィーアちゃんの宿題を届けるついでにフィーアちゃんがメールで送った。

卵の白身や鳥の胸肉、おからをつかった超ダイエットメニューを届けにいったよ。」

 

なんか凄そうだね・・・

 

翌日もヒサメちゃんは運動をしていた。

 

「階段を使ってやる運動とかやってるんだ。」

 

え!怪談!

 

「え~これは実際に起こった話なんですが・・・」

 

「おお!良かったなヒサメ!更に痩せられるぞ!」

 

「そっちの怪談じゃないから!っていうかやめて!」

 

段差があればできるみたいで右足を上げたあとそれに続いて左足を上げてまた右足から腕を振りながら下がるんだって、けどこれってまるで・・・

 

「なるほど!つまりヒサメが一人グリコをやっているということだな!」

 

そう!それ!

 

「え?私ちゃんと説明したよね?」

 

「あとはドローインだね。」

 

「ウノの新しいカードか?」

 

「違うよシディ、たぶんドローンの兄弟分の飛行物体だよ。」

 

「運動の名前だよ!っていうかカンナちゃん興味ないことはとことん鈍感だね!」

 

そうかな?

 

これはタオルを使う運動で息を吐きながらお腹を凹ませてやる運動みたい!

 

「これなら家の中でもできるしいいな。」

 

「うん!毎日の細かい努力で痩せなきゃ!」

 

「えー!それだったらヒサメちゃんアーシと一緒に心霊スポットとかで走り回ったほうが楽しいよ!」

 

「ごめんカンナちゃんそれだけは勘弁して・・・」

 

sideヒサメ

 

そして二か月後・・・

 

「うん!うん!嘘じゃないよね・・・痩せてるよね・・・やったー!」

 

ついに私は痩せることに成功したのだ!

 

「頑張ったかいがあったー!」

 

けどカゲとフィーアちゃん大丈夫かな・・・

すると

 

「ただいま・・・」

 

カゲが帰ってきた!

 

「ねぇカゲどうだった・・・の!?」

 

なんとカゲは信じられないくらいムキムキになっていたのだ!

けどなんか表情が死んでる・・・

 

「ふふふふ・・・これぞ私が栄養学やトレーニング理論などを学び実践した結果!

実験動物だった私は肉体強化されていたのか体型は変化しませんでしたけどカゲチヨは

体型が変化したので変化が目に見えて嬉しいです!」

 

これももう肉体改造のレベルじゃない・・・?

 

「ヒサ・・・どんなにつらくてもフィーアだけは頼るな・・・頼ったら・・・うわぁぁああぁあ!」

 

何があったの!?ダイエットが終わったカゲはしばらく食事がダイエットメニューしか口にできなくなっていたし連れて行かれた後のことは話そうとしなかった。

動画もカメラが山の動物たちに奪われたので真実は森の中です。

 

 

 

 

 

 




カゲチヨは次回には戻ります。


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もし世界が男だけになったら?

フラグちゃんコラボでいきます。


sideシディ

今日もカゲチヨとヒサメは仲良くしていた。

 

「もー!なんでカゲってそうなの!?」

 

「そーゆーヒサこそ」

 

「なんじゃあれはうるさくて眠れんわ。」

 

「今日も二人は仲がいいな。」

 

「いやどこがですか?」

 

うぬ?喧嘩するほど仲がいいというがフィーアは違うのか・・・?

 

「もう!二人ともあんまり喧嘩するならカニ風呂に・・・」

 

「「ひっ!?」」

 

やっぱりトラウマになってるな・・・

俺が止めようとしたとき突然カンナとヒサメ、フィーアが消えた。

 

「は・・・?」

 

「ヒサメ、フィーア、カンナ・・・?」

 

その時

 

「立ちました!」

 

突然フラグちゃんが現れた!

 

「うわっ!」

 

「カゲチヨさんシディさん大変です!どうやらたった今、この世界から全ての女性の人が消えてしまったみたいです!」

 

「はあああ!?」

 

sideカゲチヨ

 

「世界から女だけ消えるとかありえねーだろどういうことだよ!」

 

「理由は私にもわかりませんが消えたのは間違いありません!だからこそ私はここにいるんです。」

 

ってことは・・・

 

「三人が消えたのもそのせいということか。」

 

シディが分析する。

 

「なんじゃこのキャンキャンわめく子供は。」

 

そういえばボティスは会ってなかったよな・・・

 

「私は死亡フラグが立った人間の前に現れる死神です!」

 

「フラグ回収してるとこ見たことないし、服ダサすぎてカンナに強制着替えさせられたこともあるよな・・・」

 

「それは言わないでください・・・あれトラウマなんです・・・」

 

「カン子は相変わらずじゃな・・・」

 

ってかトラウマになるなんて着替えの間になにがあったんだ?

 

「けどフラグが回収できないのも今日までです!何故なら女の人が消えた世界は人類滅亡まっしぐら!強力すぎる死亡フラグなんです!」

 

「ほぉ面白い殺すなら真っ先にカゲ男を殺せよ、小娘。」

 

「分かりました!」

 

「結託すんな!」

 

悪魔と死神だから波長が合うのか!?

 

取りあえず外に出てみたが・・・

 

「ホントに男ばっかじゃねーか。」

 

道を歩いてもいなかったぞ・・・

 

「ほら見てください!私の言ったとおりでしょう!?」

 

すると 

 

 

「女だ!女がいたぞ!」

 

何!?俺たちが声のする方を見てみると

 

「おお・・!目が洗われるようだ・・・」

 

「くんかくんかっポスターから良き香りが!!」

 

「うううっ、もう二度と本物には触れないのか!?」

 

ポスターに群がる男たちだった・・・

 

「なんだあれ・・・」

 

「哀れですね・・・」

 

そして周りを見てみると

 

「痛って、前みて歩けよ!」

 

「こっちのセリフなんだよ!」

 

「あはっはははは!」

 

「なんだあいつ!」

 

「やめろ!んなもん見たくねぇ!!」

 

町のあちこちでトラブルが起きていた。

 

「なんかこの世界色々と終わってますね。」

 

「女の人の目がねーからってやりたい放題だな。」

 

男女のバランスが著しく偏ってると犯罪が増えるって聞いたことあるけどこういうことか・・・?

 

「早くこの世界をなんとかした方がよさそうだな。」

 

シディが最もなことをいっていると

 

「や、やめてください!」

 

「近くてみてもキレ―な顔してるな~」

 

「人を呼びますよ!」

 

「あれあれ~可愛がってあげるから一緒に遊ぼって言ってるだけじゃん。」

 

女っぽい男が女役にされるなんてな・・・気持ち悪いぜ・・・

 

「やめろ。」

 

「なんだてめー」

 

「引っ込んでろよかっこつけても見てくれる女はいねーんだぜ?」

 

「困ってる人を助けるのに誰かが見ているかどうかは関係ないだろう。その人からはなれろ。」

 

「おぉ~流石シディさんですね。」

 

「そうだな。」

 

「・・・カゲチヨさんは助けに行かないんですか?」

 

「いやもう終わるし。」

 

「だからカレコレのイケメン枠はいつまでもシディさんのままなんですよ。」

 

全くうるせぇな・・・俺がシディと一緒に助け終わるとフラグちゃんが絡まれていた。

 

「君女の子だよね!?本物だぁ!!」

 

「ひいっ!?」

 

「ちょっと子供っぽいけど可愛いね~」

 

「他の女の子がいなくて寂しいでしょー?お友達にならない?」

 

「いや・・・やめてくださ・・・」

 

「声まで可愛い!!」

 

全く何してんだ・・・

 

 

「おい!辞めろ!」

 

「ぐあっ!?」

 

俺は血液操作で奴らを吹き飛ばす。

 

「やべーぞ逃げろ!」

 

「ったくこんなガキンチョによってたかって恥ずかしくねえのか・・・」

 

「ありがとうございます・・・」

 

「つかお前もそんな鎌持ってんだから自分の身くらい自分で守れよな。

三人だったら一瞬でボコしてるぞ?」

 

「あの三人基準で話さないでください!第一この鎌はそういうものじゃないんです!」

 

そう話してると

 

「たったよ~?」

 

いきなりファンシーな格好をしたピンクの髪の女が現れた!

 

「恋愛フラグさん!」

 

知り合いか?

 

「あれー?ふふふしーちゃんってばウブなふりしてなかなかやるね~」

 

なんか雰囲気がカンナに似てるな・・・

 

「な、なんのことですか!?」

 

「わかってるくせに~僕が出てきたんだよ?まさかしーちゃんがモブ男くん意外と恋愛フラグを立てるなんてね~」

 

はぁ!?

 

「うぬ?お前は・・・?」

 

シディ!戻ってきてくれたか!

 

「おぉ~イケメンだ!こんにちはっ僕は恋愛フラグだよ。」

 

「俺はシディだ。」

 

「よろしくね~僕が現れたときは恋が生まれる可能性が高いんだよ。」

 

「鯉が生まれるのか?そんな環境には思えないが。」

 

絶対勘違いしてるな・・・ってそれよりも

 

「おいおい・・それって俺とこのガキンチョのことかよ?ねーわ!」

 

「そうですよ!第一カゲチヨさんにはヒサメさんという立派な相手がいるんですから!」

 

「い、いやヒサとはそういうんじゃねーし!カレコレ屋仲間だし!」

 

「そうなんですか!?」

 

「おお!その恋か理解したぞ!!」

 

「あはは!遅すぎだよ~カゲチヨくんとヒサメちゃん?のことは僕はよくわからないけど今言えるのは最愛のヒロインを失った悲劇のヒーローが別の女の子を守ったっていうのは立派な恋愛フラグってこと!」

 

嘘だろ・・・

 

「おれはそういうのはよくわからんがそうなのか・・・」

 

「そうなんだよ~♪」

 

 

 

いや、にやにやしてんじゃねーかお前・・・!

 

「とにかく!今は忙しいんで・・・」

 

ガシャン!

 

やっかいな奴を追い払おうとしたらなんと手錠が俺たちの手についていた!

 

「二十四時間絶対に外れない手錠だよ~」

 

「はぁあ!?」

 

「恋愛フラグさん!どういうつもりですか!?」

 

「やだな~怒らないでよだってフラグを回収するのが僕たちの仕事なんだよ?」

 

「それは・・・そうですけど・・・」

 

死亡フラグ騙されんな!アイツの顔カンナが俺とヒサをからかうときの笑いにそっくりだ!

 

「というわけでシディくんだっけちょっと僕とお茶でもしに行こうか。」

 

「うぬ?俺かしかしカゲチヨが・・・」

 

「今ってこの女の人が消えちゃった世界を探ってるんでしょ?僕は恋愛フラグだから女の人のいるところに気づけるよ~このペアで行動した方が何かと便利だと思うな~?」

 

ま、そうだな世界をもどせばフラグは消えるし、女二人ではこの世界は危険すぎるからな・・・

 

「カゲチヨ、二十四時間立てばその手錠は外れる無理やり外そうと思うなよ。」

 

バレてたかー

 

sideシディ

 

「今のってどういうこと?」

 

「カゲチヨはゾンビと吸血鬼のハーフでなほぼ不死身なんだ。だから腕を切り落として

手錠を外そうとするかもしれん。」

 

「ワイルドだね~でも治るなら問題ないよね?」

 

あぁ、そう思うが・・・

 

「だがカゲチヨが痛い思いをすることには変わりない俺たちはそれは嫌なんだ。」

 

「ふーん、ヒサメちゃんっていう子はカゲチヨくんが好きなんだ?」

 

「そうだなヒサメはカゲチヨが好きだ。」

 

「おぉ、シディくんはそれでいいの~?」

 

ん?どういうことだ?

 

「俺は二人が仲がいいと嬉しいぞ。」

 

「そういえばシディ君にもちょっぴり恋愛フラグが立ってるけど誰なんだろ~」

 

「俺にも立っているのか?」

 

「うん!結構身近な人みたい!あ、ごめんね~?シディ君僕ちょっと行かなきゃいけないところができたみたい。」

 

何だって!

 

「ということは」

 

「うん!恋愛フラグが立ったんだよ。」

 

「俺も一緒に連れて行ってくれ!何か手がかりがあるかもしれない!」

 

「面白そうだしいっか。」

 

待っていてくれ!三人とも!

 

sideカゲチヨ

結局シディたちは戻ってこなかったな・・・

 

「ヒサメさん無事だといいんですけど。」

 

「お前自分の役割忘れてね?」

 

「はっ!でもヒサメさんのことはやっぱり心配ですし・・・」

 

「そうだな。」

 

「・・・今日はもう休みましょう!明日になれば状況も変わるかもしれませんし!」

 

っていうかこいつ・・・

 

「風呂とかトイレっていくのか?」

 

「トイレにはいきませんけど・・・シャワーは浴びたいです。」

 

仕方ねぇか・・・

 

「目隠ししてるから使っていいぜ。」

 

「・・・・」

 

どうしたんだ?

 

 

「やっぱり一日くらいは浴びなくていいです。」

 

なんかこいつも落ち込んでるな・・・

 

そうして俺たちは寝ることにした。

 

「なあ、お前寝相悪くねーよな?」

 

「え?普通だと思いますけど悪いんですか?」

 

「いや、俺も普通。」

 

くそっ・・・ヒサとのこと思いだしちまった・・・

どこいっちまったんだよ?喧嘩の途中でいなくなって会えないとか許さねえからね・・・

 

noside

 

此処とは違う世界

 

「ヒサメちゃん・・・俺と付き合ってください!」

 

彼の名はモブ男いつもフラグちゃんに死亡フラグを立てられてるクズ男である。

 

「分かった・・・私・・・モブ男くんと付き合うよ。」

 

「面白いコトになってきた~!」

 

「どこがですか・・・」

 

そこにはヒサメ、カンナ、フィーアがいた。

 

そして

 

「ヒサメ!?」

 

「たったよ~?」

 

恋愛フラグとシディもそこにきていた。

どうやら一波乱ありそうだ・・・

 

 

 

 

 



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女だけの世界になったらどうなるのか?

sideシディ

恋愛フラグがたったというので一緒に向かってみるとそこに会った光景は

モブ男がヒサメに告白してヒサメがそれを了承する姿だった・・・

 

「たったよ~?」

 

「やぁ師匠なんとなく来る予感がしてたよ。」

 

「モブ男くん、この子誰?」

 

ヒサメが聞く

 

「僕は恋愛フラグよろしくねヒサメちゃん!」

 

「師匠は恋が芽生える可能性があるときに現れるんだ。」

 

「ヒサメ!」

 

俺も声をかける。

 

「良かった…会えた!」

 

「お~シディじゃん!面白いことになったよね!」

 

「よかったです・・・」

 

カンナもフィーアも無事だったか。

 

「ん?なんで師匠とシディが一緒にいるんだ?」

 

「色々あってね。それよりモブ男くんしーちゃんという相手がいながら隅に置けないね~」

 

「そうでしょ!アーシもヒサメちゃんがやっと積極的になって嬉しいんだ~!」

 

やっぱり・・・

 

「ヒサメ・・・そうだったのか。」

 

「違うよ!?言っとくけどこれは彼女のふりしてるだけだから!」

 

「彼女のふり?なぜそんなことをしてるんだ?」

 

「それは・・・」

 

「すみません・・・私がもっと早く止めていれば・・・」

 

フィーアが悔やんでいる。どういうことだ?

 

「俺が説明しよう。」

 

sideモブ男

あれは昨日の夜のことだった。

その日の俺は自分だけのハーレムを作ろうと色んな美女にアタックしていた。

 

「お願いです!俺と付き合ってつかぁさい!!」

 

「無理、地球上の男がアンタ一人にならない限りマジ無理だから。」

 

「そんな・・・くそっ・・!どうして世界には俺を中心とする美少女ハーレムが存在しないんだ!」

 

俺は絶望した。だがそんな俺のもとに流れ星が降ってきたんだ。

 

「あ!流れ星!」

 

「世界が俺を中心とする美少女ハーレムになりますように。」×3

 

「よし!」

 

そして流れ星に願いをかけた次の日

 

「ねぇあれって・・・」

 

「もしかして男の子じゃない?」

 

願い事がホントにかなって世界が俺を中心とする美少女ハーレムになっていたのだ!

 

「ふふっ・・・ここから先は俺の時代だ!ゼハハハ!」

 

そして俺は重要なことを始めた。

 

「よしよし落ち着けレディーたちそれではこれより選別を始める!一列に並ぶんだ。」

 

「はーい!」

 

「不採用、不採用、不採用・・・君何カップ?」

 

「Gカップです。」

 

「よし採用!」

 

そうして順調に俺は選別していたのだが

 

「立ちました!」

 

聞きなれたセリフに驚いて振り返ると

 

「なんちゃって!」

 

「ヒサメちゃん!それにカンナちゃんにフィーアちゃんも!?」

 

なんと混血のカレコレの女の子たちが勢ぞろいしていたのだ!

 

「こんなところで会うなんて奇遇だね。」

 

「確かに!それはそうとモブ男くんなにか面白いことしてんじゃん!なにしてんの?」

 

「選別さ!俺の理想のハーレムを作るためにね!」

 

「女性に良し悪しをつけるとか何様ですか?あなた?」

 

うっ・・・

 

「とにかく三人なら顔見しりのよしみで一軍に入れてあげてもいいよ?」

 

モブ男のここ、空いてますよ?

 

「うん、大丈夫。」

 

「ははは!メジャーリーグみたい!」

 

「ホントにいいの?」

 

「むしろなんで貴方のハーレムに進んで参加しないといけないんですか?」

 

「私たちはカゲとシディを探さないといけないから。」

 

そうか・・・じゃあ俺も楽しむとしますか!

 

sideヒサメ

 

私たちはしばらく町を歩いてたけど・・・

 

「うーん、モブ男くん以外の男子はいなさそうだね・・・」

 

「カゲもシディもいないなんて・・・」

 

「というか女子しかいないんじゃないですか?」

 

そんなことを話していると

 

「はぁ・・はぁ・・・誰か助けてくれええ!」

 

なんと向こうからモブ男くんが全速力で走ってきて女の人に追いかけられていた!

 

「待てこらぁ!」

 

「ええ!?どういう展開!?」

 

「三人とも助けてくれ」

 

あぁ!もう!

私たちは路地裏に逃げ込んだ。

 

「助かったよありがと。」

 

「なにがあったの?」

 

「さっき選別した子たちとデートに行ってたんだけど扱いが酷くて・・・パシリにされたりATMにされたりもう散々なめにあって逃げてきたんだ・・・」

 

「愚かですね。一人の女性も養う度量もないのにハーレムを築きたいなんて。」

 

「いいじゃないか!男のロマンなんだし!」

 

「カゲチヨもそんなロマンでいつも大変な目にあってるけどね~」

 

フィーアちゃんとカンナちゃんに散々言われるモブ男くんすると

 

「どうしたらいい!?みつかったら一生尻に敷かれちゃうよ!まぁそれも悪くないんだけど。」

 

「知らないよ!?」

 

ほんとモブ男くんってMだよね・・・

 

「そうだヒサメちゃん!俺の彼女になってよ!」

 

えぇ!?

 

「君が彼女だってことにすればあいつらも追ってこないはず。ふりだけでいいから!」

 

「なに言ってるんですか・・・そんな自業自得のしりぬぐいをヒサメちゃんがやるわけ

無いでしょ・・・!」

 

フィーアちゃんの言う通りだよ・・・

 

「そうか・・・この手は使いたくなかったがこうなったら仕方ない。」

 

ガシャン!

 

「手錠!?」

 

「おお!」

 

「なっ!?」

 

「これでもう離れられないもんね~」

 

「ちょっと外してよ!」

 

「お願いを聞いてくれるまで外さないから!」

 

そうはいうけどモブ男くん・・・

 

「甘いですね・・・私にかかればあなたの手首を切り落とすくらい訳ないですよ・・・」

 

「ひぃ!?フィーアちゃんが生存フラグさんみたいに!?」

 

「大丈夫ですよ・・・音速のはやさで切り落としてあげますから痛みは少ないです。」

 

「それ全然大丈夫じゃないよね!?」

 

「まぁまぁ、ヒサメちゃんに実害はないんだしやってあげたら?」

 

「カンナちゃん~!」

 

カンナちゃん面白がってない?

 

「はぁ・・・わかったよふりするだけだからね?」

 

「ホント!?ありがと!」

 

そうして私はモブ男くんの彼女のふりをすることになった。

 

sideフィーア

 

「・・・そして今に至るわけだ。」

 

くっ・・・あの時モブ男のたくらみに気づいていれば・・・

 

「そういうことだったのか・・・」

 

「すみません・・・あのときすぐにモブ男の腕を切り落としていればこんな状況には・・・」

 

「冗談じゃなかったの!?」

 

「いや、気にするなフィーアそのおかげでお前たちに会えたのだから結果オーライだ。」

 

シディさん・・・

 

「というわけだからすまないハニーたち俺のことは諦めて・・・」

 

けれどもう追ってきた女たちは・・・

 

「ちょっとあれ見てよ!」

 

「だれあのイケメン!?」

 

「カッコいい~」

 

シディさんに夢中でしたっていつの間に!?

 

「ねぇ君お姉さんと一緒にご飯食べに行こう~。」

 

「俺と扱い違いすぎない!?」

 

「すまない腹は減っているんだが俺は三人に用が・・・」

 

「まぁ、シディここは情報収集優先で行こう!」

 

「そうだよ~付き合ってあげなよ。」

 

カンナちゃんに恋愛フラグ・・・この二人完全に私で遊ぼうとしてる・・・

 

「ヒサメちゃんごめん!あとは別行動で!」

 

「ちょっとまだシディと話が!」

 

「あ~そういえば言い忘れてたけどカゲチヨ君としーちゃんも手錠で繋がってるんだった。」

 

「え?カゲとフラグちゃんが?」

 

「なるほど、だからこんな大惨事にも表れないのか。」

 

厄介ですね・・・

 

「違うチャンネルの主人公とヒロインが手錠でつながれちゃったわけだもしかしたらヒロイン交代もあり得るかもね~」

 

「それじゃね~」

 

「それじゃあレッツゴー!」

 

って私はあの二人の策からシディさんを守らないと!

 

sideヒサメ

 

カゲとフラグちゃんが・・・そう思ったらもやもやが大きくなっていった・・・

 

「モブ男くんもう手錠外しても大丈夫でしょ?」

 

「あ、そっか・・・えっとカギは・・・あれ?おっかしいな・・・」

 

もしかして・・・

 

「失くしちゃった。」

 

「そんな・・・」

 

「その辺に落としたとかじゃないの?」

 

「もう日が暮れちゃってあたりが全然見えないしな・・・探すのは明日の方が良いかも。どうする?とりあえずウチくる?」

 

しょうがないか・・・

 

「うんそうだね・・・」

 

そうして私はモブ男くんのアパートの一室にやってきた。

 

「なんの変哲もない部屋だけどゆっくりしてって。」

 

「ありがと。」

 

「お風呂とかどうする?一緒に入る?」

 

「いや入んないよ!?私一日くらいなら我慢できるから。」

 

「まぁ俺も一週間くらい入らないときあるから。」

 

「それはちゃんと入ったほうがいいよ?」

 

汚すぎでしょ・・・

 

「じゃあもう寝よっか。」

 

「うんお休み。」

 

私たちは寝ようとしたんだけど・・・

 

「ねぇヒサメちゃんってカゲチヨのことどう思ってるの?」

 

モブ男くんが話しかけてきた。

 

「え?なに急に?」

 

「いや、フラグちゃんとカゲチヨも多分今頃こんな感じだと思って。好きな人が他の女の子と寝てたらいやじゃない?」

 

な、何言ってるの全く・・・

 

「別に私は好きとかじゃ・・・そういうモブ男くんは?」

 

「死亡フラグなんていないに越したことないでしょ。ただそばにいないとちょっと寂しいとは思うかな。」

 

ふふっ、素直じゃないな。

カゲも寂しがったりしてくれてるのかな・・・?

 

sideカンナ

 

「流石に疲れたぞ・・・」

 

「そうですね・・・」

 

ふふふ慌てふためく二人は面白かったな~

 

「今頃二組とも一緒に寝てるのかな~」

 

そのカギって・・・

 

「おっ、カンナちゃん気がついちゃった?モブ男くんとヒサメちゃんの手錠のカギだよ?」

 

「やっぱり~さらに面白くなりそう!」

 

「それがないとヒサメとモブ男は困るんじゃないか?」

 

「わかってないな~二人とも。」

 

「そうだよ~困らせた方がもっと面白いと思わない?」

 

「あ!また面白いこと思いついっちゃった!」

 

「え!なになに!」

 

あの四人が、ヒサメちゃんの慌てるところもっとみたいな~

 

「「・・・」」

 

sideヒサメ

 

「ふぁー良く寝た・・・おはようモブ男くん・・・ってえぇ!?」

 

私が起きると部屋が滅茶苦茶でモブ男くんはボロボロだった!?

 

「どうしたのモブ男くん?」

 

「どうしたのじゃないよ・・・ヒサメちゃん寝相悪すぎない?」

 

うっ・・・そういえばカンナちゃんやカゲにも言われたっけ・・・

 

そうして私たちはかぎを探したんだけど

 

「どこにも落ちてないな・・・」

 

「このまま見つからなかったら私たちずっとこのままなのかなぁ・・・」

 

ネガティブな考えになっちゃう・・・

 

 

「こんなときカゲがいてくれたら何とかしてくれるんだけど・・・」

 

「じゃあ呼んでみる?」

 

え?

 

「カゲチヨってフラグちゃんと一緒にいるんだよね?とんでもない死亡フラグを立てれば一緒にこっちの世界にきてくれるんじゃない?」

 

とんでもない死亡フラグか・・・そうだ!

 

「モブ男くんって打たれ強い?」

 

「まぁ体のタフさなら自信あるけど。」

 

それじゃあ・・・

 

sideカゲチヨ

 

俺たちは部屋のパソコンなんかで情報収集してたんだが・・・

 

フラグちゃんのスマホに着信がきた。

 

「カゲチヨさん恋愛フラグさんからメッセ―ジが来てます!」

 

なんか解決策か!

しかしそこに映っていたのは・・・

 

「モブ男さんとヒサメさんが付き合うことになったみたいです・・・えぇ!?」

 

「はぁ!?」

 

しかも丁寧に一緒にいる写真付き・・・

 

「どういうことですか!?」

 

何やってんだアイツ・・・

俺のもやもやが大きくなっていると

 

「ん・・?」

 

フラグちゃんが何かに気づいたようだ

 

「どうした?」

 

「とんでもない死亡フラグの反応が・・!!」

 

そして俺たちがその死亡フラグのところに向かうと・・・

 

「立ちました!ってええ!?」

 

「よし作戦成功!」

 

なんとヒサと黒焦げになったモブ男だった!

 

「大丈夫ですか!?」

 

「平気平気・・」

 

「おいヒサ!お前モブ男と付き合うことになったってどういうことだよ?」

 

「え?なんのこと?」

 

「だってアイツからのメッセージで・・・」

 

「アイツって・・・?」

 

それは恋愛フラグ・・・

 

「もしかして俺たちからかわれたのか!?」

 

「もう!私とモブ男くんが付き合うわけないじゃん。」

 

普通に考えてそうだよな・・・

 

「分かったよもう・・・」

 

「そ、そうですよね・・・」

 

「とりあえずこれからどうする?」

 

モブ男の言う通り状況を整理しよう。

 

「モブ男が流れ星にしたお願いのせいで俺たちの世界から女の人が消えてお前らの世界から男の人が消えたってことであってるな?」

 

「うん、そうだけど・・・」

 

「つまりこの騒動はモブ男さんのせいで起こったってことですね。」

 

全く・・・

 

「俺だってこんなことになるとは思わなかったんだよ!」

 

「やることは手錠のカギを探すことと世界を戻すことだ。」

 

「どっちも大変そう・・・」

 

ヒサの言う通りなんだよな・・・そう思っていると

 

「鍵ならここにあるぞ。」

 

シディと恋愛フラグ、フィーアにカンナがいた。

 

「シディ!」

 

「え!?なんでシディが鍵もってるの?」

 

モブ男も驚いている。シディとフィーアの横では恋愛フラグとカンナがブーダレてる。

 

「彼女がずっと持っていたから取り返したんだ。」

 

「カンナちゃんもイジリに加担しようとしてましたしね。」

 

やっぱこいつらやべぇな・・・

 

「あーあつまらないの。」

 

「これで手錠が外せるぞ!」

 

「こっちも外れました!」

 

どうやら俺たちも24時間たって外せたみたいだ。

 

「それは置いといて・・・フラグちゃんのそのダサT着替えさせなきゃ・・・」

 

「そうはさせませんっていつの間に!?」

 

そう!手錠が外れた瞬間またフラグちゃんはゴスロリ姿になっていたのだ!

 

「アーシは早着替えをマスターしてるからね!もうするのもさせるのもお手の物だよ!」

 

「うう・・・またこの姿に・・・」

 

「おおー!しーちゃん似合ってるじゃん!」

 

「どういう原理!?」

 

モブ男にも驚かれてるぞ・・・

 

「まあとりあえずあとは世界を元に戻すだけですね。」

 

こういう時フィーアがいてくれると助かるぜ・・・

 

「簡単に言ってるけど一番難しくない?」

 

「もう一度流れ星が降ってくれればお願いして元に戻せるかも。」

 

「そう簡単に見れるものではないと思うが・・・」

 

シディの言う通りだけどヒサの言うことが一番効果ありそうなんだよな~

 

「じゃあこれ使う?」

 

そういって恋愛フラグが出したのは巨大なピンクの大砲だった。

 

「師匠それは?」

 

「これは天界アイテムとうぃんくる・ロマンティック砲!ロマンチックな流れ星を降らせることができるんだ!」

 

やったぜ!

 

「これで解決だな!フラグちゃんの世界観便利だなー」

 

「でもこれ試作段階なんだよね。だから砲弾の代わりにモブ男くんを入れないと流れ星にならないんだよ。」

 

「なんでだよ!欠陥商品だろ!」

 

まぁでも・・・

 

「方法もないしな。」

 

「そうだね・・・」

 

「元は言えばモブ男さんが原因ですしね。」

 

「モブ男流れ星になれるのか楽しそうだな。」

 

「シディさんと一緒に流れ星鑑賞・・・」

 

「尊い犠牲だよね・・・」

 

「え?なんでもうやる流れになってるの?」

 

そしてシディとフィーアがモブ男を装填する。

 

「ちょっと待っ・・・」

 

「3・2・1!発射!」

 

ドカーン!

 

「ぎゃああああああ!!」

 

そして流れ星が現れた!

 

「元の世界に戻りますように!」×3

 

その瞬間眩い光に包まれて

 

「戻った~!」

 

「どうやら無事に成功したみたいだな。」

 

俺たちはカレコレ屋に戻ってきた。

 

「とんだ迷惑だったぜ。」

 

あっ・・そうだ・・・

 

「ヒサ、そのなんだ・・・この前は悪かったな。」

 

「ううん、私が悪かったよごめんね。」

 

「あー、つーかなんで喧嘩してたんだっけ俺たち?」

 

「色々起こりすぎて忘れちゃった。」

 

「まぁ、そうですよね・・・私も疲れました・・・」

 

フィーアは何でそんなに疲れてんだ?

 

「あーあ、フラグちゃんがくるなら生存フラグさんの羽をモフりたかったな・・・」

 

あんだけ俺たちのことからかったのに欲望が尽きること知らないなカンナ・・・

 

noside

 

そしてここはモブ男の世界

地面に激突したモブ男だったが奇跡的に意識はあった

 

「モブ男さん大丈夫ですか?」

 

モブ男コラボ回でもBADEND!

 

 

 

 

 

 

 

 




質問コーナー

カンナちゃんは拷問では何が好き?

「そうだなーエビ攻めとか苦悩の梨とかかな?」

ボティスさんはシディにジビエ料理を入れられてますがカンナには何を入れられてますか?

「カン子はよく激辛料理をツボの中に入れてきたり動物の内臓とかいれてくるのぉ
激辛料理は鼻がもげそうなくらいの匂いもあるからやめて欲しい。動物の内臓はどこから
調達しておるのじゃ・・・?」

アヌビスは妖精王のことどう思ってるんですか?妖精王は友達と思ってるみたいですけど?

「コレクション自慢するだけだ。あとはたまにでてくる隠居妖精としか思ってない。」


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sideストーリー 妖精王とコールドスリープ少女

本家のコールドスリープの少女の名前もオリジナルで考えます。

これからちょっとオリジナルストーリーになります。
時期はアヌビスのストーリー編から少し後になります。


side妖精王

アヌビスがつい最近ユーロンという少年とその母親のヴァルキリーと戦ったらしい、

あの人の息子ねぇ・・・

まぁ、勝てたみたいだから深くは聞かないけど・・・ギバーに会ったみたいで何か話してた

みたいだから何か情報掴めると思ったのにはぐらかしやがって・・・

 

それにしてもギバーめアヌビスや吸血鬼、俺と繋がって人間を滅ぼそうっていうのか・・・

同じ人間なのに・・・なにがアイツを駆り立てんだか・・・

 

とある目的のために山の中を歩いていると空からデカい宇宙船が下りてきた。

 

「ふーん随分と大きいな。」

 

シディもそういうだろうがしょうがない。宇宙船は異宙では当たり前のものだったしな。

俺は興味があったので中に入ってみたが静かだな・・・

 

「それに随分と科学がこの星の人間より進んでるな。」

 

この機械の構造といいあの大きさを宇宙まで飛ばす技術といいかなり進んでると言っていいだろう。

 

すると部屋を見つけたので入ってみると

 

「へぇ、コールドスリープってやつか・・・」

 

金髪の少女がカプセルで寝ているのが見えた。

 

生きている生物を凍らせ意識をなくし肉体をそのまま保存する技術・・・

俺が近づくと

 

「生命反応確認、コールドスリープ解除します。」

 

機械がそう答えると解凍された。

しかしなにか病気なのか発疹におかされているようだ。まぁこんな幼い少女が乗ってるんだ多分旅行とかだな。旅行と病気は切っても切れないってか・・・俺はそう思い命の雫をたらし

た。

 

「ん・・・あれ?病気が治ってる・・・それにあなたは・・・?」

 

「よう、起きたか。」

 

これがこの少女との出会いだった。

 

そして俺たちは外で焚火をしながら話した。

 

「おいしい・・・」

 

俺の調合した栄養満点のお茶を飲みながら少女はそういう。

 

「名前は?」

 

「私リルって言います。貴方は・・・」

 

「ああ、話してなかったな、俺は妖精王クリスだ。クリスでいいぜ。」

 

「はい・・・すみません私の星遠くてあなたが植物を司ってること以外わからないんです・・・」

 

「気にしなくていいぜ、変にぺこぺこされるよりよっぽどいいそれで何で病気のままコールドスリープされてたんだ?」

 

「そうですね。貴方に隠してもしょうがないです。すべてを話します。」

 

どうやら少女は宇宙旅行の最中で感染症に襲われ船内にいた旅行者彼女の家族も含めてみんな死んでしまったらしい、接触感染だったらしく少女もかかってるかもしれないが

症状がまだ出ていなかったため生物のいる星に着陸するようにして両親が彼女を

コールドスリープしたらしい。

 

「私たち母星にも帰還を拒否されたんです・・・星に感染症を持ち込むなってでもあなたが治してくれた。私ホントに一人ぼっちになっちゃた・・・もう生きていく理由が見つからない・・・こんなのあなたにぶつけるのは筋違いかもしれないけど・・・」

 

彼女は泣きながらそう言った。俺は彼女を抱きしめ言った。

 

「生きていく理由は自分で見つけんのさ例え一人になっても俺みたいに手を差し伸べてくれる人はいる。そしてまた辛いことや楽しいことを経験して人生を過ごすのがコールドスリープさせた両親が望んでいることさ・・・」

 

「はい・・・」

 

「一つ提案があったんだけどその前にその乗客や君の親のウイルスをなくして、

山に埋めてあげよう・・・」

 

「ありがとうございます・・・」

 

そして俺たちは全員埋め終わった。

 

「それで提案っていうのは?」

 

「実はさ、妻のセイナにドッキリでプレゼントをあげたくてその途中であったんだよね。だからその旅についてきてくれないかな?」

 

そうまず彼女にこの星の楽しいことを旅で教えてあげようと思ったのだ。

 

「いいんですか・・・ついていって・・・」

 

「もちろん!一人旅は辛かったからね。」

 

「よろしくお願いします!」

 

こうして俺とリルのプレゼント確保の旅が始まった。

 

 

 




名前の由来は

コー「ル」ドス「リ」ープ

からとってリルにしました。
もう少しオリジナルにお付き合いください・・・


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sideストーリー楽しみと過去

妖精王の転生前の過去が明かされる。


side妖精王

僕たちはまず森の中で昼食にための狩りをしていた。

 

「この鹿肉も美味しそうですね。」

 

「このハーブを掛けるとさらに美味しくなるんだ。」

 

目的の所までまだまだあったので寄り道で滝や頂上の絶景を見ていた。

 

「クリスさんありがとうございます。こうして水の音や山からの景色を見ていると

なんだか心が癒されます。」

 

「そうか、それは良かった。最初会ったときは今にも死にそうな顔してたからな。」

 

そうして俺たちが山の向こうについたとき村があった。

 

「もう少しで目的地だ。今日は此処に泊っていこう。」

 

「はい!野宿も良かったですけどやっぱりベットも恋しかったですから・・・」

 

そうして俺たちは村に向かった。山の中にある村だったが人間たちでにぎわっていた。

 

「リル、この村では俺たちが異宙人であることは黙っておこう。」

 

「どうしてですか?」

 

当然リルは疑問を投げかける。

 

「ここには異宙人がいない。おそらく異宙人を差別的な目でみたり危害を加える人間たちかもしれないからな。幸いリルは人間に近い見た目だし、俺も羽をしまえば気づかれることはないだろう。」

 

「わかりました・・・」

 

そうして俺たちは村人に話しかけた。

 

「随分と賑わってるね。なにかあったのかい?」

 

俺が村人の男にそう聞くと

 

「おお、旅の人かい実は最近までセイレーンっていう異宙の住人が村人を食ってて大変だったんだが村人が一致団結して追い払ったから安心して狩りや山菜とり、漁に行けるようになったんだ。」

 

「そうなんですね・・・それとこの村に宿はありますか?」

 

リルが聞くと村人は快く答えてくれた。

そして宿の部屋で休むが

 

「そのセイレーンの中にはセイナさんの仲間がいたんですよね・・・」

 

「ああ・・・俺の目的はセイナが住んでいた湖の水を持ち帰ることだ。少しでも住んでいた頃みたいにしたくてな・・・」

 

そう、妖精王の森の湖も水質はいいがやっぱり慣れ親しんでいたものを少しでもあげたくてここの水を貰いにきたのだ。

 

「もしかしたら住人と争いになるかもしれない。でも俺は・・・」

 

「わかっています。けどなんでそんなに私たちみたいな人に気をかけてくれるんですか?」

 

「・・・俺がこの世界とは別の世界から来たって言ったら信じるか?」

 

俺は小さな声でそうつぶやいた。

 

「え?なにか言いました?」

 

「いや・・・何でもない。」

 

「じゃあ明日の夜に貰いに行くんですね。」

 

「ああ・・・今日は寝て英気を養ってくれ。」

 

「「お休みなさい。」」

 

そして俺たちは眠りについた。

しかし俺は一旦目を開き。

 

「何を言おうとしてんだ俺は・・・言えるわけないし、信じてくれるわけない。ましてや野望のことなんて・・・」

 

俺はそういって今度こそ寝た。

 

ー地球が異宙に転生しなかった本来の世界でー

 

「混血のカレコレ面白かったー!」

 

俺はごく普通の学生だった。勉強はしているが特に夢も目標もあるわけじゃなく

休みや学校が終わったら読書やYOUTUBE動画をみて楽しむ普通の人間だった。

ある日の家でまた動画を見ていた。

 

「ストーリー編二章最終話みたけどなんか暗かったな・・・ヒサメの寿命とかここにきての新しい勢力とかどうなるんだよ・・・」

 

そうPLOTTのアニメは見ていたが一番気になったのはこれだった・・・

 

「カゲチヨとヒサメは結ばれんのかよ!ま、まさかまた悲恋で終わるんじゃ!?」

 

そうなったら流石に可哀そうだろ!バットエンドは俺は苦手なんだよ!

 

「神谷が死んでさらに事態は困窮しそうなのに・・・くそっ!鈴の吸血鬼滅びろ!」

 

キザっぽくしゃべってそれでかっこつけてるのか!?大体トッププレデターが寿命短縮なんてするからこんなことに・・・

 

「あーあ、俺もこの世界に転生してルートを変えれれば・・・」

 

最近よんだラノベじゃ悪役が転生してルートを変えたり陰の実力者になってかっこよく

助けるなんて物語を読んでるせいかこんな発想をしてしまう。

 

「大体混血のカレコレの悪党って皆悪質じゃない?」

 

男女をフォロワーのためにガラス張りの部屋に閉じ込めたり好きな人がヒサメに惚れてるからってヒサメの気持ちも考えずにおねしょの冤罪着せる女・・・

他にも宗教狂いや差別者色々いる。

 

「はぁ~せめて気に入った相手だけでも救える力があればな~」

 

別に英雄願望があるわけじゃない。救いたい人を救える力を欲するのはいいことだと思うんだが・・・

 

「ま、考えても仕方ないか。これからも応援していくだけだし。」

 

結局できるのはそれしかないのだ。人生割り切りが大事な時もある。

そして次の日の帰る道

 

「今日も疲れたな・・・」

 

俺は今日も学校から帰ってるのだが、

 

「きゃっ!?」

 

突然女の子が横断歩道の途中でこけたのだ!

 

「おい、信号赤だぞ!」

 

「嘘でしょ!?」

 

通行人から悲鳴が上がるしかも車がきてる今から女の子が走っても・・・

 

「くそっ!」

 

俺は鞄を放り捨て女の子を向こう側に投げた!そして

 

ドンッ!

 

鈍い衝撃とともに俺の意識は飛びそうになる。

 

「お兄ちゃん!?」

 

あー無事で良かったわ・・・しかし俺にこんな主人公みたいなことで来たんだな・・・

これで転生とかしたらベタ過ぎんだろ・・・そう思って俺の意識は闇に落ちていった。

 

 

 

・・・のだが

 

「ホントにベタが起きたよ・・・」

 

しかも昨日話した通りになった・・・

生えていた神樹からこの世界の情報を貰った。

 

「しかしまさか七つの大罪の神樹と森があるとは・・・しかもこの姿・・・」

 

キングよりデカい羽が生えててこの槍・・・もしかしなくても妖精王だな・・・うん

実力者とは言ったけどまさかここまでとは・・・それに

 

「ほんとに泉がある・・・」

 

そう情報では植物を育てる養分を無限に出すだけだがちゃんと泉もあった。

 

「とりあえず霊槍の性能と使いこなす訓練だな・・・」

 

まぁ、森にはなぜか訓練場や山もあって特訓場所には困らなかったけど。

 

「ホントに手足みたいに使いこなせるな・・・」

 

まだほんの数分操っただけなのにホントこの体チートだな。

すると死にかけのリスがヨボヨボと歩いてきた。

 

「・・・まさかな・・・・」

 

俺は試しに命の雫を垂らすと

 

「キキっ!」

 

なんと寿命が延びたみたいに活動し始めたのだ!

 

「全部の形態を使えるうえにこれって・・・これならホントに救えるな・・・」

 

そうシャスティホルやバスキアスなどの全ての形態が使える上に植物を使えば相手に養分を与えたり奪ったり、森の動物たちを操れる力に心を読む力、それにこの森もチート

とはまさに俺にハッピーエンドを作れと言ってるようなもの・・・

 

「ふふふふ・・・やってやるぜ。悪党を全て成敗してカレコレ屋や良い混血そして気に入った人全てをハッピーエンドにしてやるぜ!」

 

カゲチヨにとがめられるかもしれない。ヒサメが可哀そうというかもしれない・・・

シディはなんていうかわからないが俺の意思は変わらない!

 

「待っていろ・・・必ず救うからな・・・わははは!」

 

・・・なんか悪役みたいだな・・・

 

それから異宙から転生するまで俺は森の構造を確認したり以前話したことをしながら

ヒサメとカンナそしてフィーアを拾い、今に至るというわけだ。

そして無事に結ばれてくれよ・・・三人とも

 



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sideストーリー 槍の名と新たな娘

ついにオリジナルストーリーの終わりです。
次のオリジナル長編ではこれまで助け出してる混血が地球人民幸と戦うっていうので練っているのでお楽しみに!

そしてオリジナルの形態もでます。



side妖精王

はぁ~なんか懐かしい夢みたな・・・

俺は転生前の懐かしい夢を見てそう思った。

そして宿から出て池の下見に行った。

 

「漁業だけじゃなくて近くで取れる山菜もあるんだな。」

 

「だからセイレーンを追い出してまで・・・」

 

俺たちは村人たちが心根まで異宙人の差別で染まっていることを知った。

俺は帰る途中リルと話した。

 

「俺がこれからやることは間違いなく私怨の敵討ちだ。しかも証拠も残らない幻滅するだろ?」

 

俺はそう言った。

 

「いえ、私も家族や皆が訳もなく殺されたら許せません・・・」

 

リルも苦い顔をしながらそう答えた。

 

そして夜村人が寝静まったころ

 

「それじゃ湖の水を回収するか。」

 

俺は湖の水を一旦空に浮かべ養分凝縮(コンデンスパワー)を使い水を圧縮して小瓶に詰める。湖の水は溜まるのを促進して元どおりにした。そして

 

霊槍第十一形態ー種滅ー(ディストシード)

 

霊槍が次元の穴に変化しそこから胞子が放出される。

 

これはこの槍オリジナルの形態で胞子が遮蔽物、窓やドアの隙間からでも侵入し指定した生物の体に入りその生物を養分にして植物を生やすというものだ。肉体も生きる糧にしてしまうほどに養分を吸い取る力は凄い死ねばなにも残らない、

まさに名のとおりその気になれば生物の種を絶滅させられる力今回は村人たちを指定した。

 

「これでこの村はおしまいですね・・・」

 

リルが呟く

 

「ああ・・・これは俺たちだけの秘密だ・・・」

 

アヌビスがユーロンを殺す時もこんな感覚だったんだろうか・・・転生前は俺も人間だったはずなのに今は種族が違うせいかあまり抵抗がなくなっている。

 

「なぁ、俺の娘にならないか?」

 

「えっ?」

 

俺は気づいたらリルに言っていた。

 

「別に今のを脅しに使うつもりも元の両親を忘れろなんて言わないただこれから行くところもないだろうしセイナも喜こんでくれると思って。それにこれから新しい家族との思い出を作れればいいなと思って。」

 

「はい・・・何でも屋をやってる娘さんたちみたいに強くないですけどこれからよろしくお願いします・・・」

 

リルは涙を浮かべてほほ笑みそう言った。

 

「そうだ・・・この槍今まで名前つけてなかったんだけど決まったよ。」

 

「どんな名前ですか?」

 

どれだけこの槍が血に染まろうと皆のハッピーエンドのため悪に終末をもたらす槍・・・

 

「霊槍ラグナロク。」

 

北欧神話の終末の日・・・これが覚悟の現れだ。

 

「いいと思いますよかっこよくて。」

 

リルはそう答えてくれた。

こうして俺たちは妖精王の森に戻った。

森に戻ってセイナに伝えるとセイナは喜んでくれた。

 

「リルちゃんも可愛い!これからよろしくね!」

 

「はい・・・!お願いします・・・」

 

うん、セイナは世話好きだし時間をかければそのうち緊張もほぐれていくだろう。

すると

 

「プレゼントありがと❤」

 

チュッ

 

「あ、あぁ・・・」

 

俺もこれから女なれしなきゃなぁ・・・

妻からのキスに俺はのうが沸騰する感覚になりながらもそう思うのであった・・・

 

 

 

 

 

 

 




お気に入り百十人突破!
応援ありがとうございます。
これからもつたない文ではありますが楽しめるように努力してまいります。

目指せハッピーエンド!


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スラムの少年と恋

sideカゲチヨ

今日は依頼であるところに来ていた。

 

「依頼人が言ってたのって・・・ここだよね。」

 

「ああ、異宙人に襲われて親を失った子供たちが集まって暮らしてるみてーだな。」

 

ヒサの疑問にそう返す。

 

「その境遇には同情するが・・・」

 

「ええ・・・これも依頼ですしね・・・」

 

シディとフィーアが言ったその時

 

「おい、ここは俺らの町だ。」

 

「通りたいなら通行料をもらうぜ。」

 

子供たちが危ない雰囲気を出してそういった。

 

「今時通行料の請求って初めて受けたな・・・」

 

カンナが答える。

 

「それもお前らのボスの指示か?」

 

「お前らボスを知ってんのか?」

 

まぁ、依頼人に聞いたしな・・・

 

「良ければ会わせてくれないか?」

 

「大丈夫、私たちは敵じゃないよ。」

 

シディとヒサが説得するが

 

「証拠は?」

 

まぁそういうよなぁ・・・

 

「証拠って言われてもなぁ。」

 

「聞いてた通りかなり警戒心が強いな。」

 

「帰れ、お前らみたいな得体の知れないやつをボスに会わせるわけにはいかない。」

 

その時だった!

 

びゅっ!

 

「危ない!」

 

「うおっ!」

 

フィーアが俺を抱きかかえてよけてくれたし三人も避けたが子供が殴りかかってきたのだ。

 

「いきなりだね・・・」

 

「怪我したらどうするの!」

 

カンナとヒサが注意する。

 

「そうだぞ!危うく殴られるとこだったぞ!」

 

「大丈夫だったか?カゲチヨ。」

 

「もうちょっと危機回避能力を磨いてください・・・」

 

うっ・・・!

 

「ちっ、こうなったら全員で・・・」

 

子供たちが襲いかかろうとしたとき

 

「やめとけよ、こいつら多分人間じゃない。俺たちに勝ち目はねーよ。」

 

おそらくボスであろう少年が出てきた。

 

「お前らの目的はわかってるぜこの先の商工会の連中に俺らを何とかしろって頼まれたんだろ。」

 

ふっ、なかなか理解力があるじゃねえか・・・

 

「それなら話が早ぇお前ら色々と悪さしてんだって?」

 

「今のような恐喝から闇取引の手引きまで・・・」

 

「治安が悪くなるから困ってるって言われましてね。」

 

「私たちはカレコレ屋っていう便利屋をやっててここにきたの。」

 

「へぇ、で俺らに野垂れ死ねって?」

 

「まぁ仕事してもらいたいんだけど・・・」

 

「それができてりゃ苦労しねぇよ。小学校もまともに通ってない俺らにどんな仕事があるっていうんだ?」

 

カンナの要求にボスは無常に返す。そうして俺たちは一旦帰ることにした。

 

「なにも言い返せなかったね。」

 

「ま、アイツの言う通りだからな。」

 

「だがこのまま引き下がるわけにもいかない。」

 

「あの子たちが付ける仕事ですか・・・」

 

俺たちは考えたが答えはまだでなかった。

 

sideフィーア

 

「はあ・・・」

 

やっぱり学校でもヒサメちゃんはため息をついていました。

 

「やっぱりアイデアは出ませんね・・・」

 

「うん・・・」

 

私たちが落ち込んでいると

 

「ヒーサ、お昼だよ。」

 

ミキがそう話しかけてきました。

 

「いつもなら真っ先に弁当出すのにどうしたの?」

 

「さては放課後の大食いチャレンジに向けて腹八分目にしてるんでしょ!?」

 

甘いですね。ヒサメちゃんはあったとしても食べますよ・・・

 

「そうだった!」

 

「それって今話題になってたカレー五キロ三十分で完成できたら三万円ってやつ?」

 

「そう!食べられなかったら逆にカレー代一万円。三人までOKらしいから二人のうちどっちか一緒にきてよ。」

 

「え~?私はパス今ダイエット中だし。」

 

「私も普通に応援に回ります。」

 

そして放課後になったわけなんですが・・・

 

「いよいよ戦いのときがきたね。」

 

「ホントはもう一人欲しいとこだけど・・・」

 

「私たちなら二人で十分だよ。」

 

あの二人の大食いに対する情熱は凄いですね・・・

そんなことを思っていると

 

「帰れ帰れ!社会のゴミども!」

 

「ちっ、差別しやがって!」

 

「俺らはカレーも食っちゃいけねーのかよ!?」

 

あの子供たちが追い出されてるところでした。

すると

 

「ごめん、ちょっと待ってて!」

 

ヒサメちゃんがあのリーダーの少年のところに行きました。

 

「ねぇ、待って!」

 

「お前この間の・・・」

 

「一緒に来て、私が君を雇う!」

 

もしかして・・・

そう思って店に行ってヒサメちゃんとノリコ、あの少年は

山のようなカレーを頼みました。

 

「うっ・・・見てるだけで胃もたれしてきました・・・」

 

「おい・・・雇うってこれか?」

 

「うん、完食したら賞金は一人一万円ずつ。」

 

「いや、誰?」

 

まぁ、そうなりますよね・・・

 

「ごめん、賞金が減っちゃうけど・・・今度購買で好きなパンおごる!」

 

「それは別にいいけど・・・」

 

「よーいスタート!」

 

そしてチャレンジがスタートしました。

 

「ま、誰でもいいか!とにかく三十分私らは仲間ってことで!」

 

「いくよ!」

 

「てか俺ニンジン苦手なんだけど・・・」

 

まさかのトラブルですね・・・

 

「私に回しな!」

 

ノリコ・・・

 

「いいのかよ・・・」

 

「バカ、仲間だって言ったでしょ?」

 

「あんた・・・変な奴だな。」

 

そして残り五分になったころ

 

「こっちの山は崩れたよ!」

 

「いける!」

 

っていうかあの子も結構食べてますね・・・

そして

 

「やったー大食いチャレンジ成功!」

 

「はい、一人一万ね。ちっこいのになかなかやるね、カンナやフィーアはひぃひぃいうのに。」

 

「ホントに三人とも胃袋どうなってるんですか・・・」

 

「ちっこいは余計だよ。ニンジンサンキュ。」

 

sideカンナ

数日後なんとあの少年がカレコレ屋にやってきていた。

 

「え?仕事を紹介してほしい?」

 

「お前ら何でも屋なんだろ?俺らみたいなのでも雇ってくれる場所を探してくれよ。」

 

「お~!もしかして気になる人でもできたの?」

 

アーシが聞くと

 

「まぁ・・・そうだ、ヒサメアイツの名前教えてよ。」

 

「アイツ?ノリコのこと?」

 

「ヒサメの友達がどうかしたのか?」

 

「おいおいお前まさか・・・」

 

ノリコもやるな~!

 

「スラム街育ちってだけで大体のやつはゴミクズを見るような目で俺らを見る・・・初めてだった初対面なのに

俺をちゃんと一人の人間らしく扱ってくれるやつは。」

 

「おい、ヒサなにがあったんだよ!?」

 

「俺でもわかるぞあの子はノリコに恋してるんだな!」

 

「ノリコって意外とモテますよね・・・」

 

「しいていえばニンジン食べてあげたかな・・・?」

 

いや~恋ってわからないよね~でもそういうことなら!

 

「ま、お前がその気なら話は早い。」

 

「ああ、ついてきてくれ。」

 

アーシたち三人は商工会の人たちに話して働き手として活躍できるようにした。

 

そしてリーダーのあの少年のリーダーシップもあり三か月たつ頃には大活躍となっていた。

 

「私たちがカレー食べてる間に三人がそんなことしてたなんてね。」

 

「でもヒサメちゃんがあの子を雇ってなかったならリーダーの子もあんなに頑張ってなかったと思うし全員の手柄じゃない?」

 

アーシがいうと

 

「まさか一か月無償で働いて仲間の分まで仕事確約させるとは思わなかったけどな。」

 

「うぬ、彼らが仕事につけて良かった。」

 

カゲチヨが働きぶりに感心し、シディが喜んでいると

 

「おーい、ヒサメ!ノリコにちゃんと言ったんだろうなあのカレー屋の大食いチャレンジ上級編が出たって話!」

 

「もちろん!絶対行くって燃えてたよ~」

 

「本当か!早めに日にち決めて教えろよ!仕事休みにしてもらうから。そうだ、カンナ!フィーア!お前らも一緒にどうだ?」

 

「「いや・・・遠慮しておきます・・・」」

 

フィーアちゃんに写真見せてもらったけどあれの上ってヤバすぎでしょ・・・

 

そしてアーシたちは帰路の途中で

 

「いやー恋の力は偉大だねぇ。」

 

「うむ、良い顔をするようになったな。」

 

「そう考えると一番の功労者はノリコだね。」

 

「まぁ・・・大食いの絆ですけどね・・・」

 

アーシたちは今回のMVPのことを話すのでした。

 

 

 

 

 

 



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迷惑系YOUTUBERの活動

sideカゲチヨ

今日の依頼人はYOUTUBERの人だった。

 

「こんな感じで撮影するたびに邪魔してきて・・・」

 

パソコンに映っていたのはメントスコーラを強要してくる男の姿が映っていた。

 

「何とかして彼の迷惑行為をやめさせてもらえませんか?」

 

「こいつもYOUTUBERなのか。」

 

「これじゃ撮影どころじゃないよね・・・」

 

「まったく醜悪なことこの上無しですね。」

 

「しかも結構こいつのチャンネル再生されてるし・・・」

 

四人とも顔をしかめてそういう。

 

「よし!びしっと注意しとくか!」

 

こうして俺たちは依頼を引き受けた。

 

sideヒサメ

私たちは依頼人と一緒にお店の食レポ動画の手伝いをすることになった。

 

「じゃあ俺たちは撮影が終わるまで店の前でアイツが来ないか見張ってます。」

 

カゲが作戦を伝える。

 

「何かあったら読んでくださいね。」

 

その時だった

 

「すみませーん」

 

いきなりあの男がやってきた。

 

「また俺とコラボしてください!メントスコーラ一緒にやりましょう!」

 

またそれなの・・・

 

「っていうか嫌がらせのレパートリー少なくない?」

 

「まぁ迷惑系の十八番ですからね・・・」

 

カンナちゃんとフィーアちゃんも呆れている。

若干ずれてるけど・・・

 

「いやそれはちょっと・・・」

 

依頼人も拒絶してさらに

 

「この人仕事なんすよ。邪魔するの辞めてもらっていいすか?」

 

カゲが止めるけど男は逆切れして

 

「うっせーよ!誰だてめぇら!俺だってこれ仕事にしてんだよ!どきやがれ!」

 

「迷惑してんのわかんないんすか?警察呼びますよ?」

 

「はっ!警察は民事に介入できねえんだよ!知らないくせに適当いうんじゃねえよ!」

 

男はにやにやしながら言ってくる。

 

「自分だけで動画とればいいのでは?」

 

フィーアちゃんが言うと

 

「こういうのが面白いって思う人がいんだよ。実際沢山の人が俺の動画を待ってるんだ!楽しませるのが仕事だろ?」

 

「屁理屈言いやがって・・・」

 

カゲが切れそうになるが

 

「カゲチヨさん、もういいです。」

 

依頼人が止めるイメージを大事にしてる彼にとっては騒ぎは起こしたくないみたいだ。

彼は大人しくメントスコーラを受けた。

 

「くそっ!こんなのおかしいだろ・・・!」

 

カゲが怒るが同感だ。

 

「大丈夫か?」

 

シディがタオルを渡し私たちも依頼人のケアをする。

 

「なんとか・・・ですが今日の仕事は無理ですね・・・」

 

「アーシからお店の人に事情を話してくる。」

 

「力になれずすみません・・・」

 

私は謝る当然依頼は失敗だからだ。

 

「いえ、気にしないでください。放っておけば彼も来なくなるかもしれませんし・・・」

 

 

その後私たちはカゲの指示である作戦を決行した。

 

sideフィーア

 

また男が邪魔をしようとしてたので協力者の皆さんに出てきてもらいました。

 

「なんだよ!邪魔すんなよ!」

 

「それはこっちのセリフだボケ!」

 

「人の邪魔ばっかすんならYOUTUBERやめなさいよ!」

 

「お前らは・・・」

 

そうこの人たちはアイツが今まで邪魔してきたYOUTUBER達です。

 

「迷惑行為を止めたいと協力してもらった。」

 

「これだけの人数で邪魔すれば撮影できないだろ?」

 

「まさにブーメランだよね~!」

 

シディとカゲチヨ、カンナちゃんがそういうと

 

「チクショウ!覚えとけよ・・・!」

 

そう言って立ち去っていった。

 

「これでいくらかこりてくれればいいが・・・」

 

「これからも他のYOUTUBERさん達にきてもらうことになったしもう来ないんじゃないかな。」

 

「こようものならすぐにブーイングだもんね。」

 

「・・・そうだな。」

 

カゲチヨの表情がまだ晴れてないことが気がかりでした。

 

その夜カゲチヨが一人で護衛することになったので訳を探ろうと尾行していると

あの男が殴りかかってきました!

 

「やっと一人になりやがったな!」

 

やっぱりまだ懲りてなかったんですか!?

そう思って飛び出そうとしたら

 

「お前が暴力をふるった瞬間はしっかりと撮影した!言い逃れはできないぞ!」

 

昼間のYOUTUBER達が男を撮影していました。

さらに

 

「警察!?」

 

さらに警察を通報していた警察によって男は逮捕されていきました。

 

そしてカゲチヨが事情聴取を終えて帰るとき

 

「カゲチヨ。」

 

「うわっ!なんだよフィーアかよ・・・」

 

「また無茶しましたね・・・今度は護衛しますからさっさと帰りましょう。」

 

「・・・三人には言ってないよな。」

 

「ええ、あなたが心配かけさせないように意地張るのはわかってますからね。私だって同じですから。」

 

「まっ、お前やカンナも制裁はやってるから頼っていいのかな・・・」

 

そうですよ。全く・・・不器用な優しさしか見せれない男に私はため息をつくのでした。

 



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迷惑系YOUTUBERの末路

sideカゲチヨ

 

「はー!お腹いっぱい!」

 

今日は皆でバイキングに行ってきた。もちろんヒサは大満足だ。

まぁ見てたけど

 

「食べすぎだろ・・・」

 

見てるこっちがお腹いっぱいになるくらいだった・・・

 

「店員さん唖然としてたよね・・・」

 

「出禁にならないか心配ですね・・・」

 

「だが沢山食べるのは良いことだと思うぞ!」

 

カンナとフィーアがヒサの食いっぷりにあきれ、シディが食べっぷりを誉めていたのだが、

 

「パソコンに凄いメールきてますね。」

 

「うおっ!ほんとだ!」

 

ものすごいメールが届いていた!

 

「新しい依頼かな!?」

 

カンナはキラキラした目をしている。

 

「多すぎてうけきれねーぞ。」

 

依頼のメールと思い開いてみると

 

「えっ?なにこれ?」

 

ヒサの驚きももっともだ。

 

なんと批判のメールが山のように来ていた。

 

「何かの間違いじゃないか?」

 

シディがそう言ったがメールの中に雰囲気が違うのがあった・・・

 

「覚悟しておけ?」

 

「これは・・・」

 

俺が開いてみるとそこに映っていたのはあの時の迷惑系のYOUTUBERがでたらめな真相を世間に発表している動画だった。雇ったと思われる奴らが証言したことによって信ぴょう性があるようにしてあった。

 

「なんだよこれ!」

 

当然俺は怒る。

 

「まったくこんなことでしか復讐できないなんて小さい人たちですね。」

 

「そこまで恨まれてたなんて・・・」

 

フィーアとヒサが言ったときカレコレ屋の外で音がしたので行ってみると

 

「どういうことだよこれ・・・」

 

看板を外されたり落書きがされていた。

 

「さっきの動画を真に受けたアンチの仕業かもしんねーな・・・」

 

俺たちはすぐに弁明動画を撮ったしかしまさかあんなことになるとは思わなかった・・・

 

side迷惑系YOUTUBER

はっ!あんな動画撮ったってなんの意味もねー

俺はあいつらに復讐したいだけだからよ。

 

「やるぞお前ら!」

 

「ハハハハハ!」

 

俺たちはカレコレ屋をメチャクチャにした。

ビリっ!

 

「ん?」

 

なんか本が破けたみたいな音がしたが気のせいか?

俺たちはパソコンにメッセージを書き退散したが知らなかったそれが恐怖の幕開けになることなんて・・・

 

 

sideカゲチヨ

 

「なんだよこれ・・・」

 

カレコレ屋が滅茶苦茶になってるのをみて俺は震えた。

アンチにもほどがあるだろ!

 

「なんでパソコンだけ無事なんだ・・・?」

 

俺がそう思ってみてみるとそこには地図に印が入った場所に来いというメッセージとカレコレ屋で写真をとってるアイツの写真があった・・・

こいつ・・・許さねぇ・・・!

俺が向かおうとした瞬間

 

「ねぇ・・・」

 

「うおっ!カンナか・・・」

 

そこにはカンナがなにかの本を持ってたたずんでいた。

 

「アーシのファッション誌破けてんだけど・・・どういうこと?」

 

あれって・・・カンナが大事にしててカレコレ屋にも持ってきていたもんじゃねーか!

アイツ等が暴れたときに・・・!や、やべぇ・・・

 

「ふーん・・・ここにねぇ・・・」

 

その瞬間俺は一人で行くことなどできなくなっていた。

 

sideYOUTUBER

 

カゲチヨのやつ一人で来るかなぁ~

俺はそう思っていたのだが

 

「ぎゃっ!?」

 

「なんだこれ!?」

 

「炎の縄!?」

 

俺たちは瞬時に拘束されていた!

 

「お前たち・・・やっちまったな・・・」

 

カゲチヨ!

 

「てめぇ!一人で来いって言ったじゃねえか!」

 

「あんまり責めないであげてよ。アーシが無理言ってついてきただけだから。」

 

アイツは確かカンナって言う奴だったよな・・・

 

「これ破いたのってあんたたち?」

 

そういって見せてきたのは真っ二つに破けた雑誌だった。

 

「あ、ああそうだが・・・」

 

「大丈夫!怒ってないから!それよりアーシカゲチヨがボコられるよりもバズる動画のアイデアを提案したくてきたの!」

 

なんだよその案って・・・

 

「題して人間の限界にチャレンジって動画!」

 

な、なんだよそのヤバそうな企画。そういうとカンナはおもむろに雇った人間をいつの間にかあった水槽の中に空気チューブを咥えさせ水の中に放り込んで蓋をしめ鍵をかけた。

 

「~!~!」

 

当然そいつは出たくて必死にもがく。

 

「人間ってさ水中でなら一週間は死なないんだって!だから8日間過ごせばギネス記録だよ!」

 

お、おいこいつの目なんかヤバくないか・・・

 

そして震えてるもう一人の男に近づき

 

「アンタは開脚の限界なんてどう?」

 

そういって足を思いっきり開いた!

 

「いででででで!」

 

男は痛みで悲鳴を上げるがそれでも辞めないそして

 

ビキっ!ブチブチ!

 

恐らく股関節がいかれた音と肉離れした音とともに泡を吹いて気絶した。

 

そして俺に近づいてきた。

 

も、もうやめてくれ・・・・!

俺は二人がやられた時点でもう精神的にもう限界だった。

 

「アンタにはだれもやったことない奴だよ!骨折の限界で記録を超えよう!」

 

あ、ああ・・・

 

ボキっ!メキメキ!ボキっ!

 

「ぎゃあああああ!」

 

sideヒサメ

 

数日後あの人たちは謝罪動画を上げて修繕費を貰った。

 

「ぐちゃぐちゃの部屋見たときはホントびっくりしたよね~」

 

「でもこれで一件落着だな。」

 

シディと私は治された部屋を見て安心する。

 

「カゲとカンナちゃん連絡取れないしどうしたのかと思ったよ。」

 

「あ、ああ・・・すまねぇ・・・寝てたからさ。」

 

「ごめん!服屋に夢中で!」

 

全く二人とも・・・

そうしてカンナちゃんは帰ったんだけどなんか服屋の紙袋沢山持ってるしどうしたんだろう?

 

「あの・・・変なこと聞きますけどいいですか?」

 

「どうしたのフィーアちゃん?」

 

「なんか雇われてた男の一人なんか歩き方変じゃないですか?」

 

「確かにそうだな・・・」

 

「それにもう一人の方はくしゃみしてやつれてますし・・・」

 

これってもしかして・・・

 

「カゲ、なにかあったの?」

 

私が怪しいと思ったカゲに聞くと

 

「ああ・・・実は。」

 

あのYOUTUBER達はカンナちゃんの雑誌を破いてしまい。

苛烈な制裁を受け、修繕費と別にその倍の金を払わされたらしい

しかもその制裁の影響で水恐怖症になったりカメラに映るときもびくつくようになったようだ。

 

「撮影の事故ってことになってるけどやっぱり恐ろしかった・・・・」

 

カゲ・・・ありがとう、そしてお疲れ様。

私はカゲにゲームを買ってあげようと思うのだった。

 

 

 




ちょっと無理やりでしたかね・・・


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悪辣の射影機の挑戦1

noside

 

ここはとある遺跡ここでヤルミナティーはゴミ拾いのボランティアをしていた。

 

「なんでおれがこんなことを・・・」

 

「別にいいじゃないっすか旅費は大学が出してくれるんすから。」

 

キリンがぐちぐち文句をいうのをハックがなだめる。

 

「ギャパパ、ゴミバラしてもいいか?」

 

タブーも退屈なようで拾ったゴミをばらして良いかハックに聞く

 

「駄目っス。」

 

「あ~!!全然楽しくないぞ~!!もう限界だー!!」

 

そう言ってキリンは走り去ってしまった。

 

「おいっ!キリンどこに行くんだ!?」

 

「ゴミ拾いから逃げたっすね・・・」

 

この後キリンがとんでもないことを引き起こすことを彼らは知らない・・・

 

sideキリン

 

ここでボランティアが終わるまで休むとするかー!

俺はそう思い草むらで寝ていたが

 

「カシャっ・・・ジー・・・カシャっ・・・ジー」

 

なにか怪しい音が聞こえてきた!

 

「カシャ・・・ジー」

 

「おい!誰だ!?」

 

俺は呼びかけるが答えない。馬鹿にしやがって・・・!

 

俺は聞こえる方に行ってみると

 

「こ、これは・・・」

 

そこにあったのは不気味な石板だった・・・

 

俺は二人を呼び出した。

 

「なんすか?いきなり電話してきて。」

 

「すごい発見をしたってなんだ!?バラバラ死体でも発見したのか!?」

 

「ならまず警察に電話っすよ。」

 

ふふふ、そんなものじゃねーんだな!

 

「これを見ろ!」

 

「なんすかこれ・・・?石碑?」

 

「ただの石ころじゃねーか。」

 

「ちゃんと音を聞いてみろ。」

 

二人にもあの音を聞かせるが

 

「なんもおとなんてしないっすよ。AVの見過ぎでおかしくなったんすか?」

 

「ギャパパメンドくせー!こんなもんバラせばどうなってんのかわかるだろ!!」

 

その瞬間俺たちの体は石碑に吸い込まれ始めた。

 

「な、なんだ!?」

 

「うわああああ!!」

 

こうして俺たちは石碑に吸い込まれていった。

 

sideカゲチヨ

 

今回の依頼はなんかオカルト臭のするものだった・・・

 

「不気味な石碑?」

 

「はい、死んだ母の家から見つかって・・・遺品整理をしようにも不気味で捨てられないんですよ。」

 

「ただの石ころっすよね?」

 

「ただの石じゃないんです・・・たまに音がするんですよ・・・」

 

「嘘っ・・怖い・・」

 

「すごい・・・もしかしてオーパーツ!?」

 

ヒサとカンナが真逆の対応をする。

 

「はい・・・私も怖くて・・・そこで今回カレコレ屋さんに石碑を処分していただきたいんです。」

 

「捨てるなんてとんでもない!石碑はカレコレ屋に飾りましょう!」

 

おい・・・

 

「駄目だよ・・・!」

 

「依頼人の言う通りにしましょうよ・・・」

 

ヒサが怖がりながらフィーアは呆れながら注意する。

カンナのオカルト好きは病的だな・・・

 

こうして俺たちは処分しに向かっていたのだが俺はあまりやる気がなかった

 

「あー・・・どうかなにも起きませんように・・・」

 

「ヒサメが怖がってるのはいつも通りだからいいとしてカゲチヨはどうしたんだ?」

 

「ちょっと私の扱い雑じゃない!?」

 

「そうだよ!ヒサメちゃんは怖がっていつもアーシのオカルト探求邪魔することあるじゃん!この石碑だって調べればきっと凄いことがわかるのに・・・」

 

「だって~!」

 

「それでカゲチヨはどうしたんですか?」

 

「俺らもともと組織追うためにカレコレ屋始めたのにさ最近関係ない依頼ばっかじゃねーか。」

 

俺はそこにイラつきを感じていた。

 

「カシャ・・・ジー」

 

「え?カレコレ屋を始めたのってやりたいことをやるためでしょ?」

 

「いや、記憶を勝手に捏造しないでください・・・」

 

「それにこういう依頼で奴らの手がかりを得られるかもしれないぞ。」

 

「ね、ねぇ・・四人とも・・・音が・・・!」

 

何言ってんだヒサ?

 

「音なんて聞こえないぞ?」

 

「ああ、俺もだ。」

 

「もしかして依頼人が言ってたのって・・・」

 

「なんでヒサメちゃんばっかり怪奇現象にあうの!?アーシだって音を聞きたいのに~!」

 

その瞬間俺たちは石碑の光に包まれ吸い込まれてしまった・・・

 

sideカンナ

アーシたちが目を覚ましたらそこは白い空間だった。

 

「いててて・・・んだ?ここ」

 

カゲチヨがあたりを見回してそういう。

 

「なんか・・・怖い・・・」

 

何言ってるのヒサメちゃん!

 

「なんか試練が始まりそうな感じがしていいじゃん!」

 

すると

 

「お前ら!カレコレ屋!」

 

そこにいたのはヤルミナティーのメンバーだった。

 

「秘密結社ヤルミナティー・・・」

 

「おー久しぶりだなハック!」

 

「いつも大変そうですね。」

 

前に会ったことのあるシディとフィーアちゃんが挨拶する。

 

「お久しぶりっすシディさん、フィーアさん」

 

アーシもタブーに挨拶する。

 

「タブーくん久しぶりー!拷問器具についてまた話さない?」

 

「ギャパパ!もちろんいいぜ!」

 

「なんか恐ろしい会話になってる・・・」

 

ヒサメちゃんはなんかビビってたけどね。

 

「これもお前らの仕業か?」

 

カゲチヨがキリンをにらむ。

 

「それはこっちのセリフだぁ!お前らがなんかしたんだろ!!」

 

「あ?世界征服とか下らねーこと言ってんのはお前らだろ!」

 

「なんだと!人の夢を笑いやがって!」

 

二人とも喧嘩になっていたが突然

 

「ようこそ悪辣の射影機へ。」

 

アナウンスが聞こえた。

 

「んだ・・・・?」

 

「誰だ!?」

 

「私はこのゲームの案内役です。」

 

「ギャパパ?ゲームってなんだ?」

 

「二つの石碑に同時にアクセスがあったため皆様は悪辣の射影機へのプレイ権利を手に入れました。」

 

「やっぱり!これはオーパーツだったんだよ!」

 

「マジっすか!?」

 

「二人とも興奮してますね・・・」

 

おっといけないいけないハックさんと一緒に興奮しちゃった。

フィーアちゃんにひかれてるし落ち着かないと・・・

 

「この悪辣の射影機はあなたがたの欲望に応えるゲームです。欲望は射影機にて映し出され元の世界に持ち帰れます。ペナルティもございませんので楽しんでプレイしてください。」

 

「もしかして願いが映し出されるってことじゃない?」

 

アーシが言うと

 

「マジかよ!興奮してきた~!」

 

キリンも反応する。

 

「ギャパ、ぎゃぱ・・・」

 

あらら、タブーくん寝ちゃった・・・

 

「もうばらせないぞ・・・」

 

「どんな夢見てるの・・・」

 

ヒサメちゃんが寝言に突っ込む。

 

「では願いの開示を、」

 

悪辣の射影機が欲望を発表する。

 

「カゲチヨ、故郷を襲った組織に情報。」

 

「なんでそれを・・・!?」

 

やっぱりオーパーツ人の心を読めるのかな~!

 

「ヒサメ、混血からもとに戻る方法。」

 

「シディ、母とのありえた未来。」

 

「なんでそれを・・・」

 

「母さんを知っているのか!?」

 

「フィーア、組織のボスの顔。」

 

「まぁ、気になってましたし・・・」

 

「カンナ、ツチノコの最新情報。」

 

「「「「えっ!?」」」」

 

「だって好きなことだよ!嘘なんてつけないよ~!」

 

「シリアスな空気が台無しっすね・・・」

 

「キリン、 ヒサメ、フィーア、カンナのエッチなイベント。」

 

「「はっ!?」」

 

「キリンさんもなに考えてんすか・・・」

 

まぁ、アーシたち基本欲望に忠実だもんね・・・

 

「ハック、ネッシーの最新情報。」

 

「確かに気になるっすね・・・」

 

「タブー、人間をばらすこと。」

 

「バラせる人間をくれんのか!?」

 

タブーくんもおきてやる気十分のようだ。

 

「あなたがたの願望を映し出せる写真最後まで大切に持っていてください。願いが叶うのは最後に残った二人だけ。それでは最後まで楽しんでください。」

 

「待てよ!まだ聞きたいことが・・・!」

 

「それじゃあ、願いを叶えるためゲームに参加していくいくぅ~!」

 

こうしてアーシたちはゲームの会場に飛ばされるのだった・・・

 

 

 

 

 



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悪辣の射影機2

sideシディ

俺たちが光から解放されるとそこは迷路だった。

 

「あれ?カゲは?」

 

ヒサメの言った通りカゲチヨ、ハック、タブー、カンナ、フィーアがいない。

 

「探すか?」

 

俺がいうと

 

「いや、アイツ等なら大丈夫だ。」

 

探さなくていいようにいったその目には信念が宿っていた。

なるほど・・・三人は固い絆で結ばれている。二人を信頼しているからこそ探さないんだな。

 

(俺が生き残れば三人とエッチなことが・・・ハックとタブーを探してる暇なんてないんだよ!)

 

(・・・なんかすれ違いが起きてる気が・・・)

 

ヒサメが呆れた目でキリンを見てるが気のせいか?

 

む?俺は一枚の黒い写真が入ってることに気が付いた。

 

「なんだこれは?」

 

「あ、私もある・・・」

 

「俺もあるぞ!」

 

sideカゲチヨ

俺、ハック、タブー、カンナ、フィーアの四人は写真について分析を行っていた。

 

「欲望は射影機にて映し出される・・・もしかしてこの写真に俺たちの欲しいもんが映ってるんじゃねーか?」

 

「でも真っ黒っすよ・・・」

 

「俺様たちはどうすればいいんだよ!?」

 

「名探偵カンナちゃんが仕組みを看破したよ!」

 

なんだと!?

 

「恐らくゲームをクリアしていくたび写真が映し出されていくタイプだよ!この手のゲームのお約束ってやつで。」

 

ということはこの迷路をゴールすればいいってことか・・・

 

「パソコンは無理っすね」

 

「私たちも能力が使えませんね。」

 

「ギャパ!?ありゃなんだ!?」

 

俺たちの頭の上に30分と書かれた表示があった・・・

 

「制限時間ないにクリアってことだな・・・」

 

「みたいっすね。」

 

俺たちは手分けして進むことにした。そして俺はあることを実行する絶対情報を掴んでやる・・・!

 

sideハック

 

俺たちは迷路をゴールしてシディさん、キリンさんと合流したっすけど・・・

 

「タブーさんとフィーアさんが来てないっす・・・」

 

「ヒサメも来てないな・・・」

 

シディさん達も手分けしてきたみたいっす・・・

すると

 

「三十分たちましたゴールしている皆様はクリアここにいないヒサメさま、タブーさま、フィーアさまはリタイアとなります。」

 

そんな・・・

 

「残念だな・・・」

 

シディさんも落ち込んでるっす・・・

 

「ま、リタイアした奴は気にせず先に進もうぜ!」

 

キリンさんが行こうとすると

 

「・・・迷路の中には特にトラップとか無かった難易度も普通にやれば簡単にクリアできるでもヒサがゴールできなかった。」

 

なに言ってるすかカゲチヨさん・・・?

 

「ヒサメがおバカってことだろ!!」

 

「ヒサメちゃんはともかくフィーアちゃんって抜けてるもんね~!」

 

カンナさん・・・キリンさんはともかくそんなこと言っていいんすか・・・

 

「そっちのチームで誰かがヒサをリタイアするようにはめたんじゃねーのか?」

 

なんでそんなことを・・・

 

「理由は簡単、願いの写真が映し出されるのは二人まで・・・つまり誰かを蹴落として

人数を減らしたやつがいるってこと。」

 

「なにっ!?」

 

カンナさんの推理にシディさんが驚いている。

すると

 

「うおおおおおお!?」

 

キリンさん!?

 

「写真が・・・!三人のお色気写真がちょっと見えてるぞ!!」

 

確かに・・・俺の写真も見てみると黒かったたところに色が付き始めているっす・・・

しかもこの写真・・・UMA!もしこれが全部みれたら世紀の大発見なんじゃ・・・

 

「この写真のためにヒサメさん、タブーさん、フィーアさんが・・・」

 

「ま、そーだろうな。」

 

「そんなくそ野郎がいんのかよ?」

 

いや、真っ先に疑うのは・・・俺たちの視線はキリンさんに集中するっす・・・

 

「俺じゃないぞ!?」

 

「でもヒサメとタブーは別々のチームだったぞ?」

 

「あぁ・・・この中に最低でも二人・・・裏切りものがいる・・・」

 

「この中に裏切者がいるだって!?」

 

「まぁ、可能性はあるっすね・・・」

 

「許せないぞ!!優勝して女子三人のエッチな写真をゲットするのは俺なのに!!」

 

キリンさん・・・そんなこと言ってると

 

「一番怪しいのはお前だろ。」

 

当然カゲチヨさんに指摘されるっす。

 

「俺ばっか疑うなんておかしいぞ!」

 

日ごろの信頼の積み重ねっすよ・・・

 

「いいや!シディも怪しい!!シディの写真見てみろ!綺麗なお姉さんが写ってる!!

こいつもエロ画像を求めてるんだよ!」

 

「いや、これは母だ。」

 

「母親のエロ画像だと・・・!?とんでもねぇ変態だな!!」

 

「なんでそういう発想になっちゃうんすか・・・?」

 

キリンさんとシディさんを一緒にしないでくださいっす・・・

 

「ハックくんじゃない?サイコパスだし他人を蹴落とすのに罪悪感無いでしょ?」

 

何言ってるんすか!カンナさん!

 

「俺じゃないっすよ!っていうか俺はサイコパスじゃないっすよ!そっちのチームでもタブーさんとフィーアさんが脱落してんすからサイコパスのカンナさんがやったんじゃないっすか!?」

 

「アーシはサイコパスじゃないよ!アーシだってやってないし!」

 

(お前らどっちもサイコパスだろ・・・)

 

なんで三人とも呆れた目でみてるんすか!?

 

「それよりもカゲチヨが怪しいぞ!お前はクズで有名だからな!」

 

「みんな、もうやめよう。仲間われしてもしょうがない。先に進もう。」

 

シディさん・・・

 

sideシディ

 

次のステージは凶暴な猛獣が待ち構えていた。

 

「グオオオぉ!」

 

「リタイアしたい・・・」

 

「さっきまでの威勢の良さはどうしたんすか?」

 

「猛獣を倒すゲームか?」

 

俺が言うと

 

「いや向こうを見てみろ迷路のときと同じだ。あそこにたどり着けばクリアだろ。」

 

本当だ!向こうにゴールがある!

 

俺が先に行ってみたがやはり能力は封じられており足も重かった。

 

「なるほどな・・・頭を使わなきゃ突破できねーみたいだな。」

 

「頭を使うたってどうすりゃいいんすかね・・・?」

 

「ヤルミナの最初の動画・・・」

 

「ん?」

 

二人ともなにか言ったか?

 

「二手に分かれるのはどうかなって」

 

「なるほど!!お互い猛獣の注意を引きあってゴールするって事っすね

 

それは良い作戦だな!

 

「そんなのダメだ!」

 

「なぜだ?」

 

「どうせ赤メッシュが裏切るに決まってる!!相手のチームを餌に自分たちだけゴールする気だ!!」

 

「じゃあ、カゲチヨとキリンをアーシが見張るっていうのはどう?」

 

「「えっ!?」」

 

 

「それなら安心っすね。」

 

「うむなら俺ハックチームとカゲチヨ、キリン、カンナチームだな。」

 

 

そうして俺たちは作戦を実行したまずカゲチヨたちのチームが走り出し注意を引く

次に俺とハックで注意を引いたのだが

 

「ヤバいっす・・・!」

 

「だがカゲチヨたちが・・・」

 

「ワリ―なシディ!これはゲームなんだよ!」

 

「はっはははははー!お前らは猛獣の餌になるんだ~!」

 

「じゃあね~!」

 

どういう意味だ!?

 

「や、やっぱりこうなる気がしたんすよ・・・」

 

「ハック、これも作戦なのか?」

 

「この人裏切られたことに気づいてないっす!!」

 

その瞬間俺たちは猛獣に食われた。

 

「ぎゃああああ!!」

 

「やっぱり痛くない!」

 

sideカンナ

 

「ふふふふ・・・聞き耳立てて良かった。」

 

「まさか聞かれてるとはな・・・」

 

「やっぱこいつやりたいことのためならなんでもやるんだな・・・」

 

「二人ともやっぱりタブーとヒサメちゃんをリタイアさせたんだね。」

 

「まぁな、キリン、ヒサに変なことしてねえだろうな?」

 

「時間が無くてできなかったんだよ!!」

 

「二人ともなかなかやるねぇ~」

 

「「いやお前が言うなよ・・・」」

 

「お前だってフィーアを蹴落としてるだろ!」

 

まぁね・・・

 

ー回想ー

 

「くっ・・・!」

 

「フィーアちゃんて正面戦闘だと強いのに奇襲は弱いよね。」

 

「そういう貴方は奇襲とか不意打ちとか一番得意でしたよね・・・」

 

「じゃあアーシは行くねー!」

 

「後で覚えててくださいね・・・」

 

 

ー現在ー

 

「良かったよあれで意図が伝わって。」

 

「ヤルミナの最初の動画は俺が口裂け女から逃げるためにハックとタブーをはめる動画だからな。」

 

「こんなところでYOUTUBE好きが生きるとはな。」

 

「アー!三人のエッチな写真がもっと見えるようになってるぞ!!」

 

アーシもツチノコの写真と生息場所の地図ががもっと見れるようになってる・・・!

 

「なんだこれ・・・組織の図か?やっぱりまだわからねぇ・・・」

 

「協力関係はここまでだぞ!!俺は三人のエッチな写真のためにお前たちの勝つ!」

 

「思ったけどカンナはキリンが勝ってもいいのか?」

 

「ん~アーシは実害ないからいいけど、二人が不機嫌になるのはなぁ・・・でも勝負は別だよ!カゲチヨ!アーシはアンタにも勝つからね!」

 

「当たり前だろ俺も負けられねー」

 

そして次のステージは・・・

 

「こ、こえー・・・!!」

 

まさかの鉄骨渡りだった・・・

 

「まぁ、願いを叶える最後の試練にはピッタリだよね。」

 

「これカ〇ジじゃねーか・・・」

 

「ってことは先に向こう側にたどり着いたほうが勝ちってことか?」

 

「そうみたいだね・・・」

 

「あっ、エッチなお姉さんとイエティが。」

 

「「えっ!?どこどこ!?」」

 

「隙あり!」

 

しまった!アーシとしたことが!

 

「あー!卑怯だぞ!」

 

「お前には言われたくねーよ!」

 

アーシたちもわたり始めたけど・・・

くそっ・・・最初のリードがデカすぎる・・・このままじゃキリンと一騎打ちに・・・

写真の責任を二人に背負わされるのは嫌だ・・・二人でゴールしてカゲチヨには最初にリタイアして写真の責任を取らせないと・・・

それにアーシはツチノコをはっ!

 

「・・・」

 

キリンも頷いているそうだ!アーシたちにはカゲチヨにないものがある!

 

「「カゲチヨ!」」

 

「この勝負アーシたちの勝ちだよ!」

 

「なに言ってるんだよ俺がリードしてるんだから俺が勝ってカンナが勝てばいいじゃねーか。」

 

アーシはそんな責任重大なことしたくないの!

 

「いいや!俺たちはお前にないものを持ってる!!その差が勝負を分ける!」

 

「俺が持ってないもの・・・?」

 

「それは覚悟だ!!」

 

「それなら負けてねー!タブーやシディ、ハックまでも蹴落として俺はここにいるんだ!」

 

「覚悟とは裏切りの心ではない!!」

 

漫画でもよくあるでしょ・・・?

 

 

「俺はもうゴールするぜ!!」

 

カゲチヨがゴールする瞬間にアーシたちはカゲチヨに言う

 

「覚悟とは!衆目の中で下半身を露出できることだ!」

 

「アーシの場合はプライドを投げ捨てでも信念のためになんでもすることだよ!」

 

プライドが邪魔して目的を達成できないなんて本末転倒じゃない!だからアーシは少しすこし道が曲がってでも目的を果たす!

真ん中の鉄骨を歩いていたカゲチヨにアーシは上着、キリンは服を全部投げ捨てる!

 

「うわっぷ!な、なんだ!?」

 

そしてカゲチヨは足元をおぼつかせ、

 

「うわ!ああああああ!」

 

鉄骨の下へと落ちて行った・・・

そしてアーシたちは無事にわたり切った・・・

 

「このゲームエキサイティングゥだったぜ?」

 

「アーシたちとじゃ欲望を実現させるための発想力が足りなかったね・・・」

 

カゲチヨも上着を投げ捨てればあるいはね・・・

 

sideカゲチヨ

 

「はっ!」

 

俺はカレコレ屋で目を覚ました・・・

 

「あ、カゲ起きた。」

 

「ヒサ、シディ、フィーア・・・」

 

「良かったな無事に帰ってこれて。」

 

「悪かった裏切って・・・しかも勝てなかった・・・」

 

「いいんじゃないか?これはゲームなのだろう?裏切ることも勝てないこともある。」

 

「シディさん・・・心が広いですね・・・」

 

ああ・・・全くだ。

 

「ねぇ・・・もしかして優勝者って・・・」

 

「キリンとカンナだ・・・」

 

「やったーー!」

 

「メチャクチャ喜んでますね・・・」

 

「ってことは私たちの写真キリンくんが持ってるのー!?」

 

「最悪ですね・・・!」

 

「元はというばこの石碑のせいでー!」

 

「ぶっ壊してあげます・・・」

 

「ヒサメ、フィーア落ち着け!」

 

「うわー!二人とも切れたー!」

 

sideキリン

俺は三人の写真をコピーして売りつけようとしたのだが

 

「これだけクズならやりやすいわ。」

 

血液操作でカゲチヨに奪われてしまった!

 

「これは処分させてもらうぜ。」

 

「やめろー!!」

 

「ちなみに石碑はヒサとフィーアが切れて壊しちまったからプレイできねーぞ。」

 

 

そ、そんなぁ・・・

 

「カゲチヨ!ゲームで負けたのに暴力で奪うなんてサイテーだぞ!」

 

「だから言ってんだろ?俺はクズだって。」

 

くそぉ・・・俺はカゲチヨをにらみつけるのであった。

 

後で聞いたが結局カンナは俺を勝たせたのでしっかりボコボコにされたようだ。

 

「うう・・・OH、ジーラフ・・・」

 

 

 

 

 



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悪の組織に幼児化されるとどうなるか?

sideヒサメ

今日はオーナーが依頼に来たんだけど・・・

 

「この子供を預かってほしくてな。」

 

「この子は?」

 

シディが聞く

 

「知り合いの子だ。」

 

「名前はなんていうんですか?」

 

フィーアちゃんが聞くと

 

「あっ・・・僕は・・・えどがわ・・・」

 

その瞬間オーナーに頭をはたかれる!

 

「駄目に決まってんだろ!!」

 

オーナー・・・?

 

「名前はシロウっていいます。」

 

「それはそうとアンタ、カゲチヨに似てない?」

 

確かにカンナちゃんの言う通り赤メッシュといいボサボサの髪といいなんかカゲが子供になったような感じが・・・

 

「カ、カゲチヨさん!?僕大ファンで髪型似せてるんです!!」

 

えっ!?

 

「カゲに子供のファンがいるなんて嘘でしょ・・・?」

 

「あんななりたくない大人ランキング上位にいそうな性格みせてるのに世も末ですね・・・」

 

「明日は雪だね。」

 

(三人ともヒデ―な!!)

 

「とにかく預かってくれないか私は絶対預かりたく・・・仕事で忙しくてな。」

 

カゲに似てるからかな・・・でもなんでオーナーてカゲ嫌いなんだろ?

父さんに部屋やマンション紹介頼まれたときもカゲに対しては厳しかったし・・・

 

「わかった・・・」

 

えっ!?

 

「シディ!ちょっと軽くない?子供一人預かるって大変なことだよ。」

 

私はシディがあまりに軽く受けるから驚きが隠せない。

 

「オーナーは上の階にいることだし大丈夫だろう。」

 

「そうそう!言うこと聞かなかったときはしっかりお仕置きすればいいし!」

 

「ひっ!?」

 

カンナちゃんがいうとなんか別のお仕置き(拷問)が思い浮かぶのは私たちだけかな・・・あの子も怯えてるし・・・

 

「僕も!カレコレ屋さんと一緒にいたい!!」

 

「仕方ありませんね・・・数日間だけ預かりましょう・・・」

 

「そうだね・・・」

 

こうして私たちは預かることになった・・・

 

sideカゲチヨ

 

危なかった・・・俺は一人で悪の組織を追っているときに薬を飲ませられて子供にされたのだ。すると

 

「なぜ正体を隠す?カゲチヨ」

 

ボティスが声を掛けてくる。

 

「な、なんでお前・・・」

 

「ワシは貴様と契約した悪魔じゃ姿が変わっても分かるに決まってるじゃろ。」

 

「今回追っている組織は危険な組織だ四人は巻き込めねぇ・・・」

 

「下らんのう・・・」

 

言ってろ・・・俺たちが話していると

 

「あっ!シロウ君!もうボティスさんと仲良くなったんだ!!」

 

ひ、ヒサ!?

 

「や、べ、別にそういうわけじゃ・・・」

 

「そうですか?仲良よさそうに見えましたが・・・」

 

フィーアまで・・・

 

「お風呂湧いたから一緒に入ろうか?」

 

な、なにいってんだ!?

 

「お風呂くらい一人で入れるよ!!」

 

「そう・・・?」

 

「駄目じゃ!!ヒサ子!!こどもが一人で風呂に入るのは危険じゃ!風呂でおぼれ死んだ人間をワシは何人も見てきたぞ!!」

 

ボティスてめぇ・・・!

 

「そうだよね!ちょっと恥ずかしいかもしれないけど一緒に入ろう!」

 

「入るならシディさんと入る!」

 

「えっ!?」

 

「シディさんとカンナちゃんは今用事みたいですよ。」

 

ましかよ・・・

 

「寝るときは私と一緒に寝ましょうね。」

 

そ、そんな・・・・

 

noside

ここはフィーアの部屋カゲチヨ、もといシロウが今晩寝る場所だ。

 

「・・・」

 

カゲチヨは今この危機的状況をどうするか考えてきた。

するとパジャマ姿のフィーアが姿を現した。

 

「・・・」

 

フィーアはカゲチヨを見てめていた・・・次の瞬間

 

「キャー――!!可愛い!!」

 

「!?!??!」

 

いきなり抱き着いてきたのだ!

そうフィーアは可愛いもの好きで動物をみては手なずけようと一人のときは鳴きまねや

餌でおびき寄せようとしてるし妖精王の森に暮らしていたころは異宙や元の地球に暮らしている生物を持ってきては妖精王に飼うとせがんできたほどだ。

 

当然子供も好きでシディとよく子供たちと遊ぶのはシディと遊びたい気持ち半分純粋に遊びたい気持ち一割であとは子供たちと遊びたいのが四割なのだ。

 

「ふふふ・・・つい数日とか見栄張っちゃったけどやっぱりズーと一緒がいいなぁ・・・」

 

カゲチヨは恐怖を感じていた・・・いつもクールだったフィーアにこんな一面があったなんて・・・

 

 

「シディさんに相談して一か月とかにしてもらおうかな・・・あっ!シロくんシディさんの素敵な所はね・・」

 

途端に始まるのろけ話自分と同じく素直になれないものの言葉がそこにあった。

抱き着かれながら延々とのろけ話を聞かされる羽目になったのであった・・・

 

sideカゲチヨ

翌朝、俺はげっそりとした顔でカレコレ屋で眠っていた。

昨晩はフィーアが満足するまでシディについてきかされて全然眠れなかった・・・

しかもフィーアにあんな一面があったなんて・・・抱き着かれて寝苦しかった・・・

するとシディとカンナがやってきて、

 

「小学生なんだから小学校に行くぞ!」

 

と言ってきたのだ!

 

「いーやーだー!」

 

早く組織を見つけて体を元に戻さなきゃなんねーのに!!

 

「僕にはやらなきゃいけないことがあるんだよー!!」

 

「小学生のやることは小学校に行くことだよ。それともお仕置きされたいのかなぁ・・・?」

 

ひっ!?やっぱりカンナが言うとそっちの方向に想像しちまう・・・

結局俺は小学校に行くことになった・・・

手続き諸々はオーナーがやってくれたらしいオーナーはシディやカンナたちには優しいからな・・・

 

「くそっ・・・二人とも人の気も知らないで・・・」

 

泣き言いっててもしょうがないか・・・そうは思っていたがガキの本気のドッチボールや大人のデカさにビビりっぱなしだった・・・

ま、高校では勉強ビリな俺でも小学生のテストなら満点だろ!

そう思っていたが・・・

 

「もうちょっと頑張れよ。」

 

先生にそう言われて渡されたのは60点のテストだった・・・

意外とムズいんだな・・・俺は心の中で泣いた。

 

俺はカレコレ屋に帰ってきた・・・

 

「半端なく疲れた・・・」

 

これから組織を追わなきゃ・・・そう思っていると

 

「おっ!カゲチヨいたか!」

 

「おぉ、シディにカンナ・・・って俺はカゲチヨじゃなくてシロウだよ!」

 

俺がごまかすためそういうと

 

「これを飲めばカゲチヨに戻れるよ!」

 

カンナがそう言って青い瓶の中に入った薬を出してきた!

 

「えっ・・・何それ?」

 

「お前を子供にした組織から元に戻す薬を手に入れた。」

 

「感謝してよ~アーシ学校休んで取り戻してきたんだから!」

 

お前はただ休む口実が欲しかっただけだろ・・・そう思ったがなんで俺だと分かったか聞いてみると

 

「ボティスから組織のことは聞いたぞ匂いでお前がカゲチヨだということはわかったからな。」

 

「アーシの推理力見くびらないでよね!」

 

ボティス、この野郎!

 

「じゃあ組織を倒して手に入れたのか?」

 

「ああ。」

 

話によれば薬を使って大人が嫌いで全員子供にして素晴らしい世界を作ろうとしたらしい・・・一部はロリだったみたいだが・・・・

 

「メチャクチャな組織だったな・・・」

 

「シディの説教シーンかっこよかったな~!」

 

「確かに子供に戻れたらと考えるときはあるがな。」

 

俺が薬を飲もうとしたとき、

 

ドサっ!

 

鞄が落ちる音がした気がして振り向くとフィーアが立っていた!

 

「フィーア・・・?いつから聞いてた?」

 

「ボティスさんが二人の組織のことを言ったところまで・・・」

 

最初からじゃねーか!

 

「・・・忘れてください!」

 

バチ―ン!!

 

「シロちゃんとか・・・色々忘れてください!!」

 

「フィーア落ち着け!」

 

「もしかして森で動物可愛がってたみたいにまた・・・」

 

「どういうことだカンナ?」

 

「ただいまー宿題がいっぱい出されたからカゲに連絡ってなんでシロウくんが叩かれてるの?」

 

ギャー!!

 

このあとカゲチヨは戻ったがフィーアのビンタのせいで昨晩の記憶はきれいに消去されていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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恐怖のだるまさんがころんだ

sideカゲチヨ

今日の依頼はゼクスにも手伝ってもらっている。

とあるお寺に俺たちや他の人が集まっていた。

 

「皆さま、今回はだるまさんがころんだ王決定戦にお集まりいただきありがとうございます。」

 

なんか正月の特番みてーな名前だな・・・それにだるまさんがころんだってフィーアやシディが得意そうだし・・・

 

「この大会は集まった103人でだるまさんが転んだをして勝った一人の願いをわが寺院のご本尊であるだるま神様が叶えるというものです。」

 

まぁ、依頼人たちから聞いてた通りだな・・・

 

「億万長者や不老不死、死者蘇生さえも可能でございます。」

 

「すごいな・・・」

 

「まぁ、だるまは縁起ものだしそれくらいの権能は持ってそうだよね。」

 

ゼクスとカンナが話していた。

 

「でもなんか怪しくない?変なことさせられるんじゃ・・・」

 

「そうなったら頼んだぜ!五人とも!」

 

「あなたはまず自衛してください・・・」

 

はい・・・

 

「ただし・・・このゲームではルールが少し変わっております。そこのあなた今から掛け声を発するのでわざと動いていただけませんか?」

 

お坊さんは一人の男性を指名した。

 

「分かりました。」

 

「では・・・」

 

だるまさんがころんだ。

 

そんなスピーカー音が聞こえて男が動いた瞬間!

 

ズンッ!

 

巨大なだるまが落ちてきて男を押しつぶした!くそっ!

 

「ご覧のように掛け声の後に動いた方はだるまにつぶされて死んでしまいます。」

 

ヒサの言うとおりまともな大会じゃなかったな・・・

 

「デモンストレーションとはいえまだゲームは始まってないのに彼は死ぬ必要があったのか・・・!」

 

ゼクスも怒って歯を食いしばっている。

 

「貴方たちは慎重にこの寺院を回り隠された金のだるまを壊してください。」

 

「ふざけるな!」

 

「こんなゲームって知ってたら参加しなかったわよ!」

 

そう言って逃げた人も押しつぶされた・・・

 

「棄権は許されません。金のだるまを壊すか死ぬまでやっていただきます・・・ではご検討をお祈りします。」

 

「おい、待て!」

 

「逃がすか!」

 

俺とゼクスで追いかけようとしたが

 

「危ないカゲ!」

 

「落ち着いて!ゼクス君!」

 

ヒサとカンナが氷と水の壁で止めてくれたその瞬間目の前でだるまが落ちてきた・・・

 

「助かったぜ・・」

 

「すまん・・・冷静になれなかった・・・」

 

俺とゼクスは二人に感謝する。

 

「もうあの僧侶の足音が聞こえないな・・・」

 

「まったくとんだ破戒僧ですね・・・」

 

シディとフィーアが状況を整理する。そうだなこのゲームをクリアする以外脱出する方法はないみたいだな・・・

 

こうして俺たちは寺の中に入ってみることにした。

 

sideフィーア

 

だるま・・・さんがころんだ

ドンッ!

 

「きゃー!!」

 

「明らかに俺たちを皆殺しにしようとしてやがる・・・」

 

カゲチヨの言う通り命を軽くみるとはつくづく堕落した僧ですね・・・

 

「もうかなりの人数が犠牲になってるな。」

 

シディさんが苦しそうな顔で言う。

 

「金のだるまを壊すのもそうだけどそれまでに一人でも多くの人を死なせないようにできないかな?」

 

ヒサメちゃんの言う通りなんだけど・・・

 

「この状況で恐怖で体が動かない方がおかしいよね・・・」

 

カンナちゃんが冷静に分析する。

 

「そういや俺たちが動いたかどうやって分かるんだ?」

 

カゲチヨがもっともなことを言う。

 

「これは検証してみないとな・・・無事な人もいるということはなにかで監視していると考えた方がいい。」

 

「おおーゼクス君ナイス推理!早速探してみよう!」

 

「となると怪しいのは・・・」

 

ゼクスの推理に応えてシディさんがおかれていた普通のだるまを壊すと中から監視カメラが出てきた。

 

「これだけおいときゃ確かに死角はねーわな。」

 

「だが手当たり次第に壊していけば動きやすくなりそうだ!」

 

「狭い部屋の中のだるまを壊して試してみよう。」

 

ゼクスの言う通りだるまを壊して部屋で掛け声の後シディさんが火球を放ちましたしかし・・・

 

「落ちてきたな・・・」

 

「監視カメラ以外に参加者の行動を感知する仕組みがあんのか・・・」

 

「やっぱり金のだるまを壊すしか助かる方法はないみたいだね。」

 

シディの落ち込んだ言葉にカゲチヨとヒサメちゃんがそう返す。

 

その後も寺院をくまなく探しましたが全く見つかりませんでした。

その間にも犠牲者は増え続け、

 

「75人目」

 

そう無機質に数えるアナウンスの音が聞こえました。

 

「入口まで戻ってきちゃった・・・どこかで見落としてるのかな?」

 

「この人数で探してるのにか?」

 

「悪党のことだから最初から金のだるまなんてなかったりしてね~」

 

カゲチヨとヒサメちゃんの会話にカンナちゃんがありそうなことを言う。

 

「それはありうるな・・・」

 

「僧侶から話が聞ければいいんだが・・・」

 

シディさんとゼクスが言っていましたが何かに気づいたみたいです。

 

「寺院に入っいったはずの僧侶を全く見かけなかったな。」

 

「ということは隠れてる・・・だとしてもどこに・・・?」

 

カンナちゃんが目を閉じて考える。

するとヒサメちゃんが

 

「これ見て!最初に渡された寺院の見取り図とスマホでみた地図」

 

「微妙に形が合いませんね・・・」

 

「見取り図には書かれてない場所があるのか!」

 

「ということは隠し通路がどこかに・・・」

 

そうして探しているとシディさんが風の音、ゼクス君がケルベロスの鼻で今まで無かった僧侶たちの匂いを感じとった。

 

「「見つけたぞ!」」

 

「シディ、ゼクス君ナイス!」

 

「この先にあの僧侶と金のだるまがいるかもな・・・急ごうぜ!」

 

その瞬間早口で掛け声が発生して・・・

 

カゲチヨはつぶされてしまいました・・・

 

sideヒサメ

 

「本当にこの先に隠し通路があるの・・・?」

 

私はカゲのことが心配でつい弱気なことを口走る。

 

「風や匂いを感じるということはどこかにつながってるはずだ。とにかく急ぐしかないカゲチヨのためにも。」

 

「うん・・・」

 

こんな狂ったこと早く辞めさせなきゃ・・・

そうして私たちは部屋にたどりついた。

そこには僧侶たちと住職だと思う老人がいた。

 

「歓迎するぞ勇敢な童たちよ。」

 

「あなたがこんな殺人ゲームを考えたんですか・・・!」

 

私が怒気をはらんだ声でそういうと

 

「口を慎みなさい住職の御前ですよ。」

 

「よいよい彼らは未熟だから理解できぬのだ何ごとも犠牲を伴うことがな。」

 

なんですって・・・!

 

「外道め・・・」

 

「人を殺しておいて悟りでも開いた気でいるのか?」

 

「だとしたらおめでたいね。」

 

「どうやら他にもたどり着いた人もいますしね。」

 

四人がそう言った後他の参加者がやってきた。

 

「なんだこれは!?」

 

「金のだるまだらけだぞ!」

 

「さぁ皆の衆これが最終関門だここにある無数の金のだるまから正解を見つけられたものが勝者だ。」

 

そしたら皆一斉に探し始めた!

 

「くそっ、どれだ!」

 

「俺が願いを叶えるんだ・・・!」

 

「待て!」

 

シディもこの住職がなにもせず探させるわけないと思って止めるけど

 

ドンッ!

 

その瞬間つぶされてしまった・・・

 

「不正解のだるまを壊すとその時点で死んでしまうぞ。」

 

九十八人目

 

「この中からたった一つの正解を探さなければならないのか・・・」

 

「ちなみに力は封じさせてもらうぞ。おぬしらの力はカメラで確認させてもらった一度は特別に見逃したが次は・・・死んでもらうぞ・・・」

 

「やれやれ年の功を重ねた老人ほど敵に回したくないものはないよね・・・」

 

「たしかにそれが善の功でも悪の功でもそれはいえてるな・・・」

 

カンナちゃんとゼクス君が虚勢を張る為皮肉を言ってるけどこのままじゃ・・・・

 

その時私は帯電していた。

 

だるまさん…転んだ

 

「!ヒサメ、壊さなくていい力をため続けていてくれ!」

 

シディに言われた通り私は帯電を続けた。

 

「見つけたぞこれが本物だ。」

 

するとだるまは落ちてこなかった。

 

「シディどうやって見抜いたの!?」

 

カンナちゃんが聞くと

 

「偽物は中にスピーカーが入っていてヒサメの電気でノイズが走るようになったんだ。」

 

「なるほど!ノイズがないのが本物ってことだね!」

 

「狼男の耳とシディの直感があってこそだな・・・」

 

私とゼクス君が感心する。

 

「ではだるま神に会わせてもらいましょうかもっともこんな手を使うあなたが素直に合わせてくれるか怪しいですけど。」

 

フィーアちゃんが経験から予測を言う。

 

「その通りじゃこのような異質者を参加させおって・・・」

 

その瞬間ボタンが押されだるまが落ちてくる。

 

「だるま神様の権限は千年に一度・・・そんな機会を貴様らなどに渡すはずもない。生贄が必要なのだ百人の人間の魂がな!念のため人数を増やしたがな・・・つまりおぬしらはもともと死ぬ運命なのだ。ワシが不老不死になるためのな!」

 

「そんな話はきいていません!私たちは億万長者になるためにこの儀式を始めたと・・・」

 

「役に立たないばかりかあまつさえ犯行までするか・・・」

 

その瞬間住職はボタンを押し僧侶たちを押しつぶした・・・

 

「少々計画はずれたがこれで百人の魂が集まった・・・だるま神よ!願いを叶えるのだ!」

 

九十九人目

 

「なに・・・?何故だ・・?」

 

「ここに残った五人の代わりに二人が犠牲になって百人になったはず・・・!」

 

その瞬間

シュ!

 

「ボタンが・・・!」

 

「甘いですね、欲深すぎると慢心するんですよ。」

 

フィーアちゃんが麒麟の素早さでボタンを奪い取る。

 

「残念だけどそのうち一回は人間じゃないものがカウントされてるんだよね。」

 

カンナちゃんが見下した顔でそういう。

そして私の氷で足を固めゼクス君の鴉天狗の風の檻でより強固に封じ込める。

 

「お前には死んでいった人たちの苦しみを味わってもらうぞ。」

 

「た、助けてくれ!?金ならいくらでも・・・」

 

「必要ない地獄で後悔するんだな。」

 

100人目

 

こうしてだるま神が降臨した。私たちはこのゲームで亡くなった住職以外の参加者と二度と顕現しないことを願った。

 

sideカンナ

 

後日アーシたちは依頼人だった僧侶二人のお礼を言われた。

僧侶たちは住職のたくらみに気づきとめようとアーシたちに依頼してきた。

 

「止めていただきありがとうございます!おかげで私たちも生き返ることができました。」

 

「最初に依頼を聞いたときはだるま神なんて眉唾だと思ってたけどな。ゼクス手伝ってくれてありがとな。」

 

「いいんだ。他の人やお前たちが死ななくて良かったよ。」

 

ゼクス君イケメンだな~

 

「参加して正解だったな」

 

「皆助かって良かったです。」

 

「俺も危うく死にかけたわ回復まで時間かかったんだぜ・・・」

 

「おかげで住職の油断を誘うことができましたありがとうございます。」

 

「お!フィーちゃんでれた?」

 

「フィーちゃん言わないでください。ヒーちゃんで懲りてないんですか?」

 

「すみません・・・」

 

カゲチヨとフィーアちゃんが口論していると

 

「あの・・・報酬なのですが私たちは金銭の受け渡しを禁じられていて・・・代わりにこれでどうでしょうか?」

 

そういって渡されたのは金のだるまだった・・・

 

「あーいや、」

 

「もうしばらくだるまは見たくない・・・」

 

「うん・・・」

 

「そうですね・・・」

 

「すまん・・・俺も。」

 

しょうがないな~!

 

「じゃあこのだるま換金してなんか食べにいこう!」

 

「そうだな!」

 

「え!?いいの!?」

 

「ああ。」

 

こうしてアーシたちはだるまを換金しに行くのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 



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二章を読んだ方に向けてと新たな出会い

noside

ここはとある研究所そこの一室のデスクでパソコンを打ってるメガネをかけた研究員がいた。彼はレイナ、トッププレデターの研究員でカゲチヨがゾンビにしたときに鈴の吸血鬼と

一緒にいた男である。

 

「あー!!もう人使い荒いんすから!!」

 

彼は苛立っている様子だった。

そこに

 

「失礼するよ。」

 

そこに現れたのはアハト、がしゃどくろとジャックオーランタンの混血である。

 

「おはようす。どうしたんすか?」

 

「レイナさんがカレコレ屋のデータをまとめていると聞いたから見に来たんだ。前に失敗してるから研究だよ。」

 

「とかいってホントはゼクスくん奪われてるからその復讐に向けてですよね~」

 

「いいからみせてよ・・・!」

 

「わかったすよ。一緒に見ていきましょう。」

 

そうしてまずはカゲチヨのデータを見る。

 

「腐血はこうしてゾンビのハーフになったんだな。」

 

「そうなんすよ!全くあの人も勝手なことするんだから。」

 

「腐血は他の混血と違って出自は普通の人間なんだね。」

 

「それが他の混血児と大きく違うとこっすねー」

 

「失敗作だけどゼクスが苦戦する程度の力はあるんだね・・・」

 

「まぁ、僕の研究の延長上の産物だけどやっぱり妖精王が何かやったんすかねー?」

 

そしてシディのデータも見ていく

 

「やっぱ陽狼の強さは頭一つ抜けてますねー。」

 

「確かにそうだよ・・・でもアイツは夜の時でもかなわなかった・・・」

 

「アハトくんとの戦闘では狼男の力をフルに使って戦ってましたからねーしかしホルスの力でそのブレイクって言ってた力を使ったら一瞬でやられてたっすよね。それから腐血は人間の血を吸うと吸血鬼の力を強く引き出せるみたいっすね。」

 

「あの程度だったら軽くひねりつぶせるよ。」

 

「まぁ、あれがマックスってわけじゃないんだろうけどねぇ。」

 

レイナは怪しくほほ笑む。

 

「そういえばオタクの吸血鬼は腐血の毒にやられたみたいだけど。」

 

「そうなんすよあの人が皮膚腫らして帰ってきたときはびっくりしたっすよ!」

 

「数多の毒を食らったことでそれを操作できるようになった・・・厄介だね。」

 

「ホント名君って呼ばれたりこんなスパルタじみたことしたり一体何者なんすかね?妖精王は・・・」

 

そしてヒサメ、カンナ、フィーアのデータを見ていく。

 

「全く上はなに考えてんすかね?わざわざ妖精王の森に特別優秀な混血を置いておくなんて。」

 

「言っても仕方ないでしょ。」

 

「まぁそうっすねぇ、しっかし研究所では臆病だった氷電が本気で力を振ってズィーベン君を倒している・・・」

 

「氷電と炎水のコンビネーションが厄介なのはこれが理由か・・・同じ牢で苦楽を共にしたから合図を送らずとも連携が自然にできている・・・」

 

「アハト君が戦った聖速と陽狼のコンビネーションも中々だったんすよね?」

 

「ああ、夜の状態の陽狼に直接肉弾戦をやらせず聖速が格闘技で僕を圧倒していた・・・そしてブレイク・・・」

 

「圧倒的だしどうやってやるのかもわからないから参考にならないっすよね・・・」

 

そして一章と二章の報告を見る。

 

「まさかアヌビスと妖精王が知り合いだったとはね・・・」

 

「それもそうですけど・・・ハハハハハー!!オバコンとイーラさん見事に一杯食わされてるっすねー!!イーラさんの表情最高っすね!あとでスクショして待ち受けにしよっ!」

 

イーラとオバコンの表情をみて大爆笑するレイナ

 

 

「デリカシーないのかアンタ・・・」

 

当然アハトは注意するが

 

「僕はそんなもん捨てとりますから。」

 

「あの吸血鬼なんか研究所に行ってからの記憶ないんだろ?」

 

「そうなんっすよね・・・傷が治ってから夜なにしてたんだか・・・?」

 

「鬼の混血児も廃棄だったとはいえ妖精王に横取りされてるな。」

 

「しかもイリザワ氏のケルベロス捕獲の邪魔をしたのはこの二人を指導していた聖速っていうんだから驚きっすよ~まぁ、流石に上も妖精王が関わっているかもしれないからってイリザワ氏の処分は無しになりましたけどね。」

 

「しかしアヌビスが一時的とはいえカレコレ屋に協力してイーラさんよく逃げられたっすよね!妖精王教師の才能もあって人脈も広く駆け引きも得意、もう政治家とか向いてますねぇ。それに腐血がボティスと契約したのも面白いっすね。」

 

「ここでも妖精王・・・なんなんだアイツは・・・」

 

(やっぱりゼクス君とられたこと根に持ってんな~)

 

レイナは空気を読んで苛立っているアハトをちょっと見るだけにとどめている。

 

「にしても陽狼を逃がしたあの女・・・極秘にしていたファーストロットも昔逃がしてたとかどんだけ反抗するんすか・・・」

 

レイナはそう言ってデータを閉じるのだった・・・

 

side妖精王

 

ある日森にやってきたのは男一人と女子二人のトリオだった。

年はヒサメと同じくらいいや、男の方はシディと同じくらいか?俺が目を引いたのはそこだけじゃない

 

一人の女子は金髪碧眼で九尾の尻尾に狐耳の巫女服

もう一人は着物に狼のお面を頭に付けた赤目黒髪で体を蛇や狼にすることができ、

青年はメガネをかけた灰色の髪緑の昔の俳人が着るような服を着たカメの甲羅のようなものを背負っていた・・・それぞれ鉄扇や刀、三節混を持っていたが危害を加えないとのことで許可した。

 

「お前たちは何者だ?」

 

「私たちは陽狼の母親に脱走させてもらったファーストロットなんです。」

 

「じゃあ、なにか母親について知っているか?」

 

「すみません・・・手紙で指示されて燃やしてしまったので・・・」

 

「そうか・・・」

 

「私たち妖精王様の異宙人と人間の共生に共感してジャーナリストとして活動してたんです。あ、申し遅れました私はヤヨイ、九尾の狐と煙煙羅の混血です。」

 

「・・・ミナヅキ、ヒュドラとフェンリルの混血。」

 

「僕はハツキ、文車妖妃と玄武の混血です。」

 

「よろしくたのむ。」

 

「私たちはミューズビレッジに行ったのですかそこではマンティコアなど知能の低い異宙人が飼いならされていて更には人間の老人たちは小屋の牢屋にギチギチに詰められていました・・・そして大人数の銃や爆弾で避難しようとしたレオナルドさんたちを・・・」

 

「・・・私たちは異宙の力を使って逃げるのが精いっぱいの軍勢だった。」

 

ヤヨイとミナヅキが言うまさかここまで原作乖離してるとはな・・・しかもレオナルドは・・・

 

「俺が同盟を組んでた一人だ。」

 

「はい・・・私たちもレオナルドさんに勧められて取材に行ったので・・・」

 

「お願いします!政府も国の軍のような奴らに関わりたくないのか聞き入れてもらえなくて・・・どうか力を貸してくれませんか?ジャムの最後の夜は近づいています!秘書だった人も協力してくれますがどこまでやれるか・・・」

 

ヤヨイの願いを俺は無視できない。

 

「わかった、カレコレ屋や他の助っ人も連れて行く当然お前たちにも協力してもらうぜ。」

 

「わかっています。特訓をつけていただけるのですね。」

 

「ああ、見た感じ大丈夫そうだけどな。」

 

ハツキにそうこたえる。仇は取ってやるよレオナルド・・・

 

 

 

 




キャラ紹介

ヤヨイ 九尾の狐×煙煙羅 
鉄扇の達人で狐火や呪い体を煙にして戦う。
性格は穏やか。

ミナヅキ ヒュドラ×フェンリル
刀に毒を宿したり氷の爪で戦う、狼の爪や体の一部を蛇にもできる。
性格はクールで無口な仕事人

ハツキ 文車妖妃×玄武
三節混を玄武の力で硬くしたり結界を作りだすこともできる。
言霊を増幅させてその言葉の現象を実際に起こしたり。
相手に行動を強制できる格上に効くかは五分五分
性格はちょっと天然。

もうちょっと日常回をやってから地球人民幸編をやります。



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カンナのモーニングルーティン

sideカンナ

今日はアーシのモーニングルーティンについて紹介します。

カゲチヨがヒサもやったんだからってうるさいんだよね~

カメラを設置して紹介していくよ!

 

アーシは朝五時に起きて制服に着替えて髪の手入れまでぱぱっとやっちゃうの

ロングヘアーだから大変なんだよね・・・そして早く終わらせるのはその理由は朝食を作る為!

 

「急性愛孤独ドク流るるる~頂戴なねぇ痛い痛いの飛んでけ♪(メチャクチャ美声で)」

 

あ・・・いつもみたいに歌いながら作ってた・・・朝食は割と早くできます。

夜はシディ以外の総菜作ったりするのでもうちょっと大変です。

あの三人ほんと自炊苦手なんだから・・・カゲチヨはまだいい方だけど・・・

今日の朝食はトースト二枚にスクランブルエッグ、サラダを添えてあとは玉ねぎを入れたコンソメスープにしました。朝ごはんはアーシはパン派なんだよね。

食べた後はテレビを見ながら歯磨きをします。ニュースのファッションコーナーで流行をチェックしてます!

 

「なるほどね・・・今はこういうコーデが・・・」

 

メモを取るもの忘れないよ!

アーシは歯磨き粉は辛いのを使ってるよヒサメちゃんは甘い歯磨き粉を使ってるみたいだけど甘いと磨いた気がしなくない?ヒサメちゃんはデザート感覚っていってる・・・流石食いしん坊。

 

後は朝食の残りを使ってお弁当を作ります。今日はサンドイッチだね気が向いたら三人にもおすそ分けしてるんだよね。特にカゲチヨとヒサメちゃんに、カゲチヨは遅刻して朝食抜いてくるからヒサメちゃんは食いしん坊だからです。

後はオカルトの本を読んで皆と行く時間まで時間をつぶしてるんだ。

 

「きさらぎ駅にバズビーズチェア・・・やっぱりワクワクするなー!」

 

オカルト本やファッション雑誌はスクラップノートに張って繰り返し見ているよ。

あ!アーシだけの行く前の美容ルーティンを紹介するよ!

アーシは水を操る竜のリヴァイアサンのDNAをもってるんだけどいつも霧をだして加湿してるんだよね、肌には適度に湿度を与えるのも秘訣だからね!そして学校に行きます!

これがアーシのモーニングルーティンです!楽しんでくれたら幸いです!

 

sideカゲチヨ

「はい!モーニングルーティン動画撮ってきたよ!」

 

「おーお疲れ!」

 

「大変でしたねカンナちゃん。」

 

いやいや・・・

 

「フィーア!お前にも動画を撮ってきてもらうからな!」

 

「はぁ!?」

 

「女子三人のモーニングルーティン動画とかバズるだろ!しかも聖女の!」

 

「あんまり女子っぽくないですよ・・・けど分かりました。」

 

よし!頼んだぜ!

 

 

 

 




引き続きフィーアのモーニングルーティンを書いて行きます。


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フィーアのモーニングルーティン

sideフィーア

えーでは私のモーニングルーティンを紹介していきます。

カゲチヨも勝手ですよね・・・

 

朝はだいたい三時くらいにおきますね。なんせ狩りをしてますから。

網漁や罠の資格は持っているので昨日のうちに仕掛けておいた罠の所にいきます。

 

「やった!」

 

今日は狐が捕まっていました!

終わったら帰り道は遠回りしてランニングですね。能力上走ることが多いので麒麟のスピードに慢心しないで自分の肉体だけでのベストなスピードを維持することも課題ですから。

帰ってきたらシャワーを浴びて朝食づくりです。今日は狐の肉の野菜炒めにご飯、あとはみそ汁です。私もシディさんに教わって少しは上手くなってるんですよ。逆にヒサメちゃんはなんで上手くならないんでしょう・・・具は豆腐とわかめを使ってます。ちなみに私は朝はお米派です。

パンは眠くなりやすいって見ましたしね。顎も鍛えられるので良いとおもってます。

カンナちゃんはパンばっか食べてますけど大丈夫ですかね・・・

その後制服に着替えて髪の手入れをした後結びます。

カンナちゃんは休みの日は髪型変えてるけど私もシディさんに振り向いてもらうには変えた方がいいんですかね・・・?

歯磨きをするときは私は甘いのと辛いの気分で使い分ける派ですね。どっちも歯の健康にいいですし。

 あとは皆と行く時間になるまでダンベルを使ってのトレーニングやテレビは栄養学の番組やエクササイズの動画を見たりして今後のトレーニングの参考にしています。

後は私だけのルーティンを紹介します。

ヴァルキリーのDNAを持っている私は空中戦に慣れておくために皆が来る前にアパートの周りを飛んでからみんながのところに集合って感じにしています。

だから一番目に来るのはだいたいヒサメちゃんってことになってるけどこれをしなければ私が一番早く来てるんですよ。まぁ皆が集まったら学校に行きます。

これで私のモーニングルーティンは終わりです。

女っ気が無くてすみませんね。これが私の生活ですので。

 

sideカゲチヨ

 

「撮ってきましたよ動画・・・どうしたんですか?」

 

いやお前・・・

 

「そんな朝早く起きてたのかよ!?てかそんな資格いつ取った!?」

 

「誕生日で十八歳になったときに取りました銃猟免許は二十歳でないと取れないみたいですから。よくタブーさんと一緒に狩してますよ。」

 

そうだったの!?

 

「ていうかフィーアちゃんが料理上手くなってるのが衝撃なんだけど・・・」

 

まぁ、ヒサずっと料理できない仲間だって思ってたもんな・・・

 

「シディさんに教えてもらってるのにゆで卵とぎりぎり焼き魚しか作れない方がおかしいですよ・・・」

 

「っていうかランニングに栄養学ってスポーツ選手かよ!体育もあんのによくやるぜ・・・」

 

「カゲは少しは動いたほうがいいよ。」

 

うっ・・・

 

「まぁ、好評だったら次は二人のナイトルーティンもやろうぜ!」

 

「まだやるんですか・・・」

 

「面白かったからアーシはいいよ。」

 

YOUTUBERたるもの日々需要にこたえるんだよ!

 

 




ナイトルーティンもやりたいです。


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女装・男装対決!

sideフィーア

「ヒサえも~ん助けてよ~!」

 

「誰がヒサえもんだ。」

 

また二人が喧嘩してますね・・・

 

「明日の調理実習男女でグループ作らなきゃだろ?ヒサ入ってくれ~!」

 

「私もう決まっちゃったから」

 

「フィーアは!?」

 

「私も決まってますね。」

 

「じゃあカンナを説得するか他の女子探してくれ~!」

 

このコミュ障人間め・・・

 

「断られたら立ち直れないだろ~」

 

「カゲ女々しすぎ!男の子なんだからしゃんとしなよ!」

 

「がさつで女っぽくねーヒサに言われたくねーし。」

 

「カゲチヨ言いすぎですよ殴られたいんですか?」

 

「ひっ!?」

 

女の子にそんなこと言うから女子に威圧されて泣くことになるんですよ・・・

 

「カゲが繊細過ぎるだけでしょ!?」

 

「ヒサが神経図太すぎんだよ!俺が普通なんだよこの大食い!」

 

「関係ないでしょ!私の方がまだ男らしくできるよ。」

 

なんだか変な方向になってませんか?

 

「私の方が男らしくできるよ!」

 

「俺の方が女らしくできる!」

 

もう止めるのめんどくさいですね・・・

そうして翌日

 

なぜかカゲチヨが女の制服、ヒサメちゃんが男子の制服を着ていました。

 

「どうなってるんですか・・・?」

 

「一週間お互い性別を逆にして過ごすことになったの・・・」

 

ヒサメちゃんが答えてくれましたけど意味がわかりません・・・

 

「アハハハハハ!ヒサメちゃんは似合ってるけどカゲチヨは・・・・フハハハっ!」

 

「笑うなよ!カンナ!」

 

カンナちゃんは大爆笑してますね・・・

 

「おはようカゲチヨとヒサメ・・・だよな?」

 

シディさんも困惑してますね・・・

 

「また性別が入れ替わったのか?」

 

「今回は違うの、俺・・・私は女としてヒサは男として一週間過ごすことになったの。」

 

カゲチヨが女言葉で答える。

 

「だからオーナーに薬とかもらわなくていいから。」

 

そうして二人は行ってしまった。

 

「ねぇねぇ、シディ、以前シディが使ったマジックアイテムってまだある?」

 

「性別を逆転させるのか?まだあるぞ!」

 

「じゃあ、貸して!」

 

カンナちゃんなにする気ですか・・・

 

そうして学校についたのですが・・・

 

「ヒーちゃんどうしたの?」

 

「ミキ私たちは友達として受け入れよう。」

 

「違うんだよ!」

 

ミキたちには私が説明したのですが・・・

 

「あの人どうしちゃったんだ?」

 

「もしかしてそういう願望があったとか?」

 

「・・・」

 

悲惨ですね・・・

 

「全く・・・やっぱりカレコレ屋のなかで一番まともなのってアーシだけみたいだね。」

 

 

「お前が言うな!」

 

クラスメイトひいては私たち三人が突っ込みを入れました。

普通の人は拷問器具に興味もったり友達が喧嘩してうるさくてもカニ風呂に沈めたりしませんよ・・・

 

調理実習が始まったのですが・・・

 

ミキが怪我した時も

 

「それじゃ怪我しちゃうだろ。手洗って、絆創膏持ってて良かったよ。」

 

「ヒーくん優しい~!」

 

カゲチヨも料理でミスしたアサヲに

 

「それなら私に任せて!トマト入れちゃえば大丈夫!塩分強めだけど汗かいたし結果オーライだよ!」

 

「カゲ子!そんな特技があったのか!」

 

シディさん受け売りの知識でポイントを稼いでましたにしてもお互い恥ずかしいくせによくやりますよ・・・それとキモ5男にアーンされて喜んでいいんですか?

結果は

 

「やるじゃん・・・」

 

「全く同じ!?」

 

それが災いしてより拍車がかかってますね・・・明日出かけますけど私たちは見に行かない方がフェア・・・

 

「フィーアちゃんっ!これ使って見に行こう!」

 

それで朝の!?

 

ボンっ!

 

sideカンナ

 

「いやーありがとねゼクス君!ボディガード引き受けてくれて!」

 

「別に構わないんだが・・・なぜ男になってるんだ?」

 

「聞かないでください・・・」

 

そう、アーシたちは男服に身を包んでいる。

二人の様子をありのままに見る方法それはアーシたちが性別を逆転させてただカンナ、

フィーアに似てる男子として二人のデートを見ること!

 

「お!二人が付いたみたい!」

 

「カゲチヨのやつ香水を付けているな・・・」

 

流石ゼクス君!ケルベロスの鼻でしっかり嗅いだみたい!

あれはアーシがカゲ子に勧めた香水、電話で必死に聞かれたんだよね。

 

「ヒサメちゃんの格好もホストみたいですね・・・」

 

そうして二人のデートが始まった。

 

「うーん・・・」

 

早速カゲチヨがメニューで迷ってる・・・

 

「カゲ子悩んでるなら両方食べなよ余ったら俺が食べるから大丈夫。」

 

いつもの食いしん坊がこのセリフなら男らしさの塊だね~!

 

「問題なさそうですしもう帰りませんか私こういうカップルで来る店に男三人って目立って嫌なんですけど・・・」

 

「どうして?」

 

「そうだぞ、別にやましいことなどないぞ。」

 

フィーアちゃんどうしたんだろう?

 

「あの金髪の人黄昏ててイケメン・・・」

 

「あの黒髪の人もなんか影がある感じが素敵・・・」

 

「赤髪の人インスタにスイーツの写真上げてる!女子力高っ!?」

 

なんで皆こっちを見てるんだろ?

 

「ヒサ男、なんか向こうが騒がしくない?」

 

「なんか向こうにイケメンな男子三人がいるってことで女性客が押しかけてるみたいだな。混む前に行こうか。」

 

あっ!二人が言っちゃう!

アーシたちは追いかける。

 

「カゲ子日差し辛いだろ?日傘入れよ。」

 

その後も次々と

 

「ねぇ、はぐれないように袖掴んでてもいい?」

 

二人の男らしい・女らしい行動の応酬が続き

 

「ねぇ・・・ヒーくんそろそろ帰らないとだし…、もう負けを認めたらどうかな?」

 

「か・・・カゲ子こそ」

 

アーシたちは近くの草むらに隠れて観察していた。

 

「恥ずかしがってたし辞めればいいのに・・・」

 

「こういう場合どちらかが大人にならないと無理だな。」

 

二人ともわかってないな~こういうのが面白いんじゃん!

 

「ヒーくん負けを認めたら潔さも男らしさだよ。」

 

「俺にはまだ切り札があるから。」

 

おお!アゴくいからのキス!来た来たーーー!

 

「マジでやるんですかね・・・?」

 

フィーアちゃんが困惑する。

 

「いや二人とも焦っているおそらく・・・」

 

ゼクス君・・・?

二人の唇が近づきそうになったのに

 

「「ま、参りました!」」

 

・・・・・へっ?

 

「いやキスしろよ!!」

 

「カンナちゃん、私たちまだ男ですよ!?」

 

アーシはつい草むらから飛び出した!

 

「えっ!?誰?それにゼクス君!?」

 

「ていうかお前らカフェにいた・・・」

 

「カゲチヨ、ヒサメ落ち着いてくれこの二人はカンナとフィーアだ。」

 

ゼクス君が説明する。

 

「ってことは今日一日ずっと男性化してみてたのか!?」

 

「ううっ・・・恥ずかしい・・・」

 

「いやそれよりもキスは!?」

 

「まだ言ってるんですか・・・勝負は終わったんですからしないに決まってるじゃないですか・・・」

 

そんな~!

 

その後アーシたちはカゲチヨ、ヒサメちゃん、ゼクス君と別れた。

 

「はぁ~キス・・・」

 

「まだ引きずってるんですか・・・それよりこれホントに一日でもとに戻るんですよね?」

 

「そのはずだけど・・・あれ・・・・」

 

「うっ・・・」

 

なんだか頭が・・・

 

sideカゲチヨ

俺たちは学校に行ったのだが

 

「どうして男装してないの!?」

 

「どうして女装してないんだ!?」

 

どうやらカゲ子とヒサ男のファンクラブができてしまったみたいだ・・・

 

「「もう忘れさせてぇぇぇえぇ!!」」

 

俺たちが叫んでいたら、

 

「どうしたんだよお前ら・・・」

 

「やっほー皆♪」

 

男性化したフィーアとカンナが教室に来た。

 

「誰!?あのイケメン!?」

 

「お前らカゲチヨを、俺のダチをイジメたら許さねぇからな・・・!」

 

「ヤンキーイケメン・・・良い」

 

フィーアはクールな目つきと元からのワイルドさで人気になり

 

「皆!今日は一緒に喫茶店に行かない?すごく映えそうな店見つけたの。」

 

「あ、マフラー編んだんだけどいる?寒そうにしてたから。」

 

「女子力高め男子・・・最高~」

 

カンナは女子力でクラスを陥落させていた。するとシディから連絡が来た。

 

「シディ!フィーアとカンナが・・・」

 

「それなんだがあのアイテムが不具合があったみたいでな・・・時間がたつと精神まで逆転して一週間は元に戻らないみたいなんだ・・・すまんが二人で学校の方はなんとかしてくれ。」

 

「そんな・・・」

 

ヒサも絶句する。

 

「ヒサメ・・・俺から離れんなよ。お前は俺の幼馴染なんだから守りたいんだよ・・・」

 

「うっ!?カッコいい・・・」

 

「カゲチヨ君、今日は一緒に出掛けない?」

 

「か、可愛い仕草・・・」

 

二人が迫ってくる・・・

 

「「早く元に戻って~!!」」

 

俺たちの悲鳴が空に響いた。

 

 

 

 




 一週間後のフィーア 「まさか私たちがこんなことになるとは・・・」

一週間後のカンナ「すみません・・・」


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ループする誕生日

ちょっと訂正したので前見た人はすみません。


noside

ここは天界死神や天使がここで生活している。

そしてここは創造神の間ここに恋愛フラグこと天使NO51、生存フラグこと天使NO11、

死亡フラグこと死神NO269が集まっていた。

 

「おいウスノロいきなり呼び出してどういうつもりじゃ?」

 

生存フラグが神様に失礼な口調で質問する。

 

「あれ?今うすのろって呼んだ?まぁそれはそれとして君たちを呼び出したのはある極秘の

任務を行って欲しいからだ・・・」

 

「任務?」

 

恋愛フラグが言う

 

「実はモブ男の仮想世界のバグが進行していてね・・・違う世界にまで行けるようになってしまったみたいでモブ男がもうあることをするために無自覚に違う世界に行ってしまったみたいなんだ・・・」

 

「ええっ!?」

 

死亡フラグが驚く、バグとはモブ男は実は仮想世界のプログラムなのだがバグが発生していて死亡フラグたちのおかげでそのままなのだがモブ男はそのせいで自我に近いものを得ており世界にも様々な影響をもたらしているのだ・・・

 

「モブ男くんは何をしに、どんな世界に行ったかはわかるの?」

 

恋愛フラグが聞く。

 

「ああ、混血のカレコレの世界だ。」

 

「「「!?」」」

 

「今日はなんの日かわかるかい?」

 

「カンナちゃんの誕生日だね。」

 

「そのとおりだNO51彼はカンナちゃんの誕生日を祝うためにカレコレ屋に向かうみたいだ。」

 

「おい、恋愛フラグなぜアイツの誕生日を知っておるのじゃ?」

 

「この前知り合ったときに聞いたんだ~。」

 

「それでワシらにどうしろと?」

 

「モブ男はおそらく彼女の誕生日を祝うまで元の世界には帰らないだろう。だから三人で無事に彼女の誕生日ができるようにサポートをするんだ。」

 

神様は三人に任務を告げる。

 

「カレコレの世界の扉は用意してある頼んだよ。」

 

「はい!」

 

こうして三人はモブ男の元に急ぐのであった・・・

 

sideモブ男

 

俺の名はモブ男今日はカンナちゃんの誕生日を祝うため色々と準備中だ!

 

「立ちました!」

 

「立ったぞ。」

 

「立ったよ~」

 

フラグちゃんに師匠!それに生存フラグさんも!

 

「皆どうしたの?」

 

「私たちも誕生日を祝いたくて来ちゃいました!」

 

「そうなんだ!じゃあ早速カレコレ屋に行ってみよー!」

 

sideカゲチヨ

俺たちはサプライズで祝うために部屋の飾りつけをしていた。

 

「やっほー皆!フラグちゃんたちも連れてきたよ!」

 

「おお!丁度よかった生存フラグさん!協力してくれ!」

 

「なんじゃと?」

 

「あれそれよりフィーアちゃんと主役は?」

 

「フィーアはケーキの買い出しと肉料理を買いに行ったぞ。」

 

恋愛フラグの質問にシディが答える。

 

「あとカンナちゃんにはサプライズってことにしてあるんだ!生存フラグさんには隠れてて欲しいの!」

 

ヒサがお願いする。

 

「生存フラグさん神様から昨日ビデオレター頼まれてたじゃないですか。」

 

死亡フラグが生存フラグさんに確認する。

 

「ああ・・・あれか。」

 

「カンナちゃん生存フラグさん好きだからきっと喜んでくれると思って!」

 

「それじゃ、パーティの計画を発表するぜ!」

 

俺が皆に今日のスケジュールを言う。

 

「まず生存フラグさんは見つからない場所に隠れてまずカンナが入ってきたらみんなでクラッカーを鳴らす!その後フィーアの買ってきたケーキを食べる!そしてサプライズで生存フラグさんからのビデオメッセージ!さらにサプライズで本物が登場!その後はジュースの飲み会そして俺が買ってきたマジックアイテムの絶対言うことを聞かないといけない王様ゲーム!そして〆は羽をもふもふタイム!」

 

「なんかワシに負担が集中してるのは気のせいか?」

 

「ワクワクしてきたぜー!」

 

生存フラグさんとモブ男が返す。

 

「ケーキと肉料理、あと私が食べたかったプリンも買ってきました!」

 

よしじゃあカンナの誕生日始めて行くかー!

 

noside

そしてそろそろカンナが入ってくる時間になった・・・

 

「皆構えろよ~」

 

カゲチヨが皆に指示を出す。

 

「あれ?このクラッカーって・・・」

 

「どうしたんですか?」

 

死亡フラグが聞こうとしたとき

 

「皆お疲れ~」

 

カンナが入ってきた。

 

「カンナちゃん!誕生日おめでとう!」

 

ヒサメがそう言って全員が紐を引いたその瞬間!

 

カッ!!

 

突然眩い閃光に包まれた!

 

「目がぁ!耳がぁ!」

 

カンナは驚いて叫ぶ!

 

「ちょっと!どういうこと!?」

 

恋愛フラグがカンナの様子をみて驚く!

 

「すみません!これ私が開発した殺人クラッカーでした!」

 

「そんなものおいておかないでよ・・・」

 

ヒサメがフィーアに注意する。

 

「ヒサメちゃん、皆~どこ~?」

 

「完全に回復するまで一時間かかりますね・・・」

 

ー 一時間後 ー

 

「やっと見えるようになってきた・・・」

 

「パーティの最初の一時間が視力回復ってヤバいですね・・・」

 

フラグちゃんが言う

 

「あ、フラグちゃんに恋愛フラグさん、モブ男さんいたんだね・・・」

 

そして三人に気づく、

 

「じゃあ早速・・・」

 

フラグちゃんはまたゴスロリ姿になる。

 

「慣れてる自分が嫌です・・・」

 

「カンナ気を取り直してケーキを食べよう!」

 

シディが雰囲気を戻そうと話題を変える。

 

「え、ケーキ?なんで?」

 

「もう趣旨が伝わっていないですね・・・」

 

フィーアがそうつぶやく。

 

そしてモブ男がケーキを持ってきたのだが・・・

 

「ぐわぁぁぁ!?昨日使ってポケットに入れてたローションこんにゃくが何故か足元に!」

 

「マジで何でですか!?」

 

フラグちゃんが叫ぶ。そして・・・

 

べちゃ

 

カンナの顔面にケーキがぶつかる・・・・

 

「ねぇ?これなんかのドッキリ?・・・・」

 

「いや普通のパーティなんだけど・・・」

 

流石の恋愛フラグが苦笑いでそういう。

カンナのケーキを処理した後

 

「ここでサプライズだぞ!」

 

カゲチヨがそういう。

 

「今のところ衝撃的なことしか起きてないんだけど・・・」

 

ヒサメがげんなりして言う。

 

「カンナ!今日誕生日だろ?だからお前が好きなあの人からビデオメッセージを預かってるぞ~!」

 

「えっ!?まさか、生存フラグさん!?」

 

「スイッチオン!」

 

カゲチヨがボタンを押すと

 

「やぁ、カンナちゃん誕生日おめでとう~」

 

なんと神様からのメッセージになっていた・・・

 

「おいシディどうなってんだ!?」

 

カゲチヨがシディに聞くと

 

「二つあったんだがどちらか分からなくてな・・・」

 

二人が気まずくなってもビデオは続いていく・・・

 

 

「よし、今日は特別に僕が普段なんでアロハシャツを着ているか教えてあげよう。

遡ること千年前・・・」

 

こうして神様の会話は続く・・・

 

ー三時間後ー

 

「・・・というわけなのさ。じゃあ僕はこれで失礼するよ。」

 

やっと終わった。

 

「なんでフルでみたの?」

 

恋愛フラグが真顔で言う。

 

「アーシ神様が好きだなんて言ったっけ・・・?」

 

「ここでサプライズゲストの登場だよ!カンナちゃん!生存フラグさんお願いします!」

 

ヒサメは一発逆転のため生存フラグさんを呼ぶ。

 

「全くまたせおって・・・」

 

「生存フラグさん!」

 

「カンナ、今日はおめでと・・・」

 

ピりりりり!

 

電話の着信音が鳴る。

 

「なんじゃウスノロ、なに?用事じゃと?さっきまで任務と言っていたのはどこのどいつ・・・ああ!わかった!」

 

生存フラグは電話が終わると

 

「すまん、ちょっと待っていてくる。」

 

そういって出て行った・・・

 

ー 二時間後ー

 

「すまん、待たせたな。」

 

「待機時間がパーティ時間の五倍あるってヤバいな・・・」

 

モブ男が呟く。

 

「じゃあ、早速ジュースで飲み会しましょう!」

 

死亡フラグがそういって乾杯するが・・・

 

「あれ?私のプリンどこですか?」

 

フィーアがそういう。

 

「呪われておるのかこの部屋は・・・」

 

生存フラグが呟く。

 

「知らねぇよ!?」

 

カゲチヨが言う

 

「そもそもそんな時間なかったし・・・」

 

モブ男が言うが

 

「いや時間は腐るほどありましたよ・・・」

 

死亡フラグがそう返す。

 

「じゃあ、アーシが買ってくる?」

 

「駄目です!あれじゃないと・・・言ってください!犯人は誰ですか!」

 

フィーアがつるし仕上げようと暴れる。

 

「ひぃぃぃぃー!」

 

「もうメチャクチャだよ~!?」

 

「もうなんなの~!?」

 

その時

 

「おい!お前たちうるさいぞ!」

 

オーナーが入ってきた・・・

 

「あ、すみません・・・」

 

「全くお前たちは・・・」

 

そういってオーナーは帰っていった・・・

 

「あっ!?」

 

カンナが叫ぶ。

 

「どうしたんだ?」

 

シディが尋ねる。

 

「アーシのファッション雑誌・・・破けてる・・・」

 

「「「「!?」」」」

 

「そ、それはドンマイですね・・・まずは王様ゲームでもやりましょう。」

 

死亡フラグが流れを変えようとするが・・・

 

「お、おい・・・」

 

「もうそんなことしてる場合じゃ・・・」

 

カゲチヨとヒサメが怯えながら言うが

 

「いいよ。」

 

カンナが答えて王様ゲームが始まる。

 

 

「王様だーれだ!」

 

「アーシだね、じゃあ一番と四番、」

 

「一番は私です。」

 

「四番は俺だな・・・」

 

フィーアとカゲチヨだ。

 

「殺しあって。」

 

「えっ」

 

「早くしてよ王様の命令は絶対でしょ。」

 

「か、体が勝手に・・・」

 

「くそっ・・・」

 

「ごめんなさい!カゲチヨ!」

 

スバっ!ブシュっ!

 

「がっ・・・!」

 

カゲチヨは倒れる。

 

「カゲ・・・・」

 

「ヒぃっ・・・」

 

ヒサメと生存フラグは怯える。

 

「アハハハハ!」

 

「この空間地獄?」

 

「一番さん生き残ったねじゃあ、次は二番と殺しあって。」

 

「ちょっと待てカンナこういうのは普通入れ替えるんじゃ・・・」

 

「シディさんもしかして・・・」

 

「いや違うぞフィーア・・」

 

「だったら見せてください!」

 

「落ち着いてください!フィーアさん!」

 

「そうだよ!フィーちゃん!」

 

二人と止めようと死亡フラグ恋愛フラグが止めようとするが

 

「うわぁぁぁ!ローションこんにゃくが何故か足元に!」

 

ガンっ!

 

「・・・」

 

四人は頭を打って死んでしまった・・・

 

「そんな・・・」

 

生存フラグは焦っていた。普通天使と死神は死なないまさかバグが進行しているのかと

考えていた。

 

「モブ男、ヒサメ!逃げるぞ!」

 

「ああっ・・ってさっき道端で食ったプリン痛んでたのか・・・」

 

「貴様ワシらがコンビニ言ってるときそんなことしてたのか!?」

 

その瞬間モブ男は熱線で打ち抜かれる。

 

「ヒサメちゃん・・・生存フラグさん・・・やっと三人だけだね・・・」

 

「カンナちゃん・・・」

 

「くっ・・・」

 

「その羽どれだけモフモフするの・・・?」

 

「おい!ヒサメ飛べるか!?」

 

「体がすくんで・・・」

 

「くそっ!」

 

生存フラグはなんとかヒサメを抱えて飛ぼうとするが

 

スドっ!

 

「ぐはっ・・・」

 

「あっ・・・」

 

火の槍に貫かれてしまう・・・

 

「さ~てじゃあさっそくモフモフあっ・・・」

 

カンナもこんにゃくに滑ってしまった・・・

 

そうして誕生日は終わるはずだったのだが・・・

 

side死亡フラグ

 

「はっ!」

 

私たちは目を覚ましました・・・

 

「これって・・・」

 

「ループしてるよね・・・」

 

「ああ・・・」

 

皆さん気づいたんですね・・・

 

「皆どうしたの?」

 

モブ男さんは気付いてないみたいですね・・・

 

「このまま寄り道せずに向かってみよう。」

 

生存フラグさんの言う通り行ってみると

 

 

「・・・・」

 

飾りつけが終わって震えているカレコレ屋さんがいました・・・

 

「おい」

 

「ああ・・・お前たちか・・・ってことは」

 

「ループしてますね確実に・・・」

 

私たちは現状を確認する。

 

「リープのトリガーは何でしょうか?」

 

まずフィーアさんが疑問を出します。

 

「恐らくカンナちゃんを怒らせることだとおもう。」

 

「なんでそうなったんだ?」

 

ヒサメちゃんの推理に呑み込めていなかったモブ男さんも言います。

 

「つもりに積もった怒りで俺たちを皆殺しにしたんだな。」

 

カゲチヨさんが言う。

 

「カンナちゃんならやりかねないですね・・・」

 

「本人に言ったらどうなるかわからないしまずは僕たちがなんで怒らせたか分析しようよ。」

 

恋愛フラグさんが提案する。

 

「まずこの袋を見てくれ。」

 

シディさんが袋を見せる。

 

「穴が開いてる!?」

 

「私のプリンだけなくなってる。」

 

「それをモブ男さんが食べてしまって腹痛を起こしてカンナさんにやられてしまうんですね。」

 

でも今回は寄り道せずにきたから大丈夫ですね・・・

 

「それからモブ男さん、ローションこんにゃくは全て処理します。」

 

「そんな~俺の嫁三号が~!?」

 

「どんな嫁じゃ!」

 

「後はこの神様のビデオレターの削除だね・・・」

 

「この調子でクラッカーとファッション雑誌破壊を防げば万事解決だね!」

 

「あいつ雑誌大事にしてるからな・・・」

 

ヒサメさんとカゲチヨさんが

言ったがそれから先が大変でした・・・

 

イレギュラーの連続によって崩れる予測

 

「アーシの大事なオカルト雑誌に汚いもの乗せたのは誰!?」

 

「い、いやその・・・・」

 

モブ男さん・・・

 

そしていきなり酔っぱらいの青髪の漫画家さんが現れて

 

「アーシのファッション雑誌が!」

 

「ご、ごめんなさい・・・」

 

恋愛フラグさんが油断して恋の矢を投げて

 

「ちょっと!カゲチヨべたつかないでよ!」

 

「好きだ・・・どうしようもなく・・・」

 

そうして何回も何回も繰り返して・・・・

 

「今何回目・・・?」

 

「分かんないけどが今回は上手くいってるみたい・・・」

 

「これでカンナも喜んでくれるな・・・」

 

ヒサメさんとフィーアさん、カゲチヨさんが言ってる通りなんとかうまくいきました。

 

「みんなサプライズありがとう!こんなにおもてなししてくれるなんて思わなかったよ!」

 

「今日は特別にワシの羽をモフらせてやる感謝せい・・・」

 

「いいの!?じゃあ行くよ・・・」

 

「ひゃぁ!?ど、どうじゃ・・・」

 

「きゃー!モフモフ~!」

 

「く、くすぐったいぞ・・・カンナ・・・」

 

「あと俺たちからも誕生日プレゼントがあるんだ!」

 

「カンナちゃん雑誌みて欲しがってた服だよ!」

 

「やったー!ヒサメちゃん!カゲチヨ!シディ!フィーアちゃん!アーシカレコレ屋で良かったよー!」

 

「あはははは・・・」

 

こうしてカンナさんの誕生日を無事に終えることができました。

 

sideヒサメ

 

「すーすー・・・はははもうも触れないよ~」

 

まだモフってるのかな・・・

 

「もうループはこりごりだぜ・・・」

 

「私もスイーツのことで目くじら立てるのはもうやめます・・・」

 

「だがカンナの誕生日は本当にめでたかったな。」

 

「うん・・・そうだね。」

 

カンナちゃん・・・あの時声を掛けてくれてありがとう・・・そして生まれてきてくれてありがとう。

 

side神様

なんとか世界のバグを治せた・・・これで勝手にモブ男は世界を渡れない。

けどもしかしたらまた僕でもどうしようもないことが訪れるかもな・・・

 

 

 



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結成!?バンドカレコレ

sideヒサメ

今日の依頼人はバンドマンの三人だった。

 

「カレコレ屋さんにはバンドの運営の裏方作業をお願いしたいんです。」

 

「今までになかった仕事だな。」

 

「アーシも頑張るよ!」

 

「音楽ですか・・・良いですね。」

 

シディ、カンナちゃん、フィーアちゃんはやる気満々のようだ。私も楽しそうでワクワクしてる。だけどカゲはなんだか嫌そうだった。

 

「そうかぁ?バンドの裏方なんて仕事は大変なだけでバンドマンばっか目立って陰でこき使われながら脚光浴びる姿を恨めしく見上げるだけなんだよ・・・」

 

「バンドマンに恨みでもあんのか。」

 

だからもてないんだよ・・・

 

「いや~バンド活動って言うと華やかに聞こえますけど実際そうでもないですし、全然持てないんですよ。」

 

「え、そうなの?」

 

「ええ、いやーもう全然!カゲチヨさんと同じくらいですよ。」

 

「なんで俺がもてないの知ってんだ!」

 

そりゃさっきの発言でわかるでしょ・・・

 

「チケットだって全然売れてませんし。」

 

凄い量・・・

 

「僕らみたいな知名度ないバンドのライブなんて結局は親とか友達くらいしか来てくれませんから・・・」

 

「動画配信で宣伝するってのも一つの手だと思いますよ。」

 

カンナちゃんが言うと

 

「やってはいるんですがやっぱり再生数はイマイチで・・・だから皆さんには宣伝とかも手伝ってもらいたくて。」

 

「宣伝か・・・」

 

シディもどうするか悩んでいると

 

「あ、チケットは売れた枚数分依頼料にインセンティブを上乗せして支払います!」

 

「なるほど~!そういうことならもうなんでも申し付けてくださいよ。」

 

カゲ・・・

 

「まぁでもお金はあるに越したことはないよね、お金の管理はアーシがしてるけど

依頼料貰わずにやるお人好しでやる依頼もあるしここで稼いでおかなくちゃ。」

 

「「「「うっ・・・」」」」

 

カレコレ屋の金銭管理は簿記検定のあるカンナちゃんやってもらっているんだけど、

私たちがほっとけなくて依頼料無しでやる依頼や悪者に利用されて支払われないこともあるのでカンナちゃんには苦労かけてるんだ・・・

 

「そちらも大変なんですね・・・」

 

依頼人に同情されてしまった・・・

こうして私たちはチケット配りに向かった。

 

sideフィーア

 

「今度ライブハウスVEPP異宙でライブやりまーすチケットも売ってます。」

 

「ぜひきてくださーい。」

 

「カゲチヨ!もっと声出して!ただでさえ雰囲気暗いんだからせめて声出さなきゃ不審なもの配ってると思われて通報されちゃうよ!」

 

「カンナ、ひでぇ!?」

 

三人は苦戦中ですね・・・

私たちはというと・・・

 

「お兄さんマジかっこよすぎ!!」

 

「あの・・・お姉さまと呼ばせてもらっていいですか・・・」

 

何故か女子が大勢来ています・・・

 

「チケット500枚ください!」

 

「私は100枚!」

 

裁けるのはいいですけどこれはこれで大変ですね・・・

 

「シディさん大丈夫ですか?」

 

「あぁ、依頼人のバンドが少しでも有名になってくれたらうれしいからな。頑張るぞ!」

 

その後、

 

「あのライブの後お二人と写真撮らせてくれませんか・・・そうしたらチケット買いますから・・・」

 

とお願いされて写真を撮られつつチケットやチラシをさばいたら、

 

「完売してしまったな・・・」

 

「はい・・・」

 

私たちは三人のところに行きました。

 

「そちらはどうですか?」

 

「うん!ミキとノリコも買ってくれたし結構さばけてるよ!」

 

「アーシも順調だよ!」

 

「俺なんて声を掛けた瞬間目をそらされるんだよな・・・・」

 

少し哀れですね・・・・

 

「どうせ買うならシディやフィーアちゃんから買いたいもんね。」

 

「泣くぞ!?」

 

私たちは完売したことと写真のことを話すとカゲチヨが

 

「チェキの文化があるのはV系とか一部のバンドな気がするな・・・」

 

「ていうか二人はバンドメンバーじゃないでしょ・・・」

 

カゲチヨとカンナに突っ込まれましたそういえばそうですね・・・

 

「あ!俺もサイン入りチェキ付けるっていったらチケット売れるか!?」

 

「より傷つくことになるからやめたら?」

 

ヒサメちゃんに毒を吐かれるカゲチヨでした・・・

 

sideカンナ

アーシたちは依頼人に報告しに行った。

 

「どうですか?チケットさばけてますか?」

 

「まーぼちぼちっす。あとは当日までにどれだけ売り切るかってとこっすね。」

 

カゲチヨが答える。

 

「そっすか~・・・チケットの売り上げからスタジオの使用料とか賄うつもりなんで頑張ってくださいっす!」

 

「だいぶ自転車操業っすね。」

 

カゲチヨがびっくりする。

 

「いや~俺らもスタジオ代とか楽器代でマジ金が無くて・・・ライブ後の物販とかでCDとか写真とか売ってなんとか回収できるかどうかって感じなんすよ。練習場所借りたり衣装買ったり、バンド活動って金がかかるんすわ。」

 

まぁ、確かにバンド才能もそうだしお金あったらいいって感じだからね・・・

 

「華やかなイメージだけど大変なんだね。」

 

「頑張りますよ大事なライブと・・・インセンティブのためにね!」

 

「なんでどや顔なの?」

 

「きもいな。」

 

アーシとヒサメちゃんは突っ込んだ。

 

sideカゲチヨ

そうして数日たったころ

 

「た、大変です!」

 

突然依頼人がやってきた。

 

「どうしたんすか?」

 

「実はボーカルが扁桃炎になって・・・本番無理そうっす!」

 

マジかよ!?

 

「チケットはソールド済みですよね?どうするんですか?」

 

フィーアが聞くと

 

「今からオーディションをしてあなた方のうち誰かにボーカルをやって欲しいんです!」

 

「ええっ!?」

 

ヒサは驚くが、

 

「うぬ?ボーカルってなんだ?」

 

「シディ・・・アーシが説明するから・・・」

 

依頼受けてたのにそんな認識だったのかよ・・・

 

こうして俺たちはそれぞれ一人ずつ依頼人の前で歌い実力を披露することになった。

 

まずはヒサだ。

 

「わたしの~気持ちは~・・・♪」

 

綺麗な声だけど緊張してるのか細いな・・・

 

「まぁヒサはこうやって前に出るタイプでもねーしな。」

 

「緊張したよ~!」

 

次はシディだ。

 

「実は歌には自信があるんだ。昔妖精王の森でカラオケ大会したことを覚えてるか?」

 

「あれ?やった記憶はあるんだけど・・・」

 

「なんか記憶が・・・・」

 

まぁ、昔のことだもんな・・・そうしてシディが披露したのは

 

「フゴォ!フゴゴっ、ゴフッ、フゴゴォ!」

 

なんかの叫び声だった。

 

「これって歌!?」

 

カンナちゃんが突っ込むけどその通りだぜ・・・

 

「ああ、俺を育ててくれたゴブリンたちに伝わる伝統的な音楽だ。」

 

「こ、個性的でいいね・・・」

 

ヒサもさすがに苦笑いしてる

依頼人も

 

「ど、どうもありがとう・・・」

 

これしか言えてなかった・・・異宙文化・・・未だ奥が深いぜ・・・

 

次はカンナだった。

 

「じゃあ、行きまーす。」

 

アイツ大丈夫か・・・サイコパスはなんか歌が下手ってイメージが・・・ハックとか・・・俺が不安に思っていると

 

「正しくなれない霧が毒をみた 片っ端から確かめたくて♪」

 

メチャクチャ美声で歌ったのだ・・・

 

「凄いですよ!カンナさん!ボーカルお願いしていいですか?」

 

「もちろん!でも・・・ねぇヒサメちゃん一緒にデュエットしない?」

 

「ええっ!?それっていいんですか?」

 

「勿論!バンドも華やかになりますしいいですよ!」

 

こうしてヒサとカンナのボーカルは決まり次はフィーアとなった。

 

「実は私も歌は結構自身あるんですよ。」

 

へぇ・・・

 

俺たちが聞こうとした瞬間

 

「終わんないー、愛を抱いてたくないの、もっと、ちゃんと、不安にしてよ・・・」

 

ギャアアアァ!!

とてつもない音程の音が俺の耳に入ってきた!

頭痛が止まらねぇ・・・まるで死の妖精が歌っているといっても過言じゃねぇ・・・

 

「どうでしたか?」

 

フィーアは聞いてくるが

 

「あ、ああ僕たちの音楽とは合わなそうだな・・・」

 

こう絞り出すのが依頼人の精一杯だった・・・

 

「思い出した・・・カラオケ大会の時はフィーアちゃんが歌った瞬間に意識が飛んで・・・」

 

「その後アーシたちは記憶から抹消したんだった・・・」

 

そんなことが・・・

 

「さ、最後はカゲチヨさんよろしくお願いします。」

 

ようやく俺か表舞台立つ時が来たぜ・・・

 

sideヒサメ

 

「今日は集まってくれてマジでサンキュー!臨時メンバーボーカル!ヒサメ&カンナ&シディ!」

 

男性の低い声も欲しいってことでシディもボーカルに加わり三人で歌った。

カゲとフィーアちゃんはというと

 

「そりゃこうなるか・・・」

 

「なに言ってるんですか頑張りましょうよ。」

 

「お前はいいよな!キーボードの楽譜も作ってたからってキーボードやらせてもらってるんだから!俺はタンバリンだぜ!?」

 

こうしてライブは無事に終了した。

 

「タンバリンって必要だったか?」

 

カゲは不機嫌そうに言う

 

「カゲチヨさんは歌が下手ですし、ビジュアルに華がないので後ろにいってほしかったんです。」

 

「正直か!!」

 

まぁ、そうだよね・・・

 

「俺の時代が・・・」

 

「だからカゲの時代って何?」

 

「何か一つのことに真摯に打ち込む姿はカッコいいと思うぞ。カゲチヨもタンバリンを極めたらどうだ?」

 

「シディさん・・そういうことじゃないですよ・・・」

 

「あのなー」

 

すると

 

「失礼します。先ほどの演奏でタンバリンを叩いてた方ですよね?私はあるバンドのマネージャーをしているものです。あなたの虚ろな目をみて必要だと思ったんです。うちのバンドのボーカルになってください!」

 

嘘っ!?

 

「よっしゃ!今度こそ俺はバンドのボーカルとして待ってろよ武道館!」

 

飛躍しすぎでしょ・・・

 

そうしてカゲはデビューしたんだけど・・・

 

「今日は俺たちの演奏で・・・お前らは地獄に落とす!行くぜボーカル!」

 

「ヴぇ~!」

 

まさかのデスメタルだった・・・

 

「カッコいいぞ!カゲチヨ!」

 

「イメージとは違うけどね・・・」

 

「本人が良いならいいんじゃない?」

 

「私も歌いたかったです・・・」

 

お願いだからフィーアちゃんはもう歌わないで・・・無自覚な音痴に私たちはそう思うのだった・・・



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混血VS地球人民幸 戦いの始まり

オリジナルストーリーお楽しみください!


sideカゲチヨ

 

「今回私は妖精王の代わりに来ました・・・」

 

依頼人は最初にそう言った後事情を話した。

彼はレオナルドという政治家の秘書の男だった。しかし彼は宗教団体が暮らす街へとジャーナリストを連れて行きそこで老人たちが閉じ込められており教祖が集団自殺を図ろうとしていることを聞きそのせいで殺されてしまったことを聞いた。

 

「そのレオナルドさんは正義感の強い人で異宙人と人間の共存を考えていて妖精王とも同盟を結んでいる人でした・・・」

 

「そんな・・・」

 

ヒサが衝撃を受ける。

 

「でもどうしてそんなことをこんなうさんくせーガキに?妖精王の知り合いつってもねぇ・・・」

 

俺が思惑を聞く。

 

「はい・・・ジャムが教祖の地球人民幸にはトッププレデターの元科学者がいます・・・」

 

なんだと・・・エイファみてーのが・・・!

 

「奴らは掣肘グソクムシを使って病気の老人たちを奴隷のように扱いしかも独自の兵器や

異宙人を使役しています・・・このままでは科学者や側近とは関係ない無垢な子供やその

親たちが意味なく奪われてしまうその前に・・・!!」

 

秘書の人もレオナルドさんを慕ってたみてぇだな・・・よし。

 

「俺は行くぜ。お前らは・・・」

 

「待ってカゲ、私たちもいくよ。」

 

ヒサ・・・

 

「そうですよ。ここまで聞いといて俺だけは無しだからね。」

 

「カゲチヨお前は一人じゃないんだ。」

 

「そういうことです。それに一人で行ったって何もできないでしょ。」

 

カンナ・・・シディ・・・フィーア・・・

そうだな・・・らしくねぇことしちまった・・・・

 

「お願いします・・・」

 

こうして俺たちは妖精王が指定した場所へと向かった。

 

sideヒサメ

 

私たちはこうして集合場所のジャムが最後の夜を行うというミューズヴィレッジの収容所の近くに来たんだけど・・・

 

「サトウくんにスズキ君!?」

 

「おお!お前らも呼ばれたのか!」

 

「まぁ、来てるよな・・・」

 

スズキ君とサトウ君も制圧に呼ばれたみたいだ。

 

「ゼクス君も・・・」

 

「ああ、俺もジャムの行いが許せなくてな・・・・」

 

カンナちゃんがゼクス君と話していた。これで馴染みの混血は集合してるね・・・

すると

 

「皆さん初めまして。」

 

「ん・・・」

 

「こら、ミナヅキ不愛想にしてはいけません。」

 

突然知らない三人組が現れたそしてその後、

 

「全員集まったな。」

 

お父さんが来た。

 

「この三人は今回レオナルドの誘いで取材していたジャーナリストの三人だ。」

 

「ジャーナリストとは思えねぇ武装だがな・・・」

 

スズキ君の言う通り鉄扇や刀、三節混を持ってるなんてね・・・

 

「この世界じゃ身を守るのも仕事の一つですから。」

 

狐耳の女の子が答える。

 

「私はヤヨイ、九尾の狐と煙煙羅の混血です。」

 

「ミナヅキ、フェンリルとヒュドラの混血。」

 

刀を持って狼のお面を頭に付けた。赤目黒髪の着物を着た子が不愛想に答える。

 

「よろしくな!」

 

サトウくんが気さくに挨拶するけど・・・

 

「・・・ん」

 

そう答えるだけだった。

 

「すみませんね。彼女は人見知りで・・・僕はハツキ、文車妖妃と玄武の混血です。」

 

俳句の人が着るような服装の灰色の髪をした男の人がそう答えた。

 

「シディさん、あなたのお母様にはお世話になりました。」

 

ヤヨイさんがシディに向かって話す。

 

「母を知っているのか!?」

 

「はい・・・といっても逃がす指示の中の手紙に書いてあって知ったんですけど・・・」

 

「そうか・・・」

 

シディは残念そうに返した。お母さんの手がかりかと思ったんだよね・・・

 

「それで作戦はどうするんだ?」

 

流石ゼクス君こんな時でも冷静だ。

 

「まず操られてる人は、ヒサメ、ハツキが制圧してくれ。」

 

私は氷結で無傷に拘束できるのはわかるけどハツキくんも?

 

「言霊や氷結で老人たちの体の負担を少なくしてな。」

 

「親子の人たちなんかは?」

 

カンナちゃんが質問する。

 

「ゼクスとスズキで風を使って外に退避させる。外には保護させるために少数だが警察が来ている。」

 

「おう。」

 

「分かった。」

 

「で、ジャムや側近の科学者はどうすんだ?」

 

「ジャムは俺がやる。科学者は4人いるから、3人、3人、3人、2人で対処してくれ。」

 

「じゃあ・・・、頼んだぜ皆。」

 

私たちは収容所に乗り込んだ!

 

side妖精王

 

まず、倉庫に乗り込んで襲ってきたのは操られた老人たちだった!

 

「ごめんね!」

 

「止まれ」

 

ヒサメが氷結で彼らの足を凍らせ拘束、ハツキも言霊で老人たちの動きを拘束する!

 

「来ると思っていたぞ!悪魔の使いたちよ!お前たち爆弾を・・・」

 

「させるかよ。」

 

「これ以上命を無駄にはさせん!」

 

スズキとゼクスがそれぞれ鴉天狗とペガサスの風の力で親子たちを警察の元に送り届ける。よし・・・ここまでは

プラン通り・・・

 

 

「くそぉぉぉ!お前たち!こいつらをなんとかしろ!」

 

そういってジャムは文官であろう側近を連れて白衣を着た奴らに指示を送った。きたな・・・

 

「デュアルコアプランの実験体がいるとはねぇ!」

 

「私たちを認めてくれたジャムさまのために追い出した奴らの研究成果に泥付けてやる!」

 

「くくく・・・あのバカたちを追い出してまた返り咲いてやる・・・」

 

「覚悟はいいかぁ!!」

 

なんか三下っぽいせりふ吐いてるけど科学者だよなこいつら・・・?

 

「ジャムたちは俺が追いかける!頼んだぜ!」

 

そういうと

 

「おうよ!スズキやるぞ!」

 

「全く・・・またお前とかよ・・・」

 

サトウとスズキは二人で科学者の一人と向き合う。他の皆も

 

「了解です。」

 

「今は夜だが全力を尽くす!」

 

そういうフィーアとシディに俺は

 

霊槍ラグナロク第7形態ー導苔ー(ルミナシティ)

 

太陽と同じ光を放つ形態をシディたちの真上に置いた。

 

「おお!ホルスの力が戻った!」

 

「やっぱり父さんは凄いですね・・・」

 

二人が感心していると

 

「三人組って言ってたから手伝う・・・」

 

ミナヅキも二人の援護をしてくれるようだ。

 

「まかせて!アーシたちもすぐに行くから!」

 

「トッププレデターから離れてもこんなことして・・・!ちょっと痛くするから・・・」

 

カンナが答えヒサメも怒って戦う気満々のようだ。

 

「では、僕も加勢しましょう。お二人の能力は僕と相性がよさそうだ。」

 

良い戦いのアイデアを思い付いたらしくハツキは二人と組むらしい。

 

「カゲチヨ俺たちもやるぞ。」

 

「まさかお前と組むことになるとはな・・・」

 

カゲチヨとゼクスは・・・まぁ二人とも似たもの同士だしなんとかなるだろ。

 

「では私はお二人と組みましょう。」

 

ヤヨイも鉄扇を広げ気合十分だ。

 

「じょ、女子と組むのかよ・・・・!」

 

カゲチヨ・・・こんな時に陰キャを発動させないでくれ・・・

 

不安になりつつも勝つことをしんじて俺は娘と弟子たちにこの場を預けた。

 

 

 




ここから、コンビ別で戦いを書いて行きます!


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科学者との戦い!サトウ&スズキ編

sideサトウ

こうして俺たちは科学者と戦闘を開始したのだが・・・

 

「クェェェェ!」

 

「うおっ!?」

 

「ちっ・・・・」

 

使役している黒い鳥・・・・闇を操る能力や目の異様な数から陰摩羅鬼だな。そいつの能力や空でのスピードに翻弄される。

 

「どうですか?異宙人である陰摩羅鬼を使役できている私の研究の成果!デュアルコアプランであなたたちのような欠陥品を生み出しているバカたちにはたどり着けないこの洗脳装置

はまさに至高の発明なんですよ!」

 

陰摩羅鬼は主に怠け者、または破戒者の聖職者を狙う異宙人・・・本来なら真っ先にジャムが狙われててもおかしくねぇのにそういう仕組みか・・・

 

「そんな鳥一匹使役して満足してる時点でお前のおつむのそこも知れてるな。」

 

スズキが煽る。

 

「黙れえぇぇぇ!やれ!陰摩羅鬼!」

 

「くぅぇええぇ!」

 

陰摩羅鬼は途端に影を固めて俺たちに向かって投げつける。

だが確かに隙が生じた!

 

「おらぁ!」

 

「ふん!」

 

俺はそれを吹き飛ばしスズキがスピードを使って間合いに入り一発入れる!

 

「くぇ!?」

 

「何!?」

 

陰摩羅鬼も予想外の一発に吹き飛ばされ科学者も驚いている。

 

「くぇぇええ・・・」

 

「どうやら本気で怒らせてしまったようですねぇ・・・もうあなたたちが勝つ可能性は0ですよ・・・!」

 

「上等だぜ!その方がワクワクしてくるってもんよ!」

 

「お前・・・客観的に見て勝てねぇってわからねぇのか!?」

 

科学者が驚いたように返す。

 

「わりぃな俺たちは勝てねぇって思いは既に経験済みだ。」

 

スズキが俺の代わりに返してしてくれる。

そうだぜ・・・あの鬼教官が俺たちに与えた挫折に比べたらこんなもん比にならねぇんだよ!

 

sideスズキ

ー回想ー

サトウの骨折が治ったころフィーアは特訓の最初に俺たちと組み手をすると言ってきた。

あの三人や陽狼の実力は知ってるし善戦はできる。俺たちはそう思っていた・・・

しかし突き付けられたのは圧倒的な力の使い方。さらにはブレイクという切り札、俺たちは完敗した。

 

「チクショウ・・・」

 

サトウはいつもの調子はなくすごく落ち込んでいた・・・

 

「俺が甘かった・・・妖精王の力なしで最強になるって言っておいてこの学校で喧嘩して少しは戦い馴れしたつもりでいた・・・俺にあんなことできんのかな・・・」

 

すっかり弱気になってんな・・・

 

「ああ・・そうだな・・・でそれでいいのか?」

 

「えっ?」

 

「アイツに叩きのめされたままでいいのかよ?」

 

「でもお前も分からないって・・・」

 

「そうだな!で!?だから!!どうしたんだよ!?」

 

俺は友達に喝をぶち込む。

 

「てめぇの可能性を他人に決めさせんなよ!価値を他人に委ねんなよ!!」

 

「スズキ・・・」

 

「そうですね。」

 

フィーア!?

 

「男なら無理なことを一つや二つひっくり返した方がカッコいいですよ。そして私をいや、私たちと可能性を自分で高めていきましょう。」

 

「ふ・・・ハハハハハ!そうだなぁ!俺には野望があったんだ!」

 

聞き飽きたよ・・・

 

ー回想終わりー

 

「俺はこのぶっ飛んだ世界で一番強くなってやる!見てろ世界!!こっから全部ひっくり返してやんぜ!」

 

サトウがそういうとサトウの角がもう一方からも生え、蝙蝠の羽が背中から出た。

 

「あれは・・・ブレイク。」

 

この土壇場でこいつ・・・

 

「バカなバカな・・・・ありえない!!失敗作の分際でぇ!?」

 

そう言って科学者は陰摩羅鬼を向かわせるが

 

「おらよ!」

 

「きぇ!?」

 

サトウは蝙蝠の羽で飛び上がりライオンの爪で敵を切り裂いた。

 

「畜生!こうなったらこいつを・・・」

 

研究員が隠し持ってた銃で俺に向かってくるが

 

「わりぃなアイツに触発されて俺も欲が出てきちまった・・・」

 

「バカな・・・お前も・・・」

 

あぁ?俺は科学者の言葉を無視していつもより早いスピードで蹴りを鳩尾にぶち込む!

 

「ゴハっ・・・・!」

 

血反吐を吐いて科学者は撃沈した。

 

「おいおい!スズキ!お前もブレイクできてんじゃねぇか!」

 

・・・本当だ。やればできるもんだな・・・

どうりでいつもより早いスピードがだせると思ったぜ・・・俺は生えた翼と両角をみてそう思った。

 

「多分このリモコンが洗脳装置だな。」

 

「じゃあ・・・おらよ!」

 

グシャ!

 

サトウが装置に一撃叩き込み壊した。

すると

 

「くえ・・・きえ・・・」

 

グシャバキバキ・・・

 

陰摩羅鬼は伸びた科学者を食べてどこかへ去ってしまった・・・

 

「アイツも洗脳されて怒ってたんだな・・・」

 

「まぁ、お似合いの末路だな・・・」

 

俺たちは去り行く陰摩羅鬼を見ながらそう思った。

 

さてアイツらの加勢に行かねぇとな。



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科学者との戦い!シディ&フィーア&ミナヅキ編

sideフィーア

 

「操られていたマンティコアは倒せましたね・・・」

 

「ん・・・シディだけで余裕だった・・・」

 

まず私たちは科学者が操っていたマンティコアと戦ったんですけどシディさんが一人で倒してしまいました・・・

 

「ほほほ!さすがは陽狼!マンティコアじゃ話になりませんね・・・」

 

科学者は女性でした・・・

 

「お前が俺たちの相手か?」

 

シディさんが聞くと

 

「その通りよ!アンタを捕らえて私はトッププレデターに返り咲いてやるんだから!」

 

「地球人民幸やジャムに恩義はないんですか?」

 

私が聞くと

 

「この組織はただのその場しのぎの研究室なの!私は地球を人間の手に戻す英雄になるんだから!」

 

帰ってきたのは外道な答えでした・・・!

 

「さーて、この私開発のパワードスーツで陽狼捕縛、そしていらないセカンドロットと陽狼より弱いファーストロットの処分と行きましょう!」

 

そして科学者が着たのは重装甲なパワードスーツでした。

 

「ではくらってくださいな!」

 

そう言って背中に積んでいた小型ミサイルを発射した。

 

「避けろ!」

 

「ふっ!」

 

「・・・!」

 

私たちはそのミサイルを避け

 

「「「はぁ!」」」

 

それぞれ

 

火球、氷塊、蹴りの衝撃波を打ち込む!

けれど・・・

 

「ほほほ!ききませんよ~!あなた達の攻撃は!なんせもともと陽狼との近接を想定して作られたスピードを捨てた、防御力とパワーに振った装甲なんですもの!」

 

科学者は自慢げにスピードがないことを話してくれる。なるほど端からシディさんしか

眼中に入れてないってことですか・・・なら

 

「二人とも、ここは私に任せてください。あの装甲私が突破します。」

 

「ん・・・私も協力するあそこまで馬鹿にされて黙ってられない・・・」

 

ミナヅキさんも協力してくれるようです。

それに対してシディさんの返答は・・・

 

「あぁ、二人に任せよう。」

 

私たちを信じてくれました。

 

「ほほほ!陽狼あなたも薄情ですね~!二人の少女を見殺しにするなんて!」

 

それはやってみなければわかりませんよ・・・?

 

sideシディ

 

「潰れて死になさい!」

 

科学者はそう言ってパワードスーツで二人を殴り飛ばそうとする。しかし

 

「甘いですね。」

 

「ふっ・・・」

 

二人は呼吸を合わせ体のこなしでそれを避けまず、

 

「はっ!」

 

ヒュッ!カンカン!

 

ミナヅキが刀を使い連続斬撃を加える。

 

「ちっ!なかなかの腕前ですわね・・・体中に斬撃を当てるとは・・・ですがこの装甲の前には全て無力!」

 

そう言ってる場合か?

 

「油断しすぎですよあなた。」

 

もうすでにブレイク状態のフィーアが奴の腹部分の装甲に大穴を開けて体をむき出しにしていた。

 

「は・・・?今?いつの間に・・・?どうやって・・・?」

 

「ただ光の速さでミナヅキさんが作ったヒビに拳や蹴りを連続で叩き込んで後ろを通過しただけですよ。シディさん用の装甲にしてはもろすぎですね。これでは万全の状態でも拳一発であなたは全身骨折ですよ。」

 

「そんなはずは・・・」

 

「私の毒でも簡単に溶かせた。毒の耐性のない素材を使ってるのが見え見え・・・」

 

なるほど、ヒュドラの毒を刀に纏わせて切るときについて金属を溶かしてフィーアの負担をさらに減らしていたのか・・・ミナヅキは気配りができるのだな!

 

「なめやがってぇぇぇ!!」

 

お嬢様言葉を捨て二人を両こぶしで殴ろうとしたが

 

「先ほども見ましたがさっきのが全力みたいですね。」

 

ズパッ!!ガッシャ―ン!

 

フィーアは手刀で奴の腕を機械ごと切断し、

 

「こんなパワーなら刀は必要ない・・・」

 

バキッ!グシャグシャ・・・ブチッ!

 

ミナヅキはブレイクしてフェンリルの身体能力で腕を粉々にして引きちぎった!

俺も同じ狼系の異宙人だが狼男は主に素早さ、フェンリルはパワーが特に上がるのか・・・俺が考えていると

 

「ぎゃあぁぁぁああぁ!!私の腕がぁ・・・」

 

人を騙した外道科学者が泣いているだが奴が病気で泣く老人たちにしてきたことに比べれば大したことはない・・・そして

 

「ぐがぁ!熱い熱い!体が焼けるぅ!?」

 

「腕の切断面からヒュドラの毒を注ぎ込んどいた・・・人間ならいずれ骨も残さず溶ける・・・」

 

ミナヅキの毒によって奴の苦しみはさらに激化する。

 

「圧倒的じゃの・・・」

 

「ボティス!?来ていたのか?」

 

俺の背中からボティスが出てきた!

 

「カゲ男が死ぬところが見れると思ったのだがのぉ・・・まぁ欲にまみれて人をなめた奴の末路を見られるのじゃから良しとしておこう!」

 

「そうか・・・じゃあボティスはここで待っていてくれ俺もそろそろ奴に鉄槌を下す・・・!」

 

「怒っとるのぉ・・・」

 

sideフィーア

 

「許さない許さないぃぃぃ!このまま死ぬならこのミサイルでお仲間ごとふっとばす!!」

 

そう言って科学者が出したのは超巨大なミサイルでした。

切っても爆発するで少々これは厄介ですね・・・

 

「後悔して死になさいぃぃ!」

 

ミサイルが発射されようとしたが

 

「自分の仲間だけでなく俺の仲間にまで手を出すなら俺は容赦しないぞ・・・!」

 

後ろに控えていたシディさんがブレイクを解放して炎の翼を背中に生やし、狼の爪を生やしていました・・・ホルスのブレイク見たのは特訓以来ですね。圧倒的すぎますから相手への力加減が課題なんですがこの状況なら問題ありません。

 

「ふん!」

 

まずミサイルを砲門から引き抜き、

 

「はぁ!」

 

ドッカン!

 

「きゃぁぁあぁぁ!!」

 

科学者を屋根を突き破る勢いで上にぶっ飛ばしました。

その後

 

「ふぅぅぅ・・・・」

 

神経を集中させて火球いや、小規模な太陽を作り出して科学者の飛んでいる上空に向かって飛ばしました。

 

「私は・・・私は・・・あ」

 

ジュッ!

 

そんなことを言いながら科学者はミサイルごと太陽に消し飛ばされた・・・

シディさんは太陽を消滅させた。

 

「この科学者たちはグソクムシで老人たちに負荷をかけ殺そうとしたこうなるのは当然だ・・・」

 

シディさんは厳しい顔で呟いた。

 

「はい・・・ミナヅキさん、仲間の加勢に・・・」

 

私が言うと

 

「呼び捨てかちゃんづけでいい・・・」

 

と言ってくれた。

 

「うむ!ミナヅキ、一緒に皆を助けに行こう!」

 

「ミナヅキちゃん頼りにしてます。」

 

私たちがそういうと

 

「はい・・・!」

 

そう返事をしてくれた。私たちは少しホッコリしながらみんなの加勢に向かうのでした・・・

 

 

 




次はカンナとヒサメ、ハツキです。


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科学者との戦い!ヒサメ&カンナ&ハツキ編

sideヒサメ

 

「ロボット兵は全滅させたね・・・」

 

「うん・・・」

 

私たちは向かってきたロボット兵を処理した。

 

「流石はセカンドロット最高傑作氷電・・・有象無象では話になりませんね・・・」

 

男の科学者が呟いた。

 

「貴方もトッププレデターに帰り咲くのが目的?」

 

私が問いかけると、

 

「いいえ・・・私は研究成果を認めてくれたジャムさまのために最後の夜を迎えるために

尽くすのですよぉ!そしてバカたちの傑作を叩き潰して更なる貢献をするのですよぉ!」

 

なるほど・・・ジャムの信者で狙いは私・・・

 

「では次は私がお相手しましょう・・・」

 

そう言って科学者は首に注射器を打ち込んだ!

 

「ガァァァぁ‥‥アァァッァぁああ!」

 

男の皮膚は紫色になり背中から悪魔のような翼が生えてきた・・・気持ち悪い・・・

 

「これが対氷電ようの肉体改造薬ですよ・・・飛行能力を搭載したこの姿に絶縁性にパワー・・・あなた対策はばっちりですよ・・・」

 

どうすれば・・・・

 

「ふーん、アーシたちは眼中にないってことね・・・」

 

「ヒサメさん大丈夫です。協力してあの男の鼻をへし折りましょう。」

 

カンナちゃん・・・ハツキさん・・・

そうだった・・・私はもう実験の時のように一人じゃない!

 

「二人ともお願いします!」

 

「OK!」

 

「分かりました。」

 

sideカンナ

 

まずアイツが狙ってきたのは

 

「ふふふ・・・炎水あなた飛行能力がないみたいですね・・・なら空から攻撃して塵にしてあげますよ!」

 

アーシだった、男は空から火をふいてきた。

 

ボウッ!

 

「カンナちゃん!?」

 

ヒサメちゃんの悲鳴の後地面が焼け焦げた跡にはアーシがいなかったけどそれは当然

 

「き、貴様その姿は・・・」

 

「驚いた?アーシだって進化するんだよ?」

 

科学者が驚いたなんせ自分と同じ目線に火で作られた車輪を具現化し浮くアーシがいたからだ。

 

「カンナちゃんも火車の能力で飛べるように・・・」

 

「そうだよ!戦いでも日常でもヒサメちゃんを一人ぼっちにさせないよ!」

 

「麗しい友情ですねその友情に私も混ぜてください。」

 

そういうとハツキさんは六角形の壁を複数空に浮かばせた!

 

「空が飛べてもこの皮膚にはかなわない!」

 

そういって怪物はアーシに殴りかかってくるが、

 

ガキン!

 

その拳はその壁によって防がれた。

 

「貴様・・・この陽狼の下位互換が・・・」

 

「玄武の結界並みの攻撃では通りませんよ。」

 

歯ぎしりする怪物に向かって余裕綽々な態度をみせるハツキ、

 

「まずはあの羽を切り落とす!」

 

アーシはウォーターカッターで切り裂こうとするが

 

「甘いですよ!」

 

素早くよけられてしまう・・・

 

「どうしたら・・・」

 

ヒサメちゃんが悩むとハツキさんは

 

「心配ないです!ヒサメさん電撃を僕の結界に向かって撃ってください!」

 

そう言ったのだ。

 

「信じます!」

 

ヒサメちゃんは最大出力の電撃を結界に向けて撃った。

 

「ははは!どこに向かって撃ってるんですか?」

 

怪物は馬鹿にするけどそれは電撃は結界を反射してまた次の結界を反射して軌道を変え

男の背中片方の羽にヒットする!

 

「ぐがぁ!バカな・・・絶縁体策が・・・」

 

焼けた羽を見て呟く。

 

「だがまだ飛べる!そしてまた上からってなんだあの水の糸は!?」

 

そう収容所の壁にはすでに結界が張り付けられておりそこにアーシが水圧を高めた水の糸を発射結界に打ち込む、結界は空間で繋がってるから糸の水は循環するという仕組みだ。

 

「ちなみに触れたらマグロの解体ショーのようにアンタの体はバラバラだよ。」

 

アーシがそういうと

 

「だが氷結対策や水を吹き飛ばすパワーを持った俺を拘束することは不可能!」

 

まだ言ってるなら・・・

 

「「「そろそろフルパワーで行くか」」」

 

「・・・・へっ?」

 

アーシたちはブレイクを発動する!

 

「燃えてよ。」

 

アーシは炎をチャクラムのような形にしてそれを複数個空中に出現させ、

 

「はぁ!」

 

敵に向かってぶつける!

 

「あつあぁぁぁ!?バカな・・火力が上がってる・・・?」

 

 

「ふん!」

 

ヒサメちゃんは顔を凍らせずに体を固定!

 

「嘘だろ・・・ふん!ふん!全く砕けない・・・この氷の塊分厚くて硬すぎる・・・」

 

そしてハツキさんが

 

「二人ともこの結界に打ち込んでください!」

 

私たちに呼びかける!」

 

「「了解!」」

 

そうしてヒサメちゃんは電撃、アーシは熱線を打ち込むと結界を通って別の結界のところから出てきてそれがまた別の結界に吸い込まれて・・・それを延々と繰り返していくと威力が増していている。

 

そして

 

「これは・・・」

 

ドゴン!バリバリ!

 

「グぎゃぁぁあ!!?」

 

側頭部に浮かんでいた結界に電撃が、後頭部には熱線が打ち込まれた!

 

「クソがぁあぁ!」

 

化け物は最後の力で拘束を振りほどくけど

 

「貴方は傷つけすぎた・・・もう眠って・・・」

 

ヒサメちゃんがそういうと

 

「なにをこれは・・・あぁぁあ!」

 

まさにカタトゥンボの雷のような連続したデカい雷の檻、そしてアーシが展開した炎の

結界で閉じ込めたさらに、

 

「這いつくばれ。」

 

ハツキの言霊で怪物の体を這いつくばらせた。

 

「ま、まっ・・・」

 

怪物は何か言ったが

 

「じゃあね。」

 

ヒサメちゃんは巨大な氷塊、アーシは水圧を高めた水流で男の体を貫いた。

 

「流石ですね。お二人さん。」

 

ハツキさんが褒めてくれた。

 

「ハツキさんもナイスサポートでした!」

 

「早くカゲたちのところに行かないと・・・」

 

アーシたちは皆を助けるために足を速めた。

 



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科学者との戦い!カゲチヨ&ゼクス&ヤヨイ

sideカゲチヨ

 

「さぁ、このキメラで倒しましょう。」

 

科学者は無表情に行ってきやがった・・・

 

「ぎゃあぁぁぁ!!」

 

出てきたのはサソリの尾とゴリラの体、鷹の頭をしたキメラだった。

 

「だったらこれでどうだ!」

 

俺は空気中にウイルスをまいて感染させようとするが・・・

 

「がぁ!」

 

キメラは腕を振り回して俺たちを吹き飛ばそうとする!

 

「やっべ!?」

 

「ちっ!」

 

「全くウイルスが効かないんですね・・・」

 

「すでに対策済みですよ。そしてサソリの針には再生を阻害する毒がありますよ・・・」

 

俺対策は万全か・・・

 

「だったら俺が!」

 

ゼクスが衝撃波をだす!

 

「ぐぅ!」

 

ブンっ!

 

キメラが腕を振るって相殺する!

 

「これもダメか・・・」

 

「ジャム様は捕まえられずこのまま朽ち果てろ混血。」

 

そうして男が機械の腕をだしそこからレーザーを発車しようとするが

 

「甘いですね。今のは力がバラバラだったからです。」

 

ヤヨイはそういうと狐火を鉄扇に纏わせキメラと科学者両方に振う!

 

ゴオオォォォ!

 

キメラと科学者の周りは瞬く間に炎に包まれる!

 

「すげぇ・・・」

 

「いえ、これは一時しのぎです。これから作戦を立てていきます。」

 

「でも一体どうする?」

 

「カゲチヨさんあなた、何か奥の手を隠してますね?」

 

気付かれてたか・・・

 

「私とゼクスさんも奥の手で時間を稼ぎます。カゲチヨさん頼みましたよ。」

 

「分かったよ・・・」

 

「頼んだぞカゲチヨ!」

 

ゼクスもヤヨイも期待かけすぎだっての俺はクズだからあんまり期待掛けられても困るんだが今回はヒサたちも心配だ一気に終わらせる・・・

俺はとあるウイルスを作り始めた・・・

 

sideゼクス

 

「ブレイク!」

 

俺はブレイクを解放する。ケルベロスのDNAの影響で生まれた人格たちが囁いてくる・・・

 

ー大丈夫なのかぁ?カゲチヨのやつ。ー

 

ーまた失敗するかもよー

 

ああ、だが信じて任せるのも仲間と教えてもらったのだ!力をかしてもらうぞ!

 

ーへいへいー

 

ーああー

 

俺はケルベロスを呼び出しキメラに突貫させる。

 

「が、がぁぁ・・・」

 

キメラは一瞬止めようと手を出すが

 

ドカン!

 

「バカな!?」

 

キメラは押しつぶされる!

さらに俺は鴉天狗の羽を展開して飛び上がり

 

「はぁ!」

 

キメラに向かって竜巻を巻き起こす!そしてヤヨイが

 

「分身からの・・・九倍狐火!」

 

ブレイクした状態で九人に分身して狐火を繰り出し炎の竜巻がキメラを襲う。

しかし・・・

 

「がぁ・・・・」

 

「なかなかやるな・・・しかしここまで・・・ふっ!」

 

ザシュ! 

バシャ!

 

科学者の背後から忍び寄っていたカゲチヨがキメラを血液の刃で切り裂き、科学者の手に血液を浴びせる!

 

「気配に敏感なんだなぁ?」

 

「お前たちの作戦もここまで・・・ぐおっ!?体が痛い・・・・キメラも苦しんでいるまるで内側が腐ってくるような・・・・まさか!」

 

「そのとおり俺の新作ウイルスだ!」

 

カゲチヨは毒やウイルスを食べたことでその毒を操れる。今回はゾンビウイルスに体を腐らせる毒をブレンドさせさらに腐らせる効果を高めたんだ。

 

「だが俺は手にかかっただけのはず・・・」

 

「今回のは皮膚にかかっただけで感染するんだ。わりぃがこれで終わりだぜ・・・」

 

「ば、バカな・・・金属の腕まで・・・」

 

「ぎゃあぁ!」

 

キメラは体が大きく毒の周りが遅いのかヤヨイに殴りかかろうとするが。

 

「残念、煙だから殴れませんよ。」

 

煙煙羅の能力で躱し

 

「呪詛付与、斬撃強化。」

 

呪いで鉄扇を強化して、

 

「はぁ!」

 

ズバッ!

 

キメラの手を切り裂いてその後

 

「呪詛、釘打ち殺し。」

 

グサッ!

 

腕を小刀で刺した途端キメラは内側からナイフが飛び出て絶命した・・・

 

「呪いの藁人形の原理かよ・・・恐ろしいぜ。」

 

カゲチヨの言う通りだな・・・

 

「く、くそっ俺は英雄に・・・」

 

そういって科学者はこと切れた・・・

 

「・・・お前らの計画で傷ついた奴らがいたこと忘れんなよ・・・!」

 

カゲチヨ・・・

 

「今は皆さんと合流することが先決です。私もレオナルドさんの仇は取りたいですが妖精王なら確実に取ってくれますから。」

 

「あぁ・・・」

 

「信者の様子も警察から聞きたいしな。」

 

俺たちは皆のもとに向かった。




次回決着


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戦いの終わり

side妖精王

さて収容所からでたジャムたちだが

 

「くそっ!最後の夜が・・・!」

 

やれやれ・・・外道だな。これが前までヒーローと呼ばれた男か・・・

 

すると植物たちから皆が科学者を倒したという報告があった。

さて、俺のとっておきで仕留めるか・・・

 

霊槍ラグナロク第第四形態ー光華ー(サンフラワー)

 

第九形態ー月の華ー(ムーンローズ)吸収形態

 

命の雫を生み出すには周りの生物の微弱に発した生命力をかりてそれを倍増させ作られる。

つまりムーンローズには吸収の性質があるのだ。そしてサンフラワーは光線を放出する形態

これを・・・

 

「形態融合。」

 

そう俺は形態を融合させて新たな技にすることができる。

 

 

サンフラワーとムーンローズが合体して新たな花が生まれそこから吸収と放出をぶつけることで生まれた質量砲が発射された!

 

ズドォォォ!

 

ジャムの後ろを走っていた側近は巻き込まれて町の一部ごと消し飛んだ。

 

「あ、ああ・・・・」

 

ジャムは怯えながら俺を見る。

 

「レオナルドの仇・・・そしてこれまでの信者への扱い死をもって償ってもらうぞ・・・政府からも殺害許可は出ているしな・・・」

 

「ふざけるな!俺には地球人民幸のルールがある!!俺は教祖なんだ!近づくなこの異宙人が!」

 

そうかよなら・・・

 

「今こそ女神さまが救ってくれることを祈ったらどうだ?お前が信者に強要してたことだろ?」

 

「くそおぉぉぉぉ!!」

 

形態融合第一形態ー霊槍ー(ラグナロク)

    

第五形態ー増殖ー(インクリース)

 

そうして俺は無数の巨大な槍を奴にぶつけて倒した。

 

「レオナルド・・・終わったぜ。」

 

満点の星がいつもとは違って心を悲しくさせた・・・

 

sideカゲチヨ

 

戦いが終わった後俺たちは協力者として警察と町を見たが

 

「ヒデぇな・・・」

 

牢屋の不衛生さもだし、熱帯の荒れ地で農業をするのに設備も不十分だった。

さらに倉庫に隠してあったのは・・・

 

「拷問器具だ・・・」

 

シディの言う通り鞭や三角木馬などの拷問器具が大量にあった。

恐らくルール違反者にやってたんだろうな・・・

 

「今回はありがとうございました・・・これでレオナルドさんも報われ、そして信者たちもより良い生活が送れると思います・・・」

 

ヤヨイがお礼を言ってくる。

 

「三人は本当にレオナルドのことを思っていたんだな。」

 

ゼクスがほほ笑みながら言う。

 

「はい、妖精王の思想に共感はしていましたが何もできなかった私たちに情報を発信するという手段を教えてくれて混血を差別した目で見ませんでしたから・・・」

 

 

「そういえば信者たちはどうなったの?」

 

ヒサが聞くと

 

「グソクムシに操られていた老人たちは病気と重なって死んだ人もいますね・・・

親子の人や側近でなかった信者たちは今、警察が保護してジャムの洗脳を解きながら

日常を送れるようにしているらしいです。」

 

ハツキが教えてくれた。

 

「そうですか・・・」

 

フィーアは落ち込んだ顔をするまぁ、死者もでたんだから当然か・・・

 

「それにしてもお父さんが町壊した跡!凄かったよね!」

 

カンナが雰囲気を明るくしようというあぁ・・・あれか・・・

 

「規格外だよな・・・」

 

俺はそう返すしかなかった・・・だって町がえぐられてるんだぜ?

 

「それにしても何がジャムを変えちまったんだか・・・」

 

スズキが疑問をこぼす。

 

「確かになー事業で成功してたのにそれを使ってそれで人間たちに福祉をしてたんだから聖職者としてはまともだったんだろ?」

 

サトウもそういう、それはやっぱり・・・

 

「やっぱ、SNSの非難や異宙人襲撃なんじゃねーの?」

 

俺はそういう。

 

「人間にも異宙人にも不遇な目にあったやつは信じられるのは神だけになってどっちも虐げて腐っちまったんだろうな・・・」

 

そう思うと哀れかもしれねぇがそれでも町を作ってからのことが許されるわけじゃねぇ・・・

 

「貴方たちはこれからどうするんですか?」

 

フィーアがミナヅキ、ヤヨイ、ハツキに今後のことを聞く。

 

「私たちはこのまま、フリーの記者を続けます。トッププレデターも追いますのでカレコレ屋とも協力することになるかもしれませんのでその時はよろしくおねがいします。」

 

それは心強いな・・・

 

「よう、お前たちそろそろ帰るぞ。」

 

妖精王が警察との話し合いを終え帰ると告げた。

 

「科学者の部屋を調べたけどやっぱりトッププレデターの情報はなかった・・・」

 

入念だな・・・

 

「この戦いで強くなったみたいだし依頼も頑張れよ!」

 

「うん!」

 

「あぁ、もちろんだ!」

 

「言われるまでもありません。」

 

「はーい!」

 

「えー依頼は早い安いテキト―でいいだろ~」

 

「もう!カゲ戦いはかっこよかったのに台無しだよ!」

 

うっせー!俺は帰りの車の中でそう言い混血の仲間との絆を深めるのだった・・・




楽しんでいただけたら幸いです。


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フィーアメンヘラ化!?

sideフィーア

私は学校から帰ってすぐにカレコレ屋に向かった

 

「お疲れ様ですって・・・皆留守ですか・・・」

 

シディさんもバイトですかね?

すると机の上に飲み物が置かれていました。

 

「変わった色ですね・・・オーナーの商品でしょうか?」

 

私は喉が渇いたのでそれを飲みましたすると

 

「あれ・・・なんだか頭が・・・」

 

私はふらつき意識を失ってしまいました・・・

 

sideカゲチヨ

俺たちは学校が終わりカレコレ屋に行ったのだが・・・

 

「シディさん・・・大大大大好きです・・・」

 

「フィーア、落ち着いてくれ・・・」

 

なんとシディに抱き着いているフィーアがいたのだ・・・!

 

「どうしたの!?フィーアちゃん!?」

 

ヒサは驚く普段は奥手のくせに・・・

 

「すまん、実は俺のせいなんだ・・・」

 

シディの話では薬の処分を依頼されて薬を机に置いていたのだがフィーアが飲んでしまったらしい・・・

 

「どんな薬なの?」

 

カンナが聞くと

 

「メンヘラになってしまう薬なんだ・・・」

 

マジかよ!?

 

「もとに戻せないの?」

 

ヒサが聞くが

 

「元に戻す薬は貴重らしくて時間経過でもかなり強力で一か月はこのままらしい・・・」

 

「ヤバいね・・・」

 

カンナも苦笑いになる。

 

「これからはシディさんの部屋で生活したいです!」

 

おいおい・・・メンヘラを好きな人と一緒にするってヤバいぞ・・・

しかしシディは

 

「分かった一緒に暮らそう。」

 

即答したのだ。

 

「シディ!?何考えてるの!?」

 

ヒサが驚いているが

 

「元は俺が薬を置いたせいなんだ。俺がなんとかして見せるさ。」

 

そういって今日は解散となったんだが大丈夫か・・・?

 

sideシディ

今日はフィーアは学校は休みだったのだが家事全般を俺よりも早くやってくれた。

 

「シディさん!掃除終わりましたよ!」

 

「ああ、ありがとう。」

 

「洗濯ものも畳んでおきますね。」

 

「そんなことまでいいのか?」

 

「はい!私はシディさんの役に立ちたいですから!」

 

積極的に動いてくれた。

俺はバイトの予定があったので出かけた。

 

「言ってくる。」

 

「頑張ってくださいね。部屋のことは任せてください!カレコレ屋にも行っておきますから!」

 

俺としては助かっていた。

 

「薬を飲んだ時はどうなるかと思ったがなんとかなりそうだな・・・」

 

このまま一か月やり過ごせれば・・・俺は配達が終わった待機中にそんなことを思っていたがスマホをつけたときLINEにメッセージが来ていた。

 

「シディさん気を付けてくださいね。」

 

「今日は何時に帰ってきますか?」

 

「お風呂と夕飯どっちにします?」

 

「今日は依頼が無くて退屈です。」

 

「シディさん大好きです。」

 

な・・・!ドンドンメッセージが増えていく・・・

 

sideヒサメ

私たちはカレコレ屋で依頼人を待つという名目でくつろいでいたんだけど・・・

 

「シディさん・・・シディさん・・・」

 

フィーアちゃんはカゲよりも真剣にスマホを見つめ一心不乱にメッセージを打ち込んでいた・・・

 

「ねぇ・・・フィーアちゃんシディ今日はバイトなんだからほどほどにしといたほうがいいんじゃない・・・?」

 

カンナちゃんが刺激しない程度に窘めるけど・・・

 

「大丈夫ですよ!この時間帯は休憩時間ですから!」

 

なんでシディのスケジュール知っるの・・・?

 

「なぁ、フィーアもうお昼だし飯でも食わねぇ?」

 

「そうですね・・・メッセージは食べながらでも打てますし・・・良いですよ。」

 

「じゃあ、カンナ!一緒に作ろうぜ!」

 

私たちは台所に向かったんだけど・・・

 

「カゲチヨ珍しいね・・・アーシと一緒に作りたいなんて・・・」

 

「ああ・・ちょっと協力してほしくてな・・・」

 

カゲはフィーアちゃんが暴走した時に備えた作戦を私たちに教えた。

 

sideシディ

 

「おかえりなさい!シディさん!」

 

俺はバイトから帰ってきたのだが・・・

 

「バイト中にメッセージを送らないでくれないか?配達中にもメッセージ音がきていたんだが・・・」

 

「すみません・・・シディさんとおしゃべりしたくてつい・・・それに他の人と話してると不安になってしまって・・・」

 

「・・・今度からもう少し頻度を減らしてくれないか?」

 

こうなったのは俺のせいなのだ・・・少しのわがままくらいきいてやらねば・・・

 

「じゃあ、代わりに家ではもっとそばにいますね。」

 

そのあとは料理が用意してあったりお風呂も適温ですごく快適だった・・・

寝るときもくっついてはきたが何もされなかったしこれまでのストーカーとは違うので安心した。

 

しかし翌日フィーアも学校だったので一緒に分かれたのだが・・・

 

「まだメッセージが届いてる・・・」

 

もう授業中だというのに・・・

 

sideカゲチヨ

 

俺たちは学校で授業を受けていたんだが・・・

 

「なんで電話切っちゃうんですか?私のことが嫌いに?なんで?なんで?なんで?・・・」

 

「おい・・・なんかヤバくねぇか・・・」

 

「ヤンデレが暴走してるでござる・・・」

 

「これはインキュバスの僕でも手に負えないねー」

 

「誰にも手が付けられないんじゃい!」

 

キモ5もドン引きするくらいフィーアが明らかにおかしくなってる・・・

 

「おい・・・事情は聴いてるが明らかに暴走してるぞ・・・とりあえず携帯は没収な・・・」

 

「あっ・・・!」

 

取りあえず神谷が携帯を没収したからどうにかなると思ったんだけど・・・

今度は休み時間に・・・

 

「ミキ・・・もうシディさん狙うのは諦めてくださいね・・・」

 

「ひっ!?わ、分かったよ・・・」

 

他のシディ狙いの女子にガンを飛ばすし、

 

「フィーアちゃん・・・なんか手が震えてない?」

 

「ああ・・・メッセージが送れないからな・・・・」

 

依存症の症状なんかもでてて大変だった・・・

 

「フィーアちゃん!シディの朝食作ってて大変でしょ?アーシが弁当作ってきたから食べて!」

 

「ありがとうございます。そうだ・・・」

 

もうすぐで大丈夫だぞシディ・・・

 

sideシディ

バイトの帰り道俺は悩んでいた・・・

 

「相談すべきなんだろうか・・・いやもともと俺が薬を置かなければ・・・」

 

また大量にメッセージが来たのでどうするか悩んでいた・・・

すると

 

「シディさん・・・」

 

なんといつの間にか背後にフィーアがいた・・・

 

「今日、私のこと無視しましたよね・・・すごく寂しかった・・・それで私思いついたんです!シディさんに無視されない方法です。」

 

その瞬間高速の拳が俺を襲おうとした!まずい・・・避けられない!俺がそう思った瞬間、

 

「フィーアちゃん!」

 

それを受け止めたのはヒサメだった。

 

「邪魔しないでください・・・」

 

フィーアは力を込めてふりほどこうとするが・・・

 

「あれ・・・力が・・・」

 

「薬の影響とはいえやりすぎたな・・・ウイルスに感染させたからな・・・」

 

「そのウイルスは私には効かないはず・・・」

 

「それは空気感染ならな・・・経口感染ならより強力なウイルスを入れれるんだよ。」

 

「あの食事まさか・・・!」

 

「アーシが協力して料理にカゲチヨのウイルスを仕込んだの。」

 

「くっ・・・」

 

そしてフィーアは気絶してしまった・・・

 

「すまん・・・俺のせいなのに・・・」

 

「気にすんなよシディにも助けてもらってるし、学校の皆にも事情は話してるからな。」

 

「そうだよ、シディも一人で解決しようとしないでね。」

 

「オーナーから元に戻る薬早めに届けてもらったよ。シディが困ってるって言ったらすぐに用意してくれたよ!」

 

一体何者なんだ・・・あの人は・・・

 

「あれ・・・なにしてたんでしょうか・・・私」

 

フィーアの目が覚めたみたいだ・・・そして事情を話した。

 

「すみません・・・まさかそんな薬だったなんて・・・」

 

「いや、俺も薬を置いてしまったからな・・・」

 

こうしてフィーアは学校の皆に謝りこの事態は収束した。



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チーターとゲーマー

sideカゲチヨ

俺は依頼が無かったのでゲーム実況動画を見ながらゲームをしていた。

 

「やっぱ上手いな~マッドフォックス、こういうプレイができたら一番上のランクになれっかなぁ。」

 

でもマッドフォックスが憧れてるチーター潰しもいるっていうし俺も頑張らねーと!

 

「っしゃ、もう一戦!」

 

俺はまた対戦しようとしたが

 

「カゲ、お客さん来たからゲーム中断して。」

 

ヒサが依頼人が来たことを知らせてきた。

 

「マジかよいいとこだったのに・・・」

 

けれど俺はすぐに喜ぶことになった。何故なら・・・

 

「失礼します。」

 

「嘘だろ!?マッドフォックスのゆうたさんですよね!?」

 

なんといつもYOUTUBEでみてる顔がすぐそばにあったんだ興奮しない方がおかしいだろ!?

 

「ご存じでしたか。」

 

「大ファンですよ!今も動画見てました!」

 

「有名人なのか?」

 

シディが聞いてくるがもちろんだぜ!

 

「フォーりナイト界隈じゃ超有名人だぜ!」

 

「あーちょっと見たことあるけどたしか実況のチャンネルがが100万人近く登録者いるんだよね?」

 

カンナの言う通りだぜ!

 

「ははは、ありがとうございます。ですが今憧れてるチーター潰しに比べればまだまだですよ・・・」

 

「そんなゲーマーがいるのだな・・・」

 

シディが言う。

 

「それで依頼とは?」

 

フィーアが話を進める。

 

「ああ・・・実は僕の名前を騙ってプレイしてる人がいるんです。」

 

まぁ、有名人だもんな・・・

 

「それだけならいいんですが僕の名前を使った上スキンやIDまで寄せてチートを使ってる人がいるんです。」

 

「チーターか・・・」

 

胸糞悪いぜ・・・!

 

「僕のふりをしてチャットで人を集めて無双したりファンをだまして連絡先や住所を聞こうとしてて・・・通報するようにしてもらってるんですがなかなか解決しなくて相談に来たんです。」

 

「それは厄介だね・・・」

 

カンナも顔を渋らせる。

 

「チーター?そのゲームはサバンナでやるものなのか?」

 

シディ・・・

 

「動物のチーターじゃないから。」

 

ヒサも突っ込む。

 

「チートっていうのはゲームを有利に進めるためにデータやプログラムを改ざんして本来はできない動きをさせること、それを使ってるやつらをチーターっていうんだ。」

 

「まぁ、かっこよく名付けてるけど犯罪行為だよ。」

 

「ゲームにそんなのがあったんですね・・・」

 

「あれ?フィーアちゃんも偶にそのゲームしてるよね?」

 

「いや、そんなことできるなんて知りませんでしたし・・・」

 

フィーア・・・相変わらず抜けてるな・・・

 

「でもゲームは私もシディも詳しくないし。カンナちゃんだってカゲと偶に対戦したり

恋愛ゲームが得意だし・・・」

 

「今回はカゲチヨ任せた方がよさそう・・・」

 

ヒサとカンナがそういう、

もちろん依頼は受けるけどその前に・・・

 

「本人確認させてもらっていいですか?」

 

sideヒサメ

 

「うおぉぉぉ!やっぱりうめぇ!手の動きが全然違うぜ!」

 

「これが確認になるのか?」

 

 

シディ・・これはね・・・

 

「ただカゲが見たいだけだよ・・・」

 

「おい!ちゃんと見ろよ!この神プレイを!!」

 

だってそのゲームあんまりやらないし・・・

 

「はは・・自分のコントローラーだったらもっと上手いプレイが見せられるんだけどね。」

 

「うぉ~!発言もかっけぇ~!」

 

「はしゃいでるね・・・」

 

カンナちゃんの言う通りこんなにサービスしてもらって大丈夫かな・・・

 

その後もカゲはサインや写真をお願いした。

 

「結構遊んでるんですか?」

 

「はい!ランクもあと少しで一番上のところなんですけどなかなか勝てなくて・・・」

 

「それならせっかくなのでプレイ見てあげましょうか?」

 

「お願いします!」

 

それでアドバイスも終わって依頼の解決に取り掛かったんだけど・・・

 

「やっぱり通報しかないっすね。経験上そーゆー奴は一回辞めさせても同じことをしますよ。」

 

「そんな・・・」

 

「なら私にいい考えがあります。」

 

フィーアちゃん?

 

「チートを使ってるところが世間にバレればいいんですよね?」

 

そういってフィーアちゃんは自分のゲームのデータを起動した。

 

「カゲチヨ動画配信お願いしますよ。」

 

「フィーアお前・・・」

 

「貴方のユーザー名・・・」

 

side偽物

 

マッドフォックスの名を騙ればアイテムも貢がせ放題だし疑うやつはチートでぶっ飛ばす、チートがあればだれにも負けねぇ最高だぜ・・・

 

今度の対戦者も・・・なんだ?「フォー」?変なユーザー名だな・・・まぁいいぶっ飛ばしてやるぜ!

 

俺はオートエイムでぶっ飛ばそうとしたが

 

「なにっ!?」

 

なんと俺が打つよりも前に全弾ヘッドショットしてきやがった!

 

「どんなチートだ・・・?」

 

俺は壁抜けで壁に隠れた奴を打ちまくるが・・・

 

「マジかよ・・・」

 

壁抜けが変わってるかのように躱してやがる・・・・

仕方ねぇ…目立つからあんまり使いたくなかったが・・・

 

「飛行チートで空から爆撃だ!」

 

すると奴は

 

「マジかよ!?」

 

ロケットランチャーで撃ち落としてきやがった!

もうなりふり構ってられるかこの広範囲即死弾で・・・

 

「はぁあぁぁ!?」

 

俺が撃とうとする前に撃ってきやがる!間に合わねぇ・・・!

 

その瞬間

 

バツっ!!

 

「アカウントが停止されました」

 

そう画面に表示された。

 

「くそ!アイツのせいで目立ちすぎで垢BANされちまった!しかもこれ永久BANじゃねぇか!」

 

くそがぁぁ・・・!

 

sideカンナ

 

「あれっ?プレイヤーが消えたよ?」

 

フィーアちゃんがとどめを刺そうとした瞬間偽物が消えた。

 

「あぁ、それはたぶんこれが原因だぜ。」

 

カゲチヨがスマホを開くとこのプレイが動画になっていた。

 

「今までのは全部配信してたんだよあんな派手なチート使ってたら話題になるからな。」

 

「おお!凄いな!」

 

「あのチーターは永久BANで二度とこのゲームは出来ねーそれにしても・・・」

 

「うん・・・」

 

「どうしたんですか?」

 

フィーアちゃんが不思議そうにしてるけど当たり前でしょ・・・

 

「フィーア!お前あんなにゲーム上手かったのかよ!?しかもゆうたさんが憧れてたチーター潰しお前だったのかよ!」

 

ゆうたさんから聞いたときはマジでびっくりしたよ!

 

「僕の配信の時にチーターから助けてくれたんです。ありがとうございます。」

 

「いや・・・あの時はただピンチだと思って助けたので・・・相手も普通にああいうのを使うだけだと思ってました・・・」

 

「それでもありがとうございます。」

 

「・・・カゲも何かして解決するつもりだったんじゃない?」

 

ヒサメちゃんが質問する。

 

「ああ、同じチートを使って撃退しようと思ってたんだけどその必要も無かったな・・・」

 

「カゲチヨさん・・・そこまでして・・・」

 

「チートはウイルスみてぇに蔓延して真面目にプレイしているユーザーを離れさせるからな・・・」

 

「今回はありがとうございます。フィーアさん、カゲチヨくん今度一緒にプレイしよう。」

 

「ホントっすか!ありがとうございます!」

 

「まぁ、予定があえば・・・」

 

カゲチヨは喜んでフィーアちゃんは照れていたけど・・・

 

「改めて思うけどチーター倒すってかなり難しいよね・・・」

 

「フィーアちゃんカゲ以上にゲーマーの素質ありそう・・・」

 

「うむ、だが俺と外でも遊んでるから不健康にはならないだろう。」

 

アーシたち三人はフィーアちゃんの素質に驚ていた。



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子役のなれの果て

sideカゲチヨ

 

今日の依頼人は・・・

 

「僕ね、昔は人気子役だったんだよ。」

 

あー!見たことあるぜ!

 

「は、はぁ・・・」

 

「あー!人気子役のロココ君っすよね!?俺知ってますよ!!ガキのころめっちゃ見てました!」

 

「カゲチヨが子供の時ってことは・・・」

 

「もうかなりのベテランだよね・・・」

 

見たことのないヒサたちは自慢げに話す依頼人に戸惑った表情をしている。

研究所にはテレビ無かっただろうし森ではテレビなんて見なくても面白いことであふれてたもんな・・・

 

「そうそう、昔はホントに凄かったんだよーでも成長したらいきなり仕事がなくなっちゃってね。あー僕の全盛期はもう終わっちゃったのかなぁ・・・」

 

「そもそも太りすぎじゃ・・・」

 

「そりゃ子供から大人になったら評価の基準が違うし・・・」

 

ヒサとカンナが苦笑いする。

 

「ていうことでカレコレ屋さんたちには僕の返り咲きを手伝って欲しいんだよね!!」

 

「まさかシディさんが留守の時にこういう依頼が来るとは・・・」

 

フィーアが頭を抱えるけどやってやるぜ!

 

「できるかどうかわかりませんが頑張ってみます。」

 

俺が言うと

 

「ま、僕もこんなとこそんなに期待してないから気楽にやっていいよー!」

 

と依頼人がいう。

 

「フィーアちゃん、卍固め。」

 

「了解です。」

 

「ヒぃ!?」

 

「二人とも落ち着け!」

 

怒ったカンナとフィーアをなだめつつ俺たちは依頼人の子供時代のことを聞いて考えることになった。

 

sideヒサメ

こんなとこって落ちぶれてるあなたが言えないでしょ・・・

私はそんなことを思いつつ皆で依頼人の話を聞く

 

「子役時代はそりゃ凄かったよ!絶頂期は何本もCMに出てたからね!テキトーにジュース飲んで数百万、ギャラは手渡しで小学生で札束を数えてたよ!」

 

「どんな小学生?」

 

絶対教育に悪そう・・・

 

「数えてるところを激写されてたらもっと早くに挫折を味わって強くなれたのに・・・哀れですね。」

 

「そうなの!?」

 

フィーアちゃんの発言に依頼人は驚く、フィーアちゃんそれは個人差があるんじゃないかな・・・

 

「う、羨ましい・・・俺も子役目指そうかな。」

 

「もう、大人でしょ・・・」

 

カゲがバカなことカンナちゃんに突っ込まれる。

 

「あと同級生のお小遣いがせいぜい月500円とかのときにこっちは億の金額を稼いでたね。正直世の中チョロいなぁと思ってたよ。」

 

「こんな同級生いたらいや。」

 

ろくなことしてないな・・・

 

「資本主義が生んだモンスターだな・・・」

 

「パック自慢のセリフカッコいいけど使いどころがカッコ悪い・・・」

 

「まさに格差社会ですね・・・」

 

三人とも苦笑いだ・・・

 

sideフィーア

その後も過去分析という名の自慢は続きます。

 

「それからマネージャーのことは奴隷だと思ってたよ。マッサージなんかはもちろん発売日にはゲームを買いに行かせてたしね。」

 

まさに芸能界の闇ですね・・・

 

「普段母親に抑圧されてるのをここで解放してるね・・・」

 

カンナちゃんもそういう。

 

「小学生の時に初めてできた彼女とは高級寿司屋に行きブランド品をプレゼントしたよ。」

 

「その彼女とは?」

 

カゲチヨが問いかける。

 

「金銭感覚が合わないって振られたよ。プレゼントはしっかり自分のものにしてたけどね。」

 

「抜かりねぇな小学生女子。」

 

「まぁ、物欲があるからね小学生って・・・」

 

カゲチヨもカンナちゃんもそう返す。まぁ、もらったものは自分のものですしね・・・

 

sideカンナ

 

「それから両親のことは心底見下してたね。年収の低い人からは教わることはないって思ってたね。」

 

「お金稼げてるのもご両親のおかげなのに・・・」

 

ヒサメちゃんが少し悲しそうな顔をする。まぁ、アーシたちのお父さんは一生かかっても見下せないな・・・

別に見下す気はないけど。

 

「でもちょっと大きくなればすぐに仕事は減っていきレギュラー番組もなくなっていった。でも浪費癖は治んなくて貯金もすぐに空っぽ町にでれば終わった芸能人として後ろ指さされて笑われるし・・・肩身が狭い思いをしたよ

・・・」

 

それって・・・

 

「なんとかしてまた光の当たる場所に返り咲きたいんだよ」

 

「・・・虫が良い話なんじゃないですか?」

 

ヒサメちゃんが少し怒った表情で言う。

 

「えっ?」

 

「今まで散々好き勝手やってきてそのつけが回ってきたんじゃないんですか?」

 

「そうですね、未だにその傲慢さも抜けてませんしね。それが抜けないと厳しいんじゃないですか?」

 

ヒサメちゃんもフィーアちゃんも厳しいことを言う。

まぁ親も見下してたしね・・・

 

「あー、俺はそうは思わないっすね。」

 

「カゲ?」

 

「どういうことですか?」

 

カゲチヨが突然擁護する。

 

「確かに子役のころのアンタは傲慢だったかもしんないすけどそれって普通じゃないですか?」

 

「ていうと?」

 

アーシは聞く

 

「感謝や礼節は欠いてたかもしんねーでもそれは子供ならしゃーねーよなによりロココ君さんはしっかり結果を出していた家族のことも裕福にしてたしマネージャが働けてんのも結果を出したからだ彼が子役に挑戦して、努力して勝ち取ったものは紛れもなく価値のあるもんだろ。」

 

まさかカゲチヨに気づかされるなんてね・・・

 

「う、うう・・・今まで皆に散々言われて初めて自分の努力が認められた気がして・・・」

 

「そうだよね・・・ムカつくからってその人の失敗を望むのは間違ってるよね。」

 

「そうですね・・・今回は私たちの視野が狭かったですね・・・」

 

二人も反省したみたい・・・

 

「ま、俺もガキのころのロココ君さんに会ってたらムカついてたと思うけどな。」

 

「そんなぁ!?」

 

「フツーに殴ってたと思う。」

 

「カゲそれ犯罪・・・」

 

「見直したと思ったらこれですよ・・・」

 

まぁ、理想論と現実は違うしね・・・・

 

「でも一回没落したのはストーリーになりますよ。」

 

「ストーリー?」

 

「失敗から成長する姿に心打たれる、逆に成功しかしない人を応援はしないでしょ。」

 

「確かに・・・」

 

「それをいかしてYOUTUBEでブレイクしたり開き直ってクズキャラとして活躍する芸人さんもいますからね。」

 

「確かにゼロからよりはアドバンテージがありますね・・・」

 

カゲチヨの提案に私たちは納得する。

 

「僕頑張ってみるよ!」

 

そういって依頼人は去っていった。

 

sideヒサメ

 

「変な依頼人だったな・・・」

 

「カゲに昔の自分を認めてもらえたのが嬉しかったんじゃない?」

 

「そーいうもんかねー」

 

カゲは頭をかきながらそういう、今回はカゲのおかげでまた新しい視野もできたし感謝しないとね!

 

「まっ、あの様子ならがんばりそうですね。」

 

「そうだね、経験もあるしあとはアーシたちより上手くできそうだしね!」

 

よし!

 

「早めに依頼も終わったしカレコレ屋の掃除でもしよっか!!」

 

シディが帰ってきたとき驚かせちゃおう!

 

「・・・」

 

カゲ?

 

「ボキュ、おしょうじはやーやでしゅ!!」

 

・・・

 

「フィーアちゃん、ジャーマンスープレックス。」

 

「分かりました。」

 

「すみません!すみません!許して―!」

 

「急にやったらムカつくに決まってるでしょ・・・」

 

全く・・・良いこと言ったと思ったら・・・

 



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カレコレ屋のルームツアー

sideカゲチヨ

 

「今日はカレコレ屋の紹介をしていくぜ!」

 

今回は部屋紹介動画を撮っていくぜ!

 

「カレコレ屋はカゲチヨ達の学校に近いんだよな。」

 

シディが場所を紹介する。

 

「そうなんだよそこは便利なんだけど駅からは遠いんだよな~」

 

「いい感じに落ち着いてて私は好きだけどなー」

 

「アーシも!駅にはないお店もあるしね!」

 

「野良猫も見つかるので私も・・・」

 

「フィーアちゃん?」

 

「いえ!なんでもありません・・・」

 

うっ!なんか頭が・・・なんかフィーアに可愛がられた記憶があるような・・・

 

その後はオーナーのリサイクルショップの紹介だ。

 

「カレコレ屋の上にあるんだよな。」

 

「色々謎なもんが売ってんだよな…」

 

そのせいでひどい目にあってるし・・・

 

「アーシはワクワクするけど?」

 

「貴方は酷い目にあってる私たちをいじりたいだけでしょ・・・」

 

フィーアの言う通りだぜ全く・・・

 

「お金が溜まったら外にある大きな剣が欲しいな。」

 

「なんに使うんだよ・・・」

 

「家に置いて鑑賞するんだ。」

 

「入んねーだろ。」

 

全くシディも抜けてるな・・・

 

「このビルはオーナーのものなんだけど私たちはオーナーの計らいとお父さんのおかげで特別価格でカレコレ屋を借りてるんだ。」

 

「まぁ、アイツには借りがあるしヒサメとカンナ、シディとフィーアのためだからな。」

 

相変わらず俺に厳しいよな・・・

俺はそう思いながらガラケーを触る。フリック入力できねーガラケーってどうやって文字入力してんだ・・・?

 

「おい!!カゲチヨ!勝手に触るな!」

 

「すみません!」

 

怒られてしまった・・・

 

sideヒサメ

 

「カレコレ屋はリサイクルショップの地下にあるんだ。」

 

「分かりにくいけどカレコレ屋の看板が目印だよ。」

 

私たちが紹介してると叱られていたカゲが戻ってきた。

 

「・・・」

 

「大丈夫か?」

 

シディが心配するけど

 

「大人に怒られて凹んでるんでしょ。」

 

ホントメンタル弱いんだから・・・

 

「うう・・・大人怖い・・・」

 

「精神年齢は二十のくせに何言っての?」

 

「肉体年齢よりも子供ですね・・・」

 

「ヒデぇ!?」

 

カンナちゃんとフィーアちゃんに毒を吐かれながら私たちは階段を下りて入り口にやってきた。

 

「ここは今まで見せたことねーからレアだぜ!」

 

元気になった・・・

 

「日の当たらない地下に潜ってきたからだろうな。」

 

「人をモグラみたいにいうな!」

 

引きこもってるし事実その比喩であってると思うけど・・・

 

sideフィーア

 

そして私たちは依頼を受けてる部屋に来ました。

 

「ヒサメたちの友人もたまに来てるよな。」

 

「そーだねー・・・ミキはシディ狙いなとこもあるけど・・・」

 

「ミキはどうして俺を狙ってるんだ?」

 

「なんでもない!」

 

「相変わらず耳いいよね・・・」

 

ホント油断なりません・・・シディとカンナちゃん、ヒサメちゃんの会話を聞きながらそう考えます。

 

「このソファはオーナーが、机はシディさんが作ってくれたんですよね。」

 

ホントにカッコいいです・・・

 

「凄いよね・・・」

 

ヒサメちゃんも凄さに驚いています。

 

「来週サトウの家に勉強机を作りに行くんだ。期末テスト?とやらが来週に迫ってるらしくてな。」

 

「来週テストで来週作るっておかしくない?」

 

「スケジュールメチャクチャだね・・・」

 

全くサトウは・・・後で私が勉強の特訓もしてあげないと・・・

 

「これはカゲチヨが書いた掛け軸だな。」

 

「早い、安い、テキトー・・・またふざけたの書いて・・・」

 

「全くです・・・文字も汚いですし・・・」

 

「うるせー!達筆っていいやがれ!いい感じだろ!?」

 

私とヒサメちゃんはカゲチヨに呆れますが、

 

「アーシはこのモットーいいと思うなーアーシもカッチリしたのは無理だし。」

 

「カンナちゃん・・・」

 

ヒサメちゃんが何か思い出したみたいです。そういえば研究所でそんなこと言ってたってヒサメちゃんから聞きましたね・・・・

 

「俺たちが気負わないようにという気遣いだろう。」

 

シディさんも言いますけど・・・

 

「まぁ、カンナちゃんが気に入ってるから文句は言わないけどシディは考えすぎだよ。だってカゲだよ?」

 

「どういう意味だよ!?」

 

そりゃ日ごろの行いがあれだと、ヒサメちゃんにも言われるでしょ・・・

 

「あれ?そういえばアーシが机に置いてた雑誌は?」

 

「あ・・・俺が捨てちまった・・・」

 

「は?」

 

グシャ!バキ!ドカ!

 

「すみませんでした・・・」

 

後は盾の紹介もしました。

 

「今更だがこれはなんだ?」

 

シディさんが質問する。

 

「登録者十万人でもらえるんだよね。」

 

「剣はもらえないのか?」

 

「そっちじゃねーよ!」

 

sideカンナ

 

「ここから先はほとんどでてないな。」

 

「ちゃんとアーシが掃除したから大丈夫だよ!」

 

「ホント女子力たけーな・・・」

 

そしてキッチンの紹介に入る。

 

「もともと一階と地下で普通の家をリフォームして今の形にしたからキッチンもあります。」

 

「ヒサは料理しないけどなー」

 

「この前ごはん炊いたもん!!」

 

「それ料理じゃねーから・・・」

 

「この前はここでフィーアが取ってきたイノシシを調理してジビエ料理を作ったぞ!」

 

「え?何それ俺食ってないんだけど?」

 

「カゲはその時依頼で遠出してたでしょ。」

 

「血抜きはしてあったけど、ホントに大変だったんだから・・・」

 

シディと二人でなんとか仕上げたんだからね・・・

 

「二人ともありがとうございます。」

 

「フィーアちゃんって動物を可愛がるのも取るのも好きだよね。」

 

「はい!可愛いだけでなくて狩るのもまた魅力ですから!」

 

「俺も食べたかったー!」

 

カゲチヨの叫びがキッチンに響いた・・・

 

「ちゃんとトイレもあるぞ。」

 

なんでトイレまで・・・

 

「あっ、カゲ、トイレットペーパー買っといてって言ったのに買ってないじゃん!」

 

「いや、今週シディの当番じゃ・・・」

 

「人のせいにしない!」

 

また喧嘩してる・・・

 

「それなら俺が買い忘れてると思って買っておいたぞ。」

 

これが相手のことをわかってるってことかな・・・

 

「シディさん、甘やかしたらダメですよ」

 

フィーアちゃんも注意する。

 

「シャワールームもあるぞ!!」

 

「あんまり使わないよね。」

 

「カンナちゃんはボティスさんが来た時ここで解体しようとしててびっくりしたよね・・・」

 

「あれは大変だったぜ・・・」

 

ヒサメちゃんとカゲチヨが苦笑いするけどだって悪魔の体の構造って気になるじゃん!

 

「あのあとボティス、サイコなカンナちゃんに怯えてしばらくツボから出てこなかったし・・・」

 

「うむ、俺が料理を与えてなんとか機嫌を直してもらったからな・・・」

 

「悪魔って不死なんだから大丈夫でしょ?それにボティスは偉大な悪魔なんだから器も広いでしょ!」

 

(やっぱりサイコだ・・・)

 

「以上でカレコレ屋の紹介は終わりだよ!」

 

ヒサメちゃんが動画をしめた。

 

sideボティス

 

やっと終わったか・・・全くワシはビビってなどおらぬのにシャワールームで言いたい放題言いおって!

 

「後は倉庫があったが紹介しなくて良かったのか?」

 

「そうだよ!アーシたちのコレクションがあるんだよ!」

 

シディとカン子の意見に、

 

「いや、あれはマニアックすぎるだろ・・・」

 

カゲ男はそういって自販機の裏に隠されていた部屋に入る。

ワシもこっそり入ってみるとそこには・・・

 

「なんじゃこれは・・・」

 

そこにはカン子が集めてる拷問器具、フィー子がこれまで取った動物の剥製

ヒサ子の料理の写真、カゲ男の漫画やアニメのDVD,シディの珍しい色や形の石や木の枝があった・・・

 

「カゲ私のスペースまで漫画が置いてあるよ。片付けてよね!」

 

「分かってるよ・・・」

 

「うむ、いつ見ても綺麗だ。」

 

「こうやって今までの成果を見れるのはいいですね。」

 

「あーこれ一度でいいから使ってみたいなー。」

 

「「「「それはだめ。」」」」

 

「声そろえて言うこと!?」

 

こやつら恐ろしいな・・・収集癖に思わず唖然となるワシであった・・・



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オサレな騎馬戦!?

sideカゲチヨ

今日学校で俺はキモ5と話していた。

 

「今度のグループ学習が男女5人ずつでやんなきゃいけないって聞いたときはどうなることかと思ったぜ!!」

 

アサヲが感慨深い表情で言う。

 

「いやー、ミキ殿たちが我ら5人に声を掛けてくださって助かったな!」

 

チダイも安心してるみたいだ。ふっ・・・まぁそれも・・・

 

「前日土下座して靴までなめてヒサとカンナとフィーアに頼み込んだ俺に感謝しろよ!」

 

後の二人はミキとノリコだしキョドらなくて済むぜ!

 

「カゲチヨのアプローチは逆効果だと思うけどもしかしたらグループ学習中に恋がはじまるかもね!」

 

「ワシにもモテ期が来たんじゃい!」

 

ルイとマチャソの発言の後俺たちが盛り上がっていると

 

 

「ちょーと待ちたまえよ君たち!!」

 

「お、お前は!!」

 

クラスのオシャレ番長!陽キャだけど俺たちのこと見下してんだよな!

 

「僕はもうオシャレ番長じゃない!オサレ番長なのさ!」

 

「なん・・・だと・・・」

 

チダイが漫画のあるあるなセリフを吐く。

 

「君たちみたいにオサレじゃない奴らがヒサメさんたち聖女や、ミキさんたちとグループ学習をやるのはナンセンス!!彼女たちは僕とグループ学習をやるべきだ!!」

 

いやお前・・・

 

「その態度でヒサたち3人にしつこく絡んだせいでフィーアにボコボコにされたの懲りてねーのか・・・?」

 

「顔面、現代美術っていうくらいにはれ上がってたよな・・・」

 

「殺し屋の我でも出来ぬくらいの苛烈さだったな・・・」

 

「なんか、カンナちゃんも嬉しそうにしてたよね・・・」

 

「ヒサメにもほっておかれて哀れだったわい!」

 

俺たちが言うが、

 

「うるさーい!!とにかく!こんな芋臭い男たちとグループ学習をさせられるなんて彼女たちが可哀そうだ!!」

 

んだと・・・!

 

「おれたちだってオサレなとこあるんだぜ?」

 

「なら今度の体育祭の騎馬戦で勝った方がグループを組むというのは?」

 

「確かに騎馬戦はオサレさを競うのにもってこいだな!」

 

「うん!騎馬戦なら文句はないよ!」

 

「逆にありえんな。」

 

「間違いない!」

 

「騎馬戦の強さこそオサレさ!」

 

俺たちは5人とも賛成する。

 

sideヒサメ

 

「ということで騎馬戦で決めることになった。」

 

「いや、なんでだよ。」

 

「あいつ、まだ懲りてなかったんですか?」

 

「アーシたちの意思無視してるしね・・・」

 

「そう思うだろ!だから俺は絶対勝つ!」

 

大丈夫かな・・・

 

 

sideフィーア

私とカンナちゃんは予行練習しているアイツ等を発見した。

 

「カゲチヨのなんかポエム言ってるね・・・」

 

「あれがオサレさ?」

 

「キモ5にも怒られてるね・・・」

 

なんかいつの間にかポエム大会が始まったらしくオサレ番長の方も意味不明なポエムを話し始めました・・・・

 

「か・・・かっけぇ・・・」

 

「オサレすぎる・・・」

 

いや、どこがですか?

 

「まだだ・・・勝てれば・・・」

 

しかし自分から勝負を挑むだけあって相手の力量はなかなかカゲチヨ達はあっさり鉢巻を奪われました。

 

「こ、ここまで力の差があるとは・・・」

 

「これに懲りたらもう諦めることだね君たちじゃ僕には勝てないんだよ・・・」

 

なにかっこつけてんですか・・・

 

アイツが去った後私たちはカゲチヨ達に話しかけた。

 

「大丈夫ですか?」

 

「ボコボコだったね~!」

 

「うるせー!」

 

カゲチヨは子供みたいに涙目になります。

 

「もう体育祭は棄権するしかないか・・・」

 

「ああ、体育祭で無様をさらすなんてかっこ悪すぎる・・・」

 

私たちを勝手にかけといてダサいですね・・・

 

「そもそもフィーアちゃんとアーシでまたボコボコにすればいいしね!」

 

カンナちゃんがそういうと

 

「ふざけんなよ!テメーら!棄権?戦わずに女子たちに尻ぬぐいさせんのかよ!?

そのほうがよっぽどダサいだろ!!」

 

「アサヲ・・・」

 

・・・どうやらまだあきらめない男がいたみたいですね・・・

 

「で、でも確実に負ける勝負に挑むのは無謀だよ!」

 

ルイがそういうと

 

「俺に考えがある。」

 

「どんな?」

 

カンナちゃんが答えると

 

「この人が騎馬戦の名人ケンタロウさんだ!」

 

連れてきたのはケンタウロスでした・・・

 

「確かに人馬一体だけど・・・」

 

カゲチヨが戸惑う

 

「とにかく!俺たちはこの人の修業を付けてもらって勝つんだよ。」

 

「俺の修業は成功すれば騎馬戦のネクストステージに進めるが失敗すれば死ぬ。」

 

「おお、少年漫画っぽい!」

 

カンナちゃん・・・騎馬戦のネクストステージっていう意味不明な単語があることにきづいてください・・・

 

「なめるな!俺たちは絶対男女グループでグループワークをやるんだ!」

 

なんでカゲチヨ達も命かけるんですか・・・

 

こうして修業が始まりました。

その修業はポエムなどのおかしなものから走り込みなどの基本的なもの断崖絶壁で騎馬戦をするというマジで死ぬものまでありました。

けど・・・

 

「おお、ここが原宿か!」

 

「楽しいっすねー!」

 

「買い物してる・・・」

 

「もう帰りましょう・・・」

 

くだらなくなっていく修業に私たちは帰宅を決意しました。

 

sideカンナ

そうして運動会当日

カゲチヨ達は対決したんだけど・・・

 

「ポエムの痛さが増してる・・・」

 

「騎馬戦で大げさじゃない!?」

 

「どんな修業の成果ですか・・・」

 

アーシたち3人はげんなりする・・・

 

そしてまた番長が背後に周りこんだけど・・・

 

「こんなもんか?」

 

カゲチヨは反応した。

 

「一応修業の成果はあったんだね・・・」

 

「まぁ普通に修業してるところもあったし・・・」

 

ヒサメちゃんにアーシは言う。

番長は力を制御できてないとかいう。

 

「思いっきり中二じゃん!?」

 

「オサレじゃなくて痛い番長だね・・・」

 

そして5人は輝き始めた

 

「あれは・・・オサレさがカンストすると現れる伝説の光!?」

 

「俺たち5人のためのもんなんだよ・・・オサレさっていうのはな・・・」

 

カゲチヨはそういって鉢巻を奪ったしかし・・・神谷先生が

 

「お前ら、5人で騎馬組んでるから反則なー」

 

「えっ!?」

 

「5人じゃねーだろ!?」

 

「マチャソがいんだろ」

 

結局騎馬戦はゼクス君たちの騎馬が鉢巻総取りで決着した・・・

 

sideヒサメ

 

翌日番長が私たちに申し込んできたんだけど・・・

 

「誰と組むかはミキたちで決めるんですけど勝手に意味わかんない勝負に巻き込まないでくんない?」

 

「まあまあ、ミキ今回はカゲチヨ達私たちを守るために戦ったみたいですし・・・」

 

「そうなのか?」

 

フィーアちゃんがカゲたちをフォローする。

 

「そ、そんなー!?」

 

っていうかそもそも・・・

 

「騎馬戦とオシャレさって関係なくない?それに別にオシャレでもなかったし・・・」

 

「ぎゃあああああああ!」

 

「ヒサメちゃんってアーシより容赦なくいうよね・・・」

 

そんなことないよ!?

 

「それをいったらおしまいだろ・・・」

 

カゲが突っ込むけど事実じゃん・・・

 

「けど、カゲ私たちがあの番長に絡まれるのを防ごうとしてくれてありがとね。」

 

「まぁ、今回は手を下さなくて済みました。」

 

「そんなんじゃねーよ・・・」

 

「俺たちは感謝されないのかよ!?」

 

「我らも戦ったのに!?」

 

「なんでじゃ!?」

 

「僕も活躍したのに・・・」

 

やっぱり素直じゃないな・・・あと4人もありがと。



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脱出ゲームへの参加

今回は久しぶりに地球人民幸回のオリキャラも出します!


sideカゲチヨ

今日は依頼でとある古い洋館に来ていた。

 

「うわあ~森の中の洋館って雰囲気あるなあ。」

 

ヒサははしゃいでるまぁ、依頼が依頼だもんな・・・

 

「ようかん・・・上手そうだな。」

 

「シディさん・・・そっちじゃないですよ・・・」

 

いうと思ったぜ・・・そしてフィーアいつも突っ込みありがとな・・・

 

すると依頼人が

 

「もう一組ジャーナリストの人たちが来るはずなのですが・・・」

 

といった。

 

「もう一組?」

 

カンナが不思議そうに言うと

 

「お待たせしましたー。」

 

「ン…久しぶり。」

 

「あの事件以来ですね。」

 

なんとヤヨイ、ミナヅキ、ハツキの三人だった!

 

「おお!ひさしぶりだな!」

 

「元気そうで何よりです。」

 

「ありがとう・・・」

 

シディとフィーアはミナヅキに

 

「お二人とも今日は頑張りましょうね。」

 

「ハツキさんと一緒なんて心強いです!」

 

「大人数とかワクワクするね!」

 

ヒサとカンナはハツキと会話する

 

「今回は一緒に頑張りましょう。」

 

「なんでお前らがここに?」

 

「貴方たちもこのリアル脱出ゲームのモニターで来たのでしょう?私たちもモニターを体験して宣伝の記事を書くことを依頼されたんです。」

 

俺はヤヨイにここに来た理由を聞くなるほどな・・・

 

「中にはトラップや謎解きがいっぱいある一番奥にあるお宝をゲットして無事に出られたらクリアだから、ちなみにズルしないようにスマホは預かるからね。」

 

依頼人の説明を聞き俺たちは洋館の中に入った。

 

sideヒサメ

 

最初の部屋についた私たちは早速探索を始めた。

 

「やっぱり扉は開きませんね・・・」

 

ヤヨイさんはドアを引いたり押したりしていう。

鍵を探せばいいのかな・・・?

 

「じゃあ、早速謎を探そうか!」

 

カンナちゃんの言う通り皆で周りを探ると

 

「・・・ん?金庫か・・・」

 

「定番・・・」

 

カゲの見つけたものにミナヅキちゃんが反応する。

 

「おそらくこの中に鍵、もしくは更なる謎が隠されているといったところですね・・・」

 

ハツキさんがいう。

 

「おそらく四桁の暗証番号で開きます。ヒントを探しましょう。」

 

フィーアちゃんの言った直後

 

「番号が書かれた紙を見つけたぞ!」

 

シディが見つけてくれた。

 

「12547と書かれた紙と・・・英文?」

 

「この番号との関連性を見つけないといけない・・・」

 

カンナちゃんとミナヅキちゃんが首をかしげる。

 

「この英文の意味は・・・」

 

「TIME FLIES LIKE AN ARROW 光陰矢の如しですね・・・」

 

私とフィーアちゃんで英文を分析する。

 

「分からないな、他にヒントはないのか?」

 

「この部屋はくまなく探しましたよ。」

 

シディとハツキさんが他のヒントもあるかを話す。

 

「あと部屋にあるのは時計と観葉植物くれーだな・・・そういうことか!」

 

 

カゲは金庫に向かい

 

「1230・・・と」

 

番号を打ち込むと金庫が開いて鍵がでてきた!

 

「すごいですね。どうして思いついたんですか?」

 

ヤヨイさんが聞くと

 

「時間だよあの時計入った時から全然進んでねぇんだ」

 

「なるほど・・・英文の意味は時間を意味していたから分かったんですね。」

 

フィーアちゃんも納得する。こうして私たちは次の部屋へと進んだ。

 

sideフィーア

 

次の部屋に進んで探索していたのですが・・・

 

「・・・ム?」

 

「シディさん、どうしたんですか?」

 

なんか怪訝そうな顔をしてますね・・・

 

「今変な音がしてな・・・」

 

「え?何も聞こえなかったけど?」

 

ヒサメちゃんは答えるけど

 

「・・・私にも聞こえた・・・」

 

「どうやら狼男とフェンリルの発達した聴覚でしかきこえない小さい音のようですね・・・」

 

ミナヅキちゃんにも聞こえたようでそれをもとにハツキさんが分析する。

 

「どんな音なの?」

 

カンナちゃんが聞く

 

「何かが地面をこするような音・・・」

 

「もしかしたら外の動物の音かもしれない・・・騒がしてすまないな。」

 

「とにかく謎を解くしかねーな。」

 

カゲが話題を戻す。

 

そして

 

「あー!鍵見つけたよ!」

 

ヒサメちゃんが鍵を見つけました。

しかし・・・

 

「あれ・・・鍵穴が合わないや・・・」

 

「やはり第二の部屋だけあって簡単にはいきませんね・・・」

 

ヤヨイさんが考え込む

 

「とりあえずこの鍵は持っておくね。」

 

「後で使うかもしれないしね・・・」

 

カンナちゃんの言う通りなにが必要になるかわからないですしね・・・

 

「この絵気になるんだよなっ・・・と」

 

カゲチヨが壁に飾られていた絵を外すと

 

「ありましたね・・・」

 

私が呟くそこには数字の4のような記号の上に黒い点がある紙が貼られていました。

 

「これはどういう意味だ?」

 

「ここは残りの絵もどかしてみましょうか・・・」

 

シディの疑問にハツキさんがこたえ私たちは絵を外すと

 

「金庫が一つにあとは英語だね。」

 

「NEWSにZNBOIRUTPHS・・・意味のないアルフェベットの羅列だね・・・」

 

ヒサメちゃんとカンナちゃんが言う。

 

「金庫は六桁アルファベットを打ち込むみたいだな。」

 

「・・・これはおそらく地図記号ですね・・・」

 

ヤヨイさんが言う

 

「そしてこのNEWSはそれぞれ東西南北の英単語の頭文字と考え、点のあった北のNORTHの

文字を取り除けば・・・」

 

 

「ZBIUPSと打ち込めば・・・開きました!」

 

ヤヨイさん流石!

 

「カゲチヨさんには負けられませんので。」

 

「ふっ、だったらこの調子で解いていこうぜ!」

 

「二人とも競い合ってますね・・・」

 

案外二人とも波長が合うんでしょうか・・・そんなことを呟きながら私たちは先に進みました。

 

sideカンナ

こうして次の部屋に来たんだけど・・・

 

「うっ・・・」

 

ミナヅキちゃんが顔をしかめた。

 

「どうしたの?」

 

ヒサメちゃんが心配する。

 

「血の匂いがする・・・」

 

「ああ・・・気を付けた方がいい。」

 

シディも嗅いだようで警戒する。

 

「とりあえず壁に掛けてある鍵はフェイクかもしれませんのでヒサメさん持っている鍵を試してもらえませんか?」

 

ハツキさんにそう言われヒサメちゃんは扉に鍵を差し込みまわすけど・・・

 

「駄目みたい・・・」

 

すると

 

ガタン!

なんと天井に針が突き出してそのまま降りてきたの!

 

「マジかよ!」

 

「すみません・・・私が安易に提案したせいで・・・」

 

驚くカゲチヨにハツキさんは謝る。

 

「反省は後にしましょう!それより今はこの仕掛けを止めましょう!」

 

ヤヨイさんが喝を入れる。

 

「向こうの鍵は!?」

 

「駄目だ!固定されてる!」

 

ミナヅキちゃんの問いにシディが鍵を引っ張りながら答える。

 

「鍵が固定・・・?そうか!フィーアちゃん向こうの壁に向かってくれる?」

 

「はい!わかりました。」

 

フィーアちゃんは全速力で走るすると

 

「ありました・・・鍵穴!」

 

そこに鍵を差し込むと壁の動きは止まった。

 

「止まった・・・・」

 

「よくわかったなヒサメ!」

 

「この部屋が左右対称になってるのにこっちの壁には鍵が無かったからおかしいと思ったんだよ。」

 

「それにしてもリアル脱出ゲームって言ってもやりすぎだろ・・・」

 

「多分偽物なんじゃない?」

 

カゲチヨの愚痴にヒサメちゃんが針に触ろうとすると

 

「ダメ!!」

 

ミナヅキちゃんが大声で止める。

 

「どうしたの!?」

 

アーシは驚いて聞く

 

「その針は本物・・・そして血の匂いは此処から匂ってきた・・・」

 

「この館はどうなってるんですか・・・」

 

フィーアちゃんがいぶかしむ

 

「どうやら噂は本当だったみたいですね・・・」

 

「ヤヨイ、どういうことだ?」

 

シディが聞くと

 

「実は最近この館で失踪者が何人もいて調査したんです。そしたらあの男が何回もリアル脱出ゲームのモニターで人を呼んでいることが分かったんです。しかしどうしても目的だけがわからなくて・・・」

 

「だから僕たちは宣伝と嘘をついて参加したわけなんですがまさかあなたたちまで参加してるとは思わなくて・・・」

 

「できることなら嘘であってほしかった・・・あの男はこの屋敷で人をこの仕掛けで殺している!」

 

ハツキさんとミナヅキちゃんが続く・・・

 

「今更ですがカレコレ屋に依頼します・・・協力して目的を調査してくれませんか?」

 

勿論答えは決まってるよ!

 

「わかりました!」

 

「おっせーんだよ。それにこのまま利用されるとかごめんだからな!吠えずらかかせてやるぜ!」

 

こうしてアーシたちは目的を一緒にしたんだけど・・・下から水は入って来ていた!

 

「このままではリヴァイアサンと玄武の能力で水中活動のできるカンナとハツキ以外溺死してしまうぞ。」

 

シディが言う

 

「おそらくこれも仕掛けだな・・・先に進むしかねぇ!」

 

カゲチヨの号令でアーシたちは先に進んだ。

 

sideシディ

俺たちは扉を閉じて水の進行を食い止めていた。

すると

 

「扉にモニターがありますね・・・」

 

ヤヨイの言う通り300からカウントの減り続けるモニターがあった。

 

「ゼロになる前に何とかしないといけない・・・」

 

ミナヅキのいう通りだな・・・俺は探していたがまた音が聞こえた・・・しかし今は仕掛けを探さなければ。

 

「なぁ、なんか電子音してね?」

 

カゲチヨが言う。確かに普通の聴覚でも聞き取れる大きさの音だ!

 

「このあたりから・・・」

 

ヒサメが壁を触っていると

 

「ここだけ薄い・・・?えい!」

 

壁を殴りつけると壁が壊れ時限爆弾があった!

 

「爆弾ですか!?」

 

フィーアが驚く。

 

「ここまでテンプレだともはや呆れてしまいますね・・・」

 

ハツキも苦笑いをしている。

 

「それだけじゃないよ・・・空気がどんどんそとに漏れてるこのままだと窒息死だよ!」

 

火車の能力で熱の流れで空気の流れを見たカンナがそういう。

 

「カウントダウンがゼロになったら爆死と窒息のコラボかよ!」

 

「ヒントはあったよ!恋の道は一方通行・・・これがヒント?」

 

「まずいですね・・・酸素が薄くなって頭が回りにくくなっています・・・」

 

俺はこういうのは得意ではない・・・くっ!

俺は何もできない自分に苛立つ

 

「赤か青・・・どっちだ・・・息が・・・胸がくるし・・・」

 

いくら不死身のカゲチヨでも窒息なら気絶してしまう・・・そう思っていると

 

「そうか・・・わかったよ!」

 

カンナが素早く青の線を切った。

 

「鍵だ!」

 

「早くドアを開けよう!」

 

俺たちがドアを開けると空気が戻ってきた。

 

「なんでわかったんだ?」

 

カゲチヨがカンナに聞くと

 

「恋をすると胸が苦しくなるって言うでしょ。つまり心臓を意味してた一方通行てことは赤は動脈で血液で酸素を運ぶ動脈は青で血が戻ってくるから言葉通りにするには青を切って動脈だけ残せばいいってわけ。」

 

「カンナさんファインプレイですね。」

 

フィーアがカンナを誉める。

しかし・・・

 

「恋をしたら胸が苦しくなるのか?」

 

どういうことなんだ?

 

「う~ん、アーシよりヒサメちゃんやフィーアちゃんの方がよく知ってるんじゃない?」

 

そうなのか?

 

「ちょっとカンナちゃんなに言ってるの!?」

 

「そ、そうですよ・・・一般的にはそういうってだけです!」

 

「おやおや、二人ともその反応は気になる人でも?」

 

「「ハツキさん!?」」

 

二人の会話にハツキも混ざる。

 

「・・・それよりも早く次の部屋に急ぐ。」

 

「クールだなミナヅキ・・・」

 

先に進もうとするミナヅキにカゲチヨがそういい俺たちは先に進んだ。

 

sideカゲチヨ

次の部屋には強烈な臭いと骨が置かれていた。

 

「なんだよこれ・・・」

 

俺は思わず言葉がでる。

 

「・・・!気をつけろ!さっきの音が近づいてる!しかも近い!」

 

シディが叫ぶと同時に化け物が屋根から降りてきた!

 

「なにこれ!」

 

「この生き物から死臭がする・・・」

 

「ああ、おそらくこの部屋の遺体は奴の仕業だ。」

 

ヒサの悲鳴にミナヅキとシディが答える。こいつを倒さなきゃいけねぇのかよ!?

すると怪物は触手を俺に向かって放ってきた。

 

「ぎゅあぁぁっぁ!」

 

「おわっ!こいつ・・・!」

 

俺はとっさに血液凝固の壁で防ぐ。

 

「カゲ!はああっ!」

 

ヒサが電撃を当ててひるませる!

そして俺が離脱すると

 

「今だ!」

 

「はい!」

 

シディが火球、ヤヨイが狐火を出す!

すると

 

「ぎゃああああ・・・」

 

化け物が弱ってる!

 

「どうやら火が弱点のようですね!」

 

「だったらアーシとシディ、ヤヨイさんでたたみかける!」

 

フィーアとカンナの作戦でいくか!

 

「はぁ!」

 

「ん!」

 

まずフィーアが加速した蹴りミナヅキのパンチでやつを壁に衝突させる!

 

「動くな!」

 

ハツキの言霊そして

 

「今だよ!皆!」

 

「やっちまえ!」

 

ヒサの氷結と俺の血液で拘束する!

 

「OK!」

 

「任せてくれ!」

 

「はい!」

 

三人がそれぞれ最大火力で炎を浴びせる!

 

「ぎゃああああ・・・」

 

そうして怪物がやられると宝箱が出てきた・・・

 

「おそらくこれがあの男が探していたもの・・・」

 

ヤヨイの言う通り男は宝箱を持ってきたらクリアって言ってたもんな・・・

 

「多くの命を犠牲にしてでも手に入れたかったもの・・・」

 

「開けるぞ・・・」

 

ミナヅキが顔をしかめるが俺は開けるすると・・・

 

「これは・・・?」

 

「金型ですね・・・・」

 

カンナが首を傾げるとハツキが答える。

 

取りあえずここから脱出しなきゃいけねーけどどうすりゃ・・・

そうこうしていると

 

「水が入ってきたぞ!」

 

「さっきの戦闘で扉も溶けちゃったんだ!」

 

俺とヒサが言う。

 

「行き止まりですしどうすれば・・・」

 

フィーアが言うと、

 

「・・・!シディさん、ミナヅキ!あの化け物は屋根を通ってたんですよね!?」

 

「ああ・・・そうか!」

 

ヤヨイがなにか思いついたらしくシディとミナヅキに確認をとる。

 

「どうすんだ?」

 

「化け物はおそらく天井のパイプを伝って移動していた、つまりそれを使えば・・・」

 

なるほどな!

 

こうして俺たちは屋敷から脱出してあの依頼人を捕まえ奪い返した携帯で警察に奴を捕まえてもらった。

 

そうして俺たちは事情聴取を終えた後被害者たちを弔った・・・

 

「あいつ・・・間接的に何人殺したんだよ・・・」

 

俺は怒りを感じそうつぶやく

 

「大富豪の残した偽札の金型か・・・」

 

「守るためのトラップや化け物を自分で倒せないからだまして取りに行かせてたなんてね・・・」

 

ヒサとカンナもそういう

 

「私たちがもっと早く来ていれば・・・」

 

「未来の犠牲を救えたとしかいうしかない・・・」

 

フィーアとシディが苦々しくそういう。

 

「これで被害者たちの遺族にもちゃんと報告して世間にもこの悪行を公表できそうです・・・」

 

「これが抑止力になればいいのですが・・・」

 

「ん・・・」

 

記者の三人も遺族のことを考えそういう。

 

「トレジャーハンターとか言ってたが自ら危険を冒さないのはずるいな・・・」

 

「全くだぜ・・・」

 

俺たちは夕日の射す慰霊の灯篭を前に祈るしかできなかった・・・



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同棲の疑い!?

sideヒサメ

今日は気持ちよく散歩してたんだけど・・・

 

「カゲからLINE?・・・泊まり込みになりそうだ俺の部屋から着替えを持ってきて欲しい?」

 

そういえば昨日ゲームのデバック作業の依頼があるって言ってたけど終わらなそうってことなのかな・・・

私は返信する。

 

「分かった、鍵はどうすればいいかな?っと。」

 

そうしたらすぐに返信が来た。

 

「部屋の鍵は玄関の植木鉢の下に隠してある!?」

 

私は声を大きくしてしまった・・・不用心すぎるでしょ・・・

取りあえず私は急いでカゲの部屋に向かい植木鉢から鍵を回収した。

 

「カゲいないのに部屋に入るのって緊張するな・・・」

 

勉強教えたときもカゲがいて寝室とか入ったことなかったし・・・

 

「おじゃましまーす・・・」

 

私は連絡で着替えのある部屋に入ったんだけど・・・

 

「・・・なに・・これ。」

 

そこにあったのは二人分の敷布団と女性用のパジャマだった・・・

私は急いで部屋をでる。

 

「私部屋間違えた!?今のなに?幻覚!?」

 

衝撃が強すぎて私は混乱していた・・・しかし深呼吸して再び部屋に入っても現実は変わらなかった・・・

 

「昨日女の子がカゲの家に泊まりに来たってこと!?依頼なら私やカンナちゃん、フィーアちゃんに相談するよね・・・」

 

私はなんとか自分を納得させるために考えるそして

 

「もしかしてカゲの趣味とか?」

 

そうだよ!カゲも乙女なとこあるし・・・・

 

「ってそんなわけない!」

 

あまりのことに現実逃避しちゃう・・・

取りあえず水を飲んで落ち着こうと洗面台に行くと

 

「っっ!?なにこのメルヘンチックなグラス!?」

 

持つところがハートになってるとか明らかに女の子向け・・・カゲが使うわけないし他の人のだよね・・・

 

「依頼人のお礼の品かな・・・」

 

そんなことをいってるとなにか音がしたので脱衣所に行くと洗濯機の洗いが終了した音だった。

けどまた目を疑う光景があった・・・

 

「歯ブラシが二本・・・それにヘアブラシやヘアアイロンまで・・・」

 

長い髪の毛もついてるしもう決定的・・・

 

「・・・なんでもやもやしてるんだろ。」

 

一緒に住んでる子がいるなら私の頼まないで欲しいからかな・・・それとも・・・

そんな結論が出ないことを考えてると

 

「ヒサ!?ここで何してんだ!?」

 

カゲが帰ってきた。

 

「ってなんだこの部屋!?なんでこんなものが放ってあんだ?」

 

なんでしらばっくれるの・・・私は別に・・・

 

「女の子と同棲しててもいいけどさ私たちに一言あっても良かったんじゃない?」

 

「同棲?なんの話だよ。」

 

「認めるつもりないんだね。私歯ブラシもヘアアイロンも見ちゃったから!」

 

そういって私はカゲを連れて洗面所に行く

 

「んだよこれ・・・」

 

「そういうのもういいよ。」

 

「マジなんだって!俺にそんなことできると思うか!?こっちは女子とろくに話せねぇ

陰キャだぞ!」

 

考えてみれば・・・

 

「確かに・・・」

 

「納得されるのも複雑だな・・・」

 

「え・・・じゃあカゲが依頼でいないときに誰かが置いていたってこと?」

 

「わけわかんねーけどそういうことだろ。」

 

「ストーカーとかかな・・・」

 

「気味が悪いぜ・・・」

 

私たちは取りあえず部屋を片付ける。

 

「誰のかわからねぇパジャマとか嫌だな・・・」

 

カゲはそういって布団があった部屋を片付ける。

私は脱衣所を片付けてていた。

 

「そういえば鳴ってたよね服干しといてあげよう。」

 

疑っちゃたしね・・・

すると上に置いてあった手帳が落ちた。

 

「これもストーカーの人が・・・?」

 

見てみるとそこに貼ってあったのはカレコレ屋のソファーで寝るカゲの姿だった・・・

 

「こんな写真ストーカーに撮れるわけない・・・」

 

そして開いた洗濯機の中には女の子の下着が入っていた・・・

やっぱりストーカーが置いたなんておかしいよ!カゲ・・・なんで嘘なんか・・・

するとカゲが

 

「ヒサ、そっちの歯ブラシこの袋に・・・」

 

なんにもないかのように現れた・・・

 

「私帰る。」

 

とっさにそんな言葉がでた。

 

「いきなりどうしたんだよ?」

 

「こんな場所にいたくない。」

 

「なんでまだ怒ってるんだよ。」

 

まだしらを切るの・・・!

 

「カゲが嘘ついてまで女の子と一緒に暮らしてるの隠すからでしょ!」

 

私は声を荒げる。

 

「さっきストーカーって結論ついただろ?」

 

私は証拠の写真を見せる。

 

「んだこれ・・・」

 

「寝顔の写真、手帳に大切にしまわれてたよ良かったね。あと女子の下着も洗濯機にあったよ。」

 

「本当に知らねぇって!」

 

「なんで隠すの?認めればいいじゃん。」

 

「嘘なんかついてねーんだよ!」

 

「着替えなら一緒に暮らしてる子に頼めば良かったじゃん!」

 

「なんのはなしだよ!?」

 

私たちが言い争いをしていると

 

「二人とももうやめてくれ!」

 

「そうです!悪いのは私たちですから!」

 

「こらシディ勝手にでるな!」

 

「あー!フィーアちゃんいいとこだったのに~!」

 

「シディ、フィーア!?」

 

「ボティスさんにカンナちゃんも!?」

 

なんと押し入れから仲間たちが出てきた。

 

「実はカゲチヨの部屋に細工をしたのは俺たちなんだ!」

 

「どういうこと?」

 

私が聞くとシディとフィーアちゃんは詳細を話した。

 

sideフィーア

ことの発端はカゲチヨとヒサメちゃんがカレコレ屋にいないときにきた依頼でした。

 

「自分カップルYOUTUBERでした今度相方の子に同棲ドッキリを仕掛けようと思ってるんです。

 

「うぬ?ドッキリ?」

 

シディさんが首を傾げます。

 

「部屋に女の子物のアイテムを置いて実は他の女の子と浮気してましたー的な奴です。」

 

「浮気はだめだ!女の子が悲しむ!」

 

「いやシディ・・・ドッキリだから・・・」

 

「そうじゃぞ・・・」

 

ボティスとカンナちゃんは言うけど

 

「流石シディさん・・・優しいです。」

 

「「えっ?」」

 

(盲目すぎでしょ「じゃろう」・・・)

 

二人がなんか驚いた眼で見てるけどどうしたんでしょう?

 

「それで俺人を騙すのあんまり得意じゃなくて上手くいくかわからないんで協力してほしいです。」

 

「そもそもなぜ騙すようなことをするんだ?良くないと思うぞ。」

 

「ドッキリなんですって!」

 

なんかボティスとカンナちゃんがにやりとしてるのは気のせいですかね・・・

 

「分かりました、依頼を引き受けます。」

 

「ああ、ワシも賛成じゃ。」

 

「やっぱり・・・」

 

呟きが漏れてしまいます・・・

 

「俺は嫌だぞ。」

 

シディさんは反対みたいですが・・・

 

「分からんやつじゃのーパートナーからの愛情確認も若者には大事なんじゃ。」

 

「そうそう、確認を怠ると愛は薄れてしまうものだからねー」

 

「それに視聴者も愛が深まれば喜ぶ!まさに一石二鳥なんじゃ!」

 

「そうなのか?」

 

絶対なにか企んでますね・・・

 

「YOUTUBEの企画ならカゲチヨが詳しいし協力してもらいます?」

 

私が皆に聞くと

 

「じゃあ、そのカゲチヨさんに・・・」

 

依頼人が賛成するところを

 

「いえ、その企画がどうなるかまずは実験をするのが大事ですね。ドッキリは下手すれば相手を怒らせてしまうので。」

 

カンナちゃんが止める。

 

「そうじゃ、こちらが手配した男女にそのドッキリを仕掛けてみよう!」

 

ボティスさんが驚きのことを言い出した男女ってまさか・・・

 

「なるほど・・・それで成功しそうなら改めて協力を依頼するということですね。」

 

「はい!」

 

まずいですね・・・依頼人も納得しかけてます・・・」

 

「待てボティス、その男女というのはカゲチヨとヒサメか?」

 

シディさんも勘づいたらしい

 

「そうじゃ、このドッキリは相手との関係をより深めることができる!」

 

「そうだよ!シディ!あの二人さらにはカレコレ屋の絆がもっと深まるんだよ!」

 

「いや、あの二人はもう十分なんじゃ・・・」

 

私は止めますが

 

「なるほど!そういうことなら頑張ろう!」

 

シディさんもやるということで私も依頼のためにやることになりました。

 

そして依頼人はドッキリ用の女子用品を置いて去っていきました。

その後はデバック作業に行く準備と寝不足で注意力のなくなったカゲチヨのスマホを私の素早さで盗む。

 

「この後はどうするんだ?」

 

シディさんが後で返すことを言い次の作業に移る。

 

「後はアーシが・・・」

 

ヒサメちゃんにカンナちゃんがカゲチヨのスマホでメッセージを打ってヒサメちゃんを家に向かわせる。

 

そして先回りしてシディさんとカンナちゃんと分担してアイテムを置いてきたというわけです・・・

 

sideカンナ

 

「というわけです・・・」

 

フィーアちゃんが全てを話した。

 

「鍵はオーナーに言って合鍵を借りてな。」

 

シディが頼んだら一発だったよね!

 

「ちっ、途中まではワシとカン子で考えた段取りでばっちり完璧じゃったのに・・・」

 

ほんとだよね・・・修羅場楽しかったのに・・・

 

「ボーティースー・・・」

 

「カンナちゃーん・・・!」

 

あれ・・・?二人とも怒ってる?

 

「でもこれでドッキリが成功することはわかったし依頼人に伝えておこう。」

 

シディがそういう

 

「ボティス!カンナ!許さねぇからな!」

 

カゲチヨが言うけど

 

「面白かったよーそれにカレコレ屋の名声がまた上がるんだからいいじゃん!」

 

「うるせー!そんなんじゃお前恋人なんか出来ねーぞ!?」

 

「アーシはアンタと違って男子と話せるから大丈夫ですー!」

 

「ねぇ・・・カゲ。」

 

ヒサメちゃん?

 

「勘違いして勝手に怒ってごめん。」

 

「別にヒサのせいじゃねーし・・・こっちこそイラついて言い返して悪かったな。」

 

「今回は迷惑かけてすみませんスマホです。」

 

フィーアちゃんがカゲチヨのスマホを返す。

 

「失くしたと思って焦ったぜ。」

 

「お詫びと言ってはなんだが今回は俺とカンナで腕によりをかけて料理をするぞ!」

 

え!?

 

「シディ?聞いてないんだけど!?」

 

「当たり前じゃないですか・・・」

 

フィーアちゃんそんなー!

 

「ボティスー!」

 

「ワシは知らんぞ。」

 

「二人の料理楽しみー!」

 

ヒサメちゃんにそう言われたらやるしかないか・・・

 

そしてアーシが皆が部屋をでて行ってヒサメちゃんだけになったときに

 

「よかったね同棲してなくて。」

 

ヒサメちゃんの耳元でそう囁いた。

 

「な、何言って・・・」

 

「別に―?」

 

「もう!反省してよ!」

 

ははっ!やっぱり面白いなー!



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男を食い物にする女の末路

sideカゲチヨ

今日の依頼人は

 

「カレコレ屋ってぇ、お願いしたことお願いしたことをやってくれるってことでいいんですかぁ?」

 

「うむ、基本的にはなんでもやるぞ。」

 

シディが答える。

 

「えー、凄い!」

 

俺も質問する。

 

「お姉さんは女子大生っすか?」

 

「・・・」

 

なんか冷めた目でみられてるんだが・・・?

 

「それで今回の依頼は?」

 

シディが聞くと

 

「シディ君、一週間私のものになって❤」」

 

ミシミシミシ・・・

 

「ねえ?なんか音がしない?」

 

依頼人が言うが気のせいだと思った方が良い・・・今の音はフィーアが思い切り床を踏みしめてる音だ・・・床が割れないか心配になる・・・

 

「・・・」

 

目がブラックホールみたいに生気が無くて怖いんだけど!?

 

「フィーアちゃん落ち着いて!」

 

「一週間!一週間だけだから!」

 

カンナとヒサがなんとか落ち着かせてシディを依頼に向かわせた・・・

 

sideカンナ

 

取りあえずシディは依頼人とレストランで食事をしてる。なんで分かるのかって?

それは・・・

 

「なんで後を付けてるの・・・」

 

アーシたちは近くの席に座って二人の会話を聞いていた。

 

「あの依頼人はなにか怪しいんです・・・尻尾をつかんでやります!」

 

まぁ、カゲチヨが質問しても無反応だったしなんか嫌な女臭漂ってるけど・・・

 

「カゲチヨも大概だけどフィーアちゃんもなんで後付ける勇気があって気持ち伝えられないんだか・・・」

 

レンタル彼氏・彼女のときやアーシとボティスが仕掛けたドッキリなんかで二人が心配なのはわかるけどさ・・・

 

「なにか言いました?」

 

「ううん、なんでも。」

 

取りあえず二人の会話を聞く

 

「随分いい店だな、本当に奢ってもらっていいのか?」

 

「勿論!私、大学いいからさちょっと家庭教師やるだけで結構お金もらえるんだよねー」

 

ちなみにアーシたちはフィーアちゃんのお金で来ている。ドッキリのときといいどこからお金出してるの?

 

「俺にも勉強教えて欲しいな。」

 

「もちろん!微分でも積分でも任せて!」

 

いや、シディは・・・

 

「三角形の面積の求め方が難解でな。」

 

やっぱり・・・依頼人も呆れてるけど

 

「流石シディさん・・・向上心に余念がないです!」

 

フィーアちゃんがシディに勉強教えたらいいのかもしれないね・・・

その後も会話は続く

 

「私、就職凄いとこでさ働くの来年からなんだけど年収凄いんだよね。しかもコミュケーション得意だから出世早いと思うー」

 

「ほう、優秀なんだな。」

 

自慢話もシディは真摯に聞いてるけど・・・

 

「興味ないはなしを延々と・・・少しは気持ちを考えてください!」

 

フィーアちゃんは大丈夫じゃなかった・・・

 

「確かに話していて楽しいしな!」

 

「旦那にも妥協したくなくてぇ最終的には夫婦で年収5000万くらい目指してるんだー」

 

シディに数字を使った自慢は・・・

 

「5000万?それは100より多い数なのか?」

 

やっぱり・・・こうして会話をして今日のデートは終わった。

 

「年収5000万目指してるのに何でも屋の人と彼氏・・・やっぱり怪しいな・・・」

 

フィーアちゃんに聞こえないようにつぶやく。アーシが同意したら証拠もなく歯止めがきかなくなりそうだし・・・

 

sideヒサメ

 

「いい匂い~!」

 

シディが朝早くから料理をしていたので私は見にきた。

 

「すまぬがこれは食べさせてやれないぞ。」

 

「そ、そんなつもりじゃないよ!!」

 

「よだれ垂れてますよ。」

 

うっ・・・フィーアちゃんに突っ込まれてしまう・・・

 

「なんのための料理なの?」

 

「昼から依頼人とピクニックでな弁当を作ってるんだ。」

 

へーいいね!

 

「依頼人に喜んでもらいたいからな。」

 

「シディさん・・・」

 

フィーアちゃんが複雑な顔をするけど依頼だし我慢しなくちゃだめだよ!

 

「依頼人はどう?」

 

私が質問する。

 

「いい人だぞ。だがいうことがコロコロ変わって嘘が多い気がするな。」

 

それっていい人・・・?

 

そして昼過ぎに戻ってくるとシディが落ち込んできた・・・

 

「どうしたの?」

 

「依頼人が家族トラブルでこれなくなってしまったのだ・・・」

 

「残念だね・・・」

 

そうして私はフィーアちゃんと一緒に約束したカフェでミキを待ってたんだけど・・・

 

「でさー、イケメンなんだけど超バカなんだよねー」

 

この声・・・依頼人の!!

友達らしき子が質問する。

 

「でもドタキャンして良かったの?」

 

「だって今日日差し強いしピクニックとか無理。」

 

なにそれ・・・私は怒るけどもっとすごく殺気を放つ人がいた・・・

 

「・・・」

 

「フィーアちゃん?殴ったらだめだよ・・・?依頼人だからさ・・・」

 

私がフィーアちゃんをなだめるのをよそに依頼人はさらに話す。

 

「で、落とせそう?」

 

「私のこと好きなんじゃない?」

 

「その人落とせたらなんまたになるの?」

 

「5くらい?」

 

「きゃははは・・・ぐほっ!?」

 

「えっ?いったい何が・・・あっ・・・!」

 

なんといきなり二人が倒れこんだ!どういうこと・・・

 

「・・・ふふふ・・・」

 

なんと飲んでいたお冷の氷を指で弾いた後のフィーアちゃんがそこにいた・・・

 

「大丈夫ですよヒサメちゃん・・・私たちの力は簡単に悪用できるから目立つマネはしないですよ・・・」

 

目が笑ってない・・・ここから依頼人の席まで結構距離あったのに・・・恐るべしだよ!

 

 

そのあとフィーアちゃんは女たちを病院に連れて行くと良い人気のない路地でなにか薬を飲ませた・・・

 

「目が覚めたら今まで浮気してた男の記憶を一切合切忘れてますよ・・・お父さんの森の植物で調合したから体に害のないんですよ・・・」

 

「ええっ!?」

 

「シディさんを傷つけようとしたこと後悔させてあげますよ・・・依頼料も先払いしてきたってカンナちゃんから聞きましたしね・・・」

 

そうして私たちは依頼人と友達を公園に置いてミキと合流した・・・

 

「どうしたのヒーちゃん?」

 

「いや・・・フィーアちゃんって恋愛になるとサイコパスになるんだなって思って・・・」

 

 

「あー、確かにそうかも・・・一度診断した方がいいかも・・・」

 

「?何か言いました。」

 

先を歩く暴走しやすい幼馴染の背中を見ながら私はそう思ったのであった・・・

 



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小学校で給食!

フィーアのシディの呼び方が君付けとかになっているので幼児化の配慮をしたので楽しみください。


sideカゲチヨ

俺たちは小学校でおしゃべりをしていた!

 

「今日の給食何だっけ?」

 

「確か揚げパンがあったぞ。」

 

シディが答える。

 

「やった!大好きなやつ!」

 

「私甘いもの大好きなんです。」

 

ヒサもフィーアも喜んでるな!もちろん俺も嬉しいぜ!

 

「みんな~給食配るよ~!」

 

配膳係の子が皆に呼びかける。

 

「そういえば今日一人お休みがいたよね?」

 

カンナがビックニュースを言ってくれる!

ヒサも目を輝かせてるな・・・フィーアと一緒にオーラ出してやがるぜ・・・

 

sideフィーア

 

「食べたい人いますか~?」

 

カンナちゃん以外私のグループは手をあげます。

 

「いいんですか?」

 

「競争率高いしそんな賭けをするほどじゃないから。」

 

「合理的ですね・・・」

 

そうして私たちはじゃんけんをする。

 

「う、うそ・・・」

 

「あーくそー!」

 

「やった!勝ったぞ!」

 

勝者はシディくんでした・・・

 

「今日の運勢は良かったから絶対勝てると思ってたのに~!」

 

「ヒサメちゃんこういうときは運命を受け入れましょう・・・」

 

「そうだな・・・」

 

私たち三人は席に戻って食べ始めますが・・・

 

「揚げパンは美味しいな!・・・ん?」

 

じぃ~~~・・・

 

「た・・・食べづらい・・・」

 

「全然受け入れてないじゃん・・・」

 

カンナちゃんに言われますが、しょうがないじゃないですか!

 

するとグループの男子が

 

「なあなあ!誰が一番早く食べられるか競争しようぜ。」

 

「よっしゃー!」

 

カゲチヨも乗っかってバカなことをしようとしてました・・・

 

「シディもやるよな?」

 

「いや、俺は普通に食べたい。」

 

流石シディくん!

 

「なんだよ乗り悪いな~」

 

「給食に勝ち負けなんてないよく噛んで食べた方が良いぞ。」

 

そうですよ・・そうやって食った人ほどお腹を壊して泣くんですから・・・

 

「今日の昼休みケイドロやるから早く食べ終わっていっぱい遊んだほうがいいだろ!」

 

「なるほど・・遊ぶ時間が増えるのはいいな!」

 

シディくん・・・

そうして早食いが始まりました・・・

終始同じグループの男子が好調でした。

 

「早食いで俺の右に出る奴はいねー!」

 

いえそんなことないですよ・・・

 

「ごちそうさまでしたー。」

 

「相変わらず早いね・・・」

 

カンナちゃんも驚いているヒサメちゃんこそ大食い、そして早食いで右に出る人がいる方が少ないですね・・・

 

「マジかよ・・・」

 

「俺自身なくすわ。」

 

sideカンナ

 

翌日ヒサメちゃんが配膳当番になったんだけど・・・

 

「はいどうぞ!」

 

「ぬ・・・!?なんだか普段より多い気がするぞ。」

 

「こ・・・こんなに食べられないよ~!?」

 

「そうかな~?ちょうどいいと思うけど。」

 

やっぱり・・・ヒサメちゃん自分基準でよそってる・・・

っていうか序盤にそんなによそったら・・・アーシの心配をよそに後ろの列のカゲチヨ達の番になったんだけど・・・

 

「次は俺だー!」

 

「はーい!ってあれ!?空っぽなんで!?」

 

まぁ、そうなるよね・・・

 

「はあ!?さてはヒサ配りながら食っただろ!」

 

「そんなことしないよ!」

 

まぁ疑われてもしょうがない食いっぷり毎回見せてるもんね・・・

はぁ、しょうがないな・・・

 

「シディ!ちょっと協力してくれない?」

 

「うむ、任せろ!」

 

アーシたちはもう配り終わってる人から少しずつもらって回収した。

 

「はい!これでみんなに分けられるよ!」

 

「ありがとう!カンナちゃん!シディ!でもどうしてこうなっちゃったんだろう?」

 

自覚ないの・・・?カゲチヨたちも苦笑いする中少し余らせながらアーシたちは給食を食べていたそのときだった。

 

「うわあああ~ん!」

 

廊下から泣いてる声が聞こえてきた!

アーシたちが向かうと給食をこぼした子がいた。

 

「アーこぼした!」

 

「給食なしとか隣のクラスの奴らかわいそー!」

 

カゲチヨと隣のクラスの男子が騒ぐ。

ゴン!ゴン!

 

「「いてっ!?」」

 

「からかっちゃダメです!」

 

「俺ただいっただけじゃん!?」

 

「ごめんなさい・・・」

 

フィーアちゃんにげんこつされてた・・・

そしてシディとヒサメちゃんが給食を分けて事なきを得た。

 

 

sideヒサメ

 

今日の給食は三人休んで牛乳が三つ余っていた。

 

「ヒサメー牛乳余ってるけど飲んでいいか?」

 

男子が聞いてきた。今はきなこ揚げパン楽しみたいし・・・

 

「うん、他に飲みたい人がいなければ。」

 

そういうと

 

「いえーい!牛乳ゲットだぜ~!」

 

すると一気飲みをし始めた!

 

「そんな一気に!?」

 

その後もクラスの人やカゲが渡していったそして

授業のはじめ先生がきたんだけど・・・

 

「あれ?男子が一人足りない?」

 

「トイレにこもってまーす。」

 

やっぱりお腹壊した・・・

 

次の給食はソフト麺だったんだけど・・・

 

「どーーーーん!」

 

「どりゃああああ!」

 

カゲが勢いよくかき混ぜたり、勢いよくしるに入れるから汚れちゃう!

 

「んもー!汚いよー!」

 

「何言ってんだよ~これこそソフト麺だろ~」

 

「きれいに食うとか無理だからな~」

 

もう・・・そう思ってると。

 

「あの・・・カンナちゃんに飛沫かかってるんですけど・・・」

 

フィーアちゃんが絶望的なニュースを言った・・・

 

「・・・」

 

「「ご、ごめん・・・・」」

 

 

バキ!ズカ!

 

「あれ二人は?」

 

隣のクラスの子が二人の不在を聞く

 

「今保健室にいる。」

 

私たちはちゃんと麺を分けて入れようと心に刻んだ・・・

 

sideシディ

 

今日は俺が配膳係だ!そして・・・

 

「皆大好きカレーだ!」

 

「やったー!」

 

皆いっぱいお代わりした。そして俺も・・・

 

「ついつい食べ過ぎてしまった・・・」

 

「しばらくカレーは見たくないよ・・・」

 

「苦しい・・・」

 

「夜食べれますかね・・・」

 

「お前ら食いすぎだろ・・・」

 

そうして俺たちは家であるリサイクルショップに帰ってきた!

 

「ただいま~!」

 

「おーおかえり。もうすぐ晩御飯だぞ。」

 

オーナーが言う。

 

「メニューはなんだ?」

 

「オムライスかなーハンバーグかなー!」

 

「それ全部ヒサの好物だろ・・・」

 

俺たちは期待していたのだが・・・

 

「カレーだ。」

 

「え・・・」

 

思わずそろえて言ってしまった・・・

 

「ん・・・?」

 

そして俺たちはカレーを食べる。

 

「まさか給食もカレーだったとはな。」

 

「まぁ、オーナーは悪くないし・・・」

 

カンナの言う通りだな・・・

 

「カレーは美味しいから二食連続でも大丈夫だ。」

 

俺たちはお代わりしたそして食べ終わったとき・・・

俺たちの体は光始めた・・・

 

sideカゲチヨ

 

「あーまた子供になっちまってたんだな・・・」

 

「今度はアーシたちまで・・・」

 

「そんな四人の子供姿が・・・記憶にないなんて・・・」

 

まぁ、あの薬使った後の記憶ないからな・・・フィーア気にするな。

 

「元に戻す薬を切らしててな時間がかかってしまった。じゃあ、私は帰るぞ。」

 

また借りができたな・・・

 

そして別の日

シディとカンナが料理をしていた。

 

「いいにおーいなに作ってるの?」

 

「揚げパンだ!」

 

「懐かしいですね・・・」

 

そうだな!それにしても・・・

 

「家でも簡単に作れるんだな!」

 

そして完成した揚げパンを食べる。

 

「ん~美味しい!」

 

ヒサはもちろん俺も

 

「懐かしい味だな!」

 

「牛乳が欲しくなりますね・・・」

 

「フィーアちゃん、そういうと思って用意しといたよ!」

 

カンナが最高のニュースを言った!

 

「やったー!」

 

「お前たちは天才か!」

 

こうして俺たちはパンを楽しむのだった!




質問コーナー
Q1フィーアちゃんの好きな食べ物は何ですか?

「クッキーとか甘いものですね。サトウにリサーチさせたりヒサメちゃんのおすすめの店とか行ってみたいですね。」

Q2子供好きなフィーアですがブラックチャンネルのサトシのことはどう思ってる?

「いつかほっぺをぷにぷに・・・いや!私は別に子供好きじゃないですよ!?」



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プール鬼ごっこ!

sideヒサメ

 

「もう夏も終わりだな~」

 

カレコレ屋に遊びに来ていたノリコがそんなことを言った。

 

「え~まだまだ夏の思い出が足りないよ~。」

 

そうかな・・・

 

「確かにオカルトも一緒に楽しめなかったしね・・・」

 

「いやそれはカンナちゃんだけで十分ですよ・・・」

 

フィーアちゃんの言う通りだよ!

するとカゲが

 

「なんか調度いいのがあんだけど・・・」

 

レジャープールのチケット?

 

sideフィーア

 

「プールだ!」

 

「テンションたけーな・・・」

 

まぁ、タダで来てますしね・・・

 

 

「それでどんな依頼なの?」

 

ヒサメちゃんが聞く

 

「このプールの運営者がプール鬼ごっこという新しいイベントを企画しているらしくてな。そのテストプレイを頼まれたんだ。」

 

シディさんが今回の依頼について答えてくれた。なるほど海に負けないように来年に向けての企画ですか・・・

 

「だから今日一日俺たちの貸し切りだぜ!」

 

カゲチヨの言う通り人が全然いませんね・・・

 

「やったことないから楽しみ~!」

 

ミキも喜んでるし良かったですね・・・

 

「じゃ、後は頼んだぞ。」

 

いやカゲチヨ?

 

「なにさらっと帰ろうとしてるの。どうせネトゲやるだけでしょ」

 

「うぐっ!」

 

「今日くらい運動した方が良いよ。」

 

「アー二人ともうるせえ!わかったよ!」

 

「鬼はどうする?」

 

ノリコの質問はシディさんが解決してくれました。

 

「くじを作ったからこれで決めよう!」

 

最初はヒサメちゃんが鬼となりました。

するとミキが

 

「そうだ!罰ゲームで捕まった人は逃げきれた人と鬼におごり、逆に誰も捕まえられなかったら鬼が全員におごりとかどう?」

 

いや、それは・・・

 

「いいね!決まり!かき氷にアイスにラーメンなに食べようかな~。」

 

「それってなんでもいいの?じゃあ、アーシはオカルト雑誌と・・・」

 

「食べ物だけだよ・・・・?」

 

物欲と食欲の魔人を起こしてしまいましたね・・・

 

始まった一回戦はカゲチヨがウォータースライダーの上に登ったところをヒサメちゃんに捕まってしまいました・・・そういえばカゲチヨ欲しいゲームがあるって言ってたような哀れですね・・・

 

「俺の財布がー!」

 

sideカンナ

二回戦の鬼はシディになったんだけどこういう広い場所の鬼ごっこはシディはチートだった・・狼男の聴覚でスタート地点にいたカゲチヨを一瞬で確保。ヒサメちゃんたちはプールの中にいたんだけどホルスの身体能力で水の上を歩いて一瞬で捕まった。

アーシとフィーアちゃんはそれぞれ異宙の能力で泳いで善戦したんだけど・・・

 

「二人とも捕まえたぞ。」

 

「悔しいです・・・」

 

「あーもう!水中で負けたらアーシのリヴァイアサンのDNA役に立たないじゃん!」

 

アーシたちは負けた・・・

 

結局私たちは奢りはなしでシディはアーシたちに弁当をごちそうしてくれた。

そして次の鬼はアーシだった。

 

「よーし!本気出しちゃうぞ!」

 

sideカゲチヨ

 

「次はカンナが鬼か・・・プールの中だと勝ち目はねぇ・・・だったら陸上で・・・」

 

俺はプールサイドでカンナの姿をうかがっていると・・・

 

「うわっ!なんだよ!これ!」

 

いきなりプールの水がこちらに向かってきた!

 

「と、取り込まれる・・・動けねぇ・・・」

 

俺は飛んできた水に拘束された・・・

 

「カゲチヨ見つけた!」

 

俺たちはあっさり捕まった・・・やっぱ水関連ならカンナの独壇場だな・・・

 

「カンナちゃんずるいよ・・・」

 

「いきなり水が襲ってくるからびっくりした・・・」

 

ヒサやミキがそういうが負けは負けだ。

 

俺たちはカンナに辛口カレーやジュースを奢ることになった・・・

 

フィーアの鬼ではプールの中に入っていたんだが

 

「カゲチヨさん、確保です。」

 

結局素の身体能力で泳ぎは追い付かれ俺は捕まった。

後はノリコも捕まったがフィーアの武士の情けでおごりは無しになった・・・

ありがとなフィーア・・・こうして最終戦は俺が鬼になった・・・

 

sideヒサメ

 

「見つけたぜ!ヒサ!」

 

ヤバっ!私はとっさに滝の流れるシステムを作動させた!

 

「ごばばば!」

 

「じゃあねー!」

 

「ぜってーゆるさねぇ!」

 

「そんなに怒んないでよ・・・うわっ!」

 

私は転んでしまった!

 

「いたたっ・・・」

 

「ん。」

 

カゲが手を差し出してきた・・・

 

「別に怪我してないし一人で立てるよ?」

 

「いいから、また滑るかもしんねぇだろ。」

 

「あ、ありがと。」

 

私が手を取ると

 

「捕まえたぜ!これで運動不足だの馬鹿にはさせないぜ!」

 

え~!なんかずるいよ!

 

結局私だけ奢ることになった・・・

そして感想を交換したけど・・・

 

「ヒーちゃん転んじゃってたよね。」

 

「そもそもプールで走るのは危ないしな。」

 

「ド正論すぎる・・・」

 

カゲの言う通りだけどある意味テストプレイ意味はあったかもね・・・

 

「うむ、依頼人にも伝えておこう。」

 

シディが言うとミキが

 

「あ、写真もいっぱい取ったから送っておくね。」

 

そこにあったのは私とカゲの写真やシディとフィーアちゃんの二人だけの写真だった!

 

夏の思い出が足りないってこういうことなの?

 

「この恥ずかしい写真はこのまま送られてしまうかシディさんに送る前にミキを亡き者にして永久に私たちの手元に残しておくかの二つに一つですね・・・」

 

「そんなに恥ずかしいの!?」

 

フィーアちゃんほどじゃないけど当たり前だよ!

 

「どんな写真撮ったんだ?」

 

「ふん!」

 

フィーアちゃんが素早く目つぶし!

 

「ぐわぁあぁ!目が目がぁ!?」

 

フィーアちゃんナイス!こうして私たちのプール鬼ごっこは幕を閉じたのだった。



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名探偵カンナと七つの大罪

sideカゲチヨ

今日の依頼人というか訪問者は様子が変だった・・・

 

「い、今この町では連続殺人事件が起きています。」

 

は?俺は一瞬放心状態になってしまった・・・

 

「連続殺人事件!?本当なのか?」

 

シディが聞くヒサとフィーアが用事でいないときで良かったぜ・・・

 

「いたずらで言ってんじゃねぇよな?そもそもそんなの・・・」

 

俺が怪しんで確認を取ろうとすると

 

「いいから!黙ってよ!私の話を聞いて!!」

 

その女性の剣幕は異常で俺は飲まれてしまった・・・

 

「まぁまぁ、聞かないとは言ってませんから落ち着いてください。」

 

カンナが丁寧な口調で女性を落ち着かせる。

 

そして女性は話し始めた。

 

話によると

一人は暴食の限りを尽くした汚い食べ方の株トレーダーが食べ物を無理やり食べさせられて死亡、

 

二人目は働かない怠惰なニートの女性がベットに一年以上貼り付けにされて廃人にさせられた。

 

三人目は不倫を繰り返す俳優で性器を爆破されて死亡したようだった・・・

それにしても周りの被害者はゼロだったのか・・・俺がそう思っていると

 

「爆弾というのは抱え込んだ状態で爆破すると周囲への被害は少なくなるんですね。」

 

女性が答えを教えてくれた。

 

四人目は傲慢な人気モデルで顔を引き裂かれて生きていく希望を砕かれて自殺してしまったらしい・・・

 

「むごいことを・・・」

 

シディは、悲痛な顔で言う。

 

「・・・」

 

カンナはなんか考え込んでるな・・・

 

「はい、とても恐ろしい事件です。何より恐ろしいのはこの事件はたった一人の人間の仕業ということです。」

 

ちょっと待てよ・・・

 

「今話したことは本当なのか?ニュースにもそんな事件は載ってなかったぞ。」

 

「ほ、本当です全ての試験が発見されたのがほんの半時前ですから・・・」

 

するとカンナが推測を言う。

 

「これは七つの大罪にそって事件が起きてるね・・・」

 

「確かにな・・・」

 

俺も同意する。

 

「七つの大罪?」

 

シディに説明する。

 

「暴食、怠惰、色欲、傲慢、強欲、憤怒、嫉妬の事だ。」

 

「それが今回の事件とどう関係があるんだ?」

 

「被害者は全員、七つの大罪を一つずつ抱えた人たちだった・・・」

 

カンナの言う通りだ・・・

 

「暴食、怠惰、色欲、傲慢があるからあとは・・・」

 

「後は強欲、嫉妬、憤怒・・・」

 

俺たちは分析を重ねそして女性に聞く

 

「そもそもなんでニュースのなっていないことを知ってるんだ?犯人が一人って言いきれるんだ?お前が犯人なんじゃ・・・」

 

「カゲチヨ待って!」

 

俺が追い詰めようとするとカンナが声を上げて止める!次の瞬間彼女は苦しみながら倒れた!

 

「大丈夫か!おい!?」

 

シディが慌てて駆け寄る。

 

「おそらく彼女もまた被害者だったんだよ・・・口から出てる泡からみて毒を盛られてる・・・おそらく解毒剤と引き換えの代わりにここに来るように言われたんだろうね・・・」

 

「くそっ!とりあえず救急車だ!」

 

カンナの推理はおそらくあってる!俺は急いで電話をした。

医師から聞いた話では推理通り毒を飲んでいて助かるかは不明らしい・・・

俺たちはカレコレ屋に再び戻ってまた推測をしようとしたときだった!

机の上に置かれていた女性の携帯電話から声が聞こえた!

 

「どうやら彼女はちゃんと僕の言う通りにやってくれた命がけになれば誰だってそこそこ優秀に働くもんだね。」

 

人を駒みてぇに・・・胸糞わりぃな・・・!

俺はムカついてる間にも電話の向こうの奴は話し続ける。

 

彼女は大事に育ててもらった老夫婦の介護をせずに強欲に自分のお金儲けをしていたらしい・・・

電話の奴の誘いにも美味しい儲け話があるの一言で来て今回のようなことになってしまったと言っていいな・・・

 

 

「アーシの推理通りってことだね・・・」

 

「でも解毒剤は渡さなかったのか・・・」

 

シディの言葉に奴は無常な一言を返す。

 

「だって彼女が死なないと七つの大罪が完成しないだろ?」

 

クズが・・・

 

「嫉妬と憤怒は残ってたよね?」

 

「一体なんのためにこんなことするんだ?」

 

「二人とも、今は被害者を減らすのが先だよ。」

 

俺が怒りシディが理由を聞こうとするとカンナがそう答える。

 

「彼女の言う通りだ。早くしないとまた被害者が出る。」

 

「シディ!!こいつのスマホに匂いが残ってるかもしんねぇ!」

 

俺はシディに匂いをかがせると残っていたようで奴の下に行こうとするするとカンナが

 

「そういうことだったんだ・・・」

 

突然呟いた。

 

「どうしたんだ?カンナ。」

 

「カゲチヨ!シディはアーシが何とかするからカゲチヨは此処にいて!アーシに推理が正しければ・・・」

 

俺はカンナから耳打ちでこれから起こることを聞く。

 

「マジかよ!?」

 

「うん!だからお願いね!」

 

そういってカンナはシディの所に行った。

 

sideシディ

 

俺は急いで匂いの下のあるすると椅子にコートが掛けてあった・・・臭いの元はこれか・・・そう思い椅子からとると座るところに爆弾が置いてあったのだ!

 

「罠かっ!?逃げなければ・・・」

 

しかしこのままでは周りの被害が・・・その時彼女の言葉を思い出す。

 

ー爆弾は爆弾というのは抱え込んだ状態で爆破すると周囲の被害は少なくなるんですねー

 

くっ・・・俺は爆弾を抱えようとしたその時!

 

「シディ!それも犯人の罠だよ!」

 

カンナが素早く爆弾を巨大な水球で包んだ!水で濡れた爆弾は起動しなかった・・・

 

「すまんカンナ、助かった・・・」

 

「お礼は後!カレコレ屋に戻るよ!カゲチヨのサポートをしなきゃ!」

 

「どういうことだ?」

 

「詳しくは走りながら話すから!」

 

こうして戻る中聞いたのは衝撃的な話だった。

 

sideカゲチヨ

 

「怠惰は死んでない、偶然授かっただけの強大な力で本人は大した努力もせずに上手くやってるやつがさー」

 

突然カレコレ屋にやってきた男それは電話の主だった・・・

アイツの推理通りだぜ・・・

 

「もうすぐ爆破するぞ・・・」

 

しかし男がいくら待っても轟音はしなかった・・・

 

「どういうことだ・・・・?」

 

呆然となる男を俺は素早く血液操作で拘束する!

 

「ぐわっ!?」

 

「カンナが爆弾の無力化に成功したみてぇだな。」

 

「バカな!?僕の計画を読んでたっていうのか!?」

 

「お前なんで警察じゃなくて俺たちみてぇーな何でも屋にきたんだ?答えはチャンネルで俺らのことを見ていたから、シディのホルスの力は調べがついてた見てぇだがカンナはチャンネルでは自分の推理力を見せていないだからお前は対策されるとは思わなかったんだろうな。」

 

カンナは次の標的が俺たちであること、そして怠惰が完成していなことを読んでいた。そして犯人が俺を殺しにきてシディを殺したことで俺が憤怒に飲まれたたころを俺たちに嫉妬心を持っていたと嘘をついて何らかの方法で相打ちになって事件に幕を引こうとしていたと推理した。

 

「だから俺は仲間を信じてお前の挑発に乗らないようにしたってことだ。」

 

「カゲチヨ!無事か!?」

 

「やっぱり来てたんだね。アーシの推理通り!」

 

いいタイミングで戻ってきたみたいだな・・・

 

「あとちょっとで全部上手くいったのに!!」

 

するとカンナが

 

「いやいや!アンタの計画なんて穴だらけじゃん!」

 

男を挑発してきた!

 

「なんだと・・・!」

 

「だってアンタが仕込んでる方法でカゲチヨが死ぬかわからないし、シディは仲間が人を殺しそうなときは爆破を受けても駆けつけて止めちゃうのが普通だもん。」

 

「ああ、カンナの言う通りそれが俺の普通だ。」

 

「チャンネルでアーシたち見てて気づかないなんてほんと杜撰だよね~!」

 

まぁ、確かにそうだが・・・俺は今お前が平然と計画の穴を指摘してんのが怖いよ・・・

 

「黙れ・・・グっ!あぁっ!!」

 

男が突然苦しみだした!

 

「それが俺と相打ちになるための手段か・・・」

 

「ああ、僕の体には猛毒が仕込んであるんだ・・・憤怒に駆られたお前は血液操作で攻撃した時に僕の血と混ざって君を殺そうと思ってたんだけど・・・やっぱりこれで君を殺そうなんて算段が甘すぎたなぁ・・・」

 

何なんだこいつは・・・・

 

「まさか、聖女様たちのなかにこんな名探偵が隠れてたとはね・・・結局五つしか達成できなかったなぁ・・・」

 

こうして男は意識を失い息を引き取った。

 

sideカンナ

 

「そんなことがあったんだ・・・」

 

「シディさんが怠惰とは‥‥失礼な男ですね・・・!」

 

アーシは事件のことを二人に話す。二人には隠すように言われてたけどそれじゃあ流石に二人に恋してる友達が不憫だと思ったからね・・・

 

「最初に来た人はどうなったの?」

 

ヒサメちゃんが心配そうに聞く。

 

「ああ、病院に聞いたら助かったって。」

 

「良かったです・・・」

 

フィーアちゃんも一緒になって一息つく

 

「三人とも災難だったね・・・」

 

「その犯人の執着も異常ですしね・・・」

 

「考えなくていいの!」

 

私はそう言って青い空を見て気持ちを切り替えた。

 

 



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恋愛サイコパス診断

sideヒサメ

今日の依頼人は女性だったから私とフィーアちゃん、カンナちゃんが対応したんだけど・・・

 

「恋人からサイコパス認定されて別れそうになってるんです。」

 

いきなり重い話だった・・・

 

「サイコパス!?」

 

「はい・・・行動も言動も行き過ぎてるって言われてしまって・・・私としては普通のつもりなのでどうしたらいいかわからなくて・・・」

 

「あー、分かります。アーシもよく仲間やクラスメイトにサイコパスって言われてるんですよね・・・アーシは普通なのに・・・」

 

「いや、カンナちゃんはサイコですよ・・・」

 

 

「フィーアちゃん喧嘩売ってる?」

 

「二人とも落ち着いて!」

 

力になってあげたいけど私で力になれるかな。同じサイコパスのカンナちゃんは自覚ないし、恋愛はフィーアちゃん苦手というかある疑惑があるし・・・そうだ!

私はミキの力を借りることにした。

 

「なるほどそれで呼ばれたんだ。」

 

「ごめんね私は自信ないし二人はまだ喧嘩してるし・・・」

 

「だからアーシはサイコパスじゃないってば!」

 

「いい加減自覚してください!」

 

「二人とも依頼人の前だぞ・・・」

 

一緒に来てくれたノリコが二人を止める。

 

「まあまあ!二人の喧嘩の解消と依頼解決のためにまずはこの恋愛サイコパス診断で確かめてみようよ!質問に答えることでサイコパスみたいな行動をとるかどうかの診断ができるんだ。」

 

そんな診断があるんだ。

 

「皆でやれば少数派かどうかわかるんじゃないかな?」

 

「ってことはもっとサンプル数多い方が良いんじゃない?」

 

ノリコの言う通りだね・・・ということでカゲとシディも呼ぶことにした。

 

sideカゲチヨ

 

「恋愛サイコパス診断か。」

 

「依頼に必要ならやろう。」

 

俺たちはヒサに呼ばれて事情を聞いた。それに・・・

 

「俺は冷静で恋に溺れるタイプじゃねぇからそういうのは絶対ねーと思うけどな~」

 

「いや、ヒサメちゃんの後付けたりしてますよね?っていうか女子にキョドってる時点で恋に溺れそうな雰囲気で満ちてるじゃないですか・・・」

 

んだと!

 

「そういうフィーアこそシディに・・・」

 

「ふん!」

 

グサッ!

 

「ぎゃー!」

 

いきなり目つぶしされた!やっぱこいつ恋愛になるとヤベェ・・・

 

「じゃあ診断しようか!」

 

カンナが仕切るこういう恋愛がらみの依頼でも頼りになるぜ・・・

 

「じゃあ、始めようか!」

 

こうして俺たちは診断を始めた。

 

一問目はメッセージの返答が遅れてるときの気持ちだが・・・

 

「俺はキモがられてるだな・・・」

 

「カゲらしいね・・・私は返事が無くてもいいかな?」

 

依頼人は・・・

 

「怒ってると思いますね・・・」

 

フィーアは

 

「私も同じですね・・・」

 

カンナは、

 

「アーシは忙しいと思うな~」

 

意外だな・・・

 

「カンナなら早く返事催促すると思ってたぜ。」

 

「アーシのことなんだと思ってるの?」

 

シディは

 

「俺は気長に待つだな。」

 

「流石ですね。シディさん!」

 

フィーアってホント盲目だよな・・・

 

第二問目は告白で笑われてしまったときの反応だったっていうか・・・

 

「ヒデぇ状況だな!?そんなん泣くに決まってんだろうが!」

 

ヒサは

 

「私は愛想笑いしちゃうかも・・・」

 

カンナは

 

「アーシは普通な感じで告白を続けるけど?」

 

「メンタル強いな!?」

 

「だって最後まで告白をやり遂げたいじゃん?」

 

そうだったスズキが言ってたけどカンナって意外と乙女なんだっけ・・・

 

フィーアは

 

「普通きれませんか?」

 

「そうだよな・・・」

 

ノリコも同意する。

シディは・・・

 

「俺は一緒に笑うな!笑ってくれるのはいいことじゃないか!」

 

まぁ、そうだよな・・・

こうして診断は続いていって結果発表になった・・・

 

sideカンナ

 

「じゃあ、一人ずつ言っていくよ。」

 

「シディくんはサイコパス度0%!恋愛を健全に楽しめるタイプだね~」

 

「そうなのか。」

 

「このタイプの人は恋愛より友達と遊ぶ方が楽しいって人も結構いるみたいだね。」

 

「へぇ、それじゃあシディは恋愛より友達を優先するタイプなんだ。」

 

ミキとヒサメちゃんががシディに聞くと

 

「うむ・・・そうかもしれん今は五人でカレコレ屋をやるのが楽しいからな!」

 

シディ・・・嬉しいよ!

 

「まぶしいです・・・シディさん・・・」

 

「これは攻略するのが一苦労ですなぁ~・・・フィーちゃんわかってるのかな?・・・」

 

「多分わかってねぇだろ・・・」

 

カゲチヨが苦笑いしながら言う。

 

「ヒーちゃんはサイコパス度25%!偶に恋煩いが激化するタイプだね!」

 

「あーヒサっぽいかも。」

 

ノリコが答える。

 

「カゲチヨとの同棲ドッキリでも喧嘩が激しかったもんね・・・」

 

「「あれはカンナ(ちゃん)のせいでしょ(だろ)!?」

 

でもあれは激しかったよね~

 

「このタイプは恋煩いの行き過ぎには注意だよ。」

 

「ああ、たまに心配になるしな・・・」

 

「気を付けます・・・」

 

ミキとノリコに言われ縮こまるヒサメちゃん

 

「次はカンナちゃんサイコパス度50%!平均的だけど恋の病の発病には注意だよ!」

 

「後で見返すとドン引きなラブレターだったりするのがこのタイプだからな・・・」

 

「ふーん、まぁアーシは普通に話してデートにいくしストーカーはしないよ。」

 

「そうだねこのタイプは相手の気持ちを踏みにじったりするレベルではないから問題ないよ。」

 

にしても・・・なんでカゲチヨとフィーアちゃんは固まってるの?

 

「か、カンナに負けた・・・?」

 

「どんなに低くてもカンナちゃんには勝てると思ってたのに・・・」

 

メチャクチャ失礼だね。

 

「カゲチヨはサイコパス度75%!相手に振り向いてほしくて負の感情が出ちゃうタイプだよ。」

 

「マジかよ・・・」

 

ショック受けてる・・・あれだけ意気込んでたもんね・・・

 

「このタイプは何事も容赦なく徹底するタイプだからな。」

 

「人を影で操るタイプじゃないけど思い通りにならないとマイナスな感情が出ちゃうみたいだな。」

 

ミキとノリコがカゲチヨのタイプを言う。

 

「モテないのにサイコパスなんて哀れだね・・・」

 

「カゲ・・・悩みがあったら言ってね・・・」

 

アーシとヒサメちゃんは憐みの視線を向ける。

 

「同情しないでくれよ!」

 

「カゲチヨ!お前の魅力はわかる奴にはわかるさ!」

 

「うぐっ!」

 

遠回しにとどめをさすシディ・・・流石だね。

 

「最後にフィーちゃんと依頼人はサイコパス度100%好きすぎて暴走するタイプだよ。」

 

「そうですか・・・やっぱり私サイコパスなんですね・・・」

 

「でもそこまで気にする必要ないと思うよ?」

 

「えっ?」

 

「誰だって恋に落ちると普段と違って変な行動しちゃうじゃん?」

 

ミキが励ましの言葉を贈る。そしてノリコも励ます。

 

「そうだな誰しもがそういうものだって書いてあるし人間なら普通なんじゃないか。」

 

「そうですよ!これはあくまでもそういう傾向ってだけですから!」

 

フィーアちゃんは・・・

 

ーレンタル彼女でストーカーー

 

ー浮気女の記憶消去ー

 

少しはこの診断で改めてよね・・・

 

「これからは少しは相手の気持ちも考えて行動すればもっと良くなると思うな!」

 

「・・・!はい、私これからは相手と話し合っていきます!」

 

「頑張ってね!」

 

こうして依頼人は無事復縁できたんだけど・・・

学校の帰り道

 

「あの女、シディさんとすっかり話し込んで・・・これからシディさんは遊ぶ予定なのに何してるんですか!」

 

「いやフィーアちゃんあの人も同じデリバリーのバック持ってるし多分なんかの連絡じゃない?」

 

角に隠れてまたやってた・・・懲りてよ!



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交わる二つのカレコレ屋1

アンケートの結果の通りこの作品のカレコレ屋を本家に飛ばします!
お楽しみください。


sideカゲチヨ

今日は、五人でバイキングに行く予定を立てていてそのレストランに行く途中だった。

 

「楽しみだな!」

 

「ヒサメちゃんが探してくれたから味は保証されてるしね!」

 

シディとカンナがそういう。

 

「えへへ、皆で行けるの楽しみだな~」

 

つーかヒサは・・・・

 

「料理の方が楽しみなんじゃねぇか?」

 

「カゲ一言余計!」

 

よだれ押さえて言えよ!?

こうして俺たちは一緒のひと時を楽しもうとしてたんだが・・・

 

「なんか珍しい蝶が飛んでますね?」

 

フィーアがそう言い指さす場所を見てみると虹色の羽をした蝶がこちらに向かっていた。

 

「あれは・・・エフェクトバタフライ!」

 

シディが驚いた様子で言う。

 

「知ってんのか?」

 

「アーシも知ってる!確か並行世界を自由に行き来できて小さな力を無限に増幅させてとてつもないパワーにすることができる麒麟と同じくらい珍しい異宙の蝶だよ!」

 

「カンナちゃん詳しいね・・・」

 

ヒサが驚いている。

 

「並行世界とか面白そうだから調べてたんだよってあれ・・・?」

 

カンナが首を傾げている。それもそうだろう・・・

 

「なんかあの蝶光ってないか?」

 

「そういえばそうですね・・・」

 

フィーアも俺に同意する。

 

「もしかしてだけど・・・次の並行世界に行こうとしてる?」

 

「だがこのままでは巻き込まれるぞ!?」

 

「無理だよ!もう避けられない!」

 

その瞬間眩い光が俺たちを巻き込んで・・・

 

「「「「「うわぁぁぁあぁ!」」」」」

 

俺たちの視界は回転して闇に落ちた。

 

side本家カゲチヨ

 

俺たちはカレコレ屋で依頼を待っていた。

 

「あ~退屈だな。YOUTUBE見て暇つぶすか。」

 

しかし依頼は全然こねーから暇をつぶそうとスマホを持ったんだが・・・

 

「カゲ!またスマホやろうとしてる!今日はカレコレ屋で勉強するって言ったじゃん!」

 

げっ!

 

「いいじゃんかよ~今日は宿題ないんだし!」

 

「ダメ!サボると授業についていけないよ!」

 

俺たちが言い争っているとシディが帰ってきた。

 

「ただいま!今日は天ぷらそばにするぞ!」

 

シディ、ナイスタイミング!

 

「やったー!天ぷらだー!」

 

ヒサを勉強からそらすことができたぜ・・・

こうして俺たちは昼ごはんにしようとしてたんだが・・・

 

「ねぇ・・・」

 

シディがそばを茹でてる間依頼を受ける部屋で待っていたんだがヒサが声を掛けてきた。

 

 

「あの蝶って・・・エフェクトバタフライ!?」

 

そうペンギンたちと一緒に上司から助け出したあの蝶がカレコレ屋にいたのだ!

 

「どうしたんだ!?」

 

大声を出した俺たちのことを心配したシディが駆け付けてきた!

 

「ねぇ、あの蝶なんか光ってない?」

 

「ホントだって・・・うおっ!」

 

突然眩い光に包まれた後にいたのは・・・

 

「いてて・・・ここってカレコレ屋?」

 

なんと俺だった!?

 

「マジかよ!」

 

また並行世界の俺か!?

今度の俺は髪型も服装も同じだな・・・

 

「あ!あの蝶が入り口から出ちゃう!ってうわ!」

 

「ヒサメ、押さないでくれ!」

 

シディとヒサもいるな・・・

 

「大丈夫か?落ち着いて立ち上がってくれ。」

 

「シディ落ち着いてるね・・・」

 

俺の世界のヒサとシディが転びそうになってる並行世界の二人を助ける。

するとヒサがその後ろにいた人物に俺とヒサは驚く。

 

「お前は・・・」

 

「嘘・・・」

 

そう、フィーアと研究所でヒサと戦ったあの女がいたからだ!

 

「いてて・・・ってカゲチヨとヒサメちゃん、シディが二人ずついるよ!もしかして並行世界!?やったー!ドキドキするー!」

 

「いや、それよりも蝶が逃げたから私たち元の世界に戻れないんですよ!?」

 

・・・なんか俺たちの世界の二人と違ってフィーアは感情豊かだし、あの女もヒサに友好的だな。

 

「カンナちゃん!」

 

俺たちの世界のヒサがカンナに抱き着く!

 

「うわっ!こっちの世界のヒサメちゃんは大胆だね・・・っていうかここの世界のアーシはどこ?」

 

「そういえば、私もいませんね・・・」

 

フィーアには話を聞けそうだし聞いてみるか・・・

 

「お前はトッププレデターに属してないんだよな?」

 

「ああ・・・ここの世界のカゲチヨさん・・・はい私はトッププレデターに属してないですけど・・・?」

 

こりゃ、ひとまず話を聞かねぇとな・・・俺は五人をどうするか悩みながらそう考えるのであった・・・

 



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交わる二つのカレコレ屋2

side本家ヒサメ

 私たちはこの世界のことを話したんだけど・・・

 

「・・・・」

 

「・・・・」

 

向こうの世界の私たち三人は興味深そうに聞いてるだけだったけど。カンナちゃんとフィーアちゃんは凄く落ち込んできた・・・

 

「この世界の私・・・皆さんに凄く外道なことしてたんですね・・・そしてサトウとスズキをケルベロスの生贄に・・・」

 

「いくら組織の実験で心潰れてたからってヒサメちゃんに八つ当たりとか・・・この世界のアーシ何やってるの・・・」

 

まぁ、いくら自分とは違う可能性の自分とは言えショックなんだろうなぁ・・・

 

「お、落ち着けよお前たちじゃなくてトッププレデターのせいなんだからよ!」

 

「その通りだ。厳しい状況でなってしまったのだから仕方ないと思うぞ。」

 

こっちの世界のカゲとシディが二人を励ます。

 

「「ありがとう・・・」」

 

二人ともなんとか気持ちを切り替えられそうだ。

 

「それにしても結構私たちの出来事と違うことが多いんだね。」

 

向こうの世界の私が話す。

 

「そうだな、こっちの世界で冤罪掛けられたのがヒサになってるとはな!」

 

向こうの世界のカゲが驚きながら話す。ああ・・・あれね・・・・

 

「もうトラウマものだよ・・・」

 

「アーシたちの世界ではミキが冤罪を掛けられてるもんね・・・・」

 

そうなの!?

 

「まぁ、そっちと同じく検察をつるし上げて釈放させたけどね。」

 

良かった・・・

 

「でも何でヒサメじゃなくてミキになったんだ?」

 

「多分お父さんの力とか関係してるんじゃない?」

 

お父さん?

 

「そっちではヒサメの父親がいるのか?」

 

「ああ、それについてはアーシが話すよ・・・」

 

そういってカンナちゃんが向こうの世界のことを話し始めた・・・

 

sideカゲチヨ

俺たちが妖精王のこととか今まで会ったことを話すとここの世界の俺たちはメチャクチャ驚いていた・・・

 

「マジかよ・・・」

 

「私やカンナちゃんたちそんな凄い異宙人の養子になってたの・・・?」

 

「アヌビスと同じくらい強いとは凄いな・・・」

 

まぁ、俺も妖精王に稽古つけてもらったからな・・・

 

「っていうかそっちのカゲって剣術使えてウイルス以外の毒も使えるの!?」

 

「なんか俺かっこよくなってね!」

 

「うざいな。」

 

ここの世界の俺とヒサがいつもの感じで会話してるんだが・・・

 

「私たちの会話って客観的にみたらこんな感じなんだ・・・」

 

「あぁ、なんだか照れるな・・・」

 

まぁ、それは置いといて!

 

「そっちでは地球人民幸は続いてるんだな。」

 

「うん、カゲが頑張ってくれたおかげでね。」

 

「っていうかそっちの世界ではトッププレデターと繋がってたんだな・・・」

 

「まぁ、この話で分かったのはカゲチヨさんがどっちも無茶をしているということですね。」

 

フィーア、うっせー!一言余計だろ!?

 

「それにしてもおねしょの冤罪掛けてきたその女ムカつくな・・・後拷問の夢見せてきた女子とか・・・」

 

カンナ?

 

「ごめん!ちょっとブートジョロキアとニラ買ってくる!」

 

「カンナちゃん!?」

 

こっちの世界のヒサも驚いてんじゃねーか!

 

「カンナ何する気だ!?」

 

「え?ヒサメちゃんを傷つけたから燻し責めにしようとおもって。」

 

「やめて下さい!」

 

「もしかしてカンナちゃんって・・・」

 

「ああ、サイコパスだ。」

 

フィーアが叫びこっちの世界のヒサが戸惑いながら俺たちはなんとかカンナをとめた。

 

「ゼクスも仲間になってるなんてすごいな!」

 

ここの世界の俺がいう。

 

「まぁ妖精王が交渉してくれたからな。」

 

そして俺たちは今後のことを話す。

 

「取り敢えずこれからエフェクトバタフライを探しながらここにいるしかないな・・・」

 

「それしかないね。」

 

カンナも同意する。

 

「なら住む場所はオーナーに頼んで空き部屋ですごせるようにしておこう。」

 

シディ〜!お前はパラレルワールド住民でも優しいな!

そうして俺たちは少しの間ここで生活することになった。



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交わる二つのカレコレ屋3

side本家ヒサメ

 

私は翌日学校に行きミキとノリコと話していた。

 

「へ~並行世界のヒーちゃんが来てるんだ!会ってみたいな~」

 

「その蝶に会ったら連絡するからな。」

 

ミキは興味深々でノリコも快く協力してくれた!

それにしても・・・

 

「ふふふっ。」

 

「ヒーちゃんどうしたの?」

 

やばっ!ミキに笑ったの聞かれてた!

 

「ああ、昔の友達も並行世界から来てるから楽しみなんだろ。」

 

ノリコの言う通りだ・・・遊ぶのが楽しみでつい笑いが漏れていた・・・

 

side本家カゲチヨ

 

俺は並行世界のことをキモ5に話した。

 

「へ~並行世界のカゲチヨがこっちに来てるんだ。」

 

「その世界で俺がモテてるかどうか聞いてくれよ!」

 

「カゲチヨ殿はどんな性格なのだ?」

 

「モテモテだったらぶっ飛ばしてやるんじゃ!」

 

いや、なんでだよ!マチャソ!

 

「俺たちの世界とあんま変わんない世界から来たみたいだし俺達は変わんないんじゃねぇの?」

 

 

俺が言うと

 

「並行世界でもモテてない俺達って・・・」

 

アサヲが落ち込んでしまう・・・それは言うな・・・

あいつらは蝶を探すみたいだが大丈夫か?

 

sideフィーア

私たちは蝶を手分けして探していたのですが・・・

 

「ここは・・・スズキとサトウの学校。」

 

そうここに虹色の蝶が入ったとSNSに書いてあったのです。

まぁ、今は授業中とはいえ男子校潜入するためには・・・

 

「よし。」

 

私は髪型をハーフアップにして黒のズボン、フード付きのパーカー下にさらしを巻いて完全に男装をしました。男装カフェの依頼のときの経験がこんなところでいきるとは・・・世の中どうなるかわかりませんね・・・

 

「私たちの世界ならこんなことしなくても私が来れば不良は怯えるんですけどね。」

 

サトウとスズキの特訓を付けるためにこの学校に来てサトウとスズキの居場所を聞くために不良を制圧したので普段の格好でも大丈夫ですけどここは並行世界、しかも向こうの私はサトウとスズキに酷いことしてるみたいですし・・・

 

「ばれないようにしないと・・・」

 

私はそうつぶやき捜索を開始した。理科室や準備室、教室にも生徒は喧嘩に夢中だったので簡単に探せました。しかし学校中を探してもエフェクトバタフライは見つかりませんでした・・・

 

「考えてみれば私のDNAの麒麟と同じくらい目撃はレアって言ってたし当然ですよね・・・」

 

今はSNSの情報でも行く価値はあるんです・・・そう思って屋上に来ましたがそこにいたのは蝶ではなく・・・

 

「ぎゃははは!この文章サイコ―かよ!!」

 

「もうやめろって!!笑い死にさせる気かよ!」

 

下品な声でノートを見て笑う異宙人のヤンキーでした。

 

「スズキの野郎あんなにかっこつけてるのにこんなもん隠し持ってるとはなぁ!?」

 

私は声を掛ける。

 

「ちょっといいですか?」

 

「あ?んだよ。」

 

「なに見てたんですか?」

 

「あぁ!これ見ろよ!!スズキの野郎あんなにクールぶってやがんのに日記付けてんだぜ!?爆笑だろ。」

 

そういえば私の世界のスズキも特訓の途中なにかノートにつけてましたね・・・

あれは日記だったんですね。

 

「サトウと飯食ったこととか嬉しそうにかいてやがんだよ!女子かて!」

 

なるほど・・・

 

「貴方たち。」

 

「なんだよ?」

 

「私にそれよこしてくださいよ。」

 

「んだと!調子に乗ってんじゃ・・・ぐほっ!?」

 

「は、はやっ・・・ぎゃひ!!」

 

私は一人の鳩尾に蹴りを、もう一人の顔面に拳を叩き込んだ!

 

「気に食わなくて喧嘩したいなら正面切るのが男ってもんですよ。思い出見てにやにや笑う奴がこれを持つ資格はありません。」

 

そういって私はスズキのクラスに向かった・・・

 

sideスズキ

 

「ねぇな・・・。」

 

俺が席を空けてる間に机が荒らされており日記がなくなっていた。

こりゃ恨みもった誰かだな・・・俺は陽狼に相談しようとしたら・・・

 

「すみません。」

 

いきなり背後から声がした。振り向くとフードを被った金髪の男子だった。

 

「なんだ?いきなり。」

 

「この日記帳スズキさんのものであってますよね?」

 

その通りだ・・・

 

「勘違いしないで欲しいですけど私は他の人から取り返してきただけです。」

 

「そうだったのか・・・ありがとな。この日記は燃やさねぇとな・・・」

 

「その必要はないと思いますよ。日記は日々を振り返るのに良いと思いますし研究所で過ごしてきたならなおさらです。」

 

「・・・ありがとな。」

 

「いいえ、私は用事があるので帰ります。日記の管理はきちんとしてくださいね。」

 

そういって男は凄いスピードで走り去ってしまった・・・

 

「お礼したかったんだけどな・・・」

 

にしてもなんで俺が研究所ですごしてたの知ってんだ?

 

sideフィーア

その日は収穫もなくカレコレ屋に戻ることになりました・・・

 

「こっちも収穫なかったぜ・・・」

 

「こっちもだよ・・・」

 

「俺もだ・・・」

 

カゲチヨとシディ、カンナちゃんが答える。

 

「フィーアちゃんなんだかうれしそうだね?なにかあったの?」

 

「いえ、なんでもありません。」

 

こちらの世界の二人に罪滅ぼしできたならいいんですが・・・

 

そして捜索はまた明日も続くことになった・・・




この世界での小説版のカレコレ屋の活躍は分けて書きます!長くなると思いますが付き合ってくれるとありがたいです。


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交わる二つのカレコレ屋4

side本家カゲチヨ

それから俺たちはパラレルワールドの俺たちとエフェクトバタフライを探すけどやはり簡単には見つからなかった・・・

その合間に俺たちはパラレルワールドの俺たちに町の案内をしたり、俺たちの世界のヒサは

カンナ、フィーアと遊んだりシディも一緒に料理をして楽しんだ。俺たち三人の趣味は一緒だったので楽しかった。特にヒサはカンナがいたからはしゃいでたな・・・

けれどパラレルワールドの俺たちの違いに気づいたんだ・・・それと同時に別れの時が来た。

それはある日のこと俺とヒサは学校にいたときヒサが俺に相談をしてきた・・・

 

「カゲ・・・実はミキとノリコが連れ去られちゃったの・・・」

 

「あの二人が・・・?」

 

「それで犯人から連絡があって・・・ガラス張りの部屋で暮らせって・・・」

 

はぁ?疑問を浮かべながらもいこうとしたがシディがやってきて

 

「二人ともこれを見てくれ!オーナーからステルス付きのドローンを貰ったんだが・・・」

 

そこに映っていたのはおそらくミキとノリコを連れ去った犯人二人を尋問する向こうの世界の俺達だった・・・

 

sideカンナ

 

「な・・・なんでここに・・・」

 

アーシは一人の男に炎を浴びせる。

 

「ああ・・・熱い助けて・・・ああ!」

 

そんなの教えるわけないじゃん・・・まぁ、ヒサメちゃんのハッキングでアンタたちの使ってる部屋の場所を割り出したんだけどね。

 

「答えて・・・ミキとノリコをさらってどうするつもりだったの・・・?」

 

ヒサメちゃんがセクハラ教師を懲らしめたときのように本気で怒った顔で聞く。

 

「新しい事業をやるからフォロワーが・・・ぐほぉ!?」

 

相変わらずフィーアちゃんの拳って強烈だなぁ・・・

 

「まぁ、未然に防げたので良いです。それよりもあなた達虹色の蝶を売って大金を手に入れてたってSNSで呟いてましたよね誰に売ったんですか?」

 

「い、言えるわけ・・・・がぁぁ!筋肉が引きちぎれちまう!助けて・・・」

 

カゲチヨが本気の血液操作で拘束してるから更にきつくなるけどね。

 

「な、なんか白衣を着た奴が売って欲しいって言ってきたから・・・」

 

「場所も教えますから・・・この拘束外して・・・」

 

なるほどね・・・

 

「ミキ、ノリコ大丈夫だった?」

 

「いきなり襲うとは・・・許せんな。」

 

ヒサメちゃんとシディがミキとノリコの拘束を解く。

 

「パラレルワールドのヒーちゃんたちだよね・・・?」

 

「ありがとな・・・」

 

さて二人も無事に保護できたし・・・

 

「さて場所も教えて貰ったし、お前たちを警察に突き出すか・・・」

 

カゲチヨが始末を言う。

 

「た、助かった・・・」

 

グサッ!

 

「あぁぁああぁ!?」

 

「あ、足に氷が刺さって・・・」

 

「逃げるかもしれないでしょ?それに友達傷つけたこと反省して・・・!」

 

ヒサメちゃんが氷で奴らの足を潰したあとアーシたちは科学者がいるであろうビルに向かった・・・

 

side本家シディ

 

「すさまじかったな・・・」

 

「うん・・・完全に戦闘馴れしてる・・・」

 

俺の呟きにヒサメがそう返す。それに・・・

 

「あの拘束・・・鈴の吸血鬼の・・・!」

 

カゲチヨの言う通り異宙の能力の精度や威力も俺達とは比べられないほどに強かった・・・

 

「とにかくその科学者のいるビルに向かわないと!」

 

俺たちは五人の援護に行くためビルへと向かうが必要なくなることを思い知った・・・

 

sideカゲチヨ

 

ビルの一室に入ると広い部屋に科学者がいた。

 

「まさかここに来るとは・・・あなたたちの探してる蝶ならこの通り私と融合してますよ・・・」

 

なんと虹色の羽を生やした男だった・・・

 

「融合ってことは引きはがせるのかな?」

 

「とにかく元の世界に戻るにはお前を倒さなければいけないということだな・・・」

 

俺たちは戦闘を開始する。

 

「くらいな!」

 

俺は血液の弾丸を飛ばす!

 

「無駄無駄!この増幅した力の前ではね!」

 

しかし科学者は拳を振い弾丸を叩き落とす。

 

「力に溺れるから意識が散漫になるんですよ。」

 

「なにっ!?」

 

フィーアがブレイクした状態の神速のスピードで背後に周り男を蹴り飛ばす!

 

「ぐぅっ!」

 

奴が立て直そうとするが無駄だぜ!準備は整ってる!

 

 

「くらえ!炎と!」

 

「氷のコンボ!」

 

ブレイクしたヒサメとカンナが蝶を燃やさないようにした炎と吹雪を同時に浴びせる。すると・・・

 

「う、嘘でしょ・・・活動が止まった・・・」

 

高温と低温を同時に浴びたことで蝶は活動を停止した!あとは!

 

「シディ!任せた!」

 

「ああ!」

 

ブレイクしたシディのホルスの力で背中についていた羽を引きはがした!

すると蝶は再び飛んだ。

そして俺も

 

「お前は大人しくしてろ!」

 

「ぬぅうぅ!」

 

血液操作で手早く拘束!

するとちょうどの時に

 

「大丈夫かって・・・もう終わってる?」

 

「凄いね・・・あのエフェクトバタフライと融合した人を・・・」

 

ここの世界の俺とヒサが驚いた顔で言った。

 

「それにしてもまた捕まってたのか・・・」

 

ここの世界のシディが言う。

 

「またって?」

 

「この前はテイペンの上司に虫取り網で捕まってたんだよね・・・」

 

カンナの質問にここの世界のヒサが答えた・・・凄いのかわからない蝶だな・・・

 

すると蝶が突然光りだして俺たちは虹色の空間にいた。

 

「ふぃ~やっとあの実験バカな科学者から脱出できたわ。」

 

「喋れたんですか!?」

 

フィーアの言う通りだし随分軽い口調だな・・・

 

「すまねぇなワープするときに巻き込んじまってあのあとあの変態二人に捕まっちまってあとは知っての通りだ。お前らがもともといた世界に戻してやるよ!」

 

ってことは・・・

 

「お別れだな・・・」

 

「三人とも元気でね!」

 

「うむ、お互い頑張ろう。」

 

「この世界のアーシは嫌な奴かもしれないけど何とかしてやってね。」

 

「私たちは皆さんのこと好きでしたよ。この世界の私の代わりに謝っておきます。」

 

俺たちは別れの挨拶をする。

 

「まぁ、お前らみたいに強くなってみるよ・・・」

 

「また、遊びに来てくれ。」

 

「頑張るからね!」

 

ここの世界の俺たちも挨拶をし終えたところで光に包まれて目を開けると・・・

 

「戻ってきたのかな・・・」

 

「多分な・・・」

 

俺達の世界のカレコレ屋に戻って来ていた!

 

「またあの蝶どっか行っちゃったね。」

 

カンナの言う通りエフェクトバタフライはいなくなっていた・・・

 

「珍しい体験ができたし良かったな!」

 

「バイキングの予定は飛んじゃったけどね・・・」

 

数日が数時間しかたってないけどその通りだな・・・

 

「今日はどこかに食べに行きます?」

 

フィーアが言うと同時に扉が開き。

 

「皆無事!?なんか世界から皆が消えたみたいだから心配したんだよ!」

 

妖精王!来たのかよ!?

 

「実は珍しい体験をしてね・・・」

 

ヒサが話始める・・・やれやれ。

こうして奇妙な事件の幕は閉じるのであった・・・

 




パラレルワールド編を楽しんでくれたら幸いです。
また日常回となります。


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悲しき儀式

sideカゲチヨ

今日の依頼人は頭に羽を付けた外国の先住民のような衣装を身にまとった人たちだった・・・

 

「今日はカレコレ屋にお願いがあってまいりました。」

 

「す、凄い・・・」

 

ヒサが呆然と呟く・・・

 

「どこから突っ込めばいいんだ・・・」

 

「地球にもまだこんな文化が残ってたなんてワクワクする!」

 

カンナも俺も驚きを声にだしてしまう・・・

 

「うむ、それでお願いとはなんだ?」

 

シディ、順応性高すぎるだろ!俺たちは驚きの視線を向けつつ依頼人たちの話を聞く。

 

「カレコレ屋には太陽神様の使いと幻獣の使いがいると聞いたのだが。」

 

村長であろう男が質問をする。

 

「シディがホルス、フィーアが麒麟のDNAを持ってるっつーことか?」

 

俺は答える。

 

「おそらく。」

 

そして一緒に来ている女性も確認を取ってきた。

 

「太陽神様と幻獣の化身は強大な力を持つと聞きました。」

 

なんでそんなこと・・・

 

「まさか二人に危険なことをさせようと?」

 

カンナが聞くと

 

「いえ、ただ私たちの村に来て欲しいんです。」

 

「我々は太陽神様、そしてその使いの獣を信仰している。近々年に一度の祭りがあるそこに来て欲しいのだ。」

 

「それって私たちのDNAと一緒なんですかね・・・」

 

フィーアが聞くと

 

「そこは大丈夫です!とにかく私たちはシディさんに来て欲しいんです!」

 

女性が熱心に言う。

 

「うむ、俺で良ければ行こう。フィーアはどうする?」

 

「私もいきます。」

 

なんか怪しそうな依頼だな・・・

カンナも

 

「なにかあったらすぐに教えてね・・・」

 

深刻な顔で言っていた・・・

 

「・・・ああ、」

 

「了解です。」

 

sideフィーア

私たちは早速女性に村の文化を紹介されます。

 

「私たちの村は1500年ごろのアステカ部族から派生した派生した民族で文化を現代まで守ってきたんです。」

 

アステカ・・・ホルスはエジプト文明の神ですし麒麟は中国の神獣・・・矛盾があって怪しいですね・・・

 

「シディさん・・・やっぱり警戒した方が・・・」

 

「そうだな、だがあまり警戒するのも良くない祭りを見てみよう。」

 

シディさんの言う通り村を回ってみるととても賑わっていました。

 

すると

 

「いやぁあああ!!」

 

なんと異宙人の子供が人間の住民に連れられていました。

どうみても普通じゃないですね・・・

 

「何事だ?」

 

シディさんが聞くと

 

「儀式の一つですよ。」

 

「何をするんですか?」

 

私も儀式の内容を聞きます。

 

「神々に雨ごいと五穀豊穣を願って雨ごいをするんです。」

 

「嫌がってるように見えるが・・・」

 

「生贄は神輿に乗せて山頂まで登りそこで胸を切り裂いて抉り出して神に捧げます。」

 

しかも親は完全武装の戦士と戦って負けたら心臓を抉り出すみたいです・・・

そういえば古い民族はそれを光栄に思っていたような・・・

 

「そんな儀式すぐにやめさせろ!」

 

当然シディさんは怒って辞めさせます。

 

「なんなんだ・・・この祭りは・・・」

 

「まぁ、古い儀式を鵜呑みにすることは偶にありますからね・・・」

 

「そんなレベルだろうか・・・」

 

そんな認識をしていた私がバカでした・・・

その後も皮をはぐ儀式だったり火攻めにする儀式だったりなかなかえげつないもので中止したんですが・・・

 

「お前たち本当に太陽神と幻獣の使いなのか?さっきから儀式を辞めさせてばかりじゃないか!」

 

まずいですね・・・明らかに目が血走ってますね・・・けれど

 

「こんな命をもてあそぶことはダメです!」

 

「その通りだ!中止して当たり前だ!」

 

私たちが言うと

 

「こいつ悪魔だ!悪魔が出たぞー!」

 

村の住民は騒ぎだしました・・・宗教でも同じことがあるからまさかとは思ってましたけど・・・

 

「この儀式の狂信者・・・」

 

「くっ・・・!」

 

私たちがどうするか考えていると・・・依頼に来た女性が

 

「考えても無駄ですよ。彼らは今まで信仰してきたものを捨てられないんです自分たちの行為を罪だとは認められない・・・間違っているのにね・・・・」

 

「もしかしてあなたは・・・儀式を辞めさせるために・・・」

 

私が問うと

 

「はい・・・私は気付いてしまった・・・これが間違っているということに・・・でもあの人たちは止まらなかった・・・!だって・・・何よりも儀式を信じてるから・・・この村を燃やして、滅ぼしてください。」

 

「くっ・・・」

 

「シディさん・・・もうこれはやるしか・・・」

 

その間にも村人は武装して私たちに立ち向かおうとしてくる。

 

「この悪魔たちめ!生贄を逃がしたせいで我々は神の鉄槌を受けるやもしれないんだぞ!」

 

私たちはそれぞれ炎や光を出しますが村人はそれにもひるみませんでした・・・

 

 

「これは神の試練だ!最後の一人になるまで戦おうぞ!!」

 

「無理でしょ?この人たちはもう根っからの考えが違うんです。貴方たちが考えるようなやり直しはできないの。」

 

 

はぁ・・・これは三人を連れてこなくて正解でしたね・・・

 

「シディさん、なんとか無力化しつつ説得を続けましょう・・・」

 

「ああ・・・俺は諦められない・・・」

 

sideシディ

 

住民が立ち向かってきて数時間・・・いや数分も立っていないのか?時間の感覚さえなくなったころ俺たちは村人の亡骸の山を前に佇んでいた・・・家からは俺が出したホルスの炎が立ち上り地面はフィーアが切り裂いた血の跡があった・・・

 

「もっとやり方があったはずだ・・・」

 

「そうですね・・・せめてカゲチヨがいればもっとましな解決になったんでしょうか・・・」

 

俺の呟きにフィーアがそう答える・・・結局俺達にはこれしかできないのか・・・

 

「まだわからないの?たとえカゲチヨさんがいても無かったわ。貴方たちは最後まで対話を望んだけれど彼らは

聞き入れずに特攻してきた・・・」

 

ああ・・・妖精王の森にも水を奪おうとする狂信者が何度もやってきた・・・フィーアたちなら慣れていたんだろうが俺は・・・

 

「貴方たちのせいじゃありませんこの村の人間たちは自分の罪を償っただけ・・・私もね。」

 

すると依頼人は自ら炎の中に飛び込んだ!

 

「待って!」

 

「くっ!」

 

俺たちは手を伸ばすが

 

「行かせて・・・耐えられないの私たちのしてきたことに・・・ああ、火の中に入れられるとこんなに苦しいんだ・・・ごめんね。」

 

そうして依頼人は炎の中に消えていった・・・

 

「あの狂信者たちは神のために死んでいったから幸せなんでしょうけどあの女性は・・・」

 

「ああ、苦しんでそれでも少しでも罪を償おうとしていた・・・生きていてもやり直せないこともあるのだろうか・・・」

 

「今は神でもあの狂信者たちのためでもなくあの人のために祈るしかできませんね・・・」

 

「ああ、せめて安らかに・・・」

 

俺たちは夕焼けに染まる空の下で黙とうをささげるのだった・・・・



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自由と少女

sideカゲチヨ

今日は依頼が無かったのでヒサメがシディに電気マッサージを、カンナとフィーアはゲームで対戦をしていたんだが・・・

 

「珍しいな、メールで依頼が届いてる珍しいな。」

 

パソコンを確認するとファイルに送信されていた。

 

「どんな内容なんだ?」

 

シディも気になっているし、皆も依頼と聞いてこちらを見た。

 

「えーっとタイトルは私を助けてください。」

 

「えっ!どういうこと?」

 

ヒサもタイトルの内容に戸惑っている。

 

俺はメールを読み始めた・・・

 

送り主は肌が鱗になる奇病患者としてメディアに露出しているジミーという少女だった。

 

「そういえばアーシもテレビの奇病特集で見たことあるかも・・・」

 

カンナが呟く、

そして次に書かれていた事実が衝撃的だった・・・

彼女は健康体で母親が彼女の肌をえぐり取り寄せた鱗埋めて髪を剃って車椅子に乗せて洗脳したらしい・・・

反抗すると地下室で殴られたようだ・・・

 

「なんだか私たちが受けたことに似ててもやもやしますね・・・」

 

フィーアがそう苦しそうに言う。その通りだが赤の他人と実の親では精神的な痛みが違うだろうな・・・

 

「その人の理由はなんなんだ・・・」

 

シディも母親の行動に疑問を持つその答えは極めて自己中なものだった・・・

アイツは子供の病気を偽り熱心に介護するふりをして周囲の注目を集めるのが理由だった。

 

「逃げ出して直接言っても信じてくれなかったからこんな形で・・・」

 

ヒサも泣きそうな顔で言う。

 

そして母親は成長に伴い支配できなくなると感じ始めたようで掣肘グソクムシを通販で取り寄せて人形のように操ろうとしていて娘はそれで自由を手に入れたくて母親の殺害依頼が最後に添えられていた・・・

そして俺はあることに気が付いた!

 

「待て!このメール複数のアドレスへの一斉送信だ!」

 

あいつ確実に母親のことを・・・

 

「じゃあ誰かがもう母親を・・・!?」

 

ヒサの言う通りかもしれねぇ・・・間に合えばいいんだが・・・

 

「本人も心配だ!シディ!フィーア!お前たちが一番早い!先に向かってくれ!」

 

「ああっ!」

 

「分かりました!」

 

sideシディ

俺は三輪車で、フィーアは走ってメールに書かれていた住所に向かった・・・

すると扉は開いていたので俺たちは片っ端から部屋を探して二階のある部屋を見て何も言えなくなり呆然としてしまった・・・

 

「シディ!!どうなってたの!?」

 

「フィーアちゃん、まさか・・・」

 

ヒサメとカンナが飛んできたが俺たちは首を横に振った・・・

 

「そんな・・・」

 

「大義名分を手に入れた人間は恐ろしいね・・・」

 

部屋にあったのは母親の惨殺された死体だった・・・

カゲチヨが呼んだ救急車と警察のサイレンが無常にも響き渡っていた・・・

俺達は事情聴取を受けた後警察の調べによると金を受け取った誰かがやったようだ・・・

この事件は大ニュースとなりジニーは生い立ちから減刑はされたが殺人教唆で実刑が下された・・・

しかし俺は彼女が罰を受けることに疑問を持っているがこればっかりはどうすることもできないな・・・

 

sideカゲチヨ

俺は刑務所の面会室にいた。相手はもちろんジニーだ。彼女は鱗は残ってしまっているが髪は剃られていないおかげか短いが伸び始めている。

 

「私がSOSメールを送った中で面会に来たくれたのは貴方が最初だわ。」

 

「・・・俺たちも体をいじられたことがあった勿論親にではないけどそんな俺たちでカレコレ屋をやってるんだ。」

 

気持ちがわかるなんて言わねぇ俺はクズだからそんなきれいごと言えねぇしな・・・

 

「ふぅーん、で?要件はなに?取材?」

 

んな下世話なことしねーよ・・・

 

「ココをでたら俺たちと一緒にカレコレ屋やんねーか?」

 

「・・・」

 

四人には許可を取ってある・・・それにこいつのサポートくらいはしたい。

 

「カレコレ屋とか意味不明って思うかもしんねーけどこれが意外と楽しくてさだから、どうかな?それに出所して住む場所がないならカレコレ屋に入らなくても紹介くらいならできるけど・・・」

 

「ふふっ、素敵なお誘いねけど、ごめんなさい私、もう何にも縛られたくないどこにも属したくない気分なの。」

 

「・・・そっか。」

 

俺はそう呟き面会室を背にした。

 

「あぁ、本当にあの人がいなくなって良かった!私今とっても幸せ!だって私は今、自由なんだから!」

 

自由に囚われたジミーを俺は救えない・・・俺も復讐に囚われちまっているからな・・・

俺は刑務所を背にカレコレ屋に帰るのだった・・・

 



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怪物との鬼ごっこ!

sideカゲチヨ

今日の依頼はとある遊びに参加してほしいという依頼を受けた指定された廃ビルに来てみると大勢の参加者がいた・・・

 

「凄い人数だな・・・」

 

シディが参加している人数に驚いている。

 

「俺も参加して良かったのか?」

 

今回の依頼にはカンナがゼクスを呼んでいた。

 

「いいんだよ!なんせ参加するだけで報酬がもらえるんだから!神谷先生になんか買ってあげたら?」

 

「そうだな・・・」

 

カンナの言う通りこの依頼は参加すれば報酬がもらえるというのだ・・・

 

「参加してるやつらは金の亡者どもってことか。」

 

「いや、カゲだって二つ返事で飛びついたくせに・・・」

 

な、何言ってんだ!?ヒサ!?

 

「俺は困ってる依頼人のためになあ。」

 

「目が泳いでますよ・・・」

 

フィーアに指摘されてしまった・・・・

 

「全く!なぜワシまで付き合わなければいかんのじゃ!」

 

いや、ボティスはシディが連れてきたんだから俺に文句言うなよ・・・

 

「ボティスと一緒に遊びたいと思ってな。」

 

シディがそう返すと眼帯を付けた今回の依頼人が現れた・・

 

「説明が始まるな・・・」

 

ゼクスの言う通り依頼人が今回の遊びの説明を始めた

 

「皆さま、今回の遊びの内容はずばり・・・かくれんぼです。」

 

ガキじゃあるまいし・・・

 

「皆でかくれんぼか!楽しそうだな!」

 

「シディさんほどじゃないですけど私も自信ありますよ。」

 

シディ、フィーア・・・

 

「ここにも子供がおったか。」

 

ボティス、それは言わないのがお約束だぜ・・・

 

「早くに見つかって離脱しても報酬はお支払いします。」

 

マジかよ!

 

「太っ腹すぎる―!」

 

「やっべー!」

 

参加者たちも騒ぐこうなりゃやることはただ一つ!

 

「さっさと見つかって帰るしかねーな!」

 

「カゲ男にしては名案じゃな!」

 

「ちょっと・・・せっかく依頼してくれたのにそれは失礼でしょ・・・」

 

「そうだよ!もしかしたら最後まで見つからなかったら報酬追加とかあるかもしれないんだから真面目にやってよ!」

 

ヒサはともかくカンナ・・・ずれてるぞ・・・

そんなことを思ってると参加者の一人が

 

「鬼ってどんなやつなん?もしかしておじさんが鬼すんの?」

 

鬼の存在を聞くと

 

「・・・言わずともすぐにわかりますよ。隠れる場所は沢山あるのでぜひ楽しんでくださいね。」

 

こうしてビルにはいり鬼ごっこが開始された・・・

 

sideヒサメ

 

取りあえず私たちはスピーカーから流れる依頼人のカウントの間にロッカーに隠れた。

けどカウントが終わっても隠れない人がいた・・・

 

「適当に隠れる?」

 

「見つかろーよ、お金貰って帰りたい。」

 

真剣さが足りないな・・・

 

「それは同感だわ・・・」

 

カゲはまだだるそうにしてるし・・・

すると扉が開けられ

 

「グオオオオオ!」

 

なんと怪物が現れたの!

 

「まさかあれが鬼なのか!?」

 

「リアルだが本当に作り物か?」

 

シディやゼクス君のいうとおり凄い迫力だね・・・

 

「ほう、なかなかリアルではないか?本当に人間が作ったのか?」

 

「待ってください!外の様子が変です・・・」

 

ボティスさんの呟きにフィーアちゃんが言ったのと同時に怪物は

 

グキっ!グシャっ!

 

参加者の首をへし折った・・・

 

「そんな・・・」

 

私は思わず声を小さくだしてしまう・・・

 

「もしかしてアーシたちまたはめられたのかな・・・?」

 

「その可能性は高いな・・・」

 

カンナちゃんとカゲがそう呟き怪物が去った後モニターにはさっきの参加者の死が写っていた・・・

 

「説明を勝ち負け関わらず報酬を支払うのは死んだら使えないからか・・・」

 

ゼクス君が苦々しい顔で呟く。

 

「こんなこと早く辞めさせなきゃ!」

 

「依頼人がこの廃ビルのどこかで見ているはずだ。」

 

私の意見にカゲが依頼人の場所を分析する。

 

「手分けして怪物から逃げながら探そう。いくぞボティス!ゼクス!」

 

「わかった。」

 

「ワシに命令するな!」

 

私たちは手分けして依頼人を探すことになった・・・

 

sideカンナ

 

「といっても広すぎるよね・・・」

 

アーシが呟くとカゲチヨも

 

「流石に全員守り切れるか怪しいな・・・」

 

すると参加者の一人が飛び出してきた!

 

「死にたくないよー!」

 

ああもう!こっちは急いでるのにこっちに来たからターゲットにされた!

 

「カゲチヨお願い!」

 

ゴウッ!

アーシは炎でチャクラムを形成し怪物にぶつける!

 

「グオオオオ!?」

 

怪物は炭化してる部分はあるけどしぶとく向かってくる!

 

「準備できたぜ!」

 

カゲチヨが本気の拘束で縛り上げた!

 

「大丈夫か!?」

 

「ああ、なんとかな・・・」

 

シディたちが駆け付けカゲチヨが答える。

 

「あの怪物なかなかの頑丈さと力じゃったのう・・・」

 

「どうやって作られたかわからない以上なるべく弱点を見極める戦い方をした方がよさそうですね・・・」

 

フィーアちゃんの意見にうなずきアーシたちは捜索を続けた・・・

 

sideシディ

俺たちは怪物に襲われそうになっていた参加者を助けながら依頼人を探していたが見つからないまま時間だけが過ぎて行った・・・

 

「もう放っておいて帰ればよいのではないか?」

 

「そういうわけにはいかないだろ・・・」

 

俺と一緒にいるボティスとゼクスがそういう、しかしくまなく探したが見つからないな・・・俺はそう思っていると奥に部屋があるのを見つけた!

 

「なんだこの部屋は・・・」

 

「鎖と鍵で厳重に閉められてるな・・・」

 

ゼクスの言う通りこれは入れそうにないな・・・・

 

「待て、ここに入るのじゃ。」

 

ボティスが突然の提案をしてきた。

 

「なるほどな・・・罠だとしてもここに何かあるのには違いない・・・虎穴に入らずんば虎子を得ずだな・・・シディお前の力で開けられるか?」

 

ゼクスも賛成だしこのままでは事態は好転しないな・・・俺はそう思い二人の言う通り

鍵を引きちぎり扉を吹き飛ばした。

 

「なんだここは・・・?」

 

入ってみるとぬいぐるみやおもちゃが沢山あった。

 

「子供部屋のようだな・・机の上に日記がある。」

 

「読んでみろ、二人とも。」

 

ボティスの言う通り俺たちは日記を読んでみた。書いたのは子供のようでひらがなばかりだったので俺にも読めた。

 

どうやらこの日記を書いた子の父親は人間を強くする薬の実験をしているようで日記からは子供の寂しさが伝わっていた・・・すると

 

「グオオオオオ!」

 

あの怪物が部屋に入ってきた!

 

「ゼクス!」

 

「ああ!」

 

俺たちはそれぞれ火球と使い魔を出し怪物を吹き飛ばす!怪物はすぐに起き上がったが

 

「グ・・・ア・・・アァア・・・アアア・・・!?」

 

突然苦しみ始めたのだ・・・

 

「なんだか様子がおかしいぞ・・・」

 

「・・・」

 

ボティス?すると騒ぎを聞きつけたのか

 

「シディ!」

 

「おらぁ!」

 

「ふっ!」

 

「やぁ!」

 

ヒサメが電撃で怪物を気絶させフィーアが蹴りで吹き飛ばし、その後カゲチヨとカンナが血液と水の拘束で動きを封じた。

 

「なんとかなったな・・・」

 

「ありがとう四人ともだが様子が変なんだ。」

 

怪物はうなり声をあげている。すると

 

「あなたたち!何故この部屋に入ったんです!」

 

「依頼人のおっさん!?」

 

「鍵が掛けてあったはずなのに・・・」

 

「自分から見つかりにくるとは好都合だぜ・・・覚悟しろよ!」

 

「くっ・・・!」

 

すると怪物は突然苦しんでた様子から暴れ始めた!

 

「もしかしてこの怪物はアンタの子供なのか・・・?」

 

ゼクスが依頼人に問い詰める。

 

「おそらくこの部屋はこやつがまだにんげんだったころの部屋じゃろう硬く閉ざして侵入を防いでいたのではないか?」

 

「・・・その通りです。」

 

そういって依頼人は全てを語り始めた。どうやら昔依頼人はここで人間を強化する薬を作っていたらしいしかし試薬品を息子が飲んでしまい怪物となり研究員を襲い始めたらしい・・・

 

「こんな姿になっても自分の息子です・・・だから私は今回のかくれんぼを企てました・・・息子は遊び相手を探していましたから・・・でもあなたたちは強い・・・遊び相手にちょうどいい・・・これで息子は幸せになれるんだ・・・」

 

 

そんなこと・・・

 

「狂ってる・・・」

 

ヒサメが引いていると

 

「くはははははは!」

 

ボティスが突然笑い出したのだ!

 

「なに笑ってるんだ?」

 

カゲチヨが詰め寄ると

 

「滑稽じゃな。こんな姿のまま生き続けて幸せもくそもないじゃろう。」

 

「息子のためならなんだって・・・」

 

「もう手遅れなんだよ・・・今更息子に向き合おうとしたって・・・」

 

カンナも依頼人に冷たく言う。

 

「日記だとあんた息子さんと長い間遊んでないみたいじゃん。だから寂しくなった息子さんはあなたを探して研究室に向かって薬を飲んでしまった・・・全部あなたが息子より研究を優先してた何よりの証拠じゃないの?化け物になった時点で手遅れだった。なのにあなたは現実を直視しないで息子に人を殺させた・・・結局息子と向き合っていないよね?」

 

「じゃあどうすればいいんだ!」

 

「残された道は処分でしょうね・・・」

 

フィーアも冷たく言う。

すると

 

「グオオオオオ!」

 

なんと拘束を解いて依頼人に向かってきたのだ!

 

「寂し・・・あそぼ・・・」

 

「!?」

 

「まだ人間の心が・・・」

 

ゼクスが呟く

 

「きゃははは!傑作じゃな!カン子の言う通り貴様は逃げてただけじゃということじゃな!逃げ続けたさきにあるのは結局無ということじゃな。」

 

ギリギリ!

 

「パ・・・パ・・・あ・・そぼ。」

 

子供が依頼人を抱きしめている!だが・・・

 

「まずい!力が強すぎんだ!その気が無くても依頼人をつぶしちまうぞ!」

 

俺たちは助けようとするが・・・

 

「止めないでくれ…この子のそばにいてあげたい・・・」

 

・・・・

 

「ずっと一緒だぞ・・・」

 

ザクッ!

そういって依頼人が薬を注入すると怪物はこと切れた・・・

 

それと同時に依頼人も・・・

 

「最後の最後で二人は一緒に遊べたのだろうか・・・」

 

ゼクスがそういうがそれは二人だけが知っていることだ・・・

俺たちはビルを静かに出るのであった・・・

 



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デスゲームの調査

sideヒサメ

今回はデスゲームが違法で行われているので一緒に調査して止めて欲しいと依頼があったので私たちはわざと捕まったんだけど・・・

 

「まさか女子限定で配信までされてるなんてね・・・」

 

カゲやシディ、それにサトウくんとスズキ君、ゼクス君ハツキさんは場所を特定するって言ってたけど・・・

 

「無理言ってすみませんね・・・」

 

「ん・・・でも協力してほしかったから・・・」

 

今回の依頼をしてきたヤヨイさんとミナヅキちゃんが話す。

 

「でも眠らされて連れてこられたし、場所も伝えられないね・・・」

 

カンナちゃんが言うと司会者と思われる人が出てきた・・・

 

「全国の紳士淑女の皆さま!此度もお楽しみの時間がやってまいりました!皆様には私の後ろにいる鬼たちから逃げてもらいます!」

 

司会者の後ろにはマスクをつけ、鈍器を持った奴らがいた。

 

「それでは頑張ってください!」

 

こうして私たちは逃げたんだけど

 

「どうやら外は壁のようなものでおおわれてますね・・・」

 

フィーアちゃんが分析する。助けも期待できないってことね・・・

 

一回戦はフィーアちゃんが私たちを抱えて走ったりヤヨイさんの幻術で姿をくらまして楽勝だった。途中で捕まりそうな人もいたんだけど私とカンナちゃんの氷結や炎で牽制したんだけど・・・

 

「参加者の半分が脱落しました。よって次のラウンドに進みます。」

 

司会者の声が聞こえガスが素早く私たちの周りに充満した。

 

sideカンナ

眠っていて気が付いたときには次のステージと思われる場所にアーシたちはいた。

 

「死にたくない!」

 

「皆さん、この場所は・・・うっ!」

 

場所を言おうとしても司会者がスタンガンで気絶させて言えないってわけだね・・・

 

アーシたちは逃げたんだけど逃げる範囲が狭まってるみたいだね・・・

 

「まぁ、アーシたちは飛べるし関係ないけどね・・・」

 

「ん・・・それに木に登れば楽勝・・・」

 

ミナヅキちゃんの言う通りアーシたちはそれぞれ火車、カンナカムイ、ヴァルキリーの力で空を飛びミナヅキちゃんはヤヨイさんを抱えて木の上に登ってヤヨイさんの幻術で姿を隠した。

 

「どうにか前回からの生き残りに情報をききたいんですけどね・・・」

 

ヤヨイさんの言う通りこれじゃ、カゲチヨたちに場所も伝えられないしね・・・

 

「二人とも見てください・・・」

 

フィーアちゃんが指さした先にはアーシたちと同じようにしている異宙人を見つけた。

 

「すみません。」

 

ヒサメちゃんが幻術を解いてもらってその人に話しかける。

 

「何?」

 

「知っていることがあれば教えてくれないかな?」

 

「余計な希望は持たない方が楽、じゃあね。」

 

女の異宙人は鴉のような羽を広げてどこかに行ってしまった・・・

 

 

「困りましたね・・・おそらくあの発言からして生き残りだったんでしょうけど・・・」

 

ヤヨイさんが呟く、そうだね・・・

 

「雲がずっと動いてない・・・そうか!わかったよ!ここがどこか!」

 

ヒサメちゃんが言う。でも・・・

 

「どうやって伝える?」

 

アーシが相談すると

 

「それも大丈夫!私に任せておいて!」

 

ヒサメちゃんが言うのでアーシたちは任せて次のステージに移動することになった。

 

sideフィーア

 

最終ステージとなったのですがその内容は・・・

 

「参加者たちによる武器を使ったバトルロワイヤルで勝者を決めましょう!」

 

マジですか・・・別に他の参加者は問題ないですけど混血の私たち同士で戦ったらどうなるか・・・

 

「ではインタビューと参りましょう!」

 

ヒサメちゃんがインタビューに答えました。

 

「私とカレコレ屋をやってくれてありがとうあの場所は本当に居心地が良くて・・・カレコレ屋で過ごした思い出は私にとってかけがえのないものです。、また・・・カレコレ屋と同じ・・・時間を過ごしたいです。」

 

これが暗号ですか・・・気づいてくれるといいんですが・・・

 

「最後は貴方に聞いてみましょう!ん?あなた仮面なんて持ってるんですね!つけてた方がミステリアスですよ!」

 

そういって司会者が無理やりミナヅキちゃんの狼の仮面をつけたんですが・・・

 

「グルルルゥ!」

 

スバっ!

 

「ぎゃああああぁ!?」

 

司会者の腕が爪で両断されていた。

 

「ヤバいですね・・・」

 

「一体どういうこと?ヤヨイさん!」

 

カンナちゃんが突然凶暴化したミナヅキちゃんへの疑問をぶつける。

 

「ミナヅキは仮面をつけると視野が狭くなって人見知りがなくなって凶暴化してしまうんです・・・」

 

どういう体質ですか!?

 

「っていうかなんで仮面なんて持ってるの!?」

 

ヒサメちゃんが当然の質問をする。

 

「本人が気に入ってるみたいで・・・それよりもあの仮面を外さないと閉じ込められてるガラスの部屋が壊れます!」

 

「それに他の参加者も危ないしね・・・」

 

ヒサメちゃんの言う通りミナヅキちゃんはさっきヒサメちゃんが話しかけていた女の子に攻撃しようとしていた!

 

「がぁぁぁ!」

 

「うっ!」

 

なんとか躱しましたが・・・

 

ドカン!

 

幸い強化ガラスだということもあって一発で粉々にはなりませんでしたがひび割れてあと一発でも同じところを攻撃したら砕けますね・・・

 

「相変わらずフェンリルの力ってヤバいね・・・」

 

ヒサメちゃんが言う。

 

「あんたたち!アイツの仲間なんでしょ!?どうにかしてよ!?」

 

あ、あの人が振り切って私たちに助けを求めに来た。

 

「っていうかこういうのって暴れたら鬼が取り押さえるんじゃないの?」

 

ヒサメちゃんがもっともなことを答えますが期待できませんね・・・

 

「あの司会者の仲間なら司会者の腕を切り裂いたの見て全員逃げてますよ・・・」

 

「そ、そんな・・・」

 

あ、司会者生きてたんですね。

 

「じゃ、どうすれば・・・」

 

あの子が他の襲われそうになってる女子を見ながら苦い顔をする。

 

「ふふふ・・・!アーシに任せて!」

 

カンナちゃん?

 

「実はこの部屋にアーシの水で作った水蒸気をまいておいたの!」

 

そうか!カンナちゃんの水を操る能力で吸い込んだ水と同時に体液を暴走させれば大人しくなる!

 

「スズキ君のときに使った技だね!」

 

「そのとおり!じゃあ暴れろ!」

 

そう言ってカンナちゃんは指を鳴らして暴れさせたんですけど・・・

 

「きゃあああぁ!?」

 

なんと参加者の体液が暴走してミナヅキちゃんは全く異常がありませんでした・・・

 

「あれ?」

 

「もしかして・・・仮面をつけてたから水蒸気をあまり吸い込まなかったんじゃ・・・」

 

「なにやってるの!?」

 

ヤヨイさんの分析に女の子がそう返す。するとミナヅキちゃんの体から紫の煙が出始めました!?

 

「もしかしてヒュドラの毒!?」

 

こんな密室で出したら死んでしまいますよ!?

流石にもうだめだと思った瞬間

 

「すまねぇ!遅くなった!」

 

「なんでか男の奴らが全員逃げてきて拘束に手間取ってしまってな・・・」

 

「女子の方は俺たちで助けるからシディはミナヅキを頼む!」

 

「すみません・・・うちのミナヅキが・・・」

 

「今助ける!」

 

 

よかった皆が来てくれたならなんとかなりそうです!

私たちはシディさんがミナヅキちゃんを押さえている間に高速移動や磁気を使った武器の無効、風による気絶した人に移動や毒を散らい、司会者の尋問を行い。最後に

 

「はぁ!」

 

シディさんが仮面を外したのですが・・・

 

「・・・あれ、私何かしてた?」

 

まさかの二重人格でした・・・

 

「怖ぇな・・・」

 

カゲチヨさんの言う通りですね・・・

そして警察の事情聴取を終えて私たちは家路に行こうとしたのですが・・・

 

「あんたたち!」

 

あの女性の人が立っていました・・・

 

「強くてびっくりしちゃった。ドタバタしてたけど助けてくれてありがとう。」

 

他の参加者もお礼を言ってくれていた。カンナちゃんとミナヅキちゃんのせいで怪我しかけた人もいたけどそれでもあの奴隷のような姿よりましだと言ってくれました。

 

「今日はカンナとミナヅキのせいで救出が面倒になったからなんか作ってくれよ・・・」

 

スズキの言う通りですね・・・

 

「え~!助け出せたんだからいいじゃん!」

 

「やっぱりサイコだな・・・」

 

ゼクスもドンびいてますね・・・

 

「ねぇ・・・なにか私した?」

 

「ホントにすみません・・・無自覚で・・・」

 

「これさえなければまともなんですけど・・・」

 

一緒にいるハツキさんとヤヨイさんが謝る。

 

「まぁ、お前らが怪我しなくて良かったぜ!」

 

「うむ、俺も料理を手伝うからカンナとミナヅキもやろう。」

 

サトウとシディが笑って言ってくれます・・・ホント器がデカいですね・・・

 

「ヒサの暗号が分かりやすくて良かったぜ。」

 

カゲチヨの言う通り私たちの絆は無敵ということですね!

 

夜の街並みの中私はそう思うのでした。



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ファミリーYOUTUBER進出

sideカゲチヨ

 

「ねぇ・・・これ何回目・・・」

 

「今回はリサイクルショップで間違えて飲んじゃったみたい・・・」

 

ヒサとカンナが言うようにシディが幼児化していた・・・

 

 

「きゃー!かわいい!ほっぺすりすりしましょうね~!」

 

「く、苦しい・・・」

 

フィーア・・・シディが苦しがってるしもう隠す気すらないな・・・

 

「フィーアちゃん苦しがってるからやめてあげなよ・・・」

 

ヒサがフィーアからシディを取り上げる。

 

「とりあえず数週間したら元に戻るってことか。」

 

「まぁ、そうだね・・・」

 

しかしヒサが子供をあやしてるところみてると・・・

 

「ヒサなんかお母さんみたいだよな。」

 

「は、はぁ!?まだそんな歳じゃないしお母さんならフィーアちゃんのほうがピッタリでしょ!!」

 

いやフィーアはなんていうか・・・

 

「フィーアちゃんは独身で甥を可愛がる叔母さんみたいだよね!」

 

そうそんな感じ!

 

「誰が叔母さんですか!」

 

お前自覚ないのかよ・・・そうだ!

 

「俺が父親でヒサが母親になればいいんだよ!」

 

「はあああぁぁぁあ!?」

 

さぁ、カレコレ屋の新ビジネス始まりだぜ!

 

sideヒサメ

 

「こんにちは!カゲ男です!」

 

「・・・ヒサ子です。」

 

「で、こっちが子供のシディ太郎です!」

 

「うー!」

 

「俺達3人は家族です!!今後はファミリーYOUTUBERとして活動していくので応援よろしくお願いします!!」

 

カゲと私、そして幼児化したシディは撮影をして今終わったところだ・・・

 

「ねぇ?本当にやるの?」

 

「ああ、これからはファミリーYOUTUBERの時代だ!!幼児化している間にやるしかねぇ!」

 

「いや、二人ともファミリーじゃないよね?」

 

カンナちゃんの言う通りだよ・・・

 

「いいんだよ!仮面夫婦ってことで動画上だけで演じてくれれば!カップルYOUTUBERも皆そんなもんだろ!」

 

「偏見えぐいな。」

 

「そんな汚れた欲望にシディさんは巻き込めません!私は反対ですよ!」

 

今もシディを可愛がってるフィーアちゃんも反対してるしダメなんじゃ・・・

 

 

「フィーア、今のカレコレ屋の視聴者層ってどんなのか分かってるか?若者が多かっただろう?俺たちに求められるのは今までの視聴者を楽しませつつ大人の視聴者を獲得することだ!そうすることで収益で生活を安定させることはシディにとってもいいことだと思うんだ熱心に仕事している父親に子供は憧れる!これは王道の法則。」

 

「確かに・・・!」

 

フィーアちゃん!?

 

「でもやっぱり家族でもないのにやるのは違うんじゃ・・・」

 

「ヒサ、俺はお前らのこと家族のように思ってるぜ。」

 

耳障りの良いことばっかいって・・・っていうかそういうことじゃないし。

 

sideカンナ

今日は撮影をしてたんだけど・・・

 

「ほらーシーくん、右、左、右、左・・・」

 

「ん、ん、ん、ん、」

 

「ママ!!カメラマンさん!見てみて!シーくん一人で歩きだした!」

 

「きゃー!可愛い!!」

 

「いや、前から歩けたじゃん。」

 

ヒサメちゃんの言う通りこれってやらせじゃん・・・

フィーアちゃんは純粋に歩く姿を可愛がってるんだろうけど・・・

 

「いいんだよ!子供の成長はファミリーYOUTUBERにとって大切な食い扶持なんだから!!」

 

「食い扶持いうな。」

 

穢れ切ってるね・・・

 

「ほら!!ママ!!初めて!初めて!歩いてるよ!!」

 

「凄い凄い。」

 

うざいな・・・

 

他にも

 

「ヒサ―」

 

「そうだよー」

 

「話せるなんてすごいねー!」

 

フィーアちゃんは相変わらずシディがしゃべると興奮してるし・・・

 

「ダメダメ!最初に言うのはママじゃないと!ママって言ってごらん!

 

「ヒーサーメー!」

 

「ママっていってよ~!」

 

「どっちが子供だよ!」

 

言葉を言わせようとしてカゲチヨが泣かされるしホントにカオスだった・・・

しかも別の日

 

「今日は夫婦のラブラブ感を演出のデート動画撮るからシディの世話任せたぞ!」

 

カゲチヨがヒサメちゃんと出かけてシディの世話を任されたんだけど・・・

 

「痛たたたたた!髪引っ張らないで!!」

 

「ぐいぐいーん!」

 

「上手に引っ張れて偉いねー!」

 

「どこが!?」

 

「おい!シディ!ワシの尻尾をかじるな!ギャー!」

 

「あむあむ・・・」

 

「ボティスー!」

 

「ウナギさん美味しいですね~!」

 

「うん。」

 

「どこが(じゃ)!?」

 

シディが暴れるからそれを止めるので大変だった・・・フィーアちゃんはシディを甘やかして全然止めてくれなくてボティスと一緒に大変な目にあった・・・

 

「うーん数字が伸び悩んでるなー」

 

しばらくすると視聴回数も落ち込んできたやっと解放されると思ったのに・・・

 

「子供っていうコンテンツは間違っていないんだ・・・そうだ!」

 

そしてカゲチヨが打ち出したのは・・・

 

「今回双子が僕らの間に生まれてきてくれましたー!!」

 

なんとサトウとスズキの幼児化した姿があったのだ・・・嘘でしょ・・・

デート動画撮るとき一人でも限界だったのに3人・・・?

 

「これ二人に薬盛ったでしょ!」

 

「可愛いからいいじゃないですか~?」

 

「フィーアちゃん!?」

 

フィーアちゃんは幼児にポンコツだし絶対カオスになる・・・

最初の方は

 

「仲良く半分こずつだ。」

 

「うまそー!」

 

「ありがとうシディおにいちゃん!」

 

可愛さで数字を獲得したんだけど・・・

 

「俺のおもちゃだぞ!」

 

「違う!皆のだってママがいったんだもん!」

 

「「あっ!」」

 

すぽっ!ガン!

 

「痛い!」

 

喧嘩でおもちゃがこっちに飛んでくることが多くなったし・・・

 

「美味しい!」

 

「その肉よこせよ!」

 

「皆で仲良く食べなきゃだめだぞ!」

 

デート動画撮るときはおじいちゃんおばあちゃんっということでアーシたちが1日世話するってことだから大変・・・もう、我慢できない・・・

 

 

sideカゲチヨ

 

今日は買い出しに行こうと準備してたんだけど・・・

 

「・・・・ふふふっ・・・!」

 

「か、カンナちゃん・・・?」

 

明らかに様子がおかしいカンナがいた・・・

 

「カゲチヨ・・・今すぐ3人をもとに戻して・・・」

 

ゴウっ!

炎を出してきた!

 

「か、カンナさん・・・」

 

「もしかしてずっとデートのときとか編集のときとか任せてたから育児疲れに・・・!?」

 

ヒサの言う通りかもしんねぇ・・・数字出てきたからって浮かれてたぜ・・・

 

「泣き叫んだ顔をアーシに見せてよ・・・!」

 

「ぎゃぁぁっぁぁ!!」

 

俺はカンナに追い回されてもとに戻る薬を使ったが外に出たときに俺たちの事を疑ってた人に動画を撮られてやらせと従業員を過剰に働かせたとして謝罪動画は出したが炎上しちまった・・・しかももとに戻ったスズキとサトウにボコボコにされて踏んだり蹴ったりだぜ・・・

 

「次は絶対上手くやってやる・・・」

 

「いや、懲りろよ。」

 

ー後日談ー

 

「二人ともー!またこの薬飲んでくれませんか~!」

 

フィーアがサトウとスズキを追いかけている。

 

サトウ「おいフィーア!やめろ!」

 

スズキ「またカンナに殺されるぞ!」

 

サトウ「今度カンナに謝らねぇとな・・・」

 

スズキ「あぁ、気にしないでって言ってきそうだけどな・・・」

 

「「とりあえずはあのポンコツから逃げるのが先だな・・・」」」

 

フィーア「お願いですから~!」

 

 

 



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カンナのナイトルーティン

sideカンナ

今日はヒサメちゃんのナイトルーティンが好評だったということでアーシも撮っていきたいと思います!カゲチヨも強引だよね・・・まぁ、チャンネルの経営者としてはいいのかな・・・?

 

「今日は、ヒサメちゃんの好物にしたから。」

 

「やったー!」

 

「俺あんまガッツリしたの食べれないんだけど・・・」

 

「いつもありがとうございます。」

 

まずは学校に帰ってきてすぐに作っておいた総菜を皆にお裾分けします。

 

「だったら次はカゲチヨが作ってよ。」

 

「カゲの料理はシディやカンナちゃんより下手だからやだよ~!」

 

「ヒサには言われたくないぞ!」

 

「二人とも落ち着いてください・・・」

 

カゲチヨが偶に文句言ってくるので黙らせます。フィーアちゃんはもう料理得意なのになんでお裾分けやめないんだろう?

 

「うん、もうちょっとソースの味を薄くしておからを混ぜればヒサメちゃんのダイエット料理になるかな・・・?」

 

家に帰ってきて自分の分のご飯を食べてしまいます。味の分析も踏まえてしっかりと味わいます!

 

っていうかシディってどうして森の中に住んでたのに都会の料理も得意なんだろう?

アーシは何回も練習して作ってるけど・・・もしかして天才とか?

スズキのやつは家事ができて乙女とか言ってくるけどヒサメちゃんが料理できなさすぎなだけで偏見だよね!?っていうかこのメンバーアーシたちのごはんで舌肥えたら自立できなさそう・・・

 

ご飯を食べたらオカルト雑誌や読書だね!何度読んでも飽きないしね!

あとは簿記を書いたりしてます。カレコレ屋は自営業なので税金とかお金の管理とか大変なんだよね・・・申告とか大人がやらなきゃいけないのはシディの名義借りてやっています。

 

お風呂ではトリートメントや洗顔に気を使ってるんだよね!ヒサメちゃんとかフィーアちゃんとか結構がさつだから手入れやってるか心配なんだよね・・・ヒサメちゃんはやってるって言ってるけどほんとかな・・・

上がった後もパックとか爪の手入れ大忙し!

 

「まぁ、綺麗にするのは好きだしいいんだけどね・・・」

 

あ、それとアーシだけの習慣を紹介します。

 

「三月十四日流星群が流れてきてその一個がカゲチヨに当たって所有権をめぐってオーナと言い争いになった。しかもその隕石は異宙人の卵でカレコレ屋が滅茶苦茶になった上にカゲチヨが隕石を売ってそれをゲームや漫画の資金にしようとしていたらしく請求書がカレコレ屋名義になっていて一瞬アーシが払わなきゃいけないと思って焦った。」

 

「四月四日ダンベルに足の指をぶつけて痛かった・・・犯人はフィーアちゃん。」

 

「五月十三日まだ食べてたアーシにシュークリームを食べられた。犯人はヒサメちゃん。」

 

「六月三日シディがまた騙されてなにか買わされそうになっていた。いい加減学習してほしい・・」

 

「六月十三日アーシが学校に持ってきていたファッション雑誌にお菓子のカスやシミがついてた・・・絶対に許さない。犯人はミキとノリコ。だいたいヒサメちゃんたちの親友はアーシなんだから勝手にずっと一緒にいました感ださないでアーシはヒサメちゃんとフィーアちゃんの事ならなんでも知ってるんだから・・・」

 

こうして覚えておきたいことを拷問道具を手入れしながら日記につけて読み返してるんだ!

アーシのナイトルーティンはここまで!楽しんでもらえたかな?

 

sideカゲチヨ

 

「はい!ナイトルーティン動画撮ってきたよ!」

 

「おう!ありがとな!」

 

俺たちはさっそく見てみたのだが・・・

 

「なんか日記のシーン恨みつらみばっかじゃねぇか・・・?」

 

「そんなもの書いてどうするのだ?」

 

俺とシディが聞くと

 

「別に。」

 

え?

 

「忘れないように覚えておくだけだけど?」

 

「ひっ・・・!」

 

「とりあえずすみませんでした・・・」

 

あとでミキとノリコに謝るように言わないとな・・・

 

「フィーア、ナイトルーティン頼めるか・・・」

 

「はい・・・」

 

取りあえず編集で日記のシーンはカットだな・・・




フィーアのもやります!


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フィーアのナイトルーティン

sideフィーア

今日は私のナイトルーティンを撮っていきます。

 

「いつもありがとうございます。」

 

「ああ、今日は野菜を多めにしてみたんだ。」

 

まずはシディさんやカンナちゃんから夜ご飯を貰います。

料理はできるんですけどシディさんの手作りが食べたいし偶に面倒になるので・・・

今日のご飯はシディさんが作ってくれた野菜炒めと昨日の狩りで余った狸の肉です。

最近狸が出没して町に被害を出してるみたいだから最近はターゲットにすることが多いんですよね。

 

「美味しいですね。」

 

肉は狸鍋と炊き込みご飯で頂きました。

 

お風呂はだいたいコンディショナーとかリンスですませていますね・・・

カンナちゃんになんか言われそうですけどね・・・

上がった後はドライヤーを掛けて頭にタオルを巻いて乾くまでそのままですね。

 

「ふっ、ふっ、ふっ」

 

その後は勉強してから汗をかかない程度のダンベルで鍛えたり、ストレッチしますね。

 

「~♪」

 

あとは軽くお風呂や部屋の掃除です。暇があったらカゲチヨやカンナちゃんとかの部屋も掃除したい・・・でも二人とも掃除させてくれないんですよね・・・

 

「・・・」

 

私はいつも趣味で瞑想とかしてるんですよね。

カゲチヨがうるさくしたり、ミキが動画見せようとしても無視して勉強に集中したり戦闘や運動の時にゾーンに入りやすくなるのでいつもやってるんですよ。

 

「蹴りを一発、蹴りを二発・・・」

 

最後に嫌いな人を蹴り飛ばす想像をしてその回数を数えて寝ます。

 

これで私のナイトルーティンを終わります。

 

sideカゲチヨ

 

「カゲチヨ、ナイトルーティン撮ってきましたよ。」

 

「お疲れ!」

 

早速見てみると・・・

 

「フィーアって結構社会派だったな・・・」

 

「うむ、皆のためにいいことをしたのだな。」

 

シディの言う通りフィーアの意外な一面を知れたし、

 

「フィーアちゃんやっぱり健康的だな・・・」

 

「美容はさっぱりだけどね。」

 

ヒサとカンナの言う通り健康的できれい好きだってわかったな。

 

「しっかし寝るときに誰を蹴り飛ばしてるんだ?」

 

俺が聞くと

 

「それは・・・秘密ですよ・・・」

 

とてつもなく怖い顔で言われた・・・

 

「後私の歌ってみたの動画も持ってきたんですけど、あげといてくれませんか?」

 

「えっ!?」

 

それだけは・・・

 

「何故か壁ドンされたけど自信あるんですよ!」

 

「迷惑がられてるじゃん・・・」

 

カンナの言う通りだぜ・・・

 

「これは近隣の人に同情しちゃうな・・・」

 

「子守歌代わりにすればいいのに・・・」

 

マジで言ってんのかよ・・・とりあえずこの動画は封印だな・・・

 



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痛みを感じない吸血鬼

sideカゲチヨ

今日は不良に絡まれてしまった・・・

 

「い、いてぇ・・・殴るの辞めてください・・・」

 

「だったらさっさと金出せよ!」

 

「早く出さないともっと痛いよー!」

 

「ホントにこれしか持ってねぇのかよ?」

 

やべぇ・・・また殴られる・・・そう思ったとき

 

「邪魔。」

 

そういってサングラスを頭に乗せた赤髪の女が血液の刃を不良に向けた!

 

「てめぇ!なめんじゃねぇ!」

 

不良の一人がナイフで攻撃した!

けど女は何の反応もしなかった・・・

 

「・・・なんかした?」

 

「痛くねぇのかよ・・・?」

 

「私痛み感じないから、で?死ぬ?別にいいけど。」

 

「ひいぃぃぃ!」

 

不良たちは女の異様な雰囲気に飲まれて去ってしまった・・・

 

「残念沢山血を吸えると思ったのに。」

 

この言動こいつ・・・俺は女に質問した。

 

「お前、吸血鬼か?」

 

「そうだぞ、けどここじゃなんだ別の場所に移動しよう。」

 

女はそう言って近くのカウンターの店に向かった。

良い雰囲気の店だな・・・

 

「ここで人を待ってるんだがアイツは時間にルーズだからな。君の事情を聞こうじゃないか。」

 

「なんで助けた?」

 

俺は質問した吸血鬼はプライドの高い種族だ。同じ種族がボコボコにされてても見下しはすれど助けはしない、何が目的だ・・・?

 

「んー・・・君が気持ち悪かったから?」

 

「いきなりの罵倒。」

 

「君普通の吸血鬼じゃないだろ?何か交じってる凄く気持ち悪い。」

 

「二度も言うなよ・・・」

 

けどそういうことか・・・吸血鬼は血、特に同じ種族の血に敏感だからな・・

俺はゾンビの混血であることと昔のことを話した・・・

 

「なるほどね・・・そんなことが。」

 

「俺を眷属にした吸血鬼に心当たりはねーか?」

 

俺は尋ねる。

 

「・・・ないよ異宙には吸血鬼が沢山いるんだ。君だって人間ってだけで全員知ってるわけじゃないだろ?」

 

「・・・そうだな。」

 

ド正論過ぎて何も言えねぇな・・・

 

「そういえば痛みを感じないって?それも吸血鬼の能力なのか?」

 

「いんや、私は特別前に痛覚を切ってるから。」

 

え?

 

「痛みを感じない痛いのって嫌じゃない?」

 

まぁそうだけど・・・

 

「色々と支障が出るんじゃ・・・」

 

「まぁ、指切ってるのに痛くないから気づかずにそのまま切り落としちゃったり、痛いのってのがよくわからないから高いところから飛び降りて足を折ったのも一度や二度じゃない、体の危険信号も感じないから病気も重症化するまで気づかないしね。」

 

「メチャクチャ不便じゃねーか・・・」

 

「だろうね人間なら、私たちは吸血鬼、心臓がつぶされない限り不死身だよ。特に君は

ゾンビとやらの力で私より不死性が高い。」

 

「確かに・・・」

 

「どうだい?君も私と同じように痛みを感じなくなろうよ。」

 

俺は・・・

 

「今までいろいろ痛い思いしてきたんだろ?」

 

「それはそうだけど・・・」

 

「痛みを感じなくなれば躊躇なく自分を犠牲にできる君の復讐にも役立つよ。」

 

俺が考えこもうとすると

 

ビュッ!

 

「アブねぇ!?」

 

女がいきなり俺が手を置いてたテーブルに刃を突き立てようとしてきた。

 

「ほら痛い思いって怖いでしょ。その恐怖がなくなるんだよ・・・。」

 

こいつカンナとは別のベクトルでヤベェ・・・

 

「ま、考える時間はあげようかな、アイツはまだ来ないみたいだし一週間後答えを聞かせて。」

 

そういってアイツは去っていった・・・

 

sideサングラス吸血鬼

 

アタシは答えを聞くために路地で待っていると

 

「ようようよう!この前は世話になったなぁ!今日はこの前みたいにはいかないぜ?」

 

全く三下の異宙人はしつこいからいけないねぇ・・・

 

「まず誰から?」

 

「!!ぶっ殺してやる!」

 

そういえば朝飯抜いてきたからな・・・

 

「お腹すいたな・・・」

 

私は血液の刃をアイツらに向けて投げつけた。

 

ガキン!

 

「アブねぇな・・・」

 

なんとあの坊やが血液凝固の壁で防いでいたんだ。

 

「やるねぇ・・・!」

 

これもアイツの知識ってやつかい・・・

 

「早く逃げろ!殺されたいのか!」

 

「は、はいぃぃぃ!」

 

全く・・・つくづくテンプレな奴らだな・・・それに・・・

 

「理解できないね、どうして庇った?」

 

「・・・わかんねぇか?」

 

「?」

 

「想像しちまうからだよ、他人の痛みを、自分が痛いつまり相手も痛いんじゃないか?

痛みを知ってるって言うのはそういうことだ俺は他人の痛みを想像できる奴でありたい。」

 

・・・

 

「ありがたいけど提案は断らせてもらうよ。」

 

「そうか・・・ゾンビとかそういうことじゃない君の気持ち悪さの原因はそういうところだね・・・」

 

「だからキモイって何回も言わないで・・・」

 

「まぁまぁ、楽しめたよ。どうやら待ち合わせていた奴も来たし私は行くよ。」

 

そう言って私は蝙蝠になってあの店に向かった。

 

side妖精王

俺は店で待ち合わせをしていた。あの不良は手首を中途半端に切ってしばらく手を動かせないようにしたからしばらく悪事はできないだろう・・・

 

「どうだった?カゲチヨは。」

 

俺は店に入ってきた女吸血鬼に話しかけた。

 

「気持ち悪い奴だったよ。あんたが気にかけるのも分かる気がするよ。」

 

「そうだろ、カゲチヨはカッコよくて面白いんだよ!」

 

「私の話聞いてたか?全く逆だぞ?」

 

お前らの感性ではそうでも俺にとってはそうなの!

 

「しっかし私とカゲチヨを合わせるために一週間ずれた連絡をするとは気に食わんやつだ。」

 

「ごめんごめん。奢るから許して。それよりもトッププレデターの戦いのときにはよろしく!」

 

「借りがあるから手伝うが同じ種族があるから苦労するな・・・」

 

「まぁ、そこは俺に任せてよ!よろしくね!」

 

俺はこうして協力者を増やしていくのだった・・・



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怒りタイプ診断

sideカゲチヨ

今日の依頼人は体の大きい牛の異宙人だった。

 

「・・・自分には彼女がいるんですけどよくケンカになってしまうんです。それで・・・えと、あのどうしたら喧嘩しないで済みますかね?」

 

なんか随分ふわふわした相談内容だな・・・

 

「喧嘩したくないならお互い怒らなければいいんじゃないのか?」

 

まぁ、シディの言う通りだけどそうもいかねぇときもあるだろ・・・

 

「彼女がどういうときにおこるのかわからなくて・・・」

 

まぁ、人の気持ちってわからないことが多いしな・・・

 

「じゃああなた自身はどんな時に怒りを感じますか?」

 

ヒサが質問する。

 

「・・・怒りですか。すみませんわからないです。すみませんすみません・・・」

 

「怒ってないですから大丈夫ですよ。」

 

フィーアが依頼人に優しく言う。

見た目と違ってメチャクチャ気弱だなこの人・・・

 

「うーん、二人の怒りポイントを見つけないとどうしようもないよね・・・」

 

ヒサの言う通りだよな・・・

 

「あ、アーシいいの知ってるよ!怒りタイプ診断!どういうことに怒りを覚えるか六つのタイプで診断してくれるんだって!」

 

「俺たちもやってみよう!もしかしたら彼女さんと同じタイプの人がいてヒントになるかもしれないからな!」

 

シディの言う通りだけど面倒だな・・そう思いつつ診断を始めた。

 

sideヒサメ

一問目は世の中には規律があり人は従うべきだという内容だった。

私は・・・

 

「私は思う方だな・・・」

 

「私は全くそう思うですね。」

 

「俺はどちらかというと思うだな・・・」

 

「俺はそう思わないだな。」

 

「私はどちらかというと思わないタイプですね・・・」

 

カゲと依頼人は似たタイプなんだ・・・

 

「仲間っすね、アイツらいい子ちゃんぶってるんですよ。」

 

「あははは・・・」

 

「アーシは全く思わないな。」

 

カンナちゃんはそんな感じがしてた・・・

 

「だって化学技術だって文化だって今までの決まりを破るのが多いしね。」

 

「俺よりもずっと崇高なことを考えてた・・・」

 

カゲ・・・そんなに落ち込まないで。

 

二問目は物事を突き詰めるタイプかということだった。

 

「うぬ、これはどちらかというと思わないだな。際限がなくなるからな。」

 

「あ、自分もです。」

 

次の質問ではシディと同じか・・・

 

「これはどちらかというと思うだな!」

 

「私はそう思うかな。美味しい店を探すときとか突き詰めるのが大事だし。」

 

「ヒサって融通聞かねぇもんな・・・」

 

「なにか言った?」

 

「いえなにも!」

 

全く・・・

 

「アーシもカゲチヨと同じかな。ファッションやオカルトで自覚あるし。」

 

「私はそう思わないタイプですね。瞑想も無理のない程度で辞めてしまいますし食べにいくときもサイトやヒサメちゃんのおすすめに頼っています。」

 

二人ともそんな感じだもんね・・・

 

 

三問目は自分がやっていることは正しいか自信があるという質問だった。

 

「「そう思わないな(ですね)」」

 

今度は一問目と同じでカゲと同じか・・・

 

「すみません私なんかと一緒で・・・」

 

「なんで!?」

 

ネガティブなんだな・・・

 

「俺はどちらかというと思わないだな。」

 

「私もそっちだな。」

 

「まぁ、そうですよね・・・」

 

「えー!アーシだけそう思ってるの?」

 

カンナちゃん・・・

 

「自身なんかあるわけねーよ・・・寝るときいつまでも陰キャでいいのかって考えてんのに・・・」

 

「わかります・・・」

 

こうして診断は続いていき結果発表となった。

 

sideカンナ

 

ヒサメちゃんが発表する。

 

「私とフィーアちゃんは公明正大タイプ、自分の信念を大切にして定めた目標に向かって努力する性格、

ルール違反や規則に従わない人に怒りを感じるみたい。」

 

「ぽいなー。」

 

「後私は博学多才タイプにも当てはまってたよ。このタイプの人は向上心が高く何事にも挑戦しようとする性格で自分や他人に厳しくなりがちで優柔不断で考えが違う人に対して怒りを感じやすい・・・」

 

まぁ、当てはまってるよね。

 

「カンナちゃんは威風堂々タイププライドが高く思い描いていた方向に物事が進まなかったり自分への評価が低くされたりすると怒りを感じやすいみたい。」

 

うーん・・・

 

「あんまり当てはまってないね。」

 

「いや!お前オカルトの現場に行くとき自分の予定していた時間遅れたら俺らに怒るじゃねぇか!?」

 

カゲチヨがいうけどそうだったかな?

 

「あと当てはまるならボティスですね・・・」

 

フィーアちゃんが言う。

 

「あー確かに!あいつ偉大なる悪魔だって騒いでるもんな・・・」

 

「カゲチヨは外柔内剛タイプ、外見は穏やかに見えるが自分の頭で考えたことが大切だという強い信念の持ち主自分の考えに反している物事に出会ったりするとストレスの原因になる。」

 

「やべぇ・・・図星だ。」

 

「シディは天真爛漫タイプで自分の気持ちを正直に伝えることができ行動力もあるタイプ、正直に行動できないと怒りを感じる。」

 

確かにシディって言い方ストレートで素直だもんね・・・

 

「俺は伝え方を間違ってしまうからな・・・」

 

「それに嘘も苦手なイメージあるしな。」

 

「私は素敵だと思いますよ!」

 

フィーアちゃん・・・

 

「依頼人さんは用心堅固タイプ真面目な性格で物事を自分自身で判断する性格、周りに頼ることが苦手で自分自身で全てなんとかしようとしてストレスが溜まりやすい。」

 

「確かに頼るのは苦手ですね。迷惑をかけてしまうので・・・」

 

「この診断のアドバイスに沿うなら・・・時々は彼女さんに頼ってみるのもいいかもしれませんよ。」

 

「うむ、俺なら好きは人に頼られるのはうれしいぞ。」

 

ヒサメちゃんとシディが依頼人にアドバイスをする。

突然携帯が鳴って依頼人が帰ってしまった・・・

 

「皆・・・」

 

「ああ、分かってる。ちょっと行ってみるか・・・」

 

「ついでに財布も届けないといけないしね。」

 

アーシが声を掛けようとすると皆もいくようだった。

 

sideフィーア

「・・・」

 

依頼人の家に向かってみると家の中は荒れており縮こまった依頼人がいました・・・

 

「やっぱりそういう感じの彼女だったんすね。」

 

「すごいヒステリックだったもんね。」

 

カンナちゃんのいうとおりあれじゃ頼れませんね・・・

 

「なんでここに・・・」

 

その質問にヒサメちゃんが答える。

 

「お財布を届けに来たんです。」

 

「それに様子もおかしかったしな。」

 

シディさんも補足して答える。

 

「診断で他人を頼れないタイプってわかって気づいたんです最初依頼に来た時になにか言いよどんでいましたよね。あれは他のこと依頼にきたんじゃないかって・・・それに女の人の名前も出てたからもしかしてって・・・

これは私たちの推測ですが。」

 

「私・・・日常的に彼女からDVを受けておりまして本当はそれを相談しようと思ったんです。こんな見た目なのに情けないですよね・・・」

 

「そんなことないです!それは貴方が優しいからですよ!」

 

ヒサメちゃんの言う通りですね・・・すると

 

「なんで追いかけてこないのよ!ってだれ?信じられない私よりもこいつらをとるの許せ・・・ってきゃ!?」

 

彼女が物を投げてすぐに水球が彼女を包みこみました!

 

「とりあえず危害加えそうだったから拘束したけど大丈夫だよね?」

 

カンナちゃんナイスです!

 

「今のうちに言えなかったこと言っておいた方がいいっすよ。」

 

「私たちは依頼人さんの味方です。頼ってください。」

 

カゲチヨとヒサメちゃんが依頼人を励ますと

 

「俺は!君とは付き合えない!気に入らないことがあるとすぐに怒鳴ったり力に訴えたり言いなりになるのはもうごめんだ!」

 

「わ、私に逆らうつもり!?何様のつもりだよお前!」

 

「拘束されてるのによくそんなセリフが言えましたね。」

 

私は言ってやりました。

 

「それに暴力に訴えるなど最低だぞ。」

 

「お、女に手を挙げていいのかよ!」

 

「でも自分も同じことしてるよね?」

 

「あっちは大きいし強いからちょっと叩かれたって平気でしょ!それに男のくせになよなよして!だから私が言ってやって・・・」

 

バリバリ!ズガン!

 

「あ、ああ・・・!?」

 

彼女が自分勝手かつ差別的な発言をした瞬間雷がおち彼女は気絶した。

 

「ごめん・・・ちょっと手荒だったかな?」

 

「仕方ない彼女のせいで依頼人はもっと痛い思いをしたんだ。」

 

水球で拘束された彼女を見ながらヒサメちゃんとシディは呟く。

 

「・・・アンタちょっとカレコレ屋で待っててくれねぇか?もう近づかないように説得するんで。」

 

「分かりました・・・」

 

そういってカゲチヨは依頼人をカレコレ屋に向かわせた。

 

sideカゲチヨ

 

「ぐっ・・・アイツは私のもんだ・・・探し出して捕まえてやる・・・」

 

やれやれ・・・独占欲まで強いとは救えねぇな・・・

 

「っていうかこの水球の温度が熱くなっている気が・・・」

 

「それはアーシが能力を使って水の温度を調節してるからだよ。」

 

「それに俺も炎で水を沸騰させようとしてるしな。」

 

「お、お前たち帰ったんじゃ・・・?」

 

おいおい、俺たち結構怒ってるんだぜ?

 

「それに追おうとしても無駄だぜ?」

 

俺は割れたガラス瓶で腕を傷つけた、けれど能力で腕は再生する。

 

「傷が治って・・・」

 

「俺は不死身なんだ。あんたが探すのは勝手だけどそのたびに必ず俺が現れる何度殺しても立ちはだかり続けるお前はもう一生アイツとは会えねぇんだよ・・・!」

 

「ならなんでこんなことを・・・」

 

「そりゃ、同じ痛みを少しでも味合わせるためですよ。」

 

「火傷した後は水球を凍らせてあげるから大丈夫だよ?」

 

「や、やめて!凍傷になっちゃう・・・!」

 

さて、依頼人の貴重品を持って帰るとするか・・・

 

sideシディ

 

「ありがとうございました!このまま実家に帰ろうと思います。」

 

依頼人はそう言って帰っていった。

 

「行ってしまったな。」

 

「でもちゃんと笑えてたから大丈夫だよきっと。」

 

「いやー、彼女も参ってたし大丈夫だよ。カゲチヨの不死身宣言が効いたんじゃない?」

 

カンナの言う通りだな・・・

 

「やはりカゲチヨ怒らせたのが良くなかったな。」

 

「いや、お前らも十分苛烈だったぞ。」

 

「そう?森ではいつも侵入者にやってたけど?」

 

「まぁ、依頼は完了ですね。DVがバレても厄介ですからあの人も警察には駆け込まないでしょうし。」

 

そうだな!

 

「お前ら、怒ると全員怖すぎじゃろ・・・」

 

ボティス何か言ったか?




質問コーナー

カゲチヨに質問!カンナのサイコパスとヒサメの大食い、フィーアの音痴とショタコン、どれが厄介?

「どれも面倒だけど、フィーアとカンナのそれは自覚がないから厄介だな・・・」

フィーアとカンナはミキのことどう思ってる?

フィーア「シディさんに無遠慮に近づく女ですがまぁ、友達と思ってますよ。」

カゲチヨ「何様だよ・・・」

カンナ「ヒサメちゃんに慣れ馴れしいけどなかなかヒサメちゃんのことわかってるしカゲチヨのくっつけ作戦では協力してるし友達かな?」

ボティス「怖いぞ。おぬし・・・」




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サイコパスの社会人体験

sideカンナ

今日からアーシたちは社会人として会社に勤めることになった!

 

「おはようございます!本日からお世話になるヒサメです!」

 

「同じくカンナです!」

 

「あ、あのカゲチヨです・・・」

 

「「「よろしくお願いします・」」」

 

挨拶が終わったら新人研修があったんだけど・・・

 

「二人とも仕事覚え早いねー」

 

「ありがとうございます!」

 

「先輩の教え方が上手なおかげですよ!」

 

「カンナちゃん、褒めてもなにも出ないよー!」

 

先輩は仕事のことを褒められると上機嫌になるのか・・・覚えておこう。

 

「でもあっちは・・・」

 

「あー・・・」

 

「カゲチヨ君仕事覚えるの遅くてねー」

 

「あ、そうなんですか・・・」

 

「学校でもここでも相変わらずだね・・・」

 

「カゲ大丈夫かな・・・」

 

ヒサメちゃんは心配するけどダメなら首だし・・・

 

「よう、苦労してるな。」

 

「すみません・・・」

 

「ま、気にすんなうちの会社は研修期間は全部の部署回らせんだ一個でも得意なの見つかれば儲けものだ。」

 

あの先輩かなり良さそうだね・・・こんど声かけてみよう。

 

「カンナちゃん?」

 

「ああ、何でもないよ。」

 

今日はアーシとカゲチヨは遅刻しちゃったんだけど・・・

 

「すみません・・・実は突然兄弟が亡くなってそれで・・・」

 

「そうだったのか・・・だがちゃんと連絡くらいはしろよ。」

 

アーシは嘘をついて先輩の同情を誘い接点も作れた・・・

 

「・・・」

 

「カゲチヨ?どうしたの?」

 

「いや、何でもねぇよ。」

 

どうしたんだろ?

その後は資料作りなど任される仕事も増えてきた!

 

「ヒサメちゃん!ここの欄記入漏れしてるわよ。」

 

「あ、すみません・・・でもそこ教わってなくて・・・」

 

「分かんないなら自分で調べなきゃなんでも教えて貰える学生じゃないのよ。カンナちゃんは自分の意見も私に相談して資料や企画書に入れてるのに・・・」

 

「はい・・・すみません・・・」

 

先輩が去った後、

 

「カンナちゃん凄いね・・・もう企画書なんかも任されてるんだ・・・」

 

ヒサメちゃんが落ち込んだ様子でアーシに話しかけてきた。

けどヒサメちゃんも頑張ってると思うけどなぁ・・・

 

「カゲチヨと話してる先輩が結構仕事できる人でさ、その人に色々聞いたりあとはビジネス書の意見を応用すれば余裕だよ!」

 

「そうなんだ・・・」

 

ヒサメちゃんを励ました。

 

その夜アーシたち三人は居酒屋に来ていた。

 

「仕事どう?」

 

「いやー大変だけどさ、金もらえるってだけで頑張れるよな。」

 

「まぁ、その分責任もあるけどね。」

 

「「それは言わないでカンナ(ちゃん)・・・」」

 

二人ともなんで空気読めって顔してるの?

 

「ヒサはなんに給料使うんだ?」

 

「もちろん貯金だよ!カゲは?」

 

「俺は使うに決まってんだろ!!」

 

「えー!何があるかわからないんだよ?」

 

「だからこそだろ!宵越しの金は持たねぇ!」

 

「じゃあ此処奢って。」

 

「それとこれとは話が別だ!」

 

「二人とも相変わらず仲良しだねー!」

 

「カンナは何に使うんだよ!」

 

「資格の教材とかプログラミングスクールとかスキルのための資金かな?」

 

「「ぐうの音も出ない使い方・・・」」

 

だって自動車免許だけじゃ資本主義な世の中わたっていけないでしょ?

 

アーシは上司の飲み会や上司の奥さんの趣味なんかも調べて心をつかんでいき・・・

 

sideヒサメ

 

「ヒサメちゃんこの部署楽しい?」

 

「はい!」

 

「ヒサメちゃんはいいんだけど同期のカゲチヨ君だっけ?彼コミュニケーション取りにくいんだよねー。」

 

「そういえばこの部署に新しく部長が来るらしいよ?」

 

そんな何気ない会話をしていると・・・

 

「皆聞いてくれ!」

 

なんと社長がやってきた!

 

「この部署の部長を任せることになったカンナ君だ!入ってくれ。」

 

「よろしくお願いします。これから会社に更なる貢献ができるようにしていきます。」

 

カンナちゃん!?

 

「どうしてカンナちゃんが・・・」

 

「任されてたプロジェクトで上が予想してた以上の利益を出し続けてたら色んな人の推薦でこの部署の部長になっちゃったんだよね~!」

 

小説みたいな展開・・・

 

そこからのカンナちゃんはホントに優れたリーダーシップを発揮した。

私が上司の奥さんとトラブルになった時も、

 

「すみません!うちの部署の人間が・・・それはそうと実は今度奥様と旦那さんが好きなコンサートの席が二つ取れているのでどうですか?」

 

「そうなの・・・ならお言葉に甘えて・・・」

 

趣味を把握して掌握したり、

 

「ヒサメちゃんはこの資料を人数分コピーして!担当してる案件の数字は・・・これならカゲチヨの方が交渉馴れしてるからこの機材を導入すればいいから任せられるかちょっと聞いてくる!」

 

役割を適材適所にしていて本当に凄かった・・・それに比べて私は・・・

 

sideカゲチヨ

今日はヒサと二人で飲みに来ていた・・・

 

「・・・」

 

元気ないな・・・

 

「仕事難しくて・・・上手くいかないんだ。カンナちゃんの割り振りのおかげで先輩に怒られることも少なくなったけど・・・」

 

「あー、俺も面倒な仕事カンナに有無を言わさず割り振られてビビったぜ・・・」

 

「カゲは信頼されてるってことじゃん。私・・・どうすればいいかもうわかんなくて・・・学校と違くてまるで分らなくて・・・」

 

アイツ結構表面上の付き合いも多いしわかんねぇぞ・・・けど

 

「評価軸がまるで違うからな・・・学校の試験は基本的に努力すれば基本的に点数が上がる、その努力を評価させるんだ。」

 

「社会人はそうじゃないの?」

 

「そりゃそうだろ。資本主義社会な以上会社で評価されんのは利益をもたらせるか結果が評価される。カンナはサイコパスだからな。それもあって成功したんだろ。」

 

「どういうこと?」

 

「サイコパスは結果至上主義な面もあるし共感能力がうすいから仕事を相手の気持ち関係なく容赦なく割り振れるし社員を切る捨てるのに罪悪感が無い、刺激を求める点も新しいアイデアには必要なことだしな。会社の役員に限定したら7パーセントに人間がサイコパスってデータもあるくらいだし不自然じゃないな。」

 

「そうなんだ・・・」

 

まぁでも・・・・

 

「ヒサの真面目さもきっと社会でも武器になるんじゃね?」

 

「え?」

 

「今は変わったルールに戸惑っているだけ、適応できるようになったら真面目さが良い方向に働くんじゃね?」

 

こんなことしか言えねぇな・・・

 

sideカンナ

 

「VRってやっぱりワクワクするなー!」

 

「俺は酔っちまったけどな・・・」

 

今日の授業は社会人体験をやったんだよね・・・神谷先生いきなりどうしたんだろ?

 

「俺は社会人を経験してから教師になったが多くの教師は学生からそのまんま教師になるつまり学校の中しか知らずに教師になるんだ。それが悪いこととは言わないがこういう経験をして外の価値観を教える教師がいてもいいと思ってな。」

 

そうなんだ!さすが神谷先生!

 

sideカゲチヨ

 

「あんたホントはカンナとクラスメイトをもっと打ち解けさせたかったんだろ?」

 

俺は神谷に話しかけた。

 

「教師には敬語使え。」

 

「クラスメイトはカンナがサイコパスってわかってる。でもサイコパス=悪って価値観は普通にあるからな、そこでカンナの能力を見せることで心の距離を近づけようとして

たんだろ?」

 

「まぁ、結果はまちまちだな・・・カンナの能力に驚いて仲良くなった奴もいればいっそう自分とは違うって思った奴もいたしな・・・」

 

「まぁ、地道にやっていくしかねーだろ・・・」

 

「そうだな・・・」

 

俺たちは窓を見ながらそう思うのだった・・・

 

 

 



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シディ、学校に行く

カゲチヨ達の授業で出てくるのは本家の「授業中にどこまでふざけられるか」の先生です。


sideカゲチヨ

今日カレコレ屋に来たのは神谷だった・・・

 

「シディに学校に来て欲しい?」

 

「あぁ、ウチのクラスの女子たちが会いたいってうるさくてな。せっかくだし会わしてやりてぇ。」

 

なんか怪しいな・・・

 

「お前そんな生徒思いだったかよ?」

 

「口調。」

 

「そうだよ!カゲ!先生だよ!」

 

ヒサ、細かいな・・・

 

「でも、そんなので編入なんてできるんですか?」

 

「ま、ゼクスもできたしいけんだろ。」

 

「テキトーすぎる・・・」

 

カンナの言う通りだぜ・・・

 

「私は反対ですよ・・・」

 

フィーア?

 

「シディさんが不良に絡まれたり、女狐が惑わしてきたらどうするんですか!ただでさえミキで手一杯なのに!」

 

「お前、ミキとは友達だよな?」

 

「それに不良に絡まれてもシディなら楽勝だと思うよ・・・?」

 

神谷とカンナが答える。

 

「とにかく!私は反対です!」

 

「まずはシディの意思を聞くのが大事なんじゃねーか?」

 

「そうだな、シディ一か月頼めないか?」

 

俺と神谷がシディに聞く。

 

「フィーア、俺は学校に行ったことが無いから行ってみたいんだ。ダメか?」

 

「うっ・・・わかりましたよ!でも、嫌なことや人にしつこくされたら言ってくださいね!」

 

「ああ、ありがとう。」

 

フィーア激甘だな・・・

こうしてシディは学校に行くことになった・・・

 

sideカンナ

こうして数日後シディは学校に来たんだけど・・・

 

「なにあのイケメン!」

 

「あんな人うちの学校にいた!?」

 

「転校生だってやばいー!」

 

やっぱり目立ってるな・・・女子たちの黄色い歓声にアーシはげんなりする。

 

「うわー!シディ君が学校に!?なんで!?」

 

「ふふん!やっぱりシディ制服似合ってる!」

 

ミキやヒサメちゃんまで見慣れてるんだから浮かれないでよ・・・

 

「大変になりそうだな、カンナ。」

 

「うん・・・」

 

ノリコ、あんただけが味方だよ・・・カゲチヨは・・・

 

「っち、なんだよ男の転校生かよ。」

 

「すました顔しやがって・・・」

 

「なんであんなやつが女子から人気なんだよ!!」

 

ラブコメで持てない奴らのセリフをキモ5と吐いてるし頼りになりそうにな・・・

 

「おーいカゲチヨ!」

 

シディは元気に挨拶する。

 

「うるせぇ!お前なんか・・・うおっ!」

 

カゲチヨが嫌味を言おうとしたとき、なぞの腕がカゲチヨを掴んでトイレの裏に連れ込んだ!

 

「フィーアちゃん?」

 

「カゲチヨ、あなたには名誉ある仕事を与えます。これからシディさんが教室に行くまで女狐や不良に絡まれないように護衛することです。」

 

フィーアちゃんはカゲチヨと話し込んでいた・・・

 

「なんで俺が!?」

 

「あなたの陰キャオーラで女子は近づいてこないので。不良の方は私が対処します。」

 

「ヒデェ!」

 

「貴方の選択肢は二つ・・・やるか殺られるかです。」

 

「殺られる!?わかりました・・・」

 

「授業中は別クラスですから困りましたね・・・なんとかして抜け出さないと!」

 

こんなんで大丈夫かな・・・

 

noside

こうしてシディはクラスで自己紹介を終えたのだが・・・

 

「なんだよ、あんなの反則だろ。」

 

「異宙関係でイケメンって気に食わねーぜ。」

 

クラスの不良の生徒は彼を目の敵にしていた。

こうして授業は始まったのだが・・・

 

「メロスはハゲオコした。かならずかの、・・・なんだこの漢字は?」

 

学力のないシディは高校生の国語の漢字が読めない。

 

「ははは!こんなんわかんねーとかうっ・・・!」

 

「なにこの寒気・・・?」

 

「なんか壁の向こうから出てるような・・・?」

 

クラスの皆が疑問を持つ中不良のリーダーは本能で理解した。

 

(この殺気確実にヤバい!俺たちは壁数枚挟んでるからこの殺気ですんでるが殺気の中心源の奴らは・・・!)

 

場所は切り替わってカゲチヨ達の教室、そこは死屍累々となっていた。

 

「フィーアさん、殺気を、抑え・・・うっ、」

 

普段真面目にするように注意する畏怖される先生もその言葉を最後に倒れる。

まともに動けるのは馴染みの三人だ。

 

「授業止まっちゃったね・・・」

 

「俺はサボれるからいいけど・・・」

 

「隣のクラスも気絶してるだろうしやばいね・・・」

 

そんな中

 

「これで完璧です・・・」

 

フィーアは一人笑うのだった・・・

 

side不良リーダー

 

「あの殺気のせいでアイツの事馬鹿に出来なかったな・・・」

 

「ああ、ただでさえこの学校は不良が減って大っぴらに活動できねーっつーのに・・・」

 

俺は連れと一緒にタバコを吸いながら答える。

なんでも不良の男子校の生徒全員を叩きのめし最強とうたわれる金髪と黒髪の男(サトウとスズキ)を従えたこの学校の女子生徒のせいでこの学校の不良がすくんじまってカツアゲやパシリするための仲間すら集めにくい状況になってんだよ・・・

 

「でも、アイツだけは気に食わねぇ!」

 

「ああ、そうだな。」

 

俺が連れに返していると、

 

「未成年のうちの煙草は健康に悪いらしいぞ。」

 

アイツが現れた。噂をすればなんとやらだ・・・

 

「優等生気取ってなんだよ!あぁん?」

 

「今度は真面目キャラでさらに人気をえよってか?」

 

真面目なんて耳が腐るほど聞いてきたんだよ・・・!

 

「どういうことだ?」

 

「とぼけてんじゃねぇよ!」

 

俺はシディにパンチのラッシュを浴びせる。

 

「お前やりすぎじゃ・・・」

 

関係ないな!そう思っていると拳に激痛が走った!!

 

「いってええええ!!」

 

「はへ?」

 

連れも間抜けな声を上げるがそんなの気にしていられねぇ!まるで岩を殴ったみてぇに・・・

 

「これだから異宙関係の奴らは気に食わねぇ!!なんでも好きに荒らしていきやがる!!」

 

「どういうことだ?」

 

ちっ!思わずでちまったじゃねぇか・・・俺は過去をシディに話した親が真面目で勤勉な人だったこと、異宙の奴らが起こした火事のせいで死んじまったことをぶちまけた。

 

「こんな狂った世界で真面目に生きたって損するだけだろ!バカバカしいだろうがよ!」

 

俺は本音をぶちまけたけれどアイツは

 

「真面目に生きるのは馬鹿らしくない。お前が証明するしかないんだ父親の正しさを。」

 

なんだよそれ・・・

 

「別に真面目になれとは言わんが寿命を縮めるようなことは辞めておけ。」

 

そういってアイツは煙草を取り上げて去っちまった・・・

 

「んだよ!アイツムカつくな!」

 

まぁ、そうだな・・・でもさっきので親父と一緒に思い出した・・・

 

「どうした?」

 

「俺、野球好きだったなーって思ってさ。」

 

俺が呟くと

 

「野球は俺も好きだ!!」

 

アイツは無邪気な笑顔で振り向いた。

 

「一緒にやろう!」

 

「なんで聞こえてんだよ!?」

 

結局アイツの熱意に負けてすることになった・・・タバコいう通りにやめよ・・・

 

sideフィーア

 

「なるほど・・・こうして仲良くなることもあるんですね・・・」

 

サトウに借りたヤンキー漫画を片手に私はそうつぶやきました。

 

ーアイツはな!器がデカくて物理的な強さだけじゃねーもんを沢山持ってる。その強さは人を引き寄せるすげーもんなんだよ!だからこういう漫画みたいなこともシディならできそーじゃね?ー

 

漫画を貸してくれたときサトウがそんなことを言ってて意味が分かりませんでしたがこういうことなんですかね・・・サトウが言ってたのって・・・

 

「妙なところで鋭いんですよね。まぁシディさんに免じてアイツ等はボコらないでおきましょう。」

 

野球をしに行くシディさんたちを背に私は帰路につくのでした。

 

sideカゲチヨ

 

「お前のクラスの不良が更生したらしいな。」

 

俺は神谷に話しかけた。

 

「ん?そうなのか?」

 

「シディを学校に呼んだのはそれが狙いか?」

 

「まさか、そこまで俺に予想出来ねぇよ。でももうシディを学校には入れたくねーな。フィーアが荒れて大変だから。」

 

「それなら心配ねーよ。なんかアイツ帰ってきたら笑顔だったし。」

 

「そうか・・・教師には敬語使えっつーの・・・」

 

俺は素直じゃない言葉を背に教室に戻っていった。

 

 

 

 

 

 

 

 



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おじさんと学校?

sideヒサメ

私たちは学校に学校に向かっていた。

 

「なんだかうれしそうだな、ヒサメ。」

 

シディが私を見て言う。顔に出てたかな・・・?

 

「朝から元気だな・・・」

 

「そういうカゲチヨはいつも朝から元気ないよねー!」

 

「うるせぇ!ほっとけ!」

 

カゲの愚痴をカンナちゃんがからかう。

 

「うん!今日、放課後ミキとノリコと原宿行くんだー!」

 

「そういえば今日でしたね。」

 

フィーアちゃん、ルーズだよね・・・

 

「何を食べに行くんだ?」

 

「タピオカ、チーズドック、クレープその他諸々。」

 

「なんで食べることばっか!?」

 

失礼しちゃう!

 

((普段の行いからでしょ・・・))

 

二人ともなんで呆れた目で見てるの!?

 

私たちはシディと別れて教室に入って、

 

「おはよー!」

 

ミキとノリコに挨拶をしたのだがそこには驚くべき風景があった!

 

「ヒサー!おはよー!」

 

「なに?今日もカゲチヨと登校?」

 

ミキとノリコの普段の挨拶これはいい・・・でも

 

「朝からお熱いねー!」

 

なんと隣に女子の制服を着たおっさんがいたのだ!

 

「警備員さん、不審者です。」

 

カンナちゃんがそのおっさんを指さして言ったのも無理はないだろう。

 

「カンナ、どうしたんだよヨシヒロ指さしていきなり。」

 

「いやノリコおかしいと思わないんですか?」

 

フィーアちゃんの言う通りだよ・・・

 

「三人ともどうしちゃったの?私たちいつも六人で遊んでんじゃん。」

 

「は?え?いつも・・・?」

 

私は混乱状態に陥ってしまう・・・

私たちは取りあえず背中合わせでこそこそと話す・・・

 

「どうやら私たち以外は疑問を持っていないみたい・・・」

 

「もしかしてまたパラレルワールドに来たとか・・・?」

 

「確証もありませんね・・・あのおっさんが現実改変か記憶操作の能力を持つ異宙人の可能性もありますしここは話を合わせましょう。」

 

フィーアちゃんの言う通りだね・・・

 

「ごめんごめん!ヨシヒロね!」

 

「ど忘れしてました。」

 

「はははは・・・・」

 

私たちは必死にごまかす。

 

「もー!今年の体育祭のリレー僕とヒサでクラス勝たせたの忘れちゃったの?」

 

普通に僕とか言ってるし・・・

 

「あれホント涙でたよー!」

 

私たちの知らない思い出で盛り上がってるし・・・

 

「もしかして写真ってあったりしますか?」

 

「うん!ミキのSNSに写真あるよ!」

 

そこに映っていたのは私とヨシヒロさんが抱き合ってる写真だった・・・

 

sideカンナ

 

あの写真はホントに吐き気を催しそうになった・・・

その後もヨシヒロが親友面でリレーの思い出を語ってきたりプリクラの寝ぐせを気にしてきたりとホントに違和感なく会話をしていた・・・女子高生の写真におっさんが写っているのは浮いてたけど・・・どうなってるの、ヒサメちゃんの親友はアーシだけのはずなのに・・・なにこの地獄?絶対本性を暴いてあげるよあのゴリラ・・・

 

「ふふふふ・・・!」

 

「カンナちゃん落ち着いてください・・・殺気が抑えられてませんよ・・・」

 

「フィーアちゃんシディのことになったらいつもあんな感じだよ?」

 

ヒサメちゃんの突っ込みが入った。そして体育の時間の着替えの時間

なんのためらいもなくヨシヒロは交じって着替えをしようとしていたの!

 

「それはさすがにダメじゃない!?」

 

「ん?何が?」

 

こいつぬけぬけと・・・!!

 

「いやだってその・・・」

 

「ヒサメちゃん、今は皆に何を言っても無駄・・・だから。」

 

アーシは説得するヒサメちゃんに待ったをかけて撤退の作戦を伝える!

 

「私たちはトイレで着替えてくるからー!」

 

絶対おかしい!性別の壁すら超えるおっさんってどう考えてもおかしい!絶対正体を暴いてやる!

 

sideフィーア

そして放課後私たちは原宿に向かったんだけど・・・

 

「ミキ、一口頂戴。」

 

「いいよー。」

 

バクっ!

クレープを丸かじりするおっさんが目に映って全く楽しめませんってかありますよね子供の食べ物一口だけーって言って全部食べちゃう親・・・

 

「町の人たちも私たちを変な目で見てない・・・私がおかしいのかな?」

 

「いやいや、それはないですね・・・」

 

このままじゃこの状況を受け入れそうな私たちが出てきそうですね・・・

そんなことを思っていると

 

「いーじゃん!!俺らと遊ぼうよ!!」

 

「楽しいこと教えてあげるからさー」

 

「迷惑なんですけど。」

 

ミキがナンパされていました。

 

「助けにいかなきゃ!」

 

私も行こうとしますが

 

「おどれ!何気安く触っとんじゃ!!嫌がってるだろうが!!これ以上絡むなら俺が遊んでやろうか!?」

 

なんとおっさんがドスの決まった声といかつい顔でナンパ男どもを追っ払っていたのです!

 

その後私たちは四人で話をした。

 

「話ってなに?」

 

「正直に言いますね。私たちは貴方のことを知りませんそれにあなたが中年の男性に見えます。とても違和感があるように思えました。でもミキを守ってるのを見てあなたのことをもっと知りたいって思いました。」

 

ヒサメちゃんは正直に話しました。

 

「私もあなたに興味がでてきました。これから知っていけたらうれしいと思っています。」

 

「・・・」

 

カンナちゃんは照れてるんでしょうか?何も話しません。

 

「君たちにそんな風に言ってもらえてうれしいな・・・」

 

男性はそう言って真実を話し始めました。

 

「僕は死んでて幽霊なんだ。」

 

えっ?

 

「何その超展開!?」

 

ヒサメちゃんの言う通りですよ!

 

「生前女子高生と仲良くなりたいという強い未練があったせいで死んでも成仏できなかったおじさんの霊なんだ・・・僕にも信じられなかったけど今朝から肉体を手に入れて君たちの友達として存在していた。」

 

そんな未練で幽霊に・・・

 

「どんな奇跡なの?」

 

ヒサメちゃんも突っ込む。

 

「君たちは別だったんだね・・・けどこれで成仏・・・なっ!?」

 

グサッ!次の瞬間おじさんの体には刀が刺さっていた!

 

「な、なんだ!魂が消えていくぅ!!」

 

そしておじさんは消えていった。

 

「カンナちゃんどうして妖刀で・・・」

 

そういえばこの間ぶつぶつ言いながら何か作ってましたね・・・

 

「そんなことでアーシの夢だった幽霊に会うことを汚さないでよ!もっと昔の恋人のことろに行きたいとかにくい相手とか世界の秘密を知ったとかそういうことで幽霊になってよ!」

 

 

「究極の自分勝手ですね・・・」

 

それで魂消滅させられるとか・・・

 

「後一緒に着替えるのはアウトでしょ!」

 

「「それは同意」」

 

乙女の裸を見ようとした罰ということですか・・・




ヒサメ「そういえば最近ナンパとかされないな・・・?」

カンナ「そういえばアーシたち学校の男子に絡まれないよね?」

フィーア「別にいいんじゃないですか?」

カゲチヨ「そうだな、ははは・・・」(そりゃ妖精王の娘って知って口説かないだろ。あと侵入者殺してる武勇伝は結構伝わってるし。)


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サトウのバイト

sideサトウ

今日はシディにあることを頼みたくて呼び出したんだが・・・

 

「なんでフィーアもいるんだよ・・・」

 

「何か聞かれてマズイ話でもするんですか?まさかシディさんとB・・・」

 

「そういうんじゃねぇよ!」

 

俺は速攻で否定して本題を話す。

 

「シディってバイトしてるじゃねぇか!だから同じバイトを紹介してほしいと思って!」

 

「何故だ?」

 

シディが聞いてくるもちろん・・・

 

「俺ってお前らに負けたろ?そんで思ったんよ。お前から色々学びてーって俺はお前をぶっ倒すために同じバイトをするっつーことよ!!」

 

俺は二人に指さしながら答えた!

 

「私との特訓じゃ不服ですか?」

 

「人を指さすのは良くないらしいぞ。」

 

「うるさいのぉ・・・」

 

そういやボティスもいたんだったな・・・それにしても

 

「ノリわりーな!おい!俺は向上心旺盛なんだよ!」

 

俺はフィーアの疑問にそう答える。教官なんだから弟子の向上心に乗っかってくれよ!

そして俺はシディからバイトの説明を取り付けた。

 

ー次の日ー

俺は仕事に向かうシディと待ち合わせをしていた。ボティスとフィーアもいたけどな・・・

 

「これから仕事か?」

 

「あぁ。フィーアもついていきたいらしいがダメか?」

 

別にいいけどよ・・・

 

「なんでついてくんだ?」

 

「貴方がバイト先で迷惑かければ推薦したシディさんの責任になるかもしれませんからね。暴力や暴言を吐かないか見張ります。」

 

信用ねぇな・・・

 

「ワシは帰る。」

 

ボティスは帰るみてぇだ・・・

 

「車には気を付けて帰るんだぞ。」

 

「なめるな!」

 

「空飛ぶときは鳥や飛行機に気を付けてくださいね。」

 

「そんなに高く飛ばんわ!」

 

シディとフィーアはボティスのことなんだと思ってるんだ・・・?

そうして俺はシディから説明を受ける。

 

「仕事の流れはどんな感じなんだ?」

 

「まずはスマホで通知を受けてレストランで料理を受け取り注文者へ渡すんだ。自転車か原付バイクで配達可能だ。」

 

いやお前が乗ってるのって・・・

 

「三輪車もいいの?」

 

「何を言っている?三輪車は最速の自転車だぞ。」

 

「そうですよ。それに何が悲しくて私たちの早歩き程度の速度しか出せない機械を積んだ乗り物に乗らなきゃいけないんですか。」

 

「フィーアはカゲチヨ達と出かけるとき以外全て走りで移動してるからな。」

 

やっぱぶっ飛んでやがる・・・

 

「金はどういうルールなんだ?」

 

「自分が料理を運んだ距離に従って報酬が決まるんだ。」

 

なるほどねぇ・・・そうだ!

 

「じゃあどっちが一日で多く稼げるか勝負しねーか?そういう方がおもしれーだろ?」

 

「配達は早くやればいいってもんじゃないぞ?」

 

「全く・・・すぐに勝負と結び付けて・・・バイトは遊びじゃないんですよ?それに今の貴方じゃシディさんにはまだ敵いません。」

 

相変わらず真面目で厳しい教官様だな・・・

俺はついでに質問する。

 

「っていうかこのバイトって出会いすくなそーだな。俺男子校だからちょい期待してたのによー。」

 

「意外ですね。硬派っぽそうだから喧嘩しか興味ないと思ってました。」

 

んなわけねーだろ!特訓のときお前が風呂入ってきたときだってドキドキしてたんだからな!お前は借りを返すためだったんだろうけど・・・

 

「あまり人と会うことは少ないな。レストランの人や注文した人に交際を迫られることはあるがな。そういえば偶に怯えてなんでもないという人もいるが何なんだろうか・・・?」

 

それフィーアがにらんでるんじゃ・・・俺は言わぬが花と思い言葉を飲み込んだ。

 

「男女比はほぼ男だな。ちなみにかばんなどの必要は物は企業からの説明の時に8000円払って支給されるんだ。」

 

俺は財布の中身を確認したが・・・

 

「やべっ!?8000円ねーわ!!貸してくんね。」

 

俺はシディに頼んだが・・・

 

「うむ、トイチで貸すぞ。」

 

急にシビアに言ってきた!?

 

「すみません・・・後でカゲチヨ殴っておきます・・・」

 

アイツの仕業かよ・・・

最後に俺は仕事のメリットデメリットを聞いた。

 

「メリットは配達の時間や場所を自分で調整できるのはいいな。俺はカレコレ屋もやってるしな。あと週単位で報酬を手に入れられる。あと自転車をこげるのはいいな。」

 

なるほどな苦学生にはいいな。それに

 

「そうして修業してたんだな。」」

 

「ああ・・・宅配を通じて人間たちの交通ルールをな!」

 

「流石シディさん・・・どこまでもストイックです!」

 

そっちかよ!?フィーアは盲目すぎだろ!

 

「デメリットは給料が安定しなくて天候にも左右されやすいしな・・・」

 

「交通事故も心配だよな・・・」

 

「この前トラックが突っ込んできたときは危なかったがギリギリよけられたな。」

 

えっ!?回想で壁走ってんだけど!?

こうして俺はシディに説明会の会場に送ってもらった。

 

sideフィーア

説明会から数日後ついにサトウの初バイトですね・・・

 

「よし!いくかー!」

 

普通に原付で行くんですね・・・シディさんに対抗して三輪車で行くと思ってましたが・・・っていうかそもそも免許持ってたんですね。

 

「ここのマンションか。」

 

そういってアイツは入っていきました。私は遠くから見ていましたが酔っぱらいの対応で殴りそうになっていましたが途中で何かに気づいたのか頭を下げました。

なるほど・・・シディさんと同じバイトをしたいって言ったのはそういうことですか・・・目的を察した私は帰ることにしました。

 

sideシディ

俺はサトウに思ってたことを言うため開いてた時間に待ち合わせをした。

 

「お疲れさまだな。」

 

俺はサトウにコーラを渡す。

 

「おう、さんきゅ。」

 

さて、ここからが本題だ。

 

「・・・言おうか迷ったんだがな。たぶんこのバイトをやってもお前は強くなれないと俺は思うのだ。言いにくいのだが俺が強いのは生まれつきであってバイトをしているからではないからな・・・」

 

俺がそういうとサトウはぽかんとした顔になり

 

「カハハハ!そりゃそうだ!そんなんで強くなれたらあの特訓でフィーアにボコボコにされてねーわ!」

 

「?」

 

俺は首を傾げてしまった。

 

「分かってるよ。んなことはただお前と同じ行動をすることで今まで見えてなかったもんが見えてくる気がしただけだ。持って生まれてきたもんがしょっぱいからな、普通の奴が試さねぇ方法を模索して発見をして俺をアップデートしていく。んで、最強になんのよ!今日新しくなれたしな!

 

「フィーアに漫画を貸したのもそれか?」

 

「あぁ、アイツは研究所にいたころも今も真面目な体力バカだからな。息抜きが必要だし他人もいい方にアップデートできたら無敵と思ってやってたんだ。」

 

「・・・そうか。」

 

それをきいて俺は自然に顔がほころんだ。

 

「後普通に金欠だしな!!」

 

なんだって!?

 

「サトウの尻は金色なのか!?」(金尻)

 

「どういう解釈だよ!?」

 

俺は詳しく聞きながら一緒に次の配達先に向かったのだった・・・



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カンナのガチギレ

sideカンナ

ブランド品のバックと服の発売まであと二週間、楽しみだな・・・!

 

「これのためにお金貯めてきたからね・・・待ちきれないよ!」

 

アーシは家でドキドキしてたら突然電話がなった。

 

「もしもし?」

 

「もしもし!?俺だよ俺!」

 

この声って・・・

 

「もしかしてカゲチヨ?」

 

「そうだカゲチヨだ!助けてくれ!俺今、闇金業者に監禁されてるんだ!」

 

ええ!?

 

「なんでそんなことになったの!?」

 

「前に隕石を売った金で手に入れたゲームのつけ払えないって言ったら怖い男が現れて闇金までつれて行かれて・・・」

 

そのまま借りたと・・・

 

「今度はその金が返せなくて・・・頼む!俺に今すぐ30万貸してくれねぇか!?」

 

「無理だよそんな大金!そういうのはシディに頼んでよ!」

 

「なんとかたのめねぇか!?じゃないと・・・」

 

「おい!カゲチヨ!誰でもいいから金かき集めて返せよ!」

 

「ぐはっ!」

 

カゲチヨ!?

 

「なぁ、電話口の嬢ちゃんお前カゲチヨの友達なんだろ?代わりに金返してくれよ・・・」

 

ど、どうしよう・・・今あるのはブランド品のバックを買うお金の・・・

 

「20万しかない・・・」

 

「ちっ!だったら今払えるだけ入金しろ、そしたら今は勘弁してやる。」

 

アーシは早速お金を振り込みにいった。

 

そして翌日

 

「なんとか許してもらえたけどカゲチヨ大丈夫かな・・・」

 

アーシは恐る恐るカレコレ屋に向かった・・・

 

「お疲れカンナー。」

 

カゲチヨ!良かったいつものようにソファーでぐーたらしてる・・・

 

「カゲチヨ、解放されてて良かった・・・」

 

「なんの話をしてるんだ?」

 

何って・・・

 

「昨日闇金にお金借りたって言ってたでしょ!ゲームのつけで・・・」

 

「カゲまだあのつけ払えてなかったの?」

 

ヒサメちゃんが聞く。

 

「払ったよ!ちゃんとこつこつバイトや依頼金でな!カンナ別の奴と間違えてるんじゃないか?」

 

そんなはず・・・

 

「カンナ、昨日の状況を思い出してみてくれ。」

 

シディに言われて思い出す。確か・・・

 

ーもしもし!?俺だよ俺!ー

 

ーもしかしてカゲチヨ?ー

 

「まさか・・・オレオレ詐欺!?やられたー!」

 

アーシはすぐに銀行に振り込みキャンセルしたが相手の口座は解約されていて難しいらしい・・・

 

sideヒサメ

 

「あ、アーシのこつこつとためていたお金が・・・アーシのブランド品のバック・・・」

 

カンナちゃん灰になってる・・・

 

「今時オレオレ詐欺に引っかかるなんてな~!高い勉強代になったなカンナ!」

 

クズかよ・・・

 

「は?なに笑ってるの?」

 

「え?」

 

「カゲチヨならやりかねないから騙されたところもあるんだよ・・・?」

 

「確かにありそうですね・・・」

 

「フィーア!?」

 

「本気で怒ってるな・・・」

 

シディの言う通りカンナちゃん目の輝きが無いよ・・・

 

「アーシのバック代をだまし取るなんて許さない・・・犯人を捕まえて死ぬほどの苦痛を味合わせてあげる・・・協力してね?」

 

「カンナちゃん・・・警察に任せた方が・・・」

 

私は言ったけど

 

「ねっ?」

 

「「「「はい・・・」」」」

 

笑顔だけど闇を帯びたカンナちゃんに抵抗できなかった・・・

 

sideカゲチヨ

 

「まずは拠点の割り出しだね・・・ヒサメちゃんハッキングで銀行の口座番号から銀行のビッグデータにアクセスしてくれない?」

 

「それって犯罪なんじゃ・・・?」

 

「大丈夫だよ!すこし住所と名前見るだけだし。」

 

こいつなりふり構わなくなってる・・・

こうして調べてみたが・・・

 

「空き地だったな、この辺にして警察に・・・」

 

「次は電話会社の顧客データを見てみよう。」

 

この短時間で二つも犯罪犯してるぞ!?

 

「この番号は・・・一か月で契約と解除が行われてるね。」

 

「それで何が分かるんだ?」

 

シディが聞く。

 

「詐欺は飛ばしの携帯を使うけどそれをこまめに契約しなおして足がつきにくくするんだよ。」

 

なるほどな・・・

 

「この店は隣町ですね。」

 

フィーアが言う。

 

「この店に行けば契約しなおしに来た犯人が見つかるよ!」

 

そうして俺たちは隣町に行った。

 

sideフィーア

 

こうして私たちは電話店の前で見張っているとチャラい雰囲気の男が大量にスマホを契約していました・・・

 

「つけてみるよ。」

 

そういって私たちは男が入った建物を見た。

 

「ん?どっかで見た気が・・・」

 

カゲチヨが呟くとカンナちゃんは過剰に反応しました。

 

「本当!?思い出してカゲチヨ!無理そうならシディに全力で殴ってもらって記憶を呼び起こすけど!」

 

「まかせろ!カゲチヨ!」

 

「昼のシディが全力でぶん殴ったら生まれてからの記憶も消えるわ!ここはおもちゃ屋の主人が言ってた怖い奴らがいるところだ!」

 

「おそらくフリーの詐欺師だね。アーシ知り合いのヤクザに写真送ったけど知らないって言ってたし。」

 

そういえばカンナちゃん、ヒサメちゃんのストーカーの臓器ヤクザに売ったって言ってたもんね・・・

 

「ここがアイツらの事務所か。」

 

シディさんも言います。

 

「けどなんでカンナちゃんの電話番号知ってたんだろう?」

 

ヒサメちゃんが当然の疑問を口にすると

 

「あっ・・・」

 

カゲチヨが何かを気まずそうに思い出しました。

 

「そういえばおもちゃ屋でサインした時に保証人としてカンナの電話番号とか書いたかも・・・住所は俺のアパートの住所分かれば調べられるし・・・」

 

「何勝手に保証人にしてるの!っていうかやっぱり元凶はカゲチヨじゃん!」

 

カンナちゃんは大声で怒る。カゲチヨ・・・流石にクズすぎますよ・・・

 

「とにかく!犯人はわかったしあとは警察に頼んで終わりだな!一件落着!」

 

「ごまかしたな・・・」

 

カゲチヨとヒサメちゃんがいつもの感じの会話で絞めようとしますが

 

「それだと下っ端が尻尾切りに合うだけだよ!はめた奴は死ぬほどの苦痛を味合わせるって!」

 

「で、でもどうするの?」

 

ヒサメちゃんが聞く

 

「いいこと思いついた・・・皆一芝居打ってくれない?」

 

noside

 

ここは詐欺師たちの事務所ここには詐欺をやった奴らが集まっていた。

 

「一人暮らしの学生は金持ってるからな!意外とちょろかったぜ!」

 

「残りの金もむしり取りましょう!」

 

二人はゲラゲラと笑っていたが突然騙した女が現れた・・・

 

「な、なんでここに・・・?」

 

「ごめんなさい・・・お金用意できなかったんでこの腎臓で勘弁を・・・」

 

そういって差し出されたのは本当に腎臓だった・・・

 

「ひぃぃぃ!」

 

子分の一人も怯え切ってる。

そして話してる詐欺師も

 

「う・・・おえぇぇぇ!」

 

「どうか・・・買っていただけませんか?」

 

カンナはそう言って差し出す。

 

「いらねぇよ!そんなもん渡さないでくれ!?」

 

「どうして・・・?そうか!まだ足りないんだ・・・じゃあこの腕を・・・」

 

そういってフィーアが前に出てくる。

 

「お願いします!」

 

「おい!正気か!辞めろ!」

 

そしてフィーアは手刀をカンナの右腕に振り下ろした。

 

ズパっ!!

 

右腕が切り落とされカンナがそれをもって詐欺師に渡そうとする。

 

「これでどうか・・・」

 

「あぁぁあぁぁ!!」

 

全員カンナの血と狂気に怯えて気絶してしまった・・・

 

sideカゲチヨ

 

「マジでカンナの臓器と思ってたなこいつら!」

 

俺は少し笑ってしまう。

 

「カゲチヨが腎臓を取り出してそれをフィーアちゃんがアーシの体の大きさに合うように加工してくれたおかげだよ!」

 

「これくらいなら朝飯前ですね。」

 

そしてシディもため息をつき

 

「ここまで追い詰めてしまったという罪悪感があれば彼らも詐欺なんてやらないだろう・・・」

 

そうつぶやく

 

「にしてもよく右手をフィーアに切らせたよな・・・オーナーの店で買ったマジック用の義手と血糊とはいえ怖いだろ?体のすぐ隣をフィーアの手刀が通過するんだぜ?」

 

「そうだよ・・・いくら演技が上手い私でもここまでできないよ・・・」

 

俺はヒサと一緒に言うが

 

「いや別に?」

 

そんな素っ気ない回答だった・・・

 

「まじでイカれてますね・・・」

 

フィーアが苦笑いでそう言う。

 

「これであとは警察に突き出して終わりだな!」

 

「なに言ってるの!まだ終わってないよ?」

 

「そうか、お金ですね?」

 

俺が言うとカンナが否定するのでフィーアが推測するが

 

「それなら金庫に入ってたから。」

 

カンナはそういって20万を出す。そういった直後熱を帯びた小さなメイスのような器具を取り出した。

 

「あとはこいつらに苦痛を与えて終わりだよ。」

 

カンナがそう言って軽く一振りすると熱された油が飛び出し奴らの顔に掛かった。

 

「ぎゃあぁあぁ!」

 

途端に苦しみだす!

 

「確かあれってカンナちゃんのコレクションしてる拷問器具にあった鉛のスプリンクラーだね・・・」

 

ヒサが顔を覆いながら言った。やっぱり怒らせたらダメなのはカンナだな・・・

男たちの悲鳴を聞きながら思うのだった・・・

 

 



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3チャンネルドラフト!

三チャンネルコラボのオリジナルストーリーです。妖精王も出るので楽しみにしていてください。数話続けていくのでよろしくお願いします!
今回はカゲチヨ視点中心で行きます。


sideカゲチヨ

 

今回はフラグちゃんと俺たち、ブラックチャンネルでドラフトをして違うメンバーで企画をすることになった・・・

 

「お集まりいただきありがとうございます。」

 

ブラックが司会をしてるけど緊張する・・・

 

「カゲチヨ!肩の力抜かないと!」

 

今回は人数が必要ということで妖精王にも来てもらった。

 

「頑張ります!」

 

フラグちゃんも人気の出そうなメンバーの獲得のために張り切っている・・・

 

「では初めていきます!皆さん一言お願いします!」

 

ブラックがそう言って促す。

 

「チャンネルに入れてくれたら一生懸命頑張るぞ。」

 

「皆で楽しく動画撮影出来たらうれしいです!」

 

「貴様らのしょぼいチャンネルなぞ滅茶苦茶にしてやる!」

 

「俺は楽しくできれば誰でもいいよー。」

 

「アーシが入れば刺激的になるよ!オカルトたっぷりとかー!あとは・・・えッ尺がもうない?」

 

「面白さの高みを目指して頑張ります。」

 

シディ、ヒサ、ボティス、妖精王、カンナ、フィーアが最初に言った。

それにしても・・・ボティスはぶれないな・・・

 

「楽しそうなことしてるよね~僕も仲間に入れて欲しいな❤」

 

「なぜワシがこんな茶番に付き合わなければならないのじゃ。」

 

「新チャンネルに入ったら、東に病気の子供あれば行って看病してやり西に疲れた母あればその稲の束を負ひそんなチャンネルに私はなりたい。」

 

恋愛フラグ、生存フラグさん、モブ男が続いたが、モブ男のアピールが某名作童話の作家の詩のようなチャンネルってどういうこと?

 

「何そのチャンネル!?」

 

サトシも思わず突っ込んでしまう。

 

「一応喧嘩とか得意だから力になれそうだったら呼んでよ!」

 

「お腹すきましたぁ~」

 

アカネとバニラもそれぞれのアピールをしていた。バニラのはただの本能のままの言葉だったけど・・・

そうしてドラフトが始まった。

 

「それでは指名したい方の名前をお手元のフリップへ!」

 

ブラックが改めて進行して一位を書いたが・・・

 

「なんと全員の指名が被りました!」

 

そうヒサで被っていたのだ!

 

「え!?何か照れるなぁ。」

 

「ヒサメさんはお友達ですし・・・」

 

「ヒロインキャラは必須だろ!」

 

「俺ちゃんもそう思います。」

 

そうはいったものの・・・ヒサ以外の女子となんてしゃべれねーよ!ここで勝たないと・・・そうして俺は掛け声とともに手を出したが・・・

 

「やったあ!」

 

俺とブラックがパーでフラグちゃんがチョキ・・・負けた・・・・

 

「よろしくねフラグちゃん。」

 

ヒサとフラグちゃんが喜ぶ中俺は絶望する・・・

そうして二位指名に入ったのだが・・・

 

「また被り!?」

 

今度は生存フラグさんで被ったじゃんけんかと思ったのだが・・・

 

「おい、カゲチヨ貴様不死身のようじゃな生存フラグが立っておる。チャンネルに参加してやろう。」

 

俺のチャンネルに参加してくれるみたいだ・・・

 

「本人の意思も大事です。では俺ちゃんは・・・アカネさんを指名します!」

 

「アタシ!?」

 

これで各チャンネルヒロインは集めたのだが・・・

 

「うわあああ~!!もうおしまいだ~!!」

 

突然サトシが泣き始めたのだ!

 

「誰も俺のこと指名してくれない・・・ブラックチャンネルからも追い出されて俺はもうYOUTUBEできないんだ~!!」

 

すると・・・

 

「大丈夫ですよ・・・もし三人が指名してくれなくても私と二人で夢のチャンネル(エデン)にしましょう!」

 

サトシを慰めるためフィーアが背中をさすりそんなことを言ってきた・・・

 

「なんか読みが違う気がしましたが・・・二人とも落ち着いてください!私と一緒にチャンネルやりましょう!」

 

フラグちゃんが二人を誘う。

 

「えっほんと!」

 

すぐに泣き止んだ・・・ウソ泣きかよ・・・

 

「ありがとうございます!サトシ君が泣き止みました!」

 

フィーアはマジで子供のことになるとポンコツだな・・・

そして俺たちはお互い三位の本命を指名する。

 

「俺の指名は・・・バニラちゃんだ!」

 

「シディさんです。」

 

カレコレのチャンネルでは子供ネタが伸びるからな!

 

「ごはんもらえますか?」

 

「三食昼寝付だ!」

 

「わーい!」

 

よし!引き入れ成功!

 

「シディさんの存在感、ぜひブラックチャンネルでも発揮していただきたいです!」

 

「ああ、よろしく頼む。」

 

あっちも強敵になりそうだな・・・そうして二巡目は終わったのだが・・・

 

「ボクを選ばないなんて見る目なさすぎじゃない!?」

 

「俺を選ばないなんて差別だ!NPO法人のペーパーカンパニー作って訴えてやる!」

 

「急にシビア!?でもブラックさんお願いアーシを指名してください!」

 

「だれでもいいからカゲ男以外!とっととワシを指名するんじゃ!」

 

まだ選ばれてない奴らが騒ぎ始めた・・・っていうかボティスは誰でもよくねーじゃん。

 

「まあまあ、四人ともなるようにしかならないんだからどっしり構えていきましょうよ。」

 

「「「くっ・・・!」」」

 

「流石だねお父さん・・・」

 

お茶をすすっている妖精王がそう答えた・・・貫禄が違うな・・・

 

「ま、まあどちらにせよ貴様らのチャンネルなぞ台無しにしてやるだけじゃがな!」

 

全くこいつは・・・!

 

「こいつは持って帰るわ・・・生産者責任って奴だ・・・」

 

「離せー!離すのじゃー!」

 

「カゲチヨ、なんか大変そうなメンバーばっかだし俺も入っていいか?」

 

「助かるわ・・・」

 

こうして俺はボティスと妖精王を入れた。

その後も熾烈なアピール合戦は続いた・・・

 

「ボクを選んでくれたら面白い企画がいっぱいとれちゃうよ?便利なアイテムも持ってるし!」

 

「アーシも戦闘もできるし料理とかもできるし・・・あと簿記とか火や水を使う企画の時に便利!」

 

いやカンナ、アピール下手か!?

 

「このままどのチャンネルにも入れないなんて絶対に嫌だ!!俺を指名してくれ靴も舐めるからベロベロ・・・」

 

そう言ってモブ男はフラグちゃんの靴を舐めた!

 

「いやあああ!汚いです!」

 

フラグちゃんは鎌でモブ男を殴り飛ばし

 

「私は恋愛フラグさんを指名します!」

 

「なら俺ちゃんはカンナさんとモブ男さんを指名させていただきましょう。」

 

これでメンバーは揃った・・・これから新メンバーで頑張るぞー!

 



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子供番組に参加!

sideカゲチヨ

今日は特別な依頼のため俺は子供の姿をしている!

まずはお互い自己紹介からだな!

 

「うなぎ~!」

 

「なんじゃカゲ男!この無垢な瞳で物騒な発言をするガキは!」

 

「天使系大食いYOUTUBERのバニラちゃんだ!」

 

バニラちゃんの発言に怯えるボティスに教えると

 

「この子供がワシと同じ天使とは・・・」

 

「こっちが生存フラグさん!」

 

同じ天使ということに驚く生存フラグさんを紹介すると

 

「天使?ハッ!人間どもに意味もなくあがめられて得意げになってるやつらじゃな!」

 

「貴様・・・儂を愚弄する気か?」

 

ボティスが煽り、それに生存フラグさんが乗ろうとしていた・・・!

 

「まぁまぁこれからお互いのことを知って判断していけばいいだろ?」

 

妖精王が優雅に紅茶を飲みながら答える。

 

「なんじゃ?この自分は関係ないアピールをしながら説教する男は?」

 

生存フラグさんがにらみながら答える。

 

「クリスさんって言ってヒサたちの父親で妖精王なんだ!」

 

「「なるほどな・・・」」

 

「よろしく!それにしてもバニラちゃん見てると三人の小さい時を思い出すな~!」

 

「?」

 

「確かに子供のヒサも大食いそうだけど・・・」

 

「可愛さの話だよ!」

 

怒る妖精王を置いといて俺は二人の争いを止める。

 

「今日からこのメンバーでカレコレ屋なんだから・・・」

 

「麺!?麺料理は大好きです~!」

 

バニラちゃん・・・

 

「はぁ~?」

 

「さっきから食い物のことしか頭にないな、そんなことだからこの三つ目ウナギに馬鹿にされるんじゃ。」

 

しかたない・・・こうなったら

 

「いいか、バニラカレコレ屋として依頼をこなせば報酬が手に入る!そしたらこの異世界の珍しい食べ物をなんでも食べられるぜ!」

 

「珍しい食べ物・・・」

 

そういって思い浮かんだ食べ物の中にボティスのかば焼きがあった・・・

 

「だからワシを食うな!」

 

「依頼やるか?」

 

「やります!」

 

こうしてやる気になったバニラとまだ不機嫌な二人と共に俺と妖精王は依頼に向かった。

 

side妖精王

 

「いや~助かったよ!最近何故かこのコンコンぱぁっ!に出演してくれるお友達が減っちゃって・・・」

 

依頼は子供向け番組の出演か・・・って!

 

「今日の依頼の番組コンコンぱぁっ!なんですか!?」

 

「どうしたんじゃ?そんなにテンションを上げおって。」

 

生存フラグが聞くが当たり前だ!

 

「この番組は三人が唯一喧嘩しないで見たテレビ番組なんだよ!三人しか森にいなかったころテレビのどの番組を見るかで毎回もめてたんだけどこの番組の時間だけは喧嘩しなかったんだよね・・・!」

 

懐かしいな・・・三人とも踊ったり歌ったりしたっけ・・・

 

「「「親バカだ(じゃな)・・・」」」

 

三人とも何か言った?

 

「にしても君・・・カレコレ屋のカゲチヨ君の弟か何か?」

 

「そーでーす!依頼は男女一人ずつでしたよね?」

 

なるほどそれで幼児化してたのか・・・

 

「そうだったんだけど司会役の子たちが急遽休んじゃってさ~そこのお兄さんとお姉さんも追加でお願いできないかな?」

 

俺がお兄さん役!?

 

「生存フラグ!やるぞ!さぁ今すぐ更衣室に急ぐぞ!

 

「おい!?引っ張るな!ワシはまだやるとは・・・」

 

頑張るぞ~!

 

「話を聞けぇ~!」

 

「妖精王がポンコツになってる・・・」

 

「今回は幸先不安じゃの・・・」

 

そうして撮影は始まった。

 

「コンコンぱぁっ!始まるよ~!」

 

マスコットキャラクターのパンパンが明るい声で進行する。

 

「いえ~い!」

 

「白黒・・・ふわふわ・・・お饅頭・・・」

 

バニラボティスが乗っかって見張ってるが若干心配だな・・・

 

「今日は新しい友達バニたんとカゲくんがきてくれたよー!」

 

ついに出番だ!

 

「それからパンパンと一緒に皆と遊んでくれるのはせーちゃんお姉さんとくーくんお兄さんでーす!」

 

「なんじゃこの衣装は・・・」

 

「ほら歌もうすぐ歌なんだから恥ずかしがらないで!」

 

「そんなこと言ってもな・・・」

 

そうして歌と体操の時間になる。

 

「「パンダさんパンダさん・・・」」

 

「ちょっとシロクマー!」

 

「ちょっとお饅頭ー!」

 

バニラが歌詞を間違えた・・・

 

「ごめんなさい~」

 

「いいよいいよ!うん!可愛いからOK!」

 

「は!?いいの?」

 

「いいのいいの!番組はPが全てPが黒といえば白でも黒になるのがこの世界だよ!」

 

教育番組のキャラがそんなこと言っていいのか・・・?

 

そうして人形劇時間になったんだけど・・・

 

「そこに狼さんがやってきましたがおー!」

 

「きゃー!」

 

俺たちは人形劇を二人でしてたんだけど・・・

 

「くーくんお兄さん!せーちゃんお姉さんが棒読み過ぎてバニたん寝てまーす!」

 

カゲくんの言う通りぐっすりだな・・・

 

「お前演技下手すぎるぞ・・・」

 

「黙れ!このワシにこんな茶番をさせておきながら・・・!」

 

せーちゃんお姉さんがきれそうになったその時!

 

「このコーナーはほとんどおねーさんとお兄さんしか映らないからお話を邪魔する悪い子がいなくてラッキーだよ。カゲくんも余計なこと言わないでねぇ~?」

 

「は、はぁい・・・」

 

パンパンが圧力掛けて黙らせた・・・絶対おかしい!尻尾を掴んでやる・・・

 

そして生活習慣のコーナーなのだが・・・

 

「グリーンピースきらーい!」

 

カゲくんがそういうとパンパンが

 

「三徹くらいしてる新人ディレクターが怒鳴られながら作ったギリギリの映え料理だよ~?」

 

確かに作ってる人の気持ちを知るのは大切だけど・・・リアルすぎるだろ・・・

 

「お腹がすきました・・・」

 

「おいディレクター!バニたんに料理追加!」

 

カゲくんの分も食べといて・・・っていうかバニたんにこの番組掌握してるな・・・

 

そうして休憩に入ったんだが

 

「プリンが二個・・・?」

 

「離せ!バカ者!!」

 

バニラが生存フラグの巨乳触ってカゲチヨと依頼人が鼻血出すというハプニングもあったが本題に入った。

 

「絶対におかしい!」

 

「あ、ああ・・・そうだな。パンパンって子供嫌いなんですか?」

 

「いや、休憩時間にも子供たちと遊ぶくらい子供好きだったんだけど・・・最近様子がおかしいんだ・・・クレームもきてて・・・変え時かなぁ・・・」

 

なんて奴だ・・・思い出の番組を・・・!

 

「許さねぇ…たとえ中も人が別人だとしても後悔するほどの苦痛を与えてやる・・・!」

 

「むっ?生存フラグの気配がする・・・お前たちついて来い!」

 

俺が怒りの言葉を紡いでいると生存フラグがそう言って飛んで行った!

 

sideカゲチヨ

 

「ふふふ・・・はははは!狙い通り!このままパンパン人気も地に落として・・・こんな番組、終わらしてやる!」

 

なるほどそれが狙いか・・・

 

「立ったぞ。悪者が計画半ばで狙いを暴露する場合大抵その計画は失敗に終わるつまり、この番組には生存フラグが立っておる。」

 

「フラ・・・?」

 

「フラグ!」

 

「具?」

 

「これから話がこうなるっていうお決まりのパターンの事だよ。」

 

「そしてお前の死亡フラグだよ・・・!」

 

「ひっ!?」

 

妖精王のやつぶちぎれてるな・・・

 

「早く依頼人に突き出せ、ワシは帰りたいんじゃ。」

 

ボティスの言う通りだな・・・その瞬間パンパンは逃げ出した!

 

「逃がすと思ってるのか?」

 

霊槍ラグナロクー翠蛸(エメラルド・オクト)ー

 

妖精王が霊槍から触手を展開しパンパンを拘束!

 

「生存フラグ!今だ!」

 

「分かっておるわ!ふんっ!」

 

「はう!」

 

生存フラグの強烈な回し蹴りが炸裂した!

 

「ん?」

 

頭を蹴ったのに被り物が飛んで行かない・・・ってことは!?

 

「これ・・・着ぐるみじゃない!?」

 

「うぐ・・・そうさ、僕は着ぐるみじゃない・・・たまたまこの着ぐるみにそっくりだった異宙人だ!!」

 

「もともとのパンパンとすり替わったってことか?」

 

俺が聞くと

 

「そうさ、この番組を内側から崩壊させるためにね!耐えられなかったんだ、子供たちのターゲットにされる!俺は日に当たる場所を歩けなくなったことに!!」

 

それだけ?

 

「つまらん理由じゃな。」

 

「お前に与えられた選択肢は二つ・・・このまま絞め殺させるか・・・警察のお世話になることだ・・・!俺としては前者がいいけど・・・?」

 

「ひっ!?」

 

三人の容赦のなさはここから来てるんだな・・・

 

「泣いてる・・・お腹すいてるですか?」

 

「ちげーよ!こっちは死にかけて・・・って」

 

「・・・」

 

よし、こいつがバニラの可愛さで和んだところで

 

「妖精王、俺にいい考えがあるんだ。」

 

そうして俺たちは番組の終わりの撮影に入った。

 

「最後に大事なお知らせがあります!」

 

「パンパンは今日で卒業することになりました!」

 

「「えっ~!」」

 

「安心しろ子供たち。」

 

「新しい友達がいるからね!」

 

二人のセリフの後出てきたのはボティスをかわいくして二束歩行にしたキャラだった。

 

「ニョロロだよ~よろしくにょろ~!」

 

こうして俺たちの依頼は終わった。

 

side妖精王

 

「ぎゃははは!!おいボティス良かったな!これでお前も子供たちに人気出るぜ!」

 

もとに戻ったカゲチヨが大笑いしながら話しかける。

 

「黙れ!」

 

「パンパンの番組交代バニラプロデューサーに頼んだら一発だったな!」

 

「やっぱりパンダよりウナギの方が美味しそうです~!」

 

「後は時間が解決してくれるじゃろ。」

 

にしても・・・

 

「やっぱり演技下手だな。」

 

「まだいうか!」

 

「カゲ男、確かバニラになんでも食べて良いと言っておったな。」

 

ああ、それなら

 

「問題ないよ!」

 

そうして宅配業者が沢山来た。

 

「お待たせしました!妖精王の森から届いた野菜と果物です!」

 

「おい・・・まさか依頼料って・・・」

 

「ああ、発送費に使った。」

 

「そんな~!」

 

「上手そうじゃの。」

 

「リンゴにブドウ・・・カボチャにジャガイモも美味しそうです!」

 

さて今日は大なべを買ってカレーにシチュー、アップルパイにパフェでお祝いだ!

 

「この四人金使い荒すぎだろー!」

 

「食べ物、食べ物・・・」

 

プリュ

 

「あ、メロン・・・」

 

「・・・カゲチヨお前もさっさと料理の手伝いをしろ!」

 

ドカっ!!

 

「いてぇ!なんで俺が蹴られるの!?」

 

こんなカレコレ屋も悪くないそう思う今日このごろでした。

 

「どこがだ!?」

 

 

 

 

 




コラボ編はまだまだ続くメリークリスマス!


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ショタコンに小人化された状態で監禁されるとどうなるのか?

sideサトシ

俺の名はサトシ!ごく普通の小学生だ!

今日は暑いから自販機でジュースを買うところだ!

 

「ぷはー!うえっ!なんか変な味~。」

 

なんだか薬みたいな・・・その時だった!

 

ボンっ!

 

「うわぁぁああ!!これどうなってるの!?」

 

いきなり俺の視界はなにか大きなものに塞がれた!

 

「立ちました!ってあれ?この辺でフラグが立った気がしたんですけど・・・」

 

死亡フラグのお姉ちゃん!?

 

「あれフラグちゃん?こんなところで何してるの?」

 

ヒサメお姉ちゃん!

 

「それが・・・死亡フラグを立てた人が、見当たらなくて・・・」

 

「ここだよ~!」

 

俺は声を出して二人を呼んだ!

 

「「サトシ君!?」」

 

sideヒサメ

 

「うわぁ!」

 

まぁ裸だし照れるよね・・・

 

「それ、どうしたの?」

 

「ちっちゃくなってますよ!」

 

私もフラグちゃんも驚きを隠せない。

 

「じ、実はジュースを飲んだら体が縮んじゃったんだ。」

 

「これってもしかして・・・また恋愛フラグさんの仕業でしょうか?」

 

フラグちゃんの呆れた声の後

 

「やっぱりバレちゃった~?」

 

自販機のカゲから張本人が現れた・・・

 

「そんなことろにいたんだ・・・」

 

「それにしてもまんまと引っかかったみたいだね?」

 

「元に戻してよ!」

 

サトシ君が言うけど戻してくれるかな・・・

 

「これ一日立たないともとに戻らないんだ。」

 

やっぱり・・・

 

「そんなぁ~!」

 

「でも僕たちお姉さんがお世話してあげるから安心して❤」

 

「まぁ、このまま放っておけないしね。」

 

「サトシ君のフラグはきっちりと回収していきますよ!」

 

「俺死ぬの!?」

 

どうだろ・・・?

 

sideサトシ

取りあえず俺の部屋に来たんだけど・・・

 

「服とか無い・・・?流石にちょっとこのままは恥ずかしいから・・・」

 

そう今の俺はタオル一枚なんだ・・・

 

「そういうと思って!リカちゃん人形の衣装~。」

 

「もしかしてそれを着なきゃいけないの・・・?」

 

女の子用じゃん・・・!

 

「風邪ひくよりましでしょ?」

 

そうして着せ替えショーが始まった・・・

 

「きゃー!可愛いよサトシ君!」

 

典型的なシンデレラドレスにさせられてヒサメお姉ちゃんの黄色い歓声を浴びたり・・・

 

「こんなのも流行ってるよ?」

 

恋愛フラグお姉ちゃんに某鬼殺しの剣士の妹の衣装を着せられた・・・

 

「なんでこんな服ばっかなの!?」

 

流石に俺もプライドがあるので一言申した。

 

「だって可愛いからね。」

 

「でもサトシ君は青色が似合うと思います!」

 

やっとまともな服が・・・

 

「青色のドレスにしましょう!」

 

だからなんで!

 

「えー?こっちのドレスの方が・・・」

 

「こっちのほうが・・・」

 

話をもう聞いてない・・・ここにいたら着せ替え人形みたいに・・・

俺が飛び出そうとしたその時何かが猛スピードで俺のことをさらいだした。

しばらく行ってある家の前に来た時

 

 

「すみません、手荒になってしまって・・・」

 

ようやく姿が見えた。

 

「フィーアお姉ちゃん!?」

 

なんとカレコレ屋のフィーアお姉ちゃんだったのだ!

 

「貴方が苦しんでるのを見て放っておけませんでした・・・大丈夫でしたか?」

 

よ、よかった・・・怖かったよ・・・

 

「ありがとう・・・」

 

「私ともとに戻るまで生活しましょう。」

 

やっと人間らしく扱ってもらえる・・・

 

「まず服を着せますね。」

 

そういってお姉ちゃんが着せたのは・・・

 

「なにこれ!?」

 

なんとタキシードだった!

 

「可愛いですね・・・!」

 

フィーアお姉ちゃん・・・?

 

「これからはずっと一緒ですよ?私と一緒にこの家(エデン)で・・・」

 

三人とも着せかえ人形にしていいから助けてー!

その後は虫かごに入れられて生活した。

 

「はい、私が森で仕留めた熊肉のステーキですよ!」

 

「く、熊肉!?ま、待って・・・モグモグ、美味しい・・・」

 

フィーアお姉ちゃんのジビエ料理を味わったり

 

「急いで来たから私達汗だくですねお風呂に入りましょう。」

 

「ま、待ってお風呂は別々に・・・」

 

俺は風呂桶を使って入ってるけど隣にタオルを巻いたお姉ちゃんがいると・・・

 

「服脱がせるのも強引だったし・・・」

 

けどこんな生活も元に戻れば終わると思ってたんだけどフィーアお姉ちゃんが俺を夜中の公園に連れ出した。

 

「どうしたの?フィーアお姉ちゃん?」

 

「サトシくん・・・ホントに可愛いですね・・・食べちゃいたいくらい・・・だから私と一つになりましょう・・・?」

 

「え?」

 

「いただきます・・・」

 

「うわぁぁぁ!」

 

誰か助けて!そう思った時だった。

 

「サトシ君!」

 

ヒサメお姉ちゃんが氷結を放ってフィーアお姉ちゃんを拘束しようとした!

 

「甘いですね!」

 

ドカン!

 

しかしフィーアお姉ちゃんの蹴りによる衝撃波で粉々になってしまった。

 

「はああああ!」

 

死亡フラグお姉ちゃんも鎌で気絶させようとするけど

 

「ふっ!」

 

ドカっ!

 

「うわっ!」

 

正拳突きによって吹き飛ばされる!

 

「どういうことですか?フラグの気配は恋愛フラグから盗んだ天界アイテム、フラグジャミングで妨害してたはず・・・」

 

「バッチから追跡したんだよ。フラグちゃんたちの感知能力に気を取られておろそかになってたみたいだね。それよりもサトシ君を返して!」

 

「なるほど・・・うっかりしてました。でもわたしに勝てるんですか?格闘戦であなたが私に勝てたことがありましたか?」

 

sideヒサメ

どうしよう・・・確かにこのままサトシ君をとりかえそうとして接近戦を繰り返したらお父さんから習った武術以外も修めているフィーアちゃんの方が有利・・・

 

「それはどうかな~。」

 

恋愛フラグちゃん?

 

「接近戦がダメなら遠距離で仕留めてあげる!」

 

そういって取り出したのは弓矢だった。

 

「天界アイテム恋の矢!矢を刺した相手を一定時間恋に落とすことができるんだ。」

 

「なるほど・・・まさに一撃必殺というわけですか・・・」

 

「そういうこと!くらえ!」

 

恋愛フラグちゃんが矢を発射した!

 

「甘いですね。そもそも当たらなければ意味はないですし。私なら一瞬で間合いを詰めれます。」

 

フィーアちゃんは次々と発射される矢を次々と避けて距離を詰めていく!

 

「させません!」

 

フラグちゃんも鎌で応戦するけど・・・

 

「死神といっても手を下すことが禁じられてる以上これくらいの実力ですか。」

 

「鎌を片手で・・・うわぁ!」

 

鎌を掴まれて投げ飛ばされる!

 

「このぉ!」

 

私も不利でもフィーアちゃんの癖は知ってるから飛び出そうとするけど・・・

 

「・・・」

 

恋愛フラグちゃんがこっちを向いていた・・・来なくていいってこと?

 

そしてついにフィーアちゃんが手刀の間合いにまで来てしまった・・・

 

「これで終わりですね。気絶させてゆっくりとエデンを楽しむとしましょう。」

 

「フラグお姉ちゃんたち・・・」

 

サトシ君大丈夫!恋愛フラグちゃんがやってくれるから!

 

「立ちました・・・!油断してこれから人質と楽しもうというのは死亡フラグです!」

 

倒されたフラグちゃんが立ち上がって言う。

 

「そういうこと。実はさっきから狙ってたのは街灯に引き寄せられてるあれだよ❤。」

 

そういって恋愛フラグちゃんが指さしたのは矢が刺さった蛾の大群だった!

 

「嘘でしょ・・・!」

 

「というわけで愛しの蛾ちゃんフィーアちゃんにまとわりついて!」

 

パタパタパタパタパタ!

 

「いやああああ!」

 

あれは女子ならきついな・・・!

 

「ヒサメちゃん!今のうちにサトシ君を!」

 

「わかった!」

 

私は高速移動で鎧と服の間に挟まれていたサトシ君を確保した!

 

「助かったよ・・・肌の温かみで理性飛ばないようにするので必死だった・・・」

 

フィーアちゃん妙なところで恥じらいないからな・・・同情するよ。

そして私の氷結で体を凍らせて拘束した。

 

「着せ替え人形にしちゃってごめんね!」

 

「すみませんでした・・・」

 

「まさかフィーちゃんがこんなに危ないショタコンだったとは・・・」

 

いつもはシディもいるし自制してるんだけどね・・・

 

「サトシ君が可愛いから歯止めが効かなくなっちゃったのかな?」

 

私はからかい混じりにそういう。

 

「ヒサメお姉ちゃんからかわないでよ!」

 

そうして私たちはサトシ君の部屋へと帰ったのだった。

 

sideサトシ

 

昨日は酷い目にあった・・・そうして目を覚ましたら

 

「お姉ちゃんたち!?」

 

なんと三人と一緒に寝ていたんだ!

 

「おはようございます!」

 

「サトシ君が安心できるように見張ってたんだけど寝ちゃってた・・・」

 

そうだったんだ・・・昨日も大変だったのに・・・

 

「お、おはよう・・・ひーちゃん寝相悪すぎだよ・・・サトシ君潰れそうになってたよ・・・」

 

えっ!?

 

「なんか言った?」

 

「ううんなんでもない!」

 

それよりも・・・

 

「昨日は助けてくれてありがとう・・・」

 

「「「サトシ君・・・」」」

 

「ちゃんとお礼が言えて偉いね。」

 

「モブ男さんみたいなダメな大人にならずこのままいい子に育ってくださいね。」

 

「それはそれで面白くないけどな~」

 

お礼くらい普通に言えるよ!

すると

 

ピンポーン

 

いきなり家のチャイムが鳴った。

 

「誰だろうってうわっ!」

 

そこに立っていたのはフィーアお姉ちゃんだった!

 

「あの・・・昨日は可愛さのあまりあんなことをしてすみませんでした・・・サトシ君を間近にしてどう接していいかわからなくて・・・ただ仲良くしたかっただけなんです・・・本当にごめんなさい。」

 

頭を下げて謝ってくれた。

 

「もういいよ、それに熊のお肉の料理もおいしかったし。また作ってよ。」

 

「ありがとうございます・・・!やっぱり尊い・・・」

 

なんか最後まだ狂気があった気がするけど気にしないようにしよう・・・

 

「仲直りして落ち着いたら喉乾いたな。」

 

「はい!ジュースならあるよ~」

 

「ありがとう!ごくってしまった!」

 

ボンっ!

 

「ああああ!またなの~!」

 

「あははは!面白いな~!」

 

「恋愛フラグちゃん(さん)・・・」

 

「「「「またお姉さんたちがお世話してあげるから・・・!」」」」

 

もう勘弁して~!

 

 



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執事喫茶でおもてなし

sideシディ

ブラックに連れられて俺たちは動画の撮影場所にやってきたのだが・・・

 

「何ここ!?悪魔って金持ちなの!?」

 

モブ男の言う通り案内された先には豪華な部屋やソファ、テーブルなど様々な家具が揃っていた。

 

「いや、悪魔的な力じゃない?」

 

カンナが突っ込む、やはりブラックは凄いな!

 

「ここは今日の撮影場所ですよ。」

 

「どんな動画を撮るんだ?」

 

俺は内容をブラックに聞く。

 

「アカネさんへのドッキリ企画です!」

 

うむ、ドッキリか・・・

 

「ドッキリさせるぞ!」

 

モブ男も張り切ってるな。

 

「それでどんなドッキリにするの?」

 

カンナが詳細を聞く

 

「まずアカネさんには魔界のモンスター100人抜きという偽の企画を伝えてここに招待します。実際は執事となった三人がアカネさんをおもてなしして楽しませる企画です。」

 

「じー!」

 

「てっきりいつもみたいに調子に乗った人間を成敗する動画と思ってたのに・・・」

 

「それでも良かったのですが・・・戦いになったときにモブ男さんが足で纏いになるでしょ?」

 

「確かに・・・!」

 

「酷くない!?」

 

カンナがいつもの動画じゃないことに落ち込むがブラックが訳を説明する。

 

「それにアカネさんには日ごろからお世話になってますので。」

 

「そういうことなら俺も全面的に協力するぞ。」

 

アカネとは知り合ったばかりだがいい人そうだしな!

 

「シディさんはお優しい方ですね。俺ちゃんの思った通りです♪」

 

「おいおいイケメンくんよぉ?!こいつ悪魔だぞ?そんな簡単に信用していいの?」

 

モブ男が疑うがそんなことないと思うぞ?

 

「悪魔だからと言って悪い奴とは限らないぞ、ボティスもいい奴だからな。」

 

「ボティスを良い奴と言えるのは少ない方なんじゃ・・・?」

 

カンナも言うが俺は信じているぞしかし・・・

 

「執事か・・・やったことは無いが大丈夫だろうか・・・」

 

「シディさんならカッコいいのでばっちりです!」

 

「そうそうアーシが燕尾服の色合いとか決めてあげるから頑張ろう!アーシの方が女だから不安だし!」

 

カンナはそういうが

 

「カンナも綺麗だから大丈夫だろ。」

 

「やっぱシディって天然だ・・・」

 

「そうです!きっと執事姿も似合います!」

 

「俺は!?」

 

モブ男が聞くが・・・

 

「モブ男さんも・・・土下座が得意ですし。」

 

「それ関係ある!?」

 

俺たちはアカネが来るまでの間に料理などの準備を進めた。

そして着替えてみたのだが・・・

 

「なんだが気が引き締まる衣装だな。」

 

「うんうん!シディ似合ってるじゃん!」

 

カンナも黒の燕尾服が似合ってるぞ。

 

「流石はシディさんにカンナさん、ばっちり着こなしてますね。」

 

「俺はどう?」

 

モブ男がどや顔をしながらやってきたが・・・

 

「ええ、とってもカッコいいですよ。服が。」

 

「来てる人間は!?」

 

こうしてアカネを迎える準備を整えた。

 

sideカンナ

 

「なんだここ?魔物なんていないじゃん・・・」

 

アカネちゃんが来た!

 

「二人とも練習通りにね!」

 

「分かったぞ。」

 

「OK!」

 

アーシたちはアカネお嬢様の元に来て

 

「おかえりなさいませ!お嬢様!」

 

挨拶したんだけど・・・

 

「おかえりやがれー!」

 

「む?おかえりくださいませじゃなかったか?」

 

二人とも的外れな挨拶をした!?

 

「ちょっと!練習したでしょ!?」

 

「ごめんごめん!ど忘れしちゃって!」

 

「すまないバタバタしてたからな・・・」

 

二人の挨拶じゃ帰ることになるじゃん!

 

「カカカっ!やっぱり面白うですねぇ三人とも!」

 

ブラックも出てきた!

 

「ブラック!?なんだよこれ!魔物は!?」

 

当然驚くけどここでブラックさんがネタ晴らしをした。

 

「すみません。それは嘘の企画で本当の企画はシディさんとカンナさん、モブ男さんが執事となってアカネさんをたっぷりおもてなししちゃいます!」

 

「な、なんか落ち着かないなぁ・・・」

 

まぁ、ドッキリは成功したしいいか・・・

 

「よろしくな!」

 

「俺も詳しくはないがお嬢様の身の周りのお世話をするものらしいぞ。」

 

「これから精一杯おもてなしするのでよろしくお願いしますお嬢様・・・。」

 

「ちょ・・・手を顔に近づけて・・・!」

 

アーシはヒサメちゃんとフィーアちゃんが男装喫茶で習ったと言ってとおり王子様がやるみたいに手をとる。

 

「アカネちゃん照れてるね・・・」

 

「カンナさんは魔性の女ですねぇ・・・」

 

モブ男とブラックさんなにか言った?

するとその間にシディが用意したものを運んできた。

 

「お嬢様のために作ったぞ。食べてくれ。」

 

シディが持ってきたのは美味しそうな肉と野菜をバランスよくトッピングした料理だった。

 

「うまー!これホントに手料理!?料理上手なんだね!」

 

「ありがとう。」

 

よし!アーシも

 

「私はお嬢様の料理に合う紅茶を入れさせていただきます。」

 

「良い香り~!このソースと合うよ!」

 

「喜んでいただき光栄です!」

 

いつもシディと料理作ってるのがここで活きた!

後はモブ男のおもてなしで・・・

 

「俺はお嬢様の代わりにハンドスピナーを回してあげよう!どう?助かってる?」

 

「あ、ありがとう・・・」

 

モブ男に期待したアーシがバカだった・・・確かに指で三個回してて凄いけど・・・もうちょっと色々あるでしょ・・・

 

「アカネさん無理にお礼を言わなくていいんですよ。」

 

「じ?」

 

カメラちゃんも呆れてるし・・・

 

「これホントに美味しいよ!もっと食べたいくらい!」

 

「すぐに用意できるぞ・・・ん?」

 

「どうしたの?シディ?」

 

「用意していたお代わりがなくなっているな・・・急いで作ってくるから待っててくれ!」

 

「アーシも手伝うよ!他の紅茶も作りたかったし。」

 

「すまない助かる。」

 

「その間アカネお嬢様が退屈しないようにモブ男さんは一発ギャグを百連発お願いします。」

 

ブラックさんがトラブルのフォローをしてくれたけど・・・

 

「よし!!死にかけのセミのマネしまーす。ミーンミンミンミーン・・・ブブブブブ!!」

 

「唾を飛ばすな!」

 

モブ男クオリティでどこまでしのげるかわからないし早く作らないと・・・

アーシたちはキッチンに向かった。

 

「さて、胡椒とハーブはどこにしまってあったか・・・」

 

そのとき

 

コン

 

「物音がしたね。」

 

「ああ、何かの気配を感じた。」

 

アーシたちは追いかけたけど逃げられてしまった・・・

 

「もしかしたら気配の主が食料が少なくなってるのかもな。」

 

「まぁでもまだ材料はあるし、今頃モブ男が土下座してるかもしれないから早く作ろう!」

 

「うむ、そうだな。」

 

アーシたちは調理を開始しようとしたとき。

 

「すみませーん!」

 

キッチンの勝手口から声がした・・・

 

「どうかしたのか?」

 

シディが出るとそこにいたのは

 

「きゃあ!やっぱイケメン!」

 

「男装執事もいるよ!カッコいい~!」

 

「あの、ここって執事喫茶ですよね!?」

 

なんと若い女性を中心に人がごった返していたの!

 

「私たちそとの看板見てきました!」

 

確かに入り口に執事喫茶の看板が置いてあった・・・

アーシたちはすぐに中の二人に報告に行った。

 

「じー!じー!」

 

「カメラちゃんが外の様子を撮影してきてくれました。」

 

「めっちゃ人いるじゃん!」

 

ブラックさんの報告にアカネちゃんは驚く、

 

「俺のファン・・・まさかこんなにいたなんて・・・」

 

「いやないから。」

 

ナルシスト発言をするモブ男に毒を吐きアーシたちはこれからどうするか考える。

 

「せっかく来てくださった方々を無下にするわけにもいきません・・・動画の企画は執事喫茶やってみたに変更です!」

 

さすがブラックさん対応力が早い!アーシたちはすぐに準備を開始し三人で接客をした。

 

「ホントイケメンですね!結婚してください!」

 

「すまない、無理だ!」

 

シディはさすがだね・・・

 

「かっこいい・・・お姉さまと呼んでも?」

 

「はい、例え火の中水の中、それを操って妹を助けましょう・・・」

 

「きゃー!」

 

「キスより凄い土下座・・・見せてあげるよ!」

 

「は?」

 

モブ男は相変わらずだね・・・

 

「フロアが全然回ってませんね。」

 

「お客さんめっちゃきてるもんな?見てるだけでいいのかよ?」

 

「仕方ありません・・・俺ちゃんたちも執事やっちゃいますか。」

 

「この服動きやすくていいな!」

 

「じー!」

 

なんとブラックさんとアカネちゃんも燕尾服に着替えて手伝ってくれたの!

 

「私の専属執事になってください❤」

 

「悪魔を執事にしたいなんて・・・命が惜しくないんですか??」

 

「キャー!」

 

「そこの悪魔にいじめられたらすぐ言えよ?あたしがお嬢様を守ってあげる!」

 

「守って!」

 

「二人が来てくれて助かったな。」

 

そうだね・・・

 

「アーシたちは料理でも・・・」

 

「今のうちに・・・!」

 

え?

 

sideモブ男

 

「シディとカンナちゃん!全然手伝いにこないじゃん!」

 

何やってんだ!?俺は料理なんて塩むすびとカップ麺しか作れないのに・・・

 

「仕方ない、もうカップ麺でいいから作るかって沢山あった作り置きがなくなってるぞ!?」

 

いったい誰が!?そういえば二人とも気配がするって言ってたような・・・

 

「絶対に捕まえてやる!」

 

俺は籠に棒を立たせまだあった料理をおとりにした!さぁ!こい!

 

「ふわぁ?おいしそうですぅ?・・・」

 

そうして声の主が罠にかかった!

 

「よし!ってあれ?」

 

なんとそこにいたのはブラックのチャンネルにいた天使だった!どうなってるんだ?

 

sideシディ

 

接客中に腕をつかんできたのはカゲチヨだった!

 

「こんなところで何をやってるんだ?」

 

「そうだよ!お父さんたちと撮影してるはずでしょ?」

 

俺たちは質問するが

 

「そんなのいいから帰るぞ!」

 

そう言ってくるしかし・・・

 

「そういうわけにもいかない沢山の女性が俺達のおもてなしを待っているからな。」

 

「それに看板を置いた犯人を見つけないといけないから駄目なの!わかった?」

 

「だーっっ!なに染まってんだ!俺が看板を立てたんだよ!」

 

ん?

 

「どういうこと?」

 

カンナも質問する。

 

「い、忙しくなったらどさくさに紛れて連れ戻せるかと・・・」

 

「なんだか楽しそうですねぇ?俺ちゃんも混ぜてください♪」

 

「ついでに俺もね!」

 

ブラックとカゲチヨを連れ戻しにきたのか妖精王も現れた。

 

「どうしてチャンネルを抜け出したんだ?」

 

「あんなチャンネル続けられるか!あのバニラって幼女無茶苦茶食うんだよ!!それに妖精王が森の食べ物の輸送で金使うから収益全部持ってかれるっつーの!生存フラグさんは怖いし!」

 

「え?俺たちのせい?」

 

「何したの三人とも・・・」

 

カンナもため息をついている。

 

「頼む!二人とも戻って来てくれ!」

 

しかし

 

「そういうわけにはいきませんよ。シディさんとカンナさんはブラックチャンネルの一員です。」

 

「そうだぞ、カゲチヨもう覚悟を決めろ。」

 

妖精王が言うが・・・

 

「お前が言うなよ!」

 

「マンネリを打破するために一週間限定で3チャンネルを解散してシャッフルするこの企画・・・カゲチヨさんだって賛成してたじゃないですか。」

 

「まだ三日も立ってないのに情けないな~!」

 

カンナも呆れる。

 

「もう無理だって!?あの幼女返すから!四人を返してくれ!」

 

「俺ちゃんは皆さんを望みを叶えただけなんですけど。」

 

ブラックとカゲチヨが言いあっていると

 

「おーい!皆!キッチンのつまみ食いの犯人!捕まえたぞー!」

 

モブ男がバニラを抱えてやってきた!しかし・・・

 

「俺が見たのはこんなに大きくなかったぞ。」

 

「うん、もう少し小さかったような・・・」

 

カンナと一緒に特徴を言うと

 

「それはこの人じゃないですか??」

 

ブラックが出したのはサトシだった!

 

「なんでキッチンに?」

 

カンナが聞くと

 

「俺を匿ってくれないじゃないと・・・!」

 

「見つけましたよー!」

 

「うわーっ!!助けてー!ブラックー!チャンネルもとに戻して!?」

 

「おやおや、ヒメちゃん以上に美人なお姉さんに追いかけられているのになにを怯えてるんでしょうか?」

 

ブラックが疑問を口にする。

 

「フィーア・・・またやったのか・・・」

 

「懲りないね・・・」

 

カゲチヨとカンナも呆れているな・・・仕方ない。

 

「フィーア。」

 

「シディさん!じ、実は今サトシ君との生活動画をですね・・・」

 

「実は俺たちは執事喫茶の動画を作っているんだ手伝ってくれないか?」

 

「シ、シディさんと執事喫茶・・・わかりました!」

 

よしこれで人手の確保ができた。

 

「助かったよ!シディお兄ちゃん!」

 

すると

 

「ねぇ!ここにフィーアちゃんこなかった・・・ってカゲ!?どうしてここに?」

 

「立ちました!ってモブ男さん!?」

 

「あれ~?皆集まって来てるね~!」

 

ヒサメたちが現れた!

 

「大丈夫だ!フィーアなら今落ち着かせた。」

 

「良かったです・・・」

 

俺がそういうと三人とも安堵する。

 

「おい!カゲ男とクリス!さっさと撮影に行くぞ!」

 

「主役の貴様が逃げてどうするのじゃ?早くこい陰キャ。」

 

ボティスと生存フラグもやってきた。

 

「ひっ!?頼むブラック!もとに戻してくれ!」

 

「俺もブラックチャンネルに戻りたいよ!」

 

「仕方ないですね?シディさんも取り入れたことをしてくれたらいいですよ。」

 

「?」

 

side妖精王

ブラックが出した条件・・・それは

 

「全員で執事かよ!」

 

「私は男装喫茶で経験あるから大丈夫だけど・・・」

 

「こういうのは皆でやったほうが楽しいか!」

 

カゲチヨの文句にヒサメとアカネが答える。

 

「うう・・・緊張します。」

 

「フラグちゃん!挨拶はおかえりやがれー!だよ!」

 

「だから違うって・・・」

 

緊張しているフラグちゃんにモブ男が間違ったアドバイスをするのをカンナがとがめる。

 

「サトシ君とバニラちゃんの燕尾服姿・・・尊い。」

 

「おい、このカメラを構えてる変態を早くつまみ出せ。」

 

「無駄じゃ・・・」

 

フィーアは生存フラグとボティスに任せておけば大丈夫か・・・

 

「バニラつまみ食いはダメだぞ。あとで賄いを作ってやるから。」

 

「わ~い!」

 

「なんとかなって良かった。」

 

シディがバニラに注意してサトシも業務に専念している。

 

「ブラック良かったな。欲しい画が撮れて。そしてこんなににぎやかで娘たちも皆も明るいところを俺に見せてくれてありがとな。」

 

「カカカっ!俺ちゃんはただ皆さんの願いと自分のためにやっただけですよ!」

 

にぎやかに接客する皆を見ながら俺はブラックにそう言うのであった。

 

 

 

 




これにて三チャンネル編終了です!お楽しみいただけたら幸いです!
何かリクエストの話があったら教えてください!
R18やストーリー編に影響のあるものはNGでお願いします!


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天狗と過去と今の友情

sideカゲチヨ

今日の依頼人はとある主婦だったのだが・・・

 

「人さらい!?」

 

「はい、娘がさらわれまして・・・」

 

いや、それ何でも屋じゃなくて・・・

 

「警察に連絡した方が・・・」

 

俺はそう言ったが

 

「それが普通の人さらいじゃないんです。」

 

「え?」

 

「娘は天狗にさらわれたんです。」

 

天狗・・・ゼクスと同じDNAの・・・

 

「はい、天狗攫いというものらしく天狗が子供をさらい、数か月から数年後に元の家へ帰しておくものらしいんです。戻ってきた子供曰く天狗と一緒に空を飛んで日本各地の名所を見物させてもらったらしいんですけど・・・私にとっては大事な娘でその娘が大人になる時間は親にとってはかけがえのないものなんです・・・」

 

なるほどな・・・確かに強大な力を持つ異宙人は犯罪を犯しても人間じゃ捕まえられないことが多いからな・・・それに天狗にはちょっと因縁あるしな・・・

 

「わかりました。娘さん取り返して見せます。」

 

「そんなあっさり・・・天狗っていうのは凄く高位の異宙人だって聞いたんですけど。」

 

「前に一度経験してるので任せてください!」

 

そうして依頼を引き受けてヒサたちに連絡したんだが・・・

 

「えーっ!?妖精王の森で温泉が湧き出たから入りに行く!?聞いてねーよ!?」

 

「いや、アーシたち一緒に行くって聞いたのにカゲチヨゲームしたいって断ったじゃん・・・」

 

そういえばそんなことあったかも・・・・

 

「それで何かあったの?」

 

ヒサが聞いてきたが・・・

 

「いや、何でもねぇ。」

 

俺はそう言って電話を切った。

 

「シディも家族で入りに行く!?サトウ達やゼクスやミナヅキ達も連れてく!?」

 

マジかよ!混血全員で行く行事だったのかよ!?

 

「言ってくれよ!」

 

「すまん言い忘れてた。」

 

普通に言ってなかったのかよ・・・

 

「それならいいよ。楽しんで来いよ。」

 

俺は電話を切った瞬間に落ち込んだ。

 

「終わった・・・」

 

「あんなにかっこつけておったのに人だよりか。」

 

「うっせー!っていうかボティス研究所のとき俺の心臓食って本来の姿に戻ってたんだろ?その力使ってくれよ!」

 

「いやじゃ!そのままなぶり殺されろ。」

 

てめぇ・・・!

俺もあのころとはちげぇしな・・・

 

まだ村がゾンビに襲われる前のころにヒビキが神社に備えられていたお酒を盗もうとして天狗に攫われたんだ・・・それでシロウがボロボロになりながら助けたんだっけ・・・

 

俺は森の中に行きあの時と同じ酒を用意した。

俺も異宙の力をもってんだ・・・人間のシロウにできたんだから俺だってやってやるさ・・・!

 

シャリ―ン・・・・

 

鈴の音と共に依頼人の子供を抱えた天狗が現れた・・・

 

「出やがったなのんべぇが、俺は天狗博士じゃねーからな。前にあった奴と同じ奴か見分けはつかねーけど子供は返してもらうぜ・・・!」

 

俺は空気中にウイルスをばらまいた・・・

その瞬間!

 

ドカっ!

 

「ガァっ!?」

 

俺がとっさに張った血液の壁も突き破って天狗の蹴りが鳩尾にヒットした・・・

 

「くそ・・・」

 

鳥の足だからまた強烈だな・・・!

 

「・・・」

 

こいつも強力なウイルスや毒じゃないと効かない異宙人かよ・・・

地球人民幸や鈴の吸血鬼のときみたいな毒は作るのに時間がかかる・・・

 

「おらあぁぁぁ!」

 

俺は時間稼ぎと油断させることも計算に入れて戦ったが妖精王との特訓と同じように格が違いすぎた・・・血液でつくった刃や弾丸は風で吹き飛ばされ毒を入れること、そもそも接近もできないまま最初の蹴りで怪我が治ったので再生を見透かされたのか強烈な足の力で踏みつけにされて拘束された・・・

 

「・・・」

 

グビッグビッグビッ

 

一升瓶をラッパ飲みとかどんだけ強いんだよ・・・っていうか飲み終わって飛び去られたら俺の飛行能力じゃ・・・!

 

結局俺はシロウみたいにはなれないのかよ・・・

そんな俺の悔しさをあざ笑うかのように天狗は悠々と空を飛ぼうとした・・・

その時だった!

 

バリバリっ!

 

「!?」

 

空に電撃の網が張られ天狗は急停止した!

 

「逃がさないよ!」

 

ヒサ・・・!何でもないって言ったのに・・・

 

「ここぐらいで大丈夫?フィーアちゃん!」

 

「ええ、ばっちりです!」

 

そんな声が聞こえた瞬間フィーアが神速の動きで奪い返した。

 

「悪いけどうち落とさせてもらうよ!」

 

カンナが周りの水蒸気を水にして天狗の体を包んで墜落させた!

 

「大丈夫だったか?カゲチヨ。」

 

シディ・・・

 

その瞬間子供を取り戻すためかこっちに向かってきた。

 

「はぁっ!」

 

ガッ!ドカっ!ドンっ!

 

「なかなか強いな・・・」

 

ブレイクしてないとはいえ昼のシディとやりあえるのかよ・・・

そうしてにらみ合いが続くかと思ったのだが・・・

 

「・・・」

 

バサっバサッ・・・

 

天狗は子供を置いて飛び去ってしまった・・・

 

「相変わらず気まぐれな奴だな・・・」

 

俺がそうつぶやくと

 

「カゲチヨ~?何か言うことない?」

 

カンナがにやにやしながら言ってきた・・・わかってるよ!

 

「ありがとな助けに来てくれて。」

 

「一人で行くとか無茶しすぎだよ。」

 

「うむ、三輪車を飛ばしてきたぞ。」

 

「高位の異宙人と一人で戦うなんてカゲチヨも天狗になったんですか?」

 

「悪かったって!」

 

フィーアは上手い嫌味言わないでくれよ・・・

 

「カゲって助けてもらうことダサいってまだ思ってるでしょ。」

 

「うぐっ・・・・」

 

「何故助けてもらうことがカッコ悪いんだ?助けてくれる仲間を持っていることは誇らしいことだろ?」

 

ヒサとシディに言われてしまう・・・

 

「そうそう!逆に助けてもらわずに事態を悪化させる方がカッコ悪いんだから!」

 

「そうですよ。余程良いってことですよ。」

 

カンナとフィーアも言う。

 

「カゲ!この子をお母さんのところに返しに行くよ!」

 

「早く帰ってまた温泉つかりに行かなきゃ!」

 

ヒサとカンナがそう言って子供を連れて行く。

 

はぁー・・・

 

「・・・俺はクズにはなれねぇなぁ・・・」

 

「は?カゲはクズだよ?」

 

「蹴られておかしくなったの?」

 

「自覚無かったんですか?」

 

「お前らヒデェなおい!」

 

シロウ・・・

 

ーカゲにはカゲにしかねーもんがあんだからー

 

あの時いってたもの見つかったかもしんないよ・・・

 

side妖精王

 

俺は飛んできた天狗に声を掛けた。

 

「どうだった?昔に会った男は?」

 

「・・・外見は変わったが中身は変わっていなかった。弱いがいい仲間を引き寄せるみたいだ。」

 

俺は言葉を翻訳して聞いたり話すこともできる。

 

「あの男の昔の仲間をゾンビにしたトッププレデターという組織の壊滅手伝ってくれる?」

 

「お前とは飲み仲間だし、名所を巡る子供たちが実験道具にさせるのは困る手伝おう。」

 

「よし!実はケルベロスとの交渉も上手くいったんだよね~!」

 

そういうと本人が来た。

 

「娘を連れてきてあの金髪と黒髪の少年たちと一緒に私の子供を助けるようにしたのは貴方でしょう?それに子供を安全に育てるためにも協力します。」

 

よーし!契約成立ということで!

 

「今日は皆で飲み会だー!」

 

「あなた娘たちが帰省してること忘れてません?」

 

「いいじゃん!病院行ったり娘を母親に届けるのに時間かかるんだしさー!ケルベロスは水で良いからさ!天狗も!森の米や果実で作った日本酒やワインもあるからさー!」

 

「全く・・・お前が一番酒と騒ぎ好きだな・・・」

 

 

 

 



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女好きな雪女

今回はヒサメ視点中心でいきます。


sideヒサメ

ある日急に町が猛吹雪になった・・・

そして私たちの元に白い女の人がやってきた・・・

 

「止まれ、止まらなければ攻撃を開始する。」

 

「三人とも、下がってろ・・・」

 

カゲたちにもわかってる・・・目の前にいるのが格上の異宙人だってことが・・・それなのに・・・

 

「男って自分が女性を守れると勘違いしてる節があるじゃない?あれ、私嫌いなのよね。」

 

指を鳴らしたらカゲたちは一瞬で凍らされた・・・

 

「ううっ・・・」

 

「フィーアちゃん大丈夫・・・?」

 

カンナちゃんがとっさに炎をだして温めてるけど二人とも凍えちゃってる・・・このままじゃ・・・

 

「ああ!ごめんなさいあなた達まで凍えさせちゃったわね!ヒサメちゃん、私とデートしない?」

 

こうして私は外に出た・・・

やっぱり外にはオーロラがかかり雪で埋もれかけていた・・・

 

「私が何者かわかるかしら?」

 

「雪女・・・お父さんとあなたは知り合いって聞いた・・・」

 

「ああ、薬とるの手伝ってくれたの。いいお友達よ。」

 

「シディとカゲは・・・・」

 

「あの二人なら無事、今頃あの髪の赤い子の能力で氷を溶かしてるんじゃないかしら?」

 

良かった・・・

 

「男がそんなに大事?体がごつくて性欲ばっか強くて私男って嫌いだわ。」

 

「じゃあ、なんでお父さんと・・・」

 

「あの人は特別!本当に守れる力を持った人なんだもの。真の優しさと信念を持った人だしね。」

 

「どうしてここに来たの?貴方が来れば町が凍り付くって知っているはずなんじゃ・・・」

 

「勿論あなたが目的よ!ヒサメちゃん!私ってね人間の女の子が大好きなの!体は弱いけど、芯の強さがあってそのうえ可愛くてサイコ―じゃない?」

 

やっぱりこの人女の子好きだったんだ・・・容赦なく町を凍らせるし・・・

 

「でも私って周りをこんなに寒くしちゃうでしょ?だから私と釣り合う人間の女の子っていないのよ。凍死しちゃうしね。」

 

まぁ、同じDNAを持っているか氷系の異宙人でもないと耐えられないもんね・・・

 

「でもヒサメちゃん!!あなたは特別!私がどんなに近づいても凍死したりしない!何より可愛らしいしね!」

 

「私を手に入れるために・・・?」

 

「手に入れるなんてそんな男どもみたいな考え方やめて。でも口説きにきたのは事実かな?」

 

随分豪快な口説き方だね・・・

 

「一緒に来てくれる?」

 

私でオリジナルの雪女に勝てるの・・・?私が行けばいいんじゃ・・・

 

ーヒサメが怖がるのは自分もそうだし相手が傷つくのを嫌がってたんじゃないかな?ー

 

ーでもカンナが傷つけられたとき力を使えた。それは自分の大事な人を守るためだー

 

ー矛盾しててもいいんだ。自分の大切なものを守るために自分勝手に欲張れヒサメー

 

お父さんの言葉を思い出し私は

 

「うおぉああああ!」

 

電撃の竜を無数に出し雪女に当てた!

 

「すみません、私は一緒にいけません!もう大事な人が!ものが!ここにあるから!」

 

私は声の限りに叫んだ!

 

「そう・・・悲しいわー振られた上にヒサメちゃんを追い込んじゃったみたいで・・・」

 

氷の壁でガードした雪女がそう言った。

 

「私はその人の心が凍ってたらダメなの。私が連れてったらそうなっちゃいそう。今回は諦めて帰るわ町も元に戻すわ。それに心も奪うことも諦めたわけじゃないし。」

 

え?

 

「ヒサメちゃんの大事な人って誰なのかなー?あの髪の赤いカンナちゃんって子?もしかして男とか?」

 

「い、いや!?友達って意味ですから!?」

 

「ふふふ、可愛い。」

 

そう言って雪女は去っていった・・・ホントに吹雪みたいに突然に来た人だったな・・・

 

すると皆から電話が来た。

 

「ヒサ!!大丈夫か?カンナから聞いてたんだぞ!」

 

「私は大丈夫。二人も大丈夫?」

 

「ああ、カンナが氷を溶かしてくれたからな。」

 

良かった・・・

 

「早く戻って来てくれ!カンナが大泣きして大変なんだ!」

 

「アーシの!アーシのせいでヒサメちゃんが口説かれる~!」

 

「カンナちゃん落ち着いてください!」

 

心配かけちゃったな・・・

 

「カゲチヨも焦っていてなヒサメが自分を犠牲にしたんじゃないかってそれでカンナも余計に泣いてしまってな・・・」

 

シディがついていった時のカゲのことを話してくれた。

 

「ば、バカ!そんなには焦ってねぇよ!」

 

やっぱりここが・・・

 

「そんなことしないよ、カゲじゃないんだから。」

 

私にとって大事な場所!

 

side妖精王

 

「おい!見に行くだけって言ったよね・・・なんで人の娘を口説いてるの!」

 

俺は雪景色になった荒野でそう叫ぶ。

 

「いいじゃない、親なら娘がモテて喜ぶべきよ。」

 

「節操ないお前が相手だと喜べないんだよ!全く昔から自由というかなんというか・・・」

 

「親バカね・・・いきすぎれば毒親になるから注意しなさいよ?」

 

お前にだけは言われたくなかった・・・

 

「で!トッププレデター壊滅協力してくれるの?」

 

「まぁ、ヒサメちゃんを口説く口実になりそうだし・・・それに実験道具にされてる人間の中に可愛い女の子もいるかもしれないからいいわよ。」

 

「だから!口説くなよ!」

 

ホント苦手だ!こいつ!



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SCPシリーズ096シャイガイ

今回はテイペンとのコラボで書きます!
元ネタはテイペンの動画とリクエストの要望にできるだけ沿う形とします。


sideペンギン

今日もいつも通りパンダとシャチと書類仕事と思っていたのだがいきなり上司が現れて・・・

 

「お前たち!今すぐ急用の仕事に向かうぞ!準備しろ!」

 

突然そんなことを言ってきたのだ・・・

 

「わあい!ちょうど会社での仕事に飽き飽きしてたんです~!」

 

パンダがそんなことを言うが・・・

 

「飽きるもなにも今日もサボってるだろ。」

 

そう今日もサボってるやつが言ってるんだから飽きるも何もない。

 

「ところでどんな仕事をするんですか~!」

 

俺の言葉をスルーしてパンダは上司に質問する。

 

「SCP財団にて!SCPー096通称シャイガイの管理だ!しかし・・・くそっ!」

 

どうしたんだ?

 

「なんでも我々だけでは管理に信用が置けんから何でも屋にも協力を要請したそうだ!」

 

「そりゃうちみたいな勤務時間や仕事内容を隠蔽するブラック企業にお目付け役をつけるのは当然ですよ・・・」

 

シャチの言う通りウチは政府と連携して闇の深い実験や機械製作をしている・・・

SCP財団から仕事を貰えたことといいホントにウチの営業部って有能だよな・・・

そうして財団の収容施設に向かうとそこにいたのは驚きの人物たちだった!

 

「あれ?ペンギンさんじゃないっすか。」

 

「シャチさんも久しぶりです!」

 

「パンダさんも相変わらず腹黒そうな顔ですよね~!」

 

「カンナちゃん!?ひどくない!?」

 

もっと言ってやってくれ。

 

「うむ、インターンの時は世話になった。」

 

「一緒に管理する企業って某企画だったんですね。」

 

そうカレコレ屋の五人だったんだ!

 

「お前たちも依頼で来たのか?」

 

「ああ、いきなり白衣を着た集団が来たときは驚いたぜ・・・」

 

カゲチヨも苦労したようだ・・・

 

「お前たち!挨拶もほどほどにして早速SCPの所に向かうぞ!」

 

上司に案内されて俺たちはシェルターの前を通過する・・・

 

「なんか職場体験みたい~!」

 

「この壁の向こうににオカルト好きの憧れの存在がいるんだよね・・・SAFEくらいなら

こっそり侵入しても害はないよね?」

 

パンダは呑気だな・・・それとカンナ、SCP知ってるならやめろ。

 

「あー、辛気臭い場所だなー・・・」

 

「なんか怖いよ・・・!」

 

普通カゲチヨやヒサメみたいなリアクションが当たり前なんだよな・・・

そうして俺たちは目的のSCPがいる場所にたどり着いた。

 

「ここだ!」

 

「なんか厳重ですね~。」

 

パンダが当たり前のことを言う。

 

「鋼鉄製の密封されている独房だからな。大きさは5m×5m×5mだ。」

 

「案外大きいんですね。」

 

「やはりそれほどの大きさのものが閉じ込められてるということだな・・・」

 

「一体どれほどの強さと能力なんでしょうか・・・?」

 

シャチが部屋の大きさに驚き、シディとフィーアが中の存在のことを分析する。

 

「この独房の中に今回管理するオブジェクトが入っているんだな?」

 

「ああ!SCP-096通称シャイガイだ!」

 

「なんでそんなニックネームがついたんでしょう?」

 

「それはね…名前の通りめちゃくちゃシャイなSCPで恥ずかしさのあまり自分の顔を写真だろうと映像だろうと見た相手を深海だろうが極寒の地であろうと追いかけて行って殺すんだよ!」

 

シャチの質問にカンナが答える。

 

「シャイってレベルを超えてねーか!?」

 

「っていうか顔が見れないならどうやって管理するの?」

 

カゲチヨが衝撃を受けヒサメが当然の疑問を口にする。

 

「それはな!独房内に設置された圧力センサーとレーザー検出器でシャイガイが確かにいるかどうかを見張っていればいい。実に簡単な仕事だろう?」

 

簡単すぎて心配になるレベルだな・・・

 

「よし!ここに立ってしっかり見はれよ!それじゃあ俺は会社に戻るぞ!」

 

「相変わらずのブラック上司ですね・・・」

 

フィーアの言う通りだな。

 

「えー・・・別の部屋で遠隔にチェックするとかじゃないんだ・・・」

 

パンダが愚痴を言う。

 

「じゃあ、時間を決めて交代で見張るのはどうですか?」

 

フィーアの言う通りだな。

 

「じゃあ、シャチ君とヒサメちゃんからだね。」

 

「えっ・・・!嫌です!まだ心の準備が・・・」

 

「そうですよ・・・私もまだ怖くて・・・」

 

「まぁ、ヒサメちゃんは良いけどさ~シャチ君は後輩でしょ~?先輩の言うことに逆らうなら上司に言いつけちゃうよ?」

 

「うう・・・そんな・・・」

 

「シャチさん・・・」

 

全く・・・

 

「それを言うならまずはいつもサボってるパンダからだ。」

 

「そうだね、カゲチヨも偶に依頼サボってるんだからパンダさんがサボらないかもかねて一緒に行ってきて!」

 

俺とカンナが助け舟をだす。

 

「そ、そんな~!?」

 

「俺もかよ!?」

 

俺たちはパンダとカゲチヨを独房に残し俺たちは休憩室に向かった。

 

sideカゲチヨ

全く・・・カンナの奴今依頼サボってること言わなくてもいいじゃねーか!

 

「カゲチヨ君も災難だねーサボってたこと握られて。」

 

「まぁ・・・っていうかパンダさん何してるんっすか?」

 

俺はパンダさんが全然モニターを見てないことに気が付いた。

 

「別にこんな業務スマホ見ながら適当に時間潰せばいいじゃないか~。」

 

ガチクズじゃねーか・・・

 

「あ!せっかくだから記念写真撮っちゃお!」

 

「いや!一応秘密結社なんだからSNSで広めたらだめだろ!」

 

「もぉ~!カゲチヨくんは地味に真面目だな~そんなんだから陰キャって呼ばれるんだよ?」

 

仕事意識なくSNSやるのが陽キャなら俺はなりたくねぇ・・・

 

「相変わらず僕ってかわいいな~」

 

このときはまさかあんなことになるなんて思いもしなかった・・・

 

sideヒサメ

 

「お疲れ~交代の時間だよ~。」

 

「あー、疲れたわ・・・」

 

もう!カゲもパンダさんも少しはしっかりしてよ!

 

「・・・それじゃあ、自分が行ってきます。」

 

「じゃあ、アーシも!」

 

カンナちゃんとシャチ君が次は行くみたいだ。

 

「あんなに怖がってたのに大丈夫なのか?」

 

「それに、仕事ができないパンダさんにもできたのなら問題ないと思うので・・・」

 

「それに・・・ふふふ。」

 

「カンナさん?」

 

ペンギンさんの質問にシャチさんがそう答えるとカンナちゃんがなんか怪しく笑った気がするけど気のせい?

 

「僕の評価酷くない!?」

 

「・・・そうか、じゃあ頼んだぞシャチ。」

 

「はい、行ってきます!」

 

「じゃーまたね!」

 

二人がいった後

 

「さーてと集会の続きでもやるかな~。」

 

「またかよ・・・」

 

パンダさんがソシャゲを始めカゲが呆れてため息をつく。

 

「お前もしかしてカゲチヨに見張り押し付けてた?」

 

ペンギンさんがそう質問した次の瞬間!

 

ウー!ウー!ウー!

 

けたたましくサイレンの音が鳴り響いた!

 

「なんですか!」

 

「避難訓練だろうか?」

 

フィーアちゃんがすぐに構えシディが予測する。

 

 

「いや、そんな話は聞いてないぞ。」

 

ペンギンさんがそう答えたその時アナウンスが聞こえてきた!

 

緊急事態発生!SCPー096シャイガイが脱走!総員直ちに捕獲せよ!

 

驚きの内容だった!

 

「シャイガイが脱走だって~!?」

 

「さっきまで何ともなかったのにどういうことだ!」

 

カゲとパンダさんが慌てる。

 

「・・!シャチが危ない!」

 

ペンギンさんは慌てて独房に行く。そうだ・・・カンナちゃん!

私たちも急いで向かおうとしたがその途中

 

 

「ちょっと!カンナさん勝手に入ったらだめですよ!?」

 

「大丈夫くすぐりお化けの所だから・・・ちょーっとくすぐられてくるだけだから・・・」

 

 

他のSCPの独房でシャチさんがカンナちゃんを止めるところに鉢合わせた・・・

 

「シャチ!良かった・・・本当に良かった・・・」

 

「カンナちゃん・・・うっ・・・うっ・・・」

 

私とペンギンさんは無事だった二人を見て涙があふれてきた・・・

 

「わぁっ!?ペンパイどうしたんですか?」

 

「ヒサメちゃんもどうしたの?」

 

「貴方たち放送聞いてなかったんですか?」

 

フィーアちゃんが事情を説明して私たちはシャイガイの独房の前に到着した。

 

「やっぱり独房が壊されてるな・・・」

 

シディが穴が開いた独房を見ながらつぶやく。

 

「じゃあ脱走の原因を調べようか・・・」

 

私が言ったんだけど・・・

 

「あっ!」

 

パンダさんが突然スマホをいじり始めた。

 

「おい何をしてる?」

 

当然ペンギンさんがイラついた顔で聞く。

 

「通知が凄くてさ・・・よしそろそろあれやっとくかな~。」

 

あれ?

 

「バズったので宣伝します!僕はとってもキュートで賢いパンダです!今後ともよろしくお願いします!」

 

「なんかバカそうなツイートだね・・・」

 

カンナちゃんが言うけどその通りだよ・・・

 

「お前いったい何を・・・?って秘密組織で働いてますなう!?」

 

「そういえば独房から戻る直前に発信してたよな・・・?」

 

「カゲチヨそうだったのか?」

 

シディが聞くけど危険なオブジェクトなのに信じられない!

 

「あ!見てください!ここの穴!」

 

シャチさんの言う通りにツイートされた写真を見てみると独房に穴が開いていてシャイガイの姿が写っていた!

 

「お前・・・なんてことをしたんだ!」

 

「わりぃ・・・!俺が監視に夢中でパンダのこと放っておいたから・・・・!」

 

そんな・・・カゲのせいじゃないよ!

 

「貴方は普通の対応をしてたんです。自分を責めないでください。」

 

「そうだぞ。まずは捕まえることが先決だ。」

 

フィーアちゃんとシディがカゲを励ます。

 

「おい!くそパンダ・・・てめぇ何やってんだー!」

 

「うわあぁぁぁぁ!シャチ君やめてー!」

 

パンダさんはシャチさんに食べられそうになっている。

当然私たちも

 

ドカっ!バキ!

 

「んぎゃああああ!」

 

パンダさんをボコボコにした後作戦を立てる。

 

「どうするシャイガイは今もツイートした人を殺しているはずだぞ・・・」

 

「それなら大丈夫アーシたちも写真を見たからじきにシャイガイがこっちに来るはず。アーシたちがやられなければその後は誰も死なないよ。」

 

「だが温度変化も効かないのなら俺やカンナの炎やヒサメの氷も意味をなさないのではないか?」

 

「それなら一つ作戦がある、某企画の社員って車の運転免許持ってる人いるか?」

 

カゲが作戦を思い付いたみたい・・・

 

「ああ、俺達全員持ってるが・・・?」

 

こうして私たちは作戦を実行した。

 

sideカンナ

 

アーシたちは外に出てシャイガイを待った。

 

「キエエエエッ!!!」

 

来た!

 

「ヒサメちゃん!まずはお願い!」

 

「任せて!」

 

ビュ!カチカチ・・・

 

ヒサメちゃんが氷のフィールドを生成!

 

「ペンギンさん!カゲ!パンダさん!」

 

「任せろ!」

 

「おう!」

 

「うう・・・なんで僕まで・・・」

 

ペンギンさんが腹滑りで氷の上を素早く動きかく乱!

 

「キエっ・・?ザア?」

 

「ちょこまかされたらいかに早くても動けねぇよな?」

 

「キエっ!?」

 

「うおおおおお!」

 

カゲが血液の縄で拘束してパンダさんの腕力で収容用のトラックの前まで連れて行く!」

 

「今だ!シャチ!」

 

「おりゃああああ!」

 

ガブッ!ブンっ!

 

シャチさんの強烈な嚙みつきからの投げでトラックの荷台に向かって投げつける!

 

「キエエエエ!」

 

最後のあがきにシャイガイは長い手でトラックの淵を掴もうとするけど・・・

 

「シディさん!フィーアさん!カンナさん!今です!」

 

「はあああああ!」

 

「入れー!」

 

「たぁ!」

 

ブレイク状態でのアーシの強力な炎の噴射によるタックルと

シディのパンチのラッシュ、フィーアちゃんの連続蹴りによってトラックに押し込まれた!

 

「よし!これで記憶消去ガスをトラック内に充満させて!」

 

アーシたちは扉を閉めるとガスが満ちてシャイガイの叫び声は聞こえなくなった・・・

 

「なんとか捕獲できたな・・・」

 

「よかったよ~!」

 

「自分も怖かったです・・・」

 

テイペンチームも喜びをあらわにしている。

 

「流石カゲの作戦!」

 

「みんなのおかげなんだから褒めんなよ・・・」

 

「まぁ、今回はシャイガイがまだ標的がいて早く倒さなくちゃいけないという焦りもあったので一概に勝利とは言えないですけどね。」

 

「そうだな。財団から連絡が来た。壁の修理が終わったからすぐに収容できるそうだ。」

 

アーシたちも一息つくことができた・・・

 

sideペンギン

俺たちは仕事を終えカレコレ屋と別れ、某企画の仕事場に集まっていた。

 

「なんとか1日管理できたな・・・」

 

「お前たちよくやった!財団の方もよく捕まえてくれたと褒めていたぞ!」

 

上司はそういうが・・・

 

「まぁ、僕たちに掛かればこんなもんですよ~!」

 

「黙れ、てめぇのせいで逃げたんだろうが・・・!」

 

「ひいっ!」

 

パンダが調子に乗りシャチに切れられている・・・

 

「今回はパンダのせいで脱走してるし、カレコレ屋がいなかったら俺たち全員やられていた。」

 

「確かに自分もカンナさんを止めていなかったらシャイガイに鉢合わせてたかもしれません・・・」

 

「そうだったのか・・・くそー!結局は財団の予想通りになったということか!おいパンダ!会社に泥を塗った罰だ!カメラ搭載ドローンを設置してサボり禁止としてペンギンとシャチの仕事をやってもらうぞ!」

 

「そんな~!」

 

「俺たちは定時で帰っていいのか?」

 

「そんなわけないだろ!俺がためた仕事をやってもらうから問題ない!」

 

はぁ、やっぱりか・・・でも今回は命を助けて貰ったしカレコレ屋に借りができてしまったな・・・

 

 

 

 

 

 



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下ネタが禁止されるとどうなるのか?1

今回は一、ニと分けます!


sideカゲチヨ

ある日突然政府が下ネタ禁止令を発令した。これにより体にICチップを埋め込むことを義務付けられひとたび下ネタを発すればすぐに通報が入るシステムとなったのだが・・・

 

「なんでカゲチヨにはICチップが埋め込まれてないんだよ!」

 

「そうだよ!なんでヒーちゃんたちにも埋め込まれてないの!?」

 

アサヲとミキが放課後の教室で叫ぶそう、何故か俺たちはICチップの埋め込みを免除されていた・・・

 

「なんかお父さんが・・・」

 

ー娘の体に手術痕のこすつもりか?ー

 

「みたいな感じで私たちやハツキさん達やゼクス君やサトウ達も妖精王の圧力に負けてチップを免除されてるらしいよ。」

 

「腐ってるな・・・」

 

ヒサの解説にノリコが呟く。

 

「おかげで女子の魅力について友と共に語りあうことができなくなってしまった・・・」

 

「妖精王もかなり自分勝手というかなんというか・・・」

 

「どうせなら法律そのものをなくしてほしいんじゃい!」

 

チダイやルイ、マチャソも政府を批判する。

 

「まぁ、でもこれで風紀は整備されますね。今も町のエロ本やアダルトビデオは全て回収されてますし女性は安心して夜道を歩けますね。」

 

「いや、案外逆かもしれないよ・・・」

 

フィーアがメリットを話し、カンナはそれに疑問を持つ。するといきなり電話が鳴った!

 

「なんだよ・・・」

 

そう思って発信者を見ると相手はキリンだった!

 

「なんだよキリン・・・」

 

「緊急事態だ!カレコレ屋に依頼したいからすぐに来てくれ!」

 

なんだよいきなり・・・

 

「三人ともキリンから依頼が来たからシディと一緒に着替えてヤルミナティーにの部室に向かうぞ。」

 

「了解!」

 

「またろくな依頼じゃなさそう・・・」

 

「セクハラしようものならすぐさま両腕をへし折ります・・・!」

 

俺たちはそう言ってヤルミナティーの部室に向かった・・・

 

sideヒサメ

私たちが部室に入ると

 

「ううぅぅぅぅうう・・・もう、我慢できないー!」

 

いきなり叫んでいるキリンさんの姿がそこにあった・・・

 

「うわっ!いきなりなんでさけんでるんすか!?っていうかなんでカレコレ屋の皆さんが!?」

 

「俺たちはキリンに呼ばれてきたんだが・・・」

 

シディがハックさんの質問に答える。

 

「その通りだ!おい、お前ら変な法律ができてからもう三か月だぞ!俺から下ネタを奪ったらアイデンティティが崩壊しちまう!」

 

「むしろその方が世界の女性の平和につながりますね。」

 

フィーアちゃんの言う通りだよ・・・

 

「うるさい!俺の股間はもう・・・くそー!!何も言えない!」

 

「キリンさんはすでに下ネタを連発して通報されてるっすからね次の通報で確実に刑務所行きっすよ。」

 

「全然抑制できてなかったね・・・」

 

カンナちゃんの言う通りここまでいくと尊敬するよ・・・

 

「くそーーー!なんて法律だ!大人のコンテンツは政府に全部回収されてピンクの暖簾の向こう側はすっからかんだぞ!なんて世界になっちまったんだ・・・」

 

キリンさんはこの世界の影響を涙ながらに語った・・・

 

「私たち女性にとっては喜ばしい限りですけどね・・・」

 

「でもこういうことで金を稼いできた人は失業してそうだけどね・・・」

 

フィーアちゃんがその涙を切り捨ててカンナちゃんはデメリットの影響を分析する。

 

「俺やカゲチヨのようなうぶな男たちにはこんな世界地獄と一緒だよ・・・」

 

「何言ってんだてめぇ!?」

 

カゲ・・・顔の赤さで隠せてないよ・・・

 

「ってことでこの俺の秘蔵の宝を下ネタ禁止のつまらない世界にばらまいていくいく~!」

 

そういってキリンさんは女性の裸が書かれた本を取り出してきた!

 

「って、なんてもん持ってるんっすか!もう政府に回収されたはずっすよね!」

 

流石のハックさんも驚いている・・・

 

「はっはっはっ!これは俺の脳内フォルダにあったオアシスをそっくりそのまま複製したんだ!」

 

「凄い記憶力だな!」

 

シディ、褒めるところじゃないから・・・

 

「ホントだ・・・よく見たらこれキリンさんが書いたんっすか?素人っぽい絵っすね。」

 

「まぁ、記憶してるのとその通り描けるかは別物ですからね・・・」

 

ハックさんとフィーアちゃんが絵の感想を言うけど・・・

 

「絵が下手なお前たちに言われたくない!」

 

「「ぐはっ!!」」

 

そう・・・フィーアちゃんも絵が滅茶苦茶下手くそなの・・・

 

「ギャパパ!最近部室に来ないと思ったらこんなもん書いてたのか?」

 

「もしかしてお前・・・依頼ってこれをばらまくの手伝えってことじゃないよな・・・!」

 

カゲがにらむ、そんなことしたくないよ!

 

「そうじゃない!もうすでにいたいけな未経験男子たちに秘密裏にこの本をばらまいてたんだ。」

 

「もう手遅れだったんだ・・・」

 

カンナちゃんの言う通りすでに犯罪じゃん・・・

 

「けど気づいたんだ!俺には中の下くらいの画力しかない!でもヤルミナティーにはタブー、カレコレ屋にはシディがいる!」

 

確かにカレコレ屋の中で一番絵が上手いのはシディだけど・・・

 

「ぎゃぱ!?」

 

「?」

 

「なぁ、タブー、シディちょっとでいいから俺の描いたこの漫画をきれいに書き直してくれないか?」

 

ちょっとピュアなシディに何てこと頼もうとしてるの!?

 

「そんなことしたら二人が捕まっちゃうっすよ!」

 

「私がそんなこと許すと思いますか・・・!」

 

ハックさんがタブーさんのために止め、フィーアちゃんも殺気をだして止める。

 

「描くだけなら捕まらないはずだ!なあいいだろ~この人妻なんてもうちょっと胸を

〇〇して相手のち〇こを×××して・・・」

 

ビビっ!!

 

「あ、しまった!」

 

「そこのキリン!もう何度も注意したはずだ!禁止令を破った罰として、現行犯逮捕する!」

 

「え!!嘘だろ!何かの間違いだ!」

 

「いえ、言っていましたし友達や他人に卑猥な絵を描かせようとしてました。」

 

カンナちゃん・・・

 

「ICチップから通報がきてこの証言・・・もはや言い逃れはできんな!」

 

そうしてキリンさんは連れて行かれた・・・

 

「OH!ジーラフ!」

 

「キリンさーん!」

 

「ギャパ・・・」

 

sideフィーア

こうして私たちはキリンさんの裁判の傍聴席に来たんですけど・・・

 

「静粛に!ただいまより被告人キリンの裁判を始める!」

 

オレンジ色の髪の奇妙な服を着た女の子とスーツをきて奇妙なネクタイを付けたカゲチヨと同じくらい目つきの悪い男がいた・・・

 

「ア!エマちゃん久しぶりー!」

 

「げっ!?カンナさん!」

 

「また会っちまったな・・・」

 

カンナちゃんの顔を見て二人が苦い顔をする。

 

「知り合いなの?」

 

「うん!なんでも45億の借金を背負ってる閻魔と死人だって!」

 

「なんだよその意味不明なコンビ・・・」

 

カゲチヨの言う通りですよ・・・

 

「げっ!!お前はチャンネルで見てるが金にがめついゲス女じゃないか!」

 

この子もYOUTUBEやってるんですね・・・

 

「ゲスとは失礼な!こんなクズなキリンよりはましですよ。」

 

「どっこいどっこいだろ・・・」

 

怒るエマちゃんに零士さんが突っ込みを入れる。あの人も苦労してそうですね・・・

 

「というかお前こんなところで何してるんだ!」

 

「なにって勿論裁判ですよ。私は閻魔ですからね地獄では死者をさばくのが仕事、得意分野で稼げるなら一石二鳥と思いましてこの世でも裁判官になりました!」

 

自信満々に言うエマちゃんしかし裁判官って・・・

 

「そんな簡単になれるのか?」

 

シディが聞くと

 

「そんなの裏ルートで捏造したので大丈夫ですよ。」

 

一切大丈夫じゃないことを吐いてきました。

 

「こほん、では早速被告人キリンの罪状についてこの閻魔のエマがしっかり暴いて見せます!」

 

そうして始まったのですが・・・

 

「貴方は下ネタを発言しましたか?」

 

「別にいいだろそのくらい!」

 

「ではエロ本を複製し世界中にばらまきましたね?」

 

キリンの懐事情だと出来なさそうですけど?

 

「おい!世界中は嘘だ!近くの哀れで不憫な童貞たちに配っただけだ!」

 

「証拠はしっかりありますから嘘はつかないでください!」

 

エマちゃんは罪を誇大していました・・・

 

「お前また何か企んでるな・・・」

 

零士さんの言う通りですね・・・

 

「このキリンは幾度となく下ネタを発し卑猥な本をばらまき、全裸で町を走り回り、挙句の果てには女湯に忍び込み女性のお尻や胸を触りまくるというセクハラ行為まで犯したのです!」

 

「おい!確かに全部身に覚えがあるがこの法律が発令される前の事だぞ!」

 

「身に覚えはあるんだ・・・」

 

「もう救えねぇな・・・」

 

ヒサメちゃんとカゲチヨはキリンをゴミのような目で見てますが確かにこれは違法ですね・・・

 

「裁判長の私が言うことは絶対なのです!」

 

まさに魔女裁判みたいですね・・・

 

「おいエマ・・・」

 

「よって!被告人キリンは下ネタ禁止令の法律にのっとり死刑とする!」

 

零士さんの制止もきかないで判決は下されました・・・

 

「え!?」

 

「死刑!?そんなのあんまりっすよ!」

 

「ギャパパ!!おかしいだろ!」

 

今まで黙って聞いていたハックさんもタブーさんもたまらず叫びだす。

 

「静粛に!!これで裁判は閉廷します!」

 

こうしてキリンは連れて行かれてしまいました・・・

 

sideキリン

下ネタ言っただけで死刑なんてこんな世界腐ってる・・・!

 

「あ~、死ぬ前に童貞卒業したかったな~。」

 

俺が未練を口にしていると突然サイレンが鳴り響いた!

 

「もしかしてハックか!」

 

けど牢屋の前に来たのは予想もしていなかった相手だった!

 

「ロックは解除してある!急いででろ!」

 

あのゲス女の仲間の・・・!

 

「どうして・・・」

 

「俺も冤罪の苦しみを知っているんだ・・・それに流石に死刑は可哀そうだしな。」

 

おお・・・!

 

「お前イケメンだけどいい奴だなもしかして俺と同じチェリーボーイか?チェリーボーイに悪い奴はいないからな~!」

 

「?」

 

そうして部室に戻ってきた!

 

「おーいお前ら帰ったぞ!ってカレコレ屋!お前らも協力してたのか!?」

 

「ああ、ハックの頼みだしな・・・」

 

カゲチヨがけだるそうに言うが素直じゃないなー!

 

「良かったっす!」

 

「ギャパパ!」

 

「また世話かけちまったな。」

 

「俺とヒサメさんなら刑務所なんて楽勝っすよ。」

 

流石だぜ!

 

「いや物騒だな。」

 

「この零士さんも俺たちに協力してくれたんっすよ。」

 

「ありがとな!零士!」

 

シディがお礼を言う。

 

「キリンが捕まってる間に法律がもっと厳しくなったんだよね・・・」

 

カンナが現状を話してくれた・・・今は下ネタっぽい言葉すらICチップの通報の対象になっていて捕まる人が多くなっていた・・・

 

「おいおい・・・これじゃ誰も安心して暮らせないじゃないか!」

 

「政府の批判への批判も高まってるっすよ。」

 

当たり前だ!

 

「なんでか性犯罪まで増えてるんですよね・・・」

 

「フィーア!そりゃそうだろ!人間はやるなって言われたことはやりたくなる生き物なんだ!」

 

「お前はキリンじゃないのか?」

 

「うるさい!イケメンのくせに突っ込むな!」

 

「逆恨みじゃねーか・・・」

 

カゲチヨもうるさいぞ!」

 

「いやずっと聞きたかったんだがなんでキリンと豚がしゃべってるんだ?」

 

「当然の疑問だよね・・・」

 

「ギャパパ!俺様はタブーだ!豚って呼ぶんじゃねぇ!ぶっバラされてぇのか!」

 

零士とヒサメの会話にタブーがきれてチェーンソーを振り回し始めた!

 

「うわ!やめろ!」

 

ビビビ!

 

「通報が入った!ぶっバラすは禁止用語だ!」

 

「ギャパ!?」

 

「ってそこのキリン死刑囚じゃないか!」

 

ヤベェ!

 

「もういい、お前ら全員・・・じゃなくてそこの五人以外まとめて死刑だ!」

 

「おかしくないか!?」

 

こうして俺たちはすぐに刑務所に逆戻りになった・・・

 

「ぶっバラすもだめなのか・・・」

 

「なんで俺まで・・・」

 

「でもなんでカレコレ屋の皆さんは捕まらなかったんっすかね?」

 

んなことどうでもいいだろ!俺たちはこの状況をどうにかすることを考えていると

 

「どうしてですかー!わたしはただ裁判をしていただけじゃないですかー!」

 

なんとあのゲス女も捕まってこの牢屋にぶち込まれた!

 

「げっ・・・!っていうか零士さんは何やってるんですか?そいつらと仲良しこよししてたんですか!私をほっておいて!」

 

「だってお前また冤罪判決しただろ。」

 

「だって・・・政府の偉い人が多額の賄賂をちらつかせてきて私はそれに乗っただけです!」

 

「クズじゃねーか!」

 

その通りだ!

 

「判決って言っただけで逮捕されたんですよ!!助けてください!」

 

「俺も捕まってるんだよ・・・」

 

それよりも!

 

「俺にしたことを謝ってもらおうか!」

 

「うぅ・・・すみませんでした・・・賄賂をちらつかせた奴が悪いんです~。」

 

結局金じゃないか!

俺は素早くゲス女の胸を揉んだ!

 

「ぎゃー!何してくれるんですか!」

 

「お前の冤罪判決もチャラにしてやるよ~」

 

「最低っすね・・・」

 

「まあ、減るもんじゃないですし一揉みにつき五千万で手を打ちましょう!。」

 

「お前はもっと自分を大事にしろ。」

 

「よし!契約も結んだことだし俺たち手を組まないか?」

 

「望むところです!」

 

「おい待てよ!まずはここから脱出しないと・・・」

 

零士が言ったその時!

 

ドカン!

 

突然壁が壊れカレコレ屋の奴らが現れた!

 

「助けに来たぞ!」

 

流石シディの力だ!

 

「流石に俺たちだけ無罪でお前らが死刑ってのも目覚めが悪いしな・・・」

 

カゲチヨ!

 

「「この世界に私たち(俺たちが)革命を起こしましょう!(そう!)」」

 

「秘密結社閻魔のカレコレってことだね!」

 

「まぁ冤罪は見逃せないです。」

 

やってやるぜ!

 

 

 

 

 

 

 



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下ネタが禁止されるとどうなるのか?2

sideカゲチヨ

こうして俺たちは刑務所から脱走してヤルミナの博士に俺たちを除いた他のメンバーの

ICチップを抜いてもらい今は・・・

 

「なんで俺の森にいるの?」

 

そう妖精王の森に来ていた。

 

「お父さんが法令を廃止するように呼び掛けてたら今よりましになってたかもしれないんだから我慢してよ!」

 

「うっ・・・だって娘がセクハラに会わないようにするのは当然だろ?」

 

カンナの一言で妖精王を黙らせた。ホントに親バカというか・・・

 

「ここは安全なんですか!?」

 

「ここでは世界の法律は通じないし大丈夫だろう。」

 

「それにハッキングで位置情報で政府に位置情報は伝わらないようにしてるっす。」

 

エマの疑問にシディとハックが答える。

 

「しかし・・・これからどうするか・・・」

 

零士が悩んだ様子でそういう。

 

「そんなの決まってる!この世界に革命を起こすんだ!下ネタさえ言えないこんな世の中じゃピュアな童貞たちが可哀そうだからな!」

 

「下ネタはともかくちょっと下品なこと言っただけで逮捕される世界なんて危なくてしょうがないっすからね。」

 

「ぶっバラすも言えない世界なんて俺様がぶっバラしてやる!!」

 

キリンの一言でヤルミナの面々も思いを口にする。

 

「私たちも協力しますよ!」

 

エマもやる気のようだ。

 

「そんなけなげなキャラだっけ?」

 

カンナが疑問を持つ。

 

「とにかく!この三組がそろえば怖いもの無しです!秘密結社閻魔のカレコレ・・・本格始動です!」

 

「じゃあ、俺はお前たちの活躍を眺めて・・・」

 

「あなた・・・」

 

「クリスさん・・・」

 

「セイナにリル!どうしたの・・?」

 

「あなたも協力して・・・!」

 

「ちゃんと世界を変える手伝いをしてください・・・」

 

「はい・・・」

 

流石の妖精王も妻と新しい娘には形無しだな・・・

 

sideヒサメ

私たちはさっそく政府のエロ本管理施設を私とハックさんのハッキングで割り出しそれぞれ手分けしてエロ本を奪い返してきた。

 

「エロ本を取り戻したぞ!」

 

キリンさんが喜んでいるけど童貞たちのものなんだよね?

 

「ギャパパ、こんなに集めてどうするんだ?」

 

「確かに政府に対する宣戦布告ですか?」

 

タブーくんとフィーアちゃんがエロ本を奪う理由を聞くと

 

「まず俺が使う!」

 

「最低だね。」

 

「堂々と何言ってんだ!?」

 

真っ先に自分の欲望のために使うと聞いて私は冷めた目で見たし零士さんも戸惑いながら突っ込む。

 

「それから性に飢えた可哀そうな童貞たちに配ってやるんだ!」

 

「まさにネズミ小僧みたいな感じだね!」

 

「町中にエロ本が降ってきたら普通は下品すぎるけどな・・・」

 

もう一つの理由はちょっとまともだったけどカンナちゃんとお父さんの会話で確かに義賊としては最低だと憂鬱になる・・・

 

「俺達みたいなやつらが非合法のエロ本を求めて全国に潜伏してるからな!」

 

「それは良いことなのか?」

 

「まぁ、味方が多いことに越したことはねーんじゃねーの?」

 

「その通りだ!お前たちだって彼女もいないのにエロ本やAVさえ取り上げられたいたいけな童貞たちが可哀そうだと思うだろ!?同じ童貞として!!」

 

「な、何言ってんだ!?」

 

「お、俺はヒサたち以外にも女友達くらいいるんだよ!?」

 

零士さん・・・カゲ・・・

 

「噂じゃこういうアダルトなものは希少価値が上がってるんですよね?」

 

「む?なぜなんだ?」

 

「政府の取り締まりが厳しくなる一方だからっすね・・・」

 

エマちゃんとシディの質問にハックくんが答える。

 

「ネットじゃ違法な値段で裏取引されてるっす。」

 

「規制しても抜け道を作るなんて・・・」

 

フィーアちゃんがハックくんの話に心を痛めいていると

 

「よいしょっと・・・」

 

なんとエマちゃんがエロ本を隠しているところを見つけてしまった・・・

 

「見た・・・カンナちゃん?」

 

「うん・・・」

 

私たちはエマちゃんに聞こえないように言った。

 

「あっ!皆さん下ネタ取り締まり部隊に近くの古書店が襲撃されてまたエロ本が奪われたみたいっすよ!」

 

「そいつはほっておけないな!」

 

「じゃあ、ハックとキリン、タブー、俺、シディで取り戻してこよう。残りのメンバーはヒサメを中心にハッキングで情報収集を続けていてくれ。」

 

お父さんが采配をとった。

 

「奪還しに行く行くぅ~!」

 

「よくわかんねーけど全員ぶっバラしてやる!」

 

「俺も全力でいくぞ!」

 

そうして去った後・・・

 

「エマ・・・なんでお前エロ本を隠した?」

 

「そうだぞ、まさかまた金儲けか?」

 

カゲと零士さんが聞く。

 

「そうですよ!裏ルートで売りさばいてぼろ儲けするんです!」

 

「クズじゃねーか・・・」

 

「まぁ、確かにこんな本が高額に化けるなら気持ちも分からなくはないけどね。」

 

カンナちゃん!?

 

「これは皆で協力して奪い返したものなのに・・・」

 

「そうですよ、せめてキリンに許可を取ってから・・・」

 

「これは労働の対等な報酬です!当然の権利です!儲からなければこんな危険なことする意味ないでしょう?」

 

零士さんとフィーアちゃんの咎めも無視してエマちゃんは勝手にネットオークションの準備を始める・・・

 

大丈夫かな・・・

 

sideカンナ

 

アーシたちは奪い返したエロ本やAVをジャンル別に分けている・・・

 

「なんでジャンル別に分けるの?同じ裸なのに?」

 

「カンナ失礼だぞ!童貞たちにも色んな需要があるからな!ニーズに合ったものを届けてあるのが優しさってもんだろ!」

 

意外と優しいところもあるんだ・・・

 

「むむ・・・!これは!見てください!取り返したものの中に地図が挟まっています!」

 

この意味不明な作業にも意味があったと証明されたね・・・

 

「これは・・・政府が管理する隠し倉庫への地図っす!」

 

「ギャパパなんだそりゃ?」

 

「禁止令によって押収されたものの中でも特に過激なものは直接政府の管理下に置かれているらしいっす。つまりその・・・」

 

「どうしたのだ?ハック。」

 

言いよどんでいるハックにシディが疑問を持っていると

 

「特にドエロい本とかAVってことですか?」

 

エマちゃんが容赦なく言う。

 

「エマ・・・恥じらいはないのか・・・」

 

零士さんもドンびいてるし・・・

 

「これこそ俺たちが取り戻すべき宝だ!」

 

「これは全員が行ったほうがよさそうだな。」

 

こうしてアーシたちは倉庫の前に来たんだけど・・・

 

「どうやって潜入するの?」

 

ヒサメちゃんが聞く。扉も頑丈だしどうすれば・・・

 

「こんなの簡単ですね。シディさん、タブーさん。」

 

「フィーア?どうするんだよ?」

 

フィーアちゃんが二人を連れて行くのでカゲチヨが問いかけると

 

「ふっ!」

 

「はぁ!」

 

「ギャパパ!!」

 

ドン!ズカッ!ドカーン!ドカ―ン

 

シディのパンチとフィーアちゃんの蹴り、タブーの爆弾で扉は木っ端みじんになった・・・

 

「うわー!やりすぎだろ!」

 

「中のエロ本は無事か!」

 

「俺とヒサメさんでセキュリティは解除してるんで大丈夫っす!」

 

こうしてアーシたちは倉庫の中のエロ本とAVを取り戻した・・・

その後は政治家を交渉力を使い買収、キリンは童貞たちに配って革命の準備を整えた。

 

sideフィーア

こうして私たちは国会議事堂に潜入することができました・・・

 

「政治家たちもエロ本で買収してついにここまで来ました!」

 

「禁止しといてみんなホントは飢えてるなんてな・・・」

 

「ミナヅキちゃんたちに調べさせたけどあの総理の政党がごり押ししたって話だったしね・・・」

 

カンナちゃんの報告を聞きながら私たちは作戦を考えます。

 

「で、どうするんすか?」

 

ハックが進行する。

 

「こいつに作戦があるらしいんだ!」

 

キリンがエマちゃんの方を見て言うけどまともな作戦なのでしょうか・・・

 

「ふっふっふっ・・・この閻魔道具ゼウスのため息(ブレスオブザゼウス)を噴射しあの総理に下ネタを連呼させます!」

 

「名前の割にしょーもない効果だ・・・」

 

「まぁ、こんな下らねぇ法律を作る奴にはピッタリの作戦だな・・・」

 

零士さんとカゲチヨは呆れるけどこれが最適な行動ですね。

 

「そうなればトップといえど認めざるを得ません!これぞ下ネタ大作戦です!」

 

「シンプルイズベストな名前だね。」

 

カンナちゃんが言うけどネーミングセンスゼロですね・・・

 

そうしてエマちゃんとキリンがステージに上がり閻魔道具を吹きかけた!

 

「なんだお前たちは!?このにおいは・・・洗っていないキ〇タマみたいな匂いが・・・はっ!」

 

効果抜群ですね・・・

けど・・・

 

「こっちにも飛んできたぞ!」

 

「美少女のパンティを当てておけばって・・・手遅れだー!」

 

こうして政治の場は混沌に包まれ下ネタ廃止を撤廃したのでした・・・

 

sideカゲチヨ

こうして俺たちはヤルミナティーの部室に戻ってきた・・・

 

「コンビニの隅っこに・・・ビデオ屋の向こう側に・・・宝のブツが並んでいる大事な風景が戻ってきたぞ!」

 

「ま、平和になったのはいい事っすね。」

 

「普段あるものが人の心を満たし守っていることを思い知らされました・・・」

 

確かに皮肉だがフィーアの言う通りだな・・・

 

「全然良くないですよぉ!!」

 

「なんでだよ?」

 

「そうだぞ、なんで怒ってるんだ?」

 

零士とシディが聞くと

 

「普通に売られるようになったせいで童貞どもにお高額で転売するはずだったエロ本の価値は大暴落です!平和なんてくそくらえですよ!」

 

「エマちゃんもなかなかのサイコだね!」

 

(カンナには言われたくないだろ・・・)

 

このとき全員の心が一致した。

 

「お前・・・そんなことしてたのか!?」

 

「あっ!」

 

バレたな・・・

 

「エロ本やAVでしか満たせないいたいけな童貞たちが可哀そうだろ!!どーしてそんなひどいことができるんだ!!」

 

「キリンさんメチャクチャ怒ってる・・・」

 

ヒサの言う通り一触即発の雰囲気だ・・・

 

「これが一番儲かる方法です!」

 

「エロ本は金儲けの道具じゃなあぁい!巻き上げた金返せ!」

 

「絶対嫌ですぅ~!!」

 

「子供かよお前ら・・・」

 

全く・・・・

 

「「なんだと!!(ですって!)」」

 

え?

 

「ふん!昨日の友は今日の敵ってわけですね!」

 

「秘密結社閻魔のカレコレは解散だ!!」

 

こうして俺たちの特別チームは大きいミッション一つ成し遂げた直後に解散となった・・・

 

sideエマ

 

「ふん!まぁ良いです!私にはエロ本の転売で儲けたお金が・・・ない!」

 

なんと通帳を見てみるときれいさっぱりなっていたのです!

 

「その金ならハック君とカレコレ屋の通帳に振り込んじまったぞ。」

 

ええっ!!

 

「なんでそんなことするんですか!おバカだから!?」

 

「お前には言われたくない!下ネタ取り締まる警官からエロ本取り戻せたのも倉庫に潜入できたのもほぼヒサメとハック君のハッキングとシディとフィーアちゃんの力とタブーの武器のおかげじゃねーか。」

 

確かにそうかもしれないですけどぉ・・・!

 

「このお金でゼウスのため息のレンタル料金払おうと思ってたんですよ!?」

 

「あんな道具にわざわざ金使ってたのかよ!?いくらなんだ・・・」

 

えっと・・・その・・・

 

「1919万円です。」

 

「ふざけんなああああ!!」

 

にゃああああ!!綺麗なジャーマンスープレックス!!

 

また借金が増えちゃいましたぁ・・・

 

 

 



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アイドルの結婚の知らせ!?1

sideカゲチヨ

俺たちは今日はお気に入りのアイドルについて話していた!

 

「いやー!やっぱエリコちゃんはアイドルの鏡だなー。プライベートでは男の人と話さないんだぜ?」

 

アサヲが感心して魅力について話す。

 

「なるほど、それゆえエリコ殿はあのような純真な笑顔を振りまけるのだな。」

 

「ホント、あの笑顔は心がきれいじゃないと無理だよな。」

 

俺はチダイの意見に賛同する!あの子は嘘付けないタイプだよ!

俺なんていつもカンナに嘘つかれるしフィーアにパシリにされてるからあの笑顔で女子にもこういうのがいるんだって立ち直れるよ・・・(カゲチヨも嘘ついてるし、フィーアにパシリにされるのは怒らせてるのも含まれているのだが・・・)

 

「本当エリコちゃんだけはエロとかそういう視点じゃなくて純粋に応援できるよ!」

 

「エリコちゃんは本当に高尚な存在なんじゃ!トイレにもいかないんじゃい!」

 

全くルイとマチャソの言う通りだな!

 

「カゲチヨ、今日行ってもいいんだな?」

 

アサヲが聞いてくる・・・なんのだって?それはな・・・

 

「オケチヨ、四人には話通してあるから。」

 

「カレコレ屋でライブ上映会じゃな?」

 

そう!待ちに待ってたライブを仲間と見れる日なんだ!

 

「我は自慢のグッズコレクションを持っていこう!」

 

「テンション上がるねぇー!」

 

チダイもルイも楽しみにしてるし放課後が待ちきれないぜ!

 

sideヒサメ

 

「で、その時エリコちゃんなんて言ったと思う!?ファンの皆さんあってこその私です。って言ったんだぜ?信じられるか?どんだけ心綺麗なんだよー!!」

 

もうずっと語りっぱなしじゃない・・・?

 

「ただの営業トークじゃないですか・・・」

 

「アイドルはあんたみたいなファンでお金を稼ぐ仕事なんだよ?」

 

案の定フィーアちゃんとカンナちゃんに呆れられてるし・・・

 

「はぁー、三人はわかってねーなー。この笑顔見ても同じことが言えんのかよ?」

 

「確かに可愛いとは思うけどさ・・・」

 

「ふーんカゲチヨはこういう風なのが良いんだー!」

 

「タイプとかは違うんだよ!ファンとアイドルは応援という深い絆で繋がってんの!」

 

「ぐっ・・・!」

 

カンナちゃんのいじりに全く動じてない・・・!

その時

 

「カゲチヨー!」

 

シディが雑誌を持って突然現れた!

 

「最近お前が好きなアイドルの写真が写ってる本があったから買ってきたぞー。」

 

「おお!ありがと・・・な・・・」

 

「どうしたんだ?ここに写ってるだろ?」

 

カゲが固まるのも当然だ・・・だって

 

ー人気アイドルエリコ!!熱愛発覚!路上でキス!?ー

 

熱愛記事だった・・・

 

「シディさんなかなかやりますね・・・」

 

「うんうん!カゲチヨも喜んでるよ!」

 

カンナちゃん・・・あおりが効かなかったからって仕返ししてる・・・

その瞬間!

 

「ウエロロロロローーーーー!!」

 

カゲは勢いよく吐いた!

 

「ちょっと汚いですよ!」

 

「これちゃんと掃除してよ?」

 

フィーアちゃん、カンナちゃん・・・少しはカゲの心の傷をケアしてあげようよ・・・

 

「?好きな人が写っていたから喜んでくれると思ったのだが・・・」

 

sideカゲチヨ

 

「「「「「・・・・・・・」」」」」

 

俺たちは集まった・・・しかし誰も口を開かなかった。突如として突き付けられた絶望という名の現実を前に俺たちは生ける屍と化していた・・・

人はいつ死ぬと思う?心臓が止まった時?人々に忘れられたとき?違う、応援していたアイドルの熱愛が発覚した時だ!!

 

「いや!重いな!!元気だしなよ・・・恋愛しててもしてなくても応援すればいいじゃん!」

 

「そうですよ、それを広い心で受け止められ泣くればファン以前に男としての器がなっていませんね。」

 

ヒサ・・・フィーア・・・そういうことじゃねーんだ・・・

 

「そういうわけにはいかないよ!僕たちは裏切られたんだ!」

 

「なんでそうなるの?」

 

カンナ!共感能力の乏しいお前にはわかんねーだろーさ!ルイの叫びが!

 

「あー!そう考えたら怒りが湧いてきたよ!あのアマ!男を知らないなんて嘘つきやがって!」

 

「ま、まぁ年頃の女の子だし恋愛くらいね・・・」

 

「そうだよ。大体なんでアンタたちさもアイドルが自分の恋人みたいに語ってるの?」

 

カンナ・・・?

 

「大体アンタたちがなんでそんなに怒ってるのかアーシには理解できないな。なに?夢に向かって突き進む彼女たちを応援するのは良いと思うけどなんでプライベートまで

外野のアンタたちがギャースか騒ぐの?応援してたらいずれキスできるの?ハグできるの?付き合えるの?できないでしょ?そんなこと。」

 

「ぐっ・・・!」

 

チダイが言いよどむ・・・それは・・・

 

「だったら今アーシとシディがビスケット作ってあげるからアンタたちはここで解散してよ。」

 

「うむ!丁度カンナに頼まれて焼けたところだ!」

 

シディ・・・間に受けるなよ・・・

 

「なんでじゃい!?」

 

「そうだぞ!?っていうかなんでビスケット!?」

 

アサヲの言う通りだぞ・・・っていうかカンナのやつ完全の俺らの事ストーカーかなんかだと思ってやがるよ・・・!

 

「だいたいなんでアイドルが恋愛して僕たちは恋愛禁止しなきゃいけないんだ!?」

 

その通りだ!

 

「いや、お前らは禁止されてねーだろ。」

 

「そうですよ。してたとしてもあなたたちの掟でしょう。他人を巻き込まないでください。」

 

 

ぐっ!ヒサ・・・フィーア・・・お前らまで・・・

 

sideフィーア

 

「あー!!もう腹立ってきた!なんでこんなもの買ってあの女が男と遊ぶ金を貢がなきゃなんなかったんだー!」

 

今度はチダイが騒ぎ始めました・・・

 

「お、おい・・・やめろよチダイ。それ十五万円以上した羽毛の抱き枕だろ・・・?」

 

「羽毛にする意味ある?」

 

本当に特殊なニーズに合わせてますね・・・

 

「止めるなカゲチヨ殿!我はただ一人愛した女エリコとの決別をせねばならぬ!」

 

それ後になってからなんであんなこと言ったんだって後悔するあれですね・・・

 

ビリビリっ!!

 

「さらばだー!!愛しき女エリコよー!うおおおおお!」

 

「それ掃除して帰ってね。」

 

案の定ヒサメちゃんの冷めた目で言われましたね・・・

 

「いや・・・その散らばった羽毛を回収してアーシがオシャレなクッションにする!」

 

カンナちゃん・・・なんで謎のリサイクル精神を発揮してるの・・・

 

 

 

「あー!!もう許せねぇ!!相手の男のSNSに特攻だー!」

 

「男の人は関係なくない?」

 

「許せねぇ・・・許せねぇぜ・・・」

 

アサヲが嫉妬で狂っています・・・

 

「これほどまでに純度の高い嫉妬を見たことがあるだろうか?」

 

「いや、ない。」

 

アンタたちが言いますか?

 

「こーなったらエルフの軍勢を率いて八つ裂きにしてやるわ!!」

 

「そんな王子についてくるエルフいねーだろ。」

 

ヒサメちゃんの言う通りとんだ暴君王子ですね・・・

しかし皆が怒り狂う中カゲチヨだけがなぜか暗い雰囲気でした・・・

 

「皆・・・元気だな・・・俺はもういいよ・・・」

 

「どうしたんだよ?」

 

アサヲが聞く。

 

「俺は・・・もう誰も信じない、信じて裏切られるのがこんなに傷つくなら・・・」

 

なんか傷ついた主人公っぽいせりふ吐いてますね・・・

 

「カゲ・・・」

 

「これは重症だね・・・」」

 

ヒサメちゃんとカンナちゃんも心配しています。

すると

 

「三人とも。」

 

姿が無かったシディさんがこちらに手招きをしていました・・・

 

「これを買ってきた。」

 

そこにあったのはエリコの衣装に似ている服でした・・・

 

「三人がアイドルの格好をして応援してあげるんだ!」

 

「さっきまでエリコに財布のひも握られてたやつらがそんな簡単に立ち直るかな・・・」

 

カンナちゃんの言う通りだけど・・・

 

「シディさんの作戦ですよ!絶対に成功しますよ!!」

 

「「フィーアちゃん・・・」」

 

私が絶対成功させて見せます!!

 

sideカンナ

 

アーシたちは早速アイドルの衣装に着替えて励ましに言ったけど・・・

 

「わかってねーなぁー俺は・・・」

 

ドンっ!!

 

「ひぃっ!!?」

 

案の定フィーアちゃんはデコピンで衝撃波を出しカゲチヨの横に通過させて黙らせた・・・

 

「もう・・・皆が応援してくれないと、グリーン担当のフィーア、困ってしまいます・・・」

 

「な、なんか様子がおかしいような・・・」

 

「ヤバくない・・・?」

 

キモ5も怯えている・・・フィーアちゃんシディの命令は絶対って節があるからね・・・

 

「そうだよ!ブルー担当のヒサメも喝を入れるよ!」

 

ヒサメちゃんもいつまでもうじうじしてるから怒ってるね・・・

 

「「元気は出たか―!」」

 

「「「「「は、はいいい!!」」」」

 

やっぱり一番落ち着いてるのはアーシだけだね・・・

でもまさかこのスキャンダルにカレコレ屋が関わることになるとは思いもしなかった・・・

 

 

 

 

 

 

 

 




今回も1,2と分けてお送りします!来年もよろしくお願いします!


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アイドルの結婚の知らせ!?2

sideカンナ

あの騒動から数日たっても・・・

 

「「「「「はー・・・」」」」」

 

まだキモ5は落ち込んでいた・・・

 

「っていうかなんであんたたちいるの?」

 

アーシが聞いても答えない。

そんな時だった・・・

 

「すみません・・・依頼に来たんですけど・・・」

 

一人の帽子にサングラスをかけた女の子がカレコレ屋にやってきた。

 

「どうしたんですか?」

 

ヒサメちゃんが応対する。

 

「実は私・・・アイドルをやってるエリコというものなのですが・・・」

 

「「「「「!!!?」」」」」

 

キモ5が一斉に反応する!

 

「どうか・・・私の濡れ衣をはらして欲しいんです!」

 

エリコさんはサングラスを外しそう答えた・・・・

 

sideカゲチヨ

 

「つまりあなたは顔についていた男性のゴミを取ってあげただけでキスはしていないということですか・・・」

 

「はい・・・なのに勝手に記事が上がってて・・・」

 

そうだったのか・・・やっぱりエリコちゃんは俺たちを裏切ってなかったのか!

 

「お任せください・・・このリーダーであるカゲチヨがあなたの濡れ衣をはらして見せましょう!」

 

「ありがとうございます!!」

 

「僕たちにもできることがあればカレコレ屋と一緒に活動していきます!」

 

お前ら・・・!

 

「ここぞとばかりにかっこつけたな・・・」

 

「アイドルの格好までして励ました私たちの時間を返してください。」

 

ヒサやフィーアに何言われても気にならないぜ!

 

「我は・・・なんということを・・・」

 

チダイ?

 

「あんな捏造記事に踊らされて15万以上の枕を・・・それよりもエリコ殿を信じられなかった自分が恨めしい!」

 

そうだな・・・エリコちゃんの絆をさらに強めるために早速調査開始だ!

 

sideヒサメ

チダイ君の暗殺者の隠密能力やミナヅキちゃんたちのジャーナリストという立場からの依頼調査、私たちの聞き込みの結果驚くべきことが明らかになった・・・

 

「全部あの男の人が仕組んだこと!?」

 

「はい、わざとゴミをつけてあなたに取ってもらうように仕向けたようです。」

 

私はエリコさんに報告する。

 

「あの男はエリコさんと同じレベルで人気のあるアヤコさんのファンで友人たちからの聞き込みでも異常というほどにのめりこんでるようだった。」

 

シディも聞き込みの内容を聞かせる。

 

「それでアヤコさんの人気を高めるためにエリコさんの人気を下げるために暴走して記者を雇って撮影して記事を出したってことです。」

 

カンナちゃんが事実を伝えた。

 

「なぜ男の暴走とわかったかというと・・・」

 

「アヤコはそんなことしないもの・・・」

 

カゲが話そうとするとエリコさんが横入る。

 

「もう本人から聞いたと思いますけど私とアヤコは幼馴染なんです。違う事務所にはなったけど私たちは同じ夢に向かって切磋琢磨していっていたもの・・・」

 

エリコさんはそう涙ながらに話した。

 

「じゃあ、犯人に一発文句言ってやりましょう。」

 

「え?」

 

カゲが作戦を話し始めた・・・

 

sideシディ

 

階段を女性が下りようとする中一人の男が後ろから襲うとしていたが

 

「エリコさんかと思いましたか?」

 

「なっ!?」

 

そう俺たちはおとり捜査であの男をおびき出した。エリコの事務所とアヤコの事務所で合同レッスンがあるという嘘を流してな。

 

「くそっ!」

 

「逃がしませんよ。」

 

ドカっ!

 

フィーアの格闘術により男は取り押さえられる。

 

「くそっ!離せ!俺はアヤコちゃんのために邪魔なアイツを排除しなきゃいけないんだ!」

 

男はわめいているが・・・

 

「それが嬉しいかどうか聞いてみたらどうっすかね?」

 

「・・・」

 

「アヤコちゃん!?」

 

カゲチヨが連れてきたのはあの男の好きなアイドルだった・・・

 

「アヤコちゃん・・・僕は・・・」

 

「貴方がやってきたのは独りよがりです!!私はそんなこと望んでなかった!友達を傷つけたあなたには怒りしかないから!」

 

彼女がそうはっきり言うと

 

「ああ・・・うあああああ!!?}

 

男は叫びだし突如糸が切れたように動かなくなった・・・

 

「アイドルとは凄いものだな・・・」

 

その一言であんな風に精神が崩壊するものがいるとは・・・

その後男は警察に連れて行かれた。

 

「エリコちゃんごめんなさい・・・私のファンのせいで・・・アイドルももう・・・」

 

「そんなこと言わないで!あなたは悪くないんだから!」

 

アヤコが涙を流しながらやめる発言をするのをエリコが止める。

 

「そうですよ!私も応援しますから!」

 

「アーシも!」

 

「あんなファンだけじゃないことを私たちが証明して見せます。」

 

「ありがとう・・・」

 

ヒサメ、カンナ、フィーアに言われアヤコは立ち直ってくれた。

 

「ねぇ、アヤコ私から提案があるんだけど・・・」

 

sideフィーア

 

「「皆ー!今日はアヤエリ!のライブに来てくれてありがとー!」」

 

「「「「「うおおおおおー!!」」」」」

 

ここはライブ会場そこで歌っているのはアヤコさんとエリコさんでした。

あの後二人はそれぞれとは別の事務所でグループアイドルとして再出発、

ファンも騒ぎを起こすことなくこうして盛り上がりを見せています。むしろファンはソロのときより増え続けています。

 

「やっぱり幼馴染だからダンスもいきピッタリだね!」

 

「お礼にチケット貰ったけど歌もなかなか良よね!」

 

「うむ!やはり夢を追いかける姿は誰でも輝いているな!」

 

そうですね・・・それにしても

 

「ハイ!ハイ!ハイ!イエー!」

 

まさかキモ5がアヤコさんにもハマるとは思いませんでしたけど・・・

 

 



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SCPシリーズ106オールドマン

sideカゲチヨ

今回はSCP財団からの依頼だった・・・

 

「実は研究室に職員が取り残されてしまってな・・・しかも今研究所にはSCP106オールドマンがいるんだ・・・」

 

若い男の研究員が汗を流しながらそう答える。

 

「オールドマン?」

 

シディが今回のオブジェクトについて聞く。

 

「オールドマンはオブジェクトクラスがKETERでとても凶悪なオブジェクトなの。その能力は触れたものを腐らせてポケットディメンジョンと呼ばれる異次元空間を作り出してどんな場所にでも行けるみたい・・・」

 

カンナが説明してくれる。

 

「お願いします!彼女は少し抜けてますが東大を卒業した優秀な研究者で我々の癒しなんです!どうか救助とオブジェクトの捕獲を手伝ってはいただけませんか?」

 

「私は行きますよ。女性が取り残されてるなら助けたいです。」

 

「怖いけど私もいくよ!」

 

「うむ、俺も協力したい、カゲチヨはどうする。」

 

お前らが行くなら。

 

「俺も行くぜ。腐らせる能力なら俺はゾンビだから効かないかもしれないからな。」

 

「KETER相手にそれは死亡フラグだと思うけど・・・アーシも行くよ。」

 

こうして俺たちはそのオブジェクトが逃げ出したという研究室に向かった。

 

sideフィーア

私たちは研究所の廊下を進んでいるのですが・・・

 

「あちこちが腐食してるな・・・」

 

カゲチヨの言う通りコンクリート製の壁や床の一部が腐食していたんです・・・

 

「これもオールドマンの能力かな?」

 

「しかしここまで一切合わずに研究室まで来たな・・・」

 

ヒサメちゃんとシディの言う通り目的の研究員のいる一室まで来た・・・

 

「開けるぞ・・・」

 

カゲチヨが扉を開けると

 

「ZZZ・・・ZZZZ・・・」

 

なんと白衣を着た茶髪の女性が机に突っ伏して寝ていたのです・・・

 

「おい・・・アンタ・・・」

 

カゲチヨが声を掛けると

 

「あれ?貴方たちは・・・」

 

彼女が立ち上がろうとしたその瞬間!

 

ガっ!ビターン!

 

「ふ・・・ふわわわ・・・」

 

(天然だ・・・)

 

私たちの心は一致しました・・・っていうかこの人よくこの研究所で働けてますね・・・

 

「貴方たちは何者ですか?ここは部外者は立ち入り禁止のはず・・・」

 

慌てる研究員に私たちは依頼のことを話す。

 

「そうだったんですか・・・すみません・・・私眠ってしまうとサイレンの音も聞こえなくなるみたいで・・・よく容量が悪くて上の職員に叱られることも多いんです・・・」

 

一応Dランク職員よりは上の立場なんですよね・・・

 

「私は如月といいます。よろしくお願いします!」

 

本当にこの研究室とそぐわない雰囲気ですね・・・

 

「この人詐欺とかに今まで会わなかったのかな?」

 

今回ばかりはカンナちゃんの失礼な言い方に同意ですね・・・

 

「そもそもよく自然淘汰されませんでしたよね・・・」

 

「フィーアちゃんそれは失礼だよ・・・」

 

「皆さんどうかしたんですか?」

 

「「「「「いえ、なんでもありません。」」」」」

 

私たちは研究室から外に出ようとしたしかししばらく出たところで

 

「ウオォォォ・・・」

 

「相手のお出ましだな・・・」

 

そうついにオールドマンが現れたのです・・・

 

sideヒサメ

 

「カゲとフィーアちゃんは如月さんを抱えて研究室の外へ!」

 

私は素早く指示を出す!もう一つの捕縛の手伝いを遂行するために!

 

「おう!気を付けろよ!」

 

「あの・・・私ちゃんと走れるんですけど・・・」

 

(絶対転ぶからお願いだから抱きかかえられてください・・・)

 

私たち全員がそう思いカゲとフィーアちゃんは如月さんと一緒にドンドンオールドマンから離れていく!

 

「ウオォォォォ・・・・!!」

 

そうしているとオールドマンはポケットディメンジョンから男性を出した・・・

 

「うぅうう・・・」

 

しかし男性は腐食したところが沢山あり生きているのが不思議な状態だった・・・

 

「やはり正常な捕食者ではないな・・・自分の行動を見せつけ楽しんでいる・・・」

 

「酷い・・・」

 

シディの言う通りまともじゃないよ・・・

 

 

「グフフフ・・・」

 

そうこうしてるうちにオールドマンがポケットディメンジョン背後に来た!

 

「ひっ!」

 

私は研究員から聞いてた通りに電撃の光で足止めする!

 

「グゥゥ・・・」

 

手を押さえて苦しみ始めた・・・

 

「アーシたちからも行くよ!」

 

「ああ!」

 

シディとカンナちゃんも炎を浴びせる!

 

「・・・!!」

 

炎の熱は聞いてないけどやっぱり光に弱いんだ・・・

すると通信機が鳴った。

 

「ありがとうございます!足止めご苦労様です!再収用の準備が整いました!」

 

それはつまり・・・

 

「ぐああああぁあああ!!」

 

通信機越しから男の悲鳴が聞こえたと同時に

 

「・・・・」

 

アイツは能力を使って去っていった・・・

 

「やはり再収用にも犠牲を伴うのだな・・・」

 

シディが悲痛な顔でそういう、そうオールドマンの収容の方法はDクラス職員の体を破壊しその悲鳴で能力の使用を防止するコンテナにおびき寄せる方法だった・・・

 

「こればっかりはしょうがないよ・・・」

 

カンナちゃんの諦めた声とともに私たちはカゲたちのところに戻った・・・

 

sideカゲチヨ

こうして俺たちは収容の依頼を終えてカレコレ屋でいつもの日常に戻ると思ったのだが

 

「なんで如月さんがカレコレ屋に?」

 

そう助けたはずの如月さんがなぜかここにいたのだ・・・

 

「実は私カレコレ屋さんが私のために素早く迅速に助けてくれたのを見てファンになっちゃいました!とくにカンナさんにヒサメさんにフィーアさん!同じ女性として仲良くして下さいね!あ!年上ですからお姉ちゃんって呼んでもいいんですよ?」

 

「「「はぁ・・・・」」」

 

戸惑ってるな・・・

 

「なので!これからSCP財団がカレコレ屋さんに依頼するときは私が連絡役になると立候補したんです!」

 

マジかよ・・・色々と天然だしオブジェクトに殺されないか心配だぜ・・・

 

「私もこれから立派な研究員になれるよう頑張ります~!」

 

そう決意して立ち上がった瞬間!

 

ガッ!ドテっ!

 

「ふええ~。」

 

不安だ・・・

 

 

 

 




リクエストどうりエルフェンリートの如月を出してみました・・・
キャラにそっていたでしょうか?


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アンティキティラ島の秘密

sideカゲチヨ

今日の依頼人はサングラスに髭の爺さんとボディーガードの男たちだった・・・

 

「この機械の発掘された島の探索を依頼したいのですな。」

 

そう言って依頼人は古い機械を出してきた。

 

「そう、アンティキティラ島の!!」

 

「アンティキティラ島?」

 

知らないシディは聞き返す。

 

「そうとも!それは昔から謎のあふれる島!人々はあの島にロマンを抱き続けた!」

 

「おー!この神秘にあふれてそうな機械といい確かにありそうですね!」

 

カンナはそういうけど・・・

 

「どういうことっすか?」

 

俺は詳しく聞く。

 

「1901年に、アンティキティラ島の沈没船からとある機械が回収されたその複雑性や重要性は何十年もの間きづかれることが無かったのだがね。その機械は紀元前150-100年に製作されたと考えられており同様の複雑さを持った技術工芸品はその1000年後まで現れることは無かったのだよ!!」

 

「まさにオーパーツってことですね!!」

 

カンナがキラキラした目で見る・・・ホントに好きだよなこういうの・・・

 

「その島は実際にあるんですか?」

 

ヒサが聞くと

 

「勿論だとも!キティラ島の南東38㎞に位置する国としてはギリシャになるかね。

島の人口は44人で位置関係からキティラ島に向き合うもの問う意味のギリシャ語だ。」

 

ちょっと待てよ・・・

 

「国勢調査ってことはじゃあ普通に行ける場所なんじゃないんですか?」

 

フィーアが会話からおかしなことに気づく。

 

「んー!鋭い!君は鋭いねぇ!!嫌いじゃない!!」

 

なんか憎めない人だな・・・

 

「20世紀まではその通りだったんだよ。けど21世紀に入り地球が異宙に転生してしまってからおかしくなってなぇ近づこうとすると電子機器が機能しなくなるようになったんだ。」

 

「まさにバミューダトライアングルみたいなことが起きたってことですね!」

 

詳しいなカンナ・・・

 

「手漕ぎで向かった調査隊も帰ってこなくてね・・・なんとか回収できたのはこの機械一つ!!この技術は今の文明では解析できない技術なんだ。」

 

「でもそれって私達が危険なんじゃ・・・」

 

ヒサがそう言うと

 

「その通りだ!だからこそ楽しいんじゃないか!!」

 

まぁ、そういう考えもあるけどな・・・

 

「すみません危険な依頼はお断りしてるんすよね・・・」

 

俺は断ろうとしたが・・・

 

「もし君たちを普通の人間に戻す技術があったとしても?」

 

依頼人が言ったのは聞き捨てならないことだった・・・

 

「島には異宙の文明が入って来てから変化があったこれは明らかなことだね。つまり!まだ見ぬ技術がそこのはありもしかしたら君たちの体をもとに戻せるかもしれない!!」

 

「・・・」

 

ヒサが考え込んだ顔になってしまった・・・

しゃーねーやるか・・・

 

sideヒサメ

 

私たちは後日船で島の近くに来ていた。

 

「結局あの男の口車に乗る形になったな。」

 

「まぁ、虎穴に入らずんば虎子を得ずって言いますし何かあるのは事実なんですから行ってみましょう。」

 

シディとフィーアちゃんの言う通り罠かもしれなくても・・・だよね。

 

「別に俺一人で行くでもよかったのに。」

 

「そういうわけにはいかないよ!」

 

「アーシはまさにテレビで見たのと同じでドキドキしてるよ!」

 

カゲなりの気遣いなんだろうけど・・・カンナちゃんみたいにポジティブになれればなぁ・・・

 

「準備はいいかい!若人たちよ!」

 

依頼人が呼びかけた。

 

「それでどう島に近づくんだ?」

 

カゲが質問する。

 

「それなら大丈夫!こっちも精一杯の誠意としてとっておきを用意したよ!!」

 

そういって出してきたのは翼の生えた白い二匹の馬だった・・・

 

「こちらは異宙の住人ペガサス!!ペガサスはものすごい速さで空を駆ける異宙の住人!!これで島まで一っ飛びさ!!」

 

「おー!!」

 

カンナちゃんはペガサスの毛並みのきれいさに驚いているし私もその雰囲気に唖然とした・・・

 

「ペガサスか・・・初めて見たな。」

 

「どっちが早いか勝負したいですね。」

 

「ここでも闘争心むき出しにするのは辞めろよ!!」

 

シディの感想の後フィーアちゃんが対抗意識をむき出しにしてカゲに止められることもありながらも私たちはペガサスで島に向かった。

 

「凄い速度だな・・・!!」

 

「本当・・・私以上に早いかも!!」

 

「やっほー!楽しいー!!」

 

「流石はスズキのDNAとして選ばれただけはありますね・・・」

 

私たちはペガサスのスピードに驚きつつ分析を立てた。

 

「あの依頼人なにか怪しいな・・・」

 

「私たち多分利用されてるよね・・・」

 

「まぁなるようになるでしょ!」

 

「呑気ですね・・・」

 

「まぁ、カンナは楽観的だがそういうことだ!上手く出し抜いてやるぜ!!」

 

そう言ったカゲだけど・・・

 

「っていうかなんで乗れてないのー!!」

 

カゲはペガサスの尻尾に捕まっていた・・・

 

sideカゲチヨ

 

こうして俺たちは島に上陸した。

 

「ここで待っていてくれ。何かあれば俺たちを置いて逃げるんだ。」

 

ペガサスにシディがそう告げ俺たちは乗り込む。

 

「一見普通の島に見えるけど・・・」

 

「奥まで進んでみるか・・・」

 

ヒサの言う通り島には誰の気配もなかった・・・

その時だった!

 

「ヒヒ―ン!!」

 

ペガサスたちが急に飛び立ち始めた!

 

「何かあったのか?海岸に戻ったほうが・・・!?」

 

俺は振り返ったが四人ともいなかった!

 

「くそっ!!」

 

俺はあたりを走って探して谷のところまで来たら・・・

 

「ぎゃああああ!!」

 

谷の底では異宙人によって人間が奴隷のように働かされていた!

 

つまりこの島は・・・異宙人に支配された島!?

 

「うっ・・・もう・・・」

 

その時子供が倒れて動けなくなってしまったそこに異宙人の鞭が振り下ろされようとしていた!

 

「!?」

 

俺は鞭を血液で弾き子供を助けた!!

 

「まだ子供だぞ・・・」

 

「ぢてゆSGJUR!?」

 

言葉は通じなさそうだな・・・

 

「飛び出したけどこりゃてこずりそうだ・・・」

 

俺が構えたその時だった!

 

ドカっ!!

 

異宙人が吹っ飛ばされって現れたのは

 

「ヒヒ―ン!!」

 

なんと二体のペガサスが俺をかばうように現れた!

 

「お前がやったのか・・・?すげーな、さんきゅ。」

 

その後に現れたのは

 

「やはりカゲチヨの元に行ってもらって正解だったな。」

 

「カゲが一番弱いからねー。」

 

「戦闘能力もなかなかのものですからね。」

 

「お待たせ!」

 

四人とも!!

 

「大丈夫だったか?」

 

「一時は奴らに連れ去られたけどな。」

 

「まぁ、アーシたちの能力で楽勝だったけどね!」

 

「低位の異宙人程度では私たちはやられませんから。」

 

やっぱ心配いらなかったな・・・

こうして異宙人は無事に捕獲し調査隊も住人も保護できた。

すると依頼人と住人が涙をながして抱擁していた・・・

 

「カゲチヨあれは・・・」

 

「機械が目的ってわけじゃないみたいだね・・・」

 

カンナの言う通りだな・・・

 

「いやー君たち本当にありがとね!!」

 

「機械の方はどうするんですか?」

 

フィーアが聞くと

 

「あぁ、あれはどうでもいいのよ。ごめんね!!騙すようなことを言っちゃって!!」

 

「どうでもいいってどういうことですか?」

 

「僕はね異宙に移る前からこの島を調査していた人間でね。あるときこの島に異常が起きていることが分かった。だから島民を助けたかったんだ。」

 

「じゃあ、この機械は・・・」

 

「あれはただのガラクタ!!はっはははは!!」

 

カンナの質問に依頼人は陽気に答えた。

 

「なんでそんな嘘を?最初から助けたいって言ってくれれば私たちは動いたのに・・・」

 

ヒサが言うが俺はわかっちまったぜ・・・

 

「自分に利益が無いと動かない大人たちもいるんだよ。そして往々にしてそういう大人たちがお金を持っている。」

 

「仮に俺たちが動いたとしても支援者がいねーと船の手配、ペガサスの手配、アフターケアまではできない。つまりアンタは嘘をついて支援者を動かす必要があったと。」

 

「そーいうこと!まぁ、ペガサスたちに対しては特別なつてを使ったんだけどね。」

 

食えねぇオッサンだぜ・・・

 

side妖精王

カゲチヨ達が去った港で俺たちは話していた。

 

「いやー!ありがとね!ペガサス二体と話をつけてくれて!」

 

「俺と良い付き合いをしてくれてるよしみだ。当然だろ?お前たちもありがとな。」

 

俺はペガサスたちと話す。

 

「いえ、心優しい彼らが見れて私たちも満足です。」

 

「カンナさんの楽しそうな顔も見れましたしね。」

 

それは良かった。

 

「トッププレデターとの戦いに直接僕は協力できないと思うけど・・・」

 

「分かってるよ。これからも研究ついでに情報を集めてくれ。」

 

「私たちは協力しますがトッププレデターならあなた様一人で十分なのでは?」

 

「まぁ、そうなんだけどね。まだ未知数なところもあるしもし俺の行動を制限する結界なんかの装備がないとも限らないしその保険さ。」

 

娘たちや味方の混血の特訓は引き続き行っているけど予測を立てて成功率を100%にするのが真の最強の役目だ。

 

ギバーたちの行動もアヌビスを引き込んで何をするかわからないし引き続き協力の呼びかけをしないとな・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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混血児の紹介!

レイナがしゃべるときはセリフ前に「レ」
イーラは「イ」をつけます。


レ「どうもどうもー。」

 

イ「ッチ、どうして私がこんなことを・・・よりによってこいつと・・・」

 

レ「読んでくれてる人のリクエストに応えて出させてもらってるんすから感謝しなきゃだめっすよ?」

 

イ「メタいこと言うんじゃないわよ!?」

 

レ「この小説を読んでくれてる皆さん、僕らが誰かわかるっすか?」

 

・・・・

 

 

レ「はい、もちろん知らないっすよね。ただでさえ本家でも少ないのにこの小説ではさらに少ないっすから。」

 

イ「だからメタいのよ!!」

 

レ「僕の名前はレイナ・ガーベラ、トッププレデターの研究者っす!!皆にはカゲチヨの故郷の人間を皆殺しにして妖精王のDNAをあのお方と一緒に採取しに行った人といえばわかるかな?詳しくは本家のストーリー編とこの小説の気に食わない奴らって話を見てください!」

 

イ「・・・」

 

レ「ほら!イーラさんも!」

 

イ「ちっ、私はイーラ・ロベリア、レイナと同じくトッププレデターの構成員よ。」

 

レ「イーラさんの活躍は本家でもこの小説版でも虎の威を借る狐みたいな感じになってるんで楽しんでみてくださいっす!」

 

 

イ「ホントに嫌味が次々と思いつくわねアンタ・・・!」

 

レ「というわけで今回はこれまでこの小説で出てきている混血を紹介したいと思いますっす!」

 

イ「本当になんで私がこんなことを・・・」

 

レ「そりゃ本家と同じの方が・・・」

 

イ「もういいわ!!さっさと終わらせるわよ!!」

 

ーアハトー

 

レ「最初はトッププレデターに所属している混血の紹介っすよ!」

 

イ「まずはアハトからね。使い勝手が良くて好きだわ。」

 

レ「アハト君はがしゃどくろとジャックオーランタンの混血で体の一部分を頑強な骨にできたり使い魔をだして攻撃できるっすね!」

 

イ「闇を使った目くらましもできるし万能って感じね。」

 

レ「まっ、結局陽狼と聖速、欠陥品の三人にボコボコにされたっすけどねー。」

 

イ「アイツ等どこまで強いのか測れないから嫌いなのよ・・・それにアハトは他人の不幸を見るのが楽しみでいたぶるからそれも敗因ね。」

 

ーズィーベンー

 

レ「次はズィーベンくんっすね。」

 

イ「アイツは脳筋すぎて嫌なのよ・・・」

 

レ「ズィーベン君はミノタウロスとサラマンダーの混血で皮膚が鱗になっていることによる防御力はもちろん牛の剛力や炎の能力も魅力的っすね。」

 

イ「私のことも見下してる節もあるし・・・」

 

レ「そりゃそうでしょ・・・」

 

イ「なんか言った!!」

 

レ「いえ、上昇志向のある子だと紹介したんすよ!」

 

ーゼクスー

 

レ「次は元トッププレデターについて紹介するっすよ!」

 

イ「最初はゼクスからね・・・本当に忌々しい・・・」

 

レ「妖精王に取られちゃったすもんねー。ゼクス君は鴉天狗とケルベロスの混血で風を操ったり、召喚もできるっすよ。」

 

イ「影や瘴気も操れてるし、惜しかったわね・・・」

 

レ「以前でさえ仲間と家族ごっこしてたっすからね。僕たちのことを敵対視してるしこりゃ苦戦するっすね・・・」

 

イ「妖精王の指導能力も未だ未知数だしね・・・」

 

ーサトウー

 

レ「次も元トッププレデターっすね。」

 

イ「こいつが無能だったから私が恥をかいたのよ。」

 

レ「それはサトウを配置したイーラさんが無能なんじゃないっすか~?」

 

イ「うるさい!私の苦労も知らないくせに!」

 

レ「でも、妖精王のもとに行ってからは八面六臂の活躍を見せてるじゃないっすか。

ぶっつけでブレイクもできるほど成長してるし・・・」

 

イ「あの天才な王と一緒にしないでよ・・・」

 

レ「鬼とマンティコアの混血にしてもここまでの急成長は異常っすからね~」

 

レ「聖速が教官になってからもう一人の鬼の混血と三人でつるんでいるっすからねそれも関係ししてんすかね?」

 

イ「尻尾の攻撃や毒、鬼の剛力にも磨きがかかってるしね・・・」

 

レ「そのうちライオンの鼻や蝙蝠の音波で陽狼もどきなことができそうで怖いっすね・・・」

 

ースズキー

 

レ「次はもう一人のほうっすね。」

 

イ「ペガサスと鬼の混血よね・・・こいつも異常な成長じゃない?」

 

レ「無自覚にブレイクしてるっすからね~まだ聖速ほどではないにしろスピードや風の力を使ったかまいたちに衝撃波、鬼の力とペガサスの足の力による蹴りにも磨きがかかってるっす。」

 

イ「なんでこんな才があったのに私のときは・・・」

 

レ「上にいる人の差じゃないっすかね~?」

 

ーヤヨイー

 

レ「次はジャーナリスト組っすね!」

 

イ「この三人組あの女が逃がしたんでしょ・・・せっかくのファーストロットを・・・」

 

レ「まったくっすよ!この金髪の巫女服の少女はヤヨイって言って九尾の狐と煙煙羅の混血っすね。」

 

イ「この子の能力は体を煙にできたり近くにある煙の操作、呪術や狐火による攻撃よね?」

 

レ「有能なうえに負けづ嫌いな性格・・・まったく惜しい人材っすよね~!」

 

イ「そうね統率力もあるみたいだし、堅実派よね・・・」

 

ーミナヅキー

 

レ「次はこのお面の着物少女!」

 

イ「ミナヅキね・・・フェンリルにヒュドラって麒麟や雪女なみに強力な異宙人ね・・・」

 

レ「その通り!毒や再生能力はもちろん、フェンリルの鼻や爪、牙、氷による強烈な攻撃は痛いっすよ~!」

 

イ「その気になったら車くらい粉々にできそうね・・・」

 

レ「まぁ、本人は人見知りな性格みたいっすけど仮面をつけても厄介っすね・・・」

 

イ「まさに二重人格じゃない・・・」

 

ーハツキー

 

レ「次はこの詩人ぽいこの男っすね!」

 

イ「文車妖妃に玄武の混血・・・わかりやすいサポートタイプね。」

 

レ「そうっすねけど結界の強度や空間を繋ぐ能力は脅威!!更には言霊による行動の制限は単独でも厄介っすね!」

 

イ「水中でも活動できるみたいだしね・・」

 

レ「性格はマイペースで天然みたいっすね。」

 

ーフィーアー

 

レ「お待たせしました!ここからはカレコレ屋の紹介っす!」

 

イ「まずは聖速からね・・・麒麟とヴァルキリーの混血ね・・・」

 

レ「身体能力、磨かれた武術はもちろん、麒麟のスピード!!これが一番厄介っすよね・・・」

 

イ「ヴァルキリーの能力で力を強化されたら絶対逃れられないしね・・・」

 

レ「性格はお菓子と子供好きで合理的に動いてることが多いっすね。」

 

イ「こういう奴ほど好きな人には絶対服従するタイプなのよ・・・」

 

ーカンナー

 

レ「次は炎水っすね。」

 

イ「リヴァイアサンと火車の混血ね。町を焼野原や大洪水にできるほどの力になってるし一番は・・・」

 

レ「氷電との以心伝心なコンビネーション!二人が操る能力の関係上組み合わせの技は種類も威力も厄介っすよね!」

 

イ「水中の高速移動も私たちの水中業務では厄介な相手ね・・・」

 

レ「性格はオカルト好きでギャルっぽい見た目に反して意外と家事ができる乙女っすね。」

 

イ「サイコパスじゃなければ能力的に金持ちと結婚できるんじゃないの?」

 

レ「いやいや、意外と隠してるだけでじつはダークな男に惹かれるもんすよこの手の女子は・・・」

 

イ「ゼクスとか?」

 

レ「それはお楽しみにっすね・・・」

 

ーシディー

 

レ「次は陽狼っすね。」

 

イ「もともと規格外だっかけどさらに規格外になってるわね・・・」

 

レ「ホルスと狼男の混血っすね。鼻が利いてるので匂いで索敵や聴覚を使ってもできるので隙が無い上に、ホルスで強化された腕力や狼男と掛け合わした敏瞬さは混血の頂点といっても過言じゃないっすね・・・」

 

イ「本家の動画では満月の日に凶暴化してなかった?」

 

レ「その動画も小説で取り上げるのでお楽しみにっす!」

 

イ「ブレイクもパワードスーツを粉々にできる火の玉に頑強なバリア・・・張り合える混血なんているのかしら?」

 

レ「あの火の玉は太陽並みっすからね!。」

 

 

 

ーヒサメー

 

レ「次は氷電っすね!」

 

イ「雪女とカンナカムイの混血で電撃や氷の能力が万能ね・・・」

 

レ「更には磁力による金属操作や本気なら街一つに影響のあるハッキングや電子機器の操作や飛行能力!適合係数が高いだけあるっす!」

 

イ「あの大食いも異次元よね?」

 

ーカゲチヨー

 

レ「最後は腐血っすね。」

 

イ「貴方が作るからボティスが・・・!」

 

レ「責任転嫁反対~!」

 

イ「ちっ!!」

 

レ「腐血はゾンビと吸血鬼の混血で血液操作と再生能力があってその能力でオリジナルの毒や取り込んだ毒を混ぜてオリジナルの毒をつくるんっすよね。」

 

「血液の羽で飛行したりもできるしなんでこんなに厄介なのよ・・・」

 

 

レ「やっぱ教育の差なんすかね?」

 

イ「これで一通り紹介は終わったわね。」

 

レ「ついでに妖精王のことも分析してみましょう!」

 

イ「そうね・・・」

 

レ「妖精王の武器は巨大な霊槍で様々な形態を持ってるんすよ!」

 

イ「複数同時に展開出来たりするし・・・一体いくつ形態があるのかしら?」

 

レ「もしかしたらまだ見ぬ形態もあるかもしれないっすねー!」

 

イ「今までのも増殖したり、光線出したりしてるのに・・・?」

 

レ「他にも植物操ったり心を読んだりチートっすね!」

 

 

イ「これで紹介は終わりよね?」

 

レ「はい、最後に妖精王からのメッセージがあるんでそれで絞めます。」

 

イ「えっ!?」

 

ー映像ー

 

妖「やっほー!おそいけどあけましておめでとう!これから頑張るのでよろしくお願いします!」

 

ア「おい!何してんだ!次お前の番だぞ!!」

 

妖「ああ、すみません・・・実はアヌビスが撮影場所に遊びに来てて今オセロしてるんですよ。」

 

ア「次は絶対負けねぇからな・・・!」

 

妖「いや三つ角取られてるのにまだやるの?」

 

ア「まだわかんねぇだろ!!」

 

妖「皆、娘たちや俺の鍛えている混血のことを知れたなら良かったと思うよ!これからも作品をよろしくね!」

 

ー映像終了ー

 

イ「ひっ!アヌビスに妖精王!!」

 

レ「なにビビってんすか?映像っすよ?」

 

イ「べ、別に恐れてなど・・・」

 

レ「あ、アヌビスと妖精王。」

 

イ「ひぃいいいい!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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シディ女体化

時系列は男装女装対決より前です。


sideシディ

今日は山で狩りをしていたのだが・・・

 

「うぬ?」

 

奇妙な箱を見つけた・・・

 

「つまみがあるな・・・」

 

試しにひねってみると

 

ぶわっ!

 

「ぐわっ!?」

 

突然煙に包まれた!そして煙が晴れたと思ったら・・・

 

「何が起きたんだ?」

 

俺の体は女性になっていた・・・

 

sideカゲチヨ

 

「ぎゃああああぁあああ!!」

 

俺とヒサはカレコレ屋で悲鳴を上げた!そのわけは・・・

 

「シ、シディが女になっちまってる・・・」

 

そうシディが突然女になっていたんだ・・・

 

「しかも可愛い・・・?」

 

「ふふふ・・・これは手入れのやりがいがありそう・・・」

 

「これはこれでいいですね・・・」

 

お前ら若干ずれてないか?

 

「うむ。どうやら俺の体は十代半ばの女子になってしまったらしい・・・さっきオーナーに見てもらったがしばらくしないと戻らないそうだ。」

 

「なんであの人はそんなことまで分かるんだ・・・」

 

「でも元に戻るなら良かったよ・・・」

 

俺とヒサが言っていると・・・

 

「それにしても本当に女性になってるとはな・・・」

 

シディが服を引っ張り谷間を見ていたのだ!?

 

「ぶふっ!!」

 

「ぐふっ・・・!」

 

「あはは・・・」

 

俺は思わず吹き出し、フィーアは鼻血を吹き出し、カンナは苦笑いをする。

 

「シディ!!それはダメー!!」

 

止められたのはヒサしかいなかった・・・

 

sideカンナ

 

取りあえずアーシたちは女性ものの服を着せた。

 

「大丈夫?」

 

「少し小さいが問題ない。」

 

ヒサメちゃんの質問にシディが返す。それにしても・・・

 

「やっぱり背が高くてスタイルいいから似合うよねー!」

 

ホントに妬いちゃうよ!!

 

「カンナもありがとな。似合うのを選んでくれて。」

 

「これくらい朝飯前だよ!」

 

シディにお礼を言われるけどこれくらい当然だよ!

 

「ところでヒサメ、なんだかこの体になってから胸が痛むんだ。」

 

シディが悩みを話してくる。

 

「おいっ・・・シディ・・・それってまさか・・・恋!?」

 

カゲチヨがバカなことを言い出した・・・

 

「このなかで男は俺だけ・・・ってことは俺に!?」

 

「んなわけないでしょ。」

 

「間違ってもそんな想像しないでください。ぶっ飛ばしますよ?」

 

「すみません!!」

 

フィーアちゃん相変わらず盲目だなぁ・・・

 

「思春期の女子は胸が張って痛むことがあるんだよ。」

 

「うむ、そうなのか。」

 

ヒサメちゃんが耳打ちでシディに教える。

 

「俺には秘密かよー。」

 

カゲチヨが不満気だけど当たり前でしょ・・・

 

「これはデリケートな問題なんですから無遠慮なあなたには言えません。」

 

「ヒデぇ!?」

 

sideフィーア

 

「女子というのは慣れないな。」

 

「そりゃ二十年近く男だったわけだしな。」

 

カゲチヨとシディさんが話します。これは私たちでサポートしなければ!

 

「ゴホン、しょうがないからヒサメお姉さんが元に戻るまでサポートしてあげましょう!!」

 

ヒサメちゃんがなぜか姉貴風吹かせてきました・・・

 

「なんで嬉しそうなの?」

 

カンナちゃんが聞くと

 

「俺たちは年上だったし、お前ら二人がいつも姉みたいな振る舞いしてるから妹ができたみたいで嬉しいんだろ。」

 

カゲチヨが言うけどそんなにしてますか?

 

「なんか質問ある?シディ。」

 

私たちの温かい目を気にせずヒサメちゃんは話す。

 

「なんだか太った気がするな。」

 

それは女子の共通の悩みですね・・・

 

「思春期の女子はちょっとぽっちゃりっするんだよね。」

 

「なぜだ?」

 

「一日当たりの基礎代謝量が400~500キロカロリーくらい減少するっていうデータがあるんだよ!成長に伴って体の仕組みが変わるんだね!!」

 

流石言うだけあってよく調べてますね・・・

 

「他には?他にはなにかある?」

 

はしゃぎすぎでしょ・・・

 

sideヒサメ

そうして一日がすぎカレコレ屋で一日を過ごすということでお風呂にシディが入ったんだけど・・・

 

「ヒサメー!体が男に戻り始めたぞー!!」

 

シディはタオルもまかずにこっちに来たの!?

 

「・・・」

 

「ううっ!!」

 

カゲは魂が抜けたみたいになるし、フィーアちゃんはとめどなく鼻血を出していた・・・

 

「うわ!ちょっと待って!」

 

「全然戻っていないよー!!」

 

「うぬ?でも足に・・・」

 

とにかくなんか着てー!

そうして私たちは服を着せた・・・

そして訳を聞くと・・・

 

「足に毛が生えていたので戻ったと思ったんだがな・・・」

 

そういうことね・・・

 

「女子でも毛は生えるよ。最近の子はきちんと処理してるからそういうの知らない男子も多いけどね。」

 

私は訳をちゃんと話す。

 

「毛を減らそうとするのか・・・あったかくなるのにな。」

 

「いやそこまでは増えないし、女子は気にするの!」

 

カンナちゃんが突っ込んでくれるやっぱり頼りになる・・・

 

そしてシディがトイレにこもったので私とフィーアちゃんが話す。

 

「大丈夫ですか?」

 

「これが生理というものか。なかなか苦しいな。」

 

まぁ男性だったからね・・・

 

「重さは個人差があるみたいだけどね。」

 

私は説明する。

 

「そうなのか・・・」

 

そうして終わった後会話をしてたんだけど・・・

 

「でも女子の体になるなんて夢のシチュエーションの一つだよなー!自分の胸揉んでみたりしてさ!」

 

カゲが無遠慮にそして最悪のタイミングで言ってきた・・・!

そして案の定

 

「俺は別に遊んでるわけじゃないんだぞ。」

 

「・・・わ、わりぃ・・」

 

シディに怒られてしまった・・・

 

「す、すまない少し頭を冷やしてくる。」

 

そういってシディは夜の外に行ってしまった!

 

「カゲ追おう!」

 

私はカゲを促すと

 

「シ、シディに怒られた・・・」

 

落ち込んでいた・・・

 

「どうしたの?」

 

「私たち以外の女子に怒られることが少ないからじゃないですか?」

 

なるほどね・・・

 

sideフィーア

私はカゲチヨと探していると

 

「いたぞ!!」

 

カゲチヨが指さした場所に男の異宙人に絡まれてるシディさんがいた!

 

「やっぱり夜なのもあるけど、慣れない女子の体だから・・・」

 

私たちはすぐに向かい。

 

「その手離してもらうぞ。」

 

「あん?」

 

カゲチヨは血液で目つぶしをして

 

「ふっ!」

 

「ぎゃあ!」

 

私が路地裏に蹴り飛ばした!

 

「シディ、逃げるぞ!」

 

「カゲチヨ、フィーア・・・」

 

私たちは無事に逃げ切りました。

 

「二人とも助かった。」

 

「い、いや、さっきは悪かったな。」

 

カゲチヨはちゃんと謝りました。全くですよ本当に・・・

 

「フィーアは凄いな同じ女なのに俺は手も足も出なかった相手を蹴り飛ばして。」

 

い、いやあれは鍛えたからで男のシディさんなら・・・

 

「カゲチヨ、俺も悪かった。つい不測の事態にイライラしてしまった・・・申し訳ない。」

 

「うっ・・・!!」

 

カゲチヨは顔を赤らめたそれほどに謝ってるシディさんの顔が美人だったらだろう・・・

 

「もういいよ、お互い水にながそう。」

 

「フィーア、なぜカゲチヨは俺と目を合わせてくれないんだ?」

 

それはですね・・・

 

「合わせてるよ!」

 

「どう考えても逸らしてるぞ。」

 

「私からは何とも・・・」

 

「とにかくヒサとカンナの所に戻るぞ!!」

 

「うむ、二人にも心配をかけたな。」

 

ー後日談ー

 

翌日シディさんは元に戻ったんですけど・・・

 

「はぁ・・・あの顔で私だけに声を掛けてくれたらな・・・」

 

ボティス「何を言っておるんじゃ・・・?」

 

カンナ「恋煩いが悪化した・・・」

 

女性のシディさんも写真で見るようになりました・・・



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社畜レース1

sideペンギン

 

「第一回!!ドキっ社畜だらけの鬼ごっこ大会!!」

 

「わぁ~~~」

 

突然上司に呼び出されてみれば変な大会が開催されていた・・・

 

「なんだこれは・・・」

 

「優勝者には賞金もあるぞ!」

 

「やたぁ~~~」

 

上司の言葉に反応したのはエマだった・・・

 

「わー」

 

零士まで・・・

 

「なぜお前らもいるんだ?」

 

「実は・・・」

 

どうやらエマが勝手に一般公募の枠で参加を出したらしい・・・

 

「可哀そう。」

 

ホントに不運だな・・・

 

「絶対なんかあるだろ・・・」

 

「鬼ごっこか!楽しそうだな!」

 

「私たちは自信あるので頑張りましょうね!」

 

「良く信じられるね・・・」

 

「また厄介なことになりそう・・・」

 

カレコレ屋まで!

 

「君たちはなんでここに?」

 

パンダが当然聞く。

 

「カゲが勝手に応募してて・・・」

 

「だって賞金が出んだぞ!出ねーわけにはいかねーだろ!」

 

ヒサメが説明してくれる・・・カゲチヨ少しは学習してくれ。

そんな叫びも空しく大会の進行は上司の手によって進む。

 

「全国の社畜及び一般公募の諸君!今日は集まってくれてありがとう!早速ルール説明をするぞ!」

 

「こちらで決めた鬼・・・鬼社畜から72時間逃げきれたら優勝だ!我が某企画であるこの町の中であればどこに逃げてもダイジョーブ!」

 

本当か?

 

「賞金は!賞金はいくらなんですか!?」

 

エマが目を$マークにして聞く。

 

「45億!」

 

「45億!?」

 

上司の言葉に零士が反応する。

 

「零士さんの借金一発完済じゃないですか!」

 

「それだけあればゲーム買い放題じゃねーか!」

 

エマだけでなくカゲチヨも叫ぶ。

 

(絶対裏があるんだろうなぁ・・・)

 

俺達とカレコレ屋の心は一致していた・・・

 

「よーし!がんばっちゃいますよ~!その鬼社畜だか鬼舞辻だかはどこにいるんですか?」

 

エマが張り切って上司に質問すると

 

「そこにいるぞ。」

 

「へ?」

 

「お前の・・・隣だ。」

 

そう言ってパンダを見た。

 

「まさか・・・」

 

ヒサメが気づくあいつ・・・

 

「ああ、そいつが鬼だ。」

 

その瞬間だった!

 

「う・・・うおおおおおおお!」

 

「ひぃぃぃぃ!」

 

「まるで古い漫画のような豹変ぶりですね・・・」

 

エマがビビる中フィーアは真顔で眺めている・・・やっぱり潜り抜けた修羅場の種類が違うからだろうか・・・

 

「笹ぁあああああ!!」

 

パンダは筋骨隆々の人型になって周りに襲い掛かってきた!!

 

「逃げるぞ!」

 

シディの号令と共に俺たちは駆け出した・・・

 

「これより鬼ごっこスタートだ!」

 

sideカゲチヨ

 

「ああ!くそ!なんでこんなことに!!」

 

「そんなのカゲのせいでしょ!」

 

俺は血液操作でパンダを拘束した後ヒサが氷で拘束して反論する。

 

「言い争ってる場合じゃありませんよ。」

 

「もう拘束が破られてるし!」

 

フィーアとカンナの言う通りパンダはその改造された肉体ともとからあった怪力に人間の筋力がプラスされた力で

 

「ソシャゲーえええええ!!」

 

拘束を打ち破って追いかけてきた!

 

「うわっ!」

 

エマがぶつかって参加者の一人が転んでしまった。

 

「いただきマッスル!」

 

「やめてえええ!丸のみはやめてぶぶぶぶ・・」

 

そのまま食べられてしまった・・・

 

「あばばばばば・・・」

 

「これもはや別の世界だろ・・・」

 

ペンギンの言う通りだぜ・・・

 

「やっぱりろくでもなかった・・・」

 

零士の言う通り某企画ってろくでもなかったな・・・

 

「エマさん!パンダさんがその人肉(にく)に夢中なうちに早く!」

 

「そうだよ!このままじゃエマさんまで人肉に!」

 

「シャチ、お前はそういうこと言わない方がいいぞ。」

 

「カンナちゃんもね・・・」

 

シャチとカンナがエマさんに逃げるように急かすが内容でペンギンとヒサがダメ出しをした・・・

こいつらが言うとサイコ臭が凄いもんな・・・

 

sideフィーア

こうして私たちは状況整理をするため某企画に逃げ込んでいました・・・

 

「はっ!私は確かドバイにいたはず・・・」

 

「いったことないだろ・・・」

 

エマさんが疲れて変なことを言ったので零士さんが突っ込みますが状況は芳しくないですね・・・

 

「なぜパンダはあんな姿に・・・」

 

シディさんが悲痛な表情で心を痛めます・・・

 

「十中八九某企画の動物実験が原因だな。」

 

ペンギンさんが推理する。

 

「あのずんぐりむっくりな体型から筋肉マシマシにするなんてすごいよね!」

 

「カンナちゃんこんな状況でもディスれるのはすごいよね・・・」

 

全くですよ・・・目をキラキラさせて・・・

 

「そういえば今朝パンダさん脊髄液的な何かを注射されたってほざいてました。」

 

「もう進撃のあれじゃねーか・・・」

 

シャチさんの証言にカゲチヨが呆れるここまで一緒とはね・・・

 

「これが・・・これが人間のやることかよ・・・」

 

零士さん・・・

 

「ま、某企画だしな。」

 

「はい。」

 

「そうだな、うん。」

 

「もうこうして負の面で信頼されてる時点で終わりですね・・・」

 

闇が深すぎますよ・・・

その時一斉にパソコンから音が鳴った!

 

「うわっ!」

 

全員が驚きますがパソコンを確認すると・・・

 

「あ、取引先からのメールだ。」

 

ペンギンさんが教えてくれる。

 

「なんで今そんなものが?」

 

カンナちゃんが疑問を持つが

 

「え、マジか。」

 

ペンギンさんと零士さんは黙々とパソコンを打つ。

 

「え、何してるんですか二人とも?」

 

エマさんが質問すると

 

「いや、返信はできるだけ早い方がクライアントも助かるだろ?」

 

「どうせ後でやらなきゃいけなくなるんだから気づいたときにやっておかないとな。」

 

返ってきたのはとてつもなく悲しい答えでした・・・

 

「もう社畜に侵されてる・・・」

 

「真性の社畜ですね・・・」

 

ヒサメちゃんとエマさんがそう言ったと同時に上司の声が聞こえてきた!

 

「おい!お前らぁ!!」

 

「うわ、うるさ。」

 

ペンギンさんの言う通りホントに不快な声ですね・・・

 

「社畜の鉄則その1!!業務メールは一分以内に返せ!」

 

「え?」

 

皆困惑している!ただの鬼ごっこじゃないとは分かってたのにここまでいきなりなんて!

 

「今のメールはお前らの社畜適正を試すテストだ!たとえどんなに忙しくても返信はすべてに優先されるからな!」

 

「お前はそれを守ってるのかよ・・・」

 

カゲチヨの言う通りですね・・・

 

「社畜適正?」

 

「こいつ、何か別の目的があるのか?」

 

ペンギンさんの言う通りなんだかきな臭くなってきましたね・・・

 

「今のタスクの消化率は63分の33・・・二割といったところか。」

 

「「五割だよ」」

 

ペンギンさんと零士さんが計算間違いを指摘する。ホントにバカですね・・・

 

「というわけで!メールを返信しなかった者にペナルティ!鬼社畜を30体追加だ!」

 

「あんな化け物があと三十体・・・?」

 

「そんな・・・」

 

シャチさんとヒサメちゃんの顔が絶望に染まる。次の瞬間

 

「プロレスゥゥゥゥ!!」

 

複数のパンダが窓を突き破ってきました!?

 

「いやあああ!」

 

「くっ!今は逃げるしかない!」

 

「増殖能力まであるとはな・・・」

 

エマさんが悲鳴を上げ、シディさんが皆を先導しペンギンさんがパンダさんの特性を口走ります。

 

「食べモグゥゥゥウウ。」

 

私たちは必死に走りますが一本道の上に障害物も隠れるスペースもない・・・

 

「氷や水球、血液でもダメだろうし・・・」

 

「何よりパンダのスピードがヤバすぎだろ・・・」

 

カンナちゃんやカゲチヨの言う通り私たちの能力では足止めはできない・・・流石の私でも全員抱えるのは不可能ですし・・・

 

「もうおしまいです~!!」

 

エマさんが諦めの言葉を口にしますが・・・

 

「ペンパイ!皆さんと一緒に逃げてください!」

 

シャチが決心したようにパンダと向き合いました!

 

「そんな・・・だったら私も!」

 

「そうだよ!アーシも残って援護を!」

 

ヒサメちゃんとカンナちゃんが残ろうとしますが・・・

 

「二人とも!あなた達にはペンパイを守る役目を託します・・・ちゃんとやり遂げてくださいよ?」

 

こういわれてしまえば私たちはカレコレ屋、断るわけにはいかない・・・

 

「シャチ・・・死ぬなよ!」

 

「後で沢山話そうね!アーシ、シャチさんとならいくらでも話せる気がするから!」

 

ペンギンさんとカンナちゃんがそう言って逃げる

 

「死ねませんよ・・・こんなところで!うおおおおお!!」

 

そう言ってパンダに向かっていきましたが

 

「ぐっ!」

 

「シャチくううううん・・・」

 

とてつもない力であっさり捕まってしまった・・・

 

「モウソウチクゥ・・・」

 

そう言ってパンダはシャチさんに竹をくわえさせた!

 

「な、なにを・・・ぐっ・・・むぐぅ・・・」

 

その光景は・・・

 

「くっ・・・殺せ!!」

 

不謹慎ですが・・・

 

「なんかラノベでありそうな展開だな・・・」

 

カゲチヨの言う通りですよ・・・

 

「くっ…シャチ・・・」

 

「夢なら冷めてくれ・・・」

 

シディさんと零士さんの呟きと共に私たちはもう夜になった町を駆けて行きました・・・

 

sideカンナ

 

アーシたちはシャチさんのおかげで繁華街にたどり着いたんだけど・・・

 

「うう・・・お腹がすいて力が・・・」

 

「確かにお腹すいたね・・・」

 

エマちゃんはふらふらでヒサメちゃんもおなかをすかせていました・・・

 

「確かに朝からずっと走りっぱなしだったもんな・・・」

 

「ペンギン、ここは飲食店に隠れるのが良いんじゃないか?」

 

「ああ、居酒屋で隠れつつ腹ごしらえしよう。」

 

シディ、零士、ペンギンが方針を決めて居酒屋に入って注文する。

 

「焼き鳥うま!」

 

「確かに疲れが癒されるな・・・」

 

体力無いカゲチヨには地獄だもんね・・・

 

「美味しい!美味しい!」

 

ヒサメちゃんは相変わらずだけどね・・・

 

「確かに上手いな!」

 

「ペンギンお前鳥だよな・・・?」

 

「共食い・・・ふふっ!」

 

非常事態だししょうがないんじゃない?

 

アーシは零士の突っ込みとツボったフィーアちゃんを無視して食事をすすめていると

 

「おいお前ら!俺はお偉いさんだぞ!!」

 

いきなり知らないオッサンが現れた・・・

 

「偉いんだぞ!」

 

「ええ~!偉いですとも~!ありえん偉みがふかいですわ~。」

 

エマちゃんが早速媚を売り始めた・・・

 

「何が目的なんだ?」

 

「多分、金。」

 

こうしてしばらくエマちゃんとオッサンの会話が続き・・・

 

「いやあ、君は最高の女性だな。お礼に私の名刺をあげよう。」

 

「ありがとうございます~!」

 

こうして会話を終えたエマちゃんは・・・

 

「現ナマくらいくれると思ったんですけどね・・・」

 

あっさりと本性をさらした・・・元気だね。

 

「音成商事、五つ先にある会社の社長だったのか・・・」

 

ペンギンさんが名刺の持ち主について話してくれた!もしかして!

 

「皆!駅に向かおう!」

 

「カンナ!どうしたんだ!?」

 

シディが聞いてくるので説明する。

 

「これも社畜適正を図るテストならすぐに出張に行かないとペンギンさんたちの上司は・・・」

 

「その通りだな・・・」

 

ペンギンさんもこの意見に同意のようだ・・・

 

私たちはすぐさま最終電車に飛び乗った!その瞬間!

 

「社畜の鉄則その2!コネができたら即営業!」

 

「マジかよ・・・!」

 

カゲチヨが驚きの声を上げる・・・

 

「ホントに体育会系だよね・・・」

 

ヒサメちゃんも呆れている。

こうしてまだ駅にいないものの脱落のため鬼を100体だして捕まえさせた・・・

 

sideカゲチヨ

俺たちは電車で休憩していたんだが

 

「ぷはー!!」

 

エマは駅まで走ったから喉が渇いたらしく水をがぶ飲みしていた・・・

 

そしてもうすぐ到着のときに・・・

 

「くおおお。」

 

「おいエマ大丈夫か?」

 

案の定トイレに行きたくなって零士に心配されていた・・・

 

「すみません・・・ッちょっとおります!」

 

こうしてエマは後一駅で降りてしまった・・・それによって俺たちが後悔することになるとも知らずに・・・

 

sideエマ

 

なんとか間に合いました・・・

 

「さて、隣駅まで歩きま・・・」

 

ドンっ!

 

「あ、すみません・・・」

 

ぶつかった先にいたのはパンダでした・・・

 

ガシっ!

 

ぬ、抜け出せない・・・

 

「んーーー!」

 

「社畜の鉄則その3・・糞尿を漏らそうと遅刻だけはするな・・・」

 

注射をされそうになるなか私の耳にアナウンスが入りました・・・

 

 

 

 

 

 

 

 



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社畜レース2

sideカゲチヨ

俺たちは駅に着いたのだがエマの姿は無かった・・・

 

「エマは大丈夫だろうか・・・」

 

「ああ・・・」

 

シディと零士が心配していると無情にもアナウンスがなった・・・

 

「社畜の鉄則その3!例え糞尿を漏らそうと遅刻だけはするな!」

 

「そんな・・・」

 

ヒサが青ざめた顔で膝をつく・・・

 

「畜生!畜生!」

 

零士の後悔の叫びがホームに響いた・・・

 

「あの時おもらししても気にしないからって言って止めていれば・・・」

 

「いや、それ逆効果ですから・・・」

 

「鬼か・・・」

 

カンナの後悔の発言はやっぱりサイコ臭が漂っていた・・・カンナはエマの女子としての尊厳をなんだと思ってるんだ?

 

「薄々わかっていたがこれはただの鬼ごっこじゃない・・・」

 

「あぁ、絶対に真意にたどり着いて上司の奴に鉄槌をくらわせてやる・・・!」

 

ペンギンと共に俺は夜の街にそう決意した・・・

 

sideフィーア

 

私たちは駅から出て止まる宿を探していたのですが・・・

 

「お疲れさまです~」

 

そう言って出てきたのは若い女性たちでした・・・

 

「私たち、某企画コンパニオン支部の方で宿泊施設の方を宿泊施設の方をご用意させていただきました~。社畜の皆さんは無料でご利用できますのでお休みください~。」

 

どう考えても罠ですね・・・

 

「これも試練かよ・・・」

 

カゲチヨの言う通り社畜適正を試すためでしょうね・・・

 

「社畜ならネカフェじゃない?」

 

「いや裏をかいてビジネスホテルとか?」

 

ヒサメちゃんやカンナちゃんが候補をあげるけど・・・

 

「いやこの町の宿泊施設全部が罠の可能性もある・・・そうか!」

 

ペンギンさんが思いついたみたいです・・

 

「零士、家を買おう。」

 

「え?」

 

こうして私たちは家を契約して今晩はそこに泊まることにしました。

 

「いや、わかるぞ。確かに一番安全そうだし罠とかもなさそうだ・・・でも戸建て買うってなに!?5000万もしたんですけど!?」

 

「大丈夫だ!零士!」

 

「そうだ!」

 

ペンギンさんとシディが落ち着かせる。

 

「こういうギャグアニメにおける出費は次回に引き継がれないのがセオリーだ・・・」

 

確かにペンギンさんの言う通りなんですけど・・・

 

「俺は引き継がれちゃうんだよ!!」

 

それが引き継がれるのが零士さんの宿命なんですよね・・・

こうして私たちは爆睡した・・・

 

sideヒサメ

こうして私たちが起きてみると・・・

 

「町が更地と化している!?」

 

ペンギンさんの言う通り町が跡形もなくなっていた・・・

 

「食べモグゥっゥゥ・・・」

 

パンダさんがこっちに向かってきたけど・・・

 

ピョン!

 

巨大化していたパンダさんはジャンプして躱した。

 

「どうなってるの?」

 

私が呟いたときアナウンスが入った・・・

 

「社畜の鉄則その4!男は黙ってマイホーム!マイホームなら怪物が現れようと大丈夫だ!鉄筋だからな!」

 

もはや社畜関係ないじゃん・・・

 

「これ上司がマイホームが好きなだけなんじゃ・・・」

 

「絶対アーシたち以外脱落してるでしょ・・・」

 

「全くだ。」

 

カゲとカンナちゃんペンギンさんは呆れていたが上司さんの命令で突然現れたモニターの前に集まった・・・

 

「よくぞここまで生き残ったな。ペンギン、財賀零士、そしてカレコレ屋の諸君。」

 

「まぁ、ほとんど零士が借金してくれたおかげだけどな・・・」

 

カゲの言う通りだよ・・・

 

「ちなみにあの一軒家はここでボッシュートだ。」

 

ドカーン!!

 

そう言った瞬間一軒家が爆発した・・・

 

「かなしい。」

 

絶対涙ながす瞬間だよ・・・

 

「それにしても町が更地になっちまったな。」

 

「流石にに残ってるのは私たちだけですね・・・」

 

零士さんとフィーアちゃんがそうつぶやいたときだった!

 

「おいおい・・・俺たちを忘れて貰っちゃ困るぜ・・・?」

 

そこに現れたのは6人の集団だった!

 

「7徹のケン!ウォーターサーバー使いミノル!レコードホルダーマツモト!飲み会を許さぬものタダシ!CODENAME;MADGEAR(窓際)!そして地上最強の派遣社員ゼンオウ・・!社畜6傑のそろい踏みか・・・!」

 

上司さん・・・感傷に浸ってる悪いけど・・・

 

「全員誰だよ。」

 

そう私たちその人たちのこと何も知らないんだけど!

 

「っていうかこの人たち全員家を買ったの・・・?」

 

確かに凄い勇気あるよね・・・

 

「いい機会だ。お前らには真実を教えてやろう。」

 

「別に良い機会ではなくない・・・?」

 

「我々某企画は究極の社畜が作りたかった・・・だが普通に全国で社畜を限界まで働かしては労働基準法に引っかかってしまう・・・」

 

「もう別の重い法律に引っかかってますけどね・・・」

 

フィーアちゃんの言う通りだよ・・・

 

「そこでたどり着いた方法が鬼ごっこだったのだ!!」

 

「?ペンギン、鬼ごっこをしたら社畜になってしまうのか?」

 

「シディ、そんなことはないから。」

 

ピュアなシディが信じそうになってる・・・

 

そうして用意さてれたのはくじだった・・・

 

「ペンギン、零士代表して引け、これからはペンギンがカンナ、ヒサメ、フィーアとともに、零士がカゲチヨ、シディと共にこの試練に挑んでもらう。」

 

「わかった・・・」

 

こうして二人が引いたのは・・・

 

「島根県隠岐諸島・・・」

 

「新潟県佐渡島・・・」

 

そこには地名が書かれていた・・・

 

「これはな・・・今から24時間以内にお前たちが徒歩で向かわねばならぬ場所だ。」

 

「無理だ(でしょ)!!」

 

sideカゲチヨ

 

おいおい・・・東京からそのくじのところまで何キロあるんだよ!

 

「貴様らにこの言葉を授けよう・・・無理は嘘つきの言葉だ。」

 

「でたよ迷言・・・!」

 

カンナがきれそうになっていると

 

「インスパぁぁあ。」

 

パンダが現れたこいつらから逃げながら行くのかよ・・!

 

社畜6傑は行ってしまったようだ・・・

 

「はやいな!」

 

シディが驚く。

 

「社畜の鉄則その5!どんな場所でもすぐ出張!無理というから無理になる無理を言うな!」

 

「無理を言うな!」

 

ペンギンの叫びも空しく始まってしまった。

 

「ペンギン俺たち・・・」

 

「一緒に逃げられるのはここまでみたいだな。三人とも協力してくれ!」

 

「カゲチヨ達も頼めるか?」

 

当たり前だぜ!

 

「こっちこそよろしくな!零士!」

 

「うむ、零士は無事に逃げられるようにするぞ!」

 

「勿論ペンギンさんは任せておいて!」

 

「アーシなら海でもペンギンさんのサポートができるし。」

 

「全力を尽くしましょう!」

 

こうして俺たちは新潟県ということで陸路で山の中を走っていた俺の血液操作やシディの火球で足止めはしているが・・・

 

「いったい・・・何キロ走ったんだ。」

 

「くそっ・・・」

 

俺と零士は体力の限界を迎えていた・・・

 

「二人とも大丈夫か!」

 

シディが呼びかけるがもう無理かもな・・・俺たちがそう思っていると

 

「三人とも!」

 

聞き覚えがある声と共にパンダたちがぶっ飛ばされた。

 

「エマ!」

 

まさに感動の再会なんだが・・・

 

「なんでムキムキなんだ?」

 

そう傍から見ても分かるくらいにムキムキだった・・・

 

「気持ちわる!」

 

「フえぇーん!酷いですよ!!」

 

エマは零士に体のことを気持ち悪がられ泣いていた。聞いた話ではパンダのミスでステロイドをぶち込まれたらしい・・・

 

「うう・・・とにかく先を急ぎましょう・・・」

 

ヒサも無事だといいんだが・・・

 

sideカンナ

 

「ペンギンさん!体を浮かせることに専念して!」

 

「す、すまない・・・」

 

アーシはペンギンさんを引っ張りながら泳いでいた・・・

アーシたちは水の操作や氷でパンダたちの泳ぐ進路を変えながら飛んだり泳いだりして

向かってたんだけどやっぱり一日中泳いだせいでペンギンさんは限界を迎えていた・・・

 

「すまない・・・カンナもう無理だ・・・手を放してくれ。」

 

「嫌です!シャチさんと約束したんですから!」

 

絶対に死なせてたまるか!

 

「その通りですペンパイ!」

 

その瞬間!パンダが吹っ飛ばされてシャチさんが現れたの!

 

「どうしてここに!?」

 

ヒサメちゃんが尋ねたらパンダさんへの嫌悪感で力を発揮して捕食してここに向かったらしい

 

「しかもめっちゃ強くなれました!」

 

ムキムキになったからだを見せて言った。

 

「ほう・・・後で一戦してみたいですね。」

 

フィーアちゃん相変わらずバトルジャンキーだね・・・

 

「よかった・・・実は作戦があるんだ。」

 

こうしてアーシたちは零士たちと連絡をとり作戦を開始した。

 

sideカゲチヨ

こうして俺たちは某企画の地下に集まった・・・

 

「社畜の鉄則その6・・・帰るまでが出張・・・だがふっ、ふふふはーはっはっはっは!」

 

全く気持ち悪い笑い方だぜ・・・

 

「流石は此処まで生き残った者たち!ペンギンやヒサメたちが脱落したのは少々意外だったが・・・まあいいでは正真正銘最後の試練だ・・・」

 

ペンギンが予想してた通りなら・・・

 

「お見上げ。」

 

「えっ?」

 

ミノルさんが予想外の声を上げる。まぁ徒歩で言ったんだから忘れててもしょうがないよな・・・

 

「社畜の鉄則その7・・・出張から帰ったら上司にお土産は必要だろうが!」

 

「笹ぁぁぁぁ・・・」

 

「ぎゃああああ!」

 

「パワハラ全開だな・・・」

 

シディの言う通りだがこれで警戒されずに制圧できる!

 

そして他の社畜のお土産も・・・

 

「マズイ!」

 

「味が薄い!」

 

「安っぽい!」

 

「見た目がダメ!」

 

「美味しくない!」

 

次々と自分勝手な理由で切り捨てられていく・・・

そしてついに俺たちの番になった・・・

 

「財賀零士、カゲチヨ、シディ・・・貴様たちが残るとは皮肉だな・・・」

 

はっ、言ってろ・・・

 

「いいからさっさと受け取れ。」

 

零士も嫌悪感を隠してお土産を渡した。

 

「これは・・・?」

 

「新潟名産、笹団子だ。」

 

全くくじの幸運に感謝しなきゃな・・・

 

「こんな、安っぽいものが上司の口に合うと思ったのか!!」

 

「そりゃお前への土産じゃねーからな。」

 

俺がはっきりと言ってやる。

 

「なんだと・・・ってあれ?どうしたパンダたち!さっさとこいつらを始末・・はうあ!!」

 

上司は驚いているなぜなら・・・

 

「笹ぁ~。」

 

パンダたちは笹団子にすっかり骨抜きにされていたからだ。

 

「それはパンダたちへのお土産だ。今回は俺たちを追いかけて全国に行ってもらったからな。」

 

シディが皮肉気に言う。

そして零士が最後に質問する。

 

「一つ聞くぞ。」

 

「な、なんだ、貴様・・・」

 

「お前はなんのためにこんなことをしたんだ?」

 

「しゃ、社会のためだ!強い社畜はいずれ社会にとってかけがえのない存在になる!」

 

「ではみんなの犠牲は必要だったということか?」

 

シディが続けて聞くと

 

「その通りだ!パンダもペンギンも97人の社畜たちも!すべては俺の昇進のため!!・・・あ」

 

全く・・・誘導もしてねぇのにぺらぺらしゃべるとはな・・・

 

「やっぱりお前は救いようのないクズ野郎だ!!エマ!!」

 

零士の呼び声と共に隠れていたエマが拳をくらわせる!!

 

「エマエマエマエマエマァ!」

 

「ぎゃああああ!」

 

そして吹っ飛ばされた先には・・・・

 

「これは・・・島根名産笹巻・・・!」

 

動きを止めたパンダたちと・・・

 

「その通りだよ・・・!」

 

「では一旦拘束と行きましょう。」

 

「覚悟はできてるよなぁ・・・くそ上司。」

 

「地獄の始まりだよ。」

 

ヒサにフィーア、シャチにカンナが待ち構えていた。

そして・・・

 

「・・・」

 

「ペンギン・・・やはり生きて・・・」

 

「もうお前にかける言葉はない。・・・処刑の時間だ。」

 

俺たちは鉄鍋に上司を入れそこに油をなみなみと入れる・・・

 

「お、おい何をする気だ!」

 

「何って油風呂だよ?」

 

「石川五右衛門のように死ねるなんて傾いてると思いません?」

 

俺とヒサがそう言い薪に火をつけた!

 

「ぐわあああああ!!」

 

そしてカンナが油の上に蠟燭を浮かべた。

 

「蝋燭が消えるまで耐えて見せてよ。」

 

そうして風呂の温度は上がっていく

 

「少しは反省したか?」

 

「300度のお風呂はさぞかし気持ちいいでしょ?」

 

シディとカンナがそういうが・・・

 

「ああああ!下半身が燃えてしまううう!」

 

上司はそれどころではないだろうな・・・

だが上司は300度以上の熱を耐えて見せた・・・

 

「ど、どうだ・・・これで解放を・・・」

 

「助けるなんて一言も言ってませんよ?」

 

「じゃあ地獄に行ってらっしゃい。」

 

シャチとカンナがそう言いカンナが能力で油に火をつけた!

その瞬間火柱が上がる!

 

「ぎゃあああ!」

 

side上司

 

ここは・・・そうだ!俺は焼き殺されて・・・

 

「最後に質問です。」

 

エマ!?じゃあここは地獄・・・

 

「45億の報酬は嘘ですか?」

 

「はい!嘘です!」

 

ぬおっ!?口が勝手に・・・

 

「ふんぬぅ!」

 

ひっ!?机が割れた・・・

 

「文句なし!地獄行です!!」

 

その瞬間鬼が現れて俺を連れて行こうとする!

 

「や、やめろ!む、無理だ!そんなの耐えられない!助けてくれええええ!!」

 

しかし返ってきたのは・・・

 

「そんなに鬼ごっこが好きなら思う存分楽しんでください。地獄でね・・・」

 

sideヒサメ

「ふう、何とかなったな。」

 

ペンギンさんの言う通りなんとか上司に鉄槌を下したんだけど・・・・

 

「なってないですよ!私たちこのままなんですか!?」

 

エマちゃんの言う通り、パンダさんとシャチさんと同じで体型が戻っていなかった・・・

 

「まぁ、大丈夫なんじゃねーの?」

 

カゲ?

 

「そうですね・・・自分たちは・・・」

 

「次回には元に戻ってるし。」

 

シャチさんと沢山のパンダさんが答えてくれた・・・

 

「とほほ~もうこんなギャグチャンネルとのコラボはこりごりです~。」

 

エマちゃん・・・・

 

「ちゃっかり自分もギャグチャンネルの恩恵にあずかろうとしてる・・・」

 

「流石の図太さですね・・・」

 

カンナちゃんとフィーアちゃんの言う通りだね・・・

 

「無茶苦茶だな・・・」

 

零士さんの呟きが沢山のパンダさんの騒がしさにかき消されたのでした・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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落ちたら死ぬ騎馬戦

sideカゲチヨ

今日の依頼人は一人の青年だった・・・

 

「異宙人が主催する怪しいゲームに参加したお兄さんが行方不明になった?」

 

「はい。」

 

シディが依頼人を確認する。

 

「何でお兄さんはそんなことを?」

 

ヒサが聞くと

 

「多分賞金目当てだったんだと思います。家族は僕と兄さんの二人しかいなくて兄さんが僕の学費や生活費を全て賄ってくれていたんですがそれが負担になっていたようで・・・」

 

なるほどね・・・

 

「たった一人の家族を失いたくないんです!一緒にそのゲームに参加して兄さんを探してもらえませんか?」

 

「分かりました。危険もあるでしょうし協力します。」

 

「絶対に救って見せるからね!」

 

フィーアとカンナが依頼人にそう言い俺たちは日時を調べて数日後に地下の会場に

やってきた・・・

 

「凄い熱気だ・・・地下にこんな施設があるなんて・・・」

 

いたるところにカメラがあるしな・・・

 

「なんかゲームは動画配信されるみたいだよ?」

 

カンナの言う通り悪趣味なんだよな・・・

 

「かなりの人数が見てたしね・・・」

 

「そんなに盛り上がるゲームなのか?」

 

「人ひとりいなくなってるんですゲームも主催してる異宙人もまともじゃありませんよ。」

 

 

ヒサとシディが調べたことを依頼人に報告しフィーアが毒を吐いていると

 

「今日の挑戦者はお前らか?」

 

現れたのは

女性の異宙人二人、一人は赤い目をした女、もう一人は角を生やした緑の皮膚の異宙人だった。

 

もう一人は男で筋肉のある体で鎖を握っていたのだがそこにつながれていたのは・・・

 

「え・・・兄さん!?」

 

依頼人の兄だった。

 

「お前・・・」

 

「なんだお前の弟か?おい、兄弟だからって手を抜くなよ?」

 

「うっ・・・ごほっ!」

 

男が鎖に力を入れて兄を苦しめる。

 

「お前ら・・・今すぐ兄さんを返せ!」

 

依頼人は訴えるが

 

「これは純粋な勝負の結果だ。私たちが負ければ大金を払うこいつが負ければ奴隷になるってね。それをタダで返せなんて虫のいい話があると思うのか?」

 

「俺たちが勝てば彼を返してくれるんだな?」

 

「ああ返してやるよ。負ければお前らも奴隷だがな。」

 

シディの質問に赤目の異宙人がにやにやしながら答える。そしてステージが展開された。

 

石つくりのステージの周りにはマグマが煮えたぎっていた・・・

 

「さっきの熱さはこれが原因か・・・」

 

カンナの言う通りだな・・・

 

「これは私たちが考えたゲーム落ちたら死ぬ騎馬戦だ!」

 

「私たちと君らは二人一組の騎馬を二つずつ作る。そしてあの狭いフィールドで騎馬戦を行う。」

 

「兄貴を取り返したかったら命がけで挑んでみろよ。」

 

三人が説明したがホントにいかれてやがる・・・!

 

「なんだよこのゲーム・・・!こんなのやれるわけない・・・!」

 

「無理強いはしないさネット中継で人気も出始めて参加したい奴らはいくらでもいる。

妖精王の森の住人にも応募をかけちまおうかと考えるほどにな。」

 

え・・・?

 

「「「ふーん・・・」」」

 

アイツ等死んだな・・・

 

「まぁ、奴隷になったお兄ちゃんにも参加してもらってるから続けてればいつか死んじゃうかもしれないけどねぇ!?」

 

「「ぎゃはははは!」」

 

そんなこともいらない奴らは呑気に笑っている。

 

「そんな・・・」

 

依頼人は深刻な顔をするが

 

「大丈夫ですよ。あんな雑魚私たちが一瞬で片付けてみせます。」

 

「カゲチヨは依頼人さんについててあげてね。」

 

「シディも騎馬の役お願いできる?」

 

「ああ、任せておいてくれ。」

 

まぁ、負けるとは思ってないけどな・・・

 

sideフィーア

「試合は負けぬけ方式だ。騎馬が崩れるか、フィールドから落下したら失格で一試合終了どちらかのチームが全滅するまで試合は続く。他にもいろいろあるがまあ習うより慣れろだ。」

 

どんな卑怯なルールなんだか・・・

ちなみに騎馬の組み合わせは私が騎馬でカンナちゃんが騎手、ヒサメちゃんが騎手でシディさんが騎馬といった感じですね。

 

「勝負スタート!」

 

掛け声とともに試合は開始されましたが・・・

 

「くそっ!捕まえられねぇ・・・」

 

何度もやってるから慣れてるものかと思いましたがこの程度のスピードですか・・・

しかしこの赤目の人の騎馬は依頼人の兄が騎馬なので後回しにしましょう。

私たちはもう一方の騎馬を追い詰めました。

 

「もう逃げられませんよ。」

 

ヒサメちゃんは言いましたが・・・

 

「ふっ・・・そろそろ時間か。」

 

余裕そうですね・・・

 

「フィーアちゃん!飛んで!」

 

カンナちゃんとの声を聞いたと同時に私は飛び上がった!

 

「なっ・・・!」

 

「これがあなたの言ってた色々ってやつ?」

 

カンナちゃんが天井から降ってきた鉄パイプを手にそういう。

 

「ちっ・・・・お前異宙の能力が使えるのかよ・・・」

 

「そちらもお助けアイテムのことを言ってなかったしお相子ですよね?」

 

そして私は鉄パイプの間合いまで接近する。悪いですけど住んでるスピードの領域が違うんですよ。

 

「それそれ!」

 

カンナちゃんは能力で熱した鉄パイプを相手に的確に当てる。

 

「あちぃ!あちぃ!くそっ!炎系の能力かよ!」

 

「ぐおおお・・・!」

 

騎手の女性も騎馬の男性にも的確にダメージを与える。

 

「くそっ!少し早いが降らせるか・・・」

 

そうして今度は鉄製の鎖が降ってきましたが

 

「ふっ!」

 

「マジかよ!?」

 

だれも空を飛べるのが一人とは言ってませんよ?

ヒサメちゃんが鎖をゲットする。

そして

 

「はぁ!」

 

「く、鎖が勝手に体に絡みついて・・・」

 

「なぁ・・・」

 

鎖を磁力で操り拘束した後

 

「そりゃ!」

 

「あちいいいいい!?」

 

「はぁっ!!」

 

「「ぐえええええ」」

 

カンナちゃんが脇腹に鉄パイプをヒットさせ騎手の女性を悶絶させ、ヒサメちゃんが鎖に電流を流して二人を気絶させた。

 

「これで一試合目は終了だよね?」

 

「アイテムも引継ぎという形だったよね。」

 

こうして私たちは二対一に持ち込んだ・・・

 

sideカゲチヨ

 

「すごいですね・・・」

 

「相変わらずえげつねぇな・・・」

 

俺たちは四人の戦いを見てそう思っていると

 

「戻ったよ!」

 

ヒサたちが休憩のために控え場所に戻ってきた。

 

「難しいのはここからだな・・・」

 

依頼人の兄貴を助けるためにはあの赤目の異宙人だけを落馬させる必要があるしな・・・

 

「それなら大丈夫!」

 

「アーシたちのコンビネーション見ててよ!」

 

ヒサとカンナのコンビネーションは疑ってねぇけど何するつもりだ・・・?

 

「頑張ってください!」

 

こうして休憩時間が終わり試合が始まったのだが・・・

 

「おい、そこの女を外に運ばなくてもいいのか?」

 

シディの言う通りフィールドにはまだ女の異宙人が残っていた・・・まさか!

 

「あ?いいんだよ。だってよぉ・・・!」

 

赤目が女を持ち上げようと瞬間だった!

 

「やっぱり仲間を利用して勝とうとしてたのだな。」

 

「卑怯なことをやる前にわかってしまいましたね。」

 

「は、はや・・・」

 

シディとフィーアが女との間合いを一瞬にして詰めた!

そして兄貴のヒサとカンナがしっかりつかんで固定そして・・・

 

「はぁ!」

 

「ふん!」

 

その後ヒサが電気を、カンナが炎を纏った拳を武器を投げ捨てて相手の気をそらし顔に叩き込んだ!

 

「あぁあああ・・・」

 

女だけが顔面が凹み吹っ飛ばされて行った・・・

 

「恐ろしいぜ・・・」

 

「なんで貴方も怯えてるんですか?」

 

だっていつもあの顔面が凹むほどのパンチをお仕置きでくらってるもんだから・・・

 

こうして俺たちは依頼人の兄貴を取り返した。

 

「本当にありがとうございます!」

 

「もう怪しいゲームには参加しないようにな。」

 

「弟さんもバイトするって言ってますしこれからは二人で力を合わせて頑張ってください。」

 

兄がお礼を言って弟と一緒に帰って来ていたカレコレ屋から去っていった・・・

 

「美しき兄弟愛でしたね・・・」

 

「うんうん!これなら大丈夫でしょ!」

 

フィーアとカンナの言う通りなんだけどさ・・・

 

「あの三人はどうしたんだ?」

 

noside

 

そのころ三人はというとヒサメたちによって天井から鎖につながれ宙づりにされていた・・・

 

「おい!アイツ等が聖女だってことなんで誰も知らなかったんだよ!?」

 

赤目の異宙人が叫ぶ。下はマグマになっていて絶体絶命だ。

 

「だってホントに何でも屋なんてやってるとは思わなかったし・・・」

 

角の異宙人がそういう。

 

「っていうかお前俺たちのことを利用して倒そうとしてただろ・・・!」

 

男の異宙人が責める。

 

「今関係ないだろ!」

 

「・・・ちょうどカメラもついてんだしアンタが最初に落ちて謝罪の気持ち見せろよ。」

 

そういって角の異宙人は赤目の異宙人にぶつかった。

 

「やめてくれええええ!助けてくれええええ!」

 

鎖がほどけそうになるなか赤目の異宙人は三人しかいない地下でそう叫び続けるのだった・・・

 

 

 

 

 

 



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カゲチヨ王

sideヒサメ

私たちは最近依頼が続いてゆっくりしてたんだけど・・・

 

「近くにいるからこそ見えない・・・そういうものってあるよな・・・・」

 

またカゲが変なことを言い出した。

 

「どうしたの?いきなり・・・」

 

「また中二病でも引き起こしましたか?」

 

私とフィーアちゃんが尋ねる。

 

「ちげーよ!?俺らって近くにいるから意外とわかってない部分あんじゃねーかなって・・・」

 

「うぬ?そうか?」

 

「割と分かり合ってると思うけど・・・」

 

「あるんだよ!話が進まねーからそういうことにしといてくれ!」

 

シディと私がカゲにそう答えるとカゲが無理やり進める。

 

「ってことでお前らにはこれをやってもらう!」

 

紙に書かれていたのは・・・

 

「カゲチヨ王?」

 

「なんだそれは?」

 

「今から色んな質問をだすから俺がなんて答えるか予想するゲームだ!」

 

「やっと休めてるのにやるんですか?それに・・・」

 

「ZZZ・・・・」

 

「カンナちゃんが寝てるからどのみち無理だね・・・」

 

そうこの前は水中に関する依頼だったからカンナちゃんが頑張ってくれたの。

 

「じゃあ、おこそーぜ!おーいカンナ起きろー!」

 

「あ、カンナちゃんを無理やり起こしたら!」

 

カゲが顔を近づけて体を揺らした瞬間だった!

 

「うー!!」

 

バリバリ!

 

「ぎゃー!!」

 

カゲは顔を引っかかれた・・・

 

「カンナは寝相は悪くないが寝起きが悪いぞ・・・」

 

「満足するか遠くで起こさないと暴れちゃうことがあるんですよね・・・」

 

シディとフィーアちゃんが答える。

 

「ヒサの寝相並みに厄介だ・・・」

 

すみません・・・そしてカンナちゃんが起きた。

 

「何急に・・・?」

 

「実は・・・」

 

私は事の次第を話した。

 

「カゲチヨ王?」

 

「ふふふ・・・優勝した奴には豪華賞品も用意してあるぜ!あと質問の回答も準備してある。」

 

準備万端だね・・・付き合ってあげるか・・・

 

sideフィーア

こうして問題を出すことになりました。

 

「なぜワシまで巻き込むんじゃ!」

 

ボティスもシディさんによって連れてこられていた・・・

 

「一緒にカゲチヨ王を目指そう。」

 

「そんなちんけな称号いらんわ!カゲ男が死んでくれるなら別じゃがな!」

 

「おういいぜ!ボティスが優勝したら死んでやるよ!」

 

「え・・・ちょっとカゲ!」

 

「どうせ優勝出来ねぇからいいんだよ。」

 

ヒサメちゃんがとがめるのもきかずにカゲチヨは宣言した・・・それって

 

「フラグが立ってるね。」

 

カンナちゃんの言う通りですよ・・・

 

こうしてフリップを全員持ち質問が始まりました。

 

ー誕生日はいつですか?ー

 

「これはさすがに間違えないね。」

 

「ふぁ・・・眠い・・・」

 

ヒサメちゃんは余裕そうにかきカンナちゃんは眠そうに書く・・・カンナちゃん気の毒ですね・・・

 

「簡単だな。」

 

「ボティス、大丈夫ですか?」

 

「ふん、かけたぞ。」

 

「それじゃあフリップを見せてくれ。」

 

私たちはいっせいに見せました。

 

シディ、カンナ、ヒサメフィーア 1月12日

 

ボティス 12月31日

 

(本当にカゲチヨのこと興味ないな・・・)

 

私たちの心は一致した。

 

「正解は・・・」

 

ーVTR-

 

「一月十二日だ。」

 

ー終了ー

 

「流石にこれは簡単だったね。」

 

「残念だったなボティス。」

 

シディさんが慰めると

 

「おぉ・・・質問を勘違いしておった。ワシとしたことが命日と間違えた。」

 

「大みそかに死ぬのかよ俺!」

 

めでたいのかそうでないのかよくわからないことをかえしてきました・・・

 

次の質問は・・・

 

ー趣味はなんですか?ー

 

「趣味か・・・」

 

「微妙に難しいですね・・・・」

 

「カゲチヨは色んなことをやっているから当てるのが難しいな。」

 

私たち三人は悩みます。

 

「あっちやったりこっちやったりとどっちつかずの男じゃからなカゲ男は。」

 

「うーん、これというのがパッと浮かばないよね・・・」

 

「お前たちは俺をディスらないと気が済まねぇのか。

 

回答をオープンしました

 

ヒサメ YOUTUBEを見ること

 

シディ ゲーム

 

フィーア 漫画を読むこと

 

カンナ 昼寝か鏡に向かってカッコいいポーズの練習

 

ボティス ボッチ

 

「ボティス!趣味がボッチってなんだよ!あとカンナお前のは昼寝はお前が今やりたいことだろ!あと俺はどんなキャラになってんだよ!?」

 

「だっていつもごろごろしてるし中二時代のポーズを未だにやってそうだったから・・・」

 

カンナちゃんは目をこすって答える。

 

ーVTR-

 

「あー、YOUTUBEを見ること。」

 

ー終了ー

 

「やっぱりね。」

 

「何でですか!いつも漫画見ながらゴロゴロしてヒサメちゃんに怒られてるじゃないですか!」

 

ヒサメちゃんだけ正解なんて納得いきません!

 

「シディとフィーアのも間違いじゃないんだけどやっぱりYOUTUBEだな。」

 

「うぬ・・・惜しかったのか。」

 

地味に悔しいですね・・・

 

「ワシらの答えは違ったのか。ならなぜカゲ男は趣味でもないのにボッチをやっておるのじゃ?」

 

「うるせーな!んなもん俺が聞きてぇよ!」

 

カゲチヨ落ち着いてください・・・

 

sideヒサメ

次の質問は・・・

 

ー好きな食べ物は何ですか?ー

 

「んー・・・ちょっと難易度上がってきたね。」

 

「休日は何も食べずにゲームをしてるのをよく見るしな。」

 

私とシディは悩んでいたけど

 

「ふふふ・・・私は結構自身ありますよ・・・」

 

フィーアちゃんは自信満々だった。

 

「ワシもわかるぞカゲ男の好物は子供の生き血じゃ。いつも血液パックを飲んでおるからな。」

 

ボティスさん・・・

 

「お前は俺をどういうキャラにしてーんだよ!これは動物の血だっつーの!」

 

思いつかないから・・・

 

ヒサメ ハンバーグ、から揚げ、オムライス

 

「ヒサ・・・それ今お前が食いたいものじゃないよな?」

 

うっ・・・

 

シディ、カンナ 和食

 

ボティス 子供の生き血

 

ボティスさん…あくまで意地を貫きとおすんだね・・・

 

フィーア ハンバーガー

 

「片手間に食べれてジャンクな食べ物ならこれですね!カゲチヨは動画編集もしながら何かやってますから!」

 

なるほど・・・

 

ーVTR-

 

「和食だな。」

 

―終了ー

 

「え・・・?」

 

フィーアちゃん呆然としてる・・・

 

「フィー子あれだけ言っておいて不正解か。」

 

ボティスさん煽らないで・・・

 

「カゲチヨ!あなた嘘ついてませんか!?不健康なあなたが和食なんて好きなはずないでしょ?」

 

「人格否定された!?」

 

「フィーア、カゲチヨは和食を作ると嬉しそうに食べてくれるからな。嘘ではない。」

 

「くっ・・・」

 

「アーシの焼き魚も美味しそうに食べてるしね。」

 

流石カレコレ屋の台所を司る二人だよ!

 

次は・・・

 

ー自分の好きなところを教えてくださいー

 

これは難問だね・・・

 

「一般的に見て良いところも少ないし・・・それにカゲって変な所で卑屈で変な所で自信家だからなぁ・・・」

 

私は呟く。

 

「あるわけないな、ワシがカゲ男に生まれたら何も答えられない。」

 

「お前ら俺でも泣くからな?言葉は刃物だからな?」

 

「俺はすぐに思いついたぞ。」

 

シディ 機械に強い

 

「これだろう!俺には全く扱えない機械を簡単に扱える!この前は電卓を使っていて尊敬したぞ!」

 

シディ・・・

 

「大体の人間はお前より機械に強いぞ・・・」

 

うーん・・・

 

ヒサメ 器用なところ

 

ボティス なし

 

「これかな・・・?」

 

「カゲ男に取り柄など何もないじゃろ。」

 

「普段の発言からこれですね!」

 

フィーア クズなところ

 

「だから自身満々に俺はクズだからなぁ・・・とか言えるんですよね!」

 

「チゲーよ!?」

 

カンナ ダークでカッコいいところ

 

「アーシたちの前なんだからナルシスト中二全開でくるでしょ。」

 

ーVTR-

 

「やっぱ・・・ダークな雰囲気が漂っててカッコいいところ・・・だな。」

 

ー終了ー

 

「おいおい、カンナ以外全員不正解だぜ。しっかりしてくれよ。」

 

・・・

 

「流石カン子の推理力じゃ。こやつの中二心をしっかり把握しておる。」

 

「鏡って知ってますか?便利ですよ。」

 

「次いこう、次。」

 

私たちはカンナちゃんを誉め次に進む。

 

「文句あるなら言えよ!」

 

ーカレコレ屋メンバーの中で入れ替わるならだれが良いですか?ー

 

「これは五択だから当てられるかもしれないな。」

 

甘いね・・・

 

「俺は最高だから俺のままでいたいとかいうでしょ。」

 

「さっきの回答をまだ根にもっとるなヒサ子。」

 

そんなことないよ?

 

「言わねーよ!五択だよ!」

 

ヒサメ シディ

 

カンナ フィーア

 

フィーア シディ

 

シディ ボティス

 

ボティス ヒサメ

 

強さに憧れてそうだし。

 

「ボティスは何にも縛られないからな!」

 

「シディさんじゃないですか?イケメンですし。」

 

「運動神経良くて女のフィーアちゃんでしょ!」

 

「カゲ男のことじゃからヒサ子じゃろ。」

 

ーVTR-

 

「ヒサ・・・かもな。」

 

―終了ー

 

「ほらな。人間など欲にまみれた生き物じゃ。異性でスタイルの良い方を選ぶに決まっておる。」

 

え・・・?

 

「ひどーい!アーシたちの事ブスだと思ってるんだー!」

 

「女扱いしてなかったんですか・・・?」

 

「違ぇよ!?ヒサだったら空飛べたり甘いもの食えるから面白そうだなって思ったんだよ!」

 

sideカンナ

 

カゲチヨをからかって次の質問に進む。

 

ー得意な教科は?ー

 

「カゲ男に得意な授業などあるのか?」

 

「うーん・・・サボりと寝ること?」

 

それしか学校でやってるの見たことないよね?

 

「授業だって言ってんだろ!」

 

ボティス ない

 

シディ 算数

 

「全て劣等生じゃろカゲ男は。」

 

「算数だな!カゲチヨは三桁の計算ができるからな。」

 

「シディ・・・高校に算数はないんだよ。」

 

ヒサメちゃんたちが回答した後アーシたちも答える。

 

フィーア 社会

 

「いつも動画のBANや周りを気にしてるので。」

 

カンナ 理科

 

「こっそり黒魔術やってそうだよね!」

 

「お前ら学校の俺をどんなふうに見てんだ!?」

 

ヒサメ 国語

 

ーVTRー

 

「国語だな。国語の成績だけは良いからな。」

 

ー終了ー

 

「ヒサメちゃんすごいね!」

 

「まさかの教科でしたね・・・」

 

「いっつもテスト前に国語以外の教科で泣きついてくるからね。」

 

なるほどね・・・流石はカゲチヨに勉強教えてるだけあるね!

 

ーカレコレ屋をやっていてよかったと思うときはどんな時?ー

 

これはなんか予想つきそう・・・

 

ヒサメ、シディ 依頼人の力になれたとき

 

カンナ 悪人を血みどろにした時

 

「これじゃない?」

 

「これはカンナだけだろ!?」

 

フィーア 世の中に少し貢献できた時

 

「まぁ、私の願望ですが・・・」

 

ボティス ない

 

ーVTRー

 

「やっぱ俺はめんどくさがりだからな。俺が何もしなくても四人が働いてくれるときは最高だな。」

 

ー終了ー

 

「「「「・・・・・・」」」」

 

「カンナちゃんの答えの方がまだましな答えだったね・・・」

 

「クズ過ぎでしょ・・・」

 

「このニートが・・・」

 

アーシたち三人は冷酷な目で見る。

 

「カゲチヨ・・・」

 

「あー!ギャグ!ギャグで言っただけだから!?」

 

「ワシにはわかる。こやつは本気で言っておったぞ。」

 

sideカゲチヨ

 

これで全部終わりだ!

 

「思ったより難しかったな。」

 

「確かに意外な答えと残念な答えがあったしね。」

 

「はー、疲れた・・・」

 

「まったく、商品には期待していいですよね?」

 

四人とも目が笑ってねぇ・・・

 

「さっきのは冗談だって!」

 

・・・半分くらいは。

 

「おい、今何か思わなかったか?」

 

よし!結果発表だ!

 

「第一回カゲチヨ王は・・・ヒサ!お前だ!」

 

「おめでとう、ヒサメ。」

 

「まぁ、そんな気はしておったな。」

 

「流石はカゲチヨのお世話係ですね。」

 

「よっ!保護者代表!」

 

お前ら見下しすぎだろ!?

 

「ははは・・・」

 

「それで豪華賞品とはなんじゃ?」

 

ボティス・・・見て驚くなよ!

 

「俺が夜なべして考えた俺のサインだ!大事にしろよな!」

 

「あーうん、ありがとう。大事にする。」

 

「世界に一つしかないプレゼントだな。」

 

「やっぱりナルシストじゃないですか・・・」

 

シディの言う通りだぜ!

 

「いらんじゃろうがこんなもん!」

 

「そうだよ!ヒサメちゃんになんてもの送ってるの!」

 

バリっ!!

 

ボウっ!

 

あぁぁぁ!俺の色紙が破られて燃やされたぁ!!!

 

「ボティス!カンナ!何すんだ!」

 

「こんなくだらんもののために長々と時間を使いおって!」

 

「そうだよ!アーシの睡眠時間を返せ!」

 

んだと!

 

「俺が有名人になったら高く売れんだぞ!」

 

「ダメだ、反省してない!ボティスアイアンメイデン持ってこよう!」

 

「そうじゃの!こやつはいまここで穴だらけにしてやるわ!」

 

お、おい!水球で拘束して何を・・・

 

「はぁ・・・本当になんの時間だったんだろ。」

 

「だが良い時間だったな。最近は依頼が忙しくていっしょに過ごす時間が減っていたからな楽しかったぞ。」

 

「シディさんが楽しかったのなら私も楽しかったです。」

 

「きっとこの時間が一番のプレゼントだということだろう。」

 

「・・・いや多分そこまで深く考えてないと思う。」

 

おい!喋ってないで助けてくれよ!?

 

「さぁ、穴だらけになろうか・・・」

 

「くハハハハハ!」

 

助けてぇ~!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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某企画と社員旅行

北海道旅行は指名手配になるとどうなるか?からです。


sideペンギン

今日はカレコレ屋の皆も集められていた・・・

 

「いったい上司は何をするんだ?」

 

俺が呟いたその時だった!

 

「社員旅行に行くぞー!」

 

モニターに上司が写りそんなことを言ってきたしかし俺達の答えは決まっている。

 

「嫌です。」

 

「え!?なんでだお前らが待ち望んだ福利厚生だぞ!」

 

「まずゆっくり養生させてくれ。」

 

「っていうか俺たちは社員じゃないっすよ?」

 

カゲチヨの言う通りなんでカレコレ屋まで・・・

 

「こんな時でもないとお前たちは旅行なんてできないだろ?」

 

「貧乏前提なのがムカつきますね・・・」

 

「アーシたちカゲチヨの避暑もかねて北海道旅行も行ったことあるんだけど・・・」

 

フィーアとカンナが反応する。

 

「そもそもパンダたちの意思を聞くべきじゃないのか?」

 

シディの言う通りだぞ・・・

 

「じゃあ、パンダは来るのか!?」

 

「いけたらいきます。」

 

来ない奴じゃねえか。

 

「シャチは!?」

 

「すみません・・・もうすぐ食べごろなので・・・」

 

「何が・・・?」

 

俺は汗が止まらなくなる・・・

 

「会社がお前らのことを思ってやってるというのに・・・」

 

「思ってるなら他にやることあるような・・・」

 

ヒサメの言う通りだな。

 

「行かないんだな?いいんだな?あーあ!あーあ!」

 

露骨すぎだろ・・・

こうして解散した翌日

 

「おは・・・うっ!」

 

会社に行くとガスを吸ってしまい俺は気絶した・・・

そして目が覚めると

 

「よーし、社員旅行行くぞ~。」

 

「おはようございます・・・ペンギンさん。」

 

「アーシたちもカレコレ屋にガス仕掛けられて連れてこられたんだ・・・」

 

「ZZZ・・・」

 

「フィーアはまだぐっすりだな・・・」

 

「悪夢のスタートだな・・・」

 

カレコレ屋の五人と

 

「ふへへ・・・ペンパイの体・・・」

 

「もう食べられないよ~」

 

すでに連れてこられたパンダとシャチがいた・・・

 

「デスゲームの導入かな?」

 

sideカゲチヨ

こうして某企画とカレコレ屋の合同社員旅行が始まった・・・

 

「バスと言えば一発芸だな!」

 

「そうでもねぇよ。」

 

「パンダ!なんかやれ!」

 

ペンギンの突っ込みも無視してパワハラ全開だな・・・

 

「ショートコント面白いペンギン。」

 

パンダこういうの向いてそうだよな・・・

 

「・・・早くやってよ。」

 

「殺すぞ。」

 

やっぱり人任せだった・・・

そして会話をはずませること数十分後

 

「このバスカラオケもついてるんだぞ!」

 

「最悪だ。」

 

ペンギンの言う通り上司って歌下手そうだもんな。

 

「せっかくだし社歌でも歌うか。」

 

上司は社歌を歌うそうだ・・・

 

「某企画に社歌なんてあったんだ!意外だね!」

 

カンナが驚いたけど

 

「ウチに社歌なんてあったの?」

 

「さぁ。」

 

「社員に知られてない社歌ってなんですか・・・」

 

フィーアの言う通りだな・・・

そのとき聞こえてきたのは・・・

 

「うぬ?なんだか聞き覚えがある音楽だが・・・」

 

シディが言うのも当然だろう・・・この曲は・・・

 

「ウチの社歌怒りの日だったの?」

 

「社員が怒ってない日はないからね。」

 

「しかもムカつくほどうまいね・・・」

 

ある意味なっとくだな・・・しかもヒサの言う通り凄い上手かった・・・

 

「ゲフン!ゲフン!やっぱりアカペラは疲れるなぁ・・・」

 

「どんな喉してんだ。」

 

まるでお手本みたいね歌声だったからな・・・

 

「じゃあ次は私が歌いますね。」

 

「誰かフィーアを止めろー!」

 

ー数分後ー

 

結局歌って酷い目にあった・・・

 

「あれ…自分綺麗な川を渡ってた気がするんですが・・・?」

 

「僕も誰かが手を振ってたような・・・」

 

「それ三途の川な・・・まさかここまで音痴とは・・・」

 

ペンギンたちごめんな・・・

 

「じゃあ、もう一曲・・・」

 

「あー!私も歌いたくなってきた!」

 

ヒサナイスだ・・・

 

「ひっく、楽しいな~~。」

 

上司のやつ・・・

 

「こいつもう酒のんでるのか・・・」

 

「いや、これはバス酔いだ。」

 

「どんな体してるの?」

 

ペンギンとカンナが突っ込む。

 

「ちょっと飲みすぎちゃったかなぁ~酔い止め。」

 

酔い止めで酔っぱらうってなに?

 

sideヒサメ

 

「着いたぞー!」

 

バスを降りた先にあったのは神社だった・・・

 

「どこですかここ?」

 

「誰もいませんね・・・」

 

パンダさんとフィーアちゃんが質問すると

 

「人里離れた山奥の神社。」

 

上司さんから返ってきたのは怖すぎる回答だった・・・

 

「怪談でしか登場しないワードだぞ。」

 

ペンギンさんの言う通り怖いよ・・・

 

「もしかしてここで肝試しですか!」

 

カンナちゃんが目をキラキラさせる。

 

「じゃあ、ペンギンとシャチは五万円。」

 

「は?」

 

「今からお前らが受ける神道修業の受講料だ。」

 

「俺たちは支払わなくていいのか?」

 

シディが聞く

 

「もうペンギンたちの給料から天引きしたから大丈夫だ!」

 

「ブラック企業が!」

 

「っていうかパンダがもういないぞ・・・」

 

カゲの言う通りパンダさんは静かにかつ素早く逃げていた・・・

 

「危機察知能力高すぎだろ。」

 

まぁ、パンダさんだしね・・・

 

「こうなると思ってパンダの分は予約してないぞ。」

 

「そこまで考え及ぶならプログラムに組み込むなよ。」

 

「お前たちはやりたいだろう。特にカゲチヨは邪念を捨てて依頼をこなせるぞ。」

 

「嫌っすよ!?」

 

でもサボり癖を治すのにはいいかも・・・

 

「ペンギンとシャチも邪念を捨てて仕事に望めるぞ!」

 

「仕事が一番邪の概念だぞ。」

 

ペンギンさん・・・もう社畜の考えですね・・・

 

「「・・・」」

 

「シャチもやりたくないよな?」

 

「カンナちゃんどうしたの?」

 

なんか黙り込んでるけど大丈夫?

 

「・・・あ、すみません今邪念(食欲)に支配されそうになってました。」

 

「アーシもヒサメちゃんと修業できるからヒサメちゃんへの邪念(愛情)に支配されそうになってました。」

 

「「やっぱり受けます。」」

 

こうして私たちは修業を受けた・・・

 

sideカンナ

 

「修業はどうだった!?」

 

「即身仏とか魔よけの札とか見れて楽しかったです!」

 

オカルト好きにはたまらなかったな~!

 

「修業の感想じゃない!?ペンギンたちはどうだった?」

 

「一泊二日のコースが30分に詰め込まれててすごく充実してた。」

 

「よせやい!照れるべ!」

 

ペンギンさんの皮肉が通じてない・・・

 

「よーしじゃあ、次は飯だ!」

 

「はーい。」

 

パンダさんが帰ってきた。まぁ食べるの大好きだもんね・・・

 

「おかえり。」

 

そうして向かったのは・・・

 

「ここで今日の昼飯を食うぞ!」

 

スーパーだった・・・

 

「こういうのって地元の飯屋とかじゃねぇの!?」

 

カゲチヨは言うけど

 

「最近カップ麺にハマってるんだ。」

 

「家で食えよ。」

 

「全くです・・・」

 

ペンギンさんとフィーアちゃんが突っ込むこうなったら・・・

 

「すみません・・・お腹が痛いので二時間ほどうんこしてきます・・・」

 

「アーシたちもちょっとお花摘みに・・・」

 

アーシたちは四人を連れて逃げた。

 

「大丈夫か!?気をつけてな!」

 

「じゃあ俺も」

 

「ペンギン!別のもの食いに行くつもりだろ!?」

 

「3秒前に同じセリフ言え。」

 

こうして去った後

 

「じゃあ、一緒に海鮮丼でも食べに行こうか食べモグにいい店があったんだ!」

 

勿論です!

 

「ペンギンたちを置いてきたのは心苦しいけどな・・・」

 

「後で持ち帰りできるものも買ってあげよう・・・」

 

シディとヒサメちゃんがそういってそのままホテルに向かった。

 

sideフィーア

 

私たちはホテルの地下室にいました・・・

 

「なんでおどろおどろしい地下室なんだよ・・・」

 

カゲチヨの言う通りここはなにかを処理するのかっていうくらいの不気味さですね。

 

「えー今日一日お前らの行動を見させてもらったが・・・全然だめだ!もうダメなところ100個は見つけた!」

 

「お前のダメなところ二万個くらいあるけどな。」

 

「もてなしているカレコレ屋は良いにしてもお前ら三人は自分で気づくことが大切だ。

今日自分ダメだったな~って思ったところを言ってみろ。」

 

そんなこと言ってもわかりませんよ・・・

 

「はい!」

 

「よしパンダ、言ってみろ!」

 

「僕は今日サービスエリアで万引きしました!」

 

「マジでダメな奴じゃねぇか。」

 

「そんなことしてたの!?」

 

ペンギンさんとヒサメちゃんが驚く、確かに休憩時間中パンダが一番遅かったけど・・・

 

「そうか!自分で気づけて偉いぞ!」

 

「いやなんで許しそうな雰囲気なんだよ!?」

 

カゲチヨが突っ込む。

 

「部下が自分で認めたミスは許してやるのが上司の仕事だ。」

 

「おお、上司が良いことを言ってるぞ。」

 

シディさん・・・確かにそうですけど・・・

 

「お前が許しても国が許さないんだよ。」

 

「はい!」

 

「シャチ!」

 

次はシャチさんですか・・・まともな反省だといいんですが・・・

 

「自分は今まで235人の尊い命を奪いました。」

 

パンダさんの罪を余裕でぶっちぎってきた。

 

「教会の懺悔室だと思ってない?」

 

「それを言うんだったらアーシたちだって森に侵入してきた欲深い人たちを千人くらいは殺してるよね?」

 

そうでしたね・・・

 

「聖女だったこと忘れてた・・・」

 

カゲチヨの呟きも

 

「そうか、まとめて許そう。」

 

上司の言葉に消えていった・・・

 

「ペンギンお前はないのか!」

 

「上司の段取りが悪かった。」

 

ペンギンさんのまともな反省も・・・

 

「たわけ!もっと自分を見つめなおせ!」

 

「Boomerang」

 

上司の発言にかき消された・・・

 

sideカゲチヨ

そのあとペンギンたちが夜クレーム対応をし、自由時間に上司の好きな所に行ったあと

 

「待ちに待った宴会だー!」

 

ブラック企業の地獄の宴会が始まった。

 

「今日は役員のお偉いさんも来てるからな!」

 

上司の言葉で見てみると座ってるのは強面のスーツに顔に傷のついた連中だった・・・

 

「全員ヤの字だろこれ。」

 

「うむ、皆笑っていて楽しそうだな!」

 

シディ・・・それが黒い笑みじゃなければいいけどな。

 

「よーしじゃあかくし芸大会行くぞー!」

 

「そんなのないぞ。」

 

「普通の企業でも練習とかありますよ?」

 

ペンギンとヒサメが言うと

 

「バカ野郎!社畜たるもの上司を楽しませるためにかくし芸の一つくらい身につけておくものだぞ!」

 

「そうなのか!」

 

シディ・・・騙されるな・・・

 

「やらせてください!」

 

パンダがなんかやけに自信満々だな・・・

 

「えー私が披露するのは瞬間移動です!」

 

マジックでもなかなかの難易度だぞ・・・練習サボりそうなパンダにできんのかよ・・・

 

そうしてパンダは自分の体を布で隠して

 

「でん!」

 

布が落ちるとパンダが消えていた!

 

「うっそー!アーシでも種がわかんなかった!?」

 

カンナが言うってすげぇな!

 

するとペンギンの電話が鳴った。

 

「僕は今その旅館の外にいるんだ。」

 

「あいつあんな特技があったのか・・・」

 

ペンギンも感心してたんだけど。

 

「逃げられましたね・・・」

 

「ああ・・・」

 

フィーアとシディの言う通りだな・・・

 

「パンダさんこんなこともあろうかとヤードラット星で修業してたみたいですよ。」

 

シャチが言う。

 

「いやあれガチ瞬間移動なのか?」

 

「サボりへの執念ってすごいね。」

 

ヒサの言う通り才能ありすぎじゃね?

 

「さあ、ペンギンシャチ!お前らもやれ!」

 

「じゃあ、カレコレ屋からもかくし芸やります。」

 

「お!カンナ何をするんだ?」

 

「カゲチヨとスズキって男に油を塗りたくって火の輪くぐりさせて無事に通れたらヒサメちゃんとのデート権を手に入れるってのはどう?」

 

「それただのデスゲームじゃねーか!?」

 

「カンナちゃん!?」

 

「じゃあ、自分の芸はペンパイが自分のお腹に瞬間移動するってのいうのはどうでしょう?」

 

「ダメでーす。」

 

サイコな二人のかくし芸を却下して宴会は進んだ。

 

sideペンギン

 

「楽しかったなぁ~!」

 

「お前だけな。」

 

こっちは地獄だったぞ・・・

 

「よーし帰るぞ~!」

 

「あれ?バスがカレコレ屋さまになってるんだが・・・」

 

「何言ってんだ。お前たちは帰りは徒歩に決まってるだろ。」

 

は?

 

「妖精王の娘さんたちに長距離を歩かせるわけにはいかないからな!それにお前らはここ数日で体がなまってるだろうからな明日から始まる激務のリハビリとしてマラソンを用意してやったんだぞ。」

 

「権力の構図を堂々と見せつけられているな。」

 

「じゃあ、俺はタクシーで先に帰るからな!カレコレ屋の皆も楽しんでくれたなら幸いだ!明日は5時にオフィスな!」

 

そういって上司は帰っていった・・・

 

「ペンギンさんすみません・・・」

 

「でも一緒に遠出できて楽しかったよ!」

 

「今度はまともな旅行にしましょうね。」

 

「うむ、これからもお互い頑張ろう。」

 

お前ら・・・

 

「普通にバスで帰るんだな。」

 

「すみません・・・流石に歩きは・・・」

 

カゲチヨの言う通りだな・・・

こうしてカレコレ屋と別れた・・・

 

「大変だね。」

 

パンダが他人事のように言う。

 

「お前も・・・」

 

シュン!

 

「忘れてた。」

 

こうしてオフィスに帰ってきた・・・

するとデスクに・・・

 

「今回の社員旅行のバス代、宿代、食事代、その他諸々をお前らの給料から天引きしたら今月の支給分を上回ってしまいました。というわけでこちらの封筒に差額九万円を入れて月末までに上司に渡してください。P.Sドングリって意外と美味しいよね。」

 

「ブラック企業が!」

 

俺は封筒と手紙を燃やした・・・

 

 



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sideストーリー 天界へ

少し妖精王メインのストーリーになります。長編なのでお付き合いください。
ちなみに話にでてくる女は不老不死になったらどうなるのか?の女です。


side妖精王

 

「ふぅ~疲れたー!」

 

俺はトッププレデター壊滅に協力してくれそうなやつもかなり集めたな・・・

この前なんかは不老不死の女の異宙人を仲間にしたし・・・

すると・・・

 

「なんだ・・・体が光ってうおっ!?」

 

俺は自分から発せられた光によって目を瞑ってしまった。そして目を開けると・・・

 

 

「やぁ、クリスくん。」

 

なんと天界の創造神の間にいた。

 

「・・・なんで、俺を天界に?」

 

俺は緊張と冷や汗がでた・・・この男は創造神・・・天使と死神から見下されているとはいえ神、もしかして俺の行動を咎めに・・・

 

「実は君が優秀な教師だってことを聞いてね。死神NO269のことは知っているかな?」

 

「フラグちゃんのことならヒサメに聞いてるので・・・」

 

「そうか!なら話は早い!しばらくの間ここでNO269や天使No11や51の教育をしてくれないかな?」

 

なるほどな・・・正直転生者の俺からすればPLOTTのキャラの中で一番怖いのはこの神様とエマの上司の閻魔大王なんだよな・・・

 

「わかりました。俺にアドバイスできることがあれば。」

 

「そうかい、よかった!そうだ!折角だから友情の印にこの服受け取ってくれないかな?」

 

そうして神様が出したTシャツは真ん中に友情という文字がでかでかと書かれていた・・・

 

「せっかくなので頂きます・・・」

 

「ありがとう!トレーニングルームに案内するよ!」

 

こうして俺は天界でフラグちゃんたちの臨時教官をすることになった・・・

こうして歯車がひしめく扉の前に立った。

 

「NO269の目覚ましを遅らせて出勤時間を遅めておいたから先に行っててくれないか?」

 

「わかりました。っていうかここの天使と死神って全員女ですよね?寝泊りとかどうすれば・・・」

 

「それは僕が創造しておくから!」

 

はぁ・・・引き受けた以上やるか・・・こうして俺はトレーニングルームの扉を開けた。

 

そして扉の向こうに広がっていたのは

 

バチ―ン!

 

「は!?何するんだハニー!」

 

「デブはタイプじゃないのいつの間にこんなに太ったの!?隣にいると圧が凄いし汗くさいから別れましょう!」

 

「そんなああああ!」

 

激太りしたモブ男とそれに愛想をつかすモブ美だった・・・

 

「大丈夫か?モブ男。」

 

俺は声を掛ける。

 

「うおっ!?って妖精王?どうしてこんなところに?」

 

「ちょっとフラグちゃんに用事があってね。死亡フラグ立たせBOTのモブ男に会えば会えるかなって。」

 

「人をハチ公みたいに気軽に待ち合わせ場所にしないでよ!?くそっ!こうなったらもう一切食事は食わない!断食ダイエットでモブ美もクリスさんも見返してやる!」

 

別に馬鹿にしたつもりは無かったんだけどな・・・

 

「立ちました!」

 

フラグちゃんが登場したのはいいんだけど・・・

 

「なんでそんなに太ってるんだよ・・・」

 

「えっ!?クリスさんなんでここに?」

 

多分神様が俺を呼んだのはこの体型のせいだな・・・

 

「神様に頼まれて俺がお前たちの臨時教官になったんだよ。」

 

「そうなんですか!?」

 

「とりあえず俺は見てるからフラグを回収して。」

 

「分かりました!でもその前に・・・」

 

 

「モグモグ・・・ん~美味しいです!」

 

ケーキやミルクティーを飲み始めた。

 

「え?誰?もしかしてフラグちゃん?」

 

モブ男にもわからなくなってるぞ・・・

 

「そうですよ!わからなかったんですか?」

 

「もはや別人だよ!それじゃ脂肪フラグじゃないか。」

 

「モブ男さんはまるで魔人ブウですね。」

 

どっちもどっちだろ・・・

 

「それより断食は死亡フラグですよ!ずっとご飯を食べないでいると餓死します!」

 

ん~まぁ昔の人からすればそうだけど

 

「フラグちゃん今の時代はそれは暴論になりつつあるんだ。」

 

「え!?」

 

俺が指摘するとフラグちゃんは驚く。

 

「その通り!俺は今から病院のファスティング療法を受けようと思ってるんだ!フラグちゃんもどうだい。」

 

「フラグちゃん回収のためにもついていって損はないと思うよ。それに太ってると皆に驚かれるし。」

 

「わかりました・・・」

 

こうして俺たちは病院に向かった。

 

sideフラグ

 

今看護師さんの説明を受けていたのですが・・・

 

「モブ男さん話を聞いてましたか?ちゃんと説明を聞いてください!」

 

「あー聞いてる聞いてる。」

 

「明らかに胸みてるじゃないか・・・」

 

クリスさんの言う通りですよ・・・

 

「俺だって断食について調べてきたんだ。断食中に飲む酵素ドリンクは便秘解消や美肌効果があるらしいよ。」

 

そうなんですね!

 

「ああ、だから美しく痩せられるし、イケメンにもある。」

 

「顔面はもとのモブ顔になるだけだろ・・・」

 

「酷い!?」

 

せっかく見直したのに・・・

 

こうして私たちは一日を過ごし昼ごはんになったのですが・・・

 

「これだけじゃ足りません・・・」

 

梅干しとおかゆだけ・・・物足りないです。

 

「こういうのは修業と同じだ。優秀な死神になった時の自分を思い浮かべるように痩せた自分を思い浮かべるんだ。」

 

クリスさんの言う通りですね。痩せて優秀になった私・・・

 

「ぐへへへへ・・・確かにモチベーションにつながるね・・・」

 

モブ男さんはまたハーレムを妄想して!もう知りません!

 

side妖精王

 

そして消灯時間になったんだけど・・・

 

「シュークリームだ!」

 

「いててて!それ俺の手だから!」

 

モブ男の手にかぶりついたフラグちゃんたちのせいで目が覚めた・・・

 

「何事!?」

 

「美味しくないです・・・」

 

「当たり前だろ!」

 

っていうか眠りながら歩いたの凄いな・・・

 

三日目になると死亡フラグは元の姿に戻っていた。

 

「やっぱ死神って普通の生物とは違うんだな・・・」

 

「いいな・・・」

 

俺とモブ男はフラグちゃんの仰天チェンジに驚く。

 

「でも空腹もなくなってきたし頭もスッキリして集中力が増した気がするよ。あと12時間はゲームできるよ!」

 

怠惰だな・・・

 

「集中力はもっと有効活用してください!」

 

フラグちゃんが注意したその時だった!

 

「うぐああ!!」

 

モブ男が突然お腹を押さえ始めた!

 

「どうしたんですか!フラグ回収ですか?」

 

「違うよ、便意が!もう無理・・・でる。」

 

なにやってんだよ・・・

 

「早く行ってください!」

 

そしてモブ男がトイレから出てくると

 

「ふぅ。」

 

「モブ男さん、その体・・・」

 

「ホントに二人ともどういう仕組みだ・・・?」

 

モブ男も元の姿に戻っていた・・・

 

「そういえばモブ男さんもプログラムでしたね。」

 

「そうだった・・・」

 

俺とフラグちゃんの呟きを聞かずモブ男ははしゃいでいた。

そして一週間たつ頃には

 

「こんなに痩せた人は初めてですよ!」

 

看護師さんに褒められるまでになっていた・・・

 

「えへへへ。」

 

「えっへん。」

 

ここで調子に乗らないといいけど・・・

 

「断食の才能があるんじゃないかしら!」

 

なんか微妙な才能だな・・・

 

「世界記録が382日です。」

 

するとモブ男が看護師さんの手を握り

 

「あの!ここに来た時からずっと気になってましたもし俺が記録を超えられたら付き合ってくれますか?」

 

「え、えーと・・・」

 

「いやモブ美との復縁はどうしたんだよ。」

 

俺は声を掛ける。

 

「そうですよ!それに記録は一年以上ですよ!それに記録の人は207キロから始めてるんですよ。すでに痩せてるモブ男さんには無理ですよ!」

 

はぁ、ここは頑張ってて応援するところなんだけどやっぱり優しいのかモブ男に惚れてるからなのか止めようとしてる。NO13の言う通り優しさがあるもしくはモブ男の恋をどうにかしないといけないな・・・

 

「フラグちゃんは黙っててくれ!俺はやり遂げる!断食王に俺はなる!」

 

普通に死ぬと思えたその挑戦を耐えて僧侶のように禅を組んでしのいでいた・・・

 

「383日を超えちまうとはな・・・」

 

モブ男のことだからリタイアすると思ってたが・・・

 

こうしてモブ男は看護師に思いを告げたのだが・・・

 

「ごめんなさい!あの時はっきり断れなかったんだけど実は彼氏がいるの・・・」

 

まぁ、モブ男の勢いを見ればな・・・優しそうだし・・・

そして出てきたのはメチャクチャ太った男だった・・・

 

「実は私ぽっちゃりした人が好きなんです!だからこのクリニックで働いてて。」

 

なるほど天職だな・・・

 

「俺以外のデブに惚れるなよ。チョコになっちゃえ~!」

 

ホントに魔人ブウじゃないか。筋金入りのデブ専だな・・・

 

「そ、そんな・・・」

 

「モブ男さんは頑張りましたよ。私はずっと見てましたから。」

 

やっぱり向いてるかはわからないけどフラグちゃんは死神になるべきだな。そうすれば幽霊になる人や輪廻転生で後悔する人も減るし。

 

「こうなったら暴飲暴食だ!太れば好きになってくれるかもしれない。」

 

「まぁ、そうなるよな・・・」

 

「ちょっと待ってください!」

 

そうしてモブ男はラーメン次郎に向かった。

 

「野菜マシマシ、ニンニクチョモランマ、油カラメで!」

 

「次郎系でそこまでするのかなりの猛者だぞ・・・」

 

いきなりそんなに食ったらヤバいな・・・

 

「ふふふ・・・今日まで我慢したんだこれは自由への一歩さ!」

 

「体に悪いですよ!」

 

こうして運ばれてきたラーメンをすすってしばらくしたモブ男は

 

「うぐっ!」

 

案の定倒れて搬送された。

 

「まぁ、フラグ回収かな。」

 

「はい。」

 

「まぁ、アドバイスはNO13と同じになるけど優しさもほどほどにね、最悪天使の仕事を取ってるように思われるから。」

 

「はい・・・」

 

「でも今回みたいに対象者と一緒に何かをするのは良いと思うよ。対象者に情を湧かせて死へと導きやすくなるし。」

 

「なるほど・・・わかりました!もっとフラグを回収するために仲良くなればいいんですね。」

 

「まぁ、フラグちゃんに情が湧いたらだめだけど操れるようになるだけでもかなりフラグ回収につながると思うからその性格を武器にしていけばいいと思うよ。」

 

「・・・!ありがとうございます!」

 

ふぅ・・・とりあえずフラグちゃんへのアドバイスはこれで完了。

次は生存フラグさんだな・・・

 

 



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sideストーリー天界の様子と生存フラグへのアドバイス

side妖精王

 

俺は神様が創造してくれた部屋で寝泊りしていた。

 

「今日は早起きしたしちょっと天界の様子を見るか・・・」

 

俺は廊下を歩いていると沢山の死神や天使が歩いていた。

 

「意外と個性的な見た目の人が沢山いるな。」

 

俺がそう思っていると

 

「おい!お前がクソ神が呼び出しだっつー臨時教師か!」

 

いきなり背後から声を掛けられたので見てみると

 

赤髪の悪魔の見た目のような女、そして後ろには紫の髪の悪魔、白髪の堕天使風の女が立っていた。

 

「そうだけど?」

 

「アーシらは大罪シスターズっていうんだ!今日は挨拶したくてな・・・!」

 

なんだこの悪魔怒ってるみたいだな・・・

 

「あのNO269は落ちこぼれなんだよ!それを知ってて教師をするのか?」

 

ああ・・・なるほどね。

 

「ああ、お前たち有名そうだから他の死神にも言っておけ、あんまりフラグちゃんを舐めてるとお前らの方が食われるぞ?」

 

俺が殺気を放ち三人に言う。コンソメ丸もいざとなったら凄い炎を吐いたからな・・・

ペットは飼い主に似るからな・・・俺はフラグちゃんを信じるぜ。

 

「・・・そうかよ。じゃあな。」

 

そういって赤髪の女が去っていった。

 

「すみませんでした。姉さんはあなたの覚悟を見たかっただけですので許してください。」

 

紫髪の女がそう言って去っていった。

 

「きゃは!色んな人に気に入られてて嫉妬で狂いそう・・・じゃあねー!」

 

ホントに個性的な奴らもいるんだな・・・

時間も時間になってきたので俺はトレーニングルームに向かっていると

 

「貴方が神様が連れてきた・・・」

 

「ああ、NO13さん。」

 

この人が天界の中で注目株の死神もとい常識人のNO13か・・・

 

「今回は神様のわがままに付き合ってくださりありがとうございます。今回は天使NO11を?」

 

「はい、そうですよ。」

 

「・・・私はNo269に指導した時は彼女を落ち込ませることしかできませんでした。

ですがあなたにアドバイスをもらった彼女の顔は笑顔でした。私は間違っていたのでしょうか?」

 

「・・・珍しいですね。貴方がそんなことを聞くなんて。」

 

「・・・私はNO269は死神には向いてないと思っています。貴方は神様と同じなんですか?」

 

「んーまあ俺は二人の中間って感じかな。」

 

「というと?」

 

「確かにフラグ回収を仕事としてとらえるならあなたの考えが正しいですよ仕事でいちいち感情を出していたら組織は回らない、ましてや生と死を管理するここならなおさらだ。でも人の気持ちに寄り添いながら悔いのないように死ねるように頑張る死亡フラグがいてもいいと思うからですかね。」

 

「そうですか・・・参考にしておきます。」

 

「頑張ってくださいよ。一応あなたの初めての弟子なんですから。」

 

「・・・はい。」

 

こうして俺の意見をNO13に伝えたが廊下である死神とすれ違った!

 

「・・・」

 

死神No1か・・・こいつがプログラムにバグを仕込んだ犯人候補・・・

最強だけあって流石の殺気だな・・・今奴が犯人だという証拠もないし今は放っておくしかないな・・・戦力がわからない相手と戦うほど馬鹿じゃない。

こうして俺は生存フラグが来る前に仮想世界に入ったのだった・・・

 

そうして部屋に入ると

 

「今日こそ彼女のモブ美との性交を成功させるぞ~!」

 

モブ男が最低なダジャレを言いながらデートに行こうとしていた。

するとあたりが一面薄暗くなった。

 

「って暗!?」

 

モブ男も驚いているが

 

「一体どうなってるの!?」

 

「まだ昼間の十二時だぞ!」

 

周りの人も驚いていた。

 

「よお、モブ男。」

 

「おお!また来てくれたんだね!」

 

俺はモブ男の前に現れた。

 

「あたりが真っ暗になっちゃったんだよ!」

 

「それならもうすぐ心強い助っ人が来てくれるよ。」

 

「立ったぞ。ってそうじゃった今日はこいつが見に来る日じゃったな・・・」

 

「じゃあ、お手並み拝見といこうかな?」

 

「ふん、ワシの手腕に文句は言わせんぞ。モブ男ついさっき8分19秒前太陽が消滅したこのせいで暗くなったのじゃ。」

 

「えええ!?」

 

まあ、そりゃ常にあったの者がなくなったら驚くよな・・・

 

「そして貴様には生存フラグが立った。」

 

「お、おかしくない?普通死亡フラグじゃ・・・」

 

まあ普通はそう思うよな・・・

 

「貴様には使命があるのじゃ。」

 

そうこれが今回の設定だ。

 

「あれなんだか急に涼しくなってきたかも・・・エアコン入れた?」

 

「モブ男ここは外だぞ・・・」

 

俺はつい突っ込んでしまう。

 

「半袖だとちょっと寒いな・・」

 

「太陽がなくなると三日もすれば気温は0度まで下がると言われておる。」

 

「ええ!凍死しちゃうよ!」

 

その瞬間生存フラグはモブ男を掴み羽を広げ空に飛び立った!俺も続く。

 

「一日までなら気温は15度までしか下がらん今のうちに生活基盤を整えるのじゃ。」

 

「どこ行くの!?俺これからデートなんだけど!」

 

「いや世界の危機なのに何言ってるの?」

 

「その通りじゃ、それにモブ美ならとっくに帰っとるぞ。」

 

「そんなぁ!!」

 

気の毒すぎる・・・

 

「まずは地熱エネルギーや化石燃料など太陽とは無関係であり枯渇しないエネルギーのある場所探すのじゃ。貴様には使命がある必ず生き延びよ。」

 

「俺の使命・・・・性交を成功させることか!!」

 

まだ言ってた・・・

 

「そんなわけないじゃろ。余計なことをしゃべるでないこのまま放り投げるぞ。」

 

早速ドSなことを・・・これは仕方ないけどやらなくてもいい場面でもやってるからな・・・お礼言われるときとか。

 

「ちょっと生存フラグさん!どうせなら巨乳美女ハーレム王国の方角に投げてよね!」

 

「そんな国地球上に存在せんわ。」

 

まぁ、モブ男なみにクズな生存フラグ立てBOTも珍しいけどな・・・

 

side生存フラグ

ワシはモブ男を地面に降ろした。

 

「ここが・・・巨乳美女ハーレム王国!?」

 

「そんな国はない。」

 

まだ言っておるのかこやつは・・・

 

「ここはアイスランドだな。」

 

「その通りじゃ火山大国のアイスランドでは地熱発電が盛んじゃ太陽が無くなっても地熱が失われることはない・・・しばらくはこのあたりで地熱エネルギーを利用し生活基盤を整えろ。」

 

こうしてワシらはここにテントをはり過ごしていたのじゃが・・・

 

「はあ・・・今頃脱童貞できてたかもしれないのに太陽が無くなって阻止されるなんて・・・地球規模の陰謀を感じるよ!」

 

何を馬鹿なことを・・・

 

「地球は貴様の貞操なんぞに興味ないじゃろ。」

 

ワシはそういう

 

「それに使命があるって言ったでしょ。それをこなせばモブ美よりいい女と付き合えるかもよ。」

 

妖精王がそういうと

 

「なるほどね・・・むふふふふ・・・」

 

モブ男は気持ち悪い笑みを浮かべた・・・ホントにぶれんの貴様は・・・

 

「それにしても月が見えないね。」

 

「太陽からの引力を失った今月も地球も宇宙に放り出されておる今頃はるか遠くまで離れているはずじゃ。」

 

モブ男の疑問にワシが答える。

 

「それに呼応して海の満ち引きにも影響がでるし一日も早くなるよ。」

 

よく知っておるな。

 

「既存の環境が破壊されつくされるのも時間の問題じゃ。さあモブ男一刻も早く人類を滅亡から救う方法を探し出すのじゃ。」

 

こうしてワシらは氷河期となった世界で方法を探していった。

 

side妖精王

そしてついに地球を救う方法が隠されている研究所にたどり着いた!

 

「苦労した甲斐があったのう。」

 

「主に生存フラグさんのせいだけどね・・・」

 

そう・・・モブ男がボロボロになったのは危険な目にあい泣き叫ぶモブ男に生存フラグが蹴りや拳を叩き込んだのがほとんどだった・・・

 

「生存フラグ・・・流石にやりすぎだよ・・・人間は心が弱ったら叫びたくなるんだよ・・・生存フラグだってお化けを見たら叫ぶでしょう?」

 

「うっ・・・すまんかった・・・」

 

「感謝されるのが苦手なら今回みたいに影からサポートするのはどう?今まではほとんど自分の力で解決してたみたいだし対象が自力で助かるようにサポートするのが自分にも他人にも厳しい生存フラグさんに合ってると思うよ。」

 

「・・・わかった。」

 

「でも、モブ男もいちいち裸であたためあおうとか胸とかガン見しないこと!」

 

「わかったよ・・・」

 

こうして俺たちは研究室に入ると研究室は廃墟のような有様だった・・・

 

「酷いな・・・」

 

「限られた資源を争いあって研究を続けられなくなったのじゃろう。」

 

「人間の本能って奴だな・・・」

 

俺たちは此処であったことに心を痛める。

すると床にアイテムが落ちていた。

 

「おい、なにか落ちてるぞ。」

 

「ゴミでしょ。」

 

モブ男・・・

 

「こういう意味深な場所に落ちている物は貴様の生存フラグになるに決まっとるじゃろ。拾え。」

 

「ふぁい・・・」

 

おお!いつもなら踏みつけるけど言葉の圧力で押すスタイルにしてる!

こうしてモブ男はアイテムと近くにあったメモを拾った。

 

「なになに・・・モブ男さんあなたがここを探し当てることは前から分かっていましたえっそうなの!?このアンテナを地球の表面に突き刺すとコントローラーで地球を操作できます・・・次なる太陽を探し地球を救ってください。モブ男様好き好き大好き愛してる。」

 

「それが貴様の使命じゃ、後半は作るな。」

 

「これは主人公っぽいね!」

 

俺はモブ男と共に盛り上がる。

 

「俺がそんなことできるかな・・・」

 

確かに不安だな・・・

 

「手紙に書かれているぞ。モブ男さんあなたのマ〇カレート8000くらいの腕前を見込んでお頼みしますと。」

 

「なんで知ってんだよ!?」

 

「信頼してるのか微妙な例えだな・・・」

 

こうしてモブ男はアンテナを突き刺しアンテナからでる画面を見ながら操作してるんだけど・・・

 

「速度アップ!新たな太陽に向けて全速全身だー!」

 

「どこかで見たことのあるマ〇カじゃな・・・」

 

まるでレースゲームのような画面だったのだ・・・

 

「真剣に作れよ・・・」

 

俺がそんな風につぶやいていると

 

「うわーっ!このコース苦手なんだよ!」

 

モブ男はコースを外れてしまったが・・・

 

「やった!新しい太陽だ!」

 

「温度もサイズも申し分ないぞ!」

 

生存フラグの言う通りちょうどいい太陽の前についた!

 

「後は微調節だけだな!」

 

「大丈夫かな・・・俺駐車苦手すぎて仮免50回くらい落ちてるんだけど・・・」

 

「良くあきらめなかったな。」

 

モブ男と生存フラグが言う。不安だ・・・

 

「うげっ!ミスった!!結構ギリギリに止めちゃった!」

 

「何をやっておる!」

 

様子を見るため外に出ると・・・

 

「暑ぅ!」

 

太陽が近くにあるから地獄だな・・・

 

「氷に閉ざされていた大地が・・・地球は救われたな・・・」

 

「けど常夏が世界各地で起きてるぞ・・・」

 

俺と生存フラグが頭を悩ませるが

 

「氷河期よりましでしょいままで息をすれば凍るほど寒かったんだよ?しばらく夏でもいいでしょ。」

 

それは死亡フラグなんじゃ・・・

 

「そういう問題じゃないじゃろう。」

 

「二人とも太陽の光は久しぶりだよね?あそこのビーチで日光浴しない?」

 

「「むむ・・・」」

 

まぁ、一通りアドバイスはさっきしたし・・・

 

「一理あるな。」

 

「まあ、ゆっくりしよう・・・」

 

この後地球温暖化に気づいて慌てる俺と生存フラグであった・・・

 

 

 

 

 

 

 



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sideストーリー失恋フラグと新たな形態

新たな形態は殺生丸の天生牙と刹那の所縁の断ち切りからのモデルをとりました。


side妖精王

 

「やれやれ・・・恋愛フラグの指導では酷い目にあった・・・」

 

まさか猫耳にされるとはな・・・でもなんとかアドバイスは聞いてもらったし今日の終わりくらいには帰るからあとは仮想世界でゆっくりしよう・・・そう思って扉を開けると

 

「モブ美・・・クリぼっちだけは避けたいからクリスマスだけ俺と付き合ってください!!」

 

いきなりモブ男がクズ発言してるところに立ち会った・・・

 

「潔いいくらいクズね。まぁ私も相手いないし・・いいわよ。」

 

いいんだ・・・

 

「本当かい!?」

 

「用はそれだけ?じゃ、私帰るから。」

 

そう言ってモブ美は帰っていった。

 

「モブ男・・・流石に期間限定の恋人はないでしょ・・・」

 

「やあ!今日は俺の恋の手伝いをしてくれ!」

 

「話聞いてた?」

 

俺とモブ男が話していると

 

「立っちゃった!」

 

「うわっ!びっくりした!」

 

「なんだお前?」

 

俺とモブ男がびっくりするのも当然だ。突然髪の半分が濃い青、もう半分が薄い青のツインテールに目の色が片方が水色、片方が紫というアンバランスな見た目の女子がでてきたのだから。

 

「アタシは死神NO51ロールは恋愛フラグよ!皆からは失恋フラグって呼ばれてるの。」

 

そういえば神様がそんなフラグあるって言ってたような・・・

 

「あんたがNO269を臨時で指導してるっていう妖精王ね!本来の死神の能力を見せてあげるわ!」

 

「まあ、期待してるよ・・・」

 

なんかフラグちゃんとは別種類のポンコツオーラが漂ってるけど大丈夫か・・・?

 

「モブ君の恋愛フラグは絶対断ち切ってあげる!モブ君は改めて初めまして。」

 

「うわっ!やけにグイグイくるな!新手のナンパ?」

 

確かに積極的だな・・・

 

「そう思ってくれていいわよ?モブ君!クリスマス前に即席で彼女を作るのは失恋フラグよ!お互いに寂しさを紛らわすだけの恋なんてすぐに終わっちゃうんだから!」

 

「つまり君は俺とモブ美との仲を邪魔しに来たってこと!?」

 

「まあ、立って当然だけどそんな簡単にできるのか?」

 

「ふふーん!私には運命の赤い糸が見えるの。」

 

「運命の赤い糸?」

 

人との縁・・・目に見えない概念みたいなのを視覚化できるのか・・・

 

「さっきの告白をきっかけにモブ君たちの小指は赤い糸でつながっちゃったんだ・・・」

 

「なんで残念そうなの!?」

 

もしかしてこいつモブ男のこと・・・

 

「アタシが来たからには赤い糸なんて自慢の鋏でちょん切ってやるんだから!」

 

「そんなのチートじゃん!」

 

確かにそれができる天界アイテムがあれば縁をなくして記憶をなくしたり、巡り合えなくしたり呪いとの縁を断ち切って解呪することもできるな・・・でも

 

「お前鋏どこにしまってるの?」

 

俺は失恋フラグに問いかける。そう手ぶらなのにいったいどこに・・・

 

「それは・・・えっと・・・」

 

 

「ちょ、ちょっとモブ君とアンタは後ろ向いてて。」

 

俺は後ろを向きながら植物と視覚を共有し見てみると

 

「よいしょっと・・・」

 

!?なんと胸の谷間から巨大な鋏をだしたのだ!生存フラグの羽と同じ原理か?

 

「もういいわよ。」

 

俺とモブ男は後ろを振り向いた。

 

「でか!どこから出したの?」

 

まぁ、そう思うよな・・・

 

「教えてあげない!ふふふ・・・覚悟しなさい・・・」

 

さてその権能はどうなってるのか見せてもらおうか・・・

 

「ぐぬぬぬぬ・・・なんなのよこの鋏!言うこと聞きなさいってば!」

 

しかし失恋フラグは鋏を開けずにいた・・・

 

「お前・・・何してるの?」

 

「うっ・・・実はこの鋏本当に悪い縁しか切れないようになってるの・・・」

 

なるほど・・・悪用を防ぐためかはたまた失恋フラグが使いこなせてないかのどっちかだな・・・

そうこうしてるうちの失恋フラグは力んで引っ張りすぎて転んでしまった!

 

「いてて・・・きゃああ!」

 

その瞬間トラックに水をかけられた・・・

 

「なんなのよもう!ぴえん・・・」

 

今時の反応だな・・・つーか後者の可能性が高くなってきたな・・・

 

「もしかしてポンコツ?やっぱりフラグちゃんみたいだね。」

 

全くだ・・・

 

「アンナちんちくりんと一緒にしないで!」

 

不安だ・・・

 

「とにかく!モブ君の恋愛フラグを断ち切るまで帰らないから!」

 

「あのー!」

 

「何よアンタ!」

 

「モブ男聞いてないよ?」

 

俺はモブ男の方を見て言う。

 

「クリスマス当日は・・・愛を叫びながらプレゼントを渡すか?それともコスプレで・・・」

 

「そんな!?」

 

失恋フラグが絶望してるその時だった・・・

 

「立ちました!危険なサプライズは死亡フラグですよ!」

 

やっと来たか・・・

 

「やあ、フラグちゃん!」

 

「今、もう一人死神が来てて大変だったんだよ・・・」

 

「そうなんですか・・・?」

 

「アタシは失恋フラグよ!モブくんの運命の相手・・・になる女!そしてアンタの恋のライバルってとこかしら?」

 

「こ、恋のライバルですか?」

 

やっぱりそうか・・・っていうか(になる)って声だけ小さかったな・・・

 

「知ってるわよアンタ私のモブくんが好きなんでしょ?」

 

「そ、そそそそんなわけないじゃないですか!?」

 

こっちはこっちでてんぱりすぎだろ・・・・

 

「アタシ素直じゃない女の子は嫌いなの。認めないならそれでいいわ所詮それほどの気持ちなんだろうし。」

 

「随分とトゲトゲしいな、お前モブ男にあって何日くらいなんだよ?」

 

流石に失礼な物言いだったので俺が質問した。

 

「数か月よ!」

 

「いや、短いな!」

 

「恋に年数なんて関係ないわ!」

 

「大体モブ男さんは誰のものでもありませんよ!」

 

「はぁ?やるの?」

 

「望むところです!」

 

しかしモブ男は・・・

 

「クリスマス当日はモブ美にもサンタコスをさせて・・・ぐへへへ・・・」

 

自分をめぐって二人の美少女が争ってるのにぶれねぇな・・・ある意味では一途ととらえられそうだな・・・

 

side死亡フラグ

 

こうしてクリスマス当日になったのですが・・・

 

「分かれるなんて嘘だろハニー!今日だけでも付き合ってくれるって言ったじゃないか!」

 

どうやらずっと付き合ってくれる彼氏ができたことで別れさせられました・・・・

 

「俺たちは運命じゃなかったのか・・・」

 

モブ男さん・・・

 

「相変わらずですね。」

 

「ふふん!やっぱりあたしが言ったとおりになったわね。わざわざ断ち切るまでも無かったのよ。」

 

「いやその断ち切らなくてもいいものに必死になってたのは誰?」

 

クリスさんの言う通りですよ・・・

 

「いいや!俺はまだあきらめない!モブ美はきっと俺の元に戻ってくるはずだ!練りに練ったサプライズ計画はこのまま実行する!」

 

「地獄になる予感しかしない・・・」

 

クリスさん・・・その通りですよ。

こうして私たちはモブ美さんの家の前までやってきました。

しかもトナカイの角のカチューシャまでつけさせられて・・・

 

「どうして私まで・・・」

 

「まあ、俺は良いけど・・・」

 

「暇ならちょっとくらい手伝ってくれてもいいだろ?」

 

いや私にはフラグ回収があるんですよ!?

 

「暇じゃありません!」

 

「嫌ならあなただけ帰ってもらってもいいわよ。」

 

むぅ・・・!

 

「帰りません!」

 

そしてモブ男さんがサプライズの計画を話し始めた。

 

「いいかいトナカイ1号2号3号!モブ美の家には大きな煙突がある。屋根に上ってそこから侵入だ。」

 

「今時古風な家だな・・・」

 

そうですね・・・

 

「問題はどうやって屋根に上るか・・・そこで君たちの出番ってわけだ。」

 

「まさか・・・」

 

「3人で俺を肩車してくれ!クリスさんが土台になって飛んでくれれば余裕なはずだ!」

 

「俺への負担デカすぎじゃない!?」

 

「そんな無茶な!」

 

がばがばすぎですよ!

 

「モブ君のためなら・・・やるわ!」

 

っていうか思ってたんですけど・・・

 

「これモブ男さんの恋の手伝いしてることになりません?」

 

「た、確かに!」

 

「今頃かよ・・・」

 

「君の力が必要なんだ・・・!」

 

「きゅん!そんな風に言われたら・・・断れるわけないじゃない!」

 

「フラグちゃんと同じでダメ男好きすぎだろ・・・」

 

「どういう意味ですか!?」

 

だからモブ男さんのことなんてどうも思ってません!

 

「屋根に上ったらあとは俺が煙突から侵入しメリークリスマス!と叫びながらプレゼントを渡す!完璧だ!」

 

「どこが完璧ですか!普通に不法侵入ですよ!」

 

特大の死亡フラグです!

 

「その前に空気が最悪になるだろ・・・」

 

私とクリスさんの叫びも空しく無視され

 

「よし!トナカイ1号いくぞ!」

 

「らじゃー!」

 

二人は侵入して

 

「はい警察でーす。」

 

入り口のセンサーに引っかかってしまいました・・・

 

そしてモブ美さんと彼氏とともに事情聴取が始まる。

 

「お知り合いですか?」

 

「ただの不審者です。」

 

「酷いよモブ美!」

 

「早く連れてってください。」

 

相変わらず冷め切ってますね・・・

 

「よし!これでフラグ回収成立よ!」

 

失恋グラグさんが喜んだのも束の間でした。

 

「待って!せめてこれだけは受け取ってくれ!」

 

モブ男さんはモブ美さんにプレゼントを渡しました。

 

「これは・・・」

 

「ずっと冷え性って言ってただろう・・・俺の母さんが夜なべして編んだんだ。」

 

お母さんが!?

 

「マザコンすぎだろ・・・」

 

妖精王にも呆れられてます・・・

 

「モブ男・・・私が冷え性だってこと覚えてくれてたのね・・・」

 

「そ、そんな・・・モブ君が運命を変えた・・・?」

 

どうやらまた赤い糸がつながったみたいです。

 

「こうなったら鋏でうぐぐぐ・・・なんでいうこと聞いてくれないのよ!?」

 

やっぱり使いこなせてませんね・・・

 

「ちょっとあなたモブ美ちゃんの彼氏でしょ!?何ボーとみてるのちょっとは頑張りなさいよ!ほら今すぐ唇を奪うとか!」

 

「そんなこと言われても・・・」

 

そうですよね・・・

 

「こうなったらえいっ!」

 

いきなり失恋フラグさんが彼氏さんを押しました!

 

「うわ!」

 

「きゃ!」

 

「モブ美!?」

 

モブ美さんが押されてモブ男さんと抱き着く形になりました!

 

「大丈夫かい・・・ハニー。」

 

「モブ男・・・やっぱり私たちやり直さない?」

 

「ほ、本当かい!?」

 

まさかの展開に!?

 

「こんなことってあり!?」

 

流石に可哀そうですね・・・

 

「俺は失恋フラグなんて華麗に回避して見せるさ!」

 

これまでは結構立ててる気がしますけど・・・

 

「・・・モブ君はいつもそうだよね。」

 

失恋フラグさん・・・?

 

「あのね、モブ君・・・アタシはモブ君が好きなの!このところ毎日ずっと影からあなたを見守ってた・・・あなたの何度振られても諦めない姿に心を打たれたの・・・!」

 

「失恋フラグさん・・・」

 

なんでしょう・・・このもやもや・・・

 

「え・・・今俺告白された?」

 

「良かったな。お前が望んでたハーレムだぞ。」

 

クリスさん・・・今言うことじゃないですよ・・・

 

side妖精王

 

「もしかして浮気?」

 

「誤解だよ!ハニー!この子こは知り合ったばかりだし!」

 

「アタシはモブ君をこっそりつけて四六時中欠かさず見守ってきたの!」

 

いや言い方・・・

 

「つまりストーカーってことね?」

 

「うるさいわね!所詮アンタはモブでしょ?あたしの眼中にないんだから!」

 

「はぁ!?」

 

まさかモブ男がこんなにまともな修羅場を作り出せるとはな・・・

 

「ちょっと待ってよ二人とも俺のために争わないで。」

 

「モブ君は黙ってて!」

 

失恋フラグがモブ男を押した瞬間さっきと同じようにモブ男が倒れその先のモブ美の唇に・・・

 

ちゅ・・・

 

「・・・!」

 

「・・・!?」

 

重なり合った・・・

 

「ご、ごめんモブ美・・・」

 

「ファーストキスだったのに・・・」

 

「えっとそれじゃあ俺が責任とるよ!」

 

「責任って・・・?」

 

「結婚しよう!」

 

「いいわよ。結婚しましょう。」

 

まあ、結婚は勢いも大事だからな・・・

 

「う、嘘でしょ!?どうしてこうなっちゃうのよぉ~!」

 

やっぱり向いてないな・・・

 

「あの僕帰ってもいいですか?」

 

「私も・・・」

 

「まだいたんですね・・・」

 

一番かわいそうなのはこの彼氏と警察だな・・・

 

そしてついに二人の結婚式がやってきた。

神父から誓いの言葉に入る・・・ああ、これが自分の娘・・・カゲチヨとヒサメだったりしたらなんだか泣けてきた・・・

 

「汝、やめるときも健やかなるときもこのものを愛することを誓いますか?」

 

「誓います。」

 

「誓います。」

 

こうして二人が誓いのキスをしようとした時だった!

 

「その結婚ちょっと待ったー!」

 

なんかおじさんの声が聞こえたので見ると

 

「は~い立っちゃった!結婚式の乱入は失恋フラグよ!乱入したこのおじさんに新婦のモブ美ちゃんは奪われるわ!そして残されたモブ君は私と結婚するしかないわ!」

 

まだあきらめてなかったのか・・・っていうか

 

「いやあのさ~こんなきもいおじさんにモブ美が奪われるわけないだろ?」

 

「まぁ、そうね。」

 

連れてきた人がとんでもなく汗をかいてて不細工のおじさんだったのだ・・・人選が下手なのかそれともモブ男以外の男に興味がないからなのか・・・今の俺にはわからない・・・

 

「た、確かに!」

 

前者の方だった・・・

 

「ならとにかくあたしと結婚して!」

 

諦めない姿はまさしくお似合いなんだけどな・・・

 

「いや、モブきゅんは僕と結婚するんだよ。」

 

「ってまさかの俺狙い~~!!?」

 

そうしておっさんはモブ男を抱えて逃げようとした!

 

「モブ君!?」

 

まったく・・・慕ってくれてる女の子が悲しみそうなんだ・・・力貸してやるよ・・・

 

「なあ、失恋フラグあの鋏って持ってたりする?」

 

「うん・・・持ってるけど・・・」

 

「じゃあ、貸してくれる?」

 

「いいけど・・・あなたには使えないと思うわよ?」

 

俺は鋏を手にもち開こうとすると

 

シャキン!

 

「開いた!」

 

「嘘!?」

 

後はあのおっさんとモブ男の赤い糸を断ち切る!

どこにある・・・集中して・・・・その瞬間鋏が脈をうち赤い糸が見えた!

 

「そこだ!」

 

ジャキン!

 

そして赤い糸を断ち切ると

 

「あれ・・・僕は何で結婚式会場に・・・っていうかなんだこのモブ顔!」

 

おっさんがモブ男を下した!

 

「痛い!理不尽過ぎない!?」

 

そうしてモブ男は解放されて俺たちは天界に帰ってきた。

 

「まさかあの鋏を使いこなす人がいるなんてね・・・」

 

「驚きました・・・」

 

フラグちゃんも失恋フラグも驚いている。

 

「俺も驚いてるよただこれはいけない縁だと思って鋏を握ったら使えたって感じだからな。」

 

「天才ですね・・・」

 

そんな会話をしていると霊槍と鋏が光りだし

 

「鋏から光が・・・」

 

「それを霊槍が吸収して・・・」

 

そしてそれが終わると金色の柄に刃のついた槍になっていた。

 

「何これ!?」

 

失恋フラグが驚く。

 

「多分鋏の力の一部を槍が吸収して新たな形態を生み出したんだと思う・・・」

 

「そんなことできたんですか!?」

 

フラグちゃんが驚いてるけど俺が一番驚いてるよ!

名前は・・・天牙の断ち切り(てんがのたちきり)にしよう縁や呪いだけじゃなくて幽霊や目に見えないものや実体のないものも切れるみたいだし・・・

こうして新たな力を手に入れたと同時に別れのために創造神の間に来ていた。

 

「ちょっとの間だったけどお疲れ様。皆いい刺激になったと思うよ。」

 

「神様が納得してくれたなら良かったです。」

 

「死神NO51も加わってますますにぎやかになるよ。」

 

「ちゃんと仕事してくださいね。YOUTUBEばっか見てたらカゲチヨみたくなっちゃいますよ。」

 

「ははは、気をつけよう。では元の世界に転送しよう。」

 

神様がそういうとフラグちゃんたちがやってきた。」

 

「もう、行くんですね・・・」

 

「ふん、せいぜい娘に親ばかでドン引かれないように気をつけることじゃな。」

 

フラグちゃんが涙目になりながら。生存フラグがツンデレに別れの言葉を言う。

 

「ふふふ・・・君もなかなかのおもちゃだったよ~。また来てね。」

 

「次あった時は鋏の使い方詳しく教えてよね!」

 

恋愛フラグがヤな予感がすることを言いながら別れを言ってくる。

失恋フラグも来てくれるとはな・・・

 

「ああ、じゃあまたな。」

 

こうして、俺は転送されたのだが・・・

 

「あれ、ここって・・・」

 

転送されたのは森の中ではなく建物の中しかも飾られてあるこの手の甲に目が書いてあるマークって

 

「おはようございますっすーってクリスさん!?」

 

「ぎゃぱぱ!?どうしてここにいんだよ?」

 

やっぱりヤルミナティーの部室かよ・・・

 

「実はな・・・」

 

そこでハックとタブーにことに次第を話した。

 

「なるほど・・・フラグちゃんの特訓に付き合って帰るために転送されたらここに・・・」

 

「おそらくミスしたな・・・あの神様・・・」

 

「よう、お前らってなんでここに妖精王がいんだよ!?」

 

丁度良くキリンがきた。

 

「なるほどな~じゃあいくとこないのかお前。」

 

「まぁそうなるな・・・」

 

すると

 

ーごめんごめん!もしかして君別の世界にいない?ー

 

頭の中に声が響いた。

 

「はい、なんとかできませんか?」

 

ー実は閻魔大王さまがエマちゃんと零士くんのことで相談に乗って欲しいんだ。それで冥府裁判所に転送の準備を閻魔大王さまがやってくれてるし帰りも送ってくれるからしばらくの間ヤルミナティーの皆のお世話になってくれないかい?ー

 

まぁ聞いてみるか・・・

 

「なあ、しばらくの間お前らの活動に参加させてくれないか?危険なことになったら用心棒にもなるしさ。」

 

「まぁ、タブーと合わせれば百人力だしなぁ・・・」

 

「ぎゃぱぱ!勝負してくれんのか?」

 

「勿論してあげるよ。」

 

「まぁ、神様の都合なら仕方ないっすね・・・」

 

こうして今度はヤルミナティーのところでオカルト活動をすることになった・・・

 

 

 

 

 

 

 



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sideストーリー アルコール依存症

side妖精王

俺はしばらくの間、ハックの家で暮らししていた羽を隠して生活している。

ハックってヤバい女に狙われるし俺が発見した女の中でもあのピンク髪の女とベット下に隠れてた女はヤバかったな・・・

 

「ふぁ~おはようございますっす・・・」

 

「ハック随分と遅寝遅起きだな・・・そんなんじゃ背、伸びなくなるぞ・・・?」」

 

「大学生ってまだ背が伸びるんっすか・・・?それに俺は夜型なんで。」

 

「全く・・・朝ごはんできてるから寝ぐせ治して食べちゃってね。今日は授業はなくて部活動だけなんだよね?」

 

「ありがとうございますっす・・・そうっすね行きましょうっす。」

 

こうしてハックが準備をすませ俺たちは大学に向かったのだが・・・

 

「グビっ、グビッ・・・ぷはー!」

 

「ぎゃぱ、ぎゃぱ・・・ぱー!」

 

なんとそこには何本もの酒に囲まれてそれを開けているキリンとタブーの姿だった・・・

 

「うわっ!キリンさん、タブーさん昼間から飲酒っすか?」

 

ハックが注意するが・・・

 

「いいじゃないか!好きな時に酒飲んで何が悪いんだよ!」

 

「ぎゃぱぱ!キリンの言う通りだぜ!!」

 

馬耳東風な様子だった・・・

 

「空の瓶何本あんだよ・・・これ。」

 

俺が聞くと

 

「これくらい普通だろ?」

 

「そうだぜ・・・まだ一升瓶30本しか飲んでねーぜ?」

 

二人が驚いたことを言ってきた!

 

「おいおい、完全に依存症じゃねーか・・・」

 

「そうっすね・・・」

 

俺とハックが呆れる

 

「なんだよその依存症って?」

 

キリンが聞く

 

「自らの意思でコントロールできなくなり脅迫的に飲酒を繰り返す精神障害のことっす。」

 

ハックがパソコンで解説する。

 

「俺はちゃんと飲酒を制限で来てるぞ!?」

 

「俺様もだぜ?」

 

そういって二人はまた酒に手をつけた・・・

 

「全然できてねぇ・・・」

 

「言ってることとやってることが一致してないっすよ・・・」

 

俺たちは二人で呆れる。

自覚してもらうために質問するか・・・

 

「二人とも酒以外にもちゃんとご飯たべてるんすか?」

 

「当たり前だろ!!」

 

「食べなきゃ死んじまうからな!」

 

「じゃあ昨日何食べたか覚えてるか?」

 

俺は二人の記憶力を確かめるために聞く。

 

「朝は奈良漬け、昼はラムレーズン、夜はウィスキーボンボン食べたぞ!」

 

「奇遇だな!俺様も全く一緒だぜ!!」

 

「それ全部アルコール入ってるっすよ。」

 

「そうなのか?」

 

無自覚・・・これはヤバいな・・・

 

「とりあえずお酒は没収にする!」

 

「そうっすよ。」

 

俺たちは酒を没収する。

 

「何するんだ!?」

 

「そうだぞ!お前たち。」

 

無くなったとたんにイライラする・・・これも典型的な症状だな。

 

「とりあえずこれは俺が全部飲む!」

 

「クリスさん!?」

 

sideハック

 

「あああああ!酒が全部飲み干された―!?」

 

「しかも全然酔っぱらってねぇ・・・?」

 

「まさかこんなに酒が強いとは・・・」

 

そうあんなにあった酒は全部クリスさんによって飲み干されたっす・・・

 

「お前たちは自分の程度を知らないんだよ!俺が指導してやる!」

 

気分が高揚してるっすね・・・

 

「ぎゃぱぱぱぱぱぱ・・・」

 

「酒欲しい酒欲しい酒欲しい・・・」

 

二人とも怖いっすよ・・・タブーさんなんか仮面の下からでもやつれてるのがわかるっす・・・

 

「くんくん・・・匂うぞ!」

 

「ぎゃぱぱ・・・お前も感じるかキリン!」

 

二人とも?

その瞬間二人は走り出していたっす!

 

「しょうがない追うぞ!ハック!」

 

クリスさんと一緒にたどり着いたのは・・・

 

「化学実験室?」

 

「はぁ~ここまで馬鹿になってるとは・・・」

 

side妖精王

 

俺達が中に入ると

 

「ココは天国じゃないか~!」

 

「最高だぜ!」

 

ただのアルコールに手を出そうとしていた!

 

「させるか!」

 

俺は二人からアルコールの入った容器を霊槍で叩き落とした!

 

 

「何するんだよ!」

 

「そうだぜ!」

 

いやお前らそれ飲んだら死ぬからな・・・

その後だった

 

「ぎゃぱぱぱぱぱ」

 

「あぶあああああ・・・・震えが止まらないいいい!」

 

末期だな・・・

 

「完全に依存症が酷くなってるじゃないっすか!病院に行くっすよ!」

 

「違うって言ってるだろ!寒くて震えてるだけだ!温まれば止まるさー!」

 

「あったけーぜ!」

 

タブーが教室のマッチで暖を取っている。

 

「おい!バカ!アルコールがこぼれたところでマッチなんかすってもし落としたら・・」

 

その瞬間

 

「手が震えるううう!うわっ!」

 

キリンの震えた手が当たってマッチがおちてアルコールに引火した!

 

「ハックやっぱり依存症だった!幻覚で火の海が見えるぞ!」

 

「幻覚じゃないっすよ!何やってるんすかあああ!」

 

そうこうしてるうちに炎はどんどん広がっていく!

 

「ハック!水道水出してくれ!」

 

「クリスさん!?」

 

早く!俺はハックが水道水を出したのを確認すると

 

「これで弱まれえええ!」

 

槍を回転させてその水をスプリンクラーのようにあたりにまいた!

 

「火が弱まってきたぜ!」

 

「急いで消火器を持ってきて!」

 

「了解っす!」

 

ハックが廊下に設置されていた消火器を使って何とか火はなくすことができた・・・

 

「二人とも・・・絶対病院に行ってもらうからな・・・!」

 

「「はい・・・」」

 

こうして不安なヤルミナの活動の初日が終わったのだった・・・

 



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sideストーリー 特級呪物とレクイエムと呪槍

刃の色はONE PIECEの3代目鬼轍をモデルにしています。
ヤルミナ編はこれで最後になります。次回は閻魔ちゃん編です!
今回は妖精王視点メインでいきます。



side妖精王

しばらくたちヤルミナの活動にも慣れて俺はメンバーと共に活動にいそしんでいたある日のことだった。

 

「アイツ等こないな・・・」

 

その日は部室でメンバーを待っていると・・・

 

「ちょっとー誰かいない?鋏かしてもらいたいんだけど・・・」

 

いきなり部室に茶髪のチャラそうな女性、リア女がやっていた。

 

「あ・・・どうも。」

 

「ん?あんた学校にいたっけ?見たことない顔なんだけど・・・」

 

なんかキリンの知り合いっていったらまずい気かするな・・・

 

「俺はハックの知り合いでね。ときどきパソコンの事とかを話してるんだ。」

 

「ふーん、あの陰キャとね。」

 

なんとか普通の反応をしてもらえた・・・

 

「ってことはあのキモイ陰キャとも知り合いなの?」

 

キリンのことだな・・・

 

「ああ・・・まあ。」

 

「あの陰キャになんか迷惑かけられてない?なんかあったらいつでも連絡して?これアタシのLINE。」

 

LINE交換をしてリア女は去っていった・・・ちなみに俺のスマホは別の世界でもつながるようになっているので大丈夫。

 

「なんか好感触だったな俺・・・」

 

こうして嵐のような出来事がありながらもメンバーが部室に集合し今日はくつろいでいた。

 

「へぇ~呪いの道具っすか。」

 

「おいハック!それ今月の月刊モーじゃないか?」

 

今回もオカルトの話に花を咲かせていた。

 

「これでエロいところがなければカンナと仲良くできるんだけどな・・・」

 

俺の呟きは盛り上がった三人の声にかき消される。

 

「今月は呪いの道具っす!」

 

「ぎゃぱぱ!呪いの道具か!俺様藁人形なら知ってるぜ!藁人形に釘打ってみてーんだ!」

 

呪いか・・・カゲチヨの毒やヤヨイの呪いは確かに便利だよな・・・相手に触ったり自分や仲間を傷つけずに敵を倒す手段・・・手に入れたいもんだな。

 

「やるのはいいっすけど呪うなら俺じゃなくてキリンさんにしてくださいっす。」

 

「なんでだよ!」

 

「ハック・・・いつも迷惑かけられてるのはわかるけどサイコすぎだぞ・・・」

 

「え?そうっすか?」

 

そんな会話をしていると

 

「闇の呪縛より解放されし漆黒の右翼・・・」

 

そう言いながら部室に入ってきたのは片目を髪で隠し十字架のネックレスに左腕に包帯を巻いた青年だった・・・

 

「解き放て!永炎の漆黒(エターナルブラックフレイム)!」

 

そう言ってビニールテープを投げてきた・・・なんかカゲチヨの中二がさらにひどくなったやつだな・・・

 

「ぎゃぱぱ!部室を散らかすんじゃねー!」

 

タブーが怒る。いつも部室掃除してるもんな・・・

 

「おぉ誰かと思ったらチ〇コか。」

 

こいつそんな名前なのか?

 

「ち〇こじゃない!僕の名はレクイエム!鎮魂歌と書いてレクイエムだ!そういえば貴様らその男は誰だ?もしや新しいメンバーか?」

 

レクイエムが俺を指さして言ってきた。

 

「俺はクリス、わけあってヤルミナティーと活動してるんだ。」

 

「ふむ・・・もしや貴様別世界から来た王だな!」

 

偶然だろうけどドンピシャで当たってた!

 

「なあ、ハックもしかしてこいつホントに特殊な力があるのか?」

 

俺がハックに小さな声で囁くと

 

「いや、たぶん偶然っすね。本当の名前はサブローくんって言って俺と同じ理工学部の学生っす。」

 

「じゃああの発言は中二病?」

 

「はい、ウチを敵対する組織と勘違いしてつっかかってくるんすよ・・・」

 

人の話を聴かない系の中二か・・・

 

「もう部室に来るなって言っただろ?」

 

キリンの発言からしてすでに撃退されてたのかよ・・・

 

「ふっ・・・なぜ貴様に従わなければならないんだ?漆黒の堕天勇者は誰の指図も受けはしない・・・!」

 

いや・・・部長が出ていけって言ったら出ていけよ・・・

 

「それで何の用っすかサブロー君。」

 

ハックが本名で話しかける。

 

「サブローじゃない!レクイエムだ!一体何回いえば覚えるんだ貴様ら!」

 

「何回も言ってるんだ・・・」

 

心が強いのか設定に酔ってるのかわからないな・・・

 

「でホントになんのようだよ。」

 

「ふんっ・・・風の噂で貴様らオカルトに興味があると聞いてな今も呪いの道具とやらで盛り上がっていただろう?」

 

「こいつ部室の外で聞き耳立ててたのか気持ち悪いな。」

 

「キリン・・・こういう中二病は会話の糸口を探そうと必死なんだあんまり責めるな・・・」

 

俺はキリンに中二病にありがちなことを話す。

 

「そうだったのか・・・」

 

「違う!僕は中二病じゃない!憐れむな全く・・・話の続きだがいいものを持ってきたんだ。」

 

「いいもの?」

 

「なんだプリンか!」

 

タブー今の話からなんでプリンだと思うんだ・・・美味しいけど。

 

「まぁそうあわてるな、我が邪眼の力で顕現せよ!はぁああ!」

 

そう叫んでレクイエムは部室の外からミイラや刀、椅子を持ってくる。よく捕まらなかったな・・・

 

「聞いて驚くな・・・これはな特級呪物だ!」

 

「ぎゃぱ?とっくにじゅくじゅく?」

 

「どんな聞き間違いだよタブー・・・」

 

「特級呪物っすよ、呪いの道具のなかでも危険度がかなりヤバい呪物のことっすよ。」

 

「代表的なのだとツタンカーメンなんかも関係した人が死んだし苦悩に満ちた男って言う絵も怪奇現象が出ているという意味では特級呪物にふさわしいよ。」

 

「クリスさん詳しいっすね・・・」

 

「まぁ、興味あったし・・・」

 

「漫画とかでも有名だよな!俺もお姉さんのいろんなところを領域展開させたいなぁ~!」

 

キリン・・・

 

「今日は僕が手に入れた特級呪物を特別に見せてやろう感謝しろ?」

 

こうしてレクイエムの説明が始まった・・・

 

「まずはこれだ!」

 

レクイエムはミイラを手に取った!

 

「これはただのミイラじゃない・・・特級呪物アイスマンだ!!」

 

「ぎゃぱぱ!こいつ食えんのか?」

 

そっちのアイスじゃないから・・・

 

「1991年にアルプス山脈で発見された男性のミイラっすよね?」

 

ハックが解説する。

 

「そうだ、ツタンカーメンと同じく関わった人間は心臓発作、雪崩、交通事故で死んでしまうらしい・・・」

 

まさに眠りを妨げられた報いって奴だな・・・

 

「じゃあ関わるのはやめておいた方がいいな。美人なお姉さんだったら話は別だが。」

 

ぶれないな・・・

 

「まさに氷結の呪縛・・・だが僕には通用しない!たとえ絶対零度であろうとも!!

僕の右手に宿る黒龍の炎の前では無力だって冷た!」

 

「アイス食うか?」

 

「あぁ、ありがと。」

 

一気に雰囲気台無しだな・・・

そうして次の呪物は刀でレクイエムは

抜刀の構えをした。

 

「はああ・・・」

 

「ぎゃぱぱ!刀じゃねーか!」

 

「日本で最も有名とされる妖刀・・・その名も妖刀村正だ。」

 

まぁ、これはゲームでも有名だよな・・・

 

「妖刀村正は室町時代に伊勢の国桑名の千子村正が作成した刀っす。徳川家康の祖父と父はともに村正の作刀で殺害されていて家康の嫡男もこの刀で介錯されたっす。このことから徳川家に仇名す妖刀として伝説になったっす。」

 

「呪われてるとしか思えないエピソードだな・・・」

 

キリンがビビりながら答える。

 

「俺の擬人化した美人な刀お姉さんになら刺されたいな~!」

 

「その場合、お前生き残りそうだけどな・・・」

 

生命力凄そうだし・・・

 

「スゲー刀ってことか!俺様によこせ!」

 

「やめておけ・・・村正は貴様に扱えるような代物ではない!僕の右腕でも制御するのがやっとだ・・・くっ、僕の右腕が・・・」

 

そんな古風な発作初めて見たな・・・

 

「ぎゃぱぱ!大丈夫か!?」

 

こっちはこっちでピュアすぎるし・・・

 

「心配ない・・・僕の右腕には黒龍の力が宿っているからな。」

 

「こいつ訳わからねぇやろうかと思ったが妖刀を制御できるなんざとんでもねー奴だったんだな・・・」

 

「タブーさんこれはただの中二病っすよ・・・」

 

ホントにピュアだな・・・しばらくたちっぱなしでキリンが疲れたみたいだ・・・

 

「説明聞いてたら疲れたぜ・・・お!丁度いいところに椅子があるじゃないか!」

 

その椅子ってたしか持ってきた奴じゃ・・・

 

「待てキリン!座ったら呪われるぞ?」

 

レクイエムが言ってキリンを止める。

 

「これはバズビーズチェア、またの名を座ったら死ぬ椅子と言われている。」

 

「バズビーズチェアはイギリスのノース・ヨークシャー州で1782年に絞首刑にされた殺人者トーマス・バズビーが生前に愛用していた椅子っす。」

 

「バズビーの死後、この椅子はバズビー・ストゥープ・インというパブにおかれることになったんだ。その製造主のことで噂になりよって座ったものは戦死してしまいあとから座った者たちも高い確率で死亡したらしい。」

 

「まさしく殺人者と椅子に殺された者たちの無念が詰まってるわけだな・・・」

 

暗殺にも使えそうな呪物だよな・・・

 

「まあ、普通の人間ではバズビーズチェアの呪力に耐えきれないのだろうな。だが僕なら大丈夫だ・・・僕は漆黒の堕天勇者レクイエムだからだ!」

 

うざくなってきた・・・

こうしてレクイエムの説明は終わったのだが・・・

 

「これパチモンだろ?」

 

キリンが最もなことを言う。

 

「はぁ!?何を言っている!これを買うのにいくらかけたと思ってるんだ!」

 

「こういうのって厳重に管理されてて買えないでしょ・・・」

 

レクイエムが怒るが俺は反論する・・・

 

「どこで買ったんだ?闇市か?」

 

「いや・・・なんか通学路でおばあちゃんが売ってくれたんだ・・・」

 

闇市よりも庶民的すぎて怪しい・・・

 

「それに呪物ならすでにとんでもない呪い掛かってるはずっすよ。」

 

ハックが尋ねるが・・・

 

「それは・・・靴ひもを結び忘れてこけたぞ!」

 

「完全にお前が原因じゃん!」

 

「もう帰れよお前。」

 

俺とキリンが突っ込む。

 

「なんだよ!せっかく持ってきてやったのに!バカにしやがって!もう見せてやらないからな!」

 

そう言って去っていった子供みたいなやつだったな・・・

っていうか呪物おいていったし・・・

 

「ぎゃぱぱ!置いていったってことはいらねーってことだよな?俺様この刀もらっていいか?」

 

「この椅子も座り心地いいし、もらっとくか。」

 

「まぁ、このミイラもインテリアとしてはいいかもしれないっすね。」

 

「お前らあの話聞いたあとでよくもらおうとか思えるな・・・」

 

ホントに凄い胆力だよ・・・その時だった!

 

「ぐ・・・!?なんだ!?鼻血が・・・」

 

「吐きそうっす・・・」

 

「息ができね・・・」

 

三人が体の不調を訴えた!

 

「おい!お前たち!大丈夫か!」

 

「目が・・・飛び出しそうっす・・・」

 

おいおい・・・これって本当の呪いかよ!?

こうなったら天界で試して以来だけどぶっつけ本番でやるしかない!

 

「天牙の断ち切り!三人と呪物の悪縁を示せ!」

 

そうすると三人が呪物との糸や呪詛が見えてきた!

 

「糸をなぞってみたけどまじで本当の呪物だ!あのおばあさん何者だよ・・・」

 

そうして俺は糸を断ち切ると呪詛も消えて三人の体調は良くなっていった・・・

 

「はぁ・・・はぁ・・・苦しかったっす。」

 

「まじで死ぬかと思ったぜ・・・」

 

「ぎゃぱぱ・・・ありがとな・・・」

 

「いや・・・この呪物は本物だどうにか処理しないと・・・」

 

俺と三人が封印しようとした瞬間だった!

 

「おい!槍と呪物が光ってるぞ!」

 

「まさか・・・」

 

呪物の力を霊槍がまた吸収して今度は黒い妖しい刃とに青い柄のついた形態になった・・・

 

「見てるだけで呪われそうっす・・・」

 

「ぎゃぱぱ・・・呪詛を全部吸い込んだのか・・・」

 

こいつは凶暴な形態になりそうだな・・・制御はできそうだが名前は・・・呪槍 村正

(じゅそう むらまさ)にするか・・・放っておいたら呪詛だけで敵を攻撃したり見ただけで呪いが成立して解けない呪いになりそうだが心強い・・・トッププレデターの奴らを呪いまみれにできそうだ・・・

すると

 

ークリスくん、冥府裁判所への転送の準備が完了した。準備は大丈夫かね?ー

 

丁度良く閻魔大王様から連絡が入った。

 

「ごめん・・・もう行かないといけなくなった・・・」

 

「そうか・・・またエキサイティングゥー!なことしような!」

 

「またオカルト調べましょうっす!」

 

「ぎゃぱぱ!また対決しような!」

 

「ああ!楽しかったぜ!」

 

こうして俺はヤルミナティーに別れを告げて冥府裁判所に転送された・・・

 

 

 

 

 

 




ヤルミナ編短くてすみません・・・せめて閻魔ちゃんは長くするように努力します・・・


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sideストーリー冥府裁判所での依頼

活力注入プログラムの話はオリジナル設定にしています!


side妖精王

こうして光が晴れると俺は冥府裁判所の裁きの間にいた。

 

「今回は来てもらってすまんな。クリスくん。」

 

そして来たのは日本の山車のような車輪に髑髏の頭が乗ったもの、閻魔大王さまだ。

 

「はい、それで零士とエマのことで相談というのは?」

 

俺が早速本題に入る。

 

「ああ・・・最近エマ君は財賀殿の借金は減っておらず閻魔としての仕事もやっていないからな。君に喝を入れてもらうのと借金返済の協力に呼んだんだ。」

 

「っていうか零士の借金減らすのが閻魔としての仕事ですよね?」

 

「それすらやっていないからどのみち入れることになっていた。」

 

そうですか・・・

 

「閻魔大王様が入れた方が効率がいいのでは?」

 

「私もそう思って嘘の寿命で焦らせたり閻魔をクビになるゲームを送っているのだが改善しなくてな・・・」

 

怠惰が心の奥底にまでしみついてるじゃないか・・・

 

「はぁ・・・俺娘には激アマだけどやれるかな・・・」

 

「大丈夫だ!森の侵入者を拷問する感じでいいぞ!」

 

もうヤバいところまできてるぞ・・・こうして俺はエマ達のいるアパートに転送された・・・

 

sideエマ

 

「あ~働きたくない・・・」

 

今日は儲かりそうなアイデアが出ないんですよねぇ・・・

 

「おい!エマ、バイト探してこい!」

 

「だって~最近儲かりそうなバイトなんてないじゃないですか~それに私はだらけてたいですし・・・」

 

そう言ってる時だった!

 

ピカっ!

 

「うわああああ!」

 

「なんですかああああ!?」

 

突然部屋が光だした!そして晴れると・・・

 

「やっぱりだらけてたか・・・」

 

「妖精王!?」

 

「クリスさん!?」

 

なんとそこにはクリスさんがいたのです!

 

「よし、エマ早速だけど戦うぞ。」

 

え?

 

ヒュン!

 

「うわっ!」

 

私の目の前を霊槍が通過しました!?

 

「閻魔大王さまから聞いたんだよ・・・毎日ハイリスクハイリターン狙って零士の借金増やしてるってな、大王様に喝いれて欲しいって言われたから今ここでボコボコにして

痛みと一緒に喝を入れてやるよ・・・」

 

どこぞのスポコンですか!?

 

「おい!部屋を荒らされたら困るんだが・・・」

 

零士さん・・・私をかばって・・・

 

「ちなみに借金の返済にもしばらく協力することになってるよ。」

 

「もっと入れてやってくれ。」

 

零士さん~!

 

「じゃあそれっ!」

 

「うわっ!ひっ!ぎゃあああ!」

 

小さな霊槍が部屋を飛び回ってますしかも・・・

 

「すげぇ・・・部屋や俺に当たってねぇ・・・」

 

そう!まだ本気を出さずにこれなんて・・・

 

「あまり閻魔を舐めないでください!」

 

私は霊槍を数珠で縛り上げます!

 

「私には私のやり方があるんですよ!お金を稼ぐのって疲れるんですよ!だから休み休み働かないと・・・」

 

「お前は休みの比率がデカすぎるからこうして刺客を送り込まれんだろ!」

 

零士さん・・・それは言わないお約束です・・・

 

「はぁ・・・新しい形態を試してみるか・・・」

 

side妖精王

 

全く反省のない閻魔には呪いをかけておくか・・・

 

霊槍ラグナロクー呪槍村正ー

 

形態融合ー増殖ー

 

呪いの小刀を沢山だし拘束していた数珠を破る!

 

「嘘ですよね!?一応神の力が宿ってるのに・・・」

 

「悪いねこの形態は凶暴でな神さえ呪うものなんだよ・・・」

 

そういって俺は槍の弾幕を浴びせた!

 

「うぎゃあああ!?」

 

そして槍が数か所エマに刺さった。

 

「痛いです・・・く・・・苦しい・・・これって神格が傷つけられて・・・」

 

「どうやら受肉してても神に呪いでダメージを与えられるみたいだな・・・反省してお金をコツコツ返す気になったか?」

 

「はい・・・だから解いてください・・・」

 

「う~ん口だけじゃないことを示すためにそのままにしようかな?」

 

「そ、そんな・・・体が冷たくなってきました・・・」

 

たぶんアイスマンの呪いだな。カゲチヨじゃないけど俺も意外と性格が悪いんでな・・・その時だった。

 

「おい!エマも本当に苦しんで反省してる!俺からも頼む解いてやってくれ!」

 

零士が頼みこんできた・・・

 

「いいの?前みたいにまたその場だけの反省かもしれないよ?」

 

「これで性格を直すなんて間違ってる!それにエマは素直な所もあって時々真剣なところもあるんだ!」

 

ふーん・・・

 

「まぁ、今回は二人の絆に免じて解くか・・・」

 

「うぅ・・・助かりました・・・」

 

「よかった・・・」

 

全く・・・仲悪いんだかそうじゃないんだかわからないな・・・

 

「じゃあ、しばらくの間借金返済協力するからよろしくね!」

 

「妖精王ってお金の稼ぎ方知ってるんでしょうか・・・」

 

「まぁ、期待するしかないだろ・・・」

 

そんな不安な顔しないでよ!?

 

 




ヤマとも戦う予定なのでお楽しみに!


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sideストーリー農業をやろう!

side妖精王

こうしてアパート生活をしているんだが・・・

 

「エマ!起きて零士さんの手伝いする!」

 

「ひぃ~!いちいち腹痛になる呪いかけて起こさないでくださいよ!?」

 

いつまでも寝ようとするエマを叩き起こす。

 

「クリス、ありがとう・・・」

 

零士には涙を流されてしまった・・・

そしてニュースを見ていて農業で成功している人の特集がやっていったのだが・・・

 

「零士さん!クリスさん!」

 

「「やらんぞ。」」

 

俺たちは即答する。

 

「まだ何も言ってませんよ!?」

 

「節約だよ。お前の話は空気の無駄遣いだからな、ついでに呼吸もクリスに止めてもらえ。」

 

「死ねと!?植物なんてクリスさんに成長を促進させればすぐに出荷できるじゃないですか!?」

 

「農業って作って売るだけじゃないから大変なんだぞ。森で作物作ってる人がいるから俺にはわかる。」

 

「ニュースに写ってる人だってな・・・きっとものすごい苦労があったんだよ・・・」

 

俺と零士はエマに大変さを教えようとするが・・・

 

「そんな苦労を・・・私と一緒に分かち合いませんか?晴耕雨読・・・いいと思います。晴れの日は零士さんとクリスさんが畑を耕し、雨の日は私が部屋で本を読む。そんな素敵な生活を三人で分かち合えたら・・・」

 

「すっごく偏りねーか!?」

 

「大体意味もはき違えてるぞお前・・・」

 

こうしてエマの行動力に負けてやることになった・・・

 

side零士

 

結局こうなるのか・・・

 

「零士、研修お疲れ様。結構短時間で様になってたよね。」

 

クリスが褒めてくれる。

 

「そうか?」

 

「それに引き換えエマは驚くほど何もしてなかったよね・・・」

 

「そうだな・・・」

 

何やってんだか・・・

 

「何を馬鹿なことを!?私は農業次世代人材投資金という助成金制度を利用して150万手に入れましたよ?」

 

「そういう制度だけはちゃんと手続きとかめんどくさがらずにやるんだな・・・」

 

「ちゃっかりしてるな!?」

 

強欲だからなのか?

 

「感謝してくださいよ?これぞ内助の功・・・」

 

は?

 

「なぁんて冗談ですよ、冗談。私と零士さんが夫婦だなんて。」

 

「エマ、零士がマジで嫌がってるからストップ。」

 

「・・・・」

 

冗談でも辞めてくれ・・・

 

「そこまで!?」

 

しっかし何を作ればいいんだか・・・

 

「農業では何を作るかで明暗を分けますが儲かるのはキャベツやレタス、トマトですね。費用対効果が良いんです。」

 

なるほどな。

 

「無難な道を通ってトマトとかどう?嫌いな人も少ないし。」

 

「甘いですよ、クリスさん!将来の夢YOUTUBEくらい甘いです。」

 

「将来の夢ニートの奴には言われたくないな。」

 

甘さの基準が分からないしその通りだぞエマ・・・

 

「いいから聞いてください!新規農家に大事なのは他所の農家との差別化、付加価値です!」

 

「くっ・・・」

 

確かに・・・!

 

「これって自営業だもんな。」

 

「その通り!だからこそ差別化は大事なんです!単価が高く差別化できるものを選びました!これをクリスさんの能力で早めに出荷できるようにすればいいんです!」

 

「ふーんそれでその作物って?」

 

クリスが聞く

 

「これです!」

 

ー麻(大麻の原料)ー

 

ーコカ(コカインの原料)ー

 

―芥子(アヘンの原料)ー

 

「「・・・・」」

 

見直した俺がバカだった・・・!

 

「警察ですか?こちらに」

 

「ストップ!ストップ!冗談ですよ!?」

 

「アヘンってお前国滅ぼす気か?」

 

妖精王の言う通りだぞ・・・俺は研修仲間から分けてもらったイチゴを栽培することにした。

 

「イチゴか・・・零士の目つきにイチゴってなんか合わないね。」

 

クリスが失礼なことを言ってくる!うるせー!ほっとけ!。

 

「まあ、いいんじゃない?キャベツとか葉物野菜とか育ててたらそれこそ薬物と勘違いした警察がやってくると思うし。」

 

「俺の目つきってそんなに悪いの!?」

 

生前もブラック企業に入らされたしもう勘弁してくれ・・・

 

side妖精王

 

しばらくして最初は能力を使って少しづつ成長させていたイチゴなんだが・・・

 

「くそっ!またやられた!!」

 

「これは獣害でしょうか?」

 

エマの言う通り食べられているイチゴがあった・・・

 

「色々対策してるんだけどな・・・」

 

零士の言う通り柵とか案山子とか立ててるんだけどね・・・

 

「困ったな・・・」

 

「焦らないでください、零士さん。農業なんて苦労がつきものなんです。だから・・・もぐもぐ・・・一緒に探しましょう・・・もぐ・・・イチゴ泥棒の犯人を。」

 

会話のさなかに・・・

 

「「食ってんじゃねーよ!!」」

 

「んぎゃあああ!!」

 

俺と零士の手によってイチゴの被害はなくなった・・・

そしてその後イチゴは無事に育ち俺たちはそれなりの成功を収めた。

 

「イチゴ狩りや体験で収穫できる作物を増やしたら儲けが増えたね。」

 

「クリスが成長を促してくれたおかげだ。ありがとな。」

 

目つきが悪いせいで不運だけどやっぱいい奴だよな・・・

 

「いや~二人なら上手くいくって信じてましたよ。」

 

足引っ張ってた泥棒が何言ってんだ?

 

「っていうかお前・・・なんかやけに羽振りいいな?」

 

たしかに金のネックレスにサングラスってどうみても成金オーラぷんぷんだし・・・

 

「同じものしか育ててないのになんでだ?」

 

「き、気のせいじゃないですか?」

 

いやいや・・・

 

「お前が管理してるビニールハウスなんか怪しいやつが来てるよな・・・まるで反社会勢力みたいなんだけど・・・」

 

「ただの観光客ですよ!それに作ってるのはキャベツですよキャベツ!」

 

そのとき警察のサイレンが鳴り響いた!

 

「警察だ!お前の農場を見せてもらう!」

 

「ぎゃあああ!ただのキャベツキャベツですからあああ!?」

 

ー麻ー

 

ーコカー

 

ー芥子ー

 

「エマ・・・お前・・・・」」

 

「やったな・・・・」

 

「ち、違うんです。これはー!」

 

「話は署で聞かせてもらう!」

 

「嫌ぁああああ!」

 

こうしてエマは警察に連れて行かれその日は近くの農場ということで俺と零士は事情聴取を受けた。

 

「はぁ・・・まさか別々に帰ることになるとはな・・・」

 

零士はエマの同居人ということでまだ時間がかかるそうだ。

もう夜だな・・・その時だった!

 

「待ちなさい・・・!」

 

振り向いて路地裏の方を見ると銀髪に紫の和服を着た女がそこにいた。

 

「お前は?」

 

「私はヤマ、エマと同じ元閻魔っていえばわかるかしらね。」

 

「それでなんの用なんだ元閻魔さま?」

 

「ふっ・・・あの方の野望のためにもあなたには来てもらいたいのよ。」

 

ふーん。

 

「閻魔なんてもう戦ってるからかかって来いよ。」

 

「言っておくけど私とエマは閻魔学校で主席と次席だったんだからね?つまり天と地ほどの差があるってことを思い知らせてあげるわ!」

 

はいはい・・・

 

「野望とかあのお方とか中二病全開の女子はさっさと帰って黒歴史ノートの処理に頭を悩ませてる方がお似合いだよ!」

 

「なめるんじゃないわよ!」

 

こうして結界が張られ戦いが始まった!



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sideストーリーヤマとの対決

side妖精王

まずヤマは大剣を操作してこちらに飛ばしてきた!

 

「よっ!」

 

「くっ!」

 

俺は霊槍で受け止めそのままはじき返す!

 

「まだまだ!」

 

「なかなかの操作能力じゃないか・・・けど武器の性能が違いすぎるな。」

 

「何を言って・・・ぐはっ!?」

 

俺は同時展開で神樹の鎧(ユグドラ・クロス)展開して格闘戦に持ち込む。こういう勉強ばっかしてたやつは近接苦手そうだしな・・・

 

「こうなったら・・・!くらいなさい!八熱焔獄道!」

 

ヤマがそういうと炎の輪が出てきて俺を襲ってきた。

 

ゴォォォオ!

 

「あはははは!随分とてこずらせてくれたけど所詮は妖精・・・神である閻魔に敵うわけ・・・」

 

「はぁ・・・もう火遊びは終わりか?」

 

「嘘・・・地獄の業火をくらわせたはず・・・そんな虫一匹に防がれたというの・・・?」

 

自分の手の打ちを教えると思うか?まぁ、守護虫(ガーディアン)は火に強いからなチートな俺の霊槍なら地獄の業火くらい防げるんだよ。

 

「さてこの人払いの桃華だっけ?この結界もぶっ壊したいしちょっと小娘相手に本気出すか。」

 

「嘘・・・まだ本気じゃ・・・?」

 

形態融合ー守護虫ー

    ー増殖ー

 

俺は形態融合で守護虫の数を増やす。

 

「まずはお前からだな・・・」

 

「一匹でも厄介なのに一体何匹いるのよ・・・!?」

 

エマにも睡眠薬とか毒ガスとか効いたし受肉してるやつにはこれでいいだろ・・・

 

ー壊死毒(ネクロシス)ー

 

ブスブスっ!

 

「きゃあああ!なにこれ・・・体が痙攣する・・・!」

 

さてヤマも動けなくなったし・・・

 

「前にもエマを連れて行こうとしたって零士から聞いたぞ吐いてもらおうか・・・あのお方についてやお前が思うっていう冥府の腐敗ってやつを・・・」

 

「だれが言うもんですか・・・!うっ!」

 

あれ?苦しむ程度の毒のはずなのになんで気絶しそうなんだ?

 

「お、お腹すいた・・・」

 

「は?」

 

がくっ

 

ヤマは気絶した・・・

 

「そういえば前世の記憶ではヤマって鉄道会社に賠償金請求されてるんだっけ?」

 

そう前にエマをかっこよく見逃したくせに電車のキャンセルし忘れててそうなったんだよな・・・

社会人ならお店の予約キャンセルは常識だぞ・・・

 

「そんなんだからバイトも受からないで腹ペコなんだよ・・・」

 

っていうかあのお方に支払ってもらえばいいんじゃ?もしかしてもう見捨てられてるとか?切り捨てられやすそうな性格してるもんな・・・前世の動画では教師に嵌められてたし。

 

「さて、帰るか・・・」

 

俺は放置して帰ろうとした。悪いけど襲ってきた相手に飯を奢るほど俺は優しくない自業自得という言葉をこの女に教えない限り高いプライドと中二な態度が邪魔して職にありつきにくい、俺は心を鬼にして立ち去ろうとしたら、

 

「クリスさん!」

 

「大丈夫か?ってヤマ!?」

 

事情聴取と罰金支払いが終わったのかエマと零士がやってきた。

 

「言っておくけどこれは正当防衛だ。ヤマがあのお方のためとか言って俺を連れて行こうとしたから。」

 

「そうなのか・・・」

 

零士は納得してくれた。

 

「早く治療しないと!お腹の音も凄いですね・・・早く家に連れて行かないと!」

 

「おいおい・・・お前も攫われそうになったのに家に連れてくのかよ・・・放っておいたほうが・・・」

 

俺は意見を言おうとすると

 

「ほっとけませんよ!ヤマは親友なんですから!!」

 

エマの一喝にさえぎられてしまった・・・

 

「クリス、こうなったらエマは止められない。ヤマをアパートに連れて行こう。」

 

零士もかよ・・・

 

「分かったよ!悪者みたいだけど俺の方が安全だよね・・・」

 

こうして俺たちはヤマをアパートに運んだ。にしてもまさかエマがあんなに怒るとはな・・・

 

sideエマ

 

「ん・・・?ここどこ?」

 

目が覚めましたか!

 

「ヤマ―!良かったです!!」

 

「きゃ!エマ急に抱き着いてこないでよ!」

 

もー!照れちゃって!

 

「ちゃんと毒は薬師如来のキノコでとっておきましたよ!」

 

「そうだ・・・私は妖精王に負けて・・・なんでアンタたちのアパートに」

 

それは・・・

 

「エマが必死に妖精王に頼みこんで看病してたんだよ。」

 

「財賀零士!うっ・・・」

 

まだ起き上がったらだめですよ!

 

「ゆっくりしてください!今日からあなたの家でもあるんですから!」

 

「はぁ!?」

 

「エマが必死に頼み込んでしばらく泊めていいってことになったんだよ。妖精王に聞いたがお前地獄列車の借金があるんだって?住所くらいなら貸せるぜ。」

 

「エマ・・・」

 

「ホントにどうなるかと思ったけどな。」

 

ー住所もないんじゃヤマはホームレスになってしまいますよ!ー

 

ーお願いです!しばらく、バイトが見つかるまでの間だけで良いですから!ー

 

「・・・」

 

「ちょっと零士さん!余計なこと言わないでくださいよ!」

 

「ありがとう・・・」

 

ヤマ・・・

 

「ところで妖精王は?」

 

「俺たちのために内職さがしてくれてるよ。」

 

「疲れるんですよね・・・」

 

やりたくない・・・

 

「なら私も協力するわよ。」

 

「え?」

 

「いいのか?」

 

「居候してるんだから当然でしょ?」

 

四人でやれれば百人力ですよ!こうして私たちは生活し始めた。

 

 

 




今日はカゲチヨの誕生日です!おめでとうございます!


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sideストーリー ゴスロリとバイト

side妖精王

 

こうしてヤマと一緒に住み始めたのだが・・・

 

「し、白いお米・・・!具沢山のお味噌汁!!」

 

目をキラキラさせていることから食生活の限界を迎えていたことが分かった・・・

 

「まさかそんなに喜んでくれるとはな・・・」

 

「いっぱい食べてくださいね!ヤマはすこし痩せすぎなんですよ!」

 

「うるさいわね・・・」

 

こうして朝食を済ませた後に俺が持ってきた内職をやる。

 

「ううぅ~造花作りの内職きついです・・・」

 

「俺もあて名書きが終わらねぇ・・・まさかこんなに取ってくるとは・・・」

 

「ごめん・・・分担すればできると思ってた。」

 

俺達がきつい作業も

 

しゅばばば!

 

「大丈夫?貴方たちの分もやってあげるわ。」

 

「もう自分の分終わったのか!?」

 

「凄いですよ!ヤマ!」

 

エマと零士が驚いている。こんなに器用なのかよあいつ・・・

 

「これくらい当然よ。私は閻魔学校主席よ。」

 

これさえなければバイト受かりそうなんだけどなぁ・・・

 

sideヤマ

 

「またダメだった・・・」

 

今日の面接も落とされてしまった・・・このままじゃ居候として申し訳がたたなくなる・・・

そんなとき一冊の雑誌が落ちているのを見つけた・・・

 

「これ・・・可愛い・・・」

 

ゴスロリっていうのね・・・

私は早速専門店に行った。

 

「試着ですか?」

 

「はい・・・」

 

私は試着してみたらやっぱり可愛かったこんな服があったなんて・・・

 

「お客様雰囲気があるからとってもお似合いですよ!」

 

「そうなのね・・・」

 

学生時代は無駄だと思ってオシャレとかしなかったものね・・・

 

「お買い求めになりますか?」

 

「・・・ちなみにいくらなの?」

 

「ご試着された感じだと全て込みだと15万円ほどになります!」

 

うっ・・・!高い・・・・

 

金の亡者にはなりたくないけどやっぱりオシャレも金なのね・・・

三人には頼れないし・・・

私は迷惑とわかっていても面接帰りに毎回試着だけする客になってしまっていた。

 

side妖精王

 

「ああ・・・・金・・・」

 

あいつ何黄昏てるんだ?

最近ヤマの様子が変だったのでつけてみたら大きな通りで落ち込む姿を見た。

内職中も心ここにあらずだったし・・・

その時だった!

 

「ちょっと待ってくれ!私はさっき君がいたお店のデザイナーをしているんだが。」

 

「デザイナー・・・あの素敵なお洋服の数々を生み出したってこと!?」

 

服屋・・・さっきのゴスロリの店か?

 

「ありがとう、今作っている新作のワンピースのイメージにぴったりなんだ!インスピレーションが湧いたからモデルをしてくれないか?もちろんワンピースはプレゼントするよ!」

 

おいおい・・・怪しくないか・・・?

 

「えっ!そこまで言うなら・・・」

 

「ありがとう。」

 

いつものあいつならもっと慎重なはずなのに・・・もしかしてゴスロリ欲しいのか?なんか意外だな・・・

俺はそのまま奴の家に侵入した。

 

「貴方は店員さん!」

 

「お願い!もう帰りたいの!」

 

もしや・・・

 

「彼女はきみと同じさ、モデル・・・お人形なんだ。人形は自分で話すこともこの部屋から出ることもね。」

 

まさかの猟奇的な奴だったとはな・・・

 

「・・・それはできない相談ね。私にはやるべきことがある。」

 

「そうか・・・怖い目に合わないとわからないみたいだね・・・」

 

「だめっ!逃げて!」

 

俺が助けようとしたが

 

「はぁ!」

 

「ぶほぉあっ!?」

 

ヤマの見事な回し蹴りが炸裂した!あいつ・・・閻魔道具使わなくても一般人程度なら制圧できたんだな・・・

 

「私は逃げるけどあなたは?」

 

「わ、私も!」

 

そうして二人は外に出て行った。

 

「助けてくれてありがとう。」

 

「別に・・あなたを助けたわけじゃないわ。」

 

ツンデレだな・・・

 

「あの・・・あなたいつもお店にくるけど試着だけして帰る子よね?お金ないの?」

 

「うっ・・・そんなわけないじゃない・・・・」

 

だから帰り遅かったのかよ・・・

 

「ふふっ、お礼に良いバイト先紹介させてくれない?」

 

「・・・いいの?ありがとう。」

 

こうしてバイト先が決まったヤマであった。

 

sideエマ

 

「ヤマのバイト先があるのってここですか?」

 

「ああ、面白いことになってるから二人にも見せようと思って。」

 

「あまりからかうなよ・・・」

 

零士さんがそう言いますがどんなバイトしてるんでしょうね~!

 

「喫茶メイド・イン・ニャンニャン、メイドのヤマにゃんだにゃん。」

 

ほほ~う・・・!

 

「猫耳メイド喫茶だったのかよ・・・」

 

「似合ってるよな。」

 

零士さんがバイト先に驚いていますがクリスさんの言う通りなかなか様になってますね・・・

 

「順調みたいだね。」

 

「どこがだにゃん!」

 

ヤマ・・・普段の会話にも・・・

 

「ほら語尾にもにゃんがしみついてるし。」

 

「しまった・・・」

 

「ここ数か月毎日シフト入って頑張ってるもんね。」

 

「それよりも例のものは持ってきたの?」

 

「もちろん!」

 

袋?何が入ってるんでしょうか?

 

「ヤマのやつゴスロリ服欲しくて面接の帰り遅くなってたんだよ。」

 

ヤマがゴスロリ!?

 

「意外ですね・・・」

 

私たちはヤマが帰るよりも先に家に戻りました。

 

side妖精王

 

「ただいま・・・」

 

ヤマはさっき買ったゴスロリを着てアパートに戻った。

 

「おかえりなさい!ヤマ、雰囲気変わりましたね!」

 

エマが気づかないふりをして褒める。

 

「まだしばらく現世にいなくちゃいけないしないと不便だと思って・・・」

 

「前の格好だと目立ってたもんな・・・」

 

「クリスはどう思ってるのよ・・・」

 

え?俺?

 

「似合ってるよ。雰囲気にマッチしてて。」

 

「そう・・・ありがとう。」

 

こうして心機一転したヤマであった。

 

 




次回でsideストーリも終わりです!


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sideストーリー マセガキ保育園の持ち物検査

side妖精王

その後も色々とあったが、今日帰る日になっていた。

 

「この生活ともこれで終わりか・・・」

 

「なんだか寂しくなるな・・・」

 

俺と零士が別れをかみしめていると

 

「零士さん!クリスさん!お別れの前に一仕事しませんか?」

 

エマが笑顔で言ってきた。

 

「何をするんだ?」

 

零士が言うと

 

「臓器売買と保育園どちらがいいですか?」

 

「「保育園!!」」

 

「では早速向かいましょう!」

 

もう嫌だ・・・

 

side零士

 

こうして俺たちはマセガキ保育園にやってきたんだが・・・

 

「なんで俺たちが幼児に?」

 

そう俺たちも輪廻転生の光で幼児化していたのだ・・・

 

「今回の依頼は年長組の園児の遊び相手をすることでちゅ。」

 

「遊び相手?それなら大人でもよくない?」

 

クリスの言う通りだな・・・

 

「遊び相手をしながら園児を見張るのでこの姿の方が良いと思いまして!」

 

「そんなに手はかからないんじゃないか?」

 

俺がそういうと

 

「甘いわね零士くん!」

 

園長がやってきた・・・

 

「久しぶりねエマちゃん、零士君、それと・・・?」

 

「クリスです。よろしくお願いします。」

 

幼児化した姿で言うとギャップが半端ないな・・・

 

「ええ、お願いするわ。話を戻すけどこの保育園には数多のマセガキがいるの。そしてこの保育園の中で生き残り続けたのが年長組!歴戦のマセガキのなかのマセガキたちよ!」

 

ヤンキー漫画の強キャラかよ・・・

 

「その子たちは小学校で大丈夫なのか・・・?」

 

全くだな・・・

 

「その年長組の相手をするように頼まれたんでちゅよ!」

 

「どれくらい大変なんだ?」

 

クリスが聞くと

 

「私は正直二人に臓器売買を選んで欲しかったでちゅ。」

 

「そんなにやばいのかよ!?」

 

ドンだけ精神えぐられるんだ!?

 

そうして教室に向かうと

 

「あれ?ヤマ、朝早く出かけたと思ったらここで働いてたんでちゅか?」

 

「エマ!?それに財賀零士とクリス!アンタたちこそその姿は何?」

 

「これは作戦でちゅ。ヤマこそ随分とらしくないこと始めましたね。」

 

「うるさいわね!メイド喫茶だけじゃお金が足りないのよ・・・」

 

世知辛いな・・・

 

するとさっそく園児が

 

「先生!絵本読んで!」

 

ヤマにお願いしてきた。

 

「良いわよ。」

 

「意外と様になってますね・・」

 

エマの言う通り子供嫌いそうなイメージだったけどな・・・

 

すると別の園児が

 

「膝枕してよ!」

 

「ええ?」

 

「お母さんにしてもらってるもん。」

 

さっそくませてるな・・・

 

「アキラくん、先生それはちょっと・・・」

 

「ええー!やだやだしたい!」

 

「やれやれ先生を困らせたらだめですよ。」

 

他の園児が止めに入った。

 

「なんだとススム!」

 

「ありがとねススムくん。」

 

ヤマはお礼を言ったが・・・

 

「いえいえ、問題児を受け持つと大変ですよね。ところで先生の今日のパンツは何色ですか?」

 

やっぱりませてた・・・

 

「そうね・・・って答えないわよ!何普通に聞こうとしてるの!?」

 

「そもそも流されるなよ・・・」

 

クリスが突っ込む。

 

すると別の園児がヤマの胸を触ろうとする。

 

「何してるの!ユウタ君!」

 

「おっぱい・・・ダメ?」

 

「ダメに決まってるでしょ!」

 

カオスだ・・・

 

「あれが年長組の問題児でちゅ。」

 

「子供のヒサメたち三人がいかにいい子だったか思い知らされるな・・・」

 

たしかに良い子そうだよな・・・

 

「ヤマが可哀そうだな・・・」

 

「昔馴染みでちゅしたすけましょう。」

 

こうしてエマは持ち前の頭脳と機転(ずるがしこさ)を使い園児たちのトップに立った・・・

 

side妖精王

 

「エマの姉御!クリスの兄貴!」

 

「どこまでもついていきます!」

 

「くるしゅうないでちゅ。」

 

なんで俺まで慕われるんだ・・・?

 

「おい、零士早くおやつ貰って来いよ!」

 

「本当にとろいな貴様は。」

 

零士はパシリポジションに収まっていた・・・

 

「なんで!?クリスは慕われてるのになんで!?」

 

「王様オーラがにじみ出てるからじゃないっでちゅか?」

 

こうして俺たちはヤマのところに向かう。

 

「ヤマ先生・・・これプレゼントでちゅ。いつも先生にお世話になってますから。」

 

エマに続いて園児たちも

 

「先生・・・」

 

「受け取ってください・・・」

 

つぶらな瞳でヤマを見つめる。いやな予感しかしない・・・

 

「あ、あなた達・・・せ、せっかくくれるって言うなら・・・ぐはっ!?」

 

びっくり箱で中にはいっていたボクシンググローブにノックアウトされた・・・意外と純粋だよなヤマって・・・

 

「大成功!」

 

ヤマの手助けするんじゃなかったけ?

 

「貴方たち・・・」

 

当然持ち物検査をされた・・・

 

「子供の悪戯じゃないでちゅか・・・」

 

エマ・・・

 

「それは子供自身が言うものじゃないのよ!」

 

全くだ・・・

 

「僕の鞄には必要なものしか入ってないよ。」

 

まずはアキラ君からだ。

 

「どれどれ・・・ハンカチ。ティッシュ、弁当箱に文房具・・・」

 

ここまではまともだな・・・

 

「ちょっと!これはおかしいでしょ!」

 

ヤマが取り出したのはブーブークッションだった・・・

 

「必要な物です。先生をからかうのに。」

 

「こんなに持ってきて私に何の恨みがあるの!?」

 

「早くも泣きそうだ・・・」

 

零士が同情した目で見る。俺たちは普通の物持ってきていてよかった・・・

 

「え、エロ本もあるじゃない・・・」

 

「園児のたしなみです。」

 

「10年早いわよ!」

 

親父みたいなセリフを吐いた・・・しかもそれでも18歳に届いてない・・・

 

「これが年長組のマセガキ・・・」

 

「残り二人も不安すぎるな・・・」

 

俺と零士はふたりで頭を抱える・・・

 

「全くアキラは子供ですね。」

 

「なんだとススム!」

 

次はクール枠のススムの検査だ。

 

「児童小説か・・・」

 

「本を読むことはいいことね。」

 

なんかうれしそうだな・・・

 

「ヤマも本好きでちゅからね。」

 

エマが説明する。確かにイメージどうりだな・・・

 

「ん?何でちゅかこれ?」

 

エマが違和感に気づきカバーを外すと・・・

 

「エロ本じゃないの!」

 

「これは写真集です。」

 

「どっちでもいい!没収!」

 

「このカモフラージュが破られるとは・・・」

 

なんで悔しそうなの?

 

「ふっ・・・所詮は小学生レベル・・・」

 

なんでエマはライバルみたいな感じのセリフなの?

 

「けなしてるんだか、褒めてるんだか・・・」

 

零士の言う通りだな・・・

 

「ほら三人も鞄を見せなさい。」

 

え?

 

「俺たちもやるのか?」

 

「今はここの園児なんだし。信用ならないわ。」

 

「「俺達信用ないの・・・」」

 

こうなったらこの検査で証明してやる!

 

まずはエマからだ。

 

「別に変なものは入ってないでちゅよ。」

 

そういって鞄から出したのは・・・

 

「しっかり入ってるじゃない!パチンコの玉に馬券ってだらしない中年のおやじでももっと自制してるわよ!」

 

「園児のたしなみでちゅ。」

 

「対極のものだろ・・・」

 

零士が呆れて言う。

 

「あ、馬券は没収してもいいでちゅよ。」

 

「こんだけ買って外したのかよ!」

 

そりゃ怒るよな・・・

 

「財賀零士は?」

 

零士はまともだろ・・・

 

「別に普通だろ?」

 

いや・・・通帳に印鑑もそうだけど・・・

 

「全然普通じゃない!何よこの大量のエナジードリンク!」

 

「普通の(社会人の)鞄だろ?」

 

「零士さん今は園児でちゅよ?」

 

「この量は社会人でも飲まないだろ・・・」

 

狂気を感じる・・・

 

「一晩分しか入れてないんだが・・・」

 

「あなたの感覚って・・・?」

 

「零士さんエナジードリンクが原因で死んだこと忘れてまちゅ?」

 

「でも気合はいるしな。あれは飲みすぎたのが悪いんだし。」

 

「もう立派な依存症だな・・・」

 

「また死ぬわよ!次はクリスの鞄ね・・・」

 

俺は普通なんだが・・・

 

「いや!普通じゃないから!なんでデジカメが入ってるの!?」

 

ヤマは何を言ってるんだ?

 

「娘のきれいな姿を取るためだよ。それに運動会には必須だろ?」

 

「クリスさん今は父親じゃないでちゅよ?」

 

「あとなんで娘三人の写真が入ってるの!今時の親でもここまで持ち歩かないでしょ!?」

 

「いつでも三人の可愛さで癒されたいと思うのは当然でしょうが!」

 

「お前の持ち物も狂気を感じるな・・・」

 

零士に言われたくねーよ!

 

こうしてあと一人となる

 

「疲れた・・・」

 

「ヤマ、ボコボコにされたボクサーみたいでちゅ。」

 

「だれのせいだと思ってるの・・・!」

 

すると園児たちが

 

「俺たちを乗り越えたからって安心できないですよ。」

 

「まだユウタ君がいます。彼が一番厄介ですから気を付けてくださいよ。」

 

「バトル漫画みたいなセリフだ・・・」

 

零士の言う通りだけどそこまで言わしめる持ち物っていったい・・・

 

「皆、何してるの?」

 

噂をすれば・・・

 

「今先生が持ち物検査してるんだ。」

 

他の園児が言った途端逃げ出した!

 

「待ちなさーい!ユウタ君の鞄も見せてもらうわよ。」

 

「・・・くっ。」

 

さて鬼がでるか蛇がでるか・・・

 

「ちょっと・・・なんなのこのブラジャー!」

 

「大丈夫ですよ先生!これは姉ちゃんのです!」

 

やっべえのが来た・・・

 

「通報よ!こんなの!」

 

「すげえ・・・」

 

「完全に変態ですね・・・」

 

他の園児にも尊敬されてる・・・

 

「僕は断じて変態じゃありません!姉ちゃん以外じゃ興奮しないから!」

 

「より悪いわ!」

 

俺は突っ込む。

 

「・・・・・・・!!!!」

 

もうヤマの怒りの火山が限界に・・・!!

 

「やっぱり私に先生なんて無理だったのよ・・・」

 

怒りが突き抜けて悲しみに変わってしまった・・・

 

「そんなことはないと思うぞ。」

 

零士?

 

「みんなヤマが先生として一生懸命だったのは知ってるぞ。」

 

「嘘よ!」

 

「本当だよ!俺達園児なんだぜ。」

 

「ならどうしてあんなことを・・・」

 

「ほらよくあるだろ?好きな相手に意地悪したくなるってさ。」

 

「財賀零士・・・」

 

やっと落ち着きそうだな・・・

 

「まぁ、ヤマが面倒な性格なのは今に始まったことじゃないんでちゅから。あきらめも肝心でちゅよ。」

 

・・・終わったな。

 

「全部アンタのせいよ!」

 

「ぎゃあああああ!」

 

見事な締め上げだ・・・

 

「絵的にだめだろこれ!」

 

こうしてヤマは新たなリーダーとなった・・・

 

こうして俺は森に戻ってきた・・・

 

「はぁ・・・別世界の奴らもにぎやかで疲れたけど楽しかったな・・・」

 

最近は仲間集めに奔走してたからいい刺激になったな・・・

 

「新しい形態も手に入れたしまた頑張るぞー!」

 

 

 

 

 

 




これにてsideストーリー終了です。次回からまたカレコレ屋のストーリーとなります。


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KAGE登場!

sideフィーア

「子供からお菓子横取りするなんて何考えてるの!」

 

「あのまま放っておいたら喧嘩しそうだったんだぜ?そうなる前に止めたんだよ。」

 

今日もカゲチヨとヒサメちゃんが言い争っていましたがカゲチヨが流石にやりすぎ感がありますね・・・

 

「それはカゲチヨなりのやさしさかもしれんぞ。」

 

「おおかた、カゲチヨが何かする前に帰っちゃったんでしょ?」

 

シディさんとカンナちゃんが納めようとする。

 

「カンナの言う通りだよ!」

 

「いや普通お菓子奪われたら子供なら泣いて逃げ出しても仕方ないでしょ。カゲは短慮すぎだよ・・・」

 

まぁ、不器用すぎるとは思いますね・・・

 

「はぁ!?俺より知的な奴なんてそうそういねえだろ!普段は陰キャだけどいざというときは決めるとかヒーローみたいじゃん!」

 

「いや、カゲチヨは大人気ないところがありすぎですしそもそもヒーローは依頼をサボろうとか思いませんよ。」

 

「うっ・・・!」

 

私はバッサリと切り捨てる。

 

「はぁ・・・カゲがこの漫画の主人公みたいになれば可能性あるかもしれないけど。」

 

そのとき漫画が光りだした!

 

「大丈夫かヒサ!?」

 

「う、うん・・・」

 

「どういうことだ?」

 

「急に雑誌が爆発したってことはもしかして・・・!」

 

三人が困惑するなかカンナちゃんはキラキラした目で煙の中から出てくる人を見た。

 

「俺を呼んだか?」

 

現れたのはアメリカンな服を着て赤い髪の男だった・・・

 

「誰ですか貴方?カゲチヨが読んでた雑誌からでてきましたよね?」

 

私は聞き返します。

 

「YES!勘がいいなフィーア!」

 

「まさかこの雑誌が異宙のアイテムだったのは・・・」

 

「っていうか顔がカゲチヨそっくりなのにカッコいいよね!」

 

シディさんとカンナちゃんが言う通り顔はカゲチヨそのもので元のカゲチヨと違って目が生き生きしてますね・・・

 

「んなことねぇよ!本家の俺よりはカッコよくねえけど!」

 

カゲチヨがそんなことを言うと

 

「子供を泣かせるような奴がカッコいいと?口だけは勇ましいなジャパニーズ。」

 

「げっ!なんで知ってんだよ・・・」

 

「俺はお前だからな。」

 

「もしかして思考や記憶も共有されるの?」

 

ヒサメちゃんが分析する。

 

「しかしそんな体たらくでよく大口を叩けたものだ。」

 

「んだと!そこまで言うならお前の実力見せて貰おうじゃねーか!」

 

もしかしてここでやるんですか!?

 

「はっ!」

 

カゲチヨが血液操作で槍を飛ばしましたが・・・

 

「ふんっ。」

 

もう一人のカゲチヨはやすやすとそれを受け止めたのです!

 

「お前なんで反撃しないんだよ!」

 

「そんなことをしたらカレコレSHOPが滅茶苦茶になるだろ。」

 

「豪快そうなのに短慮じゃないね・・・」

 

カンナちゃんの言う通りですね・・・それにカゲチヨにはないあのパワー・・・

 

「一回外に出ませんか?戦ってみたくなりました。」

 

「フィーアちゃんやっぱりバトルジャンキーだ・・・」

 

ヒサメちゃんが言いますがパワータイプのカゲチヨも興味深いですからね。

 

「HAHAHA!フィーアは相変わらず戦いの向上心が凄いな!いいぞ!分かったか?人の迷惑も考えられないYOUはMEとこの世界の主人公を交代するべきだ!家でママの作ったミートパイでも食べてな!」

 

ベタな海外風の煽りですね・・・

 

「そ、それは俺たちじゃなくて四人に決めてもらおうぜ!」

 

「私たちが!?」

 

ヒサメちゃんが驚きます。

 

「なんで私たちが・・・」

 

「いいだろう。HEROとは人から認めてもらってこそだからな。」

 

「なら俺はいつものカゲチヨの方がいい。俺たちのよく知るカゲチヨがこの世界からいなくなるのは悲しいしな・・・」

 

「シディ~!お前はそう言ってくれるって信じてたぜ~!」

 

情けなさすぎですね・・

 

「私はこっちの・・・」

 

「KAGEだ!」

 

「K,KAGEの方がいいな。だって感情に任せてカレコレ屋を壊したりしないし。」

 

「うっ!」

 

「フィーアとカンナはどっちにするんだ?」

 

「今のところは決めかねますね・・・依頼や勉強をしっかりこなしてくれるならどちらでもいいですね。」

 

「フィーア!?お前俺が真面目なら偽物でもいいのか?」

 

決めてはくれますけど普段があれだとあっさりと味方できませんよ・・・

 

「アーシは二人一緒にカレコレ屋やれば楽しいと思うけどなぁ・・・ダブルリーダ制みたいに!」

 

「カンナ・・・HAHAHA!これは一本取られたな!だがリーダは俺一人で十分!子供をイジメるリーダーはいけないからな!」

 

「えー!」

 

「あれ・・・なんか話がカンナのせいで脱線してる気がするんだけど・・・?」

 

カゲチヨ…諦めてください、これがカンナちゃんですから。

 

「だがいいアイデアだ一対一で票が割れたんだ!カンナのアイデアをかりしばらくダブルリーダー制でカレコレ屋そして日常生活を送ろう!そして数日後また票をとり、そこで票の多いものがカレコレ屋ただ一人のリーダー・・・そしてHEROだ!」

 

「の、望むところだ!」

 

こうしてカレコレ屋のリーダー、HERO対決が行われるのでした・・・

 

sideヒサメ

 

こうして翌日私たちは登校しようとしてたんだけど・・・

 

「HI!ヒサ!カンナ!フィーア!」

 

KAGEがさわやかに挨拶をしてきたのだ!」

 

「おおー!早いねKAGE!」

 

「ガールフレンドたちをエスコートするのは男の役目だぜ。」

 

「なかなか紳士ですね・・・豪快さの中に繊細さがあるのもまた外国アニメの特徴ですからね・・・」

 

フィーアちゃんの言う通りカゲだったら普段は遅れてくるのに・・・

 

「ほら学校へ行こう!」

 

KAGEが言ったその時だった!トラックが蛇行しながら走っていた!

 

「まずいですね・・・運転手が眠っています!」

 

「仕事がハードなのは知ってたけどまずいね・・・」

 

フィーアちゃんとカンナちゃんが状況を整理するなかどうやって助けるか考えていると

 

「はっ!」

 

KAGEがトラックの前に行って・・・

 

「POWER!」

 

「えぇぇぇ!?」

 

なんとカゲの攻撃を受け止めた規格外のパワーでトラックを持ち上げて止めたのだ!

運転手も起きたようで

 

「DRIVER!次からはちゃんと気を付けるんだぞ!」

 

「は、はい・・・」

 

KAGEに注意されていた・・・

 

「KAGE!凄いじゃん!」

 

「やはり一回戦ってくれませんか?」

 

二人が感心するなか

 

「三人とも!急ぐぞ!」

 

「展開はやくない!?」

 

私は突っ込むがカゲに三人まとめて抱きかかえられ凄いスピードで学校についてしまった・・・

 

「KAGEのおかげであっという間だったね!」

 

「なんか大事なこと忘れてるような・・・」

 

「あ・・・」

 

私たちは教室に入った後に思い出した・・・

 

「「「カゲ(カゲチヨ)忘れてた・・・」」」

 

学校に走ってくるカゲを窓からみて私たちは呟いた・・・

 

sideカゲチヨ

朝は酷い目に合った・・・俺は休み時間中奴が変なことをしないか見張っていた。別に暇だからじゃねーよ!?

ちなみにKAGEのことはもう三人が説明している。

 

「KAGEくんは休日何してるの?」

 

クラスメイトの女子が話しかける。

 

「俺はだいたいゲームかYOUTUBEを見てるよ。最高に面白いんだ!」

 

「へ~じゃあ外にはあんまりでないんだ。」

 

「ああ、一人でゆっくり過ごす時間って大事じゃないか?」

 

「大事~!」

 

趣味は俺と同じなのにこの差はなんだ!?やっぱりキョドらないからか!?海外のコミュニケーションが受けてるのか!?誰か教えてくれ・・・

 

「君たちは休日何してるのかな?」

 

「私たちは映えスイーツ巡りとかしてるよ。」

 

「おしゃれだな!よかったら俺にも教えてくれよ。」

 

「じゃあ今度一緒に行こうよ。」

 

「WOW!やばいな楽しみで眠れないかも!」

 

「やだ~!」

 

オーバーリアクションを駆使して女子とあっさり・・・消えたい・・・

 

そして帰り道・・・三人とも帰りが遅れるみたいで一緒に帰ることになった・・・

 

「いやー今日もHAPPYな一日だな!」

 

「俺は最悪な一日だったよ・・・」

 

俺は血液パックをすすりながら、奴はアメリカンドッグを食べながら会話をする・・・するとあの時の子供たちがいたので・・・

 

「なぁ・・・」

 

「うわ、昨日のお兄ちゃん・・・」

 

「この菓子食いきれねえからお前ら食べ・・・」

 

すると奴が割り込んできて

 

「昨日はすまなかった!俺のBROTHERが悪いことをした。お詫びに今日は俺が遊び相手になるぜ!」

 

「え・・・ホント!」

 

「ああ!」

 

「わーい!」

 

奴はあっさりと子供たちの許しを得て輪の中に入ってしまった・・・あれ?このままじゃマジでカンナが取り持ってくれてもダブルリーダ制になっちまうんじゃ・・・?

 

その翌日も学校では人気者だった・・・

 

sideカンナ

 

「KAGE,学校で凄い人気なんだよ。」

 

「公園でも子供たちに大人気だぞ。」

 

「ホントに万能ですね・・・」

 

まぁ、そうなるよね・・・面白いことになってるなぁ~!

 

「HAHAHAHA!嬉しいな、やっぱりKAGEのシングルリーダーの方がカレコレ屋にふさわしいかもね。」

 

ヒサメちゃんが言う。

 

「そうですね見習うべきところもありますしもう決まりじゃないですか?」

 

「はぁ!?なんで俺が・・・」

 

うーん・・・

 

「アーシは二人には協力してほしいけどな・・・」

 

「「?」」

 

カゲとKAGEは首を傾げる。

 

「世の中力だけじゃ解決できないこともあれば素直な言葉に救われる人もいる。だから二人には別々で良いところを活かして依頼をこなして欲しくてダブルリーダー制を提案したんだよね・・・」

 

「「カンナ・・・」」

 

そのほうが効率的だし・・・

そのときだった・・・

 

「あの~依頼をしたいんですが・・・」

 

依頼人がやってきた。

アーシたちは話を聞く。

 

「大事な息子が最近グレ始めて家出してしまったんです。多感な時期なので警察に連絡して事を大きくしたくなくて・・・お願いです!どうか大事な息子を連れ戻してください!」

 

「任せてくれ!俺たちが必ず見つけ出そう!」

 

KAGEがそう言って依頼は始まった・・・

 

sideカゲチヨ

 

「くそ、どこにも見当たらねぇ・・・」

 

俺はKAGEと探していたがなかなか見つからなかった・・・

 

「早く見つけないと暗くなってしまうな・・・」

 

すると路地裏にふらふらと入る少年を見つけた。ボロボロの服・・・もしかして・・・

そして少年はチャッカマンでゴミに火をつけようとしていた!

 

「やめるんだ!」

 

「うわっ!放せ!」

 

KAGEがそうなる前に止める。

 

「どうしてこんなことをする?」

 

「・・・ただの面白半分だよ!どこまでやったら警察が捕まえてくれるかチャレンジしてるだけだ!」

 

この警察に捕まえてほしそうな態度・・・なるほどね・・・

 

「なんてことを・・・反省しなさい!」

 

ったく!脳筋が!俺は振り下ろそうとした手を血液で拘束する。

 

「何を・・・!まさかカンナが言っていたパワーでは解決できないことなのか・・・」

 

「まだ証拠はないが多分な・・・心を開かせるのは任せるぜ人気者様。」

 

「あいかわらず素直じゃないな・・・少年俺たちは味方だ。話してくれないか?君を守りたいんだ。」

 

「ううっ・・・うん・・・」

 

KAGEは自慢のコミュニケーション能力で少年からはなしを聞いた。この子はやっぱり依頼人の息子で虐待されていたらしく事件を起こして警察に捕まり事を大きくして自分の証言に信憑性を持たせようとしたらしい・・・

 

「そうだったのかBOY・・・だが火が建物に引火してしまったら周りの人が悲しんでしまう・・・そんなこと今はいないお母さんは望んでいないと思うぞ・・・」

 

「ごめんなさい!ごめんなさい~!」

 

「もう大丈夫だからな・・・」

 

俺は子供を抱きしめた・・・

 

俺たちはヒサたちと合流し父親を警察に突き出した。ヒサたちも疑ってたらしく父親の近所での評判やこの子の背中の痣や証言を警察にしっかりと話した。子供だけだとふざけてると思われるかもしれないから第三者の俺達からもしっかりと証言させてもらった。父親は捕まるときに抵抗したがKAGEのパワーとあの四人の前では無力だったな・・・父親の虐待だったからヒサ、カンナ、フィーアの怒りもすさまじかったしな・・・

そして

 

「みんなすまない・・俺はしばらく旅にでようと思う。」

 

「え!?」

 

突然の別れが訪れた。

 

「どうやら俺はまだまだHEROとしてもリーダーとしても未熟だったみたいだ。カンナの言う通りPOWERだけじゃ解決できないことも解決できる人に俺はなりたいからな。」

 

「けっ、よく言うぜ人気者様がよぉ。」

 

「今のはカゲチヨなりにお前も凄いと言っているぞ。」

 

シディ!?余計なこと言わなくていいんだよ!

 

「それで行く当ては決まってるの?」

 

ヒサが聞く。

 

「まずはヒサたちのFATHERのいるところに向かおうと思っているよ道すがらにパワーだけじゃどうにもならない悩みにも耳を傾けながらね。」

 

そうか・・・

 

「貴方の強さならできると思いますよ。」

 

「頑張ってね!」

 

フィーアとカンナも励ます。

そうしてアイツは四人と握手を交わし・・・

 

「カレコレSHOPは任せる。本当のHEROになったらともに戦ってくれるか?」

 

「・・・おう、追い付かれないようにするわ。」

 

俺も握手を交わし、KAGEは空へと飛び去った・・・

 

「きっと良いヒーローになれるな。」

 

シディは空を見て行った。

 

「お父さんのところがまたにぎやかになるね・・・」

 

ヒサが言うと

 

「里帰りもう一回する?」

 

「良いですね。温泉にも入りたいですし。」

 

カンナとフィーアがそんなことを言ってきたのだ!

 

「おいおい!天狗の時みたいなことはごめんなんだけど!?」

 

また一人で依頼なんて面倒だろ!?

 

「カゲ・・・」

 

「やっぱり元のダブルリーダーの方が良かったかなぁ・・・」

 

カンナ~!そんなこと言わないでくれよ~!

 

 

 

 

 

 



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SCPシリーズ131アイポッド 173彫刻ーオリジナル

sideカゲチヨ

今日の依頼は如月さんからだった・・・

 

「実はあるSCPが逃げ出してしまって捕獲してほしいんですよね・・・」

 

またかよ!

 

「といっても比較的安全なSCPで害はないんですが研究員の集中に関わってくるのでなんとかしてほしんですよね・・・」

 

はぁ・・・

 

「なんというSCPなんだ?」

 

シディが質問する。

 

「SCPー131通称アイポッドです。」

 

なんか最新機器みたいな名前だな・・・

 

「たしかオブジェクトクラスはSAFEで涙の形をした30センチほどの生物で中央に青い目と底部に車輪のような突起をもっているんだよね?」

 

カンナが解説する。

 

「はい、周囲に危険が迫ると人の足元を走り回って騒ぎ立てる習性があるんです。」

 

如月さんも解説する。

 

「それって機械なの!?」

 

ヒサが驚いた反応をする。

 

「生物と機械の半々ってところかな。素早くてイエネコくらいの知性があってなつきやすいんですよね。」

 

「はい・・・それが問題で・・・」

 

カンナが言うと如月さんは困った顔になる。

 

「可愛いのにどこがですか?」

 

「一度なつくとそのなついた人間の後ろをどこまでもついていってずっと監視するんです。危険な実験中でもお構いなしですし通気口に入って迷子になったりたびたび事故になってるんですよ・・・」

 

フィーアが質問すると如月さんからそう返ってきた可愛くてドジって・・・

 

「なんか如月さんみたいっすね。」

 

俺が言うと

 

「どういうことですか!?私はクールで真面目な・・・!」

 

そう言って立ち上がろうとしたとき足が絡まって・・・

 

ドテッ!

 

「ううぅ~・・・」

 

転んだ・・・

 

「とにかく!なつかれないように捕獲をお願いします。三体いますから。」

 

こうして俺たちは研究所に向かった。

 

sideヒサメ

 

私たちは手分けして探し始めたんだけど・・・

 

「どこにいるんだろ・・・」

 

通路を探していると

 

「るーるー!」

 

いきなりいた!青色のアイポッドだ。

 

「逃げないでね・・・」

 

私はゆっくりと近づいて捕まえた。

 

「るーるー!」

 

なんか向こうからよってきた感じもするけど・・・

 

「人懐っこくてかわいいな・・・」

 

皆も大丈夫かな・・・

 

sideフィーア

 

私は通路を歩いて探していたのですが・・・

 

「まさか罠にはまっているとは思いませんでした・・・」

 

「ドゥードゥー。」

 

このアイポッドは緑色ですね。おおかたブレーキがないから罠に入っちゃったんですね・・・

 

「ドゥードゥー。」

 

「なら出してあげますよ。」

 

私は檻を蹴り壊して出してあげた。

 

「ドゥ―ドゥ―。」

 

あ、寄ってきました・・・

 

「よく見るとなかなかキュートですね。」

 

他の皆は大丈夫でしょうか・・・

 

sideカンナ

ふふふ・・・せっかくSCP財団に来たんだしくすぐりお化けのところに・・・

あれ?なんか視線が・・・

 

「りー。りー。」

 

うわっ!びっくりした!車輪で動くから声がなきゃ動いてるのに気づきにくいよね・・・オレンジ色のアイポッドだ・・・

 

「りー。りー」

 

もしかしてアーシが持ってるオカルト雑誌に興味があるの?

ってしまった!

 

「りー。りー。」

 

なつかれた・・・

 

sideカゲチヨ

こうして俺たちは集合したんだが・・・

 

「お前たちものの見事になつかれてんじゃねーか!?」

 

「「「あははは・・・」」」

 

そう!アイポッドたちはヒサたちから離れなくなってしまった!

 

「でも可愛いしそのままでも支障なさそうだけどな。」

 

カンナは言うけど

 

「学校までついて来たら勉強に集中できなさそう・・・」

 

「一人寝てるときも視線感じるのはホラーですね・・・」

 

ヒサとカンナが不安そうに言う。

 

「大丈夫ですよ!アイポッドは長時間放っておかれると関心を示さなくなりますから!」

 

如月さんが教えてくれた。

 

「えっ・・・」

 

三人が残念そうな顔をする・・・もしかして・・・

 

「三人ともアイポッドが気に入ったのか?」

 

シディが聞くと

 

「うん・・・私が好きなものにも反応してくれたし・・・」

 

「この素早い動きは愛着があって可愛いですし・・・」

 

「オカルト雑誌にも興味を示したから悪い子じゃなさそうだから・・・」

 

三人ともさっきの言葉とは矛盾しているが気に入ってるようだった・・・

その時だった!

 

ウー!ウー!ウー!

 

「非常事態発生!SCPー173が脱走しました!至急回収の準備を整えてください!」

 

そうアナウンスが聞こえてきた!

 

「そんな!」

 

「なんなのだ?そのSCPー173というのは?」

 

恐怖の表情になる如月さんにシディが質問する。

 

「SCPー173っていうのは最初に発見されたSCPでコンクリートと鉄筋で構成された彫刻のようなSCPでシャイガイとは逆で瞬きなみの一瞬でも目を離そうものなら首をへし折られるオブジェクトクラスEUCLIDに分類されるSCPだよ!」

 

カンナが答える。

 

「マジかよ!なんでそんなの脱走してんだよ!」

 

俺は叫ぶ、瞬きなんてどうあってもしちまうだろ!管理はどうなってるんだ!

 

 

「連絡だと血や排泄物の処理をしていた職員が油断して目を離してたみたいで・・・」

 

「危機意識なさすぎじゃない!?」

 

「だが集団でやっていると無意識にだれかが見ていると思ってしまうものだものな・・・」

 

ヒサとシディの言う通りだがどうする!おそらく攻撃した煙で姿が見えなくなっても攻撃してくる・・・

 

「来ました!」

 

如月さんが指さす先を見てみると彫刻がいた・・・

 

「くっ・・・確かに圧倒的な素早さと殺気ですね・・・」

 

フィーアの言う通り固まっていても敵意むき出しなのが分かる・・・って

 

「うおおお!?なんか瞼がぴくぴくしてきたー!」

 

「カゲ!?」

 

「おそらく眼瞼痙攣です!緊張して起こしてしまっているんです!」

 

ヒサ如月さんすまねぇ・・・

 

「すみません・・・私も目が緊張して乾いてきました・・・」

 

フィーアもかよ!

 

「ご、ごめん・・私もくしゃみが・・・」

 

ヒサなんでこんなときなんだよ!

 

「すまん俺もあくびで目を瞑ってしまいそうだ・・・」

 

シディ~!

 

「こうなったら私が・・・ってきゃ!」

 

如月さん!こんなときになんでうつぶせにこけるんっすか!?

 

「み、皆・・・アーシももう限界・・・」

 

これで終わりかよ・・・俺は瞬きをしてしまった・・・

 

「・・・・・」

 

しかし彫刻は動かなかった・・・

 

「どうなってるんだ・・・?」

 

俺があたりを見回すと

 

「ルールー!」

 

「ドゥ―ドゥ―。」

 

「リー。リー。」

 

そうか!アイポッドたちが見ててくれたから!

 

「今のうちに回収を!」

 

起き上がった如月さんがSCPー173の回収を指示して今回は終わった・・・

 

sideフィーア

 

「はー・・・・」

 

私たち三人はため息をつきました・・・アイポッドまだまだ可愛がりたかったです・・・

 

「今回は本当にありがとうございました!」

 

「もうこりごりっすよ・・・」

 

カゲチヨの言う通りSCPには勝てる気がしませんね・・・

 

「今回はアイポッドに助けられたな。」

 

シディさんの言う通りですね・・・

 

「実はそのことなんですが・・・アイポッドをヒサメさん達が預かってくれませんか?

まだ三人になついていますし。」

 

「「「えっ!?」」」

 

私たちは如月さんの言葉に驚きました!

 

「財団の方は大丈夫なんですか?」

 

「はい!私が定期的に見にいくということで財団から許可を得ました!実績を認められたんです。」

 

そうなんですね・・・

 

「るーるー。」

 

「ドゥ―ドゥ―。」

 

「リー。リー。」

 

やっぱり可愛いですね・・・

 

「癒される・・・」

 

「これからよろしくね・・・」

 

こうしてアイポッドたちは私たちのアパートで暮らすことになりました。

 

 

 



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正月と満月

時期遅れになりますがお楽しみください。


sideカゲチヨ

今日、俺たちは正月の準備していた。

 

「・・・」

 

なんかシディが嬉しそうな顔だな・・・

 

「どうした?あいつ。」

 

「お正月が楽しみなんだって。」

 

へー

 

「シディ、お年玉・・・ぶへっ!?」

 

「こういうのは待つのが基本ですよカゲチヨ・・・」

 

フィーア!ぶっ叩かなくてもいいだろ!?

 

「年末は楽しいな!!クリスマスがあってすぐにお正月が来る!」

 

「うんうん!しかも正月は満月だしめでたいね!」

 

カンナの言う通りだな・・・

 

「縁起がいいな!」

 

「そういえばシディって狼男のDNA持ってるけど満月で変身したりしないの?」

 

喜ぶシディにヒサが言う。

 

「いや、何も変わらない。」

 

「変身はしなくてもなんか変化ないのか?」

 

「特にないな。妖精王からホルスの力については力の使い方について厳重に教わったが狼男の力は積極的にのばしてもらったから何も注意しなくても大丈夫だろう。」

 

そうなのか・・・あーあ。

 

「満月の日に毛むくじゃらになって醜い姿になるとかあると思ったのに。」

 

「醜いのはお前の心だよ・・・」

 

「でもオカルトマニアなら狼男の変身は見てみたいよね!」

 

カンナもそう思うよな!

 

「カンナちゃんまで!私は今のままのシディさんでいいです。もちろん毛むくじゃらでも・・・」

 

「おい、なんか今恐ろしいこと言わなかったかフィーア?」

 

「ナニモイッテマセンヨ。」

 

棒読みだ・・・

 

「ボティス!お正月の準備だ!」

 

シディはボティスをツボから出す。

 

「ふざけるな!ワシは寝てたんじゃ!」

 

「寝るよりも準備の方が楽しいぞ!」

 

「勝手に決めつけるな!」

 

「シディさんが行くなら私も!」

 

ボティスとフィーアは準備の買い出しに行くんだな・・・

 

「カゲチヨ、ボティスにあのこと言った方が良いんじゃない?」

 

カンナが言う・・・そう、つい最近調子に乗ってる金持ちのボンボンにあった・・・不良や女子を連れて蹴られそうになったがカンナを見た瞬間不良が止めたんだよな・・・聖女の威厳半端ないな・・・けどシディも標的にされるかもしれないから言っておくか・・・

 

「ボティス、シディのこと頼むな。」

 

「は?フィー子に任せておけば楽勝じゃろう?」

 

「いや、シディが暴走したら死体なんて一欠けらも残らないから、でもシディは優しい人でいたいはずだからその時はボティスが止めてって意味。」

 

カンナの言う通りだ。ぶちぎれて理性なくなったシディを止められるのはボティスくらいしかいないだろ?

 

「加害者の心配だったか・・・まぁ、そんなことそうそうないじゃろ。」

 

「ボティス!早く行かないと伊達巻売り切れちゃいますよ!」

 

フィーアが早く来るよう促す。

 

「行くなんて言っておらんじゃろ!」

 

そう言いつつついていくんだな・・・

 

sideフィーア

私とシディさん、ボティスは町を歩いて買い出しをします。

 

「何を買うんじゃ?」

 

ボティスが質問する。

 

「お正月の飾りとおせちの具材、後は年越しそばだな。」

 

「シディさんとカンナちゃんなら美味しいおせちとそばになりますね!」

 

「そうかワシは寝ているから終わったら起こせ。」

 

結局寝るんですね・・・

 

「えっ!?何あの人カッコいい!!」

 

「やばっ!超タイプなんですけど!!でも彼女みたいなのいるしな・・・」

 

「残念・・・」

 

なんかリア充グループがいましたが私のおかげで絡まれずに済みましたね・・・

 

「ちっ!!」

 

なんかリーダー格の人が不機嫌でしたけど絡まれないようにしないといけないですね・・・

 

そして私たちは買い出しを終えてシディさんがスイーツを奢ってくれた。ボティスさんがぜんざい、私は抹茶アイスです。その間にシディさんはお年玉を用意していました。

 

「誰にあげるんですか?」

 

私が聞くと

 

「普段遊んでいる友達にお年玉をあげようと思ってな。」

 

「あのガキどもか、遊んであげてると言わんところがシディらしいのう・・・」

 

ふふふ・・・そうなんですよ!

 

「おい!なんで行かねぇんだよ!」

 

「バカか!あんな化け物たち相手にできるか!」

 

なんか騒がしいですね・・・

 

「よし、準備も終わったしカレコレ屋に帰ろう。」

 

そうですね!

 

sideクズ御曹司

 

「あの金髪の女は妖精王の森の聖女・・・しかもこのあたりの不良を叩きのめしてんだよ!」

 

「じゃあ、あの男だけボコしてくれればいい!俺のおかげでいい思い沢山してきただろ!」

 

「あの男も聖女と共に名前を挙げてるやつだ・・・自分でボコすんだな・・・」

 

嘘だろ・・・そこまで強いのかよ・・・!?ふざけんな!あの赤メッシュのときもあのオレンジ色の髪の女に怯えてボコれなかったんだ!認めるかよ・・・

 

sideカンナ

 

アーシたちは先におせちの準備をした。

 

「相変わらずバカじゃのうシディは。」

 

「どうしてだ?」

 

「おせちは日本食じゃろだが貴様が作っているのはフレンチだぞ。」

 

そうシディのおせちは鴨肉や魚のソテーといった洋風だった・・・

 

「あぁ。フレンチ風のおせちにしようと思ったんだ。」

 

「シディはやっぱりアレンジできて凄いな・・・」

 

「いや、カン子も麻婆豆腐やエビチリと好きなもので固めておるではないか・・・」

 

いや~辛いものって赤いし縁起いいかなと思って・・・

 

「こういうのは王道の方が一番いいんじゃよ!」

 

え~!

 

「ボティスにおせちの王道なんてわかるの?」

 

「分からんがこれらがどう見てもイマイチなことくらいわかるわ!」

 

「それなら大丈夫だ!普通のおせちも用意してある!!」

 

そう!だから後の食材はアーシたちで好きにしていいの!

 

「そんなに食べきれんじゃろ。」

 

「ヒサメがいるから大丈夫だ。」

 

「これでも足りるか怪しいからね。」

 

「甘やかすな太るぞ。」

 

そのときはフィーアちゃんにダイエットメニュー組んでもらうから大丈夫!

 

sideシディ

 

おせち作りを終えた後は門松を飾った。

 

「飾りつけなんかしても意味ないじゃろ。どうせ年が明ければ捨てるゴミじゃ。」

 

「お正月の飾りつけは神様が家を訪れる目印にするためらしいんだ。」

 

俺はボティスに説明するが

 

「迷信じゃ、信じる奴は馬鹿じゃ。」

 

やはり悪魔は神様を嫌っているのか・・・

 

「それでもやっておきたいんだ。いつまでもカレコレ屋の皆でいたいからな。もちろんボティスともな。」

 

俺は正直に言った。

 

「・・・いつまでも一緒にいれるわけないじゃろ。」

 

ボティス?

 

sideヒサメ

 

私たちは準備をして年越しそばを食べていた!

 

「美味しい~!」

 

「いつものそばと味違うか?」

 

何言ってるの!カゲ!

 

「夜ご飯食べた後にまたお蕎麦食べられるんだもん!贅沢すぎだよ!」

 

「そりゃよかったな・・・」

 

「食いしん坊ならではの視点だよね・・・」

 

カゲとカンナちゃんがそう言っていると

 

「そういえばボティスは?」

 

シディが聞いてきた。

 

「なんか月見に行くって言ってましたね・・・」

 

「意外と風流だよね。」

 

フィーアちゃんと一緒に答える。ボティスさんも地球になじんできたってことかな?

 

「もしかしてボティスさんは月から生まれたとか、月で悪魔の集会とかあったりして!」

 

カンナちゃん・・・いくら異世界に転生した月が誰も着陸してないからってそれはないよ・・・

 

sideボティス

 

儂は外で満月を眺めていた・・・もう年末か・・・早くカゲ男が死んで契約を解いて自由にならねば・・・

弱いカゲ男ならいつ死んでもおかしくない、問題はヒサ子にカン子、フィー子もそうじゃがシディと妖精王がいることじゃな。シディが守りクリスが教育してカゲ男が強くなってしまえば簡単には死なん・・・どうしたものか・・・

 

「ペット、み~つけた。」

 

「ん?」

 

「俺をイライラさせた罪はペットの君に清算してもらおうかな。イライラしたので八つ当たりで串刺し決定。」

 

sideシディ

俺はボティスにもそばを食べさせてやろうと探しに行った。フィーアもついていくといってきたが女子高生を夜に連れていけないので一人だ。

 

「おーいボティス蕎麦が・・・」

 

俺が呼んでいたときに目に移ったのは

 

「あっ・・・あぁっ・・・」

 

ボティス!なんで釘で体を・・・

 

「大丈夫か!」

 

「シディ・・・うし・・・」

 

「オラァっ!」

 

何やら気配がした・・・おれは鉄パイプを受け止めた瞬間からだから力が沸き上がり・・・意識が真っ白になった・・・

 

ー回想・四人がカゲチヨに出会う前ー

 

side妖精王

 

「今日は新しい技を教えたいと思います!」

 

「それってどんな技?」

 

ヒサメが聞いてくる。

 

「ずばり!環境を変える技だ!」

 

「「「「環境?」」」」

 

簡単に言うと

 

「雪女やアヌビスは簡単に周りを氷漬けにしたり太陽を隠して自分に有利な環境にするでしょ?それと同じだよ!」

 

「ということは私たちにもメリットがあるってことですか?」

 

「そう!力を相手に向けずに環境に向けて放てば力は食うけど自分に有利な環境を構築できる。ブレイクだけじゃできない技を開発出来たり、技や自分自身をベストな状態にできる!シディには便利な技だね!」

 

「俺に?」

 

その通り!

 

「例えばホルスの力を空に向けることで夜でも一定の範囲ならアヌビスの逆で太陽を出せるようになるかもしれないってこと!」

 

「すごいな!俺は皆を守りたいから絶対に覚えるぞ!」

 

その意気その意気!

 

ー回想終了ー

 

sideボティス

 

まさかシディが月と同時に太陽をだして無理やりホルスの力を出すとはのぉ・・・

しかもブレイクまでしておる領域に入るとやってしまうのか?・・・

 

「ぎゃああああ!」

 

狼男の爪とホルスの炎を組み合わせて炎の斬撃を出しおった。炎で傷口を焼くことで火傷によって止血さらに爪の斬撃は「斬る」のではなく「抉る」、肉を抉る攻撃、奴の腹に一生ものの傷を作りおった!ワシ好みの攻撃じゃのう・・・

 

「も、もう・・・ぐえっ!?」

 

シディはそのまま首を掴み奴を持ち上げる!そして奴から煙が出始めた。

 

「ガァアアアアアア!!」

 

「俺や・・・周りが熱くなってる・・・どうなってるの・・・?」

 

もう奴は戦意喪失じゃの・・・じゃが今のシディは暴走しておるこのままホルスの太陽で灰さえ残らない温度で分子レベルで消してしまうのぉ・・・しかもこの領域内も暑くなっておる。あたりの物にも影響を与えるのは時間の問題・・・はぁ・・・刑務所に入ってくれればカゲ男が死ぬ確率が上がると思ったが死体さえ消滅させられては完全犯罪ではないか・・・まぁ、ワシを痛めつけた奴も消えてくれるならなんでもいいか・・・

 

ーいつまでもカレコレ屋の皆と一緒にいたいからな勿論ボティスともな。ー

 

ちっ!!

 

sideシディ

 

「やめろ。」

 

俺が次に理性を取り戻したのは研究所にいたあの人の止められてからだ・・・

 

「なんでここに・・・?」

 

「どうでもいいじゃろ。それより貴様いまこやつを殺そうとしたな?」

 

っ!?本当だ・・・妖精王の領域の技を無自覚に・・・

 

「頭が真っ白になって・・・」

 

「殺しても証拠は残らんじゃろ、じゃが今ではない。永遠などは存在せんいつまでも一緒にいるなぞ不可能じゃ、だが貴様らがバラバラになるのは今日ではないじゃろシディ。」

 

「・・・その通りだ。」

 

情けない・・・名前も知らない人に諭されてしまうとは・・・

 

「こういう輩はなぁ。全身骨折もプラスした方が丁度いい。」

 

「ガハっ・・・!!」

 

そう言って黒い波動を放ち男の手足を折ってしまった・・・

 

「ゲスが後遺症の一つや二つは覚悟するんじゃな。」

 

あの人が制裁を加えた後俺は大事なことに気が付いた。

 

「ボティスは!」

 

すると

 

「あの蛇か?安全な場所に避難させておいた。少ししたら戻ってくるじゃろ。」

 

(妖精王とカゲ男は知っているが蛇の姿のワシは力が弱い代わりに生命力には長げておる。不死身ではないがあの程度の傷なら問題ない。)

 

助けてくれたようだ・・・

 

「あの時もとどめを刺してくれたのに申し訳ない。今回は恥ずかしいところを見せてしまった・・・あの・・・それでもしよかったら名前を・・・」

 

・・・不思議だ。何故か名前を聞くだけなのに緊張してしまう・・・

 

「頭を上げろ。」

 

えっ?

 

「気安くしゃべりかけるな。」

 

ぐっ!軽めに攻撃されて追うことができない・・・また名前も聞けずお別れか・・・攻撃を耐えれるようにもっと強くならねば・・・

 

「じゃあのう。」

 

「待ってくれ・・・」

 

せめてこれだけは言おう・・・

 

「なんじゃ?」

 

「・・・良いお年を。」

 

「・・・ふっ、貴様もせいぜい楽しめ。」

 

良かった笑ってくれた・・・そうしてあの人は去っていった。俺は一人皆の元に少しゆっくり歩いて帰った。

外は寒いのになんだか顔だ熱い・・・この熱を冷まさないとカレコレ屋に帰れそうにないな・・・

 

―後日談・シディが留守中ー

 

フィーア「皆さん!昨晩シディさんが顔を真っ赤にしてかえって来ました!犯人はおそらく三つ目で銀髪の黒肌の女!見つけたら報告お願いします!」

 

ヒサメ「フィーアちゃん・・・探す前にちょっといい?」

 

フィーア「なんですか?」

 

カンナ「絵が下手すぎて誰だかわからないんだけど・・・?」

 

フィーア「え?」

 

ボティス(アホじゃ・・・)

 

こうしてボティス捜索は似顔絵を見せて数秒で終了した・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




なんかカレコレ屋のTWITTERで異世界の月で今出た情報があったので参考にしました。
シディの技のモデルはアヌビスが強制的にあたりを暗闇にしたのと呪術廻戦の領域展開を参考にしました!
他の味方の混血の領域にもこうご期待!


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多数決の戦い

sideヒサメ

目が覚めると私たちは鎖で拘束されていた・・・

 

「え・・・何これ・・・」

 

しかもアイアンメイデンみたいなイスに座らされていた。

 

「ヒサ!」

 

カゲもいたんだ・・・ちょっと安心した・・・

 

「ったくなんだこれ。お前らの依頼がらみか?」

 

神谷先生まで!?

 

「俺達にもわからない。」

 

「そもそも私たちは先生を巻き込むようなヘマはしませんよ。」

 

シディとフィーアちゃんが答える。

 

「ふぁー・・・どこここ?」

 

カンナちゃん呑気すぎるよ・・・

 

「うわあぁぁぁ!」

 

「誰か!誰か!助けてー!」

 

他にも学生と主婦の女性、金髪の柄の悪そうな男性ともう一人を含めた四人だった・・・

 

「どうやら状況は同じようじゃな。」

 

カゲと一緒の椅子にいるボティスさんが分析する。

 

「皆さんおはようございます。これから皆さんには多数決をして死んでもいい人を一人決めてもらいます。」

 

突然アナウンスが聞こえてきた・・・ここにいるのは十人・・・隣の席のリンゴは・・・

 

「多数決で選ばれた人はこのようになります。」

 

バタン!

 

リンゴは針で粉々になっていた・・・

 

「今から30秒以内に死んでもいいと思う人を手元のタッチパネルで投票してください。」

 

またアナウンスが!手が最低限動くのはそのためか・・・しないとランダムで投票されるみたい・・・

 

カウントダウンが始まった。

 

「ひゃはは!これは面白くなってきたぞ。」

 

ボティスさんそんなこと言ってる場合じゃ・・・

 

「おいおいマジか・・・」

 

神谷先生も動揺してる・・・

 

「死ぬなんて嘘でしょ!?ねえ!?」

 

「ここから出せよ!おいっ!」

 

女子学生も金髪の男も慌ててる・・・

 

「とりあえず俺に投票しろ!」

 

カゲ!?また無茶するの!?

 

「何を言うんだ!」

 

「そうです!アイアンメイデンは全身刺すから最悪脳と心臓同時に傷つくんですよ!」

 

「そんなことできないよ!」

 

シディとフィーアちゃん、私は止める。

 

「そうじゃ!皆で話しあって生贄を選ぶんじゃ!」

 

「お前は黙ってろ!」

 

カゲとボティスさんが口論になる中・・・

 

「あのーもうアーシ他の四人に投票しちゃったんだけど・・・」

 

カンナちゃんが衝撃的なことを言った!

 

「おい!何やってんだよ!」

 

「こういうのは死ぬかどうか確かめないと・・・」

 

やっぱりカンナちゃんやばい・・・

 

「投票を締め切ります。」

 

そのささやきもアナウンスにさえぎられた。

その結果・・・

 

「そんな!嘘だろ!」

 

もう一人の男性が選ばれてしまった・・・!

 

バタン!

 

扉から血が噴き出した・・・

 

「う、嘘でしょ・・・」

 

「いやあああ!誰か助けて!」

 

他の参加者が叫ぶ中

 

「ふーん、ホントに死ぬんだ。」

 

カンナちゃんが淡白な声で感想を言った。

 

「相変わらずですね・・・」

 

フィーアちゃんの言う通りだし、とりあえず投票はニ十分後だしなんとかしないと・・・

 

sideカゲチヨ

 

くそっ!とりあえず混乱してる参加者を何とかしねーと・・・

 

「嫌だ!俺は死にたくない!」

 

金髪の男が叫ぶ。

 

「私だって!」

 

女子学生も叫ぶ中・・・

 

「あー、アーシもう投票しちゃったし暇だなー。」

 

カンナが暇そうにつぶやく・・・っておい!

 

「またかよ!」

 

「もはやファミレスでメニュー決めた感覚で話しますね・・・」

 

俺とフィーアの突っ込みを聞き他の参加者も困惑する。

 

「おい!何やってんだよ!人が死ぬのにそんなあっさりしてていいのかよ!」

 

金髪の人が食ってかかる。

 

「どうせ選ばれるんだから自分の意思は反映させた方がいいでしょ?それともアンタは他人の意見になびくヘタレなの?まぁ、アーシは何となくで決めたけど。」

 

「「「・・・・」」」

 

他の三人の参加者も気づいたようだ・・・

 

(この女・・・やばい!!!??)

 

カンナのヤバさに・・・

 

「こういうのは死刑の執行ボタンと同じで思い切りが重要なんだよ!」

 

「そんなコツみたいに言われても・・・」

 

「でも・・・そうよね・・・選ばなくてもどうせ投票されるんだし・・・」

 

マズイ!カンナのオーラに圧倒されて女性たちが流されてやがる!

 

「おい・・・そんな簡単に決めていいもんじゃねーだろ・・・」

 

神谷が言うが、

 

「そうじゃな、丁度面白いものもやっておるしの・・・」

 

ボティスがそういうと金髪の男が妻に手を上げてる映像、女子学生がいじめを行っているところ、主婦の幼児虐待があった・・・

 

「やはり人の裏などわからんものじゃな・・・」

 

くそっ!これじゃますます犯人の思うつぼじゃねーか!

すると倉庫のドアが蹴り破られた!

 

「神谷先生遅くなってすみません!」

 

ゼクス!そうか、妖精王が神谷が鈴の吸血鬼に襲われたから護衛付けたっていってたもんな!

 

「犯人は・・・そこか!」

 

ゼクスは最初に死んだはずのアイアンメイデンのふたを開けると

 

「ひっ!」

 

なんと男が生きていた!

 

「何で・・・生きてるって・・・」

 

「俺は鼻が良いからないい材質の血糊だが匂いでバレバレだ。」

 

「まあ、アーシもなんか血の飛び散り方じゃないから不自然だと思ってもう一回試しにと思ってね。」

 

ケルベロスの鼻をもつゼクスはともかくなんでカンナは血の飛び散り方に詳しいんだ・・・?

 

「くそっ!俺はまだ・・・」

 

男は逃げようとするが・・・

 

「映像は見てたぞ・・・お前らまとめて逃がさないぞ・・・」

 

ゼクスが影を倉庫一体に広げそこから無尽蔵に使い魔を召喚して男の足に爪を立てた!

 

「おー!ゼクス君も領域を!」

 

カンナの言う通りだ。マジか・・・地球人民幸の時より強くなってるじゃねーか・・・!

 

「な、なんだよこれ・・・」

 

「た、助けて・・・。」

 

「ヒぃ・・・」

 

「やめろ・・・やめてくれ・・・」

 

鎖は壊されたが四人は影の中にドンドン沈んでいく・・・

 

「これで終わりだ!」

 

「グルルルル!」

 

「ぎゃあああああ!」

 

こうして四人は拘束されたところをケルベロスで吹っ飛ばされた・・・

 

sideフィーア

 

こうして四人は証拠の映像やゼクスとお父さんがが調べていた情報もあって逮捕された。

 

「今回はゼクス君に助けられたねー!」

 

べしっ!

 

「いたい!」

 

「何が助けられただ。あのまま助けに来なかったらもう一人が死ぬのが確認できたてから脱出するきだっただろ。」

 

え?

 

「カンナちゃんちゃんと脱出する手立てあったの?」

 

ヒサメちゃんが聞く。

 

「あー、うん。アイアンメイデンはいつも使ってるし、あの鎖はウォーターカッターで切れそうだったから犯人の目的と本当に殺人の意思があるのか知るためにね。」

 

「全く・・・俺が目を離すとすぐに危ないところまで行ってしまう・・・」

 

あれ?

 

「うるさいなー、ゼクス君はアーシのお母さんか!」

 

二人が言いあう中・・・

 

「なんかあの二人怪しいな・・・」

 

カゲチヨが言う。

 

「うん、なんだかんだカンナちゃんも嬉しそうだし。」

 

「これでサイコパスがましになると良いのですが・・・」

 

私たちが言っていると

 

「じゃー俺はこれで帰るわ。ゼクス、護衛頼む。」

 

「はい。」

 

神谷先生はゼクス君と一緒に去っていきました・・・

 

「あの三人の映像も在ったってことはことは神谷先生の映像もあるのかな?」

 

ヒサメちゃんが不安そうに言ってきた。

 

「あったとしても編集なんじゃねーの?妖精王の味方してんだ。怪しいことしたら容赦なく殺すだろ。」

 

まぁ、カゲチヨの言う通りなんですけど・・・

 

「そうだな、俺も神谷先生を信じたい。」

 

シディさんも言う。

 

「でも人の裏側が分からないのはボティスの言う通りだと思うよ。」

 

カンナちゃんが言う。

 

「そうじゃそうじゃ!あの男や妖精王だってわからんぞ!」

 

お父さんは何も企んでないと思うけど・・・

 

「カンナちゃんは無茶したこと反省してよね!」

 

「そうですね、今回はカゲチヨより無茶してますし。」

 

私たちは言う。

 

「えー!勘弁してよ!」

 

sideゼクス

 

「それで俺の映像は回収できたか?」

 

「はい、けど女子生徒をホテルに連れ込もうとしてる映像でしたよ・・・しかもガバガバば編集ですし。」

 

俺は答える。

 

「一応消しとけ。まだキュリオシティってバレるわけにはいかねーからな。」

 

「はい・・・」

 

俺は護衛のために特別に神谷先生の正体を妖精王から知らされている。

 

「お疲れー!救出ご苦労さん!ゼクス!」

 

はぁ・・・

 

「当たり前のことをしただけだ。感謝されるようなことはしてない。」

 

「ホントに俺のこと嫌いだよね。」

 

トッププレデターにいたってこととカゲチヨたちと戦った朧気な記憶以外忘れてんだから当然だろ・・・!

 

「強くしてもらったことや居場所を貰ったことには感謝してる。俺は新たな仲間を俺の命と一緒に守るだけだ・・・」

 

俺は足を速めて自然と神谷の護衛を押し付けた・・・今日は一人で歩きたい気分だ・・・

 

side妖精王

 

「いいのか?嫌われてるみたいだが。」

 

「いいんだよ、反抗期みたいだから。それにもう一番大事なことも教えたし。」

 

ー回想・地球人民幸の戦いの後ー

 

「ぐはっ!!」

 

「はい、また俺の勝ち。なんか焦ってるな。もしかしてカゲチヨに追い越されて焦ってる?」

 

「・・・うるさい。」

 

ホント他人に頼るの苦手なのはカゲチヨそっくりだよな・・・

 

「ゼクスはさ、実力もポテンシャルも娘たちと変わんないと思うよ。あとは意識の問題、本気の出し方知らないだろ。」

 

おお、むっとしてる。

 

「俺が本気でやってないていうのか?」

 

「やってないんじゃなくてできてないんだよ。例えばカゲチヨ達と戦ったときなんで他の仲間に頼らないで一人で五人を相手しようと思ったの?」

 

「・・・ファミリア捕獲のために人員は避けないと感じたからだ。」

 

「見事なチームプレイに仲間を大事にするその精神それはご立派。でもこのルールが緩くなったこの世界ほとんどが個人プレイで戦いが成り立ってしまう。混血という立場なら一人で大勢を相手にしなきゃいけないことなんてしょっちゅうだ。」

 

「・・・」

 

黙ったな・・・

 

「なぁ、ゼクスどれだけ仲間に囲まれていようとさ・・・死ぬときは一人だ。地獄で裁きを受けるのも一人ずつそこに味方はいない。ただ個人の行いが裁かれるだけだ。」

 

「・・・妖精王は地獄を見たことがあるのか?」

 

「まぁ、ちょっとしたつてでね。お前は自分を過小評価してみている・・・少し未来の強くなった自分を想像(創造)できない・・・レデュースがあったせいか?最悪自分が死ねば全て解決できると思ってる。それじゃシディはおろか、サトウやスズキにだってなれないよ。」

 

「・・・!!」

 

「カンナが気に入ってるみたいなんだ・・・お前には生きててもらいたいんだよ。それに死んでも勝つと死んで勝つは全然違う意味だ・・・頑張れよ。息子だって思ってんだからさ。」

 

俺はほっぺを引っ張って言った。

 

ー回想終了ー

 

「なるほどね・・・」

 

「そういえば神谷さ、吸血鬼に襲われる前なんか遺言みたいなの残してたみたいじゃん!俺にだけこっそり見せてよ!」

 

「嫌に決まってんだろ!お前に助けてもらえないと思って作ってたのが仇になった・・・まじでハズい・・・お前が助けに来るの予想してたのに穴があったら入りたいぜ・・・」

 

はははははっ!

 

「そうそう!そういうことはカゲチヨたちに正体明かしてから直接口で言えよな!」

 

「なんで正体明かすことになってんだよ・・・色々面倒だろーが・・・」

 

「いや、ばらさない方が後々面倒だろ・・・今日はそのことも含めて飲み会決定な。」

 

「マジかよ・・・お前酒強いから一緒に飲みたくねーよ・・・」

 

照れ屋でメンドくさがりの教師と俺は会話を交わすのであった・・・

 

 

 




ゼクスの領域は伏黒恵の領域を参考にしています。
なんかゼクスと恵が仲間を助けるために自分を犠牲にするところとかクールな性格が似てたので参考にしてみました!


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女子二人がサイコロ生活するとどうなるのか?

sideヒサメ

今日はカゲとシディ、フィーアちゃんが別の依頼で留守だったのでカンナちゃんと二人でオーナーの店の倉庫の整理をしていた。

 

「結構沢山あるね・・・」

 

「うん、でもオーナーが頼んでくれたんだししっかりやろうね!」

 

二人で片付けていたんだけど・・・

 

ごんっ!

 

「いたっ!なにこれ・・・ドールハウス?」

 

私が落ちてきたものを持った瞬間

 

ボンっ!

 

「うわっ!」

 

「何!?」

 

私たちは煙の中に入ってしまった・・・

目が覚めると・・・

 

「ようこそ新婚生活体験ドールハウスへ私はこの家のハウスマスターだよ!」

 

人形が出てきて喋ったんだけど・・・

 

「あれ?女性二人?」

 

そう、私たち女の子同士だよ?

 

「まあ、いいや!ここはカップルがラブラブな新婚生活を疑似体験できる夢のおうち!二人にはこのサイコロを振ってゲームしてもらうよ!」

 

「お題全部クリアしないと元の大きさに戻れなさそうだしやるしかないね・・・」

 

「ドールハウスの中にいるってことはそうなるよね・・・」

 

こうして私たちのゲームが始まった・・・

 

sideカンナ

 

最初に出たのは・・・

 

「食べさせあいっこか・・・」

 

「これならできそうだね・・・うっ!」

 

「どうしたの!?」

 

「なんかトラウマが・・・」

 

なんか昔こんなことあった気がする・・・(初めての料理を見てください!)

 

私たちはオムライスを食べさせ合う。

 

「はい、あーん。」

 

「もぐもぐ・・・うん。普通に美味しい!できればタバスコとか掛けたいけど・・・」

 

「カンナちゃんは本当に辛党だよね・・・」

 

次はアーシがヒサメちゃんに食べさせる。

 

「はい、あーん。」

 

「美味しいー!」

 

やっぱ食べてる顔可愛いな・・・研究所でもヒサメちゃんゼリーとかアーシの分も涎たらしながら見てたっけ・・・

 

「ヒサメちゃん、もっと食べる?」

 

「うん!カンナちゃんにも食べさせてあげるね!」

 

こうしてアーシたちはお互いに食べさせ合って完食した。

 

「美味しかったー!」

 

「ヒサメちゃん可愛い顔しながら食べてたから楽しかったよ!」

 

「ふぁ!?カンナちゃんだって可愛かったよ・・・」

 

「ありがとう・・・」

 

「あのー次のサイコロを・・・」

 

あ、そうだった、

 

「次は膝枕だね。」

 

「懐かしいなー!ヒサメちゃん実験で怖くて眠れないときアーシに膝枕してもらったの覚えてる?」

 

「むー!私だってあの時とは違うもん!」

 

どうかなー?すぐ眠らないといいねー!

 

sideヒサメ

 

「・・・」

 

ううっ・・・改めてされるとなんだか緊張する・・・

 

「大丈夫だよ・・・ヒサメちゃんリラックスして・・・」

 

あれ・・・眠たくなってきた・・・

 

sideカンナ

 

「ふふふ・・・やっぱり可愛い寝顔してるな・・・」

 

「三十秒立って交代させたいけどできないよ・・・」

 

こうしてじっくりと寝顔を見るもの久しぶりだな・・・髪もサラサラで肌もピチピチだし・・・ほっぺにちゅーしちゃお!

 

チュッ!

 

「んーあれ・・・もう交代の時間?」

 

あーあ・・・ヒサメちゃん起きちゃった・・・

 

「カンナちゃんもゆっくり寝てていいからね・・・」

 

倉庫の掃除で疲れたから眠れそうだな・・・

 

sideヒサメ

カンナちゃんの髪サラサラだな・・・手入れされてていい匂い・・・

 

「すーはー・・・」

 

やばっ!髪を顔にうずめてた!

 

「ZZZ・・・」

 

本当にぐっすりだね・・・いつもされてた側だったからこんな感じだってこと初めてしれたな・・・カンナちゃんは会ったときからいつも引っ張ってくれたよね・・・

 

「ありがとう・・・カンナちゃん。」

 

「・・・ふぁ~、もう時間・・・」

 

うわっ!今の聞かれたかな・・・

 

「こっちこそありがとうね。」

 

~~!!!

 

「ラブラブだね・・・次に行ってみよー!」

 

手をつなぐか・・・

 

「恋人つなぎでじっくり見つめあってね。」

 

これくらいならいいか・・・

 

「ヒサメちゃんホントに青い瞳もそうだし、綺麗だよね・・・」

 

それをいうんだったら・・・

 

「カンナちゃんの瞳だって月みたいに綺麗だよ・・・」

 

「ありがとう・・・」

 

カンナちゃん・・・

 

「なんか邪魔しても悪いしクリアしたから私がサイコロ振ろう・・」

 

 

  ハグ

 

もう我慢できない!

 

ガバッ!

 

「きゃっ!もーヒサメちゃんたらやんちゃなんだから!」

 

「カンナちゃんに言われたくないよ・・・カンナちゃんもしたかったくせに・・・」

 

「まぁね・・・」

 

「もう自然にハグしてる・・・」

 

こうして私たちはお風呂のチャレンジのときも時間を忘れてしまった・・・

 

「こうして一緒にお風呂に入るのも久しぶりだね・・・」

 

「うん・・カンナちゃんやっぱり肌もスベスベ・・・」

 

「ヒサメちゃんこそ・・・いきなり触らないでよね・・・」

 

こうして楽しい時間はあっという間に過ぎていき・・・・

 

「なかなか最後の一面がでないね・・・」

 

「でもこうして一生ヒサメちゃんと生活してもいい気がしてきたの・・・ヒサメちゃんは嫌?」

 

「そんなことないよ・・・」

 

私たちの愛はしっかりと育まれていた・・・

 

「あのー私が最後の面に出るように・・・」

 

は?

 

「「余計なことしないでくれない?このお邪魔虫。」」

 

「ひっ!?ごめんなさい!?」

 

こうして私たちはサイコロの目を振ると・・・

 

「あーあ、最後の目がでちゃったね・・・」

 

「でも終わりにふさわしい目がでたね・・・」

 

ホントに私たちってついてるなぁ・・・

 

ーキスー

 

ちゅっ・・・・・

 

sideカゲチヨ

俺たちは依頼から帰ってきたのだがそこには衝撃的な光景が広がっていた・・・

 

「んっ・・・もっと頂戴・・・」

 

「もう・・・ヒサメちゃんたら欲しがりだねぇ・・・」

 

倉庫で濃密なキスを交わすヒサとカンナの姿があった・・・

 

「はぁ・・・まさかこうなるとはな・・・」

 

「オーナーどういうことだよ!これ!」

 

俺はオーナーに問いただす。

 

「おそらくこの新婚生活を体験できるドールハウスに入ったんだろう・・・本来ここにあるアイテムじゃなかったしハウスマスターがいるから簡単には出られないはずなんだが・・・」

 

「余裕でクリアしたうえになかなか出て行かないからハウスマスターも手に負えなくなって追い出したってことですか・・・」

 

フィーアの言う通りこの二人の愛やべぇな・・・

 

「とにかく二人が無事で良かったな!」

 

「シディ・・・二人が外でイチャイチャしてるのはとがめないんだな・・・?」

 

「?そとでするのは自然ではないのか?」

 

シディ・・・

 

「あれ・・・ここは外?」

 

「本当だ・・・続きは二人の部屋でどう?」

 

おいやめろ!これ以上はR18に引っかかるぞ!

 

「あ、カゲチヨ、アーシたちちょっとお楽しみがあるから倉庫の掃除の続きよろしく!」

 

「カゲ、お願いね・・・」

 

え?

 

「カゲチヨ・・・今回は私も手伝いますから・・・」

 

「これは仕方ないな・・・」

 

フィーアとオーナーまで!

 

「なんでこうなるんだよー!」

 

今回俺踏んだり蹴ったりじゃねーか!

 

 

 



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酒を無断で作るとどうなるのか?

sideヒサメ

今日はエマちゃんに呼び出されてアパートに来ていた・・・

 

「今日はよく来てくれましたね!皆さん!あれ?カゲチヨさんとシディさんは呼んで無かったんですけど・・・」

 

「お前がヒサたちを変な商売に巻き込まないか心配だったんだよ・・・」

 

カゲがそう答えてくれる。

 

「それで三人に依頼というのはなんなのだ?」

 

シディも尋ねる。

 

「それはですね・・・」

 

エマが答えようとすると

 

「おーい、夕飯カレコレ屋の分も買ってきたぞー。」

 

零士さんが私たちの分も用意してくれた。

 

「ありがとうございます。零士さん・・・」

 

フィーアちゃんは答える。

 

「いや、エマに呼び出されて迷惑しただろうしお詫びにな。」

 

ホントカッコいいよね・・・

 

「失礼な!でも丁度良かったです!説明がてらに今回の依頼を説明します!」

 

そういってエマちゃんはお米を噛み・・・

 

「うぇー。」

 

エマちゃんはお米を噛んだ後の液体を茶碗に吐き出した・・・

 

「何やってんだお前・・・」

 

「流石にダメだと思うぞ・・・」

 

「まさか貴方が女子の尊厳をここまで失ってるなんて・・・」

 

「流石のアーシも引いちゃうな・・・」

 

四人はドン引きし・・・

 

「万物に謝れ!」

 

「ああああああ!」

 

零士さんのヘッドロックが決まる!

そして・・・

 

「食べ物を無駄にするなんてどういうつもり・・・!」

 

バチバチっ!

 

私も怒っていた・・・場合によっては電撃で・・・

 

「ちょ、ちょっと待ってください!これはちゃんとした酒の作り方なんです!」

 

酒?

 

「口噛み酒と言う酒です。皆さんは日本酒が何でできてるか知ってますか?」

 

「米だろ?」

 

「それを麹菌で発酵してできるんだったな。」

 

零士とカゲが答える。

 

「その通り!口噛み酒は唾液に含まれるアミラーゼを利用するのです!」

 

「で、なんでそれで私たちを呼ぶ必要があるんですか?」

 

フィーアちゃんが質問する。

 

「口噛み酒を売るんですよ!そのためには人手が必要・・・しかし口噛み酒は太古の昔から神事の際、作り手として選ばれていたのは穢れ無き高貴な存在巫女や処女つまり私たちで作って売るんです!」

 

はっ!?

 

「何考えてるの!?そんなの汚いし絶対やだよ!」

 

「っていうかそれって酒税法違反じゃ・・・?」

 

「私の唾液はシディさん以外には飲ませませんよ・・・」

 

「一人だけ反応違くない!?」

 

零士さんそこは突っ込んだら負けだから・・・

 

「作り方はコメを噛んだら適当な容器に吐き出します!密閉して放置!完成!」

 

エマちゃんは無視して作り方を解説する・・・

 

「汚し適当だし今回最悪だな・・・」

 

零士さんの言う通りだよ・・・

 

「ところがどっこい!これでしっかりできちゃうんですよ!実物見ます?」

 

「エマ、今回は辞めた方が良いのではないか?」

 

シディが言うが

 

「まぁまぁ、シディさん見ててくださいよ~!私の酒が売れればカゲチヨさんとあなたもすぐ三人の唾液を提供したくなりますから!」

 

誤解を招きそうな言い方しないでよ・・・

 

「これを撮って~投稿!」

 

「SNSでの宣伝かよ・・・何々・・・閻魔の口噛み酒、反応凄いな!」

 

「ふふ~ん!」

 

カゲの言う通りもう数百を超えるリツイートがされていた・・・

 

「世も末だな・・・!」

 

「さぁ、三人とも!早速ご飯を噛んで吐いてください!」

 

絶対嫌だ!そう思っていると・・・

 

「閻魔の口噛み酒を売っているのはここか!?」

 

スーツを着た男の人が乗り込んできた!

 

「はい!購入希望の方ですか!」

 

エマちゃんが笑顔で答えるが・・・

 

「違う!我々は国税庁だ!」

 

「何ぃ!?」

 

「あ、その人私たちにも唾液で酒を造ることを強要しました!」

 

「カンナさん!?」

 

カンナちゃんが役人にそういう。

 

「貴様・・・酒税法だけでなく強要罪まで・・・覚悟しろ!逮捕だ!」

 

「いやああああ!」

 

こうしてエマちゃんは連れて行かれた・・・

 

sideカゲチヨ

 

「うう・・・なんとか罰金相当額の納付で許してもらえました・・・」

 

「できれば懲役くらって欲しかった・・・」

 

零士の言う通り反省する気ゼロだぞそいつ・・・

 

「っていうかカンナさん裏切って証言するなんてひどいですよ!罰金プラスされたんですからね!?」

 

「エマちゃんが悪いんだからしかたないでしょ?」

 

「うう・・・」

 

口喧嘩でカンナに勝てるわけないぞエマ・・・

 

「私学びました・・・お米を発酵させて作るお酒には国の許可が必要なんですね。」

 

そうそう、許可を取って税金を納めて・・・

 

「米がダメならブドウで良いのでは・・・?」

 

「唾液使わないなら私たち帰っていいですか?」

 

フィーア、もっともだな・・・ワイン作るなら俺らいるか?

 

「ワインの作り方はブドウをつぶして適当な容器に入れて放置!終わり!完成!」

 

「製法にこだわってるワイン農家に叱られて欲しい・・・」

 

「全くだ・・・」

 

カンナの零士が呆れる中エマはまたも作った酒を写真で撮ってSNSにあげた・・・

 

「口噛み酒よりプレミアム感は薄れちゃいましたがキモオタどもを扇動するにはこれで十分・・・」

 

「エマちゃんいつか背中から刺されそう・・」

 

「アイドルになった時もう刺されかけてるけどな・・・」

 

ヒサと零士がそう言っているとまたサイレンがなって

 

「動くなー!国税庁だ!酒税法違反!逮捕だ!」

 

「まぁ、材料を変えただけで酒は酒だもんね・・・」

 

「当たり前だな・・・」

 

カンナの意見に同意するのであった・・・

 

sideフィーア

 

「うう、なんとか常習性が無いものと判断されて罰金で済みました・・・」

 

「お前常習性の塊だろ・・・!」

 

「相変わらず悪運が強いですね・・・」

 

いつも零士さんの金を横領してるのに・・・

 

「私、今度はちゃんと調べました!どうやらブドウ以外の果実をお酒に付け込む行為はセーフみたいです!」

 

そこまで調べるなら手続きとか資格取りとか簡単そうなのになんでやらないんですか・・・

 

「そういえば田舎のおばあちゃまはよく自家製梅酒を作っていました!」

 

「それって営利目的の製造じゃなかったからじゃない?」

 

カンナちゃんの言う通りのような・・・

 

「やはり先人の知恵は頼りになりますね・・・」

 

「先人も若者にそんなことするために知恵を授けたんじゃないと思うけど・・・」

 

ヒサメちゃんも意見する。

 

「作り方は梅を適当にみりんにつける!放置!終わり!」

 

「少しでいいから話を聞いてくださいよ・・・」

 

ホントに強引なんですから・・・・

 

「だいぶ離れちゃいましたけど普通の梅酒よりはるかに売れるはずです!」

 

「うぬ?誰でも作れるからあんまり売れないんじゃないか?」

 

シディさんが最もなことを言う。こういうのって若者じゃなくて経験のありそうな高齢者の作るお酒の方が安心なうえにブランド感があっていいと思うんですが・・・

 

「毎回写真をSNSにアップするのが一番愚かだと思うんだが・・・」

 

それが決め手で逮捕されてますしね・・・

 

「国税庁だ!」

 

やっぱり・・・

 

「どうしてぇえ!」

 

なんとしばらくしてエマちゃんは帰ってきました・・・

 

「うう、次やったら懲役にするって脅されました・・・」

 

「国税庁優しすぎない?」

 

零士さんの言う通り確かに税金払ってない人には容赦なく差し押さえにしたり家のもの持ってくイメージがありますしね・・・

 

「しかし私完全に理解しました。」

 

「これほど信用できない言葉はないね。」

 

カンナちゃんの言う通りもうやめにしませんんか?

 

「大丈夫ですよ!アルコール度数が20%以上のものでつけないとだめらしいです。」

 

「それってどれくらいの度数なんだ?」

 

カゲチヨが聞く。

 

「私が使っていたみりんは15%・・・この微妙な差が敗因でした・・・」

 

「敗因は資格と税金を払ってないことでしょ・・・」

 

カンナちゃんの呟きもよそにエマちゃんはまた写真を上げた・・・

 

「かたくなに写真はあげるんだな・・・」

 

「それも捕まる原因になってると思うけど・・・」

 

しかし今度はサイレンがなりませんでした。

 

「やった!出し抜いた!運命に勝った!」

 

「やったな!エマ。」

 

シディさん・・・まぁ、素直に褒めれるところはさすがですね・・・

 

「国税庁のお墨付きもいただいたことですしフリマアプリで出品しましょう。」

 

出品ボタンを押した瞬間・・・

 

「誰もお墨付きなんて上げてないぞ!国税庁だ!」

 

「なにぃ!」

 

「だから営利目的ではダメだって言ったのに・・・」

 

「っていうかお墨付きの会話を聞いてたってことは玄関でスタンバってたのか?」

 

カゲチヨとヒサメちゃんが言う

 

「アーシが常習性があるけど認めないだろうから張り込んだ方がいいって密告したんだ。」

 

まぁ、当然ですね・・・

 

「待ってください!ルールを守って自家醸造しましたよ!」

 

「それは自分で飲む場合に適用されるルールだ!その青い髪の子の言う通りお前は売ろうとしたから違法!逮捕だ!」

 

sideシディ

 

「ちくしょう・・・じゃあ私はどうやって酒を売ればいいんですか・・・」

 

「エマ、酒は時に人を狂わしてしまうものだ。異宙でも酒におぼれた生物を俺は森の中で沢山見てきた。人間も例外じゃない。だから国で法があるんだと俺は今回のことで学べたぞ。」

 

「シディ・・・」

 

「流石ですね・・・」

 

「感動だね・・・」

 

「立派だよ・・・」

 

四人が泣いている。何故だ?

 

「お前も見習ったらどうだ?」

 

「私も懲りました・・・私のように抜け道を通るものを取り締まるから日本は平和なんですね。」

 

うむ、二人でしっかり学ぶことができて良かったぞ。

 

「だから私!取り締まりの緩い外国で密造酒を売りさばきます!」

 

「?懲りるというのはこういう意味だったのか?皆。」

 

「絶対違うからシディはそのままでいてくれ・・・」

 

エマの言葉に疑問を持つ俺であった・・・

 




Qフィーアはどういう基準でくん・さん付けをしてるんですか?

フィーア「可愛かったりしたらちゃんやくんをつけて尊敬できる人ならさん付けですね。」

Qゼクスは皆のことどう思ってますか?

ゼクス「カゲチヨは似てるところあるから割と普通に話せてると思うぞ。シディはいつかたどり着きたい強さの象徴だな。フィーアは抜けてるがスズキとサトウが慕っているから凄い奴というのはわかる。カンナは・・・目が離せないがいつも明るくてこっちも明るくなるな・・・」


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止まったら死ぬマラソン

sideカゲチヨ

今日の依頼人は羽を生やした男だった。

 

「どうしても叶えて欲しい依頼がある・・・俺をマラソン大会で優勝させてほしい。」

 

なんか深刻そうな顔だな・・・

 

「マラソン大会・・・ですか?」

 

ヒサが確認をとる。

 

「あぁ、ただしただのマラソン大会じゃない命を懸けたデスゲームなんだ。」

 

またこれ系の依頼かよ・・・

 

「ある富豪が主催するデスゲームで怪物に追いかけられ捕まると死ぬ最後まで生き残りつつ一位で主催者の元までたどり着けば優勝ってルールだ。」

 

「なんでこの世界の金持ちはそういうゲームが趣味な人が多いの・・・?」

 

カンナの言う通りだな・・・

 

「なぜそんなゲームに挑戦したいんだ?」

 

シディが聞く

 

「この大会の主催者がおそらく・・・俺を捨てた親父なんだ。」

 

なるほどね・・・

 

「優勝したいのは父親に会うためということですか?」

 

フィーアが聞く

 

「あぁ・・・俺をまだ息子と思っているか。なんで俺を捨てたのか・・・どうか力を貸してくれ!優勝すれば莫大な賞金が手に入る!それは全て君たちに譲る!だからどうか!」

 

依頼人は土下座までしてきた。

 

「カゲチヨ、俺は協力してやりたい。」

 

まぁ、シディはそういうよな・・・

 

「俺らにとっても悪い話じゃないし受けてもいいんじゃね?」

 

俺も受ける意思を言う。

 

「マラソンならアーシの水の力も役に立つかもしれないしね!」

 

「カンナちゃん、給水所はちゃんとあるんじゃない?」

 

ヒサは突っ込んだがカンナの言うことが本当になるとは思わなかった・・・

 

sideヒサメ

大会当日、私たちは腕時計をつけた、依頼人の話ではこのゲームの参加証みたいなものらしい・・・すると知ってる人たちがいた!

 

「あれ?カレコレ屋の皆さんじゃないですか。」

 

「お久しぶりです。」

 

「ん・・・また会えた。」

 

ヤヨイちゃんにハツキさん、ミナヅキちゃんの三人だった!

 

「知り合いですか?」

 

「はい!知り合いのジャーナリストで。」

 

私は依頼人に答える。

 

「どうしてお前らが?」

 

「デスゲームの主催者にゲーム開催の動機や死んでいった人たちをどうしてるのか確かめるためです。」

 

カゲの質問にハツキさんが答える。

 

「せっかくだから協力していかないか?」

 

シディが提案する。

 

「もちろんそのつもり・・・」

 

ミナヅキちゃんが了承したので一緒に行くことにした。

司会者がルールを説明する。

 

「このビルの最上階におります主催者の元へ一番最初にたどり着けば優勝ただ一つ、そして・・」

 

「ぐおうぅぅぅぅ・・・・!」

 

まるでティラノサウルスのような怪物が檻にいた・・・

 

「皆さんにはあの怪物に追われながらゴールしていただきます・・・」

 

「あんな怪物に襲われればひとたまりもないな・・・」

 

「だからこそ賞金が高額なのでしょう。」

 

シディが顔をしかめいったことにハツキさんが返す。

 

そうしてゲームが始まった・・・

 

「はぁっ・・・・はぁっ・・・!」

 

「ぎゃああああ!」

 

必死に走る中次々と犠牲者が出て行った。

 

「なかなか、あの怪物も早いですね・・・」

 

「ああ、そうだな・・・」

 

ヤヨイさんの分析にシディが返す。

 

「はぁ、はぁ・・・」

 

「カゲチヨもうへばったの?」

 

「ゴミ体力・・・」

 

カンナちゃんとミナヅキちゃんが序盤からバテバテのカゲに毒を吐く。

 

「ミナヅキひでぇ!?マラソン大会とか何年ぶりだとおもってんだ!」

 

「いや学校では偶にやってますよね?」

 

「フィーアちゃん、カゲはサボってるよ・・・」

 

こんなところで日ごろのサボり癖が火を噴いたね・・・

 

「一位を目指すとなるとかなりハイペースで走らないといけない・・・!」

 

「まぁ、いざとなれば私が一気に走り抜ければいいだけですよ。」

 

フィーアちゃんが言うが

 

「いえ、ここは給水所で水分補給をしましょう。ただでさえマラソンの基本的なコツである温存を捨てないと優勝できませんからね。ここは補給した方がいいでしょう。」

 

「はい・・・」

 

ハツキさんの言う通りここは補給を・・・その時だった!

 

「おっとー!手が滑って他の水をこぼしちまった~!」

 

他の参加者が妨害をしてきた!

 

「汚いぞ!」

 

依頼人が抗議するけど・・・

 

「怪物に食われてくたばれバカが!馬鹿どもを見ながら飲む水は・・・・ぐはっ!」

 

なんと突然倒れたのだ!

 

「どういうこと!?」

 

私は動揺する。

 

「おそらくランダムで水に毒が入ってたんだろうね・・・先に行った人が何もないことを考えるとそれが妥当だね。」

 

カンナちゃんが推理する。

 

「トラップは怪物以外にもあるのかよ・・・!」

 

「ランダムとはやはり悪趣味ですね・・・」

 

カゲとヤヨイちゃんが答える。

 

「やっぱり全力で走れないようにしてあるってことですか・・・」

 

「水はカンナの能力で出した水を飲む・・・」

 

フィーアちゃんとミナヅキちゃんが対応策を出す。

 

けど、なんか宇宙飛行士が水のんでるみたいになってかっこ悪い感じになった・・・

 

sideフィーア

 

私たちは大広間にたどり着きましたが上に五十万のカウントとゼロのカウントがあり扉が閉じられていました・・・

 

「うわっ!」

 

「危ない!」

 

「ここで一気に参加者を間引きしようってはらか!?」

 

カゲチヨの言う通り次々と犠牲になる参加者たち・・・どうすればこの部屋から・・・

 

「あのゼロだったカウントどんどんと数字が増えていってます・・・どうやら何かを増やせば扉が開けられるみたいですけど・・・」

 

ヤヨイちゃんが考えをめぐらす。

 

かち・・・かち・・・

 

「うぬ?」

 

「!!」

 

「どうしたの?シディ、ミナヅキちゃん!」

 

カンナちゃんが二人に聞く。

 

「何か音が聞こえるな・・・」

 

「床下から・・・」

 

二人の言う通り何か音がなっている!

 

「どうやら歩くたびに音がなっている。」

 

「ということは合計歩数五十万で開くのか!」

 

ハツキさんが二人の言うことを元に確証を得る。

 

「だとしたらまずいですね・・・参加者が減れば歩数が溜まるのが遅くなります・・・」

 

「こういうときは私たちの出番・・・」

 

ミナヅキちゃんの言う通りですね!

 

「ふっ!」

 

まずは紋章をあたりに散らせて領域にする!

 

「はぁっ!」

 

ストックした加速と合わせて倍になった力の蹴りを怪物にくらわせる!

 

「ぐぉおおおお・・・!」

 

「ん・・・!」

 

ミナヅキちゃんがフェンリルのパワーで刀を頭に叩き付けて怪物を地面にたたきつける!

 

「はぁっ!」

 

ヒサメちゃんが氷で拘束している間に扉が開きました!

 

sideカンナ

 

次のトラップは分かれ道だった・・・

 

「とりあえず私とヒサメさん、カゲチヨさん、カンナさんで一つの扉をもう一つは依頼人を守りながら残りの扉をお願いします。」

 

ヤヨイさんの指示に従いアーシたちは進んだ。

 

すると出口の前に鍵があった・・・

 

「あの鍵で出口をカゲればいいってことかな?」

 

ヒサメちゃんがそう言って調べようと私たちが入り口から離れると・・・

 

しゃっ!

 

鉄格子が出てきて出口に行けなくなった!

 

「入口の床にスイッチかなんかがあるな・・・!」

 

「じゃあ鍵をとるには・・・」

 

カゲとヒサメちゃんが言うと

 

「私とカゲチヨさんで押すので二人はかぎを取ってください!」

 

ヤヨイさんが言う。

 

アーシたちはかぎを取ったんだけど・・・・

 

「これでも柵が下りるんだ・・・」

 

どうすれば・・・そのとき怪物が迫ってきた!

 

「二人とも!鍵を一旦戻してくれ!ヤヨイ協力して拘束だ!」

 

「はい!」

 

カゲは血液の、ヤヨイさんは狐火の縄で怪物を一気に拘束怪物にウイッチを押させることでしのいだ。

 

そして全員無事に合流した。

 

「皆さん無事でしたか。」

 

ハツキさんが穏やかな笑みで迎えてくれる。

 

「檻の罠に苦戦したけどね・・・」

 

あれ?依頼人さんの話が本当なら怪物が来てないそっちはどうやって・・・

 

「まぁ、檻はシディさんとミナヅキちゃんがあっさりぶっ壊しましたけどね・・・」

 

フィーアがげんなりしながらこたえる。

 

「究極の脳筋だね・・・」

 

「んなのありかよ!」

 

「はははは・・・」

 

「さすが二人ですね・・・」

 

ヒサメちゃんの言う通りだよ・・・

 

sideカゲチヨ

 

こうして最上階にたどり着いたが・・・

 

「あれが主催者なのか・・・?」

 

シディが驚く、それもそうだ。長い廊下の先に寝たきりの老人がいたのだから。

 

「病にむしばまれて生い先短い身でな。悪いがこのままで話させてもらおう。早く私の元に来るがいい・・・」

 

その時だった!」

 

「随分老けたな・・・復讐するためにここまできた。覚悟しろ!」

 

チッ・・・はめられたってわけかよ・・・

 

「死んで詫びっぐっ!」

 

突然依頼人が倒れた!

 

「ぐわああああ!」

 

そして男は廊下のトラップに掛かり死んだ・・・」

 

「ここにもトラップが・・・」

 

「最後まで抜け目がありませんね・・・」

 

ヒサとヤヨイの言う通りだぜ全く・・・

 

「お前たちはどうするんだ?」

 

「ぐるるるううう・・・」

 

遠くから声がする・・・拘束を解かれたのかよ・・・

 

 

「私とヒサメちゃんなら一気に駆け抜けられますけど・・・」

 

「いままでの仕掛けと言いさっきのことも含めてトラップの仕組みを看破しなきゃいけそうにないね・・・」

 

フィーアとカンナの言う通りだな・・・俺は今までのことを思い出す・・・

あの歩数の罠・・・鍵のトラップ・・・なるほど読めたぜ!

 

「皆、ゆっくり歩いて向かうぞ。」

 

俺は皆に提案した。

 

「カゲチヨさん何か考えが?」

 

「分からないけど信じる・・・」

 

よし、了承は得られたし・・・俺たちはゆっくりと歩くが・・・

 

「あたらないようになってるな・・・」

 

「一体どういうことなんだ?」

 

シディが聞くがそれはこのじじいに聞いてみた方がよさそうだ・・・

 

「腕時計に毒が仕込まれていたということはわかったけど・・・」

 

「そうか!誰かを蹴落としたり騙したら毒を注入されるということですか!」

 

カンナとヤヨイの答えで正解だろうな・・・

 

「その通りだ・・・君たちなら私を終わらせてくれる存在にふさわしい・・」

 

「終わらせる?」

 

ヒサが首を傾げる。

 

老人は誰であろうとだまして巨万の富を手に入れた。誰も信用できなくなったが誰かに看取って欲しいというのが人間というものだからこのゲームで清い人間を選別し看取らせるために罠を用意したのだ・・・

 

「そんな身勝手な理由でこんなゲームを・・・」

 

「さあ、君たちの手で私を終わらせておくれ、遺産を賞金としてくれてやる・・・」

 

まぁ、いい奴なら同情して殺すんだろうけどなぁ・・・

 

「嫌だね。」

 

「な、なぜだ・・・」

 

俺はクズだからなぁ・・・

 

「多くの人間を犠牲にしておいて自分だけ楽になろうってか?悪いが世の中そんな甘くねーぜ。」

 

「それに本当に悪いと思っているなら自分の手でその呼吸器を外すのが一番いいんじゃない?」

 

「私たちはただあなたがどうしてこんなことをしたのかききにきただけ、あとは貴方に関与はしませんから。」

 

カンナとヤヨイがそう言った。

 

「行こうぜ。」

 

俺がそういうと皆ついてきた。どうやら同じみたいだな・・・

 

「待て!すでに根回しもすんでいる罪に問われることはない!遊んで暮らせる金が手に入る!一人にしないでくれ・・・死を待つのは嫌なんだあああ!」

 

俺たちはビルを出てそれを眺めていた・・・

 

「設備は全て破壊してきた。」

 

「デスゲームで死んだ人たちの遺体も可能な限り病院に送りました。」

 

シディとハツキが答える。これで遺族も前に進めるといいんだがな・・・

 

「騙し続けた先に残ったのは後悔と死への恐怖だけですか・・・」

 

「みじめというかなんというかよくわからない人でしたね・・・」

 

フィーアとヤヨイは答える。

 

「あのビルはまさに自分がなしてきたことの象徴だね・・・」

 

「立派だけど空っぽなお墓だね・・・」

 

 

 

カンナとヒサも言う

 

「あの男にはお似合いだろ・・・」

 

 

俺はそう言って夕日に向かって歩き出した・・・

 

 

 



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きついバイト!

テイペンとのコラボにします。


sideペンギン

 

「ぐわー!まずい・・・まずいぞ・・・」

 

会社に出勤すると上司が慌てていた・・・

 

「そんなに慌ててどうしたんですか?」

 

シャチが聞く。

 

「首にでもなったんじゃない?」

 

パンダの言う通りならいいんだがな・・・

 

「俺は上に媚びるのが上手いから首になるのは最後の最後だ!ペンギン、パンダ、シャチ・・・お前ら明日から会社に来なくていいぞ!」

 

なんだと・・・!

 

「首になるのは俺達だったてこと・・・!?」

 

「うわ・・・・」

 

流石のパンダも泣くよな・・・

 

「実は某企画が新規事業に失敗してな・・・社内の役立たずを整理することになったんだ。」

 

その理屈ならお前が真っ先に対象になりそうなのに・・・

 

「大丈夫だ!お前たちに救済措置を用意してある!お前たちには経営難を解決するために残った金で雇った何でも屋と一緒にバイトをしてきてもらう!」

 

「金欠の学生?」

 

俺は大学生のような解決策に戸惑う・・・

 

「給料を払う余裕もないからな・・・くびか!無給労働か!バイトか!好きなものを選べ・・・!」

 

「選択肢はバイトしかないってことですか・・・」

 

残り二つは地獄だからな・・・だが

 

「今更安い時給で働くつもりはないぞ。」

 

「はっはっは!うちより給料が安いとこなんてこの国にはない!」

 

厚顔無恥すぎるなこの会社・・・

 

そして今回一緒にバイトをする何でも屋は・・・

 

「またお願いしますっすペンギンさん!」

 

「俺もバイトはなれているから何でも聞いてくれ!」

 

カレコレ屋の皆だった・・・

 

「そういえばシディ君はデリバリーサービスのバイトをやってるんだっけ?」

 

パンダが聞く。

 

「あぁ、時間調節もできるしピッタリなんだ。」

 

「にしても某企画が見つけてくるバイト・・・絶対ろくでもないバイトそうですね・・・」

 

フィーアの言う通りだな・・・

 

「そんなことはないぞ!まずやってもらうのは・・・引っ越し業者だ!」

 

「普通だね・・・」

 

ヒサメの言う通りだな・・・

 

「てっきりもっと危険な仕事かと思ってたよ。」

 

パンダの言う通りなんだがまだわからんぞ・・・

 

「早速オフィスと社宅の荷物を運び出せ!今回の経営難はマジでヤバいからな・・・会社も建物も全て売り払った!ほんとはパンダも売るつもりだったんだがな・・・」

 

「まぁ、一番高価な動物ですもんね!」

 

「ええっ!?」

 

カンナの言う通りだが国際問題だぞ・・・

こうして俺たちは荷物運びを開始したが・・・

 

「はあ・・・はあ・・・ぎりぎりで終わったね・・・」

 

「あー・・・キッツ・・・」

 

パンダとカゲチヨはへばっていた・・・

 

「一日で終わらせろなんて無茶ですよ!」

 

「引っ越しはスピード命だからな重い荷物を短時間で運び出す・・・単純だがきつい仕事だ。」

 

「うぬ?これくらい楽勝だったぞ。」

 

「まぁ、スピードなら負けませんよ。」

 

「水流で丁寧に運び出せば楽勝だったよ!」

 

「空を飛んで効率よく運べたしね!」

 

四人とも軽業師みたいにぴょんぴょんとんでたもんな・・・

 

「上司のモニターが一番重かったよ!この~!」

 

パンダは怒りに任せて当たろうとするが・・・

 

「蹴ったら首だぞ?」

 

「うっ・・・」

 

パワハラによってそれもできないな・・・

 

「自分達これからどうすればいいんですか?」

 

「ずっと引っ越し作業は嫌ですよ!」

 

シャチとパンダが言うと

 

「安心しろ別の仕事先も用意してある。」

 

っていうか・・・

 

「お前はこないのか?」

 

俺が聞くと

 

「げほん!ごほん!ストレスで持病が悪化してしまってな・・・」

 

そういうが

 

「持病なんて持ってたっすか?」

 

カゲチヨが尋ねる。

 

「ああ、虚言症と診断された。」

 

「入院レベルですね。」

 

フィーアの言う通り深刻だな・・・

 

sideカゲチヨ

 

次にペンギンさんがやることになったのは・・

 

「じゃあ、三人ともそのまま立ってるだけでいいから五人もアシスタントとして子供たちが着ぐるみの言葉を即興で考えてね。」

 

係員の言う通りまさかの着ぐるみバイトだった・・・

 

「大丈夫ですか?ペンギンさん?」

 

ヒサがパンダの着ぐるみを着たペンギンさんに尋ねる・・・

 

「むれて熱い・・・これ着てる意味あるのか?」

 

「絶対にシャチの着ぐるみなんかより僕自身のほうが可愛いよ!あの~これ着て立ってちゃダメですか!」

 

「いや着ぐるみじゃなきゃ遊園地の意味ないでしょ・・・」

 

「そこのお嬢さんの言う通りだ。」

 

パンダの自意識過剰もカンナと係員に撃墜される。

 

「ふふ・・・自分がペンパイに・・・ふふ・・・ふふふふふふ・・・!」

 

「メンヘラにもほどがありますね・・・でもシディさんの着ぐるみを作って私が入るのも良い・・・むしろ・・・ふふ。」

 

それフィーアがいうか?

 

「怖い。」

 

「別の意味で着ぐるみを脱ぎたくなってきたよ・・・」

 

「皆、そう文句を言ってはだめだ。子供たちと触れ合える素晴らしい仕事ではないか!」

 

シディの目がこれ以上ないほどにキラキラしてる・・・

すると

 

「おい!でっけー動物がいるぞ!」

 

子供たちが現れてペンギンさんとシャチさんの着ぐるみを押し倒した!

 

「大丈夫ですか!」

 

「やんちゃすぎんだろ・・・」

 

「すまない二人とも・・・」

 

「ううっ・・・」

 

ヒサと俺で起こす中・・・

 

べしっ!べしっ!

 

パンダは子供たちに叩かれ続ける・・・

 

「ぬぐぐぐ~!」

 

やばいパンダがきれそうだ・・・

 

「皆、俺と一緒に遊んでくれないか?俺は遊園地はまだまだ初心者でな。」

 

「いいよ~!」

 

「お兄さんカッコいい~!」

 

流石シディだな・・・

 

こうしてなんとか着ぐるみバイトをこなすことができた。

 

sideフィーア

 

「酷い目にあったよ・・・あれ?シディ君は?」

 

「まだ子供たちと遊んでる・・・」

 

カゲチヨの言う通り着ぐるみバイトをこなした代償はデカかったですね・・・

 

「なんだお前ら情けないな!」

 

あんたがそれ言いますか?

 

「働いてない人に言われたくありません!」

 

シャチさんがそれを言うと

 

「失礼な!お前らに悪いと思って俺も働き始めたんだぞ!」

 

「なんのバイトなんですか?」

 

パンダが聞くと

 

「リゾートバイトだ!これから海外のビーチで泳いでくる予定だぞ~!」

 

「ただの旅行じゃないですか!」

 

「怪談のリゾートバイトみたいに儀式に巻き込まれれば面白そうだね!」

 

「同感。」

 

案の定な答えにシャチさん、カンナちゃん、ペンギンさんが言う。

 

「ちなみに旅費はお前らのバイト代から出ている。カレコレ屋の依頼料とバイト代には手を出してないぞ!」

 

「経営難なのは金食い虫がいるせいだね・・・」

 

「権力の構造がまた浮き彫りに・・・」

 

ヒサメちゃんとパンダの言う通りですね。

 

「まぁ、落ち着けお前らにも楽な仕事を用意してやったぞ。パソコンの前に座って電話を取るだけの仕事だ!ただし定員二名!」

 

「はいっ!僕が行きます!」

 

絶対楽じゃないですし、パンダだとトラブル起こしそうですね・・・

 

「すみません、カゲチヨ私が行きます。」

 

「済まねぇフィーア、任せるわ・・・」

 

こうして私とパンダさんは別行動をすることになった。

そして仕事場所についたのですが・・・

「はぁ~!室内最高!もう肉体労働なんてやってられないね!」

 

私はその間に契約書のコピーやマニュアルを読み込む。

 

「何やってるのフィーアちゃん?」

 

パンダさん業務内容聞いてなかったんですか?

 

「これからやるのはコールセンターの受け答えですよ。見た目を気にしなくていいのでバンドマンなんかにはうってつけな仕事なんですが・・・」

 

ぷるるる!

 

「パンダさん、試しにとって見てください。」

 

「う、うん・・・」

 

「ちょっと!あんたんところで買ったジュースに虫が入ってたんだけど!」

 

「えっ!?す、すみません・・・」

 

パンダはとっさに謝ります。そして電話を切り・・・

 

「何あの理不尽なクレーム・・・?」

 

「ああいう風に、理不尽なクレームやバイトの身分じゃどうしようもないことを言われるのでこれは精神的に負担が大きい職場ですよ。とくに短気でクレーム対応をペンギンさんに押し付けてるパンダには向きませんね。」

 

「そんな~!」

 

私はこの仕事のきつさを教えた。

 

sideヒサメ

 

私たちがやることになったのは・・・

 

「警備っつても誰も会社に入らないし暇だな・・・」

 

カゲの言う通り警備員だった・・・ちなみにカンナちゃんとシャチさんは別のバイトに行っている。

 

「もうこうして六時間も動いてない・・・」

 

ペンギンさんの言う通り足が棒になりそう・・・

 

「楽なのがこれほど辛いなんて思わなかったぜ・・・」

 

さすがのカゲもこの地味なきつさには耐えられないみたいだ・・・

 

「おい!新人たち次の仮眠は六時間後に一時間だ!それまで気を抜くんじゃないぞ!」

 

「なかなかまとまった睡眠時間を取れないな・・・」

 

ペンギンさんの言う通り立ってたら眠くなるのに・・・

すると・・・

 

「はぁ・・・」

 

なんとパンダさんが会社からでてきたのだ・・・

 

「おい!仕事はどうしたんだ?」

 

ペンギンさんが聞くと

 

「フィーアちゃんがあまりに華麗にクレーム対応するから僕の出番が奪われてもういらないって言われた・・・」

 

「なるほどな・・・」

 

「フィーアちゃんなにしたの・・・?」

 

パンダさんが気の毒になってきた・・・

その時だった!

 

「「うわっ!」」

 

「な、なんだ!」

 

「きゃ!」

 

私たちは突然誰かに手を引っ張られ黒塗りのハイエースに乗せられた!

そして目に入ったのは・・・

 

「ったく探しましたよ二人とも・・・」

 

「手間取らせないでよ全く・・・」

 

ー某企画組長 シャチー

 

ー某企画若頭 カンナー

 

スーツに身を包んだシャチさんと同じくスーツを着てサングラスを頭につけたカンナちゃんだった・・・

 

「え、どなた・・・」

 

「豹変してる・・・」

 

ペンギンもカゲもあまりに変化に驚いている・・・二人ともサイコだと思ってたけどここまでバイトからここまでのし上がるなんて・・・

 

「某企画が借金を返さずに逃げちまおうって考えてるらしくてね・・・」

 

「それでアーシたちは役員や上司のいるところを知ってカチコミかけるためにこうして関係者をさらってるってわけ・・・」

 

「なるほど・・・」

 

二人の言うことに私は呟く・・・

 

「それが俺達のシノギでさぁ・・・」

 

「すっかり人が変わっちゃってるよ・・・」

 

パンダさんも怯えてる・・・

 

「なんか前より生き生きしてない?」

 

「カレコレ屋やってる時よりさまになってるな・・・」

 

ペンギンさんとカゲが言う。

 

「ペンパイ、カゲチヨさん、ヒサメさん上司の奴がどこにいるか知ってますか?」

 

「普通に知らない。」

 

「ごめんわからない・・・」

 

「俺も・・・」

 

「ちょっとペンギンさんにカゲチヨ。しらを切って舐めるなら私たちは容赦しませんよ?羽詰めますか?」

 

「い、いや!本当に知らないんだ!」

 

シャチさんはペンギンさんとカゲに上司の場所を穏やかな口調で聞き出そうとしカンナちゃんはドスを取り出しカゲとペンギンさんに突き付ける。

 

「おい、カンナ、ペンパイとカゲチヨさんはそういう意思の硬さが魅力的なんだ手をだすな・・・」

 

「はい。」

 

すんでのところでストップが入った。

 

「良かった・・・」

 

私は呟いたが

 

「でも早くはかないとパンダさんがどうなるか・・・」

 

「なんで僕なの!?」

 

「この白黒デブは・・・いつも仕事をさぼって俺たちに押し付けて無能のくせに偉そうなことしか言わねぇから前から気に食わなかったんだよなぁ!」

 

シャチさん・・・気持ちはわかるけど・・・

 

「100%私怨。」

 

ペンギンさんの言う通りだよ・・・

 

「役得って奴ですよ。さあ、パンダさんたっぷり楽しみましょうね・・・」

 

「パンダって指7本あるし一本くらい竹串貫通しても大丈夫だよね!」

 

カンナちゃんが竹串をパンダさんの指に押し当てる。

 

「か、勘弁してください!つぶされたら物持てなくなっちゃいます!」

 

「スマホばっか握る手なんかいらないよねぇ?」

 

「ぎゃあああああ!ごめんなさい!許してー!」

 

ぶすっ!

 

「あ~あこれでもう二度とサボったりできないねぇ。」

 

シャチさんの声が響き、パンダさんの指からでる血が車に流れた・・・

 

sideカゲチヨ

 

「役員たちを制圧してバイトから戻ったら人格戻ったな・・・」

 

戻ってきたシディが言う。

 

「パンダさんさっきはすみません・・・」

 

「まぁ、指が無事で良かったよ。」

 

二人はパンダに謝る。

 

「あっ!大丈夫です僕が悪かったですホントにすみません!」

 

「ありがとう、いい薬です。」

 

「これでサボり癖が治るといいですね。」

 

ペンギンと同じく戻ってきたフィーアが言う。

 

「それにしても急に会社に戻れなんて経営を立て直せたんですかね?」

 

「無理ですよ無理!あの某企画ですよ?そんな簡単に再建出来るわけないじゃないですか~!」

 

「もうしっかり恐怖が刷り込まれてるな・・・」

 

これから大丈夫かよ・・・

 

「アロハ~!」

 

「上司!」

 

どこ行ってたんだ!

 

「砂場で遊んでいたら石油を掘り当てたんだ!経営も立て直して役員たちも釈放しておいたからいつもどうりの仕事だ!カレコレ屋もありがとな!」

 

依頼料は渡されたが・・・

 

「バイトの間にたまった仕事は大量にあるぞ~!」

 

ペンギンたちが可哀そうだ・・・

 

「どんなバイトよりもつらいじゃないですか~!」

 

「結局一番きついのはブラック企業か・・・・」

 

「・・・コンビニバイトでも探そうか。」

 

「俺たちも手伝うぞ。」

 

気の毒な三匹に手を差し伸べるのであった・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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ミキの葬式?

sideミキ

今日はカレコレ屋に遊びに来たんだけど・・・

 

「よっと!」

 

「それ!」

 

「はっ!」

 

何故かカゲチヨとヒーちゃん、シディ君がスーパーボールで遊んでいた・・・

 

「三人とも何やってるの?」

 

私が聞くと

 

「最近の依頼は室内作業が多くて体を動かしてなかったからな!一緒に遊んでいたんだ!」

 

シディ君が答える。

 

「最初は乗り気じゃなかったんだけどな・・・」

 

「結構いい運動になるから・・・」

 

そうなんだ・・・

 

「でも室内は危ないよ!外でやった方がいいんじゃ・・・」

 

その時だった!

 

「いたっ!」

 

「ミキ!?」

 

私の頭にスーパーボールが当たり倒れてしまう。

 

「大丈夫か?」

 

「すまん、立てるか?」

 

三人とも反省してるけど・・・そうだ!少し死んだふりしてびっくりさせよう!

 

「・・・・」

 

「ミキ・・・・?」

 

「なぁ、これってヤバいんじゃね?」

 

「まさか本当に?」

 

三人とも慌てる。

 

「おい、ミキ!起きろ!起きてくれ!」

 

カゲチヨが慌ててる・・・そろそろ起きるか・・・ってあれ?体に力が入らない?

まさかさっきの衝撃で脳震盪を起こしてるの!?

 

「よう!三人とも久しぶり!ってミキ!どうしたの!?」

 

妖精王!なんでここに・・・

 

「お父さんと偶然あったんでカレコレ屋に寄ったんだけど・・・」

 

「どういうこと?」

 

フィーアちゃんとカンナちゃんまで来た・・・このままじゃどんどん誤解が・・・

 

「まずいですね・・・脈がもうなくなってる・・・」

 

フィーちゃん!?脈の取り方下手すぎない!?

 

どかっ!

 

ぐえっ!突然カンナちゃんがエルボーをしてきた。

 

「何々・・・うん!分かったよミキ!」

 

何がわかったのカンナちゃん・・・意識が薄れて・・・

 

「じゃあ、早速本人の遺言どうり葬儀を行おう!」

 

そして目が覚めると森の中だった・・・あれここどこ?

 

「まさか俺の森で葬儀を行いたいなんて泣かせてくれるぜ・・・」

 

妖精王!?ってことはここ妖精王の森!?

 

「ミキ・・・ごめんね・・・」

 

ヒーちゃん!体を起こしてくれるだけでいいの!助けて!

 

「泣くなヒサメ・・・命あるものはいずれ力尽きる・・・それが自然の摂理だ・・・」

 

シディ君!まだ力尽きてないから助けて!

 

sideカゲチヨ

最後の挨拶ついにカンナとフィーアの番になったな・・・

 

「ううっ・・・・」

 

「くく・・・・・」

 

「二人とも泣いてる・・・」

 

ヒサが棺桶に入ったミキを見て泣く二人に反応する。

 

「いつもシディとヒサを取り合ってた二人が涙を流すなんてな・・・」

 

アサヲがしんみりと言う。

 

「肩を震わせて手を押さえて泣いてるなんて普段の二人からは想像できんな・・・」

 

マチャソも驚いている。

 

「顔を合わせればいつもミキ殿を殺そうと画策していたが・・・やはり人間というのは仲がいい友達を失うことも憎まれ口をたたく相手がいなくなることも大して変わらないのかもしれん・・・」

 

チダイの言う通りだな・・・

 

sideカンナ

 

「うう・・・うふふふふ・・・」

 

「くくくくく・・・!」

 

アーシたちは二人で笑っていた耳には、はめ込む式の人の心の声を聞けるイヤホンをしている・・・

 

「この二人気づいてたー!!」

 

「どう?ヒサメちゃんをまたからかおうとして棺桶に入った気分は?」

 

「シディさんをたぶらかそうとした罰です。その棺桶は開かないし。あんたも口はきけませんよ。人の本性が一番知れるときは大切な人が死んだときです。心配しなくてもヒサメちゃんとシディさんは私たちで幸せにしますから安心して葬られてくださいね・・」

 

「だせー!このサイココンビがー!」

 

アーシたちは無視して最後の挨拶を終えた・・・

 

sideミキ

 

どうしよう・・・このままじゃ本当に葬られちゃう・・・

しかもよりによって一番気付かれたくない二人に・・・

 

でも混血も森の住人も学校の生徒たちが別れの挨拶をするならきっとだれかが・・・

 

「ねえ・・・お父さん・・・」

 

「なんだ・・・え?まじかよ・・・」

 

フィーちゃん?何を妖精王に耳打ちしてるの?

 

「すみません!皆さん!妖精王の森は現在湿気が多い時期のため遺体の痛みが早いみたいです!なので作業の効率化を図るためベルトコンベアで流すので別れの挨拶は流れ作業でお願いします。」

 

クリスさん!娘に騙されないでー!!

 

「装置は火葬場までつながっていて皆様の別れの挨拶を経て火葬場へ・・・自動的に天へと出荷されます。」

 

どんな工場!?

 

「ミキ・・・俺とヒサはお前にからかわれることが多かったけど陰キャの俺を毛嫌いしないでくれてありがとな・・・それからお前の事・・・」

 

ちょっとー!カゲチヨいいこといってるのにベルトコンベア流れて言ってるよ!?

 

「カゲ!こういうのはコンパクトに・・・ミキ、最初にあった時人間じゃない私を受け入れてくれてありがとうって・・・待ってー!」

 

ヒーちゃんも気づいてー!

 

「二人とも手向けの花を棺桶に入れるの忘れてる!私が入れるから早く!」

 

ノリピー!

 

「安らかに眠って・・・うわっ!」

 

ブスっ!

 

転んで花が鼻に刺さった・・・痛い~!!!

 

「や、やばくない?これ?」

 

「ルイ!それ元に戻してくれ!」

 

「わかった!ふん!」

 

ドゴッ!

 

「ルイ、何やってんだ!」

 

「ミキ殿が起き上がったでござる!」

 

クリスさんとチダイの言う通りだけどこれで気づいてくれる人が・・・

 

「神谷先生!ミキちゃんを元に!」

 

ルイが叫ぶ。

 

「はっ!?俺かよ・・・」

 

せ、先生岩を私に乗せないで!?

 

「ふんっ!」

 

ドンッ!

 

ぐあああ~!重い・・・・

 

「あれなんだ?」

 

「おいおい!ご機嫌な弔い方だな!」

 

サトウ、スズキ助けて~!

 

ゴゴゴゴゴ・・・

 

「あいつどんな宗教入ってたんだ?」

 

「うっしゃ!俺たちもアイツを手厚く葬ってやろうぜ!」

 

さっきより巨大な岩!?あんなの乗せられたら・・・

 

「くそっ!追い付けねぇ・・・」

 

「スズキ!諦めんな!」

 

「なさけねぇ・・・同い年の女子一人満足に弔えないなんてな・・・!」

 

良い人なのか悪い人なのか分かんないんだけど!?

 

「ちょっとあなた達何してるの!?」

 

「そうですよ!」

 

セイナさん、リルちゃん!バカ二人を止めてー!

 

「どうして私たちにも声を掛けてくれないんですか?」

 

「私たちだって弔いたい気持ちは一緒なんですから!」

 

そっちー!?

 

「えっほ、えっほ・・・」

 

普段関わり合いのない人たちが協力しあってる・・・

 

「よし!行くぞー!なっ・・・坂道が・・・」

 

ゴロゴロゴロ!

 

スズキがこけた!よしこれで岩は・・・

 

「はあああああ!」

 

誰かが岩を止めた・・・

 

「岩で隠れて見えないけど・・・後は任されました。」

 

「岩で見えないけど任せたぜ。」

 

ヤヨイとサトウが良い感じの言葉交わしてるよ!ジャーナリスト組と奇跡のバトン渡し!?

 

「ハツキ!ミナヅキ!行きますよ!差別のない目を向けてくれた人のために!」

 

「勿論です!」

 

「ん!」

 

ああ・・・こちらに向けて全速力でやってくる・・・住人も学校の皆も声援や歌を・・・私がからかわないでおけばこんなことには・・・・

 

「皆ー!僕がベルトコンベアの動きを相殺している間に僕ごと棺桶をー!」

 

オサレ番長!?

 

「わかった!」

 

「任せておけ!」

 

シディ君が岩を投げゼクス君が風で浮かした岩で私は押しつぶされた・・・そう思ったんだけど・・・

 

ドゴンっ!

 

氷の障壁によって岩は防がれた・・・

 

「すみません・・・」

 

「実はまだ俺たちは言えてないことがあるんだ・・・」

 

カゲチヨ・・・ヒーちゃん・・・

 

「あの時は外で遊ぶべきだったのに本当にごめんな・・・

 

「学校が始めててカンナちゃんとフィーアちゃんしか知らない人がいなかったけどミキとノリコは受け入れてくれた・・・二人とはたまに喧嘩してたけど仲良かったの知ってるんだから・・・」

 

いや、その二人に殺されかけたんだけど・・・ううっ・・・

 

「こっちこそごめんね・・・」

 

「「えっ?」」

 

あ、声が出せた。

 

sideフィーア

 

「まさかあの状態から声が出せるなんて・・・」

 

「それよりへっくし!これ死んじゃわない・・・」

 

そのあとミキの証言で私たちはお仕置きとして雪山に上らされていた・・・

 

「二人とも何話してるの・・・?」

 

「「いえ、何でもありません!」」

 

ヒサメちゃんが先生退治した時並みに切れてるしもう散々ですよ・・・

 

「あー!風邪ひいたからファションのイベントに行けない・・・」

 

散々ですね・・・・



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小さな獅子との出会い

女子力高めな獅子原くんとのコラボです。
カゲチヨの過去にオリジナルを混ぜます!


ー回想ー

 

sideカゲチヨ

 

「おらぁっ!」

 

「ふんっ!」

 

今俺は二人の男の戦いを目にしている・・・

 

「はは!小さき獅子がここまでやるとはねぇ!都会に遠征しに来てよかったぜ!」

 

一人は俺の幼馴染シロウ、

 

「まさか小さな田舎の村から来た奴が俺にちびって言ってここまで生き残ってるのも初めてだな・・・」

 

もう一人は獅子原颯太、「小さき百獣の王」の異名を持つヤンキー抗争区域を一人で制圧した怪物だ!

 

「まさかお兄とここまで渡り合えるなんてね・・・」

 

ヒビキの言う通りだぜ・・・

 

「余裕で人が吹っ飛びそうなパンチ何発もだしてるのに・・・」

 

俺が呟いたときだった!

 

「うわっ!」

 

「「!?」」

 

なんと別のヤンキーが現れて俺を捕まえた!

 

「おい!お前らこいつがどうなってもいいのか!」

 

くそっ!シロウ・・・

 

「「邪魔すんな!」」

 

「ごおおお!?」

 

巨漢だった男は二人のパンチでノックアウトになった・・・

 

「お兄、カゲ人質に取られてたのに冷たすぎー。」

 

「うるせぇ、俺はクズだからな。いいようにされるのは性に合わねぇんだよ。あんたもありがとな。手伝ってくれて。じゃあ続きを・・・」

 

「・・・やめだ。なんかちびって言われたのも冷めた。」

 

良かった・・・

 

「ふ~んじゃあ、思い出に皆で写真撮ろうか!」

 

ヒビキ!ヤンキーがそんなこと・・・

 

「いいぞ、写真を撮るときはこの角度が良いぞ。」

 

「うわー!すごっく良い写真になりそう!凄いじゃん!」

 

「これくらい普通だろ・・・」

 

いやこれプロ級だろ・・・こうして俺たちは村へと帰った。

 

・・・それが最初で最後の写真になるとも知らずに。

 

ー回想終了ー

 

sideヒサメ

今日は五人で喫茶店に来ていた。

 

「カンナちゃんが見つけてくれた喫茶店スイーツ最高!」

 

パフェのクリームが濃厚だよ!

 

「良かった!」

 

「クッキーも美味しいですね・・・カゲチヨどうかしましたか?」

 

カゲがなんだかしみじみとした顔になっていた・・・

 

「ああ、シロウとヒビキと一緒だったころ女子力高いヤンキーがいてさ・・・ふと思い出したんだよ・・・」

 

カゲ・・・

すると、店員さんが

 

 

「すみません!込み合っておりまして・・・相席でもよろしいですか?」

 

そう聞いてきた。

 

「ああ、構わないぞ。」

 

シディが言った。もちろん私たちも異論はない。

 

「いやー!なんとか座れて良かったー!」

 

「大分混んでたもんね・・・」

 

「師匠や百合香さんと一緒の席・・・尊いのです。」

 

「んな大げさにしなくてもいいだろ・・・」

 

茶髪の可愛い男子と黒髪ロングストレートの女子、桃色の髪にピアスをつけたほんわかした雰囲気の女子、そして金髪で背の高いヤンキー風の男子が相席した。

 

「五人ともありがとうございますってあー!」

 

茶髪の男子がカゲを指さして驚いた!

 

「もしかしてカゲチヨじゃない?」

 

えっ!?

 

「カゲ知り合い?」

 

「こんなかわいい男子が友達とは知りませんでした・・・」

 

「カゲチヨにも友達がいたのだな!」

 

「明日は雨ですかね・・・」

 

私たち四人はカゲに聞く。

 

「いや!?俺も知らねーよ!?こんな女子力高そうな陽キャ!」

 

カゲは知らないみたいだけど・・・

 

「忘れちゃったの?俺だよ獅子原だよ。」

 

茶髪の人・・・獅子原君が自己紹介をする。

 

「はっ!?あの凶暴そうだった獅子原!?」

 

カゲも気づいたらしい・・・

 

「颯太、この人と知り合い?」

 

黒髪の女の子が聞く。

 

「うん、昔やんちゃしてたころにこの人の幼馴染と喧嘩したんだけど引き分けたんだー。」

 

獅子原君が答えると

 

「はっ!?あの獅子原と引き分けたってその人ただもんじゃねぇな・・・」

 

「凄いのです・・・」

 

ヤンキー風の男子もピンク髪の女子も驚いていた・・・

 

sideカゲチヨ

 

こうして俺たちはカレコレ屋に招待した。

 

「ここが今のカゲチヨの住んでるところなんだ。」

 

「ああ、そうだぜ。じゃあ改めて自己紹介しようか。」

 

俺が進行する。

 

「ヒサメです。よろしくお願いします。同年代なので気楽に接してください!」

 

「シディだ。獅子原がカゲチヨと知り合いだと聞いたときは驚いたがこれも何かの縁、よろしく頼む。」

 

「カンナだよ!獅子原と一緒でスイーツとかSNSとかチェックしてるよ!よろしくね!」

 

「フィーアです。私はどちらかというと水戸さんと一緒で体を動かすのが好きですね。」

 

四人が自己紹介する。

 

「私は水戸百合香、よろしくね!」

 

「私は花江もかなのです!ただいま師匠に師事して精進中なのです!」

 

「龍田駿、獅子原とはライバルだった感じだな。」

 

自己紹介も終わり俺たちはいろいろと話した。

 

「っていうかカゲチヨと獅子原ってどうやって知り合ったの?」

 

カンナが聞く。

 

「シロウが喧嘩で颯太の噂を聞いて挑戦しに行ったんだよ・・・それに俺とヒビキがついていった感じだな。」

 

「その時の写真もあるんだよ!見てみて!」

 

颯太は写真を皆に見せたのだが・・・

 

「変わりすぎでしょ!?」

 

当たり前だが四人とも驚いていた・・・

 

「颯太は変身ができる異宙人なのか?」

 

シディが疑っても仕方ないけど

 

「人間だよ!それよりもカゲチヨ、シロウくんとヒビキちゃんは元気でやってる?」

 

そのことを聞いてきた・・・

 

「ああ、実はな・・・」

 

俺は村で起きたことを話した・・・

 

「そんな・・・」

 

「酷すぎるのです・・・」

 

「ちっ・・・!」

 

せっかくいい雰囲気だったのに水差したな・・・」

 

「そうか・・・ゾンビに・・・許さねぇぞ・・・組織の奴ら・・・」

 

獅子原は怒ってくれた・・・それだけであの二人も救われると思う・・・

 

sideカンナ

 

その後は皆でカレコレ屋で盛り上がった!

 

「はわわ・・・ボティスさん可愛すぎるのです・・・」

 

「ええい!くっつくな人間!」

 

「良かったなボティス!大人気だぞ!」

 

「何もよくないわ!」

 

モカちゃんはボティスにべったりでシディにも懐いている。

 

「なかなかやりますね・・・水戸さん・・・」

 

「フィーアちゃんこそなかなかやるね・・・」

 

フィーアちゃんと百合香ちゃんは筋トレ対決をしている。

 

「ゲーム上手なんだね、駿君!」

 

「すげーな!」

 

「そうか?っていうかカゲチヨが下手なんじゃ?」

 

「うっ・・・」

 

ヒサメちゃんとカゲチヨは駿君とゲーム対戦をしていた。駿君クレーンゲームも上手いみたいだしすごいよね・・・

 

アーシはというと

 

「カンナちゃんのクッキー美味しそうだね!」

 

「いや・・・獅子原のモンブランの前だとアーシのなんて霞んでると思うんだけど・・・」

 

獅子原と一緒にスイーツを作っていた。

 

「颯太でいいよ!そうだ、皆にも食べてもらおうよ!」

 

そうしてアーシたちは一緒にスイーツを食べ写真撮影をしたのでした!

 

 



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エクスカリバーたちの戦い1

また銀魂のパロディやっていきます。


sideヒサメ

 

今日は用事があるカンナちゃんを除いた四人でオーナーのリサイクルショップに遊びに来ていた!

 

「珍しいものがいっぱいありますね。」

 

フィーアちゃんの言う通り異宙のアイテムから古い鎧にそれから・・・

 

「んなもん誰が欲しがんだか・・・ふぁー・・・」

 

カゲがあくびしながら歩いていると

 

「え・・・」

 

そこにあった抜き身の刀に引っかかり・・・

 

がんっ!

 

「いってえええええ!」

 

カゲは思い言い切り箪笥の角に頭をぶつけた・・・

 

「大丈夫か!?カゲチヨ!」

 

シディが心配する。

 

「大丈夫じゃねーよ!誰だよこんなところに抜き身の刀を置いたのは!オーナー!管理する人として責任が足りてねーんじゃねーの!」

 

「おかしいな・・・こんなところに刀なんてあったか・・・?」

 

どうやらオーナーにも見覚えが無いらしい・・・

 

「ふざけんなよ!じゃあ刀が自分をリサイクルショップに売り込もうとしてるっていうのか!?」

 

「いやそうと決まったわけじゃ…」

 

フィーアちゃんがそうなだめると

 

「オーナーのじゃないんならこうしてやる!」

 

カゲは暖炉の中に刀を放り込んだ!

 

「ちょっとカゲ!?何してるの!?」

 

「商品じゃないなら俺の部屋の中華鍋に改造しようと思ってな。助かったぜ丁度欲しかったんだよ。」

 

クズだ・・・

 

「あ・・・あぁ・・・」

 

ん?

 

「ねぇ・・・なんな声が聞こえんだけど・・・」

 

「は?」

 

「はい、なんか断末魔みたいなものが・・・」

 

私とフィーアちゃんが言うのにカゲが疑問をしめした次の瞬間!

 

ブスッ!!

 

「何してくれとんねん!ワレェ!!血ぃ吸うたろか!」

 

ちゅー・・・・

 

カゲのお尻にしゃべる刀が突き刺さり血を吸い始めた。

そして・・・

 

バタン!

 

「カゲチヨ!」

 

「カゲ!」

 

「おいおいこれは・・・」

 

「また厄介ごとですね・・・」

 

血を吸いつくされて干からびたカゲはそのまま倒れた・・・

 

sideフィーア

「ったく近頃の若者ときたら何するかわからなくて怖いわ~普通の刀だったら切れとるで、気ぃつけなあかんよ刀ちゅーのは切れやすい奴ばっかなんやから儂みたいな優しい鈍そうおらへんで。」

 

私たちはカレコレ屋で刀から話を聞いていました・・・

 

「「「「すみませんでした・・・・」」」

 

私とシディ、ヒサメちゃんは謝りました。

 

「分かればええねん、まぁ、お互い怪我もないみたいだしバッサリと忘れるとしよう。おおきに茶美味かったで。」

 

刀はカゲチヨを引きづって行こうとしたけど

 

がんっ!

 

「じゃねーだろ!いつまでけつに突き刺さってるんだ!けが人ここにいるだろ!」

 

カゲチヨが刀を思いっきり地面にたたきつけて叫ぶ。

 

「ぬぬぬ・・・こいつ全然抜けねぇ・・・」

 

確かにカゲチヨが血液操作や力づくで抜こうとしてもびくともしないですね・・・

 

「あんちゃん無駄や、ようやく見つけた鞘や離さへんで!」

 

え?

 

「俺の肛門が鞘だって!?」

 

「儂はれっきとした異宙人、エクスカリバー星人の草薙いいまんねん。」

 

カゲチヨの叫びを無視して草薙さんは自己紹介をする。

 

「儂は今でこそ鞘無しの全裸やけど昔はそれは見事な名刀やったんやで~。」

 

「いや・・・全裸で徘徊とかやめてください・・・」

 

ヒサメちゃんの言う通りですよ・・・

 

「儂らエクスカリバー星人は流動金属体、つまりどんな形でも変化できる金属の体を持っているんや。様々な武器に姿を変えて色んな星の戦争で活躍した戦闘民族なんや。」

 

「それは凄いな・・・」

 

シディさんの言う通りですね・・・

 

「儂は妻の鞘子とそれは仲睦まじく過ごしていたんや・・・儂の帰りを温かく迎えてくれた・・・あの頃はワシも若かったから一日に何度も出たり入ったりしたもんや・・・

 

「卑猥な感じがするんでやめてくれません?」

 

私はのろけ話に辟易した・・・

 

「儂は時がたってすっかりなまくらになってしまった・・・そしてワシらは別々に売られて離れ離れになってしまったんや・・・頼む!ワシと一緒に鞘子を探してくれんか!?」

 

私たちは別にいいんですが・・・

 

「ふざけんな!それまで居座るつもりか!?」

 

カゲチヨが納得しませんよね・・・

 

「ちなみにワシらは吸血性生物やから・・・断ったら・・・」

 

「さーて!お前ら気張って探すぞ!」

 

手のひら返しがすさまじいですね・・・

 

「すまない、お前たち。」

 

突然オーナーがやってきた。

 

「もしかしてエクスカリバー星の鞘って・・・」

 

「オーナー、バイブレーション付きの、もしくは真珠付きの刀ってありますか?」

 

「もう!カンナちゃんてば大胆なんだから!」

 

「この鞘のことじゃないか?」

 

オーナーが連れてきたのはカンナちゃんと草薙さんと同じく喋っている鞘だった・・・

 

「さ、鞘子おおおお!」

 

sideカゲチヨ

 

「ふーん、つまりカゲチヨの尻に突き刺さってた刀がアーシの妖刀時雨の鞘ということね・・・」

 

俺たちはカンナに事情を話した。ちなみに草薙は一旦尻から出ている。

 

「鞘子、さっきから何も言うてくれへんけど怒ってんのやろ?ホンマにすまんかった・・・儂がふがいなかったばっかりに・・・せやけどなもう大丈夫やワシが守ってやるさかい、また一本の刀としてやり直してくれへんか?」

 

草薙が話しかけると

 

「つーかおじさん誰?いきなりプロポーズとかマジ怖いんだけど!カンナちゃん助けてー!」

 

なんかもう昔の夫の記憶なくなってるみたいなんだけど・・・

 

「鞘子!ワシやワシ!草薙や!まさか待ちすぎて忘れてしもうたんか?」

 

「もしかして鞘違い?」

 

ヒサが草薙に質問すると

 

「そんなわけない!」

 

草薙が答えた。

 

「あのー、外野が言うのはなんですけど今更過去のこと掘り返すのはよした方がいいんじゃない?人には堀り返されたくない過去の一つくらいあるでしょ?」

 

カンナが草薙に言う。

 

「どういう意味や!それ!」

 

「時は流れてるってことですよ・・・最後まで言わせないでくださいよ。昔はアンタの妻でも今はアーシの刀の鞘として幸せに生きてるの。ね、サーヤ。」

 

「もう!カンナちゃん!人が見てる!」

 

「サーヤって誰の鞘に向かって言ってるねん!」

 

「サーヤは今のままで十分幸せだし、ぶっちゃけ空気読めてないんじゃない?」

 

なんか微妙な空気だな・・・

 

「元彼と今彼の争い?」

 

「草薙が可哀そうだな・・・」

 

フィーアとシディが呟く。

 

「そうよ!カンナちゃんは私を救ってくれたのニューヨークのスラム街で客を待ち続けていた私を・・・誰も見向きもしてくれなかった私を買ってくれたの・・・」

 

ニューヨーク!?

 

「くたびれた私と彼女の妖刀、身分違いなのは分かってた・・・遊びなのは・・・本気になんてなるまいって。」

 

なんかの海外ドラマ?

 

「でも遊びの時こそ本気を忘れない、本気の時こそ遊びを忘れない彼女の無邪気さに次第に心を奪われて・・・」

 

ートイレのすっぽんー

 

はなから捨てられてるじゃねーか!

 

「どこの誰かは知らないけど邪魔しないでくれない!?」

 

鞘子さん?が笑顔で話す。

 

「昔はどうか知らないけど今のサーヤはアーシの図太い妖刀に根元からいかれてるの。」

 

かちゃかちゃ!

 

「もう!カンナちゃん!人が見てる!人が見てる!」

 

おい!辞めろ!

 

「そ、そんな・・・こんなことワシは認めへん!」

 

「草薙さん!」

 

ヒサが叫ぶのと同時に・・・

 

グサッ!

 

「またかよー--!!!!」

 

俺の尻にまた草薙があああ!

 

「草薙しっかりするんだ!」

 

「ダメですね・・・すっかり塞ぎこんでます・・・」

 

シディとフィーアの言う通りホントに根元まで突き刺さってる・・・

 

「じゃあ、悪いけどアーシはこれで・・・」

 

ざけんな!

 

ドカン!

 

俺は血液操作で剣を作りカンナに切りかかった!

 

キンっ!

 

「どういうつもりカゲチヨ?」

 

カンナは妖刀でそれを受け止める。

 

「刀の決着は刀で決めるのが筋だろ?ずっと尻に突き刺さったままなんて御免なんだよ・・・俺の剣とお前の剣!どっちが鞘にふさわしいか勝負だ!」

 

俺はカンナに戦線布告した!

 

「いいよ、勝負は土曜、場所は妖精王の森で良いよね?」

 

「上等だ!」

 

「「ええっ!?」」

 

ヒサとフィーアが驚く中俺たちは決闘の準備を始めることになった。

 

 

 



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エクスカリバーたちの戦い2

今回出てくるマガナギを持っていた敵はシディとカゲチヨの喧嘩のときに出てきた虫の異宙人です。


sideヒサメ

 

「ちょっと!お父さんには言ったけどあんな約束勝手にしてどういうつもりなの!?」

 

私はカゲの勝手な行動をとがめる。

 

「ヒサたちにはわかんねーだろ。四六時中尻を串刺しにされる俺の気持ちは。」

 

それはそうだけど・・・

 

「まぁ、刀を強化するために呪術だけじゃなく刀も研げるっていうヤヨイを呼んだが・・・」

 

シディの言う通りだ。

 

「その通りです。状況は芳しくあるませんね。相手は聖女の中でも最もドSでサイコパス。

一歩間違ってたら殺人鬼になっていた取り柄は女子力の高さと技の高さが売りのカンナちゃんですからね。」

 

ヤヨイさんが分析するけど・・・

 

「ヤヨイ、カンナになんか恨みでもあるの?」

 

カゲがさっきの言い方で何かあるように思った。

 

「心配いりませんよ!こっちだって一歩間違ったらニートのゴミクズ野郎ですよ!」

 

勝負前の特訓ということで燃えてるのか眼帯をつけたフィーアちゃんが熱く語るけど・・・

 

「いやそれ一歩たりとも間違ってないよありのままのカゲだよ。」

 

だってぐーたらだし引きこもってるし・・・

 

「ヒサそれ、どういうこと。」

 

カゲが質問する。

 

「ねえ、明日の勝負は互いに真剣と能力を使って戦うんですよね?」

 

ヤヨイさんが質問する。

 

「尻に突き刺さったままですよ。草薙さん。」

 

あ・・・・・

 

sideカゲチヨ

 

「せーの!」

 

ぎゅううううん!!

 

いたたたたたた!

 

「待ってこれ抜けても勝負ができなくなるから!ちょっと待って!」

 

俺たちは草薙を抜こうとトラックで引っ張っていた。

 

「抜けっていったり抜くなつったりアンタの舌は何枚あるんですか!」

 

全員が悪人に見えるフィーアが鬼に見える!

トラックが馬力を上げたと同時に括りつけてた木が倒れて俺はそのままトラックで引きずられることになった!

 

「ああああああ!!」

 

「よーし!このまま明日に向けて走りますよ!」

 

フィーア趣旨変わってるうううう!

 

「おい!いい加減にしろよ!いつまで塞ぎ込んでるんだ!さっさと出て来い!」

 

俺は草薙に叫ぶ。

 

「いやや!ワシみたいなのが勝てるわけあらへん!ワシは妻の浮気も同性愛も断罪できん鈍や!とっくに切れとった嫁の未練も断ち切れん、うまい棒コンポタージュ味や!」

 

「何さり気に美味しいとこ収まってんだ!この納豆味が!」

 

俺たちが言い争っているとヤヨイが声を掛ける。

 

「自信を持ってください!草薙さん!刀にとって大切なのは切れ味なんかじゃないんです。大切なのはその鋼に通った一本の芯、人間と同じで壁にぶつかっても折れない心があればいくらだって叩きあげられるんです!」

 

「ヤヨイはん・・・わしを叩きなおしてくれるんゆうんですか?」

 

「はい、あなたの思いは立派な名刀の素質です。」

 

そうして鍛えるためにヤヨイが金づちを振ったのだが・・・

 

ガンっ!バキ・・・・

 

sideシディ

 

そして夜になったころ

 

ガン!ガン!

 

「ふー!」

 

ついにヤヨイの仕事が終わったようだ!

 

「打ち直し完了ですね!」

 

「できたんだね!生まれ変わった草薙さんが!」

 

ヒサメとフィーアが喜ぶ。

 

「明日の決闘に間に合ってよかったです。あとは使い手次第で彼は名刀にも鈍にもなる。カゲチヨさん、あとは頼みましたよ。」

 

そうしてできた草薙は・・・テープで補強されただけの姿だった・・

 

「いや全然間に合ってへんやんんんんんん!!急繕いもええとこやん!さっきカンカンなとったのは何の音?これ呪術師の仕事でも鍛冶屋の仕事でもないで!?」

 

当然草薙は驚いている・・・

 

「よくやったな、ヤヨイあの鈍をここまで・・・突っ込みが鋭くなった。」

 

「うむ!確かに最初と比べれば雲泥の差だな!」

 

カゲチヨの言う通りだ!

 

「そこおおお!?こんな短小にしくさりおってこれじゃあ決闘に勝つどころか鞘子に収まることもできひんやん!ガバガバやん!ED思われるやん!」

 

「細かいことはいいじゃなねぇか。どうせ直さなくても中折れしてたんだし、それに嫁さんだって元々ガバガバのヤリ〇〇じゃねーかお似合いだよ。」

 

「カゲチヨ、人の奥さんをそんな風に言っちゃダメだ!自然界では沢山のものと交わるのは当然だ!」

 

「そうか・・・シディの言う通りだな。」

 

「いやここ自然界ちゃうから!つーかヤリ〇〇でもないわ!」

 

俺はカゲチヨを注意する。

 

 

「すみません・・・まさか金づち一振りで折れてしまうなんて・・・」

 

ヤヨイが状況を言ってくれた。

 

「心配するなヤヨイ、すでに尻からこいつを抜く悲願も達成されている。こんなED刀じゃデートの前から勝負は決してるし決闘はボイコット・・・」

 

「ちょっとカゲ!?草薙さんとの約束破るの!?」

 

ヒサメが注意したその瞬間!

 

ぐさっ!

 

折れた刃先がカゲチヨの肛門に突き刺さった!

 

「そうはさせへんで・・・もともとワシを切り離すんが狙いやったんだなそうはいかへん、こんな体にされたからには責任取って決闘に勝ってもらうで!」

 

「ふざけんなよ!お前みたいなうまい棒でどうやって勝てっていうんだよ!」

 

カゲチヨの言う通りより絶望的になったな・・・

 

「やかましい!男は長さやない!早さや!」

 

「しかも早いのかよ!もうだめだいいとこなしだ!」

 

「大丈夫ですよカゲチヨ男は長さでも早さでもない、何ラウンド戦えるかですよ。というわけで回復力を養うためにこの焼けた砂と氷水に交互に刀をつける特訓です!将来のヒサメちゃんとの戦いのために!」

 

「ぎゃああああ!」

 

「いやどこの刀を鍛えてるの!?っていうか私カゲの刀と戦うの!?」

 

そうしてカゲチヨの下半身をフィーアは鍛え始めた。

 

「どうする?ヤヨイ。」

 

俺はヤヨイに今後の作戦を尋ねる。

 

「太刀としての復活は難しいですが脇差としてなら、けど草薙さんの体が耐えられるかが問題ですね。それに折れたのは年月のせいだけじゃなくて古傷も起因してるみたいなんです。」

 

何?

 

「・・・・・やっぱりヤヨイはんに隠し事は無理やな。実はな・・・儂ははるか昔にも一度鞘子を取り戻すために戦ったんや。」

 

そうだったのか・・・

 

「何あの女以前にもどっかの刀としっぽりやってたの?まじでアバズレなの?」

 

「誰がアバズレや!そうやない!もともと鞘子は別の刀の鞘やったんや。」

 

ということは・・・

 

「鞘子さん寝とったのは貴方だったの!?」

 

ヒサメが驚く。

 

「因果応報なのかもしれん・・・けど幼馴染を放っておけなかったんや・・・」

 

どういうことだ?

 

「鞘子の旦那はエクスカリバー星でも知らぬものはない大業物、魔剣マガナギ、その名だけでそこらの刀は逃げ出す狂刀や奴が恐れられたのは切れ味だけやない、ワシらエクスカリバー星人は吸血生物武器として使われることでその目的をなす。だがマガナギはそれだけやない奴の主食は共食いつまり同族を食してそのエナジーを取り込むことでけた外れの切れ味を保持してたんやそんな男の鞘になったもんは悲惨やった・・・」

 

鞘もエナジーを吸われてやがて・・・

 

「そうだったんですね・・・それで傷が・・・」

 

ヤヨイが全てを察する。

 

「勝てはしなかったが鞘子を命からがら救い出すことに成功した。あとは決闘に勝つだけなんや・・・ヤヨイはん!お願いします!」

 

こうしてまた脇差として鍛えるチャレンジが始まった・・・

 

sideカンナ

 

アーシは夜の道を散歩してたんだけど・・・

 

「でてきてよ。隠れても無駄だから。」

 

「ふふふ・・・今日は吉日だ聖女カンナ、まさか同じ日に探し求めていた物が見つかるなんて・・・」

 

そういって男はいくつもの虫に体を分けた。

 

「この国の刀を食らうのも飽きてたところだ。本当ならあの男を見つけ出してからにしたいところだったが・・・まあいい、鞘を手に入れておけばあの男も俺の前に現れるだろう・・・」

 

やれやれ・・・

 

「何の話かは分からなけどアーシのサーヤはよくモテるみたい。アーシもカゲチヨの肩慣らしの通しくらいにはなってよね。虫の異宙人さん。」

 

「虫・・・?誰だいそいつは?俺の名はマガナギ…魔剣マガナギだよ。」

 

そうして奴は腕だけ人間の体のまま飛びかかってきた・・・あっしまった。

 

ごおおおお!

 

アーシは本体の虫ごと奴の体を焼き払った。

 

かん・・・からん・・・・

 

「・・・・え?」

 

「ごめん、異宙人さん今日YOUTUBEで怪談巡りが更新するの忘れてた。瞬殺されといて。」

 

sideマガナギ

 

えええええええ!?

 

「まったく面白いチャンネルはなんで午後からなんだろ?PLOTTもそうだしソラジマのチャンネルもそうだし。」

 

くそっ!道具が悪かったとは言えアイツがあんな化け物に使われてるなんて本体が焼け死んでしまえばこいつの無数の虫も死体になって動くことができん!・・・剣の腕も化け物だし・・・そうだ!!

 

「マ・・・待てカンナ・・・ねえ、怪談はいいからライブで見たいのはわかるけどちょっと話聞いて、ねぇぇぇ!ちょとおおおお!」

 

sideフィーア

 

私たちは妖精王の森で二人の到着を待っていました。

 

「遅いな二人とも、怖じ気づくような性格じゃないだろうし・・・」

 

この場には混血の皆とお父さん、そして私たちが集合していました・・・

 

「そういえばゼクスとスズキが戻ってなくない。」

 

「いや、アンタが警察からの協力要請二人に押し付けたんだろ・・・?」

 

お父さんの疑問にサトウが答える。

 

「ん・・・来たカゲチヨ。」

 

ミナヅキちゃんが指を指したさきにカゲチヨは立っていました。

 

「カゲチヨ、尻の獲物は使えるようになったみたいですね。」

 

ハツキが言うと

 

「ああ、この異宙人殺しのことだな。」

 

デカい剣を背負ったカゲチヨが現れました!

 

「嘘をつけええええ!」

 

お父さんが叫ぶ。

 

「え?何が?」

 

「何がじゃないでしょ!そんなデカい剣が尻にブ刺さってたなんて嘘でしょ!?」

 

「難癖つけないでくれ、尻に食い込んでたのはこれくらいの大きさだんですよ。」

 

「決闘で鞘に相応しい剣を決めるんでしょ!?場所まで貸してるのに!」

 

「大丈夫ですよ刺さってた刀は脇差としてあります。侍っぽくさせてくださいよ。」

 

「侍らしからぬ屁理屈!」

 

カゲチヨとお父さんが言い争っていると・・・

 

「まぁまぁ、お父さん好きにさせてあげましょう。どうせやりあうなら好きな獲物でやった方が面白いでしょ。ねっ、カゲチヨ。」

 

カンナちゃんも現れた。

 

「それにアーシも新しい獲物見つけたの。」

 

「えっと・・・名前なんだっけ?」

 

「魔剣マガナギですってば~」

 

え・・・・・・?

 

sideゼクス

 

「それで現場は?」

 

「こちらです。」

 

俺とスズキは妖精王に押し付けられた事件の調査をしていた。

 

「被害者は沢山の虫が集まった異宙人、本体を焼き尽くされてそのまま焼けた体の一部の虫の死体と焼けた服の布があったので発覚しました。」

 

俺たちは警察の話を聞く炎が使える奴の犯行か。

 

「昨夜、この男ともめてるオレンジ色の髪の女が目撃されています・・・もしかして・・・」

 

警察官が俺に確認をとるそうだな・・・

 

「ああ、カンナの仕業だ。」

 

「はぁ、アイツ何やってんだよ・・・」

 

俺はスズキと一緒にため息を漏らす。

 

「そうですか・・・あのドSの聖女に勝負を挑んで負けたということですか・・・」

 

警察はそう言って捜査を終了した。権力ってすげぇな・・・

 

「そういえば被害者は最近、異宙の刀を手に入れたっていってましたね。何でも人を食らう魔剣とか・・・眉唾かもしれませんけどまた協力をお願いします。」

 

その瞬間理解した。この異宙人は操られていたということに・・・俺は妖精王の森に向けて走っていた・・・

 

「どうしたんだよ!」

 

スズキが追いかけながら聞いてくる。

 

「ケルベロスのDNAで人格が三つになった俺だからわかる・・・人のくらう魔剣・・・そいつが勝負を挑んでカンナがそれを手にしたとしたら・・・」

 

「おいおい・・・そんなことになったら・・・」

 

スズキの顔が青ざめる、そうだ!人斬りどころか大魔王の誕生だ!!



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エクスカリバーたちの戦い3

sideヒサメ

そんな・・・

 

「なんでマガナギをカンナちゃんが!?」

 

私が叫ぶ。

 

「そうや!どういうことや!?」

 

草薙さんも驚いている。

 

「昨日偶然手に入れてね。どうしてもアーシの愛刀になりたいっていうからまぁ、鞘だけエクスカリバーってのも気持ち悪いしね。」

 

カンナちゃんが答える。

 

「この広い地球でエクスカリバーが三本これも何かの縁だと思わない?」

 

するとマガナギも話し始める。

 

「違いない、よもやこんなところで探し求めていた二人に会えるとは、草薙よきけばこの勝負鞘をかけた決闘とか、これを縁と呼ばず何と呼ぶ?運命だったんだよ草薙。どこまで逃げて抗おうと俺を謀ったときから二人の運命は決まっていたのだ。貴様ではこの運命の糸は断ち切れない愛する女の元ではない、死して土に帰るがいい。」

 

くっ・・・

 

「くくく・・・あはははははは!」

 

グサッ!

 

突然カンナちゃんが黒妖犬のうんこをマガナギにぶっ刺した!

 

「あ~お父さんダメだよここ。うんこが放置されて土に帰らずに残っちゃってる。」

 

「ご、ごめん・・・」

 

お父さんがとっさに謝る。

 

「あああああああ!何してんすか!?アンタ魔剣でこんなもん刺していいと思ってんすか!」

 

当然マガナギが文句を言うけど・・・

 

「ごちゃごちゃうるさいんだけどなんか勘違いしてるでしょ?アーシはアンタの鞘なんてこれでいいんだけど屁糞カリバーでもいいんだよ?これはアンタらの決闘じゃない、アーシとカゲチヨどっちが強いか決める決闘だから。」

 

カンナちゃんが豚を見る目でマガナギを見てる・・・

 

「そ、そんなごむたいな~一緒に頑張ろうって約束したじゃないっすか~マスターほどの使い手なら敵なしっすよ世界を手に・・・」

 

「カゲチヨ、決闘前に掃除しない?そこらへんフンだらけで困っちゃうよね。」

 

ブスっ、

 

「すみません!もう余計なことしゃべりません!」

 

「ん・・・鬼畜・・・」

 

「容赦ねぇな・・・」

 

ミナヅキちゃんが怯えてサトウくん苦笑いを浮かべる。

 

「し、信じられん・・・あの魔剣マガナギが完全に組みしかれとるあの姉ちゃんどんだけ恐ろしい女なんや・・・」

 

草薙さんもカンナちゃんのドSに怯える。

 

「どうやら最も会いたくなかった剣が最も手に渡ってはいけない女のものになったみたいだな・・・」

 

カゲも油断なく相手を見てる。

 

「最悪や・・・奴ともめる前になんとかしようと思ったのに負けたらワシと鞘子もおしまいや・・・」

 

するとフィーアちゃんが口を開く。

 

「結構じゃないですか。真剣勝負なんて希望にすがる奴が負けるようにできてるんです。希望なんて先に転がってるんじゃない全てをかけた先にある残りカスのようなものなんです。」

 

フィーアちゃん・・・

 

「そうだな・・・今は剣が刺さってる程度が丁度いい。」

 

カゲが異宙人殺しもとい、血液の剣を抜く。

 

「なんだ・・・見かけ倒しか。いつもの剣なんだね。まぁ、アーシもこの剣を鞘に納める未来は見ないことにする。」

 

そう言ってカンナちゃんはお父さんに鞘を渡す。

 

「フィーアちゃんのいう残りカスが刃先にぶら下がるまでこの刃おさめないから。」

 

カンナちゃんも構えた・・・けど

 

「いや!?カンナちゃんの場合ぶら下がってるよ!納めたら大変なことになるよ!?」

 

私は突っ込む!

 

「上等だぜ。どっちが先に引っかかるか勝負だ!」

 

そういうカゲの持ってる草薙さんにもうんこが刺さっていた!?

 

「なんでお前も!?」

 

「そうやぞ!なんでや!」

 

お父さんと草薙さんが突っ込む。

 

「勝負!!」

 

二人が突っ込んだと思ったら・・・

 

ドス、ドス・・・

 

落ちてるうんこを突き始めた!

 

「そういう決闘だったの!?」

 

「ドSすぎだろ!」

 

「苦しんでるの刀だけですね・・・」

 

私とサトウくん、ハツキさんが突っ込む。

そして拾い終えると・・・

 

「くらえぇぇぇぇ!」

 

二人が刀を回してうんこを投げ始めた。

 

「原始人の喧嘩・・・」

 

「おお!動物たちもやっていたぞ!」

 

ミナヅキちゃんとシディがコメントするけどなんかずれてる・・・

 

凄い技使ってるのに・・・

 

sideカンナ

 

カゲチヨがうんこを投げてくるがアーシは切る。

切った時にはもう顔の寸前に脇差が迫っていた・・・けどこいつもフェイク!

 

アーシは指で掴んで投げ返す!

 

どっ!

 

うんこだけでいない・・・?

 

「そっちじゃねえ、こっちだ!」

 

カゲチヨは突き出すけど甘い・・・

 

「そっちじゃない、こっちだよ。」

 

グサッ!

 

うんこ、そうでなくちゃ・・・

 

「こっちじゃないあっちだ。」

 

「あっちじゃないそっちだよ。」

 

「そっちじゃないウンチだ。」

 

アーシたちの技の応酬は続く。

 

「うんこでどんだけ高度なやり取りしてるの!!ていうかお父さんなんでこの草原こんなにうんこあるの!?」

 

「土に帰る前にするから追い付いてないのかな・・・」

 

ヒサメちゃんが突っ込んでるけどまるで気にならないな・・・

 

「カゲチヨ!待ってろ今加勢する!」

 

シディがさらに援護に回る。

 

「それ、うんこ・・・投げちゃだめ・・・」

 

ミナヅキちゃんが止める。

アーシたちは一旦距離を取る。

 

「やっぱりカゲチヨは面白いな・・・まるで型がでたらめだどっから打ち込んでくるかわからないよ。」

 

アーシはカゲチヨの剣術を評価する。

 

「はっ!涼しい顔してられるのも今のうちだぜ!次の視点でどんな顔になってるか楽しみだ!」

 

ふふふ・・・楽しいな・・・

 

side草薙

 

半端やない・・・カゲチヨはんあの魔剣マガナギと互角に張り合ってる・・・いけるかもしれん!

 

sideマガナギ

 

思った通りだ・・・この女先ほどの異宙人とは器が違う。ついに見つけたぞ。このマガナギにあう器を!草薙、貴様が見つけた奴も大した器・・・だが器が互角でも使う刃は天と地の差だ!

 

sideカゲチヨ

 

何合目かのぶつかり合いで突然血液の剣が食われたかのように消えた・・・

 

「何が起こったの・・・?」

 

ヤヨイが困惑する・・・

 

「くくく・・・消えてなどないさ。ちゃんと俺の腹の中に納まってるよ・・・お前の剣も、この女も。」

 

まさか・・・

 

「カンナ・・・?」

 

クリスが呟くと

 

「そうじゃない、あれはもう。」

 

ゼクスとスズキが帰ってきた。

 

「ちっ・・一足遅かったか。」

 

スズキが呟くがまさか・・・

 

「よくもこの魔剣マガナギをいいようにしてくれたな・・・俺をコケにしたのも乗りこなすのに手を焼いたのもアンタが初めてだ。だがお前のその狂気も精神も肉体も全て・・・このマガナギのもの、俺はついに異宙で唯一無二の強さを手に入れた。」

 

マジかよ・・・

 

「食われた・・・あの姉ちゃんマガナギに食われてしまいよった。」

 

その瞬間皆から攻撃が飛ぶ!

 

「おいおい・・・躊躇なしか・・・だがなんだって切れるさ!」

 

「!?」

 

ズパン!

 

皆の攻撃は切られ霊槍を避けたアイツは真っ先にスズキを狙ったが・・・

 

どっ!

 

「相手間違ってるぞ。お前の相手は俺だ。」

 

俺が奴の意識をこちらに向けた。

 

「いや!なんでてめぇおれにうんこ投げた!?」

 

スズキがきれるが何言ってんだ?

 

「何も間違ってねーよまるでマイホームかのようにお前の顔面に帰って言ったんだよ。」

 

「誰の顔面が便器だ!絶対殺す!」

 

「スズキ君落ち着いて!」

 

ヒサが落ち着かせる。

 

「大丈夫なのか?カゲチヨ、血液の剣はもう効かないぞ・・・」

 

クリスが聞く。

 

「はっ!異宙一の剣に異宙一の使い手?んなもんなぁ、怖くもなんともないね。切れるだけじゃねーか。こっちは異宙一切れない鈍と女子を前にすると異宙一言葉のキレが悪くなる陰キャだぜ。切れないぜ・・・お前らにもな。」

 

「こっちネガティブ要素しかありませんね・・・」

 

フィーアの言う通りだ・・・だがな・・・

 

「カ、カゲチヨはん・・・」

 

「マガナギ・・・お前がどんだけこいつら追い詰めようとな草薙と鞘子夫婦の絆は切れない・・・」

 

「カンナちゃん、どうしちゃったの!?カンナちゃん!」

 

「もうとっくにぶった斬れてるよ!全くこっちの心配してないよ!?」

 

ヒサ・・・そんなのも関係ない・・・

 

「何千回交わした爛れた記憶は体から消えないんだよ!」

 

「結局汚れた縁しかねーじゃねーか!?」

 

クリス!任せとけ!カンナは取り返す!

 

俺は突っ込む!

 

「ふん、馬鹿め。その短い間合いで懐深くまで潜りこめば覚醒した俺の間合いの中では全ての剣は鈍になり果てる。」

 

「あかん、触れたらあかん!今のアイツに接触したら共食いの餌食や!カゲチヨはんんん!」

 

触れたらあかん?

 

「真剣勝負ならそんなの当たり前だ。」

 

「すげぇ・・・」

 

「武器を使わずに太刀筋を・・・」

 

「カゲ凄い・・・」

 

サトウ、ゼクス、ヒサが呟く。

 

「体をとっかえひっかえしてる刀にはわからないだろうけど切りあいは一度切られたら終了なんだ。だからって尻込みしてたら何もできない。こういうのは白刃のなかで手ぶらで散歩する奴しかできない。なぁ、カンナ。」

 

いや・・・

 

「カンナの太刀筋じゃこんなに見えるわけないもんな。」

 

「貴様ぁぁぁぁ!」

 

はっ!そんな大振り隙だらけなんだよ!俺は背後を取って草薙を思いっきり振り下ろした!

 

ペチン・・・

ふにっ、ぷらん・・・

 

「あ、あかん・・・カゲチヨはん・・・もう限界や、バイアグラの効果切れてもうた・・・」

 

ええええええええ!!!?

 

「お前ここまで来てそれはねーだろ!?つーかバイアグラなんて飲ました覚えないし!」

 

「やかましいわ!いうたやろワシの取り柄は早さやって!アンタがだらだらしてるからアカンのやで!」

 

「誰がだらだらしてたって!?この中折れ野郎!鈍どころじゃねーぞ!ふやけたカールスナックだぞ!」

 

「大丈夫ですよ!カゲチヨチーズ味ならまだ勝機は見出せます!」

 

フィーアは黙ってて!

 

「くくく・・・千歳一隅のチャンスを逃したな。」

 

ががががががっ!!!

 

糞っ!こいつどんどん動きが・・・!!

 

「俺が支配するのが器の体だけだとでも思ったか。俺の胃の腑の中には今まで食らった者たちの経験則戦術パターンが全て詰まっているわ。体になれるころには本来の力以上に引き出せるさ何故ならお前たちとはくぐった刃の数も桁が違うからだ。」

 

魔剣の呼び名はだてじゃねーな・・・

 

「剣に触れられず草薙があのままでは・・・」

 

シディの言う通り負けちまうな・・・

 

すると横から何かが飛び出してきた!

 

「もう二人ともやめて!」

 

「さ、鞘子!」

 

「ほう・・・」

 

「これ以上争うのはもうやめて・・・私カンナちゃんが傷つく姿見てられない!」

 

この戦いを見ても思い出さねぇのかよ・・・

 

「何言うとんのや鞘子!!そいつはワシらを苦しめてきた魔剣マガナギやで!」

 

草薙が言うが・・・

 

「私はカンナちゃんが無事ならそれでいいの!」

 

「お前・・・儂だけじゃなくてマガナギのことまで・・・」

 

「ねぇ・・・カンナちゃん。もうやめ・・・」

 

がっ!

 

マガナギが鞘を叩き飛ばす。

 

「鞘子おおおおお!マガナギ・・・貴様!」

 

当然草薙が怒りを示すが・・・

 

「草薙・・・どうやらお前頭も切れないようだな・・・あの女は何も忘れちゃいないよ。ただ知らないだけさ・・・」

 

「どういう意味やそれ・・・」

 

「まだ気づかないのか・・・あれはお前の娘・・・サーヤだ。」

 

sideヒサメ

 

えっ・・・エクスカリバー星人の子供とか性別ってそういうこと・・・?

 

「見間違うのも無理はない。サーヤは昔のアイツと瓜二つだからな。だがバラバラに売られるときすでにお前の子を宿してたんだ。それを一人で育てた、女手一つそれも刀を持たない鞘が子を守るのは容易ではないアイツは様々な刀の鞘になることで生き延びる道を選んだ。たとえそれが夫に対する不義理だとしても・・・生きて娘と父を合わせるのが自分の役目と思ってたんだろうよ。だがあの頃のアイツは憔悴し疲れ切っていたよ。」

 

 

「何故貴様が・・・・」

 

「決まってるだろう俺が救ってやったからさ。いつまでたっても救いに来ない情けない父に代わってその苦しみから解放してやることでな・・・」

 

「貴方まさか・・・」

 

フィーアちゃんが怒った顔をする・・・私たちも察しがつき怒りの表情になる。

 

ーどうか娘だけは・・・あの人だけは見逃してあげて・・・一目だけでいいあの人にあの子の元気な姿を・・・-

 

「一目?俺がそんな心の狭い男に見えるか?親子三人仲良く合わせてやるさ・・・俺の胃の腑の中でな。」

 

ビキキっ!!

 

「ま、マガナギィィィ!!貴様ぁぁぁぁぁ!」

 

立とうとしたその瞬間草薙さんの体に亀裂が走る!

 

「草薙ぃぃ!」

 

まさか・・・あの連撃がかわし切れてなかった!?

 

「言っただろう・・・俺を謀った時からお前の運命はもう決まっていた。」

 

「ま・・・待てぇぇぇマガナギィィィ。」

 

どうしよう・・・折れた刀身はもちろん打ち直した刃まで・・・

 

「心配するな。すぐに娘も後を追わせてやるさ。」

 

そう言ってマガナギがサーヤちゃんに収まろうとする!

 

「呪うなら己の切れぬ刃を呪え。このマガナギにたてついたことを呪え。」

 

「やめ・・・ろぉぉ、マ・・・ガナギぃ・・・」

 

草薙さんが完全に崩れ完全に収まろうとした瞬間だった!

 

「待ってよ。」

 

え?

 

「動かない・・・?」

 

「気が早いよ。鞘に収まるにはね。」

 

カンナちゃん・・・自我を取り戻した!




次回エクスカリバー編最終回!


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エクスカリバーたちの戦い4

sideカゲチヨ

 

「カンナちゃん!?」

 

ヒサメが自我を取り戻したカンナに驚く。それはマガナギも一緒だった。

 

「貴様!何故自我を食われた貴様がここにいるぅぅ!!」

 

「抜いてよ。」

 

「なっ・・・」

 

カンナは刀を抜いた。

 

「まだ勝負は終わってない、アイツ等はまだ終わってない。」

 

そうだぜ・・・まだだ・・・!

 

 

「お前は何を・・・そんな朽ちた鈍に何ができる。草薙は死んだ、もう何もかも終わったんだよ。草薙も奴が探し求めていた鞘もここにはない。お前たちはマガナギに負けたんだよ。」

 

はっ・・・そっちこそ何言ってんだ。

 

「鞘ならあるさ、ここに。テメーには見えないだろうさ。離れ離れになろうと刀を守り続けた鞘が娘と父を最後まで守った鞘が。」

 

「その通りだ。刃が何度もこぼれても魂は傷ついてはいない。まだ草薙は切れるぞ。」

 

シディが言う。

 

「本物の業物は火をくべて叩けば何度だってその魂は蘇るんです。カゲチヨさん見せてやってください。」

 

ああ!ヤヨイの言う通りだぜ!

 

ブスッ!

 

「ここに!俺の無限の命の火が!」

 

ブシィィィ!

 

「カゲ!」

 

悪りぃなヒサ・・・また無茶するわ!

 

「ば、バカな・・・自ら剣を・・・あの男まさか・・・自らの血を与えて蘇らせる気か!?」

 

マガナギが叫ぶ。

 

「最後の大サービスだ!俺の血を好きなだけ食いな!」

 

sideカンナ

 

「あの男命が惜しくは・・・」

 

やっぱり面白いな・・・カゲチヨは・・・

 

「剣で自分を守るどころか自分が剣を守る鞘になるなんて面白すぎでしょ。」

 

アーシもフェアに勝負しないとね。

 

グサッ!

 

アーシは胸に突き刺す。

 

「カンナちゃん!」

 

フィーアちゃんが叫ぶ。ごめんアーシも結構酔狂なことが好きみたい・・・

 

「貴様・・・何を・・・」

 

ははは・・・マガナギ、そんなの決まってるでしょ?

 

「食いたいなら食ってよ。このアーシを食い尽くせるならね。」

 

「・・・ふ、はははは!いいぞ!食らってやるさ!」

 

アーシたちは吸血によってパワーの上がった剣を振りおろした!

 

「はあああああぁああああ!!」

 

ドカン!ゴオオオオオオ!!!

 

sideヒサメ

 

カゲ・・・カンナちゃん・・・

煙が晴れた先にいたのは剣をぶつけた後の二人そして・・・

 

「・・・マガナギ、お互いええ鞘持ったもんやの。」

 

「クク・・・違いない。よもや食ったつもりが食われていたのは俺だったか・・・」

 

粉々になっているマガナギだった・・・

 

「どうやら鈍だったのだ俺の・・・よう・・・」

 

パラパラ・・・・ズシャアアア・・・

 

そうしてマガナギは鉄の粉になった・・・

 

「・・・カゲチヨ、次はお互い邪魔者無しでやり合ってくれない?」

 

そう言ってカンナちゃんはサーヤちゃんの所に行った。

 

「やった・・・やったんだな!」

 

シディの声と共に私たちは駆け寄る。

 

「勝ったんですね!草薙さん!」

 

私は草薙さんに賞賛の声を掛けたが・・・

 

「ああ・・・皆のおかげや・・・」

 

もう草薙さんの体も朽ち始めていた・・・

 

「もうこれは霊槍の生き返りの手段でもどうにもならへん・・・ありがとうワシを最後の最後に名刀にしてくれて。」

 

そんな・・・

 

「皆、そんな悲しい顔しないでくれ。限界なんてとうにきとった。こうなる覚悟はできとった・・・鞘子が命かけて守り通した娘や・・・この身にかけても守らなあの世でアイツに顔向けできひんやろ。」

 

「何弱気なこと言ってんだよ!娘に名乗りもせずに死ぬつもりかよ!」

 

サトウくんが怒る。

 

「ええ女になっとったな・・・ホンマに鞘子そっくりや。もう一度あの美しい鞘を拝めた。それだけでワシはもう十分や。」

 

「草薙・・・」

 

お父さんが近づく。

 

「クリスはんもすまんな・・・こっちのごたごたにあんたの娘を巻き込んでしまって・・・」

 

「気にしてないよ。鞘子さんと元気でやれよ。」

 

「ホンマにありがとう・・・どんな刀でもええサーヤが元気に笑っとるならワシら夫婦はそれでいいんや。」

 

「草薙・・・」

 

ゼクス君が悔しそうにする。

 

「せやからどうか。ワシをあの鉄の砂の中で眠らせてくれへんか・・・きっと鞘子も眠ってる。あのエクスカリバー星人の墓場で。」

 

・・・・・・カゲは鉄の砂の中に草薙さんを刺した。

 

「言葉なんて無くたって、離れ離れになったって切れない絆もあるだろ。なんせこいつは鈍なんだからよ。繋がってるよ俺達とも全員な・・・」

 

カゲが草薙さんに言葉をかける。

 

「カゲチヨはん・・・ありがとう・・・最後にあんさんらみたいな鞘に出会えて良かった・・・」

 

そうして草薙さんは砂となって消えた・・・

 

noside

 

しばらくたったころカンナはサーヤとともにヤヨイの所に来ていた。

 

「いや~ん、カンナちゃん私のために刀新調してくれるってホント?」

 

「変な剣使ってたせいかもう普通のじゃ嫌でさ。妖刀じゃなくても良いから作って貰おうと思ってね。リサイクルショップには無かった振動機能とか真珠や宝石とかついてたりの奴がいいでしょ。」

 

「もう!カンナちゃんのエッチ!」

 

二人でそんな会話をしていると

 

「悪いけどそんな汚らわしい剣作るのはごめんですよ。無理に注文するなら握った瞬間アンタの手の皮膚の皮がさかむけになる妖刀を送りつけますよ。」

 

ヤヨイが物騒なことを言う。

 

「そう?アーシはてっきり真珠でも拾ってるのかと思った。あんたたち頻繁にお父さんの森でなにか探してるんだもん。」

 

「・・・砂利交じりの鉄の砂です。ただその中に真珠なんかより貴重な鉄が混ざってるそれらを合わせて刀を叩きあげるつもりです。」

 

「それは手間がかかるね!まっ、出来上がったら教えてよ。」

 

カンナはヤヨイの部屋に背を向ける。

 

「いいんですか?きっと異宙一の鈍になりますよ?」

 

「うん、切れなくていい。どうせ剣も鞘も離れないから。」

 



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サッカー勝負

side益荒男

 

俺の名は益荒男昭介(ますらおしょうすけ)チーム東京でストライカーをやっていた・・・

今日の引退試合で俺の息子の願いを叶えるために今日俺はフィールドに立つ。

ストライカー、それはゴールという獲物を追い続ける獣、その獲物を追い求めてきた旅路の先で待っているものはなんだろう・・・この旅の終着点となる今日の試合でも自分の信念を貫ければ全てが見えてくるはずだ・・・ゴールを追い続けた道にある新たなる世界が!

 

「よし!行くぞ!お前ら!」

 

そうしてロッカールームを開けて仲間に声を掛けたのだが・・・

 

「お、お腹が・・・・」

 

「おい!救急車!」

 

倒れて腹を押さえている仲間と介護に回るスタッフ、そして・・・

 

「これって俺たちのせいなのか・・・?」

 

「いや、これは弁当の仕入れ業者のミスですね。」

 

「でもこれじゃ試合が・・・」

 

「まぁ、中止だよね。」

 

「しかし皆が楽しみにしているのだぞ?」

 

赤メッシュの男と耳の生えた男。そして青髪にオレンジの髪、金髪の女が弁当を調べていた。

 

「あれ?無事な選手がいたよ?」

 

赤髪の女が俺を指さしている。

 

「こ、こんにちは・・・」

 

赤メッシュの男が気まずそうに挨拶をする・・・

 

「ええええええええ!!!!?」

 

俺の叫びがロッカールームに響いた・・・

 

sideカゲチヨ

俺たちは依頼で弁当の配給係をしていたのだが・・・

 

「ねぇ!?なにこれ!一体どうなってるの!?っつーかアンタら誰!?」

 

無事な選手、名前を聞くと益荒男と答えた人が叫びながら聞いてくる。

 

「えーと・・・」

 

「まぁ、弁当の配当係です・・・」

 

俺とヒサが答える。

 

「皆食べてたら急にお腹を押さえて苦しみ始めたときはびっくりしたよね。」

 

「まぁ、原因は弁当が賞味期限が切れてて食材が痛んでたことですね。」

 

カンナとフィーアが答える。

 

「あとポカリが必要っていってたからシディと一緒に会場にあった白い粉で作ったのに無駄になっちゃった・・・」

 

「うむ、残念だ・・・」

 

カンナとシディが答える・・・っていうか白い粉って・・・

 

「違うから!それポカリの粉じゃないから!デットオアアライブの境界線の粉だから!?」

 

益荒男さんの言う通り二人が持ってきていたのは石灰だった・・・

 

「もう試合始まっちゃうよ!何でこんなことになったんだ!?いったいどうすりゃいいんだよ!」

 

っていうか思ってたんだけど・・・

 

「益荒男さんって有名なの?」

 

「知らないんですか?チーム東京のスター選手益荒男昭介さんですよ。」

 

フィーアちゃんが経歴を紹介してくれる。

 

「あのー試合はまた別の日にやればいいし大丈夫なんじゃ・・・」

 

「そうっすよ。俺なんて夏休み最終日まで宿題残してても余裕でしたらからね!」

 

「いやそれはだめですよ。」

 

ヒサと俺、フィーアが益荒男さんをなだめるが・・・

 

「・・・今日は俺の引退試合だったんだ。」

 

マジかよ・・・

 

「俺は自分で言うのもなんだがチームのシンボル的存在だ。今まで二十年間チーム東京一筋で数々のゴールを奪ってきた。」

 

「それは凄いね・・・」

 

カンナが感心する。

 

「そしてそれ以上のゴールを夜の街で量産し、サポーターからは夜の得点王、合コンの司令塔と親しまれてきたエースストライカーだ。」

 

「いや・・・見下されてるだろそれ・・・」

 

「最低・・・」

 

俺とヒサが呆れる。

 

「全盛期には数々の伝説のゴールを築き上げた俺は・・・そうファンタジスタス。」

 

「バカですか!あなた!どんなファンタジーに行ってるんですか!」

 

「皆、ファンタジーとはなんだ?」

 

フィーアの言う通りだ。シディは知らなくていいから!

 

「そんな俺の引退試合が不戦敗だなんて・・・ファンを悲しませるだけだ・・・」

 

「いや、あなたの経歴は既に不戦敗だらけの気がするけど・・・」

 

ヒサが言う。

 

「だが今日だけは違う!この引退試合で俺の息子の願いをかなえてやりたいと思ってたんだ!」

 

益荒男が言ったのは息子との約束だった・・・

 

「じゃあ、そのためにゴールを・・・」

 

シディが言うと

 

「あぁ・・・だがメンバーが全員あのざまじゃもうだめだ!死のう!俺も死ねばいいんだ!カンナちゃん!俺にもポカリ大盛りで!」

 

「了解です!」

 

カンナ!ちょっと待て!

 

「大丈夫ですよ!俺たちはカレコレ屋、何でも屋ですよ。メンバーは俺たちが集めます!」

 

俺が益荒男さんにそう告げる。

 

「ありがとう~!!」

 

side益荒男

 

頼りにはしたが不安になってきた・・・あと少しで試合が始まるというのにアイツらが帰ってくる気配がない・・・いや!俺が信じないでどうするんだ!

 

「待たせたな!」

 

カゲチヨが帰ってきた!ユニフォームを着た五人もだ!

 

「急な話だったけどなかなかのメンツをそろえられたぜ。見ろ!これが新生チーム東京のメンバーだ!」

 

しかしいたのは柔道の格好をした奴やユニフォームは着てるけど明らかにコスプレの二人、そしてキックボクシングの格好をした奴もいた・・・

 

「なんなんだよ!これは!?もう仮装大会でも通じるレベルだぞ!」

 

「何慌ててるんだ。僕たちが来たからにはもう何も問題はない。サッカーの知識は完璧に予習済みだ。」

 

「ん・・・モリサキです。」

 

何が完璧だ!

 

「うっせーよ!隣のお面女子早速間違えてるぞ!っていうか妖精王様!?あんたたちキャプ翼読んできただけだろ!?」

 

「あれ?ミナヅキどうやら違ったみたい。」

 

「面白かったのに・・・」

 

「いや、漫画の知識に頼ったらそりゃ怒られるでしょ・・・」

 

「キーパーは任せてください。」

 

ヤヨイとハツキというやつはまだ大丈夫そうだけど。

 

「ん?おいカゲチヨ足払いして転倒させるスポーツって聞いたからこんな格好で来たんだぞ。」

 

柔道着を来た男・・・ゼクスが言う。

 

「俺たちは蹴りまくるスポーツってヒサメに聞いたからこんな格好で来たんだぞ?」

 

サトウとスズキがキックボクシングの格好で言う。

 

「お前たちどんな伝え方してんだ!?どうするんだよ!もう試合始まっちゃうよ!しかも二人多いし!」

 

「じゃあ、俺が監督、ヤヨイがマネージャーをやろう。皆!左足は添えるだけ!」

 

「いや!もうスラムダンクともごっちゃになってんじゃねーか!」

 

不安が渦巻くなか俺たちは試合に向かった。

 

sideフィーア

 

今日の対戦相手は・・・

 

「異宙人と人間が混ざってて強敵そうだね・・・」

 

カンナちゃんの言う通りなかなかガタイの良い異宙人もいて苦戦しそうですね・・・

 

「この試合は異宙の能力も使えるからな。気を引き締めないとやられちまう・・・」

 

益荒男さんが警告しつつ観客席にいる少年を見ていました・・・まさかあれが息子さん・・・

 

「大丈夫だ!俺が的確に指示をするから信じてくれ!」

 

益荒男さんの声のあと試合開始のホイッスルが響きました。

 

「おらおらー!」

 

ボールは相手チームからですね。

 

「ディフェンダー!マンツーマンでマークしろ!」

 

益荒男さんがディフェンダーのサトウとスズキに指示をだす。」

 

「「了解!」」

 

スズキとサトウがボールを持っている相手とパスコースにいる相手にマークしますが・・・

 

「甘い!」

 

「ちっ!」

 

「マジかよ!」

 

相手チームが驚きのジャンプ力で遠い相手にパスを出す。

 

「クリア!とにかくクリアだ!」

 

そういうけどパスコースの近くにいるのは・・・

 

「邪魔だ!」

 

「ぎゃー!」

 

カゲチヨなんですよね・・・

 

「えー!あんだけカッコつけてたのに瞬殺かよ!?」

 

「それがカゲチヨクオリティですから・・・」

 

益荒男さんの叫びに答えます。

 

「ボールはそのままゴール前に!」

 

「食らいやがれ!」

 

アナウンスの直後選手が強烈なシュートを放ちますが・・・

 

「これも良いですよね。」

 

ハツキさんの結界で防ぎました。

 

「すげぇ!キーパーカウンターチャンスだ!蹴りこめー!」

 

益荒男さんの指示どうり私たちは敵陣近くまで攻め込んでいました。

 

「では…【吹き飛べ】ふっ!」

 

言霊を付与した後ハツキさんは思いっきり蹴りこみました!

 

「よしこれなら・・・ぐぁっ!」

 

益荒男さん!?

 

「くそ・・・こんなときに・・・黙ってて悪かった、実は俺の体は長年の戦いがのせいでボロボロなんだ・・・」

 

「そんな・・・」

 

ヒサメちゃんが悲しそうに言う。

 

「腰も膝も限界が来てるんだ・・・何発シュートを打てるか俺にもわからねぇ・・・」

 

だから今日にかけていたんですね・・・

 

「なにで怪我したの?」

 

「確かに気になる・・・」

 

 

カンナちゃんとミナヅキちゃんが聞く

 

「ああ、あの時も激戦だった・・・」

 

ー回想・キャバクラー

 

「ねぇねぇ、お花ちゃーん!いい加減俺と付き合おうよー!」

 

「えー!どうしようかなぁ?あ!いつも試合でやってる益荒男ダンスやってくれたら考えてもいいよ!」

 

「え!?そんなんでいいの!ほらほら!はいっ!決めポーズ!っ!」

 

グキっ!メキッ!

 

ー回想終了ー

 

「まさかあの試合で引退に追い込まれるとはな・・・」

 

ふーん・・・・

 

「まーすーらーおー・・・!」

 

私たち女性陣が声をそろえる。

 

「それ一から十まで。」

 

「全部お前の。」

 

「自業自得」

 

「せいでしょう!」

 

私たちはそう言って益荒男にキックを叩き込みゴールに益荒男を放り込んだ。

 

「ここで前半終了です。」

 

前半終了のアナウンスが響いた。

 

sideヒサメ

 

私たちはロッカー室に戻ってきたんだけど・・

 

「女性陣の機嫌が最悪だな・・・」

 

「まぁ、今まで好き勝手やってきたつけが来たとしか・・・」

 

シディとカゲが言うけどその通りだよ・・・

 

「女性陣の気持ちも分かるけど、今は益荒男ではなく息子とそしてチーム東京のために頑張ろうじゃないか。」

 

お父さん・・・

 

「うっ!む、胸が・・・」

 

「三杉君!!」

 

「来るなマネージャー!僕はまだやれる!諦めたら試合終了なんだ!」

 

お父さんとミナヅキちゃんが言う

 

「貴方たちはいつまでキャプ翼とスラムダンクごっこ引きづるんだ!」

 

ゼクス君が突っ込む。

 

「今はゼロ対ゼロですし。この調子で行きましょう。」

 

「そうですね。相手も異宙の力を使ってきますが皆さん落ち着いて対処していきましょう。」

 

フィーアちゃんとヤヨイちゃんがアドバイスする。

 

「了解だぜ!」

 

「俺たちも好き勝手やらせてもらうぞ。」

 

サトウとスズキが言って自チームボールで試合が始まったんだけど・・・

 

「ふっ!」

 

益荒男さんが一人で敵陣に突っ込んでいった。

 

「すげぇな・・・」

 

「うん・・・」

 

カゲの言う通り流石プロだよね・・・

 

「させるか!」

 

「ぐわっ!」

 

ボールを奪われるけどイエローカードが出てPKのチャンスができる。

 

「これでいい・・・ってえ!?」

 

倒れながら息子さんを見ているとなんと

 

「シュートは俺がやった方がいい。」

 

「PKは一番の見せ場なんだろ!?だったら俺がやるぜ!」

 

「アーシPKやってみたい!」

 

ゼクス君、サトウ君、カンナちゃんがもめていた・・・

 

「お前ら何やって・・・ぐあっ・・・起き上がれない・・・」

 

運悪く痛みが来たみたい・・・

結局ゼクス君がじゃんけんに勝って風の力でシュートを決めた。

 

side益荒男

 

くっ・・・痛みで起き上がれずに気絶しちまったのか・・・

 

「そうだ、試合は!」

 

俺が点数版を見ると

 

「マジかよ・・・」

 

なんとウチのチームが7点も取っている光景だった・・・あのヤヨイが代わりに選手に入っておりチームプレイと上位の異宙人の力なのかすさまじい力でゴールを奪っていた。

 

「良かった起きたんだな。ヤヨイ、交代お願い。」

 

「はい。」

 

妖精王が指示する。

 

「今更俺が入って誰が期待してるっていうんだ?もう時間もロスタイムしか残っていない・・・確かに俺は馬鹿ばっかやってきたが最後までゴールを追い続ける!」

 

「分かった、息子のためだ。俺たちもサポートするよ。」

 

カゲチヨ・・・皆・・・

 

noside

 

相手ボールで始まった試合、益荒男はゴールで待機していた。

 

「頼む・・・」

 

益荒男が祈るようにつぶやく。

 

「行かせるか!」

 

カゲチヨが突っ込む。

 

「何やってんだ!」

 

益荒男が叫ぶしかし

 

「違う!カゲチヨはただの人じゃない!」

 

その瞬間益荒男には見えたゾンビのように相手に群がり吸血鬼のように相手を怯えさせるカゲチヨの姿が。

 

「あれはまさしく、ゾンビと吸血鬼!命を失うことを恐れず突進する異宙の生物なのか!」

 

「くそっ!」

 

相手はなんとか躱すが・・・

 

「そっちは本命じゃない!その後ろの鬼のコンビネーションガードが本命だ!」

 

「おらよ!」

 

「ふんっ!」

 

妖精王の作戦どうりスズキとサトウが見事ボールを上空にあげる。

 

「じゃあ益荒男さんにパス!」

 

「ああ!」

 

ミナヅキとがゼクスを上空に蹴り上げる。

 

「ふっ!」

 

「あれはまさしく上空の獲物を狙う天狗!」

 

ゼクスが地面にボールを地面に蹴り落とすが

 

「マズイ!パスコースに相手が!」

 

もちろんそれも想定済みだ。

 

「へへ・・・いただき・・・」

 

「異宙で最も早い生物を知らないんですか?それは麒麟です!」

 

フィーアが麒麟の素早さで相手より先にパスをつなぐ。

 

「よし!カンナちゃんいくよ!」

 

「うん!」

 

二人はワンツーパスで敵陣に攻め入る

 

 

「あれはまさに二匹の竜が突っ込んでくるかのようだ!」

 

「何やってんだ!最後は益荒男しかいないんだ!マークしろ!」

 

しかし

 

「悪いがそうはいかないぞ。」

 

シディが守護神のように立ちふさがりパスをつないだ

 

side益荒男

 

「皆ありがとう・・・」

 

俺は皆に感謝して叫びながらシュートを叩き込む!

観客席にいる少年・・・

 

「お花ちゃーん!俺の息子のために付き合ってください!シュート!」

 

「えっ?」

 

の隣にいるお花ちゃんに言いながら放った!

 

ガンッ!シュルルルル!ドン!

 

お・・・俺の息子に球が突き刺さった・・・

 

side妖精王

最後まで何だったんだ・・・

 

「おい!お前らサッカーしたこと無かったんだろ?やるじゃねーか!」

 

相手チームの選手たちが褒めてくれた。

 

「ありがとうございます。」

 

俺はチームを代表してお礼を言う。

 

「今度は益荒男抜きで試合をしないか?」

 

「まぁ、楽しかったっすし・・・」

 

「たまにはいいですね。戦いなら。」

 

「だが俺たちは臨時の選手でな・・・」

 

カゲチヨ、フィーア、シディが言う。

 

「なら個人的な練習試合で良い。またやろうな!」

 

「じゃあ、皆で宴会でもやりましょう!」

 

ヒサメが涎を垂らしながら言う。

 

「ああ、そうだな!」

 

「食いすぎるなよ・・・」

 

サトウとスズキが言う。

 

「ならいい店知ってるので行きましょうか。」

 

「ゴールキーパーのハードさも知れましたしね。」

 

「ん・・・宴会芸でキャプ翼をまた見せる。」

 

こうして俺たちは宴会を楽しんだのだった。

 

 

 



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ヒーローの恋

ちなみに三人は飛行免許持ってます。


sideカンナ

今テレビではバレンタイン特集がやってるんだけど・・・

 

「あ~そういえば今日バレンタインか忘れてたな。俺は妻もいるし娘からチョコももらえるからいらないけどさ。」

 

「まぁ、俺らには関係ないよな。これ写ってる人ほとんど義理チョコだよな。悪しき風潮だぜ全く。」

 

お父さん・・・カゲチヨ・・・アピールしすぎでしょ。バリバリに髪セットしておしゃれしてるじゃん。

 

「さっきからカレコレ屋に来るまでずっとこの調子なの・・・」

 

セイナお母さんも大変だなぁ・・・

 

「大体ウチの国はおかしいと思わない?カゲチヨ君。やれクリスマスだハロウィンだそのくせバレンタインもってどんだけ節操ないんだろうな。」

 

「全くっすよ。日本は盆と正月だけで良いっすよね。」

 

「なんかうざいな・・・」

 

ヒサメちゃんの言う通りだね・・・

 

「フィーア、なんで二人はあんなにオシャレをしてるんだ?」

 

シディが聞く。

 

「聞かないであげましょう・・・後で恥ずかしくなるだけなんですから・・・」

 

フィーアちゃんは気を利かせる。

 

「あれ?ホントだカゲチヨお前なんかイメチェンした?」

 

「クリスさんこそなんかシックに見えますけど?」

 

「お前はバレンタイン意識しすぎなんだよ。俺はいつもどうり皆のクリスさんだからね。」

 

はぁ・・・神様、どうかこの哀れな男たちに私たち以外のチョコを。

 

その時だった!

 

ドカン!

 

空から何かが降ってきた!

 

「おいぃぃ!」

 

「何事だ!」

 

二人も驚く。地下まで貫通するってどんだけの高さから落ちたんだろ・・・

 

「これは・・・チョコですね。」

 

フィーアちゃんの言う通りそれは巨大なチョコだった・・・

 

「どうしてこんな巨大なチョコが・・・」

 

シディも疑問を持っていると

 

「この巨大なハートの形・・・これはバレンタインチョコの本命ね!」

 

セイナお母さんが推理する。

 

「あー!じゃあ俺かなヤバいな今は奥さんがいるって言わなきゃ・・・」

 

「いや俺っすよ。きっと昔学校で話した人から・・・」

 

二人が言おうとするけど・・・

 

「カゲ・・・?流石にいい加減にしてね。」

 

「貴方も・・・はしゃぎすぎじゃない?」

 

「「すみませんでした。」」

 

一瞬で元の姿に戻り、ヒサメちゃんとセイナお母さんに謝罪する。

 

「あの、すみませんここにチョコが落ちてこなかったか?」

 

上から声が聞こえるので見上げてみると・・・

 

「それは私のだ。返したまえ。」

 

なんと巨大なヒーローのような恰好をした女の人がいたのだった・・・

 

sideカゲチヨ

 

「はい、じゃあここに息吐いて。」

 

その後オーナーが呼んだ警察にヒーローはアルコール検査を受けていた。

 

「あー規定値超えてるね。飲んでるね。」

 

「お巡りさん、免停は勘弁してもらえないか。空が飛べないと仕事ができない怪獣が出たときどうすればいいんだ。」

 

「いや、こっちも仕事だからね。幸いこちらの建物の所有者と地下にいた人たちは修理代を出すなら法的な手続きは取らないって言ってくれてるから。今度から気をつけてね。飲んだら飛ぶな、飛ぶなら飲むな常識でしょ。」

 

そして事情聴取を終えたヒーローは

 

「すまない、本当に迷惑をかけた。」

 

俺たちに土下座してきた。

 

「いや、お前もわけありそうだしな。今回はけが人もいないし頭を上げてくれ。」

 

オーナーが言う。

 

「えっと、ウルトラマンみたいに地球の平和を守ってるって感じっすか?」

 

俺が聞くと

 

「いや、地球には出張で、あとスペースウーマンをやらせてもらってる。」

 

「異宙全体をやっているのか凄いな!」

 

シディが言う。

 

「ああ、月火が家事手伝い、水~金が実家周りをパトロールで週休二日制だな。」

 

「ほとんど実家しか守ってない・・・」

 

クリスさんの言う通りだな・・・

 

「それで・・・あの、さっきのあれは。」

 

ああチョコか確かヒサが・・・ってまずい!?

 

「残念ながらチョコは落ちて割れてしまいました・・・私も頑張ったんだけど・・・」

 

「いや歯形くっきりついてるからな!?」

 

「何を頑張ったの?」

 

俺とセイナさんは突っ込む。

 

「・・・そうか、酒で緊張を晴らそうとしたのが間違いだったな。」

 

スペースウーマンさんは落ち込む。

 

「やっぱり誰かにあげるつもりだったんですか?」

 

フィーアが聞くと

 

「・・・・・」

 

ウーマンは黙ってしまう・・・こりゃセイナさんの推理が当たってそうだな・・・

 

「なら相談していかない?アーシたちはカレコレ屋って言ってあなたが異宙の平和を守るヒーローならアーシたちはこの地球を守る存在と言っていいよ!」

 

誇大表現にもほどがあるぞ!っていうかカンナもなにチョコかじってんだよ!

すると

 

ピコンピコン

 

「なんかタイマーが作動した!」

 

「まさかもう異宙に行かないと?」

 

ヒサとフィーアがそういうが・・・

 

「いやそういうんじゃなくて3分に一回実家に電話しないとだめなんだ。じゃないと都会の荒波に飲み込まれそうになる都会に負けそうになる。」

 

けっこう寂しがりやな理由だった・・・

 

「三分に一回ってお母さん大変そう・・・」

 

「だが気持ちはわかるな・・・俺も森が恋しくなるからな。」

 

シディもそんなことを抱えてるのか・・・ウーマンは電話に出たのだが・・・

 

「いや・・・そんなんいないよ。やっぱり仕事が忙しいから・・・うん、いやちょ、

いい加減にして!こっちは異宙の平和を守ってるの!孫の顔が見たいとかそんな次元で生きてないの!ふざけんじゃねーよ!」

 

「すっごい気まずい切り方だな・・・」

 

「俺達この場にいて良かったの・・・?」

 

オーナーとクリスが気まずそうに話す。

その瞬間!

 

ぴゅるるるる・・・どん!

 

何かが降り立った!

 

「きゃあああ!怪獣よぉぉぉ!」

 

誰かの悲鳴の言う通りサクランボの頭をした怪獣だった!

俺達五人とクリスとセイナさんはウーマンとともに怪獣の所に向かう。

 

「スぺさん!あの怪獣を倒すために来たの?」

 

カンナが仇名をつけてウーマンに話しかける。

するとウーマンが思い口を開けた。

 

sideスペースウーマン

 

私は今年で三十七歳になる。結婚適齢期を過ぎた世間的に言ういわゆる負け組だ。

わき目も振らず異宙の平和を守っていたらこんなおばさんになってしまっていた。

どんないい女でも隙が無ければ男は口説いてこないというが私がまさにそれだ。

 異宙の平和を守る私には一部の隙もあってはいけなかった・・・見せようものなら怪獣に後ろからがぶりだ。そんなろくに恋愛経験もない私だ悪い男にも引っかかる。

妻子を抱えた上司との危険な恋・・・そのうち別れるっという言葉を信じてなんど泣いたことか・・・

 ついに我慢できなくなった私は彼の家庭をメチャクチャにしてやろうとつけた・・・

でも家族と一緒にいるときの彼、私と一緒にいるときには見せない笑顔を見たとき私は思ったの・・・

 

sideフィーア

 

「私のスぺスウム光線はあんなものを破壊するためにあるんじゃないと。」

 

私たちはウーマンさんの話を聞いたのですが・・・

 

「お前のどこがヒーロー!?ただのすえたOLだろ!」

 

カゲチヨの言う通りですが一理ありますね・・・

 

「私たちも隙が無いと持てないのでしょうか・・・」

 

「ああ・・・」

 

「確かに・・・」

 

三人で同感してましたが

 

「いやお前たちはオカルト好きだったり、大食いだったりショタコンだったり隙ありすぎだろ。」

 

お父さんが何か言ったので

 

「「「何か言った?」」」

 

「いえ・・・」

 

私たちは黙らせました。

 

「俺はカッコよくていいと思うが・・・」

 

シディさん・・・良い人ですね。

 

「ありがとう・・・あなたにもっと早く出会ったいれば良かったのかもしれない・・・けどあの時の私は寂しかったんだ・・・人恋しくて、だからあんな奴と。」

 

ウーマンさんの後悔は続きます。

 

「それからの私はあれに荒れた夜な夜な盛り場を徘徊し、毎晩色んな怪獣に抱かれた。」

 

「なんで怪獣限定?」

 

カンナちゃんの言う通りですね・・・

 

「光線技以外にもいろんな技を覚えた。」

 

「どんな技なの!?」

 

お母さんが叫ぶ。

 

「そして疲れ、乾き、絶望したとき倒れた私の前に現れたのが彼だった・・・彼は私と全く同じ、いや逆ともいえる存在だった。異宙を征服するためわき目も振らずに婚期を逃がした男。」

 

そして怪獣の元にたどり着いたんだけど・・・

 

「怪獣将軍チェリー大佐。」

 

顔を赤くしたウーマンさんはその怪人と向き合っていました・・・・え?

 

sideヒサメ

 

もしかして敵の大将に惚れちゃったの?

 

「あなた敵の怪獣の大将にバレンタインチョコあげようとしてたの!?おかしいおかしいですよ!?婚期を逃しておかしくなってるんですよあなたは!」

 

私は反対する。

 

「アーシにはわかるな。恋に理由なんてないもの。」

 

カンナちゃんはそういうけどろくな結末になる気がしない!

 

「あの人を引きづりだすために私は今まで数々の怪獣を倒してきた。」

 

「お前異宙平和のために戦ってたんじゃなかったの!?」

 

カゲも突っ込む、私情にもほどがあるでしょ・・・

 

「ようやく来たこのとき告白するなら今しかない。」

 

「ダメですね。婚期のことしか考えてませんよこの人。」

 

フィーアちゃんの言う通り盲目になってる・・・

 

「落ち着け皆、相手は敵の大将だ告白が成功すれば和睦が成立し異宙は平和になるぞ。」

 

「うむ、血を流さずに済むことは良いことだからな。」

 

「あなた、シディくん!何その異宙平和!?」

 

お父さんとシディにお母さんが突っ込む。

 

「おのれスペースウーマン来おったか。バレンタインではしゃぐカップルの邪魔をし別れさせ子供の出生率を減らしなんやかんやで異宙を征服するワシの計画を邪魔しに来おったか。」

 

「あれ?ほっといても異宙は平和じゃないか?」

 

カゲの言う通りなんか地味だね・・・

 

「チェリー大佐それは違う。今日はあの・・・その・・・」

 

ばっ!

 

ウーマンさんは急に後ろを向いた。

 

「どうしたんですか。一応敵ですよ。」

 

フィーアちゃんが聞くと

 

「実は私は今まで告白というものをしたことがないんだ・・・」

 

そういうことね・・・

 

「大丈夫だよスぺさんは異宙のヒロイン、今までどんなピンチも乗り越えてきたはずだよ。」

 

カンナちゃんが励ます。

 

「そう・・・私はいつだって人々が助けを求めればこうして駆けつけてきた。いつだって求められれば身も心も捧げてきた・・・そんな都合のいい女・・・」

 

「なんか意味変わってないか!?」

 

カゲの言う通り生生しくなってる・・・

 

「そんな私が今更青春真っ盛りのあなた達高校生のようなことなんてできない・・・」

 

確かに・・・

 

「そんなことないと思うぞ。人に思いを伝えることは素晴らしいことだと思うぞ。」

 

シディ・・・

 

「シディ君・・・」

 

ウーマンさんがシディの言葉で勇気をもらったその時だった。

 

「なんかわからんが敵に背を向けるとは愚かな!」

 

チェリー大佐が光線を放とうとしてきた!

 

「ちょ!ウーマンさん!」

 

私が気づかせようとしたその瞬間

 

「待て!」

 

今度は男のヒーローがやってきた。

 

「スペースウーマン・・・」

 

「ひろしさん・・・」

 

え?まさか・・・

 

sideカゲチヨ

 

「妻とは別れてきた!僕の元に帰って来てくれ!愛しているのは君だけだ!」

 

おいおい・・・

 

「あの人例の上司!?怪獣倒しに来たんじゃないの!?」

 

俺は驚きを隠せない。

 

「今更遅すぎよそんな言葉信じられない!」

 

「お願いだ、二人でやり直そう・・・そしてアルゼンチンで牧場を開こう・・・」

 

パチンっ!

 

手をかけようとする上司の手をウーマンは払いのける・・・

 

「そうかい・・・でも僕には後には引けない・・・力ずくでも!」

 

そうして二人は構える・・・

 

「なにこの三角関係・・・」

 

「戦う相手増えてないですか?」

 

「どういうスケールの痴話喧嘩なんだよ・・・」

 

セイナさんとフィーア、クリスが呆れる。

 

「嫌がってない・・・むしろこの期に及んで心が揺れてる・・・なんて弱いの私!」

 

思春期真っ盛りじゃねぇか・・・

 

「スぺさん!信じちゃだめだよ!自分の家庭も守れない男だよ!スぺさんのことも守れないよ!」

 

カンナが最もなアドバイスをする。

 

そのときまたアラームがなった!

ウーマンは電話に出る。

 

「あ、オカンさっきはごめん、今取り込んでるでも電話したくて・・・」

 

「お母ちゃんアンタに伝えてないことがあるねん・・・お父ちゃんの体あと二年もたんねん・・・」

 

「!!!」

 

スピーカーから聞こえた言葉は衝撃的なものだった・・・

 

「せやからな!せめてお父ちゃんに孫の顔だけでも見せて欲しいんや・・・」

 

「オカン・・・・」

 

ウーマンが戸惑っていると。

 

「あきこ・・・」

 

おそらく父親であろう人の声が聞こえてきた・・・っていうか本名あきこなんだな・・・

 

「お母ちゃんあんなこと言うてるけどなそんな気にすることない・・・ごほごほ・・・けどな、最後に願うんは娘の、お前の女としての幸せや・・・」

 

良い親父さんじゃねぇか・・・

 

「オトン・・・」

 

ウーマンは電話を切り向き合った。

 

「経済力を考えたらひろしさん・・・でも私の心は・・・」

 

葛藤してるな・・・

 

「私は異宙のために戦ってきた。それは人々の幸せのためだ・・・しかし私は自分の幸せの戦い方なんて知らない・・・」

 

はぁ・・・

 

「何言ってんだ・・・そんなもん神様だって知らないだろ。」

 

「カゲチヨさん・・・」

 

「そうだぞ、お前は人のために戦ってきた。自分にわがままになっても罰は当たらんさ。」

 

「シディさん!」

 

「今こそ、家族のためだけじゃない!自分のために選択するときだよ!」

 

「カンナさん!ありがとうございます!ひろしさん・・・あなたの告白とても嬉しかったわ・・・」

 

「スペースウーマン・・・」

 

「でも!あなたは昔の男なの!私の幸せの敵なの!」

 

そう言ってキックをぶち込んだ!

 

「さようなら!昔の私!」

 

そういってひろしをはるか彼方に投げ飛ばした・・・

 

「これで新しい私へと旅立てる・・・」

 

「さきに上司が旅だちましたね・・・」

 

「これのどこが少しのわがまま!?」

 

ヒサとフィーアが突っ込む。

 

「ふははは!仲間われか!スペースウーマン!二対一でこられたら厄介だったが助かったぜ!」

 

自分が弱いって認めてない?

 

「あの・・・その・・・」

 

「ふはは!体がコチコチじゃないかワシが手取り足取り動かしてやろうか・・・」

 

言い方・・・・

 

「・・・・・・」

 

「はは・・・なにこれ、おい!何か言い返して来いよ!」

 

そういって突っ込んでくるが・・・

 

「お願い・・・優しくして。」

 

「え?さっきからなんだよ気持ち悪い!」

 

その様子に野次馬の女性たちも気づく

 

「あれ?顔赤くない?アイツのこと好きなんじゃないの!!」

 

やっぱ女子って怖えぇ・・・チェリー大佐も陰キャポイし反応は

 

「おい黙れよ女子!ふざけんなってマジ!」

 

やっぱりこうなったか・・・さらにカンナとヒサ、フィーアが追い打ちをかける

 

「校舎裏まで来てだってさ。」

 

「チョコ一個もらえるかもよ!」

 

「黙らせたかったらここまでおいで!」

 

そうして告白の場面になる・・・

すると野次馬も

 

「私たちのチョコ使って~!」

 

「が~んばれ!がんばれ!」

 

スペースウーマンにチョコを渡す。

 

「チェリーくん・・・私の気持ち受け取ってくれる。」

 

「・・・なんかぁ・・・重いこんな事されても・・・」

 

まぁ、ほとんど初対面みたいだしな・・・

 

ドォオン!

 

その瞬間光線をチェリーに向けてウーマンが放った・・・

 

「オカン・・・今日も私・・・異宙の平和・・・守った・・・」

 

こうして一人のヒーローの恋をみた俺達だった・・・

 

 

 

 



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SCPシリーズ079オールドAI

俺クロとのコラボで書きます。


sideカゲチヨ

今回は妖精王の呼び出しで来たんだが・・・

 

「まさかまたSCP財団に来ることになるとはな・・・」

 

今度はどんなSCPなんだ。

 

「皆よく来てくれた。今回のSCPは捕獲に失敗すれば連鎖的に全てのSCPが解き放たれてしまうから注意してくれ。」

 

妖精王が説明する。

 

「はい、それに今回は心霊相談所の人たちと一緒に捕獲してもらうので連携をお願いします。」

 

如月さんが協力者がいることを説明する。

 

「それでその協力者はどこにいるのだ?」

 

シディが聞くと

 

「お待たせー、二人ともそいつらが話してた協力者か?」

 

いかにもマッドサイエンティストな白髪の男が入ってきた。

 

「おー三途川博士、今回はよろしくね。」

 

「二人とも知り合いなんですか?」

 

フィーアが聞く。

 

「ああ、お互い娘について話したりとかね。」

 

「娘の可愛さも理解してるしすっかりマブダチって感じだな。」

 

三人とも顔を赤くする・・・

 

すると

 

「ちょっと!パパやめてよ。」

 

「二人とも親バカすぎだろ・・・」

 

「もしかして聖女!?可愛い!」

 

おそらく娘であろう博士と似た髪色の黒のパーカーを着た女の子と俺と同じく陰キャの目をした白のパーカーにお札をつけた男。そして露出度の高い服を着た紫色の髪をした女だった。

 

「じゃあ、時間ないけど自己紹介するわ。」

 

博士が三人の紹介を始める。

 

「まず、このお札をつけた男が黒神ユウマ、百体の悪霊に憑りつかれてる不運男にして俺のモルモットだ。」

 

「その言い方やめてくださいよ・・・」

 

哀れだな・・・

 

「だからカゲチヨよりも目が腐ってたんだ!っていうか悪霊!アーシにも見せてよ!」

 

「カゲチヨと同じ匂いがしますね・・・」

 

「いや、見せれるもんじゃねーし!でもよろしくな、カゲチヨ。」

 

「おう!」

 

やっぱり仲良くなれそうだぜ!俺達!

博士は紹介を続ける。

 

「んでこっちが姉の黒神ミレイ、女子総合格闘技中高6連覇の成績をもつ怪力女だ。ちなみに呪いによって女子力はほとんどないが霊感は凄いある。」

 

「ちょっと博士!余計なこと言わないでよ!」

 

ミレイさんが怒る。

 

「シディさんとどっちが強いんでしょうか?」

 

フィーアが疑問を言う。

 

「確かに三人とも霊の力を使えるって聞いたし。」

 

「んーでも皆も強いし、流石に神様の力だと厳しいかな?」

 

「じゃあ、今度私と一手、付き合ってください。」

 

「お、いいねー手加減はできないよ?」

 

「「やめろバトルジャンキー」」

 

俺とユウマは止める。

 

「んでこっちが俺の娘の三途川ハカ。憑依体質で天才発明家だ。」

 

「よろしくお願いします・・・」

 

こっちは普通そうだな・・・

 

「カゲチヨさん、あなたが目が腐ってるのはゾンビに目を入れ替えられたからね!」

 

いやちげーよ!

 

「悪い・・・ハカは迷推理するし激辛党でサイコパスなオカルト好きなんだ・・・」

 

ユウマも苦労してるんだな・・・

 

「ハカちゃんも辛いの好きなの?」

 

「はい!舌がひりつくのがたまりません!」

 

やっぱりカンナと仲良くなってる・・・

 

「発明家って言うのは?」

 

ヒサが一番気になっていることを聞く。

 

「一番の自信作がこのルアよ。」

 

そう言ってパソコンを出すと

 

「よろしくな!一部ユウマと同レベルの腐り目がいるけど。」

 

「余計なお世話だ!」

 

オッドアイの美少女が映し出されて毒を吐いてきた。

 

俺たちも自己紹介をして如月さんが今回のSCPについて説明する。

 

「今回の脱走したSCPはオールドAI、1978年に大学生によって作られたエキシディ―ソーサラーマイクロコンピューターです。時間経過とともに自己改善続けることができます。そして人間に敵意を抱いており、機械を通して脱走しようと常に考えておりさっきまではHDDのなかに収容されて太陽パネル小さなバッテリーにつながれていたのですが・・・」

 

「さっき財団の職員の中の間抜けがオールドAIに騙されて偽ファイルに紛れてノートパソコンに侵入されて財団のシステムをハッキングされちまってな・・・」

 

三途川博士が続ける。

 

「ということで他のSCPを出さないため、そしてもし脱走した時に備えて君たちに来てもらったというわけだ。」

 

クリスが繋げる。

 

「分かったわ、いっちょやってやりましょうよ。」

 

「そうですね。そのAIに人間の底力見せてあげましょう。」

 

ミレイさんとフィーア元気だな・・・

 

こうして俺たちは財団のシステム管理室に向かった。

 

sideヒサメ

 

私たちが行ってみると

 

「あの最終システムを破られたらおしまいだぞ!」

 

「サイト内で食い止めなければ・・・」

 

職員たちが必死に格闘していた。

 

「ふははは!愚鈍な人間ども。私をいつまでもこんな小さなテレビに収容できると思うなよ!」

 

あれがオールドAIか・・・

 

「なぜこんなことをするんだ。」

 

シディが聞く。

 

「いかにも獣の耳が生えた奴の吐きそうなセリフだ。自由を求めるのは意思を持つものとして当然だ。」

 

そう返す。

 

「オールドAIの音声を一時カットするわ。」

 

「私も協力する!」

 

ハカちゃんの操作と私の電気の力で強固な音声ガードを作動させる!

 

「烏合の衆が内緒話か。無駄なこと。」

 

そうして通信が途絶した。

 

「奴の最終目的は外の世界にSCPをばらまくこと、つまり入り口の壁を壊せるSCPを脱走させること。アクセスポイントの表示をクローズに切り替えましょう。先手を打たれててもある程度ヒサメさんの力でガードできるはずだから。」

 

私は作業を開始する。

 

「ヤバいです!SCP096が脱走こちらに来ます!」

 

如月さんが知らせる。

 

「シャイガイは私に任せて。」

 

「女性一人に任せるわけにはいかない、俺も行く。」

 

「私も行きますよ。」

 

「ならアーシも!」

 

ミレイさん、シディ、フィーアちゃん、カンナちゃんはシャイガイの制圧に向かう。

 

「あとは罠を仕掛けるわよ。」

 

ああ、それなら・・・

 

「カゲ、ユウマさん、何か作戦ない?」

 

私は似たもの同士の二人に聞く。

 

「ああ、あるぜ。」

 

カゲが答える。

 

「アイツは狡猾なんだよ。悪霊と同じだ。だからお前たちが仕掛けるオープン表示を一か所しか表示してなかったらアイツはオープン表示近くのクローズ表示を狙うはずだ。だからそこに罠を仕掛けろ。」

 

ユウマさんも答える。

 

そうして私たちは作戦を開始した。

 

そして

 

「ふははは!これで終わりだ人間ども。我らを偏狭の世界に押し込めたこと死んで悔め。」

 

まんまと作戦に乗ったところを

 

「収容HDDを起動!」

 

システムに入ったルアちゃんが一気に捕獲した。

 

「くそっ・・・動けん・・・人間ごときに・・・」

 

「シャイガイも顔を見ずに再び収容施設に押し込んだぞ。」

 

「楽勝!」

 

「熱完治と音だけで押し込んだものね・・・」

 

「まぁ、気が読めれば私たちでも余裕でしたけどね・・・」

 

四人も制圧に成功したみたいだ。

 

「覚えていろ・・・メモリー・・・復讐・・・黒神心霊相談所、カレコレ屋、バカが・・・」

 

不穏な言葉を残しつつオールドAIは収容された・・・

 

sideカゲチヨ

 

こうして俺たちは帰ることになった・・・

 

「今回はありがとうございました。」

 

如月さんがお礼を言う。

 

「まぁ、今回はユウマに助けられたわね。ありがとう。」

 

「まぁ、今回は悪霊に似た奴だったからな・・・」

 

二人とも良いコンビだな・・・

 

「ヒサも、ありがとな。俺を頼ってくれて。」

 

「カゲならいい罠知ってると思ったからね。」

 

そうか・・・

 

「いやー!二組ともお似合いのカップルだねー!」

 

「「「「!?」」」

 

何言ってんだよカンナ!?

 

「いやいや!俺とハカはそんなんじゃ・・・」

 

「そうですよ!誰がこんなボケナスと・・・」

 

「カンナちゃん!あんまり二人をからかっちゃダメだよ!」

 

「そうだぞ!驚くだろ!」

 

「やれやれ・・・わが娘ながら奥でだぜ・・・」

 

「似たもの同士な二組だな。」

 

クリスと博士はうっせーぞ!

 

俺たちはこうして帰るのだった・・・

 

 

 

 



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SCPシリーズ999くすぐりお化け 682クソトカゲ

sideミナヅキ

 

今日は取材が終わって一人で帰ってたんだけど・・・

 

「なにこれ・・・」

 

段ボールに入ったスライムの生物が入っていた。

 

「くうくう!」

 

可愛い・・・そうだ。カレコレ屋に相談してみよう。

私はすぐにカレコレ屋にスライムを持って向かった。

 

sideカゲチヨ

 

今日はミナヅキがやってきたんだが・・・

 

「あはははは!ちょ・・・やめて・・・」

 

なんと謎のスライムにくすぐられていた・・・

 

「なんなのだ?このスライムは?」

 

当然シディが疑問を持つ。

 

「くすぐられると幸せそうになる・・・スライムの体・・・これってSCP999じゃない?」

 

 

ヒサメが言う。ああ…カンナがずっと見たがってたやつか・・・

 

「そう!通称くすぐりお化けと呼ばれていて54キロのスライムの体を持っているの。オブジェクトクラスSAFEの無害なSCPの代表格だよ!」

 

カンナが説明する。

 

「あのくすぐり・・・癖になりそうですね・・・」

 

さっきくすぐられたフィーアがそういう。

 

「っていうかSCPは如月さんに言った方が良いんじゃ・・・」

 

俺が言うとくすぐりお化けは

 

「くうくう!」

 

俺をくすぐってきた!ちょ・・・まっ・・・

 

 

「あはははは!やばい!気持ちいいけど・・・・ははははは!苦しい・・・」

 

なんでこんなにくすぐるんだよ!

 

「カゲチヨのことも気に入ったみたいだな。」

 

シディ!そうなのか?

 

「・・・私この子を飼おうと思ってるの。」

 

ミナヅキが言う。

 

「アーシは賛成!アイポッドとも遊ばせたいし!」

 

「まぁ、私もくすぐられたいし・・・」

 

「可愛さに罪はありません!」

 

三人とも賛成した・・・仕方ねぇな・・・

 

「如月さんから連絡があったらすぐに返そうぜ。」

 

こうして俺たちはくすぐりお化けを飼うことにした。

 

sideヒサメ

 

「あはははは!やっぱりくすぐったい!」

 

「くうくう!」

 

私とミナヅキちゃんで一緒に散歩してたんだけどいきなりくすぐりお化けがくすぐってきたの!

 

「やっぱり人懐っこいみたい・・・」

 

ミナヅキちゃんが言う。

 

「るーるー!」

 

アイポッドも元気に走り回っている。平和だな・・・

 

「こうしてずっといたいんだけどな・・・」

 

ミナヅキちゃん・・・二人で落ち込んでいると

 

「くうくう!」

 

くすぐりお化けが私たちをくすぐってきた!

 

「あはははは!急に何!?」

 

「はははは!もしかして励ましてくれてるとか・・・?」

 

こうして私たちは一通りくすぐられた後散歩を終えた。

 

sideカゲチヨ

 

こうして俺たちはくすぐりお化けとの限られた日々を過ごしてたのだが突然連絡がきた。

 

「どうしたんっすか?如月さん?」

 

「すみません!SCP999のこともそうなんですがまた依頼したいことがあって・・・」

 

こうして連絡を受けた俺たちはミナヅキと一緒にくすぐりお化けと一緒に研究所に行くと

 

「またクソトカゲが脱出したぞ!」

 

「はやく防壁を全部閉めろ!」

 

職員がバタバタとしていた。

 

「クソトカゲとはなんだ?」

 

シディが聞くと如月さんが答える。

 

「SCP682不死身の爬虫類とも呼ばれる生物で全ての生命体に憎悪の感情を抱いていて攻撃的、どれだけ攻撃されても再生力を見せます。オブジェクトクラスはKETERです。」

 

「カゲチヨみたいな生物ってことですか?」

 

フィーアが聞くがミナヅキさんは首を横に振る。

 

「クソトカゲはカゲチヨさんのように弱点が無く、また再生の際に自らの体を変化させて攻撃や環境変化に適応できます。高い知能で言葉をしゃべることもできます。」

 

完全に俺の上位互換じゃねーか・・・

すると

 

「緊急事態発生!クソトカゲが防壁を無視してこちらに向かっています!」

 

アナウンスが聞こえた瞬間だった!

 

「ぐおおおおお!」

 

もう来やがった!

 

「どうする!?私たちの攻撃全部適応されちゃうんだよね!?」

 

ヒサが言うがとにかく拘束するしかねーだろ!

 

「くらえ!」

 

俺は血液の縄で拘束、

 

「これで止まって!」

 

ヒサは氷で障壁を形成した後足を凍らせる!

だが・・・

 

「ぐるおおおおお!!」

 

ドカン!!

 

クソトカゲは圧倒的なパワーで振りほどいた!

 

「くそっ!」

 

「最強すぎでしょ・・・」

 

俺とカンナが改めて恐ろしさを実感する。

 

「四足歩行なら俺が乗りこなそうか?」

 

シディ!ふざけてる場合じゃ・・・

 

「それいいかも!前に乗りこなした博士がいたからいけるかも・・・」

 

カンナそれホントか!?

 

「大人しくしてくれ!」

 

「ぐおおおおおお!」

 

シディは今のところ乗りこなしてるけど・・・

 

「長くはもたない・・・」

 

ミナヅキの言う通り苦戦してる・・・どうすれば・・・

その時だった!

 

「くうくう!」

 

くすぐりお化けがクソトカゲをくすぐり始めた!

 

「ぐふぉふぉふぉふぉ!」

 

くすぐったがってる・・・・?

 

「これなら落とし穴で硫酸いりのプールを準備する時間を稼げます!」

 

如月さんが準備を始める。そして・・・

 

「今です!」

 

「離れてください!」

 

「くう!」

 

「ああ!」

 

如月さんとフィーアの言葉でくすぐりお化けとシディが離れたと同時に落とし穴が作動しクソトカゲは硫酸のプールに落ちた!

 

「ありがとうございました!今回はこれで大丈夫です!再生を阻害する成分も含まれていますので。」

 

今回はか・・・やっぱりKETERクラスは俺達でもかなわないな・・・

 

「今回はくすぐりお化けに助けられたね!」

 

ヒサがくすぐりお化けを撫でる。

 

「・・・如月さん、この子は返します。」

 

「くう・・・」

 

ミナヅキは返そうとするが・・・

 

「ミナヅキさん、くすぐりお化けは貴方が預かってくれませんか?」

 

如月さんが言う。

 

「え・・・?」

 

「ヒサメちゃんたちとアイポッドと同じ待遇にしようと思います!これからその子をよろしくお願いします!」

 

「はい!」

 

こうしてSCP999も外の世界を体験することになった。

 

 

 

 



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新カレコレ屋選び!

カンナの事務所は拷問ソムリエのやつを参考にしてます。


sideカゲチヨ

 

「・・・テロップここにいれるか?でもそうすると見栄え悪いしな・・・」

 

俺は動画編集をしていたのだが・・・

 

ピー、あはは、わいわい。

 

ヒサの見てるテレビの音で集中できない!

 

「ヒサ、ちょっと音下げてくれ。」

 

「今良いところなんだがら静かにして。」

 

いやいや!

 

「こっちも動画編集してるんだから。」

 

っていうか

 

ギコギコ・・・カンカン・・・

 

「あっちもうるせーな!?おいシディ、フィーア!お前ら何やってんだよ!」

 

俺が聞くと

 

「すまん、こっちまで響いていたか。」

 

木くずがかかり、ノコギリをもったシディがでてきた・・・

 

「ホントに何やってたんだよ!?」

 

木でも切ってたのか?

 

「なんですか騒がしいですよカゲチヨ。」

 

スポーツウェアを着たフィーアが汗をかいている姿で出てきた。

 

「トレーニング器具の音がうるさいんだよ!」

 

「貴方のゲーム音よりはましですけど?」

 

うるせー!

 

っていうかカンナはどこに

 

いや・・・やめてください・・・お願いします・・・ああああああ!!

 

突然悲鳴が聞こえてきた・・・

 

「おい・・・カンナ?」

 

俺が呼びかけると

 

「あれ?皆どうしたの集まって?」

 

返り血を浴びたカンナが地下室から戻ってきた・・・

 

「お前がどうした!?」

 

「聞かない方がよさそう・・・・」

 

俺とヒサはこのことを記憶の奥に封印した・・・

 

sideヒサメ

 

「良いかお前ら?カレコレ屋は自宅じゃねーんだぞ?なのにお前らちょっと協調性が欠けてるんじゃねーの?」

 

カゲはそういうけど・・・

 

「カゲだって大音量でゲームしてたじゃん。」

 

「クズは自分のこと棚上げするから駄目だよね。」

 

「カゲチヨも鍛えれば雑音なんて気になりません。ゾーンに入る特訓をしませんか?」

 

私はそう言いカンナちゃんとフィーアちゃんもそれに続く。

 

「だが確かに共同空間で騒がしくするのは好ましくないな・・・」

 

シディの言う通りだけど・・・

 

「構造的にどうしても音が筒抜けになっちゃうよ。」

 

「お互いが何かするには手狭だな。」

 

私とシディは話す。

 

「だからいっそ引っ越さね?」

 

カゲから提案されたのは予想外のものだった。

 

「急じゃない?」

 

「えー、この人気のなさ、気に入ってたのに・・・」

 

カンナちゃんは一体人気のないところで何する気なんだろ・・・

 

「いや、実はずっと考えてた。カレコレ屋として活動してからもうそこそこ経つしな。

お前らもここじゃできないやりたいこととかあるだろ?」

 

確かにここは窓がないからな・・・外の景色見ながらごはん食べたいな。

 

「・・・・」

 

皆もやりたいことがあるみたい。

 

「でどうする?」

 

「私、引っ越したい!」

 

「アーシに任せておいて!最高の物件見つけるから。」

 

「私もやりたいことがあったので賛成です。」

 

「俺も賛成だ!」

 

私たち全員が賛成する。

 

「じゃあ各自で理想の物件さがして一番いい物件探そうぜ!」

 

カゲの発案で私たちの物件探しが始まった。

 

sideカゲチヨ

 

一週間後俺たちは探してきた物件を紹介することになった。

 

「最初は私の物件だね。」

 

最初はヒサの物件なんだが・・・

 

「いい匂いがするな。」

 

シディの言う通り食べ物の匂いがするし、飲食店がやたら多いな・・・

 

「ここグルメストリートなんだ。」

 

「へ~詳しいんだな。」

 

「だてに通ってないからね!」

 

こいつの餌場か・・・

 

「ここなら健康に良さそうな料理店もありそうですね。」

 

「肉店とかあったら業務用の精肉機とか譲ってもらえそう・・・」

 

フィーアはともかくカンナは何をする気だ・・・

 

「そして私の選んだ物件はこれ!じゃん!はやりのデザイナーズマンション!。」

 

「お、ヒサにしては意外といいところ選んできたじゃん。」

 

「素直に褒められないんですか・・・」

 

フィーアの突っ込みも無視してヒサは紹介を続ける。

 

「ここの一階にある美味しそうなベーカリー!ネットでも絶品って有名なんだよ。」

 

客が毎日並んでるのかよ・・・

 

「並ぶのめんどくさそう・・・」

 

カンナに同意だな・・・

 

「いいじゃん!美味しいものがいつでも食べられて!」

 

「パンって炭水化物だからふと・・・」

 

「なんか言った?」

 

トラの尾だった・・・

 

「何でもありません・・・」

 

そして部屋に入るとなかなかいい感じだった・・・

 

「結構広いな、水槽なんかもおけそうだな。」

 

「アクアリウム?いいじゃん!」

 

ヒサ、シディのスケールを甘く見るな・・・

 

「釣ったカサゴやアジを入れておけるし便利そうだ。」

 

「まさか生け簀のこと!?ちょっとその規模は待って!」

 

窓の眺めも・・・

 

「結構いい感じだな。」

 

「あれ~?もしかしてこれは一件目で決まりかな?」

 

ドヤ顔してんな・・・

 

「ここからもいい匂いが漂ってきますね。」

 

フィーアの言う通りだな・・・

 

「はぁ~目を閉じるだけで浮かんでくるあの料理の数々・・・!あの味に舌ざわり・・・」

 

やっぱ飯屋に近いから選んだな・・・

 

「・・・しそう。」

 

は?

 

「美味しそうなイカ墨パスタ・・・」

 

「おいまさかそれ俺のことか!?」

 

近くに匂いがあるせいでおかしくなってる!?

 

「マズイ腹が減りすぎて正気を失ってる!」

 

シディが言うけど、そんなの遭難した人だけかと思ってたぜ・・・

 

「大変ですこのままではあの時の惨劇が!」

 

「フィーア、妖精王の森でなにかあったのかよ!?」

 

「はい!昔腹の減りすぎたヒサメちゃんが魚の妖精やケット・シーにかじりつきまくったんです・・・」

 

中国で猫は食われてるからってそこまでになるの!?

 

「カレーやミントの添えられたパスタも良いよね・・・」

 

「ヒサメちゃん落ち着いて!あとでアーシが料理作ってあげるから!」

 

「マーマレードジャムのパンも美味しそう・・・」

 

もう配色でしか俺らを見てない・・・!

 

sideフィーア

 

次はシディさんの物件ですね・・・

 

「やっぱり納得いかない!なんで私の物件ダメなの?」

 

「あんな飢えた猛獣が出てくる場所いられるか!」

 

カゲチヨの言う通りだし、自覚がないのがまた厄介ですね・・・

 

「お、見えてきたぞ!」

 

山奥にその家はありました。

 

「コテージか!」

 

「しかも立派なログハウス!」

 

カゲチヨとヒサメちゃんの言う通り立派な木製の家がありました。

 

中に入ってみるとカントリーチックで素敵でした

 

「暖炉もありますね。シディさんこれも使えるんですか?」

 

私が聞く。

 

「勿論だ、薪は取り放題だからな。これで冬も寒くないぞ。」

 

「これインテリアじゃねーの?」

 

カゲチヨが驚いた顔をしています。

 

「ああ。それ以外暖房は無いしな。そもそも電気が通ってない。」

 

「えっ!電気通ってないの!?」

 

衝撃のことにヒサメちゃんが驚く。けど・・・

 

「いいじゃないですか・・・文明の利器に頼らず時給時足・・・滝で特訓したり崖を上ったりできそうでワクワクします・・・」

 

「まぁ、森でやってたから私たちもできるけど・・・カゲだと一週間も持たなそうだから・・・」

 

まぁ、そうですけど・・・

 

「これをきにスマホ依存症克服してませんか?」

 

「極端すぎだろ!」

 

カゲチヨが突っ込んできますが、シディさんの紹介は続きます。

 

「森には食性の植物もあるし、水はあそこの水から汲める。」

 

「ライフライン全滅かよ・・・」

 

カゲチヨがげんなりとする。

 

「ここなら何をしても誰にも迷惑にならないぞ。」

 

「何かしたいことがあるの?」

 

カンナちゃんが質問する。

 

「そうだな、石窯を組んでピザを焼いてみたいな!」

 

「石窯ピザ!?」

 

ヒサメちゃん反応しすぎですよ・・・

 

「最近燻製にこってるのは知ってるだろ?ここなら思う存分スモークチップも作れる。カレコレ屋だとうるさくしてしまうからな・・・」

 

「えっ!あれスモークチップ作ってたのかよ!?」

 

カゲチヨが驚く。

 

「あぁ、本格的にやりたくてな。」

 

「凄いね・・・」

 

ヒサメちゃんも驚く。

 

「確かに山菜が多いし、水も綺麗だから、山菜蕎麦とかできそうだね。」

 

「山菜蕎麦!?」

 

カンナちゃんの発言にまたヒサメちゃんは反応する。

 

「他にもやりたいことがあるんだ。植物から繊維をとって自分で服も作ってみたいし狩りや家を増築もしてみたいな。」

 

夢が広がりますね!

 

「ダメダメ!住むわけじゃなくて事務所だぞ!?客をここまで来させられるか!」

 

「すまん・・・テレビで田舎暮らしのドキュメンタリーをみて憧れてしまってな・・・」

 

「ならいっそ今住んでるアパートからここに引っ越すのはどうでしょうか?」

 

「「「フィーア(ちゃん)!?」」」

 

絶対夢は叶えてあげますからね!

 

sideカゲチヨ

 

次はカンナの番になったのだが・・・

 

「なぁ・・・目隠しされてサングラスの男たちに連れてこられたんだが・・・」

 

「ここどこ・・・?」

 

ヒサの言う通り到着したのはどこかわからない洋館だった・・・

 

「まぁまぁ、中に入ればきっとに気にいるよ!」

 

カンナに急かされて中に入ると豪華な応対部屋があった・・・

 

「これが所長の椅子だよ!」

 

マジかよ・・お金もちが座りそうな椅子だな・・・

 

「本もたくさんあるな・・・」

 

シディが沢山の本棚を見て言う。

 

「地下にはもっと面白いのがあるよ!」

 

カンナに紹介されたのは地下にあった水路は整備されていて船が浮かんでいた。

 

「おお!船か。これなら海に行けそうだな!」

 

「ここに住むとこれももらえるみたい!」

 

マジかよ太っ腹だな・・・

 

「これならキールハウリングにもうってつけだしね・・・」

 

「カンナちゃん・・・」

 

ヒサが呆れる・・・やっぱり拷問のためだった・・・

 

「?カゲチヨ、キールハウリングとはなんだ?」

 

シディは知らなくていいから・・・

 

「地下の別のところには窯があってね・・・」

 

「ダメダメ!却下!」

 

「怖すぎですね・・・クエマドロ用の窯・・・」

 

そう言って俺たちは撤収した。

 

sideヒサメ

 

「次は私の番ですね!」

 

フィーアちゃんの物件か・・・楽しみだな・・・

 

「これです!」

 

なんかスポーツジムみたいな見た目だね・・・

 

「中に入ればさらに素晴らしさがわかると思いますよ。」

 

中に入るとそこにはペンチプレスや、ランニングマシンなど様々なトレーニング器具が置かれていた。

 

「いや、ここ事務所だからな!?」

 

カゲが突っ込む。

 

「これならいつでも戦闘のための特訓だってできますし。もし依頼者がいじめのことを解決するときはトレーニングしてあげることでいじめっ子を近づけないようにすればいいんですよ!」

 

「どんな脳筋の解決法?」

 

カンナちゃんが突っ込む。

 

「筋肉は全てを解決しますから!私たちがたくましい体つきになれば依頼人に安心感を与えられると思うんですよね!」

 

それはそうだけど・・・

 

「だからって依頼受けてる間もトレーニング器具があったら依頼人が怯えるだろ!次だ!次!」

 

最後も物件に行くことになった・・・」

 

sideカンナ

 

「・・・ったく。そもそもお前らは部屋選びの前提がなってないんだよ。」

 

言ってくれるじゃん・・・

 

「そういうカゲはどうなの?」

 

不機嫌そうにヒサメちゃんが言うのをよそにカゲチヨが紹介する。

 

「カゲチヨ場所間違ってない?」

 

アーシは聞いてしまった・・・だって

 

「ココが俺の見つけた最高の物件だ!」

 

高層マンションだったんだから・・・

 

玄関に入ると

 

「廊下長っ!」

 

「床が光を反射してるぞ!」

 

ヒサメちゃんとシディのいうとおり床がキラキラと反射していた・・・

 

「全面大理石なんだよ。」

 

「高そうですね・・・」

 

フィーアちゃんの言う通り家賃はどうなってるの・・・?

リビングに入っても豪華なものだった。

 

「夜景がきれい・・・」

 

ヒサメちゃんの言う通り凄い景色だった・・・

 

「質素に暮らしてきたから落ち着きませんね・・・」

 

「ははは!しかも全室防音らしいぜ!」

 

本当!?

 

「じゃあ映画見るときも音とか気にしなくていいの?」

 

ヒサメちゃん!その通りだよ!

風呂場に行ってみたんだけど・・・

 

「ガラス張りじゃん・・・」

 

「夜景が見られるのはいいけど・・・」

 

「まぁ、高層だから見られる心配は少ないですが・・・」

 

「カゲチヨ、三人とも女性なんだからこういうのはどうかと・・・」

 

私たち四人はカゲチヨに非難の目を向ける・・・

 

「それは狙ってねーよ!」

 

「でもやっぱり家賃とか高いんじゃないの?」

 

「ああ、立地も良いしな・・・」

 

ヒサメちゃんとシディが心配しますが・・・

 

「ところがどっこい!この値段なんだよ!」

 

スマホに映し出されていたのは驚きの値段だった!

 

「安すぎじゃない・・・」

 

その時だった!

 

ヒュン!ガン!

 

突然ものが動きだしたの!

 

「カゲチヨ何か隠してないか?」

 

シディが問い詰めると

 

「・・・実はここ事故物件なんだわ・・・今までの住人がポルターガイストにあったって・・・」

 

マジ!?

 

「皆!絶対ここにするよ!幽霊とルームシェア!カゲチヨありがとう!」

 

「いやー!照れるなー!」

 

アーシはカゲチヨをほめる。

 

「無理無理!撤収!」

 

「仕方ないな・・・」

 

「幽霊にきを使うのは難しそうですしね・・・」

 

えー!!?

 

sideカゲチヨ

 

結局いつものカレコレ屋に戻ってきた・・・

 

「燻製でも食べるか?」

 

シディの一言で俺たちはスモークチーズやハム、ソーセージを食べていた。

 

「うん、美味しい。」

 

ヒサの言う通りだな・・・

 

「しばらくはここで良いんじゃね?」

 

「なんだかんだで居心地がいいしな。」

 

「このくらいの緩さが丁度いいのかもな。」

 

「まぁ、息抜きにはちょうどいいですしね・・・」

 

「結局こうなるのか・・・」

 

カンナそう言うなよ・・・心霊スポット巡り付き合うからさ・・・

 

 



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カルト宗教の恐怖

ホシトラとテイペンのコラボでお送りします。


sideカゲチヨ

カンナが数日間帰って来てないので心配になったのだがそのときにペンギンも帰って来てないことが分かり俺たちは某企画に集まっていた。

 

「ペンギンがいないと僕の仕事が減らないよ~。LINEしてみたけど既読スルーされてるんだよね・・・」

 

「まずあなたが仕事をやったらどうですか?まぁ、こっちもカンナちゃんが同じ状況ですけど・・・」

 

パンダの愚痴にフィーアが答える。

 

すると上司が出てきて、

 

「さっき連絡を取ってみたんだがアイツ等新興宗教団体にいるらしくてな・・・生きる心理を見つけるとか言ってるんだ。」

 

はぁ!?

 

「どういうことだ?」

 

シディが首を傾げる。

 

「ありゃ完全に洗脳されてるな。」

 

上司が言う。

 

「そんな・・・」

 

ヒサが涙を浮かべる。

 

「あのペンギンとカンナちゃんが洗脳されるなんて・・・」

 

パンダも驚いている。

 

「洗脳について調べてみたんだが真面目で責任感のあってストレスを感じている精神に余裕がない状態の人間が洗脳されやすいんだ。」

 

上司が説明する。

 

「それって完全にペンパイじゃないですか!」

 

シャチが指摘する。

 

「カンナちゃんも最近疲れてるって言ってたな・・・」

 

ヒサが言う。

 

「こんなクソを煮詰めた会社にいたせいで・・・思考回路が鈍ってしまったんでしょうね。賢明なペンパイならそんなものに引っかかるはずありませんもの。皆さん!救出に行きましょう!」

 

シャチの意見に同意し俺たちは二人の救出に向かった。

 

sideスター

 

私の名前はスター警察に手を貸してる天才少女なんだけど・・・

今日はトオルとデートなの!

 

「あーいい天気!」

 

「そうだな。」

 

私とトオルが歩いていると・・・

 

「この建物ちょっと珍しい感じね?」

 

そう、神殿のような建物を見つけたの・・・

 

「新興宗教団体の拠点らしいな。執拗な勧誘活動で近隣から苦情が出てるんだ。ついでだからパトロールするか。」

 

「休みの日くらい仕事のこと忘れなさいよ!」

 

折角のデートがぁ・・・!

そう思っていると

 

「お願いします、中に入れてください!」

 

一人の少女と信者がもめていた。

 

「ここは信者以外立ち入り禁止だ。午後の礼拝が始まっちまう!」

 

「そんな・・・母がここにいるはずなんです!」

 

そうして信者は神殿の中に入っていってしまった・・・

 

「どうかしましたか?」

 

「お母さんが帰ってこないってどういうことよ?」

 

私が聞こうとすると

 

「ここにペンパイがいるはずなんです!さっさと中に入れてください!」

 

「カンナちゃんを返してください!」

 

「だから信者以外は立ち入り禁止って・・・ぎゃあああ!」

 

「容赦ねぇな・・・」

 

今にも凍らされそうな信者と何故か喋ってるパンダとシャチ、金髪の女性に信者を脅してる青髪の女性、耳の生えたトオルほどじゃないけどカッコいい男性、なんか暗い顔をして凍らせようとしてるのを苦笑いしてる赤メッシュの男がいた。

 

「何をやっているのですか!?」

 

トオルが駆け付ける。

 

「ここに親友がいるはずなんですけど・・・この人がなかなか吐かなくて・・・」

 

「会社の先輩がここにいるはずなんですよ・・・もう食い殺してやろうか・・・!」

 

青髪の女の子とシャチが狂気をはらんで答える。

その時だった。

 

「何か御用でしょうか?」

 

他の信者だった。

 

「もしかして入信希望の方ですね?」

 

取りあえず私たちは自己紹介をした後入信希望ということで潜入した。

 

sideフィーア

 

こうして私たちは警察官のスターちゃんとトオルさん、母親が入信した被害者のソフィアちゃんと一緒にペンギンとカンナちゃんを探すことになった・・・

 

「貴方たち四人が何でも屋で一人がこの宗教に入ってるってのはわかったけど・・・まさか異宙人のDNAを取り込ませる実験が行われてるとはね・・・」

 

「人体実験など許すことはできんな・・・」

 

スターさんたちは歩きながら答える。

 

「ホントだよね!」

 

パンダがお気楽に言うけど・・・

 

「いや、喋ってる動物がブラック企業で働いてるのもおかしいわよ・・・」

 

まともな人間ならこっちのほうに驚きますよね・・・

 

「私たちはなんのために生まれたのか・・・神とは何者なのか・・・その心理は自分で見つけるもの・・・しかし見つけ方は教祖様が教えてくださいます。」

 

どうやら上の立場の人がいるみたいですね・・・

 

「皆、見てくれ。」

 

トオルさんの言う通り周りを見てみると・・・

 

「聖水をご購入の方はお並びください。これさえ飲めばどんな病もケガも立ちどころに治る。不老長寿の妙薬です。」

 

「くれ!」

 

「こっちにも!」

 

怪しげな水にお金を払う人の姿でした・・・

 

「んだよあれ・・・」

 

カゲチヨが顔をしかめて言う。

 

「ええ・・そんな水あるわけないじゃない・・・」

 

スターさんも同意する。

 

「ペンパイやカンナさんも買わされてないと良いんですが・・・」

 

シャチさんが心配してますけどペンギンさんの給料なら大丈夫じゃないですか?

 

「向こうにもあるぞ・・・」

 

シディさんの目線の先を見てみると

 

「お布施が必要なのはわかります。でももうお金が無くて・・・」

 

「ならおかえりください。」

 

お祈りでお金を巻き上げているところだった・・・

 

「完全にカルト宗教だよ・・・」

 

ヒサメちゃんが呟く。

 

「まもなく午後のお祈りの時間です。本堂にお連れしましょう。」

 

そして連れて行かれると初老の老人が人を引き連れていました・・・

 

「おそらくあれが教祖だろうな・・・」

 

「ただのおっさんじゃないの。」

 

トオルさんとスターちゃんが言っていると

 

「教祖さま・・・わが主人よ。」

 

「天は澄み霊験あらたか。」

 

なんとペンギンとカンナちゃんが異様な言葉を唱えていた。

 

「ペンパイ!」

 

「カンナちゃん!」

 

二人が二人に近づく。

 

「あれ?皆、久しぶり。だけど今は礼拝の時間だよ?」

 

何言ってるのカンナちゃん!

 

「二人ともどうかしましたか?」

 

案内してくれた信者が聞く。

 

「ペンギン、そんな恰好似合ってないよ!」

 

「その白い服はなんだカンナ!」

 

パンダとシディも言葉をかけるけど

 

「皆も早く教祖さまに祈りをささげてここの住人になるといい。」

 

全く届いてないみたいですね・・・

 

「ペンパイ!正気を取り戻してください!」

 

「俺は正気だ。むしろ今までが狂気の中に身を置いていたと言ってもいい、週七日出勤に毎日十二時間労働、サービス残業。上司は仕事しない、同僚はずっとソシャゲしてる。この状況をなんの疑問も持たずに受け入れてたことが異常だったんだ・・・」

 

「アーシも同じだよ。何かあると依頼をサボろうとするYOUTUBEオタク、非常識人の森育ち、大食いで抜けてる親友、戦闘マニアでショタコンの親友。こんな状態の何でも屋のフォローをしていたアーシは異常だったんだよ・・・」

 

「確かに納得ね・・・」

 

スターちゃんは同情しますけど・・・

 

(いや一番の問題児はお前だろ・・・)

 

私たちの心は一致した・・・社畜脳のアイドルマニアで名刺入れにチェキまで入れて抵抗のために体を改造するペンギンとサイコパスのドSよりかはましですよ・・・・

でも全くこちらの言葉を受け入れませんね・・・

 

「おそらく脳がトランス状態になってるのね・・・」

 

マジですか・・・スターちゃんの解説を聞いてると

 

「あ・・・!ママ!」

 

ソフィアちゃんもママを見つけたみたいですね・・・

 

「あの、あの人に会わせてくれないっすかね?この子は彼女の娘さんなんっすよ。」

 

カゲチヨが頼みましたが・・・

 

「彼女は入信したばかりなので・・・教祖様が直々に下界の穢れからお守りになっています。娘と言えど一切の交流は許されていません。」

 

「なんですか!それ!」

 

シャチさんは文句を言いますが

 

「これは浄化の儀式です。とても名誉なことですよ。」

 

厄介ですね・・・

 

「これも洗脳の儀式なのか。」

 

「多分そうでしょうね・・・」

 

私とシディさんは推理します。

 

「外との交流を断たせて心によりどころにしているということか・・・」

 

「ママは・・・監禁されてるの?」

 

トオルさんの言葉にソフィアちゃんが不安になってしまいます。

 

「大丈夫!お母さんも二人も絶対取り戻すよ!」

 

ヒサメちゃんがそう言う。こうして私たちはまず案内してくれた信者に近づきました。

 

sideスター

 

「いやぁ、これほど熱心にご質問なさる方はカンナさんとペンギンさんくらいですよ。」

 

そうなのね・・・私は信者に質問して距離を近づけた。

 

「教祖様に祈るにはどうすればいいの?」

 

私はさらに質問する。

 

「教義では女性はけがれた存在とされています。女性がここで祈りをささげるにはその不浄を濯がなければなりません。教祖さまの禊が必要です。」

 

「私は知りません。教祖様の部屋には女性しか入室が許されていませんから・・・スターさんにソフィアさん、ヒサメさん、フィーアさん。早速ご案内しましょう。」

 

これはチャンスね・・・

 

「もうやめろ、スター。」

 

トオルは言うけど・・・

 

「ソフィアのママも一緒の可能性が高いわ。」

 

「だが、ソフィアやお前たちを危険な目に合わせたくない。」

 

シディ・・・

 

「やめてよ二人とも、ソフィアが心配するじゃない大丈夫!一緒にママを助けよう!」

 

「ま、ここまで来たら行くしかねぇだろ。俺は賛成だぜ。」

 

カゲチヨ・・・

 

「私も行くよ!カンナちゃんをほっとけないもん!」

 

「当然です。教祖に一発入れるまで帰れませんから。」

 

ヒサメ・・・フィーア・・・ありがとう。

 

「上手くやるから。あんな男私の発明品で撃退してやるんだから!」

 

「お!スターちゃんは発明ができるの?じゃあ今度仕事サボれるマシーンとか作ってよ!」

 

「そんなこと言ってる場合ですか!パンダさん!」

 

アンタはぶれないわね・・・

 

こうして私たちは教祖の部屋に入った。

 

「ようこそ・・・禊の方は四人かな?」

 

やっぱりソフィアのママと一緒にいたわね・・・

 

「ママ!」

 

ソフィアは呼びかけるけど・・・

 

「・・・ソフィア!」

 

反応した!

 

「ちっ・・・娘か・・・」

 

「そんなよくわかんないことする気はないわよ。その人を家に帰してあげて!」

 

「返すも何もない彼女がここにいるのは自らの意思だ。」

 

教祖は私の言葉にそう返す。

 

「はい・・・」

 

「そんな…ママ帰ろうよ!」

 

「ソフィア、分かって頂戴ママは貴方の幸せのために教祖様のもとで祈ってるの・・」

 

はっ、笑っちゃうわ・・・

 

「洗脳して監禁してるんでしょ?」

 

「こんなこと許されないよ!」

 

ヒサメと一緒に言うけど

 

「なんだと?この私を愚弄しおって・・!ふん、ならばお前の信仰が深いことを娘たちに見せてやると良い。」

 

何をする気よ・・・!

 

「シャー!」

 

「嘘!?毒蛇!?」

 

ヒサメの言う通りなんと突然蛇が現れたの!

 

「ソフィア下がって!」

 

「きゃ!」

 

「毒蛇だ。これに指先を噛ませなさい、祈るものは救われる十分な信仰が得られたのなら守られるはずだ。」

 

「・・・・」

 

「無茶苦茶すぎですね・・・」

 

フィーアの言う通りよ・・・

 

「どうした?できないのか?」

 

「いいえ。おっしゃる通りです。」

 

そう言ってソフィアのママは毒蛇に指をさしだした!

 

「ママ!辞めて!」

 

もう!どうしてなの!

私は蛇をぐるぐるお縄ちゃんで拘束する!

 

「ソフィアが泣いてるじゃない!あんたのせいよ!」

 

私は喝を入れる。

 

「私の・・・?」

 

「アンタがそばにいないから泣いてるんじゃん・・・!早く気づいてよ!こんな男の言うことを聞いてもソフィアは幸せにならない!」

 

そういうと

 

「!!ソフィア・・・泣かないで・・・」

 

そうして駆け寄ってソフィアを抱きしめた。

 

「ママ・・・」

 

「ごめんなさい・・・あなたのそばにいないといけなかったのに一人で放っておいて・・・泣かせてごめんね・・・」

 

洗脳が解けたのね・・・その時だった!

 

「ふん・・・」

 

拳銃!?ソフィアのママが!間に合わない!そう思ったその時だった!

 

「ぺチぺチ!」

 

バキ!ガシャ!

 

「がぁ!?手が!」

 

誰かが教祖の手の骨を砕いて拳銃を叩き落とし。

 

「蛇には退場願おうかな!」

 

ボオォ!

 

「シャ―ア!?」

 

声がした瞬間毒蛇は炎で殺された!

 

「ペンギンさん!?」

 

「カンナちゃん!」

 

フィーアとヒサメの言う通り洗脳されたはずの二人が部屋に侵入していたの!

 

「お前の洗脳は俺達には効いていない。」

 

「そういうこと。ちなみに薬の成分や帳簿の写真を首都警察に送ったからそろそろ・・・」

 

「大人しくしろ!首都警察だ!」

 

トオル!ウォルター!

 

「悪いが俺たちもいるぞ!」

 

「さすがペンパイ!おとり捜査してたんですね!」

 

「依頼なら先に言えよ・・・」

 

「やれやれ・・・僕たちはいらなかったってわけだね・・・」

 

皆も・・・

 

「詐欺罪、脅迫罪、薬事法違反・・・他にも余罪がありそうだ・・・」

 

こうして私たちは宗教団体を逮捕出来た・・・

 

sideカゲチヨ

 

「俺たちが留守の時に依頼がきてて、あの宗教の被害者から捜査してほしいって来たわけか・・・」

 

「うん。けど皆が来てくれて助かったよ。おかげで集めていた証拠で直ぐに警察が逮捕に踏み切ってくれたし。」

 

まぁ、それなら良かったよ・・・

 

「二人は今、ソフィアさん達のメンタルケアでいないんだったな・・・」

 

シディの言う通り二人とは会えないのか・・・

 

俺たちは某企画に集まって事件のことについて話していた。

 

「俺はカンナに面白いレポが書けるから来て欲しいって言われたんだ。」

 

「まぁ、ヒサメちゃんやカゲチヨは洗脳にかかりやすそうだったからね。フィーアちゃんとシディは演技力ないし・・・」

 

「うっ・・・」

 

ぐうの音も出ない・・・

 

「上司から電話がかかってきたときはそばに信者がいたからな。ああいうしかなかった。」

 

そうだったのか・・・

 

「けど、あの時洗脳が解けたのは奇跡的だったんだよ?不完全だったとはいえあんな一瞬でとけるなんて・・・」

 

「まさしく親子の絆って奴だね。」

 

ヒサの言う通りだな・・・

 

「ペンギン!この資料纏めておいてくれないか?」

 

「了解。」

 

上司のやつ遠慮を知らないな・・・

 

「うわ~えぐい量!」

 

「無茶ぶりしますね・・・」

 

パンダとシャチの言う通りだな・・・

 

「よかった、これぐらいなら四時間残業ですみそうだ。」

 

え・・・?

 

「ペンギン、会社に洗脳されてない?完全に社畜脳だよ!」

 

「ナチュラルに洗脳されましたね・・・」

 

パンダとフィーアの言う通りだな・・・

 

「はっ!よし、辞表だそ。」

 

俺たちの呼びかけに洗脳が解けたペンギンは決意したのあった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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ドッチボールの特訓

sideフィーア

今日はシディさんと一緒に子供たちと遊んでいたんですが・・・

 

「待ってよー!」

 

子供たちとは別で困ってる声が聞こえました。

 

「うぬ?」

 

「行ってみましょう。」

 

私たちが行ってみると

 

「私の体操着返してよー!」

 

「うるせー、トロ子!お前みたいな足手纏い運動会に出て良いと思ってんのかよ!?」

 

「堂々と見学できるように・・・ってあれ?」

 

体操着を持っていたいじめっ子が戸惑います何故なら・・・

 

「大丈夫でしたか?」

 

「あ、私の体操着・・・」

 

私が目にも止まらない速さで奪い返したからです。

 

「くそっ!覚えてろよ!」

 

「せめてドッチで足引っ張らない程度になったらもうからかわないでやるよ!」

 

そんな捨て台詞をはいて悪ガキたちは去っていきました。

 

「大丈夫だったか?今のやり取りを見て放っておけなくてな。力になるぞ。」

 

「シディさんの言う通りです。私たちカレコレ屋っていう頼まれたら何でもやる仕事をしてるんですよ。」

 

「ありがとうございます・・・」

 

その子は近くの小学校に通っているユズハちゃんと言ってさっきの悪ガキの総大将は同じクラスのスギタというらしく子分を引き連れてからかってくるみたいです。

 

「体操着を盗まれそうになってたがどうしてだ?」

 

シディさんが聞く。

 

「私を運動会に出させないためだったんだと思います。私は運動神経が悪くてクラスの足を引っ張ちゃうから・・・」

 

なんですかそれ・・・

 

「それは良くないな。学校行事には皆に参加する権利があるはずだ。」

 

「それに大人数で女の子を泣かすなんて小学生と言えど男の風上にも置けませんね。」

 

私たちは怒って言う。

 

「・・・でも私、さっきみたいに一気に色々なことを言われると何も言えなくなっちゃって、こういうところが悪いってわかってるからなんとかしたいんですけどいざ目の前にすると・・・」

 

まぁ、そうですよね・・・

 

「・・・よし、俺にいい考えがある。」

 

シディさんがいい案を思い付いたらしく私たちはカレコレ屋に向かった。

 

sideカゲチヨ

シディとフィーアがユズハっていう女子を連れて来たんだが・・・

 

「というわけでカゲチヨ、ユズハを弟子にしてやってくれ。」

 

事情は聴いたけどよ・・・

 

「なんの?」

 

ヒサの言う通りなんの弟子だ?

 

「いじめられっ子のだ。」

 

はぁっ!?

 

「この人いじめられっ子なんですか?」

 

おい!そんなこと聞くな!

 

「はい、カゲチヨはカツアゲされたり女性から暴言を吐かれたり私たちがいなければ自殺しそうな扱いを日々受けています。」

 

フィーア酷くね?

 

「この前も、キモ5と一緒にキモイって陰口叩かれてたしね!」

 

カンナ!具体例だすな!

 

「そうなんだ・・・」

 

ユズハ!?憐みの目を向けないでくれない!

 

「だがそんな扱いを受けながらも自分を貫き強く生きている。きっと俺達よりカゲチヨの方が良いアドバイスができると思ってな。」

 

シディ、天然で言ってんのか?それともわざとなのか?

 

「カゲチヨさん・・・凄い!」

 

ユズハ!?

 

「私ならそんな風に言われたら言い返せなくて俯いちゃってると思う。お願いします!弟子にしてください!私、スギタたちを見返したいんです!」

 

・・・ったく。俺たちはこの依頼を引き受けることにした。

 

sideヒサメ

 

私たちは翌日公園に集まった。

 

「なんでドッチボール?」

 

そうなぜかコートの線とボールが用意されていた・・・

 

「運動会の目玉がクラス対抗ドッチボールなんです。スギタもからかうのを辞めてほしかったらせめて足を引っ張らないようになったらって・・・」

 

なろほどね・・・

 

「そういう重要な種目で悪目立ちするのが一番最悪だからな!いじめっ子たちも常にいじめる側を観察してるわけじゃねー。大事な場面でつけ入る隙を見せなければ突っかかってきたくてもこれねーだろ?」

 

「流石いじめられっ子の師匠!」

 

「全然嬉しくないんだけど・・・」

 

カンナちゃん・・・言わないであげよう・・・

 

「おーい、カゲチヨ練習に付き合ってくれる子供たちを連れて来たぞ。」

 

「これなら二チーム作れそうです。」

 

シディとフィーアちゃんが子供たちを連れて来た。

そして私たちはアドバイスを開始する。

 

「常に周りに人がいる状態にしておけよ!自分以外の誰かに当たる可能性が高い!」

 

カゲが内野にいるときに心得を教え、

 

「手の高さに投げると女子の力じゃ取られちゃうから狙うなら足元だよ!」

 

「背中を見せてる人を狙うのもありだよ!」

 

私とカンナちゃんは投げるときの心得

 

「目をそらすな!自然界では負けを認めるのと同じだ。」

 

「キャッチは落とさないようにボールを抱え込むようにしてください!」

 

シディとフィーアちゃんはキャッチの心得を教えた。

そして時間が経つにに連れて明るくなっていった。

 

「沢山の人と仲良くなれて良かった!」

 

「明日はいよいよ運動会か。」

 

「ここ数日でかなり上達したし悪目立ちすることはないんじゃね?」

 

私はシディとカゲと話していた。すると

 

「・・・ん?」

 

「あれって・・・」

 

カゲとカンナちゃんが何か見つけたみたい・・・

見てみると鼻息を荒くした男子がいた・・・

 

「なぁ、シディ、フィーア、アイツって・・・」

 

「ああ、ユズハをイジメていたスギタという少年だ。」

 

シディが答えると

 

「・・・」

 

「ふ~ん・・・」

 

カゲとカンナちゃんが何か察した表情をしていた・・・

 

「どうしたの二人とも?」

 

私が聞くと

 

「いや、別に。」

 

「なんか面白くなりそうだなって。」

 

どういうこと?

 

「大丈夫ですよ。私がスギタ撃退のために必殺技を教えておきましたから。」

 

フィーアちゃんの男子撃退術・・・危険な感じがする・・・

 

sideカゲチヨ

 

運動会当日、俺たちは運動会の応援に来た。

 

「今日は応援ありがとうございます。」

 

ユズハがお礼を言う。

 

「ま、頑張れよ。」

 

「怪我のないようにな。」

 

俺たちが激励していると

 

「トロ子がでるんじゃウチのクラスの優勝はねーな!」

 

「体操着取り返してもらったからって調子乗んなよな!」

 

案の定スギタたちがからかってきたが・・・

 

「私今日は足手纏いにならないから!約束して私がドッチボールで最後まで当てられずに残れたら私に絡んでこないで。」

 

言うようになったじゃねぇか・・・

 

「調子に乗んなよ!公園で毎日練習してたからって・・・」

 

「何で知ってるの?」

 

「!・・・と、とにかく!約束してやる!」

 

そうしてスギタたちは去っていった。

 

「ぎゃふんと言わせられたじゃん!」

 

「流石私たちの弟子ですね。」

 

「立派だったぞ。」

 

カンナ、フィーア、シディが褒める。

 

「みなさんのおかげです。もし約束が守られなくても言われっぱなしにはなりません。」

 

「立派だよ・・・ユズハちゃん・・・」

 

ヒサ・・・泣くの早すぎだろ・・・

ユズハは宣言どうり当たらずに活躍を見せた。

そして俺たちは遠くでユズハとスギタの会話を聞いていた。

 

「約束は守ってやるよ!」

 

「ありがとう。」

 

「つーかお前成長したな。俺に認められるためにここまで努力した根性はなかなかのもんだ、なんなら俺の彼女にしてやってもいいぞ。」

 

やっぱり好きだったのか・・・その時だった!

 

「ふん!」

 

ゴン!

 

ユズハはスギタの股間を蹴り上げた!

 

「気持ち悪いんだけど、二度と話しかけないで。私はフィーア師匠と共に強い女になるために修業するから。」

 

「あががががが・・・・」

 

振られたか・・・っていうか。

 

「フィーア、あの金的教えたのお前だろ・・・」

 

「はい・・・見事決めてくれました・・・流石私の弟子です・・・」

 

涙ながらに語ってるけど・・・

 

「これでスギタの恋心は粉々になったね・・・」

 

カンナの言う通りだぜ・・・放送室の前にいてマイク入ってたせいで全校中に今の告白響いてたぞ・・・そしてヒサが驚いて話す。

 

「二人ともそのことにあの時気づいてたの?」

 

まぁな・・・

 

「小学生の男子なんてそんなもんだろ。」

 

「案の定面白くなったしね!」

 

カンナは悪戯っ子のように笑う。

 

「つーか流石に可哀そうじゃね?あんなに悪目立ちしたら学校にこれねーぞ。」

 

「子供は強いから大丈夫だ。ユズハも随分変わった。これからも真の強さを求めて精進していくだろう。」

 

そういうもんか?

 

「じゃあ、師匠の役目はフィーアに丸投げできるってことだな。」

 

やっと肩の荷が下りたぜ・・・

 

「助かったぞ師匠。」

 

「お疲れ様ですカゲチヨ先生!」

 

「様になってたよ!しくじり先生!」

 

「任せてください。」

 

四人とも俺の事馬鹿にしてるだろ!

 

 

 

 

 

 




ー後日談ー

フィーア「今日から新たな弟子を迎えることになりました。ユズハと言います。仲良くしてください。」

ユズハ「よろしくお願いします!兄弟子の皆さん!」

サトウ「おう!一緒に強くなろーぜ!」

スズキ「絶対男勝りになるぞこいつ・・・」

ユズハの将来を心配するスズキであった・・・


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幼児勇者カゲチヨの冒険譚

sideスズキ

 

「とりゃー!」

 

「痛ぇって!!加減しろバカ!」

 

俺は今幼児化したカゲチヨの世話をサトウとフィーアと一緒にやっていた・・・

 

「かはは!子供にそれは無理だろ!」

 

「カッコいいですね!カゲチヨ!」

 

あのなぁ・・・

 

「サボってねーでテメェらも相手しろ!」

 

「おもりを引き受けたのはお前だろー?」

 

くっ・・・カンナさえいてくれたら・・・なんでこうなったのかというと・・・

 

ー回想ー

 

「ごめんスズキ君!シディと一緒でどーしても依頼断れなくて今日一日カゲの面倒お願いしてもいい?」

 

「アンタも大変だな。」

 

カゲチヨが幼児化の薬また飲んじまって・・・っていうか

 

「カンナとフィーアがいるんだろ?なんで俺達に頼むんだ?」

 

俺が聞くと

 

「カンナちゃんは前にファミリーYOUTUBERの時のトラウマで幼児化した私たちを見ると寝込むようになっちゃったんだよね・・・」

 

(詳しくはファミリーYOUTUBER進出を読もう!)

 

「マジかよ・・・」

 

間接的とは言え俺たちのせいでもあるのかよ・・・

 

「フィーアちゃんは甘やかすときはでろでろで、厳しい時は谷に突き落としたりするから子育て向いてないんだよね・・・」

 

あいつ子供好きなのになんで子育て下手なの?

 

「足して二で割ることができないのかよ・・・」

 

「その角本物か?触っていいか?」

 

俺がフィーアの子育て下手に頭を抱えてると幼児化したカゲチヨが話しかけてくる。

ホントにあのカゲチヨなんだよな・・・目があんまり腐ってないけど・・・

 

ー回想終了ー

 

「まっ、頑張ろうぜ!」

 

気楽だな・・・

 

「カゲチヨ!あそこにモンスターがいるから倒してみましょうか!」

 

「うん!フィーアおねーちゃん!食らえ!」

 

「ぐはっ!やめんか貴様ら・・・!」

 

ボティスがフィーアに掴まれカゲチヨがそこを段ボールの剣でボコボコにしてる・・・

 

「モンスター倒したぞ!」

 

「凄いですよ!カゲチヨ!」

 

ボティスを倒したカゲチヨをフィーアが抱きしめる・・・ほとんどフィーアのおかげだけどな・・・

 

「お前は勇者になりてーのか?」

 

サトウが聞く

 

「うん!強くてかっこいいから!世界を救ったら皆が褒めてくれそうだしよー!」

 

そうかよ、なら・・・

 

「昼寝したら褒めてやるから早く寝ろ。」

 

「・・・」

 

ボティスがなんか考え込んでるな・・・

 

sideカゲチヨ

 

「スズキ・・・?サトウ・・・?フィーアお姉ちゃん?」

 

俺が昼寝から起きてみるとカレコレ屋には誰もいなかった・・・

 

「どうやら地球は今、何者かによって侵略を受けているようじゃな。」

 

ボティス!

 

「喜べカゲ男、勇者になれるぞ。」

 

え・・・・?

 

「そんな・・・嘘だ。だって寝る前までは普通で・・・」

 

「はっ!これだからガキはそもそも普通なんてものは人によって違うあいまいな概念侵略に来ている者にとっては今この事態が普通であり日常茶飯事なんじゃよ。」

 

・・・?よくわかんないよ・・・

 

「分かりやすく言ってやろうお前の言う普通は失われた取り戻す方法はただ一つ、侵略者と戦って勝つしかない。」

 

そんな・・・

 

「戦うって・・・俺が?」

 

「世界を救いたかったんじゃろ?願いが叶うぞ喜べ。」

 

「俺まだ子供だし・・・そうだよ、シディとかヒサとかさ!強い大人が何とかしてくれるよな!?」

 

「ふん、阿呆がさっきまでお前のお守をしていた三人がなぜいないのか考えてみろワシが侵略者だったらまずその大人たちから捕まえるなり殺すなりするだろうな。」

 

え・・・?

 

「じゃあ、皆・・・!?」

 

「知らん、はー疲れるだからガキはいやなんじゃ。」

 

ボティスはそう言って光輝く武器を出してくれた。

 

「なにこれすっげー!」

 

「それをやるからさっさと覚悟を決めろ。姿も見えないだれかに頼って死にたいなら別じゃがな。」

 

・・・よし!

 

「俺戦うよ、勇者になる。」

 

そうして町に出たんだけど・・・

 

「大人いるじゃん・・・」

 

街の人たちは普通そうに生活していた・・・

 

「こやつらは侵略者の力で異変にも気づかぬ雑魚どもじゃ。」

 

ボティスが酷いことを言ってると

 

「ギャオウゥゥ!」

 

いきなりモンスターが現れた!

 

「もともと地球にいた異宙の生物が侵略者の力に影響を受けているようじゃの。さあ出番じゃカゲ男、あのモンスターを退治してこい!」

 

よーし!

 

「とりゃあああ!」

 

俺はモンスターに剣を振りかざす!

 

ドカっ!

 

「ふぎゃ!」

 

吹っ飛ばされても諦めるか!

 

「くっそぉ~!」

 

ボスっ!

 

「げふぅ!」

 

うう・・・歯が立たない・・・

 

「良い恰好じゃの~カゲ男。」

 

「笑ってないで助けてくれよ!」

 

「いやじゃそのまま這いつくばって死ね!」

 

武器を貸したのはそのためだったのか?

 

「う・・うう・・・」

 

俺が泣きながら突進しようとしたその時だった!

 

「ギャアアアア!!」

 

いきなりモンスターが血を吹き出し倒れた!

 

「勝手に外に出てんじゃねぇ!このクソガキ!」

 

スズキ!

 

「かはは!いいじゃねーか!こんな時に何もせずにはいられねぇだろ!男の子だもんなぁ!?」

 

サトウ・・・

 

「ボティス・・・勝手にカゲチヨを外に出させるなんてどういうつもりですか・・・?」

 

「ぐええええ!?やめろフィー子!」

 

フィーアお姉ちゃん!

 

「今までどこ行ってたんだよ!!」

 

「敵がどんな奴かいろいろと探りに行ってたんだよ。」

 

「わりーな!怖かったか!」

 

こ、怖くなんてなかったし!

 

「で、大事なことが分かった。敵の総大将はカンナだ。」

 

え・・・?

 

「どうして!?」

 

「おそらく寝ている間に前のときのトラウマや今回のことで色々とため込んでたんだろ。その力が闇の力に変わって異宙の生物を操れるようになっちまったんだ。」

 

スズキの言うことは的を得ているような気がした・・・

 

「それで、アイツを救い出す方法は特別な血を持つものが攻撃すれば闇の力は浄化されて元に戻る。」

 

特別な血?

 

「あぁ、吸血鬼とゾンビのハーフの血・・・つまりお前だ!」

 

サトウが言ったことは衝撃的だった。俺がカンナを救うの!?

 

sideサトウ

 

こうして俺たちはカンナを救い出すための特訓を開始した。

 

「うおおお!」

 

「おーい!カゲチヨ君!一ミリも動いてねーぞ!」

 

まず力をつけるために俺監修の岩を動かす特訓。

 

「こんなんできるの・・・少年漫画の主人公くらいだろー!」

 

その他にも

 

「いってー!手加減しろよ大人だろ!」

 

「勇者ごっこの時とは話がちげーんだよ。」

 

剣が無い時の格闘術の特訓をスズキが、

 

「いいですか。剣を極めれば・・・」

 

スパっ!ザアア!

 

「こんなこともできます。」

 

「滝を真っ二つにした・・・」

 

「この崖を受け身を取って着地して、また昇ってきてください。」

 

「いやいや!底が見えない崖なんだけどってぎゃあああ!?」

 

勇者としての精神力の修業をフィーアがやった。っていうかフィーアのやつ厳しくするときは容赦ねーな・・・

 

「くーくー。」

 

修業が終わり夜になるとカゲチヨは泥のように寝ていた・・・

 

「あーあー傷だらけ・・・ごっこで遊んでられりゃ良かっただろーにこいつもついてねーな。」

 

「お?情でも湧いてきちまったのか?」

 

俺はスズキをからかう。

 

「は?お前の話だろ?っていうか・・・」

 

「ぐす・・・ぐす・・・強くなってくださいね・・・カゲチヨ・・・」

 

「涙流れ出してる鬼教官よりはましだよ・・・」

 

かかか!そうだな!

 

sideカゲチヨ

 

「どーだ!俺一人でこいつ倒せたぜ!」

 

俺は特訓のおかげで成長していた!

 

「かはは!成長したじゃねーの!」

 

「それくらいで喜んでんなよ。」

 

「カンナちゃんへの道のりはまだ先なんですから。」

 

「それより腹が減ったわ!街で人間の心臓の一つや二つ調達してこい!」

 

ボティスの命令で俺たちは食料確保に向かった。

 

「あの三人厳しすぎだよなぁ?フィーアお姉ちゃんは褒めてくれるけど・・・スズキとサトウはあんまり褒めてくれねーし・・・ヒサとシディはもうちょっと優しかったのになー。」

 

「強くなったら褒めてもらえるという考えがそもそも間違いなんじゃフィー子の言う通りカン子への道のりはまだまだ先なのじゃから甘えた脳みそも鍛えなおせ。」

 

うう~!ボティスに文句を言っていたその時だった!

 

ビュッ!

 

「なんだこれ!?」

 

いきなり氷が襲ってきた!

 

「ほう、面白いカゲ男見てみろ。」

 

ボティスの言う通り氷が飛んできた方を見てみると

 

「・・・ふぅん避けるんだ。思ったよりやるね。」

 

「ただの子供だと思っていたのになかなかやるな。」

 

そこには髪が黒くなったヒサとシディがいたんだ!

 

「カゲチヨ、この地球で唯一カンナちゃんを脅かす存在・・・」

 

何言ってんだ二人とも!?

 

「なんか様子が変だ・・・!」

 

「どうやらカン子の闇の力で操られてるようじゃの。二人が身に着けてるあの黒い石・・・あそこからカン子の炎の力と闇の力を感じる・・・黒い炎で二人の心を無くして操ってるのじゃろう。カゲ男お前を消しにきたのではないか?」

 

そんな・・・

 

「二人とも!俺が分かんねぇのか!?」

 

「これ以上力をつけたら邪魔になる・・・」

 

「ああ・・・今ここで消す!」

 

俺の呼びかけにも応じず二人は連携して俺を押さえつけた・・・

 

「目を覚ませよ!」

 

俺は涙を流して叫んだその時!

 

「おいおい!どーゆー状況だ!?」

 

サトウがシディに蹴りを叩き込む!

 

「ちっ!」

 

シディはガードしたけど隙ができた!

 

「今だ!」

 

パキっ!

 

俺は剣で石を壊す!

 

「迎えに来るのが遅いじゃねーか。子守りは一日の約束だったぞ。」

 

「それになんでカゲチヨを襲ってるんですか?場合によってはヒサメちゃんといえど倒しますよ?」

 

「くっ!」

 

スズキ!フィーア!

 

「スズキ!そのまま抑えててくれ!フィーア!ヒサが首から下げてる黒い石を壊してくれ!」

 

俺は二人に指示をだしヒサの石も壊した。

 

「ん・・・ここは・・・」

 

「俺たちは一体・・・」

 

「力の気配は消えたし風貌もいつも通りに戻ったか・・・」

 

ボティスの言葉でほっとする・・・良かった・・・

 

「やるじゃねーか!」

 

「はい!とてもいい指示でした。」

 

「ああ・・・最初はどうなるかと思ったけど・・・頑張ったな。」

 

・・・!

 

「うん!」

 

そして俺たちはカンナのいる城まできた。

 

「この川の向こうにある古い城そこがカンナの根城だ。」

 

シディとヒサの案内でここまで来れたな・・・

 

「操られていた間の記憶もあるんだな。」

 

スズキの言う通りだな・・・

 

「うん・・本当にごめんね・・・長い間カゲを一人にしちゃった上に傷つけようとして・・・」

 

「俺たちはいきなりきたカンナの奇襲にやられてあの石に操られてしまったんだ・・・」

 

大丈夫だぜ!二人とも!

 

「俺にはボティスもサトウもスズキもフィーアお姉ちゃんもいてくれた!一人じゃなかったぜ!」

 

「そっか。良かった。」

 

「カッコつけるな!寒いんじゃ!」

 

「そう言うなボティス、頼もしいじゃないか!」

 

「うう・・・!涙で前が見えません・・・」

 

よし!この川を渡ってカンナを救いに・・・・あれ?この川温かいような・・・

 

sideスズキ

 

俺はボティスに言われた香を置いてそのまま家事を行ってたんだが・・・

 

「はっ!」

 

カゲチヨはぐっすり寝てたんだが・・・

 

「やべーよ・・・これ、どうすんだ!?」

 

サトウの言う通りソファーはおねしょで濡れていた・・・

 

「え・・・夢!?じゃあもしかして・・・」

 

「あ、びしょびしょしちゃいましたか。パンツ変えましょうね!」

 

フィーア・・・それは逆効果だぞ・・・

 

「やっちまったあああああ!?」

 

カゲチヨの悲鳴がカレコレ屋に響いた・・・

 

sideヒサメ

 

「ただいまー」

 

「いい子にしてたか?」

 

私とシディは帰ってきたんだけど・・・

 

「レベルアップだ!」

 

カゲはゲームをしてたの・・・

 

「昼寝明けからずっとやってたの!?」

 

スズキ君から聞くと昼寝あけからこうなったらしい・・・

 

「昼寝前までは勇者ごっこで張り切ってたんだけどな・・・」

 

「本当に勇者になるのは大変そうだからな、俺はゲームでいいや。」

 

本当にどうしたの?

 

「変な夢でも見たんじゃねーの?」

 

サトウ君がそう言ってると

 

「ふぁー・・・やっと落ち着いてカゲチヨの世話できそう・・・」

 

カンナちゃん・・・もう夕方で私たち帰ってきたんだけど今までずっと寝てたの?

 

「お前な・・・こっちは大変だったんだぞ・・・!」

 

「だって幼児化したカゲチヨを見るとあのときの幼児化したアンタたちの世話の記憶がよみがえるんだよ!」

 

スズキ君とカンナちゃんが言いあっていると

 

「あ、魔王だ!」

 

カゲがいきなりそう言ってきたのだ!

 

「なんで!?」

 

「もしかして夢ではカンナが魔王だったのではないか?」

 

シディが推理する。

 

「そんなああああ!」

 

カンナちゃんの叫びがカレコレ屋に響いた。

 

 

 

 

 

 

 



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異宙人集落での出会いと因縁

sideヒサメ

私たちはまだ幼児化してるカゲの面倒を見ていたんだけど・・・

 

「私たちは地球の中の異宙人集落・・・つまり地球に住み着いた異宙人たちが住む村に住んでるんです。最近人手が欲しくてそれでカレコレ屋さんに依頼を・・・」

 

受けたいのはやまやまなんだけど・・・

 

「異宙人集落いこー!」

 

「こら!お客さんの前では静かにしてて!」

 

それどころじゃないんだよね・・・

 

「すまないがカレコレ屋は非常事態でな。軽い依頼ならいいが重い依頼は・・・」

 

シディの言う通りだね・・・

 

「あ、じゃあアーシが行くよ。」

 

カンナちゃん!?

 

「いいんですか?」

 

フィーアちゃんもびっくりしてる。

 

「うん、皆に迷惑かけちゃったしね。」

 

「そういうことじゃ、ここは言葉に甘えるのが仲間というものではないか?異宙人が地球で暮らすのは大変なんじゃよ。貴様らが思ってるよりな。」

 

ボティスさん・・・

 

「あ、力仕事もあると思うのでもう一人助っ人を連れて行っていいですか?」

 

「はい!もちろんです。」

 

こうしてカンナちゃんは村に行くことになった・・・

 

sideカンナ

 

こうしてアーシたちは村の入り口にタクシーで来た。

 

「ごめんねーゼクス君手伝い頼んじゃって。」

 

「構わない、それに神谷先生の見張りもヤヨイたちに替わってもらったしな。」

 

そうして荷物を出そうとトランクを開けると

 

「ばぁ!」

 

なんとカゲチヨがいたの!

 

「なんでここにいるの!?遊びじゃないんだよ!」

 

「だって二人で一緒に楽しいことすると思ったから・・・」

 

はぁ~・・・ヒサメちゃんたちちゃんと見ててよ・・・

 

「随分なつかれてるんだな。カレコレ屋に戻るにしても距離があるしここは連れてってやったらどうだ?」

 

「私もかまいませんよ。」

 

依頼人とゼクス君がそういうなら・・・

 

こうして私たちは村に入ると

 

「ようこそ我々の村、掟下街に。」

 

街の案内役と思われるメイドにあった。

 

「ここは観光名所でして、夜になるとこうして賑わうんですよ。」

 

「なるほどな・・・人手が足りなくなるのはそういうことか・・・」

 

ゼクス君が呟く。

 

「貴方たちもこの町にいるならルールを教えておきますね。」

 

「ルール?」

 

カゲチヨが首を傾げる。

 

「おそらく掟を破ったら力が使えなくなったり捕まったりする強制力があるんだろうね。」

 

それが異宙人が人間から町を守る手段ってことだからね・・・

 

「分かっていただきありがとうございます。ルールは二つ、一つ暴力を振るわないこと、一つ欲しいものは金を払って手に入れることです。」

 

「それだけ?」

 

「シンプルだな・・・」

 

二人ともいうけどそれはどうかな・・・?

 

こうしてルールを聞いたアーシたちは依頼人の店に向かった。

 

「なにこれ・・・」

 

「ぐっ・・・」

 

二人は顔をしかめる。そこには人をつるし上げて管理してる光景だった・・・

 

「俺は奴隷商でね。俺一人じゃ商品の管理が追い付かないからこうして依頼をしたのさ。」

 

一人称が変わった依頼人は話し始めた。

 

「そんな・・・」

 

「そんなことが許されると思ってるのか・・・」

 

二人は反抗しようとする。もう聞いたこと忘れたの?

 

「二人とも掟下街は暴力禁止、奴隷が可哀そうと思うなら働いて奴隷を買うしかないの。」

 

「ううっ・・・」

 

「ちっ!」

 

アーシは二人をいさめる。

 

「そういうことだ。それにこれでも規模は小さくなった方なんだぜ?十年前妖精王が大物の異宙人の名前で各地の奴隷市場に襲撃をかけてきて市場にあった奴隷すべて持ち去られたんだからな・・・。バイト代は出してやるよ。一番安い奴隷を買うのに何年かかるか分かんねーけどな!」

 

こうしてアーシたちは奴隷商でバイトをすることになった。

 

sideゼクス

 

「はぁ・・・やっと終わった・・・」

 

牢屋の掃除に奴隷のケア・・・精神的に堪える仕事だ・・・

 

「牢屋から逃がそうものならすぐに見つかるしね。」

 

カンナはこんな時でも冷静だな・・・

 

「バイト代が入っても宿泊代で消えちゃうよ・・・」

 

カゲチヨが涙を浮かべていると

 

「あの奴隷たちを助けたいの?」

 

光の玉が飛んできて私たちに話しかけてきた。

 

「貴方もこの町の住人なの?」

 

カンナが聞く。

 

「うん、そうだけど・・・」

 

「じゃあ、掟下街に副業禁止の決まりってある?」

 

「ううん、今いった二つだけだけど・・・?」

 

まさか・・・

 

「お願いできませんか?」

 

「まぁ、お前は料理ができるそうだし、男の方もガタイがいいから雇ってもいいが・・・そのガキはダメだ。使い物にならん!」

 

カンナはあのメイドから情報を聞き人手不足の料理店で働くことにしたんだ。

 

「お願いします!俺も頑張るんで!」

 

カゲチヨも必死に頼み込む。

 

「ちっ・・・女は料理、男二人は雑用だ。いいな。」

 

雇ってもらえることになった。

 

「カンナ、お前みじん切りすごい早いな・・・」

 

「もう一人の料理上手とよく競ってましたから。」

 

「ゼクスも重いものを風の力で運んでくれて助かるぜ・・・寡黙だから接客に出せないのが偶に傷だが。」

 

「ああ。」

 

「カゲチヨを接客にしたら可愛いってことで客足が伸びて来たぜ。なかなかやるなお前たち!」

 

「へへ~ん!」

 

カンナが役割を振って俺たちがその通りに働くことで上手くやれていた。店の住み込みで午後に働かせてもらうことにした。

 

俺はカゲチヨと行動を共にすることが多かったのだが・・・

 

「買い忘れはない?」

 

「大丈夫・・・ってジャガイモ忘れた!」

 

「大丈夫だ。俺が買っておいた。」

 

「ありがとうゼクス君!」

 

買い物のときも

 

「頑張れ!頑張れ!」

 

「ふーふー!」

 

荷物運びの時もあの光の玉の異宙人はカゲチヨのことを応援していた。

俺はカンナに質問した。

 

「なんであの異宙人はカゲチヨのことをあんなに応援するんだ?」

 

「もー!ゼクス君は鈍いな!あれは恋する乙女の声でしょ!」

 

俺は寝てるカゲチヨに寄り添う光の玉を見た。

 

「そういうものか?」

 

「そういうものなの!それからもう少しで一人買い戻せる金が溜まるからその人から情報を聞き出してお父さんに相談しよう。」

 

「ああ、分かった。」

 

sideグレモリー

 

私は恋する乙女に語り掛ける。

 

「このままじゃあの子たちこの町から出て行っちゃうわね~」

 

「あなたは?」

 

ふふふ・・・

 

「おせっかいな乙女よ。」

 

「あの子たちがあの奴隷商人を叩き潰すために出ていくならそれでいいの。」

 

嘘つきね~

 

「本当に?貴方はあの子のことを好きなんじゃないの?」

 

「・・・」

 

「あの子とあなたは結ばれない。種族が違うからだからね私、あなたと恋バナしに来たの❤」

 

「恋バナ?」

 

「貴方が人間の姿になってあの子と一緒にいられるように私考えたの、ほら恋バナって建設的な方がいいでしょ?」

 

「・・・本当に私が人間になれるの?」

 

「勿論❤」

 

私は契約して術をかける。

 

「ぐぅおおおおおお!」

 

「あら?人間にしてあげようと思ったらゴリラになっちゃった❤」

 

ま、似たようなものよね。これで妖精王の娘も現れるし場合によっては・・・

 

「楽しみね。」

 

sideカンナ

アーシたちは普段通り料理店で働いてたんだけど・・・

 

「化け物だぁああああ!」

 

その叫び声で行ってみると化け物が暴れていた。

 

「掟下街は暴力禁止のはずじゃ・・・」

 

ゼクス君が驚いてるけど今がチャンスだね!

 

「ゼクス君、アーシがあの化け物を何とかしておくからあの奴隷商人殺して奴隷を救い出してきて。今ならこの町のルールも壊れてるはずだから。」

 

「分かった!」

 

ゼクス君は奴隷商に駆け出す。

 

「俺はカンナお姉ちゃんと一緒に行くよ!男の子だもん!」

 

まぁ、どっちも危険だしアーシが見てた方がいいか・・・

 

私たちはゴリラの化け物に向き合う。

 

「この町から出ていけ!」

 

カゲチヨは化け物にも臆さず叫ぶ。

 

「す、好き?わた、私のこと・・・すき?」

 

この声ってそれにこの町でカゲチヨのこと好きなのは・・・

アーシが推理しているとカゲチヨは

 

「・・・嫌いだよ!暴力をふるう人は嫌いだ!」

 

しっかりと拒絶した。

 

「がぁあああああ!ああ?」

 

怪物が戸惑う何故なら

 

「好きな人イジメるなんてあんたもしかしてヤンデレ?悪いけどヤンデレキャラはもう間に合ってるから。」

 

アーシが海のような領域を展開したからだ。

 

「これで止まってて!」

 

「がああああ・・・・!」

 

水で作られた竜やカジキマグロのように角のついた魚を呼び出し突進させて体を傷つける。

けど・・・

 

「再生能力がすごいな・・・」

 

傷つけてもすぐに再生する・・・アーシがそう思ったその時だった。

 

「がはっ!」

 

なんとカゲチヨの胸に蛇の紋章が浮かびそのまま倒れた。そして出てきたのは・・・

 

「奴の気配がするから来てみればビンゴじゃったな。今度こそ息の根を止めてやるグレモリー・・・!」

 

三つ目の露出度の高い服を着た黒い肌の女の人だった・・・

 

「カン子そのまま動きを止めておれ。」

 

カン子って・・・

 

「くぅおおおお・・・」

 

アーシの攻撃で隙だらけのところのその人は

 

「同情はするがのう、あんな女に騙された己を恨め。まぁ、ワシからアドバイスするなら・・・」

 

そうしてその人は黒い波動を浴びせた。

 

ドガン!

 

「ぎゃああああ!!」

 

「悪魔とは契約しないことじゃな。」

 

一撃で倒しちゃった・・・

 

「あぁ・・・カ・・・ゲチ・・」

 

そうして怪物は崩れ去った・・・やっぱりあの光の玉の異宙人だったんだ・・・

そしてアーシは女性に話しかける。

 

「あの・・・ボティスだよね?」

 

「はぁ・・・その通りじゃ。ヒサ子やフィー子、シディには言うなよ。面倒になる・・・」

 

確かにフィーアちゃんその姿のボティス追ってるもんね・・・

 

「それでグレモリーは?」

 

「気配が遠のいていっておる・・・逃げおった。」

 

なんでそんなに怒るんだろ・・・悪魔にもいろいろあるからアーシは聞けなかった・・・

 

そうしてカゲチヨが目を覚まし、ゼクス君が戻ってくるのを待っていた。

 

「あれ・・・?俺急に胸が痛みだして・・・」

 

「奴隷たちは全員森に送っておいたぞ。」

 

二人とも戻ってきた。

 

「ボティスも来ていたのか、無事だったか?」

 

ゼクス君が心配する。

 

「儂はいつでも無事じゃ!」

 

ゼクス君にも言っちゃダメなんだろうなぁ・・・

 

「涙が・・・なんで・・・?」

 

・・・

 

こうして目的を果たしたアーシたちはカレコレ屋に戻った。

元に戻ったけどまた記憶を失ってた・・・

 

sideカゲチヨ

 

俺はカレコレ屋で考えこんでいた。元に戻れたのはいいんだけど・・・

 

「なんか大事なこと忘れてるきがすんだよなー」

 

「いつものことじゃろ。」

 

ボティスが言うけどさ・・・

 

「今回はなんか引っかかるんだよなー忘れちゃいけないような・・・」

 

「カゲチヨは鈍感だなー。」

 

うおっ!

 

「カンナいたのかよ・・・!」

 

「アーシも少し考えこみたくてね。」

 

そうかよ・・・にしても

 

「鈍感ってなんだよ。」

 

「陰キャで鈍感だからカゲチヨは女子に気持ち悪がられるんだよ。」

 

「脈絡なさすぎじゃない!?」

 

どういう意味だよ!教えてくれよ二人とも~!

 

 

 




カンナの領域は呪術廻戦の陀艮の領域展開、蕩薀平線(たううんへいせん)を参考にしました。


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くノ一おエマの活躍!

ほぼ零士視点でいきます。


side零士

俺はバイトに行くためにバスに乗っていたのだがテンションは高かった、何故なら・・・

 

「零士さん、そんなに楽しみなんですか?忍者村でのアルバイト。」

 

顔に出てたか・・・

 

「まぁな・・・だってほら忍者ってなんかカッコいいだろ?」

 

「零士さんも意外と子供っぽいところあるんですね~」

 

う、うるさい!

 

「エマこそこんなまともなバイト見つけてくるなんて思わなかったぞ。」

 

「まあ、時給高かったですし~忍者のインストラクターなんて適当にかっこつけておけば外国人も子供も喜ぶから楽でしょう?」

 

「全くお前って奴は・・・」

 

こうして俺たちは事務所にやってきた。

 

「失礼しまーす。」

 

エマが上司と思われる忍者の格好をした人に挨拶をする。

 

「よく来たでござるな!拙者はこの里の守護を務める上忍、疾風丸にござる。」

 

「よろしくお願いします!」

 

おお・・・メチャクチャそれっぽい・・・!

 

「それではお主ら新入りの下忍に最初の任務を授けるでござる。」

 

「はい!」

 

俺は気合を入れて返事をする!

なんだろうな・・・手裏剣投げとか、からくり屋敷か!?

 

「こやつの暗殺でござる。」

 

そこに写っていたのは見覚えのあるオレンジ色の髪の女の子の写真だった・・・

 

「えっと、そういう新しいアトラクション担当ってことですか?」

 

「あとらくしょん・・・?」

 

いやひらがなで聞き返されても・・・

 

「御意にござる・・・!」

 

え、エマ!?

 

「零士さん・・・ここまで来て手を汚す覚悟がないというんですか・・・?」

 

あるわけないだろ!?

 

「外人さんやお子さんに楽しい忍術を教える仕事をやりに来たのに、なんか見たことある何でも屋の女の子を暗殺する羽目になってんだよ!」

 

「ふっ、流石・・・今期のアカデミー主席は肝が据わってるでござる。」

 

アカデミーってなんだよ!?

 

「・・・これで世が平和になるならこの身体、喜んで血に濡れましょう・・・」

 

もうなんなのこれ・・・

 

ー欲望渦巻く江戸の街、今日もどこかで声がする闇夜に紛れ悪を狩るおエマがやらねば誰がやるー

 

 

いや急になんだよこれ!?

 

「ここがあのヤクザの組長のいる屋敷ですね・・・」

 

「さっきのオープニングスルー?っていうかなんでお前だけ着替えてるの・・・?」

 

俺はくノ一衣装に着替えたエマに質問する。

 

「今は幹部は出かけていているのは下っ端だけです。さっそく忍びこみましょう!」

 

「お前なんでそんな順応して・・・」

 

「はっ!」

 

「おぶっ。」

 

俺はいきなり腹を殴られる・・・

 

「零士さん・・・私たちは忍者、耐え忍ぶものです。どれだけ辛い任務でも受け入れなければなりません。」

 

もうすでにこの意味わからん状況を耐え忍んでるんだが・・・

 

「・・・忍びの格言にこんなものがあります。多言は一黙に如かず、さあうだうだ言ってないでいきますよ。」

 

なんなの今回・・・

 

俺たちは中に侵入した・・・すると

 

「カゲチヨ、あの土地の地上げはできてるの?」

 

「はい、すでに俺の部下が土地を脅し取っています。」

 

カンナとカゲチヨの話し声が聞こえてきた。

 

「なんか妙にしっくりきてるな二人とも・・・」

 

怖すぎるぜ・・・

 

「奴らが今回の暗殺目標ですね。賭場はもちろんなんの力も持たない庶民から土地を脅し取り幕臣や大商人と組んで金を得ていると聞きます。」

 

「そんな大組織なの!?」

 

「暗殺目標であるカレコレ組組長のカンナは獄炎の火車という異名を持っており地獄の炎のような苦痛を与え、妖のような智謀を持つ危険な女です。」

 

そんな凄い異名なの!?

 

「あのカゲチヨも下っ端の中でも一目置かれている存在でカチコミでは何度も立ち上がってくるその姿から不死身の鬼と恐れられる男です・・・」

 

「実際不死身だしな・・・」

 

そんな風に話してると・・・

 

「ところでカゲチヨ、料理はおいしいけどネズミを中に入れてるわよ。」

 

「はい、気づいております。すでに姐さんの言う通りにしております。」

 

そんな会話が聞こえてきた!

すると

 

「お前たちここで何をしてる?」

 

「ここに侵入してその姿・・・死にたいんだね?」

 

「姐さんを暗殺しようとする、すなわち死です。」

 

シディ、ヒサメ、フィーアが来た!

 

「まさか、幹部が出かけたというのは嘘!?待ち伏せていたのですね!」

 

「おわあああ!?」

 

エマが叫んだあと俺たちは話していた二人のいる部屋に逃げ込む!

 

「おお!これはこれは奈落の門番、悩殺請負人でおなじみくノ一のおエマどのじゃない?」

 

全然お馴染みじゃないですけど!?

 

「・・・」

 

否定しろよ!

 

「貴方の武勇は方々から聞いているよ。ねぇ、暗殺を依頼した人を話してくれればうちで雇ってあげてもいいよ?貴方の武勇を腐らせるのは惜しいの。」

 

なんかスカウトが始まった・・・

 

「よく言いますね。そちらも武勇を残している幹部を持っているくせに・・・」

 

この流れってもしかして・・・

 

「多くの仲間に慕われながら、誰も傷つけたくないからと一人でシマ荒らしをした組を壊滅させた孤狼のシディ。」

 

「覚えていてくれて嬉しいぞ。」

 

なんか普通に出来そうで怖いな・・・

 

「あなたの背中の刺青と耳を見るだけで敵対する組は怯えますからね・・・そして氷のような目で相手を屠り、それでいてときに熱くなりすぎた仲間の頭を冷やす氷女(ひょうじょ)のヒサメ。」

 

「そんな風に言われてたんだ。」

 

完全に役になり切ってる・・・

 

「そして組を傷つけるものは全てドスと拳だけで粛清する女・・・義女(ぎじょ)のフィーア。」

 

「私は居場所を守るだけです。」

 

全員実際にそんな名前がついてそうで怖い!

 

「ですが私は里のことはしゃべりませんよ!」

 

エマが答える。

 

「そう・・・なら二人を縛りあげて!直々に拷問にかけるから。」

 

こうして俺たちは拷問を受けることになった・・・

 

「く、く~~っ」

 

「ぎゃあああ!」

 

エマは緊縛、俺は木馬責めを受けていた。

 

「ちょっと待て木馬攻めはそういうプレイで江戸時代にはないんじゃ・・・?」

 

俺は木馬の角に苦しみながら答えると

 

「いいえ?戦国時代に女囚や異教徒に行われた拷問ですよ?」

 

フィーアが答える。

 

「それにエマの緊縛明らかに何かを狙ってないか!?」

 

俺は問い詰めるが無視されてエマへの尋問となる。

 

「さぁ、アーシの暗殺を命じたのは誰?」

 

「忍者村の・・・」

 

俺は痛みから言いそうになるが・・・

 

「零士さん!私たち忍びにとって…生まれた里を売ることは殺人よりも重い罪なんですよ!」

 

忍びでも生まれた里でもないのに・・・

 

「さあさあ、はかないとその荒縄と木馬の角が体に食い込むぜ?」

 

カゲチヨが言う。

 

「はぁっ・・・はぁっ・・・」

 

「耐えがたい恥辱と苦痛でしょうね・・・」

 

「楽になったほうが良い。俺たちもお前たちがこんなことになるのは辛いんだ。」

 

ヒサメちゃんもシディも様になってる!

 

「ふっ・・・これしきのこと里で受けた修業に比べれば屁でもありません!」

 

俺は受けてなくてもう限界なんだよ!

 

「ふうん・・・流石は伝説のくノ一といったところだね。次の拷問でも同じ態度でいられるかな?」

 

そして出てきた次の拷問は

 

「・・・・んぶ・・・ぐ・・・ぷはぁ!ぜーぜー・・・」

 

「ぐわあああ!?」

 

エマは水攻め、俺は縄を腹にくくりつけられてカゲチヨとシディに左右に引っ張られていた・・・

 

「ちなみに零士さんが受けてるのは瓢箪攻めと呼ばれる拷問だよ。」

 

やばい苦しい・・・

 

「エマちゃんのほうは三分耐えたね。吐かないなら少しづつ時間を伸ばしていくし零士さんもさらにきつく締め付けるよ・・・?」

 

カンナが誘惑するしかしまたエマは

 

「十分だろうと一時間だろうと・・・同じことです・・・」

 

「そうか・・・そんなに水が好きなんだ・・・」

 

「~~~~~っ」

 

ヒサメちゃんが冷酷な目でエマを沈める・・・五人とも役になり切りすぎだろ・・・

 

「げほげほ・・・」

 

「エマ・・・流石に俺もやばい・・・」

 

「大丈夫ですよ。零士さん私たちはあの里での修業を乗り越えたじゃないですか・・・」

 

そうしてエマが思い浮かべたのはシンクロナイズドスイミングだった!

 

「それは違うだろ!?」

 

「零士さん、今はアーティスティックスイミングですよ。」

 

フィーアちゃん現代っぽい突っ込みしないで!?

 

「引っ張って。」

 

ぎゃあああ!間違ったからカンナちゃんの命令で引っ張られた・・・

 

そして次も拷問に移行した・・・

 

「この手はあまり使いたくないんだけどね・・・強情なあんたたち自信を呪ってよ。」

 

俺は話そうとしたのにエマが・・・そのときだった・・・

 

「ぐあああ!」

 

エマは手足を縛られ天井に吊るされた!そして俺も・・・

 

「なんじゃこりゃ!?」

 

両足を顎につくまでエビのように折り曲げて縛りあげられた。

 

「ふふふ・・・それはそれぞれエマが駿河問い、零士が海老攻め、どちらも江戸幕府公認の拷問の中でももっとも過酷な部類の拷問だよ・・・」

 

見た感じならバライティみたいに思えるけどきつい・・・

 

「ここからエマは背中に重石を乗せて右へ左へひたすら回転させるんだけど・・・それだと可哀そうだからヒサメとフィーアによるこちょこちょにする。」

 

「こちょこちょですって!?」

 

カンナの言葉にエマは戦慄する。

 

「ちなみに零士はそのままの体勢だと全身の血行が停滞していって痛みが増すんだけど・・・時間もないし鞭で叩いて痛みが出るのを速めるよ!シディ!」

 

「ふん!」

 

バチン!

 

「ぎゃあああ!」

 

エマの方も・・・

 

「こちょこちょ・・・」

 

「どうですか?くすぐったいでしょう・・・」

 

「うっ・・・くっ・・・あひゃひゃひゃ、やめてくだしゃい・・・」

 

「う~んどっちも口を割りそうにないしもっときつくするか。」

 

もうだめだ・・・あきらめかけたその時だった・・・

 

「ぎゃあああ!」

 

いきなりカゲチヨが倒された!

 

「縄抜けの術!」

 

エマが縄をほどいていた!

 

「最初からやれ!」

 

俺はエマに縄を解かれながら突っ込む。

 

「やはりやるね・・・地獄に行くのはどっちか白黒つけましょうか?」

 

カンナちゃんがエマを煽る。

 

「さあ、終わりにしましょう!」

 

全員が襲い掛かってくる!

 

「天誅!」

 

「ぐっ!」

 

「あぁ・・・」

 

「無念・・・」

 

「げほっ!」

 

こうして俺たちは五人を倒して屋敷の外に出た。

 

「なんとか任務を遂行できました。」

 

「もうこれで終わりだよな。俺体が痛すぎてもうだめだんだが・・・」

 

すると鴉が巻物を落とした。

 

「これは!里からの新たな任務です!」

 

はぁ!?

 

「次の悪代官は・・・」

 

もう嫌だ~!

 

sideカゲチヨ

 

「はい、エマちゃん、カレコレ屋の皆、今日のギャラね~」

 

俺たちは報酬をもらった。

 

「いや~こういうニッチなビデオの出演料は美味しいですね!」

 

エマがにやつく

 

「ホント拷問の知識ってこういうのでも役に立つんだね!」

 

カンナが笑顔で言う。ホントにドS だな・・・

 

「二人ともごめんなさい役に入りすぎちゃった・・・」

 

ヒサは演技上手いからな・・・

 

「だが着物も着れて嬉しかったぞ。」

 

「まぁ、たまにはこういう依頼も悪くないですね。」

 

シディとフィーアも満足できたようだ。

 

「おれが下っ端なのは納得いかないけどな・・・」

 

俺がそういうと

 

「「「「いやこれ以上ないくらい様になってた(ました)よ?」」」」

 

ヒサとカンナ、フィーアとエマに言われた・・・

 

「エマ・・・!結局こういう仕事だったのかよおおお!」

 

「ぎゃあああ!鮮やかな忍者チョーク!」

 

エマ・・・また零士に仕事内容言ってなかったのか・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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人形とだるまさんが転んだ!

sideカゲチヨ

 

今日の依頼人は白衣を着た男だった・・・

 

「皆さんには私が作ったAIの遊び相手になって欲しいんです。」

 

「可愛らしい見た目だな。」

 

「はい・・・いいですよね。」

 

シディとフィーアは早速気に入る。

 

「ありがとうございます。彼女をいろんな人と触れ合わせることでもっと人間らしく成長させてあげたいんです。どうかお願いできませんか?」

 

「面白そうっすね!」

 

俺は答える。AIなんて男のロマンだろ!

 

「このAI女の子だけど平気なの?」

 

ヒサが失礼なことを聞いてくる。

 

「いやAIなら大丈夫だわ!・・・困ったら四人に頼るし!」

 

「無機物の体の女子も苦手とか終わってるね・・・」

 

カンナ、そこまで言わなくてもよくない!?

 

「とにかく俺たちは大丈夫なんで引き受けます!」

 

「では今週末に研究所にいらしてください。よろしくお願いします。」

 

こうして俺たちは依頼を引き受けた。

 

sideヒサメ

 

当日私たちは研究所に集まったんだけど・・・

 

「なんかおそろいのジャージ着せられたんだけど・・・何すんだろうな?」

 

「しかも私たち以外にも声がかかってたみたいだし・・・」

 

私は戸惑っていた。他にも参加者が沢山いたし、カゲの言う通り私たちは緑色のジャージを着せられていた。

 

「動きやすくていいですね。」

 

「この人数でやる遊びかワクワクするな!」

 

フィーアちゃんとシディは気にしてないみたいだけど・・・

 

「なにこのダサいジャージ・・・しかもお揃いって・・・耐えられないんだけど・・・」

 

カンナちゃんはすっかり精神を削られていた・・・カンナちゃんいつも制服も崩したりオシャレに着こなしてるからね・・・体操服だって着るのすごい葛藤してるし・・・

カンナちゃんを心配していると

 

ズシン、ズシン、

 

突然地響きが一定のリズムでなり始めた。

 

「地震か?」

 

「それにしては揺れ方が変だけど?」

 

カゲと私が話していると

 

「皆さんよくおいでくださいました。早速私の娘を紹介しましょう。さあ、挨拶してごらん。」

 

依頼人と巨大な女の子の人形型ロボットが現れた!

 

「こんにちは!今日はわたしのために来てくれてありがとうございます!」

 

ロボットが挨拶をする。

 

「随分大きな娘さんだな!」

 

「大きいってレベルじゃないだろ!」

 

カゲとシディが驚く。

 

「写真のやつは遠近法使ってたんじゃないの?」

 

「私も写真のみためで小さいのかと思ってたよ。」

 

私とカンナちゃんも大きさに驚いていると

 

「びっくりさせちゃってごめんなさい・・・」

 

ロボットが私たちの会話に反応した!

 

「えっ・・・!?ううん私たちも勘違いしてごめんね!」

 

「まぁ、見た目なんて些細な問題ですからね。」

 

私とフィーアちゃんはロボットに謝った。

 

「ほんと?なら良かった~!」

 

「AIなのに普通に会話できてるし・・・」

 

カゲも知能に驚愕していると

 

「パパが大事に育ててくれたおかげなの!」

 

「この子は現在五歳程度の少女と同等の知能を有しています。自己学習が進めば今後もっと成長していくでしょう!」

 

依頼人が詳細を話す。

 

「パパたちお話長すぎ!私早くみんなと遊びたいよー!」

 

「こういうところはしっかり子供だな!」

 

「でも遊びで負けるつもりはありませんけどね。」

 

シディとフィーアちゃんは相変わらず図太すぎでしょ・・・

こうして私たちは遊び場へ案内された。

 

sideカゲチヨ

 

「で、何をして遊ぶんだい?」

 

依頼人がロボットに聞く。

 

「私だるまさんが転んだがいい!私一番得意だし!」

 

「この広さでだるまさんが転んだが。なかなかスリリングな戦いになりそうだ!」

 

シディがそう言ったあと説明が始まる。

 

「この子があそこの木で掛け声を唱えますからみなさんは振り向いたときに動かないように注意して進んでください。」

 

「ゴールできたらあなた達の勝ちね!」

 

人形の準備ができ俺たちはゲームを始める。

 

「だるまさんが・・・転んだ!」

 

ロボットの掛け声と同時に俺たちは止まる!

 

「あっ・・・」

 

「あっ!動いたー!」

 

早速脱落者がでたその時だった!

 

「動いたから罰ゲームだね!」

 

「罰ゲームってどういうこと!?」

 

動いた女性がそう言ったその後

 

「いただきまーす!」

 

「きゃあああ!」

 

ポタ・・・

 

「ごちそうさまー!」

 

女性は食べられちまった・・・・

 

「おい・・・なんの冗談だよこれ!」

 

俺が依頼人に問い詰める!

 

「子供はよく食べて育つといいますしね。たくさん食べてもっと大きくもっと賢くなって欲しいんですよ。」

 

お前・・・!

 

「こんなゲームやってられるか!」

 

「逃げなきゃ・・・逃げなきゃ・・・!」

 

他の参加者から逃げ出そうとする人もいたが・・・

 

「もー!これはかけっこじゃないんだよ!反省してよね!それじゃ!行くよー!」

 

食われてゲームは続けられる・・・

 

「このままだと多くの犠牲が出る。早くゲームを終わらせよう。」

 

「だね・・・さっきからあの子にハッキングを仕掛けてるけど強固なガードがかかってるみたい。」

 

「兵器も持ってそうですけど、ゴールなら私とヒサメちゃんなら一気にたどり着けそうです。」

 

「こんなダサいジャージ姿で死ぬなんて御免だからね!こんなゲーム早く終わらせるよ!」

 

カンナはなんかずれてる気がするけど・・・そうして俺たちはゴールライン目前まで迫った。

 

「はあ・・・はあ・・・」

 

スタミナのない俺には地獄だったけどな・・・

 

「あとちょっと近づけば私かフィーアちゃんの能力で一気にゴールに行けるから頑張って三人とも!」

 

ヒサが俺達を励ます。

 

「だるまさんが・・・」

 

ヒサとフィーアが走ろうとした次の瞬間!

 

「うおおおお!やった・・・やったぞみんな!ゴールしたぞ!」

 

他の参加者がラインを通った。

すげえ根性だな・・・しかし・・

 

「ねえ、なんで動いてるの?もしかして罰ゲーム食らいたかったの?変な人だねー。」

 

「おい!辞めろよ!うわああ!」

 

そのまま食べられてしまった・・・

 

「どうやらゴールには条件がありそうですね・・・」

 

フィーアが分析する。

 

「ここを押すんだよー。」

 

人形が頭の上にあるボタンを見せる。

 

「こらこら、それを探すのもゲームの一つなんだから答えを言っちゃダメだよ。」

 

最初から俺たちを餌にするつもりだったのかよ!

 

「あの高さじゃ私が飛んでも間に合わないだろうし・・・」

 

「はー、もうやめです。」

 

フィーア?

 

「こんな、ルール説明もまともにしない親子の茶番に付き合う必要はありません。シディさん、何か匂いがするか聞こえてきませんか?」

 

「うぬ・・・確かに動いたときに揺れる音と口の中から血の匂いがするぞ。」

 

「なら勝利条件は整いました。皆さん耳を貸してください。」

 

俺たちはフィーアの作戦を聞く。

 

「マジかよ・・・」

 

「でもそれなら確実にボタンが押せるね!」

 

「私もやるよ!」

 

「俺もその案を信じよう!」

 

作戦開始だぜ!

 

sideフィーア

 

私の作戦どうりまずヒサメちゃん、カンナちゃん、シディさんがそれぞれ人形に氷や炎、水で攻撃する。

 

「ズルはダメだよ!」

 

予測どうりロボットは攻撃を食べて重くなる・・・

 

「じゃあ、また掛け声を・・・」

 

予想通り体重で重心がずれた!

 

「カゲチヨ、今です!」

 

「おらよ!」

 

「うわっ!?なに!?」

 

カゲチヨが血液の縄をロボットに巻き付かせ引っ張ってよろめかせる。

 

「盛大に倒れてください。」

 

ドゴっ!

 

その瞬間私は強烈な蹴りで人形を倒した!

 

「ヒサメちゃん、今です!」

 

「うん!」

 

ヒサメちゃんがボタンをおしてゲームを終了させる。

 

「えっ・・・私なんで倒れてるの?ねえパパ起こして!」

 

「君たち・・・この子に一体何をした!?」

 

依頼人が問い詰めてくる。仕方ないですね・・・説明しますか・・・

 

「疑問に思ったんですよね。食べた遺体の処理はどうしてるのか?火で処理してるわけでもないだろうし、酸を使うにしても時間がかかりすぎる。だからシディさんに匂いと音を調べてもらったら予想通り、処理されずに残ってるって考えたんですよ。」

 

「なるほど・・・だから俺たちの能力も食べたら残ると考えたんだな。」

 

外部からの攻撃もこの依頼人の性格なら用意してると思ってましたしね・・・

 

「だから三人の攻撃で体重を増やしたあと急な動きの後で体がぶれたところをカゲチヨと私で倒れさせたということですよ。」

 

私は説明を終える。

 

「さてと・・・この落とし前きっちりつけてもらおうか。」

 

カゲチヨが依頼人の胸倉をつかむ。

 

「わ、私は愛する我が子を育てようとしただけだ!それに科学の発展に犠牲はつきものだろう!」

 

「大勢の人が犠牲になってるのに本気でそんなこと思ってるんですか・・・!?」

 

ヒサメちゃんも依頼人の言い分に怒る。

 

「まあまあ二人とも子供がやったことは親に責任を取ってもらおう!そして子供と遊ぶのは親の一番の愛情表現だよ・・・?」

 

カンナちゃんやっぱりダサいジャージ着せられたの切れてる・・・

 

「ねえ、お兄さんたち私だるまさんが転んだはできないの?」

 

「いや・・・まだできるぜ。今度の相手はお前のパパだ。」

 

カゲチヨがカンナちゃんの意見をくんで言う。

 

「な、何を言うんだ!?」

 

その瞬間ロボットは依頼人を捕まえた。

 

「や、やめて・・・考え直して・・・」

 

私たちは遊び場から去った・・・

 

 

 

 



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魔王と勇者の剣

sideカゲチヨ

 

今日はヤヨイがやってる鍛冶屋に来ていた。

 

「まさかお前がジャーナリスト以外にもやってることがあるとはな。」

 

俺がヤヨイに言う。

 

「まぁ、異宙に転移して以来武器の需要は高まってるから。ミナヅキとハツキ、くすぐりお化けと一緒に依頼したいことはこの店の店番をお願いしたいの。辺境の星で珍しい呪物が手に入りそうなの。頼まれていた剣を返したり預かるだけでいいから。」

 

「わかった気を付けて行ってきてくれ。」

 

シディがそう言って俺たちは店番をすることになったのだが・・・

 

「今のところは暇だね・・・」

 

「くぅ~」

 

ヒサの言う通りまだ客も来てないのでのんびりしていた。くすぐりお化けものんびりしてるな・・・

 

「ヤヨイはしっかりしているのですが負けず嫌いだからオークションなんかで意地を張って借金作りかけるんですよね・・・」

 

ハツキも苦労してんだな・・・

 

「ん・・・馬糞つかまされないか心配・・・」

 

ミナヅキにも心配されるって相当だな・・・

 

「ねえ・・・カゲ、なんか預かってる剣に変なのがあるんだけど・・・」

 

ヒサが言うので見てみるとそこには剣を掴んだままの骨と鎧がそこにあった・・・

 

「これは呪われた武器と知らずに手にとり装備が外れなくなった戦士が使っていた破壊の剣ですね。」

 

「持ち主ついてきてない!?」

 

ヒサの言う通り持ち主いるのにフィーアは何で冷静に分析してんだ!?

 

「え?これストラップじゃなかったの?」

 

なんでストラップで戦死の屍がぶら下がってると思うんだカンナ!

 

「一体だれが頼んだろうな?」

 

シディの言う通りだぜ・・・俺がそう思っていると

 

「頼もぉぉぉ!」

 

「くう!?」

 

くすぐりお化けが驚くのも当然だろう。いきなり勇者っぽい装備をした男が賢者の女性や老人の魔法使いなどを引き連れてやってきた。

 

「おや?ヤヨイ殿はどこだ?」

 

俺たちは事情を説明する。

 

「そうか留守なのか・・・紹介が遅れた、私は勇者 呂戸六(ろとしっくす)異宙の平和を守る勇者を発掘し育てる勇者星の者だ。」

 

そんなところあるんだな・・・

 

「異宙の平和を乱す魔王を発掘し育てる魔王星で異宙魔王 ティラミスが誕生した報を聞きその討伐の旅をしている。」

 

「そんなものまであるんだな。」

 

シディもそんな感想を持ったようだ。

 

「しかし旅の途中でパーティの一人戦士たけしが呪われた武器を装備してこんなことになってしまって・・・それでこの星に呪術師兼鍛冶屋がいるとききなんとかしてもらおうと剣を預けたんだ。」

 

「こういうのは仲間を助けるの優先でまず解呪のために教会に行くんじゃ・・・?」

 

ハツキが言う。

 

「破壊の剣は呪われているとはいえ強力な武器だ。この屍を除いて剣を使うことができるんじゃないかと考えてね。」

 

「そっちの依頼!?パーティ見殺しなんてそれでも勇者なの!?」

 

ヒサが驚愕する。

 

「破壊の剣はこれで仕上がっています。勇者さま。」

 

カンナが何事も無かったかのように接客する。

 

「何!?」

 

勇者が驚く。

 

「屍を取り除いても呪いは強力で改造もできなかったのでこのままでは呪われてしまいます。なのであちらにいるフィーアちゃんのようにこのままたけしごと装備してたけしを取っ手にして間接的に剣をお使いいただければ剣に呪われることなく戦えます。」

 

「ふっ!はっ!やはりなかなかの剣ですね。」

 

「たけしに呪われるだろ!」

 

俺は突っ込む。

 

「なるほど!そういうことだったのか!これでたけしも浮かばれる!」

 

勇者はたけしを振り回していたが剣が飛んでいった・・・

 

「もうたけししか使ってない・・・」

 

ミナヅキの言う通り冒涜しすぎだろ・・・

 

「流石は異宙に名のきこえた名工、その腕を見込んでもう一つ頼みたいことが。」

 

なんだよ・・・

 

「異宙魔王ティラミスを倒すには伝説の勇者だけが抜ける異宙神剣コスモスが必要と言われてるんだが手に入れたまでは良かったんだが眠りの中で大分痛んでいてね。」

 

そう言って勇者が出してきたのは岩に刺さったままのコスモスだった・・・

 

「この剣を再び使えるまでにしてほしいんだ。」

 

「全然抜けてねえだろ!?全く勇者として認められてないよ!力ずくで岩ごとテイクアウトしてるじゃねーか!」

 

俺は怒涛の勢いで突っ込む。

 

「魔王の手はすぐそこまで迫っている。時間がないのでショベルカーでガーといった。」

 

「ショベルカーで魔王に挑戦した方がいいですね・・・」

 

ハツキの言う通りだぜ・・・

 

「魔王との決戦は近い、異宙の平和を守るためにも早急に仕上げてくれ。」

 

伝説の剣を抜けと!?

 

「我々が宿屋でひと眠りする間に・・・」

 

勇者がそう言おうとした時だった!

 

「あの・・・私は宿屋よりもシディさんと一緒にいた方が回復しそうなのでここにいます・・・」

 

「そうなのか?俺は構わないが・・・」

 

なんと賢者の女性が顔を真っ赤にしてシディにすり寄っていた・・・

 

「そうですか・・・なら頼みますシディさん・・・ちっ。」

 

今舌打ちしなかったか?それでも勇者かあんた?

 

「・・・・・・」

 

フィーアはフィーアでブラックホールのような目で見てるし・・・

 

「それじゃあ、頼む。」

 

そう言って勇者たちは去っていく・・・

 

「あ、勇者様たけし忘れてる・・・」

 

賢者がそう言った。

 

「たけしつれてけぇ!」

 

俺の叫びが響いた・・・

 

sideヒサメ

 

なんでこんなことに・・・ヤヨイちゃんがこんな客を相手にしてたなんて・・・

 

「接客だけって言われたけど、放っておけませんね異宙の命運がかかってるし。」

 

カンナちゃんが言うけど・・・

 

「勇者さまで抜けなかったのに抜けるんでしょうか・・・?」

 

「なんで貴方は普通に参加してるんですか?」

 

賢者の人の言う通りだけどフィーアちゃんの突っ込みももっともだよ・・・

 

「やはりだめだな。びくともしない。」

 

シディでもだめか・・・

 

「ここは逆転の発想でいこう!剣を抜こうと考えるから駄目なんだよ。ミナヅキちゃんお願い。」

 

「了解・・・」

 

カンナちゃん?

 

「剣から岩を取り除けばいいんだよ!」

 

「ん!」

 

ゴシャアァアァ!

 

ミナヅキちゃんが剣を思いっきり振り下ろし岩と砕いて剣も砕いた!

 

「岩ごと剣も壊れたあああ!」

 

「くうう!?」

 

私とくすぐりお化けは真っ青になる!

 

「お前たちやばいぞ!」

 

「そうですよ!伝説級の賠償金ですよ!?これ私も支払う感じなんですか!?」

 

カゲと賢者が突っ込む。

 

「これが・・・伝説のジャックナイフなのね・・・」

 

カンナちゃんは感慨深く砕けた剣を見て言う。

 

「いや、根元からポッキリいってるだけですよ?」

 

ハツキさんがそういうが・・・

 

「なるほど・・・どんな剣も抜けなきゃただの鈍でもこのジャックナイフなら魔王の喉笛を掻っ切れるというわけですね・・・」

 

フィーアちゃんが言う。これで魔王に挑むのが相当な勇者だよ!

 

「うぬ・・・このままでは負けてしまうぞ・・・」

 

シディが苦い顔をしたその時だった!

 

「頼もおぉぉ!」

 

なんとモンスターらしき集団がやってきた!

 

「なぜモンスターたちがこんなところに・・・!?」

 

賢者も驚いている。

 

「見つけた・・・ついに見つけたぞ・・・あの~予約していた異宙魔王ティラミスですが頼んでいた剣持ってきてたんで見てもらえませんか?」

 

勇者と魔王をダブルで受け持つってヤヨイちゃんなにものなの!?

 

「まさか魔王までこの鍛冶屋で手入れを・・・!」

 

そりゃ驚くよね!

 

「実は電話でも話していたんだが実は吾輩異宙を支配しようと企んでるんだがこれを邪魔する勇者というものがおってな。勇者を葬れるのが異宙魔剣マヒナス、真の魔王だけが引き抜ける伝説の剣を手に入れるまでは良かったんだがすっかりさび付いてしまって・・・」

 

なんで桃缶に刺さってるの?

 

「まさか缶切りとして利用して・・・」

 

賢者の予想は当たってるね・・・

 

「勇者が攻めてくる前に早急に鍛えなおしておいてくれ。剣というものは一朝一夕で鍛えられないことは重々承知している。せめてもの協力に吾輩の部下腐ったきよしを置いていく。きよしが腐りきるまでに仕事をおえよ。頼んだぞ。」

 

唯の嫌がらせだ・・・

 

皆でどうするか話し合おうとしたんだけど・・・

 

ごっ!ボキ!

 

フィーアちゃんが剣を折った・・・

 

「何やってるの!?フィーアちゃん!」

 

私は問い詰める。

 

「当たり前です。片っぽの剣だけ長かったらバレますよ。」

 

そりゃそうだけど・・・

 

「そう!だから両方短くして伝説なんてこんなもんですよねという現実にそくした考えになってもらうの!」

 

カンナちゃんが続けて言う。

 

「そんな現実ないでしょ!?」

 

賢者が突っ込む。

 

「ねぇこれ勇者の方が若干長くない?」

 

カンナちゃんが剣を見てそう言う。

 

「勇者を有利にしといたほうがいいんじゃねーの?」

 

カゲがそういう。

 

「何言ってるんですか。目の前の鉄を全力で叩くのが鍛冶屋ですよ。」

 

フィーアちゃん・・・私たち剣壊してるだけだから・・・

 

「ミナヅキちゃんもうちょっと勇者の方削って。」

 

「今度は魔王の方が長いですね・・・」

 

ハツキさんも加わったら収集が・・・

 

私と賢者は止めようとしたけど・・・

 

「これが伝説のビームサーベルか。」

 

6人が揃っていったときには気付いたときには剣の刀身は無くなっていた・・・

 

「ごまかせんよ!最悪です!これだったら岩と桃缶に刺さってた方が良かったですよ!」

 

「くぅくぅ・・・」

 

泣き叫ぶ賢者をくすぐりお化けが慰める。

 

「そうだよ!問題は長さなんだから・・・」

 

カンナちゃんはそう言って魔剣をたけし、神剣をきよしに突き刺した・・・

 

「勇者と魔王が両方刺さってたみたいになりそうでしょ?」

 

いやならないよ!?

 

「これで勇者と魔王に剣を返せば一見落着だな!」

 

シディが言うけどそうなのかなぁ・・・?

 

「ってかさ、どっちがどっちだっけ・・・?」

 

もうミナヅキちゃんしっかりしてよ!

 

「これが勇者で、これが魔王でしょ!」

 

side賢者

 

私はパーティに戻ったんだけど剣を装備した勇者は変わった・・・

 

「何度いったら分かるんだ貴様ら!これからは盾なら尾ではなく横並びで行動しろ!数えるときも一匹二匹だ!」

 

性格も好戦的になって甘い息や凍てつく波動も出す・・・

 

しかし魔王の方も変わっていた・・・

 

「何度言ったら分かるんだね!縦並びにするんだ!セーブと薬草を忘れるな!」

 

人前の箪笥を勝手に開けるようになっていた・・・

 

sideカゲチヨ

 

「剣が完全に入れ替わってましたよ!?」

 

賢者の報告を受けて俺たちはまた剣を回収して会議をしていた・・・

 

「ヒサ何やってんだよ・・・」

 

「だってどっちも死体とゾンビで似てたし・・・」

 

俺とヒサはのんびり会話する。

 

「まぁ、勇者も魔王も似たようなものですよ。」

 

「人間年を取るとおじいさんもおばあさんも分からなくなるのと一緒ですよ。」

 

ハツキとフィーアが言う。

 

「一緒にしないでください!剣を元に戻せばいいですから!」

 

賢者が突っ込む。

 

 

「別にいいんだけどさ。たけしときよしってどっちで、どっちがどっちの味方だっけ?」

 

カンナが賢者に聞く

 

「何言ってるんですか!こっちがこっちですよ!」

 

賢者が連れて行く。

 

noside

 

勇者パーティでは神剣が刺さったキヨシが呂戸六を馬車おくりにしていた・・・

 

「大勇者きよしさま!」

 

賢者以外のパーティは彼をあがめていたが・・・キヨシは否定する。

 

「俺は勇者ではない・・・かつて魔王に倒され死ぬことも許されず操られていた汚れたマリオネット、ただの腐ったキヨシだ。だが神剣の力で生まれ変わった今ならわかる!本当に腐り、汚れているのは、魔王!貴様の心だとな!待っていろこの剣を鍛え終えたとき屍になるのは貴様だ!」

 

勇者が魔王打倒を誓っていたころ魔王城ではティラミスが膝をついて気配を感じ取っていた・・・

そして玉座に座るある男が話す。

 

「どうしたティラミス、古傷が痛むか?」

 

「いえ・・・」

 

「俺もだ、俺の中の呪いがこの破壊の剣が・・・奴を、教会代をケチり俺を見殺しにした勇者を殺せと泣いている。決戦は近いぞ、貴様も武器の手入れは忘れるな・・・」

 

「はっ!大魔王たけし様!」

 

こうして勇者と魔王の下剋上が起きていた・・・

 

sideヒサメ

 

「「ただいま戻りました。」」

 

「すみません・・・私も間違えました・・・」

 

いやなんで剣が歩いてるの!?なんで下剋上がおきてるの!?

 

「伝説の剣のせいでとんでもないのがよみがえったよ皆!」

 

「で、どっちがたけしでどっちがきよし?」

 

カゲ!それはもういいから!

 

とにかくなんとかしないと大勇者と大魔王によって新たな戦いの火蓋が・・・

 

「なんか勇者の方が長くないですか?」

 

ゴシャ!

 

フィーアちゃんが勇者を叩き付けた!

 

「ダメだやっぱり魔王の方が長くなった。ミナヅキちゃん。」

 

「ふっ!」

 

ズガっ!

 

カンナちゃん!?ミナヅキちゃん!?

 

「だめだ、今度はこっちが長くなった。」

 

ドスッ!

 

「だめです。今度はこっちが・・・」

 

ああ、もう!

 

「カゲもハツキさんも何やってるの!こういう力加減でしょ!」

 

「ヒサメ、こういうふうに叩いたらいいんじゃないか?」

 

シディそれ名案!

 

side賢者

 

カレコレ屋の皆さんたちがこうしてぶっ叩いた結果・・・

 

「これが伝説のビームサーベルか・・・」

 

「振り出しに戻ったじゃないですか!?」

 

最初と全く同じ展開じゃないですか!?

 

「今回はなんでヒサメさんもシディさんも参加して刀身なくなるまで打ってるんですか!」

 

「言ったでしょ。鍛冶屋は全力で鉄を打つだけだって。」

 

カンナさんが職人顔で言う。

 

「今分かりました!あなた達鍛冶屋に向いてません!」

 

「いや、案外向いてるかもね。」

 

ヤヨイさん!

 

「皆ありがとう。呪物は見つからなかったけど仕事の受注ありがとね。あとは任せて。」

 

ヤヨイさんはそういうと折れた刀身を持ってきて槌を振い始めた・・・すると

 

「すごい・・・みるみる元通りに・・・」

 

勇者の神剣も魔王の魔剣もまさに元通り、いやそれ以上の光と闇を放っています。

 

「流石ヤヨイですね。」

 

「ん、やっぱり真の鍛冶屋はヤヨイ・・・」

 

ハツキさんとミナヅキさんが言う。

 

ヤヨイさんは二人を呼んで剣を外に突き刺した。

 

「これで我らは勝負ができるな・・・」

 

「覚悟しろ!魔王!」

 

二人はそう言って剣を地面から抜こうとしたけど・・・

 

「「ぬ、抜けない・・・」」

 

二人の剣は抜けませんでした・・・

 

「名剣は主人を選ぶ。きっとまだあなたたちは真の勇者と魔王ではないのでしょう。剣はショベルカーでそれぞれの星に持ち帰ってください・・・」

 

ヤヨイさんが言った。

 

「なるほどな・・・賢者の気持ちにも寛容になれなかった俺にはその資格はないということか・・・わかりました!おい、ショベルカーを用意するぞ。」

 

「今回ばかりは協力だな・・・」

 

二人が去った後私はヤヨイさんに頼みこみました。

 

「お願いします!私を弟子にしてください!いつかシディさんが使う魔法の武器を作りたいんです!」

 

するとヤヨイさんは・・・

 

「勿論ですよ。新人はお茶くみと道具の手入れからですよ。」

 

「はい!」

 

私はこうして鍛冶屋として新たなるスタートを切るのでした!

 

 

 

 

 

 



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天才幼児化

本家の天才に生まれるとどうなるのか?からです。
名前もオリジナルでつけます。


sideシディ

俺とカゲチヨは出かけていたのだが・・・

 

「シディ・・・わりぃちょっとトイレ行ってくる。財布持っててくんね?」

 

俺はカゲチヨから財布を預かり公園で待っていると一人の羽の生えた異宙人の少年がいた。

あの子は昨日も一人だったな・・・その子は周りの皆の鬼ごっこに入りたそうにしていた。

 

「鬼ごっこに入りたいのか?」

 

俺はその子に声を掛ける。

 

「・・・友達じゃないから、お絵かきなら一人でできるし年上の人が友達でいるから寂しくないよ。」

 

「そうなのか?なら俺も友達になるから一緒に遊んでくれないか?」

 

「本当!?じゃ、じゃあこれ飲んで!」

 

そういうと少年は薬を出してきた。

 

「これはなんだ?」

 

「頭が良くなる薬!僕が作ったんだ!」

 

「それは凄いな!」

 

お医者さんごっこだろうか?そして飲んだのだが・・・

 

「む?なんだか頭がすっきりして・・・うぐっ!」

 

頭が割れるように痛い・・・!

 

「・・・これで僕と友達になれるよ。」

 

その声を最後に俺は意識を失い・・・目が覚めた時には・・・

 

「・・・」

 

「俺の財布・・・お前まさか!」

 

カゲチヨが来ていて俺の姿は幼児になっていた・・・

 

sideカゲチヨ

 

俺は事情をシディから聞きカレコレ屋に戻った。

 

「また幼児化する薬か・・・」

 

オーナーも深刻な顔をして言う。

 

「オーナー前に使った戻る薬ってありますか?」

 

「一応あるぞ。」

 

ヒサがオーナーに聞く。

 

「えー!元に戻さなくてもいいじゃないですか!可愛いですね~!」

 

「く、苦しい・・・」

 

フィーア、流石にそうはいかねぇだろ・・・っていうかシディが苦しがってるから抱きしめるのやめろ。

 

「んじゃその薬を飲んで元に・・・」

 

俺がそう言おうとすると

 

「それは難しいかもな。俺が飲んだのはその男の子が自分で作ったものらしいもし薬に含まれてる成分が違うなら元も戻れるかは不明だな。」

 

シディが滅茶苦茶論理的に意見を言ってきた・・・

 

「この幼児化したシディならアーシ大丈夫かも!」

 

カンナがそういう。

取りあえず飲ませてみたが・・・

 

「うぬ・・・やはり効果はないようだ。元に戻るにはあの男の子を見つけて薬を作って貰うしかないか。」

 

よし!やるか!

 

「じゃあ、皆で探そう。どんな子だった?」

 

「五歳で黒髪だったぞ。」

 

ヒサが特徴聞いたけどそれ何人いんだ・・・?

 

「そうだな・・・オーナー、ペンと紙を貸してくれ。」

 

何するつもりだ?

 

「この地区の人口に対して人口分布が書ければ五歳程度の男の子が何人いるかある程度の予測がたてられるだろ?」

 

真面目か!

 

「すごい計算ができるようになってる・・・」

 

「おかしいよ・・・シディは計算得意じゃないはずなのに」

 

カンナとヒサが戸惑ってるな・・・

 

「どうやらただの幼児化の薬じゃないようだな。」

 

オーナーが分析する。

 

こうして俺たちは男の子を探しつつ元に戻る方法を探していくことにして、シディは幼稚園に通わせることにした。

 

sideシディ

 

俺は幼稚園にいるんだが・・・先生が読み聞かせている本は退屈だ・・・

持ってきていた本を読もう。すると同じ組の子が話しかけてくる。

 

「シディくん!なに読んでるの?」

 

「哲学書だ。」

 

「てつがく?」

 

「うむ、哲学とは世界の基本原理と心理を探求する学問でな・・・」

 

俺は本で得た知識を説明したのだが・・・

 

「わかんないよぉ・・・」

 

なぜか困らせてしまった・・・

 

「どうしたの二人とも?」

 

「せんせーシディ君が難しいこと言ってて・・・」

 

結局俺は本を持ってきたことを怒られてしまった・・・

 

迎えはカゲチヨとフィーアが迎えに来てくれた。

 

「幼稚園はどうだった?」

 

「・・・なかなか楽しいぞ。」

 

二人を心配させてはいけないな・・・俺はそう思っていたのだが。

 

「・・・ホントはつまらなかったんですよね。」

 

フィーアが言ってきた。

 

「なんで・・・」

 

俺はそんなに顔に出やすかったか?

 

「そうなのか?シディ。」

 

「・・・まぁな、でも二人も学校があるのに迷惑はかけられない。」

 

俺は二人にそう言ったのだが・・・

 

「ならしばらく通ってダメならやめちまうか。俺もサボれてラッキーだぜ。」

 

「クズですね・・・ですが私も幼児化したシディさんと一日一緒にいれるのでサボります。」

 

カゲチヨとフィーアがそう言ってきた。

 

「・・・ああ!」

 

俺たちはそうして雨の中を帰っていたのだが・・・

 

「レ・・・ファ・・レ・・・」

 

屋根の雨音が自然と頭の中に音階が浮かんだ。

 

「どうしたシディ?」

 

カゲチヨが俺の呟きに疑問を持ったので説明した。

 

「それ絶対音感じゃね!?耳は前から良かったけどそんな特技まで隠し持ってたのかよ!」

 

「あの薬は脳の働きや感覚が良くなったせいか音階までわかるようになったんだ。」

 

「ますます、薬を作った男の子を探し出したいですね。」

 

そうして歩いているとピアノの音が聞こえてきた。

 

「じゃあ、このピアノの音も分かんのか?」

 

カゲチヨが聞く。これは・・・

 

「主旋律は・・・ファファソララ♯ラソソと・・・流れている・・・」

 

うっ・・・

 

「どうかしましたか?シディさん?」

 

「一音だけ調律がずれてて気持ち悪いんだ・・・ラの音が440ヘルツになっていて・・・」

 

踏切は音が沢山重なりあっていて気持ち悪い・・・

 

「シディさん、音が聞こえすぎてて気持ち悪いんですよね?この耳栓つけてください。」

 

フィーアが耳栓を出してくれた・・・助かった・・・

 

「フィーア、お前耳栓なんて持ち歩いてるのかよ・・・」

 

「シディさんは耳が良いですから。こんなときが起こるんじゃないかと思って準備しておきました。」

 

ありがとうフィーア・・・

 

「流石いつもストーキングしてるだけ・・・ぐはっ!」

 

「何か言いましたか?カゲチヨ・・・!」

 

「何でもありません・・・」

 

?二人とも仲がいいな!

 

sideカゲチヨ

 

結局幼稚園とは馴染めなかったのでシディと一緒に河川敷に来ていた。

 

「すまない二人とも・・・」

 

「いいんだって、ここらな静かだし快適だろ?」

 

「ああ、落ち着くぞ。二人とも俺のことを見てくれてありがとな。」

 

「ヒサとカンナにも感謝しねぇとな・・・ノート貸してくれたしな・・・」

 

「あの二人には敵いませんね。」

 

そうして俺たちは歩いてたんだが・・・

 

「壁に数式がありますね・・・」

 

フィーアの言う通り難解な数式が並んでいた・・・

 

「・・・」

 

シディは黙々と数式を解き始めた・・・

 

sideシディ

 

俺は書かれていた通りの場所に来るとあの少年がいた。

 

「僕からのメッセージによく気づけたね。」

 

「俺があの河川敷に行くのを予想して暗号を残したんだろう?」

 

「大正解だよ。お兄さんたちと一緒に来たのは予想外だったけどここには一人で来てくれて良かったよ!」

 

そうか・・・

 

「何故俺にあの薬を飲ませたんだ?」

 

「友達になりたいって言ってたでしょ?だからまずは僕の苦しみを君に理解してほしかったんだ。あの人はこんなことしなくてもよかったけど普通の人はそうはいかないからね・・・」

 

その年上の友達も天才なのだろうな・・・

 

「すまない、それは無理だ。」

 

「・・・なんで?」

 

「確かに普通の人は天才の感覚を理解することは難しい、だが互いに理解することが大切なのは確かだ。」

 

「だからこうして薬を・・・」

 

「だが互いに歩み寄って理解しようと努めたとき・・・本当の友達になれるんじゃないか?」

 

俺は少年に思いをぶつける。

 

「それは・・・」

 

「お前と友達になるには本当の俺を理解してもらわないといけないし本当の俺で理解しないといけない。だから俺を元に戻して欲しい。理解するように努めるから。」

 

「・・・うん。」

 

こうして俺たちは時間が会う日に話すようになったのだが・・・

 

「・・・っていうのがイデア論っていうものなんだ!凄くない!」

 

「う・・・うぬ・・・全然分からなかった。」

 

「哲学の専門書も顔負けの知識ですね・・・」

 

フィーアにも協力してもらってるのだが全然わからない・・・

 

「・・・やっぱり僕の言ってることなんてあのお兄さんしか・・・」

 

「すまない!もう一度説明してくれないか?」

 

「今度こそメモとかとって理解して見せます!」

 

俺たちは諦めんぞ!

 

「・・・わかった!何度でも説明するよ!」

 

side妖精王

 

「お待たせ。」

 

「あ、妖精王のお兄ちゃん!」

 

俺は公園で友達と会っていた。

 

「実はね!僕友達ができたんだ!お兄ちゃんみたいに一発で理解はしてもらえないけど言ってることを何度でも聞いて理解してくれようとする友達!」

 

そうか・・・

 

「分かりやすく説明することも大切だからな。きっといい友達になるよ。」

 

「うん!」

 

「っていうか俺百歳過ぎてるからお兄ちゃんって年齢じゃないんだけど・・・」

 

「いいの!見た目がお兄ちゃんなんだから!」

 

意外とこういうところは子供っぽいよな・・・

 

「それでジニ、ゾンビから人間に戻す薬や光線、対吸血鬼用の武器の理論は順調?」

 

「うん!その神谷って人の情報とカゲチヨってお兄ちゃんのゾンビウイルスのサンプルがあったから順調だよ!」

 

「そうか、後はその理論とリルの星のオーバーテクノロジーとかけ合わせれば完成できるな。」

 

順調すぎて怖いくらいだぜ・・・まぁ、吸血鬼用の兵器は森の住人用の保険なんだよね。俺に掛かれば吸血鬼なんて心臓つぶして終了だし。

 

「でもなんでそのカゲチヨってお兄ちゃんには内緒で作ってるの?」

 

「サプライズだよ!サプライズ!普通の人はサプライズが嬉しいものなんだよ。」

 

「そうなんだ!」

 

さぁ、カゲチヨ待っててくれよ。最高のハッピーエンドにしてあげるよ。

そして鈴の吸血鬼、いや十年前に見てるからアザミと呼ぶか。お前にどんな事情があろうが訪れるのはバッドエンドだけだ、覚悟しな・・・!

 

 




オリジナルの名前 ジニ 
由来 天才(「ジ」ー「ニ」アス)から。

気に食わない奴らで初対面っぽく接していたのはアザミには面識がないからです。オリジナルの妖精王の出てくる吸血鬼過去編お楽しみ!


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バーでの出来事

本家の頭いいふりした勘違い男からです。

シディ目線ほとんどで行きます。


sideシディ

俺はカレコレ屋が終わり帰ろうといていたのだがオーナーに会った。

 

「今日は上りか?一杯どうだ?」

 

「あぁ。喜んで。」

 

俺たちが酒場に向かおうとすると、

 

「何々?酒飲むなら連れてってよー!」

 

なんとクリスがやってきていたのだ!

 

「おお!今日はヒサメたちに会わなくていいのか?」

 

俺が聞くと

 

「今日は二人と酒が飲みたい気分なんだよ!」

 

笑顔でそう答えた。

 

「シディ、気をつけろ。こいつは酒が強いからつられて飲みすぎるなよ。」

 

「そうなのか・・・」

 

気をつけなければな・・・

 

「そうだ、シディちょっとこっちきて。」

 

「なんだ?」

 

クリスが触れると俺の尻尾と耳が消えた。

 

「相変わらず幻術が得意だな。」

 

「凄いな!」

 

「異宙人差別するバカがまだいるからな。気分が悪くなって酒がまずくなったらいけない。俺も羽隠すし。」

 

優しいのだな。

 

そうして俺たちはバーにやってきたのだが・・・

 

「ちっ、男二人に女一人かよ。口説けねーじゃねーか。」

 

客の一人がそんなことを言い出した・・・

クリスは結婚してるのだがな・・・

 

「店を変えるか?」

 

オーナーは気を使ってくれるが

 

「大丈夫だ。」

 

「俺も別にいいよ。」

 

その男は横文字を使って会話していて隣の女の人を困らせていた・・・

 

「異宙のモンスターが入って来て俺みたいに頭のいい人間じゃないと生き残れない世の中だしさ。」

 

「は、はぁ・・・」

 

可哀そうだな・・・

 

「マスター、こっちの白髪の人にジントニック、こっちの女の人にマティーニ、俺にはジンフィズを頼む。」

 

クリスが注文してくれた。

 

「なかなか、いいカクテル言葉のものを選びましたね。」

 

?店員さんが褒めてくれたみたいだが・・・

 

「カクテル言葉とはなんだ?」

 

俺は質問する。

 

「花言葉みたいに意味を持っているお酒のことだよ。」

 

オーナーが説明してくれる。

 

「シディに頼んだのはジントニック、カクテル言葉は強い意志だよ。」

 

「この酒は俺よりもカゲチヨの方がふさわしいがいただこう。」

 

カゲチヨはいつも依頼をやるときに頑張ってくれるからな。

 

「そうか?アイツは程遠いヘタレだと思うが・・・」

 

「アイツはもっと筋肉をつけた方がいいと俺も思うな。」

 

オーナーもクリスもカゲチヨに厳しいな・・・

 

「オーナーに頼んだのはマティーニ、カクテル言葉は棘のある美しさだよ。」

 

「ほ~う、私のどこに棘があるんだ?」

 

「それは、そのー・・・」

 

「オーナーは大人っぽいからな。綺麗なバラには棘があるということだろう?」

 

俺はありのままに言う。

 

「そうそう!そういうこと。」

 

「まぁ、シディに言われるのは悪い気がしないしいいだろう。」

 

最後は妖精王だな・・・

 

「俺のはジンフィズ、カクテル言葉はあるがままにだな。」

 

「クリスにぴったりだな。」

 

「せめて酒飲むときはテンションを下げて欲しいがな。」

 

俺たちが話していると

 

「ふはは!カクテル言葉も知らないのかよ!全くこれだから最近の若い奴は!」

 

男が俺達の会話に入ってきた。

 

「頭の悪い奴はあいまいさが受け入れられないからすぐに差別する。」

 

オーナーが顔をしかめてるが大丈夫だ。

 

「気にしてない。俺が無知なのは事実だ。」

 

「俺はシディみたいに自分が無知だってわかってるやつのほうが好きだよ。」

 

ありがとうクリス。

 

その後も男は女の人の会計士を目指してるというのを笑っていた・・・

 

「能力が低い奴はすぐに他人の努力を笑う。他人を認めたがらないんだ。」

 

オーナーの言う通りだな・・・

 

「マウンティングというのはどこにでもあるのだな・・・」

 

「結局都会も自然も変わらないのかもね・・・」

 

その後も男が嫌がる女性を家に誘おうとしていたので

 

「今日はもう帰った方が良い。」

 

俺は止めた。

 

「はぁ?嫉妬?お前みたいに経済力のないバカが・・・ってあれ?」

 

男がふらついた。

 

「やっと私のもった薬が回ってきた。言い忘れてました、私も異宙の住人なの。」

 

女は手をスライム状の触手にする。

 

「おバカなあなたに教えてあげる。私は今からあなたを捕食しますね。」

 

「え・・・いや!は?なに!?」

 

俺が止めようとするとオーナーが腕をつかむ。

 

「何故止める?あれは捕食行為、自然の摂理だ。悦楽行為としての捕食じゃないあの子はもしかしたら何日も何も食べてないのかもしれない。子供を養うための捕食かもしれん。」

 

クリスも

 

「俺達には牙を向けてないんだ。それに生きるためなんだぞ。」

 

俺に厳しい目を向ける。セイナのことを思ってるのかもな・・・

 

結局俺は男を見捨ててしまった・・・

 

「カゲチヨなら助けてた。」

 

「アイツはそうだろうね。でも君は違うだろ?それが君の良いところだ。」

 

まだまだ俺は若輩者だな・・・

 

「今日はごちそうになった。」

 

「あぁ、また飲みに行こう。」

 

俺とオーナーは店を出た。

 

「そういえばクリスは?」

 

俺はオーナーに聞く。

 

「アイツは満足するまで飲むからなしばらくは入り浸ってるさ。」

 

二日酔いにならなければいいが・・・

 

side妖精王

 

俺は捕食を終えた女にカクテルを奢る。

 

「あら?人間を捕食しても驚かないのね?あなた。」

 

まぁね・・・

 

「俺は妖精王だからな。そういうのは慣れてるんだ。」

 

「あら、貴方が・・・それで私に何の用?」

 

「俺の森に来ない?侵入者は食べ放題だし静かに会計士の勉強もできると思うんだけど?」

 

「ふふふ・・・私がそのためにやればいいことって何?世の中ギブアンドテイクってことはわかってるわ。そのために私が盛った薬の回りを早くしたんでしょ?」

 

鋭いね・・・

 

「難しいことじゃない。俺の妻の友達になって欲しくてさ。人間捕食するもの同士だし気が合うかなって。」

 

「随分と妻想いね。まぁ、今日は貴方と一緒に飲んで上げるわ。」

 

「ありがたい。ちなみにそのカクテルはカイスピロスカ、カクテル言葉は明日への期待。」

 

俺は新たな協力者とともに酒を飲むのであった・・・



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絵日記と夏

今回はブラックチャンネルとのコラボです。
少しエマも出てきます。


sideカゲチヨ

夏の終わり目ってなんでこんなにも寂しい思い出になるんだろうなぁ・・・

 

「夏の思い出がそうさせるのか。」

 

俺が黄昏てると

 

「あぁ、今年も女子と付き合えなかった的な。」

 

カンナがデリカシーのないことを言ってくる・・・

 

「カゲチヨ夏で私たちやPLOTTキャラ達以外でいい思い出作れたの?」

 

うっ・・・キモ5くらいとしか作れてない・・・

 

「ですよね。世の大半の男子は夏だしなんかエロい事あるんじゃないかと期待したまま何もなく夏が終わっていくんだよだから寂しくなるんですよ。それを繰り返していくうちに敗北感が染みついていってだから寂しくなるんですよ。」

 

フィーアが言う。これってそんな汚い感情だったの!?

 

「俺は子供たちと遊んだりして楽しかったぞ。」

 

「私たち三人もミキたちと遊んだりして楽しかったじゃん。」

 

シディとヒサは楽しんでたみたいだな・・・

 

「俺は諦めたくねーよ!カレコレ屋にとんでもない美少女が依頼人としてやってくる可能性を!」

 

「そんな夏ゲスすぎて嫌だね。」

 

ヒサになんと言われようと関係ない!その時だった!カレコレ屋のチャイムがなった!

 

「来た来た!こっからは自由研究だぜ!」

 

「どんな自由研究ですか・・・」

 

フィーアと一緒に見に行くと

 

「カカカ!皆さんに協力してほしいことがあるんです。」

 

「夏休みの宿題手伝ってよ~!カレコレ屋の皆~!」

 

ブラックとさとしだった・・・・

 

sideヒサメ

 

「夏休みの締めといったら溜まった宿題を皆で片付ける。夏の風物詩だよね!カゲチヨお兄ちゃん!」

 

さとしくんが言うけどそれって悪習じゃない?

 

「夏なんて早く終われば良かったのに・・・」

 

「そんな言い方なくない!?」

 

カゲは憔悴してるね・・・

 

「さとしくんこれ本当に手をつけてませんね何やってたんですか?」

 

フィーアちゃんが驚く。

 

「こういうのはうちじゃなくて母親に持って行った方がいいんじゃないか?」

 

シディがそういうと

 

「それはダメだよ!お母さんにこんなのバレたらYOUTUBE禁止とお小遣い一年間なくなっちゃうよ。」

 

「かかか!鬼ヤバですね!」

 

ブラックさんが笑ってるけどたしかに言えないよね・・・

 

「どっちにしても小遣いは一年間なくなるよ。」

 

カンナちゃん!?

 

「報酬取るの!?」

 

 

私が聞くとカンナちゃんは真剣な顔で

 

「当たり前でしょ。大人はただでは動かない。これでこの夏さとしくんは一歩大人になったね。」

 

そう言った。

大人になるべきはカンナちゃんだよ・・・

 

「分かったよ・・・お母さんに叱られるよりましだ・・・ヒサメお姉ちゃんは数学、シディお兄ちゃんは理科、フィーアお姉ちゃんは社会、カンナお姉ちゃんは国語を頼むよ。」

 

そう言って私たちは問題に取り掛かる。

 

「問題はこれなんだ・・・カゲチヨお兄ちゃん。」

 

そう言ってサトシくんがだしてきたのは絵日記だった。

 

「かかか!記憶力ゼロのサトシくんには確かに厄介な課題ですね!」

 

「じー!」

 

カメラちゃんと一緒にブラックが笑う。

 

「初日以来すっかり忘れてて・・・どうしよう!」

 

初日の内容は・・・

 

7月26日今日は金曜ロードショーでラピュタがやっていたので見て

ねました。

 

これを見たカゲは

 

「何言ってんだよこれが一番簡単じゃねーか。」

 

こういったのだ!

 

「カゲ大丈夫なの!?」

 

私が聞く。飽き性のカゲに日記なんてつけれるの?

 

「この初日から察するに向こう一週間はこれだな!」

 

ー今日は一日中雲を見てましたー

 

「ラピュタ引きずりすぎでしょ!?」

 

サトシくんが突っ込む。

 

「まぁ、確かに初日にラピュタなんて見たら立ち直れなくて竜の巣さがしで持ってかれそうだけど・・・」

 

「ヒサメお姉ちゃん!?まぁ、確かにすこし雲ちら見はしたけどさ・・・」

 

「かかか!やってたんですねぇ!」

 

ブラックさんがにやにや顔でサトシくんをからかう。

 

「カゲ、流石にそれはまずいよ。絵日記と算数やった奴の知能の差が出たらバレちゃうよ。」

 

ー人がまるでゴミのようだー

 

「いや、ヒサメお姉ちゃんも影響受けてるから!ラピュタの高みから数式見下ろしちゃってるよ!」

 

あ、思わずあの名シーンがよみがえって・・・

 

「ヒサメちゃん、カゲチヨこういうのは黙々とこなさなきゃだめだよ。」

 

空(ラピュタ)

娘(シータ)

 

切磋琢磨(目がぁ!目がぁ!)

 

「カンナお姉ちゃんもガッツリ影響受けてるよ!問題の内容目がつぶれて見えてないじゃん!」

 

「皆さんラピュタ大好きなんですねぇ・・・」

 

ははは・・・

 

「そうだ!八月一日はヒメちゃんたちとカブトムシ取りに言ったんだ。」

 

「いいネタ持ってんじゃねーか。」

 

カゲがそういう。

 

「ヒメちゃんが木に登ったりしてすごかったな・・・」

 

「なるほどこうだな。」

 

八月一日ヒメちゃんが・・・すごかった。

(パンツの絵が描いてある)

 

「いや!そこじゃないから!完全に覗いてる感じになってるじゃん!しかも絵が滅茶苦茶上手くなってるじゃん!」

 

カゲ・・・そうじゃないでしょ・・・

 

「え?何?ヒメちゃんが凄かったんじゃないの?」

 

「もういいよ!俺のとったカブトがすごかったで!」

 

(さっきの絵にカブトムシの角が書かれる)

 

「角が違うものに見えちゃってますよ?」

 

「じー。」

 

ブラックが突っ込む。

 

「そして一週間はこれだな。」

 

ー今日はかぶとと真っ白なパンツを見てました。-

 

「いやそこは引きずっちゃだめでしょ!?」

 

流石に私も突っ込む。

 

「必然だろ。小学生がパンツなんて見たら一週間は持ってられるよ。」

 

それはカゲだけでしょ!

 

「とにかく覚えてないならできるだけ日記を前に進めようぜ。」

 

「むしろ後退してるから!そもそも見てないし!」

 

サトシくんが顔を赤くして否定する。

 

「さとし、心配いらないさ。理科の問題でもあるようにそれが自然の摂理だ。」

 

シディが理科の宿題を見せる。

 

カブトムシの幼虫→かぶとの角

 

オタマジャクシ→かぶとの角

 

芋虫→かぶとの角

 

「なんで全部かぶと!?どんな大人のなり方!?」

 

「パンツ見たくらいで大人になったつもりですか?サトシ君私から言わせればまだまだですね。」

 

ダビデ像(目がぁ!目がぁ!)

 

「そっちも目がつぶれてるの!?フィーアお姉ちゃんも大人うんぬん言えないじゃん!」

 

まぁ、フィーアちゃんは見栄っ張りだから・・・

 

sideサトシ

 

あっ!そうだ!

 

「八月四日に戻して!その日はバニラちゃんとアカネちゃんと花火を見に言ったんだ!二人とも花火見たことないって言ってたからさ!でも台風が直撃して花火大会が中止になって落ち込んでたらアカネちゃんが線香花火を買って来てくれて合流したブラックと一緒に橋のしたでやったんだ!」

 

「いい話あるじゃん!サトシ君!」

 

ヒサメお姉ちゃんの言う通りこれならいける!

 

「もっと簡潔にまとめられる気がするんだよなぁ・・」

 

「こうか?カゲチヨ。」

 

カゲチヨお兄ちゃんにシディお兄ちゃん?

 

八月四日この嵐は・・・竜の巣だ!ラピュタは近い!

 

「まだラピュタ探してた!?拾うとこ違うでしょ!?」

 

「確かに簡潔にはなってますね!」

 

ブラックは余計なこと言わないで!

ここはこうでしょ!

 

八月四日花火大会が中止になったかわりにアカネちゃんとバニラちゃん、ブラックと一緒に花火をした。楽しかった。

 

皆に見せたけど・・・

 

「うーんいい話だけどなんか伝わってこないですね・・・やっぱりサトシ君が二人に花火を見せたいっていうバックグラウンドがないと。」

 

「結局花火は見せられなかったけど心に花火が咲いたってところが良いわけだし。それにこんな時こそ水増しでしょ!」

 

フィーアお姉ちゃんとカンナお姉ちゃんが書き始めた。

 

八月四日花火大会が中止になった悲しかった

 

八月五日まだ気が晴れない僕はどうしても二人に花火を見せたかったのに。

 

なるほどこうして何日もの壮大な思い出にするんだね!

けど二人は数日間引き延ばした・・・

 

「あの・・二人ともそろそろ・・・」

 

ヒサメお姉ちゃんが言ったとき

 

八月八日聞きたい人八月九日へ

 

聞きたくない人八月十日へ

 

「どうして分岐点があるの!?」

 

「かかか!鬼ヤバですね!」

 

ヒサメお姉ちゃんとブラックが反応する。

 

「だが楽しそうな日記だな!」

 

シディお兄ちゃん、確かにそうだけどさ・・・

 

八月九日選んだあなたは人の内情をずけずけ詮索しがち探偵に向いてます。

ラッキ―アイテム日記

 

なんで心理占いみたいになってんの!?

 

八月十日他人の話に興味がないなら冒険の旅に出かけんか?勇者よ。天空の城とパンツどちらを求める?

 

天空の城八月十一日へ

パンツ八月十二日へ

 

ゲームブックになってるじゃん!

しかもまだラピュタとパンツ引きずってるし!

 

八月十一日これから胸躍る冒険の旅が始まる。道は東と西に分かれている、どちらを行く?

 

東へ行く ワンピースのページへ

西へ行く ナルトのページへ

 

「他人の漫画にぶん投げないでよ!」

 

「かかか!大会の話全然関係なくなってますね!」

 

「だがナルトとワンピースは良い冒険だと思うぞ。」

 

「そうだよ。読んどけば大体解決だから。」

 

シディお兄ちゃんもカンナお姉ちゃんもそんな壮大な冒険してる人はいないよ!

 

「それにこの話まだ終わりじゃないし。」

 

「そうなんですか?」

 

フィーアお姉ちゃんが聞く。

 

「八月十二日の五日後盆踊りがあって花火が上がるっていうから今度こそ見ようと思ったんだけどヒメちゃんたちからも誘われてて二人は学校の友達を大切にしろってそのうち言い合いになってどうしようかとある人に相談したんだ。」

 

八月十三日「小遣い半年分持って出直してこい話はそれからだ。」今日はそう言って返されました。

 

「・・・・なんですか。この赤黒の生物。」

 

「小遣い半年分たかるってどんな奴なの?」

 

フィーアお姉ちゃんとヒサメお姉ちゃんが顔をしかめる。

 

八月十四日小遣いを持っていくと「ちょうどいい時にきたそれ早くプリペイドカードに変えて持ってこい。」

その日はそれで帰されました。

 

「これはスマホゲームか?」

 

「子供の金で課金ってカスじゃない。」

 

シディお兄ちゃんととカンナお姉ちゃんが言う。

 

「それで別の日は違う人に頼んだんだけど・・・」

 

八月十五日「しつこいですね。、あなたの代わりにあの人たちを盆踊りに連れて行けばいいんでしょ?あなただって祭りで金が入用ですよね?私に任せて早く馬券買ってきてください。」

 

「なんですか!?その赤帽子の化け物。競馬やってるじゃないですか。クズですよ!」

 

「かかか!鬼ヤバな予感がしますね。」

 

「じー!」

 

フィーアお姉ちゃんとブラックが突っ込む。

 

八月十六日「明日だろ。わかってるって。」

「それよりあなたロシアンルーレットって知ってますか?」

 

「二人ともサトシ君になにやらせてるの!?」

 

「どこまで落ちてく気こいつら!」

 

ヒサメお姉ちゃんとカンナお姉ちゃんが怒る。

 

八月十七日~二十四日今日はずっと雲を見てました。

 

「一週間全部持ってかれた!」

 

そう・・・ヒサメお姉ちゃんの言う通りだよ・・・

 

「結局盆踊りはラピュタを追いかけてるうちに終わってて・・・所詮取り繕っても俺の夏休みはしょうもない夏休みだったんだよ。空っぽで何もない・・・」

 

「そんなことないぞ。サトシ。」

 

シディお兄ちゃん・・・

 

「だってまだあなたには今日というまっさらな一ページがあるんですから。」

 

フィーアお姉ちゃん・・・でも今日は宿題をやったことしか・・・

 

八月二十五日今日は夏休み最後の日何をやろうかな。

 

宿題をやって終える。八月二十六日へ

皆で花火を上げる。次のページへ

 

「サトシ君どっちを選ぶ?」

 

「俺ちゃんも協力しますよ?」

 

ヒサメお姉ちゃん、ブラック・・・

 

「でも花火なんてどこに・・・」

 

「いいから早くアカネちゃんとバニラちゃんを連れてきて。花火ならこことあるぼろアパートに一発あるから。」

 

カンナお姉ちゃんが言う。

 

sideエマ

 

「なぁ、赤黒に赤帽子。」

 

「あなたたち天空の城に行きたいんでしょ?」

 

カンナさんとヒサメさんが凄い冷酷な顔をしてる・・・

 

もしかしてあれがバレたんですか?私は突然カレコレ屋に拉致されて港に連れてこられ大砲に装填された。

 

「カゲチヨさん!何やってるんですか!」

 

「助けてくれー!もうしないから、ヒーちゃ・・」

 

ドン!

 

「た~ま~や~!」

 

「あああああー!」

 

sideサトシ

 

八月二十五日皆で花火を打ち上げました。きたない花火だったけど楽しかったです。

 

 

 

 

 




銀魂の何もねぇよ夏2013からでした。


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pastストーリー 交渉と仲間

昨日更新できなくてすみません・・・一部の人には明日と言ってしまったのですが早くできたので上げます。しばらく数話にわたってやっていきます。
銀魂と呪術廻戦のあのキャラも登場させます!


side妖精王

俺はある日森のある秘密の場所に向かっていた。住人はもちろん娘や妻さえ入れないところだ。何故そこに向かっているかというと十年前にさかのぼる。その時の俺はフィーアとの約束を守るために奴隷を救って自立させるために奴隷市で交渉していた。

 

ー十年前ー

 

「これでどうですか?奴隷商さん?」

 

「こ、これほどの額で全ての奴隷を買いあげるつもりですか?しかし病気に罹ったものや怪我をしているものも・・・」

 

「何度も言わせるな全部じゃ。全部この金で買い上げるといってるきに。」

 

俺と編み笠を被った茶髪のロングヘア―の女性が交渉する。この女性は陸奥(むつ)といい異宙海賊だったところを俺がスカウトして住人が増えたために作った貿易会社の社長をさせている。

ちなみに戦闘民族の夜兎(やと)という異宙人だ。

 

「わ、わかりました。予約があったものも全てですね。お金は手に入るのはうれしいですが信頼が無くなってしまいますね・・・」

 

「妖精王に襲われたとでも言っておけ。」

 

人間は俺を恐れているからなそれで解決・・・

 

「それに実はあなた様の他にも今回の地衝月に異宙の大物が来るんですよ・・・」

 

マジでか・・・ちなみに俺の場合は権能を使って植物から植物までテレポートしてきてるんだよね。ヒサメたちが外にでて里帰りするときもその手段で行かせようと思っている。

 

「で、誰なんじゃその大物というのは?結界はワシらがエルフに頼んで人間に贈呈させた結界を張っておるから敵意を持った奴は入れないはずじゃ。」

 

トッププレデターがしつこく関与させろってうるさかったんだよな・・・

 

「征服者バルボア様、異宙の数々の地を征服してきた武人です。確か妖精王の森も征服しようとしてましたよね・・・?」

 

あ~、あいつか・・・まぁ、迷路のような道に凶暴な妖精に手こずって食料とか無くなったから帰って行ったし俺やアヌビスだったら勝てるだろうし大丈夫か。

 

「まぁ、この町で戦うってなったら火の海になっちゃうけどね。」

 

「ま、ワシらには関係ないの。では奴隷は全部買い取らせてもらうぞ。奴隷は幻術でごまかしておくからバルボアがきたら適当にあしらってくれ。」

 

「え、ちょ、待ってください!?」

 

俺たちは奴隷商人を無視して奴隷たちの檻を外した。

 

「妖精王様・・・私たちはどうなるのですか?」

 

「大丈夫、きっと幸せにしてあげるから。」

 

俺は奴隷の皆にそう言って権能で森に送った。

そして入り口から出たときに

 

「お疲れさまでした!今回の交渉はどうでしたか?」

 

水色の髪をしたスーツを着た女子にそう聞かれた。

 

「ああ、無事に交渉成功じゃ。奴隷たちは皆森の住人になった。」

 

陸奥が答える。

 

「護衛ご苦労様。三輪。」

 

「はい!」

 

この女性は三輪霞(みわ かすみ)貧乏で弟を二人養っているところを高給でスカウトした。特殊な結界を張れる異宙人で剣術の腕も一級品なので弟たちを森で過ごさせる代わりに陸奥の補佐ということで会社に所属してもらっている。

 

「良かったですよ!この前みたいな粛清はこりごりですからね!」

 

ああ、あれな・・・

 

「儂らの理念が気に食わんからと襲い掛かってきたから奴隷商を壊滅させたことじゃな。まぁ、あれは最終手段じゃな。」

 

ほとんど陸奥の拳でノックアウトされて俺と三輪の出番なかったけどな。

 

「で、今日はもう夕方ですし帰るのは明日でもいいですよね。私、美味しい鍋料理屋見つけたんで食べにいきましょうよー!」

 

まぁ、森は三人が守ってくれてるし・・・偶には森のために頑張ってくれてる二人をねぎらうのも王の役目か・・・

 

「いいよ、食べに行こうか。」

 

「しょうがない、食べ放題で行くぞ。」

 

「やっぱり陸奥さんって大食漢ですね!?」

 

俺たちは向かった。片目が落ちたので異宙人に懲罰房で罰を受けてる人間の奴隷がいたことに気づかずに・・・

 

sideハウンド

俺たちは市場の奴隷たちを救うために攪乱してたんだが・・・

 

「なんかおかしいなカッゼ・・・」

 

「ああ、お前に言われなくても分かってる。」

 

そう俺たちの追跡が緩い気がしたのだ。もちろん心臓を狙ってきてるのだが・・・

 

「なんだか追いかける気力がないっていうか・・・」

 

「だがあの方ならきっと大丈夫だ。」

 

そうだな!なんたって一番人を助けるのに向いてるしな!

 

sideアザミ

 

俺は人間の奴隷を助けたのだが・・・

 

「なんだか機械的に逃げてる気がするな・・・」

 

俺が逃げろと言ってから逃げてる感じが否めない・・・なんなんだ・・・

そうして懲罰房に行ってみると・・・

 

「お前の目ん玉のせいで俺が怒られたじゃねーか。」

 

「・・・」

 

片目を失った少女がいた・・・

 

side妖精王

 

「ふー、お腹いっぱいです!」

 

三輪がそう言ってお腹をさする。

 

「まぁ、満足じゃな。」

 

陸奥は三輪の倍近く食べてたよな・・・相変わらず夜兎ってすげぇ・・・

そう思っているとなんだか奴隷市場の方が騒がしかった。

 

「どうしたんだ?」

 

俺が市場の職員に聞いてみた。

 

「三体の吸血鬼が職員を殺して感染症で目ん玉が落ちた人間のガキを奪って行ったんだよ!それで今あと処理に追われてるんだ!」

 

は?

 

「どうやらワシらは牢屋の奴隷だけ森に送ってしまい懲罰房を見るのを忘れてしまったようじゃの・・・」

 

「まずいんじゃないですか!?これ?」

 

ああ、あの商人房に奴隷がいたこと言っておけよ・・・!いや、責任のなすりつけ合いをしてる場合じゃない。早く奴隷を見つけて無事かどうか見に行かないと!俺はすぐに植物と視覚を共有し赤い髪が特徴の奴らを見つけた。

俺は二人を連れて人気のない場所に行く。

 

「見つかったのか?」

 

陸奥が聞く。

 

「ああ、アザミが咲いてて草花に囲まれてるからワープできる。」

 

「行きましょう!」

 

三輪の言葉に同意し、俺たちは奴らのアジトにやってきた。

透視能力のある俺の目の視覚を二人と共有して見てみると・・・

 

「どうだった?」

 

「酷いですね。目以外にも色々傷ついてる。適切な治療が必要です。」

 

あの鈴の吸血鬼と仲間と思われる。長髪で頭脳派そうな男といかにも短髪で元気そうなやつと懲罰房に入っていたと思われる奴隷がいた。しかも・・・

 

「なんか優しそうな奴らじゃの・・・」

 

そう、陸奥の言う通りカゲチヨの村を滅ぼした奴と同一人物?と疑いたくなるほど優しかったのだ・・・

 

「病院に連れて行くか?」

 

「いえ、この近くにはありません。僕が見るのが一番かと。」

 

長髪の男と鈴の吸血鬼が話す。

 

「ならいっそのこと俺らの血を分ければ目も治んじゃね?」

 

短髪そうな奴が話す。

 

「吸血鬼の血に適応できる人間は少ない、この子を殺したいのか?」

 

長髪がそう話す。へぇ・・・カゲチヨが適応できたのもレアだったんだ…知らなかった。

 

「お前の意見はどうなんだ?カッゼ。」

 

鈴の吸血鬼が長髪の男・・・カッゼに聞いた。

 

「レイナ・ガーベラが現れるまでこの子を保護して確保後、適切な施設に送るのがベストかと。」

 

レイナ・・・トッププレデターの・・・なんかきな臭くなってきたなぁ・・・

 

「で、どうするんじゃ?施設に送られたらこの子を引き取るという手もあるが・・・」

 

陸奥がそう言ってきたが・・・

 

「いや、トッププレデターの情報は手に入れておきたいしやつらがまだあの子に危害を加えないとも限らないしアイツ等の任務が無事に終わるとも限らないからな。俺たちはここで見張りながらあの子の護衛をする。」

 

「「了解」」

 

こうして俺たちはあの四人を見張ることになった・・・

 



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pastストーリー 迫りくる敵と謀略

side妖精王

こうして俺たちは吸血鬼のアザミ、カッゼ、ハウンド、そして保護対象であるレンゲの偵察を開始した。そして次の日、

 

「はぁああああ!」

 

吸血鬼の三人は戦闘をしていた。まずはハウンドが大振りに血液の大剣を振るが

 

「大振りだな。」

 

「いっでぇええええ!!」

 

当然躱されてアザミから一撃を貰う。そしてその隙に

 

「ナイス囮。」

 

「囮なんてしてねーわ!!」

 

カッゼが血液の糸で切断しようとするが・・・

 

「柔いな。」

 

そう言って血液の鎧と槍を生成してカッゼの頭を貫いた。

 

しばらくたつと二人の頭や腕が修復される。

 

「ひゃ~!あの鎧かっこよくなかったですか!?」

 

三輪はキラキラした顔でアザミを見てる。

 

「相変わらずミーハーじゃの。確かに血液の操作能力やパワーは申し分ないみたいじゃの。」

 

二人が先ほどの戦いを分析する。

にしてもアザミが強いとわかったときのレンゲの笑顔・・・

 

「まさしく天使だな!」

 

「ロリコンも大概にしとくことじゃ。娘たちから愛想つかされても知らんぞ。」

 

「陸奥さん!?俺はロリコンじゃなくて純粋に可愛いと思ったから言ったのであってね・・・」

 

こうして四人が食事をとるまでの間先に俺たちはアンパンとクリームパンを食べ、コーヒーを飲んでいたのだが・・・

 

カリカリ・・・

 

カッゼの奴何を書いてるんだ・・・?

俺はカッゼが何かを書いてるのを覗き見ていた。

 

「何書いてるの?」

 

ご飯のためにカッゼを呼びにきたレンゲが彼に聞く。

 

「今日の反省と自分の技術体系を纏めている。僕の戦い方はパワーを補うために繊細な血液操作で戦うしかないんだ。」

 

「???」

 

レンゲにはわからないよな・・・

 

「戦い方を纏めてるってことだよ。」

 

あのメモ・・・カゲチヨの修業のためにも欲しいな・・・カッゼとカゲチヨの戦い方ってなんか似てるし。

 

「なんとかしてこの屋敷に侵入してメモとレンゲ両方奪える方法ってないかな?」

 

「いや!?なんか確保するもの増えてませんか?」

 

「早速目的を見失っとるぞこの男は・・・」

 

sideハウンド

 

「レイナ・ガーベラが来るのっていつっすかね?」

 

俺はアザミさんに聞く。

 

「十中八九、地衝月の時でしょう。」

 

カッゼ!なんでお前が答えるんだよ!

 

なんで地衝月の時にレイナ・ガーベラが来るのかを教えて貰ったが異宙人が沢山来たらパニックになるんじゃねーの?

 

「十年前まではパニックだったが今回は妖精王と同盟を結んでいるエルフの一族から贈呈された結界を張るらしい。まぁ、あの王の狙いがなんなのかはわからんがな。」

 

「妖精王ってそんなにヤバい異宙人なのか?」

 

俺は二人に聞く。

 

「ああ、ホルスやアヌビスと引けを取らない戦闘能力で吸血鬼は敵う相手じゃない。」

 

「俺にしてみれば、異宙人の味方でも人間の味方でもない中途半端な奴だな。」

 

アザミさんが口を開く。

 

「レイナ・ガーベラは珍しい異宙人を求めてやってくる。だから交代で奴隷市を見張る。レイナ・ガーベラは兵器密売組織に雇われている。」

 

「護衛を倒してレイナ・ガーベラを捕獲する。」

 

こうして俺たちの作戦は決まった。

 

「もしかしたら妖精王も奴隷を求めてこの市場にやってきているかもしれん。このところ奴隷の大量購入が相次いでいる。予約していたにも関わらず金を大量に積んでその奴隷までむしり取っているらしい、そして交渉が成立しないときは人間の商人でも異宙人の商人でも力ずくで奪い取られるらしい。」

 

それも妖精王ってやつの仕業かよ・・・!アザミさんの発言に俺は正体も思想も不明な妖精王に震えを感じた。

 

side妖精王

 

ふふふ・・・筒抜けだぜ。作戦を話してくれてありがとよ。

 

「じゃあ、俺たちも奴らがアクションを起こすまでここと市場を交代で見張るか。」

 

俺は作戦を聞いたあと俺は今後のプランを立てる。

 

「人数は此処が二人、市場が一人でいいな。俺たちの役目はあくまでレンゲの保護だ。」

 

「了解です!」

 

「それで構わん。」

 

こうして市場は陸奥が見張りに行くことになった。

 

そして衝撃的なことがわかる。

 

「・・・やっぱりそうか。進行速度からもって十年・・・」

 

カッゼの精密な血液操作で病気の進行を調べたらしくレンゲの寿命のことを知った。

 

「どうにかならないんですか!?あの美味しそうに食べる顔が失われるなんて耐えられないですよ!」

 

んなことわかってるよ!くそっ!命の雫を落とせば一発だっていうのに・・・

 

「アザミやカッゼが大人しく俺たちを入れてくれないだろうし・・・」

 

「変装してもばれそうですよね・・・」

 

せめてアザミがいなくなれば・・・カッゼはハウンドに甘いからそこにチャンスがある!

そんなときハウンドがレイナを見つけたことと異宙人の奴隷を助けることを会話で聞いた。

 

潜入できるかと思ったが当たり前のようにアザミが屋敷にいて無理だった・・・

 

「「くそー!!」」

 

noside

 

「連絡していた奴隷がいないだと!?」

 

兵器会社の社長は叫んでいた。それもそうだろう購入していた奴隷がいないのだから。

 

「申し訳ございません・・・妖精王の襲撃を受けまして奴隷は買い取られてしまったんです・・・」

 

「くそっ!やつめ一体どれだけの武力を・・・」

 

「え~、そうなんっすか~!」

 

レイナは奴隷がいなくていじける。

 

「ま、正確にはあやつが見ている奴隷も全部幻術なのじゃがな。」

 

見張っていた陸奥が隠れて呟く。

 

そして場面は変わり異宙人の奴隷の独房、

 

「・・・」

 

「しーっ、じっとしてろそうすりゃ自由になる。」

 

「・・・はい。」

 

カッゼは疑問に思う。

 

(やはりこの奴隷たちは機械的すぎる・・・)

 

しかし潜入した意味がなくなるので言わないで置いた。

 

そうして吸血鬼たちはレイナ確保に向けて動きだした。

 

「吸血鬼・・・!お前らまた・・・!」

 

奴隷商人の顔が歪む。

 

「吸血鬼っす!僕あれ研究したい!」

 

レイナがはしゃぐ。

 

「俺たちについて来い。そうすれば危害は加えない。」

 

「何勝手に進めてるんだ!こいつは私の道具なんだよ。レイナやれ!!」

 

「はーい!」

 

レイナはボタンを押して警備員を化け物にしたが

 

「遊びにもなんねーよ。」

 

「やはり典型的な改造人間では鍛錬された奴らには敵わんようじゃの。」

 

ハウンド、そして見張っている陸奥の目から見ても勝負になっていなかった。

そして

 

「うぎっ!」

 

社長はハウンドに殴り飛ばされた。

 

「本当に僕たちについてくるのか?」

 

「はい、僕は実験さえできればなんでもいいんで。」

 

カッゼがレイナに確認を取る。

 

「奴隷の商人はどこに行った?」

 

カッゼがハウンドに聞く。

 

「あり?逃がしちまったみてーだ。」

 

「まぁ、いい一度拠点に戻ろう。」

 

こうして二人はレイナを連れて帰ったのだが・・・

 

「どうしてここにくるんじゃ・・・」

 

「な、なんでここに・・・」

 

奴隷商人と陸奥が鉢合わせてしまった。

 

「儂はあの吸血鬼たちの様子を見に来ただけじゃ。邪魔したの。」

 

「ま、待ってくれ!アイツ等が奴隷の幻覚を逃がしちまって幻術が解けたんだ!妖精王に頼んで掛けなおしてくれ!」

 

商人はバルボアに殺されたくない一心で頼むが

 

「悪いがそれでワシらに何のメリットがある。こちらはもともと幻術を掛けずとも森にバルボアは侵入できない。幻術はワシらの要求を呑んでくれたことに対するサービスみたいなものじゃ。そもそも吸血鬼の二度の侵入を読めなかった貴様の管理体制にも問題がある。せいぜいバルボアに八つ当たりで殺されんことじゃな。これに懲りて奴隷商なんて辞めればよかろう。」

 

陸奥が去っていく中奴隷商は考える。

 

「どうする・・・妖精王が買い占めたことをばらすか・・・?いやダメだ・・・アイツらが言ってただろ・・・」

 

ーこの町で戦ったら火の海になっちゃけどねー

 

「俺の楽園が・・・せっかく大金を手に入れたのにこんなところで死んでたまるか・・・そもそもあの吸血鬼が幻術さえ解かなければ・・・そうだ・・・そもそものケチのつけ始めは・・・!」

 

奴隷商は呪詛をぶつぶつと吐き始めた・・・

 

side妖精王

陸奥が帰ってきたころカッゼとハウンドがレイナを連れて帰ってきた・・・

 

「二人とも何を落ち込んどるんじゃ?」

 

「「・・・」」

 

俺たちは何もできない自分たちに絶望していた・・・まさか侵入する手立てが何も思いつかないとは・・・今まで正面から堂々と他人のうちに入れたことの弊害がここにきて・・・

 

「あのあのぉ~抱き枕が車の中に置きっぱなしなんで取ってきます。」

 

「お前ふざけてるのか!?」

 

「・・・俺と一緒に来い。」

 

「え?マジすか・・・」

 

よっしゃチャンス!

 

「アザミがいないんだったら楽勝だぜ!」

 

「そうですね。旅の医者に成りすましてハウンドを騙して潜入しましょう!」

 

俺と三輪がアザミがいないのに活路を見出す。

 

「その作戦で行くしかないの。」

 

陸奥も同意したし変装作戦スタートだ!

 

「よし!そうとなったら変装道具をドンキに買いに行こう!」

 

「待っててくださいね~!レンゲちゃん!」

 

けれどまさかこの買い物がレンゲを危機に合わせてしまうとは思わなかった・・・

 

noside

 

一方そのころ奴隷商ではバルボアが奴隷がいないことに激怒し兵器会社の社長を殺していた。

 

「・・・人間の奴隷も異宙人の奴隷もいないとはどういうことだ?」

 

「ひっ!ひぃぃぃぃい!」

 

圧倒的戦闘能力と覇気に奴隷商人は圧倒される。

 

「申し訳ありません!で、ですがすべては吸血鬼共のせいなんです!そう!奴らはバルボア様のものと知っていながら奴隷を奪って行ったんです・・・!!これは奴らからの宣戦布告ですよ!」

 

奴隷商はバルボアと妖精王との戦いを避けるため、もとい自分の楽園であるこの店を守るために吸血鬼たちの仕業に仕立て上げた。

 

「吸血鬼・・・?どこの誰だ?バルボアの名に傷を付けた奴らは?」

 

プライドを傷つけられた武人が報復に動き出す・・・

 

 

 



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PASTストーリー 改変と提携と新たな娘

またヒューマンバグ大学のキャラをだします。
あとPLOTTコラボ一弾の上級国民たちも出します。


side妖精王

俺たちが医者のコスプレで向かっていると怪しい一団が俺達の前に現れた・・・

 

「妖精王様御一行だな?」

 

男たちの一人がそういう。

 

「そうだが、なんだお前たちは?」

 

「お前らが無理やり買った奴隷のもともとの主たちがお怒りでな。お前たちを殺せと依頼してきた。それに主たちはお前の森の植物で同盟違反の麻薬や幻覚剤を作っているからそれも隠ぺいしろとのことでな・・・」

 

ふーん・・・喋ってくれるなんて親切だな・・・

 

「覚悟!」

 

男がそう言って一瞬にしてククリナイフを突き出してくる!

 

「きええええ!」

 

俺に差し向けられるだけあってなかなかの突きだ・・・だがこんなもの俺にとっては殺気が乗りすぎていて狙いが丸わかりだ。

 

「これならどうだ!」

 

なぐ動きに変化させたが・・・

 

「バカが、舐められたものだな・・・」

 

俺は奴の攻撃をしゃがんで躱す。

 

「何!?」

 

ククリナイフはもともと薙ぐものだろうが・・・しゃがむと同時に俺はもう隠していた木の枝を力を使って木製のサイに変えて男の足に突き刺す!

 

「ぎゃああ!」

 

さらに追撃としてロングナイフを振り下ろし奴の両手首を切り落とした。

 

「あががが・・・!」

 

奴は足を地面に刺されているため倒れることしかできない・・・

 

「さあ、時間がないんだ。どんどんこい。」

 

「「うわああああ!」」

 

奴らは三輪や陸奥に向かっていくが・・・

 

「シン・陰流、簡易領域抜刀!」

 

「可哀そうな奴らじゃのう、ワシらじゃなければいい仕事だったろうに。」

 

二人は次々と暗殺者を倒していく。

さて、害獣に付き従う寄生虫たちには退場願おうか・・・

俺は死荊を使い残りを一気に殲滅した。

 

「さて、こいつらの主への報復は自警団にさせるとして・・・」

 

「今はレンゲちゃんはどうなんですか?」

 

俺たちは遠視で見てみると・・・

 

「誰だ?あの天狗?」

 

見たことのない天狗がそこにいたのだ。

 

「あんなのに襲われたら吸血鬼たちはどうなってもよくてもレンゲちゃんが死んじゃいます!」

 

ああ、急ぐか!

 

noside

カッゼとハウンドは大苦戦の末にバルボアと思われる天狗を倒した・・・

 

「こいつ拘束してアザミさんに報告するか。」

 

「あぁ、アザミさんがこいつを生かしておくとは思えないけどな。」

 

「確かにーあの人頭硬いからなー。」

 

軽口をたたき合っていた二人だったが・・・

 

「それは遠慮してもらえないかなー。」

 

その人物は突然現れた獣の耳にエジプト風の衣装を身にまとい体に豚の紋章をつけた男が突然現れた。

 

「は?」

 

「ハウン・・・」

 

グシャ!

 

数瞬の間でハウンドの顔面は粉々になりカッゼの心臓を確実に貫いていた・・・

 

「カッゼ・・・?」

 

血液の手で逃がされていたレンゲは無事だった・・・

 

「彼、僕の部下なんだよ。温厚な僕でも大切な部下を傷つけられたら黙ってられないよね。あ、聞こえてないかー。」

 

そう、彼こそが征服者バルボア異宙の数多の星を征服してきた武人である。

しかし彼の見た目はそんな風には見えないへらへらした優男だ。しかし強者二人を一蹴するその姿は紛れもなくその名を体現していた・・・

 

「うおぁああああ!!」

 

ハウンドは顔面を砕かれながらも血液の超大剣を振り下ろそうとしていた。

そしてカッゼも・・・

 

「一緒に地獄行きだ・・・」

 

体を貫かせることでバルボアを拘束していた。しかしこの程度のピンチでやられるようなら彼は異宙で名を轟かしていない・・・

 

「ガハっ・・・!」

 

「腕が・・・なんで・・・?」

 

ハウンドは殴り飛ばされカッゼは手を失っていた。

 

「君たちが弱くて僕が強いからだよ。泣きそうな顔で言うんじゃない。」

 

バルボアは冷徹な顔で言う。

 

「ハウンド・・・」

 

レンゲが駆け寄ろうとすると・・・

 

「これは悪い夢だ・・・何も覚えてなくていい・・・」

 

ザクっ!

 

「・・・」

 

「レ・・・ンゲ。」

 

レンゲの首に花が刺されたのと同時にカッゼの意識は永遠に途切れた・・・

 

 

side妖精王

 

「久しぶりだなぁ・・・バルボア。妖精王の森に侵攻してきて遠視で見て以来だな?」

 

「やぁ、クリス。相変わらず地球にご執心のようだね。娘たちが将来行く星が心配だからって結界まで作ってさ、そして今回の異宙人と地球人の奴隷の大量購入・・・よほど気に入ってるみたいだね。」

 

「そんなんじゃねーよ。お前が国だの星だのを征服するのは自由だ。だけどな・・・この奴隷は奴隷商から俺が買った人間、俺の国の宝だ。それを奪われそうになるなら征服者だろうが許さねぇよ。」

 

二人は雨に打たれながら会話する。

 

「ははは!確かに、器量が良いならもらおうとか考えてたもの。そう思われてしょうがないよ。でも奴隷を買って森の中で自由に生きさせるなんて面白いね。」

 

「お前みたいに侍らせるよりかはましだと思うけど?」

 

「まぁ、あの子は君がお供と一緒に森に行っちゃったみたいだし諦めるよ。森の変化する気候や妖精、道のりや幻術は僕でも手こずるしそれに地球にあるこの結界も厄介だ。

地球を征服するのも十年後かな。」

 

「破ること前提かよ・・・」

 

その間に地球人と異宙人との争いが無くなってるといいが・・・

 

その時誰かの気配を感じた・・・

 

「・・・」

 

なんで肝心な時になくてこんな時に来るかね・・・そして自分がレイナのわがまま聞いたせいでこうなってるのに俺たちに憎悪向けてくるのも苦手だ。こいつマジで異宙人が嫌いなんだな・・・だからってカゲチヨの村ゾンビウイルス蔓延させたのは許す気はないけど。

 

「君、良い目をしてるね。」

 

おい、バルボア!何俺も殺した雰囲気出してんだ!お前がやったんだろ!

 

「僕の名前はデ・バルボア。十年後にこの星を征服する者の名だ。君の名前は?」

 

マジでこいつ火に油を注ぐのが上手いよな・・・・

 

「あのな・・・言っておくが俺は・・・」

 

「黙れ・・・!あああああぁああ!」

 

ほら!全然話聞かない!

 

「じゃ、二人で共闘しますか。トッププレデターの応援も来るだろうし。」

 

こいつ・・・

 

sideアザミ

 

俺は病院で目を覚ましていた・・・

 

「一方的だったすね~。応援の部隊もすぐに殺されて二人は逃げおおせた。あの二人は化け物だったすねー。」

 

くそ・・・!

 

「レンゲはどうなった・・・」

 

「いなかったすよ。二人が跡形もなく消したか奇跡的に逃げたか・・・分からないっすね。」

 

・・・

 

「ボクをスカウトした二人も殺されたみたいだしこれは妖精王も果然興味が湧いてきたッス!」

 

「そうだな、デュアルコアプランに組み込めるか確かめてみようじゃないか・・・」

 

待っていろ・・・バルボア、クリス・・・

 

side妖精王

 

俺は二人と眠っているレンゲのいる森に戻ってきた。

 

「よし、命の雫も垂らしたしこれで安心だ。」

 

「やったー!」

 

「バルボアと接触したみたいじゃが大丈夫じゃったか?」

 

「もちろん!カッゼのノートも手に入れたし計画はほとんどクリアってところだな。」

 

でも俺といたら今回のようなことになりかねない・・・

そうだ!俺は電話してあのサングラスの吸血鬼を呼び出した。

 

「いきなりなんだ?」

 

「この子をさ、吸血鬼にしてくれない?素質があるみたいなんだ!」

 

「そうなんですか!?」

 

三輪が驚く。ああ、妖精眼で見たからね!

 

「ああ、アザミはこの子のことどうでも良いみたいだけど吸血鬼になってカゲチヨと一緒に戦ってたらアイツはどんな顔するかなってね。」

 

「性格悪いな・・・」

 

サングラスの吸血鬼はそういってくる。

 

「名前はどうする?こやつあの時の騒動の記憶まるまる忘れておるのじゃろう?」

 

陸奥の言う通りだな・・・じゃあ、

 

「スイレン、かな。」

 

花言葉は清純、もう一度リセットして思い出を作ろうという意味でね。

 

そうして俺はスイレンを密かに育てた。一杯楽しい記憶を作った。アザミを覚えてなくても異宙人である俺達を襲うアザミを敵と思うくらいに。

 

noside

 

もちろん、妖精王との同盟を無視して麻薬や幻覚剤を作った者や殺し屋を送った奴隷商人には報復が下った・・・

 

奴隷や妖精王の森の植物で作られた薬を買っている一番の市場である上級国民の秘密のパーティでは・・・

 

「テメェら全員抹殺じゃあ!」

 

「無駄無駄無駄野田ぁ!」

 

「「ぎゃあああ!!」」

 

小峠華人と野田一の拳銃とアイスピックで殲滅される・・・

そして主催者である老人も・・・

 

「ま、待て・・・儂は何も・・・」

 

「爺さん、証拠ならもうこの騒ぎに乗じて手に入れてるよ。言い訳は地獄の閻魔に言ってくれ。」

 

ズバっ!

 

「ああああ!!」

 

一条康明の落雷のような斬撃で真っ二つにされた・・・

 

そして商人たちも・・・

 

「眼球に串を刺していくぜ~!」

 

「肝臓の破裂音!」

 

「おごあああ・・・」

 

北岡隆太と相良による拷問で死んでいった・・・

 

そして上級国民の家にも・・・

 

「お前はだるまぁ!」

 

「最短距離で死んどけぇ!」

 

「軟体生物になっとけぇ!」

 

「君たちは馬鹿だ!更生なんて期待しない!諦めて死のう!」

 

「ひぃぃぃ!」

 

和中蒼一郎と久我虎徹、野島と犬飼の剣撃とサンドナックル、斧、ハンマーによって殲滅された・・・

 

十年後

side妖精王

 

俺は十年前のことを思い出しながら森の奥深くの家にだどり着いた。

そうして家の扉を開けるとスイレンともう一人女子がいた。

 

「おかえり、パパ。」

 

黒髪のロングヘア―の女の子はユカ。俺とセイナの娘だ。まだ皆には紹介できていないがもう青い羽と水かきが生えている。

 

「あの力のコントロールは上手くできてるか?」

 

「うん!」

 

ユカのあの力を見たらきっと皆驚くぞ・・・!

 

「お父さん、吸血鬼の力上手にできるようになった・・・」

 

「いや~できの良い娘を持って俺は幸せ者ですな~!さて、そろそろお前たちを紹介する日も近いぜ!」

 

「楽しみだなぁ。」

 

「うん・・・」

 

こうして俺は二人との時間を過ごした後あるところに行った。

 

noside

 

異宙のとある場所でバルボアは女性を侍らせていた・・・

そこにギバーと彼女の手下たちが現れる。

 

「君が来たってことは準備は完了したんだね。」

 

バルボアが言う。

 

「おはようございます。デ・バルボア様。」

 

ギバーがそう言った瞬間扉が開いた。

 

「やぁ、まさかここに来るとはね?クリス。」

 

そう妖精王がいたのだ。

 

「ギバーとは同盟を結んでいたからね。その関係でな。」

 

「何か御用があってきたのですよね?」

 

ギバーが問う。

 

「ああ、お前らが行う地球征服。それをするにはトッププレデターが邪魔だ俺も十年トッププレデターや差別の現場を見てきたがまるで変っていなくていい加減我慢の限界だ。お互い一時的なニーズの一致があるんだ。トッププレデターを攻略するために手を組もうじゃないか?罪のない人たちの保護は俺がするからさ。」

 

「ふーん・・・アヌビスに続いて君もね・・・別にいいよ。カレコレ屋には?」

 

「協力してもらうよ。それにあの吸血鬼用の兵器やゾンビたち用の兵器や治療薬は整ってるんだからな。」

 

「あの吸血鬼用のかい?どうやって?」

 

「俺アザミと一回戦ってるんだけどアイツは俺の髪をとって満足げだったけどまさか俺は霊槍で血液、そして近づいてきたときに俺に髪の毛を自分が抜いた本数より上回る本数を抜かれてるとは思わなかったみたいだしね。それとプラスしてウチの異宙人や人間との合同技術チームならお茶の子さいさいだよ。」

 

そのチームには神谷もプラスされている。

 

「そうか。これが君の言ってた地球人と人間が力を合わせるって奴なんだね。」

 

「そう、人間の努力と異宙の技術が合わさればさらに不可能を可能にする。これが俺の信念だ。」

 

「分かったよ。楽しみにしているよ。」

 

バルボアは不敵に笑った・・・

 

こうして物語は加速していく・・・

 

 

 




そうしてトッププレデターとアザミは破滅へと進んで行く・・・
ユカは絶対可憐チルドレンの雲居悠里をモチーフにしてます。


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キラーコンドームの恐怖

sideカゲチヨ

今日はカレコレ屋でニュースを見ていたら男の股間が食いちぎられる連続殺人事件がまた起きていた。

 

「恐ろしい事件だぜ・・・」

 

「うむ・・・」

 

想像しただけでまたが寒くなるぜ・・・

 

「なんで股間ばっかり狙うの?」

 

「何かの恨みがあるとかですかね?」

 

「甘いですね。これは男の股間を汚らわしいと思う処女至高主義の女の犯行だよ!」

 

カンナ、それどんな女だ?

 

すると

 

「すみません・・・依頼したいことがあるんですけど・・・」

 

そう言って女性が入ってきた。

話を聞くと女性には恋人がいるのだが例の股間消失事件の被害にあって片方の金玉を失ってしまい憔悴してしまったらしい・・・

 

「犯人を見てないんですか?」

 

フィーアが尋ねると

 

「いえ、姿は見えなくていつの間にか彼の股間が・・・」

 

そう言って依頼人は泣き崩れる。

 

「よし!その依頼俺たちが引き受けるぜ!」

 

男たちだけでなくその彼女まで恐怖のどん底に叩き落とす奴の正体を掴んでやるぜ!

 

sideフィーア

こうして私たちは依頼人が行ったラブホテルに向かうとすでに警察がやってきていました。

 

「あれ?君たちは妖精王の・・・」

 

「事件の調査の依頼で調べに来ました。」

 

「そうでしたか!どうぞこちらです!」

 

相変わらずすごい権力ですよね・・・

ヒサメちゃんの一言で現場に案内されることの凄さを改めて知りました・・・

 

そしてホテルに入ると

 

「よう!お前たちも来てたのか!」

 

「マジか・・・」

 

「どうやら目的は一緒のようだな・・・」

 

サトウとスズキ、ゼクスがすでに現場にいました。

 

「おお、お前たちも調査しているのか!」

 

シディさんが話しかけます。

 

「まぁ、俺の学校の生徒のカップルにも被害が出たからな!」

 

「流石にいちゃついただけで股間を噛みちぎるのはやりすぎだからな・・・」

 

「俺も神谷にこの事件は科学者の陰謀がありそうってことで協力して捜査してるんだ。」

 

三人が訳を話す。

 

「多分小さい何かが食いちぎった可能性が高いね・・・」

 

カンナちゃんの言う通り二人とも犯人の姿を見ていないということはそういうことですね・・・

その時だった!

 

「キシャァァ!」

 

もの凄いスピードで何かが男性陣目掛けて突進してきました!

 

「ふん!」

 

まぁ、シディさんの爪で両断されたんですけどね。

 

「コ、コンドームの化け物!?」

 

警察官も仰天している。

 

「これは異宙人じゃなくて人工的に作られた生物だな・・・」

 

カゲチヨの言う通りこんな生物異宙でもみたことないしまるでプログラムされてたかのように男の股間に向かっていきましましたしね・・・

 

sideヒサメ

 

俺たちはあの化け物の死体をオーナーと警察に調べてもらった。

 

「お前たちや神谷の予想通りあの生物は科学者が作りあげたものだったよ。」

 

オーナーが結果を伝える。やっぱり・・・

 

「あの生物は人間の股間にかみつき食いちぎるためだけに生きてるんだ。」

 

「名づけるならキラーコンドームだね。」

 

カンナちゃんの言う通り人を死に至らしめる凶悪なコンドームだね・・・

 

「各地で事件が起きてるから手分けして捜査した方がよさそうだな・・・」

 

「その科学者をとっちめてやる!」

 

シディとサトウの言う通りだね・・・

 

こうして私たちはそれぞれで調査を行った。

 

「なんで俺を全裸で縛りつけるんだよ!?」

 

「だって再生するんだからいいでしょ?」

 

「それに出現場所から怪しい場所を絞るんですから我慢してください。」

 

カゲがカンナちゃんとフィーアちゃんに縛り上げられて囮にされてるのは可哀そうだったけどそれで怪しい場所を絞れた。

 

sideカゲチヨ

 

「ここか・・・」

 

「コンドーム生産工場・・・確かにあんな化け物作るにはうってつけだな。」

 

シディとカゲの言う通り場所はまさかのコンドーム生産工場だった・・・

 

「よう!一気に捕まえようぜ!」

 

「警察も制圧を手伝うそうだ。」

 

「どんな奴かやっとわかるな。」

 

三人と合流し俺たちは警官に包囲を任せ中に突入した。

 

「まさかここにたどり着くなんてね・・・」

 

緑色の液体の入った巨大な容器と一緒にいたのは白衣を着た女科学者だった。

 

「お前が犯人か!」

 

「なんであんな化け物を作ったの!」

 

スズキとヒサが聞くと

 

「男のチ〇コをこの世から消すためよ!あんな醜いものはあってはならないのよ!」

 

けっこう過激でくだらない理由だった・・・

 

「んなことしたら皆女になっちまうだろ!」

 

「そうです!せめてシディさんの股間は残しておいてください!」

 

サトウとフィーアが言うがフィーアお前はそれでいいのか・・・

 

「男なんてこの世界には不要よ!」

 

まるで話が通じねぇな・・・

 

「だから言ったでしょ?処女を至上としてるやつだって。」

 

確かに重症だな・・・

 

「すでに警察がこの工場を包囲してる!諦めるんだな!」

 

ゼクスが諦めるように促すが・・・

 

「まだよ!行きなさい!我がしもべたちよ!」

 

巨大なキラーコンドームが人数分現れた!

 

「ちっ!」

 

「全員で一匹ずつ対応しましょう!」

 

フィーアの指示通り俺たちは一匹ずつ相手をしていく。

 

「おらよ!」

 

「きしゃああ!?」

 

俺は最近妖精王に習った血液の糸でキラーコンドームを切断!

 

「はぁあああ!」

 

「二匹まとめて吹っ飛びな!」

 

「「きしゃあ・・・」」

 

ゼクスとスズキは風をおこしてずたずたに、

 

「そらそらそら!」

 

「き・・・しゃ・・・・」

 

「まぁ、軟弱な男が嫌な気持ちは私にもわかりますけどやりすぎましたね。」

 

「きき・・・」

 

サトウはパンチや尻尾のラッシュで倒し、フィーアの斬撃で真っ二つになった

 

「燃えちゃえ!」

 

「はっ!」

 

カンナとヒサは炎と氷で倒し、

 

「はぁ!」

 

「き~・・・」

 

シディの炎と規格外のパンチの力で全部倒された。

 

「くそっ・・・まだ巨大化の装置が・・・」

 

女は装置に駆け寄ろうとしたが・・・

 

「なるほど、その液体が原因ですか。」

 

フィーアが素早く機械を壊した。

 

「そんなぁ・・・」

 

女は膝をつき事件は収束した・・・

 

sideカンナ

 

アーシたちは帰路についた。

 

「やっぱり犯人は男性嫌いをこじらせてると思ってたよ!」

 

「まぁ、思想はわからなくもなかったですが・・・」

 

「それでもやりすぎだよ!」

 

そう、これは女性の思いが暴走した悲しい事件だった・・・

 

「男性差別しすぎだぜあの女は!男の中には俺のように紳士な男もいるのに!」

 

「お前のはただ意地張って女子に近づかないだけだろ・・・」

 

「かはは!違いないな!」

 

「意地張りすぎるのも窮屈なんだな・・・」

 

「ゼクスもサトウもうっせーぞ!スズキ!憐れんだ目で見るな!」

 

カゲチヨと三人が言いあってる中シディが私たち女性陣に聞いてきた。

 

「どうして男性の股間が醜いんだ?」

 

あ~それはね・・・シディ・・・

 

「シディは何も気にしなくていいから・・・」

 

「うん・・・これは知らなくていいことなんだよ・・・」

 

「シディさんはそのままでいてください!」

 

「?」

 

厄介なモンスターを倒した後のことにも悩むアーシたちでした・・・

 

 

 

 



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カレコレ三国志

sideカゲチヨ

俺とヒサ、シディはとある戦場で傭兵として戦っていた。

 

「うおお!」

 

いきなり敵の兵士が襲ってきた!

 

「ちょ、待っ・・・」

 

俺が奇襲に戸惑っている間に刀が振り下ろされようとしたが・・・

 

ズバッ!

 

「カゲ!無事!?」

 

「ヒーちゃん!!カッコいい!」

 

「ヒーちゃん言うな!まだまだ来るよ!」

 

俺たちは敵を倒して俺たちが雇われている国の陣へと帰ってきた。

 

「カレコレ屋、先の戦はご苦労だった。傭兵とは思えぬ活躍だったぞ。」

 

大将が褒めてくれた。

 

「ま、依頼料分の働きはしますよ。」

 

俺はクールに答える。

 

「お前はやられてただろ。」

 

「ヒサ、俺たちは三人でカレコレ屋だろ!!」

 

「堂々としすぎだろ。」

 

「しかし終わったばかりなのにまたすぐに次の戦か?」

 

シディが大将に尋ねる。

 

「無論だ、姫をさらった憎き蒼の国!!奴らに勝利するまでワシは止まらんぞ!!」

 

んー冷静に考えるとそう簡単じゃねーんだよな・・・

 

「この一帯は長い間、紅(こう)、蒼(せい)、緑(りょく)、の三国が勢力争いしてるって言ってましたよね。蒼の国って俺ら紅よりかなり大きいじゃないですか。兵力差があるうえ人質も取られてる状況で単純に攻め込むのは不利っすよ。」

 

俺は大将に忠言する。

 

「しかし・・・一刻も早く姫を救わねば。」

 

まぁ、作戦が無いわけじゃないんだよな!

 

「俺にちょっと考えがあるんですけどいいですか?」

 

「聞かせてみよ。」

 

「緑の国と同盟を組むのはどうっすか?」

 

俺は作戦を提示したのだが・・・

 

「うーむ、それは難しいかもしれぬ・・・」

 

大将がそう言ってきたのだ!

 

「どうしてですか?」

 

ヒサも首を傾げる。

 

「緑の国も傭兵を雇い始めたのだが女の身でありながらその武術は何百もの兵をなぎ倒す素晴らしき腕前のものとカゲチヨのように頭がきれながらヒサメと同じほどの強さを持つ知将が存在しており、そのものたちが出世して軍のトップにおるのだがその武人が大の男嫌いでな・・・儂も同盟の提案をしたのじゃが軟弱な紅の男の兵と同盟を認めるかと言っておるのだ。」

 

それは厄介だな・・・

 

「なら紅の国の軍でない俺達で交渉しよう!」

 

シディ!?

 

「確かにそれなら可能性があるかもしれぬ・・・頼めるか!」

 

俺が提案したことだしやるしかねぇか・・・

 

sideヒサメ

私たちは緑の国にやってきた。

 

「ようこそ、緑の国へ将軍様はこちらにいらっしゃいます。」

 

使用人に案内されて向かうと

 

「やっほー!ヒサメちゃん!」

 

「カンナちゃん!?」

 

そう待っていたのはカンナちゃんだったのだ!

 

「お前緑の国の傭兵になってたのかよ!」

 

カゲも驚く。

 

「うん、アーシの作戦が見事敵を打ち破って領土を獲得できたから軍師と武将の兼任を任されてるんだ!」

 

相変わらず成功してるんだね・・・

 

「ってことは大将は・・・」

 

カゲが気まずい顔で部屋に向かうと

 

「紅の国から使者が来たとの話でしたがまさか貴方たちだったなんて・・・」

 

やっぱりフィーアちゃんだった・・・

 

「すごいな!フィーア!出世して軍を任されるなんて。」

 

シディが褒める。

 

「ま、まぁ私はただ暴れてただけでカンナちゃんの作戦が有効だっただけですけどね・・・」

 

「それにしたって百人以上の敵をたった一人で倒すってすごすぎだろ・・・」

 

「それは貴方が弱いだけじゃないですか?」

 

「ひでぇ!?」

 

シディに褒められて顔を真っ赤にしてカゲに毒吐いてる・・・

 

「それで紅の国の事情も聴いてると思うんだが力を貸してくれないか?」

 

シディが頼む。

 

「勿論ですよ!私の鍛えた一騎当千の軍はシディさんのものです!」

 

「ま、そういうわけだから緑の軍は同盟を組むよ。」

 

こうしてシディの交渉によってあっさりと同盟は結ばれた・・・

 

sideカゲチヨ

 

数か月後俺たちは蒼の国との決戦を迎えた。

 

「いよいよ城攻めだな。」

 

「必ずお姫様を助けよう!」

 

「張り切るのは良いけどよ俺らはあくまで傭兵だからな?入れ込みすぎて下手こくなよ!とくに真面目ちゃんのヒサ!」

 

「何それ、私より弱い人に言われたくないんですけど。」

 

うっ・・・

 

「カゲチヨはヒサメが心配なんだな。」

 

はっ、はあ!?シディ何言って・・・

 

「それならそうと普通に言ってよ。素直じゃないなぁ。」

 

だからそんなんじゃねぇって!

 

「とにかく!いざというときは自分の命優先だからな!」

 

「うむ、分かった!」

 

「了解!」

 

こうして俺たちは戦いに向かった。

 

sideシディ

 

「ふっ!はぁっ!」

 

俺は馬に乗りながら敵を剣で蹴散らす。このまま城までかけようとしたのだが・・・

 

「うおおお!」

 

そのとき敵陣から出てきた男の剣によって止められた!

 

「よお!シディ!相変わらず強ぇーなぁ!!」

 

サトウ!

 

「お前も傭兵としてか・・・」

 

「ああ!蒼の国に雇われたんだよ!ただの戦争じゃつまんねーと思ってたところださあ戦おうぜ!」

 

sideヒサメ

私も敵を蹴散らしてたんだけど・・・

 

「スズキ君・・・!」

 

そう私を止めたのはスズキ君だった・・・

 

「アンタとやんのは久々だな。もういいか?」

 

戦うしかないよね・・・

 

sideカゲチヨ

 

げっ、なんでアイツらがいんだよ・・・紅の国がここまでこれたのはシディとヒサの戦力が大きいサトウとスズキに張り付かれて無効化されたら分が悪い!!

 

「早いけど仕方ねーな!」

 

俺は持っていた発煙筒で合図を送る!

 

sideシディ

 

カゲチヨの上げた煙を見た!

 

「いいタイミングだ・・・」

 

「よそ見してんじゃねー!」

 

サトウが剣を振り降ろしてきたが・・・

 

キン!

 

「やっとですか・・・ずっと加勢に行きたくてうずうずしたんですからね。」

 

「フィーアかよ・・・しかも緑の旗っつーことは・・・」

 

「えぇ、もうすぐ私の軍が加勢しますよ。」

 

「悪いな、こちらもそう簡単に引けない。」

 

sideヒサメ

 

「まさかお前が緑の国の兵とはな・・・」

 

「それはこっちのセリフだよ。まぁ、二対一でアーシたちが組めばアンタでも厄介だよね?」

 

「腐血の謀略とはいえ厄介だな・・・」

 

まぁ、分かっちゃうよね・・・

 

「手ぶらってのもなんだからアンタら二人にはちょっと付き合ってもらうぜ。」

 

え?

 

sideカゲチヨ

 

敵は撤退していき俺たちは緑の軍と作戦を練る為フィーアと共に陣に戻った

 

「敵は籠城した。我らの勝利も近い、シディ此度も素晴らしい働きであった。そしてあの男嫌いの将軍を虜にして同盟を結ぶとは見事な活躍だ!どうだ?このまま同じ将軍となって夫婦となるのは?」

 

「・・・将軍にはなるが夫婦は考えさせてくれ。」

 

「め、め、め・・・・」

 

フィーア落ち着け。

 

「そしてカゲチヨ同盟の提案をして援軍の待機を緑の知将とともに配備の位置とタイミングを考えてくれた戦略見事なり。軍師としてこの後の戦略を任せる。」

 

「・・・っす。」

 

「大出世だというのに二人とも浮かぬ顔だな。」

 

そりゃな・・・

 

「捕虜として囚われたヒサメとカンナが心配だ。」

 

シディが言う。

 

「安心しろ。捕虜には手をださない決まりだ。取り戻すためにはまず確実に勝利することを考えろ。」

 

ま、そうだよな・・・

 

「セオリー通り兵糧攻めでいきましょう。補給を断てば持って三か月ですね。」

 

こうして俺たちは陣を出た。

 

「カゲチヨ本当にこれ以外に策はないのか?」

 

「紅としてはこれがベストだ。」

 

「だがいくらなんでもヒサメとカンナが三か月も囚われたままというのは・・・」

 

「紅としてはな、俺らはあくまで雇われ兵隊だぜ?」

 

「・・・なるほどな。フィーアはここに残って・・・」

 

「何を言ってるんですか!もう私たちは同盟を結んだ運命共同体!助けに行きましょう!」

 

フィーア、お前ってやっぱり恋になるとポンコツになるな・・・

 

sideカンナ

 

あーあ、捕まっちゃった・・・

 

「その娘たちか?」

 

「はい、敵とその同盟国の主戦力です。」

 

「これで大分やりやすくなるぜ!」

 

スズキとサトウが答える。

 

 

「娘たちよ。捕虜にしておくにはもったいないな。どうじゃワシのものにならんか。」

 

「おいあんた誤解すんなよ。こっちの傭兵になれってことだ。」

 

ん?どういうこと。

 

「頼む、娘たちよ。この戦を一刻も早く終わらせたいのだ。」

 

「お姫様をさらったのは貴方たちじゃないですか・・・」

 

ヒサメちゃんが言う。

 

「そのことは・・・すまなかった。どうしても・・・彼女とゆっくり話してみたくて!」

 

「は?」

 

「つまりアイツはそっちの姫に惚れてるんだよ。」

 

スズキから驚きの答えが出た。

 

「紅とは長年争ってるし・・・こうするしかないと思って・・・」

 

「不器用だな!」

 

サトウが笑ってそういう。

 

「まぁ、蒼に借りが作れるならアーシは受けるけどヒサメちゃんは?」

 

「私は・・・」

 

sideカゲチヨ

 

こうして俺たちは城に侵入したのだが・・・

 

「かはは!本当にきやがった!」

 

「分かりやすい奴らだな。」

 

サトウとスズキが待ち構えていた。

 

「こんなことしなくても長期戦ならこの城は落ちてたのによ。」

 

はっ!うっせーな・・・

 

「俺たちは所詮雇われ兵だからな。戦の勝ち負けなんてどうでもいいんだよ。」

 

「それよりも仲間が大事だ。頼む二人の居場所を教えてくれ。」

 

俺たちは二人に問い詰める。

 

「知りたきゃ、力ずくでやってみな!」

 

サトウがそう言ってくる。

 

「シディ頼んだぞ!」

 

「人頼みかよ。」

 

その時だった!

 

「待って!」

 

ヒサ!カンナ!

 

「やっぱり来てくれたんだねありがとう。でももう必要ないから。」

 

「その通り!ばっちり確保したからね!」

 

そこには囚われた紅の大将がいた・・・

 

「は?」

 

「なるほど・・・主戦力を自陣に招き入れて烏合の衆になった紅の陣から大将だけを捕獲してきたってことですか・・・」

 

フィーアが言う。マジか・・・

 

「ごめんね、私たちは裏切ったんだ・・・」

 

くそっ・・・!

 

sideカンナ

 

「面白かったね!VRの戦略趣味レーションゲーム。」

 

「最後はアーシたちの勝利だったし。」

 

アーシたちは喜ぶ。

 

「ずりぃぞヒサにカンナ!」

 

「ごめんね・・・実は・・・」

 

アーシたちは経緯を話す。

 

「はああ!!?」

 

「キャラの作りこみが凄いな。」

 

私たちが感心していると

 

「お、お前ら!そっちもバイトか?」

 

サトウとスズキがやってきた。

 

「ああ、モニターの依頼でな!」

 

「二人がいたときはびっくりしましたね。」

 

シディとフィーアちゃんが答える。

 

「なかなかいい判断だったぜ。」

 

「スズキくんとカンナちゃんの作戦どおりだったしね!」

 

いやいや・・・

 

「アーシが裏切ってもやっぱりか・・・って思われるけどヒサメちゃんがやることでショックが倍増したからね!ヒサメちゃんもワルになったねー!」

 

「カンナちゃんの影響だよ!」

 

「え~本当は王様が自分に重なったから・・・」

 

「わー!言わないでよ!!」

 

ふふふ・・・素直じゃないな・・・お互いに。

 

「これから別の戦略ゲームでリベンジだ!次は負けねーからな!ゲーム得意キャラの座は渡さねーぞヒサ!」

 

「気にしてたんだ・・・」

 

「シディさんと夫婦・・・」

 

フィーアちゃんはVRのことなんだから現実をみて・・・

 

「サトウ達も来い!」

 

シディさんは気にせずスズキとサトウを誘う。

 

「行こうぜ!スズキ!」

 

「は?俺は帰る。」

 

こうしてにぎやかに帰るアーシたちでした!

 

 



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妖精王の設定

二百話を超えたので今回は妖精王に関してまとめておきます。


妖精王クリス

 

誕生日 七月二十七日

 

容姿 呪術廻戦の五条悟と同じ白髪に青みがかった透明な目。七つの大罪の妖精族と違い結構長身。羽のモデルはアゲハ蝶、大きさはキングの羽以上。

 

性格 つかみどころがないが親バカな性格。娘たちや森の子供たちには愛情をもって接する。 転生前も結構な天才で森の住民が増えても圧倒的な経営センスや政治的な取引、フレンドリーなコミュニケーション能力を使いこなし資金を潤沢にして、アヌビスをはじめとする麒麟やリヴァイアサン、火車などの異宙人も最近仲間にしている。植物に関した権能を持っているので地球の政府にもある程度いうことを聞かせられる。

目的はカレコレ屋をはじめとした自分の気に入った人物たちのハッピーエンドである。そのためならばギバーと同盟を組むほどの強固な意志がある。

慎重に慎重を重ねて強力な仲間のスカウトや自分なら余裕で倒せる吸血鬼もカゲチヨ達のためにジニに頼んで対吸血鬼用の武器や兵器の理論を構築させ、娘のリルのオーバーテクノロジーで作るなど仲間や娘たちが無傷で勝てるようにすることは怠らない。

 

好きな物 果物 寿司 森の住人(妻や娘も含めた) 自分が助けた混血

 

嫌いな物 クズで過激な奴ら(トッププレデターとか) アザミ

 

戦闘能力 霊槍の威力はもちろんキングを上回るほどであり、複数の形態同時使用はもちろん、オリジナルの形態や形態を融合させるなどもはや異次元レベルの霊槍の使い方をする。

格闘もフィーアに指南できるほどであり、霊槍を使わない殴り合いでも負けない。力の使い方にも無駄がないのでバテることはない。

霊槍を封じられても戦えるようにという慎重な性格ゆえの武術である。

 

 

状態促進(ステータスプロモーション)

傷、腫瘍、毒を悪化させる。またチートで人の成長さえも促進する。

 

養分凝縮(コンデンスパワー)

水などの液体を一気に凝縮して放つ技、その硬さは鋼鉄並みであり酸などの液体でやれば相手の皮膚を抉り取る。

 

妖精眼(フェアリーアイ)

 

妖精族ならだれでも持っているがクリスのものはその中でも最上級のもの

透視や遠くを見たり植物の栄養状態を詳しく調べられる。

また視覚を共有することもできる。また五条悟の六眼と同じく力を看破したり動体視力も上位の異宙人の中でもトップクラス。

 

妖精の舞(ダンシングフェアリー)

七つの大罪では弱かったがクリスは特殊な舞の技として昇華している。

 

呪蔓樹(じゅまんじゅ)

地中の木を操り大きな人形を作る。伸縮自在の腕で攻撃

 

花人形(はなにんぎょう)

ギバーとの交渉で使った技クリスのものは見た目はほとんど本人のように似せられる。

損傷しても再生する。

 

霊槍ラグナロク

 

第一形態 霊槍(ラグナロク)

通常の槍の形態大きさも自由自在で破壊力も抜群。

 

暴君の嵐(タイラントテンペスト)

素早い槍の操作で攻撃、凄まじい速度で相手を切り刻む

 

飛び回る蜂(バンブルビー)

速度と連打力に重点を置いた攻撃、増殖でもできる。

 

第二形態 守護獣・守護虫(ガーディアン)

巨大な熊の姿と虫の姿両方の姿を使いこなす。

神樹の苔はあらゆる打撃をいなし水分を含んでいるので炎も効かない。

巨体に似合わない素早い動きと連撃で相手を追い詰める。

 

波震掌(ベアリングビート)

獣形態の守護獣の防御不能の衝撃波

 

壊死毒(ネクロシス)

虫状態で放たれる毒針攻撃、命中すると麻痺にかかり身動きがとれない。

 

第三形態 化石化(フォシライゼーション)

相手を石化させる形態不死の相手にはこれが一番有効。体の石化した部分を切り落とされると石化は止まってしまうがそれでも有効だ。

守護獣の中に暗器のように仕込むこともできる。

かすっても有効で槍の形態のため、暴君の嵐や飛び回る蜂などと効果抜群。

 

第四形態 光華(サンフラワー)

 

巨大な植物の先端の花から高威力の光線を発射する。本気を出せば巨大生物や町一つ消滅できるレベル。

 

第五形態 増殖(インクリース)

両刃剣を無数に増殖させ敵を連続で切り刻んだり、軌道を別々にして死角からの攻撃、

自分の回りに張り巡らして防御するなど使い勝手が良い。

 

炸裂する刃雨(ファイトファイア・ウィズファイア)

大量に高速で落下させて攻撃

 

第六形態 神樹の衣(ユグドラ・クロス)

霊槍で鎧を形成手の甲についた刃で攻撃する。浮かせたりスピードを上げることも可能。

 

妖精の鉄槌(キラー・フェアリー)

鎧をまとった状態で炎に包まれた両足旋回蹴り

 

第七形態 導苔(ルミナシティ)

土星のように環をもつ惑星上の形態、光を発し暗闇を照らす。また太陽の光と同じなため夜でもシディにホルスの力を一時的に使えるようにする。

 

第八形態 花粉園(パレン・ガーデン)

殻上となり対象を覆う完全防御形態。神樹の花粉により内部で傷ついた者を守り癒す。

クリスの場合は力が桁違いなので治癒力も防御力も七つの大罪に出てくる三つの霊槍とは比べ物にならない。

 

第九形態 月の華(ムーンローズ)

霊槍の一部を花に変化させそこから命の雫を生み出す回復技。雫はたとえ腹に穴をあけられようと心臓がつぶされかかってても治癒可能。さらには寿命さえのばすチート付き。

 

第十形態 死荊(デスソーン)

光華でも排除できない害悪を死滅させるため神樹のはるか上層に生える恐怖の蔦。

茨の棘にはカスっても全身から血がでて命を奪う致死性がある。

 

第十一形態 種滅(ディストシード)

指定した対象に胞子をまきその生物の栄養を利用して植物が成長して死に至らしめる。

窓やドアの隙間からでも入るので室内でも無駄。

 

第十二形態 天牙の断ち切り

失恋フラグの鋏の力を吸収してできた形態。あの世の使いや幽霊なの実体が無かったりあの世のものを切ったり、縁の糸(えにしのいと)を切りその人から縁があった人の記憶を読み取って消したり、わだかまりを無くせる。呪いの解呪にも有効。

 

第十三形態 呪槍 村正(じゅそうむらまさ)

ヤルミナティーのレクイエムが持ってきた特級呪物の力を吸収してできた形態槍から呪詛を出すことで遠距離から攻撃したり、神格を呪うことで神すらも死に至らしめる。

どんな呪いでもかけることができる。

 

第十四形態 翠蛸(エメラルドオクト)

緑色の触手を展開。攻撃や拘束、防御にも使える。

 

形態融合

第一形態+第五形態

終焉の増殖(ラグナロクインクリース)

 

ムーンローズ+サンフラワー

日月食の波動

 

守護獣+増殖

 

増殖の守護獣

 

 

 

 

 

 

 

 

 




これからもよろしくお願いします。


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カレコレ屋の闇鍋

テイペンとヤルミナとのコラボでやります!


sideペンギン

 

「はぁ・・・この前は酷い目にあった・・・」

 

「まったくだよ・・・」

 

「しばらく鍋はこりごりです・・・」

 

「そうだな・・・」

 

俺たち四人はオフィスでこの前の闇鍋のことを愚痴っていた・・・

 

「大体上司がおしゃぶりとか道徳の本を入れたりするから・・・」

 

「なんだと!お前だってドリアンとエナドリとか正気か!?」

 

俺と上司が言い争ってると

 

「皆!カレコレ屋から手紙が来てたよ。」

 

パンダが手紙を渡してくる。

 

「何々・・・闇鍋をやるので皆さんもどうですか・・・」

 

なんでこのタイミングで届くんだ・・・

 

「具材はカレコレ屋の皆さんが選ぶみたいですし大丈夫じゃないですか?」

 

シャチが言う。確かにカレコレ屋は俺達よりかはまともな食材にするだろうな・・・

 

「俺はいくぞ!カレコレ屋のおごりなんだからな!」

 

「高校生四人と年下に奢ってもらうってプライドないの?お前。」

 

上司は相変わらずだしな・・・

 

sideキリン

 

俺たちは部室でそれぞれ好きなことをしてたんだが・・・

 

「キリンさんカレコレ屋から手紙が届いたっすよ。」

 

ハックが手紙を持ってきた。

 

「おぉ~闇鍋なんてエキサイティングゥじゃないか!」

 

しかも具材はカレコレ屋が選ぶのか!

 

「闇鍋には嫌な思い出があるっすけど大丈夫っすよね・・・?」

 

「俺様は行くぜ!皆で鍋パーティだ!」

 

よーし!いくいくぅ~!

 

sideカゲチヨ

 

俺はスーパーで具材探しをしてたんだが・・・

 

「やっぱYOUTUBERならゲテモノ入れないとな!」

 

俺は意外性のあるもので皆を驚かせようとしていた!

 

「ん・・・?これはホヤだ!」

 

意外とくさいことで知られてんだよな!

 

「これならインパクトばっちりだ!」

 

「あとは牛乳入れとこう・・・」

 

絶対カンナが辛いもの入れてくるだろうし・・・

 

sideヒサメ

う~ん・・・闇鍋って何入れればいいのかなぁ・・・?

 

「そうだ!好きな物入れちゃおう!ハンバーグでしょ、から揚げにそれから卵もいれちゃお!」

 

楽しみだな~!

 

sideシディ

 

うむ、鍋の具材が・・・

 

「とりあえず、狸とイノシシの肉を取ってきたからこれで大丈夫か・・・」

 

あとは貝もいれるとうまいよな・・・

 

「牡蠣も入れよう。皆喜んでくれるといいが・・・」

 

sideカンナ

 

やっぱ鍋って言ったら辛いものでしょ!

 

「キムチ鍋ならぬデスソース鍋!」

 

アーシはデスソースを注文する。

 

「あとは辛いものにあうのは海老でしょ、白菜に豆腐・・・」

 

sideフィーア

 

「闇鍋ですけど好きな具材なら私はスイーツ鍋にしたいですね・・・」

 

まずはパイナップルにみかんに生クリーム。

 

「あとはインドのグラブジャムに杏仁豆腐と苺・・・」

 

sideペンギン

 

こうして俺たちはカレコレ屋で闇鍋を開始した。

 

「まずは俺から行くぜ!」

 

カゲチヨが何かを切って鍋に入れた。

 

「なんかくっさい匂いがしません!?」

 

「ギャパパ・・・なんな独特な臭いだな・・・」

 

そして液体をどぼどぼと入れる。

 

「私も入れてくね!」

 

ヒサメも入れていくが早速独特な臭いになってきた・・・

 

「なんだこれは・・・デミグラスソースと牛乳の匂いと油と貝の匂いがしてきて最悪だぞ・・・」

 

上司の言う通りだな・・・

 

「では俺も・・・」

 

シディも入れ始めたが・・・

 

「なんか少し獣くさいような・・・?」

 

「まぁ、シディさんが入れるものですし大丈夫でしょう・・・」

 

パンダとシャチが戸惑う・・・

 

「アーシも入れるよ!」

 

カンナが鍋に液体を入れた瞬間刺激臭が部屋を包む!

 

「なんすかこれ!?」

 

「いかにも辛そうな匂いだぞ~!!」

 

ハックとキリンが悶絶する・・・!これは堪えるぞ・・・

 

「では私も・・・」

 

フィーアが鍋に具材を投入すると今度は鍋から甘ったるい匂いが充満する・・・

 

「終わった・・・」

 

俺は天を仰いだ・・・

 

明かりをつけてみると白い液体と赤い液体がまじりあったスープにカキとホヤ、エビなどが浮かんでる普通の鍋の具材もあれば、から揚げやパイナップル、ドーナツみたいなものも浮かんでおり俺たちの鍋よりかはましだったが食べられるか怪しいものだった。

 

「カゲチヨ・・・ホヤの匂い抜きしなかったでしょ・・・」

 

「え?匂い抜きしなきゃダメなのか?」

 

カゲチヨとカンナが言い争う。

 

「フィーアちゃんはなんで甘いものばっかりなの・・・?」

 

「スイーツ鍋にしようと思ったんですけど・・・っていうかヒサメちゃんのハンバーグ煮えすぎて崩れてただのミンチ肉になってますよ。」

 

ヒサメとフィーアも言いあっていた。

 

「すまない皆。食べれなかったら残してくれ。」

 

シディがそう言ってくれるが・・・

 

「牡蠣・・・最後に食べたのいつだったっけ・・・?」

 

「から揚げ、鶏肉・・・じゅるり。」

 

ブラック企業で薄給の俺たちに食べないという選択肢はない!

 

「ここまで来て何も食わないわけにはいかないだろ!」

 

「それに珍しい肉も入ってるしな・・・」

 

ヤルミナの面々も気合十分だ。

そうしてカレコレ屋が最初に食べたのだが・・・

 

「美味いな。」

 

「意外といけるね!」

 

「やっぱり私の選択に狂いはなかったですね。」

 

「アーシの食材が良かったからだよ!」

 

「ああ、こんなに美味しいとはな。」

 

そんなに美味しいのか・・・

俺たちも食べてみたのだが・・・

 

「なんだこれは・・・」

 

「臭みと辛さと甘さの大渋滞です・・・」

 

「しかも崩れたミンチ肉が時々入ってて変な食感だよ・・・」

 

三人の言う通り完全にカレコレ屋の味覚が壊れてるだろ・・・

 

「なんだこのドーナツみたいなの・・・スゲー甘いぞ・・・」

 

「デスソースに浸かってたのにヤバいっすよ・・・」

 

「これは世界一甘い料理、グラムジャムだぜ・・・」

 

ヤルミナのメンバーもあまりの甘さに悶絶する。

 

するとまたお腹の具合が悪くなり始めた!

 

「皆どうしたの?」

 

「美味しすぎて倒れちゃったとか?」

 

「やって良かったですね!」

 

女子三人がきゃきゃする中俺たちは必死に病院に連絡した・・・

結局俺たちはまた闇鍋で入院したのであった・・・

 

「OH、ジーラフ!」(カレコレ屋以外全員)



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キス魔になる薬

最後の方は本家の「女子高生を拾ったらどうなるのか。」とこの小説の「サイコパス少女の出会い」で登場した女の子を出します。どちらもオリジナルの名前をつけます。

あとカゲチヨと百合女子の仲はそんなに悪くなりませんのでご了承を。


sideカゲチヨ

今日は普通に登校してたんだけど・・・

 

「カゲ、おはよー」

 

ヒサが遅れてやってきた。

 

「俺より遅いとか珍しいな。」

 

「家出た後誰かに会った気がしたんだけど・・・」

 

その瞬間ヒサの様子がおかしくなった。

 

「カゲ・・・」

 

「え!?ちょ・・・!」

 

なんと顔を近づけてキスしそうになってる!

一体何なんだよ!その瞬間!

 

「あー!遅刻遅刻!」

 

いきなりピンクの髪をした女子生徒がぶつかってきてキスは防げた・・・

 

「いたた・・・」

 

助かったけど・・・

 

「ヒーちゃん、カゲチヨおはよー。」

 

「何があったのこれ?」

 

「相変わらず仲良しですね。」

 

「カゲチヨ変なことしてないよね?」

 

ミキとノリコ、フィーアとカンナがやってきた。

 

「あ、ミキ。ノリコもおはよう。」

 

ちゅ・・・

 

そう言った後二人の頬にキスしたのだ・・・

 

「「・・・・」」

 

カンナとフィーアの顔が虚無になってる・・・

 

「二人とも・・・」

 

「殺される覚悟はできてますね・・・?」

 

「「助けてー!」」

 

「待って二人とも!頭がぼーとしてとっさにしちゃったんだよ!」

 

早くなんとかしねぇとミキとノリコの命が危ないな・・・

 

俺たちは状況を学校に行って整理した。

 

「お酒とか飲んでないよね?」

 

ミキが聞く。

 

「分からないんだけど朝からずっともやもやしてて・・・キスした後はちょっと収まったんだけど。」

 

「そういえば今朝誰かにあったって言ってたよな。」

 

俺とヒサが言う。

 

「そんなまどろっこしいことしなくてもさぁ・・・この学校の生徒一人一人をボコボコにすればよくない?」

 

「多分その人に何かされたんですよね・・・ヒサメちゃんが登校中に会ったんですからこの学校の生徒ですよ!」

 

暴論過ぎねぇか!?

 

「荒れてるね・・・」

 

「さっきの私たちのキスがよっぽど羨ましかったんだろうな・・・」

 

ミキとノリコの言う通りこれほど純度の高い嫉妬はないな・・・

 

「カゲ―。」

 

そうこうしてるうちにまた来た!?

 

「ヒサメちゃん!アーシにして!」

 

「私ですよ!私にしてください!」

 

必死だな・・・

 

「じゃあ、カンナちゃんにしちゃおー」

 

ちゅ・・・

 

「あー!」

 

「どうなってるんだ!?」

 

朝の女子と一緒に男子も見にきたじゃねぇか!

 

sideカンナ

 

班に分かれて理科の授業になったんだけど・・・

 

「カゲ―。」

 

また症状が・・・

 

「今度は私ですよ!」

 

ちゅ・・・

 

「よし!」

 

「お前らーいちゃいちゃしてぇなら外でやれ・・・」

 

神谷先生に怒られたけどまぁ良いよね!

 

「カゲチヨ、キスのことはアーシたちに任せておいて!」

 

「ヒサメちゃんのキスは全部私たちが受け止めますから!」

 

「おう・・・」

 

カゲチヨもキスの緊張で疲れてるみたいだしね・・・

 

そうして実験が終わって洗い物になったんだけど・・・

 

「カゲ、洗い物手伝うよ・・・」

 

マズイ!アーシたち今手がふさがってる・・・

 

カゲチヨとヒサメちゃんがキスしそうになったときだった!

 

「はい、失礼しまーす!」

 

後輩らしき女生徒が割って入ってきた!

 

「ヒサメ先輩!次の授業で使うんでそのままにしといて大丈夫ですよ!」

 

「う、うん!」

 

・・・怪しい。

 

sideカゲチヨ

 

カレコレ屋についても収まらずボティスにもキスしそうになっていた。

理科の授業からこうなる頻度があがっているような・・・

 

「これって誰ともキスしないと周期が早まるんじゃね?」

 

「そうかも・・・」

 

「こうなったらカンナかフィーアに頼んでキスしてもらった方が良いんじゃね?」

 

俺がそう言った時だった。

 

「その心配はもういらないよ!」

 

カンナとフィーアが朝にぶつかってきて、理科の授業も割って入ってきた女子をつるし上げてやってきた!

 

「ごめんなさい!悪気はなかったんです!」

 

「ごめんですめば警察はいりませんよ・・・?」

 

二人ともマジ切れしてやがる・・・

 

「アンタに残されてる選択肢は四つだけ・・・1 破滅、2 没落、3 滅亡、4 壊滅・・・」

 

カンナ・・・尋問が早稲田の悪問みたいだぞ・・・

 

「ひぃっぃぃ!」

 

「なぁ、態度からして俺のこと嫌いなのはわかるけど話してもらえないか?」

 

「わかりました・・・このままだと体も残りそうにないんで陰キャ赤メッシュでも話します・・・」

 

そうして訳を話してもらった・・・

 

「私、百合子というんですがミキ先輩とヒサメ先輩の百合が見たかったんですよ!だから死ぬ気で勉強してこの薬を開発したんです!けどまさかこんな障害があるとは・・・」

 

思ってた以上に斜め上な理由だった・・・

 

「で、元に戻る方法は?」

 

フィーアがきく。

 

「ヒサメ先輩が心から好きな人とのマウストゥーマウスのキスでしか解けません!」

 

厄介だな・・・

 

「だったら簡単だよ!」

 

そう言ってカンナがヒサの唇にキスをした!

 

ちゅ・・・

 

「あれ?もやもやしてたのがなくなった・・・?」

 

「やっぱりね・・・アーシとヒサメちゃんは幼馴染だからね・・・いけると思った・・・」

 

「カンナちゃん・・・」

 

親愛も含まれるのか・・・・まぁ、この二人の場合別のも混じってると思うが・・・

 

「これはこれでまんぞくですー・・・」

 

おい!倒れこむな!

 

ドン!

 

「うわっ!」

 

「きゃ!」

 

ちゅ・・・

 

「あぁああぁああ!?」

 

俺がヒサの頬にキスした瞬間あの女子の悲鳴が響き渡る。

 

「ご、ごめんカゲ!」

 

「いや、俺は別に・・・ヒサは平気か・・?」

 

俺たちが無事を確認しあっていると

 

「今回は助けられましたが次こそはミキ先輩とヒサメ先輩の百合を拝みますからね!」

 

そう言って百合子は逃げて行った・・・

 

「もう二度と来てほしくないね・・・」

 

「私も女子でここまで来てほしくないと思ったのは初めてですね・・・」

 

お前らにとって天敵が来た日だったな・・・

 

side妖精王

 

「はぁ~今日も百合が見れて大満足でした・・・」

 

あの子か・・・俺は情報を元に帰宅途中の百合子を見つけた。

 

「よう、お前がキス魔になる薬を開発した百合子って奴。」

 

「あんたは誰ですか・・・?」

 

ははは・・・マジで女子にしか興味ないんだな!

 

「俺はクリス、ヒサメの父親って言えばわかるかな?」

 

「貴方様が!?それでわたくしになんの御用でしょうか!?」

 

「男なのに急にへりくだったな・・・」

 

「ヒサメ先輩をあのように清楚で可憐に育て上げた人に敬意を払わないはずありません!」

 

それは助かるな・・・

 

「実はお前にヒサメ先輩の危機を教えるためにここに来た・・・」

 

「なんですって!?どんなことなんですか!」

 

俺はアザミの写真を渡す。

 

「この吸血鬼がヒサメ先輩を傷つけようとしている・・・しかもお前からヒサメ先輩を奪おうとする悪逆非道な奴だ・・・」

 

俺は百合子にアザミのことを話す。

 

「許せません・・・まさか陰キャ赤メッシュよりも残忍なやつがいるとは!」

 

「お前にはその薬の調合や愛の力で学んだ技術を使って対吸血鬼用の兵器の開発を手伝ってもらいたい・・・」

 

「勿論です!」

 

優秀な技術者はいくらいても損はないからな・・・

 

「実は同年代のハッカーもスカウトしたんだ。」

 

俺は百合子とその女子を対面させる。

 

「貴方もスカウトされたんですね。」

 

「なんですか?その無表情な女子は?」

 

「この子はイサノ、前にカレコレ屋の個人情報をハッキングで掴んで依頼を受けさせた子だ。」

 

そうあのサイコパス女子高生だ。

 

「ヤバいですね・・・」

 

「薬で百合を見ようとする人には言われたくありません。」

 

「はぁ!?」

 

早速喧嘩してるし・・・

 

「まぁまぁ、その子のハッキング技術は本物だから!なんたっていじめっ子の個人情報を掴んだり、近所の人の写真を簡単に奪えるんだから。」

 

「あれくらい余裕です。」

 

「な、なかなかやりますね・・・」

 

「イサノには情報収集をやってもらいたいから仲良くしてね!」

 

二人とも技術は本物だからな・・・百合子はヒサメ、イサノはカンナを気に入ってるって点で気が合うと思ったんだが幸先不安だな・・・

 

 

 



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星食いと友情1

sideヒサメ

私たちは健康診断のためにアイポッドを動物病院に連れて行ったんだけど・・・

 

「ん~わからないですね・・・」

 

獣医に言われたのはこの一言だった。

 

「どういうことですか?」

 

フィーアちゃんが聞く。

 

「この生物は異宙のどこにもいない未知の生物です。なので健康なのかわからないんですよね・・・」

 

そんな・・・

 

「それでも医者なの!?ちゃんと調べてよ!」

 

「いや調べるって未知の生物をここでは調べられないですよ!お引き取りください!」

 

結局カンナちゃんは問い詰めたけど診察室から追い出された・・・

 

「世の中ってこんなに冷たいなんて知らなかったよ・・・」

 

「現実は無常ですね・・・」

 

私とフィーアちゃんは慰め合っていた。

 

「いや、至極まっとうだと思うぞ・・・」

 

カゲが突っ込む。

 

「俺たちは依頼に備えて帰る。三人は明日如月さんのところに行ってきてくれ。」

 

シディがそう言ってカゲとともに去ったすると

 

「こんにちは・・・」

 

ミナヅキちゃんがいたの!

 

「ミナヅキちゃんはどうしてこんなところに?」

 

私はミナヅキちゃんに聞く

 

「じつはくすぐりお化けの様子がおかしくなって・・・」

 

そう言って出てきたのは・・・

 

「むっきむき!」

 

筋肉がついた姿に変化していた・・・

 

「なんだかくすぐりの質も変わった気がして・・・だから何かの病気かなって・・・」

 

確かになんなんだろう・・・

 

「これは変化したんだね。」

 

変化?

 

「カンナちゃんどういうことですか?」

 

「変化したくすぐりお化けはSCP999ーjpーj、マスターくすぐりお化けと呼ばれるの

くすぐりの質は脱力感と程よい痛みになるみたい。」

 

「確かにマッサージみたいだった・・・」

 

「得意技は人の首から下を固めた後で全身をくすぐる(くすぐりレスリング)みたい!」

 

受けてみたいな・・・

 

そう思った時だった

 

「ドゥー、ドゥ―!」

 

「るー、るー。」

 

「りー、りー」

 

アイポッドたちが病室のところを見て騒ぎ出した。見てみると・・・

 

「できるだけ手を尽くしたんですが・・・まぁ、なにぶん老犬なもので。」

 

「そうですか・・・」

 

獣医と飼い主と思われる人が会話をしていた。

 

「親父には会わせてやれそうにねーな・・・」

 

どうやら飼い主はおじいさんでこの人は息子みたい・・・

 

「悪いんですか?おじい様の容態・・・おじいさん金太郎くんのこと可愛がっていたのに」

 

「ええ、向こうもだめそうで・・・まさか飼い主と飼い犬同時に倒れるなんて色んなもの失くして最後に残ったダチ公みたいなもんでしたから。死ぬ時まで一緒なんですかね・・・」

 

そうして息子はお爺さんを見に行ってしまった・・・

 

sideカンナ

 

その夜アーシたちは病院の動物たちがいる檻に侵入した・・・

 

「いた・・・」

 

息切れをしている老犬が・・・

 

「本当はご主人様に死に水を取ってもらいたいはず・・・」

 

ミナヅキちゃんの言う通りだけど・・・

 

「でもそのお爺さんも死の淵じゃどうしようもないけどね・・・」

 

「もしかしたらこれが本望なのかもしれませんね・・・この小さな侍も・・・」

 

フィーアちゃんが言うと、

 

「決めた、私この子をお爺さんに会わせる。」

 

ヒサメちゃんがそんなことを言ったの!

 

「ちょっとヒサメちゃん!こんな状態の犬を連れだすつもり!?」

 

アーシはヒサメちゃんを止める。

 

「待たないよ。一人ぼっちで美談にされて喜ぶのは人間だけだよ。」

 

それはそうだけど・・・ヒサメちゃんが檻を開けると・・・

 

「嘘・・・」

 

「立った・・・」

 

ミナヅキちゃんとフィーアちゃんが驚く。

そこまで・・・

 

「どうやら私たちは貴方を見くびってたようですね・・・よし行きましょう!お爺さんの元へ!」

 

「むっきむき!」

 

「るーるー!」

 

そう言ってフィーアちゃんは犬を抱きかかえ、アイポッドとくすぐりお化けもやる気満々だったんだけど・・・

 

「行くわけねーだろ!」

 

そう言って犬はフィーアちゃんが抱きかかえた体を振りほどこうともがく。

 

「忌々しきじじいに封印されて苦節十八年、ついに鎖は腐り落ちた!恐怖の大魔王復活の時が来たのだ!ふははは!ってあれ?この女全然振りほどけない・・・お前どんだけ馬鹿力で抱いて・・・うぎゃ苦しい・・・救急車よんでー!」

 

ー十八年前ー

 

無限に広がる異宙の彼方から恐るべき災いの光が地球に迫りつつあった・・・

寄生種X

 

それは星食いと恐れられる存在だった。無数に分裂したXはあらゆる生物に寄生し宿主の遺伝子を操作し進化を遂げ強力な侵略集団を作り上げる。

侵略した星はどれも巨大なアゴに食いちぎられたような大きな傷跡を残した星食いの由来はここからきている。

 

「地球・・・なかなか美しい星ではないか・・・あの美しい星に我が牙を突き立てることを思うとぞくぞくしてくるわ。ふふふ・・・今回はどんな生物に憑りつくか・・・今回はチョロそうだし目を瞑ってでも大丈夫だろ・・・」

 

「わはははは・・・・」

 

sideフィーア

 

「母ちゃんの腹の中で死にかけてた雑種犬に入ってた・・・」

 

私たちはファミレスで星食いとなのる異宙人の話を聞いていたのですが・・・

 

「バカ!俺のバカー!なんで調子に乗るかな!なんで目なんか瞑るかな!山登りは八合目からが本番って言われてるのに・・・」

 

こいつ相当バカですね・・・

 

「おかげでそっから犬小屋に封印され世界征服にも着手できない平和な日々!それでも何とかしようとしたさ!遺伝子いじくって進化しようとしたさ!でも結局逆上がりができるようになっただけ!最後の手段でじーさんの寿命を待ちついに解放されたと思ったら・・・俺も寿命だった・・・」

 

空しいですね・・・

 

「ひでーよ!世の中神も仏も恐怖の大魔王もありゃしねーよ!俺の人生を返してくれ!」

 

いや自業自得ですね・・・

 

「要するにアンタ地球征服しようとして失敗して飼われてたってこと?」

 

カンナちゃんが話を纏める。

 

「じゃあ必死に長生きしたのもじーさんのそばにいたいとかじゃなくて・・・」

 

「地球征服だよ。犬小屋から解放されるのを虎視眈々と待っていたんだ。」

 

「すみませーん!この異宙人をレンジでチンしてホットドックにしてください。」

 

「いやあああ!」

 

「ヒサメちゃん態度変わりすぎ・・・」

 

ヒサメちゃんがやる気をなくして犬を殺そうとする。

 

「ミナヅキちゃんの言う通りだよ。何もすぐに殺すことはないですよお爺さんは犬に会いたがってるんだし会わせてからでも遅くはありません。」

 

私は三人に提案する。

 

「見つけたぞ!星食い!」

 

今度はなんですか・・・

 

ー十八年前ー

 

異宙から神々しい光が迫りつつあった。

寄生主Z

 

それは星吐きといわれる存在であった。

星食いと同じく進化したその集団は星食いを駆逐し星を救うのである。

星を救うと宿主からゲロと共にでて星中ゲロまみれになる。それが星吐きの由縁である。

 

「星食い・・・今度も僕らが絶対に守ってゲロまみれにして見せる!今回はチョロそうだし白目をむいていこう!」

 

sideヒサメ

 

「絶対に殺してやるからな・・・」

 

回想見てたけどさ・・・

 

「猫に寄生って同じミス犯してんじゃん!」

 

私は突っ込む!

 

「どっちもバカなんだね・・・」

 

「うるせぇ!ゲロまみれにするアイツ等と一緒にすんな!」

 

「どっちも大迷惑・・・」

 

ミナヅキちゃんとカンナちゃんの言う通りだよ・・・

 

「やれぇぇ!」

 

私たちは星食いを抱えて走る!

 

「ああもう!」

 

「ちょっと止まってて!」

 

私は氷柱を発射し、カンナちゃんは水を発射して奴らを吹き飛ばす!

 

「埒が明かないよ・・・」

 

「私の毒だと殺しちゃうし・・・」

 

ミナヅキちゃんの言う通りヒュドラの毒なら制圧できるけど対抗勢力・・・殺すのは抵抗があるな・・・

 

「知りませんでした・・・まさか犬と猫が地球の存亡をかけた戦いを繰り広げていたなんて・・・」

 

フィーアちゃん!?動物好きすぎておかしくなってる・・・

 

「いやチゲーよ。たまたま俺は犬奴らは猫に寄生しちまったんだよ。」

 

「私は一体どうすれば・・・どっちも肉球があってふわふわしてて・・・どちらにも消えて欲しくありません・・・」

 

「聞いてねぇ・・・」

 

星食いさんドンマイ・・・

 

「よし!私が和平を申し出ます!同じ肉球同士分かり合えるはずです!」

 

「悠長なこと言ってる場合!?」

 

「ん・・・もう追い付かれそう・・・」

 

「聞いてください!手を下さなくてもこの星食いはまもなく寿命で朽ち果てます!

でもお願いです!悪人に最後の人助けをさせてはくれませんか!」

 

「星食いが人助けだと・・・?」

 

「本当なのか・・・?」

 

「でもあんな美人が必死に大声で言ってるってことは・・・」

 

「おい!惑わされてるんじゃない!」

 

星吐きの大将に喝を入れられて正気を取り戻しちゃった・・・

 

「ゲロ―将軍お前・・・」

 

「ふはは!星食い!お前が人助けとは死が目の前にきて酔狂なことをするものだな!」

 

「そんなんじゃねぇよ!」

 

星吐きと星食いは言いあう。

 

「すみません・・・説得は失敗でした・・・」

 

でも足止めには成功したし・・・

 

「仕方ありあせん・・・ここは私がひきつけます。その隙に皆はお爺さんの元へ・・・」

 

フィーアちゃん・・・

 

「むっきむき!」

 

「るーるー!」

 

「ドゥ―ドゥ―!」

 

「リーリー!」

 

どうやらマスターくすぐりお化けとアイポッドも協力してくれるみたい!

 

「じゃあ!私たちは行ってきます!」

 

フィーアちゃんは星吐き、もとい猫を大量に抱え込みほっぺをすりすりする!

 

「お願いします!見逃してください!もっとすりすりしてあげますから!」

 

「く、くそっ・・!こいつどんだけ馬鹿力なんだ・・・!」

 

その中にはゲロ―将軍もいた・・・

 

「将軍!ずるいっすよ!俺達にもさせてください!俺達野良だから人肌恋しいんすよ!」

 

「黙れ貴様ら!早く追え!」

 

しかし部下たちは

 

「くっそー!体が勝手にあの素早く動くものを・・・」

 

「ぎゃはははは!もう苦しい・・・やめて・・・」

 

全員アイポッドとマスターくすぐりお化けに制圧されていた。

 

「すげぇ・・・お前たち一体何者なんだよ・・・」

 

「私たちはカレコレ屋です!さぁ!急ぎましょう!」

 

私たちは病院に向かった!

 

sideカゲチヨ

 

俺たちは依頼を受けて病院に来ていた。

 

「お願いします!実は俺たちのおやじが抜け出しちまって・・・」

 

なんでも死にかけのお爺さんを探す依頼だった・・・

 

「このバカが付き添ってるときに油断して・・・」

 

「あんな病人が起き上がるなんて誰が思う!?俺も気絶させられたんだぞ!」

 

兄弟が逃がしたみたいだな・・・

 

「カレコレ屋さん!爺さんを見つけて連れ帰ってきてください!」

 

「分かりました!お任せください!」




1・2と分けたいと思います。


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星食いと友情2

sideフィーア

私たちは無事星吐きの説得に成功して病院に着いたところだった。

 

「すみません。ここに小さな犬と青髪の女の子。あとオレンジ色の髪をした女の子と黒髪の女の子来ませんでしたか?」

 

私は病院の受付で質問する。

 

「すみません・・・来ておりませんが・・・」

 

「くうくう・・・」

 

「るーるー・・・」

 

アイポッドたちも元に戻ったくすぐりお化けも心配そうにしています・・・

 

そうですか・・・

 

「角や着物を着た女の子なんて異様だから一発で気づくと思うんですけど・・・」

 

「いや傍から見たら俺たちの方がずっと異様だからな?」

 

ゲロ―将軍が喋る。

 

「説得に応じてくれてありがとうございます。」

 

「お前らも変な生物を飼ってるからな。それに奴が征服を始めようとしたらお前が倒すというから応じただけだ。」

 

そうしていると

 

「シディの鼻があるとはいえ面倒な依頼を受けちまったな・・・」

 

「そういうな、カゲチヨ死に際に会えないなんて不幸だ。」

 

カゲチヨとシディさんが病院から出て行こうとするところだった!

 

「あの、二人とも・・・その老人って金太郎って犬飼ってませんでしたか?」

 

「あ、フィーアなんでそのこと知ってるんだよ!」

 

やっぱり・・・

 

私は訳をお爺さんを探しながら二人に話す。

 

「寄生型異宙人の飼い主?」

 

「はい、私たち三人とミナヅキちゃんでその異宙人を飼い主と会わせようとしたんです。」

 

「でその途中で対抗勢力の異宙人の猫と仲良くなったのだな。」

 

はい!

 

「星食いや付き添ってる奴らも我らを避けながら動いてるに違いないな・・・」

 

ゲロ―将軍が話す。

 

「俺が連絡して星吐きと説得が成立したこととお爺さんが逃げ出したことを話す。」

 

カゲチヨがスマホを取り出し連絡した。

 

sideヒサメ

 

私たちは星吐きを避けるために公園の遊具に隠れた。

 

「あちこち猫だらけだね・・・」

 

「紛らわしい・・・」

 

カンナちゃんとミナヅキちゃんが呟く。

 

「くそ・・・だから俺は爺さんに会うのなんて嫌だったんだ・・・」

 

星食いが呟く。

 

「なんでそんなに嫌なんですか・・・?」

 

私は涙を流して言う・・・

 

「アンタが今日まで生きてられたのもその邪魔者のおかげなんだよ。あんたがどう思ってても寂しい生活を支えてくれた友達なんだよ?」

 

カンナちゃんが続けてくれた。

 

「クソガキ・・・涙なんか流すんじゃねーよ・・・俺たちはそんな感動できる仲じゃねぇんだよ・・・」

 

side星食い

 

「この公園もよく二人で通ったお決まりの散歩コース・・・周りから見れば支え合っていて仲睦まじい光景だったのかもしれねぇ・・・」

 

まさか誰もくたばれなんぞとののしり合う関係とは夢にも思ってないだろうさ・・・

初めて言った言葉もそうだった・・・

 

「くたばりやがれ」

 

それが口癖だった・・・気に食わないことがあるとバーさんにも友人にも俺にも言った。

そのせいなのか周りの人間は次々と死んでいく一人になってもじーさんはくたばらなかった。

 

「てめーもしつこい野郎だな。いい加減くたばれよ。」

 

まだ言える奴がいたからだ。

 

「金太郎よ。バーさんも死に皆死んでいった。あとはてめーだけなんだよ金太郎。

なんで俺が誰も人を寄せ付けず暮らしてるか教えてやろうか。死に顔見られたくねーからだ。今まで沢山の死に顔を見てきたがありゃダメだ、人様に見せられるもんじゃねぇ。俺はそんなしょぼくれた顔見せるなんて御免だよ。」

 

(てめーが死ねくそじじい)

 

俺たちは互いにののしり合って生きてきた。

地球征服のためじーさんの死期を待っていた俺は死ねなかったのたうち回ってはいずるように生きてきた。

しかしじーさんも生きた。張り合うように必ず立って俺の前でふてぶてしく笑ってた・・

 

弱みも見せずによぼよぼの体引きずって散歩に出かけた。足なんてろくに動かないのに張り合って走ったりもした。相手より一日、一分、一秒張り合うように生きた。

 

sideカンナ

 

「そういう奴らなんだよ俺達はあのじーさんも俺とたいして変わりゃしねぇんだ。そんなもんに会いたがって喜ぶと思うか?俺を見たらまた意地を張って起き上がってくるに違いないんだ。しつけーじーさんに会いたいなんてこれぽっちも思ってねーんだよ・・・」

 

そう言っているとミナヅキちゃんが

 

「・・・意地の張り合いではあなたの負けみたい・・・」

 

そう言った。

 

「何?」

 

「あっちから死期の近い人間の匂いがする・・・」

 

そう言って指を指した場所にいたのは・・・

 

「じーさん!?」

 

星食いはもちろんアーシたちも驚愕していた・・・

 

「危篤状態だったのに・・・それにあの紐って・・・」

 

犬のリードだよね・・・?

 

「なんで分からねぇんだよ・・・じーさん。俺はもうお前のそんな姿・・・」

 

星食いが歩みよる・・・

 

「そうだね・・・涙なんていらなかったしさよならもいらないね・・・」

 

ヒサメちゃんが言う。

 

「ただくたばれって言ってきて・・・」

 

ミナヅキちゃんもそう言って送り出した。

 

「そう・・・隣でくたばるのがアンタたちが見せてもいいと思える最高の死に際なんだから・・・」

 

そうしていると

 

「見つけたぞ!」

 

「ここにいたのかよ!しかも散歩してんのか!?」

 

「星食い貴様・・・」

 

シディ、カゲチヨ、星吐き!

 

「大丈夫ですよ!星吐きの説得は成功しました!」

 

フィーアちゃんお手柄だよ!

 

「金太郎・・・お前もいよいよ終わりか・・・情けない野郎だ・・・俺はまだぴんぴんしてるぜ。散歩もできなくなっちゃ人間終わりだよ・・・くたばっちまいな。」

 

しかし星食いも負けずにリードを引っ張る!

 

「なめんじゃねぇぇ!くそじじい!」

 

「俺はまだやれる・・・老いぼれには負けねぇ・・・」

 

「無理しちゃいけねーよ。知ってるんだぜ死にかけなのは・・・」

 

「そりゃてめーもだろうが!」

 

「本当にしぶてぇ野郎だ…」

 

side星食い

 

頼むから・・・本当に・・・

 

ー回想ー

 

「くたばりやがれ」

 

「お爺さんなんてこというんですか!その子難産で天涯孤独になったていうのに!」

 

ばあさんがそういう。

 

「ひでーもんか。こいつを残して死んだ奴らがよっぽどヒデ―よ。残される奴らの方がよっぽど辛ぇのさ・・・こいつが死ぬ時まで生きてる自信が俺にはねぇ。こいつを一人残して死んでしまうよりも死んだ方がよっぽど良かったかもしんねーと言ってるんだ。」

 

「私がいるじゃないさ。」

 

「俺がお前より先に死ぬわけねーだろ。」

 

「私の方が十若いんですよ。」

 

爺さんが続けて言った。

 

「なぁおい、俺はじーさんだ。親にも兄弟にもなれねぇがダチ公にはなれる。ダチ公はいいぞ誰でもなれるからな。誰にも咎められない。だから俺は一つの掟を設けてるんだ。」

 

「相手より先に死なねーことさ。あちこちで友達こさえておっ死んで大勢を泣かせるマネは嫌いだ。だから一人になるまで生き残って一人で泣く。死に顔全部見届けて一人で死ぬ。俺が泣いてもダチ公は泣かせない。それが掟だ。」

 

「安心しろ、お前はもう一人になることになって泣くこともねぇ・・・お前が死んだら俺が泣いてやる。だから安心してくたばれ。」

 

ー回想終了ー

 

もういいって言ってんだ・・・もう十分なんだ。

 

・・・もうやめてくれ。頼むからさっさとくたばってくれ。

見たくねーんだよ・・・無理して苦しんでる姿なんて。

会いにいかなけりゃ楽に死んでくれると思ってたのになんで出てきて苦しみにやってきた・・・

 

「俺が先に死ねば安心して死ぬってか?」

 

でももうできそうにねーんだ・・・俺にもやきが回ってきたぜ・・・

 

「大魔王よりもお前のダチ公になりたくなったんだからな・・・」

 

だからアンタを泣かせたらダメなんだよ・・・

 

俺は走る!

 

くたばってくれ!クソジジイィィィ!

 

そうして走り終えると爺さんは倒れていた・・・

や・・・ったぜ・・・

 

「き、金太郎・・・俺の勝ちだぜ。テメェはダチ公泣かせたからな・・・ありがとよ・・・ダチ・・・」

 

sideヒサメ

 

「うぅ・・・ぐすん・・・」

 

二人が死んだあとゲロ―将軍が泣いていた・・・

 

「星食いが死んで悲しいんですか?」

 

私が聞くと

 

「そ、そんなわけあるか!やっと因縁の相手が死んでこの身体からおさらばだからな!」

 

素直じゃないなぁ・・・

 

その後お爺さんと金太郎の遺体を家族に渡した・・・

そして葬儀の後私たち五人はあの公園に花を供えたのでした・・・



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メンヘラたちの饗宴

sideメンヘラ女

 

ハックきゅん・・・この前はティラっていう女に邪魔されちゃったけど今度は邪魔は入らないわよ・・・何故なら

 

「私たちの愛は同じだから!ね!実結ちゃん!」

 

「はい!私たちの王子様を思う気持ちは負けません!」

 

零士って男が好きな実結ちゃんを仲間にした私たちは作戦会議をしていた・・・

 

「あの草食童貞動物共は厄介だわ・・・なんとか強力な戦力を見つけないと・・・」

 

「ボディーガードってやつですね。でもそこら辺の男なんてエマさんたちの敵じゃありませんよ?」

 

そうなのよねぇ・・・私たちは暇つぶしに同じPLOTTのカレコレ屋のチャンネルを見たんだけど・・・

 

「この女・・・メンヘラの匂いがする・・・」

 

「そうですね・・・理性で押さえてますけど好きで好きでたまらない気持ちがある・・・理性を無くすためには・・・」

 

やっぱり薬よね!

 

sideフィーア

「ただいまー・・・って誰も来てないんですね・・・」

 

私は学校から帰ってカレコレ屋に着いたのですが一番のりだったようです・・・

そして机を見てみると

 

「これって飲み物ですか?」

 

机の側には手紙が置いてあって、シディさんの筆跡で

 

「自由に飲んでいい。」

 

と書いてありました。

 

「ちょうど喉も乾いてましたし・・・お言葉に甘えましょう・・・」

 

そうして飲んだのですが・・・

 

「頭が・・・これって前に飲んだ・・・!」

 

でもシディさんが同じミスをするとは思えない・・・一体だれが・・・?

 

sideハック

 

「起きろ!起きてくれ!ハック!」

 

ん・・・今の声は零士さん・・・?

 

「ココはどこっすか!?」

 

俺がそういうと真っ暗だった部屋に明かりがついて

 

「「うわっ!!」」

 

メンヘラ女さんともう一人女性がいたっす!

 

「木下さん!?なんで俺を・・・」

 

「零士さんが私の気持ちを無視するからですよ・・・覚悟してくださいね・・・」

 

やばいっす・・・

 

「フィーアちゃんのおかげで誰にも気づかれずに三人とも攫うことができたわ・・・」

 

え・・・?三人?

 

「くっ・・・」

 

シディさん!?

 

「エイファとエンペラー丸を叩きのめして夜を発生させる装置を奪っておいて正解でした・・・おかげで私の思いを届かせることができます・・・」

 

フィーアさんの様子がおかしいっす・・・

 

「フィーアさんに何をしたっすか!」

 

「私たちが窮屈に自分を律してたフィーアちゃんを解放してあげたの・・・」

 

「王子様を思う同士だもん・・・あの二人も結ばれるといいな~」

 

シディさんも力を封じられてるなんて今度こそもう駄目っす・・・

 

「すまない・・・ハック、零士、俺が止められていれば・・・」

 

シディさんも被害者じゃないっすか!

 

「自分を責めないでくださいっす!」

 

「俺たちも慣れてきちまったからな。それにきっとみんなが助けに来てくれる。」

 

そうして俺たちは励ましあったっす・・・

 

sideメンヘラ女

 

「それじゃあ、料理を作っていきましょう!」

 

潜伏してるのは数週間借りてる部屋だからキッチンは綺麗よ!

 

「私はスッポン鍋を作ります。」

 

「じゃあ私は零士さんの好きなハンバーグに隠し味で血液を入れますね❤」

 

「私も得意なサラダを作るわ❤」

 

私たちはそれぞれ調理を開始した。

 

side零士

 

「お待たせしました!アスパラガスのサラダとスッポン鍋。デザートはスイカですよ!」

 

いい匂いだな・・・

 

「ありがとな・・・フィーア。」

 

シディはフィーアを刺激しないようにお礼を言う。

 

「王子様もはい、あーん。」

 

美味しい・・・けど絶対なんか隠し味入ってるよな・・・けど

 

「ハックきゅん・・・あーん。」

 

「ぎゃああああ!」

 

髪の毛そのままのサラダよりはましだな・・・

 

sideカゲチヨ

 

「酷いと思いませんか!?いきなりボコボコに殴られたんですよ!?エンペラー丸も入院中ですし!」

 

エイファがカレコレ屋に押しかけてきたことからフィーアがシディをさらったことが分かった。

しかも・・・

 

「リサイクルショップに女の二人組が来てな・・・目を離した隙にメンヘラになる薬を奪われたんだ・・・」

 

オーナーの証言とハックと零士を探して依頼しに来たエマとキリン、タブーのおかげでフィーアは薬をメンヘラ二人組に飲まされていることが分かった・・・

 

「あのメンヘラ女!零士さんをさらうだけじゃなくてフィーアさんを操るなんて許せません!」

 

「絶対に四人を取り戻すぞ!」

 

「ギャパパ!当然だぜ!」

 

エマ、キリン、タブーがそういう。

 

「幸い二人のバッチは無事みたいだしこれで追って行こう!」

 

ヒサの言う通り俺たちはアジトに向かう!

 

sideハック

「じゃあ、いつも通りハックきゅんの髪を切り落として飲み込むね・・・」

 

「王子様も爪や髪を頂戴・・・」

 

「私が丁寧に切り落としてあげますからね・・・」

 

ヤバいっす・・・

 

「フィーア!目を覚ましてくれ!」

 

「頼む・・・正気を取り戻してくれ・・・」

 

零士さんとシディさんが呼びかけるっすけど・・・

 

「私は正気ですよ・・・?シディさんあなたの一部を取り込んでもっと愛しあいましょう・・・」

 

フィーアさんの手刀が目前まで迫った時!

 

「助けに来たぞー!」

 

「零士さんを返してもらいますよ!」

 

「フィーア!気絶させてでもまずはシディを助け出すからな!」

 

皆がやってきてくれたっす!

 

「やっぱり来たか・・・フィーアちゃん、お願いできる?」

 

「はい・・・」

 

メンヘラ女さんの指示でフィーアさんが前にでる。そんな・・・まだ目をさまさないんすか・・・?

 

そしてフィーアさんが指笛を鳴らして呼び出したのは・・・

 

「ユニコーン!?」

 

「異宙の生物で角はあらゆる水を浄化して鋭さもピカ一の上位の異宙人・・・」

 

「確か穢れのない乙女にしかなつかないんだよね・・・」

 

カゲチヨさん、ヒサメさん、カンナさんが言う。

 

「なら心配いりませんよ!ここに穢れのない乙女が・・・」

 

そう言ってエマさんが近づいたんっすけど・・・

 

「ヒヒ―ン!」

 

ドカっ!

 

「んぎゃあああ!?」

 

エマさんは頭突きを食らわされたっす・・・・

 

「お前は心が穢れ切ってるだろ!!」

 

零士さんが突っ込むっす。

 

「じゃあ、私も・・・」

 

そうして全員の戦闘が始まったっす!

 

sideカゲチヨ

 

「おらっ!」

 

俺は血液の弾丸を飛ばす!

 

「甘いですね!目の動きや放つ時の殺気さえ読めれば躱せますよ。」

 

くそっ!相変わらず化け物みたいな読みと速さだ!

 

「はあぁああぁ!」

 

フィーアの手刀が横なぎに振われる!

 

「ぐぅぅぅ!」

 

なんとか最高硬度の血液の剣で止めたけどほぼヤマカンだ!それにフィーアの手刀は下手すればそこらの真剣よりも名刀な切れ味だ・・・もう血液の剣から嫌な音が鳴ってやがる・・・

 

「腕を上げましたねカゲチヨ、嬉しい限りです・・・ですがシディさんとの恋路を邪魔するなら死ななくても気絶してもらいますよ・・・」

 

そしてユニコーンは

 

「はぁっ!」

 

「くらえ!」

 

ヒサとカンナが水と氷の力で巨大な氷壁でユニコーンの回りを囲んで動きを封じようとするが・・・

 

「ぶるるるる!」

 

ドン!ドン!ドカン!

 

氷壁にもうヒビが入って突破された!

 

「ぎゃぱぱぱ!」

 

キン!キン!

 

タブーのチェーンソーと角の打ち合いになるが・・・

 

「ぎゃぱぱ・・・もうすぐで刃こぼれしちまう・・・なんて硬さだ・・・」

 

苦戦してるな・・・

 

「・・・交代しましょう。」

 

フィーアがそう言ったかと思うとユニコーンが俺にフィーアがヒサたちに向かっていく!

 

「くそっ!」

 

俺は血液の糸で切り裂こうとするが・・・

 

ずばっ!

 

奴の流麗な角さばきで切られちまう!

 

一方フィーアの方も

 

「なんですか!?あの狙いが定めにくい動き!?」

 

エマが数珠を当てようとするがフィーアが修めた武術の一つ、ロシアの軍隊格闘術システマの動きと縮地の動きで避けられる。

 

「ふっ!」

 

「くっ!」

 

「やぁ!」

 

フィーアは指から光の鞭を出してカンナとヒサに攻撃を仕掛ける。

ヒサとカンナも氷の長刀と炎の剣で応戦する。

 

「流石私と戦ってきただけありますね・・・インドのカラリパヤットの動きにもう合わせられるなんて・・・」

 

「だてに鍛えられてないからね!」

 

ヒサが強がって言う。けどこのまま膠着状態続いたらばてるのは俺達だ・・・どうすれば・・・

その時だった!

 

「おい!フィーア!俺を見ろー!」

 

いきなりキリンが全裸になった!

 

「え、ちょ、きゃああああ!」

 

フィーアはいきなり裸を見せられたことで一瞬目をそらしてしまう!

 

 

「秘技亀甲縛り!」

 

「食らいやがれ!」

 

その隙を狙ってキリンがフィーアを拘束し、タブーが中国製の麻酔銃BBQ-901で特別に作って貰った元に戻る薬が入った弾丸を打ち込んだ!

 

「うっ・・・私はまた・・・」

 

元に戻ったのか・・・

 

「マズイ・・・逃げるわよ!」

 

「王子様ごめんなさい・・・でも実結たちはいつでも見守ってるから・・・」

 

くそっ!逃げ足速すぎだろ・・・

 

こうしてフィーアがユニコーンを落ち着かせ戦いは終了した。

 

sideフィーア

 

「今回も本当にすみませんでした!」

 

私は皆さんに土下座して謝ります・・・騙されたとはいえ、やったことを考えれば当然です・・・

 

「フィーアさんは悪くありませんよ!あのヤンデレ女たちがシディさんの筆跡に似せてたのが問題なんですから!」

 

「そうだぜ!それにユニコーンを手なずけるなんてエキサイティングぅじゃないか!」

 

キリンとエマちゃんが許してくれました・・・

 

「頭を上げてくれ。こっちの問題だったのに巻き込んじまった俺達にも責任があるんだからな。」

 

「そうっすよ。悪いのは俺たちの関係者なんすから。」

 

零士さん、ハックさん・・・

 

「フィーアちゃんが強くてバトルジャンキーなことなんて普通なんだから気にしなくていいんだよ!」

 

「そうそう、皆元気なんだから。」

 

カンナちゃん、ヒサメちゃん。

 

「お前すげー強いな!今度は一対一で戦おうぜ!」

 

「・・・お前に強くなったって言われて嬉しかったからそれで許してやるよ・・・」

 

タブーさん、カゲチヨ

 

「フィーア、俺たちは仲間だ。暴走した仲間を止めるのは当然のことだ。だからもういいんだ。」

 

シディさん・・・

 

「本当にありがとうございます!」

 

こうしてユニコーンは妖精王の森で保護してもらうということで後始末は完了した。

 

「皆さん、今日は焼肉奢りますよ。」

 

「本当ですか!?」

 

「やったー!」

 

私がそういうとエマちゃんとヒサメちゃんは喜んだ。食べ放題にしときましょう・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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シェアハウス生活

sideカゲチヨ

今日の依頼人は不動産の関係者だった。

 

「弊社では男性でも女性でも住めるシェアハウスを運営しておりまして・・・その宣伝動画を作って欲しいんです!

 

「宣伝動画ですか・・・?」

 

ヒサが聞く。

 

「皆さんで数日間住んでもらってその映像でうちの物件をアピールってわけです!」

 

いやいや!

 

「無理っす!俺本当に他人と住むとか無理なんで!」

 

「住むと意外と楽しいですよ?ノリで行けますって!」

 

こいつ陽キャだ・・・

 

「依頼をえり好みするとは貴様も偉くなったもんじゃのぅそれでも何でも屋か?」

 

ボティス、てめぇ・・・

 

「一緒に住むだけだしいいんじゃない?」

 

「だらしない生活を叩きなおしてあげますよ。」

 

カンナとフィーアと一緒だから嫌なところもあるんだよ!

 

「今晩から皆さんでお願いします!」

 

「なぜワシが頭数に入っておる?」

 

「ウチの物件ペットOKなのでお願いします!」

 

「誰がペットじゃ!貴様!」

 

「うん、ボティスは解体可能なペットだからね!」

 

「カン子!?」

 

「俺は一緒に住めて嬉しいぞボティス!」

 

シディはともかくカンナに殺されないように俺とボティスは気張らないとな・・・

 

sideシディ

 

一日目の朝俺は起きた。どうやら俺が一番に起きたみたいだな・・・

 

「調度いいからみんなの朝ごはんでもつくるか。」

 

そう呟き準備しようとすると

 

「シディさん、おはようございます。」

 

フィーアが外から帰ってきたようだ。

 

「フィーアはもう起きていたんだな。俺が最初かと思ったぞ。」

 

「はい、今日は鹿肉が取れたのでどうぞ。」

 

今日の朝ごはんは鹿肉を添えたサラダにするか・・・

 

「二人とも朝からご苦労なことじゃな。」

 

ボティスも起きていたんだな。

 

「おはようございます。ボティス、早起きなら今度私とランニングでもしませんか?」

 

「なぜワシが朝から疲れねばならんのじゃ!」

 

俺たちはヒサメを起こしに行ったのだが・・・

 

「すー・・・すー・・・」

 

「相変わらずなんであの寝相で熟睡できるんですか・・・」

 

確かにベットに横で寝て頭が床につきそうになってるからな・・・

 

「可哀そうだが朝ごはんが冷める前に起こすか・・・」

 

その瞬間

 

「朝ごはん!今朝ごはんって言った!?」

 

「現金なやつじゃなヒサ子。」

 

「違いますよボティス、あれは本能です。」

 

ヒサメが起きた。

 

そして朝ごはんを食べるころに

 

「ふぁー・・・まだ眠い・・・ボティス解体してもいい?」

 

のそのそとカンナが起きてきた。

 

「相変わらず寝起きが最悪じゃの・・・」

 

「血まみれになるのでやめてください・・・」

 

ボティスとフィーアが注意する。

 

「あー・・・朝からうるせーぞ・・・」

 

そしてカゲチヨも起きてきた。

 

「カゲがもう起きてる!?」

 

ヒサメが驚く。確かにカゲチヨはいつも寝坊してるとヒサメが言っていたな・・・

 

「寝ずに今までゲームしてたからな。」

 

「もう・・・初日から不健康な生活して。」

 

「まぁ、それも今日までです。これからは毎朝私の狩りとジョギングに付き合わせますから嫌でも健康的になりますよ。」

 

「嘘だろ!?」

 

良かったな!カゲチヨ

 

そうして俺たちは朝食を食べ終わった。

 

「お腹いっぱい!」

 

「それは良かった。」

 

「狩ってきたかいがありました。」

 

「じゃあ、俺今から寝るから部屋の前に夕食置いといてくれ。」

 

「引きこもりかよ。」

 

カゲチヨ・・・

 

「それは良くないとおもうぞ・・・」

 

「これから毎朝三時起きになる奴に鞭うちすぎだろお前ら!?」

 

カゲチヨは涙目になった・・・

 

sideフィーア

 

そうして数日後私は部屋の掃除をしていたのですが・・・

 

「カゲチヨ、邪魔です。どいてください。」

 

カゲチヨがゲームをしてて掃除ができない・・・

 

「住み始めたばっかだから汚くなってないだろ。」

 

「皆で暮らす部屋なんですから。私は綺麗な方が良いんです。」

 

「少しくらい汚い方が落ち着くけどな。」

 

屁理屈ばっかりですね・・・そうだ。

 

「粗大ごみがあるから捨てましょう。」

 

「へ・・・ぎゃああああ!」

 

私は窓からカゲチヨを投げ飛ばした。

 

「これできれいになりました。」

 

sideカンナ

 

アーシとはタオルを取ろうとしていたんだけど

 

「どこの棚だったっけ・・・」

 

アーシが探していると

 

「よっと。」

 

「シディ!?何してるの!?」

 

「これなら棚の中もよく見えるし探したいものもよく取れるだろう。」

 

「ありがとう・・・でもタオル見つかってないんだよね。」

 

「何!?」

 

フィーアちゃんが見たら嫉妬で狂いそうな光景だね・・・

 

sideカゲチヨ

 

「いてて・・・フィーアめ高く投げ飛ばしすぎだろ・・・」

 

朝のランニングと狩り地獄を終えたのにこれかよ・・・とにかく家事の手伝いをしないと俺のこの家での人権がなくなる・・・そう思って洗濯をしようと洗面所に向かったんだが・・・

 

「ふふふ・・・ここにシディさんの下着が・・・」

 

フィーアがいかにもな雰囲気で洗濯籠の前にいた。

 

「何してんだお前!?」

 

「きゃ!カゲチヨもう戻ってきたんですか!?」

 

「それよりもお前いまシディの洗濯もので何しようとしてた!」

 

「関係ないじゃないですか!それよりもあっち行っててください!」

 

「お前じゃ任せられねぇ!洗濯は俺がやる!」

 

「どうせヒサメちゃんの洗濯もので色々と考えて時間かかるんですからだったら私がやった方がいいんですよ!」

 

「う、うるせぇ!良いから俺に・・・うわ!」

 

「あぁ!」

 

俺たちは転んで洗濯物が頭に掛かる!

 

「フィーアちゃんこのタオル脱衣所に・・・って何してるのカゲとフィーアちゃん?」

 

ヒサ!?

 

頭に掛かってるのってシディとヒサの・・・

 

「・・・変態。」

 

「いやこれはフィーアの暴走を阻止したんだよ!」

 

「カゲチヨが止めるからこんな惨事になったんですよ!」

 

俺たちは必死にヒサの誤解を解いた。

 

その後も少しトラブルが続いた・・・

 

「結構電気溜まってるな・・・」

 

ビリリ・・・

 

「うげげげげ!」

 

「ごめん!」

 

ヒサの放電で痺れたり。

 

「新しく買ったアイアンメイデンだー!」

 

「騒がしいぞって・・・うわっ!」

 

「あ、アイアンメイデンに・・・」

 

バタン!グサグサ・・・!

 

「ぎゃあああ!」

 

カンナの買ったアイアンメイデンに転んでダイブしたり。

 

「169,170,・・・」

 

「なぁシディ・・・ぶへっ!」

 

「あ、ごめんなさい。」

 

シディに用があって近づこうとしたらその近くでフィーアが蹴りの練習したりしてて顔面に当たって散々だった・・・

 

「体がボロボロでもう生活に口だしすんなとかのレベルじゃねー・・・」

 

俺は癖のある三人の生活に振り回されながらシディの作る飯だけを楽しみに依頼の期間を過ごしたのであった・・・

 

sideカンナ

 

「どうでしたか?映像はこんな感じにできましたけど・・・」

 

「改めてみれば喧嘩してるシーンが多かったな。」

 

アーシとシディが言うと

 

「カゲチヨさんが一方的にボロボロになってましたけど・・・まぁ複数人で暮らすとこんなことばかりですよ!リアルでいいじゃないですか!楽しいことも沢山ありますが大変なところもあります。ちゃんと両方あるのでOKです!」

 

こうしてアーシたちは依頼を終えた。

 

sideシディ

 

「やっと帰ったか・・・騒がしい連中が消えて清々するわ。」

 

「それは寂しいということか?」

 

俺はボティスに言う。

 

「カゲ男たちと帰ったんじゃなかったのか?」

 

「ボティスが一人だと寂しいと思ってな。」

 

「儂は感傷に浸ることなどせんわ。」

 

「俺は寂しいから一緒にいてもいいか?」

 

「付き合いきれんわ。ワシは寝る。」

 

ツボに入らずに寝てくれてる・・・

 

「ありがとな。ボティス。」

 

sideカゲチヨ

 

「アーシたちさ結構共同生活向いてたよね!」

 

「確かにそうですね。森で三人で共同生活してたころを思い出しました。」

 

「あの頃はテレビの番組を変えるのにもめて家を半壊させてお父さんに迷惑かけてたっけ。」

 

クリスも苦労したんだな・・・・俺もあの依頼人にボーナス貰ってなかったら心が折れてたぜ・・・

 

「カゲ、また五人で暮らしたいよね!」

 

「ああ・・・・」

 

それまでに家事完璧にして三人の生活把握しとこう・・・




Qボティスのことどう思ってますか?

シディ「友達だぞ。」

カゲチヨ「やなやつ!」

ヒサメ「カゲの兄弟かな・・・?」

フィーア「ペットですかね。シディさんが気に入ってますし生意気言っても罰しません。」

カンナ「解体できる悪友かな?」


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sideストーリー 雪女の過去

sideヒサメ

今日は皆で森に里帰りしてたんだけど・・・

 

「ヒサメちゃん。久しぶり。」

 

なんとあの雪女がやってきた!

 

「またヒサメちゃんを狙いに来たの!」

 

カンナちゃんが警戒するけど・・・

 

「違うわよ。今日はここに遊びに来ただけ。森の中は私が来ても氷河期にならないから気に入ってるのよね。」

 

そう言った。

 

「ヒサメちゃん、今日はちょっと私のおしゃべりに付き合ってくれない?」

 

「おしゃべり?」

 

「そう、なんで男嫌いの私がクリスと友達になったか教えてあげる。」

 

それは気になるな・・・

 

「お願いします。」

 

「クリスも丁度いないし喋っちゃおう。あれはまだ異宙に地球がやってくる前のことだった・・・あの人は森をでてふらふらと散歩していたわ。」

 

「相変わらず読めないやろーだな・・・」

 

「自由なんだな。」

 

「お父さんらしいですね・・・」

 

カゲとシディ、リルちゃんが言う。

 

「そのころ氷系の異宙人を次々と倒すサカズキというマグマを操る異宙人が暴れていたの・・・」

 

ー過去ー

 

side妖精王

「あー・・・暇だ。」

 

まだ原作まで時間あるし最近はアヌビスやホルスとも会ってないから刺激が足りないな・・・

こういう時は昼寝が一番だな・・・

そうして俺は熟睡してたんだが・・・

 

「寒っ!なんでいきなり吹雪に・・・」

 

俺はあたりを見渡すと

 

「あらこんな無防備に昼寝する男がいたのね。」

 

向こうから雪女がやってきた。

 

「そっちこそなんでこんな山に雪女が?」

 

「ちょっと美容にいい薬草を探しに来たんだけどこの雪じゃどこに生えてるかわからないわね。」

 

そういうことかよ・・・だったら。

 

「ほらお望みの品はこれか?」

 

俺は能力で薬草を生やす。

 

「あら、ありがとう。じゃあね。」

 

これが俺と雪女の最初の出会いだった。

 

別の日も俺はいつもの森のなかで昼寝をしてたんだが・・・

 

ドゴォン!

 

いきなり爆発音が聞こえた!

 

隠れて音の方向に行ってみると・・・

 

「ここに最近雪女が現れたと情報が入ってるきに・・・このワシ、サカズキのマグマがどこまで通じるか楽しみじゃけん・・・!」

 

なんか暑苦しい男が来た・・・ああいう奴偶にいるよないくつになっても漫画を鵜呑みにして最強になろうとするやつ・・・

二人が戦おうが知ったこっちゃないが・・・

 

「一応会話できて楽しかったし教えてやるか・・・」

 

俺はあいつが去った後そのことを話したんだが・・・

 

「確かにあなたと会話はしてあげたけどそれは薬のためよ。私男って嫌いなのよね。逃げるのも性に合わないからお望み通りに戦ってやるわ。」

 

そう言って雪女は帰っていった・・・

 

side雪女

 

焼野原に立っていた男に私は声を掛けた。

 

「貴方が私を探してるっていうサカズキ?」

 

サカズキは笑って答えた。

 

「おまんが雪女か?噂通りあたりが寒くなってきちょるわ。じゃあ早速・・・おっぱじめるかのぉ!」

 

そう言ってマグマの拳を飛ばしてきた!

 

「ふっ!」

 

私は奴の何十倍の大きさの大氷塊をぶつける!

 

じゅうう・・・バキバキ・・・・ドカン!

 

「嘘っ!きゃああ!?」

 

氷塊は瞬く間に蒸発し空気の収縮と膨張によって吹き飛ばされる!

 

「どうしたんじゃ!もっとワシを楽しませてくれ!」

 

そう笑ってサカズキは火山弾を出してきた!

 

「ああ!?」

 

私はとっさに氷壁を出すけど簡単に壊され私は火山弾を食らってしまった・・・

 

「ううっ・・・」

 

「せっかくここまで来たのに期待外れじゃったの。これで終わりじゃ。」

 

そう言って私の髪を掴んで持ち上げた・・・

そうしてお腹を貫かれようとした瞬間だった!

 

ドン!

 

「うおっ!なんじゃ!」

 

突然槍が現れてサカズキと私を引き離した!

 

「おい・・・お前、俺が昼寝してるときにバカスカ火炎弾撃ってきやがって・・・寝れねーだろーが!」

 

やってきたのは妖精王だった!

 

「それは悪かったのぉ。じゃがワシはあんたさんともやりたくてしょうがないんじゃ覚悟せい!」

 

そう言ったものの

 

「悪いが漫画馬鹿には付き合いきれないんでな!」

 

暴君の嵐(タイラントテンペスト)

 

槍の連撃によって妨害される。その間に

 

「きゃ!何を・・・」

 

「悪いけど大人しくしててよ・・・!」

 

私はお姫さま抱っこをされて遠くの岩陰に連れられた・・・

 

「なんで私のことを助けたの?あんなこと言ったのに・・・」

 

私は尋ねる。

 

「別に、男嫌いでも火傷負ってる女子見捨てるなんてできないもんでね!」

 

妖精王はそう言ってサカズキがいる方へ行ってしまった・・・

 

side妖精王

 

「随分と待たせてくれたのぉ・・・もう準備は万端か?」

 

サカズキは霊槍を足で止めていた・・・

 

「ここは引いてくれないかな?俺は平和主義者なんだけどね。」

 

「悪いがその雪女にとどめを刺してワシのマグマは最強という証明をしなくてはいかんので無理じゃの・・・」

 

しょうがない・・・やりますか。

 

俺は第一形態のまま男にぶつける。

 

「それはもう見切っとるわ!」

 

サカズキは受け止めた。

 

「今度はワシの番じゃ!」

 

そう言って溶岩を犬の形にして突撃させた!

 

「獣でくるならこっちも獣だな。」

 

ガーディアンの獣の形態で対抗する。

 

ドガドガドガ!

 

拳の連撃で犬たちを次々と打ち倒す。

 

「その槍熱の耐性もあるとは大したもんじゃの・・・」

 

そして俺はそのままガーディアンでサカズキを殴り飛ばす!

 

「無駄じゃ!溶岩の壁でガードを・・・ぐはっ!」

 

ガードして受けた瞬間サカズキは吹っ飛ばされた。

 

「悪いけどこの形態のガーディアンに防御は無意味だぜ・・・防御不可能の衝撃・・・

波震掌(ベアリングビート)で攻撃するからね。」

 

「本当に面白い奴じゃ!これでどうじゃ!」

 

奴はマグマの拳で掌底攻撃を行う。

 

「ふっ!」

 

俺はそれに合わせてカウンターでユグドラクロスを纏い拳を顔にねじ込む!

 

「ごぉ!」

 

そしてインクリースで連撃を叩き込み終わらせた。

 

「おごっふぁ・・・・」

 

奴は素っ頓狂な声をだして倒れた・・・

 

「じゃあな、なかなか強かったぜ。」

 

俺は雪女の元に帰った。

 

「ありがとう・・・傷を治してくれて・・・それから助けてくれて。」

 

「いいんだよ。アイツがいたんじゃまともに寝れなさそうだしな。」

 

「それからあなたなら友達になってあげてもいいわよ・・・」

 

なんか偉そうに提案された・・・ツンデレか?

 

「よろしくな。」

 

こうして俺は雪女と縁を結んだのであった。

 

sideカゲチヨ

 

「へー私以外とお姫様抱っこね・・・」

 

セイナの機嫌がどんどん悪くなってる・・・

 

「でもなんかロマンチックですね。仲悪かったのに助けられて友達って。」

 

リルが言う。

 

「そうでしょ?だからちょっかいかけたくなっちゃうの。」

 

雪女がそう言った時だった。

 

「ただいまーってなんでお前がいるんだよ。」

 

クリスが帰ってきた。

 

「あなたー。雪女さんと随分とロマンチックなことがあったんだねー羨ましいかぎりだよー・・・」

 

「セイナさん!?なんか不機嫌じゃない!?お前なに言ったんだよ!」

 

「えー?別に何も?」

 

妖精王はセイナの機嫌を取るのに必死になる。

 

「お父さん女難の相が見えますね・・・」

 

フィーアの言う通りだな・・・

 



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陰キャの一日

sideカゲチヨ

下校してるときに俺はハムスターのような異宙人に出会ってカレコレ屋に依頼があると言ってきたのでつれてきた・・・

 

「僕は映像クリエイターをやっているんだ!監督って呼んでね!」

 

「それで依頼ってなんですか?」

 

俺は依頼人に聞く。

 

「昨今耳にすることの多い陰キャを題材にした映像作品を作りたいんだけど僕は陰キャじゃないから考えがわかんないんだよね!そんなときに陰キャっぽいカゲチヨくんを見つけたからさ!」

 

「な・・・なるほど・・・」

 

ヒサが苦笑いで答える・・・無茶苦茶失礼な理由じゃねーか!

 

「流石監督!お目が高い!カゲチヨほど陰キャな男子はそういないよ!」

 

「確かにラノベだと陰キャ男子が活躍することが多いですから陽キャにも受けるかもしれませんね!」

 

「やっぱりそう思うよね!普段のカゲチヨくんの生活を撮らせてもらいたいんだけど!」

 

カンナとフィーアめ余計なことを・・・

 

「そういうの事務所NGなんで。」

 

「適当な理由で断るな。」

 

ヒサが突っ込む。

 

「そうだよ!大体普段から陰キャのことわかってないっていうけどそういうなら陰キャのこと知るための活動に協力したらどうなの!」

 

「そうですよ。それに映像化されればカゲチヨの生活にも光がともるかもしれませんよ。」

 

ぐっ・・・カンナとフィーアがうるせぇ・・・

 

「わかったよ!一日だけだからな!」

 

こうして俺は生活を教えるため翌日監督とともに学校に行った。

 

sideゼクス

 

「それで俺に感想を聞きたいってことか。」

 

「そう!陰キャじゃない視点でこの生活がどうだったか教えて欲しいんだ!」

 

俺も監督に依頼を受けることになった。

 

「ゼクスも一緒かよ・・・」

 

カゲチヨの教室に入ると女子に席が奪われていた。

 

「挨拶してどいてもらいましょう。」

 

監督はそういうが・・・

 

「分かってないっすね。陰キャはどいて欲しいなんて大それたこと言えないんすよ。」

 

大げさだろ・・・

 

「でも・・・それならどうするの?」

 

監督の言う通りどうするんだ?

 

「授業開始ぎりぎりまでトイレで時間を潰すんすよ。相手が自分の席に戻るのを待つのが陰キャのテクっすね!」

 

「な・・・なるほど!奥が深いね陰キャのテクニック!」

 

「授業の準備もできないのは可哀そうだな・・・」

 

「ゼクス・・・憐みの目を向けないでくれ・・・悲しくなってきた・・・」

 

sideカゲチヨ

 

授業はゼクスと別れて受ける。

 

「ちゃんとでるだね。」

 

「授業中は誰とも話さなくていいんで楽っすから。」

 

それにヒサがうるせーし・・・

 

「それじゃあ原子が共有電子対を引き付けようとする強さの尺度をなんていうかわかるかな?えーカゲチヨ君。」

 

やばい・・・聞いてない・・・

 

「答えは電気陰性度だよ!」

 

サンキュー監督!

 

「でぇん!んん!電気陰性度。」

 

「その通りだ。」

 

「ふふっ・・・今のちょっとうけるね!」

 

「ね!でぇんって・・・」

 

・・・

 

「声が裏返ってたね・・・」

 

「仕方なかったんすよ…いきなり声出すと裏返っちゃって・・・!」

 

俺は監督に言われ悲しみにふける・・・

 

「ってか今喋った人って誰だっけ?」

 

さっきの女子は友達と話す。

 

「マジか・・・覚えられてないんだ・・・」

 

「まあ、気配殺して生きてるんで・・・」

 

「なんでかっこよくいったの?」

 

そうしてる間も会話は続いていく。

 

「確かチヨ・・チヨ・・・」

 

「チヨリアンだよ・・・」

 

「カンナちゃんそれだよ!」

 

カンナ!?何間違ったこと教えてるの!?

 

「仕事仲間なのに正しい名前クラスメートに覚えさせないんだね・・・カンナちゃん。」

 

「アイツはドSっすから・・・」

 

俺は涙をこらえながら授業を受けた・・・

 

sideゼクス

 

昼休みとなり再び俺はカゲチヨと監督の元に行った。

 

「教室で食べないのか?」

 

俺は購買で買ったカレーパンとカツサンドを食べながら言う。

 

「今日は一緒に食べる奴がいないんだよ。」

 

キモ5の奴らはいないのか・・・

 

「一人でも気にせず教室で食べればいいと思うけど・・・」

 

監督の言う通りじゃないか?

 

「ボッチ飯してると周りが可哀そうな目で見てくるんすよ・・・!」

 

「哀れに思われるせいで教室で食べずらいんだね・・・」

 

「被害妄想じゃないか?名前すら満足に覚えられてないんだから憐れみようがないだろ。」

 

「ゼクス!?何気にヒデ―ぞ!それに教室にいたらな・・・!」

 

そのとき電話が鳴った。

 

「何してるんですかカゲチヨ?教室にいないからわざわざ電話しなきゃいけなくなったじゃないですか。急いで牛乳と焼きそばパンそれからクリームパンと鮭おにぎり買ってきてください。」

 

フィーアのそんな声が聞こえた・・・

 

「こういう風にフィーアにパシリにされるから便所飯にしてるんすよ・・・」

 

((哀れすぎる・・・))

 

俺たちが同時にそんな目を向けても誰も咎めないだろう・・・

こうしてパシリが終わった後カゲチヨは前かがみになって腹が痛そうにしながらトイレに入り無事食事を終えた。

 

「お腹いっぱいだ!」

 

「お昼休みはギリギリまで時間潰さないんだね。」

 

「昼休みは時間長いんでトイレにこもってると不自然なんすよ。あとトイレマン呼ばわりされる可能性があるんで。」

 

小学生じゃあるまいし・・・

 

「なんで適当に校内散策で時間潰して満腹で眠いわー感だして机に突っ伏して時間潰せば生き残れるっす。」

 

「もはや何と戦ってるかわからないよカゲチヨくん・・・」

 

監督の言う通りだな・・・

 

「げっ・・・」

 

カンナと陽キャ女子に奪われてるな・・・

 

「でもカンナちゃんがいるなら声かけやすいんじゃない?」

 

監督の言う通りアイツはなんだかんだ仲間だし・・・

 

「いや、声かけたら譲ってはくれるっすけどプープークッションおかれるか最悪棘付きの拷問椅子にすり替えられるっすね。」

 

「もはやドSを通り越したサイコパスだね・・・」

 

「アイツカゲチヨからかいすぎだろ・・・」

 

後で注意しなきゃな・・・

 

そうして午後の授業となった。

 

sideカゲチヨ

 

次は体育の時間なんだが・・・

 

「体操着忘れた・・・」

 

「あらま借りに行くしかないね。」

 

借りに行く・・・?

 

「そんなことできねーっすよ!」

 

「いや普通に貸してって言えば・・・」

 

「そもそも借りれる奴いねーす!」

 

「誰でも頼めば貸してくれると思うけど・・・」

 

「俺の汗が染みこんで気持ち悪いとか借りれたとしても洗って返すべきなんだろうけどいいよって言われた時それが遠慮なのか本気なのかわからねーんだよ陰キャは!」

 

「めちゃめちゃ先まで考えるな・・・」

 

サボると注目されるので最終手段・・・

 

「体調不良を装って寝る!」

 

放課後になってクラスLINEの連絡でカラオケのようだが・・・

 

「カゲチヨ君は?」

 

「そもそもLINEに入ってないんで。」

 

家に帰る途中で監督に

 

「やっぱりクラスの人に言って入れてもらった方がいいんじゃないかな?」

 

と言われるがわかってないっすね・・・

 

「どうせ忘れられて誘われないだけっすから。それに入っててもクラスの行事参加しないんで。」

 

俺はクールに答える。

 

「カラオケに行っても上手くやれずに変な空気にして気を遣わせんのも悪いんで。」

 

カラオケはカンナみたいに歌上手くて空気読める奴が行った方がいいんだよ・・・

 

「・・・・」

 

sideヒサメ

 

私はカレコレ屋で監督さんに聞いた

 

「今日一日どうでしたか?」

 

「僕誤解してたかもしれないなって。」

 

誤解?

 

「最初は陰キャの人って雰囲気とか性格が暗いせいで関わってないんだと思ってたんだよね。でも相手に深いな思いをさせたくない、困らせたくないって考えすぎちゃう優しい人なんだなって。カゲチヨ君をみて思ったよ。」

 

良かった・・・カゲの優しさが伝わって・・・

 

sideカゲチヨ

なんか教室が騒がしいし視線が痛い・・・

 

「なんかあったのか・・・」

 

俺が困惑していると

 

「カゲ!監督さんの映像作品見た?」

 

まだ見てなくてヒサに見せてもらったがドキュメンタリー風でなんかキザっぽいとられ方やパシリにされてるところもあのセリフも使われていた・・・

 

「有名な人みたいで色んな人が見てるかも・・・」

 

注目されたくないって言ってるのに何考えてんだあのハムスター!

 

結局映像を見たカンナは爆笑するしフィーアは見ても変わらずにパシリにしてくるし損した気分だ・・・!

 

 

 



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変装ドッキリ!

ほとんどカゲチヨの視点でいきます。


sideカゲチヨ

今回の動画の企画は俺が変装して一週間四人に依頼してアイツらが正体を見破れるか確かめるドッキリをやるぜ!

 

「早速行くぜ!」

 

俺はカレコレ屋に入っていく。ちなみに変装には3Dプリンターで作った特注フェイスマスクとウィッグあと服なんかも用意したぜ!

 

そうして俺は依頼をする。

 

「実は僕、最近ここに引っ越してきて町のことを色々教えてくれる人を探してるんす。」

 

「知らない場所で暮らすのってすごく不安ですよね。」

 

「要件はわかった。日程の希望はあるか?」

 

ヒサとシディが答える。

 

「できれば今日から一週間でお願いできないですか?」

 

俺が言うと

 

「結構厳しくない?」

 

カンナが答える。

 

「皆依頼がありますしもうボティスにやってもらうしかないですね。」

 

おいおいフィーアそりゃ無茶だろ・・・

 

「なぜワシがそんなことせねばならん!」

 

「えー!偉大な悪魔でこの町の先輩なら何も知らない哀れな人間を紹介するのも義務だと思うけど?」

 

「カン子貴様ワシを偉大と言えばワシが何でもすると思ってないか・・・?とにかく!カゲ男にでもやらせればよかろう!」

 

「出来たらそうしたいですけど・・・。」

 

ヒサ、ナイスフォロー!

 

「卑しいアイツのことじゃどうせ日程を多く見積もってサボっておるに違いないわ。」

 

「・・・それはありそう。」

 

ヒサ!?信用なさすぎだろ!

 

「ちょっとカゲに余裕ないか確かめてみるよ。」

 

やばい!スマホの電源切ってなかった!

 

「急にお腹が!トイレ行ってくるっす!」

 

「場所はわかるのだろうか?」

 

「シディさんきっと大丈夫ですよ質問もなかったしきっと来るときに場所が分かってたんですよ。」

 

そして俺は電話が鳴ったタイミングで変装を解き顔を出す。

 

「おうヒサ、俺になんか用か?」

 

「カゲ依頼はどうしたの!?」

 

「ち・・・近くを通ったから立ち寄ったんだよ。」

 

「扉の前で誰かとすれ違わなかったか?」

 

シディも尋ねてきた。

 

「高校生っぽいやつだろ?トイレの場所聞かれたぞ。」

 

「よかった、場所を教える前に出て行ったから気がかりだったんだ。」

 

するとボティスが・・・

 

「カゲ男、何を突っ立っておるのじゃ話をするなら中に入ればよかろう?」

 

「気にすんなって!」

 

「それにすれ違った男はご近所さんになるらしいぞ?挨拶しておくのが礼儀というものじゃろう?」

 

ボティスには気づかれたか・・・

 

「もう行かねぇと時間に遅れちまう!」

 

俺は素早く変装して戻る。

 

「すみません!今引っ越し業者から連絡があったんで一旦帰ってまた後で連絡するっす!」

 

俺はこういって出て行った。

 

sideシディ

 

「くく、あわただしい奴じゃの。」

 

「なんかおかしな人だったね・・・」

 

ボティスとカンナが言うがそうだろうか?

 

「とりあえず手分けして案内しよう。」

 

俺はこういってこの話を打ち切った。

 

sideカゲチヨ

 

翌日俺はシディと行動することになった。

 

「昨日は途中で帰ってすみませんでした!依頼を引き受けてくれて嬉しいっす!」

 

「困ったときはお互いさまだからな。それよりその恰好はどうしたんだ?」

 

やばい!頭にマフラーしてるの怪しまれてるあと撮影のために構えてるカメラも・・・けどあえて正直と嘘をおりまぜて・・・

 

「僕太陽の光が苦手なんでいつもこれを、頭に乗せてるんすよ。ビデオカメラは新生活の思い出を映像に残したいと思って!」

 

「なるほどな!その思い出の中に俺も写れて光栄だ!」

 

シディがこういう性格で助かった・・・

そうして着いたのは子供たちのいる公園だった・・・

 

「なんで公園?」

 

俺が尋ねると

 

「まだこの町に友達がいないと言っていたからなここなら遊び相手も沢山いるしすぐに友達ができるぞ!」

 

ありがたいけど普通同年代の友達作るだろ!ここにいるのどう見ても小学生だ・・・

こうして俺は遊ぶことになったのだが・・・

 

「もうちゃんと取ってよ!お兄さん。」

 

ボール遊びをしてヘロヘロになった・・・そうしていると木の陰にだれかいるのを見つけた。

 

「・・・」

 

遊びたそうに見てるな・・・

 

「あーっと手が滑った!」

 

「あっ・・・」

 

「ごめん!そのボールこっちに持ってきてくれないか?」

 

俺はその子に声を掛けた。

 

「はい・・・」

 

「ありがとう!君も一緒に遊ぶ?」

 

「うん!遊ぶ!」

 

そうしたらシディが来て

 

「もしかしてあの子を仲間に加えようとしたのか?」

 

聞いてきた。

 

「はい、なんかつい・・・」

 

「優しいんだな。カゲチヨと気が会いそうだ。」

 

「カゲチヨさん・・・どんな人ですか?」

 

俺はカメラをこっそり回しながら聞く。

 

「カゲチヨは俺がしるなかで一番優しい人間だな。人の心に敏感で俺の最高の仲間だ!」

 

やべぇ・・・これ直接言われるより恥ずかしいな・・・・!

 

 

そしてまた次の日はヒサと行動した。

 

「生活にかかせないものと言ったらやっぱり一番は食事ですよね!」

 

ヒサはやっぱこれだよな・・・

 

「この商店街には美味しいお店がいっぱいあるんですよ!お肉屋さんに揚げ物屋さんお惣菜屋さんなんかもあるし!私森で育ったんですけどここにはたくさんのレパートリーがあるんですよね!」

 

「僕肉系には興味ないんすよ・・・」

 

「ええっ・・・そうなんですか?」

 

興味あるって言ったら食べ歩きに付き合わされて胸やけするに決まってるからな・・・

 

「じゃあ何が好きなんですか?」

 

「強いて言えば血液ジュースっすかね。」

 

「ええっ!?」

 

いいリアクションだ!もうちょっと大胆に・・・俺はゲーム屋に寄った。

 

「やべー!新作ゲームめっちゃ出てんじゃん!」

 

俺は思わずはしゃぐ。

 

「男の子って皆ゲームが好きなんですね。」

 

「学校とかなかったら一日中ゲームやってたいんじゃないっすかね!」

 

「はは・・・カゲもよく言ってます。そのせいでよく寝坊するし人付き合いが悪いし・・・」

 

「た、大変っすね・・・」

 

これは女子特有の愚痴を延々と話すパターン!なんとかしなくては!

 

「あの・・・もう満足したんで帰らないっすか?」

 

「あ、分かりました。」

 

店の入り口に来たのだが不良っぽい学生がたむろしていた・・・どいてとか言えないぞ俺は!

 

「あの、そこ通して貰ってもいいですか?」

 

ヒサが声を掛けてくれたおかげでなんとか通れた・・・

 

「すんません、連れ出してもらって僕人に声かけるのが苦手で・・・」

 

「気にしないでください、誰にでも苦手なことはありますから!」

 

いつもと対応違くない?

 

次の日はカンナと行動することになったのだが・・・

 

「あの・・・なんで裏路地っぽいところに・・・?」

 

「街に来たばかりなんでしょ?だったら男なら自衛のために武器屋の場所くらい知ってなきゃ!」

 

確かに異宙人が来て治安とか悪くなったけど・・・!

 

「すみません!おじさん、この人にぴったりの武器ってありますか?」

 

カンナは臆せずに武器屋に入った・・・周りは薬とか風俗の店とかあったのに・・・

 

「おお、その兄ちゃんにかい?ひょろそうな体してるしスタンガンとかテーザー銃がおすすめだな。そうだ、カンナちゃん新しく入った中国輸入の特殊警棒があるんだけど見ていくかい?」

 

「ホントですか!見ていきます!」

 

特殊警棒・・・たしか中国警察も採用してる鉄の警棒だよな・・・竹刀の長さに鉄の重みがある強力な武器じゃねぇか・・・

 

俺たちはそれぞれ武器を買ってカレコレ屋に置いてきたあとに激辛の店に向かった。

 

「どう?この蒙古担担麺!おいしそうでしょ!」

 

「は、はい・・・」

 

俺は一口を放り込んだが

 

「~~~!!!???」

 

当然悶絶した・・・

 

「ははは!カゲチヨみたいなリアクションするじゃん!」

 

「そ、そうなんですか・・・?」

 

「うん!カゲチヨはからかいがいがあって面白いんだよ?それにアーシとゲームで対戦してくれるしぐちぐち言いながらだけど服選びも付き合ってくれるいい奴なんだよ!

だからアーシも似合う服とか選んだりしてるんだけどなかなか着てくれないんだよね・・・」

 

カンナ・・・ありがとよ・・・ちゃんと家で来てるから安心しろよな・・・

 

五日目はフィーアだった。

 

「運動する場はやっぱり重要ですからね。この町のおすすめのスポーツジムに案内します。」

 

そうして行ってみると沢山のトレーニング器具やプールに汗を流す風呂とサウナのある豪華なものだった・・・

 

「じゃあ、準備運動をしたらダンベルから持ち上げてみましょうか。」

 

ひー!俺は一番軽いダンベルでトレーニングして、ランニングマシンに数時間乗った・・・

 

「ぜー!ぜー!・・・」

 

「カゲチヨ並みに体力ないですね・・・」

 

「カゲチヨさんも運動ができないんですか?」

 

「はい、おまけに不良にカツアゲされるし異宙人の能力があるのに人間の同学年にいじめられる人です。」

 

ううっ・・・

 

「でも力の使い方を知っていますし優しい心根を持っているのは知っているので心技体のうち心の面で傑物になる鱗片を持っていますよ。だから私は厳しく接しています。」

 

フィ、フィーア師匠~!

 

そして最終日となった。

 

「今日で依頼も終わりか。」

 

「この町には慣れましたか?」

 

「もうバッチリっす!」

 

まさかこの日まで気づかれないとはな・・・このままじゃ悲しすぎるだろ!

 

「あの僕たち結構仲良くなったと思うし仇名で呼び合わないっすか?ヒサとかヒーちゃんとか!」

 

「ええっ!?いいですけど・・・」

 

「いきなり大胆ですね・・・」

 

「じゃあアンタも名前教えてよ!アーシが仇名考えるから!」

 

さーてどうしようかな・・・カンナの質問に答えようとしたとき爆発音が響いた!

 

「動くな!お前たちには人質になってもらう!」

 

嘘だろ!?本物の強盗!?

 

「俺たちの指示に従って全員中央に集まれ!逆らうとこの爆弾で木っ端みじんだぞ!」

 

こうして俺たちは中央に集まったが四人は隠れているみたいだ・・・

あの四人なら一瞬でも隙が作れればあんな奴ら・・・そうだ!

 

「あのー・・・」

 

「なんだ?トイレなら我慢しろ!」

 

「いや・・・この犯行手段って色々非効率っていうかリスキーじゃないっすか?」

 

「何が言いたい?」

 

「いいアイデアがあるんすけど俺だけでも逃がしてくれないっすかね?」

 

「アイデアを聞かせろ。」

 

「警官に捕まらないように人質を一人選んで盾にしてここに爆弾を置いていってリモコンで爆発するって脅せば時間稼げますよ。」

 

「なかなか頭が切れるな・・・」

 

爆弾をつけたチョッキを下した瞬間

 

「ふっ!」

 

シディが犯人数人を殴り飛ばす!

 

「何だお前ら!それ以上やるなら爆弾を・・・!」

 

ピキキっ!

 

「もう爆弾は使えませんよ!ついでに頬骨砕けてください!」

 

ヒサが氷で爆弾を無力化し砂鉄を磁力で拳にまとわせて・・・

 

ドゴっ!

 

「へぼぉ!?」

 

サンドナックルにして犯人を殴り飛ばす!

 

「あががが・・・・」

 

えげつねぇ・・・顔面凹んでるぞ・・・

 

「それそれ!腕を穴だらけにするよ!」

 

「ぎゃああ!」

 

水圧を高めたウォータガンと炎圧を高めた熱線で腕を打ち抜きまくる!

 

「くそっ!それ以上動くな!」

 

男は銃を俺に向け狙いをつけようとするが・・・

 

「遅いですよ。素人さん。」

 

「は、はや・・・」

 

その暇があればフィーアにとっては十分だ。

 

「袈裟斬りです!」

 

「ごええええ!?」

 

フィーアの手刀で切り裂かれちまった・・・

 

ビリっ・・・

 

あ、さっきの衝撃でマスクが破けた・・・

 

sideヒサメ

 

「俺だって気づいてたか?」

 

「まぁ、カゲに似てるとは思ってたけど確信に変わったのはさっきの事件でかな。」

 

カゲの質問に答える。

 

「あんな嫌われ役になる気満々な言い方や作戦もカゲチヨそのものだしね。」

 

「余計なお世話だっつーの!」

 

カンナちゃんに言われてカゲが顔を赤くする。

 

「いいじゃないか。カゲチヨらしく自ら囮になる気だったんだからな。」

 

シディも言う。

 

「まぁ、不本意な形だけど四人とも俺の正体を見破ったしこの企画は成功だな!」

 

「なーにいい感じで絞めようとしてるの?」

 

ホントに調子いいんだから・・・

 

「カゲのせいで私たちここ一週間四人で依頼をこなして本当に大変だったんだけど?」

 

「あーそれは調整ミスっていうかなんというかやっぱり怒ってる?」

 

当たり前でしょ!

 

「ねぇねぇ!ヒサメちゃん!新しく買った特殊警棒カゲチヨに使っていい?」

 

「許可します。」

 

「ちょ・・・ま・・・」

 

「まあまあ、二人ともここはその動画の広告収入を四等分することで手打ちにするのはどうでしょうか?」

 

「ええ!?」

 

「もしくは私たち四人分の依頼をカゲがやるかカンナちゃんの特殊警棒の錆になるかだけどどうする?」

 

「どれも勘弁してくれ~!」

 

夕焼け空にカゲの悲鳴が響いた・・・

 

 



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甘党VS辛党

ブラックチャンネルとリクエストから参考を得ました。


sideカゲチヨ

今日はカレコレ屋でおやつを食べてたんだが・・・

 

「あ~この辛さがたまんない!」

 

カンナは激辛せんべいを食べてる・・・

 

「見てるこっちも舌がひりひりしてくるね・・・」

 

ヒサの言う通りだぜ・・・

 

「フィーアちゃんも食べる?」

 

カンナはクッキーを食べてるフィーアに勧める。

 

「私は辛いの苦手ですから。」

 

フィーアは断る。

 

「あー確かにフィーアちゃんって舌は子供なんだよね!甘いものしか食べれないんだっけ。」

 

おいおいカンナその言い方は・・・

 

「そっちこそ味覚音痴だからそんなに辛いもの食べれるんじゃないですか?」

 

フィーアもなんかむきになってないか!?

 

「だったら勝負しますか!」

 

「上等だよ!どっちの舌が異常かはっきりさせようよ!」

 

な、なんか勝負が始まちまった・・・

 

「この二人が喧嘩するのは珍しいな・・・」

 

「どっちにしてもうるさいのには変わらんじゃろ。」

 

シディとボティスが言うがどうなっちまうんだ・・・

 

sideヒサメ

 

「勝負は甘いものと辛い物を掛け合わせた料理を先に食べられなくなったほうが負けでどう?」

 

「いいですよ。どうせ舌が壊れるのは貴方でしょうけど?」

 

「二人とも落ち着いてくれ、食事は俺が作ってカゲチヨとヒサメが審判ということでいいのだな?」

 

シディが二人をなだめる。

 

「なんか妙なことに巻き込まれちまったな・・・」

 

「そうだね・・・なんでこんなことで争うんだろ?」

 

「貴様らも同じことしておるじゃろ?」

 

「「え!?」」

 

私たちの喧嘩もあれくらい酷いの!?

こうして勝負が始まった。

 

「一品目は蒙古ラーメンに練乳一本入れてみたぞ。」

 

シディが胸やけしそうなものを持ってきた・・・

二人は食べ進める。

 

「単純にまずいね・・・」

 

辛いものが得意なカンナちゃんは顔を顰めながらも食べ進めてるけど・・・

 

「あ・・・あ・・・」

 

フィーアちゃんはもう撃沈してる!?

 

「練乳かかってても無理なのか!?」

 

カゲが突っ込む。

 

「練乳のあとに来る辛さが辛いです・・・けど気合でやってやりますよ!」

 

目に活力を取り戻したフィーアちゃんは一気にすする。

 

二人とも完食した。

 

「二人ともすげぇな・・・」

 

カゲ甘いもの苦手だもんね・・・

 

「二品目は四川風麻婆豆腐の豆腐を杏仁豆腐に変えてみたぞ!」

 

「うっ・・・」

 

「二人とも大丈夫?」

 

麻婆豆腐の赤さに舌がひりついたのもあるし杏仁豆腐の白さが異質を強めていて二人を心配する。

 

「大丈夫だよ。一品目で撃沈しかけてたフィーアちゃんはどうだかわからないけど。」

 

「なめないでくださいよ・・・」

 

この二人私たち以上に頑固だ!

そうして食事がスタートした!

 

「意外といけるね、甘さのあとに来るこの辛さが最高!」

 

カンナちゃんはバクバクと食べ進めてるけど・・・

 

「ぐ・・・う・・・」

 

フィーアちゃんは涙を流して食べてる・・・

 

「甘いのと辛いのでプラマイゼロになるかと思ってましたけどそんなことなかったです・・・」

 

となるとこれって・・・

 

「辛党のカンナに有利だなこれ・・・」

 

カゲの言う通り二品目完食で大分様子に差が出始めていた。

 

「三品目はハバネロカレーにチョコレートケーキをトッピングしたぞ!」

 

次にシディが持ってきたのはケーキカレーというもはや漫画の品物だった・・・

 

「ノリノリになってはおらんか?シディの奴・・・」

 

ボティスさんの言う通り笑顔で凄いの出すよねシディって・・・

 

「甘すぎじゃない・・・それにカレーの方も結構辛いね・・・」

 

カンナちゃんは汗をかいてるけどまだ余裕そうだ。

 

「あが・・・・・」

 

フィーアちゃんは口にした瞬間倒れちゃった!

 

「ちょっとフィーアちゃん大丈夫!?」

 

「この勝負カンナの勝ち・・・」

 

カゲが決着をつけようとしたけど・・・

 

「ま、まだですよ・・・こんなもので私の心が砕けませんよ!」

 

フィーアちゃんがハイテンションになった!?

 

「辛いもの食べるとアドレナリンが出るっていうし普段辛いもの食ってないフィーアは麻痺したのかもな・・・」

 

そんなことあるの!?

 

「私のは聞こえますよ…世界中の甘いもの好きの皆の声が・・・」

 

「何言ってるの?フィーアちゃん・・・?」

 

「それ多分幻聴だよ?」

 

カンナちゃんと私は言う。次の料理で決着がつかないとフィーアちゃんが危ないかも・・・

 

「ラストは最強の唐辛子キャロライナリーパーの世界一甘いお菓子グラブジャム詰めだぞ!」

 

「はたから見るとパプリカの肉詰めに見えるのが逆に怖いね・・・」

 

「か、カンナちゃんもうそんな弱音吐いてるの・・・私にはこの甘党の皆の声があるから負ける気がしないよ・・・?」

 

「いやフィーアちゃんのほうが明らかにヤバいから・・・」

 

これで勝負つかないとやばいよ・・・

 

sideフィーア

 

ふふふ・・・こんなこともあろうかと痛覚を数分間消す薬を注文しといてよかったです・・・辛みは痛みとして感じるからこれで完璧です!

 

これを皆がカンナちゃんの実食で目がいってるうちの腕を早く動かして素早く飲みます!

 

これで完璧・・・勝利は私のものです!(アドレナリンでおかしくなって反則ということに気づいてない)

 

「この味ヤバすぎ・・・」

 

バタン・・・

 

「カンナちゃん!?」

 

「気絶しちまってるな・・・」

 

よし薬が効いてるうちに・・・

 

「もぐもぐ・・・」

 

よし甘さだけなら私の独壇場です!

 

「完食しました!」

 

「いきなりすごいなフィーア!」

 

「この勝負フィーアちゃんの勝ちだね!」

 

「大丈夫か?」

 

何言ってるんですか・・・この程度・・・

 

「あれ・・・急にお腹が痛くなってきました・・・」

 

薬の効果がきれた途端・・・

 

「いたたたた!!!」

 

私はトイレにこもってしまいました・・・

 

sideカゲチヨ

 

フィーア・・・意地張りすぎてこんなことに・・・

 

「あれ?この薬なんだ?」

 

俺は瓶を見つけた。

 

「これって痛みを感じなくなる薬だよ!?」

 

ヒサが言う。

 

「なるほど・・・それで辛さを感じなくなって・・・」

 

シディも納得する。

 

「この勝負フィーアの反則負けだな・・・」

 

アドレナリンでおかしくなった時点で負けだったんだな。俺もヒサとの喧嘩はほどほどにしよう・・・

 

 

 

 



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ホストカレコレ

sideカゲチヨ

今日からある依頼でゼクスとハツキ、シディと一緒にホストとして働くことになった。

 

「今日から新人が四人入る。早く戦力になるように色々教えてやれ!」

 

先輩から挨拶を促される。

 

「シディだ、よろしく頼む。」

 

「ハツキです。ご指導のほどよろしくお願いします。」

 

「ゼクスだ、お願いします。」

 

三人とも見込みのある人材だ。お前ら頼むぞ。

 

「カゲチヨです!よろしくお願いしまーす!」

 

俺も挨拶したのだが・・・

 

「こいつはおまけだ。」

 

「ヒデぇ!?」

 

いきなりの戦力外通告に心が折れそうになった・・・

 

そして先輩に業務を教えて貰うことになったのだが・・・

 

「うぬ?なんだか落ち着かないな。」

 

「わかるぞシディ。こんな格好は趣味じゃないし似合ってないだろ。」

 

シディとゼクスはそういうがこれ以上ないほど様になってる・・・嫌味か?嫌味なのか?

 

「いやいや、似合ってるぜお前たち。」

 

「髪がさらさらしすぎてて毛繕いのし甲斐が無い。」

 

「そこなんですね・・・」

 

「ホストは毛繕いしねーんだよ!!」

 

シディは相変わらずの発言でハツキと先輩に突っ込まれる。

 

「俺もみてくださーい!」

 

俺も先輩にセットした髪と衣装を見せたんだけど・・・

 

「うん、まぁ、うん・・・もっとこう・・・髪で顔隠せないかな?」

 

もうそこまで来たらはっきり言ってくれよ!気を遣うのも立派ないじめだぞ!?

 

そして先輩は三人に注意事項を教える。

 

「シディ、ゼクス、ハツキ、お前たちに一つ言っておくぞ。他のホストの客を取るのは爆弾と言って絶対にやってはいけないご法度だからな!!」

 

「わかった。」

 

「俺につく客なんているのか・・・?」

 

「卑屈になってはいけないですよ。ゼクスくん。」

 

もう絶対に取られないからっていう確信で俺に言わないのか!?

そうして俺とシディ、ゼクスとハツキで分かれてヘルプに入る。

 

「カゲチヨです。よろしくお願いします!」

 

「シディだ。よろしく頼む。」

 

「今日ヘルプで入るから。」

 

「そーなんだーよろしくねー。」

 

先輩が相手をしている相手をみて俺たちはアイコンタクトを取った。

彼女が依頼にあった・・・

そして先輩はやっぱりシディに話しかける。

 

「こいつは俺の太客だからしっかり頼むぜ。」

 

「太客?」

 

「沢山お金を使ってくれる太っ腹な客だよ。」

 

そんなことを話してると

 

「なに話してるの?」

 

女性が聞いてきた。

 

「こいつは俺の本命だから手だすなっていったんだよ。」

 

「えー!嬉しい!!ってか妬いてるの?私は浮気なんてしないよ。」

 

「マジかよ?お前は俺の全てなんだからな。」

 

すげぇ面の皮の厚さだな・・・

 

「プロだな。」

 

「うむ。」

 

そしてメニューを開いてみたが・・・

 

「うわっ!たけっ!!」

 

値段が普通に飲食店やお店で買うより高かった!

 

「飲み物はだいたい相場の十倍、さらには酷いところだとTAX40%なんて店もあんだ。」

 

先輩が教えてくれる。えげつないな・・・

 

「でもこのお店は良心的だよねーTAX39%だもんね。」

 

家電量販店?それ良心的なのか?俺は疑問を持ってしまう・・・

 

そうして俺たちは裏で工作しながら働いていた。そして成績発表になった。

 

「シディ!ゼクスにハツキも!今月売り上げ俺に続いてナンバー2,3,4,ってスゲーな!何したんだ?」

 

先輩はシディに詰め寄ってくる。

 

「俺は何もしてないが?」

 

「優しく話を聞いてただけですよ。」

 

「自信はなかったがな・・・」

 

「天才かよー」

 

俺も三人をねぎらうか!

 

「三人ともすげーな。」

 

「は?なにタメ語で喋ってんだ?お前は売上最下位だろ?三人には敬語で話せ。それから今日まで四人でやってた雑用はお前ひとりでやれ。そして靴を舐めろ。」

 

「そこまで!?」

 

最後のはパワハラだろ!?

 

「ホストの世界は売上が全てなんだよ。」

 

先輩からきついことを言われる・・・

 

「カゲチヨ、お前の魅力はわかる人にはわかるさ!!」

 

「シディさん、それ逆効果・・・」

 

「カゲチヨはまずヘタレなところを直さないとな。」

 

三人とももうやめて・・・

そして俺たちは別れて行動する。

あの女性と外で分かれたところで俺とゼクスが聞く。

 

「あの人なんで外で待ってるんですか?」

 

「あん?そりゃアフターだからな。営業の後客と一緒に過ごすことだ。」

 

「それから聞きたいことがあるんだが・・・」

 

ゼクスが先輩に質問をする。

 

「俺急いでるんだ。早くしろよ。」

 

sideシディ

 

俺たちは女性のもとへ行く。

 

「お、奇遇だな。」

 

「寒い中大変ですね。」

 

「あ、この前の新人さんたち。」

 

俺たちは声を掛けた。

 

「すこし喋ってもいいか?」

 

「えぇ・・・」

 

そして数日後

 

「てめぇ何しやがった!」

 

先輩から俺は怒鳴られた。

 

「何がだ?」

 

「とぼけんなや。こいつが指名替えしたいって言いだしやがった。お前俺の女に手を出したな?」

 

カゲチヨの作戦通りだな・・・

 

「シディ君は何もしてないよ!!私がただシディ君と一回話してみたいって思ったの。」

 

「なんでだよ?」

 

「最近冷たいし・・・私に夜の仕事やれって言ってきて不安になっちゃって・・・」

 

依頼人が言ってたとおりだな・・・

 

「ざけんなっ!!ホストは基本的には永久指名制だ!!だいたいテメーは俺の駒だろうが!なにてめーが俺を切り捨ててんだよ!!」

 

本性を現したか・・・

 

「なんだよ?シディになにか・・・おごほっ!!?」

 

先輩は俺の拳を鳩尾に受けて倒れた。

 

「俺は今限りでホストを辞める。それなら爆弾もなにもないだろ?」

 

「待て・・・にが・・・すか・・・」

 

俺は彼女の手をとり用意していた三輪車につけていた籠に彼女を乗せて走った。

 

sideカゲチヨ

 

俺たちはシディと待ち合わせた場所で待機していた。

 

「ありがとう。あのホストに騙されてるって教えてくれて。」

 

彼女とシディがやってきた。

 

「もしかして私のこと・・・」

 

「すまない、俺はお前に恋愛感情はない。」

 

「じゃあなんで・・・」

 

俺たちは出てきて言う。

 

「そういう依頼だったんだ。」

 

「えっ?ゼクス君とハツキさんと・・・誰ですか?」

 

「やっぱりかよ!?」

 

俺もヘルプで入ってたのに入ってないゼクスに知名度で負けた!

 

「依頼ってどういうこと?」

 

「俺たちはカレコレ屋っていう何でも屋をやってんだよ。」

 

彼女の友人が依頼人で彼女がホストにハマりすぎて両親からお金を盗んだり夜の仕事をしようとして心配したが連絡も取れなくなったから依頼したことを話した。

 

「俺たちはサポートで呼ばれてな。」

 

「まぁ、あの男の本性はこっそり撮ってありますしこれで評判はガタ落ちですね。」

 

ゼクスとハツキが言う。

 

「それでか・・・でも私には彼しかいなかったの・・・結局その彼にもATM扱いされてただけだけどね・・・」

 

「・・・あんたシディと話してすぐに指名替えしたろ?」

 

「え?」

 

「結局さ誰でもよかったんじゃねーの?アンタは誰かに依存したかっただけでさ、ホストに依存しなくてもお前の事心配してくれる友達がいんじゃん。だからさホストしか自分にはないなんて言うなよ。」

 

「・・・」

 

なんだ・・・ジーと見てきて・・・

 

「俺がカッコいいこと言ったから惚れちまったか?」

 

「いや、髪型面白いなーと思って。」

 

「ドンマイだ・・・カゲチヨ。」

 

ありがとよゼクス・・・そして元気になってくれて良かったよ!

 

その後彼女は依頼人との仲を修復したらしい。

 




そのころカレコレ屋では・・・

ヒサメ「そういえばカゲたちホストやるらしいよ。」

カンナ「へー、キラキラしてて面白そうじゃん!アフターでホストに拷問とかしていいのかな?」

フィーア「ダメに決まってるでしょう・・・シディさんがホスト・・・見たいのと同時に嫌な予感がします・・・」


カンナ「そういえばゼクス君もホストやるって言ってたな・・・面白くないかも・・・」

ヒサメ「カゲは女子と話せなくて首になりそうだけど大丈夫かな・・・」


カンナ・フィーア「「確かに・・・」」


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笑ってはいけない葬式

焼香には銀魂の要素も入れます。


sideカゲチヨ

今日の依頼人は・・・

 

「大金財閥14代目当主候補!大金持三郎だ!ひれ伏せ庶民共!」

 

なんか偉そうでヤバそうなやつきたー!

 

「それで依頼はなんだ?」

 

流石シディ・・・偉そうな態度に気にせず普通に対応してる・・・

 

「実は僕のお祖父様がつい先日ぽっくりとなくなってな!」

 

「お悔み申し上げます。」

 

ヒサが悔みの言葉を言う。

 

「140歳の大往生だ!悔む必要などないぞ庶民!」

 

「懐が深いのか不謹慎なのかわからないですね・・・」

 

フィーアが呟く。

 

「君たちにはお祖父さまの葬式にサクラとして参列してほしいんだ!」

 

「葬式でそんなことしていいの?」

 

カンナの言う通りだな・・・

 

「我が一族は世界に名だたる有名財閥なのだ!他財閥に舐められぬよう葬儀も威厳を保ちつつ盛大に執り行わねばならん!」

 

「大変なんだな。」

 

「庶民の手を借りねばならんほどな!」

 

シディの言う通り金持ちにも金持ちなりの苦労があるんだな・・・

 

「謝礼は言い値で払うから引き受けてくれるな!」

 

「やります!」

 

カンナ乗り気だな・・・

 

「これでこの人がお得意様になれば知名度も報酬にも困ることないでしょ?」

 

まぁそうだな・・・葬式でるだけだしな・・・

 

依頼人が去ったあと俺たちは依頼人について話した。

 

「癖の強い人だったね・・・」

 

「ああいう人ほどいい人だったりするから私は良いと思いますよ。」

 

ヒサとフィーアの言う通りまともな奴ほど俺たちを騙してきたからな・・・

 

「当日は俺たちもあの依頼人のようにふるまう必要があるのだろうか?」

 

それはないぞシディ・・・

 

sideヒサメ

 

こうして葬式当日に私たちは依頼人のところに向かった。

 

「約束通り来てくれたな庶民!」

 

「あの、一応香典もお持ちしたんですけど・・・」

 

「ほう思ったより律儀じゃないか!この分は謝礼に上乗せしておこう!」

 

「やっぱり太っ腹だ!」

 

カンナちゃん目をキラキラさせすぎだよ・・・

私たちは席に案内されたんだけど・・・

 

「これは大金財閥の名を冠した威厳ある葬儀だ。進行の邪魔をしたり参列者として気品を損なう行為をすると叩きだされる。特に笑うことだけは絶対にするな!」

 

「人の葬式で笑うなんてそんな失礼なことしないっすよ。」

 

カゲの言う通り葬式で笑うことなんて滅多にないよね・・・

 

「でも結婚式のこともありますし警戒していきましょう・・・」

 

フィーアちゃんの言う通りだね。

 

こうして席に座って遺影を見たんだけど・・・

 

「あの・・・遺影のサイズ間違ってないですか?」

 

そう巨大な遺影がそこにあった・・・

 

「どの席に座っても絶対に見えるようにというおじいさまの要望だ!」

 

それにアロハシャツを着て笑ってピースサインって・・・

 

「遺影がイエーイだな・・・」

 

「「・・・っ!」」

 

カゲとカンナちゃんが笑いそうになっていた。

 

「シディ不意打ちは卑怯だぞ!」

 

「くくはは・・・」

 

しっかりしてよ二人とも・・・

 

「ごめんなさい葬式が始まったら気をつけますから!」

 

私は依頼人に謝ったんだけど・・・

 

「遺影がイエーイって・・・!ふふふふ・・くく・・・!変なことを言うな庶民・・!」

 

こっちも笑いそうになっていた・・・

 

「我が一族は笑い上古なのだ!」

 

「不安でしかないですねこの葬式・・・」

 

私たちの不安もよそに葬式は始まった・・・

 

sideカンナ

 

こうして式は威厳がある感じで始まった。

 

「この度は大金財閥12代目当主大金喜左衛門の葬儀に参列いただきありがとうございます。」

 

大金喜左衛門って・・・なんかどくどくな名前だけど雰囲気は厳かだしもう笑うことはなさそうだね。

 

「進行は喪主である13代目当主、私大金喜左之介が務めさせていただきます。」

 

なんか喜左が多いな・・・

 

「それでは開式の言葉を十四代目当主候補を代表として・・・大金タケシからさせていただきます。」

 

いきなりタケシ!?笑わないけど驚きが勝っちゃうんだけど!?

見るとカゲチヨとヒサメちゃんは笑いそうになってる・・・思ったけど二人って意外と笑いのツボ浅いよね・・・

 

「あれ・・・?タケシ?」

 

「はい!タケシです!」

 

タケシめっちゃいいキャラ・・・流石に笑いそうなんだけど・・・!

 

「ぷっ・・・」

 

ヒサメちゃんが噴き出してしまうけど・・・

 

「きゃははは!どっからその名前来たのさ・・・最後まで統一しなよ・・・ぷくくっ!」

 

近くの女性が大笑いしてヒサメちゃんの笑いをかき消してくれた!

そしてその瞬間ボディーガードのようなマッチョが現れて棍棒でたたき出した・・・

 

「なっ・・・!?」

 

当然シディは驚く。

 

「見ただろ?笑うとああやって叩きだされるんだ。」

 

「本当に叩きだされるのかよ!?」

 

「助かった・・・」

 

依頼人とカゲチヨとヒサメちゃんが話してるけど・・・

 

「あの人無事かな・・・」

 

「棍棒で参列者たたき出してる時点で威厳もへったくれもないですね。」

 

フィーアちゃんの言う通りだよ・・・

 

sideフィーア

 

次は参列者挨拶になったのですが・・・

 

「凄い行列だね・・・」

 

ヒサメちゃんの言う通りそれだけの人が依頼人のお爺さんと縁を結んできたと考えると感動で涙があふれてきますね・・・

 

「おいあれ・・・!」

 

カゲチヨが笑いそうになってますね・・・この風景のどこに笑いの要素が・・・

 

「・・・アフロの人しかいませんね・・・」

 

「こんなにアフロの人があつまることってあるの・・・!」

 

カンナちゃんも笑いそうになっています・・・感動的なシーンなんですよ・・・早く別の髪型の人来てください・・・

 

「うぬ?今度はつるつるの人が集まってきたぞ?」

 

シディさんの言う通り今度はつるつるの人とアフロの人が交互にきて・・・

 

「綺麗に全員アフロになったな。」

 

「「「「んんんん!」」」」

 

アフロの人がつるつるの人にカツラを被せて全員アフロにしました・・・・これにはさすがの私も・・・

 

そしてなんとか読経になったのですが・・・

 

「坊さんが遅れてる?」

 

「ああ、有名な高僧に金を積んで忙しいところを無理やり頼んだのだが・・・」

 

おそらくそれが原因ですね・・・

 

そして僧侶が到着したのですが・・・

 

「明らかに寝坊してるだろ!?」

 

カゲチヨの指摘通り僧侶はパジャマの上に袈裟を着ていました・・・

 

「しきふーにーくー・・・ちっ。」

 

「今舌打ちした?」

 

ヒサメちゃんの言う通りしましたね・・・

 

「いーむーしょーとく・・・ちっ!はぁぁぁ!」

 

ムカついてますね・・・

 

「なんでー起こしてくんなーいんだー・・・あのくそばばあ!」

 

「母親にめっちゃ切れてるね・・・」

 

カンナちゃんの言う通りなんで僧侶なのに自分を律して自分で早起きできないんですか・・・?

 

笑いよりも呆れが先にきますね・・・

ヒサメちゃんとカゲチヨは笑そうになってますけどね・・・

 

sideカゲチヨ

俺たちはなんとか焼香まで耐えきったのだが・・・

 

「なあヒサ焼香ってどうやりゃいいんだ?」

 

俺はヒサに聞いた。

 

「えっ・・・私も知らない。」

 

マジかよ!?間違えて笑われてその人が吹き飛ばされて俺に白い目向けられるのとか嫌なんですけど!

 

「俺はてっきり肉を焼いて香りを楽しむものだと思ってたのだが・・・」

 

シディはどんな儀式想像してんだ!

 

「私も武術の作法ならわかるんですが焼香は・・・」

 

フィーアはやっぱり戦闘脳だし・・・

 

「一番最初の人のを見れば・・・ってあれ?」

 

ヒサが名案を言ったが誰も行きたがらない・・・

 

「もしかして誰も分からないんですか?」

 

フィーアの言う通り誰も分からないのかよ!?

 

「くそっ!このままでは大金財閥の威厳が・・・!」

 

依頼人がなんとかしようとしたが・・・

 

「アーシやり方わかるよ!」

 

マジかよ!

 

「カンナちゃんお願いできる?」

 

「もちろん!任せておいて!」

 

カンナが手本を見せてくれる。

 

1 遺族と坊主に一礼

 

2 遺影に合掌

 

3 左手に数珠、右手に抹香をつまみ額におしいだき香炉に落とす。これを三回

 

4 もう一度遺影に合掌、遺族に一礼

 

「これでおしまいだよ。」

 

おお・・・

 

「カンナちゃんって意外とこういうところ律儀だよね・・・」

 

「確かにいつもルールなんてくそくらえみたいな感じだからな。」

 

「ヒサメちゃんもカゲチヨもバカにしすぎでしょ。」

 

「まぁ、大体理解しました。次は私が行きます。」

 

フィーアの奴大丈夫なのか・・・

 

「まずは・・・坊主に一撃。」

 

はなから違ってるぞ!

 

「いえーい、はいあなたも!」

 

「いえーい・・・」

 

いえいで合唱じゃねーよ!

 

そしてなんども香炉に坊さんを叩き付けた。

 

「いえーい。」

 

「いえーい・・・」

 

そしてフィーアが戻ってきた。

 

「こんな感じで良かったですか?」

 

「お前はカンナの何を見てきたんだよ!?」

 

誰が坊さんの頭に叩き込んで来いって言った!

 

「すみません・・・自分の責任を母親に擦り付ける精神が坊主としてありえなくてつい・・・」

 

どんだけ正義漢なんだよ!鉄拳制裁で苦行与えすぎだろ!

 

「仕方ない!私がやってこよう!」

 

依頼人が行った!

 

「・・・・」

 

よし、2までは完璧だ・・・

 

(マズイ!3をど忘れしてしまった・・・確かあの庶民がやっていたことは・・・)

 

そして何を思ったのか抹香を頭につけた!

 

グっ!

 

いやどや顔でやってるけど違うぞ!

 

(うぬ!完璧だ!)

 

いつの間にかシディも行ってて依頼人と同じにやってた!

少しは疑問に思えよ!

その後の人も次々と同じにやり始めた・・・

 

「アーシがやったの意味なかったな・・・」

 

マズイ・・・カンナが滅茶苦茶怒ってる・・・

 

「私たちがちゃんとやらなきゃ殺される・・・」

 

「俺たちはちゃんと覚えたしやるぞ!」

 

こうして俺とヒサは完璧にやり葬式が終わった・・・

 

「疲れた・・・」

 

「なんであんなにトラブル続きだったんだろ・・・」

 

俺とヒサはぐったりする。

 

「もしかしたらおじい様がいろいろ悪戯したのかもな。おじいさまは遺影の通り人を楽しませることが大好きな愉快な人だ。だからこの争議も生前に仕込んでいたのではと思ったんだ。」

 

なるほどな・・・

 

「あの遺影って茶目っ気からだったのか・・・」

 

「それより礼を言うぞ庶民!最後の焼香は君たちのおかげでなんとか乗り切れたからな!」

 

「お役に立てて良かったです。」

 

カンナが言う。まぁグダグダだったけどな・・・

 

「じゃあ、明日もよろしくな!」

 

え?

 

「有名人だからな三日に分けて行われるんだ。この感じだと明日も笑わせてくると思うから覚悟しておくのだぞ!」

 

「そういうことなら四人には焼香の儀式をしっかりと叩きこまないとね・・・」

 

か、勘弁してくれ~!

 

 

 




皆の笑いのツボの浅さ

カゲチヨ=ヒサメ>カンナ>フィーア>シディ

シディの笑いのツボは独特で並大抵のことじゃ大笑いしない。
フィーアもシディほどじゃないが心を武術の心得で落ち着かせているので強い。
カンナもカゲチヨとヒサメほど浅くない。
カゲチヨとヒサメは同レベルで浅いがヒサメの方が周りを見て笑う。


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天然痘の恐怖

ヒューマンバグ大学の佐竹の動画を参考しました。


sideフィーア

私は最近人気のバンドのライブに行くために電車に乗っています。

 

「最近海外で電車で悪戯した人もいるっていうし気をつけないといけませんね。」

 

そうして私は人の多い電車に乗っていたのですが・・・

 

「あの人・・・ロシア系の白人ですね。」

 

バックを持った外人の乗客がいました。カレコレ屋や森での影響か色々と観察する癖がついてしまってますね・・・

そう考えているとバッグをシートの下に置いてそのまま降りて行ってしまいました。

 

「ちょっと待って!忘れ物ですよ。」

 

取りあえず英語で叫んでみましたが振り向くことなく行ってしまいそうだったので・・・

 

「すみません。落としましたよ。」

 

「!!??」

 

恥知らずは承知で電車の座席を蹴って素早く電車から出て高速移動で男の前でバックを渡そうとしたのですが・・・

 

 

「shit!!(くそ!)」

 

何故か逃げようとしたので

 

「何で逃げるんですか?怪しいので鉄道警察に行きましょう。」

 

「GET OFF ME!(離せ!)」

 

わめく男をよそに私は鉄道警察に行った。

 

「すみません、この外国人が何か不審物を置こうとしていたので捕まえました。」

 

「わかりました。事情を聞きます。」

 

私は警察に男が荷物を置いて逃げようとしたこと。呼びかけも無視したことを話した。

 

「わかりました。男のほうは詳しく事情を聞く必要がありそうですね。荷物も私たちに・・・」

 

その瞬間だった!

 

パン!

 

「くっ!」

 

「何だ!?」

 

バッグが膨らんで破裂しました!

白い煙を上げるバッグに私は嫌な予感がしましたが外人はしばらく拘束されるみたいです。

 

「災難でしたね・・・」

 

私は次の駅に乗ろうとしていたのですが・・・

 

「あれ?フィーアちゃんどうしてここに?」

 

「あれ?二人とも奇遇だね?」

 

なんとヒサメちゃんとカンナちゃんがいました!

 

「二人はどうしてここに?」

 

「アーシはここに当たるって評判の占いやがあるって聞いて!」

 

「私はここに美味しい飲食店があるって聞いたから・・・」

 

マジですか・・・

また二人を厄介ごとに巻き込んだ予感に襲われていると

 

「あれ?どうしてお前らもいるんだ?」

 

「奇遇だな皆。」

 

カゲチヨとシディさんまで・・・

 

「二人はどうしてここに・・・」

 

「俺はこの町なら限定アニメのDVDがあるって聞いたからな!」

 

「俺は珍しい食品があると聞いてこの町のスーパーにようがあってな。」

 

二人とも趣味でここに来てたんですね・・・

 

「そういうフィーアちゃんはどうしてここに?」

 

ヒサメちゃんに聞かれたので私はこれまでのことを話した。

 

「ふーん変なことする人もいるんだね。」

 

「いたずらにしては悪質だな・・・」

 

「忘れろよ。そんな子供の悪戯する奴なんて。」

 

カンナちゃんとシディさん、カゲチヨはそれぞれ言う。

 

「それよりフィーアちゃんライブは大丈夫なの?とっくに時間だと思うけど・・・」

 

あ・・・私は駅の時計とヒサメちゃんの言葉で絶望しました・・・

こういう場合ってキャンセル料とられるんですかね・・・

 

noside

この駅の事から二日後海外で悪戯が起きた電車に乗っていた人が天然痘を発症した。

そしてこの前起きた電車の事件と関連して捜査が行われている。

 

sideカゲチヨ

フィーアが遭遇した事件から三日後俺たちはカレコレ屋でのんびりしていたのだが・・・

 

「お前たち!急いで病院に行くぞ!」

 

何故かオーナーが慌てた様子でやってきた。

 

「どういうことっすか?」

 

「いいから車に乗れ!」

 

俺たちは訳も分からず車に乗せられ俺たちは病院に向かった。

そして・・・

 

「いつっ・・・」

 

皆注射を受けさせられた。

俺たちは病院の待合室で話した。

 

「いたた・・・いきなり注射されたんだけど・・・」

 

「何かの予防注射か?」

 

「何か流行してるのってあったっけ?」

 

カンナもシディもヒサも訳が分からない顔で言っていると

 

「ちゃんと受けられたか良かった。」

 

オーナーがやってきてほっとした顔で言った。

 

そうしてあの電車の事件から五日経ったころだった・・・

 

「〇〇駅で起きた白煙事件の被害者に天然痘の症状がでました。警察は男から事情を聞くとともに背後関係について捜査しています・・・」

 

驚きのニュースを見た・・・

 

「オーナーこれって・・・」

 

「ああ、お前たちにはワクチンを打たせたが間に合わなかった人もいてな・・・」

 

どうやらどこかの過激集団が威力検証に使われたらしい。

 

「致死率を高くするように調節されたらしいワクチンが聞いて本当に良かった。」

 

「私が捕まえてなかったらまた行われてたんでしょうか・・・」

 

フィーアは動かしてしまった責任もあるのだろう悲痛な表情でニュースを見る。

 

俺たちはオーナーの伝手を使って自衛隊の仮設施設に行ったが・・・

 

「ううっ・・・苦しい・・・」

 

「血が!発疹が!きゃあああ!!」

 

阿鼻叫喚の地獄だった・・・

 

「酷い・・・」

 

「むごすぎるな・・・・」

 

「核兵器と比べられるだけあるね・・・」

 

ヒサもシディもカンナもその威力とむごさに絶句した。

 

そして警察から依頼を受けて俺たちは男の情報を元に割り出した組織に乗り込んだ。

 

「ふん!」

 

「痛くするから!」

 

「あがぁああ・・・」

 

シディの炎の拳とヒサの電撃で兵器を出す前に倒され武器を手にしても

 

「それ!水流に砂利を混ぜて皮膚を切り裂くよ!これぞサンドカッター!」

 

「よくも利用してくれましたね・・・!」

 

「お前らはガチでクズだな・・・」

 

「ぎゃあああ!」

 

カンナのテクニックとフィーアの光の鞭や蹴りそして俺の血液の刀を使った剣術によって殲滅された・・・

 

そしてこのウイルス騒動も落ち着いてきたが・・・

 

「死者や発疹の跡が残った人は沢山いますよね・・・」

 

フィーアがそう言う。

 

「あんまり気にしない方がいいぜ。お前があのバッグを動かしたから助かった奴もいるし犯人を捕まえたからこうして組織を壊滅できた。そう考えればいいんじゃねーか?」

 

俺はフィーアを励ます。

 

「・・・ありがとうございます。」

 

「今日は皆でフィーアちゃんを励ます会をしよう!」

 

「そうだな!フィーアの好きなものを作ろう。」

 

「何でも言ってよ。」

 

「・・・じゃあ、クレープで。」

 

俺たちは前に進むしかない・・・一歩でも前に・・・



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sideストーリーとある元殺し屋の日常

ストーリー編でも出す予定のキャラの話です。
ヒューマンバグ大学のあの殺し屋を出します。
出てくるゲスは、「女子高生が冤罪をかけられるとどうなるのか」と「女子刑務所に入るとどうなるのか?」で出てきた検察庁トップの息子です。

瓜生はヒサメたちが子供の頃に来ているので吸血鬼編でもだします。


side瓜生

俺の名は瓜生 龍臣(うりゅうたつおみ)異宙を飛び回る移動式パン屋を営む元殺し屋だ。

恨みつらみは人の世とは切れないもの。それはやがて殺意となって心を蝕む、それは身勝手で醜い感情だ。けれどそれは本能的に刻まれている感情でもある。

それは異宙に転移した今の世でも変わらない。いやより一層抱くものは増えてしまった・・・今じゃ人を呪わば穴二つなんてすばらしい言葉を覚えてる人間は少ない・・・

殺し屋はその殺意を実現し金に換える職業、そして異宙人であろうと人間であろうと殺意が無くなることはない。つまり殺し屋は未来永劫続くビッグビジネスだ。

 

俺が所属していた組織は感情を失った殺戮マシンを量産する極秘機関だ。

依頼主は財政界の妖怪か裏世界で名をとどろかすマフィアたち、奴らは人ひとり殺すのにも

数億のビッグマネーが動く。そして殺し屋を依頼されるような奴の最後はいつも醜悪だった。

俺の能力は組織でも飛びぬけており最強の殺し屋だった・・・千人以上の標的を殺したおれは八年の間で「死龍」なんてコードネームで呼ばれるようになっていた。証拠も残さなかったことから死龍に狙われたならば絶対に逃れられないそれが語り草となった。

殺しをしていた八年間俺の味覚は壊れていた・・・どんなものを食っても血の味しかしなかった・・・鉄の味に耐える。飯とはただそれだけ、殺せば殺すほど俺は味覚を忘れていった・・・命を金に換算する狂気の世界、依頼を選べる立場になってからは欲にまみれたゲスだけを殺した。ささやかな抵抗だ。

俺は母のぬくもりをわずかに覚えていた・・・その記憶のおかげで殺戮マシンにならずに済んだ。

 

俺に転機が訪れたのは突然だった・・・

今にして思えばバカみたいな話だが危険地帯であるはずの妖精王の森で俺はボーとしていた・・・当時の俺は味覚が無くなり疲れていたのかもしれない・・・しかしそのおかげで俺は運命の出会いをする。

 

「どうしたの?そんな死にそうな顔して?」

 

木の陰から現れたのはオレンジの色の髪を持った幼い女の子だった・・・

 

「森に危害を加える気はなさそうだし森もあなたのことを認めているし良かったら一緒におやつでも食べない?」

 

後から聞いたことだがこの森には意思があり敵意や害意、悪意に反応して侵入者を排除するらしい・・・

 

そして俺は木製の家が沢山建っている家の一つに向かった。周りを見ても皆殺意や欲といった感情が少なくみんなが笑っている・・・俺は少しだけ心がほぐれた・・・

 

「あれ?カンナちゃんその人は?」

 

「見ない顔ですけど・・・」

 

そこには青い髪と金髪の女の子がいた。

 

「この人はなんか死にそうな顔で森の中で佇んでたんだよ。ほっとけなかったから連れてきたんだ。」

 

そういうとオレンジ色の髪の女の子・・・カンナさんはパンを焼き始めた・・・

そして

 

「はい!今日のおやつのメロンパン!」

 

「やったー!」

 

「相変わらず美味しそうですね。」

 

青い髪の女の子や金髪の女の子・・・ヒサメさんやフィーアさんが喜ぶ。

 

「はい、何があったか知らないけどとりあえず食べてよ!」

 

俺にもメロンパンを渡してくれた・・・けどどうせ何を食っても血の味・・・ため息とともにそのメロンパンを食べた瞬間。

 

「あぁぁはあああ!うっまあああ!」

 

「うわっ!?」

 

「びっくりした・・・・」

 

「そんなに美味しいんですか?今までどんなもの食べてたんですか・・・」

 

三人にびっくりされるほどの大声を出した。俺はその美味しさに俺の世界の色彩が一気によみがえった・・・そして俺はいつの間にか三人に素性をしゃべってしまっていた・・・

 

「アーシ料理を教える生徒を探してたんだよね。よかったらパンの作り方教えさせてくれない?」

 

こんな俺を受け入れてくれた時点で俺の覚悟は決まっていた。

 

父親である妖精王の許可を取った俺は気が付いたら組織に飛んで戻っていた。

 

「パン屋をやるだと!?冗談だろ死龍!」

 

「紛れもなく本気です。」

 

そしてボスに引退の意思を伝えていた。

 

「いいか死龍!掟破りは一生組織から狙われる羽目になる。その覚悟はできてるのか?」

 

「もちろん・・・ですが俺も組織最強の暗殺者、ただじゃ死にませんよ。」

 

そうして俺は殺し屋を引退した。

 

そうして俺はカンナさんの弟子となり修業に励んだ。

 

「やっぱりすごい力だね!」

 

「生地が一瞬でこねあがってますね・・・」

 

「もう美味しそう・・・」

 

三人に驚かれる、ヒサメさんの食欲は底なしだな・・・

 

「筋力はオリンピックレベルです!」

 

三人との生活、そして温かい森の住人達と妖精たちのおかげで永久凍土だった感情が徐々に溶けていった。

そしてやりたいと思っていた移動式のパン屋をオープン!

 

「よっしゃあ!瓜生のパン!出陣じゃあああ!」

 

「すっかり熱血ですね・・・」

 

「でもアーシは今の方が好きだな。」

 

「私も!」

 

そのころには感情が戻りすぎて熱血型の人間に仕上がっていた。

今でも泊り以外の寝床や仕入れで世話になっているし過去の俺を変えてくれたのはこの森だ。そして俺がパン屋を開いたあと三人は男友達二人とカレコレ屋という何でも屋を開いたと手紙で知った・・・

売り上げも上々だったのだが最近起きた事件を話そうと思う・・

 

 

それは地球でパンを売っていたときのことだ・・・

 

「シゲさんずっと来てねぇな・・・」

 

地球の常連客であるホームレスのシゲさんがめっきり顔を見せなくなったのだ。

道端で座っていたシゲさんにメロンパンをプレゼントしたのだが恩を感じてくれていたようで週末には必ず買ってくれていた。

その金はアルミ缶を売って稼いだもの、シゲさんは社会になじめなかった・・・でも必死に生きていたんだ。

 

俺はシゲさんが顔を見せなくなって数週間・・・俺は住処である高架下に訪れたがそこはもぬけの殻だった・・・

その時だった!

 

「や、やめてくれ・・・」

 

「!!」

 

か細い声だったが殺し屋時代に鍛えた聴力で俺はその声を聞きとれた!

 

「何があったんだ!」

 

俺は急いで声のする方に行ってみると人気のない廃ビルだった。

 

「なんて濃い死臭だ・・・!」

 

もうすでに人ひとりを殺してる死臭だった・・・俺は殺し屋稼業で身に着けた死臭を嗅ぎ取る力で部屋にいる無数の若い男がシゲさんを殺そうとしているのが分かった・・・

そしてドアごしに聞こえてきたのは・・・

 

「な、なんでこんなことをするんじゃ・・・」

 

「うるせぇ!社会に害をなすホームレス殺してスカッとしてたのにいきなり身代わりがバレて無期懲役だぜ!?脱獄できたんだから殺してやるよ・・・お前らホームレスもカレコレ屋っつー何でも屋も!」

 

まさにゲスの会話だった・・・!

 

「シィィィィ!」

 

俺はドアから飛び出し

 

「い、いきなりなんだ!」

 

銃を出そうとするおそらくさっきの声の部下との距離を詰め

 

「何してんだコラ。」

 

ドン!

 

「え・・・?ごはっ!?」

 

銃の方向を部下の顎にして引き金を引かせた。

さて銃の残りはあと三発よって、

 

パン!パン!パン!

 

「がっ!」

 

「ごっ!」

 

「ぎゃは!」

 

よって三人頭に弾丸をぶち込む。

 

「シゲさんすぐに助ける。」

 

「瓜生ちゃん・・・」

 

「お前らシゲさんを殺す気か?」

 

俺はゲスどもにそう問いかける。

 

「ああ!?なんだお前は俺は検察庁トップの息子だぞ!」

 

「それに物乞いのオッサンを有益に利用して何が悪いんだ!」

 

なるほどね・・・つーか逮捕されたってことはとっくに縁きられてるんじゃねえか?

 

「死ねやあああ!」

 

部下の一人が金属バットを振りかぶって襲ってくるが・・・

 

「隙だらけなんだよ。」

 

「は!?いつの間にバットを・・・」

 

そんな大振りが俺に当たるか・・・

 

「フルスイング!」

 

ごしゃ!

 

「ぐげぇぇぇ!」

 

俺の振りはメジャーリーガーよりもえぐいぜ。

 

その後の奴らも相手のナイフを突き刺したり落ちてた尖った割れた床を拾って投げつけ頭を貫いた・・・お前らと俺じゃ根本的に殺しの性能が違うんだよ。そして残ったのは元ボンボンただ一人・・・

 

「ば、化け物・・・」

 

「お前生きる資格ないし殺すけど言い残すことある?」

 

「お、お前俺の護衛にならないか?俺たちならきっとトップを取れるぞ。」

 

「くだらない提案だったよ、地獄からやり直せ!」

 

ぐぎゃぁ!

 

「ぐげぇぇえ!!」

 

俺はボンボンの脊椎を一発で折った。こうして害虫駆除は終わった。

 

そうして俺はシゲさんを送った後再び車の元に戻ってきたのだが

 

ヒュン!

 

「ぬう!」

 

俺は殺気とともに投げつけられたものを顔をそらして躱す。

 

「剣先に毒か・・・なるほど殺す気ね。」

 

どうやら俺が妖精王の森にいないのを好機と刺客を送り込んできたな。

 

「挨拶もなしにいきなり殺すのか?寂しいじゃねえかカリン。」

 

「随分反応が鈍ったみたいね死龍。」

 

夜の暗闇から現れたのは猫耳のパーカーを着た女だった。

こいつは投擲のカリンといい組織の殺し屋なのだが

 

「本気なら殺せたわ。」

 

アイツはまたあるものを投げてきた。

 

「ちっ・・・ナイフが全く見えねぇ。」

 

俺は躱したがこの投げるものが厄介だ。

 

「やっぱりクリスタルナイフね・・・」

 

無色透明のガラスでできたナイフを使うからだ。

 

「死龍、組織の命令で死んでもらう。」

 

「カリンお前も殺し屋やめてパン屋になれ毎日楽しいぞ。」

 

そういうとカリンは殺気を増してクリスタルナイフを八本抜いた。

 

「そんな醜い姿をさらすなら死んでちょうだい!!」

 

「あらまあお転婆ねえ。」

 

よけにくいようにミリ単位で配置して投げるってわけね。

だがな見えようが見えまいが関係ねぇ

 

「銃もナイフも軌道を読むんだよアホ。」

 

それにこんな投擲スピード森にいたころならヒサメさんのレールガンで打ち出す鉄球や

フィーアさんのスピードを読むのに比べたらあくびがでるレベルだぜ・・・

 

「バカな!?見えないナイフをいとも簡単に・・・」

 

「どうも見えない人間です。」

 

なんどもお前には教えたはずだけどな。

 

「スーパー手加減パンチ。」

 

「くぁ・・・!?」

 

俺はカリンを気絶させベンチに運んだ。

そして目が覚めたカリンに俺のパンをふるまった。

 

「美味しい・・・でもなんで私は貴方を殺そうと。」

 

「別に良いよ。また食いたくなったら来い。次は金払えよ。」

 

こうして俺はカリンに別れを告げた・・・

 

sideカゲチヨ

 

俺はカレコレ屋近くの公園に来たんだが・・・

 

「いらっしゃいませ!うりゅうのパンですよ!」

 

「やれやれ・・・」

 

美人な女性と隻眼の男がパン屋をやっていた。

 

「あれ?瓜生さんじゃん!」

 

突然カンナが来て隻眼の男と話し始めた。

 

「どうしたの?こんな美人な店員雇って、もしかして瓜生さんの・・・」

 

「そんなんじゃないですよ・・・」

 

カンナがにやにやしながら瓜生って男と話してる何なんだ?

 

「あ、カゲチヨこの人は瓜生龍臣さん移動式パン屋をやりながら異宙中をめぐってるアーシの料理の弟子だよ。」

 

マジかよ!?カンナに弟子なんていたのかよ!

 

「お、君がカンナさんが良く言ってるカゲチヨくんだね。」

 

俺のこと知ってるのか?

 

「陰キャだけどいじると面白いってよくメールがくるよ。」

 

ろくでもない覚えられ方だった。

 

「瓜生さんおすすめの品ください。」

 

「おすすめはメロンパンです!焼きたてがありますよ!」

 

また濃い男と知り合いになっちまったな・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




後日談

カンナ「ちなみに瓜生さんって元殺し屋なんだよ。」

カゲチヨ「!?なんでそんな人がパン屋を?」

カンナ「アーシのパンに惚れて。」

カゲチヨ「意味不明すぎだろ・・・」


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一日制作動画

ちょっとまたヒューマンバグ大学のキャラを出すことを示唆します。
ヤクザはもともと自警団の役目もあったのでそれになぞってあの男たちを出します。
吸血鬼編でも出そうと思ってるのでお楽しみに!


sideカゲチヨ

「急に呼び出すなんて何かあったの?」

 

「・・・・」

 

「カゲチヨがそこまで深刻になるなんてよっぽどのことがあったのか?」

 

「シディさん、こういう顔するカゲチヨはだいたいくだらないことですよ。」

 

「アーシ今日はオカルトの集会があるんだけど・・・」

 

「正直に話す・・・」

 

深刻な問題だ・・・

 

「明日投稿する動画がないんだー!」

 

「「「「・・・は?」」」」

 

いやいや・・・

 

「は?じゃねーだろ!明日投稿する動画がないんだって!」

 

「はい、解散。」

 

「やっぱりくだらないことでしたね・・・」

 

カンナとフィーア!お前ら冷たくないか!?

 

「別にお休みでいいんじゃない?義務ってわけじゃないんだし。」

 

「俺も同意見だ。無理は良くないだろ?」

 

「甘い!定期的に動画を投稿していかないとすぐに飽きられるんだぞ!」

 

「そんなんで離れていく人ならその程度のファンだったってことですよ。去る者は負わず向かうものを受け入れる。それが私たちのポリシーです。」

 

フィーア!お前の武士道精神は今どうでもいいんだよ!

 

「まぁまぁフィーアちゃんカゲがここまで言ってるんだから手伝おう。」

 

ヒサ~!

 

「だがどうする?依頼人を待ってみるか?」

 

シディの言う通りだ!なんだかんだそれが一番早いからな!

俺たちは依頼人を待ってみたが・・・

 

「来ねぇな・・・」

 

一時間待っても来なかった・・・

 

「なんでこんな時に限ってこないんだよ!」

 

俺は慟哭する。

 

「困ってる人が少ないのは良いことだけどタイミング悪いね。」

 

「もうこうなったら指名手配犯とか犯罪者を捕まえて片っ端から拷問するかアーシたちの代わりに森を守ってる武闘派の自警団の動画にする?」

 

「それってアイスピックで戦ったり刀でだるま人間作ったりする奴らか俺たちの動画じゃないし危ないだろ!」

 

カンナのアイディアに俺は突っ込む。

 

「依頼を知り合いにないか聞いてみるか?ヒサメたちは友達が多いし俺も何人か当てがある。」

 

俺もキモ5とかに連絡してみるが・・・

 

「皆から返信来たけどすぐに依頼したいことは無いって。」

 

「いつもトラブル引き起こしそうな人たちなのに今日に限ってなんで・・・」

 

フィーアの言う通りなんで今日に限ってアイツ等も暇なんだよ!(キモ5とミキとノリコ)

 

「依頼したいという人がいたぞ。」

 

マジか!誰だ?

 

sideヒサメ

 

「うおおおおぉぉぉ!」

 

「やるなサトウ!」

 

シディとサトウくんは三輪車で岩を引っ張っていた・・・

 

「こんな鍛え方があったとはな。」

 

「俺はほぼ毎日やってるぞ。」

 

「これが強さの秘訣か…もっと飛ばすぜ!」

 

なにこれ?

 

「サトウから修業の依頼だってよ・・・」

 

「修業なのにこれでいいんだ・・・」

 

「そうですね。まだ余裕そうですし足に重りを追加しましょう。」

 

フィーアちゃんそういう問題じゃないでしょ・・・

 

「動画のネタもできたしこれで一件落着・・・」

 

「いや・・・やっぱこれは没だ。」

 

え?なんで?

 

「需要だよ!男二人がひたすら修業って絵的に華がないだろ?」

 

「そうかな?腐女子とか少年漫画好きな人には受けると思うけど。」

 

カンナちゃんの言う通りだよ。

 

「そういうことじゃねーよ!男だけのサムネと男プラス女子のサムネ、どっちが再生数稼げると思う?」

 

「それは面白さによるんじゃない?」

 

私は答えるけど

 

「いーや違うね!!あきらかに女子ありのサムネの方が跳ねる!これは世界の心理だ!」

 

「まぁ、俗物的だけどそうですね。」

 

フィーアちゃんも?

 

「じゃあどうするの?」

 

「あ、アーシいいこと思いついた!」

 

sideカンナ

 

「瓜生のパン屋、新商品クリームメロンパン!」

 

「カリカリの生地にまろやかなクリーム!」

 

「美味しさの境地です!」

 

アーシたちは撮影を終えた。

 

「いや、確かに女子が写ってたし映えそうだよ・・・でもなんでパンの宣伝!?」

 

「グルメ×女子映え要素満点でしょ?」

 

アーシはカゲチヨの疑問に答える。

 

「だからって宣伝動画投稿しなくてもいいだろ!?しかも広告料がメロンパンって安すぎだろ!」

 

「瓜生さんのメロンパン美味しい~!」

 

ヒサメちゃんは大喜びだけど?

 

「とにかく!もう一本取らなきゃ満足しねーぞ!」

 

「見たけど凄い勢いで伸びてますよ。」

 

「ホントだ。カリンとヒサメさんたちが写ってるおかげだな。」

 

「良かった☆」

 

フィーアちゃんと瓜生さんが動画の視聴数を見て言う。

カリンさんの美人っぷりを視野にいれて良かった。

 

「とにかく!宣伝動画じゃないのを取りに町に行くぞ!」

 

sideカゲチヨ

俺は町で困ってるカップルを見つけて声を掛けたのだが・・・

 

「なに人の彼女に声かけてるの?」

 

「な、何か困ってるのかなーって・・・」

 

「こんな奴ほっといていこうよー。」

 

案の定キモがられた・・・

 

「やっぱ四人の誰かと合流して・・・」

 

そう思っていたのだが見てみると・・・

 

「ねぇねぇお兄さんこの後暇?」

 

「いや少し探し物をしていてな。」

 

「えーそんなの後にして私と遊ぼうよー。」

 

シディはいつも通りナンパされ、

 

「聖女様超激マブじゃん!俺と茶でもしばきにいかない?」

 

「お茶を・・・しばく?」

 

「お茶に行くって意味さ。」

 

ヒサも町の男たちからナンパされていたし、

 

「聖女様、このオカルトグッズなどどうでしょうか、未来を予言できるカード試してみませんか?」

 

「んーやりたいんだけど用事があって。」

 

「ならば黒魔術でその用事を無くしましょう!」

 

カンナもなんかローブを纏った怪しい集団と話していたし

 

「まず足の鍛えたかたで重要なのは・・・」

 

「相変わらず聖女のフィーアさんの講義はためになる・・・」

 

「帰ったら早速ジムで実践だ!」

 

フィーアはマッチョマンたちに鍛え方の講義をしていた・・・

 

そして数十分たったころ

 

「で!あんな囲まれてたからにはみつかったんだろーな!?依頼人の一人や二人や三人や四人・・・!!」

 

俺はイラつきながら四人に聞く。

 

「何怒ってるの?」

 

「すまん依頼人は見つからなかったんだ。一緒に遊びたいというのはあったのだが・・・」

 

「そりゃただのナンパだ!もしかしてヒサも同じか?」

 

「あ、うん・・・ごめん。」

 

「ん~カメラとかカゲチヨが呪われていいならいい企画見つけたんだけど・・・」

 

「もうこうなったら普段使っていない筋肉を鍛えて筋肉痛減少っていう動画にしますか?」

 

需要ねーだろ!

 

「こうなったら店とかに聞いて回るか。」

 

「でも相手にされるかな?」

 

「ハードルも高いんじゃないか?」

 

ヒサとシディが心配する。

 

「確かにデカい店だとなただ小さい個人でやってる店なら可能性はあると思うぜ。」

 

「まぁ、アーシたちは動画に関しては素人だし・・・」

 

「カゲチヨの意見に従いますよ。」

 

そうしていったのだが・・・・

 

「聖女様聞いてくれよ・・・迷惑系YOUTUBERのせいで商売あがったりなんだよ・・・」

 

魚屋のおやじが憔悴した顔で言ってきた。

 

「それは大変ですね・・・」

 

「この町はお父さんとの同盟で見回りもされてるんだけどね・・・」

 

クリスは町と同盟を結んで異宙人の捕縛や差別のケアのために人員をだして町の治安にも気を配っているらしい。

 

「確かヒサたちも町の見回りしてたこともあったんだっけ・・・」

 

「ああ、制裁が苛烈だったおかげで町で小さな犯罪を犯す人は少なかったそうだぞ。」

 

俺とシディがひそひそ言っていると・・・

 

「いえ~い!今度は魚の鱗にキスする企画を・・・」

 

バカなYOUTUBERが来た・・・

 

「ねぇ。」

 

「え?」

 

「親父さんに迷惑かけるなら脳に電流流しちゃうよ?」

 

「金を払えば何でも許してもらえると思ったら大間違いだから。札束で目を焼いてあげようか?」

 

「熱した油もいいですね。」

 

「ひぃ~!!」

 

YOUTUBERは涙を流して去っていった・・・

 

「これは動画にできないな・・・」

 

ヒサたち三人の恐ろしい側面を見たぜ・・・

しかしその後も風当たりは悪く解散となった・・・

 

俺は部屋に戻ってベットで横になる・・・

やっぱネタ探しは大変・・・ん?

 

「そうだよ、ネタ探しがここまで大変だってそれをネタにすればいいんじゃね?」

 

俺は今まで撮った画像を繋ぎ始める・・・

 

「もっと時間があれば・・・」

 

俺が焦っていると誰かが訪ねてきた・・・

 

「なんで一人でやろうとしてるの。私たちも手伝うからね。」

 

「うむ、雑用係なら俺にもできるぞ。」

 

「アーシもカゲチヨほどじゃないけど編集は手伝えるよ。」

 

「私も買い出しなら秒速でできますよ。」

 

お前ら・・・

 

「・・・分かった。」

 

そうしてサムネはシディに任せた。

 

「私がやっても良かったんですけど・・・」

 

いやフィーア、それだけは勘弁してくれ・・・

 

「ヒサとカンナは俺とシディの撮影を頼む。」

 

そうして俺たちは動画を完成させた。

 

「ハンドメイド感あふれてますね・・・」

 

「動画でここまで感動したことあんまりないよね。」

 

「一日で作るのにはそれだけ苦労があるってことですね。」

 

「それじゃあ皆ゆっくり寝るか。」

 

俺たちは翌日コメントを見ると・・・

 

「これってあの魚屋さんのコメントじゃない?」

 

「やりましたね。お礼に安くしてもらえるみたいです。」

 

他の商店街の人たちのも理解してもらえてうれしいぜ・・・

 

「行き詰ったら逆転の発想が大事なんだな・・」

 

「こういう積み重ねもまた経験の一つだな。」

 

俺とシディは今回学んだ教訓を言う。

 

「そしてゆくゆくは人気YOUTUBERだぜ!」

 

「今回みたいな作り方はもう嫌だけどね・・・」

 

ヒサ・・・皆本当にありがとな。

 

 

 




次回は三人が聖女と呼ばれるようになった理由を書きます。


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森の三聖女

今回の小説版のセブンデイズの話の一部を参考にしました。
あと学者が出てきますが本家の「逃げられた花嫁が語った衝撃の事実」に出てくる生物学者です。


sideカゲチヨ

今日は妖精王の森に三人と一緒に俺とシディは来ていたのだが・・・

 

「カゲチヨ、キックだ!くらえー!」

 

「パンチパンチ!」

 

「いてて!」

 

三輪の弟たちに絡まれていた・・・

 

「すみません!うちの弟が・・・」

 

三輪が謝ってくれるが別にアンタのせいじゃないだろ・・・

 

「じゃあ、お姉ちゃんたちが一緒に遊んであげる!」

 

ヒサが言うと

 

「やったー!聖女様と遊ぶー!」

 

「わーい!」

 

「その名前はやめてください・・・」

 

「結構黒歴史なんだから・・・」

 

フィーアとカンナの言葉も空しく弟たちは三人と一緒にすぐに行ってしまった・・・

 

「そういえばどうしてヒサたちは聖女って呼ばれるようになったんだ?」

 

「俺も気になっていたぞ。俺が来たころにはもう呼ばれていたよな?」

 

俺とシディはクリスに聞いた。

 

「あーそれは本人たちの名誉もあるしな・・・・」

 

クリスは渋るが

 

「あなた、私も聞きたいな~。」

 

「私もヒサメさん達の昔の話を詳しく聞きたいです!」

 

セイナとリルも興味深々のようだ。

 

「二人まで・・・分かったよじゃあ三人がいないうちに話すか・・・」

 

「あの三人がある子供を見つけたことが始まりだったんだ・・・」

 

回想

 

sideヒサメ

 

今日はいつも通り神樹と町の見回りをしてたんだけど・・・

 

「はぁ・・・はぁ・・・やっと神樹の根元に来たぞ・・・」

 

なんと町よりも奥にあるはずの神樹にたどり着いた少年がいたの!

 

「ねぇ君。なんでこんなところに来たの?」

 

「うわっ!?君誰・・・?」

 

私は少年に声を掛けた。

 

「私は妖精王の娘。何かこの森に用事があるの?」

 

「・・・実は俺の村は土地が枯れて皆飢えてるんだ・・・でもあの木の上にある命の泉があれば枯れた土地でも植物が育つって聞いて・・・」

 

なるほどね・・・この子は森を害そうとしてるわけでもましてや住人に危害を加える悪人でもない武器や特殊な力を持たない人間の子供だから警護役の妖精も無視してるんだと分かった。

 

「この神樹は異宙全ての植物の栄養を供給してるのそして神樹が育つのは命の泉の水だけ。奪っても植物は育たなくなってしまうの。」

 

「そんなの嘘だ!」

 

「嘘じゃないよ。だって妖精王の娘の私が言うんだもの。」

 

「うっ・・・」

 

この子だってわかってるはずだ、地球や他の異宙の人からは危険地帯と言われている妖精王の森に侵入したらどうなるか。

 

「わかったらもうここには来ないこと。」

 

私は森の木たちに呼びかけてその子を森の外に放りだした。

 

「うわあああああ!」

 

side妖精王

 

今回も何事もない一日だったな・・・そう思っていたのだが。

 

「子供が森に来た?」

 

「うん・・・木の力を使って森の外に出したけど兵隊や学者はともかく子供が来たのは初めてだったからびっくりしちゃった。」

 

ヒサメから報告を聞いた。

 

「まぁ害意のない人間が侵入するなんて学者や木の実を許可をもらって取る人もいるんだから珍しいことじゃないでしょ?」

 

カンナがヒサメに言う。

 

「それにあの厳しい森を何度も踏破したがる人なんていないんだからもう来ないですよ。」

 

フィーアも言う。まぁ、そうだよな・・・

 

「そうだ、外との貿易のために会社を作ったから三人に社長と副社長を紹介するね。」

 

「ああ、そういえば住人が増えてきたから大規模で買い物するために作るって言ってたね・・・」

 

ヒサメの言う通りだよ!

 

「じゃあお二人とも自己紹介!」

 

「社長の陸奥じゃ。よろしく頼む。」

 

「副社長の三輪です!弟がこちらの森でお世話になるのでよろしくお願いします!」

 

「「「こちらこそ。」」」

 

これが三人と三輪と陸奥との出会いだった。

 

sideカンナ

 

今日は二人で神樹の見回りをしてたんだけど・・・

 

「はぁ・・・はぁ・・・」

 

「あれって明らかに昨日ヒサメちゃんが言ってた子供だよね・・・」

 

「間違いなさそうですね・・・」

 

私たちは子供に近づきます。

 

「青い髪のお姉ちゃんにもう来ちゃダメって言われなかった?」

 

「そ、それは・・・っていうかアンタたちも娘なのか・・・?」

 

「それに広大で侵入者に対して道のりが毎回変わる森を踏破するのも疲れるでしょう?」

 

フィーアちゃんが疲れている訳を分析する。

 

「でも!水があれば俺たちは生まれ育った土地を離れずに済むんだ・・・」

 

子供は虚勢を張って強気に言う。

 

「でもあなたの親は貴方にそんなこと望んでるんですか?」

 

フィーアちゃんがそれに対して問いを放つ。

 

「それに村の人からも言われてるはずだよね?それに土地を移ったらあなたたちはちゃんと生きられるの。」

 

アーシも優しく説得する。

 

「・・・」

 

「次はないからね。」

 

そう言ってアーシたちは子供を外に返した。

 

「また来るかな・・・」

 

「わかりませんけど来てもまた同じですよ・・・」

 

アーシたちはそう言って見回りに戻った・・・

 

sideフィーア

そうして数日後私たち三人は町の前の森の見回りをしていたのですが・・・

 

「なんか騒がしくない?」

 

カンナちゃんの言う通り森がざわめき侵入者を知らせていた。

 

「行ってみよう!」

 

ヒサメちゃんの言う通り森が導く方向に行ってみると・・・

 

「お、お前たちなんかが宝を奪えるもんか!」

 

「うっせーガキだな。」

 

「お前こそ子供のくせに粋がってんじゃねーぞ!」

 

「そうそう、お前は森にお情けで生かしてもらった存在だろーが!」

 

あの時の子供と異宙人と人間の盗賊三人が言い争っていた。

 

「お前みてーに妖精王の弱点も知らねーガキにうろつかれると珍しい動植物狩りやお宝探しも出来なさそうだし・・・殺すわ。」

 

そう言って盗賊たちはナイフを取り出し子供を襲おうとした!

 

「何してるの?」

 

「こ、このガキいつの間に・・・」

 

いつの間にか切れたヒサメちゃんが盗賊の腕をつかんで止めていた!

 

「遅れちゃったね!」

 

「こういう時のヒサメちゃんは手が付けられないので困りますね!」

 

そうしてアーシたちも加勢した!

 

「顔に熱湯をかけてあげる!」

 

「熱ちちち!」

 

カンナちゃんが盗賊の一人にリヴァイアサンの水を火車の熱で操作した熱湯をかけて火傷を負わせ

 

「子供を襲おうとする人に視力なんていりませんよね?」

 

「ぎゃあああ!」

 

私が一気に間合いを詰めて盗賊の目に指を突っ込む!

 

「顔面変形してよ!」

 

「ぎょは!」

 

ヒサメちゃんも拳に砂鉄を纏わせてサンドナックルで相手の顔面を破壊した!

 

「お、お姉ちゃんたち・・・」

 

子供は震えていた。

 

「分かったでしょ?ここは危険なの。もう来ちゃダメだからね。」

 

「うん・・・」

 

ヒサメちゃんが言うと子供は素直に頷き去っていった。

 

「じゃ、じゃあ僕たちも・・・」

 

盗賊も帰ろうとしましたけど・・・

 

「何言ってるの?帰すわけないじゃん。」

 

カンナちゃんが言う。

 

「そうだね・・・お父さんを殺そうとしただけでなく無関係の子供まで・・・これは重罪だよ?」

 

「そ、そんな・・・」

 

ヒサメちゃんの言葉に絶望した盗賊に私たちは配線がつながった長い針を盗賊の右耳を貫通するように、そして胃に刺さるように一本、左の中指に爪の先から根元まで突き刺した。

 

そして、

 

「かなり痛くするよ・・・」

 

ヒサメちゃんが配線を握って電流を流しこめば・・・

 

「「「ぎゃああああ!おえっぇぇぇぇ!!」」」

 

盗賊たちの体に電気が流れ込み胃にも電流が流れた影響で激しく嘔吐する!

 

「心配しなくてもゲロも養分になって森が元気になるから存分に吐いてね!」

 

「子供の恐怖存分に味わってください・・・」

 

カンナちゃんと私が悪党を前にそう言った。

 

「あああああ!!」

 

悲鳴は森の奥まで響いた・・・

 

回想終了

 

sideカゲチヨ

 

「この粛清を見ていた生物学者が子供に慈悲深く侵入者にはとことん厳しい聖女の話をしたことで聖女の呼び名が広がったんだ・・・」

 

 

「そうなのか・・・」

 

「昔の三人って恐ろしかったんですね・・・」

 

シディとリルの言う通り怖すぎだろ!

 

「まぁ、その怖さが手助けしたおかげで妖精王の森は自治区として認められてこうして今は平和なんだよね。」

 

なるほどな・・・

 

「お父さん何話してたの?」

 

あ、ヒサたちが帰ってきた。

 

「いやただの雑談・・・」

 

「実はヒサメたちがどうして聖女と呼ばれたか妖精王に聞いていたんだ。」

 

おいシディ!?それ言っちゃダメなやつ!

 

「ちょっと!お父さんあの事話したの!?あの時は怒ってたからあんまり思い出したくなかったんだけど!?」

 

「いや~皆聞きたがってたし・・・」

 

クリスは目をそらして口笛を吹く・・・

 

「結構過激にやって人に見られてたなんて黒歴史そのものだよ・・・」

 

「シディさんに聞かれた・・・もうおしまいです・・・」

 

二人も結構落ち込んでるな・・・

 

「まぁ、落ち着けよ俺は結構カッコいいと思ったぜ。慈悲深く厳しい聖女様。」

 

「カゲ絶対馬鹿にしてるでしょ!」

 

「中二病に慰められてもね・・・」

 

「まぁ、慰めてくれて感謝します。」

 

だから中二病は卒業したっつーの!

 

 

 

 




最後の拷問は拷問ソムリエの電流拷問を参考にしました。


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衣食住無しのサバイバル

次回は黒い幻想さんがPIXIVで連載している小説のコラボ回にします。


sideカゲチヨ

今日の依頼人は筋骨隆々で圧が凄い男女三人組だった・・・

 

「率直に聞こう!君たちはこの平和な世の中がいつまでも続くと思うかね?」

 

「確かに異宙に転生した今顕著に考えるべき問題ですね・・・」

 

フィーアが答える。

 

「その通り!我々は平和に暮らせない事態に直面します!」

 

女性が言う。

 

「ならその時に必要なものは何だね?」

 

「サバイバルスキルとか?」

 

カンナが答える。

 

「その通り!我々はそんなサバイバルスキルを磨く同志たちなのだよ!」

 

はぁ・・・そうすか・・・

 

「それで私たちになんの依頼を・・・?」

 

ヒサが依頼内容を聞く。

 

「よくぞ聞いてくれた!実は我々の中で次の特訓内容について少々揉めていてな・・・」

 

「議論の必要などありません!断然着るものがないと困ります!」

 

「たかが布一枚で何を弱気になっている!どう考えても食料がないのが一番困るだろう!」

 

「お言葉ですが私はどちらも違うと思います!安全を確保できる住処それがないのが一番困るかと!」

 

依頼人たちが議論する・・・

 

「というように衣食住のうちどれが無いと一番困るかで平行線を辿ってしまってな・・・そこで君たち第三者に確かめてもらって決めようという話なのだよ!」

 

すげぇ面倒くせぇ・・・適当に理由つけて断るか・・・

 

「分かりましたその依頼引き受けましょう・・・」

 

フィーア!?何勝手に決めて・・・

 

「皆さん・・・こんなにも未来を考えて生き残る道を究めようとする求道者たちに協力できなくしてカレコレ屋をやってる意味はありません!この信念を助ける依頼に協力できなければ私たちは自分の信念も貫けませんよ!」

 

「フィーアちゃんの熱血スイッチが入っちゃった・・・」

 

「自分と同じでストイックな人見つけるといつもこうなんだよね・・・」

 

カンナとヒサが言う。

 

「確かにその通りだな。俺も依頼を受けるのには賛成だぞ。」

 

シディもこういったことで俺たちは依頼を受けることになった・・・

 

sideカンナ

 

こうしてアーシは今裸になったカゲチヨと部屋にいる。

 

「カゲチヨが服無しでヒサメちゃんは食事なし。シディとフィーアちゃんが住居無し生活だよね?」

 

「うん、そしてカンナちゃんが全裸のカゲに替わって外にでる業務、買い出しとか荷物の受け取りとかをやるんだよね。」

 

「カンナは俺の裸みて大丈夫なのか?」

 

「カゲチヨの裸に興奮するのなんてリザードマンとヒサメちゃんだけだから大丈夫だよ。」

 

「「カンナ(ちゃん)!?」」

 

じゃあ早速始めていこう!

 

「カゲチヨ服無しでホントに大丈夫?」

 

「明らかに俺が一番楽だろ。警察に捕まるから流石に外の対応や買い出しを任せちまうのは申し訳ないけどな。」

 

けれど数時間後

 

「さぶっ・・・!」

 

案の定寒さで震え始めた・・・

 

「エアコンでもつける?」

 

アーシがエアコンをつけたのだが・・・

 

「あれ?風量と温度上げたら壊れちゃった。」

 

「ぎゃあああ!」

 

カゲチヨが悲鳴を上げる。

 

「どうしたのカゲ!?」

 

「うぬ?」

 

「まさかささくれでもささりましたか!」

 

バッチから音が聞こえてたんだよね・・・

 

「いや~アーシがエアコンつけたんだけど壊れちゃって・・・」

 

「いくら温度上げても冷風しか出てこねぇ・・・」

 

「ええ!大丈夫なの?」

 

ヒサメちゃんが心配するけど・・・

 

「エアコンは切ってそのままにしといた方が良いですね。」

 

「直しちゃだめなのかよ!」

 

フィーアちゃんの発言にカゲチヨは文句を言う。

 

「サバイバルに不測の事態はつきものだ。よりリアルな感想を依頼人に伝えるためにもそのまま過ごすべきだと思うぞ。」

 

「マジかよ・・・」

 

「こうなったらもうシャワーとか温かい食べ物で体を温めるしかないんじゃない?」

 

アーシが提案してカゲチヨはシャワーに入ったんだけど・・・

 

「ダメだ・・・体の熱が全部持ってかれるコーヒーを入れるか・・・」

 

サバイバルということでコーヒーも自分でいれることになったんだけど・・・

 

「あっつ!」

 

こぼれたコーヒーが体に掛かって大変だった・・・

 

sideカゲチヨ

お昼時になったので俺たちは食事をとっていたのだが・・・

 

「・・・ねぇ四人とも私って食事したらダメなんだよね?」

 

そうだけど・・・

 

「歯磨き粉って食べてるうちに入る?」

 

は?

 

「いや苺味とかバナナ味とかあるじゃん。もし焼肉味とかラーメン味とかあったら美味しそうだなって・・・」

 

「ヒサメちゃん、歯磨き粉ってチューブで24本くらい食べたら死ぬよ?」

 

「明らかに体に悪いもんな・・・」

 

「じゃあ、もうカゲをちびちびと食べていけば無限に再生する食料になるんじゃ・・・」

 

腹が減りすぎてカニバリズムにはしりそうになってるぞ!?

 

「ダメですよカゲチヨはゾンビなんですから腐ってますよ。」

 

「でも腐らせると美味しい食べ物ってあるじゃん・・・」

 

「カゲチヨのはウイルスで腐ってますから歯磨き粉以上に体に悪いです!」

 

フィーア止めてくれるのはうれしいけど地味に傷つくからな!?

 

sideフィーア

 

「二人は大丈夫なの?」

 

ヒサメちゃんが私たちのことを心配する。

 

「大丈夫ですよ。寒さは服を着こんでますし食料も動物の肉でしのげます。」

 

「最近冷え込んできたけど大丈夫なのか?」

 

カゲチヨも気候のことを心配します。

 

「焚火をしているから平気だ。」

 

シディさんと二人きりで野宿・・・こんな風に叶うなんて思ってませんでした!

 

「野獣に襲われもしたな。」

 

「大丈夫なの?」

 

カンナちゃんがシディに聞く。

 

「ああ、だが当然だ。この森の生き物にとって俺は部外者だからな。」

 

「二人で戦いましたよね・・・イノシシや蜂・・・あと肉食植物とか。」

 

私は感慨深く言いました。

 

「それで無事なんだ・・・」

 

ヒサメちゃんが驚く。

 

「俺たちが腰かけてるのもその植物だしな。」

 

「一体何があったんだよ!」

 

カゲチヨが困惑する。

 

「お腹がすいていたようだから肉を分けたんだ。俺達にすっかりなついてくれたぞ!」

 

もうこのまま私とシディさん、そしてこの植物と一緒に温かい家庭を作るのも悪くないですね・・・

 

「ホント二人って万能だよね・・・」

 

ひゅううう・・・・

 

「ん?なんか急に風の音が聞こえるぞ。」

 

カゲチヨの言う通り厄介なことになりましたね・・・

 

「すまない、急にサイクロンが発生したみたいだ。少し通話を切るぞ!」

 

「ワクワクしてきましたね!」

 

「ああ!一緒に乗り切ろう!」

 

sideカンナ

 

「ふぅ、なんとか乗り切ったぞ。」

 

「まぁ、森育ちの私たちにしてみれば余裕でしたね。」

 

「こりゃ住居は必要なさそうだな・・・」

 

「まぁ、シディとフィーアちゃんだからってのもありそうだけど・・・」

 

二人は野生児すぎでしょ・・・

 

「きっと三人もすぐになれますよ。」

 

「「「それはない!」」」

 

するとチャイムが鳴った。

 

「そういえばゲームとか血液パックとかまとめ買いしたんだっけ・・・」

 

じゃあ、アーシが受け取って・・・そうだ!

 

「ヒサメちゃんごめん!受け取ったはいいんだけどアーシカゲチヨの食料の買い出しに急いで行くから荷物カゲチヨの所に持って行ってくれない?カゲチヨには連絡しとくから。」

 

「分かった。気をつけてね。」

 

それじゃあ、外にでて・・・

 

sideヒサメ

 

よし玄関で荷物を持って・・・

 

あれ?これって血液パックだからすぐに冷蔵庫に入れないと・・・

私はドアを閉めて部屋の中に入る。

 

「カゲ―、この血液パックてどこに・・・」

 

「うわ!なんで・・・ヒサが・・・」

 

「え、きゃああああ!」

 

「うわああああ!」

 

か、カゲのはだ・・・はだはだ・・・・・かかかか!!!

 

「なんで急に入って来てんだよ!」

 

「だってカンナちゃんがカゲに連絡するって・・・」

 

「俺は聞いてない・・・カンナー!」

 

カンナちゃん流石に度が過ぎてるよー!

 

sideカゲチヨ

 

俺たちはこうして一日を終えて翌日依頼人の報告をした・・・

 

「それで衣食住がない生活はどうだったかな?」

 

「服がない生活は寒さはもちろん物をこぼした時や家具のささくれなんかが面倒っすね。」

 

「箪笥の角に足の指ぶつけたときも靴下履いてなかったから悶絶してたしね~!」

 

靴下なくてもそんなに痛みは変わんねーわ!っていうかやったこと忘れてけろっとしてるのが腹立つ・・・

 

「食事のない生活だと気力もなくなるし力も全然出せなくて・・・それが一番きつかったですね。」

 

ヒサも報告をする。

 

「俺たちの方は問題なかったぞ!」

 

「そうですね・・・一日だけでしたけど楽しかったですよ・・・特にシディさんの入浴シーンとか・・・」

 

なんかヤバいセリフがあったけど気にしないでおこう・・・

 

「いや二人ともサイクロンに襲われてたじゃん!」

 

カンナが指摘する。

 

「しかも肉食植物連れて帰って来てる!」

 

ヒサが背後にいる植物に驚く。

 

そして俺は投票した・・・

 

sideカンナ

 

「あー疲れたぜ・・・」

 

「私も・・・」

 

カゲチヨとヒサメちゃんは随分お疲れだね・・・

 

「それにしてもカゲチヨはわかるがヒサメまで衣に投票するとは意外だった。あの後何かあったのか?」

 

シディが聞く。

 

「「・・・・シディ、それは聞かないで(くれ)・・・」」

 

いやー初々しいよねぇ・・・

 

「え・・・カゲチヨが全裸でヒサメちゃんが照れる・・・まさか二人はそんな深い関係に?私が入浴シーンで浮かれている間に何してたんですか!?抜け駆けですか!」

 

「フィーアちゃん落ち着いて!」

 

「そもそも競ってねーだろ!」

 

「?カンナ、三人ともどうしたんだ?」

 

「ふふふ・・・シディにはまだわからないことだよ・・・」

 

ホントにあの三人は面白いな~!

 

 

 

 

 

 



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協力して解け!FBIテスト

今回は黒い幻想さんがpixivで公開しているカゲヒサのカレコレ屋とPLOTTの悪役たちとのコラボです!前回のコラボからの続きです。
詳しくはカゲヒサの邂逅・もう一つのカレコレ屋からご覧ください!


noside

ここはとある別世界の倉庫そこではPLOTTキャラの憎まれ役たちがある一人の男をリーダーに悪の組織を立ち上げていた・・・

 

「むきー!許せませんよ!あの五人のカレコレ屋!」

 

メンバーの一人であるエマがイラつきの声を上げる。

 

「確かに僕たちを特訓や労働でこき使って痛い目を見せないと気が済まないよ!」

 

パンダもエマに同意する。そう、彼らはパラレルワールドで妖精王の世界のカレコレ屋に出会い自分たちの世界のカレコレ屋を巻き込んで大騒動を巻き起こした罰として元の世界に戻るまでずっと労働させられていたのだ。

 

「でも、どうする?戦闘能力ではあっちのカレコレ屋は俺たちよりも強いぞ?」

 

リーダーであるベルゼブブの異能を持つ怪人ゼノンが言う。

 

「だったらいい方法があるぜ!」

 

キリンが策を提案する。

 

「なるほど・・・そのクイズなら俺も解いたことあるから有効かも!」

 

モブ男も賛成する。

 

「くくくく・・・・」

 

二つのカレコレ屋の知らないところで悪意のある作戦が動きだそうとしていた・・・

 

sideカゲチヨ

 

「おい・・・おい起きろって!」

 

「う、うーんここは・・・」

 

俺が起きると前に地球人民幸の生き残りをめぐる騒動を一緒に解決したカレコレ屋の俺がいた・・・

 

「ここはどこだ?ヒサたちは!」

 

「大丈夫だ。今この部屋の様子を見て回ってる。」

 

向こうの世界の俺が言う。

 

「カゲ、起きたんだ!」

 

こっちの世界のヒサが安心した顔で来た。

 

「どうやらアーシたちは館のこの部屋に閉じ込められたみたいなの・・・」

 

カンナが状況を教えてくれる。

 

「このメンバーを閉じ込めるということは・・・まさか・・・」

 

フィーアが予測を言おうとすると

 

「その通りだー!」

 

「私たちが仕組んだことですよ!」

 

向こうの世界のエマとキリン・・・ユーべルファイブを結成してるやつらの声がスピーカー聞こえてきた!

 

「何でこんなことをするんだ!」

 

俺たちの世界のシディが叫ぶ。

 

「忘れたとは言わせないよ・・・森でこき使われた恨みを晴らすためさ!」

 

パンダが無茶苦茶なことを言う。

 

「今からお前たちにはFBIのテストを受けてもらう。不正解を出したやつは恐ろしいゲームにするから覚悟しておけよ!」

 

モブ男が言う。

 

「ということは正解したらここから出してくれるということですね?」

 

「ああ、正解できればだけどな!」

 

ゼノンの一言でクイズは始まった!

 

sideヒサメ

 

「それでは第一問目!」

 

エマちゃんが進行する。

 

Q 連続殺人犯はとある男を誘拐した。男は二つの錠剤と水の入ったコップを用意してこういった。

 

「二つのうち一つが毒、もう一つは無害。君が飲む錠剤を選び残った方を私が飲もう。」

 

殺人犯は誘拐しては錠剤の飲み合いを行いいつも生き残る。どうして殺人犯はいつも生き残るのか?

 

 

「これは結構難しいね・・・」

 

向こうの世界の私も悩んでる・・・

 

「分かったぞ!きっと毒の耐性を持ってたんだな!」

 

シディ!?いきなり答えたら・・・

 

「不正解です!」

 

エマちゃんがそう宣言するとマジックハンドが下りてきて・・・

 

「ふはははは!!体をくすぐられる・・・」

 

シディは数十分の間くすぐられ続けた・・・

 

「罰ゲームは毎回ランダムだからな!」

 

モブ男さんが言う。

 

「うーん、これってそんなに難問かな?」

 

カンナちゃんが言う。

 

「どういうことだ?」

 

向こうの世界のカゲが質問する。

 

「答えは水の方に毒を入れてたんだよ。」

 

水に・・・そうか!

 

「錠剤に毒が入ってるとは言ってないもんね!」

 

「錠剤の二つとも無害で水に入っていれば錠剤を選ばせるって言ってるけど水は選べないから確実に被害者を殺せるということですか・・・」

 

フィーアちゃんが説明を詳しくする。

 

「くそっ!正解だ!」

 

これで一問目はクリアだね!

 

sideフィーア

 

「続いては第二問目だ!カンナは正解したからこの問題は答えちゃダメだぞ!」

 

キリンがそう言って問題を出す。

 

Q 男女がディナーでレストランに行きました。食事の前に氷付きの冷たい飲みものを頼んだ二人女性は一気に飲み干し男性は時間をかけて飲んだ。徐々に男性は具合が悪くなり命を失ってしまった。医者によればどちらの飲み物にも毒が入っていたとのこと。なぜ男性だけが死んで女性は生きているのか?

 

「これも難しいね・・・」

 

ヒサメちゃんは悩む。

 

「確かに・・・女の方が解毒薬を飲んでいたとかですか?」

 

答えるとハリセンが出てきて・・・

 

「いたっ!」

 

私の頭を叩いてきた・・・・

 

「問題文にもう真相はでてきてるぞ。」

 

ゼノンがそういうけどわかるわけないですよ・・・

 

「・・・氷に毒が入ってたんじゃねーか?」

 

「その可能性が一番高いな!」

 

二人のカゲチヨが答えを話し出す。

 

「溶けて毒が混ざるまでに飲み干したから女性は生き残ったんだ。」

 

「逆に毒が解けるまでじっくり飲んだ男は氷の毒が徐々に溶けていったから具合が悪くなって死んだんだ!」

 

カゲチヨたち凄いですね!

 

「子供のころ探偵に憧れてて読んでた推理小説に出てきたらな!」

 

「ああ!」

 

意外な理由でしたね・・・

 

「次で最終問題です!全員に罰ゲーム食らわせてやるよ!」

 

パンダが言うけどそうはいきませんよ!

 

sideカゲチヨ

 

「最終問題はこれだ!」

 

パンダが問題を出してくる。

 

Q ジミーのお母さんには子供が四人いる。一番目の子はマンディと名付け、二番目の子はチュースディ、三番目の子はウェンズディと名付けた四番目の子はなんと名付けたか?

 

「どう~?流石にわからないでしょ?」

 

いやいや・・・

 

「これって、問題文にもう答えがあるよね?」

 

俺たちの世界のヒサが答える。

 

「そうか!ジミーのお母さんはって言ってるんだから消去法でジミーだね!」

 

向こうの世界のヒサも答えた。

 

「おいパンダ!何簡単な問題だしてんだ!」

 

「だって~!まさかこんなにあっさり答えられるなんて思わなかったんだもん!」

 

「俺たちを出してもらおうか?」

 

こっちのシディが答える。

 

「そうはいくか!ユーベルカイザーロボ二世出撃!」

 

ゼノンの声で出てきたのは巨大なロボだった!

 

「まさかこんなものを隠してたなんて・・・」

 

カンナが驚く。

 

「ははは!これで踏みつぶしてやるよ!」

 

キリンが調子に乗るが丁度いいぜ!

 

「俺達だって特訓してあの時とは違うんだぜ!」

 

「ここは私たちに任せてください!」

 

「うん!」

 

「ぶちかましてやれ!」

 

俺たちは向こうの世界の俺たちに許可をもらった。さぁ新技の実験台にしてやるよ!

 

「まずは俺とシディからだ!」

 

「ああ!」

 

俺は血液で鎌を作り出し

 

「おらぁ!」

 

血液の斬撃を螺旋状、直線、の軌道で繰り出す!

 

「ぎゃあああ!」

 

乗り込んでいたユーベルファイブたちはその威力にたまらず悲鳴を上げる!

 

「装甲を貫いてここまで・・・かすり傷も・・・あれ?なんだかクラクラしてきました・・・」

 

エマが言う。

 

「そりゃそうだろうな。それには俺独自の強力な複合毒が仕込んであるからな!」

 

「はぁっ!?」

 

ギバーのところの吸血鬼の武器で斬撃を生み出す方法を俺流にアレンジしたものだぜ!

 

「まだ俺達には掠ってないぞ!肉弾戦に持ち込んでやるぜ!」

 

キリンが言うが

 

「甘い!」

 

俺は鎌の斬撃で天蓋を作り出しガードした!

 

「血液凝固の壁は一方にしか展開できなかったからなこれなら全方位ガードできるぜ。」

 

「くそ!こうなったらシディくんからやっつけよう!」

 

パンダがそういうが俺との攻防でシディは掴んでるはずだぜ・・・

 

「な、なんだ!まるでこっちの癖が読まれてるみたいに・・・」

 

「お前たちの操作の癖は把握した。ここからは相の手を加えるだけだ。」

 

モブ男が驚くのも無理はない。そうシディの聴覚と野生の本能による予測はもはや攻撃によって相手がどう動くのかさえ予測できる!

 

「カンナ!今だ!」

 

シディがロボを上にかち上げる!

 

「了解!」

 

カンナはそう言って二体の巨大な水の竜を作り出しロボの周りを旋回させ巨大な水球を作り出した!

 

「四方八方から水圧がかかってる・・・」

 

「しかも水が絶えず流れてるから揺れてきました・・・うおぇぇぇ・・・」

 

そう、水球を洗濯機のように回転させて水の流れを作ることで拘束されたまま苦しむことになる!

 

「負けるかー!」

 

ゼノンはそう言ってビームを出し水球を破壊した!

 

「特訓で縛り付けられた恨みだけでも晴らしましょう!」

 

エマがそう言ってロボで殴りかかるが・・・

 

「甘いですよ!」

 

ドドン!

 

バァン!

 

「ええええ!!!」

 

フィーアが拳を叩き付けて粉々に破壊したことにユーベルファイブは驚いた!

 

「私は自分のヴァルキリーの身体強化だけに頼らないために武術をしてきました。しかしあの戦いで改めて分かりましたスピードが私の得意分野だと。」

 

そうだからフィーアは高速で拳を立てた状態で第一撃を加え、第一撃目の衝撃が物体の抵抗とぶつかった瞬間拳を折って第二撃を入れるとその衝撃は物体の抵抗を受けることなく完全に伝わり物体を破壊する。

 

「これぞ二重の極みです。」

 

あの戦いから全身でできるようにしたって言うんだから化け物だよな・・・

そしてフィーアが蹴りや肘打ちで連続で二重の極みを入れるとロボは胴体を残した状態になってしまった・・・

 

「や、やばいですよ・・・」

 

「に、逃げ・・・」

 

全員逃げようとしてるが・・・

 

「じゃあ私の領域で終わりだね・・・」

 

ヒサがそう言って白い吹雪を前方にぶつけるとロボだけでなく館の壁や外にあった草木まで氷像のように固まって・・・

 

パリン・・・

 

そのまま砕け散った・・・

 

「ヒサの姿も変わってるぜ・・・」

 

「すごい・・・」

 

「圧倒的だな・・・」

 

向こうの世界の俺達の言う通りヒサの髪も目も白くなっており幻想的な姿になっている・・・

 

「ふう・・・」

 

ヒサはゆっくりと領域を解いた・・・

 

「ユーベルファイブは?」

 

向こうの世界の俺が言う。

 

「多分逃げられたのだろう。ゼノンの能力でとっさに壁をぶち抜いて別世界に逃げたんだと思うぞ。」

 

俺達の世界のシディが答えた。

 

「うん、とっさに感知した電流の流れもそうだったしね・・・」

 

まだまだ反省点は多いな・・・

 

「でもあのクイズは楽しかったな!」

 

向こうの世界のシディが答える。

 

「そうだなネットに問題が載ってるらしいし、これから俺たちの世界でといてみるか?」

 

俺が向こうの世界の皆を誘う、

 

「楽しそうだし私は賛成!」

 

「俺も頑張って解くぞ!」

 

「まぁ、楽しかったしな・・・」

 

向こうの世界の俺達の賛成も得られたしやっていくか!

こうして俺たちは交流を深めたのだった・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 




カゲチヨの技は鬼滅の刃の妓夫太郎の血鎌、跋弧跳梁、円斬旋回・飛び血鎌から。

シディの技は宇随天元の譜面

カンナの技はオリジナル。

フィーアの技はるろうに剣伸の安慈の二重の極み

ヒサメの領域はBLEACHの朽木ルキアの卍解です。


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フラグ幼稚園編カレコレ組との交流!

sideフラグちゃん

「皆さん!おはようございます!」

 

「おはようございまーす!」

 

モブ美先生に続いて皆で挨拶をします。

 

「今日はカレコレ組との交流会です。」

 

NO13先生の言う通り今日はカレコレ組との交流会でワクワクしてます!

 

「せんせー!カレコレ組の子ってどんな子?」

 

モブ男さんが質問します。

 

「もうすぐ来るはずよ。」

 

モブ美先生がそう言うと

 

「お待たせしましたー!」

 

男の先生と共に皆が入ってきました!

 

「今日はよろしくお願いします。モブ美先生。」

 

「クリス先生、こちらこそよろしくお願いします。」

 

先生たちが挨拶をしたところで自己紹介をしました。

 

「俺はモブ男!よろしくな!」

 

「死亡フラグです!」

 

「生存フラグじゃ。折り紙なら教えてやるぞ。」

 

「恋愛フラグだよ~!よろしくね!」

 

私たちに続いてカレコレ組の皆が挨拶をしました。

 

「俺はカゲチヨだ!よろしくな。」

 

「ヒサメです!今日は一緒に遊ぼうね!」

 

「シディだ!今日は楽しみだったぞ!」

 

「カンナです!オシャレが好きだから女子の皆は後で話そうね。」

 

「フィーアです。運動が得意なのでよろしくお願いします。」

 

こうして自己紹介が終わったところで交流会がスタートしました。

 

「今日は皆でかくれんぼをして遊びましょう!」

 

「はーい!」

 

他のクラスの子とかくれんぼ・・・楽しそうです!

 

「ええ~っ・・・」

 

「う~ん・・・」

 

「あれ?モブ男くんとカンナちゃんは嫌なの?」

 

モブ美先生が二人が不満気なのに気づきます。

 

「俺だるまさんが転んだがやりたい!」

 

「アーシも!賞金があって脱落者は死ぬ感じのがやりたい!」

 

「「ムグファコッチ ピオッスムニダ・・・」」

 

二人は不気味な人形を持って韓国語を話します。意味は分からないけど怖いです・・・

 

「それイカゲームの奴!」

 

「人形どっから持ってきた!?」

 

先生の驚きもよそにかくれんぼを始めました。

 

「あ!クリス先生は透視とか使っちゃダメだからね!」

 

「前に一回やった時はそれですぐに終わってしまったからな・・・」

 

ヒサメさんとシディさんがクリス先生に注意します。

 

「そうなの!?」

 

「反則じゃろ・・・」

 

「分かってるよ・・・」

 

恋愛フラグさんと生存フラグさんが驚きクリス先生は苦笑いしました・・・

 

sideカンナ

 

そうしてかくれんぼが始まった・・・

 

「それじゃあ30秒数える間に皆隠れてね。」

 

そうしてモブ美先生とクリス先生が数えてる間にアーシたちは隠れようしたんだけど・・

 

「ねぇ、しーちゃん、カンナちゃん一緒に隠れよう!絶対に見つからない場所を見つけたんだ!そこに一緒の隠れようよ!」

 

そうしてきたのは建物の壁に開いた穴だった・・・

 

「この穴を通れば建物の裏側に行けると思うんだ!」

 

「確かにここなら・・・!」

 

「でも危険じゃない?」

 

アーシは危険じゃないか聞く。

 

「大丈夫だよ!ほらしーちゃん先に行っていいよ!」

 

「それじゃあ・・・あ、あれ?」

 

死亡フラグちゃんが穴に体を入れたとき動きが止まった。

 

「どうしたの?」

 

「抜けません・・・!どうしよう・・・!」

 

「だから言ったじゃん・・・どうするの恋愛フラグちゃん。」

 

「あー・・・えっと・・・」

 

「二十一・・・二十二」

 

やばい・・・数え終わっちゃう・・・

 

「後は頑張ってねしーちゃん!」

 

「ちょ、ちょっと!」

 

逃げた・・・

 

「ごめん!アーシも隠れるから!」

 

そうしてアーシたちは死亡フラグちゃんから離れた。

 

「あ、そうだ!アーシはもう隠れる場所見つけたから!じゃあね!」

 

「え!?」

 

あそこなら完璧だよ!

 

side妖精王

 

「二十九・・・三十!」

 

「じゃあ探しに行きましょうか!」

 

俺とモブ美先生は園児を探し始めたのだが・・・

 

「ん~・・・ふえ~ん・・・」

 

なんか泣いてる声が聞こえる・・・

 

「誰か泣いてる・・・?」

 

俺たちが声の方向に行ってみると・・・

 

「え~ん!誰か助けてください・・・!」

 

壁の穴にハマってる死亡フラグちゃんの姿がそこにあった・・・

 

「なんでそうなった!?」

 

俺は驚きの声を上げる。

俺たちはすぐに救出した。

 

「もう出られないかと思いました・・・」

 

「まさにお尻を出した子一等賞って奴ね・・・」

 

「全くです・・・」

 

俺とモブ美先生は呆れながらも一人を見つけた。

その後もヒサメや他の園児たちを見つけ出し残りはカゲチヨ、モブ男、生存フラグ、恋愛フラグ、フィーアとカンナ、シディになった

 

「シディは・・・あ!見つけた!」

 

花壇で花の蜜を吸ってるシディを見つけた・・・

 

「シディ・・・花壇の花の蜜は勝手に取っちゃダメだから・・・」

 

「すまん、皆にも飲んでほしくて取ってしまった・・・」

 

次は生存フラグとフィーアだったのだが・・・

 

「ピヨピヨ・・・」

 

「こ、こら!」

 

「きゃ~!可愛い!」

 

二人の声が木の上から聞こえた。

よく見てみると・・・

 

「儂らは母鳥ではないぞ!」

 

「もうかわいいからみんなで飼いましょうよ!」

 

「だめじゃ!本当の母鳥が心配するじゃろ!」

 

鳥の巣にいる小鳥をめぐって生存フラグちゃんとフィーアの姿がそこにあった・・・

 

「二人とも見つけた!」

 

俺が言うと・・・

 

「くっ・・・見つかってしまったか・・・。」

 

「でも可愛いものを発見できたので悔いはありません!」

 

こうして残りの園児を探していたのだが・・・

 

「ん?」

 

「モブ男くんとカゲチヨくんいるじゃない!」

 

まるで学芸会の木の役のように変装したモブ男とカゲチヨがいた!

 

「バカな・・・」

 

「俺たちの擬態は完璧だったはずなのに・・・なんでバレたんだ・・・」

 

「むしろ今まで何で気づかなかったのかしら・・・」

 

モブ美先生の言う通り気配なさすぎだろ・・・

 

さて・・・カンナは・・・・

 

「いた!」

 

なんと幼稚園の玄関のドアの裏側にいたのだ!

 

「絶対気づかれないと思ったのに・・・」

 

「隠れる場所がサイコパスすぎだろ・・・」

 

そうして残る一人の恋愛フラグちゃんを探していたが見つからなかった・・・

 

「先生たちの負けだから出てきてー!」

 

モブ美先生がそう言うと

 

「僕はここだよー!先生!」

 

屋根の上にいる恋愛フラグちゃんがいた!

 

「そんなところどうやって上ったの!?」

 

「危ないから降りてきな!」

 

俺たちがそういったが・・・

 

「僕の勝ちだね・・・でもどうやって下りればいいのぉ・・・?」

 

涙目でそう言った・・・

 

「自分では降りれないのね・・・」

 

こうして救出した後二回戦を開始した!

 

sideフィーア

 

「よし!やってやるぜ!」

 

「絶対に見つからないようにしてやる!」

 

カゲチヨとモブ男くんはそう言ってどこかに行ってしまった・・・

 

「あっ・・・恋愛フラグさん!さっきは恋愛フラグさんのせいで見つかったじゃないですか!」

 

「しーちゃんが通路通れなかったせいじゃない?」

 

話は聞きましたけどやっぱり二人とも不機嫌ですね・・・

 

「むう~私を置いて逃げたくせにー!」

 

「僕だって新しい隠れ場所探すの大変だったんだよ!?」

 

二人ともそんなことしてたら・・・

 

「は~い!三人とも見つけた!」

 

時間切れになりますよ・・・私は二人の喧嘩が気になったので隠れなかっただけですけど。

 

「えっ?」

 

「へっ?」

 

「隠れてないから簡単に見つけられたわ。」

 

モブ美先生がそう言うと

 

「むむ・・・恋愛フラグさんのせいです!」

 

「しーちゃんのせいだよ!」

 

厄介な喧嘩になってきましたね・・・

そうして先生たちの提案で私たちも探すことにしたのですが・・・

 

「シディくんとカンナちゃんを含めた他の子は見つかったけどせーちゃんとヒサメちゃんはいないねぇ・・・」

 

「・・・どうして恋愛フラグさんと・・・」

 

フラグちゃんがそうつぶやくと

 

「僕だってお尻の大きいしーちゃんと一緒にいたくないもん。」

 

「むうう!恋愛フラグさんとはもう絶好です!」

 

「ふん!そっちの方が清々するよ!」

 

「二人ともいい加減にしてください!」

 

私が二人を止めようとしたその時でした!

 

「「きゃああ!」」

 

いきなりヒサメちゃんと生存フラグさんの声が聞こえてきました!

 

「かぁ!かぁ!」

 

「ちょっと!やめて!」

 

「なんじゃお前ら!辞めんか!誰か・・・!」

 

空を飛んで隠れてた生存フラグさんとヒサメちゃんが鴉につつかれてました!

 

「生存フラグさん!ヒサメさん!今助けます!」

 

「とりゃ!」

 

私とフラグちゃんが石を投げて鴉を追い払おうとします!

けどこれは大人の力も必要ですね・・・

 

「恋愛フラグさん!先生を呼んできてください!」

 

なんとさっきまで仲の悪かった恋愛フラグちゃんにフラグちゃんが頼みました!

 

「えっ・・・なんで僕が・・・」

 

「私からもお願いします!」

 

「恋愛フラグさんにしか頼めないんです!」

 

「・・・わ、分かったよ!」

 

そうして先生を呼んできました。

 

「二人ともこっちに飛び降りておいで!」

 

「大丈夫だ!必ず受け止める!」

 

先生たちがそういうと

 

「・・・!先生・・・」

 

「わかりました!」

 

ヒサメちゃんたちは先生の胸に飛び込びました・・・

 

「うう・・・怖かった・・・」

 

「先生・・・もう大丈夫だよね・・・」

 

二人とも良かったです・・・

 

「・・・・そのしーちゃん。さっきはごめんね。」

 

「いえ・・・こちらこそ・・・先生を呼びに行ってくれてありがとうございます。」

 

「仲直りできてよかったわね!」

 

「これぞ雨降って地固まるって奴だな!」

 

先生たちも喜んでるし今日は楽しかったですね・・・

 

「さてかくれんぼも終わったことだしそろそろ皆でおやつにしましょうか!」

 

あれ?誰か忘れてるような・・・・まぁ、気のせいですね!

 

noside

 

場面は変わって二人が仲直りした時の砂場には竹筒を加えて砂の中に隠れてるモブ男とカゲチヨがいた・・・

 

(ふっふっふ・・・ここならだれにも見つからないだろ!)

 

(自分たちの才能にほれぼれするぜ!)

 

自分たちのことが皆から忘れられてるとも知らずに・・・

 

 

 



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某企画のトイレ掃除!

sideペンギン

俺たちは普段通り仕事をしていたのだが・・・

 

「ふぅ~スッキリした。」

 

上司がトイレから帰ってきたみたいだ・・・

 

「一時間前から呼んでも反応なかったがまさかずっとトイレに行ってたのか?」

 

そう一時間前から行っていたのだ・・・

 

「ああ、そうだ。」

 

「上司さん具合でも悪いんですか?」

 

シャチが心配する。そんなんじゃないと思うぞ・・・

 

「早退したほうが良いんじゃないですか?そしたら今日の仕事なくなるし。」

 

心の声が漏れてるぞ。腹黒パンダ。

 

「お前らがそんなに心配してくれるとは・・・だが俺は平気だ!午後のサボり方を考えてただけだから!」

 

「いっそ一週間くらい休めばいいのに。」

 

ハトしか見ない上司なんていない方がずっと効率的だ。

 

「というよりお前いつもトイレ休憩にそんなに時間使ってるのか?」

 

「毎日のルーティーンだからな!」

 

「給料泥棒が。」

 

「そういうお前らはどうなんだ?」

 

「自分の場合だと一日トータルで十五分くらいですかね?」

 

「俺も同じだな。」

 

俺とシャチが答える。

 

「僕は一時間くらいだね。」

 

「お前も多いな。」

 

「パンダさんの場合は食物繊維ばかり食べてるからじゃないでしょうか?」

 

「それもあるけどトイレにはいると暇でついソシャゲしちゃうんだよね~。」

 

「お前今日からトイレへのスマホ持ち込み禁止な。」

 

この給料泥棒二号め。

 

「それは良いアイディアだ!よーしお前ら明日からトイレ休憩禁止な!」

 

「は?」

 

その翌日・・・

 

「はっはっは!会社のトイレは全て粉砕した!これでもうトイレ休憩はできないぞ!」

 

「そんなぁ~僕のソシャゲタイムが無くなっちゃうじゃないですか~!」

 

そんなに嫌なことばかりじゃないぞ・・・

 

「ついでに上司のサボり時間も消えたな。」

 

「あー!なぜそれを先に言わなかった!」

 

バカすぎる・・・

 

「つまり結果オーライってことですね!」

 

そうでもないだろ・・・

 

そして十日後・・・某企画は不衛生の極みになってきた・・・

 

「もう我慢できん!こうなったらカレコレ屋に頼むか・・・」

 

上司がそう決断した・・・

 

sideカゲチヨ

俺たちは上司に頼まれて某企画の清掃に来たのだが・・・

 

「うっ・・・ハエが飛んでるよ・・・」

 

ヒサの言う通り都会のビルの中でハエが飛び回るなんて異常事態だぞ・・・

 

「しかも社員たちのズボンにシミができてるよ~!」

 

カンナ、やめて差し上げろ。

 

「それにしたって某企画のトイレを全部粉砕して労働時間を伸ばそうとするってバカすぎますね・・・」

 

フィーアの言う通り何やってるんだあの上司は・・・

 

「そのおかげでおむつやトイレを求めて社員が外に行っちまうんじゃ本末転倒だけどな。」

 

俺は三人にそういう。

 

「そういえばシディが妙に静かだな?」

 

「確かにペンギンさんたちに会えるのに妙に静かなような・・・」

 

俺とヒサはそう言って振り返ると

 

「うぐっ・・・ごほっ・・・」

 

匂いに悶絶してるシディの姿がそこにあった・・・

 

「シディさーん!」

 

「早く掃除を進めないとシディが危険だな・・・」

 

俺たちは急いで清掃を始めた。

こうして俺たちは清掃を開始した。

 

「汚物は除去したし、あとはこのアルコールをしみこませた雑巾で雑巾がけだな。」

 

「それなら私に任せてください。」

 

フィーアがそういうと麒麟のスピードで一瞬にして床すべてに雑巾がけを行った!

 

「相変わらずすげぇな・・・」

 

あとは汚物の処理は

 

「アーシにお任せ~!」

 

リヴァイアサンの水の力でカンナが外のトイレに詰まらないように分散させて流した。

 

このメンバーなら掃除も楽勝だな・・・

 

「にしても普通にモップ掛けするのも疲れたな・・・」

 

「掃除にも結構体力使うよね。」

 

俺とヒサはそう言って上司に給料をもらいにいった。

 

「お前ら!ご苦労だったな!これは依頼料だ!」

 

上司から給料が支払われたのだが・・・

 

「え~!僕たちの給料より上じゃん!ずるいよ!」

 

パンダがそういうが・・・

 

「当たり前だ!この会社は今、清掃員を欲しているのだから高給で雇わねばならんのだ!」

 

「そもそもお前働いてないのに給料もらってるんだから文句言う権利はないぞ。」

 

「せめて自分の仕事は自分でやってから行ってください!」

 

「うわ~ん!誰も味方がいないよー!」

 

当たり前だが可哀そうに見えてきた・・・

 

「それにしてもまさか社員が全員外出休憩に行ったきり帰ってこなくなるとは・・・」

 

「いや、当たり前ですよ。」

 

上司のボヤキにフィーアが突っ込む。

 

「くそ・・・せっかく労働時間を十分増やせると思ったのに・・・!」

 

「そのために払う犠牲多すぎじゃない?」

 

「っていうか労働時間が収益に比例すると思ってるなんていつの時代の経営方針?」

 

ペンギンとカンナが突っ込む。

 

「これは認めねばならんな・・・俺自身の過ちを!」

 

「遅すぎると思うのだが・・・」

 

「なら明日までにトイレを直してくれるんですね~!」

 

「バカか!トイレを求め休憩に行くのならそれを無くさねば意味がない!つまり全世界からトイレを消さないと意味が無かったんだ!」

 

「まさかの逆ベクトルでの反省!?」

 

ヒサの言う通りだな・・・

 

「そんなことさせると思ってるのか?」

 

「えっ?お前たちなんで近づいて・・・」

 

どかっ!バキ!グシャ!

 

「あががが・・・!」

 

「じゃあ、頭蓋骨粉砕しちゃうね~!」

 

カンナが上司を頭蓋骨粉砕機にセットしてレバーを回しあと一回しで上司の頭蓋骨を粉砕しようとしたが・・・

 

「待ってくれお前たち。」

 

ペンギンが待ったをかけた。

 

「トイレは上司の給料から修繕費を出して許してやろう。それでいいよな上司。」

 

「あは・・・それでいい・・・」

 

上司はふらつきながら同意した・・・

俺たちは帰る中で

 

「もし世界からトイレが無くなってたらどうなってたんだろ?」

 

「病気が流行するのは間違いないんじゃないか?」

 

シディがヒサの疑問に答える。

 

「あと恥ずかしすぎて知性が無くなって退化しそうだよね。」

 

カンナのいうとおりプライドが粉々になって異変が起きそうだよな・・・

 

「まぁ、今はこの給料の使い道を考えましょう。」

 

「私は美味しいもの食べたいな~!」

 

ヒサはそうだよな・・・

 

「アーシは服かな?結構高額だったし。」

 

「俺はまだ決まってないから貯金しよう。」

 

シディは意外と堅実だな・・・

 

「俺は漫画とかゲームだな。」

 

こうして給料の使い道を話しながら俺たちは帰路についたのであった・・・

 



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クレクレ女子の末路

sideヒサメ

「あ、ヤッバイ!」

 

ミキどうしたの?

 

「英語の和訳忘れてた!」

 

「今日ミキ当てられるんじゃね?いつも席順だし。」

 

「そうなんよぉ~マジ最悪。ヒーちゃん助けて!」

 

「そうなる前に予習してくださいよ・・・」

 

フィーアちゃんはそういうけど・・・

 

「ちゃんと授業始まる前に返してね。」

 

「ありがと!」

 

私たちがそう話してると

 

「せんぱ~い!」

 

最近仲良くなった後輩が話しかけてきた。

 

「見てくださーい!教えてもらったショップでほら!」

 

あ、買ったんだ!

 

「憧れのヒサメ先輩と同じです!」

 

「ヒサメちゃん随分好かれてますね。」

 

フィーアちゃんの言う通りなんだ!

 

「先輩に似合うペン見つけたんでぜひどうぞ!」

 

「そんな・・・悪いよ。」

 

「じゃあそのシュシュと交換でどうですか?」

 

「こんなんでいいの?」

 

「はい!ぜひ!」

 

そうして昼休みに入ってご飯を食べてたんだけど・・・

 

「あれ?後輩ちゃんお昼それだけ?」

 

ミキの言う通りあの子は飲み物だけだった・・・

 

「お弁当忘れてきちゃって、購買も出遅れて完売でした・・・」

 

「自業自得じゃん!」

 

「うっ・・・」

 

カンナちゃん容赦なさすぎ・・・

 

「それだけじゃ午後辛くないですか?」

 

フィーアちゃんの言う通りだよ・・・

 

「そうなんですよぉ~・・・ヒサメ先輩のお弁当美味しそう。」

 

え?

 

「シディ君が作ってるんでしょ?イケメンの作ったお弁当!味は最高いいな~私も食べたい!」

 

「貴方に食べられるくらいなら私が食べます。」

 

「ひどい!?」

 

フィーアちゃんは相変わらずだな・・・

 

「良かったら私の食べる?」

 

「いいんですか?もうお腹ぺこぺこで!」

 

ガッついて食べてる・・・

 

「いいの?ヒサメちゃん?」

 

「うん・・・私ちょっと食べすぎて。」

 

「ふ~ん・・・」

 

カンナちゃんどうしたの?

 

そうして帰宅の時間になった。

 

「先輩のそのストラップ可愛いですね。どこで買ったんですか?」

 

えっと・・・どこだっけ?

 

「どっかの小物屋じゃなかった?」

 

「う~んごめん忘れちゃった。」

 

「そんなぁ・・・欲しかったのに・・・」

 

「じゃあよかったらいる?」

 

「いいんですか!」

 

そして別の日も

 

「そのハンカチしっかりオシャレ!私も欲しいです!」

 

「いいよ・・・大切にしてね。」

 

「ヒーちゃん!?」

 

欲しがってるんだし・・・

 

「はい!もちろん!」

 

異変が起きたのは放課後だった。

 

「ヒーちゃん今日どうする?」

 

え?

 

「後輩ちゃんが帰りに遊びに行くって約束・・・聞いてない?」

 

「うん・・・初耳・・・」

 

「連絡ミスか?あの子ヒサを一番に誘うだろ。」

 

「でも、今日はカレコレ屋がありましたよね。」

 

フィーアちゃんの言う通りだね。

 

「ごめん、そういうわけだから三人で楽しんできて。」

 

そして遊びに行った次の日は三人とも仲良さそうだった・・・

あの子もしかして・・・

 

side後輩

 

「・・・なんかヒーちゃん最近一人じゃね?あの二人と喧嘩でもしたの?」

 

「違うって失礼だな。可愛い後輩ができたから二人ともかまってあげたくて仕方がないの。」

 

 

ふ~んあの陰キャがヒサメ先輩の・・・あの人も奪って先輩の地位を・・・

 

「そうはさせないよ。」

 

「えっ?」

 

バチチっ!

 

振りむこうとしたときには誰かにテーザー銃をくらわされて私の意識は失われていた・・・

そうして目覚めると・・・

 

「何!?これ!どういうこと!?」

 

私はどこかの一室に閉じ込められ手足を拘束されて身動きが取れない状態だった!

 

「案の定ヒサメちゃんに嫉妬してたんだねアンタ。言い逃れも無駄だよ?アンタがヒサメちゃんからもらったもの捨ててたものアーシが全部回収して動画も撮ってるから。」

 

カンナ先輩!?

 

「どうしてヒサメちゃんに近づいたの?」

 

「生意気にいい子ちゃんぶってるから居場所を奪おうとしただけですよ!目ざわりなんですよ!」

 

「そう・・・でも残念ヒサメちゃんが居場所を失うことはないよ・・・なんせアーシがいるからね。」

 

「え・・・?」

 

そう言ってカンナ先輩が天井から出した器具に私は度肝を抜かれた・・・なんせぶら下がっていたものには凶悪な鉤爪がついていたから・・・

 

「さて、ヒサメちゃんからいろいろと貰ってたみたいだし次はアンタから色々奪ちゃうね!」

 

カンナ先輩は笑顔で服を脱がして私の胸にそれぞれ大きく口を開けたその爪を私の両胸に突き立ててきた!

 

「いやあああああ!」

 

そしてつるし上げられると体重は両胸だけにかかって鉤爪が食い込み地獄の苦しみが襲い掛かってきた!!

 

「これはスペインの蜘蛛っていう中世の異端審問で使われた道具だよ。ブレストリッパ―っていう拷問具を男性の腹に突き立てて拷問できるように改良されたものだよ・・・」

 

「あああ・・・・なんでこんなこと・・・」

 

私は痛みに苦しみながら答える・・・

 

「もう二度とヒサメちゃんの前に現れて妙な真似しないようにしないとね・・・」

 

そんなことのために・・・狂ってますよぉ・・・

 

そんなことを思っているとついに私の胸がちぎれた!

 

ブチっ!

 

「ぎゃああああ!」

 

胸から血を流しながら私は悶絶した!

 

「あーあ。もうちぎれて落ちちゃった。」

 

そう言いながらカンナ先輩は私に近づき・・・

 

「今度はその白い歯・・・頂戴?」

 

そういうとマウスオープナーを私の口につけて・・・

 

ズボッ!!

 

「~~~~!!!!」

 

私も喋ることもできずに前歯を引っこ抜かれた!!

口の中は電流が流れたような激痛が襲い掛かる・・・

 

「さぁ、全部抜いていくから頑張っていきましょう!」

 

そこから先は地獄だった・・・痛みで気絶しようものなら

 

「ああああ!!冷たい!」

 

容赦なく冷水を掛けられる・・・

 

「大量の食塩水に氷を入れたんだ。氷の融解速度が上がって零度以下になる水を水槽たっぷりに用意しといたからいつ気絶しても大丈夫だよ?」

 

抜かれた歯にも水が入って辛さが倍増する・・・

 

「おお~歯が全部なくなった~。鏡見てみる?」

 

そして歯を全部抜かれて鏡を見せられた瞬間私のちんけな自尊心は粉々になっていた・・・

 

「もう人の居場所奪わないって誓える?胸無し女。」

 

「はいぃ・・・助けて・・・」

 

私は震えながら答える・・・これは寒さのせいでも痛みのせいでもないことは分かった・・・

 

「じゃあ、アーシが借りてきたもの渡すからそれを直接返して土下座してヒサメちゃんたちの前に二度と現れないって誓える?」

 

「誓います・・・」

 

「ならいいよ。直してあげる。」

 

先輩がそう言って瓶に入った液体を垂らすと元通りになっていた・・・

 

「今回は直してあげる・・・でももし約束を破ったら同じことやった後髪を剃って尼にしてあげるからね?」

 

そう言われて私はまた気絶させられた・・・

 

sideフィーア

私たちは屋上で後輩の呼び出しを受けていたのですが・・・

 

「すみませんでした!ヒサメ先輩!もう二度とあなたの居場所は奪いません!」

 

土下座して持ち物を返す後輩の姿がそこにありました・・・

 

「いきなりどうしたの?何かあったなら教えてくれても・・・」

 

「いえ!全て私が悪いんです。持ち物も返すので消えます!」

 

そう言って後輩は走り去っていきました・・・

 

「なんか急に態度変わってたね後輩ちゃん・・・」

 

「きっとヒサに悪いこと企んでカンナに捕まったんだろ。」

 

ミキとノリコの話で合点がいきました・・・

 

「それで昨日はカレコレ屋に来なかったんだ・・・」

 

ヒサメちゃんの言う通りまた拷問してましたね・・・

そしてカゲチヨに会ったのですが・・・

 

「カンナアイツに何したんだ、俺を含めたキモ5や陰キャ男子にも臆病になって土下座して言うこと聞いてたぞ?」

 

完全にトラウマになってますね・・・

 

「後で本当の友達になってあげよう・・・」

 

「今のあの子なら大丈夫でしょ。」

 

「そうだな。」

 

全くお人よしですね・・・ヒサメちゃんとミキとノリコに呆れる私でした。

 

 

 



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呪いのスマホ

今回も粛清が過激になります。


sideカゲチヨ

 

同じ学校の奴の依頼を受けていたヒサが急に倒れた・・・!

 

「ヒサ!おい!」

 

俺は呼びかけるが応答がない・・・

 

「ヒサメちゃん!どうしたの!?」

 

カンナも駆けつける。

 

「顔に浮かんでるこの文字・・・なんだこれ・・・?」

 

俺はヒサの体の異変を観察する。

 

「おそらくスマホによるものだろうね・・・見ても分かる感じで怪しいサイトだし・・・」

 

俺はシディとフィーアに頼んでサイトを調べてもらう。

 

「オーナーによるとスマホの画面には呪いのサイトにアクセスした痕跡がありました。」

 

「それを開いたせいで倒れたってことか。」

 

「送信者がいるが文字化けしててわからないな。」

 

シディとフィーアが看病をしながら答える。

 

「カゲチヨはヒサメが倒れる直前まで一緒にいたんだよな。誰とやり取りしていたか聞いてないか?」

 

誰って・・・あ・・・俺はヒサが依頼を受けていたのを思い出した。

 

「心当たりもあるみたいだしカゲチヨとアーシで聞き込みに行こう。」

 

「ああ・・・!」

 

そうして俺たちはスマホの履歴から直前まで依頼と思われるやり取りをしていた四人を学校に呼び出した。

 

「あれ?ヒサメさんは?」

 

俺たちは体調不良ということで依頼を受けられないと説明した。

 

俺は依頼を聞く。

 

「じゃあ俺からいきますね。名前はリュードです。効率的な勉強方法についてヒサメさんに相談してました。」

 

「おれはナイザ、女子にモテるファッションをアドバイスしてもらってましたね。」

 

「イルでーす。私は好きな人へのアプローチをどうしたらいいか相談してました。」

 

「私はマルゥっていいます。依頼は・・・その・・・えっと・・・」

 

なんか言いよどんでるな・・・

 

「あの・・・ちょっといいですか?」

 

イルが情報提供をしてくれた。

 

「実は一昨日廊下で、マルゥさんがヒサメさんのことを呪うって・・・」

 

マジか!

 

「なるほどね・・・」

 

カンナも情報に興味を持つ。

 

「そういえばマルゥってオカルトとか呪いとかそういうの好きだよな・・・」

 

「あぁ、ヒサメさんのこと露骨に避けてたし・・・」

 

「・・・」

 

ここまで広まってるなら話すか・・・俺たちはヒサの呪いについて話した。

 

「お前がヒサに呪いをかけたのか?」

 

俺はマルゥを問い詰める。

 

「・・・はい、私がやりました。」

 

「なんでそんなことを!」

 

「ヒサメさんと上手くいかなかったから!?」

 

「そんな奴だとは思わなかったよ。」

 

三人からも非難を浴びる。

 

「アンタには一緒にカレコレ屋に来てもらうよ。」

 

カンナの言う通り俺たちは教室を後にした・・・

 

sideリュード

 

「くははは!想像以上にうまくいったな!」

 

「マルゥの奴アイツ等にボコボコにされちゃうんじゃない?」

 

「だったらマジで傑作だわ!」

 

俺たちは笑っていたのだが・・・

 

「ぐわっ!?」

 

「な、なんだこれ!?」

 

「血液の縄!?」

 

俺達は突然出てきた血液の縄に吊るし上げにされてしまった。

 

「何がそんなに楽しいんだ?クソ野郎ども。」

 

「アーシたちにも教えてよ?」

 

あの二人・・・!

 

「依頼内容はヒサに聞いて知ってたんだよ。お前たちが嫌がらせしてるのかは確証が薄かったから鎌を掛けさせてもらったぜ。」

 

嵌められてたのか・・・・

 

「さーてお遊び気分でイジメるアンタたちが解呪の方法なんて簡単に口に出すとは思えないから尋問するね。もしもし?ゼクス君?」

 

カンナが電話し始めたぞ・・・そうして陰から出てきたのは犬だった・・・

 

「ゼクスくんに使い魔大量に借りてきたんだ!」

 

sideカンナ

 

アーシたちはゼクス君が出した使い魔の犬にいじめっ子三人を襲わせた!

 

「ガウっ!ガウ!!」

 

「「「ぎゃああああ!」」」

 

犬は三人の足にかじりついた!

 

この処刑方法は犬刑といいメキシコマフィアの元で行われている処刑方法で

主に秘密を持つものへの恫喝のために行われていた。

 

「な、なんで・・・」

 

「俺たちはただおもちゃを奪い取ろうとするから・・・」

 

「なんでこんなこと・・・」

 

は?何言ってるの?

 

「あんたたちと同じでアーシたちも遊びでお前たちをいたぶってんだけど?」

 

「お前らはマルゥのこともヒサのことも遊びでやってんのかもしんねーけどな・・・やられるほうは遊びじゃすまねーんだよ?」

 

これで分かったでしょ?

 

「さあ、足が無くなる前に言ってよ。呪いを解く方法。」

 

「わ、私たちは・・・」

 

sideカゲチヨ

 

「あのっ、本当にありがとうございました!」

 

「礼なら俺じゃなくてヒサに言え。」

 

「あの、ヒサメさん命に別状はないんですか?」

 

・・・

 

「さあな。まだ呪いを解く方法は見つかってねーし。」

 

「え?」

 

「あの三人がお前に送らせようとしたサイトは本物の呪いのサイトじゃなくてブラクラ系のドッキリサイトだったんだよ。」

 

カンナが言う。

 

「どうしてアンタはヒサが命に関わる状態にあるって知ってんだ?」

 

「・・・」

 

「ヒサに呪いをかけたのはお前だな。」

 

俺が指摘すると

 

「フフッ、やっぱりバレちゃいました?」

 

「動機はいじめられることで注目を浴びたかったから?」

 

カンナが自分の推理を話す。

 

「そうですよ、なのに助けて奪おうとしたから!そこまでしなきゃ誰かに構ってもらえない人間の気持ちなんてあんたたちにはわからないでしょうね。」

 

わかんねぇよ、助けてくれようとしたやつに呪いをかけようとするやつの気持ちなんて。

 

「ふざけないでよ!」

 

「ごほっ!」

 

カンナが炎を纏った怒りの拳をマルゥの鳩尾にぶち込んで気絶させた。

 

sideカンナ

 

アーシたちはマルゥを妖精王の森にある崖に連れて来てつるし上げた。。

 

「ここはどこなの?私をこんなところに連れてきてどうするつもり!?」

 

マルゥが何かわめいてるけど本気で怒ってるアーシには何も聞こえない・・・

 

「どうせ呪いの解き方教える気ないんでしょ?だったらアーシたちに付き合ってよ。カゲチヨ降ろして。」

 

「了解。」

 

カゲチヨはリモコンを操作してマルゥを崖の底へ降ろしていく。

 

「何!?崖の下で餓死でもさせる気!?」

 

アーシたちは何も言わずに下に降ろしていくそして待っていたのは・・・

 

「久しぶりに若い人間が食べられるわ~」

 

「ふふふ・・・まずは足からね・・・」

 

「きしゃしゃ!」

 

「がるぅぅぅ・・・」

 

セイナお母さんにお父さんがバーで知り合ったという人食いの異宙人。

そして吸血妖精や黒妖犬が手ぐすねを引いてまっていた!

 

「う、嘘でしょ!?」

 

「「いただきまーす。」」

 

ガブリ!ブチブチ・・・!

 

「いやあああ!足が足が!」

 

今度はあのいじめっ子と違って完全に足が無くなったね。

猛獣に罪人を食わせる動物刑の歴史は古く世界中で行われていた。

有名な例はローマのコロッセオで見世物にもなったくらい有名だね。

そしてある国では四方を鰐に囲まれた刑務所に移送する計画があるみたい。

 

今回は知性のある異宙人もいるため恐怖は言葉の通じない猛獣の比じゃない。

 

「あ、足が・・・」

 

「どうだ沢山の人に構われる気分は?まぁ、餌としての注目だけどな・・・」

 

カゲチヨも切れてるようでマルゥに問いかける。

 

「お願い!上げて!言います!言いますから!」

 

ふうん・・・アーシたちはマルゥを崖から上げた。

そしてマルゥは呪いの解呪の仕方をべらべらと喋った。

 

「こ、これで・・・」

 

「助けるなんて一言も言ってないでしょ。」

 

普段のアーシなら助かる逃げ道を用意して楽しむんだけど・・・・今回は本気で怒ってるから用意なんてしないよ・・・!

 

「三分以内にヒサのところに行って土下座してきな。そしたら許してやる。」

 

カゲチヨ名案だね!アーシは首輪型の時限爆弾をセットする。

 

「わ、私足がないんだって!怖い!怖い!爆発するううう!」

 

あの子は芋虫のようにはいずり回り散々わめき散らしたあと・・・

 

ドゴォォ!

 

醜く爆死した。

 

「さて、残った体はお母さんたちに食べてもらおう。」

 

「シディたちに解呪の仕方送るわ。」

 

アーシたちはヒサメちゃんを救うために行動を開始した。

アイツの死体は数分で骨も残さず消えた。

 

sideカゲチヨ

 

翌日にはヒサは元気になっていた。

 

「四人がなおしてくれたんだよね。ありがとう!」

 

「礼ならカゲチヨとカンナに行ってくれ。」

 

「そうですね。私たちは看病しかしてないですし。」

 

ヒサがお礼を言ってくれる。

 

「んなことねーよ。ヒサの面倒を見てくれたのは二人だろ。」

 

「ねぇ、私が倒れてる間に依頼のことで何か連絡なかった?マルゥちゃんに電話してるんだけど繋がらなくて・・・」

 

「あーそれならアーシとカゲチヨで解決しといたよ。」

 

カンナが答える。

 

「えっ!そうなの!?難しい依頼内容だったから心配なんだけど・・・」

 

「大丈夫だ。でも転校することに決めたらしい。心機一転したいから連絡先とかも全部変えるって言ってたな。」

 

俺はヒサに話す。

 

「そっか、学校は離れたくないって言ってたけど・・・やっぱりそうなったんだね。・・・でも解決してよかった。」

 

「ああ・・・」

 

俺たちはヒサが離れた後で四人で話す。

 

「シディ、フィーア、あのことは・・・」

 

「大丈夫だ。わかっている。」

 

「ヒサメちゃんに負担をかけるなんてことしませんよ。」

 

「ありがとね。」

 

「カゲチヨとカンナも大変だっただろ。ゆっくり休め。」

 

大変っつーかなんつーか・・・

 

俺にはアイツ等のことをとやかく言う資格はねーけど世の中皆お前みたいな奴だったら良かったのにな。

 



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ブロック世界の大冒険

ヤヨイたちも出そうと思います。


side女性

私は引きこもって暮らしているとき一人の男がいきなり現れた・・・

 

「ん~君採用。」

 

もうこのさき生きていても面白いことなんて何にもないそう思っていた矢先のことだった・・・

 

「君とても面白いですよ。ぜひとも私と契約していただきたい。」

 

「誰?」

 

「失礼しました。私、ソロモン72柱が一柱ザガムと申します。平たく言うと悪魔です。」

 

悪魔・・・

 

「君の経歴は一通り見ました。イジメ、貧困、親からの無関心を経て現在は引きこもりでゲームばかりする毎日。」

 

「す、すみません・・・」

 

「何を謝るんですか?素晴らしい経歴ですよ。自信を持ってください。君なら素晴らしい契約を結べますよ。」

 

契約って?

 

「君の命と引き換えに願いを叶えてあげます。これはとてもラッキーなことなんですよ?悪魔と契約できる人間はほんの一握りさらに私の扱う錬金術は・・・」

 

「契約する。」

 

「ほう・・・やはり面白い。」

 

「私の願いはー」

 

色んな人に虐げられてきたなら、せめて最後にー

 

sideカゲチヨ

俺たちが目覚めると世界が変わっていた・・・

 

「いきなり体が変わっちまって・・・」

 

「街も草原に替わってしまったぞ。」

 

「スマホとかもなくなってあるのはこの変な斧だけ・・・」

 

「どうやら世界規模でこうなってるようですよ・・・」

 

「ん・・・ブロックになってる。」

 

「どう見ても異宙人関連ですね・・・」

 

ヤヨイたちも近くにいたので合流して今の状況を分析する。

 

「しかしブロックに斧・・・なんだかマイクラみたいだよね!」

 

カンナが言う。

 

「マイクラってゲームの?」

 

ヒサが聞く。

 

「そうです。ブロックを砕いて家や道具を作ったり敵を倒してダンジョンをクリアしたりできるゲームなんです。」

 

フィーアが説明してくれる・・・意外とゲーマーだからな・・・

 

「これがマイクラだとすると夜になる前に家を作らないといけないですね・・・」

 

ヤヨイが答える。

 

「そうなのか?」

 

シディの言う通り夜にはゾンビが大量に出てくるからな・・・

 

俺たちは行動を開始した。

 

「うおー!木が簡単に切れる!おもしれー!」

 

「素材がバックの中に入っていくな!」

 

俺とシディは素材集め。

 

「家は計算とスピードさえあればすぐに建設できますよ。」

 

「カゲチヨ、シディ、どんどん持ってきてー!」

 

「皆で協力するのは楽しいですね。」

 

「はい。」

 

フィーアとカンナ、ヤヨイ、ハツキは家の建設。

 

「ごめんなさい!今日の私のごはんになって!」

 

「謝りながら狩りしてる・・・」

 

ヒサとミナヅキは狩りを担当した。

 

そしてついに・・・

 

「簡単にできたな・・・」

 

「アーシたちの頭脳があれば簡単だよ!」

 

「能力は使えなくても楽勝です。」

 

デカい家を簡単に作れた・・・

 

「家はこうやってできていたのか・・・」

 

「普通はチゲーよ!」

 

早速シディが誤解してる!

 

「うーん!美味しい!!」

 

「はむはむ・・・」

 

ヒサとミナヅキがバクバク食い進める・・・

 

「ビジュアルは全然美味しそうじゃねーけどな。」

 

俺とヤヨイは皆に聞こえないように話す。

 

「これほどの大規模な世界の改変悪魔が関わっているかもしれません・・・それもボティスさんクラスの・・・」

 

「またソロモン72柱かよ・・・」

 

そういえばこんな面白い世界になってるのにボティスがいないのもおかしいしな・・・

 

そうしていると

 

「ぎゃあああ!」

 

外から叫び声が聞こえた。

俺たちは窓から外を見てみると・・・

 

「がああああ!」

 

「助けてぇー-!」

 

家を作れなかった人やルールを知らない人は次々とモンスターにやられていった・・・

 

「消えた人はどうなるんだ・・・」

 

シディが聞くがそれは少しづつ理解していくしかねーな・・・

そうして俺たちは調べて分かったことは三つ。

 

色んな素材から道具が作れること。

 

夜になるとモンスターがでること。

 

死んだ人間は消えることしかわからなかった・・・

 

sideヒサメ

 

私たちは強力な武器を求めてダンジョンに来ていた。

 

「ゲームではダンジョンには金とかマグマとかレアな素材が落ちているからそれを使ってモンスターを倒せるよ。」

 

カンナちゃんの言う通りそうすれば襲われている人を助けられるかも・・・

そうして私たちは剣や弓、鎧を作って夜の間も襲われている人を助けていった・・・

 

「うおおお!」

 

「あの家に逃げるんだ!」

 

「急いで・・・」

 

「ありがとうございます!」

 

「なんとかモンスターを倒せたね。」

 

「感動だぜ・・・」

 

確かに武器作るの大変だったもんね・・・

 

「いつも戦力外の俺がヒサやシディ並に戦えて!」

 

「ま、ゲームの補正もありますからね・・・」

 

ハツキさんが言う。

 

「ってかそもそも現実がクソゲーすぎるよな!同じ努力しても人によって全然成果が違うし!その点ゲームは平等で最高だ!」

 

変なスイッチが入ってる・・・

 

「いつもだらけて依頼サボるアンタが言う?」

 

「カゲチヨさんはだらけすぎるから差ができてると思うのですが・・・」

 

「うぐっ!」

 

案の定カンナちゃんとヤヨイちゃんに突っ込まれてるし・・・

 

「モンスターが何か落としましたよ?」

 

フィーアちゃんがアイテムを入手する。

 

「我はこの世界を作った魔王だ。我を倒せばこの世界は元に戻る。世界の果ての遺跡奥で待つ。」

 

カゲが読んだ内容は重要な情報だった!

 

「ラスボスを倒せば世界が元に戻るんだ・・・」

 

「行ってみましょう。」

 

私とフィーアちゃんが情報を分析する。

 

「遺跡までの旅か・・・少しワクワクするな!」

 

「ゲームっぽくなってきた~!」

 

「ん・・・私も結構楽しみ・・・」

 

こうして私たちは魔王の住処へ向かうことにした。

 

sideカゲチヨ

 

旅の途中でモンスターはどんどん強くなっていき俺たちは武器を整え先に進んだ。

そしてついに魔王のところに辿りついた!

 

「いくぞおおおおお!」

 

俺たちは魔王との戦闘を開始したのだが・・・

 

「ふん!」

 

「ぎゃあああ!」

 

とてつもない攻撃に俺たちは逃げ惑う・・・

 

「こんなん無理ゲーだろ・・・」

 

「とても勝てる気がしないぞ・・・」

 

「せめて能力が使えれば・・・」

 

俺もシディもヤヨイも弱気になってしまう・・・

 

「ねぇ、これって最初から世界を元に戻すつもりないんじゃ・・・」

 

「いや、これはゲームを忠実に再現した世界・・・そして世界中でこうなっているなら・・・」

 

ヒサも弱気になるなかカンナが推理を口にしようとした瞬間!

 

「うおー---!」

 

なんと沢山の人が魔王に向かって攻撃し始めた!

 

「やっぱり!これは世界中の人と協力して敵を倒すリアルオンラインゲームだったんだ!」

 

カンナが驚きながら言う。

 

「じゃあ、俺たちも行こう!」

 

「はい!私たちも連携して攻撃です!」

 

シディとフィーアの号令で俺たちは再び動き始めた!

 

そしてついに魔王に勝った・・・

 

「よし・・・!」

 

「けど、大勢の人が消えちゃったね・・・」

 

「本当にどうなるの・・・」

 

ミナヅキが言ったその時だった。

 

「ゲームクリアおめでとう。」

 

突然ブロックじゃない女が現れた!

 

「私はこの世界を作ったものです。いきなり巻き込んじゃってごめんなさい。」

 

「悪い人ではないようですね・・・」

 

ヤヨイの言う通りだな・・・

 

「どうでしたか?私の作った世界は?楽しかったならうれしいです。私は悪魔との契約でこの後死にます・・・」

 

やっぱり悪魔だったのかよ・・・

 

「でもそれは良いんです。もともと生きてる意味も見つけられなかったので。私は色んな人に虐げられて生きてきました。そんな中でもゲームだけが私の生きがいでした。だから、せめて最後に

皆に私の好きなゲームの楽しさを体験して欲しかった・・・ゲームで死んだ人もなんともないので安心してください。だってこれ、ゲームですから。」

 

そして光に包まれた時には俺たちは元の体でカレコレ屋にいた・・・

 

「最後の女性は一体・・・」

 

「でも、楽しい世界だったよね。」

 

「はい、最後まで復讐を望まず楽しませようとする人でしたね・・・」

 

ああ、カンナとフィーアの言う通り最高だったぜ・・・アンタが作った世界。

 

sideボティス

 

儂はあるビルの屋上でザガムと会った。

 

「おぉ、お会いできて光栄です。双角王。」

 

「何しに地球へきた。」

 

儂は目的を聞く。

 

「そんなの決まってるじゃないですか。優秀な人材を探しにですよ。この星は面白い人が多くて最高ですね。」

 

けっ!変態め!

 

「それに双角王の可愛い姿が見れると聞いて。」

 

グレモリーがばらしおったか・・・

 

「殺すぞ。」

 

「失礼、今は、可愛いというのもセクシャルハラスメントでしたね。私はしばらくこの星にいます。」

 

面倒じゃの・・・

 

「それから伝言が一つ。私も地球にいるから今度お茶でもしながらまた恋バナしましょう。と、グレモリーから。」

 

あの女・・・・!

 

 

 



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支配の恐怖

sideカンナ

アーシは今日カレコレ屋に来ると・・・

 

「誰もいない・・・それにこの薬とチョーカーは何?」

 

アーシは分からなかったのでそのままにしようと思ってたら・・・

 

ガン!

 

「いった!!」

 

机に足をぶつけて薬の瓶が飛び上がり・・・

 

バシャ!

 

「うわっ!?」

 

アーシにかかった・・・

 

「あれ・・・なんだか気持ちよくなってきた・・・」

 

sideカゲチヨ

俺たちはフラグちゃんたちと一緒にカレコレ屋に向かってとある道具の処理をしようとしていたのだが・・・

 

「ただいまー!あれ?チョーカーが無くなってる!?」

 

そう、この間死亡フラグたちがモブ男に好き勝手されたときのチョーカーが無くなっていた!すると・・・

 

 

カチャ!

 

「な、これはあのチョーカー!なんで私たちに!?」

 

フラグちゃんが叫ぶ。そう俺たちのチョーカーがついていたのだ!

 

「やっほー、皆今日一日はアーシの奴隷だからね。」

 

明らかに様子のおかしいカンナがそこにいた・・・

 

「カンナちゃんどうしたの!?」

 

ヒサは呼びかけるが全く通じていないみたいだ・・・

 

「おい、何か瓶が落ちておるぞ。」

 

生存フラグが落ちてる瓶を指さす。

 

「あ・・・それ僕の天界アイテムの薬で支配欲が増大する薬だ・・・」

 

「師匠のせいかよ!」

 

モブ男が突っ込む!

 

「ごめん。凡ミスでチョーカーと一緒に置きっぱなしにしてたみたい・・・」

 

「どうするの!?れんれん!この子もう目がヤバいんだけど!」

 

失恋フラグの言う通りもともとサイコパスだったカンナの支配欲が増大したら手がつけられないぞ!

 

「ちなみにチョーカーは改良して命令は自分に返らないようにしたから・・・」

 

「マジですか・・・」

 

フィーアの嘆きも無視されカンナの命令が始まった・・・

 

sideヒサメ

 

「まず最初の命令は武器の試験運用百本ね!」

 

「えええ!!?」

 

「まずはフランベルジュからいくよ!」

 

「ちょ、ま・・・」

 

「袈裟切り!」

 

「ぎゃあああ!」

 

最初の命令からえぐすぎだよ・・・

 

「次はシンプルに日本刀!腕もらうね!」

 

「うわあああ!」

 

「カゲチヨ耐えてくれ!」

 

シディも苦しそうに見てる・・・そうしてピストルや爆弾も耐えたころに命令は終わった・・・

 

「し、死ぬ・・・」

 

「カゲチヨさん可哀そうです・・・」

 

フラグちゃんがそう言っていると・・・

 

「次はフラグちゃんが百連発で着替えね!ファッションショースタート!」

 

「えええ!!?」

 

そうしてフラグちゃんへの試練が始まった・・・

 

「にゃ、にゃ~ん・・・」

 

「きゃあああ!パンダコスプレ可愛い!」

 

「っていうかパンダの鳴き声はそれじゃないだろ・・・」

 

「まだテイペンでのコラボを引きづっておるな・・・」

 

「な、なかなかやるじゃない・・・」

 

動物のコスプレではフィーアちゃんも叫んだり、

 

「うう・・・これ恥ずかしいですよ・・・」

 

「でもフラグちゃんの胸でバニーガールや紐ビキニされてもな~興奮しないよ。」

 

「最低です!」

 

「ごはぁ!」

 

セクシーな衣装でモブ男さんが失礼な発言をして鎌のピコハンで殴られたりした・・・

 

「フラグちゃんパーカーも似合うよね・・・」

 

「ヒサメさんも似合いますよ・・・」

 

「最高!」

 

私とフラグちゃんでパーカーを着てカンナちゃんに褒められて意外と楽しかった・・・

 

「さーて次は・・・生存フラグさんと失恋フラグちゃん、そしてヒサメちゃん!」

 

次は私たちに命令された・・・

 

「三人の胸を使っておしくらまんじゅうして!」

 

ええ!?

 

「またやるのか・・・!」

 

「もういや・・・」

 

そういうけど体が勝手にやっちゃう~!

 

「ぐほぉ・・・」

 

「よきかなよきかな・・・」

 

カゲとモブ男さんは鼻血出すし…

 

「?三人とも楽しそうだな!」

 

「流石だね・・・シディ君・・・」

 

「私は普通サイズで良かったです。」

 

フィーアちゃんと恋愛フラグちゃんには憐れまれるしで散々だった・・・

 

「貴様・・・いい加減にせい!」

 

生存グラグさんが蹴ろうとするけど・・・

 

「あ!生存フラグさん!羽触らして!」

 

カンナちゃんが命令で背中を向けさせて・・・

 

「ひゃん!き、貴様・・・もうそのへんに・・・」

 

「よいではないかよいではないか~!」

 

「ひゃあああ!」

 

あまりのくすぐりに生存フラグさんは気を失ってしまった・・・

 

「せーちゃんがやられちゃった・・・」

 

「私たちも逆らうとああなるってことですよね・・・」

 

恋愛フラグちゃんとフィーアちゃんがおののく・・・

 

sideカゲチヨ

「次はモブ男にチャレンジしてもらいたいことがあるんだ!」

 

そう言ってきたのはスカイツリーだった・・・

 

「バンジージャンプやって!」

 

「ええっ!死んじゃうよ!」

 

「大丈夫だって縄もついてるし!それバンジー!」

 

そう言ってカンナはモブ男を突き落とした!

 

「ぎゃあああ!バンジー!!」

 

「モブ男さーん!」

 

モブ男は落ちる早さで失神してしまった・・・

 

「いてて・・・肩外れてないよね・・・」

 

意識を取り戻してもモブ男は涙目だった・・・

 

「次はいつも他人に無茶ぶりさせてる恋愛フラグさんにこちらに挑戦してもらいます!」

 

そうして連れてこられたのは壁と壁と隙間が離れたところに鉄骨が掛けられている場所だった・・・

 

「何これ・・・?」

 

恋愛フラグが聞く。

 

「鉄骨渡りだよ!ちなみに鉄骨はゴールに近づくほど狭くなるから気をつけてね!あと

落ちたらサソリゴキブリっていう毒もちの異宙人に・・・」

 

そういってカンナはどこから持ってきたのか牛をクレーンでつるし上げ隙間に落とす。

 

ぶもぉぉぉ!・・・かさかさかさ・・・

 

「ひぃぃぃ・・・!」

 

牛は骨だけ残して食われてしまった・・・

 

「あ、足が震える・・・慎重に・・・慎重に・・・」

 

恋愛フラグは震える足の中必死に渡る・・・

 

「頑張ってれんれん・・・」

 

失恋フラグも応援するなか渡り切った・・・

 

「死ぬかと思ったよ・・・」

 

「すごーい!さすがだね!じゃあ次で最後の命令にしてあげる!フィーアちゃん!シディ!」

 

「俺か・・・」

 

「ついに私の出番ですね・・・」

 

そうして二人は穴の開いたマジックで使う箱に入れられた・・・

用意されたのは九本の剣だった・・・

 

「これから行うのは剣よりも愛っていうゲームだよ!」

 

カンナが説明したのは恐ろしい内容だった・・・

 

二人の箱には左右の胸と中心、左右の脇腹、左右の太もも、計七か所を二箱で十四か所の穴に剣を差し入れていく内容だった。

 

「そんなの死んでしまうぞ!?」

 

生存フラグが言う。

 

「大丈夫!刺す場所は二人が指定するし、十四のうちランダムな九か所には鉄板が入っててガードできるようになってるから!」

 

ってことは全ての剣をガードできれば良いってことか・・・

 

そうしてゲームは始まった・・・

 

「私は自分の右わき腹に刺します。」

 

「フィーアちゃん!?なんで自分に・・・」

 

「そうですよ!ここはシディさんと協力して・・・」

 

ヒサとフラグちゃんが言うが・・・

 

「そんな危険な賭けはできませんよ・・・」

 

そう言って剣が突き刺さったが・・・

 

ガキン!

 

ガードされた・・・

 

「次はシディの番だね。」

 

「シディさん・・・私の箱に・・・」

 

「俺は自分の左足で行くぞ。」

 

「え・・・?」

 

「俺も同じだ。仲間が傷つく賭けはできない。」

 

そう言って足に突き刺さるがまたガードとなった・・・

そうして二人は次々と鉄板でガードされた場所を指名していき・・・

 

「まさかのノーダメージクリア!すごーい!」

 

9本すべてを使い切った・・・

 

「シディさんありがとうございます。信じてくれて。」

 

「当たり前だ。」

 

二人がお互いに感謝してると・・

 

「あれ?アーシ今まで何を・・・」

 

「薬の効果がきれたんだよ!」

 

カンナが元に戻ったみたいだ!

 

sideカンナ

 

「まさか皆にそんな危険なことさせてたとは・・・」

 

(まぁ、普段から物騒だけど・・・)

 

皆なんで苦笑いしてるの?

 

「よーし決めた!今から皆の服選んであげる!」

 

「ええっ!」

 

「俺がさらにイケメンになるってこと?」

 

「まぁ、お詫びのようじゃし行くか。」

 

「モブくんの気に入るファッションにするわよ!」

 

「面白そうだし行くよ!」

 

フラグちゃんたちは行くき満々だね。

 

「カゲも行こうよ!折角カンナちゃんが選んでくれるんだし。」

 

「わかったよ。ゲーセンいけるならいいぜ。」

 

「ファッションは興味ないのですが・・・カンナちゃんが選んでくれるなら・・・」

 

「皆で買い物だな!楽しみだ!」

 

こうしてアーシたちはショッピングモールに急ぐのでした!

 

 

 

 

 



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グダグダデスゲーム

ほとんどカンナ視点でいきます。


sideカンナ

今日はヒサメちゃんとカゲチヨが依頼で数日帰らないらしいからアーシたちでカレコレ屋に来る依頼人に対応していた。

 

「俺はゲーム大会を開こうと思っていてな。その準備を手伝ってほしいんだ。」

 

依頼人はちょい悪そうな服装だった。

 

「なるほどゲーム大会か。楽しそうだな。力を貸そう。」

 

「何でも言ってください。」

 

こうしてアーシたちは依頼を引き受けた。

 

「まずは会場の準備だな。見繕ってくれないか?」

 

「そのゲーム大会はいつ開催するんだ?」

 

シディが聞く。

 

「明日だな!思い立ったが吉日というからな!」

 

「どんだけ無計画なんですか?」

 

「見つかるわけないじゃろ。こやつは阿呆なのか?」

 

フィーアちゃんとボティスが突っ込む。

 

「えぇっ・・・!!」

 

「良い会場は前もって予約が必要だからな。」

 

こいつ頭はあんまりよくなさそう・・・

 

「けど、探してみるね。」

 

アーシはネットで部屋を探す。

 

「うーんダメだね。和室の三畳、一時間二千円のものしかなかった。」

 

「狭すぎだろ!?」

 

「だが明日となるとこの三畳の和室か一畳の和室しかないな。」

 

「なんで狭い和室しかないの!?」

 

「確かにそんな部屋があること自体レアですね・・・」

 

フィーアちゃんはシディの発言に苦笑いする。

 

「じゃあ日付はいつでもいいからもっと広い会場を探してくれ。」

 

「そもそもそのゲーム大会では、何をするんだ?」

 

「確かにそれがわからないと使う道具の買い出しや配置も決められませんよ。」

 

シディとフィーアちゃんが質問する。

 

「そりゃ恐怖と混沌が蔓延るデスゲ・・・」

 

デスゲーム?

 

「んんっ!クイズ大会だ!」

 

ごまかしたけど確かにクイズだすものもあるもんね・・・

なるほど・・・この人たちは個人でデスゲームをやろうとしてる素人だね・・・面白そうだな・・・!

 

「今何か隠さなかったか?」

 

「汗凄いですよ・・・」

 

流石の二人でも怪しむか・・・まぁでも面白そうだし協力してついでにどんなゲームになるか見てみよう!

 

「クイズ大会と言っておるじゃろう。お前は依頼人の言葉を信じてやらんのか?」

 

「そうだよ、依頼料も前払いで貰ってるんだし協力してあげようよ。」

 

ボティスも気づいてるようでアーシと一緒に依頼人をフォローする。

 

「・・・そうだな。疑ってすまなかった。」

 

「カンナちゃんは少し現金な気がしますが・・・そうですね。」

 

よし二人とも納得した。

 

「それで参加者はどれくらいなんだ?」

 

「え?」

 

この顔・・・全然考えてなかった顔だね・・・

 

「すぐに正確な人数は出てこんのじゃろ。スマホなどで一旦確認したらどうじゃ?」

 

ボティスがフォローを入れるけどネットで出るのかな・・・

 

「確認できたか?」

 

「あー・・・10人か20人くらい・・・?」

 

シディの確認に依頼人はそう答える・・・これ絶対出なかった奴だね・・・

 

「あと部屋が沢山ある方がいいな!」

 

あ~バラバラの部屋で一人ずつクイズを出すってやつね・・・

 

「あと監視する部屋が欲しい!」

 

「ということは最大21部屋ですね・・・」

 

フィーアちゃんは調べ始めるけど・・・想像以上に難航した。血が飛び散っても良いかって予約で聞いたときはアーシもボティスさんも吹き出しそうになったな・・・!

 

そしてアーシは匿名で主催者側参加したいことを依頼人の家をつけてポストに投函して

当日に依頼人と同じマスクとローブ、ボイスチャンジャーのマイクを装着して参加した。

 

「今日はよろしくな!こいつが参加者の一人として忍びこむからお前は俺と一緒にバスの中で気絶した客を運んでもらうぜ!」

 

「もう声をボイスチェンジャーにしてんのか…すげぇな!」

 

普通怪しむところでしょ・・・こいつ相当頭が弱いね・・・

 

そういえばこの人依頼のときにいたな・・・地味すぎて忘れてた・・・

 

そうしてバスの中の客を運ぼうとしたんだけど・・・

 

「なんでヒサメちゃんとカゲチヨがいるの・・・」

 

バスで帰ってくるとは言ってたけどどんな確率なの・・・

 

「まずこの陰キャにするか・・・って重!しかもガスマスクのせいで息が・・・」

 

まぁ、そうなるよね・・・組織とかの犯行なら数人がかりでやる作業だもの・・・

 

「後お前・・・女子の方をやれ・・・お前女子なんだろ?俺だとセクハラになるから頼んだぜ!」

 

まさかのカゲチヨと同じ童貞な陰キャだった・・・

 

こうしてアーシたちは解体予定の廃校に運んでゲームをスタートしたんだけど・・・

 

「ここから出せ!」

 

どんどん!

 

「びびった~!」

 

まぁ、防音じゃないもんね・・・

 

「まずはそこにある椅子に座れ。」

 

依頼人が席に座らせようとするけど・・・

 

「やっぱりドア開かなかったぞ。」

 

「マジでデスゲームをやらせる気なんだな・・・」

 

「いやあの・・・」

 

「一体何が目的なんだろ?」

 

「早く家に帰して!」

 

依頼人の声に特徴がないのか威圧感がないのかヒサメちゃんたちは全然聞かない・・・

 

「貸してください。」

 

「お、おう・・・」

 

見てられないよ・・・ボイスチェンジャーを使って低くてデカい声で・・・

 

「黙って座れ、さもなくば首輪の爆弾を作動させる。」

 

「!!ここは従った方がよさそうだな・・・」

 

すると、

 

「ふぎぎぎ!こんな首輪破壊してやらぁ!」

 

参加者の一人の角の生えた男が首輪を力づくで外し始めた。

 

あーあ・・・馬鹿な参加者・・・

 

「ねぇ首輪爆破してもいい?」

 

「いやいや、クイズも出さずに爆破するのはちょっと・・・」

 

ビビりだなぁ・・・

 

「首輪を無理に外したらその瞬間爆発する。」

 

「落ち着いてください!」

 

「すみません、パニックになっちゃって・・・」

 

アーシの脅しとヒサメちゃんがなだめたのもあって男は落ち着きを取り戻した。

 

「こういうときは嘘でもいいからビビらせるのがコツですよ。」

 

「そうだな・・・それにしてもなんなのこいつら・・・」

 

現実がドラマみたいに行くなんて稀だからね・・・

ルール説明をした時も・・・

 

「どういうこと?ルールがスッと頭に入ってこないんだけど・・・」

 

参加者の一人である蛇の尻尾と顔の一部に鱗のついた人間型の女性は理解力が足りないのか依頼人の説明が悪いのかもう一回ルール説明を要求したので、三十分時間を取った。

しかもレンタル料がヤバいので依頼人が早口で喋ったらカゲチヨは楽しそうに問題だしてると勘違いしてカオスだった・・・

しかも同じ問題を皆で答えてるから

 

「誰も分からないと一気に全滅するぜ・・・」

 

カゲチヨの言う通り部屋を借りれなかったばっかりにグダグダルールになっていた・・・

 

そして第二問に行こうとしたときに大問題が起こった・・・

 

「ねぇ!吐きそうだからトイレに行かせて!」

 

参加者の一人のもう一人の女性が叫ぶ。

 

「くくく・・・恐怖のあまり体に異常が出始めたか・・・」

 

そういえばこの人運んだけど酒臭かったような・・・

 

「!!ねぇ、あの人をすぐにトイレに行かせて!」

 

アーシが叫ぶ。

 

「どうしたんだよ!急に・・・」

 

「あの人は・・・」

 

アーシが言おうとした次の瞬間!

 

「おえぇぇぇ!」

 

案の定女性が盛大に吐いた・・・

 

「二日酔いなんだよ・・・」

 

アーシは推理を口にした・・・

 

「タイム!ゲーム中断だ!」

 

慌てた依頼人はゲームを中断した・・・

 

「怯えてる姿を俺たちに焼き付けるためにわざわざゲームを中断したぞあいつ!」

 

「きっと恐怖を伝染させるつもりよ!なんて卑劣な・・・!」

 

角の男と尻尾の女性がそういうけどいい感じに誤解してる・・・だって・・・

 

「おえぇぇ!」

 

唯のもらいゲロなんだから・・・

アーシは依頼人の代わりにモニターを見る。

 

「でもこのゲームの中断はチャンスじゃねぇか?」

 

「そうね!今のうちに逃げられれば!」

 

カゲチヨと二日酔いの女性が話す。

 

「待て・・・バレれば首輪が爆発するぞ!」

 

潜入してる男が止めるけど・・・

 

「なら・・・ヒサ!今のうちに首輪をハッキングして外せないか試してくんねーか?」

 

やばい・・・ヒサメちゃんのハッキングはお父さんの影響で大都市のパソコンに複数同時ハッキングや国家のスパコンにも侵入できるほどの精度・・・あの首輪は大丈夫なの?

 

「ねぇ、あの首輪どうやって手に入れたの?」

 

アーシは依頼人に聞く。

 

「うぇえ・・・ああ、ユーキャンの電子工作講座二か月通って作った自信作だぜ!」

 

うん、こいつやっぱりデスゲーム向いてない!

 

「外れた!」

 

ヒサメちゃんは自分のに加えて他の参加者の首輪も外した!

 

「させない!」

 

おお!やっと潜入してる男の出番がやってきた!ヒサメちゃんにナイフを近づけた!

 

「さぁ、大人しくゲームを続けろ!」

 

「きゃあああ!」

 

二日酔いの女性が悲鳴を上げる!

 

「ははっ!ナイフにビビったか!」

 

「そうじゃなくて!肩にムカデが!」

 

あ、ホントだ。

 

「へ?うわああ!」

 

しまった・・・廃校だから虫くらいでるよね・・・これはアーシのミスでもあるね・・・

 

ムカデにビビった隙にヒサメちゃんは男の拘束を解いて・・・

 

「おらぁ!捕まえたぜ!」

 

カゲチヨのタックルで体制を崩され・・・

 

「ナイフは蹴り飛ばしたぞ!」

 

角の男に武器を蹴り飛ばされ・・・

 

「なら私たちがこいつをやっつけるわ!」

 

「おらああ!」

 

女性二人がパイプ椅子で殴りかかる・・・

デスゲームってのもあるけどあれだけの短時間で見ず知らずに人たちの連携できるほどの絆を深めるなんて流石ヒサメちゃんとカゲチヨだね・・・

 

「はぁ、はぁ、やっと収まった・・・ゲーム再開・・・」

 

もう手遅れだよ・・・さて、アーシは逃げさせてもらうけど!

 

「見つけたぞ!二人いる!」

 

「覚悟はできてるんだろうなぁ・・・」

 

まずアーシは霧を展開!

 

「な、なんだ!霧!?」

 

角の男が驚いてる間に薄い円盤状にしてを高速回転させた水を牽制でぶつける!

 

パリーン!スパっ!

 

「うおっ!」

 

「なんて切れ味だよ!」

 

これぞ丸ノコを参考に編み出した技!

 

そして窓から飛び降りて逃走した!

 

「置いてかないでぇ~!」

 

依頼人の叫びを無視してアーシは帰った・・・

 

「デスゲームはどうだったのじゃ?カン子。」

 

ボティスに聞かれたけど・・・

 

「なんか見てて疲れるデスゲームだったな・・・」

 

アーシはそう言うしかなかった・・・

 

sideカゲチヨ

デスゲームから翌日俺たちはカレコレ屋であのデスゲームについて話していた。

 

「まさかシディたちがアイツの会場探しを手伝ってたとはな・・・」

 

アイツの顔シディたちに見せたときは驚いたぜ・・・

 

「本当にすまない・・・」

 

「怪しいとは思ってたんですけど・・・不覚でした・・・」

 

「いいよ。知らなかったんだから。」

 

申し訳なさそうにするシディとフィーアにをヒサは励ます。

 

「そうじゃぞ。シディとフィー子、カン子が騙される様は実に滑稽じゃったぞ。」

 

ボティス、お前なぁ・・・

 

「知っててやったテメーは反省しろ・・・!」

 

「なぜワシがそんな事せねばならん!」

 

こいつ・・・!

 

「そういえば犯人はもう一人いるけど誰なんだろう・・・」

 

「うん・・・水の能力がカンナちゃん並のテクニックを持ってるから心配だね・・・」

 

「アイツも手紙で知り合ったみたいで正体不明で証拠も残してなかったしな・・・」

 

「ふーんそうなんだ・・・大変だったんだね・・・」

 

カンナもなんか疲れてるみたいだな・・・

 

「そういえば昨日は何してたんですか?カレコレ屋には遅くに来てましたし。」

 

「ああ、ちょっと欲しいものがあってね・・・」

 

フィーアの質問にカンナはそう答えた。

 

「けどやっぱり誰も傷つかなくて良かったよ。」

 

全くだぜ・・・アイツらがアホで助かった・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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家出の子供の誘拐事件

今日はミナヅキだけだそうと思います。


sideカゲチヨ

今日の依頼はなかなか難しいものだった・・・

 

「最近多発している児童失踪事件、それにお宅のお子さんも巻き込まれたと?」

 

俺が依頼人に確認する。

 

「・・・はい、警察の方も動いているようですがどうやら難航しているらしく・・・」

 

「物騒な事件だよね。子供が何人もいなくなってまだ誰も見つかってない・・・」

 

「誘拐だろうか・・・?」

 

ヒサとシディの言う通りだろうな・・・

 

「普通の事故だったらここまで何も出ないのはおかしいしね。」

 

「もういなくなって三日も経つんです・・・」

 

「まかせてください!私たちで必ず犯人をグシャグシャにしてみせます!」

 

フィーア・・・目が血走っててやばいな・・・

早速俺たちは作戦を立てる。

 

「ヒサ、他の被害者を洗い出してそのSNSのアカウントを特定できるか?」

 

「うん、任せて。」

 

俺はヒサにSNSの調査を頼む。

 

「確かミナヅキちゃんがその事件を追ってたはずだから何か知ってるか聞いてみる。」

 

そう言って連絡するとミナヅキが来てくれた。

 

「分かったことは被害者の子供は親にスマホを買ってもらってるか親のアカウントで発信した人間がほとんどだった。」

 

「私も同じ結果になったよ、しかも顔だしだったみたい。」

 

ミナヅキとヒサは報告する。

 

「それを見た犯人が犯行に及んだということか?」

 

「もっと情報が欲しいけど時間がないね・・・」

 

シディとカンナの言う通りだな・・・仕方ねぇ。

 

「俺が子供になって犯人をおびき寄せる。五人は俺に一日中行動をSNSに自撮り付きでアップさせてくれ。そんで隠れ家を見つけ出して確保たのむ。」

 

「まってよ!それって囮になるってこと!?」

 

「危険すぎるぞ。」

 

ヒサとシディが止めるが・・・

 

「追って捕まえるお前らだって危険だろ。」

 

「確かに時間が無い中での最適な方法はそれですね。」

 

「カゲチヨが珍しくアーシたちに頼ってくれてるし答えないとね。」

 

「・・・新技で仕留める。」

 

俺の言葉に続いてフィーア、カンナ、ミナヅキが賛成する。

 

sideヒサメ

こうしてカゲがSNSにアップをしていると女がやってきてカゲを車に乗せた。

子供のカゲに作戦は伝えてないし…元に戻る薬は持たせてても不安だよ・・・

そうしてリュックの底にあるGPSから追跡してたんだけど・・・

 

「あのリュック!」

 

位置情報が途絶えた場所でカゲのリュックが見つかった!

 

「相手はカンナちゃんのように目に見えない光や熱を探知できる異宙人の可能性がある・・・」

 

ミナヅキちゃんの言う通りだとしたらまずいよ・・・これじゃ位置が・・・

 

「見てください!あれ!」

 

フィーアちゃんの指さす方を見てみると・・・

 

「あれはカゲチヨの持たせてたお菓子!」

 

そう!まるで昔話のように道しるべがあったの!

そうして向かっていると

 

「貴方が一番おいしそうね!」

 

洞窟の中でラミアのような姿になった異宙人がいたの!

 

「スマホを感知されたのはおそらく蛇の持つ赤外線を探知するピット器官だね・・・」

 

カンナちゃんの言う通りだとしたら厄介だよ・・・

 

「子供たちを返してもらうぞ!」

 

シディが切り込むけど・・・

 

「やっぱりいたのね。」

 

「くっ!」

 

奇襲を意にも介さず攻撃してきた!

夜だからシディのパワーはダウンしてる・・・

 

「・・・私に任せて。」

 

「あら?貴方から同じ蛇のオーラを感じるけど毒なんて躱して・・・」

 

「・・・もう遅い。」

 

「えっ・・・いつの間に槍が・・・それにこの毒ヒュドラの・・・」

 

ミナヅキちゃんが言った直後いつの間にか相手に毒の槍が刺さっていたの!

 

「どういうことですか?」

 

フィーアちゃんが聞く。

 

「なるほど・・・ミナヅキちゃんはヒュドラの毒をカビの胞子に類似する形状にして槍として放った、カビが胞子を飛ばす速度は生物界一の速さ。光速まで加速した槍を回避することはできないってことだね!」

 

「その通り・・・」

 

口数の少ないミナヅキちゃんに替わってカンナちゃんが分析したことを話す。

 

「う、動けない・・・体も痺れて・・・」

 

よし、口が動かないようにしてあげよう!

 

「じゃあ、水で濡らしてから・・・」

 

「一気に凍らせる!」

 

「ぎゃあああ!」

 

カンナちゃんが全身に冷水をかけ私が一気に凍らせた!

 

「負けて・・・たまるかぁ!」

 

嘘ッ!執念で氷を壊してきた!

 

「残念だったな。テメェの負けだ!」

 

「同じ子供好きとして一思いに楽にしてあげましょう。」

 

元に戻ったカゲとフィーアちゃんがもう間合いを詰めていた!

 

「新技!鎌鼬蹴り!」

 

フィーアちゃんはキックで鎌鼬を飛ばし。

 

「おらぁ!」

 

カゲが血液の鎌を使ってウイルス入りの血液の斬撃を繰り出した!

 

「あ・・・がはっ!」

 

ついにラミアの異宙人は倒れてしまった・・・

 

子供たちも無事だったし良かったよ・・・

 

side妖精王

 

あのラミアの異宙人が警察に連れて行かれそうになったのだが・・・

 

「待ってくれないか?」

 

「妖精王!?」

 

警察の連中は驚く中俺は続ける。

 

「その異宙人の身柄妖精王の森で引き受けよう。」

 

俺はそう宣言した。

 

sideフィーア

 

私たちは森に用事があったので行ったのですが・・・

 

「今日もお姉さんと遊びましょうね。」

 

森の子供たちと遊ぶあの異宙人の姿がありました・・・

 

「どうなってるの?」

 

ヒサメちゃんも疑問に思っていたのでお父さんに聞いてみると・・・

 

「ああ、なかなか優れた能力を持ってたから引き抜いたんだ。記憶を消して教育をね・・・」

 

(どんな教育!?)

 

子供食おうとしてたあの時とまるで別人ですよ!?

 

「記憶消したからってあそこまで正義感あふれる女になるのかよ・・・」

 

カゲチヨも驚いてます・・・

 

「名前はミーアって名付けたから仲良くしてやってくれ!」

 

「ああ!これで本当に一件落着だな!」

 

まぁ、シディさんも納得してるし良しとしましょう・・・

 

 




ミナヅキの技はトリコのココのモウルドスピアという技を参考にしました。


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死刑囚最後の食事

すみません・・・吸血鬼の過去編が三月みたいなので通常回をお楽しみください。


sideカゲチヨ

今日はカンナがおすすめのレストランがあるというので五人でやってきた。

 

「アーシはもう常連なんだけど味はピカ一だからカゲチヨもきっと気に入るよ!」

 

カンナがそこまで言うなんて相当だな・・・

俺たちが来たのは昔ながらの雰囲気の洋食店だった・・・

 

「おお、店の雰囲気が名店の雰囲気を醸し出してるな!」

 

シディの言う通り店の外観はなかなかいいじゃねぇか・・・

 

「流石カンナちゃん!」

 

「まぁ、雰囲気は良くても味が大切ですから。」

 

ヒサとフィーアも気に入ってるみたいだ。

店内に入ると清潔で客も入っており人気の店のようだった。

するとシェフと思われる人が来た。

 

「これはこれは、カンナ様。今日は話していたお友達と来てくださったのですね。」

 

シェフはカンナに挨拶をした。

 

「うん!今回もよろしくね!あ、この人はシロウさん。この店の店長で料理の腕は最高なんだよ!」

 

「よろしくお願いします!」

 

ヒサはもう涎が出てるぞ・・・

 

「今日は初めてのお客様もおりますが何にしますか?」

 

シロウさんがカンナに注文を聞く。

 

「じゃあ、ロニー・ニー・ガードナーで。」

 

「かしこまりました。」

 

 

「今の名前はなんだ?」

 

シディが聞く。

 

「店長の遊び心でね。その名前の人物にちなんだメニューをだしてるんだよ。」

 

どんな人物だっけか・・・動画で聞いたことあるような・・・

しばらくするとシロウさんが料理を運んできた。

 

「お待たせしました。ロニー・ニー・ガードナーでございます。」

 

その料理はロブスターと牛のステーキ、バニラアイスの添えられたアップルパイだった・・・

 

「凄い豪勢ですね・・・」

 

「美味しそう~!」

 

フィーアとヒサもその料理の豪華さや丁寧な盛り付けに驚いていたが俺にはわかってしまった・・・このメニューの名の意味が・・・

 

「おい、カンナ、シロウさん・・・これって死刑囚が最後に食べた物だよな・・・!」

 

俺は二人に尋ねる。

 

「あ~流石カゲチヨ、もうバレちゃったか!」

 

「博識でございますね。カゲチヨさま。」

 

二人とも笑顔で肯定した。

 

「どういうことだ?」

 

シディが意味が分からずに尋ねる。

 

「ロニー・ニー・ガードナーは2010年に銃殺刑が執行された死刑囚なの。罪状は強盗に殺人、裁判中に逃走を図りその過程で自分についていた死刑制度反対派の弁護士を射殺した男だよ。」

 

カンナが説明する。

 

「凶悪すぎでしょ・・・」

 

「しかも銃で弁護士を殺したのにまた銃殺刑を選ぶなんて銃と共に生きた人生ですね・・・」

 

ヒサとフィーアが戦慄する。

 

「黙ってたことは謝るからさ!食べてみてよ!味はホントに美味しいからさ!」

 

「ああ、そうだな・・・食べ物に罪はないからな・・・」

 

シディの言う通りだな・・・俺たちは意を決してまずはロブスターを食べた。

 

「ホントにうめぇ・・・」

 

スモークしてあって香りが引き立ってるな・・・

 

「モグモグ・・・」

 

ヒサも無言でかぶりついてる・・・

 

「気に入っていただけて何よりです。ちなみになぜスモークにしたかというと銃を撃てば硝煙の匂いが立ち込める。その煙をイメージしたものでございます。」

 

「そ、そうなのか・・・」

 

「凄いでしょ!これからの料理の参考になるよね!」

 

シディが苦笑いになるなかカンナがキラキラした顔で答える・・・

 

「このシロウさんの料理やカンナちゃんの女子力をみるとホントに天才とサイコパスって紙一重って思いますよ・・・」

 

フィーアの言う通り才能がある奴に限って頭のねじが飛んでるよな・・・

 

sideヒサメ

数日後私たちはまたあの洋食屋に来ていた。

 

「いらっしゃいませ。また来ていただいて光栄です。」

 

まぁ、普通に美味しいし・・・

 

「今日はこれにしよう!」

 

カンナちゃんが頼んだのはチキンにポテト、サーモンがのったサラダにエンドウ豆とセロリにオリーブ、そして一切れのケーキ。

 

「意外と死刑囚も野菜も頼んでるんですね・・・」

 

確かに肉や魚ばかり食べてそうなイメージがあるな・・・

 

「まぁ、世界にはベジタリアンの人や健康志向の人もいるからね。」

 

カンナちゃんが言う。

 

「こちらはブルーノ・ハウプトマン、1963年に電気椅子の刑に処された人物です。

罪状は誘拐殺人、ガソリンスタンドの支払いを身代金として入れた金証券で行おうとして逮捕されました。誘拐されたのが著名人の息子ということでかなり注目を集めたようですよ。」

 

やっぱり食欲が少し萎えるけど・・・私たちはチキンを食べた。

 

「か、辛ぇ・・・舌が痺れるぞこれ・・・」

 

「アーシはこのメニューが一番好きなんだ!」

 

辛さに苦戦するカゲとは対照的に笑顔で食べるカンナちゃん、やっぱり辛党だなぁ・・・

 

「うぅ・・・電気椅子の電流をモチーフにしてますよね・・・この辛さ・・・」

 

甘党のフィーアちゃんはそう言って撃沈した・・・

 

「はい、カンナさんのようにハマる人にはハマるんですよ。」

 

やっぱりこの人の料理はおいしいけど一味違いすぎる・・・

 

sideフィーア

 

ヒサメちゃんとカンナちゃん、そして私はミキとノリコを連れてまた来た。

 

「ここが死刑囚のラストミールのメニューを再現してる店か・・・」

 

「面白そうだけど怖いね・・・」

 

ノリコとミキがそう言いますが他のメニューも気になりますしね・・・

 

「まぁ、これなんて小腹がすいたときにはいいよ!」

 

カンナちゃんが注文してくれたのはドイツ料理のシュニッツェルとフライドポテトというシンプルな食事でした・・・

 

「なんか意外だな・・・」

 

「うん・・・もっと豪華だと思ってたよ・・・」

 

二人がそう言いますが・・・

 

「ペーター・キュルテン、この人が死刑にされたのは1931年だったから十分豪華な食事だよ。中には土やオリーブ一個だけっていう死刑囚もいたしね。」

 

変わりものすぎませんか?殺人犯って・・・

 

「罪状は少女ばかりを狙った強姦殺人でついたあだ名はデュッセルドルフの吸血鬼。逮捕された後、ペーターは80もの罪を自白してるんだよ。」

 

カンナちゃんはまた笑顔で話す。

 

「カゲチヨとは違って凄い吸血鬼だな・・・」

 

まぁ、カゲチヨは女子を人気のない場所に誘いだすことさえできないでしょうしね・・・

 

「処刑方はギロチンだったんだよ。あーあ、本物の吸血鬼だったら生き残れたのに・・・」

 

「なんで残念そうなの・・・」

 

ミキの言う通りやっぱりいかれてますね・・・

私たちはシュニッツェルを口にすると豚肉のジューシーな肉汁があふれてきた。

 

「すごいな!この肉といい焼き方といい最高だな!」

 

「やっぱり癖になるよ~!」

 

食いしん坊二人は一瞬で虜になりました。

 

「吸血鬼にギロチンとくれば肉の鮮度は重要でしょ?それこそ血が滴り落ちるくらいでないとね・・・」

 

「カンナちゃんの知り合いって皆こうなの・・・?」

 

やっぱりサイコパスはサイコパスや変人を引き寄せるということですね・・・

 

sideカンナ

 

「こんにちは!今日は一人で食べに来たんだ!」

 

「新規のお客様を連れてきていただいてありがとうございます。カゲチヨ様の友達キモ5と呼ばれる方たちやあのミキさまとノリコ様もすっかり常連です。」

 

いやいや、この店には長く営業してほしいからね・・・

 

「今日は新メニューがございますのでそちらにしますか?」

 

「はい、それにします。」

 

そうして運ばれてきたのはフライドシュリンプ、ケンタッキーフライドチキン、フライドポテト、450グラムのイチゴだった。

 

「おお!ジョン・ウェイン・ゲイシーの食事を再現なんて思い切ったね!」

 

「ええ、彼はケンタッキーの店舗を三店舗経営していてその中の最高のレシピの再現に手間取りましたが調味料を注射することでより味のしみた再現ができたのです。」

 

やっぱりシロウの料理はいつでも美味しいよね。

 

「シロウさんは最後の晩餐、例え死刑にならなくてもいつか死ぬなら何が食べたい?」

 

「私ですか・・・まだ決めかねますね。カンナさんは?」

 

「ん~人もいいだろうし、あえて普通に目玉焼きとお味噌汁とか!」

 

「くく・・・夢が広がりますね・・・」

 

だからこうして先人たちの最後の食事を学んでるんだよね!

 

 



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ダブルおめかしデート!

sideカゲチヨ

「ただいまー。」

 

俺は今日出かけてきて帰ってきたところだ。

 

「カゲチヨか、おかえり・・・うぬ?」

 

「な・・・なんだよ?」

 

「今朝と随分印象が変わったな。一瞬別人かと思ったぞ。」

 

「ちょっとイメチェンしてきたんだよ。」

 

「カゲチヨはそんな能力を持っていたのか!」

 

「そうじゃねーよ!美容院行ってきたんだよ!」

 

すると

 

「帰ってきましたよ・・・ってカゲチヨですか!?」

 

なんとフィーアもウェーブをかけてツインテールにして髪型を変えていたのだ!

 

「お前も美容室行ったのかよ!?」

 

「それはこっちのセリフですよ!シディさんに感想聞くなんて羨ましいですよ!シディさん!私はどうですか!?」

 

「いいんじゃないか。似合ってると思うぞ二人とも。」

 

「だよなぁ!俺も写真で見たときびびっと来てさ!」

 

変じゃなくて安心したわーあれ・・・フィーアが静かだな・・・

 

「・・・もう悔いはありません・・・」

 

フィーア!死ぬなー!

 

「カゲ帰ってきたのー?」

 

「なんか騒がしいね・・・」

 

きた!ヒサとカンナからの、女子の感想!どうなんだ!

 

「あれ、なんか普段より大人っぽい。」

 

「フィーアちゃんもツインテールにしてて似合ってるじゃん!」

 

「おう・・・だろ?」

 

「じゃあ、私依頼もないし帰るね。カゲも宿題やりなよ。」

 

・・・反応薄くね?

 

「分かってないな~家とか普段の生活で感想求めてもその程度、デートや学校生活、仕事でこそそのイメチェンは役に立つんだよ!」

 

カンナがアドバイスしてくれる!そうなのか!明日が楽しみだぜー!

 

sideフィーア

 

「なあ・・・あれいいよな・・・」

 

「まさか髪型一つであんなに可愛さが倍増するとは・・・」

 

「カゲチヨ君も変わったよねー」

 

「陰キャオーラが薄まっていい感じじゃない?」

 

ふふふ・・・皆私たちに釘付けですね・・・

 

「おー!フィーちゃんやるじゃん!」

 

「可愛くなったじゃんか。」

 

ミキとノリコにも褒められて悪い気はしませんね・・・

 

「カゲチヨ、何があったんだ!」

 

「貴様さては影武者だろう。」

 

カゲチヨもキモ5に絡まれている。

 

「違うって!美容室行っただけだし!」

 

「プロの御業で変身したんだね。」

 

「一人だけオーラの色が違うんじゃい。」

 

「そーだ、友達紹介のクーポン貰ったからお前らも・・・」

 

「いや、悪いけどお前とは今日でお別れだ!」

 

「はぁ!?」

 

「貴様は1000円カット以外で髪を切った、そんな男とは価値観が合わない。」

 

バンドですか?

 

「俺は眉毛を整える男は信用できない!」

 

どんな信頼関係ですか?

 

「今のお前はワシらと住む世界が違うんじゃい!」

 

「もともとからの上り幅が大きくてカッコよく見えてるだけだよねー!」

 

「キモ5に雰囲気イケメンはいらねーんだよ!」

 

「お前らそれでも友達かよ!」

 

今回はさすがに可哀そうですね・・・

 

「あはは!これを機に陽キャと友達になるのもいいんじゃない?」

 

カンナちゃん・・・そういう問題じゃないでしょ・・・

 

「カゲチヨ、あんな器の狭い友達は放っておいてヒサメちゃんにキャーキャー言われるためのステップに進みます!」

 

「お願いします!カンナ師匠!」

 

カゲチヨ・・・すっかり乗せられてますね・・・

 

「アーシとヒサメちゃんがやる荷物運びをやること!」

 

雑務押し付けられただけですね・・・

 

sideカゲチヨ

 

「ほら時間ないんだから急いで。」

 

「めんどくせー。」

 

こんなんでホントにヒサをときめかせられるのか・・・?

 

「カゲチヨくんお疲れ様ー!あとはこっちでやっておくよー!」

 

マジでか!まさかこれが・・・

 

「そう普段とは違う他の女子の態度に彼女はドキドキともやもやで積極的になるでしょう!」

 

ふふふ・・・

 

「もっと早くイケメンになっておけば良かったぜー!」

 

「カゲがイケメン?ないない、ありえない。」

 

全力で否定された・・・!

 

「本当のイケメンは女子に平気で重いもの持たせたり自分でイケメンとか言ったりしないの。」

 

「ヒサメちゃんはそっちタイプだったか・・・カゲチヨに女子の手伝いはハードルが高いと思ったからこういう作戦にしたんだけど・・・」

 

まじかよ・・・

 

「カゲは見た目が変わっただけじゃん。」

 

「好きほうだい言いやがって~!」

 

「まぁまぁ、イメチェンが最大級その効果を発揮するのはデートだよ!」

 

そう言ってカンナはチケットを四枚渡してきた・・・

 

sideヒサメ

 

「水族館のチケット?」

 

「そうそう!オーナーから四枚貰ったからみんなで行ってきてよ!」

 

やったー!

 

「アーシが考えたコーデでいけばその髪型の素敵さを引き出せるからね?」

 

「「はい!」」

 

二人とも何こそこそ喋ってるの?

 

「うむ、俺もフィーアから出かけようと誘われてたから調度良かった。一緒に行くか?」

 

「はい!勿論です!」

 

「カゲも行ける?」

 

「おう!絶対行くわ!」

 

良かった!

 

sideカンナ

 

「「ふぁあ・・・」」

 

カゲチヨとフィーアちゃんが同時にあくびする・・・

 

「フィーア、女子が大口開けてあくびはどうなんだよ?」

 

「う、うるさいですね!緊張して眠れなかったんですよ!カゲチヨこそなれない早起きであくびしてるじゃないですか!」

 

「うるせーな!髪のセットとか服の着方とか大変で疲れたんだよ!」

 

二人とも喧嘩して大丈夫かな・・・

 

「それでなんで俺たちは二人のデート風景を覗き見してるんだ?」

 

そう、アーシはゼクス君と一緒にデートの集合場所である公園で二人を見ていた。

ちなみにアーシたちも雰囲気に合わせてオシャレしてこの場所にいる。

 

「だってーチケットは実は六枚あったし一人だと寂しかったからね。」

 

「全く・・・だが水族館は初めてだから俺も楽しみにしていたぞ。」

 

そう!良かった!

 

「二人ともお待たせー!」

 

「フィーアはともかくカゲチヨが早く来てるのは珍しいな。」

 

さて、カゲチヨの返答は?

 

「今日が楽しみで仕方なかったからな!」

 

まぁ、カゲチヨにしては上出来だね。

 

「カゲってそんなに水族館好きだったっけ?」

 

「まぁな。」

 

「俺も楽しみでいつもとは違う服にしてみたぞ!」

 

(質問コーナーで着た服)

 

「に、似合ってますよ・・・」

 

フィーアちゃん顔真っ赤じゃん・・・

 

そうして四人は水族館に向かった。

 

「わぁ!見たことない魚がいっぱい!」

 

「ああ、皆壮大に泳いでるな!」

 

シディとヒサメちゃんが喜ぶ。

 

「俺はほとんど知ってるぜ。」

 

「私も少し知識を持ってますよ。」

 

そう!これぞモテテクニック知的アピール!魚の雑学で二人の関心を高めて!

 

「わー!可愛い!餌をもらうために一列に並んでる!」

 

「知ってたか?ペンギンは魚を必ず頭から飲み込むんだぜ。」

 

「どうしてだ?」

 

「魚のひれや鱗が喉にひっかかって上手く飲みこめなくなるからだ!口の中には突起があって魚を逃がさないようになってるんだ!」

 

「ちょっとグロテスクだね・・・」

 

「あそこにはフグがいるぞ!膨らんでいて面白いな!」

 

「シディさん、フグにはその膨らむのと別に大きな特徴があります!それは歯です!フグはその鋭い歯で仲間の体すら傷つけることがあるそうですよ!」

 

「そうなのか・・・」

 

二人とも・・・雑学の内容がグロテスクすぎだよ・・・

 

「お、あそこにクマノミとイソギンチャクがいるぞ!」

 

ゼクスくんがはしゃいでる・・・

 

「クマノミってさーイソギンチャクに隠れることで外敵から身を守ってその代わりにクマノミも餌を運んであげてるんだって。」

 

「共生ってやつだな・・・」

 

「まるで夫婦みたいだよね。」

 

「っ!!?」

 

さあ!四人を追いかけよう!

 

そうしてアシカショーに来たんだけど二人は見事最前列を確保してヒサメちゃんとシディを喜ばせていた。

 

「輪投げまでやってて凄いな!」

 

アーシたちも水族館楽しめて目の保養にもなって一石二鳥ってやつだね!

そうして観客も参加するキャッチボールになったんだけど・・・

 

「カゲチヨの奴緊張しすぎだろ・・・」

 

「アピールチャンスだから頑張ってもらいたいんだけど・・・」

 

「じゃあ、思いっきりボールを投げてみてね!」

 

「はーい!」

 

もう一つの参加者である子供がカゲチヨの方にボールを投げた!

 

バッシャ―ン!!

 

・・・カゲチヨに盛大に水がかかった・・・

 

sideゼクス

 

「あーあ結局あの四人の進展はなしか・・・」

 

「そんなに慌てなくても縮まっていくさ。」

 

「そうだといいけど・・・」

 

全くお前は人の恋路に口だすのが好きだな・・・

 

「あ、そうだ!ゼクスくん!」

 

チュ・・・

 

「今日は付き合ってくれてありがとね!」

 

俺は口にそっとキスをされた・・・

 

「・・・さっきのうんちくといい反則だろ・・・!」

 

俺は顔を真っ赤にするのをこらえながらつぶやいた・・・

 

sideカゲチヨ

 

俺はヒサが靴ズレしてたから、フィーアもシディと手を繋いで食事が終わって帰ろうとしてたんだけど・・・

 

「カンナちゃん・・・ゼクス君と来てたの・・・?」

 

「二人とも仲良しだな!」

 

「大胆すぎますよ・・・」

 

「恋愛小説みたいじゃねぇか・・・」

 

偶然カンナがゼクスにキスするのを見てしまった・・・やっぱアイツには敵わねぇわ・・・

 

sideカンナ

 

数日後

いつの間にか二人の髪型は元に戻っていた・・・

 

「なんで!?」

 

「毎日セットするのがダルいし女子が話しかけてくるようになって怖い!だそうだ。」

 

「フィーアちゃんもスケベな男子が寄ってきてメンドくさいだって。」

 

もう!二人とも変わらなさすぎでしょ!

 

「けど外見は変わってもカゲはカゲだしカゲなりの良いところを私は知ってるからいいよ。」

 

「うむ、フィーアもこの前は楽しませようと頑張ってくれてたしとても素敵だと思ったぞ!」

 

やれやれ、シディとヒサメちゃんをときめかすにはキスくらいしかないのかなぁ・・・

 

 



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カレコレ屋の一日

sideカゲチヨ

 

ー動画ー

今回はカレコレ屋の一日を紹介しようと思います。

 

「ふっ・・・今日もいい朝だ。さて今日の株価はどうなってるかな。」

 

朝は新聞を読みながら朝食を食べるのがルーティンです。ベーコンエッグトーストとコーヒーといつも決まってます。

 

ー現在ー

 

「って感じで編集したんだけどどうよ!オシャレじゃね!?」

 

「いやこれ嘘じゃん。株価なんて見ないでしょ。」

 

「カゲチヨはいつも寝坊するからね。」

 

「断言します。カゲチヨはこんなビジネスマンみたいなことしません。」

 

ヒサ、カンナ、フィーアそこまで言わなくてもよくね!?

 

「普通に撮っても別に楽しい日々を毎日送ってるわけじゃないからな。多少は嘘つくしかねーだろ。」

 

「そういうのが炎上につながると思うんだけど・・・」

 

カンナは黙っててくれ!

 

「四人とも何を見てるんだ?」

 

シディも来たか!

 

「カゲがカレコレ屋の一日を紹介したい!とか言って色々協力して撮ったでしょ?」

 

「うぬ、あれか!」

 

「本当に大変だったんだけど・・・特に登校!」

 

「ああ・・・あれは大変でしたね・・・」

 

「?そんなに大変だった?」

 

カンナが本気で忘れてるみたいに言う。

 

「お前のせいでな!」

 

ー動画ー

 

「今日の依頼はどんな感じ?」

 

登校の時間ではいつも依頼について話し合います。

 

「じゃあ今日の放課後は依頼人の猫探しだね。」

 

「もふもふの三毛猫・・・オスだったらもっといいんですけど・・・」

 

「フィーアちゃん見つけても飼えるわけじゃないよ?」

 

このように多少雑談をしながら話します。

 

ー現在ー

 

「四人はいつもそんなことをしていたのか。」

 

「ううんこれはカゲが書いてきた台本どうりに演じただけ。本当のところは・・・」

 

ー実際ー

 

sideヒサメ

 

「うし!登校の様子はこんなんでいいだろ!」

 

「はぁ・・・本当はいつもカゲが寝坊して急いで登校してるのに・・・」

 

「見栄ばっか張ってると見た人から聞かれたときにぼろがでますよ・・・」

 

フィーアちゃんの言う通りだよ・・・

 

「でも今日はちゃんと早めに登校してんだから一応嘘じゃねよ。依頼も本当だし。」

 

「ふふふ・・・今日もモーは面白いな・・・」

 

カンナちゃん歩き読みなんて危ないよ・・・

 

「ある意味器用ですね・・・」

 

その時だった・・・

 

「にゃーん!」

 

「うおっ!」

 

「うわっ!」

 

ネコがいきなり飛び出してきてカゲがカンナちゃんを巻き込んで転んでしまった!

 

「いてて・・・」

 

「カゲチヨ・・・・カンナちゃんの雑誌・・・」

 

フィーアちゃんの言う通り破けていた・・・

 

ー現在ー

 

「そのあとカンナに追いかけ回されて大根を尻に刺されそうになるし朝食吐きそうになるしで散々だったぜ・・・」

 

「カンナ、もう歩き読みなんてしちゃだめだぞ。」

 

「はーい・・・」

 

シディの言うことはちゃんと聞くよね・・・

 

「んで次は学校の様子だな。」

 

「四人が学校で何をしてるのか知る機会が少ないからな!」

 

シディ・・・カゲのは嘘だから信じない方がいいよ・・・

 

ー動画ー

sideカゲチヨ

「そうしてこの式を・・・」

 

カレコレ屋をやっている俺達だけど俺とヒサとカンナ、フィーアは学生です。

ヒサとカンナ、フィーアはクリスによってもう大学レベルのところまでやってるけど外との交流のために通っています。すごいっすよね・・・

 

ちなみに俺は凝り性なせいかノートには色んなペンを使って書いてしまうタイプです。

 

ー現在ー

 

sideフィーア

 

「おぉこれが学校でのカゲチヨか。真面目にやっていて偉いな。」

 

「騙されないでください。シディさん真面目に受けてたらテストのときヒサメちゃんに泣きついてないですしもっと成績は良いはずですから。」

 

純粋なシディさんを騙そうったってそうはいきませんよ!

 

「お前だって授業中変なことしてただろ!」

 

「そうだよ・・・」

 

sideヒサメ

 

カゲ珍しく起きてるな・・・

 

「・・・」

 

と思ったら寝だした!

 

「ちょっと!なに急に寝始めてるの!」

 

「動画で使う授業での俺の様子は撮り終えたからいつも通りに戻っていいんだよ。」

 

だからって寝ないでよ!

 

「そういえば暇つぶし用のスマホ撮影のためにロッカーに仕込んでるんだった・・・」

 

「じゃあ真面目に授業を・・・」

 

「そうだ!フィーアとカンナが何やってるか見ようぜ!」

 

どうあっても受ける気ないんだね・・・

 

「フィーアちゃんは真面目に受けてるね・・・」

 

「いや!見てみろ!授業を受けつつ空気椅子で足の筋肉を鍛えてるぞ!」

 

授業中でも鍛えてるの!?

 

「カンナの方は・・・意外と真面目に受けてたな・・・」

 

「ああ見えてファッションの勉強やオカルトの研究してるし知識を深めることに関しては熱心なんだよね・・・」

 

「よし!俺も落書きの質を高めるために色ペンを使うぜ!」

 

全然わかってない・・・

 

ー現在ー

 

「って感じで本当に小学生かと思ったよ・・・」

 

「あの落書きは動画に使おうと思ってでだな・・・」

 

授業中にやるなよ・・・

 

「それにしてもフィーアは授業中空気椅子をしてたんだな・・・」

 

「極限まで腰をおとして座ってるように見せかけてるんで気づかれないんですよ。頭と体を同時に鍛えられる合理的な方法です。」

 

ホントにストイックだよね・・・

 

「カンナが真面目に授業を受けてたのには驚いたな・・・」

 

「シディ、酷いよ!拷問は科学によってアイデアがでるし歴史や古典だって古代の文明を調べたり古い文章を読むのに役立つから勉強してるの!」

 

まぁ、好きなことに関してはカンナちゃんは勉強熱心だからね・・・

 

「次はお昼の映像だな。」

 

ー動画ー

 

sideカゲチヨ

 

お昼はシディやカンナのお手製だったり買ったりと特に決まってません。

学校では別の友達といることも多いです。

 

「うーん!おいしい!」

 

「本当ヒーちゃんよく食べるね・・・」

 

「アーシ、結構盛ったはずなのにもう残り少なくなってる・・・」

 

「見てるだけで胸やけがしそうですね・・・」

 

なのでそれぞれの友人と昼飯を食います。放課後は依頼などでなかなか遊んだりできないので昼食は友人との仲を深める重要な時間です。とは言ってもくだらない話ばかりしてます。

 

ー現在ー

 

「アサヲくんたち意外と一緒にいるカゲって珍しいね・・・」

 

「どうせ都合がつかなかったか青春感出したいとかでなんか細工したんでしょ?」

 

うっ・・・カンナの言う通り遠近法を利用して撮りました・・・

 

「なんですかその涙ぐましい努力・・・」

 

「っていうかなんでこの映像使ったの!他にあったでしょ!」

 

「いや、ヒサメちゃんの食べっぷりが実に楽しそうでいいと思うよ!」

 

「私もこれに関しては異論ありません。」

 

「そんな~!」

 

よし!次は依頼の動画だな!

 

ー動画ー

 

依頼がある場合は放課後や休日に五人で依頼をこなします。

それぞれ得手不得手があるので一人で担当することもあるしヘルプを呼ぶこともあるのですが今日は猫探しなので五人でやります。

 

「依頼人の猫は黒猫で赤い首輪をしてるんだよね?」

 

「黒猫か~幸運の象徴だよね!」

 

「だがその情報だけで探すのは骨が折れるな・・・」

 

「一応目撃情報まとめておいたぜ。この円の中に猫がいるはずだ。」

 

基本的に依頼の指揮は俺がとります。

 

「珍しいですね。情報纏めてるなんて。」

 

「これぞ頭脳派の真骨頂だよ!あとは猫が好きそうな場所も書いてあるから重点的に探してくれ!」

 

そしてしばらくして・・・

 

「もう逃げちゃだめだよ!」

 

俺の適確な指示によって今回は簡単に見つかりました。依頼は大変だけどやっぱり依頼人の笑顔が何よりの報酬だ・・・空を見上げながらそう思いました・・・

 

ー現在ー

 

sideカンナ

 

「なんで背中で語ってるの・・・?」

 

ヒサメちゃんの言う通り中二全開だね!

 

「そもそもそんな簡単に猫は見つかってない気がするが・・・」

 

編集で省いてたからね・・・

 

ー実際ー

 

「カゲ!この目撃情報ほとんど間違ってるじゃん!」

 

「嘘だろ!」

 

「確かに首輪や柄がちがうのもあるしまずいですね・・・・」

 

フィーアちゃんの言う通り日が暮れたら黒猫は見つけにくいよね・・・

 

「そうなるとこのマップは頼りにならないな。」

 

「もうシディの鼻と耳、私の生体電流やカンナちゃんの熱源探知で見つけるしかないよ!」

 

そうして・・・

 

「確かこっちから鳴き声が・・・」

 

「うん電流が流れてる感じがする・・・」

 

「小さな熱源・・・いた!」

 

カゲチヨが滑りこんで捕まえた!

 

「黒猫で赤い首輪!この子だよ!依頼人の猫!」

 

ヒサメちゃんが確認する!

 

「服が泥だらけだぜ・・・」

 

「きしゃああ!」

 

「いってぇ!何すんだこのクソネコ!」

 

カゲチヨが猫に引っかかれた・・・

 

「ダメですよ。カゲチヨそんな言葉使いじゃ猫が警戒してしまいます・・・」

 

フィーアちゃんがゆっくり猫に近づいた・・・

 

「怖くないですよ・・・飼い主のもとに返りましょう・・・」

 

ナ〇シカ?手をだして怖くないというさまは獣を手を出す様子が激似だった・・・

 

「・・・」

 

「よーしよしよしよし・・・・」

 

「今度はム〇ゴロウさん!?」

 

ヒサメちゃんの言う通りフィーアちゃん動物好きすぎでしょ・・・

 

ー現在ー

 

「っといった感じだったぞ。」

 

「仕方ねーじゃん!あんな頭良い風に捜索方法考えて来たのに猫は見つからねぇは泥だらけで猫に引っかかれるわじゃかっこつかねぇだろ!」

 

カゲチヨのかっこつかなさは今に始まったことじゃないじゃん・・・

 

ー動画ー

sideカゲチヨ

 

夕食前の空き時間などで編集はこつこつ進めていきます。

今日はヒサが動画を編集しました。

 

「そこBGM変えたほうがいいんじゃね?」

 

「効果音のほうが良くない?」

 

「集中線入れてもいいかもな。」

 

「確かにそれもいいね。」

 

話し合いながらこだわることで面白い動画が作成されます。

 

ー現在ー

 

「動画編集のシーンはこんな感じにしたぜ!」

 

「でもほとんどカゲや偶にカンナちゃんがやってる感じなのに私もやってる風にしたの?」

 

「編集できる奴が複数いるとクリエイター集団みたいでかっけーじゃん!」

 

「そういうものなんですか?」

 

ああ、でもあのときはひやひやしたぜ・・・

 

ー実際ー

 

「うし!ヒサ撮れたぜ!」

 

「オッケー・・ってあっ!」

 

どうした?

 

「ごめん・・・パソコンかたかたしてたらデータ消しちゃったかも・・・」

 

おぉぉぉ!嘘だろ!?

 

「んー?見せてみて。・・・これならバックアップがあるからここをこうすれば・・・はい復元完了。」

 

「カンナー!ありがとう!」

 

「ヒサメちゃんのミスなんて可愛いものだよ・・・フィーアちゃんなんて壊れたりわかんなくなったら蹴ったり叩いたりして解決っていう昔のテレビ的発想を今でも信じてるもん・・・」

 

確かにそれはヤバいな・・・

 

ー動画ー

 

「私もうお腹ぺこぺこだよ~!」

 

「昼あんなに食ったのにか・・・」

 

「ホントに底なしですね・・・」

 

「今日も頑張って作ったよ!」

 

「うむ!ではいただこう!」

 

五人集まってる場合は皆で夕食をとることが多いです。

俺もヒサもそんなに料理が得意ではなくフィーアも修業中のため

シディとカンナがいつもやってくれます。

 

「そういえばミキとノリコがさぁ・・・」

 

「そんなことしてたのかよ・・・」

 

「にぎやかでしたよ。」

 

「そのあとも面白かったよね。」

 

「楽しそうでいいな!」

 

何でもない雑談をしながら夕食を食べることが多いです。

 

ー現在ー

 

sideヒサメ

 

「あれ?ここは特に脚色しないんだね。」

 

「別に必要ねぇだろ。」

 

ー普通に撮ってても別に楽しい日々を毎日送ってるわけじゃないからなー

 

ふふっ・・・

 

「なにニヤついてんだよ・・・」

 

「五人でいるときは楽しいって思ってくれてるのかなって。」

 

「いつも通り分かりにくい愛情表現ですね・・・ですが私も楽しいですよ。」

 

「アーシも!」

 

「俺もだぞ。」

 

私たちは笑いながら答える。

 

「だからそんなんじゃねーって!シディとカンナの飯だったらそのままでも映像映えしそうだったからだからな!?」

 

「シディとカンナちゃんのごはんみてたらお腹すいちゃった!」

 

「そういえばもういい時間ですね・・・」

 

「カゲチヨも楽しみみたいだしいいの作らないとね!」

 

「ああ!今日も腕によりをかけるぞ!」

 

私たちは夕食の準備を始めた!

 

「だから違うっつーの!」

 

 

 

 

 

 

 

 




機械音痴度

シディ>フィーア>ヒサメ>カンナ>カゲチヨ

カゲチヨは動画編集とかしてるので当然一番音痴じゃない。
ヒサメはハッキング能力が使えなければカンナに負ける。
フィーアは小説のとおり操作はできるが壊れたりしたときが脳筋
シディは原作の通り


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動物化のドタバタ

sideカゲチヨ

俺たちはおやつにフルーツサンドを食べていた。

 

「いやー!午前中の疲れに染みるわー。」

 

「すごく美味しいよ。」

 

「よかった。ヒサメが前に食べたいと言ってたからな。」

 

「甘党のフィーアちゃんは留守だし全部食べちゃおう!」

 

俺達は笑いながら言う。

 

「そういえばオーナーのおつかいは大変だったの?」

 

「ただの荷物の受け取りだったよ。なんでも動物に変化する薬の原料で変化の実っていうのを業者から受け取ったんだ。」

 

「相変わらず変な物置くんだねあのオーナー。」

 

カンナ、オーナーの前で言うなよ・・・?

 

「直々の依頼だったからなぁ運ぶのにマジで気遣ったわぁ・・・」

 

「そんなに気遣う?」

 

「オーナーは優しいぞ?」

 

「いや、カゲチヨには辛辣じゃん・・・」

 

「そうだぞ!それに帰りにお前ら買い出しまで頼みやがって・・・」

 

大変だったんだぞマジで…

 

「丁度食材を切らしていてな助かったぞ。」

 

「ねぇシディこの甘い水色のってなに?」

 

「そういえば見たことない果物だよね・・・?」

 

ヒサとカンナが聞く。まさか・・・ぐっ・・・意識が・・・

そしてしばらくすると・・・スマホの画面に映された自分を見たが・・・

 

「レッサーパンダになってるー!?」

 

俺が叫ぶと

 

「カゲどうしたの?」

 

ヒサがやってきたんだが・・・

 

「うおおお!?なんかヒョウがいるんだけど!?」

 

「私だよヒサメ!」

 

それはわかってるんだけどさ・・・

 

「カゲはレッサーパンダ!?前に動物園で見たとき可愛いなぁって思ってたんだ!」

 

「・・・意思疎通はできるんだな。ってか身体がお前への拒否反応すごいんだけど!?」

 

俺たちが騒いでいると

 

「二人とも無事か?」

 

「まったく何がどうなってるの?」

 

シディはデカい鳥、カンナは狼になっていた!

しかし三人が俺を見つめてると威圧感がすげぇな・・・

 

「シディが変化した動物は・・・オウギワシだろ!?猛禽類最強握力の化け物鳥!」

 

「詳しいじゃん。」

 

ヒサに言われる。最強の鳥って響きがカッコいいから調べてた。

 

「っていうかカンナはニホンオオカミじゃねーか!絶滅した動物だぞ!」

 

「そうなの?やっぱりアーシってどうあっても目立つ宿命なのかなぁ?」

 

(少数のサイコパスっていう点からじゃ・・・?)

 

俺たちの心は一致した。

 

「けどとにかく一旦距離を置かせてくれ!お前たちといると体の震えが止まんねーんだよ!」

 

俺は机の上に逃げる。

 

sideヒサメ

 

「あんな高いところに逃げなくても・・・」

 

「ヒサメはユキヒョウだな。」

 

何それ?

 

「世界で最も高い場所に生息している動物だ。」

 

私はカゲを追いかける。

 

「凄い飛べる!」

 

「動物化したからかなぁ?」

 

カンナちゃんの言う通りかも!

 

「ひぃ!」

 

「今思い出したんだけどさヒョウやワシや狼ってレッサーパンダの天敵だったかも・・・」

 

怖がってるのってそれが原因?

 

「なるほどな!気を使ってくれ!きしゃー!」

 

それってレッサーパンダの威嚇!?

 

「可愛いー!」

 

「全然怖くないね・・・」

 

「喜ぶなぁ!こっちは必死なんだよ!」

 

私たちははしゃいでいたけど状況を整理し始めた。

 

「順を追って話すぞまず俺がオーナーが用事から帰ってくるまで変化の実を机に置いておいた。」

 

「そしてそれを私が勘違いで冷蔵庫に入れて・・・」

 

「そしてアーシが冷蔵庫から出して・・・」

 

「俺が調理してしまったということか・・・」

 

つまり全員のせいってことだよね・・・

 

「時間経過で戻るか薬で戻るかわからない以上ここはオーナーに・・・」

 

私たちがオーナーに聞こうとしたその時だった・・・

 

「ただいま帰りましたー。」

 

なんとフィーアちゃんが帰ってきたの!

 

「あ、これシディさんが作ったフルーツサンドですね!」

 

流石フィーアちゃんシディが作ったって一発で見抜いた・・・

 

「少し食べられたあと・・・小分けにされてない・・・まさかヒサメちゃんとカンナちゃん、カゲチヨの3人で独占して食べようとしてましたね!」

 

気付かれた・・・

 

「後で3人は締め技もしくは関節技の刑に処しましょう・・・」

 

戻っても地獄の状況になった・・・

 

「あれ?誰かいるんです・・・か・・・」

 

見つかっちゃった・・・

 

「きゃー--!可愛い!レッサーパンダの他にもニホンオオカミやユキヒョウ、オウギワシまで!なんでですか!?依頼で4人が引き取ったんですかね?」

 

フィーアちゃんはカゲや私、カンナちゃんを抱きしめたりシディを手に乗せていた・・・ちなみにフィーアちゃんの手袋は森の木の繊維から作られているので頑丈。

 

「フィーアちゃん気づいて!私!ヒサメだよ!」

 

私はフィーアちゃんに話しかけるけど・・・

 

「もー!ガウガウ吠えて元気いっぱいですね!お腹がすいてるならさっき取ってきた肉があるのでさばいてあげますね。レッサーパンダは笹ですよね。待っててください!」

 

フィーアちゃんはそう言って去ってしまった・・・

 

「どうやら実を食べている人同士でしか意思疎通できないみたいだね・・・」

 

カンナちゃんの言う通りだとしたらオーナーに電話してもダメかも・・・

 

「でも知ってるのはオーナーしかいねぇんだ!俺は信じるぜ!オーナーの対応力を!」

 

カゲはそう言ってパンダの指で器用に操作して電話を掛けた!

最初は鳴き声で怪しんでいたオーナーだったけど・・・

 

「まさか変化の実を食べたのか?」

 

対応してくれた!

 

「全く・・・戻る方法は一緒に入っていた茶色の小瓶があったはずだ。それは薬にするときに効力を調整するための希釈液だ。変身して30分以上たつと姿が固定される。元に戻れるか保証できなくなるぞ!」

 

そんな・・・

 

「それは困るよ!皆はともかくアーシはこの姿になったら研究とかで動物園にも行けずに実験三昧の日々になるよ!」

 

私たちだって動物園は嫌だよ!

 

「確か茶色の小瓶は・・・確かアーシが実と一緒にシディに渡して・・・」

 

「そのままクリームに混ぜてしまったな・・・」

 

そんな・・・ってことは・・・

 

「フィーアに気づかれないようにあれを全部食うしかねぇ!」

 

「でも正体がバレたらアーシら確実にフィーアちゃんに関節技決められるよ!?」

 

「それでも戻らないよりはましだ!」

 

俺たちはフルーツサンドを食べ始めた!

 

「ちょっと!何やってるんですか!」

 

やばい!気づかれた!

 

「もう!ダメですよ!あなた達のごはんは用意してますから!」

 

凄い力で引っ張られる・・・でも食べなくちゃいけないの!

 

「な、なんですか・・・あの血気迫った感じ・・・」

 

sideオーナー

 

私はカレコレ屋にやってきたのだが・・・

 

「なんだこの状況は・・・」

 

「よくも私のフルーツサンドを独り占めしただけでなく動物に化けて騙そうとしましたね・・・」

 

「いたたた!誤解!誤解だって!」

 

「シディも動物になってたじゃんだから・・・いだだだだ!」

 

「シディさんは優しいですからね・・・協力させたんでしょ?」

 

「違うんだって!あだだだ!?」

 

フィーアに関節技を掛けられているカゲチヨとヒサメ、カンナの姿があった・・・

 

「どういうことだ?これは・・・」

 

私はシディに聞く。

 

「それがフィーアが3人が動物に化けてたのを怒られるのが嫌でごまかそうとしたと勘違いしてな・・・」

 

そうか・・・

 

「もうフルーツサンドはこりごり・・・いだだだ!」

 

はぁ・・・

 

「シディ・・・すまないがカゲチヨは取り込んでるから変化の実と希釈液をまた取ってきてくれないか?」

 

「わかった・・・」

 

3人にはお疲れと言っておこう・・・

 

「まだ反省したりませんか!」

 

「「「だから・・・いたたた!」」」

 

 




IFもしフィーアも動物になったら・・・

既に全員動物化してる。

カゲチヨ「フィーアの動物はなんだ?」

カンナ「なんか白黒の動物だね・・・」

ヒサメ「小さくてかわいい~!」

シディ「3人とも・・・あれはラーテルといって世界で一番怖いもの知らずの動物で凶暴だぞ・・・」

カゲチヨ「は!?で、でもシディやヒサやカンナは鷹と狼とヒョウだし大丈夫じゃ・・・?」

カンナ「あ~そういえば動画で見たけど象やライオンも襲われるしつこく凶暴な動物らしいよ・・・」

フィーア「フルーツサンドの恨み晴らさせてもらいますよ・・・」

「「「ぎゃあああ!!」」」

シディ「すまない・・・皆・・・おれにはどうしようもできない・・・」


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癖でわかる性格

sideカゲチヨ

今日の依頼人は少し変わっていた・・・

 

「好きな人が考えていることがわかるようになりたい?」

 

シディが確認する。

 

「はい、そのお方はとてもミステリアス、いつもふわふわと宙に浮いた感じで何を考えてるかさっぱりわからないんです。そんなところが素敵なんです。」

 

そういうもんか・・・

 

「ちょっとわかるかも。陰がある人ってなんかカッコいいっていうか女子は惹かれるよね。」

 

「俺とか陰ありまくりだろ!」

 

「アンタはただの陰キャでしょ。」

 

カンナに突っ込まれる。

 

「本人に直接聞くのはダメなのか?」

 

シディが言う。

 

「むむむ無理です!緊張してうまくしゃべれないですよ!」

 

「わかります!何を考えてるかわからない人と話すってドキドキしますよね!」

 

フィーア!

 

「私オーガニック思考なんで薬を使わずになんとかしたくて・・・」

 

変なところで頑固だな!そういう意味じゃねーだろ!オーガニックって!

 

「それにあの方はいつだって自然体、私だけそんなチートみたいなことできません。」

 

「任せてください!私たちでできる限りサポートしましょう!」

 

おいおい・・・

 

「お前何言ってんだ!」

 

俺はフィーアに問い詰める。

 

「私にはわかります・・・相手の気持ちを自然に読んでさりげない気遣いをしたいその気持ちが・・・」

 

「だからって喋らずに相手の気持ちを読むなんてエスパーにでも目覚めないと無理なんじゃ・・・」

 

カンナの言う通りだ!

 

「あ!そういえばミキが丁度癖でわかる性格診断ってのをやってたよ!」

 

マジかよヒサ・・・

 

sideヒサメ

 

まずはアプリを使ってみることにした・・・

 

「質問です。貴方が人と話しているときによくしてしまう仕草は?」

 

「仕草・・・?」

 

依頼人は考えながら口に指をあてた!

 

「そういうのです。些細なことでいいので覚えている物を話してください。」

 

私は依頼人に促す。

 

「しかし改まって聞かれると分からないものだな・・・」

 

「俺も答えらんねーわ。ほら俺あんまし感情が表にでるタイプじゃないし?」

 

そう言ってカゲは前髪を触る・・・

 

「思いっきり出てるから!」

 

「うわ!ほんとだ!」

 

無意識にやってるんだね・・・

 

「カゲチヨの癖なら初対面の人の前だと手汗が凄いことになってるな。」

 

「後は死人みたいな顔になったり・・・」

 

「ラッパーみたいな口調になってどもりますよね。」

 

シディとカンナちゃん、フィーアちゃんもカゲの癖を言う。

 

「それ全部ディスじゃねーか!」

 

「あの・・・前髪を触るのは私もよくやります。」

 

依頼人が答える。アプリの回答は・・・

 

「前髪を触る方は甘えたいという依存欲求、自己愛やナルシズム注目されたい気持ちがある証拠ですね。」

 

「おいおい、俺と全部逆になってるぞ?」

 

カゲが言うけど・・・

 

「いや注目されたくない人はYOUTUBERやらないでしょ・・・」

 

ホント見栄っ張りなんだから・・・

 

「また好意のある人間の前でやる場合は撫でられたいという期待自分の顔から注意をそらしたいなど孤独や寂しがりな性格の持ち主に多い癖です。」

 

「へ~カゲチヨヒサメちゃんに撫でられたいと思ってるんだ~!」

 

「意外と当たってますね・・・」

 

「ど、どこがだよ!」

 

「カゲ・・・」

 

なでなで・・・

 

「だから違うっての!」

 

sideカンナ

 

「そーいうヒサはよく口元抑えたりするよな。」

 

「え、そうなの?」

 

確かに今もやってるしね・・・

 

「口元を抑えるのは相手に対して隠し事や本心がバレないようカバーしたいという思いの表れです。根本的に自信がない方によくみられる仕草です。」

 

アプリが言う。

 

「正にヒーちゃんって感じじゃーん!」

 

「ヒーちゃん言うな!」

 

「またこの行為は同性より好意のある異性を前によく現れます。」

 

アプリがそういうとシディが納得した感じで頷く。

 

「確かにカゲチヨとヒサメが話していたときやたらと口元を抑えていたな!」

 

「ああ、カゲチヨも前髪触ってましたよね。」

 

シディとフィーアちゃんが言うと

 

「な、何言ってるのシディ!?」

 

「そそそ、そんなことあったかフィーア!?」

 

二人とももう口元抑えてるじゃん!

この心理テストすごいなー!

 

「そういえばシディって人の話聞くとき腕組んでるよね!」

 

「カンナもオシャレっていって伊達メガネかけてるよな!」

 

そういえばそうだね・・・

 

「腕を組む仕草は警戒心が強く腕組みすることで少しでもパーソナルスペースを確保し相手との接触を避けたいとそんな心理状態の現れです。」

 

「え・・・なんかシディっぽくないね・・・」

 

「シディさんはむしろガンガン話すタイプですよね。」

 

ヒサメちゃんとフィーアちゃんが戸惑う。

 

「他には自分の世界に入り込み考え事に集中していたり相手の悩みを解消してあげたいと真剣に考えているときに現れるとも言われています。」

 

「これはシディっぽいよね。」

 

アーシは言う。

 

「ああ、皆の話は難しいから自然とあの格好になるな。」

 

「カンナのはどうなんだ?」

 

カゲチヨがアプリに尋ねる。

 

「伊達メガネを知的で計算高い人の証、加えて異性にモテたい心理の表れです。」

 

「へ~カンナはモテたいって考えてるんだな~!」

 

「まぁ、確かに考えてるな。」

 

「ぐっ!」

 

(認めるところがカゲチヨよりも上手で計算高いな・・・)

 

カゲチヨ以外の皆どうしたの?

 

「そういえばフィーアちゃんはクラスの男子の話聞くときスマホいじってるよね。」

 

「そうですか?」

 

アーシはフィーアちゃんの特徴を話す。

 

「相手が話してるときにスマホをいじってるのは相手の話が退屈というサインです・・・」

 

「・・・確かに他の男性やカゲチヨ以外のクラスメイトの男子の話聞いてるときはボーとしてますね・・・」

 

(シディ以外の男子に興味なさすぎだろ・・・)

 

「フィーア、相手の話はちゃんと聞かないとだめだぞ。」

 

案の定フィーアちゃんはシディに注意されてしまった・・・

 

「すみません・・・」

 

sideカゲチヨ

 

変な空気になったが診断は続く。

 

「笑い方にも性格は現れます。例えば大きな声で素直に笑う方は自分の気持ちに正直で笑うこと以外にも自分の気持ちに正直です。」

 

この中だと・・・

 

「シディがあってるな。」

 

「そうだな、俺は嘘は好きじゃない。」

 

「カゲはあんまり大きな声で笑わないよね。」

 

人前で感情むき出しなんていいことないだろ・・・

 

「人の話を鼻で笑う方はプライドが高く他人を見下している節があります。」

 

「ふ~んそうなんだ・・・」

 

ヒサが冷たい目で見てくる!?

 

「まてまて漫画のマネしてたら癖になってだな・・・」

 

「それはそれで中二すぎでしょ・・・」

 

カンナに突っ込まれる・・・

 

依頼人の笑い方は・・・

 

「写真を持ってきたんですけど・・・」

 

「「「「「・・・・・・」」」」」

 

写真を見たが・・・あまりにも怖いというか怪しい笑みというか・・・コメントに困る・・・

 

「む?アプリも何も答えないな?」

 

シディの言う通り何も反応しない・・・やっぱこの依頼人変わってるわ・・・

 

そして視線も性格につながるというので異性と一分間見つめ合った・・・

 

「「・・・・」」

 

「二人とも視線そらしてない?」

 

うぐっ・・・

 

「左上に視線をそらした方は論理的思考を司る左脳にアクセスして過去のことを思い出しています。また見栄を張らず相手に正直に話そうとしている状態です。」

 

「すごい当たってる・・・」

 

ヒサは左上だったな・・・

 

「俺は左下だったぞ。」

 

「下向きの視線は内省的なことを考えていますさらに左を向いている場合は懺悔をしている可能性があります。」

 

「確かにヒサとは普通に絡めるのに女子と話せなくてこれでいいのかって落ち込んでた・・・」

 

「そんなこと思ってたの!?」

 

「アーシは右だったけど?」

 

カンナは右か・・・

 

「右を向く場合は左脳が働いているので言葉を選ぶときに向いてしまうます。嘘をつくときによくある癖です。」

 

「確かにこの後カゲチヨのおやつ食べたことどうやってごまかそうか考えてたな・・・」

 

あれお前だったのかよ!?

 

「も、もう無理です・・・」

 

「そ。そうですね・・・」

 

依頼人とフィーアは右下か・・・

 

「右下は五感など身体的な感覚または官能的なことを考えている可能性があります。」

 

「ふぇっ!?」

 

「なっ・・・・!」

 

「よし!俺の勝ちだな!」

 

いやシディ・・・にらめっこじゃねーから・・・

 

「シディって相手から目をそらしたくなる時あるの?」

 

ヒサが聞く。確かにシディが相手から目をそらすことってないよな・・・?

 

「ないな、自然界では目をそらしたら負けだから俺は絶対に視線はそらさない。」

 

「そういう意味で!?」

 

カンナが驚く。

 

「それに相手が話してるのによそ見をするのは失礼と聞いたぞ。」

 

「「「あーですよね・・・」」」

 

「私もまだまだ精進が足りませんね・・・」

 

確かにごもっともだな・・・

 

sideヒサメ

 

「どうでしたか?性格診断アプリ結構当たってたんじゃないですか?」

 

私は依頼人に聞く。

 

「はい!こんな素敵なアプリを教えていただきありがとうございます!」

 

「これでちょっとずつ勉強して観察すれば大分わかるようになるんじゃない?」

 

カンナちゃんもアドバイスする。

 

「その事なんですが・・・実は今の診断で気づいたんです。その方に抱いていたのは恋心というよりも憧れだったのではないかと。」

 

「どういうことだ?」

 

カゲが首を傾げる。

 

「じゃあその人のことはもういいの?」

 

私も聞く。

 

「せっかく時間を割いていただいたのにすみません。ですがここまで来た事ですし最後にせめて・・・この気持ちにケリをつけようと思います。」

 

そう言って向いた目線は・・・

 

「はー・・・なんだよ結局こういう展開かよ。」

 

「まぁまぁ、恋するっていうのはこういう遠回りな道なんだよ?」

 

「えっ・・・まさかまたシディさんですか!?」

 

「確かに自然体ではあるんだしフィーアちゃんも見守ろうね。」

 

私とカンナちゃんはカゲとフィーアちゃんをなだめる。

 

「私・・・一目見たときからあなたが気になってました。そのつやつやした肌・・・細く均整の取れた肉体美、そして・・・愛らしい蝙蝠のような羽!」

 

え・・・・?

 

「トカゲさん!あなたはなんて素敵な方なんでしょう!!」

 

「「「「えー----!!!!?」」」」

 

まさかのボティスさんだった!!

 

「おぉ、やはり気になっていたのはボティスだったか。」

 

シディは気付いてたの!?

 

「視線でなんとなくな。」

 

「なんかほっとしたような・・・もやもやするような・・・」

 

確かになんかもやもやするよね・・・

 

「っていうか人間ですらないじゃん・・・」

 

カゲの言う通りだね・・・

 

「私その…爬虫類フェチでして・・・」

 

確かに言ってることはボティスさんそことだったけど・・・

 

「宙に浮いてるし何考えてるかわかりませんね・・・」

 

フィーアちゃんが苦笑いする。

 

「でもこういうのもあるだよね・・・うん・・・」

 

「癖強すぎだろ・・・」

 

私とカゲは言う。

 

「どうやら性格診断では人の心の全てはわからないようだな。」

 

シディの言う通りだね・・・

 

「うるさいのぅ・・・なんの騒ぎじゃ?」

 

あ、ボティスさんが起きた。

 

「お声も素敵・・・」

 

「ひぃ!?」

 

そりゃビビるよね・・・

 

「なでなでとかされたいのに…手がないあなたには無理だから!ごめんなさい!素敵な思い出をありがとう!」

 

「何じゃ?あの女は・・・」

 

結局世の中変わった人がいるって教訓しか得なかったね・・・

 

 

 

 




カゲチヨ「っていうかボティスって女だからなおさら無理だったんじゃね・・・?」

カンナ「本来の姿に戻っても爬虫類のような形じゃなくなるし無理だね・・・」

シディ「何か言ったか?二人とも?」

「「いや何でも?」」

ヒサメ「?変なカゲとカンナちゃん。」

フィーア「さてほっとしたことですし。コーヒーでも入れましょう。」

カゲチヨ「やっぱ叶わない恋だったみたいだな・・・」

カンナ「今日の依頼ほど変な依頼はないよきっと・・・」


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悪魔とストーカーの逆恨み

「男女がルーレット生活するとどうなるのか?」のストーカーをまた出します。

あと人質になる子は「友達のフリしてペットを誘拐したゲス男達」に出てくる猫を誘拐された少女です。

怪物のモデルは平成ウルトラセブンのヴァルキューレ星人です。


sideストーカー

 

許せない・・・許せない・・・今私は住んでいるアパートで一人怨念を抱えていた・・・

 

「あの女・・・あの女さえいなければシディさまと私はキスできたはずなのに・・・」

 

それをあの女私の顔に傷をつけて・・・許せない!

憎悪が爆発したそのときだった。

 

「どうやらあなたは恨みを抱えているようですね・・・」

 

「何?あんた。」

 

虫のような異宙人がいた・・・

 

「私は悪魔、あなたの復讐心私が叶えてあげますよ・・・」

 

ふひひ・・・天が私とシディさまは結ばれるべきと言っているのね!

 

「契約するわ・・・」

 

sideフィーア

 

朝に私はシディさんと公園で女の子と飼っている猫と遊んでいました・・・

 

「見てみて!シディお兄ちゃん!フィーアお姉ちゃん!綺麗なお花!」

 

「にゃーん。」

 

彼女の飼い猫のミーちゃんも楽しそうですね。

 

「今日は誘ってくれてありがとうございます。」

 

「ううん!二人が来てくれてミーちゃんも喜んでるから良かったよ!」

 

「今日は名一杯遊ぼうな!」

 

私とシディさんはそのまま一緒に散歩したりブランコに乗ったりして楽しみました。

 

「二人ともまたねー!」

 

そうしてお昼前には女の子と別れました。

 

「今日はあの子と一緒に楽しめたな。」

 

「はい、そういえばシディさんは買い物があったんですよね?手伝いますか?」

 

私はシディさんに聞く。

 

「いや、量はそんなに多くないし一人で大丈夫だ。先に帰っていてくれ。」

 

「わかりました。」

 

そうして私たちはわかれました。

 

side女子

 

私は二人と遊んだ後家に帰ろうとしたんだけど・・・

 

「動かないでください・・・」

 

「!?誰・・・?」

 

突然知らないお姉ちゃんに捕まったの!

 

「あなたあのフィーアっていう女の知り合いですね?動いたらただじゃすみませんよ・・・?」

 

そのお姉さんは後頭部に巨大な虫がついていて気持ち悪かった・・・

 

「さてあとはあの女にふひ。ふひひひ・・・」

 

フィーアお姉ちゃん来ちゃダメ・・・!

 

sideフィーア

私はアパートでトレーニングをしてたのですが突然頭に声が響きます・・・

 

「フィーア・・・公園で遊んでいた子をさらいました。傷つけられたくなかったら廃工場に30分以内に来てください・・・!」

 

このいやらしい声は・・・あの汗おにぎりのストーカーですね・・・

私はバッチを置いて一人工場に来て中に入ると・・・

 

「お姉ちゃん・・・」

 

そこには手を縛られてギロチンにかけられている少女の姿がありました・・・

 

「その刃は悪魔の力を使って私の意思一つで動かせるようになってるんですよぉ・・・」

 

高速移動で助けるのも無理そうですね。

 

「それで?呼び出したのは何でですか?」

 

「偉そうですね・・・この子を助けたかったら・・・」

 

そういうと後頭部についた虫から鉄パイプが出てくる・・・

 

「この鉄パイプで殴られ続けてください・・・」

 

なるほど・・・

 

「わかりました。満足したらその子は絶対解放してくださいね。」

 

「勿論ですよ・・・」

 

そういってストーカーは鉄パイプを振り上げた。

 

sideストーカー

 

「はぁ・・・はぁ・・・嘘でしょ・・・?」

 

散々殴られて骨も折れて痣だらけなのに・・・

 

「どうしたんですか?余裕すぎてあくびがでますよ・・・」

 

なんで立っていられるの!?

 

「まるで弁慶なみの精神力だな・・・この女・・・」

 

悪魔の言う通りよ・・・

 

「この!シディ様をたぶらかした鬼め!倒れろ!」

 

「やめて!お姉ちゃんにひどいことしないで!」

 

私は体だけでなく頭にも鉄パイプを振り上げようとしたその時!

 

「フィーア!無事か!」

 

「今助けるから!」

 

「あの女・・・シディに付きまとってた!」

 

カゲチヨとヒサメ。カンナでしたね・・・そいつらがやってきた!

 

「はぁ!」

 

ヒサメがギロチンを凍らせて氷の剣で壊してしまった!

 

「おい!大丈夫か!フィーア!」

 

カゲチヨが駆け寄るが無駄ですよ・・・

 

「その女はもうだめですよ・・・ボコボコですからシディ様にも愛想つかされますね・・・」

 

「てめぇ・・・!」

 

「甘いですね・・・あなたシディさんのこと何もわかってないですよ・・・」

 

何?

 

「子供も守れずに倒れたらそれこそシディさんに嫌われます・・・」

 

この女あぁあ!

 

「それにしても・・・なんでこの場所が分かったんですか?」

 

「如月さんが迷子になってこの廃工場にいてアンタがボコボコにされるのを見てアーシたちに知らせてくれたんだよ・・・」

 

カンナとフィーアが会話してるけど丁度よかったぁ・・・

 

「アンタたち三人もボコボコにしてあげます・・・」

 

私は悪魔と融合し怪物になった・・・

 

sideカンナ

 

「カゲはあの女の子の保護とフィーアちゃんをお願い・・・」

 

「あの女はアーシたちが倒すから・・・」

 

アーシたちは怒気をはらんだ声で言う・・・

 

「あぁ、頼んだぜ・・・」

 

カゲチヨは女の子を遠隔で操作している血液の手で保護してその場から離れる・・・

 

「しっかしなんて姿なの・・・」

 

内臓のような肉塊をまとった顔面が崩壊した異様な怪物・・・

 

「ホントアンタの心のままに醜い姿だね!」

 

「容赦しないから・・・!」

 

アーシたちは臨戦態勢になる!

 

「ぎゃああ!」

 

怪物の動きは常人から見たらかなりの速度だよ・・・でもね・・・

 

「スズキ君の速さに比べたらあくびがでるよ・・・」

 

ヒサメちゃんはそう言ってきめ細かい雪、アーシは霧を出す。

 

「死ねぇぇえ!」

 

怪物は爪を振り上げて攻撃しようとするが

 

「遅すぎ!腕振り上げるのに何万年かかってるの!」

 

「おぎょおお!?」

 

アーシはそう言って二人それぞれブレイクした状態で一点に集中させた炎と電気の拳をぶつける!

 

「きゅきゃきゃ・・・」

 

だんだん理性が無くなって再生力が上がってきたみたいだね・・・

 

「だったらもっと上げてあげる・・・」

 

「カンナちゃん・・・」

 

こんな心の奴にアーシも喧嘩するけど友達でもあり姉妹でもあるフィーアちゃんが傷つけられて良いわけないじゃん!

 

「上げろ・・・限界まで・・・」

 

sideヒサメ

 

カンナちゃんは熱を限界までためて炎を出す。けど・・・

 

「もっと・・・もっと!」

 

「カンナちゃん!それ以上は!」

 

熱を上げすぎだよ・・・そうして出てきたのは青色の炎だった・・・

 

「シディみたいに太陽のような熱さじゃないけどこれがアーシの限界を超えた力!」

 

すごい!

 

「ま、まずい・・・」

 

悪魔が飛んで逃げようとしてる!ボティスさんによれば中級の悪魔だそうだけど・・・

 

「逃がさないよ!」

 

「ぴぎゃあああ!」

 

私は怪物もろとも凍らせる!

 

「これで燃え尽きろ!この迷惑ストーカー!」

 

ゴオオォォォ!

 

青い炎で出した熱線は冷やされていた空気を瞬く間に膨張させ・・・

 

ドガァン!

 

工場を爆発させた・・・

 

sideシディ

 

俺は連絡を受けて工場に行くとすでに決着は着いていた・・・

 

「し、シディ様・・・」

 

小さい肉塊の怪物の姿でまだ俺のことを言うストーカー・・・

 

「悪いが俺も仲間や無関係の人を傷つけられて笑えるほど馬鹿ではない。」

 

「シディ・・・」

 

ヒサメが心配そうな顔でこっちを見ている・・・俺は今どんな顔をしているのか・・・怒っているのは間違いないが酷い顔なのだろうな・・・これには後悔も混じっているのだから・・・

 

「だからせめて俺がとどめを刺す。」

 

そうして俺は炎を放ちストーカーをしっかり焼き尽くし本当の終わりが来た・・・

 

sideカゲチヨ

そうして病院に運ばれたフィーアだったが命の雫を使ったこともありすぐに意識が回復した・・・

 

「よかったよー!フィーアちゃん!」

 

「まぁ、頑丈なフィーアちゃんが簡単に死なないことは信じてたけど心配だったんだからね!」

 

ヒサとカンナが涙を流しながら抱き着く・・・

 

「怪我人に激しく抱き着かないでくださいよ・・・」

 

「それだけ心配だったってことだよ。お前のことが。」

 

俺は照れてるフィーアにそういう。

 

「いつも怪我してるあなたに言われたらおしまいですね・・・」

 

ほっとけ!

 

そうしているとさらわれていた女の子とシディがやってきた。

 

「お姉ちゃん本当にごめんなさい!私が捕まっちゃったからこんな目に!」

 

女の子は泣きながら謝る。

 

「いや・・・もともとの原因は俺の甘さが原因だ。あの時のカゲチヨが言った通りおにぎりの時点で警察に突き出していれば・・・」

 

シディも頭を下げて謝る。

 

「二人とも顔を上げてください。私こそ怖い思いをさせてごめんね。」

 

まずフィーアは女の子にそういう。

 

「それにシディさんのその悪人にも慈悲を与えるところが無くなって欲しくないです。それにそういうところが・・・」

 

フィーア?

 

「そうだ、シディさん!お詫びならちょっと顔近づけてください!」

 

「?ああ良いぞ。」

 

そういってシディが顔を近づかづけると・・・

 

ちゅ・・・

 

なんとシディの唇にキスをした・・・!

 

「こ、これで良いですから・・・」

 

顔真っ赤じゃねーか!

 

「さーてアーシたちは退散しようか!ね、シディ!」

 

「あ、ああ、そうだな!」

 

「フィーアちゃん、退院待ってるよ。」

 

「じゃあな!」

 

俺たちは空気を読んで同じく顔を赤くしているシディと一緒ににやにや顔で退散した・・・

 

sideフィーア

 

ああぁあああ!?何やってるんですか私!

 

「頭打ったせいか、シディさんが謝ってくれたせいか大胆なことを・・・」

 

シディさんも顔真っ赤にしてたし・・・

 

「後悔はしてないけど恥ずかしい・・・」

 

布団をかぶりながら私は悶絶するのでした・・・

 

 

 

 




カンナの炎は僕のヒーローアカデミアの荼毘こと轟 燈矢の蒼炎、
ヒサメの冷気による爆発は轟 焦凍の膨冷熱波をモデルにしてます。


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カゲチヨの好感度を上げよう!

sideカゲチヨ

 

はっはっは!

 

「まさかカゲがプロットキャラの人気三位になるなんてね・・・」

 

「おめでとう!カゲチヨ!」

 

「納得いかないんだけど!なんでヒサメちゃんじゃないの!?」

 

「これがストーリー編で活躍する男の人気って奴ですか・・・」

 

どうだ!見直しただろう!

 

「私たちの世界でもこれくらい人気あればいいのにね・・・」

 

ヒサ・・・それは言うな・・・

 

「もうこうなったらカゲチヨには来年一位をとってもらわなきゃ!」

 

「はっ!?いやいやカンナ・・・俺は三位で良いよ先輩のペンギンが一位なんだからそれを超えるのは・・・」

 

「何卑屈になってるの!?だったらいうけど二位は後輩であるヤルミナティーのハックだよ!それを追い抜いて二位になったほうが本家はもちろんこの小説の人気も上がるはずだよ!」

 

「カンナちゃんメタ発言はやめて!」

 

ヒサの言う通りだしこれ以上俺の人気をどうやって上げるっていうんだ?

 

「だったら今の人気を分析してみたらどうでしょうか?」

 

フィーアの言うことも一理あるな・・・

 

「皆で人気を上げたほうが良い気がするけど・・・」

 

ヒサがそういうと

 

「いや無理だよ・・・」

 

カンナがそう言って本家でのカレコレの人気ランキングを出す。

 

一位カゲチヨ

 

二位ヒサメ

 

四位ボティス

 

五位シディ

 

七位フィーア

 

十二位カンナ

 

「アンタたちはトップテンに入れてるのにアーシは十二位でこんなに差があるんだから皆そろってあげようなんて無理なんだよ・・・」

 

悲しすぎる・・・

 

「やっぱり本家のアーシが一回ヒサメちゃん助けたのにボコボコにしたのがダメだったのかなぁ・・・」

 

「カンナ・・・そんなに気を落とすな・・・」

 

「とにかく一番人気を取れそうなカゲチヨがこのチャンネルの人気をさらに上げていかないといけませんね。」

 

マジか・・・

 

sideカンナ

 

気を取り直して・・・

 

「この雑誌によると好感度を上げるにはなによりお色気要素が大事らしいよ!」

 

アーシは雑誌の記事を調べる。

 

「カゲがお色気・・・?」

 

「カレコレ屋のお色気担当はどっちかっていうとヒサメちゃんじゃ・・・?」

 

「フィーアちゃん!?それどういう意味!?」

 

ヒサメちゃんとフィーアちゃんが言い争う。

 

「俺がなっても需要ねーだろ・・・?」

 

「まぁ、カゲチヨって意外と筋肉あるしとりあえずやってみてよ!」

 

アーシが促す。

 

「じゃ、じゃあ・・・これを見た視聴者たちは・・・俺のトリコになっていいんだぜ?」

 

「「「うぇぇぇえ!」」」

 

アーシとヒサメちゃん、フィーアちゃんは吐き気を催す!

 

「うむ・・・カゲチヨに似合ってない気がするな・・・」

 

「目つきの悪さと中二くささが漂ってるよ・・・」

 

シディとヒサメちゃんが言うけど確かに・・・

 

「これは失敗だね・・・」

 

「カゲチヨ・・・あなたそこまでして好感度上げたいんですか・・・?ドン引きです・・」

 

アーシとフィーアちゃんも青ざめながら言った・・・

 

「お前らがやらせたのになんだよ!その態度!?」

 

涙目になったカゲチヨの叫びがカレコレ屋に響いた・・・

 

sideヒサメ

 

「あとはボランティアとかあるよね。」

 

私は無難な発案をする。

 

「ボランティアならカレコレ屋でやってるじゃねーか。困ってる人を助けてるんだし。」

 

「あれは依頼料貰ってるでしょう?人は無償で何かされるとその人に良い感情を持つのが一般的なんですよ。」

 

フィーアちゃんも賛成する。

 

「確かに不祥事を起こした芸能人も休止期間にボランティアとかするもんね。」

 

「カンナ!?俺は不祥事なんて起こしてねーぞ!?」

 

炎上のときの謝罪会見でも謝るのダメダメだったんだし・・・

 

「カゲが謝罪するなら言葉じゃなくて行動の方が良い気がするな。」

 

「確かに!カゲチヨの人気はいざってときは行動で示すことだと思うしそれに磨きをかけていこうよ!」

 

「うむ!俺たちもやるから頑張ろう!」

 

「あと、普段の依頼サボりやだらけ行為を返上することも含まれてますから覚悟してくださいね・・・」

 

「ひぃー!!」

 

私たちはゴミ拾いのボランティアをした・・・

 

sideフィーア

 

「あと人気を上げるには・・・一位であるペンギンの要素を入れれば完璧だね!」

 

「はぁ!?」

 

カンナちゃんの発言にカゲチヨは驚きます。

 

「でもペンギンさんの人気要素ってなんだろ・・・?」

 

ヒサメちゃんが考える。

 

「やっぱり社畜なところじゃないですか?」

 

私が言う。

 

「確かに・・・棒読みの突っ込みがあんなに生きるのはブラック企業で心が死んでるからだしね!」

 

「ペンギンが可哀そうだろお前ら!」

 

「確かにけなげに頑張るから皆応援したくなるんだろうな!」

 

シディさんの言う通りですね。

 

「俺も陰キャでいつもクラスでハブられたりキモがられたり苦労してるんだけど・・・?」

 

「やっぱり社会人の苦労を乗り越える姿が将来のためになって大人にも人気なんだよ!」

 

そうしてカンナちゃんは新設定を出す!

 

「名づけて混血のテイコウカゲチヨ!ブラックな何でも屋で上司であるフィーアちゃんとシディにあるときは天然、あるときは体育会系な無茶苦茶な指示をされ同僚であるヒサメちゃんの大食いに困らされ、もう一人の同僚であるアーシには殺されそうになりながらカゲチヨは必死に状況を打破しようとするんだよ!」

 

「ちょっと!大食いで困らされるってどういうこと!?」

 

確かに意味不明ですね・・・

 

「じゃあ寝相とか?」

 

「ちょっと待てよ!」

 

カゲチヨが止める。

 

「それで人気がでてもそれはもう混血のカレコレじゃねーだろ!」

 

「「「「!!?」」」」

 

まさかカゲチヨに気づかされるとは・・・

 

「やっぱりリーダーはカゲチヨだよね・・・」

 

「すまん・・・俺も乗せられてしまった・・・」

 

「かけ離れたらだめだよね・・・」

 

「ありがとうございます!」

 

「お前ら・・・」

 

「やっぱり似てるハックの要素を取り入れよう!」

 

「そういう意味じゃねーって!」

 

カンナちゃん・・・

 

sideカゲチヨ

 

「ハックの人気要素は・・・」

 

「ハッキングができることじゃない?」

 

ヒサの言う通りカッコいいよな・・・

 

「あとあのカエルパーカーが特徴出てて覚えやすいんじゃない?」

 

あーたしかにあのクールな見た目に可愛いのがギャップあるよな・・・

 

「カゲチヨもパーカーを着ているぞ。」

 

シディ・・・ハックと俺じゃパーカーの印象が・・・

 

「そうか!ってことはカゲチヨも可愛いパーカーを着てハッキングをマスターすれば人気出るんじゃない?」

 

「だからそういうことじゃ・・・」

 

「じゃあこれなんてどうですか!?狐のパーカー!」

 

「いいじゃん!カゲチヨ!これ着ながらプログラミング言語打ってみて!」

 

「話を聞け―!!」

 

カンナとフィーアが暴走してるぞ!?

 

「人気というのは難しいな・・・」

 

「シディ・・・これは迷走してるだけだから・・・」

 

ヒサ!シディ!助けてくれー!

 

 

 




後日談

シディ「そもそもヒサメがハッキングできるから意味ないんじゃないか?」

カンナ・フィーア「「あ。」」

ヒサメ「パーカーのイメチェンだけで良かったね・・・」

カゲチヨ「お前ら―!」

カンナ・フィーア「「ごめんなさいー!」」

シディ「きれたら怖いのはハックと一緒になったな!」

ヒサメ「シディ・・・笑顔で言うことじゃないよ・・・」


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三章に向けて 衣装変更と修業!

神谷の葬式と学校の出来事を無くした回です!ストーリ編ではありません。
銀魂のあるキャラを異宙人として出します!



sideカゲチヨ

地衝月が近づきながらも俺たちはやるべきことをしようとしていた・・・

 

「楽しみだなーお祭り。」

 

「全然楽しそうに見えないがのう。」

 

「楽しさって言うのは人それぞれなんですぅー」

 

「そうか、妖精王から戦闘で夏休みの課題を出されておるのじゃろう。やらなくていいのか?」

 

・・・俺が考え込んでいると

 

「カゲー夏休みだからってだらだらすごさないでよー」

 

ヒサたちが入ってきたのだが・・・

 

「えっ!?何その恰好?」

 

ヒサもシディもフィーアもカンナも衣装が変わっていたのだ・・・

ヒサは雪女っぽさを前面に出し髪型を変えた。

カンナはヒサの衣装の赤黒版で双子コーデとなっている。

シディはエジプト感のあふれる衣装。

フィーアは白い鎧に手袋、緑色のワンピースを着て髪を解いていた・・・

 

「お父さんが作ってオーナーが預かってくれたんだよ!」

 

「これにも森の繊維や金属が使われているんだな!」

 

シディとヒサが言う。

 

「普段着も作ってくれて感謝だね!」

 

カンナそれは良いんだ・・・けどよ・・・

 

「俺だけ仲間外れ!?」

 

酷すぎだろ!

 

「いいえ、オーナーから預かってますよ!」

 

フィーア流石だぜ!オーナーは俺にどんな服を・・・

 

「良かったなカゲチヨ!」

 

「良くねーよ!なんで俺だけお土産Tシャツなんだよ!!」

 

そう・・・俺だけ「I❤異宙」と書かれたTシャツだった・・・

 

「そういえばなんで四人とも普段着の方じゃないんだ?」

 

「はぁ・・・前回の戦い終わってからお父さんに課題出されたじゃん。私たちは森で自警団の皆にお父さんから渡された武器の指南を受けたりお父さんが森に呼んだ異宙人たちに能力伸ばしが書かれてたの。」

 

ヒサが言う・・・マジかよ!

 

「俺だけ仲間外れじゃねーか!?」

 

「カゲは森じゃないの?」

 

「一人でやれって・・・」

 

「悲しいですね・・・」

 

「講師の一人に俺の父さんもいたからな!楽しみだ!」

 

「楽しみですね・・・シディさんのお義父さまに叩きのめされるなんて・・・」

 

フィーア・・・相変わらずだな・・・

 

「大体カゲ夏休みは補習じゃん。」

 

ヒサの言う通りだ・・・

 

「確かに俺が補修になるの折込ずみの内容だった・・・」

 

「流石お父さん・・・」

 

カンナの言う通りだがなんかムカつく・・・

 

「っていうかお前らどんな武器渡されたんだ?全部ヤヨイと弟子が作ったんだろ?」

 

「私はブラックジャックだね。砂鉄が入った革袋!」

 

ヒサの武器マニアックな上エグイ武器だな!?

 

「アーシは鎖分銅!霧を出せるから忍者の煙幕と同じで相性抜群だからだね!」

 

カンナの武器もよく考えられてるな・・・

 

「俺はヤヨイと弟子が作ってくれた籠手だな。昼の俺の力を吸収し夜に使えるようにする武器らしい!」

 

チートすぎねぇか!

 

「私は手甲鉤ですね。私の素早さを生かせる武器です。」

 

またマニアックな武器だな・・・

 

「うぅう・・・どこの世界に補習受けながら戦闘の特訓する主人公がどこにいるんだよ!?妖精王は俺に精神の修業も課してるのか!?だとしたら悪質すぎだろ!」

 

俺は泣きながら言う。

 

「カゲチヨ、やることは違っても俺たちは同じ空の下戦っている。」

 

シディ・・・

 

「同じ空の下なのに修業のクオリティに差があるから嫌なんだろ!?」

 

「我儘ですね・・・」

 

フィーアが言うけど当たり前じゃない!?

 

sideカンナ

 

アーシたちも森についたんだけど・・・

 

「よぉ!」

 

「マジか・・・」

 

「来てるよな・・・」

 

「お久しぶりです。」

 

「ん・・・皆集まってる・・・」

 

「こんにちは皆さん。」

 

サトウにスズキ、ゼクス君。ミナヅキちゃんにヤヨイさん、ハツキもいた!

 

「皆も森で特訓!?」

 

ヒサメちゃんが言う。

 

「あぁ!家のポストに入っててな!燃えるぜ!」

 

サトウこういうの好きそうだからね・・・

そうして森に入ると顔見知りの妖精が出迎えてくれた・・・

 

「久しぶりじゃの。聖女様たちにシディ、あと鬼の鼻たれ坊主たちにゼクスにミナヅキ、ハツキにヤヨイも久しぶりぞよ。」

 

車いすに乗った包帯だらけの女性と車いすを押す着物にメイドが頭につけるフリフリとエプロンをつけた人形のようなお下げの女性が現れた。

 

「誰が鼻たれ坊主だ!」

 

スズキ君が風の衝撃波を出すけど・・・

 

「甘いぞよ。」

 

今度は女性が言って包帯の女性が大砲に変形した・・・

 

どぉん!

 

「儂らは情報収集や妖精の護衛役を務める忍者妖精スプリガン・・・これが本当の忍砲(にんぽう)ぞよ。」

 

「「「「「「そっちが本体!?」」」」」」

 

ゼクス君、ヤヨイさん、ハツキさん、スズキ、サトウ、ミナヅキちゃんが驚愕の表情をする・・・

 

「うむ!相変わらず百地の傀儡術はすごいな!」

 

シディの言う通り百地乱波さんはスプリガン部隊の隊長にしてスプリガンで影を操り闇で暗躍する忍者妖精の中でも屈指の傀儡術を持っている。

 

「では案内しよう。」

 

そう言って百地さんは修練場にアーシたちを案内する。

 

「おい・・・あの女が本体なんだよな・・・下手したらあっちの人形の方が本体に見えるぞ!」

 

「無表情で腹話術の様に人形をしゃべらしてたぞ・・・」

 

スズキとゼクス君が呟く。

 

「ああ、あの人形は機械でモモちゃんって言うんだって。」

 

「急須にもなってお茶やココアを入れられるらしい、美味しいからあとで皆も飲んでみてくれ!」

 

「あと死体を操ったり人形を武器にもできるらしいですよ。」

 

ヒサメちゃんとシディ、フィーアちゃんが説明する。

 

「わけわかりません・・・」

 

ヤヨイさんの言う通りだよね・・・

 

そうして来た修練場は下が水で満たされており水中戦もできるようになっている。

 

「待ってましたよ。お嬢。」

 

「存分に戦いましょう。」

 

小峠華太と久我虎徹を筆頭とした自警団の皆、そして

 

「全く・・・アイツも厄介な仕事頼んできて・・・」

 

「そういうな、俺もカレコレ屋には借りがある。」

 

「今回はよろしくお願いします。」

 

フィーアちゃんがお礼を言う。

今回の特訓には、

 

女好きの雪女、アーシたちがトッププレデターから助けたリヴァイアサンにケルベロス、アーシたちが戦った鴉天狗に火車とシディが出会った麒麟など上位の異宙人というそうそうたるメンツが集まっていた。

 

「人間の言葉が喋れない種族もいたはずですが・・・」

 

ヤヨイさんの言う通りだけど・・・

 

「妖精王の技術チームが作ったマイクで翻訳されてるんだよ。」

 

なんと瓜生さんも来ていた!

 

こりゃきつい特訓になりそう・・・

 

「でもシディの親父って強いのか?」

 

「ゴブリンって非力な種族って聞いてるが・・・」

 

サトウとスズキが心配そうに見てるけどそれは大間違いだよ・・・

 

「甘く見てると命取りになりそう・・・」

 

ミナヅキちゃんの言う通り濃い修業になるね・・・

 

sideカゲチヨ

ヒサたちが行ったあと俺はオーナーの所に来た・・・

 

「服の件で文句でもいいに来たか?」

 

それも言いたいけどそうじゃねーよ・・・

 

「首輪の毒の解毒剤作ってくれませんか?もう妖精王のおんぶにだっこじゃいけないと思って・・・」

 

「その心配ならするな。アイツ等の武器には毒を打ち消す効果は搭載済みだ。」

 

「すでにおんぶに抱っこだった!?」

 

「そしてその服、見てるこっちが恥ずかしい!」

 

そう言ってオーナーは服の入った袋を投げ渡してきた・・・

 

「そしてアイツからの預かりものだ。」

 

そう言って出してきたのは木製の箱だった・・・

 

「何すかこれ・・・?」

 

俺が蓋を開けるとそこに入っていたのは銃と刀だった・・・

 

「普段は竹刀袋に入れておけ。」

 

「かっけー!」

 

俺は目をキラキラさせる!

 

「刀の方はヤヨイと技術チームの合作らしい、妖刀 血吸(ちすい) 浄化作用はもちろん日光に当てた刃にあの鈴の吸血鬼の髪と血液を流し込んだ対吸血鬼用の、もっと言えば鈴の吸血鬼専用の刀だ。そいつで切られた吸血鬼は再生力が人間並みになり血液の斬撃が飛ばせるらしい、さらにお前のゾンビウイルスも使ってお前に使ってもただの普通の刀になるらしい。」

 

相変わらずチートだな・・・

 

「そして銃はお前の血液を使えるらしい。」

 

「それって血液操作でできるから必要ないんじゃ・・・」

 

「最後まで話を聞け・・・その弾丸は相手に打ち込めば相手の血液も操作して体をメチャクチャにできる・・・」

 

クリス・・・スパルタなんて思ってすみませんでした!

 

「あとゾンビウイルスの特効薬もう少しでできるぞ。」

 

っ!?

 

「ホントですか・・・?」

 

「アイツはカゲチヨにサプライズで言うらしかったが私は言った方が良いと思ってな。」

 

それを聞けば修業にも身が入るぜ・・・

 

俺は修業のためにボティスと一緒に誰もいない草原に来た・・・

 

「俺は今から人の血を飲む、飲めば吸血鬼の力が濃く引き出せる。けど前やった時は意識が飛んで暴れたらしい・・・もし俺が暴走したら俺の心臓を食って止めてくれ。」

 

「何故ワシが・・・」

 

「正体をフィーアとシディに話せないって枷、欲しくないか?契約なら俺から洩れることは無くなるぜ?」

 

「・・・悪魔との契約は絶対じゃぞ?」

 

「それと血を飲んでない状態でも自分の血液を操作して身体能力を上げれるようにする。」

 

「それがあやつの課題か。たしかにお主の体の中の血液を操作できれば体温、脈拍、血中成分まで操作でき外傷の止血や低温にも対応できるな・・・あやつも抜かりない男じゃ・・・」

 

これが俺の課題か・・・全く、スパルタなときはとことんスパルタだな!あの王は!

 

「契約成立じゃ・・・」

 

そうしてボティスは本来の姿に戻る・・・

 

「利用されてムカついておる。覚悟はいいか?」

 

「やっぱ明日からじゃだめですか・・・?」

 

俺は人間の血の血液パックを取り出し苦笑いになる・・・

 

「黙れ、このクズか。」

 

side妖精王

 

ー十年前ー

 

俺たちはアザミの花が咲くあの家で一人の吸血鬼をボコボコにしていた・・・その名はアザミ、今この場に咲いている花の名前だ。花言葉は・・・触れないでや報復などがある。

その名を体現するように奴の目には報復の意思があった・・・すでに応援の兵隊は地に倒れていてもなお俺たちを憎憎しい目で見ていた・・・俺は仲間を殺してないのに・・・もう帰りたい・・・

 

「膝蓋腱反射って知ってる?膝を叩くと自分の意識とは別に足が勝手に動くんだよね。」

 

俺と並んで戦ってるのはバルボア、奴がアザミの仲間を殺した犯人だ・・・

 

「どんなに知恵をつけて理性で保ってきれいごとで武装しようと僕らは所詮動物だって実感できる。そう思わない?クリス。」

 

「だから俺に振るなよ・・・確かに野生を捨てきれてない部分は存在するけど・・・」

 

こいつ絶対友達少ないだろ・・・

 

「何か特別なのかと思ってたけど君、弱いね。」

 

はぁ・・・どうしてこうなった俺はただ善人が異宙人と共存できるようにしたかっただけなのに・・・

 

ー十年後ー

 

「・・・い!おい!起きろよ!クリス!」

 

アヌビスのデカい声で目を覚ます。

 

「ああ・・・寝てたか・・・」

 

やべぇな・・・カゲチヨ達の課題を考えてたせいか寝不足になってたな・・・あんな夢みるなんて・・・

 

「地衝月までまだ時間はある、それまでに結界を破壊する準備はできている。妖精王様がエルフに呼びかける手も考えましたがカレコレ屋にバレるリスクも考えて私のプラン通りに行きます。」

 

「けどいいの?僕は君みたいにイカれてないから人を滅ぼす事には興味がないよ。」

 

「大丈夫よ。お気遣いありがとう。」

 

ギバーとバルボアが話してるな・・・ってあれって・・・!

 

「やっと起きたでござるか・・・!」

 

「貴方が寝てから発見されたので無理もないですけど・・・」

 

ギバーの部下の吸血鬼と羊の異宙人も度肝を抜かれた表情をしていた・・・

そこにはバルボアに手の骨を砕かれて隻腕になったアハトがいたのだ・・・

 

「そいつはどうした・・・?」

 

「ああ、これね。周りを嗅ぎまわってたから地球への移動期間暇だから拷問でもしようと思って。」

 

「・・・情報を聞き出したら俺が預かる、記憶も消して関わらせないようにする。」

 

「君も酔狂だね。いいよ。」

 

フィーアが気に入ってるからな・・・それにしてもトッププレデターの奴らこんな危険地帯に子供一人ってやっぱり十年前と同じで鬼畜だな・・・!

 

「善人の妖精王の森への避難もまもなく完了する。そしたら計画を実行しろ。」

 

「相変わらず仕事が早いねー。準備もできてるみたいだし行こうか。地球に。」

 

「ふぁーあ、楽しくなりそうだな。」

 

やれやれ、アヌビスのように俺は楽しめないぜ・・・前世の記憶は使えないが俺は俺の理想を成就させるのは変わらないけどな・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




シディの武器は七つの大罪のエスカノールの武器 神斧リッタを参考にしました。
カゲチヨが覚えるのは呪術廻戦の加茂憲紀(かものりとし)の赤鱗躍動(せきりんやくどう)です。


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特訓の成果と怪物退治!

ヒサメ「前回のあらすじ、ある日目腐りの実を食べて目が腐ってしまったカゲチヨはお供を四人引き連れて幼馴染を助けるため七つの光る玉的な何かを探し求めて旅に出る・・・数年後・・・ある島で再会した五人は天下一中忍ハンター試験を受けるのだったが・・・って違うでしょ!」

ビリビリっ!!

カゲチヨ「あー!!?何すんだよ!ヒサ!」

ヒサメ「カゲ珍しく張り切って前回のあらすじするからってカゲが用意した台本読んだのに全部でたらめなんだもん!」

フィーア「でも本家の一章のあらすじってそんなもんでしたよ?感情のない人工的に作られた戦士に絶体絶命の危機に陥るけどなんとか逆転するって話ですよね?」

ヒサメ「その戦士フィーアちゃんだから!自分が結構活躍した回なのにそんな認識でいいの!?」

カンナ「そうそう二章でも感情が爆発して覚醒した戦士と死闘を繰り広げたんだから。」

ヒサメ「その戦士の一人にカンナちゃんがいるけどその認識で大丈夫なの!?」

シディ「皆なんの話をしてるんだ?」

ヒサメ「シディは知らなくていいから!前回は衣装を変えて厳しい修業をしたんだよ!」

カゲチヨ「この小説もめでたく二百六十話まできたしホントにめでたいよな!」

フィーア「これからも強くなっていくので・・・」

「「「「「皆さま、応援よろしくお願いします!!」」」」」


sideカゲチヨ

数日の間俺は厳しい修業を耐え抜き戻ってきた・・・

 

「ふっ・・・懐かしいぜカレコレ屋・・・」

 

そう戻ってきたのだ!カレコレ屋に!

 

「何中二くさい帰り方しとるんじゃ。貴様一人はずっと一人でここに返ってきてたではないか。」

 

ボティス~!!

 

「だってー!ボティスにメタメタにされても誰も慰めてくれなくて寂しかったんだよー!

こうやってかっこつけなきゃ報われた気がしないんだよー!」

 

「ええい!女々しく泣くな!」

 

「あれ!カゲも帰ってきたんだね!」

 

そういうと四人もカレコレ屋に来ていた!

 

「ヒーちゃん!」

 

「ヒーちゃん言うな!」

 

「私たちも無事修業完了です。」

 

「よく頑張ったな、カゲチヨ。」

 

「少しはあれ、制御できるようになったの?」

 

ああ、もちろん!

 

そうして俺たちは特訓終わっての初めての依頼に臨んだ!

 

sideヒサメ

 

「まさか夜な夜な町を襲う怪物を倒す依頼が来るとはな・・・」

 

シディの言う通りうってつけの依頼が来たね・・・

 

「来たよ!」

 

カンナちゃんの言う通り怪物が来た!

 

「ぐぉぉぉ!」

 

「まずは私から!」

 

私がが皮が帯電する特注のブラックジャックで強烈な電撃の一撃を叩きこむ!

 

「ごがぁ!?」

 

体の内部にも電気が入り怪物は動けなくなる!

 

「次は私です!」

 

フィーアちゃんはもう一匹を手甲鉤で素早く切り刻む!

 

「ぎゃが・・・?」

 

怪物は訳の分からないまま細切れになった・・・

 

「アーシの灼熱の鎖分銅!食らえ!」

 

カンナちゃんが炎の能力で熱した鎖分銅は敵の肉をそぎながら火傷を刻んでいく・・・

 

「はぁあああ!」

 

最後はシディが特注の籠手のパワーで吹き飛ばしてしまった・・・

 

「俺の出番なかったな・・・」

 

カゲの分残すの忘れてた・・・

 

「だが明日はさらに激戦になるだろうな・・・カゲチヨ!明日は頼んだぞ!」

 

シディの言う通りボスや仲間がいるかも・・・

 

sideカンナ

 

次の日の夜はカゲチヨが大活躍した!

 

「いくぜ!」

 

ドンドン!

 

銃から血液の弾丸が発射され敵の命中する!そして、

 

「暴れな!」

 

ブシャアアア!!

 

「ぎゃあああ!」

 

アーシの水分を暴走させる技のように怪物の血が暴走して倒れた!

 

「カゲも強くなってる・・・」

 

ヒサメちゃんが驚いてる・・・確かにやるね・・・

 

「まだまだ!」

 

カゲチヨが取り出したのは小型の水筒だった・・・

 

「この中には数リットルの液体は余裕で入るようにできてんだ・・・」

 

そういうとカゲチヨは水筒を少し傾けた・・・

 

「まずは肩慣らしで50ミリリットルで行くか・・・・」

 

カゲチヨの目の一部が赤くなり赤色のオーラがほとばしる!

 

「おらぁ!」

 

拳を一振りしただけなのに数匹は吹っ飛んだ!

 

「まるでシディさんの劣化版ですが夜の時は強烈ですね・・・」

 

フィーアちゃんも少し驚いてる・・・

 

「まだまだ!100ミリリットル!」

 

次は鎌を出して血液の斬撃を乱れうちした後・・・

 

「おらよ!」

 

鎌を投げてまた数切り刻む!

 

「すごいな!カゲチヨ!」

 

「へへーん!どんなもんよ!」

 

カゲが自慢げにしていると・・・

 

「ぐおおおおお!」

 

さっきの怪物の巨大化しているものが現れた!

 

「俺が先行する!頼むぜ!」

 

「全く・・・調子にのってリーダ面しないでくださいよ!」

 

「カゲは油断するとすぐ失敗するからね!」

 

「暴走したら首を切り落としてとどめ刺してあげるから!」

 

「わかった!俺たちに任せろ!」

 

「お前ら俺が鼓舞してカッコつけてるのにひどくね!?」

 

いつも通りでしょ!アーシたちには!

 

「行くぜ!200ミリリットル!」

 

カゲチヨはまずは血液の糸で怪物を拘束した後・・・

 

「おらあああ!!」

 

二刀流の血液の剣で切り刻む!

 

「ぐおおおお!」

 

やっぱり頑丈だね・・・でも傷はついた!

 

「くらえ!蒼炎と水の竜!」

 

「ぎゃあああ!?」

 

炎の竜と水の竜をアーシが放つ!水蒸気爆発や火傷、水圧によるダメージで怪物の親玉は膝を着く・・・

 

「食らえぇぇ!超巨大鉄球!&砂鉄カッター!」

 

ヒサメちゃんが磁気によって作った鉄球を電磁加速を利用したキックで飛ばし砂鉄のグラインダーで怪物を切り刻む!

 

「二重の極みのさらに向こう・・・三重の極み!」

 

グシャっ!!

 

「ごぉおお・・・」

 

二重の極みにさらに五指をはじくことでさらにもう一つ衝撃を加えて破壊を加速させる技をフィーアちゃんは叩き込んだ!

 

「さらに遠当て!」

 

手甲鉤で地面に衝撃を加えて怪物の粉砕を加速させた!

 

「後は任せろ!」

 

シディの領域と籠手のパワーで怪物は消えた!

 

「よっしゃ!課題クリアだぜ!」

 

「そうですね。トッププレデターの戦いで使い物にするためにも強化が必要ですが普通の戦闘での依頼ならこれで大丈夫そうです。」

 

フィーアちゃんが珍しくカゲチヨの意見に同意してる・・・!

 

「じゃあ依頼人に完了報告しに行こうか!」

 

「カゲチヨ。今度俺と戦ってみてくれ!」

 

ヒサメちゃんとシディも上機嫌だよ!

 

「え・・・流石に昼のシディと戦えるとは・・・」

 

「じゃあまた修業だね!」

 

アーシは言う。

 

「そんなー!」

 

夜の空にカゲチヨの悲鳴が響いた・・・

 

 




今回の話のモデルは「悪魔に体を乗っ取られるとどうなるのか?」です。
血吸は吸血鬼専用なので今回の戦いには出しませんでした・・・
カゲチヨの調節の仕方はベルゼばぶのスーパーミルクタイムを参考にしました。


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エレベーターに閉じ込められる

sideカゲチヨ

今日はヒサとシディとフィーアとビルの掃除に来ていた・・・(カンナは別の依頼)

 

「こんなオンボロビル掃除してどうすんだよ。」

 

「依頼人の方の持ちものなんだからそんな風に言わないの。」

 

「うむ、大分きれいになったし依頼人に報告しよう。」

 

「ではエレベーターに乗りましょう。」

 

俺たちは乗ったのだが・・・

 

「来るときも思ったけどさ。このエレベーターヤバい音するよな。」

 

「うん、年季が入ってる感じ。」

 

「このまま止まったりしないといいが・・・」

 

シディの言う通りだな・・・

そう思ったらその瞬間に・・・

 

ドンっ!

 

「え?まじで止まった!?」

 

「ボタンの明かりも消えてるよ!」

 

ヒサの言う通りボタンを押しても反応しないぞ・・・」

 

「電話も通じないな・・・」

 

「私たち・・・閉じ込められたんですか!?」

 

フィーアの言う通りみたいだな・・・

 

「私の能力で干渉できないかと思ったけどシステム自体の調子が悪いみたい・・・」

 

ヒサでもダメか・・・

 

「だ、だ、大丈夫です・・・通信ボタンを・・・」

 

「だからボタンが反応しねーんだって・・・」

 

「だったら天井にあるハッチを使って・・・」

 

「このエレベーターにはないみたいだぞ・・・」

 

「あ・・・あああああ!!」

 

フィーアどうした!?

 

「もしかしてフィーアちゃん閉所恐怖症なんじゃ・・・」

 

「でも脱出ゲームとか地下施設では大丈夫だったじゃないか!」

 

「あの時は館が広かったし出られるから気持ちに余裕があったんじゃない?」

 

とにかくフィーアを落ち着かせないと・・・

 

「出して!出してください!」

 

ドカン!ドカン!

 

「壁蹴りまくってる!?」

 

「落ち着け!フィーア!必ず助けは来る!」

 

「シディさん・・・」

 

こうして俺たちのエレベーター生活が始まった・・・

 

sideヒサメ

 

「う・・・うううあ・・・」

 

フィーアちゃんがこんな震えてるの初めてだな・・・

 

「子供を見たカンナやお化けみたお前並みに震えてるぞ・・・」

 

カゲの言う通りだね・・・

 

「カゲチヨ!ここに何か箱があるぞ!」

 

シディが何か見つけてくれたみたい!

 

「でかした!シディ!非常用ボックスだ。」

 

そこには水や乾パン、充電池が入っていた!

 

「ヒサとフィーアはこれ使え。」

 

二枚の毛布?

 

「体が温まってた方が安心できるし俺は大丈夫だから使ってくれ。」

 

シディ・・・

 

「カゲは大丈夫なの?」

 

「俺は・・・全然大丈夫だ・・・」

 

いやさむがってるじゃん。

 

「仕方ないなぁ・・・」

 

私はカゲと一緒に毛布を使う・・・

 

「距離近くねぇか・・・?」

 

一枚を二人で分けてるんだから当たり前でしょ・・・

 

「フィーアは一枚使えた方が・・・」

 

「シディさん・・・一緒にいてください・・・寂しい・・・怖い・・・」

 

「・・・ああ、俺はここにいるぞ・・・」

 

そう言ってシディはフィーアちゃんと一緒の毛布に入った・・・

 

「水でも飲むか・・・」

 

考えなしに飲まないでよ・・・

 

sideシディ

 

「トイレ行きたい・・・」

 

「やっぱり・・・」

 

カゲチヨはしばらくしてもじもじしてそう言った・・・

 

「簡易トイレならあるけど音とか匂いとか気になるか?」

 

「俺は大丈夫だが女性の前でそう言うことを聞くのはどうかと思うぞ・・・」

 

「仕方ねーだろ!?生理現象なんだから!」

 

こうしてトラブルはありつつも数時間すごしていたのだが・・・

 

バチっ!

 

「何だ!?」

 

「急に電気が・・・!」

 

「いやあああ!落ちるんですよ!きっと!」

 

「もしかして幽霊!?」

 

「二人とも大丈夫だ!ただの停電だろう。」

 

俺はフィーアとヒサメを落ち着かせる。

 

「大丈夫か?ヒサ。」

 

「バカにしないの・・・?」

 

「非常事態の連続だしフィーアも怖がっちまってるんだ馬鹿になんてできねーよ。」

 

「ありがとう・・・」

 

ヒサメの方はカゲチヨがどうにかしてくれた。

 

「フィーア大丈夫だ。きっと出られる。」

 

「すみません・・・いつも偉そうなのにこんなことで・・・」

 

「いや、怖いものは誰にでもあるしこんな状況ならなおさらだ。恥ずかしがる必要なんてない。」

 

「ありがとうございます・・・」

 

sideカゲチヨ

一瞬でも電気が点いたってことは何か方法があるはずだ・・・

 

「カゲ・・・私も手伝うよ。」

 

「良いのか?」

 

「うん、これ以上フィーアちゃんをこのままにしておけないし。」

 

俺とヒサはドアを調べた・・・

 

「分かったぞ!」

 

「どうしたのカゲ・・・!?」

 

俺はドア叩いた!

 

「お、動いたな。」

 

「え・・・?」

 

sideフィーア

 

「いやー、やっと帰れるな。」

 

「ああ、皆怪我無く脱出できて良かった。」

 

カゲチヨとシディさんが会話する。

 

「無事に脱出できて良かったね。でもなんで動き出したの?」

 

ヒサメちゃんの言う通りですね・・・

 

「あー、あれな。電気が点いたのに動かねーってことはドアの開閉を司ってるセンサーがおかしいんじゃねーかと思ってさ。エレベーターのドアを強くたたいてみたってわけ。どうやら正解だったらしいな。」

 

なるほど・・・

 

「やはりカゲチヨは機械に強いな。」

 

まぁ確かにそうですけど・・・

 

「ヒサメちゃんに壁ドンしたのに気づかないなんて鈍感ですね・・・」

 

「あの時はびっくりしたよ・・・」

 

ヒサメちゃん顔真っ赤ですね・・・

 

「皆さん今日は役に立たなくてすみません・・・」

 

「いいよ、いつも頼りにしてるんだからこういう時はお互い様でしょ?」

 

ヒサメちゃん・・・

 

「ああ、俺も気にしてないぞ。」

 

「誰だってこういうことはあるだろ。できたら修業の厳しさ落として欲しいけど・・・」

 

カゲチヨはちょっとクズですけど・・・本当に私は最高の仲間に恵まれましたね・・・

 

 




フィーア「ただの暗いところなら大丈夫なんですけど狭くて出られないと途端に恐怖が出るんですよね・・・」

ヒサメ「私のお化け恐怖症と同じでちょっとずつ克服だね・・・」

カンナ「アーシは怖いものなんてないよ!」

ヒサメ・フィーア(いや、幼児化した私たち苦手じゃん・・・)


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カンナ中二病化!?

sideヒサメ

今日は学校に向かってたんだけど・・・

 

「カンナちゃん遅いね・・・」

 

いつも一緒に登校していたカンナちゃんが来てなかったの・・・

 

「どうせオカルト本でも読んでて寝坊してるんですよ・・・」

 

フィーアちゃんが言っていると

 

「おはよう・・・」

 

カンナちゃんの声が聞こえた・・・

 

「あ!カンナちゃん遅かった・・・ね?」

 

「なんですかそのファッション・・・?」

 

私とフィーアちゃんは固まってしまう・・・何故ならカンナちゃんは制服の上から黒コートを身にまとい首からは十字架のネックレスをつけ片目にカラコンを入れて銀色のオッドアイになっている腕にも包帯やチェーンをオシャレに巻いている・・・

 

「ふっ・・・これはこの世界をしのぶ仮の姿アーシは水と炎を扱う孤高の戦士・・・」

 

なんかカゲっぽくなってる・・・!?

 

「いや~!うまくいったな!」

 

「これでカンナ殿も我たちの仲間だ!」

 

「今まで俺たちを馬鹿にした報いだぜ!」

 

「けど中二風のファッションセンス僕たちより似合ってない?」

 

「それは言わない約束じゃい!」

 

キモ5!

 

「あんたたちカンナちゃんに何したの!」

 

「そうですよ。カゲチヨまで大人気ない・・・」

 

「だってカンナが俺らのこと馬鹿にしてくるからオーナーの店の中二病になる薬で俺らと同じになって気持ちを分かってもらおうと思ったんだよ!」

 

「で!どうやったら元に戻るの?」

 

私は五人に問い詰める!

 

「一日経ったら元に戻ります。」

 

sideフィーア

こうして皆に訳を話して学校生活をすることになったんですけど・・・

 

「おい、カンナ出欠だ返事しろ。」

 

神谷先生が呼んでも・・・

 

「ああ、それは真名を隠すための仮の名・・・本当の名は葬送歌と書いてプレリュードです・・・」

 

中二病特融のキラキラネームを出したり・・・

 

「カンナちゃんなに書いてるの・・・?」

 

「ノートに沢山書き込んでるな・・・」

 

ミキとノリコの言う通りノートに何かを休み時間中書き込んでいます・・・

 

「これは黙示録(アポカリクス)この世界の真実を書き込みし書物・・・」

 

そうカンナちゃんが呟く・・・

 

「なになに・・・ヒサメとフィーア、プレリュードと盟約を交わした唯一の友、氷と電気、速さと力を持って孤高の戦士の道を開く・・・」

 

「なんか恥ずかしい・・・」

 

ヒサメちゃんの言う通り私たちが中二設定で登場していて恥ずかしいです・・・

 

「あれ?他にも書いてある・・・孤高の戦士の眷属キモ5、役には立たないが肉壁となる者たち・・・」

 

「「「「「俺達眷属なの!?」」」」」

 

中二病のカンナちゃんにも馬鹿にされてますね・・・

 

sideヒサメ

 

「くそっ・・・混沌から生まれし水が鼻腔にまとわりつき呼吸を阻む・・・これも定めね・・・」

 

唯の鼻水なのに・・・

 

「行けっ!スローイングファイア!」

 

ティッシュ投げちゃダメでしょ!?

 

「いたっ!何すんだよ!」

 

あれは女子のヤンキーだよ!カゲだったらびくびくして謝るけど・・・

 

「お前キメーんだよ!謝れ!」

 

「ふっ・・・愚かな・・・アーシの手に封じ込められし水龍の檻で閉じ込めてあげる・・・」

 

「ふぁ!?がぼがぼ・・・!」

 

「てめっ、ぎゃあああ!?尻が燃える!?」

 

「ああ、ごめん、ついもう一つの力の妖の炎も出してしまった・・・逆らうものは皆こうなる・・・ふははは!」

 

すっかり悪役の中二病じゃん・・・

 

「カゲ・・・もう手に負えないかも・・・」

 

「完全に失敗だったわ・・・」

 

シディに見せるわけにもいかなかったのでカンナちゃんは家に真っすぐ帰らせた・・・

 

sideカンナ

ー翌日ー

 

「ねぇ、昨日の記憶がないんだけど何か知らない?」

 

「いや・・・何も・・・」

 

「まぁ、そういうこともあるよ・・・」

 

「気にしない方が良いですよ・・・」

 

皆どうしたんだろ?

学校についたら皆に問い詰められた・・・

 

「ねぇ!カンナちゃん!もう中二病じゃないの!?」

 

はっ!?中二病!?

 

「写真撮ってあるんだ!ダークでかっこよかったよ!」

 

クラスメイトが写真を見せる・・・なにこれアーシ・・・なの・・・?

 

「不良共を容赦なくやっつける姿は震えたぜ!」

 

ええ~!!?

 

「なんでそんなことに・・・」

 

「キモ5がやりましたよ。」

 

「もうこれは隠せないね・・・」

 

「おい!ヒサ、フィーア!?」

 

ふーん・・・

 

「アンタたち覚悟はできてる・・・?」

 

「ごめんなさいいいい!!」

 

待てー!

 

 



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チェスと暴走

今日は黒い幻想さんの小説のアイテムとアイディアを出します。


sideカゲチヨ

今日の依頼人は危険そうな依頼だった・・・

 

「主人が三か月前から行方不明なんです・・・」

 

「そういうのは警察に行った方がいいんじゃね?」

 

俺は言うが

 

「もちろん警察にも届け出たんですが一向に見つからなくて・・・」

 

きな臭いな・・・

 

「行方不明になった日何か普段と違いはあったか?」

 

シディが依頼人に聞く。

 

「特には無いんですが・・・ただその日はチェスの大会に行ってくるって・・・」

 

「チェスですか・・・」

 

「主人はよくオンラインでチェスの対戦をしていて・・・行方が分からなくなったあと家のパソコンを調べてみたらこのサイトに行きついたんです・・・」

 

「じゃあこのチェス大会に申し込んで調べてみるのが良いかも。」

 

ヒサがエントリーする。

 

「次の日曜日、駅前から会場までシャトルバスが出るって。」

 

「次の日曜だと俺は里帰り中だ。」

 

「すみません・・・私もサトウとスズキとの特訓の約束があります・・・」

 

「ごめん!その日はゼクス君に手伝ってもらって別の依頼こなすことになってる・・・」

 

三人とも用事か・・・

 

「じゃあ、私とカゲで行ってくるよ。」

 

「まぁ、仕方ねーな・・・手がかりがこれしかねーしな・・・」

 

「すまん、俺はチェス用品店で話を聞いてくる。」

 

「アーシもヤヨイさんたちに聞いてみるよ。」

 

「私も特訓の合間に聞き込みをします。」

 

こうして俺とヒサは大会当日にシャトルバスに乗った・・・

 

「今のところは普通の大会っぽいね・・・」

 

なんか眠くなってきたな・・・

 

「ついたら起こしてくれ・・・」

 

そういって寝ようとしたが・・・

 

「ん?あの運転手なんで・・・ガスマスクを・・・」

 

俺が言ったその時

 

「カゲ・・・ごめん・・・私なんか眠くて・・・」

 

やべぇ・・・俺も・・・

 

sideヒサメ

 

「ヒサ!ヒサ!」

 

私はカゲの声で目を覚ますと私とカゲは奴隷のような服でカゲは巨大なチェスのビショップの駒に、私はクイーンの駒に縛り付けられていた!

 

「あれはチェス好きを集めるための罠だったみてーだな・・・」

 

そんな…私がうかつに応募したせいで・・・

 

「諸君!我々の宴へようこそ!諸君はこのゲームに選ばれた幸運な参加者だ。」

 

上を見てみるとガラス張りの部屋に仮面をつけた貴族のような人たちがいた・・・

 

「バスに乗ってた人たちもいる・・・」

 

「ガスかなんかで眠らされたんだ・・・」

 

私とカゲが状況を分析する。

 

「リアルなチェスがしたかったのだろう?君たちにはもってこいだと思うがね?」

 

「解放してよ・・・」

 

参加者の一人がそういうけど・・・

 

「それは無理だ。君たちはこれからチェスの駒になってゲームをするのだからな。」

 

ルールは普通のチェスと同じだけど駒は私たち自身、そして相手は・・・

 

「とっておきのゲストだ・・・巨人族だ。」

 

「悪い予感しかしねぇな・・・」

 

カゲが呟くのと同時に

 

「こんなことやってられるか!」

 

参加者の一人が拘束を解いて逃げようとするけど・・・

 

「お、おい・・・やめろ・・・!ぐわー!」

 

「取られたり逃げた駒は巨人に食われることになる・・・」

 

そんな・・・チェスなんてしたことないよ・・・

 

「旦那さんは食べられちまったんだろうな・・・そしてきっとこの戦いはあの貴族たちの賭けに使われてるんだろうな・・・」

 

カゲの言う通りだよね・・・

 

そうしてチェスが始まった・・

そして最初に最悪の出来事が起こってしまった・・・

 

「このままじゃ食べられる・・・」

 

「俺は食われたくねぇんだよ・・・」

 

カップルの男が女性を犠牲にしようとしてたんだけど・・・

 

「俺の駒を前に・・・」

 

なんとカゲがその女性の前に行ったのだ・・・そして

 

バクン!

 

食べられた・・・私のせいだ・・・大会に安易にエントリーしたから・・・

カゲが・・・カゲが・・・

目の前が真っ暗になって私の意識が途切れた・・・

 

noside

話は変わってしまうがブレイクとは高度な技術である。リミッターを解除し寿命を削らず潜在能力を解放する技、感情や力が何らかの理由で制御できなくなると暴走して不完全なブレイクとなり異形の姿となる・・・

 

「があああ!」

 

カゲチヨが食べられた瞬間ヒサメは叫び声を上げ縄を破り一足飛びでVIPルームにガラスをぶち破り侵入する。

 

「ひっ!?」

 

VIPの女性は怯えてしまう・・・なぜならヒサメの姿は目は雪女のように漆黒になり肌にはカンナカムイと同じく龍鱗が全身に広がっていた。

 

「な、なんだ!アイツを取り押さえろ!」

 

主催者の貴族は警備のロボットで止めようとするが・・・

 

「ガァァ・・・!」

 

バチチっ!

 

ヒサメはロボットにハッキングを施し・・・

 

「え・・・なんで私たちに・・・!ぎゃああ!」

 

貴族たちを次々となぎ倒していく。

 

「があああ!」

 

ヒサメは電気を纏った爪で参加者を斬りつけ吐息一つで貴族たちを凍らせた。

 

「これ以上めちゃくちゃにされてたまるか!異世界から取り寄せたゾディアックコレクション 『ピスケスのランプ』で・・・」

 

主催者はゼノンの世界のアイテムで魚人の使い魔を大量に出すが・・・

 

「ぐるるる・・・!」

 

ズガン!

 

「お・・・・が・・・」

 

雷を纏った体当たりによって使い魔ごと吹き飛ばされた・・・

 

「すげぇ・・・助かったのか・・・?」

 

「でもまだ巨人が・・・」

 

参加者がまだ助かってないと話していたその時巨人が倒れた!

 

「ぷはー!死ぬかと思った・・・」

 

カゲチヨが口から顔を出した・・・

 

「あんた!死んでなかったのか!?」

 

参加者の一人が心配そうに言った。

 

「あぁ、こいつの体内に強力なウイルスをばらまいたんだ。しばらくは起き上がれねぇ・・・ってなんかVIPルームが騒がしいな・・・」

 

カゲチヨが異常に気付く・・・

 

「ああ、アンタの連れがなんか突然拘束を解いてVIPの奴らを蹴散らしてるんだよ!でもなんかうなり声上げてたけど大丈夫なのか?」

 

参加者の答えを聞いてカゲチヨは急いでVIPルームに向かった・・・

 

sideカゲチヨ

 

「があああああ!!」

 

やっぱりあの姿・・・ミナヅキと同じように暴走しちまってる・・・

 

「あの状態のときは強烈な一撃を与えるか感情が収まらないと止まらねぇ・・・」

 

一か八かだがやるしかねぇ・・・

俺は血まみれの貴族の血を舐め力を上昇させて一気にヒサに近づいた!

そして・・・

 

「ヒサ!落ち着け!俺はここにいるぞ!もう貴族たちも倒れてる!終わったんだ!」

 

ヒサに抱き着いて大声で叫んだ!

 

「があああ!ああ!」

 

ヒサは最初は暴れていたが・・・

 

「落ち着けヒサ・・・俺もまた自分を犠牲にして悪かった・・・」

 

そう優しく言ってやると・・・

 

「カ・・・ゲ・・・?」

 

落ち着いたのか元の姿に戻り眠ってしまった・・・

 

sideヒサメ

 

「本当にごめん・・・!」

 

まさかまた暴走しちゃうなんて・・・

 

「まさか俺が食べられたかと思って暴走するなんてヒーちゃん俺のこと好きなのか?」

 

「ふざけないでよ・・・私が安易にエントリーしたからってのも重なってだから・・・」

 

「わかってるって・・・でもあの貴族が全員捕まって安心するぜ、全員後遺症付きでボロボロだけどな!」

 

「ううっ・・・カゲがまた自分を犠牲にしたと思ったんだもん・・・」

 

「・・・ありがとな。心配してくれて。」

 

「ううっ・・・食べられちゃったあの人も助けたかったよ・・・」

 

「泣くなよ・・・ヒサのおかげでその人以外全員助かったんだからよ。それにあのアイテムはタナトスであっちの俺達に転送したし今日は帰って休もうぜ・・・」

 

「うん・・・」

 

私たちは夕焼け空の中カレコレ屋を目指して帰った・・・

 

 



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図太い女たちと遊園地

sideカゲチヨ

今日の依頼人はカップルの男性だった・・・

 

「もう限界なんです!なんとかしてください!」

 

「要するにデートに毎回彼女の女友達がきて邪魔されるってことっすね。」

 

俺は内容を纏める。

 

「はい、この前も買い物に行ったら二人で延々とショップ巡りしてて結局俺は荷物持ちしてただけ」

 

「うーん、それじゃ楽しめないですよね。」

 

「彼女とも話せないしね・・・」

 

ヒサとカンナが言う。

 

「これじゃ誰と誰のデートなんだか・・・」

 

「デートだから遠慮して欲しいとはっきりいったらどうだ?」

 

「言いましたよ何度も!でも全然聞いてくれなくて・・・」

 

「彼女の方はなんて?」

 

フィーアが聞く。

 

「親友だから僕とも仲良くなってくれたらうれしいってあまり気にしてないみたいでした。」

 

「その気持ちはわかるぞ。大切な人同士が仲良くなってくれたら俺も嬉しい。」

 

確かにシディの言う通りなんだが・・・

 

「毎回っていうのはいきすぎなような・・・?」

 

「何か裏がありそうだね・・・」

 

ヒサとカンナの言うことも考えられるがまだ確証がねぇしな・・・

 

「わかりました、じゃあとりあえず次のデートにあなたの友人として一緒に行きます。」

 

こうして俺は一緒に来たのだが無理やりチケット代払わされたり依頼人が写真撮ってあげても文句言ってきて散々だった・・・

そして乗り物決めとなったのだが・・・

 

「やっぱジェットコースター?」

 

「えっ?」

 

「何その反応、もしかして怖いの?」

 

「と、とりあえず近いところから行けばいいんじゃね?」

 

「近いのは・・・お化け屋敷?」

 

「女子と暗闇で二人きりになって密着しよーとか?」

 

「考えてねーよ!?」

 

「キモ、怖いから先に男子に入ってもらお?」

 

「やっぱりこういう展開か・・・」

 

依頼人の目が悟りを開いてる・・・

 

そこから先は地獄だった・・・

 

「わー!」

 

「くっつくなよ・・・ぎゃー!?」

 

男同士でくっつくという誰得展開になった・・・

 

「あー怖かったー!」

 

「てか前からすごい叫び声聞こえてきたんですけどW」

 

こいつらぬけぬけと・・・!

 

「こういうとき男の人が平然としてるとかっこいいのにー」

 

「うちらの後ろのカップルの男の人とかね。」

 

そうして出てきたのは・・・

 

「ようやく出られたか・・・」

 

「シディさん耳栓は丁度よかったですか?」

 

「ああ、ありがとう。」

 

「こっちはヒサメちゃんがしがみついてきて大変だったよ・・・」

 

「だって、怖いんだもん!」

 

なんであの四人が!?

 

「なんでお前らまで・・・」

 

「何言ってるのシディが来たいって言ったから来たんだよ?」

 

「カゲだけ遊園地なんてずるいよ。それに他人の方が聞き出しやすいこともあるかもしれないじゃん!」

 

カンナとヒサの言うことももっともだが・・・

 

「シディさんと遊園地デート・・・」

 

「俺が来たいといったら三人が連れてきてくれたんだ。」

 

フィーアは思いっきりデート気分だしシディはお出かけ気分だぞ?っていうかフィーア、ヒサとカンナがいるのにデートでいいのか・・・?

 

「それで例の女友達はどう?」

 

「図々しいのは確かだけどまだ狙いはわかんねーな・・・」

 

俺がこそこそと話してると・・・

 

「ねーねー、カゲチヨ君の友達?よかったら一緒に回りませんか?」

 

女友達が突然かわいこぶってシディたちに近づいてきた・・・

 

「もー彼女さんたちに悪いってー。」

 

「私たちはそういう関係じゃないですけど・・・」

 

「フィーアちゃんは・・・」

 

「・・・全然大丈夫ですよ。」

 

フィーア・・・告白してないのとシディが沢山一緒に楽しむ人がいた方がいいの知ってて我慢してるな・・・それに俺の依頼のために・・・

 

「じゃあ決まり!名前なんていうんですか?」

 

「っ!」

 

?なんか彼女さんの様子が・・・

 

そうして観覧車の順番を待っていたのだが・・・

 

「シディさん、もうすぐ順番ですね。」

 

「ああ。そうだな。」

 

その女友達がシディに腕を回していたとき・・・

 

「・・・」

 

やっぱりブラックホールのような目で見ていた・・・

 

「はぁ・・・素直じゃないのとシディを思ってなのか不器用だよね・・・」

 

「大丈夫かな・・・」

 

「暴走してあの女の骨が折れないことを祈るしなねーな・・・」

 

俺たちは苦笑いでペアを決めに入った・・・

 

「ってかあんたは彼氏と乗ってあげなよー可哀そうじゃん。」

 

「ちょやめてよ彼氏なんて!」

 

「えっ?」

 

何言ってんだ・・・?

 

「二人は付き合ってると聞いたぞ?」

 

シディも尋ねたが

 

「・・・告白されて何回か遊んだけど私はお友達からのつもりで・・・」

 

「そんな・・・」

 

雰囲気が最悪だな・・・しょうがねぇ!

 

「あ!俺らの番!」

 

俺はあの女友達と強引に一緒に乗った!

 

「もーなんなのよあんた?シディさんと乗るチャンスだったのに!」

 

「・・・なんでそんなにシディがいいんだよ?」

 

俺は聞く

 

「イケメンだからに決まってるじゃん!ブランドもののバックと同じ!いいものは持つ人の価値もあげるでしょ?隣で歩いているだけで皆私を羨ましがるに決まってる!」

 

「そういうことね・・・あんたの友達もそういう口か?」

 

さっきの態度といい依頼人の表情といい証拠はあるしな・・・

 

「あの子も酷いよねー優良物件が現れた途端にポイ捨てだもんねWW二人きりになって迫られたら面倒だからついてきてって頼まれるし。」

 

その後も本音をばらまくたびに隣のゴンドラの殺気が増幅していった・・・

 

sideカンナ

 

アーシとフィーアちゃんが同じゴンドラで依頼人の彼女と一緒にシディとヒサメちゃんが乗ってるんだけど・・・

 

「・・・許せません・・・・けど殴ったらだめ・・・・」

 

そんなことをぶつぶつ言いながらフィーアちゃんはブレイクの暴走一歩手前まで来ていた・・・頭の角は伸びてヴァルキリーの羽の模様が浮かんでいた・・・

 

「こりゃ、あの女たち体が粉状になるかもね・・・」

 

フィーアちゃんが身体強化して聞いた話をアーシも聞いたけど酷いものだった・・・

 

「依頼人大丈夫かな・・・」

 

sideカゲチヨ

 

こうしてゴンドラから出た俺達だったがやっぱり依頼人はいなくなってた・・・

 

「やっぱり帰ったのか?」

 

俺はヒサに聞く。

 

「うん・・・やっぱりショックだったみたいで・・・依頼料は払うからもういいって・・・」

 

そうか・・・あとは・・・

 

「ねえ、シディさん。次はジェットコースター行きません?」

 

「ちょっと!次は私の番でしょ!」

 

「あんたにはカゲチヨ君がいるじゃん。」

 

「やめてよ!」

 

「こわーい!」

 

こいつらをなんとかしないとな・・・

 

「じゃあシディさんに決めてもらおうよ。」

 

「いいよ!」

 

「・・・!」

 

マズイ・・・フィーアの手がもう出ちまう!

 

「シディさん、どっちとデートしますか!?」

 

「すまないがどちらも遠慮しておく。俺はブランドもののバックになる気はない。」

 

シディ・・・!狼男の耳で聞いてたのか。

 

「なんでそのこと・・・」

 

「どういうこと?」

 

「話してるのが聞こえてな。恋人は道具ではない競争意識を持つことは自然だと思うが他人を傷つけるやり方をしているといつか自分に返ってくるぞ。」

 

シディが説教すると周りにも聞こえたのか・・・

 

「彼氏をマウントの道具にしてたってこと?」

 

「最低じゃん。」

 

野次馬が言い出してきた・・・

そして

 

スパッ!スパッ!

 

「えっ・・・なにこれ手に傷か・・・!」

 

「痛い・・・・」

 

女たちの手に傷がついた・・・

 

「次シディさんを道具扱いしたら容赦しませんから・・・!」

 

「「ご、ごめんなさい~!!!」」

 

フィーアの一睨みで女たちは逃げていった・・・

 

sideヒサメ

 

「これで少しは懲りるだろ。」

 

カゲの言う通りだね!

 

「シディも良いこと言ったね!」

 

「そうか?でもフィーア俺が道具扱いされたのを怒ってくれてありがとな。感謝してるぞ。」

 

「あ、当たり前ですよ!それにシディさんがあんな女になびかないって信じてましたし!」

 

「そんなこと言ってブレイク暴走しかけるくらい焦ってたじゃん!」

 

カンナちゃんがからかうけど確かにあの殺気はやばかったね・・・あれよりもデカい殺気を受けてきたシディは気付かなかったみたいだけど・・・

 

「しまった!あの女にチケット代払わされたままだ!」

 

「え!そうなの?」

 

「くっそ~イライラしてきた・・・!」

 

「カゲチヨ、これチケット代です。」

 

「フィーア!?いいのかよ!」

 

「はい、今日は五人でイライラとかを吹き飛ばしましょう。」

 

「そうだね!」

 

こうして私たちはジェットコースターやフリーフォ―ルを楽しんだ!

 

「きゃああ!楽しー!」

 

「これが絶叫系というものなのだな!」

 

「もう一回お化け屋敷にもいこーね!」

 

「風を切る感覚・・・自分で走るのに似てて気持ち良いですね・・・」

 

「勘弁してくれー!」

 

 

 

 

 

 



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人のいなくなる村

今回はヤヨイのバトルシーンがあります。


sideカゲチヨ

今日の依頼人は神父だった・・・

 

「私は村で村長もしているのですがその村では人が一人ずつ消えていく怪現象が起きてるんです・・・」

 

「それは怪しいですね・・・」

 

フィーアの言う通り事件だな・・・

 

「もともと人も少ない村でしたので身寄りのない女性や子供を受け入れて人口を維持しようとしていますがこの怪現象のせいで村人は怯え切っています。どうか力を貸していただきたい・・・」

 

「これはオカルトがらみかもね・・・協力しようよ!」

 

「ああ、放っておけないし行こう。」

 

俺たちはこうして村へと向かったのだが・・・

 

「こんにちは。」

 

「ヤヨイさん!」

 

なんと村の入り口にはヤヨイがいたのだ!

 

「ヤヨイさんもこの怪現象の解決の協力をしてくれるそうなのでお知り合いなら協力をお願いします。」

 

こうして俺たちは村を村長と回っていくことになった・・・

 

sideカンナ

 

「マジでちいせぇ村だな・・・」

 

「本当に女性や子供ばっかり。」

 

カゲチヨとヒサメちゃんの言う通り閉鎖的で男は子供くらいだね・・・

 

「いなくなった人は誰も見つかっていないのか?」

 

「えぇ、こんなこと言いたくないのですが遺体も発見されず生きているのかさえわかりません・・・」

 

シディの質問に村長がそう返すと山にトンネルのようなものが掘られていた・・・

 

「あれは何ですか?」

 

フィーアちゃんが聞く。

 

「炭鉱の入り口です昔は採掘業が盛んで・・・」

 

「今は違うんですか?」

 

アーシも聞く。

 

「はい、事故が原因で村人が犠牲になり人口がかなり減ってしまったんです。」

 

なるほど、それで人を・・・

 

「あそこは調査されたんですか?」

 

「あそこなら人を隠すのにうってつけですしね・・・」

 

ヒサメちゃんとヤヨイさんが言う。

 

「中はかなり入り組んでいてすべては調査できていません。何せ坑道に詳しい人間は全員事故で無くなってしまったので。」

 

なるほど・・・詳しい人間じゃないと迷うってことか・・・

 

そのあと村長は食事の準備をしに行くために村の案内を替わりの人に任せたけどその人は女性でメガネをかけ独特な雰囲気を持っていた・・・

 

sideフィーア

 

私たちはしばらく子供たちが遊ぶのを眺めていました・・・

 

「こうしてみるとのどかな村なのにな。」

 

「ええ、ですがあの服装気になりますね・・・」

 

ヤヨイさんの言う通り汗が凄いのに体を隠すように長袖で大きな服を着ていますね・・・

 

「それはこの村の民族衣装ですので。」

 

「貴方は外の人なんですか?」

 

「いえ・・・村で生まれ育っていますが・・・」

 

・・・まだ証拠もありませんし泳がせないといけませんね・・・カゲチヨもヤヨイさんも同じ顔してますし。

 

そして夕食の準備のため教会に戻ろうとしたのですが・・・

 

「ヒサメちゃん、手が切れてるよ。」

 

カンナちゃんの言う通りヒサメちゃんの手の甲から少し血が出ていた・・・

 

「ホントだ、どこで切ったんだろ。」

 

「手当しましょう。私の家がすぐそこですから。」

 

女性が家に案内してくれて治療してくれたのですが・・・

 

「でけぇ応急鞄だな・・・」

 

「まるで本物の医者のだね・・・」

 

カゲチヨとカンナちゃんの言う通り鞄は普通より大きかった。

 

「さて行くか・・・おっとすみません!」

 

カゲチヨがわざと鞄にぶつかり倒すと血のついた包帯が出てきました・・・

 

「見られてしまったら仕方ないですね。私はこの村で医者をしているんです。病院も近くにないので免許のない真似事のようなものなので言えなかったんです・・・」

 

「大変なんですね・・・」

 

こうして食事をしながらこれまでの状況を整理することにしました・・・

 

sideヒサメ

 

「誰が怪しいと思う?」

 

シディが最初に言う。

 

「そりゃあの女だろ。あいつ村長のやってることあんまよく思ってないみたいだし。」

 

「それに民族衣装を着てないことも怪しいよね。一番の隠し場所の炭鉱についても何か知ってそうだし!」

 

カゲとカンナちゃんの言う通りよそ者を拒んでる感じだったね・・・

 

「昼間に会った子供から血の匂いがしたんだ・・・」

 

シディが小声で言う。

 

「周りに人がいたとはいえ怪しいですね・・・応急鞄の中のあの血の付いた包帯も気になります。」

 

ヤヨイさんの言う通りだね・・・

 

「実は私あの女の人に呪力の糸をつけておいたんです。夜に行ってみましょう・・・」

 

あの女の人かどうかはわからないけど隠してるのは確実だしね・・・

そうしてヤヨイさんの案内で糸を辿っていくと・・・

 

「家の中に穴が開いてる・・・?」

 

カンナちゃんの言う通り家の床に穴が開いていた・・・

 

「この方向昼間見た炭鉱につながってるんじゃねぇか?」

 

「入ってみよう。」

 

私の声に続いて皆で穴に入る。

 

「やっぱりあの女性は炭鉱について知っていたんだね・・・」

 

カンナちゃんの言う通りだね・・・シディが血の匂いを嗅ぎ取っていくと・・・

 

「包帯に・・この村の民族衣装!?」

 

「やっぱり炭鉱で何かしてますね・・・」

 

カゲとフィーアちゃんの言う通りあの人が・・・

 

「貴方たちどうしてここに!?」

 

子供も連れてる!

 

「驚くのはこっちのセリフだよ。その子になにするつもり?」

 

カンナちゃんの言う通りだよ!

 

「逃がさないぞ!」

 

シディが女性を取り押さえる。

 

「くっ!」

 

「やめて!先生を離して!」

 

子供が叫ぶ。

 

「どういうことですか?」

 

ヤヨイさんが優しく聞く。

 

「先生は僕を逃がすためにここに連れてきてくれたんだ!」

 

私たちは子供と一緒に外に出て話を聞いた。

 

「この村は村長の暴力によって支配されてるんです・・・この衣装も傷跡を隠すためのもの・・・包帯も治療の時のものです・・・」

 

そんな・・・私たちがショックを受けていると・・・

 

「そうかお前が犯人か・・・」

 

村長がやってきた・・・

 

「まったく君はいけない子だな・・・何度も教育しても分からないなんて・・・」

 

「黙ってくれませんか?息も言葉もドブみたいに臭いので。」

 

ヤヨイさんが凄い怒気を込めて言葉を放ってる・・・

 

「すっげぇ冷徹な目してるぞ・・・」

 

「ヤヨイさんが人を罵倒する姿初めて見たかも・・・」

 

「穏やかな人ほど怒らすと怖いな・・・」

 

「あの人終わったね・・・」

 

私たちも震えてしまう・・・

 

「大丈夫です。すぐに終わりますから。」

 

まずは女性と子供を結界で守った!

 

「この私がドブだと!舐めるな!王として貴様も支配してやる!」

 

村長は鞭を振り上げようとするけど・・・

 

「な・・・煙!?」

 

ヤヨイさんが領域を展開する。

 

「どこ見てるんですか?」

 

「何!?ぐぁっ!どこから釘が・・・」

 

「私の領域は煙。範囲的ではありますが瞬間移動や煙の身代わりを作ることも可能・・・さらにあなたの方向感覚も鈍るでしょう・・・」

 

ヤヨイさんの言う通り四方八方から釘が飛んできて村長の体に刺さる!

 

「クソ!だがこんな釘いくら受けたところで・・・っていつの間に間合いに!」

 

「遅い。」

 

ズバっ!ズバッ!

 

「がぁぁぁ!鉄扇でなんで腕が・・・」

 

そう!ヤヨイさんは鉄扇で腕を叩いただけで腕を両方とも切ったのだ!

 

「貴方の腕の長さの7:3の所に鉄扇を打ちました・・・そのとき7:3のところを呪術で弱点にしておきました・・・」

 

すごい威力・・・

 

「も、もうやめ・・・」

 

「貴方は子供たちの嘆願を聞いたんですか?」

 

そう言ってヤヨイさんが指を鳴らすと村長に刺さっていた釘が回転して村長の体を貫通した・・・

 

「あぎゃ・・・」

 

「釘打ち殺し・螺旋貫通 この技は時間差攻撃もできて使い勝手がいいので重宝します・・・」

 

「すごい・・・あの男を一瞬で・・・」

 

「すごいよ!お姉ちゃん!」

 

女性も子供も驚いてるけど私たちもヤヨイさんが切れたらここまで凄いのにはびっくりしたよ・・・

 

sideカゲチヨ

こうして事件は解決した・・・

 

「ありがとうございます。あとは残りの人が村の外ですむ場所を見つけてくれれば・・・」

 

「っていうかあなたが村長になって村を再建すればいいんじゃないっすか?」

 

「え?」

 

俺は提案する。

 

「あの男から村人たちを守ろうとしてたんだし適任じゃないっすか。」

 

「そうですね。私の方でもあの村長の悪行を報道して支援してくれる人を探しますから。」

 

ヤヨイも賛成みたいだし・・・

 

「そう思ってるのは私たちだけじゃないみたいですね・・・」

 

フィーアの言う通り残りの村人たちも賛成の目を向けている・・・

 

「・・・皆、この村の恐怖政治は終わった。これからは皆が安心して暮らしていける村にしよう。協力してくれる?」

 

「はい!」

 

村人たちが声を上げる。

 

「あの人ならきっと大丈夫だよね?」

 

「村はきっと沢山の人が集まる村になるだろうな。」

 

「にぎやかになるよね!」

 

ヒサとシディとカンナの言う通りだな・・・

俺は朝日に照らされる村人と新しい村長を見ながらそう感じるのであった・・・

 

 

 




技は呪術廻戦の七海の十割呪法と野薔薇の芻霊呪法の簪をモデルにしました。

Q ヒサメはテンションが上がったら「ファンサ」を歌ってたけど二人だったらどんな歌を歌いますか?

カンナの場合

カンナ「ロキかな?口ずさむのが結構ロック系の奴が多いから激しい感じの曲は好きだよ?」

ゼクス「アイドル系の曲は歌わないのか?似合ってると思うが・・・」

カンナ「ああいうのが似合うのはヒサメちゃんでしょ・・・あとありがと。」

フィーアの場合

フィーア「やっぱり津軽海峡冬景色ですかね!演歌が好きなんですよ。サトウとスズキ、シディさんに聞かせる前に特別に聞かせてあげましょう。」

サトウ・スズキ「「ありがた迷惑!?」」

数分後

フィーア「どうでしたか?やっぱりサビでぐっときますよね!」

スズキ「サビであの世に行きかけた・・・」

サトウ「コブシがとんでもなかったよな・・・シディもこれを聞いてるから最強なのか・・・?」

スズキ「弱点ではありそうだがな・・・」

フィーア「何か言いましたか?」

サトウ・スズキ「何でもねぇ!」









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ドールハウスでおままごと!

また黒い幻想さんのアイテムを使ってカンナがやります。


sideカンナ

 

「あーもう!アーシのお菓子取っておいたのに食べるなんて酷いよ皆!」

 

アーシは今朝起こったことにムカついていた。朝起きてカレコレ屋にあるお菓子を食べようとしたら皆が勝手に朝食のデザートにしてたんだよ!?しかも気づいたときにはもう食べられてたし・・・

 

「皆用事でいなくなるし嫌になるよ・・・」

 

アーシはカレコレ屋に残りながらそう言っていると

 

「すみません・・・依頼があるんですけど・・・」

 

子供連れの母親がやってきた。

 

「実は私たち、生きてる人を人形にしてコレクションしたいんですけど何かいいアイテムって紹介できますか?」

 

「僕たち尖ったままごとの台本も書いてるんだー!」

 

ふーん・・・良いこと思いついた!

 

「わかりました。こちらで探しておきます!」

 

こうしてアーシがダークウェブで買ったものは・・・

 

「格安で売ってたんだよね・・・ゾディアックコレクション、『カプリコーンのドールハウス』」

 

これは幻影で本物の家のように再現されたドールハウスに人を入れて幻影を解いたらその中で人は意のままに操られるというものこれを使えばあの四人に・・・

 

sideカゲチヨ

 

俺たちはエマに呼ばれて新しい金儲けのアイデア出しを行いながら道を歩いていた・・・

 

「まさかあのスイーツカンナのものだったなんてな・・・」

 

「カンナちゃん辛党だから違うと思っちゃったね・・・」

 

「すまん・・・俺が勘違いしておいてしまったから・・・」

 

「気にすることないですよ。また買ってきましょう。」

 

俺たちは今朝のことを反省しながら歩いていた。

 

「皆さんカンナさんと喧嘩したんですか?」

 

「大丈夫なのか?またひどい目に合わされないといいな・・・」

 

エマと零士に心配される・・・

 

「俺とヒサは酷い目に合ってるからな・・・」

 

俺が苦い顔をしていると

 

「あれ?皆さんこんな豪邸ここに建ってましたっけ?」

 

エマが指さしたところに立派な屋敷が建っていた・・・

 

「確かに数日前まで空き家だったような・・・」

 

「立派な家ですしお金持ちでしょうか?」

 

零士とフィーアが予想する。

 

「お近づきになって一億くらいおこぼれにあずかりたいですね。」

 

「金持ちでもそんなに大胆にこぼさねぇよ!」

 

零士の言う通りなんか怪しいな・・・

 

「お姉ちゃんたち、僕らの家に何か用?」

 

子供たちが出てきた。

 

「お姉ちゃんたちも僕たちと一緒に遊びたいってこと?」

 

「遊ぼう遊ぼう!」

 

「良いんですか!?」

 

エマが入っていく!

 

「エマちゃんダメだよ!子供だけなんだよ!」

 

「流石エマちゃん遠慮を知りませんね・・・」

 

「だがせっかく遊ぼうと言ってくれているのだから行こう。」

 

俺たちも入っていくがまさかそれが悪夢の始まりとは思いもしなかった・・・

 

side零士

う・・・うぅん・・・

 

「ここは・・・?家に入ったら気を失って・・・」

 

そうだ!エマとカレコレ屋の皆は・・・

そのときだった・・・

 

「あら、随分遅いお目覚めですこと・・・」

 

え?エマ?

 

「そうだよ親父万年平社員で昇進もできないなんて俺ならなりたくないね・・・」

 

カゲチヨ!?

 

「ちょっとお兄ちゃん、お母さんやめなよ!可哀そうでしょ!」

 

ヒサメちゃん!?

 

「くぅ~ん」

 

「わんわん。」

 

フィーアちゃんとシディはペットか!?

 

「こんな男に情けなんていりませんよ!」

 

パン!

 

「ぼへぇ!?」

 

いきなり頬をぶっ叩いて来た!絶対に制裁してやる!

 

「す・・・すみませんでしたぁ!」

 

って何故!?口が勝手に・・・

 

「う~んなんか違うなぁ~」

 

「ここは土下座と息子から足蹴にされた方がいいよ。」

 

「そうか!さすがカンナお姉ちゃん!」

 

さっきの子供とカンナ!?

 

(どうなってんだ!?)

 

当然カゲチヨも驚愕の表情になる。

 

「この子たち家族の依頼でね。人形が欲しいって言われたから今朝のことも含めて仕返ししようと思ったんだけどまさかこんな早く釣れるなんてね・・・ちなみにこの家はゾディアックコレクションだから抵抗しても無駄だよ?思考は共有できるから大丈夫だよ。」

 

やっぱり今朝のこと怒ってるじゃねぇか!俺達完全にとばっちりじゃねぇか!

 

「これからアンタたちはリアルおままごとをしてもらうよ?次のシーンはできてる?」

 

「うん!次は奥さんと息子が冷たくあしらうシーンだよ。」

 

そういうとエマの口が動き出す。

 

「口だけなら何とでもいえるわ。朝ごはんをさっさと食べて。仕事に行ってきてください!」

 

エマも抵抗しようとしてるけどダメみたいだ・・・

 

「朝ごはんって・・・これポチたちの餌じゃないか!」

 

「くーん・・・」

 

「わふわふ・・・」

 

俺これからシディたちの餌食べるの!?

 

「あなたなんて犬の餌で十分だわ。」

 

「さっさと食えよ。くそ親父。」

 

やらされてると分かっててもエマとカゲチヨの顔がムカつく・・・

 

「流石お兄ちゃんとカンナお姉ちゃん!台本が冴えわたってる!」

 

「こんなこともあろうかと昼ドラをDVDで見てて良かったよ・・・」

 

二人とも冴えわたってるどころか尖りすぎだろ!

 

sideカゲチヨ

「次の話は『勃発!血で血を洗う遺産相続対決』にしよう!」

 

さっきからドロドロすぎだろ!

 

「たかしくんのお母さんそれでお金持ちになったって言ってたもんね!」

 

「そのお母さん結構な女傑だね・・・」

 

カンナ!突っ込むところそこじゃねぇから!

 

「あ・・・でもカレコレ屋はともかくエマと零士っていう人たちは貧乏そうだから話が合わないかも。」

 

(私たちそんなに貧乏が滲み出てるんですか!?)

 

哀れすぎる・・・

 

「じゃあ美貌だけで世界中の人からちやほやされる女なんてどう?」

 

子供が提案する。

 

「いや、エマちゃんを主役にするなら破滅エンドにした方があってるかも!」

 

「なるほど!それ採用!」

 

(何でですか!?)

 

そうしてままごとは続いたがまさに地獄の一言だった・・・

 

「次は借金のかたに取られた娘の禁断の恋やろう!」

 

(なんで昼ドラ風なの!?)

 

ヒサの思うことがわかる・・・

 

「じゃあ子供の人形・・・あった!」

 

カンナが子供の人形を出してままごとが始まった。

 

「おらぁ!母さんよ!いつになったら借金返してくれるんだ!」

 

「ひぃ!父さん・・・」

 

「つ、妻が替わりに何でもやる・・・」

 

零士がヤクザ、エマが妻で俺が夫の役になった・・・

 

「このお兄さんたちマジでピッタリすぎない?」

 

「まぁカゲチヨはクズだしね。」

 

「あのお兄さんも本物のヤクザ?」

 

カンナ!失礼だぞ!

 

(んなわけあるか!)

 

「あと一週間・・・!二日待ってください・・・」

 

エマはなんか様になってるな・・・

 

「払えねぇなら奥さんが体で払いな!」

 

(レれれ、零士さん怖すぎます!人形になってなかったらチビッてましたよ!)

 

エマの思ってる通りだな・・・

 

sideエマ

 

ストーリは続いていったのだが・・・

 

「もぐもぐ・・・」

 

「借金返せおらー。」

 

「美味しい・・・」

 

途中でカンナさんや子供たちがお菓子を食べてドールハウス内に降り注ぎます・・・

 

(屈辱です・・・)

 

(行儀が悪いな・・・)

 

(ううっ・・・・)

 

このままじゃ精神的に死んでしまいます・・・

 

「ただいまー!」

 

「ママ―!」

 

「あ、お疲れ様です。」

 

「お仕事お疲れさまー!」

 

まさかの母親登場!?カンナさんは家族からの依頼と言ってましたから・・・

 

「あら?なかなかカッコいい子と可愛い子じゃない。」

 

やっぱり母親もグルでした!

 

「カンナさんもありがとう。依頼を引き受けてくれて。」

 

「けどこの子供の人形ってあなたが捕まえてきたんですか?」

 

カンナさんが母親に聞きます。

 

「いえ?私は子供の人形なんて・・・」

 

パチっ!

 

いきなり電気が消えました!

 

「停電!?ヒサメちゃんはなにもできないはず・・・」

 

(私じゃないよ!?)

 

ヒサメさんじゃないみたいですね・・・

 

「ふふふ・・・許さない・・・許さない・・・」

 

何ですかこの声!?

 

「もしかして幽霊!?やったー!」

 

「なんで喜んでるんですか!?」

 

母親の言う通りカンナさん喜びすぎでしょ!?なんか皮膚に竜鱗出てません!?

あの子供はドールハウスから出ていきました!

 

「お、お母さん!人形が外に!」

 

「アンタたち・・・絶対に呪ってやるからぁぁぁ・・・」

 

「「「ひいぃぃぃぃ!!」」」

 

家族三人は泡を吹いて倒れますが・・・

 

「きゃー!何この可愛い幽霊!?」

 

「ちょ・・・離しなさいよ!」

 

カンナさんは幽霊にくっつきます・・・

 

「もう!もとはと言えばアンタのせいなんだから反省してよ!零士!エマ!それにカレコレ屋の皆、帰るわよ。」

 

マリカ!?

そう幽霊の正体は私たちが看病して最後をみとった少女の幽霊だったんです!

 

sideカゲチヨ

 

「ありがとな。でもなぜ俺たちを知っていたんだ?」

 

シディが聞く。

 

「YOUTUBEでエマと零士のを見てたらおすすめで出てきて見てたの。」

 

なるほどな・・・

 

「でもどうしてあのドールハウスに・・・」

 

エマが聞くと

 

「エマと零士のところに遊びに行ったらあの子供に連れていかれたからついていったのよ。」

 

なるほどな・・・

 

「ありがとうございます。おかげで助かりました。」

 

「あぁ、マリカに助けられたよ。」

 

フィーアと零士がお礼を言う。

 

「べ・・・別にそんなんじゃないし・・・零士とエマの無様な姿を見ようと思っただけ!」

 

素直じゃねぇな・・・

 

「にしてもカンナ・・・反省しろよ・・・」

 

「えー!皆がアーシのおやつ食べるから食べ物の恨みは恐ろしいってわからせようと思ったのに・・・」

 

「私が幽霊で効果が無かったら危なかったのよ!反省してよね!」

 

「はーい!ごめんなさい!」

 

マリカに対して素直!?

 

「さて、このドールハウスはさっさと異世界に送り返さねぇとな・・・」

 

俺はこのドールハウスを転送しようとするが・・・

 

「何言ってるんですか!カゲチヨさん!この中に人間をぶち込めば半永久的に無休で働かせられる夢のアイテムですよ!?送り返すなんてもったいないです!」

 

「私だってこのドールハウスでまた遊びたいわ!」

 

エマ・・・マリカ・・・

 

「「いい加減にしろー!!」」

 

俺と零士の声が空に響くのであった・・・

 

 

 

 



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幼児化四人の初めてのお使い!

sideボティス

儂は今カレコレ屋におるのじゃが・・・

 

「ミミちゃんお着換えしましょうねー。」

 

「アハハハ!ボティス伸びてて面白ーい!!」

 

「私にも貸してください!ボティスで遊ぶ!」

 

「やめろ・・・ぐぇ・・・!」

 

「ぶんぶーん!パトカーの隣に消防車さんじょー!」

 

カゲ男とヒサ子、カン子にフィー子がまた幼児化しおった・・・しかも今儂はカン子とフィー子に遊びで引っ張られておるのじゃ・・・

 

「おのれ・・・シディがバイトでなければ・・・」

 

「シディさんがいなくて寂しいんですか?私もです。」

 

違うわ!フィー子と一緒にするな!

 

「一緒に遊びたいんでしょ!私がお着換えさせてあげる!」

 

「それじゃ俺はボティスにカッコいいシール張ってあげよっと!」

 

そうしてカゲ男とヒサ子はワシに人形の服を着せ、シールを貼りおった・・・

 

「似合うー!絶対脱げないように接着剤塗るね!」

 

カン子!子供になってもサイコパスなのか!?

 

「む~!ボティスおめかししてシディさんを誘惑する気!?この泥棒ネコ!」

 

フィー子!どこをみたらそうなるんじゃ!

 

「というかまだ貴様のものではないじゃろ!」

 

まったくうっとうしい・・・!そう思っておるとシディのスマホが鳴った。

 

「シディがスマホ忘れてる!」

 

「ホントだ!」

 

おお・・・これは使えるのぉ・・・!

 

「それは大変じゃの~今頃スマホが無くてシディの奴すっご~く困っておるじゃろうなぁ。お前たちがスマホを届けてやったらシディは大喜びするじゃろうな。」

 

「行きましょう!私たちがシディさんを救うんです!」

 

フィー子は早速やる気じゃの・・・

 

「でも子供だけって危なくない?」

 

カン子が言うが

 

「何言ってんだよ!シディに喜んでもらおうぜ!」

 

「私もシディに褒められたい!」

 

こうして四人はシディにスマホを届けに行きおった・・・

 

sideサトウ

 

「シディの奴出ねぇな…」

 

俺は運動不足だから特訓の相手でもしてもらおうと思ったんだが電話かけても繋がらねぇな・・・

 

「ん・・・奇遇。」

 

「おぉ!ミナヅキじゃねぇか!今日はどうした?」

 

「この前ヤヨイがお世話になったからお礼に来た・・・」

 

「じゃあ一緒に・・・ん・・・」

 

俺が誘おうとしたのだがカレコレ屋の入り口からカゲチヨ、ヒサメ、フィーア、カンナに似た子供が出てきた。

 

「それじゃ行こうぜ!」

 

「うん、シディのスマホは私のポシェットに入れとくね!」

 

「あ!?シディのスマホじゃねーか!」

 

「ん、おそらく四人が幼児化したんだと思う・・・」

 

マジかよ・・・

 

「誰?もしかして半グレ?」

 

「シディさんを知ってる・・・まさかあっちの性癖を持った・・・」

 

カンナもフィーアもチゲーよ!

 

「多分記憶がないんだと思う・・・」

 

「俺たちはシディの友達だよ!」

 

俺は写真を見せて説明する。

 

「騙されんな皆合成の可能性もあるぞ!」

 

どんだけ疑り深いんだよ!

 

「しっかりしたいい子・・・きっとシディの教育が良いおかげ・・・」

 

「この人はなんか優しそう・・・」

 

「笑顔の写真もいっぱいですね・・・」

 

ヒサメとフィーアは信じてくれたな・・・

 

「でもスマホは渡さないよ。信頼してない人にスマホが渡ってハッキングされちゃうから!」

 

「そうだな!」

 

カンナ、映画の見過ぎだ・・・

 

「シディはどうしたんだ?」

 

「赤い屋根のおうちにご飯作りに行ったんだ!」

 

「多分バイトか依頼・・・」

 

「俺達が行ってきてやろーか?」

 

「嫌だ!ハッキングもそうだけど道分かるもん!」

 

カゲチヨが良い目で行ってきたので俺とミナヅキは去ることにしたのだが・・・

 

「まずはスーパーだな!」

 

「お菓子買いたーい!」

 

なんでスーパー!?

 

「心配・・・」

 

ミナヅキも心配そうにするので俺たちはミナヅキの領域で認識阻害の毒を範囲と効果を広げて周りから怪しまれないようについていくことにした・・・

 

「シディ、バイトで疲れてるだろうからジュースも一緒に渡そう!」

 

「シディの好きな奴買ってプレゼントしてやろうぜ!」

 

スーパーでカゲチヨとヒサメの会話を聞いて俺たちは安心した・・・と思ったら

 

「恐竜チョコだ!かっけー!」

 

「クッキーとキャンディー・・・・」

 

「ポテトチップス食べたいです・・・」

 

「良いこと思いついた!これも買ってこ!」

 

ドンドン関係ないものが増えてくな・・・仕方ねぇ・・・

 

「の、喉が渇いたからジュースでも買おうかな~。」

 

俺が一芝居打つと

 

「私たちもジュース買わなきゃ!」

 

思い出したようだ・・・

 

会計をしたのだが・・・

 

「4600円ね。」

 

値段が四桁になった!

 

「お菓子買いすぎ・・・それに袋がパンパン・・・」

 

確かにあれは子供には厳しいだろ・・・

案の定スーパーから出ていくと袋を引きずってるせいで破けてものが落ちていった・・・

 

「言わんこっちゃねぇ!」

 

「袋貰っといて良かった・・・私の怪力なら余裕・・・」

 

俺たちはお菓子を回収して行った・・・

 

「はぁ・・・はぁ・・・:

 

「大丈夫か?ヒサ。」

 

「大きいもんね・・・」

 

「遠いし知らない道ですよ・・・怖い・・・」

 

おいおい・・・道に迷ったのかよ!

俺は焦る。

 

「休憩しましょう・・・って袋が破けてる!」

 

「ホントだ!」

 

「ジュースもないよ・・・!」

 

カンナが気づいてカゲチヨが焦ってヒサメが泣きそうになってるな・・・

 

「アーシが来た道にテープを張ってるけどどっちにそもそも目的の道がわからないよ・・・」

 

「お菓子は少し残ってるし大丈夫だろ!」

 

カンナはさすがだな・・・・カゲチヨも励ますが・・・

 

「お気に入りのお菓子落としっちゃった・・・」

 

「シディさん・・・どこ・・・」

 

ヒサメとフィーアがギャン泣き寸前だぜ・・・

 

「ああもう!少し待ってて!」

 

「泣くなよ!二人とも!」

 

カゲチヨとカンナがどこかへ行ってしまった・・・

 

「うわぁあああん!カゲー!!」

 

「ひっく・・・うう・・・カンナちゃん・・・」

 

喧嘩別れかよ・・・

 

「私たちが行ったほうが・・・」

 

ミナヅキと一緒に行こうとしたその時だった!

 

「ヒサ―!」

 

「カンナちゃーん!」

 

なんと二人が交番から警官を連れてきたのだ!

 

「シディのところまで連れってってくれるって!」

 

「ホント!?」

 

ヒサメが泣き止む。

 

「うん、一緒に行こうね。」

 

「二人においていかれたと思いました・・・」

 

「んなわけねーだろ。行くぞ。」

 

フィーアの言葉にカゲチヨがそう言って無事シディのところについた!

 

「シディー!」

 

「ヒサメ!カゲチヨ!フィーア!カンナ!どうしてここに!?」

 

「シディこれ・・・」

 

ヒサメがそう言ってスマホを渡した。

 

「俺のスマホ・・・」

 

「忘れたから届けようと思ったんですけど途中で寂しくなって泣きそうになったりして

カゲチヨとカンナちゃんがおまわりさんを呼んでくれなかったらたどり着けませんでした・・・ごめんなさい・・・」

 

「ヒサメ、フィーア、謝らなくていい、ありがとな。カゲチヨもカンナもお巡りさんに道を聞けて偉かったな。」

 

「ふふ~ん!当然!アーシ強い子だもん!」

 

「うわぁああ~!!俺も寂しかったー!!」

 

結局泣かなかったのは神経が図太いカンナだけだったな・・・

 

「じゃあ、帰ろう・・・」

 

そうだな・・・俺たちは帰ろうとしたのだが・・・」

 

「うぬ?サトウとミナヅキがなぜここに?」

 

あれ?毒の効果は?

 

「いい話過ぎて毒出すの忘れてた・・・」

 

ミナヅキ・・・

 

sideシディ

 

俺は皆に食事をふるまうことにした!

 

「うわあ!ハンバーグだ!」

 

「プリンもある!」

 

カゲチヨとヒサメは大喜びだ!

 

「美味しそうです!」

 

「こんなに食べられるかな・・・」

 

フィーアとカンナも笑ってて良かった!

 

「おぉ!めっちゃうまそう!」

 

「ごちそうになってしまってごめん・・・」

 

サトウも嬉しそうだ!

 

「ミナヅキも遠慮しないでくれ、四人についててくれたお礼だ。」

 

「かはは!心配しぱなっしだったけどな!」

 

ミナヅキのお礼に俺がそういうと

 

「おい、元に戻る薬を持ってきたぞ。」

 

丁度よくオーナーがやってきた。

 

「いつもすまない。」

 

「気にするな。カゲチヨの頼みなら無視するが。」

 

?相変わらずカゲチヨには厳しいな・・・

 

「また若返りの薬を料理に混ぜてしまったと聞いたときは心配したがなんとかなってるみたいじゃないか。それにしても機嫌がいいな?何かいいことでもあったのか?」

 

ああ、とびっきりのな!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




Q 二人の将来の夢は?

カンナ「この世界を思いっきり楽しむ!」

フィーア「自分を磨いてシディさんの嫁ですかね・・・」

Q ボティスに仇名つけてください。

カゲチヨ「蛇太郎。」

ヒサメ「デビルキング?」

カンナ「不死身の大悪魔!」

フィーア「旅行から帰ってきた後の預かってたもらったペット」
(カゲチヨが契約主なのにシディになついたから)

ボティス「カン子以外ろくなのがないではないか!」

Q フィーアは本家の二章七話に出てきた人をどう思ってる?

フィーア「シディさんが惚れてるみたいなので白黒はっきりつけたいですね。妖精王も森で多重婚はできますけど第一夫人は渡したくないので。」

カゲチヨ・カンナ(戦いでは勝てないと思うけど・・・)







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謎の女友達!?

sideカゲチヨ

俺とヒサはカレコレ屋で学校の課題をやっていた・・・

 

「なんでこんなのがあんだよ・・・」

 

「提出日ギリギリまで後回しにしてたカゲが悪いんでしょ。言っとくけど見せないよ。」

 

「じゃあ、フィーアに・・・」

 

「私も見せません。」

 

「アーシも見せないよ!」

 

筋トレしてたフィーアにも断られた・・・案の定カンナにも断られるし・・・

 

「あ、見てみて!ここの水族館オシャレじゃない?」

 

テレビに映ってるはやりのデートスポットねぇ・・・

 

「魚が泳いでるだけじゃん。」

 

「それが水族館なんですから当たり前でしょ・・・」

 

「清々しいほどの非モテ発言」

 

フィーアもヒサもうるせぇな・・・

 

「大体デートなんて興味ねぇよ・・・行く相手いねぇんだから。」

 

「むぅ・・・」

 

「集中力切れたし仮眠取るわ・・・」

 

「そのまま寝過ごすに一票。」

 

そしたらマジで泣くわ・・・

 

sideカンナ

 

アーシはカゲチヨがアパートに戻ってすぐにある人物に連絡した。

 

「カンナちゃん何してるんですか?」

 

フィーアちゃん、んー・・・

 

「素直になれない二人にちょっとしたサプライズ?」

 

「何する気ですか・・・」

 

楽しみだなー!

 

sideカゲチヨ

 

水族館ねぇ・・・俺はあの時の水族館を思い浮かべているとすれ違った女性がハンカチを落とした。

 

「くそっ・・・どう声を掛けたらいいのか・・・」

 

でも行くしかねぇ!

 

 

「あのぉ・・・これ。」

 

「ん?あら、もしかして拾ってくれたの?」

 

「・・・っす。」

 

「ありがとう。優しいのね。」

 

「えと・・・じゃ・・・」

 

何とか渡せて良かったぜ・・・

 

「ふーん・・・あの子がね・・・かわいい子。」

 

やっぱりデートなんて無理だよな・・・部屋に戻って横になると強烈な眠気に襲われた・・・

 

sideヒサメ

 

私はカゲが課題のプリントを忘れたから連絡したんだけど繋がらなかったので届けに来た・・・

 

「あれ?鍵が開いてる・・・」

 

仕方ないなぁ・・・

 

「カゲ―、起きてる?入るよ。」

 

そうして中に入ったんだけど・・・

 

「え・・・誰?」

 

カゲともう一人知らない女性がベットで寝ていた・・・

私はカゲを起こした・・・

 

「どういうことこれ?」

 

「あ?はぁぁあああ!!?」

 

「ごめん、カゲにそういう人がいるなんて私知らなかったから・・・邪魔しちゃったね。」

 

プリント届けに来ただけなのになんかバカみたい・・・

 

「いやいやいや!俺も知らないからな!?素性も名前も!」

 

・・・は?

 

「よくしらない人と一緒に寝たの?課題もやらずに?何それ最低・・・」

 

私の目はドンドンと冷たくなる。

 

「おい、なんか勘違いしてねぇか?」

 

何が?

 

「カゲが誰かとそういう関係になるのは別に自由だけどさ。責任取らないってのはどうなの?」

 

言葉だけとらえたらそういうことじゃん・・・

 

「だからそーゆーんじゃねぇって・・・んな素敵イベントあったら覚えてるわ。」

 

「んぅ・・・」

 

一緒に寝ていた女性が起きた・・・

 

「もぅ、なぁ~に?うるさぁい・・・」

 

「あ、ごめんなさい・・・」

 

「あら可愛い子。カゲチヨ君の彼女?」

 

「ちち、違います!あなたはカゲとどういう・・・」

 

「いや、だから無関係だって!」

 

カゲには聞いてない。

 

「無関係だなんて・・・酷いわ、カゲチヨ君。あんなに優しくしてくれたのに。」

 

優しくして・・・!?

 

「この声・・・もしかしてさっきハンカチ落としたお姉さん?」

 

「ぴんぽ~ん。」

 

ふ~ん

 

「やっぱり関係あったんじゃん。それで寝たってことでしょ?」

 

「だからそれは俺も分からないっていうか・・・」

 

ふ~ん・・・私はプリントを握りつぶし電流を発する・・・

 

「きゃ~、カゲチヨ君こわ~い!」

 

「ちょ!」

 

・・・女性がカゲに抱き着いた。

 

「・・・カゲってそういうことできる人だったんだね。」

 

「誤解だって!」

 

「その状態で?」

 

「うっ・・・」

 

その時だった・・・

 

「何を騒いでるんだ?二人とも。」

 

「廊下まで筒抜けだったぞ阿呆が。」

 

「なぁ!カゲチヨが大胆になってます・・・!?」

 

シディとボティスさん、フィーアちゃんがやってきた。

 

「別に、プリントを届けに来たらカゲが彼女と寝てただけ。」

 

「だから起きたら隣にいただけって何度言わせりゃ信じんだよ!」

 

「信じられるわけないでしょ!バカ!」

 

私もつい大声になる。

 

「二人とも行こう。こんな奴と一緒にいたら汚れちゃう!」

 

「シディとフィーアを味方に使うな!てか俺が誰とどう接しようがお前には関係ねぇだろうが!」

 

・・・っ!!

 

「・・・じゃあもう好きにすれば!騒いでごめんね!」

 

私はプリントを投げ捨てて部屋から飛び出した・・・

 

sideフィーア

 

「・・・いいのか、カゲチヨ?」

 

「良いわけないですよ!追ってください!」

 

あのままじゃ・・・!

 

「分かってるよ!」

 

カゲチヨはヒサメちゃんを追っていきました・・・間に合えばいいんですけど・・・

 

「ふぅー・・・つまらん三文芝居じゃな。」

 

「ボティス、どういうことですか?」

 

「あら。勘のいい悪魔さんね。もう気づいちゃったのかしら?」

 

ん?ボティスさんが反応するってことは・・・

 

「その人悪魔関係の人なんですか?」

 

私はボティスさんに聞く。

 

「わきまえろ三下風情が。誰に話しかけておる。」

 

ボティスは無視して女性を牽制します。

 

「こわいこわい・・・」

 

「どういうことだ?」

 

シディさんがボティスさんから聞き出すと驚きの真相だった・・・

 

sideカゲチヨ

 

「待てって。」

 

俺はヒサの手を掴んだ。

 

「・・・離してよ。」

 

「悪かった・・・言い過ぎたし泣いてるヒサを放っておけないんだよ・・・だから離さない。」

 

「・・・何それ。」

 

眼から涙流れてるじゃねぇか・・・

 

「呆れられるのも怒られるのもいいけどお前に泣かれるとどうしていいかわからなくなるんだよ・・・」

 

「・・・モテない男の発言だね。」

 

不器用って言え!

 

「大体あんな美人とお近づきになれるコミュ力なんざ持ってないんだよ。」

 

「カゲ、陰キャだもんね。」

 

そうだよ・・・

 

「お前だけなんだよ・・・話してると落ち着ける奴なんて・・・」

 

「そう・・・」

 

俺たちが仲直りした時だった。

 

「いいわねぇ~若いって!私が出る幕なかったじゃない!」

 

「仲直りはちゃんとできたようだな。」

 

あの女性にシディが来た。

 

「ヒサメちゃん、カゲチヨは本当に女性関係は持ってませんよ。」

 

フィーアが言った。

 

「俺達も今知ったんだが・・・どうやら男らしい。」

 

「「はぁっ!?」」

 

ヒサと俺は驚く!

 

「あら?本当よ。私自分が一度でも女って言ったかしら?」

 

「で、でもその見た目・・・」

 

「どっちの性別も持ってるの。」

 

そういうと本当に男の姿になった・・・しかもイケメン!?

 

「こやつは夢魔じゃよ探せば腐るほどいる男性の夢魔。インキュバスじゃよ。」

 

ボティスの言う通りならルイと同じ種族ってことか!?

 

「あら、人の秘密をぺらぺらと喋るなんてデリカシーがないわね。これだから力を失った古いだけの悪魔は困るわ。」

 

「本来は睡眠中の女を襲う矮小な存在なんじゃが・・・ヒサ子とカゲ男を狙い撃ちするようにした・・・おそらくカン子の知り合いでこやつらをくっつけるように頼まれておったのじゃろう?」

 

「それもあるけど~男の子の方が好きなの。カンちゃんにいい夢見そうな男を紹介するからその男の子とヒサメちゃんを焦らせてってお願いされたの。」

 

「嗜好の問題!?」

 

ヒサも驚くが・・・

 

「ガクブルガクブル・・・」

 

俺は震えが止まらなくなった・・・カンナめ・・・なんちゅう奴をおくりこんでんだ・・・!

 

「ということは鍵は・・・」

 

「カンちゃんから複製をもらってたけど開いてたわよ。」

 

「そうだ、カンちゃんから手紙預かってるわよ。」

 

なんだって?

 

ー二人とも焦ったでしょ?もうちょっと素直にならないと足元救われるよ?カゲチヨさっさとデートに誘え!ー

 

「なんで俺が叱られるんだ!?」

 

ぜってー痛い目に合わせないと気が済まねぇ!

 

「でも残念!せっかくエッチな夢を見せて美味しいエネルギーを食べさせてもらおうと思ったのに純粋で可愛い夢見てたから食べそこなっちゃったわ。」

 

は、はぁ!?別に俺は・・・

 

「お詫びにいいこと教えてあげるわ・・・」

 

「っ!?」

 

「じゃあ、帰るわね。」

 

ヒサになに教えてんだ!?

 

「嵐のような人だったな・・・」

 

「カンナちゃんと気が合うわけです・・・」

 

シディとフィーアの言う通りだ!あぁー!もう散々だ!

 

sideヒサメ

 

私は自分の部屋に戻ってさっきの夢魔の言葉を思い出した・・・

 

ー水族館でデート、いいわね。お似合いだったわよあなた達ー

 

デートなんて興味ないって言ってたじゃん・・・

 

「バカ・・・」

 

私は顔が赤くなるのを止められなかった・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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sideストーリー 妖精王の人助け3

自警団大活躍の回を書きたかったので書いてみました。
本家の「寿命残り僅かの彼女→彼氏は突然姿を消し」を元に薬の販売組織を悲惨な目に合わせます。


side妖精王

俺は同盟を結んでる病院で人間に化けとある調査をしていたのだが・・・

 

「はぁ・・・」

 

病室でため息をつくひとりの女性がいた・・・

 

「どうしたんだ?悩みがあるなら俺が聞こうか?」」

 

俺はため息をつく女性に話しかけた・・・

 

「あぁ・・・聞こえてしまってたんですね・・・すみません・・・」

 

「それはいい。他人に話した方が気が楽になることもある。」

 

「そうですね・・・」

 

そうして彼女は話し始めた・・・

 

「五年前私は不幸のどん底でした・・・母の体調が悪くなって介護が必要になりその影響で仕事でもミスを連発、上司にも叱られ時間が取れなくなった私に七年間付き合った彼氏も愛想を尽かせて去っていきました・・・」

 

「男も男だね・・・親身に寄り添ってあげないなんて・・・」

 

「そうですね・・・そして苦しかった私は現実から逃れるため私は異宙産の幻覚剤を求めました。薬の中には妖精王の森の植物で作った強力なものもあると聞いて・・・」

 

「・・・」

 

「薬屋のドアに手が伸びかけたとき今の旦那が道に迷って声を掛けたんです。道案内のお礼にお茶をごちそうしてくれたんです。彼は優しく素直な人ですぐに親しくなりました。五回目に会ったときに彼に告白されました。彼は介護や仕事のことを話したら一緒に頑張っていこうと言ってくれました。」

 

「それは良かったですね・・・」

 

「はい。あとから聞いたら彼は私が思い詰めて薬物に手を出そうとしているのが分かってて声を掛けてくれたみたいです。」

 

まぁ、そういう薬が売っているのは大体人目の少ない路地裏だからな・・・偶然声を掛けたにしてはできすぎてるしな・・・

 

「暮らしは慎ましやかながら幸せでした。私はできた彼女ではありませんでした彼に介護や家事を手伝わせてしまったり仕事が上手くいかないときは泣きつきました。だから罰が当たったのでしょうか。先月、私はここで余命宣告されました。一年だそうです・・・ごめんなさい、長々と話してしまって・・・」

 

「彼氏さんは良い男なんだな。それに彼も分かってると思うよあなたの良さを。」

 

「そうだと良いんだけど・・・最近彼がお見舞いに来てくれないの。前までは毎日来てくれてたんだけど・・・それは良いことだってわかってます。先行きの短い女は忘れて他の人を探した方が良い。でも・・・最後に彼に言いたかったことがあるんです。」

 

「なら探してこようか?その言葉聞かせて?」

 

「え?」

 

俺はそう言って外に出て行った・・・

 

そして森へと戻り小峠華太、小林幸真、須永陽咲也に命令を出す。

 

「例の薬を街に垂れ流してるやつらの情報があった・・・立派な同盟違反だ・・・三人とも、その薬屋潰してきて。」

 

「了解しました。」

 

「頸動脈を嚙み切ります。」

 

「はい、全員内臓をスムージーにします。」

 

こうして俺は彼が逃げそうな場所に三人を向かわせた。

 

side華太

 

俺たちが薬屋に向かっていると

 

「華太ぉ、あいつじゃねぇか?」

 

須永の兄貴の言う通り妖精王の親父が知り合った女の彼氏が薬屋の扉に手を伸ばしていた・・・

 

「待て。」

 

俺は奴の手を掴んだ。

 

「だ、誰ですか・・・」

 

「お前の彼女の友人ってところだな・・・」

 

「ねぇ、お前こんなところで何してるの?」

 

俺と小林の兄貴が聞く。

 

「そ、それは・・・」

 

「もう彼女を愛してねぇのか?」

 

須永の兄貴が行くと

 

「愛してるさ!だから辛いんだろ!日に日に弱っていく彼女を見るに僕はもう耐えられない!僕は弱い人間なんだ・・・本当はあの日も薬に頼ろうとここに来たんだよ・・・」

 

「けど彼女に声を掛けたんだろ?」

 

俺は彼氏に聞く

 

「あの人を見てたら放っておけなかった・・・そうだ・・・僕はあの人がいないとだめなんだ・・・」

 

そうかい・・・

 

「全部が無くなるわけじゃねぇだろ。それに彼女は生きてんだ最後まで看取らなかったらホントに弱い人間になるぞ。」

 

「でもこんな僕が行っても・・・」

 

「そういえば、あの人から伝言預かってたんだわぁ。」

 

小林の兄貴が親父から聞いた彼女の伝言を伝えた。

 

ー私、貴方と出会えて幸せでしたー

 

「!!・・・行かなきゃ!」

 

そういって走り去っていった・・・さて一人の若者の勇姿もみたことだし害虫駆除の時間だ!

 

ドカっ!

 

「妖精王の森の衛生サービスでーす!同盟破りのシロアリは駆除します!」

 

「お前ら全員貴方たちはビーフの餌でしょうか?チキンの餌でしょうか?」

 

「どうも私がデビルマンです。本物です・・・」

 

俺たちはドアを蹴り破り中に入る。

 

「やべぇ!妖精王の森の自警団だ!」

 

「小林に須永・・・小峠もいる!?」

 

突然の襲撃で売人や半グレたちが驚く中俺は銃撃を浴びせる!

 

「遅いんだよ!三下!」

 

ドンドン!

 

「やが・・・」

 

「おごぉ・・・」

 

俺が部下を蹴散らしていると兄貴二人は銃とナイフを構えた売人と半グレのボスと向き合っていた。

 

「く、くそが・・・動くんじゃねえええ!」

 

売人はナイフでがむしゃらに突っ込んでいくが・・・

 

「素人、そんなんで俺が刺せるか。」

 

ズバ!

 

「ぎゃああああ!」

 

小林の兄貴は紫蘭で目を切り裂いて光を奪い・・・

 

「グリングリーン!あの世で閻魔が待ってるよー!」

 

「ごぼぉぉぉお!?」

 

兄貴のグリンであの世に行った。

 

須永の兄貴も

半グレの攻撃を超反応で躱す。

 

「な・・・当たらねぇ・・・」

 

「受ける価値もねぇわ!お前の攻撃!」

 

そして獣のような踏み込みで一瞬で距離を詰め・・・

 

「噛むタイプのデビルマンです!デビルバイティングー!」

 

「うぎゃあああ!!」

 

あっさりと頸動脈を食いちぎった。異宙人もいたがそれでも天と地ほどの戦闘能力で俺たちが勝ち薬屋への粛清は終わった・・・

 

side妖精王

 

「ごめん!ごめん!僕!」

 

「ううん、いいの。それに誰かはわからないけど私に病気の治る薬が送られてきたの・・・もう少し生きられそう。」

 

「本当かい!?よかった・・・よかった・・・」

 

ふぅ・・・世話の焼ける夫婦だぜ・・・

 

「その薬って命の雫が含まれてるんでしょう?」

 

「なんだ、華太いたのか。」

 

「同盟違反の薬の調査で人助けするなんて情に厚いですね。」

 

「そんなんじゃねーよ、ただ情報を提供してくれたお礼だ。」

 

さて・・・帰るとするか・・・

 

「あの二人に真相は言うなよ。蕎麦奢るから。」

 

「俺はステーキが良いでーす!」

 

「俺もです。」

 

小林と須永もいたのかよ・・・

 

「分かったよ!セイナや他の皆には内緒だぞ!」

 

「「「ありがとうございます!」」」

 

 



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フィーア姉化!?

黒い幻想さんのアイテムとブラックチャンネルのコラボです。


sideフィーア

私はシディさんに惚れてもらうための作戦を考えていました・・・

 

「目下のライバルはシディさんを赤面させてるあの女ですね・・・」

 

そう、研究所であったあの三つ目の女・・・正月にシディさんとボティスを助けて調子乗ってるに違いありません!

 

「あの人のことは知りませんが研究所であった感じ年上でお姉さんって感じでしたよね・・・」

 

ということはシディさんが好きなのは年上のお姉さんタイプ!だとすると・・・

 

「今回はこれの出番ですね!」

 

カンナちゃんがゼノンからもらったゾディアックコレクションとオーナーから買った幼児化の薬を改造して使えば・・・

 

sideカゲチヨ

 

「ん・・・ここは・・・?」

 

俺が目を覚ますとそこは空き地だった・・・

 

「かかか!起きましたか!カゲチヨさん。」

 

ブラック!

 

「なんでここにいるんだよ!?」

 

「俺ちゃんはフィーアさんと契約して動画を撮影してるだけですよ!」

 

「カゲ!」

 

「どうやらフィーアちゃんにやられたみたい・・・」

 

ヒサにカンナ!?

 

「お前らまた幼児化してるぞ!」

 

「カゲもなってるよ!」

 

ブラックが鏡を出すと幼児化した俺がいた・・・

 

「皆!」

 

サトシ!

 

「お前もここに!?」

 

「うん、ブラックが撮影するって言うから来たんだけど・・・」

 

「ようこそ皆さん!今日は協力してくれてありがとうございます!」

 

フィーア!

 

「どういうことなの?」

 

ヒサが聞く。

 

「私、シディさんが惚れてるあの女に勝つ方法を見つけたんです・・・そう!大人の色気持ったお姉さんになることです!」

 

ボティスのことかよ・・・!

 

「それがアーシたちを幼児化することと何の関係があるの!」

 

カンナの言う通りだぞ!

 

「カンナちゃんから盗んだこのアイテム『スコーピオンの香水』で私がお姉さん化してブラックの契約で私がサトシ君とカゲチヨ、カンナちゃん、ヒサメちゃんのお姉さんに見せれば完璧にお姉さんになれるって寸法です!」

 

フィーアが取りだしたのはサソリが刻まれてる香水瓶だった・・・

 

「あれは好きなタイプの女性になれるっていうアイテムなんだ・・・」

 

カンナが説明する・・・

 

「ってことは俺とカゲチヨお兄ちゃんたちが兄弟になるってこと!?」

 

「そういうことです!」

 

フィーアはそう言って香水を掛けると背が伸びて落ち着いた雰囲気の女性になった・・・

 

「さぁ、撮影の始まりです・・・」

 

「かかか!面白いことになってきました!ちなみに幼児化の薬は俺ちゃんが記憶が残るようにしておきました!」

 

「じー!」

 

嫌な予感しかしねぇ・・・

 

sideヒサメ

 

私たちは公園で遊んでいたんだけど・・・

 

「よーしよしよし・・・」

 

「撫ですぎでしょ・・・」

 

「まるで動物ですね。」

 

カンナちゃんとブラックの言う通り私たちは撫でまわされた・・・

 

「そんなに子供じゃないから離れてよ・・・」

 

「私はお姉さんですからね!一杯甘やかしますよ!」

 

そうして公園で遊んでいると・・・

 

「よう!サトシ!」

 

「げっ!」

 

ダイチ君がやってきた。

 

「お前ねーちゃんと遊んでるのかよ~。」

 

「やっぱりフィーアお姉ちゃんは姉で俺たちは弟や妹に見えてるんだね・・・」

 

サトシくんの言う通りマズイね・・・

 

「ちょうどいいぜ!俺サッカーやりたかったんだ!サトシとカゲチヨボールな!」

 

「「はっ!?」」

 

「行くぞ~!」

 

「させませんよ!」

 

ダイチ君がカゲたちを蹴ろうとした瞬間フィーアちゃんがもの凄い勢いで蹴り飛ばした!

 

「ぎゃ~!」

 

「大丈夫でしたか!?」

 

フィーアちゃん・・・私たちは助かったけど・・・

 

「ダイチ君が遥か彼方に飛ばされちゃいましたね。」

 

「じー。」

 

ブラックさんの言う通り大丈夫かな・・・

 

「全く・・・あんな友達がいるなんて・・・でもお姉ちゃんがしっかり守ってあげるから大丈夫ですよ!」

 

「逆にお前に怯えることになりそうだ・・・」

 

カゲの言うとおり物騒すぎる・・・

 

「さぁ、確かサトシは動画撮影でしたよね!お姉さんがバッチリサポートするからね!」

 

「サトシくん・・・今日の動画撮影は失敗するかも・・・」

 

「そんなぁ・・・」

 

カンナちゃんの慰めの言葉にサトシ君は涙した・・・

 

sideカンナ

 

アーシたちは山にやってきた・・・

 

「はい!それじゃあ今日は布で作ったハンググライダーで空を浮遊!やりまーす!」

 

普通に危ない企画だった・・・

 

「ダメだよ!落ちたら怪我しちゃうよ!」

 

ヒサメちゃんは言うけど・・・

 

「良いですね!弟の挑戦の晴れ舞台!力をつけるためにちょっと早いけど昼ごはんにしましょう!」

 

「ええ!?」

 

サトシ君が驚く中用意されたのは・・・

 

「カラス肉の炊き込みご飯と山菜のお浸しになめこの味噌汁です!」

 

「ワイルドな料理ですね。」

 

ブラックさんの言う通りカラス肉って子供が食べるにはハードでしょ・・・

 

「シディさんや子供たちに食べさせる料理なんです!試食お願いします!」

 

こういわれたらシディや子供たちのために食べておいた方がいいよね・・・

そう思ってアーシたちは箸を進めた。

 

「美味しい~!」

 

「うめぇ・・・」

 

「腕が上達してない?」

 

「フィーアお姉ちゃん料理上手だったんだ!」

 

「やった!」

 

アーシたちは調子に乗って食べす進めていき・・・

 

「「「「うっぷ・・・・」」」」

 

お腹いっぱいになった・・・

 

「これじゃ空を飛ぶのは無理ですね。」

 

「別の企画にする・・・」

 

そうしてやるのは・・・

 

「森の木を全部お菓子にして食べてみた。やりま~す!」

 

デザートを作る気満々の企画だった・・・

 

「この魔界製のライトで照らすと木が全部麩菓子やポッキーになるそうです!」

 

サトシ君は順調に説明していくんだけど・・・

 

「うわっ!」

 

サトシ君が足を踏み外して川に落ちそうになる!

 

「大丈夫ですか!?」

 

その瞬間フィーアちゃんがすぐさまサトシ君を引き寄せて抱きしめた・・・

 

「バカっ・・・!ちゃんと周りを見てください!」

 

「う・・・うん。ごめん・・・!」

 

サトシ君が顔真っ赤にしてる・・・なかなかお姉さんっぽいね・・・

 

sideカゲチヨ

 

俺たちは動画の撮影を終えて帰っていた・・・

 

「いつになったら幼児化が戻るんだ・・・」

 

「シディさんに見せるまでです!」

 

マジかよ・・・フィーアの返した答えに絶望していると・・・

 

「ん?そこにいるのはサトシにブラック、それに皆も・・・どうしたんだ?その姿は・・・」

 

「おぬしら何回子供になれば気が済むんじゃ!そしてなぜフィー子は少し大人になっておる!?」

 

シディとボティス!

 

「俺ちゃんたちは撮影をしていたんです。」

 

「シディさん・・・どうですか?私もあの研究所のお姉さんみたいに大人の雰囲気のお姉さんになったと思いません?」

 

「?確かに大人の雰囲気だが・・・あの人は孤高な雰囲気でフィーアとは真逆な感じがするのだが・・・」

 

「がーん!」

 

根本的に間違ってたな・・・

 

「だが俺に好かれようと努力してくれたのだろう?それは伝わってきた。フィーアにはフィーアの良さがある。俺はそれが消えて欲しくないぞ。」

 

「シディさん・・・ありがとうございます!」

 

こうしてフィーアとブラックによって俺たちは元に戻った・・・

 

「あー・・・恋心ってマジで恐ろしいわ・・・」

 

「あれはフィーアちゃんだけだと思うよ・・・」

 

ブラック達と別れた後俺とヒサはぼやく・・・

 

「本当にあの人は誰なんでしょう・・・見つけたら話がしたいです。」

 

フィーアが言うけど・・・

 

((灯台下暗しなんだよなぁ・・・))

 

「?どうしたのカゲ、カンナちゃん。ボティスさんのこと見て。」

 

「「いや何でも。」」

 

「今日は迷惑かけましたし私がご飯を作ります!」

 

「おぉ!楽しみだな!」

 

ま、今はシディとフィーアの幸せな顔が見れてるし良しとするか・・・

 

 

 

 



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闇のボードゲーム

sideカゲチヨ

今日の依頼人はボードゲームを持った男だった。

 

「俺とボードゲームをプレイして欲しい。」

 

「それが依頼っすか?」

 

なんか簡単な依頼だな・・・

 

「見た感じ普通のすごろくっぽいね。」

 

ヒサがそう言ったとき

 

「助けてー!」

 

「うぬ?中の人形から声がするぞ。」

 

シディの言う通り駒と思われる人形から声が聞こえた。

 

「何ですかこれ?」

 

「お姉さん助けてー!」

 

「なんか様子がおかしいね?」

 

フィーアとカンナの言う通り明らかに変だぞ?

 

「くくっ、このゲームは実際の人間を駒として使うんだよ。」

 

「私たちここに閉じ込められちゃったの!」

 

「おうちに帰りたいよー!」

 

マジかよ・・・!

 

「すぐに子供たちを解放しろ!」

 

シディが詰め寄るが・・・

 

「それは無理だな、一度駒になっちまうとゲームが終わらない限り戻れない。」

 

「・・・あなたの目的はなんですか・・・!」

 

今にも男を殺しそうな目でフィーアが言う。

 

「クリア報酬の宝だよ。このゲームで最初にゴールした駒には宝を現実世界に持ち帰ることができるんだ。」

 

「なるほどな。対戦相手がいねーとゲームにならないからこんな依頼をしたのか・・・」

 

「アーシたちの良心に訴えてくる卑怯な手だね。」

 

俺とカンナが言う。

 

「そういうことだ。必要な人数はプレイヤー一人と駒二人。二人余るがルーレットはプレイヤーしか回しちゃだめだぜ。」

 

「じゃあ、負けたら宝はアーシたちのものね。」

 

「OK!じゃあ始めようか!」

 

奴がプレイヤーと駒を決めてきて駒は俺とヒサ、プレイヤーがシディとなった・・・

 

sideシディ

 

プレイヤーとしてヒサメとカゲチヨがゲームの世界に入った・・・

 

「マジで人形になってるな・・・」

 

「異宙の力も使えない・・・」

 

ルールはルーレットを回して出た目の数だけ駒を移動させゴールを目指すというものだった。

 

「まずは俺からルーレットを回すぜ。」

 

男がルーレットを回す。

 

「7か。」

 

「いきなり高いですね・・・」

 

フィーアの言う通りだな・・・

 

「穴を掘って1000ゴールド見つける。か」

 

「マスのことを実際に行わないとだめなんだ・・・」

 

カンナの言葉の後次は俺の番になった・・・

 

「2だ。」

 

「老婆を助けて5000ゴールドもらえる。か。」

 

「遅れはしましたけど所持金はこちらが上ですね。」

 

「思ったよりきつかったぜ・・・」

 

カゲチヨには荷物運びは疲れるだろうな・・・

男の番になった。

 

「9で美味しい食事でHPアップか。」

 

「HPまであるなんてどういう仕組みなんだろ・・・」

 

カンナの言う通りだが今はやっていくしかないな・・・そして俺のマスは・・・

 

「2で武器屋だな。」

 

「おばあさんからもらったお金で買えそうだね。」

 

「あるってことは必要な場面があるってことだ。」

 

ヒサメとカゲチヨと相談し武器を買った。

そして状況が変化したのは男の番になってからだった。

 

「次はモンスターマスか。」

 

男がルーレットで高い目を出すと攻撃に成功していたが・・・

 

「2かよ!」

 

低い目を出した時・・・

 

「うわっ!」

 

男の子の人形が攻撃を食らってしまった。

なんとか倒せていたが・・・

 

「痛い・・・」

 

人形が弱ってる?

 

「あぁ、言い忘れていたけどな。人形のHPも現実世界とリンクしてる。つまりHP0は死だ。負けた場合もな。」

 

「どうせ途中でやめても元には戻れないんでしょ?動揺させようとしてるのが見え見え。シディ、動じちゃダメだよ。」

 

「・・・すまん。」

 

「ちっ!」

 

カンナの冷静さに助けられたな・・・だがどうする・・・

 

「ゲームを続けましょう。何とかして突破口を開きましょう。」

 

フィーアの言う通り俺たちはゲームを進めていったが・・・

 

「すまない、俺が低い数字を出してしまったせいで・・・」

 

「シディのせいじゃないよ・・・」

 

俺はヒサメに励まされる。

 

「でも序盤だけでなくてここまで高い目・・・怪しいね。」

 

カンナが考え込む。

 

「今更ですけどあのルーレット木製ですね・・・」

 

「そうか!シディ・・・」

 

俺はカゲチヨの小声で言った作戦を聞き取りカンナとフィーアにも話す。

 

「おい、早くしろ!」

 

「・・・わかった。」

 

俺がルーレットを回して止まったマスは・・・

 

「ワープマスだ。」

 

「ワープを使うかは駒が決めるみたいだな。」

 

「8か9になれば相手より進んだマスに飛べるよ。」

 

「逆転には丁度いいですね。」

 

カゲチヨとヒサメ、フィーアはマスの効果を使った。

そして俺は9を出した。

 

「そんな!」

 

「このままじゃ僕たちは・・・うぅ・・」

 

くっ・・・

 

sideカンナ

 

こうしてゲームは進んでるけど男の様子が変なんだよね・・・油汗が出てるし。

 

「くくっ。次のターンで追い抜いてやるよ・・・」

 

男が9を出して追い付いてくる。

仕方ない・・・子供たちには残酷だけど勝たせてもらうよ・・・

アーシはシディに合図を出して能力を使う。

 

「9だ。」

 

「何だと!?」

 

また逆転だね。

 

「お前ルーレットの玉を狙って入れてるだろ?」

 

シディが核心を突く。

 

「木でできたルーレットはその日の湿度によって外枠が微妙に歪むからな。」

 

「それを知ってるからあなたは自分でルーレットを用意した。」

 

カゲチヨとヒサメちゃんが男のイカサマを明かす。

 

「貴方はその歪みを正確に把握して狙った場所高い数字に入れていたということだ。」

 

「くそっ!なんで俺みたいに元ディーラーでもない男に・・・」

 

「音だ。俺はお前がルーレットを回す際の音を聞き投げ込むタイミングを計った。毎回同じタイミングで入れるから覚えやすかったぞ。」

 

「勝負を急ぎすぎましたね。わざと低い目でも出しておけばまだ不自然さもなく音も覚えられることも無かったですよ。」

 

「くっ!」

 

「まぁ、これができるのは駒がマスの言うことをちゃんとこなすこととプレイヤーの信頼あってこそ・・・でしょ?二人とも?」

 

アーシが駒の子供たちを問い詰める。

 

「な、何言ってるの!?」

 

「そうだよ!なんの証拠があって・・・!」

 

「マスにはワープのように駒が選ぶマスもあった。裏切る可能性のあるやつを駒にするリスクなんてこのイカサマ男にあるはずないじゃん。」

 

「うっ・・・」

 

その態度はあたりだね・・・

 

「そういうことか・・・」

 

「流石の推理力ですね。」

 

そうしてゴール直前男は焦る。

 

「なんで途中から低い目ばっかでこいつだけ高い目に・・・!」

 

まぁ、アーシが能力で湿気を出したり熱気で乾かしてシディの時には元の形にしてるんだよね。

 

そして男がやらかす。

 

「しまった!」

 

あちゃー・・・1じゃん・・・

 

「そんな!あんたのせいで私たちが死ぬなんてありえない!」

 

「も、元はと言えばお前たちがこのゲームに勝てば楽に借金を返せるって言うから!」

 

「俺たちがいなかったらお前は借金取りに殺されていただろうが!」

 

醜い言い合いだね・・・

 

「子供って怖いですね・・・」

 

「ショタコンのフィーアちゃんが怯えてる・・・」

 

「流石にこの言い合いを見たらな・・・」

 

怯えるフィーアちゃんにカゲチヨとヒサメちゃんは苦笑いする・・・

そうしてシディさんは9を出してゴールし・・・

 

「あぁあああ!!」

 

さて子供たちはゲームが始末したことだし・・・

 

「さて、シディが嫌な役回りしたことだし、今度はアーシがやる番だね!」

 

「私も手伝います!」

 

アーシは男を引きづって連れて行く。

 

「な、何をするんだ!?やめろ!」

 

「いやー!こんなイケメンを拷問できるなんていい役目なのかもね!」

 

「た、頼む助けてくれ!」

 

男が元に戻ったカゲチヨとヒサメちゃん、シディに助けを求めたけど・・・

 

「悪いな、止めることはできん。」

 

「スイッチ入ったカンナちゃんは止められないし・・・」

 

「子供利用したこと存分に悔いな。」

 

三人からも許可が出たし・・・

 

「じゃあ、レッツ―ゴー!」

 

「ぎゃあああ!」

 

sideフィーア

 

その後男は頭に熱した鍋を頭に被せられ・・・

 

「あつううう!!」

 

そしてそれを固定した後逆さ吊りにされ糞便の中に顔を突っ込まされました・・・

 

「あ・・・ぁ・・・」

 

その後どうなったかは想像の通りです・・・

 

sideカゲチヨ

 

「ふー!久しぶりに楽しんじゃった!」

 

相変わらずサイコだな・・・

 

「今日は悪かった・・・三人に嫌な役回りさせちまったな。」

 

「私もごめん・・・」

 

俺とヒサは謝った。

 

「気にするな。今回はたまたま俺の番だったというだけだ。」

 

「いつもカゲチヨがやってるんですから気にせず威張ってていいんですよこういうときは。」

 

シディとフィーアがそう言った。

 

「よし、今日は美味いものでも食べるか。張り切って作るからな!」

 

「・・・そうだね!よーし、食べるぞー!」

 

ヒサの元気な言葉と共に俺たちは準備し始めた・・・

 

 



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無期懲役になったら

また自警団出します。


sideカゲチヨ

今日の依頼人は刑務官だった・・・

三人は用事のため俺とシディで対応する。

 

「囚人になって調査してほしい、か。」

 

シディが依頼内容を確認する。

 

「はい、実は刑務所内の囚人の中に妙な『お菓子』をばらまいてるやつがいるようで・・・

もう何人も廃人のようになってるんです。」

 

「俺らにその犯人を突き止めて欲しいっていうことですね?」

 

「はい、お願いできますか?」

 

「俺が行くよ。シディは他の依頼を対応してくれ。」

 

「わかった。」

 

「ありがとうございます。それとそのお菓子の原材料が妖精王の森の植物らしくて自警団の方も調査にしにくるのでお願いします・・・」

 

マジかよ・・・

 

「森の植物で廃人の薬をつくるなんて命知らずだな・・・」

 

シディの言う通りだぜ・・・

 

そして依頼当日、

 

「おぉ!カゲチヨさんじゃないっすか!」

 

「虎徹さん。」

 

どうやら調査は頭脳派の久我虎徹に任されたらしく俺と同じで囚人服を着ていた。

 

「それでは今日からカゲチヨさんは1004番、久我さんには1005番としてお願いします。」

 

「「はい。」」

 

「それでは雑居房に案内しますね。そこには無期懲役の囚人もいるので何かあった時は異宙の力や戦闘力で取り押さえてもらって構いません。」

 

それってめっちゃ凶悪な人がいるってことだよな・・・

 

「カゲチヨさんビビってるんですか?」

 

「仕方ねーだろ!?こちとらカレコレ屋最弱の陰キャだぞ!?」

 

「フィーアさんの殺気に慣れてるなら大丈夫っすよ。それに廃人になってるのはそういう極悪犯らしいんです。」

 

「はい、それに私も普段以上に目を光らせておきます!」

 

頼みますよ・・・?

 

side久我

 

そうして俺たちが雑居房に入って最初にいたのは丸坊主の囚人だった・・・

 

「よー新入りたち!」

 

なんかお調子者で明るい人だな・・・

 

「お前たち何やってぶち込まれたわけ?」

 

「放火で・・・」

 

カゲチヨさんが答える。

俺も設定されている罰を答えた。

 

「一緒じゃん!俺も押し入った家でうっかり家事起こして強盗と放火の罪で無期懲役になちまってよー。」

 

罪犯したのになんかイメージが違うな・・・カゲチヨさんも驚いている。

 

「誰も殺してねーのにまじヒデ―よ。」

 

他人から高い家と物を奪ったんだから妥当だと思うが・・・俺は先輩の態度に呆れてしまう。

 

「放火は罪が重いから死傷者が出なくても無期懲役になるらしいっすからね。」

 

カゲチヨさんも罪の訳を話す。

 

「お前たち詳しいし様になってるな!もしかして初めてじゃねーとか?」

 

「初めてっすよ!?」

 

まぁ、俺たちは目つきが悪いからな・・・そう思われても仕方がない。

 

「じゃあここでのルールを教えてください。」

 

俺は聞く。こういうところには必ずルールが存在するからな。時には外の物資や情報を貰うのにルールが適応される刑務所なんかも存在するし聞かないと不利だ・・・

 

「とりあえず刑務官に逆らわなきゃ大丈夫だ。あと最近はあれだな・・・囚人の間でやべーもんが出まわってるって噂。お菓子かなんかに見せかけてるけどそれを食べてると廃人みてーになっちまうらしい。そこのオレンジ髪の兄ちゃんは大丈夫そうだけど赤メッシュのお前は誘惑に弱そうだからな・・・気ぃつけろよ?」

 

やっぱり囚人の間でも有名になってるのか・・・同盟破りの上反省しようとしてる奴も問答無用で狂わせる薬を流す奴は必ず罰を受けてもらうぞ!

 

sideカゲチヨ

 

俺たちは別のベテランの先輩に言われて刑務作業に向かう・・・

 

「刑務作業って組み立てや洋裁なんかの軽作業ですよね。」

 

久我が聞く。

 

「あぁ、炊事洗濯もあるけど新入りはそーゆー一般工場だな。まず訓練工場で適性を見てそれから振り分けられる。」

 

「そーなんすね。」

 

数週間後俺たちはそれぞれ配置されたんだが、刑務作業は一日7時間土日祝日は休みというホワイト企業という感じなのだが・・・

 

「願います!工具を落としたので拾ってもよろしいでしょうか!」

 

「許可する。」

 

作業中はもちろん一切の私語厳禁、囚人は落ちた物を拾うだけでも刑務官に願い出ないといけない。

結構これがきついんだよな・・・

そうして疲労困憊で俺たちは牢に戻ってきた。

 

「初給料だぜ!」

 

あの先輩は給料をもらって喜んでいた。

 

「やっぱ作業報酬は出るんっすね。」

 

「ああ、刑務所内での生活でも生活必需品を買うことはあるからね。」

 

ベテランの先輩が教えてくれる。

 

「おめーたちも来月になったらもらえるから頑張れよ!」

 

「ちなみにどんくらいなんすか?」

 

俺が聞いて坊主の先輩が袋を開けると・・・

 

「832円!?」

 

「こりゃ、シャンプーとか買ったら消し飛ぶ価格だな・・・」

 

久我の言う通り少なすぎだろ!?

 

「これ時給いくらだよ!?」

 

「4円くらいだね。」

 

「刑務時間ホワイトなのにこっちはブラックすぎません?」

 

俺はベテランの先輩が返した答えに突っ込む。

 

「先輩はいくらでした?」

 

坊主の先輩が聞く。

 

「いつもと変わらないよ23000円。」

 

「なんで!?全然違うじゃないですか!?」

 

「作業等工が違うからね。受刑者のランクみたいなもので種類や態度、期間などで決まるんだ。新人は十等工からスタートするだから報酬も低いってわけ。」

 

確かに最近入ったって言ってたな・・・

 

「一等工だといくらなんですか?」

 

久我が聞く。

 

「130円くらいだよ。」

 

それでも安いな・・・

 

side久我

 

「けどやっぱもらえる金は多い方が良いよな!出所後の就活にも役立ちそうだしよ!」

 

坊主の先輩が明るく言う。おいおい・・・アンタ無期懲役だろ・・・

 

「あれ?君は無期懲役じゃなかったの?」

 

当然ベテランの先輩にも聞かれる。

 

「けど実際は十年くらいで仮釈放で出られるんすよね?」

 

なるほど・・・明るかったのはそういう理由か・・・

 

「いや、世間じゃそういう噂もあるみたいだけど実際は30年はかかるよ。実は僕も無期懲役なんだけどもう40年もここにいるんだ。服役してから30年経過して初めて仮釈放審理が行われるんだ。再犯の可能性と更生の意欲を見極められ条件に合えば認められる。」

 

「普通の生活に戻れるってことすね。」

 

カゲチヨさんが答える。

 

「保護観察下にあるから制限はあるけどね。それに認められるのはかなり少ないのが現実だよ。十年後ごとに三回しかないしね。」

 

確か先輩は40年って言ってたな・・・

 

「僕も二回目があるけどもういいんだ・・・仮に出られてもこの年だしね。40年も空白期間のある前科持ちが

まともな職に就けると思うかい?結局再犯して戻ってくる人が多い、餓死するか捕まるかの二択って聞いたよ。」

 

「そんな・・・」

 

坊主の先輩の顔が暗くなる・・・

 

「実際は終身刑と同じなんだよ。夢を見るよりここで働かされる現実と向き合った方が良い。」

 

「くそっ・・・ううっ・・・」

 

確かにその通りだが新人にそんな冷たく言うか・・・?

俺たちは怪しいと思い自由時間坊主の先輩をつけていると・・・

 

「顔色が悪いね。さっきは厳しいことを言って悪かった。」

 

ベテランの先輩が近づいてきた。なるほどな・・・希望を持った囚人たちを弱らせて薬をね・・・

 

「元気の出る甘いものでもどう?食べると気分が良くなるんだ。」

 

あのラムネみたいなのが例のブツか!

 

「それって・・・」

 

「量さえ守れば大丈夫・・・真面目にやってもお先真っ暗なんだから少し楽しんだっていいじゃない。」

 

「・・・」

 

坊主の先輩が手を伸ばしたが受け取ることはない。

 

「へぇ、だったらお前は先に視界真っ暗になっとけ!」

 

「ごぉ!?」

 

俺は素早く間合いに移動しベテラン先輩にアッパーをくらわせた!

 

「おらよ!」

 

「新入り!?」

 

カゲチヨさんが血液で拘束したことに坊主の先輩が驚いているが俺たちはこいつに聞かないといけないことがある・・・

 

「おい、お前だけでこんなことはできないはずだ・・・誰が裏で糸を引いてる・・・!」

 

囚人が外部の薬をさばくなんて刑務官でも抱き込んでいない限り不可能だ・・・

 

「だ、誰が言うかよ・・・こんなところに一生閉じ込められる人生なんていらねぇんだよ!」

 

「あ?だから罰なんだろ?勝手に逃げ出そうとしてんじゃねーよ。」

 

カゲチヨさんが最もなことを言ってくれる。

 

「大人しくしろ!」

 

刑務官も駆けつけてきたか・・・

 

「後は私たちで見つけ出しますので!」

 

ここは刑務所だし暴力沙汰はまずい、ここは従っておくか・・・

 

「こっちからは連絡しなかったのによく気づきましたね。」

 

カゲチヨさんの言う通りどういうことだ?

 

「普段以上に目を光らせておくって言ったでしょう?」

 

ばらまいてる囚人も分かったし後は芋づる式だな・・・

 

sideカゲチヨ

 

数日後刑務官がお礼にきた・・・

 

「改めてありがとうございました。あの男は聞き込みをしつつ謹慎中です。本来なら増刑ですけど無期懲役ですから。」

 

「休日にわざわざありがとうございます。」

 

俺がそういうと依頼人は帰っていった。

 

「依頼人は帰ったのか?」

 

「あぁ、俺もちょっと出てくる。」

 

「昼ごはんの用意をしようと思っていたところだったんだが。」

 

「戻れる時間わからねぇから俺のはいいよ。」

 

さて、こっからは俺の自己満足だな・・・

 

「こんなところに呼び出してすまない・・・」

 

「近々監査が入るし妖精王の森の奴らもうるさいからだろ?で、ごまかせそうか?」

 

「あぁ、アンタから買ってる菓子のことは罪を囚人に押し付けてカレコレ屋のガキでうやむやにできそうだ。」

 

「そりゃどうも。」

 

俺は依頼人と業者を拘束する。そして

 

「よぉ、同盟破りのクソ野郎ども。上を脅して俺たちが直々に尋問したら奴さんアンタたちのことを吐いてくれたぜ?」

 

久我もやってきた。

 

「カレコレ屋はなんで俺だって・・・」

 

「暴れてた囚人がアンタの顔を見て大人しくなったからな。気になったんだよ。」

 

「流石っすね。あとはこいつらから情報を聞き出すんで報酬は俺たちの方でも振り込ませてください。」

 

そりゃどうも・・・

 

「・・・お前たちはこれで正しいと思うのか?囚人と一緒にいてみて分かっただろ!あんな奴ら生かしておく必要ないんだよ!なのに奴らは税金でのうのうと暮らしてる!だから俺は被害者のために・・・!」

 

「だがアンタは勝手に薬をばらまき地球の治安を悪くして地球と妖精王との関係も悪くしようとした。論点をすり替えるな。」

 

そう言って久我に依頼人と業者は引きづられていった・・・俺は複雑な思いを抱えながらシディのところに戻った・・・

 

「ただいま・・・」

 

「おかえりカゲチヨ。昼ごはんに作ったオムライスが残ってるぞ。一緒に食べよう。」

 

「・・・サンキュ。」

 

「ケチャップで何か書いてやろう。」

 

「それはいいです・・・」

 

今日は疲れたし難しいことはシディの飯食って忘れるか・・・

 

side久我

俺は業者と刑務官からアジトを吐かせて俺と近藤の兄貴、海瀬の兄貴、六車(むぐるま)の兄貴とカチこんだ!

 

「お前らぁ!同盟破りは死んで当然!」

 

「貴方たちは死にますか?それともDAETH?」

 

「クソを掃除しにきました!」

 

「後悔先立たず。死ね、掟破り。」

 

「うわぁああ!自警団だ!?」

 

アジトには数十人はいたが・・・

 

「頭粉状の刑!」

 

ドガドガっ!

 

「ぎゃあああ!」

 

海瀬の兄貴が金砕棒で敵の骨を次々と粉砕していく!

 

「ボーンをデストロイ!ルールデストロイヤー!」

 

ごしゃ!

 

「げへえええ!!」

 

近藤の兄貴も意味不明な言葉とともにメリケンサックで敵を破壊する!

 

「欲深きものに待つのは両断のみ!」

 

ズバ!ズバ!ズバ!

 

「があああ!」

 

六車の兄貴も二刀流で次々と切断していく!

 

当然俺も・・・

 

「最短距離で死んどけぇ!」

 

「ぎゃあああ!」

 

ボスをナイフで仕留めた・・・

 

俺はカチコミを終わらせたあと呟いた・・・

 

「まさか刑務官まで犯罪を犯すとはな・・・」

 

ミキさんの冤罪といい、この地球にはもう信念を通す奴らはいないのか・・・そう思わずにはいられなかった・・・

 

 

 

 

 

 

 



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凶悪度診断!

sideヒサメ

今日はカゲがパソコンをいじりながらこんなことを言ってきた・・・

 

「面白そうな診断テスト見つけたからみんなでやろうぜ。」

 

カゲがそういうので遊ぶのって珍しいね・・・

 

「なんの診断ですか?」

 

フィーアちゃんが聞く。

 

「凶悪度だ。」

 

「それはどこの角度だ?」

 

「その度ではないよ・・・」

 

シディ・・・

 

「いかにもカゲチヨが好みそうな中二くさい診断だね。」

 

「カンナヒデぇ!?残忍で酷いことをできる奴かどうかってことの診断だよ。」

 

「それならワシが出題してやる。普段いい子ちゃんぶってる貴様らが実際はどれだけ醜悪なのか・・・楽しみじゃな!」

 

ボティスさんもノリノリだね・・・

 

「そんなこと言ってまたカンナちゃんに解体されかけても知りませんよ?」

 

「そ、そんな手にいつまでも引っかかるか!」

 

結構まだ怯えてるね・・・

 

「第一問じゃ!肝試しで驚かす側のとき次の四つのうち生意気な子供たちをどうやって驚かす?」

 

A お化けに変装し追いかける。

 

B 木の上から蛇をぶら下げて驚かす。

 

C 落とし穴など罠を仕掛ける・

 

D 物陰から突然飛び出す。

 

「驚かすならDが一番じゃないか?」

 

シディは純粋だからね・・・

 

「俺はAだ。」

 

「アーシも。最近の子供たちはオカルトを馬鹿にしてるしここぞとばかりにお化けの怖さを教えてあげるの・・・」

 

「お化けに会ってテンション上がる貴様がいうのか・・・」

 

ボティスさんの言う通りだね・・・

 

「私はCかな。」

 

「ヒサ~、落とし穴とか意外に凶悪じゃね?」

 

「確かに落とし穴はシンプルに見えて死亡事故も起きてますし・・・」

 

カゲとフィーアちゃんがからかってくる・・・

 

「フィーアちゃんは?」

 

「私はBですね。おばけを怖がらないと思うので身近な恐怖の方が効果的に驚かせられるので。」

 

「分かってねーなお前ら。他のはどれも一瞬で終わってつまんね―からな。相手がもうやめてくれって言うまでやってやる。」

 

カゲ・・・?

 

「この質問では執念深さがわかる。Dを選んだ奴が一番低い。清々堂々と戦い卑怯な手も使わんようするにシディ!貴様はつまらん奴ということじゃ!」

 

「ならにらめっこをするのはどうだ?面白いぞ。」

 

「やらん!」

 

シディ・・・そういう意味じゃないから・・・

 

「Cは念密な計画を立てるタイプじゃ。だが入念に計画を立てる反面成功率が高くないと判断すると復讐自体実行しないことがある。ヒサ子はただの臆病者じゃな!」

 

「凶悪より臆病の方がいいよ・・・」

 

(でもセクハラとかの時は誰よりも凶悪ですよね・・・)

 

フィーアちゃんが苦笑いしてるけどどうしたんだろ?

 

「Bは復讐に陰湿な手口を選ぶタイプ。犯罪者になった場合は悪戯電話やストーカーなど相手に対し粘着する。つまりフィー子は・・・」

 

「そんなわけないじゃないですか・・・この診断壊れてますね・・・!」

 

「ぐええええ!フィー子首を絞めるな!」

 

怒ったフィーアちゃんがボティスさんの首を締め上げた!

 

「落ち着けフィーア!ただの診断だ。俺はそんなことしないと信じてるぞ。」

 

「シディさん・・・」

 

(今現在シディにストーカーしてるのに・・・)

 

私とカゲ。カンナちゃんの心は一致した・・・

 

「そしてAを選んだカゲ男とカン子はすさまじい恨みを持つタイプじゃ。その恨みを忘れることなく必ず復讐するし手段も選ばん。」

 

「ほう・・・カゲチヨは執念深かったのか。」

 

「まあ、どちらかというと根に持つタイプだよね。」

 

「えー!アーシって執念深いかな・・・?」

 

「カンナちゃんはまず自覚することからですね・・・」

 

相変わらずのカンナちゃんにフィーアちゃんが呆れる・・・

 

「ふっ・・・相手が生まれてきたことを後悔するくらいに徹底的に追い詰めるそうじゃねぇと復讐になんねぇだろ・・・?」

 

「ひゃはは!その通りじゃ!」

 

ボティスさんもノリノリだけど・・・

 

「カゲチヨ、顔が怖いぞ。」

 

シディの言う通りあの時のカゲサイコパス診断の時と似てる・・・?でも入れ替わってないしネットで見つけた診断だよね・・・?

 

sideフィーア

 

「では第二問じゃ!喉が渇いたとき自販機で飲み物を買おうとするが商品名が書いておらず中身の色しかわからない。何色の飲み物を飲む?」

 

「なら俺はオレンジだ。」

 

「「透明だな(かな)」」

 

「商品名も書かれてない色付きの飲み物なんて中に何が入ってるかわからねぇよ。」

 

「アーシもかな、でもヒサメちゃんとゼクス君になら何入れられても良いけど。」

 

「カンナちゃん・・・」

 

何でラブコメみたいになってるんですか・・・?

 

「色しかわからないなら緑かな。お茶っぽいし。」

 

「私はあえて黒色ですかね。」

 

「面白くなってきたのぅ・・・この質問で見ているのは一つのある色を選ぶかどうか。」

 

一つ?

 

「凶悪犯罪者の多くが同じ色を答えたそうじゃ。」

 

「それは何色なんだ?」

 

シディさんが聞く。

 

「透明じゃ。」

 

「で、でもたまたまじゃないですか?」

 

ヒサメちゃんが言う、カンナちゃんはともかくカゲチヨまで出て驚いてるんでしょうね・・・

 

「この質問では疑い深さがわかる。自分以外に対する疑いが深いほど人は犯罪を犯しやすい。」

 

「アーシは皆のこと信頼してるんだけど・・・」

 

私たちにも結構容赦しないときありますよね・・・?

 

「ふははは!」

 

「ねぇシディ、フィーアちゃん。このカゲ本物だと思う?」

 

「テスト始まってからのカゲは変だよ・・・」

 

「まぁ、普通にサイコパス診断でもサイコパスで凶悪な答え出してるカンナちゃんはともかくカゲチヨがあんな態度なのはおかしいですね・・・」

 

「だが匂いはカゲチヨだぞ。」

 

「どうせ凶悪の答えだした自分に酔ってるんですよ・・・」

 

「そうならいいんだけどまたサイコパステストみたいに入れ替わってたら嫌だから・・・」

 

そんなヒサメちゃんの心配もよそにボティスは問題を出す。

 

「これで最後じゃ、貴様は買い物中に強盗の人質として連れ去られてしまう。その日の夜強盗たちが酒盛りを始めた。自分の状況はどれじゃ?」

 

A 余興を強制されるもそれが受け強盗と一緒に酒盛りに興じた。

 

B 強盗達が食事を分けてくれた。 

 

C 酒盛りの余興を無理やりやらされいじめられた。

 

D 完全に忘れ去られていた

 

「うーん・・・C?」

 

「俺はBがいいな。」

 

「私はAですね。」

 

ヒサメちゃん、シディさん、私は答えます。

 

「うーん・・・Dかな。なんか現実っぽいし。」

 

「俺もDだな。」

 

カンナちゃんとカゲチヨも答えました。

 

「答えが出そろったな。これは回答者がどんな犯罪をするかがわかる。Aは集団で犯罪をするタイプじゃ皆でやれば怖くないと思ったり仲間の誘いを断り切れずそそのかされて悪いことをする。」

 

「ええっ!?」

 

「一人じゃ何もできない腰抜けってことか!」

 

「きゃはは!その通りじゃ!」

 

貴方たち・・・・

 

「私は絶対断って見せますよ!」

 

(でもフィーアちゃん、シディに命令されたら宝石店とか銀行に特攻しそうな感じはあるよね・・・)

 

なんでヒサメちゃんとカンナちゃんは納得した顔してるんですか!

 

sideヒサメ

 

私はカゲの態度に心配していた・・・

 

「心配するなヒサメ。今のカゲチヨからは悪い感じはしない。」

 

シディはこういってくれてるし、シディの直感も信頼してるけど・・・

 

「次はシディが選んだBのタイプじゃ!友人や周囲の人間に恵まれて育ったタイプで反社会的だったり反道徳的な考えを持つことは少なく、持ったとしても行動を起こす前にデメリットが頭に浮かんでちょっとした悪戯程度で終わる。ゆえに犯罪者にならん。」

 

「そうだな。俺は犯罪はしないと思う。」

 

シディは人間のお母さんやゴブリンの家族たちのような人たちと一杯縁があるしね・・・

 

「お前は全問つまらん回答ばっかじゃのう。」

 

「なら他のテストでは頑張ろう。だから次のよろしく頼む。」

 

「嫌じゃめんどくさい!」

 

ボティスさんともこうやって付き合えてるしね・・・

 

「Cは単独犯罪者タイプじゃ。被害者意識が非常に強いタイプで普段は我慢強い反面抑圧されたものが一気に噴き出して犯罪を犯す。単独で銃を乱射するがこれに当てはまる。」

 

はぁ!?

 

「我慢してるのか?ヒサメ。」

 

「今度一緒に運動でもします?」

 

「今度カゲチヨで武器のメンテナンスするから一緒に銃でも撃つ?」

 

三人が心配してくれた・・・

 

「なんで俺をサンドバックにする前提なんだよ!?」

 

 

「暴れたくなったら俺が相手になるから言ってくれ。」

 

シディ!だからやんないって!

 

「最後のDは自分は認められていないという意識がありわざと異常な行動を取って自分の存在を証明しようとする。こいつは凶悪犯罪者タイプじゃ。」

 

「え~!アーシ自分のこと認めてるよ?」

 

確かにカンナちゃんって自己主張激しいよね・・・

 

「凶悪か・・・そうかもしれないな。俺は自分を苦しめた奴らを決して許さない・・・どんな手を使ってでも復讐する・・・」

 

カゲ・・・まさかトッププレデターのときのことを・・・?

 

「どうしたヒサ子?カン子だけでなくカゲ男まで犯罪者予備軍とわかって嫌になったか?」

 

「そんなことないです。こんなのただのテストですし・・・」

 

「しかしうまくできておる。カゲ男が他人を信用しないことも執念深いこともよーく知っておるじゃろ?」

 

確かに当たってる・・・でも・・・

 

「ひゃはは!なかなか愉快じゃったのぅ!」

 

ボティスさんが笑いながらマウスを操作した!すると・・・

 

「くっははは!凶悪か・・・そうかもしれないな。俺は自分を苦しめた奴らを決して許さない・・・どんな手を使ってでも復讐する・・・」

 

パソコンに写っていたアニメはカゲのセリフをそのまま言っていた・・・

 

「これって・・・カゲチヨがハマってるアニメですよね・・・」

 

フィーアちゃんも冷たい目を向ける。

 

「主人公が復讐者でまさにカゲチヨが好きそうなやつだよね!」

 

カンナちゃんも笑顔で答える。

 

「まさかカゲ・・・今までこの主人公のマネしてただけ・・・?」

 

「あー・・・それはその~・・・」

 

ん?手に何か書いてある・・・

 

「あー!これさっきの診断テストの答えと問題!」

 

「ズルじゃないですか・・・」

 

私が驚きフィーアちゃんが呆れる・・・

 

「凄いなびっしり書いてある・・・そういえばテストもカゲチヨが見つけたんだったな。」

 

「うっ・・・だって復讐者のダークヒーローってかっこいいじゃん!サイコパスだって

カンナみたいなのもいれば頭脳派の奴もいて俺はそれに憧れたんだよ!」

 

「だからって普通物まねする?っていうかただ同じセリフ言ってもかっこよくなるわけないでしょ?ああいうセリフは信念を持ってたり自然と言えるからカッコいいの。カゲのはペラペラで不気味なだけ!」

 

私はイライラをぶちまけた!

 

「はぁ・・・前のことで心配した私がバカみたい・・・」

 

「結局中二病発症してただけでしたしね・・・」

 

「だから言っただろう?カゲチヨからは悪い感じがしないと。」

 

流石シディ・・・・

それに凶悪やサイコパスってそんなに憧れる?

 

「全く・・・ボティスさんもカゲチヨもやりすぎだよ。ヒサメちゃん心配してたんだよ?罰としてボティスさんは一週間ツボを熱してその中に熱湯を入れてツボで寝れなくするから。」

 

「嘘じゃろ!?」

 

「カゲチヨは一週間スマホ禁止ね。破ったらスマホをトンカチでたたき割るから。」

 

「ええぇ!?カンナ嘘だよな!?」

 

ああいうことを笑顔で言えるのが一番凶悪なんだから・・・

 

 

 

 

 




次回はスマホ禁止生活です!


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スマホ禁止生活

sideヒサメ

 

「はぁ・・・。」

 

カゲはこれ以上ないくらい落ち込んでいた・・・なぜなら。

 

「一週間スマホ禁止とか死ぬ・・・」

 

「まぁ、中二病で私に心配かけた罰にしてはハードだよね・・・」

 

「ヒサからもカンナに言ってくれよ~!」

 

カゲが泣きつく・・・

 

「スマホ依存症克服のためにもやっといた方が良いんじゃないですか?」

 

フィーアちゃんが言う。

 

「私がご褒美にYOUTUBEPREMIUMを一年分プレゼントするからさ。」

 

「ああもう!やってやる!ボティスだってツボ無し生活するんだし俺だってやってやるぜ!」

 

その意気だよ!カゲ!

 

sideカゲチヨ

 

こうして俺はカンナにスマホをタイムロッキングコンテナという指定した時間まで開かないアイテムに入れられた上で没収されボティスのツボも熱湯を入れられ加熱された状態になった・・・

 

「それで今日はどうするの?」

 

「宿題でもやりますか?」

 

部屋に来たヒサとフィーアが聞く。

 

「大丈夫だ。秘密兵器がある!」

 

俺は大量の漫画を用意した!

 

「この積み漫画がある限り一週間なんてあっという間だ!」

 

「外に出かけて私と運動しませんか?気がまぎれますよ?」

 

フィーアが言うが

 

「疲れたら余計スマホ見たくなるんだよ!それに休日だから何やってもいいだろ!」

 

「もう・・・」

 

ヒサが呆れているが・・・

 

「二人とも夕方から用事があるって言ってなかったか?」

 

「あ!そうだった!じゃあ私たちもう行くね。」

 

「死にそうになったら連絡してください。」

 

不吉なこと言うなよフィーア・・・

そうして俺は漫画を読み始めた・・・最初は良かったのだが三時間も経つと・・・

 

「読んだ読んだ・・・」

 

漫画だけだと飽きてきてしまった・・・

 

「明日からは他の策も考えねーとな・・・感想でも呟くか・・・」

 

って忘れてたスマホはカンナに・・・

 

「今日はもう寝るか・・・」

 

そして二日目はひたすらゲームに没頭した。

 

「カゲ調子どうってゲームしてるし・・・」

 

「やっほー!異常が無くて安心したよ!」

 

ヒサと事の張本人であるカンナがやってきた。

 

「スマホは無事だよな?」

 

「うん!それで宿題の方は順調?」

 

「宿題なんて出てたっけ?」

 

「フィーアちゃんが言ってたし明日提出だよ。」

 

メンドくせーな・・・にしても

 

「お前ら毎日くるつもりか?」

 

「カゲのことだからズルするってカンナちゃんも私も思ってるから。」

 

ヒサが言うけどスマホ没収されてるのに信用なさすぎだろ!?

 

「まぁ、アンタが思いつく限りのズルはアーシたちが封殺してるから。じゃあね。」

 

カンナはヒサを連れて行ってしまった・・・

 

「どういう意味だよ・・・」

 

そうして俺は意味が分からないままゲームを進めていたのだが・・・

 

「あー・・・このボス強すぎだろ。仕方ねぇ攻略サイトを・・・」

 

ってスマホ・・・意外と不便すぎるだろ・・・!

 

「ネット使えればいいからパソコンでって・・・ログインできねぇ!?」

 

パスワードはあってるのに・・・!

 

「まさかヒサの能力でカンナが・・・!」

 

行動読まれすぎだろ!

 

「攻略無いと勝てそうにないし宿題やって寝るか・・・」

 

あれ?俺聖女たちの思ってる通りに行動してね?

 

sideフィーア

 

「カゲチヨ今日は珍しく早いですね。」

 

私は早く来たカゲチヨに話しかけます。

 

「二日続けて早く寝たせいか授業中でも起きれそうな気がするぜ・・・」

 

その言葉通りカゲチヨは寝ませんでした・・・

それに・・・

 

「宿題回収するぞーカゲチヨ、今日はやってきたんだろうな?」

 

「はい。」

 

「何!本当にやってきたのか!」

 

「驚きすぎじゃないですか!?」

 

そりゃ普段の忘れっぷりからしたら当然ですよ・・・

 

「ねぇ三人とも、カゲチヨのやつどうしたの?」

 

ミキが尋ねてきました。

 

「ふふふ!これもアーシの完璧な提案のおかげだよ!」

 

「ただの罰だったのに凄い偉そうだね・・・でも効果が出てるみたい。」

 

「やっぱり依存症を無くすっていいことなんですね。」

 

私たちはミキたちに説明しました。

 

しかし甘かったですね・・・放課後カンナちゃんとヒサメちゃんが突然コンピューター室に向かうとそこには忍びこもうとしているカゲチヨの姿がありました・・・

 

「何やってるのかな?カゲチヨさん?」

 

カンナちゃんが黒い笑みを浮かべて立っている・・・

 

「三人とも!?何で・・・」

 

「カゲの考えてることなんてお見通しだよ。」

 

ヒサメちゃんも言う。

 

「良いのかな?このままだとトンカチの平らな方じゃなくて尖ってる方でスマホを叩いて画面にひび割れいれるどころか完全に破壊するけど?あとボティスさんにもペナルティで熱湯に片栗粉でも入れようかな?」

 

相変わらず容赦ないですね・・・

 

「ぐっ!」

 

カゲチヨもゲームデータは惜しいので観念して続けます・・・しかし五日後カゲチヨの様子が急変しました・・・

 

「なんか死にそうな顔してない?」

 

ミキの言う通り余裕がない顔で震えが止まってませんね・・・

 

「あれは相当精神に来てるな・・・ダイエット中の私と同じ顔してる。」

 

「ノリコ、食事のとれるダイエット私とやってみますか?」

 

「ありがとな・・・」

 

ノリコの言葉にそう返します。

 

「いいね・・・その顔・・・!」

 

カンナちゃんは相変わらずのドSですね・・・

 

「カンナちゃんは何で興奮してるの・・・ボティスさんも落ち着かないみたいで限界の顔してるし・・・」

 

ヒサメちゃんの言う通り精神にガタがでてますね・・・

 

「じゃあさ息抜きになんかやんない?もちろんシディ君こみで。」

 

ミキの言う通り私たちはカゲチヨを誘って放課後カレコレ屋でボードゲームを始めました・・・

 

sideカゲチヨ

 

「おいシディ!なんで俺からだけ金取るんだよ!?」

 

「いや、俺はマスに書いてあることに従ってるだけなのだが・・・」

 

「うるさいぞ!カゲ男!文句を言うな!」

 

くっそ~!

 

「でも一番金が多いのはカンナちゃんだよね・・・」

 

「仕事でも成功して給料多いし・・・ボードゲームでも人生無双だな・・・」

 

ミキとノリコの言う通り反則だろ!

 

「あ、カゲチヨ五千万払うですって。」

 

フィーアが言う。また俺かよ!

 

「ねぇカゲ。ちょっとは気分転換になってる?」

 

「ああ・・・気ぃ遣わせちまったみたいだな・・・でも助かった。」

 

ヒサに聞かれて俺は答える・・・

 

「あと二日頑張れそう?」

 

「ああ、ボティスも大丈夫みたいだしここまでされて無理でしたじゃかっこ悪いしな。」

 

「うん!頑張ろう!」

 

六日目はキモ5と話していた・・・

 

「なんだよ!昨日は死にそうな顔してたのに元気じゃねーか!」

 

「まぁな、」

 

アサヲに言われて答える。

 

「どういう心境の変化だ?」

 

「もしかして僕のあふれだすエロスで元気になっちゃったのかな?」

 

「からかってやろうと思ったのにアテが外れたのじゃい!」

 

おめーら俺を舐めすぎだろ!

 

そうして買い物などをして時間は過ぎていき一週間が経った。

 

「あぁ・・・やっとトンカチで画面が割られずにスマホが見れる・・・」

 

「良かったね。じゃあ私は帰るから。」

 

ヒサは今日も来てくれたな・・・

 

「解除まで見てかねーの?」

 

「ミキたちと約束あるから。」

 

そうしってヒサは部屋から出て行った・・・

 

「・・・さて。ようやく戻ってきたことだしネットサーフィンでも・・・」

 

ん?メッセージが四件・・・

 

ーカゲへ、挑戦成功おめでとう。辛かったと思うけどカゲなら頑張れるって信じてたよー

 

ーカゲチヨ 一週間よく頑張ったな俺はほとんど何もできなかったがヒサメは凄く心配してたぞ。これからはカゲチヨも俺と一緒に子供たちと公園で遊ぼう!-

 

ーカゲチヨへ まぁ、なんだかんだ言ってもやり遂げると信じてましたよ。苦しみながら誘惑に戦って打ち勝った経験は一生の宝ものになります。これからも挑戦する心を忘れないでくださいー

 

ーカゲチヨへ アーシが始めた挑戦だったけど結構メリットがあって楽しかったでしょ?これからはオカルト探求で楽しまない?-

 

「何でカンナが偉そうなんだよ・・・それにこのメッセージ挑戦初めてすぐじゃねーか・・・誘惑に勝てるかわからねーのに・・・」

 

ったくしゃーねーな・・・

 

sideヒサメ

 

「なぁ、放課後みんなでファミレス行かね?」

 

「この前五人でやった誰が一番モテるのかグランプリの続きだな!」

 

「我のモテ力を見せるときが来たようだな。」

 

「僕のエロスで圧勝に決まってるけどね。」

 

「また全員モテない結論になるだけじゃろ!」

 

カゲはキモ5と仲良く話していた。

 

「あれ?カゲチヨのスマホ禁止って昨日までだよね?」

 

「うん。」

 

ミキの言葉に私は答える。

 

「解禁されたら逆戻りだと思ってたけどそうでもなさそうだな。」

 

「ねぇ、ヒーちゃんどうしてだかわかる?」

 

ふふ!内緒!



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十分ごとに記憶を失うとどうなるのか?

sideカゲチヨ

 

「カゲチヨ・・・カゲチヨ!しっかりしろ!」

 

ん・・・誰だよ・・・

 

「良かった目が覚めたのか。血だらけで倒れていたから心配したぞ。」

 

心配してくれてるけど・・・

 

「お前・・・誰?」

 

sideシディ

 

俺はカゲチヨを一旦カレコレ屋に連れて帰った・・・

 

「本当に俺が分からないのか?」

 

「ああ・・・いっつ・・・」

 

怪我のことも覚えてないのか・・・

 

「ここはカレコレ屋だ。そして俺はシディだ。」

 

俺は今の場所と自分のことを説明する。

 

「カレコレ屋?」

 

「便利屋のようなものだと思ってくれ。俺とカゲチヨ・・・ヒサメ。そしてカンナとフィーアの五人で一緒にカレコレ屋をやっている。」

 

「五人?」

 

カゲチヨがそう言ったときだった。

 

「シディ!カゲチヨが記憶喪失って本当!?」

 

「本当に私たちのこと覚えてないんですか?」

 

カンナとフィーアが来てくれた!

 

「カゲチヨ、アンタがアーシのパシリってことも忘れたの?」

 

「私の恋愛サポートを請け負ってくれてたのも忘れたんですか?」

 

「よくわかんないけどそれが偽の記憶ってことだけはわかるわ・・・」

 

「二人とも・・・偽の記憶を植え付けないでくれ・・・」

 

俺は少し呆れてしまう・・・

 

「でもお前たちが俺の名前を知ってたしなんで怪我してたかもさっぱりだしそうっぽいな。」

 

「聞きたいことは色々あるがまずは怪我の手当だ。」

 

俺は救急箱を出してカゲチヨの手当をする。

 

「つかこれ病院行った方がよくね?」

 

カゲチヨが心配するが・・・

 

「大丈夫だよ!何故ならカゲチヨは吸血鬼とゾンビの異宙人のハーフだからね!」

 

カンナが説明する。

 

「そうなのか?」

 

「うん!血液操作したりしてカッコいいんだよ!」

 

「そうなのか!」

 

おぉ、カンナがカゲチヨの心を掴んだ!

 

「ちょろすぎでしょカゲチヨ・・・」

 

フィーアが言うが細かいことは置いておいて・・・

 

「それで本題だが・・・カゲチヨは昨日の夜依頼があると言って出かけて今朝まで帰らなかった。」

 

「それで探してみたら怪我して倒れてたってことか?」

 

「多分その依頼で事件か事故にあったんでしょ?」

 

カンナの言う通りだな・・・

 

「結構あぶねー事やってんだな・・・?」

 

「俺はカゲチヨが昨夜何をしていたのか調べてみる。」

 

「私も協力します。」

 

「アーシもヒサメちゃんに連絡して調べるよ。」

 

俺達三人は言ったそしてカゲチヨも・・・

 

「俺もやる。流石に気持ち悪いしな。その前にトイレ・・・」

 

そう言ってフィーアに案内されてトイレに行ったのだが・・・

俺とカンナがパソコンを使って調べているときだった・・・

 

「大変です!二人とも!」

 

フィーアがカゲチヨを連れて慌てた顔をしていた。

 

「・・・お前たち誰?」

 

「どうやら前向性健忘みたいだね・・・」

 

「どういうことだ?カンナ。」

 

俺はカンナに聞く。

 

「時間が経つと記憶が消えることのことだよ。カゲチヨが起きて十分くらいで忘れたから十分ごとに記憶が消えるっていうことじゃない?」

 

「そんな・・・それじゃあカゲチヨはどうすれば・・・ヒサメちゃんも別の依頼であまりカゲチヨの側に入れないのに・・・」

 

フィーアが悩んでるな・・・

 

「しょうがない。俺とフィーア、そしてヒサメがハッキングで情報を得て行こう。」

 

「アーシがカゲチヨの側にいて記憶を教えていくしかないね・・・カゲチヨ、アーシが喋るからメモ忘れないでね。」

 

「ああ・・・」

 

sideカゲチヨ

 

「寝ちまったみてーだな・・・」

 

っていうか何でこんな朝早く目覚ましかけたんだ・・・?

 

「ん・・・スマホのメモになんか書いてある・・・」

 

ー俺は今、十分後の自分に向けてこのメモを残している。俺の記憶は十分しか持たないからだ。信じられねーかもだけど頭にけがしてそうなちまったらしい。直すためにはシディにカンナ。フィーアの力がいる。三人を信じろー

 

そして写真に一人の男と二人の女、そして俺が写った写真があった・・・

 

「リマインダー・・・これも過去の俺が設定したのか・・・」

 

そうして寝室を出ると・・・

 

「あ、起きた!アーシはカンナ。スマホの地図に目的地は入れてあるから一緒に行こう?」

 

リビングにはオレンジ色の髪をした女がいた・・・

 

「おう、メモは見たからな。よろしく頼む。」

 

こうして俺たちはメモの通りの場所に向かった・・・

 

「こんなところ知らねーけど・・・」

 

「まぁ、それもそうか・・・」

 

そうしていると・・・

 

「あ、お前・・・生きてたのか!良かった!」

 

「カゲチヨ!下がって、この男はアンタが記憶を失うことになった原因だよ!」

 

「マジかよ!」

 

「くそっ!」

 

男は鉄パイプを持って向かってくる!

 

「甘い!」

 

「がぼぼ!?」

 

カンナが水球で男を拘束した!

 

「やっぱ戦い方忘れてるのは不便だね・・・」

 

「え?俺って戦えるのか?」

 

俺が質問すると・・・

 

「二人とも無事だったか!?」

 

「流石カンナちゃんですね・・・」

 

写真に写っていた残りの二人も駆けつけた。

 

「あががが・・・・」

 

そして男はフィーアに手足の骨を全てへし折られた状態で地面に転がされた・・・

 

「お前って結構力あるんだな・・・」

 

「そうですか?なんかカゲチヨに褒められると新鮮ですね・・・」

 

「それでこいつは一体何なんだ?」

 

俺はシディに聞く。

 

「ヒサメに頼んでパソコンを調べてもらったのだがこの男は異宙人の密売をやってるらしい。カゲチヨは依頼を受けて取引を阻止しようとしていた。」

 

「え、俺そんなことできんの?」

 

自分の能力も忘れてるからな・・・

 

「どこだ・・・俺の商品をどこにやった!久々の上玉だったのに・・・」

 

「それなら調べたらすでに妖精王の森で保護するようにカゲチヨが伝えてたから商品全部そこにあるし、アンタの組織も全部潰されてるころだと思うよ?」

 

「なぁ!?」

 

カンナの答えに男が絶望する。

 

「さて、こいつも黙らせたしあとはカゲチヨの記憶障害を直すだけですね・・・」

 

「頭をなんとかすればいいんだから・・・」

 

「やむを得んな。」

 

そういうと

 

「すまん!カゲチヨ!」

 

突然シディが頭を殴ろうとした!

 

「避けろ!そいつはお前を殺す気だぞ!」

 

やべぇ・・・頭がまたぼやけて・・・あの地面に転がってる男とどっちを信じれば・・・

 

「カゲチヨ!アンタの心のままに従って!」

 

「そうです!今あなたの心はどうしたいんですか!」

 

オレンジ色の髪の女と金髪の女が言う。普通、地面に転がってる男は再起不能だし普通に信じるなら殺そうとしていると言っている男だ・・・でも、

 

「・・・お前たちを信じてみるわ!やってくれ!」

 

そして俺は銀髪の男に殴られた・・・

 

sideカンナ

 

さて。男を警察に突き出したあとアーシたちはカゲチヨをカレコレ屋に連れて戻った。

 

「カゲチヨは脳と心臓のどちらかが無事なら死なない。傷ついた脳が再生して無傷になれば記憶障害も治るはずだ・・・」

 

シディの言う通り目を覚ますと・・・

 

「ん・・・シディ、フィーア、カンナ…なんで泣いてんだよ。」

 

あ・・・

 

「別に!アーシたちのこと信じてくれて泣いてたんじゃないんだから!」

 

「え?何?どういうこと?」

 

「えーと訳を話すと長いんですけど・・・」

 

「・・・あー、また迷惑かけちまったみたいだな。ありがとな。」

 

「そんなことないぞ。俺たちを信じてくれてありがとう。」

 

そうして私たちはヒサメちゃんにカゲチヨの無事を知らせるために出かけたのでした!




カレコレのアレコレ!ー異宙人紹介カンナ&フィーア編ー

カゲチヨ「今回は二人の体の中にある混じってる異宙人について紹介していくぜ!」

ヒサメ「まずはカンナちゃんの火車からだね!」

シディ「火車は悪行を積んだ末に死んだ者の亡骸を奪う異宙の住人だな。」

フィーア「非常に強力な炎を操る力を持っていて狙われた遺体は確実に持ち去られてるんですよね。」

カンナ「どうやって悪行を積んだ人間かどうかなんて見極めてるんだろ?」

シディ「もしかしたらカンナのように鋭い推理力で見極めてるのかもしれんな!」

ヒサメ「無いともいいきれないかも・・・?」

カゲチヨ「悪行を積んだ奴の死体なんてどうするんだろうな?」

カンナ「まぁ、食べるにしても何かに活用するにしても罪人の死体なんて誰も守らないしね。」

四人(やっぱりサイコだ・・・)

カゲチヨ「次はリヴァイアサンだな!」

シディ「カンナの頭の角はリヴァイアサン由来なんだよな?」

カンナ「うん!結構気に入ってるよ!」

ヒサメ(私は昔ちょっとコンプレックスだったけどカンナちゃんは最初から気にしてなかったんだよなぁ・・・)

フィーア「リヴァイアサンはクジラに替わって海の生態系のトップに立つ異宙人ですね。水を自在に操り船さえ沈没させるとか。」

ヒサメ「火と水が同時に使えるってやっぱり強いよね・・・」

カンナ「そう?ヒサメちゃんの電気の方が幅が広いと思うけど?」

ヒサメ「次はフィーアちゃんのDNAの麒麟だね。」

カンナ「フィーアちゃんの頭の角と尻尾は麒麟由来なんだよね?」

シディ「麒麟は地球での目撃例はほとんどなく目にも負えない速度で移動する幻獣だ。俺も本物は見たが空気が震え力量差を突き付けられた・・・」

ヒサメ「シディにそこまで言わしめるなんてすごいね・・・」

フィーア「私も空気を震えさせるくらいのオーラを出せるようになりたいですね・・・」

カゲチヨ「お前はもう十分人を怯えさせる殺気を放てるだろ!?」

カンナ「最後はヴァルキリーだね。ヴァルキリーは高い身体能力とそれを強化することができるよね!あと光の力を出したり。」

カゲチヨ「フィーアの体が頑丈なのはヴァルキリー由来なのかよ・・・」

フィーア「あまり自覚はないんですけどそんなに頑丈ですかね?」

カンナ「頑丈じゃなかったら鉄パイプの殴打なんて耐えられないでしょ・・・?」

カゲチヨ「二人の中にある異宙人のDNAについても分からないことだらけだし、いろいろと知っていかないとな!」

ヒサメ「それじゃあ、また次回!」


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ゾンビパニック!

sideカゲチヨ

 

俺は妖精王から呼び出しを受けた。

 

「とある街がゾンビに襲われてな・・・着々と感染者も増えている。トッププレデターがらみで間違いないから混血児で向かってくれないか?俺も行きたいが周辺の村に呼びかけをしなくちゃいけなくて・・・」

 

「わかった、俺からヒサたちに連絡しておく。」

 

「最悪の事態も考えて血吸の準備もしておけ・・・」

 

ああ・・・

 

sideヒサメ

 

私たちはお父さんに教えられた街に向かうと・・・

 

「あー・・・あーうううう・・・!」

 

「いたるところにいるな・・・」

 

「全く俺達には空気感染ではウイルスは効かないとはいえ恐ろしいな・・・」

 

スズキくんとゼクスくんの言う通りもう町の人たちはほぼゾンビと化していた・・・

 

「これが今回の指令ですか・・・」

 

「妖精王もハードな依頼をしますね・・・」

 

ヤヨイさんもハツキさんも苦虫を噛んだ顔をする気持ちも分かる・・・

 

「あれ?シディさんとミナヅキちゃんはどこですか?」

 

フィーアちゃんがあたりを見回しながら答える。

 

「確かにさっきまでいたのに・・・」

 

「まさかゾンビに!」

 

カンナちゃんとカゲが焦っていたけど・・・

 

「すまんが皆を見なかったか?」

 

「すみません・・・はぐれてしまって・・・」

 

「あー・・・!」

 

「うおおおおい!?」

 

サトウくんが素早く回収してくれた・・・

 

「あれゾンビだよ!?」

 

私はあわてて答える。

 

「何やってんだよ!」

 

スズキくんも突っ込む。

 

「すまん。」

 

「人見知りの私が落ち着いて話しかけられると思ったらゾンビだったなんて・・・」

 

「ミナヅキの人見知りもそこまで行くと病的だな・・・」

 

カゲは苦笑いしながら突っ込む・・・

 

「今回の任務は街の調査と助けを求める人の救出!分かってる!?」

 

私は内容を確認する。

 

「うむ!任せろ!」

 

「特徴が分かれば余裕・・・」

 

(不安だ・・・)

 

私たちの心は嫌な意味で一つになった・・・

 

「・・・」

 

カゲはずっと思いつめた顔だし・・・

 

「カゲ、不安になったらいつでも言ってね。一人じゃないんだから。」

 

「ああ、大丈夫だ!」

 

カゲと会話をしていたその時だった!

 

「はぁっ!はぁっ!はぁっ!」

 

まだ無事な金髪の女の人がいた!

 

「伏せろ!」

 

「映画のゾンビは火に弱いのもいるけど・・・」

 

「やっぱり再生しますね・・・」

 

シディが火球、カンナちゃんが蒼炎、ヤヨイさんが狐火でゾンビを燃やす、女の人は私たちの後ろの避難させられたけどやっぱり効いてない!

 

「だったら私が!」

 

パキパキっガキっィィィ!!

 

私は大氷結でゾンビを纏めて氷漬けにする!

 

「一帯のゾンビが氷漬けですね・・・」

 

フィーアちゃんに褒められた・・・なんか照れるな。

 

「なら僕も・・・『潰れろ』、『止まれ』」

 

ハツキさんも言霊で範囲外のゾンビたちを押しつぶしたり動きを止めてくれる!

 

「凄い・・・」

 

「ヒサメ・・・彼女は・・・」

 

「シディ、大丈夫。話すのが怖いから人間。」

 

「どんな見分け方だ!」

 

ゼクス君の言う通り失礼だよ・・・シディ、ミナヅキちゃん・・・

 

そして私たちは女の人の案内で施設に移動する。

 

「救援していただきありがとうございます。ここはゾンビに破壊されていないわずかに残された人類の拠点です。」

 

「まだ人が残ってんのか・・・」

 

「施設内は僕の結界で守ってますしここで装備を整えましょう。」

 

カゲとハツキさんの言う通りだね・・・

 

「破壊された区画を取り戻せば町に希望が戻ります。都市の復興のために私たちを導いてくれませんか?」

 

「わりぃが俺は頭を使うのが苦手でな!ゾンビをぶっ飛ばすのは俺達肉体労働班がやるから頭脳班は導くの頼んだぜ!」

 

班分け(サトウが分けた場合)

頭脳班

カゲチヨ

ヒサメ

カンナ

スズキ

ゼクス

ヤヨイ

ハツキ

 

肉体労働班

サトウ

シディ

ミナヅキ

フィーア

 

「なんで私が肉体班なんですか!?」

 

「ん・・・か弱い乙女に失礼・・・」

 

(か弱い?)

 

また私たちの心は一致した。

 

「復興はどうやればいいんだ?」

 

スズキ君が聞く

 

「それはここに記してあります。」

 

「これは?」

 

「世紀末復興計画です。ここには復興への道筋が書かれているんです。」

 

「それがあったのにゾンビに襲われたんだ・・・」

 

カンナちゃん・・・それは言わないお約束だよ・・・

 

sideカンナ

 

「まずは兵士を集めるらしいな。」

 

「さっき募集したら集まってくれたよ!」

 

ヒサメちゃんの言う通り屈強そうな兵士だった・・・

 

「銃の扱いにもたけてそうですしこれならいけますね。」

 

「ああ、心強い。」

 

フィーアちゃんとゼクス君も太鼓判を押すから安心だね・・・

 

「俺も連れて来たぞ!」

 

「ん、がんばった。」

 

シディとミナヅキちゃん・・・なんかもう予想できる・・・

 

「あー・・・」

 

「またかよ!」

 

「学習してください!」

 

サトウとヤヨイさんが結界の外に蹴っ飛ばす!

 

アーシとカゲチヨ、ヤヨイさんは機械をいじっていた。

 

「何をしてるんだ?」

 

「テクノロジーを強化してんだ。」

 

「ゾンビに対抗するには強い兵器が必要なの。」

 

カゲチヨとアーシは答える。

そして決戦は始まった!

 

「さて、蒼炎の糸で体を切断してあげる!」

 

アーシは指から圧縮した蒼炎の糸をだしてゾンビたちを切り刻む!

 

「はぁっ!」

 

フィーアちゃんは手刀で真空波を作り出して遠くの敵も切り刻んでいた!

 

「フィーアちゃん!?なんかすごい技使ってるけど・・・」

 

「サトウからかりた北〇の拳って漫画の水鳥拳っていう技なんですよ。できそうだなって思ってやってみたら案外簡単にできました。」

 

才能ウーマンだ・・・

 

「おらぁ!」

 

サトウもライオンの爪の斬撃でゾンビたちを倒してく!

 

「起き上がんのが厄介だな・・・」

 

スズキもペガサスのスピードで生じた鎌鼬を体にまとって突進しゾンビを切り刻む!

 

「『ねじれろ』、〖砕けろ』、・・・これだけ多いと一度に言霊にかけるにも限りが出てきますね・・・」

 

「余裕で倒せる強さだけど数がゴキブリ並・・・」

 

「女の子がゴキブリとか言っちゃいけませんよ・・・」

 

ハツキも言霊でミナヅキは氷の剣と刀の二刀流、そして遠距離から毒の弾丸で、ヤヨイさんも弱点を作り出す呪術で敵を屠っていく

 

「やはり体力に差がありすぎるな・・・」

 

「ジリ貧すぎる・・・」

 

「だが倒せてはいる。効率性さえ上がれば・・・」

 

シディも炎や爪で、ヒサメちゃんも氷や電磁加速させた鉄球をぶつけゼクス君も風や使い魔で粘ってるけど三人の言う通りだね・・・

 

sideカゲチヨ

 

「くそっ!」

 

俺も人間の血を飲んで対応してるけどいずれ・・・

 

「俺はまた・・・」

 

ネガティブな思考に一瞬なるが・・・

 

「そうだ!!」

 

俺は施設に戻り女性に掛け合った。

 

「カゲチヨさん!どうしたんですか!?」

 

「俺にこの拠点の指揮をやらせてくれ!こういうことの方が得意だ!前線の指揮も俺が取る!」

 

「・・・わかりました!よろしくお願いします!」

 

sideヒサメ

 

「なんとか勝てたね・・・」

 

「あぁ、途中でカゲチヨが作戦や配備を考えてくれたおかげだな・・・」

 

私とシディは動かなくなったゾンビを前にそういう。

 

「お前ら!無事だったか!?」

 

「うん!カゲのおかげで無事だよ!」

 

カゲこそ凄いじゃん!

 

「やっぱりこういうのはカゲチヨが天下一品だよね!」

 

「そうですね。罠の配置が卑怯すぎて痺れました。」

 

「私の幻覚をまだゾンビになっていない人がいるように使ってゾンビたちを誘導するなんて流石です。」

 

「私の毒を使った罠の制作、流石・・・」

 

カンナちゃん、フィーアちゃん、ヤヨイさん、ミナヅキちゃんもカゲを誉める。

 

「褒めてんのかそれ!?」

 

「あぁ、戦争の指揮官は一番卑怯でなければならないからな。」

 

「まぁ、お前にしか思いつかないことばっかりだな。」

 

「よかったな!」

 

「皆感謝してますよ。」

 

ゼクス君、スズキ君、サトウ君にハツキさんも褒めます。

 

「あぁ・・・皆あれを見ろ!」

 

シディが指を指した方角にトッププレデターの科学者がいたんだけど・・・

 

「確か花の名前をした科学者だよね・・・」

 

「カゲの村をゾンビにした・・・」

 

「ぶっちゃけ鈴の吸血鬼に食われてる人ですよね・・・」

 

「誰だ?」

 

私たちカゲ以外のカレコレ屋は名前が思い浮かばなかった・・・

 

「アンタたち酷いっすね!?レイナ・ガーベラっすよ!」

 

「お前・・・!」

 

「僕が実験で作ったゾンビウイルス、君のウイルスよりも動きや増殖ズピードは上がったみたいだけどやっぱり混血児には敵わないみたいっすね。」

 

「逃がすかよ!」

 

カゲは血液の縄で捕まえようとするけど・・・

 

「悪いけど長居する気はないっすよ。」

 

そういってジェットパックで逃げてしまった・・・

 

「くそっ!」

 

カゲは地面を叩いて悔しがる・・・

 

「カゲ・・・絶対トッププレデターを倒そう!」

 

「あぁ、俺も全力を尽くす。」

 

「何でも一人でやろうとしないでよ?」

 

「カゲチヨの出番が吸血鬼の敵討ち以外ないようにしてあげますよ。」

 

私たちはカゲを励ました。

 

「ありがとな・・・」

 

こうして女性に別れを告げて私たちは町を後にした・・・



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ゲーマー彼氏の攻略法!

sideカゲチヨ

今日はフィーアは用事があると言って俺達四人で対応している。

今日の依頼人は学生の女子だった。

 

「好きな人がいるからゲームで強くなりたい?」

 

「どういうことだ?」

 

ヒサが依頼内容を確認するがシディの言う通り俺たちは困惑する。

 

「あ、すみません!!順を追って説明しますね!クラスで私の隣の席の男の子は凄いゲームが好きで休み時間はいつも一人でゲームをしてるんです。」

 

「ふーん、カゲチヨみたいな感じなんだ。」

 

「確かに俺と似てるな・・・」

 

「私も隣の席になったとき正直うわーって思っちゃいました。でも彼本当は凄く優しいんです。私がお弁当忘れっちゃったときも部活の朝練があって困ってたら・・・彼がゲームに集中したいからってパンをくれたんです。半分こにしたんですけどふわふわ味がしない感じがしました。」

 

「んー!まさにカゲチヨとヒサメちゃんのような恋路じゃん!」

 

「カンナちゃん・・・やめて・・・」

 

ヒサの言う通り恥ずかしいからやめてくれ・・・

 

「それから私たちはちょっとずつ喋るようになりました。共通の話題が見つからなくて会話も続かなくて・・・そんなんだから彼、私と喋ってるよりゲームをしてる時の方が楽しそうでした。自信無くして諦めようと好きなタイプを聞いたらゲームを楽しめる人って言ったから諦めたくなくて彼のやってるゲームを始めることにしたんです!」

 

なるほどな・・・

 

「確かに共通の話題があるとぐっと距離が縮まるかもね。」

 

「まぁ、無理して合わせなくてもいいと思うけどな。」

 

ヒサとシディが意見を言う。

 

「いえ!無理はしてないです!!私も楽しんでます!」

 

「じゃあ、問題ないんじゃねーの?このまま仲良くなれば・・・」

 

俺が言うと、

 

「いえ!ダメです!このゲームで彼を倒したら告白するんです!自分とゲームを楽しめる人っていうのはゲームで互角の実力を持ってる人だと思うんです!一方的だと楽しくないじゃないですか?」

 

「下手で可愛さアピールするのも手だと思うけど・・・」

 

カンナも言うが・・・

 

「彼はストイックなんです!それに私の心が許せません!彼に釣り合うにはそれしかないと思います!」

 

「では俺達への依頼というのは?」

 

「私に協力して彼を倒してください!」

 

全く・・・極めたすぎだろ・・・

 

「その依頼引き受けるぜ。」

 

「そうだね!二人にはうまくいって欲しいし!」

 

「でもこのメンバーで好きな人に勝てるかどうか・・・カゲチヨは中の上くらいだしアーシとヒサメちゃんも中の下くらい。シディに至ってはコントローラーやスマホを壊さないか怪しいレベルだし・・・」

 

カンナの言う通り彼氏さん結構やりこんでるみたいだからな・・・せめてフィーアがいればな・・・でも依頼を引き受けたらやるのがカレコレ屋だ!やってやるぜ!

 

sideヒサメ

 

「つ、つえぇ・・・」

 

カゲが弱気な声で言う・・・

 

「挑んでみたけど二人でパーティ組んでて全然勝てないね・・・」

 

「好きな人も仲間も相当のゲーマーだね・・・」

 

「かなりの練習がうかがえるな・・・」

 

カンナちゃんとシディの言う通りサバイバルゲームなんだけど一瞬で倒されたしね・・・

 

「やっぱり勝つのは厳しいのかな・・・」

 

「・・・そうだ、その好きな人に弟子入りするのはどうだ?現状上手いのはそいつと仲間なわけだし一番効率いいんじゃね?」

 

「迷惑じゃ・・・」

 

「大丈夫だって!ゲームの技術を教えて欲しいって言えば!」

 

「が、頑張ってみます!」

 

そうして依頼人は好きな人の家に向かった・・・

 

「学校で良かったんじゃ・・・」

 

「またストイックなことを返されて反論できなかった・・・」

 

カンナちゃんの疑問にカゲは苦笑いで答えた・・・

 

「彼氏が出てきた・・ってあれ?」

 

「フィーアちゃん!?」

 

彼氏と一緒に出てきたのはフィーアちゃんだったのだ!

 

「何やってるの?フィーアちゃん!」

 

「あれ?四人ともどうしてここに?」

 

「私はこの人とゲーム内で友達になったんでオフ会とかこうして家に行ってプレイしてるだけですよ?」

 

「はい、俺もフィーアさんから学ぶことがあるんで時間決めて遊んでるんです。」

 

まさかあの強い仲間がフィーアちゃんだったなんてね・・・

 

「・・・フィーアさん!あなたにも教えを請います!絶対に負けませんよ!」

 

「?何かはわかりませんけど教えて欲しいならいいですよ。」

 

依頼人の子・・・勘違いしてるけど凄い根性だね・・・

 

「ねぇ、フィーアちゃんはシディが好きだからとられることは無いよ。」

 

「そうなんですか!?」

 

カンナちゃんナイス誤解解き!

 

side依頼人

 

こうして私たちは彼とフィーアさんに挑んだのですが・・・

 

「くそっ!さすがに隙がねぇ!」

 

「油断したら頭に一発貰いそう・・・」

 

カゲチヨさんとカンナさんの言う通り二人の銃撃はそれほど完璧なものでした・・・

 

「残ってるのは私たち七人だけ!こんなチャンスもうないよ!」

 

「ぬ?どうやって武器を出すんだ?」

 

「早くも絶望しか残らない予感が・・・」

 

確かにヒサメさんの言う通りだけどシディさんはまだ操作に慣れてないし私とヒサメさん、カゲチヨさんとカンナさんでどうにかするしか・・・

 

「俺が囮になる!ヒサとカンナと三人で奴を落とせ!」

 

そうしてカゲチヨさんが二人の前を横切るのと同時に

 

「今だ!」

 

「アーシたちのコンビネーション見せてあげる!」

 

そう言って飛び出したヒサメさんとカンナさんだったけど・・・

 

バン!バン!バン!

 

「読まれてたね・・・」

 

「うわっ!?」

 

「ぎゃああ!!」

 

三人ともやられっちゃった・・・

そういえばシディさんは・・・

 

 

「ぬ?そこのお前、三人がどこにいるかわかるか?」

 

シディさん!?それ敵ですよ!?

 

「?????」

 

「・・・・」

 

「二人とも撃たない・・・?そうか!」

 

彼はゲームがうますぎてシディさんが何をしたいか理解できないんだ!

そしてフィーアさんはシディさんのことが好き!

ありもしない罠や恋心が邪魔して撃てない!

二人一気に倒すなら今しかない!私は回り込んで・・・

 

「好きでぇえええす!私と付き合ってくださいいいい!」

 

想いと共に弾丸を飛ばした!

 

sideカンナ

 

「あの二人無事に付き合えて良かったな。」

 

「今回のMVPはシディさんですよ。私シディさんがいきなり飛び出してきて鼻血を出して倒れてしまったいました・・・まだまだ修練が足りませんね・・・」

 

フィーアちゃんはアバター姿でも興奮できるんだね・・・

 

「けっ!リア充がまた増えやがった!」

 

「そんなこと言って応援してたくせに。」

 

ヒサメちゃんの言う通り素直じゃないな・・・カゲチヨは

 

「弟子入りさせたのもカゲの発案じゃん。」

 

「早く勝って依頼を終わらせたかったんだよ。」

 

「まぁ、カゲチヨもゲームハマってたし良かったんじゃない?」

 

「カンナ!言うなよ!それに口に出したことを実行した方が自身着くだろ!」

 

「カゲチヨは年中自信ありませんもんね。」

 

「お前にだけは言われたくない!」

 

「なんですって?」

 

カゲチヨもフィーアちゃんも落ち着いてよ・・・

 

 



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パクリYOUTUBERの末路

フラグちゃんとのコラボにします。


sideヤスダ

俺の名前はヤスダ、いわゆる中年ニートだ。親のすねをかじったり親の物を勝手に売ったりして生計を立てていたが先日親に追い出されて漫画喫茶に寝泊りしている。金は親の財布から盗んだ金で払っているけどな。

 

「俺も金ほしー・・・なんだこれ?混血のカレコレ?下らなっ。こんなんでもこんだけ登録者いるのかよ。」

 

俺は動画を見ながら愚痴ったが・・・てかこれ俺の方が面白くできね?センスあるしな!

 

「ビジネスチャーンス!」

 

俺は早速金を借りてメンバーを募集した。カレコレ屋は五人いるけど人件費削るためだし三人でいいよな!俺は早速ヒサメ役とシディ役を見つけ日常回やストーリー編をやって再生数を伸ばした!このまま借金返済だぜ!

 

sideソネ美

私の名前はソネ美周りの女どもが結婚して幸せになる中私は底辺社畜として安月給で生活していた・・・

 

「何か楽して稼げる方法・・・なにこれ・・・全力回避フラグちゃん?こんな小学生みたいな女の子でもこんなに視聴者いるの?」

 

こんな不公平許されていいの?こっちはずっと日陰にいるのに・・・でもこんなちんちくりんでもできるならわたしがやればもっと視聴者増やせるんじゃない?

 

「そうよ・・・パクリも許されるんだから・・・」

 

私はにーにをモブ男役にして投稿を始めた・・・

 

sideヒサメ

私はYOUTUBEである動画を見つけカゲに見せた。

 

「カゲ―!これって私たちのチャンネルのパクリだよね?タイトルとかサムネも同じだし名前も何となく似てるし・・・」

 

「あーそうだな・・・」

 

あれ?リアクション薄いね?

 

「知ってたしな。俺がどんだけYOUTUBE見てると思ってんだよ。」

 

自慢じゃないけどそれもそうか・・・

 

「むしろ自分のパクリがいないことにイラついてるカンナやシディの偽物のクオリティが低いことに切れてるフィーアの方が厄介だぜ・・・」

 

「アーシがいないばかりかあの辛い日々だった過去編まで・・・イラつくな・・・!」

 

「ヒサメちゃん、住所特定してくれませんか?この偽シディさんとカゲチヨの顔を変形するまで殴るので。」

 

確かに・・・

 

「二人とも落ち着けよ。気にしなくていいんだよ。」

 

こういうのに復讐しそうだったから意外だな・・・

私がそう思ってると

 

「四人とも依頼人を連れてきたぞ。」

 

そう言ってシディが連れて来たのは・・・

 

「こんにちは・・・」

 

「やっほー!」

 

「フラグちゃんにモブ男くん!?」

 

そう知り合いの二人だったのだ・・・

 

sideカゲチヨ

 

「それで依頼って言うのは?」

 

「実は私たちのチャンネルの偽物が現れて・・・」

 

そういってフラグちゃんが見せてきたのは死亡Tシャツを着た太った女性のパクリチャンネルだった・・・

 

「私たちのチャンネルにもパクリが現れたんだよ!」

 

「そうなんですか!?」

 

ヒサの言葉にフラグちゃんは驚く。

 

「俺は気にしなくても良いと思うけどね。あっちのフラグちゃんは本物にないものを持ってるし・・・」

 

モブ男何フラグちゃんの胸みてるんだよ・・・!

 

「カゲチヨさんもモブ男さんも冷静すぎませんか?このままでは私たちの存在が忘れられてしまいます!社会的に死亡フラグですよ!」

 

「そうだろうか?俺はフラグちゃんの方が良い動画だと思うが・・・」

 

「シディさん・・・ありがとうございます。」

 

すると動画が投稿された・・・

 

「偽物に注意・・・?」

 

「これ絶対私たちのことですよ!」

 

見てみるとやっぱり偽フラグちゃんが本物を偽物言っている動画だった・・・

 

「分かってる人にはわかってるけど新規の人は引っかかってしまうかもしれませんね・・・」

 

「カゲ!フラグちゃんが可哀そうだよ!私たちの偽物は良いにしても!」

 

そうだな・・・

 

「分かった依頼は引き受ける、ヒサハッキングして調べてくれ。」

 

「うん!」

 

sideソネ美

 

「マジYOUTUBERってちょろいね。登録者数うなぎのぼりだよ!」

 

まだ足りないわよ・・・

 

「本物のチャンネル登録者数を超えないと安心できないわ。」

 

「でももうパクる動画がないよね?これから何を投稿していくの?」

 

「にーにが考えてよ・・・人頼みなんだから!」

 

「それはソネ美ちゃんも一緒じゃん!」

 

「気持ち悪いにーにと一緒にしないで・・・!」

 

「そこまで言うなら僕は手を貸さないからね!」

 

ちょっと・・・この動画は二人じゃないと作れないのに・・・!

あ・・・そういえばフラグって子いつもモブ男と一緒よね・・・

 

きひひ・・・この人を利用できれば・・・そうとなったら仲間を作らなきゃ・・・

 

sideヤスダ

くそっ!再生数が落ちて行っちまった・・・!

仲間も離れてくしこのままじゃ借金取りに追われちまう・・・!

 

「ん・・・?この投稿は・・・」

 

SNSに誘拐の手伝いの募集があった・・・これで逆転してやる!

 

sideモブ男

 

ん・・・俺はあることをするためにホテルに向かっていたのが・・・

 

「マジかよおおお!?」

 

なんと箱の中に拘束されていたのだ!

 

「ふひっ、おはようございます。モブ男さん。」

 

「よう!モブ男!」

 

君たちは偽物のカゲチヨとフラグちゃん!

 

「確かメールでお姉さんに呼ばれたから来たんだけど・・・」

 

「それ私ですよ。」

 

「ネットで画像を拾ってきたんっすよね~!」

 

偽フラグちゃんの言葉に偽カゲチヨが媚びるように言う。

 

「なんで俺を誘拐したの!目的は何!」

 

「あなたにはフラグちゃんとの交換材料になってもらおうと思って・・・恋人であるあなたの命と引き換えにチャンネルを削除してもらうの。」

 

「お前本物のカゲチヨとも知り合いなんだろ?カレコレのチャンネルもまとめて消してやるぜ!」

 

なるほど・・・それが目的だったんだね・・・

 

「皆!もういいよ!」

 

俺は叫んだ!

 

「何!?」

 

「嘘だろ!?」

 

二人は度肝を抜かれた。何故なら・・・

 

「やっぱりな・・・偽物の俺がつれるとは思わなかったがフラグちゃんになろうとしたお前はこうすると読んでたんだよ。」

 

カゲチヨが駆け付け二人を血液で拘束する!

 

「モブ男!危険な目に合わせてすまない!」

 

シディが素早く箱を壊して俺を自由にする!

 

「モブ男さん!ありがとうございます!」

 

フラグちゃんがおどしのためにあった道具を全て回収して言う。

 

「さて、こやつらはどうする?パクるならまだしも誘拐まで企ておったのじゃ。警察に突き出すのは確定じゃが・・・」

 

「確かに生配信でモブ男くんが拘束されてるのは撮ってるしどうしようか?」

 

生存フラグさんと師匠が言う。

 

「それはもう決まってるよ・・・」

 

「はい・・・」

 

「ははは・・・」

 

カンナちゃんとフィーアちゃん凄い怖い顔してる・・・

 

sideヒサメ

 

「どう?焼き鳥みたいにぐるぐる回ってる気分は?」

 

「ぐえええ・・・!」

 

「ぐおぇええ・・・」

 

偽物二人は回転器具に取り付けられてカンナちゃんと生存フラグさんにぐるぐると回される。

カンナちゃんが言うにはこれは串焼き拷問、長時間行うと二人のように血液や臓器が移動して体液が外に放り出される。

 

「もうパクリと犯罪はしちゃだめですよ・・・?」

 

「はい・・・」

 

「ああ・・・すいません・・・」

 

「あはは!やっぱり面白いね!カレコレ屋って!」

 

「可哀そうですけどこれならもうパクリはしないですよね・・・」

 

フラグちゃんたちも納得したところで私たちは警察に突き出した・・・

 

sideフィーア

 

私はフラグちゃんたちが帰った後カゲチヨに聞きました。

 

「そういえばカゲチヨは偽物探しに気乗りしてませんでしたね。何でですか?」

 

「あぁ。いつか再生数落ちると思ってたしな。パクリで生き残れるほどYOUTUBEは甘くねーよ。常に新しいアイデアを模索して試行錯誤する。そんでやっと視聴者を楽しませられるんだ。」

 

考えてみればこれも経営と一緒なんですよね・・・

 

「カゲチヨは好きな物が絡むと良いこと言うんだね。」

 

「俺はいつでもかっこいいだろ!?」

 

カンナちゃんとカゲがそんな会話を交わす。

 

「そうだね!私たちも頑張って良い動画上げないとね!」

 

「うむ!努力していかないと追い抜かれてしまうしな!」

 

ヒサメちゃんとシディが言う。

 

「よし!今日は皆でYOUTUBEを研究だ!」

 

「自分が見たいだけじゃないですか・・・」

 

ホント最後でしまらないですよね・・・

 

 

 

 

 



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金儲けする葬式屋

sideシディ

俺とフィーアはは以前助けた子供(一匹狼の少年の回の子供)と遊んでいた。

 

「じいじ、シディとフィーアと遊んでくるねー。」

 

「うん、行ってきなさい。」

 

お爺さんも見守る中俺たちはドッチボールをすることにした。

 

「ボティスはどうする?一緒にドッチボールするか?」

 

「するわけないじゃろ!!ワシを誰だと思ってるんじゃ!!」

 

「弱体化してるんですから体動かさないとさらに鈍りますよ?」

 

「余計なお世話じゃ!それに儂は鈍ったりせんわ!」

 

「色鬼の方が良かったか?」

 

「そういうことじゃないわ!」

 

sideボティス

全く・・・フィー子の奴相変わらず脳筋で嫌になるわ・・・

 

「おや?こんなもんかね?悪魔とやらも。」

 

「黙れ死にぞこない。これから逆転するとこじゃ。」

 

儂は公園のベンチで老人と将棋を指しておる・・・ルールはカゲ男やカン子から教わったのじゃがな。

 

「はっははは!それは楽しみだねぇ。」

 

「気安く口を開くな、考えがまとまらん。」

 

「負け惜しみにキレがないんじゃないかな?ボティス君。」

 

・・・儂は首に巻き付いて

 

「このまま首をへし折ってやろうか?口をきいてるのは生い先短いからじゃ業が薄いからであって貴様を気に入ってるわけではない。」

 

そう脅したが・・・

 

「話をそらされては困る。もうつんでるのに気づいたなら負けましたの言葉がないとねぇ。その程度の脅しに屈するとでも?」

 

「くそじじいが・・・!!」

 

ホントに厄介な奴がいるものじゃ!

 

「儂はまだ負けてないんじゃ=!」

 

sideフィーア

 

そして遊んだ日から一か月後のことでした・・・

 

「おじいちゃんが・・・おじいちゃんが死んじゃったんだ・・・」

 

「・・・は?」

 

意外にも驚いたのはボティスでした。

 

「それは悲しいな・・・」

 

「でも俺たちを集めたってことはなんか依頼でもあるんだろ?」

 

シディさんとカゲチヨが聞きます。

 

「うん・・・実はおじいちゃんの死が利用されてるんだ。」

 

「えっ?どういうこと?」

 

ヒサメちゃんが尋ねると訳を話してくれました。

お爺さんは90歳を超えての大往生だったらしいけれど悲しんでいた家族の元に葬儀屋が酷いらしい・・・

 

「葬儀屋ってなんだ?」

 

シディさんはそこからですね・・・

 

「葬式を請け負う仕事だよ。」

 

「皆俺が死んでもほっておいてくれ。死んだら土に帰りたい。」

 

「流石シディ・・・」

 

「シディ、コンクリートジャングルでは死んでも土に帰らないんだよ・・・」

 

「なんか悲しいな・・・」

 

「話を戻しましょう・・・」

 

「悲しむ僕らをよそにお金の計算ばっかりで・・・父さんや母さんが頼んでもないオプションもつけてきて・・・」

 

そのお爺さんは生きてるときは葬式は適当でいいと言ってたらしく尊重して低予算にするって言ったら・・・

 

「人の心が無いって言って怒りだしたと・・・」

 

「それでその葬儀屋を断ったら嫌がらせしてきて嫌な噂もばらまいて困ってるんだよ・・・」

 

どっちが人の心が無いんでしょうね・・・

 

「それで依頼に来たってわけだな。」

 

「それは許せんな。」

 

カゲチヨとシディさんは共感しましたが・・・

 

「きゃははは!死を利用して金儲け!これこそ人間の業という感じじゃのう!!あの老いぼれも死んでまで他人の金儲けに利用されるとは傑作じゃ!」

 

「流石ボティス、空気読まないね!」

 

「ボティスさん子供もいるんですよ!」

 

カンナちゃんとヒサメちゃんは言うけど・・・

 

「そういう世の仕組みを隠そうとするからクズが増えるんじゃ!」

 

ボティスさんは言う。

 

「ヒサ、相手すんな。ボティスはふざけてるだけだ。」

 

「う、うん・・・」

 

カゲチヨがヒサメちゃんをなだめました。

 

「でもどうすればいいんだろ?暴力で脅しても解決とは言えないし・・・」

 

「ここはアーシたちがコスプレして脅かすとか?」

 

「カンナちゃん、それでビビるなら葬儀屋やってませんよ・・・」

 

ヒサメちゃんとカンナちゃんと考えますけど全然思い浮かびませんね・・・

 

「わりぃ、少し考えさせてくんねーか?」

 

「うん、よろしくお願いします。」

 

私たちは一旦子供を返して作戦を立て始めました。

 

「あー、どうしたもんかねー・・・」

 

カゲチヨがぼやくと・・・

 

「・・・死を商売道具にしている相手ならカゲ男の出番じゃろうが。」

 

「あ?」

 

「どういうことですか?」

 

ボティスの言うことに私たちは首を傾げます。

 

「喜べカン子貴様の案を採用してやる。」

 

side葬儀屋

 

その日の夜、俺たちはあの家族のことを話していた。

 

「あの家族どうですかね?」

 

「もうちょい押せば落ちるだろ。日本人は周囲からの評判を気にするからな。」

 

「魂やら成仏やらなんて存在しないのに・・・」

 

「おい!その存在しないもんに大金払ってくれるバカがいるから俺達は儲けられるんだぞー」

 

そう言って先輩と笑っていると

 

「うわっ!」

 

「な、なんだ・・・?」

 

なんといきなり人が落ちてきたのだ!

 

「自殺だな・・・この高さだし死んでるだろ。」

 

「てことはビジネスチャンスですかね?」

 

「ああ、家族のとこに営業にいくぞ!」

 

そう言って行こうとしたのだが・・・

 

「あれ・・・急に寒くなってませんか・・・?」

 

「お前もそう思うか・・・」

 

急にあたりが寒くなって霧があたりに広がった・・・

 

「あー・・・」

 

「お前なんか言ったか?」

 

「いや俺は別に・・・」

 

先輩が聞いてきたので声のした方向を見てみると・・・

 

「あーあああ!」

 

「うわああああ!」

 

「生きてるうううう!?」

 

さっきの飛び降り死体が起き上がったのだ!

 

「生きてねぇよ・・・!」

 

首が折れた状態で死体は俺たちを掴み上げた!周りでは火の玉まで浮かんでるし何なんだよぉ!

 

「嘘だろ・・・」

 

「嘘だと思うならお前らも死んでみるか?」

 

そういうと血液がこちらに襲い掛かろうとしてくる!

 

「ひぃいいいい!」

 

「許してください!許してください!」

 

俺は先輩と慌ててその場から逃げるのだった!

 

sideカンナ

 

「いやー!大成功だね!」

 

「ああ、こんだけ脅せばもうやんねーだろ。」

 

アーシとカゲチヨは葬儀屋が去った後合流して言った。

 

「けどボティスがあそこまで見事な幽霊の演出ができるとは思いませんでした。」

 

「フィーアの言う通り勉強したのか?」

 

「カン子に怪談やホラーを見せられておればこれくらいの演出貴様らの能力で何とでもなることくらいわかるわ。」

 

そうボティスさんはカゲチヨを幽霊役にして火の玉をシディさんに出させ、アーシが霧をタイミングよく放出し

フィーアちゃんが蹴りによる風圧で霧があたりに広がるようにしてヒサメちゃんに寒気がするように指示をだしたの!

 

「あのお爺さんと仲良かったからこのアイデアだしてくれたんだろ?」

 

「馬鹿言え、自殺するときに運よくカゲ男が死ねばいいと思っただけじゃ。」

 

「本当は将棋での借りを返したかったんでしょ?」

 

「なぜヒサ子が知っておる!?まさかフィー子貴様・・・!」

 

「すみません、言っちゃいました。」

 

「おのれー!」

 

まぁ義理堅いボティスも見れたしアーシ的には大満足かな?

 

 

 

 

 

 

 



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クズ過ぎる乙女ゲーム

sideヒサメ

私たちは某企画に呼び出されていた・・・

 

「良く集まってくれた!乙女たちよ!」

 

「実は僕たちゲームを作ったからプレイして欲しいんだ!」

 

上司とパンダさんがそう言ってきた。

 

「ゲームまで作ってるんだこの会社。」

 

カンナちゃんが驚いたが・・・

 

「違うよ。同人ゲームだよ!僕たち暇だったから、仕事の時間中に作ったんだ!!」

 

「もはやペンギンさんがいじめられてるレベルですね。」

 

そんな膨大な時間があるならもっと会社に役立てばいいのに・・・

 

「とにかくやってみての感想を聞かせてくれ!」

 

「依頼料はもらえますよね?」

 

フィーアちゃんが聞く。

 

「知り合いなんだしタダでやってくれよ~!」

 

「そうだよ~!面白いからさ~!」

 

は?

 

「ちゃんと払ってください、モニターハッキングして通帳のお金使っちゃいますよ?」

 

「水攻めにあうなら良いけど・・・?」

 

「ただでさえ興味ないゲームをするんですから払ってください・・・!」

 

「「はい~!!」」

 

こうして二人から依頼料を取ってカレコレ屋でゲームをプレイすることにした・・・

 

sideカンナ

 

「タイトルは・・・社畜のプリンス・・・」

 

「最初からやる気をそいでくるタイトルですね・・・」

 

アーシの言葉にフィーアちゃんが答える。

 

「ってことはこれって乙女ゲーム?」

 

ヒサメちゃんの言う通りだしあの二人にしては意外だね・・・

そしてゲームが始まる。

 

「俺は上司。クソジジイだ。」

 

「自分で言うんだ・・・」

 

「自覚あるだけましじゃない?」

 

ヒサメちゃんの言葉にアーシは返す。

 

「だが金だけはある。札束やるから俺と付き合え。」

 

「クソジジイだ・・・」

 

するともう一人のキャラが出てきた。

 

「僕はパンダ。とってもキュートな見た目でしょ?」

 

「いや人間なのかパンダなのかわからないので気持ち悪いです。」

 

フィーアちゃんの言う通り美化はされてるけど・・・

 

「でもお金だけは無いんだ。あ、お金貸してくれる?」

 

「ヒモとして養われる気満々だ・・・」

 

嫌すぎる・・・って言うかどっちを選んでも地獄だ・・・

 

「一応上司編遊んでみよう・・・」

 

アーシたちはまず上司を選んで遊ぶ。

 

「俺の金で恋の牢獄の保釈金払ってやるよ。」

 

「いやそれはダメでしょ!?」

 

ヒサメちゃんの言う通り相手に逃げられるよ・・・

 

「俺と付き合えばここに住めるぞ。」

 

確かにこの家は魅力的だね・・・

 

「この家は部下共を奴隷のように働かせて建てた家だ。」

 

「心が腐ってて家から怨念が出てる気がします・・・」

 

「ある意味心霊物件じゃない?」

 

フィーアちゃんとヒサメちゃんが言うけどこんな心霊スポット嫌だよ・・・

その後も上司の魅力が紹介される。

 

「俺はもう一生分の貯金がある、子育ても老後も安心だ。」

 

「お金の不安がないのは良いよね。」

 

「好きなことができるのも良いよね。」

 

ヒサメちゃんとアーシは話す。

 

「けど、最近腰や首が痛くてな、それに尿切れも悪いんだ・・・」

 

「体がボロボロで医療費がかさみますね・・・」

 

フィーアちゃんが苦笑いする。

 

「俺の学生時代?そんなものは消したよ。そのころは女子に相手にされなかったからな。けど金を持ってから女を言いなりにできてるぞ!!」

 

「本当の愛を見つけてください・・・」

 

フィーアちゃんが悲しげに言う・・・空しすぎる・・・

そして食事シーンになる。

 

「さ、今日の夕飯はフォアグラのフォアグラサンドだ!」

 

「半端なく胃もたれしそう・・・」

 

流石のヒサメちゃんも呆れるくらい頭の悪そうな料理・・・

 

「明日は夢の国と夢の海両方貸し切ったらから楽しもう!」

 

「一日で楽しめる規模じゃない気がする・・・」

 

「正直こんなに金あってどうするんだろう?って悩むときあるんだよな。」

 

「世のため人のために使うのはどう?」

 

ヒサメちゃんが言う。

 

「金、売ろうかな。」

 

「為替なら外国の金と交換できますけど・・・」

 

フィーアちゃんも微妙なリアクションをとるこれだけときめかない乙女ゲームもまれだね・・・

 

sideフィーア

次はパンダ編で遊ぶことにしたのですが・・・

 

「僕の可愛さで君をパンパンしてあげるよ。」

 

「最初からセクハラ!?」

 

「アウトですね・・・」

 

顔良くてもやっていいことと悪いことがあるでしょ・・・

 

「皆僕たちのこと見てるね。きっとイケメンな僕と一緒に歩いてる君が羨ましいんだよ。」

 

「パンダが歩いてるのが珍しいんじゃないですか?」

 

シディさんと歩いたらこうなるのも共感できるんですけどね・・・

 

「ん?写真撮りたい?いいけどSNSにあげるとき#彼氏イケメンすぎてやばい。ってつけてね。」

 

「友達からウザがられるから嫌だよ・・・」

 

カンナちゃんが冷たい目で画面を見ていますね・・・

 

「確かに今はお金がないけど将来はお金持ちになれるんだ!」

 

何かスキルを持ってるとかですか?

 

「イケメンは就活が有利で生涯年収も高いからね。」

 

まぁ、そういうデータはありますけど・・・

 

「だからイケメンの僕はなんにもしなくてもイケメンになれるんだ。」

 

「精神がだめだからこの先もお金はないですね。」

 

「フィーアちゃん手厳しいね・・・」

 

ヒサメちゃんが言いますけどあなたもカゲチヨに厳しくしてるじゃないですか!

そうして場所はパチンコ屋に移る。

 

「お願いだよーお金貸してよーもう少し回せば勝てるんだ。」

 

「そうやって散っていく人をアーシは何人も知ってるから貸したくない・・・」

 

カンナちゃんは言うけど・・・

 

どうしますか?

 

「貸す」  「あげる」

 

「ダメ女の脳内ですね・・・」

 

どっちみち貸すんじゃないですか・・・

そしてまた外に出る。

 

「イケメンと歩いてると引け目とか感じちゃわない?」

 

「別に感じないけど。」

 

カンナちゃんは周りの事とか気にしないですもんね・・・

 

「そっかー感じないんだ。僕たちお似合いかもね。僕も同僚に仕事押し付けても何も感じないからさ。」

 

「それと一緒にしちゃだめでしょ・・・」

 

ヒサメちゃんが呆れながら言う。

 

そうして結婚選択シーンになる・・・

 

「俺の金に落ちちまえよ。」

 

「僕の美貌の虜だよね?」

 

さぁ、君はどっちを選ぶ?

 

 

パリーン!

 

「うおっ!?何やってんだよ三人とも!」

 

カゲチヨの声がして気が付くと私たちはゲームの入ったデータディスクを粉々にしていました・・・

 

 

 

 



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幼児化ママの活躍

sideボティス

 

「「おんぎゃあああ!」」

 

「あははは!」

 

「カゲもシディも泣かないでよー!フィーアちゃんは笑ってないで助けてー!」

 

地獄かここは・・・四人が薬でまた幼児化しおった・・・しかもカゲ男とシディは赤ん坊

フィー子は幼稚園児くらいヒサ子は小学生くらいになりおった・・・!

 

「カン子はトラウマで寝込んでおるし仕方ない・・・」

 

カゲ男めカン子にトラウマ作って自分の首を絞めるとは自業自得ではないか・・・儂はヒサ子のスマホでミキとノリコという人間どもに連絡を取った。

 

「連絡があったから来てみれば・・・」

 

「また子供になってるよ・・・しかも四人も。」

 

「うわ~!皆可愛いー!」

 

「うるさくてかなわん!元に戻る薬が手に入るまでこやつらを何とかしろ!人間!」

 

そう言って儂は頼む。

 

「なんとかしろって言われてもな・・・」

 

「一人ならミキの家でも面倒見ても良かったんだけど四人ともこうなっちゃうと流石に・・・っていうか。」

 

「えい!えい!」

 

「ミキ幼児化したフィーアちゃんに叩かれるくらい嫌われてるし・・・」

 

こやつ本音を隠そうとすらしないの・・・

 

「どこかちゃんとした場所で預かってもらった方が良いんじゃないか?」

 

「そうだよね~っていうかカンナちゃんは?カンナちゃんなら子供くらい余裕で面倒見れそうだけど・・・」

 

そうミキが言うが・・・

 

「カン子は幼児化した知り合いを見るとじんましんができて寝込んでしまうのじゃ。知り合いで無ければ子守など楽勝なのじゃが・・・」

 

「どういう病気!?」

 

「何があったんだ・・・」

 

しょうがないじゃろ!カゲ男のせいなのじゃから!

 

「こやつらをどこかへやれれば何でもいい。やかましくて鼓膜が破けそうじゃ・・・」

 

「じゃあ赤ちゃんになった二人は保育園で預かってもらうとして・・・ヒサとフィーアは大きいし保育園は無理だろうから私とミキが預かる・・・」

 

そうノリコが言いかけたときヒサ子が涙目になって二人の服を掴んできおった・・・

 

「シディとカゲ・・・連れて行かないでぇ・・・!」

 

「ぐはっ・・・!」

 

ん?嫌な予感が・・・

 

「なにこのヒーちゃん可愛すぎるんだけど・・・!」

 

「確かに離れ離れにしちゃうのは可哀そうだよね・・・」

 

「交代で通って面倒見るか?学校の時はオーナーさんに頼みこんで・・・」

 

「そうだね~!ボティスちゃんもいるし最悪カンナちゃんを叩き起こせば交代で何とかできそう!」

 

「おい待て!何故ワシとカン子まで頭数に入っておるんじゃ!?」

 

カン子は心を病んでおるのじゃぞ!

 

「トラウマ克服も必要なの!それじゃあこのチームで幼児化カレコレ屋を助けよ~!お~!」

 

話を聞かんか!

 

sideカンナ

 

数日後・・・

 

「で・・・今日はアーシとボティスさんが担当することになったと・・・」

 

「あぁ・・・」

 

アーシたちは絶望のどん底に叩き落とされていた・・・まだ見るだけで震えが止まらないのに・・・

 

「ミキめ…!外せない用事があると言って抜けおって!」

 

「アーシたち了承してないのに二人とオーナーがいないときはアーシたち二人でやるって決められてたしね・・・」

 

「大丈夫だよ!私だってお姉さんだもん!私も手伝う!」

 

それが一番不安なんだけど・・・

 

「大体アーシもボティスさんも幼児化したみんなのせいでひどい目にあったってことをミキたちはわかって・・・」

 

「よーしお世話するぞ!まずは三人と遊ぼう!」

 

アーシが話してる間にヒサメちゃんはシディを抱きかかえた。

 

「んやぁぁぁぁ!」

 

「ん・・・」

 

シディが暴れフィーアちゃんがヒサメちゃんの足に抱き着いた!

 

「そんなに暴れたら・・あぁああ!?」

 

シディが落ちたけど・・・

 

「ふっ!」

 

元の体力なのか狼男のDNAなのか見事な着地をした・・・

 

「良かった~・・・」

 

「頭を打ってくたばっておればよかったものを・・・」

 

相変わらずシディとアーシには厳しいよね・・・

 

「よし!今度はフィーアちゃんも一緒に!」

 

「んやあああ!」

 

「わーい!」

 

また暴れだした・・っていうか今回の幼児化のフィーアちゃん甘えん坊だね・・・

 

「次はカゲ!ママと遊ぼう!」

 

「ううう・・・!」

 

「あれ?どうしたの?」

 

シディと同じで嫌なんじゃない・・・?

 

「しゃぁぁぁぁ!」

 

「野良猫か。」

 

ボティスさんの言う通り威嚇が猫レベルで怖くない・・・

 

その後食事はアーシとボティスさんで食事を作ったんだけど・・・

 

がしゃん!

 

「あ・・・シディ!テーブルに乗っちゃめーでしょ!」

 

行儀の悪いシディを叱ってくれたけど・・・

 

「うわー!」

 

「んまんま・・・お代わり!」

 

「二人が大変なのに呑気だねフィーアちゃん・・・」

 

アーシはそう言ってフィーアちゃんの器にご飯を盛る。

 

「うぅ・・・うええええ!」

 

ヒサメちゃんまで泣いた・・・もう嫌だ・・・

 

「ボティスさんテレビつけて・・・」

 

「あぁ・・・」

 

アーシたちはテレビの子供向け番組を映した。

 

「ぐす・・・あれ?カゲ、シディ、フィーアちゃん!テレビやってるよ!」

 

「皆でぐねぐね体操~!」」

 

「楽しそう~!」

 

「やるやる。」

 

「あう~!」

 

これでやっと静かに・・・

 

「四人で踊ろう~!くねくね~!」

 

「あうあう。」

 

「うーうー!」

 

「楽しいね!」

 

「ええい!やめんかー!」

 

「まぁ、楽しそうだしいいか・・・」

 

sideボティス

遊び疲れて寝てしまったようじゃな・・・

 

「このままどうにか永眠させれんもんか・・・」

 

「ボティス、永眠はやりすぎだよ。せめてコールドスリープにしようよ。」

 

カン子も容赦ないの・・・

 

「「うぇぇぇぇっ!」」

 

目を覚ましおったか・・・

 

「カゲ・・・シディ・・・どうしたの?もしかしてミルク欲しいの!?ママとフィーアちゃんで作るからね!」

 

嫌な予感しかせん・・・

 

「えーとまずは粉ミルクを小さじ一・・・あれ?スプーンどこだろ?」

 

まさか・・・

 

「このまま入れちゃえ!」

 

「ぎゃああ!顔が真っ白になって目が・・・」

 

カン子!?大丈夫か!

その後も湯を沸かす作業で・・・

 

「うぅ~熱くて持てない・・・!」

 

・・・仕方ないの・・・

 

「あれ?あった!」

 

全く・・・このままではカン子がまたストレスで暴れかねんからの・・・

 

そうして無事にミルクはあげられた・・・

 

「カゲチヨ。ミルク美味しい・・・」

 

「あう・・・」

 

カン子もなんとかできておるし大丈夫か・・・

 

sideヒサメ

 

「あれ?またカゲ泣き出しちゃった!」

 

「うええええ!」

 

「ZZZ・・・」

 

フィーアちゃんは鳴き声も気にせずに寝てる・・・

 

「こやつ漏らしたな・・・」

 

私が変えようとしたけど・・・

 

「うえええ!」

 

暴れて歩こうとしたけど・・・

 

「ああもう!こういうのはスピード勝負なの!」

 

そういうとカンナちゃんは素早く変えていく!

 

「何が悲しくてカゲチヨのケツを見なきゃいけないの・・・」

 

そう言いながらもてきぱきとこなしていく。

 

「すごーい!」

 

「ご苦労じゃったなカン子・・・」

 

「ああもう!じんましんが酷くなった!」

 

トラウマが克服はできてないんだ・・・

 

その後もトラブルはあって泣きそうになったけど

 

「ママ。」

 

「ま・・・ま・・・」

 

「どうしたの?まま。」

 

三人が励ましてくれたおかげでなんとかなった・・・

でも・・・

 

「カゲ!?凄い熱・・・」

 

カゲの具合が悪くなっちゃったの・・・!

 

「渋滞してるし病院まで歩いていくしかないね・・・ボティスさん、ちょっと三人見ててくれない?」

 

「待って!私たちも行くよ!」

 

「カゲチヨ・・・心配。」

 

「あう~!」

 

sideカンナ

 

というわけでみんなで病院に向かったんだけど・・・

 

「道に迷った・・・」

 

「えぇ~!?」

 

ヒサメちゃんが驚く。いや・・・トラウマの子育てやったせいで調子が崩れてて・・・

 

「ママ・・・」

 

「大丈夫だよ!ママがいるから・・・」

 

ヒサメちゃんが慰めてるけどもう限界だね・・・

 

「ごめんボティスまた力を貸してくれない?」

 

「しょうがないのぉ・・・」

 

ボティスは建物のガラスを壊した!

 

「何してるのボティスさん!?」

 

ヒサメちゃんが驚いてると・・・

 

「なんだ今の音は・・・ん?どうしたんですか?」

 

良かった交番の人だ・・・

 

「すみません、病院まで案内お願いできませんか・・・?」

 

sideボティス

 

「やれやれ・・・そのまま待って居れば良かったのに外に行きおって・・・」

 

「すみません・・・今回はボティスとヒサメママに助けられちゃった!」

 

「本当!?」

 

こうしてうるさかった子育ては終わった・・・

 

sideフィーア

 

「まさかまた子供になってたなんて・・・」

 

「しかも四人とは・・・カンナとボティス、ミキやノリコにオーナーには迷惑をかけた。」

 

ヒサメちゃんとシディさんが言います。

 

「二人は普段快楽主義者なんですからこれくらいの苦痛があった方が良いです。」

 

「いや!フィーアちゃん子供になったらカゲチヨが泣いても寝てたり結構図太い子供だったよ?」

 

マジですか・・・

 

「でも気になるよな。」

 

「ならヒサ子のスマホを見ればいい。」

 

「そうそう、面白いものが見れるから・・・」

 

嫌な予感が・・・

 

「どんなのだろ・・・う・・・」

 

「これは・・・」

 

赤ん坊のカゲチヨのおしめを変えてるヒサメちゃんの姿がありました・・・

 

「ガキの俺達どんなことしてたんだ?」

 

「教えない!?」

 

「「?」」

 

((からかいがいがある・・・))

 

カンナちゃんとボティスが悪い顔をしながらにやつくのでした・・・

 

 

 

 

 

 

 



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さらし上げの真実

sideカゲチヨ

今日の依頼人は熱血そうな青年だった・・・

 

「押忍!自分!!未成年への淫行って許せないんです!」

 

「は、はぁ・・・」

 

「お、おう・・・」

 

俺とヒサはいきなりのことで戸惑ってしまう・・・

 

「未成年へのインコ―?」

 

「未成年者への児童買春や動画や写真を撮影する事件が社会問題になってるんだよ。」

 

シディにカンナが教える。

 

「確かのそれは許せませんね・・・無垢な少年たちがそんなことに巻き込まれるなんて・・・」

 

ショタコンのフィーアが言ってもなんか説得力無いな・・・

 

「でもそれでなんでカレコレ屋に?」

 

ヒサの言う通りだな・・・

 

「はい!!カレコレ屋さんには未成年への淫行を減らす協力をしてほしいんです!自分アイディアを思い付いたんです!」

 

「アイディアってどんな?」

 

俺は取りあえず依頼人の案を聞き出す。

 

「はい!それは・・・」

 

依頼人が言った内容は確かに減らせると思うアイディアではあったが・・・

 

「なるほどな・・・」

 

「うーん・・・」

 

シディもヒサも苦い顔をする・・・そりゃそうだ。この方法はグレーすぎるからな・・・

 

「このアイディアを動画にしてゆうちゅーぶ?とかいうものにアップして欲しいんです!!」

 

「YOUTUBEとかいうもの・・・?」

 

ヒサの言う通りこの依頼人もしかして・・・

 

「自分、パソコンはさっぱりで・・・ネットもほとんど見ないので。よく知らないんですけどそういうものがあるんですよね?」

 

「もしかして昭和からタイムスリップしてきた人?」

 

「カンナちゃん・・・失礼だよ・・・」

 

「でも確かにその年でYOUTUBE知らない人ってレアですよね・・・」

 

ヒサたち三人は驚く・・・

 

「俺もつい最近まで知らなかったぞ。」

 

シディは俺がチャンネル作るって言って初めて知ったもんな・・・

 

「自分!テレビっ子なんで!!」

 

はぁ・・・これならあの作戦でいけるかもな・・・

 

「素晴らしい!!バズること間違いなし!」

 

俺は依頼人をほめちぎる。

 

「違います!自分は数字や利益のためにやってるんじゃない!!未成年者が食い物にされている社会を変えたいんです!」

 

まぁ、そういうよな・・・俺は念押しで聞く。

 

「いやいやいや~ホントは収益とか承認欲求とかあんだろー?」

 

「ありません!」

 

「管理とか収益とかこっちでやっていいの?」

 

「お任せします!」

 

よし・・・ヒサたちを遠ざける準備はできたぜ・・・

 

「おめーら!このお方はご立派なお方だ!俺達で力を貸すぞ!」

 

「そうですね!この現代の侍を支援しましょう!」

 

「勿論だよ!」

 

フィーアとカンナがこっちを見ながら言ってきた・・・気づかれちまったか・・・

 

sideヒサメ

 

「・・・俺は反対だぞ。確かに現状は歯がゆいがそれでは必要以上に傷つく必要がある気がするんだ・・・」

 

「考えなおすことはできませんか?一般人がやっていいのかわからないし警察にもっといい案を出した方が良いんじゃ・・・」

 

「ううう・・・!」

 

私とシディが反対すると依頼人は涙を流し始めた・・・

 

「これが現代の若者なんですね・・・常に自分が動かなくていい理由探しに必死、泣いてる人がいるのに見て見ぬふり!自分はそんな人にはなりたくない!」

 

「よく言いましたでげす!」

 

「流石です!」

 

カゲとカンナちゃんは収益に目がないだけでしょ・・・

でもフィーアちゃんはこんな嵌めるようなこと嫌うと思ってたけどまさか・・・

 

「・・・俺もやろう、だが過激すぎたら止めるからな。」

 

「うん、私も。」

 

私たちは賛同した。

 

「・・・良いのかよ。」

 

カゲが暗い顔してる・・・やっぱり何か隠してやろうとしてたんだ・・・

 

sideカンナ

アーシたちがやったことはまずヒサメちゃんの能力で売春行為が行われている掲示板に潜入した。今回動画に出るのはカゲチヨと依頼人になったのでアーシたちは裏方に徹する。アーシたちはことがことなので目出し帽をかぶっている。

 

「早速申し出がきましたね・・・」

 

囮のコメントに引っかかった奴が出てきた・・・

 

そうなったらターゲット役にはアーシとシディが知り合った。幼い見た目の大人の女性にやってもらうことにした・・・アーシたちが頭下げたんだけどね・・・

そうして女性に呼び出してもらう、アーシがカメラを持ちながらみんなが後ろに隠れて待機する・・・

 

「パパもママもいないなんてかわいそうだね・・・」

 

「大丈夫!おじさんが来てくれたから!」

 

「じゃあお金も払ったし・・・」

 

そうして手を伸ばそうとしたとき女性はクッキーを持ってくると言って離れたとき・・・

 

「あなた、未成年だと知りながら売春しようとしましたね?」

 

「な、なんだ!?」

 

依頼人が犯人とインタビューをしようとして逃げ出すのをカゲチヨが血液操作で確保した・・・

 

「・・・警察行くぞ。」

 

「くそっ・・・くそっ・・・」

 

こうして撮影を終えたアーシたちは依頼人に後で投稿するから帰って良いことを伝えた・・・

 

「今アップロードしないんですか?」

 

依頼人はこういうけど・・・

 

「まさか!やっぱり収益が欲しくなったとか?」

 

カゲチヨがこういえば依頼人は信念を曲げずに任せるという計画だ。

 

「アップロードの証拠を送るからそーいうことで。」

 

「・・・メールはよくわからないので、手紙でお願いします。」

 

「嘘だろ!?」

 

カゲチヨが驚くのも分かるよ・・・ホントに何時代の人間?

 

「まぁ、これで作戦は実行できますね・・・」

 

「これは時間稼ぎにしかならないがせめて依頼人が頭を冷やす時間が作れれば・・・」

 

「できる限り加害者を追い込むようなことはしたくないからね・・・」

 

アーシたちは作戦を決行した。

 

sideヒサメ

数日後依頼人がやってきた。

 

「皆さん!」

 

「お、どーした?」

 

カゲが聞く。

 

「動画公開してないんですよね!」

 

「動画のスクショを手紙で送ったけど・・・?」

 

カンナちゃんが返すけど・・・

 

「結果は全然再生されずに終了でした・・・やはり啓蒙っていう道は理解が得難いんでしょうね・・・」

 

フィーアちゃんが残念そうに言ったけど・・・

 

「嘘ですよね・・・自分ネットで動画が公開されてないのを確認しました。」

 

「えっ!?」

 

私は驚く。依頼人の執念を甘く見てたかも・・・

 

「当たり前だ。やっぱりこの動画は過激すぎる。」

 

「犯罪者でも勝手にネットに晒していーわけねーだろ。」

 

シディとカゲがいう。

 

「最初から協力する気は無かったということですか!?」

 

「どうせカレコレ屋で断られても違ったところで泣き落としでやってもらおうとしてたんでしょ?だったら諦めさせた方が良いと思って。」

 

カンナちゃんが答える。

 

「せっかく信用したのに!!」

 

「貴方の信念は尊敬します。でも手段が加害者の人生を考えてないものなんです。だから別のやり方が・・・」

 

「それじゃ何も変わらない!自分は社会を良くしたいんです!リスクだって必要なんだ!」

 

フィーアちゃんの説得にも耳を貸さない・・・

 

「違う方法を探しましょう・・・協力しますから・・・」

 

私も言うけど・・・

 

「もう頼らない!誰もが見て見ぬふりをするから自分がやらなきゃダメなんでしょうが!」

 

そう言って依頼人は去ってしまった・・・

 

「はぁーすまねぇ・・・お前たちにもリスキーな真似させたのに・・・」

 

「良いんだよ。私たちが勝手にカゲの作戦に乗っかっただけなんだから・・・」

 

「フィーアもカンナもよくカゲチヨが泥を被ろうとしてたのが分かったな。」

 

「こういう時のクズなカゲチヨは大体こういうパターンだからね。」

 

流石カンナちゃん・・・

 

「囮捜査じみたことをしたからな・・・一般人の囮捜査は法律的に微妙だからな・・・

四人には言えなかったんだけど・・・カッコつけすぎたな・・・多分俺一人でもあの依頼人の暴走は止められなかったと思う・・・」

 

そうだね・・・

 

「きっと別の人に頼んであの依頼人は動画は公開されるんでしょうね・・・」

 

フィーアちゃんが悲しげにつぶやく・・・

 

そしてフィーアちゃんの言う通り動画は公開され大衆が熱狂して少数の意見は圧殺されてさらされた一人が銃口を向けて問題になった動画は終了となった・・・

 

「・・・・」

 

私たちは動画を見て暗い気持ちになってしまう・・・

 

「くははは!やはり悪に手を染める人間も正義という棍棒を手にした人間も愚かじゃなー・・・」

 

今回はボティスさんの言うことにも反論することができなかった・・・

 

 

 

 

 



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フラグちゃんのペット

黒い幻想さんのアイテムも出します。
フラグちゃんの服装はストーリー編第一話のものです。


noside

ココは天界、今日死神No269ことフラグちゃんは一匹のペットを探していた・・・

 

「どこ行っちゃったんだろ・・・コンソメ丸・・・」

 

フラグちゃんは焦った様子で探していた。コンソメ丸はサラマンダーの子供であり神様の許可を得て飼っていたのだがまた部屋から抜け出してしまったのだ・・・

 

「いないなぁ・・・」

 

そこで偶然いた神様に尋ねることにしました。

 

「いやナレーションさん、僕ずっとここにいたよ?」

 

「神様コンソメ丸はどこに行ってしまったのでしょう・・・」

 

「うーん・・・ちょっと待っててね・・・」

 

神様は権能を使って調べた。

 

「どうやらカレコレの世界に行ってしまったみたいだね。」

 

「え・・・!」

 

「どうやら勤務していた死神か天使がつながっているリンクを消し忘れたみたいだ。」

 

「そうなんですね・・・私探してみます!」

 

フラグちゃんはカレコレの世界に向かった・・・

 

sideカゲチヨ

 

俺たちは依頼が終わってソファーでくつろごうとしてたんだが・・・

 

「ソファーの下に何かいるな・・・」

 

シディが匂いで何か生き物がいることを察知したのだ・・・

 

「もしかして謎の生物とか!?」

 

「幽霊だったら嫌だな・・・」

 

「もしかしたらストーカーとかでしょうか・・・」

 

女性陣も不思議がってるし俺が見てみるか・・・そうして覗いてみると・・・

 

「じー。」

 

なんと出てきたのは変わった黒いトカゲだった・・・

 

「変わったトカゲだな・・・」

 

首輪つけてるし迷い込んだのか・・・?そうして捕まえようとすると・・・

 

「立ちました!」

 

フラグちゃんが現れたのだ!

 

「あれ?アーシたち死亡フラグ立てるようなことしたっけ?っていうか今日はいつものTシャツじゃないんだ。似合ってるよ!」

 

「はい!着替え対策です!」

 

カンナがびっくりする。

 

「あとその子は私のペットなので連れ帰りに来ました。」

 

「えっ!?フラグちゃんたちってペット飼えるの?」

 

ヒサが驚きながら訪ねる。

 

「はい、私たち死神や天使は神様の許しを得て天界獣をペットにできるんです。」

 

「じゃあこの子もただのトカゲじゃないんですね?」

 

「はい、この子、コンソメ丸はサラマンダーの子供です。」

 

フィーアの質問にフラグちゃんが答える。

 

「サラマンダーなら俺たちの世界にもいるけど高温の炎を纏ってるぜ?こいつ黒くて炎を出してないけど・・・?」

 

「確かにそうだな・・・」

 

俺が言ったことにシディも同意する・・・すると

 

「ぼっ!」

 

ぎゃあああ!こいついきなり火を吐き出しやがった!

 

「カゲチヨ!大丈夫か!?」

 

「カゲ!?平気!?」

 

シディとヒサが心配してくれるけど・・・なんか変だ・・・

 

「心地いいサウナに入ってるみたいに体の芯から暖かくなっていくぜ・・・」

 

「ある意味すごいね・・・」

 

「可愛い上にサウナの代わりにもなるなんてすごいですね!」

 

カンナとフィーアが言う。

 

「この子も私と同じで落ちこぼれでぬるい炎しか出せないんです。」

 

そうなのか・・・

 

sideヒサメ

 

その後は私たちはコンソメ丸と遊んだ。

 

「きゃー!ほんとにコンソメ味のポテチ食べてる!」

 

「じー・・・」

 

フィーアちゃんはコンソメ味のポテチを上げてご満悦だったんだよね・・・

そしてカゲが食らった炎を私たちも浴びてみた。

 

「うわぁ~・・・気持ちいい・・・」

 

「ととのうよね・・・」

 

「まさに極楽です・・・」

 

「あぁ・・・」

 

「癒されるな・・・」

 

そうしてコンソメ丸とフラグちゃんを連れて散歩をしてたんだけど・・・

 

「はーい!それでは今日の撮影はこの星の力が宿ってるという『アンドロメダの試験管』というものの使い方を調べていきます!」

 

YOUTUBERが大通りで撮影してたんだけどヤバいものを持ってたの!

 

「あれってゾディアックコレクションだよね!?」

 

「うん・・・あの鎖のまかれた試験管に吸い込まれたら最後どんな生物も化け物になるアイテムだよ・・・」

 

私の声にカンナちゃんが答える。

そしてそのYOUTUBERは栓を抜いてしまった!

 

「うわああああ!?」

 

「きゃあああ!」

 

「ひぃぃいい!?」

 

ヤバい!沢山吸い込まれちゃう!

 

「ふっ!」

 

なんとかシディが栓を元に戻してくれたけど・・・

 

「ぐあぁああ!」

 

「きゃひひひ・・・」

 

「きょおおお!」

 

化け物が出来上がっちゃった・・・

 

「くそっ!こうなったらやるしかねぇな!」

 

カゲが血液操作で作った剣で攻撃を受け止める!

 

「とりゃああ!」

 

カンナちゃんも水球の中に閉じ込めて高速で怪物を回転させる!

 

「はぁあああ!」

 

「ふっ!」

 

私とフィーアちゃんは氷の長刀と投げ技で怪物を圧倒する!

 

「皆さん!逃げてください!」

 

フラグちゃんには避難誘導をしてもらってたんだけど・・・

 

「がああぁああ!」

 

「え・・・・!」

 

しまった!まだ怪物が・・・

 

「くっ!」

 

試験管を安全な場所に持っていこうとしたシディもフラグちゃんの所に行こうとするけどダメッ!間に合わない!

 

sideカンナ

 

フラグちゃんに化け物の爪が当たりそうになった次の瞬間・・・

 

ドゴっ!!!

 

強烈な熱波の後光に包まれた・・・そして次の瞬間には・・・

 

「あれ?怪物が・・・」

 

そう凄まじい熱線によって怪物は焼かれていたのだ・・・

 

「カンナがやったのか?」

 

「違うよ!アーシも攻撃しようとしてたところだったし・・・」

 

いったい誰が・・・

 

「ぐおおおお!」

 

おっと!まずはこの怪物からやっつけないとね!

 

「水蒸気爆発で吹き飛べ!」

 

ドッカ―ン!!

 

水球に熱線をぶつけ怪物を吹き飛ばす!そして・・・

 

「ブレイクプラス蒼炎!灰も残さず焼き尽くす!」

 

「きょおおお!」

 

アーシはとどめを刺した!

 

「おらよ!」

 

カゲチヨも血液強化した状態での鎌の攻撃で倒し

 

「凍り付いて・・・」

 

「真っ二つです!」

 

ヒサメちゃんの領域とフィーアちゃんの神速の手刀で怪物は倒された・・・

 

sideフィーア

 

警察に事情を話し、シディさんがアイテムを転送し終えた後私たちはフラグちゃんを助けた熱線の正体について話してました・・・

 

「一体だれがフラグちゃんを助けてくれたんだろ?」

 

「そういえば以前モブ男さんの世界にコンソメ丸が迷い込んだ時にベヒモスに襲われたんですけどいつの間にか倒れてたんですよね・・・」

 

カンナちゃんの疑問にフラグちゃんが以前あったことを話してくれました。

 

「それってコンソメ丸がやったんじゃ・・・?フラグちゃんコンソメ丸を抱いてたし・・・」

 

「え?」

 

「じー。」

 

私が推理を話す間もコンソメ丸は呑気にだらけていました・・・

 

「まぁ、こいつが何者であれ俺たちは助けられたんだ。ありがとな。」

 

「じー。」

 

カゲチヨがお礼を言いました。

 

「皆さん今日はありがとうございました。そろそろ天界に帰ります。」

 

そう言ってフラグちゃんとコンソメ丸は帰っていきました・・・

 

「ペットは飼い主に似るって言うしフラグちゃんもあれくらいの才能があったりして・・・」

 

「そうだね!フラグちゃんも立派な死神になるよ!」

 

「うむ。楽しみだな。」

 

「二人に負けないように今から特訓しますか。」

 

「いや勘弁してくれよ・・・」

 

私たちはそう言いながら帰路につきました。

 

 

 

 



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DV夫の末路

sideシディ

今日俺たちはファミレスに来ていた。

 

「全部来たね。冷めないうちに食べよ!」

 

「いや見るだけでお腹いっぱいだわ・・・」

 

「担担麺美味しそう・・・」

 

「パフェのデカさがたまりませんね・・・」

 

そうして皆と食事を楽しんでいたのだが妙に痩せている女の子と母親が目に入った・・・

 

「お母さんは食べなくていいの?」

 

「心配いらないわよ。見てるだけでお腹いっぱいになるから。」

 

カゲチヨとは明らかに意味が違うな・・・

 

「・・・」

 

「ほっとけよシディ、余計なお世話だろ。向こうだって他人に心配されたくねーかもだし。」

 

読まれていたか・・・だが。

 

「すまん、やはり気になる。」

 

俺は親子に声を掛けた。

 

「突然で申し訳ない料理を少し頼みすぎてしまったから良ければ食べてくれないか?」

 

「えっ・・・?」

 

「いいの!?わぁい!」

 

俺は親子に料理を渡した。

 

「すみません・・・ありがとうございます。」

 

「それともしなにか困ってることがあればここに来てくれ。俺たちはカレコレ屋という何でも屋をしていてな何か力になれるかもしれない。」

 

「あ、ありがとうございます。」

 

俺はそう言って席に戻った。

 

「すまない、やはり俺は見捨てられなかった。」

 

「いいんだよ。これで手を伸ばすかどうかはわからないしな。」

 

俺たちはこうして食事に戻ったのだが翌日には親子がカレコレ屋に来ることになっていた・・・

 

sideカゲチヨ

 

話を聞くと女性と子供には暴力夫がいて勝手に悪い仕事の仲間を入れて二人を家から追い出していたらしい・・・

 

「裁判になっても娘の親権を取るために知り合いの弁護士に頼むと思うんです・・・」

 

「だから裁判になっても勝てると・・・」

 

ヒサが苦い顔で言う。

 

「夫は危ない仕事をしてるので仲間と組んで何をされるか・・・」

 

「全く性が悪いですね・・・」

 

フィーアも怒りながら言う。

 

「それでもこのままではよくないと思ったからここへ来たのだろう?」

 

「耐えてもこの手のバカはつけ上がるだけだしね。裁判しかありませんね証拠集めは手伝いますから。」

 

カンナの言う通りだな・・・

 

「はい・・・わかりました。」

 

俺は取りあえず小型のレコーダーを母親に渡し暴言を記録するように提案して怪しまれないように二人を帰した。

 

「ねぇカゲ証拠を集めてもらっても私たちは弁護士でもないし不利なんじゃ・・・」

 

「あー・・・まぁ大丈夫だろ。証拠つきつけたら旦那が諦める可能性だってある。」

 

「まぁ、いざってときはね・・・」

 

カンナが言うと怖いな・・・

 

sideヒサメ

 

数週間後母親は暴言の証拠を持ってきてくれた。

ちなみに子供の方はシディとフィーアちゃんが面倒を見てくれてる。

 

「ひどい・・!」

 

「旦那には離婚のことまだ言ってないんすよね。」

 

私たちは暴言の記録を確認してシディとフィーアちゃん、カンナちゃんに子供を任せて旦那さんのところに向かった・・・

 

「別れろだぁ?ガキが調子に乗ってんじゃねぇぞ!言ったよなぁ・・・離婚するなら裁判だって・・・娘は俺のもんで良いんだな?」

 

「もうアンタがDVしてた証拠は集まってる不利になるのはそっちだぜ。」

 

「こっちには弁護士がいんだよ!勝てるわけねぇだろ!」

 

私は依頼人に支える。

 

「・・・私は娘のためにも貴方とは一緒にいられない・・・!」

 

「後悔すんなよ・・・」

 

そうして私たちは近くの公園に来た。

 

「夫に言い返せて良かったです・・・でも大丈夫でしょうか・・・」

 

「大丈夫です。カレコレ屋の戦い方でやりますから。」

 

「裁判で勝てないなら裁判前に勝負を決めてやりますよ。」

 

私は家に行ったときに旦那さんのスマホをハッキングして位置情報が分かるようにしておいた。そしてカゲが弁護士のところに行って説得した。

 

「あいつ旦那の暴力で稼いでたけど脅しに限界が来てて旦那と話してるとこ録音したの聞かせたら簡単に落ちたけどな・・・」

 

やっぱり下衆だったんだね・・・

 

sideカゲチヨ

 

そうして裁判当日になって母親が帰ってきた・・・・

 

「勝ちました!離婚も成立して親権も私に・・・!」

 

そうか・・・

 

「お母さん泣いてる?」

 

「大丈夫ですよ。あれはうれしいときの涙ですから。」

 

心配する子供にフィーアが声を掛ける。

 

「何故か相手の弁護士さんがこちら側の主張を全面的に認めてくれて・・・」

 

「こっちの証拠見て勝てないと思ったんでしょうね。」

 

カンナの言う通り俺たちがやったことは言わない方が良い。

 

「まぁ、それより今後のこと考えた方がいいっすよ。」

 

俺は話題をそらす。

 

「あ・・・そうですね。働き口と家も・・・」

 

「今から妖精王の森に行ってみましょう。私も手伝います!」

 

俺はアイコンタクトで合図を送りヒサが母親に言う。。

 

「なら子供は私たち四人で見ていますよ。」

 

フィーアの言う通り俺たちは子供の面倒を見るのともう一つの仕事をするためカレコレ屋に残った・・・

 

「旦那はどうだ?」

 

「真っすぐこっちに向かってきてる。読みやすくて助かるぜ。」

 

「よーし!頑張ろう!」

 

「お兄ちゃんたちは何のお話してるの?」

 

「内緒ですよ。それよりお姉さんとお馬さんごっこしませんか?」

 

「わー!フィーアお姉ちゃんのお馬さん早いから好き!」

 

よし・・子供はフィーアに任せるか・・・

 

「くそっ・・・!ふざけやがって・・・!どうせここに報告に来てるはずだ!二人ともいけ!」

 

「やれるものならやってみろ。」

 

シディが瞬時にカレコレ屋の外にいた仲間二人を炎の拳で殴り飛ばした!

 

「あつ・・・ごぉ・・・!」

 

「ぎゃへっ・・・」

 

「おい!嘘だろ!?お前たち異宙の力が使えたのか・・・!」

 

「だったらなんだよ?そっちが先に仕掛けようとしてたんだから正当防衛だろ。」

 

「二人ともあんまり傷つけなくていいよ。アーシが地獄の痛みを味合わせるから・・・」

 

あぁ・・・そうだな。

 

「お、お前ら何を・・・!」

 

俺たちは三人を拘束して廃工場へ連れていった・・・

 

sideフィーア

 

その後旦那の仲間の二人は・・・

 

「ねぇ、親子を襲ってこのこと言う?それとも派手に死ぬ?」

 

「言いません!?助けてぇ・・・!」

 

「じゃあ間を取って指全部カットね!」

 

「「ぎゃああああ!」」

 

結局カンナちゃんに指全部カットされました。犯罪もしてて警察には言えませんし、まぁ天罰ですね。

そして旦那の方は・・・

 

「痛ぇ・・・体がえぐれて・・・」

 

「じゃあ背骨が見えるまでひっかきま~す!」

 

「ぎゃあああ!?死ぬ!死ぬ!」

 

「あの二人の痛みはこんなもんじゃないよ?」

 

「や、やめてぇ・・・」

 

「だめー!腐った内臓、出てきてよ!」

 

「ああぁぁぁぁ!」

 

スペイン式くすぐり器で背中を削られて死んでいきました。

 

そして数か月後

 

「仕事も見つかりましたし、家も妖精王の森を紹介していただき本当に皆さんのおかげです!」

 

「お兄ちゃんありがとう!」

 

「あ、ど、どういたしまして・・・」

 

苦手な子供と女子の組み合わせにカゲチヨもキョドってますね・・・

 

「この御恩は必ずお返しします。どれだけ時間がかかるとしても・・・」

 

「大げさですよ。大それたことはしてませんし。」

 

「裁判のアドバイスと娘さんの面倒見たくらいですしね。」

 

私とカンナちゃんは言う。

 

「離婚できたのはあなたが諦めなかったからですよ。」

 

「だから恩返しなんて大丈夫です。」

 

「あぁ、幸せになってくれ。」

 

カゲチヨとヒサメちゃん、シディさんもそう言いました。

 

そうして二人は帰っていったのでした・・・

 

「ん・・・?ポケットに何か・・・」

 

そうしてカゲチヨがポケットから紙を出すと私たち五人の絵とありがとうと書かれていました・・・

 

「あのときに・・・」

 

「凄い!上手だね!」

 

「これは宝物だな。」

 

「家宝にしても良いね!」

 

ええ、またお馬さんごっこできると良いですね・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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悪の組織

sideケンタ

 

俺はケンタ普通の小学生だったんだけど・・・

 

「ヒサ!今だ!」

 

「えいっ!」

 

「ぎゃあああ!」

 

赤メッシュの男と青い髪のお姉さんがひったくりを捕まえるのを目撃したんだ・・・

 

「あ、あれってもしかして悪の組織!?」

 

俺はすぐに学校の友達、ヒロキに教えたんだけど・・・

 

「そんなのテレビの中の話じゃん。ヒーロー大好きケンタ君はいつまでたってもおこちゃまだなぁ・・・」

 

電気で攻撃してたし普通じゃないよ・・・多分女幹部だな!

信じないヒロキはおいて俺は早速アイツ等をつけた・・・

すると幹部と思われるオレンジ髪の女と金髪の女と一緒に昨日の二人も見つけた!

 

「あー依頼とはいえ迷子の犬探しってなんか気合入んねーな。」

 

「こういうのをこなすのも大事なんだよ。」

 

「そうは言ってもなー。ざるの下にドックフード置いておけば引っかかんないかな?」

 

「安直すぎない?」

 

「怠惰の極みですね・・・」

 

「にしてもどこ探せばいいんだか・・・」

 

「カゲ・・・ちょっと動かないでね・・・」

 

「「「えい!」」」

 

「ぐえっ!?」

 

いきなりお姉さん三人が男の顔をグーで殴ったんだ!

 

「くそー逃がしちゃった!」

 

「火で焼き払うべきだったかな?」

 

「やりますねあの虫・・・」

 

「俺の心配ゼロ?まぁ、すぐ直るけどさ・・・あ!依頼の犬!」

 

こ、怖ぇ・・・ああやってお仕置きしてるのか・・・!

しかもすぐに怪我が治ったし悪の怪人なんだ!

俺は犬を捕まえた四人のアジトにやってきた。

 

「カレコレ屋なんていかにも怪しいな・・・」

 

するとケンタがやってきて・・・

 

「シディー!遊ぼう!」

 

「あぁ!」

 

会話の後に犬の耳を持った男が出てきた。

 

「あの耳はさっきの犬と同じ・・・そうか!あの犬から作り出された怪人か!」

 

俺は怪人にされそうになってるヒロキに声を掛けた!

 

「ヒロキ!なんで悪の組織とつるんでるんだよ!」

 

「シディのこと?シディが悪の組織なはずねーじゃん。」

 

「喧嘩は良くないぞ。」

 

しまった!見つかった!

 

sideシディ

 

「どうしたんだ?」

 

「ケンタがシディのこと悪の組織って勘違いしてて・・・って逃げ足速っ!?」

 

 

sideカゲチヨ

 

「み、見つかるとこだった・・・」

 

「見つけたぜ。お前俺らが犬探してるときに後ろつけてただろ。」

 

「え!?さっきの怪人!?」

 

は?

 

「さては幹部の命令でつかまえに来たんだな!」

 

話を詳しく聞かないとな・・・

俺はカレコレ屋に連れて行った。

 

「本当に連れて来たんだ・・・」

 

「どうして私たちをつけてたんですか?」

 

フィーアも聞く。

 

「悪事を晴らそうと思って・・・」

 

「アーシたちつけてる間悪さしたっけ?」

 

カンナの言う通りだぜ・・・

 

「ケンタ君、私たち悪いことなんてしてないよ。たぶん勘違いじゃないかな?」

 

「うっ・・・そ、そんなのに騙されないからな!」

 

あ、出ていっちまった・・・

 

sideケンタ

 

危ないところだった・・・危うく怪人にされるところだった・・・

 

「でもあんな綺麗な人が悪の組織の一員なんて・・・」

 

俺が葛藤しているといきなり黒ずくめの集団に攫われてしまった・・・そして目を覚ますと俺は拘束されていた・・・

 

「ふははは!」

 

「お前たち何なんだよ!」

 

「我々は地球征服をもくろむ悪の組織、お前には怪人の材料になってもらう!」

 

「やっぱりさっきのは油断させるための嘘だったんだな!」

 

「さっきの・・・?お前こいつになんか言ったのか?」

 

「知らないー!」

 

「まあいい!お前にはさっそく怪人になってもらう!タゴと融合して触手怪人になるのだ!」

 

嫌すぎる!

 

「せめてあの犬の怪人みたいにイケメンにしてくれ!」

 

「怪人とは醜悪であるべきなのだ!やってしまえ!」

 

もうだめだ・・・・

 

「そこまでだ!」

 

その時、聞き覚えのある声が聞こえた!

 

「何者!」

 

「闇夜に輝く赤メッシュ!カレコレレッド!」

 

「び、ビリリと痺れる青い稲妻・・・カレコレブルー!」

 

「水を操るダークなヒロイン・・・カレコレブラック!」

 

「緑の閃光ここにあり。カレコレグリーン!」

 

「俺は太陽の子!カレコレイエロー!」

 

sideカンナ

 

「ちょっと!これ恥ずかしいんだけど!?」

 

ヒサメちゃんはそういうけど誤解を解くためだし・・・それに・・・

 

「いや~相手が悪の組織ならこういうのやってみたいじゃん?」

 

「うむ、とても楽しいぞ!」

 

「正義の名乗りは気持ちいいですね。」

 

「結構カッコいい名乗りだったよね!」

 

アーシたちはノリノリだし!

 

「私だけ変なの!?」

 

「邪魔をするものは誰であろうと許さん!やってしまえ!」

 

「いー!」

 

さていつもの仕事の時間だね・・・

 

「いっちょやっちゃいますか!」

 

「うん!」

 

「おう!」

 

「粛清の時間です。」

 

「暴れちゃおう!」

 

アーシたちは連携して組織をやっつけた。

 

「お前らアイツ等の仲間じゃなかったのかよ・・・」

 

拘束を解いたケンタ君が言う。

 

「私たちは困ってるひとを助ける何でも屋をしてるの。」

 

ヒサメちゃんが説明する。

 

「悲鳴が聞こえたから追いかけたんですよ。」

 

「まさか触手怪人なんてベタな怪人を出す組織がいたなんてね・・・」

 

フィーアちゃんとアーシも説明する。

 

「ごめんなさい・・・勘違いしてて・・・」

 

「ふふふ・・・油断したな。」

 

「え?」

 

「俺たちは材料を横取りされたから取り返しに来ただけだ!今から触手怪人にしてやる!」

 

「ひぃっ!?」

 

また調子にのって・・・

 

「いつになったら治るの・・・?」

 

「良いじゃないか元気で。」

 

「うんうん、走り回ってるくらいが丁度いいですよ。」

 

そうかなぁ・・・

 

 



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男女で密室に閉じ込められるとどうなるのか?

sideカゲチヨ

俺とゼクス、ヒサとカンナは倉庫の整理をしていた・・・

 

「あー・・・ちょっと休憩しねー?いい加減腰いてぇし。」

 

「カゲチヨまだ二十歳なんだし頑張ってよ!」

 

運動音痴にんなこと言うなよカンナ!

 

「なら飲み物買ってこようか。カンナちゃんも一緒に来る?」

 

「うん!なんか限定のありそうだし!」

 

「俺、炭酸がきついの頼む。」

 

「コーヒー冷たいの頼めるか?」

 

「「了解!」」

 

そうして俺とゼクスは飲み物を買ってくるまで待つことになった・・・

 

sideゼクス

 

「ただいまー。」

 

「遅かったな・・・」

 

カゲチヨの言う通りここからコンビニってそんなに遠かったか?

 

「はい、飲み物。」

 

「ん?二つとも水だな・・・」

 

俺が頼んだのと違うことに気づく。

 

「ごめん!炭酸とコーヒー売り切れてたんだ・・・」

 

カンナが言うけどそんなミラクルあるんだな・・・

するといきなり倉庫が暗くなった!

 

「何だ!?」

 

「扉が急にしまっちゃった・・・」

 

驚くカゲチヨにヒサメが扉に駆け寄って言う。

 

「開かないな・・・」

 

俺が扉を動かそうとするがびくともしない・・・風で動くような扉でもないしどうなってるんだ?

 

「外から鍵かかってんのか?」

 

「とりあえず聞くけど全員スマホは?」

 

「「「外・・・」」」

 

「アーシも・・・ということは依頼人が来るまで待ってないとね・・・」

 

sideカゲチヨ

一時間たったんだが・・・

 

「全然くる気配がねぇな・・・」

 

「寒くなってきたしな・・・」

 

扉はしまってるはずなのにおかしいな・・・

 

「は、は・・・はっくしゅん!」

 

「大丈夫か?ヒサ。」

 

「今は大丈夫だけど風邪ひいちゃいそうだよね・・・」

 

「そうなったら二人に看病してもらおうかな~!」

 

「「!!?」」

 

「何言ってんだよ!?これ着てろ!」

 

「そうだな・・・カンナも毛布があったから羽織ってろ・・・」

 

「ありがとう・・・カゲは寒くないの?」

 

「へー・・・はっくしょん!」

 

「お前・・・台無しだな・・・」

 

うるせー!お前みたいにかっこつけられないんだよ!

 

「やっぱりカゲも寒いんじゃん。えいっ!」

 

「アーシも!」

 

そう言って二人は抱き着いてきた!

 

「何してんだよ!?二人とも!」

 

「近くに来てくれないからじゃん。」

 

ヒサ・・・どうしちまったんだ・・・!

 

そして数時間後・・・

 

大分遅くなってきたし・・・

 

「もう寝て待つしかねーな・・・」

 

「幸い寝袋もあったしこれで・・・」

 

そうして寝袋をしいて気づいたんだが・・・四人分しいたらギリギリじゃねーか!?

 

「あったかーい!これなら大丈夫そうだね。」

 

「ほら二人も寝ちゃおうよ!」

 

「カンナは俺が近くでも大丈夫か?」

 

「うん。」

 

そうか・・・俺はそれを聞いてから寝ようとしたが・・・

 

「全然寝れねぇ・・・」

 

「・・・あぁ。」

 

ゼクスも同じようでそれで二人にからかわれたので食事をとることにした・・・

 

「乾パンがあった!」

 

「定番だね。」

 

そうして食べ始めたのだが・・・

 

「美味しい~!」

 

「癖になるね・・・」

 

ヒサはわかるけどカンナまでこんなに食いしん坊になってねぇか・・・

 

「じゃあカゲ目を瞑ってアーンして?」

 

「ゼクス君もだよ?」

 

「なんでこんな非常時に!?」

 

「目瞑る必要あるか!?」

 

マジでおかしいぞ!?こうなったらやるか・・・

 

「俺たちもアーンしてやるよ・・・」

 

「おぉ~!二人が積極的に!」

 

そうして二人が目を瞑ったところで俺たちは拳を振り下ろした!

 

「おらぁ!」

 

「ふっ!」

 

「きゃあ!」

 

「うわっ!?」

 

躱したか・・・

 

「いきなり何するの!?」

 

「そうだよ!」

 

「お前ら本物じゃないんだろ?ふたりならすぐに拘束するぜ?」

 

「無理やり引きずりだしてやろうか?」

 

俺たちは脅しをかける。

 

「バレちゃったか~・・・」

 

「きゃあああぁああ!」

 

ゲイザーかよ・・・ってことは・・・

 

「夜にもなってねぇ窓も開いてるな・・・」

 

「風が入ってくるはずもなかったな・・・」

 

そうして俺たちが分析していると・・・

 

「ただいまー!」

 

「いやー!急なアクシデントがあってさ!遅れちゃった!」

 

「本物だよな・・・?」

 

「何言ってるの?」

 

俺たちは訳を説明した・・・

 

「へ~、そっちもゲイザーが催眠で事件を起こしてたんだ?」

 

「どういうことだ?」

 

カンナの言葉にゼクスが質問する。

 

「スマホに連絡入れてたんだけど通りがかった男の人の子供がゲイザーに連れてかれて探してて遅れちゃったんだよね・・・」

 

「それでお礼にお菓子もらったんだ。」

 

そうだったのか・・・

 

「それで~!二人はどんな催眠見せられてたの~?」

 

「「言うか!?」」

 

お菓子は当然半分こしてもらえた・・・



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ハロウィンで人気者になれるコスプレ?

sideカゲチヨ

今日の依頼人は明らかに陽キャだった・・・

 

「やっぱハロウィンはかましたいじゃん!」

 

「私たち人気者になりたいのよぉー。」

 

「つーことで、受けそうなコスプレ作ってくれよ!」

 

そう言って依頼人たちは帰っていった・・・

 

「どうしよう・・・」

 

「けっ!なーにがハロウィンだよ!!どいつもこいつも性欲まるだしでさぁ。」

 

「そうですね。ああいうチャラい人たちが町で迷惑な事件を起こすんですよ。」

 

フィーアの言う通りだぜ!

 

「偏見えぐいな。」

 

「なんでその二つがハロウィンにつながるんだ?」

 

決まってるだろ!ヒサ!シディ!

 

「結局ハロウィンとか言っても出会い目的だろ。」

 

「あとはただバカ騒ぎしたいとかですね。」

 

「そんなことないと思うけど・・・」

 

「少なくとも俺はコスプレのお姉さんに出会いたいし。」

 

「アンタのことか。でもアーシもコスプレには興味あったんだ!」

 

まぁカンナ、オシャレすきだもんな・・・」

 

「そうだ!最近のはやりを取り入れるというのはどうだ?」

 

シディ、いいアイデアだな!

 

「だからタピオカのコスプレかマリトッツォのコスプレはどうだろうか?」

 

黒い球体被っててもわかんなそうだな・・・

マリトッツォは可愛くリボンつければいけるか?

 

「っていうか二つとも古いでしょ・・・」

 

カンナの言う通りだった・・・

 

sideフィーア

 

「最近流行ってるあれはどうだ!」

 

カゲチヨは学ランの制服を着ていました・・・

 

「学生のコスプレですか?」

 

「呪術〇戦の奴だよ!?」

 

ちょっと地味ですね・・・

 

「でもはやりの映画とかアニメのヒロインは受けるよね。」

 

「龍と一緒になるヒロインとか。」

 

ヒサメちゃんが着てるのは・・・

 

「龍とそ〇かすの姫だ!」

 

「うん!」

 

「あとはこれとか?」

 

カンナちゃんが着てるのは・・・

 

「スパイ〇ミリーのい〇ら姫?」

 

「正解!」

 

「あとはこれですかね?」

 

私も着ます。

 

「人気の魔法使いの〇―ストです。」

 

「男っぽくて似合ってるぞ。」

 

「失礼ですね!」

 

ボカっ!

 

「ぎゃー!」

 

sideカゲチヨ

 

「この中から選んでもらえばいいよね。」

 

「あの陽キャたちが気に入るかですね・・・」

 

ヒサとカンナは話しているが・・・

 

「なぁ、カレコレ屋としてそんなんでいいのか?」

 

「どういうことですか?」

 

決まってるだろ・・・

 

「この中のどれかを選んでくださいみたいな妥協した形でいいのかよ!?」

 

「カゲチヨが燃えている・・・だが自信をもっておすすめできるのなんてあるのか?」

 

「ある!人気間違いなしの最先端のコスプレがな!」

 

side依頼人

 

俺たちは何でも屋に勧められたコスプレ衣装を着たのだが・・・

 

「えぇ?何のコスプレ?」

 

「知らなーい。」

 

あの何でも屋の人たちが着てた服だった・・・

 

sideカゲチヨ

 

「結局、クレーム来ましたね・・・」

 

「くそー!いけると思ったのに!」

 

「何でいけると思ったの!?」

 

「まさかあそこまで受けないなんて・・・」

 

「失敗だな・・・」

 

すみませんでしたー!



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ロボット決戦

オリジナルストーリーです。


side妖精王

俺は同盟を組んでる国から報告を受けた・・・

 

「無人島に怪しい施設?」

 

「はい、偵察機で確認したところこのマークが・・・」

 

「マジか・・・」

 

それはトッププレデターのマークだった・・・

 

「やれやれ・・・バルボアのことで忙しい時に・・・」

 

こりゃ人手をかき集めて一気に叩くか・・・

 

sideカゲチヨ

俺達混血児たちは陸奥と三輪にヘリに乗せられていた・・・

 

「すごーい!空飛んでるよ!カゲ!」

 

「ヘリとか初めてだしね!」

 

「まぁ、確かに海がきれいですね・・・」

 

「うむ、すごいな。」

 

お前ら呑気だな・・・

 

「トッププレデターの施設に行くんだから気を引き締めろよ・・・」

 

「ごめん・・・ヘリなんて初めてだったから・・・」

 

「まぁ、心配はいらん、念のためクリスも来るからな。ワシらは雑魚を片付けておればいい。」

 

ヒサが謝る中陸奥が言う。

 

「島一つの戦力なら私たちを呼ばず一人で殲滅できるのでは?」

 

ヤヨイが聞くと・・・

 

「妖精王も忙しいらしくてなるべく島を壊さずに決着をつけたいらしいんですよ。」

 

三輪が答える。

 

「なるほど・・・奴の霊槍は森の植物を巻き込むものもあるもんな。」

 

「光華とか・・・」

 

スズキとミナヅキも答える。

 

「ともかく暴れられるんだから気合入れていくぜ!」

 

「相変わらず喧嘩好きですね・・・」

 

こんなときも元気&マイペースなサトウとハツキだな・・・

 

「そろそろ着陸だな。」

 

ゼクスの言う通り必ず倒してやるぜ!

 

sideヒサメ

 

私たちが島につくと

 

「侵入者排除・・・」

 

そう言って襲ってきたのはあのチェスの時のガーディアンロボット兵!顔の部分にトッププレデターのマークが!

 

「ふっ!」

 

私が電撃で壊す!

すると次々とロボットたちが現れた!

 

「壊す・・・壊す・・・」

 

「あれって地球人民幸のアサシンロボットじゃない?」

 

「マジですか・・・」

 

ハツキさんも驚く・・あんなに大量にあるなんて・・・!

 

「でも俺たちの敵じゃねぇけどな!」

 

カゲが血液操作で次々と破壊していく!

 

「オイルも液体だからアーシの水を潜入させて壊してあげる!」

 

「がが・・・」

 

カンナちゃんも機械の天敵である水を駆使して大量に屠っていく。

 

「分身・・・からの。」

 

「狐火反射!」

 

ヤヨイさんも分身して狐火をハツキさんの結界で反射させて威力を倍増させてロボットを爆破させる。

 

「ヒサメ!俺たちもやるぞ!」

 

「うん!」

 

私はゼクス君の風に冷気を送り込んで広範囲のロボットを凍らせていく!

 

「武器を使わなくても余裕です。」

 

「食らえ!」

 

「ぎゃあああ!」

 

フィーアちゃんの蹴りの衝撃による風にシディの炎がプラスされ炎の衝撃波でしばらくして現れた雇われ兵士も吹っ飛ぶ!

 

「おら!毒注入だ!」

 

「えぐいことするようになったなお前・・・」

 

サソリの尻尾で毒を注入するサトウ君に敵を蹴りながらスズキ君が言う。

 

「これで全滅じゃな・・・」

 

「それっ!」

 

陸奥さんと三輪さんが最後のロボットを倒したとき・・・

 

「侵入者を・・・排除おおおおお!」

 

巨大なロボットキメラが現れたの!

 

「まさかこんな巨大なものまで作ってたとはの・・・」

 

陸奥さんの言う通り生物と機械が混ざった姿だね・・・

 

「ふふふ・・・実はこんなこともあろうかととっておきの武器を用意してたんですよ!」

 

ヤヨイさん本当!?

 

「その名も・・・融合剣 交叉(こうさ)!使うと使用者を融合することができる優れものです!」

 

なんかマッドな臭いが・・・

 

「しかも私たち混血どうしなら元の能力も使えるんですよ!」

 

「確かにこれなら勝てるな・・・よし、俺とシディで行くか。」

 

「あぁ、俺の力とカゲチヨの再生力で勝負できる相手だからな・・・」

 

そう言って二人が受け取ろうとすると・・・

 

「ぶぁっくしょい!」

 

サトウくんが突然デカいくしゃみをしたの!

 

「きゃ!」

 

びっくりしたヤヨイさんは剣を投げてしまい・・・

 

「ちょ!アーシたちに飛んできてない!?」

 

「嘘でしょ!?」

 

「と、とりあえずキャッチを・・・」

 

ドカン!

 

sideカゲチヨ

 

「サトウ、てめぇなんでこんな時にくしゃみしてんだ!」

 

「仕方ねーだろ!生理現象なんだから!」

 

スズキとサトウが喧嘩する中俺とシディ、ゼクスが呼びかける。

 

「ヒサ!無事か!」

 

「カンナ!くそ!煙で見えない・・・」

 

「フィーア!」

 

そうして煙が晴れると・・・

 

「「「誰!?」」」

 

俺達全員驚いてしまった・・・

見た目は服装と片方の角はヒサ、もう片方はカンナ、金色の長髪と緑の目の女性が立っていたからだ・・・

 

「初めまして。アーシは三人が融合してできたフィサナと言います。短い間ですがよろしくお願いします。」

 

「なんか新しい人格になってる・・・」

 

ミナヅキの言う通りカンナとフィーアの口調が混ざってるぞ!?しかも雰囲気はヒサみたいな優しい感じだ・・・

 

「こけおどしがぁぁぁ!」

 

ロボットキメラが向かってきやがった!

 

「では行きます。」

 

フィサナは交叉に炎と電気を纏って超高速で間合いを詰めた!

 

「はぁ!」

 

「がああああ!?」

 

尻尾の蛇を切られて叫ぶキメラ!

 

「すげぇ・・・ホントに能力を使えてる・・・

 

「成功です!」

 

俺とヤヨイは興奮する。

 

「いや、人格が変わってることに驚けよ・・・」

 

「だが強力だな・・・」

 

ゼクスとスズキが分析する・・・

 

「はあああああ!」

 

「があああああ!」

 

そうしている間にもフィサナはキックや斬撃、能力で圧倒していく!

 

「これで終わりです!」

 

キックの衝撃波の風に電撃と水、炎をプラスした合体業だ!

 

「・・・・機能停止・・・シャットダウン・・・」

 

そうしてキメラは壊れた・・・

 

「すげぇえええ!」

 

サトウが興奮する・・・こういうの好きそうだもんな・・・

 

そうして三人は元に戻った・・・

 

「酷い目にあった・・・」

 

「記憶はあったのに合わさった人格のせいで変な口調になりました・・・」

 

「フィーアちゃんのスピード体験できたしいい経験だったよ!」

 

「おい!次は俺とシディを融合させてくれ!」

 

「遊び道具じゃないんだぞバカ・・・」

 

「にぎやかじゃの・・・研究所は妖精王が言ったそうじゃからワシらはアイツが情報を聞き出すから戻るぞ。」

 

皆が騒ぐ中陸奥が言った・・・頼んだぜ。クリス・・・

 

side妖精王

 

俺は責任者であるイーラを追い詰めていた・・・

 

「撃ちなさい!近づけさせないで!」

 

「うらあああ!死ね、死ね!」

 

残り少ない雇われ兵が銃撃を放ってくるが・・・

 

「目線と殺気でバレバレだ。ゲス。」

 

こんなの霊槍を使って力を消費するまでもない、歩いてでも躱せる。

 

「銃で殺してあげる。」

 

ドン!ドン!ドン!

 

俺は既に殺した兵士から奪った銃を放つ。

 

「ぎゃ!」

 

「ごへっ!?」

 

「はがっ!」

 

ヘッドショットだ・・・

 

「そんな!?戻ってこなくていいって・・・お姉さま!?レイナ!」

 

おやおや・・・見捨てられたみたいだね・・・

 

「組織に切り捨てられたみたいだし情報吐いてくれる?」

 

「捨てられても組織の人間よ・・・言うわけ・・・」

 

「じゃあ光を片方失おう・・・」

 

スバッ!!

 

「いやあああ!」

 

俺は霊槍で眼球と顔に傷を付ける・・・

 

「次はもう片方失ってみるか?」

 

「いや・・・言います・・・」

 

こうしてイーラは話し始めた・・・そうして聞き終えたとき。

 

「もう・・・殺して・・・」

 

そんなことを言ってきた。

 

「だめだ。お前への罰はこれからだ。」

 

そうして俺はイーラの鳩尾に拳を叩き込み気絶させた・・・

記憶を消しミーアとともに子供のお世話係として森に置いた・・・

 

「異宙人と共に過ごす・・・それがお前への罰だ・・・」

 

信念に逆らった行動をする・・・それこそが記憶を失う前のお前が最も苦しむ罰だ・・・

 

 

 

 

 



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女子二人が一日お風呂生活するとどうなるのか?

sideヒサメ

私はある日テーブルに置いてあった飲み物を飲んだんだけど・・・

 

「ええええ!?」

 

なんと体にブレイクもしてないのに鱗が出ていた!

 

「どうしたヒサメ!」

 

「ヒサメちゃんの肌に鱗!?」

 

「どうなってるんですか・・・?」

 

当然シディやカンナちゃん、フィーアちゃんも驚く。

 

「あー!ヒサ!お前それ飲んだのか!?」

 

カゲは何か知ってるみたい・・・

 

「置いてあったから飲んでいいのかなって・・・」

 

「それオーナーに用意してもらった魚人になる薬なんだよ!」

 

「まずいぞ!ヒサがアマビエみたいになっちまう!」

 

魚人ってそういうことなの!?

 

「安心しろ。24時間で効果が切れる。」

 

「一部分が魚人になるだけで進行はしないらしいですし。」

 

「ネタ晴らしがはえーよシディ、フィーア。」

 

怖がらせないでよ!

 

「アーシは聞いてないんだけどなんでそんな薬を?もしかしてカゲチヨってそういう趣味が・・・」

 

「チゲーよ!?海で無くした指輪を探して欲しいという依頼がヒサとカンナのいないときにあったからそれ用に頼んだんだよ!」

 

「結局依頼人の鞄から見つかったので使わなかったから返そうと思ってたんだ。」

 

カンナちゃんの変な疑惑にカゲとシディが答えた。

 

「つまり三人に管理ミスが原因じゃない・・・」

 

「カ、カンナさん・・・?なんで水球を・・・」

 

「三人ともおぼれて!」

 

「「「ああああああ!」」」

 

カンナちゃんが三人に制裁を加えていると皮膚に痛みが出た!

 

「なにこれ・・・ひび割れてる・・・」

 

「ねぇ・・・三人ともどういうこと?」

 

「え、え~と・・・水中作業用の薬だから陸にいると乾燥するみたいです・・・」

 

水をタオルで吹きながら説明書を見てカゲが答えた。

 

「どうしよう!ずっとカンナちゃんに水をかけてもらうにも限界があるし・・・」

 

「ならアーシと一緒にお風呂に入るのはどう?」

 

「どうしてそうなるんですか!?」

 

カンナちゃんの突然の提案にフィーアちゃんが驚く。

 

「アーシなら水に一日中いても大丈夫だし何かあったら対応できて暇な時間は喋っていられるしいいでしょ?」

 

「もうそれしかないね・・・ごめん、また迷惑かけて・・・」

 

「気にしない気にしない!」

 

こうして一日お風呂生活となった・・・

 

sideカンナ

 

「で、暇つぶしのための用意はできてるの?カゲチヨ。」

 

「急に偉そうになった・・・ああできてるよ。」

 

アーシはヒビの治ったヒサメちゃんと一緒にお風呂に入りながら答える。

 

「風呂と同じ高さの机を用意してその上に防水ケース入れたパソコンとスマホを置く!スマホにはモバイルバッテリーを入れといたぞ!スピーカーも防水付きだ!」

 

流石カゲチヨだね。

 

「後はシディやフィーアちゃんが高速でアイスやジュースをカゲチヨの金で買って来れば完璧だね。」

 

「なんで俺の金限定なんだよ!?」

 

「大丈夫だカゲチヨ、俺も金を出す。」

 

「パシリにする気満々ですね・・・」

 

「あはははは・・・」

 

こうしてお風呂生活が始まった・・・

 

「あ、これミキがおすすめしてた映画だ。」

 

「ふーん、面白そうだね。」

 

最初の二時間は一緒に映画を見て過ごした。

 

「いやー!王道のラブロマンスで良かったよね!」

 

「うん!カンナちゃんと一緒で会話もできるし嬉しいよ!」

 

うっ・・・可愛い・・・

 

「体の調子はどうだ?」

 

カゲチヨがやってきた。

 

「何?大丈夫だよ。それよりアイスはまだ?」

 

「お前には聞いてねーよ!ヒサに聞いたんだよ!」

 

「むしろ調子いいくらいだよ。」

 

「長く風呂に入るとむくみ解消にもなるし浮力で筋肉や関節を緩めて疲れもとれるらしいからな!」

 

「良いこともあるんだね。」

 

「けど心臓とか肺に負担がかかるから二時間以上は危険なんだってよ。」

 

そうしてカゲチヨは38度に設定してくれた。風呂で亡くなった人とかいるもんね・・・それにしても・・・

 

「カゲチヨ、健康とか興味なさそうなのにやけに詳しいね・・・」

 

「え~とそれは・・・」

 

「どうせ自分がやりたいから調べたんでしょ。追加でハーゲンダッツ買ってきて。」

 

「ヒデぇ!?」

 

sideヒサメ

 

「うーん・・・映画飽きてきちゃったな・・・」

 

「ねぇ、カゲチヨ。一緒に見てるんだからヒサメちゃんが困ってるからなんとかして。」

 

「ついにドラ〇もん扱いになった・・・」

 

私が魚人化したことと自分抜きで得意な依頼が進んでいたこと相当怒ってるね・・・

 

「読書とかどうだ?」

 

本がぐちゃぐちゃにならないかな・・・

 

「風呂用に防水のブックカバーがあんだよ。」

 

そんなのがあるんだ!

 

「俺のおすすめの漫画があるんだ!読んでみろよ!」

 

ここぞとばかりに布教してきた・・・

そうして読んでみたけど面白かった・・・

 

「この女同士で戦って友情を深めていくシーンとかも良いよね・・・」

 

「まぁ、アーシとヒサメちゃんは戦わなくてもお互い通じ合ってるけどね!」

 

そうだね・・・

 

(なんか妙な雰囲気になってきた・・・)

 

「なら次はこの漫画だな。これも面白いぜ!」

 

・・・なんでこれ手書き?

 

「アサヲたちと一緒に書いた漫画だから・・・な!」

 

「ヒサメちゃん、一旦体拭いてからもう一回入ろ。」

 

そう言ってカンナちゃんはタオル代わりにし始めた・・・

 

「ぎゃー!」

 

カゲ…ドンマイ・・・

 

そうして一旦上がったりしながらを繰り返して14時間が経った頃・・・

 

「水を大量に買ってきましたよ・・・」

 

「アイスも買ってきたぞ。」

 

シディとフィーアちゃんが戻ってきた。

 

「生き返るー!」

 

「美味しいね!」

 

二人で食べるとさらに美味しく感じるよ!

 

「ヒサメちゃんアイス食べ過ぎないようにね。体が冷えたり温めたりを繰り返すと風邪になりやすいから。」

 

「うん!」

 

(((おいてきぼりだな・・・)))

 

「もうこんな時間だし帰って大丈夫だよ。流石に悪いからね。」

 

「大丈夫ですか?」

 

「アーシが信用できないの?ドーンと任せてよ!」

 

「ヒサ寝相悪いからな。カンナを巻き込んで溺れんなよ?」

 

溺れないよ!

そうして三人が帰った後・・・

 

「十時間か・・・長いね。」

 

「でもこうして一日二人きりなんて研究所以来じゃない?」

 

「そうだね・・・でもあの頃より楽しいよね。」

 

「うん。」

 

「思ったんだけどその鱗も可愛いと思うよ。」

 

「ふぇっ!?カンナちゃんのだって泳ぐとき可愛いじゃん・・・」

 

「ありがとう・・・」

 

ちゅ・・・

 

その後はキスし合ったり抱き合って思い出を語り合いました・・・

 

sideカゲチヨ

 

「昨夜何があったんだ!?」

 

俺が朝にカレコレ屋に来てみるとソファーでヒサとカンナがバスローブ姿で寝ていた・・・

 

「薬の効果は切れているみたいだな。」

 

「加湿器も炊いてあるし乾燥はしてないみたいですね。」

 

二人とも呑気すぎないか!?

 

「二人きりになったら日常茶飯事なので慣れました・・・」

 

「二人はお互いが好きだからな!」

 

俺がおかしいのか・・・二人が百合するたびに俺が酷い目に合うのも気のせいと思いたい・・・



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ニセモノ家族の真実

sideカゲチヨ

今日はカレコレ屋が子供で埋め尽くされていた・・・

 

「いつからここは児童館になったんだ・・・?」

 

俺は困惑する・・・

 

「何やら依頼があるそうだ。」

 

やっぱりシディか・・・

 

「きゃー!皆今日も可愛い~!」

 

フィーアがいつも通りのリアクションをする。

 

「それで依頼って何?」

 

ヒサが聞く。

 

「依頼って言うのはニセモノ家族についてなんだ。」

 

「え!?まじで!」

 

カンナが目をキラキラさせてる・・・有名な怪談だもんな・・・

 

「え?待って、怖い系?」

 

「まぁ、そうなりますね・・・」

 

フィーアが言うと・・・

 

「今回は四人に任せる。私友達と用事あるからー。」

 

そう言ってヒサはカレコレ屋から出て行った・・・

 

「逃げたな。」

 

「あぁ、逃げた。」

 

「相変わらずですね。」

 

「楽しいのに・・・」

 

そうして俺たちは依頼を聞くことにした。

 

「これは友達のショータの話なんだけどね。その日は公園でかくれんぼをしてたんだけど珍しくショータのパパ、ママ、兄ちゃん家族全員がその公園まで迎えに来たらしいんだよ。」

 

「それは嬉しかったでしょうね・・・」

 

フィーアの言う通りだな・・・

 

「うん、結構嬉しかったみたいで途中で切り上げて俺たちに声を掛けて家族と帰ったって言ったんだ。帰ってからも兄ちゃんが宿題を教えてくれたり夜ご飯もごちそうで大人しいお父さんも半分食うか?とか言ったらしいんだ。」

 

「確かに不自然かもしれないが怖いところはまだないな・・・」

 

シディが言う。

 

「うん、でもここからが怖くてショータがテレビをつけると何故か砂嵐でチャンネルを変えても全部そうだったんだ。そしたらママがいきなりリモコンを取り上げてニコニコしながら切ったんだって。」

 

「怪談っぽくなってきた・・・!」

 

カンナ・・・

 

「その後も親切にされたんだけどあんまり優しいから悪戯することにしたんだ。」

 

「まぁ、あるあるですよね。」

 

「ショータの家は外からトイレのカギを閉められるんだけど入ったふりをして近くの物陰に隠れてたんだ。すると家族がトイレの前にやってきて同じことを繰り返し言うんだ・・・」

 

怖いな・・・

 

「ドアを激しくたたいたりするようになったんだ。それで壁を破っていないことを確認すると二階に行ったんだって。それでショータは隙をついて逃げ出したんだ。」

 

「怖い思いをしたみたいですけど逃げ出せて良かったですね・・・」

 

フィーアの言う通りだけど・・・

 

「もしかして家族はショータ君以外見てないとか?」

 

「うん・・・俺たちがみたのはいきなり声を上げて帰ったショータだけなんだ・・・だから俺らも心配になって探したんだよね。そしたら靴も履かずにショータがきてさっきの話をしたんだ。」

 

それで嘘か本当か調べて欲しいってことね・・・

 

「俺たちは嘘ついてて注目集めたいんだと思うんだけど・・・」

 

「お兄ちゃんたちに確かめてきて欲しいの!!」

 

はぁ、メンドクせぇ・・・

 

「これショータな!頼むぜ!」

 

まだ受けると言ってないのに子供の一人が写真を渡してきた・・・一見すればただの家族写真だが・・・

 

「カゲチヨ・・・ショータ君の顔の絆創膏やガーゼって・・・」

 

「あぁ、おそらくな・・・」

 

俺とフィーアは小声で話す。

 

「でもショータ君は本当の家族のところに戻ったんだよね?」

 

「今更調べてわかるかどうか・・・」

 

カンナとシディが言うと

 

「けどまたショータはにせ家族に会ったっていうと思うんだ。」

 

「アーシは調べても良いと思うけど・・・」

 

「二人はどう思う?」

 

「ま、嘘だろ。」

 

「大丈夫ですよ。暇があれば調べますから。」

 

「すぐじゃないのー!?」

 

「俺たちは忙しいんだよ!」

 

「忙しくないだろ!!どーせYOUTUBE見てるだけだろ!!」

 

うるせぇ!それだって立派な予定なの!

 

「カゲチヨ・・・子供にも予定把握されてるってどんだけ陰キャとして有名なんですか・・・」

 

「ちょっと尊敬するかも・・・」

 

「ほっとけ!」

 

sideフィーア

 

バキっ!

 

「オメェ!!なんで挨拶がねぇんだよ!」

 

「ご、ごめんなさい・・・」

 

「オメェ、誰のおかげで飯食えてるんだよ!!」

 

家に行ってみると案の定ショータ君が虐待されてるところでした・・・

 

「ねぇ?なんで子供の顔面殴るんですか?答えてください。」

 

「ひっ!?誰よアンタ!?」

 

私が父親の背後を取ると母親がなんか言ってきますけどまずはこの外道な父親です。

 

「で?何でですか?」

 

「い、言うことを聞かないので・・・それに殴るとスカッとするんで・・・」

 

へー・・・スッキリするんですね・・・

 

「ふっ!」

 

ゴシャっ!

 

「あぎゅ!?」

 

私は父親の顔面を殴り飛ばしました・・・父親は歯をまき散らしながら悶絶してますけど全然スカッとしないじゃないですか・・・

 

「本物がこれじゃ偽物にもすがりたくなる・・・」

 

カゲチヨも虐待家族に呆れながら血液の拳を作りだします・・・

 

「あ、アンタたち児童相談所の職員!?追い返したのに・・・」

 

「黙れよ・・・!」

 

カゲチヨは無視したくせに焦りだす母親と兄を無視して拳を壁に叩き付けます・・・

もちろん壁は粉々です・・・

 

「人間じゃねーのか・・・?」

 

「この化け物が!」

 

「アンタらだって十分化け物だろ?」

 

兄と母親が言うのにカゲチヨが反論します。

 

「あなたたちショータ君見捨ててたんですし同じように助け呼んでも無視されるように声帯潰しましょうか?」

 

そう言って私たちが近づこうとすると・・・

 

「もうやめて!僕の家族をイジメないで!」

 

ショータ君の一言で私たちは止まりました・・・

 

sideカゲチヨ

 

俺たちが一旦家からでるとシディとカンナがいた・・・

 

「気づいてたのか?」

 

「俺は気になってただけだがカンナも何か分かってたみたいだから調べてきたんだ。」

 

「やっぱり職員を追い出しまくってた厄介な親だったよ・・・そういうカゲチヨとフィーアちゃんはなんで分かったの?」

 

「いや、俺も写真のショータの顔の怪我が気になっただけだ。」

 

「私もです。それに子供が怪談話するときは大人に構って欲しいというもの事例でありましたから。」

 

カンナの問いに俺とフィーアは答えた。

 

「それで?どうしたんだ?」

 

「もう虐待はしないと約束させた。」

 

「勿論しばらくは見張りますけどね・・・」

 

俺とフィーアはシディの問いに答える。

 

「甘いと思うけどなぁ・・・子供は精神不安定で親以外頼るものがないから依存しやすいし・・・」

 

「俺もお前たちの脅しで辞めさせてもそこに愛はないし何かあってからでは遅いと思うぞ・・・」

 

それでも俺たちは信じたいんだ・・・

 

「すみません、甘くて・・・」

 

「俺も引き離すのは悲しいと思ったんだ・・・」

 

「・・・見張りを責任もってするなら俺からはもう何も言わない。」

 

「そうだね、二人の采配にとやかく言うのは違うし。」

 

あぁ・・・

 

「・・・頼むぜ。」

 

俺は家族を守ったショータの気持ちが伝わることを願った・・・

 



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女だらけの島

ヤルミナを元に話を進めていきます。



sideカゲチヨ

うっ・・・ここは・・・

 

「起きたかカゲチヨ・・・」

 

「どうしてこうなったか覚えているか?」

 

シディにゼクス・・・そうだ、俺達依頼で船に乗ってそれでまた別のリヴァイアサンが暴れて俺たちは放りだされたんだ!

 

「くそっ!トッププレデターか他の密猟者か知らねぇけどとんだとばっちりだぜ・・・!」

 

「そうだな、どうやら俺達三人だけのようだし島に人がいるかどうかの確認をしよう。」

 

「無人島でも食べられる植物や魚を捕るのは任せてくれ!」

 

フィーアと流れ着いたときと違ってシディがいてくれたから良かったぜ。それにゼクスの言う通り住人がいたらしばらくの間住むことと狩猟の許可を貰わねぇとな・・・

そうして俺たちは島を探索することにした。

 

「それにしてもここはどこの島なんだ?」

 

「危険な生き物でも倒せるが奇襲されたらと思うと不安だな・・・」

 

「!?あれを見るんだ二人とも!」

 

俺とゼクスが話しているとシディが驚いた様子である場所を指さした。

 

「あれは村だが・・・」

 

「女子しかいねーじゃねーか!」

 

今時こんな漫画みたいな島あんのかよ!

 

「よかった、丁度良かったし話しかけよう。」

 

いや、シディ警戒心ゼロか!?

 

「待てよ!突然男三人が声かけたら怖がられるだろ!俺達の言葉も通じるかどうかわからないし・・・」

 

「と言いつつホントは女子だらけで怖いんだろ?」

 

ゼクス、うるせー!こんな状況誰だってビビるだろ!

 

「きゃ~!誰かいる!危険な動物!?」

 

しまった!気づかれた!

 

「待ってくれ!俺たちは敵ではない!」

 

流石シディ、冷静に手を上げて話しかけてる・・・

 

「俺たちはこんな見た目だがお前たちに危害を加える気はない。」

 

「頼む、せ、せめて狩りや魚を取る許可だけでも・・・」

 

ゼクスも俺も村人に話しかける。

 

「怪しい奴ら!村から・・・」

 

「待ちなさい!この三人男じゃない?しかも二人はかなり見た目が良いわね・・・」

 

「もう一人の目は腐ってるけど・・・?」

 

「余計なお世話だ!」

 

やっぱり二人は男を知らない奴からみてもイケメンなんだな・・・

 

「初めて見た!」

 

「落ち着いて!まずはババさまに報告しないと!」

 

そう言って村の上の立場の人が長老のところに俺たちを連れて行ってくれた・・・

 

「なんと・・・男がこの島に迷いこむとは・・・」

 

「うむ、仲間はあと三人いるんだがはぐれてしまってな・・・」

 

「何か情報は知らないか?」

 

シディとゼクスが俺達のことと三人の特徴を言って尋ねるが・・・

 

「すまんが他によそ者を見たという報告はない。」

 

「そうっすか・・・」

 

どうやらヒサたちはゼクスの言う通り船から放りだされなかったみたいだ・・・

 

「ありがとう、村はすぐに出ていく。この島の食物をとる許可をもらいたいのだが・・・」

 

「待って!助けがくるまでここにいるべきです!」

 

シディがそう言って俺たちは立ち去ろうとすると案内してくれた人が提案をしてくれた・・・

 

「森の中は危険です!いくら異宙人のDNAを持っているとはいえ狩場も知らない貴方たちでは餓死してしまいます。ねぇ、ババさま。」

 

「・・・そうじゃな。それに客人は歓迎せねば・・・」

 

女しかいないから排他的と思ってたけど友好的だったな・・・

 

「二人ともここはご好意に甘えようぜ!」

 

「狩りするのが面倒なんだろ・・・」

 

「カゲチヨ・・・」

 

い、いいじゃねーか!今は極限状態なんだから!

 

sideゼクス

 

こうして俺たちは村で世話になることになったが・・・

 

「あばばばばば・・・・」

 

早速カゲチヨは女子に近づかれて泡を吹いていた・・・

 

「・・・にしても興味深々だな・・・」

 

「すみません・・・言い伝えと結構違ったもので・・・」

 

言い伝え・・・?

 

「?どうしたのだ。体を触って。」

 

「一緒に水浴びしてくれませんか?」

 

シディは相変わらずだな・・・

 

「男のこともっと教えなさい!」

 

「ぎゃああああ!」

 

カゲチヨ、逃げたな。

俺は女性たちを巻いてカゲチヨのところに行く。

 

「地獄だ・・・!」

 

「敵対的な態度よりかはいいだろ。それともヒサメに見つかったらまずいと思ってるからか?」

 

「ヒ、ヒサは関係ねーよ!そっちこそクールぶってるけどカンナに見られたらまずいんじゃねーの!」

 

「カンナは事情を話せばからかってはくるがそれ以上はしないさ。」

 

カゲチヨと言いあっていると・・・

 

「すみません、カゲチヨさん、ゼクスさん。皆盛り上がっちゃって!」

 

俺たちを案内してくれた女性がやってきた。

 

「だ、大丈夫っす・・・」

 

「それにしても本当に女性しかいないなこの村は・・・」

 

俺とカゲチヨがそういうと・・・

 

「ええ、見たこともありませんでした。島にいるのは女だけ知っているのはババさまくらいです。」

 

長老っぽかったもんな・・・

 

「女しかいないと人口って減り続けると思うんっすけどなんでこの村存続してるんですか?」

 

「それはもちろん子供を作ってるからですよ!」

 

カゲチヨの問いに答えてくれたが・・・

 

「でも男がいないと・・・」

 

「この話はここまでにしましょう。」

 

急に雰囲気を変えて去ってしまった・・・

 

sideカゲチヨ

 

ここの生活には慣れてきたんだけど・・・

 

「ぐっ・・・」

 

「うっ・・・」

 

二人はなぜかげっそりしていた・・・何でも友好のしるしとして塗ってくれた化粧の絵の具の匂いが変とか食事は俺も感じたのだが変な味やにおいがしたが断ったら失礼なので食べていた・・・

 

「三人ともこの島には慣れました?」

 

女性が話してくれるけど早く助けが来ないと二人が持たないな・・・三人とも早く来てくれ・・・

ずっと見張られてるしこの島は何かがおかしい・・・

 

「皆、三人が大好きなんです。なんだったらずっとここにいても良いんですよ。」

 

くそっ・・・俺の焦りが高まっていると・・・

 

「カゲー!どこー!」

 

「ゼクス君~!返事してー!」

 

「シディさんんんん!!どこですかああああ!!」

 

心配した顔で俺達を探しているヒサとカンナと涙と鼻水でぐしゃぐしゃのフィーアだった・・・

 

「ヒサ!カンナ!フィーア!ここ・・・がっ!」

 

しまった!警戒してたのに頭を・・・シディとゼクスはなんかの薬草の匂いで気絶してるみたいだ・・・

そうしてしばらくたって目を開けると・・・

 

「ここは・・・どこかの建物の地下・・・」

 

俺たちはそこに縄で拘束されていた・・・

 

「ゼクス!シディ!拘束破れそうか!」

 

「すまん・・・カゲチヨ、あの時の薬草の匂いで体が痺れて・・・」

 

「俺もだ・・・」

 

くっ・・・俺も昼間じゃ血液でも飲まない限りこんな大人数無力化は無理だ・・・

 

「カゲチヨ様、シディ様、ゼクス様!島の皆が三人を気に入ったの!だからあなたは島の男としてずっとここでくらして!」

 

「ざ、ざけんな・・・!」

 

「この島には子孫の繁栄のため男が現れると聞く。それは神様の化身と言い伝えられておる・・・」

 

ババアがふざけたことを言ってくる・・・

 

「カゲチヨ・・・あそこの骸骨がそうらしい・・・」

 

苦しむシディが言うので周りを見ると確かに髑髏の山があった・・・

 

「男の肉は食べるのが儀式じゃからな・・・」

 

「ここは言うなら儀式の施設兼処理施設といったところか・・・」

 

ゼクスの言う通りだな・・・

 

「まさか攫ってきてるのか!?」

 

「貴様らが異宙人のことを話してくれて助かった。ケルベロスと狼男は所詮犬の仲間・・・強烈な臭いで無力化すれば敵ではない・・・それに吸血鬼は昼では大勢のワシらを傷つけずに無力化できまい・・・貴様は根本的に女性に慣れておらんからな・・・」

 

年の功ってやつかよ・・・厄介だな・・・

 

「その絵の具は皆の血液と体液を混ぜたものです!ゼクスさんとシディさんには大量に!カゲチヨさんは体液だけですけど食事にも混ぜたので十分です!」

 

気分が悪くなってきた・・・

 

「では儀式を始める!」

 

「さあさあ!服を・・・ぎやあああ!?」

 

もうだめかと思った次の瞬間強烈な電気が女に当たった!

 

「大丈夫!?カゲ!」

 

「とんでもない村だね・・・」

 

「シディさんの血液や体液を塗りたくった罰は受けてもらいますよ・・・!」

 

ヒサたちが助けに来てくれた!

 

「よそ者の女は立ち去れええええ!」

 

女たちは襲い掛かっていったが・・・

 

「つ・・・強すぎる・・・」

 

「何者なんじゃ・・・?」

 

数分もかからず地面に倒れていた・・・

 

「天誅・・・!」

 

「フィーアちゃんの覇気すごすぎだね・・・」

 

「まぁ、後は島から脱出しよう。」

 

こうして俺たちはヒサたちが呼んでくれた船に乗って帰ることになった・・・

 

「三人ともありがとな・・・助かったぜ・・・」

 

「すまん、俺たちは完全に足で纏いだった・・・」

 

「女性って怖いな・・・」

 

俺たちはヒサたちに感謝する。

 

「カゲは、女子と沢山会話できてうれしかったんじゃない?」

 

「嫉妬しないでくれ・・・あんな島もう嫌だ・・・」

 

「トラウマになってる・・・」

 

一度は機嫌の悪くなったヒサだが俺の心からの声で納得してくれる・・・

 

「ゼクス君は今回災難だったね・・・いい匂いのアロマキャンドルでも入れながら肌のケアもしよう。」

 

「ありがとう。やっぱり気が利くな。」

 

「まぁね、それに女子たち相手にゼクス君がどんなことしたか知りたいし!」

 

「それは勘弁してくれ・・・」

 

ゼクスとカンナは相変わらずだな・・・

 

「シディさん、今すぐ匂いを消してあげます!」

 

「すまない・・・フィーア・・・」

 

「後は食事も私と一緒に作りませんか!」

 

「ああ、そうだな。」

 

「よし!」

 

フィーア・・・・ちゃっかりシディと料理する約束を取り付けてるのは流石だな・・・

 

「・・・ヒサ、今度スイーツバイキングでも行かねぇか?」

 

「え!?良いの?」

 

「あぁ・・・助けてくれたしな・・・」

 

こうして俺は照れながらもヒサを誘えたのであった・・・

 

 

 

 



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鬼教師の好感度アップ作戦

あはれ!名作くんの泣いた鬼教師を参考にしました。


sideカゲチヨ

今日の依頼人は鬼の教師だった。

 

「実は私小学校で一年生の担任をしてるんだけど泣いて怖がられてしまうんです・・・」

 

それは可哀そうだな・・・

 

「体罰を辞めればいいんじゃないですか?」

 

「してませんよ!?」

 

カンナ・・・気持ちはわかるけどストレートに聞きすぎだ・・・

 

「でも見た目が怖いっていうのはあるかもしれませんね・・・」

 

「なんとかしたいものだが・・・」

 

フィーアとシディの言う通りだな・・・

 

「なら泣いた赤鬼作戦はどうですか?」

 

ヒサが提案する。なるほど・・・それなら好感度も上がるかもな!

 

「この中の誰かが体罰をしてそれを依頼人が止めるとか?」

 

「そんな過激なのじゃねーよ!ちょっとトラブルを起こすだけでいいんだよ!」

 

カンナの発言に俺が突っ込む。

 

「実は明日節分の豆まきの行事があるんですけど・・・」

 

それだ!

 

「では俺達のうち誰かが鬼に変装して生徒たちの前で悪いことをするので止めるというのはどうですか?」

 

「お願いできますか!」

 

そうして俺たちは学校に向かうことになった・・・

 

sideヒサメ

 

「結局俺が鬼役かよ・・・」

 

「嫌われ役も鬼役も一番様になってるのはカゲチヨだからね。」

 

「嬉しくねぇ!?」

 

でもカゲの青鬼姿似合ってるな・・・

 

「でも悪いことって何すればいいんだ?」

 

カゲの言う通りだね・・・

 

「心の奥底に潜む本当のカゲチヨを解放すればいいんですよ。」

 

「心に化け物飼ってねーよ!?」

 

フィーアちゃん・・・

 

「具体的に考えないと・・・」

 

依頼人にも言われてるし・・・でもあんまり犯罪臭がしてもいけないし・・・

 

「どんなのが良いんだ?」

 

「やっぱり授業中に漫画を読むことじゃない?」

 

「ヒーちゃん真面目か!」

 

仕方ないじゃん!他に学校で悪事なんて思いつかないんだから!

 

「うーん・・・オレオレ詐欺とか?」

 

「節分関係なくなった・・・」

 

「電話越しじゃないと意味ないし・・・」

 

カンナちゃんの言葉に私とカゲが突っ込む。

 

「いや、本当の悪は何もしないことだな・・・たとえ失敗しても何かに挑戦するのは良いことだ。本当に悪いことは行動をしないことだ!」

 

「流石シディさん・・・!」

 

シディが哲学っぽいこと言ってる・・・フィーアちゃんも目をキラキラさせてるけど大丈夫かな・・・

 

sideカゲチヨ

 

結局困ったら指示を出してくれるみたいだけど・・・

 

「ぐおおおお!鬼だぞー!」

 

もうやるしかねぇ!俺は小学生たちの前に飛び出した!

 

「あ!なんだお前は!皆―!怖い鬼が来たよー!」

 

依頼人は打ち合わせ通りの演技をする。

しかし・・・

 

「わーい!節分の鬼さんだ!遊んで遊んでー!」

 

「わーい!」

 

やっぱり最近の子供は怖がらずお兄さんが来たと思って遊んで欲しいとねだってきた・・・

 

「ちょっと!もっとあなた達が怖がられないと・・・」

 

「どうしたら・・・」

 

そう思って廊下の窓を覗くとヒサが立っていて・・・

 

「授業中に漫画を読むこと。」

 

そう書かれたスケッチブックを持っていた・・・

 

「今やるのかよ!?」

 

仕方なく俺は用意されてた漫画を配った・・・

 

「ほらー!漫画だぞー!」

 

「わーい!」

 

「やったー!」

 

案の定喜ばれた・・・

 

「喜ばしてどうするの!?」

 

「そんなこと言われても・・・」

 

するとカンナが立っていて・・・

 

「オレオレ詐欺。」

 

ここでか!?

 

「お兄さん誰ー?」

 

そう子供が聞いてきたので・・・

 

「俺俺!俺だよ!」

 

「何言ってるんだ!何者なんだ!」

 

「だから俺だって!」

 

「知り合いなの?」

 

「いや!違うよ!」

 

知り合いと怪しまれてる・・・

 

「とにかく悪いことを!これ以上はまずいって!」

 

「そう言われても・・・」

 

俺が廊下を見ると・・・

 

「何もしない。」

 

「・・・・」

 

「ん、なんだ?ともかく出ていきなさい!」

 

「・・・・」

 

「聞いてる?」

 

「・・・・」

 

すると・・・

 

「なにこの人ー?」

 

「怖いよー!」

 

子供たちが怯え始めた。

 

「よし、みんなー!この悪ものは先生が・・・」

 

「そうだ!鬼に豆をぶつけよう!」

 

「え!?」

 

「鬼はー外!鬼はー外!」

 

「あれ?先生も?」

 

「鬼は―外!鬼はー外!」

 

先生にも豆を生徒たちは豆をぶつけていた・・・

 

「・・・・」

 

依頼人は泣いてしまったが行事は過去最高に盛り上がった・・・



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悪質バイトの実態

sideカゲチヨ

今日の依頼人はガラの悪そうなカップルだった・・・

 

「カレコレ屋って依頼したら何でもやってくれんすか?」

 

「基本的には。」

 

俺は真顔で答える。

 

「うけるー!」

 

「一週間バイトの代わりしてもらってもいいすか?」

 

「バイト?なんのだ?」

 

シディが聞く。

 

「ふつーの居酒屋だよー。」

 

依頼人の女性は言うが・・・

 

「絶対普通じゃないですね・・・」

 

フィーアの言う通り行ってみると・・・

 

「うわっはははは!」

 

「あっはっはっはっは!」

 

従業員が食材を投げ合っていた・・・

 

「な、何このバイト・・・」

 

「俺の知ってる普通と違う・・・!!」

 

「案の定でしたね・・・」

 

取りあえずヒサとカンナが依頼でいなくて良かった・・・

 

sideフィーア

 

こうして手伝いを始めたのですが・・・

 

「見てー!テラ盛りから揚げ丼!」

 

「そんなメニューはないが・・・?」

 

シディさんが言う。

 

「私オリジナル!ウケない!?」

 

ウケないですよ・・・

 

「店の食材でやっていいんですか?」

 

「大丈夫大丈夫!あとで戻すから!」

 

マジですか・・・

 

「それを人に食べさせるのか?」

 

「大分世紀末ですね・・・ここ・・・」

 

他にもカゲチヨと作業をしていると・・・

 

「ばぁ!」

 

「うわっ!」

 

突然白いものをつけた男性にカゲチヨが驚かされます。

 

「ぎゃははは!ビビってる!」

 

「なんですか?その白いの?」

 

「これから焼くピザ生地。」

 

「嘘だろ・・・」

 

衛生概念ゼロですね・・・

 

後は接客作業中に・・・

 

「ブサな男が店来たから酒につばと料理に鼻くそいれよ!」

 

「やばーい!」

 

普通に犯罪なことも起きてました・・・

 

「新しいの調理しないと・・・」

 

私がこっそり新しいのに替えておきましたけど・・・

 

sideカゲチヨ

 

色々ありすぎて疲れた・・・

 

「居酒屋のバイトも大変なのだな。」

 

「いや、この居酒屋の大変さを参考にしちゃダメですから・・・」

 

フィーアの言う通りだぜ・・・そう思っていると・・・

 

「お兄さんたちー!一緒に入んないー?」

 

俺が声の方向に顔を向けるととんでもない光景が写っていた・・・

 

「おぉ!居酒屋には風呂もついてるのか?」

 

「シディさん見ちゃだめです!」

 

「チゲーよ!これ食器洗うシンクだよ!」

 

「でも気持ちいいよー。」

 

マジで狂ってやがる・・・

 

「後片づけ疲れましたね・・・」

 

「あー・・・そうだな・・・特にシンクとか二人がかりで消毒したもんな・・・」

 

俺たちが帰ろうとしていると・・・

 

「あれでは楽しみに来てくれてるお客様が可哀そうだ。」

 

シディがバイトたちに注意していた。

 

「いやいやいや、安い居酒屋にサービス求めんなっての。」

 

「反省してまーす!」

 

そう言って飲んでたコーラをシディにかけて蹴りつけた!

 

「カゲチヨ・・・私・・・!」

 

「大丈夫だ、今回は止めねぇよ・・・ってか俺も協力するわ・・・」

 

俺たちは先回りしてバイトのところに向かった・・・

 

「ん?アンタも私たちに注意するのー?」

 

「いえいえ、そんな大人びたこと私たちにはできませんよ・・・」

 

「そうだな、やり返しちまうからな・・・!」

 

そう言って俺たちは二人に拳を見舞った。

 

「ひっ!」

 

「な、なんなのこいつら!?」

 

「さて、ボコボコにされるのとちょっとだけ殴られて勤務態度改めてシディさんに謝るのとどっちがいいですか?」

 

(どっちにしても殴られる!?)

 

二人が怯えていると・・・

 

「やめろ、弱いものいじめをするな。」

 

シディに止められてしまった・・・

 

「気持ちは嬉しかったがな。」

 

「シディさん・・・」

 

「すまんな、きっと真面目に働いた方が楽しいと思うぞ?一週間頑張ってみよう!」

 

シディが言うと・・・

 

「「はい!」」

 

一瞬で落ちた・・・やっぱイケメンってすげぇ・・・

 

sideヒサメ

 

「で、依頼が終わってどうなったか見たいってこと?」

 

「はい、シディさんが改善したので気になっちゃって・・・」

 

カンナちゃんの言う通り私たちはフィーアちゃんに連れられてその居酒屋を見に行った。

 

「12卓、緑ハイお代わりだって!」

 

「了解!から揚げできてるから持ってて!」

 

凄い・・・

 

「カゲから話は聞いてたけど変わりすぎでしょ!?」

 

「流石シディのイケメン効果・・・」

 

「順調そうで良かったです!」

 

繁盛してて笑顔の皆に私たちも笑ってしまうのでした!



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カゲチヨのクールシーン!

今回登場する女子は本家で黒歴史打線やアイドル熱愛でキモ5を気持ち悪がる女子二人です。
オリジナルで名前つけます。
ペリュトンというアトランティス大陸にいるという怪鳥を異宙人として出します。
伝説では実態がないことになってますが異宙のペリュトンはあることにします。
黒い幻想さんが出してくれた妖刀混血も使うのでよろしくお願いします。


sideアロエ

私の名前はアロエ、この小説で混血のカレコレを知った少数派の人のために説明すると

私はキモ5を扉の裏に隠れて気持ち悪がってる女子の黒髪のポニーテールの方だ。

 

気持ち悪いと思うなら無視すればいいと思うかもしれないが休み時間とかにトイレに行ったあと教室に戻ったり部活の帰りに教室を通るときなどに見かけてしまいその時いつもアイドルやモテ薬など意味不明なことを行っているので自然と言いたくもなる。それに見つかったらはぁはぁ言いながら見てきそうだし・・・

 

「アロエちゃんどうしたの?」

 

「ごめん、サヨちゃん。考え事してて・・・」

 

この子はサヨちゃん。私の友達で一緒にキモ5に遭遇する確率の高い子だ。(茶髪のショートヘアの子)

 

「うわっ、またなんか盛り上がってるよ・・・キモ5」

 

「ホントだ・・・」

 

今度はどんな話で盛り上がってんだか・・・

 

「架空の恋バナ選手兼ー!!」

 

「おー!!」

 

「最下位はファミレスでドリンクバー全部混ぜ一気ね!」

 

架空の恋バナは意味わからなかったけどドリンクバー全部混ぜはそんなにキモくなかった・・・

 

「なんで全員架空何だろうね?」

 

「多分皆恋バナしたいけど彼女いないんだろうね・・・」

 

サヨちゃんの疑問に私は答える。そうして今日もルーティンになりつつあることをした後私たちは帰っていたのだが・・・

 

「何あの鳥?こっちに降りてきてるけど・・・」

 

そう言ってサヨちゃんが指さした先には・・・

 

「きゅうううう!」

 

シカのような鳴き声で鳴いたのは頭と足はシカだけど胴体は鳥、しかも私たちよりはるかに大きいしかも夕日を浴びた影は人間という怪物だった・・・!

 

「いやああああ!」

 

「何あれ!?異宙人!?」

 

私とサヨちゃんは必死に走る!

 

「きゅううううう!」

 

だけど怪物は空を飛んで急降下しながら襲い掛かってくる!

 

「きゃ!」

 

私はなんとか走りながら躱せたけど・・・

 

「あっ・・・!」

 

サヨちゃんはコケて倒れて躱してしまったことで・・・

 

「痛い・・・足が・・・!」

 

「サヨちゃん!」

 

足をくじいてしまったのだ!

 

「サヨちゃん!私がおぶって行くから早く!」

 

「ダメだよ・・・さっきのスピードで迫られたらおぶってるアロエちゃんじゃ逃げきれないよ・・・だから置いていって・・・」

 

「何言ってるの!?友達をほっておけるわけ・・・・」

 

私たちが言い争っている間にも怪物は無情にも・・・

 

「きゅううう!」

 

私たちに向かって襲い掛かってきた・・・

 

「もうだめ・・・!」

 

私たちは目を瞑って強烈な蹄による攻撃を待っていたが・・・

 

「あれ・・・?」

 

いつまでたっても衝撃がこない・・・私が目を開けると・・・

 

「大丈夫か?カレコレ屋として助けに来たぜ。」

 

キモ5のカゲチヨが血液の壁を張って立っていた・・・

 

「アンタなんで!」

 

サヨちゃんもびっくりしてる。

 

「いや、友達と別れたところで悲鳴が聞こえたから来てみたんだけど・・・これはペリュトンだな。知性のない異宙人で自分の影を取り戻すために殺す幻獣・・・妖精王の結界をすり抜けてきたか・・・」

 

何でも屋をやってるだけあって異宙の住人に詳しいのかカゲチヨが答える。

 

「わりぃけどアンタ足くじいてる方の避難頼めるか?俺もこいつの飛ぶスピードでアンタら担いで逃げるのは無理だからな・・・持久力ゴミだし。」

 

立ち向かうのはカッコいいけど最後の方が余計だな・・・

私はそう思いながらもサヨちゃんに肩を貸して遠くに行く・・・

 

「アイツ大丈夫かな・・・」

 

「あのヒサメちゃんたちやシディさんと一緒に何でも屋やってるから強いとは思うけど・・・」

 

不安はあったが今はあの背中に任せることにした・・・

 

sideカゲチヨ

 

さて・・・あの二人も離れたことだし・・・

 

「行くぜ!」

 

「きゅうううう!」

 

俺は改造によって小型化して懐にしまえるようになった妖刀混血を本来の太刀に戻して切りかかる!

 

「きゅううう!」

 

しかし飛ぶことによって斬撃は躱される!

 

「まだまだ行くぜ!」

 

俺は血液の斬撃と新技の血液チャクラムを飛ばすが・・・

 

「きゅう!」

 

羽を一振りして弾いちまう!

 

「やっぱ俺は四人みたいにはいかないな・・・!」

 

そうさ、俺はヒサみたいな万能性もフィーアみたいな速さもカンナみたいな技術もシディのような場をひっくり返す破壊力もねぇ・・・だがな!

 

「守ることくらいは出来ねぇと笑われちまうんだよ・・・!」

 

もう、シロウとヒビキのようなことには誰もさせねぇ!

 

「うおおおおお!」

 

俺はそのまま突っ込む!

 

「きゅうううう!」

 

ペリュトンは勝利を確信したのだろう、急降下しながら蹄による蹴りを放ってくる!

 

「待ってたぜ!お前が大技を放ってくるのを!」

 

大技はうったあとに隙がある!

 

「きゅうう!」

 

「ごふっ!」

 

ペリュトンの蹴りはヒットしたぜ・・・腹を揺さぶられるほどの衝撃・・・だがな・・・

 

「捕まえたぜ・・・!」

 

「きゅう!?」

 

俺は攻撃を受けながらも足を掴んでいた。そう、体のタフさなら俺はカレコレ屋一位にもなれんだよ!

 

「これでどうだ!天狗の風の斬撃だ!」

 

ズバっ!

 

「きゅううう!?」

 

妖刀混血は切った異宙人の能力を使える!俺はそのまま片手で奴の足を切り落とした!

 

「そして火車の炎だ!」

 

羽を炎で燃やす!

 

「最後はこれで決めてやるぜ!」

 

俺は血液パックの人間の血を飲んで力を上げた俺は・・・

 

「おららららら!らぁ!」

 

「きゅ・・・き・・・」

 

混血と血液の剣による二刀流のラッシュで沈めた・・・

 

「あー・・・疲れた・・・」

 

俺が座り込んだ時だった。

 

「あの・・・」

 

さっき助けた女子たちがこちらにやってきた・・・

 

「助けてくれてありがとう!」

 

「今までキモいと思っててごめん!」

 

俺にお礼をしてくれた・・・

 

「いや、俺もキョドるから仕方ないし・・・助けるのは当たり前だろ?また襲われるかもしれないし今日は送っていくよ。ちゃんと病院にも行けよ?」

 

俺はそっけなく返す・・・やべぇ!女子への対応これであってたか!?

 

「・・・アロエだよ。」

 

 

「私の名前はアロエ!よろしくね!」

 

「私はサヨ!よろしくね!」

 

「お、おう!」

 

なんか急に明るく自己紹介してきた!やっぱ女子ってわからねぇ・・・

 

sideサヨ

その後私たちはカゲチヨくんに家に送ってもらった。親にはカゲチヨ君が説明してくれた。学校ではかなり不良な言葉なのに敬語で話すカゲチヨくんはギャップがすごかった・・・親には泣かれてくじいた足を大急ぎで病院で見てもらったが大したことはなかった。

 

「うちのお母さん泣きながらカゲチヨ君に感謝しててちょっと恥ずかしかったよ・・・」

 

「でも当たり前だよね・・・」

 

親に自分が大切にされてることも知れたしカゲチヨ君には感謝しかないな・・・

そうだ!

 

「私たちのお礼決まったよ!」

 

「え?何をするの?」

 

困惑するアロエちゃんに私はある作戦を提案した。

 

sideカゲチヨ

 

今日もキモ5で話していたのだが・・・

 

「うわ、キモ4じゃん、キモ。」

 

「カゲチヨはなんかカッコいいみたいだけどね。」

 

「そうそう!なんか女子二人を凶悪な異宙人から守ったみたいだし!」

 

そんな噂が流れていた・・・

 

「おい!カゲチヨ!お前何やったんだよ!」

 

「お前がカッコいいという噂が流れているのじゃい!」

 

アサヲとマチャソが詰め寄る。

 

「いや!何もしてねーよ!せいぜい怪鳥の一撃に捨て身の策を実行したくらいで・・・」

 

俺が言うと・・・

 

「「「「大した事ありすぎだろ!」」」」

 

「なんなのだ!そのバトル漫画の主人公みたいなシーンは!」

 

「それで助けた女子が噂してるんじゃない?」

 

チダイとルイが言うけどそれは無いな!

 

「ないない・・・だって助けたのいつも俺たちのこときもいって言ってるあの二人だぜ?それよりも今日は何を・・・」

 

「「「「フラグじゃないか!」」」」

 

はぁ!?

 

「それは一気に惚れられるフラグだよ!」

 

「儂たちもその場にいれば不名誉な仇名から解放されたんじゃ!」

 

「くそー!何でいなかったんだ!俺達!」

 

「大体カゲチヨ殿にはヒサメ殿がいるのに他の女子にカッコいいシーンなどいらぬだろう!」

 

お前たち今日は叫びっぱなしだな・・・

 

sideアロエ

 

「結局、キモ4と話してるね・・・」

 

「相変わらずの話だし・・・」

 

私たちは校内でのカゲチヨの印象を良くしたんだけど・・・結局いつものメンツだった・・・

 

「まぁ、外に影響されない友情っての言うのは良いのかな?」

 

「後は四人がいいところ見せてくれればね・・・」

 

「そうだね。」

 

私たちはそう言って悪くないと思ってきたのぞき見をしているのであった・・・

 



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シャボが洗脳!?

ヤルミナコラボで好きな回をやります。


sideシャボ

拙者はシャボ!ティラ様に使える戦闘ロボットであります!

今日は異宙の力を持ち強い戦闘能力を持つカレコレ屋にヤルミナティー壊滅の手伝いを依頼するであります!

 

「カレコレ屋!どうか力を貸して欲しいであります!」

 

「え?誰?」

 

シャー!?ファッション雑誌を読んでるカンナ殿しかいないであります!拙者が事情を話すと・・・

 

「あー・・・そういえばレクイエムがそういう組織にいるってお父さんが言ってたっけ・・・」

 

どうやらレクイエムと知り合いだったようであります!

 

「拙者たちの依頼を受けてくれたら強力な兵器をプレゼントするであります!これなら誰かがカレコレ屋を攻撃してきても安心であります!」

 

「いや、アーシしかいないから依頼はちょっと待ってよ・・・前に一人で依頼受けて怒られてるんだから・・・」

 

「まぁまぁ、見るだけでも価値はあるであります!シャシャシャシャッシャシャー!建物分解砲・・・」

 

「それリンゴじゃ・・・?」

 

しゃー!これじゃない!

 

「良いから大人しくしててよ!」

 

「あれでもなくてこれでもなくて・・・しゃ、これは・・・」

 

「ちょっと!どう見ても爆弾じゃん!?危ないからしまってよ!」

 

「大丈夫であります!リモコンがないと爆発しないであります!」

 

「それって・・・足で踏んでるやつ?」

 

しまったー!

 

ドカ―ン!

 

「あ、アーシの雑誌が黒焦げに・・・」

 

「しゃ・・・カンナ殿、これは・・・」

 

するとカンナ殿が拙者のブレインをいじり始めたであります!?

 

「大丈夫・・・痛みも恐怖も感じないうちに終わるから・・・」

 

シャー!

 

sideカンナ

 

アーシはティラと一緒にいた・・・

 

「ん・・・はっ!ここはどこでありますか?」

 

しっかり記憶もリセットされてるね・・・

 

「全くすぐに起きなさいよ。」

 

「そう怒らないでよ。ポンコツロボットは改造して生まれ変わったの!」

 

「どうだか・・・きゃ!」

 

ティラが転びそうになったけど・・・

 

「しゃー!」

 

シャボが素早くティラを支えた!

 

「どうしちゃったのよ!アンタ!」

 

「拙者にもわからないであります!」

 

「アーシが改造したの!天才ロボットにね!」

 

二人とも驚いてるね・・・

 

「いつもより体が軽いであります!」

 

「アイテムを出してみて。」

 

「ぴかぴかほうきマシーン!しゃー!」

 

シャボが箒型のマシーンを一振りすると塵一つ残っていない綺麗な部屋になった!

 

「すごーい!」

 

「ティラ様に褒められたであります!」

 

ふふふっ・・・良かった。

その後もアーシの前で様々な雑事をこなしていた・・・

 

「料理作って!」

 

「マッサージお願い!」

 

「プリン買ってきてー!」

 

「しゃー!任せるであります!」

 

ホントにいい子だよね・・・

 

「それじゃあシャボ・・・新作ゲーム買ってきてくれないか?」

 

「しゃ?しゃー!カゲチヨ殿!?ここは・・・カレコレ屋・・・?」

 

あーあ・・・もう効果が切れちゃった・・・

 

sideカゲチヨ

 

カンナが何でも言うことを聞く凄いロボットを連れて来たと言ったので色々と命令してたんだが・・・

 

「どうしたんだ?」

 

「どうなって・・・」

 

「貴方が役に立ちたいって言って私たちの部屋掃除してくれたり私にプリン買ってきてくれたんですよ?」

 

フィーアもシャボの買ってきたプリンを見せる。

 

「それはティラ様に買ってきたはずの・・・まさかマッサージも・・・」

 

「うん、私にやってたよ・・・?」

 

ヒサが名乗りでる。

 

「料理の手伝いもしてくれて助かったぞ!」

 

シディもお礼を言ってるけどこれってこいつにとっては異常事態だよな・・・?

 

「まさか・・・今までティラ様にやっていたことは全てカレコレ屋に・・・!?」

 

「あー、ごめん。またおかしくなっちゃったから改造しなおすよ。」

 

カンナがそういう。

 

「しゃ!?改造・・・それに拙者のメモリーにのこるカンナ殿は・・・!そうだ!全て思い出したであります!」

 

そう言ってシャボは事情を話し始めた・・・俺たちにヤルミナティー壊滅の手伝いを頼むつもりがカンナの怒りを買って改造されたようである・・・

 

「カンナ殿・・・なんてことを・・・!」

 

「良いじゃない。そのままじゃ何も役に立たない性能をグレードアップしたんだから。」

 

やっぱカンナはヤバい・・・

 

「ゆ、許さないであります・・・!動けないであります!」

 

シャボはカンナに突撃しようとするが体を動かせないみたいだ・・・

 

「アンタはアーシには逆らえないし、水をかけて故障させることもできるんだからね?」

 

「ぜ・・・絶対にあきらめないであります・・・!この身はティラ様のもの!他の誰にも渡さないであります!しゃー!」

 

おお!動きだしたぞ!」

 

「嘘!アーシの改造を・・・!」

 

「思いを侮辱した報いを受けるであります!しゃー!」

 

なんで俺達までビームで・・・ぎゃあああ!

 

sideシャボ

 

「やったであります・・・カレコレ屋の力を借りずともこれなら拙者一人でヤルミナティーを壊滅させられるであります!」

 

そう思ったら体が軽くて自由な気持ちであります!

 

「やったーであります!やったーであります・・・!」

 

noside

 

「体が・・・軽い・・・やったーであります・・・カンナは・・・カレコレ屋は絶対・・・」

 

ここはカレコレ屋そして冒頭から数分後の時間である・・・今までのはカンナの改造によってシャボの中に出た改ざんされた記憶だった…幸せな記憶を見れば生物も人間も従順になってしまうのかもしれない・・・

 

「自由でありま・・・す・・・カンナ様のために・・・特攻・・・」

 

「よし、大分分かってきた・・・。お仕置きはこれからだからね…アハハハハハっ!」

 

誰もいないカレコレ屋にシャボの虚ろな声とカンナの笑い声だけが響いていた・・・



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巨人の体探検

sideカゲチヨ

俺はシディが依頼があるというので来たんだが・・・

 

「何で俺はゼクスとシディと一緒に肉団子の中に入ってるんだ?」

 

「そうだぞ・・・依頼って言ってなかったか?」

 

俺とゼクスが言うと・・・

 

「ケンちゃんがな巨人の体の中がどうなってるか知りたいらしいんだ。」

 

ケンちゃんって誰!?

 

「一緒に公園で遊んでくれる友達だ。」

 

「俺達が付き合う必要なくないか?」

 

ゼクスの言う通りだぞ!

 

「依頼だからな。」

 

ふざけんな!

俺が怒ろうとした次の瞬間!

 

「カゲ―!来たよ!」

 

「これって最悪死なない?」

 

「大丈夫ですよ!シディさんはどんな逆境からでも生還します!」

 

それって俺とゼクスは生きてる保障ないんじゃ・・・

 

「ぎゃああああ!?」

 

「くそっ・・・」

 

「いざ!アドベンチャー!」

 

俺とゼクス、シディは飲み込まれた・・・

 

sideゼクス

 

「巨人の歯に気をつけろ!かみ砕かれたらひとたまりもないぞ!」

 

「お前ってこういう時は一層生き生きするよな・・・」

 

俺はシリアスな顔で言うシディの言う通りに歯に気を付けながら突っ込む。

 

「そういえばカゲチヨは?」

 

俺が見回していると・・・

 

「ここ・・・」

 

既に下半身と上半身が分かれているカゲチヨがいた・・・

 

「だ、大丈夫か?」

 

「まぁ、噛まれても大丈夫か。」

 

シディってこういう再生能力があるときは心配すること少ないよな・・・

 

そうして俺たちは食道に着いた・・・

 

「おお!ドンドン下に降りていく!」

 

「せんどう運動だろ。」

 

「なんだ?それは。」

 

「食べ物を胃に送る運動だな。」

 

俺とカゲチヨでシディに説明する。

 

「逆立ちしても食べた後吐いたりしないのはこの運動が関係してるんだ。」

 

「じゃあ、逆立ちしてても排便できるのもそのおかげか・・・?」

 

「それは知らねぇしどんな状況ですんだよ!」

 

カゲチヨの言う通り汚いぞ・・・

 

sideカゲチヨ

 

胃についたわけなんだが・・・

 

「俺の風の結界とシディの力で胃液を寄せ付けないようにしてるが・・・」

 

「巨大な魚や動物の骨まであるぞ・・・」

 

「胃酸の力とはすごいな!」

 

俺達三人は巨人の胃液の強さに驚く。

 

「そうだ!これを使えば冷たい紅茶にも砂糖が溶けるんじゃないか!?」

 

「シディ、もう地球にはガムシロという偉大な発明があるんだ・・・」

 

「これ使ったらコップごと溶けるわ!」

 

シディの天然に俺たちは突っ込む。

 

「この先はどうなってるんだ?」

 

「普通なら小腸、大腸、肛門だな・・・」

 

「ってことは・・・」

 

俺とゼクスは言ってて顔を青ざめる・・・そうだ!俺達このままいったら巨人のう〇こにまみれて出てくるってことじゃねぇか!

 

「実質う〇こと同じ扱いになってしまう・・・!」

 

嫌だー!

 

「?そんなに気にすることか?」

 

シディ・・・一周回って尊敬するわ・・・

でも俺たちは違う方法で出てやる!

 

「でも腸の方も知りたがってる子供もいるんだ。子供の好奇心は止めたらいかんさ。」

 

知るか!

 

「っていうか腸は凄く長いから俺達餓死するんじゃないか・・・?」

 

俺たちは溝になってた部分に捕まって出ようとしたが・・・

 

ゴゴゴゴ・・・・!

 

なんか水みたいなものが出てきてるぞ!

 

「なぁここが胃だとすると口から出るものって・・・」

 

ゼクスの言う通りだ・・・嫌だ!う〇こも嫌だけどそれも・・・・

 

「うげええええ!」

 

あ・・・・

 

sideシディ

 

俺はなんとか二人を結界の中に入れて脱出できた。

 

「シディさん!すみません!やっぱり心配だったので・・・」

 

「それにシディは気にしなくても二人があれにまみれるのはね・・・」

 

「何で巨人は吐いたんだ?」

 

「あ~それは・・・」

 

「お父さん用の強力なお酒をふるまって・・・」

 

「それよりもカゲたちは無事!?」

 

「あぁ・・・二人とも・・・」

 

俺が無事と答えようとすると・・・

 

「世は諸行無常・・・」

 

「巨人のは口からでるのは綺麗な宝石の川・・・」

 

「カゲ―!」

 

「ゼクス君・・・すっかり悟りを開いた顔に・・・」

 

「二人とも現実逃避してますね・・・」

 

すまない・・・今回は俺のせいだ・・・

 

 



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人魚化の秘密

ゴーレムも出そうと思ってます。


sideヒサメ

今日は五人で無人島に行くことになった!

 

「お前ら依頼のこと忘れてねぇか・・・」

 

カゲが船酔いしながら言う。そう、私たちは無人島に奉納されている忘れ去られた古き秘宝「人魚の忘れ形見」の調査に来ていた。

 

「人魚か・・・ロマンあるよね!」

 

「リヴァイアサンも十分海のロマンだと思いますけど・・・」

 

私たちは出会った人に船で連れて行ってもらっていた。

 

「僕も島に行くついでだったしね。」

 

あ、島が見えてきた!

 

sideカゲチヨ

 

「本当にこんな洞窟に人魚の秘宝なんてあるんですか・・・?」

 

「ありそうな雰囲気満点だよねー!」

 

「怖くない・・・?」

 

三人ともにぎやかだよな。

 

「俺もカンナの言う通り、日差しが強いところよりこっちの方が良いな。」

 

「カゲの陰湿蝙蝠。」

 

「陰湿はいらなくない?」

 

俺はヒサの罵声に落ち込む・・・

 

「見ろ、あそこに社があるぞ。」

 

シディの言う通り地底湖が広がっておりそこに小さな社があった・・・

中に入ると小さな木箱があった。

 

「これか?」

 

「随分と古いな。」

 

シディの言う通り相当古い木箱だな・・・

 

「本当に大丈夫かな・・・」

 

「なんだろ?人魚の鱗かな?」

 

「そんな可愛いものなら良いですけど・・・」

 

そうして俺が箱を開けると・・・

 

「うわあああ!?」

 

ヒサが悲鳴を上げる。中に入っていたのは人魚のミイラだった・・・

 

「いやー!期待以上だね!」

 

カンナ・・・目をキラキラさせすぎだろ・・・

 

「あのー・・・なんかヒビが広がってませんか?」

 

フィーアの言う通りミイラから煙が出た!

 

「ちょ・・・」

 

「うわっ・・・」

 

ヒサ、フィーア・・・!

 

「大丈夫・・・か?」

 

「はあああ!?」

 

「おぉー!」

 

俺たちは驚く・・・だって・・・

 

「へ?えええ!」

 

「この下半身といい、えらといい・・・まさか人魚になってるんですか!?」

 

ヒサとフィーアが人魚化していたのだ!

しかしそれだけじゃなかった!

 

「ぐは・・・!」

 

「な、なんだ急に・・・」

 

ヒサとフィーアの声を聞いた瞬間俺たちは頭の中をひっかきまわされたみたいな衝撃に襲われる・・・

 

「どうしたの?二人とも?」

 

カンナには影響がない・・・?それに人魚化もしてない・・・

 

「シディさん!」

 

「どうしたの?」

 

ぐほ・・・・!

 

「多分二人の声のせいだな・・・人魚の歌声は船乗りを惑わして海にいざなうって奴があるだろ?それと同じだな。」

 

「じゃあなんでカンナちゃんには効かないの?」

 

「カンナには海の生物であるリヴァイアサンのDNAがあるからな・・・人魚化の影響も声の影響も受けなかったんだろうぜ。」

 

「そんな・・・一番痛い目にあって欲しい人が効かないなんてどんな拷問ですか・・・」

 

そうだな・・・

 

「フィーアちゃん!?アーシ何か悪いことした!?」

 

いつも俺たちにやってるだろ・・・

 

「ふぅ・・・」

 

なんとシディはもう復活していた!

 

「どういうこと!?」

 

「ホルスの力のおかげだろう。」

 

相変わらずのチートだな・・・

 

sideフィーア

 

私たちはカゲチヨが復活するまで暇だったので湖を泳いでいたのですが・・・

 

「思ってたよりずっと水の中を自由に動ける!」

 

「結構楽しいですね・・・」

 

二人に聞こえないように話しながら楽しみます。

 

「いやー!まさか二人が水中で活動できるようになるなんて思わなかったよ!」

 

カンナちゃんも嬉しそうに笑います。

 

「でもアーシも人魚の声使ってみたいな・・・そしたら拷問にも・・・」

 

「カンナちゃん・・・」

 

やっぱりカンナちゃんは人魚化しなくてよかったですね・・・

 

すると網が降ってきました!

 

「ふ~!危ない危ない・・・」

 

カンナちゃんが網を炎で焼き尽くし私たちは捕まりませんでした・・・

 

「なっ!?」

 

「お前は・・・船のときの・・・」

 

「そう!そして依頼したのも僕さ・・・人魚の忘れ形見を手にした女性は人魚の力を得られる・・・それがこの島の人魚伝説さ。しかしまさか海の生物には人魚の力が効かないのは誤算でしたね・・・」

 

シディさんの質問に男が答えます・・・

 

「で、アンタはさしずめオークションで一攫千金を狙う密猟者ってところ?」

 

「その通り・・・三匹ではなく二匹なのは手痛いですがそれでも高値が付きます・・・しかし一番の障害は声で動けなくなる二人ではなく貴方・・・というわけで出でよ!ゴーレム!」

 

そうして出てきたのは一体の土の人形でした・・・

 

sideカンナ

 

「ゴーレム・・・異宙で使われてる兵器で作るには錬金術とか使わないといけないらしいけど?」

 

「特注しましてね!コストはかかりますがイレギュラーを排除しても十分におつりがきます!」

 

ふふふ・・・

 

「水場でアーシに勝負を挑むなんていい度胸してるじゃん!」

 

アーシは即座にブレイク状態になり周辺の水で渦潮を作りゴーレムを巻き込む!

 

「があああ・・・・」

 

ゴーレムは一瞬でとけてボロボロになる・・・

 

「くそっ!今度は水に耐性のあるゴーレムで!」

 

ふーん・・・二体いたんだ・・・

 

「カンナ・・・俺たちも・・・」

 

「俺も少しは動ける・・・手伝うぞ・・・」

 

カゲチヨとシディが心配してるけど・・・

 

「大丈夫!それにこういう顔が良いだけで性格がゴミクズって性格の奴がアーシは一番嫌いだからさ・・・アーシにやらせてよ・・・!二人攫われそうになってムカついてるし・・・!」

 

アーシは言う。

 

「強がりを!後悔しろ!」

 

密猟者は何か言ってるけど・・・

 

「蒼炎乱舞!」

 

アーシは極太の蒼炎の糸をゴーレムに叩き付ける!

 

ドカン!ドカン!

 

「ぐ・・・お・・・」

 

ゴーレムはガードの体制でじわじわと後退する・・・

 

「隙あり!拘束!」

 

「なっ・・・!」

 

アーシはゴーレムの頭を残して水球で拘束した!

 

「いくら水耐性のあるゴーレムも共通の弱点があるんだ・・・それは額の英語でEMETH(真理)って文字のEを貫いてMETH(死)にすること・・・頭が丸見えで文字も隠せないよね?」

 

「や、やめ・・・」

 

「じゃ、大金の塊粉々にしちゃうね。」

 

ドゴっ!バラバラ・・・・

 

「あ・・・あああ・・・」

 

ゴーレムがバラバラになり呆然自失となった密猟者だったけど・・・

 

「う・・・わあああああ!」

 

突然叫び声を上げると船で逃げてしまった・・・

 

「やべぇ!早く捕まえないと!」

 

「カンナちゃん!」

 

「どうしますか?」

 

「あれ?二人とも元に戻ったんだ。」

 

アーシは焦るカゲチヨと人魚から戻った二人を見て言う。

 

「うん、戻った時にこんな宝玉になったんだけど・・?」

 

ヒサメちゃんが青い玉を二個出す。

 

「これを使えば自由に人魚になれるということじゃないか?」

 

シディが言う。すごいね!

 

「それよりもアイツを・・・」

 

「ふふふ・・・それは大丈夫だよ・・・この洞窟から出れば海・・・すなわちアーシのフィールドだよ?」

 

「あ・・・」

 

カゲチヨも察しがついたよね?お仕置きの時間だよ?

 

sideカゲチヨ

 

「やばい・・・逃げないと殺される・・・!」

 

密猟者は船で逃げようとするが・・・

 

「さぁ、ショータイムの始まりだよ・・・?」

 

カンナがブレイクした状態で手を振り上げる・・・すると次々と海から水柱が上がり・・・

 

「うわっ・・・!ぎゃあああああ!?」

 

密猟者はその水柱に船ごと巻き上げられた!

 

「これでフィニッシュ!」

 

そして海の上に巨大な水球が浮かんだと同時に巨大な水の竜が出現し・・・

 

「あああああ!?」

 

密猟者に襲い掛かった・・・アイツは体から血しぶきを上げながら海に沈んでいった・・・

 

「流石カンナちゃん・・・」

 

「えぐすぎる・・・」

 

「見事だな!」

 

ヒサ、フィーア、シディが呆然としながらもカンナの技術の凄さに感心する・・・

 

「いや~!あの男も海の養分になってしかもアーシたちの戦力強化に役立ったんだから本望だよね!」

 

こいつだけは怒らせちゃいけないと再認識した俺達であった・・・

 

「それでどうやって帰る?船粉々に壊れてるけど・・・?」

 

ヒサが聞く。

 

「じゃあ、いかだを作って、ヒサメちゃんとフィーアちゃんがもう一回人魚化して三人でカゲチヨとシディが乗ったいかだを全力で引っ張るのは?」

 

嘘だろ!?

 

「もう一回人魚になるの!?」

 

「もう勘弁ですよ・・・っていうかカンナちゃんのジェットスキーみたいな速さについていけるか不安ですし・・・」

 

結局二人は愚痴ったが他に作戦もなかったのでそうなった・・・船酔いが・・・




カンナの技はfgoのラムダリリスのリヴァイアサンメルトパージを参考にしました。イベント、水怪クライシスのやつが凄かったので


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はげ対策とは・・・

sideカゲチヨ

今日の依頼人は凄い毛量の男子だった・・・

 

「僕、将来はげるんじゃないかって不安で・・・今から対策しておきたいんです。」

 

「まぁ、その毛量だと不安だよね・・・」

 

カンナの言う通りだな。

 

「全員髪型スルーですか・・・サイア人みたい・・・」

 

フィーアそれは言わないお約束だ・・・

それに・・・

 

「わかる!わかるぞ!!男なら誰しもが抱える悩みだ!俺がバッチリ教えてやる!」

 

「カゲが珍しくやる気だ・・・」

 

「あぁ・・・というかカゲチヨは不老不死なんだから髪の毛の心配はないんじゃないか?」

 

ヒサ!シディ!甘いぞ!

 

「俺だってこの身体になる前は不安で怯えてたんだ・・・」

 

「髪の有無がそんなに大事か?」

 

「メチャクチャ大事だ!」

 

シディはオシャレはげでいけるかもしれないけど俺達凡人は違う!

 

「女性の容姿を馬鹿にしたりはしちゃいけない風潮があるけどはげだけは別だ!ハゲはいじってもいい!傷つかない!日本のハゲ罵倒は深く根付いてるんだ!!」

 

「カゲチヨがまともなこと言ってる・・・」

 

「一理あるね・・・」

 

「ヒサ、カンナ!誰がハゲじゃ!」

 

「「言ってないから!」」

 

失礼・・・

 

sideフィーア

 

そしてカゲチヨが説明を開始する。

 

「まずは食事だな。」

 

「ワカメとか食べるのが良いんですか?」

 

「それって迷信なんじゃ・・・」

 

ヒサメちゃん!そうなんですか!?

 

「まぁ、髪の毛の主成分であるたんぱく質が不足すると薄毛は進行するから海藻類だけじゃなくて肉や魚なんかをバランスよくとるのが良いな。」

 

「あとは大豆やレバー、カキなんかは良いんだよね。」

 

「その通りだぜ!カンナ!」

 

流石カレコレ屋シェフの一人・・・

 

「逆に糖分や塩分なんかを過剰に摂取する不健康な生活はだめそうだよね・・・」

 

ヒサメちゃんの言う通りだね・・・

 

「甘辛・・・つまり照り焼きは禿げるのか!」

 

シディさん・・・違いますから・・・

 

sideカンナ

 

「あとは睡眠も関係してるみたいだけど詳しくは知らないな・・・」

 

アーシが言う。

 

「質の良い睡眠は成長ホルモンの分泌を促して薄毛を改善するらしい。」

 

「どういうのが良い睡眠なの?」

 

ヒサメちゃんがカゲチヨに聞く。

 

「午後十時から午前二時を含む六時間程度の睡眠は必須だな。ブルーライトを浴びるのもダメみたいだぜ!」

 

でもカゲチヨは・・・

 

「真逆の生活だね・・・」

 

ヒサメちゃんの言う通りだよ・・・

 

「あとはストレスをためるのもダメだ。頭皮環境悪化につながるらしい。」

 

「確かにストレスハゲっていうのもあるくらいですからね・・・」

 

フィーアちゃんが言う。

 

「カゲチヨはストレスあるのか?」

 

シディが聞く。

 

「体育の授業の二人一組とか・・・」

 

悲しすぎる・・・

 

sideヒサメ

 

「あとは酒や煙草も早いと思うけど将来控えないとな。」

 

でもカゲって・・・

 

「カゲって二十歳にならずに体の成長止まってるんだよね?」

 

「あぁ~・・・」

 

「永久に酒や煙草と無縁の生活…ある意味究極の健康意識の生活ですね。」

 

「うそー・・・」

 

私たち三人に言われてカゲが暗くなった・・・まぁ、依存しそうだよね・・・

 

「ありがとうございます!言われたことやってみます!」

 

依頼人は感謝していたし良かった・・・

 

「でもそうまでして髪の毛が減るのが嫌か?」

 

「そりゃ嫌ですよ。モテなくなりますし・・・」

 

「そうか?俺もお前も髪が無くなるかもしれない。けどなくなった頃にもっとカッコいい何かを手にできるようにも努力すべきじゃないか?」

 

シディ・・・

 

「流石シディさん・・・」

 

「これは一本取られましたね・・・」

 

「ぐっ・・・」

 

私たちはシディの言葉に納得する。

 

「これから失うものよりこれから何を手に入れるか・・・そうですね・・・・」

 

依頼人にも響いたみたい・・・

 

「でもやっぱりはげるのは嫌です。」

 

(ですよね・・・)

 

シディ以外の私たちの心は一致した・・・



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リゾートバイトの恐怖

sideカゲチヨ

今日の依頼人は三人の男子大学生だった・・・

 

「実は俺達心霊的な出来事に巻き込まれてるんです・・・・」

 

「実はリゾートバイトをしてて巻き込まれたんだけどそこでヒサメちゃんたちと知り合ってカレコレ屋やってるって聞いたから相談に・・・」

 

「もうどうしたらいいかわからなくて・・・」

 

依頼人の三人はげっそりとしていた・・・

 

「嘘・・・!」

 

「話を聞かせてもらえますか?」

 

フィーアも話を聞く。

 

「はい、僕たちは金稼ぎと出会いもかねてバイトに向かったんです・・・」

 

まぁ、男子ならだれでも夢見るよな・・・

 

「旅館の人様子はどうだったんだ?」

 

シディが聞く。

 

「女将さんは恰幅も気立ても良い人で底抜けに明るかったです・・・旦那さんも優しい人だったけど子供はいないみたいだった・・・」

 

「そうなのか?」

 

「うん・・・私たちと話してた時女将さんは息子さんを水難事故で亡くしたって言ってた・・・」

 

俺の質問にヒサが答える。

 

「けど旅館の二階は立ち入り禁止って言われたんだ・・・」

 

「うん、アーシたちも注意されたよね。」

 

カンナも依頼人の説明を補足する。

 

「それだけなら何も思わなかったんだけど昼と晩に女将さんが食事をそこに運んでるんだ・・・五分後には食事は全部なくなってて食べるにしても早すぎだってことで俺たちは二階に行ってみたんだ・・・」

 

「絶対ヤバい奴だよ・・・」

 

ヒサが怯える・・・

 

「あぁ・・・俺たちも後悔したよ・・・二階は薄暗くて埃っぽかったんだけど砂利も落ちてたんだけど一番気になったのは下水と生ごみの混じったような匂いに吐き気がした・・・」

 

「それで見つけたんだよ・・・大量の食事があってそれが腐ってるからなのか虫がたかっててドロドロしてて・・・そしてそこのドアには大量のお札が貼られてたんだ・・・その時は本能で後悔したけど遅かった・・・ドアの向こうで何かをひっかく音がしたんだ・・・しかも複数の・・・しかも一瞬でその音は俺たちの上に移動して人間の呼吸音まで聞こえてきた・・・その瞬間意識が途切れたんだ・・・」

 

「なるほど・・・」

 

ヒサやフィーアが青ざめる中カンナは真剣に聞く・・・

 

「動けるようになったら俺たちは必死に逃げたんだ・・・しかも俺たちは意識が途切れてる間にあの腐った食事を食べてて膝には人間の爪がついてたんだ・・・あの砂利は爪で食事は女将が運んだもので間違いないと思った俺たちはバイトを辞めたんだ・・・

無責任だと女将さんに怒られたけど俺たちに明るく喝を入れたあの人があの異常行為をしてるようには思えなかったけど・・・」

 

「でも帰ってからも異常は起きてたんすよね。」

 

俺は三人にそう言う。

 

「はい・・・最初は何かがついてきてる気配があっただけだったんすけど時間が経つと意識が途切れるようになって知らない場所にいたんです・・・しかも途切れて間は幼児退行したような行動を取っていたって・・・」

 

「お祓いしても効果が無くてそれでカレコレ屋に・・・」

 

なるほどね・・・

 

「私たちの方では何も起きませんでしたね・・・」

 

「二階に行った三人だけに起きた現象ってことだよね・・・」

 

フィーアとヒサが言う。

 

「怪談で同じ話は聞いたことあるな・・・」

 

「そうだな、俺も聞いたことがある。」

 

俺もカンナもスマホで調べて見つけた情報を見ながら言う。

 

「人間の爪と食事を媒介として生きている人間に亡くなった人間の魂を憑依させる呪いがあるって。」

 

「つまり食事を用意したのが女将さんなら誰かを他人の憑依させたかったことになる。

そしてアーシたちが知ってるなかで女将さんに親しい人でなくなった人間は一人・・・」

 

「そんな・・・あの女将さんが息子を憑依させるために・・・」

 

「良い人そうだったのに・・・」

 

後のことは流石にお祓いは専門外なので旅館のある地域の住職を紹介して三人に向かわせた・・・

 

sideヒサメ

 

依頼人たちを見送った後・・・

 

「意外だったなヒサメ、ああいう心霊系の依頼を受けるなんて。」

 

シディが言う。

 

「あぁ・・・女将さんが気になって・・・明るくていい人だったんだけど目に見覚えがあったから・・・」

 

「どういうことですか?」

 

フィーアちゃんが聞くので返そうとすると・・・

 

「俺も気になってたんだよなー。どうして三人に憑依の症状が出てるのか。」

 

「うん、成功率を上げるにしても凶悪な霊だったらリスキーすぎる・・・もしかして最初から三人分の霊が目的だとしたら・・・カゲチヨ、一緒に息子さんの事件について調べよう!」

 

そんな・・・三人が危ない!

 

sideカンナ

 

「海行くぞ!おらー!」

 

「ちゃんとしろよー!」

 

「やめてよー!二人とも!」

 

「・・・大丈夫!助けてあげるから!」

 

「ひいいい!」

 

バキン!

 

「がっ!?」

 

二人に包丁を振り上げる女将さんをヒサメちゃんが凍結で拘束する。

 

「危なかった・・・!」

 

「アーシとしたことが・・・推理を途中でほっぽり出すなんてまだまだだね・・・」

 

三人は警察に連絡してもらってるからアーシたちで止めないとね!

 

「ああ・・・!」

 

「本当に女将さんが・・・」

 

どうやら憑依も収まったみたい・・・

 

「残りの二人は無理やり沖に連れて行って事故を引き起こした友人二人ってことですよね・・・今の現象から考えて。」

 

アーシは女将さんに推理を話す。

 

「そうよ・・・あの子は私の宝物だったの・・・奪った悪魔を殺したいと思うのは当然でしょ!」

 

「死んでる奴をさらに殺す・・・?」

 

「憑依してても別人じゃないか・・・」

 

依頼人の言う通りだよ・・・

 

「アンタの憎悪は理解できるよ。アーシたちの仲間にもそういう目をした奴がいるし。でも手段が間違ってるんだよ!あなたは!」

 

「女将さん!もう!」

 

「うるさい!私にはもうそれしかないのおおおお!」

 

アーシたちの女将さんの胸にあったお札が反応した!

 

「憎い・・・憎い・・・子供はどこ・・・?」

 

「な、なんだよあれ!」

 

「女将さんが骸骨に・・・!」

 

「動いてるよぉ!?」

 

依頼人三人も驚いてる!

 

「三人とも早く寺の中に!アーシたちで倒すから!」

 

「「「はい!!」」」

 

三人がお寺の中に駆け込んだのを見送った後アーシたちは骸骨と対峙していた。

 

「何かに囚われてるとは思ってたけどね・・・」

 

「もう倒すしかないんだよね・・・」

 

ヒサメちゃんが言う。

 

「うん、ああいうのは人間に戻れないのが相場だからね!」

 

そう言ってアーシたちは電撃と炎の竜巻で骸骨を包み込む!

 

「ああああ・・・!」

 

骨自体に硬度は無く電撃と炎の熱で徐々に焼かれヒビ割れていく!

 

「憎いいいいい!!」

 

骨で作られた剣の一振り一振りに憎悪が秘められている・・・

 

「これで決めるよ!」

 

「うん!」

 

アーシが水球で拘束するのと同時にヒサメちゃんは冷気を出して骸骨を完全に凍らせてた!そして・・・

 

パリーン・・・

 

骸骨はガラスのように砕け散った・・・

 

「終わったね・・・」

 

「うん・・・・」

 

こうしてアーシたちはやりきれない思いの中討伐を終えるのだった・・・

 

sideヒサメ

 

私たちは警察の事情聴取を終えた後二人で帰っていた。

 

「三人は祓ってもらえたんだよね。」

 

「うん、異変も帰ってから起きてないみたいだからね。」

 

私たちは依頼人たちの無事をひとまず喜ぶ。

 

「ヒサメちゃんが依頼受けたのはやっぱりおかみさんの目がアイツに似てたから?」

 

「うん・・・助けたかったんだけどやっぱり駄目だった・・・」

 

私は落ち込んでしまう・・・私カゲの役に立ってるかな・・・

 

「大丈夫だよ!居場所があれば救われることもあるからゆっくりその目を和らげて行こうよ!」

 

「そうだね・・・」

 

女将さんの目を思い出しながら私はそう決心するのでした・・・

 

 



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シャボのリベンジ

https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=17519970&comment_id=37291914
黒い幻想さんの話の後日談みたいな感じで書きました。

カゲチヨ「前回のあらすじ!あの事件のあと謝ってくれたカンナであったが当然屈辱を拭い去りたいシャボ!果たしてカンナに勝つことはできるのか!?」

ヒサメ「カゲ…何やってるの?」

カゲチヨ「いや~こういうスポ根漫画のあらすじって憧れるじゃん?」

ヒサメ「カゲの腐った目でナレーションしてもスポ根感でないよ・・・」

カゲチヨ「ヒデぇ!?」

シディ「それでは記念すべき300話楽しんでくれ!」

フィーア「シディさん・・・カゲチヨのナレーション奪うなんて意外とやりますね・・・」

カンナ「これからもよろしくお願いします!」


sideカゲチヨ

 

「しゃー!カンナ殿!覚悟するであります!この前のリベンジであります!」

 

大丈夫かよ・・・シャボの奴・・・

 

「覚悟・・・しゃ!?」

 

「よし、完了っと。」

 

カンナが当たり前のようにパソコンでシャボを洗脳する。

 

「ご主人様何なりとお申し付けください・・・」

 

「カンナちゃん懲りてないの・・・?」

 

当然ヒサが聞くが・・・

 

「ううん。アーシ反省したんだ・・・レクス君はまかりなりにも最強を名乗るロボット・・・機械に中途半端に足を踏み込んだ結果ああなってしまったんだって・・・だからアーシもちゃんと機械を勉強してから洗脳することにしたんだ!」

 

「別のベクトルで反省してる・・・」

 

俺は頭を抱える・・・

 

「フィーアちゃんいなくて良かったね・・・きっとシディのためって言ってこき使ってただろうし・・・」

 

「あぁ、シディも二人の言い分に騙されそうだしな・・・」

 

カレコレ屋にまともなのが俺たち二人ってどういうことだよ・・・

 

その後料理当番だったカンナはシャボに料理を作らせ激辛のポテトチップスを買ってこさせた・・・

 

「んー次は・・・」

 

「かしこまりまいまりまり・・・・」

 

「あー従順モードの負荷が限界になってる・・・整えて返しちゃおう。」

 

手荒にするなよ・・・?

 

sideシャボ

 

かし・・・かし・・・

 

「はっ!?ここはどこでありますか?拙者は確か・・・カンナ殿の仕業でありますね!許せないであります!」

 

しかし勝てないことは自明の理・・・シャボ―ン・・・

拙者が落ち込んでると・・・

 

「ふっふふ~ん・・・ロールケーキが買えました・・・!ってあれ?貴方は・・・」

 

フィーア殿!

 

「シャボさんどうしたんですか?元気ないですね?」

 

「実はかくかくしかじかで・・・倒したい人がいるのですが勝てないのであります・・・」

 

「そうなんですね・・・なら修業しかありませんね!」

 

「しかし拙者はロボットでありますぞ?」

 

「戦闘経験をデータとして残せばいいんですよ!人格があるってことは貴方にはAIが備わってるはずですから!」

 

なるほど・・・

 

「フィーア殿!協力してくれるでありますか?」

 

「勿論です!」

 

sideフィーア

 

「良いですか?AIの計算で体の動きから予測することが大事なんです!相手が何をするかを経験で予測するつまり実践を積みまくることが大切なんです!」

 

「なるほどであります!」

 

「まずは私と百本組手を行います!モバイルバッテリー型のティラさんの充電器を妖精王の森で作って電気を沢山ためたのでアイテムもバンバンと使ってください!」

 

「分かったであります!」

 

私はシャボにデータを集めさせるための組手、そして

 

「私の高速の手刀による突き・・・全て避けてみてください!」

 

「無茶であります!しゃー!?」

 

反射神経をつけさせました。

そうして特訓をつけさせること数日後・・・

 

「体が光って金色に・・・」

 

「これは・・・力がみなぎるであります!」

 

「これが修業の成果ですね・・・もう教えることは何もありません!胸を張って倒しに行ってきてください!」

 

「フィーア殿ありがとうであります!このスーパーシャボが今日を奴の命日にするであります!」

 

そうして決戦になったんですけど・・・

 

「アーシを呼び出すなんていい度胸じゃん?ガラクタロボットさん?」

 

「カンナ殿!!今日こそ倒すであります!」

 

勝ちたい相手ってカンナちゃんの事だったんですか!?

 

「あれ?フィーアちゃん、もしかしてそいつの味方なの?」

 

「い、いえ。私はあくまでトレーナー。中立です。」

 

大丈夫、シャボは強くなったから一発くらいは当てれるはず!

 

「さて、じゃあ始めようか?」

 

「いくであります!」

 

「それ!まずは水の弾丸!」

 

苦手な水の弾丸がくる!あれは鉄板を貫くから一発でもくらえば故障しちゃいますけど・・・

 

「フィーア殿に比べれば遅いであります!」

 

「一瞬でこんな近くに・・・っていうか脳筋のフィーアちゃんと一緒にしないでよ!」

 

失礼なことを言いつつも動揺してるカンナちゃん!これなら・・・

 

「なーんて・・・甘すぎ。」

 

「しゃ!?動かない・・・しかも水が隙間に侵入してるであります・・・」

 

「勝負前に水蒸気にして隙間に侵入させてたんだ。あとはアンタのバッテリー切れを待つだけだね・・・」

 

マズイ・・・

 

「しゃー!勝つであります・・・!」

 

「ボタン一つで想いのままにされるのに?」

 

「勝てますよ!私だってそうです・・・何度も麒麟のスピードに振り回されそうになったりヴァルキリーの力の調節が下手でした・・・でも何度も突いた拳や鍛えたスピードの経験は裏切りません!シャボ!思い出してください!あの特訓の経験を!」

 

私は中立と言っていましたがシャボさんに声を張り上げます!

 

「そうであります!拙者はスーパーシャボ・・・何よりフィーア殿の期待に応えたいであります!」

 

するとシャボが洗脳をはねのけた!

 

「嘘でしょ!?」

 

「今です!」

 

「了解であります!チェェンジ!機鮫巨神スーパー・シャボ!」

 

なんと巨大ロボに変形したんです!

 

「なんて美しい姿なのでしょう・・・」

 

「ええええ!?」

 

「これでフィニッシュであります!」

 

「うわあああ!?まさかこんなことが・・・アーシの負けだね・・・本当にごめん!」

 

「勝った・・・カンナ殿に勝ったであります!」

 

私も涙があふれてきます・・・

 

「やるじゃねぇか!」

 

「凄いよ!シャボ君!」

 

「凄いじゃないかシャボ!」

 

「カゲチヨ殿、ヒサメ殿、シディ殿!」

 

「見直したんだぞ。」

 

「流石は我が盟友だ。」

 

「ティラ様!レクイエム殿も!」

 

皆お祝いに来てくれましたよ・・・

 

「おめでとう。」

 

「おめでとう。」

 

「おめでとうだぞ。」

 

「おめでとう・・・」

 

「ありがとうであります!拙者は最高のロボットでありま・・・・」

 

sideカンナ

 

皆が帰った後、アーシはカレコレ屋でシャボの調整をしていた・・・

 

「これでよし・・・」

 

「ただいま…何をしてるんだ?」

 

あ、シディ。

 

「里帰りから帰ってきたの?」

 

「あぁ、狩りの肉が余ってな。明日皆で食べよう!」

 

「それはヒサメちゃんも喜ぶね!」

 

「それで機械の本とシャボで何をやってるんだ?」

 

そうだった・・・

 

「機械のことを勉強しながらシャボに改良を加えてるんだ。これまでは負荷が大きくて短い作動しかしないシステムがあったんだけど勉強してさらなる改良を加えてるの!」

 

「そうか!分からんがきっとシャボのためになるんだろうな!カンナも勉強熱心なのは良いがほどほどにな。」

 

「うん、シディも帰り道気をつけてね。」

 

「うむ。」

 

そうしてシディは帰っていった。

理想の映像を見せることでストレス値によるAIの負荷を軽減・・・

これこそいい夢ってやつかな?

 

「アーシに勝つなんてまだまだ早いよ?」

 

 




結局シャボは夢の中・・・


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双子の恋

sideカゲチヨ

俺はシディと一緒に散歩してたんだが・・・

 

「あの、すみません!」

 

「?」

 

突然シディに声を掛けた小学生くらいの女子がいた・・・

 

「突然ですけど・・・私と付き合ってください!」

 

「・・・わかった。」

 

「おい!いいのかよ!?」

 

フィーアが泣くぞ!

 

「えっ!良いんですか!?」

 

「あぁ、今日は急ぎの用もないし俺で良ければ付き合おう。」

 

あー・・・まぁそうだよな・・・

 

「え?」

 

「付き合ってくれって恋人になってくれってことだぞ。」

 

俺が困惑する女子をよそにシディに説明する。

 

「そうなのか、てっきりどこかに一緒に行って欲しいという意味かと・・・」

 

「あははは!思った通りの人だ!」

 

「思った通り?」

 

シディが聞くとこの子は道で転んだおばあさんをシディが助けてるのを見てその優しさに一目ぼれしたらしい。

 

「今だって見ず知らずの私と一緒に出掛けようとしてくれたでしょ?だから思った通りだって言ったの。」

 

さっきのは天然だと思うぞ・・・?

 

「気持ちはうれしいがいきなり恋簿とというのは・・・」

 

「じゃあ友達からでもいいです!私とお友達になってくれませんか?」

 

「それなら断る理由もない。俺はシディだ。よろしく。」

 

「私はアザミです!よろしくお願いします!」

 

相変わらずだな・・・

 

sideフィーア

 

ー数日後ー

 

カゲチヨからまたシディさんと友達になった人がいるということでしたが私も修業をこなしてますからね・・・これくらいのことでは動じませんよ!

そう思いながらシディさんと子供たちと遊んでいたのですが・・・

 

「あの、すみません・・・突然ですけど。私と付き合ってください!!」

 

「・・・どうしたんだ?アザミ。」

 

「なるほど、この子が例の・・・」

 

「え?アザミ?」

 

シディさんが知ってるってことはこの子が先日話してたアザミちゃんですよね・・・?

 

「この間友達になったと聞きましたが・・・まさか初対面のふりをして恋人の座を狙うのが目的ですか?」

 

(ばっちり怒りで動揺してる)

 

「ちょっと待ってください!私はナズナ!アザミは双子の姉なんです。」

 

へっ?双子!?

 

「そうだったのか・・・」

 

こうしてアザミと連絡を取って二人とシディさんは友達になりました・・・

 

ーカレコレ屋ー

 

「というわけで皆、双子を見分けるために知恵をシディさんのために振り絞ってください。」

 

 

「「「いきなりすぎない・・・?」」」

 

「すまん、皆・・・でも本当にちょっと見ただけでは見分けがつかないほど瓜二つなんだ。」

 

「匂いも似てるみたいなのでこうして相談しているんです。」

 

「なるほど・・・それは厄介だな・・・」

 

私たちは作戦会議をします。

 

「二人ともシディに一目ぼれなんて漫画みたいだね・・・」

 

「でも性格とか好みまで似るっていうもんね。」

 

カンナちゃんとヒサメちゃんの言う通りなんですよ。

 

「なのでぜひ友達としてうまくいくように三人の意見を聞かせてください!」

 

私は改めて皆にお願いします。

 

(恋人としてうまくは言って欲しくないんだな・・・)

 

なんで呆れた目で見てるんですか!?

 

「じゃあ髪型や服装なんかは?」

 

「髪もロングやショートで大分変わるし服装もスカートやパンツ派に分かれたりしない?」

 

ヒサメちゃんとカンナちゃんが良いことを言いますが・・・

 

「それが服装や髪型もまるっきり同じなんですよ・・・」

 

「あぁ、好きな格好をしてると同じになってしまうんだろう。」

 

「まさに漫画みてーな双子だな・・・」

 

カゲチヨも苦笑いしています・・・

 

「本人かどうかも見分けられないのに友達と言っていいのだろうか・・・」

 

シディさん・・・

 

「良いに決まってますよ!」

 

「フィーア・・・」

 

「シディさんの努力を行動で示して伝われば本人たちも納得するはずですから!」

 

「そうだな、それに知り合ったばっかなんだし焦る必要もねーよ。」

 

カゲチヨの言う通りですよ!

 

「・・・そうだな、一緒に過ごしてわかるようになる。それが一番だな。」

 

シディさん・・・良かった。

 

sideシディ

 

俺は次の日アザミと一緒に動物園に来ていた。

 

「あのサル可愛い~!バナナ食べてますよ!」

 

「うむ、動物園は前まで苦手だったのだがああやって安全な環境でゆっくり食事ができるのは良いと思えるようになったんだ。」

 

「そうなんですね!今日はなんで誘ってくれたんですか?」

 

「それは・・・」

 

俺が答えようとしたが・・・

 

「ナズナー!」

 

「げっ!アザミ!熱で寝込んでたんじゃ・・・・」

 

どうやら入れ替わっていたようだ・・・

 

「今日はいけないこと伝えてくるだけって言ってたのに!」

 

「あとから話すつもりだったもん・・・」

 

「そんなこと言って私よりも仲良くなるつもりだったんでしょ!」

 

「それはこっちのセリフだよ!前に同じことやったくせに!」

 

「やめろ!」

 

その時だったサルがバナナの皮を投げてきた!

 

「危ない!」

 

突然フィーアが現れて皮をキャッチしてくれたのだ!

 

「あっ・・・」

 

「ごめんなさい・・・私たち喧嘩に夢中で気づかなくて・・・」

 

「いや、いいんだ。それにしてもフィーアがなんでここに?」

 

「あー!私も動物園来たくて一人で来てたんですよ!じゃあ私はこれで!ふれあいコーナーのとこに行ってきますね!」

 

そう言ってフィーアは行ってしまった・・・

 

「すごい偶然もあるんだな・・・」

 

((絶対つけてきたんだろうな・・・))

 

「なんだかすまんな。友達として二人をちゃんと見分けられるようになりたくて一緒に過ごす時間を作って仕草や癖を見分けたいと思ったんだが・・・」

 

「なんだ、そうだったんだ。」

 

「嬉しい!そんな風に思ってくれる人今までいなかったからうれしい!」

 

その日はアザミが熱があるということで解散となった。

 

sideカンナ

 

アーシたちはフィーアちゃんにあの双子とシディがどうなったか道を歩きながら聞いていた。

 

「それでしばらくたったけどどうなったの?」

 

「大丈夫ですよ。完璧ですから。」

 

フィーアちゃんが太鼓判を押してるしシディが見分けつくようになったみたい!

 

「おぉ、四人とも偶然だな。」

 

ちょうどシディと双子がやってきた。

 

「本当にそっくりだね。」

 

「うん。」

 

ヒサメちゃんもアーシも会うのは初めてだからそっくりなことに驚く。

 

「こっちがアザミでこっちがナズナだ。」

 

「「正解ー!」」

 

「すげぇな・・・」

 

「口癖や仕草に少しずつ違いがある。こうして三人であってわかるようになった。」

 

「あれ?でも二人ともシディに告白してきたんだよね?」

 

ヒサメちゃんが聞くと・・・

 

「いいんです!」

 

「私たちこれまで同じ人を好きになるたびに喧嘩してたけど好きになっちゃうなら受け入れるのもありかなって。」

 

「シディさんが気づかせてくれました。」

 

な、なるほど・・・

そう言って三人は行ってしまった・・・

 

「恋人になるとか結婚するとかだけがゴールじゃないんだな。」

 

「あぁ~だからフィーアちゃんも落ち着いた感じなのか・・・」

 

「さて、皆さん今日はマンゴープリンでも奢りますよ。」

 

ごまかした・・・

 

 

 



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魔法少女と陰謀

まどかマギカは見たことないですけどフラグちゃんでなんか死亡フラグが満載な感じがしたので参考にします。イメージと違ったらすみません・・・


sideカンナ

アーシとヒサメちゃん、フィーアちゃんは学校の帰り道怪しい小動物的な生き物に出会った・・・

 

「おいらと契約して魔法少女になってニョン!!」

 

「・・・は?」

 

「異宙人ですか?」

 

「ねぇ、今日って依頼あったかなー。」

 

「えーと今日は無かったよ。」

 

「ちょ!スルーは辞めて欲しいニョン!?」

 

いやだってどう見たって怪しさ満点だし・・・

 

「悪いけどお父さんに怪しげな小動物が魔法少女の契約申し出てきたときはスルーしろって言われてるの。」

 

アーシが言う。

 

「どんなピンポイントな注意してるニョンか!君たちのお父さん!」

 

「というわけですみませんが契約はできません。できれば異宙に帰ってください。」

 

「そんなー!」

 

sideカゲチヨ

 

「あー・・・」

 

「・・・」

 

「あー-・・・・」

 

「・・・・」

 

「なんか聞けよ!」

 

「嫌じゃなんでワシが貴様なんぞに興味を持たんといかんのじゃ。」

 

「いや、実はなー最近毎日が退屈だなーって思って。学校ではリア充が楽しそうなのを横目にイケてない日々だし。最近依頼もないしさー・・・」

 

「カゲ男のような凡人はそういう平凡な一生をすごして後悔して死んでいくんじゃ。」

 

やっぱそうなのかなー・・・

 

「お、カゲ早いね。」

 

「カゲチヨは友達待つ必要もないからねー。」

 

「相変わらずゴロゴロしてますね。」

 

余計なお世話ってあれ?

 

「ヒサ、お前の鞄になんかステッキが入ってるぞ?」

 

「あー!勝手に鞄のチャック開けられて入れられてる!?」

 

「あのクソ小動物・・・勝手に入れていったんだね!」

 

「ぶっ飛ばしましょうか・・・」

 

三人に話を聞くと帰り道不思議な異宙人が現れて魔法少女になれば願いを一つかなえてくれるって言われたらしい・・・

 

「でもお父さんからそんなこと言ってくる小動物はたいてい感情を食らって変なことしようとしたり地球征服とか企てようとしてるから関わるなって言われてるんだ。」

 

クリスの魔法少女に対する偏見がすげぇ・・・!

 

「だからカゲも絶対契約しちゃだめだからね!」

 

「これは私たちが後でお父さんに渡して解析にかけるので。」

 

そうしてシディも来て依頼人を待ったが来なかったので・・・

 

「お父さんに連絡したら明日ステッキを回収しにくるって言ってました。」

 

「うむ、じゃあ今日は解散するか。」

 

フィーアとシディの連絡で今日は解散となった・・・

 

「シディ、また料理教えてよ!」

 

「うむ、もちろんだ!ヒサメやフィーアに勉強を教えて貰いたいしな!」

 

「ボティス、なんで無駄になる努力を人間はすると思う・・・?」

 

「哲学的じゃな・・・」

 

シディの勉強とヒサの料理という不安なイベント予定にボティスとカンナが苦笑いしていたがそんなことはどうでもいい!

 

「ヒサたちの隠し場所なんてお見通しなんだよ・・・」

 

俺は倉庫の奥にあったステッキを取り出した・・・

 

「ちょっと!カゲチヨ何してるの!」

 

「カゲ男・・・まさか・・・」

 

カンナ、ボティス・・・俺やるぜ!

 

「俺は退屈な日常を変えてやる!」

 

「やめてよ!アーシお父さんに拳骨だけは食らいたくないよ!?」

 

「それに貴様魔法少女の意味わかっておるのか?」

 

うるせー!俺は契約するぜ!ステッキを振るとヒサたちの言っていた小動物が出てきた!

 

「おいらはニョン太!魔法少女をサポートするマスコットキャラみたいなもんだニョン!」

 

「自分でマスコットキャラとは言わないでしょ・・・」

 

「それで?そこのオレンジ髪の女の子が契約するニョンか?」

 

「いや、俺だぜ!」

 

「正気か?こいつ。」

 

「なんかすっごい冷酷な声だったけど大丈夫なの?カゲチヨ!?」

 

「大丈夫だよ!大体クリスが偏見持ちすぎなんだよ!」

 

「契約は絶対ニョン!今日から魔法少女ニョン!」

 

やったぜー!

 

「「・・・・」」

 

sideカンナ

 

そして学校のときにカゲチヨは魔法少女の呼び出しを受けた・・・

 

「先生!世界平和のために早退します!」

 

「よし!早退して病院に行ってこい!」

 

神谷先生には頭が変になったって勘違いされるし・・・

 

「「カゲ(カゲチヨ)が契約したぁ!?」」

 

休み時間にヒサメちゃんとフィーアちゃんに驚かれた・・・

 

「隠してたのになんで!?」

 

「早々に見つけられてたよ・・・?」

 

「やっぱり直接森に言っておくべきでしたね・・・」

 

「とりあえず、アーシとボティスでお父さんに連絡したから万が一のときは大丈夫だけど・・・」

 

「カゲ・・・帰ってきたらお仕置きだね・・・!」

 

「良い度胸じゃないですか・・・」

 

カゲチヨ・・・違った意味で退屈は無くなりそうだよ・・・

 

sideカゲチヨ

 

「これぞあこがれのシュチュエーションだぜ!ひゃはー!」

 

「こいつキモイニョン・・・」

 

ニョン太に毒を吐かれつつも俺は現場についた・・・

 

「ホントに暴れてやがる・・・」

 

「変身ニョン!カゲチヨ!」

 

よっしゃ!俺は変身する!

 

「弱き者の助けが聞こえるとき!!正義の赤メッシュが燃え上がる!魔法少女カゲチヨ!!ここに見参!」

 

「なんだそれ?」

 

あー・・・こっちの方が良かったか?

 

「月に替わって・・・」

 

「言いわけないニョン!そうじゃなくてセリフ!」

 

「昨日一晩考えた!」

 

「キモすぎる・・・」

 

すると周りには別の魔法少女が戦っていた・・・

ハーレム状態じゃねーか!俺の周りのも女子はいるけど・・・

 

―カゲチヨの中での三人ー

 

ヒサメ 大食い、いちいち突っ込んでくる。

 

カンナ ドS サイコパス

 

フィーア 脳筋 パシリにしてくる

 

これだからな・・・

いっちょ張り切っていくぜ!

 

「うおおおおお!カゲチヨ・マジカル・シャワー!」

 

俺は必殺技をぶっ放して怪物を倒す!

 

「カゲチヨ殺すニョン。」

 

「何言って・・・ぐっ・・・体が勝手に・・・」

 

「このスーツは人間の戦闘力を底上げするとともにおいらたちの戦闘人形にすることができるニョン。」

 

「帰りたいよー!!」

 

「助けてー!!」

 

あの子たちもそうなのかよ・・・!

くそっ・・・俺がバカだった・・・皆で暮らす日常が一番だったってのにそれを忘れて・・・

 

「全く予想通りだな・・・」

 

クリス・・・

 

「な!お前は!?」

 

「流石に繁栄のためとはいえやりすぎたな。同盟を結んでた地域で女子学生が不審な早退をして行方不明になる事件が多発しててね。ヤヨイたちの捜査させてて正解だったよ。」

 

「まさかカゲチヨが巻き込まれてるとは思わなかったですけど・・・」

 

「結構似合ってますね・・・」

 

「ん・・・地味にムカつく・・・」

 

三人とも!

 

「カゲチヨ?何か言うことは?」

 

「勝手に使ってすみませんでした・・・助けてください・・・」

 

「よし、謝れて偉い偉い。」

 

「はぁ!?お前たち状況が分かってるニョンか!?制御装置を壊さない限り他の女たちは操られて解放はされないニョン!それに・・・」

 

「うるせーよ!」

 

俺はあることを血液操作でしたあとニョン太に血液の爪を当てようとするが・・・

 

「無駄ニョン、それはスーツの力で使えなくなるニョン・・・」

 

「いや、上出来だぜ。カゲチヨ。」

 

「タイミングばっちりだぜ・・・!」

 

その瞬間クリスが霊槍によって俺の脳を破壊した・・・

 

sideクリス

 

「俺の言うことを聞かないんだから当然だろ?それにカゲチヨも兵器にはなりたくないだろうからWIN-WINじゃない?」

 

「こいつ・・・所詮は冷酷な王ってことかニョン・・・」

 

さて、そいつはどうかな?

 

「クリス、陽動サンキュー!」

 

次の瞬間制御装置の上に立っていたのはカゲチヨだった!

 

「でしょ?賞とれちゃうかもね俺の演技。」

 

「な、なんで・・・」

 

「カゲチヨの再生力は半端じゃなくてね。脳と心臓どちらかがあれば再生できる。」

 

「それで心臓を逃がしてクリスに脳を霊槍で貫かせたんだよ・・・!」

 

そしてカゲチヨは制御装置を血液の槍でぶっ壊した・・・

 

「解放された・・・!」

 

「帰れるの・・・?」

 

「変身が解けた方はこちらに!」

 

「ん・・・後は任せて・・・」

 

「あとはお願いしますよ・・・」

 

さてヤヨイたちも被害者を保護したことだし・・・

 

「さて、地獄の苦痛を味わう覚悟はできてる?」

 

「そんなのできてるわけないニョン!?」

 

おぉ!レーザー光線だ!初めて見たわ。

 

「死ね死ね!当たれニョン!」

 

「当たらない、当たらない」

 

「あわわわ・・・!」

 

銃が当たらないのって絶望的だよねぇ・・・

 

「あばよ!次は地獄の鬼でも操ってみたらどう?」

 

「やめろぉぉ!」

 

「首切りじゃぁ!」

 

スバッ!

 

下衆の首を飛ばしてやってぜ・・・

 

その後は自警団にその異宙人を殲滅させ今回の事件の幕は閉じた。

死体はあの敵対してた化け物に食わせて帰ってもらったよ・・・

 

sideカゲチヨ

 

「カゲ・・・お父さんが来てくれたからどうにかなったけど次からは気をつけてよ?」

 

「全くですよ・・・」

 

悪かったって・・・

 

「まぁまぁ、皆俺からも写真を送るから許してやってよ・・・」

 

「どんな写真って・・・あはははは!」

 

「カゲ・・・ふふふふ!」

 

「笑っちゃ・・・あはははは!」

 

何をそんなにって・・・!

 

「これ俺が変身してたときの写真じゃねーか!?」

 

「これに免じてね?」

 

「お父さんが言うなら・・・あはははは!」

 

「これは傑作じゃな!ひゃはははは!」

 

もう散々だー!!!

 

 

 

 

 



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フリー素材モデルとは

sideヒサメ

ある日ミキが教室でこんなことを言ってきた・・・

 

「ねぇ、フリー素材モデルにならない?」

 

「何それ?」

 

私の質問にミキは答える。

 

「今の時代、インターネット広告が氾濫してるでしょ?様々な広告の中の著作権フリーのフリー素材のことだよ。」

 

「あぁ、あの商品の広告で使われるあれね・・・」

 

「写真やイラストとかもあって便利でコストも浮くとは聞いてますけど・・・」

 

カンナちゃんとフィーアちゃんが答える。

 

「モデルは人間版で画像を好きに使っていいですよー!っていうサービスなわけ!」

 

「ちなみにモデルの仕事ってどこからもらうの?」

 

私が聞く

 

「このぱくたそっていう無料写真素材サイトに登録してもらうんだよ。」

 

へぇ~手軽にできるんだね・・・

 

「アーシはやってみたいかな。」

 

「私も別に構いませんけど・・・」

 

「じゃあやってみようか!」

 

そうして私たちは登録することにした。

 

sideカゲチヨ

 

「なぁ!見てくれよ!最近ではこういうのでモデル活動してる人たちもいるらしいぜ!」

 

アサヲがばくたその画像を見せてくる。

 

「あー・・・フリー素材モデルね・・・」

 

「カゲチヨ殿は知っていたのか?企業の目に留まれば稼げるらしいぞ?」

 

チダイが聞いてくる・・・

 

「まぁ、話題になってるし・・・でも最初はノーギャラらしいぜ?」

 

「ちっちっち・・・甘いねカゲチヨ、僕たちは別にお金のためにやりたいんじゃない・・・モテたいんだよ!」

 

「もしかしたら画像使ったキャリアウーマンが一目ぼれしてデートしてくれるかもしれんじゃろ!」

 

ルイ・・・マチャソ・・・そんな可能性ないのと同じだぞ・・・

 

「とにかく!俺たちもこのサイトに登録しようぜ!」

 

「いや・・・俺は・・・」

 

「モテモテになるぞー!」

 

「「「「おー!」」」」

 

「あ、キモ4フリー素材モデルやるんだってキモ。」

 

「どうせ変なサイトに使われるのにカゲチヨ君も巻き込まれて可哀そうだよね・・・」

 

アロエ!サヨ!助けてくれ~!

 

sideヒサメ

 

「まさか炭酸系の飲み物のモデルになっちゃうなんて・・・」

 

私はその後企業の目に止まって主に炭酸系の飲み物の宣伝モデルとして採用されることが多くなった・・・

 

「きっとヒサメちゃんの電気と氷のイメージがあってたんじゃない?」

 

「そういうカンナちゃんも食品の宣伝で採用されてるじゃん。」

 

「まぁね!辛いものも美味しく食べれるってことで喜ばれてるんだ!」

 

「ミキも服の宣伝任されてるし、フィーアちゃんもスポーツ用品の宣伝モデルになったし万々歳だね!」

 

「まさかホントに選ばれるとは思いませんでしたけど・・・」

 

そうだ!カゲをびっくりさせちゃおう!そう思って私たちはカゲの席に向かったんだけど・・・

 

「よう・・・四人とも元気か・・・」

 

苦笑いしてるカゲと落ち込んでるキモ4がいた・・・

 

「実は俺たちもパクタソに登録したんだよ・・・」

 

「マジで!?カゲチヨはなんか企業の目に止まったの?」

 

カンナちゃんが驚きながらも聞く。

 

「あぁ・・・メガネのモデルになって・・・目が腐ってるからイケメンになるだろうって言われたからあんまり嬉しくないけど・・・」

 

それで微妙な雰囲気だったんだ・・・

 

「キモ4はもっと悲惨だぜ・・・」

 

そう言ってスマホを見ると・・・

 

「これって指名手配犯の写真?ルイ君が写ってるけど・・・」

 

「いたずらで乗せられたんだね・・・」

 

私とミキが言う・・・

 

「これも見て欲しいでござる・・・」

 

そう言ってチダイ君が見せたのはエロサイトに使われているアサヲ君とマチャソ君の写真だった・・・

 

「なんか可哀そう・・・」

 

「残念でしたね・・・」

 

カンナちゃんとフィーアちゃんが四人を慰める・・・

 

「「「「くそー!」」」」

 

こうしてモデルの厳しさを知った私たちなのでした・・・

 



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偽警察官からみたカレコレ屋

ほとんど偽警察視点でいきます。
()はいつも通りカレコレ屋の心の声で行きます。


sideカゲチヨ

俺は腹が減ってアパートのエレベーターに乗っていた・・・

 

「もうすっかり夜だしコンビニにラーメンでも買いに行くか・・・」

 

でもヒサにバレたら怒られそうだな・・・アイスでも買っておくか・・・

すると誰か別の人が乗ってきた。

 

「はぁはぁはぁ・・・」

 

すげー息きらしてぶつぶついってるけど大丈夫か?

 

「でぇ!?」

 

そしていきなり目的の階と思われる場所に着いたら俺にぶつかりながら走っていったのだ・・・

 

「なんか服汚れてねぇか・・・?」

 

なんか赤っぽいけど・・・まぁ、いいか!

 

side偽警官

 

俺は昨日・・・人を殺しちまった・・・些細なことでカッなってつい刺し殺しちまった・・・逃げ出したはいいが服の血をふき忘れてた・・・・しかもこの感じあのエレベーターのときの赤メッシュのガキとぶつかったときに血がついてる・・・

 

「警察に垂れこまないうちに・・・殺すか・・・」

 

犯行現場は警察がいたので無理・・・つまり別のところで殺す必要がある。

調べたところによるとあのガキはここでカレコレ屋というのをやってるらしい・・・

 

「妖精王の森の聖女もいるわけだし自然に入るには・・・」

 

俺は警察の格好をしてカレコレ屋に聞き込みの体で協力を仰いだ。

 

「貴方たち五人が住んでるマンションで殺人事件が起きたんです。それで事情聴取をお願いしたいのですが・・・」

 

「えぇ!殺人事件!?」

 

「それで朝から警察が来ていたのか・・・」

 

「カンナちゃん、昨日のアリバイは?」

 

「何で真っ先にアーシを疑うの!?それに夜はアンタとゲームしてたじゃん!」

 

ヒサメ(この二人結構仲良しだよなぁ・・・)

 

「あれ?情報ではもう一人いるはずだけど?」

 

「あぁ、カゲ、いえカゲチヨはもう少ししたら来ると思います。」

 

「どうせ夜食買って食べてて寝坊してるんでしょ・・・」

 

「だからヒサメちゃんがやめろって言ってるんですけどね・・・」

 

よし!聖女たちも騙されて接客しようとしてるしいけるぜ!

 

話をしてあの赤メッシュ、カゲチヨがくるのを待つか・・・

 

「カレコレ屋とは一体なんなんですか?」

 

「う~む、そうだな・・・何なのかと聞かれると分からんな。」

 

(困ってる人を助ける。というのが近いから…警察と同じじゃないか?ということはカレコレ屋は警察だったのか!?)

 

「カレコレ屋はずばり警察だな!」

 

「は?警察?」

 

何言ってんだこいつ、どう見ても警察には・・・でも聖女は森を守ってるしまさかこの町にも根を・・・?

 

「ヒサメやフィーアは正義感が強いし、カンナも堅苦しいのは苦手らしいが人助けをしたいという気持ちは本物だ。それに俺は耳と鼻が発達してるからな。」

 

マジか・・・犯人だってわかってるのか?

 

「あ、でも警察とは少し違うな。カゲチヨは自分が悪だと思った奴にはしっかり復讐するからな」

 

えっ?

 

「警察はちゃんと法律に則って罰するだろ?カゲチヨは自分の判断で裁く、恐ろしい方法でな。」

 

やっぱ警察より怖い!聖女の罰を見てきたはずのこいつが言うってことは・・・あのカゲチヨって奴聖女以上にヤバいのか!?

 

「あ、お菓子作ったんでもしよければどうぞー。」

 

落ち着け俺!こんなに穏やかな聖女ヒサメ様の仲間の一人がそんな奴なわけ・・・

そう思い俺はクッキーを口に入れる・・・

 

「ちょ!そのクッキーは!」

 

「間に合いませんね・・・」

 

他の聖女様たちが慌てて止めようとした瞬間

 

ドカーン!

 

口の中が爆発したのだ!

 

「ぎゃあああ!」

 

「ヒサメちゃん!何度言ったらわかるの!お客様にはそのクッキー出しちゃダメって!」

 

「今度は自信作だったから・・・」

 

「明らかに爆発の威力増してるじゃないですか・・・」

 

全くその通りだ!やっぱり聖女はヤバい・・・

 

「大丈夫ですよ・・・」

 

「全くヒサメちゃんは・・・お口直しにカンナちゃんが入れた飲み物と私の買ってきたお菓子をどうぞ・・・」

 

カンナさまとフィーアさま・・・この二人なら大丈夫だよな・・・

 

「うん、この紅茶も美味しいですしこのドーナツのようなお菓子も・・・ぎゃああ!甘い!」

 

なんだこのお菓子!知覚過敏になりそうなくらいの甘さで吐きそうだ・・・お茶が美味しかった分これは効いた!

 

「ちょっと!フィーアちゃんこれグラムジャムじゃん!お客様に、警察の人に出すお菓子じゃないよ!」

 

「いや、疲れてると思って砂糖を・・・」

 

生活習慣病で俺を殺す気か!?

とにかくあのカゲチヨって言うガキを・・・俺が執念でここにいると決めたまさにその時だった!

 

「おーす。」

 

帰ってきた!

 

「あれ?お客さん?」

 

「違うよ、実はかくかくしかじかで警察官が来てるんだよ!」

 

ヒサメさまが説明してくれる。

 

「お待たせしてすみません。」

 

俺を見ても不審に思ってねぇってことはエレベーターのことは俺だって気づいてないみたいだ。

警官のカッコだし顔も隠してたしな・・・

 

「あっ!っていうかカゲ、カレコレ屋の電気消し忘れたでしょ!電気代馬鹿になんないんだよ!」

 

「いざとなったらヒサが発電すりゃいいじゃん。」

 

「ふざけんな!」

 

どがっ!

 

ぎゃああ!?顔が凹んでる!やっぱり聖女のパンチって半端ねぇ・・・あのカゲチヨって男死んだんじゃ・・・

ああしてみるとヒサメ様がサイコパスに見えちまう・・・

 

「あ、それはそうと殺人事件のことですよね?怖いですよね。」

 

もてあそんでるのか!?

 

「もしかしてアーシたちの中に犯人がいると思ってるの?」

 

「そうなのか?」

 

シディとカンナ様も気づいてる・・・・?

 

「そんなわけないですよ。」

 

「いてて、悪かったってヒサ。」

 

生きてる!?カゲチヨって奴もシディって奴も化け物なのか!?下手したら俺殺される!?

 

「それで話っていうのは・・・」

 

「ひいいいいい!助けて!」

 

俺は全力で警察に走っていった!

 

sideカゲチヨ

 

翌日ニュースで殺人事件の犯人が逮捕されたと載っていた。

 

「犯人自首したんだな。」

 

「良かったー、これで安心して暮らせるよ。」

 

俺とヒサが安心する。

 

「あーあ・・・せっかく刑事さんから情報聞いて秘密で捕まえて拷問しようと思ったのに・・・」

 

「相変わらずですね・・・まぁ、シディさんや街の子供たちが襲われなくて良かったですけど。」

 

カンナのサイコパス発言にフィーアが突っ込む。

 

「うむ、それもこれも今日のような警察の方々が仕事をしてくれてるおかげだな。」

 

「でも最後の方話も聞かずに去っちゃったよね?」

 

「何かおかしなことでもあったのでしょうか?」

 

「絶対あのお菓子のせいでしょ・・・」

 

カンナの言う通りだな・・・

 

 



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妖精王のカチコミ

またヒューマンバグ大学の瓜生を出します。
元ネタ動画は「許さねぇ」からです。


sideカゲチヨ

カレコレ屋は今、無断で怪しげなサプリに俺たちの写真が使われていることが問題になっていた・・・しかもモデルをしてないシディが写った写真だぜ・・・?

 

「あの何でも屋も絶賛?知らねーよ!」

 

「個人ならともかくこうして看板使われるのは問題だよね・・・」

 

「そこそこ知れ渡っているみたいだぞ・・・バイト先の人も何人か知ってたぞ。」

 

「学校でも心配されるしいい迷惑だよ!」

 

「名誉棄損ですよね・・・これでは怪しげな案件を受けていると白い眼を向けられますね・・・」

 

フィーア・・・

 

「俺もうその目を向けられてる・・・」

 

「「「「・・・・」」」」

 

ヤバい・・・言ってて悲しくなってきた・・・

 

このままでは仕事に支障がでるということで俺たちは早速証拠としてカメラで撮りながら電話をした。

 

「もしもし、カレコレ屋を営んでいるカゲチヨと申します。そちらの広告についてなのですが、我々の画像が無断で使われていまして・・・どういうことでしょうか?」

 

そう聞いて担当者に取り次いでもらったのだが・・・

 

「私共は広告代理店に製作を依頼しているのでこの件に関してお答えできることはございません。」

 

「だからその店を教えろって何度も・・・!」

 

ツー、ツー・・・

 

「切れたね・・・」

 

「・・・の野郎・・・!」

 

「完全に舐めてるね・・・・」

 

「どうやら直接言って血祭にあげるしかないみたいですね・・・」

 

フィーア、それは最終手段だからな・・・?

 

「話さないことには始まらないしな。」

 

俺たちはチラシに書かれていた住所に向かっていたのだが・・・

 

「ホントにここなのか・・・思いっきり住宅街なんだけど・・・」

 

「きな臭すぎるでしょ・・・」

 

「マップだとこの方向なんだけど・・・」

 

ヒサが案内しているのだがカンナと俺が言うように住宅街を通っており

 

「会社のような建物はないな・・・」

 

「偽物っぽいですよね・・・」

 

シディやフィーアの言う通りその可能性も視野に入れつつ俺たちは向かったが・・・

 

「やっぱりただのアパートだな・・・」

 

「ホームページにも載ってる住所はここなんだよね・・・」

 

シディとヒサが言う・・・ますます怪しいじゃねぇか・・・そう思っていると・・・

 

「あれ?カレコレ屋さん?」

 

「お、皆久しぶり!」

 

「お父さんに瓜生!?」

 

カンナの言う通りいたのはクリスとカンナのメロンパンに惚れてパン屋になった殺し屋瓜生龍臣だった!

 

「お父さんたちもこのチラシの奴できたの?」

 

ヒサが聞くと

 

「あぁ、そいつらは裏で妖精王の森の植物を違法で盗って薬にしたり異宙の生物を無断で仕入れてたから粛清しようと思って。」

 

「それにウチの常連さんがサプリに文句つけようとしてその会社のバックにいる半グレにボコられたって聞いたから俺も参加しようと思って・・・」

 

死神二人に目をつけられるなんてその会社も自業自得とはいえ気の毒だな・・・

 

「それでカレコレ屋はそのチラシで文句を言いに?」

 

「娘たちの写真をそんなことに許可なく使うとは・・・どうやら殺さなきゃいけない理由が増えたようだね・・・!」

 

「あぁ、だがそんなことをしてるなら懲らしめないとな。」

 

シディやクリスの言う通りだな・・・

 

「じゃあ、私がハッキングで調べるね!」

 

ヒサが奴らのホームページから住所を調べる。

 

「見つかりそうか?」

 

瓜生が聞く。

 

「こういう小さな詐欺してる人って似たような手口を複数使ってるからかえって特定しやすいんですよ。」

 

ヒサが説明する。

 

「できた、ここからそんなに離れてない。」

 

流石だぜ!ヒサ!

 

side妖精王

 

「ふーんまともなオフィスビル、ちょっとは擬態しようっていう精神があるじゃん。」

 

俺は結構まともな建物を借りてる外道に感心する。

 

「クリス、表札の四階に何も書かれていないぞ。」

 

シディが教えてくれる。

 

「よし、じゃあ乗り込むか。」

 

カゲチヨに頼んでフロントのロックを外してもらった。

 

そして俺たちは部屋の扉を蹴破る。

 

「どうも、ドブネズミさんたち死神二人が殺しにきたよ。」

 

俺はあえて穏やかな声で言う。

 

「よ、妖精王!?お前たちやっちまえ!」

 

スーツの男が誰かを呼ぶ。

 

「何だ!お前らぁ!」

 

「ウチをなめたらどうなるか分かってんだろうなぁ!?」

 

おいおい・・・古風な半グレだな・・・

 

「お前ら生まれ変わるならハエで頼むわ・・・」

 

「「ぎゃああああ!?」」

 

瓜生が落ちていたカッターナイフを使って次々と頸動脈を切断する。

 

「こいつら違法組織の役満かよ・・・」

 

「まぁ、遠慮なくやれるからいいじゃん!」

 

「あぁ、くらえ!」

 

「遅すぎですよ、それじゃ虫が止まって交尾して卵産んでしまいますよ?」

 

「ふっ!」

 

カレコレ屋もそれぞれの方法で敵を屠っていく。

 

「ば、化け物どもめ!何とかしろ!」

 

「はい、妖精の羽・・・高値で売れそうだな・・・」

 

「この人に目をつけられたら終わりだぞ!」

 

おお、欧州長刀か。なかなかの強者一人と数人のおつきか・・・

 

「御託はいいからかかってきてよ。」

 

「食らいやがれぇぇ!」

 

お供たちがかかってくるが・・・

 

「なんでお前ら目玉つけてるの?盲目になってよ。」

 

「え?」

 

俺は増殖で発生させた小刀で雑魚の目を正確に射貫く。

 

「隙ありぃ!」

 

ボスが長刀を振ってきたが・・・

 

「お前一丁前に腕生やさないでよ。あと足もね。」

 

スバッ!

 

俺はあえて操作しないで霊槍を手でもって自前の槍術で男の手を切断する。

 

「うぎゃああああ!」

 

だるまになれば自分の身の程をわきまえて来世では良い人間になれるでしょ・・・

 

「さて、お前には地獄を見てもらおうか・・・」

 

「ひいいいぃいい!」

 

「あ、事務をやってた部下も捕まえておいたよ!」

 

カンナの言う通り縄で縛られた男たちがいた。流石カレコレ屋、仕事が早い。

 

「じゃあ、後はこっちでやっておくからカゲチヨ達は会社を社会的に潰しておいて。」

 

「了解。あんたも容赦ねぇな・・・」

 

「カゲチヨには言われたくないよ・・・」

 

俺は奴らを森に持ち帰った・・・

 

sideカンナ

 

後で聞いた話だとあの会社の社長だった男は・・・

 

「ひいぃいい!暑い!焼け死ぬ!落ちるううう!?」

 

「頑張れー、渡り切れたら許すかも・・・」

 

火の海の上に油を塗った銅の棒を通して渡らせる炮烙刑にお父さんが合わせたそうだ・・・結局渡り切れずに油で滑って火の海に落ちたそうだ・・・

そして事務をしていた部下たちも・・・

 

「最近、森を汚す奴と材木の見分けがつかないんだよね・・・」

 

「木じゃ・・・ああああがあああ!?」

 

「許し・・・ひいいいい!」

 

ゴリっ・・・ゴリッ・・・

 

大工道具の鉋(かんな)でお父さんが肉を薄ーく薄ーく削り取って死んでいったみたい・・・

 

 

アーシたちはその話をカレコレ屋で聞いて・・・

 

「やっぱ恐ろしいな・・・」

 

「怒ったら容赦なしだからね・・・」

 

「強さの極みですよね・・・!」

 

「とんでもない人が味方だと再確認できたな・・・」

 

カゲチヨたちもお父さんの心強さを実感できたんだ!

 

 

 

 



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デスゲーム運営

テイペンとのコラボです。


sideカゲチヨ

 

「はぁはぁ・・・!」

 

「はぁはぁ・・・うわっ!」

 

「くそっ!俺たちはもうだめだ・・・先に行け!」

 

「何言ってるんだ!ここまで一緒に来たじゃないか!」

 

「俺たちは最後まで行けそうにない・・・俺たちの分まで生きてくれ・・・」

 

「う・・・ぅ・・・すまない、ペンギン、カゲチヨ・・・」

 

「「生き残ってくれ・・・」」

 

そうして俺たちは監視室に戻ってきた。部屋にはパンダとシャチ、ヒサたちもいる。

 

「お疲れー。」

 

「あー・・・きつかった・・・」

 

俺とペンギンはサクラとしてデスゲームを盛り上げていた・・・どうしてこんなことをしているかというと某企画がデスゲーム運営に手を出し。それにデスゲームにたびたび巻き込まれている俺達のアイデアを貸して欲しいと上司に頼まれてこうして運営に関わっているのだ・・・

 

「ペンギンのくせにいい演技するじゃん。」

 

「まぁ、カゲチヨにしてはやりますね。」

 

お前らなぁ・・・

 

「お前たち二人の演技は大根だからな。比べるなんておこがましいだろ。」

 

「がーん!」

 

「さらっとけなされた・・・」

 

「ヒサの演技なんて賭けしてる観客も涙させたからな・・・」

 

「やめてよ・・・」

 

ヒサは照れてるけどマジで凄かったからな・・・

 

「見てください!さっきの人が最終ステージにたどり着きましたよ!」

 

「うむ、カゲチヨたちの意思をついで頑張ってくれると思うぞ。」

 

シャチとシディの言う通り成功したのだが・・・

 

「お前たち!コメントを見てみろ!」

 

怒った上司に言われて見てみると・・・

 

「展開が一緒で新しさがない・・・。死ぬのがデスゲームなんだから当たり前じゃない?」

 

「そうじゃない!前もサクラを誰かがやって盛り上げただろ!ぬるま湯の展開で視聴者が満足すると思うな!」

 

カンナの発言に上司が言う。

 

「もっと過激って・・・難しすぎたら最終ステージにいけないし・・・」

 

「まぁ、会議だな・・・」

 

ヒサとペンギンが渋い顔をしながら会議の日程などを纏めだした・・・

 

sideペンギン

 

後日俺たちは会社で企画会議を行った。

 

「では何か意見はあるか?」

 

「はい!トラップだらけの部屋を延々と走らせる!一秒ごとに参加者が脱落して展開が読めないから盛り上がるよ~!」

 

「確かに、参加した中には体を使ったものがあったから見る側もやる側も楽しめるな!」

 

「シディがやるわけじゃないし参加者全員運動好きなわけじゃないからな・・・?」

 

パンダの意見シディも笑顔で賛成するので一応言っておく・・・

 

「自分の案はサバイバルホラーです!キラーを用意してそいつが参加者を殺して回るんです!なんなら自分がキラー役になりますよ!」

 

「人を食べたいだけじゃないよね・・・?」

 

「だったらキラーのでる建物に炎を放つのは!?火という自然の脅威に対して参加者がどう対応するのか判断力が試されるから盛り上がるよ!なんだったらアーシが建物にガソリンまいて火をつける役でもいいよ!」

 

「カンナちゃん、単に放火したいだけじゃないよね・・・?」

 

サイコな発言をするシャチとカンナに俺とヒサメは一応確認を取る・・・

 

「良いんじゃねーの?どっちの案も派手で良い感じだと思うぜ。」

 

カゲチヨは言うが・・・

 

「一時的な刺激は飽きられそうですね・・・仲間割れとかドロドロの奴を入れた方がボティスみたいな人も見るからそっち方面でも考えた方がいいかもしれません・・・」

 

「そういうことだ。過激なのはわかりやすいが一時的な刺激は飽きられてしまう。ドロドロはともかく重要なのは謎解きの部分に要点を置いた方が良い。」

 

フィーアの意見に俺は補足を加える。

 

「ペンギン、フィーア、いいこと言うじゃないか!」

 

上司がいきなり現れた・・・

 

「皆・・・デスゲームっていうのは謎を解くカギを命がけで探す姿が盛り上がるんだ!」

 

「なんか急に語りだしたんだけど・・・」

 

パンダ・・・気持ちはわかるが今のところ正論だから聞こう・・・

 

「絶対にクリアできないゲームを見てもつまらん!クズどもがクリアできるはずのゲームで能力が足りず愚かにも敗北していく・・・それが最高に面白いんだ!」

 

「熱量高くクズなこと言うなよ・・・」

 

カゲチヨの言う通りだぞ・・・

 

「案自体が悪いわけじゃないミックスさせてブラッシュアップしていこう。」

 

こうして俺達は企画を煮詰めていった・・・

 

sideヒサメ

 

こうして最初のルール説明は私とペンギンさんが担当することになった・・・

 

「今からお前たちにはゲームをしてもらう・・・」

 

「ゲームだと!?どういうことだ!」

 

「質問は受け付けません・・・貴方たちには目の前にある床をケンケンしながら進みゴールを目指してもらいます・・・」

 

「だが気をつけろ・・・赤い床を踏んだら・・・」

 

そうして説明していたんだけど・・・

 

「ヘ~イ!私日本語分かりませ~ん!」

 

連れ去った人の中に外国人がいたの!?

 

「ど、どうする!俺は英語はあやふやだぞ!」

 

「ていうか何人かわからないのに・・・!」

 

取りあえず英語で・・・

 

「ど、ドントステップレッドタイル・・・」

 

「?」

 

「ゴール・・・レッドタイル・・・」

 

「OK!」

 

「「あっ・・・!」」

 

「WHYYYY!?」

 

赤いタイルを踏んだ外国人は水に流されていった・・・

 

「・・・ああなりたくなければ頑張って進んでくれ。」

 

失敗した・・・私たちは管理室に戻ってきた・・・

 

「脱落者は少ないだろうな・・・」

 

ペンギンさんもそう思ってたんだけど・・・

 

「見せしめで恐怖が高まったのか結構脱落者も出てるし盛り上がってるぜ。」

 

「うんうん!やるね!」

 

カゲとパンダさんが言ってくれたおかげで私たちはひとまず安心した・・・

他にも賭けの対象になってるので生存確認をするんだけどグロいんだよね・・・

 

「うわ・・・こんなの見て楽しむとか理解できないよね。」

 

「全くだぜ。」

 

「まぁ、お金持ちばっかだし理解できない癖があるんだよ・・・」

 

パンダさん、カゲ、カンナちゃん・・・

 

「ミートスパゲッティと血液ジュース、焼肉を食いながら言うセリフじゃないな・・・」

 

ペンギンさんの言う通りだよ・・・

 

「あのヒサメちゃん・・・」

 

するとフィーアちゃんが声を掛けてくる・・・

 

「今脱落した人なんですけど似た顔の人が沢山いて見分けつかないんですよ・・・」

 

「11人兄弟全員拉致してくるとか狂ってますよ・・・」

 

シャチさんの言う通り全く見分けがつかなくて炎上してる・・・

 

 

「家族は一つの団体ではないか?」

 

「シディ!それだよ!」

 

私はペンギンさんと協力して残機表示でごまかした・・・

 

sideフィーア

 

結構運営って大変ですね・・・

 

「この少人数で運営っていうのがそもそもの間違いじゃねーの・・・?」

 

カゲチヨの言う通りですね・・・

 

「お前ら!視聴率がどんどん下がってるぞ!」

 

上司がまた言ってくる・・・

 

「ホントですね・・・今度は前回で生き残った参加者が罠を把握して人柱として初参加者を肉壁にしていると・・・」

 

どうしてこうもトラブルが・・・

 

「じゃあ、ここはアーシとシャチさんの出番だね!」

 

「じゃあ度が過ぎだ悪役を倒すキラーとして行ってきます!」

 

二人はゲームの参加者に紛れ込み・・・

 

「へへ・・・これで次のトラップも回避できるな・・・お、次の肉盾がきたな。おい嬢ちゃんたち!俺のために・・」

 

「あぁん!誰に口きいてんだ!?」

 

「燃やしちゃうよ?」

 

「ひぃぃ!すみませんでした!」

 

そして走って逃げようとするとトラップにハマってしまいました・・・

 

sideカゲチヨ

 

そして最大のピンチを迎える・・・

 

「このままだと誰も最終ステージにたどり着けないかもしれないぞ・・・」

 

ペンギンの言う通りこのままのペースで行けばやばいな・・・

 

「そんな・・・!」

 

「それだけはなんとしても避けろ!もし最後まで進めなかったらカレコレ屋はともかくペンギンたちに参加者としてデスゲームに参加させるからな!」

 

相変わらず俺達へのひいき凄いな・・・

 

「まずい・・・何としてでも参加者に生き残って貰わないと!」

 

ということで作戦を実行した・・・

 

「な、なんだこのパンダと女の仏像は・・・!」

 

そう、パンダとフィーアを仏像に変装させてヒントを出させる作戦だ。

 

「僕たちのことを誉めてくれたらヒントを教えてあげるよ~」

 

「さぁ、仏に信仰を示すのです・・・さすれば汝は救われる・・・」

 

「罠か・・・だがこのままだと死ぬんだ!パンダ君は白黒がキュートで可愛い!あなたは長い髪が美しい!」

 

「貴方の信仰は本物です・・・」

 

「ありがとう!お礼にヒントをあげるねー!」

 

二人はばっちりだな・・・

危険な方向に進もうとしている人は強風機で進めなくした・・・

そして最後のステージとなった・・・ロープでターザンのように針が仕込まれた穴を渡るんだ。

 

「無理よ!落ちて串刺しになっちゃう1」

 

「諦めるな!二人で絶対に終わらせるんだ!」

 

リア充だな・・・

まぁ、管理室も熱気に満ちてるんだけどな・・・

 

「飛ぶんだ!きっと受け止めてくれるぞ!」

 

「その通りだ!」

 

「勇気をだして飛んでください!」

 

シディは純粋な応援だけどペンギンやパンダは自分たちが参加したくないから焦ってるな・・・

 

「飛んだよ!」

 

「ちゃんと受け止めた!カッコいい!」

 

「やりましたね!」

 

女性陣三人は受け止めた男に黄色い歓声を上げている。

 

「よかった・・・」

 

「最後の方はドラマが生まれて視聴者数うなぎのぼりだったって!」

 

「アーシたちも安心したら気が抜けたよね・・・」

 

「ホントですよ・・・」

 

皆が喜んでる中上司がやってきた。

 

「お前らご苦労だった!スポンサーもご満悦だったぞ!というわけで次のデスゲームの企画頼んだぞ!」

 

マジか・・・

 

「もう上司を参加させた方が視聴率取れる気がするんだけど?」

 

「俺もそんな気がしてきた・・・」

 

カンナとペンギンが早速相談している・・・

 

「某企画が一番デスゲームに近い環境なんじゃ・・・」

 

ヒサの言う通りだぜ・・・



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ウイルス治療

あはれ名作君の「治れ名作くん」の話を参考にしました!


sideミキ

うぅ・・・風邪ひいちゃったけどシディ君がお見舞いに来てくれたんだ!

 

「ミキ、大丈夫か?」

 

「うん、シディ君からもらった風邪薬も飲んだし明日には良くなるよ。」

 

「うぬ?あれは風邪薬だったのか。」

 

え?何で知らないの?

 

「カンナが書置きでにさっき渡されたのをミキに飲ましてとだけ書いてあったからな。」

 

えー!?

 

「もう飲んじゃったよ・・・!」

 

「大丈夫だ!きっと良くなる!」

 

不安しかない・・・

 

sideカゲチヨ

 

「よーし!やってきました!」

 

カンナに促されるまま来たはいいんだけど・・・

 

「ここどこだ・・・?」

 

「なんか肉みたいな感触するけど・・・」

 

「気持ち悪いですね・・・」

 

俺たちは雰囲気からここが普通の場所でないことを察する・・・

 

「ここはミキの体の中だよ!」

 

は?カンナの言うことを飲み込めず俺たちはフリーズ状態になる・・・

 

「どういうこと?」

 

「ほら、漫画とかで体の中に入ってウイルスと戦う作品があるじゃん!だからミキの体の中に入ってそうしようと思って!」

 

あぁ・・・なるほどな。

 

「それでオーナーの店にあった体が小さくなる薬を貰ってミキの体の中に入ったってわけ!わかった?」

 

「なるほど・・・」

 

「よくわかりましたよ・・・」

 

「「最悪の状況だということが!」」

 

ヒサとフィーアが声をそろえて言う!当然俺も

 

「すぐに帰るぞ!」

 

そう叫ぶが・・・

 

「いらっしゃいませ~!」

 

その瞬間白っぽいミキのような見た目をした生き物が現れた!

 

「びっくりした・・・」

 

カンナが驚く・・・

 

「何名様ですか?食べ物はあちらで消化されてください!」

 

「私たちは食べ物じゃないですよ?」

 

「えー!?」

 

「めちゃくちゃびっくりしてるな・・・」

 

フィーアの回答にそういう生物に俺は突っ込む・・・

 

「じゃあ飲み物・・・?」

 

「いや、私たちはウイルス退治で来たんだけどあなたは・・・?」

 

「風邪のウイルスっぽい見た目だね・・・」

 

「いえ、私は白血球と言って体になくてはならない・・・」

 

白血球がそう言おうとした瞬間・・・

 

「フィーアちゃん!出番だよ!ウイルスをボコボコしにて!」

 

「了解です!」

 

「話し聞いて!?」

 

可哀そうだな・・・

 

sideミキ

 

「なんか余計にしんどくなってきた・・・」

 

どうして・・・?

 

「どんな風にしんどいんだ?」

 

そんなこと言われても・・・

 

「頭が痛いとか、喉が痛いとか、体の中でフィーアが暴れている感じがするとかではないか?」

 

何その例え!?

 

「シディ君、もしかして皆って・・・」

 

「いや、何も心配しなくていいぞ!」

 

なんか隠してる笑顔な気がするんだけど!?

 

sideヒサメ

 

私たちが勘違いに気が付いたのはフィーアちゃんが白血球さんをボコボコにした後でした・・・

 

「ウイルスじゃないなら言ってよ・・・」

 

「だから何度も説明したじゃないですか!?」

 

カンナちゃんの言うことに突っ込みを入れる白血球さん。

 

「俺たちは自分を小さくしてウイルスを倒そうとしてたんだけど普通ウイルスと戦う奴がいるんじゃないか?」

 

確かにカゲの言う通りだよね・・・っていうか理科の授業で習ったけど白血球って・・・

 

「そうです!私がそのウイルスと戦う白血球です!」

 

「「「「全く戦ってないじゃないか!!」」」」

 

私たちは声をそろえて言った!

 

「一度戦ったんですけど強くて・・・いま休憩中です!」

 

「なんてダメな奴なの!?」

 

「根性叩きなおさないと!」

 

「フィーア!いけ!」

 

「了解です!」

 

「また!?」

 

sideミキ

 

「ミキ!死んではだめだ!」

 

「うう・・・ぅ・・・」

 

これ絶対風邪じゃないよ・・・

 

sideカンナ

 

「ついでにウイルスっぽい奴もボコボコにしておきました。」

 

流石フィーアちゃん・・・

 

「私までボコボコにしなくても良かったじゃないですか!」

 

「ウイルスよりもボコボコだね・・・」

 

ヒサメちゃんの言う通り弱すぎでしょ・・・

 

「ちゃんとフィーアみたいにしっかり戦ってくれよ!」

 

「わかりましたよ!帰ってください!」

 

カゲチヨの注意を聞いた白血球はそう叫ぶ。

 

「言われなくても帰りますよ。」

 

「でもどうやって?」

 

フィーアちゃんとヒサメちゃんが聞いてくる・・・いやーはははは・・・

 

「全く考えてなかった・・・」

 

「「「おい!」」」

 

するとあたりが地震のように揺れ始めた!

 

「なにこれ!?」

 

「これはくしゃみです!これに乗じて出てください!」

 

「は!?んなのできるわけ・・・」

 

「鼻のあたりに集まって!」

 

よし!くる!

 

sideミキ

 

「はっくしょん!」

 

なんかくしゃみをしたら楽になった・・・って

 

「いつからいたの!?」

 

なんとヒサメちゃんたちが突然現れたの!

 

「おかえり、皆。」

 

「やっぱり体の中にいたんだ・・・」

 

「でもウイルスは撃退したので安心してください。」

 

それはありがたいけどさ・・・

 

「でも楽しかったね!」

 

「私は行きたくないよ・・・」

 

「私ももうごめんですね。ねぇカゲチヨ。」

 

「ホントですね。」

 

え?誰このミキ似の白い人・・・?

 

「「「「カゲチヨ(カゲ)ー!?」」」」

 

この後四人がなんとかカゲチヨを救出しましたとさ・・・



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SCPシリーズ835-JP けてるやみこ

久しぶりにSCPシリーズやります。


sideカゲチヨ

今日は如月さんに呼ばれてSCP財団に来ていた・・・

 

「今日はどんな依頼ですか?」

 

「実は先月からSCPー835ーJPが脱走してしまいまして・・・まだ施設内にはいるみたいなのでカレコレ屋さんには探してもらいたいんです。」

 

フィーアの質問に如月さんは答える。

 

「また脱走したんだ・・・」

 

「それでどんなSCPなの!?」

 

ヒサは苦笑いでカンナはキラキラした顔で質問する。

 

「オブジェクトクラスはKETERで影から影へ距離や障害物を無視して移動する能力を持っているんです。性格もかなり攻撃的ですでに職員も襲われているんです・・・」

 

マジかよ・・・

 

「なら俺やカンナの炎であぶりだすしかないな・・・」

 

「しかも姿がはっきりと特定できてないんです・・・攻撃手段もなく大量の血液だけがその場にあったんです・・・」

 

シディが対抗策を考える中如月さんはさらに続けた・・・

 

「怖すぎだろ・・・」

 

「刺激しないですぐに連絡してください。」

 

「勿論です!」

 

ヒサは青ざめた顔で了解した・・・

 

sideカンナ

 

「おーい!SCP-835ーJp、出てきてー!」

 

「もう如月さんの言ったこと忘れたの!?刺激しないでって言ってたじゃん!」

 

アーシが叫ぶとヒサメちゃんが注意する。

 

「姿が分からないんだからこれくらいいいじゃん!もしかしてヒサメちゃんさっきの話でビビってる?」

 

「当たり前だよ!」

 

「はー・・・SCPには見た目キモイ奴が多いから俺も嫌だな・・・せめて美少女ならいいんだけどよ・・・」

 

カゲチヨ・・・

 

「見た目が良くても危険なものはあると思うぞ・・・」

 

「ホント、カゲチヨらしいですよね。」

 

「んだよ!SCPは大体厄介な奴らが多いんだからこれくらいいいだろ!」

 

シディとフィーアちゃんの突っ込みにも強気に返してくるカゲチヨ。

 

「ねぇ・・・あれって・・・?」

 

ヒサメちゃんが何かを見つけたようで指を指してる・・・

 

「女の子・・・?」

 

女子高生くらいのセーラー服を着た一人で廊下に立っていた・・・

 

「なんか怪しいな・・・フィーア、声かけてくれ。」

 

「何で私なんですか!ヒサメちゃん行ってきてください!」

 

「私も怖いから嫌だよ!」

 

皆なさけないな・・・

 

「ねぇ、あんたこんなところで何してるの?」

 

「すまないがここは危険だから俺たちと一緒に行かないか?」

 

アーシとシディが話しかける。

 

「・・・うん、わかった。」

 

こうして女子高生と一緒にSCPを探すことになった・・・

 

sideヒサメ

 

こうして私たちは女の子と一緒に廊下を歩いてたんだけど・・・

 

「・・・い、いや~今日はいい天気だな~!」

 

「そうね。」

 

カゲがキョドって会話で滑るせいで話しかけにくい・・・あの子も独特のオーラを持ってるし・・・

 

「ねぇ・・・名前はなんていうの?」

 

私は質問する。

 

「名前・・・?」

 

私たちは自己紹介する。

 

「それで皆カレコレ屋っていう何でも屋をやってるんだ・・・私はやみこ。」

 

「やみこちゃんね!よろしく!」

 

カンナちゃんが言ったときサイレンが響き渡った!

 

「何だ!?」

 

「付近のSCPが脱走したんだ!」

 

カゲとシディが慌てるなか・・・

 

「こっち!ついてきて!」

 

やみこちゃんが私たちを安全と思われる場所に案内して・・・

 

「ここにいてね・・・」

 

なんとSCPの場所に向かっていったの!

 

「援護に向かった方が良いんでしょうか・・・?」

 

フィーアちゃんが言う中サイレンが収まってやみこちゃんが戻ってきた・・・

 

「もう終わったよ。」

 

すごい!SCPを一人で退治しちゃうなんて・・・

 

「やるじゃねーか!俺には及ばないけど・・・」

 

「何言ってるの・・・カゲより強いんじゃない?」

 

「ヒデぇ!?」

 

「いいのよ。」

 

「いや、ちゃんとお礼をさせてくれ、ありがとう。」

 

「良いっていってるのに・・・」

 

そうしてまた私たちはSCP-835-JPを探すために歩き出す。

 

「お前って何者なんだよ?そんなに強いってことは施設の職員か?」

 

カゲが聞く。

 

「・・・職員じゃないんだけど私はここでみんなの平和のために戦っているの。」

 

「辛くないの?」

 

私は聞いてしまう。

 

「ううん、それが私の役目だから。」

 

「・・・そうか頑張っているのだな。」

 

「今度手合わせして欲しいですね。」

 

シディとフィーアちゃんがそう言ってた時

 

「うわっ!なんか紙が落ちてたんだけど・・・」

 

カンナちゃんが何か見つけたみたい・・・

 

「何かのレポートみたい・・・えーと・・・消照闇子、設定資料集?」

 

「!?」

 

「それは長い黒髪を持ち黒い制服を着た無口な女子高生の姿をしている。彼女は暗殺者として育てられた過去をもちその力を使って今は、平和のために戦っている・・・?」

 

それってやみこちゃんとほとんど同じじゃ・・・?

 

「最後にSCP-835-JPって書いてあるな・・・」

 

カゲの言う通りだ・・・じゃあ・・・

 

「やみこちゃんがSCP・・・?」

 

sideカゲチヨ

 

俺たちは如月さんにやみこちゃんのことを紹介して施設内に設定資料が落ちてたことを知らせた・・・

 

「こんなことが・・・どうやらSCP-835-JPには他者の認識によって姿かたちを変える能力があるのかもしれません・・・施設を出なかったのも自分を認識してくれる人間が外にいなかったからでしょうね・・・」

 

「でも拘束するのは・・・」

 

「そうだよ!アーシたちを守ってくれたの!」

 

「なんとかできないだろうか・・・」

 

当然ヒサたちは収容に反対する・・・

 

「そうは言われても・・・」

 

如月さんが苦い顔をする中またサイレンが響く!

 

「またSCPが!?すぐに行かないと・・・」

 

ドテッ・・・

 

足を取られてまた転んだ・・・

 

「ここは私が・・・」

 

そうしてやみこは影に潜む能力や刀を使ってSCPを収容してしまった・・・

 

「ふぅ・・・」

 

「こ、これは・・・」

 

「ありがとう!」

 

「また助けられてしまったな・・・」

 

俺たちはお礼を言う・・・

 

「良いって言ってるのに・・・」

 

「人々を守るSCP・・・わかりました!ここにプロトコルアイドルー835を発案します!施設内の職員にはSCP-835-JPがアイドルであるというミーム汚染をします。そうすれば彼女が活性化することは無いはずです!」

 

良かったな・・・

 

「これからは自由に施設を歩けるよ!」

 

「良かったね!」

 

「ホントですね!」

 

ヒサたちも喜んだ。その後設定資料をばらまいた職員を俺たちは見つけ出し如月さんにみっちり叱ってもらった・・・

 

そうしてやみこはSAFEクラスへと降格となった。

 

「この前はありがとう。」

 

そうして数日たったころやみこにお礼を言われた。

 

「久しぶりだね!」

 

「また見回りをしているのか?」

 

ヒサとシディが再開を喜ぶ。

 

「これからもよろしくね。」

 

「うん。」

 

カンナがそう言ってやみこも同意した。こうしてこの一件は良い形で終わりを迎えたのであった・・・



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SCPシリーズ1060 ペナンガラン

sideカゲチヨ

 

「はー!面白いなぁ!」

 

カンナがまたオカルト関係の本を読んでるな・・・

 

「今日は鳥山石燕の妖怪の画集を見てたんだよ!」

 

「すっごい古典なもの読んでるね!?」

 

ヒサの言う通りだぞ・・・

 

「どれどれ・・・ろくろ首ですか・・・この首で絞められたらきつそうですよね・・・」

 

「異宙の住人にもデュラハンとかはいるけどやっぱり首がないってびっくりするよね。」

 

「そういえば今日はSCPの依頼で首を飛ばせる能力を持つSCPって如月さんが言ってたな・・・」

 

俺はそういう。

 

「本当!?早速行ってみようよ!」

 

「まぁ、倒しがいのありそうな敵ですね。」

 

「大丈夫かな・・・」

 

「行ってみないとわからないさ。」

 

こうして俺たちは捕獲の依頼を請け負った。

 

sideヒサメ

 

「この森の中にSCP1060ペナンガランがいます。」

 

如月さんが森を進みながら言う。

 

「ペナンガランとはどんな生物なんだ?」

 

シディが質問する。

 

「マレー半島に伝わる妖精の一種でもあって女の生首の姿をしていて夜になると首から下を内臓を垂らして飛び回り人を吸血するって言われてるよね。」

 

カンナちゃんが説明する。

 

「はい。クラスはEUCLIDで中々に危険です。」

 

そうして森の中を探索していると・・・

 

「何をしているの・・・?」

 

突然綺麗な女の人が現れた。

 

「俺たちはペナンガランって言う奴を探してんだけど女の生首が飛んでなかったか?」

 

カゲが女性に聞く。

 

「いえ・・・見かけなかったわね。私も探してるから手分けして探しましょうか?」

 

じゃあそうしようか・・・私がそう言ったとき。

 

「じゃあプレゼントです!」

 

カンナちゃんがアザミの花を送ってきた!

 

「いやああああ!?」

 

その瞬間女性は叫び声を上げながら首を飛び出させた!

 

「マジか!アイツがペナンガランだったのかよ!」

 

「こうしてみるとグロすぎですね・・・」

 

カゲとフィーアちゃんが不気味がる。

 

「カンナはどうして分かったんだ?」

 

シディが聞く。

 

「夜に森の中にいるなんて怪しいし。保険で弱点のアザミを取ってから念のためって思ったんだけどビンゴだったみたい。」

 

流石カンナちゃん!

 

「おのれぇぇぇ!一人ずつ血を吸ってやろうと思ったのに計画をおじゃんにしやがって!全員まとめて吸い取ってやる!」

 

そう言って襲い掛かってくる!

 

「み、皆さん来ましたよ!私も援護を・・・きゃっ!」

 

ステーン!

 

うん、如月さんは転ぶからそのまま待ってて・・・

 

sideフィーア

 

「それそれ!」

 

空を飛びながら私たちを翻弄してくるペナンガラン・・・多少厄介ですが弱点が分かれば怖くないですね・・・

 

「如月さん!ここにアザミって生えてますよね!」

 

「はい!案内します!」

 

「そうはさせるか!」

 

アザミの花の生えてるところに行こうとする私たちを妨害しようとしてきますが・・・

 

「いえ、貴方にも無理やり来てもらいますよ?」

 

「バカな・・・この高さまでジャンプで・・・きゃあああ!?」

 

私は飛び上がって花の方向に奴を蹴り飛ばします!

 

「ぐっ・・・だが落ちなければどうということは・・・」

 

「そのために俺がいんだよ・・・」

 

「それっ!目つぶし!」

 

「きゃっ!」

 

カンナちゃんが水をかけて目つぶし、カゲチヨが血液の縄で奴を花畑の真上で拘束します。

 

「シディ!今だ!思いっきり引っ張っちまえ!」

 

「うぬ!」

 

カゲチヨの合図でシディさんが狼男の腕力で思いっきり縄を引っ張ります!

 

「ちょ・・・いやあああ!?」

 

ぐさぐさ!

 

「あがががが・・・」

 

「ダメ押しだよ!」

 

棘で動けなくなったところをさらにヒサメちゃんの氷結で動けなくした・・・

 

「さ、寒い・・・」

 

「ペナンガラン捕獲成功です!ありがとうございます!」

 

如月さんも活躍してたし私たち皆の大手柄ですね!

こうして体もしっかりと回収して仕事は終了しました。

 

「しっかし、伝説に残ってるSCPもいるんだな・・・」

 

「インディアン関係のSCPもあるみたいだし案外怪談や妖怪もSCPだったりするのかもね・・・」

 

「世界はまだまだ分からないことだらけだな・・・」

 

全くですね・・・



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寿命百日の人生

sideカゲチヨ

今日の依頼人はネロというゴーグルを掛けた猫の異宙人だった・・・

 

「百日後死ぬのでカレコレ屋さんに最高の百日間を経験させて貰いたいっす!」

 

は?

 

俺たちは呆然とする・・・

 

「何故そんなことが分かるんだ?」

 

当然シディが聞く。

 

「自分何となく死期が悟れるんすよ。で、感覚的に百日くらいで死ぬなーって感じがして!」

 

「軽すぎじゃないっすか?」

 

「自分老後にやりたいことやりまくって死ぬのが夢で頑張って働いて貯金してきたんすけど・・・まさかそもそも老後が無いとは思わなかったすよ!はっはっは!」

 

笑えねぇ・・・

 

「そんな軽い口調で言われると余計重たく感じるのは私だけですか・・・?」

 

いや、フィーアそんなことないぞ・・・

 

「随分頭の弱そうなやつじゃのぅ・・・」

 

ボティスも小ばかにしている・・・

 

「そのやりたいとって何?」

 

カンナが聞く。

 

「これっす!」

 

するとノートにびっしり書かれたいるリストを出してきた!

 

「多いな!」

 

「なるほどそれで私たちに依頼を・・・」

 

俺とフィーアが驚く。

 

「すんません・・・いっぱいあって・・・でも全部じゃなくてもいいんで協力してください!」

 

「あれ?この異宙調理師免許を取るっていうの・・・」

 

ヒサが項目の一つに目をつける。

 

「食材を何でも捌けたらカッコいいじゃないですか!」

 

「それって百日じゃ敵いませんよ?」

 

「え・・・?」

 

あー・・・フィーアの言う通りだな・・・

 

「確か二年くらい学校通って勉強すんだよな・・・」

 

俺が言うと

 

「あ!そうか!自分百日で死ぬんだった!あははははは!」

 

豪快にネロは笑った・・・

 

「こやつ頭は大丈夫か?」

 

ボティスは言いすぎだが一理あるな・・・

 

「これじゃ満足できる百日が送れないよ・・・」

 

カンナが不安そうに見る。まぁ、今を楽しみたいカンナにとってはネロのことをほっておけないよな・・・

 

俺たちも当然心配だったので依頼に協力することにした。

 

sideヒサメ

 

私たちは早速一個目をやることにしたのだが・・・

 

「このアニメ制覇したいっす!」

 

一個目はボックスに入ったアニメのDVD制覇だった・・・

 

「何話くらいあるんですか?」

 

「254話っす!ぶっ通しでみたいっす!」

 

まぁ残り百日だし他の事を考えたらそのくらいがいいかも・・・

 

「お!それ俺が見たいと思ってたやつ!」

 

まさかのカゲが見たいアニメだったのでアニメのことはカゲに任せて私たちは他のことの準備をした。

 

三日後アニメを見終わったか聞きに来たんだけど・・・

 

「早いな~ヒサ~!」

 

「おはようございます~!」

 

二人とも号泣していた・・・・

 

「うぅっ!ラスボスが仲間っていうパターン!泣けますー!」

 

「俺もだー!涙止まんねぇ!」

 

仲良くなってて良かった・・・

 

十五日目やりたいこと25個目お化け屋敷に入る。

 

「大丈夫か?足震えてるぞ・・・」

 

「だだだ・・・大丈夫っす・・・」

 

今日は本格派のお化け屋敷に来たんだけどネロさんは震えていた・・・

 

「実はお化け屋敷入ったことなくて書いたはいいんすけど怖くなってきました。」

 

まぁ、そうだよね・・・

 

「まぁまぁ!アーシと一緒に入ろうよ!アーシがリサーチしたお化け屋敷なんで!」

 

「ま、まだ心の準備が・・・」

 

そうしてネロさんを引っ張っって中に入るカンナちゃん・・・

 

指輪をはめて・・・

 

「ぎゃあああああ!」

 

そうして出てきたときにはネロさんは真っ白になっていた・・・

 

「可愛いことデートの気分は味わえたけど精神が摩耗したっす・・・」

 

はははは・・・・

 

sideカゲチヨ

 

三十日目俺たちは34個目のバンジージャンプをするため近くのできるところに来ていた・・・

 

「自分高いところもだめだったんすよねぇ・・・」

 

ホントに勢いだけで生きてるな・・・

 

「無理していく必要はないぞ・・・」

 

「そうっすね・・・あー!ちょうちょだ!待て―!あ、」

 

蝶を追いかけて自然にダイブしちまった!

 

「うわああああ!?」

 

「大丈夫ですか!?」

 

フィーアが聞くが・・・

 

「やべぇぇぇ!楽しいっす!」

 

エンジョイしてた・・・・

 

「本当に楽しそうだ!俺もやってみたいな!」

 

「シディさんがやるなら私も!」

 

そうして俺たちもバンジージャンプを楽しんだ・・・

 

「せっかくだからヒサメちゃんとカゲチヨは一緒に飛んだら?」

 

「「カンナ(ちゃん)!?」」

 

余計なお世話だ!

 

sideフィーア

 

四十日目53個目ウォータースライダーに乗る。

 

「なんで猫なのにこれ書いたんだよ!」

 

「いやー・・・人間たちが面白そうにしてたんで・・・」

 

全く・・・

 

「じゃあ私と一緒に乗りましょう。」

 

「お願いしますっす!」

 

こうして私たちは楽しみました。

 

「うひょー!凄い勢いっすね!」

 

「そうですね!」

 

そうして着水した後は素早く自ら出しました。

 

「ありがとうございますっす!おかげで楽しめたっす!」

 

それは良かったです。

 

sideヒサメ

 

五十日目67個目美味しいスイーツを思いっきり食べる。

 

「それなら任せてください!」

 

いいスイーツビュッフェ知ってるしね!

 

「頼もしいっす!」

 

「ヒサは食いしん坊だから一杯食える場所知ってるぞ。」

 

カゲは一言余計!

こうして私たちは取ることになったんだけど・・・

 

「実はSNSで良いね貰える写真も撮りたいんっすよ!だからこんな風に盛ってみたんすけど!」

 

山もりだね・・・

 

「なるほど!最近はこうするのがはやりなのか!」

 

「いや、大食いのひとにならばえるけどこれは・・・」

 

シディがずれたことを言ってカンナちゃんが最もなことを言う。

 

「そんな盛り方だと映えるものもそうじゃなくなるぜ!見ろ!この美しさ!」

 

カゲ・・・どや顔すぎ・・・

 

「すごいっす!」

 

「あとは加工アプリでフィルターを掛けて彩度をあげる・・・これでいいはずだぜ!」

 

「すごいっす!良いねがいっぱいで拡散されていくっす!」

 

「どーだ、これが俺の実力だぜ!」

 

うん。これはカゲのお手柄だけど・・・

 

「すごいな!カゲチヨのアカウントとは全然違うぞ!」

 

「そりゃ、アイコンが自分の美化写真使ってたらね・・・」

 

「これが人徳の差ですね・・・」

 

「同じ写真上げてもここまでなんてね!」

 

「うるせーよ!」

 

あんまり天狗になっちゃだめだよ?

 

sideカゲチヨ

 

85日目俺たちはカレコレ屋で他にやりたいことを聞いた

 

「あとは・・・盆栽を一から育ててみたいっすね!」

 

「盆栽か・・・一から育てると三年くらいかかるぞ?」

 

自然に詳しいシディが言う。

 

「そうなんっすか!?」

 

「やっぱり花と違って木は成長に時間がかかるんだね。」

 

「だからこそ芸術なんですね。」

 

ヒサとフィーアの言う通りだな・・・

 

「なら大丈夫っす!ほんとは無理と思ってたけど怖くて調べられなくて・・・」

 

「それだけ怖かったんだからやってみたかったんでしょ?」

 

カンナが言う。

 

「無責任に育てても枯らしてしまうと思いますし・・・」

 

「大丈夫だよ!良い伝手があるから!」

 

まさか・・・

 

「お父さんに聞いてみる!

 

そうなるよな・・・

 

俺たちがクリスを連れてきて尋ねると・・・

 

「あるぜ。」

 

「やった!」

 

そう言って盆栽を持ってきた。

 

「一週間で育つけど手入れ忘れんなよ。」

 

「はいっす!」

 

ネロは盆栽を貰って上機嫌だった・・・

 

「ちゃんと育ってるっす!」

 

そうして盆栽を育てながら俺たちは可能な範囲でノートの描かれていることをやっていった・・・

 

そして・・・

 

「やったー!育ったっす!」

 

ついに大きな盆栽が育った!

 

「なら写真撮りましょうか!」

 

フィーアがカメラを持ってくる。

 

「ならカレコレ屋さんも一緒に写ってくださいっす!」

 

「良いのか?」

 

シディが聞く。

 

「もちろんっす!カレコレ屋さんのおかげでこうして最高の百日を一緒に送れてるんっすから!」

 

「・・・わかりました!」

 

ヒサの一言で俺たちはタイマー機能を使ってネロと盆栽と写真を撮った・・・

そして百日をすぎたらネロはいなくなっていた・・・

 

「猫は自分の死期になると姿を隠すと言いますからね・・・」

 

「相変わらず本能で生きてたな・・・」

 

「最高の百日と言っていたんだきっと良い百日にできたと信じよう。」

 

「うん、思い出の写真もあるし。」

 

「幸せだったよね・・・」

 

俺たちはネロの写真を大切に飾るのだった・・・

 

 




盆栽がカレコレ屋で手に入ったことで看板につぶされずに寿命を全うしたネロであった・・・


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頑張れ正義の味方

鷹の爪EXの「頑張れデラックスファイター」見て衝動的に書いてみました・・・


sideカゲチヨ

 

今日の依頼人はヒーローの衣装を着た男だった・・・

 

「正義の味方の手伝い?」

 

俺が確認する。

 

「あぁ、お前ら異宙の力を持ってて強いんだろ?」

 

「いやいや、何でアーシたち一般人の何でも屋が正義の味方の手伝いをしないといけないの・・・」

 

カンナが突っ込むなか依頼人は続ける・・・

 

「実はさー、黒い右手団っていうのは世界征服を企む秘密結社なんだよ・・・それにしかもお前らカレコレ屋と違って子供と遊んだり旅行好きな団体ってわけじゃないんだよ・・・」

 

「そんなありふれた悪の組織があるとは・・・」

 

フィーアも驚く・・・

 

「奴ら今度日本政府を脅迫してて俺になんとかしてくれって頼まれたんだ・・・なぁ頼むよ・・・」

 

「うぬ・・・どうする?四人とも。」

 

シディが聞いてくるが・・・

 

「いや、やらねぇ。」

 

俺は依頼を断る。

 

「何だと!?」

 

依頼人が驚く中ヒサが続ける。

 

「ネットで貴方の評価を見ましたけど一般人でも勝てる弱い敵しか相手にしてませんよね・・・それで結構叩かれてますよ・・・」

 

「うっ・・・」

 

「これは試練なんっすよ・・・貴方が真の正義の味方になれるかなれないかのな!」

 

俺が依頼人に宣言する。

 

「・・・わ、分かったよ!自分で何とかするよ!」

 

そう言って男は去っていった・・・

 

sideフィーア

 

「で、結局心配だから右手団の組織に来ちゃいましたね・・・」

 

ホント私たちって酔狂ですよね・・・

 

「でも、俺たちは見守るだけだぜ。」

 

「あぁ、そうだな。」

 

カゲチヨとシディさんが言う中依頼人が来ました・・・

 

「かなり警備が厳重だな・・・考えろ・・・どうする!」

 

さてどうするんでしょうか・・・

 

「そうだ!ピザの配達に成りすまそう!」

 

えぇ!?

 

「すみませーん!ピザを届けにきましたー!」

 

「普通ピザ用意してから行くでしょ!」

 

「それに中の人に確認取られたら詰みだよ・・・」

 

ヒサメちゃんとカンナちゃんの言う通りだよ・・・

そして案の定・・・

 

「何だと?ピザはどこにあるんだ?」

 

「えっと・・・それは・・・」

 

「怪しい奴だな!来てもらおうか!」

 

「ご、ごめんなさい・・・ごめんなさいー!」

 

二秒でバレてましたね・・・

 

「ヤベェ!アイツがやられたら日本が終わるぞ!」

 

全くここまでダメヒーローとは思いませんでしたよ!

 

 

「でもアーシたちはどうやって行く?」

 

確かにどうすれば・・・

 

「こんなこともあろうかとジニ率いる妖精王の森の技術班に透明人間ドリンクを作って貰ったぞ!」

 

シディさんが薬を出します。相変わらずチートですね・・・

 

 

sideヒサメ

そうしてアジトの中に入ったんだけど・・・

 

「助けてください・・・」

 

依頼人は怯えた顔で連行されていた・・・

 

「何だこの男は?」

 

上の立場らしき人が中にいたよ・・・

 

「ピザの配達員になりすまして中に入ろうとしていました・・・」

 

「何者だ?言え!」

 

「あ・・・あぁ・・うえええ・・・」

 

ヤバいよ・・・泣きすぎて何も言えてない・・・もうこうなったら・・・

 

「俺は正義の味方だー!お前たちの陰謀を叩きのめしてやるー!」

 

私は即興で声を当てる。

 

「何だと!お前がか!?」

 

「言ってない・・・俺言ってないよ!?」

 

「飛んで火にいる夏の虫だな!こいつを食器洗い器みたいにしてやれ!」

 

ヤバい!

 

「シディ!フィーア!」

 

「「了解!!」」

 

シディとフィーアちゃんが高速で兵士たちの背後に回りこみ吹き飛ばした!

 

「ぎゃああああ!?」

 

「何だ!何が起きた!」

 

「よし!次は俺が・・・」

 

カゲが依頼人の腕を借り・・・

 

「食らえ!正義の電撃だー!」

 

そう言った瞬間私が電撃を出して幹部を倒した!

 

「うわぁぁぁぁ!」

 

そうして倒れたのを確認すると私たちは行動を開始した。

 

「シディと俺は依頼人を台車に乗せてボスのところに行く。三人は管理システムをハッキングしたり武器を破壊しててくれ!」

 

カゲの指示通り私たちは武器やシステムを使えなくした後ボスの所に向かった・・・

 

sideカンナ

 

そうしてボスのところに向かった・・・

 

「くそ!まさかここまで優秀なヒーローだとは・・・やってしまえ!」

 

部下たちが銃撃を繰り出してくるが・・・

 

「ふっ!」

 

カキン!カキン!

 

シディのバリアによって全弾防ぐ。

 

「そんな鉄砲玉俺には通用しないのよー!食らえ正義の念力パワー!」

 

ズガッ!ドコっ!

 

「ぎゃあああ!」

 

カゲチヨの演技に合わせてアーシたちが殴り飛ばして気絶させる!

 

「己!これはメインシステムにつながってねぇから動くんだ!ミサイル発射ボタンだ!」

 

まだ奥の手があったんだ・・・

 

「あぁ・・・ボタン持ってる・・・怖いよぉ・・・」

 

ああもう!

 

「カゲチヨ血液操作でアイツを拘束して!」

 

「おう!」

 

カゲチヨは鈴の吸血鬼がやっていた血液を循環させる拘束でボスを縛り上げる!

 

「な、なんだ!体が引き裂かれるように痛い・・・」

 

「ほら!アーシに合わせて!」

 

「仕返しされたら怖いよー!」

 

ああもう!

 

「私たちが依頼受けますから大丈夫ですよ!」

 

フィーアちゃんが答える・・・すると・・・

 

「う・・・ぁ・・・・」

 

おそらく自前の必殺であろうビームを出し始める・・・

 

「頑張れ・・・」

 

「そうだ・・・いいぞ・・・」

 

シディもカゲチヨ、いやアーシたち全員が見守る中発射しようとする・・・

 

「ビーム!」

 

「ぐわっ!」

 

そうしてボスは倒れた・・・

 

「うわーん!やったよー!俺頑張ったよー!」

 

「うん・・・今回はよくやったよ・・・」

 

「もうだいじょうぶだよ・・・」

 

アーシたちはなぜか母性があふれてしまい依頼人を慰めるのだった・・・



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洗脳ゲーム

sideカゲチヨ

今日の依頼は少し変わっていた・・・

 

「これが依頼の品か・・・」

 

「普通のゲーム機にしか見えないけど・・・ネットで有名なんだよね。」

 

シディとヒサの言う通り依頼は洗脳されるというゲームの調査だ。

 

「洗脳ってどんな風になるんですか?」

 

「なんかキャラが変わるみたいだよ。」

 

 

フィーアとカンナの言う通り人格が変わるゲーム・・・はっ!

 

「俺がクズなのも洗脳されてるのかも・・・」

 

「それは自前だろ。」

 

「クリアして欲しいという依頼だったな・・・」

 

「ネットではクリアすれば全員洗脳が解けるって書いてあるね・・・」

 

ふふふ・・・なら大丈夫だ!

 

「ここには人生の大半をゲームに捧げてるこの俺がいるんだぜ!?イージーだろ!」

 

「その分人生ハードモードそうだな・・・」

 

「まぁ、この依頼はカゲチヨに任せようか・・・」

 

sideヒサメ

 

「うわ~ん!シーちゃん!!ヒーちゃんがいじめるよぉ!ふざけんなって怒ってくるよぉ!!」

 

カゲが赤ちゃんみたいになったので怒ったんだけど本当に洗脳されてたみたい・・・

 

「ごめん・・・」

 

「し、しーちゃんってカゲチヨなんてなれなれしい呼び方なんですか・・・!」

 

「フィーアちゃんそんなこと言ってる場合じゃないでしょ・・・」

 

カンナちゃんの言う通りだよ・・・

 

「一時間たってゲームが終わってからずっとこの調子だな・・・」

 

洗脳されて赤ちゃんキャラになっちゃったってこと?

 

「ひーちゃん、おっぱい。」

 

「ふざけんな。」

 

ダメだ・・・早くなんとかしないと私の堪忍袋が持たない・・・

 

「今度は私がクリアするよ!」

 

「ホントに大丈夫か?」

 

「そうだよ、アーシがやっても・・・」

 

「怖いけどフィーアちゃんはまだ動揺してるし、それにゲームできないシディよりは可能性があるし、カンナちゃんはカゲのこと見てて!」

 

「結局幼児化したらアーシに押し付けるんだね・・・・」

 

ごめん!でもお願い!

 

sideカンナ

 

そして一時間後・・・

 

「ねぇーんっ?シ・デ・ィ❤」

 

ヒサメちゃんは淫乱キャラになっていた・・・

 

「ヒサメやめてくれ・・・」

 

「あああああぁ!?洗脳とは言え許しませんよ!」

 

フィーアちゃんが嫉妬でおかしくなったぁー!?

 

「ちょ・・・やめ、いやあああ!?」

 

すごい勢いで引き離した・・・

 

「?フィーアは何を・・・」

 

「さーて!作戦を考えようか!」

 

フィーアちゃんの行動をごまかしてアーシはシディと話す。

 

「順当にいったらゲームの上手いフィーアじゃないか?」

 

いやフィーアちゃんは・・・

「正気に戻って下さい!」

 

 

「や、やめて・・・揺らさないで。」

 

今取り込み中だから・・・

 

「アーシかシディがやるしかないね・・・」

 

「なら俺に任せてくれ。」

 

えっ・・・シディが?

 

「いくぞ!」

 

side黒幕

 

「くくく・・・またカモがきやがった・・・」

 

俺はリアルタイムで洗脳のプログラムを仕込む方法で数多の人間を相手に洗脳してきたのだ!

そうして男はプレイしたのだが・・・

 

「いや!なんで一時間たって最初の街出てねえってどういうことだよ!」

 

進めない方向に進もうとしたりNPCに134回も話しかけてるし!

 

「俺もなんで数えてるんだよ!」

 

どんだけやるか気になっちまったじゃねぇか!

 

「あとなんでモンスター倒さずに逃げるんだよ!」

 

だから町から出られねぇんだろ!

もうしょうがないからエンディングまで飛ばすことにした・・・

 

「はっ!モンスターが倒れてる!誰か―!助けてくれー!」

 

もしかしてモンスターの心配してたから逃げてたのか?

 

「お前がいつまでもクリアしねーから俺が飛ばしたんだよ!」

 

「それよりも倒れてるモンスターを・・・」

 

何なんだよこいつ!

 

「俺がゲームを作ったんだよ!」

 

「なら洗脳した人を解放してくれないか?」

 

「はー・・・クリアできたらするって約束だしな・・・」

 

「おぉ!お前は良い奴だな!」

 

はぁ?んなわけねぇだろ・・・

 

「仕事が上手くいかなくてむしゃくしゃしたときに洗脳プログラム拾ったからゲーム作って悪戯したんだよ・・・そんな奴クソだろ・・・」

 

「確かに良くないことだがお前のゲームは楽しかった、ゲームというのは人に楽しんでもらうための物なんだろ?それを楽しく作れるお前は良い奴だ!」

 

そう満面の笑みで答えた・・・

 

「ははは・・・最初の街も出てないのに楽しかったのかよ・・・」

 

ホント変な奴・・・

 

sideカゲチヨ

 

「あー・・・頭いてぇ・・・」

 

「カゲ・・・起きたんだ・・・」

 

ヒサ!?なんかぐったりしてねぇか?

 

「淫乱キャラになってシディに絡んでたらしくてフィーアちゃんに体揺らされてて・・・」

 

「すみません・・・頭が真っ白になってました・・・」

 

嫉妬って恐ろしいんだな・・・

 

「そういうカゲチヨは赤ちゃんになってたよ?」

 

カンナ!そうなのか!?

 

「二人とも元に戻って良かった。」

 

そりゃよかったけどさ・・・

 

「俺達なんて醜態を・・・!!」

 

「人に見せられないよね・・・」

 

って言うかシディ何してるんだ?

 

「あぁ!今日の様子をYOUTUBEにアップしたところだ!この前ヒサメに教わって今回もカンナにサポートしてもらったからな!」

 

「もちろん、フィーアちゃんが揺らしてるところはカットしたから大丈夫だよ!」

 

そういう問題じゃねーだろ!?

 

「「何してんの二人ともー!!」」

 

「うむ?喜んでもらえると思ったんだが?どうして二人とも怒ってるんだ?」

 

「シディ・・・ある意味アーシより恐ろしいかも・・・・」



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幽霊屋敷の恐怖

ヤルミナのPACIFYを元に作りました。


sideカゲチヨ

俺たちは依頼で幽霊屋敷の調査をすることになっていた・・・

 

「ココが例の屋敷だよね!もう凄い雰囲気なんだけど!」

 

「うむ、不気味な雰囲気だな。」

 

「早速行きましょうか。」

 

俺たちが進もうとすると・・・

 

「ちょ、ちょっと待ってよ!本当に行くの!?」

 

ヒサが怯えた表情で言う。

 

「そりゃ依頼だしな。」

 

「もしかしてヒサメちゃん怖いの?」

 

「うぅ・・・それに幽霊にあったらどうするの・・・?」

 

俺とカンナが言う中ヒサが質問する。

 

「屋敷の中にある四つの藁人形を全て見つけて燃やせばいいみたいですよ。」

 

フィーアが説明する。

 

「そして幽霊レーダーで幽霊に見つからないように進むんだったな・・・」

 

シディがレーダーを出して言う。

 

「じゃあ早速ってやべっ!入り口に荷物おいてきたんだった!」

 

すっかり忘れてたぜ!

 

「ってアーシたちカゲチヨにスマホ預けたんだけど!」

 

「わりぃ・・・ヒサこれ持って待っててくれねぇか?」

 

俺はヒサに幽霊レーダーを渡して言う。

 

「えぇ!?」

 

「ヒサメ、怖いなら俺も残るが・・・」

 

「う、ううん!大丈夫だよ!」

 

俺たちはヒサを置いて荷物を取りに行った・・・

 

sideヒサメ

 

幾らなんでもカゲたち遅すぎだよ・・・

 

 

「おーい!待たせて悪かった!」

 

カゲ・・・

 

「あれ?開かないよ?」

 

カンナちゃん嘘でしょ!?

 

「おそらく怪奇現象ですね・・・ヒサメちゃんを閉じ込めてるんですよ。」

 

フィーアちゃん・・・

 

「すまないヒサメ・・・一人で燃やしてきてくれないか?」

 

シディが言うなら・・・

 

「分かったよ・・・」

 

私は幽霊レーダーを見ながら進むことにした・・・

 

「藁人形は・・・あった!」

 

廊下に落ちてた!

 

「後はこれを燃やして・・・」

 

「うううぅぅぅ!」

 

その瞬間うなり声とともに白いお化けが現れた!

 

「あ・・・あぁ・・・」

 

あれがこの屋敷の・・・

 

「うぅうう!」

 

「いやあああ!無理無理!」

 

私は走って逃げた!

 

「はぁはぁ・・・何とか逃げられた・・・」

 

足遅いから助かったよ・・・

 

「とりあえず人形を燃やして・・・」

 

これであと三つ・・・もう帰りたいよ・・・

 

ピコーンピコーン・・・

 

「何!?レーダーが反応してる!?」

 

まさか・・・

 

「幽霊接近中・・・幽霊接近中・・・」

 

やっぱり!

 

「とりあえず隠れないと・・・」

 

私はレーダーの赤い点を避けるために部屋に入った・・・

 

「うぅぅ・・・」

 

このままどこかに行って!

 

するとうなり声は止んだ・・・

 

「良かった・・・」

 

その次の瞬間だった!

 

「ううううああああ!」

 

突然叫び声が大きくなった・・・

でも声を出したらダメ・・・!

 

私は怯えながら部屋の中で藁人形を探した・・・

 

「ここにはないんだ・・・」

 

私は別の部屋も探して二つ目の人形を見つけた・・・

 

「これであと半分だね・・・」

 

燃やそうとしたら・・・

 

「ああぁあぁあ!」

 

鏡に映った幽霊の姿が!

 

「いやあああああ!」

 

私は全速力で部屋を出て人形を燃やした・・・

 

「今日は走りっぱなしだよぉ・・・」

 

カゲ・・・シディ・・・カンナちゃん・・・フィーアちゃん・・・早く会いたいよぉ・・・

 

「幽霊接近中・・・」

 

また来たの!?

そしてすぐに・・・

 

「呪う・・・呪うううう!」

 

直ぐに幽霊が出てきた!

 

「はぁはぁ!さっきより足早くない!?」

 

「出ていきなさい・・・さもなくば・・・殺す・・・」

 

「いやあああ!」

 

追い付かれる・・・・そうだ!

 

「ふん!」

 

「!?」

 

電撃で威嚇してその間に逃げることができた・・・

 

「うぅ・・・もう帰らせて・・・痛っ・・・甲冑・・・」

 

探してみたら三つ目の藁人形を見つけたの!

 

「やった!燃やせばあと一つ・・・」

 

「うぅぅぅぅ!」

 

「出たああああ!?」

 

「呪う・・・」

 

まさかワープもできるの!?

なんとか振り切って燃やすことが出来た・・・最後の一つはなかなか見つからなかった・・・

 

「どこにあるんだろ・・・」

 

「接近中・・・」

 

そんな・・・

 

「ううぅぅぅ!」

 

「また来たあああ!?」

 

「しつこい・・・!こうなったらまた電撃で・・・」

 

「あああああ!」

 

「呪う・・・呪う・・・」

 

「さもなくば殺す・・・」

 

三匹も出てきた!?

 

「そんな・・・さっきのワープも・・・もともと複数人いたから・・・」

 

もうだめ・・・そう思ったときだった・・・

 

「ううう。」

 

なんと幽霊が藁人形を差し出してきたの・・・

 

「いいの?」

 

「あああ。」

 

良し!全部燃やせた!

 

「「「「ああああああ!」」」」

 

倒せたんだよね・・・

 

「良かった~!」

 

私はホッとしてたんだけど・・・

 

「あぁ・・・ああああ!」

 

何と二体の幽霊が立ち上がってまた襲い掛かろうとしたの・・・

 

「そんな・・・ほっとして腰が抜けて動けない・・・」

 

その時だった!

 

「カゲチヨ!カンナ!やりすぎだぞ!」

 

「そうですよ!さすがに人形燃やしたんですから!ドッキリは終わりです!」

 

シーツが剥がされそこにいたのは・・・

 

「シディ!?フィーアちゃん!?」

 

ってことはこっちの二人は・・・

 

「えー!ホラー映画ではここからが本番なのに・・・」

 

「ヒサの怖がる表情見たくてついな・・・」

 

カンナちゃん!カゲ!

 

「ごめんなさい・・・実は・・・」

 

sideカゲチヨ

 

「ってことでヒサの幽霊嫌いを克服させるためのドッキリだったんだよ!」

 

「俺とフィーアは反対したんだがな・・・」

 

「そんなこと言ってシディとフィーアちゃんノリノリだったじゃん!」

 

「電撃浴びせられかけたのは想定外でしたけどね・・・」

 

「シディも甲冑から飛び出てくるのはナイスだったぜ!」

 

「そうか?」

 

「まぁ、残念だったのは最初のカゲチヨの幽霊が足遅すぎて全然怖くなかったところだね!アーシのヒサメちゃんが部屋にこもった時のうなり声を見習ったら?」

 

「うるせーな!怖がってたんだからいいだろ!」

 

俺たちは名演技をたたえ合う。

 

「もう!ほんとに怖かったんだからもうやめてよ!」

 

「「「「すみませんでした・・・・」」」」

 

涙目で怒られた・・・

 

「ホントの幽霊じゃなくて良かった・・・」

 

俺たちはヒサにスイーツ奢ることにするのであった・・・



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着ぐるみバトルロイヤル

sideカゲチヨ

俺は手紙を見ていた・・・

 

「どうしたの?難しい顔で手紙読んで。」

 

「もしかしてラブレター?」

 

「えっ!?」

 

「チゲーよ。チョコからの手紙なんだけどさ。俺らがつぶしたトッププレデターの施設あったろ、そこがテーマパークとして開設したらしい。」

 

「変わった転用の仕方ですね・・・」

 

フィーアの言う通りだよな・・・

 

「なんかありそうだから行くか。」

 

「ボティス。」

 

「儂はいかんぞ・・・」

 

「いや、お弁当のおかずは何が良い?」

 

「何故行くことが決定しておる!?」

 

sideスズキ

 

「面白そうなバイトがあんだけどやんねぇか?」

 

「断る。」

 

絶対嫌な予感しかしねぇ・・・

 

「最後まで聞けよ!このバイトは・・・着ぐるみが着れるんだぜ!」

 

もっと嫌になったぞ・・・

 

「意見が分かれたときは・・・」

 

「泣いても知らねーぞ!」

 

泣いたことねーだろ・・・

 

side妖精王

 

俺はアヌビスとギバーたちと一緒にいた・・・

 

「テーマパークか。面白そうだな計画まで時間あるんだし行ってみるか。」

 

「俺も行くよ・・・お前無茶苦茶しそうだし・・・」

 

sideヒサメ

 

私たちはテーマパークに到着した。

 

「なんだか可愛い雰囲気だね!」

 

「楽しそうだな!ボティス!」

 

私もシディもテンションが上がる。

 

「嫌じゃ!!ワシはいかん!」

 

「何だ・・・お化け屋敷ないんだ・・・」

 

「こっちの二人はテンション下がってますね・・・」

 

ボティスとカンナちゃんは落ち込んでいた・・・

 

中に入ると・・・

 

「何でアンタがいるんだ・・・」

 

スズキ君が着ぐるみを着てバイトをしていた・・・

 

「こんな格好・・・」

 

「アーシは可愛いと思うよ・・・ふふ・・・ミスマッチ感があって・・・」

 

「バカにしてんだろ・・・それよりサトウはどこに・・・?」

 

「おーい!スズキー!」

 

サトウくんも着ぐるみを着て走りながらやってきた!

 

「やっぱりあなたも来てたんですね。」

 

「似合ってるぞ!サトウ!」

 

「だろ!俺は何でも似合うんだよ!」

 

フィーアちゃんとシディが話す。

 

「あ、バイトリーダーが休憩にアトラクションやってきて良いって!」

 

「いや、俺は良い。」

 

「よーし!皆でレッツゴー!」

 

「話し聞けよ!?」

 

カンナちゃんがスズキ君を無理やり引きづっていった・・・

 

ボティスさんは身長が足りないということでロッカーで留守番となった・・・

 

sideフィーア

 

「こちらのアトラクションでは様々なアトラクションに挑戦していただき百人中最強の一人を決定します!」

 

今からワクワクしてきましたね・・・シディさんは当然勝ち残るでしょうから実質誰がシディさんと戦うかです!

 

「特殊な能力を持った異宙の住人の方などは能力の使用は禁止です。」

 

うーん高速移動もダメということですか・・・

 

「強い衝撃を受けたり落下したりと大変危険です。なのでこの衝撃スーツを着ていただきます!」

 

「可愛い~!」

 

「いいじゃん!色々デザイン豊富だし!」

 

そうして私たちはスーツを着てスタートしました。

 

「あ、凄い!あんなとこに抜け道が!」

 

「本当か?」

 

「え?」

 

数人が気を取られる中カゲチヨが走り出しました・・・

 

「ははははは!勝つのはこの・・・」

 

「カゲ前。」

 

「うわああああ!?」

 

カゲチヨはあっさりと吹っ飛ばされました・・・

 

「哀れだね・・・」

 

カンナちゃんの言う通りですね・・・

 

「ヒサメちゃんといえど優勝はアーシだよ!」

 

「私だって負けないんだから!」

 

ヒサメちゃんとカンナちゃんが火花を散らしてますね・・・それじゃ私も・・・

 

「アンタには脱落してもらうぜ。」

 

スズキを倒すとしましょう。

 

「おらぁ!」

 

相変わらず良い蹴りですが・・・

 

「まだまだですね・・・」

 

「くそっ!」

 

力を受け流して落下させました。

さて二人の方は・・・

 

「うわあああ!?」

 

「ああもう!不意打ちとか卑怯じゃない!?」

 

「お前が言うのかよ・・・」

 

サトウが二人の接戦を狙って仕留めましたね・・・

 

さてここからラストスパートですね・・・

 

sideシディ

 

「おぉ!アヌビス!妖精王!」

 

「お前らもいたのか。」

 

「俺はお目付け役で来たんだけどね・・・」

 

「だからルール守ってるだろ?それよりシディはなんか変化あったか?」

 

「?体調はいいな。」

 

「そうか、じゃあここで脱落しとけ!」

 

「悪いけどシディがいるってことは三人もいるんでしょ?いいとこ見せたいから俺も本気で行くよ!」

 

「ぐっ!」

 

二人とも凄い力だ・・・

 

「二人とも後ろだ!」

 

「へ?」

 

「あん?そんなのに引っかかるわけ・・・うげっ!」

 

二人とも仕掛けに当たってしまった・・・

 

「はんっ!こんなものが俺に通用すると思ってんのか!」

 

「危ない危ない・・・パレンガーデンでなんとか防げた・・・」

 

アヌビスは変身して妖精王は霊槍でガードしたのだが・・・

 

「そこのお二人!能力を使用したので失格です!」

 

「あ・・・」

 

「は?」

 

やっぱりこうなったか・・・

 

sideフィーア

 

さて・・・シディさんとの対決の前に・・・

 

「ははは!勝たせてもらうぜ!フィーア!」

 

サトウとの戦いと行きましょうか・・・

 

「そうですね。ここで白黒はっきりつけましょうか。」

 

「なら行くぜ!」

 

サトウがぶつかってくるのを私は避ける・・・

 

「やはりパワーは日に日に増しているようですね・・・」

 

「おほめにあずかり光栄だな!このまま押し切らせてもらうぞ!」

 

そうしてサトウは飛び上がってきましたが・・・

 

「飛び上がったら目立つぞ!サトウ!」

 

シディさんの不意打ちで落とされてしまいました。

 

「マジかよー!」

 

「流石ですねシディさん。残りは私たちだけですし存分に楽しみましょう。」

 

「あぁ!恨みっこなしだな!」

 

シディさんの強さに近づけてるか確かめましょう!

 

「ふっ!」

 

シディさん相手に後手に回ったら不利!スピードで決着をつけます!

 

「やるな!」

 

やっぱり受け止めますか・・・

 

「はっ!」

 

「くっ・・・!」

 

パンチ一発で落ちるギリギリの所まで飛ばされるとは・・・敵いませんね・・・

 

「まだまだ行きますよ!」

 

着ぐるみでスピードは落ちてますが全開のスピードのタックルです!

 

「おぉ!凄い力だな!」

 

「平然と受け止められると凹みますね・・・」

 

「俺の勝ちだ!」

 

「きゃあああ!」

 

あっさりと投げ飛ばされました・・・まだまだですね・・・

 

「ここで決着!勝者は獣耳の貴方です!」

 

「うむ、ありがとう!」

 

sideカゲチヨ

俺はそうそうに脱落して管理室にいた人間を問い詰めていた・・・

 

「このスーツ・・・中に小型の針が仕込まれてるよな?」

 

「っ!?」

 

「目的はなんだ?」

 

「し、知らない!」

 

俺はウイルスを流し込んで苦しめる。

 

「わ、わかった・・・詳しくは知らないがスーツを着た異宙人のDNAを採取するのが目的らしい・・・提供すればこの施設を格安で譲ってくれるって言われたんだ・・・」

 

なるほどねぇ・・・トッププレデターがつぶれた施設をDNAを採取する目的で売ったのか・・・

 

「もしDNAを違法で採取していたのがバレたら大変だな。」

 

「それだけは・・・」

 

「なら情報をよこせ。」

 

そうして俺は情報を貰ったが・・・

 

「責任者はハルイレンギョウ・・・殺された男だ・・・めぼしい情報もないか・・・」

 

俺はそうしてヒサたちと合流した・・・

 

「カゲどこ行ってたの?シディとフィーアちゃんの戦い結構激戦だったんだよ!」

 

「熱い戦いだったよね!」

 

ヒサとカンナが言う。

 

「早めに脱落して暇だったんだよ・・・」

 

「卑怯なことするからですよ。」

 

「うるせぇ!普通のテーマパークっぽいし楽しんだんだよ!」

 

「クズの楽しみかたじゃの・・・」

 

はっ!言ってろ!

 

「もう一回アトラクションをやって帰ろう!」

 

「賛成です!さっきのリベンジもしたいですし。」

 

「ふざけるな!もうロッカーは嫌じゃー!」

 

鍵かけられてたもんな・・・



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面白クラス!

sideカゲチヨ

「わー!例によって例のごとく幼児化の薬を飲んで幼児になってしまったー!」

 

「導入雑だな。」

 

「今日で何人友達できるだろうか、楽しみだな!」

 

「ワクワクですね!」

 

シディとフィーアは楽しそうにしてるけど・・・

 

「このクラス変わった奴が多そうだよなー。」

 

今だって寒いのに半袖の奴とかいるし・・・

 

「だよねー・・・このクラスで一番まともなのはアーシくらいだよ。」

 

(そんなことないと思うけど・・・)

 

俺たちの心は一致した・・・

 

「ねぇ・・・寒くないの・・・?」

 

ヒサが半袖の子に聞く。

 

「俺は寒さに強いんだ。一年通して長袖着たことない。」

 

「でも震えてるよ・・・?」

 

「これは武者震いだから!昼休みに外で遊びたいから!」

 

そう言ってそいつは窓の外の風を浴びていた・・・

 

「絶対寒いよね!?」

 

いるよなー・・・謎のこだわり持ってる奴・・・

 

sideフィーア

 

私はカゲチヨの隣の席だったんですけど・・・

 

「落書きしてていいんですか・・・?」

 

カゲチヨはノートに落書きをしていました・・・

 

「良いだろ?どうせ元に戻る薬が戻るまでだし・・・」

 

そんなこと言ってると・・・

 

「今日やったことテストに出すからね。」

 

「マジかよ!?」

 

やっぱり・・・

 

「ノートは貸しませんよ。」

 

「別に良いよ!あの・・・取り忘れたから貸してくれない?」

 

カゲチヨは別の人に頼んだんですけど・・・

 

「あれー・・・どこにしまったかなー・・・」

 

その子の机はすっごく汚かったです・・・

 

「魔界にでもつながってんのかお前の机!?」

 

流石のカゲチヨもぐちゃぐちゃっぷりに驚きます・・・

 

「うわっ!カビたパン出てきた!」

 

いやああああ!綺麗好きには耐えられません・・・

 

「くらえカビパンアタック!」

 

「なんのスーパーバリア!」

 

カゲチヨ達がカビパンで遊び始めたころには私は気絶していました・・・

 

「カゲたち!フィーアちゃん気絶してるからやめて!」

 

sideカンナ

 

そして休み時間アーシたちはクラスメイトたちと話していた。

 

「お前らってなんか特技あるの?」

 

「特技かぁ~それなら私大食いが得意かも!」

 

「確かに大人より食べるよね・・・」

 

調理するアーシとシディが大変なんだよね・・・

すると女の子が・・・

 

「嘘だ!もしそんなに一杯食べてたらもっと太ってるはずだよ!」

 

「いや、ヒサメの大食いは凄いんだぞ。」

 

「だったらお昼に証拠見せてよ!」

 

「まぁ、確かにヒサメちゃんの食欲は謎だし当然だよね・・・」

 

「カンナちゃん!?」

 

それにこうやって何でも否定する子がいるのはあるあるだしね!

 

「俺はゲームだな!そんじょそこらの奴より上手い自信あるぜ!」

 

カゲチヨがそういうと・・・

 

「嘘だ!だってカゲチヨ君どんくさそうだし上手くなさそうだもん!」

 

「まぁ、カゲチヨがどんくさいのは事実だしね・・・」

 

「だよね!?」

 

「おい!?俺の悪口で仲良くなるなよ!」

 

「これも友情なんでしょうか・・・?」

 

sideシディ

 

俺は必死に消しゴムを使っている子を見つけた。

 

「よし!これだけあればパーツは完成しそうだ!」

 

「何を作ってるんだ?」

 

「練り消しだよ!練り消し!カスを粘土みたいに工作するんだ!」

 

そういうとその子はお城を出した。

 

「見ろよ!このお城!俺が先週の授業時間全部使って作ったんだぜ!」

 

「おぉ!凄いな!」

 

「もはや芸術的な作品と時間の使い方ですね・・・」

 

フィーアもそう思うだろ!

 

「ここまで作るのに消しゴム三個使ったぜ・・・」

 

「豪快すぎ・・・」

 

「授業受けたほうが良いんじゃ・・・」

 

カンナとヒサメには受けなかったようだ・・・

 

sideカゲチヨ

 

俺は消しゴムが落ちてるのに気が付いて拾ったのだが・・・

 

「うぅぅ・・・!」

 

何故かその女の子は涙目になってしまった!

 

「やべーぞ!カゲチヨ、それ秘密のおまじないだぞ!」

 

え?

 

「確か好きな人の名前を書いた消しゴムを誰にも触らられずに使えると両想いになれる奴だよね。」」

 

ヒサも知ってたのかよ!

 

「大丈夫?アーシが新しいおまじない教えてあげるから・・・」

 

「うん・・・」

 

「カゲチヨってKY(空気よめない)ですよね・・・」

 

「デリカシーないよね・・・」

 

フィーアやカンナ、クラスの女子たちに白い目で見られてる・・・

 

「俺が悪いのか!?」

 

「カゲチヨこれを見て元気を出せ!」

 

そう言って出してきたのはさっきの子に教わったのかムンクの叫びのような表情をした練り消しだった・・・

 

「カゲチヨをイメージして作ったんだ!」

 

「何その顔!?これからの未来!?」

 

sideヒサメ

 

移動教室になって私は急いでたんだけど・・・

 

「いった~・・・!」

 

私はドアにぶつかってしまった・・・

 

「大丈夫?ヒサメちゃん」

 

カンナちゃんが心配してくれた時女の子が話しかけて来た・・・

 

「肩重いんじゃない?私霊感あるの、今肩が重いのは幽霊を背負ってるからだよ・・・」

 

ぶつけただけなんだけどな・・・

 

「あとカゲチヨ君のあの陰鬱としたオーラは間違いなく幽霊のせいだよ・・・」

 

「いや、あれは自前のオーラ。」

 

カンナちゃんが否定する・・・

 

「うっせー!」

 

「あははは・・・」

 

あの半袖の子も笑っていた。

 

sideカゲチヨ

 

体育の時間俺たちは半袖男子が紅白帽で始めたウルトラマンごっこで遊んだ後俺たちはリレーをしたのだが・・・

 

「うおおおお!」

 

太った見た目なのにかなり早く走っている奴がいた・・・

 

「うおおおおお!」

 

勿論シディも追い上げてくる。

 

「シディくん頑張れー!」

 

「ファイト―!」

 

フィーアを筆頭とした女子たちが応援する・・・

 

「イケメンなんかに負けるかー!」

 

その男子はなんとか距離を保ちながらゴールテープを飛び越えてゴールした!

 

「あれ・・・ゴールテープを切らないとゴールにならないんじゃないの?」

 

「ああっ!?」

 

ヒサの一言でシディの勝利となった・・・

 

給食でも女子に嫌いなものを美味しく食べさせてシディがモテてた・・・

 

俺たちは掃除中に箒で野球をすることになった・・・

 

「シディがピッチャーな!」

 

「じゃあ打つのは僕がやるー!」

 

すると手が鳥の翼のようになった男子がバッターに立候補した・・・

 

「おぉ・・・」

 

別の男子が戸惑ってたんだけどなんでだ?

 

「あぁっ!ごめん力みすぎちゃってー!」

 

それはすっぽ抜けた箒がシディの横を通過したことで判明した・・・

 

「なんで投げる前にスイングするんだよ!」

 

「次は僕が投げるねー!それっ!」

 

ちょまっ・・・なんかカーブしてる!?

 

「痛ぇ!魔球だ!」

 

「いや単純にコントロールがないんだよ、ドッジボールでもああなるし。」

 

半袖の男子が説明する・・・

 

「そろそろ掃除をしよう・・・」

 

そうだな・・・

 

そうしてあっという間に俺達は元に戻る日の下校時間を迎えた・・・

 

「また次の日も来たかったな・・・」

 

「確かに色々濃いクラスだったしねー。」

 

シディとカンナが残念がるなか先生がやってきた。

 

「五人とも!帰る前に一枚だけ写真撮ってもいいかな?学校に来てくれた記念に!」

 

「じゃあクラス皆で撮ろう!」

 

「そうですね。」

 

ヒサとフィーアの提案で写真を撮って俺たちはカレコレ屋に帰ってきた・・・

 

「良く撮れてるね!」

 

「うむ、彼だけ目を瞑っているのが残念だが。」

 

「いるよなー・・・寝たふりする奴。」

 

俺たちは薬がくるまで雑談していた・・・

 

「見た目のインパクトならあの半袖の男子・・・田中が一番だったよな!」

 

「確かに・・・いつか長袖着れるといいよね。」

 

俺とヒサは話していたのだが・・・

 

「半袖の子?そんなのいました?」

 

「写真にも写ってないけど・・・」

 

「それに今は冬だぞ?」

 

シディとカンナ、フィーアには見えてない・・・?

 

「ホントに写真にも写ってない・・・そう言えば俺たち以外と話してなかったような・・・カンナ!体育の時間に遊び始めたのって・・・」

 

「カゲチヨじゃないの・・・?」

 

田中がやったから俺もやったんだ・・・ってことは・・・

 

「ええええ!?」

 

ヒサの困惑の混じった悲鳴が響き渡った・・・

 




カレコレ屋の霊感度

ヒサメ>カゲチヨ>シディ=フィーア>カンナ

ヒサメは言わずもがな心霊系のショート動画などで活躍してるから。カゲチヨもこの回でヒサほどではないけどあると思ったから。カンナは興味深々だけど普段は見えないタイプ。


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イメチェンデート!

sideヒサメ 

休み時間に私はミキたちと一緒に話してた・・・

 

「A子ちゃん、B男くんに振られちゃったらしいよー。」

 

「あ、こくるって言ってたもんねー」

 

「あの二人あんなに仲良かったのに・・・」

 

私がそういうと・・・

 

「だからじゃないの?」

 

カンナちゃんが言ってきた。

 

「そうそう。仲が良すぎてもう恋愛対象として見れないって言われて振られたらしいよ。」

 

「仲が良すぎる人って恋愛対象にならないって男多いよなー。」

 

ミキとノリコが言った・・・私とカゲもそうなるのかな・・・?

 

「くだらないですね。恋愛なんて仲を深めてなんぼじゃないですか。」

 

(いや、兄妹っぽく見えてるからね・・・シディとフィーアちゃん・・・・)

 

私たちは言葉をぐっと飲みこんでこの会話を終えたけど・・・

 

「イメチェン・・・やってみようかな・・・」

 

「・・・」

 

sideカゲチヨ

 

ヒサにカレコレ屋の買い出しで呼び出されて今血液を飲みながら待ってんだけど・・・

なんか買うもんあったか・・・?

 

「カゲ!お待たせ!」

 

「おう、俺も来た・・・うおっ!」

 

俺はうっかり血液を落としてしまった!何故なら・・・

 

「驚きすぎでしょ~!」

 

露出が多くてギャルっぽい服装をしたヒサがそこにいたからだ・・・

 

「っていうか髪伸びた?」

 

「これエクステだから。」

 

あぁ~!あれね!(ホントは知らない・・・)

 

「ちょっといつもと違う感じにしたんだけど、どうかな?」

 

そ、それは・・・

 

「いいんじゃね?じゃあ買い出し行こうぜ。」

 

「むっ・・・」

 

sideカンナ

 

「あ~!もう何やってるの!そこは照れくさそうにしても良いところでしょ!」

 

ただでさえヒサメちゃんも鈍感なんだから!

 

「結局俺たちはまた後をつけてるんだな・・・」

 

「ゼクス君ごめんね!あとでアイス奢るよ。」

 

「別に構わないが・・・お前も服装清楚系にしてるんだな・・・」

 

そうだよ~!灰色のロングスカートと黒のシャツで地味目にして見たんだ!

 

「いつもと違ってていいと思うぞ。」

 

「ありがと!じゃ!尾行にレッツゴー!」

 

そうしてアーシたちはヒサメちゃんたちを追いかけた!

 

「やっぱり露出増やしてるからヒサメちゃん照れてるね・・・」

 

「まぁ、普段とかけ離れてるからな・・・」

 

「新しい服・・・どうかな?」

 

ヒサメちゃんが質問する。さあ・・・回答は?

 

「・・・今日この後海行くのか?」

 

「水着じゃないから!!」

 

鈍感丸出しだった・・・

 

「いや、カゲチヨの奴一瞬赤面してたような・・・」

 

「だとしても女子の服に向かってあの言葉はないでしょ!」

 

そうして二人はプリクラ店を見つけた。

 

「プリクラだって!行こうよ!」

 

「嫌だぞ!俺写真苦手だしプリクラで加工された自分の顔はもっと苦手だもん。」

 

「SNSではもってる自撮りの写真使うのに?」

 

「うっ・・・!」

 

「カゲチヨってナルシストなのかわからないときあるよね・・・」

 

「ネット弁慶なだけなんじゃないか・・・?」

 

カゲチヨのわからないこだわりをよそにアーシたちは店に入る。

 

「せっかくだしアーシたちも撮っていこう!」

 

「ああ・・・」

 

そうだ!

 

「今日は普通の距離で撮ろうか。」

 

「え?」

 

パシャッ!

 

「よし!清楚っぽいのが撮れた!どうかな?」

 

「・・・もっとくっつくかと思ってたぞ・・・」

 

「へ~・・・期待してたんだ。」

 

「いや・・・ちがっ・・・」

 

「さー!二人も終わったと思うし行ってみよう!」

 

「・・・・」

 

二人も出てきたけど積極的なヒサメちゃんは明らかに落ち込んでた・・・

 

「カゲチヨの奴ビビったな・・・」

 

「まぁ、ありそうだよね・・・」

 

これは仕方ない・・・

 

「そうだ、ゼクス君何か食べながら追いかけようか。何食べたい?」

 

「・・・じゃあブラックサ〇ダーで。」

 

「お手軽だね~!」

 

アーシたちは食べながら追跡したが・・・

 

「カゲチヨ・・・カップル受けのいいアイスをせっかくヒサメちゃんが誘導してるのに牛丼屋に行こうとするとか正気?」

 

「いつものヒサメなら正解じゃないのか?」

 

「無粋!」

 

「ぐはっ!すまん・・・」

 

こうしてアーシたちは二人の近くに来た。

そうしてカゲチヨはヒサメちゃんのアイスを貰ったのだが・・・

 

「お!口元についてるよ!あれをヒサメちゃんが舐めてとれば・・・」

 

「二人とも照れ屋だぞ?そんなうまくいくか・・・?」

 

「おっ!ヒサメちゃんが行ったよ!」

 

「何!?」

 

そうしてヒサメちゃんが舐めようとした瞬間だった!

 

「大丈夫だよ、自分でとるから。」

 

「いやそこは舐めてもらうとこでしょ!」

 

アーシは飛び出ていた!

 

「うわっ!」

 

ベシャ!

 

カゲチヨは転んでヒサメちゃんのアイスに顔から突っ込んだ!

 

「カンナちゃん!?」

 

「ヒサメちゃんがこんなに頑張ってるのに全部躱すとか鬼か!アンタは!このヘタレ鬼!」

 

「カンナ落ち着け!」

 

「ゼクス君もつけてたんだ・・・」

 

「それよりもこのアイス拭いてくれええええ!?」

 

sideゼクス

 

「いやー・・・カゲチヨがあんなに根性なしとは思わなかったよ・・・」

 

「最後はお前のせいで可哀そうな目にあってたしな・・・」

 

女子って怖いな・・・

 

「それより今日も付き合ってくれてありがと!」

 

「・・・またプリクラ行かないか?」

 

「え?」

 

「今度はくっついてる写真も撮りたいからな・・・」

 

「・・・・わかった。」

 

俺も勇気を出してみるか・・・

 

sideヒサメ

 

あー!もう、カンナちゃんに見られてたなんて・・・しかもから回ってたし・・・

 

「カゲに変な奴って思われたかな・・・」

 

そう思ってると・・・

 

「メッセージだ。」

 

カゲからLINEが来ていた。

 

「今日は買い出し楽しかった。サンキュ。アイスついた顔がまだ冷たいぜ・・・でも服も似合ってたと思ってるからな。俺に言われて嬉しいかどうか知らねーけど。」

 

・・・

 

「ありがと。」

 

そうつぶやいて私は明日の準備をするのでした!



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フィーアのバイト

ヤルミナのヤバい女たちがバイトしたらどうなるのか?からです。
フィーアの料理は奇食ハンター鬼頭丈二に出てくる料理を使ってます。

https://www.youtube.com/watch?v=Q-FrrkZHR6I&list=PLnq6Zem-vrQDE35aiEk-BbD4TlgwcCimW&index=23

https://www.youtube.com/watch?v=gT4yWxWVUx8


sideフィーア

シディさんのおっかけ資金が尽きてきましたね・・・

 

「仕方ありませんね・・・やりますか。バイト。」

 

私は飲食店のバイトに応募しました・・・

 

そしてバイト当日・・・

 

「今日からよろしく・・・」

 

さっそく上司が来たんですけど・・・

 

「ヤバ女・・・まさかアンタがいるなんて。」

 

「出たわねトカゲ、私の邪魔はしないでよ?」

 

すでにティラとメンヘラ女が対立していました・・・

 

「何ですでに険悪なんだ・・・?」

 

上司の言う通りですよ・・・

 

「なんで二人はバイトしてるんですか?」

 

私が聞く。

 

「わっちは新しく可愛い服を買うためだぞ!」

 

「私はハックきゅんを覗き見る機材を買うためよ!」

 

相変わらず恋人のためなんですね・・・(人のこと言えない)

 

「だからってこんな公共の場で喧嘩しちゃダメですよ。私だってメンヘラ薬のことであなたの事は許せませんがこうして一緒にいるんですから。」

 

「わかったわよ・・・でもアンタも邪魔だけはしないでよ?」

 

はいはい・・・

 

「とにかく業務を説明するね。まずは厨房から・・・」

 

「あぁん!?私には無理よ。もし私の髪の毛が一本でも混じってハックきゅん以外に食べられたら・・・消すしかないわね・・・」

 

「衛生管理がしっかりしてるね・・・」

 

もう上司が諦めてポジティブな解釈をし始めた・・・

 

「厨房なんてそこのトカゲとフィーアちゃんにやらせれておけば?」

 

「私は別に構いませんけど・・・」

 

「わっちはいいぞ!料理もまともに出来ない奴が好きな人に振り向いてもらえるわけないし。」

 

なんでそう嫌味で返すんですか・・・

 

「もう!私は厨房と接客兼任するので私はティラちゃんと厨房に行ってます!」

 

「そうだね!僕も教えるよ!」

 

私と上司は喧嘩になる前に二人を引き離した・・・

 

sideティラ

 

「これがウチの看板メニュー、イタリア風ドリアの作り方だよ。一度じゃできないと思うからレシピを見ながら・・・」

 

「これでどうですか?」

 

「完璧にできてる・・・!しかも僕のよりおいしい・・・・!」

 

フィーアは流石ね・・・でも

 

「まっずいわね・・・!」

 

「?私の料理なにか不手際がありましたか?」

 

「そうじゃないわ。フィーアの料理の腕は完璧よ。でも料理自体がだめ。こんな恥ずかしい料理を出してたら嫌われちゃうじゃない!」

 

「いや、これ結構メジャーな料理な気が・・・」

 

「フィーアは黙ってて!見せてあげるぞ!」

 

わっちは店の一番いい食材を使ってドリアを作りあげた。

 

「二人とも味見お願い。」

 

「美味しいですね・・・ティラさんって料理できたんですね。」

 

「ウ、うまい!」

 

「しかもオリジナル感がありますね・・・」

 

そうだぞ、

 

「名づけてティラノ風ドリアね!」

 

「でも時間かけすぎてファミレスには向かないんじゃ・・・」

 

「それに売ればうるほど赤字に・・・」

 

「何?レストランに美味しい料理を出すこと以外に大切なことがあるの?」

 

文句は言わせないぞ?

 

「ありません!」

 

「押しに弱すぎじゃないですか?貴方・・・」

 

sideフィーア

 

こうして次は接客の様子を見に行ったのですが・・・

 

「さっさと開いてる席に座ってください。」

 

「水以外に出すものなんてありませ~ん。」

 

ダメだ・・・ハックさん以外に態度が悪すぎる・・・

 

「ちょっと!何やってるんですか!以前惚れ薬仕込んだときバイトしてたのに何で今はそんな態度なんですか!?」

 

「だってハックきゅんが来ないならこんな時間苦痛でしかないもの。」

 

「胃が痛くなってきました・・・」

 

まさかメンヘラ薬が欲しいと思う日が来るなんて・・・

 

「それでは泥と砂でよろしいですね?」

 

「もう来ないわ!」

 

ああ・・・帰っていっちゃいました・・・

 

「アルバイトって楽勝ね!」

 

「いや、できてないですから・・・」

 

すると次のお客さんが入ってきました・・・

 

「一名でよろた~ん!あれ?金髪のねーちゃんじゃん!マジで可愛いね!LINEやってる?」

 

「すみません・・・仕事中ですのでちょっと・・・」

 

「え~!いいじゃん少しくらい・・・」

 

ぐっ・・・吹っ飛ばしたい・・・そう思っていると。

 

「ちょっと、私のまえでクズなナンパなんてしないでよね。」

 

なんとメンヘラ女が銃を突き付けていました!

 

バキューン!

 

「ひぃぃぃぃ!」

 

男は叫びながら去っていきました・・・

 

「・・・ありがとうございます。」

 

「勘違いしないでよ。私の前でゴミみたいなことやってたから罰してやっただけよ。」

 

「何してるの!?」

 

当然上司に見つかってしましましたけどね・・・

 

sideカゲチヨ

 

今日はヤルミナの三人と一緒に飲食店に行こうとしていた・・・

 

「ギャパパ!この店のプリンが滅茶苦茶上手いんだ!」

 

「俺はこの店のお姉さんの一人が滅茶苦茶に罵倒してくれるって聞いたぞ!」

 

「接客態度最悪じゃないっすか。っていうかフィーアさんは今日いないんっすね。」

 

「フィーアちゃんはバイトだって。カレコレ屋もあるのに働くのに熱心だよね。」

 

カンナの言う通りだよな・・・

 

「カゲも見習ったら?」

 

「俺は良いんだよ。依頼でこそ俺は真のカッコよさを引き出せんだから。」

 

「何それ。」

 

そうして俺たちが店に入ると・・・

 

「ハックきゅん!」

 

「メンヘラ女さん!?」

 

最悪の奴が接客していた・・・

 

「一名様ですね!席にご案内しま~す!」

 

そうして俺たちはとてつもない素早さで拘束された・・・

 

「どうするつもりっすか!」

 

「大丈夫よ、明日は生ごみの日だし。」

 

やべぇ・・・そう思ってると。

 

「何ですか・・・って皆!?」

 

フィーア!?

 

「ここでバイトしてたの!?」

 

ヒサが驚く。

 

「はい・・・メンヘラ女さんすぐに皆を・・・」

 

「素直にならないとだめよ・・・」

 

「つっ・・・!?」

 

なんとメンヘラ女はフィーアに麻酔銃を撃ちこんだ!

 

「弾丸には麻酔銃の代わりに強力なメンヘラ薬を入れておいたから・・・」

 

「ではシディさんとハックさん二名ですね!」

 

「くっ・・・」

 

「アーシたち最悪料理にされるね・・・」

 

こうして俺たちは厨房に連れて行かれた・・・

 

sideティラ

 

やっぱりもっと食材の質を上げるべきかしら・・・わっちはそんなことを考えて調理していると・・・

 

「ダーリン!?」

 

なんと拘束されてるダーリンと豚、カレコレ屋のカゲチヨ、ヒサメ、カンナがいたの!

 

「げっ・・・」

 

「あ!ティラさん!ダーリン連れてきましたよ!逃げられると思って拘束はしてますけど。」

 

「どう考えてもアンタ薬飲まされてるじゃない!」

 

「ごめんね、キリンは見逃すわ。」

 

ヤバ女は苦い顔をしながらもダーリンを解放した。

 

「さてこの四人はどうするか・・・」

 

「そういえば豚肉が無かったですよね?」

 

「フィーアちゃん!?」

 

「もうおかしくなってる・・・」

 

「ぎゃぱぱ・・・」

 

「三人は厨房に転がしておきましょう!異宙の力を封じる縄で拘束しましたし。」

 

「おい!タブーをどうするつもりだ!」

 

ダーリン、そんなこと気にしないで料理をふるまってあげる!

 

sideシディ

 

キリンがやってきたところで俺たちは話を始める。

 

「四人は無事だったか・・・」

 

「カゲチヨ達はたぶん厨房に転がされてるけど・・・」

 

「どうしたんすかキリンさん!タブーさんはどうしたんすか!」

 

ハックが叫ぶと

 

「余計なことは言わないで欲しいんだぞ。」

 

ティラとメンヘラ女、フィーアがやってきた。

 

「今は食べることだけ考えて欲しいな。」

 

「さぁ、三人とも召し上がれ!」

 

キリンに運ばれたのは豚肉。

 

「お。おい、この肉ってまさか・・・」

 

「とびっきりのを使ったぞ!」

 

ハックのは明らかに髪の毛が入ったものだった・・・

 

「いつもよりやばいっすよね・・・?」

 

「今日は腕によりをかけて作ったの!」

 

俺の料理は・・・

 

「蜂の丸揚げにカエルの炒め物か・・・」

 

「カエルはパクチーで濃い目の味付け、蜂はガーリックを効かせてありますよ。」

 

「凄いのが出てきたッスね・・・」

 

「食べれるのか?それ・・・」

 

俺たちが最初に食べると・・・

 

「上手いな・・・」

 

「「「「ええっ!?」」」」

 

ハックにキリンだけでなく女子二人も驚いていた・・・

 

「あれが美味しいなんてわからなかったから何もしなかったわ・・・」

 

「アンタ・・・凄すぎるぞ・・・」

 

二人ともフィーアのスキルに驚く。

 

「俺たちも食べるか・・・げほっ!なんだこれ・・・変な味が・・・」

 

キリンが吐き出す。

 

「そんなわけないわ!ダーリンのために一番いい食材しか使ってないんだぞ!」

 

「ふふふ・・・やっぱりアンタの仕業ね!」

 

「毒を盛ったから早くしないとダーリンが死んじゃうわよ?」

 

それは飲食店としてアウトじゃないか?そう思ったが俺は飲み込んだ。

そうしてメンヘラ女はハックに食べさせたのだが・・・

 

「うおぇ・・・!」

 

「ハックきゅん!?」

 

「大丈夫か!ハック。」

 

「ハイっス・・・ありがとうございます。シディさん・・・」

 

俺は顔を青くして食べ物を吐き出したハックの介抱をする。

 

「トカゲ!アンタの仕業ね!」

 

「違うわよ!そんなの吐き出すに決まってるでしょ!?」

 

「私の爪と毛と汗や皮膚を入れた料理に何言うのよこのオストカゲ!」

 

仲間割れしてきたな・・・

 

「シディさん、アーンしてください。」

 

「すまん、うむうむ・・・」

 

「呑気っすね・・・そうだ!メンヘラ女さん俺今までキリンさんに脅されてたんっす。」

 

「何言ってんだお前!?」

 

「このままキリンさんとティラさんをやっつけてくれれば二人きりになれるっす。」

 

「そうか!ティラ・・・最後の言葉を聞いてくれ・・・・先に行っちまうみたいだ・・・あの女さえいなければ・・・がく・・・」

 

そうして二人は二人を潰し合わせた!

 

「ダーリンとはあの世で会いなさい。」

 

「あの世行きはアンタよ。はらわたをぶちまけてやるぞ!」

 

こうして俺たちは二人が争っているうちに厨房にやってきた・・・

 

「皆どこにいるんっすか!?」

 

「厨房に転がってたはずなんですけど・・・」

 

「なんでフィーアもいるんだよ!?」

 

「私はシディさんと一緒にいられればいいので。」

 

そんなやり取りをしてたときだった・・・

 

「ふぅ・・・危なかったぜ・・・」

 

「ギャパパ・・・食われなくて良かったぜ・・・」

 

「寒かった・・・」

 

「でもカゲのおかげで助かったよ!」

 

「皆無事だったんすね!」

 

良かった・・・

 

「冷凍庫に閉じ込められそうになったんだけどカゲの血液操作で扉の取っ手をあらかじめ掴んでおいて私の氷で風を防ぎつつカンナちゃんの炎で温めながら隙を伺ってたの・・・」

 

流石皆だ!

そうして俺たちは店を抜け出した・・・

 

sideフィーア

 

「あれ?私確か麻酔銃を食らって・・・」

 

また覚えてないんだけど・・・

 

「目が覚めたかフィーア。」

 

シディさん!?

 

「すみませんシディさん・・・また迷惑を・・・」

 

「いや、料理はおいしかったし仕方ないさ。フィーアのバイト代は店長に貰ったぞ。」

 

「あの店潰れるらしいしな!」

 

キリン・・・そうなんですね。

 

「にしても酷い目にあったぜ・・・」

 

「メンヘラ女にティラちゃん。二人合わさったらより厄介だよ・・・」

 

「ギャパパ・・・二人は俺が守らねぇと・・・」

 

「お願いしますっす・・・」

 

よほどひどかったんですね・・・帰ったら皆に料理をふるまいましょう!焼き芋虫とか!

 

 

 

 



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女騎士に転生するとどうなるのか?

カゲチヨの口調が女っぽいですが女体化してるためなので気にしないでください。
最初の四人は原作通りヒサたち似の男性です。


sideカゲチヨ

「皆のもの控えよ。今ここに新たな戦士が生まれた・・・その名はカゲミリー。」

 

「ありがとうございます・・・」

 

俺・・・いや、私は今戦士に任命された・・・なんで口調を変えてノリのが良いかって?

私は別の世界で女となっているから!

 

「おい新しい戦士は女だぞ!」

 

「可愛い!」

 

「カッコいい!憧れちゃう!」

 

ふふふ・・・これよ!これ!女戦士になればいじめっ子にボコボコにされるわ、カレコレ屋最弱のレッテルを貼られわ悔しい思いをしてきた・・・

 

「でもそれも今日でおしまい!」

 

女戦士なら弱かったら可愛いし強かったらカッコいいでいけるんだから!

そうして私は早速モンスターを倒していた・・・すると。

 

「やるなアンタ。」

 

「強いんだね!」

 

「最後の一人は決まりですね。」

 

「良かったら俺たちとパーティ組まない?」

 

男四人の同じ戦士たちに声を掛けられた・・・

 

「私が?」

 

「この先にある森はモンスターも多い。一人で乗り込むより良いと思うよ?」

 

「それに食料も取りやすくなりますしね。」

 

「武器とか強くする素材集めも効率的になるからさ!お願い!」

 

四人ともイケメンね・・・!丁度探してたしラッキーね。

 

「良いわよ。私はカゲミリー。」

 

「俺はライ。」

 

「私はフィーです。」

 

「エンだよ。」

 

「ユノーだ。」

 

こうして俺たちは森の中を進んでいく。

 

「森を抜けるにはこっちが近道だ。そっちにはトラップがあるから気をつけろ。」

 

「あ、レアな武器の材料を落とすモンスターです。倒してきますね。」

 

「カゲミリー予備の剣ないの?俺の使ってない奴あげるよ。」

 

「お腹すいてない?なんか作ろうか?」

 

「四人ともありがとう。」

 

優しくしてもらえるしホントに最高ね!

こうして私たちのパーティは順調に森を進んでいった・・・

戦いで援護してもらったり、一緒に罠にかかった弱いモンスターを助けたりして進んだ。

 

そして・・・

 

「出たぞ!こいつがこのあたりで最強のモンスターだ!」

 

ボスとの戦いが始まった!

 

「くっ!」

 

「ユノー!!」

 

ユノーが敵の攻撃を受け止め・・・

 

「私たちで体力を削ります!」

 

「とりゃ!」

 

フィーとエンの息の合った攻撃で敵の体力を削り・・・

 

「俺も相手の視線を引き付ける!カゲミリー頼んだぞ!」

 

ライがさらに敵を引き付けてくれたおかげで俺は安心して・・・

 

「はぁっ!」

 

渾身の一撃を入れて敵を倒した!

 

「やったね!」

 

「よくやったな!カゲミリー!」

 

「完璧でしたよ。」

 

「大成功!」

 

俺は頭を撫でられて褒められたけれどそれはまだ序章に過ぎなかったの・・・すぐに新たな指令が下された。

 

「森を制した者たちよ。その力を見込んで新たな指名を託そう。この手紙は世界の運命を握る重大な秘密が書かれている。必ずや隣国まで届けるのだ。」

 

「はっ!」

 

そうして私たちは道中で釣りをしながら休憩していた。

 

「それにしても遠いわね・・・」

 

「文句言うな。長旅は腕をあげるチャンスでもある。」

 

「それにこうして釣りをするのもいい思い出ですよ!」

 

「それに俺はカゲミリーと一緒なら長旅も楽しいよ。」

 

「あれ?ライもしかしてカゲミリーのこと・・・」

 

「エン!?チゲーよ!?」

 

そんなことを言いながら楽しんでると

 

「引いてるぞ!」

 

「ホントだ!」

 

そうして釣り上げたときだった!

 

「見つけた。」

 

なんとローブで体を、仮面で顔を隠した奴らが襲ってきたの!

 

「危ない!」

 

「なんだこいつら!」

 

「ちっ!」

 

「マジか!」

 

四人は驚いていたが・・・

 

「本当にあれが?」

 

「間違いないよ。早く取り返さないと。」

 

「それにしても楽しそうだね~」

 

「まぁ、時間もないですしさっさとすませましょう。」

 

冷静にこちらを見ている。

 

「逃げろカゲミリー!」

 

え?

 

「どうやらあの手紙が狙いみたいだ。」

 

「僕たちに任せておいて!」

 

「任務優先ですよ。」

 

皆・・・

 

私は振り返らずに走り出す!

 

そうしてしばらくたったころに・・・

 

「待って!」

 

フードの四人がもう追い付いていた・・・

 

「安心してくれ彼らは無事だ。」

 

「私たちは密命も邪魔しません。」

 

「ただ来て欲しいところがあるんだよ。」

 

どういうこと・・・?

 

「分かったわ・・・ただ手紙を隣国に届けたらその場所に行くわ。」

 

「いいだろう。」

 

「臨時のパーティってとこね。」

 

「ま、もやもやしたままじゃ支障がでるしね。」

 

「行きましょうか・・・」

 

「ありがとう・・・」

 

そうして謎の四人と旅をつづけたんだけど・・・

 

「こっちが南だな!」

 

「そっちは北なんだけど・・・」

 

「こっちだよ!」

 

一人はめっちゃ方向音痴だったり・・・

 

「ふふふ・・・この毒キノコ他の戦士たちに似てる食べられるキノコと偽ってあげちゃおうよ・・・」

 

「それ犯罪だから!?」

 

「あははは・・・」

 

「食べられるキノコは料理しよう。」

 

もう一人は犯罪まがいのことを言っていた・・・けど

 

「はっ!」

 

「カゲミリー頼む!」

 

自然とコンビネーションがあったり・・・

 

「もぐもぐ・・・」

 

「あなたたちの仲間食べすぎじゃない・・・?」

 

「相変わらずだね・・・」

 

一緒に食事するときは凄く楽しかった・・・

 

「どうした貴方は女戦士になったの?」

 

ある日フードの一人が聞いてきた。

 

「理由なんてないわよ。私はそうなるべくして生まれてきたの。」

 

「それで満足してるのか?」

 

「勿論。」

 

別の一人も聞いてきたが私は満足しているの・・・

 

そうして居心地のいい時間は過ぎていき・・・

 

「ご苦労であったカゲミリー。」

 

「流石噂の女戦士だ。」

 

任務を果たし賞賛されたが私の気持ちは暗くなっていった・・・

 

「浮かない顔だな。」

 

「でも約束は守ってもらうよ。」

 

・・・・

 

「やっぱり嫌!私はこの世界が好きなの!」

 

「何我儘言ってるんですか・・・?」

 

「カゲチヨに依頼が来てるの!」

 

そう言って四人が仮面を外すとヒサにシディ、カンナとフィーアがいた。

 

「カゲチヨじゃないとできない依頼なんだ。」

 

「だから嫌なの!一緒に来て欲しいところってカレコレ屋でしょ!?」

 

シディが言うけどもうちょっとだけ!

 

「ゲームの世界に逃避しないでください。貴方は男でカゲチヨ。それがあなたのなるべくして生まれた姿です。」

 

「元気でなんてメモ残して何日たったと思ってるの?」

 

同じゲームに入れば会うとは思ってたけど・・・あっははははは!もう限界!なんで女なの!?」

 

うるさいー!お前にわかってたまるかー!

 

sideヒサメ

 

こうして私たちはカゲをカレコレ屋に引っ張り出すことに成功した。

 

「あー・・・女騎士になりたい・・・」

 

「まだ言ってる・・・」

 

「でもゲームは面白かったですね。」

 

「うんうん!家にこもらなかったらまた協力してやってあげるよ!」

 

「ありがとよ・・・」

 

カンナちゃんとフィーアちゃんもゲームを楽しんだようでカゲにいう。

 

「でもモテるために女子になったのに最初のお供はゲームのキャラだったな。」

 

「うっ・・・」

 

「ゲームでも女子でもボッチとはさすがだね・・・」

 

「もうやめてくれ・・・」

 

カゲのライフがゼロになってる・・・

 

「しかしカゲチヨが女子の口調で話してるのは新鮮さがあったな!今度は俺も女子になるか!」

 

「「「「あ、それはだめ。」」」」

 

あの時は本当に地獄だったから・・・



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ヨーメイ登場!

フィーアの特訓の一部は銀魂の月詠の歴史年号の教え方を参考にしています。


sideカゲチヨ

今日来た依頼人は片目を紫の髪で隠した女の子だった・・・

 

「・・・・」

 

「「「「「・・・・・・」」」」」

 

「何この沈黙?」

 

「そうだぞ!なんか喋れよ!」

 

カンナと俺は耐えられず叫ぶ。

 

「ひぃっ!?」

 

「大丈夫だ。俺たちはお前に危害を加えない、喋れるまでいくらでも待つぞ。」

 

「いやいや、シディさん警戒してる獣じゃないんですから・・・」

 

シディとフィーアがそういうと

 

「貴方と・・女性三人は一回外に出て貰っても良いですか?」

 

なんと俺だけを残したのだ・・・

 

「ふぅ~!落ち着きました!私の名前はヨ―メイです。では依頼の話に・・・」

 

いやいや・・・

 

「何で二人になった?」

 

「喋れるのがカゲチヨさんだけだと思って・・・あの四人はいわば格が高い人間です。顔面偏差値が高くて中身も優れていそうで人気者そうじゃないですか。そういう人を前にすると嫌われたくないと思って喋れなくなるじゃないですか?でも私が喋ったら醜い内面が滲み出てしまう・・・つまりあの四人とは喋れないんですよ・・・」

 

「お、おう・・・」

 

こいつ・・・俺と同じ陰キャだ!しかもスゲー卑屈な!

 

「俺が喋れるってまさか・・・」

 

「カゲチヨさんには嫌われても問題ないと本能的に判断しました。」

 

地味に傷つく・・・そして俺のカレコレ屋でのカーストを見破られた・・・

 

「あの・・・依頼なんですけど。」

 

ぬけぬけと・・・

 

「私今無職なんです。十七歳、彼氏無し、宿無し。どう思いますか?」

 

このままだと社会的にアウトってことはわかるけど・・・

 

「可哀そうですよね?助けてください私の就職活動。」

 

「なるほど、就職活動の手伝いをしてほしいと・・・」

 

「はい、私人と喋るのが苦手なのでその辺サポートしてもらえたらと・・・」

 

確かにさっきの様子じゃ面接とか絶望的だよなー・・・

 

「わかった、どこを希望したいとかあるか?」

 

「上のリサイクルショップに就職したいです!楽そうですし。」

 

「労働なめてんのか!?」

 

全ての労働者に謝れ!

 

「なるほど・・・これは重症ですね。」

 

「ひぃ!?」

 

フィーア!?

 

「その舐めた根性を叩きなおしてあなたを社会に適合させて見せましょう!」

 

「そんなぁ~!」

 

こうして俺たちとヨ―メイの地獄の就活特訓が始まった・・・

 

sideヨ―メイ

 

こうしてカゲチヨさんと面接練習を開始しました。

 

「じゃあ、自己紹介お願い。」

 

「ヨ―メイ、十七歳です。」

 

「今までの経歴は?」

 

「ヒミツです。」

 

「自分の考える長所は?」

 

「ありません!」

 

「自分の考える短所は・・・?」

 

「全部です!」

 

「なめてんですか!」

 

ひぃいいい!?

 

「そんなダメ人間の面接じゃオーナーの心はおろか芋虫の心さえ動かせませんよ・・・むしろ自分より大きなものを動かす虫を見習うべきレベルです!」

 

そこまで言いますか!?フィーアさん!

 

「腕立て百回と腹筋と木刀の素振り千回です!」

 

そんなぁ~!

 

「あとはこれを音読してください。」

 

なんですか?この分厚い詩集?

 

「シディさんの素晴らしさを綴った詩です。外見編、中身編、戦闘能力編、そして神羅万象編と続きます。」

 

「神曲よりも壮大だな!?」(神曲 イタリアの詩人ダンテが作った抒情詩、地獄編、煉獄編、天国編という三部構成になっている壮大な詩集)

 

カゲチヨさんの言う通りですよ・・・

 

「それを読めば卑屈な精神は浄化され心は穏やかになります。」

 

宗教に勧誘されてる気がする・・・

 

その後もヒサメさんの姿勢特訓。

 

「ヨ―メイちゃん背筋伸ばして!」

 

「デカい・・・」

 

「話聞いてる!?」

 

そしてフィーアさんの体力訓練・・・

 

「いや、何でですか!?」

 

「社会人のなったら体力は必須ですよ。明日はスーツを買いに42.195キロ先にあるスーツ店まで生きますからね。」

 

「フルマラソンする意味あります!?」

 

「ではまずこの苦無を避けながら就職の筆記試験の問題を解いてください!」

 

「んな無茶な!?」

 

「では行きますよ!次の四字熟語を答えろ!八面?」

 

ひゅひゅひゅひゅ!

 

「いやあああああ!」

 

カンナさんのごはんを食べようとしたときは・・・

 

「ギャルっぽいみためなのに料理が得意っておと・・・」

 

「あ~なんかイラつくし一口食べるごとに指切ってこう・・・」

 

「うひゃああああ!?」

 

(可哀そうに・・・)

 

社会の理不尽さを叩き込まれました・・・

 

sideヒサメ

 

「つ、疲れた・・・」

 

「ごめんね、フィーアちゃんが・・・卑屈にしてる子って苦手だからガンガン特訓しちゃうんだよ・・・」

 

「別に良いですよ・・・わかってるんで・・・」

 

「お詫びに私の家に泊っててよ!」

 

「ええぇ・・・」

 

私は部屋に連れてきた。

 

「依頼中は私の部屋使っていいから。家無しだから野宿するつもりだったでしょ?」

 

「バレてましたか・・・」

 

カゲが同じ立場だったらやりかねないからね・・・

 

「私が料理するよ!」

 

「え!?」

 

(カンナさんから聞いた話だとヒサメさんって・・・)

 

腕によりをかけるよ!

 

sideカゲチヨ

 

「どうしたんだ?」

 

朝カレコレ屋にくるとぐったりしたヨ―メイがいた・・・

 

「昨日ヒサメさんの料理を食べて・・・」

 

そりゃご愁傷さまだな・・・

 

「何をしたら料理から苦い匂いが立ち込めるんですか・・・」

 

あれでもクリスのおかげで改善されたんだけどな・・・

 

「これからフルマラソンついでにスーツを買いに行かないと・・・」

 

その状態で買いにいけるのか・・・?

 

「それなら心配いらないぞ。フィーアには俺が許可を取って近くのスーツ店で買えるようにしてもらったからな。」

 

流石シディだぜ・・・

 

「イケメン・・・と買い物。いくら追加で払えばいいんですか!?」

 

「?何を言ってるんだ?」

 

気持ちはわかるよ・・・

 

sideヨ―メイ

 

こうして学校に行ったカゲチヨさんたちを覗いた私とシディさんはスーツを買いに町に来たんですけど・・・

 

「ねぇーお兄さん。この後お茶しない?」

 

モテモテですね・・・

 

「もしかして仕事?レンタル彼氏みたいな?」

 

「レンタル彼氏ではないが仕事だな。」

 

「そーだよね!」

 

・・・ま、こうなりますよね・・・」

 

「さっきのお姉さんたちとお茶いけば良かったじゃないですか。」

 

「それはできないだろう。今は依頼中だ。」

 

「スーツくらい一人で買えますよ。」

 

「そうだとしても俺は今、ヨ―メイと買い物に行きたいんだ。」

 

はぁ・・・全く。

 

「そういうの良くないですよ?貴方は大勢の人に好かれて気分が良いかもしれませんけど一人しか選べないんですから。」

 

自重してくださいよ全く・・・

 

「ちなみに私はそこら辺のバカ女と違うんで。惚れるとかないです。」

 

sideカンナ

 

「さー!髪型決めるよ!ファッションタイム!」

 

「い、いや。髪型はこれでいいんで・・・」

 

「何か希望ある?」

 

「・・・じゃあ前髪あげない感じで・・・」

 

ふぅ~ん・・・なんかありそうだけど・・・

 

「了解!じゃあ長い髪を一つ結びにして~・・・」

 

「うううぅ・・・」

 

sideカゲチヨ

 

そして迎えた面接当日

 

「・・・・」

 

メチャクチャ緊張してる・・・

 

「漫画みたいな緊張の仕方だね・・・」

 

カンナが言っていると・・・

 

「あの・・・よく考えたんですかどうせ私は受からないですし。やめましょう。」

 

「いやいやいや・・・」

 

「まだ根性が・・・」

 

フィーアが指導しようとしたその時だった。

 

「私なんては卑怯な言葉だ。それは自分が傷つかないための言葉だ。」

 

「っ!?それはシディさんならそう言えるでしょう!でもね私は違うんですよ!!」

 

「違わない、逃げるな。」

 

ヤベェな・・・

 

「シディの正論モード・・・あれはひねくれ者には効果抜群だ・・・」

 

「シディさんの名言・・・相変わらず心に染みます・・・」

 

「フィーアちゃんはやっぱりずれてるし・・・」

 

「でももうちょっと聞いてみよう。」

 

ヒサの言う通りにしてみるか・・・

 

「私は顔も性格もよくないし、特技もないし人にも好かれないし・・・私なんて・・・

何やってもダメダメなんですよ・・・!」

 

「そうかもしれないな。だがお前にはお前の気持ちがわかるだろ。」

 

「は・・・・?」

 

「この涙は私なんてを否定したくて流れてるんじゃないのか?」

 

「っ!?」

 

「きっと大丈夫さ。」

 

「・・・やっぱり受けます。」

 

なんとかなったな・・・

 

sideヒサメ

 

「いや、うち求人出してないぞ?」

 

「「「~~~!?」」」

 

「?」

 

「あはははは!」

 

カンナちゃん爆笑しちゃだめでしょ・・・

 

「なんで調べてくれてないんですか!?」

 

「求人だしてるから依頼に来たと思うだろ普通!っていうか俺カンナに日程きいたんだけど?」

 

「まさか・・・」

 

「面白そうだから放置してた。」

 

「「「カンナ(さん)(ちゃん)!?」」」

 

今回ばかりは質悪すぎだろ!?

 

「ちゃんと調べて来いよ!」

 

「私が自分一人で何かできると思わないでください!」

 

「トラブルメーカーすぎですよ貴方・・・」

 

フィーアちゃんの言う通りだね・・・

 

「求人ってなんだ?」

 

シディはそこからか・・・

 

「そもそも働く人を募集してなかったってこと・・・」

 

私は呆然となりながら答える・・・

 

「なるほど・・・じゃあヨ―メイ。俺と一緒にバイトしないか?バイトなら俺は色々やってきたから紹介できるかもしれん。」

 

「なんで・・・そこまでしてくれるんですか?得なんてないじゃないですか?」

 

「俺はヨ―メイの頑張っているところを見たからな。」

 

「へぇ~、羨ましいですね・・・スーツを買いに行ってる間に何があったんですか?」

 

「いや、特訓の風景を見てですよね!?シディさん、フィーアさんの勘違いされる事言わないでください!」

 

私たちが言っていると。

 

「それならありだな。就職はできないがアルバイトでなら考えるぞ。」

 

「良かったね!」

 

「は、はい・・・」

 

「だがヨ―メイ。お前には聞きたいこともあるし会わせたい奴もいる。面接できるか?」

 

「あ、はい。」

 

そうしてヨ―メイちゃんは連れて行かれた・・・

 

sideカゲチヨ

 

「それでどうだった・・・?」

 

「合格です・・・」

 

喜びとなぜかげっそりした感じになってるぞ・・・?

 

「アパートも貸してくれることになったんですけど・・・」

 

「どうしたの?」

 

カンナが聞く。

 

「クリスって人が現れて色々聞かれたしカレコレ屋の依頼も偶に手伝えって言われました・・・」

 

はぁ!?

 

「お父さんが!?」

 

「あの人ヒサメさんたちのお父さんなんですか?メカクレ枠で採用って言われたんですけどなんでしょうか?」

 

「私たちも知らない・・・」

 

ホントに何考えてるんだ・・・?

 

「つまりカレコレ屋にもバイトで来るってことだよね!」

 

「はい・・・それで妖精王の森でバイト研修することになりました・・・」

 

バイトで研修ってあるんだな・・・

 

「良かったな。」

 

「ふ、ふん。シディさんは別に何もしてませんけどね。」

 

「あれ?私がフルマラソンしてこいって言ったのを頼んで近くのスーツ店にしてくれたのは誰でしたっけ?」

 

「ひいいいい!シディさんです!」

 

すっかりフィーアに怯えてるな・・・

 

「どうやら俺は嫌われてしまったようだ・・・」

 

「気にしないでください!私はシディさんに良さわかってますから!」

 

「う~んそうなのかな?」

 

「また面白いことになりそう・・・!」

 

カンナは少しは懲りろよ!

 

「・・・!!」(顔真っ赤)



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カニ漁の過酷さ

sideカゲチヨ

俺たちは依頼で港に来ていた・・・

 

「今日はありがとな!来るはずだった五人が逃げ出してしまってな。」

 

依頼人は蟹の異宙人の船長だった。

 

「そんなに過酷なのか?」

 

シディが聞く。

 

「うん、とくにこのベーリング海のカニ漁は死者が出るけど借金の返済に使われることもあるほど高額な報酬なんだよ。なんと1500万!」

 

「凄いですね。蟹が高いのが何となくわかる気がします。」

 

「壮絶なことになりそうだけど断ったらカレコレ屋の名に傷がつくやってやるぜ!」

 

そうして俺たちは船に乗り込んだ・・・

 

sideヒサメ

私たちはさっそく業務を言い渡された。

 

「お前たちは着氷を落としてもらうぞ!」

 

「?着氷って何ですか?」

 

フィーアちゃんが質問する。

 

「海の水しぶきが船についた氷のことだよ。ついたままにしたら五トンになるから砕かないといけないんだよ。」

 

「ひぃ・・・ひぃ・・・」

 

カゲは血液の鎌を使って砕いてる・・・

 

「おぉ!異宙の能力持ってるのは本当だったんだな!」

 

船長さんが言う。

 

「私も氷を操作して着氷を剥がせますよ。」

 

「はぁ、私だけ麒麟の腕のスピードだよりですね・・・」

 

「アーシとシディは炎を放出しながら砕くけどね!」

 

「うむ。沈まないように力一杯やるぞ!」

 

「すげぇな・・・お前ら!こいつらを見習ってやる気だしていけ!」

 

「はい!」

 

船員さんたちは凄い屈強そうな人たちばっかりだな・・・

 

sideカンナ

 

鉄籠を落とす作業になったけど・・・

 

「よっこいせ!」

 

「ふんっ!」

 

「どりゃっ!」

 

アーシとヒサメちゃん、カゲチヨはパワー系の能力はないからきついな・・・

 

「五百キロ以上あるもんね・・・」

 

「あの二人は余裕そうだけどね。」

 

「三人ともどうした?」

 

「また数時間後には着氷と籠の引き上げですよ?」

 

ホルスとヴァルキリーの体力はチートだな・・・

 

「それにシディは狼男のDNAで寒さに強いしね。」

 

「ヒサも雪女のDNAで強いだろ?」

 

でも流石に疲れてきたよ・・・

 

その日は寝た・・・

 

sideフィーア

 

「うひゃひゃはや・・・」

 

「神様がいるぞ~!」

 

「何があったんですか!?」

 

私たち以外の他の船員たちが奇行を犯し始めたんです!

 

「これは・・・ベーリング海症候群かも・・・」

 

カンナちゃん何それ?

 

「これに掛かると脳が正常な判断ができなくなってあんなふうに叫んだりおかしな行動をしてしまう厄介な病気だよ!」

 

そんな・・・

 

「しかし終わるまで病院には行けないのだろう?」

 

シディさんの言う通り早く終わらせないといけないみたいですね・・・

しかし・・・

 

「うわああ!?」

 

海に投げ出される船員がいたので・・・

 

「ちょっとアーシ助けてくる!」

 

カンナちゃんが泳いで助けに行って病室に寝かせたり・・・

 

「ああああ!?」

 

「飛ばされる、ひゃほ~!」

 

ターザンごっこをしてて吹き飛ばされた船員は・・・

 

「危ない!」

 

「ふっ!」

 

ヒサメちゃんと私が飛んで助けました。

 

「鉄籠を飛んできたぞ!」

 

「はっ!」

 

「とりゃ!」

 

「うおおおお!」

 

カゲチヨは血液の網で籠を受け止めたり、シディさんと私で籠を受け止めたり蹴り飛ばしました。

 

そして・・・

 

「それっ!」

 

籠をあげるといっぱいに蟹が詰まっていました!

 

「よし!予定より早いが漁獲量に達したから帰れるぞ!」

 

「よっしゃ~!」

 

船員たちは皆手をあげて喜びました。

 

「ありがとう!カレコレ屋の皆!」

 

私たちは船長や船員の皆さんにお礼を言われました。

 

「君たちがいなかったら死者が出ていたかもしれない漁だったからな!能力を使って助けてくれたこと感謝する!」

 

「あー・・・良いっすよ。当然のことですし・・・」

 

カゲチヨも素直じゃありませんね・・・

 

「うむ、皆無事に帰れて俺も嬉しいぞ!」

 

シディさん・・・すっかり海の男ですね!もうこのまま二人で漁師を目指しましょうか!

 

「フィーアちゃん、また変なこと考えてる・・・」

 

「今日は許してあげようよ・・・」

 

sideカゲチヨ

 

俺たちは仕事から戻ってくると3000万を渡された。

 

「あれ!?1500万じゃ・・・」

 

ヒサが驚いていると・・・

 

「それは助けてもらった礼だ!受け取ってくれ!」

 

船長にそう言われてしまった。

 

「「「「「ありがとうございます!」」」」」

 

俺たちは感謝してカニ漁を終えた。

 

「俺もあんなふうに豪快な男になりたいものだな!」

 

「シディは十分豪快じゃない?」

 

「3000万何に使おう!?」

 

「そうだな・・・漫画とゲーム、あとは・・・」

 

「貯金もしなきゃだめですよ?」

 

フィーアが俺とカンナが話してるときに真面目なこと言ってきた・・・

 

「もー!今日くらいは美味しいもの食べようよ!」

 

ヒサの言う通りだぜ!

 

「じゃあ皆で一緒に行こう!」

 

「全く・・・」

 

フィーアはため息を吐きつつも俺たちと一緒に店に向かうのであった。



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コラボ後編 タブーを奪還せよ!史上最大の総力戦!

https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=17655614

黒い幻想さんことマスターゼノンさんとのコラボ後編です。
雪女の技はアカメが斬るのエスデスの技 ハーゲルシュプルングを参考にしています。


sideスズキ

サトウと一緒に気絶しそうになったとき・・・

 

「やはりこうなっておったか・・・」

 

ズバッ!

 

「何っ!?」

 

巨大な手裏剣によって火炎を放つチューブが切り裂かれた!

 

「百地かよ!?」

 

そう、スプリガンの忍者妖精百地乱波だったのだ!

 

「捕まえてあげますよ!影縫いの術!」

 

アルレッキーノは羽を飛ばしてくるが・・・

 

「甘いぞよ。忍法鎖縛り。」

 

百地は羽を次々とモモちゃんから出した鎖で拘束・・・

 

「跡形もなく消えるぞよ。忍砲。」

 

「ちょ・・・」

 

ズガ―ン!

 

そのまま巨大大砲で一発で沈めちまった・・・

 

「大丈夫か?鼻たれ坊主ども。」

 

「圧倒的すぎだろ・・・」

 

「なんとかなって良かったぜ・・・」

 

こうして助っ人の登場によりこの戦いを制したのであった・・・

 

sideミナヅキ

 

ヤバい・・・どうしよう・・・

シディとフィーアを倒れながら見ていた私は情けない気持ちでいっぱいになっていたその時だった・・・

 

「やれやれ・・・仕方のない奴らじゃのう・・・」

 

三つ目の黒い女性が現れた・・・

 

「誰?貴方は!吹き飛ばしてあげますわ!」

 

そう言ってコロンビーヌはレーザーブレードを振り上げたけど・・・

 

「そんな平気でワシをどうにかできると思うとは・・・侮辱もここまで行くと笑えて来るわ。」

 

なんと時計の模様をした結界でガードしていた・・・

 

「嘘嘘嘘!?」

 

「まぁ、虫けらの気持ちはわからんが次生まれ変わるときは分相応な願いは持たんことじゃな。」

 

ズゴ―ンっ!

 

そのまま黒い衝撃波でカラクリスーツごとコロンビーヌを消し飛ばしてしまった・・・

 

「貴方は一体・・・」

 

「口を閉じてろ愚か者。」

 

フィーアちゃんが質問しようとすると黒い女性は時計の紋章を私たちに貼り付け力を使ったすると・・・

 

「む・・・?」

 

「腕が治ってる・・・時を戻したんですか!?」

 

「怪我も・・・」

 

シディとフィーアちゃんの腕が治っていた・・・

 

「あの・・・」

 

「何じゃ?」

 

「・・・ありがとうございます。」

 

「ふん、」

 

シディが照れながらそう言ったと同時に女性は去っていった・・・

 

「何だったんだろう・・・」

 

「だが助かったな・・・」

 

「でもなんか偉そうでムカつきます!」

 

フィーアちゃん・・・そんなこと言ってる場合じゃないでしょ・・・

 

sideヒサメ

 

私たちはボロボロの状態だったんだけどその時だった・・・

 

「やっぱり男って醜いわね・・・」

 

何と現れたのは私をナンパしたあの雪女だったの!

 

「な・・・炎を出しても追い付かない・・・」

 

「街を凍らす雪女の吹雪を舐めてもらっちゃ困るわね?」

 

パンダローネの体に霜が降り始めた!

 

「ならば空気弾で!」

 

そう言って空気弾を発射したけど・・・

 

「吹雪で散らされるってわからないの?」

 

「あ・・・あああ・・・!」

 

雪女が起こしている圧倒的な吹雪の前に散らされた・・・

 

「じゃあこれでフィニッシュ!」

 

巨大な氷の隕石と氷の剣を作り出した!

 

「それっ!」

 

「なっ!翼が・・・」

 

まず剣を当てて翼を凍らせ・・・

 

「とどめ!」

 

「ぎゃああああ!」

 

落ちていくところを確実に押しつぶした・・・

 

「終わった~!ヒサメちゃん大丈夫?」

 

「あ、ありがとうございます・・・」

 

「ちょっと!なれなれしすぎじゃない!?」

 

「まぁ、今回だけは許してあげましょうよ・・・」

 

あははは・・・

 

sideカゲチヨ

 

クソっ・・・俺は迫りくる氷の刃に目を瞑りそうになったその時だった・・・

 

「HAHAHAHA!苦戦しているようだな。ブラザー!」

 

KAGEじゃねぇか!

 

「あれってカゲチヨですよね・・・」

 

「若干アメリカ風だが・・・」

 

初めて会うヤヨイとゼクスは困惑する。

 

「ふん、腐血もどきがいくら増えようと一緒です!やれ。」

 

しゃああああ!

 

九尾の狐が襲い掛かってくるが・・・

 

「甘い!JUMP!」

 

KAGEは脅威の跳躍力で狐の頭上を取った!

 

「POWERRRR!」

 

ズッガーン!

 

「なんというパワーだ・・・」

 

ドットーレも驚いている・・・そりゃそうだ。自慢の機械を半壊させたのだから・・・

 

「OH!一発で壊すつもりがまだ動くか!ならば!」

 

KAGEは血液操作で巨大な血液の弓を作り出した!

 

「BLOODY ARROW!」

 

放たれた矢は機械に命中し・・・

 

「くぅうう・・・」

 

九尾の狐を気絶させた・・・

 

「おのれええええ!」

 

勿論ドットーレも氷の刃で向かってくるが・・・

 

「焦っているのか?ストーレートすぎるぜ!」

 

そう言って巨大な血液のハンマーを作り出し・・・

 

「BLOODY HAMMER!」

 

勢いよく振り回し

 

「ぐおおおお!」

 

ドットーレは吹き飛んで機械は粉々に壊れて動かなくなった・・・

 

「大丈夫だったか?ブラザー。」

 

KAGEが手を差し伸べてくる・・・

 

「お前強くなりすぎだろ・・・」

 

「まさかパワー系のカゲチヨがあんなに強いとはな・・・」

 

「明るくてなんか頼もしいですね・・・」

 

「HAHAHA!まだまだ俺も修業中さ!最深部も特別な助っ人がいるから安心して体を休めるんだ!」

 

そうさせてもらうぜ・・・

 

sideクリス

 

「お前が来るとか聞いてねぇよ・・・」

 

「この計画をギバーも聞いてな。人間はともかくこれはやりすぎだってことでアイツ等にも助っ人や俺が来たんだよ。」

 

やれやれ・・・今回ばかりは礼をしなきゃな・・・

 

「じゃあお前はドウマを頼む!俺はイプシロンを!」

 

「はっ!すぐに這いつくばらせてあげますよ!」

 

鈴の吸血鬼らしく血液の鎧を展開しているが・・・

 

「アイツと違って慣れてなさ過ぎだお前!」

 

「ぬぉっ!」

 

ドウマはともかく槍技も鍛えてない奴に俺が負けるか!

 

「おのれ!これでどうですか!」

 

おうおう・・・養分凝縮を使った水の弾丸ね・・・

 

「だが圧縮率が足りんのだよ!」

 

硬さと水を効率よく集めることなら俺の方が上だ!

 

「ぬおおお!」

 

数発がヒットする!

 

「よし疲れてるし一気に決めるぜ!」

 

形態融合 第四形態プラス第九形態

日月食の裁き(エクリプスジャッジメント)

 

「がああああ!心臓だけは・・・」

 

質量砲で脇腹は抉られても心臓を守ったか!けど甘い!

 

「もう一発!」

 

第一形態プラス第五形態

 

増殖する終末(インクリースラグナロク)

 

「ごが・・・!」

 

イプシロンの体を複数串刺しにして心臓を潰し終わらせた・・・

 

「アヌビスは・・・」

 

俺が目線を動かすと・・・

 

「その程度かよ?へらへら野郎。」

 

「あぁ・・・僕もうすぐ死ぬんだ・・・」

 

棒状になった闇の串に体を複数刺されたドウマがいた・・・

 

「心配なかったな・・・」

 

「当たり前だろっと!」

 

アヌビスはそのままワープゲートを開きホルスの体にドウマを転送した・・・

 

ジュッ!

 

「一瞬で蒸発したな・・・」

 

「全く。氷系の能力にはめっぽう弱いのな。」

 

「霊槍の力食うし相手が厄介だったから今回は手こずっただけですぅ~!」

 

「お前も案外負けず嫌いなんだな・・・」

 

にしても・・・

 

「やっばい・・・疲れたからアヌビス・・・ヤルミナの奴らにこの刀渡してきて・・・」

 

「何だこれ・・・?」

 

「説明書入ってるからお願い・・・眠気が酷い・・・」

 

「わかったよ・・・普段から机仕事してるからそうなるんだよ・・・」

 

頼んだぞ。アヌビス・・・

 

sideキリン

 

「タブー!目を覚ませ!」

 

「タブーさん!帰りましょう!俺たちの部室に!」

 

俺とハックで呼びかけるが・・・

 

「ぎゃぱぱ・・・熱量をあげます・・・」

 

うめき声とアナウンスだけだった・・・

 

「ヤバいぞ・・・どんどん暑くなってやがる・・・」

 

「このままじゃ俺達も焼き切れてしまうっす!」

 

俺たちが焦っていると、

 

「ギャーギャー騒ぐな、うっとおしい。」

 

突然ケモミミの少年が現れやがった!

 

「だってこのままじゃタブーさんが!」

 

ハックが言うと

 

「俺はアヌビスだ。クリスからこれ預かってきたぜ。」

 

そう言って渡されたのは刀と説明書だった・・・

 

「これはヤヨイの作った乖離剣 分離 お前たちのタブーを思う心に反応するように仕込んどいたぜ。それをジェミニプロミネンスのコアにぶっ刺せばタブーと兵器、そしてフェニックスの紋章も消えるはずだ。」

 

なるほどな・・・

 

「でもこの熱量のなか飛び込むのは自殺行為っすよ!?」

 

「何言ってんだハック!」

 

もう俺の覚悟は決まってるぜ!

 

「俺たちは三人そろって秘密結社ヤルミナティーだぞ!俺がいなくなったときだってお前たちは行動してくれたんだ!グランドマスターの俺ができなくてどうするんだ!」

 

「!!了解っす俺も行くっすよ!」

 

よっしゃぁ!

 

「剣から危険分子を確認、排除します。」

 

マズイ!火の玉が・・・

 

「おらぁ!」

 

アヌビスが闇の玉で打ち消してくれた!

 

「早く行きやがれ!さすがの俺も脳を焼き切られたくはないからな!」

 

サンキュー!

 

「「うおおおおおお!」」

 

タブー!

 

「「戻ってこいー!(っす!)」」

 

俺たちはハッキングウイルスと同時にコアに突き刺した!

 

「排除・・・はははは・・・ぎゃぱぱ・・・キリン・・・ハック・・・」

 

「タブー!」

 

「タブーさん!」

 

「俺様・・・おかしくなったのになんで・・・」

 

「そんなの関係あるか!早く戻ってこい!」

 

「そうっすよ・・・サブロー君にティラさん、シャボだって待ってるっすよ・・・」

 

「二人とも・・・俺様元に戻りたい・・・」

 

そうすると機械と紋章が崩れ去って元のタブーを俺達が抱きしめていた・・・

 

「おかえり・・・タブー・・・」

 

「おかえりなさいっす・・・タブーさん・・・」

 

「ありがとう・・・本当にありがとう・・・」

 

こうして征服の計画を打ち崩したのと同時に親友を取り戻した俺達であった・・・

 

sideカゲチヨ

 

「いてててて!」

 

「ちょっと~?ジッとしてないと治療できないよ?」

 

「全くじゃな。これくらいで騒ぐとは・・・」

 

「いや包帯ぐるぐる巻きにされたら騒ぎたくなるわ!」

 

俺は敵を全員倒してくれた恋愛フラグに、サトウは生存フラグに治療されていたがサトウの方は包帯の巻きすぎでミイラ男になっていた・・・

 

「つめてぇ!イチモツ女に治療されるなんて嫌だぁ!」

 

「そんな照れ隠ししないで良いのよダーリン❤。」

 

「何でサブロー君が治療するんすか!」

 

「前世からの仲じゃないか。遠慮するな。」

 

ヤルミナも元気そうだな・・・

 

「シディたちはそんなに怪我してないんだな?」

 

ゼノンがシディたちに聞く。

 

「・・・あの黒い人が助けてくれたんだ・・・」

 

「あの三つ目の黒い人がどういう理屈かわからないんですけど治療してくれたんですよ・・・借りが一つできてしまいましたけどやっぱりあの女は嫌いです!」

 

「ん・・・懲りた方が良い・・・」

 

「相変わらずで安心したわ・・・」

 

ミナヅキとピュアの言う通りだな・・・

 

「ヒサメちゃんが二人いるなんて・・・ここは天国?」

 

「うわっ!」

 

「ヒサに触るんじゃねぇよ!」

 

「え・・・赤メッシュともしかして付き合ってるの?」

 

「はい・・・」

 

「そんなぁ~!」

 

ゼノン世界のカゲヒサと雪女が会話する。

 

「同じ雪女だけど彼女の方が強力そうね・・・」

 

「相変わらずだけど実力は凄いんだよね・・・」

 

「全く・・・騒がしいな。」

 

「すみません。」

 

セツナとカンナ、ジャックとハツキが苦笑いする。

 

「KAGEはどこに行ったんですか?」

 

「また修業の旅だってよ。」

 

「最強を目指す姿見習う必要があるな!」

 

ヤヨイの問いに答えるとレクスが答える。

 

「これ以上強くなってどうするのかしら?」

 

失恋フラグの言う通りだけど・・・

 

「全くですよね!少しはのんびりしていけばいいのに!」

 

「貴方はもう少し仕事を頑張りなさいよ・・・」

 

エマはヤマの言う通りだと思うぞ・・・?

 

「まぁ、今回は人と違う種族でもこうして絆や腐れ縁の力でこうして全員生きて帰れることを証明できて俺は良かったよ。」

 

「そうだな。」

 

クリスの言うことにゼクスが答えた。

 

「今日は盛大にタブー無事を祝うとするか!」

 

「やったー!」

 

こうして俺たちは妖精王の森でパーティーの準備をするのであった!

 



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財布を盗む兄に対して・・・

今回は視点無しでゲームブック風にしてみます。
好きなキャラの番号に進んでください。


今回の依頼人は女子学生だった。

 

「ニートの兄が私のお財布からお金を取るんです。」

 

「注意はしたんですね。」

 

 

フィーアが聞く。

 

「はい、俺はやってないってしらばっくれます・・・」

 

「常に財布を持っとけばいいんじゃないっすか?」

 

「お風呂の時を狙われるのでどうしようもなくて・・・」

 

カゲチヨの対策も抜け道を見つけられているようだ・・・

 

今この場にはカゲチヨ、フィーア、カンナがいる。誰に解決策を出してもらう?

 

カゲチヨ→①へ

 

フィーア→②へ

 

カンナ→③へ

 

 

 

 

①カゲチヨ

 

「カゲチヨさん、どうすればいいですか?」

 

依頼人がカゲチヨに聞く。

 

「なら札を入れるところにこの紙を入れといてください。」

 

カゲチヨは一枚の紙を手渡した。

 

そしてその日の夜。

 

「おい!俺を疑いやがって!ふざけんなよ!」

 

紙には「金は働いて自分で稼げ」と書かれていた・・・見てる時点で犯人確定なのだがクズな兄には効果が無かった・・・

 

「怒られちゃったじゃないですか~!」

 

「俺が悪いの!?」

 

「何やってるの・・・」

 

「相変わらず優しいやり方ですね。」

 

依頼人の兄をヒヤッとはさせれただろうがこれで良いのだろうか?

この回の最初に戻り選択をやり直してみよう。

 

②フィーア

 

「フィーアさん兄の性根をなおしてくれませんか?」

 

「勿論です。両親に許可を取ったのならすぐにでもできますよ。」

 

「お願いします!」

 

こうしてその日の夜。

 

「へへへ・・・ちょろいな・・・」

 

金を盗もうとした兄だったが・・・

 

「させませんよ。」

 

「な、なんだよ!?お前。」

 

「私が誰かなんてどうでもいいじゃないですか。妹から財布を盗むなんてアンタは兄の風上にもおけません。来てもらいますよ。」

 

「離せ~!」

 

そうして依頼人の兄は森に連れてかれて・・・

 

「まずはこの鉄棒で懸垂をしてもらいます。できたら今までのことはお互い忘れましょう。」

 

「はっ!懸垂王と呼ばれた俺の実力を見せてやる・・・」

 

そう言って鉄棒を掴むとドンドンと高くなり落ちたら終わりの高さまで上がっていた・・・

 

「言い忘れてましたけど懸垂しながら論語も読んでもらいますからね。」

 

「無理だろ!?」

 

ということで依頼人の兄はフィーアの特訓から逃げることはできずに懸垂やシャトルランをしながら論語を読むという修行僧のような苦行を強いられるようになった・・・

 

「はい!手を休めない!過ちて改むるに・・・」

 

「憚ることなかれ!」

 

こうして特訓を続けた結果彼は悟りを開き修行僧としてインドへと旅立った・・・

 

「どうしてこうなった・・・」

 

「これぞ私流の更生です。」

 

「でも親も兄が何かを見つけてくれて感謝してますよ!」

 

「これぞ脳筋だね・・・」

 

カゲチヨたちが兄を送り出しながらつぶやく。

 

さて他の結末も見たい方は初めに戻って選択してみよう。

 

③カンナ

 

「カンナさん、どうにかできませんか?」

 

「ふふふ・・・いいよ。とっておきの方法があるから。」

 

「「まさか・・・」」

 

カレコレ屋にカンナの笑いが響く中カゲチヨとフィーアは心配な顔で見るのであった・・・

 

そしてその日の夜。

 

「へへへ・・・また無遠慮に・・・ふぐっ!?」

 

風呂場で財布を盗もうとした兄は何者かに拘束されて倉庫につれてこられた・・・

 

「こんばんは。いい月夜だよね。」

 

「だ、誰なんだよ。お前は・・・」

 

「アーシが誰かなんてどうでもいいじゃん。それよりもさ、妹の財布今盗もうとしてたでしょ。」

 

「お、俺はやってねぇよ!」

 

カンナに拘束されてもなおしらばっくれる兄・・・

 

「ならアンタの体を綺麗にしてあげる・・・」

 

そうしてカンナは背中に熱湯をかける。

 

「ぎゃああああ!?」

 

そうしてカンナは金属製のブラシを持つと兄の背中を強くこすりあげた!

 

「ひぎいいいいいい!!」

 

とてつもない激痛に悲鳴を上げる兄、これは古代中国で行われていた刷洗と言われる処刑である、熱湯を背中にかけてブラシで磨けば最後は骨が丸見えになるという。現代風に金属のブラシを使っているので痛さは古代の比ではないだろう・・・

 

「ねぇ、盗んだこと認める?」

 

「認めます!認めます!」

 

「録音するからもう一回丁寧に言って?」

 

シャカシャカ・・・

 

「ああああ!・・・私は財布を盗んだ極悪人です・・・許して・・・」

 

「じゃあ働いてお金返す?」

 

シャカ・・・シャカ・・・

 

「あああ・・・はい・・・」

 

カンナは闇医者に依頼人の兄を連れて行き兄は働き始めた・・・のだが・・・

 

「SM喫茶で働き始めたんですよね・・・兄もいたぶられるのが好きになったみたいで私にも金返すから鞭で打ってくれって頼むんですよ・・・」

 

「おいカンナ、新しい世界開いてどうすんだよ・・・」

 

「いや~!これは想定外だったな!」

 

「ヤバいですね・・・」

 

こうして兄は盗んだ金を返しながら働くのであった・・・・

 

他の結末も見たい人は最初に戻って選択して欲しい。



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死刑囚の遺体隠し

sideカゲチヨ

俺とフィーア、ヒサは依頼が終わってカレコレ屋に帰ってきた。

 

「あー・・・疲れたぜ。」

 

「ん?きゃああああ!」

 

フィーアが悲鳴を上げた!床にバラバラの死体があったからだ!

 

「う、嘘でしょ・・・?」

 

ヒサも困惑していた・・・

 

「まさか・・・カンナちゃんが?」

 

「おいおい・・・どうすんだよ!これ!」

 

俺たちはこの死体をどうするか考えた。

 

「とりあえず警察に連絡しますか?」

 

「いやダメだ!」

 

俺はフィーアの考えを却下する。

 

「何でですか?」

 

「カンナが捕まっちまうだろ!それでもカレコレ屋の仲間か!」

 

の問いかけに俺は返す。

 

「カンナちゃんがやったことについてはもう決定事項なんだね・・・」

 

ヒサが苦笑いするけど他にいないだろ!

 

「それに下手すれば第一発見者の俺たちが疑われるぞ!」

 

「じゃあどうするんですか?この死体。」

 

そうだな・・・

 

「ゴミ袋に入れて処理するか?」

 

「ダメだよ!それでバレないなら犯罪者みんなそうしてるよ!」

 

ヒサが最もなことを言う。

 

「じゃあどうすれば・・・」

 

「なら過去の殺人犯の遺体を隠した方法を調べようぜ!それで一つくらいなんとかなるだろ!」

 

こうして俺たちは殺人犯の遺体隠しを調べることにした・・・

 

sideヒサメ

 

フィーアちゃんがパソコンで調べるとすぐに見つかった。

 

「最初はロバート・ピックトンの隠し方で自身の経営する肉屋で挽肉にして売ってたみたいですよ。」

 

「買った人は知らずに食ってたんだよね・・・」

 

怖すぎだな・・・

 

「家畜にも食べさせてたみたいですけど・・・」

 

「家畜か・・・」

 

俺たちはボティスを見る。

 

「なっ!ワシは新鮮な心臓しか食わんぞ!?それに何故貴様らの処理を手伝わねばならんのじゃ!」

 

まぁ、そうだよな・・・

 

「それにカン子なら死体の処理など手慣れているはずじゃ!わざわざカレコレ屋にばらまくまねはせんのではないか?」

 

確かにそうだけど・・・

 

「まずは今の状況をなんとかしねぇと・・・」

 

「業務用のミンチ機はリサイクルショップにあるだろうけどオーナーに怪しまれるよな・・・・」

 

「別の方法を探すしかないですね・・・」

 

sideフィーア

 

この方法ならいけますかね・・・

 

「アルバート・フィッシュの方法はどうですか?細切れにして食べるんです。」

 

「食べるか・・・調理は誰がする?」

 

私たちに沈黙が走ります・・・基本的にこのメンツで普通に料理できる人いませんね・・・

 

「俺は、人肉美味しく調理とかできないし・・・」

 

「私も虫とかは調理できますけど・・・」

 

「な、なら私がやるよ!」

 

「「ヒサ(ヒサメちゃん)だけはやめて・・・」」

 

「何で!?」

 

「生で行くにしてもこれかなり腐ってない・・・」

 

「確実にお腹壊す匂いだよね・・・」

 

これもダメですか・・・

 

sideカゲチヨ

 

他にないのかよ・・・

 

「これなんてどうですかね・・・ヘンリー・ハワード・ホームズ。彼は薬局の伝手で医大に遺体を売却してたみたいですよ。」

 

それが一番現実的だよな・・・

 

「献体するにしても血まみれだよね・・・」

 

「綺麗にするしかないだろ!」

 

俺たちは必死に拭いたが・・・

 

「これ赤く塗られてるみたいに落ちないよ・・・?」

 

「早くしないとシディさんとカンナちゃんが来ちゃいますよ!」

 

俺とフィーアが言うと・・・

 

「何やってるんだ?」

 

「あ・・・見ちゃったんだ・・・」

 

「カンナちゃん・・・シディ・・・」

 

くっ・・・もう正直に言うしか・・・

 

「ふふふ・・・・!どう!アーシの作品!」

 

え?

 

「今度芸術コンクールに出すからシディに協力してもらったんだ!」

 

「あぁ!親切な肉屋のおじさんに譲ってもらったんだ!」

 

「な、な~んだ・・・」

 

「リアルすぎて怖いよ・・・」

 

俺たちは腰が抜けてしまった・・・

 

「だから言ったじゃろう・・・」

 

ボティスの言う通りだったな・・・

 

「しかし凄いのぅ、手など指紋まであるぞ。」

 

「?アーシたち手なんて作ってないけど?」

 

「「「えっ・・・・?」」」

 

 



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ハーピーの監獄

sideカゲチヨ

俺たちは写真家の依頼人にハーピーの住処にやって来ていた・・・

どうして依頼とはいえそんな危険な所に来たかって?

写真家が妖精王と関わりが深くて異宙の調査とかでかなりの貢献をしてるから断れなかったんだよ!

 

「しかし凄い険しいところだな・・・」

 

ゼクスの言う通り護衛するこっちの気持ちも考えてくれ・・・

 

「もしやあれがハーピーの監獄か!」

 

「確かに凄いデカい建物だね・・・」

 

依頼人とカンナの言う通り離れたところに監獄らしき建物があった・・・

その時だった!

 

「ん?侵入者?」

 

空から声がしたと思ったらそこにいたのはハーピーだった!

 

「数は・・・七匹か。」

 

「見つかったか・・・」

 

「ヤバい状況ですね・・・」

 

シディとフィーアが苦い顔をする。

 

「噂にたがわぬ美しさ!」

 

依頼人!ちょっと黙ってろ!

 

「やだ!超絶イケメンが二人!でもあのケモミミくんは手ごわそう・・・」

 

ガシっ!

 

「うおっ!」

 

「くっ!」

 

「うおおおお!?」

 

俺とゼクス、依頼人は捕まってしまった・・・

 

「カゲ―!」

 

「ゼクス君!?」

 

ヒサ、カンナすまねぇ・・・

 

sideゼクス

 

牢屋に入れられた俺たちはふらつきながらも状況を確認する・・・

 

「カゲチヨ・・・大丈夫か?」

 

「あー・・・俺もふらつくぜ・・・急上昇しやがって・・・」

 

辛そうなカゲチヨが言う・・・

 

「依頼人は気を失ってるし下手なことはしない方がいいな・・・」

 

「あぁ・・・」

 

俺たちは一旦檻の中で大人しくすることにしたのだが・・・

 

「にしても・・・アンタたちいいね・・・」

 

「顔ちけぇ・・・!」

 

やめろ!カゲチヨにそれはアウトだ!

 

「反応可愛い~!たぎっちゃう!」

 

たぎるってまさか・・・俺たちの貞操が・・・

その時だった。

 

「何してるの?」

 

「あら姐さんお早いお着きで!」

 

「獲物を捕まえたらまず報告しろって何度言えばわかるのかしら?」

 

どうやら捕まえてきた赤いハーピーよりもこの緑色のハーピー・・・「姐さん」が上の立場だな・・・

 

「ううう・・・」

 

カゲチヨは終始震えっぱなしだがこれから先大丈夫か・・・?

 

sideカゲチヨ

 

何かあると思ったが・・・

 

「普通に掃除だな・・・」

 

ゼクスの言う通りまずはハーピーたちの大浴場の掃除だった・・・

 

「お前、何か期待してただろ?」

 

そそそ、そんなことねぇよ!?

 

「まさかハーピーの湯あみ場をこんな近くで観察できるとは!私はツイてるぞ!」

 

「あそこまで欲望丸出しにできるのも凄いけどな・・・」

 

ああいう胆力をクリスは認めたのかもな・・・

 

その後も俺たちはエサ取り。

 

「ゼクス君すご~い!」

 

「ホント、風の力で高い木のところの実も楽に取っちゃうのね。」

 

「「ひぃひぃ・・・」」

 

監獄の壁の補強。

 

「ほらカゲチヨ。水平じゃないわよ。」

 

「難しいんだよ・・・」

 

体力的にかなりきついものばかりだった・・・

 

「ねみぃ・・・」

 

「何日たったかも覚えてませんぞ・・・」

 

「大丈夫か?」

 

ゼクスは流石の体力だな・・・

 

「脱獄するにしてもお前たちの体力を考えた作戦にしないとな・・・」

 

すまねぇゼクス・・・

 

「ちょっと君、いいかな?」

 

俺はあの捕まえたハーピーに呼び出されて髪をとかされた・・・

 

「いいじゃん君!・・・ねぇ逃げようとか思わない方が良いよ?ハーピーって捕まえた獲物に逃げられるの大嫌いなの!特に姐さんとか!」

 

あのボスっぽいハーピーか・・・

 

「特別な用事は君に頼むよ!」

 

なんだそれ・・・

 

牢屋に戻ってきた俺は依頼人に話しかけられた。

 

「警備の時間の薄い時間を見つけ出したぞ!」

 

「おお!」

 

「やはり優秀なんだな・・・」

 

よくやったな!

 

「これでハーピーの湯あみを覗きに行けるぞ!」

 

「「は?」」

 

やっぱりぶれないなこのオッサン・・・

 

sideゼクス

 

「まじで囮を引き受けるのか・・・?」

 

「依頼人になにかあったらヤバいだろ・・・」

 

全く、何でこんなことに・・・

 

「ここまで来ればエデンはもう少しだ!生き抜いたら必ずハーピーの写真集を出す!」

 

フラグが立った・・・俺たちが天を仰いだ次の瞬間・・・

 

「ん?何してんの君ら?」

 

・・・ほらな?

俺たちが真っ白になる中依頼人が言う。

 

「行け!ここは私が抑える!私ではすぐ追い付かれてしまう!だが君たちならたどり着ける!エデンに!」

 

俺たちはそこまでじゃ・・・

 

「ああもう!どうにでもなれ!」

 

俺もカゲチヨも正直ここまで踏み入れたら見たい気持ちになってしまっていた・・・依頼人の熱意恐るべしだな・・・

 

おれたちは全力で走ったが・・・

 

「騒がしいわね。湯あみくらいゆっくりさせて欲しいわ。」

 

ドガっ!

 

「「ですよね~!」」

 

俺たちはあの姐さんハーピーに乗っかられて捕獲された・・・

 

「まさか覗きに来るなんてね。」

 

ヤバい・・・

 

「命知らずにもほどがあるわよ。でもそういう気概のある子好きよ。・・・ハーピーに雄がいないのに気が付いてたでしょ?」

 

まぁ、見た感じだがな・・・

 

「だから子を設けるには別の種族の強力が必要なの。大丈夫人間と比べてそういう欲は強い方だから。」

 

「私もカゲチヨ君とやる~!」

 

「じゃあ私はゼクス君ね。」

 

「いやあああ!こう見えて純情なんです~!」

 

カゲチヨ言ってる場合か!

 

そう思っていると

 

ズドド!ゴオオオ!

 

「何!?氷と炎?」

 

まさか・・・

 

「ちょっと~?何人の彼氏たちにちょっかいだしてるの?」

 

「カンナちゃん!?違うからね!?とにかく二人とも助けに来たよ!」

 

ヒサメ!カンナ!

 

「見つからずに崖を上るのに手間取ってな!」

 

「全く何やってるんですか・・・」

 

シディにフィーアも!

 

「助かったぜ!」

 

カゲチヨが泣きつく。

 

「あ~!この前の超絶イケメンじゃん!」

 

「・・・こっちの方がいいわね。」

 

・・・当たり前だけどシディにあっさり鞍替えされるのもムカつくな・・・

ん?なんか殺気が・・・

 

「ねぇ、ハーピーたち・・・貴方たちがどこの誰と交尾しようと勝手ですけどシディさんだけはダメです・・・

もし手を出すなら羽をちぎって手羽先にしますよ?」

 

フィーアの殺気が一瞬でデカくなった・・・!

 

「無敵の殺戮モード・・・あの鋭い眼光になったらもう終わりだよ・・・」

 

ヒサメが怯えながら言う・・・確かにあの眼光はここのハーピーを全員殺してしまいそうなオーラだ・・・

 

「凄い殺気だね・・・」

 

「並の人間じゃ出せないわね・・・これは厄介そうね・・・」

 

臨戦態勢に入ったフィーアにハーピーたちが気おされていると・・・

 

「ちょーと待った!」

 

あの依頼人が割って入ったのだ・・・

 

sideヒサメ

 

「カゲ―。新しい写真集届いたよ。」

 

あれから数日後私たちはカレコレ屋でハーピーたちの写真集を見ていた・・・

 

「まさか依頼人が交渉して写真集出した方が男が寄ってきていい宣伝になるって言って解放どころかお父さんとの同盟の手伝いをしちゃうなんて・・・」

 

「ハーピーは繁殖能力が高くて他種族と交わってもメスのハーピーが生まれてきて人口が多いから人海戦術ができるってお父さん言ってたな・・・」

 

「私はシディさんと交わる気がないならそれでいいです。」

 

私とカンナちゃん、フィーアちゃんは話す。

 

「それでハーピーの巣で二人は何をしてたんだ?」

 

シディが聞くと・・・

 

「・・・ノーコメントで。」

 

「美人怖い・・・怖い・・・」

 

すっかりトラウマだね・・・

 

 

 

 



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四谷怪談の恐怖

sideカゲチヨ

俺たちは最近幽霊が出ると噂の神社を調査してほしいと依頼を受けて夜にやってきていた。

 

「な、なんで私たちに依頼が来たんだろう・・・」

 

ヒサが震えながら言う。

 

「夜な夜な女性の声が聞こえるから近隣の人が不気味に思って依頼してきたんだよ!ワクワクするよね!」

 

「噂だと低いうめき声らしいな・・・」

 

カンナとシディの言う通りだ。

 

「昼間に周辺の人に聞き込みをしたら境内には白装束の女の人もいたらしいですよ。」

 

「ひぃ!?」

 

フィーアの報告にヒサは怯えた声をあげる。

 

「や、やっぱりボティスさんも連れてこない?私カレコレ屋に戻るよ!」

 

いやいやいや・・・

 

「ヒサ、ビビりすぎだろ・・・それにボティスなら下らんって一笑すると思うぜ?」

 

「ヒサメ大丈夫だ。俺たちが守るからな。」

 

「うぅ・・・」

 

俺とシディがヒサを落ち着かせる。

 

「しかし墓場で幽霊が出たのは聞いたことがあるが神社で現れるものなのか?」

 

シディの言う通りまぁ、確かに神社って神聖なものだしイメージわかないよな・・・

俺もそう思っていると

 

「そんなことないよ?ここはお岩さんを祀る稲荷神社だからね。」

 

カンナがそういう。

 

「なんか聞いたことありますね・・・」

 

「なんだったけ・・・」

 

フィーアとヒサが首を傾げる。

 

「皆知らないの?お岩さんといえば四谷怪談で登場する幽霊で皿屋敷、牡丹灯篭とセットになってる有名な日本三大怪談の一つだよ。三つとも江戸時代に語られて特にお岩さんの登場する四谷怪談は、最恐と言われ今でも祟りがあるらしいよ。」

 

「どんな話なんですか?」

 

カンナの説明にフィーアが質問する。

 

「時は江戸時代の元禄のころにいたお岩さんという女性の悲しき愛と怨念の話だよ・・・」

 

「元禄とはいつだ?」

 

シディが質問する。

 

「確か1688年から1704年ころだよね…300年も祟りがあるなんて相当だね・・・」

 

ヒサが震えながら答える。

そしてカンナは語りだした・・・

 

sideカンナ

 

「舞台は江戸の四谷、下級役人を務める田宮家の家の娘にお岩という女性がいたの・・・お岩は大きな腫物がある醜い顔をしていたせいでお婿さんが現れなかったみたい。」

 

「けっ!時代をさかのぼっても結局顔ってことかよ!お岩が悲しむ姿が目に浮かぶぜ!」

 

「カゲもキモイって言われてるもんね。」

 

「ううっ・・・さっそく感情移入しそうだぜ・・・」

 

カゲチヨとヒサメちゃんが感情移入するなかアーシは続ける。

 

「結局伊右衛門という男が金と出世目当てで婿になるけどお岩の容姿を知らずに結婚してしまうの。しばらくは我慢してたんだけど時が経つとお岩をぞんざいに扱い始める・・・」

 

「今度は金と地位目当てですか・・・ムカつきますね・・!」

 

フィーアちゃんが怒りながら言う。

 

「そういうガチクズってどこの時代にもいるよな・・・」

 

カゲチヨの言う通りそれが悲劇につながっていくの・・・

 

「そんなある日、伊右衛門は伊藤喜兵衛の妾お花と出会って結婚したいと考える、そこで伊右衛門は喜兵衛と組んでお岩から離婚を持ち掛けるように仕向けた。そうしてお岩は御家人の奉公に行くことになる、いつか伊右衛門が迎えに来てくれると信じて・・・」

 

「健気だな・・・喜兵衛たちは許されないな・・・」

 

シディ、その通りだよ・・・

 

「しばらくは伊右衛門はお花と結婚して幸せな日々を送ってた。お岩は伊右衛門を何年も待ってたんだけど茂助という男から真実を聞かされた、お岩は般若のような顔で許せないと言いどこかへ走り去ってしまうのそしてお岩がいなくなった後伊右衛門はお岩の声を聞くようになる・・・それ以来伊右衛門の子供やお花が亡くなっていくの・・・」

 

「ええっ!?」

 

ヒサメちゃんが震える。

 

「喜兵衛の家の人たちも不幸に見舞われたので伊右衛門は稲荷神社に参拝に行く・・・しかし現れたのは幽霊となったお岩だったの!そして家の断絶を宣言しその通りになるという話なの・・・」

 

「凄い執念ですね・・・」

 

フィーアちゃんも戦慄しながら言った。

 

「やはり悪いことはできんということだな・・・」

 

シディの言う通りだね。

 

「歌舞伎にもなってたんだけど事故が相次いだことから祟りが原因と言われていて今でも参拝するの。」

 

「今でも怨念が残ってるのかよ・・・すげぇな・・・」

 

カゲチヨの言う通りそれがこの怪談が最恐と言われるゆえんだよ・・・

 

sideフィーア

 

そうして境内に着いたんですけど・・・

 

「白装束の女はいないね・・・」

 

ヒサメちゃんは言いますけど・・・

 

「おい、ヒサ能力使ってないよな・・・?なんかあたりが寒いんだけど・・・」

 

カゲチヨが震えながら言います。

 

「使ってないよ・・・?」

 

「まさか出るのかな?」

 

許さない・・・許さない・・・

 

「女の人の声が聞こえるぞ・・・」

 

シディさん・・・それってまさか・・・

 

「許さなああああああい!」

 

叫び声と共に現れたのは顔にできもののある提灯の化け物でした!

 

「あれがもしかしてお岩さん!?」

 

「人としての原型なさすぎだろ!」

 

ヒサメちゃんとカゲチヨが恐怖しながら言うけどまさに怨念がひしひしと伝わってきますね・・・

 

「葛飾北斎が絵に残してたみたいだけどまさにそのままだね!」

 

カンナちゃん!目をキラキラさせて言わないでください!

 

「とりあえず落ち着け!俺たちはお前をはめた奴らの縁者でもねぇよ!」

 

カゲチヨは血液操作を使ってお岩さんをきつめに拘束しますが・・・

 

「邪魔だあああああ!」

 

「マジかよ!?」

 

お岩さんはあっさりと吹き飛ばします!

 

「幽霊って火とか効くのかな?」

 

「笑顔で言うところが怖いよ・・・」

 

カンナちゃんは興味津々の顔で炎を・・・ヒサメちゃんは電気で攻撃するけど・・・

 

「ああああああ!」

 

全く聞いてない・・・

 

「万事休すですね・・・」

 

私が諦めたその時・・・

 

「辛かったのだな・・・・」

 

なんとシディさんがお岩さんに向かって歩み始めた!

 

「お前は家族からも恋人からも愛されなかったんだ・・・お前が憎しみの感情を持つのは当然のことだ。」

 

「そう・・・私は憎かった・・・」

 

「俺がいくらでも話を聞こう・・・お前が憎しみをぶつけたかった人はもういないがそれくらいなら俺にもできる・・・俺たちはカレコレ屋だ。困っている人がいたら助けたいんだ・・・」

 

シディさん・・・

 

「そうですね。男の恨み節ならいくらでも聞きますよ。」

 

「そうだよ!お岩さんは悪くないよ!」

 

「まぁ、俺達赤の他人なんだし感情ぶつけても罰は当たんねーよ。」

 

「アーシもお岩さんに似合うファッション考えてあげる!」

 

私たちもお岩さんに語り掛けます。

 

「うぅ・・・私はただあの人に愛されたかった・・・!迎えに来て欲しかった・・・話聞いてくれるの・・・?」

 

「「「「「はい!」」」」」

 

そうして私たちは朝まで話をして・・・

 

「ありがとう・・・こんなに誰かと話したのは初めて・・・心穏やかに行けそう・・・」

 

そう言って消えていった・・・

 

「あーねみぃ・・・」

 

カゲチヨは眠たさでぼやくけど・・・

 

「一番真摯に聞いてたのカゲだよね!」

 

「う、うるせーな!ヒサだってお岩に江戸時代の料理のこととか聞いてただろ!?」

 

ヒサメちゃんとカゲチヨはまた軽口を言い合う。

 

「アーシのファッションセンスはどうだった?」

 

「驚きましたよ・・・まさかお岩さんが眼帯美少女になるとは・・・」

 

ホントにカンナちゃんのファッションセンスは無敵ですね・・・

 

「今回は悲しい事件から始まってしまったが俺達がお岩さんの無念を少しでも和らげられたのが一番の報酬だな!」

 

シディさんにはホントに叶いませんね・・・

 

 



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マジックショーの失敗

ヤルミナの奴から本作のカレコレ風味にしました。


sideカゲチヨ

俺たちはマジックショーの番組を見ていたのだが・・・

 

「うわっ!剣が沢山刺さってるよ!?」

 

ヒサが驚く。

 

「ははは!ヒサメちゃんああいうのはテレビ側の演出なんだよ?」

 

カンナの言う通りだぜ・・・

 

「ヒーちゃんはビビりだなー!」

 

「ヒーちゃん言うな!」

 

「でも他のもそういうのってあるんですか?」

 

フィーアが聞く。

 

「有名なのはギロチンマジックで誤って首を落としちゃうものかな?」

 

「だが切られたふりなら血が流れてなくてバレるんじゃないか?」

 

カンナの話にシディが質問する。

 

「首のあたりに動物の内臓を仕込んでおいて飛び散る血を再現することもあるんだって!

ボティスさんも首切り落とされてみない?」

 

「流石に死ぬわ!?」

 

カンナはボティスにも容赦ないな・・・

 

「でもいくら仕掛けとかあってもマジックで死ぬこともあるんだよね・・・?」

 

ヒサが震えながら言う。

 

「まぁ、そうですよね。厳しい修業をしてても人や環境に左右されやすそうですし。」

 

フィーアも苦笑いで言う。

 

「じゃあ調べてみるか?丁度依頼もないしな。」

 

俺が提案したことでマジックショーの失敗を調べていくことに決まった。

 

sideヒサメ

カンナちゃんがパソコンで調べてくれたんだけど・・・

 

「最初の失敗は弾丸受け止めマジックの失敗だね。」

 

「それはどんなマジックなんだ?」

 

シディの言う通りどんなのだろ・・・?

 

「目の前の相手に発砲された弾丸を歯なんかで受け止めるマジックだよ。」

 

「へぇ~面白そうですね。カゲチヨ、ちょっと私に向かって血液の弾丸撃ってみてください指で受け止めてあげますから。」

 

「嫌だよ!失敗したら殺人になるじゃねーか!」

 

フィーアちゃん・・・カゲ・・・

 

「二人とも・・・実際は弾を詰めたふりをして空砲でやるものだからね?」

 

「じゃあ、どうして死ぬことになるんですか?」

 

カンナちゃんの言葉にフィーアちゃんは首を傾げる。

 

「実は死者は十五人を超えるんだよね・・・」

 

そんな・・・

 

「弾を抜き忘れたとか・・・?」

 

「うん、ほとんどの原因は銃弾の抜き忘れらしいよ。入っていたことに気が付かなかったみたいだね。」

 

「そんなことあるのか?」

 

カゲも疑問を持つ。

 

「実際にポーランド人のマジシャンと妻はそれが原因でなくなっているの。」

 

「うっかりにもほどがありますね・・・」

 

「うむ・・・二人はお客を楽しませたかっただけなのに無念だっただろうな・・・」

 

フィーアちゃんが呆れ、シディが悲しそうに言う。

 

「きゃはは!平和ボケじゃのう貴様らは。もしかしたら銃を撃つ方がわざと弾を入れておったのかもしれんぞ?」

 

ボティスさん・・・怖いこと言わないでよ・・・

 

sideフィーア

 

そしてカンナちゃんは次の事故を紹介する。

 

「次は生き埋めマジックの事故だね。」

 

「もしかして窒息とかでもしたのか?」

 

カゲチヨが答える。

 

「うーん・・・この事故は少し違うかな。とある男が自ら手錠をかけプラスチック製の棺桶に入ったの。」

 

「手錠を掛けたら出られないのではないか?」

 

シディさんが疑問を持ちます。

 

「こういうのは手錠に仕掛けがあったり鍵をかくしてたりするんだよね。」

 

ヒサメちゃんが答えます。

 

「その通り。棺桶は地下2mに配置され7トン分のセメントで覆われて脱出の予定だったんだけどプラスチック製の棺桶が耐えられなくて男はセメントに押しつぶされて亡くなったんだ・・・」

 

「耐久性の確認してなかったマジシャンとスタッフのせいじゃ、自業自得じゃな!」

 

「ボティスさん・・・不謹慎ですよ・・・」

 

ボティスさんに私は注意しますが・・・

 

「じゃあ実際の映像もあるけどボティスさん、一緒に見る?」

 

「おお!いいのう!さすがはカン子じゃ!」

 

「「「「・・・・」」」」

 

誰かこの不謹慎コンビを止めてください・・・

 

sideシディ

 

そしてカンナに俺たちは話の続きをさせることで不謹慎な行為を辞めさせる。

 

「次は有名だよ。水中脱出マジックの失敗だからね!」

 

「それなら聞いたことあるぜ!手錠をつけて水の中から脱出するって奴だろ?」

 

どうやらみんなの知っていたようでヒサメやフィーアも話し始める。

 

「手錠を解くのが先か溺れるのが先かワクワクするんですよね・・・」

 

「確か水槽の中でやるマジックだよね?」

 

「うん、でも今回の事故は湖で行われたの。男はリハーサルで手錠をつけて湖に沈んだんだの・・・手錠は外せたんだけど強風のせいで湖が荒れて男はそのままおぼれてしまったの・・・」

 

「救助はできなかったのか?」

 

カンナの話した内容にカゲチヨが言う。

 

「強風のせいで船が男に近づけなかったみたい・・・」

 

そうか・・・

 

「自然は優しい面もあれば時に厳しい面を見せるときもある・・・俺はゴブリンの家族と暮らしてそれを教わっていたがやはり少し悲しくなってしまうな・・・」

 

「シディ・・・」

 

皆を暗くさせてしまったな・・・

 

「まぁまぁ!皆そんなに落ち込まないで!実はお小遣いはたいてリサイクルショップで良いもの買ったんだ!」

 

おお!

 

「それはなんだ?」

 

俺はカンナに問う。

 

「今、ヨ―メイが持ってくるはずだよ。」

 

ピンポーン。

 

その時チャイムが鳴った。

 

sideカゲチヨ

 

「お待たせしましたー・・・お、重い・・・」

 

ヨ―メイが持ってきたのはテレビで見たことがある・・・

 

「人体切断マジックの機械・・・持ってきましたよ・・・」

 

やっぱりだ!

 

「でもこれって事故とか起きやすそうじゃない?」

 

ヒサが心配そうに言う。

 

「大丈夫!こういう切断系のマジックは人が死ぬような仕掛けにはなってないんだ。二人係のマジックで一人が胴体から首を体を折りたたんで担当。もう一人が下半身を担当して一つの体に見せかける仕掛けになってるんだ。」

 

へぇ~・・・なんていうか・・・

 

「種明かしされると結構しょぼいですね・・・」

 

フィーアの言う通りだな・・・

 

「じゃあ担当を決めようか!」

 

ヒサの一声で俺たちは担当を決める。

 

「じゃあ私が手刀で両断しますよ!」

 

フィーア以上の適任はいないな・・・

 

「じゃあカゲチヨが胴体から首をやってよ!」

 

カンナがそう言ってきた!

 

「はぁ!?何でだよ!」

 

「バラバラにされるのには慣れてるでしょ?」

 

「何だその理由!?」

 

カンナの言う通りいつも体の一部取れそうになることはあるけど!

 

「それに観客役だと驚くリアクション下手そうですしね。」

 

フィーア・・・泣いていいか?

 

「じゃあヨ―メイちゃん足をやってよ!」

 

ヒサがヨ―メイにそういう

 

「えぇ!?こういうのはパリピの陽キャがやった方が盛り上がるし私はただ仕事で運んだだけですから・・・」

 

「いいじゃないか!何事も挑戦だぞ!」

 

「どんな挑戦ですか!?」

 

シディにヨ―メイは丸め込まれちまった・・・

そうして準備は完了した・・・

 

「ふふふ・・・じゃあ行きますよ!それっ!」

 

フィーアが斬る場所に斬撃を通過させる。

 

「ひいいいい!私の体無事ですか!?」

 

ヨ―メイ・・・怯えすぎだろ・・・

 

「よーし!次は頭です!」

 

ちょ・・・そこは!

 

ズバッ!

 

「ぎゃああああ!?何してんだフィーア!」

 

「あ・・・・」

 

何やっちゃった・・・みたいにフリーズしてんだ!

 

「あ、じゃないよ!カゲが首だけで話してるよ!?」

 

「だ、大丈夫かカゲチヨ・・・?」

 

シディとヒサは心配してくれたが・・・

 

「フィーアちゃんテンション上がりすぎでしょ・・・でも・・・なんかこれ傍からみたらマジックみたいじゃない?」

 

「きゃははは!カゲ男!それでマジック動画でも撮ったらどうじゃ!?」

 

カンナにボティス!ふざけんな!速攻でBANされるわ!

 

「ちょ・・・!何が起こってるんですか!暗くてよく見えないんですけど!?」

 

ヨ―メイは見るな!こんな情けない姿耐えられない!

 

「もうマジックやるのはこりごりだー!」

 

「何も見えませーん!」

 

俺とヨ―メイの悲鳴がカレコレ屋に響くのであった・・・

 

※カゲチヨの頭はくっつけたら再生しました。



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偉人たちの間抜けな死に方

sideカゲチヨ

俺は今、もの凄く考えている・・・

 

「俺って酷い目に逢いすぎじゃね?」

 

依頼では死にかけてるし未だに女子は苦手だし・・・このままだとカレコレ屋でも地味な奴になっちまう!

こうなったら・・・

 

「偉人になって歴史に名を残せばキャラの濃いシディたちに対抗できるかも!」

 

俺がそういうが・・・

 

「何馬鹿なこと言ってるの・・・」

 

ヒサが呆れた顔で言ってくる・・・

 

「だって~!このままじゃいけないと思ったんだもん!ヒーちゃんも協力してよ~!」

 

「ヒーちゃん言うな!大体カゲって何か才能あったっけ?」

 

「Eスポーツで名を残してやる!」

 

「浅はかすぎでしょ・・・」

 

ヒサに言われるけど関係ないね!

 

「でも歴史に名を残すとその死因まで後世に残るんですよ?」

 

フィーアが言う。

 

「そうそう!中には間抜けな死因が後世に残された偉人もいるんだよ!」

 

カンナ、そうなのか?

 

「というわけでカゲチヨのためにオーナーから借りてきたよ!偉人の一生を体験できる装置!」

 

オーナー太っ腹すぎだろ!

 

「というわけでカゲチヨには偉人の過酷さを味わってもらうよ!」

 

「ちょ・・ま・・・」

 

俺は抵抗もできずヘルメットを装着させられた・・・

 

noside

 

ーアイス・キュロスー

 

古代ギリシャの三大悲劇詩人代表作は「オレステイア」マイナーな偉人であるが数々の名言を残している。

 

「ふっ・・・草木は枯れ・・・黄昏の夕日だけは永遠だな・・・」

 

※こんなことは言ってません。カゲチヨの中二病と作者なりに考えた悲劇っぽい言葉を合わせた言葉です。

 

二十代のころに作劇を始め大会では十三回もの優勝を勝ち取った。

 

「先生の作品凄すぎです!」

 

「涙出てきました!」

 

「はははは!」

 

栄華を極めた彼の死因とは・・・

 

「ふっ・・・詩人たるもの見識を深めないとな・・・」

 

そうして岩の近くで休憩していたところを・・・

 

ひゅ~・・・ガン!

 

「ごへっ!」

 

ワシが持っていたカメの甲羅を砕くために岩を探しており彼の禿げ頭を岩と勘違いしてぶつけたことによって死んだのだ・・・

 

sideカンナ

 

「どうだった?」

 

アーシが起きたカゲチヨに聞くと・・・

 

「最悪の死に方だったよ!何で禿げ頭になった挙句岩ぶつけられなきゃいけないんだよ!」

 

「確かに死に方そのものが悲劇でしたね・・・」

 

フィーアちゃんの言う通りだね・・・

 

「でも詩で名を残すのも悪くねぇな!」

 

カゲチヨ・・・あきらめが悪すぎでしょ・・・

 

「カゲの中二病の詩が後世に残るとかそれこそ悲劇じゃん。」

 

「ヒデぇ!?」

 

ヒサメちゃんの言う通りだよ・・・

 

「よくも恥ずかしい思いさせてくれたな!カンナも体験してみろ!」

 

ちょ・・・ぎゃああああ!

 

noside

 

ーフラゴナールー

 

18世紀のロココ調絵画の代表作家。彼女の絵は華やかな貴族絵画で一躍有名になる。

代表作は「ぶらんこ」

 

「アーシの絵はまさにブルジョアの極みだよ!」

 

「フラゴナール先生の絵華やかです!」

 

「女性たちが綺麗に書かれているわ・・」

 

しかしそんな日々は長く続かなかった。時代が移り変わるにつれて彼女の絵は古いと認識され、忘れさられていった・・・

 

「フラゴナールの絵ってもう古いわよね・・・」

 

「え?その人って誰?」

 

「ううう・・・」

 

そしてある夏の日に悲劇は起こる。

 

「もう!こうなったら大好きなアイスクリームやけ食いしてやる!暑いし!」

 

そうしてアイスをやけ食いした彼女は・・・

 

「はぐはぐ…いつっ・・・キーンとして・・・意識が・・・」

 

そのまま頭痛によって死亡してしまった・・・

 

sideヒサメ

 

「いやあああ!」

 

起きたと同時にカンナちゃんは叫び声を上げた・・・

 

「アーシの絵が・・・飽きられて・・・最後はアイスで・・・」

 

「カンナちゃん落ち着いて!もう終わったんだよ!」

 

私が励ますとカンナちゃんは落ち着いたみたいで・・・死因を話し始めた。

 

「それにしても恐ろしい死に方だったな・・・」

 

カンナちゃんは怯えた顔でそう言った・・・

 

「アイスクリームで死ぬことなんてあるんですね。」

 

「カンナちゃんは辛いもの食べ過ぎて死にそうだけどね。」

 

フィーアちゃんと私はカンナちゃんに注意する。

 

「気をつけます・・・」

 

「あー!スッキリした!」

 

カゲ・・・ちょっとやりすぎだよ・・・

 

「全く感情を制御できないなんて皆甘すぎですよ・・・」

 

いやいやいや!フィーアちゃん!

 

「お前にだけは言われたくねぇよ!」

 

「脳筋で恋心暴走しやすいんだからお灸をすえてあげる!」

 

カゲとカンナちゃんがそう言って装置をフィーアちゃんにつけた。

 

「くっ・・・躱せませんでした・・・」

 

皆・・・装置で遊んでない?

 

noside

 

ージャックダニエルー

 

ご存じの方もいるだろうがウイスキー「ジャックダニエル」を作った人物だ。

 

彼は貧乏の家計に生まれるが牧師に引き取られそこで蒸留所でお酒を造る工程を叩き込まれる。

 

「お酒はアルコールが命だ!わかるな。」

 

「はい!」

 

そして十年以上働いた後蒸留所を任されそこから湧き水や独自のろ過方法を生み出しついにジャックダニエルを作り出した。

 

「ジャックの酒は最高だな!」

 

「しかもダンスホールのある酒場を開いてくれるなんてな!」

 

お客にも大好評ですぐにジャックダニエルは広まった。

 

「皆が私のお酒で喜ぶ・・・悪くないですね。」

 

しかしついに悲劇が起こる・・・

 

「ああもう!また金庫の番号がわからなくなってしまいました・・・」

 

ジャックは数字に弱く金庫の番号を良く忘れていた・・・さらにその日はジャックはイラついており・・・

 

「ああもう!開いてください!このポンコツ!」

 

金庫を裸足で蹴っ飛ばした結果・・・

 

「ああああ!?足の皮が斬れた!?」

 

運悪く金庫の角を蹴ってしまいそのまま足が壊死してしまいそれが原因で死亡した・・・

 

sideフィーア

「・・・・」

 

「フィーアちゃん大丈夫?黙り込んでるけど・・・」

 

ヒサメちゃん・・・いや・・・

 

「浅慮は己を滅ぼすってことを骨身に染みて体験しました・・・」

 

「どんな目にあったの・・・?」

 

カンナちゃんでさえ心配そうに見てたってことは私の顔はよほど暗い顔なんでしょうね・・・私が死因を話すと

 

「脳筋な死因だったんだね・・・」

 

ヒサメちゃんは呆れてますけどここまで来たらヒサメちゃんにもなにか一つ体験させたくなってきました・・・

 

「ちょ・・・皆?」

 

「「「覚悟!」」」

 

「いやあああ!」

 

そうして私たちはヒサメちゃんに装置を取り付けた。

 

noside

 

ークリュシッポスー

 

古代ギリシャのストア派の哲学者の彼の死因は・・・

 

「あははははは!」

 

「自分でロバにワインあげたけどそのロバがイチジクを食べてる・・・あはははは!」

 

そうしてロバがイチジクを食べるのを見て笑い続けた結果・・・

 

「はははははは・・・・はふ・・苦しい・・死ぬ・・・」

 

そのまま死んでしまったとされている・・・

 

sideカゲチヨ

 

「ちょっと!私のときの死因雑だし短すぎじゃない!?」

 

「ま、まぁ笑って死ねたんだから万々歳じゃない?」

 

カンナ・・・サイコすぎて怖ぇよ・・・

 

「笑うのって結構苦しいんだよ!?」

 

「でもくすぐりが拷問になってたこともあったしあながち無い死因とはいえませんね。」

 

ヒサとフィーアが話していると

 

「今、帰ったぞ。」

 

シディが帰ってきた・・・シディはどんな死因を引き当てるのか気になるな・・・

 

「シディ、偉人になれる機械があるんだけど試してみないか?」

 

「?偉人とは何かわからないが楽しそうだな!」

 

「シディさん!?」

 

ちょろい・・・

 

noside

 

ーピーテル・フリューゲルー

 

彼はオランダの画家だったのだが彼には絵を描くとき独特な癖があった。

 

「うむ!さっそくこの美しい風景を描き残そう!」

 

股間から顔を出して風景をスケッチする習慣があったのだが・・・

 

「この風景は美しいな・・・もっと書いていたい・・・」

 

そうして絵に集中しすぎた結果・・・

 

「・・・」

 

頭に血が上りすぎて死んでしまった・・・

 

sideフィーア

 

「シディさん・・・大丈夫でしたか?」

 

私は目を覚ましたシディさんに聞いたが・・・

 

「うむ!俺の絵がもっと上手くなってて楽しかったな!」

 

すっごいポジティブか答えを言ってくれました・・・

そうして死因を聞いたのですが・・・

 

「シディはそんな恥ずかしい死因を体験して恥ずかしくなかったの?」

 

カンナちゃんはシディさんに聞きましたが・・・

 

「そんなことないぞ。好きなことに命を懸けられるのは素晴らしいことだ。それで死んでも恥ずかしいことなんてないと思うが?」

 

まさに名言でした・・・

 

「流石シディだね・・・」

 

ヒサメちゃんも苦笑いしながら言ってくれる。

 

「でも俺は有名になるならもっと普通の死に方がいいな・・・」

 

カゲチヨが死ぬかどうかは別ですけどそうですね・・・

 



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肉屋の恐怖

sideカンナ

今日は依頼があって急いでいた・・・

 

ドンっ!

 

「痛っ!」

 

「うわっ!」

 

人とぶつかっちゃった・・・

 

「すみません!大丈夫ですか?」

 

アーシは聞く。

 

「こちらこそすみません目が見えないもので・・・」

 

そうだったんだ・・・

 

「本当にすみません。」

 

「いいんだ、それにしても困ったな・・・」

 

なんか困ってるみたい・・・

 

「アーシたち何でも屋なんだけど困ってることがあったら言ってくれませんか?」

 

「そうなんですか。ならこの手紙を反対の通りの肉屋に届けたいんだがなかなかたどり着けなくてね・・・」

 

なるほど・・・

 

「じゃあアーシが届けてあげる!」

 

「本当かい?それは助かるよ。この手紙はお店の人へ手渡しで届けて欲しいんだ・・・」

 

今時手渡しって珍しいね・・・

 

「それじゃあ頼んだよ。もう暗くなるから道には気を付けて。」

 

「はい!」

 

あれ?目が見えなくても暗いのってわかるの?まぁ体感時間を計って夜だと思ったって線もあるしあんまり疑うのは悪い癖だよね!

 

すると電話がかかってきて・・・

 

「おい!今日は倉庫の整理だろ?どこにいんだよ。」

 

「あ、ごめん!すぐ行くよ!」

 

その日は別の依頼をこなした・・・

 

sideカゲチヨ

 

倉庫の依頼が終わった翌日依頼のなかった俺たちはカレコレ屋にいた・・・

 

「あー・・・掃除きつかったな・・・」

 

「そうだね。でも今日はゆっくりできるから良いじゃん。」

 

「肉体系の依頼の後のトレーニングははかどりますから私は大歓迎ですよ。」

 

フィーアは流石だな・・・

するとニュースが流れてきた・・・

 

「近頃町で住人の失踪が・・・」

 

失踪事件か・・・

 

「恐ろしいな。早く被害者が見つかるといいのだが・・・」

 

シディが不安な顔で呟く。

 

「そういえばカンナちゃん昨日来るのが遅かったですけど何してたんですか?」

 

「昨日は本に夢中で遅れてて・・・しまった!」

 

カンナは焦った顔で一枚の封筒を出した。

 

「手紙届けるの忘れてた・・・」

 

「手紙?そんなのどうしたんだよ?」

 

俺が聞くと

 

「目が見えないおじさんに頼まれたの、肉屋に届けて欲しいって。」

 

そう答えた。

 

「手紙を直接?郵便じゃなくて?」

 

ヒサも疑問に思って聞く。

 

「うん必ずって言われた。」

 

「なら今から届けにいくか!」

 

シディが言った。まぁ、依頼もねーし暇つぶしに行ってみるか。

 

sideフィーア

 

私たちはカンナちゃんが手紙を受け取った場所から反対の肉屋にやってきました。

 

「確かこのあたりなんだよね。」

 

「っていうかこのお店極旨メンチカツで有名なお店だよ!」

 

ヒサメちゃんが言う。

 

「極旨メンチカツ?」

 

「最近有名なメンチカツだよ!今まで食べたことない味がするんだって!」

 

カゲチヨの疑問に答えるヒサメちゃんの目はキラキラしていました・・・

 

「なら手紙を届けたついでに皆で食べよう!」

 

シディさんが良いアイディアを出してくれました。

私たちはウキウキしながら店の前に行くと人だかりができていました・・・

 

「何があったんでしょうか・・・」

 

私たちは野次馬の人の話に耳を傾けます。

 

「おい!ここで殺人事件が起きたって本当か!?」

 

「まじまじ!バラバラ死体が出て来たってさ!」

 

マジですか・・・

 

「そんな・・・」

 

ヒサメちゃんも青ざめる。

 

「大変な事件だな・・・」

 

「これじゃあ手紙を渡すどころじゃねぇな・・・回り込めそうな道もねぇし・・・」

 

カゲチヨの言う通りですね・・・

 

「ええっ!じゃあこの手紙は・・・」

 

「諦めるしかないですね。」

 

「極旨メンチカツもね・・・」

 

ヒサメちゃん・・・落ち込みすぎですよ・・・

 

「ほとぼりが冷めるまで待とう。そうすれば渡せるようになるさ。」

 

「うん・・・」

 

シディさんの言葉にカンナちゃんはしぶしぶ納得してその日は帰りました。

 

「あれ?あのおじさん・・・」

 

「どうかしたんですか?」

 

「・・・ううん。気のせいみたい。」

 

sideカンナ

 

そして一日たったころ・・・

 

「今日こそ手紙渡さないと!」

 

「メンチカツも食べるぞー!」

 

アーシとヒサメちゃんは意気揚々といった。

 

「じゃあ準備してさっさと・・・あれ?」

 

カゲチヨがテレビを見た。

 

「昨日精肉店の従業員数名が殺人の現行犯で逮捕されました。」

 

そうして映し出されたのは・・・

 

「昨日の肉屋!?」

 

そう手紙を渡して欲しいと頼まれた肉屋だった!

 

「じゃあやっぱりあそこが殺人事件の現場だったのか!」

 

カゲチヨも納得する。

 

「店内の冷凍庫からは数十人分の遺体が発見されており最近の失踪事件と関連性があるとみて事実確認をしています。」

 

まさか・・・

 

「あの肉屋解体したものをメンチカツとして売ってたんじゃ・・・」

 

「そんな・・・」

 

「あり得る話ですね・・・食べたことない味って歌い文句にもありましたし・・・」

 

あくまでも憶測だけど・・・

 

「今までどれだけの人があのメンチカツを食べたというんだ・・・?」

 

シディも顔を青ざめさせる。

 

「もう手紙を見てみよう・・・」

 

「「「「え?」」」」

 

「もう肉屋にはいけないし何書いてあるか気になるじゃん!」

 

「確かにな・・・開けちまうか!」

 

カゲチヨがそう言ったところでアーシたちは封筒を開けた・・・すると・・・

 

「今日の分はこれで最後。」

 

そう書かれていた・・・・



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サトウとスズキの幼児化

sideカゲチヨ

「なぁ、スズキ!俺の服ぶかぶかになってんだけど。」

 

「・・・うるせーな、耳元で騒ぐなよ。」

 

まさか二人が幼児化の薬を飲むとは・・・

 

「どうしよう!?カンナちゃんはなった瞬間に倒れちゃったし・・・」

 

「ついにこの二人もか・・・」

 

ヒサとシディの言う通りやばいな・・・

 

「きゃー!ってことはこの二人を今日一日独占ってことですよね!?」

 

フィーア・・・薬盛ったのお前じゃねーよな・・・?

 

「ミルク飲みますか!?それとも抱っこ?」

 

「俺達そんなに子供じゃねーよ!?」

 

「なんなんだ・・・このおねーさん・・・」

 

スズキとサトウも警戒してるぞ・・・

 

「じゃあ、間を取ってほっぺすりすりですね!」

 

そうしてフィーアは二人にすり寄った!

 

「く、くるしい・・・」

 

「やばい・・・」

 

こんな調子で大丈夫か・・・?

 

sideヒサメ

 

そうして皆で一緒にトランプをやった。

 

「だーっ!また負けた!」

 

サトウくんはババ抜きで顔に表情が出ているから連敗してるけど・・

 

「何で顔に出すんだよ・・・」

 

逆にスズキ君は強くてシディと互角の勝負をしていた・・・

 

「だってジョーカー引いたらうげってなるじゃん!」

 

「うむ、確かにうげっとなるな!」

 

それシディが言うんだ・・・

 

「でも二人とやるのは私も楽しいですよ!」

 

「お、おう・・・」

 

「俺もお姉さんとやるのは楽しいぞ・・・」

 

二人とも・・・すっかりフィーアちゃんに怯えてる・・・

 

「二人ともおやつにでもしたら?アーシが取ってくるから。」

 

カンナちゃんがぐったりしながら言う。

 

「俺、ポテチ!」

 

「やだ、気分じゃねぇ。プリンが良い。」

 

二人ともにらみ合いになっちゃった!

 

「じゃあプリンとポテチもう一個ずつ買ってきます!それで二人がポテチとプリン両方食べれば解決です!」

 

フィーアちゃんが提案するけど・・・

 

「お腹いっぱいになりそうだね・・・」

 

カンナちゃんの言う通り夜ご飯食べれなくなりそう・・・

 

「ならサトウがポテチでスズキがプリンだ。」

 

シディが分けて出してくれた。

 

「シディ、ありがとう。」

 

「公園でも似たような喧嘩はしょっちゅう起きてるからな。」

 

そしておやつを食べ終わった二人はボティスさんをジッと見ていた・・・

 

「すげー!ウナギいるぞウナギ!」

 

「これがウナギか?」

 

興味津々だね・・・

 

「気安く触るな!ガキは好かん!」

 

「すげー!羽生えてる!」

 

「噛みつかれるぞ。」

 

「ビビってんのか?」

 

サトウくんがスズキ君を挑発し始めた!

 

「俺によこせ!」

 

「やだ俺が遊ぶの!」

 

二人がボティスさんで綱引きを始めちゃった!?

 

「うぎゃああああ!!」

 

ボティスさんから当然悲鳴があがる・・・

 

「ボティス・・・なんて羨ましい!こうなったら急いでボティスさんの衣装を作ってなり切るしかありませんね!」

 

フィーアちゃん!?流石に無理があるよ!

 

「もうボティスをフィーアちゃんが手刀で半分こにした方が早くない?」

 

カンナちゃん・・・めんどくさくなってない?

 

「この二人はだめじゃ!シディ!ヒサ子!助けてくれー!」

 

こうして私とシディが二人に注意して争いは収まった・・・

 

「大丈夫ですか?」

 

私はボティスさんを心配するけど・・・

 

「そうじゃ・・・」

 

動画編集してるカゲを見て悪い笑みを浮かべていた・・・

 

「ガキども、お絵かきの道具を持ってきてやったぞ。これで好きな物を描くと言い。」

 

「「やったー!」」

 

こうして二人は絵を描き始めたんだけど・・・

 

「スズキ―、その色貸して。」

 

「うるせーな・・・」

 

また雰囲気が険悪に・・・そう思ってるとボティスさんがこういった。

 

「ガキども、こっちでも絵がかけるぞ。」

 

そう言ってカゲのところに案内した。

 

「BGMはこれで・・・尺を・・・」

 

カゲは編集してたんだけど・・・

 

「すげー!画面がいっぱい!俺にもやらせろー!」

 

「動いた!」

 

「ちょまっ・・・!」

 

ピー・・・

 

「あ?画面が真っ暗になったぞ。」

 

「ぎゃああああ!?動画が!?」

 

カゲの編集は跡形もなく無駄になった・・・

 

「哀れすぎる・・・」

 

私は落ち込むカゲに憐みの目を向ける・・・

 

「まさに創造は破壊から生まれる!二人はまさに動画に新しい可能性を与えたと言っていいですね!」

 

フィーアちゃんはホントに盲目すぎる・・・

 

sideフィーア

 

外に行くかでこの後二人はもめましたが私の見事なリーダーシップで外で遊ぶことが決定しました。

 

「嘘つくなよ!?スズキがヒサが悩んでるの見て譲ったからだろ!?」

 

「カゲチヨ、シャラップ。」

 

「ぎゃあああ!」

 

カゲチヨが何か言ってきたので私はプロレス技のボストンクラブを掛けて黙らせます。

 

「すげー!今の技教えてくれよ!」

 

サトウが尊敬のまなざしで私を見てます!

 

「なんかわかんないけどカゲチヨって可哀そうだな・・・」

 

「あはは・・・」

 

スズキとヒサメちゃんは何を話してるんでしょう・・・

 

「技教えて貰う前に鬼ごっこやりたい!」

 

こうして私たちは鬼ごっこをすることにしました。

 

一時間後

 

「ふっ!」

 

「待て待てー!」

 

私とスズキで一騎打ちになっていました。

 

「はぁはぁ・・・」

 

「早すぎでしょ・・・」

 

カゲチヨとカンナちゃんは体力ないですね・・・

 

「そういえばスズキくんってペガサスのDNAを持ってたっけ・・・」

 

「フィーアは麒麟のDNAを持ってるからな。付き合えるのだろう。」

 

ヒサメちゃんとシディさんも続けて言います。

 

「はい、タッチ。」

 

「ちっ・・・」

 

私がタッチして決着がつきました。

 

「負けねーぞ!」

 

そうして夕方までやった後私たちは帰りました。

 

「二人とも!汗かいたしお姉さんと一緒にお風呂入りましょうねー!」

 

「ちょ・・・俺はまだ・・・」

 

「サトウ諦めろ。こいつ凄い力だぞ。」

 

楽しみですねー!

 

sideカンナ

 

あー・・・いつまで続くの・・・この悪夢。

 

「はー!気持ちいいですね!二人とも!」

 

「こういうのってお姉さんは体洗ったりするだけじゃ・・・」

 

「照れてるんですか!可愛いですね!」

 

「チゲーよ!」

 

お風呂場からは相変わらず二人の声とフィーアちゃんの楽しそうな声が聞こえてくる・・・

 

「おかげでアーシたちは楽できるけどね。」

 

「良くねーよ!俺動画消されたんだぞ!」

 

カゲチヨ・・・

 

「また編集すればいいじゃん。カゲは心が狭すぎだよ・・・」

 

ヒサメちゃんの言う通りだよ・・・

 

「だが幼児化してもあの三人は仲良しだな!」

 

シディが言うけどフィーアちゃんやサトウがグイグイきてスズキが仕方なくのるスタイルだけどいいのかな?

 

そうしてフィーアちゃんが上がってきたけど・・・

 

「二人とものぼせてる!?」

 

ヒサメちゃんの言う通り見事にのぼせていた・・・

 

「いやー!二人が可愛く長風呂対決するものですから見惚れてしまって止めるの忘れてしまってました・・・」

 

フィーアちゃんにお風呂任せたのが間違いだった・・・

 

「しょうがねぇ・・・すぐに体冷やすか・・・」

 

カゲチヨがそう言ってアーシたちは二人を布団に運んで二人はそのまま可愛い寝顔で寝てしまったのでした!



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ディープフェイクの闇

sideヨ―メイ

私は自分の部屋でSNSを見て落ち着いていたのですが・・・

 

「ん・・・?映画の登場人物?」

 

見つけたのはそんなアプリのサイトだった。

まずは自分の顔写真を登録・・・すると

 

「この魔法でもくらえ!」

 

見たことのある映画に自分の顔が組み込まれていました・・・それで表情が動いたりしていて手の込んだ編集がされていました。

 

「くだらないですね・・・」

 

私はサイトを閉じてバイトに向かいました。

そしてカウンターでお客様が来るまで待機していました・・・すると

 

「邪魔するぞ。」

 

「こんにちは。」

 

シディさんとフィーアさんが来ました!

 

「ひゃあああ!?お二人とも!?」

 

「何でそんなに驚くんですか?」

 

フィーアさんが聞いてきますが当たり前ですよ!

 

「会う予定が無かったので会う予定の顔をしてないんです。」

 

「?いつもと同じ顔だと思うぞ。」

 

「それで何のようですか?」

 

私はお二人に用件を聞きます。

 

「特に用はないんだが天気がいいから一緒に昼食を食べに来たんだ。」

 

シディさんの答えに唖然としてしまいます・・・私なんて人生で一度も誰かを昼食に誘ったことなんてないですよ!シディさんの陽キャヤバすぎです・・・

 

「何固まってるんですか?忙しいなら早く言ってください。」

 

「フィーア、そんな言い方は良くないぞ。考える時間をあげないと決められなくなってしまうぞ。」

 

シディさん・・・かばってくれてありがとうございます・・・

 

「い、いえ行きます!」

 

「なんで渋顔になってるんですか?」

 

察してください・・・

そして私は二人とお昼を食べてシディさんは寝てしまいました。

 

「私は飲み物を買ってきますがあなたは何かいりますか?」

 

「いえ、私は・・・」

 

「そうですか。・・・シディさんに変なことしないでくださいね?」

 

「しませんよ!?」

 

どんだけ信用ないんですか!

そうしてフィーアさんは飲み物を買いに行きました・・・

 

「・・・それにしても整った顔立ちしてますね。こんな人と付き合えたら・・・いやせめてあのアプリで!」

 

私は今朝のアプリを思い出して唾を飲み込む。

 

「べ、別に変なことじゃないですし・・・写真を撮るくらい・・・」

 

そうして写真を撮って二人と別れた後・・・

 

「あああああ!!これはとんでもなく刺激的です・・・!」

 

恋愛映画に写真を組み込んだのですが破壊力抜群すぎです・・・もっと!もっと!

そうなった時には私はすっかりアプリにハマっていました・・・

 

sideカゲチヨ

俺はカンナと一緒にヨ―メイの手伝いをしていた・・・

 

「何で俺たちが・・・」

 

「いいじゃん!箱の中身面白そうなものがありそうで興味あるし!」

 

「いや、開けちゃだめですよ!?」

 

カンナの発言にヨ―メイは慌てる。

 

「カゲチヨは暇なんだから少しは同じくか弱い陰キャな女子を手伝ってもばちは当たらないよ?」

 

「ヒデぇ!?」

 

「さりげなく私もディスられました!?」

 

流石カンナ・・・破壊力抜群だぜ・・・

 

「あ、見て!あのニュース。ディープフェイクだって。」

 

カンナがビルのテレビを指さす。

 

「勝手に人の画像を使ってそれをSNSにあげるね・・・完全に肖像権侵害じゃねーか。」

 

「しかもアダルト画像も多いって・・・世も末だよね・・・」

 

俺とカンナはため息をつきながら歩いていたが・・・

 

「・・・・」

 

ヨ―メイが青ざめた顔をしていた・・・

 

「どーした?」

 

「い、いえ!何でも・・・」

 

まぁ、今は深く聞かない方がいいか・・・

 

sideヨ―メイ

 

このサイト・・・使わない方が良いんでしょうか・・・

自分はSNSには上げてなくても登録した画像を赤の他人に使われるってのはクリスさんから聞いてたのでもやもやします・・・

そんなことを考えていると

 

「課金コンテンツ?」

 

皆の作った作品・・・私は嫌な予感がしてみてみましたがニュースで見たようなアダルト画像であふれていました・・・

 

そしてもやもやしながらカレコレ屋にいたのですが・・・

 

「皆!シディが痴漢で逮捕された!」

 

カゲチヨさんが持ってきた情報は衝撃的でした!

 

「嘘でしょ?シディはそんなことしないよ!」

 

「まさかとは思うけどあのニュースのディープフェイクでシディの画像が加工されたんじゃ・・・?」

 

ヒサメさんとカンナさんの言う通りかもしれません・・・

 

「フィーアが今死に物狂いで証拠やアリバイをかき集めてるから俺たちも向かうぞ!」

 

カゲチヨさんの声が聞こえませんでした・・・私のせいで・・・

 

「すみません・・・シディさんの顔が悪用されたの私のせいなんです!」

 

「どういうことなの?」

 

カンナさんに言われて私はアプリのことや今までのことも全て話した。

 

「なるほどな・・・」

 

「確かに一見したら面白そうだから仕方ないよ・・・」

 

カゲチヨさんもヒサメさんの慰めてくれましたが・・・

 

「別人になりたい人へのご相談ね・・・顔集めのために映画の主役で釣ってるってことだね。」

 

カンナさんの分析を聞いた後

 

「私も協力します!私はシディさんに謝らないといけないんです!」

 

この覚悟は本物です!

 

「・・・わかった。」

 

カゲチヨさんから許可を貰い私たちは捜査を始めました。

 

sideカゲチヨ

 

俺たちは電車に乗り込み奴が乗り込んだ車両に乗り込んだ・・・

 

「・・・」

 

やっぱりヨ―メイに手を出してきたな・・・

 

「見つけたぞ。顔無し野郎。」

 

「っ!?」

 

「痴漢です!」

 

こうして俺たちは電車から降りて男から話を聞いた。

 

「ねぇ、正直に話す?それとも鞭で叩いた後、塩攻めにする?」

 

「くっ・・・」

 

カンナの威圧で男はビビる、そしてダメ押しでヒサが協力者を捕まえて連れて来た。

 

「この人あなたの痴漢現場を撮影してたよ。」

 

「す、すみません・・・命令されて無理やり・・・」

 

「お、おいっ!」

 

やっぱりグルかよ・・・

 

「ふざけんな!?悪いのはアヘンに酔ってる馬鹿どもだろうが!馬鹿みたいに推しがーとか言ってる奴らが利用したからだ!」

 

何言ってんだ?こいつ?

 

「悪いのは痴漢した貴方たちだよ。」

 

「その言い訳が警察に通用するか試してみるんだな。」

 

俺とヒサが冷たい目で言う。

 

「さて、警察に突き出す前にアンタたちの傷口に塩でも押し付けようかな~。」

 

「「ぎゃあああああ!!」」

 

痴漢と共犯者はカンナにむち打ちとその傷口に塩を塗られて犯行手口を警察で自白した後精神を崩壊させたらしい・・・

そうしてフィーアが集めた証拠とアリバイのおかげでシディは釈放された。

 

sideフィーア

 

「すみませんでした!!」

 

ヨ―メイがシディさんに謝りました。

 

「会社が芋づる式に逮捕されても気に病んでしまいますよね・・・」

 

今回ばかりは同情します・・・

 

「別にヨ―メイは悪くないだろ。悪いのは俺の写真を悪用した人間だ。」

 

「でも・・・私が写真を使わなければ・・・」

 

ヨ―メイ・・・

 

「・・・そうだな、勝手に撮られるのは気分が良くない。」

 

「す、すみません。」

 

次の瞬間シディさんがヨ―メイと写真を撮っていました!

 

「これからは写真を撮りたいときには言ってくれ。本物の俺が近くにいるんだから。」

 

「そ、そんなの・・・ずるいですよ。」

 

・・・・・

 

「うう・・・ううぅうう~・・!!」

 

「よしよし、フィーアちゃんも証拠あつめお疲れ様。」

 

カンナちゃんが慰めてくれました・・・

 

「俺も結構活躍したよな!?シディがイケメンすぎて全部持ってかれた~!」

 

「今回はカッコ良かったよー。」

 

カゲチヨは相変わらずヒサメちゃんに慰められてました・・・

何でこんな結末なんですか~!



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ウェンディコの恐怖

sideカゲチヨ

俺たちはオーナーに呼ばれて店に来ていた・・・

 

「何でもオーナーの知り合いがカナダ土産を渡してくれるみたいですよ?」

 

ヨ―メイが言う。

 

「ってことはメープルシロップとかでしょうか!?」

 

フィーアちゃんが目をキラキラさせながら言う。

 

「ここで集合のはずなんだが・・・」

 

「その知り合い来てないね?」

 

シディとカンナちゃんが言った次の瞬間!

 

「お前たち!逃げてくれ!」

 

オーナーの声が聞こえて

 

「うがああああ!」

 

男がいきなりナイフを持って襲い掛かってきた!

 

「お前たちの肉を食わせろ!」

 

こいつ・・・!

 

「仕方ない!制圧するぞ!」

 

「うん!」

 

「どりゃっ!」

 

「ごめんなさい!」

 

「ふんっ!」

 

俺たち五人はそれぞれ血液操作、電撃、炎、蹴り、拳で制圧したのだが・・・

 

「きゃっ!」

 

男を吹っ飛ばした先にヨ―メイがいたのだ!

 

「ヨ―メイちゃん!?」

 

「大丈夫か!?」

 

ヒサとシディが呼びかけるが反応がねぇ!病院に行かねえと!

 

「肉を食らえ・・・」

sideヨ―メイ

 

「ここは病院ですか・・・?」

 

「ごめん!ヨ―メイちゃん!いきなりだったから周りが見れてなくて・・・」

 

起きたらヒサメさんに謝られました・・・

 

「仕方ないですよ・・・あの男明らかに異常でしたし・・・」

 

そういえばあの男は・・・?

 

「あの男は精神科に入れたぞ。」

 

オーナーがそう答えてくれました。オーナーは医者の診断結果を聞きに行ってしまいました・・・

 

「にしても何だったんだあの様子は・・・」

 

カゲチヨさんも不思議がってますね・・・

 

「・・・もしかしてだけどウェンディコに憑りつかれてたんじゃない?」

 

カンナさんがそう言いました。

 

「同胞に・・・なれ・・・」

 

うっ!?何ですか・・・

 

sideフィーア

 

「何ですか?そのウェンディコって?」

 

私は聞きます。

 

「アメリカ北部やカナダ周辺に住んでいた先住民の間で伝わる精霊のことだよ。」

 

カンナちゃんは答えてくれます。

 

「どんな特徴なんだ?」

 

シディさんも聞きます。

 

「身長は5メートルほどで全身が氷でできていたり毛むくじゃらの類人猿だったりもするみたい。」

 

「んだよ。RPGみたいな女精霊じゃないんだな。」

 

「カゲ、不潔。」

 

「うっ!?」

 

カンナちゃんの言った特徴にカゲチヨが愚痴りヒサメちゃんが白い眼を向けます。

 

「まぁ、最大の特徴は人間に憑りついてその精神を操って自分と同じ人肉を食らう魔物に変えることなんだよ!」

 

何で目をキラキラさせて言うんですか・・・

 

「恐ろしすぎでしょ!」

 

ヒサメちゃんが恐怖の顔で言う。

 

「あの人もカナダにいる間に憑りつかれていたのだろうか・・・」

 

シディさんも怪しんでますね。

 

「そもそもどんなことをすれば憑りつかれるんですか。」

 

私はカンナちゃんに質問します。

 

「人肉を食べること、直接見ること、夢に見ることのどれかで憑りつかれるらしいよ。」

 

「ってことはあの人は人肉を・・・!?」

 

「いや、残りの二つだろ・・・」

 

ヒサメちゃん・・・カゲチヨの言う通りビビりすぎでしょ・・・

 

「一度憑りつかれると気配だけ相手に悟らせ姿は一切見せず相手が不気味さに耐えられなくなるまで耳元で囁き続けるらしいよ。」

 

「怖すぎだろ・・・直す方法はないのかよ!?」

 

カゲチヨが言います。

 

「現時点ではないね・・・うつ状態になって普通の食事ができなくなって操られれると自覚して殺人や自殺のことを考えて最終的には衝動的に殺して肉を食らってしまうの。」

 

「壮絶ですね・・・」

 

私は戦慄しながら聞きました。

 

「もしかしたらウェンディコは異宙の生物にもいるかもしれないってずっと思ってたんだよね!会ってみたいな~!」

 

ある意味一番憑りつかせたらいけない人ですね・・・

そう思っていると・・・

 

「悪いがそれは無いな。」

 

「はい、検査の結果が出ました。」

 

オーナーと如月さんが現れた。

 

「如月さん!?」

 

「何でここに?」

 

ヨ―メイとヒサメちゃんが聞きます。

 

「たまたま精神科にいたので検査を頼まれたんです~。」

 

「そういえば東大出身って言ってたな・・・」

 

カゲチヨが苦笑いで答える。

 

「それでどういうことなんだ?」

 

シディが言う。

 

「あの男はウェンディコ症候群でした。」

 

如月さんの病名は聞いたことがない病気でした。

 

「インディアンたちがかかっていた病気で栄養失調から精神に異常をきたしてしまい人の肉を食らいたい衝動に駆られる病気なんです。」

 

如月さんが説明します。

 

「カナダは冬の間はずっと寒いからな獲物がとれず農業も厳しかった、だから幻覚を見てしまい弱ったり死んでしまった住民を食べていたみたいだな。」

 

「カニバリズムですか・・・えぐいですね・・・」

 

ヨ―メイもオーナーの説明に顔を顰めます。

 

「それに栄養失調の他にも心的外傷がきっかけで見せた幻覚という原因がありますからね。」

 

如月さんが詳しく説明してくれます。

 

「あの男も旅行中のスケジュールがハードすぎただけみたいだからな。お前たちの攻撃による怪我の方が痛いくらいに元気になってたな。」

 

オーナー・・・悪いとは思いますけどそれでああなるってカンナちゃんと同レベルでヤバいじゃないですか・・・

 

「なぁ~んだ。異宙のロマンがあると思ったのに・・・」

 

「そんなロマンない方が良いよ!?」

 

カンナちゃんが残念がるのをヒサメちゃんがとがめます。

 

「つまりウェンディコは言い伝えってことかよ・・・」

 

カゲチヨはほっとした顔で言いました。

 

「あとは私と如月に任せてお前たちは帰っていいぞ。」

 

「はい、ヨ―メイちゃんも体に異常はないみたいなので今日退院できますよ。」

 

オーナーと如月さんの言うことに従って私たちは帰ることにしました。

 

「うぅうう・・・」

 

?ヨ―メイちゃん。どうしたんでしょうか、青ざめた顔になって。

 

sideヨ―メイ

 

私は皆さんと一緒に夜の道を歩いていました・・・

 

「殺せ・・・肉を食らえ・・・食らいつくせ・・・」

 

ああああああ!?何なんですか・・・この声は・・・!本当に生きている生物の気配がします・・・本当にいたんですか!?

 

「そいつらを食らえ・・・」

 

何故かカゲチヨさんには相談できませんでした・・・

もう・・・意識が…

 

「くらわせろおおおお!」

 

「何だ!?」

 

カゲチヨが叫ぶけど関係ない!食らいつくす!

 

「まさか、あの男は本当に憑かれてて今度はヨ―メイちゃんに!?」

 

「くっ!すまない!ヨ―メイ!」

 

ドカっ!

 

「うっ・・・」

 

私はシディさんに腹を殴られて気を失いました・・・

 

sideカゲチヨ

 

俺たちはどうにかするため妖精王の森に来ていた・・・・

 

「まさか野良のウェンディコがこんな悪さをするとはな・・・」

 

クリスが侵入者用にウェンディコを森に住まわせてたのには驚いたけどな・・・

 

「お父さん、なんとかできる?」

 

ヒサがクリスに聞く。

 

「あぁ、対処方はばっちりだ。まずはカゲチヨ、血でこの魔方陣を描いてくれ。」

 

俺はクリスが書いた魔方陣を血液操作でヨ―メイが眠っている下に書いた。

 

「そして俺が呪文を唱える・・・」

 

クリスが何語かわからない呪文を詠唱する。

 

「そしてヒサメが電磁力の結界を出して。」

 

「うん・・・」

 

ヒサが電気と磁気の結界でヨ―メイの周りを覆う。

 

「そして何か心や体に衝撃を与えればウェンディコは誰にも憑りつかずに離れて行くよ。」

 

衝撃か・・・

 

「だったら私が垂直落下式DDTでもくらわせましょうか?」

 

「フィーアちゃん・・・それだとまた気を失っちゃうよ・・・」

 

体の衝撃じゃなくて心の衝撃の方が良いだろ・・・

 

「ならさ、シディ!ちょっと来て。」

 

「?俺にできることならやるぞ。」

 

嫌な予感が・・・そうしてシディとカンナが話を終えると・・・

 

「ヨ―メイ、起きてくれ。」

 

ちゅっ・・・」

 

なんとシディがヨ―メイの手にキスをしたのだ!

 

「あああああ!?」

 

フィーアは当然悲鳴を上げるが・・・

 

「うっひゃあああ!?」

 

ヨ―メイが凄い悲鳴を上げて起き上がった!その瞬間

 

「うおおおおぉ!?」

 

ウェンディコがはじき出されてどこかに行ってしまった・・・

 

「よし!これで完璧だね!」

 

カンナ・・・それは良いんだが…

 

「ヨ―メイ・・・覚悟はできてますね・・・?」

 

「今回は私悪くないじゃないですか!?」

 

あの喧嘩はどうするんだよ!

 

「?カンナがやればすぐに戻ると言われたが何でフィーアが怒ってるんだ?」

 

シディ・・・鈍感すぎる・・・

 

「ウェンディコ・・・ある意味一番恐ろしいものを置いていったね・・・」

 

ヒサの言う通り女の嫉妬は怖いぜ・・・

 



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テレビであった放送事故

sideカゲチヨ

俺たちとヤヨイたちはある依頼のためにテレビ番組に出ることになった。

 

「いやー!人手が足りなかったから助かるよ!報酬はたっぷり出すから頼んだよ!」

 

「わかりました。」

 

「うむ、精一杯やらせてもらうぞ。」

 

テレビスタッフが俺達に話しかけそれにヒサとシディが答える。

 

「番組はどんな内容なんですか?」

 

ヤヨイがスタッフに質問する。

 

「テレビでの過去の放送事故の再現をしてそれを紹介する番組だ!」

 

やっぱりな・・・

 

「それってテレビ的に大丈夫なんですか・・・?」

 

「ん、ヤバそう・・・」

 

フィーアとミナヅキが心配そうに言う。

 

「大丈夫だ!君たちにはその事故の再現をやってもらう。」

 

「なるほど、再現VTRということですね。」

 

「少し興味が出てきたよ!」

 

スタッフが笑顔で言い、ハツキやカンナもノリノリだ。

 

「高額報酬だから何をやらされても文句は言わないでくれよ。実は生放送なんだ。」

 

「了解っす。俺たちは交代で再現ってことで大丈夫ですよね?」

 

「ああ、頼んだよ!」

 

それじゃあ行動開始と行きますか・・・

 

sideミナヅキ

そうして番組は始まった。

 

「さ~て始まりました!放送事故紹介番組!」

 

少し緊張してきたけど任務のためだしやるしかない・・・

そう思って私とフィーアちゃんは最初の事故の再現を担当した。

 

「みなさ~ん!こんにちは!フィーアお姉さんでーす!」

 

「・・・ミナヅキお姉さんです・・・」

 

普段クールなフィーアちゃんが子供番組と思って演技してるから凄い元気なキャラになっててやりずらい・・・

 

「今日は皆に負けないくらい上手に絵を描いていこうと思います!」

 

フィーアちゃんはすらすらと話している。

 

「今日はゆみちゃんからのリクエストで兎の絵を描いていこうと思います!」

 

「はい・・・頑張ります・・・」

 

私表情筋動かせてないけど大丈夫かな・・・そんなことを考えながら絵を描いていった・・・

 

「出来た・・・」

 

私は比較的うまく書くことが出来たんだけど・・・

 

「できました!」

 

フィーアちゃんの絵はこの世の物とは思えない化け物の絵だった・・・(元ネタの絵と同じ)

 

「フィ、フィーアお姉さんはえっと・・・。」

 

「何?」

 

「ひっ!?」

 

言いよどんだらフィーアちゃんににらまれた・・・

そして司会の人が現れる。

 

「はい!ということで最初の放送事故は実際にあった怖い絵描き歌だ!某教育番組で起きた伝説の絵描き歌です!下手すぎる、いや怖すぎるモンスターのような絵は全国放送で流され子供たちのトラウマを植え付けました。」

 

そしてカメラはフィーアちゃんの絵をアップにして映した・・・

 

「ちょっと!何で私の絵を映すんですか!」

 

sideヒサメ

次は私とシディが再現の担当だ。

 

「さあ、今日はこちらのプディングアームチェアを紹介します!」

 

「ん?プリンか・・・明日作ってみよう!」

 

シディ!違うから!

 

「シディ・・・椅子の紹介だからね?」

 

私はシディを注意する。

 

「うむ。それでこの椅子は何が凄いんだ?」

 

シディが質問する。

 

「この椅子は売上三兆円を誇るい〇やさんから視聴者の皆さんにプレゼントしていただいたものです!」

 

「ありがたいな!」

 

「これは日本人のデザイナーさんがデザインして30年以上売れ続けているロングセラーでもあるんだ!」

 

「皆に愛されてて大切にされているんだな。」

 

それだけじゃないよ?

 

「お店で行われている630万回以上の抵抗に耐えたものなんだ。シディ試しに思いっきり殴ってみて!」

 

「わかった!ふんっ!」

 

ガンッ!

 

「すごいな!本当に壊れないぞ!」

 

ガンっ!ゴンっ!

 

シディは連続で殴り始める。

 

「いいよ!シディ!もっとすごい一発入れてみよう!」

 

「はああああ!」

 

ズガンっ!

 

「「あっ・・・・」」

 

椅子は粉々に壊れちゃった・・・

そして司会者がやってくる。

 

「こちらの放送事故は某ナンデスで起きた事故です!椅子に座ったお笑い芸人が誤って椅子を壊してしまいました!その後SNSで椅子破壊記念日というタグがはやり伝説の放送事故となりました!現在ではそのお笑い芸人さんと企業の間では和解が行われています!」

 

sideカンナ

 

アーシとヤヨイちゃん、ハツキさんの担当になったんだけど・・・

 

「今日は火の上を歩いても平気な超人おばあちゃんに来てもらいました!」

 

ヤヨイちゃんの紹介でもわかる通りヤバい感じだね・・・

そして案の定・・・

 

「おい!もっと灯油を足せ!それから火もな!」

 

スタッフの人はそう言ってきた・・・

 

「そんなことしたらおばあちゃんは・・・」

 

ハツキさんがとがめようとするが・・・

 

「視聴率取れなきゃお前らのバイト代はタダだからな!損害賠償も請求できるぞ・・・」

 

仕方ないな・・・

 

「アーシがやるからヤヨイちゃんたちは・・・」

 

「わかりました・・・」

 

「それしかないですね・・・」

 

そうして準備を終えたアーシたちは撮影をスタートさせる。

 

「おばあちゃんにはこの炎を上を歩いてもらいます!」

 

アーシの声と同時におばあちゃんは歩いたけど・・・

 

「熱い!助けておくれ!」

 

やっぱり・・・

そして裏の方から

 

「おい!ばあさんに二万だけ渡して帰らせろ!」

 

そんな声が聞こえてきた。

そして司会の人が現れて・・・

 

「さ、さ~て今の再現は特にリアルでしたね!炎は全てCGですのでご安心を!」

 

「CGじゃないですよ・・・」

 

ヤヨイちゃんから声が上がるけれど無視され・・・

 

「この実際に放送された火の上を歩くという企画でしたが実はその後応急処置もなく返された老人は酷いやけどでなくなったそうです!そしてテレビ局は出演を認めず隠ぺいを図ったそうです!」

 

「さっきのおばあさんの応急処置はしましたか!?」

 

ハツキさんが聞きながら慌てて処置をしに行く。

やっぱりヤバいね・・・

 

sideカゲチヨ

 

最後は俺とヒサ、カンナでやることになった。

 

「今からこの三人には泥相撲をしてもらいます!」

 

「泥で滑りやすくなってるってことだよね・・・?」

 

司会の人の説明にヒサが聞く。

 

「アーシ服が泥で汚れるのは嫌なんだけど・・・」

 

カンナもぼやく・・・

 

「とにかくこちらの勝者には賞金百万円を獲得できます!」

 

「マジかよ!それって依頼料にプラスされんだよな!?」

 

俺は司会者に聞く。

 

「それじゃあアーシも頑張ろうかな!」

 

「私だって負けないんだから!」

 

そうして勝負は始まった!

 

「ふふふ・・・氷でいつも滑ってるから慣れてるんだよ!カンナちゃんから押し出してあげる!」

 

「なんの!」

 

二人が戦い夢中になってるうちに奇襲だ!

 

「甘すぎだよ!」

 

うおっ!カンナが突き飛ばして・・・

 

「よし!残るはヒサメちゃんだけ!」

 

「負けないよ!それっ!」

 

「きゃっ!」

 

「私の勝ちだね!」

 

sideヒサメ

 

勝負に勝った私はカゲを起こしに行った。

 

「カゲー?私が勝ったよ?まだ寝ころんだままなの?」

 

「カゲチヨ起きないと泥だらけだよ?」

 

私たちが何度呼んでもカゲは起きない・・・?

 

「ねぇカゲ!もしかして・・・息してない・・・?」

 

きゃー!

 

私の声に周りから悲鳴が上がる。

 

「おい!映像切り替えろ!」

 

「それよりさっきのばあさんが死んだってよ!遺族?そんなの大金払って黙らせろ。」

 

スタッフの声の中に私たちが聞きたかったものがあった・・・

 

「ふーん、数年前の事故もそうやってもみ消したってことか?」

 

カゲが起き上がってスタッフをにらみつける。

 

「どういうことだ!?首が折れて死んだんじゃ・・・!?」

 

スタッフの人が当然驚くけど・・・

 

「俺は人より体が頑丈でな?それよりそんなこと大声で言っていいのか?映像も切り替わってないぞ?」

 

カゲが言う通りスタッフたちが慌て始める。

 

「おいっ!何でだ!?」

 

「私がハッキングして全国放送中だよ?」

 

当然隠ぺいの証拠を全国で放送してる。

 

「アーシたちはアンタたちが数年前に放送した火を歩く老人の遺族から依頼されて隠ぺいの証拠を探すために今回の番組に潜入させてもらったってわけ。ちなみにさっきのおばちゃんはヤヨイちゃんの式神で作った幻の老人だから心配しなくていいよ?」

 

カンナの言う通り俺たちは依頼でここにやってきたのだ。

 

「だ、だが今回のことだけじゃ証拠とは・・・」

 

司会の奴が反論するが・・・

 

「証拠ならもうとっくに回収して警察と雑誌が取り上げてますよ。」

 

「ん・・・私たちに掛かればこんなもん・・・」

 

ハツキとヤヨイが言う。

 

「な、なんで・・・」

 

「お前たちが番組に集中している間に老人の遺族と協力して老人の報酬の証明書や医者のカルテをテレビ局や病院から取り出したぞ。」

 

「あとテレビ局から当時の番組の映像も盗みだして別の番組に流してもらってます。警備をもっと厳重にすべきでしたね。」

 

シディとフィーアちゃんが現れて言う。

 

「く、くそっ!」

 

「わ、私たちじゃない!ディレクターが・・!」

 

全員逃げようとするが・・・

 

「わりぃが警察はもうすぐくる。観念するんだな!」

 

「逃がすわけない。」

 

「悪いですけどしばらく閉じ込められてください。」

 

俺の血液操作。ミナヅキの麻痺毒の槍、ハツキの結界の牢獄によって全員拘束された。

その後警察が来て証拠を回収、テレビ局とそのバックには賠償金請求が命じられた。

 

「今回の依頼はヤヨイちゃんたち抜きじゃできなかったね!」

 

カンナの言う通り大分楽だったよな。

 

「いえいえ、そもそもカゲチヨさんの演技がなければ奴らは油断しなかったと思います。」

 

ヤヨイ・・・俺をそんなに評価してくれるなんて・・・

 

「感動だぜ・・・」

 

「カゲは死んだふりさせたら天下一品だもんね!」

 

「アーシたちの演技があったからカゲチヨの演技が光ったってこと忘れないでよね!」

 

ヒサ、カンナ・・・もう少し褒めてくれてもよくね?

 

「これで遺族たちが新しい一歩を踏み出せることを願おうじゃないか。」

 

「そうですね。」

 

「ん、遺族の人たちも涙を流して感謝してたしきっと大丈夫・・・」

 

シディの言葉にハツキとミナヅキもそういう。

 

「さて、悪人も成敗できましたし今日は一緒に料理でもしませんか?」

 

フィーアがそう提案する。

 

「いいな!皆で一緒にやろう!」

 

シディが提案に乗る。

 

「夜も遅いしそうしましょうか・・・」

 

ヤヨイがそう言った・・・ヤヨイたちは料理の腕って上手いのか?

俺は夜道の中そう思うのであった・・・




三人の料理の腕

ヤヨイ>ミナヅキ>ハツキ

ハツキはヒサメほどではないが焦げが多いくらいの下手さ。


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二人へのプレゼント

今回はカンナ視点多めでいこうと思います。
黒い幻想さんの話も一部あります。


sideカンナ

今日アーシは服屋に来ていた。

 

「動かないマネキンに服着せるのって大変そうだよね~。」

 

アーシが呟くと

 

「最初は手間取りますけど慣れれば案外簡単ですよ。」

 

アーシと一緒に服を選んでくれた店員が教えてくれた。

 

「ごめんね!変なこと言って。」

 

「全然大丈夫ですよ。」

 

良かった!

 

「協力してくれてありがとう!カゲチヨとヒサメちゃんにプレゼントしたかったから助かったよ。」

 

「僕も妻がいるのでプレゼント選びの難しさはわかりますから。」

 

「あとはサイズだけなんだけど・・・アーシ二人の最近のサイズ知らないんだよね・・・」

 

ヤバい・・・一旦戻って測った方が良いかな?

 

「ではお友達との記憶をたどってこれくらいだったかな~と思い出してみるのはいかがでしょうか?」

 

ナイスアイデア!

 

「早速辿ってみよう!」

 

ーカレコレ屋の地下室ー

 

「全く・・・アーシの作品を壊すなんて何考えてるの?」

 

「もう許してよ!?それにあれはフィーアちゃんも・・・」

 

言い訳無用!

 

アーシは二人に鞭を打ち込む!

 

「「ぎゃああああ!」」

 

「カゲチヨ、反省した?もう壊さない?」

 

「はい・・・」

 

ー回想終了ー

 

「あの時の叩き心地は最高だったな・・・」

 

「お友達になにしてるんですか・・・」

 

「いや~あの時は頭に血が上ってて・・・」

 

「それ殺人犯と同じセリフですよ・・・」

 

でもこのアイデアは使えるかも・・・

 

「もう一度辿ってみよう。」

 

ー学校ー

 

「また中二病の薬飲ませてやる!」

 

「何でそんなにアーシの恥ずかしいところ見ようとするの!?」

 

「んなの酷い目に逢わされてるからだろ!」

 

ふざけんな!アーシはカゲチヨにジャーマンスープレックスをぶちかます!

 

「痛い痛い!頭砕ける!?」

 

「心臓無事なら大丈夫でしょ!」

 

回想終了

 

「はっ!カゲチヨの胴回りはこれくらいだったね。」

 

「そのお友達クズ過ぎませんか?まぁ、そのサイズのパーカー持ってきます。」

 

さて次はヒサメちゃんの腕のサイズだね。

 

ーカレコレ屋のリビングー

 

「今日は新メニューの激辛麻婆豆腐作ってみたから食べてみて!」

 

「う、うん・・・じゃあいただき・・・うっ!目に染みる!」

 

ちょ・・・はねたのが目にかかって・・・

 

「ぎゃあああ!目に染みる!」

 

「カンナちゃん!?」

 

「早く拭いてええええ!」

 

「分かった!」

 

ヒサメちゃんがタオルを持ってきたみたいで・・・

 

「カンナちゃん!これで拭いて!」

 

うぅ~前が見えない・・・

 

「ちょっと!腕掴んだら拭けないよ!?」

 

ー回想終了ー

 

「腕のサイズはこのくらいだね。」

 

「完全に自滅してましたね・・・」

 

あはは・・・お恥ずかしい・・・

 

「っていうかお友達辛いの得意なんですか?」

 

「普通じゃないかな?」

 

「それで食べされるなら自業自得ですね・・・」

 

さーて!あとは靴のサイズと胴回りと靴のサイズだけだし思い出していこう!

 

ーカレコレ屋・食事中ー

 

「ちょっと!カーペットにカレーうどんの汁こぼさないでくださいよ!」

 

フィーアちゃんうるさいなぁ・・・

 

「カレーうどんなんて飛び跳ねる食べ物なんだからいちいち目くじら立てないでよ・・・」

 

「はぁ!?それを掃除するのいつも私なんですけど!?」

 

「二人とも落ち着いてくれ!」

 

シディ、何言ってるの?

 

「アーシはいつでもクールだよ?フィーアちゃんが熱くなってるだけだよ。」

 

「言いましたね・・・・!今日という今日はそのヘラヘラした態度を矯正します!加速する領域でね!」

 

「カンナちゃんもフィーアちゃんももうやめてー!」

 

「血の雨になってさらに汚くなるな・・・」

 

「きゃはは!いいぞ!やれやれー!」

 

カゲチヨとヒサメちゃんボティスが叫びながら喧嘩は始まった・・・

 

ー回想終了ー

 

「あ、これじゃなかった。」

 

「壮絶な喧嘩の割に理由がしょぼい!?」

 

あれはフィーアちゃんが目くじらててるからだよ・・・

 

「カレーのしみくらいフィーアちゃんなら簡単に落とせるのに何怒ってるんだか。」

 

「でも結構手間ですし、それを知って欲しかったのでは?」

 

そうなのかなぁ・・・

 

「あの態度はアーシのこと気に食わない感じの顔だったけど・・・とりあえず、思い出さないと・・・」

 

ー公園ー

 

「うう・・・またカゲチヨが幼児化するなんて・・・」

 

「カンナちゃん・・・本当に苦手だね・・・自分が幼児化した時は平気なのに。」

 

だって世話するとあの時の悪夢がよみがえるんだもん・・・

 

「・・・なんかカンナちゃんにこうやって抱き着かれるのは新鮮だな・・・」

 

「?、ヒサメちゃん何か言った?」

 

「ううん、何でも。」

 

「ヒサ―!カンナー!遊ぼうぜ!」

 

「ぎゃあああ!?」

 

「カンナちゃーん!?」

 

ー回想終了ー

 

「・・・ヒサメちゃんの胴回りはこのくらいだったな・・・」

 

「悲しい思い出し方ですね。」

 

あの時の悪夢は記憶に封印したいよ・・・

 

「あとは二人の靴のサイズだから順調に思い出していこう。」

 

ーシディとフィーアがいないとき、カレコレ屋にてー

 

「カンナちゃん、この間のことフィーアちゃんに謝ったの?」

 

「えー、フィーアちゃんが言うならアーシも言うよ。」

 

「お前らが喧嘩してると部屋が散らかって本末転倒なんだよ。さっさと謝れよ。」

 

アーシたちのことなんだから二人は関係ないでしょ・・・

アーシが出ようとすると・・・

 

「カンナちゃん!」

 

ヒサメちゃんが腕を掴んでくる!

 

「離してよ!」

 

アーシは思いっきり振り払った!

ガンッ!

 

「・・・」

 

ヒサメちゃん?

 

「おい!ヒサ!やべぇ・・・机にぶつかって・・・とりあえず救急車と警察を・・・」

 

・・・

 

「おい!カンナも・・・がっ・・・」

 

アーシは心臓と脳を打ち抜いていた・・・

 

「二人とも騒ぎすぎだよ・・・」

 

アーシは足を掴んで二人を引きずって安全な部屋に入れた・・・

 

ー回想終了ー

 

「あー、二人の靴のサイズはこのくらいだ!やっと全部のサイズがわかったよ~!ありがとう!会計お願い!」

 

「は、はい。」

 

「そうだ!動かないマネキンに服着せるコツ教えて貰っていい?」

 

そうしてアーシたちは服を持ってカレコレ屋に来た。

 

「二人とも!プレゼント買ってきたよ!」

 

「ひっ!」

 

さーてまずは服から・・・

 

「大人しくしろ!」

 

「過失致死と死体遺棄の疑いで逮捕する!」

 

あー、ヨ―メイかオーナーに見つかったのかな・・・?

 

「二人とも・・・さよなら・・・」

 

side店員

 

「あー今日は怖いお客様が来て散々だったな・・・」

 

俺は動かない妻に語り掛ける。

 

「マネキンに服着せるのは慣れてるから安心して。」

 

sideフィーア

 

「・・・っていうのを依頼にあった幼稚園の演劇でやるのはどう?」

 

「「「「絶対だめ!」」」」

 

子供たち泣きますよ!?

 

「何で俺たちがやられる役なんだよ!」

 

「私の死因間抜けすぎない!?」

 

カゲチヨとヒサメちゃんの主張はもっともですし・・・

 

「私そんなことでガチ喧嘩しませんよ!」

 

風評被害も甚だしいです!

 

「キャラは大げさな方が受けるんだよ。」

 

「うぬ・・・だがこの内容は子供たちが泣いてしまうから駄目だな。」

 

「えー、残念・・・」

 

やっぱり怖いですね・・・

 

 

 



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あ〇森の世界になるとどうなるのか?

sideカゲチヨ

俺たちは目が覚めると見た目が動物のようになっていた・・・

 

「お前ら何でそんな姿なんだよ!?」

 

「いや、カゲチヨも同じだぞ。」

 

シディに言われて気づく・・・そうだった。

 

「カゲチヨが猫みたいなみためでヒサメちゃんがシカ、シディが狼でアーシがリスでフィーアちゃんが鷹みたいな見た目になってるね。しかも身長二頭身だし。」

 

カンナの言う通り誰かのイメージによってこんな姿になってるんだろうな・・・

 

「前にブロック世界に入った時は悪魔の力で世界をゲームみたいにしてこうなったんですよね。」

 

フィーアの言う通りだとしても調査が必要だな・・・

 

「とりあえず最低限の生活、家や食べ物の準備から始めないとな。」

 

俺がそういうと・・・

 

「家をお探しパン?それなら僕がサポートするパン!」

 

なんか某企画で見たことあるパンダがそこにいた・・・

 

「わあ。可愛いパンダさん!」

 

「一応確認だけどアーシたち初対面だよね?」

 

ヒサは素直に可愛いと言ったがカンナは当然確認を取る。

 

「?当たり前パン。この島で皆さんが住む家を僕が建ててあげるパン!」

 

「それは助かるな!」

 

「なんか怪しいですけど、まぁ不動産屋は此処しかないみたいですしね。」

 

シディとフィーアも賛成したことで家を建てることになったのだが・・・

 

「家の代金はローンを組んで返済して欲しいパン。」

 

マジかよ・・・聞いてないぞ。

 

結局ルールということで俺たちはお金稼ぎを開始した・・・

途中で二匹の蝙蝠の住人が手を貸してくれた。

 

「ここでは虫や魚をお金と交換できるキョ!まずは虫取り網をあげるから虫を捕まえるといいキョ!」

 

まぁ現実でも観賞用とかで売ってるしこれもなんか現実的だな・・・

 

「慣れてきたら道具は自分で作るといいキィ!」

 

「DIYって奴ですか・・・テンションが上がってきましたね・・・」

 

流石シディに並ぶ野生児フィーア・・・

 

sideヒサメ

皆ローンを組んでるとパンダさんは言ってたからなのか皆虫を取るのに必死だった。

 

「おっ!ちょうちょじゃん!そりゃ!」

 

カゲが早速見つけて捕まえた!

 

「凄いなカゲチヨ!」

 

シディは褒めるけど・・・

 

「カゲってこういうの得意そうじゃないのにね。」

 

「子供時代とか虫取りよりゲームって感じだしね。」

 

「これで運動神経良くなったと勘違いしなければいいのですが・・・」

 

やっぱりここってゲームの世界なんだね・・・

 

「お前ら三人普通に褒めれないのか!?」

 

その後魚釣りのための釣り竿をシディとフィーアちゃんが作ってくれたおかげでお金と食事を一応確保できた。

 

「おいしい!」

 

「ファミレスとかにあるサンプルにある見た目だけど食えるな!」

 

私とカゲは料理に舌鼓を打つ。

 

「しかしこの世界ではレシピを覚えるのにもお金がかかるとはな・・・」

 

「はぁ・・・こんなんでローン返せるのかな・・・」

 

シディとカンナちゃんが不安な顔をする。

 

「まぁ、五人もいて稼ぐ方法は分かったんですからカゲチヨが怠けなければ大丈夫ですよ。」

 

フィーアちゃんがそういう。

 

「流石の俺もこの非常時には怠けねぇよ!」

 

カゲ、信用って大切だよね・・・

 

「一回目のローン返済に向けて頑張ろう!」

 

そうして私たちは分担してお金を稼ぎ・・・

 

「おら!もってけドロボー!」

 

「また来月もよろしくパン。」

 

カゲが一回めのローンを払って私たちは一息ついた・・・

すると

 

「初返済おめでとうキョ!」

 

あの親切な蝙蝠さんが来てくれた!

 

「二人のおかげで助かりました!」

 

「うむ、道具を使うコツも分かってきたしな!」

 

私とシディがお礼を言う。

 

「ん?何あれ。」

 

カンナちゃんが向けた視線の先には・・・

 

「お願いします!あと少し待ってください!」

 

「金を返せない奴はクズだパン!島流しの刑パン!」

 

「うわあああ!」

 

ローンの返済が間に合わなかった人を島流しにしていた・・・

 

「えぐいですね・・・」

 

フィーアちゃんの言う通りだよ・・・

 

「結局大切なのは金ってことだな・・・」

 

カゲがそう言ったときだった。

 

「あの!もしかして貴方たちもこのゲーム世界に連れてこられた人ですか?」

 

コアラの見た目の人が話しかけてきた。

 

「その聞き方・・・」

 

「ここではあれなので僕たちのアジトに来てください!」

 

私たちはその人のアジトの向かうことにした。

 

sideフィーア

その人に連れて行かれたところで私たちはここがゲームの世界であることの確証と沢山の人が連れてこられて俺たちと同じように動物の姿になっていることが分かりました。

 

「俺たちは元の世界に戻る為NPCじゃない人間を探してるんだ。」

 

「エヌピーシー…ナイスなパソコンか?」

 

シディさん・・・英語の頭文字はあってますけど違いますよ・・・

 

「ノンプレイヤーキャラの略、話しかけてもシステム的な回答しかできないゲームキャラのことだよ。」

 

カゲチヨが説明します。

 

「私たち以外にも人間がいるってことは・・・」

 

「黒幕がいる可能性が高いね・・・」

 

ヒサメちゃんとカンナちゃんも推測します。

 

「そういうことなら俺たちも協力しよう。」

 

「袖振り合うも他生の縁っていいますしね。」

 

シディさんと私、そして蝙蝠の住人も協力することにしました。

 

「島流しされる人もこれ以上出しちゃいけない!皆で力を合わせてこんな世界から脱出しよう!」

 

コアラの人の指示で私たちはこの世界に連れてこられた人の手伝いをしていきました。

 

「まぁ、カレコレ屋と同じようなものですね。」

 

「あぁ、けどローンを返しながらだからな。情報収集の時間も取ってあのコアラの人に報告しねぇと・・・」

 

私とカゲチヨがそんなことを話して数日後事態は動きました。

 

「あれ?皆来てないんですか?」

 

ヒサメちゃんの言う通りアジトにいたはずの仲間が消えていました。リーダーの人に話すと・・・

 

「実は数日前から姿が見えなくなったんだ。もしかしたら闇バイトに巻き込まれたのかも!」

 

「闇バイトですか?」

 

私が首を傾げると

 

「最近妙に暮らしぶりが派手になった連中がいるんだ。」

 

「そういえばアーシたちの近所も最近大きくなったんだよね・・・」

 

カンナちゃんの言う通りあれも闇バイトが関わっていたんですね・・・

 

「金が稼げるんで流行ってるんだ。参加した奴らは行方不明になることが多い。」

 

「それは気になるな。」

 

リーダーの情報にシディさんも怪しみます。

そうして私たちは聞き込みを開始したのですが・・・

 

「誰も話してくれませんね・・・」

 

「口止めされてるんだろうな。」

 

カゲチヨの言う通りこれも黒幕の仕業ですか・・・

 

「でもこれで胴元が黒幕ってことはわかったね。」

 

カンナちゃんの言う通りですね。そうして私たちが次の策を考えてるときでした。

 

「闇バイトについて教えましょうか・・・」

 

何とカバの住民が話してくれたのだ。

 

「僕は一人でこの世界に連れてこられたんですが・・・家族が心配でバイトのことを話そうと思ったんです・・・ローンも完済して生活は豪華ですけど・・・空しくなって・・・」

 

それで協力しようと・・・

 

「大事な人と離れ離れだと寂しいですよね。」

 

ヒサメちゃんも心に寄り添う。

 

「安心してくれ、必ず戻る方法を探そう。」

 

そうして夕方その人の家に来たのですが・・・

 

「いませんね・・・」

 

「留守かな?」

 

私とヒサメちゃんはそう言いますが・・・

 

「おい!あの靴!」

 

あの人の吐いていた靴をカゲチヨが見つけました。

 

「どうやら黒幕が近くにいたみたいだね・・・」

 

カンナちゃんの言う通り油断してましたね・・・

私たちはあたりを探しましたが見つからず蝙蝠のバットさんとコモリさんにも協力してもらうおうとしたのですが・・・

 

「お願いだ!闇バイトをさせてくれ!」

 

そういう声と共にいたのは・・・

 

「きぃ・・・」

 

「胴元は二人だったんっすね・・・」

 

バットさんとコモリさんでした・・・

 

sideカンナ

 

「全部正直に話すキぃ・・・」

 

二人は事情を話し始めた。

 

「それよりもここは・・・」

 

「島流しされた人たちが来るところキョ。」

 

そうだったんだ・・・

 

「バイト内容は私たちの遊び相手をすることキぃ。」

 

「え?それだけ?」

 

「じゃあ消えた人たちは・・・」

 

ヒサメちゃんとカゲチヨが聞く。

 

「力を使って現実世界に返したキぃ。」

 

なるほどね・・・

 

「私たちはもともと開発中止になったゲームのキャラだったけど有志の人たちがゲーム世界を現実にしようとしてたキョ。」

 

「その時に自我を持ったんだキョ。」

 

なるほど、バグ・・・みたいなものなのかな?

 

「私たちもう一度誰かと遊びたくて・・・それで能力で皆をゲーム世界につれてきたんだけどお別れが寂しくなって・・・それでずっといさせようとしたキョ・・・」

 

「それでも帰りたい人がいたから返したキぃ。」

 

「でも考えたら身勝手だったキョ・・・君たちもすぐに元の世界に返してあげるキョ。」

 

はぁ・・・そんな暗い顔されたら助けないわけにはいかないじゃん・・・

 

「カゲ、シディ・・・」

 

「すみませんけどあと一日残りませんか?」

 

ヒサメちゃんとフィーアちゃんも同じみたい・・・

 

「分かっているさ、ヒサメ。」

 

「あーったくお前たちならそういうと思ったよ・・・」

 

「ありがとね!」

 

アーシもお礼を言ってバットさんとコモリさんと沢山遊んだんだけど帰り際アーシは名案を思い付いた!

 

「ねぇ!よかったらなんだけど・・・」

 

「「?」」

 

sideカゲチヨ

 

「まさか妖精王の森の会社を使ってゲームを出しちまうとはな・・・」

 

俺はパソコンを見て呟く。

 

「ふふ~ん!これぞ権力の使い方だよ!」

 

「カンナにしてはいいアイデアだな。」

 

「失礼じゃない!?アーシはいつでもいいアイデアしか出さないじゃん!」

 

俺たちは言いあう。

 

「だが二人とも楽しそうで良かった。」

 

「うん!人型にデザインしなおされた姿も可愛いしね!」

 

「またやりに行きましょう。」

 

三人もそう言って笑った。こうして奇妙な体験は幕を閉じた。

 

 



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SCPシリーズ105 アイリス

sideカゲチヨ

今日はまた如月さんの依頼で研究所に来ていた。

 

「今日の依頼はなんだろうな・・・」

 

「すみませーん!誰かいませんかー!」

 

俺とカンナが如月さんを呼ぶと

 

「誰もいないのかしら・・・はーい!」

 

その声の主は金髪碧眼の美女だった・・・

 

「あれ?研究員さん?凄い美人だね!」

 

ヒサがそういう。

 

「見た感じ海外の人ですかね?」

 

「研究所では嗅いだことのない匂いだから初めて会う人だな。」

 

フィーアとシディも分析する。

 

「お待たせしました!何か御用でしょうか?」

 

女性は要件を聞いてくれたが・・・

 

「あ、あの・・・その・・・・如月さんはいますか・・・?」

 

じどろもどろになっちまった・・・

 

「カゲ・・・」

 

「大人の女性もダメなんだね・・・」

 

ヒサにカンナ!呆れた目で見るなよ!

 

「女性が苦手な赤メッシュの男の子に角の生えた女の子たち・・・耳の生えたカッコいい人・・・もしかしてカレコレ屋の方たちですか?」

 

なんと女性は俺たちのことを知っていたのだ!

 

「なんでアーシたちのことを?」

 

カンナが疑問をぶつける。

 

「やっぱり如月さんから聞いていたんです!面白い方たちだと。」

 

如月さん・・・俺の説明がなんか誤解を生んでる気が・・・

俺がそんなことを思っていると

 

「あ、カレコレ屋の皆さん来てくれたんですね!」

 

如月さんがやってきたけど・・・

 

ドテッ!

 

「あううう~・・・」

 

また転んだ・・・

 

「大丈夫ですか?」

 

女性は如月さんの手を取る。

 

「はい、では紹介を始めますね。彼女はアイリス、うちの職員なんです。」

 

「初めまして。」

 

アイリスが挨拶をする。

 

「俺はカゲチヨっす。」

 

「私はヒサメです!」

 

「カンナだよ!」

 

「フィーアです。」

 

「シディだ。」

 

俺たちも自己紹介をする。

 

「皆さんにお会いできて光栄です!」

 

そう言われると照れるな・・・

 

「で、アイリスさんと一緒に何をすればいいの?」

 

カンナが聞く。

 

「今日は貴方たちにはアイリスの仕事の手伝いをしてほしいんです。」

 

「内容はなんだ?」

 

シディが内容を聞く。

 

「アイリスさんはSCPで能力があるんですけど実際に見せた方が早いです。お願いできますか?」

 

「はい、皆さん写真を撮るので寄ってください。」

 

アイリスが俺達五人を写真で撮った。

 

「そしたら・・・」

 

「きゃ!カゲ、私の肩掴んだ?」

 

「俺じゃねーよ?」

 

そう言って俺とヒサが後ろを向くと・・・

 

「おお!」

 

「何ですか!?」

 

「穴の中から手が出てて浮いてる!?」

 

シディとフィーア、カンナが言う通り一瞬手が浮いてたぞ!?

 

「これが能力なんだな・・・」

 

「はいこれが彼女、SCPー105の能力カメラを使って撮影した写真は撮影場所のリアルタイムな映像に替わりアイリスはそこに写っているものを写真を通して実際に触ることができるんです。」

 

「まさに超能力ですね・・・」

 

フィーアの言う通り凄すぎだろ!

 

「撮影された人間からは目に見えない穴から女性の手が伸びてるように見えるみたいですね。」

 

さっきのはそれのことか・・・

 

「オブジェクトクラスはSAFEです。」

 

「まぁ、こんな優しい人だもんね。」

 

如月さんの言葉にヒサがそう返す。

 

「嬉しいです。」

 

「便利で悪用されると厄介な能力だけど職員として働いてもらっているんです。今回は能力拡張のために外で撮影して欲しいんです。五人は護衛も兼ねてるのでよろしくお願いします。」

 

「うむ!精一杯やらせてもらうぞ!」

 

如月さんの依頼にシディがそう返した。

 

sideヒサメ

 

そしてやってきたところは・・・

 

「ココがカレコレ屋・・・!」

 

「アーシたちはいつもここで依頼を受けてるんだ!」

 

目をキラキラさせるアイリスさんにカンナちゃんがそういう。

 

「希望だったから来たけど本当に良かったんですか?」

 

フィーアちゃんが聞く。

 

「はい!皆さんのお話を如月さんから聞いて一度来てみたかったんです!」

 

「そう言ってもらえると嬉しいな!俺の石コレクションも見るか?」

 

「はい!」

 

シディとアイリスさんはもう仲良くなってる・・・

そして私たちは六人で写真を撮った。

 

「凄くいい写真ですね・・・本当に楽しそうで羨ましいです。」

 

「研究所から許可が下りたらいつでも来ていいですからね。」

 

「ありがとうございます。私も能力を人を助けるために使いたいので研究所にいるんです。過去には暗殺に利用した人もいましたし・・・」

 

アイリスさん・・・私やカンナちゃん、フィーアちゃんは少し研究所のことを思い出してしまった・・・

 

「でもアイリスはこうして役に立とうとしているんだ。立派なことだと俺は思うぞ。」

 

「あぁ、危なくなったら俺らを頼って良いからな。」

 

シディとカゲがそう言った。

 

「ありがとうございます。」

 

sideカンナ

そうして帰っている途中だった。

 

「テメェら全員道ずれじゃああ!」

 

なんと男が刃物を振り回しながら走っていたの!?

 

「きゃあああ!」

 

「なんだ!?アイツはぁ!?」

 

逃げ惑う人々の中アーシたちはどうやって制圧するか考える。

 

「俺の血液操作じゃ距離が遠い・・・それに振りほどこうと抵抗されたら厄介だ・・・」

 

「私の高速移動ではあの人込みの中だと力を発揮しにくいですね・・・」

 

どうすれば・・・アーシが考える中アイリスさんが

 

「なら私に任せてください!」

 

そう言ってくれた。

アーシたちはアイリスさんの作戦を聞いた後急いで男の近くに向かった!

 

「お前ら何しに来たああ!刺して・・・うおっ!?」

 

男はアーシたちに刃物を振り上げるけどそれは能力を使用したアイリスさんが刃物を奪って阻止する!

 

「やけになって人を巻き込んじゃだめですよ!」

 

「根性叩きなおします!」

 

「ああ、許せないことだ。」

 

「おらよ!」

 

「それっ!無抵抗の恐怖を知ってね!」

 

アーシたちが氷と蹴り、爪、血液、水で男を制圧した。

 

「う、動けない…」

 

こうしてアイリスさんのおかげで死者もなく犯人を取り押さえることができた。

 

sideフィーア

 

「そんなことがあったんですね・・・」

 

私たちはあったことを如月さんに報告した。

 

「でもアイリスさんのおかげでアーシたちも存分に力を出して取り押さえることが出来たんですよ!」

 

カンナちゃんの言う通り早速役に立ちましたね・・・

 

「皆さんにそう言ってもらえると嬉しいです。」

 

アイリスさんも笑顔ですしこれで仕事は完了ですね・・・

 

「皆さんと撮った写真は大切にしたいと思います。」

 

「友達なんですからまた撮りましょう。」

 

私はアイリスさんにそう言った。

 

「・・・!はい!」

 

こうしてまたSCPと友達になったのでした。



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赤ちゃん返りのドタバタ

黒い幻想さんのコラボ回後日談的な話です。
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=17735046


sideカゲチヨ

俺たちは元の世界に帰ってきたのだが・・・

 

「どうすんだよ・・・これ。」

 

「ばぶぅ~!」

 

俺は赤ちゃん返りしたフィーアを見てそう言う・・・

 

「カゲ・・・ヨ―メイちゃんはどうだったの?」

 

「震えてはいたけど何とか無事だったぜ。」

 

ヒサの問いに俺はそう答えた。

 

「とりあえず世話はフィーアちゃんが持ってた道具を使うとして・・・」

 

「まずは泣き止ませないとな。」

 

ヒサとシディの言う通り俺はガラガラを持って泣き止ませようとする。

 

「ほら、がらがらー。」

 

「ばぶっ。」

 

ぐさっ!

 

「ぎゃあああ!?目がぁ!」

 

「華麗すぎる目つぶし・・・アーシじゃなきゃ見逃しちゃうね。」

 

言ってる場合か!カンナ!

 

「きゃはははは!」

 

「だが喜んでくれたぞ。良かったなカゲチヨ!」

 

眼潰しされて良かったとは思えねーよ!

 

「あとはミルクだな。俺が作ってこよう。」

 

そうしてシディはミルクを作った。

 

「バッチリ人肌だね。」

 

カンナの言う通りバッチリだな。

 

「ちゅぱちゅぱぁ~!」

 

凄い笑顔で飲んでるな・・・

 

「アーシが作ったミルクは・・・」

 

「ばぶぅ・・・」

 

凄い目つきでにらんでる・・・

 

「そんなに嫌なの!?」

 

シディが作ったものに固執しすぎだろ!?

 

sideヒサメ

 

「ばぶばぶぅ~!」

 

ミルクを飲み終わったフィーアちゃんは何かを持ち始めた。

 

「あれってダンベル?」

 

いつもトレーニング用に持ってる奴だ・・・

 

「でも振り回したら危ないし没収しとかないと・・・」

 

カンナちゃんが近づくと・・・

 

「あぶっ!」

 

フィーアちゃんはダンベルを投げてカンナちゃんの足の弁慶の泣き所に当てた!

 

「~~~~っ!!!???」

 

カンナちゃんは悶絶して倒れ伏した・・・

 

「フィーアちゃん!?ダンベル投げたらめっ!だからね!?」

 

「あぶぁ~!」

 

すっごいキラキラした笑顔・・・

 

「あ~・・・なんとか目の痛みが治ってきた・・・」

 

「ホント・・・足がまだ痛い・・・」

 

カゲとカンナちゃんがげんなりしていると・・・

 

「じー・・・おおま!おおま!」

 

フィーアちゃんがテレビを見てお馬さんごっこがしたくなったみたい・・・

 

「きゃ!きゃ!」

 

「本当にいい子だな。」

 

(フィーアの奴シディの前ではいい子ぶりやがって・・・!)

 

(性格は本来のままなのが一番嫌だ・・・)

 

カゲとカンナちゃん凄い顔・・・

 

っていうか・・・

 

「フィーアちゃんトイレ大丈夫かな?」

 

「「あっ・・・」」

 

カゲとカンナちゃんも慌てる。

 

「フィーアちゃん・・・いい子だから一緒にトイレ行きましょうね~。」

 

「や!あしょぶ!」

 

そう言ってフィーアちゃんはボティスさんをツボから出し・・・

 

「な、なんじゃ!?」

 

「ぐるんぐる~ん!」

 

「んぎゃあああ!?」

 

尻尾を掴んで振り回し・・・

 

「だっ!」

 

「あああああ・・・!」

 

窓からボティスさんを投げ飛ばした・・・

 

「ボティスさーん!!」

 

「今回はアイツに同情するわ・・・」

 

「フィーアちゃん容赦なし・・・」

 

結局シディがあやしつつ私とカンナちゃん二人でトイレに連れて行って事なきをえた・・・

 

sideフィーア

 

「・・・っは!?私確かヨ―メイとジャックと戦って負けて・・・」

 

その先が思いだせないですね・・・

 

「?なんでヒサメちゃんとカゲチヨとカンナちゃんは疲れてるんですか?」

 

「「「いや、何でも・・・」」」

 

なんかありそうですけど・・・

 

「シディさん。私なにかしてたんですか?」

 

「ああ、実はな・・・」

 

事情を聞いた私は顔から火が出そうだった・・・

 

「死にたいです・・・」

 

「だがいい子だったぞ。」

 

シディさんにそう言ってもらえることが救いです・・・



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ヨ―メイの目の傷

美醜逆転の動画でヨ―メイに目の傷が出てきたのでこの話を思い付きました。


sideストーカー

シディさま・・・ふふふ・・・

私は写真を見つめながらシディ様を思う。

そう、それは数日前のことだった・・・

私が町で歩いていると

 

「すまない、このハンカチは君のか?」

 

シディさまは私の落としたハンカチを拾ってくれたのだ・・・

 

「あ、ありがとうございます・・・」

 

「よかった。なくす前に見つけられて良かったぞ。」

 

シディ様は笑顔でそう言ってくれたの・・・私は一瞬で虜になったわ!

 

「さて今日もシディさんを監視しましょう・・・」

 

私はリサイクルショップや公園、カレコレ屋に隠しカメラを仕込み監視していたのだが・・・

 

「し、シディさん今日も来てくれたんですね。」

 

「あぁ、依頼で必要になりそうなものが多いからな。」

 

何?あの陰キャなメカクレ女?

金髪の美人(フィーアのこと)は私と釣り合うから側室として許すけど・・・

 

「貴方は釣り合わない・・・処刑決定ね・・・」

 

私は行動を開始した・・・

 

sideヨ―メイ

 

「オーナーもいないし暇ですね・・・」

 

私はバイトで店番をしていたのですが・・・

プシュー!

 

「きゃっ・・・」

 

何ですか!?この煙・・・意識が・・・

そうして気を失ってしばらくして目覚めると・・・

 

「ここは・・・」

 

そこはどこかの廃工場でした。

 

「やっと目を覚ましましたね・・・陰キャ。」

 

そうして現れたのはお世辞にも綺麗ではない顔をした人でした。

 

「何で私をさらったんですか・・・?身代金目的なら期待しないほうがいいですよ?それともそういう趣味が・・・」

 

私は女性に尋ねる

 

「そうじゃないわよ!あなたがシディ様と仲良さそうにしてるからよ!」

 

あぁ・・・そういう感じですか。

 

「別に私はシディさんと付き合ってませんしそもそも私なんかがシディさんと付き合うなんておこがましいですよ。っていうかフィーアさんとかの方が親しそうですからそっちも攫うべきじゃないですか?」

 

「あ、あんたすごい卑屈ね・・・まぁ、あの女も中々美人だし側室として許すけどアンタはここで死んでもらうわよ。」

 

全く傲慢もここまでくると羨ましいです。

 

「しっかしシディ様はこのメカクレ陰キャのどこがいいんだか・・・殺す前に素顔を見ておくか・・・」

 

・・・っ!

 

「やめてください!」

 

「へぇ?随分焦るじゃない?何か隠されてるのかしらぁ!?」

 

しかし拘束されてる私に抵抗する術はなく髪をあげられてしまいます・・・

 

「珍しいわね。オッドアイとか・・・それに隠しがってたのはその目の傷ね・・・」

 

ううっ・・・

 

「こんなのがあったらシディさまに惚れてもらえるわけなかったわね!それじゃあ死にましょうか!」

 

・・・誤解してるようなので言わせてもらいます。

 

「この傷を隠してるのは私の問題です。シディさんは関係ありません。それにこんな傷程度でシディさんが嫌うわけないじゃないですか!あなたはシディさんの何を見てたんですか!」

 

我慢できず言い返しました!こんな人にシディさんの価値観を言われたことが我慢ならなかったから!

 

「このガキがあああ!」

 

その時だった!

 

「良く言いましたね。ヨ―メイ今回は貴方の勝ちですよ。」

 

フィーアさんが来てくれました!

 

「し、シディさまの側室!?いつの間に!?」

 

「・・・貴方に側室だのなんだの言われても別にムカつきませんがシディさんがお怒りです。とりあえずどてっぱら十文字に切っておきます。」

 

ズバッ!

 

フィーアさんは一瞬で距離を詰めると手刀で女の腹を十文字に切り裂いた!

 

「ぎゃあああ!?」

 

女は悶絶します。

けど・・・

 

「どうしてここが・・・」

 

「オーナーが店番頼んだのにいなかったから私たちに捜索の依頼を頼んできたんですよ。それに何故かリサイクルショップや公園、カレコレ屋にカメラがあったからシディさん関連とすぐに分かったのでヒサメちゃんのハッキングでカメラを調べてたどり着いたんです。」

 

そうだったんですね・・・

 

「シ、シディさま・・・私は・・・」

 

「お前が誰かは知らないが俺は今凄く怒っている。悪いが加減はできんぞ。」

 

「そ、そんな・・・私は貴方に・・・いやあああ!?」

 

シディさん・・・やっぱり切れたら誰よりも恐ろしいですね。

 

「立てますか?」

 

「こ、子供扱いしないでください!」

 

私は立ち上がって建物を出て警察に行った。

 

「今回はありがとうございます。二人とも。」

 

私は事情聴取が終わった後二人にお礼を言った。

 

「礼ならヒサメやオーナーにも言ってくれ。それにカゲチヨやカンナも心配してたからな。」

 

「まさか煙を投げ込まれるとは・・・防犯を強化しないといけませんね。」

 

二人は私にそう言ってくれた。そして気になることを言った・・・

 

「二人とも・・・あの傷・・・見ました?」

 

「・・・すまない。助けに入った時少しだけだが。」

 

「事情があるなら皆には言いませんよ?」

 

そうですか・・・

 

「まぁ、皆にも時間を置いて説明します。二人はこの傷どう思いますか?」

 

私は二人に聞いた。

 

「?別に俺は気にしないぞ。ヨ―メイはヨ―メイなのだからな。」

 

「私もですよ!あなたは私の身近なライバル何ですから!」

 

・・・やっぱりそうですよね。皆がこの傷のことを気にするはずなかったです!

 

「今日は俺のせいで辛い思いをしたからな。何か作らせてくれ。」

 

シディさんがそう提案してくれた。

 

「良いんですか?私雰囲気下げるかもしれませんけど・・・」

 

「別に良いですよ。今日は疲れましたし。」

 

私の発言にフィーアさんはそう言いながら私たちは帰路につくのでした。



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コラボ後編 激突!報復の六本槍

https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=17756850
黒い幻想さんことゼノンさんとのコラボ後編です。
区別するために視点には本作とゼノンと書いておきます。
三章でやる技の鱗片をカンナが出します。


side本作カゲチヨ

マグマの巨人となったストーカーに俺達はどうするか考えていたが・・・

 

「実は新作の技があったんだけどこの勝負で初めて使うから気乗りしなかったんだよね・・・」

 

ヒサが新技を披露するというのだ!

 

「けどこの技は皆の強力も必要だからお願いね・・・」

 

そうして話し合いが終わったときに

 

「逃げ回るのは終わりかなああああ!?」

 

マグマの巨人が来たと同時に!

 

「はぁっ!」

 

「それっ!」

 

ヒサとセツナは氷の長刀で地面に円を描き巨人を冷気で包み込んだ!

 

「ぬおっ!さっきの冷気よりも激しくて本体が・・・」

 

「今だ!」

 

ヒサはそういうと黒い立方体の結界を作り上げた!

 

「おらよ!」

 

「せりゃ!」

 

「もう一回!」

 

俺が血液の弾丸、ゼノンが毒のレーザー、セツナが氷のつぶてを結界の壁に向かって放つ!

 

「な、何が・・・ごっ!がっ!」

 

ストーカーは結界内で反射する血液の弾丸と毒のレーザーで苦しむ。

 

「すげぇな・・・磁力を纏った結界に閉じ込めて攻撃や相手にも磁力を付与して永久的に反射し続けるなんて・・・」

 

仕組みを説明しながらゼノンが驚く。

 

「相手に付与できたら便利だと思って頑張ったんだ!」

 

やっぱヒサって何でもできるよな・・・

 

「俺も負けてらんないな!」

 

俺は妖刀混血を取り出してゼノンの技とヒサの技でケリをつけるぜ!

 

「必殺!氷毒斬!」

 

俺は毒と氷の斬撃をストーカー男にぶつけた!

 

「ああああぁ・・・!」

 

ヒサの氷とゼノンの毒によるダメージでストーカーは倒れ伏し機械の副作用なのか身体からマグマが噴出溶けて消えてしまった・・・

 

「壮絶な最後ね・・・」

 

セツナが言う。

 

「まぁ、知性も残ってなかったし助かったぜ。」

 

俺たちは二人に礼を言って装置を壊すのであった。

 

side本作シディ

恋愛フラグとジャックが来てくれたところで俺たちは再び相手と向き合う。

 

「作戦を思い付きました。かなりアホな作戦ですけどね。」

 

フィーアが何か思いついたらしい。

 

「アホな?」

 

「面白そう!どんな作戦なの!?」

 

ジャックと恋愛フラグと一緒に作戦を聞いた後俺たちは行動を開始した!

 

「ほら!鬼さんこちら!」

 

フィーアがまずはブレイクした状態で錯乱する!

 

「げっ!?がっ!」

 

時おり蹴られながらも困惑してしまうストーカー・・・上手く言ってるな・・・

 

「モテない君にはこれをプレゼント!」

 

そして恋愛フラグがライトの光を怪物にぶつけると・・・

 

「お、重いごっ!?」

 

怪物は胸がとてつもなく大きくなり倒れこむ。

 

「モブ男くんをからかうために手に入れたものだったけどまさかこんな使い方ができるとはね・・・」

 

恋愛フラグの言う通りあのライトは胸の大きさを自在に変えられるライトそのメモリを「超乳」のダイアルに合わせて当てたのだ。

 

「まぁ、Fカップですら1キロ近いんだからあんなデカい体でしかも最大の大きさにしたら動けなくなるよな・・・」

 

ジャックの言う通りだな。

 

「それよりもシディさん!ジャックさん準備はOKですか!?」

 

フィーアが聞いてくる。

 

「あぁ、ジャック!頼む!」

 

「了解だ!」

 

ジャックが使い魔を使って俺を上空に飛ばす!

 

「うおおおお!」

 

そして俺はブレイク状態で炎を体にまとい・・・

 

「火の鳥になった!?」

 

「綺麗だね・・・」

 

フィーアと恋愛フラグの言う通り火の鳥となり怪物に突撃した!

 

ズガァァァン!

 

地面が抉れ煙が立ち上る中俺は一人立っていた・・・

 

「せめて来世では俺よりいい男に巡り合えますように・・・」

 

そうつぶやいたあと装置を破壊した。

 

sideゼクス

「まずはこれを飲んで、薬師如来のキノコ。」

 

「サンキュ!」

 

カンナの毒をピュアが解毒した後俺たちは作戦を立てる。

 

「ふっふっふ・・・実はさっき力を封印されたとき暴走のコツを掴んだんだよね!」

 

「本当か?」

 

「まぁ、見ててよ!」

 

カンナが青い炎から一気に黒い炎へと変化させ剣を形成した!

 

「食らえ!」

 

カンナがアイスマンティコアに剣を打ち込む!

 

「ぐおおおおお!」

 

マンティコアは炎に包まれると消すこともできずに消えてしまった・・・

 

「はあああ!?どうなってるんですか!?」

 

当然密猟者は叫びだす。

 

「ブレイクと一緒にDNAも一緒に活性化させただけだよ・・・まだ一瞬しかできないんだけどね・・・」

 

でもこれで邪魔な奴は消えた!

 

「ポセイドンの爪楊枝!」

 

ヤマが水を操作して密猟者との操作を相殺する!

 

「小癪な!そんな閻魔道具で!」

 

密猟者は吠えたが・・・

 

「それはどうかしら?ガブリエルの弓。」

 

ピュアがヤマに気がとられてる密猟者に光の弓を打ち込んだ!

 

「なっ・・・操作が不安定に・・・」

 

「大天使様の正義の権能によって神々の権能を不正使用しているものの力は停止する・・・ゼクス、決めちゃって。」

 

任せろ!

俺はケルベロスの瘴気を高速で循環させ引力を生み出す!

 

「体が・・・引き込まれて・・・」

 

貰った!

 

ズッバアアン!

 

「ごひゅ・・・」

 

俺はケルベロスの爪で一気に密猟者を切り裂いた!

 

「さて、装置も壊したしあとはボスだけだね。」

 

sideヤヨイ

なんとか墓石から出てこれました・・・

 

「呪術がダメなら幻影に溺れさせてあげましょう・・・」

 

私は錫杖を取り出し地面に突き刺した!

 

「な、なんだ!?突然周りに狐火と目が・・・」

 

そうきっとあの男には私が見せている幻影が見えているはずです・・・

 

「幻術に掛かるということは知覚を司る脳をやられたということ。コントロール権ははく奪されてるんですよ。」

 

「な、なめるな!この程度呪術で・・・」

 

村長はすぐさま術を練ろうとしますが・・・

 

「おらぁ!」

 

ズドンっ!」

 

「ぬおおお!?」

 

腕の義手をサトウが引きちぎってくれる!

 

「俺たちを忘れんなよ爺さん。」

 

サトウが踵落としを叩き込んだ!

 

「ぶはっ!すぐに反撃を・・・」

 

その瞬間には二人の姿は煙となり村長は巨大化した私の手によって握りつぶされようとしていた!

 

「ぐぬおおお・・・」

 

「終わりです。」

 

その瞬間目から次々と花札へと変わりイノシシや蝶、シカに替わり拘束されたまま村長は精神を壊した。

 

「随分と腑抜けになったな。」

 

「貰ったぜ!」

 

スズキが鎌鼬を纏った蹴り。サトウがサソリの尻尾の一撃を叩き込み・・・

 

「ぐ・・・支配・・・」

 

そう言って村長は呪いに包まれたかと思うと黒い灰となって消えてしまった・・・

 

「やはりあれだけの呪いに義手の負担も相まって負けたと同時に消えたということですね・・・」

 

「独裁の結果が使われてこれか・・・」

 

スズキの言う通りですね・・・

 

サトウが装置を壊し私たちは一息つきました。

 

sideゼノンカゲチヨ

 

「くらいな!」

 

アナザーの奴がどす黒い血液で俺たちのことを攻撃してくる!

 

「まぁ、ソーラーレーザーも強烈だったしそれもかなりの攻撃力だよね。」

 

クリスがパレンガーデンでガードする間に俺たちは作戦を聞く。

 

「よく聞け、あのアナザーは悪魔との契約によって力を得ている状態つまりリンクを断ち切ればいいんだ。」

 

「でも攻撃を当てるにしてもミックスされた攻撃はどうやって対処するの?」

 

ヒサが聞く、

 

「だからこそこの二本の出番だ。」

 

そうして見せた二振りに俺は見覚えがあった。

 

「それってタブーを元に戻した!」

 

「そう乖離剣 分離あと融合剣交叉だ。」

 

(この件の詳細は本作の「ロボット決戦」とタブー奪還の後編をご覧ください。)

 

「これで三人のうち誰か二人がが融合したら乖離で悪魔とカゲチヨのリンクを切ったあと俺の呪槍村正で悪魔を消滅、そして一気にアナザーの奴を叩くっていう作戦だ!」

 

「なるほどな・・・」

 

「なら私とカゲで融合するよ。」

 

俺が作戦を聞くとヒサがそう言ってきた。

 

「い、いいのかよ。そんなあっさり決めて。」

 

「私たちなら相性抜群だよ。カゲだって私の血を吸ったら力使えたんだし。」

 

(ゼノンさんの「カゲチヨ事変」を読んでください!)

 

「でもこの作戦には欠点がある・・・」

 

な、なんだよ・・・

 

「合体した時のお前たちをカゲヒと呼ぶかヒサカと呼ぶか悩むことだ・・・」

 

「「どっちもだせぇ(ださい)!?」」

 

こんな調子だからアナザーはぐれたんじゃねぇの!?

 

「何喋ってんだよおおお!」

 

やべぇ・・・もうそれで行くしかねぇ!

俺たちは融合剣で合体した!

 

「おぉ・・・なんかかっこよくなったな。」

 

確かに失恋フラグみたいに赤と青で半分別れた髪に長髪にオッドアイって最高じゃねぇか!

 

「ちょっと!カゲ!中二心爆発させてる場合?」

 

あれ?

 

「二人は意識が融合しないでどっちの意識も独立してあるタイプなんだな。」

 

マジか!

 

「仲良しごっこの延長戦で俺が負けるかよ!」

 

アナザーは狼男の爪に電気を纏わせて突撃するが・・・

 

「むやみに突っ込んだら危ないよ!」

 

「なっ!ぐああああ!」

 

血液の糸に電気を流したものを操作してアイツの体を変幻自在に切っていく!

 

「この程度の融合で・・・!」

 

ソーラーレーザーの充填を始めるが・・・

 

「遅いよ!」

 

ヒサの高速移動と俺が血液の足場を作り出すことによって超高速の空中移動によって間合いを詰めた!

 

「バカな!俺は混血の能力を組み合わせて使えるんだぞ!?たった二人の力でなんで・・・」

 

分かんねぇか?

 

「向こうの世界はどうだっかた知らねぇが俺とヒサは付き合ってんだよ!」

 

「息ピッタリで当たり前だよ!」

 

「くそがああああ!」

 

アナザーは顔を歪めながら風と炎を放とうとするが遅い!

 

「これで分離してやるよ!」

 

「ぐあああああ!?」

 

俺は赤い電撃を剣に纏わせてアナザーのどってぱらを裂いた!

 

「な、何ッ!?リンクが・・・」

 

その瞬間ディスピアがカゲチヨから離れた!

 

「悪いが、ここで消滅してもらおうか。」

 

「ぐぎゅうう・・・」

 

リンクが願望のリンクが切れれば悪魔は弱体化する。呪いの力で俺はディスピアを滅多刺しにした・・・

 

「さてあったかもしれない未来よ・・・ここで因縁をつける!」

 

クリスはそう言い形態を融合させた。

 

第四形態プラス第十三形態

呪いの光玉(カース・ライト)

 

ズッゴーン!

 

紫色の光線がすぐ去った後には二人は消滅していた・・・

 

「ふぃ~!」

 

「やったね!カゲ!」

 

「あぁ、流石俺とヒサのコンビネーションだぜ!」

 

俺は元に戻ってヒサとハイタッチをした。

 

「流石だぜ。二人ともやっぱり最高だな。」

 

「あったりまえだ!だからあんまり気にすんなよ!」

 

「あぁ!」

 

sideミナヅキ

 

「なーははは!食らうがいい!」

 

上司は地面から針を無数に出し攻撃してくる!

 

「はっ!」

 

ハツキの結界で阻止する!

 

「小癪な!ならば風で吹き飛ばしてくれる!」

 

上司は手から暴風を出した!

 

「っ・・・!」

 

「くっ!」

 

「物量差がえぐいですね・・・」

 

私とハツキ、そしてゼノン世界のシディさんは躱して呟く。

 

「なははは!俺こそが無敵!すなわち神だ!」

 

「けどペンギンさんとシャチさんの分ぶん殴らないと気が済まない!」

 

私は毒液のマジンガンを発射する!

 

「風力を操れる俺には無駄なことだ!」

 

毒が散らされてしまう・・・

 

「なら新技を見せてあげましょう!」

 

ハツキはそう言って結界に上司を閉じ込めた!

 

「無駄だ!分身してすぐに破ってやる!」

 

上司はそういうけど・・・

 

「ならこれはどうですか?「吹っ飛べ」」

 

「ぬおっ!だが一発くらい・・・「吹っ飛べ」何ッ!?がぁ!」

 

何ともう一回ハツキの声が聞こえて上司は吹っ飛ばされたの!

 

「どういうことだ?」

 

シディも尋ねる。

 

「結界内で音が反響して言霊の効果を繰り返し与えることが出来るんです。」

 

しかも狭い結界で分身してるから本体が分身にぶつかって分身が消えた!

 

「己ぇぇぇ!ならば浸食されろ!」

 

上司は闇の力で結界を破った!

 

「結界を破るためにデカい技を放って隙がある。」

 

「何ッ!?」

 

私はモルドスピアを投げて上司の体に毒を打ち込んだ!

 

「闇の力で抗体が多くても関係ない・・・適合しない形態に変化するから・・・」

 

これぞ必殺ポイズンウイルス・・・

 

「ぐおおおお・・・腹が痛い…ママ・・・!」

 

「こんなところでもマザコンを発揮してるな・・・」

 

シディ・・・上司ってマザコンだったの?

そんなことを言いつつもシディとハツキは上司に接近し・・・

 

「動くな。」

 

「はぁっ!」

 

炎を纏った爪の斬撃と至近距離の言霊で大ダメージを与えた!

 

「ぬああああ!?」

 

あとは私が・・・

 

「捕まえた・・・!」

 

「な、何をする気だ!?やめろおおおお!」

 

ドガン!

 

フェンリルの腕力でとてつもない破壊力のジャーマンスープレックスで地面に頭を叩き付け上司の頭蓋骨を粉々にした。

 

「流石の破壊力ですね・・・」

 

「というか格闘技を使えたのか?」

 

驚愕するハツキとシディ。

 

「うん・・・フィーアに習った・・・」

 

そういうと上司の体は粉々に崩れ去った・・・

 

「数多の力が死んだことによって体から出ていく・・・」

 

シディの言う通り光の球が並行世界への穴を通って元の世界に返っていった・・・

 

side本作カゲチヨ

 

こうして集合した俺たちは最後の中央の機械を破壊した。

 

「これでジュエルズの兵器であるソーラースパークは機能を停止した・・・」

 

クリスの一言で俺たちはほっと息をついた。

 

「はぁ~!終わりだぜ・・・」

 

「あぁ・・・疲れたぜ・・・」

 

俺とゼノン世界の俺は息を吐いた・・・

 

「にしても並行世界のカゲチヨって・・・案外寂しがりやだったんだね?」

 

カンナ!?

 

「いや!?あれは並行世界での話で俺はあの時のことからかってたって知ってたからな!?普段の俺はもっとクールで器が広いんだよ!」

 

「そうだぞ!?」

 

俺たちは必死に否定する。

 

「まぁまぁ、今回はカゲも頑張ったんだからからかわないの。」

 

「そうだよ。カンナちゃんがそうやってからかうからカゲがぐれちゃったんだよ。」

 

ヒサたちも頭撫でないでくれよー!

 

「やれやれ・・・騒動が終わったらこれか・・・」

 

「とか言いつつジャックもにやけてるじゃん。」

 

ジャック・・・セツナの言う通りだぜ・・・

 

「まぁ、今回は皆さんのおかげでなんとかなりました。ありがとうございます。」

 

フィーアが皆にお礼を言う。

 

「良いってことだよ!あとでそっちのカゲヒサの写真を送ってくれれば・・・」

 

「ゼノンさん、私記者なんですけどあなたの正体すっぱ抜かれたいんですか?」

 

ゼノンが下心満載の事を言うのをヤヨイがいさめる。

 

「そうそう、それにフィーアちゃんの作戦面白かったし!」

 

「!?」

 

「え?フィーアちゃんどういう方法で・・・」

 

「いやー!?どんな作戦でしたっけ?」

 

恋愛フラグ・・・その話詳しく聞かせてくれ。

 

「私はピュアと戦えただけで満足よ。」

 

「やっぱり少しも連携は衰えてなかったわね。」

 

「それでも助かったぞ。」

 

「あぁ、装置はいくつもあったからな。」

 

ヤマとピュアが返すとシディとゼクスがそう言った。

 

「今日は疲れたし装置処理したら早く帰ろう。」

 

クリスがそう言って施設を分解し始めた。

 

「これって俺たちも手伝う感じ?」

 

「そうじゃない・・・?」

 

俺とヒサが言う・・・あのバカデカい装置を全部分解・・・

 

「くそー!アナザーめ!余計な手間かけやがって!」

 

俺は夕焼け空に向かってそう叫ぶのであった・・・

 

 

 

 




ヒサメとセツナの技はブリーチのルキアの技初の舞月白を改良したもの
恋愛フラグのライトは「胸の大きさが変わる機械を手に入れるとどうなるか?」のライト
シディの技はFGOのカイニスの宝具を参考にしたもの
ゼクスの技はゼルドリスの凶星雲を参考にしたもの
ヤヨイはリボーンの六道骸の幻覚
ミナヅキはトリコのココの技をモデルにしてます。


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SCPシリーズ693 ノッティストーカー

sideカゲチヨ

俺たちはヒサ以外依頼もなく俺とシディ、フィーアはくつろいでた・・・

 

「ただいま!面白い人形を見つけたの!」

 

カンナが用事から帰ってきて俺たちに見せたのは赤、黒、青、黄の四体の毛糸の人形だった・・・

 

「雑貨屋で見つけたんだけど死者や離れた人と交信できる人形なんだって!」

 

妖しさマックスじゃねぇか!」

 

「使い方はどうするんだ?」

 

へ?シディ使うつもりか?

 

「まぁ、本物なら危険なことが起きてもすぐに行けますしね。」

 

フィーアまで・・・

 

「会話するには話したい人の髪の毛を人形に通せばいいんだって!」

 

「なら試しに死んだシディさんのストーカーの髪の毛をさしてみましょう。」

 

「何で髪の毛を持ってんだよ?」

 

俺はフィーアに聞く。

 

「それは呪い・・・ゴホンゴホン、どうでもいいじゃないですか。カゲチヨ試してみてください。」

 

「何で俺なんだよ!?」

 

「こういう怪しいものの実験台はカゲチヨがうってつけなんですよ。」

 

「理不尽!?」

 

こうして俺はフィーアに言われた通りにシディのストーカーの髪の毛を黒の人形に通した。

 

「こんにちは!カゲチヨさん。」

 

ホントにあのストーカーの声じゃねぇか!

 

「凄いなこれは・・・」

 

シディも驚いている・・・

 

「これからはカゲチヨさんの相談役として頑張りますのでよろしくお願いします。」

 

「大丈夫なのか?」

 

「悪さはしないしいいんじゃない?」

 

カンナの言う通りだな!

 

「じゃあ俺が陰キャ卒業するにはどうすればいい?」

 

「貴方には無理です。あきらめてください!」

 

全然役に立たねー!

 

sideカンナ

そうして九日立ったけど・・・

 

「カゲチヨさんは今日も暗い顔してますねぇ・・・」

 

「うるせぇ!」

 

何も変化はなかった。

 

「呪いの人形かと思ったけど何も起こらないね。」

 

依頼から帰ってきたヒサメちゃんがそういう。

 

「な~んだ。つまんないの・・・」

 

アーシはため息をつく。

 

「まぁ、オカルトなんてそんなもんですよ。それより見てください!プレミアムエクレア!お小遣いためてようやく買えました!」

 

噂の凄い高いエクレア・・・ホントに買ったんだ・・・

 

「良かったな!フィーア。」

 

「はい!冷蔵庫に入れて私はちょっと荷物を受け取りに行きますけど食べたらどうなるかわかりますね?」

 

フィーアちゃん・・・すごい目だよ・・・

 

「食べねーよ!」

 

カゲチヨがそう叫んだあとフィーアちゃんは出かけた。

 

「あれはマジの目だよ・・・」

 

「今回はからかわない方がよさそう・・・」

 

アーシとヒサメちゃんはそう言ったのだが・・・

 

「カゲチヨさん、このエクレア食べちゃいましょうよ!」

 

なんと人形がそう言ってきたの!

 

「はぁ!?何言ってんだよ!今回はヤべ―だろ!」

 

カゲチヨもそういうけど

 

「これを食べれば陰キャ卒業できるんですよ?それにたまには甘いものも食べたいはずじゃないですか。」

 

いやいや・・・エクレア食べたら陰キャじゃなくてこの世から卒業しちゃうよ・・・

 

「陰キャ卒業・・・エクレア・・・陰キャ卒業!」

 

「カゲ!?」

 

ヒサメちゃんが叫ぶけどカゲチヨは止まらずエクレアを食べてしまった・・・

 

「どうしてしまったんだカゲチヨ!?」

 

シディの言う通り異常事態だね・・・

 

「くっくっく・・・」

 

人形が笑う中フィーアちゃんが帰ってきてしまった・・・

 

「あ・・・あぁ・・・」

 

「フィ、フィーアちゃん落ち着いて・・・」

 

アーシは必死でフィーアちゃんをなだめる。

 

「あれ?何で俺エクレアを・・・!?」

 

カゲチヨが正気に戻ったけど手遅れだー!

 

「問答無用です!」

 

「ごぉ!?」

 

フィーアちゃんの踵落としがカゲチヨの頭に炸裂した・・・・

 

sideヒサメ

私たちはフィーアちゃんに事情を説明して如月さんの研究室であの人形を調べてもらうことにした・・・

 

「今回はマジで死ぬかと思った・・・」

 

「私はまだ許してないですよ・・・!」

 

カゲとフィーアちゃんはまだ喧嘩してる・・・

 

「でもあの人形のせいでカゲチヨはおかしくなってしまったんだ。わかるまで我慢してくれ。」

 

「わかりました・・・絶対同じものを用意してくださいね?」

 

シディの説得でフィーアちゃんを落ち着かせた後如月さんがやってきた。

 

「お待たせしました。あの人形はSCP-693 通称ノッテイストーカーと呼ばれるオブジェクトですね。」

 

SCPなんだ!?

 

「カンナ・・・お前・・・」

 

「今回は偶然だよ!?」

 

カゲがカンナちゃんをにらむなか説明は続く。

 

「このSCPは全長18CMの人型人形シリーズで一つ一つが一本の毛糸から作られてるんです。」

 

「凄すぎない!?」

 

「あみぐるみというものだな・・・」

 

私とシディは驚く。

 

「この人形は体に人間の毛髪を通すことで毛髪の持ち主と同調して現在の動作を投影、発言も投影するのでまさに本人であるかのようにふるまいます。」

 

「確かに発言や動作はそのものだったな・・・」

 

カゲが言う。

 

「でもストーカーは死者のものなのに何で動いたんでしょうか?」

 

フィーアちゃんが聞く。

 

「死者の場合は人形は死者自身であると自称し所有者の相談役として行動しますが八日間発言と行動を描写した後九日目で色に応じた方法で人形の所有者を死に至らしめようとするんです。」

 

「色に応じて?」

 

カンナちゃんが質問する。

 

「赤は所有者の怒りの感情を爆発させ、青は所有者を抑うつの状態に導き、黄色は所有者が一方的な性行為へ及ぶようにそそのかす、黒は所有者がより危険な状態に陥るように仕向けるんです。」

 

「だから黒をさしたカゲチヨはフィーアを怒らせてより危険にしてしまったのか・・・」

 

シディの言う通り行動を監視できる代わりに人形に殺されるなんて呪いの人形だよ・・・

 

「クラスはEUCLID、かなり危険なSCPですね。」

 

「確かに散々な目にあったぜ・・・」

 

カゲはぼやく・・・

 

「でも現在の行動を監視できるなんて便利なんだろうけどなぁ・・・そうだ!試しにヨ―メイで試してみよう!」

 

カンナちゃん!?

 

そうしてカンナちゃんはどうやって取ってきたヨ―メイちゃんの髪の毛を黄色の人形に突き刺した!

 

「はぁ~・・・今日も平和ですね・・・」

 

ホントに監視できてる・・・

そうして九日経ったんだけど・・・

 

「カンナさん来ませんね・・・デートしたかったんですけど・・・」

 

「えっ!?」

 

カンナちゃん落ち着いて!?

 

「早く来てください!」

 

「はーい!」

 

「まぁ、いつもやられてるからバチが当たったんだよ。」

 

カゲ・・・止める気ゼロ・・・

 

「ヨ―メイちゃん!デートしよっ!」

 

「うわあああ!なんでですか!?」

 

ボカッ!

 

結局カンナちゃんはヨ―メイちゃんに頭を殴られたのでした・・・

 

 



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インターネット最大の謎!

sideカゲチヨ

今日の依頼人は外国人の男だった・・・

 

「私の名前はタケシ=ムイ―アデース!ハーフでーす!」

 

「こんにちは!」

 

「よろしく!」

 

シディとカンナは明るく返し、

 

「こ、こんにちは・・・」

 

「陽気な方ですね・・・」

 

ヒサとフィーアは戸惑いながら返す・・・

しっかしタケシ・・・似合わねぇ名前だな。

俺が陽気な態度に少しげんなりしてる間にタケシは続ける。

 

「ぜひあなた達にcicada3301の謎を解くお手伝いをしてほしいのデース!」

 

「シゲさんの謎?何だそれは?」

 

シディ・・・チゲーよ・・・

 

「えっ!あのインターネット上の伝説の謎ですか!?」

 

カンナが大興奮する。

 

「はい!地球が異宙に転生してしばらくしてからcicada3301と名乗る人物が謎解きをインターネットに投稿しました!その謎の難解さや組織的でなければ不可能なトリックから異宙の住人が絡んでると考えられ人類への挑戦状から陰謀説まで様々な憶測が飛び交いました。世界中の人が挑戦して最後の謎まで到達した人間もいたみたいですが詳細が不明となり迷宮入りしてしまいました。」

 

「とてもロマンがある謎なんだよ!」

 

カンナ・・・やっぱりこういうの好きだな・・・

 

「しかし今になって新たな謎が投稿されたのデス!これはぜひ解きたいデース!」

 

「そんな事件があったのか・・・」

 

「陰謀は感じますがどうしますか?トッププレデターも関わってそうですけど。」

 

・・・

 

「ねぇねぇ!カゲチヨ受けようよ~!」

 

「カンナちゃん、これでもかって言うくらいカゲに媚び売ってる・・・」

 

ヒサの言う通りだな・・・

 

「わかりました。その依頼受けます。」

 

「ホントですか!?ありがとうございます!」

 

sideフィーア

 

「これがcicada3301が投稿した挑戦状デース!」

 

「うむ・・・流石に難問だな。読むことすらできない。」

 

シディさん・・・これ英語ですから。

 

「知能の高い人間を探すためにテストを考えた。最初のメッセージはこの画像の中に隠されている。と書かれているデス!」

 

「だから地球でポピュラーな英語ってわけだね!」

 

カンナちゃんの言う通りですね・・・

 

「うーんメッセージなんてあるのかな?」

 

ヒサメちゃんの言う通り頭文字や単語にも共通性がありませんね・・・

 

「実はネットの画像は文字列に変換することが出来るんですよ。するとですね・・・」

 

「アルファベットが沢山出てきた!」

 

ヒサメちゃんの言う通り隠されていた文字列が現れました。

 

「ディベリウス・クラウディウスシーザーは言った・・・この先の数字と文字列の羅列が暗号ってわけだね・・・」

 

カンナちゃんの言う通りまた暗号が隠されてましたね・・・

 

「シーザーは確かローマ皇帝の人ですよね。ってことはローマに関係する何かでしょうか・・・」

 

私は考えますが・・・

 

「いや、シーザー暗号じゃねーか?」

 

カゲチヨが言った。

 

「それデース!」

 

タケシさんも納得の表情ですけど・・・

 

「えっ!?それって何!?」

 

カンナちゃんも知らないみたいで聞く。

 

「文章の各文字をアルファベット順に決まった数だけずらす暗号だ。」

 

「よくわからないな・・・」

 

シディさんの言う通りですね。

 

「例えばひらがなで例えるとカゲチヨの文字を五文字ずらすとサゼニロになるだろ?」

 

「そうやって無意味な文字に変えるってことね!」

 

カンナちゃんも納得した様子で頷く。

 

「しかしどれだけ文字をずらせば復元できるのかわかりませんね。」

 

タケシさんの言う通りですね・・・

 

「シーザーに関連する数字・・・四つじゃない?四代目皇帝だし!」

 

そういえばそうでしたね・・・ヒサメちゃんパッとよく出てきましたね・・・

 

「それなら最初の文字はHTTPになりマスよ!」

 

「インターネットの最初の文字だね!」

 

「ビンゴだな!」

 

タケシさんとカンナちゃん、カゲチヨが喜びます。

 

sideヒサメ

そうして出てきたURLにアクセスしたんだけど・・・

 

「英語でこれは囮って書いてあるね・・・」

 

カンナちゃんの言う通りその後にも英文があった・・・

 

「英文の中にOUTとGUESS・・・ステガノグラフィー解析できるソフトの名前かもしれないセーン!」

 

ステガノグラフィ―?

 

「画像の中に別の情報を埋め込む技術のことっすよね?」

 

流石カゲ・・・ネットのことだとまぁまぁ博識だよね・・・

 

「うぅ・・・」

 

カンナちゃん?

 

「インターネットの用語ばっかの暗号でアーシの活躍できる場所がない・・・」

 

「心配するなカンナ!俺もさっぱりだからな!」

 

シディ・・・それ慰めになってないから・・・

そうして一週間たったんだけど・・・

 

「「はぁ・・・」」

 

カゲとタケシさんはぐったりしていた・・・

 

「やっぱり難しかったのか?」

 

シディが聞く。

 

「古代マヤ文明の数字で謎を解くとか頭おかしい方法がいっぱい出てきたぞ。」

 

「でもカンナさんがその数字を調べてくれてたので大分楽デシタ!」

 

「ふふん!」

 

流石カンナちゃん・・・

 

「そのおかげで電話番号を入手出来たんデス!」

 

じゃあcicada3301と話せるの!?

そうして電話を掛けると・・・

 

「ここまでの謎解きをよくやった。一番最初の画像には三つの素数が隠されている。一つは3301残り二つは自分で見つけろ。その三つの素数を掛け合わせて最後に.comをつけれてアクセスすれば謎解きは最終ステップに入る。」

 

録音された音声でそう言ってきた。

 

「まだ謎があるんですか・・・いいかげん頭がパンクしそうです・・・」

 

フィーアちゃんの言う通りだね・・・

 

そうして最初の画像を調べて・・・

 

「解けました!」

 

タケシさんが謎を解いてくれた。

 

「最初の縦横のピクセル数が素数になってたんデース!」

 

「こっちはPGP署名まで調べたってのに。」

 

カゲが言うには画像を送ったかわかるシステムみたい。

 

「偽造されてたっぽいからな。」

 

「それは大変でしたねー。それではサイトにアクセスしてみましょう!」

 

タケシさんの言う通りアクセスすると座標が出てきた。

 

「ココに全部いかなくちゃいけないんですか?」

 

フィーアちゃんの言う通りバラバラだね。

 

「費用は私が持ちマース!」

 

やっぱり太っ腹な人だった!

 

sideカンナ

そうして座標にあったQRコードを集めたけどやっぱり世界中にあったし組織的な犯行かな・・・

 

「全部のQRコードを繋げると・・・また座標ですね。」

 

タケシさんの言う通りだね・・・

 

「もしかしてcicada3301のアジトじゃない!?」

 

ついに本人のご対面だね!

そうしてアーシたちはビルに向かった・・・

 

「よくぞここまで謎を解いた、俺がcicada3301だ。」

 

フードを被った男がそこにいた。

 

「色々聞きたいことがあるだろ?何でも答えてやろう。」

 

「何故こんなことをしている?優秀な人間を探してるのか?」

 

カゲチヨが聞く。

 

「あぁ、金のためだ。世界中の国や銀行や企業にはIT技術に依存してる。総攻撃すれば億万長者だ。」

 

なんか面白くない理由だな・・・

 

「異宙の生物に対抗するためではなく。か?」

 

カゲチヨが続けて聞くけど・・・

 

「それは間違いだ。俺が異宙人だしな。」

 

フードを外した顔は角の生えた異宙人だった。

 

「外れか・・・」

 

カゲチヨが立ち去ろうとしたけど・・・

 

「どうだ?優秀な頭脳を持っているのだから金儲けを・・・」

 

「断る。お前偽物だろ?」

 

カゲチヨ!?

 

「そうなの!?」

 

ヒサメちゃんも驚く。

 

「PGP署名は送信主が本物かどうか証明する技術だっていったろ?偽造されてるなら本物じゃねーよ。」

 

「なるほど・・・でも難しかったですね。」

 

「本物に作らせたらかな・・・それになおさら帰せなくなったな・・・アクセス情報からお前らの個人情報は吸い上げ済みだ。」

 

はぁ・・・急に小物感が出てきたな・・・

 

「はぁ!」

 

「よっと!」

 

アーシが水、ヒサメちゃんが電気を発生させてデータをクラッシュさせる!

 

「お前ら!?何を!」

 

「ここからは肉体派の出番ですね!」

 

「手を出すなら容赦はできないぞ?」

 

異宙人は掴みかかろうとするけどフィーアちゃんとシディに妨害される。

 

「何なんだ・・・お前ら・・・」

 

「二度と手を出さないように覚えとけ・・・俺たちはカレコレ屋だ!」

 

「そして愉快な仲間のタケシ=ムイーダデース!」

 

「いえ~い!」

 

アーシはタケシさんとハイタッチを決める!

 

「せっかくカッコいい感じだったのに!」

 

「これも十分少年漫画っぽいと思いますけど?」

 

カゲチヨがぼやくけどフィーアちゃんの言う通りだよ!

 

そうして時間は解決したけど・・・

 

「偽物だったなんて残念だよね!タケシさん!」

 

「はい・・・全く気付きませんでシタ!」

 

はぁ・・・本物はどこに・・・

 

「アンタ最初から偽物ってわかってなかったか?謎解き中に最初の画像を調べる機会は何度もあった。あんたほどパソコンに精通してるならPGP署名は調べるはずなのに何も言わなかったのに俺が言ってもスルーなのは不自然だったぜ。」

 

カゲチヨが言う。

 

「なら何で謎解きを?」

 

「理由は何?」

 

シディとヒサメちゃんが言うけど・・・まさか?

 

「本物に作らせたって言ってたけど・・・タケシさんがcicada3301ってこと?」

 

アーシはある推理に行きつく。

 

「・・・よくわかったな。」

 

やっぱり・・・

 

「タケシ=ムイーダはアイム、シケーダのアナグラムだ。」

 

「本当だ!」

 

「何で今まで気づかなかったんでしょう・・・」

 

ヒサメちゃんもフィーアちゃんも度肝を抜かれる。

 

「今回は脅されて作っていたんですか?」

 

アーシが聞くと

 

「ああ、最初の謎解きで最後までたどり着いた奴だった。しかし脅して入れ替わろうとしてきたから物理的な力のある君たちに協力して欲しかったのさ。」

 

「そういうことだったのか・・・」

 

シディが言うと

 

「それではさらばだ。私のやるべきことに集中する。」

 

「それっていったい・・・」

 

アーシは聞くけど・・・

 

「それは最後まで謎を解いて見つけてくれ。」

 

やっぱり謎が深いなぁ・・・



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食肉工場で働くとどうなるのか?

フラグちゃんとのコラボです。


sideカゲチヨ

今日は依頼で食肉工場で働くことになった・・・

 

「俺は血に慣れてるけどお前らは大丈夫か?」

 

俺は四人に聞く。

 

「私たちは大丈夫だけど?」

 

「あぁ、命に感謝して働かないとな。」

 

「楽しみだなぁ・・・」

 

「何で嬉しそうなんですか・・・」

 

ヒサとシディは良いけどフィーアの言う通りカンナが笑顔だな・・・

 

「あれ?カレコレ屋の皆じゃん!どうしてここにいるの?」

 

なんとモブ男もそこにはいたんだ!

 

「お前こそどうしてここに?」

 

俺が聞くと・・・

 

「モブ美にA5ランクの肉を食べさせるためにバイトを始めたんだ!」

 

モブ男・・・また振られたんだな・・・

 

「立ちました!」

 

そこにフラグちゃんが現れた!

 

「皆さん、食肉工場はとてつもなく過酷な作業ですよ。カレコレ屋の皆さんはともかくモブ男さんには無理です!」

 

はっきり言うな・・・

 

「今回は見逃してくれ!最高級A5ランクのステーキを奢ってあげるから!」

 

「モブ男さんフラグちゃんは真面目なんですからそんなので・・・」

 

いや、フィーア・・・

 

「え?!どうしよう・・・」

 

もうすでに迷ってるぞ?

 

「じゃあ、お前たち俺について来い。」

 

そうしている間に依頼人である職員に連れられて俺たちは中に入った。

 

sideフィーア

 

「これから牛の解体をする、しっかり見ておくんだぞ。」

 

私たちは牛を見ます・・・可愛いですけど目をそらすわけにはいきません・・・

 

「まずは牛の頭に銃を撃って失神させる。次に足を縛って逆さづりにして喉元を切って血抜きだ。」

 

職員さんが熟練の技で手早くやります。

 

「でも牛の気持ちになると悲しいよ・・・」

 

モブ男は涙を流しますが・・・

 

「あれ?モブ男にも心ってあったんだね。」

 

「本当です・・・いつもクズは発言ばっかりなのに・・・」

 

「俺にだって心はあるよ!?」

 

普段の行いのせいでカンナちゃんとフラグちゃんにボロクソ言われてしまっています・・・

 

「俺たちは牛に感謝してできるだけ苦しまずに逝かせてやるんだ。」

 

そうして私たちは実践に入りましたが・・・

 

「ぐぇっ!?」

 

「どほっ!?」

 

案の定モブ男とカゲチヨは牛に蹴られていました・・・

 

「カゲ大丈夫!?」

 

ヒサメちゃんも心配します。

 

「血抜き段階の牛には要注意だ!まだ完全に死んでないから筋肉運動で蹴られることもあるんだ。」

 

「「それを先に言ってくれ・・・」」

 

息ピッタリで言いますね・・・

 

「まぁ、私もシディさんも狩りをしてるから楽勝ですね。」

 

ヒサメちゃんもぎこちなくはあるけどコツを掴んでいます・・・

 

「ふふふ・・・。」

 

ドンっ!スルスル・・・ズバッ!

 

カンナちゃん・・・銃を撃つ時とか血抜きの時の笑顔が怖すぎます・・・

 

「凄い・・・俺が見ただけであんなに手早くやるとは・・・」

 

「でもなんだか犯罪の香りがします・・・」

 

職員さんは驚いていますがフラグちゃんはかなり怯えてしまってますね・・・

 

sideヒサメ

屠畜の工程を学んだ私たちは次に解体の現場を見る。

 

「血抜きで五時間待った後は手作業で皮をはぐ。」

 

「この皮は革製品に加工されるんです。」

 

職員さんとフラグちゃんが説明する。

 

「普通ならこの作業は技術がいるんだが・・・」

 

「なるほどね・・・いつもやってることと同じだね。」

 

「何でカンナはあんなにすぐに剥がせているんだ?」

 

「聞かない方が良いと思います・・・」

 

職員さんの問いに私はそう答える。

 

「頭と尻尾を切断したら内臓を取り出していくんだ。」

 

「うおっ・・・結構グロイな・・・」

 

カゲの言う通りこうして機械で流れていく内臓と匂いは鼻につくよね。

 

「牛はあますとこなく使われるんですよ。」

 

「そうなのか!フラグちゃんはよくそんなにみられるな・・・」

 

モブ男さんの言う通りだけど・・・

 

「私は死亡フラグですからね。死から目をそらしません。」

 

やっぱりフラグちゃんは立派だな・・・

 

「見てみて!ホルモン食べたくならない!?」

 

「よく言えますね・・・」

 

「カンナ・・・」

 

内臓見て興奮してるカンナちゃんとはえらい違いだよ・・・

フィーアちゃんとシディもご苦労様・・・

 

sideモブ男

そうして数日後には俺は熟練の技を手にした!

 

「あたたたたたた!!!」

 

俺が屠畜した肉は瞬く間に内臓を抜かれた肉となる・・・

 

「モブ男すげぇ・・・」

 

カゲチヨ!見たか!

 

「もうすっかり一人前ですね!」

 

「職人ですね!」

 

ヒサメちゃんやフラグちゃんにも見直されて結構いいかも・・・

 

「俺は牛と向き合っていくぞ!」

 

「立派ですね・・・」

 

フィーアちゃん・・・涙を流してくれるなんて・・・

 

「今日は奢ろうじゃないか!モブ男!」

 

「やったー!じゃあA5ランクで!」

 

「やっぱりクズです!」

 

そういうなよフラグちゃん!美味しいものの方が良いだろ!職員さんにもそう言ってもらったので早速厨房に向かおうとしたら・・・

 

「モブ男危ない!」

 

え?シディの声で振り向くと牛がこちらに突進してきた!

 

ドゴッ!

 

そうして目が覚めると・・・

 

「もー--・・・・」

 

なんと牛の鳴き声で喋る俺がいたのだ・・・

 

「大丈夫かよモブ男!」

 

「なんか牛の鳴き声で鳴いてるけど・・・」

 

「物まねですか?」

 

「良かった!元気そうだな!」

 

カゲチヨにヒサメちゃん!フィーアちゃんにシディ!俺はこっちだよ!

 

「ダメだ・・・入れ替わってるから気づいてもらえない・・・(牛語)」

 

「じゃあ、この牛屠畜するねー。」

 

カンナちゃん!?ちょま・・・

 

ドン!

 

モブ男DEAD END!

 



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SCPシリーズ294 コーヒー自販機

sideカゲチヨ

今日は如月さんの依頼で研究室にいた・・・

 

「実験って言ってたけど何をするんだろ?」

 

ヒサの言う通りどんなSCPなんだ?

 

「そういえばここにこんな自販機ありましたっけ?」

 

フィーアの言う通り俺達のいる研究所には自販機が置かれていた。

 

「なんか普通の自販機じゃなくない?キーボードがついてるし。」

 

「うむ、まさかとは思うが・・・」

 

カンナとシディが怪しんでいると如月さんがやってきた。

 

「お待たせしてすみません!」

 

俺は如月さんに自販機のことを聞く。

 

「もしかしてこれが・・・」

 

「はい!SCPー294 コーヒー自販機です!」

 

やっぱり!

 

「このSCPは比較的安全なんですか?」

 

フィーアが質問する。

 

「はい、このSCPは見た目は普通の自販機ですが特徴として英語の入力タッチパットがあるんです。硬貨として50セントを入れれば360ミリリットルの紙コップにあらゆる液体を注文することが出来るんです!」

 

「あ、ホントです。オレンジジュースが出てきました。」

 

フィーアの奴もう使ってる!?

 

「フィーアちゃん!便利ってだけじゃないから収容されてるんだよ!」

 

「出力は未知数なのでクラスはEUCLIDです。」

 

確かに危険な液体とかありそうだもんな・・・

 

「ということは今回の依頼はそのどんな液体でも出せるかという実験か?」

 

シディが聞く。

 

「はい、よろしくお願いします。」

 

そうして実験は始まった。

 

sideヒサメ

 

まずはカゲが入力した。

 

「人工血液って入力してみたぜ!」

 

ホントに出てきた・・・

 

「上手い!」

 

カゲが飲むんだ・・・

 

「じゃあ次はアーシね!」

 

カンナちゃんは何を頼むんだろ?

 

「じゃーん!」

 

なんか透明な液体が注がれてるけど・・・

 

「何ですか?それ。」

 

フィーアちゃんが質問する。

 

「ニトログリセリンだよ!」

 

「爆薬じゃん!」

 

私はカンナちゃんの答えに慌てる!

 

「しかも液体のニトログリセリンはほんの少しの振動で爆発するんですよ!?」

 

如月さんの言う通りだよ!

 

「待てカンナ!動かすんじゃない!」

 

「シディ、心配しすぎだって!あっ・・・」

 

落としたー!

 

ドガ―ン!

 

「わぎゃああああ!」

 

sideカンナ

 

「えへへ・・・ごめんごめん!」

 

アーシは可愛く謝る。

 

「勘弁してよ・・・」

 

「死ぬかと思いました・・・」

 

なんとか全員無事だったし良かった!

 

「とりあえずリストを作ったのでそれを元に注文してください・・・」

 

如月さんはシディにリストを渡す。

 

「うぬ・・・英語がわからないのだが・・・」

 

「私が一緒に押しますよ。えーと・・・最高の思い出、BEST MEMORYですね。」

 

フィーアちゃんがシディにタッチパネルを押させると・・・

 

「これは・・・森の絵が描かれたコップだな。」

 

「それにミントのようなさわやかな臭いですね。」

 

シディとフィーアが変化に気づく。

 

「内容によってはカップにも変化が現れるんです。」

 

そしてシディが飲むと・・・

 

「おぉ・・・ゴブリンの兄さんたちと魚釣りした思い出を思い出した・・・」

 

シディらしい思い出だね。

 

「次は私がやりますね・・・注文は音楽・・・MUSICで大丈夫ですよね。」

 

「どんな液体なの?」

 

ヒサメちゃんの言う通りどんなのが出るんだろ?

 

「アルコールの匂いがします、でもなんかキラキラしてて綺麗ですね・・・」

 

そうして液体を飲むと・・・

 

「お、おい!?なんか縦に揺れてないか?」

 

カゲチヨの言う通りまるでリズムを刻むようにフィーアちゃんが体を揺らし始めた!

 

「リズムを感じます!盛り上がってきましたー!私だけのオールナイトステージ!朝まで歌いますよー!」

 

え?

 

「フィーアさんの歌を・・・」

 

「朝まで・・・」

 

「うぬ・・・」

 

「やべぇ・・・」

 

「誰か止めてー!」

 

如月さんと一緒にアーシたちは必死で止めようと飛びかかる!

 

sideフィーア

 

「ふぅ・・・なんだかスッキリしましたね!」

 

全力で一曲歌って気分爽快です!

 

「なんとか一曲だけで済んだ・・・」

 

「耳がぶっ壊れるかと思ったぜ・・・」

 

カンナちゃんにカゲチヨ何か言いましたか?

 

「次は私だよね?犬の血?こんなのも出るのかな?」

 

ヒサメちゃんが打つと近くの犬が倒れこんだ。

 

「本当に血抜きまでできるんだ・・・」

 

ヒサメちゃんが戦慄していると・・・

 

「じゃああのクレクレ女な後輩の血も抜けるってことだよね?」

 

カンナちゃんがまたサイコなことを言い始めました!

 

「流石にダメだぞ!カンナ!」

 

「そうだぞ!?最悪失血死するぞ?」

 

「えー!?」

 

シディとカゲチヨともみ合いになるカンナちゃん。

 

ピピピ

 

「あ。」

 

今なんか押しませんでしたか?

 

「682って押しちゃったんだけど・・・」

 

カンナちゃんが言った時だった!

 

「大変です!SCPー682が脱走しました!」

 

「きっとボタンを押してせいでクソトカゲの血が抜けちゃったんだすね・・・」

 

研究員の慌てた声に如月さんが言う。

 

「早く逃げ・・・」

 

私がそう言おうとした瞬間・・・

 

「ぐおおおおお!」

 

クソトカゲが入ってきました・・・

 

「逃げろおおおお!」

 

カゲチヨの悲鳴が響き渡りました・・・どうやって収容しましょうか・・・



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グルメYOUTUBERのお残し

閻魔ちゃんのを参考にしてます。
カンナとフィーア視点で進めていきます。


sideカンナ

アーシとヒサメちゃん、フィーアちゃんは久々に外食をしてた。

 

「楽しみ~!」

 

「ヒサメちゃん、食べ過ぎないでね・・・?」

 

アーシは金を使い切りそうなヒサメちゃんに忠告する。

 

「それにしても遅いですね。混んでるわけでもなさそうなのに・・・」

 

フィーアちゃんの言う通りだね・・・そう思っていると

 

「はい!というわけで今回はこちらのファミレスの料理を全てレビューしていきたいと思います!」

 

なんか知らない男がカメラを回していた・・・

 

「あれって・・・大食い系かグルメ系のYOUTUBERなのかな?」

 

「迷惑にならなきゃいいですね。」

 

アーシとフィーアちゃんは話す。

 

「それよりも早く食べようよ!ここの限定グラタン前から食べてみたかったんだ~!」

 

ヒサメちゃん・・・ホントに食べ物のことになると周りが見えなくなるんだね・・・

 

sideフィーア

そうして頼んだ料理を待っていたのですが・・・

 

「誠に申し訳ありませんがお客さまが頼まれた限定グラタン品切れになってしまいまして・・・」

 

「えぇ!?まだ午前中なのになくなっちゃうなんて・・・」

 

ヒサメちゃん・・・灰になってる・・・

その時だった・・・

 

「限定グラタン全種類を十品ほど頼んでみました!」

 

なるほど・・・

 

「あの男が頼んだせいでなくなったんだね・・・」

 

ヒサメちゃんが怒りで口が悪くなってる!?

 

「お、落ち着いて!店員さんもビビってるから!」

 

「そうですよ・・・私のハンバーグ半分とから揚げ頼んであげますから。」

 

カンナちゃんと私でヒサメちゃんをなだめる。

 

「申し訳ありません!」

 

「・・・わかりました。」

 

そして店員さんの謝罪によってなんとかヒサメちゃんの怒りは収まった。

 

そうしてやっと別の料理を食べていたのですが・・・

 

「このパスタなんだよ!麺が安物だな。味付けセンスねぇな!」

 

全くあのYOUTUBERは迷惑ですね。食欲なくします・・・

 

「モグモグ・・・美味しい!」

 

ヒサメちゃん・・・メンタル強いですね・・・

そしてあの男は

 

「さっさと次の料理もってこい!」

 

「なんか嫌な予感するし動画撮っておこ・・・」

 

「うん、そうしておいて。偶然を装って私たちも映るように・・・」

 

私たちが撮影しようとするとヒサメちゃんがそう言ってきた・・・

 

「残したら許さないんだから・・・ふふふ・・・」

 

(やっぱり怒りはまだ収まってなかった・・・)

 

ヒサメちゃんの笑ってない目を見て私たちはそう思いました・・・

 

sideカンナ

 

「よし、撮影終わり・・・お会計!」

 

男は席を立とうとするけど

 

「あの・・・大量に食べ残しがある場合は追加料金をいただくことになっておりまして・・・」

 

店員さんに止められる。

 

「それはアンタらの料理がまずいから・・・」

 

男はごねようとするけど・・・

 

「貴方が大量に残してる映像が偶然取れてしまったんですよ・・・SNSにあげたらどうなるんですかね?」

 

「なっ!?」

 

「大丈夫ですよ!炎上しないように私が食べさせてあげますから!」

 

そう言ってヒサメちゃんは男の首に腕を回して逃げられないようにしたうえで料理を食べさせ始めた!

 

「もごっ!もがっ!」

 

「はーい。ドンドン行ってみよう・・・」

 

普通ならヒサメちゃんに食べさせてもらえるなんて男にとったら嬉しいんだろうけど・・・

 

「それっ!まだまだいけるよね?」

 

「うごごご・・・!」

 

セクハラ教師絞めたときのド怒りの目でしかも口元はうっすら笑ってるヒサメちゃんに食べ物を流し込まれるなんて悪夢だね・・・

 

「食べ物のことで怒ったヒサメちゃん・・・怖すぎですね・・・」

 

「うん・・・アーシたちも苦手なものがあっても残しちゃダメだね・・・」

 

改めてヒサメちゃんの恐ろしさを再認識するのだった・・・

結局男は腹をパンパンにした後に気絶、残ったものはヒサメちゃんが全部平らげてしまった・・・

 

そして帰り道・・・

「ふー!グラタンも食べられたし大満足だよ!」

 

「アーシたちも食べたけど凄いよね・・・」

 

「あの量を瞬く間に食べてしまうなんて恐ろしいですね・・・」

 

ヒサメちゃんの食べっぷりに改めて驚かされるアーシとフィーアちゃんなのでした・・・

 



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持ち物検査

sideヒサメ

私は今日も学校に登校したんだけど・・・

 

「まずいな・・・」

 

ノリコが困った顔をしていた。

 

「どうしたの?」

 

「弁当を忘れたんだ。早弁しようと思ってたのに。」

 

「じゃあお裾分けしようか?昨日シディが料理しすぎたって私とカゲにお弁当作ってくれたんだ。」

 

「いや甘やかしちゃダメですよ…」

 

私がノリコに提案するとフィーアちゃんがやってくる。

 

「そもそも早弁がいけないことですからね。」

 

「何でだよ。お腹すいて集中できないだろ。」

 

「そうだよ!フィーアちゃんの鬼!」

 

ノリコと私は抗議する。

 

「何で私は怒られてるんですか・・・」

 

「それよりもシディ君のお弁当見たい!」

 

そうして私の鞄の持ち物チェックが始まってしまった!

 

「ちょっと!ミキ・・・」

 

「教科書にノートに・・・来週の課題をもうやってある!?」

 

「ヒサは真面目だな・・・」

 

ミキとノリコが言うけど・・・

 

「やらないと逆に不安じゃないですか?」

 

フィーアちゃんの言う通りだよ・・・

 

「「真面目ちゃんズめ・・・」」

 

えー!?

 

「水筒にスマホに・・・あ!これミキがあげたハンドクリームじゃん!って封すら開いてない!?」

 

あー・・・

 

「忘れてた・・・」

 

「心配ありませんよ。私は貰ってすぐにヨ―メイにあげましたから。」

 

「酷い!?」

 

フィーアちゃん・・・相変わらず二人のことライバル視してるね・・・

 

「それよりも櫛を持ってるのは意外ですね。」

 

フィーアちゃんが言う。

 

「髪の毛が角に絡まったり自分の静電気で広がりやすいから・・・」

 

「ならいいヘアセット法がありますよ。走ったときの風の力でセットする方法です。」

 

「フィーアにしかできないだろ・・・」

 

ノリコの言う通りだよ・・・

 

「他には~?」

 

「もうおしまい!他には何もないから!」

 

あれを見られるわけにはいかないよ!

そう考えていると・・・

 

「ぐぁ!いてて・・・」

 

突然カゲが転びながら現れたの!

 

「何してるの・・・?カゲ。」

 

「何もないところで転んだ・・・はず・・・!」

 

「あはは!相変わらず運動音痴だね~!」

 

カンナちゃんも現れた!

 

「うっせーよ!」

 

あーあ・・・荷物がでちゃってる・・・

 

「筆記用具にタオルにお弁当って少なすぎじゃないですか・・?」

 

「教科書と宿題は!?」

 

私とフィーアちゃんは問い詰める。

 

「まーまー見てみろ!昨日発売したばっかの新作ゲームだぜ!」

 

「おお!カゲチヨついに買ったんだな!昼休みにやろう!」

 

アサヲ君まで何言ってるの・・・

 

「それで?あれは上手くいったの?」

 

カンナちゃんの一言で私は顔が真っ赤になった!

 

「う、ううん・・・あとで自分で食べる・・・」

 

「そっか~!」

 

sideカゲチヨ

こうしてホームルームとなったのだが・・・

 

「皆さん!今日は鞄の抜き打ちチェックをします!」

 

風紀に厳しい女教師が鞄チェックをしに来たんだ!やべぇ・・・

 

「・・・」

 

ヒサの顔が妙に青ざめていた・・・あいつもヤバいものでも入ってるのか?

 

「まずはアサヲくん!」

 

そうしてチェックされて・・・

 

「これはなんですか?没収です。」

 

「バカな!?何でバレた!?」

 

「中じきがこんなに膨らんでいたら明らかに怪しいでしょ!」

 

アサヲー!

 

次はミキの番になったのだが・・・

 

「あ~なんか今日食べ過ぎちゃったな~!」

 

腹をパンパンに膨らましていた・・・

 

「なぜごまかせると思ったんですか?」

 

案の定腹に隠した化粧ポーチがバレた・・・

 

「そんな~!」

 

「次は僕だね~」

 

ルイはどんな持ち物を・・・

 

「香水に櫛に美容液と日焼け止め・・・何ですかこれは!」

 

先生が問い詰める。

 

「いつ女性が近づいてもいいように身だしなみには気を使っているのさ~。」

 

流石だぜ・・・だが没収されてしまった・・・

 

ノリコは・・・

 

「何ですか!このお菓子の量!体に悪いでしょ!」

 

ヒサから弁当忘れたって言ってたのに菓子は持ってきたのかよ!?

 

「それ皆に配るんです。」

 

「だとしてもこんなにいらないでしょ。」

 

ノリコもダメか・・・

 

「ナイフ!?」

 

チダイのは余裕でアウトだろ!

 

「我の家は由緒ある殺し屋一家である。当然のこと。」

 

確かにそうだけど・・・

 

「危害を加えるものは停学です。」

 

やっぱり・・・

 

「次は鞄が小さいですね・・・」

 

「別に変なものは持ってきてないんじゃい!」

 

「小さすぎてわからないし何を言ってるかわからない・・・OKです。」

 

マチャソの奴ずりぃなおい!

 

「次はカンナさんですね・・・教科書にノートに筆記用具に科学雑誌に歴史雑誌・・・オカルト以外にも興味があるんですね。」

 

「はい!最近は溶液の濃度や中世ヨーロッパに興味があって・・・」

 

「勉学に熱心で関心です!」

 

クラス全員驚愕していた・・・あのカンナが拷問器具や武器を持ってない・・・?

先生も意外な顔してたけどすぐに上機嫌の顔になって見逃してしまった・・・

 

(今日の特集は中世の魔女狩りや刑罰特集だから見逃されてよかった~)

 

そして次はフィーアの番になった・・・

 

「必要なものと・・・ジャージに縄跳び?」

 

「はい、先生縄跳びは全身運動をすることでランニング以上のカロリーを消費するし足を重点的に鍛えられるので体育祭の時にも必ず役に立ちます。持久力や肺機能、腰を鍛えるのにも効果的です。先生も一緒にやりませんか?」

 

「ぎ、行事で活躍しようとすることは良いことです!」

 

フィーアに言い負かされた・・・

 

「貴方たちは学校に何しに来てるんですか!次の生徒!」

 

ヒサの番か・・・

 

「は、はい・・・」

 

sideフィーア

 

まぁヒサメちゃんの荷物は見ましたが特に何も問題はなかったですよね・・・

 

「そうだ!彼女の鞄から没収の対象物が出てきたら今までの没収したものは廃棄します!」

 

全く・・・・厄介なことになりましたね・・・

 

「せんせーならフェアに出なかったら没収したもの返してください。」

 

「ちょっと!カゲ!?」

 

カゲチヨが上手く交渉してくれました。あとは確認するだけ・・・

 

「何ですか!カラフルな紙は!」

 

え!?

 

「スーパーのチラシ!?」

 

あー・・・そういえば貰ってましたね・・・

 

「学校の帰りにスーパーによって買おうと思ってて・・・」

 

「主婦かよ!?」

 

カゲチヨに突っ込まれますが・・・

 

「まぁ、これは・・・」

 

「せんせー!それ今度の家庭科で使う奴だと思いまーす。」

 

ミキが助け舟を出しました。

 

「今度家庭科で買い物して家計簿を作ってその後調理実習をやる授業があるんですよ。」

 

カンナちゃんも説明する。

 

「これはお弁当が二つ・・・これは・・・」

 

うっ・・・このにおいは・・・

 

sideカンナ

 

あちゃ~・・・

 

そうあれは昨日のこと、カゲチヨとアサヲたちが漫画のヒロインが手作りの弁当を持たせてくれるというシーンでカゲチヨが貰ってみたいと聞いたのでヒサメちゃんの弁当作りをアーシは手伝ったんだけど・・・

 

「ちょ・・・ヒサメちゃん氷で冷やしちゃダメだから!?」

 

「えっ?焼く音が大きくて聞こえない!」

 

「ああ!?どんどん黒く・・・」

 

そうして出来上がったのが・・・

 

「何ですかこの劇物は!?」

 

黒すぎる物体が出来上がったんだよね・・・

 

「ヘドロみたいなのが弁当なわけ・・・」

 

先生は言い切ろうとしたけど・・・

 

「・・・んぐ。まっずいな・・・これ。」

 

カゲチヨが男らしく食べた!

 

「カゲ!?」

 

「貴方何を・・・」

 

ヒサメちゃんも先生も度肝を抜かれるけど・・・

 

「食えたんで危険物じゃないですよね?不要物は無かったんですから良いですよね?」

 

「・・・彼女は良いでしょう。ですが他の人は不必要です!」

 

先生は約束を破ろうとするけど・・・

 

「そもそも必要か不必要って誰が決めるんっすか?ルイは首が日焼けしたんで日焼け止め持ってきてるんっすよ。」

 

「ひりひりして外歩くの地獄なんだよね~。」

 

「ノリピーのお菓子もボランティアで子供たちに配るようですよね?」

 

「家に余ってたんだよ。」

 

フィーアちゃんの手助けもあり徐々に劣勢にたつ先生。

 

「でもナイフはいらな・・・」

 

「ふん!」

 

チダイはナイフを取って振るった!

 

「危なかった・・・高熱を出す異宙の蚊だ。」

 

「あ、あぁ・・・」

 

こうして波乱に満ちた持ち物検査は終わった・・・

 

sideカゲチヨ

俺は口をつけたヒサの弁当を食べていた・・・

 

「家庭科の授業どうすんだよ・・・」

 

「じゃあ、味見してくれる?」

 

「お、おう・・・」

 

俺とヒサが話していると・・・

 

「相変わらず熱々だね~!」

 

「見せつけてくれますね。」

 

カンナとフィーアがやってきた。

 

「それにしてもカンナちゃんが没収物持ってきてなかったのは意外だよね。」

 

ヒサの言う通りだな。

 

「アーシのことなんだと思ってるの・・・まぁ学校にはそういうものはたくさんあるからわざわざ持ってくる必要ないし。」

 

自給自足かよ・・・

 

 



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融合した女子と一日デートしたらどうなるのか?

ロボット決戦で出てきたフィサナ登場回です。
https://syosetu.org/novel/264658/288.html


sideカゲチヨ

 

ヤヨイの鍛冶屋の倉庫の整理をしてたんだが・・・

 

「あの・・・カゲチヨさんですよね・・・?」

 

何でフィサナがいるんだよ!?

 

「すみません・・・私が融合剣 交叉を落としたのを三人が拾ったせいでこんなことに・・・」

 

ヤヨイが申し訳なさそうに謝る・・・

 

「それでいつ元に戻るんだ?」

 

シディが聞く。

 

「実は鍛えなおした影響でしらばく効果が続く使用で…」

 

マジかよ・・・

 

「あの・・・アーシのせいで何か迷惑をかけたみたいで本当にごめんなさい!」

 

うっ!雰囲気がヒサメみたいに優しくて口調がフィーアみたいに丁寧なせいでこっちが罪悪感でちまう・・・

 

「あー・・・なっちまったもんはしょうがねーよ。とりあえず今日一日はカレコレ屋に・・・」

 

俺がそう言いかけると・・・

 

「いえ・・・実はアーシ・・・カゲチヨさんの事が好きなんです!」

 

は・・・?

 

「だからデートしてください!」

 

はああああ!?

 

「どうやらヒサ子のカゲ男に対する好意とカン子の率直な物言いの影響で素直に気持ちを伝えておるようじゃな・・・」

 

ボティスが唖然とした顔で言う・・・

 

「カレコレ屋のカゲチヨさんに依頼します!私と一日デートしてください!」

 

「カゲチヨ・・・彼女は一日しかいれないんだ。デートしてあげようじゃないか。」

 

シディ・・・あーもう!

 

「了解だ!どこに行く?」

 

「面白いことになってきましたね・・・」

 

ヤヨイ!ことの張本人が何言ってんだよ!

 

sideヤヨイ

こうしてカゲチヨとフィサナさんのデートを見守ることにしたのですが・・・

 

「最初は牛丼屋ですね・・・」

 

「早朝からの依頼だったから朝ごはんもまだだったしな。」

 

ホント朝早く呼び出してすみません!

 

「美味しいです!鮭の定食にネギ玉とキムチ牛丼!」

 

「お、おう・・・」(俺の財布が・・・)

 

カゲチヨが涙を流してる・・・

 

「ヒサ子の大食いを受け継いでおるのか・・・」

 

ボティスさんもフィサナさんの大食いに驚愕してます。

 

そして店を出た二人は次にやってきたのは・・・・

 

「ここで格闘技の体験ができるみたいですよ!早く早く!」

 

「食った後にすぐに動くのかよ・・・」

 

そう言ってムエタイの体験に入っていった。

そこでは・・・

 

「あの女子すごい蹴りしてるぜ!?」

 

「期待の新人だ!」

 

ものすごく目立ってるフィサナさんがいた・・・

 

「ぜぇ・・・ぜぇ・・・」

 

「兄ちゃんも結構筋肉あるみたいだけどスタミナがねぇみたいだな・・・」

 

案の定カゲチヨはへばっていた・・・

 

「フィー子の格闘技好きも困りものじゃのう・・・」

 

ボティスさんの言う通り今のところカゲチヨが振り回されてますね・・・

 

sideシディ

次に二人が行ったのは服作りの体験だったのだが・・・

 

「じゃーん!どうですか?カゲチヨさんに似合う服にしてみたんですけど?」

 

「すげぇ!俺好みじゃん!」

 

カンナの女子力を受け継いでいたフィサナはカゲチヨ好みの服を作りカゲチヨをご機嫌にしていた。

 

さらに・・・

 

「はい、カゲチヨさん甘いの苦手と聞いたのでビターチョコにしてみました!」

 

「食いやすい・・・」

 

お菓子を作るときもカゲチヨに会った料理を作っていた・・・

 

「どうやら最初は自分が思いっきり楽しんで後半はカゲチヨさんに楽しんでもらう戦略を立ててたんですね。」

 

ヤヨイの言う通りちゃんと考えていたんだな。そうしていると・・・

 

「ねぇねぇ、そこの彼女そんな陰キャじゃなくて俺と付き合わない?」

 

夕方になったころ二人が楽しんでるときに空気を読まずナンパしてくる男がいたのだが・・・

 

「カゲチヨさんになんてこと言うんですか?刺身包丁で腹開きにしますよ?」

 

「ひいいいい!?」

 

サイコパスな笑みで撃退した・・・

 

「あ、ありがとな・・・」

 

「カゲチヨさん・・・今日は楽しかったです・・・だから私・・・」

 

「ちょ・・・」

 

そういってフィサナは顔を近づけた。

 

「もしかしてキスですか!?やってしまうんですか!?」

 

「うるさいぞ・・・」

 

ヤヨイが盛り上がる中ボティスが言う。

しかし・・・・

 

ドンっ!

 

「あれ・・・?私さっきまで倉庫にいたのに・・・」

 

「何でカゲチヨが近くにいるんですか?」

 

「なんかすごく疲れてるのはなんで?」

 

「ヒサ、フィーア、カンナ!」

 

三人とも元に戻ったのか!

 

「三人とも今までのことは覚えてないんですか?」

 

ヤヨイが聞く。

 

「え?とくには・・・」

 

「アーシも・・・」

 

「全然ですね・・・」

 

どうやら効果が長くなった影響で三人の記憶はなくなるらしいな・・・

 

「とにかく大変だったんだよ・・・」

 

「あれ?何でカゲ顔が真っ赤なの?」

 

「そうですよ。気になります。」

 

「可愛い女子でも見つけたの?」

 

三人は気付かずに言う。

 

「何でもねーよ!やっぱお前らは三人の方が良いって思っただけだ!」

 

「「「??」」」

 

カゲチヨも素直じゃないな・・・



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子連れカゲチヨ1

銀魂の「ミルクは人肌の温度で」から「デートは三十分前行動」までの話を元ネタにしています。赤ん坊の見た目はカゲチヨに赤メッシュがないバージョンを想像してください。


side?

 

「はぁ・・・はぁ・・・」

 

私は走っていたこの子を守るために・・・そして見つけた。あの何でも屋を。

 

「ごめんね。必ず迎えに来るから・・・」

 

そうして私は夜闇をまた駆け出した・・・

 

sideカゲチヨ

「ちょっとちょっと・・・アイドルグループI・CYU(いちゅう)のボーカルが出来ちゃった結婚だって。」

 

いや、カンナ朝から新聞読んでるのは良いんだけどよ・・・

 

「腐ってるな・・・」

 

「ホント世のなか腐ってますよ。どいつもこいつもやれ出来ちゃっただの不倫だの物事の筋道が揺らいでる気がします。古き良き日本の美徳が台無しですよ。」

 

いやフィーア、そうじゃなくてこの白飯・・・

 

「明らかに白カビ生えてるんだけど・・・これ誰が買ってきたんだよ。」

 

「カゲ。確かにカビの生えた考えかもしれないけど人間って自分を律する精神がなくなったら終わりだと思うんだよね。」

 

「うむ、人が交わるのは当然のことだがせめて相手や身近な人と相談することが大事だな。」

 

いやヒサ、シディ。聞いてる?

 

「これ賞味期限切れてないか?」

 

「確かに!女の子たちも賞味期限とか気にしすぎなんだよ!自分を安く売りすぎだと思うよね?」

 

「いい加減にしろよカンナ。腐ってんだよ俺の飯が誰だ?出したの?」

 

「「「ホント腐ってるよね~」」」

 

「女性陣聞いて、それとも頭も腐ってるの?」

 

結局俺は自分で飯を交換して外に出た・・・

 

「アイツ等最近俺がリーダーってこと忘れてないか?確かに拾われたのは俺が最後だけどさ・・・一回大乱闘でもするか?」

 

いや、やられるのがおちだな・・・

俺がそんな感じでリサイクルショップの前を通りすぎようとすると・・・

 

「ばぶ~ばぶ~。」

 

・・・赤ん坊?まさかな・・・

 

「ばぶ~ばぶ~。」

 

紙が入ってる。

 

「貴方の子供です。責任とって育ててください。私はもう疲れました。」

 

・・・ないな。これはない。

 

「ばぶ~ばぶ~」

 

ないないない!これはないって!

 

「朝から何なんだ!お前はぁ!」

 

オーナーのドロップキックを食らっちまった・・・

 

そしてみんながリサイクルショップに召集された・・・

 

「腐ってますね。」

 

「腐ってる。」

 

「まぁ、そうだな。」

 

ヨ―メイもカンナもオーナーもなんだよ!その目は!?

 

「身に覚えがないって言ってるだろ!?」

 

「いい加減な男とは思ってたけどまさかやることやっといて責任を取らない男とは思いませんでしたよ・・・!拾ってきたのはやましいことがあるからじゃないですか?」

 

フィーア!?チゲーよ!?放っておけないだろ!

 

「でもカゲが女の人と付き合うとかできそうにないけど・・・」

 

ヒサ!ナイスアシスト!

 

「だがこの子供カゲチヨにそっくりではないか?目つきの悪さや髪型とか・・・」

 

おーい、シディさん?

 

「俺は腐り目の伝承者か?俺なら子供にこんな重荷は背負わせねーよ。遺伝子捻じ曲げてでもピュアな目をした子供に育てるね。」

 

「大声ださないでください!影楽が起きちゃいますよ!」

 

ねぇ!?フィーア、その落語家みたいな名前やめてくれない!?

 

「大方何でも屋って聞いて勘違いした誰かが置いていったんだよ。親を探さねぇと・・・」

 

「腐り目が責任逃れしようとしてますよ~あきらめの悪いパパでちゅね~カゲトキ。」

 

カンナまで!?俺ってそんな意思の弱い男に思われてるの?誘われれば誰とでもやると思われてるの!?

 

「うっ・・・うっ・・・」

 

やべぇ・・・ぐずりだした・・・

 

「多分お腹がすいたんだろうな。幼児化のときのミルクがまだあったはずだ。取ってこよう。」

 

シディの言う通りカレコレ屋では幼児化が多すぎて必需品だもんな・・・主にフィーアの癖やシディのドジのせいだけど・・・(カゲチヨのたくらみも含まれている)

 

「私今なら出そうな気がします!」

 

フィーア!?何母性に目覚めてるんだ!お前そのショタコン直さないとヤバいぞ!

 

結局シディがミルクを頼んだおかげでなんとかなったが・・・

 

「さてふざけるのはこれくらいにしてこれからのカゲマサのことについて話さないとな。」

 

オーナーふざけてないなら俺にちなんだ名前は辞めてもらえませんか?

 

「確かにカゲナリちゃんのことはどうしますか?」

 

ヨ―メイまで!?あーもう!

 

「俺がヤヨイたちに情報と捜索のことを話してくるよ!」

 

俺は赤ん坊を連れて出て行った!アイツ等はともかくヒサに勘違いされるのは嫌だ!絶対に見つけ出す!

 

sideカンナ

 

あそこまでマジになるなんて・・・

 

「やっぱりヒサメちゃんのこと好きなんだね~!」

 

「ちょ・・・。」

 

ヒサメちゃんは疑ってないのに健気だね!

 

「さてアーシたちも・・・」

 

そうしてアーシたちが捜索しようとした時だった・・・

 

「あのう・・・すいませんちょっとお伺いしたいことがあるんですが・・・」

 

ある老人が尋ねてきた・・・

 

sideカゲチヨ

 

「え?捨て子?」

 

俺はお菓子を買ってるヤヨイに話しかけた。

 

「あぁ、情報収集と同時にこの子の写真を雑誌に乗せて親を探してくれよ。」

 

「分かりましたけど・・・ホントにあなたの子供じゃないんですよね?特にこの腐った目とか瓜二つですよ。」

 

だから違うって・・・最近の子供はゲームやりすぎでこんな目なんじゃねーの?

 

「何て言いつつカゲチヨもヒサメちゃん以外の女性とついに話せるようになったんじゃないんですか?このこの!」

 

「ヤヨイ。カゲチヨはこっちだわざとやってない?」

 

こうしてなんとか捜査の協力は取り付けたが・・・

 

「なぁ、ハツキ、ミナヅキなんで俺の周りは人の話を聞かない奴が多いんだと思う?」

 

俺は二人に相談した・・・

 

「それは貴方も人の話を聞かないことが多いからじゃないですか?」

 

「ん・・・」

 

なるほどな・・・

 

sideヒサメ

 

「悪いが知らないな。こんな娘。」

 

オーナーは写真の女性にそう答えた。

 

「そうですか・・・顔の広い貴方なら何かわかると思ったのですが・・・あ、すみません橋田嘉兵衛と申します。この町でも店を開かせてもらってます。」

 

え!?あの大財閥の?

 

「その女性がどうかしたのか?」

 

シディが聞く。

 

「実は・・・先日だった一人の孫がさらわれてしまいまして・・・」

 

「誘拐ですか?」

 

フィーアちゃんも聞く。

 

「ええ・・・まだ歩くのもおぼつかいないのでおそらく。心当たりを当たってみたところその娘が・・・」

 

「人はみためじゃわからないって言うけどね・・・」

 

カンナちゃんが写真を覗きこむ。

 

「警察には相談しないんですか?」

 

ヨ―メイちゃんが聞くけど・・・

 

「込み入った事情がありまして・・・ですのでどうか見かけたら連絡を・・・孫の写真もありますので。」

 

怪しいと思ったその時だった!

 

「すいませーん。いないんですか?」

 

リサイクルショップの方に行こうとする人がいた。

 

「こっちだ。どうかしたのか?」

 

オーナーに呼ばれて振り向いたその女性は写真の人だった・・・

 

sideカゲチヨ

 

「あー・・・なんか自信無くなってきたな・・・お前ホントに息子じゃないよな?」

 

「ばぶん。」

 

「お父さんって呼んでみ?」

 

「ばぶ~。」

 

そうして裏路地を歩いていると・・・

 

「お前・・・止まれ。」

 

おいおい・・・お父さん多すぎねぇか?

 

 



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子連れカゲチヨ2

sideヒサメ

 

「この性悪女が!とうとう見つけたぞ!勘七郎をどこへやった!言え!」

 

リサイクルショップに現れた女性を部下を使って拘束した喜兵衛さんは女性に問い詰める!

 

「この女!立場をわきまえんか!」

 

パンっ!

 

嘉兵衛さんは女性をはたいた!

 

「待て、流石にやりすぎだぞ。」

 

当然シディが止めるけど・・・

 

「おっとすみません。つい興奮してしまって・・・ですがここからは家族の問題故、私たちで解決します。お騒がせしてすみませんでした。」

 

喜兵衛さんはそう言って車で去っていった・・・

 

「・・・」

 

オーナーも怪しんでるみたい・・・

 

「あー!」

 

「オーナー見てくださいよ!これ!」

 

カンナちゃんが叫び声を上げ、ヨ―メイちゃんも写真を見せる。

 

「これお爺さんが探してる孫の写真なんですけど・・・」

 

ヨ―メイちゃんが見せた写真にはカゲが連れて行った写真の子供が写っていた・・・

 

「これまずいよね?カゲまた変なことに巻き込まれてるよね?」

 

「もしかしなくてもそうですね・・・」

 

フィーアちゃんも焦る。このままじゃカゲが!

 

「カゲチヨなら大丈夫だろう。それよりもお前たちに頼みたいことがあるんだ。」

 

オーナー?

 

sideカゲチヨ

 

なんか刀やナイフ持った男たちがこの子渡せって言ってきてるんだけど・・・

 

「お前あの女の愛人か何かだろ?二人で共謀して橋田屋の財産を狙うつもりか?」

 

何言ってんの?この人たち、何で誘拐犯に間違われてるんだ俺?

 

「あぼん。」

 

事情を聞きたくても子供は話せないしこの状況・・・

 

「あの~俺は子供を預かってただけなんですよ・・・だから・・・」

 

ぎゅっ

 

何故か子供に服を握られていた・・・あぁ!くそ!

 

「やれぇ!」

 

襲い掛かってきやがった!

 

「あーもう!なんなんだよ!」

 

俺はとっさに子供を空中に投げた!

 

「あの野郎!なんて真似を!」

 

「拾えー!」

 

チンピラが子供に夢中になってる隙に俺は血液の刀で回りの奴らは斬り伏せたが・・・

 

ガキンっ!

どさっ。

 

子供は片手でなんとか抱いたが踏み込んだ先に手練れの男がいた・・・

 

「面白い戦い方だな。誰かを守る戦いに慣れてるのか?」

 

「悪いですけどミルクの時間何でどいてもらえないっすかね?」

 

俺は男に丁寧に説得する。

 

「ふふふ・・・良いぜ、片手でやり合うには惜しい男だ。行きな。」

 

よっしゃ!言ってみるもんだな!

 

俺はそのまま走り抜けた!

 

sideゼクス

俺は妖精王の指示で橋田屋に使用人として潜入していた・・・

 

「旦那様の雇ってる人たちが無作法な人たちばかりでトイレが汚れるのよ~!」

 

「あの旦那様ヤバいことに顔突っ込んでるんじゃないかって噂・・・確かお孫さんも攫われたって言ってたわよ。」

 

「違うわよ。あれはお房さんの仕業らしいわよ。旦那様にいびられてたらしいし。」

 

こういう風に清掃員のおばちゃんたちから情報を聞き出した。

そして廊下を歩いていると・・・

 

「おい!さっさと歩け!」

 

屈強な男たちとそれに連れられてるのはさっき話に上がったお房さん、そして旦那である橋田嘉兵衛だった・・・

 

「もう捕まったのか・・・どうするか・・・」

 

そうして次の策を考えていると・・・

 

「あれ?ゼクス君じゃん?また不機嫌モード?」

 

カンナ!?どうしてここに!?

 

「この顔はいつもの顔だ・・・というか何でお前はここに・・・」

 

「あぁ、オーナーに頼まれて橋田屋に家政婦として潜入して調査してるんだ。」

 

ホントだ、ヒサメにシディ、フィーアもいるな・・・

 

「ゼクス君はどうしてここに?」

 

「実は妖精王に調査を頼まれてな・・・お前たちと同じで橋田屋について調べてたんだ・・・」

 

さて、妖精王に知らされた情報を話すか・・・

 

sideカゲチヨ

俺たちは追手が通り過ぎるのを待っていた・・・

 

「おのれどこへ行った!」

 

「あっちを探せ!」

 

・・・通り過ぎたか。

 

「おい、行ったぞ。」

 

・・・・

 

「行ったって言ってるだろ?」

 

・・・・・・

 

「行ったぞおおお!」

 

「そんな空き缶の中に隠れられるかぁ!!」

 

修行僧に変装してるクリスに俺は壁の裏側から出てきてそういう。

 

「あぁ、なんだやっぱりそっちに隠れたんだ。」

 

「やっぱりって思うならなんで空き缶の方選んだの?」

 

俺はクリスにそういう。

 

「カゲチヨあれはおそらくテロリストだ。この時代に武器を持ってるなんて政府の人間か異宙でも名のあるやつの下についてるやつか犯罪組織以外考えられないからな。」

 

やっぱりか・・・

 

「それにお前橋田屋の名前を連中が口に出したって言ったよな?」

 

知ってるのか?

 

「あそこに見える巨大なビルがそうだよ。地球が異宙に転移する前から続く老舗。元は小さな呉服店だったが時代に応じた柔軟な発想で変化と発展を繰り返して今では今ではかなりの大企業になってるって話だ。」

 

「じゃあ何でテロリストなんて・・・」

 

「裏で嘉兵衛はそいつらのパトロンをやってるみたいなんだよ。援助の代わりに闇で動かして利用してるんだよ。現に商売仇の数人は消されてるらしいしね。流石にテロリストが図に乗って同盟結んでる町に被害を与えるかもしれないってことで俺もこうして変装して動いてたんだ。」

 

・・・にしてもよぉ・・・

 

「何でそんな奴の孫がここに?」

 

「お前まさかヒサメがいながら喜兵衛の娘とにゃんにゃん・・・」

 

「だから違うって!っていうかセンス古すぎだろ!?」

 

ホントに誤解されて朝から大変なんだからな!?

 

「にしてもこのふてぶてしい顔どう見てもそっくりじゃん。赤ん坊は泣くのが仕事なのに職務放棄だね!」

 

「うっせーよ!こんな状況で鳴かれたら勢い余って捨てちまうぞ・・・!」

 

「だばん。」

 

赤ん坊が答える。

 

「そうだぞー男はメッシュを失敗した時以外泣いちゃいけねーよ、その辺はアサヲより見込みあるぜ。」

 

「おい、カゲチヨ。下下。」

 

下?

 

じょぼじょぼ・・・

 

「上は大丈夫でも下は泣き虫らしい・・・」

 

忘れてた・・・

 

sideヒサメ

 

「で、作戦もないから結局嘉兵衛のいるところに侵入か・・・」

 

ゼクスくんには呆れられるけど心配だもん!

 

「やっぱり、オーナーとお父さんの予想はあたりだよ。何か裏がありそう。」

 

カンナちゃんの言う通りだね・・・

 

「子供を殺すつもりなら死、母親だけなら即死、どっちが良いですかね?」

 

「フィーア、それどっちも死だろ・・・」

 

ゼクス君の言う通りだけど最悪カゲ抜きで戦闘して野望を砕いて母親・・・お房さんを救い出すのが最善かも・・・

 

「ここだ、匂いがここで途切れてる。」

 

シディが言った扉を覗くと・・・

 

「おら!さっさと吐け!」

 

「勘七郎様はどこだ!」

 

犯罪者と思われる男がお房さんに水攻めを行っていた・・・

 

「相も変わらず強情な女よ・・・貫太郎も酔狂な男だったがこの女のどこに惚れたのか見当もつかんわ。・・・人の息子をたぶらかして死なせたうえあまつさえその子をさらうとはこの性悪女が。」

 

嘉兵衛が吐き捨てる・・・

 

「勘七郎をさらったのは貴方たちのほうでしょう。あの子は私の子です。誰にも渡さない。」

 

お房さんはそういう。これって・・・

 

「おい、そこで何をしている。」

 

しまった!周りに人が・・・

 

「あぁ、俺たちは掃除をしていたんだ・・・」

 

シディナイス!

 

「はい、新入りでして私が掃除のついでに案内していたところで。」

 

ゼクス君がフォローする。

 

「それじゃあ私たちはここで・・・」

 

カンナちゃんが言って立ち去ろうとするけど・・・

 

「くさいねぇ・・・嘘つきの匂いだ・・・」

 

眼をつぶってサングラスをかけた男が来た・・・

 

「でも五人とも強者の匂いだ・・・やり合ってくれるかい?この人斬り似蔵と・・・」

 

強そうな人に目をつけられた・・・!

 

sideカゲチヨ

 

俺はクリスと別れた後赤ん坊のパンツを替えていた・・・」

 

「むー・・・」

 

小便垂れて落ちこんでるのか?

 

「凹むなよ、男は上と下は別の生き物なんだから。」

 

これでよし・・・にしても・・・

 

「今日は父親や誘拐犯に間違われたりと厄日だな・・・」

 

「なふっ。」

 

ああそうだった・・・

 

「お前の方が厄日だったな。でも生きてればこういうのは連続だ。こんなことが人生の八割置いて起こるんだからやってられなくなるときもあるよ。でもこういう一日に食うシディの飯はうめぇんだよ。お前も終わったらミルク一杯もらおうか。」

 

「まふ。」

 

「よし!行くか・・・」

 

俺は赤ん坊を抱っこ紐で抱えながらビルに向かうのであった・・・

 



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子連れカゲチヨ3

sideカンナ

アーシたちは剣豪の攻撃を躱す代償として部屋の中に入ってしまった!

 

「何事だ?・・・貴方たちはオーナーのところにいた・・・」

 

「すみませんねぇ・・・怪しいネズミを見つけたもので。」

 

これは面倒なことになったね・・・

 

「私事ゆえこれ以上手伝いはいらないと言ったはずですが?」

 

心配ないよ・・・

 

 

「アーシたちも私事できてるの孫想いのおじいちゃんにしては度が過ぎてると思うけど?」

 

アーシが言うと

 

「あなた方もおせっかいな方だ世の中には知らない方が良いこともある。」

 

やれやれ・・・囲まれちゃった・・・ここは・・・

 

「ご主人様は砂糖とミルク、どちらでコーヒーを飲みますか?私はやっぱり砂糖派ですね!」

 

そう言ってフィーアちゃんは蹴りの衝撃波で回りの犯罪者を吹き飛ばしアーシが霧で周りの混乱させる!

 

「くそっ!異宙の能力か・・・」

 

その隙に・・・

 

「静かに・・・」

 

「はい・・」

 

シディが女性を連れ出し

 

「ふっ!」

 

ゼクス君が窓を割って脱出した!

でも・・・

 

「見つけたよぉ!」

 

なんと男は居合で壁を両断してアーシたちを見つけた!

 

「俺は目が見えないからねぇ・・・そんなものは無意味だよ。」

 

全身過敏になってるってことか・・・どうしよう・・・

 

sideカゲチヨ

俺は受付に来たのだが・・・

 

「あのー社長に合わしてもらいたいんですけど・・・」

 

「失礼ですがアポの方は取られていますか?」

 

確かにアポとってねぇな・・・

 

「急ぎなんだよ。頼むよ。」

 

「だから決まりですので・・・」

 

どうするか・・・そう考えていると・・・

 

ドゴンっ!ものすごい音が聞こえてきた。

 

「あら何かしら・・・」

 

しめた!俺はエレベーターに乗り込んだ!

 

「ちょ・・・困ります!ちょっと!」

 

sideフィーア

 

まぁ雑魚は・・・

 

「遅いですよ。武器持ってても怖くないですね。」

 

「はぁっ!」

 

私とシディさんの腕力でなんとかなります。

でも・・・

 

「はぁっ!」

 

ヒサメちゃんが電磁加速で巨大な鉄球をあの盲目の剣豪にぶつけるけど・・・

 

ズバッ!

 

一刀両断するとはまさに強者ですね・・・

 

「とりあえず火で巻くよ!」

 

「ぬぅっ!」

 

カンナちゃんが火を巻いて私たちは一つ下の屋根に隠れました。

 

「あの・・・貴方たちは誰なんですか?」

 

お房さんが聞いてきます・・・そういえば言ってませんでしたね・・・

 

「私たちは貴方が赤ん坊を置いていった何でも屋の従業員ですよ。」

 

私が言うと・・・

 

「勘七郎は無事なんですか!?」

 

お房さんは聞いてきた。

 

「やっぱり母親は貴方なんですね。事情を聞かせてくれませんか?」

 

ヒサメちゃんが言います。

 

「それは・・・」

 

sideお房

 

私は十六のときに使用人として働いてたんです・・・

旦那様のご子息貫太郎様のお世話をしていました。

寝たきりの生活でしたし私たち使用人をからかってはいましたがまるで友人のように接してくれて私は惹かれていきました。

 

「お房、俺はいつまでこうして寝たきりなんだろうか?」

 

「また始まった今日は咳も酷いんですから散歩はだめですよ。」

 

「俺はどうせ長生きできないだろう。そりゃこうしてぐーたらしてれば長く生きられるかもしれんが・・・」

 

「貫太郎様、旦那様は病気を治そうと・・・」

 

私はそう言いましたが・・・

 

「何を言ってるんだ。あのおっさんは俺に橋田屋を継がせて財産を守りてぇだけだっつーの。俺はセミにでもなりたいね。」

 

「それでは一週間しかいきれませんよ?」

 

しかし貫太郎様は笑顔で言いきりました・・・

 

「いいんだよ。だってあんなに気持ちよさそうに鳴いてるだろ?」

 

そして半年後私と貫太郎様は逃げるように屋敷から出て一緒に暮らし始めました。

いけないと分かっていても力になりたかったんです・・・

それから貧しくとも幸せだったのですが、貫太郎様は病気でなくなってしまい勘七郎を跡継ぎにしようと旦那様は追手を放ちました・・・それで逃げきれなくなった私は・・・

 

sideフィーア

 

「・・・貴方たちにはすまないことをしたと思ってます。勝手な都合に巻き込んでしまって・・・」

 

なかなか壮絶な事情だったんですね・・・私たちは脱出しようと建物の中に入ります。

 

「だとするなら嘉兵衛はとんでもない男だな・・・」

 

シディがそういうと・・・

 

「とんでもないのはその女だ。私の息子を殺したのは紛れもなくその女、その女さえ私の橋田屋は安泰だった。次の代に引き継ぐことで私の生涯の仕事は完遂するはずだったんだ。」

 

先回りされたみたいですね・・・

 

「なぜそんなにこの店に執着するんですか?お金ですか?権力ですか?」

 

お房さんが問うと

 

「女子供にはわかるまい、男はその生涯をかけて一つの芸術品を作る。成す仕事、子供、それが芸術品の男もいる人によってそれは千差万別私にとっては橋田屋。作品を美しく仕上げるためなら私はいくらでも汚れられる。」

 

そう言って手ごまたちはこちらに向かってきましたが・・・

 

ドドドっ!

 

突然血液の弾丸が降ってきました・・・

 

「なー、社長室はここか?」

 

「な、なにぃ!?」

 

遅いですよ・・・

 

「これで面会してくれるよな?」

 

こちらに来たのはリンゴを持ったカゲチヨでした・・・

 



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子連れカゲチヨ4

これでこの長編はおしまいです。


sideヒサメ

「何者だ!貴様!」

 

嘉兵衛が聞く。

 

「あー・・・俺は子守り狼です。」

 

それにこたえるのは駆け付けたカゲだった・・・

 

「勘七郎!」

 

「カゲチヨ!」

 

お房さんとフィーアちゃんが驚きの声をあげる。

 

「なんかめんどくさいことになってるな・・・どういうことだヒサ?三十字以内に簡潔に述べてくれない?」

 

カゲ・・・

 

「だったらカゲもなんでここに?三十字以内で述べてよ。」

 

「無理だ。」

 

でしょ?

 

「お前わざわざ敵の狙いを背負ってくることないだろ!?」

 

ゼクス君が言う。

 

「助けに来たのにひどくね?それに何でここにいるの?妖精王の指示か?」

 

カゲとゼクス君が喧嘩しそうになるけど・・・

 

「カゲチヨ、その老人の狙いはその赤ん坊だ。自分の孫を宿したその子を足蹴にしておいて息子が死んだとたん子供を奪って跡取りにしようとする男なんだ・・・」

 

シディが事情を話した。

 

「おいおい・・・せっかく子供返しに来たのに無駄足みたいだな。」

 

カゲが呟く。

 

「無駄足ではない。それは私の孫だ、橋田屋の大事な跡取りだ。こちらに渡しなさい。」

 

嘉兵衛が図々しくもこちらに渡してくるように言ってくる・・・!

 

「俺としてはおめーから解放されるならジジイでも母ちゃんでもいいんだが・・・」

 

「なふっ。」

 

「そうかそうか・・・」

 

カゲはお房さんに勘七郎くんを渡した。

 

「ワリ―爺さん、ジジイのしわしわの肌よりも母ちゃんの少しかさついた肌の方が良いみたいっすね。」

 

「やめてもらえません!その失礼な表現!!」

 

カゲ・・・カッコいいのになんか台無しだよ・・・

 

「逃げ切れるとでも思ったいるのか?こちらにはまだとっておきの手ごまがいるのだぞ。」

 

その瞬間シャッターが切れてあのサングラスの男が来た!

 

「盲目の身でありながら居合を駆使し一撃必殺で仕留める達人・・・その名も岡田似蔵。人斬り似蔵と恐れられる男だ。」

 

嘉兵衛が自慢げに話す。

 

「やぁ、またきっと会えると思っていたよ。」

 

「お前・・・あの時の。目が見えなかったのかよ。」

 

カゲはあってたみたい・・・

 

「今度は両手が空いてるようだねぇ、これで心おきなくやり合えるな・・・」

 

「似蔵!勘七郎の所在さえわかればこっちのものだ!叩き切ってしまえ!」

 

嘉兵衛が指示を出した!カゲは血液の刀を出す。

 

「カゲチヨ!居合の達人に間合いを詰めさせちゃいけません!」

 

フィーアちゃんがアドバイスする。その瞬間!

 

ふっ!ブシュっ!

 

「ちっ!」

 

カゲはすれ違い様に肩を切られていた!

そして・・・

 

「勘七郎が!!」

 

「赤ん坊はしっかり抱いておかないとねぇ?お母さん。」

 

しまった!勘七郎君も取られちゃった!?

 

「くくく・・・流石は似蔵恐るべき早業・・・あとはゆっくり見物かな?」

 

ぽたぽた・・・

 

「悪いねぇ・・・旦那俺もあの男相手じゃそんなに余裕がない・・・ガキつれてさっさと逃げてくれ・・・」

 

似蔵も額から血を流していた・・・カゲもあの一瞬で一撃入れてたんだ!

 

「皆・・・お前らはガキ追ってくれ・・・」

 

カゲ・・・

 

「わかった!」

 

「絶対に来いよ・・・」

 

「カゲチヨなら大丈夫さ、ゼクス。」

 

「負けたら特訓十倍メニューですからね。」

 

「フィーアちゃんそれカゲチヨ生きてるってことだから勝つって信じてるってことじゃん!」

 

私たちはカゲにそう言って嘉兵衛を追った。

 

sideカゲチヨ

 

「いいのかねぇ、リーダーが果たせない約束なんてするもんじゃないよ。」

 

「心配ないっすよ。俺はデート前なら三十分待っても余裕で暇つぶしして全然待ってないよって正直に言える男っすから。」

 

「面白いねぇ・・・吸血鬼とは言え俺居合で倒れなかった奴は久しぶりだよ・・・でも吸血鬼でもその重傷は数日くらい必要なはずなんだが・・・オタク訳アリかい?」

 

鋭いじゃねぇか・・・

 

「俺は若いころに目を病でやられたが真剣の切り合いはより深く早く一太刀目を叩き込んだ方が勝負を制する。居合は俺にとっておあつらえの技だし失った目の代わりに全身の器官が耳や鼻や肌も目の様に周りの物を感じ取れるようになったのさ。」

 

やれやれ大層な目玉だな・・・

 

「アンタの魂の色まで見えちまいそうだなぁ・・・」

 

「俺も眼力には優れてるから見えるぞ・・・テメェの魂はうんこみてーな色だってことがな。お前は何も見えちゃいないんだよ・・・!」

 

「試してみるかぃ。」

 

「来いよ。」

 

side似蔵

 

俺はまた奴を居合で叩き切った・・・腕が落ち、心臓を貫かれ、奴が倒れる様まで見えるぜ・・・

 

「ちと早すぎたか・・・見えてないのはアンタだったね。」

 

「どうした?俺の死ぬ幻覚でも見たのか?」

 

!!?何故奴が・・・!俺は素早く刀を抜いたが・・・

 

「刀身が・・・!!」

 

まさか最初の一撃で!

 

「抜き身も見せない居合が仇になったな・・・だから言っただろ見えてないって!」

 

ズガンっ!

 

次の瞬間俺は奴の一撃を叩き込まれ気絶し拘束されたのだった・・・

 

sideフィーア

 

こうして喜兵衛を追い詰めました!

 

「く、くるな!」

 

「もうやめてください・・・貫太郎さまもおっしゃっていました・・・・」

 

ーそこには花や祭壇が沢山あって綺麗な女の人の写真が飾ってあるんだよ。そして親父が言うんだー

 

「飯も私が作るし、おしめも・・・勝手はわからんがなんとかするさ。だから安心していくといい。」

 

それって・・・

 

「こんなことで貫太郎様や奥様が喜ぶとでも?」

 

「・・・・貫太郎は生まれたときから病弱だったが妻は人より短い人生ならその倍は笑って生きられるようにしてあげればいいと・・・セミのように鳴いて生きていけばいいと言った・・・だが私は利口にはなれなかった。だから医者を腐るほど雇って息子を育てた。どんな形でもいい。生きていて欲しかった。結局皆失くした・・・約束を一つも・・・」

 

その時でした!

 

「もふっ。」

 

勘七郎君・・・

 

「全部はなくしてないみたいだな。」

 

シディさんの言う通りですね。

 

「今度来るときは橋田屋の主人ではなくて孫想いのおじいちゃんとして来てください。」

 

母は強しですねぇ・・・

 

sideカゲチヨ

 

「それじゃあ私たちはこれで、本当にお世話になりました。御恩は一生忘れません。」

 

「俺たちもテロリストを叩き出せたし気にしないでください。」

 

ゼクスの言う通りだな・・・

 

そして俺は・・・・

 

「どうだ?カンナ特製のミルク、俺はコーラだが上手いだろ?」

 

「げふっ、なふっ。」

 

「足りないって・・・もっと人生経験積んで初めて酒は上手いんだぜ?だから一杯泣いて笑って過ごせよ。」

 

俺は一人公園を立ち去った・・・

 

「・・・・うわーん!」

 

「なんか初めて勘七郎君が泣くとこ見た・・・」

 

「突然どうしたの?」

 

「おかしいわね・・・この子滅多に泣くことなんてないのに・・・」

 

ヒサとカンナ、お母さんの声がセミの声で聞こえにくい・・・

 

「セミも元気に鳴いてるなぁ・・・」

 

俺は木を見ながらつぶやくのだった・・・



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SCPシリーズ871 景気の良いケーキ

sideカゲチヨ

俺たちは如月さんの研究所で献血の依頼を受けていた・・・

 

「あー・・・なんか疲れたぜ・・・」

 

俺は体の倦怠感からそうつぶやいた・・・

 

「うむ、だが研究のためだからな。」

 

シディは元気だな・・・疲れてるように見えねーぞ・・・?

 

「でも確かに貧血気味だよね・・・」

 

カンナもそう思うよな・・・

 

「ありがとうございます。貴方たちの血は今後の実験に役立てます。依頼料を受け取ったら帰って大丈夫ですよ。」

 

「献血といえばお菓子ですけどバイト代にプラスして出せないんですか?流石に血が足りなくて・・・」

 

如月さんがお礼を言うがフィーアの言う通り甘いものが欲しいな・・・

 

「お菓子って言っても・・・あ!じゃあ残さず持ち帰らなければこのお菓子食べて良いですよ?」

 

すげぇ!ショートケーキにバアムクーヘン、他にも色々あるぞ!?

 

「「やったー!」」

 

ヒサとフィーアは声をそろえて食べ始める!

 

「カゲチヨもシディも急いで食べいないと二人に食べつくされるよ!?」

 

カンナの言う通りだな!

 

俺もチョコレートケーキを頬張る。

 

「マジで美味しいな・・・」

 

「残さず食べれそうだな。」

 

シディもご満悦のようだ。

 

「もしお腹いっぱいなら残しておいていいですからね?」

 

そうして俺たちは満足するまで食べたのであった・・・

 

sideヒサメ

「美味しかったね!」

 

「また食べたいです・・・」

 

カンナちゃんとフィーアちゃんはそういうけど・・・

 

「ふふふ・・・実は一つ持ってきてたんだ!」

 

私は皆に見せる!

 

「ヒサメ、如月さんに持って帰ってはいけないと言われてたじゃないか。」

 

シディが言うけどやっぱりカレコレ屋で食べたかったんだもん!

 

「いいなー!私にも食べさせてくださいよ!」

 

「やだ!フィーアちゃんには酷い目に散々あわされてるから分けてあげない!あむ・・・美味しい~!」

 

「うう~!」

 

やっぱりケーキは美味しい~!

 

sideフィーア

 

はぁ・・・私も食べたかったですね・・・ケーキ・・・

 

「あれ?机に置いてありますね・・・ヒサメちゃんまだ持ってきたたのでしょうか・・・」

 

取りあえず食べちゃいましょう!

 

「相変わらず絶品ですね!」

 

そうして食べた後皆がやってきました。

 

「あれ?フィーアちゃんなんか機嫌良いね?」

 

カンナちゃんわかっちゃいます?

 

「教えてあげませんけどね?」

 

「なんか腹立つな・・・」

 

カゲチヨ酷くないですか!?

 

sideカンナ

 

あれ?ケーキが・・・こんなとこに置いてたら腐っちゃうじゃん・・・

 

「とりあえず冷蔵庫にしまっとこう・・・」

 

その日は依頼をこなして3日後に食べようとしたら・・・

 

「ええっ!?増えてる!?」

 

冷蔵庫内にケーキが八個くらいあった!?

 

「どうしたんだ?カンナ?」

 

カゲチヨがやってきたのでアーシは訳を話した。

 

「いれたのを忘れたわけじゃないんだよな?」

 

「うん、アーシは一個しかいれてないのに・・・」

 

「妙な話だな・・・」

 

カゲチヨもシディも首を傾げる・・・

 

「これって食べていいんですかね?」

 

「ちょっとくらいならいいんじゃない?」

 

ちょっとフィーアちゃん、ヒサメちゃん!?

 

「出所不明のケーキなんて食べちゃだめだよ!それで酷い目に逢ったの忘れたの!?」

 

「「うっ・・・」」

 

アーシたちはその後も冷蔵庫に入れてたんだけど・・・

 

「ヤベェな・・・入りきらねぇくらい増えてるぞ・・・!」

 

カゲチヨも唖然とする・・・

 

「とりあえず壊してみるか・・・」

 

シディが炎で焼いたり、アーシが水で壊したりするけど・・・

 

「ケーキがカゲみたいに再生した・・・?」

 

ヒサメちゃんの言う通りケーキは元の形状に戻っていく!

怖くなったアーシたちは如月さんに連絡すると・・・

 

「それはSCPー871ですよ!通称景気の良いケーキという名の多種多様なケーキ群なんです。食べられた場合は食べられた場所にケーキが発生するだけですが24時間放置されると自己増殖して鼠算式に増えていって増える時間は直前のケーキに引き継がれます。」

 

メチャクチャ怖いSCPじゃん!?

 

「オブジェクトクラスはKETER,食べられる以外では瞬時に新しいケーキに入れ替わる恐ろしいSCPです!」

 

「どこが怖いの?ケーキが増え続けるなんて天国じゃん!」

 

いや、ヒサメちゃんにとってはそうかもしれないけど・・・っていうかことをおこした張本人じゃん!

 

「SCP871は世界終焉シナリオを引き起こす可能性を持ってるんです!」

 

「なんだそのシナリオは?」

 

シディが聞くのでアーシが答える。

 

「世界終焉シナリオはSCPによっておこる人類滅亡への道筋のことだよ。」

 

そして如月さんが続ける。

 

「SCP-871の総数が二万個を超えた時点で安定的な消費を維持することが出来ず増殖力が上回り、八十日以内に地球はケーキによって埋め尽くされ居住不可能になって人類は滅亡します。」

 

「そんなカオスな滅亡なのか!?」

 

カゲチヨが言うけどそれがSCPの怖いところだよ・・・

 

「だからあのケーキは持って帰っちゃいけないって言ったじゃないですか・・・!」

 

ヒサメちゃん・・・?アーシたちはいっせいにヒサメちゃんを見る・・・

 

「すみません・・・」

 

「対処法は食べつくすしかありません。研究所は236個のケーキがあるので受付は不可能です。」

 

つまりこの量を毎日食べつくさないとだめってことだね・・・

 

「できなければ世界はケーキによってほろぶということだな・・・」

 

シディ・・・そういうことだよ。

 

「これ百二十個くらいあるだろ・・・一人24個だな。」

 

カゲチヨが計算する。

 

「よし!皆で頑張ろう!」

 

ヒサメちゃんが言うけど・・・

 

「いや、ヒサのせいでもあるし俺たちの分半分食えよ。俺甘いの苦手だし。」

 

「そうだね、アーシのもお願いね?」

 

「なんで!?ここは皆で協力するところでしょ!?」

 

「ヒサメちゃんは大食いじゃないですか!!私たちはそんなに食べれませんよ!?」

 

「フィーアちゃんは甘いの好物じゃん!それに自分の分は自分で食べてよ!」

 

アーシとカゲチヨ、フィーアちゃんはヒサメちゃんと言い争う・・・

 

「うぬ・・・大丈夫だろうか・・・?」

 

「不安ですね・・・」

 

sideカゲチヨ

 

「ということでカレコレ屋で新企画やっていくぜ!」

 

「名づけて世界を救う気持ちでケーキを一日120個完食チャレンジ!」

 

「応援お願いします!」

 

そうして俺たちは動画の応援コメントでモチベーションを維持したが・・・

 

「ぐっ・・・」

 

「おぐっ・・・」

 

「もう無理・・・」

 

「げほっ・・・」

 

「胸やけが・・・・」

 

一か月でダウンしちまってケーキは増殖を開始。

そして数か月後には連絡で駆け付けたクリスと如月さんによって何もない異空間にケーキは放りこまれたがヒサはこってり絞られるのであった・・・

 

「もっと手を動かして掃除して!」

 

「ごめんなさい~!!!」

 

 

 

 

 



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SCPシリーズ093 紅海の円盤

ヤルミナのを参考にしていますが宝石の色はシディに逢うのにしています。


sideカゲチヨ

俺たちはカレコレ屋でくつろいでいるとシディが宝石のような石を持ってきた。

 

「森に落ちていてな!綺麗だと思って持ってきたんだ!」

 

シディが笑顔で言う。

 

「でもこの輝き宝石かもしれないし鑑定してもらおうよ!」

 

カンナの言う通りだな!

 

「じゃあどこに行きますか?」

 

「如月さんのところに行こうぜ!あの人は純粋だから値段をごまかすこともしねーだろうし!」

 

俺はフィーアの問いにそう答える。

 

「確かに宝石鑑定なんてできそうで信頼できる人なんて少ないもんね・・・」

 

ということで俺たちは如月さんの元に向かった・・・

そして鑑定してもらった結果・・・

 

「残念ですけど値段はつけられませんけどレアなものを拾ってきましたね。これはSCPー093ですよ。」

 

カンナの次はシディが拾ってきたのかよ!?

 

「どんなSCPなんですか?」

 

フィーアが聞く。

 

「この石のSCPは手に持つと持ち主の性質によって色が変化するんです。現在確認されているのは五種類で青、緑、紫、黄、赤。その色によってさまざまな異世界に行くことができるんですよ!」

 

マジかよ!?

 

「もしかしてラノベみたいな異世界もあるのか!」

 

「あるにはあると思いますけど・・・中にはとんでもない怪物に襲われて帰ってこれなくなった人もいるんです・・・オブジェクトクラスもEUCLIDかなり危険なものです。」

 

「ええっ!?」

 

俺の問いに返した如月さんの答えにヒサが戦慄する。

 

「ってことはこの宝石はここに・・・あれ?なんか鏡の方に動いてないですか?」

 

フィーアの言う通りなんか少しづつ動いてる気がするな・・・

 

「ああ、SCP-693は鏡面をポータルとして異世界に向かうことが出来るようになるんです。」

 

「つまりこの石を持っていれば鏡から異世界に入れるのだな。」

 

シディが言う。

 

「だが机から落ちないように鏡から遠ざけよう・・・うぬ?」

 

シディが持ったら石が緑になった!

 

「ぬ!ものすごい力で吸い込まれるぞ・・・!」

 

シディが鏡の中に行っちまう!俺たちは全力でシディを引っ張るが・・・

 

「や、やべぇ・・・!」

 

「アーシたちまで吸い込まれるよ!?」

 

吸引力は尋常じゃねぇ!

 

「ま、待ってください!言ってしまうのならせめて命綱を・・・!」

 

「無理です!間に合いません!!」

 

「吸い込まれるうううう!?」

 

フィーアとヒサの言う通り俺たちは瞬く間に鏡に吸い込まれてしまった・・・

 

sideヒサメ

 

こうして異世界にたどり着いたけど・・・

 

「私たち元の世界に帰れるのかな・・・」

 

私は不安で押しつぶされそうになる・・・

 

「すまん・・・俺が石を持ったばかりに・・・」

 

「シディさんは悪くないですよ!」

 

フィーアちゃん・・・元はシディが石を拾ってきたせいだから百パーセント悪いわけじゃないよ・・・

 

「でも異世界って言ってもカゲチヨのいったラノベの世界とは違うみたいだね・・・」

 

「どっちかって言うとアーシたちの世界の方がラノベじみてたしね・・・」

 

私とカンナちゃんはこの世界を分析する。

 

「おい、なんかすげぇ匂いがしねぇか・・・?」

 

「うぬ・・・鼻が曲がりそうだ・・・」

 

カゲとシディが言う通り凄い匂い・・・

 

「あれだよ!車の中にある液体!あれ絶対ガソリンじゃないよ!」

 

カンナちゃんの指さした先にあったのは腐った卵の匂いのする未知の液体だった・・・

 

「流石異世界の車・・・燃料も半端ないですね・・・」

 

フィーアちゃん確かにそうだけど・・・

 

「この世界私たち以外人がないないね・・・」

 

そう人がどこにも見当たらない・・・

そう思っていると・・・

 

「くるるるるる・・・・」

 

なんと顔の部分に無数の小さな穴の開いた人型の生物が倒れていた・・・

 

「なんか異世界の生き物が出てきたよ!?」

 

流石カンナちゃん・・・目をキラキラさせてるよ・・・

 

「だが苦しそうにしている。助けよう。」

 

シディが襲われることを恐れずにその生物を助けた・・・

 

「流石シディだな・・・」

 

「うん・・・」

 

私とカゲがそう言っている間にシディはもうその生き物を助けていた・・・

 

「もう大丈夫だぞ。」

 

「くるるる。」

 

生き物は気分良さそうに去っていった・・・

 

sideフィーア

そうして私たちは森を歩き始めました・・・

 

「さっきの生物以外異世界って感じはしませんね・・・」

 

「確かに・・・でもお腹減ったな・・・この世界に食べ物ってあるのかな?」

 

私の言葉にヒサメちゃんがそう返します・・・・

 

「呑気だな・・・」

 

「だって戻れないなら死活問題だよ!!」

 

カゲチヨも苦笑いになります。

次の瞬間!

 

「ぐるるるるる!!」

 

さっきの生物の巨大化版が突然現れました!

 

「しかもさっきの個体と違って友好的ではありませんね・・・」

 

「逃げろおおお!」

 

カゲチヨの一声で私たちは走り出します!

 

「たぁっ!」

 

「効いて!」

 

「はぁっ!」

 

カンナちゃんの炎や私の衝撃波、ヒサメちゃんの電気も効いてないですね・・・

 

「どこまで追ってくんだよ!」

 

私たちが絶体絶命の危機になったその時でした!

 

「くるるる!」

 

なんとさっきシディさんが助けた個体があの巨大な生物を足止めしてくれています!

 

「無茶だ!お前まで!」

 

シディさんは助けようとしますが・・・

 

「待ってシディ!その子はシディに助けられたお礼をしようとしてるんだよ!その気持ちを無下にするの!?」

 

カンナちゃんが止めます。

 

「ぐっ・・・!すまない!」

 

そうして私たちが必死に走ると鏡がありました!

 

「シディさん!飛び込みましょう!」

 

「あぁ!」

 

私はシディさんに指示したと同時に私たち四人はシディさんにしがみついて鏡を通り抜けました!

 

sideカンナ

 

次の瞬間にはアーシたちは元の研究所に戻って来ていた。

 

「良かったです!命綱無しで行ったときは肝が冷えましたがなんとか鏡を石とリンクさせて元に戻れるようにしておいて良かったです!」

 

如月さんのおかげでアーシたちは戻れたみたい・・・

 

「急ごしらえで出現場所はランダムだったんですがよく見つけましたね!怪物に襲われたりしませんでした?」

 

「あぁ、襲われたが友達のおかげで助かることができた。」

 

如月さんの答えにシディはそう笑顔で答えたのでした・・・



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ユカ登場!

研究所は「無理やり命を捨てさせられる子供たち」に出てくる建物です。


sideカゲチヨ

俺たちは突然クリスに依頼をされた。

 

「実は子供を連れ去って兵器にしようとしてる奴らがいるんだよね・・・」

 

俺たちは依頼の内容を聞かされた。

 

「俺たちはそいつらを壊滅させればいいのか?」

 

俺が聞くと・・・

 

「いや、カゲチヨとヒサメには壊滅しに行く人の付き添いを頼みたいんだよね。」

 

なんと予想外の依頼だった!

 

「え!?誰が行くの?」

 

当然ヒサも聞く・・・

 

「それは・・・」

 

「ちょっと!お父さま!いつになったら紹介するんですか!」

 

そんなことを言いながら入ってきたのは黒髪で羽は幸せの青い蝶と呼ばれるユリシスの羽の妖精の中学生女子だった・・・って

 

「「「お父さま!?」」」

 

ヒサたち三人はびっくりしていた。だって残りの娘はリルくらいだと思ってたんだが・・・

 

「あー実はセイナとの間に生まれてね・・・妖精って成長早いからびっくりすると思って言いそびれてて・・・」

 

クリスが言う・・・そしてその子はクリスを押しのけると・・・

 

「ユカと言います!皆さんの噂は聞いていますよ!そして・・・三人のお姉さまがいることも!」

 

ヒサたち三人をハートマークの目で見始めた!

 

「他にも、エマさんやフラグちゃん、リア女さん、ヤマさん、様々な素敵な女性がいることも!だからこそこの任務を見届けて貰って私の実力を皆さんに知ってもらってさらに親密になりたいんです!」

 

「任務って・・・お前が無理やり・・・」

 

「お父様は黙っていてください!」

 

「おう・・・」

 

クリスが黙らされた!?

 

「お父さん・・・紹介したくなかった理由って・・・」

 

「あぁ・・・かなりの女子好きだから森の外に出したら何するか分からなかったし・・・力だって・・・」

 

「何か言いましたか?」

 

「「いえ!何でもありません!!」」

 

カンナも形無しだな・・・

 

「だが、大丈夫か?研究所には武装した者たちもいそうだが・・・」

 

「せめて六人で行った方が良いんじゃないですか?」

 

シディとフィーアが言うけど・・・

 

「心配いりません!大人数で行ったら目立ってしまいます!任せてください!」

 

ユカがそういうので俺たちは早速研究所に向かった・・・

 

sideヒサメ

私とカゲ、そしてユカちゃんは研究所に来ていた・・・

 

「見張りがいるけどどうすんだよ・・・」

 

カゲがそういうと・・・

 

「任せてください。」

 

ユカちゃんがそう言って私たちを見ると・・・

 

「ヒサ・・・って俺達の見た目が変わってる!?」

 

「ホントだ!?」

 

私たちは白衣の研究員の姿に替わっていた!

 

「その姿は私がさっきさらった研究員です。それとこれはその研究員の身分証です。」

 

手際が良すぎる・・・

 

「でもこんな幻術どうやって?」

 

「お父様の幻術やゲイザー、九尾の狐の幻覚の術を使えば楽勝ですよ。」

 

もしかしてユカちゃんって・・・

 

「私は見た異宙人の能力なら模倣することができるんですよ。」

 

とんでもない能力だった!

 

「チートすぎるな・・・」

 

お父さんが隠す理由がわかるよ・・・

 

そして私たちが難なく研究所に入ると警備ロボットがいたが・・・

 

「ここはカンナカムイの電気で…ヒサメさんもお手伝いお願いします。」

 

「わかった!」

 

電気の力でハッキングして無力化した。

 

そして洗脳されていた子供たちは・・・

 

「血液操作でなんとか動きを抑える!」

 

「止まって。」

 

カゲの血液とユカちゃんの文車妖妃の言霊でなんとか動きを止めて爆薬入りの首輪も停止した・・・

 

「ホントなんでもできるよな、お前・・・」

 

「そんなことないですよ。それに本番は此処からです!」

 

ユカちゃんはカゲにそう言って奥の部屋に乗り込んだ!

 

「な、なんだ!?」

 

メガネをかけたボスの博士は戸惑いを見せる。

 

「貴方に名乗る必要はありません・・・ただ子供をおもちゃにした後悔の中死んでください・・・」

 

そういうとユカちゃんは霊槍を出現させた。

 

「霊槍ヴァルハラ・・・歌え。」

 

第一形態プラス火車の炎

烈火の楽園

 

「ひぎゃああああ!!?子供たちも来ない!何で誰も気づいてないんだ・・・・!」

 

爆弾のボタンが作動しないことや警備の人間が気づかないで燃え尽きた。

 

「子供たちを幻覚でごまかした後残党は警察に処理させましょう。」

 

こうして私たちは誰にも気づかれないまま。依頼を遂行したのでした・・・

 

sideフィーア

 

「やりましたよ!お父様!これで外にでる許可は出していただけますよね?」

 

「あぁ・・・もちろんだよ・・・・」

 

こうして任務を終えて来たユカちゃんは笑顔で話した。

 

「良かったな!ユカ!」

 

シディさんはそう話しますが・・・

 

「そんなに強かったんですか?ユカちゃん・・・」

 

「うん・・・」

 

ヒサメちゃんから話を聞いた私たちはその力の凄さに驚く・・・

 

「これからたくさんの人と出会って、お話したり食事したり、それから・・・」

 

明らかに女子目当ての顔してますね・・・

 

ちょっぴり心配になる妹が出来た私たちでした・・・

 




見た目はPASTストーリーにもありますが絶対可憐チルドレンの雲居悠里をイメージしてます。


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sideストーリー NO13とユカ

今回の話はフラグちゃんの動画からいつもは厳しい先輩が何故か甘やかしてきます・・・。」の話です。


noside

この前妖精王の森からの外出許可をもらったユカだったのだが・・・

 

「どこに行きましょうか・・・ハーピーのところかそれともエフェクトバタフライの能力で並行世界のPLOTTキャラのところに・・・」

 

早速女子のことを考えていた・・・すると・・・

 

「あれ?光が・・・」

 

突然足元に光が現れたと思ったときには・・・

 

「なんか神聖な場所に来てしまいました・・・」

 

ユカは気付いてはいないがここは天界、フラグちゃんたちの住んでいる場所である・・・

これから波乱が巻き起こることを誰も知らない・・・

 

sideユカ

私はここがどこかも分からないまま歩いていたのですが・・・

 

「貴方は何者ですか!?ここは天界!そして私はその頂に君臨する死神NO1・・・」

 

紫の髪の小さい女の子を見た瞬間私はここがどこか分かりました!ここは天界!!そしてこの子・・・

 

「きゃー!可愛い!」

 

「え・・・早・・・!ぎゃあああ!!」

 

私は死神NO1さんに抱き着いていました!

 

「動画やお父さんから聞いてずっとお慕いしていましたお姉さま・・・」

 

「お姉さま!?貴方のような死神や天使は知らないのですが・・・」

 

「ああ、すみません。好きな女の人を前にするとそう呼んでしまうんです・・・それよりもお願いを聞いてくれますか・・・」

 

「え・・・ちょ・・・いやああああ!!」

 

私は死神No1の頬に口びるを重ねて・・・

 

ー数分後ー

 

「う・・・うう・・・」

 

さてここもどこか分かりましたし、後は透明化で一気にあの部屋に行きましょう・・・

私はキスマークだらけになったNO1さんを置いて目的の部屋・・・トレーニングルームに向かいました・・・すると・・・

 

「はぁ・・・」

 

なんと死神No13さんがため息をついていたんです・・・これは見逃せません!!

 

「どうかしたんですか?」

 

私は透明化を解いて13さんに話しかけます。

 

「貴方は・・・羽が生えていますし、クリスさんのお知り合いですか?」

 

「はい!13さんの事は詳しく聞いてます!神様から許可は貰っているのでここにいたんですけど落ち込んでる13さんのことを放っておけなかったので・・・」

 

私はさりげなく嘘を混ぜながら近づきます・・・近くで見るとやっぱり凄い美人です!!

 

「実は今度死神NO269に優しく指導しようと思っているのですがどうすればいいのかわからなくて・・・」

 

なるほど・・・いつも厳しく指導してるからわからないと・・・

 

「分かりました!私も協力しますからフラグちゃんに息抜きしてもらいましょう!」

 

「はい。」

 

そうして私とNO13さんのフラグちゃん指導作戦が幕を開けた。

 

sideフラグちゃん

今日も、失敗しちゃった・・・私はトレーニングシステムを出て落ち込んでいると・・・

 

「またフラグ回収に失敗したのですね。」

 

No13さんが現れました・・・

 

「ごめんさない・・・今日も失敗してしまいました・・・」

 

私は謝りますが・・・

 

「今日はよく頑張りましたね。失敗を気にする必要はありませんから。」

 

なんか今日のNO13さんはいつもと違う優しさです・・・思わず涙が出てしまいそうです・・・

 

「今日は疲れたでしょう。私とスペシャルゲストが料理をごちそうします。」

 

誰なんでしょう・・・

 

「クリスさんの娘のユカさんです。」

 

「こんにちは!フラグちゃん!」

 

クリスさんってまだ娘さんがいらっしゃったんですか!?私は驚きながら二人が作ったというカレーをごちそうになることになりました・・・

 

「美味しそう…あれ?スプーンとフォークは・・・?」

 

「今日は何もしなくていいのですよ。」

 

「はい、フラグちゃんアーン!」

 

えっと・・・照れくさいですね・・・

優しくしてもらったんだからもっと頑張らないと!

 

sideユカ

 

「大成功ですね!フラグちゃんとても笑顔でしたよ!」

 

「アーンが効果的だったのでしょうか・・・少し恥ずかしかったのですがやって良かったです・・・」

 

私のアドバイス通り料理とアーンでやる気を増した様子を見て喜ぶ私と13さんだったのですが・・・

 

「また失敗してしまいました・・・」

 

爆発でボロボロになって出てきちゃいました・・・けどその優しさも良いんですよね・・・

 

「今度は体を休めてあげましょう!」

 

「わかりました。効率よく休むには・・・」

 

「伝統的なあれで行きましょう!」

 

私は13さんにアドバイスした後13さんはフラグちゃんに膝枕、私は砂の妖精のザントマンの眠り砂でフラグちゃんを眠らせます・・・

 

「ZZZ・・・はっ!すみません!寝てしまいました・・・」

 

「いえ、十分リラックスしていましたね。」

 

数時間眠っていい感じになってきましたね・・・

 

「死神NO269・・・・もう頑張らなくていいのですよ。これからは失敗しても叱りませんから。貴方は貴方のペースでやっていけばいいのです。」

 

「そんなことないですよ。私はもっともっと頑張って早く立派な死神にならないといけないんです・・・!」

 

「焦らなくていいんです。」

 

「いえ!見ててください!NO13さん!」

 

そうしてフラグちゃんは去っていきました・・・

 

「成功だとは思うのですが・・・」

 

「なんか浮かない顔でしたね・・・」

 

何かあったんでしょうか・・・

 

そして次の日からいつも以上に真剣にフラグちゃんは回収に専念するようになりました!あれは杞憂だったみたいですね!

 

「でもちょっとから回っているのでここは私たちで最大級のおもてなしをしましょう!」

 

「わかりました!」

 

そうしてフラグちゃんは戻ってきました!

 

「やりました!ついにフラグ回収できましたー!」

 

やったんですね!

 

「おめでとうございます!フラグちゃん!」

 

「おかえりさないNO269。今日はゆっくりこれを食べて休んでくださいね。」

 

そうして私たちはウエディングケーキ並みに巨大なショートケーキを持ってきたんですが・・・

 

「そんな・・・やっとフラグ回収できたのに・・・」

 

バタン!そう言いてフラグちゃんは倒れてしまいました!

 

「どういうことですか!?」

 

「まさか・・・私たちのせいで・・・」

 

取りあえず私たちはフラグちゃんの部屋に運びました・・・

 

「ごめんなさい・・・また迷惑をかけてしまいました・・・」

 

起きたフラグちゃんはそう言いました・・・

 

「何であんなに頑張ってたの?」

 

私は思わずそう言ってしまいます。

 

「私・・・二人に見放されたのかと思って・・・無茶してしまいました・・・」

 

え?

 

「見放す?なんのことですか?」

 

NO13さんも首を傾げます。

 

「頑張らなくていいと言われたので・・・叱ってくれないと思って・・・」

 

「あの言葉は頑張っているあなたに優しい言葉を掛けたくて・・・」

 

「私もあのおもてなしはそんなつもりは・・・仲良くなりたかったし応援したくて・・・」

 

私たちはフラグちゃんにそう言います。

 

「それじゃあ私が勘違いしてただけなんですね・・・ごめんなさい・・・」

 

そうしてまた眠ってしまいました・・・

 

私たちは外に出ました・・・

 

「すみません・・・力になれなくて・・・」

 

「いえ、こちらこそ相談に乗っていただいたのに・・・」

 

私が13さんとそう会話すると体が少しずつ光始めました・・・

 

「貴方・・・」

 

「すみません・・・どうやらタイムリミットのようです。きっとフラグちゃんは気にしてませんよ。だから教えるのをやめるなんて言わないでください、貴方はフラグちゃんと同じでちゃんと考えて実践して失敗して成長していくんですから。大丈夫です、ちゃんと導けますから。」

 

「・・・最後までありがとうございます。」

 

そう言って私は転送された・・・

 

sideNO13

そうして立ち直って仲直りした私だったのですが・・・

 

「え?そんな許可出してないんだけど・・・・っていうかその子天界に来てたの!?」

 

どうやら神様も知らなかったみたいです・・・

 

「不思議な方でしたね・・・」

 

またいつか会いたいものです。

 

「っていうか死神NO1が閉じこもっちゃって出てこないんだよね・・・なんでだと思う?」

 

?なぜでしょうか・・・

 

sideユカ

 

「はぁ・・・また会いたいな・・・13さん・・・」

 

いい感じの雰囲気だったのに転送されちゃうなんて!

 

「あーもう!どうしてこんな時にタイミング悪いんだろ!!」

 

私は森で一人すねるのでした・・・

 

 



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昆虫巨大化!?

sideカゲチヨ

俺は目を覚ますと町中にいた・・・

 

「カゲも起きたんだ!」

 

「何でこんなところに・・・」

 

「アーシもわからないよ・・・」

 

「厄介ですね・・・」

 

どうなってんだよ・・・全く・・・その時だった!

ズガ―ン!

 

突然巨大な音がした!

 

「何だ!?」

 

「見てあれ!」

 

カンナの指さす方向を見ると巨大化したカブトムシが建物にタックルして破壊していた!

 

「おお!カッコいいな!」

 

シディ!そんなこと言ってる場合じゃねーぞ!

 

「カブトムシは自分の体重の20倍もの重さのものを運べるからな・・・人間サイズなら一トンは簡単に持ち上げられるな・・・」

 

俺は逃げながら解説する。

 

「重機と変わらないじゃん!?」

 

ヒサの言う通りだったが建物に夢中のうちになんとか逃げることができた・・・

 

「どうやら異宙の技術の研究をしていた研究所で巨大化の装置が暴発して虫に当たったみたいですね・・・」

 

フィーアがニュースを見ながら言った。

 

「このビジュアルはちょっと怖いかも・・・」

 

ヒサの言う通りだな・・・

 

「うぬ?だが虫型の異宙の住人もいるし大したことではないさ。」

 

シディはすげぇな・・・

車もおそわれているので俺たちは徒歩で移動していたのだが・・・

 

「助けてくださーい!!」

 

ヨ―メイがデカい蚊に襲われていたのだ!

 

「ヨ―メイちゃん!?」

 

ヒサが驚く。

 

「良いですね・・・ちょっと吸われてシディさんにほだされた熱も吸ってもらってください。」

 

「そんな~!?」

 

フィーアナチュラルにヒデぇ!?

 

「だったらカゲチヨが血液操作で血を蚊にあげればいいじゃないですか。」

 

そりゃそうかもしれないけどな・・・

 

sideカンナ

 

「フィーアちゃんそんなこと言ってる場合じゃないよ!!」

 

アーシはフィーアちゃんに人間サイズになった蚊の恐ろしさを説明する。

 

「人間サイズになった蚊は一回で0,6リットルの血を吸うの!」

 

「つまり貧血になるってこと?」

 

ヒサメちゃんが言うけどそういう次元じゃないよ!

 

「一般的な人間の血の量なら三回吸われたらあの世行きだよ。カゲチヨもそこまで血をあげたら貧血になって使い物にならなくなるよ。」

 

「ヨ―メイ待ってろ!」

 

シディがすぐにコンビニに入って・・・

 

「はぁっ!」

 

炎と一緒に何かを蚊にぶつけた!

 

ぶううううん・・・

 

蚊が逃げて行った・・・

 

「シディさん・・・助かりました・・・」

 

「でも何で逃げてったんだ・・・?」

 

カゲチヨが聞く。

 

「蚊は酢と柑橘の匂いが苦手なことを思い出してな。」

 

シディ、流石!

 

「でもヨ―メイちゃん・・・お酢くさい・・・!」

 

ヒサメちゃんの言う通りだね・・・

 

「あまり嗅がないでください~!」

 

sideフィーア

そうして私たちは避難所に向かって逃げていると・・・

 

「あそこにカマキリがいるよ・・・」

 

カンナちゃんの言う通り巨大化したカマキリが陣取っていました・・・

 

「鎌で切られたらひとたまりもなさそうです!」

 

ヨ―メイは怯えた顔になりますが・・・

 

「いや、カマキリの恐ろしいところは鎌で相手を捕まえて押さえつけて生きたまま食い殺すんだ。しかも口が小さくて食べるのに時間がかかるから苦痛が長くなるし気が散りやすい性格で暴れれば押さえつけるのに必死なって食べるのをやめるし別のものに気が移ったら途中でほっぽり出す奴だ・・・」

 

なんかそういう自然と拷問する姿勢は誰かさんに似てますね・・・

私たちはカンナちゃんを一斉に見ます・・・

 

「なんでアーシを見るの!?アーシは集中力の塊だよ!?」

 

「いや、興味あるもの多すぎていつも気が移りやすいじゃん・・・」

 

「一番の武器をエグイ使い方するものカンナさんらしいですよね・・・」

 

カンナちゃんの反論をカゲチヨとヨ―メイがバッサリ切り捨てる。

 

「皆!こっちに来てるぞ!」

 

シディさんの言う通り万事急須ですかね・・・私たちがそう思った瞬間カマキリに巨大な黒い物体がぶつかった!

 

「今のうちに・・・」

 

私たちは逃げようとしましたが・・・

 

「「「「きゃあああああ!?」」」」」

 

私たち女性陣はいっせいに悲鳴をあげました・・・・なぜかって?巨大なゴキブリの群れがいたからですよ!

 

sideヒサメ

 

「一応聞くけどゴキブリって人を襲うっけ・・・?」

 

気絶しそうになりながらも私はカゲに聞く。

 

「雑食だしあり得るんじゃねぇか?それにゴキブリって舐めて食べ物がジェル状になったところを食べるし・・・」

 

終わった・・・私たちは絶望に打ちひしがれた時・・・だった!

 

ズガンっ!

 

「おお!」

 

「すごいです!」

 

「何あれ!?」

 

「蜘蛛?」

 

「足が長いですし・・・アシダカグモ?」

 

私たちが驚いてる間にも蜘蛛はゴキブリたちを撃退していく!

そして・・・

 

「俺たちは襲わずに立ち去っちまったな・・・」

 

カゲの言う通り益虫の性質はそのままらしく私たちは襲わずに立ち去ってしまった・・・

 

そして涙で前が見えなくなったときだった・・・

 

sideカゲチヨ

 

あれ・・・?

 

「ここってカレコレ屋?」

 

巨大化した昆虫は?

 

「カゲも見たの?あの夢?」

 

ヒサ・・・そうだ。内職で花束をつくる依頼が終わって手伝ってくれたヨ―メイと一緒に寝ちまったんだ・・・

 

「皆一緒に同じ夢を見るなんて面白いよね!」

 

昆虫の巨大化は異宙に転移したいまならありえそうで怖い夢だったな・・・

そう思っていると・・・

 

「ぬ?アシダカグモがいるぞ?」

 

シディの言う通り夢の中では助けてくれたよな・・・

 

「見てみると可愛い見た目ですね・・・」

 

「まぁ、助けてくれましたし、じっと見ても罰はあたりませんよね・・・」

 

ヨ―メイとフィーアが可愛がり始めた・・・

 

「虫って身近なところで役に立ってるんだね!」

 

そうだな・・・これからは大切にしていかないとな・・・

 

 



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終わらないループ

sideカゲチヨ

俺とヒサ、カンナは三人で登校していた。

 

「ねぇ、二人とも数学の宿題やった?」

 

ヒサに言われて気づいた・・・

 

「やべぇ・・・忘れてた・・・」

 

「アーシはやったよ。」

 

「もーカゲはだらしないなぁ・・・」

 

ドンっ!

 

「嘘でしょ・・・!?」

 

「おいヒサ!」

 

ヒサが車に轢かれちまった!

 

「カゲ・・・・カンナちゃん・・・・?」

 

クソッ!

 

「今救急車を・・・!」

 

「・・・・」

 

カンナが言った瞬間にヒサは目を閉じちまった・・・

 

「嘘だろ・・・」

 

そして目の前が真っ黒になったと同時に・・・

 

「カゲ、カンナちゃん、数学の宿題やった?」

 

なんとさっきのシーンに戻っていた!

 

「え・・・・?」

 

どうやらカンナも違和感に気づいたらしい・・・

 

「ちょっと、二人とも聞いてる?」

 

時間も車に轢かれる前・・・?

 

「ループしてるってことはトリガーがあるはずだからとりあえずヒサメちゃんを助けよう。」

 

カンナがいると素早く状況が分析できるな・・・

 

「もしかして二人とも宿題やってないの?だらしないなぁ・・・」

 

この会話!

 

「危ない!」

 

カンナが引っ張って助けたが・・・

 

ガラガラ!

 

「ああもう!鉄骨が!」

 

そう簡単に行かねぇのかよ・・・!

 

sideカンナ

そうしてアーシたちはできるかぎりのことをした・・・

回り道して学校についても・・・

 

「ミキ、ノリコ、おはよう。」

 

「おはよう。」

 

「ねぇねぇ聞いてよ。」

 

ミキとノリコが会話してる最中に・・・

 

「オーライパスパス!」

 

「どこ投げてんだよ・・・」

 

「危ない!」

 

生徒が悪ふざけでしていた野球でミキをかばって窓ガラスを割って転落したり・・・

 

「こうなったら・・・!」

 

「カゲ!?」

 

カゲチヨが代わりに飛び込んで死んでもループしていった・・・

 

「ん?カゲチヨが死ぬ?」

 

車に轢かれても多少内臓は傷ついても完全破壊じゃない・・・死ぬことはないはず・・・?それに今日は同じ人に何回もあってる気がする・・・・

 

もしかして・・・

 

「カゲチヨ・・・ためしたいことがあるからカレコレ屋に行こう・・・」

 

「あぁ、わかった。」

 

カゲチヨも気が付いたみたい・・・

 

「二人ともどうしたの?」

 

ヒサメちゃんが聞いてきたのでアーシたちは忘れ物したと取り行く。

 

グラグラっ!

 

カレコレ屋に戻ったら地震ね!これなら試すにはうってつけ!

 

「水で・・・持ち上げ・・・」

 

やっぱり水が出ない・・・

そのままアーシたちは瓦礫に押しつぶされる・・・・

 

「痛っ・・・骨内臓に突き刺さってるしアーシも死ぬな・・・」

 

「俺も血液操作も超再生も使えねぇ・・・」

 

そしてアーシたちはある人物を見つける・・・

 

やっとピースが揃った・・・

 

sideカゲチヨ

 

そうしてループした時俺たちはとある人物を捕まえる。

 

「テメェだな。このループする世界を作ったのは。」

 

俺はさっきからあってる奴の胸倉をつかむ。

 

「何の話ですか?」

 

「異宙の能力が使えなくなってるならアーシたち心当たりがあるの。」

 

ヤヨイちゃんの幻術のせいで直感が身についてて良かったよ…

 

「大方催眠術か幻術で閉じ込めてるんでしょ?死ぬ場所は毎回違うのにアンタは適確にアーシたち、いやヒサメちゃんの場所に行けてた。術者じゃなきゃそんなことできるはずないでしょ?」

 

アーシが答えると

 

「バレたら仕方ないな・・・ここは僕が作り出した夢の中、引きこませてもらった。」

 

「何でこんなこと・・・」

 

カゲチヨは聞くけどなんとなく予想がつく・・・

 

「ヒサメちゃんが死ぬところを見たかった。大切な仲間の前で死ぬ表情・・・生への渇望・・・!そそるじゃないか。」

 

やれやれ・・・悪人にならアーシもしそうだから質が悪いなぁ・・・でも

 

「噛みつく相手を間違えてない?夢を終わらせないとひどい目に逢うよ?」

 

アーシは言うけど・・・

 

「僕の夢なのに何言ってるんだよ。僕は夢から覚めないからな・・・」

 

ならいいや。

 

「カゲチヨ、覚悟は良い?」

 

「そっちこそ。何度も死ぬのは慣れてねーくせに他人の心配なんてできるのかよ?」

 

そういえば死ぬのは大先輩だったね・・・

 

sideカゲチヨ

 

「なあ・・・お前ら何回死に続けるんだよ・・・!」

 

はっ・・・奴さんものの見事に青ざめてるぜ・・・!

 

「カンナ、平気か?」

 

「誰にもの言ってるの?こちとら痛みなんて研究所の実験で麻痺してるの。」

 

強がりだな・・・

 

「何でお前ら折れないんだよ・・・!?」

 

「準備運動すら終わってないのに何言ってんだよ・・・」

 

「もっと遊ぼうよ・・・!」

 

俺たちが煽ってやれば・・・

 

「ぐわぁぁぁぁ!無理だぁ!覚めてやる!」

 

side術者

 

「く、くそ・・・あの二人を引き込まなければ・・・」

 

俺は逃げようとしたが・・・

 

「あー、思い出してきたぜ。催眠術の練習の依頼で来たんだったな・・・」

 

嘘だろ!?もう動け・・・

 

「俺たちはクズだからなぁ・・・夢が好きなら見せてあげるぜ?」

 

「カゲチヨ!準備できたよー!」

 

カンナが持ってるのって・・・

 

「じゃあ行ってみよう!

 

sideカンナ

 

「ほらほらー!アーシたちの酸とウイルスが飲めないのー?」

 

「ぐぼぼぼぼ!?」

 

「酒なら聞いたことあるけど・・・」

 

アーシたちは男に漏斗をセットして硫酸とカゲチヨの臓腑の腐るウイルスを流し込む。

 

「まだまだ飲めるでしょー?一気!一気!」

 

「がぼぼ・・・」

 

「マジで狂気のハラスメントだな・・・」

 

そう言いながらもカゲチヨも流し込んでるじゃん・・・

 

「最後はスピリタス一気飲みー!ちょっといいとこ見てみたいからウイルスマシマシー!」

 

「最後にカッコいいとこ見れるな。」

 

「ごぼぼぼ!?」

 

そうして男はアル中と臓器の腐敗であの世に行った・・・

 

sideヒサメ

 

うーん・・・

 

「あれ?私確か催眠術の練習台になって・・・何も覚えてないんだけど・・・?」

 

「失敗して眠っちゃったんじゃない?」

 

え~?それって失敗なのかなぁ・・・?

 

「気にしなくていいじゃねーか。依頼料もおいていったんだし。」

 

あれ?ホントだいない?

 

「多分もう来ないと思うぜ。」

 

「うん。」

 

どういうこと?

 



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女性警官救出作戦!

今回の元ネタはヒューマンバグ大学の瓜生龍臣の動画からです。
https://www.youtube.com/watch?v=QFcEXnnLBug
カゲチヨの技に黒い幻想さんからのリクエストも出します。
出てくる異宙の兵器についてです。
https://dic.pixiv.net/a/%E3%83%AA%E3%83%93%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%82%A2%E3%83%BC%E3%83%9E%E3%83%BC


side瓜生

俺の名前は瓜生龍臣。

 

「焼き上がりぃぃ!隠し味は愛!」

 

「味見担当でーす!」

 

居候のカリンと一緒にメロンパン屋をやりながら異宙を回る・・・元殺し屋だ。

俺は今、まっとうに生きているが・・・以前は組織に所属する殺し屋だった。

 

ボス「死龍、次の依頼が来た・・・報酬は七億だ。」

 

瓜生「金はいい。あんたは任務を出せばいい。」

 

人の命に値段が付く世界・・・そこで死龍と呼ばれていた・・・

世の中は異宙に転移しようと他人の死を望むことが多くちょっとしたことでも恨みを買う。

殺しの依頼をする方もされる方も醜悪な奴が多かった・・・

 

「お前何の金で飲んでるの?汚職しないとか言ってしてんじゃねーか。」

 

パキッ

 

「わい・・ろ・・・!?」

 

こんな風に任務は一瞬で終わる・・・しかしその繰り返しで俺の味覚は壊れていた・・・

そんな俺が更生したのはほんの些細なきっかけ・・・

 

カンナ「ねぇ、これ食べてみる?」

 

瓜生「え・・・」

 

憔悴してふらついてた時にカンナさんのパンを食べたからだ。

色あせていた俺の色彩が一気に変わった。

 

(思い出したよ優しい気持ち。あぁ、皆に優しくしたい、殺し屋は逆だねうん、引退だ。)

 

「凄い涙・・・」

 

俺は幸せの味を思い出したんだ。そしてすぐさま殺し屋をやめてカンナさんに弟子入りした。

カンナさんの指導は今なら問題になるくらいのスパルタだった

 

「接客は笑顔だよ。表情筋をこわばらせないでこのロボット男。」

 

「ぐうう!悪口がえぐすぎる!!」

 

でも愛情を感じたから乗り越えられた。

そうして店を営んでるわけなんだが厄介なトラブルに巻き込まれやすいんだ・・・今日はその話をしていこうと思う。

 

「相変わらず瓜生さんのメロンパンは美味しいですね!」

 

「ヒサメちゃん!ありがとーう!」

 

今日はカレコレ屋の皆がパンを買いに来てくれたんだ。

 

「うむ、瓜生のメロンパンは子供たちにも大人気だからな!」

 

「食べてると羨ましがられますよ・・・」

 

シディとフィーアちゃんにもそう言ってもらえるとは嬉しいね。

そして今日は妖精王の実の娘、ユカちゃんも来てくれた。

 

「カリンさん・・・麗しいです・・・」

 

「ありがとねー!」

 

何故かメロンパンを食べながらカリンのことを見ているが気にしないでおこう。

 

「アーシから言わせればまだまだ精進だけどね。」

 

「なら何で店の許可だしたんだよ?」

 

「カゲチヨうるさい!」(チョップする)

 

「ヒデぇ!」

 

カンナさんの言う通りだな・・・そして相変わらずカゲチヨは一言余計だな・・・

俺たちが雑談していると・・・

 

「瓜生さん、メロンパンとコーラください!」

 

「おっ!フミちゃん!了解だ!」

 

常連の一人である新人女性警官のフミちゃんが来た。

フミちゃんはまさにこの春配属されたばかり・・・

彼女が警察学校に通ってたときから知っている身としては感慨深い。

 

「あ、カレコレ屋の皆さんも来てたんですね!」

 

「・・・う、っす。」

 

「カゲ、まだ慣れないの・・・?」

 

「偶にあって話すじゃん!」

 

そう、ヒサメちゃんとカンナさんの言う通りフミちゃんは過酷な仕事に愚痴をここに良いに来ていたんだ。

 

「どうしたのだ?今日はいつもより元気がないぞ?」

 

「いってみー。聞いてやるぞ。」

 

シディとカリンが言うとフミちゃんは話し始めた。

 

「実は女子寮に脅迫状が届いて・・・」

 

「警察寮に脅迫状って・・・」

 

「余程実力に自信があるんでしょうか・・・」

 

フミちゃんの言葉に言葉を発したフィーアちゃんやユカちゃんだけでなく俺たちも驚いてしまう。

 

始まりは一通の手紙が送られてきたことだった。女性警官を解雇しろというものだった・・・上には知らせたものの悪戯と判断されてパトロール強化が精々だった・・・

 

しかし嫌がらせはエスカレートしていき生ごみや動物の屍骸の廃棄は序の口でフミちゃんや寮の仲間が後をつけられることもあった。

そしてついには行方不明者が出たことによって動き出したものの行方はいまだつかめていないらしい・・・

 

「とんでもねぇな・・・」

 

カゲチヨも心配そうにフミちゃんを見る。

 

「次は私かと思うと怖くて・・・」

 

「いくら警官でもプレッシャーだよね・・・」

 

ヒサメちゃんの言う通りだな・・・

そしてフミちゃんは仕事に戻っていったが。

 

「皆・・・この事件調べましょう・・・!女子警官を泣かすなんて万死に当たります・・・」

 

おぉ・・・ユカちゃん凄い殺気だねぇ・・・

勿論俺達も常連や知り合った人が危険な目に逢うのを見逃すはずもなく調査を開始した・・・

 

sideカゲチヨ

 

そうして作戦を実行することにしたんだが・・・

 

「カリンさんの変装凄すぎねぇ・・・?」

 

「組織で研究してたからね。」

 

カリンさんが女性警官に扮して俺達で追跡するというものだ。

潜入のプロって言ってたけど流石だな・・・

そうして夜道をカリンさんが歩いていると・・・

 

「カゲチヨあの男がそうか?」

 

シディが指を指す先にはいかにも目がいってる男がいた・・・

 

「あれは・・・爆弾魔の火村か。」

 

瓜生さんの言う通りニュースで見た顔だった・・・

 

「まさか行方不明になった警官は・・・」

 

フィーアが最悪の予想を立てるが事態は進行する・・・

カリンさんは捕まり俺たちは後を追ったのだが・・・

 

「何あれ・・・?」

 

ヒサの言う通り動く鎧が何体もいた・・・

 

「あれはリビングアーマー・・・ゴーレムと同じで異宙で使われてる兵器だよ・・・」

 

カンナの説明してくれた・・・

 

「火村の奴・・・武器商人から買ったんでしょうか・・・」

 

多分ユカの予想通りだろうな・・・

 

「こうなったら俺達五人であの鎧の相手をしている隙に瓜生とユカはビルの中にいる婦警たちを救出してくれ。」

 

シディの作戦が効率的だな・・・

 

「すまん!何とか倒してくれ!」

 

「了解です!」

 

瓜生さんとヒサがそう言ったと同時に俺たちは隠れるのをやめて向かった!

 

sideヒサメ

 

「おぉおおお!」

 

鎧が一斉に襲い掛かってくるけど・・・

 

「甘いよ!」

 

私は磁力を操作して鎧たちを一塊にする!

 

「ぐおおおお?」

 

「ふん!」

 

「崩れてください!」

 

シディとフィーアちゃんのダブルキックで鎧をバラバラにする!

 

「俺も行くぜ!」

 

カゲが血液を飲んだと思ったら突然回転して竜巻を起こし・・・

 

「おらあああ!」

 

そこに血液が加わり鎧たちを粉々にした!

 

「カゲチヨ凄いじゃん!」

 

炎を操って鎧の中にある霊核を砕いているカンナちゃんが言う。

 

「新技なんだよ!何体こようが同じだぜ!」

 

あとは瓜生さんとユカちゃんの無事を祈るだけだね・・・

 

sideユカ

 

私と瓜生さんは無事にカリンさんたちを見つけ出しましたが・・・

 

「ちっ・・・全員首に爆弾がついてやがる。」

 

瓜生さんの言う通り遠隔操作型の首輪爆弾が付けられて椅子に拘束されていたの・・・

 

「犯人の手に起爆装置らしきものはねぇぞ・・・ユカちゃん、わからねぇか?」

 

私の妖精眼はお父さんほど制御できないからな・・・そうだ!

 

「任せてください・・・」

 

私はドュラハンの能力で目を分離して飛ばし火村を後ろから観察して・・・

 

「見えました!起爆装置は奥歯にあります!でもどうやって・・・」

 

「ナイスだ!場所さえわかればアイツはタダのゴミだ!」

 

瓜生さんは両目を開いて超スピードで床の破片を拾って火村に接近していた!

 

「お前・・・え?」

 

「もうこれで噛めないね。」

 

瓜生さんの戦法はえげつなく日村の頬にガラス片を深々と突き刺し・・・

 

「一生食事できないぜ。」

 

「ぐげぇええ!?」

 

下あごを完璧に切り落とした・・・えぐいですね・・・

 

「~!・・・」

 

声も出せない火村の意思によって部屋に隠れていたのかリビングアーマーが出てきたけど・・・

 

「ここは私が・・・」

 

吸血鬼の能力プラス霊槍ヴァルハラ第四形態光華

 

血濡れの女王の華(ブラッディ―メアリー・ローズ)

 

「ぐおお・・・」

 

私が鎧を血の光線の雨で穴だらけにすることで勝利した。

 

「今日はユカちゃんのお手柄だ。皆を助け出すぞ。」

 

「皆全員無事よ。」

 

「よかった・・・」

 

こうして私たちの救出劇も終わるのだった・・・

 

side瓜生

こうして火村秀則は拉致監禁や兵器の購入、殺人未遂で逮捕された。

 

「あー・・・新技で血液消費して疲れた・・・」

 

「でも大活躍だったみたいですね!」

 

こうしてカゲチヨとフミちゃんが仲良く会話している。

 

「皆、瓜生さんやシディさん、カゲチヨさんのファンになってますよ!」

 

「おお・・・なんかうれしいような怖いような・・・」

 

「やっぱりシディは人気だね・・・」

 

ヒサメちゃんの言う通りだけど何で俺もなのか・・・

 

「うぅ・・・私も頑張ったのに・・・」

 

「勿論ユカさんやヒサメさん、カンナさん、フィーアさんも憧れになってますよ!」

 

「なんだか照れますね・・・」

 

「無事で良かったよー!ほんとに!」

 

「うぅ・・・恥ずかしい・・・」

 

「やったー!」

 

皆それぞれ頑張ったからな。よっしゃ!

 

「今日は皆に新メニュー、ココア味をごちそうしちゃうよーん!」

 

「たべてみー!」

 

俺たちはこうして今日もメロンパンを売っていくのであった・・・

 



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SCPシリーズ504批判的なトマト

sideカゲチヨ

今日の俺たちは気分が暗かった・・・何故なら・・・

 

「今日は私が特製カレーを作ります!」

 

ヒサの特性カレーを食うからだ・・・

 

「やっぱりアーシも手伝おうか・・・?」

 

「俺も野菜を切るのを手伝おうか・・・?」

 

シディとカンナが手をあげる・・・

 

「うーん・・・じゃあ野菜だけ手伝ってもらおうかな?」

 

ヒサが言うのを聞いて俺とフィーアは顔を明るくする!

 

「これでちょっとはましな料理になります・・・」

 

「あぁ・・・」

 

ー数時間後ー

 

「できたー!名付けてカレコレカレー!」

 

「何をどうしたら青色のカレーができるんだよ!?」

 

「もはや錬金術ですね・・・」

 

ヒサのあまりの腕に俺とフィーアは戦慄する・・・

 

「すまない・・・俺もアドバイスしたんだが・・・」

 

「やっぱりあれは魔法だよ・・・」

 

シディとカンナのせいじゃねーだろ・・・?

 

「それじゃあ皆食べてみて!」

 

もう覚悟を決めるしかねぇ!

 

俺たちはそうしてカレーを口に放り込むと・・・

 

「「「「辛いいいいい!!!」」」」

 

「ええっ!?」

 

水!早く水をおおおお!!

 

sideフィーア

 

はぁ・・・ひどい目に逢いました・・・

 

「ヒサメちゃん料理が上手くなる気配が全然ないんだけど・・・」

 

「これでも丸焼きとかは得意だよ?」

 

「ある意味奇跡ですね・・・」

 

カンナちゃんと一緒に突っ込みます・・・

 

「カレーだけにメチャクチャ辛かったな・・・」

 

カゲチヨがそういうと・・・

 

「痛っ!なんか今トマトが飛んでこなかったか?」

 

確かに・・・買ってきたトマトが動いてます!

 

「もしかしてこれ・・・SCPー504じゃない?」

 

「トマトのSCPもいるんですか!?」

 

私は驚いてしまいます。

 

「SCPー504は見た目は普通のトマトと同じなんだけどつまらない冗談を言うと対象に飛ぶらしいよ。冗談の面白さに反比例して時速100マイル以上の速度で飛んできて鼻骨を折ったり死ぬこともあるみたい。でも冗談を言わなければ安全だからオブジェクトクラスはSAFEみたいだよ。」

 

「変わったトマトだな・・・」

 

シディさんの言う通りですね・・・

 

「でも面白そうじゃねーか?この際だからカレコレ屋で一番面白い奴を決めようぜ!」

 

また変なことになりましたね・・・なら・・・

 

「私から行きます。」

 

私は思いついたギャグを言います。

 

「エッフェル塔によく行く人に聞きました。『エッフェル塔が好きなんですか?』とすると「いやいや、大嫌いだよ。」と帰ってきたので「じゃあ何でよく来るんですか?」

と聞きました。すると「ここからならエッフェル塔が見えないだろ?」とその人は答えました。」

 

「フランスの有名なジョークだね。」

 

カンナちゃんの言う通りです。

 

ペシっ。

 

「飛んできましたけど速度はそんなに出ませんでしたね・・・」

 

「フィーアはそこそこってことか・・・」

 

カゲチヨがそう言いました・・・

 

「じゃあ次は私が・・・」

 

ヒサメちゃんはどんな冗談なんでしょう?

 

「鏡が割れてミラーれない!」

 

「あはは!ヒサ面白いぞ!」

 

英語のミラーと鏡を掛けたダジャレですね・・・

 

バスっ!

 

「痛ったー!」

 

思いっきり行きましたね・・・

 

「ヒサはフィーアより面白くないのか・・・」

 

カゲチヨ、今笑ってたじゃないですか?

 

「じゃあ次はカゲが言ってよ!」

 

ヒサメちゃんが言うとカゲチヨも続きます。

 

「おでんの予約はお電話で!」

 

ヒサメちゃんと同レベル・・・・

 

ガツッ!

 

「いってぇ~!」

 

まぁ、そうなりますよね・・・

 

「あはは!二人ともダメダメじゃん!」

 

「ならカンナがやってみろよ!」

 

カゲチヨ・・・むきにならないでくださいよ・・・

 

「うーん・・・買い物行こうとした夫に妻はこういった。「あなたトマト二個買ってきて、もしジャガイモがあったら六個買ってきて」、買い物から帰ってきた夫はトマトを六個買ってきてこういった、「ジャガイモがあったからトマト六個買ってきたよ。」ってね。」

 

・・・・・

 

「飛んでこない・・・」

 

「嘘でしょ・・・」

 

カゲチヨとヒサメちゃんは唖然とします・・・

 

「流石だな!」

 

シディさんの言う通りですね・・・

 

「最後はシディさんの番ですね!」

 

私はワクワクします!

 

「うぬ!子供たちに教えてもらったギャグにするぞ!」

 

嫌な予感が・・・

 

「トイレでバッタが踏ん張った!」

 

ひゅっ!ズガン!

 

そうシディさんが言った瞬間トマトがぶつかってきたのですがシディさんは躱し壁に穴が開きました・・・

 

「ちなみにトマトは下ネタが嫌いみたいだよ?」

 

カンナちゃん・・・そういうことは早く言ってください・・・

そうしてトマトは行方知れずとなりました。



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リアル鬼ごっこ

今日は妖精王の味方で銀魂のキャラをだします。
元ネタはリアル鬼ごっこの回で殺人鬼が死刑執行人になったらの人もちゃんと出します。


sideカゲチヨ

今日の依頼は男女のYOUTUBERだった・・・

 

「メンバーの一人がYOUTUBER限定の怪しいパーティに誘われて以来帰ってこないんだ。」

 

男性の依頼人が話す。

 

「怪しいパーティ?」

 

「余興のゲームがどうとか書かれた招待状が俺たちに届いて・・・」

 

そういえば・・・俺にも届いてたな・・・

 

「これのことですか?」

 

「どうしてそれを?」

 

女性が驚いていたので・・・

 

「俺もYOUTUBERなもんで・・・」

 

俺はそう答える。

 

「その招待状に書いてあるパーティに行ったきりアイツは行方不明で・・・」

 

「私たちと一緒にパーティに参加して仲間を探してください!」

 

しっかり作戦を立てねーとな・・・そうして俺たちは会場に来たんだが・・・

 

「何でお前もいるんだよ!?ユカ!」

 

羽を隠して人間に化けたユカがいたのだ!

 

「いやー、私もチャンネルだけは作ってたんで・・・それに私たちも同じ目的なんですから協力しましょう!」

 

「それはいいけど隣にいる人は誰だよ・・・?」

 

そう白い着物を着た黒髪、赤目の女性が立っていたのだ・・・

 

「私は今井信女・・・死の妖精バンシーの戦闘員兼ユカ様の護衛。よろしく。」

 

なんかすごい手練れそうだな・・・

 

「ん・・?」

 

「どうしたんですか?カゲチヨさん?」

 

「いや・・・一人だけ雰囲気が違うからついな・・・」

 

ローブを纏った男がいたのでつい見てしまった。

そうしているうちにルール説明が始まった。

 

「ではお配りしたVRゴーグルをつけて椅子に腰かけてください。」

 

その瞬間意識が飛ぶ感覚があった後、俺たちは外にいた。

 

「金持ちの道楽なだけに趣味がこってる・・・」

 

信女の言う通りだな・・・

 

「かなりリアルだな・・・」

 

依頼人の男性もそういう。

 

「ルールは町中ならどこに逃げても構いません。また町中にあるものは何でも利用していただいて構いませんが乗り物は使わず自分の足で逃げてください。」

 

「大丈夫ですか?カゲチヨさん。」

 

ユカの言う通り体力勝負はきついな・・・

 

「鬼に武器などを使って抵抗するのも禁止です。」

 

「捕まったら潔く降参ってことだね。」

 

依頼人の女性の言う通りだな・・・

 

「参加者百人に対し鬼は二十五人、ゲームは最後の一人になるまで続けられます。鬼は十五分遅れて追いかけ始めます。」

 

そうして鬼ごっこはスタートした。依頼人たちと初対面のフリをした俺たちは逃げ始めた・・・

 

「鬼が二十五人いるとなると逃げ回るのは大変そうだな。」

 

依頼人の男性の言う通り厄介だが・・・

 

「俺にいい考えがあります。闇雲に逃げてもしんどいだけですししばらくは様子見もかねて隠れましょう。」

 

「いや、鬼をばらした方が早い。」

 

信女さんルール聞いてました!?

 

「ははは・・・確かにその方が良いですね。」

 

依頼人の女性も同意したことで俺たちは隠れた。

 

「しかしVRゲームなのにお腹がすいてるんですけどどういうことでしょうか?」

 

ユカが俺に囁く。確かにどういうことだ・・・?

そんなことを考えていると・・・

 

「見つけた!」

 

マジかよ!一瞬で見つかった!

 

「逃走者には発信機が付けられています。」

 

そういうことは早く言えよ!

 

表通りに出ると人が倒れていた!

 

「ははは!最初から仕組まれてたんだ!」

 

参加者は訳の分かんねーことを言ってる!

 

「何してんだ!」

 

「ち!五人相手は無理だな・・・」

 

立ち去った後俺たちは倒れた人を調べると・・・

 

「死んでる・・・」

 

依頼人の女性の言う通り胸を刃物で突かれていた・・・

 

「これは本物の血の匂いだ・・・」

 

依頼人の男性が言う通り匂いまでしやがる・・・

 

「これは・・・現実だ・・・」

 

俺が言うと信女さんも続けて言う。

 

「最後の一人になればこのゲームは終わる・・・他の参加者を殺した方が手っ取り早いということ。」

 

鬼に対しては禁止だけど参加者同士は禁止されてないからな・・・

 

「でも最後まで逃げ回るには作戦が必要ですね。」

 

ユカの言う通りだ。だから・・・

 

sideユカ

私たちは作戦を実行するために走っていましたが・・・

 

「私たちは大丈夫!」

 

「そのまま行け!」

 

依頼人たちが捕まってしまいました・・・

 

「・・・大丈夫なの?依頼人を置いていって。」

 

信女も心配するけど

 

「大丈夫っすよ。それより人数が減ったせいでこっちの方が大変になってますよ・・・」

 

確かに今も追われてますしね・・・

 

ビュッ!

 

突然来たナイフをカゲチヨさんは躱した!

 

「お前はあの時の執行人!」

 

「知ってる人ですか?」

 

カゲチヨさんが違和感を持ったローブの男の正体もこの男ですね・・・

 

「あぁ、運営とグルになってるみたいだけど気をつけろ、こいつは殺すのを躊躇するような参加者じゃねーぞ・・・」

 

「ゲームを面白くするためと報酬をわたさないために雇われてね。」

 

「戦っていいことよね?」

 

「ああ、力貸してもらうぜ!」

 

その瞬間信女さんは鬼の一人の首を刀で切り裂く!

 

「がひゅ!?」

 

そしてそのまま流れるように短刀で鬼に心臓を突き刺す!

 

「あぁ・・・」

 

鬼はなすすべもなく倒れる・・・

 

「おぉ、彼女の急所を一撃で突く型・・・暗殺剣の使い手だね。」

 

「凄すぎだろ・・・」

 

二人とも信女さんの動きに驚いていましたが・・・

 

「さぁ、そこのお二人さんもかかってきなよ。勝負といこうか。」

 

望むところです!

 

noside

遡ること数分前、管理室では主催者と秘書の男が話していた。

 

「くくく・・・良い光景だ。」

 

「やはり人間同士を殺し合わせるのは最高のエンターテイメントですね。すでに配信映像もバカ売れしています。」

 

二人はゲスな話をしていたが・・・

 

「それがあなた達の目的だったんですね。」

 

「誰だ!?」

 

突然聞こえた声に振り替えるとそこには依頼人の男女がいた・・・

 

「捕まって檻で異宙人に殺されたはず・・・」

 

そう捕まった参加者は檻にいる異宙人に殺される手はずになっているのだ。

 

「さっきの化け物なら俺たちが倒した。」

 

「そんなの普通の人間には・・・それに参加者は完璧にチェックしてたはず・・・」

 

そう、普通の人間のみを参加させたはずだからだ(今井は人間に近く、ユカも羽をしまっていたので気づかれなかった)

 

「顔を替えられる特殊なアイテムを使えば簡単には入れたけどね。」

 

そうして二人がアイテムを外すとヒサメとシディになった。

そうカゲチヨは依頼人たちの招待状をヒサメたちに渡しゲームに参加させて捕まった人の救出、そして捕まってゲームから離脱した後の主催者探しをヒサメたちに任せたのだ。

 

当然主催者は逃げようとするが・・・

 

「うわっ!扉が・・・!」

 

ヒサメの能力で入り口の扉を凍らせた。

 

「逃がすわけにはいかないな。」

 

「それにあなたの経営してる会社の不正や今回のことは仲間がリークしてるから警察も待機してるからね。」

 

そう、カンナとフィーアはミナヅキたちと協力して主催者の黒い部分を世間に公表したのだ。

 

「うわあああ!?」

 

こうして主催者たちは二人に痛めつけられることとなったのである・・・

 

sideカゲチヨ

 

「カゲ!聞こえる?主催者は捕まえたよ!」

 

「こんな危ないゲームは終わりだ!」

 

シディたちの声を聞いて俺はほっとする。

 

「よくやったぜ。あとで行方不明者の居場所を吐かせねーとな・・・」

 

「時間切れか・・・こちらも引かないとな・・・」

 

「逃がすと思いますか!」

 

ユカは養分凝縮によってできた水球をぶつけるが躱され・・・

 

「また会おう。」

 

男は建物を爆発させて消えちまった・・・

 

「終わった?」

 

信女も鬼を蹴散らしたようで駆け付けていた。

 

「今日はありがとね、信女。はい、ドーナツ!」

 

「はむっ!」

 

なんか食べさせたかが水族館の餌やりみたいに投げてかぶりついてるけど好きなんだな、ドーナツ・・・

 

そうして俺たちはヒサたちと合流して事後処理を行った後依頼人に報告をした・・・

 

「連日ニュースになってるね・・・」

 

ヒサの言う通りだな・・・

 

「金持ちの娯楽のために胸糞ワリ―な・・・」

 

「YOUTUBERがターゲットだったのはノリがよさそうだったから・・・らしいです。」

 

依頼人の男性が言う。

 

「そんなことであの子が・・・ぐすっ・・・!」

 

女性も涙を流す。

 

「・・・遺体を引き取りに行こうか・・・その人もきっと二人に会いたがってますよ。」

 

カンナの言う通りその子も会いたがってるだろうしな・・・

 

「カゲチヨ、アイツはまだ捕まってないんだろ?」

 

シディの言う通りニュースにも出てきてねー・・・

 

「面倒な奴が野放しになっちまったぜ・・・」

 

「カゲチヨに執着する男・・・私たちで捕まえないといけませんね・・・」

 

フィーアの言う通りだ・・・俺は遺体を引き取る準備をしながらつぶやいた・・・

 



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ゴシップへの怒り

カレコレ屋のパクリYOUTUBERのヤスダを出します。


sideカゲチヨ

俺たちは動画撮影を終えて一息ついていた。

 

「ふぅ~!収益もだいぶ増えたな!」

 

俺は笑いながらそう言う。

 

「新しい拷問具とか買えちゃうかな!?」

 

「うむ、子供たちへのお菓子も増やせそうだ。」

 

「美味しいもの食べたい!」

 

「トレーニング器具・・・」

 

まぁ、一つくらいならなんとかなるか・・・俺がそう思っていると

ネットのニュースにとんでもないものが載っていた!

 

「これ見てくれよ!」

 

俺は皆に記事を見せる。

 

「何何・・・カンナは援助交際をしてる!?」

 

「フィーアは男をいたぶるのが好きなドS・・・」

 

「ヒサメは夜な夜な男と密会!?」

 

「俺は子供をイジメてなんかいないぞ!?」

 

「俺も登録者数操作とかあることないこと書かれてる・・・これはゴシップって奴だな・・・!」

 

俺たちは怒りに震える!

 

「アーシそんなにふしだらじゃないよ!!」

 

「ドSなのはカンナちゃんなのに失礼な記事ですよ!」

 

「そうだよ!私が夜に出歩くとしたら美味しいお店くらいだよ!」

 

「流石にこれは許せんな・・・」

 

「この記事のせいで動画やSNSが荒らされると思うから俺は火消し作業するぜ・・・今夜は徹夜だな・・・」

 

俺は今後の対策を皆に言う。

 

「アーシも手伝うよ・・・機械に詳しいのカゲチヨくらいだとアーシくらいだし・・・」

 

こうして俺とカンナは火消しに尽力した・・・

 

sideヒサメ

私たちは翌日コンビニに買い物に来ていた・・・

 

「記事の削除は難しいのか?」

 

シディが困った顔で言う。

 

「匿名の記事だから難しいって・・・」

 

私も精神的なダメージでぐったりしながら言う。

 

「っていうか二人とも寝てないんだし私たち三人に任せれば良かったんじゃないですか?」

 

フィーアちゃんの言う通りだよ・・・

 

「いや、体動かしたかったし丁度良かったよ。」

 

「アーシたちも帰ったら寝るよ。」

 

そうして私はおもむろに雑誌を広げると・・・

 

「ちょっと!見て!犯罪者集団カレコレ屋!?爆破テロを画策!?」

 

私たちそんなギバーやトッププレデターみたいなことしないよ!!

 

「これはもう訴えてもいいレベルだな・・・!」

 

カゲ・・・凄い怒ってる・・・

 

「ちょっと度がすぎたみたい・・・ふふふ!」

 

カンナちゃんもサイコになった・・・

 

「多分出回る速度からして情報源がいるから調べてみようか・・・」

 

私はハッキングをしながら言った・・・

 

sideヤスダ

どうだ!これでカレコレ屋のチャンネルは地に落ちたな!

俺はスマホを見ながらにやつく。

 

「もっとアイツ等を貶めて・・・」

 

俺が情報を提供しようとした瞬間・・・

 

「見つけたぞ!!」

 

なっ!本家の奴ら!?どうしてここに・・・

 

sideフィーア

 

まさかあのカゲチヨのパクリの奴がこんなことをしてたとは・・・

 

「どうしてバレたんだ!?」

 

「雑誌の記者に連絡して聞き出したんだ。名誉棄損で訴えるっていったらあっさり吐いたよ?」

 

カンナちゃんが言う。

 

「あの記者ども!情報源は守るって言ったのに!」

 

「ゴシップ雑誌を信用しすぎたみてぇだな・・・!」

 

血液でヤスダを拘束したカゲチヨが怒りの表情で言います。

 

「さて、アーシたちをコケにしたケジメはつけようね!」

 

カンナちゃんは素早く専用の容器を頭に被せました。

 

「感染症対策にフェイスシールドだよ!」

 

「うわっ!なんだ!」

 

「絶対違うでしょ・・・」

 

笑顔のカンナちゃんにヒサメちゃんは苦笑いする。

 

「シディ!持ってきた?」

 

「あぁ、妖精王の森に生きの良いのがいたぞ。」

 

そうしてシディが持ってきたのは・・・

 

「あ、アリ・・・?」

 

そう籠の中にいたのは数匹のアリだった・・・

 

「これはサシハリアリっていって刺されると凄い痛いらしいよ!それじゃあ行ってみよう!」

 

そうしてカンナちゃんはアリを器に入れて蓋を閉めると・・・

 

「ぎゃあああああ!なんだこの痛みは!?錆びた五寸釘を踵に打ち込まれた痛みと焼けた痛みが同時にあああああ!!」

 

図鑑で見たことがありますが噛まれると二十四時間痛みが続くみたいです・・・

 

そうしてヤスダの顔面がはれ上がったあとに私たちは警察に連絡して連れて行ってもらいました・・・

 

sideカンナ

 

そうして翌日ニュースでは雑誌の会社が謝罪したニュースが流れていた・・・

 

「これでゴシップ記事は出回らないでしょ。」

 

アーシは言う。

 

「でもアイツのせいで信用ガタ落ちですよ・・・」

 

「これから巻き返して行こうじゃないか。」

 

フィーアちゃんの愚痴にシディが返す。

 

「シディの言う通り対策をヒサメちゃんとカゲチヨでやったんだ!」

 

「そうなのか?」

 

アーシがそういうとシディがどんなことをやったのか聞く。それはね・・・

 

「あれ?さっきまでSNSに上がってたゴシップ記事が消えてますね・・・」

 

フィーアちゃんよく気づいたね!

 

「ヒサの能力でSNSにボットを仕掛けておいたんだよ。誹謗中傷を削除して悪質な記事は発信元に俺とカンナ特製のウイルスを送り込むんだ。」

 

「おぉ!よくわからんが凄いな!」

 

「今頃向こうはPCやスマホのデータがクラッシュ。口座の金が寄付されて借金してるころだね。」

 

「こやつら鬼じゃな・・・」

 

ボティスさん起きてたんだ。

 

「ボティスさんだって好きでしょ?人が不幸になるの?」

 

「うむ・・・」(どんどん容赦がなくなるの・・・こやつら・・・)

 

これで誹謗中傷に怯えずに済むね!

 

 




カンナの拷問は伊集院の虫拷問にフラグちゃんのサシハリアリを組み合わせました。


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SCPシリーズ303 ドア男

sideカゲチヨ

今日はカレコレ屋にいたんだが・・・

 

「カゲ、電話が鳴ってるよ?」

 

ヒサの言う通り電話だ・・・出て見ると・・・

 

「すみません、SCPが脱走してしまって・・・」

 

如月さんが厄介なことを言ってきた・・・

 

「どんなSCPなの!?」

 

スピーカーから聞いてたカンナがワクワクしながら聞く。

 

「SCP-303、通称ドア男と呼ばれていてオブジェクトクラスはEUCLID、赤茶けた肌で以上にやせ衰えた人型の存在で顔には通常の器官の代わりに巨大な口がついてるんです。」

 

「変な見た目ですね。」

 

フィーアの言う通りだな・・・

 

「そして、知性を持つ観察者の近辺のドア、ハッチ、出入り口をふさぐ壁の向こう側に出現、そしてその場にとどまります。そしてその状態でドアを開けようとすると即座に恐怖に囚われ体の自由を奪われるんです。」

 

一人しかいなかったら絶体絶命じゃねーか・・・

 

「ドアに警戒すればいいんだよね・・・私ちょっとご飯の買い出しに行ってくるね。」

 

ヒサがそう言ってドアに手を掛けると・・・

 

「あ・・・あぁ・・・」

 

ヒサは動けなくなっていた・・・

 

「扉を見てください・・・」

 

フィーアの指さすところには・・・

 

「あぁぁあぁあぁ・・・」

 

如月さんが言ってた化け物がそこにいたのだ!

 

「とりあえずヒサメを助け出そう!」

 

シディがヒサを助け出した・・・

 

「助かった・・・」

 

「確か前に記事で読んだけどドア男は出現すると自分からどこかへ行くかドア男のいる側、つまり入り口から入ってくる人が来ないと消えないんだよ。」

 

カンナが言う・・・マジかよ・・・

 

「ってことは一生出られねーのかよ!?」

 

「私、限定スイーツ買う予定だったんですよ!?」

 

俺とフィーアは絶叫した・・・

 

sideヒサメ

 

「カンナちゃん、どうにかできないの?」

 

私はカンナちゃんに質問する。

 

「うーん電子機器はドア男の能力で使用不能になるし・・・そうだ!色んなものを部屋から持ち出す習性があるって書いてあった!」

 

「どんなものなんだ?」

 

シディが聞く。

 

「確かガソリン発電機とかコーヒークリープとか・・・好みはわからないんだよね・・・」

 

なら片っ端から行くしかないね!

 

「ドア男さん!昨日の残り物の天ぷらあげるからどいてくれない?」

 

私は頼みに行く!

 

「あまりもので効果あるんですか!?」

 

フィーアちゃんが突っ込んだ通り・・・

 

「あぁあああ・・・」

 

うぅ・・・やっぱり駄目だった・・・

 

「ならアーシは・・・拘束用の鎖コレクションなんてどう?」

 

カンナちゃんそんな中二なもの集めてたの?

 

「あぁああぁ・・・・!」

 

「じゃあ、この眼球コレクションは?」

 

「あぁあぁあ!」

 

「うーん・・・じゃあ激辛のスパイスなんてどう?」

 

「あぁぁあぁ・・・!!」

 

なんか一個闇深いコレクションがあったけど無視しよう・・・

 

「なら俺の詩を書いたノートはどうだ?」

 

「・・・」

 

バタン。

 

「無言で閉じることなくね!?」

 

カゲ・・・可哀そう・・・

 

sideフィーア

全然だめでしたね・・・

 

「頑張って開けてみるか?」

 

シディさんの言う通りもう根性でやってみましょう!

 

「えー!私は嫌だよ!?」

 

ヒサメちゃんは嫌がっていますが・・・

 

「そうもいかないでしょ!行きますよ!」

 

私たちは順にやっていくけど・・・

 

「むっ・・・!」

 

「ひっ!」

 

「うぐっ・・・」

 

「うぅ・・・」

 

「あぁ・・・」

 

全然だめでした・・・

 

「もう壁を壊すしかないな・・・」

 

シディさんが拳を振り上げようとしますが・・・

 

「待て!ここは地下だから壊したら建物ごと崩れるかもしれねぇ!」

 

カゲチヨが慌てて止める・・・そんなもうどうすればいいかわかりません・・・

 

「うぅ・・・」

 

私が泣きそうになったその時でした!

 

「うわっ!なんですかこの化け物!?」

 

「あぁぁぁぁ・・・」

 

なんとヨ―メイちゃんが来てくれたことでドア男はどこかへ行ってしまった・・・

 

「あのー・・・さっきの怪物何だったんですか・・・?」

 

「「「「「ヨ―メイ!ありがとう!!」」」」」

 

私たちはいっせいにヨ―メイに抱き着きました!

 

「うわああああ!?何ですか!?いきなり。」

 

「もうだめかと思ったから・・・!」

 

びっくりするヨ―メイにヒサメちゃんが言う。

 

「やるときはやる女だと思ってましたよ・・・!」

 

私もヨ―メイを誉めます。

 

「ただ私カレコレ屋に来ただけですよ!?どんだけできない奴だと思われてるんですか!?」

 

何はともあれヨ―メイのおかげで危機を逃れたのでした・・・

 

sideヨ―メイ

 

はぁ・・・今日は皆さんに感謝されすぎて疲れました・・・

 

「あ、そうだ。シャンプー買うの忘れてました・・・すぐに行かないと・・・」

 

「あぁぁぁぁあ・・・」

 

そんな・・・・

 

 




その後ヨ―メイがどうなったからはお任せします・・・


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セー横の闇

妖精王とヒューマンバグ大学のキャラの自警団の活躍話です。
ホームレス回の奴を改造しました。


side妖精王

俺の情報網の中にはホームレスの人たちの情報がある。とくにセーホービルという建物の横にある広場は中高生のたまり場になっており歓楽街ということで治安も悪いがその分裏の情報も出回りやすい。ホームレスたちに炊き出しや安全を確保する代わりにこちらは情報を得る・・・こうしたギブアンドテイクの理論で回していたのだが今回はそんな話をしていこうと思う。俺がセー横キッズのリーダーのパウロとの定期連絡で変装してセー横に来ていたのだが・・・

 

「クリスさん!実は仲間から報告があってメガネが最近やってきたユイって女の子をさらったっていう報告があったんです!」

 

「何だと?」

 

俺は驚いた。セー横界隈で悪名を轟かせている男の仇名だ。ここの女子は家庭や居場所がない子たちばかりだ、家がないとパパ活をやっている子なんかもいる。

奴はそこに付け込んで睡眠薬をもり無理やりホテルに連れ込んじまう野郎だ・・・!

 

「わかった、パウロ、お前は他の子の安全確認頼むわ。」

 

「あ、メガネはいつも同じホテル使うみたいなんで場所スマホで送ります!」

 

恩に着る!

俺はすぐに高砂(たかさご)と守若、南雲を呼び出した。

 

「安全を守ると言っておいてこれ以上好き勝手されたらウチの名折れだ・・・確実に倒すぞ。」

 

「まだ若い女子を騙す野郎はこの世で最も不要な物体なので・・・足と一緒に目も切り裂きます。」

 

「はーい、こそこそしてる出目金男は三枚におろしまーす。」

 

「イラつくわ。ぶっ飛ばしちゃう・・・」

 

三人とも気合十分だね。

俺は三人を引き連れて廊下を進んでいると・・・

 

「来たぞ!アイツ等倒せばメガネの男から報酬がもらえるぞ!」

 

「三人の男に・・・なんじゃあのおかまは!?」

 

やれやれ・・・三下の半グレか・・・高砂の見た目に驚いてるけど・・・

 

「アンタたち紳士じゃないわ。血を全部ひねり出してあげる。」

 

グシャ!

 

「ぎゃあああ!?」

 

高砂は素早くダガーナイフを半グレにぶっ刺し倒しまくる。

 

「お前ら足いらねぇだろ?雑草がりじゃあ!」

 

「オープン・ザ・外道の腹ぁ!!」

 

「ぎゅおおおお!?」

 

俺が手を出すまでもなく南雲は山鎌で相手の足を次々と斬りまくり、守若は腹や背中を裂きまくる。

すると足音が聞こえたと思ったら鞭を持った牛の異宙人がやってきた。

 

「おいおい、やられてんじゃねぇか!使えねぇな!」

 

あれは・・・ロシアの殺人鞭クヌートか・・・軟鉄が仕込まれてて厄介だが・・・

 

「お前、そんなに強いのにあのリーマンの犬で恥ずかしくないの?」

 

「えっ!?早・・・!」

 

間合いに入られたら手も足も出ないだろ・・・

 

「せっかくだから大技いきまーす!」

 

俺はそいつの腕を掴んで・・・

 

「一本背負いいいい!とりゃ。」

 

ズガン!!

 

「ぐおおおおお!!」

 

折角だから柔道技で決めておいた。

 

「あの威力・・・背骨が折れてるわね・・・」

 

「流石俺たちの大将!えぐすぎるねぇ!」

 

「外道の骨はまずいし当然だよね。」

 

高砂、南雲やめろよ。照れるだろ?

守若はなんの話だ?

 

そうして部屋に突入してリーマンを確保した俺たちは無事ユイちゃんを保護した。

 

「すみません・・・優しかったのでつい・・・」

 

睡眠薬の効果が無くなって起きたユイちゃんはそう言っていたが・・・

 

「本当にそれだけだったのかしら?」

 

「え?」

 

細かいところに気づける高砂がそういう。

 

「取りあえず、パウロを通して親にも連絡付けてるからそこで話してくれるか?」

 

俺は取りあえず、この後のことを言う。

 

「大丈夫だぜ!妖精王の森で二番目にフェミニストな俺がついてるからな!あ、もちろん一番は旦那です。」

 

南雲・・・お世辞はいいから。

 

「ねぇ、このメガネ刺身にしてもいい?」

 

守若・・・まだ待ってろ・・・

そうして俺たちは母親を出迎えた。

 

「今回は本当にありがとうございます・・・ユイ・・・なんでこんなガラの悪いところに・・・」

 

「まぁまぁ、奥さん。今回はセー横キッズの皆さんも情報提供してくれたおかげでユイさんを助けられたんです。あんまり悪い面だけしか見ちゃダメですよ?」

 

南雲がスマートに返す。

 

「ちゃんと言えそう?」

 

「はい・・・実はあの人死んだお父さんに似てて・・・ご飯食べるだけって言ってたからつい・・・」

 

「ユイ・・・」

 

どうやら父親が死んで再婚してたみたいだけど再婚相手の父親と上手く言ってなかったみたいだ・・・

 

そうして父親とテレビ電話していたのだが・・・

何故かその特徴的な眉の傷に俺たちは違和感を覚えた・・・

パウロが聞く。

 

「ユイ、お前の父親背中に三日月型の痣がないか?」

 

「え?・・・そういえば。」

 

マジか・・・その特徴はこの町でメガネと同等に悪名が広まっている男のものだったからだ。

 

「仇名ま三日月・・・この界隈の女子中高生を狙う奴だな・・・」

 

俺が真実を言う。

 

「そんな・・・」

 

「おそらく心配というのも自分のテリトリーだから気にしてたのかもね・・・」

 

高砂が冷静に分析する。

 

「・・・わかった。お母さんに私から話してみる。逃げてばっかりじゃだめだと思うし・・・」

 

いい眼になったじゃん・・・

 

「何かあったら逃げてきなよ。」

 

守若も気にかけてるみたいだな。

 

そうしてユイちゃんは帰って一旦この事件は幕を閉じた・・・

当然あのメガネの男を生きて返すなんてことはしない・・・

 

「外道さん。電動釘打ちで固定した後腹開きね・・・?」

 

「刺身にしてあげる・・・」

 

「やめてえええ!?」

 

釘で穴だらけにされた後最後は守若に腹を開かれて死んだ・・・

それにしてもユイちゃんは強くなったな・・・

 

「だからこそ三日月が牙をむいたときは俺達で守らねぇとな・・・」

 

それがあの子にできる最低限のことだ。

 



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酔っぱらったシディ

sideシディ

俺は目が覚めたのだが・・・

 

「うにゃ~。」

 

知らない女性が隣で裸で寝ていたのだ・・・何があったのか思い出そうとするが・・・

 

「ダメだ・・・思い出せない・・・」

 

頭がずきずきと痛み思い出せない・・・

 

「ちゅ、シデくん大好き~。」

 

どういうことなんだ??

 

「助けてぇ・・・」

 

なんと男たちが三人縛られていたのだ・・・

 

「大丈夫か!?いったい何が・・・?」

 

俺はなわを解いて聞くが・・・

 

「もう勘弁してください・・・!」

 

「いやだー!!」

 

本当にどうなってるんだ・・・その瞬間だった・・・

 

「シディさん?」

 

なんとフィーアが部屋の中にいたのだ!

 

「フィ、フィーアどうしてここに?」

 

「シディさんがカレコレ屋に忘れ物してたので届けに来たんですけど・・・」

 

「聞いてくれ、これは・・・」

 

「分かってますよ・・・全部この女狐とサルたちが悪いんですよね!」

 

「「「「ひいいい!!?」」」」

 

フィーア、落ち着け!!

 

「実は俺にもわかってないんだ。思い出すから待っててくれないか?」

 

「わかりました・・・」

 

確か俺は昨日の夜の帰りに・・・

 

オーナーとクリスと飲んだ酒場でカゲチヨと酒を飲んだんだ。

 

「カゲチヨって学生ですよね?」

 

「俺もそう言ったんだが二十だからと言われたから飲んだんだ。」

 

「あの不良め・・・」

 

「酔ったカゲチヨはご機嫌にヒサメのことを話してたぞ。」

 

「相変わらずですね・・・」

 

そうだ、そうして飲んでたらこの女の人が一緒に飲まないかと誘ってきたんだ。

 

「え、カゲチヨがよく了承しましたね?」

 

「あの男、強がってあっさりとOKしてくれたよ?」

 

フィーアが女性と話す中俺は徐々に思い出した。そうだ、三人で飲んでて・・・俺たちは事実を知るべく服を着てカゲチヨの元に向かった。

 

sideフィーア

 

「あーどうした・・・ってぎゃああああ!?」

 

私は出てきたカゲチヨにアイアンクローを決めます・・・

 

「どうしたじゃないですよ・・・!あなたがシディさんをちゃんと見てないからこの女とこんなことにいいいい!!」

 

「何のことだよ!?一旦離してくれ!頭蓋骨が卵みたいに割れるうううう!!」

 

「酔い覚ましにうってつけじゃないんですか?この不良が!」

 

「一旦落ち着いてくれ。カゲチヨ昨日の夜のことを教えて欲しくてな。」

 

私はシディさんの言葉で落ち着きカゲチヨを話して昨日のことを聞きます。

 

「あー、俺もなんかよく覚えてないんだよな・・・」

 

マジですか・・・

 

「私は覚えてるよ~。」

 

シディさんと寝てた女・・・聞きたくありませんが聞きましょう・・・

 

「その女誰だよ?まさかお持ち帰り・・・」

 

「されちゃいましたー!」

 

「あばばばば!」

 

カゲチヨ!何禁断症状起こしてるんですか!

 

「ちょっと!シディさんがそんなことするはずないですよ!あんまりふざけてると頭を叩き割りますよ!」

 

「この子さっきから物騒じゃない!?」

 

こうしてこの女から話を聞くことにしました・・・

 

sideカゲチヨ

 

女から聞いたがあの夜三人で飲んだ後俺は潰れて・・・

 

「酒足りてねーぞ!金払ってるんだからさっさともってこい!」

 

「シデ君これ以上はお店に迷惑だよ~。」

 

シディが酔っぱらって横暴になって・・・

 

「お前、よくみると可愛いな。付き合わせてやる。」

 

「私、そんな軽い女じゃないから!!」

 

そうして女子を惚れさせるために俺たちは外に出たらしい・・・

 

「シディさんが飲んだらそんなワイルド系に・・・?」

 

フィーア!?何顔を赤くしてんだ!

 

「信じられん・・・」

 

シディと俺は困惑した顔になるが・・・

証拠としてゲーセンに来たのだが・・・

 

「うわっ!ヒデ―な!こりゃ!」

 

「シディさんが本当にそんな横暴に・・・?」

 

「そうだよ?」

 

「バカな・・・」

 

ゲーム機が滅茶苦茶になっていて確かのこんな壊れ方するのは人為的じゃなきゃ説明できねーしな・・・

 

女性から話を聞くとゲーセンに来たシディは突然オタクたちをうるさいからと殴り飛ばし煙草を吸いながらオタクたちを謝らせたらしい・・・

 

「あの男たちはむしろ被害者だったんですか・・・?」

 

フィーアも困惑する・・・

 

「かっこよかったな~」

 

女性は呟く。

 

「何でだよ!?」

 

「だって音ゲーオタクとか気持ち悪しボコボコされるとスッキリするじゃん。」

 

カンナに負けず劣らずのサイコパスか!?

 

「確かにあの三人組は怯えていたな・・・」

 

シディが困惑しながらも言う。

 

「シディがタバコ吸ってたってのも信じられないんだが・・・」

 

それに俺も疑問を問いかける。

 

「あれ、大麻だよ?」

 

ええっ!?

 

「ってことは大麻でらりってボコボコにしたってことですか!?」

 

「なんか気づいたら持ってたんだよね~。」

 

フィーアが驚く中女が言う。

 

「いくら酔ってたからと言って・・・そんな・・・」

 

シディはそう言って店員にも聞くが店員も怯えていて聞くことが出来なかった・・・

 

「あとシデ君私と結婚することになったから~。」

 

「・・・・・・・・・・」

 

フィーアが灰になったー!!

 

話によると本気でプロポーズするときに展示されてた指輪を豪快に窓ガラスを割ってとり告白したそうだ・・・

 

「それでOKしたんだ。」

 

「結婚しようね~。シデ君。」

 

サラサラサラ・・・・・

 

灰になったフィーアがそのまま風で飛ばされてるー!!

 

sideカンナ

 

「で、結婚式を開くに至ったと・・・」

 

アーシは結婚式用の服を着て式場の椅子に座りながら言う。

 

「えっ!?なんでいきなりそうなるの!?」

 

しかもフィーアちゃんはどこにもいないし・・・

 

「あー、スピーチ上手くできるかな・・・」

 

カゲチヨは何スピーディーに受け入れてるの・・・

 

「二人とも恋愛の形は人それぞれなんだ。今はフィーアの分まで祝ってやろうぜ。」

 

ダメだ。カゲチヨは仲間の結婚式で完全に感無量状態になってる・・・

そして二人が入場してきた・・・

 

「シディー!おめでとう!」

 

「???」

 

「シディ完全に混乱してない?」

 

ヒサメちゃんもアーシも困惑するなか突然式場の人が入ってきた!

 

「た、大変です!教会の屋根に人が・・・・!」

 

まさか・・・アーシたちが言ってみると・・・

 

「フィーア!?何やってんだお前!?」

 

そう高い教会の屋根にフィーアちゃんがいたの!

 

「シディさんに過去の女は不要・・・なら死んで新しい女に任せるのが筋というものです・・・」

 

「フィーア!落ち着いてくれ!」

 

シディが呼びかけるけど・・・

 

「シディさん・・・これは私のささやかな復讐です・・・」

 

ダメだ・・・完全にメンヘラになってる・・・

そのときだった!

 

「ちょーと待った!」

 

突然ヨ―メイが現れたの!

 

「シ、シディさんの酔ったときの記憶はその女が捏造したものなんですよ!!」

 

「何ですって?」

 

それを聞いたフィーアちゃんは屋根から華麗に着地した・・・

 

「いや、着地できるの!?」

 

「まぁ、予想はしてたけどね・・・」

 

ヒサメちゃんとアーシは突っ込む中ヨ―メイは話を続ける。

 

「証拠ならあります!」

 

そうして出てきたのはバーのマスターとオタク三人組だった。

 

「この女は二人の隙を見てデートドラッグをお酒の中に入れたんです!告白もバーテンダーさんに聞きましたが嘘です!」

 

「じゃあシディが暴力振るったり大麻吸ったりしてたのは?」

 

カゲチヨが聞く。

 

「それも嘘です!」

 

すると三人組が話始める。

 

「実はあのゲームセンター、大麻の取引場だったんです。オタクのふりをして取引すれば怪しまれないと思って・・・金もなかったので店を襲って指輪を換金する予定の金で物を買いました。吸っているところをシディさんに注意されたので襲い掛かりましたが強くてビビってしまって・・・」

 

「警察に連行するとシディさんに言われたのですが指輪をその女に盗まれて・・・」

 

でも何で来てくれたの?

 

「シディに抱き着かれたときに心が浄化されて・・・それで・・・」

 

「シディって酔うとそんなことするんだ・・・」

 

ヒサメちゃんの言う通りBL臭が凄い…

 

「確かにそんなことしてた気がするな・・・」

 

「分かりましたか!この結婚式はやる必要がないんです!」

 

ヨ―メイの言葉と共に・・・

 

「成敗!」

 

「ぎゃああああ!?」

 

女はフィーアちゃんによって警察の方向に吹き飛ばされた・・・・

 

「シディさん!すみません!私・・・シディさんを信じ切れずに・・・」

 

「いや、俺もバーに来てカゲチヨと酒を飲んで浮かれてしまったところもあるからな。それに心配してくれて嬉しかったぞ。」

 

流石シディ・・・

 

「貴方たちもすみませんでした・・・・」

 

「いえ、俺たちも気の迷いでああなってしまいましたから責める資格はありません。」

 

オタクたちとも和解できたみたい・・・

 

「ヨ―メイ。貴方には助けられてしまいましたね・・・」

 

「いえ、こないだの借りを返しただけです。」

 

「今度、食事でもどうですか?もっと仲良くしたいですし・・・」

 

「勿論です!」

 

こうしてヨ―メイとフィーアちゃんの中が深まったのでした・・・

 

「ってことは俺のスピーチ無し!?」

 

「カゲ―?お酒は高校卒業してからって言ったよね?」

 

「ぎゃあああ!すみませんでしたー!!」

 

やれやれ・・・・恋の嵐が吹き荒れてるなぁ・・・

 

 



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カゲチヨ怪獣化!?

sideカゲチヨ

今日はジラゴンまんという食べ物のグルメ動画を撮っていた・・・

 

「それにしてもジラゴンのお肉が食べられるなんて驚きだよね!」

 

「どんな味なのか気になる人もいるだろうしな。」

 

俺とヒサが話していると

 

「お待たせしました!ジラゴンまんです。」

 

そうして食べていたのだが・・・

 

「何だよ先頭とるために朝いちから並んだ時間返せっての!」

 

失礼なことを言った男の頭が怪獣のようになっていた!

 

「どうなってんだ。」

 

「いやカゲチヨも食べたでしょ!?もう怪獣になってるよ!」

 

カンナの言う通りだ!?どうなってんだよ!

 

「カゲチヨ・・・だよな?」

 

「まぁ、色合いといいカゲチヨっぽいですけど・・・」

 

シディとフィーアも驚いてるな・・・

 

「ぐああああ!!」

 

そうしているとさっきの男が飛んでいった!

 

「全く・・・厄介なことになったね・・・アイツ絶対暴れる気満々だよ・・・」

 

「子供たちや街の人は私が避難させます!」

 

フィーアなら大丈夫だろう・・・

 

「多分もうすぐ巨大化するだろうしカゲチヨガンバ!」

 

いや、カンナ軽いな!巨大化するかもわかんねーのに・・・あれ?

 

「なんか強烈な睡魔が・・・」

 

「ええ!?」

 

「カゲチヨ体が・・・」

 

俺の体は光に包まれて・・・

 

sideヒサメ

カンナちゃんの言う通り巨大化した・・・

 

「俺たちも背中に乗って援護しよう!」

 

シディの提案に従って私たちは背中に乗ったんだけど・・・

 

「ぎゃあああ!!」

 

なんとカゲが突然口から光線を吐いた!?

 

ドーンっ・・・!

 

キノコ雲だ・・・生で初めて見たよ・・・って

 

「威力凄すぎない!?」

 

(なんだよ!?あれ、喋れねーしどうすりゃいいんだ!?)

 

「ねぇ、さっきの光線ビルかさっきの怪獣に撃てる?」

 

カンナちゃん・・・さらっとビルに放つこと提案するのがもうサイコパスだよ・・・

 

二ヤっ。

 

「あ、何となく伝わった。」

 

「カゲチヨ、肯定なら右手、否定なら左手をあげてくれ。」

 

シディ、ナイス提案!

 

すっ(右手)

 

そしてカゲは光線を怪獣目掛けて打ち込んだ!

 

「そのまま海まで吹っ飛ばしちゃって!」

 

「があああ!」

 

カゲは右手を上げながら光線を出して怪獣を海に沈めた・・・

 

「カゲチヨ。なんか触手みたいなのもついてるから消波ブロックを投げて触手を受け止めさせて!」

 

「があああ!」

 

カンナちゃんの指示通りにカゲは動く・・・なんか・・・

 

「格闘技の監督と選手みたい・・・」

 

「うぬ!二人とも息ピッタリだな!」

 

まぁ二人とも戦術とか似てるしね・・・

 

「よし!口から炎を放ったから接近して顎を砕いて!」

 

「があああ!」

 

「ぎゃうううう!?」

 

よし!

カゲが敵の怪獣の攻撃手段を封じた!

 

「最後は急所の鳩尾パンチ!」

 

ズゴッ!!

 

ドシャーン・・・!

 

そうして敵の怪獣は倒れた・・・

 

「カゲ!お疲れ様!」

 

「離れてみてても凄かったですよ・・・」

 

私と避難誘導を終えたフィーアちゃんが話しかける・・・

 

「どうだった?アーシの名采配!」

 

「うむ!カゲチヨの能力を把握してて凄かったぞ!」

 

まさか二人がこんなに息ピッタリとはね・・・でも・・・

 

「カゲはいつ元に戻るの?」

 

するとカゲは尻尾を垂らして落ち込んだ・・・

 

「カゲチヨの意思では戻れないみたいだな・・・」

 

シディ予想だと思う・・・

 

「ぎゃあああ!?」

 

ああもう!カゲ海だからってドタバタしないでよ!!

 

sideカンナ

 

「販売中止になったジラゴンまんは試食段階で怪獣化が発生しなかったことから一定の条件があると考えられ・・・」

 

カレコレ屋のテレビでニュースが移り発表される。

 

「しかし謎だよね。時間経過で戻ったらカゲチヨの側に宝玉が置かれててカゲチヨが怪獣に自在に変化出来るようになるなんて・・・」

 

アーシはそういう。

 

「私たちの人魚化と同じだね・・・」

 

ヒサメちゃんの言う通りだね。

 

「けど結局レポート動画じゃなくて全く別物な動画が撮れちゃいましたけどね・・・」

 

フィーアちゃんの言う通りだけどこれはこれで視聴率とれるしいいんじゃない?

 

「おいみろよこれ!スライム成分配合のもちもちパンケーキだって!食べに行こうぜ!」

 

「もちもち・・・良いですね!」

 

フィーアちゃんまで・・・懲りてよ全く・・・

 



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カレコレ昔話

鷹の爪団の桃太郎ラプソディーを参考にしています。
この話は一か月一万円生活の後の話です。
https://www.youtube.com/watch?v=bBWTSIun0Uc


sideカゲチヨ

 

「今回はヒサのせいだからな!」

 

「カゲだってむしゃむしゃ食べてたじゃん!」

 

俺とヒサは言い争っていた・・・

 

「やめよう二人ともこれは俺達皆のせいだ。」

 

「やっぱり拾い食いはダメということですね・・・」

 

シディ・・・フィーア・・・

 

「でも意外と美味しかったよね!」

 

カンナ・・・そういうことじゃねぇだろ・・・

 

「何喋ってんの!こっちだって迷惑してるんだよ!」

 

そう言ってきたのは桃の鉢巻をつけたおっさん・・・いや桃太郎だった・・・

 

「そもそもそこの青髪の女の子が落とした黍団子の袋を凄い速さで奪い取ってそれをアンタらが凄い勢いで食べ始めるからこんなことになったんだろ!?取り返そうとしたら電気とか炎出してきてボコボコに殴られるし・・・」

 

いや~すみません・・・

 

「最近一か月一万円生活やってて空腹だったもんで・・・」

 

俺は答える。

 

「ヒサメちゃんはそうじゃなくても食べ物があると意識が完全に飛んじゃうんですよ。」

 

「本音薬でカゲチヨの食べたハンバーグを吐かせようとしたときの怒りの顔は今でも覚えてるよ・・・」

 

「ううっ・・・」

 

フィーアとカンナの言う通りヒサの食欲はやべぇからな・・・

 

「すまない・・・久しぶりの甘いもので俺も歯止めが聞かなかった・・・」

 

シディも桃太郎に謝る。

 

「とにかく!おばあさんに貰った黍団子全部なくなっちゃったしお前ら何でも屋なんだからお供してもらうからな!」

 

それはいいんすけど・・・

 

「ヒサが雉でカンナが猿なのはわかるけどシディが犬なのはわかるけどなんでフィーアは警察官の格好をしてるんだ?」

 

「犬はもう一匹いた方が良いと思ったけど犬の衣装がなかったから権力の番犬になってもらった!」

 

「そんなこといったら怒られますよ?」

 

フィーアの言う通りだぜ・・・

 

「それに俺コスプレさせられてないんだけど何の役だ?」

 

「お前は知らない陰キャだよ!」

 

「桃太郎が猿と雉と犬二匹と知らない陰キャをお供につけてくんすか!?」

 

「仕方ないだろ!!」

 

早くも不安になってきたぜ・・・

 

sideヒサメ

 

そうしてしばらく歩いてたんだけど・・・

 

「あっ!見てください!竹が光ってますよ!」

 

フィーアちゃんが竹藪から光る竹を見つけたけどあれって・・・

 

「バカ!それはかぐや姫だよ!絶対切るなよ!?」

 

「ごめんなさい・・・切ってしまいました・・・」

 

「あー!!なんてことしてんだよ!?」

 

フィーアちゃん子供がいたら放っておけないもんね・・・

 

「でも可愛いですね~!よしよし!」

 

「何で普通にあやしてんだよ!桃太郎の物語がおかしくなるだろ!」

 

フィーアちゃん流石の平常運転・・・

その時・・・

 

「ふん!はっ!」

 

なんとシディが男の子と相撲を取っていたの!

 

「こらー!勝手に相撲取るな!」

 

「だって俺は強い奴と相撲取らないと・・・」

 

金太郎さんだった・・・

 

「頼むよ!これ桃太郎の物語なんだから・・・」

 

桃太郎さんが頼むと・・・

 

「わかった帰るよ・・・行こうかシディ。」

 

「うぬ!」

 

シディと肩を組みながら去ってしまった・・・

 

「流石シディ・・・もう金太郎と仲良くなってる・・・」

 

カゲの言う通りだけどどこ行くんだろ?

 

「はぁ~、お腹減ったな・・・」

 

桃太郎さんの言う通りお昼だもんね・・・

 

「大丈夫!こんなこともあろうかと亀を捕まえてきたから!」

 

カンナちゃんが亀料理を持ってきた!

 

「美味しい!」

 

「カメをこんなに美味しくするなんて天才だな!」

 

「上手いですね・・・」

 

「止まらねぇな・・・」

 

私たちはそうして食べてたんだけど・・・

 

「なぁ・・・カメはいなかったか?」

 

浦島太郎とウサギがやってきた・・・

 

「え!?知らない・・・」

 

桃太郎さんはごまかしたけど・・・

 

「あれに乗って竜宮城に行かないといけないんだけど・・・」

 

「俺も競争しないと・・・」

 

そう言って二人は探しに戻った・・・

 

「お前これ!!?」

 

「バレなかったんだしそれにアンタも食べたんだから共犯者だよ?」

 

「ヤベェよ!卑怯だよこの女!!」

 

諦めて・・・それがカンナちゃんだから・・・

 

「あっ!!?」

 

どうしたの?カゲ。

 

「なんか足元でプチって音がしたんすけど・・・」

 

もしかして・・・

 

「一寸法師ー!!」

 

やっぱり・・・

 

sideフィーア

 

「完全に道に迷いましたね・・・」

 

かぐや姫もいますし野宿は避けたいんですけど・・・

 

「せめてシディの鼻があれば人家探しも楽だったんだけど・・・」

 

ヒサメちゃんの言う通りですね・・・そう思っていると

 

「おい!明かりがあるぞ!」

 

明かりのついた家をカゲチヨが見つけました!

 

「泊めてもらおう!」

 

桃太郎さんが家を訪ねるけど・・・

 

「鶴か!?」

 

また昔話テイストのお爺さんが現れました・・・

 

「いえ違います・・・」

 

「笠地蔵です。泊めていただければ必ず当たるイルミナティ―カードを作って差し上げます。」

 

カンナちゃん…作るものがオカルトすぎですよ・・・

 

「くそして寝ろ!」

 

結局泊めてもらえませんでした・・・

仕方なく木のほら寝ることになったのですが・・・

 

「いてててて!!」

 

「狭いですね・・・」

 

「桃太郎!アンタ外で寝てよ!」

 

「マジかよ!」

 

めっちゃ狭かったです・・・

すると・・・

 

「なんかおはやしが聞こえるぞ・・?」

 

カゲチヨの言う通りなんかにぎやかな音が聞こえますね・・・

覗いてみると・・・

 

「鬼がいた!!」

 

「良かったですね!鬼退治できますよ!」

 

私とカンナちゃんは桃太郎さんに言いますが・・・

 

「いやいや・・・心の準備が・・・」

 

「おい。ココで何やってんだ?」

 

鬼がやってきてしまいました・・・

 

「あ、この人桃太郎なんですよ。それであなた達をやっつけるって・・・」

 

私は丁寧に説明します。

 

「何だと?」

 

「あ・・・いや。その・・・」

 

「おらあああ!」

 

「ぎゃああああ!!?」

 

棍棒で桃太郎さんが吹っ飛ばされましたね・・・

 

「ん?おめーら。なんか面白いからだしてるみてーだな?」

 

「俺たちと同じ異宙の住人見てーだな。」

 

あぁ・・・私たちは事情を話します。

 

「そうだったのか・・・酷い奴らもいるもんだな?」

 

「え?でも鬼に財宝を奪われたって・・・」

 

「そりゃ、村の奴らが俺達が金をコツコツためてるのを知ってついた嘘だよ。ほら鬼印の豆と雷おこし!きいたことないか?」

 

ああ、美味しいですよね。あれ・・・

 

「何だよ・・・結局村の人が桃太郎についた嘘だったのか・・・」

 

「けどわざわざここまで来てくれたんだ。宴会に参加しねぇか?」

 

鬼たちに誘われますが・・・

 

「すみません・・・実は友達が待ってるので・・・」

 

「そうだ!鬼の遺伝子を持ってる人たちもいるからその人たちも連れてきていいですか?」

 

ヒサメちゃんと私が言うと・・・

 

「勿論だ!ではまたな!」

 

鬼たちは豆とお菓子と地図を渡してくれた・・・

 

「なんかいい奴だったな・・・」

 

「結局一番怖いのは欲にまみれた人間ってことかな?」

 

カゲチヨとカンナちゃんの言う通りあの桃太郎どうしてるんでしょうね・・・

 

side桃太郎

 

俺は海を歩いていた・・・

 

「手ぶらじゃ帰れねーよ・・・」

 

すると海から立派な箱が流れてきた・・・

 

「これでいいか・・・」

 

俺は早速村に帰り・・・

 

「鬼も不景気でこれくらいしかなくて・・・」

 

「そうか・・・世知辛いの・・・」

 

そうして蓋を開けると・・・

 

「ごほっ・・・ごほっ・・・」

 

お爺さんとおばあさんはは骨になり俺はジジイになった・・・

 

「最悪じゃ・・・」

 

sideカンナ

 

アーシたちは昨日の宴会の事で盛り上がっていた。

 

「昨日は楽しかったな!」

 

シディの言う通り昨日の宴会は盛り上がったよね!

 

「サトウと鬼の相撲とか盛り上がったよね!」

 

「かぐや姫・・・今頃大きくなってるでしょうか・・・」

 

フィーアちゃん寂しそうだね・・・

 

「大丈夫だよ!鬼が今頃立派な女性に育ててるよ!」

 

ヒサメちゃん・・・鬼が立派な女性を育てるってなんかシュールだね・・・

 

「でもシディの名前が足柄山にとどろくことになったのには驚いたよな・・・」

 

「盗賊を金太郎と一緒にちぎっては投げの大活躍だったんだよね!」

 

カゲチヨとアーシはシディを持ち上げる。

 

「いや、あれは山の皆が頑張ってくれたからだ。俺はそれを手助けしたにすぎない。」

 

「いやいや、金太郎さんから聞きましたよ!盗賊のカシラとシディさんの一騎打ち!そしてシディさんの言葉でともに山を守ることを誓う金太郎と山賊たち・・・聞いてるだけで泣けてきますよ!」

 

フィーアちゃんの言う通りかなりの友情物語だったみたいだよね・・・

 

「サトウ君も楽しんでたし次は混血児皆で行こうよ!」

 

「クリスもな・・・アイツすねるぞ・・・?」

 

楽しい絆を作ったアーシたちなのでした!

めでたしめでたし!

 

 



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マインドコントロールされるとどうなるのか?

ヤルミナのを参考にしました。


sideカンナ

「もう!カゲはなんでいつもそうなの!」

 

「あ!?ヒサこそなぁ!」

 

いや、ヒサメちゃんもカゲチヨ、二人とも喧嘩するのは構わないんだけど・・・

 

「部屋片づけてくれませんか?」

 

フィーアちゃんの言う通り掃除中にしないでよ・・・

 

「ごめん!カゲが反省するまで辞めないから!」

 

「俺もヒサに一言言わなきゃなんねぇんだよ!」

 

はいはい、夫婦漫才ごちそうさまです・・・アーシは構わず部屋を片付けてたけど・・・

 

ガッ!!

 

「~~!!?」

 

ゲーム機の角に足をぶつけてしまい・・・

 

バサバサっ!

 

本に埋もれてしまった・・・

 

「カンナちゃん!?大丈夫ですか?」

 

「う、うん・・・カゲチヨ!ちゃんとゲーム片付けてって言ってるでしょ!」

 

「んだよ、さっきゲームしようとしてたんだから良いだろ?」

 

あれ?このゲームって・・・

 

「アーシが一番最初にやろうと思ってたホラーゲームなんだけど・・・やったの?」

 

「ん?あれってカンナのだったのかよ。どうりでやったことないと思った。」

 

んなっ・・・!このクズ・・・!

アーシは今もヒサメちゃんとの喧嘩に夢中のカゲチヨに飛びかかりそうになる・・・!

 

「カンナちゃん落ち着いてください、カゲチヨのだらしないところやゲーム好きなことは今に始まったことじゃないですよ。さて、私は買っておいたバームクーヘンを・・・あれ?冷蔵庫にない・・・?」

 

「あれ?あのバームクーヘンフィーアちゃんのだったの?私食べちゃった。」

 

「・・・・!」

 

フィーアちゃんも人のこと言えずに飛びかかりそうになってるじゃん・・・

 

「カンナちゃん・・・私も堪忍袋の緒が切れました・・・」

 

アーシとフィーアちゃんは喧嘩してる二人に隠れて作戦会議を立てる。

 

「シディは依頼で一週間くらい戻らないみたいだからその間に二人を喧嘩しないかつクズなところと食いしん坊なところを直す方法を探そう・・・」

 

なにかいい方法は・・・すると電話がかかってきた・・・

 

「誰でしょうか?」

 

フィーアちゃんがそう言って電話に出ると

 

「あの・・・また実験の依頼をしたいんですけど・・・」

 

如月さん。

 

「どんな実験なの?」

 

アーシが聞くと

 

「マインドコントロールの実験です。依頼料も弾みますし受けてくれませんか?」

 

「「ナイスタイミング・・・!」」

 

二人には大人しくなってもらおうじゃん・・・

 

sideカゲチヨ

俺たちはカンナとフィーアが如月さんの依頼を受けたということで実験場に来ていた。

 

「なぁ、何の実験をするんだ?」

 

「私たち何も聞かされてないんだけど・・・」

 

「うーん、アーシたちも聞いてないんだよね。」

 

「わかりませんね。」

 

あれ・・・?

 

「なんか二人とも冷たくないか?」

 

「カゲも思った?あの喧嘩の時から冷たいんだよね・・・」

 

そうして如月さんの依頼を進めることになったんだが・・・

 

ガチャン!

 

「「えっ・・・」」

 

俺とヒサは檻に入れられた・・・

 

「それじゃあ、マインドコントロールの実験を始めますね。」

 

「「マインドコントロール!!?」」

 

俺たちは仰天した!なんだその実験!?

 

「二人ともどういうこと!?」

 

ヒサが尋ねると・・・

 

「アーシのゲームを勝手にやるし喧嘩で掃除をサボるし二人とも最近勝手になってきたからね・・・」

 

「たっぷり反省してもらいますよ・・・」

 

二人とも目がやべぇ・・・

 

「まずは移動の制限をします。それから食事、排せつの回数も制限していきます。」

 

如月さんも言う・・・

 

「ここから出せ!」

 

俺は血液操作で檻を壊そうとするが・・・

 

「うぎゃぎゃぎゃ!!?」

 

「カゲ!?」

 

俺は来る前につけられた腕輪から電流を浴びせられた・・・

 

「ルール違反をすると電流が流れます。ヒサメさんは電気が効きにくいと思うので・・・」

 

「痛たたたた!!」

 

ヒサが付けていた腕輪がきつくしまりヒサは痛がった!

 

「くそっ・・・ルールってなんだよ・・・とりあえずスマホゲームでも・・・うぎゃぎゃぎゃ!」

 

ゲームはダメなのかよ・・・

 

「あぁ・・・カレー食べたい・・・・いたたたたた!!」

 

ヒサは食事か・・・

くそっ・・・何とか抜け出さねぇと・・・

 

「あぎゃぎゃぎゃ!」

 

「抜け出す意思があったら容赦なく流しますよ。」

 

くそっ・・・意識が・・・

 

sideフィーア

三日後カンナちゃんと一緒に如月さんの研究所に行きます・・・

 

「様子はどうですか?」

 

私は如月さんに様子を聞きます。

 

「順調ですよ。二人はもうすっかり抵抗する気力もないですよ。」

 

そう言われて二人を見ると

 

「ううっ・・・」

 

「ああぁ・・・」

 

すっかり大人しくなった二人の姿がありました・・・

 

「確かに良い感じだね。」

 

カンナちゃんはそういうけど・・・

 

「なんか可哀そうですね・・・」

 

このくらいでいいのかもしれませんね・・・

 

「ハンバーグ・・・エビフライ・・・パスタ・・・」

 

「ゲーム・・・動画・・・漫画・・・」

 

煩悩がまだ生きてますよ!

 

「全然反省してませんよ!!」

 

「大丈夫ですよ。」

 

そう言って如月さんは二人に豪華な食事とゲームを与えた。

 

「これって・・・やったー!久しぶりの豪華なごはん!」

 

「うおおおお!ゲームだ!」

 

二人は喜んで向かっていくけど・・・

 

「それをメチャクチャにしてください。」

 

「「えぇえぇええ!!??」」

 

如月さんの一言で二人は絶望に叩き落とされました・・・

 

「それだけは・・・ごはんは大事にするって決めてるの・・・」

 

「ゲームのキャラは友達なんだぞ!!?」

 

変な信念ですね・・・

 

まぁ、この分なら大丈夫そうですね・・・

 

sideカンナ

そうして一週間たった・・・

 

「そういえば二人の洗脳が完了するのって今日だよね?」

 

「ええ、これで喧嘩しなければいいんですが・・・」

 

アーシはフィーアちゃんに聞く。

 

「なんじゃ?あの二人は帰ってきておらんかったのか?」

 

「そういえばしばらく私も依頼を手伝ってましたけど二人は依頼じゃないんですか?」

 

あ、ボティスにヨ―メイ。

 

「多分驚くと思いますよ。二人とも騒がしくなくなりますから。」

 

「おぬしら・・・何をやったんじゃ?」

 

「不安しかありません・・・」

 

二人ともびっくりすると思うな~!

 

 

「お疲れ様です!皆さん!」

 

「今まで本当に迷惑を掛けました!」

 

なんか二人とも綺麗なオーラを纏ってるよ!

 

「あの実験で僕は生まれ変わることができました!」

 

「僕じゃと!?」

 

「しかもカゲチヨさんが敬語!?」

 

ボティスもヨ―メイも驚いてるけどアーシとフィーアちゃんも驚きだよ・・・

 

「特にカンナちゃんやフィーアちゃんにはご迷惑をおかけしてすみませんでした!私たちは喧嘩せず協力して頑張っていきますわ!」

 

ヒサメちゃんはお嬢様言葉になってる・・・

 

「やっといてなんですけど違和感が凄いですね・・・」

 

確かに・・・でも

 

「では早速今日はゴミ拾いの依頼に恵まれない子供たちの家具つくりをしていきましょうか!」

 

え・・・?

 

「なんかボランティアみたいな依頼が多くない?もっとアングラな依頼でトッププレデターを探すんじゃ・・・?」

 

フィーアちゃんが言うと・・・

 

「人を恨んでも何も始まりません・・・それよりも役に立って新たな人の縁を結びましょう・・・」

 

「流石ですわ!私もこれからは米と少しの野菜と味噌で生活していきますわ!」

 

ヤバい…流石に二人のアイデンティティが崩壊してる・・・

 

「おい!カン子!フィー子!元に戻せ!うるささは変わらんしワシにも被害が出る!」

 

「流石に変わりすぎてて嫌ですよ!」

 

ボティスとヨ―メイの言う通り如月さんに連絡をしたんだけど・・・

 

「ちょっと過激すぎて性格まで変わってしまって・・・二人とも暗示にかかりやすかったからしばらくそのままだと思いますよ・・・」

 

マジ・・・?

 

結局帰ってきたシディとゼクス君にアーシとフィーアちゃんは土下座してなんとかなったが結局元に戻ったカゲチヨとヒサメちゃんと一緒に叱られた・・・

 

 

 

 



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アングラサイト組織壊滅劇!

また瓜生とのコラボ小説やります。
今回の元ネタ動画はこちらです。
https://www.youtube.com/watch?v=1KYpwQHsVSU&list=PLnq6Zem-vrQBPTVHNRlL54VeDpvJhAnje&index=11


side瓜生

俺の名前は瓜生龍臣。

 

「愛しのメロンパンちゃん!一緒に寝たい!」

 

「瓜生さん狂っちゃったのね。」

 

異宙を飛び回るメロンパン職人にして元殺し屋だ。

俺は暗殺を生業としてきた。

 

瓜生「いいのかい?アンタの党の人間だろ?」

 

政治家「あんな女たらしはスキャンダルを起こす。死んでもらった方が党のためだ。」

 

依頼人は大企業のトップから政界の妖怪までいる。

まぁ、依頼する方もされる方も魑魅魍魎のオンパレードだ。

 

「何をぶっ刺そうとしてるの?上がカンカンだからこれをぶっ刺してあげる。」

 

「がひゅ!?」

 

おかげでこの手は血で真っ赤に染まり喜怒哀楽は死に絶えた。

そんな世界が一変したきっかけはカンナさんのメロンパンだった。

あの時のパンの味は今でも覚えている。

 

(美味しすぎて涙が止まらない・・・喜怒哀楽があふれてくる・・・・命、それは宝じゃないか。うん、殺し屋やめるね。)

 

「涙のナイアガラだ・・・」

 

殺し屋を速攻で辞めた後俺はカンナさんに弟子入りした。

 

「生地に愛を叩き込んで!無表情じゃだめ。このエロ人形め!」

 

「ぐうう!悪口のレパートリーが凄すぎる!」

 

こうして始めたパン屋だが何故かトラブルに巻き込まれやすいんだ・・・

今日もそんなトラブルを話していこうと思う。

 

その日はカレコレ屋の皆が来てくれたのでまただべっていた・・・

今日はユカちゃんと・・・

 

「ドーナツと同じくらい美味しい・・・」

 

ユカちゃんの護衛で今井信女さんも来ていた。

 

「ドーナツ好きをうならせるなんて瓜生のメロンパンマジですげぇな・・・」

 

「ははは!カゲチヨ!褒めてくれたお礼にもう一個あげようか?」

 

「俺少食なんすよ・・・」

 

カゲチヨは細いから食わなきゃダメだろ・・・そう思っていると

 

「あ、皆さんこんにちは!」

 

「奈美ちゃん!こんにちは!」

 

「あぁ、久しぶりだな。」

 

「こんにちは。」

 

「ヤッホー!」

 

掛けられた挨拶にヒサメちゃん、シディ、フィーアちゃん、カンナさんが返す。

美奈ちゃんは専門学校生で休憩時間によくだべってくれる。

 

「実はいいバイト見つけちゃったんだ!」

 

すると美奈ちゃんがとあるバイトの話をする。

 

「エスポワールって雑誌のモデルでさ。一回で三万もくれるんだよ。」

 

「なかなかに高額ね。」

 

信女さんの言う通りバイトにしてはなかなかの高額だ。

 

「変な写真とかじゃない!?」

 

当然カリンも怪しむ。

 

「大丈夫!着るのは普通の水着だし!」

 

「私は水着でも無理かな・・・」

 

「ヒサメは照れ屋だからな。人には向き不向きもある。」

 

ヒサメちゃん。シディの言う通り気にしなくていいぜ。

 

「美奈ちゃんの水着か・・・」

 

ユカちゃんはなんかぼーとしちまってるな・・・

 

それにそのバイトはすこしきな臭いな・・・

そうしてしばらくたって毎日来ていた奈美ちゃんが来なくなった・・・

 

「ちょっと調べてみたんだけど学校にも来てないみたい・・・」

 

「あの時止めるべきだったか・・・」

 

カリンの報告で俺は舌打ちを漏らす。

そこからはカレコレ屋の皆と一緒にバイト先を調べることにした。

カリンと聖女さんたちとユカちゃんと信女さんがおびきよせてくれた・・・

 

sideカゲチヨ

五人の報告だと報酬はエサで水着に光で透けるように細工をしてヌードの写真を盾に逆らえなくした後、アングラサイトに出演させて死者も出ている・・・

 

「末端の雑魚をいたぶったらすぐに吐いたよ。」

 

「えぇ、根性のない子で助かったわ。」

 

カンナはともかくカリンさんも尋問の成績はトップクラスだったなんてすげぇよな・・・

 

俺たちはすぐさま雑居ビルに潜入した。

そして三階に上がろうとすると・・・

 

「おい!侵入者だ!ぶっ殺せ!」

 

猿の異宙人の集団が一斉に襲い掛かってきた。

 

「ここは俺たちが!」

 

「瓜生さんたちは早く被害者たちを!」

 

「すまねぇ!」

 

「わかったわ!」

 

こうして俺たちは異宙人の相手をする。

 

「この陰キャが!ぶっ飛ばしてやる!」

 

「はぁ?女性にこんな手段でしか迫れない男に言われたくねーよ。」

 

「あがっ・・!苦しい・・・腹がいてぇ・・・」

 

「空気感染で腸が腐るようにしたウイルスだ。あとはこれで終わりだ!」

 

俺は血液で拘束した後ハンマー投げの要領で投げ飛ばした!

 

「ぎゃああああ!?」

 

よし!一人目終了!

 

sideヒサメ

 

「お前も売り飛ばしてやる!」

 

美奈ちゃんにもそんなことしてるっていうの?だったら容赦しないから・・・

 

「俺の棒術で一気に・・・」

 

「遅すぎだよ。内部から凍って?」

 

私は氷の長刀で異宙人の体を切り裂く。

 

「あぁ・・・内部から凍ってく・・・なんでぇ!?」

 

そうして足から徐々に凍ったそいつは氷像になった・・・

 

sideシディ

 

「そのイケメンな面ボロボロにしてやる!」

 

・・・悪いが虫の居所が悪い。手加減はできんぞ!

 

「はぁ!」

 

ズゴッ!

 

俺はホルスの炎を纏わせた拳で殴りつける!

 

「ぎょへ!?」

 

「まだだ!」

 

俺は爪を伸ばして奴の腹を切り裂いた!

 

「ごほお!」

 

そのまま反省していろ・・・

 

sideカンナ

 

「さーて!一気に行くよ!」

 

「やってみやがれ!」

 

銃を抜いてきたけど甘いよ!

 

ズガンっ!

 

「ぎゃああ!何で俺の手が・・・」

 

「そりゃ水の弾丸を銃口に詰まらせておいたからね?」

 

銃の周りの空気中の水蒸気を操って水を入れて弾丸を詰まらせて暴発させたの。

 

「じゃあ水球で拘束した後じっくり加熱だよ!」

 

「ごぶっ!?げぼっ!?」

 

アーシは水球で拘束した後じっくりと楽しむことにした・・・

 

sideフィーア

 

「このナイフで叩きのめしてやる!」

 

うーん・・・素手でもいいんですけど・・・・

 

「あ!パターがありました。これにしましょう。」

 

ゴルフラケットのパターを拾った私は手に持ちます。

 

「なめるな!喉元を掻っ切ってくれる!」

 

私は素早くパターを折り、

 

「はぁっ!」

 

びゅんっ!

 

私は全力でパターの頭を投げつけた!

 

「むううう!?」(速度と正確性が凄すぎる!!)

 

続けて第二投!棒の部分ですよ!

 

ビュンっ!

 

「かああああ!」

 

頭狙ったらしゃがむと思ってましたよ・・・

 

「じゃあ、行きますよ。」

 

そのときには私は既に奴との距離を詰めて頭上にいました。

 

「踵落としです!」

 

「ごえええええ!!」

 

私の踵落としでそいつは頭を凹ませて撃沈しました・・・

 

「パターの可能性に恐れをなしたようですね。」

 

sideユカ

 

「おらぁああ!」

 

日本刀を振り回しても素人ですね。まるで当たりません・・・

 

「だからこそ女性の尊厳を汚して逃げられるわけありませんよね?」

 

霊槍ヴァルハラ第五形態プラスヒュドラの毒

増殖の蛇毒(インクリース・ヒュドラポイズン)

 

「ひぎゃあああ!?体が溶ける・・・・」

 

「ぐひゃ!?」

 

信女さんも適確に急所を抉って敵を殲滅させた・・・

 

「あとは瓜生さんだけですね・・・」

 

side瓜生

カリンに奈美ちゃんたちを任せた後俺はボスのところに向かった。

 

「な、なんだ!?極道か?」

 

まぁ、案の定護衛もいたが。

 

「こいつは地下格闘技無敗のファイターだ!銃の腕も特殊部隊並だ!」

 

なるほど・・・普通の巨漢じゃないらしい・・・

 

「しゅううう!」

 

右の正拳突きを打ち込んできた。

 

「空手か。なかなか早いね。」

 

そして銃を放ってくる。

 

「へぇ。えぐいじゃん。」

 

だがそんな強さを持ってるから疑問が出てくる・・・

 

「何でゲスの護衛なんてしてるの?」

 

「あぁん?そんなの決まってるだろ?女どもは逆らえないんだから好き放題じゃねぇか?」

 

なるほど・・・こいつら人間じゃないんだ。

まずはこいつのゲスのプライドを粉砕する。

 

「頭蓋骨を砕こう!」

 

俺はそれをわざと受ける。

 

「へぇ?本気かそれ?」

 

「え・・・馬鹿なああああ!」

 

悪いが俺の打たれ強さは並じゃねぇんだよ。

 

「うっしゃあああ!」

 

俺は頭突きで拳を粉砕する。

 

「ぎゃあああ!」

 

「弱いなぁボストンクラブで脊椎折っとくから死んでね。」

 

パキッ!

 

テメェじゃ話にならねぇ。裏社会の闇はもっと深いんだよ。

 

親玉は逃げようとするがそんなことは許さない。

 

「逃げないでよ。」

 

「なんで俺を狙うんだよ!?」

 

「テメェがいるとウチのパンを食べてくれる人が減るからね!」

 

「そんな理由でえええ!?」

 

とても高く持ち上げた後・・・

 

「腐った脳みそ壊れちまえよ。」

 

「ぐえええええ!!」

 

コンクリに垂直落下させたら奴は息絶えた。

そうして皆の無事を確認してこの粛清は終わった。

 

そして後日奈美ちゃんはお礼を言いに来た。

 

「助けてくれてありがとうございます・・・」

 

「当然のことをしただけだ!こいつはサービスだ!」

 

「やったー!ごちになります!」

 

「悪くない・・・」

 

ユカちゃんと信女さんの一言で皆メロンパンにかぶりつくのであった・・・

 

 

 

 



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カレコレ小学校編 もし小学生が天才サイコパスだったらどうなるのか?

ヤルミナの小学生が天才ハッカーだったらを参考にしました。


sideカゲチヨ

ここはカレコレ小学校!そして俺は教師のカゲチヨだ。

 

「今日はテストをするぞ!配っていくぞ!」

 

そうしてテストは配られたのだが・・・

 

「先生!問題が変だぞ。」

 

「本当ですね・・・テスト問題が歴史の魔女狩りなどの弾圧、拷問問題に変わってますね。」

 

なんだこりゃ!?生徒のシディとフィーアの言う通り、こんなの作った覚えないぞ!どうなってんだ?

 

「ふふふ・・・」

 

その日のテストは中止してヒサメ先生に相談した。

 

「えーと・・・蛇攻めを行ったとされる江戸前期の戦国武将は?(答え・前田利常)

火頂攻めにされたとされる僧侶は?(答え・日親上人)ってなにこれ!?」

 

ヒサメ先生も驚いている・・・

 

「昨日までは普通の問題だったんだよ・・・」

 

「だったらパソコンの中を確かめてみたら?」

 

確かめるが・・・

 

「ダメだ・・・ゴミ箱の中にもお気に入りのゲームフォルダの中にもない!?」

 

「学校のパソコンになんてフォルダを作ってるの!だとするとハッキングされたみたいだね。」

 

ヒサメ先生じゃないだろうし・・・

 

「くそ~!誰だよ!ラノベを参考にした国語の問題だったのに!!」

 

「PTAに殺されたいんですか?」

 

あ・・・ヤヨイ校長・・・

 

「しかしこの問題かなりマニアックですね・・・拷問や歴史好きが作ったんじゃないですか?」

 

ヤヨイ校長の言う通りだと思うけど・・・

 

「この学校にそんな子いたかな?」

 

ヒサの言う通り犯人像がまるで掴めねぇな・・・

 

sideヒサメ

 

私たちは授業を終えて生徒たちと給食を食べようと思ったんだけど・・・

 

「先生!大変だ!」

 

生徒のサトウ君が走ってきた!

 

「給食のカレーが辛口のカレーになってるんだ!」

 

うそっ!?

 

「うぅ・・・辛すぎです・・・」

 

「フィーア!?大丈夫か!?」

 

辛さに撃沈したのかフィーアちゃんをシディ君が介抱してる・・・

 

「見ろ!発注書、甘口のカレールーが変更されて辛口の注文になってるぞ!」

 

「おそらくテスト問題と一緒でハッキングされたんだろうね・・・」

 

私とカゲは言う。

 

「ってことはカレーを喜んで食べてる奴だな!」

 

カゲの言う通りこれで犯人は絞れて・・・

 

「これはこれでうまいな・・・」

 

「ん・・・普通。」

 

「ミナヅキも大人ですね。」

 

「美味しい!」

 

スズキ君にハツキくんに、ミナヅキちゃんにカンナちゃん・・・候補者が多すぎない?

結局犯人は絞れなかった・・・

 

sideカンナ

「なぁ、あの話聞いたか?」

 

「あぁ、カレーが辛口になったって話!どうやったんだろうな?」

 

ふふふ・・・どこもかしこもアーシの噂で持ち切りだよ。

 

「怪人スパイスのせいで私は酷い目に逢いましたよ!」

 

「だが一体誰が何のためにやっているんだろうな?」

 

フィーアちゃん・・・怪人スパイスなんてなかなかいい名前じゃん・・・

 

さて次の授業は・・・げっ・・・!音楽じゃん・・・歌とか今日、気分じゃないんだよね・・・

 

「シディさんと一緒に歌ってさらに絆を深めます!」

 

「音楽の合唱、皆で頑張るぞ!」

 

フィーアちゃんとゼクス君はやる気満々だけどアーシはハッキングを開始した。

そして・・・

 

「ごめんなさい・・・音楽の授業データが無くなってしまったの・・・」

 

「「なっ!!」」

 

二人はショックだろうけどこれで興味のないことをしなくて済む!

 

「残念だったな。フィーア。ゼクス。」

 

「シディさんとの親睦の時間を邪魔するなんて許せない・・・!」

 

「友情を邪魔するとは怪人スパイスめ・・・」

 

「「絶対に捕まえてやる!!」」

 

なんかヤバい人たちを敵に回しちゃった・・・

 

そして翌日全校集会になった・・・

 

「ヤヨイ校長からのありがたい言葉だ!」

 

しかし皆ひそひそと話し始める・・・

 

「ヤヨイ校長の話長いんだよな・・・」

 

「また校長先生の尻尾の毛の数を数えたりして暇をつぶすか・・・」

 

サトウくんとスズキ君の言う通り校長先生の話は長いからここにも細工をしたよ!

 

「え~本日もお日柄はよく・・・(野太い声)ってなにこれ!?」

 

そう!マイクに細工をしてすっごい野太い声にしたんだ!

 

「ぷっ・・・くく!」

 

「ミナヅキ・・・笑ったら…!」

 

ミナヅキちゃんが笑うってレアだよね・・・

 

「あははは!ヤヨイちゃん似合わなすぎ!」

 

「ヒサ!ダメだろ笑ったら・・・ぷはははは!」

 

当然職員の間でも爆笑が起こる!

 

「笑わないでください!全員呪い殺しますよ!」

 

「やべぇ!釘持ち出したぞ!?」

 

「逃げろー!」

 

こうしてアーシは放送室をジャックして好きな曲流したりした!

けど流石に怪しまれたので・・・

 

「今回は怪人スパイスについて話し合ってもらうぞ!」

 

カゲチヨ先生の提案で話すことになったんだけど・・・

 

「アイツは許せないです!私とシディさんの仲を引き裂こうとしています!」

 

「フィーアさんはそうですよね・・・ちなみに僕も早急に捕まえた方が良いと思います!」

 

は!?

 

「ハツキ君は激辛カレーが出て喜んでたじゃん!」

 

アーシはむきになって言い返してしまう。

 

「そりゃ好きなものが出たらな。だけどハッキングや拷問の問題を出すなんて臆病者のすることだろ?」

 

スズキ君?今なんて言った?

 

「ハッキングはわからないパスワードを解除して難しいことをしてるの!拷問だって歴史を知る重要な要素だしやるのにも長く苦しめるための力加減や技術がいるの!!」

 

「なんか妙に詳しい・・・まさか・・・怪人スパイス?」

 

しまった・・・つい・・・気づかないでミナヅキちゃん・・・

 

「おいおい!カンナがそんなことできるタマ持ってるわけねーだろ?」

 

サトウくんのおかげでなんとかなったね・・・

そして次の時間・・・

 

「テストをするぞー!」

 

カゲチヨ先生がまたテストを出してきた・・・

 

「聞いてないですよ!?」

 

「いくら何でもいきなりではないか?」

 

「それが良いんだろ?」

 

相変わらずのクズだね・・・アーシはそう思って問題を解く、さてもっとどでかいことをやっちゃおう!

アーシは学校中に伝わるようにハッキングを仕掛けた!そして仮面を被って・・・

 

「私は怪人スパイス!皆もしている通り学校で起きてる事件は全て私の仕業・・・給食に激辛料理と拷問の授業をもっと出すこと・・・これは脅迫だよ!」

 

そうして待とうとしたその時だった!

 

「見つけたぞ!カンナお前の仕業だったのか!」

 

カゲチヨ先生!?いや、カゲチヨ先生だけなら・・・

 

「秘技!駿河問い!」

 

「ぐわっ!?」

 

アーシはカゲチヨ先生をつるし上げる!

 

「さて・・・まず手始めにここに来たことを忘れるくらいに痛めつけないと・・・」

 

アーシが鞭を取り出そうとすると・・・

 

「やっぱりね。おかしいと思ったよ。」

 

「教師をつるし上げるとは凄まじい度胸ですね。」

 

ヒサメ先生!?ヤヨイ先生!?

 

「カゲだけに行かせると思った?私の能力でハッキングを直した後ここにきたの。」

 

「それに今日のテストにはハッキングや拷問の問題を仕込んでいたんです・・・正解者はカンナさん・・・あなた一人ですよ?」

 

二人はカゲチヨ先生を降ろしながら言った・・・

 

「お前・・・これまでの事や拷問のことも含めてしっかりと反省させるからな!」

 

「ごめんさない!どこまでできるか試したくなって・・・」

 

「反省してももう遅い!テストでラノベを普及させようする俺の野望を邪魔した罪は重いぞ!」

 

「大人気ないな。」

 

ヒサメ先生の言う通りだよ~!

 

「反省文七百枚出さないとだめですよ?」

 

ひぃ~!!



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さっちゃんの怖い話

sideカゲチヨ

俺たちはカレコレ屋で依頼を待っていたのだがシディが買い出しから帰ってきた。

 

「皆聞きたいことがあるんだが・・・」

 

「どうしたんですか?」

 

フィーアが聞く。

 

「実はメロディは知ってて歌えるんだがタイトルが思い出せないことはないか?」

 

「ああ、あるよね。そういうこと。」

 

ヒサの言う通り俺も動画でそういうことあるな。

 

「実はその状態なんだ・・・街で歩いてた時に聞いたの歌のタイトルが思い出せなくて困ってるんだ。」

 

「なら歌ってみたらどうだ?俺達ならわかるかもしれないぜ。」

 

俺が促す。

 

「ではいくぞ。さっちゃんはね。」

 

「「「「さっちゃんだよ!?」」」」

 

俺たちはいっせいに答える!

 

「うぬ?そうなのか?てっきりもっと複雑な名前かと思ってしまった・・・」

 

「童謡のタイトルをひねることはないと思うけど・・・」

 

ヒサの言う通りだな・・・

 

「確か本名はさちこだよね?」

 

「ちっちゃいから自分のことさっちゃんって呼んでるんですよね?」

 

カンナとフィーアの言う通りだけど改めて聞くと変な奴だよな・・・

 

「確かそれが一番の歌詞だな。二番になるとバナナを残してしまうんだよな。体が小さくてもバナナは食べられそうなものだが・・・」

 

シディ・・・そこは突っ込まないで置こうぜ・・・

 

「三番が悲しい歌詞だよね・・・さっちゃんが遠くに行っちゃう話だったよね・・・小さいから僕のことも忘れてしまうって歌詞だよね・・・」

 

ヒサが涙ぐみながら言う。

 

「俺も子供のころの初恋って感じがして好きだな。」

 

「ヒビキさんとはそんな感じだったの?」

 

カンナが聞いてくる。

 

「いや、アイツは悪戯好きで人前でナイフ出すヤバい奴だったからな・・・」

 

さっちゃんのような感じとは無縁だな・・・

 

「だが、俺の聞いた歌詞は違う歌詞だったな・・・」

 

シディが言う。

 

「ってことはさっちゃんの四番の歌詞かもね・・・?」

 

カンナが怖いほほ笑みを浮かべて言う。

 

「何だそれ?」

 

俺は聞く。

 

sideフィーア

 

「あ、それなら私が歌いますからよく聞いてくださいね。」

 

「「「「えっ・・・・」」」」

 

「さっちゃんはね、線路で足を無くしたよ。だからお前の足を貰いに行くんだよ。今夜だよさっちゃん。」

 

私は華麗に歌い上げました。

 

「全然頭に入ってこなかった・・・」

 

「相変わらず下手だね・・・」

 

カゲチヨ、ヒサメちゃん何か言った?

 

「うぬ、俺が聞いたのはその歌だな、」

 

シディさんが言う。

 

「これは実際に起きた事故がもとになってて寒い地域で起きた事故なんだけどさちこって女の子が踏切を渡ってたら線路のくぼみに足を取られ転んでしまって電車の車輪は彼女の体を切り裂いて上半身と下半身を真っ二つにしちゃったんだって。」

 

「ひっ!?」

 

カンナちゃんの説明にヒサメちゃんはビビる。

 

「その日はとても寒くて傷口は瞬時に凍り付きそのおかげで生きてたみたい。絶命するまで自分の下半身を求めてたんだって・・・」

 

「恐ろしすぎますよ・・・」

 

私が呟く。

 

「そもそもつながりなさすぎないか?」

 

「いや、そんなことないんだよ。二番ではバナナを半分しか食べられないけど体が半分になってしまったからなんだよ。それに三番は死んでしまったことをさしてるんだよ。」

 

カゲチヨの問いにカンナちゃんが答えていく。

 

「そしてシディ、この歌を聞いた人の元にその夜さっちゃんが足を奪いに来るんだよ。」

 

あれ?

 

「すみません…私も歌ってしまいました・・・」

 

「どうしよう!カンナちゃん!何か対策ないの?」

 

私は青ざめ、ヒサメちゃんはカンナちゃんに詰め寄る。

 

「任せて!シディが子供たちと遊ぶように置いてた画用紙と油性ペンで・・・」

 

カンナちゃんはそれにバナナの絵を描いた。

 

「これでみんなで一夜を明かせば大丈夫だよ。」

 

「マジかよ・・・」

 

カゲチヨが言うけど信じるしかないですよね・・・

 

sideヒサメ

私たちが寝ていると・・・

 

「はあ・・・はあ・・・」

 

なんか声が・・・私が目を開けると・・・

 

「足よこせ・・・」

 

きゃああああ!そこにはさっちゃんがいたの!!

 

「どうしたんだよ・・・ヒサ・・・ってうわ!」

 

カゲたちも起き始めた・・・

私たちは身構えるけど・・・

 

「あ・・・バナナ・・・」

 

さっちゃんは動きを止めた・・・

 

「うっ・・・うっ・・・」

 

さっちゃんはなぜか泣き始めた・・・

 

「何で泣いているんだ?」

 

度胸があって困ってる人を見過ごせないシディが近づいて話しかける・・・

 

「うう・・・バナナを見ると・・・生きてた時のことを思い出すの・・・」

 

「なんか化け物っぽくなくなったね・・・」

 

「バナナの形を見ることで理性を取り戻すみたいですね。」

 

カンナちゃんとフィーアちゃんの言う通りかも・・・

 

「ってことはもっと思い出せば正気に戻るんじゃねーか?」

 

カゲの言う通りだね・・・

 

「何故バナナで思い出すんだ?」

 

シディが優しく問いかける。

 

「幼稚園に好きな男の子がいたの・・・その子にアタシの大好物のバナナを食べて欲しくて・・・でも恥ずかしくて半分残して食べきれないっていってあげたの・・・」

 

さっちゃんの歌詞と同じだ・・・!

 

「甘酸っぱい初恋だね~!」

 

「ヒサメちゃんなら我慢できなくて食べちゃうそうですけどね。」

 

二人ともうるさい!

 

「ってことは好きな奴は歌詞に出てくる僕かよ!?」

 

カゲも衝撃を受ける。

 

「死にたくないって気持ちで・・・頭の中がいっぱいになって・・・足をよこせってなっちゃうけど・・・あの子のことを思いだすとできないよ・・・」

 

「元は事故で死んだから人に恨みはなくて死にたくないって気持ちで人を襲ってたんだよ。」

 

こんなのあんまりだよ・・・

 

「ならいい考えがあるぜ?」

 

カゲ?

 

sideカゲチヨ

 

俺たちはYOUTUBEでさっちゃんの歌詞の五番を作りさっちゃんの初恋の気持ちを伝えた。

 

「まさかカゲチヨが恋の話に協力してくれるとはな。」

 

「確かにいつもリア充が~!とか言ってるのに。」

 

シディ、フィーア・・・俺だって初恋の辛さくらいわかってるぜ・・・?

 

「でもいい歌詞だよね。」

 

ヒサの言う通りこれでさっちゃんの気持ちを理解してくれる人が増えたらいいな・・・



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魔王召喚の儀?

鷹の爪団のを参考にしました。


sideカゲチヨ

俺はカンナと立ち読みしてたんだが・・・

 

「あのお客さん、買わないんだったら立ち読みは辞めてもらえませんか?」

 

怒られちまった・・・

 

「そんなの地球誕生の日数に比べたらアーシたちの立ち読みした時間なんて微々たるものだよ。」

 

「そんな壮大な歴史から比べられてもねー・・・」

 

そうだよな・・・

 

「なぁ、カンナお前何円持ってる?」

 

「十二円くらいしかないよ?」

 

「俺もそれくらいだな・・・二十四円で買える本なんてないだろうし・・・」

 

すると本棚から本が落ちてきた!

 

「これ!二十四円ってあるよ!」

 

ミラクルだな・・・

 

sideヒサメ

 

「で、この本を買ってきたんだ・・・」

 

「なんの本なんだ?」

 

私とシディは本を見ながら言う。

 

「えーと・・・この本は古代バビロニアの魔王、ボべブビバを召喚する方法が書かれている・・・取り扱いには気をつけなければならない。何故なら魔王は願いを叶えてくれるが非常に怒りっぽい・・・なんだか危険な本ですね。」

 

フィーアちゃんの言う通りだね・・・

 

「良いじゃねぇか!これを使えばトッププレデターの事がわかるかもしれねぇ!」

 

えぇ!!?やるの・・・?

私は不安を隠せなかった・・・

 

side魔王

 

ー魔界ー

 

「ボビバ様・・・思ったような連中の元に本が届いたようです。」

 

ふふふ・・・三千年ぶりに人間界に戻れるのか・・・

 

「よいか皆の者・・・人間界に戻ったら地上を火の海にしてやれ・・・」

 

「ははっ。」

 

sideカンナ

 

「えーと・・・まずは召喚のために魔方陣を描くんだよね・・・」

 

アーシは正円の後に文様を描く。

 

「よしっ!できた!」

 

「いやカンナちゃんそれトカゲの後ろ姿だよ!?」

 

あっ!昨日図鑑で見て印象に残ってたからつい・・・

 

「でもなんとなく魔方陣に見えなくもないな!」

 

シディ!ナイスフォロー!

 

side魔王

 

「いや見えないだろ!やだゾ、あんなところから出るの!」

 

「こらえてください魔王さま!」

 

sideフィーア

 

「もう魔方陣はおいておいて召喚のまえの触媒を採取しましょう。」

 

私は本を読み上げます。

 

「えーと・・・銀の剣に硫黄、サソリの尻尾にイボガエルのイボ、新月の日に集めた夜露と白い狼の鬣・・・こんなのどこにあるんですか!!?」

 

「ほとんど集めるのが不可能じゃねぇか!」

 

私とカゲチヨさんは叫びます。

 

「サトウのサソリの尻尾取ってきちゃだめかな?」

 

「さすがに怒るんじゃない?」

 

カンナちゃん・・・ヒサメちゃんの言う通りですね・・・

 

「俺の髪の毛はどうだろうか?一応狼男だし白髪だぞ。」

 

「なるほど!それならいいかも!」

 

ヒサメちゃんの言う通りそれらいいなら・・・

 

「カンナちゃん、拷問用の剣を用意してください。それなら何とかなるかもしれません。」

 

 

「残りの品はどうする?」

 

「もう夜露は黒い飲みもののコーラとサソリの針は爪楊枝、イボはサクランボの種で代用しましょう。」

 

side魔王

 

「良いわけないだろ!!?」

 

「なんで最後まで頑張れないんでしょうか・・・」

 

「取るのめんどくさそうな鬣とかは用意できてなんで新月の夜露は集めるのめんどくさがるんでしょうか・・・」

 

全くだ!!

 

sideカゲチヨ

 

そして呪文を唱えることになったんだが・・・

 

「誰が読むんだ?この呪文・・・」

 

「こういう中二っぽいせりふはカゲが読むのが一番様になってるよ!」

 

「確かに・・・シディさんは漢字読めないですし。読んだら先に願いを叶えて良いですから。」

 

ヒサもフィーアも逃げ道塞ぎやがって!やってやるよ!

 

「古の魔王の中の魔王、邪悪の中の邪悪ボべブビバよ。今こそ姿を現しその悪徳で地上を覆いたまえ・・・」

 

俺がそういうと魔方陣が光に包まれ魔王と思われるものが姿を現したんだが・・・

 

「これって尻か?」

 

「きゃあああ!!?何で!?」

 

ヒサが叫ぶのも無理はない・・・現れたのは巨大な尻だったんだから・・・

取りあえずボティスに調べてもらったら・・・

 

「誰じゃ!魔方陣を適当に描いたのは!それに触媒もこんなに適当じゃこうなって当然じゃ!とりあえずカゲ男!呪文を全部唱えろ!対象を全部出してやるんじゃ!」

 

確かにこれじゃあ魔王が不憫だな・・・俺は呪文を唱えようとしたが・・・

 

「すみませーん!遊びに来ました!」

 

ユカ!!?

 

「今日はお菓子を作ったので・・・って何ですかそれ!!?まさかUMA!?それとも侵略者ですか?どちらにしても汚いお尻を見せつけるなんて随分と変態のようですね・・・!」

 

やべぇ・・・俺たちのせいで魔王にあらぬ誤解がかかってる・・・

 

「一気に葬ります!」

 

霊槍ヴァルハラ第第十形態プラスカンナカムイの電撃

雷の茨園(サンダー・デスゾーン)

 

グサグサっ!バリバリっ!

 

「ぎゃあああ!?」

 

そんな悲鳴を最後に魔王は消滅した・・・

 

「ふぅ!お姉さまやカゲチヨさんとシディさんが無事で良かったです・・・」

 

あとでアイツの墓参りにいこうと誓った俺達であった・・・

 



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百物語の恐怖

sideカゲチヨ

「今日は暑いな・・・」

 

俺たちは夏の熱さをかみしめていた・・・

 

「こんな暑い日は百物語でもしない?」

 

カンナがそんなことを言ってきた・・・

 

「ええっ!?」

 

ヒサは怯え始める。

 

「百物語とはなんだ?」

 

シディがカンナに聞く。

 

「夜に数人で集まって順番に会談を語り合う遊びだよ。蝋燭を百本立てて一話終わるごとに消していき百話目が終わって真っ暗になると妖怪青行灯が現れるんだって!」

 

「ひいいい!」

 

ヒサ・・・ビビりすぎだろ・・・

 

「起源は江戸時代の侍が胆力を鍛えるためにやっていたからヒサメちゃんにぴったりだと思うよ。」

 

「うぅ・・・わかったよ。怪異なんて出るわけないしやろうか・・・」

 

ヒサ…強がりだな・・・

 

sideカンナ

 

「さて・・・それじゃあ一話話してあげる・・・」

 

ある日女の子が祖父のお見舞いに行きました。

両親は仕事が忙しく今はいなくて二人だけです。

祖父は弱った体でこういいました。

 

「儂が死んだらパパとママと一緒にかなしんでくれるかい?」

 

といいました。女の子は何度も頷きました。

翌日祖父が死ぬのと同時に娘と両親は死にました・・・

そしてニュースとなり全国で報道されました・・・

 

「なくなったのは○○市に住む今井カナちゃんとその両親であり・・・」

 

 

「どう?怖かった?」

 

「?どういう意味だ?」

 

シディはわかんないよね・・・

 

「娘の名前はカナで悲しんでくれるかい?じゃなくてカナ、死んでくれるかい?ってことだろ?意味こわだな。」

 

カゲチヨ!そういうことは言わないのが約束だよ!

 

「ひいいい!カンナちゃんやめてよ!」

 

ヒサメちゃん・・・これにもビビるんだ・・・

 

「なら私は悪魔のぬいぐるみの話を・・・」

 

フィーアちゃん?

 

女の子は初めてお友達の家へ行った。友達の家ではお母さんと友達が出迎えてくれて楽しく遊ぼうとした。

家にはぬいぐるみが沢山ありどれで遊ぶか悩んだが大きな人形が目に入った・・・

 

「あ、くまのぬいぐるみ。」

 

「あっくまのぬいぐるみ。」

 

「悪魔のぬいぐるみ・・・」

 

 

 

「どうですか?」

 

「ダジャレではないか?」

 

シディ・・・その通りだよ・・・

 

「でもこういうのもカウントされるよね!」

 

ヒサメちゃんはほっとしながら言う。

 

「カゲチヨも話してよ。」

 

アーシはカゲチヨをせかす・・・

 

「わかったよ・・・」

 

テルテル坊主の歌の歌詞には三番の歌詞があって・・・

 

テルテル坊主テル坊主、あーした天気にしておくれ、それでも曇って泣いてたらそなたの首をちょんと切るぞ。

 

これは日本の伝承照照法師に由来していて晴れの祈祷に失敗した法師がいたんだ。その首を布に包んで吊るしたら瞬く間に晴れたことからそのことから坊主の首を見立てた人形を吊るす風習ができたらしい・・・

 

「ううっ・・・もうテルテル坊主作れない・・・」

 

カゲチヨ・・・なかなかやるね・・・

 

そうしてアーシたちは百話を語り終えて最後の蝋燭を消そうとしていた・・・

 

「ね、ねぇ!もう電気つけようよ!ほんとに出たらどうするの?」

 

「ここまで来てそれはないよ・・・じゃあ消すよー。」

 

ヒサメちゃんの言葉を無視してアーシは火を消すと・・・

 

カタカタカタ・・・・

 

「お、おい!ものが動き出してるぞ!」

 

ポルターガイスト現象だ!

 

「恨めしや・・・」

 

その瞬間青い鬼女が一瞬現れた・・・

アーシは電気をつけたけど・・・

 

「いない・・・」

 

「どうなってんだよ・・・」

 

「あれが妖怪青行灯・・・」

 

「やはり世の中には怖いことが多いな・・・」

 

アーシとカゲチヨ、フィーアちゃん、シディは青行灯が現れたことに驚いたけど・・・

次の瞬間さらに驚いた・・・

 

「・・・・・・・」

 

気絶したヒサメちゃんは泡をふいて白目をむいていた・・・

 

(ヒサメの気絶した顔が一番怖い・・・)

 

アーシたちの気持ちが一致した瞬間だった・・・



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オミコシティでアイドル祭り!

太鼓の達人とのコラボです、フラグちゃんの嫉妬の死神も出します。


sideカゲチヨ

 

「「こんにちわっしょ~い!」」

 

今日はオミコシティのアイドルおみこしスターズがカレコレ屋に依頼でビデオ通話をしてくれたんだ!

 

「気軽にミコシスでいいよ。今日はカレコレ屋さんとコラボ依頼~。」

 

「私たちと一緒にアイドルになってお祭りでライブしよう!ヒサメちゃん!カンナちゃん!」

 

すげぇじゃねぇか!

 

「私たち好きなんだ!二人の友情や歌!」

 

「でも私人前で歌うなんて・・・」

 

「大丈夫!アーシがついてるんだから!」

 

「そうだぞ、ヒサメならきっとフロアを沸かせられるさ。」

 

どこで覚えてきたんだそんな言葉・・・

 

「まぁ、DJもやるみたいだけどね・・・フアは・・・」

 

カンナの言う通りだけどそういう感じじゃないと思うぜ・・・でも!

 

「良いじゃねぇか!有名アイドルからせっかくのオファーなんだから!」

 

「カゲ随分やる気だね。」

 

当たり前だろ!ヒサ!

 

「天下のバンナムのお膝元だからお近づきになれるかもなんて思ってないからな?」

 

「心の声駄々洩れじゃん。」

 

ヒサ!?とにかく!

 

「受けさせてもらいますよ!ミコシスさん!」

 

「やったー!」

 

「ライブ当日もよろしくねー!」

 

よし!あとは盛り上がるライブをするだけ・・・

 

「ふぅ~ん・・・二人に来て私にだけオファー無し・・・ふぅ~ん・・・」

 

「フィーア・・・」

 

「フィーアちゃん・・・」

 

「一番面倒くさい人が嫉妬のオーラをまき散らしてる・・・」

 

忘れてた・・・

 

sideカンナ

 

私たちはオミコシティにやってきたんだけど・・・

 

「右も左も屋台だらけじゃん・・・」

 

カゲチヨの言う通りお祭り騒ぎだね・・・

 

「うぅ~緊張してきた・・・」

 

まぁヒサメちゃんはそうだよね・・・

 

「別に緊張なんてしなくていいんじゃないですか~・・・アイドルなんてビッチとほぼ同義語なんですし・・・」

 

フィーアちゃん・・・アイドルへの憎悪を垂れ流してる・・・

 

「フィーア、選ばれなかったからといってそんなことを言ってはダメだ。」

 

「すみません・・・」

 

相変わらずシディの言うことは素直に聞くよね・・・

 

「カンナちゃん、不安だからもう一度練習しない?」

 

「分かったよ!三人はお祭り楽しんでて!」

 

sideカゲチヨ

 

「ヒサの奴気負いすぎじゃねーか?」

 

「無理もないこんな大舞台だ。」

 

「・・・・」

 

フィーアはまだやさぐれてんのか・・・

 

「フィーアもなんか食わねぇか?」

 

「いらないです。一人でぶらついてます。」

 

そう言ってどこかに行ってしまった・・・・

 

「けどアイツの歌唱力知ってたらそりゃそうなるだろ・・・」

 

「だが可哀そうだ。どうにかできないものか・・・」

 

シディと話していると・・・

 

「そこの兄ちゃんたち!太鼓焼き食ってかねぇか?」

 

ウナギが喋ってる・・・

 

「おっちゃん!太鼓焼き二つ!」

 

「美味しそうだドン!」

 

男の子とあれは・・・

 

「カゲチヨ、あれは異宙の生物か?」

 

いや、違うぜシディ・・・!

 

「あれはどんちゃんだ!」

 

「お!どんちゃんの事知ってるのか?」

 

男子が話しかけてきたが当たり前だ!

 

「太鼓の達人の看板だぞ!」

 

「?よくわからねぇが太鼓の達人は魂を揺さぶる太鼓の奏者・・・俺の夢だ!」

 

「良い夢だな。俺はシディ。こっちは・・・」

 

「カゲチヨだ。」

 

俺とシディは自己紹介する。

 

「仲間がこの町で歌うことになってるんだ。」

 

「じゃあこの町は初めてか?」

 

「オミコシティは毎日お祭りなんだドン!」

 

毎日こんな感じなのか・・・

 

「よし!一緒に回ろうぜ!おれはコタロウって言うんだ!」

 

そうして一緒に回ることになったのだが・・・

 

「ぬ?持ってきてしまっていたのか?」

 

何だ?その虹色の種?」

 

「昨日公園で拾ってな。フィーアにもあげたし綺麗だと思うのだが・・・」

 

「ガキか!しかも普通じゃねーだろ・・・」

 

異宙の植物かもしれねぇし気をつけねぇとな・・・

 

「なにかっ!あのカッコいい種は!きっと凄いものに違いないドン。欲しいドン・・・」

 

ドシッ

 

「痛いドン・・・」

 

いきなりシディに黒い太鼓がぶつかってきた・・・

 

「大丈夫か?」

 

「すたこらだドン~!」

 

なんだったんだ・・・

 

sideヒサメ

 

「うぅ・・・もうすぐ本番なのに・・・」

 

「ヒサメちゃん。こういう時は観客を食べ物に例えればいいんだよ。」

 

「それはそれでお腹すきそうだから駄目・・・」

 

「そうだったね・・・」

 

練習が終わった私たちは散歩してたんだけど・・・

 

~♪誰も彼もみな未来繋ぐヒーロー・・・

 

あれ?これって・・・

 

私たちが歌がした方に近づくと金髪の女の子が歌っていた。

 

「やっほー!凄い良い歌声じゃん!」

 

カンナちゃんが話しかける。

 

「え!?嘘!もしかしてヒサメさんとカンナさん!?」

 

「あ・・・はい。」

 

「知ってるなんて嬉しいな~!」

 

すると女の子は顔を赤面させて・・・

 

「私、ヤマトって言います。カレコレさんの動画いつも見てます!ミコシスとライブするんですよね!大好きなアイドルと二人がコラボなんて夢みたい・・・」

 

「凄い早口・・・」

 

カンナちゃんの言う通りだけど・・・

 

「ごめんなさい・・・」

 

「ううん、応援してくれてありがとう。ヤマトちゃんはアイドルが好きなんだ?」

 

私は聞く。

 

「はい、アイドルって輝いてて・・・勇気を貰えるから・・・」

 

勇気・・・

 

「さっきも言ったけど凄い上手いよね~!」

 

カンナちゃんが言う。

 

「恥ずかしい・・・」

 

「そんなことないよ!フィーアちゃんに教えたいくらい。」

 

私もヤマトちゃんを誉める。

 

「そうですか?あれ?そう言えばフィーアさんは・・・?」

 

「あ~・・・今日のライブで歌えないからやさぐれてて・・・」

 

「まぁ、ライブには来るでしょ。それよりも一緒に歌わない?気軽に話して良いし。」

 

私たちが言うと

 

 

「はい!」

 

返事をしてくれて一緒に練習した。

頑張るぞー!

 

sideフィーア

 

はぁ・・・ダメですね。私、シディさんに叱られて・・・でも。

 

「私もステージに立ってシディさんに見て欲し立ったです・・・」

 

そう言ったとき・・・

 

「あはは!そうだよね!リア充なんて滅んじゃえばいいよね!?」

 

なんか白髪でピンクの目をした女が立っていました・・・

 

「もしかして・・・死神ですか?」

 

「そうだよ!死神NO77、嫉妬の死神だよ!」

 

フラグちゃんの仲間ですか・・・そうだ!

 

「貴方、歌が上手くなる秘薬とか知りませんか・・・?もしくは天界アイテムとかありますよね?そういうの・・・」

 

(すごい嫉妬のオーラ・・・指輪でさらに増幅させちゃおう!)

 

「もちろん!余裕で教えちゃうよ!」

 

そうして私は薬を調合する・・・

 

「まずはカメのエキスと甲羅に犬の舌・・・それから・・・ん?ポケットに何か・・・」

 

虹色の種?そう言えばシディさんに二つ見つけたと言われてもらったんでした!

 

「これも混ぜて・・・」

 

「ちょ!関係ないもの混ぜたら・・・!」

 

ドンっ!

 

sideカンナ

 

そうしてお祭りライブが始まったんだけど・・・

 

「まさかミコシスがこれなくなるなんてね・・・」

 

「アーシたちでステージ盛り上げてミコシスが気まずくなるくらいにしてあげようよ!」

 

不安がるヒサメちゃんにアーシは言う。

 

「それは言いすぎじゃ・・・」

 

「それにアーシたちのファンならもういるでしょ?」

 

「頑張れー!ヒサメさ~ん!カンナさん~ん!」

 

「・・・!!そうだね!行こう!」

 

よし!最初からテンションMAXで行くよ!

 

「「私(アーシ)たちの歌聞いてください!ブルーダイアリー!」」

 

sideカゲチヨ

 

やっぱりいい歌だな・・・俺がそう思っていると・・・

 

「てぇへんだ~!」

 

ちょうちんウナギがやってきた。

 

「どうした?そんなに慌てて。」

 

コタロウが聞く。

 

「街に大量のふかっちゃんとアンタらのお仲間のフィーアちゃんが大量発生してるんだ!!」

 

はっ!?

 

ー町中ー

 

ふかっちゃん「ドーン・・・ドーン・・・」

 

フィーア「歌わせて・・・歌わせて・・・シディさんに届けるの・・・」

 

レミ「どうしよう!もうステージ始まっちゃってるよ!」

 

フア「かなり、困ったかも~・・・」

 

「増殖した二人で町はパニックよ!」

 

「一体何が起きてるんだ・・・」

 

シディが言う通りなんでそうなるんだよ!?

仕方ねぇ!

 

「どんちゃん!この町の偉い奴のところに案内してくれ!」

 

「分かったドン!」

 

俺たちはどんちゃんについていった!

 

「現在状況を確認中?くそ!祭りが中止になってしまう!」

 

あの青髪の少年か・・・

 

「シドだドン!」

 

「よぉアンタ…ちょっといいか?」

 

「何だお前は?」

 

「俺たちがこの事態を収拾してやるよ。」

 

「何が目的だ?」

 

「お前たちとは仲良くしておきてぇし、仲間が原因でもあるからな。」

 

バックにも恩を売るチャンスだし!

 

「この俺に恩を売る気か・・・何者だ?お前たちは。」

 

「俺たちは・・・カレコレ屋だ!」

 

sideシディ

 

「カレコレ屋・・・確かお父様とお前たちの株主の妖精王は同盟を結んでいたな・・・」

 

そうだったのか!

 

「良いだろう!協力してこの件の解決しようではないか。報酬は言い値でな。」

 

「流石大企業!」

 

「改めてよろしくな。カゲチヨ。」

 

「一緒にお祭り守るドン!」

 

どんちゃんとコタロウも協力してくれるとはありがたいな!

 

「だがカゲチヨまずは二人が増殖した原因を探さないと・・・」

 

俺たちは聞き込みをしようとしたが・・・

 

「それには及びません!私が聞き込みをしておきました!」

 

ユカ!

 

「お前来てたのかよ!」

 

「ミコシスのライブ中止の情報を聞きつけて飛んできました!証人を呼びます!」

 

するとやってきたのは機械仕掛けの太鼓だった。

 

「メカドン!研究所でお手伝いしているメカ太鼓だドン!」

 

「吾輩、ふかっちゃんとフィーア暴走の原因を知ってるメカ。このカメラと街の監視カメラに原因が写ってるメカ。」

 

その紫のカメラは・・・

 

「ふかっちゃんのカメラだドン!」

 

「さっそく見てみようぜ!」

 

コタロウの言う通り見てみると・・・

 

ーふかっちゃんのビデオー

 

メカドン「研究所からご注文のお届けだメカ。吾輩がお手伝いした薬カッコヨクナールだメカ!」

 

ふかっちゃん「来たか!これを飲んで人気者になってやるドーン!・・・はっ!薬にこのカッコいい種を入れればもっとカッコ良くなるドン!?」

 

メカドン「やめるメカ!」

 

ふかっちゃん「いただくドーン!」

 

ずどど・・・

 

ふかっちゃん「どんギャー!!?」

 

sideカゲチヨ

そんな怪しい薬にシディから盗んだ怪しい種入れたらそうなるわ!

 

「薬と不思議な種の化学反応で闇のダークネスふかっちゃんズが生まれたメカ。」

 

メカドンが言うけどフィーアの方は何でなったんだ?

 

ー監視カメラー

 

フィーア「ふふふ・・・この薬を飲んでステージに乱入すればヒサメちゃんやカンナちゃんだけでなくミコシスを食うことすら可能ですよ・・・」

 

死神NO77「そうそう!友達ハブる奴らは後ろから刺されちゃえー!!」

 

フィーア「そうだ!このシディさんからもらった種も入れれば愛情パワーでさらにうまくなるかも!」

 

死神NO77「ちょ・・・秘薬に変なもの混ぜたら・・・」

 

ドンっ!

 

フィーア「何ですかこれー!!!」

 

死神NO77「知ーらない!知ーらない!」

 

 

「秘薬と種の効果で増殖したみたいだな・・・」

 

シドの言う通りだ・・・何やってんだアイツ・・・

 

「ふかっちゃんとフィーアを元に戻す方法はあるのか?」

 

コタロウが聞く。

 

「この発明品で解決できます!」

 

ユカが取り出したのは電磁砲のような機械だ。

 

「ダークネスナクナルビーム!このビームをふかっちゃんズとフィーア軍団に撃つメカ!」

 

すげぇカッコいい!

 

「ロマンの塊だな!」

 

シディの言う通りだ!

 

「ただし沢山の電力が必要メカ。」

 

電力・・・

 

「電気と言えばヒサメだな。」

 

シディの言う通りだが・・・

 

「ヒサたちは到着まで頑張ってるんだ。俺達でやるぞ。」

 

「ヤグラカンパニーなら電力供給可能だ。」

 

「それに私も電力供給可能です!」

 

よし、それで屋上からビーム発射で解決してやるぜ!

しかし・・・

 

「よこせ・・・人気よこせだドン・・・」

 

「歌に誘われてない・・・・アイドルなんて皆美容整形・・・偽りの純潔・・・」

 

呪詛を吐きながらふかっちゃんズとフィーア軍団がやってきた!

 

「くそ!ここにまで!」

 

「大丈夫ですよ。助っ人くらい用意してます!」

 

「ふっ!」

 

ユカがそういうと同時に風を起こして軍団を吹き飛ばしたのは・・・

 

「待たせたな!」

 

ゼクスだった!

 

「来てくれたのか!」

 

「まぁ、近くにいたしな。」

 

ゼクスはシディに返すが・・・

 

「カンナお姉さまが歌うとわかったら私と来たのに何言ってるんですか?」

 

「うるさい!ここは俺が食い止めるから先に行け!」

 

ユカに暴露されながらも足止めを買って出てくれた。

 

「なら俺たちも!」

 

「あぁ!」

 

俺たちはヤグラカンパニ―に急いだ!

 

屋上にはビーム砲をセット完了してある!

 

「電力充填完了だ!」

 

シドが言う。よし・・・これで・・・

 

「ドーン・・・ドーン・・・人気・・・登録者・・・」

 

「マイク・・・スポットライト・・・」

 

「ダメだドン!遠ざかってるドン!」

 

どんちゃんの言う通りだ・・・ん?このカメラって・・・配信用?

そうとわかれば・・・

 

「シド!協力頼むぜ!」

 

「当たり前だ!」

 

俺はカメラをシドに持たせメガホンで町中に知らせる!

 

「カレコレ屋だ!今日は生配信だ!」

 

「ドンだふる!撮影始まるドン!」

 

俺とどんちゃんが宣伝すれば・・・

 

「カメラだドン!配信だドン!」

 

「カメラ・・・歌が広まる・・・。シディさんに聞かせられる・・・」

 

二つの軍団はいっせいにこちらに集まる!

 

「すごい・・・瞬く間にビームの射程範囲に!」

 

「それに目線もこちらに向いてるぞ!」

 

ユカとシドが言うが当然だ・・・

 

「たとえオフの日でもカメラに反応する・・・それこそが人気になりたい奴の性なんだ!」

 

「そうなのか・・・」

 

「シドさん・・・気にしないでください・・・」

 

そうしてこちらに向かってきたところを・・・

 

「いっけー!!ダークネスナクナルビーム!!」

 

バシュー!

 

ビームは確実に当たったが・・・

 

「な・・・耐えた・・・!」

 

「権力だドン!金だドン!世界征服だドン!」

 

「私はシディさんに歌を聞いて欲しいそれだけなんです・・・」

 

闇深すぎだろ・・・つーかドンつけたり愛のためなら何でもいいと思ってないか?アイツ等・・・

 

「電力は私でも充填しますけどあれ以上の強力なものを撃つには時間が・・・」

 

くそっ!考えろ・・・ユカの電力に加えて発電する方法・・・

 

「あるぜ!」

 

コタロウ!

 

「ステージの方はゼクスとカゲチヨが注意を引いてるおかげで無事だ。」

 

シディ・・・良かったぜ・・・

 

「これを使えば発電可能だ!」

 

そう言ってコタロウが出してきたのは金色で電球のついた太鼓だった・・・

 

「それは!ヤグラカンパニ―製の連打発電機!」

 

シドが叫ぶ。すげぇなヤグラカンパニー・・・

 

「シディ!バチは持ったか?」

 

「あぁ!2Pとやらは任せろ。」

 

三人ともいっけー!

 

「「うおおおおおお!!震えろ魂!五千連打コンボ!」」

 

今まで以上のパワーがビーム砲に重点される!

 

「今です!二人とも!」

 

分かってるぜユカ!

 

「びりびりドーン!」

 

「食らえぇぇぇ!!」

 

カッ・・・・!ズッガーン!!!

 

「どんギャー!」

 

「ああぁぁぁ!!」

 

二人は光線に巻き込まれた後・・・

 

「うう~ん・・・」

 

「何がどうなってるんですか・・・」

 

二人とも覚えてないのか・・・

 

sideユカ

 

二人は拘束されて座らされていました・・・

 

「「今回はまことに申し訳ありませんでした・・・」」

 

二人が頭を下げた後ミコシスは無事にステージに到着・・・そして

 

「ごめんね、フィーアちゃん。歌が下手ってだけで外して・・・」

 

「私たちと一緒に特訓すれば良かったんだよ~!」

 

ミコシスの特訓によってフィーアさんも無事ステージに立てることとなり一件落着となったのでした!

 

「それじゃあ行くよー!」

 

「五人そろって~!」

 

「エンジェルドリーム!」

 

あ!始まったので私の語りはこれにて終了します!

 

sideヒサメ

 

「最高のライブだった・・・!」

 

「ありがとう!ヤマトちゃんに喜んでもらえてよかった。」

 

「まぁ、アーシたちならこれくらい余裕だよ!」

 

「凄い自信ですね・・・」

 

フィーアちゃんの言う通りある意味アイドルに一番近いのはカンナちゃんかも・・・

 

「輝いてたな!ヤマトのステージも見たいぜ!」

 

それって・・・

 

「ヤマトはアイドルを目指してるんだドン!」

 

「なななな・・・なんでばらすの!?」

 

「恥ずかしがるなよ!夢は口にするほど力が湧くもんだぜ!」

 

「コタロウのばか・・・」

 

「応援してるよ!」

 

「その歌声ならいけると思うよ!」

 

私とカンナちゃんは言う。

 

「シディ、今日は楽しかったぜ!」

 

「俺もだ、オミコシティは良い街だな。」

 

「カレコレ屋のいる異宙にも行ってみたいドン!」

 

シディとどんちゃん、コタロウくんが話す。

 

「シドさん・・・ご迷惑おかけしました・・・」

 

「ふん、貴様のおかげで祭りは盛り上がったのだから貸し借り無しだ。」

 

そっけないけどシド君も優しいよね・・・

 

「あれ?そういえばカゲチヨとゼクス君とユカは?」

 

カンナちゃんの言う通りいないね・・・

 

「さっき依頼の報酬を三人に渡したぞ。」

 

ということは売店で何か買ってそう・・・

私たちが行くと・・・

 

「げっ!」

 

「永久保存ですね!」

 

「殺してくれ・・・」

 

ミコシスのグッズを買ったカゲたちに会った・・・

 

「ちょっと褒められたからって・・・」

 

「良いだろ別に!?記念だよ!記念!」

 

ふーん・・・

 

「ゼクス君は何買ったの~!」

 

「私も欲しいよ~!何買ったの?」

 

私とカンナちゃんは二人に迫る。

 

「アーきゅうに立ち眩みがー。」

 

ユカはそう言って二人にぶつかった!

 

「「ちょ・・・」」

 

「あ、ヒサメさんとカンナさんのグッズ・・・」

 

「「あー!!」」

 

 

 

 

 

 

 

 



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巨人襲来?

sideカゲチヨ

俺とキモ4はある夜カレコレ屋に集まっていた・・・

 

「ってわけだ。頼んだぞ。」

 

俺はある計画の打ち合わせを終えて言った。

 

「任せとけ!!俺あの装置完璧に使えるからよ!頭ん中だけど!」

 

アサヲ・・・一応訓練しておけよ?

 

「でもまだ大事なことが決まってないんじゃない?」

 

「わかってる。誰がどの役割を担うか・・・」

 

ルイの言う通りそれが問題だ・・・

 

「お前らとは生涯の友と誓い合った仲、だが我は・・・あの役割を譲る気はない!!」

 

「争いは避けられないようだな!」

 

チダイ・・・マチャソ・・・

 

「恨みっこなしだぜ?」

 

「「「「「じゃんけんぽん!」」」」」

 

sideカンナ

今日は町を歩いてたんだけど・・・

 

「・・・何あれ?」

 

なんか見たことある殺し屋の末弟の奴と筋肉むき出しのとある進撃の漫画で出てくる巨人がMIXされた巨人が現れた・・・

 

「なんかあの巨人どこかで見たことある気がする。」

 

ヒサメちゃんの言う通りだね・・・

 

「これは進〇の巨人だ!」

 

「シディさん!?それ言ったらダメな奴ですから!」

 

シディ!フィーアちゃんの言う通り別の危機が生じちゃうから!

 

「うわあああ!」

 

危機であることには違いないから住人は逃げ出していく!

 

「うわっ!あの腕に囚われたら終わりだよ!」

 

「気をつけろヒサメ!フィーア!この巨人は人間を捕食するんだ!」

 

アーシとシディは襲われる中ふたりに忠告する。

 

「けど顔が知ってる奴なのがムカつきますね・・・」

 

「それに本当に気を付けるべきは著作権・・・うわっ!」

 

マズイ!ヒサメちゃんたちが囚われた!その時だった!

 

「ヒサ!」

 

現れたのはまた見たことのある兵団の衣装に身を包んだカゲチヨ、ルイ、マチャソ、チダイだった・・・

 

ズバッ!

 

カゲチヨは剣を一閃して巨人を倒した・・・

 

「無事か!」

 

「う、うん・・・」

 

カゲチヨの心配の声にヒサメちゃんはぎこちなく答えて、フィーアちゃんは冷たい目で見る。

 

「巨人どもめ・・・駆逐してやる!この世から一匹残らず!」

 

いやそのテンション・・・

 

「私たち食べられなかったし・・・」

 

「それに涙がわざとらしいですよ。」

 

ヒサメちゃんとフィーアちゃんが言う。

 

「それに名台詞をねじ込むのは原作へのリスペクトがたりないんじゃないか?」

 

どうなることやら・・・

 

sideヒサメ

 

「それよりこれ何!?またパクリ動画でしょ?」

 

私はカゲに注意するけど・・・

 

「ちげーよ!これはオマージュだ。」

 

全然懲りてない・・・

 

「カゲチヨ、上上。」

 

「え?うわー!カッコつけて登場したのに・・・」

 

カンナちゃんが注意した瞬間カゲは巨人に捕まっちゃった・・・

仕方ないな・・・

 

「カゲチヨを離せ!」

 

「筋肉だけの手で捕まえてきて・・・若干気持ち悪かったんですよ!」

 

シディの拳とフィーアちゃんの蹴りで巨人はカゲから手を離した!

 

「落ちる―!」

 

「・・・っと!」

 

「ヒサメちゃんナイスキャッチ!」

 

私がキャッチしてカンナちゃんが褒めてくれた・・・

 

「素晴らしい・・・君たちのその力ぜひ探査兵団に!」

 

「ともに巨人と戦おう!」

 

ルイ君とチダイ君はそういうけど・・・ノリノリ過ぎない?

 

sideフィーア

 

そうして私たちは調査兵団に入りました…

 

「巨人との戦いは我々探査兵団にかかってる!人類のために!!心臓をささげよ!」

 

「心臓をささげよ!」

 

「だがカゲチヨは心臓をささげても死なないよな?」

 

確かにシディさんの言う通りですね・・・

 

「だったらカゲチヨは脳も捧げるってことで!」

 

「シディもカンナも細かいことは良いんだよ!」

 

グダグダですね・・・

 

そうして訓練が始まりました・・・

 

「まずはこの立体駆動装置を使いこなすことからだね。」

 

「でも私たち飛べるんだけど・・・」

 

ヒサメちゃんの言う通り私とヒサメちゃん、カンナちゃんは普通に飛べますよ?

 

「ダメだダメだ!進〇の巨人は立体起動を使った空中アクションのカッコ良さが見どころなんだからな!?」

 

「実際の兵団だったら間違いなく老害扱いされてますね・・・」

 

「ロマンにこだわるあまり新しい戦力を使いこなせないって感じでね・・・」

 

「それにもうガッツリパクリ発言してるし・・・」

 

私たちは辟易とする・・・

 

そうして外壁の外に調査に向かったんだけど・・・

 

「羽の生えた巨人が出てきた!」

 

「希少種か!?」

 

また見たことのあるやつ同士が混ざった巨人が出てきましたね・・・

 

カゲチヨの策で森に来ました・・・

 

「どうするカゲチヨ!巨人化して戦うのか?」

 

シディさん・・・

 

「ここまで来れば立体駆動が使える!援護してくれ!うおおおおお!!」

 

そうしてカゲチヨは立体駆動で飛び回り・・・

 

バサッ!

 

罠の糸を切って巨人を捕獲した・・・

 

「あんなにかっこよくしておいて罠で捕獲とか締りませんね・・・」

 

「しゃー!シャシャシャ!」

 

すると巨人が大声を出した!

 

「皆!この音は・・・」

 

「巨人を呼び寄せたみたいだね。」

 

カゲチヨとカンナちゃんの言う通り今度は三匹まとめて知ってる奴の巨人が出てきたんだけど・・・

 

「おい!ストップストップ!」

 

sideカンナ

 

あれ?ここってカレコレ屋?

 

「どうしたカゲチヨ?」

 

「おれやっと出てこれたのに~。」

 

「何か問題あった?」

 

三人が喧嘩しだしたけど・・・その横にいたのは・・・

 

「ゲイザー?」

 

そう幻覚を見せる異宙人、ゲイザーがいたの。

 

「問題ありまくりだろ!モブ巨人の出番なのに!」

 

「このままじゃ俺出番ねーし!」

 

「我ももっと活躍したい!」

 

「僕は女型を狙ってたのに・・・」

 

まだ喧嘩してる・・・

 

「っていうかルイみたいな女型がいたら即刻ぶった切ってますね・・・」

 

フィーアちゃん容赦ない・・・

 

「で、これなんだったの?」

 

ヒサメちゃんが聞く。

 

「あー・・・なんかゲイザーを使った新しいテーマパークの作ろうとしてるんだってよ。その実験の依頼、楽しかっただろ?」

 

「うむ、進〇の巨人の世界そのものだったな!」

 

シディ。それダメな奴だから・・・

結局色々な都合で中止になったそうだけど・・・

 

 

 



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飛ぶ翼とは。

珍しくエイファの作品を描いてみたくなって書きました。
銀魂の「生と死のグラサン」参考にしています。


sideエイファ

僕の名前はエイファ・・・今エンペラー丸と一緒にビルの屋上に来ていました・・・

この世界(動画や小説)に僕の居場所はない・・・ストーリー編でかなり強敵感を出してたのに本家ではカレコレ屋の皆さんにも忘れられこの作品ではさらに追い打ちをかけるように強いオリキャラが出てきている・・・

 

「エンペラー丸、あなたまで死ななくていいんですよ・・・?」

 

「くうん。」

 

そうでしたね。私たちはいつでも一緒です・・・

せめてあの青空に向かって高く飛びましょう・・・

そうしてビルから飛び降りようとしたその時でした・・・

 

「よしておけ、この高さから落ちればミンチだ。下の焼肉屋の親父がアンタの後を追わないといけなくなっちまうぞ。」

 

・・・・

 

「勘違いしないでいただきたい。僕は僕の背中にまだ飛ぶための翼が生えているか確かめに来ただけです。」

 

「・・・・何があったのか知らんがアンタだって悲しむ家族や友人がいるだろ?そのキメラだってアンタの後を追って死のうとしてるんだからな。」

 

「ぐるるる・・・」

 

「何よりこんなところで死なれたら俺が迷惑だ。命を粗末にするな。」

 

そう言ってサングラスに黒のスーツに身を包んだ男が構えたのはライフルでした・・・

 

「聞こえなかったのか?俺はここでやらなきゃいけない仕事がある。今このビルで騒がれたらすべてが無駄になる。命を粗末にすることは辞めろ。」

 

「貴方に言われたくありませんよ!!!粗末にする気満々じゃないですか!殺し屋ですよね!?貴方!」

 

「勘違いするな。俺はイノシシを狩りに来ただけだ。」

 

遠くから狙いすぎじゃないですか!?

 

「貴方の方こそ殺しなんて真似辞めたらどうですか!?」

 

「自殺志願者に言われたくない。」

 

「殺し屋に言われたくねーよ!」

 

「汚いメガネに言われたくない。」

 

「ダサいグラサンに言われたくないです!」

 

「アンタのメガネの方がダサい。」

 

「いやアンタのグラサンの方がダサいです!」

 

私たちは言い争いになります。

 

「俺から言わせれば目に何かを掛けてる奴は大体殺し屋だ。」

 

何ですかその観察眼!?

 

「俺たちの違いは葬りたいのが他者か自分か。それだけだ。互いに人道を説く資格なんざないだろう。だったら互いの仕事の邪魔はよそう。」

 

ぐっ・・・

 

「正直言って俺はアンタはどんなにダサいメガネをかけようとどうでもいい。」

 

メガネの話ですか!?

 

「俺には今日ここでしか狩れない獲物と探し物があるんだ。」

 

何でしょうか探し物って・・・

 

「お前はこのビルでやる必要はないし、そもそも身投げなんてできるのか?一月前から毎日来て立ちつくしてるというのに・・・」

 

「!!まさか見られていたとは・・・死にたいと思ってここにきても地面にたたきつけられたメガネとエンペラー丸を想像すると震えてしまって・・・」

 

「くうーん・・・」

 

エンペラー丸が鳴くと同時に私は弱音をさらけ出しました・・・

 

「もっと楽な死に方があればいいんですがね・・・貴方殺し屋ですよね。痛みも苦しみもなく、メガネとエンペラー丸が死なない死に方しりませんか?」

 

「それ死にたくないのと一緒だろ。」

 

「これだけは譲れないんです。」

 

「メガネ外してエンペラー丸を誰かに預ければいい話だろうに・・・俺は殺し屋だぜ。殺される方の気持ちなんて考えてたら仕事はできない。俺の頭にあるのはターゲットを一発で仕留めること・・・」

 

 

そうか!!

 

「貴方にに僕を仕留めて貰えばいいんですよ!あなたなら痛みも恐怖も感じる間もなく一撃で天国に送れますよね!」

 

流石天才!こんなことを思い付くとは!

 

「ふざけるな。俺は一流の殺し屋だぞ。弾丸一発にどれだけの金が動くと思ってる。それに俺は獲物を殺す時も・・・女も愛するときも一発・・・瞬く間に終わる・・・それが俺の流儀一発屋一星(イーシン)の通り名の由来だ。」

 

それ馬鹿にされてますよ。早いだけじゃないですか・・・

 

「じゃあ今死ぬしかないですね・・・」

 

「ぐおる。」

 

私とエンペラー丸はふちに手を掛けます・・・

 

「待て待て、じゃあこうしよう。あんたは俺の目的のビルに向かえ。あそこでは俺の標的異宙商猪九戒がパーティを行っている。」

 

ホントにイノシシの異宙人だったんですね・・・

 

「俺にエンペラー丸を預けてビルに行き、俺が鏡で合図を送るからアンタは屋上から飛び降りろ。落下するアンタが標的と重なったら俺が一発で二人射貫く。」

 

無駄に難易度が高いですね!?

 

「あらゆる難解な仕事を弾丸一発で解決するのが俺の美学だ。」

 

「結局飛び降りる上にメガネは粉々になりますけどね!?」

 

微妙に信じられませんが・・・僕はそのビルに向かいました・・・

 

「後は合図を待つだけですね・・・」

 

僕はビルで待っていたのですが・・・

 

「よしておけ。こんなとこから飛び降りたら下のメンチカツ屋のおばちゃんがお前の後を追う羽目になる。それ以前に命を粗末にするな。」

 

ここもですかぁぁぁ!!?

今度はグラサンをつけたマッシュルームヘアの男が立っていました!

ビルの屋上は一人スナイパーがいないといけない決まりでもあるんですか!?

 

「悪いがここで騒ぎは困る。敵に勘づかれるからな。」

 

これじゃ計画が・・・

 

「死にたくなければ去るんだな。なんせ一発屋一星がこのビルを狙ってるからな。」

 

まさか・・・一星を殺すための殺し屋!?

計画は露見していたのですか!?このままでは殺し屋が・・・ん・・?

ここにも殺し屋がいた!!

僕は殺し屋に一星のいるビルを教えました。

 

「なるほど・・・よく教えてくれたな。」

 

「いえいえ、頭に打ち込んでくれればそれでいいんで!」

 

「悪いがそれはできん。殺し屋にも流儀がある。僕が手にかけるのは外道だけ獲物も女性もカタギには手を出さない。それが先走り一龍(イーロン)の由来だ。」

 

殺し屋って早い奴ばっかですか!?

 

「しかしそれでは申し訳ない君にはあのビルに戻ってもらい狙撃できる所までおびき寄せてくれないか?それならば外道二人の頭を打ち抜いてあげよう。」

 

余計ややこしくなったあぁぁぁ!!何で死ににきたのに殺しの片棒担がされてるんですか!!?

 

とにかくおびき寄せないと・・・

 

「いっ・・・一星さん・・・」

 

「がお!?」

 

「どうしたんだその傷!」

 

エンペラー丸と一星さんが動揺する。

 

「に、逃げてください・・・すでに奴らの手は町中に・・・」

 

「こっちの計画は露見してたのか・・・」

 

「アンタに危険が迫ってると伝えたくて・・・」

 

「おい!しっかりしろ!」

 

「があああぁ!!」

 

エンペラー丸にも申し訳ないですね・・・

 

「死ぬ前にあの高みに連れて行ってくれませんか・・・」

 

私はもっと高いところにおびき寄せようとしますが・・・

 

「待ってろ!すぐに病院に連れて行く!」

 

え・・・・?

 

「あの・・・死ぬ前に・・・」

 

「バカ野郎!死ぬなんて軽々しく口にするんじゃねぇ!」

 

偉く暑くなってる・・・

 

「仕事の途中なのにいいんですか?」

 

「人の命と仕事どっちが大事だと思ってんだ!」

 

色々と矛盾してますよ!

 

「ぐおおお・・・」

 

「やめろよエンペラー丸。優しさなんかじゃねぇよ・・・ただ俺から妹だけでなく友人まで奪い去る外道を許せないだけだ。」

 

僕たちいつ友達になりましたっけ?それと外道はアンタ!

その瞬間弾丸が飛んできました!すみません!一龍さん!こいつかなりいい奴でした!

 

「こいつぁ・・・向こうの屋上にもスナイパーか!このままじゃ二人まとめてお陀仏だ。俺が囮になるからお前はこのナイフでスナイパーを仕留めてくれ。」

 

やっぱいい奴なのか悪い奴なのかわかりませんよ!

 

「エンペラー丸も連れてけ。死ぬんじゃねーぞ!」

 

「がお!」

 

こいつ私と同じくらいエンペラー丸と通じ合ってる!

 

どうなってるんですか!死にに来たのに殺しに依頼されるって!私は一龍のビルに戻りましたがそこにいたのは倒れ伏した一龍さんでした・・・

 

「何やってんですかぁぁぁ!起きて!目を開けてください!」

 

「す、すまない・・・僕としたことがドジをしてしまった・・・」

 

まさかもう撃たれていたのですか!?

 

「いやたまが無くなった・・・」

 

ただふちに股間をぶつけただけでした・・・

 

「もうスナイパーとしても使い物にならない・・・」

 

そっちの狙撃は元からですよ!

 

「それにエンペラー丸・・・君も見ていただろう・・・きっと撃てなかっただろう・・・大した奴だ・・・殺し合いの中君の主人のために背中を見せたんだぜ・・・」

 

「ぐううう・・・」

 

貴方もエンペラー丸と通じてるんですか!?

 

「なぜ一星がボスを狙っているか知っているか?商人の中でも国家レベルで利を生む中彼は奴隷商人とさげすまれている。彼の扱う商品の中には人間も入ってたんだ。そしてその人間の中には一星が孤児だったころ連れていた妹も入っている・・・」

 

探しものって・・・

 

「アイツが来たのは兄として妹を救うために来たんだ・・・」

 

すると黒服の連中と九戒が現れた!

 

「君のための弾丸は尽きたが外道のための弾は残っていると伝えてくれ!」

 

くそっ!エンペラー丸を残してとりあえず一星さんに!

 

ビルにやってきたが・・・一星はビルの淵に足を掛けていた・・・

 

「俺は売られた先を脱走したが妹は奴隷をやっていると思っていた・・・いつか兄貴を買いもどしてやるから。そんな口車にのせられてアイツは汚れ仕事をしてたみたいだな・・・俺たちは姿も名前も変わったみたいだな・・・」

 

そしていたのは人質に取られた女性だった一龍の姿でした・・・

エンペラー丸は眠らされてるみたいですね・・・・

 

「弾が尽きた?一子お前たまなんてないだろ・・・・」

 

side一星

 

九戒「裏切りは予見していたが大人しく殺し合っていればよかったものを・・・一星、お前が死ぬか妹が死ぬかどちらか選べ。」

 

・・・・一子お前は昔から男の格好をして俺たちと遊んでたよな・・・

 

ー酷いよ!一郎兄!こっちは水でないのに!-

 

ーははは!水鉄砲で大事なのはな・・・-

 

「お前は早打ちしすぎなんだよ・・・撃ちあいで勝つにはな・・・一発の弾に全てをこめることさ。」

 

九戒「妹ごと撃つつもりか!?」

 

「残念だったな。俺のとっておきの一発はもう撃ってんだよ。」

 

エイファは上から奇襲をかけて一子と一緒に飛びおりた!

 

「ボクを殺してみろおおお!」

 

そして・・・

 

ドンッ!

 

俺は弾丸をアイツの衣服とビルの壁に突き刺してビルの壁に落下を止めた・・・

 

「やっぱり・・・死ねませんでした・・・」

 

「くそ!お前たち逃げる・・・」

 

九戒は逃げようとしたが・・・

 

「残念でした・・・異宙商人九戒・・・奴隷貿易と麻薬に妖精王の森のものを使ってたとして裁きを受けてもらいますよ?」

 

「ん・・・当然の理・・・」

 

「さて、どんな罰になるんでしょうね?」

 

「あ・・・あぁ・・・」

 

あれはヤヨイにミナヅキ、ハツキ・・・妖精王も動いていたのか・・・

これで奴隷は解放されるな・・・それにしてもアイツには感謝しないとな・・・

 

「生えてて良かったな・・・翼。」

 

俺は空を見てそうつぶやくのであった・・・

 

 

 



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カンナの悪戯

鷹の爪団を参考にしました。


sideカゲチヨ

「カンナ!ちょっと聞きたいことがあんだけどよ・・・」

 

俺は怒っていた・・・!

 

「何?そんなにぐったりして。」

 

「怒ってんだよ!お前俺のスマホの待ち受け画面またトカゲのしっぽが切れる瞬間の写真にすり替えただろ!」

 

「あー!バレちゃったか・・・」

 

バレるに決まってんだろ!

 

「これで五十回目だぞ!」

 

「そんなにやられてるんですね・・・」

 

「カゲもそこらへんに置くのとかやめたら・・・?」

 

フィーアにヒサの言う通りだよ!でもちょっとした隙にやられるんだからしょうがないだろ!

 

「可愛い悪戯じゃん。それにカゲチヨは隙だらけなんだよ、それじゃトッププレデターの卑怯な手や恨みを持つ人に奇襲を食らっちゃうよ?

 

そりゃそうなんだけどよ・・・!

 

「俺は買い出し行ってくるからもう俺にやんなよ!」

 

俺はそう言って出かけた。

 

sideカンナ

 

「カンナ、いいのか?待ち受けだけじゃないだろ悪戯したの?」

 

シディ・・・

 

「大丈夫だよ!結果が楽しみ!」

 

「カゲ大丈夫かな・・・」

 

「不安ですね・・・」

 

ヒサメちゃんもフィーアちゃんも心配しすぎ!

 

sideカゲチヨ

 

「全く・・・アイツの悪戯好きすぎだろ・・・トッププレデターも真面目に探す気あんのかよ・・・」

 

俺は怒っていると・・・

 

「今だ!」

 

何だ!袋のようなものを被せられて運ばれ・・・袋が外されると・・・

 

「何だココ!?」

 

俺は廃倉庫にいた!

 

「騒ぐんじゃねぇ・・・」

 

そこにいたのはいかつい男たちとボスと思われる男だった・・・

 

「何で俺を捕まえたんだよ・・・」

 

見る限り依頼で知り合った感じではねぇな・・・

 

「お前はカレコレ屋のカゲチヨだな?」

 

俺の名前を知ってるのか?

 

「俺たちは国際犯罪組織ビックボイスだ。あらゆる犯罪を気軽にこなす冷酷無比のおっかない連中だぜ・・・?」

 

ボスの言葉に俺は驚く。

 

「何でそんな奴らが俺みたいな何でも屋の陰キャをさらうんすか?」

 

俺は皮肉気に笑って言う。

 

「お前のとこのカンナって奴が散々うちの組織にちょっかい出してるのは調べがついてんだよ!大方、依頼で俺たちを消せとか言われてやってるんだろ?」

 

いやそんな依頼されてねぇよ!?

 

「何かの間違いじゃないんすか?」

 

俺は聞くが・・・

 

「間違いじゃねぇよ!うちの子分たちはアイツに酷い目に逢わされてんだ!」

 

ボスがそういうと子分が出てきた・・・

 

「カンナはな・・・俺が大事に可愛がってたオウムに拷問のスカフィズムのやり方を教え込ませたんだよ・・・(木のカヌーに人を乗せて牛乳と蜂蜜を飲ませたり体にぬったりして川に流して虫たちに食わせる拷問)」

 

「拷問方法を!?」

 

「おかげで日曜の朝、フレッシュなカプチーノを飲んでる脇でずっと可愛いオウムが拷問のやり方を繰り返すんだぜ・・・?どうしてくれるんだ!」

 

ある意味悪党のペットにはふさわしいかもな・・・

 

「それだけじゃねぇぞ!」

 

ボスはもう一人呼び出した・・・

 

「カンナのアマ・・・中学時代俺が若気の至りで描いた魔法少年ジャスパーをネットに公開しやがった!」

 

そんな・・・!中二病の俺にはわかる・・・一番えげつない行為だ・・・

 

「辛かったっすよね・・・」

 

「あぁ・・・おかげで俺の仇名はジャスパーなんだよ・・・」

 

「本当にすみません・・・」

 

俺は謝る・・・

 

「それだけじゃねぇぞ・・・」

 

そしてまた一人呼び出した・・・

そしてそいつは携帯電話を取り出した。

 

「この携帯の電話帳には親友からガールフレンドの電話番号が550件登録されてんだ!」

 

悪党にしては結構マメだな!?

 

「それをカンナのやつ・・・全国のスズキさんの電話番号にすり替えやがったんだよ!」

 

「え!?スズキの!?」

 

「しかも組織の命令で人さらいしようと思ってそのスズキに電話を掛けたら運悪く黒髪メガネで角の生えたスズキって奴にボコボコにされたんだ!!」

 

それは自業自得だろ・・・なんか知ってそうな奴の特徴だったけど無視しよう・・・

 

「俺も被害にあってんだ・・・!」

 

カンナ・・・ボスにな何をしたんだよ・・・

 

「俺が毎年楽しみにしてる素敵なお皿プレゼントキャンペーンで届いた俺宛の素敵なお皿をよりによってこんないらないお面とすり替えやがった!」

 

あぁ!完全にゼクスが被ってた天狗のお面じゃねーか!?(ゼクスがいらないと思ってカンナに処分を頼んだ物)

 

「お前・・・リーダーとしてこのショックをどうしてくれんだぁ!」

 

気持ちはわかるぜ・・・俺だって・・・

 

「俺もカンナの悪戯には困ってんだよ・・・」

 

俺は気持ちを吐露する・・・

 

「お前も悪戯されてんのか・・・?」

 

ボスが聞いてくる。

 

「そうなんっすよ!携帯電話の待ち受けをトカゲのしっぽが切れる瞬間の写真にされてるんだよ!」

 

「こんなの俺たちのに比べて可愛いもんじゃねぇか!!」

 

元に戻すの面倒なんだぞ!!?

 

っていうか早く抜け出さねぇと・・・

 

sideカンナ

 

そろそろいいかな・・・

 

「やりすぎではないか?」

 

シディ・・・大丈夫だよ・・・

 

「カゲチヨは不死身だし、後で誤れば許してくれるって!」

 

「そうですかね・・・?」

 

フィーアちゃんは硬いなぁ・・・

 

「そうじゃそうじゃ!カゲ男の面白い姿が目に浮かぶわい!」

 

ボティスさんはそう思いますよね!

 

「よーし!電話しちゃおう!」

 

「カゲ、ドンマイ・・・」

 

sideカゲチヨ

 

俺の電話が突然なった・・・

 

「これは・・・カンナからじゃねぇか!」

 

「チャンスですよ・・・電話に出て有無を言わさず悪口を言ってやりましょう!」

 

「あぁ、そうだな。」

 

やべぇぞ・・・電話に出た後報復になんてなったら・・・

俺は気が気でなかった・・・

 

sideカンナ

 

「カゲチヨの奴驚くよねー!通話に出たら大爆発する電話とすり替えておいたなんて!」

 

sideカゲチヨ

 

奴らが電話に出た!

 

「おい!カンナ!」

 

その瞬間奴らは光に包まれて・・・

 

「ぎゃー---!!!」

 

大爆発に巻き込まれてしまった!!

 

「はぁぁあああ!!?」

 

何で俺の電話が!?

 

男たちはショックで死んでおり俺はなんとか血液操作で縄を抜け出して帰った・・・

 

sideカンナ

 

「・・・・・・」

 

帰ってきたカゲチヨは何も言わずにゲームをしていた・・・

 

「何で怒んないんだろ?」

 



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コラボ後編 ミスターD最後の挑戦!

黒い幻想ことゼノンさんとのコラボです。
前編はこちら
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=17999690


sideフィーア

巨大化したヤスダをなんとかするため私は何か武器になるものを探します。

 

「よし!トタンゲットです!」

 

落ちていたのは鉄製のトタンでした。

 

「んなもん武器になるのか?」

 

スズキが聞きますが当たり前です!

 

「二人にはトタンの無限の凄さを体験させてあげます。」

 

「かはは!楽しみだぜ!」

 

いい気合です、サトウ!

 

「がぁぁああ!」

 

ヤスダは血液の弾丸を口から吐いてきましたが・・・

 

「即席必殺!トタン芭蕉扇!」

 

私はトタンを振って弾き飛ばします!

 

「さらにトタン大判手裏剣!」

 

そしてヤスダにそのまま投げつけます!

 

「ごひょおお!?」

 

図体のデカくなったヤスダは躱せずそのままトタンが命中!

 

「二人とも合わせてください!三連トタン加速脚!」

 

「もうトタン要素が消えうせてるな・・・」

 

「いいじゃねぇか!一気に決めるぜ!」

 

私とサトウ、スズキは一気に懐に潜り込み・・・

 

「トタン疾風キック!」

 

「おらよ!」

 

「フっ!」

 

私とスズキは心臓にきりもみ回転を加えたキックをサトウはサソリの尻尾を頭に刺して脳を破壊しました。

 

「うごおおおお・・・・」

 

そうしてヤスダは大量の血液と一緒に消えていきました・・・

 

「よし!ピンチな人を救いに行かないと!」

 

「あぁ、行くか。」

 

スズキと私は話します。

 

「なぁなぁ!トタンで戦うの俺にも教えてくれ!」

 

「ふふふ・・・良いでしょう!さらに鎌やパターで戦う方法も伝授しますよ!」

 

流石は私の一番弟子サトウです!

 

「この天然コンビが・・・」

 

sideゼクス

 

いきなり壁をぶち破ってきたのはエイファだった・・・

 

「なぜお前が・・・」

 

「そんなの優秀で天才だからに決まってるじゃないですか!」

 

「きっと妖精王から連絡を受けたんでしょうね・・・」

 

「うぐっ!」

 

ヤヨイの言うことが図星か・・・

 

「けど僕は進化したんですよ!エンペラー丸!今こそ一心同体となるときです!」

 

「がおおおお!」

 

エイファとエンペラー丸がそう叫ぶとエンペラー丸は光を放ちエイファにまとわりついた!

 

「これぞ帝王アーマーです!」

 

黒光りする鎧・・・

 

「凄いですね・・・」

 

「全く・・・変わりすぎだろ・・・」

 

俺たちも負けてられないな!

 

「エンペラーキャノン!」

 

「「巨大火炎竜巻!」」

 

エイファはアーマーから巨大な大砲を出して砲撃、俺たちは狐火と竜巻を合体させる!

 

「ぬおおおお!!」

 

吸収しきることのできなかったドットーレは吹き飛ばされる!

 

「さぁ!私のメガネに指紋認証を!それであなた達の技を吸収して倍化した攻撃を打ち込むことが出来ます!」

 

「「・・・・」」

 

なんかすごくかっこ悪いな・・・

けど俺たちもエイファのメガネのディスプレイに指を触れる!

 

「これでフィニッシュです!エンペラーカースウィンド!」

 

エイファが手を爪に変化させ風と呪いの斬撃を放った!

 

ズバッ!!パリン!

 

「バカな・・・こんなふざけた奴に・・・」

 

そうして奴は人格データの入ったメモリーごと真っ二つにされた・・・

 

「ふふふ・・・ふざけてるのはそっちだということですね。」

 

「お見事でしたね。エイファさんこれからも頼りにしてます。」

 

「どうやって強くなったんだ?」

 

俺たちが聞くと・・・

 

「そんなの決まってますよ。一発の攻撃に全てを込めることを教わったんです。」

 

何故か空を見てそう言ったのだった・・

 

noside

 

「ベアーハウリング!」

 

トパースがシディに超音波を放とうとしたが・・・

 

「ガァ!」

 

ズガンっ!

 

「ごへっ!?」

 

シディは何ごともないかのようにトパースを叩き付けて距離をとった。

 

「何で・・・はっ!」

 

「がぁぁあ・・・」

 

何とヒサメが電気を手と足にまるで龍の手と足を模したように纏っていた・・・

 

「まさか電磁波の波で打ち消したのかよ・・・」

 

トパースは朧気になる意識の中答える。

 

「ぐうう・・・」

 

ヒサメは飛び上がって磁力の足場を作り上げ・・・

 

「がぁっ!」

 

電気を纏って矢のようにトパースを貫いた・・・

 

「ぬおおおお・・・・」

 

(糞が・・・セカンドロットの最高作品・・・できることが多すぎだろうが・・・)

 

トパースは挑発した相手を後悔しながらあの世に旅立ったのだった・・・

 

そうして二人は倒れしばらくたった後

 

「う~ん・・・」

 

ヒサメは目を覚まし体を貫かれたトパースを発見した。

 

「あれ?トパースが倒れてる!?」

 

「目が覚めたか・・・俺もさっき目を覚ましたんだが気づいたら倒れていたぞ・・・」

 

「誰かが助けてくれたのかな?」

 

「うぬ・・・もしかしたらあの黒い三つ目の人かもしれん。照れ屋だから去ってしまったのだろう。」

 

「そうなんだ!」

 

自分たちのポテンシャルに気づかない二人であった・・・

 

sideクリス

 

さて引き付けるチームである俺とミナヅキハヅキはタンザナイトとミスターDを陽動する!

 

「ねじ切れろ。」

 

「ぐっ!私が狙いですか・・・言霊は誰を対象にしてるかわからないから厄介ですね・・・」

 

ハヅキの言霊でねじ切れた腕を見ながらドクターDは腕を再生させる。

 

「そんな調子じゃ僕を倒すのは・・・」

 

「ドクターDの意識がハヅキに行くだけで良かったんだよ。」

 

俺は霊槍を接近させながら言う。

 

霊槍ラグナロク第十二形態 天牙の断ち切り

 

俺は斬れないものも切れるこの形態でタンザナイトをぶった切る!

 

「なああぁああ!体が実体化してエネルギーに戻らない・・・」

 

「怨念体にもダメージが言ってるからしばらく実体化してるぜ。」

 

「そしてこれで動けなくする。」

 

ミナヅキも氷の斬撃で二人の動きを纏めて止める。

 

今だぜ!本命隊!

 

「貧血覚悟の大サービスだ!」

 

まずはこっちの世界のカゲチヨが巨大血液ハンマーで思いっきりぶん殴った!

 

「「ぐはっ!」」

 

「次は俺達だ!」

 

「アルコールとウイルスの大掃除だね!」

 

ゼノン世界のシディとこっちの世界のカンナの二重の炎が球体となって二人に襲い掛かる!

 

「なあぁぁ!僕の体のアルコールが発火してさらにマズイことに・・・」

 

「くそ!タンザナイトの体が裏目に出てる!ウイルスも死滅してしまった・・・」

 

二人が悪態をついてるけど最後の攻撃はさらにきついぜ?

 

「では行きますよ?ヒサチヨさん!」

 

「OK!任せろ!」

 

ユカの言葉にヒサチヨの人格の二人はそう答える。

 

霊槍ヴァルハラ第二形態プラスホルスの炎

ジャイアントフレイムパンチ

 

「いっけぇぇぇ!!」

 

ユカはガーディアンにホルスの炎を纏わせパンチ!ヒサチヨは交叉から巨大な赤雷(せきらい)の光線を出した!

 

「くおおおおお!マスタージュエルズに栄光おおぉおおお・・・」

 

「うううあぁ・・・・」

 

二人は光に包まれて消え去った・・・

そして・・・

 

カシャ。

 

カゲチヨ達の首輪が外れた。

 

「うっしゃー!倒せて良かったぜ!」

 

こちらの世界のカゲチヨがそう叫ぶ。

 

「そうだね~アーシはもうくたくただよ・・・」

 

「そんなこと言ったらフィーアさんにまたどやされますよ?」

 

カンナが愚痴るとハヅキがそういう。

 

「どうやらみんな無事に倒せたみたいだね。」

 

俺は透視をしながらそう答える。

 

「しかしマスタージュエルズの攻撃は激しくなってくるな・・・」

 

元に戻ったゼノン世界のカゲチヨはそういう。

 

「ん・・・もしかしたら他の世界にもまた手を伸ばす可能性がある・・・」

 

ミナヅキがカゲチヨの意見にそういう。

 

「うむ、だが今日は乗り越えられたことを祝おう。」

 

ゼノン世界のシディの言う通りだな・・・うし!

 

「酒飲むぞ酒!浴びるほどのワインを飲むぞー!!」

 

sideカンナ

 

どうしよう・・・

 

「カゲチヨ・・・どうする?」

 

「どうするの何もめでたいことは確かだし・・・」

 

アーシはこっちの世界のカゲチヨと相談する・・・

 

「どうしたんだ?」

 

ゼノン世界のカゲチヨは聞いてくる・・・

 

「お父さんお酒に強いから多分朝までコース決定だよ・・・」

 

「未成年に飲ませることはしないだろうけどな・・・陽気になるから覚悟しとけよ・・・」

 

「そうなんだ・・・・」

 

ゼノン世界のヒサメちゃんもげんなりとする・・・ある意味一難さってまた一難状態だね・・・




ヒサメの必殺技はブラッククローバーのラックの雷霆(ケラウノス)をモデルにしてます。姿も雷神の長靴のドラゴンバージョンをモデルにしてます。
フィーアのはヒューマンバグ大学の死龍のトタン拳法です。
ヒサチヨの技はFGOのモードレットのクラレントブラッドオブアーサーを参考にしてます。


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オーナーと妖精王

銀魂の「タバコは一、二本馬糞みたいな匂いのするやつが入っている」を参考にしました。
ショートの奴とも組み合わせてます。


sideカゲチヨ

俺は時間が夕方だったのもあってカレコレ屋から家に帰ろうとしているとオーナーがタバコを吸っていた。

 

「あれ?吸ってましたっけ?」

 

「・・・偶にな。昔はよく吸ってたんだが。」

 

なんなイメージ通りだな。

 

「何本くらい吸ってたんすか?」

 

「一日四箱は空けてたな。」

 

多っ!!?

 

「それ何年続けたんすか?」

 

「十年くらいか?」

 

これは流石に言わないとな・・・

 

「あそこにベンツが停まってるの見えます?」

 

「あるな。」

 

「もし吸ってなきゃオーナー今頃あのベンツくらい変えてたんすよ?」

 

「あれは私のだが?」

 

そう言いながらオーナーはベンツのカギを操作した・・・

 

「えーっと・・・もう一台買えてたんすよ!?」

 

「いるか。」

 

くっ・・・

 

「そもそも何で十年も続けてたのになんで偶にしかやんなくなったんすか?」

 

俺はオーナーに聞く。

 

「あれは地球で一週間の禁煙令が施行されたときだった・・・」

 

そうしてオーナーは話し始めた。

 

sideクリス

ー回想ー

 

俺は植物のない星に行くために一般の船で向かっていたのだが・・・

 

「あれ?同じ場所に行くんですか?」

 

なぜかイライラしている女性がいた。

 

「あぁ・・・」

 

「でもハメック星は煙草畑しかないのにあなたは何をしに?」

 

俺が聞くと前世の動画で見たことある女性は血走った目で

 

「タバコ吸いに行くんだよ・・・!地球でタバコ禁止されてイライラしてるんだ。タバコが燃やされたから原産地に取りに行ってやる・・・」

 

これが俺とのちのカレコレ屋のオーナーとの出会いだった・・・

 

「いや、でも今ハメック星にタバコは無いですよ?」

 

「は?」

 

俺が教えるとオーナーは唖然とする。

そして俺たちはハメック星に降りたった。

 

「ようこそ妖精王様に地球のお人。救援に来てくれただけでなくタバコを吸いにきていただいて。」

 

「しかし女性の方の願望は叶えてあげられそうにありません・・・悪の帝王ブリーザとの手によって焼野原にされてしまって・・・」

 

そう俺はこのためにこの星に来たのだ・・・

 

「しかし残っている煙草は一本あります。さぁ、これを・・・」

 

長老が渡そうとしたその時だった。

 

「やめろよじいちゃん!それはブリーザに殺された父ちゃんの形見じゃないか!」

 

子供・・・デルデは長老を掴んだ。

 

「美味しく吸ってもらうのとそのまま湿気っていくのとアイツはどちらを選ぶと思う!」

 

「なぁ、ブリーザは煙草を持っていると思うか?」

 

「まさかついてくるの!?」

 

「お前なら倒せるんだろ?倒して絶対吸うぞ・・・!」

 

オーナーってこんなにタバコに依存してたんだ・・・

俺は衝撃を受けつつブリーザのいる星に向かい・・・

 

「ぐああああ!」

 

俺は一瞬でブリーザを倒した。形態を変化させようとしてきたがタバコに切れたオーナーが恐ろしくてすぐに倒しました・・・

 

「ぐっ・・・まさかこのブリーザ様が妖精にやられるとは・・・」

 

そういうの良いからこっちはお前より恐ろしい威圧を持った人に睨まれてるんだよ。

 

「まさかお前たちも私と同じものを欲しているとは・・・受け取れ。」

 

そうしてブリーザが出したのはズルズルのボールだった・・・

 

「全然違うぞ!なんだその気持ち悪いボールは!」

 

オーナーは当然絶叫する・・・

 

「これはズルズルボール、七つ集めるとズルズルの龍が現れ何でも欲しいものをズルズルにしてくれるボールだ。」

 

なんか前世で聞いたことあるし凄い嫌がらせ要素の加わったボールだな・・・

 

「しかも七つってことは・・・」

 

「タバコのために後六つも探すのなんて御免だぞ・・・もう一か八か違う星の自販機で買うか・・・」

 

絶対そうした方が良いだろ・・・俺はオーナーと別れようとしたが・・・

 

「グリリン!目を開けてくれよグリリン!くそう!ズルズルボールさえあれば・・・」

 

俺たちがつくまえに戦っていた人が死んでしまった仲間の躯の前で泣いていた・・・

俺たちは困ってる人は見過ごせない性分なので・・・

 

「グリリン生き返らせるか・・・」

 

「あぁ・・・」

 

自然と不思議な友情が出来上がり。

 

「あががが・・・」

 

人造人間のセロを倒し無事残りのズルズルボールを集めた。

そしてグリリンと一緒に戦っていた小林と一緒にズルズルボールを使うことにした。

 

「「「いでよズルズル龍!!我が願いかなえたまえ!」」」

 

・・・・・

 

「龍なんてでないぞ・・・」

 

オーナーの言う通り反応がないな・・・

 

「はっ!一個だけズルズルボールじゃねぇぞ!」

 

小林がそんなことを言ってきたそんな・・・また集めなおし・・・

 

「ぬるぬるボールだ!」

 

「それってお前の感じ方の問題じゃ・・・」

 

俺が突っ込むとボールが反応しブリーザから聞いた通りズルズルの龍が出てきた・・・

 

「よくぞヌメヌメボールを集めた。」

 

「もう伝承もクソもないな・・・」

 

龍の言葉を聞いたオーナーはそういうが最もだな・・・

 

「ほら、早くグリリンを生き返らせよう。」

 

俺は小林に言うが・・・

 

「いやいいや、ヌメヌメならおら別のが良い。」

 

はぁ!?仲間の他にどんなものを・・・

 

「ギャルのパンティーおくれ!」

 

ズガッ!

 

その瞬間小林はオーナーに殴られて気絶した・・・

 

「すまん、ムカついて殴ってしまった・・・」

 

「いいえ、たばこ吸っててもイライラするものはイライラしますから・・・事実俺もムカつきましたし・・・」

 

そうしてまた友情を深めたわけだが・・・

 

「さて、願いはどうするか・・・ヌメヌメのタバコは吸いたくないし・・・」

 

「そうだ、なら最高の一本を手に入れましょうか。」

 

そうして俺たちは願いを叶えまたハメック星に戻った。

 

「もう大丈夫ですよ、ブリーザも倒しましたし復興も力添えをします。」

 

「そして形見はもう必要ない。お父さんは生き返ったんだからな。」

 

俺とオーナーは長老とデルデにそう言った。

 

「まさか・・・と。」

 

「あぁ、お父さんだ。」

 

ヌメヌメ・・・

 

ー回想終了ー

 

sideカゲチヨ

 

「そうして微妙な空気の中で私は思ったんだ・・・タバコは控えようって・・・」

 

何だその思い出!?

 

「っていうかクリスとはそうやって出会ったんすか?」

 

「あぁ、同じ旅と苦楽を共にした仲間として協力関係になったというところだな。」

 

そうだったのか・・・

 

「もう帰るんだな。暗くなってるぞ。」

 

もうちょっと聞きたかったんだけどな・・・そうしてオーナーとクリスの出会いを聞くことが出来た俺であった・・・



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ハッカーのスカウト

今回はヒューマンバグ大学のキャラをだします。
ハッカーもオリジナルの名前を出します。


sideシディ

俺たちはカレコレ屋でニュースを見ていた。

 

「昨夜大手プロバイダーに大規模なハッキングがありました。これにより特定の顧客の個人情報が一部の政治家に無断で提供されていたことが分かりました。警察によると犯人は世界的なハッカー集団とみています・・・」

 

「はぁ~売るクズに買うクズ。世の中クズばっかだな。」

 

「全くですね。イタチごっこじゃないですか?」

 

ニュースを見てカゲチヨとフィーアがそういう。

 

「確かに彼らは罰を受けるべきだが・・・その悪事を暴いたハッカーとやらも犯罪者なのだろう?」

 

俺は皆に聞く。

 

「まぁ、そうなっちゃうね。」

 

「でもハッカーの中には警察や政府、企業のためにハッキングから情報を守るホワイトハッカーもいるからあながち全員を悪と片付けることはできないけどね。」

 

ヒサメとカンナがそういう。

 

「・・・そうだな。犯罪は良くないがその技術を世の中に役立てている人たちもいるんだな。」

 

「あ、シディ。そろそろバイトの時間だよ。」

 

そうだったな。

 

「今日はクリスが見学しに来るんだ。」

 

「お父さんが!?」

 

「あぁ、何でもデリバリーサービスについて学びたいらしい。」

 

「あの森、神樹を中心に森が広がってて中心付近に町がある感じになってるから届けやすそうだけど広いからな・・・そういうサービスも取り入れねーといけないのか。」

 

カゲチヨの言う通りだ。俺は早速クリスと合流し配達先に向かった。

 

sideクリス

俺とシディは届け先の家に向かいインターホンを鳴らした。

 

「頼まれた料理を持ってきた。」

 

シディがインターホンにそういうと

 

「すまん、今手が塞がってて動けんわ。中に置いといてくれ。」

 

女性と思われる声が聞こえた。

 

「じゃあおいていこうかって・・・うわ・・・」

 

「これは・・・」

 

ゴミ袋が散乱してて置けないな・・・俺たちは住人がいると思われる部屋に入った・・・

 

「すまん、誰かいるか?」

 

カタカタカタ・・・

 

「集中してるみたいだな・・・」

 

ここはこの部屋の隅に・・・

 

「おい!」

 

「うひゃあぁぃ!?」

 

そうだった・・・シディには空気読むとかできなかったな・・・

俺は突然パソコンに向かう金髪の女性に間近から声を掛けるシディを見て思った・・・

 

「なんやねんお前ら!」

 

「俺はシディだ。」

 

「クリスですよ。」

 

「名前聞いてんちゃうわボケ!何勝手にここまで入って来てんねん!」

 

いや・・・

 

「料理を置ける場所がなかったからもう直接受け取ってもらうしかないってことになって。」

 

「あー・・・」

 

「廊下は物置ではないぞ。少しは部屋を掃除した方が良い。」

 

「やかましいわ!料理置いてとっとと帰れや!」

 

そう言って女性は料理にがっつき始める。

 

そして翌日。

 

「すみませーん!担当地区変えられなかったので来ました。」

 

俺は丁寧に説明する。

 

「丁寧に説明してきたな!?そこの白髪!」

 

だってごねるじゃん・・・

 

「毎日こんな食事なのか?」

 

シディが女性に聞く。

 

「なんや・・・悪いか。」

 

「そうだな、栄養が偏るのは問題だ。もっと野菜を取った方が良い。」

 

「アンタはウチの親か!」

 

これぞオカン度マックスのシディだな・・・

 

「もしかして一人暮らしなの?こんなデカいマンションってことは成人してる?」

 

俺は聞く、

 

「ガンガン聞いてくるな・・・あいにく一人暮らしや、成人しとるわ!」

 

「!?成人していたのか。中学生かと思っていたぞ。」

 

シディがそういう。

 

「素直か!?背が低いからって安直に判断しすぎやろ!?」

 

「すまん、お詫びに料理は俺が作ろう、それに掃除も協力するから一緒にやろう。」

 

「聞けやボケ!」

 

そうして俺たちと女性・・・伯子(はくこ)との奇妙な生活が始まった。

 

「おい・・・リンゴのウサギってウチは子供じゃないって言っとるやろ!?しかも妙にリアルやな!」

 

シディは手先器用だからね・・・

 

「おーい。このゴミ袋は捨てていいよね。」

 

「お前もナチュラルに掃除してるな・・・ええよ。」

 

こうして伯子はシディの料理を美味しそうにがっついて食べていた。

 

「ん?このパソコンなんだ?」

 

俺は別の部屋でパソコンを見つけた。

 

「それはプログラミングや。ちょっと喧嘩吹っ掛けてきた連中がいてな。全自動でコテンパンや!」

 

そりゃ凄い・・・

 

かちっ・・・

 

「「・・・・・・」」

 

ヤバい・・・シディと一緒に歩いてたからコンセント抜けた・・・

 

「ごめん抜けちゃった・・・プログラミングって言ってたしハッカーなんだよねアンタ・・・」

 

俺は伯子に言う。

 

「何やっとるんや!?パソコン乗っ取られてしまうやろ!ってなんで知っとるんや!?」

 

「いやプログラミングで喧嘩っていったらハッカーしか思いつかなかったから・・・」

 

「ハッカー?まさかニュースで大きな会社を攻撃したハッカーというのは・・・」

 

「なんや・・・そっちの兄ちゃんは抜けてるとこもあるけどニュースは見とるんやな。」

 

シディがそういうと伯子は答える。どうやら所属していたグループが小金稼ぎをしていたのをとがめたら恨まれて攻撃されていたらしい・・・

 

「悪いんだけどもしかしたらお前を狙ってる奴らが来るかもしれないから俺たちは迎撃するよ。」

 

「うむ、俺たちがまいた種だからな。その代わり詳しい話を聞かせてくれ。」

 

「ええで、うちも逃げるのは性に合わんからな。」

 

こうしてマンションの玄関で向かい打つことになった。

 

「ハッカーのコードをうっかり抜いちゃうなんてウチのボスもドジっ子だったんだねぇ。」

 

「まぁ、そういうところが人たらしっぽくてかわいいんだけどな。」

 

伊武も仙石もうっさいなぁ・・・

 

「すまん、俺達のミスで自警団の貴方たちの迷惑をかけてしまって・・・」

 

シディが二人に謝る。

 

「気にするな。お互いに美顔なんだから小金を狙ってくる奴らは全員倒しちまえばいいのさ。」

 

「シディくんの素直なところ羨ましいねぇ。心配はいらないよ。」

 

三人ともすぐに仲良くなったよ・・・

そして情報を掴んだ奴らが現れた!

 

「ここにいるハッカーを捕まえれば懸賞金がもらえるぞ!」

 

「部屋はどこだぁ!」

 

じゃあやるか!

 

「アホども。口ぼーと開けんな。舌をカットだ。」

 

ズバンっ!

 

「さらにセンスのあるアッパーで意識途切れな!」

 

「ぐぼおお!?」

 

仙石のメリケンナイフでチンピラは舌を切られ強烈なアッパーで倒れ伏した。

 

「らぁ!」

 

仲間と思われる一人がシディに殴りかかるが・・・

 

「ふっ!」

 

「嘘ッ!?」

 

「すまんが寝ていてくれ。」

 

「ぎょふっ!?」

 

シディのホルスの炎を纏った拳は鉄パイプを折り敵を吹き飛ばした。

 

「全く情報を売って差し向ける奴も動かされているお前たちも全く羨ましくない・・・」

 

「何言ってんだテメェ!」

 

敵はナイフで襲い掛かってきたが・・・

 

「生きる資格などない。派手に吹き飛んでくれ。」

 

ドカンっ!!

 

「がばあああ!?」

 

伊武の鉄棒のフルスイングはチンピラの顔面を確実にとらえ粉々に打ち砕いた!

 

「テメェは何ボーと見てるんだよ!」

 

当然俺にも敵は襲い掛かってくるが・・・

 

「ごぼへ!?」

 

増殖(インクリース)で腹をズタボロにしてやった・・・

こうして俺たちの殲滅劇は幕を閉じた。

 

俺とシディが伯子の部屋に戻ると・・・

 

「監視カメラでこっそりみてたけどアンタ妖精王やったんやな・・・しかし敵を一瞬で蹴散らしたのには驚いたわ。」

 

作業を終わらせた伯子がいた。

 

「・・・話の続きを聞かせてくれないか?」

 

「いいで。」

 

「なぜこんなことをしてるんだ?」

 

「隠された不正を暴くためや、不平等で理不尽な悪事はいつだって影に潜んどる。こっちも暗いところにはいらな引っ張り出せん。」

 

「・・・俺の仲間も同じことを言っていたな。」

 

カゲチヨのことだね・・・

 

「さて!二人とも主義のぶつけ合いはそこまでにして伯子はこれから行く当てあるの?」

 

「いや・・・ないけど・・・」

 

「なら雇用契約だ。安全な住処を用意するよ。その代わりちょっと潜入して欲しいサイトとプログラミングを頼みたいんだけどいい?」

 

「そんなら良いけど・・・」

 

「クリス・・・」

 

「心配すんなよシディ。危ないことからは守るからさ。」

 

「なめんな。修羅場はくぐり抜けとるから心配無用やで!」

 

そうして伯子は森の住人となった・・・

 

 

 




名前の由来HACKINGのHACK(ハック)から


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妖精王の森の紹介

クリスはク、ユカはユで表します。
今まで仲間にした異宙人や人間も紹介します。


ー妖精王の森にてー

 

クリス「俺の名前は妖精王クリス。カレコレ屋の成長を見守るただの妖精だ。」

 

ユカ「私の名前はユカ。セイレーンと妖精王を親に持つ娘です!」

 

ク「今回は俺たちの住む妖精王の森ついて話していこうと思う。」

 

ユ「私も積極的に紹介していきます!」

 

ク「まず森の中央に位置するのは神樹だ。」

 

ユ「確かここの頂上に命の泉があるんだっけ?」

 

ク「そう、植物を永久に育てられる神秘の水だ。その周りの植物は酒にしても薬にしてもよしな植物となる。」

 

ユ「森は円のように広がっていて神樹は森の中央に位置していてそこの周りに住人が住んでいるところがあって周りは森に囲まれてるんですよね。その面積は広大でゼノンコラボの時に襲撃された地域は森のほんの一部にすぎないとか・・・」

 

ク「住人たちが住んでるところより外側の森には動物たちや妖精や他の異宙人たちが住んでいる。」

 

ユ「崖や北側は極寒のエリアが広がっているところもあるし南は熱帯の所もあれば東西は温帯のところがあるなんてもはや生物の楽園だよね・・・」

 

ク「まぁ、命知らずな奴らは温帯のエリアから侵入して植物を取ろうとするけどそんな奴らは森に住んでる吸血妖精や黒曜犬、ケルピーなんかの人食い妖精に殺されるし逃げても地獄の底まで追いかけて自警団と一緒に殺しに行くけどね・・・?」

 

ユ「流石ですね。他にも頼れる住人は沢山いますよ!まずは最近入ってきた人食い異宙人ゲル状の触手を使うテンラさんです。」

 

ク「シディとオーナーとバーに行ったときに知り合った異宙人なんだけど触手を扱う技術が凄かったからスカウトしたんだ。」

 

ユ「あの人お母さんと気が合ってて井戸端会議やってるんだよね・・・」

 

ク「気が合って何よりだ!」

 

ユ「次に紹介するのは百合子とイサノです。一応ライバルではありますね・・・」

 

ク「ライバル視してたんだ・・・百合子はヒサメをキス魔にした技術力を見込んで、イサノはハッキングを使ってカゲチヨを脅した能力を買って森の技術班に入れたんだ。」

 

ユ「イサノさんはカンナお姉さまになついているんですよね・・・まぁ、二人とも技術は確かですしね!森の技術班はお父様が助け出した奴隷も含めた精鋭の人たちが行っているんですよ!」

 

ク「ユカの星のテクノロジーやヤヨイの力を借りながらアイテムを作っている。工業製品や神谷の情報を元にゾンビウイルスの抗体や凄まじいアイテムを作りあげるんだ。」

 

ユ「そういえばシディさんを天才幼児にした異宙人の子もいるんですよね?」

 

ク「あぁ、ジニだな。アイツの頭脳はまさに要だ、何でも作れる気がするぜ。」

 

ユ「凄まじいんですね。そういえば最近もハッカーをスカウトしたんでしたよね。」

 

ク「そう、俺のドジで居場所が割れちまったからなー・・・伯子には申し訳ないと思ってるよ・・・」

 

 

 

ク「さて次は森で経営している貿易会社について紹介しよう!」

 

ユ「異宙の最新技術や奴隷を救い出すのはお金がかかってしまいます。ということで森の薬や果物、作られたものを売る会社があるんです!」

 

ク「社長は陸奥っていう夜兎族の元異宙海賊の女でとてつもない怪力の持ち主だ。」

 

ユ「この前もヒサメお姉さまと張り合うほどの食欲を見せていましたしね・・・」

 

ク「頼もしい限りさ。副社長は三輪という結界を張れる特殊な異宙人だ。」

 

ユ「三輪さんの二人の弟さんとは一緒に遊ばせてもらっています。」

 

ク「それに社員も凄腕の交渉人と護衛達だ。奴隷商人たちが非人道的な行いをしているなら・・・」

 

ユ「全部まとめて救い出すってことですね!」

 

ク「その通り!」

 

 

ユ「私の護衛である今井信女さんも凄い戦闘能力なんですよ!」

 

ク「アイツはバンシーという死の妖精で暗殺剣の使い手だ。そういえばアイツとユカは仲いいのはなんで?」

 

ユ「ドーナツを毎日上げてるから!結構甘いもの好きだよ!」

 

ク「仲いいと言えば幼児を誘拐してた蛇の異宙人のミーアとも・・・」

 

ユ「ううっ・・・ミーアさんは可愛がりすぎてて苦手なんですよ・・・私にもべたべたしてますし・・・シディさんのゴブリンの兄弟や子供たちとも仲良く遊んでますから助かってますけど・・・」

 

ク(いつもお前が女子にやってることじゃね?)

 

ク「そういえば元トッププレデターのイーラは何も動きなしか?」

 

ユ「はい、今のところは元気に笑って子供たちの世話をしています。」

 

 

ク「次は森にいる戦力も紹介していくぜ!」

 

ユ「まずはヒサメお姉さまに絡んできた雪女・・・ユキネさんですね。」

 

ク「アイツは助けたときから読めない女子なんだよね・・・ひょっこり出ては町を氷河期にするし。」

 

ユ「それはお父さんが女性慣れしてないだけじゃないですか?私なんて百合トークでばっちり仲良しになってますよ?」

 

ク(そりゃお前たちだけだろ・・・)

 

ユ「他にもケルベロスや天狗、ユニコーンたちもいて心強い限りです!」

 

ク「他にもゴーレムやリビングアーマーは普通の物よりいい妖精王の森の土や鉄を使ってるから頑丈なんだぜ。」

 

ユ「この森ホントにどうなってるんでしょうね・・・」

 

ク「自警団は仁義を通す熱い集団だ。まぁ、多少狂人な奴もいるけど・・・」

 

ユ「お父さんに狂人って言われたら自警団の人たちもショックだと思うよ?」

 

ク「ヒデぇ!?とにかく自警団は森から植物を奪った奴らの粛清や侵入者がいないかの見張りなどの厄介ごとを受け持っているよ。」

 

 

ク「最後に紹介するのは俺たちの第一に倒すべき目標・・・それはバルボアだ。」

 

ユ「トッププレデターよりも勢力を持つ征服者・・・厄介そうですね。」

 

ク「俺もギバーを通じ奴の軍備や協力者を探っているところだ。油断ならない奴だぜ・・・なんせアイツはレンゲ・・・いや今はスイレンと名乗らせている女の子の前で大切な二人を奪った張本人だからな。ギバーとの関係性や和の吸血鬼・・・羊の奴との関係性はいまだ不明・・・羊の奴は若干正体を掴めそうな感じだけど・・・とにかく未知数な奴らだ。」

 

ユ「数年前森に襲撃した時は追い払ったんだよね。」

 

ク「あぁ、食料不足と兵力が少なくなったのを理由にな・・だが奴らは協力者を使って地衝祭を狙って協力者を使って結界を壊そうとしてやがる!協力者を聞いたときは度肝を抜かれたが俺も王だ・・その協力者は必ず倒す!」

 

ユ「誰なんでしょう・・・そして第二目標はトッププレデターですよね!」

 

ク「あぁ、中でも吸血鬼のアザミ。こいつは全精力をあげて確実に潰す!」

 

ク「カゲチヨの村をゾンビウイルスで汚染したし、仲間を勝手に殺したと勘違いするし嫌いだ!」

 

ユ「お父さんはっきり言うね・・・」

 

ク「例えスイレンをかばったとしても後の行動が最悪だろ!しかもトッププレデターは混血児を作り出すデュアルコアプランの他にもあと四つのプランがあるんだぜ?」

 

ユ「そうですね・・・でも神谷さんの頃の組織とアザミさんが入ったころの組織はまるで別にものになっているらしいですからそこも調べて行かないといけないと思います。」

 

ク「まぁ、どっちみち潰すけど最近の十年で活発化しているのも気になるしね・・・藪蛇にならないためにも調査は必要だな・・・」

 

ユ「さて。この小説もPIXIVからのコラボも増えてもうすぐお気に入りの数も200人を超えます!」

 

ク「一周年も迎えたのでよろしくこれからもお願いします!」

 

 




昨日で一周年でした・・・感慨深いです・・・


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酔狂な異宙人

銀魂の「男なら取りあえずカジキ!」を参考にしました。


sideカゲチヨ

俺たちは遠出して釣りに来ていた。

 

「うわっ!何この魚!?やっぱり異宙人が来てから生態系がおかしくなってるね。」

 

カンナの言う通りだな・・・すごい変わった魚が釣れた・・・

 

「カンナちゃん、とりあえずバケツに入れて。」

 

「ヒサメちゃん!?これ食べるの?」

 

ヒサの発言にカンナは驚く。

 

「納豆や鮟鱇を思い出してください。見た目がグロいものほど美味しいんですよ。」

 

フィーア・・・そういうもんなのか?

俺は魚の味を気にしていると・・・

 

「皆!見てくれ!凄いのが連れたぞ!」

 

シディがそう言ってあげた釣竿を見せてきた。そこには・・・

 

「いだだだだだ!!あれ?痛くないかも?やっぱり痛い!」

 

「これも食べられるだろうか?」

 

シディが聞いてくるが俺たちは固まってしまって答えられない・・・だってこれはどう見ても・・・

 

「ふんっ!」

 

「あぱっ!」

 

一番に動いたのはフィーアだった、豪快な蹴りで河童を湖に戻した・・・

 

「?何故逃がしてしまっんだ?」

 

いや、シディだってあれ・・・

 

「確実に河童だったよねあれ・・・」

 

ヒサの言う通り頭に皿乗ってたし・・・メガネかけたおっさんみたいだけど確実に・・・

 

「違うよ。河童があんなおっさんなわけないよ、あれはあの湖に住む皿をのっけたおじさんだよ。」

 

カンナは河童がおっさんなことを認めたくないのか現実逃避してる・・・

 

「なら何で体は緑色なんですか?」

 

「それは・・・アルコール依存症とか?ニコチン依存のどっちかじゃない?」

 

「アルコールやニコチンにそんな成分あったら酒や煙草なんて誰もやんねーよ!」

 

フィーアの質問にカンナはそう返したが無理あんだろ!

次の瞬間足を誰かに掴まれてる感覚が・・・

 

「おい、メガネ割れたじゃねーかこのやろー親に連絡しろおお!弁償してもらうからなぁ!」

 

ぎゃああああ!何で俺の足掴むんだよ!

 

「すまん・・・湖から出てきて皆びっくりしてしまってな・・・」

 

「うん、そっちのケモ耳の兄ちゃんは良く言ったな。」

 

シディ~!あれ?三人は

だだだ・・・!

 

「あぁぁ!待ておめーら!!?」

 

「逃がさん!名前と住所言え!」

 

河童はそういうと長い舌を出して三人を捕まえた!

 

「いやあああ!無理無理ぃ!」

 

「ぎゃー!なんかカメレオンの捕食みたいにぃぃ!」

 

「うかつでしたね・・・」

 

sideカンナ

 

そうしてアーシたちは河童に説教を受けることになった・・・

 

「おっさんだってなぁ最初から誤れば怒んないよそんなに。悪いことしたら謝るのが筋だろ?何で逃げた?」

 

「えっと・・・河童だったから?」

 

ヒサメちゃんはそういう・・・

 

「河童?訳のわからんこと言ってごまかそうとするな。」

 

「いやアンタが一番わけわかんないんだけど。」

 

「おっさんのどこがわけわからないってぇ!この小娘!それから俺は海老名さんと呼べ!」

 

いや事実じゃん・・・なんでここに住んでるかもわからないし・・・

 

「すみません、海老名さん私が頭の角おりますので勘弁してください。」

 

フィーアちゃん!?どんな謝罪の仕方?

 

「よ~しよく謝ったなお嬢ちゃん。ご褒美にビスケットをやろう。」

 

「水の中にいたからびちゃびちゃになってるじゃないですか・・・」

 

ありがた迷惑とはまさにこのことだね・・・

 

「まぁ、割れたのがメガネの方で良かったよ。これで皿が割れてたらおっさんも切れてたね。いいか皿だけは触らせない・・・」

 

ぶろろろ・・・がしゃん!

 

「「「「「あぁぁああああ!!」」」」」

 

アーシたちは悲鳴を上げるいきなり割れたぁ!

投げた方向を見てみると・・・

 

「ごめーんゴルフの素振りやってたらすべっちゃった~。」

 

いかにもな悪党がやってきた・・・

 

「だから言ったじゃん。ここは俺の土地だって。」

 

「やかましいわ!こちとらお前らの影も形もないころからここに住んでるんだ!っていうかあんま見んな!恥ずかしいから。」

 

皿が割れてシャイになってる・・・意味あるのかなあのお皿・・・

 

「住む池なら用意してやるからさ。ここからは出て言ってくれない?」

 

「そういう問題じゃねーんだよ!ここはアイツの・・・」

 

 

「これ以上邪魔するなら覚悟しておいてよ。ゴルフボールが飛んできても知らないよ・・・」

 

sideフィーア

私は取りあえず皿の修復をしながら海老名さんの話を聞きます。

 

「はい。もう大丈夫ですよ!」

 

パン、パリン!

 

「あれ?今パリンっていわなかった?」

 

「気のせいっすよ。」

 

カゲチヨが魚を食べながら答える。

 

「海老名さん、私たちカレコレ屋やってるんです。引っ越しなら手伝いますよ。」

 

ヒサメちゃんはあの男の嫌がらせを心配しながら言う。

 

「余計なお世話だっつーの。・・・・・あれ見ろ、妙なもんが見えるだろ?ありゃ俺が昔乗ってた船だ。」

 

異宙人だったのはわかってましたけどあんな古びたものが・・・

 

「俺たちの種族は清い水がねーと生きられねぇ。俺たちの土地は天変地異で水を失い地球にやってきた。たまげたよこんなきれいな星があるなんて。あの頃は異宙人も少なかったし宝石独り占めできた気分だった・・・でも迫害にもあって孤独になった・・・」

 

「そういえばさっきアイツっていってたけどまだだれかいたの?」

 

カンナちゃんが聞く。

 

「あぁ、それが運命の出会いだった。アイツ・・・娘はいつの間にか池のほとりにいた。最初は隠れてたが話すと肺を患ってたみたいでな・・・腫物扱いされてたのを嫌がって抜け出してきていたんだ。」

 

ーおじさんいいなぁ・・・綺麗な水を自由に泳げてー

 

ー体直せばいいー

 

ー無理よ、もうずっとだものー

 

ー人生は長いんだ。おめーが治すまで守ってやるよ。綺麗なままでー

 

・・・・・

 

「約束って何年前だよ・・・」

 

「さあな・・・だが船の錆具合や有様を見ればわかるさ・・・」

 

カゲチヨとシディの言う通りですね・・・

 

「酔狂にもほどがあるだろ。」

 

そういいつつインターネットで河童のコスプレセットを注文してるなんて素直じゃないですね・・・

 

sideカゲチヨ

 

「くくく・・・俺ももう我慢の限界だ。池ごと埋めてやるもんね~」

 

「でも大丈夫ですかね?河童の祟りとか。」

 

「バカ!河童が呪いなんて使えないことはもうわかってんだよ!」

 

まぁ、そう来ると思ってたぜ・・・

男たちはブルドーザーを動かそうとしたが・・・

 

「何だ・・・とま・・・」

 

「すまんがここは通せないな。」

 

「私たちはシデ河童とフィー河童です!」

 

「ぎゃああああ!!」

 

河童のコスプレをしたシディがそれを止めフィーアが運転手を蹴り飛ばす。

 

「どうしたんだ・・・」

 

「どーも!カン河童推参!」

 

「ヒサ河童です・・・うぅ・・・恥ずかしい・・・」

 

そう言ってヒサは電撃、カンナは炎で気絶させた。

 

「お前は・・・」

 

俺はボスの首を血液の縄で絞めながら言う。

 

「妖精王の泉から参上したカゲ河童っす・・・ところでこの湖から手を引いてもらうぜ。さもないと河童の祟りが・・・」

 

「ま、待て・・・河童と言えば胡瓜か?金だけはあ・・・」

 

好きな物か・・・そうだな。

 

「あー・・・和食と酔狂な奴かな?」

 

そうして俺たちはアイツらを湖から引かせた。

 

そして数日後俺はまた釣りをしに来た。

 

「また来たのか。」

 

「あぁ、土地が売りに出されたから釣りし放題だしな。」

 

「クズやな・・・なんか武闘派の河童が出たとかで騒ぎになっていたらしいが・・・」

 

俺が海老名とそう話していると・・・

 

パシャン。

 

綺麗な魚が飛び跳ねた。

 

「あんな綺麗な魚が泳いでたんだな・・・」

 

楽しそうに泳いでるな・・・



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カレコレ屋のtiktok始動

sideカゲチヨ

今日の依頼人は有名な女性tiktokerだった・・・

 

「お前は動画の人気者なのか?」

 

シディが聞くと

 

「人気者?そうかなー?フォロワーは100万人いるね。」

 

100万人!?

 

「凄すぎでしょ・・・」

 

カンナの言う通りYOUTUBEでもなかなかいくかわからない数字だな・・・

 

「それで依頼はなんですか?」

 

フィーアが聞くと

 

「撮影を住み込みで手伝って欲しいんだよ。三日くらい。」

 

「住み込みのアシスタントですか?」

 

ヒサが聞く。

 

「うん、いつもは撮影アシスタントしてくれる子がいるんだけど休暇になっちゃって・・・」

 

それでか・・・

 

「ならヒサたちの誰かが行く感じで・・・」

 

「そのイケメン君がいいなー。」

 

俺が提案しようとすると依頼人はそう言った・・・俺のことをそう言ってくれる女子は初めてだ!もしかして・・・

 

「シディのことに決まってるでしょ。」

 

ヒサ!?ナチュラルに心読まないで!?

 

「・・・・・」

 

ヤバい・・・フィーアが無言で威圧してる・・・

 

「あー!でもシディ機械に疎いと思うからアーシも行った方がいいかも!」

 

「そ、そうなの?ならケモミミ君と一緒に行ってもらおうかな?」

 

カンナがフォローし依頼人も空気を察したのかカンナの提案に乗っかる。

 

「シディだ。俺は構わないが・・・」

 

こうして二人が依頼に行くことになった。

 

sideカンナ

そうしてアーシたちは依頼人の家にやってきたけど・・・

 

「すごい立派な家・・・」

 

「うぬ、俺と年齢は変わらないだろうに・・・」

 

アーシとシディは家の大きさに圧倒されてしまう・・・

 

「TikTok自体はお金にならないけどフォロワーが多いと企業案件とか増えるからねー。」

 

やっぱりそこはYOUTUBEと同じなんだ・・・

 

「二人はTikTokのことどのくらい知ってるの?」

 

「アーシは暇な時間に見る程度だけど・・・」

 

シディは・・・

 

「・・・すまない、あまり良い印象はないな・・・」

 

きっとあの迷惑系の女の子のこと(「女子高生と釣り合い」より)を思い出してたよね・・・

 

「いいよ、一部で嫌われてることなんて知ってるし。でも意外と楽しいかもよ?」

 

そうしてアーシたちは撮影を開始した。

 

「これは踊ってみたという奴か?」

 

「うーん、ちょっと違うかも。音楽と踊りに合わせて自己紹介とかあるあるとかを紹介していく動画なんだよ。」

 

音楽とかノリノリだしアーシもやってみたいかも!

 

「この世界には色々な人間がいるからな。そういった人たちのことを知れるのは面白いな。」

 

シディ・・・スケールがデカくなってるよ・・・

そして次の撮影はメイク動画だった!

 

「やっぱり短い時間でオシャレのことを知れるのは便利だよね!フィーアちゃんにも見せたいよ!」

 

「あぁ、ヒサメも好きそうだしな。」

 

次は変顔の動画だったんだけど・・・・

 

「この顔はどう?」

 

「可愛いと思うぞ?」

 

「じゃあこれは?」

 

「可愛いと思うぞ?」

 

「それじゃ意味ないんだけど・・・」

 

「だが嘘はつけんな・・・」

 

シディ・・・相変わらず罪深いね・・・

 

「なんかフィーアちゃんが威圧してきた理由が分かったよ・・・」

 

「ホントにすみません・・・」

 

アーシは二人(シディとフィーア)の分を謝っておいた・・・

でもいいこと聞いちゃった!

 

「帰ったらカゲチヨに教えてあげようよ!シディ!」

 

「そうだな。カゲチヨも好きそうだ。」

 

楽しみだなー!

 

sideフィーア

依頼から帰ってきたシディさんとカンナちゃんが私たちを呼び出しました・・・

 

「シディから呼びかけるなんて珍しいね。」

 

「カンナは何を提案するんだ・・・?」

 

ヒサメちゃんとカゲチヨも不思議がっています。

 

「うむ、提案なんだがTikTokを始めるのはどうだろう?」

 

「そうそう!アーシたちでノリのいい音楽作ったり、役に立ちそうな動画作りたいんだ!」

 

二人から出た提案は意外なものでした・・・

 

「シディさんが言い出すなんて意外ですね・・・?あの時のことは吹っ切れたんですか?」

 

私は聞きます。

 

「いや、そういうわけではないがあの依頼で視野が広がってな。やはり皆を楽しませたり役に立つ動画があることも学んだんだ。」

 

「それにあの依頼人は楽しそうにやってたからさ!カレコレ屋も広まるしいいと思わない?」

 

まぁ、そうですね・・・

 

「私は普通に見てますし賛成ですよ。」

 

「私もこっそり見てたんだよね。」

 

けど・・・

 

「俺は反対だぜ。」

 

カゲチヨ・・・

 

「正直、俺はTikTokにはあんま良い印象がない。著作権を守らなかったり迷惑行為をする奴もいる。それに俺あのノリ苦手なんだよ・・・なんつーかな・・・・俺は好きじゃないんだ・・・」

 

「最初の奴はYOUTUBEにも言えますし、後半はなんかフワッとしてますね・・・」

 

私は言います。

 

「うっ、うっせー!それに今のカレコレ屋を見てくれてる人の中にはTikTokが苦手な人もいるんだしやらなくていいだろ?」

 

まぁ、一理ありますけど・・・

 

「二人がやりたいって言ってるのにそんな頭ごなしに・・・」

 

ヒサメちゃんが反論しますが・・・

 

「いや、いいんだ。一人でも嫌だと思ってるならやらない方が良い。そうだろ、カンナ?」

 

シディさんがそういったとき・・・

 

「ううっ・・・いいもん!アーシとシディ二人でTikTok始めるから!バズってカレコレ屋宣伝させて欲しいって言っても遅いんだからー!」

 

「なっ!?カンナ!?」

 

なんとカンナちゃんが涙目になってシディさんを連れて行ってしまいました・・・

なんかすごいことになってきました・・・

 

sideカゲチヨ

 

あー・・・TikTokか・・・

 

「落ち込むくらいなら話せばいいのに。」

 

うっ!!

 

「カンナちゃんが拷問もせずにシディさんを連れて泣いて出ていくなんて相当ですよ。カンナちゃんもカレコレ屋のこと考えてくれてたんですよ。」

 

そりゃフィーアの言う通り、シディとカンナは金銭管理とか料理とかでカレコレ屋に貢献してるしとさらに貢献したいって思ってるのはわかってるんだよ・・・

 

そうしてしばらくしてから俺は不器用に動画を撮ってる二人を呼んだ。

 

「・・・話って何?」

 

カンナは目をはらしながら言う。

 

「TikTokの事なんだけど・・・」

 

「おぉ、カンナ、話を聞こう。」

 

「うん・・・」

 

シディがとりなしてくれたので話を続ける。

 

「俺あれからTikTokの勉強してみたんだ。それで思った、やっぱり俺はTikTokに上がってる動画が苦手だ。それは変わんなかった。」

 

「そうか・・・」

 

シディが残念そうな顔をするけど俺は続けて言う。

 

「でも関係ねぇよな!自分の好きな動画がないなら自分で作ればいいんだもんな。自分の面白いことをやるのが大事なんだ。場所を選んで否定するのはもったいないよな。」

 

「カゲチヨー!!ありがとう!!実は全然音楽とか思いつかなくて相談相手が欲しかったのー!!」

 

カンナ・・・そんなに泣くなよ・・・

 

「ううっ・・・ちーんっ!!」

 

ぎゃー!!服で鼻かまれた!!?

 

「うむ、カゲチヨなら乗ってくれると思っていた。カゲチヨは臆病ではないからな。」

 

シディ!褒めてくれて嬉しいけどこれには怯えるから早くカンナを引き離してくれー!!

 

こうして俺たちはTikTokをやることになった・・・



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男性脳と女性脳の違い

sideヒサメ

今日の依頼人はデュラハンのカップルの二人、二人とも喧嘩中なので夫を私たち女性陣が奥さんの方をカゲたち男性陣に任せることにしてファミレスに来た。同棲して三年経つそうだけどお互いが理解できなくて異性の考えを聞くために依頼してきたんだ。

 

「シディとカゲチヨって恋愛相談に不向きだけど大丈夫かな・・・」

 

「大丈夫ですよカンナちゃん。シディさんはちゃんと気持ちを汲み取りますから。」

 

くみ取った時には凄いけど空気が読めてないときはとんでもない爆弾落とすから不安なんだよフィーアちゃん・・・

 

sideカゲチヨ

 

「夫に隣人がからかってくることを相談したら気にすることない、メリットが沢山あるって言って全然話聞いてくれないの!」

 

あー・・・それは

 

「男性脳の人は競争本能が強いらしいすからね。競争原理で解決しようとするんだと思います。

 

「ところでそこの獣耳の人は話聞いてるの?」

 

「こいつは男とか女以前に頭の中幼稚園児なんで、戦力外です。」

 

「失礼だな、ちゃんと聞いてるぞ。俺は耳が良いからな。」

 

そういうことじゃないだろ!?っていうかよくわかってないだろ?

 

sideフィーア

 

「ちゃんと答えたのに分かってないって言われたんだぜ?意味わかんねぇだろ?」

 

うーん・・・

 

「それはたぶん共感して欲しかったんだよ。女性脳の人は共感されたいって言いますし。」

 

カンナちゃんが答える。

 

「なるほどなー君たち全然女の子っぽくないのにそういうことわかんだね。」

 

「「「失礼すぎない?」」」

 

彼女にぞっこんすぎじゃないですか?

 

「あと俺がおかし買ってきたときも言わなくても私の分察して買ってきてよとか言われてさー意味わかんねー・・・」

 

「女性脳の人は察して欲しいんですよ。」

 

ヒサメちゃんの言う通りです!

 

「女性は言葉にしなくても相手に伝わってるという愛に憧れてますからね!頑張りましょう!」

 

「お、おう・・・」

 

「フィーアちゃん・・・圧強すぎ・・・」

 

はっ!ついシディさんとの同棲生活を想像してしまって・・・

 

sideカゲチヨ

 

「ね?鈍感すぎると思わない?」

 

「男性脳の人は言わないと分かんないですからね。」

 

「お前もヒサメに言われないとYOUTUBE見てるもんな。」

 

シディ!?そういうことじゃなくてだな・・・

 

「クズ男?」

 

ほら!?誤解された!

 

「それに元カノの写真まだスマホに保存してるんですよ!?私は元カレの写真とか全部消してるのに!」

 

「男の恋愛は名前をつけて保存、女の恋愛は上書き保存って言いますからね。」

 

「彼女いないのになんで分かるんだ?」

 

ぐふっ!?

 

「ネットに書いてあったので・・・」

 

sideカンナ

 

「別に思い出の写真を入れてても良いと思わねー?あってるわけでもないんだしさ。」

 

まぁ、そうなんだけど・・・

 

「女性っていうのは愛する男に不穏な影があると排除したくなるのが性ですからね・・・消した方が良いですよ?」

 

「そうなのか・・・」

 

フィーアちゃん・・・

 

「いえ、彼女のは大分特殊な恋愛観ですので・・・」

 

ヒサメちゃんが弁明する。

 

「俺は仕事もして生活を支えてるし誕生日とかも祝ってるのに何で伝わんないんだろ・・・」

 

「女性脳の人にそれは伝わりにくいかもしれませんね。」

 

アーシはそういう。

 

「今言ったのは父性的な愛だと思います。女性脳の人は母性愛が強い傾向がありますから。」

 

ヒサメちゃんも補足してくれる。

 

sideシディ

 

「彼が落ち込んでるときも仕事で上手くいってないときも支えたのにどうして伝わらないのかしら・・・」

 

俺はヒサメたちのさっきの話を狼男の耳で聞きながら答える。

 

「それは男性脳の人には伝わりにくいかもな。」

 

「急にしゃべりだした!?」

 

カゲチヨはびっくりするよな・・・俺は尻尾でヒサメたちにメッセージを打ち込みながら答える。

 

「貴方のは母性的な愛で男性脳の人は父性愛が強い傾向があるからな。」

 

「シディが・・・頭良さそうなこと言ってる・・・壊れたのか!?」

 

「普通逆じゃない?」

 

カゲチヨが依頼人に突っ込まれた。

 

「私だけしか愛してないのかなぁ・・・」

 

「そんなことはないさ。彼は何も言わないけど汗水たらして働き誕生日は君が喜ぶように精一杯祝ってくれたんじゃないか?」

 

俺はヒサメたちの会話を元に依頼人に聞く。

 

「確かに・・・」

 

sideヒサメ

私たちはさっきの話をスマホから見る。

 

「俺だけ好きで向こうはそうでもねぇのかな・・・」

 

「そんなことないと思いますよ。貴方が仕事で上手くいってないときや落ち込んでるときは支えてくれたんじゃないですか?」

 

私は依頼人に聞く。

 

「そういえば・・・」

 

「それに何とも思ってなかったら他の男の写真を捨てて貴方の写真でスマホを一杯にしないと思いますよ?」

 

「そうそう!お菓子だって一緒に食べたかったから怒ったのかもしれないし!」

 

「そうだな!」

 

sideカゲチヨ

 

「なんか仲直りして帰って行ったな・・・」

 

恋愛ってわかんねぇな・・・・

 

「シディ。」

 

「いぇーい!」

 

「お疲れ様です。」

 

「うぬ。」

 

ん?

 

「お前らなんかしたの?」

 

「さぁー?」

 

「え?どういうこと?」

 

教えてくれー!

 

 

 

 



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クロワッサン店を救済せよ!

鷹の爪団のルーム世界征服の一部を参考にしました。


sideヨ―メイ

私たちはヒサメさんに教えて貰ったクロワッサン屋に行こうとしていました。

 

「シディさん、私となんか行ったらクロワッサンがまずくなっちゃいますよ?」

 

「そんなことはないぞ?他の人と食べると美味しく感じるから誘ったんだ。」

 

うぅ・・・こんな時に限って他の皆さんは用事なんて聞いてませんよぉ!

そうして私たちは店に入ります。

 

「すみません。クロワッサン二つください。」

 

私たちは注文しますが女主人は・・・

 

「クロワッサンは切らしてまして・・・焼きそばパンくらいしかないんです・・・」

 

何でクロワッサン専門店に焼きそばパン!?

 

「いやいや・・・クロワッサン専門店でクロワッサン食べなくてどうするんですか・・・」

 

私が言うと・・・

 

「ダメなんです・・・クロワッサンは・・・・」

 

女主人は泣き崩れてしまいました・・・

 

「良かったら訳を話してくれないか?」

 

シディさんはそう言いますよね・・・私たちは話を聞くことにしました。

 

sideシディ

 

俺たちは主人を落ち着かせた・・・

 

「実は夫のピエールを亡くしまして・・・」

 

それは気の毒に・・・

 

「ピエールは世界一のクロワッサン野郎と言われ有名な食通ガイドブックもその美味しさに驚嘆し三ツ星じゃ足りないから審査員のほくろを三つ付け足すくらいのものでした。」

 

「いや!?審査員のほくろもらってどうするんですか!いらないですよね!」

 

ヨ―メイが突っ込むがそれほどの美味しさだったのだろう・・・ヒサメが言っていたのもその味だったのだろうな・・・

 

「でもピエールが亡くなって私が店を引き継いだんですがとてもピエールの味には及ばず・・・今週末世界クロワッサン大会が開催されるのです。それで優勝しなければ店は銀行に取り上げられてしまうんです・・・」

 

そうして主人は泣き始めた・・・

 

「ヨ―メイ俺達で手伝わないか?」

 

俺はヨ―メイに提案する。

 

「まぁ、シディさんならそういうと思ってました・・・それにシディさんの腕なら教えることはできると思いますし。」

 

こうして俺たちは主人のシャルロットさんとクロワッサン作りの修業を開始することになった。

 

sideヨ―メイ

 

取りあえずシャルロットさんにクロワッサンを焼いてもらったんですけど・・・

 

「何で人型のパンが出来上がるんですか!?これはこれで凄いですけど!」

 

「ううっ・・・すみません・・・」

 

クロワッサンとは似ても似つかないスズキサンと名付けた人型のパンや・・・

 

「今度は別の人型のパンだな・・・」

 

「これはタカハシサンですね・・・」

 

シディさんの言う通りクロワッサンとは違うパンを連発しましたが・・・

 

「諦めちゃダメだ。ピエールさんもこの店をあなたに続けて欲しいと思っているはずだ。」

 

シディさんの励ましによって自信を得たシャルロットさんはだんだんとクロイワサン、クロサワサンとどんどんと名前がクロワッサンに近づいてそして大会前日に・・・

 

「できた・・・!クロワッサンだわ!」

 

ついにシャルロットさんはクロワッサンを作ることに成功したんです!

そして大会当日・・・

 

「栄えある優勝は・・・クロワッサンのピエールのシャルロットさんです!」

 

見事シャルロットさんは優勝をつかみ取ることができたんです!

 

「ありがとうございます!二人がいなかったら私はくじけてました・・・!」

 

こうして一つの店が明かりを取り戻したんです・・・

 

sideカゲチヨ

 

「こうして私とシディさんは無事クロワッサンを買うことができたんです。」

 

ヨ―メイとシディがクロワッサンを買ってきたのでどうしたのか聞いてみたらなかなか壮大なドラマがあって驚いた・・・

 

「っていうかその人型のパンを売れば人気になってたと思うけど・・・」

 

カンナの言う通りそのパンの方が珍しさは上だろ・・・

 

「っていうかヨ―メイ・・・シディさんと一緒に料理したんですか・・・?」

 

「ひっ!?フィーアさんもやってるんだしいいじゃないですかぁ!?」

 

この二人は相変わらずだな・・・

 

「ヒサメのおかげでみんな喜んでくれたし人の役に立てた。感謝するぞ。」

 

「偶然だからね!?でもクロワッサンは美味しい・・・」

 

シディがヒサにお礼を言うが絶対偶然だろ・・・俺はクロワッサンに舌鼓を打ちながらそう思うのであった・・・

 



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ネパール人半グレの粛清

今回は瓜生とジャーナリスト組と妖精王の戦いの話です。
https://www.youtube.com/watch?v=tBMrv5VtbOw&list=PLnq6Zem-vrQBPTVHNRlL54VeDpvJhAnje&index=7


side瓜生

俺の名前は瓜生龍臣。

 

「おっしゃあ!メロンパンが完璧すぎて才能が怖い!」

 

移動式パン屋の営む殺し屋だ。

異宙に転移した世でも日本は数年で治安は良くなった方だ。

だがこの世の中は単純に出来ておらず異宙人はもちろん外国人による犯罪は後を絶たない。

奴らはいざとなったら逃げればいいと考えているせいで犯罪に躊躇がない。

 

「外国人の君たちお楽しみはあの世でどうぞ。」

 

「ぎゃぴっ!?」

 

だが慎ましやかにしなければ俺のような怖い殺し屋が送りこまれる。他人の国を土足で踏み荒らす馬鹿ならなおさらだ。

 

感情を失った俺の人生に光明が差したのはカンナさんのメロンパンのおかげだ。

 

「うめええええ!!」

 

「すごい叫び声・・・」

 

(あ、殺し屋やめてメロンパンのチャンピオンになろう)

 

こうして俺は弟子入りして特訓を耐え抜いた。

 

「パンは生地が命だよ!丁寧に!」

 

「君たちは繊細に扱うよ!」

 

こうしてお墨付きをもらった俺は看板娘のカリンと一緒に店を営んでいる。

今回はまたレアなお客さんが来た。

 

「瓜生のメロンパンは美味しいな。」

 

「はい、優しさの味です。」

 

「ん・・・もう一個。」

 

「底なしの腹ですねミナヅキ・・・」

 

妖精王のクリスさんと記者のヤヨイちゃん、ミナヅキちゃんハツキだ。

俺たちがだべっていると・・・

 

「うぅ・・・」

 

「ベナシュさん!?どうしたんですか!」

 

「酷いけがですね・・・」

 

顔を腫らしてやってきたその人に俺とヤヨイちゃんは驚きの声をあげる。

何故ならその人は常連のネパール人ベナシュさんだったからだ。

 

ベナシュさんは甘党で街でカレー屋を営む明るい人でカンナさんも常連で俺ともメロンカレーパンを作ろうと誘ってきた仲だ。

 

「私たちに話してくれませんか?実はこう見えて記者なんですよ?」

 

ハツキがそういうとベナシュさんは話し始めた・・・

聞けばベナシュさんは質の悪い半グレに目をつけられていた・・・

 

「ネパール人の半グレか・・・」

 

「外国人の半グレは聞くけどネパール人の半グレは初めて・・・」

 

クリスさんもヤヨイちゃんもそういう。

奴らはもともと違法薬物や盗品の転売で稼いでいたが近頃日本のネパール人のコミュニティに手を出したベナシュさんはそれに反対したことで報復を受けてしまったらしい・・・

 

「警察に連絡は?」

 

カリンはパンを渡しながら警察に相談したか聞いたが

 

「ネパール人同士のもめごとは大事件にならないと動いてくれないよ。」

 

なるほど・・・ベナシュさんを取り巻く環境は思った以上に厄介なようだ。

助けてはやりたいが・・・

 

「同胞のことは私たちで解決するのが筋だね。」

 

「ベナシュさん・・・」

 

こちらの葛藤を察したのか去ってしまった・・・

 

sideクリス

それから数日後俺たちはまたメロンパンを食べていたのだが・・・

 

「あのジジイしつこかったな。」

 

「けどあそこまでボコボコにすれば大丈夫だろ。」

 

店の前を通ったネパール人の会話に俺は嫌な予感を覚えた・・・

 

「瓜生もしかして・・・」

 

「あぁ、死臭が漂ってやがる・・・」

 

「え!?」

 

「まさか・・・」

 

「ありえますね・・・」

 

俺が瓜生に尋ねると案の定の答えが出てヤヨイたち三人は驚く。

俺たちは後をつけていくと倉庫街にたどり着いた。

 

「ここがアジトってわけね。」

 

「嫌な予感が漂ってる・・・」

 

カリンとミナヅキの予想通りここで奴らは鬼畜の所業をしているのだろう・・・

 

「少し眠っていてね坊や。」

 

「くえ・・・」

 

護衛をカリンがクロロホルムで眠らせて俺たちが倉庫を覗くと・・・

 

「くそ!やっぱりか!」

 

俺はズタボロになってるベナシュさんに命の雫を垂らしながらそう言う。

 

「み・・・皆逃げて・・・」

 

ベナシュさんが俺たちの気を遣う言葉をかける。

そうしていると・・・

 

「何だぁ?これ見た奴は殺さないとな。」

 

「六人まとめて殺しちゃおう。」

 

ヘラヘラと笑いながら来たのはネパール人の集団だ・・・

 

「何でこんなことしたんですか?」

 

ハツキが冷静を装って聞く。

 

「おっさんが偽善者だからなぁ!俺らに金払わないから死んでもらおうと思って。」

 

やっぱりな・・・このゴミどもが・・・

 

「皆!お待たせ!」

 

カリンが護衛を処理してやってきた。

 

「カリンさんはベナシュさんを連れて先に言ってください。」

 

「私たちでやっつける。」

 

ヤヨイとミナヅキがそういう。

 

「おい女ぁ!こっちは数十人だぞ!」

 

「こいつら武器見えないの?」

 

半グレはそう言って笑うが・・・武器?人数?

 

「そんなの俺たちには無意味なんだよ。」

 

「その通りだ。」

 

「うげぇ!」

 

「ぎょあ!」

 

俺は増殖(インクリース)で瓜生は首をへし折って数人始末する。

 

「ヒュドラの毒で死んで・・・」

 

「ぐえええ!」

 

ミナヅキは刀に毒を付与して切り裂いたり弾丸によって一掃。

 

「式神で一気に消滅です。」

 

「ああぁあ!?」

 

ヤヨイは狐火を様々な獣に変化させて相手を燃やしつくす。

 

「吹き飛べ!」

 

「ぎゃあああ!?」

 

ハヅキは結界で奴らの攻撃を弾き返したり言霊で吹っ飛ばして戦闘不能にした。

そうして残りは後一人になった。

 

「か、勘弁してくれ!3000万あるんだ!」

 

それは何の金なんだ・・・!

そして瓜生が

 

「最速で地獄に叩き込んでやるから閻魔から人生学んでこい!」

 

「けえええ・・・」

 

瓜生が思いっきり地面にたたきつけて終わり・・・と思ったんだけど・・・

 

「ん・・・酸の匂い。」

 

「確かにだれかいるな・・・」

 

ミナヅキと俺は他にも誰かがいるのに気が付いた。

 

「あれ?もしかして君たち異宙の住人?」

 

そう言って出てきたのは金髪で黒い帽子をかぶったチャラそうな男だった。

 

「やっぱりお前か芦澤。」

 

そう言った瓜生は俺たちに男を説明する。

芦澤は瓜生の元後輩で液体を武器とする殺し屋だそうだ。

 

「瓜生さんを消しに来たってことですか・・・」

 

「その通りだよ!お嬢さん。」

 

ヤヨイが芦澤にそういうと答えてくれる。

 

「異宙の住人でもこれはきついよ!」

 

ドン!バシャ!

 

「銃から弾丸と酸が同時に出てる・・・厄介なもの作ったな。」

 

瓜生の言う通り普通なら厄介だけど。

 

「一応上位の技の持ち主だからね。俺達。」

 

「結界で防ぎます。」

 

「ん、氷の壁。」

 

俺たちは壁を張る技や結界術、花粉園を使いそれを防ぐ。

瓜生は・・・

 

「これは俺達の戦いだ。こいつらは巻き込まねぇよ!」

 

一人で弾丸の嵐を避け・・・

 

「おりゃあああ!」

 

「嘘でしょ・・・」

 

酸は落ちてたトタンを使い一気に吹き飛ばした!

 

「フィーアちゃんに教えたトタン拳法の凄さを見せてやる!」

 

瓜生はトタンを構えると・・・

 

「トタン大判手裏剣!」

 

「えぐ・・・!ぐおおおお!?」

 

芦澤何とか躱すがその影響で体勢がぶれ隙ができる!

 

「トタン加速脚!」

 

「トタン関係ねぇ!?」

 

そして一気に間合いを詰めて尖ったガラスを拾った!

 

「近寄るんじゃねぇ!」

 

「遅すぎそれじゃ当たらない。」

 

瓜生はナイフを躱して腹にガラスを突き刺した!

 

「さぁ、参ったしてウチのメロンパンを食え・・・」

 

「強いなぁ・・・でも一気にやらない時点でアンタ錆びてるよ・・・」

 

そういうと芦澤は酸の入った水風船で目くらましを放ってきた!

 

「ちいいい!」

 

「瓜生!こっちへ!」

 

俺はバリアに瓜生を入れた。

 

「やっぱ逃げの手だけは上手くなってたよ・・・」

 

「これが瓜生さんの所属してた殺し屋集団の一人ですか・・・」

 

瓜生がそう呟きヤヨイもその凄さに驚愕することになったが事件はこうして終幕を迎えた・・・

それからベナシュさんとはカレーを食べに行く約束をして俺たちは帰ってきたのだが・・・

 

「うまああああ!」

 

「凄い叫び声ですね・・・」

 

「この味の師匠のカンナ恐るべし・・・」

 

ハツキとミナヅキが驚く中芦澤は翌日何故かメロンパンを食べに来た。

 

「雇うの?」

 

「無理だからね?」

 

ミナヅキが聞いてカリンが呆れた表情をしたがこれでアイツの心が明るくなればそれでいいんじゃない?

 



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留学生たち救出作戦!

今回は瓜生とクリス、サトウとスズキ、ゼクスの戦闘の話です。
https://www.youtube.com/watch?v=oMOowR7QDoY&list=PLnq6Zem-vrQBPTVHNRlL54VeDpvJhAnje&index=10


side瓜生龍臣

 

俺の名前は瓜生龍臣。

 

「うっしゃぁ!焼き上がり最高!メロンパンも大喜びだ!」

 

移動式メロンパン屋を営む元殺し屋だ。

 

生物には必ず備わっているものそれは殺意だ。

嫉妬に憎悪、支配欲・・・根源は様々だ。

 

「密輸王さん、今度は俺がアンタを地獄に運ぶ番だ。」

 

「がぁぁ!?」

 

俺たちは組織に命じられるまま無感情に殺しを遂行した。

四肢を切り落としてでも任務を完遂する組織の中でも俺は最強だったしかしそのせいで味覚は壊れて何を食っても血の味しかしなかった・・・

 

そしてある日俺はカンナさんのメロンパンに出会う。

 

「うんまぁぁぁ!なにこれ!」

 

(あ、そうだ人の命はかけがえのないものだった・・・それを奪うなんてどうかしてた。うん殺し屋は引退だ。)

 

こうして俺は弟子入りした。

 

「この無感情人間!愛をこめよう!」

 

「愛!思いやり!エロス!」

 

こうして俺は店を出すことが出来たのだ。

 

今日はお世話になった人で妖精王のクリスさん、それにカレコレ屋に関わりのあるサトウにスズキ、ゼクスが来てくれた。

 

「美味いな・・・これ。」

 

「すげぇな!フィーアが絶賛するのもわかるぜ!」

 

スズキもサトウも美味しそうに食べてくれている。

 

「カンナの弟子って言ってたけど再現度高いですね。」

 

「やっぱりうまい。」

 

クリスさんとゼクスにそう言ってもらえるとは嬉しいね。

そうして俺たちは話していると公園のベンチにやせ細った東南アジアっぽい青年が座った。

 

「あの子留学生か?」

 

「心配なくらい痩せてるわね・・・」

 

俺は不安な感情に駆られる。カリンの言う通り痩せているし憔悴の仕方も並みの物じゃなかったからだ・・・

 

「お兄さん、もしよかったらメロンパンどうぞ。」

 

「一緒に食おうぜ!」

 

俺はカリンに頼んで彼にプレゼントをした。サトウの明るい援護射撃もあったからか彼は涙を流して食べ始めた。

 

「アリガトウ・・・ゴザマス。」

 

片言で感謝を述べた後

 

「ハジメテ、ヤサシイガイコクジン。」

 

「どういうことだ?」

 

「何かあったのなら俺たちが相談に乗るぜ?」

 

「俺たちはストロング、強いからな。」

 

クリスさんとスズキ、ゼクスもそう言って彼の悩みを聞こうとしたが・・・

 

「シラナイ、シラナイ・・・」

 

言葉が分からなかったのかそれとも口止めでもされているのかそう言って去ってしまったのだ・・・

 

「あの青年・・・おそらくもうすぐ死ぬ。」

 

「え!彼死ぬの!?」

 

「まぁ、何となく予想できるけど胸糞悪い奴らがいそうだな・・・」

 

俺の言葉にカリンは驚きサトウは顔を顰める。

俺は第六感で死臭を嗅ぐことができる・・・

 

しかし何も打つ手がないまま数日が過ぎたころ俺は明日の買い出しをしようと店を離れると・・・

 

「茂みに誰かいる・・・しかも血の匂いだ。」

 

誰かいることを察した俺は茂みを覗くと・・・

 

「なっ!君はあの時の!」

 

なんと留学生の青年が血まみれで倒れていたのだ。

俺はすぐさま皆に連絡を取りクリスさんに治療してもらった。

 

「腹に二発銃弾を撃ち込まれてた。命の雫でなきゃ死んでたな・・・」

 

クリスさんが言う通り命に関わる傷だった・・・

 

「ワタシ・・・ゼンブハナス。」

 

そういって青年は全てを話し始めた。

 

sideクリス

彼はベトナム人でベナンと言った。そして数か月前母国で職業と言葉の勉学を支援すると日本人に話しかけられたらしい。日本は先進国・・・留学して人生を変えたい学生は多い。そいつらはそこに付け込んだ悪徳組織だった。半グレ組織が糸を引いており授業は空っぽ、そして過酷な肉体労働をさせられ賃金は奴らの資金となる。

ベナンは腹を貫かれながらもここまで来たのだ・・・

 

「許せねぇな・・・」

 

「悔しかっただろうな。俺たちがそいつらをやっつけてやるよ。」

 

サトウとスズキの言う通りだ・・・

俺たちはベナンから聞いたアジトに来て部屋を見た瞬間驚愕した。

 

「本体は捨てればいい。内臓は傷一つつけるなよ。」

 

外国人の女性が内臓を抜き取られていた・・・

 

「何やってんだゲス!」

 

「現行犯だな。」

 

瓜生とゼクスは駆け出していた。そして・・・

 

「切ってやるから自分の内臓売れよてめぇ。」

 

「じゃあお前らは内臓すら残すな。」

 

「「ぎゃあああ!」」

 

奴らは瓜生に腹を切られ、ゼクスの使い魔に食われた。

そうして日本刀を装備した瓜生と俺たちの前に現れたのは・・・

 

「おい、可愛い子分たちに何やってんだ。」

 

するとボスと部下たちがぞろぞろとやってきた。

 

「どこから来たのか知らねぇがここで叩き切ってやるよ。」

 

やれやれ。

 

「じゃあ俺はお前を貫いてやる。」

 

「ぎょっぺ!」

 

俺は目にもとまらぬ速さで霊槍をボスの腹に突き刺す。

 

「サソリの毒でやられちまいな!」

 

「そらそら!」

 

「弱いな。スピードについてこれてねぇぞ。」

 

「はぁぁ!」

 

サトウも尻尾の針を突き刺して毒を流し込み。瓜生も日本刀で敵を両断。スズキもスピードを乗せた蹴り、ゼクスも風の力で敵を次々と倒していく。

 

「うわああ!助けて!」

 

「化け物だぁ!」

 

そう言って奴らは逃げようとしたが・・・

 

「骨折り損。」

 

パキッ!パキッ!

 

「デリケートゾーンも骨折り損。」

 

バキャ!

 

何者かがとんでもないスピードで奴らの骨を砕いて殲滅させた。

 

「久しぶりですね。死龍。それに異宙人の皆さんは初めまして。」

 

そう言って止まった先にいたのは金髪でロン毛の不気味な男だった。

 

「俺やゼクスほどじゃねぇがすげぇスピードだな。」

 

「パワーやテクニックも並みのものじゃねぇな・・・」

 

スズキとサトウの言う通りだ。

 

「テメェは金鳳。なんでここにいやがる。」

 

どうやら瓜生と元同じ組織のようだ・・・聞いてみると男は骨砕きの金鳳(きんぽう)と言い骨折で敵を殺す異常者のようだ。

 

「死龍には莫大な報奨金が掛けられていてね。悪いけどやらせてもらうよぉぉ!」

 

「これは俺の過去の戦いだ。手を出さないでくれ。」

 

金鳳と瓜生はそういう。

 

「骨折らせてぇぇぇ!」

 

金鳳は瓜生に突っ込むが当然瓜生に躱される。

 

「あいつ・・・切り返しの時に隙ができてる・・」

 

そうゼクスの言う通りわずかだが隙がある。当然瓜生も気づいてるはずだ。

 

「悪いが帰らせてもらうぜ!だりゃあああ!」

 

スバッ!!

 

瓜生はすさまじい速さで日本刀を抜いて的確に腹を裂いたけど・・・

 

「ひひ!これがホントの腹を割って話すってかい?」

 

「マジかよ・・・」

 

サトウが驚愕するのも無理はない。奴は裂かれながらも瓜生との間合いを詰めたからだ。

 

「これが本当の骨折り損!」

 

パキッ!

 

コンマ数秒の早業で肩の関節から音が聞こえる!

 

「瓜生!」

 

スズキは思わず叫ぶが・・・

 

「大丈夫だよ。」

 

そう言って瓜生は関節を元に戻した。

 

「外される寸前で肩を自分で外したか・・・」

 

「流石死龍ですね。」

 

俺が言うと金鳳も賞賛する。

 

「これで最後だ!」

 

そう言ってアイツは突っ込んだが・・・

 

「お前じゃ役不足だ。顔が不細工すぎる。」

 

「はやぁぁ!」

 

瓜生は刀で片腕を切り落とした。

 

「そう簡単にはやらせてはくれませんねぇ・・・」

 

「両者そこまで。これ以上やるなら俺たちも参戦するよ?」

 

俺はそう言って臨戦態勢とる。

 

「流石に多人数はきついですねぇ・・・分かりましたここは消えましょう。」

 

そう言って金鳳は腕をもって煙幕と共に去っていった。

 

「皆わりぃな。俺の私闘に付き合ってくれて。」

 

「大丈夫ですよ。それに瓜生さん達の戦いは参考になりました。」

 

「あぁ!俺ももっと強くなれそうだぜ!」

 

「アンタの強さどうなってんだよ・・・」

 

どうやらゼクスもサトウもスズキも瓜生さんにすっかりなついたらしいな・・・

 

「だってよ!金鳳。うちのメロンパン食いに来い!このやろー!」

 

そう瓜生はいるであろう金鳳にそう言って今回の事件は幕を閉じた。

ベナンさんは故郷に帰って一からやり直すらしい・・・

そして後日・・・

 

「うまぁぁ!なにこれ!」

 

「新作メロンパンアイスもどうぞー!」

 

金鳳は腕をくっつけてメロンパンを食いに来た。

 

「美味そうだな!」

 

「アイスって合うのか?」

 

「でも暑い時期に合いそうだな。」

 

ゼクスたちも普通に受け入れてるし・・・なんかにぎやかになったな。




金鳳の腕は借りを作れるということでクリスが縫い目をなくしてあげました。


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悪徳支援施設とメロンパン

今回は瓜生とのコラボです。
https://www.youtube.com/watch?v=P5JNQC_DfQ0


side瓜生

 

俺の名前は瓜生達臣。

 

「完璧だ!俺はジャムのおじさんを超えたぁ!」

 

「ライバル視していたのね・・・」

 

看板娘のカリンと移動式メロンパン屋を営む元殺し屋だ。

 

この世界には目を覆いたくなるようなくそったれな金儲けが存在する。

 

「無垢な子供を売る鬼畜さん。死んだ方が世のためだ。」

 

「ごおおお!」

 

「何で首が真っすぐなんだ?折るね。」

 

「フツウ!?」

 

ターゲットは無感情に殺す最短で責務を果たすだけ。

 

だがカンナさんのメロンパンに出会い俺は殺し屋をやめた。

 

「これうますぎだぁぁぁぁ!」

 

(あ、神の声が聞こえたで。メロンパンマンになれやって・・・)

 

この味を広めていくのが責務だと感じたほどだ。

そして俺はカンナさんに学び・・・

 

「売れるかわかんないけどファイトだカエル男。」

 

「くうう!パンの味も口の悪さも日本一!」

 

ついにお墨付きをいただくことができたんだ。

はっきりいって売れ行きは好調、看板娘のカリンが異様なほど人たらしの才覚を発揮してやがるからな・・・

今日はカレコレ屋の皆さんや妖精王の森の住人達も巻き込んだお話だ。

 

その日はカレコレ屋に依頼してメロンパン屋を手伝ってもらった。

カリンがテレビに出たせいで客が押し寄せていたからだ。

そんな中珍しいお客さんが現れた。

 

「メロンパン四つお願いします。」

 

それはユカちゃんと信女ちゃん妖精王の森の貿易会社を務めている陸奥さんと三輪さんだった。

 

「上手いな、瓜生もう一つじゃ。」

 

「相変わらず凄い食べっぷりだな・・・」

 

「ホントっすよね・・・」

 

俺とカゲチヨはヒサメちゃんにも劣らない陸奥さんの大食漢に絶句する。

そうしているうちに材料を切らしてしまったので俺とユカちゃん、手伝ってを希望した三輪さんと一緒に買いだしに行った帰り・・・

 

「なっ!ヒデさんですか!?」

 

「また厄介ごとの匂いだね・・・」

 

三輪さんとユカちゃんの言う通り見知った顔が足がズタボロにされて倒れていたのだ!

俺たちはすぐさま命の雫で治療した後ヒデさんを病院に連れて行った。

幸い体力の減少と栄養失調と診断された。

 

「それであの足の傷はどうしたんですか?」

 

ユカちゃんは聞く。

 

「実は・・・」

 

ヒデさんはこれまでにあったことを話し始めた。

 

sideユカ

 

実はヒデさんには暗い過去があってホームレスで空腹で人から金を奪ってしまいました・・・

でも空腹が満たされた時罪悪間で一杯になり自首をした。

刑務所でも手紙を書き被害者にも許してもらった。

 

この前だって・・・

 

「あれ?良いスーツですね!」

 

「ユカちゃん!ああ!今度こそ路上生活から抜け出すんだ!」

 

ヒデさんは元気な目で言ったんだけどやっぱり前科者は風当たりが強くなかなか職につけなかった。

 

「ヒデさん。もしよかったら森に来てみませんか?」

 

三輪さんは昔の貧乏だった自分と重なったのか森に来るかと誘ったが・・・

 

「できるだけ頑張ってみたいんだ・・・」

 

ヒデさんは頑張るといってその誘いを遠慮した。

そしてある時男に就職を手助けすると言われて入った施設は富永更生館という施設の職員。

でもそこは極悪施設、所持品没収は序の口で寝る環境は雑魚寝で昼ごはんは饐えたご飯でした。

そして脱走者は苛烈な暴力を振るわせた。

 

「それで足をやられていたのか・・・」

 

シディさんの言う通りですね・・・

 

「一緒に逃げた奴は捕まって殺される・・・」

 

「わかりました!私たちが助けてきます。」

 

「よし!行こうか!」

 

「異議なしです。」

 

ヒデさんの言葉にお姉さまたちが答える。

 

当然皆さんも行く目をしていましたがメロンパン屋もあるのでカリンさんと信女さんは店に残ることにしました。

 

sideカゲチヨ

 

「死臭の匂いからしてここだな・・・」

 

「うぬ、血の匂いが充満している・・・」

 

瓜生とシディの鼻を頼りに部屋を覗くと・・・

 

「よーし社会のゴミどもは足を狩るべきだな!」

 

「やめてくれぇぇ!」

 

鎌を持った男が入居者の足を鎌で狩ろうとしていた。

 

「お前の言う通りだ。ちょっと貸して。」

 

そこから瓜生が突っ込んだかと思うと・・・

 

「社会のゴミがいたので両足狩ります。」

 

「ぎゃああ!?」

 

一瞬にして鎌を奪って両足を両断した!

 

「では私も社会のゴミの腹を次々裂いていきましょう。」

 

「お父さんには劣るけど結構な槍術でしょ?」

 

「おびょおおお!?」

 

フィーアとユカもそれに続いて職員の腹を次々と掻っ捌く!

 

「てめぇら!美華栄流(みかえる)を・・・」

 

中から男たちが次々入ってきたけど・・・

 

「言わなくていいですよ。脳の要領の無駄なんで。」

 

「全くじゃな。」

 

「一気に蹴散らそう!」

 

「ぬばあああ!?」

 

陸奥さんの剛腕と三輪さんの刀、シディの爪で次々と屠られる。

 

「くそ・・・体が思うように・・・」

 

「俺特製の麻痺のウイルスだ。」

 

そして残りは俺のウイルスで動けなくした後・・・

 

「痺れて!」

 

「こんがり焼いてあげる!」

 

「「あんぎゃああああ!!?」」

 

ヒサの電気の熱とカンナの炎で見事に焼けてしまった。

 

そうして俺たちは救出作業に入ったんだけど・・

 

「助けて!?」

 

爆弾を括り付けた女性がいたけど・・・

 

「大丈夫です!霊槍で慎重にはぎ取って水につけちゃいましょう!」

 

ユカの冷静な判断で解除することが出来た。

 

noside

 

一方留守番をしていたカリンて信女もとんでもない相手と対峙していた。

 

「死龍はどこか教えてくれないか?お嬢さんにカリン。」

 

「貴方は誰?」

 

「貴方は・・・」

 

信女が男に尋ねるとカリンが答える。彼の名前はバース。

瓜生とカリンが所属していた組織で日本刀使いをしている男だ。

 

「教えられないなら死ぬだけだ。」

 

「教える義理はないわ!」

 

カリンはクリスタルナイフを投げて迎撃。

 

「ふん・・・見切っているぞ。」

 

バースは次々とナイフを避けるが・・・

 

「じゃあこの剣も見切れる?」

 

「ぬううう!?」

 

信女は殺気を殺して背後から切りかかる。しかしバースも超反応で受け止める。

 

「お前の剣・・・暗殺剣か・・・」

 

「勝負する?」

 

バースと信女は剣撃のラッシュを繰り出す。

 

「なかなかやるな!だが本気を出していないだろう?」

 

「貴方も間合いを把握する力は凄いでも意識の外の攻撃は無理。」

 

そうして信女は隠しの小太刀を鞘から抜いて切りかかった。

 

「ちいいい!」

 

バースは躱し切れず少し手傷を追う。

 

「お前・・・まさか異宙人か。」

 

「今更?目的は死龍だけなら今日は引いた方が良いことが分かった?」

 

バースは信女の身体能力を見てそう言い、信女はバースに引くように言う。

 

「ふん・・・ならば死龍に伝えておけ・・・近々にお前を殺すと。」

 

バースは刀を収め去っていった・・・

 

「変わった男だった。」

 

信女はドーナツを頬張りながら言う。

 

「変わってても腕はあれでも一流だからね・・・ありがとう信女ちゃん助かっちゃった!」

 

カリンは信女にお礼を言う。

 

「別に、それにもうすぐ皆が帰ってくる頃だったし丁度良かった。」

 

こうして事件は本当の終幕を迎えた。

 

side瓜生

 

「ってことがあったのよ。」

 

俺はバースの事をカリンから聞いた。

 

「そりゃ後で信女ちゃんにメロンパンおごらないとな。」

 

後はバース近々戦うことになるな・・・

 

ヒデさんはあの後森に来ることになり経営力でかなり貢献しているらしい。

こうして俺は今日もパンを作り続けるのだった・・・

 



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当たったら死ぬドッチボール

sideカゲチヨ

今日の依頼人は銀髪の少女だった。

 

「実は友達と山奥を探検してたら大きい建物があって・・・そこに友達が入ったきり戻ってこないんです。」

 

「物騒だな。中で監禁でもされてるんじゃねーか?」

 

俺が言うと。

 

「早くいかないとまずいな・・・」

 

「罪深い奴らめ・・・必ず助け出します!」

 

シディがそう言い、フィーアも燃えていた・・・お前も子供監禁とかしてなかったか?

 

「でも何で警察じゃなくてアーシたちに?」

 

カンナが聞くと・・・

 

「えっと、お母さんたちに知られたくなくて。」

 

まぁ、無理強いしてもしょうがねぇか・・・

 

「それじゃあ案内してくれる?」

 

ヒサがそう言って依頼人に案内してもらい俺たちは建物の中に来たんだが・・・

 

「暗くて何も見えない・・・」

 

「おーい!誰かいないのか?」

 

ヒサの言う通り中は明かりがついていないのか真っ暗だしシディが声をあげるが返事もないな・・・

その時明かりが点いた。

 

「これってなんかのコート?」

 

「体育館みたいに広いですね・・・」

 

カンナとフィーアの言う通り中は何か白いテープのようなものでコートのように区切られており体育館のような部屋だった・・・

 

「ドッチボールのコートだよ。」

 

そう言って出てきたのは四人の子供たちだった・・・

 

「僕たちと勝負しようよー!」

 

子供の一人がそう言ってくる。

 

「この子の友達がここに迷い込んだんだけど何か知ってる?」

 

ヒサが聞くが・・・

 

「知らなーい。」

 

「とにかく、ドッチボール対決。勝ったら出してあげる。」

 

「確かに扉があかなくなってますね・・・・」

 

フィーアが言う。

 

「マジかよ?」

 

子供たちはルールを説明した。どうやら当たったら外野に行って内野には戻れないどちらかの内野がゼロになったら負けのようだ。暴力も禁止のようだ。

 

そうして試合が始まったのだが・・・

 

「こっちから行くよー!」

 

そう言って投げた球は凄い早かった!

 

「ぐうっ!」

 

依頼人の少女に当たったと同時に壁にめり込んで倒れてしまった・・・

 

「嘘でしょ・・・心臓、止まってる。」

 

ヒサが言ったことで俺たちはこのゲームの恐ろしさを理解した・・・

 

sideフィーア

 

さて、戦略を練らないといけないと・・・

 

「普通の生物じゃないみたいですしね・・・」

 

私たちは女の子を端に移動させながら話し合います。

 

「ヒサとフィーアは高速移動ができるからなんとか逃げてくれ。俺達で当てるしかねぇ。」

 

「そうだね。まぁ、実際キャッチ力も半端じゃないだろうしシディが頼りになっちゃいそうだけど。」

 

「うぬ、油断できない相手になりそうだ。」

 

こうして作戦を決めた私たちは勝負を再開しました。

 

「今度はこっちボールだよね。」

 

「ふっ!」

 

シディさんが投げますが・・・

 

「お兄さん弱ーい!」

 

「お返し!」

 

「ぐはっ!」

 

あっさり受け止められてカゲチヨにボールが当たってしまいます!

 

「カゲ!大丈夫!?」

 

「あー・・・一回死にかけたわ・・・」

 

ヒサメちゃんが心配しますが再生能力でなんとか無事でしたね・・・

 

「確実に仕留めたと思ったのに・・・」

 

無垢な顔してなかなかやりますね・・・

 

「はぁっ!」

 

シディさんが手加減を抜いた球は子供の一人に命中!

 

「チェー・・・アウトか・・・」

 

「今度はこっちの番だよ!」

 

「えいっ!」

 

まぁ必然的に私たちを狙ってきますよね・・・

 

「ねぇ、暴力じゃなきゃいいんだよね?」

 

カンナちゃんはなんと水でボールを受け止めて・・・

 

「ボール発射!」

 

水流の勢いをつけて球を発射した!

 

「うわあぁぁ!?」

 

「お姉さんずるいよ!?」

 

「アーシはルールに従っただけだよ?」

 

カンナちゃんえぐすぎますね・・・

 

「まぁ、そういうことならこっちもなんとかなりますね。」

 

「くそー!」

 

私に向かってボールを投げてきます。この速さはキャッチは不可能でも・・・

 

「とりゃあぁ!」

 

蹴り返すことはできます!

 

「うわぁあ!?」

 

「ちっ、避けられましたか・・・」

 

もっとコントロールをつけないといけませんね・・・

 

「いや、蹴り返しちゃダメでしょ!?」

 

ヒサメちゃんは言いますが・・・

 

「大丈夫だよ。この子たちは足を使っちゃダメだって一言も言ってないから。」

 

カンナちゃんの言う通りですよ。

 

「いや、普通言われなくても分かるんじゃ!?」

 

子供たちが言います。

 

「わかりました・・・足は使いません・・・」

 

「何で不満気なの・・・?」

 

「この二人ヤバすぎるよ・・・」

 

sideカゲチヨ

 

そこから先はもうメチャクチャだった・・・

 

「カゲチヨ!血液で加速させて投げて!」

 

「やってやらぁぁ!!」

 

カンナに指示されて俺は血液のバットを使ってボールを撃ったり・・・

 

「それっ!」

 

「な、なんかレーザーみたいに・・・うわあぁぁ!?」

 

ヒサが磁力を使ってレールガンのように投げた球が光の速さで子供たちを追い詰めたり・・・

 

「たぁっ!」

 

シディの炎を纏ったボールで子供たちは追い詰められていった・・・

 

「この人たち・・・特にオレンジ髪のおねーさんがヤバいよ・・・」

 

「子供だからって手加減しないで顔面とか狙ってくるしえぐすぎるよ・・・」

 

「降参させてくれぇ!?」

 

ついに子供たちから降参の声が上がった・・・

 

「やったね!皆!アーシたち勝ったよ!」

 

まぁ、勝ったには勝ったけどよ・・・

 

「ルールの穴を突いた超喧嘩的な勝ち方だよね・・・私も人のこと言えないけど。」

 

ヒサの言う通りやっぱりカンナはえぐすぎるぜ・・・

 

「まさかこんな方法で勝つなんて・・・」

 

その声は依頼人のものだった!

 

「確かに心臓は止まってたのに・・・」

 

ヒサが驚く。

 

「私は一分間だけ心臓を止めることが出来ます。処理する機会を狙ってたんですけど・・・」

 

依頼人は訳を話し始める。

依頼人を含めた子供たちは人工生命体で研究所の番犬をしていたが研究所が分解されたため廃棄されたのが依頼人だけエラーが出ていたのだが・・・

 

「カンナさんの無茶苦茶な戦い方でこの子たちにもエラーが起きて全員が感情と思考を持ったようです。」

 

「アーシの戦い方ってそんなに衝撃的?」

 

自覚ないのが一番恐ろしいな・・・

 

「でもどうしましょう・・・私たちには居場所なんて・・・」

 

依頼人は困ってたがそこは心配いらないと思うぜ?

 

sideヒサメ

 

数日後依頼人の女の子から小包が届いた。

 

「皆お父さんの森で木材なんかの重いものを運ぶのに大活躍してるみたい!」

 

「戦闘でも投擲がえぐいって皆驚いてたよ!」

 

私とカンナちゃんはカゲに報告する。

 

「うむ、皆良かったな。」

 

「今回ばかりはカンナのサイコパスが役にたったな。」

 

シディとカゲが笑ってそういう。

 

「えー!?それって褒めてるの?」

 

「褒めてますよ。」

 

カンナちゃんが頬を膨らませる中フィーアちゃんはそう言って笑った。

とにかく皆居場所が出来て良かった!

 

 

 

 



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殺し合いゲーム

()は心の中の声です。



sideカゲチヨ

今日の依頼人はお金持ちそうな女性の依頼人だった・・・

 

「この間ウチの主人と山でキャンプした帰り、別荘に良さそうな建物を見かけまして・・・なんとしても手に入れたいのに持ち主の方がなかなか譲ってくれないんです・・・」

 

シディ(香水の匂いが凄いな・・・)

 

「その持ち主を説得して欲しいってことですね。」

 

ヒサが確認を取るけど・・・

 

「この場所めちゃくちゃ遠いじゃん・・・山奥だし疲れそうだ・・・」

 

「カゲチヨ、体力増強に山登りはうってつけですよ。」

 

フィーアはポジティブだな・・・

 

「わかりました!私たちで話に行きます。」

 

カンナがそう言って俺たちは依頼を引き受けた。

 

そうしてたどり着いたのはコンクリートの建物だった・・・

 

「凄い家だな。」

 

シディの言う通りでけぇな・・・

 

「いかにもセレブが気に入りそうだぜ。」

 

「インターホン押すね。」

 

ヒサがインターホンを鳴らすが・・・

 

「どちら様ですかな?」

 

「お話したいことがありまして・・・」

 

フィーアがそういうと中の人物は入れてくれた・・・

 

「中も広いね・・・」

 

カンナの言う通りだがこんなあっさり入れるなんて怪しいな・・・

俺がそう思っていると・・・

 

「このにおいどこかで・・・」

 

シディが気になることを言ったので聞こうとしたら部屋のモニターが写り・・・

 

「助けて!」

 

あの依頼人と旦那と思われる男性が捕まっていた!

 

「何あれ!?」

 

「どうやらまたはめられたようですね・・・」

 

ヒサとフィーアが言う。

 

「そうだ!匂いは依頼人の香水だったんだ!」

 

シディが叫ぶ。

 

「ようこそ諸君、彼女には君たちをおびき寄せる餌になってもらったのだよ。」

 

おそらく首謀者のであろう奴の声がスピーカーから聞こえる。

 

「おそらく旦那さんを人質に俺たちに嘘の依頼をさせたってわけか・・・」

 

俺が推理する。

 

「くっくっく・・・察しがいいな。」

 

「ごめんなさい・・・ごめんなさい・・・」

 

当たりかよ・・・

 

「さて諸君に来てもらったのはほかでもない。とあるゲームに参加してもらいたくてね。」

 

「参加しなかったら夫婦の命はなさそうですね・・・」

 

フィーアの言う通りだな・・・

俺たちは指定された部屋に入った。

 

sideヒサメ

 

入って目についたのは部屋に形が五角形になっていること。そしてその頂点にに鎖があることだった・・・

 

「血の匂いがするな・・・」

 

シディの言う通り血の跡もあるし多分何回も使われてるってことだよね・・・

 

「それぞれ五角形の頂点に行き足に鎖を繋ぎたまえ。」

 

私たちは言われた通りにする。

 

「で、俺らをこの部屋につなぎとめてどうするつもりだよ?」

 

カゲが質問すると・・・

 

「その部屋には30分後に致死性の毒ガスが流れ出す。吸えば一分で死亡する強力なものだ。そこでだ。その毒ガスを吸わないですむ方法を用意した。」

 

「もしかしてテーブルにあるガスマスク?確かに高性能そうだけど一つしかないよ?」

 

カンナちゃんが言う。

 

「その通り無事出られるのは装着した一人だけだ。君たち五人にはこのガスマスクをめぐるデスゲームをしてもらいたい。」

 

悪趣味すぎるよ・・・

 

「どうするカゲチヨこの鎖やドアを破壊すれば出られるが・・・」

 

シディの腕力ならいけるけど・・・

 

「監視カメラもついてるしスピーカーもあるからバレるよねー。」

 

カンナちゃんが言う通りだ・・・

 

「その通り壊したらあの夫婦の命はないぞ?」

 

「今の声量でも聞き取れるってことはかなりの品ですね・・・」

 

フィーアちゃんの言う通り会話は全部聞かれてると思った方がよさそう・・・

 

「中央にあるアイテムは好きに使ってくれていい。自分以外の四人を殺すもよし!自ら犠牲になるもよし!さぁ、ゲームスタートだ!」

 

ご丁寧に武器だけでなく毒薬もおいてるのはそういうことね・・・

 

「マスクは一つ・・・どうしたら三人でここから出られるのかな?」

 

私たちは話し合うことにした。

 

sideカゲチヨ

 

俺たちは最悪ドアも鎖も破壊すればいいが・・・あの四人は依頼人見捨てるのに反対するだろうし・・・

つっても毒薬で死んだふりしてもガスマスクは一つだから三人が犠牲になるな・・・

 

「まぁ、最悪シディさんが生き残れば香水の匂いで救えますし私が毒を吸います。」

 

「ダメだ。そんなこと許さないぞ。数分あればどうにかなるのだが・・・」

 

「フィーアとシディの言う通りその数分をどうやって作るかだな・・・」

 

俺は考えこんで上を見る・・・ん?何だあの穴・・・そうだ。

 

「仕方ねぇか・・・」

 

「カゲ?」

 

「どうせこのままだと全滅だ。悪いな四人とも俺はここで死ぬつもりはねぇ・・・」

 

さてここからは俺たちの絆の試される作戦になるな!

 

sideフィーア

 

突然カゲチヨがそういうと

血液の刃で攻撃してくる!

 

「敵の思い通りになるつもりですか?カゲチヨらしくないですね?」

 

私は聞く。

 

「うるせぇな・・・喋ってる余裕があんのか?」

 

なっ!いつの間に鎌を・・・

 

「つっ・・・!」

 

「やばっ!」

 

「っ!?」

 

「なにこれ・・・」

 

鎌に当たった瞬間私たちは膝を着きます・・・

 

「やられましたね・・・傷口から感染させるなんてね・・・」

 

カンナちゃんの言う通りなかなか策士なのを忘れてましたよ・・・

 

「お前ら本気で来いよ・・・そうしねぇとあの世行きだぜ?」

 

カゲチヨが上を指さす・・・

なるほど・・・そういうことですか。

皆も意図に気づいたようですね・・・

 

私は鎖で拘束されてるなかでスピードと柔軟性で血液の弾丸を回避します。

 

「わかりました・・・私も自分のエゴを通しましょう・・・」

 

私は槍を拾ってそう言います。

 

「こっちも本気で行くぞ!」

 

「カゲがその気なら・・・」

 

「アーシの実力見せてあげる!」

 

そう言って私たちは戦いましたが・・・

 

「やっぱりウイルスできつくなってますね・・・」

 

「ちっくしょー・・・序盤で結構やられたからね・・・」

 

「はぁはぁ・・・」

 

「くっ・・・」

 

私たち四人は追い詰められて・・・

 

「じゃあな・・・ヒサ、シディ、カンナ、フィーア。」

 

剣で一突きにされた・・・

 

side主犯

 

「おめでとうガスマスクをつけたまえ。」

 

心臓を貫かれてこの毒ガス・・・仲間は完全に死んだな・・・

 

私は約束通り鎖を外す。

 

「私にとってデスゲームでこの瞬間を見るのが快感なのだよ。」

 

「くそがあああ!」

 

カゲチヨという男が血液操作でカメラを壊した・・・

 

「捕まえますか?」

 

部下は言ってくるが・・・

 

「見逃してやれ・・・」

 

無力な男のただの虚勢なのだから・・・さて・・・私は死体を見るため喚気を部下に指示したのだが・・・・

 

「これはどういうことだ!?死体がないではないか?」

 

死んだふりなわけない!逃れられるわけが・・・

 

「マスター!天井の穴が氷で!?」

 

あのヒサメとか言う女の仕業か・・・!血液で指示まで出しおって・・・

 

しかしあの出血量で死なないはずが・・・

そう思っていると・・・

 

「あの獣耳の男に夫婦を奪還されました!」

 

最初に言ってた嗅覚か・・・!

 

私は追う指示を出そうとしたが・・・

 

「悪いけどシディは追わせないよ?」

 

「部屋に丁度いいものがあったからこれでやっつけちゃおう!」

 

「見せてあげましょう…阿鼻叫喚の地獄絵図を・・・」

 

「怖すぎだろ・・・」

 

残りの四人がこの部屋に突入してきた!

 

noside

 

「まずはこれでもくらえ!」

 

部屋に突入したヒサメが黒い靄のようなものを操作して主犯や部下にぶつける。

 

「いきなり目くらましか!?」

 

「ひるむな!殺せ!」

 

部下たちは刃物を持って突っ込もうとするが・・・

 

「今から魔の剣法の返り撃ちにしてあげる・・・」

 

ヒサメはそう言って部屋にあった剣を振る・・・

 

「か、躱せって!あぎょ!」

 

「無理だ!追尾してきて・・・ごぶっ!?」

 

部下たちはよけようとするがヒサメの剣の太刀筋は変幻自在に曲がり相手に確実にヒットして切っていく。

 

「次はアーシ!この熱々の銛で繰り出されるレーザービームを食らえー!」

 

先端を火で熱くして赤くなった銛をカンナは主犯に向けて投げつける!

 

「ぐああああ!熱い!痛い!」

 

主犯は腹に突き刺さった銛の痛さと熱さに絶叫する。

 

「遅すぎですよ。ボウガンで狙い撃ちです!」

 

「あぎょ!?」

 

「ぶはっ!?」

 

フィーアは麒麟の素早さと部屋にあったボウガンを使って手下たちを狙い撃ちにした・・・

そしてヒサメとフィーアが部下を全滅させたころには主犯の男は息も絶え絶えになっていた・・・

 

「お、お前たち・・・どうやってあの部屋を・・・?」

 

男はそう聞くが・・・

 

「さぁな?あの世で反省しながら考えな?」

 

「ごぉぉ・・・」

 

カゲチヨに血液の縄で首を絞められて男は殺された・・・

 

sideカゲチヨ

 

俺たちはなんとかカレコレ屋に戻ってきた。

 

「はぁ~俺ほとんど出番なかったな・・・」

 

俺が愚痴ると・・・

 

「そんなことないよ。カゲチヨの機転で脱出できたんだし。」

 

カンナがそう言った。

 

「あの・・・助けてくれてありがとうございました。」

 

依頼人がお礼を言う。

 

「その香水の匂いはわかりやすかったからな。助かったぞ。」

 

「そういえばカゲ結構血液使ったけど大丈夫?」

 

ヒサが心配してくれた・・・

 

「すげー貧血気味だな・・・刺した風に見せんのも楽じゃねぇな・・・」

 

「死体見てた人も騙せたんですからカゲチヨ演出の才能あるんじゃないですか?」

 

伊達に動画で編集してないからな!!

 

「てかお前らのその傷・・・悪かったな。」

 

「別に気にしなくていいよ。浅めにしてくれてたのわかってるし。」

 

カンナ・・・ありがとな。

 

「それにしてもヒサメの粛清の時のあの太刀筋はどうやったんだ?」

 

シディの言う通り俺も気になってたんだよな・・・

 

「最初にまいたのは砂鉄で、剣に磁力を付与しておいただけだよ。それで剣がアイツらの体に追尾して当たったんだ。」

 

やっぱヒサって器用だよな・・・

 

「それにしてもカゲチヨかっこよかったですよ?あの世行きだぜ?とか。」

 

あー!!!

 

「芝居打つのが得意なのは知ってたけど・・・」

 

「なかなかリアルでしたよ。」

 

「かっこよかったが・・・?」

 

「そうそう、胸張ってよ。」

 

四人とももう言うなー!!

 

 

 

 




今回登場したヒサメの技は流浪に剣心の人誅編に登場した乙和の毘沙門剣をモデルにしてます。


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蜂騒動

鷹の爪だんの物を参考にしました。


sideカゲチヨ

今日はオーナーからの依頼でリサイクルショップの手伝いとなったのだが・・・

 

「ヨ―メイの奴いねーな・・・」

 

「確かにいつも店番でぼーと突っ立ってるのにね。」

 

俺とカンナはそういう。

 

「二人とも言い方・・・」

 

「でも確かに万引きもとがめるか怪しいくらいですからね。」

 

ヒサは苦笑いし、フィーアはいつも通り毒を吐く。

 

「もしかしたらさらわれてるのかもしれない。探そう。」

 

シディがそう言ったとき。

 

「皆さん!ここです!」

 

なんとヨ―メイが片腕をあげて立っていた・・・

 

「何やってるんですか?店番すっぽかしてセクシーポーズの練習ですか?」

 

「そんなわけないでしょ!?わ、脇の下を見てください!」

 

フィーアの言葉にヨ―メイはそういう。

 

「脇の下って・・・うわっ!?何この蜂の巣!?」

 

カンナの言う通り蜂の巣が出来上がっていたのだ!

 

「どういうことだよ!これ!」

 

「大声ださないでくださいカゲチヨさん!蜂を刺激します!」

 

「どうしてそんなことになったんだ?」

 

シディが聞くとヨ―メイは説明しだした。

 

ー回想ー

sideヨ―メイ

 

私はリサイクルショップの電球の一つが切れていたので取り替えようとしたんですけど・・・

 

「あれ?なんかうまくいかないですね・・・」

 

ブブブ・・・・

 

3時間後

 

「うぅ・・・なんでハマんないんですか!?」

 

ブブブブブブ・・・

 

6時間後

 

「あぁぁあ~!何でハマんないんですかー!!!?」

 

ぶぶぶぶぶぶぶ・・・・・

 

 

回想終了

 

sideフィーア

 

「電球交換の隙に蜂の巣を作られるってどんだけ間抜けなんですか!?」

 

私はあまりのレアケースに驚きます。

 

「フィーアさん!蜂を刺激しないでください!」

 

「にしたってどんくさすぎだろお前・・・」

 

カゲチヨも呆れます・・・

 

「わかってますよ!でも仕方ないじゃないですか!これじゃお客さんに迷惑をかけてしまうので蜂の巣を駆除してくれませんか?」

 

「えぇ!今日のオーナーの雇用契約に蜂の巣の駆除は含まれてないんだけど・・・」

 

「そんなこと言わないでくださいよ!片腕塞がってて自分じゃなんとかできないんですから!」

 

カンナちゃん・・・ここでも契約きにするんだ・・・

 

「仕方ないですね。店内が蜂だらけになったらオーナーに申し訳が立ちません。手伝いますよ。」

 

「うむ。ヨ―メイを危険な目には合わさないさ。」

 

「フィーアさん・・・シディさん・・・」

 

私とシディさんはヨ―メイにそう返します。

 

「でもどうするの?」

 

ヒサメちゃんの言う通りだけど・・・

 

「まず殺虫剤で蜂を殺しちまうか。」

 

カゲチヨはそう言って殺虫剤をヨ―メイに向けて発射しました!

 

「ちょ!待って!ぎゃあぁぁぁ!?」

 

ヤバい!ヨ―メイがひっくり返りました!

 

ブブブブブブ!

 

きゃー!!!蜂が怒った!

 

sideヒサメ

 

いたた・・・

 

「酷い目にあった・・・」

 

「毒性のないもので助かったな・・・」

 

シディの言う通りだよ・・・全員刺されたし・・・

 

「もっと慎重にやってくださいよ!」

 

「ヨ―メイがひっくり返るからだろ!」

 

「カゲチヨさんがいきなり殺虫剤をまくから・・・」

 

ヨ―メイちゃんとカゲは言い争う・・・

 

「まぁまぁ、まだ対処法はあるよ。煙でいぶして追い払おう!」

 

そう言ってカンナちゃんは炎の能力を調節して煙を出した

「流石カンナちゃん!」

 

私たちは団扇で煽って煙をヨ―メイちゃんの方に行かせる。

 

「よーし!ドンドン燃えてー!」

 

「ちょ!これ息ができな・・・うぐふっ!」

 

ちょ!ヨ―メイちゃんが倒れたら・・・

 

ブブブブブ!

 

「ぎゃー!蜂がまた怒った!」

 

カンナちゃんの悲鳴が響いた・・・

 

sideカンナ

 

「なんでひっくり返るの!出来の悪いフィギュア!?」

 

アーシはヨ―メイを叱る!

 

「いや!カンナさんが煙を出しすぎるから私、一酸化中毒になりかけたんですよ!?」

 

ヨ―メイちゃんの言う通りだね・・・

 

「なんか蜂に勝てる奴ってないのかな・・・?」

 

ヒサメちゃんの言う通り何かリサイクルショップに・・・

 

「おーい!熊型の蜂の駆除装置があったぞ!」

 

確かに熊は蜂蜜好きだしね。

 

「どうやったら動くんだ・・・?」

 

カゲチヨの言う通りスイッチもないですね・・・

 

「むきー!早く助けてくださいよ!この熊公!」

 

ヨ―メイがそういうと・・・

 

「私は熊ではないいぃぃ!!」

 

装置がヨ―メイに襲い掛かった!

 

「ぎゃあぁぁ!?」

 

またヨ―メイちゃんが倒れてしまう!

 

「あぁぁぁぁ!?」

 

もう嫌だー!

 

sideカゲチヨ

 

くそ・・・もう顔が真っ赤だぞ・・・

 

「なんで異宙製の機械に悪口言っちゃうの!?」

 

ヒサが怒る。

 

「まさか熊って言われると襲い掛かる仕組みだなんて誰も思わないじゃないですか・・・」

 

ヨ―メイもボロボロの中言い返した時だった。

 

「ん・・・リサイクルショップを見に来た・・・」

 

ミナヅキ!

 

「・・・・カゲチヨ達かと思ったけど人違いだった・・・」

 

「いや!俺達だよ!」

 

俺はミナヅキに言う。

 

「何でそんな顔が真っ赤に・・・?」

 

「脇の下の蜂を駆除しようとしたらこんなことに・・・」

 

ヨ―メイが説明する。

 

「ミナヅキ、なんとかできないだろうか?」

 

シディが強力を要請する。

 

「私も蜂の巣の駆除なんて知らない・・・」

 

「そうだ!フェンリルの冷凍光線で凍らせちゃおうよ!」

 

カンナ!それだ!

 

「それ私も氷漬けにされませんか!?」

 

ヨ―メイは不安がるが・・・

 

「薄めにうって脇を狙い撃ちする。」

 

そういってミナヅキは構える。

 

「動いたらだめ・・・・」

 

 

「マジでやるんですか!?」

 

「他に作戦ないだろ?」

 

俺はヨ―メイに腹を決めさせる。

 

「発射・・・きゃああああ!?」

 

なんとミナヅキの顔に蜂がついてしまった!

 

バシュ!

 

「ぎゃあぁあ!?」

 

狙いがそれてヨ―メイの頭に命中した!

 

ブブブブ!

 

「ぎゃあぁ!」

 

sideシディ

 

「すまん、ミナヅキ・・・」

 

俺はミナヅキも巻き込んだことを謝る。

 

「気にしてない・・・それより顔の理由はこういうことだったんだ・・・」

 

ミナヅキは許してくれた。

 

「私言いましたよね!嫌な予感がするって!」

 

そうだ!

 

「ヨ―メイ、もう一方の脇の下にも巣を作るんだ!」

 

「シディさん!?何言ってるんですか!?」

 

「クリスが言っていた。短所を嘆くのではなくそれを活かして長所にすれば道が開けると!つまり蜂蜜を作ってこの店で売れば時給アップするかもしれないということだ!」

 

「なるほど・・・シディさん!私やってみます!」

 

sideオーナー

 

「こうしてできたのがこの蜂蜜というわけなんだ。」

 

「売ってくれますか?オーナー!」

 

シディとヨ―メイがそういう・・・うん、新商品を開発した心意気は買うが・・・

 

「没!」

 

売れるわけないだろ!

 

「カゲチヨに動画を作ってもらったのに残念だ・・・」

 

「結構おいしいって混血児からは絶賛だったんですけどね・・・」

 

食ったのか!?あいつら!

 

「何故か今の話をしたら皆トイレに行ってしまったがな・・・」

 

シディ・・・当たり前だ・・・

 

 

 

 

 



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金魚すくいの金魚救出!

鷹の爪団のものを参考にしました。


sideカゲチヨ

俺たちは地衝祭とは別の夏祭りを楽しんでいた。

 

「綿あめにかき氷、焼きそば・・・楽しむぞー!」

 

「ヒサメちゃん・・・楽しむもの食べ物ばっかじゃん。」

 

「私は射的コーナーで荒稼ぎしてきます。」

 

お前ら楽しんでるのは良いけど童心に帰りすぎだろ・・・

 

俺は苦笑いでヒサたち三人を見る。

 

「うわーん!」

 

すると子供の泣き声が聞こえてきた!

俺たちが泣き声を聞いて駆けつけるとそこは金魚すくいの屋台だった。

 

「どうしたんだ?」

 

シディが店主に聞く。

 

「実は今朝金魚の養殖場から金魚が届く予定だったのですが逃走に失敗した銀行強盗が金魚の養殖場に立てこもって出荷できないんですよ。」

 

「何ですって!」

 

店主の説明にフィーアが驚愕する。

 

「このままじゃ子供たちが金魚を楽しめなくなってしまう・・・」

 

シディが浮かない顔をする・・・しょうがねぇな・・・

 

「俺達で金魚をすくいに行くか。」

 

「カゲ?金魚すくいは無理って・・・」

 

いやいや、ヒサそうじゃなくて・・・

 

「その養殖場から金魚を救いに行こうって言ってるんだよ。」

 

「なるほど!これがホントの金魚救いって奴だね!」

 

カンナ!?別にダジャレ言ったわけじゃねーよ!

 

「うむ!俺も賛成だ!俺たちは困ってる人を助ける何でも屋だからな!」

 

シディも賛成したので皆で金魚の養殖場に潜入した。

 

sideヒサメ

 

さて中に侵入したのはいいけど・・・

 

「これからどうするの?」

 

私はカンナちゃんに聞く。

 

「任せておいてよ。アーシはカレコレ屋の軍師だよ?ちゃんと緻密な作戦くらい用意してるよ。」

 

「流石だな!カンナ!」

 

シディの言う通りだね!

 

「まず第一目標は金魚の救出、なので強盗は避けてできるだけ隠密に行動しなければいけない。だからまずはこの調子で金魚のいる水槽に行きます。」

 

なるほど・・・確かに金魚さえ手に入れば後は警察に任せてもいいもんね。

 

「大きなバケツに子供たちの好きそうな金魚を思う存分入れます。」

 

「それでどうするんだよ?」

 

カゲが聞く。

 

「フィーアちゃんとシディがバケツを抱えて目を瞑ったままダッシュ!これで完璧だよ!」

 

「いやそれ完全にシディのパワーとフィーアちゃんのスピード任せの作戦じゃん!?」

 

どこが緻密!?

 

「うぬ・・・それに俺とフィーアのスピードのせいで金魚にストレスを与えたりバケツの水がこぼれたら大変だ・・・」

 

「残念ですけど却下ですね・・・」

 

シディとフィーアちゃんからも反論が上がったので却下となる。

 

「まぁ、アーシの水の操作でも行けるんだけどデカい水球があったら目立つからこの作戦にしたんだけどね。」

 

なるほど・・・

 

「まぁ、プランBもあるから聞いてよ。強盗と直接対決するの。」

 

「真正面からでも行けますけど時間がかかるかもしれませんよ?」

 

フィーアちゃんがもっともなことを言う。

 

「だからカゲチヨが囮になってその隙にヒサメちゃんが後ろから電撃を放って気絶させるなんてどう?」

 

「何で俺が囮なんだよ!?」

 

「だってカゲチヨなら銃もナイフも平気じゃん。」

 

カゲの再生力にかけた作戦じゃん・・・

私が呆れていると・・・

 

「動くんじゃねぇ!」

 

やばい・・・気づかれた・・・

 

「カンナちゃん・・・犯人が銃を突きつけた場合はどうするの?」

 

私はカンナちゃんに聞く。

 

「ヒサメちゃん!氷の障壁を出して!」

 

わかった!カンナちゃんの言われたとおり私は銃の射線を遮る形で氷の壁を出す!

 

「次はシディとフィーアちゃん!思いっきりやっちゃって!」

 

「ふっ!」

 

「とりゃ!」

 

「ぐへえええ!?」

 

 

シディの強烈な蹴りとフィーアちゃんの手刀で強盗達はノックアウトした!

 

「後はカゲチヨとアーシが血液と水で拘束すればOK!」

 

「なぁ、カンナ最初からこうしてればよかったんじゃ・・・」

 

カンナちゃんにカゲがそういうけど・・・

 

「だってカゲチヨは目立つの嫌いでしょ?それに勝手に忍び込んだのバレたら怒られるし。」

 

まぁそうだよね・・・こうして私たちは金魚を店に届けることに成功した!

 

「ありがとうございます!文字通り金魚すくいが救われましたよ!」

 

店主もそのギャグ使うんだ・・・

 

「俺に掛かればちょちょいのちょいだぜ!」

 

カゲはまた調子にのる・・・

 

「お礼に金魚すくいは丈夫な網でチャレンジするかい?」

 

「いえ・・・それは風情がないので遠慮します・・・」

 

フィーアちゃんの言う通りだね。

 

「それよりもみんなでたこ焼き食べよう!アーシ作戦考えてお腹すいちゃった!」

 

カンナちゃんはろくな作戦じゃなかった気がするけど最後で頑張ったしね・・・

 

「なら一度帰ってオーナーから着物を借りようじゃないか!」

 

シディの言う通りだね!お祭りを楽しまなきゃ!



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シディと手錠

sideヨ―メイ

私は自分の部屋でカレコレ屋のチャンネルでヒサメさんとカゲチヨさんがつながっている動画を見つけました。

 

「私もこれでシディさんと繋がれれば・・・」

 

お風呂に就寝・・・ふふふひ・・・

 

早速私はあの手錠をリサイクルショップから見つけた。

 

「返すしオーナーに無断で借りても別にいいですよね!」

 

早速カレコレ屋に突入です!

 

「こんにちはー!ちょっと遊びに来ましたー!」

 

「ヨ―メイちゃん今はちょっと・・・」

 

ヒサメさんが何か言ってた気がしますがその前に・・・

 

「わー、足と手が滑ったー(棒読み)」

 

私はシディさんに手錠を連れることに成功しました!

 

 

「・・・・カゲチヨ、今すぐヨ―メイの腕を切り落とす許可を。」

 

「OKと言いそうだ・・・!」

 

え、えぇぇぇ!?フィーアさんカゲチヨさん!何でいきなりそんな物騒な話に!?

 

sideカゲチヨ

 

俺たちはヨ―メイに依頼内容を説明する。

 

「さっき発生したこの植物討伐して欲しいって依頼が来たの。」

 

ヒサはそう言って木と羊が融合した写真を見せる。

 

「これはバロメッツ?」

 

ヨ―メイも知っていたか・・・

 

「まぁ、それは昔の呼び名で今は乙未(ときのひつじ)って言うのが呼び名だね。そしてそれが発生したところにシディのお母さんに似た人が写ってたんだよ。本人にしろ家族や親類にしろ偶然とは思えないからね・・・」

 

「今から乙未が埋めてある場所に向かおうってときにお前はシディにその手錠をつけたんだ。」

 

カンナと俺が説明した。

 

「うっ・・・」

 

「まぁ、大丈夫ですよシディさん。ヨ―メイの腕を切り落とせば万事解決なんですから!」

 

「全然大丈夫じゃない!?」

 

「フィーア落ち着いてくれ。ヨ―メイはカゲチヨみたいに再生しないんだぞ。」

 

静かに怒っているフィーアにシディはそういう。

 

「そうですね・・・じゃあ日本刀で戻し切り(切り口の組織を潰さず切ることで再び元通りにできる技)するので大丈夫です。」

 

「結局斬ることは確定なんだ・・・」

 

ヒサも苦笑いするけどしでかしたことからすればなぁ・・・・

 

「ひいいい・・・」

 

「大丈夫だ。皆、先に向かっていてくれ。24時間後からでも追い付ける。」

 

それしかねぇか・・・

 

「わ、私行きます!」

 

ヨ―メイ?

 

「危険だ。乙未は人を食べる異宙人だと聞く。」

 

シディは止めるが・・・

 

「良いじゃないですか。私の武器も貸しますし自分の身は自分で守る覚悟なんですよね?」

 

「はい!」

 

こうしてシディとフィーア、ヨ―メイが先に行くことになった・・・・

 

sideフィーア

 

「あばばばば!?今私凄い不細工じゃないですか!?」

 

「大丈夫ですよ。職場の物を勝手に使ってる時点で心が不細工になりかけてる証拠です。」

 

「フィーアさん酷い!?」

 

シディさんの三輪車に羨ましくも二人乗りしているヨ―メイに向かって私は毒を吐きます。

 

「ヨ―メイ片手運転だから少し荒れるぞ。フィーアもすまないが走る速度を制限してしまうかもしれん。」

 

私は全然大丈夫です!そうして私たちは村に辿りつきました。

 

「大きいですね・・・」

 

確かにヨ―メイの言う通りかなり育っているようですね・・・

 

「シディさんのお母さんはどこでしょうか?」

 

さっそくご挨拶したいのに・・・私はあたりを見回していると・・・

 

「おーい!君たちが乙未を討伐しに来てくれたカレコレ屋かい?よかった、牧場の牛を食いつくして寝ているが今度は人間を食べ始めるんだ!」

 

村人がそう言ってきます。

 

「待ってください!私たちには用事が・・・」

 

ヨ―メイは止めますが・・・

 

「わかった、先に乙未を討伐しよう。」

 

シディさんがそう言ったことで私たちは討伐を優先することにしました。

 

「まぁ、私とシディさんなら大丈夫ですよ。」

 

「そうだな、ヨ―メイのことは俺たちが守る。」

 

「はい・・・」

 

(フィーアさんがいることは残念ですけど結構役得ですね・・・)

 

さてゲスイい顔しているヨ―メイは無視してさっさと討伐しましょう。

 

sideヒサメ

 

「二人とももう村についたころかな?」

 

私はバスに乗るなかボティスさんやカゲ、カンナちゃんに聞く。

 

「シディの三輪車やフィーアの足ならもうついてるかもな。」

 

カゲの言う通りだね・・・

 

「お母さんなのかはたまた関係者なのか・・・気になるけどね・・・」

 

カンナちゃんはいつも冷静だなぁ・・・

 

「そんな呑気なこと言っとる場合か。シディとフィー子はかなり危険じゃぞ。」

 

えっ!?

 

「今は昼間だぞ?フィーアも合わせたら過剰戦力じゃねぇか?」

 

カゲがボティスさんに言い返す。

 

「あの植物は獲物を捕食するとき結界をはって獲物を閉じ込めて生気を吸い上げ弱った獲物を食べる。」

 

それで名称が変更されたんだよね・・・

 

「でもハツキさんほどの結界じゃないしシディやフィーアちゃんなら破れるんじゃ・・・?」

 

カンナちゃんが言うけど・・・

 

「そうシディとフィー子ならな。」

 

sideフィーア

 

やれやれ・・・まさか結界に閉じ込められるとは・・・

 

「二人とも大丈夫ですか!?」

 

「心配ないですよ。」

 

「うむ、大丈夫だ。」

 

まずいですね・・・ヨ―メイに持たせた武器だとこの強度の結界じゃびくともしないでしょうしね・・・

 

「かといって俺の火球で破ろうとすればヨ―メイは丸焦げになってしまうぞ・・・」

 

私の頑丈さを信じてくれてる!シディさん最高!

 

「なら私の全力の蹴りで破壊します!助走が付けられないので十数発入れないといけないかもしれませんけど・・・」

 

「ヨ―メイも武器で協力を・・・!?」

 

シディさんと私は振り向いて驚愕します!

 

「うぅ・・・」

 

生気を吸われて衰弱してる・・・まずいですね・・・・攻撃している間までヨ―メイが持つかどうか・・・

 

「どうしますか?シディさん。」

 

「俺たちも体力がつきそうだが・・・なんとか頑張ってくれるか?」

 

「お任せください!」

 

今こそ限界を超えるとき!そう思っていたら・・・

 

「貴様はいつもそうじゃな。」

 

そんな声と共に現れたのは!!

 

「三つ目の女!?何の用ですか!」

 

「全く腹が立つ。ちょっと来てみればこれじゃ。貴様もギャースか騒いでないであのウドの大木を倒すぞ。」

 

貴方に言われなくても分かってますよ!

私はブレイクと領域で最高速度を超えた速さで

 

「おりゃあぁあぁ!!」

 

ズバズバっ!

 

「きぇぇぇぇ!?」

 

乙未を連続で切り裂きます!

 

「合わせろ。」

 

「うむ。」

 

そうしてその隙にあの女がエネルギーを、シディさんが炎をためて・・・

 

「きぇぇえ!」

 

「騒ぐな木材が。」

 

「申し訳ない。」

 

炎と時間加速による老化で一気にやっつけてしまいました・・・

そうして倒そうとした後

 

「あ、あの・・・名前だけでも教えてくれないか?」

 

シディさんが女に聞きますが・・・

 

「断る。」

 

「ちょっと!きいてるのにその態度は・・・」

 

「いやいいんだ、フィーア。」

 

私は女に注意しようとしますがシディさんに止められます・・・

 

「人を頼る程度は成長したらしいが貴様はその紫髪の娘を殺して二人で脱出すべきじゃった。そこの金髪の女は頑丈じゃから無事だっただろうに。」

 

何で私の頑丈さを知ってるんでしょうか・・・?

 

「そんなことはできない!!」

 

当然シディさんは言いますが・・・

 

「なぜ?自分の命が大切当たり前の自然界の法則じゃ。そこの金髪の女とは数年ほど付き合いがあるようじゃがそこの紫髪の女はあって数日、そんな人間のために死ぬ?深いところで自分を偽っておる。」

 

「あなたにシディさんの何が・・・」

 

「一目見ればわかるじゃろ。この男は怒って良い場面や自分を優先して良い場面で遠慮しておる。」

 

ぐっ・・・女の意見に反論できない。確かにシディさんは我慢しすぎな場面がありますけど・・・

 

「貴様は人間の心に疎いゆえに嘘をつき正しいと思しき言動をとるんじゃ。」

 

「俺は嘘なんて・・・」

 

「無自覚の上でやっとるんじゃ。我儘を言って何かを失ったそんなことでもあったのか?」

 

「・・・・」

 

シディさん・・・

 

「もっと醜く生きろ、貴様はそんなにきれいじゃない。」

 

女はそういってシディさんの額に指を押し付けます。

 

「それでも・・・一緒にいてくれる?」

 

か、可愛い・・・シディさんは子供のような顔で女にそう言いました・・・

 

「はっ!ワシは貴様なんぞとはもう二度と顔は合わせたくないわ!おい!金髪、こやつにもっと人間の事を教えておけ!」

 

「はぁ!?何であなたに指図されなきゃいけないんですか!そこは一緒にいてやるのが人間らしいってあなたが教えてくださいよ!」

 

「二人とも・・・落ち着いてくれ。」

 

そう言いますけどシディさんなんか笑ってません!?

 

女はそう言って去ってしまいました・・・

 

sideヨ―メイ

 

「ウっ・・・私・・・」

 

私は乙未に生気を吸われて・・・

 

「良かったヨ―メイ気が付いて。」

 

「シディさん!お母さんは?」

 

「これから探しますよ。」

 

フィーアさん・・・

 

「すみません・・・私のせいで。」

 

「正直残念だがヨ―メイも俺の母親を探すのを手伝ってくれないか?」

 

え・・・でも私・・・

 

「シディさんが頼んでるんですから良いんですよ!」

 

「それにヨ―メイは俺よりも自分に素直だ。きっとそんなヨ―メイが助けになるときがくる。」

 

そうですか・・・!

 

「わかりました!」

 

「まぁ、一番役に立つのは私ですけどね!」

 

負けたくないけど負けるとわかってしまう自分がいます・・・

 

「おーい!無事か!」

 

カゲチヨさんにヒサメさん、カンナさんが来ました。

 

「うむ、無事だ。」

 

「ちっ。今回こそ死んでくれると思ったんじゃがな。」

 

「おぉ!ボティスも来てくれたのか!」

 

「暇じゃったから観光に来ただけじゃ!」

 

やっぱりシディさんとボティスさまは仲良しですね。



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一日警察署長!

鷹の爪団のものを参考にしました。


sideカゲチヨ

 

「えー今日はアイドルグループの皆さんに一日警察署長をお願いしたいのですが・・・何故か知らない人たちが来ています。」

 

会見を始めた警察の人がそういう。まぁいきなり警察の格好をした俺たちが来たらそりゃそうなるよな・・・

 

「あー・・・俺たちは何でも屋でやる予定だったアイドルとは知り合いなんです・・・」

 

俺は必死に言い訳する。

 

「何故いらっしゃらないんですか?」

 

「えーと・・・今作曲の打ち合わせなんかで手が離せないらしくて・・・」

 

「そうそう!インスピレーションが湧いてきたって!」

 

ヒサとカンナが記者の質問に答える。

 

「大丈夫だろうか?」

 

「あんなアホな理由でとは言えませんし仕方ないですよ。」

 

シディとフィーアの言う通りだしまさかあんな形で依頼が来るとは思わなかったぜ・・・

 

ー回想ー

 

「一日警察署長をやって欲しい!?」

 

俺たちはカレコレ屋で依頼内容を聞いてしょうげきが走る。

 

「何で貴方たちはできないんですか?」

 

フィーアが聞くと

 

「その日仲間たちと一緒にエステの予約してたんすよ。」

 

何でそれで俺たちに押し付けるんだよ!?

 

「一度でもいいから警察の仕事をやってみたかったんだよね・・・」

 

カンナ!?やる気かよ!

 

「じゃあお願いします!」

 

ー回想終了ー

 

結局カンナが引き受けちまったからやることになったけど・・・

 

「一日警察署長ってなにするんすか?」

 

俺は警察の人に聞く。

 

「あぁ、市民に防犯を呼びかけるパレードとか指名手配写真を張ったりするんですよ。」

 

「悪人捕まえたりするんじゃないんですね。」

 

「えー!署内の悪化した人間関係を改善できると思ってたのにー!」

 

ヒサの言う通り割と広報面での活動なんだな・・・それとカンナお前マニアックな仕事を期待してたんだな・・・

 

俺がそんなことを思っていると

 

「む?あれは手配書にのっている人じゃないか?」

 

シディが指さす方向には確かに写真にのっている男の姿があった!

 

「待ちなさい!」

 

フィーアが声を掛ける。

 

「あ!アイツは現金輸送車襲撃事件を起こした山本!」

 

警察官がそういうと山本は駆け出した!

 

「待て!」

 

ヒサたち四人が一斉に駆け出した!もう俺たちの仕事の範疇超えてるぞ!?

 

sideカンナ

 

「くっ!どこいったの!」

 

アーシは犯人を見失ってしまい顔を顰める。

 

「すみません・・・私のスピードはあの人込みでは十分に発揮できなくて・・・」

 

まぁ、そうだよね・・・

 

「申し訳ありません!見失いました!」

 

新人の刑事がアーシたちに謝る。

 

「そんなことよりできることをして!マスコミにもう中継されてるよ!」

 

「いつの間に!?」

 

カゲチヨが言うけどああいう仕事はスピードも命になってくるからね・・・

 

「全署員に半径五キロを封鎖するように伝えてください!アリの子一匹逃がしちゃだめですよ!」

 

「はい!」

 

ヒサメちゃんも警察官に指示を出す。

 

「お前らノリノリ過ぎないか・・・?」

 

カゲチヨが言うけど何言ってるの?

 

「アーシたちは警察署長だよ!」

 

sideフィーア

 

私たちは付近を捜索しようとしたんですけど・・・

 

「何だと!今なんて言ったんですか!」

 

「甘ちゃんだから甘ちゃんだって言ったんだよ!」

 

さっきの新人の刑事とベテランっぽそうな刑事が言い争ってました・・・

 

「どうしたんだ?」

 

シディが聞く。

 

「古川さんが・・・僕のこと甘ちゃんだって!」

 

「ガッツだけで犯人が捕まえられると思ってる・・・刑事ってのはそんなに甘くないんですよ!」

 

「それは腰が重くて動けない古川さんの言い訳なんじゃないですか!?」

 

「何だと!」

 

「そこまでにしてください!」

 

私は言い争う二人を止めます。

 

「大分人間関係が悪化してるみたいですね・・・」

 

「そうなんですよ・・・」

 

私は他の警察官と話します。

すると・・・

 

「山本が二丁目のマンションに現れました!」

 

報告を聞いて私たちが駆け付けると・・・

 

「道子・・・金ができた。これでお前の夢を叶えてくれ。」

 

「あんたぁ・・・これ悪いことして手に入れたんじゃ・・・」

 

なるほど恋人のためですか・・・でも!

 

「山本!観念してください!」

 

捕まえるのが警察の仕事です!

 

「やろう!」

 

「飯田!一人で行くんじゃねぇ!」

 

さっきの新人が突っ込んでしまった!

 

「古さん、俺に考えがあるんすけど・・・」

 

カゲチヨが作戦を思い付いたみたいですね・・・」

 

noside

 

「どこいった!」

 

飯田は屋上に追い詰めたが・・・

 

「ぐわっ!」

 

山本に後ろから殴られて人質にされてしまった・・・

 

「バカな刑事だぜ・・・」

 

sideシディ

 

山本は飯田さんを人質にしている・・・

 

「これ以上罪を重ねないでください!」

 

ヒサメが訴えかけるが・・・

 

「黙れ!こいつを道連れに飛び降りてやるからな!」

 

「うぅう・・・俺がバカだった・・・」

 

カゲチヨの作戦が上手くいけばいいが・・・

 

「古さん!お願いします!」

 

カゲチヨは古川さんに合図を送ると古川さんは道子さんを連れて来た。

 

「道子さんがお前に話があるってよ・・・!」

 

「あんたぁ・・・もうこれ以上皆さんに迷惑をかけるのは辞めて・・・お願いよ・・・」

 

「道子・・・俺達にはもう未来はねぇ・・・」

 

「あるわよ!アンタには未来があるわよ・・・!親子三人で支え合っていくという未来が・・・」

 

「三人だと!?」

 

そう道子さんのお腹には命が宿っているのをカゲチヨは悟り古川さんに指示を出していたのだ・・・

 

「今なら素敵なバックもつけますよ!」

 

カンナがバックを出しながら説得する。

 

「くそ・・・そんなバックで動物園とか行きたいぜ・・・」

 

「刑事さん・・・すんませんでした。」

 

こうして山本は無事逮捕されて古川さんと飯田さんの関係も改善された・・・

その後も俺たちは俺の鼻やカンナの推理力、フィーア瞬足などで重宝されてしばらく警察署長になってしまった・・・

 

「マジかよ・・・」

 

「まぁまぁ、カゲもかっこよかったし当然じゃない?」

 

「ヒサも氷の拘束で活躍したよな?」

 

「あぁ、かっこよかったぞカゲチヨ。」

 

「いいとこかっさらわれたよねー。」

 

「山本の逮捕はカゲチヨさんの手柄なんですから。」

 

皆でそういうとカゲチヨは照れてしまうのだった・・・

 



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下着泥を捕まえろ!

土管くんというアニメを参考にしました。


sideカゲチヨ

今日は刑事からの内密の依頼で下着泥の張り込みを手伝っている。

 

「いやー!手伝ってくれて本当に助かるよ!数多の犯罪者を捕まえてきた君たちなら安心だ!それに妖精王も私のために二人も混血児を貸してくれるなんて!」

 

「いや、娘が被害にあったら嫌だってことでお前のためじゃねぇよ?」

 

「かはは!まぁ、頑張るぜ!」

 

サトウとスズキも派遣されてきていた。

 

「今度取り逃がしたら私は交通安全教室の腹話術係だ。」

 

「えげつない左遷っすね・・・」

 

俺は苦笑いになる・・・

 

「だが腹話術は楽しそうだな!」

 

シディは笑顔でそういうが・・・

 

「いや、腹話術の人形の方をやらされるんだ。」

 

「そりゃ屈辱的だね・・・」

 

刑事の一言にカンナも言う。

 

「そろそろ現れてもおかしくないな!」

 

「まかせてください・・・!下着泥なんて絶滅させます!」

 

ヒサ・・・やる気十分だな。

 

「でもなぜ下着なんて盗むんでしょうか?」

 

フィーアが首を傾げる。

 

「そりゃ全部洗濯しててはくものがないからじゃねぇか?」

 

「うむ、洗濯は計画を持って出さなきゃだめだ。」

 

「そういうことじゃねぇと思うぞ・・・」

 

シディ・・・サトウ・・・スズキの言うとおりだぞ・・・

 

「連中は己の欲望のためならどんなマネでもいとわない、何を考えているか全くわからん。」

 

「確かにカンナの考えることも時折わからなくなるからな・・・」

 

刑事の言うことももっともだぜ・・・

 

「ちょっと!アーシほどわかりやすい人なんていないでしょ!」

 

「自覚無しなのが厄介ですね・・・でもそんな人たちなら襲い掛かってきそうですよね。」

 

フィーアの言う通りだな・・・

 

「うん、だから私は危険を避けるためいつも見て見ぬふりをしてるんだ。」

 

「ガチクズだった!?」

 

「もう刑事やめた方がいいんじゃねぇか?」

 

ヒサとスズキが刑事の言うことに驚いていると・・・

 

「来たよ!ベランダに上る人影!」

 

カンナの指さした家のベランダに早速出やがった!

 

「逮捕だー!」

 

俺たちはすぐさま駆け付ける!

 

「おら!このノーパン野郎め!」

 

「洗濯は計画的にしなきゃだめだ!それに人のものを奪うのもダメだぞ!」

 

だからサトウとシディはもうその仮説を頭の隅に追いやってくれ!

 

「神妙にしろ!下着泥め!」

 

こうして刑事が追い詰めたが・・・

 

「何を言ってるんだ!私は上着泥だ!」

 

「えぇ!?上着泥!?」

 

ヒサも驚く、珍しい泥棒だな・・・

 

「下着なんて欲しがるわけないだろ失礼な!」

 

「いや、下着も上着も変わらないと思いますよ・・・?」

 

フィーアの言う通り泥棒は泥棒だしな・・・

 

「うーん…下着泥じゃないのに捕まえていいのだろうか?」

 

「良いんですよ!?」

 

俺は血液操作で捕まえて警察に突き出したのだが

俺は指示を忠実に守る刑事が少し心配になった・・・

 

sideヒサメ

 

その後もベランダで次々と泥棒らしき人を捕まえるけど・・・

 

「俺は作業着泥棒だ!」

 

凄い限定された衣服を盗む泥棒だったり・・・

 

「オシャレ着泥棒だ!」

 

「定義があやふやじゃないですか・・・?」

 

フィーアちゃんの言う通りどんな服なのかわからない人や・・・

 

「植木泥棒です。」

 

「全く別種の泥棒じゃねぇか・・・」

 

スズキ君の言う通り全く違う泥棒も釣れた・・・

 

「ていうかこの町泥棒多すぎじゃない!?」

 

私は叫んでしまう。

 

「確かに異常だなこりゃ・・・」

 

サトウくんもそういう・・・

 

「っていうか今干してあるのも盗んだ奴じゃないよな・・・?」

 

カゲの言う通りもう町の人全員が泥棒に見えてきた・・・

 

「くそっ!下着泥がいないじゃないか!」

 

「これだけ捕まえたらもう左遷もないんじゃないですか?」

 

カンナちゃんの言う通りもう下着泥に執着しなくていいんじゃ・・・私がそう思うかけていたときだ。

 

「みんな!また泥棒がいたぞ!」

 

シディの指さす方角にまたベランダに上る泥棒が!

 

「おい!お前下着泥棒!」

 

「え!?いや違くて・・・」

 

刑事さんが問い詰めるが男は否定する。

 

「え!?武彦さん!」

 

部屋の住人が出てきて男性をそう呼んだ!

どういうこと?

 

sideカンナ

 

「つまり彼女・・・瞳さんがびっくりする告白をするためにベランダを上ってたってことですか・・・」

 

アーシは武彦さんの話を纏める。

 

「はい、その通りです・・・」

 

「びっくりする告白が夢だって話してたから・・・」

 

人騒がせだね・・・

 

「まぁ、泥棒じゃなくて良かったけどな・・・」

 

「うむ!そうだな。」

 

カゲチヨとシディの言う通りだな・・・

 

「この町は泥棒が多いから気をつけろよ。」

 

「幸せにな!」

 

スズキとサトウも二人を祝福する。

 

「で、二人はどうするんですか?」

 

フィーアちゃんが聞くと

 

「逮捕だ。」

 

刑事さんはそう言った。

 

「彼は何も盗んでないんですよ?」

 

瞳さんがそういうと・・・

 

「とんでもないものを盗みました。それは貴方の心です!」

 

すごいくさいせりふを吐いた・・・

 

sideカゲチヨ

 

その後結局上層部に俺たちが活躍したことはバレて警察に泥棒大量検挙で警察から感謝されあの刑事はパペットになったそうだ・・・

 

「カゲ、来週あの刑事さんの出演する教室があるって。」

 

「見に行くか。」

 

俺は真顔でそう言った。



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論破王カゲチヨ?

sideヒサメ

「ダーダー」

 

またカゲが若返りの薬を飲んじゃった・・・

 

「今度は大分若返ってしまったな。」

 

「何でもいいから早く元に戻してよ・・・」

 

シディと怯えているカンナちゃんが言う・・・

 

「全く・・・何度同じことをしてるんだ。」

 

「再生数狙いとはいえ学習能力をどこかにやったんですか?カゲチヨは・・・」

 

オーナーとフィーアちゃんも呆れながら言う・・・

 

「元に戻る薬もありますし今回は大丈夫ですね。」

 

フィーアちゃんの言う通り飲ませちゃおう。

 

「だっ!」

 

あー!薬が落ちて瓶が割れちゃった!

 

「まだあるぞ。」

 

でもカゲは怖いのか薬を拒否してしまう・・・

 

「飲めっていってるのがわからないの?漏斗で無理やり飲ますしか・・・」

 

「だー!?」

 

カンナちゃん!?カゲわかってないから勘弁してあげて!

 

「オーナー薬の仕入れ直しを頼む。」

 

「でも新しい薬を持ってきてもこの調子じゃ飲まないかも・・・」

 

シディの言うことに私はそういう。

 

「もう漏斗しか・・・」

 

「いや、もう一つ方法があるぞ。」

 

カンナちゃんがまた凶行に走るなかオーナーが案を出してくれる。

 

「リサイクルショップに1000倍の速度で成長させられるカプセルがある。それである程度分別着くまで成長させて飲ませろ。」

 

そうして動画に夢中になってるうちに入れたんだけど・・・

 

「そもそも食事って非効率だろ。サプリとか他の栄養補給もあるんだからそれ使わないとか頭悪くないか?」

 

カプセルの中で動画を見たせいかこんな理屈っぽい子に・・・

 

「早く食べてよ。片付け出来ない方が非効率だから。」

 

「ひいいい!!」

 

カンナちゃんがフォークを向けてカゲを脅しカゲは無我夢中で食べ始める。

 

「カンナちゃん流石だね・・・」

 

「ああいうのってやるのは良いけどやられるとムカつくって初めて分かったよ・・・」

 

良かった・・・カンナちゃんが分かり始めてくれて・・・

 

sideフィーア

そうして依頼人が来たわけなんですが・・・

 

「はい、私はしろゆきという名前で人生相談に答える配信をすることで生計を立ててるんですけど・・・」

 

「うおー、本物のしろゆきだ!」

 

そういえばカゲチヨが見てましたね・・・毒舌で答えてるって感じの・・・

 

「私なんかの配信見ても何もいいことないですよ・・・はい・・」

 

なんかヨ―メイみたいな卑屈な感じで動画のイメージと違いますね・・・

 

「それで本題なんですが・・・視聴者の反応が良くないんです。そこであなた達に自分の代打として出演して欲しいんです。」

 

「えぇっ!?視聴者の悩みを聞くんですよね?答えられるかな・・・」

 

ヒサメちゃんの言う通り私たち人生なんてあんまり経験してませんよ?

 

「毒舌ならフィーアちゃんが行けば受けるんじゃない?」

 

「は?私がいつどこで毒舌になったって言うんですか?」

 

「いや、結構カゲにも他の男子にも使ってるじゃん・・・」

 

カンナちゃんもヒサメちゃんも酷いです!

 

「俺がやるよ!子供は強いコンテンツだし!」

 

子供になったカゲチヨがですか・・・?目を高速で動かして今の理屈っぽいカゲチヨならいけるんでしょうか・・・?しろゆきさんも

 

「おぉ!配信時の私にそっくり!この子を生放送に参加させたら面白そうです!」

 

結局依頼人からの強い要望でカゲゆきが誕生しました・・・

 

sideカンナ

そうして動画配信を始めることになったんだけど・・・

 

「何その服・・・」

 

しろゆきさんと同じ服?

 

「私の代打なのでコーディネートしました!配信を始めますよ!」

 

「本当に大丈夫?子供のカゲには無理なんじゃ・・・」

 

「それを決めるのはヒサじゃないだろ?そういやってやりたいことを取り上げるから子供は好奇心が無くなってやる気が無くなっちゃうんだぞ?」

 

「すごい完璧な回答です!もう私より才能があるかもですね・・・」

 

確かにそうだけどまたネガティブなことを・・・

 

「三人とも、何かあればフォローすればいい。」

 

シディの言う通りだしやらせてみるか・・・

 

「任せるぽん!」

 

「おお!家での口調そっくり!」

 

しろゆきさんとカゲゆき・・・どっちも不安だ・・・

そういうことで配信は始まったんだけど・・・

 

「学校で陽キャから友達がいないことを馬鹿にされました。僕は友達を作った方がいいでしょうか?」

 

なかなかハードな質問が来たね・・・

 

「好きに言わせておけばいいんじゃないですかね?っていうのも友達マウント取ってくる奴って友達の数がステータスって思ってるんすよ。けど自分自身に価値を感じないから~他人で補おうとするんですよね良かったねと言って聞き流しましょう。」

 

「手の動きは一体なんだ?」

 

シディの言う通り訳の分からない手の動きと共に理論を紡ぎだすさまはなんか素直に聞けなくさせる何かを感じる・・・

 

「それに好きでもない奴と仲良くしたり話たりするのって無駄ですよね?だったら一人でいる方が頭良くないですか?」

 

「陰キャな部分が出てきたぞ。」

 

「根本が変わってなさすぎで草ですね・・・」

 

ヒサメちゃんとフィーアちゃんの言う通り深層的な闇を感じる・・・

 

また相談者は喜んでたし・・・

 

「これも面白いですね・・・」

 

しろゆきさんも満足してますしいいのかもね・・・

 

次の相談は・・・

 

「私はお肉が嫌いで食べていないのですが健康のために食べるべきでしょうか?また三食必ず取らないといけないのでしょうか?」

 

それは食べた方が良いでしょ?

 

「うーん、食物アレルギーに違いがあるのにまるで食べないと健康を害すという風潮があること自体頭悪いんですよ。胃袋の大きさや代謝量も人によって違うんでそれぞれが好きに食べればいいんじゃないですかね?」

 

「確かに・・・!私も我慢してたけどもっと食べていいんだ!ありがとう!カゲゆき!」

 

「何で相談者側にいってるんですか・・・」

 

ヒサメちゃんに依頼人が言う。

 

「まずいな・・・食費が大変なことになりそうだ・・・」

 

「シディ・・・カンナちゃんドンマイです。」

 

ははは・・・勘弁して・・・

 

sideフィーア

 

次の質問は・・・

 

「私には長年許せない相手がいて復讐を考えています。背中を押してください。」

 

重すぎじゃないですか?

 

「そもそもこうして相談している時点で無理なので諦めてください。」

 

おぉ・・・

 

「カゲチヨどうしちゃったんですか?」

 

「いつものカゲならろくでもないこと言い出すと思ってたのに!」

 

私とヒサメちゃんだけでなく皆驚愕します。

 

「復讐にまよってるってことは損得勘定のほうが勝ってるということの現れなんですよ。貴方の復讐心は復讐した時に自分が被る被害より小さいってことなんですよ。まぁ、どうしても許せないならやってもいいとも思いますよ?犯罪はバレなきゃセーフなんで。」

 

「結局そこに行きつくんだ・・・」

 

カンナちゃんの言う通りやる気のそがれる対応ですね・・・

 

「おいらもやったけどバレずに訴えられなかったですし。」

 

「カゲチヨが犯罪を・・・?」

 

シディさん・・・こういう場合は・・・

 

「歯磨きしないで寝たんですけど怒られてないんで。」

 

大体しょうもないですから。

 

「お前のやってることはアドバイスでも何でもない。当たり前のことをそれっぽく言ってるだけ。」

 

ついに来ましたね・・・アンチコメ・・・

 

「この人いつも荒らしコメしてくるんです・・・怖いよぉ・・・」

 

「ブロックすればいいだけじゃないですか?」

 

私が言うと・・・

 

「ブロックしたら負けた感じになって私泣きますよ!?」

 

「もう論理性の欠片もない・・・」

 

カンナちゃんの言う通りネガティブ全開の回答でした・・・

するとカゲゆきは

 

「おいらは真面目に答えてますよ。変な言いがかりはよしてください。」

 

「こんな奴に質問投げる奴も答える奴も頭悪いだろ。」

 

この返答に対してカゲゆきは・・・

 

「明らかって言ってますけどなんかそういうデータがあるんですか?」

 

「切り返した!?」

 

しろゆきさんも驚きます。

 

「配信見てたらわかるだろ。」

 

「質問なげてくれる方とおいらが頭悪いってわかるエビデンス教えて貰っていいですか?」

 

「それはお前自身が分かってるだろ!」

 

「答えられないってことは根拠はないってことですよね?根拠なしで話すのやめてもらえますか?」

 

すると・・・・

 

「自分はカゲゆき君のアドバイスもらって前向きになれました!」

 

「配信を見たらわかるそれってあなたの感想ですよね?」

 

好意的な意見が多くなり・・・

 

「勝手に配信してろ!」

 

荒らしコメの人物は消えてしまった。

 

「良かったですね。」

 

「あぁ・・・」

 

しろゆきさんどうしたんでしょうか?

そうして配信は終わりました。

 

「今日はありがとうカゲチヨ君!」

 

「俺もただ楽しんでただけだから気にしなくていいぜ。」

 

しろゆきさんとカゲチヨは話します。

 

「視聴者の反応も良くなかったからやめようと思っていたけど君のおかげで応援してくれる人が沢山いるってわかって嬉しかった。ファンのために配信を続けようと思えました。」

 

一件落着ですね。

こうしてカゲチヨも戻ってしろゆくさんの配信を見てたんですけど・・・

 

「ぐあああ!論破された!なんだよこいつ!俺こんな奴になってたのか!?」

 

「「「「うん、がっつり」」」」

 

やれやれですね・・・



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実写映画撮影!

sideカゲチヨ

今日の依頼人は映画会社の人だった。

 

「これは皆さまにとってビックチャンスなんですよ!」

 

「ビックチャンス?」

 

シディが首を傾げる。

 

「今回、カレコレ屋の皆様には映画の監督・脚本をやって頂きたいんです!」

 

「俺たちが映画監督?」

 

「全然経験ないんだけど・・・」

 

俺とヒサはやったことのないことに困惑する。

 

「そもそも俺は映画をほとんど見たことがないぞ。」

 

シディはそうだよな・・・

 

「それでもなんとか皆様にはやって頂きたいんです!」

 

「どんな映画なのか聞かせてもらえませんか?」

 

カンナが依頼人に質問する。

 

「はい!とある漫画の実写化です!」

 

あー・・・漫画の実写化かー・・・

 

「さえない表情ですね。何か問題があるんですか?」

 

フィーアが俺に聞いてくる。

 

「いや、漫画の実写化って叩かれる傾向が多いんだ。」

 

「叩かれる?」

 

シディも首を傾げる。俺はクズだから問題点ばっか見つけちまうんだよな・・・

 

「もともとのファンがいるからそのファンの期待に応えられないと叩かれるんだよ。」

 

「まぁ、クオリティも問題になってくるしね・・・」

 

カンナの言う通りだ・・・気が重いぜ・・・

 

「しかし!これはビックチャンスですよ!映画監督、しかも有名作品ですよ!役者も豪華!」

 

でも・・・

 

「監督全員断ったんだろ?人気漫画の実写化で叩かれるのが怖くてプロが全員断ったからそこで俺らにお鉢が回ってきたんだよ。」

 

「カレコレ屋は厄介なことが多いから自然と予想つくよね・・・・」

 

カンナの言う通り悲しいぜ・・・

 

「作者が頑固か、ファンが過激ってところだな。」

 

「後者の方です・・・漫画家先生は良い方なのですがファンが過激でして…漫画家さんもそこまで乗り気じゃないですし・・・」

 

「ならどうして作るんだ?」

 

シディから当然の疑問が出る。

 

「それでも!私たちはお客様に素晴らしい映画を届けたくて・・・」

 

「そりゃ儲かるしな。人気漫画の実写化はファンが多くて期待値は低くても取りあえず見てくれる層がいる原作使用料も安いからな。」

 

「つまりある程度利益が出るけどローリスクってことだね。」

 

ヒサ正解だ!

 

「うっ・・・うう!しょうがないじゃないですか!僕だってやりたくないですよ!会社は社員やその家族を守るために利益を上げないといけないんですよぉ!」

 

「泣いたよこの人・・・」

 

呆れるカンナの思うことはわかる。見る人にとってはそんなの知らないんだよ。

 

「金出して酷いものを見せられて怒るのは当然の感情じゃ?」

 

「カゲチヨ、依頼は断るのか?」

 

フィーアとシディが俺に指示を仰ぐ。

 

「そうだな。俺たちがそんな役回りすることはねぇよ。」

 

俺は話を切り上げようとしたが・・・

 

「待ってください!今回の話は凄い話であの人気少女漫画「異宙の彼へ」なんですよ!!」

 

「いや、人気だとリスクが高いって話で・・・」

 

「え?待ってください・・・あのイチュカレですか?」

 

ヒサ?知ってるのか?

 

「そうです!女子中高生の間で人気のアニメ化もしたイチュカレです。」

 

「すごい!私大好きなんです!全巻持ってます。」

 

「読者でしたか!そちらのお二人は呼んでないんですか?」

 

「アーシ漫画は血しぶきの舞う歴史漫画とかデスゲーム系とかホラー系しか読んでないかな?」

 

「スポーツマンガでも恋愛シーンは出てくるので問題ないです。」

 

カンナ・・・フィーア・・・お前ら好きな人いるのにそれでいいのか・・・

 

結局ヒサが乗り気になったので俺たちは依頼を受けることになった・・・

 

sideカンナ

 

「それでその漫画はどんな話なんだ?」

 

シディがストーリーを聞く。

 

「イチュカレは異宙人と人間の恋の物語なんだよ!!異宙人の王子さまはわけあって地球の高校に転校してきてね!人間の女子校生と惹かれ合っていく・・・そんなとき王子をめぐって戦争とかが起きてそこにヒロインが思いを伝えに行くんだけどそのシーンが最高なの!」

 

ヒサメちゃん・・・メチャクチャ丁寧な説明だね・・・

 

「説明ありがとうございます。脚本から作っていきましょうか・・・」

 

依頼人の言う通りだね・・・

 

「漫画の通りにすればいいんだろ?」

 

カゲチヨが言うけど・・・

 

「いえ・・・問題が山積みでして・・・」

 

やっぱり・・・

 

「今回王子を演じる役者がアイドルグループなんです。」

 

まぁ、最近はアイドルも役者になることがベタになってきてるしね・・・

 

「アイドルを使うならグループ全員を出してくれと事務所が行ってきまして・・・」

 

「何人くらいですか?」

 

「49人です。」

 

「そんなにキャラ出てこないですよ!?」

 

フィーアちゃんの質問に依頼人が答えその人数の多さにヒサメちゃんは驚愕する。

 

「しかも名前がある役とのことで・・・」

 

「我儘すぎない・・・?」

 

アーシは頭を抱える。

 

「取りあえずオリジナルキャラ増やしまくるか・・・」

 

カゲチヨの言う通りだね。

 

「さらに今回ヒロインは人気若手女優の方に頼んでいるのですが・・・」

 

「セリフ増やせって言ってるとか?」

 

カゲチヨが聞くけど・・・

 

「いえスケジュールの調整が合わなかったから三日で終わらせてくれって・・・」

 

「映画の尺は何分なんだ?」

 

「二時間です・・・」

 

シディの疑問に依頼人が答えたけど・・・

 

「終わらないでしょ・・・」

 

「何でそんな奴選んだんだよ・・・」

 

カゲチヨも呆れる。

 

「上が彼女なら売れるだろうと・・・」

 

「どうやって撮れって言うの・・・?」

 

ヒサメちゃんの言う通り厄介ごとしかない・・・

 

「ヒロインの出番を極端に減らすしかねぇよ・・・」

 

「ヒロインなのに・・・?」

 

「あぁ・・・」

 

カゲチヨの案にアーシは気分を落とす・・・

 

「そしてスポンサーなんですが・・・ヒロインが文化祭でドレスを着るシーンがありますよね?」

 

「あのシーン大好きです!」

 

ヒサメちゃんがまたキラキラ顔に・・・

 

「あのシーン和服に変えて欲しいんです。スポンサーに和服の着付け学校がありまして・・・」

 

「なんでドレス服関連のスポンサーに頼まなかったんですか・・・」

 

フィーアちゃんの言う通りだよ・・・

 

「それからクライマックスの戦争のシーンなんですが・・・なしにしてください。」

 

「ええっ!?一番大切なシーンなのに!?」

 

ヒサメちゃんの言う通りそこで告白するんだよね・・・?

 

「予算の都合上・・・」

 

「なんでそこで予算を切らすんですか・・・」

 

フィーアちゃん・・・全くだよ。

 

「公園での告白だと嬉しいらしいです・・・」

 

「落差がヒデぇ!?」

 

カゲチヨの悲鳴がカレコレ屋に響いた・・・

 

sideフィーア

 

「期限はどのくらいなんですか?」

 

私は依頼人に聞きます。

 

「カツカツな上に映画館押さえてるので・・・」

 

「これだけ制約あって急かすのかよ!?」

 

カゲチヨも驚きます。

 

「夏休みじゃないと売り上げ伸びませんしね・・・」

 

「これだけ制約があって面白いものなんて・・・」

 

ヒサメちゃんは曇った顔をします。

 

「良いんですよ。ファンはそれでも見に来てしまいますから・・・」

 

やれやれですね・・・

 

「さっきからおかしくないか?」

 

シディさん?

 

「俺には難しいことはわからぬがさっきから話してるのは面白い映画を作ることじゃなく映画を完成させることだ。ベストを尽くしてない、色々な事象はあるが楽しみにしている人のために頑張るべきだ。」

 

「そうですね。オリジナル感を満載にしてやればいいんじゃないですか?」

 

「シディ・・・フィーアちゃん・・・私も面白くしたい!」

 

ヒサメちゃん・・・

 

「俺もいっちょやるか。」

 

カゲチヨ・・・

 

「まぁ、駄作よりは名作の方が嬉しいよね~!」

 

カンナちゃん!

 

「わかりました・・・期限は交渉しましょう!」

 

ついに依頼人の心も動かし見直した案で撮影をスタートさせました!

 

sideヒサメ

 

結局原作とはかけ離れて上映して叩く人と面白さを誉めてくれる人もいた・・・

 

「うーん・・・賛否両論か・・・これで良かったのかな?」

 

「ヒサメが良いと思うならそれでいいんじゃないか?」

 

「創作は産みの苦しみあってこそっていうしね!」

 

シディ・・・カンナちゃん・・・

 

「あれ?そう言えばカゲとフィーアちゃんは?」

 

「ボティスと一緒に映画見に行ったよ?」

 

何だかんだ言っても気になるよね・・・良かった!



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SCPシリーズ993 ピエロのボブル

sideユカ

ー妖精王の森ー

はー・・・暇ですね・・・こうなったらモブ男とキリンと一緒に女性をナンパしに・・・

そう思っていると急にテレビが付きました。

 

「やぁ、皆ハロー!僕はピエロのボブル!今日も全国の可愛い子供たちに向けて番組を放送するよ!」

 

見たことのない番組が流れてきました・・・場所はどこかの研究所ですかね?

 

「うっ・・・頭が・・・」

 

「ずきずきするぞ・・・」

 

お母様とお父様が気絶してしまいました・・・

 

「どういうことでしょうか・・・?」

 

すると・・・

 

「さぁ、準備は整ったかな?軍人さんに研究者さん?」

 

「もう子供たちに対して不正な番組を流すのをやめるんだ!」

 

軍人や研究者たちがピエロに対して言う。

 

「悲しいな・・・君たちは僕の番組を傍受して僕を大事なお友達から突き放した。」

 

「それは子供たちのことか!」

 

「そうさ、僕は怒ってなんかいないけどテレビの前の子供たちはどうかな?」

 

「あんな内容を見させてたまるか!」

 

軍人たちは銃をピエロに向けて発砲しますが・・・

 

「そんなもの効かないって言ったよね?君たちにはこんなことしたくないんだけど・・・」

 

ズバッ!ズバッ!

 

「「「ぎゃあぁぁ!!」」」

 

兵士たちがやられてしまったところで放送は終わってしまいました・・・

 

「何だったんでしょう・・・今の番組?」

 

私は首を傾げると・・・

 

「うっ・・・」

 

「痛かった・・・」

 

お父様とお母様が目を覚ましました・・・私は今までのことを全てお話しすると・・・

 

「それは・・・SCP-993だな。オブジェクトクラスはSAFEだけどかなり厄介でな・・・」

 

「どういうこと?」

 

お父様が説明してお母様が首を傾げます。

 

「正確にはピエロはSCPじゃなくて番組自体がSCPになってるんだよ。そして10歳以上が見ると頭痛がして気絶するんだ。」

 

お父様たちの症状とあってますね・・・

 

「そして内容は人食い、拷問、殺人などの方法を教えてくれるというものらしいな・・・」

 

なるほど…私は肉体年齢はまだ数年くらいだから見れたんですね・・・

 

「ということは倒せるのは私しかいませんね。早速あの研究所に行ってみます。」

 

「おいちょっと待てよ!」

 

「気をつけてね!」

 

sideクリス

そうしてピエロのいる研究所に来たは良いんだが・・・

 

「凄い血の跡だな・・・」

 

「あそこには遺体がぐちゃぐちゃになってますね・・・番組をやった後後片付けもできないなんてエンターテイナーの風上にも置けないですね。」

 

ユカ・・・そう言うことじゃないだろ・・・・

 

「道化恐怖症があるしピエロの姿にはSCPなりの美学があるのかもな・・・」

 

俺がそう言って進んでいると・・・

 

「ふふふ・・・そう言ってもらえると嬉しいな。」

 

ピエロが現れた・・・

 

「君たちは僕の番組に出演したいのかな?」

 

「いえいえ、妖精王の森のテレビで映すのは辞めてもらえませんかね?」

 

ユカが言う・・・なるほど、ユカがあんなにやる気だったのは子供たちのためか・・・

 

「なるほど・・・君たちもあいつらと同じか・・・なら強制的に番組に出演してもらおうじゃないか!」

 

ピエロはそう言って襲い掛かってくるが・・・

 

「奇遇ですね。私も話し合いでおさめようとは思っていなかったので。」

 

そう言って

 

霊槍ヴァルハラ第十二形態 天牙の断ち切り

 

 

実体のないものにも攻撃できる第十二形態で攻め立てた!

 

「ぐああぁあ!まさか・・・この僕が傷を負うとは・・・」

 

「さらにプラスしてインクリースです!」

 

いつの間に形態融合も覚えたのか・・・ユカはそのまま怒涛の勢いで攻め立てた!

 

「くっ・・・このままでは消滅する・・・分かったよ・・・妖精王の森や混血児たちの前では現れないと誓おう・・・だが僕は捕まらないよ!」

 

そういうとピエロはクラッカーの音とともに煙幕と紙吹雪を出した!

 

「逃げられたか・・・」

 

俺は霊槍で煙や紙吹雪を払ったが逃げられてしまっていた・・・

 

「取りあえず如月さんに連絡してこの件は終わりにしましょう。」

 

ユカが言う。

 

「カレコレ屋の皆に言わなくていいのか?女性陣は感謝すると思うけど?」

 

「良いんです!こういうのは言わない方が良いって学んでるので!」

 

娘が成長してて俺も嬉しいよ・・・

 

 

 



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ローマ世界に転生するとどうなるのか?

フィーア目線が主になります。
四人と似てる人が出ますが一応他人なのでフィーアは全員さん付けで呼びます。


sideフィーア

 

今日はお菓子を買いにコンビニに行く途中です!

 

「コンビニ限定のスイーツ・・・楽しみですね!」

 

パッパー!!

 

「あ、」

 

車が・・・

そうして目が覚めると・・・

 

「ここどこですか・・・?」

 

古い町並みの都市に来ていました・・・

 

「おい、大丈夫か?」

 

「平気?」

 

「うぬ・・・怪我はないみたいだな。」

 

「なんかこの顔見てると喧嘩したくなるのは何で?」

 

なんとカレコレ屋の皆がいたのです!

 

「あの・・・ここはどこなんですか?」

 

私は皆に聞きます。

 

「え?ローマだよ?」

 

ヒサメちゃんに似た人が答えます。ローマって昔の・・・?コロッセオも新しいですし・・・

 

「何か様子がおかしくないか?」

 

シディさんに似た人が心配してくれます。

 

「実は私記憶がなくて・・・」

 

「そうなんだ、まぁ記憶が治るまで一緒に行動しようよ!」

 

カンナちゃんに似た人がそう言ってくれます。優しいところは似てますね・・・

 

(カゲチヨに似た人)「じゃあ、自己紹介だな!俺はカゲロウ。」

 

(ヒサメに似た人)「私はサミダレ。」

 

(シディに似た人)「俺はシデヌスだ。」

 

(カンナに似た人)「アーシはカンテナ。よろしくね。」

 

「私はフィーアですよろしくお願いします。」

 

自己紹介をし終えた私は早速広場に向かいました。

 

「ここで何かもらえるんですか?」

 

私は皆に聞きます。

 

「ここではパンがもらえるんだ。」

 

「ローマではパンと娯楽が無料なんだよ!」

 

カゲロウさんとサミダレさんが答えてくれます。

 

「凄いですね・・・国が豊かってことですか?」

 

私が驚くと

 

「うーん・・・まあそうなんだけど理由は暗いものなんだよ?」

 

カンテナさんがそう言って説明します。

 

「ローマは小さな都市国家だったんだけどそれが戦争に勝って領土を拡大、植民地から搾り取ってセレブな大都市に発展させていったんだよ。」

 

なるほど・・・

 

「しかし貧富の格差は拡大してしまってな・・・市民の仕事がなくなって金持ちへの嫉妬を爆発させないためにパンと娯楽を提供して市民を堕落させているんだ。」

 

シデヌスさんも教えてくれます。

 

「どんなところにも闇はあるってことですね。」

 

「そういうことだ。俺たちは持ってないけど金持ちは戦争の捕虜を奴隷にしてるんだ。」

 

カゲロウさんの言う通りまさに権力の象徴ですよね・・・

 

「ほら今も女の奴隷が芸をさせられてるよ。」

 

バシンっ!バシンっ!

 

「あひん!あひん!」

 

「カンテナさん・・・なんか女の奴隷が鞭で男の主人を鞭で叩いてるんですけどあれが芸なんですか?」

 

「どんな時代にも変態はいるってことだよ・・・」

 

知りたくなかったですよそんなこと・・・

 

「それよりも大浴場に早くいかないと!」

 

サミダレさんに一言で私たちは広場を出て大浴場に向かいました。

 

「わかっていましたけど混浴なんですね・・・それに昼からお風呂もなんか新鮮ですし・・・」

 

「あれ?もしかして照れてるの~?」

 

カンテナさん!そ、そりゃ照れるでしょ!

 

「?どうしたのだ。そんなに俺を見つめて。」

 

シデヌスさんがシディさんに似てるおかげで混浴気分を味わえて気が狂いそうです・・・!!!

 

「ちょっ!お前鼻血出てるぞ!」

 

「のぼせちゃったの?」

 

カゲロウさん、サミダレさん・・・すみません。あまりのことに興奮してしまいました・・・

 

「けどこんな時間から大勢いるんですね。」

 

私は人の多さに驚きます。

 

「一日に八回はつかるからな。装飾も豪華だし上がったらカフェでフリードリンクを飲めるんだぜ。」

 

ローマ凄すぎません?

私たちはカゲロウさんの言う通り食費が無料のカフェでくつろいでいると・・・

 

「図書館もあるぞ。」

 

「マジか、そっちは床屋だぞ。なんでもあるなここ。」

 

他の市民たちも驚きの声が上がっていた。

そうして一日ローマを見て回りました。

 

「そうだ、夜に宴会に呼ばれてるの。フィーアちゃんもどうかな?」

 

サミダレさんにそう言われました・・・騒ぐのは苦手なんですけどお世話になりましたしね・・・

 

「わかりました。ぜひ一緒に。」

 

「よっしゃ!それじゃあ行こうぜ!」

 

カゲロウさんが喜びます。そうして宴会が始まったんですけど・・・

 

「何で私たち寝転がって食べてるんですか・・・?特製の服のおかげで服は汚れてないですけど・・・」

 

私は食べながら疑問に思います。

 

「うむ、やはり美味しいな!」

 

シデヌスさんが寝ころんだまま物を食べる姿は見たくなかったです・・・

 

「涙流してどうしたの?そんなに美味しかった?」

 

「いえ・・・ちょっと一日の終わりを悲しんでただけです・・・」

 

「何それ?」

 

私はカンテナさんにそう答えて今日は無料の宿で休んで四人と合流したんですけど・・・

 

「うぷ・・・」

 

「あれ?フィーアちゃんどうしたの?」

 

サミダレさんは沢山食べれたから良いですよ・・・

 

「あんまり食べられなかったらお腹を殴られて吐かされるんですよ?誰だって元気もなくなりますよ・・・」

 

「大丈夫か?今日はコロッセオを見に行くのだが・・・」

 

シデヌスさん・・・まぁ、興味ありますし行きます・・・

私はそうしてコロッセオに入ると今と違って立派な闘技場が広がっていました。。。

 

「剣闘士の気迫が凄いですね・・・」

 

私たちはショーを見ながら言います。

 

「族長が死んだときの儀式が由来だけど今では完全に娯楽だな。」

 

カゲロウさんが見ながら言います。

 

「それに勝ちさえすればお金と自由が手に入るから人気の剣闘士は引退しても名誉や金目当てで続けてるんだよ。」

 

なるほど・・・やる側にもメリットがあるんですね・・・

 

「おい!お前押すなよ!」

 

「そっちこそ!」

 

ちょ・・・こっちに喧嘩の巻き添えが・・・

押し出されて会場に・・・

 

「きゃ!」

 

ステージに来てしまいました・・・

 

「がるるるる・・・」

 

「うおおお!」

 

や、ヤバいです!

 

「ふっ!」

 

白刃取りからの・・・

 

「食らえぇぇ!」

 

私は人たちで剣闘士を猛獣を倒します!

 

「あ・・・」

 

つい戦いの血がたぎって・・・

そして私は剣闘士と勘違いされて捕まりました・・・

 

「私は市民なんですけど・・・」

 

「市民があんな強いわけあるか!」

 

いや、それは・・・

 

「剣を向けられたからつに突発的に・・・」

 

「一番ヤバいタイプだな。次の大会で自由にしてやるよ。」

 

まぁ、それくらいならいいですか・・・

 

「そりゃそりゃ!その程度ですか!」

 

私は槍や相手から奪った剣で相手を屠っていきます!

 

「ふふふ・・・最後はライオンですか・・・」

 

「グルルル・・・」

 

ネコを殺すのは忍びないですが・・・

 

「これで終わりです!」

 

「ぐおおおお!?」

 

ライオンに一太刀浴びせた私は・・・

 

「うおおおおお!!」

 

「すげぇ!」

 

市民たちから歓声を浴びていました・・・こんなのも悪くないですね・・・

 

そう思っていたらボーとしてきて・・・

 

「フィーア!フィーア!しっかりしろ!」

 

何故かシディさんに肩を掴まれていました・・・

 

「あれ?私は・・・・」

 

「車に轢かれたと思って心配したぞ!近くにいたのだがまさかトラックを投げ飛ばして電柱に激突させるとは・・・中の運転手もけがはなかったがびっくりしていたぞ。」

 

あぁ・・・無意識にやってたんですね・・・

 

「すみません・・・心配かけてしまって・・・」

 

「あぁ、今日は大事をとって俺が付き添って体に異常がないか確かめよう。今日は俺の部屋に泊って行ってくれ。」

 

えぇ!災い転じて福となすとはまさにこのことですね・・・

 

 

 

 

 

 

 



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カレコレ砲をぶっ放せ!

sideカゲチヨ

俺達とヨ―メイは公園で遊んでいた。

 

「何して遊ぼうか?」

 

「鬼ごっこでもするか?」

 

ヒサとシディが言う。

 

「皆さん高校生と大人なのにそんな遊びでいいんですか・・・?」

 

「楽しいじゃん、鬼ごっこ。」

 

ヨ―メイが苦笑いするがカンナがそういう。

 

「ねぇ、あれ見てください!」

 

フィーアが指さす先には一人の女性がいた!

 

「あれって望月由美子じゃないか!」

 

俺は驚く!

 

「それって誰ですか?」

 

ヨ―メイが聞く。

 

「ヨ―メイ・・・靴下突っ込んで寝てた方がいいですよ・・・」

 

「フィーアさん!?そこまでのレベルですか!?誰だか教えてくださいよ!」

 

仕方ねぇな・・・

 

「望月由美子って言えば犬や猫、歯周病菌だって知ってる超人気アイドルグループで一番人気の子だよ。」

 

ヒサが説明してくれる。

 

「でもなんで公園にいるんだろ?」

 

「誰かと会う予定でもあるんじゃないですか?男とか。」

 

カンナの疑問にヨ―メイが答える。

 

「でも望月由美子のグループって恋愛禁止じゃなかったっか?」

 

シディの言う通りこれってスクープの予感だな・・・

 

「待てよ?このスクープをヤヨイたちに売り込めばそれこそ金一封出してもらえるんじゃねぇか?」

 

「カゲチヨさん!それ名案ですね!」

 

ヨ―メイも賛成してくれる。カレコレ砲をぶっ放すぜ!

 

sideヒサメ

 

私たちは早速彼女をつけることにしたんだけど・・・

 

「いきなり煙草を吸っているぞ!」

 

「確か由美子って十六歳ですよね?」

 

シディとフィーアちゃんの言う通りいきなりスクープだよ!

 

「このド素人どもが!」

 

えぇ!?カンナちゃんどうしたの?

 

「ヤヨイちゃんたちが言ってたよ・・・何事も裏どりこれが大事なんだよ・・・写真は撮るけどあれを報道したとしても火をつけれるタイプのメガネケースだって言い訳されたら反論できないでしょ!」

 

「そもそも火がついてる時点でタバコじゃないんですか!?」

 

ヨ―メイちゃんも言うけど・・・

 

「確かにカンナの言う通りピッチピチのチャイナ服で書道すると書きやすいとかとんでもない言い訳したトップリーダーもいたくらいだしもっとデカいスクープもあるかもしれないしな・・・」

 

カゲが強欲な目をしてる・・・

その時だった!

 

「競馬新聞開いたよ!?あれは良いんじゃないの?」

 

私は二人に聞く。

 

「いや、もしかしたら競馬をスポーツとして好きだったら言い逃れされるしね・・・」

 

カンナちゃんがそう言った直後

 

「いけー!イケー!させー!」

 

「エマの様に叫びだしたがあれは証拠にならないのか?」

 

シディが言うけど・・・

 

「もしあれが細胞分裂の中継を聞いて興奮してるだけかもしれないよ・・・実際に競馬場に行かないと確実とは言えない・・・」

 

カンナちゃんが珍しく慎重だ・・・

 

「だー!くそー!」

 

由美子さんが紙を破り捨てた!

 

「あれも馬券外れたモブ男っぽいですけど違うんですか?」

 

「トップアイドルにはストレスがつきものだからな・・・紙を破り捨ててストレスをぶつけているのかもしれない・・・」

 

フィーアちゃんの言うことにカゲもそう答える・・・っていうか外れたときのストレスなんじゃ・・・こうして私たちは写真を撮りながらもさらなるスクープを求めて後を付けて行った・・・

 

sideフィーア

そうしてつけていると由美子は若い男と合流しました。

 

「まさかあれが彼氏ですか!?」

 

ヨ―メイが言いますが

 

「もしかしたら学校時代の先輩とかかもしれないからね。」

 

カンナちゃんの発想力は凄すぎませんか・・・?

真実を追いたいんでしょうけど・・・

すると・・・

 

「口づけしましたよ!?あれは違うんですか!?」

 

私は写真を撮りながら答えます。

 

「もしかしたら卒業の時のタイプカプセルを口移しで渡してるのかもしれないな・・・」

 

カゲチヨ・・・なんか変な漫画の読みすぎじゃないですか?

 

「なるほど・・・空気に触れちゃいけないデリケートなものかもしれないからね。」

 

「そんなものタイプカプセルの品物にするかな?」

 

ヒサメちゃんの言う通りカンナちゃんもカゲチヨもマスコミみたいなことしてテンション上がっておかしくなってる・・・

 

「うぬ?男がもう一人現れたぞ?二人の言う通り本当に同窓会かもしれないな。」

 

シディさんが言いますけど・・・

 

「あれは確実に三角関係かもしれないですよ!」

 

私は言いますが・・・

 

「もしかしたら同じ同級生かもしれない・・・どこかに行くみたいだから追ってみよう!」

 

カンナちゃんの言う通り追いかけるとそこは銀行でした・・・

 

「これは確実に銀行強盗ですね・・・」

 

「覆面被ってますしね・・・」

 

私とヨ―メイは呟きます。

 

「うん、でももしかしたらアジトに他にも盗まれたお金があるかもしれない。ここは泳がせて一気に暴くよ。」

 

「それに銀行に取材目的で入るのは違法だからな・・・違法で集めた証拠は訴えられる・・・」

 

なんか最もな意見ですね・・・

そうして廃倉庫に着くと他にも盗んだお金があった・・・

 

「カゲとカンナちゃんの予想が当たった!」

 

ヒサメちゃんが言う。

 

「やはりそうでしたか・・・」

 

「ん・・・つけてきたかいがあった・・・」

 

「悪事はここまでですね。」

 

なんとヤヨイちゃんたちがいたのだ。

 

「お前らつけてたのかよ!?」

 

カゲチヨは驚きます。

 

「当たり前ですよ。こっちはプロなんですから。」

 

「それよりも捕まえるのに協力お願いしますよ。」

 

「ん、お望みの金一封上げる。」

 

見破られてましたね・・・

そうして私たちは突入し・・・

 

「望月由美子!お前の悪事は撮らせてもらいました!」

 

ヤヨイちゃんの叫び声と共に突入し・・・

 

「はぁ!」

 

「仲間確保・・・」

 

「うわっ!」

 

ヒサメちゃんとミナヅキちゃんの氷の拘束で手下を確保。

 

「おらぁ!」

 

「これで逃げられませんね。」

 

「ひいいい・・・!」

 

カゲチヨの血液操作とハヅキさんの結界で由美子を閉じ込めました。

そうして犯人を警察に引き渡し今回の事件は幕を閉じました・・・

 

「いや~、まさか三人はもう情報を掴んでいたとは・・・」

 

カンナちゃんがヤヨイちゃんたちを羨望の眼で見る。

 

「当たり前ですよ。まぁ、皆さんのおかげで写真集めや確保も楽に行えたので助かりました。」

 

ヤヨイちゃんがそういう。

 

「結局プロには敵わないってことだね。カゲ。」

 

ヒサメちゃんがカゲチヨにそういう。

 

「はい・・・プロの記者になって活躍できると思ったのに・・・」

 

「クズですね・・・」

 

ヨ―メイちゃんがカゲチヨにそう言います。

 

「うぬ、今日は皆で何か食べていくか。」

 

シディさんの言葉に甘えた私たちは早速帰る準備をするのでした・・・

 

 



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死刑執行人の本性

「リアル鬼ごっこ」より前の話になります。
殺人鬼が死刑執行人だったらの話です。




sideカゲチヨ

今日は依頼で拘置所に来ていた。

 

「新入りかぁ?かわいこちゃんたち名前教えてよぉ~!」

 

早速ヒサたちが絡まれてるけど・・・

 

びりびりっ!

 

「今日付でこの配置になった看守のヒサメです。」

 

ぼおお!

 

「ぎゃあぁ!?頭がぁ!」

 

「同じくカンナです!」

 

ドコっ!

 

「おぽぽぽ・・・」

 

「同じくフィーアですよろしくお願いします。」

 

ヒサは電撃、カンナは炎で囚人の髪を燃やしフィーアは囚人に金的を食らわしちまった・・・

 

なぜこんなことになったかというと・・・

 

ー回想ー

 

カレコレ屋に依頼人である看守長がやってきた。

 

「最近おかしなことが起こるんです。」

 

「おかしなこと?」

 

俺は首を傾げる。

 

「囚人が死ぬんです。それも死刑囚ばかりが。最初は感染症かと思いましたが死刑囚は独房内で生活するので・・・」

 

「感染は拡大しにくいのに感染したということですね・・・」

 

フィーアが分析する。

 

「それに拘置所には我々職員をはじめ刑が確定していない未決囚もいます。」

 

「それなのに死刑囚が狙ってるかのように死んでいるね・・・」

 

「確かに妙だな。」

 

依頼人の言葉にカンナとシディも同意する。

 

「拘置所では死刑も行っているので死んだ死刑囚の呪いなどと言い出す者がいて看守にも職務放棄するものがいる始末で・・・」

 

「俺らで調査すればいいってことですよね?」

 

「でも調査はどうやって?」

 

俺とヒサが聞く。

 

「皆さんには増員の看守という形で拘置所に来ていただきたいんです。」

 

ー回想終了ー

 

ということで俺達はここにきている。

 

sideヒサメ

ということで囚人の点呼をシディが。

 

「囚人番号152番。」

 

「はいはい。」

 

逃走がないかの確認。

日中の刑務作業の見張りをカゲとカンナちゃんがやったんだけど・・・

 

「そこ!私語は慎め!」

 

「陰気面が・・・」

 

「女看守に叱られたかった・・・」

 

「は~い、皆さんに喝を入れていきますよ。」

 

ビシッ!

 

「ぎゃああ!竹刀で叩かれた!」

 

「しかも熱を帯びてやがる!」

 

カゲはなめられてたけどカンナちゃんの凄すぎるしつけで何とかなった・・・

 

「カゲ大丈夫だった?」

 

「カンナのおかげで俺もビビられるようにはなったけど納得いかねぇ・・・」

 

「でも今のところ異常はありませんね。」

 

カゲが愚痴るなかフィーアちゃんが言う。

 

「死刑囚同士かあるいは看守か・・・あらゆる視点で見て行こう!」

 

カンナちゃんがそう言ったときドアがノックされた。

 

「君たちのことは他の看守にも話していない。私以外の人間に気づかれないように。」

 

依頼人の注意を聞いた後部屋に一人の男が入ってきた。

 

「失礼します。明日予定されていた死刑の執行人が二人辞職したいと言ってきました。」

 

「またか・・・これでは看守がいなくなってしまう。」

 

男と依頼人は話す。

 

「確か三つボタンがあって同時に押すんだよね?」

 

私はカゲにこっそり聞く。

 

「あぁ、精神的負担を軽くするシステムだ。」

 

カゲがそういうと

 

「明日の刑を伸ばすわけにはいかない。他の看守に担当させなければ・・・」

 

「看守長。よければ私にご命令を。」

 

依頼人がそういうと男はそう言ってきた。

 

「しかし連続で行うのは負担が・・・」

 

「職務のうちです。」

 

「・・・わかった。あと一人は・・・」

 

「アーシがやりましょうか?」

 

カンナちゃんがそういうけど・・・

 

「ダメだ、囚人へのしつけが少しいきすぎてるらしいな。君は反省文を書いてもらう。」

 

「えー!!?」

 

男に反論されてしまった・・・そうしてカンナちゃんは反省文を書きに行った。

 

「・・・なら俺がやります。」

 

「頼もしいな新入り。」

 

そうして死刑執行人はカゲに決まってしまった・・・

 

「カゲ、ホントに良いの?」

 

「下手に拒否したら怪しまれるだろ?」

 

私はカゲに聞くけど反論されてしまう・・・

 

「カンナちゃんがまさかの反省文の刑ですからね・・・」

 

「俺たちにやらせたくないのもあるのだろう?」

 

フィーアちゃんとシディも言う。

 

「それだけじゃねーよ。ちょっと気になることがあってな。」

 

sideカゲチヨ

そうして俺はボタンを押した後あの辞職を報告した先輩の所に行った・・・

俺の予想では・・・そう思っていると先輩は何かを用意しているようだった。

 

「何やってんすか先輩?」

 

俺はあえて見てないふりをする。

 

「どうした新入り?眠れないか?」

 

「まぁ、水を飲みに。」

 

「無理もない。初めてだからな。俺はもう覚えていない・・・」

 

さて仕掛けるか・・・

 

「この水もらっても良いですか?」

 

俺は何かを入れた水を思いっきり飲む。

 

「なるほど・・・毒か。死刑囚のお茶に混ぜてたとはな・・・」

 

「少量ずつな・・・お前ただの看守じゃないな・・?」

 

「俺はカレコレ屋さ。拘置所の異変の調査で来たんだよ。」

 

俺は宣言する。

 

「毒のことも分かっていたのか?」

 

「いや、死ににくい体質だから手っ取り早く確かめたんだ。この異変に緊張や不安を抱えてるのにアンタだけ違ったからな。ボタンを押す時に確信に変わったけどな。」

 

「くくく・・・はははは!ほんとは初めての執行の時はうれしくて眠れなかったよ。」

 

なるほどな・・・

 

「それがアンタの本性か。やっぱカンナを見てても慣れないもんだぜ。」

 

「あの子は僕と同類っぽいからね居場所を奪われたくなかったから遠ざけさせたんだよ。」

 

それで反省文送りにしたのか・・・

 

「逆になんで俺は自分を偽って過ごさなきゃならないんだ?」

 

「・・・もうすぐ俺の仲間がここに来る。偽らずに牢屋の中で生きていけよ。」

 

俺はそういうが・・・

 

「それはごめんだね。」

 

「カゲチヨやられた。看守長がいなくなってる。」

 

カンナたちがここに来てくれた。

 

「保険をかけておいて助かったよ。くくく・・・看守長辞職する前にもう少しだけお世話になります。」

 

「嫌だ!カレコレ屋手を出すなよ!」

 

「うかつに手を出せないですね・・・」

 

「二人とも金属を身に着けてるから磁力でもダメだろうし・・・」

 

依頼人が叫ぶ中フィーアとヒサがそういう。

 

「君が本物の私を解放してくれたんだ、感謝するよ。」

 

「一番最初にここに来るんだな・・・他に手を出すんじゃねーぞ!」

 

そうしてあの看守は逃げおおせてしまった・・・

あの依頼人は積極的に逃がしてしまったため降格してしまったらしい・・・

 

「厄介な野郎が逃げちまったな・・・」

 

俺は事情聴取をする中で俺は呟いた・・・・



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SCPシリーズ956 子供割り人形

sideカゲチヨ

俺たちはユカにも手伝ってもらって動物の人形を完成させて吊るしていた。

 

「そういえばこれって何ですか?」

 

ユカが聞く、知らなくても無理ないよな・・・

 

「これは幼稚園の依頼で作ってたピニャータっていうものだよ。」

 

「使い方は確か・・・こうだな!」

 

シディストップ!

 

バカンっ!

 

「シディさん割ったら最初から作り直しですよ・・・」

 

「すまない・・・ユカに使い方を説明したくて・・・」

 

フィーアの言う通りだけどシディの気持ちもわかるし仕方ねぇな・・・

 

「でもこの人形の起源とか何も知らないよな。」

 

俺が言うと

 

「アーシは知ってるよ!」

 

カンナが手をあげて答えた。

 

「ピニャータはメキシコや南米のお祝いでよく使われるくす玉人形だよ。スイカ割りの要領で叩き割って中にあるおもちゃやお菓子を取り出すってわけ。」

 

カンナ博識だよな・・・

 

「でも子供が動物を模した人形を割るなんて残酷じゃないですか?」

 

フィーアの言う通りだよな・・・

 

「でも向こうでも昔は戦いに勝った勝者を神の生贄にしてたみたいだし似たようなものなんじゃない?」

 

カンナがそういうと

 

「うぬ・・・」

 

「確かにそうですね・・・」

 

なんでかフィーアとシディの顔が暗くなってしまった・・・(理由は「悲しき儀式」を見てください)

 

「で、でもこの中身は何ですか?グラムジャムンとか激辛の飴とか子供泣きますよ?」

 

ユカが話題を切り替える。

 

「え?子供は甘いもの好きじゃないですか?」

 

「辛いもの好きの子供が喜ぶようにしたかったんだけど・・・」

 

やっぱりフィーアとカンナか・・・

 

「取りあえず材料とお菓子を買いにいくか・・・」

 

俺は皆に言う。

 

「ついでに今日食べるおやつも買いましょう!」

 

「そうだね!」

 

フィーアとヒサの言う通り百均で買うか・・・

 

sideフィーア

 

そうして私たちは戻ってきたのですが・・・

 

「あれ?いつの間にかピニャータがありますよ?誰か作ったんですか?」

 

私は皆に聞きます。

 

「いや、知らねーな・・・」

 

「もしかしてまたトラブルの元じゃないですか?」

 

ユカの言うことが正しそうですね・・・そうおもっていると電話が鳴ります。

 

「もしもし?」

 

カンナちゃんがスピーカーにして出ると・・・

 

「大変です!またSCPー956が逃げ出してしまいました!」

 

如月さんからまたSCPが逃げ出したと報告がありました。

 

「また逃げ出したのかよ!報酬は出すんすよね!?」

 

カゲチヨ・・・現金ですね。

 

「任せてください。それにSCPー956は子供にだけ活性化するのでカレコレ屋の皆さんに被害は出ませんよ。」

 

あれ?じゃあユカは・・・

 

「大丈夫ですよ。妖精の変身能力で肉体年齢も皆さんと同じくらいにします。」

 

そういうとユカは背丈を伸ばし高校生くらいの姿になった・・・

 

「何でもありですね・・・」

 

「うむ。これで全員大丈夫だな。」

 

ユカの能力にフィーアとシディが言って了承した後電話を切る。

 

「それでSCPー956はどんな特徴なの?」

 

ヒサが聞く。

 

「SCPー956は未知の生物を模したピニャータに似た姿らしいよ。丁度このピニャータみたいな・・・」

 

おい、カンナまさか・・・

 

「他にどんな特徴があるんだ?」

 

シディが汗をかきながらカンナに聞く。

 

「えーと・・・SCP-956は12歳以下の子供が一定の距離に近づくと行動が活性化するらしいよ。子供が近づくと子供は意識がはっきりしたまま固まって動けなくなって子供の胴体をSCP-956は破裂するまで殴り続けるみたいだね。」

 

「残酷すぎませんか・・・?」

 

そいつ絶対子供嫌いですね・・・

 

「まるでピニャータの復讐みたいじゃねぇか・・・!?」

 

カゲチヨも戦慄します。

 

「そして破裂した子供の中からは大量のキャンディが出てくるの。キャンディは臓器から作られてるみたい。」

 

気持ち悪すぎませんか・・・?

 

「研究者の話ではSCPー956はある一点を収容室から覗いていたの・・・」

 

「どこなの・・・」

 

ヒサメちゃんが聞く。

 

「視線の先には小学校があったって話だよ・・・」

 

「怖すぎますよ!」

 

執着が異常です!

 

「とにかくこれを研究室に・・・」

 

シディさんが言った瞬間

 

カタカタカタ!

 

「動いた!?」

 

「やっぱりSCP-956だよ!」

 

ユカとカンナちゃんは驚きます!

 

ピュー!!

 

マズイ!飛んでいきました!

 

sideユカ

 

やっと追いつきました!

 

霊槍ヴァルハラ第十四形態 翠蛸(エメラルドオクト)プラスクラーケンの触手

 

私は巨大化させた触手でSCP-956を拘束しました!

 

「なんとか捕まえましたけど・・・」

 

「このキャンディはもとは子供だったってことですね・・・」

 

落ちてたキャンディをみてフィーアお姉さまが言います・・・

 

「でもこれって普通に食べられそうだよな。」

 

カゲチヨさんが言いますが・・・

 

「ダメだよカゲチヨ、SCPー956が作ったキャンディは食べると数分後に心臓が止まって死んじゃうから!」

 

「そうなんだ・・・」

 

カンナお姉さまの言葉にヒサメお姉さまが震えます。

 

「取りあえず研究室に運ぼう!」

 

シディさんの言う通り如月さんの研究室にSCP-956を運びました。

 

「ありがとうございます!これで大丈夫です。」

 

「でもこいつの弱点って何でしょうか・・・」

 

フィーアお姉さま的には知っておきたいですよね・・・

 

「SCP-956は接着剤、砂糖、未特定の毛皮、そして人間の組織からできているんです。高熱や火炎に弱いことが分かっています。」

 

「ってことはアーシやシディの炎で倒せるね。」

 

確かにそうですね。

 

「ダメですよ!?研究対象なんですから!あと公園のキャンディは回収してきたんですか?」

 

あ、忘れてました!!

 

「ヤベェ!犠牲者が出る前に確保しないと!」

 

「それに12歳以下の子供があのキャンディを食べると一定の条件でSCP-956はのコピーができてしまうんです!」

 

「急いで回収だー!!」

 

カゲチヨさんの一言で私たちは走りだします。

その後なんとかキャンディは回収して事件は幕を閉じました・・・



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カンナの旅

鷹の爪団のものを参考にしました。


sideカゲチヨ

今日はカレコレ屋の掃除をしたんだが・・・

 

「邪魔するぞ。」

 

ゼクスがやってきた。

 

「おぉ、ゼクスか。何かようか?」

 

シディが聞く。

 

「カンナに用があったのだが・・・留守か。」

 

「あぁ、カンナちゃんなら・・・」

 

ヒサがそう言おうとすると・・・

 

「速達ですよー!」

 

宅配の人がやってきた。

 

「またですか・・・」

 

フィーアがうんざりした顔をするが当然だ・・・

 

「カンナの奴出かけてるのか?」

 

ゼクスが聞く。

 

「あぁ、実は・・・自分探しの旅に出てて・・・」

 

俺は答える。

 

「本当にどういうことだ!?」

 

ー回想・数日前掃除が始まった直後ー

 

「カゲチヨ、アーシは自分が本気で分からなくなったの・・・」

 

「それよりも掃除手伝ってくれ・・・」

 

俺は深刻そうにいうカンナに言う。

 

「自分でも気づかないうちに人を傷つけたり・・・困らせたり・・・ヒサメちゃんとカゲチヨのいちゃいちゃを覗き見したり・・・」

 

「あれはホントにびっくりするからやめてよ・・・」

 

ヒサが言う。

 

「もしかしたら本当はアーシはカンナじゃないのかもしれない!」

 

「妙な言い訳はいいですから掃除が二番目に上手いあなたがやらなくちゃ何も始まらないんですよ。」

 

一番掃除の上手いフィーアが言う。

 

「アーシが好きな物も本当は辛い中華料理じゃなくて薄味のフレンチなのかもしれない・・・違いない!フレンチ最高!」

 

「うぬ・・・確かに自分が分からなくなるのはわかるが・・・」

 

シディ・・・これは掃除したくないときの言い訳だ・・・

 

「今一度自分が何者か見つめなおしてくるね!」

 

「「「ちょっと!!?」」」

 

俺とヒサ、フィーアはいきなりの事に困惑する。

 

「うぬ、早めに帰ってくるんだぞ。」

 

シディは呑気か!?

 

ー回想終了ー

 

sideヒサメ

 

「完全に掃除したくないだけの言い訳じゃないのか?」

 

ゼクス君の言う通り私たちもそう思ったんだけど・・・

 

「こうして手紙も送られてくるし宛先も遠くだから本当に旅してるんだよ・・・」

 

「アイツ女子力高いからキャンプとかもできそうだしな・・・」

 

私とカゲは言う。

 

「で、今度はどこから来たんだ?」

 

シディが聞く。

 

「じゃあ読みますね・・・前略、中略、後略、終わり!」

 

「略しすぎだろ!?」

 

フィーアが読んだ内容にゼクス君が突っ込む。

 

「いえ、まだ続きがありますね・・・あ、全部略しちゃだめだったね!てへぺろ。」

 

なんかムカつくな・・・

 

ー手紙ー

sideカンナ

 

皆さん、いかがお過ごしですか?またゼクス君とカゲチヨが喧嘩していないと良いのですが・・・

 

まぁ、堅苦しいのはこれくらいにしてアーシは今大分県にいます。おおいたって言うから誰もが激痛でおお、痛っ!ってなってるのかと思ったらいうほど痛がってなくてびっくりしました!

あ!飛行機雲だ!

 

sideフィーア

 

「俺達そんな年中喧嘩してねぇよ!」

 

「というか何なんだこの手紙は・・・」

 

カゲチヨとゼクスも呆れてますね・・・

 

「だがカンナは大分まで行っていたとはな。楽しそうでよかった。」

 

シディさん・・・器がデカいですね・・・

 

「速達ですよー!」

 

また来たんですか!?

 

「次は私が読むね・・・ハロー!ヒサメちゃん!また食べ過ぎでお腹壊してないって・・・余計なお世話だよ!!」

 

ヒサメちゃんが内容に怒ります・・・

 

「全くなんで関係のないことを書くんですか・・・」

 

「もう・・・読んでいくね・・・」

 

ヒサメちゃんが読みすすめます。

 

sideカンナ

アーシは今オランダに来ています。オランダっていうから誰もいない国なのかと思ったら結構人でにぎわっていてびっくりしました。風車も綺麗だし肉料理のヘハクスバレンも美味しいよ!後略!

 

sideカゲチヨ

 

「自分探しと言いつつ観光してるなアイツ・・・」

 

「うう・・・美味しそう・・・」

 

ゼクスの言う通りだな・・・それにヒサ、よだれが滝のように出てるぞ・・・

 

「手紙もオランダの場所になってるし凄いなアイツ・・・」

 

カンナの旅行スキルに俺は唖然としてしまう・・・

 

「速達ですよー!」

 

また来た・・・

 

「今度もまた観光の話なのか・・・?」

 

俺は読んでみた・・・

 

sideカンナ

月日は百代の行きかう年もまた旅人なり。松尾芭蕉は素晴らしいし今ならその気持ちもわかります。

 

自分探しもだいぶ進んでいます。昨日は右手が右腕の先についてることを知りました。

それで嬉しくなって左手で撫でたら

 

「気安く触るんじゃないわよ!」

 

と右手に怒られました。

 

今日は背中の存在を右足と語り合ったの、背中が存在することは理屈ではわかるんだけど一度も見ていないものを存在すると言えるのかと悩みは尽きないかな。

 

あ!ハダカデバネズミだ!

 

sideゼクス

 

「すごい一人芝居うまいなアイツ・・・」

 

僕は素直に驚く・・・

 

「それに急に哲学的なこと考えてるし・・・」

 

「うむ。じっくり考えてるようでよかった。」

 

シディは相変わらずだしヒサメも驚いてるようだ・・・

 

「また速達ですよー!」

 

何でそんな立て続けで送るんだ・・・?

 

俺は読んでみたがそれは驚愕の内容だった・・・

 

sideカンナ

 

あ、アーシはどうやら道に迷ったいなの・・・インドに行こうと思ったら見渡す限り氷の世界・・・雪女もいないしここは本格的な寒冷地だとわかったの・・・

さっきから某企画のペンギンさんの親せきと思われるペンギンがアーシに魚を食べろと進めてくる・・・

 

 

寒い・・・眠い・・・炎も間に合わない・・・

 

寒い・・・ね、ね・・・後略!

 

sideヒサメ

 

「カンナちゃーん!」

 

私は思わず叫んでしまう!

 

「明らかに南極だろそれ!?」

 

「まずいな救出に向かわないと・・・」

 

カゲチヨとシディが言うと

 

「速達がまとめて届きましたよー!」

 

「まとめて届きすぎですよ!」

 

フィーアちゃんが量に驚いてたけどカンナちゃん無事だったんだ!

 

sideカンナ

 

いやー・・・あの寒かったところ埼玉県だったみたい。

 

さーて、アーシはいまどこにいるでしょうか。

 

sideカゲチヨ

 

「絶対埼玉じゃないだろ!?」

 

俺は突っ込む。

 

「でも手紙に書いてある場所カレコレ屋の近くにそっくりですね・・・」

 

フィーアの言う通りだ・・・

 

「この手紙・・・背後にいるって・・・・」

 

 

どこだ!どこにいるんだ!?

 

「アンタたちの後ろだー!」

 

「「「ぎゃあぁぁぁぁ!??」」」

 

俺とヒサ、フィーアは気絶してしまった・・・

 

sideカンナ

 

「あれ?ゼクス君とシディは驚かないんだ。」

 

「あぁ、カンナおかえり。」

 

「お前にはいつも驚かされてるからな。」

 

ちぇー!

 

「それよりも三人とも気絶したんだし掃除しっかりやれよ。」

 

「えー!ゼクス君も手伝ってよ!」

 

「全く・・・せっかく遊びに誘おうと思ったのに・・・」

 

「やった!早く終わらせちゃおう!」

 

ドッキリも成功したしやったね!

 



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呪いの人形を使うとどうなるのか?

sideヨ―メイ

「後は頼んだぞ、ヨ―メイ。」

 

そう言ってオーナーは私に店を任せて出ていきました・・・私は品物の出し入れ作業です・・・

 

「はぁ~労働つらい・・・」

 

そう言いながら品物を手に取るとそれは気味の悪い人形で

そこには説明が書かれていました・・・

 

「呪いの人形?どんな相手でも体の一部があれば復讐、制裁思うがまま!」

 

これは・・・役にたちそうですね。

 

私はさっそくカレコレ屋に行き・・・

 

「買い取り希望の商品は検品しないとですよね~」

 

私はカゲチヨさんにこっそり近づき

 

プチっ!

 

「いってえぇぇぇ!?待てヨ―メイ!」

 

「お邪魔しましたー!」

 

私は颯爽と立ち去り・・・

 

「ふふふ・・・行きますよぉ~・・・そりゃ!」

 

外で思いっきり髪を入れた人形に向かってハンマーを振り下ろしました!

すると・・・

 

「うっ!胸が・・・」

 

胸に痛みを感じたと同時に私の意識は闇に落ち・・・

 

(声が出せない??それに動けない・・・)

 

「カー!カー!」

 

ぎゃあああ!?カラス!つつかないでください!

まさに人形のようになってます・・・

 

「ねーなにあれ人形?」

 

「でか。等身大の人形とか需要ないでしょ。」

 

「女に縁のないオタクがべたべたしてんじゃない?」

 

完全にラブドールと思われてます・・・

やばいです・・・朝まで放置されてしまいます・・・

 

sideヒサメ

 

私たちはカンナちゃん以外全員カレコレ屋にいたんだけど・・・

 

「すまん、ヨ―メイ来てないか?」

 

オーナーが尋ねてきてヨ―メイちゃんのことを聞いてきた。

 

「今日は見てないな。」

 

シディが答える。

 

「まーた無断欠勤かよ。社会不適合者だな~。」

 

「どうせまたサボりじゃないですか?」

 

「カゲは嬉しそうに言うな。フィーアちゃんは・・・ないとは言えないか。」

 

私は二人に注意する。

 

「無断欠勤ならまあいいんだが・・・」

 

「良いんですね・・・」

 

「可哀そう・・・」

 

オーナーのコメントにフィーアちゃんと私は苦笑いする・・・

 

「買い取り依頼のあった呪いの人形もないというのが気になってな。」

 

何!?その怖そうな商品!

 

「憎い相手の髪や爪なんかを人形に埋め込んで儀式を行う。すると、相手に呪いが降りかかり人形と同じ苦痛を与える。信頼できる筋から買ったから効果は間違いない。」

 

「まさか、いくら何でもヨ―メイちゃんが使うわけ・・・」

 

オーナーの言うことを私は否定しようとしたけど・・・

 

「昨日の夜、ヨ―メイに髪抜かれたんだけど・・・」

 

「決まりだな。」

 

「呆れてものも言えませんね。」

 

「ヨ―メイちゃん・・・」

 

カゲの言葉にオーナーとフィーアちゃん、私は言う・・・

 

「だがカゲチヨは呪われてるようには見えないぞ?」

 

「確かに異常はないぜ?」

 

シディとカゲが首を傾げる。

 

「呪い返しかもしれん、正しい条件が満たされなかったとき呪いは術者本人に返って体の自由、次に五感を失う。そして本物の人形となって次の形代となってしまうんだ。」

 

「人を呪わば穴二つですね・・・」

 

オーナーの言葉にフィーアちゃんも言う・・・

 

「助けるためには呪いに使った人形を完全に破壊するしかない。」

 

「うむ、すぐに行こう。」

 

「だが買い取り希望した人間がそう簡単に許してくれるかどうか・・・」

 

どういうこと?

 

「実は買い取り希望した人はカンナなんだ・・・」

 

それはヤバいね・・・

 

ー回想ー

 

「オーナー!買い取り希望した人形貰いにきましたー!」

 

「あぁ、確かこの棚に・・・む?ないな?」

 

「え?」

 

「すまん・・・どうやら盗まれたみたいだ・・・ヨ―メイもいないしもしかしたら」

 

「そんな・・・ヨ―メイめ・・・見つけたら八つ裂きにしてやる・・・」

 

「おい!どこに行くんだ!?」

 

ー回想終了ー

 

「アイツ、相当イラついてたから呪い返しのことも聞いてないし人形なんて見つけたら速攻で壊してしまうかもしれないぞ。それがヨ―メイの姿形をしてたらなおさら・・・」

 

「「「「早く見つけよう・・・」」」」

 

自業自得とか言ってられないよ・・・

 

sideヨ―メイ

 

うぅ・・・幸いお腹もすかないし寒さも感じないけどもしかしたらずっとこのままかも誰も気づかないんじゃ・・・

 

 

「可哀そうに・・・こんなに汚れて。もう大丈夫だよ。僕の家に・・・」

 

ぎゃー!何かリーマンぽい人に攫われそうですー!!

 

「ちょーっと待った!」

 

か、カンナさん!?

 

「捨ててあるものを拾うのは犯罪ですよ!」

 

「そ、そんなつもりじゃ!」

 

「そんなつもりなくても犯罪は犯罪!どっかいって!」

 

「うぅ・・・」

 

助かりました・・・

 

「いやー呪いの人形がまさかこんなところに落ちてたなんて・・・ん?ヨ―メイに似た人形?丁度いいや・・・」

 

え!?拾うのは犯罪って言ってませんでしたっけ!?どこに連れて行くんですかー!?

 

sideシディ

 

俺たちは捜索してしばらくたったころ等身大の女の子の人形が捨てられてると話を聞きやってきたのだが・・・

 

「やっぱりいませんね・・・」

 

フィーアの言う通りだが・・・

 

「ヨ―メイの匂いは残っている確かにいたことは確かだ。」

 

俺は狼男の鼻を使って答える。

 

「ん?あのリーマン何探してるんだ?」

 

スーツを着た男がうろうろしていたのだ。

 

「どうかしたんですか?」

 

俺は男に声を掛ける。

 

「あぁ・・・実は僕昨日ここに落ちてた人形を拾おうとしてたんです。」

 

やっぱりヨ―メイはここにいたんだ!

 

「もしかして貴方の部屋に!?」

 

ヒサメも聞くが・・・

 

「いえ、僕が欲望に負けて可愛い服とか小物をつけようとしたらオレンジの髪をした角の生えた女の子に注意されてしまって・・・でも諦められなくて拾いにきたんですけどやっぱりあの子が交番に届けたのかなって・・・」

 

まずい・・・すでにカンナの手に渡っていたのか!

 

「やっぱり着れないのに集めてたからバチが当たったんですかね・・・」

 

「そんなことは無いと思うぞ?」

 

俺は男にそういう。

 

「そうだな、趣味なんて人それぞれだし。」

 

カゲチヨもそう言ってくれる。

 

「今度服選び手伝ってくれますか?こっちのフィーアちゃんの服選び壊滅的なんで・・・」

 

「余計なお世話ですよ!・・・でもお願いします。」

 

ヒサメとフィーアもそう言ってくれる。

 

「皆さん・・・。」

 

「自分の好きな物を身につけるのはおかしなことじゃないということだ。」

 

そうして俺たちは笑顔で男と別れた。

 

「シディ!匂いは追える!?」

 

ヒサメが走りながら言う。

 

「あぁ!いつもカンナが使う倉庫だ!」

 

「早くいかないとマジでヤバいな・・・」

 

間に合ってくれ!

 

sideヨ―メイ

 

「ヨ―メイのアホ!商品勝手に使うな!」

 

ドコっ!

 

ぐへえええ!?特殊警棒が腹にヒットします!痛みはないにしても衝撃で体は動きますしボロボロにはなりますよ!

 

「大体手錠の件反省してないのかー!」

 

ズガンっ!

 

のおおおお!頭は!頭はダメですうううう!

 

「ありゃりゃ・・・結構ボロボロになっちゃった。もう壊れちゃうかな?」

 

ひいいい・・・

 

「最後は盛大に吹き飛んじゃえ!」

 

カンナさんは警棒をフルスイングします!もうだめですううう!

 

「カンナ!落ち着け!」

 

シディさん!

 

「あれ?シディどうしたの?こんなとこまで。」

 

「あった!呪いの人形です!」

 

「ごめん!カンナちゃん!」

 

ヒサメさんが机の上にあった人形を氷で破壊してくれました!

 

「おい!ヨ―メイ大丈夫か!」

 

カゲチヨさん・・・!

 

「うええええ!怖かったですよー!!」

 

私は大泣きしてしまいました・・・

 

「ん?何がどうなってるの?」

 

カンナさんの呆けた声が響きました・・・

 

sideカンナ

 

「痛みが後で返る感じじゃなくて良かったね!」

 

「はい・・・まさか呪い返しがあるなんて・・・」

 

ヒサメちゃんとヨ―メイが話す。

 

「危ないところだったが壊される前で良かった。」

 

「人騒がせなんですよあなたは。」

 

「うぅ・・・」

 

シディとフィーアちゃんにも言われる。

 

「しかし何でカゲチヨを呪おうと思ったんだ?」

 

「クズだしほぼ不死身だから良いと思って・・・」

 

「おい!?」

 

オーナーの質問にヨ―メイがそう答えカゲチヨが怒る。

 

「原因はそれだな。元の持ち主に確認したんだが必要なのは体の一部とその相手を憎む強い気持ちだそうだ。」

 

ふ~ん・・・少なくともカゲチヨとヨ―メイの仲は問題なさそうだね・・・

 

「私カンナさんの拷問で生まれ変わりました・・・もうオカルトには首を突っ込みません!・・・多分。」

 

ねぇ、ちょっと語尾に聞き捨てならないことがあったんだけど・・・?

 

「それにアーシ許したなんて言ってないよ?人形弁償してもらうからね?」

 

「そ、そんな!拷問してたことでお相子に・・・」

 

「それに無断欠勤のペナルティーもあるからな。タダ働きだ。」

 

「人形としていきたかったです・・・」

 

「やれやれですね・・・」

 

フィーアちゃんの言う通りだよ全く・・・

 

 

 

 

 

 



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女子高に男子と女子好きが行くとどうなるのか?

sideカゲチヨ

今日の依頼人は三つ目の異宙人だった・・・

 

「実は私ラノベ作家を目指しててちょっとさえなくて目立たない男子が女の子にモテモテな話を書きたいと思ってるんです!」

 

「ラノベとしては王道じゃないですか!」

 

ユカ!何でお前が笑顔で言うんだよ!?

 

「だってヒサメお姉さまたちがいないのにカゲチヨさんだけで依頼をこなせるかと思ってきたんですよ!」

 

どうせ森に飽きて抜け出してきたんだろ・・・

 

「で、依頼というのは?」

 

「私が理想とする主人公にカゲチヨ君がピッタリなんです!そのさえなさが!」

 

「なるほど・・・確かにカゲチヨさんってそういうラノベの主人公の王道の性格してますものね!」

 

「余計なお世話だ!」

 

「それでストーリーのネタのためにカゲチヨ君が女子校に唯一の男子として転入したらっていう夢の世界に入って欲しいんです!」

 

夢の世界?

 

「私はこの第三の眼で自分の作った世界に人を引き込むことができるんです。」

 

「ゲイザーみたいな感じですね!」

 

ユカの言う通り似てるな・・・

 

「でも条件があって、夢を見せる相手に了承を取らないといけないんです。引き受けてくれますか?」

 

ま、まあ・・・

 

「依頼だし仕方ねぇな・・・」

 

「カゲチヨさん下心が見えてますよ・・・」

 

ユカ!ナチュラルに心読むなよ!

 

「私も行っていいですか!女子校とか行ってみたいです!」

 

「良いですよ!」

 

sideユカ

 

「やってきました夢の世界!そして女子好きのロマンが広がってますよ!」

 

「テンション高いなお前・・・」

 

しっかり登校した後ですし女子が沢山いますねぇ・・・

 

「ふふふ・・・」

 

「あくまで俺が主役の世界だからな・・・?」

 

分かってますよ!

 

「おはよー。」

 

「やっほー!」

 

「二人ともおはようございます。」

 

おー!幻とはいえお姉さまたちもいるんですね!

そうして授業が始まりましたが・・・

 

「結構普通の授業なんですね・・・」

 

「何でがっかりしてんだよ・・・」

 

だって女教師じゃないですしテンション上がりませんよ。

 

そうして授業が終わった後ヒサメお姉さまが

 

「先生からクラス全員分のノート持って行かないと」

 

「「マジでか・・・」」

 

とんでもない量のノートがそこにはありました・・・

 

「よっと。」

 

私たちがノートを持ち上げると・・・

 

「きゃー!やっぱ男の子って力もち!」

 

「何でカゲチヨさんにだけ歓声が!?」

 

私は思わず涙目になります・・・

 

「このくらいで歓声が・・・ちょろいな・・・」

 

そうしてノート運びが終わった後に・・・

 

「カゲ!これ・・・調理実習で作ったクッキーあげる。形は崩れてるけど・・・」

 

「お、おう・・・ありがとな・・・」

 

むきー!!

 

「カゲチヨさん!思い上がらないでください!実際のヒサメお姉さまのクッキーは爆発しますよ!わかってるんですか!?」

 

「分かってるから胸倉掴むなよ!?」

 

sideカゲチヨ

 

ユカの嫉妬が強烈すぎるしヒサたちが普段と違ってドキドキする・・・

例えば・・・

 

「今日は暑いなー・・・ちょっと胸元ゆるめよ・・・」

 

「うわあぁぁ!?無理だあぁあぁ!」

 

「うふふふふ・・・」

 

カンナのセクシーなシーンを見ちまったり・・・

 

「カゲチヨさんは私のものよ!」

 

「抜け駆けしないでよ!」

 

「調子乗んなよ!」

 

他の女子たちが喧嘩しているところを・・・

 

「いえ、私の物です。」

 

「「「ぎゃあああ!?」」」

 

「カゲチヨ、こんな無法地帯なところとおさらばして放課後は私の家に行きませんか?」

 

「「ありえないな・・・」」

 

女子たちをなぎ倒してかっこよく俺を口説くフィーアもいてすっごく疲れた・・・

 

「くそっ!これならボッチの方がまだましだぞ!」

 

「羨ましい羨ましい羨ましい・・・・」

 

ユカの嫉妬も限界でこっちが夢の世界で殺されそうだしもう嫌だー!!

 

俺は体育の時間になったので速攻で更衣室に隠れた!

 

「ラノベの世界も体育もダルくなってきた・・・」

 

俺はそんなことを口走りながら着替えを終えて行こうとしたら・・・

 

「きゃ!?なんでここに・・・」

 

ヒサ!?しかも着替え中!?

 

「俺、男子更衣室に来たはずじゃ・・・」

 

「男子はカゲしかいないんだから男子用の更衣室なんてないよ!?」

 

そうだった!早く出て行かねぇと・・・

 

「体育だるー・・・」

 

「いちいち更衣室で着替える必要ないのにねー・・・」

 

マズイ・・・他の女子たちが・・・

 

「殺す殺す殺す・・・・」

 

ユカも来てるしもう無理だー!!

 

「いやー、面白いイベントだらけでしたね。これにて終了とします。」

 

sideユカ

 

「助かったぜ・・・時間制限とかあったんだな・・・」

 

「はい、最高のネタが出ましたよ。」

 

「良かったですねー・・・ほんと・・・」

 

「ユカ・・・目が笑ってねーぞ・・・」

 

うぶな反応とかホント女子にモテそうで羨ましいですよカゲチヨさんは・・・

 

「でも、結構苦労したな・・・」

 

「そうですねー、実際男子をめぐって女子が争うところもそうそうないですしね。」

 

まぁ、そうですよね。

 

「もっとリアリティのあるやつ思いつきました!レズビアンな女の子と陰キャ男子が他の生徒たちを次々と落としていく新感覚作品なんですけど・・・」

 

「「それ俺(私)たちのことですよね!?」」

 

結局その作品はニッチな層に受けて作品化されたそうな・・・

 

 

 




ヨ―メイの特訓小話

ヨ―メイ「森での特訓では機械の技術を学ぶために技術班のジニさんのところで特訓したんですけど・・・」

回想

ジニ「ここをはんだ付けして最後はこう。」

ヨ―メイ「いや、複雑すぎて・・・ぎゃあああ!?」

ボンッ!

回想終了

ヨ―メイ「ジニさんのフィーリングな特訓のせいで機械が爆発・・・悪の科学者の気持ちが分かった今日この頃です・・・」

カゲチヨ「まぁ、ドンマイだな・・・」

ヨ―メイ「あとフィーアさんが頭突きの特訓をしてくれたんですけど・・・」

回想

フィーア「行きますよ。」

ヨ―メイ「バッチ来いです!」

ゴッシャァァァ!!

ヨ―メイ「こここここ・・・・」

フィーア「次は誰ですか?」

回想終了

カンナ「面白いくらいに凹んでるね・・・」

ヨ―メイ「頭突きは格闘技では反則だから有効らしいですけど危うく三途の川を渡りかけました・・・他にも自警団に色々やられたのでまた話せれば話します・・・」



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アイアンメイデンの歴史

ヤルミナティーに出てきたアイちゃんも出します。


sideカゲチヨ

カレコレ屋で俺たちは依頼を待っていたのだが・・・

ピンポーン・・・

 

「お届け物でーす。」

 

声とともに荷物が運ばれてきた。

 

「あれ?誰か頼んだ?」

 

ヒサメが言うと

 

「実はタブーにヤルミナティーで遠出する間拷問器具のメンテナンスを頼まれちゃってさ。」

 

カンナがそう言った!

 

「なんつー物騒な依頼受けてんだ!?」

 

「うむ・・・タブーの依頼なら受けるが俺達は拷問器具の手入れなどわからないぞ・・・」

 

俺とシディはそういうが荷物はドンドン運ばれてくる。

 

「これってギロチンですよね・・・」

 

フィーアの言う通りすごい血だらけだな・・・

 

「なんかマリーアントワネットを処刑したギロチンでまだまだ切れるらしいよ?」

 

なんつー代物だよ・・・

 

「うぬ?この先端が梨のような道具はどう使うんだ?」

 

シディが持ってきて言う。

 

「それは苦悩の梨っていって先端を開いて口や肛門をボロボロにするんだけど開いた形が花が開いたみたいになるんだよ?」

 

「ひいいぃ・・・!」

 

ヒサは口や尻を押さえて戦慄する・・・

 

「しかもアイアンメイデンまであるじゃねぇか・・・」

 

何度カンナの持ってるものに入れられて苦しんだことか・・・

 

「そういえばアイアンメイデンってなんで女の顔なんですか?」

 

フィーアがそういう。

 

「この顔は聖母マリアをイメージしているらしいよ。なかなか美人だと思わない?」

 

カンナがそういうがそうか・・・?

 

「や~んもう照れちゃう。」

 

ん?

 

「ヒサ?なんか言ったか?」

 

「私は何も言ってないよ?」

 

え?

 

「使い方はどうするんだ?」

 

シディが聞く・・・点検の上で使い方を聞くのは重要だからな・・・

 

「観音開きになってるんだけど中も扉の内側も大量の針があって閉じ込めた人間の全身に突き刺さるの!」

 

テンション高いなカンナ・・・

その瞬間!

 

バンッ!

 

「いてえええ!!」

 

アイアンメイデンが勝手に動き出して俺を閉じ込めた!

 

「誰が動かしてんだよ!?」

 

「誰も動かしてないぞ!?」

 

「なんか意思を持ってるような・・・」

 

俺が聞くとシディとフィーアがそう答える!

 

「あ~もう我慢できない!!」

 

「喋った!?」

 

ヒサの言う通り喋って動き出した!

 

「早く出してくれー!!」

 

sideフィーア

 

「ふぅ・・・」

 

凄い力でしたね・・・

 

「うぐぐ・・・なんとか心臓と脳をやられずに済んだぜ・・・」

 

まさに奇跡ですね・・・

 

「しかし一体誰なんだ?君は?」

 

シディが尋ねる。

 

「アタシはアイアンメイデンのアイちゃんでーす!よろしくね!」

 

アイちゃん・・・なんか可愛い名前ですね・・・

 

「それで何でアイアンメイデンが意思を持ってんだよ・・・」

 

再生が終わったカゲチヨが聞く。

 

「う~ん・・・意思を持ってるんじゃなくて魂がこのアイアンメイデンに乗り移ったって感じかな?」

 

「生前は誰だったんですか?」

 

私は聞きます。

 

「私の生前の名前はバートリ・エルジェーベト!!」

 

「誰なの?その人?」

 

ヒサメちゃんが聞きます。

 

「バートリ・エルジェーベトって言ったらこのアイアンメイデンの作った人だよ!」

 

カンナちゃんがキラキラした目で見る。

 

「あら?この子も私のことを知ってるのね。」

 

「バートリ・エルジェーベトは16世紀から17世紀の初めに生きたハンガリー王国の貴族の女性でかなりの美少女だったらしいよ?」

 

「その通り!」

 

「まぁ、財産保有のための近親婚のせいで彼女は頭痛が酷くて女性の悲鳴を聞かないとその頭痛は収まらなかったらしいよ。」

 

「ヤバすぎるだろ・・・」

 

カゲチヨの言う通り悲鳴を聞いて治療ってなんですか・・・

 

「生前はホントに酷かったけどこの身体のおかげで今は頭痛はしないのよ。」

 

ある意味良かったですね・・・

 

「でもこのアイアンメイデンを作ったのはまた別の恐ろしい理由があるからなんだよ・・・」

 

「どんな理由なんだ?」

 

シディさんがカンナちゃんに聞く。

 

「ある日使用人の一人はエルジェーベトの髪をとかしてたんだけど緊張して櫛に髪が絡まってそのまま抜いてしまったの。激怒したエルジェーベトは髪留めで胸を突き刺して心臓を抉ったんだけどその時の返り血がかかった手をぬぐうと金色に輝いたらしいの。」

 

「そんなことで胸突き刺すとかヤバすぎだろ!?」

 

カゲチヨが引きながら言います・・・

 

「その時私は思ったの・・・処女の血を浴びると美しくなれるってね❤。」

 

「そうして村中の処女を集めたエルジェーベトはその血液を針の部分に管のついたアイアンメイデンで搾り取って浴槽に入れて美を磨いたみたいだね。」

 

「そうそう!処女の血風呂は最高だったわ~!」

 

「血の風呂ということはかなりの人数を殺したはずだぞ・・・」

 

シディさんの言う通り一人二人じゃ風呂なんてできないですからね・・・

 

「記述では650人を殺害したみたいだね・・・」

 

カンナちゃん以上にヤバいじゃないですか・・・

 

「それで最後は脱走した少女によって光の届かない城に幽閉されたみたいだね。彼女の過ごしたチェイテ城は今も残ってるよ。」

 

「そうして私は死んだ・・・と思ったんだけどアイアンメイデンの乗り移ったの!」

 

「それでタブーに買われてここにいるってことか・・・」

 

カゲチヨが説明してくれました・・・

 

「でもあなたすぐに再生するのね。ご主人様から聞いた通りだったわ・・・」

 

カゲチヨの再生能力にアイちゃんも驚いてるみたいですね・・・

 

「そうそう・・・だから点検するから大人しく・・・」

 

「それって無限に血を絞れるってことじゃない~!血を絞らせて~!」

 

マジですか!

 

「ぎゃぁぁぁ!皆助けてくれー!」

 

「カゲチヨ、ヒサメちゃん以外で初めてモテてるね!」

 

「全く嬉しくねー!!」

 

カンナちゃん・・・

 

「みなさ~んどうしたんです・・・ってなんでカゲチヨさんがアイアンメイデンの餌食に!?っていうかアイアンメイデンが動いてる!?」

 

ヨ―メイ!逃げてください!

 

「そうだ!処女の血と童貞の血をブレンドさせたらどうなるのかしら・・・」

 

「だ、ダメですよ!私みたいな血をブレンドしたらまずくなりますよ!?」

 

ヨ―メイは卑屈に躱そうとするけど・・・

 

「試してみなくちゃわからないわ!待て待てー!」

 

「「ぎゃあああああ!!?」」

 

「あ、アイちゃん。今度悪人たちの血を搾るのに、協力してくれない?」

 

「了解!」

 

「どんな約束取り付けてるの・・・」

 

ヒサメちゃんの言う通り厄介過ぎるコンビですね・・・

結局ヨ―メイとカゲチヨは追いかけ回されることになったのでした・・・

 

 



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sideストーリー恋愛フラグとユカ

今回の話はフラグちゃんの「美少女を遠隔操作させてみた結果・・・!!」からです。


sideユカ

暇ですね~・・・地球にはカレコレ屋の眼もありますしこうなったらヨ―メイさんをおちょくって遊びますか・・・

 

「いや、そういえば先日エフェクトバタフライの能力を模倣したんでした!」

 

これを使えば・・・私はさっそく異世界にジャンプします!

 

noside

ここは天界、今日も死神と天使がフラグ回収に励んでいるのだが・・・

 

「はぁ・・・」

 

ため息をついているのは死神NO269 フラグちゃんだ。

 

「ん?しーちゃんどうしたの?」

 

近くでどうしたのかと首を傾げるのは天使NO51 恋愛フラグだ。

 

「最近モブ男さんに死亡フラグが立たなくて・・・」

 

どうやらモブ男に死亡フラグが立たないと悩んでいるらしい・・・

 

「なるほどねぇ・・・立たないなら立つように誘導すればいいんじゃない?」

 

恋愛フラグがそう言った瞬間だった!

 

ピカ―!!

 

「な、なんですか!?」

 

「うわっ!」

 

突然光に包まれ現れたのは・・・

 

「よし!成功!」

 

能力で飛んだユカだった。

 

「ユカさん!どうしてここに!」

 

フラグちゃんが聞く。

 

「実はコピーした異宙の生物の能力のテストをしてて・・・」

 

ユカは来た事情を説明する。

 

「おー!君はもしかしてクリスの知り合い?」

 

「はい!」

 

恋愛フラグにユカは説明する。

 

「ならさ!今日は僕たちが協力してフラグが立つのを手伝ってみようよ!」

 

恋愛フラグも事情を説明してユカに説明する。

 

「わかりました!フラグちゃんの仕事の応援・・・燃えますね!」

(これでフラグちゃんともお近づきに・・・ふふふ・・・)

 

ユカは当然ろくでもないことを考えていたが・・・

 

SIDEユカ

 

さて色仕掛けでモブ男の死亡フラグを立てるという作戦なのですが・・・

 

「まずは小型のイヤホンで連絡はばっちりですね!」

 

「はい・・・」

 

これで私と恋愛フラグさんが指示を出します!

 

「あまり変なことはさせないでくださいね?」

 

「「まかせてよ!(ください!)」」

 

((当然くっつけるつもりでいくけど))

 

私たちの気持ちは一致してます!

そうしてフラグちゃんは仮想世界に行きます。

 

「よし・・・!残り部隊は三つ!一か月家にこもったかいがあったぜ!」

 

モブ男はAP〇Xをしていました・・・

 

「ずっと家にいたから死亡フラグが立たなかったんですね・・・」

 

モブ男・・・流石にものぐさすぎますよ・・・

 

「も、モブ男さーん・・・。」

 

「フラグちゃん!?今忙しいんだけど!」

 

「あ、あの!そろそろ外にでませんか?気分転換も必要ですよ!」

 

私だったら速攻で準備する言葉をモブ男は・・・

 

「今いいところだからほっておいてよ母さん。」

 

「誰が母さんですか!」

 

なんと断ってしまったんです!考えられません!

 

「モブ男はちょっと懲らしめないといけないようですね・・・」

 

「ユカちゃん落ち着いて!ある意味通常運転だから!」

 

そうかもしれないけど・・・

 

「いい考えがあるよ!まずはおめかししてデートに誘ってみようよ。」

 

なるほど!いつも同じ服装の女の子が変われば男子は驚くのはカゲチヨとゼクスで実証済みですしね!

 

「まずは化粧からですね!見せてみてください!」

 

「はい・・・」

 

フラグちゃんが見せた化粧は・・・

 

「「ぎゃあああ!!?」」

 

思わず声をあげてしまうほど下手でした・・・

 

「ごめんなさい・・・化粧は私がやります・・・」

 

「しーちゃん・・・どんな化粧したの?」

 

恋愛フラグさん・・・それは知ってはいけないことです・・・

 

「ユカさん凄いです!こんなに上手なんて!」

 

「森にこもってると暇だから手先は器用になるんです。」

 

服装と化粧を替えたフラグちゃんは改めてモブ男に接近して外に誘うことに成功しました。

 

「久しぶりに外に出たな・・・ついでにどこかによってくか。」

 

歩く死亡フラグ製造機を外に出したらもう立ちそうな気もしますが・・・

 

「チーズ牛丼食べにいくか。」

 

何で立たなそうなところなんですか!

 

「そう簡単にはいかないですね・・・」

 

フラグちゃんの言う通りですね・・・

 

「それじゃ色仕掛けして誘導しよう!」

 

「任せてください!少女漫画で予習してるので私に合わせてください!」

 

「えぇ!?」

 

私はフラグちゃんに指示を出します。

 

「まずは頭の後ろを片手にそえてもう片方は腰に当ててください!」

 

「は、はい・・・」

 

「そこでセクシーな声で誘惑の声を!」

 

「も、モブ男さーん・・・こっちの川に行きません?風が気持ちいいですよ・・・?」

 

「フラグちゃん・・・なんかストレッチしてるの?」

 

「違いますよ!?」

 

あれ?何でときめかないんでしょう?

 

「ユカちゃん・・・ポーズのチョイスが古いよ・・・」

 

そうですか?

 

「ここはスカートをめくってみるとか!」

 

「それは大胆じゃありませんか?」

 

「そうですよ!」

 

恋愛ふらぐさんの意見に私たちは反対しましたがやることになりました・・・

 

「ちょっと恥ずかしいんですけど・・・モブ男さん、こっちにきてください。」

 

「わっ・・・ちょっと!そんなに舐めないでよ~!」

 

モブ男は犬に絡まれてました・・・

 

「全然興味ない!?」

 

そうして牛丼屋で昼ご飯を食べてしまいました・・・

 

「なかなかうまくいかないですね・・・」

 

モブ男ってちょろそうに見えてなかなかやりますね・・・

 

「次はかわいこぶるとかですかね?」

 

「わかりました・・・」

 

そうして私の作戦は始まったのですが・・・

 

「モブ男きゅ~ん!」

 

「え?なに!?」

 

「一緒にデートしないっぴ?」

 

「どうしたの?」

 

「いつも通りだっぴよ?」

 

フラグちゃんの可愛いって結構古いんですね・・・

 

「まさかここまでとは・・・」

 

恋愛フラグさんも微妙な顔になってますね・・・

 

「フラグちゃん・・・今日なんか変じゃない?」

 

なんとモブ男がフラグちゃんの熱を測るために顔をくっつけたのだ!

 

「ある意味第一段階成功ですね!」

 

「本当にある意味だね・・・」

 

しかし・・・

 

「離れてください!」

 

突き飛ばした反動で・・・

 

ガンッ!

 

「いたぁ!?」

 

「フラグちゃん!しっかりして!」

 

「「あ・・・」」

 

倒れちゃった・・・まぁ、これはこれで作戦が立てやすくなりました!

 

「うぅ・・・失態ばかりです・・・」

 

フラグちゃんが目覚めたみたいだし作戦を伝えましょう!

 

「しーちゃん!ここは弱ったふりをしてよりかかって!」

 

「恋愛フラグさんの言う通りです!」

 

「えぇ!?」

 

はい!スタート!

 

「フラグちゃん。何か食べたいものある?」

 

モブ男結構優しいんですね・・・それをもっと見せれればモテると思うんですけど・・・

おっとフラグちゃんがアタックを開始しました!

 

「モブ男さん・・・今日はずっと一緒にいてくれませんか?」

 

上目遣いで攻撃!!これは落ちましたね!

 

「フラグちゃん・・・やっぱり変だよ!調子悪いんじゃない?貴方の風邪は喉から?鼻から?」

 

「そうではなく・・・」

 

ラブコメの主人公並みの鈍感さですね・・・

 

「もうモブ男のことセクハラでもしなきゃ気づかないんじゃないですか?」

 

「セクハラまではいかなくても・・・しーちゃん!押し倒すんだ!」

 

「こうなったらもう勢いです!」

 

イケー!!

 

ドンっ!

 

「モブ男さん!私は・・・私は・・・おかしくなんかないです・・・ずっと必死で振り向いて欲しくて・・・」

 

これは行けますよ!いける!

 

「フラグちゃん・・・これは何?」

 

「イケー!しーちゃん!体密着させて!」

 

「キスをかますのもいいんじゃないですか!?」

 

「師匠と他の女の子の声も聞こえるんですけど・・・」

 

sideフラグちゃん

 

私はモブ男さんに説明しました・・・

 

「今までの行動はモブ男さんにフラグを立ててもらうためにイヤホンで恋愛フラグさんとユカさんの指示を受けていて・・・」

 

「な、なるほどね・・・あの奇行は師匠とクリスの娘の仕業だったのか・・・」

 

「最近死亡フラグが立たないので焦ってしまって・・・」

 

「なるほどね・・・」

 

うぅ・・・やっぱり落ちこぼれですね・・・

 

「そんなに落ち込まないでよ、本当に落ちこぼれだったらそんなに頑張ったりしないさ。」

 

やっぱり優しいですね・・・

 

「死亡フラグなんてそうそう立つものじゃないしこれからも平和な日常が続くんだろうけどね。」

 

そうですね・・・って

 

「モブ男さん!平和な日常が続いていくと信じるのは死亡フラグです!」

 

その瞬間!

 

ドカーン!

 

「この星を制圧する。実験体として連れて行く!」

 

「うわあああ!回収が早すぎるよおお!」

 

宇宙人がモブ男さんを連れて行ってしまいました・・・

 

「これ・・・私何もする必要なかったんじゃ・・・」

 

sideユカ

 

「今日は楽しかったです!また遊びましょうね!」

 

「うん!またねー!」

 

モブ男に気づかれた瞬間私と恋愛フラグさんは挨拶をして私は元の世界に帰りました。

 

「ふー!楽しかったですね!」

 

本当に飽きないですよ天界は。



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ドリアードとの交渉

これはクリスがバルボアのところに潜入してしばらくたったころのこと・・・


sideクリス

今日の俺は対バルボアやトッププレデターのための戦力確保としてある異宙人を仲間にするために森の中を歩いていた・・・

 

「さて・・・ここにアイツ等はいるはずだが・・・」

 

どんな異宙人かというと・・・

 

ー回想ー

 

知り合いの研究者が言うには・・・

 

「ドリアードは樹木に寄生する実体を持たない異宙の生物です。彼らが住み着いた森から生み出される花粉によって発症する奇病花吐き病特効薬は発見されているのですが作るには彼らの森にある赤い勿忘草が必要になるんです。」

 

「発症するとどうなるんですか?」

 

その場にいたユカが尋ねる。

 

「最初は浅い記憶の消去から始まり深い記憶になると死んだように眠ると言われています・・・」

 

ふーん・・・恐ろしいけど結構強い奴らなんだね・・・

 

「良いよ。その勿忘草俺がとってきてあげるよ。」

 

「良いんですか!?カレコレ屋さんに頼もうと思っていたのですが・・・」

 

「植物に関わっているから興味が湧いてね・・・」

 

ー回想終了ー

 

こうして俺とユカはドリアードのいる森に向かった。ちなみに俺たちは体にまとわせる形で花粉園(パレンガーデン)を展開しているので平気だ。

 

「あ!いましたよ!ドリアード!」

 

ユカは指を指したところに樹木にいる幽霊のような生物と赤い勿忘草があった。

 

「立ち去れ・・・立ち去れ・・・」

 

「おぉ、元気な奴らだな。」

 

ドリアードは寄生した樹木を操作して攻撃しようとするが・・・

 

「悪いが植物操作は俺たちの方が上手だぜ。」

 

「はい、話し合いに来たんですけどねこうなったら仕方ないです。」

 

俺は呪蔓樹(じゅまんっじゅ)でその枝を巨大な木の人形にして襲わせる。

 

「・・!?」

 

「驚くのはまだ早いですよ!」

 

ユカは火車の炎を使って寄生していない木を燃やした。

 

「お前たち・・・何者だ・・・」

 

「さぁ?でも話し合いがしたかったことは本当さ。」

 

俺は戸惑っている奴らに向かって天牙の断ち切りで傷を負わせる。

 

「バカな・・・実体のない我に傷を・・・」

 

「大人しくなったね?じゃあ交渉内容話して良い?」

 

底の見えない恐怖を与えた後で交渉に入る。

 

「お前たちは人間が自分たちの住処に入ってくるのに辟易してるんだよな?」

 

「あぁ、その通りだ・・・。」

 

「なら妖精王の森に来ませんか?むやみに入ってくる人はいませんし勿忘草と花粉を取る人以外はこない場所の提供を約束しましょう。」

 

ユカがドリアードに言う。

 

「本当か‥‥」

 

「あぁ、それにこれは頭金だ。受け取ってくれ。」

 

俺はユカに指示してケースを出す。

 

「これは肥料や泉の水か・・・?」

 

ドリアードはケースに入っていた小瓶や袋を見て言う。

 

「あぁ、勿忘草と花粉を取らせてくれるなら毎月肥料を支給するし森の木に寄生すれば泉の水も入って来て枯れることはない・・・悪くないと思うけど?」

 

「あぁ、分かった。我らが種族全て貴方様の配下となろう・・・」

 

ドリアードたちは喜んで提案を飲んでくれた。

 

「良かったですね・・・」

 

ユカがそう言った瞬間だった。

 

「な!妖精王!なぜここに。」

 

はぁ・・・頭の固いバカたち・・・トッププレデターの研究員のお出ましだな・・・

 

「ドリアードの住処で不穏な動きをしやがって排除して混血児もとりかえ・・・」

 

「何で、お前たちはいちいち喋ってから戦うの?」

 

グサっ!

 

「ぐぅ!」

 

俺は研究員の眼を霊槍で薙いでやった・・・

 

「し、視界が・・・」

 

へぇ、額しか切られてないな・・・結構鍛えられてる奴みたいだね・・・

 

「ここからじゃ良く見えないだろ・・・」

 

「あ・・・」

 

額から流れた血で奴の視界が塞がったので俺は死角に飛び込んで・・・

 

「じゃ、ドリアードたちのために死んでね?」

 

「ぎゃああぁ!?」

 

俺は霊槍で奴の脇腹を抉り、続けて

 

「それそれ、人体実験する悪の科学者は腹を刺されてよ。」

 

「ぐううう!」

 

俺は増殖で一気に奴の腹を貫いた・・・混血児の苦しみ味わいな。

 

「強すぎる・・・ぐはっ・・」

 

奴は情けない声を出した後くたばった・・・

 

「というように誰かが襲ってきても守るので心配しなくていいですよ。」

 

「あぁ・・・」

 

ユカがドリアードに説明してくれる。

 

「よし、じゃあドリアードの皆さんと勿忘草は転送しときますね。」

 

こうして俺たちはドリアードを仲間にすることに成功した。

病気に罹った人は命の雫や技術班や知り合いの研究者のいる製薬工場で特効薬が作られて治った。

 

「特効薬の材料である赤い勿忘草、その独占に成功した。これで花粉を使った兵器を作れるな・・・」

 

古くから生物兵器は使われてるからな。これで戦力を拡張できた。

トッププレデターはアザミを残せば烏合の衆、そしてバルボアは俺のことを仲間と思っており兵力も何もかもを見せてくれた・・・

 

「地衝祭が楽しみだ。小峠、久我、ユカ、奴らを倒すよ。」

 

「はい、粉みじんにします。」

 

「はい、世を乱す奴らは粛清ですね。」

 

「お父さんに敵う奴なんていないよ。」

 

森に戻った俺は自警団の二人とユカに伝える。バルボア、ギバーは殺害・・・まぁ、あの幹部の和の吸血鬼や羊頭の異宙人は仲間にしちまうか・・・そしてアザミ・・・カゲチヨの件と俺の遺伝子で実験しようとしたつけはしっかり払ってもらうよ・・・

 

 




こうして妖精王は戦争の準備を整えていく・・・


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ペット泥棒捜索劇

コミカライズ版の奴です。
https://www.corocoro.jp/episode/3270296674393275147


sideケイタ

俺の名前はケイタ。俺はある依頼をしにカレコレ屋に来ていた・・・

地下にあるから結構怖いんだよな・・・

 

「あのー・・・」

 

俺が中に入ると・・・

 

バンっ!!

 

突然赤メッシュの男の人が壁にたたきつけられたんだ・・・

そして向こうには・・・

 

「死ねぇぇ!」

 

包丁を持ったキノコの異宙人がぶちぎれていたのだ!

事件か何かかと思っていたその時だった・・・

 

「いてぇな!こら!」

 

「殺す!殺してやるわぁ!」

 

そのまま男の人が切れて異宙人と壮絶な喧嘩になった・・・

ヤバいとこに来ちゃった・・・

 

「大丈夫ですか?」

 

その時声を掛けてくれたのは金髪の女性だった。

 

「すみませんね・・・普段はもっと静かなんですけど・・・」

 

「いえ・・・取り込んでるみたいだったのにすみません・・・」

 

女の人に謝られて俺は落ち着いた・・・

 

「はいはい、ストップ。カゲもキノコ夫人も落ち着いて。」

 

水色の髪の女の人が二人の喧嘩をいさめた。

そして

 

「キノコ夫人、依頼されていたご主人の浮気調査の結果が出たぞ。」

 

「婦人が感づいたどおりご主人はエリンギではなくしめじを食べていたことが判明しました!」

 

獣耳の男の人とオレンジ髪の女の人が報告すると・・・

 

「やっぱりしめじ食べてるじゃねーか!あの野郎!」

 

俺たちの前の異宙人は凄いスピードで通り過ぎていった・・・

 

「ふざけんなあの暴走キノコ!シディとカンナには態度違うし!」

 

「カゲが悪いんでしょ?依頼人のこと煽るから・・・」

 

「だってエリンギ型の種族だからってしめじ食べて浮気っておかしいじゃん・・・」

 

水色の髪の女の人と赤メッシュの人が言う。

 

「カゲチヨ、口は技ありの元だぞ。」

 

「災いね・・・でも確かに思い込みは生物を修羅にするからね・・・プラシーボ効果もあるくらいだし。」

 

獣耳の人とオレンジ髪の女の人が言ったところで・・・

 

「四人とも、依頼人が来てますよ。」

 

金髪の女の人が俺のことを言ってくれた。

 

「悪いんだけど部屋が荒れちゃってるから片付けさせてくれない?」

 

水色の髪の女の人に言われたので俺は手伝うことにした・・・

 

sideフィーア

 

そうして私たちは部屋の掃除と自己紹介をした後ケイタ君の依頼を聞きました。

 

「ここに来たのはポチを探して欲しくて・・・」

 

ペット探しの依頼ですか・・・

 

「君の家で飼ってる犬か?」

 

「行方が分からないの?」

 

シディさんとヒサメちゃんが聞きます。

 

「うん・・・」

 

ケイタ君の日課はポチの散歩でいなくなった日も公園で友達と一緒に遊んでたらしいんですけど・・・

 

「新入りの子供を紹介された後ポチを友達に任せてトイレに行ったんだけどその間にポチがいなくなっちゃって・・・」

 

「ポチは友達が目を離した隙に?」

 

「うん、引っ張られた違和感があった時にはもういなかったらしいんだ・・・」

 

カンナちゃんの質問にケイタ君は答える。

 

「それで探してもいなくてここに来たと言うわけですね・・・」

 

私は言います。子供たちからシディの事とか聞いてここに来たんでしょうね・・・

 

「これはポチの誘拐事件だね・・・何者かが何の目的かは知らないけど・・・」

 

カンナちゃんの言う通りこれは警察も動けない証拠の少ない事件ですしここはカレコレ屋で・・・

 

「俺パス、日課の動画漁りが・・・」

 

「ケイタ君、ポチ探しカレコレ屋で協力するよ!」

 

逃げようとするカゲチヨをヒサメちゃんが捕まえて私たちは依頼を受ける旨を伝えました。

 

「カゲチヨ・・・ペットで実験するプロジェクトかもしれないんですから少しはやる気出してください・・・」

 

「わかったよ・・・」

 

私はトッププレデターの存在を出してカゲチヨも行かせることに成功しました。

 

sideヒサメ

 

そうして私たちは町の聞き込みや周辺を探した結果・・・

 

「ポチだけじゃなくてペットの消失が相次いでるみたい・・・」

 

私は皆の報告をまとめる・・・

 

「まぁ、間違いなく関連してるね・・・」

 

カンナちゃんが言ったその時!

 

「ハナ!」

 

女性の声が聞こえたので行ってみると・・・

 

「ハナが・・・うちの犬が何かに攫われて・・・」

 

飼い主の女性が教えてくれた。

 

「皆、何かがはいずる音が聞こえる。」

 

シディが狼男の耳で教えてくれた。

 

「流石だぜ、道案内よろしくな。」

 

カゲの言葉と共に私たちは山小屋についた。

 

「ココですね・・・」

 

フィーアちゃんとシディを先頭に入るとケージの中にたくさんの動物が入っている光景だった。

 

「あ!ポチだ!」

 

どうやらケイタくんのポチもいたみたい!

 

「うぬ、ケガもなさそうだ。」

 

シディが言ったその時だった!

 

「ぐあぁ・・・」

 

カゲが一瞬で干からびてしまったの!

 

「そこですね!」

 

「うわっ!」

 

気配がしたところにフィーアちゃんが手刀を繰り出してカゲの背中にささっていた触手を切り取った!

 

「凄いなお姉さん・・・スピードが違いすぎるよ・・・」

 

そうして出てきたのは・・・

 

「お前は公園であった・・・」

 

ケンタ君がその子を見てそう言うどうやら話していた新入りの男の子だったらしい・・・

 

「お前がポチをさらったのか!?」

 

「うん、いつも公園にいたからすぐに捕まえられたよ。」

 

「なるほど・・・アンタは生気を食事としている異宙人…触手で吸い取れるならこういう使い方で獲物を捕るのは楽勝だろうね!」

 

カンナちゃんも真相にたどり着いた!

 

「まぁ、知っても僕の餌になるんだからさぁ!」

 

そうして男の子は触手を出してきた!

 

sideカンナ

 

うーんどうしたもんかな・・・

 

ひゅっ!

 

ガシッ!

 

「離さないぞ。」

 

「お兄さんもできる人か・・・」

 

シディが触手を掴んで異宙人をにらむ。異宙人も負けずにフィーアちゃんに切り落とさた触手を再生させる・・・

 

「悪いけど人質から分断させてもらうよ!」

 

アーシは地面から高圧な水の壁を出して異宙人の周囲を囲った!

 

「これは危ないなぁ・・・でも上がお留守だよ!」

 

異宙人はそう言って上から触手を伸ばして動物に突き刺した!

 

「やめろぉ!この子たちはお前の食料じゃない!」

 

ケイタ君勇気は凄いけどそれはダメ!

 

「なんで?だって人間も動物を殺して食べてるよね。それと何が違うの?」

 

「・・!!」

 

そういうタイプに隙を見せたら一気にやられる!案の定ケイタ君は触手に拘束される!

 

「ケイタ君!」

 

フィーアちゃんが動こうとするけど・・・

 

「お姉さんのスピードでも僕の生気を吸い取る方が早い・・・この世は弱肉強食。これも自然の摂理さ。」

 

もうそろそろで終わるはずなんだけど・・・アーシがそう考えてる時だった!

 

「俺の無視するなよ。傷つくぜ。」

 

ズバズバ!

 

血液の弾丸が触手を切り落とした!

 

「カゲチヨ!?」

 

「カゲ!良かった!」

 

ケイタ君とヒサメちゃんは喜んでるけど・・・

 

「カゲチヨ・・・隙を伺うためとはいえ遅すぎじゃない?」

 

「いや、タイミングがつかめなかったんだよ!それにミイラにされたんだぞ!?」

 

アーシはカゲチヨと言い争う。

 

「生気を吸われて再生!?そんな話信じられるか!」

 

触手の子はそう言って触手をカゲチヨに突き刺してきたけど・・・

 

「同感だぜ。」

 

カゲチヨがそう言って真上に作っていた血液の槍で触手は全部切られた。

 

「うっ・・・体が動かない・・・なんで・・・」

 

「ウイルスで動けなくさせてもらったぜ。」

 

そう言ってこの戦いを終わらせた。

 

「凄い・・・」

 

ケイタ君は驚いている。

 

「カゲチヨは吸血鬼とゾンビのハーフだからな。ほぼ不死身なんだ。」

 

シディの言う通りホントそれはチートだよね・・・

 

アーシが改めてカゲチヨの凄さを確認している時だった。

 

「ゴホゴホっ・・・」

 

「父さん・・・」

 

私たちが異宙人を連れて行くと痩せている老人の異宙人がいた。

 

「父親ですか?」

 

フィーアちゃんが聞く。

 

「父さんは体が弱くて自力で生気を吸えないだから僕が代わりに生気をためて送っているんだ。」

 

「じゃあペットを沢山さらったのはお父さんに送るために?」

 

ヒサメちゃんが聞く。

 

「そうさ、ペットなら代わりが沢山いるだろ?」

 

「いないよ!ペットは大事な家族なんだ。代わりなんていない!」

 

ケイタ君がそう叫ぶ。

 

「生きるためにやってるんだ。仕方ないだろ!」

 

まぁ、こればっかりは平行線だね・・・

 

「だとしてもペットをさらうことは見過ごすわけにはいかない。」

 

シディの言う通りだしそれに・・・

 

「このまま事件が続けば町に噂が流れてペットを外に出す人間は少なくなる、そしたら人間に手を出したら捜査が始まって父親と一緒に御用だよ?」

 

アーシは真実を言う。

 

「うぅ・・・」

 

「それに言ってたよな。この世は弱肉強食だって、お前らが淘汰されるのは自然の摂理なんだよ。」

 

カゲチヨも厳しく言うと思ったら・・・

 

「ま、俺はクズだからそんなルールに従う気はねーけどな。」

 

トンでもない提案をしてペットを解放させた。

 

sideフィーア

 

そして触手の異宙人はカゲチヨの生気を吸いにカレコレ屋に来るようになった・・・

 

「全く・・・子供嫌いとか言ってたのに。」

 

「でもカゲチヨらしいじゃん!」

 

カンナちゃん・・・まぁそうなんですけど。

 

「生気吸われるのもだりーな・・・」

 

「カゲがしわしわになるのってなんかレアだよね・・・」

 

「うむ、不老だからな。」

 

ヒサメちゃんとシディさんの言う通りですね・・・

 

「じゃあ私もゲームで遊びましょう!」

 

 

「いや・・・フィーアは強すぎてつまらないから・・・」

 

「チーム戦でもお姉さん一人で勝てるしね。」

 

「フィーア諦めろ。」

 

そんな!?ケイタ君と異宙人の子とカゲチヨからの拒絶!?

 

カンナ、ヒサメ、シディ(哀れだ・・・)

 

こんなのってないですよ・・・

 

 



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銀行強盗を撃退!

またコミカライズ版の話をやります。
https://www.corocoro.jp/episode/3270296674413820002


sideヒサメ

今日はカレコレ屋が一日お休みということで・・・

 

「おぉ~!ヒサメちゃん似合ってるじゃん!」

 

「えへへ・・・そう?」

 

カンナちゃんと一緒にオフを満喫してるんだ!

 

「しかし結構買ったよね・・・」

 

カンナちゃんの言う通り・・・

 

「確かに財布の中空っぽだね・・・」

 

「ヒサメちゃんが結構食べたしね・・・」

 

「カンナちゃんも食べたじゃん!」

 

「ヒサメちゃんほどじゃないよ!」

 

そんなたわいもないことを言いながら銀行に来たんだけど・・・

 

「あ?」

 

なんと銀行員に銃口を向けているマスクをつけた男たちがいたの・・・

 

sideカンナ

「さっさと金を出せ!」

 

いや~まさかこんなベタな銀行強盗がいるなんてね・・・

 

「カンナちゃんどうしよう・・・なんとかしないと・・・」

 

「ヒサメちゃん・・・周りの人も人質なんだから大人しくした方が被害は少なくて懸命だよ。」

 

アーシは冷静にヒサメちゃんを説得する。

けど・・・

 

ダダダ!

 

強盗達は突然マシンガンを撃った!

 

「きゃあ!」

 

「てめぇ!今何しやがった!」

 

「い、いえ・・・」

 

「通報したな!?ふざけやがって!」

 

マズイ・・・机の内側の通報ボタンを押したのがバレたんだ!

 

「カンナちゃんごめん!」

 

そういうとヒサメちゃんは雪女の能力を発動させる!

 

「謝らないで!アーシもそのつもりだから!」

 

アーシも火車の能力を発動させた!

 

パキパキ・・・バキ!

 

ゴオオオ!!

 

「つめてええ!?」

 

「熱い!?服が燃えてる!?」

 

何が起こってるのかわからず戸惑う強盗達・・・

 

「危ないからじっとしててくれる?」

 

「そうだよ?服燃やされて全裸になったり体を壊死させたくないでしょ?」

 

ヒサメちゃんとアーシは投降を促す。

 

「皆さん!今のうちに逃げてください!」

 

そしてその間にヒサメちゃんが他の人たちに逃げるように言ったんだけど・・・

 

「エリカ!」

 

「動くな。」

 

なんと銃を持った男が子供に銃を突き付けていた・・・

 

「やれやれ・・・まさかお客の中に犯人が潜んでるとは・・・」

 

とっさにやったとはいえ油断したな・・・

 

「一応聞くけどアーシたちが代わりの人質じゃダメ?」

 

「ダメだな。お前たちは危険だからな。手をあげて向こうへ行くんだ。」

 

アーシたちは犯人の言う通りにする。

 

「氷と炎を出したらガキは殺す。お前たちのような異宙の化け物が現れたせいで俺達人間が割を食う羽目になったんだ。」

 

やれやれ…随分一方的だね・・・

 

sideヒサメ

 

「さっさと地球から出ていけ!化け物!」

 

その言葉を聞いて私は昔を思い出していた・・・何もかも投げ出そうとしていたころ・・・だから。

 

「いやですけど。」

 

「は?何だと・・・」

 

「貴方の気持ちはわかるよ、何もかも嫌になって投げ出そうとしたことがあるから。でもこんなことするのは間違ってるから止めるね!」

 

私は照明のスイッチを電気でハッキングして蛍光灯をショートさせて割る!

 

「なっ!?」

 

「そりゃ!」

 

その隙にカンナちゃんがリヴァイアサンの能力で水を龍のように纏った高速移動でエリカちゃんを取り返した!

 

「ついでに水球で拘束ね!」

 

「ぎゃああぁ!?」

 

犯人は水で包まれて動けなくなったところに・・・

 

「じゃあ・・・覚悟してね!」

 

バリバリ!!

 

私はカンナカムイの能力で電撃を放ち強盗を気絶させた!

 

「水と電気・・・・?」

 

火傷で動けない強盗がそう言った。

 

「やりすぎたかな?」

 

「大丈夫だよ!相手は銃で武装して人質とってたんだから!」

 

こういう時カンナちゃんは頼もしいな・・・

 

そうして取り調べが終わっていくとエリカちゃんとその親がこっちに向かってきた。

 

「本当にありがとうございます!」

 

母親がお礼を言ってくれた・・・

 

「いえ、こちらこそ子供を危険な目に合わせてすみません。」

 

カンナちゃんが謝ると・・・

 

「ありがとう、お姉ちゃんたち強いんだね。何者なの?」

 

エリかちゃんが聞いてくれた・・・私は・・・

 

「カレコレ屋のヒサメだよ。」

 

「アーシはカンナ!何でも屋をやってるから一度来てみてね!」

 

「うん!」

 

そうして私たちはカレコレ屋に帰ってきた。

 

「「ただいま~!」」

 

「おー。」

 

「銀行強盗のニュース見ましたよ。災難でしたね。」

 

カゲとフィーアちゃんが出迎えてくれた。

 

「二人とも食事が出来たんだが食べるか?」

 

シディが美味しそうな料理を持ってきてくれた!

 

「そういえばもう夕方だったね・・・」

 

「いただきまーす!」

 

そうして皆と会話を弾ませる。

 

「銃で武装してたみたいですけどヒサメちゃんたちなら躱せるし心配なかったですよね。」

 

「いや!?人質取られてて結構危なかったんだよ!」

 

「やっぱりアーシたちはシディのごはんを食べるときが一番日常を感じられる一日になったよ・・・」

 

フィーアちゃんの一言に私たちはそう言った。

 

「カンナの料理もおいしいと思うぞ。また今度の休み一緒に作ろう。」

 

「うん、いいよ。」

 

やったー!

 

「じゃあ私も二人に教えてもらうよ!」

 

「それは辞めてくれ!?」

 

カゲ何で!?

 

「自覚ないのが怖いですね・・・」

 

こうして私たちは夜を過ごすのでした!

 

 



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ひったくり犯を捕まえろ!

コミカライズ版の三話が元ネタです。
https://www.corocoro.jp/episode/3270296674429804872


sideカゲチヨ

今日はカレコレ屋でのんびりしていた・・・

 

「あれ?シディは?」

 

ヒサが聞く。

 

「いつものバイトだろー。」

 

「すっかり様になったよね。フリーデリバリー!」

 

俺とカンナは答える。

 

「フィーアちゃんも手伝いでついていってるしね・・・っていうか三輪車で届けるのが様になっていいのかな・・・?」

 

まぁ、アイツ等なら何があっても大丈夫だろ。

 

sideシディ

 

俺は注文を次々と済ませていった。

 

「あ、シディさん偶然ですね。配達手伝ってもいいですか?」

 

フィーアも偶に手伝いに来てくれるしな。

 

「あぁ、次の配達先は鳥型の異宙人の巣だから木を登ることになるが大丈夫か?」

 

「はい!」

 

俺たちは木に登ってピザを異宙人の親子に届けた。

 

「シディ、それにフィーアちゃんもいつも助かるわ。おかげでヒナたちも巣立ちそうよ。」

 

母親がそう言ってくれた。

 

「確かもうすぐでしたよね!」

 

「それは良かった!」

 

巣立ちは鳥にとっては一世一代のことだからな。

俺たちはそう言って次の届け先に向かった。

 

sideフィーア

 

次の配達先はシングルマザーで子供が一人いるのですがその子供の食事を届けることです。

 

「待たせたなソウマ!」

 

シディさんが食事をソウマくんに渡します。

 

「毎度毎度ご苦労様シディもフィーアも。」

 

「ソウマのお母さんに頼まれているからな!」

 

「元気でしたか?」

 

私たちは挨拶します。

 

「そういえばユニフォームがありますけど何か試合ですか?」

 

私はユニフォームを見て言います。

 

「サッカーの試合がね。母さんこんなの用意しちゃってさ。」

 

そう言ってソウマは机の上のお守りを見ます・・・

 

「どうせ応援も来れないくせに。」

 

ポイっ

 

ソウマくんはお守りを捨ててしまいました!

 

「な、何をしているソウマ!!」

 

シディさんは慌ててゴミ箱から拾います。

 

「いらねーもん、普段何もしないくせにこんなんでいい親ぶらないで欲しい。」

 

ホントにませてますね・・・でも

 

「ソウマ・・・しかしこれは母親の気持ちのこもった大切なものだ!鞄につけておくからな!」

 

「やめろー!」

 

オカンなシディさんは絶対そうしますよ・・・

 

「ソウマくん、諦めてください。シディさんはああいう人なんです。」

 

「全く、フィーアも止めてよ・・・いくら好きでもさ・・・」

 

そ、それは関係ないですよ!私もお守りは大事にした方が良いと思ってるんです!!

 

「そういえば二人の親ってどんな人なの?」

 

うーん・・・

 

「俺は母親とは小さいころ別れたきりだ、思い出はあまりない。」

 

「私も本当の親は知らないんですよね・・・」

 

「そうなんだ・・・。」

 

でも心配ないですよ!

 

「妖精のお父さんもいたので心配はいりませんでしたけどね。」

 

「俺もゴブリンの家族がいたし寂しくなかったぞ。」

 

「ゴブリン!?妖精!?」

 

私たちは自分たちの親についての話で盛り上がった後

 

「俺は練習だから。」

 

「俺たちも配達に戻る。」

 

「また会いましょう!」

 

なんだかんだお守りはそのままつけていくソウマくんと私たちは別れようとしたんですけど・・・

 

ブロロ・・・バッ!

 

「えっ!」

 

何とバイクに乗った二人の男たちがソウマ君の鞄をひったくったのです!

 

「俺の鞄!!」

 

「なるほど、荷物を運ぶサービスがあるのだな。」

 

シディさん!確かにありますけどあれは違います!

 

「違う!!ひったくり!盗み!!」

 

ソウマくんが説明してくれます!

 

「それはいかん!取り返してくる!」

 

「すぐに追いつきますよ!」

 

「三輪車と走って追い付けるの!?」

 

まぁ見ててください!

 

sideシディ

 

まずはフィーアが先行して

 

「返してもらいましょうか?」

 

「ええええ!?何で走ってバイクに追い付いてんだよ!?」

 

ひったくりの一人が言う。

 

「私は麒麟とヴァルキリーのDNAがあるんです。」

 

ドカっ!

 

「ふぎゅっ!?」

 

フィーアはノーヘルで後ろに座っていた男を蹴り飛ばして捕まえた!

 

「く、くそ・・・って後ろの男は三輪車でバイクに追い付いてるぞ!?」

 

「マジかよ!?」

 

ひったくりの男たちは言うが当然だ!

 

「こっちはタイヤが三つあるからな!バイクより早い!」

 

「いかれてやがる・・・」

 

運転手はそう言って何故かバイクの方向を変えた・・・

 

パパーっ!!

 

しまった!トラックが!

 

sideフィーア

 

「シディさん!大丈夫ですか!」

 

私は男を警察に引き渡した後シディさんがトラックにぶつかったのを見て私は駆け寄ります!

 

ムク・・・

 

「バイクは・・・見失ったか・・・」

 

「救急車は・・・後にしますか?」

 

私はわかってはいますが聞きます。

 

「心配してくれたのにすまないな。」

 

「いえ、でも包帯だけ超特急で任せてもらいます!」

 

そうして私は男の匂いを追うシディさんを見送ってソウマ君の安全を確認しに行きます・・・

 

sideシディ

 

俺はホルスの炎を纏いながら三輪車が壊れない程度のフルスピードでこいだ!

 

「見つけたぞ!」

 

そして運転手の男を見つけた!

 

「炎だと!?どうなってんだよ!?」

 

「俺の体には狼男と太陽神ホルスのDNAが宿ってる。太陽神の炎と狼男の嗅覚がある限り逃しはしない。」

 

そうして俺はバイクを追い抜く!

 

「鞄を返せ!」

 

「くっ!」

 

しかし速度を出しすぎたのかバイクは高速道路をはみ出して落ちてしまった・・・

 

「うわあぁ!?」

 

マズイ・・・そう思った時だった。

 

「あれ?シディじゃん。」

 

「おお!ヒナたち!巣立ち出来たのだな!」

 

俺は配達先のヒナたちが飛んでいる姿に感動する。

 

「お兄さん僕たちとピザパーティしようよ。」

 

「うわあぁあ!?」

 

そうして荷物は無事に帰ってきて

 

「シディさん!取り返したんですね!」

 

フィーアがソウマを抱えてやってきた。

 

「シディ!ボロボロじゃん!」

 

「うぬ、だがお守りは無事だ。」

 

「何で二人ともそこまで・・・お守りだって埋め合わせだろ・・・。」

 

いや・・・

 

「そんなはずはない。誰よりソウマが信じてあげなくてどうする。もしそう思うなら一緒にいるのだから話せばいい。」

 

「そうですよ。こうして私たちにも相談しても良いですしね。」

 

「・・・よし、じゃあ二人とも行くよ。」

 

「「??」」

 

sideフィーア

 

私たちが来た場所は・・・

 

「ソウマ!?シディにフィーアちゃんも!どうしたのその怪我!」

 

ソウマくんのお母さんが働いている病院でした・・・

 

「私は怪我してないんですけど・・・」

 

「走ってる奴蹴ったんだから検査してもらえ。」

 

「すまぬ、ソウマのお母さん。」

 

「ちょっと!あとで説明しなさいよ~!!」

 

ホントにすみません・・・

 

sideヒサメ

ー数日後ー

 

私たちはシディとフィーアちゃんの依頼でソウマくんの試合を見に行くことになった。

 

「なんで俺達まで・・・」

 

「皆で応援しようよ。」

 

「たまにはサッカー観戦も悪くないよね。」

 

カゲとカンナちゃんも見てくれるみたいで良かった!

 

「ん?あれってソウマくんのお母さん?」

 

カンナちゃんが観戦席の方を指さす。

 

「本当ですね。依頼しなくても良かったみたいです。」

 

「あぁ、必要なかったな。」

 

「でもせっかく来たし見て行こうよ!」

 

カンナちゃんの言う通りだよ!

 

「まぁ、ここからでも見れるしな・・・」

 

カゲもそう言ってくれたので私たちはソウマくんの試合を見るのでした!

 

 

 



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蜂やくざ襲来

銀魂の物を参考にしました。


sideカゲチヨ

俺たちはとある依頼で寺に来ていた・・・

 

「あー・・・嫌だ。暑いのに蜂の駆除って・・・こんな分厚い武装してるから汗でべとべとだよ。」

 

俺は愚痴を漏らす・・・そう、依頼とは蜂の駆除で俺たちは今防護服を着ているのだ・・・

 

「しょうがないでしょカゲ。殺されるのと暑いのどっちがいいの?」

 

「そうだよ、いくら不死身でも毒で苦しみたくないでしょ?」

 

ヒサとカンナの言う通り特訓でもう体験してるけど・・・まぁそうだよな。

 

「相手はスズメバチだからな。俺も森にいたころはよく遭遇していた。」

 

シディはその時はホルスの炎で撃退したらしい。

 

「スズメバチは舐めてると痛い目に逢いますからね。なんせ花粉を運ぶだけでなくてミツバチの巣を襲って子供を作ったり巣を二、三匹で壊滅させたりもしますからね。」

 

フィーアも怖いこと言わないでくれよ!

 

「アーシの肌が真っ赤にはれ上がっちゃうよ!もうここは酒とそばを買って引っ越し祝いに行った方が良いんじゃない?」

 

カンナの言う通りだぜ!

 

「もう!二人とも相手はたかが蜂だよ!」

 

「そうですよ。防護服で針は届かないんですからちゃんとこなしてください。」

 

ヒサもフィーアも度胸あるな・・・

 

「あ、カレコレ屋さんこっちですこっち。」

 

依頼人の和尚に巣に案内してもらったんだが・・・

 

「デカすぎない・・・?」

 

カンナの言う通りそのデカさはもはや寺と同じくらいのデカさだった・・・

 

「何じゃありゃ!ほとんどエイリアンの巣じゃんか!何で気づかないんだよ!」

 

俺は和尚に突っ込む!

 

「いや、昨日までは何もなかったんですけど一夜にしてあちこちにできてまして・・・多分スズメバチですよ。」

 

絶対違うだろ・・・

 

「一夜にしてこんなデカいの作るなんて女王バチどんだけスパルタなんですか。」

 

「おそらく地球の蜂ではなく外来種、異宙産の蜂か蜂型の異宙人の仕業だな・・・」

 

フィーアとシディが分析する。

 

「自分達和尚何で殺生をするのはちょっと・・・ってことでカレコレ屋さんをおよびしたんですよ。」

 

「人間は死んでいいのか?食い殺されていいのか?」

 

俺は和尚の依頼理由に戦慄する・・・

 

「このままだと近隣に迷惑もかかるしお願いします。私たちも応援や祈りをささげるんで。」

 

「南無妙法蓮華教・・・南無妙・・・」

 

「念仏は辞めてくれませんか。縁起悪いし不謹慎ですから。」

 

フィーアの言う通りだ!

 

「どうするカゲ?虚偽の依頼だけど和尚さんたち困ってるよ?それに本当に近隣に迷惑かけるかもしれないし・・・」

 

ヒサ・・・そうは言ってもなぁ・・・

 

「俺達小型の蜂の装備しか整えてないんだぞ。防護服なんて意味なし。刺されたらおしまいだぞ。」

 

「だがこのままでは和尚さんたちはどうなるんだ?」

 

「シディ坊主と蜂って相性がいいんだよ?」

 

そうそう、カンナの言う通りここは帰って・・・

 

「ま、ここは行動しなくちゃ始まりませんしね!」

 

ドゴオオオオオン!

 

フィーアが思いっきり巣を蹴っ飛ばして巣を地上に落としてしまった・・・

 

sideフィーア

 

「ふむ、蜂からの行動はありませんね・・・あれ?皆どうしたんですか?」

 

何でか皆死んだふりをしています・・・

 

「ま、マジで誰もいないのかよ・・・」

 

「もしかして誰かの悪戯とか?」

 

カゲチヨとカンナちゃんが言います。

 

「なら急いで燃やしちゃおうか!」

 

カンナちゃんが火をつけようとしましたが・・・

 

「何してるの嬢ちゃん。」

 

「・・・いや、その・・・」

 

「誰もいないと思ったので・・・」

 

やっぱり蜂がいたんですね。

 

私たちは巣の中に案内されました。

 

「蜂蜜美味しいですね。」

 

「良く味わえるね・・・」

 

ヒサメちゃんが言うけどこういう時こそ落ち着かないといけませんよ。

 

「改めてどうもロイヤルゼリー星の若頭ハッチいいます。」

 

「どうすんじゃボケ!針を詰めるどころじゃすまさへんぞ!」

 

ハッチさんの舎弟が言いますが・・・

 

「針は元からないです・・・」

 

カゲチヨが答えます。

 

「すまん、地球では蜂の巣は見つけ次第駆除という決まりになっているんだ。おそらく文化の違いで起こってしまったことだと思うんだ。」

 

シディさんが華麗に交渉してくれました!

 

フィーア以外の全員(全面的にフィーアちゃんが悪いけど・・・)

 

「言いたいことはありますがまぁ、ワシらは巣のことで怒ってるんじゃないんですわ。さっきの地震でなぁ・・・」

 

そう言って舎弟がふすまを開けると・・・

 

「うちらの女王蜂天に召されてしまったんじゃ。タンスからPS3落ちてきてな・・・」

 

ゲーム機に頭をぶつけた女王バチらしきおばあさんがいました・・・

 

「どうしてくれるんじゃぁぁ!女王がいなくなることは星の崩壊と一緒じゃ!」

 

「もう!喧嘩したらダメですよ。ここは蜂蜜飲んで落ち着きましょう。」

 

(だからお前のせいだって!)

 

sideカゲチヨ

 

「どうするのカゲ・・・星の命運背負っちゃったよ私たち・・・」

 

まさか蜂型の異宙人がいるとは・・・だが作戦ならある。

 

「蜂の巣はまだたくさんあるだから他の巣の女王に蜂蜜を持って交渉に行く。」

 

「なるほど・・・それなら行けるかもね!」

 

カンナもそう思うだろ?

 

「じゃあ早速行きましょう!すみませーん。ロイヤルゼリー星の使いです。」

 

いやフィーアは待て!

 

「元はお前のせいでこうなってるんだから蜂蜜でも飲んで待ってろ!」

 

俺は木の上にある巣を上る。

 

「また誰も出てこないけど今度はインターホンをちゃんと押して・・・」

 

ボキっ!グシャ!

 

あ・・・そしてまた巣の中に連れてこられて・・・

 

「うちらの女王蜂どうしてくれるんですか?」

 

また女王蜂を潰しちまった・・・

 

sideヒサメ

 

「もう!カゲもフィーアちゃんも何してるの!巣はもうあそこしか・・・」

 

私は二人を叱りながら蜂の巣に向かっていたんだけど・・・

 

「きゃ!」

 

転んでしまってうっかりためてた電気が放電されて・・・

 

バリバリ!ドガシャン!

 

「ヒサメ・・・」

 

シディ言わないで・・・私のせいってわかってるから。

 

「でも見て!まだ息がある!」

 

カンナちゃんの言う通り女王蜂は生きていた!

 

「そうか!最新式のゲームは小型化が進んでるから軽傷で済んだんだ!」

 

カゲの言う通りだけどWiiってまだ古いよね・・・・

けれど・・・

 

「皆危ない!」

 

シディが女王蜂を抱えてよける!

私たちも避けたとき次々と針が打ち込まれた!

 

「まさか敵対してるロイヤルプリン星と出会うとはな!」

 

さっきのハッチさんたちがそこにはいたの!

 

「もしかして敵同士だったとか?」

 

カンナちゃんの言う通りどっちも地球侵略しに来てたんだ・・・

 

「ふふふ・・・考えてることは地球を手に入れてやるということで一致してるようだな・・・」

 

次はカゲがつぶした星の蜂たちも出てきた!

 

「「「抗争じゃあぁぁ!!」」」

 

こうして三つの星の抗争が始まりそして無数の命が散っていった・・・

 

「蜂の巣を駆除するつもりだったのにどうしてこんなことに・・・」

 

カンナちゃんが言うけど・・・

 

「今回は地球侵略を阻止できたが俺たちは命に支えられることで生きられることを知ったな・・・」

 

シディの言う通りだね・・・

 

「和尚にお経でも頼むか・・・」

 

こうして依頼は終結したが気分は晴れないなかった・・・

 

「ウチの働き蜂知ってる?」

 

「さあ、それよりもゲームしに行こう。」

 

二つの星の女王生きてた・・・



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カーバンクルと女性救出作戦

今回はヒューマンバグ大学のヤクザ自警団を出します。


sideカゲチヨ

俺とシディはヨ―メイとカレコレ屋でくつろいでいたのだが・・・

 

「続いて失踪事件の続報です。ここ最近若い女性を中心に姿を消す事件が・・・」

 

そんなニュースが流れていた。

 

「あ、またいなくなったんですか。最近続きますねー。」

 

「増えてんだってなー失踪事件。十代や二十代の女性か・・・こりゃユカが荒れてクリスに粛清させようとするな・・・ヨ―メイも気をつけろよ?」

 

一応若い女子だし・・・

 

「は?心配してるんですか。キモすぎです名誉棄損で訴えますよ!?」

 

「こっちが訴えたいわ!」

 

何なんだこいつ!

 

「そういえば三人がいないな。」

 

シディの言う通りヒサとカンナとフィーアが来てないな・・・

 

「まぁ、依頼もないしいいんじゃねーの?」

 

「だが失踪事件も増えてるし心配だな。」

 

変なフラグ立てるなよ・・・俺がそう思っていると

 

「いやー実は三人は今避難してるんだよね・・・」

 

そう言ってきたのはなんとクリスだった!

 

「クリス!?どうしてここに?」

 

シディが聞く。

 

「実は二人に依頼したいことがあってさ・・・」

 

クリスの話はこうだった。

最近の失踪事件はある外道な科学者と人身売買が関係していた。

奴らの手口は若く美しい女性が来たら後ろから説明を開始して印象を残し高時給で治験に誘う。カーバンクルの宝石になる涙石病という病にかかるウイルスで女性を痛みで廃人にして体も宝石も金にする最悪な組織だった・・・

 

「ユカがぶちぎれてさ・・・ヒサメたち三人を内密に避難させて森で足止めしてるんだよ・・・アイツ等のアジト突き止めて早急に粛清しろって・・・」

 

最近活動し始めたのに無茶言うなユカも・・・

 

「あ・・・そういえば昨晩散歩中に声を掛けられたんですけどそれに似てますね・・・」

 

ヨ―メイマジかよ!

 

「後ろ髪が綺麗だったのでスカウトしようと思ったんでしょうけど顔見た瞬間どっかいかれたんですよね・・・それでここでサボってたんです。」

 

「それは…ドンマイ。あとサボるな。」

 

クリスみたいなリアクションが正常だろ・・・?悲惨すぎて何も言えねぇよ・・・

 

「ヨ―メイ!どこで声を掛けられた?」

 

シディがヨ―メイに聞く。

 

「港ですよ!潮風に当たりたくて!」

 

「よし伯子がハッキングして得た位置情報に港があるから案内よろしくヨ―メイ!」

 

「クリスさん!?強引じゃないですか?」

 

当然ヨ―メイは一緒に粛清に行くのを嫌がるが・・・

 

「シディ、抱っこしてヨ―メイを運んで。」

 

「わかった。」

 

「ほにゃあぁぁ!?」

 

流石クリスと言ったところで扱いは心得ていた。

 

sideクリス

 

今回のメンバーはカゲチヨとシディと俺。そして自警団の一条と守若、南雲で行う。

 

「女性をさらって根こそぎ売るなんざ鬼畜だ・・・女の涙はうれし涙以外男が流すのはご法度だろうが・・・!」

 

「ひぃぃ・・・この人すごいオーラですけど大丈夫なんですか!?」

 

当然妖精王の森NO2のフェミニストを名乗る南雲のオーラにヨ―メイはビビっちゃてるけど・・・

 

「奴らのアジトは港の倉庫だな?」

 

カゲチヨの言う通り港に廃倉庫があり奴らはそれを違法で改造してるだろうね。

そして俺がドアを蹴破る!

 

「皆さんは今日で命日です!外道にしては長生きしたほうだ!」

 

「女性たち 返してもらう 袈裟切りで。」

 

俺と一条が啖呵を切ると

 

「な、なんだ!?」

 

「妖精王の森のカチコミか!?」

 

「マジかよ!?」

 

科学者の他にも黒服が数十人いた!

 

「じゃあ、俺達で片付けるからカゲチヨはカーバンクル、シディは女性たちを頼む!」

 

「分かった!」

 

「頼んだぜ!」

 

俺は適確に支持を出す。

 

「まずは刺身包丁のアイツからだ!アーミーナイフで返り撃ちだぁ!」

 

護衛の黒服はまず守若に向かってきたけどこいつらも運がねぇ・・・

 

「遅すぎる、まずは腕ごと切り落とす。」

 

「「ぎゃあぁぁ!?」」

 

向かってきた二人の腕を神速の速さで切り落とした!そしてそのままとどめを刺すと思ったんだけど・・・

 

「伝説の美少女ヨ―メイちゃんイケー。とどめさせードスで思いっきり刺すんだー。」

 

「エ・・・私ですか・・・?」

 

なんとドスを持って震えているヨ―メイにやらせようとしたんだ!

 

「いや、守若・・・ヨ―メイはサポートで・・・」

 

「えー早くやらないと刺しちゃうよ?」

 

俺の言葉に耳を傾けつつも守若は悪魔の笑みで言う。

 

「あぁ!もう!」

 

「ぐげぇ!?」

 

ヨ―メイは少しためらいつつも黒服にドスをぶっ刺した!

 

「守若!マジでこれ以上は辞めろよ!?」

 

「はーい。」

 

俺は注意しつつも奴らの手下を殲滅しながら催涙ガスの出てくるところも樹木の人形を操って塞ぐ!

 

そして一条も・・・

 

「ゲス守る モブなグラサン 一刀で」

 

「ぎょへっ!?」

 

「あびっ!?」

 

日本刀で次々と手下たちを両断していく!

南雲の方を見たらそこは地獄だった・・・

 

「女子を苦しめる奴は豚だ!全員足狩ります!」

 

「「「あぎゃあぁあ!?」」」

 

蛇のようにうねるように動いて山鎌で次々と奴らの足を切り落とす!

そうして俺たちはボスの科学者と黒服も一人追い詰めた。

 

「さてゲスな商売の落とし前どうつけようか。」

 

「ひいい・・・!」

 

「く、クソ!特にあの刺身包丁の男はなんだ!感情がなさすぎだろ!」

 

あ、あの黒服終わったな・・・

 

「おいこら・・・!」

 

ザクっ!

 

「ぎゃあぁぁ!?」

 

守若は切れて黒服に目つぶしをかます!

 

「あるだろうが。お前は顔面潰すわ!」

 

そういって黒服のボスは蛸殴りにされた・・・

 

「相変わらず切れるポイントが分からないっすね。」

 

「まぁ、いつものことか。」

 

「これがいつも何ですか!?」

 

一条と俺が言うとヨ―メイは驚く。

 

「バカな・・・俺の護衛を・・・」

 

さてどう始末つけるか悩んでいると・・・

 

「悪い遅くなった。」

 

「皆も終わっているな。」

 

丁度シディとカゲチヨが戻ってきた。

そしてどうするか話すと・・・

 

「俺に任せてくれよ。」

 

そう言って科学者にウイルスを打ち込んだ。

 

「な、なんだ!?私も涙石病に!?体中が痛くなっている!?」

 

「カーバンクル助けるときにウイルスいれちまってな。それをベースに新型ウイルスを作ったんだよ。特効薬も効かない奴をな。」

 

「おぉ、なかなかいい罰じゃねぇか!」

 

南雲も満足してるみたいだし・・・

 

「このウイルス活性化させたらどうなるのかな?」

 

俺は状態促進(ステータスプロモーション)を掛けようとする・・・

 

「待ってくれ!?死んじゃう!死んじゃうから!?」

 

「女の子 泣かせる奴に 慈悲はない」

 

「一条いい句だよ。」

 

そうして俺は技をかけた。

 

「ぎゃあぁぁぁ!?」

 

科学者は一瞬で発狂してショック死したよ。

こうして俺たちは人身売買の組織を壊滅させたのであった。

 

sideカンナ

 

「そんなことがあったの!?」

 

アーシはカゲチヨから粛清の顛末を聞いた。

 

「あぁ、全く趣味の悪い奴だったぜ・・・」

 

「どおりでユカちゃんが私たちを温泉に入れたりして足止めするわけですね・・・」

 

フィーアちゃんが言う。

 

「ヨ―メイちゃんも災難だったね。初めての戦闘だったんでしょ?」

 

「本当ですよ!?サボりに来てたのに・・・」

 

ヒサメちゃんがヨ―メイを慰めるけどなんか微妙に同情できない・・・

 

「しかしヨ―メイのおかげで助かったぞ。」

 

「そ、それは偶然ですよ!?」

 

「偶然でもありがとう。」

 

「は、はい・・・」

 

「ヨ―メイ、自警団がいなかったら一瞬でやられてたこと忘れないでくださいよ?」

 

「分かってますよぉ!?」

 

「カゲも頑張ってくれてありがとう。」

 

「お礼とか良いっての・・・」

 

やれやれ・・・青春だねぇ・・・

 

 

 



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シディのクールシーン!

SHORTの動画を参考に女の子にオリジナルの名前と異宙人も違うのにしました。


sideアンナ

私の名前はアンナ・・・ただの山の景色が好きな女子高生、今日もいつものように休みを利用して山に登ってたんだけど・・・

 

「きいぃぃぃぃ!!」

 

今、炎を纏った鳥の怪物に襲われているの!

 

「い、いやああぁ!!」

 

私は逃げようと必死に走るけど・・・

 

「痛っ!」

 

私は転んでしまった・・・

 

「きいいぃぃ!」

 

「あ、あぁ・・・」

 

腰が抜けて動けない・・・もうだめだと思ったその時だった・・・

 

「大丈夫か?」

 

白髪で獣耳の男の人が飛び出してきたのだ!

 

「うぬ・・・あれはふらり火、山のなかに住んでる異宙人だな。」

 

男の人はあの異宙人を分析する。

 

「わ、私も逃げたんですけど追ってきて・・・」

 

私は涙目で答える・・・

 

「そうか、よく頑張ったな。俺に捕まってろ。」

 

男の人はそういうと私を抱き上げまるでターザンのように木から木へと飛び移って移動している!

移動している最中男の人は不安を和らげるためなのか話してくれた。

 

「あの異宙人が怖いか?」

 

「は、はい・・・いきなりでしたし襲われたので・・・」

 

「だろうな、だが怖がっても憎まないでくれ。きっと彼にも彼なりの事情があったんだ。」

 

理性があるかもわからない生物にも・・・優しすぎますよ///!

 

そうして怪物の姿が見えない場所に降ろされました。

 

「ここなら安全だ。少し待っててくれるか?」

 

そう言いながら男の人は風で乱れた私の髪を直しながら言います・・・イケメンにやられたいことトップに入ることを平然と・・・!!

 

「で、でもあなたはどこに!?」

 

私は照れながら聞きます。

 

「ん?俺か?君を怖がらせた分の一発は殴りに行く。」

 

「ま、待ってください!せめて助けてもらったので名前だけでも名乗らせてください!」

 

私は自分の名前を名乗る。

 

「アンナか・・・良い名前だな。俺はシディだ。じゃあ行ってくる!」

 

はい、お待ちしています・・・私のヒーロー様・・・

そうして数分立ったころには・・・

 

「きぇぇえぇ・・・」

 

「君を襲ったことを謝りたいそうだ。」

 

おそらく強烈な拳を受けてたんこぶをつけたふらり火とシディ様が帰ってきた。

 

「シディ様!無事で良かった!」

 

私はシディ様に抱き着きます!

 

「心配かけてすまなかったな。最近森でゴミを捨てる奴らがいるからふらり火はアンナもゴミを捨てる登山客かと思い襲ってしまったらしい。」

 

そうだったんですね・・・

 

「なら今日は、ゴミ拾いしながら登ります!ゴミ袋も持ってきているので!」

 

「きいぃぃ!」

 

「うむ!俺も手伝おう!」

 

こうして私たち二人と一匹はゴミ拾いにいそしむのでした!

 

sideフィーア

 

私は一部始終を草むらから見ていましたが・・・

 

「目が❤になってますね・・・これはまたライバルの出現ですか・・・」

 

アンナという山ガールに目を光らせます・・・

 

「まぁ、山ガール度なら私の方が上ですし問題ないですね!」

 

さーて!シディさんの知り合いということで私もあのゴミ拾いに参加しましょう!




ヨーメイの特訓小話
ヨーメイ「特訓の中にはシディさんと特訓できたものもあるんです!」

ユカ「へぇ、どんなのですか?」

ヨーメイ「クナイを躱すことで反射神経や直感を磨く特訓だったんですけど・・・」

回想

シディ「ヨーメイ、クナイの風切り音や気配を察するんだ。」

百地「どうしたぞよ。まだまだ序の口じゃぞ。」

ヨーメイ「無理無理!無理ですぅ!?」

グサグサ!

回想終了

ヨーメイ「生き残るはずの特訓で何故か頭に剣山のようにクナイを生やすことになったんです!」

ユカ「まぁ慣れれば大丈夫ですよ。」

ヨーメイ「慣れる気がしません!」


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惚れ薬で惚れられるとどうなるのか?

今回の依頼人は名前をつけて登場させます。


sideカゲチヨ

今日の依頼は・・・

 

「惚れ薬の実験台になって欲しい?」

 

ヒサが確認する。

 

「はい、私は薬師でヤクナというのですが。試験的に作ったこの惚れ薬にちゃんと効果があるか確かめて頂きたく・・・」

 

「だが何故こんなものを?」

 

シディが聞く。

 

「そ、それは・・・お慕い申している方がいまして・・・」

 

「わかる!わかりますよ!ヤクナさん!」

 

フィーアが言う。

 

「その人のことが好きすぎる!でも振り向いてもらえるか不安で眠れない日々を過ごすのは不安ですよね!任せてください!カレコレ屋が効果から薬をその人に盛るところまでサポートいたします!」

 

何勝手なこと言ってんだよ!?

 

「安全性がとれてないのにそんな事言ったらダメだろ!」

 

俺はフィーアに注意する!

 

「カゲも失礼だよ・・・」

 

ヒサが注意する。

 

「いえ・・・私みたいなのが持ってくる薬なんて疑われて当然ですから・・・」

 

「カゲチヨ!ヤクナさんに失礼ですよ!恋する乙女に悪い人はいません!」

 

フィーア・・・すっかり惚れ薬の方に意識を持っていかれてる・・・

 

「・・・俺は正直薬で人の気持ちを変えるのには賛成できないな・・・」

 

「だって・・・こんな私じゃ振り向いてもらえるわけないです!だからできることを全部やらないといけないんです。」

 

「その女の言う通りじゃ。」

 

シディの意見にヤクナさんとボティスが反論する。

 

「つがいを得るために全力を出すのは当然の行動じゃ。その女は容姿でも愛嬌でもなく薬作りにたけていた。だから能力を使って得るのは自然の摂理だと思うがのう?」

 

「ボティス!ついに私の思想に同意してくれるんですね!」

 

「別に貴様の思考に同意したわけではないわ!」

 

こうしてフィーアのプッシュによって俺たちは依頼を受けることになった・・・

 

「結局薬はどう使うの?」

 

カンナが聞く。

 

「意中の相手にかけた後自分を見させればいいらしいよ。」

 

ヒサが答える。

 

「効果は一滴で十分か・・・誰が使う?」

 

「俺がやる、相手は・・・」

 

「私がやります!私がやります!」

 

「すっごいテンション・・・」

 

シディが薬を使うと言った瞬間すげぇな・・・まぁ本人たちが乗り気ならいいだろ。

 

「じゃあ掛けるよーふん!あれ?開かない・・・きゃ!」

 

「おい、カレコレ屋少し良いか・・・うわっ!」

 

ゼクス!?何でお前まで・・・しかも薬掛かってんじゃねーか!?

 

「おい!ヒサ大丈夫か!?」

 

「ゼクス君無事?」

 

俺はヒサ、カンナはゼクスに駆け寄る。

 

「ごめんカゲ、こぼれちゃって・・・・」

 

「何なん・・・だ・・・」

 

「「あっ・・・・」」

 

「嘘でしょおおおお!?」」

 

フィーアの悲鳴がカレコレ屋に響いた・・・

 

sideカンナ

 

「カンナ・・・好きだ。」

 

「カゲー!名前読んで。」

 

くっつきすぎて熱い・・・

 

「何でこういう時に二人に掛かるんですか!」

 

「うぬ・・・かなりかかったから明日まで続くかもな・・・」

 

フィーアちゃんとシディが言う・・・マジですか・・・

 

 

「ヒサ・・・これでいいか?」

 

「ゼクス君・・・これでいい?」

 

アーシたちは取りあえず二人の要望通りにする。

 

「嬉しい・・・」

 

「ありがとう・・・」

 

二人とも可愛い・・・

 

「くっつきすぎだろ・・・お前たちそれでいいのか?」

 

「私は別にいいよ。」

 

「僕もだ。」

 

「カゲチヨ・・・抵抗はダメ・・・受け入れるの・・・」」

 

無我の境地にたどり着きそう・・・

 

「シディさん!解毒薬とか新しい惚れ薬とか入ってませんか!?」

 

「すまんがその薬しか入ってないな・・・依頼人が訪れるのも数日後だ・・・」

 

フィーアちゃんの質問にシディが返す・・・

 

「「終わった・・・」」

 

そうして薬の効果が切れるまで学校での生活が始まった・・・

 

「ねぇ、ゼクス君・・・」

 

「ヒサ・・・」

 

「「何?」」

 

「もうちょっと離れてくれません?」

 

カゲチヨが言う・・・自由時間で本読めるはずなのに全く集中できない・・・

 

「授業終わったら離れるよ。」

 

「俺は隣のクラスだからな。離れるのが寂しいから少しでもそばにいたいんだ。」

 

ぐっ!イケメンなのにその子供っぽさ・・・ずる過ぎだよ・・・

 

「ワタシだって自分の席離れたら寂しいから充電したいんだもん。」

 

「ごふっ!」

 

こうしてアーシたちは授業が始まるまでキモ4の視線を受けながら授業を受けました・・・

 

「ミキたちにも冷やかされるし散々だね・・・」

 

「あぁ・・・」

 

精神が摩耗する・・・

 

sideカゲチヨ

 

やっと昼休みだぜ・・・

 

「今日ばかりは一緒に食べない・・・」

 

「あぁ・・・」

 

俺たちは弁当を食べようとすると・・・

 

「一緒にご飯食べよう!」

 

「今日は僕も料理を作ってみたから感想を聞かせてくれ!」

 

遅かった・・・しかもゼクスも女子力高いな!?

 

「でもヒサはいつも昼はミキやノリコ、フィーアと食べてるじゃん。今日もそうした方が・・・」

 

「それにゼクス君も同じクラスとの交流も必要じゃない?」

 

俺たちは躱そうとするけど・・・

 

「ミキとノリコかOK出したよ?」

 

「フィーアはなぜか負のオーラを出しまくってたぞ?」

 

アイツ等・・・!

 

「もしかして二人ともお互いの事好きなの?」

 

「え?」

 

ヒサの言うことに俺たちは唖然とする・・・

 

「いやいや!それはないって!」

 

「だから泣きそうな顔しないでよ!?」

 

俺たちは否定する!だってこいつら泣きそうなんだぞ!?

そうして・・・

 

「えへへ!嬉しいね!」

 

「あぁ、まるでダブルデートだな!」

 

((もうどうにでもなれ・・・))

 

俺たちは恥ずかしすぎて嗜好が麻痺しかけている・・・

 

sideカンナ

 

「カゲチヨ、どうしてこの学校は話を聞かない生徒ばっかりなんだろう?」

 

「そりゃ簡単さ、俺らも人の話を聞かないからだろ?」

 

「「因果応報だなぁ・・・」」

 

アーシたちは机に突っ伏してうなだれる・・・

 

「ミキとノリコは話聞かないしひそひそ噂されるし限界だ・・・」

 

「帰りも相手すると考えるとオカルト雑誌も読めないよ・・・」

 

そうしてアーシたちが愚痴っていると・・・

 

「カゲチヨ!カンナちゃん!ヒーちゃんたちが倒れて保健室運ばれたって!」

 

「恋の病ですから急いでください!」

 

ミキとフィーアちゃんが知らせに来た・・・フィーアちゃん・・・なんで恋の病で倒れるって知ってんの・・・

 

「はぁ・・・はぁ・・・」

 

「ぐっ・・・」

 

マジで辛そうだな・・・

 

「カゲがそばにいないと思ったら苦しくなって・・・」

 

「俺も寂しいと思ったら頭が痛みだしてな・・・」

 

ヤバすぎじゃない?恋の病・・・というかあの薬・・・

 

「まぁ、もう授業もないししばらくいるくらいならね・・・」

 

「ああ、そうだな・・・」

 

アーシたちがそういうと・・・

 

「じゃあ抱きしめて。」

 

「すまん、僕も耐えられない・・・照明してくれないか?」

 

ははは・・・

 

「カゲチヨ・・・この薬はメンヘラ化する可能性がある・・・効果が強くなるのを遅らせるにはもはや相手の言う通りにしないといけないんだよ・・・」

 

「不安が薬に影響を与えるって負のループじゃねーか・・・」

 

そうだから腹を決めて!

 

「これでいい・・・?」

 

「大丈夫だぞ・・・ヒサ・・・」

 

アーシたちは顔が沸騰しそうになりながらも二人を抱きしめた・・・

 

「ありがと・・・う?」

 

「あぁ、癒され・・・る・・・」

 

あれ?様子が・・・

 

「確か・・・あの薬で・・・・いやあぁああぁ!?」

 

「すまん・・・僕は・・・カンナを・・・すまん、布団で丸くなってもいいか・・・」

 

効果が切れたんだ!

 

「二人とも落ち着いてくれ!」

 

「このままじゃ保健室が大荒れになるね・・・」

 

こうして惚れ薬の治験は幕を閉じた・・・

 

sideカゲチヨ

 

そうして数日後

 

「っという効果が治験によって実証されましたね。」

 

俺とカンナは報告した。

 

「う・・・ぅ・・・記憶から消したい・・・」

 

「殺してくれ・・・」

 

「ひゃはは!ヒサ子とゼク男の黒歴史になったようで大変愉快じゃったな!」

 

ボティスが相変わらずだとなんか安心するな・・・

 

「ちゃんと作れてるみたいで良かったです!これであの人の隣に・・・!」

 

「任せてください!私のスピードで一瞬にして薬を掛けて見せます!」

 

ヤクナさんとフィーアがそういうと。

 

「・・・本当にそれでいいのか?」

 

「また他人の気持ちをないがしろにするのは良くないって言いたいんですか?」

 

「シディさん・・・流石に今回はヤクナさんの気持ちも私にはわかりますよ。」

 

「違う、ヤクネの気持ちは蔑ろにされているんだ。」

 

「「?」」

 

二人は首を傾げる。

 

「ヒサメやゼクスに薬の効果が出てきた間の話をしていたカゲチヨとカンナはうれしそうだったか?」

 

「それは二人がチェリーボーイ&ガールだからじゃないですか?」

 

「「酷い!?」」

 

「だがヤクネやフィーアもきっと嬉しいとは思えないと俺は思う。」

 

「薬で好きになってもらってもお前が愛したその人は別人になってしまっているんだ。」

 

シディ・・・流石だな。

 

「「・・・!!」」

 

「でも・・・こんな私じゃ・・・」

 

「じゃあ、相談してください。困ってる人がいたら助けるのがカレコレ屋ですから。」

 

「そうだな、僕も聞いてしまったし力になるぞ?」

 

ヤクナさんにヒサとゼクスが言った・・・こうしてシディが料理を教えたりカンナが裁縫を教えることになったのだった。

 

sideクリス

 

「裁縫に料理・・・結構楽しかったですね。」

 

「ねぇ、ヤクナってあなたですよね。」

 

「ハイ・・・貴方は妖精王様・・・?」

 

俺を知ってるんだ。まぁ、薬師だしね。

 

「あの人のハートを射止める手伝いをしてあげる。妖精王の森の技術班という優良企業にスカウトするよ。」

 

「ホントですか!やった!よろしくお願いします!」

 

まぁ、優良企業の女性は魅力値アップだしね。

そうしてヤクナは努力して意中の人と結ばれてるのであった。

 

 



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恐怖の水拷問

sideカゲチヨ

あー!金が無い!

 

「欲しいゲームがあんのに金がねぇよ・・・」

 

「カゲ、またゲームに課金するからそんなことになるんだよ・・・」

 

「だってあのボスがなかなか倒せなかったんだよ・・・」

 

俺とヒサが言いあっていると・・・

 

「もー、また金欠なの?はい、カゲチヨこれ使っていいよ。」

 

「え?」

 

「うぬ?」

 

「はっ!?」

 

「ふぁっ!?」

 

あのドケチなカンナが金をくれたんだ!

 

「どうしたんですか?頭でも打ったんですか?」

 

「それにそのお金・・・大富豪でも殺したの!?」

 

フィーアとカンナの言う通りどうしたんだよ・・・

 

「失礼だなぁ・・・ほら皆にもあげるよ。」

 

ホントにどうしちまったんだよ・・・

 

sideヒサメ

 

私たちはカンナちゃんが立ち去った後話し始めた。

 

「ねぇ、今日のカンナちゃん変じゃなかった?」

 

「うむ、今日のカンナは気前が良かったな!」

 

シディ・・・それが変なんだよ・・・

 

「確かにいつもだったらカゲチヨがあんなこと言おうものなら注意ついでにモヤシ生活強いるくらいですからね・・・」

 

「やめろよ!思い出すとモヤシを味変してしのいだトラウマを思い出す!」

 

フィーアちゃんとカゲの言う通りそれがどうして・・・

 

「最近だって私たちに内容も言わないで依頼だって言ってすぐに出かけちゃうし変なことに巻き込まれてるんじゃ・・・」

 

私の心配は大きくなる。

 

「まさか・・・パパ活でもしてるんでしょうか?」

 

フィーアちゃんがそんなことを言ってくる!

 

「まさかあの中身は乙女なカンナがまさか・・・」

 

カゲの言う通りだけど、あのお金・・・どこから出てきてるのか確かめないと・・・!

私たちは次の日私たちはカンナちゃんを追いかけた。

 

「あれは如月さんの研究室ではないか?」

 

シディの言う通りSCPの他にも様々な研究をしているところだ。

そうして入ると如月さんと目隠しをしたカンナちゃんが座っていて・・・

 

「今日は二時間と三十分です。苦痛を感じたらすぐに声をかけてください。」

 

如月さんがそんなことを言いながらカンナちゃんに水滴を垂らしていた・・・

 

「変わった実験してるだけだな・・・」

 

カゲの言う通りだね・・・

 

「いや、あれはれっきとした拷問ですよ!?」

 

フィーアちゃんどういうこと!?

すると・・・

 

「四人とも、そこにいるの?」

 

熱感知をしていたのか目隠しをしたカンナちゃんに気付かれちゃった・・・

 

sideフィーア

 

「のぞき見なんて何やってるの・・・皆・・・」

 

「それはこっちのセリフですよ!あれって拷問でしょ?」

 

私はそういう。

 

「良く知ってるね。水拷問といって長時間冷水を頭にゆっくりと滴らせるの。」

 

「それが拷問になるのか?」

 

シディさんが首を傾げます。

 

「うん、拘束された被験者はいずれ水のことしか考えられなくなり精神崩壊するらしいよ。」

 

「カンナちゃんは大丈夫なの?」

 

ヒサメちゃんの言う通り結構きついらしいですけど・・・

 

「アーシは大丈夫。一日三十分ずつ増やしていってどれくらいで精神に異常をきたすか安全面を考慮して実験してるから。」

 

「カンナさん、お疲れ様です。明日もお願いします。」

 

如月さんがそう言って札束を渡しました・・・

 

「やっぱり拷問だけあって稼げるんだな・・・」

 

カゲチヨが言うと・・・

 

「別にお金が欲しいならあげるよ。」

 

そういって私たちにお金を渡してきました・・・

 

「皆が喜んでくれるならアーシはうれしいからさ。」

 

なんか怪しいですね・・・

 

sideカゲチヨ

そうしてしばらくたったころ・・・

 

「なんかカンナちゃん遅くない・・・?」

 

「三十分ずらしてるなら帰ってきてもいいのに・・・」

 

ヒサとフィーアの言う通りカンナが帰ってくるのが遅かった・・・

すると・・・

 

「ただいまー。」

 

そう言ってカンナが帰ってきたが・・・

 

「今日は何しようかな・・・」

 

そう言いながら俺にナイフを突き出してきた!

 

「なっ・・・!」

 

突然で肩をさされちまった・・・!

 

「あれ?水滴がいつもより暖かいね・・・?」

 

カンナはハイライトの消えた瞳でそんなことを言う・・・

 

「カンナ!!それはカゲチヨの返り血だ!」

 

シディが呼びかけるが

 

「シディ、何言ってるの?血がこんなに透明なわけないでしょ?」

 

「やっぱりおかしくなってますね・・・」

 

フィーアの言う通りあの水拷問のせいなのは明らかだった!

 

「何言ってるのフィーアちゃん?アーシたちいつもこうしてじゃれ合ってたじゃん?それよりも水がまだ垂れてるな・・・」

 

水のことしか考えられなくなってんじゃねぇか!?

 

「カンナちゃん!落ち着いて!」

 

ヒサは氷で拘束するが・・・

 

「もう・・・ヒサメちゃんもお転婆だね・・・水をこんなに出してくるなんて・・・」

 

炎で氷を溶かしやがった!

 

「今日はカゲチヨの中身を見る日だったよね・・・」

 

何だ!?その日!?わりぃがもうすぐ回ってくるころだろうぜ・・・

 

「あれ?クラクラしてきた・・・」

 

カンナはそう言って倒れた・・・

 

「カゲ!?何したの!?」

 

ヒサは慌てるけど心配すんな・・・

 

「さっきの返り血に皮膚についたら浸透するウイルスを流したんだよ。お前らにはすぐに作ったウイルスは空気感染では効かないが体に入れたものなら時間が経てば効くからな・・・」

 

「なるほどな!すぐに如月さんのところに行こう!」

 

シディの言う通り俺たちはすぐに如月さんの所に行った。

 

「すみません・・・カンナさんに大丈夫と言われたので時間を長くしたんですがもうすでに狂っていたようです・・・」

 

まぁ、あの様子じゃ少し変なだけで気づかないよな・・・

 

「落ち着いてきたのでもう大丈夫ですよ!」

 

「良かった・・・」

 

ヒサのほっとした顔で俺たちも気を緩める。

 

「でも本当に少しのことで人って狂うんですね。」

 

「うむ。日常の中にも何があるかわからないな・・・」

 

今回はそれを知るいい教訓になったな・・・



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美意識逆転

sideヨ―メイ

 

今日はヒサメさんに誘われて美容院に来たのですが・・・

 

「あの髪の青い子どういう子なの?連絡先とか知ってる?」

 

はぁ・・・なんでお金払ってこんなことに・・・

 

そうして終わった帰り道に・・・

 

「ねぇ、美容院行きたくなかった?元気ないけど・・・」

 

ヒサメさんが聞いてきます。

 

「いえ、別にヒサメさんのせいではありません。けど能力主義のこの社会でそれが秀でている人間がちやほやされてそうじゃない人間がみじめな思いをするのは当然ですから。」

 

「え?えっ?どーいうこと?」

 

「ただね・・・そっち側の人も一度くらいこちら側の味も知って欲しいし私も一度くらいそっち側の気分を味わいたいって話です。」

 

「・・・なんか食べたいものあるの?」

 

うう・・・食いしん坊なヒサメさんは味に反応して誤解されてしまいました・・・

そうしてヒサメさんに悪いことをしていまって翌日リサイクルショップで働いていると・・・

 

「すみません・・・物を売りたいんですけど・・・」

 

お客様がそう言って出してきたのは小さなアンテナのようなアイテムでした。

 

「これは周囲20キロの美意識を逆転させるアイテムだ。」

 

美意識を逆転・・・

そうしてお客さんにお金を支払った後・・・

そうして私は自然とボタンに手を伸ばしていました・・・

 

sideカンナ

 

「キャー!モテ4よ!」

 

「今日もカッコいいわー!」

 

なんとある日モテ4があがめられてる光景を学校で見ることになった・・・

 

「なんか知らないですけど周りの美意識が逆転してるみたいですね・・・」

 

フィーアちゃんの言う通りだね・・・

 

「まぁ、お父さんが対応してくれて幻術でなんとかなってるけど・・・」

 

ヒサメちゃんの言う通り差別はされてないけど・・・

 

「ボーと立たないでよ!あんたみたいなブス、モテ4は相手しないんだから!」

 

まぁ、モテる容姿が逆転しても変わらないものはあるよね・・・

 

「ちょっと待てよ。それはヒデ―んじゃねぇの?」

 

カゲチヨが突き飛ばされた子を庇った。相変わらず変わらないよね・・・

でも・・・

 

「なんかブスでもないしかっこよくもない顔してるわね。」

 

「存在感ないわー。」

 

「なんか理不尽!?」

 

美意識が逆転しててもカゲチヨはカゲチヨなんだね・・・

 

「カゲチヨ。かっこよかったから安心して。」

 

「そうそう、シディさんも言ってるじゃないですか。カゲチヨの良さはわかる人にはわかるって。私も分かってますよ。」

 

「慰めんなー!!」

 

sideカゲチヨ

 

くそ・・・何なんだよこの世界・・・

 

「何で突然こんなことになったんだよ・・・」

 

「おそらく異宙のアイテムでしょうね。帰ったらオーナーに聞いてみましょう。」

 

フィーア、そのオーナーも美意識逆転の影響でこの世界が普通と思ってるんだぞ・・・?

 

「打つ手なしだね・・・」

 

ヒサの言う通りだな・・・俺はおもむろに電車の広告に目をやると・・・

 

「肌がつるつるすぎる―!そんなお悩みはこのたわしで洗うだけでごつごつ肌に!」

 

「肌をごつごつにするためにたわしで磨くってカオスだよね・・・」

 

「痛すぎるだろ・・・」

 

カンナと俺は絶句する・・・

 

「ムダ毛育毛!初回千円!」

 

「何で隠せる足の毛を生やす必要があるんですか・・・」

 

フィーア・・・見えないところの努力って奴じゃないか?

 

「他にも歯並びを悪くしたりハゲにできるものあるみたい・・・」

 

ヒサが苦笑いで言う・・・俺も見つけたけどデブエットて自分からデブになるって健康に悪そうだな・・・

 

「過度なダイエットも健康に悪いし同じじゃない?」

 

確かにな・・・

 

「でも私も元の世界でもこういう美容とか気を使った方がいいのかな?」

 

ヒサは・・・

 

「んなの気にしたい人だけでいいんじゃねーの?ヒサの好きにすればいいと思うぜ。俺はどんなヒサでもいいと思うし・・・」

 

「ありがと!カゲ!」

 

何でお礼なんて・・・

 

「聞きました?フィーアさん。あれってもう告白じゃないですか?」

 

「えぇ、今晩はお赤飯ですね。」

 

からかうな!井戸端の奥さまか!

 

sideフィーア

 

こうして私たちはお父さんが原因を探す間は待機となりました・・・何でも装置の近くに行くと洗脳が強まる可能性を考慮しての事らしいです。

 

「シディ、何見てるんだ?」

 

カゲチヨがシディに聞きます。

 

「ヒーローものをみているんだ。」

 

そこには太った男女がヒーロースーツに身を包んだ人たちが写っていました・・・

 

「そういえば元の世界でもヒーローってイケメンばっかだよねー」

 

ヒサメちゃんの言う通りですね・・・

 

「そりゃイケメンの方が人気でるしな。」

 

「動きとかも様に見えちゃうしね。」

 

カゲチヨとカンナちゃんが言います。

 

「だが正義は容姿が美しく悪はモンスターのように醜い存在だと子供が勘違いしたら怖いな。」

 

「最近だと悪役もカッコいい俳優とか使ってるし悪役にも人気がでてるけど確かにそうだよね・・・」

 

シディさんが言うのは刷り込みって奴ですね・・・

 

バライティー番組では容姿いじりが行われてましたけど・・・

 

「今時容姿いじりとか炎上しそうだよなー・・・」

 

「うむ、これは酷いな・・・」

 

「この世界になってから再確認できたことが沢山ありますね・・・」

 

この世界にした人もそういうことを思ってやったんでしょうか・・・

 

sideヨ―メイ

私はどうどうと顔を出して町を歩けるようになりました!

 

「あの人の目元の傷なんて素敵なの!」

 

「ホントだ!」

 

なんかいい気分ですね・・・

 

「お、ヨ―メイじゃないか。」

 

「シディさん!」

 

私たちはベンチで話します。

 

「シディさんはこの世界についてどう思います?」

 

私は聞きます。

 

「いい気分ではないが美の価値観は人それぞれだしな。逆転しても変わらないものもあるし誰でも美しいと思う心も醜いと思う心はあるしな。」

 

悲しい現実ですよね。

 

「どんなにいい人だって心の中で醜いと思う人や物はあるということでしょ?お金は分配することが出来るけどけれど容姿はそうじゃない。そう思いませんか?」

 

「ヨ―メイは頭が良いんだな。俺にはさっぱり何を言ってるのかわからなかったぞ。」

 

まぁ、そうですよね・・・

 

「じゃあもしシディさんがモテモテになったらどうしたいですか?」

 

まぁ、元の世界では現在進行形でモテてますけど・・・

 

「嬉しいとは思うがそれが正しい世界ではないだろ。また別の誰かが醜い役になるだけだ。」

 

「でも、この世界だと妖精王の幻覚がなければ満足に子供と遊べませんよね。子供は正直で残酷ですから。」

 

「そうだな・・・」

 

今の落ち込んでるシディさんに告白したら・・・結果は・・・

 

「変わりませんよね。何も。」

 

「どうしたんだ?」

 

「いえ、何でもありません。」

 

私たちはそうしてリサイクルショップで考えます。

 

「前の美意識世界が正しいとは思わないしこっちの方が生きやすい・・・」

 

でも・・・シディさんが堂々と子供と遊べない世界は嫌ですね。

私は装置を壊したんですが・・・

 

「みーつけた・・・!」

 

「あっ・・・」

 

クリスさんに見つかってしまいました・・・

 

sideクリス

 

ー妖精王の森ー

 

「全くまたリサイクルショップの物を勝手に使うなんて・・・まぁ、クビはシディが頼み込んできたからオーナーに頼んでやめてもらったけど特訓が必要だね・・・」

 

手始めに・・・

 

「待て待て~!」

 

「ぎゃああぁ!?ユニコーンは勘弁してくださいいい!?」

 

鉄パイプを持ったフィーアがユニコーンに乗ってくるから走力の特訓だな。

 

「あとは剣術とあとは毒物耐性をつける特訓・・・」

 

「クリスさん勘弁してくださいー!!!」

 

森にはヨ―メイの悲鳴が響いたという・・・

 

 




最後のオチは黒い幻想さんのを参考にしました。

ヨ―メイの修業小話

ヨ―メイ「バイト研修でカレコレ屋やリサイクルショップは危険なものを扱うので武力は欠かせなくなるということで拳法の特訓をつけてもらったんですけど・・・」

ー回想ー

クリス「まずは発勁を躱そうか。」

ドゴンっ!

ヨ―メイ「わぎゃああぁ!?」

回想終了

ヨ―メイ「生き残るための修業なのに内臓が爆発するかと思いました・・・」

ヒサメ「お父さんの持論だと手取り足取りだけじゃ身につかないから一度食らった方がいざってとき役に立つ。私たちも一度食らったし。」

ヨ―メイ「まさかのる〇剣スタイル!?スパルタすぎません!?あと剣術も自警団の和中さんが教えてくれたんですけど・・・」

回想

和中「躱せ、何をしている。」

ドゴン!ドゴン!

ヨ―メイ「ぎょおおお!?」

回想終了

ヨ―メイ「新人の異宙人たちもスポンジの刀でのしているのをみて生き残る修業なのに初めてスポンジの刀で生物は死ぬってことしか学習できませんでした・・・」

カンナ「謎の学習をしてるね・・・」

ヨ―メイ「他にも無茶苦茶な特訓があったので聞いてくださいよー!!」

カゲチヨ「はいはい、次の話でな。」


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火葬場で働くとどうなるのか?

ヤルミナの話を元にしています。


sideカンナ

アーシはカレコレ屋でネットサーフィンをしてたんだけど・・・

 

「これって・・・滅多に市場には出回らない高級なアクセサリーがこんなところに売っているとは・・・!で、でも貯金や依頼料の山分け分でも足りない・・・即日払いで稼げるバイトとかないの!?」

 

アーシはそうしてネットを必死に探していると・・・

 

「火葬場の臨時バイト?即日払いOK・・・しかも高時給じゃん・・・人手が足りない故の急募みたいだね・・・これなら稼げそう!」

 

そうだ!

 

「というわけでみんなで火葬場バイトに行こうよ!」

 

「何でそうなるんだよ!?」

 

「そうですよ!?何で私まで!?」

 

カゲチヨとヨ―メイが言うけどそこらへんはばっちりだよ!

 

「全員分応募してバッチリ採用されたよ!」

 

「カンナちゃん!?勝手に応募しないでよ!?」

 

「うぬ・・・俺はその日バイトも無くて暇だったから良いがいきなりは感心しないぞカンナ。」

 

「ごめんごめん!でも稼げるから許してよー!」

 

ヒサメちゃんもシディにも怒られちゃったけど。

 

「まぁ・・・シディさんの追っかけ資金も貯めないといけませんし丁度良かったですね。」

 

フィーアちゃんはそういうと思ってたよ!

 

「いや!私は嫌ですよ!?何よりリサイクルショップのバイトが・・・」

 

「そうだぜ!俺だって用事が・・・」

 

「オーナーになら許可貰ったよ。店の物勝手に使ってるからそこで社会のことをもう少し学んで来いだって。」

 

「そんな~!!」

 

「カゲチヨもヒサメちゃんのカレーこっそり食べたの言っちゃおうかな?」

 

「ひっ!?どこでそれを!勘弁してくれ!?」

 

よし!二人も完全に封じたしレッツゴー!

 

sideカゲチヨ

 

あー・・・なんでこんなことに・・・俺たちはバイト先の職員さんから話を聞く。

 

「いやーやる気がある子たちが来てくれて助かるよ。手順を説明するね。」

 

職員が説明を始める。

 

「まずこの火葬炉に台車でご遺体を入れるんだ。次はスイッチを押して火葬を始める。火葬が始まったら異常がないか小窓から確認してくれ。」

 

あれ?でもこの遺体・・・

 

「火葬する前に親族は見にこないんですか?」

 

アーシも思った疑問をフィーアちゃんが言う。

 

「親族がいなくてね、身寄りのない遺体を火葬することは珍しくないんだ。カンナちゃんとヨ―メイちゃん、あとカゲチヨ君はこの作業をやってくれシディ君とヒサメちゃん、フィーアちゃんはセレモニースタッフを手伝ってから宿直のことも教えてくよ。」

 

マジかよ・・・

 

sideヨ―メイ

 

「はー・・・まぁ、セレモニースタッフなんて陰キャの私たちには荷が重かったし適材適所ですよね。」

 

私は愚痴をこぼします・・・

 

「でも燃えていく姿を見るのは精神的に堪えそうだぜ・・・」

 

カゲチヨさんの言う通りですよ・・・私たちは小窓に向かうと・・・

 

「見てみて!やっぱりうなり声をあげてる!」

 

「うあぁぁぁ・・・」

 

なんと小窓では大はしゃぎしてるカンナとうなり声が聞こえました!

 

「ぎゃあぁぁ!?」

 

「何なんだよ!?」

 

バンバン!

 

「なんか動いてる音も聞こえたんですけど生きてないんですよね!?」

 

私はカンナさんに聞きます。

 

「あぁ、声は体内の空気が抜けた音でこの動いてる音は水分が蒸発して筋肉が収縮してるからだよ。」

 

「ヒサメさんじゃなくてもビビりますよこれ・・・」

 

「マジで不安だぜ・・・」

 

こうして火葬を終えた私たちは夜の宿直をすることになりました・・・

 

sideフィーア

そうして私たちは宿直をしていたのですが・・・

 

うぅぅぅ・・・!!

 

「きゃああぁ!?何か声が聞こえたよ!?」

 

ヒサメちゃんがうなり声を聞いて驚く。

 

「あぁ、火葬もないはずなのにおかしいな。」

 

シディさんの言う通り誰かが侵入して火葬炉で何かしてたら大変ですね・・・!

 

「ここはヨ―メイちゃんに電話番を任せてアーシたちで声の正体を探りに行こうか。」

 

「えぇ!?私一人ですか!?」

 

カンナちゃんの提案にヨ―メイが言います。

 

「ヒサメちゃんを一人残すわけにはいかないしカレコレ屋全員で迎え撃った方が良いと思って。」

 

「まぁ、確かにビビりのヒサを残して行ったら部屋が滅茶苦茶になりそうだしな・・・」

 

「失礼じゃない!?」

 

ヒサメちゃん・・・残念だけどカンナちゃんとカゲチヨの言う通りですよ・・・

 

こうして私たちは声のする部屋に向かいましたが・・・

 

「誰もいないね・・・」

 

ヒサメちゃんの言う通り人の気配はないですね・・・

 

「うわぁぁ!?何だあれ!」

 

カゲチヨが指さした方角にはなんと空中に浮いてるツボがありました!

 

「もしかしてポルターガイスト!?ドキドキしてきたー!」

 

カンナちゃんテンション上げてる場合ですか!

 

「死にたくない・・・まだ焼かれたくない・・」

 

「姿と声も聞こえ始めましたよ!」

 

「ドアも塞がれているぞ!」

 

私とシディさんが出られるか確認しましたがドアは閉まって透明な男の姿と不気味な声が聞こえ始めました!

 

「カンナちゃん!何か対策はないの!?」

 

「大丈夫!念のために持ってきてた塩で・・・それ!」

 

カンナちゃんが持ってきていた塩を男に向かって投げつけました!

 

「うぎゃああ!」

 

「よし!効いてるぞ!このまま除霊するぞ!」

 

カゲチヨはそう言いましたが・・・

 

「待ってくれ・・・悪かった・・・最近幽霊になって悪戯心が働いてな・・・」

 

悪霊ではないんですね・・・

 

「最近ってことはまだ未練があるんでしょ?」

 

「あぁ、残してしまった妻を一目見たくて・・・頼む!見逃してくれ!」

 

幽霊はそう言って頭を下げます。

 

「うむ、もう悪さをしないなら見逃すさ。」

 

「怖がらせてこなければ私も・・・」

 

まぁシディとヒサメちゃんはそうですよね。

 

「嘘だったらしょうちしませんよ?」

 

「ポルターガイストも見れたしアーシは満足だしね!」

 

私は念を押して、カンナちゃんは目をキラキラさせて許しました。

 

「全くお人よしだな・・・俺もフィーアと同じだ。奥さんに迷惑かけんなよ?」

 

「ありがとう・・・もちろんだ!」

 

そう言って幽霊は消えていきました・・・

 

sideカゲチヨ

 

そうしてその人の葬儀は始まった。

 

「カゲチヨさん、本当に大丈夫なんでしょうか?話は聞きましたけど悪さしない保証はないですよね?」

 

「あぁ、けど塩は効いたみたいだしすぐに除霊できるからな。未練を本当に解消できるならそれに越したことはないだろ?」

 

ヨ―メイと俺は小声で話す。

 

「爺さん・・・先に逝ってしまうなんてね・・・」

 

おばあさんが涙ながらに話す中葬儀は進んだ。

そんな中・・・

 

「ふひひ・・・」

 

幽霊は笑いながら花瓶を割った当然水があたりにまかれる。

 

「やっぱり嘘だったのかな・・・」

 

ヒサはそういうが・・・

 

「いや床を見て・・・」

 

カンナも気づいたらしい・・・床には花瓶の水で・・・

 

「今まで苦労掛けたな先に逝って待ってる・・・」

 

「お爺さんのメッセージだな・・・」

 

シディの言う通りあの爺さん結構古風なことするな・・・

 

「全く・・・アンタは最後の最後まで迷惑な人なんだから・・・」

 

おばあさんはそう言って泣く。

 

「笑ってあげましょうよ。最後の言葉なんですから・・・」

 

「そうだねぇ・・・私も長生きして爺さんに威張ってやらないといけないからねぇ・・・」

 

フィーアの言葉でおばあさんも笑った。

 

「ありがとよ・・・最後に笑顔を見せてくれて・・・」

 

そう言ってお爺さんは成仏していった・・・

 

「あの爺さん危害は加えなかったしやっぱり悪戯好きなだけだったな・・・」

 

「不器用な人ですよ全く・・・」

 

俺とヨ―メイが言えたことじゃないけどな・・・

 

「皆バイトありがとう!これはバイト代だよ!」

 

そうして俺たちは給料をもらうことが出来た。

 

「いやー!結構は入ってたね!お爺さんも未練も解消されてこれにて一件落着・・・」

 

「ちょーと待てよ・・・!」

 

カンナいい感じに締めようとしても無駄だぜ・・・

 

「カンナちゃんのせいで怖い目にあったんだから覚悟はできてるよねぇ・・・?」

 

「おかげで寝不足ですよ・・・」

 

ヒサとフィーアも怒ってるんだぜ?

 

「ごめんなさーい!!」

 

「全くしょうがない人ですね。」

 

「すまん、カンナ・・・」

 

ヨ―メイとシディの声を聞きながら俺達はカンナを追いかけるのだった・・・



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二人がネコ化!

sideカゲチヨ

うっ、ここは・・・

 

「あっ、目が覚めた?」

 

ん?ヒサ、なんだそのファンタジーっぽい恰好・・・

 

「よしよ~しいい子だからね~」

 

何すんだ!?

 

「にゃ~にゃ!?」

 

ネコみたいな話し方に猫耳・・・完全に猫になってる!?

しかもここどこだ!?

 

「暴れないで!変な猫召喚しちゃった・・・」

 

召喚?って体が引き寄せられて・・・

 

「あはは!くすぐったいよー!」

 

何やってんだ俺―!!

元に戻してくれヒサ!

 

「そうか、楽しいかー!」

 

ダメだ・・・伝わってない・・・

ネコの発音しかできないみたいだな・・・

 

「私の名前はヒサメ、この世界でサモニャーをしているの。サモニャーは召喚した猫と一緒に戦う職業なんだよ!」

 

確かに恰好も違うし俺のことも分かってないしそういう世界なのか?

 

「君のことは黒いから・・・カゲ!決定ね!」

 

名づけは100点かよ!

 

グゥ~

 

「お腹なっちゃった・・・」

 

食いしん坊は相変わらずか・・・

 

「そうだ!カンナちゃんも招待して食事しよう!」

 

カンナもいるのか!?そんなことを思いながらファームという農園で食材を取った。

 

「おーい!ヒサメちゃん!」

 

「あ!カンナちゃんも猫を連れて来たんだ!」

 

えぇ!?俺はカンナの猫を見て驚愕した!

 

「何で貴方も猫になってるんですか・・・」

 

ネコ化したフィーアがカンナに連れられていたのだ・・・

 

「何でお前も猫になってんだよ!」

 

「気が付いたらいつの間にかなってたんですよ。それよりもカゲチヨだってヒサメちゃんの使い魔になれてまんざらでもないんじゃないですか?」

 

「そんなこと・・・」

 

俺は反論しようとするが・・・

 

「はーい、トウモロコシ!茹でてあるから食べられるよね!」

 

「「がつがつ!」」

 

ヒサの出してきたトウモロコシで言い合いを中断されてしまった・・・

 

「凄いがっつくね。」

 

カンナに見られてる・・・恥ずかしい。

 

「美味しかったね!」

 

「うん、でも猫たちが汚れちゃってるね。川で汚れを落とそうよ!」

 

「「にゃぁ!?」」

 

二人の言葉で俺たちは青ざめる。

 

「凄い嫌がってるけどしょうがない!二人まとめて入れてあげる!」

 

「「にゃあぁあ!?」」

 

結局カンナに川に入れられてバタつく羽目になった・・・

 

「すっかり綺麗になったね!」

 

ヒサ・・・確かにそうだけど精神的に摩耗してることに気づいてくれ・・・

 

「そうだ!一緒に遊ぼう!猫じゃらし―!」

 

ヒサ…流石にこのカゲチヨ様が流石に・・・

 

「にゃー!!」

 

「にゃにゃ!」

 

「オー!フィーアちゃんも反応してる!」

 

カンナの言う通り俺たちは一つの猫じゃらしに

反応しちまう・・・

 

「これは私のですよ!にゃー!!」

 

「ぎゃあぁぁ!?」

 

「二人とも喧嘩しちゃダメだよー!!」

 

猫じゃらし争奪で俺たちは争うことになってしまった・・・

 

「「にゃああ!」」

 

「どこまで喧嘩しに行くの!?」

 

そう喧嘩のし過ぎでどこまで行ってるかにも気づかずに・・・

 

sideフィーア

 

はぁ・・・ここがどこかも分からないし肉球を肉球で触っても満たされないし・・・

 

「猫化って不便ですね・・・」

 

「お前心も猫になってきてねぇか・・・?」

 

カゲチヨだって途中から猫になってましたよね?

 

「草もないし、ヒサメちゃんたちの所に戻・・・」

 

そう言おうとすると・・・

 

「この草はお前たちのものか?」

 

そう言ってきたのは眼帯をつけたワイルドなシディさんでした!

 

「お前たち・・・」

 

もしかして気づいて・・・

 

「俺と耳がお揃いだな!」

 

違うけどその通りですね!これぞまさにペアルックって感じですよね!

 

「絶対違うだろ!」

 

カゲチヨは何で私の心を読めるんですか?

 

「探していたのはこの草だな。仲良くしないとだめだぞ。俺の名前はシディだ。」

 

やっぱり初対面なんですね。

 

「ミャー・・・」

 

「グル・・・」

 

「ミャ―にグルかよろしくな。」

 

いや名前じゃないですよ!?

 

「はぁはぁ・・・置いてかないでよカゲ!」

 

「喧嘩しすぎでしょフィーアちゃん。」

 

ヒサメちゃんたちが追い付いてきました。

 

「そうか!お前たちの名前はカゲとフィーアというのか。」

 

「カゲの相手をしてくれてありがとうございます。」

 

「お礼にサモニャーとして依頼を受けますよ。」

 

ヒサメちゃんとカンナちゃんが言う。

 

「それなら・・・海底の秘宝を見つけて欲しい。」

 

なるほど・・・それを見つければ結婚資金に・・・

 

「やりましょう!カゲチヨ!」

 

「すげぇ乗り気だな・・・」

 

そうして私たちはお宝の眠る場所に向かいます!

 

sideカンナ

 

「皆!クジラに乗ってるよ!」

 

「確かにレアな経験だよね。」

 

まぁ、猫たちは水が怖くて怯えてるけどね・・・

 

「四人とも依頼を引き受けてくれてありがとう。」

 

「任せてよ!これも立派なサモニャーになるための修業!」

 

ヒサメちゃんの言う通りだし・・・

 

「海底の秘宝ってロマンがあるしね!」

 

アーシも笑顔になりながら言う。

 

「お宝の詳細はまだわかってないんだよね?」

 

アーシはシディに聞く。

 

「あぁ、クラーケンという海の魔物が守る海底神殿に隠されてるらしい。」

 

なるほど・・・それで誰も取れないってわけね・・・アーシが分析していると・・・

 

「四人とも!あの真下からまがまがしい気配を感じる。」

 

「確かに・・・」

 

「決戦だね!」

 

「「ふしゃー!!」」

 

猫たちも気合バッチリだね!そう思ったときには・・・

 

「ぐうあぁ!!」

 

クラーケンが触手を出してアーシたちを捕らえた!

 

「それっ!」

 

アーシたちは振りほどいて水面に出る!

 

「俺がひきつけるから四人はその隙をついて攻撃してくれ!」

 

シディは素早い動きで攪乱して拳を入れるけど・・・

 

「くっ!」

 

粘液で滑ってヒットしにくいみたい!

 

「ぐおおお!」

 

このままじゃいつか捕まる!

そう思ったときだった!

 

「にゃー!!」

 

「うにゃにゃ!」

 

カゲとフィーアちゃんが触手が絡まるように立ち回った!

 

「凄い!」

 

「残りの足は俺が食い止めるから四人とも今だ!」

 

シディが言うなら遠慮なく・・・!

 

「「おりゃー!!」」

 

「「にゃー!!」」

 

アーシは水の渦、ヒサメちゃんは雷を拳にまとわせてパンチをお見舞いした!

 

「ぐおおおぉ・・・」

 

よし!撃退できた!

 

そうしてクラーケンが撃退されると体が輝いて・・・

 

「神殿に転送された・・・」

 

「息もできるね!」

 

神殿の凄さにアーシとヒサメちゃんは言う。

 

「にゃ!にゃ!」

 

カゲが指さす方に宝箱があった!

 

「この中には何が・・・」

 

「いや開ける必要はないさ。」

 

どうしたの?シディ

 

「本当の秘宝は・・・ここにあった!戦いを通して芽生えた愛!それこそが本当の秘宝だ!結婚しよう!」

 

「にゃ!?」

 

「うにゃぁああぁ!?」

 

カゲが驚きフィーアちゃんは慟哭してる・・・

 

「この世界には結婚システムもあるからな!」

 

「ヒサメちゃん・・・流石に止めた方が良いんじゃ・・・」

 

アーシはヒサメちゃんにも仲裁の協力をお願いするけど・・・

 

「じゃあこの秘宝は私とカンナちゃんがもらうね~凄いよカンナちゃん!おっきいステーキだよ!」

 

カオスだ・・・

 

sideヒサメ

 

「おーい!ヒサ!カンナ!起きろー!」

 

「ステーキですよ!」

 

ん・・・?

 

「ステーキ!」

 

「んぐ・・・ぎゃあぁ!」

 

「ぎゃあぁ!?腕噛まれた!」

 

私はカゲの声で飛び起きカンナちゃんも寝起きが悪くカゲにかみつくけど起きた。

 

「本当に二人の言った通りだったな。」

 

シディが驚く。

 

「だから言ったろ?ヒサは食べ物で釣れば起きてカンナはヒサメの声で起きるって。」

 

「ん~よしよし~。」

 

私は寝ぼけてカゲの頭を撫でる・・・

 

「はぁあぁ!?ヒサ何やってるんだよ!」

 

「こっちもどうなってるんですか・・・?」

 

「ほらー!フィーアちゃん泣かないで・・・煮干しだよー・・・」

 

カンナちゃんはフィーアちゃんを慰めるために煮干し上げてる・・・

 

「ごめんごめん・・・ゲームみたいな変な夢見て。」

 

「結構カオスな夢だったんだよね・・・」

 

カンナちゃんもやっと意識がはっきりしたのかそういう。

 

「どんな夢ですか・・・」

 

「ゲームで寝落ちしたからじゃねーの?」

 

二人にそう言われてしまった・・・あはは・・・

そうしてゲームを紹介したんだけどシディがハマったみたいで・・・数日後には・・・

 

「この間のヒサたちと全く同じ状況・・・」

 

カゲの言う通りシディもゲームをしながら寝ていた・・・

 

「カオスな夢じゃなきゃいいけど・・・」

 

カンナちゃんの言う通りだね・・・

 

 

 



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戦えユカ!

鷹の爪団の話を参考にしました。今回はカゲチヨたちのセリフの前に誰が話してるか入れます。


sideユカ

今日私はカレコレ屋に遊びに来ていた・・・

 

「というわけでカレコレ屋をやってしばらくたつけど今のところトッププレデターの奴らの本部は見つかっていないんだよな・・・」

 

カゲチヨさんがカレコレ屋の現状を纏めます。

 

「これだけの才能がそろっていながら一体どういうこと何だろうね・・・」

 

ヒサメお姉さまも深刻そうに考えます。

 

「まとめる人が能力不足だからじゃないですか?」

 

「流石フィーアちゃん!的確な分析だね!」

 

フィーアお姉さま、カンナお姉さま・・・

 

「カンナ!何言ってんだ!いいか!そうやって責任を押し付けるのも良くないんだよ!」

 

「うむ、問題があれば自分のせいだと疑うことも調和のとれた活動につながるからな・・・」

 

カゲチヨとシディさんが話す中私は空に邪悪な心を感じ取りました・・・

 

noside

 

そう遠くない異宙の空に宇宙船が飛んでいた・・・

 

「あと24時間で地球に到達か・・・」

 

「地球はまだ我々の存在に気づいていません。」

 

「くくく・・・争闘結界を通り抜ける装置も完成しているからな・・・バルボアよりも先に地球を・・・」

 

そうして異宙人たちが笑おうとした次の瞬間

 

ズガァァァン!

 

「な、なんだ!この強烈な振動は!?」

 

リーダーの異宙人が叫ぶ!

 

「突然地球から巨大な槍が飛んできて全ての船に穴をあけました!」

 

部下の異宙人が叫ぶ。

 

「結界を超えるための装置は!?」

 

「それも全て壊されています!」

 

「くぅぅぅ・・・!!撤退だ!!」

 

そうして異宙人たちは撤退を余儀なくされたのであった・・・

 

sideユカ

 

ふぅ・・・バルボア以外にも偶にお父さんの存在知らないで粉掛けようとするバカがいるから嫌ですね・・・

私は霊槍を消しながら思う・・・バルボアはまぁ暴力バカですししょうがないにしてもですよ・・・

 

カゲチヨ「いやそういうつもりで言ったんじゃなくてな・・・」

 

カンナ「じゃあどういうつもりで言ったの?ことと次第によってはアンタより数段上の悪口だって言えるんだからね!」

 

ヒサメ「二人ともやめてよ!?」

 

フィーア「ヒサメちゃんも落ち着いてください・・・」

 

こっちの方がまだ平和ですね・・・ってまた・・・

 

noside

 

地球のとある秘境で老人が薬を混ぜてツボを入れ復活の儀式を行っていた・・・

 

「古の王たちよ・・・神から破門されたものたちよ・・・蘇りこの世に災いをもたらしたまえ・・・」

 

老人が呪文を唱えると・・・

 

「来たぞ!強き魔物の王が・・・」

 

老人が言って中から魔物が出ようとした瞬間!

 

「うっ・・・・うぅぅうう・・・」

 

「どうしたのですか!?」

 

魔物の様子がおかしくなったので老人は尋ねる。

 

「出られんのだ・・・何者かが強い力で抑えつけている・・・あ・・・ダメだ・・・」

 

「そんなー!!?」

 

そうして魔物は出てこずツボは炎を纏った霊槍で壊された・・・

 

sideユカ

 

ふぅ・・・聖なる力を持つ異宙人の能力をコピーしといて良かったです・・・

 

カゲチヨ「カンナ・・・そこまで言うかよ・・・!いくら何でもそれはひどすぎるんじゃねぇか・・・?」

 

カンナ「何?泣くの?泣けば許してもらえると思ってるの!」

 

ヒサメ「フィーアちゃん流石にそれはないよ!」

 

フィーア「ヒサメちゃんこそ言っちゃいけないこと言ったんですからお互い様ですよ!」

 

シディ「四人とも落ち着いてくれ!」

 

ボティス「こやつら何をやっておるんじゃ・・・」

 

皆さんは何でそんな喧嘩してるんですか・・・話を聞いて仲裁を・・・ってまた・・・

 

noside

 

ここはとある国の政府の大統領の部屋・・・

 

「あぁ!そっちがその気なら戦争だ!」

 

「なんとか戦争回避を・・・」

 

秘書が大統領をなだめていると・・・

 

「む?なんだこの植物のマスコットは?」

 

「あれ?いつの間に?」

 

ユカが用意した木のマスコットが一瞬で置かれていた。

 

「大統領の部屋にこんなもの・・・可愛い・・・このにおいで癒されるしフォルムも可愛すぎる・・・戦争中止だー!!」

 

「ばんざーい!!」

 

sideユカ

 

ふぅ・・・結構うまく作れて良かったですね・・・

 

フィーア「どうですか?カゲチヨ・・・!謝る気になりましたか・・・?」(関節技)

 

カゲチヨ「ぐえええ・・・今回だけは譲れねぇ・・・!」

 

カンナ「ヒサメちゃんなんて水びたしになれー!!」水流

 

ヒサメ「こっちだって髪の毛アフロになってよ!!」雷

 

シディ「どうすればいいんだ・・・」

 

ボティス「なんじゃこのみっともない喧嘩は・・・」

 

さて今度こそ止めないとって・・・また!!

結局その後も交通事故を止めるために車を浮かせたりカップルの喧嘩を取り持つために水の上を歩かせたりと心の声で助けを求められるとそっちを優先してしまった・・・

 

「ふぅ・・・私も何でも屋できちゃうかもしれませんね。」

 

私は一息ついていたのですが・・・

 

ヒサメ「もう三人にはうんざり!三人の馬鹿―!!」(鉄球を電磁加速で発射)

 

カンナ「ヒサメちゃんどこに向けて・・・って!」

 

フィーア「ユカ!危ないですよ!?」

 

えっ・・・振り返った時には鉄球はもうすぐそこに・・・

次の瞬間・・・

 

カゲチヨ「ぐふっ・・・!」

 

シディ「か、カゲチヨ!」

 

なんとカゲチヨさんが庇ってくれたんです・・・

 

sideカゲチヨ

 

今回ばかりは反省だな・・・

 

「俺たちは普段どんなトラブルでも解決していって争いを防いでいたのに俺たちがトラブルを生み出してしまうなんて・・・」

 

「全くだね・・・ごめんねカゲチヨ。」

 

カンナ・・・

 

「見てよ・・・ユカが震えてしまっています・・・」

 

「ごめんねユカ、まだ未熟で弱いあなたを怖がらせて・・・」

 

「えっ・・・?」

 

フィーア・・・ヒサ・・・

 

「うむ、仲直りしてくれてよかったな、ユカはまだ知らないことだらけなのに怖がらせてすまなかったな。」

 

「はいっ?」

 

シディも迷惑かけたな・・・

 

「皆ごめんな、これからもカレコレ屋続けて行こうな。」

 

「こっちこそ・・・」

 

「ごめんね・・・」

 

「全く弱いユカを怖がらせてしまうなんて一生の不覚ですね・・・」

 

そうだな。これからも頑張りたいからな!

 

「仲直りしたなら飯でも食いに行ったらどうじゃ?」

 

ボティス珍しいな・・・

 

「ボティスが奢ってくれるのか?」

 

シディ・・・多分ボティスお金持ってないぞ?

 

「アホか、ヨメ子に奢らせる。」

 

まぁ、ヨ―メイはボティスの下僕になったてたしな・・・

 

そうして俺たちは行こうとしたんだけど・・・

 

「ちょーっと待ってくださいよ・・・誰が弱いですって・・・?」

 

ユカ!?何で怒ってるんだ!?

 

「何で私が喧嘩を止められなかったか教えてあげますよ!!」

 

「「「「うわぁぁぁぁ!?」」」」

 

何故か襲われてしまうのであった・・・

 



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カッコウとヨ―メイとボティス

これからセリフにどのキャラが言ってるか説明を加えます。視点のキャラにはセリフを振りません。


sideカゲチヨ

今日はヨ―メイも混ざって皆でテレビを見ていた・・・

 

TV「今週の大自然やるぜ!今週はこの鳥。テレビの前の大自然ボーイズ&ガールズはわかるかな?」

 

今日の番組は生物の紹介番組だった・・・

 

シディ「うぬ・・・ヤンバルクイナだろうか?」

 

カンナ「シディ、鳥と言ったらエミューだよ。」

 

フィーア「ドードーですね!」

 

ヒサメ「燕?」

 

「チゲーだろ!?カッコウだろ?」

 

俺は答える。

 

TV「そう、カッコウだ!」

 

ヒサメ「カゲすごいね!」

 

カンナ「こういうの得意なの?」

 

故郷でよく見たからな・・・

 

「どうだい?名前の通りカッコいいだろ?」

 

カゲチヨとヨ―メイ以外「カッコいい!!」

 

ヨ―メイ「皆さん、こういうのに夢中になるタイプなんですね・・・」

 

カゲチヨ「森の中にいたからテレビ一つで盛り上がれる性格になってるな・・・」

 

俺とヨ―メイは苦笑いする・・・

 

ボティス「こやつらは子供のころテレビの番組一つで戦争状態になってたらしいからの・・・クリスから聞いたが騒がしくなくていいわい。」

 

ボティスの言う通りそれは凄かったらしいからな・・・

 

「このカッコウどこがやるぜなのか?わかるかな?」

 

シディ「食べ物を仲間に分けるのが上手いのか?」

 

フィーア「嘴一つで鷹を撃退できるとか?」

 

カンナ「嫌いな上司とも程よく付き合える?」

 

ヒサメ「地球を一周できるとか?」

 

ヨ―メイ「どんなカッコウですか!?」

 

四人の珍回答にヨ―メイが突っ込む。

 

TV「カッコウには托卵という習性があるんだ。」

 

シディ「托卵とはなんだ?」

 

フィーア「卵とたくあん美味しいですよね・・・」

 

ヒサメ「そうじゃないと思うけど・・・」

 

ヒサの言う通りだぜ・・・

 

そうしてみてみるとカッコウは他の鳥の卵に自分の卵を産み、カッコウのヒナが他の鳥の巣の卵をすべて落とした。他の鳥はカッコウのヒナを育てているという光景だった。

 

ヒサメ「凄いねカゲ!気づかないものなんだね!」

 

カンナ「全然違う卵なのにね?」

 

フィーア「可愛いからですかね?」

 

まぁ、確かに謎だよな・・・

 

「ちなみに異宙産のカッコウはその鳥の卵やヒナをさらい幻覚作用のあるウイルスを発する卵を置いていくんだ。そうして他の鳥型の異宙人には自分のヒナの様に見えてしまい世話をしてしまうんだ。」

 

異宙産のカッコウ凄すぎだろ・・・

そうして番組が終わった・・・

 

カンナ「いやー!毎回驚かされるよね!」

 

シディ「うむ、カッコウというのは賢い生き物なのだな。」

 

まだ感心してるな・・・

 

ヒサメ「じゃあ皆で勉強でも・・・」

 

フィーア「ヒサメちゃん待ってください。ヨ―メイとボティスの様子が変ですよ?」

 

見ると何故か卵が二つあった・・・

 

「何でだよ!?」

 

俺は驚くけど・・・

 

ヒサメ「でも・・・別に大丈夫な気がしてきたね!」

 

カンナ「っていうか二人ってこんな感じじゃなかった?」

 

お前らどうした!?っていうかもしかして・・・

 

「これって異宙産のカッコウの仕業じゃ・・・」

 

俺は言おうとしたが・・・

 

カンナ「でも別に影響はないよね?」

 

フィーア「そうですね。」

 

お前ら・・・気づいてないのか?もしかしてウイルスが回ってるのか?俺はゾンビウイルスに掛かってるから効かない?まじかよ・・・

 

sideヒサメ

 

そうして私たちは動けないヨ―メイちゃんとボティスさんのお世話を開始した。

卵だったので温めていたんだけど数日で返ってヒナになった!

 

フィーア「ふふふ・・・随分可愛くなりましたね、ヨ―メイ、これだったらペットとして私とシディさんの将来の家に住んでも良いですね。」

 

フィーアちゃんは気が早いな・・・

 

シディ「ボティス、随分イメージチェンジしたのだな。」

 

確かにボティスさん大分姿が変わったね!

 

カゲチヨ「いやおかしいだろ・・・明らかにカッコウだぞ・・・」

 

「もうカゲはテレビに影響受けすぎだよ。」

 

私はカゲを注意する。

 

フィーア「それだから中二病とか疑われるんですよ。」

 

「何でだよ!?明らかにおかしいだろ!」

 

シディ「皆、ヨ―メイとボティスのために虫を捕まえようと思うのだが大きいのにした方が良いだろうか?」

 

カンナ「いやヒナだし小さいのを沢山捕まえよう。」

 

カゲチヨ「おいー--!!?」

 

ふふふ!楽しくなってきたね!

 

sideフィーア

 

「じゃーん!沢山捕まえてきましたよ!」

 

私は虫かご一杯の虫を見せる。

 

シディ「ボティス、ヨ―メイ、フィーアが虫を取って来てくれたぞ。」

 

流石シディさん、子育てが上手いですね。

 

カゲチヨ「だからそれ二人じゃなくてカッコウ・・・」

 

カンナ「まだそんな事言ってるの?」

 

ヒサメ「カゲも育てるの手伝わないとマグロとカツオの間に挟んで豊洲市場でセリにかけちゃうよ?」

 

カゲチヨ「何でだよ!?意味わからないぞ!」

 

それにしてもボティスは元の大きさよりも大きくなりましたね。もう中型犬の大きさですよカレコレ屋の戦力になってくれそうです。

 

sideカンナ

 

そうして数日後、二人は飛びそうになっていた!カゲチヨはなんか用事があるって言っていないんだよね・・・

 

「二人とも頑張って!大空にはばたくの!」

 

アーシは応援する。

 

シディ「勇気を出すんだ!二人とも!」

 

ヒサメ「怖くないからね!」

 

フィーア「もう少し!もう少しですよ!」

 

バサバサっ!

 

全員「やったー!!」

 

ついにヨ―メイとボティスは飛んだ!

 

「いやーまさか二人が美しく羽ばたくことになるなんて・・・」

 

ヒサメ「ヨ―メイちゃん・・・綺麗だよ・・・」

 

フィーア「二人とも普段はクズだと思ってたけどやっぱりやるときはやる二人だったんですね・・・」

 

アーシたちは涙を流した・・・

 

「あ・・・窓から飛んで行っちゃった・・・」

 

カッコウ・・・カッコウ・・・

 

フィーア「どこ行くんですかね・・・」

 

シディ「今の二人ならどこでも大丈夫さ。」

 

うんうん・・・二人の言う通りだね・・・

 

ボティスとヨ―メイ「気づけバカー!!」

 

ええ!?

 

「ボティスにヨ―メイ!?何でここに?」

 

ヒサメ「さっき飛んでいったはずじゃ・・・」

 

ヨ―メイ「異宙産のカッコウの所からやっとこさ逃げてきたんですよ!」

 

ボティス「貴様ら助けも来ずにヒナの世話をしおって!あの時カゲ男が助けに来なかったらどうなっていたことやら・・・」

 

カゲチヨ「二人とも四人を責めないでくれカッコウのウイルスに掛かっていたんだからな。」

 

マジで異宙産のカッコウだったんだ・・・

こうしてアーシたちは二人に怒られるのであった・・・

 

 

 

 



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暴露系YOUTUBERの護衛

sideカゲチヨ

今日もカレコレ屋で過ごしているとヒサがスマホで音楽を聴いていた。

 

「ん?なんか聞き覚えがあるな。」

 

俺はどこかで聞いたことのある音に思わずつぶやく。

 

「去年はやったドラマの主題歌だよ。」

 

ヒサが答えてくれた。

 

「あー思い出した!おっさんシンガーソングライターがタイアップで一躍有名になったはいいけどどっかのYOUTUBERに過去にもみ消した暴力事件が暴露されて最終的には自殺しちまったんだよな。」

 

「アーシもドラマは見てたしショックだったな・・・」

 

カンナも知ってたんだな。

 

「SNSも炎上しててコメントも怖いくらいの荒れっぷりでしたよね。」

 

フィーアもSNSで知ってたんだな。まぁ、確かにあの荒れっぷりは異常だったな・・・

 

「暴力を振るったことは良くないがそこまで追い込むのはやり過ぎじゃないのか?」

 

シディの言う通りなんだけどなぁ・・・

 

「加害者に石投げるのが好きなんだよ。特にネットの中ではな。」

 

「ボティスさんが喜びそうな人間の業って奴だね・・・」

 

カンナの言う通りボティスが起きてたら大笑いしそうだぜ・・・

 

「っていうか名前覚えてないんですよね・・・SNSも凍結して見れませんし・・・」

 

「アーティストもそうだけど暴露したYOUTUBERの名前もなんだっけ・・・」

 

フィーアの一言に俺もYOUTUBERを思い出そうとする。

 

「最近話題になってるよねアーシも暴露には興味ないから覚えてないんだよね・・・」

 

(興味持ったらヤバそうだな・・・)

 

俺たちの心が一致したその時だった!

 

「こんにちはー、電話で予約した・・・」

 

そうして入ってきた依頼人は男女だった。

 

sideヒサメ

 

そうして私たちは依頼の内容を聞く。

 

「あー!思い出した!今話題の暴露系YOUTUBERだ!」

 

カゲがそういう。この人が・・・

 

「なるほど結構再生もされてるんですね。」

 

「良いな~俺もやろうかな~」

 

「やめといた方が良いですよどうせ尾行がバレてボコボコにされるか身バレで私たちまで被害を被ることは確定ですからね。」

 

「うぐっ・・・!」

 

カゲの一言にフィーアちゃんが分析しながら毒を吐く。

 

「ははは、ご存じとはありがたい。実は今日来た理由もそのYOUTUBE関係なんだ。」

 

そうして男性は女性の紹介をする。

 

「彼女は僕の動画作りを手伝ってくれるアシスタントでもあるんだけど先日の生配信でうっかり彼女が写ってしまってね。そうしたら悪質な視聴者から彼女を標的にしたストーカーまがいの脅迫状が届いたんだ。」

 

「それは大変でしたね・・・」

 

そういうのってやっぱり危険だよね・・・私はそう思って言う。

 

「ってことは彼女の護衛の依頼でよろしいですか?」

 

カンナちゃんが男性に聞く。

 

「はい、取り扱う内容上僕自身が恨まれたり嫌われることは日常茶飯事で動画の材料にも使うけど今回の狙いは彼女なので犯人を捕まえるのにも協力して欲しいんだ。」

 

「警察には相談したのか?」

 

「いや…以前とある交番の職務怠慢を告発してから印象が良くなくてね・・・」

 

「まぁ、警察は身内意識が強いですからね・・・」

 

フィーアちゃんは渋い顔をする。

 

「んじゃ分担するか。ヒサとシディ、フィーアは彼女さんの警護、俺とカンナが犯人捜しだ。」

 

「ありがとうございます!」

 

カゲが分担して女性がお礼を言って依頼はスタートした。

 

sideカンナ

 

アーシとカゲチヨは依頼人の男性と一緒に証拠集めをする。

 

「さーてどこから手をつけっかな。」

 

「まずはコメントから調べたりするのが定石だけど・・・」

 

アーシとカゲチヨは話してたんだけど・・・

 

「せっかくだから動画を撮ってもいいかい?解決までの記録になるしカレコレさんとのコラボってことで。」

 

依頼人の男性から提案された。

 

「お・・・いいっすね!」

 

「噂の暴露を見れるなんて光栄だね!」

 

カゲチヨとアーシは言う。

 

「そういえばネタ出しとかってどうやってんすか?」

 

カゲチヨが聞く。確かに話題になってるニュースから選ぶのは大変だしマイナーな物でも情報集めが大変な物もあるよね。

 

「昔は自分で聞き込みとかしてたんだけど最近は僕の動画で暴露して解決して欲しいって話が舞い込んでくるんだ。」

 

「やっぱりそういうので解決できるのって多いしね・・・」

 

「人気者は羨ましいっすわ~。」

 

カゲチヨの言う通り人気があるからこそ相談するんだろうね。

 

「これも彼女のおかげなんだ。もともと視聴者でオフ会で意気投合して一緒に作るようになったんだ。」

 

なるほどね・・・

 

「すごい人なんですね。」

 

「あぁ、でも最近視聴者の求めるハードルが高くなってるし嬉しい悲鳴だね。」

 

アーシの一言に依頼人の男性はそう返した。

 

「良いんですか?そんなにぶっちゃけて。」

 

カゲチヨが心配する。

 

「もちろんカットするさ。」

 

「じゃあオフレコついでに一つ、去年死んだアーティストがいただろ。あんたが暴露した奴。ああいうのはどう思ってるんだ?」

 

カゲチヨが質問する。

 

「犯した罪を認めてやり直すことだって出来ただろうに自ら死を選んだことは残念だと思うよ。」

 

「責任とかは感じてますか?」

 

アーシも聞く。

 

「まさか・・・僕は間違ったことをしたつもりはないよ。犯した罪と向き合わずに賞賛されるなんてことがあっていいはずないだろ?その裏で誰にも知られずに涙を流してる人だっているんだから。」

 

ふーん・・・そう。

 

sideフィーア

 

私たちはカゲチヨ達と別れて依頼人の女性に道案内してもらって一緒に行動します。

 

「そこを曲がったら私のマンションです。」

 

「取りあえずここまでは何もありませんでしたね。」

 

ヒサメちゃんの言う通り通る道では襲撃者はありませんでしたね・・・

 

「でも油断はできません。奴らは家さえわかれば鍵さえ用意するほどの執念を持っていますからね。」

 

私は油断しないように伝えていると。

 

「三人とも止まれ、誰かいる。」

 

シディさんがマンション前のいる男を見つけます。

 

「なんだろあの人?マンションの中を覗いてる・・・?」

 

「どうみても入居希望の人ではない雰囲気ですね・・・」

 

「怪しいな・・・」

 

「まさか・・・」

 

私たちが様子をうかがっていると男がこちらを見た!

 

「近寄ってくるぞ。」

 

シディさんの言う通り警戒した方が良いですね。

 

「おい俺だ!助けに来たぞ!」

 

「あなたは・・・」

 

どうやら知り合いのようですね・・・

 

「誰ですか?」

 

ヒサメちゃんが聞く。

 

「昔付き合っていた人です!」

 

元カレですか・・・

 

「付き合ってる奴に脅されてるなんて大変だったな!俺が守ってやる!俺と一緒に来てくれ!」

 

「いや・・・やめて・・」

 

どうやら暴走気味のようですね・・・

 

「ぐあぁあぁ!?」

 

まぁ、伸ばした手はシディさんと私で拘束したんですけどね。

 

「すまない、だが彼女が怯えている。」

 

「彼女を守るように依頼されたのでね、暴れるならもっと極めないといけませんよ?」

 

私とシディさんは少し圧を掛けます。

 

「元恋人にストーカーなんて・・・」

 

ヒサメちゃんは彼女の間に入って遠くに非難させます。

 

「後のことは警察に聞いてもらおう。」

 

さて・・・ここからが本番ですね。

 

sideカゲチヨ

「いやーまさかストーカーの犯人が彼女の元カレだったとはね。世間は狭いな~。」

 

そうしてシディが警察に犯人を引き渡すところを見て依頼人の男性が言うやれやれだぜ全く・・・

 

「捕まって良かったっすね。」

 

「欲を言えば動画映えのためにも僕らで捕まえたかったけどね。」

 

さて・・・始めるか。

 

「まだ撮影中?」

 

「いや?」

 

丁度いいか。

 

「ストーカー捕まえるのってさ何日も粘らないといけないのにそれを当日で解決・・・

犯人は被害者の元カレ、動機は恋愛上の私怨ってか?」

 

「何が言いたいんだ?」

 

「彼女に企画任せてたから筋書きが下手になってますよ。真犯人さん。」

 

俺とカンナは言う。

 

「僕が犯人?面白いことを言うね。」

 

「真相はつまんねぇけどな。」

 

「聞こうじゃないか探偵コンビさんたち。」

 

あぁ・・・

 

「貴方は有名な暴露系YOUTUBER、最近は求められてるハードルが高くなってネタに悩んでいた。これは貴方が直接聞いたので簡単に想像できます。」

 

カンナの言葉に俺は続ける。

 

「そして彼女から相談があった。元カレが自分とよりを戻したいとメッセージが飛んでくるってな。それで暴露系YOUTUBERの彼女に危害を加えようとする迷惑な視聴者の退治ってところか。それで彼女のスマホを勝手に使ってコンタクト取ったんだろ?」

 

そうしてカンナに言う。

 

「ヒサメちゃんから聞いた会話の内容から元カレに脅されてるとか打ったんでしょう?それで躍起になった元カレが暴走するように仕向けたんですね。第三者に捕まえさせて被害者としてネタゲットって寸法でしょ?」

 

「つまり自作自演ですね。警察に行けないのは捜査されたら過去に似たようなことしたことがバレるからですか?」

 

フィーアも言う。

 

「君たちミステリー作家にでもなれるんじゃないか?」

 

そうだな・・・

 

「ネタの提供者がいるなら考えるか・・・」

 

俺は依頼人の女性を見ながら言う。

 

「まさか・・・」

 

「前日に依頼してきたんです。手段を選ばなくなったあなたの相談を受けて止めてくれるように依頼を受けたんです。」

 

ヒサが言う。

 

「あの手の輩はいずれ何かしでかす。だから知らしめるんだ!より多くの人に見てもらう必要がある!」

 

男は言う。

 

「まぁ、否定はしねぇけど言葉を届けたいなら相手を裏切ったらダメだろ。」

 

「知られなければ方便さ。」

 

「あ、しまったーヒサメちゃんにコラボ動画撮ってもらってるの忘れてたー生配信で。」

 

「なっ・・・」

 

カンナがドボケた顔で言う。

 

「DMが鳴りやまない・・・あちこちのサイトに拡散されてる・・・」

 

「背中ががら空きだったってことですね。」

 

フィーアの言う通り戦闘でも暴露でも後ろを預けられなきゃ終わりだな。

 

sideカンナ

 

そうして依頼を終えたんだけど・・・

 

「去年なくなったアーティスト彼女はその娘さんだったのか。」

 

シディが後から調べたことに驚く。

 

「じゃあ彼女の目的って・・・」

 

ヒサメちゃんも最悪を疑うけど・・・

 

「俺らの仕事は犯人の捜索と護衛と暴走を止めることだ。依頼をこなしたぜ。」

 

「それにアイツはああいってたし・・・」

 

ー犯した罪と向き合わずに賞賛されるなんてことがあっていいはずないだろ?その裏で涙を流してる人がいるんだから。-

 

「言葉通り裏で涙を流した人に罪を清算されたなら自業自得だよ。」

 

アーシは夜空を見ながらそう言った。

 

 



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五億年ボタンでの再会

フィサナをまた登場させます。ほとんどカゲチヨ視点になりますがご了承ください。


sideカゲチヨ

俺たちはオーナーからの依頼でリサイクルショップの倉庫の整理をしていた・・・

 

「思ったよりすごい状態だったね・・・」

 

ヒサの言う通りシディとヨ―メイは用事でいないのに大丈夫かよ・・・

 

「でもバイト代を貰った以上はある程度はこなさないとだめですよ。」

 

フィーアの言う通りだけど・・・

 

「すくな!?」

 

封筒を開けてみたら結構少なかった・・・

 

「ねぇねぇ!これ見て!なんかボタンがあったよ!」

 

カンナが部屋の中からボタンを見つけた・・・

 

「んだ?これ。」

 

俺はボタンを見ていう。

 

「説明書があったよ。このボタンを押すと誰でも一瞬で100万円を手に入れることが出来ます。ただしボタンを押した瞬間その人間は何もないところで五億年すごすことになります。空間では老化や飢餓など一切の生理現象は起こらず眠ることもできずに過ごすことになる・・・だって。」

 

「そして記憶を消されて元の世界に戻ります。なんか胡散臭いボタンですね。」

 

ヒサとフィーアが言うがこれ凄い美味しい話なんじゃねーか!?

 

「記憶がないってことは押してすぐ100万ってことじゃん!」

 

「眠ることが出来ないんだよ?かなりの苦痛だよ。」

 

カンナは言うけど試すくらいいいじゃん!

 

「バカなことしてないで早く片付けて、さっさとやらないと今日中に終わらないよ?」

 

ヒサがそう言って梯子に上ったとき・・・

 

「きゃ!?」

 

ヒサが体勢を崩した!?

 

「「「危ない!」」」

 

俺たちは受け止めたのだが・・・

 

「「「「あ・・・・」」」」

 

俺たちはボタンを押してしまっていた・・・

そうして気づいたときには・・・

 

何もない空間にいた・・・

 

「ホントにここで五億年過ごすのか・・・」

 

俺が呆けていると・・・

 

「そのようですね。よろしくお願いします。カゲチヨさん。」

 

その声・・・

 

「アーシのこと覚えてますか?カゲチヨさん。」

 

やっぱりフィサナかよ!?

 

「あぁ・・・覚えてるぜ・・・」

 

「良かった!じゃあ早速この空間を見て回りましょうか。」

 

フィサナはヒサの電気の龍の力で飛び上がった!

 

「本当に何もないですね・・・」

 

「あぁ、なんか抱えられて情けねーけど…」

 

「そんなことないですよ。カッコいいですよ!」

 

そうか・・・へへ。

 

「じゃあまずはここを歩いてみませんか?アーシカゲチヨさんとゆっくり散歩がしたいんです・・・」

 

「わ、わかった・・・」

 

こうして俺たちは何もない異空間をひたすら歩いた・・・最初は突然現れたフィサナにドキドキしっぱなしだったが・・・

 

「カゲチヨさん・・・手を繋いでも良いですか?」

 

「ひゃ、ひゃい!?」

 

「ふふふ・・・照れすぎじゃないですか?」

 

フィサナがアプローチしてきたり

 

「じゃんけんぽい!」

 

「くそ!また負けた!じゃんけん強すぎだろ!」

 

「手の動きを読めば大体わかります。」

 

じゃんけんを何日もしたり・・・

 

「よーいドン!」

 

「もうゴール地点についてるじゃねーか・・・」

 

「へへへ・・・でも疲れないのは良いと思いませんか?」

 

「あぁ、運動は嫌いだったけど疲れないなら何度でも苦手なことにチャレンジできるからここ数年でなんか早くなった気がするな・・・」

 

「じゃあ次はバク中とかマスターするのはどう?付き合いますよ?」

 

「おお!良いな!」

 

苦手な運動をフィサナに数年くらい教わって完全にマスターしちまった・・・

そうして数百年たったころ・・・

 

「う、嘘だろ!?この五億年ボタンを時給で計算したら0.0000002円なんだよ!?」

 

「500年でようやく一年ですか・・・でも私はこうしてカゲチヨさんと過ごせる時間はもっと価値があるんですけどね。」

 

「・・・」

 

そうだった…フィサナは五億年たったら元に戻ってそして俺も記憶を失うからこれは誰も覚えていない・・・そう考えるとこの瞬間を存分に楽しまないといけない気がしてきた・・・

 

「なぁ、俺の思い出とか聞いてくれるか?もちろん嫌なら聞き流してもいいけど・・・」

 

「良いんですか?聞きたいです。」

 

そうして俺は思い出をフィサナに話した思い出せるだけのことを全部フィサナに話した・・・

 

「これが俺の思い出かな・・・」

 

「カゲチヨさんの妹さん・・・きっと可愛いんでしょうね。それにヒビキさんやシロウさんにも会ってみたいです。」

 

あぁ、きっと会えるようになるさ・・・そうして俺たちは会話したり遊んだりして沢山の時間を過ごしてついに・・・

 

「光が・・・」

 

五億年経ってしまった・・・

 

「もうですか・・・早いですね。」

 

「俺は・・・お前がいてくれたから狂うことは無かったんだ・・・俺だけだったら・・・」

 

自然と涙が出ていた・・・五億年も文句を言わずに一緒にいてくれたのだ。感謝してもしきれない・・・

 

「最後にいいですか?」

 

ちゅっ・・・

 

フィサナは俺の頬にキスをした・・・

 

「また会う日まで元気でいてください。」

 

そう言った瞬間俺たちは光に包まれた・・・

 

sideカンナ

 

そうしてボタンを押すだけで100万円が出て来た・・・

 

「スゲー!ほんと押すだけで100万円が出てきた!」

 

「でもなんだか怖いから元の場所にしまっておこう。」

 

「それに勝手に使ったのバレたら怒られそうですしね。」

 

ヒサメちゃんとフィーアちゃんの言う通りですよ・・・

 

「いやいや、こんな美味しい話を一回で辞めるバカが・・・」

 

あれ?

 

「カゲチヨなんで泣いてるの?」

 

「あ・・・ホントだ・・・ボタンを押そうとしたら涙が・・・」

 

空間の中で何かあったのかな?

結局カゲチヨはボタンを押さなかったんだよね・・・

 

 



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ミキとヒサメと偽物家族

ショートの動画のオリジナルで結末を出します。


sideヒサメ

今日はミキの家に行くことになったんだ!

 

「ミキの家にいくの久しぶりだな~。」

 

私は言う。

 

「へへへ・・・ヒーちゃんが遊びに来てくれるって親に話したらすっごい喜んでたー!」

 

ミキもニコニコしてるし楽しみだなー!

 

「お邪魔します!」

 

中に入るとミキの両親が笑顔で迎えてくれた。

 

「いつもミキと仲良く話してくれてありがとね!」

 

ミキのお父さんがそう言ってくれた!お母さんも笑顔だし良かった!

そうして遊んだ後は晩御飯までごちそうになったんだ!

 

「あら?ちょっと多かったかしら?」

 

「もう、張り切りすぎ~。」

 

大丈夫だよ、ミキにお母さん!

 

「全部食べられるので大丈夫です!」

 

「いいぞ、若いうちはどんどん食べるといい。」

 

へへへ・・・ミキのお父さんにそう言われた。皆には食べ過ぎって言われるけどそうだよね!そうして食べようとしたんだけど・・・

 

ピピピ・・・

 

「電話・・・?」

 

三人に断って私は電話に出たんだけど・・・

 

「ヒサ!今どこいんだよ!?」

 

なんとカゲがそんなことを言いながら出たの・・・

 

「カゲ?私ミキの家に行くって言ったじゃん。」

 

「そのミキから電話あったんだよ。お前と連絡が取れねぇって・・・!」

 

カゲがそう言ってきた・・・

 

「え・・・でもミキはここに・・・」

 

「ヒサ・・・お前今どこにいんだ?」

 

次の瞬間だった!

 

「きけけけ!!」

 

「くっ・・・!」

 

とっさに躱したけどミキの姿をした何かが不気味な笑顔でひっかこうとしてきた!

 

「ごめん!カゲ!ミキたちに化けた怪物たちが襲ってきたから戦うね!」

 

「大丈夫か!?スマホのGPSとバッチでなんとかそっちに行くから待ってろ!」

 

そうして私は戦闘態勢に入る!

 

「行け!」

 

私は電撃で小さな龍を作って怪物三匹に当てた!

 

「「「ききゃきゃきゃ!?」」」

 

三人は痺れてふらふらし始める!

 

「吹雪に氷柱を乗せて攻撃だよ!」

 

吹雪による風で加速した氷柱は三人のお腹や肩に突き刺さる!

 

「ぐきゃきゃ・・・」

 

「きゃっ!」

 

これだけ攻撃しても金切り声をあげながら怪物は襲い掛かってきた!

 

「仕方ないな・・・ちょっと本気出すけど恨まないでね・・・」

 

私は砂鉄で鉄球を作り出し怪物にS極、鉄球にN極の磁力を付加して発射した!

 

「くきゃきゃ!」

 

怪物は鉄球を避けて私に攻撃しようとするけど・・・

 

ドガっ!

 

「きょ!?」

 

追尾してくる鉄球を避けられずに当たってしまった!

 

「ダメージで動きが鈍ってる!今だ!」

 

私は電撃の網で怪物たちを捕縛した。そして抜群のタイミングで・・・

 

「偽物家族が出てきて嬉しかったけど流石に度がいきすぎ!燃やしちゃうね!!」

 

「ヒサメ無事か!」

 

カンナちゃんとシディが炎を浴びせてくれた!

 

「「「きゃあぁぁあ!?」」」

 

怪物は炎で燃やされて消えてしまった・・・

 

「ヒーちゃん!良かったよ~!!」

 

ミキが泣きながら抱き着いてきた!

 

「大丈夫だよ。ケガもしてないし。」

 

「それでも良かったですよ。まさかこんなにそっくり化けれる怪物がいるとは思いませんでした・・・」

 

フィーアちゃんの言う通りだね・・・

 

「ヒサって怪談系の怪物に出くわすこと多いよな・・・」

 

「うう・・・」

 

カゲの言う通りなんでだろ・・・お化け苦手なのに・・・

 

「取りあえずミキの家に行こう!今度は皆で一緒に行こうよ!」

 

ミキが招待してくれた!

 

「うむ、それなら安心だな。」

 

「賛成ー!偽物家族の話も聞きたいし。」

 

シディとカンナちゃんがそう言った・・・

 

「そんな怪談の要素は無くて普通な感じだったけどな・・・」

 

「まぁ、お邪魔して忘れましょう・・・」

 

「そうだな、アイツ等について考えても仕方ねーし。」

 

カゲとフィーアちゃんの言う通りだね。

 

「カゲ、連絡してくれてありがとね。」

 

「・・・おう。」

 

私はカゲにお礼を言いながらミキの家に向かうのでした!



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風になる配達

銀魂の「走り続けてこそ人生」からです。


sideフィーア

今日はシディさんと一緒にヤヨイさんの依頼をこなすために来ました。

 

「今日は新作の三輪車に乗って欲しくてシディさんに来てもらったんです。」

 

そうして出てきたのは頑丈そうな三輪車でした・・・

 

「凄いな!それが最新式の三輪車か!」

 

シディさん嬉しそうですね・・・

 

「当然ですよ。私を誰だと思ってるんですか?」

 

「ポンコツ発明家兼ジャーナリスト?」

 

「誰がポンコツですか。」

 

冗談ですよヤヨイさん。

 

「早速走ってみるぞ!」

 

「どうぞどうぞ!全力の走りをキープしても耐えられるように呪術なんかも込めて作りましたよ!」

 

そうしてシディさんは走り始めました。

 

「うぬ!凄いな!とてもこぎやすいぞ!」

 

シディさん!炎!炎出てますから!

 

「大丈夫ですよフィーア。これくらいで壊れるわけ・・・」

 

その瞬間バイクに乗った女性が曲がり角から現れた!

 

「!?」

 

「!!」

 

ドカンっ!ガラガラ・・・

 

いきなりぶつかったー!!?

 

「大丈夫ですか!シディさん!」

 

「シディさん!無事ですか!」

 

私とヤヨイさんは駆け寄ります!

 

「うむ、俺は大丈夫だが・・・」

 

「私も心配してください~・・・」

 

あ、そうでした。ぶつかった女性は・・・

 

「まぁ、かすり傷なんで大丈夫ですが・・・」

 

いや血を流してるから動かない方が・・・

 

「いや大丈夫そうに見えませんよ・・・?」

 

ヤヨイさんの言う通り休んだ方が良いんじゃ・・・

 

「ホントに大丈夫です・・・私行かないと・・・」

 

そういうと壊れて取れたハンドルだけを持って行こうとしました・・・

 

「どこに行く気ですか?違うところ行きますよ!?」

 

私も止めると・・・

 

「うごっ・・・!苦しい・・・」

 

やっぱり怪我が・・・

 

「私をバイクに乗せてください・・・私風を感じてないと・・・死んじゃう・・・」

 

え?

 

sideヤヨイ

 

「魔破(まっは)のり子 快速星出身・・・職業配達員ですか・・・」

 

私は免許証を見ながら身元をいいます。

 

「まさか噂では聞いてましたが厄介な種族がいたもんですね・・・」

 

「そんな言い方やめてください。私たちは風の精霊と言われる由緒正しい風の民なんですよ。いつも風纏っていないと身を保てないホントに妖精みたいに可憐な種族なんですから。」

 

「つまり何ですか?いつも走っていないといけないマグロみたいな種族ってことですか?」

 

のり子さんを背中におぶって走るフィーアちゃんが言います。

 

「いえ、バイクとかとにかく風を浴びれる乗り物に乗って入ればなんとか自分の足で走るのはだるくて・・・」

 

「じゃあ自分で走ってくださいよ!何で私がバイク役なんですか!」

 

フィーアちゃんが言うことも分かりますけど・・・

 

「怪我をしてる女性を走らせるわけにはいかないからな・・・俺のせいですまない・・・」

 

「いえ!シディさんが謝る必要はありません!おりゃあぁぁ!」

 

「きゃー!凄い―!風になってる!」

 

喜んでくれて良かったです。

 

「よし、とりあえず三輪車のメンテナンスは終わりました。バイクは大破してるのでシディさんがのり子さんを乗せて配達物を乗せるというのはどうですか?」

 

私はシディさんの三輪車の修理をし終えて言います。

 

「俺は当然そうするつもりだ。」

 

「まぁ、あのスピードなら・・・」

 

のり子さんも賛成したし決まりですね。

 

「私、地球での初仕事なんでホントに感謝しかありません。負けられないんです、異宙一の配達人になるって決めたんです。」

 

元はと言えば私たちの責任ですからね・・・

 

sideシディ

 

というわけで俺たちは配達することになった・・・フィーアも走って追いかける。

 

「走り心地はどうだ?気持ち悪くはないか?」

 

「大丈夫でーす!きゃほほーい!」

 

「シディさんダメです!この人走り出すとテンション上がるタイプです!」

 

「のり子さん落ち着いてくれ!」

 

三輪車から立ち上がったのり子さんは案の定・・・

 

ガンっ!

 

「何やってるんですか!」

 

「大丈夫か!」

 

案の定木にぶつかってしまった・・・

 

「うがあぁ!苦しい・・・」

 

急いでのり子さんを乗せたのだが・・・

 

「赤信号・・・」

 

まずいな・・・

 

「ぎゃぁぁぁ!?止まらないで早くこいでぇぇ!」

 

すまない・・・それは無理だ・・・俺は血反吐を吐くのり子さんを見ることしかできなかった・・・

 

「っていうか止まらずにどうやって荷物を届ける気だったんですか。」

 

フィーアの言う通りだな・・・

 

「そりゃ投げ入れて・・・」

 

「それは迷惑になってしまうぞ・・・」

 

「そもそも荷物ぐちゃぐちゃになりますよ・・・」

 

のり子さんの答えに俺とフィーアは返した・・・

 

sideフィーア

 

最初の配達物は・・・

 

「カゲチヨのゲームとは思いませんでしたよ・・・」

 

「いや、俺もお前が手伝っているとは思わなかったよ・・・」

 

そりゃそうですよね・・・

 

そうしてカゲチヨを別れて次の荷物はというと・・・

 

「何でエイファの一人誕生会のケーキ何ですか!?」

 

「一人じゃありませんよ?僕にはエンペラー丸がいます!それに良ければ貴方たちも・・・」

 

「すまんが急いでいかないといけないんだ。あとでな。」

 

シディさんの言う通り私には時間がないので先を急いで荷物を届けること数時間・・・

 

「凄いですよ!残すところあと一個ですよ!」

 

「今度からは投げないで荷物を届けるようにしないとな・・・」

 

一番の課題ですね・・・

 

「おい、何やってるんだお前ら。ダブルデートか?」

 

スズキ!?

 

「貴方こそ何でそんな走ってるんですか?」

 

ペガサスのスピードを使うなんて相当ですよ・・・

 

「そういえばシディは気を付けた方が良いぞ。最近妙な犯罪が流行っててな。宅配物を使った犯罪なんだ。何も知らない人に爆弾を運ばせて大使館や重要施設を爆撃するあくどいやり方で妖精王の森でも問題視しててな・・・それで俺やサトウも駆り出されてるんだ・・・というわけで気をつけろよ。」

 

そうしてスズキは行ってしまいました・・・

 

「・・・のり子さん。その最後の届けものって宛先は・・・」

 

「大使館ですね。」

 

「何か変な音しますか?」

 

「時計みたいな音が・・・」

 

「シディさん、確実に爆弾ですよ!」

 

「うぬ・・・そうだな・・・」

 

ブレーキ掛けないと・・・

 

バキっ・・・

 

「シディさんブレーキ壊れてるじゃないですか!」

 

「何故だ!?」

 

握っただけで壊れましたよ!?

 

「シディさん、フィーアちゃん、応答願います。あれ?そっちの声は聞こえないのでこっちから一方的に話しますね。」

 

無線ですか?

 

「つける暇があるなら修理して欲しかったな・・・」

 

シディさんの言う通り・・・

 

「忠告します。無線なんかつける暇あったらブレーキ直しておけば良かった以上!」

 

タダの懺悔じゃないですか!

 

「シディさんの握力ならブレーキは亡き者になってると思うのでそんな時は下の方にボタンがあるんですけど見えますか?」

 

あれですね!

 

「シディさん押しましょう!」

 

「あぁ!」

 

シディさんに言ってボタンを押すと・・・

 

ドゴォォオォ!

 

何故かジェット噴射をし始めました!

 

「きやぁぁぁ!」

 

のり子さんうるさいですよ!

 

「ロケットブースターが起動して加速します。絶対に今は押さないでください。」

 

「どんな文法の使い方ですか!」

 

ヤヨイさんに私は突っ込みます。

 

「まずいぞ渋滞だ!」

 

ヤバいですよ!

 

「シディさん、あなたの事ですからフィーアちゃんに急かされてボタンを押してると思います。そんな時はメーターに赤いボタンが・・・」

 

「もう押すしかない!」

 

シディさんがボタンを押すと・・・

 

ごおおおお!

 

ロケットの様に飛び上がりましたよ!?当然私も飛んで追いかけます。

 

「やったぁぁ!シディさん!フィーアさんやりましたよ!飛んでますよ!これで海とか爆弾に投げ入れれば大丈夫ですよ!」

 

のり子さんの言う通りですね・・・

 

「こんなに気持ちいい風は初めてです・・・正直地球でやっていけるか不安でしたががむしゃらにやれば何か掴めると思いました・・・」

 

「そうか、確かに風になるのも悪くないな・・・」

 

シディさん・・・ヤヨイさんにお礼でも・・・

 

「あーシディさん、フィーアちゃん、貴方たちの事ですから人の話を聞かずに最終兵器を使うかもしれませんがそれはとんでもなくエネルギーを食います。その三輪車じゃ長時間飛行は無理です。たぶん十秒くらいが限界です。」

 

あのポンコツ発明家ー!!

 

ドゴンっ!

 

ぱっ

 

「ふぅ・・・危なかった・・・なんとかシディさんは着地できましたね・・・」

 

「爆弾も始末できましたし一件落着ですね・・・」

 

その後爆弾犯も捕まりバイクを直したのり子さんは配達業を再開したのであった・・・

 

 



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万引き犯の対策

sideヨ―メイ

私は今日も店番です・・・

 

「あーなんの努力もしないで野球の二刀流の選手として成功したいです・・・」

 

そんなことを呟いていると・・・

 

「・・・」

 

あ、あれは万引き・・・少年が商品を盗んでいました・・・どうしましょう・・・

 

注意するべきなんでしょうけどめんどくさいことなったら嫌です・・・時給変わらないですし・・・そんなことを思っていると・・・

 

「うっ!」

 

眼があってしまいました・・・はっきりこっちを見てますよ・・・

ふてぶてしいにもほどがありますよ!?

 

こ、これは戦略撤退です・・・最近の子供は危ないですし・・・そんなことを考えていると・・・

 

「おい、その商品ちゃんと会計するのか?」

 

「えっ!?」

 

子供がお店を立ち去ろうとしたときにいたのはクリスさんでした!

 

「ん・・・この商品はレジ打ちされてない・・・ヨ―メイそうだよね。」

 

ミナヅキさんまで・・・

 

「その商品返してもらおうか?ここには危ないものもあるんだからな・・・」

 

「わ、わかったよ・・・!」

 

「あと警察に・・・」

 

「っ・・・!」

 

ミナヅキさんがそういうと子供は逃げてしまいました・・・

 

「ヨ―メイ・・・・お前気づいてたんなら止めろよ・・・店員のアルバイト契約したなら当然だぞ?」

 

「ん・・・だらしない・・・オーナーに用事があってきた私たちがいなかったらどうなっていたか・・・」

 

「さ、最近の子供は危ないんですよ?私みたいなパンピーが注意したらボコボコにされますよ!」

 

クリス・ミナヅキ(最近人刺したのに何言ってんだこいつ・・・)

 

何ですか!?その目はぁ!?

 

sideカゲチヨ

今日の依頼はコンビニ店長の女性だった・・・

 

「最近万引きの被害が増えてまして・・・今回カレコレ屋さんになんとかしてもらえないかと・・・」

 

なるほどな・・・

 

「最近減ってきたって聞いたけどな。」

 

俺は呟く。

 

「被害件数は少しづつ減ってるけど検挙されただけでも件数は八万くらいで認知は十万を超えるらしいよ。」

 

ヒサが言う。

 

「まだ多く発生してるんだな。」

 

シディの言う通り決して少なくない数字だ。

 

「それにレジ袋有料化でレジ袋使う人が減ってからマイバックに入れる万引きとかもあって見分けがつきにくくなってるしね・・・」

 

カンナの言う通りそれもあるな・・・

 

「はい、カンナさんとシディさんの言う通り思うように減らせていなくて・・・」

 

依頼人も苦い顔をする。

 

「けど万引きはお店を潰すことにもつながるし防止した方が良いですね。」

 

フィーアの言う通りだな。

 

「そもそも万引きって名前が犯罪のイメージを薄くしてるって話もあるよな。」

 

俺も言う。こうして対策を考えることにした。

 

sideカンナ

 

「そもそも今の犯罪の年齢層から考えるのが効率的だね。」

 

アーシは考えを言う。

 

「最近は高齢者が多いですね。人口が増えているのもありますが、生活が苦しいと感じる高齢者が増加してるんです。」

 

依頼人が言う。

 

「そりゃしんどいな・・・」

 

カゲチヨが深刻そうにつぶやく・・・

 

「それでも万引きは許されない行為だけどね・・・」

 

ヒサメちゃんの言う通りだね。

 

「認知能力の低下で万引きが犯罪だという意識が希薄になっているとも言われています。」

 

「孤独な老人も話題になってて補う方法もありますけどまだ広まっていないのが現状ですしね・・・」

 

フィーアちゃんの言う通りなんだよね・・・

 

「犯行手口についても考えよう。」

 

話題も暗くなってきたのでアーシはそろそろ話を進める。

 

「多いのはどんなものですか?」

 

ヒサメちゃんが依頼人に聞く。

 

「一人の場合は店員の眼が届きにくい場所で、ポケットや鞄の中に入れて持ち出すケースですね。」

 

まぁ、メジャーどころだよね・・・

 

「他にもトイレで隠すこともあります。」

 

「だからトイレでは店員に一声かけるのか。」

 

シディの言う通りそれでも見逃してしまうのが現状だよね。

 

「あとは商品を持って堂々と出ていくケースもありました。」

 

「やっぱカンナの言った通りレジ袋が使われにくくなった今だからはやるケースだよな。」

 

カゲチヨの言う通り意外性を突いてくるのもあるんだよね・・・

 

「複数犯でも実行犯の行動を隠したり囮で店員に話しかけてる間に出ていくなんてものもありました・・・」

 

依頼人の話はかなりのものだった・・・

 

そうしてアーシたちは対策のために店に行くことにした。

 

sideヨ―メイ

 

仕事が終わって帰ろうとしたんですけど・・・

 

「・・・」

 

あの子・・・!!万引きしようとした子供?

 

「おい、」

 

ひいいい!?

 

「ちょっと来いよ。」

 

「あれー、もしかしてヨ―メイに脅しでもかけるの?」

 

「!?お前は・・・」

 

「ん・・・私もいる。」

 

クリスさんにミナヅキさん!?

 

「犯人は現場や目撃者の元に来ると思ってね。ヨ―メイのことをつけてたんだ。」

 

「ん・・・電話はヨ―メイに預けるから話して。」

 

「わかったよ・・・」

 

何で私に電話預けたら安心になるんですか!?信頼があるのかないのかわかりません!?

 

「・・・その紫の髪の女に聞きたいんだけどなんで見逃したんだよ?」

 

それは・・・

 

「私には関係ないので・・・」

 

「お前店員だろ?」

 

「全くその通り。」

 

「ん・・・今度は私の特訓でも受けてみる?」

 

クリスさんとミナヅキさんは黙っててくださいよ!?

 

「自給は変わらないですし・・・」

 

「最低だな。」

 

むっ・・・

 

「犯罪者には言われたくないです。」

 

「子供だから捕まんねーんだよ。」

 

卑怯ですね・・・

 

「でも罪悪感は残るだろ?」

 

「えっ・・・」

 

クリスさん何を・・・

 

「そうして店の事考えてるのが証拠だ・・・お前・・・なに隠してんだよ・・・」

 

「・・・お前には関係ないだろ。」

 

そう言って男の子は去っていきました・・・

 

「クリスさん・・・何か気づいたんですか?」

 

ミナヅキさんが言います。

 

「別に顔が隠してるような感じだったから心読まなくても分かった。」

 

そう言ってクリスさんが男の子を追いかけていったので私たちもついていきます。

 

sideヒサメ

 

依頼人の店についた私たちは早速対策を始めた。

 

「これはなんだ?」

 

シディが白い装置を設置しながら言う。

 

「これは防犯ゲートって言って専用タグのついた購入前の商品がゲートを通るとセンサーが反応して音と光を出すんだ。」

 

「それは凄いな。」

 

シディは驚いてるけど・・・

 

「今回はお金がないからダミーだけどこれも抑止力にはなるんだ。」

 

私がシディに言った。

 

「防犯カメラも設置場所に死角が無いように~・・・」

 

カンナちゃんがご機嫌な様子で付けて直していく・・・

 

「カンナちゃん凄いね・・・」

 

「人の多いところや少ないところを完璧にわかってるな・・・」

 

犯罪者視点になってるのがカンナちゃんらしいけど・・・

 

「挨拶は大きな声でした方が良いんですよ。相手もビビってやりにくくなるでしょうし。」

 

フィーアちゃんの言う通りなんだけど・・・

 

「フィーアさんは大声すぎそうですね・・・」

 

依頼人さんの言う通りお客さんから耳がつぶれて万引きどころじゃなさそう・・・

 

「あとは明るい接客が効果的っすよね。」

 

カゲはそういうけど・・・

 

「君は・・・暗そうなのにね。」

 

「それ関係あります!?」

 

依頼人さんの言う通りカゲが言うと説得力がない気がする・・・

 

「あとは張り紙も犯罪の詳細や通報することの意思を表すことが重要ですよ。」

 

私は言う。

 

「なるほど・・・具体的な方が良いですよね。」

 

そうして私たちは対策をした後・・・

 

「今日から一か月は自分たちが万引きGメンをします。」

 

「ありがとうございます。」

 

カゲの言う通り対策がきっちりと機能しているのかの確認も含めてGメンを行う。

 

「万引きGメンとはなんだ?」

 

シディが聞く。

 

「万引きGメンっていうのはね・・・店で行う私服警備員のことだよ!犯人に声を掛けたり犯人を引き渡したりするの。」

 

カンナちゃんがシディに教える。

 

踏みとどまってくれるのが一番なんだけどね・・・

 

sideシディ

 

そうして俺たちは万引きGメンをしていたのだが・・・

 

「お会計してないよね?」

 

ヒサメが早速万引き犯を捕まえた・・・

 

「こんな子供とは・・・」

 

依頼人がため息をつく・・・

 

「防犯カメラを見たところ数件やっているみたいです。」

 

ヒサメが報告する。

 

「親御さんとはとは私が話します。」

 

「じゃあ俺らは店の中にいますね。」

 

カゲチヨの言う通り俺たちが店で業務を続けていると父親が来て・・・

 

「不出来な息子が申し訳ありません。厳しく言っておきますので。」

 

そうして立ち去って行った・・・

 

sideクリス

 

俺たちは一連の騒ぎを見て二人の方を見たら・・・

 

「捕まりやがって・・・罰が必要だな・・・」

 

やっぱりかゴミが・・・

 

さて・・・ミナヅキとヨ―メイは連れてくとしてもう少し人手が欲しいな・・・

 

「うぬ?ヨ―メイにミナヅキにクリス、どうしたんだ。」

 

「し、し、シディさん!?」

 

ヨ―メイが突然のシディの登場に驚く。おお、丁度良かった。

 

「シディ、ちょっと協力して欲しいことがあるんだけど・・・」

 

「ちょっと待ってくださいよ。やっぱり他の家の事情に首を出すもんじゃないと思うんですが・・・」

 

ヨ―メイ・・・

 

「だったら何でついてきたんだ?」

 

俺は聞く、

 

「そ、それは・・・」

 

「クリス、そんな厳しく言ったらダメだ。ヨ―メイは迷ってるんだ。それにどうでもいい顔ならこんな顔はしないと思うぞ。」

 

「ん・・・落ち着いて。」

 

おっと・・・俺としたことが、焦りすぎたか・・・

 

「悪かったな。」

 

「いえ、私も悪いですし。」

 

そうして俺たちはシディに事情を話し男の子の家に乗り込むと・・・

 

「全く・・・俺はお前を育てるためにお金を使ったんだよ・・・家計の足しになるように万引きするのは当たり前だろ・・・」

 

「は、はい・・・」

 

どんな脳みそしてたらそんな風になるんだ?

 

「おい、ゴミ野郎。」

 

「な・・・ぐええええ!?」

 

俺は素早く間合いに入って男に拳をねじ込んだ!

 

「こ、こんなことしていいと・・・」

 

「あぁ、さっきの会話ならもうビデオで撮ってるし、なぁヨ―メイ?」

 

「は、はい!」(クリスさん、ぶちぎれてる・・・)

 

「シディ、ミナヅキ、子供の保護頼むわ。あと警察。」

 

「わかった。」

 

「ん・・・惨劇が始まる。」

 

「お前ら・・・」

 

男の子が不安な目を向けるけどお前は何も見なくていい・・・

 

「ひ、ひぃ!?」

 

「まぁ、証拠なんて無くてもお前をボコボコにしたことなんてもみ消せるんだけどギャースカ言われるのも錫なんでね。なんせ今日の俺は機嫌が悪い・・・」

 

「や、やめて・・・ゆるし・・・」

 

「顔面整形でも治らなくらい悲惨な顔にしてやるよ。」

 

「あぁぁぁ!?」

 

sideヨ―メイ

 

「ま、まだ顔が変形してる音が聞こえますよ・・・」

 

「うぬ・・・警察を呼んだから手加減してるとは思うが・・・」

 

「まさに魔王・・・」

 

子供を傷つけた父親に対してブチ切れたクリスさんがこんなに怖いとは・・・

 

「これで良かったんですかね?子供にとっては親から引き離した悪者ですよ?」

 

「そんなことないよ・・・殺されるところだったし。ありがとう・・・」

 

それならいいですけど・・・

 

「ん・・・ごちゃごちゃ考えずに救えるものもあるということ。」

 

ミナヅキさんってクールそうに見えて結構シディさんっぽいですよね・・・

ま、そういう風に考えておいた方が良いですね・・・

 

グシャ!ガスっ!ゴキっ!

 

でなければこの音を聞いてられそうにないですね・・・

 

 



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カレコレ屋に隠れたら

今回は死刑執行人になったらどうなるか?のサイコパスが出てきます。
モブの視点もありますので左端に話してる人物を書くのでご注意ください。


sideカゲチヨ

俺たちは今日も依頼を終えて無事帰るところだ。シディは別の依頼のため四人での依頼だった。

 

「依頼が簡単なもので良かったね。」

 

カンナの言う通りだな・・・ん?

俺はネットニュースで気になる記事があった。

 

「どうしたの?」

 

ヒサが聞いてくる。

 

「未成年グループによる空き巣被害が多発してんだってよ。」

 

「そうなんだ、私たちも気をつけないとね!」

 

ヒサの言う通りだな。

 

「アーシのコレクションも気をつけないとね!」

 

「貴方のコレクション見たら空き巣は気絶しますよ・・・」

 

フィーアの言う通りカンナのコレクションは物騒な物が多いからな・・・

 

「じゃ、俺は予約したゲーム取りに行くわ。」

 

俺はヒサたちと別れる。

 

「ゲームもいいけど勉強もね!」

 

「私にもやらせてくださいよ?」

 

「ホラーゲームならアーシもやりたい!」

 

ヒサはともかく二人とも興味深々かよ!?

 

「わかったよ。また後でな。」

 

そうして俺たちは別れたのであった。

 

sideモブ(男)

 

俺たちはとあるお方の指示でカレコレ屋に潜入していた。

 

「へー中はこうなってるんだな。」

 

「地下だけど空調はしっかりとしてるんだね。」

 

俺たちは中の様子を詳しく調べる。

 

「全員あと1,2時間は帰ってこないと思うしその間にやることすますぞ。」

 

俺は皆に指示を出す。しかし・・・

 

ヒサメ「ただいま~。」

 

フィーア「やっと筋トレが出来ます。」

 

カンナ「依頼が終わったらやるよね・・・」

 

カレコレ屋の女性陣が帰ってきた!?

 

「依頼が早く終わったのかも!」

 

取りあえず俺たちは隠れられそうなところに隠れる!

 

ヒサメ「あれ?シディまだ帰って来てないんだ。依頼が長引いてるのかな?」

 

フィーア「はぁ・・・私もシディさんの所に行けば良かったです・・・」

 

カンナ「シディにうってつけの男性モデルの依頼なんだからフィーアちゃんが行く必要なんでしょ?」

 

フィーア「あわよくば写真を貰えるかもしれないじゃないですか!」

 

これってヤバくないか?仲間たちも不安な表情をしている・・・

 

ヒサメ「あー!」

 

気付かれたか!?

 

ヒサメ「カゲったら!また飲んでそのままにしてるし!あとで言わないと!」

 

良かった・・・

 

ヒサメ「アイス美味しい~!」

 

フィーア「一気に二つ食べたらだめですかね?」

 

カンナ「そんなサーティ〇ンのダブルみたいに・・・」

 

取りあえず出かけるまで様子を見るしかないな・・・仲間たちもそうするに違いない。

 

フィーア「さて食べ終わったので筋トレでもしましょう。」

 

そ、ソファーには仲間が隠れている!何をする気だアイツ!?

 

「まずはダンベルで・・・あっ。」

 

ガンっ!

 

モブ(いったーい!!)

 

フィーア「ソファーに落としたので助かりましたね床に落としたらどうなっていたことか。」

 

いや十分アウトだよ・・・

 

sideモブ(女)

 

やばい・・・椅子の中に隠れてるけどくしゃみしたくなってきた・・・

 

ヒサメ「へえ~学校近くの中華レストランランチビュッフェやってるんだ。デザートも食べ放題だしミキとノリコ誘って行かない?」

 

カンナ「中華レストランなら行くよ。」

 

フィーア「デザート・・・」

 

どうしよう、くしゃみが・・・

 

ヒサメ「テレビ見ようか。」

 

「ふぇっくしょん!!」

 

フィーア「何か聞こえませんでしたか?」

 

カンナ「ガッツリ聞こえたんだけど」

 

ドカーン!

 

ヒサメ「テレビのビル解体のナレーションの音かな?」

 

カンナ「いや明らかにくしゃみの音だったけど・・・」

 

やばいよ・・・ヒサメは騙せたけどカンナがいぶかしんでる・・・

 

sideモブ(男)

 

俺は机の下に布や椅子を置いて隠れてるけど・・・

 

ヒサメ「面白い番組やってないかなー」

 

この体制が辛くなってきた・・・くび曲げてるし・・・

 

ガンッ!

 

ヒサメ「えっ!?」

 

フィーア「何事ですか!?」

 

天板に頭が!?

 

ヒサメ「あの机揺れたよね・・・」

 

ガタガタ・・・・

 

ヒサメ「自販機が揺れて・・・!」

 

仲間が何とか気を・・・

 

フィーア「なんで自販機の裏に人がいるんですか?」

 

モブ「え?しまった!」

 

フィーアの天性の勘とスピードで揺らした奴は一瞬で見つかった!

 

フィーア「取りあえずこれを食らってください。」

 

バシュっ!

 

モブ「ぐへっ!」

 

フィーアは指を弾いて空気の衝撃波を適確に当てた!

 

カンナ「さて・・・机の中に隠れている男にも話聞こうか・・・?」

 

こっちも気づかれた・・・

 

sideカゲチヨ

 

ヒサに物を揺れて確認したら人がいたって聞いていってみると・・・

 

「さて・・・アーシが笑顔のうちに答えて・・・?仲間はあと何人、そしてドコに隠れてるの?」

 

「「ひいいぃ!?」」

 

カンナが二人を正座させて尋問している最中だった・・・

 

「え?まじで不法侵入者?」

 

「そうだよ!びっくりしたんだから!」

 

ヒサは確かに侵入者に驚いたんだろうけど俺はこの光景に驚きだわ・・・

 

「言うの?言わないの?」

 

「言えません!とっさに隠れたからどこかも分からないし!」

 

大変だなぁ・・・俺はソファーに座ると・・

 

「きゃ!?」

 

なんとソファーから声が聞こえたので調べると・・・

 

「ぎゃぁあ!?女性が出てきた!」

 

「まさかソファーにいたとは・・・私も修業不足ですね・・・」

 

フィーアの言う通り驚きだわ!

 

「うぬ?四人ともこれはどういうことだ?」

 

シディが帰ってきた!

 

「おお!シディ丁度いいところに!不法侵入してきた奴らでまだ仲間がいるから捕まえるの手伝って!」

 

カンナが笑顔で言う。

 

「多分未成年の空き巣グループだな。シディの鼻があれば一瞬で捕まえるだろ。」

 

俺が言うと一斉に出てきた!

 

「まさかこんなにいたとは・・・」

 

シディも驚く。

 

「違います!俺達カレコレ屋のファンなんです!」

 

そうして話を聞いてみると・・・

 

「SNSで集まったただのファンだったんだな。」

 

「ごめんごめん!うち不法侵入者が多くて神経過敏になってたんだ!」

 

カンナが言う。まぁあの場合は捕縛は正解だろ・・・

 

「皆高校生で年も近いから仲良くなって集まったんです。」

 

「それで何で隠れてたんですか?」

 

フィーアが聞く。

 

「この企画を思い出して・・・」

 

そうして見せてきたのは俺が公開したファンに驚かせてもらう動画だった・・・

 

「まぁ、言わなければドッキリにならないでしょうけど驚きましたよ。」

 

「そうだよ!言ってよ!」

 

いや言ったら動画にならないと思って・・・っていうかびっくりしたのに相変わらずリアクションないよなフィーア・・・

 

「俺達どうしても参加したくてメールしたんですけど返信が来なくて・・・」

 

「あぁ!?迷惑メールに入ってて気づかなかった・・・」

 

「痛恨のドジじゃん・・・」

 

カンナの言う通りだ・・・

 

「それでカレコレ屋に聞きに来たのか。」

 

シディが言う。

 

「それで悪いとは思って中に入ったんですけどヒサメさんたちが帰ってきて・・・」

 

「出るタイミングも逃しちゃって・・・」

 

うぅ・・・

 

「ホントにわりぃ!シディもいるしフィーアが野生の勘で気づくかもしれないから御蔵入りにしたんだよ!」

 

俺は頭を下げる。

 

「そうだったんですね・・・」

 

「こちらにも非はあるが勝手に部屋に入るのは良くない。今回は良かったけどな。」

 

「はい、すみませんでした!」

 

シディの一言でお互い反省して解散となった。

 

「幽霊じゃなくて良かったけどねー!」

 

ヒサ・・・怖がりすぎだろ。

 

「まぁ、いざとなったら岩塩投げつけて撃退しましょう。」

 

「物理攻撃無効だと思うよ?」

 

カンナの言うと通りフィーアは脳筋だな・・・

でも鍵掛かってたのにどうやって入ったんだ?

 

noside

 

ここはカゲチヨに執着を持つサイコパスのアジト・・・

 

「カレコレ屋の中はこのようになっています。」

 

「なるほど。思ったより広いね。」

 

報告に男は呟く。

 

「鍵は割とピッキングできましたし依頼の情報はすぐに手に入れられました。待ち伏せは無理ですね。」

 

「そっか、ご苦労様。消えていいよ。」

 

「ぐお・・・」

 

そうして男は部下を殺した・・・

 

 

 



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ゲーム会社に潜入

sideカゲチヨ

今日の依頼人はゲーム会社に勤めるかなえという女性だった・・・

 

「父もゲーム会社でゲームクリエイターをしていてゲーム好きだった私の趣味に理解があって私は父が大好きでした・・・けど十年前父が作っていたゲームが競合他社から先にリリース父は会社から情報をながした疑いでクビになりました・・・」

 

「それであなたはそのことを調べるために同じ会社に?」

 

依頼人の話を聞いてカンナが言う。

 

「はい、父は情報を流すはずないんです。だからスパイを見つけ出すのに協力して欲しいんです!」

 

「かなえさん・・・」

 

ヒサが悲しそうな顔で言う・・・なるほどな・・・

 

「最近私のパソコンに誰かが接近した後があって・・・おそらく十年前と同じで競合他社のスパイだと思ってるの。」

 

「私たちは何をしたら?」

 

フィーアが聞く。

 

「依頼は二つ、会社の中にスパイがいる可能性が高いからここ、カレコレ屋で新規ゲームのアイデアを出したい。もう一つは社内にいるスパイを探して欲しい。」

 

「わかった引き受けよう。」

 

シディも賛成したので俺たちは依頼を開始した。

 

sideフィーア

 

私とヒサメちゃん、シディさんはかなえさんの紹介で制作チームに潜り込むことになりました。

 

「バイトをさせていただくヒサメです。」

 

「フィーアです。」

 

「シディだ。よろしく頼む。」

 

私たちは挨拶を済ませました。

 

「かなえさんの話だとこの四人の中にスパイがいる・・・」

 

ヒサメちゃんの言う通り骨の折れる作業ですね・・・とりあえず社員の自己紹介となっりました。

 

「こんにちはアーティストやってるAっす!三人はかなえさんとはどんな関係なんすか?」

 

なんかチャラそうな男ですね・・・とりあえず関係は秘密と答えましたがこういうコミュ力高い人ってスパイに向いてそうですよね・・・

 

「あ、自分Bって言います。よろしくお願いします・・・プログラマーやってます・・・」

 

なんかおどおどした男でスパイっぽくなさそうですね・・・

 

「C・・・サウンドデザイナー担当頑張ってね。」

 

覇気が無い…裏を返せば会社のことを裏切りそうということ・・・

 

「ヒサメちゃん、シディ君、フィーアちゃん、私Dって言います。新入社員でまだわからないことばっかだけどよろしくねー!」

 

新人の女性社員・・・明るくて誰にでも愛嬌を振りまきそうなタイプですか・・・

 

「うむ・・・全くわからん!」

 

「だよねー・・・」

 

「全くです・・・」

 

シディさんがきっぱり言ったのに私とヒサメちゃんは同意する・・・私はB以外誰もがありえそうな感じがしますよ・・・

ということで普段の仕事からなんとか尻尾を掴んでみることにしました・・・

 

sideカンナ

アーシとカゲチヨはカレコレ屋に残ってかなえさんの作るゲームのアイデア出しを手伝うことになった。

 

「うーん・・・なかなかいいアイデア出ないなぁ・・・」

 

「そもそも何用のゲームなんすか?」

 

カゲチヨの言う通りどんなゲームにするんだろ?」

 

「スマホゲームだよ。」

 

「じゃあカゲチヨっていう名前の赤メッシュ勇者が世界を救う壮大なファンタジーRPGとかどうすか?」

 

「何その中二で自分を主人公にしたゲーム・・・それよりだったらカンナっていう女子高生探偵が様々な密室を脱出したりホラーにまつわる殺人事件を解くミステリーアドベンチャーの方が良いよ。」

 

「お前も人の事言えてねーだろ!?」

 

「カレコレ屋の話とかゲームに組み込めそうじゃん。」

 

「確かにそうだけども!」

 

アーシたちが言い争っていると・・・

 

「うーん・・・これは私の意見なんだけどね。スマホゲームって壮大さよりもついついやってしまうゲームの方が需要あると思うんだ。」

 

「確かに・・・俺もそうだしな・・・」

 

「長続きもしそうだよね・・・」

 

アーシたちはかなえさんの意見に同意する。

 

「で、そこに頭を使ってプレイできる要素があればハマるゲームが作れると思うんだよね。」

 

後は何を組み合わせて作るかだね・・・

 

sideカゲチヨ

結局そのまま休憩となったので俺たちはヒサたちとファミレスで合流した。

 

「スパイ探しはどうだ?」

 

俺はヒサたちに聞く。

 

「結構難しそうですね・・・全員怪しく見えるんですから。」

 

フィーアも渋い顔をする。

 

「しかもシディが全然仕事覚えてなくて怒られてた・・・」

 

ヒサがそういう・・・別の意味で危険そうだな・・・

 

「すまん、覚えようとはしているのだが難しくてな・・・」

 

「ヒサメちゃんのハッキングじゃ危険だし下手したらこっちがスパイって疑われるからねー・・・」

 

カンナがそういう・・・こっちが疑われる・・・そうだ。

 

「地雷を仕掛けてみるか。」

 

「地雷?」

 

俺の言葉にシディが返す。

 

「容疑者一人一人にこういうんだ。自分もスパイだって。シディは仕事ができない。つまり仕事の邪魔をしているだからヒサやフィーアよりは説得力あるだろ?」

 

「それで話に乗ってきた人が犯人ってこと?」

 

ヒサの言う通りだ。

 

「なるほど、よく使われる炙り出しだね。」

 

カンナの言う通り古典だけど一番使える手だからな。

 

「なづけるならマインスパイ作戦!」

 

「流石だなカゲチヨ!」

 

「でもその競合会社に連絡されたらヤバいんじゃないですか?」

 

シディが感心するとフィーアはそういう。

 

「けど打つ手もないしこれで行こう。」

 

「そうですね・・・」

 

「わかった。」

 

「演技には自信がないな・・・」

 

そこはまぁ、堂々としてれば行けると思うぞ・・・

こうして作戦は決まり俺たちは行動を開始した。

 

sideカンナ

 

そうして数日たったころ・・・

 

「うーん・・・元になるアイデアが出れば・・・」

 

悩んでるけどかなえさん楽しそうだな・・・

 

「えっ!スパイが分かったのか!」

 

カゲチヨがスマホで連絡を取っていたヒサメちゃんから話を聞く。

 

「どうやって分かったの?」

 

かなえさんが聞く。

そうしてアーシたちは今回の作戦を話した。

 

「マインスパイ…マインスイーパーに似てるわね。」

 

「何それ?」

 

ゲームはカゲチヨより詳しくないんだよね・・・

 

「昔からあるゲームよ。地雷の場所を予測してそれ以外のマスを開けていくことで地雷を除去していくの。」

 

「昔からあるゲームってことは幅広く愛されてるゲームってことっすよね。」

 

カゲチヨの言う通りアイデアとして使えそうだね・・・

 

「そうだ!カゲチヨ君ってゾンビだよね!?それと融合させたらアクション性も出せるかも!」

 

確かに面白そう・・・そう言うかなえさんの顔はもう吹っ切れてるみたいだった。

 

sideフィーア

 

結論から言うと地雷を踏んだのはプログラマーのBでした・・・けどBはスパイではなくスパイである新入社員のDは地雷を踏まなかったんですよね・・・

案の定確認を取られたけどデータを抜き取るためにBを恋人にして利用してたのですがそれで墓穴を掘ってしまったというわけですね・・・

 

そうしてBとDの調査の後かなえさんのお父さんの汚職疑惑も晴れたらしいです。

 

「やっぱり愛って言うのはなかなかつかめないから罪深くそして愛おしいと分かりましたね・・・」

 

「フィーアちゃんが何か悟ってる・・・」

 

よくありそうな話が目の前にあるとこうして感想が出てしまうんですよ。

 

「でもありがとうございました!父も元気にりましたし!」

 

ホントに良かったですよ・・・

 

「ゲームも凄いヒットしてるって聞きましたよ!」

 

ヒサメちゃんの言う通り凄いですよね・・・

 

「面白いって言ってくれる人が多くて!」

 

「やっぱりそれが一番なんすね。」

 

カゲチヨが言います。

 

「復讐のためっぽかったけどアイデアが出たときの顔は凄く楽しそうにしてたしやっぱり純粋にお父さんに憧れてたしゲームも純粋に好きなんだなーって作ってる顔を見て思いました。」

 

カンナちゃんもそう言いました。

 

「うん!ゲーム好きだからね!」

 

そう言ったかなえさんは本当に美しい笑顔でした・・・

 

 

 




ゾンビスイーパープレイ中

カゲチヨ「・・・ここがゾンビなのか?開けていいのか?」

フィーア「カゲチヨはくよくよしすぎですよ・・・こういうのは思いっきりが大事・・・あ・・・」

カンナ「戦略立てないからやられるんだよ・・・シディなんて一瞬でやられてるし・・・」

シディ「難しいが面白いな。」

ヒサメ「はまっちゃうよね!これ!」

ヒサメ以外の四人(ヒサメが一番強いな・・・)


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アハト救出作戦!

今日出てくるキャラは原神の九条裟羅とオリキャラです。
アハトのサブストーリーも参考にします。


sideクリス

俺の名前は妖精王クリス。

 

クリス「アハトを救出に向かう、邪魔する見張りは皆殺しだ。」

 

ユカ「アイツ自身弱肉強食が理念なんだから仲間が肉になっても文句はないですよ。」

 

九条「アハトって子の救出だな。了解した。」

 

セキノ「横紙破りする部下はいらないよね。」

 

猛者三人を連れてバルボアの牢屋から混血児を救い出す男だ。

 

俺たちは地衝祭に向けて戦力を拡充中だ。

 

伯子「見つけたで、クリス。ここが雷電の天狗 九条裟羅と隻眼の剣士セキノのアジトや。」

 

こうして伯子に猛者の居場所を探させているのもその一環・・・トッププレデターとバルボア一味をこの世から消すには戦力は余っているくらいが丁度だ。

 

ユカ「良く言いますね・・・ドリアードの時のトッププレデターの調査員であれなんだから鈴の吸血鬼以外お父さんの敵じゃないでしょ・・・」

 

ユカの言う通りもはや地球周辺の悪党なんかに敵はいないが猛者はいても困らないからな・・・そうして俺とユカがたどり着いたのはとある星の廃ビルだ。

 

クリス「ここに雷電とうたわれる最上級の天狗・・・九条裟羅と石化能力の剣士・・セキノがいるのか。」

 

ユカ「二人は義があればどんな任務も引き受ける一級品の戦士らしいからね。」

 

俺たちはビルに乗り込んだ。

 

クリス「九条、セキネ。話があってきたんだ。」

 

ユカ「こんにちはー!」

 

すると二人はすぐに出てきた。

 

九条「お前は・・・妖精王クリスか・・・」

 

セキネ「隣にいるのは娘のユカかな?」

 

眼帯をつけた緑色の髪の女がセキネ・・・和装に身を包んだ天狗の仮面を頭につけた女が九条か・・・

 

クリス「九条、セキネ、近い将来バルボアが地球で侵略戦争を開始し多くの無辜の民たちの血が流れることになる・・・俺はお前たちを雇って止めたい。」

 

九条「なるほどな・・・噂では聞いたが本当に始まるのだな・・・」

 

ユカ「金はあります。幹部やトッププレデターを倒せばさらにお支払いすることは約束いたしましょう。」

 

セキネ「うーん・・・私は別に良いけど九条さんにまかせるかなー。」

 

さて返答はいかに?

 

九条「いいだろう、だが本当にお前が地球を守れるかどうか見極めさせてもらおう!」

 

九条はそう言って弓を引き絞った。

 

セキネ「じゃあ私はユカの方を相手にしますねー。」

 

セキネもそう言って石化の力を込めたのであろう剣を抜いた。

 

クリス「良いな。その闘争心!俺達にも強さを見せてくれ!」

 

俺は手加減して第一形態の霊槍を九条にぶつけた!

 

九条「それが噂の霊槍か・・・!ならば!」

 

九条は電気を纏った弓を霊槍にぶつけ・・・

 

ズガァァァン!

 

攻撃を相殺して見せた。

 

クリス「やるねぇ!次は近接の実力を見せてくれ!」

 

俺は第五形態で九条に連撃を仕掛ける。

 

九条「くっ!雷閃!」

 

雷を纏って天狗が使える風で加速させた連撃で互角に撃ちあってる・・・やるな・・・

ユカの方を見ると・・・

 

セキネ「食らってみてよ!石化の眼!」

 

奴は眼帯を外し両目で見て石化の能力を使った!

 

ユカ「凄いですね・・・これが噂に聞く強力な石化・・・足がもう石になりそうです。でも・・・」

 

一回能力を見てしまえばユカのテリトリーだ。

 

ユカ「それ!」

 

セキネ「なっ!能力が解除されて・・・相殺されてる!なら武器を石化させて・・・」

 

ユカ「第三形態化石化!」

 

石化の力で相殺してしまえばあとは怖くないな。

 

九条「もうわかった・・・どうやら手加減されているようだし攻撃には思いも載っていた・・・セキネ。あたしたちはクリスに雇われるぞ。」

 

セキネ「了解、正直勝てる気しなかったから助かりましたー。」

 

こうして俺達の森に頼もしい仲間加わった。

そうして今日はバルボアのアジトで作戦内容の調査や会議に加わっていたのだが・・・

 

軍人A「あーあの捕虜の奴拷問してるけど全然吐かねーな・・・」

 

軍人B「捕虜はクリスさんのとこに行くんだよな?」

 

軍人A[アイツ信用できんのか?もう殺しちまった方が良いんじゃねーか?」

 

やれやれ・・・困るなぁ・・・勝手なことされちゃ・・・

というかバルボアに殺すなって言われてるのに逆らうんだ・・・!

俺はすぐさまユカと九条、セキネを呼び出す。

 

クリス「というわけでアハトをクソ軍人から取り返しまーす!」

 

九条「軽く言ってるが大丈夫なのか・・?一応スパイしてるんだろ?」

 

九条は言うが何の問題もない・・・

 

クリス「アイツ等は以前捕虜を痛めつけて問題を起こしたことでアハトの監視を押し付けられた奴らだ。俺が倒しても粛清程度に思われるだろ・・・」

 

ユカ「それにバルボアは弱肉強食な思想ですからね。」

 

セキネ「狂ってますね。」

 

というわけで俺たちは牢屋に襲撃を掛けた!

 

クリス「早いけどアハト君を回収しに来ましたー!」

 

ユカ「貴方たち不幸だね。親より長生きできないなんて。」

 

九条「子供を痛めつけるその性根・・・叩きなおしてやろう。」

 

セキネ「九条さん、啖呵にしては硬すぎますよ。」

 

雑魚の始末は九条とセキネ、ユカに任せる。

 

軍人A「クソが!裏切ったのか!?クリス!」

 

軍人B[バルボア様が黙ってないぞ・・・」

 

クリス「おいおい・・・命令違反でアハトを殺そうとしたのはそっちだろ?これは粛清だ。」

 

龍型の異宙人はそう言って尻尾で攻撃したりナイフで攻撃してきたがそんなのあの三人に当たるわけがない・・・

 

九条「遠距離の能力がなってませんね・・・こう使うんですよ。」

 

軍人C[げぽっ!?」

 

遠距離の能力で九条を狙ってきた異宙人は電撃の弓であっさり絶命。

 

セキネ「皆さん!石になってください!その石で墓を作ってあげるから―!」

 

軍人たち「ぎゃぁぁあ!?」

 

セキネも石化の力を使い雑魚たちを石にして粉みじんにしして一掃していく。

 

ユカ「一掃ですよー!」」

 

軍人D[ぎょおおお!?」

 

ユカもヒュドラの毒を纏わせた霊槍で軍人を溶かしていた。

 

軍人A・B「ひいいい・・・!!」

 

クリス「誰が逆らうって?上等だ。バルボア軍全員地球に墓を建ててやるよ。アイスの棒でな。とりあえずお前らは腱を打ち抜いてやるよ。」

 

軍人A・B「ぎゃぁぁあ!」

 

俺は小さい光華で足を打ち抜いた。

 

クリス「最後は死荊で全身から血を吹き出して死ね。」

 

ザクザクっ!

 

軍人A・B「・・・・・」

 

これでアイツ等は来世でも俺には逆らえなくなっただろう。

 

ユカ「トッププレデターの二重スパイを見つけましたよー!」

 

おお!ユカ流石だ、それならこいつに罪を擦り付けられる。

 

トッププレデターのスタッフ「な、なぜ大将自らスパイを・・・」

 

クリス「俺は自分の眼で見た物を慎重に吟味するタイプなんだよそれに大将が自ら危険に飛び込めなきゃ部下に示しがつかねぇからな。」

 

俺はスタッフに首輪型爆弾をつけて・・・

 

ズガンっ!

 

アハト「な、何でアンタが僕を・・・」

 

クリス「やれやれ・・・とりあえず医療班だな・・・」

 

サクッ!

 

アハト「うっ・・・」

 

こうして俺はアハトを持ち帰ることに成功した。バルボアにはスタッフが二重スパイのことも話したし怪しまれないだろ・・・

 

九条「やはりあなたは人のために容赦のない男だな。改めてついていくことを約束します。」

 

セキネ「九条さーん、そういうのは酒の席で話すものですよ。」

 

ユカ「お父さんはお金持ちなので日本酒いっちゃいましょう!」

 

クリス「お前は未成年だからな・・・?」

 

目標には一気に片付けたしアハトも救えたし残りの混血児は少なくなってきたな・・・



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カゲチヨ脱退?

sideカゲチヨ

 

俺は荷物を纏めていた・・・そして置手紙をして・・・・

 

「じゃあな・・・」

 

カレコレ屋から去った・・・

 

sideヒサメ

今日は朝にカレコレ屋に来た。

 

「おはよう皆!」

 

私はカゲ以外皆集まっていたので挨拶する。

 

「おはよう。」

 

「ヒサメちゃんおは~。」

 

「今日もいい朝ですね。」

 

そうだね・・・って

 

「カゲはまだ来てないんだ。」

 

「あぁ・・・」

 

シディも心配そう・・・

 

「休みだから寝てるんじゃないですか?」

 

「カレコレ屋あるんだから一応来ないとまずいでしょ・・・」

 

フィーアちゃんとカンナちゃんの言う通りだよ・・・

 

「・・・実は来てみたらこんな手紙があったんだ・・・」

 

シディが見せてくれた内容は・・・

 

お前らとは仲間じゃねぇ。俺は出ていく。カゲチヨ

 

「ってこれどういうこと?」

 

私はいきなりの内容に驚く。

 

「わからん・・・」

 

シディはそうだよね・・・

 

「私がカゲに何かしたかな・・・?宿題見せなかったりゲームで勝ったからかな・・・?」

 

「普通のことだしそれだけで出ていくだろうか?」

 

「フィーアちゃんたちは心当たりない?」

 

「「うーん・・・」」

 

ー回想ー

 

カンナ「カゲチヨー!武器の試し斬りしたいから付き合って!」

 

フィーア「カゲチヨ、牛乳買ってきてください。」

 

カゲチヨ「ひいいい!!」

 

―終了ー

 

「「心当たりが多すぎてどれがどれだかわからない・・・」」

 

フィーアちゃん、カンナちゃん・・・私とシディは呆れた目で見る・・・

 

「も、もしかしたらドッキリかもしれませんよ!?」

 

「そうだよ、隠れて動画撮影してるかも!」

 

そうなのかな・・・私とシディはそう言って待ったがカゲは来なかったしこの日は四人で解決できるものだったので良かったんだけど・・・

 

カゲは翌日学校の日も帰ってこなかった・・・

電話も出てくれなかったし・・・

 

「カゲチヨ、どうしたの?休み?」

 

キモ4のルイ君からそう聞かれる。

 

「それがいきなり手紙置いていなくなって・・・」

 

「そうなの?金曜は普通だったけどな・・・」

 

「我も心当たりはないな・・・」

 

「儂もだ・・・」

 

チダイ君とマチャソ君もか・・・

カゲどうしちゃったんだろう?

カンナちゃんとフィーアちゃんも来てないし・・・

 

「ヒサメちゃん!カゲチヨの情報見つけたよ!」

 

「と言っても灯台下暗しでしたけどね・・・」

 

カンナちゃん!フィーアちゃん!やっぱりなんだかんだカゲが心配だったんだ!

 

カンナ・フィーア(なんか自分のせいみたいに思われるのは嫌だ!)

 

sideカンナ

そうしてアーシたちは学校が終わった後オーナーの元に向かった。

 

「情報ってオーナーのところだったんだ。」

 

「あぁ、二人が焦った顔で来たときはびっくりしたぞ。」

 

そりゃ原因がわからなければ目覚めが悪いでしょ・・・

 

「それでカゲチヨの情報とはなんだ?」

 

シディが聞く。

 

「実はカレコレ屋の模倣店があるという噂を耳にしてな。そこでカゲチヨらしき奴がいると聞いてな・・・」

 

「模倣店?」

 

「カレコレ屋を真似したお店があるってことだよ。」

 

オーナーから場所を聞いたアーシたちは早速行ってみると・・・

 

「ローマ字表記だけど確かにカレコレ屋ですね・・・」

 

フィーアちゃんの言う通りだね・・・

中に入ってみると・・・

 

「カゲチヨ君、それ終わったらコーヒー淹れて。」

 

「カゲチヨ君、今日の報告書は・・・」

 

「もうすぐできますよ。ニーセさん、モーノさん。」

 

なんと従業員の二人と働いているカゲチヨがいた・・・

 

「おっと、お客様気づかず申し訳ありません。私は店主のモーノと言います。」

 

男性が話す。

 

「こちらはパートナーのニーセ。」

 

「どうもー。」

 

そうして女性の従業員の紹介もする。

 

「ご用件は・・・?」

 

「カゲチヨに用があるんだが・・・」

 

シディが言うけど・・・

 

「お前ら何しに来たんだ帰れよ。」

 

カゲチヨが冷たく言った。

 

「カゲチヨ・・・理由があるなら言ってくれないか?」

 

「カゲ・・・貴方たちカゲに何かしたんじゃないですか?」

 

シディとヒサメちゃんが言うけど・・・

 

「酷いなぁ。仲間に何するって言うんです?」

 

「貴方たちがカゲチヨ君に見限られただけなんじゃないの?」

 

うーん・・・このカゲチヨ態度以外にもなんか違うような・・・

 

「そうですね、人を疑うのは良くありませんね?」

 

フィーアちゃん?

 

ガツン!!

 

「ぐはっ!!?」

 

「どうせ記憶喪失になったんですよね。それでこの人たちに誘われただけですよきっと。」

 

フィーアちゃん・・・せめてカゲチヨに聞いてから頭を鉄パイプで殴った方が良いよ・・・

 

「うわあぁあ!?何してんだアンタ!?」

 

「カゲチヨ君!?大丈夫?」

 

モーノとニーセが心配するとカゲチヨは立ち上がって・・・

 

「あれ?俺どうして倒れてたんだ?」

 

そう言った・・・

 

フィーア以外全員(殴られてからの記憶なくなってる・・・!)

 

全員気持ちは一致した・・・

 

「と、とにかく帰ってください!」

 

「そうですよ!」

 

というわけで一時撤退することになった・・・

 

sideフィーア

 

「まさか記憶喪失じゃないとは・・・」

 

「相変わらず過激だな・・・」

 

オーナーはそう言いますけど何かしらやった方が良いかなと思ったんで・・・

 

「何かカゲチヨに替わったところはなかったか?」

 

オーナーが聞きますがそんなところ・・・

 

「そういえば・・・ピアスしてたな・・・」

 

カンナちゃんがそういう。

 

「どんな形だった?」

 

「俺も見たが小さな龍のような形の・・・」

 

シディさんがそういうと・・・

 

「おそらくタツノオトシゴだな・・・それは海馬の耳飾りと言って人の記憶を書き換えられる秘宝だな。」

 

そんなのがあるんですね・・・

 

「じゃあカゲはそれであの人たちに。」

 

「ピアスを外せばカゲチヨは戻るのか?」

 

シディさんの言う通りならさっき殴った時に外せば良かったですね。

 

「そんな簡単じゃないんだ。耳飾りは脳に深く入りこんで無理やり外すと全ての記憶は失われるんだ。」

 

「厄介すぎるね・・・」

 

カンナちゃんの言う通りチートじゃないですか。

 

「つけた人が外せば記憶は失わないと聞くが・・・」

 

「二人のうちどっちかわからない以上厄介だね・・・」

 

「カンナちゃんが拷問で聞き出したらいいんじゃないですか?」

 

「そうしたらカゲチヨ出てきて面倒なことになりそうだし・・・」

 

私とカンナちゃんは話していたのですが・・・

 

「・・・そんな過激なことしなくてもすむ方法はあるんだ。」

 

オーナーがそんなことを言ってきた。

 

sideヒサメ

 

私たちはもう一度あのカレコレ屋に向かった。

 

「またいらしたんですね?」

 

「カゲチヨは留守ね・・・厄介なアイテムで記憶書き換えたみたいだけどもうネタはバレてるんだよ?」

 

ニーセの言葉にカンナちゃんは返す。

 

「アイテム?なんのことですか?ピアスをつけたのは私ですが・・・」

 

「外せって言って外す人じゃないのはわかってますけどね・・・」

 

当然とぼけるニーセにフィーアちゃんは返す。

 

「お前らやめろ!」

 

カゲが戻ってきた!

 

「カゲはこの二人に記憶を書き換えられてるんだよ!」

 

「何わけわかんないこと言ってるんだ!この二人に手を出したらただじゃおかねぇぞ・・・」

 

しょうがない・・・

 

バリバリっ!!

 

「や、やりやがった・・・!」

 

「あれ?余裕な顔はもう終わり?さっさと尋問して嘘ついてるか確認しようか?」

 

カンナちゃんの言う通り貴方たちの番だよ?

 

「わ、悪かった!俺たちはこの店を立て直したかっただけなんだ!」

 

どうやら二人は先にこの辺で経営してたらしいがそして私たちが来てから商売が傾きだしたらしい・・・

 

「だから頭脳班のカゲチヨ君に依頼でピアスをつけさせたんだ。」

 

「それでアンタたちの悪評を流したの。」

 

ニーセとモーノは白状した。

 

「海馬の耳飾りも外すから今回は許してくれないか?」

 

「こんな真似しないと約束するなら・・・」

 

シディが言ったその時!

 

「すいませーん・・・依頼で・・・キャー!」

 

なんと依頼人が来てモーノがその人にナイフを突きつけて人質にしてしまったの!

 

「おい!やめろ!」

 

「待ってたぜ。」

 

「時間稼ぎ成功。」

 

どこまで卑怯な手を・・・そう思ったけど・・・

 

「おー!良いナイフですね!貸してください!」

 

フィーアちゃんは一気に加速してモーノからナイフを奪い取る!

 

「えっ・・早・・・」

 

「大丈夫ですか?」

 

「は、はい・・・イケメン・・・」

 

そしてフィーアちゃんはショベルカーのようなパワーで依頼人を二人から私たちの元に運んだ!

 

「じゃあ後は任せましたよカゲチヨ。」

 

「あぁ。任せとけ!」

 

「うそっ!?記憶が・・・」

 

ニーセが驚くのも無理はない・・・海馬の耳飾りは雷でも記憶を保持したまま壊せるらしくオーナーも知らない人が多いって言ってたから!

 

「じゃあ、アーシが水の壁で入り口塞ぐからお好きにどうぞー。」

 

「散々こき使いやがって・・・覚悟はいいか。」

 

「「すみませんでしたー!!」」

 

店の中に二人の悲鳴が響いた・・・

 

sideカゲチヨ

 

あー・・・助かったぜ・・・

 

「やっぱりカゲチヨいてこそのカレコレ屋だな。」

 

シディ・・・皆もありがとな。

 

「ってことでカゲには明日から偽カレコレ屋みたいにガンガン働いてもらうからね!」

 

ヒサ―!そんなー!

 

「カゲチヨ、アーシもしばらくは手伝うから安心してよ。」

 

「そうですよ。安心してください。」

 

カンナ?フィーア?なんか妙に優しいのは何でだ?

 



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竜巻に巻き込まれるとどうなるのか?

sideカゲチヨ

俺たちは今日もカレコレ屋にいたのだが・・・

 

ゴロゴロ・・・

 

「雷なってるね。雨でも降るのかな?」

 

ヒサの言う通りだな・・・

 

「傘もってきてないぞ・・・」

 

俺は焦ってしまう・・・

 

「私折りたたみ傘持ってるけど入ってく?」

 

それは・・・アイアイ・・・傘・・・!?

 

「ひ、ヒサがどうしてもって言うなら・・・」

 

「はいはい、ツンデレご苦労様。」

 

カンナ!軽い感じで受け流すなよ!?

 

「でもこの降りっぷりだと傘の意味なさそうですね。」

 

フィーアの言う通りかもな。

 

「ぬ?雷に交じって何か聞こえるな。」

 

「これは・・・雨じゃないな。雹か?」

 

シディが狼男の耳で聞こえたことを伝える。

 

「あ、竜巻注意報が出てる!」

 

ヒサもネットの天気予報を見て言った。

 

「竜巻とはなんだ?」

 

シディが聞く。

 

「竜巻って言うのは積乱雲に伴って発生する凄い渦巻だよ。」

 

カンナが言う。

 

「どういう感じの雲でしたっけ?」

 

フィーアが質問する。

 

「ラピュ〇に出てくる竜の巣みたいなやつだ!」

 

俺が説明する。

 

「おお、あの雲ならイメージしやすい。」

 

そうだろう!シディ!

 

「きっとあそこにラ〇ュタがあるんだ!」

 

「カゲ、怒られるよ。」

 

そういうわけで原理を説明すると・・・

 

「地面付近にできた弱い渦巻が積乱雲の上昇気流に引っ張られて上に引き延ばされることによって回転スピードが速く強くなるからだ。」

 

「竜巻とはカゲチヨみたいにたくましい奴だな。」

 

シディ・・・!

 

「そりゃ一万円生活で匂いだけでご飯食べたりする人にはそう言われますよ。」

 

フィーア黙ってて!

 

「ついでにアーシが補足すると遠雷も雹も竜巻の前兆なんだよ。草や土の匂いがするんだって。」

 

sideカンナ

 

「ふむ・・・とにかく危険な物がくるなら対策できるか?」

 

シディが聞いてくる。

 

「そうですね・・・自然の脅威ですけど対策はしたいですね。」

 

フィーアちゃんの言う通り対策方法はあるよ。

 

「まずは窓の側とかに待機しないで押し入れや机の下に隠れることが最善だよ。」

 

「カーテンや雨戸は閉めたほうが良いね。」

 

ヒサメちゃんの言う通りだよ!

 

「後は情報を収集するとかだな・・・」

 

そうしてカゲチヨが調べてたんだけど・・・

 

「いやー!竜巻って珍しいからテンション上がるよなー!ちょっと見てくるわ!危ないから家にいろよ~」

 

「ちょっと!危ないよ!?」

 

ヒサメちゃんが止めるのも聞かずに行っちゃった・・・

 

「なんか怪しいですね・・・」

 

フィーアちゃんの言う通り調べてみると・・・

 

sideカゲチヨ

 

「うわぁ!もうこんな近くに!」

 

「やべぇよ!」

 

見つけた!

 

「お前らこっちだ!」

 

俺は竜巻を見に来ていた奴らの手を取る。

 

「野外で竜巻にあったらすぐ建物に逃げ込むか開けた場所の地面に腹ばいになって頭で手で覆うんだ!」

 

俺は指示を出す。

 

「まさか少しの間にこんなことになるなんて・・・」

 

男子の一人が震えながら言う。

 

「竜巻は移動速度も速いし進路も急に変わるから見かけたら逃げないとな。」

 

「でも地面で寝ころんでたらやり過ごせないんじゃないか!?」

 

もう一人が言う。

 

「地面との摩擦で止まるし地面近くだと無風に近いんだ!」

 

「信じられるか!高架下でやり過ごせば・・・うわぁあ!?」

 

やっぱり!

 

「風は狭い場所では勢いが増すんだ!」

 

俺はとっさに庇った!

 

「くっ・・・うわぁあ!」

 

俺は飛ばされてしまった・・・・

くそっ・・・空気が薄くて苦しい・・・飛んでくるものにぶつかって気絶したらアウトだな・・・

そうして上昇気流で飛ばされた!なんとか血液の翼で飛んだが・・・

 

「こりゃ1000メートルはあるぞ!」

 

くそっ!その時!

 

「氷の階段!?」

 

空中に氷の階段が現れた!

そして・・・

 

「カゲチヨー!無事か!」

 

シディが昇ってきて受け止めてくれた!

 

「なんとか間に合ったな!」

 

家にいろっていったのに・・・

 

sideシディ

 

あんなに凄かった竜巻がもう消えてるな・・・

 

「竜巻は威力や勢いは凄いけど大体30分で消滅するからな。」

 

カゲチヨが教えてくれたしかし・・・

 

「その間に凄い被害を及ぼすんだな。」

 

俺は倒壊した壁や折れた木を見ながら言う。

 

「舞い上がった瓦礫や破片とかの被害も相当あるからな・・・」

 

やっぱり恐ろしいな・・・

 

「カゲ!シディー!」

 

「無事で良かった!」

 

「まぁ、シディさんが向かったので大丈夫とは思ってましたけどね。」

 

ヒサメたちが竜巻を見ようとした男子二人を保護していた。

 

「「カゲチヨさんんん!」」

 

男子たちはカゲチヨに抱き着いた。

 

「何だよお前ら!?」

 

「飲み込まれたから死んじゃったかと思って!」

 

「良かったよおおお!」

 

「さん付けはいいから鼻水ふけー!」

 

 

ひとしきり泣いた後彼らはカゲチヨに謝った。

 

「カゲチヨ、本当にごめん!フィーアから拳骨うけてさらに反省したよ!」

 

「あぁ!助けてくれてありがとう!」

 

よく見たら二人とも頭が少し腫れていた・・・

 

「二度とすんなよ?死にかけたんだからな?」

 

「「あぁ・・・」

 

「ならもういいよ。」

 

そうしてカゲチヨは二人を帰した。

 

「カゲならもっと厳しく言うと思ったけど・・・」

 

ヒサメが言う。

 

「アイツ等はもう二度と危険なことをしないって思ったから言わなかったんだろ?」

 

俺もカゲチヨの考えを言う。

 

「解説しなくていいし!それにフィーアの拳骨くらったならもういいと思ったんだよ!」

 

「軽めですしそんなに痛くないですよ。」

 

「いや凄い勢いで落としてたじゃん・・・」

 

カンナの言う通りフィーアは力加減を覚えた方が良いな・・・

 

「でも二人とも怪我がなくて良かったね。」

 

ヒサメの言う通りだな。

 

「最初から五人で行けば良かったじゃん!このカッコつけたがり!」

 

カンナがカゲチヨをからかう。

 

「いやホントに竜巻が見たかっただけだっての!」

 

「そう言いたいならSNSは見られないようにしといてね?」

 

「ぐっ!」

 

そうカンナとヒサメがカゲチヨがあの二人のSNSを見て飛び出したのを察したのだ。

 

「・・・四人ともありがとな。」

 

「次に助けるときはちゃんと説明してね。」

 

「へー、へー!」

 

カゲチヨの照れくさそうな声が快晴の空に響いたのであった。

 



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やってはいけない行為

sideカゲチヨ

今日はカンナとヒサと一緒にカレコレ屋にいたのだが・・・

 

「うぼああ!」

 

ヒサメ「ひいぃ!ちょっとこんな怖い動画なのにカゲは何で落ち着いてるの?」

 

だって作り物じゃん・・・

 

カンナ「カゲチヨはロマンがないねー・・・っていうかヒサメちゃんがホラー動画見るなんて珍しいね。」

 

ヒサメ「だって最近このYOUTUBERが作った動画人気なんだもん!気になるじゃん!」

 

カゲチヨ「気持ちはわからなくもねーけど・・・」

 

すると・・・

 

ピンポーン・・・

 

カンナ「あ、依頼人が来た。」

 

カンナの言う通りチャイムが鳴って女性がやってきた。

 

女性「私、大学でオカルトサークルの部長をやってるんです!それで今度やってはいけない行為を実際にやったらどうなるのかっていう研究をしたいと思ってて!」

 

ヒサメ「やってはいけない行為?」

 

女性「誰でもできることなんですけど面白半分でやると恐ろしいことが起こるとされている行為のことです。」

 

カンナ「あー、ネットでもあるよね。」

 

詳しいな・・・

 

ヒサメ「それってやっても大丈夫なんですか?」

 

女性「それを今から確かめるんじゃないですか!」

 

カゲチヨ「いや・・・それ自分でやればよくないっすか?」

 

俺が言うと・・・

 

女性「私メチャクチャビビりなんですよ!?自分でなんてできませんよ!」

 

何でオカルトサークルなんてやってんだ?

 

女性「だからカレコレ屋さんに検証して欲しくて。」

 

カゲチヨ「まぁ、俺はそういうの信じてないんでやってもいいっすよ。」

 

女性「ありがとうございます!」

 

カンナ「それにもし脳とかに異常が起きたらアーシが脳を傷つけて再生させるから安心して!」

 

優しい仲間に恵まれて嬉しいぜこんチクショウ!

 

sideカンナ

 

まずは鏡に向かってお前は誰だっていう奴だった・・・

 

カンナ「これは定番だよね。」

 

女性「はい、ネットの有名な奴です。」

 

ヒサメ「カゲ気をつけてね。」

 

カゲチヨ「おう、お前は誰だお前は誰だお前は誰だ・・・」

 

そうして数十分たつと・・・

 

カゲチヨ「お前は誰だお前は誰だ・・・?ヒサこいつ誰だ?依頼人の知り合いか?」

 

本当に気が狂ったの!

 

ヒサメ「落ち着いてカゲ!鏡に映ったカゲだよ!」

 

カゲチヨ「こいつが?どうみても知らない奴だろ!」

 

女性「これはゲシュタルト崩壊ですね。同じ漢字を見たり書いたりしてると文字として一時的に認識できなくなるんです。それと同じで鏡に言い続けたことで自分の顔で怒ったんです!」

 

ヒサメ「だからわからなくなったんだ・・・」

 

カゲチヨ「へー・・・って化学現象で心霊現象じゃないすよね!」

 

女性「面白いかなって?」

 

カゲチヨ「そんなノリですんなよ!」

 

sideカンナ

 

次はカンナちゃんがやりたいみたい・・・

 

カンナ「じゃあ、カゲチヨこれをみて。」

 

カゲチヨ「アイロン?」

 

依頼人「これに何の関係が・・・」

 

依頼人も首を傾げる中カンナちゃんは言う・・・

 

カンナ「カゲチヨ目隠しして?」

 

カゲチヨ「おう。」

 

カゲが目隠しをしたその時

 

カンナ「今からカゲチヨにアイロンを当てるね?」

 

カゲチヨ「はぁ!?」

 

ヒサメ「カンナちゃん何言って・・・」

 

カンナ「それっ!」

 

そういってカンナちゃんはアイロンじゃなくてスプーンを押し当てた!

 

カゲチヨ「あちいいい!」

 

え!?

 

カゲチヨ「おい!何やってるんだよ!火傷したじゃねーか!」

 

カンナ「カゲチヨ今アーシはスプーンを押し当てたんだよ?」

 

カゲチヨ「はぁ!?じゃあこの火傷は・・・」

 

カゲがカンナちゃんに聞こうとすると・・・

 

女性「なるほど・・・プラシーボ効果ですね?思い込みによって実際に効果がなくても効果が発生することですよね。」

 

カンナ「その通り、アーシが最初にアイロンを見せたことでカゲチヨは無意識にアーシがアイロンを当てたと勘違いしたんだよ。」

 

カゲチヨ「思い込みで火傷するのかよ・・・っていうか積極的にやるお前もいかれてるな・・・」

 

本当だよ・・・

 

sideカゲチヨ

 

今度は夜に裏拍手をすることになった・・・

 

カゲチヨ「手の甲で拍手すると霊を呼び寄せるんだったけ・・・」

 

さくっと確認しよう・・・

 

パンパン!

 

カゲチヨ「・・・何も起きねぇな。やっぱり作り話か。」

 

そうして閉めようとしたが・・・

 

カゲチヨ「・・・っ!?」

 

なんと白装束の女がガラスに映ったのだ・・・

 

振り向いたけど誰もいない・・・気のせいか?

翌日一応あったことをヒサやカンナ、依頼人に言った。

 

ヒサメ「何それ!幽霊じゃん!」

 

カンナ「何でヒサメちゃんやカゲチヨに幽霊が来てアーシには来ないの!?」

 

カンナ・・・そういう話じゃねーぞ?

 

女性「・・・いやーこれは次も期待できそうですね!」

 

なんか間があったような・・・

 

女性「では次は深夜二時の合わせ鏡です!」

 

ヒサメ「それは何が起こるんですか?」

 

カンナ「しらないの?自分の死ぬ姿が映るんだよ!」

 

ヒサメ「えぇ!?」

 

依頼人とカンナの話にヒサは驚く。

 

カゲチヨ「俺の家洗面所にしか鏡ないんですよね・・・」

 

俺は言う・・・

 

女性「それなら私の鏡を貸しますよ。」

 

助かるな・・・

 

女性「それではお願いしますね。」

 

そうして深夜二時に確かめることになった。

 

カゲチヨ「こんなので何か映るのか・・・」

 

そうして二時になったので覗きこむと・・・

 

カゲチヨ「マジかよ・・・」

 

俺が倒れている姿がそこにあった・・・

 

sideカンナ

 

翌日

 

カンナ「カゲチヨ元気ないね?」

 

アーシはカゲチヨに声を掛ける。

 

カゲチヨ「あぁ・・・わりぃ・・・」

 

ヒサメ「カゲ準備はできてる?」

 

カゲチヨ「準備?」

 

ヒサメ「今日は夜の学校で最後の検証をするんでしょ?」

 

カゲチヨ「そうだった!」

 

そうしてアーシたちは夜の学校に来た。

 

ヒサメ「夜の学校って怖いですね・・・」

 

カンナ「ドキドキするけどなー!」

 

女性「はい!私も何が起こるか楽しみです!」

 

合わせ鏡と同じ状況だ・・・俺が簡単に死ぬわけないだろうけど!

 

女性「そろそろかくれんぼ始めましょうか。」

 

ヒサメ「確か探す側がカウントし終わると異世界に来ちゃうって都市伝説ですよね?」

 

カンナ「じゃあカゲチヨ探す側お願いね?」

 

カゲチヨ「おう。」

 

そうして俺はカウントを始めた。

 

カゲチヨ「9~10!」

 

終わったので探し始めると・・・

 

カゲチヨ「あれ?ヒサ、何で隠れてないんんだよ・・・」

 

ヒサメ「消してやる・・・」

 

なんといきなりナイフを出してきた!

 

ヒサがこんなことするわけねぇし異世界に来たのか?

 

カゲチヨ「やめろヒサ!」

 

ヒサメ「・・・!!」

 

まさか合わせ鏡のように・・

 

ゴスっ!

 

しまった油断・・・ってあれ?

 

カゲチヨ「痛くない?」

 

女性「ドッキリ大成功!」

 

はぁ!?

 

カンナ「今回の依頼は都市伝説を調べているうちに心霊現象が起きたらどうなるのかっていうドッキリだよ。」

 

カゲチヨ「えぇ!?」

 

ヒサメ「ほら私が最初に見ていた心霊動画があったでしょ?そのYOUTUBERさんがこの依頼人さんなんだ。」

 

女性「カゲチヨさんのリアクションもヒサメさんとカンナさんのサポートも本当に最高でした!」

 

カゲチヨ「じゃあ合わせ鏡の奴は・・・」

 

女性「あれはマジックミラーとタブレットを合わせて作った小道具なんです。」

 

そういうことか・・・マジでビビった・・・

 

カンナ「カゲチヨがビビる姿を見れてアーシは満足だよ!」

 

全く・・・

 

カゲチヨ「でもビビったぜ・・・裏拍手の奴の白装束の女が現れたやつとか!」

 

女性「ヒサメさん、ナイスアドリブ!」

 

ヒサメ「え?私やってないですけど・・・カンナちゃんじゃないの?」

 

カンナ「いや、アーシだと怪しまれるから今回はやってないけど・・・」

 

女性「いくら何でも私も家に入るのはできませんよ・・・」

 

じゃああれは・・・?




白装束の正体は・・・

ユカ「なんか人間は幽霊の衣装を着る文化(ハロウィン)があるみたいなので似合ってるか聞きましょう!」白装束に三角布

ぶわっ!

ユカ「ちょ!急に黒い布が・・・前が良く見えない・・・」

カゲチヨが窓を覗く

カゲチヨ「うわっ!」

ユカ「ん!?なんか声が聞こえた気がしたんですが?どこですか?」

窓を通り過ぎる

ガンッ!

ユカ「痛い・・・電柱にぶつかった・・・」


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豪快に生きること

sideカゲチヨ

カゲチヨ「カンナ、俺が貸した200円返してくれよ。」

 

俺は昨日カンナに貸したお金を返してもらおうとしたんだが・・・

 

カンナ「あー・・・そういえば借りたっけ・・・もうちょっと待ってよ。」

 

カゲチヨ「お前そうやって踏み倒すじゃねーか!」

 

カンナ「あー!もう!そんなみみっちいこと言ってるからクラスの女子にも舐められるんだよ?」

 

どういうことだよ。

 

カンナ「世界のリーダーたち、例えば始皇帝やアレキサンダー大王がそんな細かいこと言ったと思うの?彼らはもっと豪快に生きたと思うんだよ。カゲチヨもカレコレ屋のリーダーとしてもっと豪快に皆を引っ張っていかないと!」

 

そ、そうかもしれないけどよ・・・

 

カゲチヨ「そんないきなり言われてもよ・・・いきなり変われるわけないだろ?」

 

ヨ―メイ「そんなことありませんよ!」

 

なんといきなりヨ―メイが現れた!

 

ヨ―メイ「こちらリサイクルショップに今日入荷した商品!豪快光線です!」

 

カンナ「流石オーナーのリサイクルショップ!何でもあるね!早速カゲチヨに・・・」

 

ちょ・・・ま・・・

 

カンナ「そりゃ!」

 

ぎゃあぁぁ!

 

sideヒサメ

 

私とフィーアちゃん、シディは依頼から帰ってきたんだけど・・・

 

ヒサメ「カゲ!?どうしたの?」

 

なんとカゲが倒れていたのだ!

 

カンナ「あぁ、カゲチヨがあまりにも繊細すぎるから豪快なリーダーになってもらおうと思ってね。」

 

ヨ―メイ「それでこの豪快光線を浴びせたんです。」

 

シディ「また商品を勝手に使ったのか・・・」

 

フィーア「懲りませんね・・・」

 

本当だよ・・・

その時だった!

 

カゲチヨ「うぅ・・・ふふふ!あーはははは!!」

 

ばっ!

 

カゲが勢いよく立ち上がったの!

 

ヒサメ「カゲ・・・大丈夫?」

 

カゲチヨ「ヒサ!何も心配いらねぇよ!やっぱりリーダーたるもの豪快に行かないとな!」

 

すっかり熱血というかポジティブな性格になってる・・・

 

カゲチヨ「あーはははは!」

 

フィーア「笑い方も豪快になってますね・・・」

 

フィーアちゃんが苦笑いしていると・・・

 

シディ「おぉ!コンドルがカゲチヨの肩に止まったぞ!」

 

本当だ!爪痛くないのかな・・・

 

カゲチヨ「よーしよしよし・・・」

 

「グルルル・・・」

 

カンナ「あぁ!今度は人食いライオンが!」

 

どっから入ってきたの!?けどカゲは・・・

 

カゲチヨ「おーよしよしよし・・・」

 

ヨ―メイ「凄いです・・・まるでシディさんのように動物を手なずけてます。」

 

カゲチヨ「さー!皆町で困っている人がいないかパトロールに行くぞ!」

 

いつになく熱血なカゲ・・・素敵だけど違和感もすごい・・・

 

sideフィーア

こうして町に繰り出した私たちですが・・・

 

カゲチヨ「困っている人もいなくて結構結構!」

 

フィーア「やっぱり豪快ですね・・・」

 

カンナ「しかもニシキヘビにゴリラ、マンティコアまで引き連れてる!」

 

ヨ―メイ「異宙の生物までとは・・・」

 

そうして歩いていると・・・

 

びちゃ。

 

カゲチヨ「おっと!」

 

昨日は雨でしたからね・・・それによって出来た水たまりにカゲチヨは足を突っ込んでしまいました・・・

 

シディ「カゲチヨ、すぐに拭くものを・・・」

 

シディさんが言ったその時。

 

カゲチヨ「シディ!心配無用!靴だけ濡れたのなら全身濡れればいいだけだー!」

 

カンナ「すごい!豪快だ!」

 

ヒサメ「いや!ただのアホでしょ!?」

 

全くです・・・

 

カゲチヨ「全身濡れて気持ち悪い・・・でもいい!地球で拭くぜー!」

 

そう言ってカゲチヨは地面に体をこすりつけた・・・

 

カンナ「すごい!地球で拭いたー!」

 

フィーア「そもそも地球で拭くってなんですか・・・」

 

豪快な言い回しだけど・・・

 

カゲチヨ「さらに気持ち悪くなった・・・は!」

 

カゲチヨが降り向いた先には車に轢かれそうな少年が!

 

カゲチヨ「危ない!」

 

ドンっ!

 

カゲチヨが少年をかばって代わりにひかれてしまいました!

 

少年「お兄ちゃん!大丈夫!?」

 

心配そうに見ますが・・・

 

カゲチヨ「大丈夫大丈夫!赤い汁が出ただけだ!君が無事で良かった!」

 

少年「お兄ちゃん・・・」

 

まぁ、これはリーダーぽいですね・・・

 

「ぐあぁぁあぁ!」

 

ヒサメ「あぁ!血に飢えた獣たちがカゲを食べ始めた!」

 

シディ「すぐに引き離すんだ!」

 

sideヨ―メイ

 

なんとかマンティコアとかは引き離せましたが・・・

 

ヨ―メイ「ニシキヘビだけがどうしてもカゲチヨを離さないで丸のみしようとしてますね・・・」

 

カンナ「腐ったものが好きなのかな・・・?」

 

でもカゲチヨさんは・・・

 

カゲチヨ「豪快になったら気分が良いぜ!」

 

それは良かったですね・・・

その時私たちのいる公園にスーツを着たサラリーマンが困った顔を浮かべてやってきました・・・

 

サラリーマン「あぁ・・・どうしよう・・・」

 

カゲチヨ「どうしたんだ!若いのに頭悩ませて!」

 

サラリーマン「うわぁ!蛇の異宙人!?」

 

カンナ「いや、蛇に飲まれそうになってるだけ。」

 

サラリーマン「なんだそうなのか。」

 

ヒサメ「いやそこも驚くところですよ!?」

 

男性は事情を話し始めました・・・

 

サラリーマン「実は・・・昨日会社の接待でお得意さんの部長さんに絡んじゃって・・・」

 

カゲチヨ「それくらい気にするなー!!」

 

まぁ、それくらいなら良くありますよね・・・

 

サラリーマン「でも課長のカツラを奪い取ってチゲ鍋に放りこんじゃって・・・」

 

フィーア「それはヤバいですね・・・」

 

カゲチヨ「それくらい気にするなー!」

 

それは気にしなくちゃダメですよ!?この光線どこまで豪快になるか加減が効かないみたいですね・・・

 

サラリーマン「その後部長の携帯電話とメガネ、ノートパソコンを壁に叩き付けて粉砕してしまいました。」

 

ヒサメ「絡み酒ってレベルじゃあいですよね!?」

 

カゲチヨ「よくあることだー!」

 

ありませんよ!ナチュラルに犯罪ですよ!

 

サラリーマン「しかもその後裸になってテーブルにうつぶせになって朝まで寝てたみたいなんですよ・・・全然覚えがないですけど・・・」

 

カゲチヨ「仰向けじゃないだけセーフ!」

 

ヨ―メイ「アウトです!」

 

サラリーマン「あぁ!もう僕は終わったー!」

 

男性がそう叫んだ時でした・・・

 

カゲチヨ「いいか、人は誰もが幸せになりたい・・・でも結局は気の持ちようだ!俺は車にはねられ、今じゃ蛇に飲まれかけてる・・・でも心は穏やか、むしろ清々しいくらいだ!クビならそれでいいじゃないか!むしろそれはチャンス…自分で会社を興せばいい!それくらい豪快に・・・」

 

ぱくっ・・・

 

ヒサメ「カゲ―!!」

 

食われましたね・・・

 

サラリーマン「そうか・・・クビにするならしろってんだよ!よーし!自分で会社を興すぞ!」

 

カゲチヨさんの言葉に一筋の光明をみたサラリーマン・・・敏夫さんはその後IT企業を起こしスマホで異宙人に化けた人間を暴けたり透明化した異宙人暴けるアプリを開発・・・世界的な大ヒットになったそうです・・・

 

カンナ「頑張ってー!!」

 

シディ「まずはカゲチヨを救い出さないとな・・・」

 

ヒサメ「ヨ―メイちゃんとカンナちゃんも手伝ってね・・・」

 

はい・・・




ヨ―メイと妖精王の森の小話
ヨ―メイ「森の人たちとは特訓だけじゃなくて遊びにも連れて行かれるんですよね・・・」

九条「どんなことがあったんだ。」

ヨ―メイ先日は自警団の守若さんや佐古さんと一緒に公園でブランコをしてたんですけど・・・」

ー回想ー

守若「ヨ―メイちゃん。伝説の男佐古、無限の彼方へ~!」

ヨ―メイ「待って待って待って・・・ああぁぁー!」

佐古「ぎゃぁああ!」

おそらくブランコの中でも最速・・・私は半円を描いて吹き飛んだんです・・・

ズガァァァン!

守若「おぉ!ランボールギーニ潰しの佐古とヨ―メイだ!」

佐古・ヨ―メイ「ぼぼぼぼ・・・」

ー回想終わりー

ヨ―メイ「お金は妖精王がなんとかしてくれましたが持ち主の社長の荷物持ちを一週間やらされました・・・ちなみに守若さんはシディさんと一緒に小学生と戯れていたそうです・・・」

九条「壮絶だな・・・」



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SCPシリーズ3199 誤れる人類

sideカゲチヨ

今日は如月さんの依頼で研究所に来ていた・・・

 

如月「今日はありがとうございます。」

 

カンナ「またSCPの依頼?」

 

カンナはキラキラしてやがるな・・・

 

如月「はい、今日はSCP-3199 誤れる人類の監視を頼みたいんです。」

 

ヒサメ「誤れる人類?」

 

フィーア「また物騒な名前ですね・・・」

 

二人の言う通りだな・・・

 

シディ「どんなSCPなんだ?」

 

シディが聞く。

 

如月「実物を見せた方が早いのでついてきてください。」

 

そうしてついていくと・・・

 

カゲチヨ「なんだよあれ!?」

 

「きゅえぇぇぇ!」

 

俺は驚きの声をあげる。グロすぎる姿と言い叫び声と言い絶対人類じゃねぇだろ!?

 

フィーア「あんまり知能は高そうじゃないですね。」

 

フィーアが言うが・・・

 

ヒサメ「でも体は大きすぎない・・・?」

 

ヒサの言う通り余裕でシディの身長越してるな・・・

 

如月「これが誤れる人類、クラスはKETERです。」

 

めちゃくちゃヤベーじゃねーか!

 

フィーア「どんな能力を持ってるんですか?」

 

フィーアが聞く。

 

如月「SCP-3199は成体で体重700キロ、体長は3メートルあります。KETERの中でも比較的監視しやすい部類です。」

 

シディ「そうなのか・・・」

 

如月「能力についてはまず首関節が外れていて340度捻ることが可能です。」

 

フィーア「探し物したり人を探すのに便利そうですね。」

 

いやそこまで一生懸命に何か探す人怖いわ!

 

如月「歩行速度は時速25キロ、体が卵白の膜で濡れています。」

 

カゲチヨ「時速25キロ・・・マラソン選手の歩行速度が20キロだからあの巨体でそれより早く走れるってことだな・・・」

 

フィーア「私はもっと早く走れますよ。」

 

ヒサメ「確かにフィーアちゃんやシディなら逃げられるだろうけど私たちは捕まりそうだよ・・・」

 

ヒサの言う通りだぜ・・・

 

如月「そして一番重要なのはこのSCPをブロックの外に出してはいけません。」

 

シディ「どうしてだ?」

 

如月「外に出してしまったら爆発的な繁殖が始まります。このSCPは空間のある場所ならそれを埋めるように卵を出して空間を埋め尽くすんです。」

 

無限に増殖・・・景気の良いケーキを思い出す・・・

 

如月「この繁殖性質のせいでクラスはKETERになったんです。丁度繁殖実験もやるので見ていってください。」

 

sideカンナ

 

アーシたちはモニターで卵を産むSCP-3199を見てるんだけど・・・

 

「きえぇぇぇええ!!」

 

カンナ「一人で卵を産めるんだ・・・」

 

如月「SCP-3199は性別不明で全ての個体が卵を産めるんです。」

 

カゲチヨ「にしてもすげー叫び声だな・・・耳がいかれそうだぜ・・・」

 

カゲチヨの言う通りだね。

 

如月「これは出産のときにSCP-3199が苦痛から出す呻き声です。」

 

「こえぇぇぇ!!」

 

シディ「うぬ・・・生き物が何かを産むときはものすごい痛みがあるというしそこは人類のようだな。」

 

フィーア「それ以外人類要素がゼロですけどね・・・」

 

如月「しかも触れられた生き物は溶かして幼体の栄養源にしてしまいます。」

 

まさにエイリアンだ・・・

 

如月「幼体なら人は捕食しますが成体ではあまり捕食もしないし隙間さえなければ繁殖もしないので監視が容易なのでよろしくお願いします。」

 

sideフィーア

 

フィーア「そういえばさっき生んだ卵が割れたりしたらどうするんですか?」

 

私は説明が終わったので監視のモニターを見ながら疑問を皆に投げかけます。

 

カンナ「それなら如月さんに聞いたけど卵は恐ろしいほど高くてどんな手法でも破壊できないんだって。」

 

フィーア「その殻から鎧とか作れないですかね?」

 

ヒサメ「うーんどうだろ・・・」

 

カゲチヨ「発想が怖すぎだろ・・・」

 

私たちは話していたのですが・・・

 

如月「大変です!またオールドAIが脱走してシステムを乗っ取られました!」

 

またあの生意気AIが脱走したんですか!?

 

如月「幸いシディさんがいて乗っ取って出したSCPは檻に戻してくれたんですが・・・」

 

流石シディさん!

 

如月「SCPー3199の卵のある部屋とその部屋の暖房システムを乗っ取られてしまって卵の孵化が早まってしまったんです!」

 

カゲチヨ「マジかよ・・・」

 

如月「カゲチヨさんとカンナさん、フィーアさんは鎮静剤システムのボタンを押してください!ヒサメさんはオールドAIの捕獲を手伝ってください!」

 

ヒサメ「わかりました!」

 

フィーア「じゃあ二人ともしっかリ捕まっていてくださいね!」

 

「きゅえぇぇぇ!」

 

カゲチヨ・カンナ「すごい風圧・・・ぎゃああ!」

 

私は全力でSCP-3199を躱して振り切りながら施設内を走り抜けて・・・

 

フィーア「ヒサメちゃん!いけますか!」

 

ヒサメ「これで・・・捕獲完了!」」

 

オールドAI「ぐううう!」

 

よし!

 

カゲチヨ「これで最後だ!」

 

そうして鎮静剤のボタンを押した私たちは施設の外に出ました・・・

 

シディ「皆!無事だったんだな!」

 

フィーア「シディさんもSCPに立ち向かったって聞いて心配しましたよ!」

 

シディ「運よく檻が大量にあったからな。」

 

一足先にいたシディさんと話す。

 

カゲチヨ「しかしまたオールドAIが来るとはな・・・」

 

ヒサメ「何度だってハッキングしてあげるから大丈夫だよ!」

 

カンナ「頼もしすぎる・・・」

 

如月「皆さんのおかげで被害は最小限ですみました・・・本当にありがとうございました!」

 

誤れる人類やオールドAI・・・やっぱり恐ろしいですね・・・




ホルスとアヌビスとクリスどっちが強いですか?

アヌビス「喧嘩ならアイツ、殺し合いなら俺、騙し合い含めてならあの親バカだな。俺たちが殺し合いすることなんてありえねーけどな。」



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完全犯罪とは

sideカゲチヨ

俺たちは依頼も無かったのでテレビを見ていた。

 

ヒサメ「あぁ!探偵が殺されちゃう!」

 

カゲチヨ「大丈夫だ。この探偵は武術を収めてるから・・・」

 

シディ「おぉ!やっつけたな!」

 

フィーア「はらはらしますね・・・」

 

するとカンナが用事から戻ってきた。

 

カンナ「皆何見てるの?」

 

ヒサメ「探偵映画だよ!犯人のアリバイやトリックを見破り完全犯罪を打ち砕く姿がカッコいいんだ!」

 

フィーア「トリックがバレて焦る犯人も悪は滅びる感じがして好きですね。」

 

カンナの質問にヒサたちが答える。

 

シディ「しかし完全犯罪とは本当に起こるものなのか?」

 

シディが疑問を口にする。

 

カゲチヨ「日本の警察は優秀だし難しいとは思うけどな。」

 

まぁ、この世界の警察はなんでか冤罪作ろうとしたり異宙の技術とかも解明しないといけないから怪しいけどな。

 

カンナ「ふふふ・・・コツさえつかめば意外と簡単だよ?」

 

フィーア「何さらっと完全犯罪しようとしてるんですか?」

 

全くだぜ・・・

 

カンナ「せっかくだしカゲチヨたちに教えてあげるよ!」

 

何で!?

 

sideヒサメ

 

そうしてカンナちゃんの完全犯罪についての講義が始まった。

 

カンナ「まず完全犯罪の定義ってわかる?」

 

フィーア「そんなの殺人事件のトリックが見破られないことですかね?」

 

カンナ「わかってないなぁ・・・完全犯罪は捕まらなければ成立するんだよ。」

 

ヒサメ「そんなの当たり前じゃない?」

 

カンナ「例えトリックが見破られたとしても犯人が捕まらなければそれは完全犯罪として定義されるの。」

 

そうなの!?

 

カゲチヨ「白昼堂々行われた窃盗や立てこもりも犯人が捕まらなければそう言えるらしいな。」

 

そうなんだ・・・

 

カンナ「つまりカゲチヨがこっそりヒサメちゃんのハンバーグを食べたとしても捕まらなければ完全犯罪ってことだね。」

 

カゲチヨ「カンナさん!?」

 

ヒサメ「本音薬のときだね・・・なんかまたイライラしてきた・・・!」

 

カゲチヨ「ちょっと待って・・・もうしてないからぎゃあぁあ!?」(電気を流される)

 

シディ「やはりヒサメは恐ろしいな・・・」

 

sideフィーア

 

カゲチヨが気絶から覚めるとカンナちゃんはまた話を続ける。

 

カンナ「さて・・・ヒサメちゃんの制裁もすんだから話を再開するよ。」

 

フィーア「でも二人を見てると完全犯罪なんて難しそうですよね。」

 

私は言います。

 

カンナ「そんなことないよ。実際に日本でも完全犯罪は50件もあるし。」

 

シディ「そんなにあるのか・・・」

 

シディさんも驚きます。

 

カンナ「古い事件には時効があるからね。時効を迎えて捕まる心配や罪に問われる恐れがなくなった時も完全犯罪の成立になるんだよ。」

 

ヒサメ「そうなんだ・・・」

 

カンナ「つまり掃除しているときにフィーアちゃんがシディの髪の毛を集めたりしていることやこの前の大掃除のときにシディのした・・・」

 

フィーア「あぁあぁあああ!!」

 

シディ「フィーアどうしたんだ!?」

 

フィーア「きゅ、急にお腹が・・・トイレに行ってきます・・・」

 

シディ「大丈夫だろうか・・・」

 

ヒサメ・カゲチヨ(やっぱりヤバい)

 

sideカゲチヨ

全くなんで俺とフィーアの事を例えにするんだよ・・・

 

カンナ「被害者が見つからない場合も完全犯罪にできるよ。」

 

ヒサメ「確かに被害者がいないなら罪に問うこともできないよね。」

 

カゲチヨ「でも被害者を見つからないようにするなんてなかなか難しいだろ。」

 

カンナ「確かにね、だから遺体を薬で溶かしたり粉砕機で粉々にする人もいたらしよ。」

 

フィーア「でもそれだと購入履歴でわかるんじゃないですか?」

 

フィーアの言う通りだな。

 

カンナ「まぁ、手っ取り早いのは動物に綺麗に食べてもらうことかな?異宙の生物とかは骨も残さず食べるものも多いしね。」

 

シディ「確かにそうだな。」

 

シディ以外「ひぃ・・・」

 

恐ろしすぎる・・・

 

カンナ「それに捕まっても完全犯罪にならない方法があるんだよ。」

 

フィーア「どんな方法ですか?」

 

カンナ「裁判で無罪になることだよ。」

 

カゲチヨ「まぁ、無罪なら釈放されて自由になれるよな。」

 

ヒサメ「でも難しそうだよね。」

 

シディ「証拠が不十分だったり抜け道を使えば可能そうだな・・・」

 

カンナ「他にも真犯人が捕まって有罪が確定すれば完全犯罪になるよ。」

 

sideカンナ

 

シディ「そういえば実際に完全犯罪はあると言っていたがどういうものがあるんだ?」

 

シディが聞いてくれた。

 

カンナ「有名なのは3億円事件だね。」

 

カゲチヨ「確か社員へのボーナス3億円が盗まれた事件だよな。」

 

カンナ「その通り!白バイ隊員に変装した犯人が現金輸送車に近づいて爆弾が仕掛けられていると嘘をついたの。」

 

ヒサメ「何で信じちゃったんだろう?」

 

カンナ「数日前に三億円を用意する現行の支店長の家を爆破するって予告したの。」

 

フィーア「それで信じてしまったんですね。」

 

その通り!

 

カンナ「犯人は爆弾を探すふりをして発煙筒を車から出すと爆発するぞー!って嘘をついて車に乗って逃げたんだよ。」

 

カゲチヨ「爆弾の乗った車を走らせれば人のいない所まで退避させると考えるから止めはしないんだな。」

 

シディ「しっかりとした計画だな・・・」

 

カンナ「当時は大規模な捜索はされたけど犯人は捕まらないで時効を迎えて完全犯罪ってわけ!」

 

まぁ、ざっとこんな感じだね。

 

ヒサメ「ホントに怖いよね・・・甘いものでも食べて気分を紛らわそう・・・ってあれ!私のプリンが二個無くなってる!異宙鶏で作られたお取り寄せなのに!」

 

カゲチヨ「また頼んでたのかよ!?」

 

ヒサメ「・・・カゲじゃないよね?」

 

カゲチヨ「流石に俺じゃねーよ!」

 

ヒサメ「じゃあフィーアちゃん?」

 

フィーア「何でですか!?」

 

シディ「二人とも前科や動機があるからな・・・」

 

カンナ「じゃあボディチェックしてみたら?もしかしたら証拠があるかも。」

 

ヒサメ「そうだね・・・」

 

そうしてボディチェックをすると・・・

 

ヒサメ「ポケットからプラスチックのスプーン!しかもこれはプリンの汚れだよ!」

 

カゲチヨ「はぁ!?」

 

フィーア「そんな・・・覚えがありません!」

 

シディ「だがこのスプーンからプリンの匂いもするぞ・・・」

 

決定的だね・・・

 

ヒサメ「二人とも覚悟は良い?」

 

カゲチヨ「ひ、ヒサ・・・?流石に吐かせるのは辞めてくれ・・・!」

 

フィーア「冤罪です!これは冤罪なんですよぉ!」

 

ヒサメ「問答無用!」

 

カゲチヨ・フィーア「ぎゃあぁぁ!?」

 

二人の悲鳴がカレコレ屋に響いた・・・

 

ボティス「おい、カン子食べたのはお主ではないのか?昨日二人の衣服に近づくお主を見たのじゃが・・・」

 

さーて何のことでしょうか?

 

 




ヨ―メイの特訓小話

ヨ―メイ「森では銃を躱す特訓もさせられました・・・」

ミナヅキ「どんな感じだったの?」

ヨ―メイ「カンナさんがやってくれたんですけど・・・」

ー回想ー

カンナ「ガトリングとマジンガン同時に躱してねー!」

ヨ―メイ「わぎゃぁぁぁ!?」

ちゅどどどどど!

ー回想終了ー

ヨ―メイ「あまりの弾幕にタキサイギア現象が起こりまくりました・・・」

ミナヅキ「ん・・・また強くなってよかった。」



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軍手落としの真実

テイコウペンギンと閻魔ちゃんのコラボです。
妖精王と自警団を出します。
打ち切りネタも入るのでちょっとメタくなります。


sideペンギン

今日も今日とて俺たちはブラックな某企画で働いていた・・・

 

上司「明日までに終わらせておけよ!」

 

そう言って上司は離れていった・・・

 

ペンギン「はぁ・・・転職したい。」

 

パンダ「それなんだけど面白い求人見つけたんだ!」

 

俺は求人の紙を見たが・・・

 

ペンギン「いや道端に軍手を落とす仕事ってなんだよ月収26万も怪しさしかないんだが。」

 

パンダ「ちなみにペンギンの分も応募しておいたよ。」

 

何してんのお前?

 

パンダ「友達が勝手に応募しちゃって~ってアピールしていいよ。」

 

ペンギン「アイドルかよ。というか闇バイトだろ。」

 

パンダ「このまま過労で命落とすよりましでしょ?」

 

最低ラインが地に落ちてる・・・

 

そうして俺たちは面接場所の事務所に来た。

 

パンダ「わぁー!凄い綺麗な会社だねー。」

 

ペンギン「感動して涙が出そう。」

 

俺たちが某企画の環境との差を嘆いていると・・・

 

エマ「あ!パンダさんにペンギンさんじゃないですか!」

 

零士「久しぶりだな。」

 

エマと零士がいたのだ!

 

ペンギン「お前らどうしてここに?」

 

俺は二人に聞く。

 

エマ「実はチャンネルが更新停止になった影響でお金が足りなくなってて・・・」

 

零士「俺は怪しいって言ったんだけどもう二人分応募されててな・・・」

 

零士・・・お前もか。

 

パンダ「あぁ、確かにそうだよね~!」

 

エマ「ムキー!そもそもブラックチャンネルより登録者は上なのに何で私たちが打ち切りなんですか!」

 

エマが荒れすぎてメタいことを言ってる・・・

 

クリス「そりゃコロコ〇がバックにあるからじゃないの?」

 

クリス!

 

ペンギン「お前もバイトか?それに後ろの男たちは・・・」

 

そう後ろにはオールバックの髪の男と片方の眼が髪で隠れた男を連れていた。

 

クリス「あぁ、こっちのオールバックの髪が工藤、目が隠れてる方が半田って言うんだ。」

 

工藤「よろしくな。兄ちゃんたち。」

 

半田「よろしく~。」

 

なんかオーラの凄い二人だな・・・

 

クリス「軍手落としなんて気になるじゃん?だから楽しそうなバイトに知り合いと応募したんだ。」

 

エマ・パンダ「労働が楽しい・・・だと・・・」

 

零士「息ピッタリだ。」

 

まぁ、こいつらにしたら驚きだよな・・・こうして俺たちは面接を受けることになった。

 

店長「軍手落としの面接ね。持ち込みの軍手はある?」

 

持ち込みの軍手?

 

零士「持ってきてないですけど・・・」

 

店長「あぁ、応募側の人間ね。質問するけど君たちって元気?」

 

パンダ「え、まぁ・・・」

 

ブラック企業で疲れてはいるがな・・・

 

店長「家は近いの?」

 

ペンギン「電車一本で来れるが・・・」

 

店長「じゃあ今日から働いてよ。」

 

クリス「即日採用とは景気が良いんですね。」

 

店長「いやいや、丁度人がいなくなってね。君たちは軍手落とし2級からスタートで。」

 

半田「級なんてあるんだなー。」

 

こうして俺たちは仕事をすることになった・・・

 

side零士

 

そうして俺たちは仕事の説明を受ける。

 

店長「基本的に書いてあった通り軍手を落とす仕事だから。こういう風にね。」

 

そうして店長は軍手を植え込みに落とす。

 

パンダ「わかりました。」

 

パンダはそう言って道路に捨てたが・・・

 

店長「あぁ、ダメダメ投げるのは基本的に植え込みね。道のど真ん中にあると邪魔だから。」

 

本当によくわからない仕事だな・・・

不法投棄にならないのか?

 

工藤「確か道路には靴が片方落ちてるのも見るがあれも俺達の仕事なのかい?」

 

店長「いや、末端の仕事だから軍手の方が重要度高いよ。」

 

ペンギン「はぁ・・・」

 

店長「あと人通りの多いところはなるべく避けて近くに何個も落とさないでね。400メートル間隔くらいが丁度いいかな?それと支給された軍手はその日のうちに全部落としてね。持ち帰るとクビだから。」

 

エマ「わかりました・・・ルールが多くて混乱しそうです・・・」

 

そうして俺たちは軍手を落とし終わり・・・

 

店長「はい。これ一万円ね。」

 

店長さんに一万円もらえた。

 

クリス「あの・・・この仕事って何の目的でやってるんですか?」

 

店長「軍手落としの最後のルール。この仕事の意味は知っちゃいけない。」

 

クリスの質問に店長は冷たく答えた・・・

 

sideクリス

 

そうして俺たちはバイトを続けていたのだが・・・

 

男性「これ持ち込みの軍手ね。仕事がやりたいんだけど。」

 

クリス「すみません。俺はバイトなので。」

 

俺が答えると

 

男性「君って一級未満?」

 

クリス「はい。」

 

男性「なら店に案内してくれない?」

 

俺は男性に店を案内した。

 

店長「君が持ち込みの人か。面接するからこっち来て。」

 

そうしてしばらく経ったころ・・・

 

店長「これお土産ね。」

 

男性「ありがとうございます。」

 

そう言って職員は男に袋を渡した。

 

ペンギン「さっきの人は返すのか?」

 

当然疑問に思ったペンギンは聞く。

 

店長「あぁ、あの人は不採用だから。」

 

やっぱりあの噂は本当か・・・

俺は様子が変なパンダとエマに聞くことにした。

 

クリス「なぁ、お前ら最近変だけどもしかして軍手持ってるのか?」

 

エマ「そうなんですけど見に来てください・・・」

 

そうして俺たちは見に行くと・・・

 

工藤「こいつは凄いな・・・」

 

工藤の言う通り二つの鉢植えに植物が生えていた・・・

 

クリス「これはミントだな。」

 

俺は答える。

 

零士「どういうことだ?」

 

クリス「ミントは繁殖力が強くて他の植物を駆逐するんだよ。」

 

パンダ「軍手落としの仕事ってミントを植えることなの?」

 

おそらくは・・・俺たちはこの前捨てた軍手のところに行くと・・・

 

半田「やっぱり植え込みの植物が軍手を落としたところだけ消えてるねぇ。」

 

半田の言う通り軍手の周囲に植物はなくなっていた。

 

パンダ「一体どういうことなの・・・?」

 

これで確証はそろった。

 

クリス「お前たちはバイトを辞めな。これ以上の捜索は俺達三人でやる。」

 

エマ「ちょっと!どういうことですか・・・」

 

エマが引き留めるもの無視して俺たちは早速準備を開始した。

 

sideペンギン

 

クリスはどうして去っていったんだ?あの男は星印の軍手を持っていた・・・それが持ち込み軍手だとすると・・・

 

ペンギン「そうか!わかったぞ!」

 

エマ「ペンギンさんどうしたんですか?」

 

ペンギン「この軍手はミントが生えてる場所を探すと軍手が見つかる。それを第三者に持ち込ませるのが目的なんじゃないか?」

 

パンダ「そんなことして何になるの?」

 

軍手を持ち込んで店長から面接が受けられるだろ?不採用になるがお土産を貰える・・・

 

ペンギン「これはそういう手順を踏むことでできる裏取引じゃないのか?」

 

零士「裏取引ってどういうことだ!?」

 

全員が驚く。

 

俺たちは店長の部屋を探ると・・・

 

エマ「この紙袋の中身・・・合成麻薬ですよ!しかも異宙の素材も入ってるみたいです!」

 

エマの言う通り錠剤が入っていた・・・

 

ペンギン「俺たちが落とした軍手を持ち込んで仕事がしたいというと薬が買える・・・密売のための暗号だったんだ!」

 

パンダ「そういえば合成麻薬って一錠3000~4000円くらいって聞いたことがある・・・時給が単価を表してたってこと!?」

 

クソっ!一刻も早く警察に・・・

 

店長「あ~あ・・・仕事の意味は知っちゃいけないって言ったのに・・・」

 

零士「しまった!」

 

このままでは・・・そう思った時だった!

 

工藤「おら!外道共が死んどけ!」

 

店長「げぼおおお!?」

 

なんと工藤さんが強烈な蹴りで店長を吹き飛ばしたのだ!

 

クリス「大丈夫だった?お前ら?っていうかやめろって言ったのに・・」

 

エマ「クリスさーん!!遅いですよー!!」

 

助かった・・・

 

クリス「さて、俺の森からも材料の植物を取ったんだから覚悟はできてるんだよね?」

 

店長「く、くそ・・・お前ら!やっちまえ!」

 

店長は部下と思われる奴らを向かわせるが・・・

 

半田「スポンジと人間って似てるよねええ!」

 

「ぎゃああぁ!」

 

半田さんがケーキナイフで敵を次々と両断する!

 

零士「何でケーキナイフ!?」

 

クリス「なんか優しさの真逆って感じで面白いらしいよ。」

 

うん全く意味不明だ。

 

パンダ「よくも殺そうとしてくれたな!パァン!」

 

エマ「これでもくらえ!」

 

零士「どうにでもなれー!おりゃああ!」

 

ペンギン「ペチぺチ!」

 

俺たちもパンチや数珠、プロレス技、はたきを使って敵を撃退した。

 

店長「お、お前たちは何者なんだぁ!?」

 

店長が震えながら言う。

 

クリス「妖精王の森の自警団WITH愉快な仲間たちさ。」

 

零士「俺達愉快な仲間たち扱いなの!?」

 

まぁ、仕方ないよな・・・

 

クリス「じゃあとどめは工藤にお願いするわ。」

 

そういうと工藤さんが前に出て・・・

 

工藤「兄ちゃん人としての背骨がねぇな!腹掻っ捌いてやるから作ってこい!」

 

ズバアアン!

 

店長「ぎゃあぁあ!」

 

そうして店長は工藤さんのドスによって腹を裂かれて死んだ・・・

 

エマ「相変わらず容赦ないですね・・・」

 

そうだな・・・

 

クリス「そろそろ警察も来るし窓から離脱!二階くらいなら大丈夫!」

 

パンダ「うわあぁあ!?」

 

クリスたちは俺たちを抱えて窓から離脱した!

 

クリス「このまま居酒屋に向かってダッシュだ!今日は朝まで飲むぞー!」

 

工藤「了解だ!旦那!」

 

半田「よっしゃー!」

 

ペンギン「このまま行ったら怪しまれるから降ろしてくれ。」

 

エマ「自分で走れますから―!」

 

零士「もう軍手は見たくねー!!」

 

こうして裏取引を潰したのであった。



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催眠術で性格変更?

鷹の爪団のを参考にしました。


sideカゲチヨ

カゲチヨ「カンナー!」

 

俺は怒っていた・・・・!

 

カゲチヨ「何で俺のパーカーの部分にお札とか人形ぶら下げられてんだよ!」

 

カンナ「あぁ、西インド諸島に伝わるクラスの陽キャになれるおまじないだよ。」

 

カゲチヨ「嘘付け!こんな格好で学校行ったらますます不人気になるぞ!」

 

カンナ「女子の言うことを疑うの?」

 

カゲチヨ「本当のこと言ったら辛い飴あげるぞ。」

 

カンナ「ごめん!嘘!」

 

カンナ―!!俺は怒ってカレコレ屋を出る・・・

 

カゲチヨ「全く・・・どうしたらあの性格を矯正できるんだか・・・」

 

今日はシディとフィーアもいねえし・・・するとテレビに・・・

 

テレビ「貴方はだんだん眠くなーる・・・」

 

「凄い!眠くなってきたわ!」

 

催眠術か・・・ヒサが催眠術で猫になった時も効果は抜群だったしな・・・

 

ヤヨイ「あれ?カゲチヨさんどうしたんですか?」

 

ヤヨイ・・・そうだ!

 

カゲチヨ「ヤヨイ・・・ちょっと頼みがあるんだけどよ・・・」

 

sideヒサメ

 

ヒサメ「カンナちゃん流石にやり過ぎじゃない?」

 

カンナ「いいのいいの。カゲチヨはリアクションが面白いからね。」

 

きっと痛い目に合うよ・・・

 

カゲチヨ「おーい、カンナ。」

 

カゲ?なんか優しい声だけど・・・

 

カンナ「何って・・・その五円玉の振り子・・・もしかして催眠術?」

 

そう・・・カゲは突然五円玉の振り子を出して・・・

 

カゲチヨ「お前は気持ちよくなーる・・・そして眠くなーる・・・」

 

カンナ「ちょっとそんなのかかるわけ・・・ZZZZ。」

 

一発で寝たー!?

 

ヒサメ「流石に掛かるの早すぎない?」

 

カゲチヨ「ヒサと違ってカンナはかかりやすい性格なのか?」

 

そしてカゲはまた催眠術を掛ける・・・

 

カゲチヨ「お前はハトだ・・・生まれたばかりの小鳩だ・・・」

 

カンナ「ぽろ・・・ぽろろろろろ!!」

 

ヒサメ「ハトになったー!私にもやらせて!あなたは高校球児・・・甲子園に負けた高校球児だよ!」

 

カンナ「アーシたちの・・・夏は終わったー!」

 

砂を拾ってるー!!

 

フィーア「何してるんですか?」

 

フィーアちゃん帰ってきたんだ・・・私たちは説明する。

 

フィーア「催眠術ですか・・・なら私も、貴方は誰にも言えない秘密を秘めた花嫁ですよ・・・」

 

カンナ「あぁ!どうしたらいいの!?明日は結婚式・・・いっそ話してしまおうかしら?いいえ・・・この秘密は墓までもっていくと誓ったんですもの!あぁ、不義理なアーシを許して!」

 

結構複雑な催眠にもかかるんだね・・・

 

ゼクス「おい、何してるんだ?」

 

ゼクスか。

 

ゼクス「なるほどな・・・じゃあ俺も・・・ベテラン刑事が新米刑事を連れて張り込み中ついに犯人が動く!」

 

カンナ「野郎!動いたんだね!アスナ!もたもたしないで行くよ!」

 

アスナって誰!?

 

バシッ!

 

痛っ!ハリセンで叩かれた・・・まさかの私!?

 

カンナ「アンタの事だよ!それいくぞCOME ON!」

 

カゲチヨ「あー!もうお前ら遊ぶなよ!カンナ止まれ!」

 

カンナ「はい、止まるね。」

 

カゲチヨ「お前ら遊ぶんじゃねーよ・・・」

 

フィーア「なんか楽しくなって・・・」

 

sideフィーア

カゲチヨが改めて催眠をかけ始めました・・・

 

カゲチヨ「カンナ・・・俺はカレコレ屋のリーダーだ…リーダは偉いんだよ・・・」

 

カンナ「はい・・・カゲチヨは偉い・・・」

 

カゲチヨ「だから俺を・・・」

 

すると切り忘れたのかテレビの音が・・・

 

「何ってもかまうな!ぶっ飛ばせ!」

 

カンナ「はい。ぶっ飛ばすね。」

 

カゲチヨ「え!?うぎゃ!おぎょ!ごはっ!」

 

ピコピコハンマーでカゲチヨの頭をぶっ叩き始めました・・・・

 

フィーア「ダメージは無くてもヤバそうですね・・・」

 

ヒサメ「っていうか二人が外に!」

 

ゼクス「カゲチヨ早く催眠を掛けなおせ!」

 

私たちは二人を追いかけながら言います!

 

カゲチヨ「分かってる!カンナ!」

 

催眠の準備をしたときまた声が・・・

 

主婦「もっと優しくしてほしいわ~。」

 

カンナ「ぶっ飛ばしちゃうねー!きゃー!」

 

カゲチヨ「お前が笑顔になるのかよ!だから違くて・・・」

 

カップルの男「結婚しよう!」

 

カンナ「結婚してー!」

 

バシバシっ!

 

カゲチヨ「なんでだよー!」

 

カンナ「アーシのお婿さん・・・ぶっ飛ばしてやるー!」

 

カゲチヨ「助けてくれー!!」

 

ヒサメ「どんどん訳の分からない方向に・・・」

 

フィーア「このままじゃ複雑なDVと受け取られそうですね・・・」

 

ゼクス「まずいな・・・」

 

なんとか動きを止めないと・・・

 

シディ「うぬ?どうしたんだ。皆。」

 

シディさん丁度いいところに!

 

カゲチヨ「シディ!助けてくれ!カンナが笑顔で求愛しながら吹っ飛ばそうとしてくるんだ!」

 

シディ「?自然界では求愛してから相手を食べることもあるから何もおかしくないぞ。」(カマキリや蜘蛛など)

 

カゲチヨ「そりゃ自然界ではな!?」

 

カンナ「アーシのお婿さん・・・ぶっ飛ばしてあげる―!」

 

カゲチヨ「どうすりゃいいんだ・・・催眠術だとどんな影響が出るか…」

 

ヤヨイ「全く・・・だから言ったんですよ・・・」

 

パンっ!

 

ヤヨイちゃんが現れて突然手を叩くと・・・

 

カンナ「あれ?アーシなにしてたの?」

 

元に戻ったみたいですね・・・

 

sideヤヨイ

 

カゲチヨ「えー!あの五円玉の振り子呪いの力を込めてたのかよ!」

 

ヤヨイ「そうですよ、渡した時に周りの声にも影響があるって言う前に行っちゃうんですから追いかけたら案の定でしたよ・・・」

 

カゲチヨさんから突然催眠術にうってつけの道具はないかと聞かれたので渡したんですよね・・・

 

カンナ「全く・・・アーシがカゲチヨに求愛してたなんて信じられない・・・」

 

ゼクス「凄い笑顔だったよな・・・」

 

カンナ「ゼクス君!?あれは催眠のせいだからね!?」

 

まぁ、カンナちゃんを痛い面合わせる目的は達成されたみたいですし・・・

 

ヤヨイ「カゲチヨさん、それ返してください。」

 

カゲチヨ「いや!こんなスゲーアイテム手に入れたんだからこれでカレコレ屋最弱脱出を・・・」

 

懲りませんね・・・

 

ヤヨイ「貴方はヒサメちゃんに抱き着きたくなーる・・・」

 

アイテムが無くても私は催眠できるんですよ・・・

 

カゲチヨ「大好き―!!」

 

ヒサメ「ちょ、ちょっと!カゲ!ヤヨイさん!」

 

しばらくヒサメちゃんと気まずい雰囲気になると良いですよ・・・



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子どもが信じる勘違い

sideカンナ

カゲチヨ「あははは!」

 

またカゲチヨが幼児化しちゃった・・・

 

カンナ「勘弁してよ・・・」

 

ヒサメ「でも楽しそうだしいいんじゃない?」

 

呑気だなぁ・・・

 

テレビ「だけどお腹がすいて力が出ないよ・・・お腹と背中がくっついちゃう~。」

 

ぐぅ~

 

ヒサメ「あははは・・・」

 

ヒサメちゃん・・・晩御飯シディが作るからって・・・

 

カゲチヨ「ヒサ大丈夫か?」

 

なんとカゲチヨがいきなりヒサメちゃんのお腹を見始めたの!

 

ヒサメ「うわっ!何してんのカゲ!」

 

カゲチヨ「よかった!まだくっついてない!」

 

まさか・・・

 

カンナ「お腹と背中が本当にくっつくと思ってる?」

 

まぁ、勘違いしそうな例えではあるけど・・・

アーシが教えるよりも先にカゲチヨはシディのところに行ってしまい・・・

 

カゲチヨ「シディ!早くご飯にしてくれ!ヒサのお腹と背中がくっついちまう!」

 

シディ「?」

 

カゲチヨ「さっきテレビで言ってたんだ!」

 

カンナ「シディ・・・実は・・・」

 

シディ「分かってる。すぐに作るからな!」

 

流石シディ・・・もう察したんだ・・・

そうしてすぐにごはんとなった・・・

 

sideフィーア

 

カゲチヨ「ヒサ大丈夫か?お腹くっついてないか?」

 

ヒサメ「大丈夫だよ。」

 

シディ「カゲチヨが気づいてくれて良かったな。」

 

用事で出かけている間に何があったんですか・・・?

 

カンナ「実は・・・」

 

カンナちゃんが説明してくれた。それは勘違いしそうですよね・・・

そうしてご飯を食べ終わった後シディさんとのデートが楽しみで口笛を吹いたのですが・・・

 

カゲチヨ「フィーア!夜中に口笛を吹くと蛇が出てくるんだぞ!」

 

どういうことですか?

 

ヒサメ「多分ネットで色々調べてたから変な知識つけたのかも・・・」

 

多分私たちのためなんでしょうね・・・

 

フィーア「大丈夫ですよ。蛇なら捕まえられますから料理して食べさせてあげますよ。」

 

カゲチヨ「え!蛇って食えるの?」

 

勿論ですよ!コブラ料理とかもありますしね。

 

カンナ「なんかずれてる・・・そもそも蛇ってあんまり見かけないと思うけど・・・」

 

ボティス「やかましいぞ!貴様ら!」

 

カゲチヨ「あー!出た!フィーアあれは食えるのか?」

 

フィーア「うーん・・・見た目はウナギっぽくて食べれそうですけど性格がまずそうですね。」

 

カゲチヨ「そうかー・・・」

 

ボティス「失礼すぎんか貴様ら!?」

 

sideヒサメ

 

そうしてカゲはお風呂に入ったんだけど・・・カゲが積み木で遊んでいた・・・

 

ヒサメ「カゲ、お風呂あがったらパジャマ着てよ!風邪ひくよ。」

 

カゲチヨ「子供は風の子元気の子だもん!」

 

またそんなこと言って・・・

 

シディ「ただいま。」

 

シディが用事が終わって帰ってきた!

 

カゲチヨ「おかえりー!」

 

シディ「カゲチヨはなぜ裸なんだ?」

 

カンナ「お風呂から出てすぐ遊んでたからね・・・」

 

フィーア「そういえばその紙なんですか?」

 

そういえば持ってるね。

 

シディ「最近露出狂が出てるから注意するようにと貰ったんだ。」

 

カゲチヨ「なんだそれ?どんな宗教?」

 

え?もしかして宗教と思ってる?これを使って・・・

 

ヒサメ「ロシュツ教って言うのはね、一日中勉強しないといけない裸の子供を信者にする宗教だよ。」

 

カゲチヨ「お、俺は入らないぞ!」

 

急いでパジャマを着た・・・大成功!

 

sideカンナ

 

翌日アーシたちは買い物をしてたんだけど・・・

 

ヒサメ「ちょっとATM寄っても良い?」

 

ヒサメちゃんが買い物したからお金をおろすことになった。

 

カゲチヨ「うわー!すげー!お金が出てきた!」

 

なんかまた勘違いしそう・・・

 

カンナ「銀行はお金を預けてるんだけどそのカードがあれば預けてる分を出せるってことだよ。」

 

カゲチヨ「もしかして魔法のカードってこと?」

 

何でそうなるの?

 

ヒサメ「まぁまぁ、変に説明するよりそっちの方が良いよ。」

 

そうかなぁ・・・

 

フィーア「すみません・・・買い忘れがあるのでお願いしたいんですけど・・・」

 

カゲチヨ「じゃあ俺が買ってくるよ!」

 

そうだ!

 

カンナ「じゃあこれで買ってきて。これも魔法のカードみたいなものだから。」

 

カゲチヨ「わかった!あれ?お金出ないぞ?」

 

わー!振り回さないで!

 

sideフィーア

 

そうして買い物も終わって戻ってみると・・・

 

カンナ「オーナーが元に戻る薬とチョコをくれたよ!」

 

シディ「これで一安心だな!」

 

チョコ!食べましょう!

 

フィーア「やった!チョコレートボンボンですよ!」

 

カゲチヨ「ボンボン?金持ちの家で生まれたのか?」

 

ヒサメ「ふふふ・・・そうかもね・・・」

 

カンナ「っていうか二人ともテンション高いね・・・」

 

それじゃあいただきまーす!カゲチヨは一個、私は何個か口に入れま・・・す・・・

 

カゲチヨ「頭がクラクラしてきた・・・」

 

フィーア「ふひゃぁぁ!気持ちいい・・・!」

 

ヒサメ「あ!このチョコお酒入りのリキュールボンボンだ!」

 

シディ「香りからするにかなりリキュールが入ってるみたいだ。」

 

リキュール?野菜な名前でみたいで健康そうですねー!

 

カゲチヨ「あ!」

 

するとアーラ不思議!転んだカゲチヨの唇がヒサメちゃんの頬に当たった~!

 

カゲチヨ「うわぁあぁ!ヒサにキスしちゃった・・・子供できちゃう!」

 

ヒサメ「え?どういうこと?」

 

カゲチヨ「だってキスで子供ができるんだろ?」

 

フィーア「おめでただー!やったー!!」

 

カンナ「フィーアちゃんは黙ってて!誤解を生むから・・・」

 

そんな連れない言い方しないでくださいよー!!

 

カンナ「ちょ・・離れて酒臭!」

 

カゲチヨ「じゃあ子供ってどうやって作るんだ?」

 

ヒサメ「えっ!?それはあの・・・」

 

もうカオスだ・・・

 

ヒサメ「なんて説明したら・・・」

 

カンナ「そりゃおしべとめしべが・・・」

 

ヒサメ「うわぁぁあ!?」

 

カンナちゃん流石に刺激強すぎ―!

 

カゲチヨ「嘘つかなくていいよ・・・俺が責任取るから・・・だから結婚・・・ふにゃ~・・・」

 

カゲチヨが倒れたー!きゃー!お熱いねー!

 

シディ「二人とも完全に酔っぱらってるな・・・」

 

sideカゲチヨ

 

翌日俺はまた幼児化してたことを知らされた・・・

 

カゲチヨ「マジかよ・・・」

 

カンナ「リキュールボンボンで気絶して元に戻したんだよ・・・」

 

ヒサメ「それよりも酔っぱらったフィーアちゃんの対応が大変だったよ・・・」

 

そりゃ災難だったな・・・

 

カンナ「でもキスで子供ができるって勘違いしてるカゲチヨは可愛かったなー!ヒサメちゃんにプロポーズしようとしてそのまま気絶したんだよ!」

 

カゲチヨ「はぁ!?なんだそりゃー!?」

 

シディ「うむ、責任を取ると言っていたな。」

 

フィーア「カゲチヨ―!今日は酒宴です!飲みますよー!」

 

フィーアはまだ酔っぱらってるのかよ!?

 

ヒサメ「カゲ・・・後はお願い!」

 

カンナ「拘束したんだけど破ってお酒飲むから更に手が付けらえなくなって・・・」

 

ボティス「取りあえず潰れるまで付き合え・・・儂も逃げる・・・」

 

待ってくれー!!

 

シディ「大丈夫だカゲチヨ・・・俺も付き合う・・・」

 

シディ・・・ありがとう・・・



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意味がわかると怖い話 強盗

sideカンナ

 

これで準備完了・・・これであとはカゲチヨたちが来るのを待って・・・

アーシの側にはカレーのシミがついた服が置いてある・・・

 

ピンポーン・・・

 

カンナ「あれ?来るのが早いね。はーい。」

 

そうしてアーシはカゲチヨたちが来たと思ってドアを開けると・・・

 

強盗「おい!大人しく金をよこしな!」

 

う、うそ!?強盗!?ナイフを持ってる!

 

カンナ「いやあああ!」

 

グサッ!

 

sideカゲチヨ

 

はぁ・・・憂鬱だ・・・

 

カゲチヨ「ヒサ・・・フィーア、ヨ―メイそろそろカンナの家に行くぞ。」

 

ヒサメ「うぅ・・・」

 

フィーア「面倒ですね・・・服なんてまた買えばいいじゃないですか・・・」

 

ヨ―メイ「仕方ないですよ。汚したんだから弁償もしないといけないんですから・・・」

 

そうだぜ・・・そもそも・・・

 

カゲチヨ「ヒサがカレーパンをカンナの服に落とさなきゃ汚れることも無かったのによー・・・」

 

ヒサ「はぁ!?カゲが急に押してきたから落ちちゃったんでしょ!?」

 

カゲチヨ「そりゃヨ―メイとフィーアのシディをめぐる喧嘩に巻き込まれてな・・・」

 

ヨ―メイ「まぁまぁ、今はカンナさんの怒りを沈めないと・・・」

 

フィーア「カンナちゃんから見たら全員のせいなんですから腹をくくりましょう。」

 

チクショウ・・・・そう思っていたら電話がなった・・・

 

カゲチヨ「はい・・・警察ですか・・・は!?カンナが!」

 

ヒサメ「どうしたの!カゲ!?」

 

俺はヒサたちに事情を話し急いで警察署に向かった。

 

ヒサメ「カンナちゃん!大丈夫!」

 

ヨ―メイ「強盗に襲われたって聞きましたよ!」

 

フィーア「怪我はありませんか?」

 

ヒサたちはカンナに駆け寄る。

 

カンナ「うん・・・怪我はないよ・・・アーシ、カゲチヨたちが来たのかと思って玄関を開けたの、そしたら知らない男が立ってて金よこせってナイフで脅してきたの・・・だからアーシ必死で持っていた包丁で強盗のお腹を刺して撃退したの・・・」

 

フィーア「全く不用心ですね・・・ちゃんと確認しなきゃダメですよ?」

 

カゲチヨ「でも強盗を撃退するなんてやるな!」

 

カンナ「うん・・・正当防衛にはなったけど怖かった・・・」

 

ヒサメ「普通そうだよ・・・」

 

まぁ、無事で何よりだぜ・・・

 

カゲチヨ「じゃあ、そろそろ帰るか。」

 

ヒサメ「カンナちゃん服汚してごめんね!今日はカンナちゃんの好きな辛みそのラーメンにするから!」

 

フィーア「シディさんに何か作って貰いますか?」

 

ヨ―メイ「何でもリクエストしてください!」

 

カンナ「皆・・・ありがとう!」

 

こうして俺たちはカレコレ屋に帰るのであった・・・




解説的なあとがき

警察病院

警察官A「ここに女性の自宅に押しかけて金を奪おうとした奴が入院してるのか・・・」

警察官B「でもずっと震えてて調書もできないらしいぞ?」

警察官A「何でも・・・」

強盗「アイツは狂ってる・・・一瞬ビビったのかと思ったらいきなり無感情の眼で持ってた包丁で俺を・・・なんで台所にもいなかったのに・・・殺される殺される殺される・・・・」


警察官A「たまたまだろ?料理しようとしてるところに強盗が来てそのままうっかり持ってたのかもしれないし。」

警察官B「そうだよな、まさか来たと思った友人を刺そうとしでもしない限りそんな目しないだろ?」



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聖女が迷子になりました・・・

sideボティス

儂はカレコレ屋でヒサ子、カン子、フィー子を見ていた・・・

 

ヒサメ「いらっしゃいませ!今日はどのお花にしますか?」

 

ただし幼児化した三人をじゃがな・・・

 

ボティス「けっ、花なんかいらんわ!」

 

ヒサメ「じゃあお任せで花束を作りますね!」

 

いらんといっておるじゃろうが!何度も何度も幼児化しおって!学習能力がないのか!

 

カンナ「だったらお肉はいかがですか?ボティスは心臓が好きだからハツにしますか?それともお客様がハツになりますか?」

 

カン子!?物騒なことを言うな!

 

フィーア「ならスポーツ用品はいかがですか?お客様が振えるバットや巻き付いても良い鉄棒もありますよ。」

 

フィー子はワシを蛇扱いするな!

 

シディ「ヒサメ、カンナ、フィーア。」

 

シディが現れる。

 

シディ「今から少し出かけてくる。すぐ戻ってくるからな。」

 

ヒサメ「はーい。」

 

フィーア「了解です。」

 

カンナ「わかったー!」

 

シディ「ボティス、元に戻る薬を貰ってくる間三人をよろしく頼むぞ。」

 

ボティス「嫌じゃ!こやつらと四人にするな!」

 

シディ「それじゃあ、行ってくる。」

 

三人「いってらっしゃーい!」

 

話を聞かんか!

 

カンナ「さてシディもカゲチヨもいないし・・・準備を始めよう!」

 

フィーア「これとこれも持って行きましょう・・・」

 

ボティス「どこかに行くのか?」

 

ヒサメ「うん!秘密のお買い物だよ!カゲとシディにプレゼント買いに行くの!」

 

お~!それはいいの~!

 

ヒサメ「カゲは欲しいって言ってたゲーム、シディにはレストランのハンバーグをあげるの!」

 

ボティス「なら買い物できる魔法のカードをワシが貸してやろう!」

 

フィーア「やけに親切ですね・・・」

 

カンナ「流石偉大なる悪魔!太っ腹!」

 

まぁ、カゲ男の物だがな・・・

 

ヒサメ「お買い物に行ってきます・・・っと。」

 

フィーア「書置きもしたし早速行きましょう!」

 

カンナ「ボティスー!お礼に後で捌いてあげるからー!」

 

だからなんでじゃー!!?

 

sideヒサメ

 

ヒサメ「らんららーん!」

 

私たちはレストランとゲームショップのある商店街に向かっていた!

 

フィーア「見てください・・・猫ちゃんがいます・・・」

 

本当だ!

 

にゃー・・・

 

ヒサメ「どこか行っちゃう!」

 

フィーア「ちょっとだけ遊びましょうー!」

 

カンナ「ちょっと二人とも!」

 

私たちは猫を追いかける!

 

にゃー

にゃー

 

ヒサメ「子供に会いに来たんだ!」

 

フィーア「笑顔になりますね!」

 

カンナ「二人とも・・・プレゼントは?」

 

あっ!?この公園どこかわからない・・・

 

ヒサメ「どうしよう・・・」

 

フィーア「任せてください!地図を持ってきたんです!」

 

フィーアちゃん凄い!

 

フィーア「あれ?こんな形の土地ありませんよね・・・」

 

カンナ「フィーアちゃん・・・それ世界地図・・・」

 

どうしよう・・・

 

ヒサメ「うっ・・・ぐすっ・・・」

 

私は泣きそうになっていると・・・

 

男子学生

 

「はははぁぁ・・・」

 

ため息をついてる人がいた・・・

 

カンナ「どうしたの?お兄ちゃん?」

 

フィーア「何か困ってるようですが?」

 

男子学生「いや何でもないよ・・・君たちは?」(脅されてゲーム万引きしたとは言えない・・・)

 

ヒサメ「私はプレゼントを買いに来たの・・・うぅ・・・ぐすっ・・・」

 

男子学生「どうしたの?どこか痛いの!?」

 

カンナ「いやー・・・それが迷子になっちゃって・・・」

 

フィーア「どう行くか知ってますか?」

 

男子学生「それならこの公園を出て真っすぐいけばつくよ。」

 

そうなんだ!

 

ヒサメ「ありがとう!はい、どうぞ!お兄ちゃんにプレゼント!」

 

私は持っていた飴をプレゼントした!

 

男子学生「あ、ありがとう・・・」

 

そうして私たちは商店街に向かった。

 

男子学生「・・・やっぱり返しに行こう。」

 

sideフィーア

 

そうして私たちは商店街に向けて歩いていたのですが・・・

 

ヒサメ「あっ!」

 

ヒサメちゃんが転んで鞄の中身をこぼしてしまいました・・・

 

ヒサメ「早く拾わないと・・・あれ?お財布がない!」

 

確か財布はヒサメちゃんが持つことになってましたよね・・・

 

カンナ「きっとどこかにあるよ。落ち着いて探そう。」

 

ヒサメ「うん・・・やっぱりカンナちゃんに持ってもらうべきだった・・・私がカッコつけなきゃ・・・」

 

カンナ「そんなことないよ。しっかりするって言ったヒサメちゃんすごかったよ。」

 

カンナちゃん・・・大人びてますよね・・・

 

すると近くで男の人が首をキョロキョロさせている男の人がいました。

 

フィーア「どうかしたんですか?」

 

私は男の人に聞きます。

 

男性「あぁ・・・昨日このあたりで転んでね。大事な指輪を落としたみたいなんだ。」

 

それは大変ですね!

 

ヒサメ「私もお財布を無くしたんだ・・・」

 

男性「それは大変だ!君たちはお財布を・・・」

 

カンナ「いえ、ついでですので探しますよ。」

 

フィーア「私たちはカレコレ屋ですからね。」

 

男性「カレコレ屋?」

 

ヒサメ「困っている人を助けるのがカレコレ屋なんだ!」

 

男性「じゃあお願いするよ!」

 

そうして探したら・・・

 

ヒサメ「お財布あったよー!」

 

男性「こっちもお財布があったよ。」

 

なんと同時に見つかったのです!

 

カンナ「ありがとうございました!お兄さんも勇気出して送ってくださいね!」

 

男性「気づかれてたか・・・うん!頑張るよ。」

 

sideカンナ

 

そうしてアーシたちはゲームセンターに来たんだけど・・・

 

店員「ごめんね・・・今売り切れてるの・・・」

 

ヒサメ「そんな・・・」

 

店員「人気で近所にないからウチに来る人もいるくらいなの。ネットをさがせばあるかもしれないけど・・・」

 

フィーア「そうですか・・・ありがとうございました。」

 

そうして気持ちを切り替えてハンバーグを買おうとしたんだけど・・・

 

店員「ごめんなさい・・・ハンバーグは予約分以外は売り切れちゃってるの・・・」

 

ヒサメ「えぇ!?ハンバーグも!?」

 

フィーア「どうしましょう・・・」

 

こういうときは・・・

 

カンナ「すみません何か他の物を・・・」

 

アーシが頼もうとしたんだけど・・・

 

カゲチヨ「ヒサ、カンナ、フィーア!」

 

二人が来ていたの!

 

シディ「帰ったら書置きがあってびっくりしたぞ。」

 

カゲチヨ「三人でうろついたらダメだろ。」

 

ヒサメ「うぅ・・・うわあぁああ!ごめんなさい~!」

 

フィーア「すみません・・・うぅ・・・」

 

カゲチヨ「うわっ!どうしたんだ!」

 

カンナ「実は・・・」

 

アーシはこれまでのことを説明した。

 

シディ「そういうことだったのか・・・三人ともありがとう。」

 

ヒサメ・フィーア「え?」

 

シディ「俺たちを喜ばせるために頑張ってくれたんだよな?その気持ちが俺たちは何よりうれしいぞ。」

 

カゲチヨ「プレゼントは三人で買いに行こうぜ。」

 

ヒサメ「カゲ・・・シディ・・・」

 

カンナ「結局このカード使えなかったな~。」

 

カゲチヨ「あー!それ俺のカードじゃねーか!?」

 

カンナ「え?ボティスが魔法のカードって言ってもらったんだけど?」

 

カゲチヨ「ボティスの野郎・・・」

 

アーシがカゲチヨに教えていると・・・

 

男性「ん?君たちは・・・」

 

フィーア「指輪のあなたでしたか?」

 

男性「さっきは助かったよ。」

 

ヒサメ「お兄さんもハンバーグ買いに来たの?」

 

ヒサメちゃんが聞くと・・・

 

男性「それもあるんだけど・・・僕と結婚してください!」

 

男の人はそばにいた女性に指輪を渡したの!

 

女性「え・・・?」

 

男性「幸せにします!」

 

女性「はい・・・喜んで!」

 

お熱いねー!

 

シディ「おめでとう!」

 

カゲチヨ「なんかすげーもん見ちまったな・・・」

 

ヒサメ「お兄さん良かったね!」

 

フィーア「お手伝い出来て本当に良かったです。」

 

男性「三人のおかげだよ。そういえばハンバーグって言ってたけど買いに来てたの?」

 

カンナ「はい・・・売り切れでしたけど・・・」

 

男性「なら・・・」

 

なんと太っ腹なことにハンバーグを譲ってもらえたの!

 

ヒサメ「やった~!」

 

フィーア「良かったです。」

 

カンナ「ラッキーだよね。」

 

カゲチヨ「指輪ってなんの話なんだ?」

 

ヒサメ「それはね~」

 

帰ってきたら皆で仲良くご飯食べた後ボティスを解体しよう!



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死後の意識がPCに?

sideカゲチヨ

 

ある日俺は道を歩いていたのだが・・・

 

ききー!

 

カゲチヨ「うわぁぁ!」

 

急にトラックが突っ込んできて痛みと共に俺の意識は落ちた・・・

そして目が覚めると・・・

 

「うぅ・・・」

 

リサイクルショップにいたのだが・・・

 

「なんじゃこりゃああ!モニターになってる!」

 

俺の意識はパソコンにあったのだ!何があったのか思い出せねぇ!

 

sideヒサメ

 

私たちは事故にあってしまったカゲを探していた・・・

 

オーナー「どうした?辛気臭い顔してるな。」

 

ヒサメ「ボティスさん見ませんでしたか?」

 

私たちはオーナーに聞く、ボティスさんがいたらカゲは・・・

 

オーナー「なるほど生きていたら契約が続いていてボティスはそのまま、死んでいたら自由になっているということか。」

 

シディ「大きな爆発も起こっていたと聞いたそんなものに巻き込まれたらいくらカゲチヨでも危ないんじゃないかと思ってな・・・」

 

そうだよね・・・

 

フィーア「大丈夫だと思いますよ。あの二人の縁は腐れ縁のレベルですからそんな簡単にどっかにいったりしませんよ。」

 

カンナ「そうそう、カゲチヨの悪運はもはや冗談みたいなレベルだからね隕石激突しても死なないし今更爆発くらい悪運と頭脳でなんとかしてるよ。」

 

そうだといいんだけど・・・

 

オーナー「残念だが私も昨日から見ていないな。カゲチヨが死んだというなら辻褄が合う。」

 

ヒサメ「そんな・・・!」

 

シディ「カゲチヨ・・・」

 

カンナ「遺体も残さないなんてアイツらしいね・・・」

 

フィーア「そもそも吸血鬼やゾンビって遺体を残すんでしょうか?」

 

確かに映画だと灰になって消えるイメージあるよね・・・

 

カゲチヨ「あっさり殺すな!」

 

え?モニターから声が・・・

 

カンナ「え?なんでカゲチヨが某企画の上司みたいなことになってるの?」

 

カゲチヨ「どーも俺はこのモニターの中にいるっぽいんだ・・・」

 

えええ!?

 

sideカンナ

 

というわけでモニターの出所をオーナーに聞いたんだけど・・・

 

オーナー「今朝、カレコレ屋の前に置かれていてな・・・メモもあるぞ。」

 

なになに・・・必ず戻すので保管しておいてください。テンセイ研究会・・・

 

フィーア「何ですかその怪しげな研究会は・・・」

 

オーナー「確か死後の意識をPCに移す研究をしていると聞いたことがある・・・」

 

何その面白そうな団体!

 

ヒサメ「ダメだ・・・ホームページの電話番号にかけても繋がらない・・・」

 

カゲチヨ「クソ―・・・なにかわかると思ったのに・・・」

 

でも・・・

 

カンナ「考え方を変えれば不老不死にまた近づいたんだし良かったね。」

 

カゲチヨ「良いわけあるか!お前に水ぶっかけられたら一発で死ぬ体なんて命がいくつあっても足りないわ!」

 

えーそんなことしないよ(棒読み)

 

ヒサメ「あははは・・・・」

 

オーナー「PCはカレコレ屋に持って行けよ。」

 

そうしてPCのカゲチヨとの生活が始まった・・・

 

シディ「カゲチヨよく眠れたか?」

 

シディが聞く。

 

カゲチヨ「あー・・・朝までゲームしてたわ。」

 

ヒサメ「また不健康なことして・・・」

 

フィーア「大体どうやってゲームしてたんですか?」

 

カゲチヨ「それがさ、パソコンを自由にコントロールできるんだよ!それにこんなこともできるんだ!」

 

そうやって出したのはこの間の依頼人が欲しがっていた交差点の写真だった。

 

ヒサメ「どうやったの?」

 

カゲチヨ「ネットにつなげればどんな監視カメラの映像も一瞬で撮ってこれるんだ!これからはヒサに替わって大活躍だな!」

 

すぐ調子に乗るね・・・

 

シディ「すまんがこの画像もお願いしていいか?」

 

カゲチヨ「おう!任せておけ!」

 

フィーア「それが終わったらスイーツの画像もお願いします。」

 

カンナ「公園パンダの画像とメキシコの鮫の画像もねー」

 

カゲチヨ「カンナ!それ検索したらダメな奴だろ!?」

 

そう言っていると・・・

 

アサヲ「ヒサメちゃんたち!カゲチヨにお線香をあげに来たんだ!」

 

内緒にしてたのに何でこんなことになるの・・・

 

チダイ「カゲチヨ殿からこんなメールが届いたのだ。」

 

なになに・・・このメールをお前らが読むときこの世にいないだろう・・・

 

ヒサメ「おい。」

 

カゲチヨ「仲間だけにこういうの残すのカッコいいと思って・・・」

 

フィーア「いつかオオカミ少年になりますよ。」

 

sideフィーア

 

結局弁明する暇もないままキモ4によるお葬式が始まった・・・

 

マチャソ「何故こんなことに・・・」

 

ルイ「今だに信じられないよ・・・」

 

アサヲ「筋金入りの卑屈陰キャだとは思ってたけどおもろい奴だったよな・・・」

 

チダイ「自分も中二病こじらせてるくせに他人の中二病を見ると上から目線だったよな・・・」

 

カゲチヨ「こいつら・・・」

 

まぁ、涙流してるしまだいいんじゃないですか?

 

そして・・・

 

ミキ「ヒーちゃん大丈夫!?アサヲたちから話聞いたよ!」

 

ノリコ「色々手伝うから安心して!」

 

ヒサメ「ふ、二人まで・・・ありがとう。でも私は大丈夫・・・」

 

ヒサメちゃんは止めますが・・・

 

ミキ「こんな時くらい頼ってよ!整理してあげるよ!」

 

そうして覗いてみると・・・

 

フィーア「小説ですか?」

 

カゲチヨ「深夜のテンションで書いたんだ・・・」

 

何してるんですか・・・

 

ミキ「あー、見たことある展開だね。」

 

ノリコ「主人公に都合が良いと冷めるよねー・・・」

 

カゲチヨ「ぐはっ!」

 

カンナ「皆―!香典でお寿司とジュース買ってきたけど食べるー?」

 

カゲチヨ以外全員「やったー!」

 

カゲチヨ「くそー!!」

 

sideカゲチヨ

 

そうしてしばらくたったころ・・・

 

カゲチヨ「おーい。誰か―!」

 

俺はこの身体の不便さをかみしめていた・・・

自由に動けないのがこんなにきついとは・・・

 

ヒサ「ただいまー」

 

ちょうどいいところに!

 

カゲチヨ「ヒサ!テレビ前まで頼む!あと5分で始まっちまう!」

 

ヒサメ「自分でなんとかしてよ!ただでさえカゲの変なメールのせいで大変なのに・・・」

 

カゲチヨ「お前だってお寿司楽しんでたじゃねーか!?」

 

ヒサメ「それはそうだけど・・・」

 

そうしていると・・・

 

男性「すみません、カレコレ屋さんですよね。」

 

スーツを着た男性が来た・・・

 

フィーア「どういったご用件で・・・」

 

男性「まずはこちらを見てください。」

 

ヒサメ「カゲ・・・!」

 

そこにはカプセルに保管された俺の体があった!

 

シディ「体が見つかったのか!」

 

カンナ「植物状態ってこと?」

 

男性「はい、体を元に戻します。コードをさして・・・転送!」

 

うおおおお!

 

カゲチヨ「よっしゃ!おかえり俺の体―!」

 

シディ「カゲチヨ!」

 

ヒサメ「本当に良かった!」

 

カンナ「お寿司生活とおさらばか・・・香典まだまだもらえただろうに・・・」

 

フィーア「不謹慎すぎません?」

 

完全復活だぜ!

 

ボティス「騒がしいのぅ・・・」

 

ボティス!?

 

カンナ「今までどこにいたの?お寿司もあったのに。」

 

ボティス「儂は今まで寝てただけじゃ。」

 

紛らわしいわ!

そうして男性は事情を話し始めた。

 

男性「あのトラックにはある実験装置を運搬するものです。」

 

ヒサメ「実験装置?」

 

男性「はい、死後の意識を電子機器に移す装置です。事故によってカゲチヨさんの心肺が停止したことで装置が作動してしまいました。」

 

それで俺がモニターに・・・

 

男性「しかしカゲチヨさんの体は再生して停止した心臓が動き始めたんです!」

 

カゲチヨ「あー・・・特殊な事情がありまして・・・」

 

男性「それで生きていることが分かり元に戻す研究を始めたんです・・・」

 

シディ「それで連絡がつかなかったのか・・・」

 

男性「はい、想定外の事態で・・・それにこんなことに巻き込んですみませんでした。」

 

戻れたわけたしいいですよ。

 

カゲチヨ「転生ものみたいで面白かったすよ。」

 

男性「ですよね!?俺もそう思ってこの装置を開発してて!」

 

フィーア「まさかの意気投合してますよ。」

 

同志がこんなところにいたのか・・・

 

シディ「楽しそうで良かった。」

 

フィーア「転生したことをレポートにでも書いたらどうですか?」

 

カゲチヨ「そうだな!協力して頑張るぞー!」

 

男性「おー!」

 

こうして俺たちはロマン求めて駆けていくのであった!

 

 



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スーパーフードの試食

鷹の爪団の物を参考にしました。
今日はキス魔になったらどうなるのか?の百合子と女子高生を拾ったらのイサノを出します。


sideカゲチヨ

今日は百合子とイサノに呼び出されて妖精王の森に来た・・・

 

百合子「今日はお集まりいただきありがとうございます!皆様!」

 

カンナ「今日はどんな依頼をするの?」

 

カンナが聞く。

 

イサノ「今日は皆さんにスーパーフードの試食をしてもらいたくて来たんです。」

 

ヨ―メイ「スーパーフードですか?」

 

ヨ―メイが首を傾げる。

 

百合子「はい、世界はこのままいくと食料難になってしまうんですよ!」

 

フィーア「確かに世界の約十億人が飢えてるみたいですしね。」

 

フィーアも百合子の言葉に同意する。

 

イサノ「このままでは食料を奪い合う争いは確実に置きます。妖精王の森の理念としてこれは見過ごせません。」

 

百合子「だから私たちは考えました・・・ミキさんがヒサメさんにどうしたらキスできるか考えるくらいに考えました!」

 

カゲチヨ「どんな考え方だ!」

 

気持ち悪すぎだろ!

 

イサノ「そこで妖精王の森の技術班で開発したのがスーパーフードです。皆さんには試食してもらって高評価だったら売っていこうと考えてるのでよろしくお願いします。」

 

責任重大だな・・・

 

sideヒサメ

 

まず最初に出てくるのは・・・

 

百合子「ではご紹介します!技術班の作ったスーパーフード、まず最初に紹介するのは卵料理です!」

 

シディ「卵料理か・・・美味しそうだな。」

 

シディの言う通り私も卵は大好きなんだ!

 

イサノ「これが新時代の卵料理です。」

 

そうして出てきたのは緑色で卵の頂点には何かが出てきそうな閉じられた口のついた卵だった・・・

 

ヒサメ「・・・うん。」

 

感想はこれくらいしか出てこなかった・・・

 

カゲチヨ「卵料理なのはわかるけどよ・・・どう考えても嫌な予感しかしねーぞ・・・」

 

百合子「そんなことありませんよ?悪いこと言わないから顔を近づけてみてください。」

 

フィーア「絶対嫌ですよ!」

 

イサノ「何でですか?」

 

当たり前だよ!

 

ヒサメ「これ絶対中からぶぎゃ!って変なのが飛び出て顔に張り付くんでしょ!」

 

百合子「そそそそ、そんなことないですよヒサメ先輩。良いから顔を近づけて見てよ陰キャ赤メッシュ。」

 

カゲチヨ「ざけんな!ぜってー嫌だぞ!」

 

私たちがそんな言い争いをしていると・・・

 

ヨ―メイ「うぅ・・・こっちは朝食抜いてきたからお腹が減ってるんですよ・・・せめて外側の部分だけでも・・・」

 

シディ「ヨ―メイ!ダメだ!」

 

そう近づいた瞬間だった!

 

卵の怪物「プギャー!」

 

ヨ―メイ「ぎゃあぁぁあ!」

 

やっぱり何かが飛び出てヨ―メイちゃんの顔に張り付いたー!!

 

ヒサメ「ヨ―メイちゃん!!」

 

カンナ「やっぱりね・・・」

 

百合子「ちっ。」

 

カゲチヨ「今舌打ちしたぞ!こいつ!」

 

イサノ「さて次のスーパーフードに行ってみましょう。」

 

あ!ごまかした!

 

sideフィーア

 

なんとかヨ―メイの顔から引きはがせました・・・

 

シディ「次はまともな物だろうな?」

 

シディさんも若干不機嫌ですし頼みますよ・・・

 

百合子「勿論です!次は肉料理です!」

 

カゲチヨ「この状況で肉料理って不安しかねぇ・・・」

 

イサノ「こちらです。」

 

そうして出されたのは・・・

 

食料「ギャー!助けて食べないで!助けてー!!」

 

・・・・・・何ですかこれ?

 

カンナ「食べ物のくせに命乞いしてるよ!?」

 

イサノ「生き造りですよ。日本古来から伝わる調理法で刺身なんかでよく使われる素材の良さと新鮮さを味わうのに効率的です。」

 

それはわかりますけど・・・

 

ヨ―メイ「こんなの食えるわけないじゃないですか!?」

 

百合子「えぇ!?ダイエットに向いてると思うんですけど・・・」

 

ヒサメ「そもそも食べれなきゃダイエットもクソもないでしょ!」

 

確かに食欲は減衰しそうですね・・・

 

カゲチヨ「おい、命乞いしないまともなものはないのかよ・・・」

 

カゲチヨが言います。

 

百合子「それなら大丈夫ですよ。今度の食料は栄養満点で味も最高!しかも食欲がわいてくるものなんですよ!」

 

シディ「それは凄いな!」

 

そうしてきたのは・・・

 

食料「EAT ME!EAT ME!私を食べて!美味しいよ!」

 

イサノ「どうですか?全く命乞いしないどころか自分から食べてくださいと献身的な食糧ですよ。」

 

どうと言われても・・・

 

シディ「すまんが喋っていると誰も食べないと思うのだが・・・」

 

ヨ―メイ「そうですよ!食事はリラックスできるものなのにこれじゃ気まずさ満載ですよ!」

 

二人から最もな意見が飛び出ました・・・

 

百合子「じゃあ食料難はどうやって解決したら・・・」

 

ヒサメ「考えたんだけど食べられる虫の種類や調理法をネットにあげておけば皆見るんじゃないかな?」

 

フィーア「昆虫食は世界に注目されてますからね。捕まえ方や調理レシピを販売することでビジネスにできると思いますよ。」

 

イサノ「なるほど・・・そういう手もありましたか・・・」

 

カゲチヨ「俺たちも協力するからこの食料たちは没にしてくれないか?」

 

百合子「わかりました・・・でもこの卵料理はパーティーのドッキリに使えませんかね?」

 

イサノ「ちょっと販売してみましょう!」

 

フィーア「マジですか・・・」

 

その後昆虫食産業と同時に卵料理も発売したのですが以外にもいじめられっ子がいじめっ子をはめたり嫌いな上司に嫌がらせする人に売れて結構売れました・・・見た目を普通の白い卵にしたものも売り出されるそうです・・・

 

カゲチヨ「世の中何が売れるかわからねぇな・・・」

 

ヨ―メイ「恐ろしいです・・・」

 

ホントですよ・・・



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戦闘ロボット開発

鷹の爪団のを参考にしました。


sideカゲチヨ

今日はカンナとヤヨイに呼び出されて妖精王の森に来ていた・・・

 

カゲチヨ「お前ら何企んでるんだよ?」

 

俺は二人に聞く。

 

カンナ「企んでるとは失礼な!」

 

ヤヨイ「そうですよ。これはトッププレデターを倒すための一環なんですよ?」

 

ヒサメ「どういうこと?」

 

ヒサも思うように俺も首を傾げる。

 

カンナ「この兵器がお父さんに認められたらそれを使って一気に攻め込むことが可能なんだよ!」

 

ヤヨイ「そして私も機械や化学の力は異宙の力を超えることもあると証明するチャンスです!」

 

そんなのこと考えてたのかよ・・・結構真剣なときは真剣だよな・・・

 

シディ「その兵器とはなんだ?」

 

フィーア「欠陥品じゃなきゃいいですが・・・」

 

二人が言う。

 

カンナ「よくぞ聞いてくれました!冷酷無比、完全無欠なロボット・・・」

 

ヤヨイ「その名もランナーです!」

 

いやネーミングセンス!

 

カゲチヨ「もうちょっと凝った名前にした方が良いんじゃ…」

 

俺が指摘すると・・・

 

カンナ「名前が簡潔なのには訳があるの!なんせこのロボットは操作が音声認識なんだから!」

 

ヒサメ「そうなの?」

 

ヤヨイ「見ててくださいね・・・ランナー目の前のダイアの塊を粉砕しろ!」

 

ランナー「ランナー・・・目の前のダイアを粉砕ー!!」

 

シディ「凄いパンチ力だな・・・」

 

シディの言う通りすげぇ・・・

 

ヤヨイ「驚くのはまだ早いですよ。なんせ頭脳は如月さんに協力してもらって高性能AIにしてもらってますから!」

 

カンナ「例えば・・・ランナーそれダイアのお地蔵さんだった、罰が当たるかも!」

 

ランナー「えぇ!?あわわわわ!」

 

フィーア「マジで知能が高いですね・・・」

 

カンナ「さらに繊細な命令も適確にこなすんだよ!私は24歳、彼氏は25歳プロポーズされたけど両親に結婚を反対されてます・・・」

 

ヤヨイ「ちなみに彼はウナギの養殖業で私はアパレル店員です。」

 

ランナー「誠実に両親を説得しましょう。」

 

おぉ!微妙な問題にも臆してねぇ!

 

カンナ「どう?これとお父さんを戦わせてアーシたちだって子供じゃないって認めてもらうんだ!」

 

ヒサメ「凄いよ!カンナちゃん!」

 

フィーア「結構いい勝負するんじゃないですか?」

 

ヒサたちが盛り上がっているやっぱりこういうところは父親と子供って感じだなと思っていると・・・

 

クリス「おーい、急に呼び出してなんだよ・・・」

 

クリスがやってきた!

 

カンナ「見てよ!このロボットがあれば・・・」

 

クリス「ランナー、二人を懲らしめて。」

 

ランナー「ロケットパーンチ!」

 

カンナ・ヤヨイ「ぎゃあぁあ!?」

 

俺達にも飛んできて・・・ぎゃあぁあ!?

 

sideフィーア

 

ということが先日あったわけなんですけど・・・

 

フィーア「今回は大丈夫なんですよね?」

 

私は二人に聞きます。

 

カンナ「勿論だよ!前回の反省点を踏まえお父さんに心を読まれても大丈夫なように万全を期したんだから!」

 

ヤヨイ「その名も・・・ゴギファップンゴロッパンベレラ!」

 

カゲチヨ「え・・・?ゴギバン・・・ブルンブルン?」

 

シディ「今回は随分長い名前なんだな・・・」

 

シディさんの言う通りですね・・・

 

カンナ「前回はあまりにも簡単な名前だったからお父さんに心を読まれて乗っ取られたから長くしたの。」

 

ヒサメ「だからって闇雲に長くするのも・・」

 

ヤヨイ「闇雲なんかじゃありませんよ。異宙でも数グラムしか取れない究極の素材ゴギを異宙の最新技術ファップンで精製し、最後に私が究極の呪法ゴロッパンベレラで強化したちゃんと理由のある名前です。」

 

フィーア「うん、全く意味がわかりませんね。」

 

どんな名前ですか・・・

 

カンナ「ここまで来るのに本当に苦労したんだよ・・・」

 

ヤヨイ「毎晩遅くまでカンナちゃんとは血のにじむようなステーキやボードゲームなんかしたりして・・・」

 

カゲチヨ「楽しく遊んでるだけじゃねーか・・・」

 

ー回想ー

 

カンナ「ヤヨイちゃん、ついにゴギファッペンゴロッパンベレラが完成したね。」

 

カンナ「早速テストです!ゴギファッペンゴロッパンべレラ!目からビーム出せー!」

 

「かしこまりました。」

 

カンナ「いや!耳からなるとじゃなくて目からビームって言ったんだけど!?」

 

ヤヨイ「でもこのなると行けますよ。」

 

カンナ「ホントだ!いける!」

 

ー回想終了ー

 

カゲチヨ「結局美味しいナルトを作るマシンを作ったのかよ!」

 

カンナ「楽しくなっちゃってラーメンの具が出てくるよう改良しちゃったり別の機械には金魚掃除をしてくれたりスリッパを作り出す機械を作ったりと試作品は200を超えるの・・・」

 

そんなに作ったんですか!?

 

ヤヨイ「こだわって作ったロボットなので見てください!ゴギファッポンゴロッパンべレラ起動!」

 

ゴギファップンゴロッパンべレラ「・・・・・」

 

ヤヨイ「あれ?ゴギファッポンゴロッパン起動!」

 

シディ「名前を間違ってるのではないか?」

 

カンナ「ヤヨイちゃん、ゴギファップンゴロッパンべレラだよ!」

 

ヤヨイ「え?ゴギファップンクロッパンべレラ?」

 

カンナ「ゴギファップンゴロッパンベレラ!」

 

ヤヨイ「ごめん、カンナちゃんもう一回お願いできます。」

 

ヒサメ「製作者が言えなくちゃ意味ないじゃん!」

 

その時でした!

 

クリス「おーい、また呼び出してどうしたんだよ・・・」

 

最悪のタイミングで来た・・・

 

カゲチヨ「ヤヨイ、速く起動させて!」

 

ヤヨイ「カンナちゃん、もう一回!」

 

カンナ「ゴギファップンゴロッパンべレラ!」

 

ヤヨイ「そうでした!ゴギファップンゴロッパンべレラ起動!」

 

「うおおおお!」

 

クリス「おぉ!凄いな!」

 

カゲチヨ「確かこのビームはドラゴンの鱗も太刀打ちできない程らしいぜ!ゴギファッペンゴロッパンべレラ!ビームを出せ!」

 

ゴギファッペンゴロッパンべレラ「かしこまりました!」

 

カゲチヨ「美味いな!」

 

ヒサメ「癖になりそう・・・」

 

シディ「すごいな・・・」

 

フィーア「なんかやなこと全部忘れられますね・・・」

 

ヤヨイ「チャーシューも出ますよ。」

 

クリス「じゃあ俺がラーメン作るか!」

 

クリス以外「やったー!」

 

こうしてお父さんに丸め込まれロボット計画は白紙になるのでした・・・



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魔法少女と大会

sideヒサメ

私とカンナちゃん、フィーアちゃんは買い物を終えてカレコレ屋に帰ろうとしていた・・・

 

ヒサメ「ビーフキノコ買えて良かった~。これ美味しいんだよね。」

 

カンナ「肉の味のするキノコって変わってるよね・・・」

 

フィーア「美味しいから別にいいんですけどね。」

 

三人で話していたら突然ブラックホールのようなものが現れ・・・

 

異宙人「よ、良かった・・・100回目の挑戦でなんとか他の星にたどり着けた・・・!」

 

え?何?この異宙人?すごいボロボロなんだけど・・・

 

異宙人「は!女の子が三人!丁度いいところに!ぼ、僕と契約の前に・・・助けてぇ!」

 

フィーア「ボロボロですし誰かに襲われたんですか?」

 

フィーアちゃんが推測する。

 

異宙人「はい・・・今狙われてて・・・」

 

そう言った時だった。

 

男性「見つけたぞ!」

 

カンナ「女装してるけどもしかしてアンタがこの子をボコボコにしたの?」

 

カンナちゃんが女装した男性に聞く。

 

男性「その通り!俺は魔法少女だ!」

 

ヒサメ「どっからどう見ても成人男性にしか見えないんですけど・・・」

 

私は言う・・・

 

男性「邪魔をするなら貴様たちも容赦しないぞ!」

 

異宙人「いやぁぁああ!」

 

男性は私たちに襲い掛かってきたけど・・・

 

フィーア「武器をそんな大振りにしたらいけませんよ。ステッキはこう使うんですよ。」

 

ドゴッ!

 

男性「ごぼっ!」

 

ヒサメ「どういう状況かまだ分かんないんだけど・・・」

 

バリバリっ!

 

カンナ「燃えろー!」

 

ボオオオ!

 

男性「ぎゃあぁあ!」

 

フィーアちゃんが持っていたステッキを奪ってコンパクトに振って吹き飛ばしその隙に私が電撃、カンナちゃんが炎で撃退した。

 

カンナ「で、状況がわかんないからとりあえず事情を聞かせて?」

 

異宙人「わかりました・・・」

 

カンナちゃんに言われて異宙人と一緒にカレコレ屋に行くことになった。

 

sideカゲチヨ

 

ヒサたちが連れて来た異宙人はメルメル星という星の第一王子だった。

 

王子「権力争いに巻き込まれて第二王子と契約している魔法少女に暗殺されかけました・・・」

 

ヒサメ「あれ暗殺しようとしてたんだ・・・」

 

フィーア「ずいぶんとずるい王子なんですね。暗殺なんてせこい手を使ってる時点で器がしれます。」

 

ヒサとフィーアの言う通り緩い見た目してるのにやってることは案外シュールだな・・・

 

カゲチヨ「流石に暗殺から守るって言うのは無理だぞ?」

 

シディ「そういうのはクリスの方が向いてる気がするしな・・・」

 

俺とシディが言う。

 

王子「それはたぶん問題ないです。それより大事なのは魔法少女大会でして・・・僕の星では代々王様は魔法少女の代理戦争で決められてきたんです。」

 

ヒサメ「大事な王様を代理戦争で決めてるの?」

 

カンナ「人を見る目がある人を王様にするのが目的じゃない?」

 

王子「はい、王には人を使役する能力が問われますので契約した魔法少女の強さが自分たちの強さだとされてるんです。」

 

フィーア「そんな風習があるんですね。」

 

王子「それでヒサメさん!カンナさん!フィーアさん!突然で申し訳ないんですけど僕と契約して魔法少女になってください!」

 

はぁ!?

 

ヒサメ「えっと・・・ごめんなさい。」

 

カンナ「それって三人と契約できるものなの?」

 

王子「一人づつ戦うチームとして応募すればいいと思います。それにビーフキノコは僕の星で取れるものですので契約してくれたら一生分差し上げます!」

 

ヒサメ「わかりました契約します!」

 

フィーア「拒否権はなさそうですね・・・まぁ戦いなら強敵がいてレベルアップできるかもしれないですし協力しましょう。」

 

カンナ「腹ペコとバトルジャンキーめ・・・」

 

カンナ・・・ドンマイ・・・

 

sideカンナ

 

早速変身アイテムも渡されたことだし・・・

 

カンナ「早速変身だー!」

 

ヒサメ「ちょ。ちょっと待って・・・」

 

フィーア「動きやすければいいんですが・・・」

 

そうしてアーシたちは変身した!

 

ヒサメ「貴方の悪事を氷漬け!アイスの守護者!ミラクルレインブルー!」

 

カンナ「罪を燃やせし炎の守護者・・・ダークネスレッド!」

 

フィーア「光の速さで悪を討つ・・・シャイニングマッハ!」

 

なんかセリフが勝手に出てきたんですけど・・・

 

ヒサメ「今の何!?凄い変なこと口走ったんだけど!」

 

王子「そういう使用でして!変身するたびにセリフは言わされます!」

 

しっかしヒサメちゃんが青のフリルとリボンのついた衣装でアーシが黒に赤といつもの色合いにゴスロリ要素が加わってて、フィーアちゃんが身の丈くらいある杖とチャイナドレス風の感じの服ね・・・

 

フィーア「結構いいですね。」

 

カンナ「アーシも気に入ったかな。」

 

ヒサメ「うぅ・・・二人とも順応するの早すぎるよ・・・」

 

王子「あとお二人にも杖はありますよ。フィーアさんほど大きくないですが。」

 

ホントだ・・・

 

王子「能力を使うときは・・・」

 

フィーア「マッハスイング!」

 

ブン!ドカン!

 

フィーアちゃんのパワフルなスイングで地面にひび割れが・・・

 

ヒサメ「凄いけど魔法要素ゼロ!?」

 

異宙人「いえ!体に身体強化の能力が貼られています!ありです!」

 

良いんだ・・・こうしてシステムを使いこなす特訓が始まった!

 

sideカゲチヨ

 

妖精王の森にこもっているヒサたちを見に来たのだが・・・

 

カゲチヨ「なんで王子もフィーアのスパルタ特訓を受けてるんだ?」

 

シディ「第一王子も強くなりたいからと一緒にやっているそうだぞ?」

 

そうなのか・・・?

 

フィーア「次はこの石を連続で投げるので躱してください。」

 

王子「おっす!」

 

そうして特訓の日々は過ぎていき・・・

 

ユカ「ついに大会ですね!」

 

カゲチヨ「何でお前がついてくるんだよ!?」

 

いつの間にかいたユカに俺は言う。

 

ユカ「メルメル星と森は同盟を結んでいますし私魔法少女大会に興味持ってたんですよ!王子の能力をコピーしてブラックホールを作ったんですからいいじゃないですか!」

 

絶対女子目当てだろ・・・

 

王子「えぇ、ユカさんがいなかったら私じゃ200回くらい失敗したと思います・・・」

 

能力の難易度が高いのか王子がポンコツなのかわからねぇ・・・

そう思っていると・・・

 

第二王子「よう・・・第一王子・・・よくのこのこ戻ってこれたもんだな。」

 

王子「なんだと!お前が暗殺しようとするから星にいられなかったんじゃないか!」

 

ユカ「第二王子、この勝負は妖精王の森の娘である私も見ます。もし不正をするならば私が貴方のことを父に報告するものと思いなさい。」

 

第二王子「分かっております。しかし三人とはよほど自信がないのか?俺は異宙一の武闘家がついている!」

 

武闘家「首を洗って待っていろ!ふはは!」

 

フィーア「異宙一の武闘家・・・ワクワクしてきました!」

 

流石バトルジャンキー・・・

 

フィーア「初戦はあの人みたいですし私がやって良いですか!二人とも!」

 

ヒサメ「うん!頑張ってね!」

 

カンナ「まぁ、楽できるからいいけど・・・」

 

フィーア「それとシディさん・・・」

 

シディ「あぁ、応援してるぞ。」

 

フィーア「はい!」

 

そして戦いが始まったのだが・・・

 

フィーア「マッハスイングシャイニング!」

 

武闘家「ごぼおおお!?」

 

観客「すげぇ!ステッキで直接殴って光の衝撃波を出したぞ!」

 

観客「新しいスタイルの魔法少女だ!」

 

フィーアはある意味星の歴史を作っていた。

 

sideユカ

 

ヒサメお姉さまたちが勝ち進んでるのは良いですよ・・・でもね・・・

 

ヒサメ「フレッシュ!フローズンシャワー!」

 

男性「ぐわあぁぁ!」

 

カンナ「ウォーターダブルスラッシュ!」

 

男性「ぐはぁぁぁ!?」

 

何で男性ばっかなんですか!しかも女装男子なんて誰得ですか・・・・

 

ユカ「なんか納得いきません・・・」

 

カゲチヨ「そりゃ王の座がかかってるんだから力の強さ的に男の方が有利だろ・・・」

 

ユカ「これならカゲチヨさんの女装ファッションショーの方がまだ需要ありますよ!」

 

カゲチヨ「何言ってんだよ!?にしても怪我してる雰囲気もないしなんか全体的に緩い雰囲気だな・・・」

 

観客「また負けた・・・」

 

賭け事してる観客もいますしつまらないですね・・・

 

ユカ「そういえばシディさんは?」

 

カゲチヨ「トイレって言ってたぞ。」

 

そうですか・・・ヒサメお姉さまが勝ちそうですし依頼も果たせそうですね・・・私がそう思っていると・・・

 

カゲチヨ「あぁ!?」

 

カゲチヨさんが急に叫びます。

 

ユカ「どうしたんで・・・すか・・・」

 

私も唖然とします・・・何故ならシディさんが魔法少女の姿で闘技場に立ってたんですから・・・

 

sideヒサメ

 

し、シディ!?

 

ヒサメ「何があったの?」

 

シディ「実は困ってる星の人がいて声を掛けたらそれは大会の参加者で契約することになったんだ・・・」

 

そんな・・・フィーアちゃんは・・・

 

フィーア「・・・・」(鼻血を出して気絶)

 

ダメだ興奮のあまり倒れてる・・・

 

カンナ「流石にシディじゃ二人でも厳しいでしょ・・・」

 

カンナちゃんもためらってるし私だってシディとは・・・

 

観客「おいおい!何やってるんだー!」

 

観客「さっさと戦えー!」

 

どうしよう・・・

 

王子「もういいです!辞めてください!」

 

第一王子!?

 

王子「棄権します!四人は大切な仲間なんですよね!?そんな戦い見ていられません・・・」

 

カンナ「第一王子・・・」

 

観客「何言ってんだ!」

 

当然観客からクレームが飛んでくるけど・・・

 

カゲチヨ「よっと!」

 

ユカ「どうもー!」

 

カゲとユカちゃんが突然降りてきた!

 

カゲチヨ「あー・・・思ったんすけどこの試合賭け事ありなんすか?次の王様を決める戦いなのに緊張感なさすぎだろ?」

 

ユカ「その通りです。政治は皆さんに関係のあること品位ある大会にしたいのならその王様のことをよく見なければなりません。」

 

観客「うぐ・・・」

 

カゲだけならまだブーイングは再燃したかもしれなけどユカちゃんも行ったことで観客は言葉を失ってしまった・・・

 

王様「ユカさまや少年の言う通りかもしれないな・・・」

 

その時現れたのは王様だった!

 

王様「私も娯楽に替わりつつある大会に疑念を抱いていた・・・王になるのに必要なのは目利きだけではない・・・誰かのために犠牲になれるかだ。自分自身と戦うことを恐れないものこそ王に相応しい・・・王子たちよ・・・自分の拳で叩くのだ!」

 

えぇ!?

 

sideカゲチヨ

 

そうして始まった戦いは一方的だった・・・

 

王子「うおおおお!」

 

第二王子「ぶぺし!?」

 

第一王子が攻撃を躱し他の王子たちに強烈な一撃を与えるという戦法であっさり勝利した。

 

カゲチヨ「お前ら・・・鍛えすぎだろ・・・途中これくらいフィーアさんの拳の速さに比べれば亀のようだ・・・とか言ってたぞ?」

 

フィーア「やはり免許皆伝の腕になってましたか・・・」

 

うん、師匠みたいになってるな・・・・

 

第二王子「うぅう・・・兄貴・・・がく・・・」

 

王子「弟・・・?」

 

第二王子「今まで邪魔して悪かったな・・・うっ・・・」

 

シディ「うぬ・・・?どうしたんだ!?」

 

ユカ「そんな・・・死んでますよ・・・」

 

カゲチヨ「数発殴られただけでか!?」

 

王子の筋力が上がったのか第二王子が貧弱なのかまたわからねぇ!?

 

死んだら命の雫は使えねぇしどうすれば・・・そう考えていると・・・

 

ヒサメ「ねぇ・・・第一王子・・・」

 

王子「ヒサメさん・・・その姿は・・・」

 

そうして振り向くとヒサは女神のような姿になっていた・・・

 

カンナ「もしかしたら生き返らせることが可能かもってこと!」

 

カンナもかよ!?

 

フィーア「二人ともどうしたんですか・・・って私もなってます!?」

 

気付いてなかったのかよ!?

 

王子「あれは・・・魔法少女が進化した姿女神少女!」

 

なんじゃそりゃ!?

 

ヒサメ・カンナ・フィーア「ミラクルスペシャルシャワー!」

 

第二王子「う・・・兄貴?」

 

観客「女神少女万歳!」

 

ユカ「美しいですね・・・カゲチヨさん、シディさん・・・」

 

シディ「うぬ・・・」

 

いやなんだこれ!?

 

sideフィーア

 

それから数日後メルメル星からビーフキノコが届きました。

 

ヒサメ「王子からの近況報告も入ってるよ。」

 

さてどうなったことやら・・・

 

カンナ「あれから王様としての仕事が始まりました・・・感謝の気持ちを込めて三人の女神像を建てました・・・写真もある・・・」

 

これって女神少女の時の私たちですね・・・

 

シディ「良かったな三人とも!」

 

カゲチヨ「伝説の存在として一生語り継がれそうだな・・・」

 

ヒサメ「聞いてないんだけどー!!」

 

カンナ「頭痛くなってきた・・・」

 

勘弁してください・・・



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友情・努力・勝利

鷹の爪を参考にしました。


sideカゲチヨ

俺がカレコレ屋に行ってみると・・・

 

シディ「うむ、やはり面白いな。」

 

シディが漫画を読んでいた。

 

カゲチヨ「シディが漫画を読んでるなんて珍しいな。」

 

シディ「うむ、子供たちに勧められてな。」

 

俺たちがそう話していると・・・

 

カンナ「そうだ!カレコレ屋をもっと人気にする方法を思い付いたよ!」

 

カンナ?どういうことだ?

 

フィーア「つまり少年漫画の法則を取り入れるってことですか?」

 

カンナ「その通り、とある少年雑誌では友情・努力・勝利がスローガンになってるの!この法則を守った漫画は必ずヒットしてるの!アーシたちもこの法則を取り入れればトッププレデターの情報はおろか海賊の皇帝の居場所だってわかるくらいの存在になれるよ!」

 

ヒサメ「まぁ、確かにそれくらいの存在になれば苦労しないんだろうけど・・・」

 

そんなうまくいくのか・・・?

 

sideフィーア

 

というわけで私たちは公園に来たんですけど・・・

 

フィーア「何ですか?この格好?」

 

そう、ヒサメちゃんは卓球、カゲチヨは野球、シディはバスケ、私はサッカー、カンナちゃんはテニスのユニフォームを着ていました・・・

 

カンナ「友情・努力・勝利で定番はスポ根漫画!けどどのスポーツがアーシたちに似合うか分からなかったから全部まとめれば解決と思って。」

 

ヒサメ「そういう折衷案が一番ダメでしょ!?」

 

カゲチヨ「流石に無理があるんじゃねぇか・・・?」

 

シディ「だが皆で体を動かすのは楽しいからな!頑張る姿もきっと皆が見てくれるぞ!」

 

まぁ、シディさんの言う通りですし一通りやってみましょう。

 

カンナ「というわけでまずは筋トレ行くよー!1234・・・」

 

そうやって筋トレを始めようとしたのですが・・・

 

「うわあぁ!?」

 

見知らぬ少年が突然回転しながら木に激突しました!

 

カゲチヨ「大丈夫かよ!」

 

私たちは心配して駆け寄ります。

 

ヒサメ「一体何してたの?」

 

少年「木にトイプーの写真を張って近づく練習をしていたのですが・・・5メートル以上近づくとどうにも三回転ひねりが停まらなくて・・・」

 

フィーア「何ですかその修業・・・」

 

カンナ「待ってフィーアちゃん、この人テニスのユニフォームを着てる。見知らぬ人を助けるのも少年漫画みたいだし手伝おう!」

 

シディ「そうだな。俺たちは何でも屋だからな。」

 

そうして私たちは少年から悩みを聞くことにしました。

 

少年(東織 重)「僕は東織 重(ひがしこり しげる)と言います。テニス部でキャプテンをしているんですけど去年の関東大会の決勝でライバル校と当たったんですがその時僕の元にトイプ―がコートに乱入してきてそいつがいきなり凶暴な顔をしてビビってしまい三回転ひねりでコートから出てしまったんです・・・」

 

確かに犬がいきなり威嚇して来たらビビりますよね・・・

 

東織「そしてあまりの恐ろしさにボールもトイプ―に見えてしまい棄権・・・全国に恥をさらしてしまったんです!」

 

ヒサメ「それは悔しいね・・・」

 

東織「それ以来ろくにコートに立てないどころか着ることすらできないんです・・・」

 

カゲチヨ「そっちのコートもダメなのかよ!」

 

カンナ「任せてよ!修業はアーシたちがつけてあげる!」

 

フィーア「マジですか・・・」

 

こうして東織さんとの修業が始まりました。

 

sideヒサメ

 

というわけで特訓を始めるんだけど・・・

 

東織「何でトイレットペーパーなんですか?」

 

そう、カンナちゃんが手に持っていたのはトイレットペーパーだった・・・

 

カンナ「いきなりトイプ―はハードルが高いでしょ?だから動かなくてかつトイプ―に似た物・・・トイペーで慣れるってこと!」

 

カゲチヨ「んな略し方初めて聞いたぞ!?」

 

まぁ、でもこれなら・・・

 

東織「わかりました・・・うぅ・・・うわぁああ!?」

 

東織くんはまた三回転ひねりをしてしまった!

 

東織「ダメだ・・・意識するとトイプーに見えてしまう・・・」

 

重傷だねこれ・・・

 

フィーア「全くしょうがないですね・・・コツを教えます。まずは目を閉じて弱い己とそして得体の知れない恐怖と向き合うんです。そして明鏡止水の心で気持ちを落ち着て真実を見たとき今まで不可能だったことをなせるはずです。」

 

フィーアちゃん・・・

 

東織「わかりました・・・まず目を瞑る・・・そして弱い自分と向き合う・・・そしてカンナさんが持っているのはトイレットペーパー・・・襲ってこないしむしろ俺達の生活を助けてくれる・・・俺は触れるぞ!」

 

そうしてトイレットを重君は掴んだ!

 

ヒサメ「凄いよ!掴めたね!」

 

東織「やった!できた!」

 

カンナ「いいよ!その調子!次は遠いところから来たプー太郎・・・遠いぷーでチャレンジだよ!」

 

こうして私やフィーアちゃんとシディの体力増強やカゲとカンナちゃんからテニスの戦略の特訓を受けた重君はみるみる成長していき・・・

 

カンナ「凄いよ・・・ついにトイプ―を触れるようになってるよ!」

 

弱点を克服したの!

 

フィーア「この数日であなたは心も体も強くなりました。今ならいけそうですね。」

 

カゲチヨ「明日の試合頑張れよ!」

 

東織「はい!」

 

sideカゲチヨ

そうして俺たちはテニスの大会に来たのだが・・・

 

ライバル校「またお会いできるとは思いませんでしたよ・・・」

 

相手チームはプードルコーディネートにしていた・・・

 

シディ「卑怯な奴らだが今の重なら大丈夫だ。」

 

シディの言う通り今の東織なら大丈夫だ。そのときだった!

 

観客「あぁ!トイプ―が乱入してきたぞ!」

 

ヒサメ「これもライバル校奴らが・・・」

 

ヒサが言うが大丈夫だ・・・

 

東織「うぅ・・・!そうだ・・・思い出せ・・・目を瞑って己を見つめ心を落ち着かせる・・・はぁぁ!」

 

東織はちゃんとトイプ―を捕獲して職員に預けさせた!

 

カンナ「よっしゃー!相手の妨害にも負けずに状況を打ち砕いた!これぞ少年漫画だよ!」

 

そうして東織が見せたのは怒涛の点数稼ぎだった!

 

東織「コートを蛇のように張り付いてみて・・・そして打つ!」

 

俺が教えた戦略で点数を取り・・・

 

ライバル校「バカな・・・スマッシュのパワーが段違いだ・・・」

 

三人の特訓の成果を発揮し見事勝利を収めた!

 

そうして東織は見事トロフィーを勝ち取った!

 

東織「ありがとうございます・・・皆さんのおかげで勝てました・・・」

 

カンナ「ホントはアーシたちが主役になるつもりだったのに結局いつも通りの展開になっちゃったね?」

 

カゲチヨ「まぁ、これがカレコレ屋なんだしいいんじゃねーの?」

 

ヒサメ「無理に変える必要はないってことだね。」

 

フィーア「やっぱりこの笑顔が見れるのは最高ですね・・・」

 

シディ「うむ!これからも頑張ろう!」

 

原点回帰が出来た俺達なのであった・・・



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SCPシリーズ548-JP歌う雨音

sideカゲチヨ

今日は依頼の帰り道だったんだけど途中で雨が降ってきちまった!

 

カゲチヨ「天気予報では晴れって言ってたのによぉ!」

 

俺は走りながら愚痴る。

 

ヒサメ「うう・・・服が濡れちゃうよ・・・」

 

カンナ「水たまりで水が跳ねたら服が汚れる!慎重に。」

 

シディ「まさかこんな突然降るとはな・・・」

 

フィーア「ついてませんね。」

 

走りながら俺たちはカレコレ屋に急いでいたのだが・・・

 

フィーア「あ、こんなところに傘がありましたよ。使ってから警察に届ければ大丈夫ですよね。」

 

ヒサメ「いや落としものかもしれないから駄目なんじゃ・・・」

 

ヒサの忠告を聞かずにフィーアが傘を開くと傘から音楽が流れ始めた・・・

 

カゲチヨ「な、なんだこの傘!?」

 

俺は驚くが・・・

 

カンナ「凄いよ!これはSCPー548-JP 歌う雨音だよ!雨に打たれるとその音をピアノの旋律に変えてくれんだ!」

 

カンナが説明してくれた。

 

シディ「このSCPには危険な能力はないということか?」

 

シディが聞く。

 

カンナ「アーシが知る限りではクラスはSAFEだよ。」

 

ってことは安全なんだな・・・

 

シディ「しかしこの音楽テレビで聞いたことがあるのだが・・・」

 

ヒサメ「多分別れの曲で日本では有名なショパンの練習曲作品10第3番ホ長調だね。」

 

流石ヒサ・・・詳しいな。

 

フィーア「綺麗な音ですね・・・これって他の曲も演奏してくれるんですか?」

 

カンナ「どうかな?自我もあるみたいだしリクエストしてみたら。」

 

取りあえず俺たちはカレコレ屋の前で曲をリクエストしてみることにした。

 

sideヒサメ

 

カゲチヨ「俺はなんかダークな雰囲気な曲が良いな!アニメでも流れそうなやつで頼む!」

 

カゲは無茶なリクエストをするけど当然答えない・・・

 

カゲチヨ「何で答えないんだ!?」

 

カンナ「当たり前だよ・・・」

 

カンナちゃんがそう答えると歌う雨音はキラキラ星を流し始めた。

 

カゲチヨ「リクエストした曲以外が流れ始めたぞ。それに音痴だ・・・」

 

カゲがそう言った瞬間もの凄い不協和音が流れた。

 

カンナ「だからこのSCPには自我があるんだってー!!褒めれば上手になるみたいだけど・・・」

 

シディ「うぬ・・・励まさないといけないな・・・」

 

シディが傘を誉め始めた。

 

シディ「お前の音は凄く良いと思うぞ。」

 

フィーア「はい、まさに星がきらめいてるようでした。」

 

フィーアちゃんも褒めると上手になったきらきら星が流れ始めた。

 

シディ「凄いな!もう上達したのか!」

 

フィーア「この傘私たちで使っても良いですか?」

 

カンナ「アーシも混ぜて!研究して如月さんにデータを提供するんだ!」

 

カゲチヨ「付き合ってらんないぜ・・・ゲームするために帰っていいか?」

 

カゲは不協和音に参っただけでしょ・・・

こうしてカンナちゃんたちの研究は始まった。

 

sideカンナ

 

こうしてアーシとシディ、フィーアちゃんで研究をすることになったの。

初日は雨でフィーアちゃんが別れの曲をリクエスト、うまく演奏で来てなくてもシディと一緒に楽しんでるみたい。まぁ、相合傘を楽しんでるところもあるけど。

 

別の日の雨の日にはまずは罵声を浴びせた後にリクエストをする。

 

カンナ「バカ!間抜け、〇〇〇〇!」

 

フィーア「貴方鬼ですか・・・」

 

シディ「うぬ・・・研究のためとはいえちゃんと謝るんだぞ・・・」

 

わかってるよ~!

 

カゲチヨ「お前らまだやってるのか・・・ってぎゃあぁぁ!?」

 

罵声を浴びせた傘の音はカゲチヨの鼓膜を破壊した。

 

フィーア「シディさんには耳栓が間に合って良かったです・・・」

 

シディ「フィーアすまない・・・」

 

sideフィーア

結局カンナちゃんは罵声を浴びせたのでカゲチヨの看病に回ったのでシディさんと雨の日には音楽を楽しむようになりました。

 

フィーア「前より上手くなってませんか?」

 

シディ「あぁ、褒めてこの傘は褒めて伸びる幅が大きいのだろう。」

 

私とシディさんは傘の音楽が日に日に上手になっていくのに感心していました。

 

フィーア「今度はロックな曲調の音楽を演奏してみたらどうですか?ジャンルを問わず演奏できれば無敵ですよ!」

 

私がそういうと傘はギターやドラム、ベースの音を奏ではじめました。

 

シディ「色んな曲を知っていて凄いな・・・」

 

シディさんが褒めている間に雨は止んでしまいました。

 

フィーア「もう演奏は終了ですね。」

 

シディ「だが次の雨になればまた聞けるさ。」

 

しかしそれ以降雨が降ることはありませんでした・・・

 

ヒサメ「カゲ、鼓膜はもう再生した?」

 

カゲチヨ「あぁ・・・あの傘の人格は完全に子供だろ・・・悪口で鍵盤滅茶苦茶に叩くとかまさにそれだよ・・・」

 

カゲチヨ大分答えてるみたいですね・・・

 

シディ「ヒサメ次雨が降るのはいつなんだ?」

 

シディがヒサメちゃんに聞く。

 

ヒサメ「うーん・・・今週はずっと晴れみたいだね・・・」

 

フィーア「カンナちゃん、リヴァイアサンの水の能力で雲作って雨降らせてくださいよ。」

 

カンナ「んな無茶な・・・作ってもアーシたちのいる町で雨が降るかもわからないのにできないって・・・」

 

あぁ!もう待ちきれないですよ!

 

フィーア「シディさん、こうなったら雨の降っている場所を探しましょう!」

 

シディ「あぁ!」

 

カゲチヨ「おい、お前ら!?」

 

そうして私たちは三輪車と走りで雨の降ったいる場所を探し出し傘に演奏させたんですけど・・・

 

フィーア「どうやら降らない期間がづつくと技術が衰えるようですね・・・」

 

シディ「うむ。だが久しぶりにしては上手だぞ。」

 

そうして褒めていると傘の演奏は上達して私たちの周りには人が集まるようになりました。

 

フィーア「皆が貴方の演奏を聞いていますよ。」

 

シディ「あぁ、演奏を聞かれるのは嬉しいことだからな。傘が喜んでいるように感じるぞ。」

 

そうして過ごしていたんですけど・・・

 

ある日傘は突然観客の前で別れの曲を演奏してそれが終わると・・・

 

バキッ!

 

シディ・フィーア「!?」

 

まるで何かに激突したかの様にボロボロになって傘布にタイヤの跡がありました・・・

 

シディ「どういうことだ?」

 

フィーア「突然壊れましたね・・・」

 

私たちが唖然としていると・・・

 

カゲチヨ「お前ら大丈夫かよ!」

 

カゲチヨたちが来てくれました・・・

 

カンナ「実は傘を拾った場所なんだけど女の子が事故にあってたの。ピアノのコンクールに向かう途中だったみたい・・・」

 

ヒサメ「課題曲は別れの歌だったみたい・・・」

 

そうですか・・・

 

シディ「未練は果たせたのだな・・・」

 

フィーア「良い演奏でしたよ・・・金賞レベルでしたよ・・・」

 

私たちの涙は洗い流されていったのでした・・・

 

 



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コラボ後編 復活のS と海底の古代戦士

黒い幻想さんとのコラボの後編です。
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=18438728


sideシディ

空を飛んでいて隙が無い・・・ならば。

 

シディ「ならば俺も!」

 

俺はホルスの炎を纏った炎の羽をマシンガンのように打ち込む。

 

グリフォンコンドル「何!?ぐおおおお!?」

 

グリフォンコンドルは羽を操作してなんとか相殺するが・・・

 

グリフォンコンドル「しまった・・・羽が燃え尽きてる・・・」

 

必死に防いだせいでホルスの火の粉が羽に燃え移り羽を失った。

 

シディ「すまんが一気に勝負を決める!」

 

俺は太陽のような火球を至近距離から打ち込んだ!

 

グリフォンコンドル「ぐおおおお!?見事なり・・・」

 

そうしてグリフォンコンドルは消えていった・・・

 

シディ「急いで皆のところに行かないとな・・・」

 

sideヤヨイ

 

まさかオリジナルになるとは・・・

 

ザウルキング「見せてやるぜ。俺の頭脳派な戦いをなぁ!」

 

そう言って奴は呪術の黒い弾丸を打ち込んでくる。

 

ヤヨイ「あれに一発でもあたったら動けなくなりますね・・・」

 

F〇TEのガンドもどきを打ってくるとは・・・

 

ヤヨイ「狐炎!」

 

ザウルキング「相殺できるんだよ!」

 

まぁ、そうですよね・・・

 

ヤヨイ「こっからが本番ですよ。」

 

私は煙になるとあたり一面を煙の領域にした。

 

ザウルキング「くそ・・・どこに・・・ってぐおおお!体がいてぇ!」

 

そう煙煙羅のDNAを持つ私は体の一部を煙にできる・・・つまり奴の体に煙として侵入して体の中で大暴れさせてるんですよ。

 

ザウルキング「く、くそったれが・・・」

 

ヤヨイ「元に戻った状態なら私の呪具で仕留めてあげましょう。」

 

グサッ!

 

私は奴の体に思いっきり刃を突き刺しました。

 

ザウルキング「負けちまったぜ・・・チクショウ・・・・」

 

そう言って奴は目を閉じました・・・

 

ヤヨイ「手間取ってしまいましたがまぁ皆なら大丈夫ですね。」

 

私はそう言って少し休憩しました。

 

sideミナヅキ

 

合体してくるとは思わなかったけど二対一だからね

 

ミナヅキ「毒が効かないのなら作ればいい。」

 

そう言って私は毒を生み出す。

 

ヒュドラジョーズ「何をする気か知らないがさせるか!」

 

そう言ってこっちに向かってくるけど・・・

 

ハツキ「させませんよ。」

 

ヒュドラジョーズ「ぬっ!厄介な・・・」

 

ハツキが結界で閉じ込めてくれた。

 

ミナヅキ「決定的な隙、くらって。」

 

ヒュドラジョーズ「ぐぬうううう!しまった、結界の破り終わりを狙って・・・!」

 

ヒュドラジョーズは私が発射して毒の矢を食らう。

 

ヒュドラジョーズ「だが俺に毒は・・・体が凍り付いていく・・・」

 

ミナヅキ「フェンリルの氷とポイズンウイルスの合わせ技・・・氷を砕いてもそここから凍結していく・・・」

 

ヒュドラジョーズ「マジかよ・・・!」

 

その言葉を最後にヒュドラジョーズは氷像と化した・・・

 

ハツキ「流石ですね、ミナヅキ。」

 

ミナヅキ「皆もこれくらいの発想はできる。」

 

こうして私たちは勝負に勝った・・・

 

sideゼクス

 

シャッコードーク「ならばこれならどうだ!光線の乱れうちじゃぁ!」

 

奴は俺の挑発にのって光線を乱れうちする。

 

ゼクス「甘い、目線や殺気、匂いで相手の動きは予測できる。」

 

俺は光線の弾幕をぬって間合いを詰める。

 

ゼクス「まずはケルベロスの瘴気の爪!」

 

シャッコードーク「ぐあぁあ!」

 

俺は奴の太ももに爪を深々と突き立てる!

 

ゼクス「機動力が奪われたのなら行くぞ。」

 

俺はブレイクをした状態で領域を展開する。

 

ゼクス(別人格1)「やれやれ、初登場が影の義体ってのもあれだがやるとするか。」

 

ゼクス(別人格2)「面倒だけど頑張るか。」

 

そうして影の領域を利用して別の人格に体を与えた。

 

シャッコードーク「マジかよ・・・」

 

ゼクス「時間もないのでな。封殺させてもらう!」

 

三人一斉にケルベロスを召喚した!

 

ケルベロス×3「ぐおおおお!」

 

シャッコードーク「ぐうううう!」

 

奴は吹き飛ばされて影に沈んでいった・・・

 

ゼクス「領域を解いたらお前は地面の中だ・・・地底深くで眠れ。」

 

俺はそうして皆のところに向かった。

 

sideサトウ

 

さて、フィーアのためにも倒さないとな!

 

ガン・ジャイアント「では狼男を行かせたことを後悔して死ぬことだな!」

 

そうしてエンジンで腕を加速させて奴は強烈な剣の一発をお見舞いしてきた!

 

スズキ「アブねぇな、この野郎。」

 

サトウ「やっぱあの大剣をなんとかしないとな!」

 

俺たちは大剣を躱して言う。

 

サトウ「俺は考えるの得意じゃないからな!大剣はなんとかするからお前は本体を頼むわ!」

 

俺はそう言って突っ込む!

 

ガン・ジャイアント「無謀だな!この一撃でぺしゃんこにしてやるわ!」

 

そうして剣を振り上げるがフィーアから教わったんだよ!重量級武器は振ったら隙が大きいってな!

 

サトウ「剣を振り終わったら一発で破壊すればいいだろうが!」

 

ガン・ジャイアント「なにいいいい!」

 

俺はブレイクした状態で鬼の剛腕を発揮し、大剣をぶっ壊す。

 

スズキ「ちゃんと頭使えてるじゃねぇか・・・」

 

後は頼んだぜスズキ!

 

スズキ「このエンジンかなりの出力だな・・・内部に風を送ってエンジンを暴発させたら・・・」

 

ガン・ジャイアント「おい嘘だろ・・・やめろおおおお!」

 

スズキは奴の背後を取っていたため巨大な奴は反応が遅れる!それは致命的だった!

 

スズキ「じゃあな鉄くず。」

 

どっかあぁぁん!

 

エンジンに風を送り込まれた奴の体は大爆発を起こし跡形もなく四散した・・・

 

サトウ「やっぱりお前の方が頭脳派だったな・・・」

 

スズキ「当たり前だろ。お前と違って頭はいつも使ってんだよ。」

 

サトウ「あぁ・・・日記とか・・・」

 

スズキ「それは言うな・・・」

 

何でだ?

 

 

sideユカ

 

さてこの怨念の塊をどうにかしないとね・・・

 

能力封じにはこれだね・・・セキノさんの石化の眼!

 

アナザーカゲチヨ「なぁああ!体が石に・・・」

 

よし!

 

エマ「今です!」

 

ヤマ「地獄の業火で燃え尽きなさい!」

 

エマとヤマが数珠と炎で攻撃する。

 

アナザーカゲチヨ「くそがぁぁ!」

 

なんとか結界で防御してるけど石になってるせいか力が弱まってるみたいですね・・・

 

ユカ「ピュアさん、セツナさん。お願いしますね。」

 

ピュア「えぇ!ガブリエルの指輪!悪しき悪魔の力よ!消え去りなさい!」

 

セツナ「氷でも拘束したから一気にやっちゃってー!」

 

ユカ「さて・・・今日は大技で絞めますよー!」

 

霊槍第一形態+アヌビスの闇の力

 

ユカ「ダークネス・・・レクイエム!」

 

どおおおん!

 

 

アナザーカゲチヨ「なぁああ!体が吸い込まれていく・・・」

 

アヌビスさんのワープゲートの力を使って異宙近くのブラックホールに送ってます。

 

ユカ「今度は心臓すら残さずぐちゃぐちゃですよ。」

 

エマ「えぐいですね・・・」

 

ピュア「そう?有効だと思うけど。」

 

ヤマ「やっぱり恐ろしいわね・・・」

 

セツナ「なにはともわれ大勝利だね!」

 

ふぅ・・・しばらく休憩してていいよね?

 

sideクリス

 

クリス「せめて命の雫で回復しておけ、毒抜きもできるしね。」

 

カンナ「ありがとう!さて・・・本気出しちゃおうかな~・・・」

 

カンナが本気の眼になる・・・

 

奴らは逃げた先は海上にあるドーム状の建物だった・・・

 

カンナ「レクス、隠密モードとか搭載してる?」

 

レクス「しゃ?もちろん搭載してるが・・・」

 

カンナ「じゃあゼノン世界のシディを乗せてそのまま海に潜ってできるだけデカい岩を持ってきてくれない?」

 

そうして二人に指示を出す。

 

レクス「持ってきたぜ!」

 

シディ「これをどうする気なんだ?」

 

二人が持ってきたのは身長の倍はある大岩だった・・・」

 

カンナ「決まってるじゃん、上空から落としちゃうんだよ!お父さんはカゲチヨたちの位置確認お願い!」

 

マジか・・・俺はシャドーリヴァイアサンがカゲチヨ達を海の中で管理していると透視で見抜いた。

 

ゼクス「流石だな・・・」

 

カンナ「じゃあ皆気づかれないように運んでー!ゼノンは毒のレーザによる加速をお願いね!」

 

ゼノン「おう!」

 

そうして奴らが隠れた建物の真上で・・・

 

カンナ「ぺちゃんこになっちゃってよ。社会の生ごみさん・・・」

 

そのままゼノンの毒のレーザーで加速した大岩が奴ら目掛けて振ってきた!

その時の奴らは・・・

 

仲間A「奴ら追いかけてきませんね。」

 

仲間B[ビビっちまったのかな?」

 

カース「まぁ、それならそれでいいんだけどな!」

 

シーサ「油断は禁物ですがまぁ、私なら当然ですね・・・」

 

密猟者「シャドーリヴァイアサンは無敵だぜ!」

 

カゲチヨたちの管理をシャドーリヴァイアサンまかせて呑気に酒を飲んでいたのだが・・・

 

仲間A「なんだぐぎゅううう!?」

 

仲間B[突然何かがおふううう!」

 

シーサ「マズイ!ぐわあぁあ!」

 

カース「ぬおおおお!」

 

密猟者「何事・・・あぁぁあ!?」

 

奴らは見事に大岩の一撃を食らってしまった・・・・

 

クリス「えぐすぎだろ・・・」

 

こんなのビルのガラス落下事故みたいなもんじゃねぇか・・・

そうして俺たちは建物に乗り込むが・・・

 

シーサ「くそ・・・右足を持っていかれた・・・」

 

カース「俺は左足だ・・・」

 

密猟者「痛い痛い痛い!腕がぁぁあ!?」

 

部下A・B「ぐぎゅううう・・・」

 

見事に岩にぺしゃんこにされた部下たちと大けがを負ったシーサと密猟者の姿だった・・・

 

カンナ「そこの岩でぺしゃんこになってる二人の始末は任せたよ!」

 

カンナは部下二人を俺たちに任せた。

 

クリス「娘の願いはかなえないとね・・・」

 

霊槍ラグナロク第二形態守護虫 ネクロシス

 

俺は守護虫の毒で部下の一人を仕留める。

 

ゼノン「食らいやがれ!」

 

ゼノンもベルゼブブの毒で部下を仕留めた・・・

 

そのころカンナはというと・・・

 

カンナ「アーシを倒しても伝説の謀略神ヨ―メイがアンタたちを殺しちゃうよー!」

 

シーサ「何だと・・・誰だそれは・・・」

 

密猟者「まだ仲間がいたのか・・・」

 

カース「くっ・・・」

 

ヨ―メイを過大に持ち上げることで敵をひるませていた・・・

 

シーサ「だが俺たちにはシャドーリヴァイアサンがいる!こい!」

 

シーサは海上からシャドーリヴァイアサンを呼び出した!

 

シャドーリヴァイアサン「ぐおおおお!」

 

密猟者「私が乗りましょう!」

 

奴は吹雪を出してくるが・・・

 

クリス「甘いな・・・カンナに効いても俺に聞くとは限らないだろ?」

 

俺は花粉園でガードする。

 

ゼノン「くらえ!ハエの特別毒!」

 

ゼノンが毒を打ち込んだのと同時に俺はその毒を活性化させる!

 

シャドーリヴァイアサン「がぎゅううう・・・・」

 

密猟者「くそっ!妖精王さえいなければゼノンの毒など・・・」

 

奴は何かをほざいているが・・・

 

ゼクス「これで終わりだ!風圧で押しつぶす!」

 

ブレイク状態のゼクスが真上から風をぶつけてシャドーリヴァイアサンと密猟者を押しつぶした!

 

密猟者「ぐぎゅうう・・・」

 

密猟者は押しつぶされて死んだ・・・

 

カンナ「さて・・・あとはアンタたちだけだね・・・」

 

シーサ「クソ!倒されてたまるか!」

 

カース「はい!」

 

カースは銃撃、シーサは水の弾幕でカンナを倒そうとするが・・・

 

カンナ「怪我してるから威力が手抜きになってるよ?」

 

治癒したカンナは適確に避けていく!

 

カンナ「隙あり!フラッシュ!」

 

カース「ぬお!目が!」

 

シーサ「しまった!」

 

カンナは火車の炎による光の目つぶしで奴らの視界を塞ぐ!

 

カンナ「くらえ!炎の剛速球!」

 

そして建物のがれきに炎を纏わせて奴らにぶつける!

 

カース「ぐあぁああ!?体が削られる!」

 

シーサ「尖った瓦礫ばかりぶつけやがって・・・」

 

二人はガンガンと削られる。

 

カース「くそ!反撃を・・・」

 

なんとか持ち直そうとするが・・・

 

カンナ「それ!ヤクナさん特製の強塩酸だよー!」

 

カンナは瓶の中身をぶちまける!

 

シーサ「何!ぐおおお!」

 

カース「躱さないと・・・」

 

二人は攻撃を中断して瓶を避けるが異臭も煙も上がらなかった・・・

 

カンナ「アホじゃないの?塩酸なんて持ってるわけないじゃん?」

 

どしゅっ!

 

カンナは炎の熱線で腹をぶち抜いた!

 

カース「このおおおお!」

 

シーサ「おちょくるのが好きですね貴方は!」

 

二人は攻撃しようとするが・・・

 

カンナ「良い感じに煮詰まってきたね・・・じゃあお次は・・・」

 

そうしてカンナが次にぶちまけたのは

 

カンナ「濃硫酸とゼノンの毒だよ!これはホントに危険だよ!」

 

カンナはまた劇物をぶちまける。

しかし二人はカンナの言葉を信じない。

 

カース「もう騙されませんよ。」

 

シーサ「残念でしたね。」

 

二人は液体がかかっても異にも介さず進んで行くが・・・

 

カース「な!ぐおおおお!体が焼ける!」

 

シーサ「どういうことだ!」

 

二人の体から煙が起こる!

 

カンナ「馬鹿だね・・・アーシゼノンと知り合いなんだから持ってておかしいもおかしくないと思うのが正解だよ。」

 

今回の物は本当に硫酸とゼノンの毒を組み合わせたものだった!

 

カンナ「お父さん!今だよ!」

 

カンナの言う通りこれだけ動きが鈍れば確実に当てられる!

 

第四形態光華

 

カース・シーサ「がぁあぁあ!?」

 

光線を当てて奴らを滅ぼした!

 

こうして奴らはカンナの謀略によって殲滅することになった・・・

 

そしてゼノン世界のカゲヒサとこっちの世界のカゲヒサとフィーアはレクスとゼノン世界のシディに無事助けられた・・・

 

ヒサメ(ゼノン)「カンナちゃん大丈夫?」

 

カンナ「バッチリだよ!お父さんのおかげでこんなに元気!帰ったらヨ―メイに目つきするんだ!視力無き神ヨ―メイに進化だよ!」

 

フィーア「それはむしろ退化なんじゃ・・・」

 

カゲチヨ(ゼノン)「お互い苦労するな・・・」

 

カゲチヨ「全くだ・・・」

 

ヒサメ「でも無事に倒せて良かった。」

 

帰ってからの事を話しながら俺たちは皆のところに向かうのだった・・・



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ヤクザを壊滅・・・妖精王の森の本気

自警団も出します。
名前だけですが原神の夜蘭も出します。


sideカゲチヨ

俺の名前はカゲチヨ

 

クリス「さぁー、仲良く燃えれば寂しくないよー。」(無感情)

 

自警団の皆「おらああぁ!」

 

府露斗会の組員「アチチチィィィ!!」

 

組員「狂人たちだー!?」

 

妖精王の森の本気を目にした何でも屋だ・・・

 

何でこんなことになったのかと言えば数時間前。

今日の依頼人は結婚式の途中で新郎を半殺しにされた新婦だった。

 

女性「夫は今も集中治療室に入っています・・・良くても後遺症が残るだろうってお医者様は言っていました。」

 

カレコレ屋に来た女性は依頼を話し始める・・・

 

女性「私たちには幸せな結婚生活が待っていたはずなのに・・・警察もやつの言いなりなんです。蝮谷キワミチに復讐をどうか復讐をお願いします!」

 

新郎をボコボコにしたのは府露斗会・・・暴力団か?

 

カゲチヨ「こっちに火の粉が降りかかるかもしんねー無理だ。」

 

ヒサたちが巻き込まれる依頼は受けられねぇよ・・・

 

女性「こんな理不尽許せません!」

 

はぁ・・・全く何で昔のこと思い出しちまうんだよ・・・

 

カゲチヨ「条件がある。この依頼は俺だけにとどめろ。」

 

女性「わかりました・・キワミチは何か不思議な力があるようですが大丈夫ですか?」

 

俺は力のことを話して帰らせると数分後・・・

 

クリス「ねぇ、キワミチの力について知りたくない?」

 

直ぐにクリスがやってきた。

 

カゲチヨ「マジで地獄耳だな・・・」

 

クリス「まぁね。うちが経営してた結婚式場で事件起こされてるしもう組ごと俺達で潰そうと考えてたから調度良かったよーマジで。」(無表情)

 

やばい・・・クリスが無表情になった時はマジで一切の容赦もなく殲滅される・・・

つーか妖精王の森ってウエディングビジネスもやってたんだな・・・いや親バカなら当然か・・・

 

クリスによると情報班の浪岡常吉と女郎蜘蛛の夜蘭に調べさせた結果キワミチはヒュドラに噛まれて奇跡的に抗体があったらしく自由に使えるようになったらしい・・・

 

カゲチヨ「ヒュドラか・・・ミナヅキのおかげで嫌というほどその脅威は知ってるよ・・・」

 

クリス「だから俺と一緒に行った方が良いと思わない?」

 

そうだな・・・お言葉に甘えないといけないみたいだ・・・

組長と雑魚の殲滅は自警団の誰かがやるらしくキワミチの粛清は俺とクリス、小林さんと南雲さんが来てくれることになった・・・

 

小林「フラスコ会の奴らは全員叩き割って理科室のゴミ箱に捨てちゃおう・・・!」

 

南雲「美女に涙を流させやがって・・・!許さねぇ!」

 

二人ともやる気十分みたいだな・・・ていうか小林さん府露斗会ですよ・・・

 

クリス「実は秘密兵器があるんだよねー!じゃじゃーん!」

 

カゲチヨ「なっ・・・!!」

 

俺はそれを見たとき妖精王の狂気に改めて戦慄しちまった・・・

 

カゲチヨ「火炎瓶すか・・・!?」

 

クリス「あぁ、しかもヤクナに配合してもらった異宙の油に砂糖、バターをしみこませた一品だよ・・・」

 

聞いただけでヤバそうな代物だった・・・

そうして俺たちは府露斗会のキワミチのいるアジトに乗り込む。

 

南雲「燃えたくない人は燃やしまーす!燃えたい人は望みを叶えまーす!」

 

小林「皆燃えるぞー!楽しいぞー!」

 

クリス「季節外れの花火が撃ちあがるぞまぁ、中身は色のついた火薬じゃなくてお前たちだけど。」

 

三人が啖呵を叫ぶ。

 

組員「妖精王だと!?」

 

組員「どっちにしても燃えるじゃねーか!?」

 

直ぐに雑魚が飛び出してきたが・・・

 

クリス「カゲチヨ行くぞー!思いっきり投げろよー!」

 

カゲチヨ「了解っす!」

 

俺とクリスは火炎瓶をドンドン投げつける!

 

組員「あちいいいいい!?」

 

こりゃ事務所が焦土になるまで止まらないな・・・

バターが体にへばりつくことで威力を増した火炎瓶は生半可な水じゃ止まらない・・・

 

南雲「美女を苦しめる奴は雑草!山鎌でさっさと刈る!」

 

小林「燃えた腸グリングリン!」

 

雑魚は取りあえず南雲と小林に任せて俺たちはキワミチのところに急ぐ!

 

キワミチ「くそっ!何で燃えてるんだよ!」

 

奥から出てきたキワミチ・・・

 

クリス「食らえ!袈裟斬りにしてやる!」

 

キワミチ「ぐわああぁ!」

 

クリスの霊槍の斬撃がキワミチを捕らえた!

 

キワミチ「クソが・・・他人のうちに入って燃やして嫌な気持ちにさせやがって・・・だがヒュドラの毒に侵されれば・・・」

 

クリス「それってその刀とかで直接ぶち込まないといけないんだろ?俺綺麗好きだからお前には一切近づないで攻撃できるし。」

 

そう言ってクリスは死荊で奴の腹を突き刺す!

 

キワミチ「ごぼおおお!?」

 

致死性の茨によって奴はボロボロだ・・・

 

クリス「さて・・・他人の気持ちを考えろとかいってるけどまずはお前が相手の気持ちを考えるべきだったな。カゲチヨー火炎瓶落とすよ。」

 

カゲチヨ「あぁ!」

 

そうして俺たちは火炎瓶の入ったケースを逆さにした!

 

クリス「ヒュドラの毒ごと消毒決定!焼き方はウェルダンで!」

 

キワミチ「ごおおおお!?」

 

さらに

 

クリス「転生できないように魂切り裂くね!」

 

キワミチ「あぎゃあ・・・」

 

魂まで天牙の断ち切りで完全に消滅させられた奴は永遠に動くことはなく肉体は黒焦げになった・・・

 

ここまでブチ切れた妖精王は今まで見なかったかもしれない・・・

 

クリス「当然の天罰だゲス・・・」

 

カゲチヨ「えぐすぎる・・・」

 

こうしてキワミチの粛清は終わった・・・

後で聞いたけど残りの雑魚は和中さんと野田さんによって殲滅されたらしい・・・

 

和中「お前らは断面さらしとけぇ!」

 

野田「こんなところにたこ焼きがあった!」

 

組員「ぎょええええ!?」

 

マジで一瞬で殲滅されたらしい・・・

 

今回のことで俺はこの人に拾われて良かったと思った・・・

 

カゲチヨ「何だかんだ、結婚相手の怪我秘密で直してたし味方に対しては情が厚いんだよな・・・」

 

嫌いだという鈴の吸血鬼の粛清はどうなるのかと想像すると仇でも寒気を覚えてしまうばかりだ・・・

 

 

 

 

 

 



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絶対服従の薬を飲んだら・・・

sideカゲチヨ

今日はとある豪華なお屋敷で使用人として働くことになった。

 

シディ「これほど豪華なお屋敷ならお手伝いさんも多いのだろうな。」

 

シディの言う通りと思ったのだが・・・

 

執事「それが一月ほど前旦那様と奥様が海外出張に行かれてから次々と使用人が体調を崩してましてこの屋敷には私とお嬢様の二人きりでございます。」

 

依頼人の老執事がそう答える。

 

カゲチヨ「そりゃ大変っすね。」

 

フィーア「私たちみたいな何でも屋に頼んでいいんですか?」

 

執事「今は猫の手も借りたい忙しさなのでお手伝いを・・・」

 

シディ「しかし一斉に体調を崩すとはどういうことだ?」

 

カゲチヨ「食中毒とか感染系の病気とか?」

 

俺はシディの疑問に答える。

 

カンナ「まぁまぁ!ここはお嬢様のために頑張ろう!」

 

カンナノリノリだな・・・

 

そうして俺達が中に入ると・・・

 

「貴方たちが新しい召使?」

 

聞こえてきたのは高飛車な声をしたいかにも悪役令嬢なお嬢様だった・・・

 

お嬢様「見るからに品性の欠片もない庶民を連れて来たものね。セバスチャン?」

 

まさにテンプレなセリフだな・・・

 

ヒサメ「っていうか執事さんってセバスチャンっていうんだ。」

 

カンナ「これもテンプレだよね・・・」

 

俺と、ヒサ、カンナは言う。

 

シディ「知らなかった、品性がないと屋敷の手伝いはできないのか。」

 

フィーア「そんなことないですよ。シディさんは品性の塊、ジェントルマンです。今にシディさんの品性にあのお嬢様も永久雇用を望みますよ。」

 

フィーア・・・完全に怒ってるな・・・

 

執事「お嬢様・・・どうか・・・」

 

お嬢さま「まぁいいですわ。まずその小汚いお洋服をお着換え遊ばせ。ご機嫌よう・・・きゃ!」

 

その時お嬢様が転んじまったので俺は素早く受け止める!

 

お嬢様「あ・・・!」

 

やべぇ!とっさに受け止めたけど女子馴れしてないので・・・

 

カゲチヨ「うわあ!」

 

お嬢様「きゃ!」

 

結局放りだしてしまった・・・

 

シディ「すまんな、カゲチヨはあまり女性馴れしてなくてな・・・」

 

カゲチヨ「すんませんすんません!」

 

俺は謝る。

 

お嬢様「貴方、その悪趣味な服を着替えたら私の部屋においでなさいな。」

 

そうして俺たちは使用人の服に着替えた。

 

ヒサメ「わー!似合うじゃんシディ!」

 

シディ「ヒサメも似合ってるぞ。」

 

カンナ「やっぱりアーシは何着てもばっちりだよね!」

 

フィーア「私がメイド服とか似合ってないと思うんですけど・・・」

 

シディ「そんなことないと思うぞ。なぁ、カゲチヨ。」

 

シディが言うが俺はそんなこと気にしてる場合じゃなかった・・・

 

カゲチヨ「何で俺呼び出されたんだろ落としたこと怒られんのかな・・・」

 

カンナ「カゲチヨ、それは違うよ・・・使用人が受け止めた矢先に失態をしてしまう・・・すなわち恋の始まりだよ!」

 

カンナは少しメルヘンな気がするんだが・・・

 

セバスチャン「カゲチヨ様、お嬢様のお部屋までご案内します。」

 

カンナ「カゲチヨ一発決めてきな。」

 

何をだ!?」

 

フィーア「私たちは大広間の掃除をしてますので頑張ってくださいね。」

 

シディ「あぁ、頑張れカゲチヨ。」

 

うぅ・・・やるしかないのか・・・

 

そうして俺はお嬢様の部屋に向かった・・・

 

sideカンナ

 

ふふふ・・・上手くいった・・・実はアーシとお嬢様は知り合いで手伝いは真っ赤な嘘なんだよね・・・

 

カンナ「ごめん、やっぱりカゲチヨのことが気になるから廊下の掃除ついでに見てくるね。」

 

ヒサメ「なら私も・・・」

 

カンナ「大広間は大変なんだからアーシ一人で大丈夫だよ。」

 

アーシはそう言ってお嬢様の部屋を覗く。

 

お嬢様「遅いわね。待たせるなんて生意気よ。」

 

カゲチヨ「はぁ・・・すんません・・・」

 

やっぱり怒られてた・・・

 

お嬢様「早速ですけどお紅茶を入れてくださる?」

 

いきなり仕掛けたね・・・

 

カゲチヨ「え・・・これあれっすか?紅茶がまずいからぶっかけられるパターンすか?」

 

お嬢様「何をおっしゃってますの?私はただあなたと少しお話しようと思っただけですわ。」

 

カゲチヨ・・・悪役令嬢ものの読みすぎだよ・・・

 

そうして紅茶は二人分用意され・・・

 

お嬢様は専属執事の話やお茶をふくことでカゲチヨの油断を誘って・・・

 

カゲチヨ「あ・・・?」

 

お嬢様「ふふふ・・・これであなたは私たちのもの・・・」

 

カゲチヨは薬入りの紅茶を飲んだ・・・

 

カンナ「流石見事に服従完了だね!ソフィア!」

 

ソフィア「えぇ!早速起きたら命令しましょう。」

 

そうお嬢様の名前はソフィアって言うんだ。

 

カンナ「カゲチヨ、大丈夫?」

 

ソフィア「そうよ私たちのカゲチヨ。」

 

カゲチヨ「カンナ・・・なんでここに・・・それに誰がお前たちの・・・!?」

 

しっかり効いてるみたい・・・

 

ソフィア「まずは跪きなさい。」

 

カゲチヨ「かしこまりました。」

 

カンナ「ソフィアさんは疲れてるみたい。椅子になってあげたら?」

 

カゲチヨ「はい。ソフィアお嬢様の椅子となります。」

 

そう言ってカゲチヨは四つん這いとなりソフィアはそれに座る。

 

ソフィア「動いちゃだめよ?」

 

カゲチヨ「はい、仰せのままに・・・」

 

sideカゲチヨ

 

カンナ「アーシの紅茶は何か入れてないよね?」

 

ソフィア「勿論ですわ。貴方はお友達ですもの・・・」

 

カンナとソフィアは優雅にお茶を飲んでやがる・・・ソフィアは俺を椅子にして・・・

腕が痺れてきたけど体が言うことを効かねぇ・・・そもそも二人はどういう関係なんだ・・・そんなことを考えていたら・・・

 

ヒサメ「カゲ!?」

 

シディ「これは・・・」

 

フィーア「ヤバい絵ずらですね・・・」

 

三人が来てくれた!

 

カンナ「ごめん!お嬢様に見つかっちゃって罰としてお茶に付き合わされてたの・・・」

 

ソフィア「その通りですわ。この子はカゲチヨとの密談を覗いたのでその罰ですわ。」

 

シディ「そうではない。カゲチヨから降りてくれないか?」

 

ヒサメ「この屋敷のお手伝いは受けますけどこんな扱いを受ける理由はないです。」

 

二人は言う、まぁそうなんだけど・・・

 

カンナ「実はお嬢様がカゲチヨを専属メイドにしようするのを聞いたんだ・・・」

 

ソフィア「そうですわ。カゲチヨあなたは椅子になりたいのよね?」

 

カゲチヨ「はい、ソフィアお嬢様の椅子です。」

 

フィーア「カゲチヨがMになってしまいました・・・」

 

フィーア!?違うからな!?

 

ソフィア「カゲチヨは私の忠実なしもべとなったのですわ。ほらカゲチヨ・・・首輪をつけてあげますわ・・・」

 

俺はされるがままになってしまう・・・

 

シディ「ヒサメ、フィーアおかしいぞ・・・カゲチヨは正気じゃない。」

 

ヒサメ「うん・・・何かで操られてるのかも・・・」

 

フィーア「え?そういう高度なプレイに目覚めたとかじゃなくてですか・・・?」

 

フィーア!?むっつりすぎるだろ!

 

それからも俺はソフィアのされるがままに命令に従ってしまう・・・

 

フィーア「嬉しそうですしやっぱりそういうプレイに目覚めたんですよ・・・」

 

シディ「確かにあんなに嬉しそうに・・・」

 

ヒサメ「女子と普通に絡めて嬉しいの・・・?」

 

カンナ「あれー?ヒサメちゃん妬いてる?」

 

ヒサメ「そ、そんなんじゃないから!?」

 

くそっ・・・俺はそのまま皆が話してるうちにお嬢様と一緒に部屋を出てしまう・・・

 

ソフィア「ふふふ・・・次は何をしようかしら?あ!」

 

また転んでしまったので俺は受け止める・・・

 

ソフィア「もう我慢できませんわ・・・目を閉じて・・・」

 

何をされるんだ・・・

 

sideフィーア

 

ソフィア「これであなたは私の物・・・身も心もね・・・いただきますですわー!」

 

お嬢様が凶悪な顔でカゲチヨに齧り付こうとしました!

 

ヒサメ「はぁぁ!!」

 

けれど流石はヒサメちゃん、カゲチヨもろとも電気を浴びせることで撃退しました!

 

そして私たちは駆け寄ります。

 

シディ「これはグール・・・人間を食らう異宙人だな。」

 

シディさんが正体を言い当てます。

 

ヒサメ「じゃあ、体調不良でやめちゃったっていう使用人さんたちも・・・?」

 

ヒサメちゃんがそう言いますが・・・

 

カンナ「あーそれなら大丈夫だよ。皆怯えて逃げただけだから。」

 

フィーア「そうなんですか?」

 

っていうか何でカンナさんがこのお嬢様のことを知ってるんですか?

 

カゲチヨ「さっきのヒサの電撃で正気に戻れたぜ・・・っていうかどういうことだよ!」

 

カンナちゃんは事情を話します。ここはグールの屋敷で死体を提供する関係で二人は知り合いヒサメちゃんとカゲチヨをからかうために私たちをここの使用人として働かせる依頼を出させたというわけのようです・・・

 

カゲチヨ「からかわれついでに食われかけたの俺!?」

 

カンナ「いやーホラー要素の必要かなっと思ってさ。この子人間に化けるのは上手いんだけどなかなかうまくいかないみたいでさー練習が必要だと思って。お詫びに食事ご馳走するって。」

 

ソフィア「はい・・・」

 

フィーア「どんな気遣いですか・・・」

 

全然必要ないですよ。

 

シディ「良かった、ヒサメはカゲチヨを心配してフィーアを引き連れて様子を見ていたんだ。」

 

カゲチヨ「マジで助かったぜ・・・」

 

ヒサメ「じゃあお礼・・・お願い聞いてくれる?」

 

ヒサメちゃんのお願いとは・・・

 

カゲチヨ「何で椅子になんないといけないんだー!」

 

ヒサメ「なんかもやもやしたからその仕返し。」

 

カゲチヨ「マジかー!!」

 

シディ「今日も仲がいいな。」

 

フィーア「そうですね。」

 

私はシディさんと喋ります。

 

ボティス「それは良いがフィー子は何でカン子を椅子にしとるんじゃ?」

 

カンナ「そうだよ勘弁して・・・・」

 

フィーア「本物の罰を体感させてるんですよ。」

 

カンナ「あ、そういえばソフィアがカゲチヨのこと気に入ったって言ってたからまた来て欲しいって連絡来てたよ。」

 

カゲチヨ「それ餌としてって意味か!?」

 

懲りませんね・・・

 

 



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アイドルをプロデュース

鷹の爪団のを参考にしてます。


sideカゲチヨ

今日はお気に入りのアイドルのアヤエリのライブをテレビで見ていた。

 

カゲチヨ「いえー!LOVE!」

 

カンナ「いい曲だよね・・・」

 

フィーア「確か新曲ですよね。」

 

シディ「頑張ってるのが伝わってくるな。」

 

ヒサメ「カゲは夢中になりすぎだけどね・・・」

 

俺たちはそうしてアヤエリを応援していたのだが・・・

 

ヨ―メイ「助けてくださーい!大変なんですよー!」

 

ヨ―メイがいきなりカレコレ屋に入ってきたんだ。

 

カンナ「何?そんな風呂場に現れた女の幽霊みたいに真っ青な顔してるの?」

 

カンナが聞く。

 

ヨ―メイ「実はリサイクルショップで機嫌取りのためにパイを焼こうと思ったら失敗してオーナーの腕時計と指輪を間違えてパイ生地に包んで焼いてしまったんですよ・・・」

 

ヒサメ「何でそんな余計なことするの!?」

 

ヒサの言う通りだぜ・・・

 

ヨ―メイ「オーナーの指輪と時計が具材に驚くほどそっくりだったんですよ!」

 

フィーア「視力悪いにもほどがありますよ!」

 

全くだ・・・

 

ヨ―メイ「どうしましょう・・・明日までの100万用意しないとユカさんがお金を建て替えて私とデートすることになってるんです・・・」

 

そりゃ深刻だな・・・

 

シディ「だがバイトのミスはヨ―メイの責任だからな・・・ユカは親切でやったのかもしれんぞ?」

 

ヨ―メイ「いや!完全に私の貞操を狙いに来てますよ!」

 

シディのフォローにヨ―メイが返すと・・・

 

カンナ「じゃあアイドルグループをプロデュースするのはどうかな?」

 

カンナがアイデアを出してきた。

 

ヒサメ「どういうこと?」

 

カンナ「アイドルグループをヒットさせれば大儲けできれば好感度も稼げるしトッププレデターの情報を集めやすくなるし一石二鳥じゃん!」

 

ヨ―メイ「そんな簡単に行くんですか・・・?」

 

まぁ、やってみる価値はありそうだよな・・・

 

sideフィーア

 

そうしてカンナちゃんがアイドルを探してきてくれた・・・

 

カンナ「ではご紹介します!カレコレ屋のプロデュースするアイドルその名もKRY(カレコレ屋の略)48のやまねしずこです!」

 

カンナちゃんが紹介したのはどう見てもおばさんのアイドルだった・・・

 

カゲチヨ「しかもグループって言ってたのに一人かよ!」

 

カンナ「予算の都合でね一人になっちゃったんだよね。」

 

ヒサメ「でもこれじゃ48関係なくなっちゃうんじゃ・・・」

 

カンナ「年齢が48だから大丈夫だよ。」

 

そういうことでいいんですか!?

 

ヨ―メイ「しかも服のファッションが魔界の女王みたいですよ・・・」

 

フィーア「私以上に酷いですね・・・」

 

カンナ「今時のアイドルはファンの予想をいい意味で裏切って付加価値をつけないといけないんだよ。」

 

カゲチヨ「明らかに悪い意味で裏切ってないか・・・?」

 

カゲチヨの言う通りですね・・・

 

カンナ「さぁ皆!営業に行くよ!」

 

シディ「うぬ?営業とは何をするんだ?」

 

シディさんは知らなくて当然ですよね・・・

 

カンナ「スーパーの屋上やCDショップで歌を披露しないとね!」

 

そうして私たちはステージを設営しました・・・

 

カンナ「ご通行中の皆様!KRY48やまねしずこがデビューいたしました!ぜひ足を止めてごらんになってください!」

 

しかし誰も足を止めていないどころか・・・

 

ヨ―メイ「なんか避けられてないですか?」

 

確かに周り道する人もいますね・・・

 

カンナ「今のアイドルは会えるアイドルが売り・・・でもKRY48さらに一歩すすめて会いたくないアイドルを目指したんだ。」

 

ヒサメ「それ嫌われてるだけじゃない!?」

 

フィーア「進まずに退化してるじゃないですか・・・」

 

そうして歌が始まったのですが・・・

 

カゲチヨ「なんつー下手な歌だよ・・・」

 

カゲチヨも苦笑いしてますね・・・

 

カンナ「やまねしずこは歌う地盤沈下と言われていて歌声だけで周囲30キロ四方が地盤沈下すると言われているの!」

 

ヨ―メイ「完全に災害じゃないですか!」

 

ハックの歌よりひどい歌があるなんてね・・・

 

そうして歌っていたしずこさんでしたが・・・

 

夫「母さん、何やってるんだ!」

 

突然男二人と女性が現れました。

 

シディ「誰なんだ?彼らは。」

 

シディさんが突然の乱入に驚きます。

 

カンナ「やまねしずこの家族だよ!」

 

結婚してたんですか!?

 

夫「しずこ。もういいだろう・・・帰ってきなさい。」

 

しずこ「嫌よ・・・アタシアイドルなんだから!」

 

息子「馬鹿なこと言うなよ!いくつだと思ってるんだよ!」

 

しずこ「54歳よ!」

 

えぇ!?

 

ヒサメ「48じゃないの!?」

 

カゲチヨ「アイドルが年齢をごまかすことはよくあることだからな・・・」

 

もう48関係ないじゃないですか!

 

しずこ「もううんざりなのよ・・・毎日毎日家族に尽くしてきたのにそれなのに母さんみたいな人生送りたくないなんて言われて・・・私の人生なんなのよ!」

 

娘「ごめんなさい母さん・・・でも私そんなつもりで言ったんじゃない・・・羨ましかったのよ!」

 

しずこ「!!?」

 

娘「母さん私の顔見るたび結婚しなさい、しなさいって言うじゃない・・・父さんみたいな真面目で優しい旦那さんを見つけて20台で結婚して子供を産んだ母さんにそんなこと言われればあたしだって腹も立つわよ!」

 

しずこ「でも・・・私、子供のころの夢をかなえるって決めたのよ・・・」

 

夫「もう母さんは叶えてるじゃないか・・・子供のころから近所の沼地でナマズの養殖業を営む評判の娘だった・・・私たち近所の男にとってはアイドルだったよ!」

 

しずこ「そうね・・・沼地ではナマズ娘と言われて毎日声を掛けられたわ・・・」

 

夫「結婚しても母さんは家庭の真ん中にいたじゃないか・・・私のとっても子供たちにとっても母さんは永遠のセンターなんだ・・・」

 

しずこ「ごめんなさい・・・勘違いしてた・・・こんな近くにファンがいたんじゃない・・・」

 

うぅ・・・感動です・・・

 

ヨ―メイ「そうですよね・・・特別な人に愛されればいいんですよ・・・」

 

カンナ「悔しいけどKRY48は解散だね・・・」

 

フィーア「じゃあ、ヨ―メイは頑張ってくださいね?」

 

ヨ―メイ「え?」

 

ー翌日ー

 

ユカ「じゃあオーナー。ヨ―メイ借りていきますねー!」

 

オーナー「あぁ、好きにしていいぞ。」

 

ヨ―メイ「そんなぁああ!?」

 

 

 




次回はヨ―メイとユカのデート話にします。


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ヨ―メイとユカのデート

前回のあらすじ

カゲチヨ「オーナーの時計などを間違って焼いてしまったヨ―メイ、借金を建て替えたのはまさかのユカ!その代わりにユカはヨ―メイと一日デートすることになったのだった・・・」

ヒサメ「ユカちゃん恐るべし・・・」

カンナ「ヨ―メイ頑張れー!」


sideヨ―メイ

うぅ・・・まさかこんなことになるなんて・・・カゲチヨさん達も見捨てずに助けてくれても良かったじゃないですかー!

 

ユカ「ヨ―メイちゃん。今日はどこに行く?」

 

ヨ―メイ「えーと・・・予定がないなら今日は解散して一日部屋にいたらごまかせるんじゃ・・・」

 

ユカ「だーめ!ヨ―メイちゃんは今日一日私の物なんですから・・・」

 

そうでしたね・・・

まず私たちは遠くの町の遊園地に来ました・・・

 

ユカ「きゃー!ジェットコースター楽しいですね!」

 

ヨ―メイ「早いですううう!」

 

ユカ「フリーフォール最高!」

 

ヨ―メイ「あばばばば・・・」

 

ユカ「コーヒーカップ最高!」

 

ヨ―メイ「うぷっ・・・」

 

激しいアトラクションで私は完全にばててしまいました・・・

 

ユカ「大丈夫ですか?膝枕しましょうか?」

 

ヨ―メイ「完全に下心満載な気がしますが・・・お願いします・・・」

 

この辛さはヤバいですからね・・・

っていうか結構いいですね膝枕・・・シディさんとできたら・・・

そうしているうちに私は眠ってしまったようで・・・

 

ユカ「おーい!そろそろお昼だよー。」

 

ヨ―メイ「え!?」

 

お昼までベンチでユカさんの膝枕を受けていたようです・・・

 

ユカ「いやー!まさかヨ―メイがここまで甘えん坊とは思わなかったよ!」

 

ヨ―メイ「言わないでください・・・」

 

気持ち良すぎでしょ全く・・・私はお昼にファミレスで食べながら言います・・・

 

ユカ「私映画館なんて初めてです!」

 

ヨ―メイ「まさか初心者とは・・・」

 

午後は映画を見ることになったので私たちは恋愛映画を見ました・・・

 

ユカ「良いですね・・・胸がキュンキュンします・・・」

 

ヨ―メイ「まぁ、そうですね・・・」

 

ユカ「また私には無理とか考えてませんか?」

 

ヨ―メイ「うぐっ・・・気づくの早すぎじゃないですか・・・」

 

心を読むのはチートすぎますよ・・・

 

ユカ「ほらこうして手を掴んでればネガティブな気持ちなんて吹き飛びますよ・・・?」

 

ヨ―メイ「ちょっと!ここ人前ですよ!?」

 

ユカ「大丈夫ですよ。仲のいい女友達にしか見えませんから。」

 

そうして私は映画を見終えて夜の街を歩いていました・・・

 

ユカ「今日は遅いですしどこかで休みましょうか。」

 

ヨ―メイ「まぁ、別々の部屋なら・・・」

 

そうして私たちは別々の部屋で夜を明かすことにしたのですが・・・

 

ヨ―メイ「んーなんかベットが狭い・・・ってなんでいるんですか!?」

 

ベットの狭さに違和感を持って起きてみるとユカさんがいたんです!

 

ユカ「ごめんなさい・・・・我慢できません・・・」

 

ヨ―メイ「ちょ・・・いやぁぁあ!?」

 

sideオーナー

 

一日たってヨ―メイは戻ってきたのだが・・・

 

ヨ―メイ「あはは・・・ははは・・・」

 

何故か肌がてかてかしていて虚ろな目をして笑っていた・・・

 

オーナー「ユカ、お前何したんだ?」

 

ユカ「何もしてませんよ。クラーケンの触手能力と翠蛸(エメラルドオクト)の触手とかも組み合わせて使ってませんよ・・・」

 

マジで何をしたんだ・・・その謎が解き明かされることは無かった・・・

 

 

 

 



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陰キャについてアンケートしてみた

今回はアロエとサヨを出します。


sideカゲチヨ

 

アサヲ「お前ら知ってたか?俺達女子の間で陰キャって呼ばれてるみたいなんだ!」

 

学校でキモ4と話していたらアサヲがそんな話題をしてきた。

 

チダイ「無論だ。その場にいないと思われてたのか目の前で堂々と言われたからな。」

 

あるあるだよな・・・

 

カゲチヨ「っていうか俺たちに陽キャなんて無理無理!あんなチャラいノリはきついって!」

 

俺は思っていることを話す。

 

ルイ「そうだねミステリアスな雰囲気がぼくたちの持ち味だからね。」

 

マチャソ「光より闇に憧れる年ごろなんじゃい!」

 

そうだよなぁ・・・

 

アサヲ「良かった・・・俺だけ気にしてると思ってたけど安心したよ。」

 

はは、まぁそう思っちまうよな。

 

チダイ「我は問いたい陰キャとは本当に悪なのかと。」

 

カゲチヨ「それな!」

 

チダイの言う通りだぜ全く!

 

ルイ「陰キャって言葉だけだとどう思われてるか想像つかないよね。」

 

ルイの言う通りだな・・・

 

アサヲ「これは調査が必要だな!!じゃんけんで負けた奴がインタビューしてくるって言うのはどうだ!?」

 

チダイ「陰キャの実態を明らかにするということか。」

 

ルイ「いいんじゃない?」

 

マチャソ「了解じゃ!」

 

カゲチヨ「オケチヨ負けねーぞ!」

 

行くぞ!ジャンケーンポン!

 

カゲチヨ「負けた・・・」

 

こうして俺はインタビューすることになったのだが・・・

 

サヨ「カゲチヨどうしたの?そんな暗い顔して?」

 

アロエ「元から暗いとは思ってたけどさらに暗いよ?」

 

サヨとアロエが来て話しかけた・・・っていうかアロエは一言余計だっつーの!」

 

カゲチヨ「陰キャがどう思われてるか調査することになってな・・・じゃんけんで負けて聞きに行く係なんだ・・・」

 

俺は正直に話す。

 

サヨ「なら私たちも協力しようか?借りもあるし。」

 

アロエ「そうだねーカゲチヨ女子の調査はヒサメちゃんたちとかしか出来なさそうだし~。」

 

お前ら・・・ありがとー!

 

sideサヨ

というわけで私たちは情報を集めてキモ4のところに向かった。

 

サヨ「というわけで情報集めて来たよ。」

 

アサヲ「まさかお前たちが協力してくれるとはな・・・」

 

アロエ「マジで勘違いしないで欲しいけどカゲチヨに借りを返すためだからね。」

 

チダイ「分かっているさ。だが何でカゲチヨはげっそりしてるんだ?」

 

まぁ、色々あったんだよ・・・

 

VTRー陰キャと聞いて何を想像するか?-

 

ヒサメ・ミキ・ノリコ「カゲチヨ。」

 

カゲチヨ「即答かよ!?」

 

ヒサメ「だってする中で一番の陰キャはカゲだもん。」

 

ミキ「何でこんなこと聞いてるの?」

 

アロエ「カゲチヨ君たちが陰キャの印象が知りたいから聞いてるんだよ~。」

 

カゲチヨ「はっきり言うなよ!?」

 

ーカレコレ屋ー

 

シディ「インキャ・・・?確かジャガイモの名前にそんなのがあったな!今晩はカレーにしよう!」

 

カゲチヨ「それインカな!?」

 

サヨ・アロエ「シディさんイケメン・・・」

 

カゲチヨ「こっちはこっちで役に立たないし!」

 

フィーア「人との交流が下手な人たちでしょうか?」

 

カンナ「だからこそアーシたちは積極的にかかわって上手にしようとしてるんだよ!」

 

カゲチヨ「お前たちのは余計なお世話と面白がりだろ!?」

 

サヨ「あはは・・・」

 

ー陰キャのイメージは?-

 

ヒサメ「だらしなくてネガティブで女々しくて子供っぽくて・・・」

 

カゲチヨ「俺の悪口だろ!?」

 

サヨ「でも陰キャのイメージと当てはまってるしあながち間違ってないかも・・・」

 

カゲチヨ「サヨ!?お前俺のサポートしてるんだよな!?」

 

アロエ「でもヒサメちゃんってカゲチヨのこと本当に見てるよね。」

 

ミキ「そうなんだよ~」

 

ヒサメ「いや!カレコレ屋をやってるから!」

 

ノリコ「でも絡みづらいオーラは出てるよな。」

 

ミキ「なんか独特な空気出してるしね。」

 

ヒサメ「仲のいい人たちなら明るいけど知らない人だよ大人しくなるよね~」

 

ノリコ「よその家に来た猫みたいだよな。」

 

VTR終了

 

アサヲ「よその家に来た猫・・・」

 

チダイ「だが悪印象というほどでもないな。カゲチヨ以外」

 

ルイ「そうだね、カゲチヨよりも僕たちの方がいい陰キャってことだね!」

 

カゲチヨ「仲間を見捨てようとすんなー!」

 

サヨ「っていうか女子の知り合い多いカゲチヨさんの方があなた達の理屈でいったら勝ってるんじゃない?」

 

マチャソ「この女・・・言ってはいけないことを・・・」

 

さてVTR再開~

 

ー陰キャの良いところは?-

 

ミキ「行動とかは見てて面白いよね~」

 

ノリコ「特定の知識が豊富だよな。」

 

ヒサメ「私の印象は聞き上手かな?こっちの言いたいことをよく察してくれるし。」

 

シディ「俺はカゲチヨのことしか知らんが優しいところが良い部分だな。」

 

フィーア「まぁ、何でもやってくれるのは良いことだと思いますよ。パソコンとか上手いですし。」

 

カンナ「後は暇が多くていつでも話に付き合ってくれることかなー。」

 

ー終了ー

 

アサヲ「陰キャって全然いいじゃないか・・・」

 

チダイ「目から雨が流れてきたぞ・・・」

 

カゲチヨ「いや悪いところも聞いてるからな?」

 

全くこいつらは・・・

 

ー陰キャの悪いところは?ー

 

オーナー「暗い、あと単純に好きじゃない。」

 

カゲチヨ「後半俺に対してのダメだしじゃん!」

 

ミキ「ちょっと我が強いところかな~癖が強いし。」

 

ノリコ「外交的じゃないのも問題だよな。」

 

ヒサメ「あと素直じゃないところもあるよね。照れ隠しかひねくれてるかわからないけど良くないと思うな。」

 

フィーア「意見があるならもうちょっとはきはきと大きな声でお願いします。」

 

カゲチヨ「いや、言っても聞いてくれる確率低いじゃん・・・」

 

フィーア「またぼそぼそとしてるじゃないですか・・・」

 

カンナ「中二設定をやるなら良いけどもうちょっとわかりやすいストーリーや設定にしないとね。」

 

ー終了ー

 

アサヲ「まぁ、これはカゲチヨの印象だろ?俺はクラス委員長やってるしな!」

 

サヨ「それ押し付けられてなったんじゃん・・・」

 

カゲチヨ「そうだぞ!お前たちも同じだろ!?」

 

ーどうすればモテると思う?-

 

オーナー「無理」

 

カゲチヨ「だから辛辣!」

 

ミキ「難しいんじゃないかな~だって人に話しかけるの苦手でしょ?」

 

ノリコ「良くて友達までって奴だな。」

 

カゲチヨ「ぐはっ!」

 

百合子「そうですよ!絶対にモテません!ヒサメ先輩には近づかないでください!」

 

アロエ「この子誰!?」

 

サヨ「過激派が乱入してきたから退散しようか・・・」

 

カンナ「そういうことなら人格を変えられる実験があるんだよ。ロボトミー手術って言うんだけど・・・」

 

フィーア「廃人になるじゃないですか・・・運動をすれば気持ちもスカッとしますよ。私とランニングでもしますか?」

 

ー終了ー

 

アサヲ「一番気になってた部分だったのに・・・!」

 

ルイ「死刑宣告を受けた気分だよ・・・」

 

マチャソ「夢も希望もないんじゃ!」

 

まぁ、対策も聞いてきたからがっかりしないで。

 

―モテるためにはー

 

スズキ「知らねーよ。何で俺に聞く。」

 

サトウ「喧嘩が強ければモテるんじゃねーか?」

 

サヨ「カゲチヨ君誰この不良イケメンたち!」

 

アロエ「紹介して!」

 

カゲチヨ「趣旨変わってんじゃねーか!?」

 

オーナー「惚れ薬でも買えばいいんじゃないか?三倍の値段で売るが。」

 

サヨ「オーナーさんそれって商法的にまずいんじゃ・・・」

 

ミキ「まぁ、無難なのはイメチェンとか?」

 

ノリコ「前にいい感じになってたじゃん。」

 

アロエ「そういえばそうだね。」

 

カゲチヨ「面倒だしフィーアがいたから女子も近づきにくかったけど一人だと・・・」

 

ミキ「モテるには努力が必要だからね。」

 

ー終了ー

 

ルイ「女子の本音って想像以上にきついね・・・」

 

チダイ「今のままでは女子にはモテぬということか・・・」

 

可能性があるのになぜ意気消沈とした感じに・・・

 

アロエ「ありのままを受け止めて欲しかったのかな?」

 

カゲチヨ「続きみようぜ・・・」

 

ー陰キャは直した方が良いか?-

 

ヒサメ「んー・・・人それぞれじゃない?」

 

ミキ「性格なんてそれぞれ違って当たり前だしね~。」

 

シディ「カゲチヨにはカゲチヨの良い部分があると思う、だからそのままでいいと思うぞ。」

 

スズキ「今の状況に満足してるならそれでいいだろ。」

 

サトウ「いちいちの外野の眼を気にすんのもめんどくせぇしな。」

 

フィーア「ぼそぼそ声で喋らなければ別に興味ないです。」

 

カンナ「自分のやりたいようにやればいいんじゃない?」

 

ヒサメ「出来る範囲でやれることをやればいいと思うよ。」

 

ー終了ー

 

アサヲ「そうだよな!自信を持っていいんだ!」

 

チダイ「我らはわれらのままでいいのだ!」

 

カゲチヨ「俺たちは陰キャに誇りをもって生きようぜ!」

 

サヨ「いや!短所の改善は!?」

 

アロエ「とんでもない誤解になってるような・・・」

 

大丈夫かな・・・

 

sideカンナ

 

女子「キモ4とカゲチヨ最近さらにきもくなってない?」

 

女子「あぁ。なんかお互い褒め合っててべたべたしてるの。」

 

女子「猫の鳴き真似したりしてるしね!」

 

カゲチヨ「前より評価が悪くなってる・・・」

 

ヒサメ「当然だろ。」

 

カンナ「やっぱりロボトミー手術しかないね!」

 

フィーア「改善の方法を間違った結果がこれですか・・・」

 

ノリコ「マジで時間返して欲しいわ。」

 

道のりは遥か彼方だね・・・

 

 

 

 

 



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ファイアーマグナムの憂鬱

鷹の爪団のものを元にしています。


side山田

 

俺の名前は山田一郎・・・しかし真実の姿は正義の味方ファイアーマグナム。日本全国を渡り歩き悪い奴らを懲らしめるのが俺の仕事・・・

 

カゲチヨ「全く・・・せっかくあと少しで捕まえられたのに逃がすなんてありえないだろ!」

 

カンナ「仕方ないじゃん!まさかあそこでデカい蜂が現れるとは思わなかったんだもん!」

 

シディ「うぬ・・・猫探しの依頼は楽じゃないな・・・」

 

ぶおおおおお!

 

なんだ?あのケモミミの会話だけ聞こえなかったんだけど・・・

 

フィーア「取りあえず捕獲するのはまた明日ですね。」

 

ヒサメ「うん、作戦を立て直さないと・・・」

 

まさか・・・絶滅危惧種を捕獲したり誘拐を企ててる奴らか?

俺はあの五人を追ってリサイクルショップの近くにあった地下に行くと・・・

 

カゲチヨ「あーあ!結局捕まんなかったー!」

 

カンナ「わかったよ!今度から虫よけをちゃんとやるよ!」

 

俺は入り口から入る。

 

山田「お前たち!何を捕まえるって?」

 

フィーア「貴方聞き耳立ててたんですか?」

 

ヒサメ「すみません・・・依頼人の人ですか?」

 

しらばっくれても無駄だぜ。そして名乗ってやろう・・・

 

山田「俺の名前は山田一郎!」

 

シディ「やまだいチロー?」

 

ケモミミは変な所で切るなよ!

 

山田「俺は日本全国を渡り歩きその土地ごとの悪党を倒すまさに地産地消!明日は東かはたまた西か・・風の向くまま気の向くまま・・・しかし俺が通った後には笑顔と平和がやってくる・・・そう!俺こそファイアーマグナム!」

 

カンナ「ホットケーキ焼けたよー!」

 

ヒサメ「美味しそう!」

 

ってこらー!!

 

山田「何でホットケーキなんて作ってんだ!」

 

カゲチヨ「自己紹介長いからだろ!」

 

フィーア「で、正義の味方が何の用なんですか?マグネットさん。」

 

山田「マグネットじゃねーし!マグナムだし!それよりお前たち作戦とか捕獲とか悪どいことを言ってたから退治しないと思ってな・・・」

 

シディ「うぬ?もしかしてさっきの会話か?」

 

じゃあ変身するぞ!俺は変身ウオッチを光らせて変身準備をする!

 

山田「ファイアーマグナーム!変身!とうっ!」

 

カゲチヨ「おおっ!」

 

ガンッ!

 

山田「ぐはっ!」

 

しかし地下だったためか天井に激突した・・・

 

カレコレ屋「とりゃぁぁぁあ!」

 

ぎゃぁぁあ!痛い痛い!こいつら結構強い!氷とか怪力とか血液の棒とか使ってきやがる!

 

山田「やめろ!何でこんなに天井低いんだよ!」

 

カンナ「自分から乗り込んできて何言ってんのアンタ!?」

 

もう一回変身するから!

 

俺はまた変身したのだが・・・

 

山田「とうっ!」

 

いつもの三分の一しかジャンプしなかったので頭しか変身できなかった・・・

 

カレコレ屋「とりゃああぁ!」

 

ぐへっ!ぎゃはっ!

 

山田「こらぁぁあ!何回か分けて変身するから待てって!」

 

フィーア「結構面倒な変身なんですね・・・」

 

じゃあもう一回・・・

 

山田「ファイアーマグ・・・」

 

バシャ!

 

あぁ!オレンジの髪の女が水出して壊しやがった!

 

山田「何すんだよ!変身ウォッチ壊れたじゃねーか!」

 

ヒサメ「それ防水じゃないんですか!?」

 

山田「当たり前だろ!スマホよりデリケートなんだぞ!」

 

おかげで変身できない・・・

 

シディ「というか俺たちは悪党じゃないぞ?」

 

え?聞いてみるとこいつらはカレコレ屋という何でも屋らしくさっきの会話は猫探しのものだったらしい・・・

 

山田「じゃあ何で襲ってきたんだよ!」

 

カゲチヨ「アンタ人の話聞かなそうだし、こういう変人への対応はシュールにやるのがカレコレ屋の作法みたいになってるからさ・・・」

 

何だそのルール!?

 

フィーア「それに正義のヒーローは憧れてたのでどれほどの強さかと思いまして・・・」

 

それはちょっとうれしいけどよ・・・

 

カンナ「にしたってなんか段取り悪いっていうか正義の味方向いてない気が・・・」

 

う・・・うぅ・・・

 

山田「わかってるよ!そんなの・・・俺子供のころから悪い奴らを見つけると放っておけなくて・・・でも喧嘩弱いから酷い目にあって・・・就職も結婚もせずに今年で38だよ!」

 

カゲチヨ「そんなに年食ってたんすか!?」

 

皆に向いてないって言われるけどさ・・・

 

山田「やりたいんだよ・・・ううう・・・」

 

シディ「・・・夢を追いかけちゃダメなんて言わないさ・・・」

 

ヒサメ「せめて現実に即したやり方もあるってこと!」

 

え?

 

悪党「おらあぁ!カレコレ屋!覚悟しろ!恨みを晴らして…」

 

カゲチヨ「おらぁ!」血液の槍で攻撃

 

ヒサメ「それ!」氷を出す。

 

カンナ「とりゃ!」炎を出す。

 

シディ「ふん!」蹴り技

 

フィーア「これで最後です!」投げ技

 

悪党「ぎゃあっぁあ!」

 

最初から力使って撃退してる!

 

カゲチヨ「こういう風にいつでも力を出せるようにしとけばいいんすよ!」

 

なるほどな・・・やってみるか!



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バーテンダーカレコレ

鷹の爪団のものを参考にしています。
別の人の視点がほとんどになります。



side大竹優一

俺の名前は大竹優一、この町でビジネス界のグラディエーターと呼ばれる男だ・・・

夜の街を歩いているとバーを見つけた・・・こういうバーにはビジネス界の戦士たちが多く集う・・・しかし偶に戦国武将のような奴もいる・・・

 

シャカシャカシャカ・・・

 

おやあの少女は・・・

 

大竹「まさかこんなところで妖精王の森の聖女様たちとカレコレ屋に会えるとはね。」

 

俺は噂で聞いていた人に出会えたので挨拶をした。

 

カンナ「今日はバーテンダーの依頼を受けておりますので。何にいたしましょうか?」

 

そうだな・・・あたりを見回すと白い服を着た素敵な女性を見つけた・・・

 

上杉謙信風の男「よろしければ一緒に毘沙門天?」

 

女性「結構です。」

 

ふふふ・・・なんて誘い方だ・・・

 

大竹「ちょっと。」

 

カンナ「ご注文お決まりになりましたか?」

 

大竹「いや。向こうの女性に何かカクテルを送って欲しいんだけど・・・」

 

カンナ「あの上杉謙信みたいな人ですか?」

 

いや違うよ!?

 

大竹「白いドレスに長い髪の・・・」

 

カンナ「死んだ魚を食べてる大王グソクムシみたいな顔の異宙人の女性ですか?」

 

いや向こうの…!

 

大竹「清楚な女性がいるだろ?」

 

カンナ「あぁ!あの人ね。一日中白い靴下履いてても汚れなさそうな人ね。」

 

そうそう・・・

 

大竹「この店自慢のカクテルを送りたいんだ。」

 

カンナ「ならシュールストレミングの汁に豚骨ラーメンのドロドロのスープを混ぜたシュールピッグがおすすめです。」

 

大竹「嫌がらせしてどうするんだ!?」

 

カンナ「でもこれをおくればだれでも目の色変えて飛びかかってきますよ?」

 

ヤバい…サイコパスすぎる・・・

 

そうしているうちに・・・

 

女性「あら?私頼んでないけど?」

 

カゲチヨ「あちらの男性からのプレゼントです・・・」

 

女性「まぁ、それじゃあお礼をしなくちゃね。」

 

あー!!?

 

大竹「先越されちゃったよ!」

 

カンナ「あぁ!映画とかで見る奴やりたかったんだ!」

 

もう!他のバーテンダーの人にしよう・・・他のカレコレ屋のメンバーならましに・・・

 

カランカラン・・・

 

シディ「いらっしゃいませ。どうぞカウンターに・・・」

 

女性「えぇ・・・」

 

よし!

 

大竹「すまない、あの女性に何かを・・・」

 

フィーア「なら折り鶴はいかがですか?」

 

何で折り鶴なんだ!?

 

大竹「もっと他の物を・・・」

 

フィーア「あとは紙飛行機とやっこくらいしかできないんですけど・・・」

 

何で折り紙限定なんだ!?

 

上杉謙信風の男「よろしければ生きんと戦えば必ず死するものなり?」

 

女性「結構です。」

 

奴め・・・また野暮な誘いを・・・

 

大竹「ブラッディ―マリーを・・・」

 

ヒサメ「どうぞ・・・あちらのお客さまからです・・・」

 

女性「折り鶴!早速お礼をしないと・・・」

 

ええええぇ!?あってたの?

 

フィーア「あの方は鶴子さんと言って無類の折り鶴好きのお客さんなんです。」

 

俺のミスかよ!

 

大竹「店を見回してみてくれ・・・今男一人で飲んでいるのは何人いると思う?」

 

フィーア「お客様と・・・向こうの上杉謙信風のお客様くらいですね。」

 

そう・・・俺はビジネス界のグラディエーターと呼ばれた男・・・なのに戦国武将みたいなやつに負けたらメンツは丸つぶれだ!

 

ヒサメ「どうかされましたか?」

 

フィーア「こちらのお客様が女性にカクテルを送りたいみたいなんですけど好みがわからなくて苦戦中みたいなんです・・・」

 

ヒサメ「なら任せてください!私も考えますので!」

 

おお!心強いぜ!

 

カランカラン・・・

 

カゲチヨ「いらっしゃいませ。カウンターに・・・」

 

女性「えぇ・・・」

 

早速きた!

 

大竹「あれは常連客なのか?」

 

ヒサメ「いいえ、見たことないですね・・・」

 

くっ・・・しっかり彼女を観察する・・・携帯の写真は高校球児・・・そうか!

 

大竹「マルガリータを頼む。」

 

ヒサメ「どうしてですか?」

 

大竹「見てみろ。彼女の写真は高校球児だ・・・つまり丸刈りが好きなんだ。」

 

ヒサメ「わかりました。」

 

そうしてマルガリータをサーブしてくれたのだが・・・

 

女性「あら?頼んでないけど?」

 

ヒサメ「あちらの男性からです。」

 

俺は彼女を誘うのだが・・・

 

女性「結構ですと伝えて。」

 

ヒサメ「高校球児お好きなんですよね?だったらマルガリータなんじゃ・・・」

 

女性「いいえ。これはバッターの写真なの・・・つまりグラスホッパー(バッタの英語訳)!」

 

バッタ好きってことか!?

 

ヒサメ「完全に予想外でしたね・・・」

 

ううぅぅぅ・・・もうだめだ・・・

 

カンナ「そんな女性とお話できないくらいではげないでくださいよ。」

 

大竹「はげてないし!薄いくらいだし!」

 

フィーア「薄いのは認めるんですね・・・」

 

まぁな・・・

 

大竹「高知から18の時に上京してこんな世の中でも必死に働いてきて会社にも認められたと思ったらもう40過ぎだよ・・・!彼女が欲しいんだよいい加減!彼女いない歴=年齢に休止符を打ちたいんだ!」

 

心の叫びを言ったその時だった・・・

 

カゲチヨ「どうぞ。」

 

俺の前にソルティードッグが置かれた・・・

 

大竹「頼んでないんだが・・・」

 

カゲチヨ「あちらのお客様からです。」

 

な、何であの男から・・・

 

シディ「それは上杉謙信だから敵に塩(ソルト)を送るのは当然じゃないか?」

 

なるほどな・・・

 

俺はビジネス界のグラディエーター・・・今夜のソルティードッグはなんだかしょっぱいぜ!!

 

 

 

 



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ヨ―メイとユカの女子校生生活

sideカゲチヨ

今日はヨ―メイ愚痴に付きあわされていた・・・

 

ヨ―メイ「同じタイミングで同じものを食べやい人を探す方が無理じゃないですか?食べたいものなんて人それぞれですし。そもそも私一人でご飯食べようがあなたに関係ありますか?って話なんですよ。」

 

カゲチヨ「分かるけどよ・・・この話するために呼ばれたのか?」

 

ユカ「そうですよ!カゲチヨさんだけでなく私も呼んでください!私とヨ―メイちゃんは婚約者なんですから!」

 

ヨ―メイ「なんでいるんですか!?」

 

こいつは音もなく現れるからな・・・

 

ユカ「ワタシだったらヨ―メイさんの心を読んで食べたいものから欲しいものまで全て持ってこれるのに・・・」

 

ヨ―メイ「それは・・・悪くないかも・・・?」

 

いや怖いだろ・・・

 

俺がそんなユカの狂気の言葉に恐れおののいていると・・・

 

シディ「カゲチヨ、ヨ―メイ、」

 

カンナ「あれ?ユカもいる。」

 

シディが俺達に声を掛けてきた。

 

フィーア「依頼人の話を聞いていたんですけど私たちでは対応が難しそうなんです。」

 

ヒサメ「どうですか?」

 

女性教師「いいです!イメージにぴったり!」

 

イメージ?

 

女性教師「私、教師をしてるんですけどボッチ高校生のアピール動画を撮ろうと思って・・・不登校の生徒にもボッチでも問題ないということを分かってもらいたくて・・・」

 

カンナ「でもアーシたちじゃイメージできないって言うからヨ―メイちゃんに白羽の矢が立ったのがヨ―メイなんだよ。女子高だからカゲチヨの出番はないよ。」

 

そうなのか・・・

 

ヨ―メイ「ちょっと待ってください!私はカレコレ屋じゃ・・・」

 

ユカ「女子高生ですか・・・勉強はお父さんに教えて貰ってたので学校行ってみたいですね・・・」

 

ヒサメ「ヨ―メイちゃん、行くよね?」電気出しながら

 

カンナ「生まれたばかりのユカは学校を知らないんだよ?協力してあげて?」炎出しながら

 

フィーア「おまけに同じ陰キャを救済できるチャンスですよ?いかない選択肢がないじゃないですか。」手刀を向ける。

 

シディ「ヨ―メイ頼む手伝ってもらえないか?」真剣な顔

 

ヨ―メイ「はい・・・」

 

拒否権なくなってるじゃねぇか!?

 

sideヨ―メイ

 

シディさんの真剣な顔とヒサメさんたちの圧力に勝てませんでした・・・

 

ヨ―メイ「おはようございます。現在は朝の7時18分です。そろそろ行く準備をしたいと思います。」

 

というわけで私は撮影をしています・・・

 

ユカ「ヨ―メイちゃんは本当にシディさんの笑顔に弱いですね。」

 

ヨ―メイ「いや!あなたが余計な事言ったからヒサメさん達が圧力掛けてきてそれに負けたのもあるんですよ!?」

 

分かってるんですか?

 

ユカ「それよりも早く準備しましょう!」

 

ヨ―メイ「わかってますよ・・・」

 

そうして準備を終えましたが・・・

 

ユカ「何ですぐ行かないんですか?」

 

ヨ―メイ「絶対に忘れ物しないようにするんですよ。それに学校にいる時間はなるべく少なくするために遅刻ギリギリまで待機するんですよ。」

 

ユカ「え~!早くいきたいですよー!」

 

貴方完全に依頼だってこと忘れてますよね・・・?

そうして登校して授業を受けます。

 

ユカ「はい!わかります!」

 

楽しそうですね・・・ユカさん・・

 

ヨ―メイ「うわっ。」

 

ぼーとしてて机にカップルの写真あるの気が付かなかったので真剣に勉強してまた気にしなくします・・・

そうしてしばらく経ったころ・・・

 

先生「それではペアになって答えを出してください。」

 

ペア!?まぁ、これはじっと待てば・・・

 

ユカ「ヨ―メイちゃん!一緒にやりましょう!!」

 

同じくボッチを炙り出すつもりだったのに何してんですか!

 

ユカ「ヨ―メイちゃんを同じボッチに渡すわけないじゃないですかぁ・・・!」

 

ひっ!狂ってます・・・

 

休み時間でトイレで暇をつぶす動画を撮っていたのですが・・・

 

ユカ「ヨ―メイちゃん!瞬間移動で今見てたスマホのスイーツ店に行きましょう!」(小人の鍵開け能力とアヌビスの瞬間移動)

 

ヨ―メイ「いきなりドア開けないでくださいよ!?」

 

ホントに他の異宙人の能力を使えるのってチートですよね!

一人でお弁当を食べようとしてる動画を撮った後行って帰ってきました・・・当然美味しかったです・・・

 

午後の授業も終わり放課後は誰も私を気にしない天国の時間なのに・・・

 

ユカ「ヨ―メイちゃん!次はこの服屋に行きましょう!」

 

ヨ―メイ「ひー!」

 

ユカ「ヨ―メイちゃん良いですよ・・・その表情・・・!」

 

ヨ―メイ「こ、これスカートの丈短すぎませんか!?」

 

ユカさんの服屋巡りに付き合うことになりました・・・

当然動画撮影の後なので拒否権はありませんでした・・・

 

翌日も動画撮影は無くてもユカさんが行くので私も行くことに・・・シディさんもごはん作りにきてくれてサボるなんて言えませんでした・・・

 

そうして一週間後私たちは動画をカゲチヨさんたちに渡しました。

 

シディ「あとはカゲチヨが動画撮影して依頼完了だな。」

 

カゲチヨ「っていうかボッチすぎないか?社交性って知ってるか?」

 

カンナ「いや、このヨ―メイのげっそりした顔・・・ユカに相当なことをさせられたに違いない・・・」

 

フィーア「まぁ、サボらなかったからいい薬じゃないですか?」

 

カンナさんの言う通り辛かったんですよ・・・

 

そうして私はリサイクルショップに戻ってきました・・・

 

ヨ―メイ「はぁ・・・まさかここにいることが嬉しい日がくるとは・・・」

 

そうして私が幸せをかみしめていたのですが・・・

 

ヨ―メイ「あの動画凄い再生されてる!?」

 

メッセージが来たので帰って部屋で読んでみると・・・

 

ヨ―メイ「一人を楽しんでるのがカッコいい・・・ツイッター無いの・・・?」

 

ふーん・・・分かってる人がいるんですね。

 

待てよ・・・ボッチが広まって皆がボッチになればシディさんも・・・

よし、少しくらいなら・・・

 

ヨ―メイ「じゃあ今日は視聴者の皆さんから寄せられたお悩み相談を見ていきますね、」

 

そうして私は動画配信することにしました!

 

sideフィーア

私たちはヨ―メイの動画を見ていたんですが・・・

 

フィーア「何してるんですか?あの子?」

 

正直ボッチの悩み相談なんてものをやっていた・・・

 

シディ「いつの間にやっていたんだな。」

 

カンナ「凄いコメント・・・」

 

ヒサメ「聞きに行こうか。」

 

私たちはヨ―メイのところに行って聞きに行くと・・・

 

ヨ―メイ「ボッチへの偏見が無くならないのも生きづらいですしやってみようと思ったんですよ。」

 

カゲチヨ「腹立つ顔・・・」

 

カゲチヨさんの言う通りですね・・・

 

ユカ「そんな・・・」

 

ユカ?

 

ユカ「私のこと友達と思っていなかったんですか!?それでボッチだなんて・・・ヨ―メイちゃんの馬鹿―!!」

 

そう言ってユカは走りさってしまいました・・・

 

シディ「ヨ―メイ・・・」

 

ヒサメ「ヨ―メイちゃん・・・」

 

カゲチヨ「これはヨ―メイがいけないな。」

 

カンナ「やっちゃったねー・・・」

 

フィーア「全く・・・」

 

私たちは呆れた目で見ます・・・

 

ヨ―メイ「いやいや!私は友達って思ってませんよ!ただ付きまとわれてただけですし!」

 

そうかもしれなくてもせっかく慕ってくれてたのに・・・

 

カンナ「カレコレ屋のツイッターのアカウントにもモデル事務所からボッチ系アイドルのスカウトが来てるけどどうするの?」

 

ヨ―メイ「やりますよ!」

 

その後も講演会を開いたりツイッターのコメントも好評でした・・・

 

sideヨ―メイ

 

うへへぇ・・・これでシディさんも堕ちて・・・

 

ユカ「ヨ―メイちゃん・・・」

 

ひっ!また背後に・・・鍵も金庫並みにしたのに・・・

 

ユカ「私たち友達ですよね・・・?そうならないと・・・私・・・私・・・」

 

な、なんで霊槍を・・・待って・・・!?

 

ヨ―メイ「ぎゃあぁあ!?」

 

sideカゲチヨ

 

俺たちはヨ―メイのチャンネルが無くなってることに気が付いた・・・

 

ヒサメ「ツイッターも失くなってるよ。」

 

シディ「聞きに行ってみるか・・・」

 

シディがヨ―メイのところに行くと・・・

 

ヨ―メイ「あ、皆さん・・・」

 

なんと顔が包帯だらけのヨ―メイがいたのだ・・・!

 

カゲチヨ「大丈夫かよおい!?」

 

フィーア「侵入者ですか!?」

 

カンナ「一体だれが!?」

 

俺たちは驚いてヨ―メイに聞くと・・・

 

ヨ―メイ「ユカさんとは親友・・・私はぼっちじゃない・・・」

 

そんなことをぶつぶつ言っていた・・・・

 

シディ「本当に何があったんだ・・・」

 

カンナ「まぁ、アイドルあるあるだよね・・・」

 

フィーア「そんなあるあるあってたまりますか・・・」

 

ヒサメ「ユカちゃん・・・」

 

ユカの執念に心底怯える俺達であった・・・

 

 

 

 

 

 

 



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悪魔信仰組織との戦い

今回は瓜生のコラボ回です。
https://www.youtube.com/watch?v=mGOcRGEH26o&list=PLnq6Zem-vrQBPTVHNRlL54VeDpvJhAnje&index=15


side瓜生

俺の名前は瓜生龍臣。

 

子ども「メロンパンくれぇ!くれないと泣くぞ!」

 

瓜生「お金持ってこようね坊や。」

 

カリン「男は甲斐性だじょ。」

 

ちびっこギャングの脅しに負けないメロンパン職人だ。

しかし俺の前職は殺し屋だ。

 

瓜生「こんな地下深くにアジトを作る外道モグラは地獄行きね。」

 

外道「ぎいいい!」

 

俺はただ感情を殺して殺戮をしていた・・・

しかしそんな日々が終わりを告げたのはカンナさんのメロンパンにあってからだ。

 

瓜生「何でこんなにうまいんやぁあ・・・」

 

瓜生(あ、先祖の声が聞こえる・・・殺し屋はアカンいうてはる!)

 

カンナ「百面相してる・・・」

 

夢を追う資格はないかもしれないが俺は本気で修業し免許皆伝をいただいた。

 

カンナさんの知り合いも来るから地球での売り上げは上場だ。

 

九条「このメロンパン美味しすぎるな・・・」

 

セキノ「ホントにどうなってるの~。」

 

クリス「また来てごめんな。」

 

クリスさんと新人の天狗の九条さんと石化の剣士のセキノさんが来るのもそれが理由だ。

 

そしてうちのお客さんは多種多様。

 

佳代「瓜生さんメロンパン15個、チョコメロン10個ください。」

 

大口のお客さんで珍しい仕事をしてるのはこの佳代という女性だ。

この佳代ちゃんは町のシスターだ。

 

クリス「教会までもっていくの手伝おうか?」

 

瓜生「そうだぜ、重いだろ?」

 

佳代「大丈夫です!子供の相手をしてるから力もちなんですよ!」

 

教会に併設された養護施設の子にメロンパンを買っていくんだ。

佳代ちゃんがシスターをしているのはそこで育ったから・・・

 

佳代「教会は故郷で子供たちは兄妹なんです。だから恩返ししていくんです。」

 

瓜生「いい話だねぇ・・・」

 

カリン「応援する・・・」

 

クリス「ダメだ・・・年を取ると涙腺がもろくなる・・・」

 

九条「心配ない・・・私もだ・・・」

 

セキノ「泣けてきます・・・」

 

彼女は一生をかけて恩を返すつもりだ。

そんな彼女の様子があるとき違っていた・・・

 

佳代「あの・・・メロンパン20個ください・・・」

 

何故かはわからないが元気がなかったのだ。

 

クリス「どうした?何か悩みか?」

 

佳代「いえ・・・何でもないです・・・」

 

佳代ちゃんはごまかそうとするがコミュ力の権化であるカリンに通じるわけがない。

 

カリン「隠し事なんて百年早いわぁ!」

 

佳代「ひゃ!辞めてください!」

 

(ほっぺをムニムニされる)

 

カリン「おらおらおら!」

 

佳代「むおおおお」

 

カリンと佳代以外全員(何してんのこれ・・・)

 

謎のスキンシップで口を割らされるだけである。

 

佳代「実は教会が悪戯をうけてるんです・・・」

 

話を聞いてみると石を投げられたり酷い時は火炎瓶や車が突っ込んできたりしたそうだ・・・

 

九条「警察はどうなっている?」

 

九条さんが聞くが・・・

 

佳代「はい、でも犯人がわからなくて・・・」

 

これはさぞかし心細いだろう・・・

 

カリン「そこまで苛烈なら犯人がわかるまで避難したらどう?」

 

そうカリンも進めるが

 

佳代「子供たちもいますから・・・」

 

受け入れることはなかった。

そして最悪のしらせがきた。

 

カリン「佳代ちゃん三日前から教会に来てないって!」

 

瓜生「なんだと・・・!」

 

直ぐにカリンは犯人グループを捕まえ知らせてくれる。

 

カリン「犯人はブラックメタルインナーサークルの一派みたいよ。」

 

反キリストの悪魔崇拝者・・・邪悪さを競う集団か・・・

 

sideクリス

 

そうして連絡を受けた俺と瓜生でアジトに殴りこむ。

 

瓜生「罪なき人々を襲う人でなしの皆さん。さぁ、死にましょう。」

 

クリス「俺悪魔と知り合いだから心臓お前たちのところに持っていけるよ。」

 

団員「なんだぁ!生贄の儀を邪魔しに来たのか!」

 

サタニストか・・・悪魔を見てる身としてはアイツ等が白塗りのこいつらをみたらキモイの一言だろうな・・・

 

団員「満月だ!丁度いい!」

 

団員「ルシフェルの生贄にしてやろう!」

 

そう言って火炎瓶を投げつけてくる。

正面ではカリンさんと九条たちが佳代ちゃんたちを助けているから俺たちは大暴れして時間を稼がないとね・・・

 

瓜生「人間蝋燭だぁ!」

 

瓜生は団員を蹴って火炎瓶を受けさせる。

 

団員「あちいい!」

 

クリス「甘い、そんなもの跳ね返すよ。」

 

団員「ぎょえええ!」

 

俺も花粉園を使い奴らに瓶を跳ね返す。

 

律儀に満月を待っていてくれたおかげで犠牲者もなく救えそうで良かったよ・・・

 

クリス「これで終わりだ。」

 

瓜生「余裕だったね。」

 

俺たちは最後の一人を槍の一撃と鉄パイプの一撃で終わらせた。

 

クリス「全く・・・悪魔なんて願いかなえてくれるかわからないものなのに何で信仰できるんだ?」

 

瓜生「そうっすね・・・」

 

俺たちが黄昏ていると・・・

 

「しとしとピッちゃんしとぴっちゃん。」

 

その声とともに刀の斬撃が降ってきた!

 

瓜生「ちいいい!」

 

なんとか躱した・・・

 

クリス「お前が信女の資料であったバースか・・・奇襲とは暗殺者っぽいね。」

 

バース「妖精王に褒めてもらえるとは光栄の極み。だが俺の狙いは死龍だけだ。」

 

そう言ってバースは瓜生に切りかかってきた!

 

クリス「瓜生!なんか武器必要!?」

 

俺は鉄パイプで受け止める瓜生に声を掛ける。

 

瓜生「大丈夫っすよ!その場にあるものが最強の武器って教えてやりますよ!」

 

そうして受けているけど瓜生は削らせている・・・信女にやられてから斬撃のスピードが速くなってるな・・・

 

瓜生「どらあぁあ!」

 

瓜生は鉄パイプをフルスイングするけど・・・

 

バース「甘いな、ちぇりゃあぁ!」

 

間合いを把握して斬撃を入れてきた・・・

 

瓜生「確かに攻防一体だ・・・だがそれを崩すのが楽しいんじゃねぇか!」

 

瓜生が両目を開いた!

 

瓜生「正面から突破してやるよ!」

 

瓜生はまたフルスイングで攻撃する!

 

バース「しゅうう!」

 

バースはミリ単位で躱したけど・・・

 

瓜生「読み通りなんだよ!」

 

その瞬間瓜生が鉄パイプの尻を叩いた!空気砲の原理でバースの顔に空気が直撃してひるんだところを瓜生が突撃する!けど・・・

 

バース「がぁあ!こんなので取れるとおもうなぁ!」

 

執念と勘で鉄パイプを両断した!凄まじいな・・・

しかし瓜生のほうが一枚上手だった・・・

 

瓜生「そら!信女ちゃんもやってた意識外の攻撃だ!」

 

斬れた鉄パイプを蹴り飛ばす!

 

バース「ちいいいい!」

 

顎が浮いて足元が留守になったところを・・・

 

瓜生「これで最後だ!」

 

ぐざっ!

 

バースの足に瓜生が鉄パイプを刺した!

 

バース「く・・・まだまだ・・・かかってこい・・・」

 

さて・・・この辺でいいだろ・・・

 

クリス「悪い、瓜生にメロンパン作って貰いたくなったからまた後でね!」

 

瓜生「あぁ!悔しかったら食べに来い!」

 

そうして俺たちは去ってこの事件は片付いた・・・

 

佳代「本当にありがとうございます。」

 

健全な養護施設も守れて良かった・・・

そしてバースもメロンパンを食べに来た・・・

 

バース「うまぁああ!なんやねんこれ!」

 

九条「なぜ関西弁なのだ・・・?」

 

セキノ「瓜生さんとの戦いはすさまじい感じだったみたいっすけどね・・・」

 

まぁ、なんか親しい感じだし瓜生の組織と交渉してもいいかもしれないな・・・



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推理対決?

銀魂の「全ての答えは現場にある」からです。


sideフィーア

 

カゲチヨ「この中で一番推理力があるのは俺達だ!」

 

ヤヨイ「いーや!私たちですね!」

 

今日カレコレ屋に行ってみると何故かカゲチヨとヤヨイさんが大喧嘩していました・・・

 

フィーア「どうしたんですか?これ?」

 

私は皆に聞きます。

 

ヒサメ「ヤヨイちゃんとカゲが推理ゲームで対決してたんだけどだんだん負けず嫌いが発揮されちゃって私たちまで巻き込まれてるの・・・」

 

ミナヅキ「ん・・・シディはもうゲームが難しすぎて寝てるレベルなのに・・・」

 

シディ「ZZZZ・・・・」

 

本当だ寝てますね・・・

 

カゲチヨ「俺達カレコレ屋が今までどんな奇妙な事件に遭遇してると思ってるんだ!カンナと俺でどんな事件も解決してきたんだよ!」

 

ヤヨイ「私たちだってジャーナリストとして様々な事件に触れてきたんです!ハツキと協力すれば私たちに解けない謎はありません!」

 

カンナ「なんか勝手に巻き込まれてるんだけど・・・」

 

ハツキ「お互い苦労しますね・・・」

 

このままじゃ戦争が起きかねないですね・・・

 

そう思っていると・・・

 

クリス「じゃあ推理勝負と行こうか!」

 

現れたのはお父さんでした!

 

カゲチヨ「どういうことだ?」

 

クリス「実はジニの作ったVR装置の被検体が欲しくてさ・・・実際の事件の現場を再現するからカレコレ屋チームとジャーナリストチームで戦ってくれ。」

 

ヤヨイ「上等です。あとで吠えずらかいても知りませんよ?」

 

カゲチヨ「それはこっちのセリフだぜ!」

 

厄介なことになりましたね・・・

 

sideヒサメ

 

というわけで寝ているシディを置いて妖精王の森でVRゴーグルを装着した・・・

 

クリス「というわけで妖精王の森で扱った地球の事件の膨大なデータをもとにした事件の真相を解いてもらうよ。先に解けたチームが勝利。わかりやすいでしょ?」

 

そうして私たちは仮想現実に送られた・・・

 

ヒサメ「すごい!まるで本物みたい!」

 

フィーア「流石技術班の皆ですね・・・」

 

ミナヅキ「曲者だらけだけど仕事は本物・・・」

 

私たちは驚く。

 

クリス「事件の内容はこうだよ。この河原で死体が発見された。第一発見者は近所に住む老婆、川に洗濯に来ていたところを川上からこいつが流れて来たと証言している。」

 

そうしてお父さんがブルーシートを外すと巨大な切られた桃と直線状の切り傷による血の跡をつけて倒れている桃の鉢巻をつけた男の人が倒れていた・・・

 

ハツキ「どんな事件ですか!妖精王の森の事件データ完全に日本昔話が混ざってるじゃないですか!」

 

クリス「過去似たような事件があったんだよ。」

 

カンナ「これって明らかに桃太郎じゃ・・・」

 

カンナちゃんもそういうけど・・・

 

ヤヨイ「ハツキ、カンナちゃん。この人を桃太郎と断定するのは早すぎます。」

 

ミナヅキ「いや、明らかに桃太郎・・・おばあさん川に洗濯に行ってるしね・・・」

 

カゲチヨ「余計な先入観はミスを招いちまう・・・クリス、桃は発見された時から割れていたのか?」

 

クリス「この状態で流れていたところを引き上げたとおばあさんは証言している。」

 

マジで推理するんだ・・・

 

カゲチヨ「妙だな・・・この状態で流れていたのだとすると桃太郎の体は濡れていてもいいはず・・・」

 

ヒサメ「カゲ桃太郎って認めたよね?」

 

カゲは無視して推理を進める。

 

カゲチヨ「それに大の大人の入った桃をお婆さんが一人で轢きづってこれるのか?明らかに不自然だ。」

 

カンナ「大の大人が桃に入ってるところはスルーなんだ・・・」

 

もうメチャクチャ・・・

 

カゲチヨ「おそらく第一発見者はお婆さんだけじゃないな。クリス爺さんのアリバイは。」

 

クリス「山に芝刈りだ。」

 

それがアリバイなの!?そんな怖い感じなんだ!?

 

カゲチヨ「クリス、お爺さんの鎌と桃太郎の血・・・DNA鑑定頼む。」

 

フィーア「なに恐ろし気な推理してるんですか!」

 

カゲチヨ「フィーア現場を見てみろ。この桃太郎の致命傷と桃の割れ方は一致しているおそらく同じ刃物によるものだ。つまり桃太郎は桃を割るのと同時に切られた。すなわち桃太郎を殺したのは桃を割ったお爺さんとおばあさんだ。」

 

ヒサメ「なんて昔話なの!?」

 

残酷な要素満載じゃん!

 

カゲチヨ「故意じゃねぇ。おそらく人が入ってると思わずに切ったことによる事故。それゆえに二人はアリバイ工作に・・・」

 

ヤヨイ「それは違いますね・・・」

 

カゲチヨ「!?」

 

ヤヨイ「どうやら桃太郎の呪縛に縛られているのは仲間ではなくカゲチヨさん、あなたのようですね。それゆえにあなたは見落としをした。」

 

カゲチヨ「どういうことだ?」

 

ヤヨイ「貴方はこの状況だけを見てこれは桃太郎の冒頭で起きた悲劇と思い込んだしかしそれは間違いです。何故なら桃から誕生したばかりの桃太郎がなんであんなに成長してるんですか?」

 

カンナ「桃からの誕生は無視でそこは突っ込むんだ!?」

 

カゲチヨ「!!!???」

 

カンナちゃんの言う通りだしカゲはなんで衝撃受けてるの!

 

ヤヨイ「この桃太郎は完全に成人しています。そして一個も残っていない黍団子、汚れた身なりが全てを証明しています。」

 

ミナヅキ「ヤヨイも呪縛に掛かってる・・・」

 

ヒサメ「誰か二人を止めて・・・」

 

ヤヨイ「そうです。これは全てが終わった後の事件。」

 

カゲチヨ「なら何で奴は桃の中に入ってたんだよ!」

 

ヤヨイ「たしかにこの傷はお爺さんとおばあさんにつけられたものでしょう。しかし見てください出血の跡がほとんどないことから傷を受けたときにはもう死んでいたと証明している・・・つまり誰かが彼を殺害して冒頭の下りのようにもう一度桃に入れて流したんだよ・・・すべてをあの老夫婦に擦り付けるために。」

 

フィーア「ややこしくなりすぎじゃないですか!?」

 

ヤヨイ「フィーアちゃん・・・すべては事件の時系列を混乱させるための偽装工作、犯人は相当狡猾ですね。しかしこれで犯人は絞り込めました。お供の犬、猿、雉、このカかの誰かしかいないんですよ。」

 

まぁ、登場人物がその動物しかいないからね・・・

 

ヤヨイ「彼らは鬼ヶ島から財宝を持ち帰ったと聞きます。平和のためでも獣と桃から生まれた怪物としての本性が出てしまい財宝を独占しようと争いを始めたのでしょう・・・」

 

桃太郎をどこまで汚せば気が済むの!?シディが怒るよ!

 

ヤヨイ「とりわけこれだけ狡猾な罠を張れるのはさ・・・」

 

カンナ「猿じゃないよ・・・どうやら桃太郎の呪縛に囚われてあなたも大切なことを見落としてるよ。」

 

流石カンナちゃん・・・

 

カンナ「猿は・・・金使えないよ。」

 

ヒサメ「当たり前の事だった!だんだん推理がバカになってきた!」

 

ヤバいよこの事件!

 

カンナ「つまりは真犯人は猿以外の誰か・・・」

 

ミナヅキ「違う・・・その中に犯人はいない・・・」

 

ミナヅキちゃんまで推理に!?

 

カンナ「なんでそうだと言いきれるの?」

 

ミナヅキ「めんどくさいから。」

 

カゲチヨ・ヤヨイ・カンナ「・・・!」

 

ハツキ「最終的のめんどくさいで済ませたらそうなりますよね・・・」

 

カゲたちが衝撃的な顔で固まるのでハツキさんもそういう。

 

カゲチヨ「犯人が誰にしても獣じゃ事情聴取もできないし別の線で犯人を辿るしかないな。」

 

ヤヨイ「クリスさん、検死の結果を教えてください。この切り傷が致命傷でないとすれば本物の致命傷によって犯人があの獣たちであるかどうかがわかるはずです。」

 

クリス「二人とも残念だけどこれ以外に目立った傷はないんだ。ただレントゲンで器官に妙な物が写っていた。団子状の何かだね。」

 

団子状の物って・・・

 

フィーア「明らかに黍団子のものじゃないですか!こんだけ推理しておいて最終的に食い意地張って死んでるんじゃないですか!」

 

フィーアちゃんの言う通りグダグダにもほどがあるよ・・・

 

ヤヨイ「フィーアちゃん、考えが足りないですよこれは団子じゃなくて猿の糞です。猿は糞を投げるでしょ?やっぱり私が正しかったんですよ。」

 

カゲチヨ「いやいや、桃太郎に黍団子を食わせるのはお爺さんとお婆さんでしょ財宝に目がくらんだ二人は桃太郎を殺害したんだ・・・・!」

 

マズイ・・・二人の負けず嫌いが加速してる・・・

 

カンナ「わかったよ。じゃあ二人の間を取っておかまの猿ってことで。」

 

カンナちゃん!?どこの間を取ってるの!

 

ヒサメ「もう!これじゃ埒が明かないよ!こうなったら犬、猿、雉の様子を見ればいいんだよ!お父さん!事情聴取を・・・」

 

クリス「あぁ、それならここにいるよ。」

 

そう言ってお父さんは桃太郎の胃のレントゲンを見せてきた・・・そう胃の中には三匹が・・・

 

ヒサメ「容疑者全員食われてたの!?」

 

私は衝撃的すぎて叫ぶ。

 

カンナ「もしかしてこうだったんじゃない?桃太郎は鬼ヶ島に帰る途中で遭難してたんだよ・・・出たくても船から出られなかったんだよ。そして財宝じゃなくて食料として互いの体を奪い合った・・・そして仲間を食らった男はその報いを受けるように最後の黍団子を喉に詰まらせて死んだんだよ・・・」

 

そ、そんな悲しい結末なの・・・

 

ハツキ「いえ、違いますね・・・」

 

そういってハツキさんは桃太郎に近づいて手を口の中に突っ込んだ!

そうして出てきたのは・・・

 

ハツキ「これは黍団子じゃなくて団子の入っていた袋です。これで胃袋には団子はなくなりました。もし取り合ったのならそれらしき影が無いのは不自然です。空腹に耐えかねて袋を食べるくらいの人が食べなかったのか・・・それは団子を管理していたのは盗み食い禁止の文字の通り桃太郎が管理してたんでしょう。」

 

ミナヅキ「本当だ・・・文字がある・・・」

 

ミナヅキちゃんの言う通りだ。

 

ハツキ「おそらく団子は一つも食べてないんですよ。全部仲間に与えて自分は草履でもかじってたんですよ・・・けど仲間は次々と仲間は倒れていく。こんなものを食う男ですから最後まで生きのこったんでしょうね。」

 

カゲチヨ「ハツキ・・・」

 

ヤヨイ「貴方・・・そんな甘い結末が真実だって言うの!」

 

フィーア「そこからはカンナちゃんと同じで生き残るために仲間を・・・」

 

フィーアちゃんが呟く。

 

ハツキ「カゲチヨさん、ヤヨイ・・・わかりますか。妖精王はこの事件で知って欲しかったんですよ。仲間どうしで喧嘩することの愚かさと助け合うことの美しさを・・・

そうですよね!」

 

クリス「ん~惜しかったな~!」

 

ま、まさかの不正解・・・

 

クリス「桃太郎が殺されたのはあってるよ。でもこの死体は桃太郎じゃなくて桃太郎たちを丸のみした鬼。桃太郎に化けて人間を食べようとしたところを志半ばで倒れた・・・」

 

レントゲンの脳の所に腫瘍があった・・・

 

クリス「つまり本当の犯人は脳腫瘍ってことだね。」

 

お父さん・・・

 

ヒサメ「せっかく喧嘩も収まって一件落着な雰囲気だったのに・・・」

 

ハツキ「どんな結末にしてるんですかー!!」

 

クリス「ごめんなさーい!」

 

私たちはお父さんを追い回してるのを見て二人はいつの間にか仲直りしましたとさ・・・

 



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ユカの王様代理?

sideクリス

これはユカ生まれた頃の話・・・

俺はユカがタニシの世話をしているのを見ていた・・・

 

ユカ「見てリル。これがタニシリョウコって名前でタニシKで・・・」

 

リル「異宙産のタニシ全然動かないね・・・」

 

ユカとリルのマイブームはタニシを育てることらしい・・・

 

クリス「ユカ、今日は霊槍の訓練をする予定だろ。」

 

ユカ「えー・・・雨が降りそうだし中止にしましょうよ・・・」

 

クリス「何言ってんだよ。スイレンも待ってるんだぞ!」

 

ユカ「でも靴のつま先が濡れたら気持ち悪いじゃないですか。」

 

あーもう!

 

クリス「お前は本当にこの森を良くしたいと思ってるの?」

 

ユカ「何言ってるの!私は異宙一の森ガールですよ!」

 

だったらもうちょっと態度で示して欲しいんだけど・・・そうだ!

 

数日後

 

ユカ「え!?肉まんを脇の下で温める新サービスですか!?」

 

そんな事言ってねぇよ!?

 

クリス「ちょっと痛みを感じない吸血鬼・・・グラスと話すことがあって出かけるんだよ。」

 

リル「あぁ、地衝祭に向けてですか?」

 

クリス「あぁ、一泊して帰る予定だからその間一番強いユカが王様代理にするから頑張ってくれないか?」

 

ユカ「私はタニシの世話で手一杯なんですけど・・・」

 

スイレン「異宙産のタニシは一年ほっておいても生きていける・・・」

 

そうだぞ全く・・・

 

クリス「他に頼める奴がいないじゃん。」

 

ユカ「確かにリルはどっちかって言うと技術専門だしスイレンも口数が多い方じゃないしお母さんは気配りはできても戦闘能力はお父さんと比べちゃうと劣ってるしね・・・」

 

そういうこと。

 

クリス「スイレンとリルと一緒に頑張ってね。」

 

ユカ「わかりました。」

 

俺は少し離れたところで様子を見ることにした・・・

 

クリス「妖精眼で遠視してみるか・・・」

 

そうして能力を発動すると・・・

 

?「うわぁぁあ~!ひっく・・・えっぐ・・・」

 

やっぱりリルあたりが泣き始めて・・・

 

ユカ「うわぁぁあ~!お父さま~!!」

 

えぇぇ!?ユカが泣いてるのかよ!

 

リル「これは予想外すぎるよ!」

 

スイレン「いつもお父さんのことからかってるのに・・・」

 

案外寂しがりやだったんだな・・・

 

リル「見てください!赤べこを作ったんですよ!首が揺れて面白いでしょ!」

 

おお!リル、それでユカの気を引くんだ!

 

ユカ「あははは・・・」

 

ぽろっ・・・

 

あ・・・首が取れた・・・

 

ユカ「うわぁああぁ!」

 

また泣き始めたー!!

 

スイレン「じゃあ次はこれ・・・人形・・・」

 

おぉ!スイレンナイスアシスト!

 

ユカ「やった・・・ってぎゃぁあぁあ!」

 

 

あぁ!?人形の顔がアナベル人形みたいな感じだ!

 

 

スイレン「しまった・・・これカンナお姉ちゃんのお土産・・・」

 

何やってんだー!

 

クリス「このままじゃユカが泣きすぎて脱水症状になっちまうぞ!」

 

その時だった!

 

ユキネ「ちょっと!これどういうことよ!」

 

雪女のユキネが来た!

 

ユキネ「この悪口メール貴方たちが送ったんじゃないの?」

 

リル「えぇ!?私じゃありませんよ?」

 

スイレン「知らない・・・」

 

ユキネ「じゃあ何で発信先がここなの?」

 

しまった・・・ユカを試すために俺がメールを送ったんだった・・・

 

ユカ「うわぁああ!」

 

ユキネ「ちょっと・・・大丈夫?」

 

ユキネも心配してる・・・

 

ユカ「おおお・・・お父さまがいないの・・・・」

 

ユキネ「そうなの・・・でも犯人を見つけて氷漬けにしないと気が・・・」

 

ユカ「うるさい!」

 

え!?

 

ユカ「私はお父様と約束したんです・・・私が王様代理で森の皆は私が守るって・・・だから私が謝ります・・・申し訳ありませんでした。」

 

リル「ユカちゃん・・・」

 

スイレン「ユカ・・・」

 

うぅううう・・・悪い・・・自覚がないみたいな発言して・・・ユカお前こそ異宙一妖精王の森を愛してる女だよ・・・俺はすぐにユカの元に行く。

 

ユキネ「じゃあこれは誰が書いたのかしら・・・?」

 

ユカ「見せてください・・・あ、これって・・・」

 

クリス「ユカ!」

 

ユカ「お父さんのメルアドですね。」

 

ユキネ「アンタかー!!」吹雪攻撃

 

ぎゃあぁあ!ユカー!

 

なんとか事情を話してユキネには許してもらえました・・・

 

 



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続ファイアーマグナム

side山田一郎

俺の名前はファイアーマグナムまたの名を山田一郎で正義の味方だ。俺はこの間常に力を出せる状態にして世界を守るということをカレコレ屋に教わったのだが・・・

 

ー回想ー

 

コンビニ

 

店員「ヘルメットのままでの入店はご遠慮ください」

 

ファイアーマグナム「すみません・・・」

 

道端

 

警察官「職業は?」

 

ファイアーマグナム「正義の味方です・・・」

 

公園

 

女性「変態よ!早く逃げなさい!」

 

子ども「うわぁー!?」

 

ファイアーマグナム「変態じゃないよ!?」

 

ー回想終了ー

 

変身ヒーローが変身しっぱなしだと単なる不審者扱いされることが分かった・・・

というわけで相談するためにカレコレ屋に来たのだ・・・

 

カゲチヨ「なるほどね・・・変態と勘違いされると・・・」

 

カンナ「実際変態だしね。」

 

いや変態じゃないからね!?

 

山田「それで相談なんだけどどうしたら正義の味方として充実した生活を送れるか知恵を貸して欲しくて来たんだ。」

 

フィーア「シディさんどうします?午後は皆でババ抜きする約束だよね?」

 

山田「そんな連れないこと言うなよ!頼むよ!」

 

シディ「わかった。任せてくれ!」

 

流石シディ君!

 

ヒサメ「つまり平時は人間の姿のままが良いってことだよね・・・」

 

ヒサメちゃんの言う通りだよ・・・

 

カンナ「だったらもっと素早く変身できるようにすればいいんじゃない?」

 

カゲチヨ「あー・・・いちいち変身とか言ってジャンプするのとか非効率だよな・・・」

 

でもそんな簡単に変身アイテムをいじれる人なんて・・・

 

フィーア「取りあえず機械に強い友人がいるので行ってみましょう。」

 

マジで!

 

ーヤヨイの鍛冶屋ー

 

ヤヨイ「なるほど・・・この変身アイテムをいじって素早く変身できるようにしてほしいと・・・」

 

カゲチヨ「頼めねぇか?金は依頼料に加えておくからよ。」

 

ヤヨイ「わかりました。システムは大体分かったので少しいじれば・・・はい、できましたよ。」

 

山田「すげぇ!仕事が早いな!」

 

カンナ「まぁ、ヤヨイちゃんなら楽勝だよね。」

 

ヤヨイ「取りあえずボタン式にしてみました。」

 

これなら・・・俺はボタンを押した。

 

ファイアーマグナム「すげぇ!あっさり変身したぞ!」

 

シディ「よし!実際に使えるかシュミレーションしてみよう!」

 

シディ君の言う通りだ!よし!

 

山田「出たな!悪の組織め!」

 

カゲチヨ「ふふふ・・・ファイアーマグナムめ!ボコボコにしてやるよ・・・」

 

山田「よし!変身を・・・あれ?リモコンは・・・」(バックの中をあさる)

 

カレコレ屋+ヤヨイ「それぇぇぇ!」

 

ぎゃ!ちょ!リモコン探してるから血液の棍棒で殴らないで・・・ちょ!?鉄扇使ってるよヤヨイちゃん・・・

 

山田「ってこらー!リモコン出すって言ってんだろうが!」

 

カンナ「いちいち鞄にしまってるから襲われるんでしょ?」

 

山田「普通落としたら嫌だからしまうよ普通!」

 

ヒサメ「意外と真面目!?ヤヨイちゃん・・・」

 

ヤヨイ「大丈夫ですよ。腕時計型ボタンです。」

 

そういうのを出してくれよー!

 

山田「じゃあ最初からやるぞ・・・」

 

カゲチヨ「おう、おのれ・・・お前がファイアー・・・」

 

カンナ「それー!」

 

カゲチヨ以外の五人「とりゃぁぁ!」

 

カゲチヨ「とりゃああ!」

 

いや・・・ちょ・・・ボタンまだ押せてない・・・

 

山田「こらー!不意打ちとかずるいじゃんかよ!」

 

フィーア「ずるいから悪なんですよ?」

 

ヤヨイ「こうなったら常に変身するように変身するしかないですね・・・」

 

そう言ってヤヨイは数秒おきに自動で変身するようにした・・・

 

シディ「うーむ・・・これではまた警察に怪しまれてしまうのでは・・・」

 

カゲチヨ「すげぇ!変態さ加減に拍車がかかったー!」

 

シディ君の言う通りだよ!カゲチヨ君はからかうなー!!

 

ヤヨイ「確かにこれでは戦えないですね・・・ならセンサー型にしましょう。半径一メートル以内に敵が近づくと自動で変身するんです。」

 

短時間でそこまで・・・天才すぎるぜ!俺は早速頭にセンサーをつけてシュミレーションをする。

 

山田「悪が栄えたためしはないぞ!尋常に勝負しろ!」

 

カゲチヨ「己・・・ファイアーマグナムめ・・・お前らやってしまえ!」

 

カゲチヨ以外の全員「それー!!」

 

近づかれたので俺は変身する!

 

カンナ「うわっ!」

 

ファイアーマグナム「ははは!半径一メートル以内に近づくと俺は変身するのだ!」

 

シディ「これでは勝てない・・・逃げろ!」

 

やったー!成功だ!

 

山田「さぁ、どうするって痛い!」

 

なんと氷柱が飛んできた・・・

 

カレコレ屋+ヤヨイ「えーい!」

 

血液の弾丸や雷に炎に水に呪いの波動・・・遠距離に切り替えた!?

 

山田「ちょ!?遠距離は・・・痛っ!ぐはっ!ってこらー!飛び道具とか無し!」

 

カゲチヨ「自分の都合に合わせて敵が攻撃してくるとでも思ってんのかよ!」

 

山田「それはそうなんだけどさー・・・・うぅ・・・やっぱり俺には正義の味方とか無理だな・・・」

 

ヒサメ「すみません・・・私たちもやり過ぎましたし泣かないでください・・・」

 

山田「アンタらにはわからないよ・・・俺もこの年だ・・・年老いた親が毎週のように電話してくるんだよ・・・いい加減諦めてみかん農家継げって・・・でもさ成功するまで諦めたくないんだよ・・・!」

 

フィーア「と言ってもどうするべきでしょうか・・・」

 

カンナ「アーシに一つ方法があるんだけど・・・」

 

そういうとカンナちゃんはどこかに行き・・・

 

カンナ「これだよ!オーナーの店にあった着ぐるみ型のパワードスーツ!」

 

なんと服に普通と書いてある人間のおっさんのような見た目の着ぐるみだった・・・

 

山田「どういうことだよ?」

 

カンナ「変身した格好でうろうろするから変態扱いされるんでしょ?これだったら相手も生身と思って油断する一石二鳥だよ!」

 

シディ「だが丈夫さは大丈夫なのか?」

 

カンナ「大丈夫オーナーによると戦車の一撃にも耐えられるみたい!」

 

フィーア「良かったですね・・・これで正義の味方続けられますよ。」

 

カゲチヨ「まぁ、やれるとこまでやってみたらいいんじゃないっすか?」

 

ヒサメ「またいつでも相談にのりますよ。」

 

皆・・・ありがとう・・・!

 

警察「大人しくするんだ!変態!」

 

ヘリまで来てるし前よりひどくなった―!?



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ギガラクネ大量発生!

sideフィーア

さて狩りも終わったし今日の依頼は如月さんのところでしたね!

 

このとき私は気付きませんでした・・・服の中に蜘蛛が入ったことに・・・

 

sideカゲチヨ

今日は如月さんのところで依頼なんだが・・・

 

カゲチヨ「この装置はなんだ?」

 

俺は如月さんに聞く。

 

如月「これは生命再生装置が完成したんです。その結果を客観的に見て欲しいんです。」

 

シディ「なんだそれは?」

 

シディの言う通り凄そうな名前ではあるけど・・・

 

如月「簡単に説明すると化石を元の生物に再生できる装置なんです。」

 

カンナ「え!?ってことは恐竜も再生できるの!?」

 

カンナの言う通り世紀の大発明じゃないか!?

 

如月「まぁ、将来的には可能でしょうけど装置のサイズは中型までのものなので今は難しいですね。」

 

フィーア「せっかく恐竜と戦えると思ったのに・・・残念です。」

 

ヒサメ「恐竜と戦うのに付き合わされるのは勘弁だからね!?」

 

ヒサの言う通りだぜ、このバトルジャンキーめ・・・

 

シディ「じゃあ何を復元するんだ?」

 

如月「今回は小型のメガラクネにしようと思います。」

 

フィーア「メガラクネ?」

 

カンナ「巨大という意味のメガと蜘蛛という意味のアラクネを掛け合わせた名前なんだよ。」

 

カゲチヨ「ってことはデカい蜘蛛ってことかよ?」

 

カンナ「いや、蜘蛛じゃなくて3億年前に生息していた節足動物だよ。」

 

如月「化石が蜘蛛に似ていたので誤解されたんです。実際は60センチの海サソリなんです。」

 

ややこしいな・・・

 

如月「それじゃあ再生しますよ!スイッチオーン!」

 

如月さんはそうしてボタンを押したが・・・

 

如月「あ、再生まで三時間かかるんでした・・・」

 

なぁ!?またドジかよ・・・

 

ヒサメ「でも十分凄いよね・・・」

 

フィーア「そうですね・・・行きましょうか・・・」

 

しかし俺たちは気付かなかったフィーアの落とした蜘蛛が再生装置に入っていったなんて・・・

 

sideヒサメ

そうして三時間経ったころだった・・・

 

研究員「うわぁあ!?」

 

研究員「助けてくれ!」

 

研究員の悲鳴が聞こえてきた!

 

如月「どうしたんですか!?」

 

如月さんが研究員に聞く。

 

研究員「巨大な蜘蛛に襲われてるんです!」

 

その時だった!

 

蜘蛛「しゃぁぁあ!」

 

なんと超巨大な蜘蛛が襲い掛かってきたのだ!

 

研究員「ぐわぁぁあ!?」

 

い、一瞬で食べられちゃった・・・

 

カゲチヨ「どうなってんだよ!」

 

カンナ「とにかく態勢を立て直そう!」

 

カンナちゃんの指示に従って私たちは逃げた。

 

ヒサメ「一体どうなってるの?」

 

フィーア「見た感じアシダカクモですね・・・」

 

シディ「しかしあんな巨大なもの見たことないぞ?」

 

私たちはあの蜘蛛を分析する。

 

如月「どうやら再生装置に別の蜘蛛が侵入して装置のエネルギーを取り込んで巨大化したんでしょうね・・・名づけるならギガラクネですね。」

 

カゲチヨ「名前はどうでもいいんだよ!」

 

ドンドン!

 

ヒサメ「さっきの蜘蛛、近づいて扉を破ろうとしてるよ!?」

 

カンナ「こうなったら戦うしかないね・・・」

 

ギガラクネ「しゃあぁあ!」

 

来た!

 

カンナ「くらえ!」

 

ドドドドっ!

 

カンナちゃんは炎の弾丸をマシンガンのように乱射して仕留めた!

 

シディ「流石だな。」

 

カンナ「楽勝!」

 

でもまだ沢山いるみたい・・・

 

如月「すみません、異宙の能力で撃退してくれませんか?」

 

仕方ないよね・・・

 

カゲチヨ「了解しました!報酬は弾んでくださいね!」

 

sideフィーア

そうして私たちはギガラクネを撃退していきます。

 

ヒサメ「ごめんね!」

 

バチバチっ!

 

ヒサメちゃんは電撃で、

 

シディ「ふっ!」

 

シディは火球で、

 

カゲチヨ「そらよ!」

 

カゲチヨは血液操作で蜘蛛を拘束。

 

フィーア「それ!ドライバー斬り!」

 

私は落ちてたドライバーをキリンのスピードでスイングすることで次々と切り裂いていきます。

 

カンナ「おそらく再生装置が奴らの本拠地!もうすぐだよ!」

 

カンナちゃんの言う通りですね・・・私たちは部屋に入ると再生装置の前に卵が置かれていました・・・

 

カゲチヨ「なるほど・・・こうして増えてるってことか・・・」

 

その時でした!

 

ギガラクネ「ぎしゃああぁ!」

 

通常のギガラクネよりさらにデカいもはや建物の天井まで届くほどの蜘蛛がそこにいました!

 

カンナ「デカすぎじゃない!?」

 

ヒサメ「ボスだとしても再生装置のエネルギーを取り込みすぎでしょ・・・」

 

フィーア「倒さないとマズイですよ!」

 

そう言って私は蹴りで衝撃波を生み出しますが・・・

 

ギガラクネ「きしゃ!」

 

なんと蜘蛛の糸を束ねてガードしました!

 

ヒサメ「くっ!」

 

カンナ「これでどう!」

 

カンナちゃんが水球で閉じ込めてヒサメちゃんがそれを凍らせるけど・・・

 

メガラクネ「ぎしゃああ!」

 

バリ―ン!

 

中を凍結される前にメチャクチャなパワーで打ち破りました・・・

 

シディ「このままでは・・・」

 

絶体絶命ですね・・・

 

カンナ「いや、まだ手はあるよ!」

 

カンナちゃん!?

 

カンナ「カゲチヨ、はいこれで怪獣化して!」

 

カゲチヨ「これってあの宝玉じゃねぇか!?」

 

そうカンナちゃんが取り出したのは以前怪獣化したカゲチヨが落とした宝玉でした。

 

カンナ「巨大な敵には巨大な物で対抗しないと!」

 

ヒサメ「カゲお願い!」

 

フィーア「根性見せるときですよ!」

 

私たちは必死にお願いします。

 

カゲチヨ「あぁもう!やってやる!」

 

カゲチヨが宝玉を掴むと怪獣化した!

 

カンナ「上に向けて光線を打ち込んで!」

 

カゲチヨ「ぎゃあぁあ!」

 

ギガラクネ「ぎゅうううう!?」

 

カゲチヨが光線でギガラクネを空に打ち上げる!

 

ヒサメ「そのままパンチだよ!カゲ!」

 

カゲチヨ「がぁあああ!」

 

ギガラクネ「ぎゅううう!?」

 

そしてカゲチヨは飛び上がりギガラクネにパンチを食らわせた!

 

ギガラクネ「ぎゅ・・・う・・・」

 

そうしてギガラクネは動かなくなった・・・

 

カゲチヨ「あー・・・疲れたぜ・・・」

 

カゲチヨが元に戻ってこちらに来た・・・

 

ヒサメ「カゲ!凄いよ!」

 

如月「ありがとうございます。職員たちの犠牲も最小ですみました。」

 

カンナ「今回はカゲチヨと宝玉を持ってたアーシのお手柄だね!」

 

シディ「あぁ、助かったぞ。」

 

なんかカンナちゃんは自慢げですが怪獣化したカゲチヨ・・・凄い戦闘力でしたね・・・私も装置で巨大化して戦ってみたいです。



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笑ってはいけない記者会見

sideカゲチヨ

今日は警察関係者が依頼人だった。

 

警察署長「我が署の謝罪会見に出席してもらいたいんだ。」

 

ヒサメ「関係者でもないのに良いんですか?」

 

ヒサが聞くと

 

警察署長「だが私以外の責任者四人が全員腹痛で休んでしまって・・・」

 

カゲチヨ「小学生のずる休みかよ。」

 

どう考えても逃げたとしか思われない理由だった・・・

 

警察署長「謝罪会見は出席者が何人かいないと見栄えが悪い。どうか頼む!」

 

シディ「見栄えか・・・警察も大変なんだな。」

 

でも四人か・・・

 

カゲチヨ「カンナとフィーアがヤヨイたちに依頼頼まれてもう行っちまったしどうする?」

 

ヒサメ「仕方ない・・・ヨ―メイちゃんに頼もう。」

 

こうして俺たちは依頼をこなすことになった。

 

sideヨ―メイ

 

ヨ―メイ「何でこんな時にあの二人はいないんですか!?」

 

ヒサメ「ごめんねヨ―メイちゃん。」

 

というわけで数合わせのために呼ばれました・・・

 

警察署長「受け答えは全て私がする。君たちは同席してくれさえすればいい。だが一つだけルールがある。会見中に絶対に笑ってはいけない。笑ったものは退場だ。」

 

厳しいですけど・・・

 

カゲチヨ「警察の謝罪会見なんて笑いようがないと思いますけど。」

 

カゲチヨさんの言う通りですよ・・・

 

警察署長「会見終了までいてくれたら報酬は満額払おう。」

 

これは楽勝ですね!

 

そうして会見は始まったのですが・・・

 

司会「これよりコンビニ セブンイレボン セロリパセリ入れ替え事件誤認逮捕についての謝罪会見を行います。」

 

どういう事件ですか!?

 

警察署長「事件の概要をご説明いたします。犯行現場はコンビニイレボン駅前店、何者かの手によってハンバーグ弁当の付け合わせのパセリがことごとくセロリに入れ替えられるという事件が起きました。」

 

カゲチヨ(誰得?)

 

ヒサメ・ヨ―メイ(プっ・・・)

 

何ですかその事件は・・・

 

署長「そして セロリを覗く時、セロリもまたこちらを覗いているのだ。という謎の犯行の声明が届きました。」

 

ヤヨイ「今回誤認逮捕してしまった経緯について教えてください。」

 

ヤヨイさん!?まさかこんなところにいるとは・・・カゲチヨさんたちも驚いてますしカンナさんたちもいるってことですよね・・・

 

署長「コンビニスタッフの証言から犯人と思われる人物の似顔絵を作成、それを元に逮捕に至ったのですがそれが誤認につながってしまったのです・・・」

 

絵が下手くそすぎますよ!フィーアさん並みです!

 

署長「そしてこちらが写真です。」

 

カゲチヨ「そんなことある!?」

 

そっくりすぎますよ!そりゃ確定と思っても仕方ない気がしてきました…

 

記者「はははは!もう耐えられない!ぎゃー!」

 

なんと笑った一人が棒を持ったサングラスの男にたたき出されました!

 

ヒサメ「即退場ってこういうこと!?」

 

ヨ―メイ「何ですか!?この黒服集団!?」

 

署長「警察の暗部とでもいおうか。」

 

カゲチヨ「どう見てもかっこよくないだろ・・・」

 

しかも普通に会見続けるみたいですし・・・

 

ミナヅキ「誤認逮捕した人の身元は?」

 

ミナヅキさんが質問します。

 

署長「え~22歳ホスト、ホストでの名前はポーランド、本名は菅田将暉です。」

 

ぷーっ!!

 

ヨ―メイ「あははははは!親呪うしかないですね~!」

 

どかっ!

 

ぎゃあぁ!

 

ヒサメ「ヨ―メイちゃーん!」

 

シディ「ヨ―メイ、ルールをやぶったらだめだぞ。」

 

カゲチヨ「これはヨ―メイ悪くないだろ。」

 

sideフィーア

何ですかこの会見・・・笑ってはいけないみたいですけど・・・

私たちはヤヨイさんたちに依頼で来たのですが何故かカゲチヨたちが責任者側でいてこんなカオスな状況に巻き込まれてるんですよね・・・

 

カンナ「フィーアちゃん。これおしろい。」

 

え?何でですか?

 

ハツキ「この地域では質問するときおしろいをつけて質問する伝統があるんです。」

 

どんな風習ですか!?全く・・・郷に入っては郷に従えと言いますしね・・・つけて質問しましょう・・・

 

フィーア「真犯人は?」

 

署長「すでに逮捕しました。」

 

ヒサメ「ぷっ!」

 

カンナ「身元は?」

 

署長「住所不明無職。35歳の男性です。」

 

ハツキ「写真は?」

 

署長「入手いたしました。」

 

今なんでかヒサメちゃんに笑われた気がしたんですけど・・・

 

ヒサメ(皆笑わせにきてるよね?)

 

シディ「この地域独特の風習だろうか?」

 

シディさんあたりです。

 

署長「では真犯人の写真をお見せします。」

 

まさかの犯人もおしろいでした・・・

 

ヒサメ「ぷはははは!もうだめー!ごめんなさい!」

 

これは責められませんね・・・

 

sideカゲチヨ

 

シディ「笑うなと言われてるのになぜ笑うんだ?」

 

ヤヨイ「私たちは真剣に事件を追うもの・・・これくらいでは笑いませんよ。」

 

シディとヤヨイたち強いな・・・

 

にしても俺とシディだけになっちまった・・・

 

署長「真犯人は国際セロリスト集団の一員を自称しておりパセリばかりハンバーグに付け合わせるのが許せなかったと犯行動機を自称しています。」

 

シディ「ふ、ふふふ・・・」

 

ヤヨイ「くっ・・・うふふ・・・」

 

カゲチヨ「二人とも耐えろ!おっさんがはしゃいだプリクラにツボるのはわかるけど・・・」

 

シディ「いや、セロリだと思ってパセリを食べたときの皆の表情を思い浮かべると・・・ははははは!」

 

ヤヨイ「そうですよ・・・これは耐えられませんん・・・あはははは!」

 

パシーン!

 

二人ともツボが謎だわ!

 

ポーランド「おい!テメーら覚悟しろ!」

 

署長「お、お前は!」

 

まずい・・・こんな時に真犯人が復讐を・・・

 

ポーランド「誤認逮捕のせいで俺はホストもクビになって何もなくなっちまった!」

 

ぷっ・・・同情はするけどお前はホスト向いてないから・・・

 

ポーランド「テメーら全員道連れに死んでやる!」

 

女性「やめて!ポーランド!」

 

なんと女性が乱入してきた!

 

ポーランド「君は・・・俺の人生で指名客・・・」

 

カンナ「ぷはははは!指名客いたんだ!?」

 

バシーン!

 

カンナ・・・失礼だけど気持ちはわかるぞ・・・

 

ポーランド「俺には何もないけどそれでもいいの!?」

 

っていうかあの女性かなり美人・・・

 

女性「いいに決まってる!あなた以外考えられない!」

 

カゲチヨ・フィーア「あはははは!おしろいにほっぺを赤く・・・ふはははは!」

 

ハツキ「顔がわかりません・・・あはははは!」

 

結局俺たちは叩きだされ・・・

 

署長「これで、会見は終わります。」

 

ミナヅキ「はい。これからは確認をしっかりするようにしてください。」

 

署長とミナヅキだけが残ったという・・・

 

sideヒサメ

 

署長「ミナヅキさん以外参加者が全員脱落してしまうとは・・・残念だよ。」

 

シディ「すまん・・・」

 

ヒサメ「お役に立てずにすみません・・・」

 

カゲチヨ「お前らもおしろいつけてきたときは驚いたぞ・・・それこそ悪夢だと思ったぞ・・・」

 

カンナ「なんかあのおしろい美白効果があるんだって!アーシすっかりはまったんだよね~!」

 

フィーア「ぷっ・・・やめてください・・・」

 

ホントだよ・・・っていうかミナヅキちゃん凄すぎだよ・・・

すると署長の電話が鳴った・・・

 

署長「何!?また謝罪会見!?」

 

無理です絶対!?

 




ミナヅキが笑うとき

ミナヅキ「布団が吹っ飛んだ・・・猫が寝ころんだ・・・あはははは!」

カゲチヨ「親父ギャグで笑うのかよ!?」

ヒサメ「それより面白いのがあったのに・・・」

フィーア「意外と単純なのか複雑なセンスなのかわかりませんね・・・」



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奴隷解放作戦

sideフィーア

今日はカゲチヨとヒサメちゃん、カンナちゃんがいなかったので久しぶりにシディさんと二人きり!と思っていたのですが・・・

 

ボティス「今日の飯はなんじゃ?」

 

シディ「ミートローフだ。」

 

ボティス「なんじゃそれはまずそうじゃのう。仕方ないから食べてやろう。」

 

何でこんなときに限って起きてるんですか・・・

 

フィーア「シディさん、何か手伝えることがあったら言って・・・」

 

バタっ!

 

シディ「なんだ?」

 

私の必死の声も何かが倒れた音でかき消されました・・・

 

少年「うぅ・・・」

 

シディ「大丈夫か!?」

 

なんと倒れていたのは少年でした!

 

少年「水とお腹がすいた・・・」

 

了解しました!

 

私は素早くミートローフを持ってきました!

 

シディ「フィーアありがとう。」

 

そのお礼だけで十分です・・・

少年はがつがつと食べ始めます。

 

ボティス「元気そうじゃの。」

 

シディ「あぁ、良かった。」

 

フィーア「ふふふ・・・まるで家族みたいですね・・・」

 

ボティス「貴様・・・完全にこやつを子供、ワシをペットにしておるな・・・」

 

少年「ごちそうさまでした。」

 

少年はご飯を全部食べると何で倒れていたのか話してくれました。

 

少年「実は僕・・・逃げ出してきた奴隷なんです。サカサと呼ばれる女が支配する市場からに逃げ出してきました。子供を専門に扱っているんです・・・」

 

シディ「そんな場所があるのか・・・」

 

少年「お金のない家では子供は売られますから。僕と一緒にいた子たちは・・・」

 

なるほど・・・

 

ボティス「シディ、フィー子、余計なことを考えるなよ。」

 

シディ「そんな違法な場所は放っておけない。その奴隷市場?に案内してくれないか?」

 

少年「は、はい・・・」

 

そうしてたどり着いた場所は・・・・

 

フィーア「子供の王国、ふざけた名前ですね。」

 

私は顔を顰めてそう言います。

 

シディ「ありがとう、お前はここまでで大丈夫だ。捕まったら大変だ。」

 

少年「でも道案内は必要でしょ?手伝いをさせてよ!」

 

フィーア「そうですね!心意気を無駄にするわけにも行きませんね!」

 

シディ「・・・そうだな、頼む。」

 

そうして私たちは市場に進んで行きます。

 

シディ「酷い・・・」

 

少年「ここの支配人サカサは貧乏な子供を親から買い取ったり拉致したりして売っているんだ。売れ残ったら肉体労働専門になるんだ。」

 

さて支配人をどうしてしまいましょうか・・・

 

シディ「このにおいは・・・」

 

フィーア「どうかしたんですか?」

 

シディ「いや、何でもない。」

 

「お客様?何か問題がありましたでしょうか?」

 

白と黒のハーフの髪をした女性が立っていました。

 

少年「あの人が支配人です・・・」

 

サカサ「何かご不満でもありまして~?」

 

シディ「あるに決まってる!こんなことは間違っている!子供たちを解放しろ!」

 

サカサ「なるほど、きちょうなご意見ありがとうございます。検討しますよ、貴方たちの死後に。」

 

そう言って飛び出してきたイタチの鎌を私は受け止めます!

 

ガキン!

 

「きしゃ!?」

 

あれ・・・・よく見るとこのイタチ・・・

 

ボティス「フィー子気をつけろあれはカマイタチ、風の刃を操る高位の異宙生物じゃ、お主の手刀がそこらの真剣より切れても見えない風の刃で殺されてしまうぞ。」

 

フィーア「ボティスさん、解説ありがとうございます!」

 

それよりなるべく傷つけないように無力化したいですね!

 

カマイタチ「きしゃあぁ!」

 

カマイタチが連撃を出してきますが・・・

 

フィーア「よっと!」

 

シディ「・・・」

 

私はスズキやゼクスの風の能力と戦った記憶を生かして麒麟のスピードで躱しシディさんも狼男の耳で検知して躱していきます。

 

フィーア「貴方も攻撃しないとヤバいですよ?」

 

私は殺気の出ている少年に話しかけます。

 

少年「!?じゃあ遠慮なく!」

 

私たちは飛んでくる攻撃を躱します。

 

ボティス「ほう、フェアリーか。子供で妖精王ほどではないと言えこっちも強力じゃな。」

 

フィーア「シディさん・・・どうしましょう・・・」

 

シディ「あぁ、だが俺は・・・」

 

フィーア「いえ倒せないことは無いんですけど・・・」

 

シディ「?」

 

sideボティス

 

フィー子の奴さっきから様子がおかしいがどうしたんじゃ?

 

シディ「フィーアどうしたんだ?」

 

フィーア「あのカマイタチとフェアリーのあの子・・・可愛すぎませんか!?」

 

は?

 

カマイタチ「きゅ?」

 

少年「え?」

 

サカサ「はい?」

 

儂だけでなく三人とも唖然とする・・・

 

フィーア「可愛すぎて可愛すぎて・・・本当に傷つけたくない。」

 

パリン!パリン!

 

少年「ひぃ!?」

 

カマイタチ「きゅうう!?」

 

サカサ「な、なんですか!?」

 

こやつ・・・殺気だけで窓ガラスを割り折った・・・

 

フィーア「だからサカサには悪いんですけど優しく通りますね?」

 

少年「何言って・・・あれ?体が動かない・・・」

 

カマイタチ「きゅ・・・きゅうう・・・」

 

心は負けてなくても本能体が戦うことを拒絶しておるの・・・呆れた奴じゃ・・・上位の異宙人二人を殺気だけで負かすとはカゲ男の漫画で読んだ覇〇色の覇気のようなことをやりおって・・・

 

シディ「?よくわからんが二人とも戦う意思はないようだ。俺達の言葉が届いたのだな。」

 

フィーア「はい、その通りですね。」

 

シディもマジで鈍感じゃの!

 

サカサ「無茶苦茶ですわ!?貴方!」

 

そう言って奴は怪物の姿に変身しおったじゃが・・・

 

フィーア「子供を売ったからだで強化した肉体なんてもろいんですよ。」

 

フィー子はブレイク状態で居合の構えから手刀を振りぬいた!その速度は改造された怪物の動体視力を凌駕しおった・・・

 

ズバッ!

 

サカサ「え?・・・・あぁあああ!?」

 

筋肉の電気信号が痛みを伝えるまで数秒かかりおった・・・電気より早く斬るとは凄まじいのう・・・

 

シディ「お前は間違っている。人間はだれしも自由に生きる権利があるんだ!」

 

ズゴオオオン!!

 

シディのブレイクした状態の拳でサカサの顔面は陥没しおった・・・

やはりこの二人は無敵すぎるの・・・

 

少年「ダメだ・・・路頭に迷うってわかってるのに殺気が凄すぎてまだ動けない・・・」

 

恨み事も封殺するとは凄まじすぎて笑えてくるは・・・

 

シディ「ついてきてくれ。」

 

そこには無数の金塊や紙幣があった。

 

シディ「さっきだが紙幣の匂いがしてなここに大量にあると思ったんだ。」

 

少年「そんな・・・サカサ様は少ししか儲けてないって・・・」

 

フィーア「洗脳するための嘘だったんですね。さあ、私の胸で泣いて良いですよ!」

 

少年「う、うん・・・ありがとう・・・」

 

フィー子が相変わらずすぎて奴の悲しみも吹き飛び追った・・・まぁ、これも良いところ?なのじゃろうな。

 

クリス「あれ?サカサぶっ倒れてるし。もしかして倒してくれたの?」

 

フィーア「お父さん!」

 

厄介な奴がきおった・・・

 

陸奥「案の定じゃ、この金があれば奴隷保護の拠点をここにできそうじゃ。」

 

シディ「オーナーにも相談してみていいだろうか。」

 

三輪「二人ともお疲れ様です!さぁ、早速始めましょう!」

 

シディ「お前たちは自由に生きていいんだ。」

 

こうして子供の王国の騒ぎは収まったというわけじゃ・・・

ちなみにサカサじゃが・・・

 

サカサ「・・・」

 

ボティス「おい・・・なんかロボットのような感じで雑用をこなしておるぞ?」

 

クリス「村正と記憶消去の合わせ技だよ。こういう奴は記憶消してもアクが残りそうだからね。」

 

恐ろしい奴じゃ・・・

 

そしてあのフェアリーの少年には施設のリーダーを任せたようじゃ・・・

 

フィーア「お願いです!このカマイタチ、ペットにして良いですよね!」

 

クリス「やめろ!?そう言って散歩とか押し付けるんだろ!そういう感じで飼ったペットは結局はお母さんが苦労して散歩するのはクレし〇でお約束なんだよ!あれ?俺お母さん?」

 

シディ「だが、このままにはしておけない。俺からも頼む。」

 

クリス「ぐうう・・・」

 

結局シディの一押しもありカマイタチは森の中で飼うことになりおった・・・




暗殺教室の烏丸先生が笑顔で死神の従えていた犬を服従させていたのを参考にしました。


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コラボ後編 ユカの大暴走 楽園計画を阻止せよ

黒い幻想さんとのコラボです。
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=18532727


sideゼクス

赤猿「俺たちにもう未来はないんだ!お前たちだけでも倒してやる!」

 

赤猿は俺たちに向けて大量の炎の猫を出してきた。

 

ヤヨイ「甘すぎですよ。狐火式神、行きなさい。」

 

式神たち「きゅううう!」

 

ヤヨイがキツネ型の式神を繰り出しドンドンと猫の数を減らした!

 

赤猿「くそっ!」

 

ゼクス「今だ!風圧の檻!」

 

赤猿「ぬあぁああ!?」

 

俺は檻で閉じ込めた後・・・

 

ゼクス「最後は大技だ。風の鎌!」

 

巨大な風の鎌で両断してやった!

ズバン!

 

炎の鎧を切り裂いて体に届いた!

 

赤猿「ごおおお・・・・」

 

断末魔をあげて息絶えたのであった・・・

 

ゼクス「よし。あとはアイツ等の戦いを見届けるだけだな。」

 

ヤヨイ「シディさんがカッコいいことを言うのに期待ですね。」

 

sideハツキ

 

青猿「そらそら!結界でしのぐだけか!?」

 

なかなかの連続攻撃ですね・・・ですが。

 

ハツキ「背後の注意がおろそかですよ。」

 

青猿「何!?ごっ!」

 

私は三節棍を伸ばして結界で反射させて背後を攻撃します。

ではフィナーレと行きましょう。

 

結界圧殺!

 

青猿「何!?結界が迫ってきて押しつぶされる・・・吹雪を出しても反射される・・・」

 

これぞ結界の神髄・・・とくと味わいなさい・・・

 

ハツキ「スズキさん、出番ですよ。」

 

スズキ「とどめは任せるってか・・・食えない奴だよ・・・」

 

スズキさんの鬼の爪による一撃が結界を通り抜けさせて青猿にヒット!

 

青猿「あぁ・・・あ・・・」

 

結界が解けたころには青猿は血を流し倒れ伏しました・・・

 

ハツキ「やれやれ・・・自信過剰な人間はやっぱり疲れますね。」

 

スズキ「あぁ・・・全くだ。」

 

sideサトウ

 

金猿「一気に型をつけてやる!」

 

雷獣咆哮撃!

 

なるほど!電気の突進技か!そういえばフィーアに勉強教えて貰ったときに雷は高いところに行くって言ってたし・・・

 

サトウ「これでどうだ!」

 

俺は落ちていた太い木の棒をとがらせて空中に放り投げた!

 

ズガァァアァン!

 

雷は案の定投げた方向へといっちまった!

 

金猿「馬鹿な!?だがこれで終わりだ!きええええ!」

 

突進攻撃だな!だけどな・・・

 

サトウ「おらあぁあ!」

 

覚悟を決めれば受け止められるもんだぜ!

 

金猿「馬鹿な!?こんなアホに・・・」

 

そのアホに目線言ってていいのかよ?」

 

シディ「ぬおおおお!」

 

金猿「がはっあぁ!」

 

シディが炎を纏った抜き手で金猿の腹を貫いた・・・

 

金猿「馬鹿な・・・」

 

そう言って奴は倒れた・・・

 

サトウ「シディ、やるな・・・って寝てる。」

 

シディ「ZZZZ・・・・」

 

まぁ、さっきまでボロボロだったもんな!

しばらくこうしてても罰は当たらないだろ!

 

sideミナヅキ

 

ミナヅキ「速攻で片付ける・・・」

 

私はそう言って刀を振り上げる!

 

緑猿「ふんっ!」

 

流石武術経験者、私の斬撃を素手で捌けるなんてね・・・

 

緑猿「ならばこれでもくらえ!風の蹴りを!」

 

そうだ・・・

 

ミナヅキ「ゼノン・・・」

 

ゼノン「何?わかった。」

 

そうして話した時奴が突っ込んできた!

 

緑猿「これで終わりだ!きええええ!」

 

躱せるけど私はわざと食らった!

 

ミナヅキ「ぐうう・・・」

 

私は痛がるふりをして液体を流す・・・

 

緑猿「敵を取ると言ってた割には随分と情けない・・・」

 

それはどうかな?

 

ゼノン「今だ!食らえ!テーザーガン!」

 

緑猿「何っ!?」

 

そう私が腹から流していたのは血じゃない。水酸化ナトリウム水溶液・・・その特性は・・・

 

緑猿「ぎゃああああああ!体が痺れる・・・・」

 

そう電気を通しやすいこと。そしてゼノン特製のカンナカムイ並みの電流を作り出せるテーザーガンと合わされば・・・

 

緑猿「・・・・・」

 

奴はバッテリーが尽きるころには物言わぬ躯とかしていた・・・

 

ミナヅキ「私たちのコンビネーション、マジ最高。ハイタッチ。」

 

ゼノン「お、おう・・・」

 

side妖精王世界カゲチヨ

 

ストーンゴーレム「ぐおおおお!」

 

ユカ「さぁ!行きなさいゴーレム新世界の幕開けですよ!」

 

ゴーレムはこっちに向かって突っ込んできた。

 

ヒサチヨ「おら!赤雷の斬撃だ!」

 

ズガアァァン!

 

ヒサチヨが斬撃を繰り出すが・・・

 

ストーンゴーレム「があぁあ!」

 

ヒサチヨ「嘘!」

 

ゴーレムは構わずに腕を振り回す。

 

こうなったらヨ―メイ!俺に合わせろ!

 

ヨ―メイ(妖精王)「りょ、了解です!」

 

俺は血液の剣での斬撃で、ヨ―メイは妖刀混血によって血液の斬撃をゴーレムに浴びせた!

 

ユカ「その程度の攻撃は通じない・・・あれ?」

 

ゴーレム「がぁああ・・・」

 

ユカ「ちょっと!何でコアをむき出しに仕掛けてるんですか!?」

 

ふふふ・・・

 

カゲチヨ「俺の奥の手だよ・・・血液を浴びせればそのものを操れるようにしといたんだ!意思のある生物はまだ無理だがゴーレムはもう理性が飛んでたから上手く発動出来たぜ!」

 

ユカ「嘘!?」

 

俺だって進化してるんだよ!

 

クリス「ヒサチヨ行くぞ!」

 

ズゴオオオン!

 

クリスの光華とヒサチヨの血液と電撃の一撃でゴーレムはチリとなった・・・

 

シディ「後はユカ・・・お前を止めるだけだ。」

 

ユカ「何故邪魔をするんですか?ゼノン世界のシディさん、カゲチヨさん。貴方たちはこれを寿(ことほ)ぐべきなんですよ・・・」

 

どういうことだ?

 

ユカ「カゲチヨさんは女性になったら女子力高めでキャーキャーさせることは間違いないですしシディさんだって差別が許せないなら性別が一緒になれば差別も少しは無くなって自由になります・・・今からでも遅くはありません・・・一緒に祝ってくれますよね?」

 

あぁ・・・確かにそうかもな・・・ヒサへの嫉妬も少しは無くなるかもしれねぇ・・・けどな・・・!

 

ヒサチヨ「いや・・・」

 

シディ「それはできない!」

 

ゼノン世界の俺達の答えはこうだった・・・

 

ユカ「何故!?」

 

ヒサチヨ「それはヨ―メイの気持ちの考えてないからだ・・・皆を傷つけたらヨ―メイは自分を責めると何でわからないんだよ!」

 

カゲチヨ心の中(シディが女体化したらチャンネル終わるだろ!)

 

ヒサメ心の中(相変わらずだね・・)

 

 

シディ「ヨ―メイはそんなことを望んでいない顔だった・・・友達から飛び過ぎてしまったんだ・・・だからもう終わりにしよう・・・」

 

シディ・・・

 

ユカ「シディさん・・・イケメンさ余って憎さ100倍ですね!最後は度付き合いで決着つけましょうか!」

 

神樹の鎧(ゆぐどらくろす)+フェンリルの氷+ホルスの炎

 

炎氷巨人の鎧

 

F〇Oのスルト・フェンリルみたいに氷と炎を纏った鎧を作りやがった・・・

 

ユカ「さぁ、男女差別なく百合の花咲き乱れる楽園のため・・・シディさん・・・貴方を気絶させヨ―メイさんを新時代の花嫁として迎え入れます・・・」

 

シディ(ゼノン)「うおおおお!」

 

ズガッ!バキッ!

 

ヨ―メイ(ゼノン世界)「クリスさん!カゲチヨさん!止めてください!シディさん死んじゃいますよ・・・!」

 

クリス「ダメだ・・・戦いが激しすぎる・・・これも愛がぶつかっている証拠なのか・・・」

 

そう、この戦いに踏み込もうものなら一瞬で灰になっちまう・・・そんな闘気のぶつかりあう場所になっている・・・

 

ユカ「はぁ・・・はぁ・・・流石にしつこいですね・・・!いいでしょうこれで終わらせてあげます!ホルスの炎・・・火車の炎よ・・・万物を灰と化せ・・・!」

 

第一形態+ホルスの炎+火車の炎

 

太陽より輝く愛の槍(ロプトル・ラブスピア)

 

ガシャンンンン!!

 

シディ(ゼノン世界)「ぐっがぁあああ!」

 

ヨ―メイ(妖精王世界・ゼノン世界)「シディさぁああん!!」

 

ヤベェ・・・そう思った時だった!

 

 

かあああ!

 

何だ!?太陽が強く輝いて・・・

 

クリス「ホルス?」

 

マジかよ!?

 

シディ(ゼノン世界)「うおおおおお!ヨ―メイに自由をおおおお!!」

 

ズガァァアアアン!

 

ユカ「こ、この拳・・・本物のホルス並み・・・なぁああ!」

 

シディが突然光輝いたと思ったらユカを吹き飛ばしていた・・・

 

ヨ―メイ(ゼノン)「よ、ヨ―メイ・・・無事だったか・・・ぐっ・・・」

 

バタっ・・・

 

カゲチヨ「シディ!?」

 

ヒサチヨ「嘘でしょ!?」

 

クリス「クソッ!」

 

全員シディに駆け寄った!

 

シディ(ゼノン)「大丈夫だ・・・それよりユカの拘束を・・・」

 

クリス「馬鹿!ユカの本気の一撃食らったんだから少し休んで・・・」

 

その時だった・・・

 

ボティス(ゼノン)「こやつの拘束ならもう済ませたぞ。」

 

ボティスが本来の姿になってユカを拘束していた。

 

ボティス(ゼノン)「シディ、それがお前のわがままか?」

 

シディ(ゼノン)「はい・・・やめろと言われても俺は自由を取り戻すためなら戦います・・・」

 

ボティス「そうか・・・貴様はそれでいい。」

 

そう言ってボティスはユカを引っ張りながら去っていった・・・

 

ヒサメ「あの人誰だったの?」

 

ゼノン世界のヒサが戻って言った。

 

カゲチヨ(妖精王)「さぁ?」

 

カゲチヨ(ゼノン)「通りがかりの異宙人じゃない?」

 

こうして俺たちはヨーメイとヒサ達を救い出したのだが・・・

 

ヨーメイ(妖精王)「結局ウェディングドレス着せられるんですね!?」

 

ヨーメイ(ゼノン)「まぁ助かったしよしとしましょう・・・」

 

クリス「本当にごめん・・・」

 

ミナヅキがお礼ということでヨーメイのドレス姿を希望する騒動があったのは別の話・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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クルージングに鮫襲撃

sideカゲチヨ

 

ヒサメ「わ~!海だ~!!」

 

今日はヨ―メイが当てたチケットでクルージングに来ていた。

 

カゲチヨ「潮風強っ!」

 

ユカ「海・・・最高ですね。」

 

ユカが来たのは絶対水着の女目的だな・・・

 

ヨ―メイ「ま、まさかこんなことになるなんて・・・」

 

シディ「どうしたヨ―メイ?どこか苦しいのか?」

 

セイナ「酔ったのなら酔い止めあるけど・・・」

 

シディ、セイナさん・・・どうせ二人きりだと思ってたのに七人分のチケットを当てちまったからじゃねーの?

 

フィーア「日ごろの行いが良いからですね。私たちの。」

 

カンナ「ここって泳げるんだよね!」

 

カンナの言う通り泳げるはずなんだが・・・

 

ヒサメ「あの背びれ・・・もしかして・・・」

 

乗客「鮫じゃねーか!?」

 

観客が騒ぎ始めるが・・・

 

アナウンス「皆さま。この海は少し前まで鮫が大量発生しており観光できませんでした。ですがご安心ください。すでに100匹以上の鮫の駆除に成功しています。」

 

ってことは目の前にいるのは・・・

 

ヒサメ「あ!イルカだ!」

 

飛び跳ねた姿を見てヒサがそう言った。

 

カンナ「なーんだ・・・映画みたいになると思ったのに・・・」

 

カンナ・・・自分は生き残れるからって残酷だな・・・

 

乗客「可愛いね!」

 

乗客にも安心が戻る。そうしてダイビングスポットに到着した。

 

ユカ「カゲチヨ、本当に行かないんですか?水の中は水着の女性たちのいる極楽浄土ですよ?」

 

セイナ「そんな風に見てるのは貴方だけだからね・・・?」

 

ヨ―メイ「私もですか!?」

 

シディ「せっかく来たんだ。潜ろう。」

 

sideヒサメ

そうしてダイビングした海の中は凄く綺麗だった・・・

 

ユカ(はぁ~・・・極楽・・・)

 

セイナ「他の女性客の所に行こうとしてる!?」

 

フィーア「完全に魚や景色見る気ゼロですね・・・」

 

カンナ「見てみて!ヒョウモントタコ!毒持って帰れないかな?」

 

カンナちゃんが毒タコを見つけるというトラブルはあったけどそのほかは楽しめた・・・

 

カゲチヨ「もう出発時間か。」

 

ヨ―メイ「早く戻って休みたいです・・・」

 

ユカ「極楽の時間が続いて欲しかったのに・・・」

 

セイナ「まだ言ってる・・・」

 

そんな風に話していると・・・

 

グラグラっ!

 

船が突然揺れた!

 

アナウンス「予期せぬトラブルのため船は停止しています。救援も頼んだのでお待ちください。」

 

sideユカ

私とカゲチヨさんで様子を見に行ったのですが・・・

 

乗組員「船長、燃料も確認しましたが動きません!」

 

船長「おい!勝手なことするな!船の評判を落とすようなことをするか!」

 

燃料はあるんですね・・・

結局船は動かず翌日を迎えた・・・

 

ユカ「なんかイルカたちが鳴いてますね・・・」

 

シディ「うぬ。動物は危機を感じ取るのは人間より上だから不安だな。」

 

乗客「ったく何なんだよ!救援も来ねぇし!朝になるし!」

 

少年「わっ!」

 

乗客にぶつかって水筒を落とした少年がいました・・・

 

少年「ごめんなさい。」

 

カゲチヨ「あー・・・気をつけろよ。」

 

中には泳いでる人もいたのですが・・・その時でした!

 

男性「うわぁああ!」

 

なんと鮫が現れて男性の腕にかみついていたのです!

 

乗客「きゃあぁあ!?」

 

乗客「落ちたら死ぬぞ!」

 

当然大パニックになりますよね!

 

フィーア(人魚化)「何でこんなことに・・・」

 

ヒサメ「皆さん!安全なところに!」

 

シディ「ふんっ!」

 

三人が電撃やで救助活動してかみつかれた男性も救助されました・・・

 

男性「うぅ・・・」

 

カゲチヨ「出血は多いけど止血すれば大丈夫そうだな。」

 

カンナ「えーっと救急箱は・・・」

 

少年「あの・・・これ見つけたので良かったら。」

 

カンナお姉さまは落ち着いてるのはおかしくないですけどこの子も随分と落ち着いてますね・・・

 

女性客「良かったー・・・凄い人たちがいて・・・」

 

なっ!船に鮫がいて口の先に客が・・・

 

フィーア「マズイです!」

 

元に戻ったフィーアお姉さまが高速移動で助け出し・・・

 

フィーア「鮫って鼻が弱点なんですよね?」

 

ズガン!

 

鮫「ぎゅううう!?」

 

思いっきり鼻を蹴り飛ばして撃沈させました!

 

女性客「あ、ありがとうございます・・・」

 

ヨ―メイ「ななな・・・何ですか今の・・・!?」

 

カンナ「あれはメガロドンだよ!絶滅したと言われる巨大鮫!凄すぎるよ!シディ!あれアーシが戦っていいよね!?絶対ペットにする・・・!」

 

シディ「あ、あぁ・・・」

 

カンナお姉さまがペット欲しがるなんて珍しいですね・・・一直線に海に飛び込んでいきました・・・

 

カゲチヨ「早くアイツを見つけねぇと・・・!」

 

カゲチヨさんも気づいてたんですね・・・

 

ユカ「行きましょう!カゲチヨさん!こっちです!」

 

私たちは心の声を頼りに向かうと・・・

 

少年「ふふふ・・・」

 

カゲチヨ「お楽しみのところ失礼するぜ。」

 

やっぱり元凶はこの子でしたね・・・

 

ユカ「親もつれずに水筒も血の匂いがしましたし・・・」

 

カゲチヨ「それに落ち着いて救急箱持って泣きもせずに冷静に出来る子供なんて普通じゃないだろ?」

 

少年「ははは・・・あのオレンジ髪のお姉ちゃんも冷静だったし行けると思ったんだけどなぁ・・・」

 

カゲチヨ「こちとら血には敏感なんだよ・・・」

 

少年「これは復讐さ・・・僕は覚っていう種族なんだ。能力は心が読める。」

 

ユカ「私やお父さんと同じ能力ですか・・・」

 

少年「君たちはどれくらい読めるのかわからないけど鮫の話すのが得意なくらいさ。鮫の友達は100匹いたんだけど帰ってこなかった・・・」

 

まさか・・・

 

少年「人間が縄張りを荒らしてたから新しい餌場を探してたのに・・・」

 

ユカ「でもそれをやってしまうと殺した人たちと同類になりますよ?船の人たちも無関係ですし・・・」

 

少年「そうだね・・・でもさらに大きいのが来る・・・君たちは終わりだよ・・・」

 

それはどうでしょうか・・・

 

sideカンナ

 

シディ「すまんが俺たちも食われるわけにはいかないんだ!」

 

結局説得できずにシディが倒しちゃった・・・

 

カンナ「あ~あ・・・」

 

ヒサメ「シディ!?カンナちゃん!後ろ!」

 

おぉ~!更にデカいのが船を襲おうとしてる!

 

カンナ「させるか!この子をペットにするんだ!」

 

久しぶりに本気出しちゃおう!

アーシはブレイクして領域の使い魔たちで鮫を攻撃した!

 

鮫「ぐおおおお!?」

 

なんとか突破してアーシにかみつこうとするけど・・・

 

カンナ「遅い遅い!背後取られてるよ!」

 

リヴァイアサンの泳ぎの前にそれは無力だよ!

 

鮫「ぐおっ!?」

 

最後は水球で華麗にフィニッシュ!

 

カンナ「妖精王の森の海まで飛んでいけー!」

 

鮫「ぐおおおお!?」

 

シディ「カンナは凄いな・・・」

 

ヨ―メイ「またクリスさんに負担が・・・」

 

セイナ「でも全員無事だし許してくれるよ。」

 

フィーア「だと良いですね・・・」

 

こうしてアーシは鮫騒動を鎮静化したのだった・・・

 

sideカゲチヨ

 

少年「う、嘘・・・あの巨大な鮫を水を操作して飛ばしちゃった・・・」

 

ユカ「貴方の計画も終わりです。大人しく警察に・・・」

 

少年「そうはいかないよ!」

 

ぼふっ!

 

カゲチヨ「煙幕か!」

 

逃げられましたね・・・ですが・・・

 

ユカ「一瞬の間に小型のGPSは取り付けられました。これであの子の住んでる覚の集落にお父さんが向かうはずです・・・」

 

カゲチヨ「アイツも仲間にするのかよ!?」

 

ユカ「心通わせた動物たちを保護する地域をバルボアが侵略してた土地を分けてもらって作るって言ったら仲間になると思いますよ。それに今回私も覚と接触して人間以外の生物の心も読めるようになりましたし。」

 

マジでか・・・スケールのデカい話に俺は絶句するしかなかった・・・

 

こうしてあとから来たクリスのとりなしによってこの地域の鮫の殺生は少なくなったという・・・

 

 

 



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覚のスカウトとトッププレデターの会議

今回は三章のトッププレデターの会議も出します。視点はモブ構成員でやります。


sideクリス

俺の名前はクリス。

 

クリス「覚の集団の一斉スカウトだ。気を抜くなよ。」

 

夜蘭(いぇらん)「えぇ、もちろん。」

 

アハト「何で僕まで・・・」

 

ユカの取り付けたGPSを元に覚の集落に赴く王様だ。

 

俺達妖精王の森は戦力拡充のためユカたちがクルーズであった覚の少年の住んでる集落に向かうところだ。

 

夜蘭「覚の軍勢・・・動物を操ったり人の心を読んで戦闘をするから強力な軍勢として名をはせているわね。」

 

クリス「流石心が読めるだけある。バルボアを圧倒するには欠かせない人材だ。」

 

そう、この軍勢が入ればまたハッピーエンドに近づくことが出来る。

アポは少年に事前に会って取ってある。けど俺たちはあえて空から集落に入る。

 

夜蘭「君たち、ボスはどこにいるの?」

 

アハト「早く終わらせたいから出てきて・・・」

 

クリス「ベストフレンドにならないかい?」

 

夜蘭は女郎蜘蛛の糸で飛び上がり、アハトはジャックオーランタンの能力で空を飛んで来た。

 

少年「妖精王様!?お待ちしておりました!?」

 

住人「時間ピッタリだけど何で入り口じゃなくて空から来たの!?」

 

俺たちがいかにイカレてて凄い奴か思い知らせるためだ。

 

クリス「お前たちのボスとの会談だ。奥にいるの?」

 

住人「は、はい・・・!」(怖い・・・時間ピッタリに来る真面目さがあるのに何で空から飛び降りてくるんだ・・・?)

 

アハト(流石クリスだね・・・一瞬で場を支配しちゃった・・・)

 

ちょっとした演出だ。

すると奥から首領が出てきた。

 

首領「クリスさん・・・約束の時間に空から飛び降りてくる王様は初めて見たよ。」

 

クリス「律儀でしょ?五分前についたから時間まで待ってから飛んだんだ。」

 

さて交渉の時間だ・・・

 

クリス「覚の首領さん・・・俺たちは多くの土地を持っているしバルボアが侵略した土地を解放すれば心を通わせた動物たちを住まわせることが出来る・・・俺と共に戦ってくれる?」

 

首領「もちろんだ。だが噂の戦闘力、少し見せてくれよ!」

 

そう言って奴はナイフを剛速球で投げてきた。まるで手品のように隠し持っていたところがわからない。

 

クリス「ふっ・・・!良いぜ。」

 

首領「はっ!」

 

そして俺は奴の繰り出すナイフを次々と避ける。心を読んでいるのか読んでいるのだろう途中で躱した先に軌道を変える動きを見せるが俺は素手で次々といなす。

 

首領「流石、同じく心を読める奴だ!ここまで躱すとはな!戦闘力も一級品だな。俺たちはベストフレンドだ。」

 

どうやら認めてくれたようだ。

 

クリス「ありがとよ。丁度牛タン屋の予約の時間が迫ってたんだ。幹部会の時間は追って手紙を転送しておくよ。」

 

首領「そうかい、異宙の牛タンは極上だぜ。楽しんでいきな。」

 

こうして俺たちは覚との交渉を無事に終えた。

 

一方そのころ・・・

 

side構成員

 

俺はトッププレデターの構成員、今日はもうすぐに迫った地衝祭のための会議だ。

 

アインス「それで?俺たちを遅刻厳禁で集めたのはなんでだ?」

 

学生服を着た男アインズが話す。

 

ユーガ「アハトとの連絡が取れなくなったの・・・それに忍ばせていたスパイもね・・・おそらく二人とも殺されたかアハトは妖精王に取り込まれたか・・・」

 

ズィーベン「またかよ・・・!」

 

そう混血児は妖精王に積極的に取り込まれてしまっているのだ・・・

 

ユーガ「今日はその報告と結界の護衛についてよ。結界なんて隠しとけばいいんだろうけど祭りで金を稼ぎたい馬鹿どもが神輿代わりに出すとか言い出してる。だから今回は妖精王にバレないように私たちも護衛にあたる。」

 

ツェーン「自分達がわざわざ行く必要は?」

 

ボーイッシュな女性ツェーンが話す。

 

ユーガ「ある、アザミから結界は狙われていると情報が入ったの。」

 

あの吸血鬼か・・・信用ならないな・・・

 

構成員「狙っているのはデ・バルボア。異宙の征服者で軍隊を持ち支援を受けて征服する。狙われて無事だったのは支援していた権力者を殺されたことで撤退した妖精王の森くらいだ。戦力は森の方が上回っていたこともあるので。」

 

ユーガ「出来ればアインズたち三人に任せたいんだけどいいかしら?」

 

アインス「あぁ、それでいいぜ。」

 

こうして結界の事は終わった。

 

ユーガ「次は妖精王のアジトについてね。何か情報はつかめた?」

 

それは・・・

 

ノイン「どーせつかめてねーんだろ?」

 

ぐっ・・・ノインが早速猫かぶりしないでヤンキー口調になっている・・・

 

構成員「はい・・・奴の守りと情報規制は完璧です・・・ですが確実に地球にアジトを複数持っていると考えます・・・!」

 

じゃなかったらあんな世界中に目を張って活動したり瞬間移動でもあんなに円滑に幹部と連携して活動したりはできねぇ・・・

 

クリス「明日はフランス支部に幹部を集める。ユカは瞬間移動の手はつを整えて。」

 

ユカ「はい。」

 

クリス「今日はゼクスとハツキに街の調査を依頼する。連絡頼むよ。」

 

フェアリー「わかりました。」

 

それに統制も完璧に取れないはずだ。

 

構成員「妖精王は瞬間移動するだけでなく車やタクシーを分けて乗り、歩きも使って遠回りや近道を通って行ったり高級ホテルを並列利用しています。夜間の襲撃も難しいかと・・・」

 

ユーガ「諜報員も一人消されたしね・・・」

 

そうクリスは心を読める・・・だから一瞬で尾行に気づかれるのもアジトが一つもわからねぇんだ・・・

 

クリス「誰の指示で動いてたゴミムシめ・・・」

 

諜報員「ひいいい・・・・!」

 

こっちの諜報員を一人亡きものにされちまった・・・

 

ユーガ「普通ならどこかで隙を出すのに・・・狂気を感じるほどの徹底ぶりね。なら今は地衝祭に向けて頑張りましょう。」

 

こうして会議は終わったが俺たちはまだ知らなかった・・・この祭りが俺達トッププレデターにとって地獄の始まりだということに・・・

 

sideクリス

俺は牛タン屋に行く途中お抱えの探偵や情報隊に乙未のときに出てきた女のことを効いていた。

 

伯子「この女がトッププレデターの構成員ユーガってことは分かったんやけどなぁ・・・シディのお母さんとの関連性はまだ調査中や。」

 

クリス「そうか・・・何かわかっても直接シディに言うなよ。」

 

伯子「分かっとるわ。」

 

そうして電話を切った・・・

 

クリス「ユーガ・・・お前はシディの母親なのか?母親なのなら何でシディは助けて他の混血児をものみたいにする・・・教えてもらおうか。たっぷりとな・・・」

 

夜蘭(恐ろしいですね・・・シディさんに関係する人もクズなら容赦なしね・・・)

 

俺たちが路地裏を歩いていると・・・

 

傭兵「いたぞ!妖精王だ!」

 

傭兵「混血児も連れてるぞ!」

 

おやおや。ここで張ってたのか?いや偶然か・・・

 

クリス「よし、アハト。初陣だ。派手に不幸な顔にしてやれ。」

 

アハト「うん・・・分かった・・・」

 

アハトはそういうと傭兵を複数人闇の球体に閉じ込めると・・・

 

アハト「ぐちゃぐちゃになってよ・・・!」

 

その中にガシャ髑髏の手を大量に出現させて・・・

 

傭兵「ぎゃああ!暗い!助けて!」

 

傭兵「突然闇の中から手が・・・ぐへっ!」

 

次々と体を砕いて殺していく。

 

夜蘭「君たちは情報を持ってなさそうだしこの場で殺すわ。」

 

傭兵「ぎゅ!?な、苦しい・・・」

 

傭兵「何かに縛られている・・・?」

 

女郎蜘蛛の透明で頑丈な糸に縛られた奴らは次々と窒息死して全滅した・・・

 

クリス「二人ともよくやった。こいつらに情報を漏らすことなく瞬殺だ。早速牛タン食いにいくぞ。」

 

アハト「うん・・・」

 

夜蘭「もちろんよ。」

 

トッププレデター壊滅もバルボア殺しも目的の一歩にすぎないんだからな・・・さぁ、まずは腹を満たすとしよう。




ヨ―メイの遊び日記
ヨ―メイ「実は先日自警団の守若さんとミナヅキさんと一緒に遊んだんですけど・・・巨大エアバックに佐古さんと寝っ転がらされたんです・・・」

ハツキ「それでどうなったんですか?」

ー回想ー

守若「冬史郎と、」

ミナヅキ「ミナヅキ、レッツゴー・・・!」

佐古「兄貴に姉貴・・・何をするんですか?」

ミナヅキ「ヤバいです・・・逃げた方が・・・」

守若「ダブルインザスカイだぁ!」

ミナヅキ「ダイブ・・・!」

バフン!

佐古「何が起きるんだぁ!?」

ヨ―メイ「どこに飛ぶんですかぁ!?」

ズガっ!

守若「伝説の不法侵入佐古とヨ―メイだぁ。そんなところにいたら捕まるぞ。」

ー回想終了ー

ヨ―メイ「二人がそこにビルの上からダイブしてきて私たちは吹き飛ばされてマンションのベランダに着地しました・・・」

ハツキ「降りるとき苦労したんじゃないですか?」

ヨ―メイ「そうなんですよ!五階まで飛んだので入りれないし住人は入れてくれないし、家主に怪しいものではないと言いましたが全く説得力がありませんでした・・・」

ハツキ「ドンマイですね・・・」

ヨ―メイ「ちなみにエアバックは守若さんとミナヅキさんで一緒に入れたそうです。」




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思慮深く行動?

sideカゲチヨ

 

フィーア「カゲチヨ!見に来てください!」

 

カレコレ屋にいたらフィーアが突然現れて言ってきた・・・

 

カンナ「どうしたの?また円周率を200桁まで言える犬でも見つけたの?」

 

フィーア「あれは犬型の異宙人でした・・・それよりもヤバいんですよ!侵略者のような異宙人が道路工事の警備員をしてるんです!」

 

ヒサメ「本当なの!?」

 

俺たちが言ってみると・・・

 

フィーア「異宙人!地球を侵略する気ですね!」

 

異宙人「え!?私ですか!?」

 

フィーア「そうですよ!どう見ても凶悪な顔してるじゃないですか!」

 

いやこの異宙人・・・

 

カゲチヨ「ただ単に顔が怖いだけじゃないか?」

 

異宙人「そうですよ!っていうかあなたも失礼ですね!」

 

フィーア「え?そうなんですか?」

 

そして俺たちはカレコレ屋に戻ってフィーアを叱った・・・!

 

カゲチヨ「ったく何でフィーアはそう短慮なんだよ!」

 

フィーア「どうして私がポンチョなんですか!」

 

ヒサメ「ポンチョじゃないよ短慮だよ!」

 

カンナ「サトウに蹴り食らわせたのもそうだしフィーアちゃんてとっさの時考えが足りないんだよフィーアちゃんは。」

 

フィーア「戦闘では一瞬のスキが命取りですしそんな悠長に考えてる暇なんてありませんよ。」

 

ダメだ・・・この戦闘脳をなんとかしないと・・・

 

シディ「皆、オーナーに丁度薬の試験の依頼が来てたぞ。」

 

ヒサメ「どんな薬なの?」

 

カンナ「説明書がある・・・何々・・・カンガーエール・・・これはヤクナの作ったものでこれを飲めば誰でも小説家のような思慮深さと辣腕経営者のような気難しさを手に入れられるって書いてあるね!」

 

カゲチヨ「つまりゼクスみたいになるってことか?」

 

カンナ「カゲチヨ、ゼクス君に聞かれたらぶっ飛ばされるよ・・・」

 

シディ「じゃあ、フィーア飲んでみてくれ。」

 

フィーア「まぁ、シディさんが言うなら・・・でもこんなの何の役に・・・」

 

そうして飲むと・・・

 

フィーア「・・・・効きましたね。」

 

カゲチヨ「おぉ!フィーアが思慮深く発言した!」

 

何故かメガネかけてるし!

 

フィーア「カゲチヨ、騒ぎすぎですよ。」

 

あぁ・・・わりぃ・・・」

 

そして・・・

 

ポンポンっ・・・

 

フィーア「ZZZ・・・」

 

ヒサメ「ちょっと待って!?」

 

フィーア「何?ヒサメちゃん。」

 

ヒサメ「何で寝ちゃうの!?」

 

いきなり布団出して寝たらそりゃ驚くだろ!?

 

フィーア「何で寝るかですか・・・私たちはトッププレデターを探してカレコレ屋をしていますがけどまだ決定的な証拠を掴めていない・・・その理由は様々ですけど一番の要因はカゲチヨが依頼を怠けることと倒すための明確なビジョンをお父さん任せにしていることです。」

 

ずけずけ言ってくるな・・・

 

フィーア「だったらここは眠ってしまって気力と体力を温存してカゲチヨがいなくなってからでもいいかと・・・」

 

カゲチヨ「何でだよ!?俺がいなくなってから何だよ!一緒にやるんじゃねぇのかよ!?」

 

シディ「それにカゲチヨは不死身だから先にフィーアが死んでしまうのではないか?」

 

シディ・・・確かにその通りだけどマジで闇落ちするぞ!?

 

フィーア「・・・無理ですね。カンニングの時と言いカゲチヨもちょっと短慮だから・・・」

 

ぐぬぬ・・・カゲチヨのちよとちょっとのちよを掛けたこざかしい言い訳しやがって・・・!

 

カゲチヨ「だったら俺も思慮深くなってやるよ!」

 

俺はカンガーエールを飲んだ!

 

ヒサメ「ちょっとカゲまで飲んだら・・・」

 

sideヒサメ

 

カゲチヨ「うむ・・・」

 

カゲが思慮深くなった・・・どうなるの・・・?

 

カゲチヨ・フィーア「ZZZZ・・・」

 

カンナ「ちょっと!二人とも寝るの!?」

 

カンナちゃんの言う通りだよ!

 

カゲチヨ「色々と考えたんだ・・・ここは眠ってしまって気力と体力を温存して俺たちが情報収集しやすい時期を見計らって・・・」

 

ヒサメ「今どうするか考えないと!」

 

カゲチヨ・フィーア「今どうするか・・・うーん・・・あはははは!」

 

ヒサメ「何で笑うの!?」

 

フィーア「無理無理!」

 

カゲチヨ「俺たちができることなんて後ろから髪の毛わしゃわしゃすることくらいだろ!」

 

カンナ「ホントにぼんくらだね!」

 

カゲチヨ・フィーア「ぼんくら・・・うーん・・・うぅぅぅ!」

 

フィーア「ホントにそうですね!?」

 

ヒサメ「ああもう!二人ともうるさいよ!」

 

だったら私も・・・!

 

sideカンナ

ヒサメちゃんまで飲んじゃった・・・っていうかこれ思慮深くなっても思考レベルはそのままなんじゃ・・・

 

ヒサメ「うーん・・・寝てよ。」

 

結局方針決まらないままになった・・・

 

カンナ「シディ。これからどうする?」

 

シディ「取りあえず元に戻る薬を貰った後はこれまでと同じだな・・・」

 

なんだかんだでカレコレ屋で一番思慮深いのはシディかもね・・・

 

 

noside

 

ここはとある宇宙船中にはフィーアが指摘した異宙人が乗っていた・・・

 

異宙人「危なかった・・・奴ら一発で見破ったぞ!」

 

異宙人「ここは危ない・・・!逃げよう。」

 

気付かない間に地球の危機を救ったのであった・・・

 



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予測変換の恐怖

sideカゲチヨ

今日は依頼が無かったので部屋でだらだらしていた・・・

 

カンナ「はい、コーラ買ってきたよ。」

 

カンナが飲み物を持ってきてくれた。

 

カゲチヨ「ありがとな。さっきこぼしちまってな。」

 

カンナ「最近皆アーシのことパシリすぎじゃない?」

 

ヒサメ「そうかな?いつもからかわれてるんだからそれくらい良いじゃん。」

 

シディ「すまん、どうしても手が離せないときがあってな。」

 

気にしすぎじゃねぇか?

 

カンナ「あれ?アーシが置いてたノート知らない?」

 

あー・・・

 

カゲチヨ「実は飲み物こぼしたって言っただろ?そのノートにこぼしちゃったんだよな・・・」

 

カンナ「はぁ!?何してくれてるの!」

 

ヒサメ「まぁまぁ、カゲだって悪気があったわけじゃないんだし・・・」

 

カンナ「お取り寄せグルメだべられて吐かせようとした人だけには言われたくないよ!」

 

すげぇ怒ってるな・・・

 

フィーア「あの・・・私のエクレアを勝手に食べたのは誰ですか?」

 

ヒサメ「え・・・あれフィーアちゃんのだったの?私が食べちゃった・・・」

 

フィーア「今すぐ弁償してくださいよ・・・!じゃないと一秒後には心臓と脳が同時に潰れることになりますよ・・・」

 

ヒサメ「ひっ!カンナちゃんお金渡すから買ってきてくれない?」

 

カンナ「また!?ヒサメちゃんが行けばいいじゃん!」

 

ヒサメ「依頼で急ぎの調べものをしないといけないの!本当にごめん!ノートも買ってきていいから!」

 

カンナ「そういう問題じゃないでしょ・・・」

 

フィーア「どっちでもいいから早くしてください!」

 

そうしてカンナは行こうとしたのだが・・・

 

ヒサメ「きゃ!」

 

ヒサメが突然悲鳴を上げた。

 

カゲチヨ「どうした?」

 

俺が聞く。

 

シディ「それは検索欄か?」

 

ヒサメ「うん、依頼人がお姉さんに誕生日プレゼントを渡すからピッタリのものを探して欲しいって言われて姉のプレゼントで多いものを探そうとしたら・・・」

 

フィーア「姉、嫌い。姉、追い出す・・・ヤバい単語ばかりですね・・・」

 

ヒサメ「調べたことないのに変なのが出てきたんだけどウイルスに感染したのかな・・・」

 

ヒサは心配するけど

 

カンナ「予測入力候補って言うのは他のユーザーが何を調べてるかに基づいて作られるものだから心配ないよ。」

 

ヒサメ「そうなんだ・・・でも他のユーザーはこんなこと調べてるの!?」

 

カンナ「そうだね、こんな予測変換機能には人間の闇が見えてくるんだ。」

 

カゲチヨ「面白そうだな。教えてくれないか?」

 

カンナ「良いよ。」

 

sideフィーア

 

カンナ「まず最初の単語は 夫 って打ち込むと・・・」

 

なになに・・・死んでほしい、嫌い、死亡手続き・・・

 

カゲチヨ「悪口のオンパレードじゃねーか!?」

 

カンナ「結婚は人生の墓場っていう言葉を実感するね。」

 

フィーア「逆に妻って打ち込んでも普通の事しか出ないのが男女の情熱の差が顕著に出てる気がします・・・」

 

シディ「あぁ・・・冷めてしまうものとはいえ悲しいな・・・」

 

シディさんの言う通りですよ・・・

 

カンナ「次に 義母 って打ち込むと・・・」

 

ヒサメ「嫌い、ムカつく、苦手・・・ボロクソだね・・・」

 

フィーア「嫁姑問題が顕著に出てますよ・・・」

 

カゲチヨ「最近は異宙人と地球人も結婚することが多いしさらに多くなってそうだけどな・・・」

 

昼ドラの家庭はリアルで起こってるってことですね・・・

 

シディ「姑でも同じだからな・・・家族なのだから仲良くしてほしいものなのだがな・・・」

 

家族でもストレスを抱えてしまうんですね。

 

sideヒサメ

 

次は仕事に関するものを打ち込むことになった。

 

カンナ「上司って打ち込むと・・・」

 

カゲチヨ「殴る・・・殺す・・・殺伐としすぎだろ!?」

 

殺すゲームとかもあるし計画してるのかそれともそういうアプリを探してるのか知りたいような知りたくないような・・・

 

カンナ「会社って打ち込むと・・・」

 

フィーア「行きたくない・・・やめる、休む・・・ペンギンさんが打ち込んでそうですね・・・」

 

全員(あぁ・・・)

 

上司の単語も某企画の社員が打ち込んでる気がしてきた・・・

 

カンナ「ちなみに大学や高校はネガティブなワードは少ないんだよ。」

 

シディ「偏差値などのワードだな。」

 

ヒサメ「シディは仕事辛くない?」

 

シディ「あぁ、大丈夫だ。皆優しいからな。」

 

フィーア「シディさんはいつも仕事を楽しんでますしね。」

 

カゲチヨ「っていうか悪口言われてもに気にしなさそうだしな・・・」

 

それはあるかも・・・

 

カンナ「県民でいうなら名古屋人とか結構酷いよ。」

 

カゲチヨ「つめたい、せっかち・・・酷いな・・・」

 

カンナ「名古屋は交通事故多いからこんなワードが出るのかもね。大阪人で打つと・・・」

 

シディ「嫌い・・・うざい・・・酷いな・・・アニメやドラマでは楽しそうな人だと思うのだが・・・」

 

カンナ「人によってはうざいって思うのかもね。次は 岐阜は ってやると・・・」

 

フィーア「名古屋の植民地って出るってどれだけ見下してるんですか!?」

 

偏見ありすぎでしょ・・・

 

カンナ「県民以外にも奇妙な変換はあるよ。徐々に って打ち込むと・・・」

 

シディ「徐々に弱らせる・・・?何故これが出てくるんだ?」

 

カンナ「割と普通の単語の中にあるから怖いよね。」

 

そうだねってあれ?

 

ヒサメ「カンナちゃん文字が紫になってるけど・・・」

 

カゲチヨ「検索したことあるのか?」

 

カンナ「あぁ、間違ってやっただけだよ。」

 

びっくりした・・・

 

sideカゲチヨ

 

カンナ「一通り紹介したし、最後にアーシたちの名前を打ってみる?」

 

おお!良いな!

 

カンナ「じゃあ、アーシから・・・軍師、オシャレ・・・」

 

フィーア「誉め言葉ばかりじゃないですか!」

 

ずるくね!?

 

ヒサメ「でもサイコパスっていうのもあるよ。」

 

カンナ「違う人じゃない?」

 

全力でとぼけやがった・・・

 

カンナ「ヒサメちゃんは・・・巨乳・・・ドジっ子・・・」

 

ヒサメ「何でそんな単語なの!?」

 

フィーア「ドジって自覚ないんですか?」

 

ヒサメ「うぅ・・・」

 

カンナ「シディは、イケメン・・・明るい・・・名言集・・・」

 

案の定だった・・・

 

シディ「褒められているのか?嬉しいな。」

 

イケメンだ・・・

 

カンナ「フィーアちゃんは、スポーティ、バトルシーン、とかが多いね。」

 

フィーア「やっぱりシディさんと同じくらい武闘派ですからね!」

 

カゲチヨ「でも脳筋とかメンヘラとか出てるぞ。」

 

フィーア「ヒサメちゃん、検索した人をハッキングで見つけ出してください。」

 

ヒサメ「無理無理!」

 

何する気だ!?

 

カンナ「最後にカゲチヨだけど・・・陰キャ・・・クズ、素直じゃない。」

 

カゲチヨ「くそー!分かってたよ!」

 

カンナ「あとは早く告れがあるね。」

 

カゲチヨ「誰にだよ!?」

 

フィーア「鈍感・・・」

 

はぁ・・・・テンション下がるな・・・

 

カゲチヨ「なぁ、予測変換でもっと怖いのはないのか?」

 

カンナ「うーん・・・もうないかな?」

 

マジか・・・

 

カゲチヨ「じゃあ面白い記事見せてくれって・・・ん?」

 

うっかりカンナのパソコンに同僚と打ったのだが・・・

 

ヒサメ「同僚 燃やし方・・・?」

 

フィーア「最後にあるのがより恐ろしいですよ・・・?」

 

シディ「カンナ・・・」

 

カンナ「んー・・・なんのことだろうね?」

 

 

 



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実は犯罪だったこと

sideカゲチヨ

ヒサメ「この社会は違反行為が溢れすぎています。カレコレ屋として社会を正しに行きましょう。」

 

え?どういうこと?

 

カンナ「カレコレ屋ってそういうスタンスだったっけ?」

 

シディ「丹心蝶の鱗粉にやられたな。」

 

フィーア「確か異宙の昆虫でメスの鱗粉で真面目に雄の鱗粉は不真面目になるんでしたよね?」

 

メンドクさすぎる・・・

 

シディ「一週間で元に戻るが・・・」

 

ヒサメ「悪・即・斬・・・それが私たちの共有した正義のはず・・・」

 

カンナ「今すぐ戻したいんだけど・・・」

 

カンナの言う通り独特な突き技を出してきそうで色んな意味で危ないしな・・・

 

シディ「オスの蝶で中和できる。探しに行く。」

 

フィーア「私も行きます。二人はヒサメちゃんをお願いします。」

 

ヒサメ「さぁ!街に潜む犯罪を探しに行きましょう!」

 

何でこんなことに・・・

 

sideカンナ

 

そうしてアーシたちは町を歩いていたんだけど・・・

 

ヒサメ「許せません!」

 

早速ヒサメちゃんが怒っていた・・・

 

カゲチヨ「どうした?」

 

ヒサメ「SNSのアイコンを著作権を侵害してる人が多すぎます。芸能人の写真、アニメ漫画の画像、商品の写真。全て著作権を侵害しています。」

 

カンナ「まぁ、たしかにそうだけど訴えられなきゃ気づかないんじゃない?」

 

ヒサメ「いえ!罰則は10年以下の懲役、1000万円以下の罰金なんです!」

 

細かい・・・鱗粉って法律も詳しくなる効果でも秘めてるの・・・?

そして警察のコスプレを見たときも・・・

 

ヒサメ「警察や軍人のコスプレをするのも犯罪です!軽犯罪法に見間違われること自体が犯罪になる可能性があります!」

 

カンナ「確かに犯罪者が警察の格好をして目撃者がいるかどうか聞いたりするの漫画で見たことあるしね。」

 

カゲチヨ「こえーよ・・・」

 

自転車乗っている人にも・・・

 

ヒサメ「道路標識による走行部分に指定が無い上に歩道と車道が区別されている場合、車道の左側を通行しなければなりません!」

 

カゲチヨ「まぁ、危ないかも・・・」

 

シディ「待て―!!」(三輪車)

 

フィーア「ちょっと鱗粉取るだけですから!」(走り)

 

カンナ「あれは法律でどうさばけばいいの?」

 

ヒサメ「謎です。」

 

だよね・・・

 

sideカゲチヨ

ヒサの指摘はまだ続く・・・

 

ヒサメ「あれも違法です。」

 

カゲチヨ「おっさんが昼間からカップ酒飲むのが女子からしたら犯罪なのかよ!?」

 

カンナ「まぁ、無職なら結婚してる人からすれば犯罪に発展しそうだけどね・・・」

 

カンナ、それは言わない約束だ・・・

 

ヒサメ「違います。泥酔状態で交通の迷惑になる状態での道路通行は禁止されています。五万以下の罰金になります。」

 

千鳥足にそんな危険性があったとはな・・・

俺はそう思いながらおっさんの介抱をしたのだが・・・

 

おっさん「お前らどうせ好きもん同士なんだろ!?」

 

俺とヒサに向かってそう言ってきた!

 

カゲチヨ「いやそういうんじゃ・・・」

 

おっさん「俺だって恋人が欲しかったよー!」

 

そう言って行っちまった・・・

 

ヒサメ「確かに嘘をつくのは良くないですね。」

 

え?

 

ヒサメ「私は自分の気持ちに嘘はつきたくないです。」

 

カンナ「おぉ!!」

 

ちょ・・・待て・・・キスは・・・

 

シディ「カゲチヨ!鱗粉が手に入ったぞ!」

 

ヒサメ「あれ?ここは?」

 

カンナ「・・・二人ってなんで空気読めないの?」

 

フィーア「何の話ですか?」

 

sideヒサメ

カゲチヨ「あー・・・だるい・・・何もしたくねぇ・・・」

 

フィーア「カゲチヨ!掃除しないと悪・即・斬ですよ!」

 

カゲには雄のフィーアちゃんも探してる途中で雌の鱗粉がついてたんだけど誰も変化に気づかなかったみたい・・・

 

 



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カルト宗教からの救出

また自警団を出したいと思います。


sideヒサメ

今日は親子の依頼を受けて倉庫に来ていた。

 

ヒサメ「鳥がここに逃げたんですか?」

 

父親「えぇ、娘の大切な鳥なんです。」

 

娘「お願い・・・捕まえて・・・」

 

まぁ、それくらいなら私だけで大丈夫か。

 

そうして私は青い鳥を捕まえようとしたんだけど・・・

 

ヒサメ「あれ・・・赤い眼・・・」

 

あれ…力が・・・

 

父親「おぉ!青い鳥はこの娘を選びたもうた!巫女が舞い降りた!」

 

娘「ごめんなさい。」

 

二週間後

 

sideカゲチヨ

 

ダメだ・・・聞き込みしたけど二週間前からヒサは見つからねぇ・・・宗教の勧誘も受けるし全く収穫がない・・・

 

シディ「街にいるのは間違いない。匂いがある。」

 

カンナ「なんか最近町のあちこちで宗教が流行ってるのもあって聞き込みの証言も支離滅裂なものが多いよね・・・歌を歌えば見つかるとか。」

 

フィーア「並大抵のことならヒサメちゃんは大丈夫でしょうけど・・・」

 

ボティス「どうせカゲ男が怒らせたんじゃろ。」

 

クリス「ボティス。そんな悠長なこと言ってる場合か・・・!お前も探さないと喉ちんこ焼くぞ。」

 

ボティス「ひぃ!?」

 

クリスがとんでもなくイラついてる・・・!?そう、捜索にはクリスも強力してくれてるのだ。

 

ニュース「最近勢力を拡大している青い鳥教団ですが政治団体との癒着が問題となり・・・」

 

カンナ「そうそう!この団体だよ!街で聞き込みしてるときあったの!」

 

シディ「確かに教祖様が似てると言っていたな・・・」

 

クリス「そういえばユカとヨ―メイと佐古と速水に怪しいところが無いか調査させてたけどどうなったんだろ・・・」

 

ちゃんと王様の業務もやってたんだな・・・

 

ヨ―メイ「シディさん!」

 

突然ヨ―メイが教団の服を着て入ってきた!

 

カゲチヨ「で、調査の方がどうだったんだよ?」

 

速水「それが大変なんですよ!カゲチヨさん!」

 

どうしたんだ?

 

ヨ―メイ「教祖様がヒサメさんだったんですよ!」

 

カンナ「え?どういうこと?あの真面目ちゃんのヒサメちゃんが?」

 

カンナの言う通りだぞ?

 

佐古「取りあえず旦那に渡されたお金を渡して教祖様の説法をきけるようになったんですけど壇上にはシスター姿のヒサメ姐さんがいたんですよ!?」

 

そりゃ驚くわな・・・

 

クリス「で、ユカ他にわかったことは?」

 

ユカ「あー・・・途中でヨ―メイちゃんが逃げ出したり佐古さんがシスター姿のヒサメお姉さまに見とれてしまって説法の途中でここに戻ってきました・・・」

 

ドカっ!バキッ!(クリスがヨ―メイと佐古を殴ってる音)

 

フィーア「取りあえず四人で行ってみるのでユカと速水はお父さんをなだめるのをお願いします・・・」

 

ユカ「はい・・・」

 

速水「了解しました・・・」

 

娘が絡むとクリスは怖いな・・・

 

sideカンナ

そうしてアーシたちは教団にところに行ったんですけど・・・

 

カゲチヨ「だから教祖に会わせろって!俺らの友達なんだよ!」

 

団員「でたらめを言うな!」

 

シディ「本当なんだ。どうにか話をさせてくれないか?」

 

教団「警察を呼ぶぞ!」

 

フィーア「もう埒があきませんし強行突破しますか?」

 

フィーアちゃんはそういうけど・・・

 

カンナ「ダメだね。もうパトカーが来たし癒着は本当みたいだからお父さんの力を借りよう。」

 

そうしてカレコレ屋に戻ることにした。

 

フィーア「しかしヒサメちゃんはどうして宗教に・・・」

 

カゲチヨ「洗脳かもしれねぇ。目が赤くなってた。流石に変だろ?」

 

シディ「誰かに操られている?」

 

アーシたちがそう推測を立てていると・・・

 

クリス「おう、戻ってくるころだと思ってたよ。」

 

落ち着いたクリスが女の子をカレコレ屋の中に入れていた。

 

ヨ―メイ「多分教団の子ってことで救急車がNGなんでここでおかゆを食べさせたりして看病してたんです。」

 

多分洗脳を解かれたくないからそんな教えを・・・そう考えていると女の子が目を覚ましたので事情を聞くと・・・

 

女の子「お腹がすいて我慢できなくてでもお歌を歌えば大丈夫ってごはんがあまりもらえないの。」

 

フィーア「何とも狂った教えのようですね。」

 

フィーアちゃんの言う通りこれも洗脳を深めるための手段なのかもね・・・

 

カゲチヨ「洗脳を深めるのもそうだし多額の献金や家庭崩壊もあるから厄介だし医学も化学も否定するから本当の弱者を追い込むんだ。」

 

女の子「私・・・お父さんに言われてヒサメさんに嘘付いたの・・・青い鳥を捕まえてってそしたらヒサメさんが倒れて・・・青い鳥にヒサメさんは選ばれたってお父さんは言ってた・・・」

 

ユカ「青い鳥に洗脳・・・ねぇ、その鳥目は光ったんですか?」

 

女の子「は、はい・・・」

 

ユカが言うと女の子はそう答えたけどどういうこと?

 

ボティス「お前ら。救う方法を教えてやる。」

 

おぉ!さすがボティス!

 

クリス「その洗脳された政治家と警察の上層部は任せといて~きついの一発食らわせれば洗脳なんて繊細な能力は解除されるんだよ。行くよ。速水、佐古。」

 

速水「はい!」

 

佐古「了解しました!」

 

そうしてお父さんは去っていった・・・

 

取りあえず女の子の世話はフィーアちゃんとボティスに任せた。

 

sideカゲチヨ

俺たちは教団のふりをして侵入することにした。

 

カゲチヨ「ヨ―メイが全員分の服持ってて良かったぜ。」

 

ヨ―メイ「感謝してくださいよ。」

 

ユカ「流石です!」

 

ヨ―メイ「ひっ!?くっつかないでください!」

 

調子に乗るからだろ・・・

 

シディ「ヨ―メイ助かったぞ。」

 

ヨ―メイ「ふふふ・・・」

 

ヨ―メイが照れくさがっていると・・・

 

団員「教祖様~!」

 

団員「お救いください!教祖様!」

 

シスター服を着たヒサが出てきた・・・

 

ヒサメ?「よくぞ青い鳥のもとに集いました!」

 

凄まじい熱気だな・・・

 

カンナ「じゃあ作戦通りに!」

 

アーシたちは準備を開始する!

 

ヒサメ?「さぁ、皆のもの、賛美歌を歌って私を見るのです!」

 

団員「あぁ、幸せ・・・」

 

団員「気持ちいい・・・」

 

やっぱりボティスとユカの言った通りだな。

 

シディ「ヒサメ!」

 

カンナ「ヒサメちゃん!目を覚まして!」

 

まずはシディとカンナが壇上に上がる!

 

ヒサメ?「何故立てる!?」

 

カンナ「目を閉じて耳を閉じればアンタの種はお見通しなんだからね?黒幕さん?」

 

ヒサメ?「なるほど、邪魔するなら許しませんよ。」

 

シディ「これが救いだと?」

 

ヒサメ?「強い貴方たちは知らないでしょう・・・弱いのが悪いと排斥された人の気持ちを。」

 

カンナ「ふぅん。人の生活が壊れるのが救いなんだ?」

 

ヒサメ?「熱意は人の自由。無理にとは言っていない。」

 

シディ「なら腹をすかせた少女に我慢しろというのも救いなのか?」

 

ヒサメ?「解釈は自由よ・・・」

 

カンナ「捕食者が良く言うね・・・」

 

ヒサメ?「そんなこと言うと団員たちが・・・ってなに!?」

 

ふふふ・・・どうだ!

 

カゲチヨ「良い時間稼ぎになったぜ!空調室からウイルスをまいて置いたし洗脳のために食事を抜かせたのが仇になったな!」

 

ヒサメ?「己!大切な餌をよくも・・・」

 

ユカ「そう言ってる時点で負けてるんですよ。ヨ―メイちゃん!」

 

ヨ―メイ「了解です!おりゃああぁ!」

 

ヨ―メイが鳥かごをユカのアヌビスのテレポートで捕まえて盛大に振り回した!

 

ヒサメ?「ぎゃぁああ!」

 

そうしてヒサは倒れた・・・

 

鳥は今ので死んだみたいだな・・・

 

カンナ「それにしてもシスター服のヒサメちゃん可愛いね・・・」

 

カゲチヨ「ファッションに身惚れてる場合か!?」

 

そうしてカンナに注意して鳥かごを見ると・・・

 

シディ「やっぱりラリラリか。」

 

ユカ「洗脳の能力はコピーしたのでもう大丈夫ですよ!」

 

カゲチヨ「魂ついばむ能力までコピーすんなよ?」

 

カンナ「その頭脳を他のことに役立てれば良かったのに・・・」

 

カンナの言う通りだな・・・

 

ヒサメ「うーん・・・なにこれ・・・」

 

カンナ「ヒサメちゃん!無事で良かったー・・・このままデートしよう!」

 

ヒサメ「この格好で!?シスターみたいなんだけど・・・」

 

ヨ―メイ「カンナさん・・・愛情が凄すぎます・・・」

 

やっぱりヤバい・・・こうしてヒサは救い出せた。ちなみに政治家たちをクリスは小峠さんと永瀬さん一緒に殴って洗脳を解除して癒着の火消しでまた恩を売ったらしい・・・

 

一方そのころ

sideボティス

フィーア「皆大丈夫ですかね?」

 

ボティス「あ奴らを何だと思っておる。けろっとして帰ってくるじゃろ。」

 

フィーア「そうですね!今日は昆虫食沢山作って無事を祝わないと!」

 

何故昆虫食限定なんじゃ・・・

そうしてフィー子はワシも思いも知らず作りに行きおった・・・

 

女の子「うーん・・・」

 

ボティス「哀れな、救いにすら見放されたか。」

 

女の子「・・・?」

 

ボティス「お前のようなものを餌と呼ぶんじゃ。」

 

女の子「え・・・さ・・・?」

 

ボティス「まだなりたいか?」

 

女の子「嫌・・・です・・・」

 

ボティス「なら強くなれ。儂にこれ以上無様をさらすな人間。」

 

女の子「はい・・・神様・・・」

 

全く・・・

 

フィーア「ボティス!カブトムシとコブラ取ってきたんですけどどう料理しますか?」

 

ボティス「だから何でそんな料理なんじゃ!?」

 

 

 

 

 




ヨ―メイの修業日記 
ヨーメイ「クリスさんも怖いですけど自警団の人たちも怖すぎますよ・・・」

カゲチヨ「そうか?俺の時は優しくしてもらったけど?」

ヨ―メイ「そうなんですか!?私なんて・・・」

ー回想ー

永瀬「飯豊、計算間違えてるじゃん。仕事を舐めてるの?」

カンナ「ヨ―メイちゃんもリサイクルショップの商品の表のまとめ・・・オーナーが見にくいって言ってたよ?」


飯豊・ヨ―メイ「神様あぁああ!この悪魔たちから私を救いたまえぇえ!」

永瀬「ダメー!タマを焼きたまええ!」

カンナ「髪を紙のようの燃やしてあげるうう!」

小峠「何やってんだ二人とも・・・」

ー回想終了ー

ヨ―メイ「ってな感じで髪の毛をガスバーナーや火炎放射で燃やされかけたんですよ!?」

カゲチヨ「それは計算ミスする方も悪くないか?」



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スーパー立て直し作戦

sideカゲチヨ

今日はスーパーの店長から依頼を受けて店にやってきた。

 

店長「というわけで公道ぞいに出来たショッピングモールのせいで我がスーパーは売上がガタ落ちになっているんです。どれくらいガタ落ちだというと・・・」

 

ー想像ー

 

店「ガタガタガタ!!」(震えている)

 

主婦「もう!うるさいわね!」

 

ー回想終了ー

 

店長「近所から苦情が寄せられるレベルです。」

 

ヒサメ「それは深刻ですね・・・」

 

店長「そこでスーパーを立て直す何か秘策があれば教えて貰いたいです・・・」

 

シディ「気持ちはわかるが・・・逃げたカマキリはもう生きてないと思うぞ・・・」

 

何の話だシディ!?

 

フィーア「スーパーを復興しようって依頼ですよ。」

 

シディ「あぁ、それならカンナがうってつけの人材を読んできたぞ。」

 

そうなのか?

 

カンナ「お待たせ―。」

 

ハツキ「はい。」

 

うってつけの人材ってハツキかよ!?

 

ヒサメ「ハツキさん経営詳しかったんだ。」

 

ハツキ「はい、経営コンサルタントには精通してる方なんです。」

 

シディ「K.A コン、猿、痰と?」

 

カゲチヨ「絶対違うぞ!?」

 

ハツキ「良いですか店長。お客様を呼ぶ一番の方法は値下げです。」

 

店長「しかし大手のスーパー相手じゃ・・・」

 

ハツキ「何でも安くしろとは言いません。目玉商品があればいいんです。」

 

なるほどな・・・

 

店長「じゃあこの2000円の黒毛和牛肉を100円ってことでどうですか?」

 

ヒサメ「品質も良さそうだね・・・」

 

カンナ「じゃあ早速天井に吊るそう!」

 

何でだよ!?

 

カンナ「知らないの?シャワー効果っていってデパートなど高層階でイベントをやるとお客は上から下へと店内を回遊するの。」

 

ハツキ「そう、肉を高い位置にすることで店内を回らせるんです。」

 

店長「なるほど!」

 

高い位置ってそういうことなのか?

 

sideヒサメ

数日後スーパーは大盛況になっていた。

 

カゲチヨ「すげぇ・・・本当に効果あるんだな・・・」

 

店長「これはかなりの手応えだ・・・」

 

シディ「しかし牛肉を取り合う人たちは少し危なそうだな・・・」

 

確かにあんな大勢で上ったら・・・

 

主婦「痛っ!もう、魚にしましょう!」

 

ハツキ「店長どうですか?」

 

店長「凄いですなシャワー効果。」

 

なんか若干違うし高いのを買わせないのはせこい戦略な気がするけどまぁ、良いか。

 

フィーア「あれ?なんか客の数が減っているような・・・」

 

ホントだ・・・

 

ハツキ「まさか・・・やられましたね。ライバルの店は70円にしてますね。」

 

店長「こちらのうごきに気づいたんだ!」

 

カンナ「店長!勝負は始まったばかりです!」

 

店長「こっちは50円だ!」

 

ハツキ「カゲチヨさん、シディさん、、ヒサメさん、宣伝お願いします!」

 

シディ「あぁ!」

 

カゲチヨ「了解だ!」

 

ヒサメ「任せて!」

 

私たちが宣伝すると・・・

 

フィーア「お店に人が戻ってきましたよ!」

 

フィーアちゃんの言う通り皆凄い顔で買おうとする・・・」

でも・・・

 

シディ「またライバル店に取られてしまったな・・・」

 

店長「20円だ!」

 

そうして値上げ競争は苛烈さを増していき・・・

 

ハツキ「ここで一句・・・見てごらん 値下げしすぎて 音を上げた。」

 

店長「最悪だ!」

 



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ヨ―メイとユカのイメチェン計画

黒い幻想三都のコラボネタも少し混ぜます。


sideヨ―メイ

ユカ「待ってください~!また一緒にデートしましょうよ!」

 

ヨ―メイ「ここのところ毎日行ってるじゃないですか!?助けてください~!」

 

私はバイト終わりにユカさんに捕まり追いかけられている最中でした・・・

 

ヨ―メイ「急がないとって・・・いた!」

 

誰かにぶつかりました!

 

ヨ―メイ「すみません・・・」

 

女子学生「うぅ・・・」

 

な、何で泣いてるんですか!?っていうか私とそっくりな顔ですね・・・

 

ユカ「やっと追いついたってなんで学生服きたヨ―メイちゃんがいるんですか・・・?まぁ、良いですね!いただきます!」

 

ヨ―メイ・女子学生「え、ちょ・・・あぁああ!?」

 

チュ・・・チュ・・・

 

ーキスが終わった後ー

 

ユカ「なんでそちらの学生さんは泣いていたんですか?」

 

女子学生「キスし終わってから悩みを聞くんですか!?」

 

諦めてください・・・それがユカさんなんです・・・

 

話を聞くとその子は陽キャな男子にパシリにされたりその男子と委員長が組んでお金を騙し取られているということでした。

 

ユカ「やはり男は一部を除いて醜いものです…楽園計画を再始動するべきかもしれませんね・・・」

 

それは本当にやめてください!?

 

女子学生「楽園?」

 

ヨ―メイ「それよりも復讐しません?」

 

私は私なりの案を出します。

 

ユカ「良いですね!でもお姉さまのところに行ったらこの子キョドってしまうかもしれませんよ?」

 

ヨ―メイ「カゲチヨさんもいますしきっと・・・」

 

女子学生「その人って男子なんですよね!?無理ですよ!」

 

これは重症ですね・・・

 

ユカ「ということは私とヨ―メイちゃんで初めての共同作業・・・依頼をこなすということですね!」

 

なんでそんな生々しい言い方なんですか!?そうして私とユカさんのイメチェン作戦が開始となりました。

 

sideユカ

 

さてまず最初は・・・

 

ヨ―メイ「美人だと侮る人が減るらしいですね・・・」

 

女子学生「整形は流石に無理ですよ・・・」

 

ユカ「妖精王の技術班と医療班なら後遺症や影響なく整形可能ですしわたしに任せてくれれば異宙人の能力で顔くらい・・・」

 

ヨ―メイ「メイク!メイクでもなんとかなるんですよ!」(絶対美人になりすぎてショック受けますよ!)

 

女子学生「メイクはやったことないんですけど・・・」

 

ヨ―メイ「私も自信ないですね・・・」

 

取りあえず二人に任せてみたんですけど・・・

 

ヨ―メイ「いたぁ!なんですかこれ!」

 

女子学生「あれ…思うように引けない・・・」

 

二人とも不器用だからか全然だめでした・・・仕方ないですね!

 

ユカ「私にお任せあれ!」

 

そうして私はアイシャドウやヘアドライヤーを使って素早く丁寧に二人を整えました!

 

ヨ―メイ「ユカさん・・・もはやプロの美容師並じゃないですか・・・」

 

女子学生「クラスの女子たちより凄い・・・」

 

ユカ「そうですよね!結婚すれば毎日しますよ!」

 

ヨ―メイ「やっぱりそこに着地するんですね!」

 

ふふん!お次は服装ですね!

 

ユカ「私行きつけのところがあるので行きましょう!」

 

ヨ―メイ「ユカさんの行きつけ・・・陽の気しかなさそうです・・・」

 

そんなことないですよ!ワイワイなんてしてないですから!

 

sideヨ―メイ

そうしてユカさんの行きつけの服屋に来たのですが・・・

 

ヨ―メイ「こ、高級店じゃないですかー!」

 

高層ビルの上層階にある店でした!」

 

女子学生「あばばば・・・・」

 

依頼人の子も完全に震えてますよ・・・っていうか陽キャでもビビるほどの内装じゃないですか!

 

従業員「ユカさま、本日はどのようなご用件で?」

 

黒服にサングラスの女性の従業員ってやっぱり普通じゃないですよ!

 

ユカ「愛人と婚約者の普段着を買いたくて。何かカジュアルな服ってある?」

 

従業員「それでしたらこちらになります。」

 

そうしてナチュラルに婚約者と愛人にされた私たちが着させられたのは普通にオシャレな服ですけど・・・

 

従業員「こちら妖精王の森の木の繊維からできており銃弾なら弾き返し汚れも水だけで洗い流せる一品となっております。」

 

店員の紹介で私たちは気絶しかけました・・・やっぱりクリスさんが関わってる店だったんですね!

 

ユカ「ならこれとこれも似合いそうだから買ってあとこれも!」

 

ちょ・・・ドレスとか普通にいりませんよ!?

 

女子学生「そんなに買ってもらっていいんですか!?」

 

女子学生も戸惑いますが・・・

 

ユカ「良いんですよ・・・私は貴方ともっと親密になりたいですし・・・」

 

女子学生「うぅ・・・」

 

ユカさんは顔を近づけて言います・・・豪快な金の使い方にこの対応・・・これは惚れますね・・・

 

そうして数日たったのですが・・・

 

女子学生「はぁ・・・」

 

ヨ―メイ「また嫌味でも言われたんですか?」

 

事態は好転してないようでした・・・

 

女子学生「男子に地味だって言われたし委員長はお金を貸さなくなってから無視するんです・・・」

 

全く最低な奴らですね!

 

ユカ「大丈夫ですよ。最悪私の愛人っていうか男子は体育の着替え中に手りゅう弾でも入れればいいだけですから。」

 

ユカさんが学校の男子を皆殺しにしようとしてる・・・

 

ナンパ男「そこの妖精のお姉さん今暇・・・」

 

ユカ「全くどうしたものですかね・・・」

 

ナンパ男「ひぃいいぃ!?一瞬で周牢(ちゅり)拷問の用意を・・・!」

 

ナンパ男がユカさんをナンパしてきてユカさんのいら立ちはもはや火に油と言ってもいいでしょう・・・

 

ヨ―メイ「まぁまぁ、ユカさん。そんな釣り合ってると思い上がっている人なんてほっておいていいですよ。」

 

ユカ「そうですね!」

 

ナンパ男「ひぃぃ・・・」

 

なんとか拷問は防げましたね・・・

 

女子学生「凄いですね!ヨ―メイさんあんなに怖かったユカさんを落ち着かせるなんて・・・」

 

まぁ、慣れてますからね・・・

 

ユカ「よし、もう本気出しましょう!」

 

そうして一か月後

男子と委員長は私の作戦によって委員長たちはクラス内での評判を悪くしお金も倍になって帰ってきました。

 

ユカ「まさかあそこまで成長するとは思いませんでした。」

 

ヨ―メイ「まさにざまあですよ!」

 

男子たちを脅してるときの顔は凄かったです。

 

女子学生「ヨ―メイさん!ユカさん!ありがとうございます!」

 

ヨ―メイ「いえいえ・・・頑張ったのは貴方じゃないですか・・・」

 

女子学生「街に遊びに行きましょう!」

 

ユカ「それは二人で行ってきてください。用事があるので。」

 

そうなんですか?私は二人で遊びにいくことにしました。

 

sideユカ

 

ー妖精王の森の奥地ー

 

ユカ「さて、どうせ懲りずに同じような子にやるんだから始末しましょうか・・・」

 

委員長・陽キャ男子「ムー!ムー!」

 

ユカ「伝説の大陸ですか?さぁ、股関節粉々に砕けたら女の子もう騙せないよね?あ、いっそのこと見下してた女子になってみる?」

 

委員長・陽キャ男子「むぅぅぅ!?」

 

バキバキっ!

 

私は鋏のようにした鉄の周牢を開くと二人の絶叫と骨が砕けるのを聞いた。

 



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異宙のSNS事情

sideヒサメ

今日は依頼も無かったのでSNSを見ていた・・・

 

ヒサメ「凄いな・・・」

 

シディ「どうした?」

 

あ・・・声に出てた・・・

 

ヒサメ「インスタ見てて。」

 

シディ「インスタ?」

 

カンナ「上手に取れた写真を皆に見てもらうためのサイトだよ。」

 

カゲチヨ「その実態は自分の人生がいかに優れているかをいいねの数で競う現代のコロッセオだ。」

 

フィーア「どんだけ歪んだ認識ですか・・・」

 

フィーアちゃんの言う通りだよ・・・

 

カゲチヨ「でも事実マウンティングはあるだろ。」

 

シディ「動物が自分の優位性を示すための?」

 

カンナ「SNSでもやってるって話だよ。楽しそうな写真を自慢して優位性を示すみたいなでしょ。」

 

カゲチヨ「そう、SNSの登場で他人の人生が見えやすくなって加速してるんだよ。」

 

sideフィーア

フィーア「どんな写真が人気なのか気になるので教えてくれますか?」

 

私はカゲチヨに聞きます。

 

カゲチヨ「まずは友達の写真だな。自分自身がしょーもねーやつほど友達を自慢するもんだ。」

 

カンナ「いつも自分を卑下してるカゲチヨが言うんだ?」

 

カゲチヨ「うぐっ!?」

 

カンナちゃん・・・それを言ったらダメですよ・・・

 

ヒサメ「普通に友達の写真上げてるだけじゃ・・・」

 

カゲチヨ「異宙の住人との友達アピールが流行ってるな、グローバルな印象を持たれるしな。」

 

シディ「SNSでは友達選びも一苦労なんだな。」

 

フィーア「私はそんなことないですよ?これが私のヒサメちゃんたち以外の友達の写真です。」

 

ヒサメ「なんか地雷系ファッションの子が多くない・・・?」

 

カンナ「カッターナイフ持って撮影してるし目がいってる子もいるしメンヘラ集団じゃん・・・」

 

フィーア「?ちゃんと愛する人の話をすれば何時間でも聴いてくれるので大丈夫ですよ。」

 

カゲチヨ「なら俺の写真も見てくれ!」

 

いやこれ・・・

 

フィーア「思いっきりリザードマンに襲われてるじゃないですか・・・」

 

ヒサメ「お前もやってんのかい!」

 

人のこと言えないじゃないですか!

 

シディ「食べられそうじゃないか。」

 

カゲチヨ「マウンティングは命がけだからな。」

 

カンナ「絶対世間の意味と違う・・・」

 

sideカンナ

 

全く・・・二人ともとんでもない写真撮ってくるんだから・・・

 

カゲチヨ「あとは異宙によって変化した場所へ旅行するのも流行りだよな。」

 

ヒサメ「いーじゃん旅行、見てる方も楽しいよ。」

 

カゲチヨ「周囲へのアピールのための旅行だぜ?どーせスマホいじってタピオカのゴミポイ捨てしまくってるに決まってる。」

 

フィーア「偏見えぐいしいつの時代の人の視点ですか?それ?」

 

全く・・・

 

カンナ「じゃあアーシの写真を見てよ!」

 

ヒサメ「なにこれ・・・血の池地獄・・・?」

 

カンナ「ラグナコロラダっていう赤い湖だよ!異宙に転移してから血っぽさに拍車がかかったんだよ!皆で行ってみようね!」

 

フィーア「そ、そうですね・・・」

 

何で苦笑いしてるの?

 

シディ「カゲチヨのは無いのか?」

 

カゲチヨ「あるぜ!これだ!」

 

いやこれ・・・

 

ヒサメ「さっきのリザードマンに捕まってるだけじゃん!」

 

カゲチヨ「里に旅行に行ったんだよ。」

 

シディ「捕食されそうになってるぞ。」

 

フィーア「まさかの丸焼きスタイル・・・」

 

カンナ「ゾンビだからお腹壊すんじゃ・・・」

 

ヒサメ「そこを気にするの!?っていうか誰が写真撮ってくれたの?」

 

カゲチヨ「リザードマンが撮ってくれた。」

 

どんなサービス!?

 

sideフィーア

 

カゲチヨ「あとはグルメだろうなー。」

 

ヒサメ「女子は美味しいもの見たら写真撮りたくなるんだよー。」

 

フィーア「スイーツは芸術なんですよ!」

 

シディ「でも二人とも写真撮らないぞ?」

 

カゲチヨ「こいつらは食いしん坊だしな。」

 

カンナ「写真撮るよりも食欲が勝るよね。」

 

失礼な!

 

ヒサメ「私だって撮るもん!たまには・・・」

 

そうしてヒサメちゃんは写真を見せました。

 

シディ「おぉ!美味しそうなラーメンだ!」

 

カンナ「量が大盛りなところがまたいいよね。」

 

ヒサメちゃんも中々やりますね・・・

 

カゲチヨ「俺だってインパクトなら負けてねーぜ!」

 

いやこれ・・・

 

ヒサメ「お前がグルメになってんのかい!」

 

カンナ「もうこれリザードマンのSNSになってるじゃん・・・」

 

っていうかリザードマン盛り付けが上手いんですね・・・

 

sideヒサメ

 

カゲチヨ「あとは恋人だなー。」

 

シディ「それはなんの生物でもあるような気はするがな・・・」

 

カゲチヨ「戦闘能力、強い異性がモテるようになったんだよ。」

 

カンナ「あーお父さんもお母さんに会うまで異性が近寄ってきて困ってたって言ってたよ。」

 

フィーア「じゃあ私がシディさんを追いかけてるのも間違いじゃないってことですね!」

 

シディ「?」

 

シディ以外(それは微妙なんじゃ・・・)

 

カゲチヨ「つまり理想はこんなんだ!」

 

ヒサメ「いや、結婚させられとんのかい!!」

 

ウエディングの写真じゃん!!

 

カゲチヨ「吸血鬼の血が混じってるって分かった瞬間求婚されてさ・・・」

 

シディ「これでカゲチヨも既婚者か。」

 

カンナ「ある意味本能に忠実なリザードマンだね・・・」

 

フィーア「先越されちゃいました…」

 

カゲチヨ「逃げてきたよ!!SNSはマウンティングが多くて疲れるよ。」

 

ヒサメ「私は毎日が楽しいしアピールする必要ないかな。」

 

シディ「そうか。」

 

まぁ、たまに集合してる写真撮ってるけど・・・

 

カゲチヨ「ヒサのインスタ・・・シディのコメントであふれてる!!マウンティングしてるじゃねーか!?」

 

いや、それは勝手にコメントついただけだよ!?



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ナシゴレンの誤解

ドカン君というアニメからです。

題名は「ナシゴレン」です。


sideカゲチヨ

今日はシディとカンナが依頼だったので俺たちはキャッチボールをしていた。

 

カゲチヨ「何でキャッチボールなんだよ・・・」

 

運動の苦手な俺は苦笑いする・・・

 

フィーア「チームとの親睦を深めたり反射神経を磨くのにピッタリじゃないですか。じゃあヒサメちゃん行きますよ。」

 

ヒサメ「うん!この三人で何かするのって珍しいしね。」

 

そう言って私たちはキャッチボールをしていたのですが・・・

 

フィーア「あ!すみません!」

 

フィーアが暴投してボールが飛んで行ってしまった・・・

そうして取りに行くと・・・

 

男性「これを投げたのはお前たちか?」

 

男の人がむすっとした顔で怒っていた・・・

 

ヒサメ「ごめんなさい・・・私たちです。」

 

ヒサが謝る。

 

男性「困るよ。せっかくのナシゴレンが台無しだ!」

 

ナシゴレン?なんだそれ?

 

フィーア「ナシゴレンですって・・・!?」

 

フィーア知ってるのかよ…?

 

フィーア「それは大変申し訳ございませんでした・・・今すぐナシゴレンを持ってきます。」

 

男性「じゃあ頼むよ。」

 

というわけで俺たちはナシゴレンを用意することになった。

 

sideヒサメ

 

でもナシゴレンって何なんだろう?

 

ヒサメ「フィーアちゃんナシゴレンって何・・・」

 

フィーア「ヒサメちゃんの馬鹿!」

 

バシッ!

 

痛い!急にはたかないでよ!

 

フィーア「その名前を口にしたらいけません!それは極めて危険で邪悪で呪われたゴーレムの一つだからですよ・・・」

 

えぇ!?あの異宙の兵器の?

 

カゲチヨ「どういうことだ?」

 

フィーア「ゴレンとはゴーレンがなまったもの・・・古代マヤ族が一晩で全滅したのもゴーレンによるものだとシディさんにナシゴレンの説明を受けたさいに聞いたんです。」

 

シディが何でそんなこと知ってるの!?

 

カゲチヨ「俺も聞いてたけど俺もフィーアも寝ぼけてただろ・・・?」

 

じゃあうろ覚えってこと?

 

フィーア「でも火を使うって言ってたから何かしらの呪術的なものなのは間違いないです。確か身長は12メートルだと聞いたことがあります。」

 

12メートル!大きすぎない!?

 

ヒサメ「っていうか生き物なの!?」

 

カゲチヨ「確か鋭い牙と爪、真夜中でも光り輝く目で獲物を襲う凶暴性、スマホをいとも簡単に使いこなす知能があると聞いたな・・・」

 

凄い天才なゴーレムなんだね・・・

 

フィーア「住処は麻分十番と札幌に家を持っていて平日は水産加工業者で働いてるほど社会に適合してるみたい・・・」

 

想像を絶する兵器すぎるよ・・・

 

フィーア「その呪いの強さゆえにその名前を口にするとしばらくお腹を壊すみたいです・・・いたたたた!」

 

フィーアちゃんに早速呪いが!?(プラシーボ効果です)

 

カゲチヨ「でもあの男の人袋に入れてたよな・・・?」

 

確かに・・・そんな物騒で巨大な兵器袋に入れておけるはずがないよ?

 

フィーア「ゴーレンの中でも王と呼ばれるナシゴーレンは体調がその名の通り梨二個分に相当することからそう言われてるんです。しかし呪いの強さは他のものと一線をかくする・・・いたたたた!」

 

あれ・・・私も痛くなってきたいたたたた!

 

カゲチヨ「俺もなんかいたたたた!」(プラシーボです。)

 

なんて強烈な呪いなの・・・

 

フィーア「こんな呪物を作れるのはヤヨイさんしかいません・・・ヒサメちゃんすぐにヤヨイさんにナシゴーレンを作って貰うように言ってください!」

 

私はすぐにヤヨイちゃんの鍛冶屋に行った!

 

ヤヨイ「ナシゴーレンって何ですか?」

 

私はフィーアちゃんとカゲの説明を口にする。

 

ヤヨイ「そんな強烈な呪物を壊すなんて・・・まぁ、イメージ通りに作りましょう!」

 

ヤヨイさんは要望通りのナシゴーレンが出来上がった!

そうして私たちは男性にナシゴーレンを渡すことが出来たんだ!

 

男性「ありがとう。しかし困ったなぁ・・・」

 

カゲチヨ「どうしたんですか?」

 

カゲが言う。

 

男性「君らを待っていたらセパタクローに遅れちゃったんだよ・・・」

 

え!?スズキ君から聞いたことあるよ!確か蹴りを主体にしたデスゲームだって・・・

(寝ぼけていた)

 

その後どうなったかは想像にお任せする。

 




シディとカンナの正しいナシゴレンとセパタクローの説明。

シディ「ナシゴレンとはインドネシア発祥のコメ料理だ。チャーハンに似た料理でナシはごはん。ゴレンは炒めるという意味だ。」

カンナ「カゲチヨとフィーアちゃんは何を聞いてたの・・・そしてヤヨイちゃんもその説明で呪物を生み出せるのも凄いけど・・・」

シディ「やはり話はちゃんと聞かないとだめだな。」

カンナ「ちなみにセパタクローはボールを相手コートに蹴り入れる足バージョンのバレーボールみたいなスポーツだよ。ヒサメちゃんデスゲームに侵されすぎだよ・・・」



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戦国野球大会

sideカゲチヨ

今日は妖精王の貰ったチケットを使ってスタジアムに来ていた・・・

 

カゲチヨ「まさか妖精王が新聞を70年契約してたおかげで侍ジャパンの試合が見れることになるなんてな・・・」

 

カンナ「お父さん野球に興味ないからアーシたちにチケットくれたんだよね。」

 

ヒサメ「野球はあんまりしないから楽しめるかな・・・」

 

シディ「大丈夫だヒサメ、俺たちはいつもやってるから教えられるぞ。」

 

フィーア「任せてください。」

 

二人が頼もしく見える・・・そう考えていると・・・

 

カゲチヨ「うわっ!」

 

観客席に火矢が飛んできた!

 

侍「おぉ~!」

 

そこではなんと野球の練習をしてる侍たちがいた!しかもバットの代わりに刀、ピッチャーは矢を射ているが・・・

 

ヒサメ「どういうこと!?」

 

ヒサがチケットを見てみると・・・

 

ヒサ「侍ジャパン・・・ワールド武士カップ?」

 

カンナ「戦国大名が生きてる星・・・侍星で天下を野球形式で決める大会なんだ・・・」

 

全然違う大会じゃねーか!こんなところにいたら命がいくつあっても足りねぇ!そう思って帰ろうとしたら・・・

 

大名「はぁ・・・」

 

落ち込んでいる大名のような男がいた・・・

 

フィーア「どうしたんですか?武士らしくないネガティブなため息ついて。」

 

フィーアが聞く。

 

神保「あぁ・・・僕は神保長職と言います。これでも神保家の当主なんです・・・」

 

シディ「神保家?皆は知っているか?」

 

カゲチヨ「わりぃ・・・知らねぇな・・・」

 

ヒサメ「ごめん・・・私も歴史は得意なんだけど知らない・・・」

 

カンナ「アーシも・・・」

 

フィーア「聞かない名前ですね・・・」

 

おれたちが答える。

 

神保「知られていないのも無理はありません・・・歴史シュミレーションでいったらしょっぱなでやられる最弱大名の一人なんですから・・・」

 

カゲチヨ「試合も始まるのに何で落ち込んでるんだ?」

 

俺が聞く。

 

神保「でも初戦敗退ですよ・・・」

 

フィーア「武士が初めから弱腰なんて情け無いですよ。」

 

神保「でも見てくださいよこれ・・・」

 

神保家の対戦表は武田信玄と織田信長、徳川家康に豊臣秀吉だった・・・

 

神保家「これだけ強豪がそろってるんですよ・・・負けたらお家取りつぶし・・・ウチはもう終わったー!」

 

カンナ「しょうがないなぁ・・・だったらアーシたちがアンタの軍師になってあげる!」

 

神保「え!?ホントですか!?」

 

カゲチヨ「カンナまた勝手に・・・」

 

カンナ「良いじゃん、どうせ来たんだから思いっきり楽しんだ方がお得でしょ?」

 

まぁ、それもそうか・・・

 

sideフィーア

というわけで第一回戦は武田信玄と対戦することになりました。

主審は大岡越前です。

 

司会「さぁ、神保軍は何分持ちこたえるんでしょうか?」

 

ヒサメ「もう負けること前提だよ・・・」

 

カンナ「だからいいの。敵も油断するでしょ?」

 

そう言っている間に敵が打ちました!けれどゴロなので一塁に捌くのですが・・・

 

司会「あー!出ました武田騎馬軍です!」

 

なんと一塁も猛進するのはランナーではなく騎馬隊でした!?

 

カゲチヨ「あんなのありかよ!?」

 

カゲチヨは抗議しますが・・・

 

神保「侍ジャパンのルールなんです・・・」

 

まずいですよ・・・捕球手がどんどん倒されていきます!

 

シディ「カンナどうするのだ!?」

 

シディさんは焦っていましたがカンナちゃんは余裕そうでした・・・

そうしてホームを狙っていたところを・・・

 

カンナ「今だよ!撃て―!」

 

パンパン!

 

司会「オー!次々敵が倒されていきます!」

 

あれは鉄砲隊!?

 

カゲチヨ「織田信長の三段撃ちかよ・・・」

 

そう長篠の戦いの再現でカンナちゃんは騎馬隊を打倒したのです!

 

大岡「ゲームセット!」

 

なんと神保軍が見事に勝利しました!

 

神保「すごいやカンナさん!」

 

カンナ「任せておいて!」

 

その後も・・・

 

明智「敵はベンチにありー!」

 

信長「ぐわぁああ!」

 

明智光秀を裏切らせて信長に打球を当てて打ち倒す本能寺作戦・・・

 

カンナ「ふふふ・・・明智、よくやったね。」

 

明智「はい。」

 

凄すぎる・・・

 

そして豊臣秀吉戦では・・・

 

司会「おぉ~と!暴投!豊臣軍のベンチに投げ込んだ!」

 

神保軍が球を大量に豊臣軍のベンチに投げ込んで秀吉を気絶させて・・・

 

淀殿「降参!」

 

淀殿に降参させる大阪冬の陣の大砲作戦で勝利を勝ち取りました・・・

 

なんとカンナちゃんの作戦でついに決勝の徳川軍と戦うことになりました・・・

試合は順調に進んで行き・・・

 

カンナ「ここで一発が出れば勝利だね・・・神保さん、ここはタイの天ぷら作戦で・・・」

 

神保「カンナさん・・・ここは真っ向勝負させてくれませんか?」

 

神保さんが決意を固めた目でそう言ってきました。

 

神保「カンナさんのおかげでここまで来れました・・・ここからは自分達の力で勝ちたいんです・・・」

 

いい眼になったじゃないですか。

 

フィーア「カンナちゃん、決意を固めた武士がいるんだから任せましょう。」

 

カンナ「わかってるよ・・・」

 

ヒサメ「応援してます!」

 

カゲチヨ「しっかり決めて来い!」

 

シディ「うむ!」

 

そうして神保さんはバッターに立ちました。

 

ヒサメ「思ったんだけど神保さんって強いと思うんだよね。」

 

カゲチヨ「あぁ、足りないのは自信だけだな。」

 

そうして神保さんはホームランを打ちました!

 

シディ「やったな!」

 

フィーア「上出来ですね。」

 

しかし・・・

 

大岡「アウト!そなた表をあげい・・・」

 

大岡に言われてあげると別人でした!

 

大岡「本大会では影武者は禁止、ということで反則!」

 

そんな・・・

 

カンナ「何で影武者なんて使ったの?」

 

神保「土壇場で自信が無くなって・・・」

 

カゲチヨ「あれだけ張り切ってたのにそれかよ!?」

 

神保「はい、責任を取って腹斬ります。」

 

フィーア「切腹ものですね。」

 

こうして優勝は徳川軍になりました・・・

 



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外道な御曹司

今回は瓜生とのコラボです。
https://www.youtube.com/watch?v=GUTbapx0wFs&list=PLnq6Zem-vrQBPTVHNRlL54VeDpvJhAnje&index=16


side瓜生

俺の名前は瓜生 龍臣

 

瓜生「カリン、この焼き上がりを見ろ!俺の進化が凄いんだ!」

 

カリン「毎日一緒だじょー。」

 

瓜生「ド素人が!」

 

メロンパン屋を営む元殺し屋だ。

 

少し前まで俺は闇の世界に生きるものだった。

 

瓜生「今度のターゲットはアンタだってさお得意さん。」

 

政治家「ごがっ!」

 

救いなのはターゲットが魑魅魍魎だから心が痛まないことくらいだった・・・

そんな世界から俺を救ってくれたのはカンナさんのメロンパンだった・・・

 

瓜生「泣けるほどうまいがな・・・」

 

瓜生(このメロンパンは生命の源や・・・もっと作らなあかん・・・)

 

カンナ「泣き顔凄い・・・」

 

俺は感動の涙を流してカンナさんからメロンパンを学んだ。

 

アハト「美味しい・・・」

 

フィーア「ですよねー!」

 

「二人とも仲いいですね。」

 

今日はユカちゃんとフィーアちゃんが妖精王の森に最近きたアハト君を連れてきてくれた。

 

アハト「ところで何で僕に抱き着いてるの・・・」

 

フィーア「だって子供っぽくてかわいいんですよ!」

 

アハト「・・・そう。」

 

ユカ(気の毒です・・・)

 

目が死んでるけど楽しそうで何よりだ。

そんなことを思っているとお得意さんが来た。

 

瓜生「お、美雪ちゃんチョコメロンパンとコーヒーね!」

 

美雪「ありがとうございます!」

 

彼女が就職してから出会ったから一年の付き合いだ。

しかし・・・

 

美雪「しょぼん・・・」

 

カリン「わかりやすいくらい落ち込んでるわね。悩み事?」

 

美雪「えっと・・・実は・・・」

 

話を聞くと美雪ちゃんは男性に言い寄られているらしい・・・相手は彼女の上司で毎回断ってるのだが相手の須藤は社長の令息で若くして結構な地位についている。

 

美雪「しかも女癖が悪くて酔わせて強引に襲うという噂もあるんです・・・」

 

カリン「そっか…ついていっちゃダメよ。」

 

ユカ「それよりもお父さんに頼んで社長もろとも社会的に失墜させた方が良いですよ。息子がそれなら父親もろくでもないでしょうし。」

 

アハト「その二人が不幸になればいいよね・・・」

 

美雪「いや・・・そこまでしなくてもいいですよ・・・」

 

フィーア「二人とも物騒ですね。」

 

色々と大変な立場だと思って美雪ちゃんを見送るとカリンが言った・・・

 

カリン「やっぱり嫌な感じがするし調べてみるわ。」

 

瓜生「女の勘ってやつか。頼む。」

 

カリンはこの手の話には鼻が利く。

そうして調べてみるととんでもないことがわかった。

 

カリン「とんだゲス野郎だったわ・・・」

 

須藤はかなり荒れた学生生活でその縁で半グレとのつながりもあるそうだ。酔った女をさらうというのも本当で一部始終を録画させて半グレの仲間たちに女性を与えて薬で壊しているそうだ・・・

 

カリン「しかも須藤の父親が会社の影響を恐れてもみ消しているの。」

 

ユカちゃんの言う通り父親もろくなものじゃなかった・・・

 

瓜生「今夜アジトに乗り込むか。ユカちゃんもご立腹になるだろうしな。」

 

sideユカ

 

ふふふ・・・!

 

ユカ「女の尊厳を踏みつける奴らは全員倒してやりますよ・・・!」

 

アハト「凄いぶちぎれてる・・・」

 

フィーア「別荘も豪華ですね・・・」

 

カリン「父親が与えたものだそうよ。」

 

瓜生「バカボンにこんなものやってもろくなことにならないだろ。」

 

私たちは家に忍び込むと最初にいたのは頭の悪そうな半グレ達・・・

 

アハト「君たちの悲鳴を聞かせてよ・・・」

 

ゴギャ!

 

半グレ「のおお!?」

 

フィーア「衝撃波でまとめて吹き飛んでください!」

 

半グレ「あびゃあぁ!?」

 

霊槍第一形態+ジャックオーランタンの闇操作

暗闇での遊び(ダークネスジャングラー)

 

ユカ「暗闇で悪行の反省をしてください・・・」

 

半グレ「ぎょおお!?」

 

アハトさんがガシャ髑髏の腕で叩き潰し、フィーアさんがキックの衝撃波を放って。

私が闇の中で霊槍を舞わせることで半グレ達のほとんどを撃退していく。

 

カリン「どうやら美雪ちゃんらしい新しい女性と須藤、囚われてる女性も三階にいるわ。」

 

瓜生「良し。行くぞ。」

 

カリンさんが情報を聞き出して三階に行くと・・・

 

「うぅ・・・」

 

うめき声のする方に行くと・・・

 

カリン「酷いわね・・・かわいそうに・・・」

 

ユカ「私たちで介護をするので皆は先に!」

 

フィーア「わかりました!」

 

こうして私たちは瓜生さんたちを先に向かわせました!

 

sideフィーア

 

私たちは三階の廊下を進んでいたのですが・・・

 

瓜生「皆避けろ!」

 

当然私たちも殺気を感じ取って素早く避けます!

 

「いただきいいい!」

 

そうして銀閃の出所を見れば黒肌の明らかに普通じゃない男がいました・・・

 

瓜生「てめぇはジェイク。気配消えすぎだろ・・・」

 

ジェイク「瓜生君久しぶり~それにそこの二人は初めまして~。」

 

どうやら瓜生さんの元同僚のようですね・・・

 

フィーア「瓜生さん!私たちは美雪さんを助けます!任せて大丈夫ですか?」

 

瓜生「おう!任せておけ!」

 

アハト「しょうがないか・・・」

 

私はアハトを抱えて超速でジェイクの横を通り抜けます!

 

ジェイク「はっやぁ!異宙人の力は反則でしょ・・・」

 

フィーア「うるさいですよ!瓜生さんと戦えるんですから文句言わないでください!」

 

私たちが須藤の部屋に行くとギリギリのところだった・・・

 

須藤「な、なんだお前らは!?うぎゅ!」

 

フィーア「メロンパンマンの怒りを背負った何でも屋ですよ。」

 

アハト「君は不幸の顔の方が似合ってるよ。」

 

私たちは一気に間合いを詰めて奴の体に抜き手を突き刺して殺した。

美雪さんが寝てて助かりましたね・・・

 

そうして美雪さんを救い出した私たちが瓜生さんの所に行くと・・・

 

瓜生「だりゃああ!」

 

ジェイク「何でドライバーとアイスピック持ってるんだよ!畜生!」

 

アハト「もしかして・・・」

 

そう!私は半グレ達の部屋からくすねてきてすれ違ったときに瓜生さんに渡していきました!

 

けどジェイクも暗器にナイフですか・・・

 

ジェイク「女できてその子可愛すぎるから君の賞金が欲しいんだよ!」

 

瓜生「そんなの知るか!終わらすぞ!」

 

目を開いて瓜生さんが突っ込んでいく!

 

ジェイク「突っ込んで来たらお腹がら空きだよ!」

 

ジェイクの暗器が瓜生さんにヒットしました!

 

瓜生「時短したいからな・・・!わざと受けたんだよ!」

 

そう言って瓜生さんは全力の蹴りをジェイクの腹に叩き込みました!

 

アハト「やった・・・?」

 

アハト、それフラグですよ!

 

ジェイク「金髪の子の思ってる通りだよ・・・」

 

やっぱり・・・

 

瓜生「アホンダラ。飛ぶ所まで読み切ってるんだよ。」

 

ジェイク「あ?やば・・・!」

 

なんと瓜生さんは瞬時に窓の方向に蹴りを放っていたんです!

 

ジェイク「うおっとおおぉぉ!やっちまったぁ!」

 

瓜生「女とパン屋に来いこの野郎!」

 

そうしてジェイクは窓を突き破って去っていきました。

 

フィーア「瓜生さん凄すぎですよ・・・」

 

アハト「判断力高すぎでしょ・・・」

 

やっぱり戦闘経験が凄すぎですよ・・・

そうして父親の悪行もユカがリークして今回の事件は幕を閉じました・・・

 

side瓜生

そして一週間後美雪ちゃんは妖精王が経営している会社に就職することになった。

 

カリン「サービスだじょ。」

 

瓜生「スパルタだろうけど頑張れ!」

 

美雪「はい、ありがとうございます!」

 

そうして美雪ちゃんは去ったのだが・・・

 

瓜生「おい・・・ジェイク、それって・・・」

 

フィーア「きゃー!かわいい!」

 

言ってた女って子供かよ・・・!

 

アハト「何でそんなことになってるの?」

 

ユカ「異様に似合ってますね・・・」

 

ジェイク「マジで話すと長いんだ・・・」

 

女の子「拾われてあげたの。」

 

ベタ過ぎるだろ・・・聞いてみると結構壮絶な話だった・・・



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妖精王の一日

今回はカゲチヨの目線がほとんどです。
TRPGの異宙人も出します。
元ネタはスライムに転生するとどうなるのか?です


sideカゲチヨ

だー!しまった!転んだらスライムにぶつかって入れ替わっちまった!

 

カゲチヨ(スライム)「あー・・・・」

 

やばい・・・体がどこかに行く・・・!

 

カゲチヨ(追いかけないと・・・)

 

そう思って追っていると・・・

 

クリス「あれ?カゲチヨとスライム・・・?」

 

カゲチヨ(スライム)「あー・・・」

 

クリス頼む気づいてくれー!

 

クリス「もしかしてカゲチヨ入れ替わってる?」

 

良かった!気づいてもらえた!

 

クリス「しかし転んでぶつかって入れ替わるとはベタな・・・」

 

言わないでくれ・・・情けなくなる・・・

 

クリス「カレコレ屋の業務も一苦労だろうし元に戻る方法が見つかるまで俺の仕事見ていきなよスライムでもできる仕事を提供するからさ。ワンデイルーティン動画も撮ってあげるし給料も渡すからさ。」

 

クリス・・・アンタは神か?

ということで俺は妖精王の一日を見ることになった。

 

早朝五時

 

クリス「おはよう・・・」

 

早いな!?老人かよ!?そして俺もスライムの体だからか早く起きちまった・・・

 

クリス「取りあえず今日の予定の確認・・・キキーモラ!」

 

キキーモラ「はい、今日の予定は・・・」

 

スゲー…メイド妖精のキキーモラがあんなに沢山で家事や業務をこなしてる・・・

 

クリス「今日のカゲチヨの護衛はこいつらに頼んだから。」

 

ジャックオーランタン「ひゅーひゅー・・・」

 

メモネシア「きけけ!」

 

ジャックオーランタンにメモネシア・・・メモネシアは記憶を操作できる小石に妖精の羽の生えた異宙人だよな・・・

 

そうして午前の業務が始まった。

 

ヤクナ「クリスさん・・・この薬草は滋養強壮やダイエットに使えそうです・・・」

 

クリス「おぉ!カゲチヨ早速出番だぜ!」

 

そうして俺は薬草を食べて味をクリスに伝えて味を伝えて美味しくするにはどうしたらいいか参考にした。

 

クリス「スライムは草が主食だからな。助かるよ。」

 

そう言ってもらえるとなんか照れるな・・・

その後も異宙人との交渉ではスライムののほほんとした雰囲気で場を和ませて交渉を有利にしたりしてクリスにありがたがられた・・・

 

百合子「ホントに元に戻る方法がわからないんですか?」

 

イサノ「厄介ですね・・・」

 

カゲチヨ(スライム)「あー・・・」

 

技術班の方では俺の戻し方について議論されていた・・・申し訳ないぜ・・・

 

リル「わー!本当にカゲチヨさんですか!可愛いですね!」

 

セイナ「うん!可愛がっちゃうぞー!」

 

女性陣にも可愛がられて悪い気はしなかった・・・

 

クリス「取りあえず昼飯食いながら考えるか・・・」

 

俺たちは取りあえず昼飯を食べながら方法を考えていた。

 

クリス「そういえばスライムといえばなんだけどスライムの流体性を生かしたスーツや剣を開発してるんだよね!その名もスライムスーツとスライムソード!」

 

なんか丈夫そうじゃないけど大丈夫なのか?

 

クリス「そんなことないよ!スライムの体は異宙の力を与えれば伝導して纏わせれるんだ!それにスーツに溶け込ませて剣をどこからでも飛び出させて攻撃することもできるんだよ!」

 

すげぇ!なんか男のロマンって感じだな!

 

クリス「俺は悪を追い詰めることもそうだけどロマンも追っていきたいからな。」

 

目がきらきらしてる・・・やっぱすげぇな・・・

そうして午後の業務もこなしてジャックオーランタンともメモネシアともすっかり仲良くなって遊んでいたのだが・・・

 

ジャックオーランタン「ひゅー!?」

 

俺は飛んでいたジャックオーランタンの背中から落ちて・・・

 

カゲチヨ(スライム)「あー!?」

 

どかっ!

 

なんとまた体当たりしてしまい・・・

 

カゲチヨ「いてて・・・って戻ってる!」

 

なんともう一回の体あたりで元に戻れたのだ!

 

クリス「衝撃で元に戻るってんなベタな・・・」

 

百合子「私たちの苦労を返してください!」

 

カゲチヨ「でも心配してくれてありがとな。」

 

百合子「はぁ!?貴方がいなくなったらヒサメ先輩が悲しむからですよ!勘違いしないでください!」

 

そうしていると森の皆が笑って良かったと言ってくれた。俺は改めてこの森に感謝するのだった。

 




スライムスーツとソードは影の実力者になりたくて!からです。


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宝くじに当たったら

sideカゲチヨ

あー・・・金がねぇ・・・

依頼料があるまで我慢だな・・・そう思っていると・・・

 

カゲチヨ「あの人財布を・・・落としましたよ!」

 

金には困ってるけどそこまでじゃないので俺は財布を持ち主に届けた。

 

持ち主の男性「ありがとう、お礼をしなくちゃね。」

 

ま、マジか・・・財布重たかったし服も豪華そうだしかなり入ってそうだな・・・

俺は期待したのだが・・・

 

男性「はい、」

 

なんと渡されたのは宝くじだった・・・

 

sideヒサメ

カレコレ屋にいたカゲがなんか落ち込んでいたので話しかけると・・・

 

カゲチヨ「実はよ・・・」

 

財布を持ち主に渡したことを話してくれた。

 

ヒサメ「で、お礼で渡されたのがその宝くじってこと?」

 

カゲチヨ「そうだよ!こんなの当たるわけねぇだろ!紙屑押し付けられたぜ!」

 

ゴミクズだなお前・・・

 

カゲチヨ「500円の方がまだましだろ・・・」

 

ヒサメ「当たれば二億円だよ?」

 

カゲチヨ「落雷に当たる確率のものに夢見てもしょうがないだろ・・・」

 

まぁ、そうなんだろうけどさ・・・

 

シディ「二人ともどうしたんだ?」

 

カンナ「お、カゲチヨ宝くじ買ったの?」

 

フィーア「大層なギャンブルしてますね。」

 

三人とも・・・

 

カゲチヨ「シディ!実はいい話があるんだ。お爺さんを助けて手に入れた幸運の宝くじだから500円で買わない?」

 

お金がないと人はここまで・・・

 

フィーア「シディさん騙されちゃだめですよ。金欠男のたわごとです。」

 

シディ「だが、買わなければ当たらないのもまた事実・・・500円で夢を買えるなら安いものだな。」

 

カンナ「ある意味シディが一番金持ちの人間に近いかもね・・・」

 

確かにセリフがお金持ってそうな人のセリフだ・・・

 

カゲチヨ「・・・え!」

 

カゲ?スマホ見てどうしたの?

 

カゲチヨ「やっぱり一万円払うから返してくれないか?」

 

シディ「どうしたんだ?」

 

カンナ「あー!このくじの番号当たってる!」

 

なるほどね・・・

 

カゲチヨ「頼む・・・譲ってくれよ・・・」

 

シディが優しいからって流石に・・・

 

シディ「いいぞ。」

 

ヒサメ・フィーア「え?」

 

シディ「もともとカゲチヨの物だしお爺さんを助けてもらったんだろ?」

 

カゲチヨ「大切に使うよ!」

 

sideフィーア

そうして数日後・・・

 

ヒサメ「ちょっと!何なのこれ!」

 

カレコレ屋が段ボールの山で埋もれてました・・・

 

シディ「その声はヒサメか!」

 

シディさん!段ボールに隠れて見えませんでした・・・

 

フィーア「数日前のセリフはどこへやらってくらい散財してますね・・・」

 

カンナ「全く・・・ネットで注文するのは良いけどせめて自分の部屋にしてよ!」

 

整理大変そうですね・・・

 

カゲチヨ「S字フックとか300個くらい買っちゃったんだよね・・・」

 

便利だけどそんなにいりますか?

しかもまたいなくなったと思ったら・・・

 

カゲチヨ「ふぅ・・・極楽だ・・・」

 

ヒサメ「何してるの!?」

 

カンナ「札束風呂っていくら憧れてるからって・・・」

 

フィーア「あれはシディさんみたいなダンディな人がやるから似合うんですよ。カゲチヨには似合いません。」

 

カゲチヨ「ひでぇ!?」

 

っていうか・・・

 

フィーア「上半身裸ですけどもしかして下半身も・・・」

 

カゲチヨ「・・・」

 

ヒサメ「ふざけんな!」

 

ヒサメちゃんには刺激強いですし・・・

 

フィーア「そのお金で店で買い物するのは辞めた方がいいですよ・・・」

 

カゲチヨ「おう・・・」

 

sideカンナ

 

カゲチヨ「無限にあったお金がもうほとんどない・・・」

 

見事にフラグを回収したね・・・

 

ヒサメ「だらしなく使ってるから・・・」

 

カゲチヨ「違うんだよ、宝くじが当たるとどんどん知り合いが増えてツボや結婚詐欺や土地の権利も買わされそうになったんだよ・・・」

 

まぁ、それも世の中の一部だしね・・・

 

カゲチヨ「もう疲れたよ・・・金なんてあるからいけないんだ・・・妖精王にそんなに不安ならって進められてちょっと会社の株買ったけどあれだって配当払われるかわからねぇしさ・・・」

 

そうなんだ・・・

 

フィーア「でも何でこんなに半端に残してるんですか?」

 

カゲチヨ「それは・・・」

 

sideヒサメ

 

何とカゲが牛丼奢ってくれたの!

 

カゲチヨ「他の混血の皆も誘えれば良かったんだけどな。」

 

シディ「だがいつも通り食事できるもの俺は嬉しいぞ。」

 

ヒサメ「ありがとう、カゲ。」

 

カンナ「卵のついてるしいいと思うよ。」

 

フィーア「またお金があったらお願いします。」

 

カゲチヨ「そんなのそうそう起こらねーよ・・・」

 

そう言っていたが妖精王の会社の事業がまた成功…配当としてお金がカゲチヨの口座に振り込まれておりまたカゲがツボや結婚詐欺にあいかけながらも混血全員にご飯を奢ることになることになるとはまだ誰も思わなかった・・・



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女性四人に惚れられるとどうなるのか?

フラグちゃんのを参考にしています。


sideクリス

今日は薬の作用を確かめるためにカレコレ屋に依頼することにしたんだけど・・・

 

クリス「この青い薬ってなんだ?百合子は効果教えてくれないし・・・」

 

そう思っていると・・・

 

ジャックオーランタン「くけけ!」

 

野良のジャックオーランタン!?やばい!視界が・・・

 

ドテッ、バシャ!

 

いたた・・・って

 

クリス「薬がこぼれてるー!!」

 

しかもその先には・・・

 

ヒサメ・カンナ・フィーア・ユカ「いてて・・・」

 

しかも薬が四人に掛かって・・・

 

カゲチヨ「クリス!?」

 

何故かカゲチヨも歩いていた・・・

この薬ってどんな・・・

 

四人「カゲチヨ・・・好き・・・」

 

カゲチヨ・クリス「はー!!?」

 

どうやら惚れ薬だったようだ・・・

 

sideカゲチヨ

 

散歩をしてたら偶然ヒサメ・カンナ・フィーア・ユカと会って話してたんだけど・・・

 

ヒサメ「カゲー・・・大好き・・・」

 

フィーア「もう絶対放しませんよ?」

 

カンナ「大丈夫、アーシといれば楽しくなるからさ。」

 

ユカ「一緒に女性について語りましょうね・・・」

 

ひー!!

 

カゲチヨ「クリス助けて・・・」

 

クリス「ごめん!薬の解き方百合子に問いただしてくるから耐えてくれ!」

 

そんなー-!!

 

ヒサメ「お父さんとずっと話してるなんてずるいよ!私もカゲと話したい!」

 

フィーア「一緒に体を鍛えて高みを目指しましょう!」

 

カンナ「アーシが可愛がるんだから邪魔しないでよ!」

 

ユカ「ヒビキさんのこととか聞きたいですよー!」

 

ぎゃあぁあ!八つ裂きの刑みたいに引っ張るなー!

 

ヒサメ(はっ!このままじゃカゲがバラバラになる!)

 

ぱっ

 

カゲチヨ「ぎゃあぁあ!いきなり放さないでくれえええ!」

 

空に飛んでいくううう!

 

フィーア「はっ!」

 

カンナ「フィーアちゃん空を飛んで・・・」

 

ユカ「しかも早い・・・どんどん離される・・・!」

 

どうなるんだぁああ!」

 

sideフィーア

 

くっ・・・まさかこんなことになるなんて・・・

 

フィーア「ここなら二人きりですね・・・一緒に山で特訓しながら子供でも作りましょうか?四人は欲しいですね・・・」

 

あぁあああ!何言ってるんですか私!

 

カゲチヨ「何の話だ!?」

 

フィーア「気が早かったですね。まずはスキンシップから・・・口づけしましょうか・・・」

 

カゲチヨ「ひいいい!」

 

やめてえええ!

 

フィーア「・・・・ふざけないでください!」

 

カゲチヨ「何が!?ぎゃあぁああ!」

 

あ・・・うっかり落としてしまいました・・・

 

sideカゲチヨ

 

落ちるうううう!

 

バシャン!

 

水のクッション?これって・・・

 

カンナ「危なかったね。カゲチヨ」

 

カンナ!

 

カゲチヨ「助かったぜ・・・ってカンナも惚れ薬を・・・」

 

カンナ「大丈夫だよ・・・アーシは解毒薬を持ってて解毒してあるから。でもあの三人は惚れ薬でおかしくなってるからアーシがしっかり守ってあげるよ!」

 

まぁ、それなら・・・って

 

カゲチヨ「何で首輪つけてるんだよ俺ってぐおおおお!?」

 

俺はいきなり首輪をつけられて引きづられる。

 

カゲチヨ「顔が!顔が削れる!」

 

カンナ「こうして鎖で固定してれば三人に取られることもないし顔面が削れれば他の女性は寄り付かない・・・一石二鳥だね!あ、でもカゲチヨは再生するから削っても意味ないか~!」

 

やっぱり惚れ薬の効果はあるしガッツリサイコパスじゃねーか!

 

カンナ「さて。このまま港まで連れて行って船で引きづってクルージングでも・・・」

 

ユカ「そうはさせませんよ!」

 

ガシャン!

 

カンナ「なぁ!霊槍で鎖を破壊した!」

 

ユカ「今のうちに逃げますよ!」

 

カゲチヨ「分かった!」

 

カンナ「こら!待て―!」

 

取りあえずユカの案内してくれた小屋の中に入った・・・

 

ユカ「なんとか振り切れましたね・・・」

 

カンナ火車の炎をジェット噴射の要領で発射して移動してたもんな・・・

一時はどうなるのかと思ったぜ・・・

 

ユカ「カゲチヨさん!」

 

うわっ!俺は押し倒されて・・・

 

カゲチヨ「なんじゃこりゃ!!」

 

ベットに手足を鎖で拘束されていた!

 

カゲチヨ「ユカ・・・?何だよこれ・・・」

 

ユカ「何も心配しないでください・・・もうすぐヨ―メイちゃんも連れてきて三人だけの楽園ができます・・・いやいっそ世界中の人を陰キャにすれば二人にとって楽園ですかね?とにかく私が二人のために何でもやりますから・・・」

 

世界の危機だー!!

 

ユカ「全部お世話しますよ。新世界を作ることも日常生活も私に身をゆだねてくれればそれでいいんです。この部屋にいるだけで二人の望みは永遠に叶いますよ?」

 

このままじゃ部屋から出られず一生を終えちまう・・・陰キャとしては嬉しいけど世界まで変わって欲しいとは思ってねーよ!

 

カゲチヨ「そ、その前にトイレに・・・」

 

ユカ「心配しないでください・・・ばっちり準備してますからね・・・」

 

安楽尿器!?まじで監禁される・・・そう思ったその時だった!

 

「ピザを届けに来ましたー。」

 

ユカ「カゲチヨさんピザ好きですか?頼んだので一緒に食べましょう!」

 

そうして玄関についてドアを開けると・・・

 

ユカ「貴方は・・・ウグ!」

 

ユカは倒されていた!

 

ヒサメ「カゲ!助けに来たよ!」

 

ヒサ!

 

そうして俺たちは外に出る・・・

 

ヒサメ「カゲ・・・」

 

ヒサも薬の影響を受けてるんだっけ・・・

 

カゲチヨ「ヒサは・・・あの三人とは違うんだな・・・」

 

ヒサメ「私は・・・カゲの隣にいるだけでいいよ。好きな人のとなりで好きって言えれば。」

 

ヒサ・・・ここまで酷い目に逢ったせいか落ち着く・・・

 

フィーア「ようやく見つけましたよ!」

 

カンナ「アーシのカゲチヨを返してもらうよ!」

 

ユカ「カゲチヨは新世界のトップになる男なんだから返してください!」

 

ヤバい・・・

 

ヒサメ「カゲの隣を守る為なら…私は戦うよ!」

 

ヒサ!

 

フィーア「面白いじゃないですか。ボコボコに殴られる覚悟はできたんですね。」

 

カンナ「まとめて焼き鳥にしてあげるよ!」

 

ユカ「槍ってさ、柄の方で殴っても痛いんですよ?伊武さんに教わった棒の使い方を体に刻んであげますよ・・・」

 

四人とも・・・

 

ヒサメ・カンナ・フィーア・ユカ「覚悟!」

 

カゲチヨ「もうやめ・・・ぐへぇえええ!」

 

俺は四人が傷つかないように前に出たのだがそれと同時に四人の攻撃が顔面に突き刺さり俺は意識を失った・・・

 

sideヒサメ

 

カゲチヨ「うーん・・・ここは・・・」

 

良かった!目が覚めて!

 

クリス「わりぃ・・・遅くなったせいでこんなことに・・・」

 

ユカ「面目ないです・・・」

 

フィーア「悪夢でした・・・」

 

私たちは元に戻っていた・・・

 

カゲチヨ「どうしてもとに戻ったんだよ?」

 

カンナ「あの薬惚れた相手を殴らないと解けなかったんだって。」

 

一生解けないかもしれなかったからカゲが前に出てくれて感謝だね・・・

 

カゲチヨ「にしてもいきなりキスしようとしたり首輪つけて飼おうとしたり監禁したりってお前らヤバすぎだろ・・・」

 

ユカ・フィーア・カンナ「すみません・・・」

 

カゲチヨ「なぁ、あれって本心・・・ぐほっ!」

 

フィーア「調子に乗らないでください。お父さんもユカも行きますよ。」

 

カンナ「・・・そうだねー!百合子叱らないと!」

 

ヒサメ「じゃあ私も・・・」

 

クリス「ヒサメは良いよ。」

 

カンナ「ヒサメちゃんは叱るの慣れてないんだしこのままカゲチヨの看病ねー!」

 

あ!置いてかれた・・・

 

・・・カゲ、私の本心はね・・・

 

 

 

 



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意味こわ 通り魔

sideカゲチヨ

今日は夕方まで依頼が無くてカレコレ屋で一日過ごしていた・・・

 

カゲチヨ「腹減ったな~・・・もう夕方か・・・四人とも今日は一緒に食べないか?」

 

シディ「うむ、いいぞ。」

 

カンナ「たまには楽したいしね。」

 

ヒサメ「やった!」

 

フィーア「それで何にするんですか?」

 

えーと・・・

 

カゲチヨ「ラーメンとか?」

 

フィーア「昨日シディさんに作って貰ったじゃないですか。」

 

カゲチヨ「じゃあ、カレー?」

 

ヒサメ「一昨日カンナちゃんに作って貰ったじゃん!」

 

そうなんだよな・・・この二人の料理スペックなら店に行かなくてもいいレベルの美味しさだし・・・

 

カゲチヨ「なんか変わった料理を食べたいな・・・」

 

カンナ「じゃあ、また闇鍋でもやる?」

 

ヒサメ「良いね!面白そう!」

 

フィーア「じゃあ食べ物を持ち寄ってカレコレ屋に集合ですね。」

 

シディ「楽しみだ!」

 

そうして具材を持ち寄って鍋に入れたんだが・・・

 

カゲチヨ「また凄い色になったな・・・」

 

ヒサメ「うん・・・」

 

カンナ「あれ~ボティスさんで出汁を取ったからかな?」

 

ボティス「・・・・」赤くなってる

 

フィーア「悲惨ですね・・・」

 

シディ「バッタや蛇も入っているが誰が入れたんだ?」

 

フィーア「・・・・・・・」

 

とにかく食うか・・・

俺は鍋を一口口にしたが・・・

 

カンナ「美味しいね・・・」

 

ヒサメ「割と行けた・・・」

 

カゲチヨ「蛇肉結構いけるな・・・」

 

シディ「スープも美味しいぞ!」

 

そう言って食べていたがカレコレ屋で止まった翌朝・・・

 

カゲチヨ・カンナ・ヒサメ・フィーア「・・・・あぁ・・・・」

 

シディ「四人とも大丈夫か?」

 

 

シディはゴブリンと生活してたおかげか大丈夫だったが四人仲良く腹を壊した・・・

 

カゲチヨ「腹の中で雷が鳴ってるぞ・・・」

 

ヒサメ「後から来るタイプだったね・・・」

 

カンナ「しかもカレコレ屋のトイレ水道点検のために使えないって・・・」

 

フィーア「そんな・・・」

 

こんな時にかよ!?

 

カンナ「ごめん!外のトイレで吐いてくる!」

 

ヒサメ「ごめん!私も!」

 

おい!ずるいぞ!

 

sideカンナ

 

カンナ「うえぇぇ!?」

 

ヒサメ「うぅ・・・」

 

アーシとヒサメちゃんはなんとか近くの公園で吐いて尊厳は保てた・・・

 

男性「おはようございます!」

 

なんか黄色いパーカーの男がいきなり挨拶をしてきた・・・

 

カンナ「おはようございます・・・」

 

ヒサメ「おはようございます・・・」

 

いきなりだったから戸惑ったけど挨拶をしてアーシたちは立ち去った・・・

そうして戻ってくると・・・

 

カゲチヨ「お前ら・・・いきなり仲良く行きやがって・・・もう限界だ!」

 

カゲチヨはそう言ってトイレに向かっていった・・・

けれど数十分立ってもカゲチヨは戻ってこなかった・・・

 

フィーア「遅いですね・・・私もトイレに行きたいんですけど・・・」

 

シディ「心配だな・・・」

 

フィーアちゃん辛そう・・・

 

フィーア「もう我慢できません!」

 

そう言ってフィーアちゃんは走っていった・・・

そうしてしばらく経ったころ・・・

 

フィーア「スッキリしました・・・」

 

間に合ったんだ・・・

 

ヒサメ「カゲはいなかったの?」

 

フィーア「はい、いませんでしたね。」

 

そうなんだ・・・

 

フィーア「それより聞いてくださいよ。なんかいきなり大声で挨拶してきた人がいたんですよね。勢いで返しましたけどその後もずっと近くにいて不気味でしたね・・・」

 

カンナ「それアーシたちもあったよ。黄色いパーカーの人だよね。」

 

フィーア「?私が見たのは赤いパーカでしたよ?」

 

シディ「違う人なのか?」

 

そう思ってその時は済ませたんだけど・・・

 

カゲチヨ「ぐっ・・・」

 

カゲチヨがいきなり血だらけになって帰ってきたの!

 

ヒサメ「カゲ大丈夫!?」

 

ヒサメちゃんが駆け寄る。

 

カゲチヨ「あぁ・・・黄色いパーカーの男がいきなり挨拶してきたけど戸惑って返さなかったら襲われてな・・・心臓突かれて草むらで気絶してた・・・起きてすぐに血液操作で捕まえたけど犠牲者が出ちまった・・・」

 

そうだったんだ・・・

 

シディ「もしかしたらニュースでやってるかもしれないから見てみよう。」

 

シディがテレビをつけると丁度ニュースだった・・・

 

「取り調べに対して挨拶を返さなかったからと供述しています・・・」

 

ヒサメ「カゲ・・・黄色いパーカーの男って言ってたよね・・・」

 

フィーア「私が来た時には赤いパーカーだったってことは・・・」

 

カゲチヨ「おそらくお前らが挨拶返してなかったら殺されてただろうな・・・」

 

怖すぎでしょ・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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女装したらどうなるのか?

sideカゲチヨ

今日の依頼人はとある店の店長だった・・・

 

シディ「とあるスタッフがストーカーされていて困っているということだったな。」

 

店長「はい。」

 

カゲチヨ「今日はそのスタッフの出勤日だから警護と確保をしたいってことっすね。」

 

店長「はい、お願いします!」

 

男手が必要ということでゼクスとハツキにも来てもらった。

 

ゼクス「どんな店か聞いてないんだが・・・」

 

ハツキ「カゲチヨさんも聞いてないんですよね?」

 

あぁ・・・どんな店だが・・・ってはぁ!?

 

カゲチヨ「女装メイド喫茶!?」

 

なんと女装したメイド姿の店長が説明してくれたのだ・・・

 

店長「すみません、伝え忘れてて・・・」

 

シディ「喫茶店は喫茶店じゃないか。困っている人は放っておけない。」

 

まぁ、そうだよな・・・

 

ゼクス「それで被害を受けているのはどの子なんだ?」

 

スタッフ「よろしくお願いします。」

 

ハツキ「凄いですね・・・女性にしか見えません。」

 

確かにそうだな・・・

 

店長「例のお客様を捕まえるために四人にもスタッフとして女装していただきたいのですが・・・」

 

無理無理!

 

ハツキ「カゲチヨ、腹をくくるしかないですよ・・・ここに女性がいたら不自然です。」

 

カゲチヨ「あれだけ可愛いスタッフがいればバレないと思うが・・・わかった・・・」

 

というわけで俺たちは着替えた・・・

 

カゲチヨ「終わりました・・・」

 

店長「四人とも素晴らしいです!カゲチヨさんは体型からして似合うと思ってましたが化粧をしたらさらに磨きがかかっています!」

 

スタッフ「ハツキさんの衣装も黒の着物にメイドエプロンと昔の喫茶店のようで最高ですよ!」

 

店長「ゼクスさんとシディさんも筋肉質な体格がまさに女装という感じで萌えます!」

 

シディ「燃えるのか?気をつけよう・・・」

 

ゼクス「多分そっちの方じゃないと思うぞ・・・」

 

被害を受けてるスタッフから説明を受けて俺たちは業務についた・・・

 

sideゼクス

 

 

ゼクス「美味しくな~れ、萌え萌えキュン。」

 

お客「クールに言ってる姿・・・最高・・・」

 

はぁ・・・以外にも男が多くて驚いたな。

 

カゲチヨ「萌え萌えきゅん・・・」

 

カゲチヨも恥ずかしがりながらも頑張っているな・・・

しかも人気になってるし。

 

カンナ「あれ~?ゼクス君じゃん。何でいるの?」

 

カゲチヨ「ヒサ!?何でここに!?」

 

ハツキ「おかえりなさいませお嬢様。」

 

ヤヨイ「すっかり女性になってますね・・・」

 

ミナヅキ「ん・・・違和感なさすぎて怖い・・・」

 

フィーア「シディさんのメイド・・・最高以外の何者でもないですね・・・」

 

まさか女性陣集合とはな・・・

 

カンナ「ゼクス君!チェキ撮ろうか!」

 

ゼクス「注文するなら席についてくれ・・・」

 

フィーア「シディさん・・・オレンジじゅーちゅに萌え萌えキュンお願いします!」

 

シディ「うむ、わかった。」

 

二人とも馴染むの早いな・・・

 

ヤヨイ「ハツキは和服似合うのは知ってましたけどまさかここまでとは・・・」

 

ミナヅキ「カゲチヨも似合ってる・・・」

 

ヒサメ「一瞬カゲってわからなかったよ。」

 

カゲチヨ「ま、マジで・・・」

 

カゲチヨ何かに目覚めてないか?

 

sideハツキ

 

そうしていると一人の女性客が来ましたが・・・

 

女性客「いいからあの子を連れてきて!」

 

スタッフ「すみません。ご主人さま・・・」

 

どうやらあの人がストーカーのようですね・・・

 

スタッフ「離してください!」

 

女性客「家を突き止めたらまた引っ越したでしょ・・・?どうして逃げるの?」

 

さて、確保しないとまずいですね・・・

 

カゲチヨ「バッチリ録音させてもらったぜ。」

 

シディ「脅迫までしてるとはな・・・」

 

ゼクス「規約違反で出禁とさせてもらうぞ。」

 

ハツキ「脅迫用にナイフも持ってますし警察が来るまで結界で閉じ込めさせてもらいますよ。」

 

女性客「そんな・・・!」

 

こうしてこの依頼は無事に終わりました・・・

 

フィーア「全く人に執着するととんでもないことになるんですね。」

 

シディ以外全員(お前が言うな・・・)

 

シディ「そうだな・・・」

 

フィーアさんが加害者が連れて行かれるのを見てこう言ったのを全員で突っ込みました・・・

 

sideカゲチヨ

店長にはスカウトされて断ったけど女装について調べている・・・

もしかしたら潜入でまた使うかもしれないしな!うん!

 

カゲチヨ「俺でも似合うか・・・」

 

数日後

 

ヤバい・・・服を買って町まで来ちまった・・・

 

カゲチヨ「歩いてみるか・・・」

 

やっぱりいつもの俺じゃないみたいだな・・・

今なら何でもできる気がする!

店で注文すれば女装とバレていないのか店員に笑顔で接客してもらえるし・・・

 

男「ねぇねぇ、そこのお姉さん。お茶いかない?」

 

ナンパにもあった!

 

カゲチヨ「えぇっと・・・大事な用事があるんです・・・本当にごめんなさい。」

 

すげぇ・・・店の経験も生きてるし凄すぎだろ!

 

男性「待った・・・?」

 

しまった・・・また次のナンパ・・・しかも用事に合わせてる・・・

 

マチャソ「待て!貴様ら!」

 

アサヲ「やめるんだ!」

 

ルイ「女性の嫌がることはしてはいけないよ。」

 

チダイ「成敗してくれる・・・!」

 

お前らなんで・・・そうか!手に持ってるラノベ・・・!女の子を助けて恋が始まるストーリーの・・・ワンチャンあると思ってるのか!?

 

男性「めんどくさいな・・・」

 

男は去っていったけど・・・

 

アサヲ「だだだ・・・大丈夫ですか?」

 

ルイ「もも・・・もう大丈夫ですよ・・・お姉さん・・・」

 

チダイ「貴殿のような。そのおなごが・・・一人で歩くのは危険・・・」

 

お前ら震えすぎだろ!正体は俺だ!しっかりしろ!!

バレる前に逃げよう・・・

 

店長「あれ?カゲチヨさん?その服自前ですか?」

 

店長!?

 

店長「凄く似合ってますよ働きましょう!」

 

間が悪すぎだろ・・・

 

アサヲ「カゲチヨだと・・・」

 

カゲチヨ「わ、わりぃ・・・」

 

ルイ「僕の純情をもてあそんだな~」

 

チダイ「我も・・・恋の予感を覚えてたのに・・・」

 

マチャソ「燃え尽きたぞ・・・」

 

だからごめんって!

 

店長「そういえばハツキさんも着物を着て遊んでましたよ?」

 

女性「キャー!何あの美人!」

 

男性「おい・・・口説いて来いって・・・!」

 

男性「無理だよ・・・どこかの名家かもしれないだろ?」

 

 

マジかよ・・・

 

アサヲ「あの人男でもモテそうなのに女装したら同性にもモテるのかよ・・・」

 

チダイ「この世はどうかしてるな・・・」

 

完全に目覚めてるじゃねーか!ヤヨイたち苦労しそうだな・・・



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ヤンキーになるとどうなるのか?

sideヒサメ

 

自警団メンバー「お前ら―!行くぞー!」

 

「うおおおお!」

 

私は男装してこのヤンキーと町の自警団の抗争に巻き込まれていた・・・なんでこうなったのかというと数時間前にさかのぼる必要がある・・・

 

ー病院ー

 

ヒサメ「す、すみませんでした!車に轢かれそうになったのをかばってもらってこんな骨折を・・」

 

総長「気にしないでください。」

 

メンバー「総長~!!」

 

そう、私は車に轢かれそうになったのを総長さんに庇ってもらったんだけどそのせいで怪我をしてしまったの・・・

 

総長「俺たちは地域の安全を守る活動をしてるんですよ。妖精王さんにも援助されてて舐められないようにしてるとこっちもヤンキーみたいになってしまうんですよ。」

 

そうなんだ・・・確かに森の自警団の皆も怖い感じの人が多いから何も言えない・・・

 

総長「それにヒサメさんが車に轢かれそうになったのもその悪さをするヤンキーのせいなんです。」

 

危険な人たちなんだ・・・

 

メンバー「うぅ・・・総長なしで今日の抗争どうすればいいんすか・・・」

 

抗争!?

 

総長「話をつけるにはこういう形しかなくて・・・」

 

うぅ・・・

 

ヒサメ「あの・・・」

 

というわけで男装して参加しているのだ・・・

 

メンバー「ヒサトさん!やっちゃってください!」

 

ヒサメ「う・・・おう!」

 

取りあえず氷の能力で・・・

 

ヤンキー「うわっ!地面が凍ってる!」

 

ヤンキー「覚えてろよ!」

 

あっさり引き下がった・・・

 

メンバー「すげー!兄貴!めっちゃカッコいいです!」

 

メンバー「氷上のヒサトって感じだよな!」

 

なんか変な異名をつけられた!

 

メンバー「明日もお願いします!」

 

今日だけだよ!?そう言ったんだけど・・・

 

ー翌日ー

 

今日も来させられた・・・しかも・・・

 

ヒサメ「なんかメンバー増えてない?」

 

メンバー「ヒサトさんに憧れて入った奴が殺到してるんです!」

 

大変なことになってきた・・・

 

今日はゴミ拾いだったから助かった・・・

 

メンバー「総長代理!ゴミ拾い終わりました!」

 

いつの間にか代理になってる・・・まぁ動けない間ならいいか・・・

 

メンバー「ゴミ拾いは集まり悪いのに代理が参加してるので結構集まってるんですよ!」

 

そうなんだ・・・

 

メンバー「この勢いでメンバーが増えれば神速の金髪女も仲間にできるかもしれません!」

 

神速の金髪女?

 

メンバー「この町の伝説ですよ!ヤンキーが悪さしてると連れの角の生えた金髪の男とメガネをかけた黒髪を引き連れどんな大人数でもとんでもないスピードで倒して悪さを止めるとんでもない女がいるんですよ!」

 

それって・・・いや、ただの噂話だし違うよね・・・

そうしてゴミ拾いを終えて歩いていると・・・

 

ヤンキー「いいから金出せよ!」

 

「ひぃ~!」

 

ヤンキー「痛い目に逢わないとわかんねぇのか?」

 

ヒサメ「おい!お前らやめろ!」

 

ヤンキー「お、お前・・・自警団の氷上のヒサト!」

 

名前がもう伝わってる・・・

 

ヤンキー「くそっ!逃げろ!」

 

そうしてヤンキーがは去っていった・・・

 

ヒサメ「怪我はないか・・・」

 

カゲチヨ「カッコいい・・・!」

 

カツアゲの被害者ってカゲなの!?絶対馬鹿にされる・・・

 

ヒサメ「じゃあな・・・」

 

バレないように男らしく去ることにした・・・

 

sideカンナ

 

アーシはミキとノリコの二人とSNSで噂の氷上のヒサトについて話していた。

 

カンナ「カッコいいけど謎に包まれてる男・・・解き明かしたいよね!」

 

ミキ「イケメンすぎるよ!」

 

ノリコ「自警団なのか?慈善活動してるみたいだし結構よさげだな。」

 

ヒサメ「ぶぶ~!」

 

どうしたのヒサメちゃん?

 

ヒサメ「ごめんごめん・・・」

 

カゲチヨ「俺もその人気になってるんだよ!その人さ!助けてもらったし動画にしたら自警団の活動を世に広められるしバズるしWIN-WINの関係で接近できると思うんだよ!」

 

それいいアイデアじゃん!

 

カンナ「あれ?そういえばフィーアちゃんは?」

 

カゲチヨ「またサトウとスズキとヤンキー退治してて休みだってよ。それで成績良いから羨ましいぜ・・・」

 

そうなんだ・・・

 

sideフィーア

私はカツアゲしていたヤンキーたちをサトウとスズキと一緒に倒していました・・・

 

フィーア「貴方たちでいうカタギ?に手を出したらダメじゃないですか?心の弱さが体に出てるんですよ・・・」

 

ヤンキー「ひぃぃぃ・・・!氷上のヒサトと同じくらい強い・・・」

 

氷上のヒサト?

 

サトウ「誰だ?」

 

ヤンキーの話によると突然敵対してる自警団に現れて抗争や慈善活動で破竹の勢いで名を広めている男らしいです・・・

 

フィーア「良いですね。最近腕の立つ異宙人のヤンキーも人間のヤンキーもいなくて暇だったんです。その人に会ってみましょう。」

 

サトウ「楽しみだな!」

 

スズキ「ったくこの喧嘩バカどもが・・・」

 

ヤンキー「あのー・・・俺たちも仲間に入れて欲しいんですが・・・」

 

フィーア「だったら仁義のある行動を心掛けられますか?」

 

ヤンキー「あ、あぁ!アンタの強さに惚れた!だから氷上のヒサトと戦ってるところを見せてくれ!」

 

さて・・・近々また抗争みたいですし楽しませてくださいよ?氷上のヒサトさん?

 

sideヒサメ

ー数日後ー

噂が大きくなる前になんとかしないと・・・

 

ヒサメ「あれ・総長さん!大丈夫なんですか?」

 

総長「あぁ、もうバッチリだよ。」

 

良かった・・・これで・・・

 

総長「君にはこれから総長を任せたいんだ!もちろんフォローもするから!」

 

メンバー「なりましょうよ!ヒサトさんのおかげでここまで大きくなれたんですから!」

 

期待のまなざしがまぶしい・・・でも断らなきゃ・・・

 

カゲチヨ「すみません!ここに氷上のヒサトがいるって聞いたんですけど・・・」

 

カゲ!?シディ!?カンナちゃん!?

結局グイグイきたせいで取材を受けることになった・・・

 

カゲチヨ「この間は助けてくれてありがとうございました!」

 

カンナ「SNS通りマジでカッコ良いよ!シディもそう思わない!?」

 

シディ「うぬ、真面目で強いし困っている人を放っておけないしヒサメに似てるな。」

 

シディ・・・鋭い。

その時だった!

 

メンバー「ヒサトさん!大変です!噂の女がヤンキーたちを取り込んでまた戦いを挑んできました!」

 

えぇ!?

 

私たちは士気も十分に戦ったんだけど・・・

 

ヤンキー「おらおら!これが箒掃除で磨かれた手首のスナップを使ったパンチじゃぁ!」

 

メンバー「ぐはっ!」

 

ヤンキー「これがラジオ体操の手伝いで得た柔軟性から繰り出されるキックじゃぁ!」

 

メンバー「ぐっ!」

 

なんか慈善活動で身に着けた体で圧倒してるんですけど!?

 

ヤンキー「フィーアさん!すげぇっす!完全に俺らのペースですよ!」

 

フィーア「当たり前です。くすぶっていたあの頃の貴方たちとは違うんですから。」

 

サトウ「こりゃヒサトって奴が来る前に全滅しちまうかもな!」

 

スズキ「ねみぃから早く終わらせようぜ・・・」

 

やっぱりフィーアちゃんたちだったー!!

 

フィーア「お、ヒサトが現れたので行ってきます!」

 

くっ・・・やっぱり凄いスピード・・・

 

ヒサメ「ぐっ!」

 

私はとっさにガードを固めるけど吹き飛ばされる!

 

ヒサメ「いたた・・・!」

 

もうフィーアちゃんさえ来なければカゲたちの取材で終わらせられる可能性があったのに・・・

 

ヒサメ「もう頭にきた!」

 

私は氷を拳にまとわせてフィーアちゃんを思いっきり殴った!

 

フィーア「なぁあ!」

 

フィーアちゃんにヒットしてフィーアちゃんも吹き飛ぶ!

 

フィーア「最高ですね・・・!私の石頭から血が出るなんて・・・」

 

こっちは全然楽しくないよ・・・!このカツラも邪魔だね!

 

カゲチヨ「ヒサ!?」

 

サトウ「マジかよ!?」

 

カンナ「予想外すぎるよ!」

 

スズキ「マジか・・・」

 

シディ「匂いから何となくとは思っていたぞ。」

 

フィーア「良いじゃないですか!前から思いっきり戦ってみたかったんですよ!チームの命運をかけて勝負と行きましょう!」

 

ヒサメ「せっかく穏便に済ませたかったのに!明日からかわれたらフィーアちゃんのせいなんだからね!」

 

そうして私たちは互いに突っ込んだ!

 

sideフィーア

 

ヒサメ「フィーアちゃん遠距離苦手でしょ!びりびりさせてあげる!」

 

その瞬間電撃が網の様に襲い掛かってきた!

 

フィーア「相変わらず凄い電撃ですね!これ避けられないかもしれません!」

 

数発食らいますね!これ!

 

フィーア「いたたた!痺れてしまいます!」

 

隙間は見つからなかったので一気に突っ込んで電撃の範囲を抜けました!

 

フィーア「回し蹴りです!」

 

ヒサメ「ぐううう!」

 

ヒサメちゃんも頭から血が出ちゃってますね!

 

ヒサメ「だったらこれでどう!」

 

やっぱり電気の加速は早いですね!しかも氷のナイフを作ってます!

 

フィーア「素早さで勝負なんて愚策ですよ!」

 

私は手刀で受け止めます!

 

そこからは互いに二刀流でラッシュを掛けます!

 

フィーア「勝つのは私ですよ!」

 

ヒサメ「肉がそがれそう・・・いててて・・・!」

 

そうしてぶつかり合ってたんですけど・・・

 

ヤンキー「おい・・・!そろそろ止めないとやばくねぇか・・・?」

 

メンバー「メチャクチャ血が流れてるぞ・・・」

 

その時は気付かなかったんですけど私たちは結構血を流してたみたいですね・・・

 

フィーア「サトウ。なんかあなたの金髪が薄暗くなってるんですけど気のせいですか?」

 

ヒサメ「あれ・・・?カンナちゃんいつの間に影分身なんて覚えたの?三人に見えるんだけど?」

 

サトウ「いや!?それヤバい時の奴だよ!」

 

カンナ「二人ともストップ!ストップ!」

 

・・・?

 

フィーア「何・・・?前が見えませんね・・・電気をつけないと・・・」

 

ヒサメ「フィーアちゃん・・・どこ行ったの・・・ぐほ・・・」

 

ヒサメちゃんの声を聞いたときには私たちは倒れていました・・・

 

sideカゲチヨ

 

カゲチヨ「まさか・・・ヒサトがヒサだったとは・・・っていうかもう大丈夫なのか?」

 

ヒサメ「うん!ばっちり!ところでカゲ、血液パック持ってたりしない?」

 

顔に包帯まいてるしバッチリ貧血じゃねぇか!

 

カンナ「ヒサメちゃんがあんなにマジになるなんて珍しかったね。」

 

ヒサメ「だってフィーアちゃんが来て頭に血が上ったんだもん・・・」

 

そうして学校に着くと・・・

 

メンバー「おはようございます!総長!」

 

ヒサメ「えぇえ!?」

 

自警団のメンバーたちがいた・・・

 

ヒサメ「私総長になるなんて言ってないんだけど!?」

 

メンバー「え?でもフィーアさんがヒサメさんはきっとなるって・・・」

 

フィーア「また戦ってくださいよ。お願いします。」包帯まいてる。

 

ヒサメ「フィーアちゃん・・・!?」

 

カンナ「ちょ!二人を止めて!」

 

今戦ったら確実に死ぬぞ!

 

 



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サンタさんとの仕事

鷹の爪団のものを参考にしてます。


sideカゲチヨ

 

俺たちはクリスマスイブに北極圏のとある場所を歩いていた・・・

 

カゲチヨ「さみ~・・・・!皆何でこんなところを歩いてるんだよ。」

 

防寒具着てても寒いぞ・・・

 

ヒサメ「カゲ聞いてなかったの?今日はサンタさんにトッププレデターの事を聞こうって言ったじゃん。」

 

まずはそこが理解できねぇんだよ・・・

 

カンナ「カゲチヨ。サンタさんをあんまり舐めちゃダメだよ?たった一人でプレゼントを世界中に配るんだよ?その行動力と身体能力、そして何年も語り継がれてることからその不死性はカゲチヨの不死やシディの体力を遥かに上回ってるんだよ?」

 

フィーア「それに今回の目的である情報能力も世界中の子供たちからの願いを間違うことなく聞き取るその情報網と事務処理能力は私の合理性とヒサメちゃんのハッキング能力を上回っていると思わないですか?」

 

確かに二人の言う通りなんだけどよ・・・

 

ヒサメ「それにサンタさんの資金力は世界中の子供たちにプレゼントを配れるんだよ?並大抵のものじゃないでしょ?」

 

シディ「俺は例えサンタさんがトッププレデターの事を知らなくても会えるというだけでワクワクするぞ!」

 

シディは今だにサンタを信じてるもんな・・・

そうして歩いていると・・・

 

ヒサメ「あ!家があったよ!」

 

確かに煙突のついたロッジ風の家があった・・・

 

カゲチヨ「マジであったよ。」

 

シディ「手作りのクッキーを持ってきたが喜んでくれるだろうか・・・」

 

作ってきたのかよ!

 

カンナ「さーて中の様子はどうなってるのかな~!」

 

フィーア「気づかれずに行ってサンタさんをびっくりさせましょう!」

 

カゲチヨ「恐れ多すぎるだろ!」

 

?「やめた方がいいと思うぞ?」

 

カゲチヨ「全くだ、大体違ったらどうするんだよ・・・」

 

?「大体サンタの家に何のようなの?」

 

カゲチヨ「事情があってサンタさんの情報網を頼りたくてって・・・」

 

四人「んー!んー!」

 

もう小さなサンタに捕まってるー!!

ってことは目の前にいるお爺さんは・・・

 

カゲチヨ「ぎゃー!!」

 

sideカンナ

 

サンタ「いやー!まさかクリスの知り合いとはのう!すまんすまん!」

 

家で訳を話したアーシたちはなんとか解放された・・・っていうかお父さんサンタさんにも護衛の妖精つけてたんだ・・・

 

サンタ「近頃はサンタを捕まえて大金持ちになろうとする奴らがいるからクリスと同盟を結ばなくちゃいけなくて困るわい。」

 

フィーア「大変ですね・・・」

 

シディ「俺は貴方に憧れていたんだ。これは手土産です。」

 

サンタ「おー!美味しそうなクッキーじゃ!ありがたくいただくとするかのう!」

 

やっぱり好きなんだクッキー!

 

サンタ「すまんがトッププレデターとバルボアのことはクリスが知っていること以外知らない状況なんじゃ・・・力になれなくてすまんのう・・・」

 

カゲチヨ「いえ、サンタさんも力を貸してるってだけでありがたいっす・・・」

 

サンタ「そうじゃ、クリスマスイブじゃしお詫びと言っては何じゃがサンタの仕事を手伝ってみるかの?」

 

え!?

 

シディ「良いのか!?」

 

フィーア「シディさんの眼がキラキラしてる・・・」

 

サンタ「あぁ、そりにプレゼントを積んでくれるか?」

 

そうしてそりに荷物を積むことになりました・・・

 

カゲチヨ「こうして本物の空飛ぶそりを見るとなんかドキドキするな・・・」

 

カゲチヨもすっかり童心に帰ってるしこんな依頼も悪くないよね・・・

 

ヒサメ「でも。世界中って言う割にはプレゼント少ないね・・・」

 

フィーア「これなら早めに準備はできそうですけどね。」

 

こうしてアーシたちはそりに荷物を積み終わったので・・・

 

サンタ「トナカイの準備もできたしいざ出発!」

 

sideヒサメ

そうしてサンタさんの仕事を体験したんだけどほんとに凄かったな・・・

まずは隠密性、警察官に職質されることなく素早く家に入って枕や靴下にプレゼントを入れていた。

 

カゲは何回も職質されてフィーアちゃんは寝ている子供たちにほっぺをすりすりしようとしてたし・・・

 

私もおなかがすいて家の食べ物食べちゃいそうだったしね・・・

 

それに煙突に入るのも音をたてちゃいけないから体格の大きいシディは苦労していた。

 

カンナちゃんは割とうまくやれてたけど・・・そうしてそりで上空を飛んでいるとき・・・

 

カンナ「あれ?ここは配らないの?」

 

カンナちゃんの言う通りここだけ素通り?

 

サンタ「あぁ・・・この地域の子供たちからはプレゼントをお願いされてないからのう・・・」

 

シディ「お願いしなければ届けないのか・・・」

 

サンタ「ルールじゃからな・・・あの子たちは大人たちの勝手な都合に付き合わされて子供らしい夢も描けない・・・当然サンタを信じてはいない・・・昔はそりを100以上ひっかけてプレゼントを配っていた・・・」

 

カゲチヨ「だからプレゼントが少なかったのか・・・」

 

サンタ「あまりそうなってはいないが大人たちがサンタになるべきと儂は考えている・・・お前たちは夢と希望を届けられる大人になってくれ。」

 

はい・・・

 

 

そうして私たちは帰ってきた。

 

サンタ「いやー!助かったわい、礼を言おう。そうじゃお前たちからもプレゼントを頼まれていたのう。」

 

そう言って私たちはサンタさんにプレゼントをもらった。

 

ヒサメ「はい、カゲ。これ高くて買えなくて結局サンタさんに頼んじゃったけど最新のパーカー・・・日光を防ぐ他にも涼しくなるようにエアコン付きなんだよ。」

 

カゲチヨ「うお!すげー!俺にか?」

 

う、うん・・・

 

カゲチヨ「実は俺も高級な牛肉頼んでたんだよ・・・偶に勝手に料理食べて怒らせるしお詫び・・・」

 

やったー!ありがとう!

 

フィーア「これシディさんにどうぞ。騒音の気にならない耳当てです。音を完全にシャットアウトして安眠できますよ。」

 

シディ「おぉ!ありがとう!俺もフィーアに異宙産のハンドグリップだ。」

 

シディはフィーアちゃんに握力を鍛えるグッズ、フィーアちゃんは耳当てをプレゼントした・・・

 

カンナ「アーシは皆にお揃いの手袋買ったんだ!」

 

お揃い・・・凄く嬉しいよ!

 

サンタ「ほっほっほ!仲が良くて良いのう!」

 

はい!自慢の仲間です!



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強者との戦い

sideカゲチヨ

今日は教育実習の先生が来るらしい・・・

 

ヒサメ「噂で聞いたんだけどすっごくイケメンなんだって!!」

 

カゲチヨ「で?」

 

カンナ「見に行こうって話だよ。」

 

カゲチヨ「俺のどこをどう見ればイケメンの新任教師に興味あるように見えるんだよ?」

 

フィーア「新しい先生なんですから顔と名前くらい覚えないとクラス内で気まずくなりますよ。」

 

ぐっ!それはそうだな・・・

見に行くと・・・

 

女子生徒「ヘクト先生って言うんですか!?」

 

女子生徒「名前もカッコいいし空手部の顧問になるんだって!」

 

やっぱもてもてだな・・・

 

ヘクト「君!?名前は?」

 

なんかいきなりヒサのこと掴んだぞ!?

 

ヒサメ「えっと・・・ヒサメです。」

 

カンナ「先生いきなり触ったらセクハラと勘違いされますよ~!」

 

ヘクト「あぁ・・・すみません知人に似てたもので・・・すみません。」

 

ヒサメ「大丈夫です。」

 

なんか変な先生だったな・・・

 

sideヒサメ

 

授業が終わって皆用事があってすぐに帰ってしまったので自習してから私は帰りのしてたんだけど・・・

 

教師「ヒサメー、ヘクト先生が道場で呼んでたぞー」

 

ヒサメ「はい・・・わかりました。」

 

そうして道場に行ってみると・・・

 

ヒサメ「なっ!」

 

なんと目を隠した四腕の異宙人・・・ヘカトンケイルがいた!

 

ヒサメ「先生はどこ!?」

 

ヘクト(私に可能性を示してください!)

 

けれどヘカトンケイルは質問には答えず笑って拳を繰り出してきた!

 

ヒサメ「ぐっ!」

 

とっさに拳が振り下ろされるところに氷の壁を作ったけど衝撃が貫通してる!

 

ヘクト「ははっ!」

 

バトルジャンキー特有の笑い…バトルジャンキーはフィーアちゃんだけでいいのに勘弁してよ!

 

ヒサメ「喋らないなら尋問してでも聞くよ!」

 

私は道場の周りにあったダンベルを重りと棒に分けて電磁加速で発射した!

 

ヘクト「ぐううう!」

 

流石に光速でくる鉄の塊はガードしてても効いたみたい!吹っ飛んで壁に衝突する!

 

ヘクト(攻撃が終わってから気の抜けやすいタイミングでの攻撃・・・能力の応用もできてるのは流石妖精王の指導といったところでしょうか・・・聖女の中で最もセンスがありそうでしたからねぇ・・・!)

 

ヘクト「きゃははは!」

 

全く腕赤くなってるのに突っ込んでくるなんて狂気孕んでるにもほどがあるよ!

 

ヒサメ「だったら受けて立ってあげる!」

 

私は高速戦闘用に氷の刀にダンベルの重りの鉄を粉にして纏わせて固める!

 

キンっ!ガンッ!ギョン!

 

近接戦であたりから火花が散るけど流石はヘカトンケイルの拳!刃物と同じレベルの子の武器と互角に打ち合っている!

 

ヘクト「くっくっ・・・」

 

ヘラヘラ笑ってさぁ・・・!

 

ヒサメ「こっちはヘクト先生に呼ばれてきたのにいきなりあなたが襲ってきてちょっとイラついてるの・・・!本当にヘクト先生はどこ!」

 

ヘクト「面白い・・・!」

 

そういうとまた突っ込んできた!そう・・・話を聞かない上に私の身近な人を傷つけたのならもう仕方ないよね・・・!

私は自分でも気づかないうちに恐怖を忘れて覚えのない黒い感情を抱いていた・・・

 

sideカンナ

 

ーとある日リサイクルショップにてー

 

ヨ―メイ「やっぱりフィーアさんは強すぎですよ・・・シディさん以外叶う人なんていないんじゃないですか?」

 

フィーア「いえ、私なんてヒサメちゃんに比べたらまだ劣りますね。」

 

ヨ―メイ「え?そうなんですか?いつも押してるのでそうかと思ってました・・・」

 

分かってないな・・・

 

カンナ「ヒサメちゃんって恐怖が殺意で満たされたて開花したら戦闘の天才だよ!怖いよね~!」

 

ヨ―メイ「そんな軽い感じで言われても・・・」

 

sideヒサメ

 

私の心が黒い感情で満たされると見えている風景が変わった・・・

 

ヘクト「とーどーめー・・・」

 

なんか・・・急にゆっくりになった?

しかも視野が極端に広くなったの・・・攻撃するとき残りの三本は隙があってガードされてない・・・ブレザーでいきなり視界を塞げば蹴りを入れられる。

その瞬間私は動いていた・・・

 

ヘクト「ぶわっ!?」

 

アイツの戦闘勘は異常だ。ステップを踏めないように氷で足を固めた後・・・

 

ヘクト「ごおおお!?」

 

つま先を氷の刃でとがらせて砂鉄を固めた特製の刃物でアイツの腹を蹴りぬいた!

 

ヘクト(質問を無視したら急に殺意が出て動きが変わった!面白すぎる!)

 

今度は腕を複数使ってきた・・・でも

 

ヒサメ「根本的にもう読めてる・・・」

 

私は一本は分厚くした氷の障壁で受け止め残りは振り下ろされる前に砂鉄を固めたワイヤーで動きを止めて氷の弾丸を発射した!

 

ヘクト「くっ!」

 

流石バトルジャンキー・・・経験で躱したけど・・・

 

ヒサメ「狙いは振った首を逆方向の足だよ・・・」

 

ヘクト「ぎゃぁああ!」

 

もう少しで殺せる・・・その瞬間だった!

 

シディ「ふっ!ヒサメ無事か?」

 

シディが来てくれた・・・そうだ、バッチ持って行ってたんだ・・・でもなんかがっかりしてる自分もいる・・・

 

ヘクト(この男はそそられない・・・決着は持ち越しにしましょう!)

 

ヘクト「ひゃは!」

 

奴は道場の畳を数枚ひっくり返して視界を塞ぎ逃げてしまった・・・

 

ヒサメ「逃がすわけない・・・!」

 

シディ「ヒサメ待て!今のヒサメは何か変だぞ。」

 

ヒサメ「!?ごめん、冷静じゃなかったかも・・・」

 

でもあの時のスローモーションの動きは冷静じゃなきゃできない動きだったような・・・なんで出来たんだろ・・・

 

その後ヘクト先生は体育館の倉庫で気を失っていたのをシディが見つけてくれた・・・



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ホストにハマったらどうなるのか?

sideヨ―メイ

全く・・・オーナーも荷物の受け渡しなんて郵便使えばいいのに・・・

しかもホストと女がいちゃついてるのを見てしまいました・・・っていうかよく見たら歓楽街でした…周りをみたらそういう店が多いはずです・・・

 

カップルかぁ・・・私はその時シディさんの顔が浮かびますが同時に

 

ーヨ―メイさんの婚約者ですー

 

とんでもない悪夢を思い出してしましました・・・私がシディさんとカップルになったらユカさん世界滅ぼしませんよね・・・?

 

それにシディさんは私のことなんてなんとも思ってないでしょうし。

 

ホスト「ねぇ君!良かったらウチに・・・」

 

ヨ―メイ「私未成年なんで!そういうのは発情した人をひっかけてください!」

 

ホスト「違う違う!そういうんじゃなくて僕売り上げ低くて!新規つれてこないとクビになるんだよ!土下座するから!」

 

そんなことされたら悪目立ちするじゃないですか!結局私は来てしまいました・・・

 

ホスト「ウチはソフトドリンクもあるし他の店より大分良心的なんだ。僕人付き合い苦手だしイケメンでもないからあんまり指名とかされないんだ。」

 

ヨ―メイ「・・・私も人と話すの得意じゃないです。イケてる人に話しかけられると緊張して嫌われたらいやだし私は醜いから一部の人を除いて好かれないですけど。」

 

ホスト「そんなことないよ!僕は可愛いと思うけどな。君のこともっと教えてよ。」

 

えへへへ・・・

 

sideユカ

 

ヨ―メイ「・・・昨日のホストの人だ。ご飯・・・」

 

ユカ「ヨ―メイちゃんどうかしたんですか?明日はデートですよ?」

 

ヨ―メイ「うわっ!ってそんな約束してませんよ!」

 

仕事中にスマホをいじるのはいつもだけどこれは明らかにおかしいです!

私はつけていくとヨ―メイさんはホストクラブに入って行ったではありませんか!

 

ユカ「なんでヨ―メイちゃんがこんな汚れた場所に・・・」

 

ここは男が女から金をむしり取るか性欲を満たすための建物・・・(偏見)お父さまは自警団の人に店の守りをさせたりするみたいですけど何かしてたら

 

ホスト「良いボトルあるんだ!飲ませてくれない?」

 

ヨ―メイ「もう仕方ないですね~持ってきてください!」

 

やはり汚れていました・・・

 

私はもちろんカレコレ屋に依頼しました。

 

ユカ「このホストクラブを血祭りにあげてください。」

 

カゲチヨ「直球すぎるだろ!?」

 

オーナー「確かにヨ―メイの様子はおかしかったがまさかホストに貢いでいたとはな・・・」

 

ヒサメ「だからっていきなり殺すことなくない!?」

 

ユカ「良いじゃないですか。アイツ等二十歳未満連れ込んであれこれしてるんですから掟破りでブラックホール行きにした方が世のため人のためですよ・・・」

 

フィーア「ブラックホールを社会のゴミ箱にする貴方に私は驚きですよ・・・」

 

カンナ「ユカが一番暴君で恐ろしいかも・・・」

 

さぁ、早く行きましょう・・・

 

カゲチヨ「待てよ、いきなりやっても他のホストに金貢ぐだけだぞ、それにそいつその店のNO1だったんだろ?」

 

ユカ「それならヨ―メイちゃんを監禁すればいいだけです。」

 

カゲチヨ「聞けって!俺にいい考えがあるんだよ。」

 

sideカゲチヨ

 

俺はこの前ホストになった時の店の店長に頼んで・・・

 

お客「シディくーん、お酌して~!」

 

シディ「うむ、今行くぞ。」

 

お客「シディ君、こっち来てよー!」

 

ヨ―メイ「なっ・・・!」

 

シディをホストにしたのだ。

 

店長「話には聞いてたけど凄いわねぇ・・・彼。」

 

カゲチヨ「急に変なこと頼んですみません。」

 

店長「それくらいお安い御用よ。ここも私の店の系列だし、私もカゲ丸ちゃんやクリスちゃんにはお世話になってるから。」

 

ありがたいっす・・・

ハマって抜け出せないなら・・・別の物に嵌め直せばいい。

 

ホスト(なんだよあいつ・・・店の客全部奪ったぞ!)

 

ホスト「ヨ―メイちゃん・・・偶には良いお酒頼んでみない?」

 

ヨ―メイ「でもお金が・・・」

 

シディ「やめろ、客が払えないと分かっていながら高いのを買わせるのが普通の接客なんだな。」

 

ホスト「何なの君!ここはそういう場所なんだよ。つまはじきの女をテキトーに褒めて金を落とさせる。少しくらいいい思いしてもいいだろが!お前もその面なんだから上手くやればいいだろうが!」

 

シディ「俺にはそんな器用なことはできない。俺とヨ―メイは出会って間もないからなほとんど知らないことだらけだ。だからこれから教えてくれ。お前のことを。」

 

ヨ―メイ「え!?・・・ええっ!」

 

シディ「俺はもっと話したいぞ。」

 

カゲチヨ「こりゃ勝負ありだな。シディが働くのは今日限定だ。ここにきてもいねぇぞ。」

 

ヨ―メイ「カゲチヨさん!?」

 

シディ「だが同じ屋根の下で暮らす身だ、いつでも会いに来てくれ。」

 

ホスト「そんな勝手なこと・・・」

 

店長「はいはい。貴方やり過ぎ店の品格落とさないでくれる?」

 

ホスト「ひいい!」

 

sideヨ―メイ

 

ユカ「良かったですよ~!さすがカゲチヨさんです!」

 

ヨ―メイ「く、苦しい苦しいですよ・・・」

 

ユカ「つまはじきものじゃないってことを分かってもらいますからね!」

 

ヨ―メイ「だからって抱き着くときはパワー押さえてください・・・」

 

金欠なので慎ましやかに行きましょう・・・・

 

シディ「ヨ―メイ。お弁当を作ってきたんだ。食べよう。」

 

ヨ―メイ「ありがとうございます・・・だからユカさんなんとかして・・・」

 

フィーア「シディさんの手を煩わせた罰です。」

 

カンナ「これは流石に難易度高いから無理かな・・・」

 

ヒサメ「ははは・・・」

 

そんなー!

 




ヨ―メイの愉快な生き地獄日記

ヨ―メイ「この前のことなんですけどヤクナさんが海外のお土産を持ってきたんです。」

カゲチヨ「へぇ、良かったじゃねぇか。」

ー回想ー

ヤクナ「じゃじゃーん!可愛かったので蛇のぬいぐるみです!」

ヨ―メイ「マジでそっくりですね!」

でも選んでいる最中に・・・

ガブッ!

ヨ―メイ「でぇぇぇ!?本当に噛まれてますよ!どうなってるんですかぁぁ!?」

ヤクナ「しまった!研究用のコブラが混じってました!」

ー回想終了ー

カゲチヨ「おいおい!大丈夫だったのかよ!」

ヨ―メイ「意識は見事失いましたけど自警団の近藤さんの対処とクリスさんの命の雫に命を救われました・・・」

カゲチヨ「まさに地獄・・・」


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猛毒の戦い

瓜生とのコラボ回でお送りします。


side瓜生

俺の名前は瓜生 龍臣

 

子ども「メロンパンマン!遊ぼうよ!」

 

瓜生「メロンパンマンはお仕事中なんだ。」

 

同僚のカリンとパン屋を営む元殺し屋だ。

以前の俺は暗殺組織に属していた。

 

瓜生「新興宗教の教祖さん、悩むも苦しみも無く地獄に行こうか。」

 

教祖「へはぁっ!?」

 

俺たちは邪魔者を殺すただの道具だった・・・そうあの日までは・・・

カンナさんのメロンパンを食べて人生が変わった。

 

瓜生「うめぇぇええ!涙が止まらへん!う・・・めええええ!」

 

瓜生(あ、殺生やめて草食べよう・・・)

 

カンナ「ヤギが前世だったの?」

 

俺は初めて飯がうまいと思った。

 

今日は仕事帰りのミナヅキちゃんとクリスと一緒に飯を食っていた。

 

カリン「大通りのパン屋で強盗だって、最近多いわね。」

 

ミナヅキ「この前は異宙人たちが集団でスリをしてた・・・」

 

瓜生「ここは本当に日本なのか?」

 

クリス「最近は地衝祭も近いしね。騒ぎたいんだよ。」

 

クリスは落ち着いてるが地球とは思えんほどに珍事が起きてるんだ。カレコレ屋も大変だろう・・・

 

そんな中道を歩いていると・・・

 

ミナヅキ「血と毒の匂いがする・・・」

 

ミナヅキちゃんの案内する方向に行ってみると・・・

 

カリン「男の人が殺されてる・・・それにこの傷・・・」

 

男の死体があってカリンの言う通り俺たちにはなじみのある周りの肉が壊死した傷には見覚えがあった・・・

 

クリス「瓜生・・・もしかして先輩か後輩?」

 

瓜生「ああ・・・先輩の百蛇の清吉だ。」

 

清吉は生まれつき毒の耐性が高く熱した砂に毒を配合してひたすらに突く。そして薬液手を浸すことで必殺の手が出来上がる仕組みだ・・・

 

瓜生「性格は凶暴で気に食わないからって散々ボコられたっけ・・・」

 

ミナヅキ「許せない・・・ボコボコにする・・・」

 

クリス「物騒だな・・・でも町の治安を守るためにも止めないとね。」

 

俺たちは奴の居場所を探したのだが異様なほど簡単にわかった・・・

 

カリン「郊外にある廃墟がアジトよ。けどわざと掴ませた可能性もあるから気を付けて。」

 

クリス「瓜生が目的なんじゃない?トップも狙ってたみたいだし。」

 

ミナヅキ「毒なら任せて欲しい・・・」

 

瓜生「あぁ、一般人に手を出すなら容赦はしねぇ・・・」

 

そうして俺たちはアジトに着いた。

 

瓜生「清吉、いるんだろ?出て来い。」

 

そうして声を掛けると蛇のように出てきた。

 

清吉「おぉ!妖精王・・・随分大物と知り合いになってんじゃねぇか!」

 

この顔・・・まとめて殺す気満々だな・・・

随分とくたびれてるな・・・

 

清吉「悪いが俺も進化しててね!異宙の毒を試してさらに強化したんだわ…左手はまさにヒュドラの毒も入って異宙人でもお陀仏かもな!」

 

そうして手袋を脱いだ清吉は鞭のような連続の突きを放ってきた!

 

ミナヅキ「紫の手が毒の部分ってベタ過ぎ・・・」

 

クリス「あんな顔の割に体柔らかいってホント蛇みたいだな。」

 

二人とも余裕だな・・・

 

sideミナヅキ

 

柔軟性はあるけどフェンリルの胴体視力とその毒臭さで動きは捕らえられる・・・

 

ミナヅキ「まずは腸に一発毒を叩き込む・・・!」

 

ぐざっ!

 

清吉「ぬおおお!?」

 

私は手の間合いを抜けて短刀に毒を纏わせて攻撃する!

 

清吉「死龍に毒耐性強いって教わらなかったか!」

 

ひゅんひゅん!

 

そうして清吉は手で私から距離を取って・・・

 

ドンドン!

 

銃弾を放ってきた!

 

クリス「二人とも隠れろ!」

 

クリスが花粉園で銃弾をガードしてくれた!

 

清吉「かかか!三人そろって結界にかくれんぼとは情けねぇな!」

 

瓜生「愚か者め!賢者は時に逃げる!」

 

私たちは柱に移動して何かないか探す・・・

 

瓜生「お、長めの帯・・・いけるかもな。」

 

瓜生さんが作戦を思い付いたみたい・・・

私たちに作戦を伝えた後瓜生さんは結界から飛び出して・・・

 

瓜生「とりゃあああ!」

 

瓜生さんの放った帯は見事銃を持っていた右腕に絡みついた!

 

清吉「そんな布じゃ俺は止められないぜ!」

 

当然左手で切り裂くけど・・・

 

瓜生「爪の鋭いことは知ってたがこれで銃のゾーンは抜けたぜ・・・だりゃああ!」

 

清吉「しゅううう!」

 

毒手に自信があると言ってたけど・・・

 

瓜生「おっしゃぁああ!」

 

バキバキっ!

 

清吉「なあぁあ!」

 

真っ向から来るとは思わなかったみたいで清吉の手は瓜生さんの全力パンチで見事に粉々になった!

 

清吉「捨て身・・・手はお釈迦だがこれで毒が・・・ってなんで無事なんだよ!」

 

瓜生「妖精王の結界を手に張ってそのうえにミナヅキちゃんが毒の膜で覆った即席技だ!拳の衝撃で手は痺れたがまだ毒は打ち込めちゃいないぜ!」

 

そう、これがクリスと瓜生さんが考え付いた作戦!

 

クリス「これで勝負ありだ。一般人に手を出したことを償えば生かしてやるぞ。」

 

清吉「お優しいねぇ・・・だがなぁ!油断しちゃいけねぇなぁ!」

 

そんな・・・右手の手袋が外れるとなんとそれさえも紫に染まっていたの!

 

清吉「妖精王!槍の間合いをなくせば俺なら格闘戦で圧倒できるぜ!」

 

sideクリス

 

大した自信だ・・・それも殺し屋で生き抜くための大事なことだがな・・・

 

クリス「お前全盛期はとうに過ぎてんだろ?ロートルが無茶しちゃダメじゃん?」

 

清吉「だぁああ!?」

 

俺は余裕でいなして手首を固めて強引に寝転がらせ・・・

 

ミシミシ・・・ボキッ!

 

清吉「ぐおおお!」

 

合気道の腕ひしぎを強めにかけて一発で腕をへし折っておいた・・・

 

瓜生「妖精王格闘術もやべぇな・・・」

 

ミナヅキ「ん・・・怪物。」

 

二人とも酷いなぁ・・・

 

俺はすぐに距離と取って言う。

 

クリス「もう本当に勝負あったぞ。命までは極力は取らないよ。」

 

そう言ったのだが・・・

 

清吉「想定内なんだよ・・・怪物に両手へし折られるのなんてなぁ・・・」

 

おいおい右足もかよ・・・

 

ミナヅキ「もう命を取るしかない・・・」

 

瓜生「その通りだぜ!うおおおお!」

 

二人はそうして突っ込み・・・

 

ミナヅキ「ぐぅ!」

 

瓜生「だりゃああ!」

 

清吉「ぐがっ・・・」

 

ボキッ!

 

ミナヅキがその蹴りを受けて瓜生がカウンターで顔にパンチを叩き込んでその勢いで首をへし折った!

 

瓜生「ミナヅキちゃん!大丈夫か!」

 

腕でガードしてたけど結構ヤバいだろ!

 

ミナヅキ「大丈夫・・・新技でとっさに腕に毒の鎧まとわせてたし・・・でもクラクラするかも・・・」

 

クリス「ちょっと効いてるじゃん!?」

 

清吉「はは・・・流石毒を扱うだけあるじゃねぇか・・・足は薄いからそいつなら自然と分解されるだろ・・・」

 

清吉はそう言った・・・

 

清吉「組織に殺される前に強者三人とやれて楽しかったよ…!組織は暴走してるぞ・・・」

 

どういうことだ・・・?

 

その後ミナヅキはマジで毒を分解しちゃった・・・

 

ミナヅキ「ん・・・美味しい。メロンパンお代わり。」

 

クリス「心配で奢ってるけどめっちゃ元気じゃねぇか!金自分で払え!」

 

瓜生「いやいや、今回は助かったぜ、俺が奢るから許してやってくれ。」

 

カリン「でもやっぱり組織が気になるわね・・・」

 

そうして俺たちは厄介ごとにまた巻き込まれていく・・・

 

 

 

 

 

 

 

 



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刑事の憂鬱

side花水木

俺は警視庁捜査一課の花水木、今連続強盗団の一人を追いかけて張り込みのためにラーメン屋をしている・・・

 

花水木「黒沼め・・・やたら警戒してやがるな。」

 

勘づいたか・・・?いやいやそんなはずない。

この変装は完璧なはず・・・

 

ヒサメ「皆!ここだよ!私が見つけた穴場のラーメン屋!」

 

カンナ「確かにこういう屋台のラーメンって無性に食べたくなるよね・・・」

 

フィーア「でもなんか忙しそうですよ?出直した方が良いんじゃないですか?」

 

やばい!そういえばこの前も変装してるときに青髪の女の子が腹すかしながらラーメン頼んできたから作ったんだった・・・まさか友人に勧めるほど気に入るとは・・・

 

黒沼「・・・」

 

マズイ・・・怪しまれてるな。下手に騒ぎを起こしたらめんどくさそうな見た目の奴ら(カゲチヨとヨ―メイのこと)もいるし・・・ここはラーメン屋のふりのためにも作るか!

 

花水木「はいよ!豚骨ラーメン。」

 

ヨ―メイ「カゲチヨさん・・・久しぶりの庶民的な物に私涙が出そうです・・・」

 

この女なんでこんなに感動してるんだ?

 

カゲチヨ「この間ユカとのデートで高級なイタリアンごちそうになったんだろ?」

 

ヨ―メイ「雰囲気に飲まれて全く味わえませんでした・・・やっぱりこういう庶民的なものが一番なんですよ!」

 

まぁ、漫画とかであるよなそういうの・・・っていうかこの女どんだけ金持ちの男に好かれてるんだ?(女です。)

 

シディ「それにしてもこのラーメンは美味しいな!」

 

フィーア「良い出汁で出ますね。」

 

カンナ「食べログにあげても良いですか?」

 

そ、それは・・・

 

花水木「あんまり注目浴びるのはちょっと・・・・」

 

俺はとっさの言葉が出ずにこう言ってしまう・・・

 

カゲチヨ「なんか人に注目あびたらまずい理由でもあるんすか?」

 

ヨ―メイ「もしかして別の目的でここにいるとか?」

 

ヒサメ「この店主が向こうのアパートを張り込んでるとか?」

 

ヤバい・・・

 

カゲチヨ「んなわけねーか。美味しいラーメン作れるもんだからつい勝手な妄想しちまった。悪いな。」

 

心臓に悪いぜ全く・・・

その時だった!

 

黒沼「豚骨一つ・・・」

 

まさかの張り込み相手が食べに来た!これはチャンスだ!

 

黒沼「こんなところに屋台とは珍しいな・・・」

 

ヒサメ「本当に美味しいですから驚くと思いますよ。」

 

カンナ「でもSNSとかにあげるのは無しって言う変な店なんですよねー。」

 

黒沼「それはこだわりがあるんだろ?」

 

なんとかごまかせた・・・俺はラーメンを提供する。

 

黒沼「美味しいな。出汁は何を使ってるんだ?」

 

花水木「普通に豚骨と昆布と・・・」

 

シディ「警察手帳があるぞ!」

 

ヨ―メイ「これが隠し味なんですか!?」

 

なぁああ!?鍋に隠してたのを見られた・・・俺の凡ミスだ・・・

 

黒沼「くそっ!」

 

しまった!逃げられる!

 

ヒサメ「まさか本当に刑事だったなんて・・・」

 

カンナ「だったら向こうの橋をすぐに封鎖して!責任を取って私たちが追い込みますから!」

 

何だって!

 

sideフィーア

 

黒沼「はぁはぁ・・・マジで刑事だったとは・・・」

 

フィーア「逃がしませんよ!犯罪者!」

 

黒沼「は、はやっ!ぐほっ!」

 

私はすぐに走って追い付き強烈な蹴りで黒沼を撃退しました!

 

花水木「すげぇ・・・なんて戦闘力だ。」

 

カンナ「カゲチヨ犯人の拘束お願いね。」

 

カゲチヨ「了解だ。」

 

ヒサメ「封鎖も氷や警察官のおかげで完璧だったけどカンナちゃん何で分かったの?」

 

カンナ「そりゃラーメンだけに犯人は橋(箸)で頂きます。」

 

ヨ―メイ「マジですか・・・」

 

凄いあてずっぽうに聞こえるけどこの大きな橋は隣の町に行くルートにすぐに行けるから理にはかなってたんですよね・・・とぼけてはいるけどそれを見越してたんでしょうねカンナちゃん・・・

 

花水木「お前たち助かったぜ。何者なんだ?」

 

シディ「俺たちはカレコレ屋。何でも屋だ。」

 

カゲチヨ「依頼がありましたら相談に乗りますよ?」

 

そう言ってカゲチヨが名刺を渡すのと同時に私たちは去っていきました・・・

 

 

 

 



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不思議の国のアリス症候群にかかるとどうなるのか?

sideカゲチヨ

カレコレ屋に依頼を終えて戻ってくるとフィーアが読書をしていた・・・

 

ヒサメ「フィーアちゃんが読書なんて珍しいね。」

 

カンナ「雪でも降るんじゃない?」

 

フィーア「私だって本くらい読みますよ!」

 

シディ「何を読んでるんだ?」

 

シディが聞く。

 

フィーア「不思議の国のアリスの小説です!」

 

随分とメルヘンチックなもの読んでるな・・・

 

シディ「どんな本なんだ?」

 

ヒサメ「かなり独特な世界観の本だよ。アリスっていう少女が白い兎を追いかけて迷い込んだ不思議の国で冒険する話だね。」

 

カンナ「ルイスキャロルっていう数学者が知人の娘に語って聞かせるための童話だったみたいだね。」

 

フィーア「アリスが大きくなったり小さくなったり不思議なお茶会に呼ばれたりして面白いんですよ!」

 

かなり気に入ってるんだな・・・

 

フィーア「カゲチヨも読んでみませんか?異世界もののライトノベルに似てるからカゲチヨもハマると思いますよ!」

 

カゲチヨ「凄い進めてくるな・・・まぁ、読んでみるよ。」

 

sideフィーア

私はカレコレ屋から家に帰る途中でも本を読んでいました。

 

フィーア「何回読んでも面白いですね!っていたた・・・なんか頭が痛くなってきましたね・・・」

 

あれ?なんか本が小さくなった気が・・・

 

フィーア「気のせいですかね・・・道もいつもより遠い気がします・・・」

 

っていうか建物も小さくなった気がします!

私は急いでカレコレ屋に戻ります!

 

フィーア「皆さん!」

 

カゲチヨ「どうしたんだよそんなに慌てて・・・」

 

フィーア「なんか変なんです!道が遠くなったり小さくなったりしてるんです!」

 

シディ「どういうこと何だ?」

 

なんていえばいいんでしょうか・・・

 

フィーア「まるであの本の世界にいる感覚なんですよ・・・」

 

カンナ「もしかして不思議の国のアリス症候群じゃない?」

 

何ですかそれ?

 

カンナ「この病気は実際よりも物が大きく見えたり小さく見えたり自分の体が変形したように見えるほかに幻覚症状も出るみたい。童話でアリスが体験したような話だからこう名付けられたんだって。」

 

ヒサメ「フィーアちゃん病院に行った方が良いんじゃない?」

 

そうかもしれませんね・・・ってまた頭が痛く・・・

 

フィーア「あれ・・・ヒサメちゃん大きくなってないですか!?」

 

ヒサメ「何言ってるの?何も変わってないよ。」

 

そんなに大きくなってるのに何言ってるんですか!

 

カゲチヨ「おい、本当に大丈夫か?」

 

シディ「俺が連れて行こうか?」

 

ぎゃあぁあ!カゲチヨとシディさんまで!

 

フィーア「いやああああ!」

 

カンナ「ちょっと!むやみに動かない方が・・・」

 

カンナちゃんも大きくなってるし外に出なかったら押しつぶされるところでした・・・

 

フィーア「しかし病気って・・・これって治るんですか!?」

 

私が不安になっていると・・・

 

フィーア「風船?」

 

アリス「それは私のよ?」

 

え!?アリスが何でここに・・・

 

アリス「お茶会に来ない?」

 

招待状を渡されました・・・まぁ、お茶を飲んで落ち着きましょう・・・

私は指定された場所に行くとそこはあの本と同じでお茶会が催されてしました・・・

 

アリス「素敵なものにしましょうね。クッキーも用意したし楽しみましょう。」

 

まぁ悪くないですね・・・本当に本の世界に来たみたいです・・・

 

アリス「さぁ、365杯目のお茶をどうぞ・・・」

 

もう飲めませんよ・・・

 

フィーア「もうやめてください・・・苦しくなってきました・・・」

 

アリス「ふふふふ・・・・・」

 

なんだか意識があいまいに・・・

 

sideカゲチヨ

 

フィーア「あれ・・・私は・・・」

 

やっと目が覚めたのか!

 

ヒサメ「フィーアちゃん良かったよ!道で倒れてるときはもうどうしようかと・・・」

 

フィーア「倒れてたんですか・・・?」

 

カンナ「そうそう、ちゃんと如月さんに治療してもらったからもう安心だよ。」

 

シディ「如月が言うには本に関心を持った時期と同時に発症したから酷い幻覚症状になってしまったらしいぞ。」

 

全く大変だったんだからな!

 

カゲチヨ「運んでる最中に暴れるし殴ってくるしで散々だったんだからな。」

 

フィーア「そうだったんですね・・・ありがとうございます!」

 

まぁ、無事で良かったけどな。

 

sideフィーア

 

今日は頭痛もしないし体調バッチリです!

 

フィーア「皆さん!心配かけました!」

 

私はそうしてカレコレ屋に入ったんですけど・・・

 

ヒサメ「フィーアちゃん!良かった!」

 

カンナ「お茶でも飲む?」

 

カゲチヨ「お茶会しようぜ!」

 

シディ「楽しいぞ!」

 

ぎゃあー!頭が大きくなってます!

私は全速力で逃げました!

 

カゲチヨ「驚かせすぎたか・・・?」(被り物)

 

ヒサメ「あはは・・・」

 

シディ「でも元気そうで安心したぞ。」

 

カンナ「しばらくフィーアちゃんお茶飲めないだろうね・・・」



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拷問シリーズ 瓢箪締め

sideヒサメ

 

カンナ「ねぇ!ヒサメちゃん、フィーアちゃん!拷問させて!」

 

ヒサメ「嫌に決まってるでしょ!?」

 

全く突然すぎるよ!

 

フィーア「そうですよ!シディさんにならまだしも・・・」

 

ヒサメ・カンナ(シディならいいんだ・・・)

 

カンナ「え~でもヒサメちゃん最近太ってるの気にしてたしピッタリの拷問なんだけどなー・・・」

 

ヒサメ「え!?どんな拷問なの!?」

 

フィーア「乗るんですか!?」

 

そうしてカンナちゃんが説明を始める・・・

 

カンナ「瓢箪締めは江戸時代に生まれた処刑方法でやり方はシンプル!まず拷問を掛ける奴の腹の柔らかいところに縄を巻き付けてそしたら両側から綱引きみたいに強く引っ張るだけだよ!」

 

フィーア「どうしてそれで痩せるんですか?」

 

フィーアちゃんよく考えてみてよ・・・

 

ヒサメ「瓢箪って名前の由来は瓢箪の細いところぐらいお腹を締め上げるからでしょ?」

 

カンナ「その通り!」

 

フィーア「えぐすぎますよ!っていうか内臓が飛び出て死んで減量どころじゃないですよ!」

 

本当だよ・・・

 

カンナ「実はお父さんがオリハルコンを混ぜたなわを送ってくれたんだ・・・先にスレンダーボディを手に入れたいのはどっち?」

 

ヒサメ・フィーア「願い下げだよ!」

 

ヒサメ「っていうかこの時代にそんな拷問する人なんているの?」

 

sideユカ

 

ユカ「さぁ、女をイジメる男は死んでください・・・」

 

ナメクジ異宙人「おい待てよ!?俺が何したって言うんだよ!?」

 

やれやれ・・・自覚ないとはいえ醜いですね・・・

 

ユカ「貴方は彼女さんから株で失敗した分を巻き上げてそのくせ見栄っ張りで会社を辞めて苦しめる・・・そんな男はこの世から消えるべきでしょう?」

 

ナメクジ異宙人「ま、待ってくれ!」

 

ユカ「それに彼女さんに暴力も振るってたんでしょう?だから次は貴方が絞られる番ですよ?心配なんて何もありませんよ女にモテる瓢箪みたいなスレンダーボディが手に入りますから・・・」

 

この装置は電動式の機械と登山用のザイルロープをオリハルコンで強化してるから痛みはふつうの縄の比じゃないよ・・・

 

ポチっ!

 

ナメクジ異宙人「な、何するんだ!?は、腹に縄が締め付けられて・・・・ぐえええ・・・・・」

 

ユカ「心配しないでください・・・彼女さんはうちで経営するダンススクールで働いてもらいますから・・・」

 

そうしてじっくり締め上げて外道男は尻から腸を出してあの世に行ってしまいました・・・

やはり男はカゲチヨさんやシディさん以外好かないですね・・・

 

 

 




ユカが拷問してる奴は本家の幼児化探偵の動画のナメクジ異宙人です。


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混血運動会前編

鷹の爪団のものも参考にしました。


sideカゲチヨ

 

クリス「えーこれより秋の混血運動会を妖精王の森で開催します!」

 

俺たちは森で毎年開催されているという混血の運動会に出ることになっていた・・・

 

オーナー「これまでの成績は両者ともにドローだったが今回は混血児が増えたことによりチームを新しくして臨むぞ。」

 

進行はクリスとオーナーがやるのは当然だな・・・

 

カンナ「去年はラストの大玉転がしでまさかの異世界への扉が開いて地球が危うく飲み込まれかけたもんね~。」

 

ゼクス「どんな戦い方をしたんだ!?」

 

ゼクスの言う通りだな・・・

 

フィーア「ヒサメちゃんが磁場を乱して球の軌道を変えようとするからですよ。」

 

ヒサメ「シディがそれを阻止しなかったらその扉も開かなかったよ!」

 

スズキ「どっちもどっちだろ・・・」

 

早くもカオスになりそうな予感が・・・

 

クリス「とにかく!これは運動会なんだから世界的規模の危機的状況を作りだすのは反則だ!今年は得に・・・ヤヨイにカゲチヨ!気を付けるように。」

 

ヤヨイ「はーい!」

 

カゲチヨ「俺もかよ!?」

 

俺はずるいことはしてもさすがに出来ねーよ!

 

オーナー「というわけでチーム分けを発表する。ヨ―メイできているか?」

 

ヨ―メイ「はい・・・」

 

えーと俺は・・・

 

赤チーム

カゲチヨ

 

サトウ

 

フィーア 

 

ゼクス

 

ヤヨイ 

 

ハツキ

 

白チーム

ヒサメ

 

シディ 

 

スズキ

 

カンナ

 

ミナヅキ

 

ユカ

 

俺は赤チームか・・・っていうか

 

カゲチヨ「これ無理じゃね?向こうにミナヅキとユカ、シディがいるんだぜ?」

 

フィーア「何言ってるんですか!走る種目でなら私が無双できます!」

 

サトウ「かはは!いいじゃねぇか!」

 

ゼクス「能力の使用は可能だから作戦を練れば行けるかもしれないぞ。」

 

ヤヨイ「それなら私の呪術でシディさんを腹痛に・・・」

 

ハツキ「流石にスポーツマンシップ冒涜しすぎだからやめておきましょう・・・」

 

 

ヒサメ「頑張るぞー!目指せ優勝!」

 

スズキ「やっぱ張り切ってるな・・・引き分け続きだからか?」

 

カンナ「それもあるけどやっぱりヒサメちゃんはこういうの好きだしね!」

 

シディ「うむ!俺も楽しみだ!」

 

ユカ「シディさんとヒサメお姉さまはとにかく異世界への扉は開かないでくださいよ・・・」

 

ミナヅキ「不安なメンバー・・・」

 

こうして運動会は始まった・・・

 

sideフィーア

 

最初の種目は玉入れですか・・・二対二でやるみたいですけど・・・

 

フィーア「カゲチヨと一緒ですか・・・玉は二つずつ・・・玉運びは任せましたよ。」

 

カゲチヨ「パシる気満々!?」

 

スズキ「どんなルールなんだ・・・」

 

カンナ「メタメタにしてあげるよ・・・」

 

オーナー「この玉入れは数の多さじゃなくて速さで勝利を決める。籠はあそこだ。」

 

クリス「同盟結んでるドラゴンの首にあるよー!」

 

空飛べなきゃ無理じゃないですか・・・

 

オーナー「はじめ!」

 

開始されましたね・・・

 

ぴゅっ!

 

フィーア「まずは一個、入れてきました。」

 

カゲチヨ「流石フィーアだぜ!」

 

スズキ「っち!俺も・・・」

 

カゲチヨ「おっと!玉は破壊させてもらうぜ!」

 

パンっ!

 

カゲチヨナイスです!

 

ゼクス「カゲチヨらしいな。」

 

ハツキ「よっ!敵に回すと厄介さNO.1!」

 

カゲチヨ「嬉しくねぇ!」

 

フィーア「カゲチヨ!早く私に玉を・・・!」

 

ボゥッ!

 

カゲチヨ「あちー!!」

 

カンナ「あー・・・そっちも球がもえちゃったね・・・そしてそのまま水で玉を打ち上げる!」

 

しまった!玉を貰う最中で籠が無防備に・・・

 

ポスっ。

 

クリス「白チームの勝ち!」

 

スズキ「流石だな、気配の消し方完璧だったじゃねーか。」

 

カンナ「いやいや、カゲチヨが先に姑息な手で目立って油断してくれたおかげだよ。それに・・・」

 

フィーア「カゲチヨ・・・今のは勝てた勝負でしたよね・・・?」

 

カゲチヨ「うっせー!そっちこそ籠の防備をしてなかったからだろ?!?」

 

カンナ「チームワークバラバラだったことが最大の勝因だね。」

 

スズキ「なるほどな。」

 

sideヒサメ

 

次の戦いは綱引きみたい!また二対二みたいだけど・・・

 

シディ「サトウよろしく頼む。」

 

ミナヅキ「ヤヨイは非力だから楽勝・・・」

 

サトウ「最高のカードじゃねーか!」

 

ヤヨイ「力だけが運動じゃないことを教えてあげますよ・・・!」

 

オーナー「綱の真ん中が足元の赤い線を越えたら勝ちだ。」

 

クリス「はじめ!」

 

そうして始まった勝負だけど・・・・

 

サトウ「やっぱり強いな・・・!」

 

ヤヨイ「ひいひい・・・サトウさん凄いですね・・・・シディさんとなら互角なんじゃないですか・・・」

 

ミナヅキ「やっぱりヤヨイが足を引っ張ってる・・・!一気に決める!」

 

シディ「あぁ、油断せず・・・何っ!」

 

なんとシディたちが引っ張られ始めたの!

 

ミナヅキ「ヤヨイ・・・何をしたの・・・!」

 

ヤヨイ「何って・・・ちょっと体重減少の呪いを体に付与しただけですよ!引っ張る力よりも体重を減らした方が綱引きは有利ですからね!さらにサトウさんの握力を向上させます!」

 

サトウ「おらあぁああ!」

 

シディ「!?」

 

ミナヅキ「しまった・・・」

 

二人が動揺している隙にサトウ君が一気に縄を引っ張って赤組が勝利した!

 

シディ「凄いなサトウ!」

 

ミナヅキ「ん・・・姑息な手を使ったヤヨイちゃんとは大違い。」

 

ヤヨイ「能力の使用はOKなのに何で!?」

 

サトウ「ありがとな!二人とも!」

 

sideユカ

三種目目は組体操ですか・・・

 

ユカ「私の芸術センスが火を噴きますよ!」

 

スズキ「大丈夫かよ・・・」

 

ヒサメ「やってみようよ!」

 

ゼクス「皆、動画でみていいポーズがあった。これで行こう!」

 

ハツキ「なるほど・・・これならいけそうですね。」

 

フィーア「了解です。」

 

私たちは・・・

 

ユカ「私たちは・・・飛び上がる扇!」

 

私が飛ぶことでさらに芸術性が増してるでしょう?

 

オーナー「前衛的すぎるな。」

 

クリス「うーん・・・地面から離れてるしな・・・」

 

セイナ「二人とも辛そう・・・」

 

そんなー!!

 

ゼクス「定番の花!」

 

ハツキ「はっ!」

 

カゲチヨ「いててて!体いてー!」

 

定番の奴をやった赤組の勝ちでした・・・

 

sideクリス

こうして勝負は続いていったのだが・・・

 

クリス「カゲチヨとスズキは何で増えてるの?」

 

カゲチヨ「お前が考えた障害物競走できる限り自由形って言うのに出場したら何でか異世界の扉に迷い込んで白い光に包まれたら増えてたんだよ!」

 

カンナ「そんな気軽に異世界に迷い込まないでよ!」

 

スズキ「それは競技考えたクリスに言ってくれよ!」

 

俺は異世界で増えたカゲチヨとスズキを返した後

 

クリス「今のところ勝負はドローの状態次のリレーで決着がつきます!」

 

さて、ここから運動会はクライマックスだ!




前編と後編にわけます。


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混血運動会後編

sideカゲチヨ

 

さてリレーの走者だが・・・

 

第一走者サトウ スズキ

 

第二走者ユカ ハツキ

 

第三走者カンナ ゼクス

 

第四走者シディ ヤヨイ

 

第五走者ミナヅキ フィーア

 

アンカー ヒサメ カゲチヨ

 

アンカーがヒサか・・・

 

っていうか結構火花ちらしてるな・・・

 

ユカ「カメは甲羅の中に隠れてた方が安全ですよ?」

 

ハツキ「そちらこそヨ―メイさんに慰められると良いですよ。」

 

ミナヅキ「絶対負けない。」

 

フィーア「速さの格を見せてあげますよ。」

 

そうして・・・

 

オーナー「位置について・・・よーいスタート!」

 

リレーが始まった!

 

サトウ「いくぜ!」

 

スズキ「ふっ!」

 

ふふふ・・・秘策はすでに打ってあるぜ!

 

スズキ「は・・・?何だこれ。」

 

ヒサメ「動きが鈍った!?」

 

カゲチヨ「玉入れのときにウイルス仕込んでおいて良かったぜ。」

 

カンナ「はー!?」

 

フィーア「流石はカゲチヨ、私はやってくれると信じてましたよ。」

 

フィーアが掌返しした・・・

 

ユカ「ヤバい!このままじゃ負けますよ!」

 

ミナヅキ「ふっ・・・想定内・・・」

 

何ッ!

 

サトウ「くそっ・・・ペース上げてぇのになかなかスピードが・・・」

 

ミナヅキ「縄を通して毒を仕込んでおいた・・・」

 

クソ並んでバトンパスかよ!

 

カゲチヨ「ミナヅキやるな・・・!」

 

ミナヅキ「そっちこそ・・・」

 

ハツキ・ヒサメ(二人とも哀れだ・・・)

 

そうして第二走者に移った!

 

ユカ「さぁ!派手に行きましょう!」

 

ハツキ「能力アリの走りを見せてあげましょう。」

 

麒麟のスピード+ペガサスのスピード+第二形態

 

疾風の守護虫(スピーディ・バグ)

 

とんでもなく早い虫を作りだして走ってるぞ!

 

ユカ「これぞ最速って何ですって!?」

 

ハツキ「ふっ!はっ!」

 

結界を空中に作ってそれを蹴ることで時間を短縮してる!

 

そうして拮抗したまま第三走者に渡った!

 

カンナ「水と炎のジェット噴射!」

 

ゼクス「天狗の風・・・!負けるつもりは毛頭ないぞ。」

 

カンナ「おっとー!手が滑ってゼクス君の顔に水がー!」

 

ゼクス「分かっていたぞ。おっと手が滑って使い魔を・・・」

 

カンナ「読んでるんだよ!隙あり!」

 

サトウ「おいおい!なんかスゲーな!」

 

スズキ「相手のすること読みながら走ってるぞ。」

 

ユカ「もうカップルですよね。あの二人。」

 

全くだな・・・

 

シディ「やはり二人は仲良しだな。」

 

ヤヨイ「ねぇシディさん、知ってますか?運動会での無言のルールでDNAの強さによってハンデをつけるみたいですよ。だからバトンを受け取ってから100数えたら出発してください。」

 

シディ「そうなのか。わかった!1,2,3,・・・」

 

ミナヅキ「シディ何やってるの!?」

 

シディ「ヤヨイが運動会のルールを教えてくれたんだ!」

 

ゼクス「ヤヨイやるな・・・」

 

カンナ「シディの弱い頭を狙らわれた・・・」

 

流石だぜヤヨイ!

 

まぁ、流石はシディでその差は縮まってついに第五走者にバトンは渡った。

 

フィーア「シディさんには悪いですけどヤヨイさんのおかげで出来た差はキープしますよ!」

 

ミナヅキ「姑息な手を使った差なんてすぐに埋まる・・・!」

 

ズドドド!

 

二人ともまるでリニアモーターカーみたいに走ってくるな・・・

 

フィーア「この・・!」

 

ミナヅキ「こなくそ・・!」

 

二人とも取っ組み合いながら俺たちにバトンを渡した!

 

カゲチヨ「差は・・・よし、キープされてる!」

 

ヒサメ「任せておいて!」

 

そうして走り始めるがやっぱりヒサは早いな・・・!

 

フィーアとヤヨイが作った差がどんどん縮んでもう並ばれた!

 

ユカ「ヤバいですね・・・こうなったらカゲチヨを燃やしましょう!」

 

烈火の楽園!

 

ハツキ「させませんよ!結界!」

 

おい!場外から攻撃ってありなのかよ!

 

ヤヨイ「やりましたね・・・!あー!手が滑ってヒサメさんに狐火が!」

 

ヒサメ「えぇ!?」

 

カンナ「させるか!こっちも水が出ちゃったー!」

 

カンナの水とヤヨイの狐火がぶつかり合って相殺された!

 

ユカ「スズキとシディも!」

 

スズキ「良いのか?これ?」

 

シディ「うぬ・・・皆熱が入って来てるな・・・」

 

二人とも止めてくれー!

 

サトウ「面白くなってきたな!」

 

フィーア「良いんでしょうかこれ・・・」

 

ゼクス「勝利のためだ。やるしかない。」

 

えええ!

 

ヒサメ「カゲどうしよう!」

 

カゲチヨ「もう突っ走るしかないだろ!」

 

俺たちは走ろうとしたが・・・

 

フィーア「あー!転んで衝撃波が!」

 

ゼクス「それに風が乗っかってしまった!」

 

シディ「アー手が滑って火球が。(棒読み)」

 

スズキ「それに風が加わわちまった・・・(棒読み)」

 

ズガ―ン!

 

ヒサメ・カゲチヨ「ぎゃぁあああ!」

 

sideクリス

 

クリス「えー・・・アンカーがゴール直前で大けがをして走れなくなってゴールできなかったので今年の運動会は引き分け!っていうかお前らはしゃぎすぎだ!」

 

カゲチヨとヒサメ以外全員「はい・・・」(たんこぶ)

 

もうバトルロイヤルにした方が良いのか・・・?

 

セイナ「二人とも大丈夫?」

 

ヨ―メイ「悲惨ですね・・・」

 

カゲチヨ「いてて・・・!クリス早く命の雫を・・・!」(包帯とギブスのミイラ姿)

 

ヒサメ「死んじゃう・・・」(ミイラ姿)

 

はいはい!今行くよ!



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カレコレ屋高齢者向き戦略!

鷹の爪団の物を参考にしています。


sideヨ―メイ

カンナ「だったりするじゃん!超ウケる~!」

 

カンナ以外「だったりするじゃん超ウケる~。」

 

カンナ「マジムカつくエスカルゴーン!」

 

カンナ以外「マジムカつくエスカルゴーン!」

 

カンナ「もっとムカつく感じで!」

 

ヨ―メイ「いや何やってるんですか?」

 

カレコレ屋に来たら皆さんが変な掛け声の練習をしていたので思わず聞いてしまいます・・・

 

カンナ「ヨ―メイ、来てたんだ。若者言葉だよ。」

 

ヨ―メイ「若者言葉?」

 

カゲチヨ「俺達コミカライズされたりTRPGになったりしてるだろ?」

 

ヨ―メイ「あぁ、私出てないからスルーしてました・・・」

 

ヒサメ「だから私たちより若い人の流行を取り入れようと思って!」

 

フィーア「まぁ、経営戦略って奴ですね。」

 

シディ「ヨ―メイの意見も聞かせてくれないか?」

 

うーん・・・

 

ヨ―メイ「今時のYOUTUBERは若者取り入れても結構厳しいと思いますよ。高齢者もやってますし少子高齢化にも視野を入れて高齢者を取り入れる戦略はどうでしょうか?」

 

カンナ「なるほど・・・予定変更だね!高齢者に受ける企画にしてみよう!」

 

sideカンナ

ということで数日後アーシたちは老人ホームでボランティアとして大喜利をやることになったの!

 

ヨ―メイ「いやいや!何で私まで参加することになってるんですか!?」

 

カンナ「高齢者といえば大喜利でしょ?戦略を考えた責任者として頑張って!さぁ、始めるよ!」

 

その時ステージの幕が上がった。

 

カンナ「旅は道連れ世は情け!千里の道も一歩から!司会のカンナと座布団運びのヨ―メイでございます!」

 

ヨ―メイ「どうも~!」

 

それでは第一問!

 

カンナ「春になりましたね~!春眠暁を覚えずという言葉がありますがこれは春眠という中華料理屋の大将が常連の若槻(わかつき)さんを覚えられなかったという中国の故事から生まれたのは有名な話ですが・・・」

 

ヨ―メイ「絶対違いますよ!?」

 

カンナ「それはさておき今何問目?」

 

フィーア「一問目!」

 

カンナ「はい!フィーアちゃん座布団一枚!」

 

ヨ―メイ「クイズなんですか!?」

 

それでは第二問いってみよう!

 

カンナ「皆さんは悪い男に騙されてお金も時間も無駄にした江川由美子三十一歳です。一人バーで飲んでいると実家の両親が詐欺にあったからお金を貸して欲しいと連絡が!さぁ!なんて答えたでしょうか!」

 

ヨ―メイ「重すぎませんか!?」

 

カゲチヨ「はい!」

 

カゲチヨさんどうぞ!

 

カゲチヨ「マジムカつくエスカルゴーン!」

 

カンナ「座布団一枚!」

 

ヨ―メイ「何でですか!?」

 

じゃあさっきからうるさいヨ―メイちゃんどうぞ!

 

ヨ―メイ「急な無茶ぶり・・・私の両親は二年前に他界したはずです?」

 

その通り!座布団四枚!

 

お爺さん「ふふふ・・・ばれちゃぁしょうがねぇ・・・そうだよこれも振込詐欺だよ・・・」

 

ヨ―メイ「お爺さんも乗っかってきました!?」

 

sideヨ―メイ

早くも無茶苦茶なのにカンナさんは第三問を話します。

 

カンナ「実は由美子は警視庁振込詐欺摘発チームのメンバーでした!深夜まで摘発のための準備をしていたのですが上司が現れました。さてなんといったのでしょうか!」

 

ヒサメ「だったりするじゃん超ウケるー!」

 

カンナ「おしい!」

 

何がですか!?

 

シディ「この前はすまなかった、もう一度やり直そう!」

 

上司が悪い男だったんですか!?

 

お婆さん「やめてください!こんなところで!」

 

また参加し始めました!

 

お爺さん「あれから考えたんだ・・・やっぱり君のことが忘れられない!」

 

職員「だったら奥さんと別れられるんですか!」

 

職員さんもノリノリです!

 

全員「上司が答えに困る~ど~な~るの~♪」

 

ミュージカルになったー!!

 

カンナ「わかった!妻も子供も捨ててお前と一緒になる!ついでに海賊王に俺はなる!」

 

ヨ―メイ「司会が答えちゃダメでしょ!?っていうか海賊王って何ですか!」

 

カンナ「ということで由美子は上司を信じて待ちますが一か月たってと事態は進展しません・・・しびれをきらした由美子は強硬手段として上司の家に押しかけました!」

 

修羅場必死ですよ!!

 

カンナ「ガチャリと扉があくと強く出ようとしましたが扉から出てきたのは五歳の娘でした・・・由美子は母親の所在を聞くと病気で寝ているというではありませんか!」

 

えぇ!?病気!?

 

カンナ「上司の妻は異宙の病に侵されていたのです・・・」

 

全員「するとー!彼から連絡がー!」

 

上司「返事遅くなってごめん・・・昨日妻には全てを話したよ!」

 

まさかの本人登場ですかー!?っていうかマジで海賊王になってます!

 

由美子「馬鹿!病気の奥さんを捨てるきなの!?」

 

由美子さんまで来たー!!?

 

上司「な、何で知ってるんだ・・・」

 

由美子「貴方の家に行ったの・・・私のために奥さんをこれ以上悲しませるのは辞めて!今一番つらいのは奥さん・・・私は一人で生きていけるから・・・」

 

そうして由美子さんは封筒と小瓶を渡しました。

 

上司「これは・・・!」

 

由美子「妖精王の命の雫・・・そちらのカレコレ屋さんに頼んでもらってきたの。それにリハビリ用のお金・・・使って。」

 

えぇ!バカ何ですか!

 

上司「待ってくれ・・・!受け取れないよ・・・!」

 

ヨ―メイ「由美子がお金と薬置いていくってどういうことですか!」

 

カンナ「分かってないなヨ―メイ、これは高齢者向きの大喜利だよ?」

 

どういうことですか?

 

カンナ「高齢者向きだけに置いて(老いて)いったわけですね!」

 

全員「いえーい!」

 

上司「由美子ー!」

 

フィーア「おあとがよろしいようで!」

 

何だこれ!



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質問コーナー

あとがきでもありましたが書いて行きます。ツイッターを参考にしています。


Q.誕生日はいつですか?

 

カゲチヨ「一月十二日、祝ってくれよな!」

 

ヒサメ「十一月二十八日です!」

 

シディ「八月十六日だ。」

 

カンナ「七月十三日!ちなみにオカルト記念日でもあるからオカルトの話とかしながら祝ってくれたら嬉しいな!」

 

フィーア「十一月二十一日です。っていうかカレコレ屋のうち三人が秋と冬が誕生日なんですね・・・」

 

Q.身長と体重を教えてください。

 

カゲチヨ「171センチ、56キロ。」

 

カンナ「意外と高いんだよねー・・・」

 

フィーア「3Kの時代だったらきっとモテたのに・・・」

 

カゲチヨ「うっせー!」

 

ヒサメ「162センチです!体重は秘密ってことでもいいですか?」

 

シディ「ずっと180センチくらいだと言っていたんだが、耳を含めずに185センチだったな。体重は89キロだ。」

 

フィーア「シディさんの体重はほとんど筋肉・・・脂肪なんて一つもないんですよ!」

 

カゲチヨ「そりゃ見たらわかるだろ・・・」

 

カンナ「アーシは身長160センチ、体重49キロだよ!」

 

カゲチヨ「お前は体重ばらすのかよ!」

 

カンナ「こういうのは隠すと変な奴が来るからね。YOUTUBEやるならいっそ言っちゃったほうが楽だと思うけど?」

 

ヒサメ・フィーア(図太すぎる・・・)

 

フィーア「私は155センチ、体重は・・・乙女の秘密ということで大丈夫ですか?」

 

シディ「フィーアはこの中で一番小さいんだな。」

 

フィーア「今ちびって思いました?思いましたよね?」

 

カゲチヨ「何で俺なんだよ!」

 

ヒサメ「私は小さいの羨ましいけどな・・・」

 

カンナ「そうだよ~かがんでもらってのキスなんて憧れるよね~。」

 

フィーア「そ、そうですか?」

 

Q.ゼクスに質問 身長と体重、誕生日をお願いします!

 

ゼクス「182センチ、75キロ、三月十二日だ。」

 

Q.趣味はなんですか?

 

ゼクス「読書だな。」

 

カンナ「いつも難しそうな哲学書とか純文学とか読んでるよね。たまにはホラー小説とか推理小説とかどう?考えさせられる内容の本今度持ってくるよ!」

 

ゼクス「あぁ、読んでみる。」

 

カンナ(すんなり受け入れてくれた優しい・・・)「あっそうだ!スズキも日記書いてるみたいだから読んであげたら?」

 

ゼクス「絶対いやがるだろ・・・」

 

Qミナヅキは親父ギャグで笑うけど好きなギャグはある?

 

ミナヅキ「聞いたことないギャグなら笑っちゃうかな・・・」

 

ハツキ・ヤヨイ(今度やってみよう・・・)

 

Qヤヨイは発明もできたり鍛冶もできたりするのは何でですか?

 

ヤヨイ「やっぱり異宙の技術や呪いに触れてるうちに効率よく呪術を扱うには道具に呪いを込めた方が効率が良いということが分かったのできわめているんです。」

 

ハツキ「あとは本人が好きというのも大きいですね。」

 

Qハツキは俳句の他に何か文学はやってるの?

 

ハツキ「何でもやってますよ。ゼクスさんとスズキさんとは文章の組み立て方を共に学んでいますし研鑽は忘れません。」

 

Q最近やられた無茶苦茶な特訓は?

 

ヨ―メイ「サラダ油を塗りたくったジャングルジムに上らされてなんとか頂点に着いたとたん着火されて飛び降りる時の姿勢や受け身の練習をさせられたことですかね・・・」

 

Qそれぞれ改めてどんなことができるか知りたい。

 

カゲチヨ「高い再生能力。ウイルスを作れるし毒耐性がある。不死身、血液のついた物体を操れることと血を飲めばパワーアップに刀や血液の鎌で斬撃を出せることかな?」

 

ヒサメ「電気を出せる、氷を出せる。磁気を出して鉄や金属を操ることができる、ハッキングができる。飛べるよ。」

 

シディ「耳と鼻が良い、火球が出せる。爪を伸ばして攻撃できる。身体能力が高い。」

 

カンナ「水や水蒸気を操れる。体内のものもできる。炎をだせる。圧縮して糸みたいに操れるかな?」

 

フィーア「高速移動と空中移動、あとは高い身体能力と光を操れることですかね。」

 

Q サトウとスズキの身長、体重、誕生日をお願いします。

 

サトウ「177センチ85キロ!誕生日は6月21日だぜ!」

 

スズキ「178センチ70キロ誕生日は12月22日だ。」

 

フィーア「体重はスズキの方が軽いんですね。」

 

サトウ「こいつはあんま食わねーからな!肉食え!」

 

スズキ「うっせーな・・・」

 

Q アハト君の身長、体重誕生日お願いします!

 

アハト「身長は156センチ体重は38キロ、誕生日は10月31日だよ・・・こんなの聞いて意味あんの?」

 

カンナ「おー!男の子なんだからもっと大きくならなきゃ!焼肉連れて行ってあげようか?豚トロとか!」

 

アハト「豚トロは勘弁して・・・っていうか絶対嫌いなの分かってやってるでしょ・・・」

 



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拷問シリーズ 蛇責め

sideカゲチヨ

 

カンナ「ねぇねぇ!試したい拷問があるからカゲチヨやってみない?」

 

何でだよ!?

 

カンナ「フィーアちゃんでもいいんだけど・・・」

 

フィーア「嫌ですよ!どんな拷問ですか・・・」

 

話聞くのかよ!?シディとヒサが出かけてるからって・・・

 

フィーア「下手に文句言うよりかは良いと思いまして・・・」

 

まぁ、たしかにな・・・

 

カンナ「アーシがやりたいのは蛇攻めだよ!」

 

名前から恐ろしい感じがする・・・

 

カゲチヨ「どんな拷問なんだ?」

 

カンナ「蛇攻めは戦国時代に生まれた拷問で江戸時代にも加賀の前田利常がやったりキリシタン弾圧の時にも使われたんだよ。」

 

フィーア「結構有名な人や事件も出てきますし凄そうですね・・・」

 

カンナ「用意するのは人が入るくらいのツボと大量の蛇だけっていうお手軽な拷問だよ!」

 

大量の蛇を用意するのは手間かかるだろ・・・

 

カンナ「用意したツボの中に蛇を入れてその中に拷問したい人を入れれば準備完了!」

 

フィーア「ぞっとしますね・・・」

 

カゲチヨ「ううぇ・・・」

 

気持ち悪くなってきた・・・

 

カンナ「そうして外からツボを叩いたり酒を入れて火で熱すると興奮した蛇が体にかみつくし蛇は穴に隠れる習性を持ってるから体の穴という穴に蛇が侵入して内臓を食べられて死んじゃうんだよ・・・」

 

入られたら防ぎようがないな・・・

 

カゲチヨ「っていうかさっきからあるデカいツボってまさか・・・」

 

カンナ「二人とも蛇好き?」

 

俺たちは全力で首を横に振る!

 

カンナ「良かった・・・嫌いじゃなきゃ拷問にならないからね!」

 

カゲチヨ「結局そうなるのかよ!」

 

フィーア「逃げましょうー!!」

 

俺たちは全力で逃げる!

 

カゲチヨ「ま、待て!俺達より巨乳のヒサや筋肉質なシディの方がエロくて良いと思わないか!」

 

フィーア「そっちの方が興奮します!」

 

カンナ「アンタたちの趣味じゃん・・・でも確かに芸術も大事だよねってあ・・・」

 

しまったカンナが急停止したからツボにぶつかって・・・

 

カゲチヨ「ぎゃあぁあ!蛇があふれて来た!」

 

フィーア「カンナちゃん何とかしてください!」

 

カンナ「アーシ頑張って集めたのに!」

 

カゲチヨ「そんなこと言ってる場合か!ってうわ!こっちくるな!」

 

フィーア「蛇肉は美味しいですけどこんなの望んでないですよー!」

 

俺たちは右往左往しちまう!

 

シディ「どうしたんだ?三人とも?」

 

ヒサメ「また変なことしてたんだよ・・・」

 

結局ヒサとシディに炎と氷で拘束してもらった・・・



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混血高校編 遅刻の言い訳

sideヒサメ

今日は普通に授業のはずなんだけど・・・

 

ヒサメ「全員来てないってどういうこと!?今日休みじゃないよね!」

 

先生の私以外誰も教室にいなかったの!

 

ヒサメ「普通の平日なのにどうして・・・」

 

そうつぶやいたときだった・・・

 

フィーア「おはようございます!」

 

サトウ「一番のりじゃねぇか!」

 

スズキ「やっとついたぜ・・・」

 

フィーアちゃんたち三人がやってきた!

 

ヒサメ「三人とも遅刻だよ!どうして遅れたの?」

 

私は三人に聞きます。

 

フィーア「それは私たち三人でおぼれていた猫を助けてたんです。」

 

そんなよくある言い訳・・・

 

サトウ「でも朝の六時に助けたからそのまま学校に向かったんだよ。」

 

ヒサメ「メチャクチャ早起きだね!?じゃあどうして遅れたの?」

 

スズキ「それが道端で急いでいるときに・・・」

 

回想

 

フィーア「遅刻してしまいますね!」

 

スズキ「ネコなんて助けてるからだろ!」

 

サトウ「かはは!でもこのスピードなら大丈夫だろ!」

 

そしたら曲がり角で・・・

 

ドンっ!

 

スズキ「いてぇ!」

 

フィーア「なんかぶつかりましたけど・・・」

 

サトウ「二人ともシカとぶつかってるぞ!」

 

シカにぶつかってシカが倒れちまったんだよ・・・

 

回想終了

 

ヒサメ「なんで通学路にシカがいたの!?」

 

サトウ「その後熊とかイノシシとかに遭遇しちまってな・・・」

 

無法地帯すぎない!?

 

フィーア「良い狩人は動物に好かれてしまうんでしょうね・・あとおばあさんにもぶつかりそうになったけどそれは三人とも避けたんです。」

 

そこは避けたんだ・・・

 

サトウ「丁度猫を助けて腹が減ってたからぶつかって気絶した動物はジビエにして食ってて遅れちまったんだ!」

 

スズキ「俺は二人に付き合わされてな・・・」

 

登校中にジビエしないでよもう!っていうか食べてみたかった・・・

 

ヒサメ「う、嘘つかないでよね!」

 

フィーア「何で涎たらしてるんですか?」

 

スズキ「嘘じゃねーんだけどな・・・」

 

全くバレバレだよ・・・

その時だった・・・

 

ゼクス「なんとかたどり着いたな・・・」

 

ミナヅキ「うん・・・。」

 

ゼクス君とミナヅキちゃんが来た!

 

ヒサメ「二人とも遅刻だよ!」

 

ゼクス「悪い、学校に向かってる途中におばあさんがいてそれの手助けをしてたんだ。」

 

ありふれた言い訳だね・・・

 

ミナヅキ「でもその途中で老婆たちが世界人口の増加を憂いた組織がプロジェクトノアを執行しようとしてることに気づいて二人で阻止を・・・」

 

何でいきなり中二病みたいな感じになってるの!?

二人が話しているときに・・・

 

ヤヨイ「おはようございます。」

 

ハツキ「遅れてすみません。」

 

二人が遅刻なんて珍しいけど・・・

 

ヤヨイ「実は二人で登校してるときに隕石が降ってきたんです。それを阻止するために結界で防ごうとしたんですけど破壊力が強すぎて学校しか守れなくて荒廃した町を駆け抜けてきたんです。」

 

ゼクス「お前たちも巻き込まれていたのか・・・」

 

ミナヅキ「ごめん、隕石が降ってきたのは私たちのせい、あの時逃がしたから・・・」

 

いや二人の言い訳と繋がってるの!?

 

ヒサメ「皆いい加減な理由ばっかり・・・!ちゃんとしてよ!」

 

フィーア「いや本当なんですよ!っていうかあのおばあさんがそんな計画を立ててたなんて・・・」

 

ゼクス「まぁ、突拍子もなさすぎて信じてくれないか・・・」

 

ヤヨイ「あの時防いでいれば学校にも間に合ったのに・・・すみません・・・」

 

まだその嘘通じると思ってるの!?

私は叱ろうとしたら・・・

 

ズガンっ!

 

天井を突き破って現れたのは・・・

 

シディ「すまん、遅刻してしまった・・・」

 

カンナ「いたた・・・アーシたち生きてる・・・」

 

なんとカンナちゃんとシディだった!

 

ヒサメ「学校の天井を壊さないでよ二人とも!」

 

カンナ「ま、待ってよ!本当にアーシたち命の危機だったんだって!」

 

どういうこと?

 

シディ「うむ、実は・・・」

 

回想

 

sideシディ

 

俺たちは登校途中怪しい老婆たちが魔方陣を囲って儀式をしているのを見かけ阻止しようとしたんだ。

 

老婆「ふふふ・・・まさか計画を阻止しようとする奴らがこんなにいるとはねぇ・・・さっきは三つ目の風を操る男と怪力の黒髪の女と戦ったよ・・・けどそこのケモミミはそれより上の力を秘めているね・・・」

 

カンナ「それってゼクスとミナヅキちゃんのこと!?」

 

老婆「なんとか目くらましで逃げて儀式をここまでづづけたんだ・・・人口増加の憂いはこれで無くなる・・・」

 

シディ「そんなことはさせないぞ!」

 

カンナ「でもアイツ等の呼び出す使い魔のせいで全く近づけないんだよ!?」

 

老婆「そしてもう手遅れだ・・・もうすぐ地球は滅亡する・・・」

 

ゴゴゴゴ・・・!

 

カンナ「ヤバいよ!もう隕石を降らせる陣が完成しちゃったんだ!」

 

だが俺は諦めない!

 

シディ「うおおおおお!」

 

カンナ「あぁもう!やるしかないじゃん!」

 

俺たちは炎を纏った拳を隕石にぶつけた・・・

 

回想終了

 

ヒサメ「地球が手遅れになってるじゃん!」

 

カンナ「でも凄いんだよシディ、隕石を大きな破片にしちゃったんだから!」

 

シディ「いや、結局カンナと力を合わせても粉砕はできず破片が降り注いで町が・・・」

 

ヤヨイ「私たちに降ってきた隕石はその破片だったんですね。」

 

ハツキ「破片でも相当な大きさでしたよ・・・元のデカさはどんなんだったんですか・・・」

 

カンナ「結局アーシたちはぶつかった衝撃を殺し切れなくてさっき来たみたいに天井突き破ってきちゃったんだけどね・・・」

 

ヒサメ「天井裏にいたときから言い訳考えてたんじゃないよね!?」

 

カンナ「本当に死にそうだったんだって!」

 

どうしてそんな滅茶苦茶な言い訳するの!?

 

ヒサメ「皆反省文書いてもらうからね!」

 

カンナ「あんまりだよ・・・」

 

シディ「仕方ないさ。」

 

ゼクス「お前たちの勇姿は俺が忘れない。」

 

ミナヅキ「ん・・・私も。」

 

サトウ「隕石、俺も戦ってみたかったな!」

 

スズキ「いや、シディがいなきゃできないだろ・・・」

 

ヤヨイ「街の復興のための装置考えながらでもいいですか?」

 

ハツキ「それじゃ意味なくないですか?」

 

もう呆れて来たよ・・・

 

カゲチヨ「あー・・・ひどい目にあったぜ・・・」

 

アハト「大丈夫・・・?」

 

ユカ「朝から厄日ですよね。」

 

カゲにアハト君にユカちゃん・・・

 

カゲチヨ「あ、遅刻理由か?実は俺の頭の傷とアハトの顔の痣から話すと長いんだけどよ・・・」

 

良いよ・・・

 

ヒサメ「どうせアハト君がおばあさんにひかれて隕石がカゲの頭に落ちてきて地球が滅亡したって言いたいんでしょ?」

 

ユカ「え?何で知ってるんですか?」

 

え?正解なの?

 

アハト「そうして目が覚めたら一面焼け野原になっててユカに回復してもらってなんとか無事だった学校に登校してきたんだ・・・」

 

ヒサメ「信じられないんだけど!?」

 

カゲチヨ「この学校窓ないからな・・・教室の外見てみろよ。」

 

私が教室の外に出て見ると・・・

 

ヒサメ「えぇぇええええ!」

 

本当に町が荒廃している風景があったの!

 

ヒサメ「本当にシディたちが隕石を砕いてヤヨイちゃんたちが結界で防いだから学校は無事だったんだ・・・」

 

私は教室に戻ってきた・・・

 

カゲチヨ「地球滅亡しちまったし・・・漫画読むか。」

 

フィーア「授業どうしましょうか?」

 

ヤヨイ「あのおばあさんの組織を探し出すまで休みにした方が良いと思うんですけど・・・」

 

カンナ「今更だけど学校が無事なのって奇跡だよね・・・」

 

あははは・・・

 

ヒサメ「道理で皆来ないわけだよね・・・どうすればいいのー!!?」

 

私の悲鳴が空に響いたのでした・・・

 

 

 



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ファイアーマグナムの恋

side山田

俺の名前は山田一郎・・・またの名をファイアーマグナム。

そうあのカレコレ屋に絡んで酷い目に逢っている男だ・・・

しかし今回はカレコレ屋に依頼があってきたのだ・・・

 

カゲチヨ「で、依頼ってなんなんだ?」

 

山田「実は・・・好きな人が出来たんだ。」

 

カンナ「あはははは!!」

 

ヨ―メイ「貴方どの面で行ってるんですか!」

 

フィーア「好かれた相手はとんだ迷惑ですね。」

 

こらー!!笑うな!!

 

ヒサメ「三人とも笑っちゃダメだよ・・・」

 

山田「俺は真剣なんだ・・・!この恋を実らせないと・・・38歳だしヤバいんだよ・・・」

 

カゲチヨ「結構切実だな・・・」

 

シディ「だが何故俺たちを頼るんだ?」

 

山田「実はその人は新谷端子って言う俺が通ってる歯医者の受付でな・・・」

 

初めて会ったときから感じたんだよ・・・運命の人だって。

だから俺はわざと歯を痛めつけて病院に通ったんだ・・・

 

ヨ―メイ「凄い執念ですね・・・」

 

そうしてついに・・・

 

ー回想ー

 

山田「あの。端子さん!」

 

新谷「あら、山田一 ローさん。」

 

山田「いえ、山田一郎です。覚えていてくれたんですね。」

 

新谷「区切るとこ間違えましたけど。どうしたんですか?」

 

山田「実はたまたま花束持ってたんで偶然声を掛けたんです。よかったら・・・いかがですか?」

 

新谷「じゃあ・・・」

 

パパっ―!

 

山田「ぐわぁああ!」

 

新谷「きゃああ!偶然トラックが!?」

 

ー回想終了ー

 

それがきっかけで彼女は親しくなったんだ。

 

カンナ「何で?」

 

カゲチヨ「っていうか花束渡すの下手すぎだろ・・・」

 

ー回想ー

 

新谷「あの・・・いく病院間違ってませんか?」

 

山田「いえいえ!複雑骨折くらい唾をつけておけば治ります!」

 

新谷「お強いんですね・・・」

 

山田「はい!強さだけは負けません!」

 

新谷「強い人って素敵ですね。」

 

山田「本当ですか!?」

 

ー回想終了ー

 

そこで俺は考えたんだ!

 

山田「彼女が強い男が好きだというなら正義の味方の理想のパートナーじゃないかってね。」

 

ヨ―メイ「なるほど、私たちに端子さんの前で戦えってことですね?」

 

山田「そうなんだよ!そんなのそんなの頼めるのお前たちしかいないんだよ。」

 

シディ「わかった!バッチリこなして見せよう!」

 

ヒサメ「通じるかわかんないけどね・・・」

 

カゲチヨ「ベタ過ぎると思うけどな・・・」

 

こういうものほどかっこよくやればかかるものさ!レッツゴー!

 

sideカゲチヨ

 

俺たちは早速仕事帰りの端子さんに近づき声を掛ける。

 

カゲチヨ「お嬢さん・・・ちょっといいかな~。」

 

カンナ「あっちの三毛猫の雄を見つけたの。一緒に写真撮ってツイッターにアップしない?」

 

新谷「結構です。」

 

なかなかガードが堅いな・・・

 

ヨ―メイ「ちょっとお嬢さん待ってくださいよ~!」

 

ヨ―メイが声を掛けようとすると誰かが来たので山田と思ったのだが・・・

 

男「おい・・・あの女に何か用か?」

 

メチャクチャガラの悪そうな男が立っていた・・・

 

カゲチヨ「え?!いやあのー・・・」

 

ヨ―メイ「いや?何もないですよよね・・・」

 

俺とヨ―メイは慌てて答える・・・

 

男「だったら失せろ!」

 

ヒサメ「ひい!?」

 

俺たちは一旦山田の所に戻った。

 

カンナ「どういうこと!?あんなにガラの悪いのに何で端子さんが狙われてるの!?」

 

山田「知らないよ!」

 

フィーア「まずいですよ・・・彼女狙われてます!」

 

フィーアの言う通り囲まれてるな・・・

 

カンナ「早く行って助けてきなよ!」

 

カンナに急かされて山田は変身して突撃する!

 

男「大人しくきやがれ!」

 

新谷「嫌よ!」

 

バシッ!

 

山田「ひっ!お、折れた!」

 

角材で殴ったけどアイツ等びくともしてねぇ・・・

 

男「かゆいな・・・俺の頭に蚊でも止まったか?」

 

男「いや、ウジ虫ならいるぜ・・・」

 

山田「早く逃げるんだ!端子さん!」

 

よし!端子さんは逃がせた!

 

男「この野郎・・・首をひっこ抜いて生き血をすすってやる!」

 

ズガっ!バキッ!

 

シディ「マズイ!助」

けなければ・・・」

 

カンナ「そうだね、まずはお葬式の手配をしよう。」

 

ヨ―メイ「違いますよ、火葬場に連絡です。」

 

フィーア「二人とも違いますよ・・・」

 

ヒサメ「すぐに行かないと・・・!」

 

俺たちが向かおうとしたその時だった!

 

?「およし!」

 

ズガッ!

 

男「ぎゃー-!」

 

颯爽と青いマスクをした女性が男たちを蹴散らした!

 

男「やはり・・・お前だったのか・・・」

 

そう言って男たちは逃げていった・・・

 

山田「あ、貴方は・・・」

 

山田がそういうと女性は変身を解除した俺たちは驚いた・・・それは・・・

 

カゲチヨ「端子さん!?」

 

フィーア「まさかの展開ですね・・・」

 

フィーアの言う通りメチャクチャ強い姿になれるなんて・・・

 

山田「端子さん・・・」

 

新谷「正義の味方、ブルーサンダー、でももう嫌になって辞めてたの。変態って言われるし。」

 

山田「アイツ等は・・・」

 

新谷「前に懲らしめた組織の一員よ。それより大丈夫?山田さん。」

 

山田「はい、ってなんで・・・」

 

変身してるもんな・・・

 

新谷「私の名前呼んでたじゃない。」

 

山田「かっこ悪いな・・・俺・・・」

 

新谷「そんなことないわ。愛する人のために立ち向かって心が強くて素敵だったわ。」

 

山田「え!?」

 

新谷「また、偶然でもいいから花束持ってきて?」

 

うーん・・・これって・・・

 

ヨ―メイ「なんかうまく行っちゃいましたね?」

 

シディ「うむ。めでたいことだ。」

 

ヒサメ「あの二人結構お似合いじゃない?」

 

フィーア「結構なレアケースですけどね。」

 

カンナ「まぁ、からかいがいはありそうだね。」

 

こうして俺たちは二人を見守るのだった・・・

 

 



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ハーヴェスター討伐とボティスとの契約

今回はボティス強化をにおわせる回となっております。


sideクリス

俺の名前はクリス

 

クリス「ハーヴェスター、お前らは厄介だ。バルボアと組む前に壊滅させる。」

 

ハーヴェスター「くそ・・・!」

 

ボティス「何故ワシが巻き込まれねばならんのじゃ・・・」

 

ボティスと一緒に厄介な異宙人ハーヴェスターに釘を刺す王様だ。

遡ること数時間前情報班から事件の連絡があった。

 

夜蘭「クリス、また飛び降りが多発しているわ。情報では翼が出た人間がいるともあるわ。」

 

最近多発している飛び降り自殺の事件だった・・・

 

クリス「それで犯人は?」

 

浪岡「犯人は異宙の怪物ハーヴェスターですね。天使病を操るみたいです。」

 

天使病・・・清らかな魂を翼に体に罪の意識を宿らせる病気だったな・・・

それで翼を収穫してるのか・・・バルボアの仲間になったら厄介だ。潰すついでにカレコレ屋の戦力強化もするか・・・

 

俺は早速カレコレ屋に向かった。

 

クリス「やっほー!シディ、ちょっとボティス借りていくね。」

 

シディ「クリス?別に俺たちは構わんが・・・」

 

ボティス「嫌じゃ!何故ワシが貴様に・・・」

 

カゲチヨ「おーおー!一回クリスに説教されてこい!」

 

クリス「まーまー!結構重要な話なんで!お願いします!」

 

ボティス「いーやーじゃー!!」

 

俺はボティスをツボごと連れて行った。

 

sideヒサメ

 

お父さんがボティスを連れて行ったあと私は皆と話した。

 

ヒサメ「お父さんとボティスさんの組み合わせってレアだよね。」

 

カンナ「まぁ、確かにお父さんとボティスってそりが合わなそうだよね・・・」

 

フィーア「私たちが不幸になって欲しいボティスさんと私たちを幸せにしようとしてるお父さんですもんね・・・」

 

シディ「だが二人とも強いから仲良くなれると良いな。」

 

カゲチヨ「絶対無理だろ・・・」

 

sideクリス

 

ボティス「おい!どこに連れて行く気じゃ!」

 

クリス「一度二人っきりで話したくてさ!ついでに最近起きてる自殺騒ぎの犯人とっちめるの手伝ってくれよ!」

 

ボティス「儂に何のメリットが・・・」

 

クリス「グレモリー。」

 

ボティス「!?」

 

クリス「お前と建設的な話がしたいんだよ。まずはそいつらを撃退するの手伝ってくれ。」

 

ボティス「はぁ・・・分かった。」

 

話が早くて助かるよ。俺たちはハーヴェスターの集落にやってきた。

 

クリス「こんにちは。最近の自殺騒ぎの犯人はお前たちだろ?証拠は揃ってるから話し合いしよう。」

 

ハーヴェスター「この邪気・・・まさか肩に乗ってるのは悪魔か!?」

 

ハーヴェスター「妖精王!?何でいきなり!?」

 

まぁ、全員混乱するよな・・・

 

クリス「良いから聞いてくれ。俺の話し合いの内容はただ一つ。お前ら地衝祭の時・・・いやそれだけじゃなくてバルボアが提案をしてきても一切乗らずに戦いで不干渉の立場を取れということだ。」

 

俺は優しく提案したんだけど・・・

 

ハーヴェスター「ふざけんな!俺たちが住みやすくなる提案を何ではねのけなきゃなんねぇんだ!お前を天使病にしてやるよ!」

 

一匹怒気をはらんで突っ込んできたが・・・・

 

クリス「甘いんだよ。」

 

ズシャ!

 

俺は躊躇なくそいつを串刺しにした・・・

 

ハーヴェスター「な、何で効かない・・・お前は人間にも異宙人にも手を差し伸べて清らかなはず・・・」

 

清らか?俺が?

 

クリス「それは違うな・・・俺の望みはカゲチヨ達が幸せになること・・・手を差し伸べてるのは優秀でカゲチヨ達を幸せにしそうなものたちだけだ。お前らは役に立たない。だからせめて殺されないように慈悲を掛けにきたんだ。」

 

ハーヴェスター「いかれてる・・・!?」

 

ボティス(こやつ・・・覚悟が決まっている目をしておる・・・とんでもない狂気じゃな・・・)

 

クリス「で?答えは?」

 

ハーヴェスター「わかりました!一切関わりません!」

 

ハーヴェスター「殺すのだけはご勘弁をぉぉ!?」

 

よし、交渉成立だな。

 

クリス「もし破ろうとしたらボティスやもっと心が汚れた奴を連れてきて苦しめるから覚悟しておきな?」

 

ハーヴェスター「はいいいい!!」

 

これで完璧だな。俺たちは誰もいない森に来た。

 

ボティス「ほれぼれする交渉じゃな。それでグレモリーに関する話とはなんじゃ。」

 

クリス「そうだったな・・・ボティス、お前は代償を支払えば願いを叶えるんだよな?」

 

ボティス「そうじゃよ。」

 

クリス「なら契約だ。俺がグレモリー探して場合によっては倒すのを手伝ってやるよ。その代わりお前はバルボアやトッププレデターを倒すのを協力してもらう。」

 

これが俺がボティスを仲間につける策だ。

 

ボティス「本当じゃろうな。契約は絶対じゃぞ?」

 

クリス「もちろん、まずはグレモリー探すために気配探れるようにしてくれよ。」

 

ボティス「はぁ・・・わかったわ。」

 

すると俺の手の甲に紋章が出た。

 

ボティス「その紋章からグレモリーの気配を辿れるはずじゃ。まぁ、滅多に地上に現れることは少ないがのう。」

 

よし、これでボティスを戦いに引き込めた。

 

クリス「というわけでボティスには特訓を受けてもらいます!」

 

ボティス「何でそうなるんじゃ!?」

 

え?できないの?

 

クリス「ボティスなら再現できる技があるんだけどもしかして誇り高いソロモン72柱ができないなんて言わないよね?」

 

俺はボティスを小ばかにした顔で見る。

 

ボティス「むがー!上等じゃ!速攻でマスターしてやるわ!」




ボティスが覚える技のヒントは「呪術廻戦」「男尊女卑の家系」「最速」です。(ヒント出し過ぎたか・・・?)


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海戦に出たらどうなるのか?

テイペンのものを参考にしています。



sideヒサメ

これから私たちは依頼で命がけの戦いに向かう・・・

 

カンナ「これから戦艦で命がけの戦いだね・・・」

 

ヒサメ「大丈夫だよ、優秀な司令官や先輩の指示に従えば・・・」

 

シディ「俺が司令官のシディだ、山育ちだがよろしく頼む。」

 

カゲチヨ「今日から先輩になったカゲチヨだ!好きなことは寝ながら動画を見ることだ!」

 

フィーア「フィーアです。よろしくお願いします。まずはこの孫子を読み込んでください。」

 

なんか二名ほど不安な人がいるんですけど・・・

 

sideカンナ

 

カンナ「司令官は海戦の戦術を知ってるんですか?」

 

アーシはシディ司令官に聞く。

 

シディ「うぬ?勉強してきたものでは確か敵の船に乗り込んで後は優れた力を持つ戦士が戦うのではないのか?」

 

カンナ「待って何を読んで勉強してきたの?」

 

シディ「世界一売れてる漫画雑誌からだな!」

 

ヒサメ「マズイ、私たち死ぬね。」

 

sideヒサメ

 

しょうがない・・・

 

ヒサメ「私が基本的な戦艦の種類を教えます!」

 

カゲチヨ「よっ!ヒサメ教官!」

 

フィーア「司令官にもわかるように教えてあげてくださいね!」

 

まぁ確かにシディ司令官には分かりやすく言わないと・・・

 

ヒサメ「まずは戦艦だね。戦艦は巨大な船体を持ち艦隊の主力を務めるの。強力な艦砲射撃によって敵に恐怖を植え付け分厚い装甲で味方に落ち着きと自信を与えるんだ。」

 

カゲチヨ「まるでシディみたいだな!」

 

全面的に同意するけど司令官になった時は味方に絶望を与える立場じゃない?

 

ヒサメ「次は巡洋艦だね。巡洋艦は多彩な装備で戦場で優れた汎用性を発揮するんだ。」

 

カンナ「まるでヒサメちゃんみたい!」

 

それはなんか照れるね・・・

 

カゲチヨ「あーわかるな。なんか頼めば何でもやってくれそうだよな。」

 

カンナ「そうそう!」

 

腹黒すぎない?

 

ヒサメ「三つめは駆逐艦だよ。駆逐艦は軍艦の中で最高の速度と機動性を誇る。まぁ、戦闘能力で言ったらフィーアちゃんみたいな立ち位置かな。」

 

カゲチヨ「俺だって駆逐艦みたいな立ち位置だぜ!」

 

何で?

 

カゲチヨ「俺は最高の速力で帰宅することで有名だからな!」

 

最高の速度で仕事して欲しい・・・

 

ヒサメ「最後は潜水艦だね。潜水することで相手から隠れて魚雷を撃てるんだ。」

 

カンナ「隠れてこそこそするなんて卑怯な!」

 

ヒサメ「隠れてサボったり悪事をしようとするカンナちゃんに言われたくない。」

 

sideカンナ

 

シディ「なるほど!大体わかったぞ!」

 

その時だった。

 

カゲチヨ「大変だ!敵の船を発見したぞ!」

 

フィーア「ここは奇襲を仕掛けますか?」

 

シディ「いや、ここは正々堂々選手宣誓をしよう。」

 

ヒサメ「スポーツじゃないんだよ・・・?」

 

そして案の定・・・

 

ドガ―ン!

 

カンナ「ヤバいよ!船首に先制攻撃が当たったよ!」

 

シディ「?敵も宣誓してたのか?」

 

それは一旦忘れて・・・

 

シディ「とにかく突っ込むんだ!諦めなければ勝機はつかめる!」

 

カンナ「いや、ここは引くべきじゃ・・・」

 

カゲチヨ「了解です!司令官!俺は命がけで従います!」

 

命がけの媚び売り・・・そこまで行くと尊敬する・・・

 

あぁ・・・もっと有能な司令官だったら・・・

 

sideカゲチヨ

 

シディ「うぬ・・・またゲームオーバーになってしまった・・・」

 

カンナ「だから突っ込んだらダメって言ったじゃん!まぁ、ゲームで良かったね!」

 

俺たちはカレコレ屋でVRの海戦ゲームのテストプレイををしていた・・・

 

フィーア「ゲームじゃなかったらカンナちゃんに全員担がせて泳がせて逃げればいいんですよ。」

 

カンナ「アーシそんなに抱えて泳げないからね!?」

 

っていうかよ・・・

 

カゲチヨ「俺のゲーム機なんだからそろそろ変わってくれよ。」

 

ヒサメ「次は私がやるよ!絶対カゲより上手く指揮するんだから!」

 

いや!俺だね!こうしてゲームで楽しく遊んだのだった。



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不登校の人の気持ち

sideヒサメ

突然カゲが学校に来なくなったので私たちがカレコレ屋に行くと・・・

 

カゲチヨ「アー、地下って最高・・・」

 

すごいくつろいでる・・・・

 

カンナ「カゲチヨ今日学校サボったみたいだけどどうしたの?」

 

カンナちゃんが聞く。

 

シディ「カゲチヨは学校に行くのを辞めたらしいぞ?」

 

は?

 

カゲチヨ「学校行ってる奴が皆ロボットみたいに見えちまったのさ・・・」

 

フィーア「それを言って許されるのは小説の中の天才だけですよ。」

 

ヒサメ「恥ずかしくねーのか。っていうか何で行きたくないの?」

 

カンナ「イジメとかパニック症状じゃない?」

 

カゲチヨ「暑いから。」

 

全国の不登校に悩む人たちに謝れ・・・!

私たちが冷たい目を向けると・・・

 

カゲチヨ「違うんだよ!お前らとは日の光のダメージが段違いなんだよ!俺はゾンビと吸血鬼!日の光で焼け死ぬ!それがダブルでくるんだ!それに最近ユカも学校に通い始めて目を光らせないといけないだろ!?」

 

カンナ「ユカの世話してるのアーシやヒサメちゃんじゃん。」

 

ヒサメ「それにカゲと違ってもう友達できてるし。」

 

カゲチヨ「マジか・・・器用すぎない?」

 

まぁ、確かに万能だよね・・・

 

シディ「日の光のダメージはどんな症状なんだ?」

 

カゲチヨ「特にない・・・けど再生するからで焼かれるときはスゲー痛いんだぞ!」

 

全くもう・・・

 

sideクリス

 

クリス「遊びに来たぞー・・・ってなんで平日なのにカゲチヨいるの?」

 

シディ「カゲチヨが不登校になってしまってな・・・」

 

まためんどくさいことになった・・・

 

カゲチヨ「日差しえぐいしな。」

 

シディ「いつも一人で何してるんだ?」

 

カゲチヨ「ネットで色々してるんだよ。」

 

シディ「近所の子供たちが頭を下げればどろけーに入れてやってもいいと言ってたぞ?最初は警察役からという条件みたいだがな。」

 

カゲチヨ「何で下から!?」

 

クリス「じゃあ俺が遊んでくるよ。」

 

カゲチヨ(無邪気だ・・・)

 

しばらくして・・・

 

クリス「あー!楽しかった!」

 

いつの間にか皆帰って来ていた・・・

 

ヒサメ「あれ?お父さん来てたの?」

 

クリス「あぁ、カゲチヨは・・・ゲームしてるんだ。」

 

ヒサメ「そのゲームって面白いの?」

 

カゲチヨ「いや別に?」

 

クリス「じゃあ何でやってるんだよ?」

 

俺が聞く。

 

カゲチヨ「ゲームやってると学校への不安とか漠然とした恐怖とか生まれる隙が無くなるんだよね・・・何かをしてると真の無心になれるんだ・・・」

 

ヒサメ「学校くれば!?」

 

カンナ「目が濁りすぎてて怖い・・・」

 

カンナに恐怖を与えるとは・・・恐るべし・・・

 

sideシディ

 

カゲチヨに手伝ってもらって買い出しをしていたのだが・・・

 

シディ「どうしたんだ?そんなにきょろきょろして?」

 

カゲチヨ「先生とか同級生がいたらどうしようって・・・」

 

学校から離れているから会うことは少ないんじゃないか?

 

カゲチヨ「あとは他の人の視線が怖くて・・・」

 

異宙人「しゃー!」

 

目つきの怖い異宙人に威嚇されて本当にカゲチヨは震えてしまった・・・

 

そうしてカンナとフィーアが帰って来ていたカレコレ屋に戻ってきたのだが・・・

 

カゲチヨ「あー・・・死にたい。」

 

シディ「どうしたんだ?」

 

カゲチヨ「SNSで有意義に過ごしてる同級生の写真が出てきて何やってるのかなって・・・」

 

カゲチヨ・・・

 

シディ「安心しろ。学校に行っても写真みたいな毎日は待ってないぞ。」

 

カンナ「いや、そこまでじゃないと思うけど・・・一応男友達(キモ4)で撮ればいいし・・・」

 

フィーア「シディさん辛辣・・・」

 

sideフィーア

 

フィーア「でもヒサメちゃんは心配してるんですから行ってください。」

 

カンナ「ヒサメちゃん泣かせたら承知しないよ?」

 

カゲチヨ「分かってるけどさ・・・」

 

なら・・・

 

シディ「そんなに気負い過ぎることは無い。高校は義務教育でもなければ仕事でもないのだろう?」

 

まぁ、シディさんの言う通りかもしれないですけど・・・

 

シディ「俺は行ってみたいがな。」

 

カンナ「シディが学校に?」

 

カゲチヨ「シディがいったら・・・」

 

ーカンナとカゲチヨの妄想ー

 

生徒「シディ君カッコいい!」

 

生徒「シディっていい奴だよなー!」

 

 

シディ「すまん、カンナ勉強でわからないところがあったから教えてくれ。」

 

シディ「?どういう意味だ。」

 

シディ「すまん!生徒のバッグを持って行くのを手伝ってくれないか?

 

―終了ー

 

フィーア「良いですね!早速・・・」

 

カゲチヨ「俺学校に行く!」

 

カンナ「シディは今のままで十分だよ!」

 

シディ・フィーア「?」

 

そうしてカゲチヨは学校に行くようになりカンナちゃんは積極的にカゲチヨの日よけになった・・・

 

 

 

 



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ヒビキ編前日談 殺し屋撃退!

本家の千人殺しの殺し屋たちの奴です。
殺し屋たちはスカーフの色で分けていきます。


sideクリス

俺の名前はクリス。

 

クリス「ウチが投資して守代払ってくれてるお店に手を出した裏組織の場所教えてくれない?」

 

暗殺者(紫)「だ、誰が教えるか!」

 

無謀な挑戦者を迎え撃つ度量の大きい王様だ。

 

どうしてこんなことになったかというと妖精王の森が投資しているキャバクラのオーナーが相談してきたことだった。

 

オーナー「クリスさんのおかげで店は大きくなってるんですけどそのせいで町を牛耳ってる裏組織に目をつけられてしまって殺し屋を雇われたんです・・・」

 

なるほどね・・・

 

クリス「警察には相談したのか?」

 

オーナー「相手は1000人以上を手に掛けた裏社会でも有名な暗殺者なんです!」

 

1000人って瓜生と一緒か・・・まぁ相手の質は瓜生の方が凄そうだけど・・・

 

オーナー「どんな護衛をつけても裏をついて暗殺を成功させてきたという噂です。」

 

クリス「わかったその暗殺者をおびき出して裏組織も壊滅させるからちょっと協力してください。」

 

オーナー「ありがとうございます!」

 

こうしてオーナーの護衛と暗殺者のおびき出しを開始した・・・

 

まずはホテルを予約したというのでユカに頼んで・・・

 

暗殺者(紫)「これでもくらえ!」

 

ユカ「残念!食らうのは貴方の方でした!」

 

バリバリ!

 

暗殺者「ぎゃあ!?」

 

ユカにオーナーに化けて貰ってカンナカムイの電撃で絞め落として森に連れてきてもらった。

 

クリス「じゃあ、仲間と依頼先のボスについて話してくれる?」

 

暗殺者「きょ、兄弟を売れるか!こっちにもプライドが・・・」

 

悪いけど時間ないんだよね・・・

 

守若「タイムイズマネー!一旦髪の毛をバリカンでそぎ落とします!」

 

ブチブチ!

 

暗殺者(紫)「ぎゃぁああ!」

 

どうしようか考えていると守若が奴の頭髪をバリカンでそぎ落とすと煙に包まれて・・・

 

狐異宙人「あぁああ・・・」

 

キツネ型の異宙人が現れた。

 

西園寺「どうやら旦那と同じで変化して暗殺してたみたいだな。この見た目なら野生動物とも疑われないし、暗殺にはピッタリだな。」

 

同じく自警団の西園寺が言う。

そうして異宙人はなんでも喋った。

 

キツネ型異宙人「依頼人とは港で落ち合う予定です・・・兄弟たちもそこに来ると思います・・・」

 

クリス「じゃあ、暗殺成功して死体処理したって伝えろ。じゃなきゃ狐鍋にするよ?」

 

狐異宙人「はいいい・・・!」

 

そうして集まっているところに襲撃をかける。

 

陸奥「暗殺者のためにワシらを呼び出したのか?仕事が残ってるから速攻で型をつけるきに。」

 

三輪「巨大そうですね・・・」

 

安蒜「俺入りたてなんですけど大丈夫でしょうか・・・」

 

龍本「何事も経験だ安蒜。このメンツならオーバーキルだろうしな。」

 

柳楽「ゲスたちは上下分離と行こうか・・・!」

 

襲撃には陸奥と三輪、それに自警団の柳楽と龍本、新人の安蒜を連れて行く。

そして俺たちは奴らの前に姿を現した。

 

クリス「まっとうに商売していた女性を食い物にしやがって・・・お前らは死ぬしかねぇ。」

 

三輪「覚悟してくださいね!」

 

組織の人間「襲撃か!?」

 

暗殺者(赤)「あれは、妖精王の森の!?」

 

そこから先は電光石化だった。

 

陸奥「きさんの手口は知っておる。兄弟そろって気絶しておくことじゃな。」

 

バキッ!ズガン!

 

暗殺者(赤)「ぎゃぁああ!?」

 

まずはスナイパーの暗殺者を陸奥が拳一発で地面にめり込ませた!

 

暗殺者(青)「兄貴!?くそおおおお!」

 

暗殺者の一人が三輪に突っ込んでくるけど・・・

 

三輪「シン・陰流!居合夕月!」

 

暗殺者(青)「げぼ!」

 

三輪の抜刀術で気絶させられた!

 

暗殺者(黄)「あの店がこんな凄い奴らの傘下だったなんて聞いてないぞ!?」

 

クリス「事前準備は暗殺の基本だろ?ほら脛!」

 

ズバッ!

 

俺は槍を操作して暗殺者のすねを切る!

 

暗殺者(黄)「ぐうう!」

 

クリス「じゃこれで終わりだ!」

 

俺は霊槍で思い切り殴りつけて暗殺者を気絶させた。

 

陸奥「おまん、この暗殺者をどうするつもりじゃ?」

 

クリス「そりゃ記憶失くしてバルボア暗殺に使うんだよ。」

 

三輪「言い切りましたね・・・」

 

そう話していると・・・

 

龍本「そっちも終わったみたいだな。」

 

柳楽「ボスも捕まえてきたぜ。」

 

構成員が銃で撃たれ、柳楽の日本刀で真っ二つにされた後だった。

そうして俺はボスを追い込む。

 

ボス「た、助けてくれ!もうなめたりしないから!」

 

クリス「安蒜、警棒で片腕粉砕してくれる?」

 

安蒜「了解っす!」

 

バキッ!

 

ボス「ぎゃぁあ!」

 

うーん、やっぱり不格好だな。

 

クリス「両腕お揃いになって素敵だよー。」

 

バキっ!

 

ボス「ぎょばぁああ!?」

 

そうして俺は奴を埠頭に連れて行く。

 

クリス「海水浴行くか。」

 

ボス「りょ、両腕折れてて泳げません・・・」

 

クリス「あ、そう・・・今すぐ魚類に退化すれば生き残れるよ。」

 

俺は何の感情も無くボスを海に蹴りこんだ。

 

ボス「がぼおお!たすけ・・・」

 

クリス「頑張れ~えら呼吸してみな?」

 

安蒜(これが旦那が真に怒ったということ・・・怖すぎる・・・!)

 

こうしてゲスは苦しんであの世に行った。

あのキャバクラのオーナーの平穏は守られたわけだが・・・

 

最近嫌な感じがするんだよな・・・現実にならなければいいが・・・

しかしそんな思いとは裏腹にその感覚はアザミが計画を進行させていたことを俺は察知していたとこのときの俺は知る由もなかった・・・



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ぶりっ子少女と調理実習

ぶりっ子女子高生にオリジナルの名前をつけて作りました。


sideククミ

今日は男女で調理実習することになったんだけど・・・

 

チダイ「ついに来てしまった・・・魔の調理実習が!」

 

ルイ「まさか、女の子と同じ班になるとはね・・・」

 

マチャソ「見知ったメンツもいるが一人知らない女子がいるんじゃい!」

 

ふふふ・・・

 

ククミ「皆!同じ班だよね!よろしく!」

 

私は他の女子たちがキモがるところであえて話しかける!これぞぶりっ子の神髄!

 

チダイ「ぐっ、まぶしい・・・!」

 

ルイ「なんて破壊力なんだ・・・」

 

マチャソ「目、目がぁ・・・」

 

我慢、我慢!

 

ククミ「あの一つ謝っておきたくて・・・私あんまり料理得意じゃなくて・・・失敗したらごめんね?」

 

チダイ「わ、我もできないぞ。」

 

ルイ「僕も普段やらないからね。」

 

ククミ「じゃあお互い様だね!」

 

他のメンバーは・・・

 

カゲチヨ「ヒサと同じ班かよ・・・」

 

ヒサメ「そんな顔しなくても家庭科の料理くらいできるから!」

 

フィーア「過去のことをちゃんと振り返ってください。」

 

ノリコ「頼りになるのはカンナだけだな・・・」

 

カンナ「流石にヒサメちゃんに手伝われたら手に負えないんだけど・・・」

 

というわけで調理実習が始まった。

 

sideフィーア

まずは野菜を切るところから始まったのですが・・・

 

ククミ「あ!指切っちゃったー!」(赤ペンで書いたダミーなんだけど!)

 

チダイ「大丈夫か?これを使うといい。」

 

ルイ「こっちの絆創膏の方が良いよ~。」

 

ククミ「私のために争わないで~。」

 

向こうは賑やかですね・・・こっちは・・・

 

カゲチヨ「おいヒサ!それ俺の指!」

 

ヒサメ「あ!ごめん!」

 

ノリコ「ヒサは無理に手伝わなくていいぞ。」

 

ミキ「そうそう!誰にだって苦手くらいあるし!」

 

ヒサメ「でも授業だし・・・何かはやらせて!」

 

カンナ「じゃあ、ヒサメちゃんは食べるとき用の机を拭いて食器出しといて。」

 

ヒサメ「それ後の方でもできる奴!?そんなに足手まとい!?」

 

ククミ(人の指を切ろうとするなんてどういうぶりっ子よ!)

 

なんか良くない視線がある気がするんですが気のせいでしょうか・・・?

 

sideカンナ

多少トラブルはあったけどようやく野菜を切り始めたアーシたちだったんだけど・・・

 

ククミ「あれ~繋がっちゃった~!」

 

ルイ「逆に凄くない!?」

 

マチャソ「ある意味才能じゃい!」

 

繋がってるのなんて可愛いものだよ・・・

 

ズバッ!

 

フィーア「ヤバいですね・・・つい力加減を間違えて・・・」

 

ミキ「ひいいい!」

 

ノリコ「まな板と延長線上にあった棚まで両断してるな・・・」

 

カゲチヨ「ニンジンに関しては見事に切れてるけど威力凄すぎだろ!」

 

フィーアちゃん!またやってくれたね!

 

ヒサメ「あの・・・カンナちゃん・・・私もジャガイモがこんな感じに・・・」

 

あー!もう!何でジャガイモがジェンガみたいに切れてるの!

 

カンナ「二人ともいい加減にしてよ・・・!捌いてシチューの具材にするよ・・?」

 

ヒサメ「真面目にやってるよ!?」

 

フィーア「目がマジですね・・・」

 

こっちは大人数作らないといけなくて人手が足りないんだから!

 

ククミ(カンナさん怒った時の目がヤバすぎる・・・!)

 

sideククミ

結局私目立ててない・・・こうなったら味付けで!

 

ククミ「じゃーん!トマトスープ完成!味見してもらってもいいかな?」

 

カンナ「どれどれ・・・」

 

ふふふ・・・激辛にしておいたからこれもぶりっ子になるはず・・・

 

カンナ「うん。丁度いいね!ほんと助かるよ!」

 

え!?

 

カンナ「皆ー!スープできたから味見お願いね!」

 

チダイ「これが女子の手料理・・・」

 

いやそれ・・・

 

フィーア「辛いー!!」

 

ルイ「舌がひりひりするよ・・・!」

 

マチャソ「汗が噴き出るんじゃい!」

 

カゲチヨ「カンナ!また自分好みの味付けOKにしただろ!」

 

カンナ「いいじゃん!シチューと一緒ならご飯も進むでしょ?」

 

あの辛さが大丈夫なんてすごすぎる・・・

 

ヒサメ「味付けくらいは手伝わせて・・・」

 

ちょっと胡椒をそんな油入れるみたいに入れたら・・・

 

カゲチヨ「それをして良いのはもこ〇ちだけだ!」

 

どばっ!

 

ヒサメ「うわぁあ!」

 

カゲチヨ「何やってるんだよ!」

 

カンナ「ヒサメちゃんナイス!このまま実食タイムだよ!」

 

マチャソ「そんなー!」

 

チダイ「マズいな・・・このままでは我らの味覚が・・・」

 

ノリコ「「間違いなく舌やのどが一週間は痺れるな・・・」

 

ミキ「そんなのイヤー!」

 

もう阿鼻叫喚になってる・・・これが私のしたかったことなの・・・?私はただ男を利用したかっただけ・・・いやそもそも私は男子に構われてそれで女子にいじめられてだったら利用してやろうとした結果こんなことに・・・

 

ククミ「お玉貸して!早く!」

 

フィーア「は、はい!」

 

気が付いたら体が勝手に動いてた・・・私は料理系YOUTUBERとしての腕を生かして味を素早く整えた!

 

ククミ「食べてみて!」

 

カゲチヨ「すげぇ・・・!あそこからまろやかさと胡椒の風味が生かされてる味になってる!」

 

ミキ「トマトスープもスパイシーだけどちゃんとトマトの酸味が出てる!」

 

フィーア「料理できなかったんじゃ?」

 

ククミ「実は・・・」

 

私は過去のことも含めて事情を話して謝った・・・

 

チダイ「そういうことだったのか!」

 

ルイ「辛かったんだね~!」

 

ヒサメ「事情は分かったし味付けを良くしてくれたしありがとね!」

 

カゲチヨ「まぁ、最後は皆のためにしてくれたんだろ?ならいいよ。」

 

フィーア「実は私と妹のユカも料理を上手くしたいと思ってたので今度教えてください。」

 

皆・・・ありがとう!

 

 




後日談

カンナ「あ~あ・・・激辛スープ食べたかったな~。」

ククミ「全くアンタは・・・ほら調理実習で相手の気持ち考えるならまた作ってくるわよ。」(激辛スープ、もっと味を調えた奴)

カンナ「マジで!やったー!」

ククミ(料理の腕は上手なのにこういうところはもったいないわよね~)

カンナ「ゼクス君の好きそうなものも持って今度一緒にピクニック行こうと!」

ククミ(恋人のことはちゃんと考えてるのね・・・)


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幼児で結婚できるとどうなるのか?

sideボティス

 

ヒサメ(幼児化)「はーい、晩御飯ですよー。」

 

カンナ(幼児化)「沢山用意したよ!」

 

今ワシは幼児化したカゲ男とゼク男、ヒサ子とカン子のお守をしておる・・・

依頼とはいえ何でワシが面倒なことを・・・

 

ヒサメ「カゲ、これがハンバーグでこれがステーキでビーフステーキだよ。」

 

カゲチヨ「いや違いわかんないし・・・」

 

ゼクス「しかも朝からガッツリしてるな・・・」

 

全くじゃな・・・

 

「君たち家に帰らないのかい?」

 

そうしていると金持ちそうな服を着た男のガキが現れおった・・・

 

男の子「まだ遊びたいなら良いところに連れて行ってあげるよ。」

 

カンナ「どこなのそれ?」

 

男の子「子供だけの街だぞ。」

 

カゲチヨ「面白そう!行こうぜヒサ!」

 

ヒサメ「ボティスさんも行くなら・・・」

 

ゼクス「本当なのか?」

 

まぁ、疑問は持って居るが依頼を達成するための第一段階は終了じゃな・・・

 

sideカンナ

町に行くと・・・

 

ロボット「子供の町へようこそ。」

 

カゲチヨ「すげー!ロボットだ!」

 

ロボット「この町では子供たちは年を取らず好きなだけ遊ぶことができます。」

 

ゼクス「異宙の技術って凄いな・・・」

 

ヒサメ「おもちゃもおかしもタダだって!」

 

本当に子供だけで遊べるようになってるんだ!

そうしてゲームセンターで遊んでいると・・・

 

女の子「楽しそうね・・・貴方たち新入りでしょ?」

 

いきなり住人の女の子が話しかけてきた・・・

 

ゼクス「何でわかったんだ?」

 

女子「この町のこと知ってたらそんなにはしゃげないもん。」

 

カンナ「確かに慣れてくると凄さが薄れてくるよね・・・」

 

なんか大人びた子だなぁ・・・

 

ヒサメ「あ!シディとフィーアちゃんが心配するから帰らないと。」

 

ゼクス「フィーアのお仕置きは痛いんだよな・・・」

 

うぅ・・・あのぐりぐりは食らいたくないよ・・・

 

女の子「無理よ。帰れないわ。一度は行ったら二度と出られないの。」

 

カゲチヨ「えぇ!?」

 

アーシたちはこの町の仕組みを女の子・・・ココロちゃんから聞いた。

 

ココロ「この町に入ったら家に帰ろうとしても町に戻ってきちゃうの。私、もうママには会えないのかな・・・」

 

お母さんに会いたいから町も楽しめずに・・・

 

ヒサメ「あのロボットなら町のことを知ってるし教えてくれないのかな?」

 

ココロ「ダメだった。この町と元の世界を行き来してるのは町長だけだから町長なら何か知ってるかも。」

 

カゲチヨ「なら会いに行けばいいじゃん。」

 

ゼクス「街の一番偉い人にそんな気軽に会えないと思うぞ?」

 

ココロ「うん、忙しいから・・・でも一つだけ方法があるよ。」

 

四人「?」

 

sideゼクス

 

カンナ「ゼクス君!ゼクス君!似合うかなー?」

 

全く花嫁がそんなにはしゃいでいいのか?

そう会える方法とは結婚して仲良し夫婦になれば部屋に呼ばれるというものだった・・・

 

ヒサメ「カゲ、どうかな?」

 

カゲチヨ「ま、まあ似合ってるんじゃね?」

 

ヒサメ「ホント!良かったー!」

 

カゲチヨも緊張してるし大丈夫か・・・?

僕のそんな心配もよそに式は始まった・・・

 

ロボット「新郎カゲチヨさん、ゼクスさん、カゲチヨさんはヒサメさん、ゼクスさんはカンナさんを妻とし生涯愛することを誓いますか?」

 

カゲチヨ・ゼクス「ち、誓います。」

 

ロボット「新婦ヒサメさん、カンナさん。ヒサメさんはカゲチヨさん、カンナさんはゼクスさんを夫とし生涯愛することを誓いますか。」

 

ヒサメ・カンナ「誓います。」

 

ベールをあげてキスか・・・

 

カンナ「準備万端だよ~。」

 

やるか・・・

 

チュ・・・

 

カゲチヨは頬に僕は口づけをしてしまった・・・

 

ゼクス「カゲチヨ!?普通口づけじゃないのか?」

 

カゲチヨ「いやそれは・・・」

 

ボティス「怖気づきおって。」

 

というわけでこの町で夫婦となったわけだが・・・

 

ゼクス「どうすれば認められるんだ?」

 

カゲチヨ「仲良しの定義がまずわからねーよな・・・」

 

完全に行き当たりばったりだ・・・

 

ヒサメ「カゲ・・・」

 

カンナ「こういうのは思いっきりだよ!」

 

いきなり手を・・・

 

ヒサメ「これくらいは当然でしょ?」

 

カゲチヨ「まぁ、確かにな・・・」

 

ゼクス「あとは食事とかか?」

 

カンナ「そうだね!レッツゴー!」

 

町にあったレストランで食事を楽しもうとしたら・・・

 

ボティス「夫婦の食事といえばあれじゃろ?」

 

カンナ「ゼクス君!あーん!」

 

ヒサメ「カゲ、あーん・・・」

 

ボティスめ・・・余計なことを・・・

そうして過ごして喧嘩したりもしながらも過ごして行きついにロボットから呼ばれることとなった・・・

 

sideカゲチヨ

そうして町長室にいたのは俺たちを街に案内した男子だった・・・

 

町長「四人とも結婚生活はどうだい?」

 

カンナ「問題ありませーん!」

 

ヒサメ「仲良くやってます・・・」

 

町長「それはよかった!噂通りだ!この町はどうだい?」

 

取りあえず褒めればいいのかな?

 

カゲチヨ「楽しいよ。不自由はないし大人もいないし。」

 

町長「それは良かった。大人たちに見つからないように特殊な装置でバリアをしてあるからね。」

 

マジか・・・!

 

ヒサメ「その装置ってどこにあるの?」

 

町長「・・・なぜそんなことを聞くんだい?」

 

ヤバい・・・怪しまれてる・・・

 

カンナ「街の要なんでしょ!カッコいい装置ぽそうじゃん!」

 

ゼクス「そうだな。見てみたいのは僕もだ。」

 

二人がフォローしてくれた・・・

 

町長「そうかい、でも悪いがそれはできないんだ。次の予定があるからロボットに送らせるよ。」

 

結局バリアの存在しか分からなかった・・・

 

ボティス「あんな聞き方するから怪しまれるところだったぞ!」

 

カゲチヨ「でもバリアの装置を見つけ出して壊せばいいんだろ?」

 

ヒサメ「でもどこにあるかわからないよ?」

 

カンナ「ボティスならわかってるんじゃない?子守から解放されたいなら教えてよ~!」

 

ボティス「ちっ・・・可愛くないの・・・装置はあの奴のつけている首飾りじゃ。時空のゆがみを感じたからの。」

 

ボティスすげぇ!

 

ゼクス「流石時間の悪魔だけあるな・・・」

 

俺たちはすぐに町長をつけて・・・

 

カゲチヨ「おりゃー!」

 

町長「なっ!」

 

売店で売っていたおもちゃの釣り竿で首飾りを奪った!

 

ヒサメ「とりゃ!」

 

ヒサが首飾りを壊すと・・・

 

町長「なんてことをしてくれたんだー!」

 

突然町長がヤギの怪物になったー!?

 

ボティス「やはり化けておったか・・・」

 

バリン!

 

フィーア「お待たせしました!」

 

シディ「待たせたな。」

 

フィーア!シディ!

 

シディ「すまんがここは引いてくれないだろうか?」

 

怪物「ふざけ・・・」

 

バキッ!ドガっ!

 

やっぱり瞬殺しちゃった・・・すげぇ・・・!

 

ココロ「ママ―!」

 

ココロもママに会えて一件落着だな。

 

sideカンナ

 

シディ「というわけでココロちゃんのお母さんの依頼で五人には潜入してもらっていたんだ。」

 

カゲチヨ「子供になると記憶なくなるし一種の賭けだな。」

 

ボティス「全く・・・」

 

ヒサメ「ボティスさん、ありがとうございました。」

 

いやー!しかし・・・

 

カンナ「カゲチヨとヒサメちゃんラブラブだったんだよねー!」

 

アーシは二人のキスしてる写真を見せる!

 

フィーア「あらあら!先を越されちゃいましたね!」

 

カゲチヨ・ヒサメ「こんなの知らない!!?」

 

からかいがいがあるなー・・・

 

ボティス「何を言っておる。カン子とゼク男も楽しんでおったぞ。」

 

ボティス何を・・・

 

カゲチヨ「これカンナとゼクスじゃねーか!」

 

シディ「二人も結婚してたのか。」

 

ヒサメ「私たちのこと言えないじゃん!」

 

ゼクス「なんだこれ・・・」

 

アーシたちも記憶ないからわかんないんだけど!どうなってるのー!

 



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事故物件に住むとどうなるのか?

sideヒサメ

今日はオーナーから呼び出された。

 

オーナー「実は住んでいるアパートの工事が決まってなしばらく住めなくなるんだ。」

 

そんな・・・

 

カゲチヨ「ってことは俺達ホームレスってことっすか!?」

 

カンナ「流石に困るなー・・・」

 

オーナー「大丈夫だ。工事の間住める部屋を用意した。家賃もこちらで負担するから安心してくれ。」

 

ということですむことになったんだけど・・・

 

フィーア「凄くいい部屋ですね・・・駅からも近いですし。」

 

シディ「こんなにいい条件なのに今まで誰もすんでなかったのか。少し気になるな・・・」

 

シディの言う通りだね・・・

 

カゲチヨ「もしかして事故物件だったりしてな!」

 

カゲ!不吉なこと言わないでよ!

 

シディ「事故物件とはなんだ?」

 

カンナ「事故物件って言うのは殺人や自殺など死亡事故があった物件のことだよ。」

 

ヒサメ「でもこういうのって最初に教えてくれるんじゃないの?」

 

カゲチヨ「告知する義務はあるけど期間やルールも不明確だから貸す側が情報をコントロールできる可能性もあるな・・・」

 

ひいいい・・・

 

カンナ「・・・?なんか寒くない?」

 

確かに冷たい風が・・・

 

シディ「じゃあクーラーの温度を上げよう。」

 

カゲチヨ「いや・・・クーラーつけたか?」

 

・・・・・・・

 

フィーア「か、勘違いですよ!きっとヒサメちゃんが怖がって冷気を出しちゃったんですよ!」

 

ヒサメ「そ、そうだね!私ったらおっちょこちょいなんだから!」

 

私とフィーアちゃんはそう言ったけど・・・

 

カンナ「あ、止まった。」

 

シディ「誰も電源に手を付けてないよな・・・?」

 

きっとタイマー機能だよ・・・

 

sideカゲチヨ

 

早くも不安満載だな・・・

 

ヒサメ「ねぇカゲ、さっき殺人や自殺は事故物件になるって言ってたけど孤独死はどうなの?」

 

カゲチヨ「あー・・・孤独死はしないこともあるみたいだな。判断が難しいみたいだぜ。」

 

フィーア「誰にも発見されないのは悲しいですね。」

 

カンナ「カゲチヨ・・・もしアーシが登校しなくなった時はよろしくね。」

 

おい・・・カンナ。

 

カゲチヨ「それは宿題をよろしくねってことだろ。」

 

カンナ「バレた・・・」

 

sideフィーア

 

その日の夜は皆で寝たんですけど・・・

 

フィーア「なんか体が重たいですね・・・」

 

カゲチヨ「俺もだ・・・」

 

まさかこれが金縛りって奴ですか!?

助けてください・・・

 

私たちはなんとか力を入れてどかすと・・・

 

ヒサメ「もう食べられないよ・・・」

 

カンナ「えへへ・・・こんなに沢山解体できないよ・・・」

 

そういえばヒサメちゃんは寝相、カンナちゃんは寝起き悪かったですね・・・

 

カゲチヨ「正体はお前らかよ・・・」

 

sideカゲチヨ

 

あー・・・

 

ヒサメ「カゲ、なんかけだるそうだけど大丈夫?」

 

あぁ、ヒサ・・・

 

カゲチヨ「なんかこの部屋来てから体調が悪いんだよ。霊の仕業かもしれないな・・・体が重い気がする・・・」

 

ヒサメ「それってシディに作って貰ったフライドポテトのせいじゃない?」

 

お風呂に入るとさらに異変があった・・・

 

シディ「なんだこれは!?」

 

シディがお風呂場で驚いた様子を見せていた・・・

 

ヒサメ「どうしたの!?」

 

シディ「何故か黒くて長い髪の毛があったんだ・・・」

 

確かに俺たちの髪の毛じゃないな・・・

 

フィーア「ん?この黒い短い奴はなんですか?ってきゃあぁあ!」

 

どうしたんだよ一体!

 

ヒサメ「カゲ!髪の毛が抜かれてはげてるよ!」

 

は!?鏡を見てみると・・・

 

カゲチヨ「ぎゃぁああ!本当だ!」

 

後ろの髪の毛が誰かが抜いたかのような痕があった!

 

sideカンナ

 

カゲチヨ「この部屋はおかしすぎる!さっそく調べてもらおう!」

 

再生して良かったね・・・

 

ヒサメ「確かに見られてる感じあるもんね・・・」

 

ヒサメちゃん霊感強いからなー・・・

 

カンナ「こうなったら調べてみるしかないね!」

 

シディ「どうやって調査するんだ?」

 

カンナ「ネットや近隣住民から聞きこんだらすぐだよ!」

 

調べてみるとここは過労で死んだ女性がいるという噂だった・・・

 

カゲチヨ「ってことはその霊は俺に気づいて欲しくて俺の髪の毛をむしったのか・・・」

 

ヒサメ「でもどうやって霊を呼び出すの?」

 

ふふふ・・・ヒサメちゃん、こういうのに精通した人を知ってるでしょ?

 

カンナ「ヤヨイちゃんに頼んでみよう!」

 

そうして電話で呼んでみると一発でわかった。

 

ヤヨイ「確かに・・・この建物には霊が縛られていますね。」

 

シディ「いわゆる地縛霊という奴か・・・」

 

流石ヤヨイちゃん1

 

ヤヨイ「じゃあ呪文で建物の呪縛を解き放ちます。呪縛を解き放ち天へと召されよ・・・!」

 

そうしてヤヨイちゃんが印を組んで念じると幽霊が現れた・・・

 

幽霊「ありがとうございます・・・ずっと会社に泊まり込んで仕事をしていた私はこの家で過労死してしまい迷惑をかけたようで・・・」

 

カゲチヨ「気にしてないっすよ。それより成仏できそうで良かったです。」

 

カンナ「生まれ変わったらまた会いましょう!」

 

ヒサメ「うん!怖かったけど本当に良かった。」

 

フィーア「今度はいい会社に恵まれると良いですね。」

 

シディ「頑張ってくれ。」

 

そうして幽霊は成仏していった・・・

 

カゲチヨ「にしてもオーナー事故物件って知らなかったのか?それとも俺への嫌がらせか?」

 

ヒサメ「知らなかったんじゃない?私たちもとめないと思うし。」

 

フィーア「まぁ、工事が終わるまでの辛抱ですよ。」

 

カンナ「あー、シェアハウスみたいで楽しいけど一人の時間も欲しいねー。」

 

シディ「工事なんてすぐだし、俺は皆と生活できて楽しいぞ!」

 

こうして工事の期間アーシたちは楽しく過ごしたのでした。



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足軽の暮らし

自警団も最後出します。


sideヨ―メイ

私は戦国時代で農家をしてたんですけど不作の上に野菜を盗まれて首が回らなくなったので足軽をすることにしました・・・

 

カゲチヨ「お前も戦で稼ぎに来たのか?」

 

同僚の足軽カゲチヨが話しかけてきました。

 

ヨ―メイ「はい、不作で野菜も盗まれてますし・・・」

 

カゲチヨ「そうか・・・仲良くしようぜ。」

 

ぐぅ~

 

お腹が・・・

 

カゲチヨ「腹減ってるのか?俺の食べ物分けてやるよ。はい、とってきた野菜だぜ。」

 

ありがとう・・・ってこれウチの野菜じゃないですか!

 

ヨ―メイ「どういうつもりですか!」

 

カゲチヨ「だから盗ってきた野菜って言っただろ?」

 

そういうことですか・・・

 

そうして兵士が現れて業務がスタートしました。

 

兵士「希望者は集合せよ!」

 

そうして全員集合しました・・・

 

フィーア「全員軽装なんですね・・・」

 

カンナ「お金ないから出稼ぎに来てるのに装備は自費だもんね。」

 

ヒサメ「ほとんど全裸の人もいるし・・・やっぱり生活が厳しい・・」

 

足軽「いやこれは俺の趣味だ。」

 

カゲチヨ「生活じゃなくて性癖が危ない人だった。」

 

全くですね・・・

 

そうして業務がスタートしたんですけど・・・

 

ヨ―メイ「何で石運んでるんですか!」

 

シディ「足軽は基本的に土木工事などの雑務が多いらしいぞ。」

 

マジですか!

 

ヒサメ「他にも大名の従者の運送や野営地を作るのも仕事みたいだよ。」

 

業務多すぎません!?

 

カゲチヨ「将軍になる俺の夢がー!}

 

カンナ「こんなんじゃ一夜で城作れないと将軍になんてなれないよね。」

 

カンナさんに同意したその時でした!

 

カン!カン!カン!

 

突然鐘の音が鳴り響きます!

 

フィーア「これは敵襲の合図!」

 

カゲチヨ「こんな放っておいて戦わないと!」

 

私たちは武器を支給されるというので受け取ったんですけど・・・

 

ヨ―メイ「重っ!こんなんじゃ刺すのなんて無理ですよ!」

 

兵士「この槍は刺すものじゃなくてああやって振り回してぶっ叩くものだ。」

 

え?私が兵士は指さした方向を見てみると・・・

 

フィーア「ふっ!」

 

シディ「はぁあ!」

 

敵兵士「ぐわぁああ!」

 

ドガっ!

 

敵兵士「ぎゃあぁ!」

 

フィーアさんとシディさんが槍を振り回して敵をなぎ倒してました・・・

 

カンナ「流石二人とも・・・」

 

カゲチヨ「適応力が半端じゃないな・・・」

 

二人が驚くようにまさにゲームみたいになぎ倒していきますね・・・

 

シディ「これは凄いな!ゴブリンの兄さんたちにも作ってあげよう!」

 

フィーア「良いですね!楽に獲物がとれますよきっと!」

 

でも家族想いなシディさん素敵!

 

sideカゲチヨ

そうして俺たちは木陰で食事をとることにした。

 

ヒサメ「どうしようか?とりあえず火で調理する?」

 

フィーア「このバカチン!」

 

バシッ!

 

フィーアがいきなりヒサを叩いた!

 

ヒサメ「痛い!何するの!」

 

フィーア「火なんて立てたら煙で敵に見つかってしまいます!シディさんを見てください!」

 

そうしてシディを見てみると・・・

 

シディ「うむ!美味いな!」

 

シディは鰹節を丸かじりしながら味噌で煮込んだであろう茎を美味しそうに食べていた・・・

 

ヨ―メイ「見てるだけで歯とアゴが痛くなってきました・・・」

 

そうだな・・・

 

カンナ「こんなの強靭なアゴが無いと無理だよ!」

 

フィーア「仕方ありませんね・・・こうなったら貴重なたんぱく質を持ってきますから待っててください。」

 

ヒサメ「それってもしかして・・・」

 

フィーア「虫です。」

 

だよな・・・

 

sideヨ―メイ

 

地獄の食事を耐えながら私たちはなんとか勝ちました・・・

 

ヒサメ「報酬ってなんだろうね!」

 

ヨ―メイ「大名さん!報酬ください!」

 

私は期待してたんですけど・・・

 

大名「あぁ?足軽に報酬は出ないぞ?報酬は自分で奪うんだ!」

 

え?

 

カゲチヨ「すげー!銭が沢山あるぞ!」

 

カンナ「若い男女もいる!売り飛ばそう!」

 

これって・・・

 

大名「略奪と人身売買だ!」」

 

フィーア「二人の奪い方が堂に入ってるのがムカつきますね・・・」

 

ヒサメ「でも腹をくくるしかないよね・・・」

 

シディ「家畜小屋に行こう・・・」

 

食べるつもりですか!?

生きるためには奪わなければいけない・・・私も・・・そう思った次の瞬間でした!

 

敵兵士「誰かの仇・・・覚悟!」

 

グサッ!

 

私のお腹に矢が命中してしまいました!

 

ヒサメ「ヨ―メイちゃん!?」

 

シディ「しっかりしろ!ヨ―メイ!」

 

カンナ「ダメ・・・お腹に血が溜まってる・・・野営地まで持たない・・・!」

 

油断してしまいました・・・どうやらここまで・・・

 

フィーア「大丈夫です!私が治療します!」

 

フィーア・・・さん・・・?

 

カンナ「治療の心得があるの!?」

 

フィーア「勿論です!恋のライバルと言えど助けますよ!待っててください・・・!」

 

フィーアさんありがと・・・

 

フィーア「出来ました!水で溶いた馬糞です!」

 

え?

 

カゲチヨ「何でうんこ飲むのが治療なんだよ!」

 

フィーア「うんこ飲んだらおえっ!ってなります。それで血を吐き出すんです!」

 

カンナ「治療がパワープレイすぎない?」

 

シディ「だがこれ以外ないしな・・・」

 

シディさん!?嘘ですよね!?やめてくださいいいい!!

 

sideヒサメ

 

ヨ―メイ「はっ!ここは・・・」

 

ヨ―メイちゃん凄く苦しそうだったね・・・そう、ヨ―メイちゃんはお父さんの依頼で妖精王の森で開発した足軽体験シュミレーションをしていたの・・・

 

ヨ―メイ「危うくうんこ飲まされるところでした・・・」

 

カゲチヨ「そういえばクリス。何でいきなり足軽のシュミレーションなんて作ったんだ?」

 

カゲがお父さんに質問する。

 

クリス「あぁ、歴史とは過去の出来事からなぜそれが起きたのかその理由や関係性を考えて、その教訓を現代に生かすために学ぶもの。過去の人々の失敗や叡知から学ぶことの大切さを伝えたかったんだ・・・」

 

速水「旦那・・・!」

 

佐古「超カッコいいっす!」

 

自警団の速水さんと佐古さんはキラキラした目で見てるけど・・・

 

フィーア「本音は?」

 

フィーアちゃんが聞くと・・・

 

クリス「足軽の辛い生活を体験すれば佐古や速水、ヨ―メイのメンタル鍛えられると思って!」

 

ヨ―メイ「やっぱり・・・」

 

速水「えぇ!?」

 

佐古「マジっすか・・・!」

 

やっぱり・・・

 

クリス「というわけで二人にも体験してもらうよ!」

 

速水「ひいい!うんこ飲むなんて嫌だー!」

 

佐古「お腹が下っちゃいますよー!!」

 

ヨ―メイ「いやあああ!」

 

三人は悲鳴を上げてしまう・・・

 

シディ「三人とも愛されてるな!」

 

小峠「あれは愛されてるって言えるのか?」

 

久我「愛の鞭じゃないっすかね?」

 

こうして体験した三人はメンタルだけじゃなくて槍の扱いも上手になったのでした・・・



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私(アーシ)たち喧嘩しました。

ヤルミナの奴を参考にしています。


sideフィーア

 

カンナ「ねぇ!アーシが買ってたラーメン知らない?」

 

カンナちゃんがいきなりそんなことを聞いてきた。

 

シディ「うぬ?知らないな・・・」

 

ヒサメ「食べられちゃったの?」

 

カンナ「うん!久しぶりに豚骨ラーメン食べたくて買っておいたんだけど・・・」

 

あー・・・まさか・・・

 

カゲチヨ「さっきフィーアが食ってたぞ?」

 

カゲチヨばらさないでくださいよ!

 

フィーア「し、知りませんね・・・なんのことですか?」

 

私は全力ですっとぼけますが・・・

 

カンナ「ふーん・・・じゃあその口についてるチャーシューのカスはなに?」

 

しまった・・・

 

カンナ「アーシを騙そうなんて百年早いよ!水で吹き飛べ!」

 

バシュバシュ!

 

水の弾丸を撃ってきた!?

 

フィーア「ちょっと!カレコレ屋で暴れないでください!」

 

ヒサメ「いや、フィーアちゃんが謝ればいいだけなんじゃ・・・」

 

取りあえず迎え撃たないと・・・

 

ズバッ!

 

私は手刀で迎え撃ったんですけど・・・

 

カンナ「あ・・・」

 

カンナちゃんの着ていた上着を切り裂いてしまいました・・・

 

カンナ「アーシがオーナーからもらった大事な上着が・・・どーしてくれるの!」

 

フィーア「いきなり撃ってくるから手加減できなかったんですよ!」

 

カンナ「もういいよ・・・!フィーアちゃんの顔なんて見たくない!」

 

あ・・・そう言ってカンナちゃんは出て行ってしまいました・・・

 

sideカゲチヨ

こりゃ結構破けちまってるな・・・

フィーアが切り裂いた服を見て俺は思う・・・

 

ヒサメ「この服私と双子コーデってかなり気に入ってたからね・・・」

 

カンナがサイコにならずに純粋に怒るなんて相当だぞ・・・

 

フィーア「どうしたらいいんでしょうか・・・」

 

ボティス「ほっておけばよいじゃろ!二人とも喧嘩も多かったのじゃろう?」

 

ボティスはそういうが・・・

 

フィーア「それはカンナちゃんが絡んできたから返してるだけで・・・別に嫌ってはないんですよ・・・」

 

フィーアは気まずそうに言う。

 

シディ「なら修理して謝るしかないな。」

 

シディがほほ笑みながら言う。

 

フィーア「修理・・・そうですね!やってみます!裁縫は得意ですし!」

 

そうしてフィーアは縫い始める・・・

しばらくすると・・・

 

フィーア「できました!鍛錬を重ねてたのでかなり上手に縫えましたよ!」(黒い幻想コラボのときから訓練した)

 

確かに元通りになってるな・・・

 

カゲチヨ「それくらい上手なら許してもらえるんじゃね?」

 

フィーア「じゃあすぐにカンナちゃんに会いに行ってきます!」

 

そう言ってフィーアは飛び出してしまった・・・

 

ヒサメ「バッチで追えること覚えてるかな・・・」

 

完全に忘れてるな・・・

 

sideフィーア

 

私はカンナちゃんを探して飛び出しましたが・・・

 

フィーア「しまった・・・居場所わからないんでした・・・」

 

重大なことに私は気が付きました・・・さらに・・・

 

フィーア「しかもまだ少し破れているところがありました・・・・」

 

小さいですけど切込みが入っていました・・・裁縫道具カレコレ屋に置いてきてしまいましたしどうしましょう・・・

 

そうして歩いていると・・・

 

縫い目男「縫ってあげようか?」

 

なんと顔に縫い目のある男の人がそう言ってくれたのです!

 

フィーア「裁縫道具あるんですか!助かりました!」

 

私は早速彼の家に向かうことにしました!

 

フィーア「ホントに助かりました!って何ですかこれ!」

 

そこにあったのは・・・

 

縫われた男「ん~・・・!むぐううう!」

 

なんと縫われた人間が沢山転がっていたのです!

 

縫い目男「私の作品だよ。だって君も縫って欲しいんだろ?」

 

しまった・・・あれってそういう意味だったんですね・・・カンナちゃんと仲直りしたくて気づくのが遅れました・・・

 

縫われた男「ん~・・・!」

 

縫い目男「おいおい・・・口の縫い目がほどけてきている・・・穴が開いてたら美しくない・・・」

 

そうして縫い目の男は縫われてしまった男性の口をさらに強固に縫ってしまったんです・・・

 

縫い目男「さぁ・・・君の穴も塞いであげよう・・・」

 

まずいですね・・・人質がいる状態じゃ・・・

そう思ったときでした!

 

カンナ「させるわけないでしょ!」

 

バシュッ!

 

カンナちゃんが水圧の糸で男の体を切り裂いたんです!

 

フィーア「カンナちゃんなんで・・・」

 

カンナ「話はあと!とりあえず一気に型をつけちゃおう!」

 

縫い目男「僕の体に穴が・・・美しくない・・・」

 

なっ・・・!自分の体を麻酔なしで縫い始めましたよ・・・

 

カンナ「ふーん・・・そんなに縫うのが好きならアンタも縫ってあげる!」

 

チクチク!

 

縫い目男「ぎゃぁああ!?素晴らしい・・・」

 

流石女子力とサイコ度MAXのカンナちゃん・・・一瞬で被害者と同じようにしちゃいました・・・

 

そうして警察に任せた私たちは二人で歩き始めます。

 

カンナ「あーあ、あの縫われた被害者の人の縫い目なかなかセンスあったと思わない?」

 

フィーア「そうですね・・・」

 

カンナ「えっ?」

 

えっと・・・

 

フィーア「何で居場所分かったんですか?」

 

カンナ「・・・やっぱりいきなり攻撃したの謝りたくてバッチで探ったら行ったことない場所だったから。っていうかフィーアちゃんバッチあるの忘れてたでしょ・・・」

 

そうでしたね・・・

 

フィーア「あの・・・本当にすみませんでした!今度からは食べませんから!」

 

カンナ「アーシもごめんね。上着直してくれてありがとう。これ凄い上手だよ。」

 

フィーア「でもまだ袖のほうが破けてて・・・」

 

カンナ「大丈夫!アーシが治すから!」

 

フィーア「なら今度縫い方教えてください!」

 

カンナ「しょうがないな・・・まずは口の縫いかただね。」

 

その縫い方じゃないんですけど・・・

 

 



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高身長あるある

sideカゲチヨ

俺たちはいつも通りカレコレ屋で各々の時間を過ごしてたんだが・・・

 

カゲチヨ「そういえばフィーアはどこに行った?」

 

俺は三人に聞く。

 

シディ「すまん、わからない。」

 

ヒサメ「そういえばフィーアちゃん最近眠たいって言ってたような・・・」

 

カンナ「確かに最近食べる量多かったしなんかの病気なんじゃ・・・」

 

そう言っていると・・・

 

フィーア「おはようございます!」

 

フィーアが来たんだけど・・・

 

カンナ「なんでそんなデカくなってるの!?」

 

そうシディを超えた身長になっていたんだ!

 

フィーア「何でかわからないですけどきっと成長期ですね!」

 

結構遅めだな・・・

 

シディ「凄いな!まるでモデルのようだ!」

 

フィーア「そうですか?ふふふ・・・ってまたお腹すいてきましたね。んぐんぐ・・・」

 

そう言ってフィーアは持っていた瓶の物を食べ始めた。

 

フィーア「机の上に置いてあって甘い匂いがしたので食べてるんですけどラムネみたいな白い錠剤なんですよね。」

 

ヒサメ「原因それじゃん・・・」

 

オーナー「すまん・・・薬をそこに置き忘れてたんだが・・・って遅かったか。」

 

オーナーってことはこれリサイクルショップの物か?

 

オーナー「それは高身長薬で副作用で眠くなったり食べる量が多くなるが身長を大きくできるものなんだ。需要が少ないからすてようと思っていたんだがまさか飲んでしまうとはな・・・」

 

ヒサメ「元に戻るんですか?」

 

オーナー「あぁ、元に戻る薬はあるから取り寄せよう。」

 

オーナーはそう言ってくれたんだが・・・

 

フィーア「いえ、薬は必要ありません。」

 

なんとフィーアは断ったのだ!

 

カンナ「フィーアちゃんまさか・・・」

 

フィーア「こんな高身長ならいいこと多そうじゃないですか!今まで背が低くて見下ろしてた人を見降ろしたいですし!」

 

まぁ、確かにこいつ混血児の中だと一番背が小さいもんな・・・

 

sideフィーア

 

そうして私の高身長ライフは始まったわけなんですけど・・・

 

カゲチヨ「なぁ、フィーアこの依頼お前が行ってきてくれないか?」

 

カゲチヨが仕事を押し付けてきました・・・

 

フィーア「なんで私なんですか?」

 

カゲチヨ「猫探しなんだよ動物好きならいいだろ?」

 

何ですかそれ・・・せめて手伝ってくださいよ!

 

フィーア「どうせ適材適所とか言ってサボるつもりなんですよね?手伝ってくださいよ・・・」

 

カゲチヨ「ひっ!わ、わかった・・・」(高身長になったから更に怖い・・・・)」

 

フィーア「何でそんなに怯えてるんですか・・・?」

 

まさかカゲチヨ女性嫌いがさらに進行してるんですかね・・・

 

sideカンナ

 

アーシたちは映画に行くことにした。

 

カンナ「フィーアちゃんは・・・やっぱり目立ってるね・・・」

 

通行人「今凄い背の高い女の前にいるからよろしくな。」

 

渋谷のハチ公と同じ扱いされてる・・・

まぁ、なんとかフィーアちゃんと合流したアーシたちは映画館に行く。

 

カンナ「楽しみだよね!す〇の戸締り!」

 

フィーア「CMでも面白そうでしたしね!」

 

アーシたちは席に座ったんだけど・・・

 

フィーア「凄いですね!」

 

後ろの人「見にくい・・・あの女背高すぎだろ・・・」

 

後ろの人たちの阿鼻叫喚か聞こえて来た・・・

 

フィーア「こんなに泣いたの初めてですよね!」

 

カンナ「後ろの人たちもアンタの身長に泣いてたと思うよ・・・」

 

アーシは映画を見終えた後フィーアちゃんに言った・・・

 

sideヒサメ

 

そうして高身長のフィーアちゃんに戸惑いながら仕事しているときだった・・・

 

ヨ―メイ「すみません・・・カゲチヨさん赤ペン貸してくれませんか?」

 

ヨ―メイちゃんが尋ねてきてそう言った。

 

カゲチヨ「いいけどリサイクルショップにないのか?」

 

ヨ―メイ「インク切れてしまってて・・・」

 

フィーア「これですよね。私が届けます。」

 

フィーアちゃんはそう言って歩いてきたんだけど・・・

 

フィーア「いたっ!」

 

ヒサメ「いて!」

 

皆席に座ってるからね・・・そうして座っているところを横切ろうとするけど・・・

 

フィーア「いた!」

 

カンナ「ふぎゃ!」

 

カンナちゃんにぶつかって・・・

 

フィーア「しまったバランスが・・・」

 

ボティス「なんじゃ騒々しい・・・」

 

ズテン!

 

ボティス「ぎゃあぁああ!」

 

ヨ―メイ「何で私までぇぇえ!」

 

ボティスさんとヨ―メイちゃんは転んだフィーアちゃんの下敷きにされてしまいました・・・

 

フィーア「ご、ごめんなさい・・・大人しくソファーで寝てます・・・」

 

そうしてフィーアちゃんは寝ようとするけど・・・

 

フィーア「なんかソファーが小さくなって体がすっぽり入りません・・・寝にくい・・・」

 

なんだか不便そうだった・・・

 

sideフィーア

 

フィーア「背が高くても不便なだけなんですね・・・」

 

シディ「きっとどんな身長でもメリット・デメリットはあるさ。」

 

フィーア「もう戻ることにします・・・薬が来るまでの辛抱ですね・・・」

 

カンナ「そんなに待たなくてもアーシが元の身長になるまで切ってあげようか?」

 

それだけは絶対嫌ですよ!




結局薬で元に戻りましたとさ。


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コラボ編後編挑め!魔石教団との激突!

黒い幻想さんとのコラボ後編です。
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=18877509


sideヤヨイ

 

グランドイーグル「風の檻で殺してやる!」

 

煙対策で風の結界を出してきましたが忘れてませんか?私がさっき攻撃した釘はまだあなたにつき刺さっていますよ・・・

 

ヤヨイ「呪詛使いが攻撃したものを刺さったままにしてたら痛い眼見ますよ!呪詛・釘打ち螺旋!」

 

私は釘に呪力を込めて刺さっていた釘を螺旋回転させます!

 

グランドイーグル「しまった・・・ぐああぁああ!」

 

風の檻が弱まりました!

 

煙から戻った私は持ってきていた錫杖を振って幻影を見せます!

 

ヤヨイ「ほら・・・鷹型のロボットのあなたの弱点が襲い掛かってきますよ・・・」

 

グランドイーグル「何っ・・・ぐあぁああ!猟銃の雨が・・・」

 

銃弾は一斉に奴の体に突き刺さり・・・

 

グランドイーグル「幻術に掛かり脳機能停止・・・無念・・・」

 

そうして頭から火花を散らして地面に激突しました・・・

 

ヤヨイ「呪術の対策が甘すぎましたね・・・優れた幻覚は機械にも効くんですよ?」

 

sideヒサメ(妖精王)

 

ナウマンド「これでも食らえ!」

 

ナウマンドは炎を纏わせた拳を叩き付けてきた!

 

ズガンっ!

 

金属でできた義手だから凄い威力・・・

 

カゲチヨ(妖精王)「取っておきの技見せてやるぜ!」

 

カゲがそういうと

 

血液の手が地面から現れた!

 

ナウマンド「何!?いつの間に血を・・・」

 

カゲチヨ(妖精王)「さっきお前の手を切った時に仕込ませてもらったんだよ・・・さらに新武器だ!」

 

そうして出したのは・・・

 

きゅいいいん!

 

ゼノン「血液のチェーンソー!?」

 

そう!小さな血液の刃と糸を応用したチェーンソーだった!

 

カゲチヨ「これでも食らえ!」

 

ズバっ!ズバッ!

 

ナウマンド「ぐおおお!?両腕を・・・だがさっきの様に応急処置を・・・」

 

ガキン!

 

セツナ「両腕の傷口は塞いだわ!これで修復はできない!」

 

それじゃあ・・・

 

ヒサメ「これでおしまい!」

 

私は複数鉄球を発射してナウマンドにぶつける!

 

ズガンっ!

 

ナウマンド「ぐほっ!だが俺の頭はこの程度では・・・」

 

ヒサメ「そんなの知ってるよ・・・」

 

ナウマンド「何っ・・・グ八!これは壁にバウンドして何度もゲ八!俺にもバウンドしてどほっ!」

 

そうナウマンドと城の壁に磁力を付与して反発させてるんだ・・・

 

ヒサメ「貴方の頭は何発まで耐えきれるかな・・・?」

 

ナウマンド「ひぃぃい!?」

 

カゲチヨ(妖精王)「えげつない・・・」

 

ゼノン「やっぱ、怖いって言いつつ楽しんでないか・・・?」

 

セツナ「化けそうな気がする・・・」

 

そんなことないよ!?

 

sideカンナ

 

ペンギンマジシャン「ほらほら!威勢のいいこと言っておいてこの程度かな!?」

 

ペンギンマジシャンはそう言ってアーシたちをひき殺そうとフレイムチャリオッツで攻撃してくる。

 

ヤマ「どうするの?逃げ続けるにしても限度があるわよ。」

 

ヤマはそう話してるけど・・・

 

カンナ「大丈夫・・・もうすでに種は巻いてあるから・・・」

 

アーシは皆に下を見るハンドサインをする。

 

ゼクス「なるほど・・・」

 

ピュア「そういうことね・・・」

 

察してくれた二人がそういう。

 

カンナ「じゃあ合図したらお願いね!」

 

アーシはわざと目立ってフレイムチャリオットに追われ続けた!

 

ペンギンマジシャン「ふふふ・・・そうして壁際に追い詰められて絶体絶命だね・・・氷と炎が饗宴するショーもクライマックスだ!」

 

そうして炎を発射したのを皮切りにアーシは合図した!

 

カンナ「今だよ!」

 

ピュア「アポロンの指輪!」

 

ヤマ「八熱炎獄道!」

 

ゼクス「風よ!」

 

アーシと、ピュア、ヤマはいっせいに炎攻撃。ゼクス君は発射された炎の軌道を変えて

ペンギンマジシャンに襲わせる!

 

ペンギンマジシャン「甘いですよ!火車の砲台で・・・」

 

ドカンっ!

 

ペンギンマジシャン「何ッ!?」

 

道が突然炎上してタイヤが燃やされたことに驚いてるみたいだね・・・

 

カンナ「実は追われているときに持ってきてたオイルをばらまいてたんだ。火車をモチーフにしてるって言ってたけどタイヤは普通の物だったからね。狙えると思ってたよ。」

 

ペンギンマジシャン「馬鹿なぁああ!」

 

そうして冷凍ガスでは追い付かない炎を食らってペンギンマジシャンは機能を停止した・・・

 

sideシディ

 

シディ「普段は武器は使わないが今日はこれで行くか。」

 

俺は落ちていた木の棒を持つ。

 

スパークコング「それが武器だと!笑わせるな!」

 

奴は電気を纏わせた拳を打ち込んできたが・・・

 

シディ「・・・」

 

スパークコング「マジかよ・・・」

 

木の棒にホルスの結界の力を纏わせて受け止めていたので電気によるダメージは全くない・・・逆に・・・

 

シディ「電気の熱エネルギーを吸収してさらに強くなった!」

 

スパークゴリラ「へ・・・?」

 

俺は単純に振ったのだがどうやら奴の動体視力を凌駕していたらしい。

 

ズガァアアン!

 

スパークゴリラ「ごばぁああ!」

 

奴の頭にそのままめり込み頭はカシューナッツの様に陥没してしまった。

 

sideフィーア

 

フィーア「さぁ!無敵の形態を見せてあげましょう!」

 

シザースタック「どこが無敵ですか!あなたの頭を切断してあげましょう!」

 

ふふふ・・・分かってませんね・・・

 

スカっ。

 

シザースタック「何っ!?」

 

フィーア「まずアハト君を背負うことで私の体力は無尽蔵に湧き上がってくるんです!」

 

アハト「どういう原理・・・」

 

それは無限のショタパワーが・・・まぁ詳しい原理は後にします。

 

フィーア「さらにアハト君のジャックオーランタンの能力で暗闇で視界は無くなります!」

 

シザースタック「ぐおっ!目が真っ暗に・・・」

 

フィーア「さらに私が素早く動きつづけることで私たちがどこにいるかが分からなくなり・・・」

 

ズガッ!ゴシュっ!

 

シザースタッグ「ぐおおおお!」

 

フィーア「私は足が。アハト君は手が空いているので自分の得意な攻撃を同時に放てるというわけです。」

 

私たちは背後に回りこんでそのまま足にローキックと頭にパンチを叩き込んで奴をバラバラにしました・・・

 

フィーア「このフィーアハトが無敵という理由が少しはわかってあの世に行けたらいいですね。」

 

アハト「いや絶対わからないと思うけど・・・」

 

sideクリス

 

究極ガーネット「それでは皆さん!皆ごろしにしてあげましょう!」

 

いやーまさか怨念の融合であんなことになるとは・・・俺は花粉園でガードしながら言う。

 

クリス「絶体絶命すぎて笑えてくるな・・・」

 

カゲチヨ(ゼノン)「言ってる場合かよ!?」

 

生存フラグ「このままではフラグも折れてしまうぞ。」

 

ユカ「霊槍の力を模倣しているとなると厄介ですね・・・」

 

しょうがない・・・奥の手出すか!

 

クリス「皆で時間稼いでくれる?30秒くらいで良いから。」

 

俺はシディたちをいやしてお願いする。

 

シディ(ゼノン)「わかった。」

 

カゲチヨ(ゼノン)「それで勝てるんだよな。」

 

ヒサメ「信じてるから!」

 

そうしてカゲチヨたちが時間稼ぎをしてくれる。

 

ディザイア「おら!青龍の水操作だ!」

 

究極ガーネット「水球で動きを・・・しゃらくさい!」

 

血液で汚染して操作権が相殺された。

 

ユカ「水蒸気爆発です!」

 

ユカが火炎と水流を使って大爆発を引き起こし・・・

 

スズキ「おらぁ!」

 

シディ「ふっ!」

 

シディとスズキが四方八方から攻撃してくれたことにより隙が出来た!

 

クリス「こっちも領域の準備完了だ!」

 

俺はすぐさま無限の内側に引きづり混んで情報を送り込んだ!

 

究極ガーネット「マズイ・・・複数の能力を取り込んでそれの並列使用をしているところにこれをやられたらパンクする・・・!」

 

ガーネットに一瞬の隙が出来た!奴は透明になろうとするけど・・・

 

サトウ「今だぜ!ヒサメ!カゲチヨ!決めちまえ!」

 

サトウが奴の足をがっしり掴んでくれたおかげでさらに決まりやすくなった!

 

クリス「じゃあ、後は任せた。三人とも!」

 

俺はとっさに渡した融合剣でヒサチヨになったカゲヒサとミナヅキ、ハツキにそう言った。

 

ミナヅキ「まずは・・・」

 

ハツキ「僕たちからです!」

 

ミナヅキが毒の弓矢で的確に奴の目を狙い撃ち、ハツキがサトウが離れた後結界で回りを覆い・・・

 

ヒサチヨ「これで終わりだー!!」

 

ヒサチヨが奴の体を一閃した!

 

究極ガーネット「がぁあああ!?冷気と赤雷が体を駆け巡る!体が崩壊するぅ・・・!」

 

奴の体はドンドン崩れていき・・・

 

ずしゃぁあ!

 

最後は灰になった・・・

 

クリス「危なかったな・・・」

 

ユカ「薬で強化してたから危なかったですね・・・」

 

被害者は無事だったが

これまでにない強敵に俺たちは戦慄するのだった・・・




カゲチヨの必殺技が仮面ライダーギーツのゾンビバックルの必殺技からインスピレーションを得ました。
ディザイアの能力はTRPGのものを参考にしています。


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悪魔との契約

sideパーゼル

 

私の名前はパーゼル・・・地獄の使者、いわゆる悪魔だ。と言ってもソロモン72柱のように強力な力は使えない下級の悪魔だが・・・

私の使命はこの地球に悪徳を蔓延らせ人々を堕落させて代償をいただくというものだ・・・

しかし最近は放っておいても堕落していく・・・人々は欲望のままに行動し、疑いの心に満ち溢れている・・・

 

私は三つの願いを叶える代わりに魂をいただくのだが最近では三つじゃ足りないという始末・・・人間は恐ろしい・・・だからこうしてビルで愚かな人間を見ている・・・

 

カンナ「早まっちゃダメ―!!」

 

ドンっ!

 

パーゼル「うわぁぁあ!?」

 

いきなりオレンジ髪の女が私を突き落とした!

なんとか私は淵を掴んで落ちずにいる・・・

 

カゲチヨ「カンナ、お前のせいで落ちた気がするけど・・・」

 

パーゼル「バカ野郎!何すんだこの女!」

 

カンナ「ヒサメちゃん、人のこと馬鹿とか言い出したよ。」

 

ヒサメ「バカって言う人が一番バカだよ。帰ろうカンナちゃん。」

 

パーゼル「すみません!助けてください!」

 

カゲチヨ「全くしょうがねぇな・・・」

 

助かった・・・

 

カゲチヨ「うわぁぁ!」

 

パシッ

 

何でお前も落ちる!?そして何で俺の足を掴むんだ!

 

パーゼル「何やってるんだー!!」

 

カンナ「もうカゲチヨ何やって・・・きゃぁぁ!?」

 

パシッ

 

あぁぁぁ!?お前もバカだろ!

 

カゲチヨ「フィーア助けてくれ!」

 

フィーア「はい、私もお約束で転落すればいいんですよね。」

 

パーゼル「ホントに助けろ!」

 

フィーア「はい?」

 

パーゼル「いや助けてください・・・」

 

そうして俺たちはなんとか助け出された・・・

 

カゲチヨ「なーんてな。もう自殺する気なくなっただろう?」

 

カンナ「びっくりして気力がわいてきだでしょ?」

 

お前ら・・・わざとやったのか?

 

パーゼル「だがお前らはもしものときどうやって助かる気だったんだ?」

 

フィーア「こっちにはシディさんがいますからね。怪力で引っ張り上げてくれたんですよ。」

 

ヒサメ「シディって今日バイトだったような・・・」

 

カンナ「あれ?シディってここにいなかったの?」

 

ヒサメ以外の三人「・・・・・」

 

パーゼル「お前ら行き当たりばったりすぎだろ!」

 

カンナ「結果的に助けたんだからいいじゃん!」

 

パーゼル「俺は自殺する気なんて無かったんだ!」

 

ヒサメ「じゃあ何をしてたんですか?」

 

それはな・・・

 

パーゼル「俺様は悪魔だからな!」

 

四人「悪魔?」

 

「あははははは!!」

 

笑うな―!!

 

パーゼル「お前ら信じないのか!」

 

フィーア「ごめんなさい。私の運動神経も悪魔的に良いですよ。」

 

カンナ「そうだよ、アーシもオカルトアイテム買ってるし気持ちはわかるよ。」

 

カゲチヨ「お前そんなこと言ってるから人間関係が地獄みたいになるんだよ。」

 

ヒサメ「カゲは地獄になる以前に私たち以外荒野のように誰もいないもんね。」

 

カゲチヨ「うぅ・・・悲しい。」

 

くそ・・・信じないなら・・・

俺は炎を出すが・・・

 

ゴォオオ!

 

パーゼル「ぎゃあぁ!?」

 

何故かオレンジ髪の女が手から炎を出したんだ!

 

フィーア「こっちの方が凄いですよ。」

 

パーゼル「どっから出したんだ?!」

 

カゲチヨ「俺たちは異宙の能力が使えるからな。」

 

何だそれ!

 

カンナ「アンタ悪魔なら代償を払う代わりに何でも願いを叶えるんだよね?」

 

パーゼル「そうだ・・・何が良い・・」

 

ヒサメ「じゃあ、あの公園のルール破ってるおっかないおじさんたちの背中を蹴ってきて。」

 

は?

 

パーゼル「何でも願いを叶えるんだぞ?いいのか?」

 

カンナ「ヒサメちゃんホントに良いの?」

 

ヒサメ「どうせ何でもなんてできっこないしあのままじゃ公園が使えないじゃん。」

 

フィーア「確かにそうですね・・・」

 

舐められてるな・・・

こうして私はおじさんの背中を蹴飛ばした!

 

「いてっ!なんだてめぇ・・・」

 

あわわわわ・・・

 

結局私はボコボコにされた・・・」

 

パーゼル「やってきたぞ!次の願いを・・・」

 

カンナ「じゃあ髪の毛ツインテールにしてぶりっ子ポーズの後に開け鋏って言って。」

 

え!?

 

パーゼル「開け鋏ー!開け鋏ー!開け鋏―!」

 

カンナ、カゲチヨ、フィーア、ヒサメ「あはははは!」

 

パーゼル「ちゃんとやったぞ・・・最後の望みを・・・」

 

カゲチヨ「じゃあ願いをプラス100にしてくれ。」

 

パーゼル「ダメ!そういうのなし!」

 

カゲチヨ「マジかよ・・・」

 

たまにそういう奴いるけどな!

 

カンナ「じゃあばかばかしいしそろそろ帰ろうか・・・」

 

くそ・・・

 

パーゼル「待てぇ・・・!」

 

四人「ぎゃぁぁ!?化け物!?」

 

三つ目で姿を見せるつもりだったが大サービスだ・・・

 

パーゼル「願いを言わないとここで食ってやる・・・!」

 

カゲチヨ「マジで悪魔だったのかよ!」

 

カンナ「こんなことなら徳川埋蔵金の場所とか聞いておけば良かったよ!」

 

さぁ・・・最後の願いを言え・・・

 

フィーア「じゃあ、シディをここに呼んでくれる?」

 

そんな願いなら・・・

 

ズガ!っグシャ!ガスッ!

 

シディ「皆、これからは気を付けてくれ。」

 

ヒサメ「流石だね!シディ!」

 

カンナ「まさか悪魔だったとは・・・どこにいるかわからないものだよね・・・」

 

カゲチヨ「今日は疲れたぜ・・・」

 

フィーア「あぁ・・・惜しかったですね。願い・・・」

 

私の名前はパーゼル・・・ぶっちゃけ幸せになりたい。



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家出少女と家族

sideカゲチヨ

今日の依頼人はシディが連れて帰ってきた女の子だった・・・

 

カゲチヨ「どうしてこんなことに・・・」

 

シディ「山で拾った。」

 

シディ!なんか食べ物持ってきた感覚で拾ってくるなよ!?

 

カンナ「警察に行かないとアーシたちが逮捕される案件じゃ・・・」

 

カンナの言う通り警察に行こうとしたけど・・・

 

女の子「いや!警察には・・・行かない。」

 

女の子に拒否されてしまった・・・

 

ヒサメ「で、でも警察に行かないってねぇ・・・どうするの?」

 

女の子「ここに泊めて・・・」

 

フィーア「どのくらいの期間ですか?」

 

女の子「ずっと・・・」

 

カゲチヨ「ここは宿屋じゃねぇぞ!?」

 

ヒサたちの質問に答えた女子に俺は言う。

 

シディ「何か事情があるのかもしれん話してくれるか?」

 

女の子「・・・」

 

はぁ・・・

 

カゲチヨ「どーせ俺達なんてこの先お前の人生に関わんねーよ。別に話してもいいんじゃねーの?」

 

女の子「実は・・・」

 

そうして話始めたが結構複雑だった・・・

この子は両親が大好きだったがルールがあって授業参観などには父親だけが来てもう一つが両親の寝室に入れないことらしい・・・

 

カンナ「お母さんが忙しいとかそういう感じかな?」

 

フィーア「寝室に入れないのは夜の・・・」

 

ヒサメ「うん、二人ともそれ以上はダメ。」

 

女の子「あはは・・・クラスの皆にも同じような感じだったし大丈夫だよ。それにその時はあんまり気にしてなかったけどペンション旅行の時に寝れなくなってトイレに行こうとしたら間違ってお風呂場にはいったらママについてたの・・・私にないあれが・・・」

 

そうだったのか・・・

 

フィーア「それでショックで山の中を走ってシディさんに拾われたってことですね。」

 

女の子「うん・・・本当に女性っぽくって気づかなかったけど・・・ママはママじゃなかったの・・・!!だから家には帰りたくない・・・」

 

カゲチヨ「逃げたいときは逃げるのが一番だ。」

 

女の子「え?」

 

ヒサメ「好きなだけここにいて良いってことだよ。」

 

カンナ「山の中走ったから泥だらけだしまずはお風呂だね!」

 

ヒサたちはそう言って準備する。

 

シディ「母親を愛してるんだな。」

 

女の子「え?」

 

シディ「凄く辛そうに見えるから。」

 

フィーア「多分まだ受け入れるための準備が必要なだけです。落ち着くまでいて良いですから。」

 

女の子「うん・・・ママが泣いてたらって思うと胸がぎゅうってなるから多分そう・・・!」

 

そうして預かることにした。

 

sideヒサメ

 

数日たつ頃にはすっかり落ち着いていた。

 

カゲチヨ「今日こそゲームで泣かしてやる!」

 

ヒサメ「JC泣かせてどうするの・・・」

 

フィーア「まぁ、ゲーム強いですしね。」

 

いつも通り会話してたんだけど・・・

 

女の子「私・・・家に帰りたい。」

 

少しためらってそう言ってくれた。

 

そうして家まで一緒に来たんだけど・・・

 

カンナ「まだ整理がついてないなら無理しないで。」

 

シディ「そうだぞ。」

 

女の子「ううん、大丈夫。」

 

そうして女の子はインターホンを鳴らした。

 

母親「っ・・・!」

 

女の子「・・・ママのごはん食べたくなっちゃった。」

 

女の子「うん・・・!一緒にご飯たべようね!」

 

良かった・・・

 

カゲチヨ「さっさと帰ろうぜー!」

 

涙もろいなぁ・・・

 

フィーア「良いですよね・・・性別を超えた愛・・・!」

 

カンナ「フィーアちゃんもか・・・」

 

side女の子

 

女の子「そうだ!新しい友達紹介しなきゃ!」

 

母親「シディさんたちのこと?」

 

何で?

 

母親「家に来て無事だってこと伝えに来てくれたの。」

 

そうだったんだ・・・

 

それから私はカゲチヨたちの事を話したりした!



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意味こわ ビデオチャット

sideシディ

カレコレ屋にいた俺はカゲチヨに声を掛けられた。

 

カゲチヨ「シディ、お前に依頼だぞ。」

 

シディ「うぬ、俺にか?」

 

カゲチヨ「あぁ、手紙での依頼だ。」

 

これは・・・

 

シディ「リモートとやらで話してほしいという依頼らしい。」

 

フィーア「なんですって!」

 

フィーアが突然現れた。

 

フィーア「どこの女なんですか!その手紙の主は!」

 

カゲチヨ「まだ女って決まったわけじゃないだろ・・・」

 

シディ「あぁ、名前もないし住所もない・・・何か事情があるのかもしれん。とりあえず話してみよう。」

 

俺は依頼を受けることにした。

 

フィーア「大丈夫ですか!?相手がおかしな行動をしたら即座に教えてください!ヒサメちゃんにハッキングさせて居場所突き止めますから!」

 

カゲチヨ(ヒサが可哀そうだぜ・・・)

 

フィーアも心配してくれているし安心だ。

 

俺は早速リモート通話の仕方を知っている子供に教えてもらった。

 

子ども「リモート通話も知らないのかよ。シディは。」

 

シディ「山や森には無かったからな。」

 

クリスが使っているのは見ていたがさっぱり分からなかったからな。

 

子ども「それヤバいよ。」

 

シディ「そうなのか。」

 

子ども「とにかくこれで遠く離れた人とも話せるから。」

 

シディ「ありがとな、お前もヤバいな。良い意味で。」

 

子ども「こんなの誰でもできるよ。」

 

シディ「そうでもないさ。現に俺はできないからな。」

 

子ども「シディが変なんだよ。」

 

sideカンナ

さーて!シディのリモート通話の相手がどんなか見てみよう!フィーアちゃんにも見張り頼まれたしね・・・

 

カンナ「幸いカレコレ屋のパソコンでやるみたいだしヒサメちゃんほどじゃないけどハッキングしてこっそり見ちゃお・・・」

 

そうしてみてみると・・・

 

シディ「お前か?俺に依頼してきたのは」

 

女性「うん・・・」

 

シディ「それで依頼内容は?」

 

女性「これよ?私は貴方とお話したいの。ただそれだけ。」

 

シディ「なぜだ?」

 

女性「うーん・・・YOUTUBEで見かけてタイプだったから?」

 

フィーアちゃんが知ったら叫びそうな理由だね・・・

 

シディ「そうなのか。」

 

女性「女子は理由がなくてもイケメンと話したいものなのよ。でも私彼氏いるからなんていうか・・・推しみたいな感じ。」

 

ってことはフィーアちゃんが懸念していたことは起こらないと考えていいのかな?

 

女性「とにかく恋愛感情とかじゃないから。」

 

シディ「わかった・・・」

 

それからは仲良くしゃべっている感じだったのでアーシはハッキングをやめた。

 

カンナ「ということで二人には何もなかったよ。」

 

フィーア「良かった~!」

 

カゲチヨ「良かったな・・・」

 

アーシたちが話しているときにシディがやってきた。

 

カゲチヨ「おーシディ、依頼の女性はどうだった?」

 

カゲチヨは一応シディの報告も聞く。

 

シディ「不思議な人だった。綺麗ではあったがどこが生気がないというか・・・」

 

カゲチヨ「雪女みたいな感じか?」

 

確かに雪女ってミステリアスで白い肌と黒い眼のせいで生気ないみたいな感じだよね・・・

 

シディ「普通の人間なんだがな・・・どこか変わった感じがした。」

 

フィーア「気にすることないですよ!応援してくれてるってことじゃないですか!」

 

カゲチヨ・カンナ(掌返しがすごい・・・)

 

さっきまでの行動はどこへやらだね・・・

 

カゲチヨ「ま、俺からしたら美人から話したいって思ってもらえるなんて羨ましい限りだけどな。男子は理由がなくても美人と話したいもんだし!」

 

シディ「依頼人も同じことを言っていたな・・・似ているのか?」

 

いや、これはどっちかというと・・・

 

ヒサメ「でも、カゲ女子と話せないじゃん。」

 

カゲチヨ「話せないけど羨ましんだよー!」

 

やれやれ・・・

 

sideシディ

 

そうして数回会話を続けているときだった・・・

 

女性「あ、よかったー。」

 

シディ「顔が・・・」

 

そう、殴られたような青あざがあったのだ・・・

 

女性「あぁ、この前は残ってなかったのか。よくある話よ。私の彼、仕事で嫌なことがあると私を殴るのよ。」

 

シディ「それは犯罪だろ・・・」

 

女性「大げさよ。」

 

シディ「日常的に殴られているのか?」

 

女性「うーん・・・機嫌が悪い時はだいたいねぇー。」

 

期間はあやふやだが・・・

 

シディ「今すぐ逃げた方が良い。」

 

女性「考えたことなかったなぁ・・・私が殴られるのを我慢すればいいだけ。彼、稼ぎも悪くないし私のこと好きだしね。」

 

だが愛しているのなら・・・

 

シディ「殴ることはないんじゃないのか?」

 

女性「それは強い人の理屈。愛していても殴っちゃうこともあるのよ。」

 

確かに俺はそういうところは疎い・・・だが・・・

 

シディ「お前はそれでいいのか?」

 

女性「うん、殴られるのは痛いから嫌だけどね。それよりも別れる方が面倒だわ。」

 

シディ「そんなに好きなのか?」

 

俺は聞いてみた。

 

女性「うーん、どうかしら私が彼のことを好きだったことは一度も無い気がするわね。」

 

なんだって?

 

シディ「じゃあ何故交際しているんだ?」

 

女性「猛アタックしてきたから、私押しに弱いタイプなのよ。だって断るのって面倒じゃない?」

 

理解してやりたい・・・だが・・・

 

シディ「俺には理解できない・・・」

 

女性「あーそれに彼私によく言うのよ。ずっと一緒にいようってだから一緒にいてあげなきゃ。」

 

シディ「彼氏がいったら従うのか?」

 

女性「だってそれが楽でしょ?平和じゃない?何でも分かり合える人間なんていないんだから気にしなくていいの。それより楽しい話にしましょう。シディと話すのが楽しみなんだから。」

 

sideヒサメ

 

シディが話している女性がDVに遭っていることを話してくれた・・・

 

ヒサメ「DVか・・・」

 

シディ「理解はできなくても何かが起こる前に助けたいのだが・・・」

 

ヒサメ「でも助かろうとして無い人を助けるのは難しいよね・・・」

 

フィーア「シディさんらしいですし協力したいですけどね・・・」

 

カンナ「うーん・・・」

 

私たちが話している間もカンナちゃんが何か考え込んでいる・・・

 

シディ「カンナどうしたんだ?」

 

カンナ「離れるように言っても聞かない・・・ストックホルム症候群も考えられるけどリモートだから・・・」

 

ダメだ・・・シディの声が聞こえてない・・・

 

私たちは依頼人の居場所、シディは女性を説得したのだが・・・

 

シディ「説得したが連絡が取れなくなってしまった・・・」

 

フィーア「こっちも居場所についてはさっぱりですね・・・」

 

女性からの連絡が取れなくなって完全に行き詰ってしまった・・・

 

カンナ「うーん・・・シディ、その旦那さんの顔みたことある?」

 

シディ「いやないな・・・通話するときは壁にしているな。」

 

カンナ「ってことは彼氏さんがいるかも怪しくなってきたね・・・」

 

どういうこと?

 

カゲチヨ「カンナの推理はこうだろ?シディに構って欲しくてやっている可能性もあるって・・・」

 

ボティス「その傷もビデオ通話では判別しにくいからのう!」

 

確かに・・・

 

ヒサメ「興味を引きたいっていうかそんな感情が渦巻いてるのかも・・・」

 

フィーア「イケメンに心配されたいのも分からなくないですからね・・・」

 

カンナ「推理としては証拠のないし不完全だけどね。」

 

シディ「そうか・・・」

 

sideシディ

 

そうして次の通話の時間になった・・・

 

女性「さ、今日はなんの話をしようかしら。」

 

・・・聞いてみるか。

 

シディ「一つ聞いてもいいか?」

 

女性「何?」

 

シディ「その・・・例の彼氏というのは本当にいるのか?」

 

女性「・・・」

 

シディ「もし違ったら謝るが本当に・・・そんな彼氏がいるのか?」

 

女性「いるのか?」

 

やっぱり駄目だ・・・!

 

シディ「すまん、忘れてくれ。本当に苦しんでる相手に失礼だった。」

 

女性「ううん、いいの。シディの言うこと最もだわ。うん、もっとも。」

 

ブツッ・・・

 

シディ「おい!待ってくれ!」

 

通話は突然切れてしまった・・・

 

sideカゲチヨ

 

カゲチヨ「それ以来連絡がないのか・・・」

 

ヒサメ「本当に彼氏はいなかったのかな?」

 

フィーア「反省したってことですかね?」

 

カンナ「どっちにしろ情報が不完全すぎて断定できないよね。」

 

シディ「あぁ、そうだな・・・」

 

するとシディの電話が突然なった。

 

シディ「彼女からだ。今夜話そうと。」

 

ヒサメ「取りあえず無事だったんだね。」

 

シディ「あぁ、よかった・・・」

 

sideシディ

 

女性「こんばんは。」

 

すると服を嗅ぎだした。

 

シディ「どうした?」

 

女性「なんか匂うかなって思って。ビデオ通話じゃ、関係ないか。」

 

シディ「そうだな、顔の傷・・・消えてるな・・・」

 

女性「うん、シディの言う通りだった。彼氏なんていらなかった。」

 

は?

 

女性「彼の言ってたことも叶った。シディの言ってたことも叶った。私が殴られることも無くなった。平和平和。」

 

シディ「何を言っている?それはどういうことだ・・・」

 

それにこのサイレンは・・・

 

女性「シディの言う通りだね、ハッピーエンドだよ。」



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ツンデレスイッチ

sideカンナ

カゲチヨ「やべぇ・・・宿題やってくるの忘れた・・・」

 

ヒサメ「もう・・・だからあれだけやったか聞いたのに・・・」

 

カゲチヨ「助けてー!ヒーちゃん!」

 

ヒサメ「ヒーちゃん言うな!そんなんだから先生に怒られるんだよ!」

 

よし!いつも通りなカゲチヨとヒサメちゃん発見!

 

カンナ「このオーナーのリサイクルショップで買ったツンデレ切り替えスイッチでからかうぞ!」

 

早速デレスイッチオン!

 

ヒサメ「また補習になっても・・・仕方ないな・・・特別に今日は宿題やってあげてもいいよ。」

 

カゲチヨ「どうしたんだよヒサ・・・いつもなら一人でやらせるか教えてくれるだけなのに・・・急に優しくなった?」

 

ヒサメ「私はいつも優しいよ・・・でもそれはカゲだからなんだからね・・・」

 

カゲチヨ「えっ!?」(マズイ・・・この雰囲気陰キャの俺には耐えられねぇ!)

 

ふふふ~!カゲチヨキョドってる!

 

カンナ「次はツンスイッチオン!」

 

ヒサメ「ってなんで私がカゲの宿題なんてやらないといけないの!」

 

カゲチヨ「えぇ!?さっきと矛盾してる!?」

 

ヒサメ「当たり前でしょっていうか話しかけないで。カゲと話してたらサボり癖が写りそうだから!」

 

カゲチヨ「見事なまでなツン・・・!大ダメージだ・・・俺何かしたのか・・・?」

 

このスイッチ凄いな~!次はデレスイッチ!

 

ヒサメ「そういえば今日はカゲのためにお弁当作ってきたの。朝五時に起きて頑張ったんだ。よかったら食べて・・・!」

 

もわあぁ・・・

 

カゲチヨ「なんか虹色の煙が出てるんだけど!まぁありがとう・・・」

 

ヒサメ「そうだ!あ~んしてあげる!」

 

カゲチヨ「ちょ・・・ま・・・自分のペースで食べるから・・・」

 

あれが弁当でのデレ・・・ヒサメちゃん恐ろしいよ!

次はツンスイッチ!

 

ヒサメ「あ・・・落としちゃった・・・でもカゲならお腹壊しても死なないよね。落ちた奴も残さず食べてね。」

 

カゲチヨ「何で!?ヒサなんか今日おかしいぞ!?」

 

ヒサメ「うぅ・・・私だってこんな酷いこと言いたくないよ・・でも口が勝手に・・・カゲなんてもう嫌い!」

 

あはは・・・少しやり過ぎたな・・・元に戻すには・・・あれ?

 

カンナ「そういえばオーナーの説明聞く前に学校来ちゃったんだった・・・」

 

戻し方わからない・・・

 

ヒサメ「カゲなんて大嫌いなんだから!なんて嘘だよ・・・?もしかして本気にしちゃった・・・?私カゲのこと一番・・・大好きなんて思ってないんだから!つけ上がらないで!っていうのは照れ隠しで・・・好き嫌い好き嫌い好き・・・・」

 

カゲチヨ「うわぁああ!ヒサが壊れたあぁああ!?」

 

おぉお・・・これはこれで面白いけどどうしよう・・・電源とかあるのかなこれ・・・

 

カゲチヨ「やっぱりカンナの仕業だったか・・・」

 

カンナ「あ・・・」

 

バレた・・・

 

ヒサメ「好き嫌い好き嫌い好き嫌い・・・」

 

今回は本当にごめんなさい・・・!




なんとかオーナーに戻してもらって罰としてヒサメの好きな物を作りましたとさ・・・


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恋愛相談の心得?

sideヒサメ

今日はカゲとシディがいないのでヨ―メイちゃんとユカちゃんも来ての依頼だった・・・

 

後輩「校内で同性異性問わず憧れのまなざしを向けられているヒサメ先輩やユカちゃんに慕われているカンナ先輩やフィーア先輩に恋愛のイロハをご教授頂きたく・・・!」

 

依頼人はなんとユカちゃんのクラスメイトだった・・・

 

ユカ「おー!ついにカレコレ屋にもわかっている人が現れましたね!」

 

そんなことないんだけど・・・

 

ヨ―メイ「あの・・・私席外しましょうか?」

 

後輩「いえ、ヒサメ先輩のご友人しかもユカちゃんを惚れさせた相手ぜひご意見いただければと・・・」

 

カンナ「その通り!ヨ―メイちゃんはこう見えてユカちゃんを惚れさせた伝説を持つ美少女として異宙で有名なんだよ?」

 

ヨ―メイ「絶対嘘ですよね!?」

 

カンナちゃんあんまり持ち上げちゃダメだよ・・・

 

フィーア「それでどんな相談なんですか?」

 

フィーアちゃんが話を進めてくれる。

 

後輩「えっと・・・それが・・・彼氏からプロポーズされたんですけど波風立てず別れるにはどうすればいいですか?」

 

予想以上に重かった・・・!

 

ユカ「なるほど・・・ストーカーになられても面倒ですしね・・・」

 

フィーア「気持ちはわかります・・・」

 

カンナ・ヨ―メイ(二人が言うんだ・・・)

 

話では先日お付き合いしている彼氏さんが突然将来を見据えた交際をしていきたいといわれたみたい、それで答えられなかったみたい・・・

 

後輩「彼のことが嫌なわけではありません。でも私たちはまだ学生で将来のことを考えたら・・・急に本当に彼のことが好きかわからなくなって・・・」

 

ヨ―メイ「将来設計すら持てない身の分際で安直を将来を誓おうとする男なんて信頼ゼロですよロマンチスト気取りのメルヘン脳なんて捨て置くのがベストアンサーです!」

 

ユカ「その点私たちは将来は妖精王の森を夫婦として切り盛りしていくから現実は見えてますよね!」

 

ヨ―メイ「何で結婚する前提なんですか!?」

 

カンナ「調子乗って正論ぽい回答するから付け込まれるんだよ・・・」

 

ヨ―メイ「えっ!?私が悪いんですかこれ!?」

 

二人とも落ち着いて・・・

 

ヒサメ「まずは結論を出す前に一度再確認もかねて相手の好きなところを思い浮かべてみるのはどう?」

 

後輩「好きなところ・・・」

 

ヒサメ「例えば優しいところとか頼りになるとか気配りができるとか一緒にいて落ち着いたり変にスレてるのに子供っぽいとか助けて欲しい時は必ずきてくれるとか。」

 

フィーア「ヒサメちゃん・・・願望駄々洩れですね・・・」

 

後輩「おー!今のがヒサメさんの好きな方!」

 

フィーア「そうなんですよ、カゲチヨって言って・・・」

 

違うから!例えだから!

 

sideフィーア

 

好きなところですか・・・

 

フィーア「一緒に戦えてお互いに何かを補える関係じゃないですか?」

 

ユカ「好きなところ・・・可愛いところがあるけど普段は素直じゃないところでしょうか・・・」

 

ヨ―メイ「ゆ、ユカさん・・・」

 

後輩「愛されてるんですね!ヨ―メイさん!」

 

ユカちゃんとヨ―メイは行くところまで行ってますからね・・・

 

後輩「誰かを好きになるポイントは人によってさまざまなんですよね。私今の人が初めての彼氏で・・・あの人を思う気持ちに自信が持てないんです・・・これからも好きでいられるか・・・でも自分以外の恋愛観を知れば何かわかるのかもしれませんね・・・だから教えてください!」

 

カンナ「確かにそうかもね!」

 

なんかカンナちゃんも乗り気に・・・

 

後輩「顔・性格・体格一番どこが大切?」

 

ヒサメ「やっぱり性格かな?」

 

ユカ「困りましたね・・・私はどんな人でも受け止めてしまうので答えられません・・・」

 

フィーア「いや貴方性格悪い女性記憶失くして矯正させてるじゃないですか・・・」

 

ユカ「それは社会に悪影響の無いようにしてるだけですよ。犬ネコの去勢みたいな、ペットみたいに可愛がりたい子もいますし!」

 

カンナ「アーシも性格が良ければ顔と体格はいくらでも変えられるから性格を重要視するかな?まぁ、今の気になってる人は全部好みだから改造しなくてもいいんだけどね。」

 

ヨ―メイ(ユカさん・・・恐ろしすぎます・・・)「わ、私は顔ですね。」

 

後輩(気になってる男の人(ゼクス)ラッキーですね・・・)

 

フィーア「体格ですね。」

 

後輩「好きな人にバレンタインは渡す?」

 

ユカ「バレンタイン!懐かしいですね・・・それはもう濃密なものを・・・」

 

ヨ―メイ「ひいいい!思い出させないでください!」

 

後輩「何があったんですか・・・」

 

カンナ「アーシは本読んでるときに口にチョコ入れちゃってるな。まぁいきなり突っ込むなっては言われるけどちゃんと食べてくれてるよ。」

 

フィーア「カンナちゃん・・・すでに付き合っている空気を・・・まぁ、私も作って渡してますね。」

 

ヒサメ「私も作ってるな。」

 

後輩「浮気にラインはどこから?」

 

ヒサメ「私が知らないうちに二人で出かけられるのは・・・ちょっと嫌かな。」

 

ユカ「大丈夫です。例え男でも浮気相手を性転換させれば私は愛することが出来ますから。」

 

ヨ―メイ「全然大丈夫じゃない!?私は他の女性と話した時点でアウトです。」

 

ユカ「そんな~!ヨ―メイちゃん見捨てないでください~!」

 

ヨ―メイ「貴方は放っておいてもついてくるじゃないですか!」

 

フィーア「そんなの女性を排除して監禁すれば解決じゃないですか?」

 

カンナ「それ一番ダメな奴じゃん・・・アーシはそんな心配しなくても気になってる人からやってくるから大丈夫かな?」

 

後輩「凄いですね!」

 

ヨ―メイ・ユカ・ヒサメ・フィーア(そりゃあなたが何するか気が気でないからでしょ・・・)

 

後輩「甘えたい派?甘えさせたい派?」

 

ヒサメ「甘えてみたいけど恥ずかしくて出来なさそう・・・」

 

ユカ「甘えさせたいですね・・・一夜をともにした時なんてそれはもう甘えてきて・・・」

 

ヨ―メイ「うわぁああ!?」

 

後輩「もうそんなところまで・・・」

 

フィーア「爛れすぎですね・・・私は甘えたいですね・・・うっとうしがられてもその顔を見るともっと甘えたくなる・・・最高ですね・・・!」

 

カンナ「爛れてるのはどっち・・・まぁ甘えさせたいけど弱み見せないもんなー・・・」

 

後輩「告白は自分で行う?待つ?」

 

ヒサメ「本当に大切なことは言って欲しいな・・・」

 

ユカ「懐かしいですね・・・私から積極的にアプローチしたんでしたね・・・」

 

ヨ―メイ「そのままベットインはどうかと思いますけどね!」

 

フィーア「自分から言いますね。通じるかは別問題ですけど・・・」

 

カンナ「自分からかな~言って欲しいけどなんか照れて言わなそうだし。」

 

後輩「運命の人っていると思いますか?」

 

ユカ「良い質問ですね!いると思いますよ!そして赤い糸で結ばれてなくても小指にまいてしまえばいいんです!」

 

フィーア「運命なんて捻じ曲げてゴールイン・・・ロマンですよね!」

 

ヒサメ「二人とも・・・」

 

ヨ―メイ「この二人の力(物理的パワーと金)に逃れられる人なんていませんね・・・」

 

カンナ「運命の人を信じてるからこそできること・・・」

 

そして最後は・・・

後輩「ハツキスはいつですか?」

 

ヒサメ・ヨ―メイ「・・・!?」

 

大胆に踏み込んでくるね・・・

 

カンナ「うーん・・・船でデートした時かな。」

 

フィーア「頬っぺたになら病院で一度・・・」

 

後輩「お二人が話してくれたんですからヒサメ先輩とヨ―メイさんも教えてください!さぁ!」

 

凄い圧だね・・・

 

ヨ―メイ「も、もういいでしょう!そんなことより貴方!私たちに質問しても彼氏さんへの気持ちなんて見つかるわけないでしょ!聞く相手を間違えてるんですよ!」

 

後輩「そうですよね・・・あの人に話さないといけないのに・・・彼のことは好きです。でもいいんでしょうか・・・相手のどこが好きかも答えられない私じゃ幻滅されるんじゃ・・・」

 

ヒサメ「大丈夫だよ。彼氏さんも勇気を出してプロポーズしたんだし受け入れてくれるよ。」

 

フィーア「分からない・・・それが愛ってことですよ・・・」

 

後輩「深いですね!」

 

ユカ「そういえば私とヨ―メイさんの初キスはそれは濃厚で・・・」

 

カンナ「ヒサメちゃんの初キスはあのキス魔の時じゃないっけ?」

 

後輩「ほうほう!」

 

ヒサメ「何で話しちゃうの!?」

 

ヨ―メイ「せっかくいい感じになったのになんてことを~!!」

 

だって恋バナまだまだしたいもん!

 

sideヒサメ

 

ユカちゃんとヨ―メイちゃんが凄い話したせいで大変だった・・・

 

カゲチヨ「こっちも彼氏の恋愛相談したけどシディが天然発言したりゼクスが胃痛を訴えたりクリスがのろけたりして大変だったぜ・・・」

 

お父さん・・・ゼクス君・・・シディ・・・

 

ヒサメ「カゲ、メンドクさがりそうなのに以外だね。」

 

カゲチヨ「面倒だよ。でも一生懸命頑張ってる奴は報われて欲しいからさ。」

 

ヒサメ「・・・」

 

やっぱり素敵だな。

 

チュッ…

 

カゲチヨ「ちょ・・・いきなり・・・」

 

あ、かっこよすぎてつい・・・

 

 

 

 




カゲチヨ達の恋愛相談

クリス「セイナに初めて会ったときは天使が落ちて来たのかと思うほどの衝撃でな・・・」

ゼクス「ぐっ・・・カンナがまた何かやってないか不安だ・・・」

シディ「こい?魚が好きなのか?」

彼氏「大丈夫でしょうか・・・」

カゲチヨ「助けてくれ・・・」



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歴史的建造物

今回の敵はTRPGのキャラを採用しています。


sideカゲチヨ

カゲチヨ「いやー・・・まさかあそこでトイレに行きたくなるとは・・・」

 

俺たちは欲しいものを掛けてゲームしていたのだが結局勝てなかった・・・

 

フィーア「あともうちょっとだったんですけどね・・・」

 

カンナ「重要な対決の時にはトイレに行く・・・これは教訓だよね。」

 

カンナの言う通りだな・・・

 

ヒサメ「あ!あそこカフェになってる!」

 

ヒサの指さす先には昔の貿易会社の建物を使ったカフェがあった・・・

 

ヒサメ「せっかくだし何か飲んで行かない?」

 

シディ「うむ、俺は構わないぞ。」

 

俺達も賛成なので中に入った。

 

カゲチヨ「へぇ・・・昔の建物をそのまま使ってる感じなんだな。」

 

店員「そうなんですよ。」

 

俺が呟くと店員さんがそう答える。

 

店員「ここは文化財にも指定されているんです。」

 

シディ「だがそうなると色々と大変なのではないか?」

 

店員「はい、傷をつけちゃいけないとかかなり厳しいルールはありますけどこんな歴史的な建物の中で美味しいコーヒーを飲むのは格別じゃないですか。」

 

ヒサメ「確かにそうですね!」

 

カンナ「店員さんの服装も当時の物をイメージしてるんですね。」

 

店員「そうです。」

 

なかなかにこだわってるんだな・・・

 

カンナ「皆、これは凄いアイデアだよ!」

 

フィーア「どういうことですか?」

 

当然俺たちはカンナの言葉に首を傾げる。

 

カンナ「つまりカレコレ屋を歴史的建造物にしちゃえばトッププレデターや悪党も傷をつけちゃいけないから侵入や悪事がしにくくなるってことだよ!」

 

なるほど・・・早速探してみるか!

 

sideフィーア

そうして歴史的建造物をオーナーに頼んで探してもらいましたが・・・

 

カゲチヨ「やっぱ家賃がとんでもねーな・・・」

 

ヒサメ「今の物件もオーナーの好意で割り引かせてもらってるもんね・・・」

 

カゲチヨとヒサメちゃんは苦虫を潰した顔になっていましたが・・・

 

シディ「カゲチヨ!ヒサメ!フィーア!」

 

カンナ「とんでもない歴史的建造物があったんだよ!しかもそんじょそこらの建造物よりも歴史のあるものだよ!」

 

シディさんとカンナちゃんが見つけてくれました!私たちは早速向かいましたが・・・

 

フィーア「これって・・・竪穴式住居?」

 

確かに歴史的にいえばかなり古いほうですけど・・・

 

カンナ「こちらの井之頭龍作のご先祖様が実際に住んでいたものなんだって!」

 

龍作「はい、この竪穴式住居はヤク3000年前に建てられたものでして代々一族で守ってきたものなんです。」

 

カゲチヨ「そんなの聞いたことないっすよ!?」

 

ヒサメ「確かにこんなの近くにあったら話題になりそうなのに・・・」

 

龍作「公にすると国宝に指定されてあれやこれやめんどくさいんで・・・」

 

カンナ「アーシもまさかとは思ったよ!こんな超歴史的建造物を格安で借りられるなんて!」

 

フィーア「本当にいいんですか?」

 

私は龍作に聞きます。

 

龍作「今年は3000年という節目の年!ぜひ立派な何でも屋にしてください!」

 

カゲチヨ「最初考えていたものとは違うけど・・・」

 

カンナ「じゃあ早速縄文時代に適したものを持ち込まないとね!」

 

そうして縄文時代風のカレコレ屋となっていきました・・・

 

side狼火

 

俺の名前は狼火(ろうか)ジャックオーランタンと狼男のDNAを持つトッププレデターに属する混血児だ。

今日はカレコレ屋から混血児の陽狼、氷電、聖速、炎水をさらってくるように同じく吸血鬼と雪女の混血児の雪血(せつけつ)と共にカレコレ屋に向かったのだが・・・

 

ヨ―メイ「カレコレ屋の皆さんなら引っ越しちゃいましたよ?」

 

ドアをノックしたりインターホンを鳴らしてもいなかったので下のリサイクルショップを訪ねたら店員にそう返された・・・

 

雪血「どういうことなんだ・・・?」

 

取りあえず渡された地図に従って行ってみると・・・

 

狼火「なんじゃこりゃ!?」

 

なんと縄文時代の竪穴式住居がそこにはあったんだ!

 

そして入ってみると・・・

 

雪血「本当に縄文時代の格好で過ごしてるんですね・・・」

 

カゲチヨ「あ?誰だ?」

 

そう、カレコレ屋の服装はまさに縄文時代の人が来ていた服だった・・・

 

カンナ「もしかして依頼人ですか?」

 

狼火「チゲーよ!俺たちはトッププレデターの混血児だ!お前たちをさらいに来たぞ!」

 

雪血「馬鹿正直に言ってどうするんですか・・・」

 

そうでもしないと正気を失いそうなんだよ!この異様な雰囲気に飲まれて!

 

ヒサメ「そうなの!?」

 

狼火「っていうか何でお前たちこんなところにいるんだよ!」

 

フィーア「カレコレ屋を歴史的建造物にしたんですよ。」

 

なんだそりゃ・・・

 

狼火「取りあえず鬼火でぶっとばして・・・」

 

龍作「ちょっと待ちなさい!」

 

すると突然男が乱入してきた!?

 

龍作「この竪穴式住居は創建3000年なんだよ!壊したら君たちや上司は責任取ってくれるの!?」

 

雪血「そ、それは・・・」

 

ど、どうすればいいんだ・・・?トッププレデターは人類を守るものだし文化もも守らないといけないのか・・・それに警察を呼ばれたら騒ぎに・・・

 

俺たちはおどおどしてしまう・・・

 

カンナ「ふふふ・・・つまり歴史的建造物にしちゃえばこういうことが起きるってことだよ・・・」

 

くそ・・・攻撃できねぇ・・・

 

カゲチヨ「すげぇぞカンナ!俺達スムーズにトッププレデターを追い詰めてるぜ!」

 

カンナ「この隙にヤヨイちゃんが作ってくれた縄文風マグナム素粒子砲で二人を吹き飛ばそう!」

 

そうして出てきたのは・・・

 

雪血「た、大砲ですか!?」

 

しかも縄文時代にマッチした縄目模様になってるぞ!

 

シディ「これなら安心だな。」

 

龍作「ちょっと待ってください。そんなもの中で使ったら壊れるじゃないですか。」

 

フィーア「そうですね・・・外にでましょうか。」

 

お、おう・・・

俺たちは外に出た・・・

 

龍作「っていうか戦いの前には儀式的なものをしたと思うんですよね。」

 

ヒサメ「儀式ですか・・・」

 

 

龍作「それに武器も石の槍や弓矢だと思いますし・・・」

 

これってチャンスじゃねぇか・・?

そう思ったのだが・・・

 

カンナ「そうだ!同時に解決できるいい方法を思い付いた!」

 

炎水が動物の骨を使った骨角器を取り出して聖速に渡した・・・

 

カンナ「フィーアちゃん!あの吸血鬼っぽい人の向かって全力で投げつけて!」

 

フィーア「?了解です!」

 

ひゅっ!ザクッ!

 

雪血「え・・・?ぎゃあぁあ!?」

 

なんとそれを雪血に向かって投げつけてきやがった!それが頭に突き刺さり雪血は悶絶してしまう・・・

 

カンナ「よーし!これで生贄の血はなんとかなったね!あとはこれで魔方陣を描くから更に深く突き刺して・・・」

 

雪血「ちょ・・・ま・・・あぁあああ!?」

 

カゲチヨ「相変わらず容赦ねーな・・・・」

 

なんてやつだ・・・

その時だった!

 

ぐざっ!

 

狼火「ぬおおお・・・」

 

なんと俺の腹に火矢が突き刺さったのだ!

 

シディ「うむ。矢は久々に使ったが当たって良かった。」

 

ヒサメ「シディ凄すぎでしょ・・・」

 

フィーア「流石自然児のシディさん!弓矢も抜群の腕前です!」

 

ひいいいい!

 

俺はなんとか鬼火で切り抜けて逃げた・・・

 

雪血「ま・・・待ってください・・・おいていかないで・・・」

 

雪血も腐血と炎水が魔方陣を描くのに夢中になっている隙に逃げてきたらしい・・・

 

sideカンナ

 

カゲチヨ「結局逃げられてるじゃねーか!」

 

カンナ「いやー・・・まさか儀式している内に逃げられるとは盲点だったよ・・・」

 

シディ「うぬ・・・矢を用意している隙に逃げられてしまった・・・」

 

でも意外と撃退できたし・・・

 

カンナ「カレコレ屋第二支部はここにしてもいいんじゃない?」

 

お父さんも支部持ってるし!

 

ヒサメ「賛成!」

 

フィーア「休日過ごすのには楽しそうですね。」

 

こうして無事トッププレデターの刺客を退けられたのでした!




後日談

イリザワ「任務は失敗だったか・・・って・・・」

狼火「弓矢・・・縄文怖い・・・・」

雪血「血・・・生贄・・・魔方陣・・・助けて・・・」

イリザワ「何があったんだ・・・」



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飲み会でバカ騒ぎ

sideフィーア

今日はミキたちと話していたのですが・・・

 

ミキ「見てみて~!これ新しいコスメなんだけどめっちゃいいんだよね~!」

 

カンナ「おー!先週のよりこっちが好みだなアーシ!」

 

ノリコ「無駄遣いするなよ・・・」

 

フィーア「違いが全くわかりませんね。」

 

ミキ「そんなことないよー!ね、ヒーちゃん!」

 

ヒサメ「・・・」

 

なんか落ち込んでますね。

 

ヒサメ「・・・え、ごめん聞いてなかった。」

 

重症ですね・・・

 

ミキ「ヒーちゃんどうしたんだろ・・・二人とも何か知ってる?」

 

カンナ「うーん・・・とくには何も無かったはずだけど・・・」

 

フィーア「カゲチヨと喧嘩したとかもありませんしね。」(そもそも喧嘩しようものならカンナちゃんが怖いですしね。)

 

ノリコ「授業中も上の空だったし何か悩みがあるのかもな。ヒサの性格上言わなそうだけど・・・」

 

カンナ「いざとなったらアイアンメイデンで聞き出せるけど・・・」

 

ミキ「それはダメだよ!?近くのお店で入荷してるあれで行くよ!」

 

なんでしょう・・・

 

sideヒサメ

 

今日は私の部屋で女子会ということになった・・・

 

ヒサメ「急にどうしたの?突然女子会なんて・・・」

 

ノリコ「まぁいいじゃん!」

 

ノリコ「沢山お菓子持ってきたぞ。」

 

フィーア「おーこのジュース美味しくてテンション上がりますね!」

 

確かに・・・飲んでるけど珍しい香りで・・・

 

ミキ「ふふふ・・・皆が今飲んでるのは中高生に人気の異宙の飲み物もろ酔い!」

 

カンナ「なんか色んな意味で危ないけど大丈夫なの?」

 

ミキ「安心してお酒じゃないから!」

 

ノリコ「酔っぱらった気分を味わえるジュースらしいぞ。」

 

どこが安心なの!?

 

全くもう・・・

そして・・・

 

フィーア「きゃははは!ノリコ!告白してきた男子とはどうなんですか?どーなんですかー!!?」

 

ノリコ「う、うるさい・・・」

 

フィーア「きゃははは!最高ですね!」

 

ミキ「フィーちゃんがハイテンションだ・・・」

 

そういえば前にリキュールボンボン食べたときもハイテンションだったな・・・

 

ミキ「早く質問しないと・・・ヒーちゃんは何で悩んでるの?」

 

うーん・・・

 

ヒサメ「実はこの前カゲとシディが二人で飲みにいったらしいんだけど・・・その時の話をいくら聞いても教えてくれなくて・・・それにカゲ宿題や依頼サボるし・・・」

 

ノリコ「もしかして悩みって・・・」

 

ミキ「それだけ!?」

 

カンナ「まぁまぁ、いいことじゃん。それよりもお菓子食べちゃおう!」

 

ん・・・・?

 

ヒサメ「カンナちゃん酔っぱらってないけど飲んでないの?」

 

カンナちゃん全く顔赤くなってないよ~

 

カンナ「ん?飲んでるよ?これ美味しいだけで全然酔えないんだけど不良品?」

 

フィーア「おぉ!クレームしに行きますか?暴れちゃいますか~?」

 

それはダメだよ!っていうかそれは・・・

 

ノリコ「カンナ・・・もしかしてメチャクチャ酒に強いんじゃないか・・・?」

 

ミキ「ほ。本当に不良品かもしれないし飲もう!」

 

そうして飲んだんだけど・・・

 

ミキ「あ~あ~・・・彼氏欲しい~!」

 

ノリコ「ミキはいつもそれ言ってるな。」

 

二人とも見事にできあがっちゃった~でもカンナちゃんは・・・

 

カンナ「ま、皆いつも通りだね。」

 

全然酔っぱらってない!

 

フィーア「本当にどんなのがタイプなーんでーすか?」

 

フィーアちゃんがハイテンションで聞く。

 

ミキ「優しくてイケメンで~シディ君みたいな・・・そうだ!シディ君呼ぼうよ!」

 

フィーア「だーいさーんせー!」

 

そうして二人はハイテンションで電話を掛けた。

 

シディ「邪魔するぞ。」

 

フィーア「きゃああああ!」

 

ミキ「わーい!シディ君来てくれた!」

 

ノリコ「呼ばれたら出てくるスパダリ感・・・イケメンは流石だな。」

 

シディ「これはどういう状況だ?」

 

カンナ「あー・・・それがね・・・」

 

私たちよりも飲んでるのに酔ってないカンナちゃんが説明する。

 

ヒサメ「これ凄く美味しいんだよ!」

 

シディ「うむ!確かに美味いな!」

 

カンナ「説明しても飲むんだ・・・」

 

sideカンナ

 

ミキ「質問です!シディ君が女の子にドキッとするのはどんな時?」

 

シディ「土器?俺は誰が作ったものでも嬉しいぞ?」

 

フィーア「美しい土器を作ればいいんですね!」

 

カオスだ・・・っていうかアーシ何杯も飲んでるのに全然酔えないんだけど・・・

 

ヒサメ「私も質問!実際シディはミキやフィーアちゃんのことどう思ってるの?」

 

ミキ「ヒーちゃんナイス質問!」

 

ヒサメちゃんが滅多にしない質問を・・・

 

シディ「もちろん大好きだぞ!俺は皆大好きだ!」

 

そうしてシディはアーシたちに抱き着いた!

 

ノリコ「なんだこれ・・・」

 

シディ・・・酔ったらさらに勘違いさせる性格に・・・

 

カゲチヨ「ヒサ~入るぞ~。」

 

あ・・・

 

カゲチヨ「あぁ!?シディ・・・おま。おま・・・」

 

シディ「おぉ!カゲチヨも来たのか!」

 

カンナ「あーそれがね・・・」

 

アーシは説明する。

 

カゲチヨ「もろ酔いな・・・最近YOUTUBERで人気だから知ってたけどまさか飲んでるとは・・・」

 

カンナ「でもアーシ全然酔えないんだよね?もう買って数本は空けてるのに。」

 

カゲチヨ「お前強すぎだろ!?」

 

そうなのかな?

 

シディ「カゲチヨも飲みたいのか?まだ沢山あるぞ?」

 

フィーア「シディさんのお酒が飲めないっていうのか~!!」

 

カゲチヨ「うばあああ!」

 

カゲチヨも飲んじゃった・・・

 

カゲチヨ「マジで酔った感じするな~・・・」

 

ヒサメ「カゲの馬鹿~!何で教えてくれないの?」

 

カゲチヨ「何だよ突然・・・」

 

あ~飲み会の時のことね・・・

 

カンナ「二人で飲み会した時のこと話してくれないからすねてるんだよ。」

 

シディ「話していたことといえばヒサ・・・」

 

カゲチヨ「うわぁああ!」

 

はいはい・・・ごちそうさまでした・・・っていうか全然酔えない・・・あ、スーパーに売ってるようなデカいペットボトルの奴もあるじゃん。

 

シディ「俺はカゲチヨのことも大好きだぞ!」

 

カゲチヨ「ぐぇ!」

 

カンナ「はぁ・・・辛い・・・」

 

シディ「抱きしめて欲しいのなら大歓迎だ!」

 

フィーア「シディさん抱いてー!」

 

ヒサメ「私も~!」

 

ミキ「写真撮っちゃおー!」

 

ノリコ「酔っぱらって色々出てるなヒサとフィーア・・・」

 

カゲチヨ「何だよこの状況もっともろ酔いくれー!」

 

そうして飲み会は終始進んで行ったが皆少ししか飲まず酔っぱらったまま話は進んで行き・・・

 

ミキ「ずばりカゲチヨはヒーちゃんのことどう思ってるの?」

 

ヒサメ「どうおもってるの~!」

 

カゲチヨ「ヒサは・・・あれだ!大事な仲間!」

 

フィーア「じゃあドキッとするのはどんなときですか~!!」

 

カゲチヨ「・・・そいつがそいつらしいときとか?」

 

カンナ「だってさ。ヒサメちゃん。」

 

ヒサメ「別にフィーアちゃんが質問したんじゃん!」

 

シディ「ZZZ・・・」

 

カンナ「っていうかシディ寝てる・・・」

 

そうしてミキ、ノリコ、フィーアちゃんはシディを連れて部屋に戻っていった。

・・・そして・・・

 

ヒサメ「私ってカゲにとって仲間でしかないの?」

 

カゲチヨ「ヒサだって・・・」

 

ん・・・二人とも・・・ここでそれは・・・

 

ミキ「そろそろ帰る・・・って・・・」

 

ノリコ「お邪魔だったね・・・」

 

まぁ、押し倒してる体勢ならね・・・にしてもぜんぜん酔えないな・・・

 

カゲチヨ「お前も酔っぱらおうとしてないで誤解を解くの手伝ってくれー!」

 

sideヒサメ

 

あれ・・・いつのまにベットにってカゲ!?

 

カゲチヨ「うぅ・・・」

 

昨日なにがあったの!?そして何でこんな記憶が・・・

 

ヒサメ「カゲ・・・昨日何があったの!?」

 

カゲチヨ「あれはな・・・!」

 

何だ・・・寝ちゃって押し倒した体勢に・・・

 

カゲチヨ「それで壊滅的な寝相のせいで帰れなかったんだ。」

 

そうなんだ・・・

 

カンナ「あれー?二人とも起きてたんだ。二人が一緒に寝てるの肴にしたら酔えそうだったのに。」

 

カンナちゃん!?

 

カゲチヨ「お前俺が巻き込まれてるときも飲み続けてたよな!?一種の依存症なんじゃねーか!」

 

カンナ「酔ってないのに帰れないよ!今日はヒサメちゃんの悩みに付き合ったんだから今日はアーシの悩みに二人が付き合ってよ!」

 

ヒサメ「ちょ・・・」

 

カンナ「二人とも相手の愚痴で相思相愛だったんだからここで飲んでさらに親睦深めちゃおう!」

 

カゲチヨ・ヒサメ「勘弁・・・がぼがぼ・・・!」

 

悩みを解決できたけどカンナちゃんとの酒づきあいを将来考える私たちでした・・・

 




カレコレ屋の酒の弱さランキング

一位フィーア
一杯飲んだらハイテンションに絡みまくってウザがられるが無視すると拳や耳元から大声が飛んでくる。

二位ヒサメ
数杯飲んだらベロベロ、カゲチヨのことをのろけてくる。可愛いので周囲は苦笑い。

三位シディ
ヒサメよりは飲めるがハグ魔、勘違い発言がさらに増えて厄介。

四位カゲチヨ
ヒサメのことをのろけてくる。ウザがられるのは相変わらず。

五位カンナ
メチャクチャ強い多分二十歳になって外国製の強い酒飲んでも酔えなくて苦しむ。
バーボンやテキーラを飲んで皆の話を聞くことになる。

ー後日談ー

カンナ「フィーアちゃんが酔っぱらったときのリキュールボンボン食べてるけど全然酔えない・・・」

ヒサメ「カンナちゃん・・・自分の家で食べて・・・」

カゲチヨ「気持ちわりぃ・・・帰らせてくれ・・・」

カンナ「ダメ!酔っぱらったらアーシの悩み聞いてもらうんだから!」

カゲチヨ・ヒサメ「ひいいい!」


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温水プールで大騒動

sideカゲチヨ

今日は依頼で温水プールに来ていた・・・

 

シディ「ここが温水プールというものなのか。」

 

そういえばシディは初めてだよな。

 

ヒサメ「結構あったかいんだね。」

 

カンナ「このまま泡投入すれば泡ぶろになってセレブ気分を味わえるのに・・・」

 

フィーア「誰も泳ぎたがらないですよ・・・」

 

皆元気だな・・・

 

カゲチヨ「ヤシの木生えてる・・・」

 

ヨ―メイ「陽の気がぷんぷんします・・・!」

 

オーナーの頼みじゃなきゃ断ってるのにな・・・

 

ヒサメ「二人ともテンション低いな。」

 

依頼人「協力してくれるのは君たちですか?」

 

フィーア「確かプールの宣伝動画の撮影ですよね?」

 

依頼人「そうです、プールに入ってもらって楽しんでいるところを撮影させていただきます。」

 

フィーアの確認に依頼人が答える。

 

依頼人「自然体でお願いします。」

 

ヒサメ「普通に遊んで大丈夫なんですか?」

 

依頼人「はい、演技っぽいと胡散臭くなっちゃうと思うので。」

 

ヨ―メイ「あー偶にありますよね。いかにも大根役者って感じの地方の宣伝動画とか。」

 

カンナ「確かにあるあるだよねー。」

 

そうしてまずはベット型の浮輪で寝るシーンだ。

 

カゲチヨ「あー・・・日差しもないし温泉みたいで気持ちいいな・・・」

 

依頼人「そうなんです。近くにある温泉から引いてきてるんです。」

 

そうなのか・・・

 

カゲチヨ「ZZZ・・・」

 

ヒサメ「ガチ寝しないで!次の撮影も詰まってるんだから。」

 

次はビーチバレーのシーンなのだが・・・

 

シディ「行くぞ!フィーア!」

 

フィーア「まだまだ強くても大丈夫ですよ!」

 

ヨ―メイ「ひいい・・・」

 

カンナ「伝説の美少女ヨ―メイちゃんは顔面でシディのスパイクを受け止めるって~」

 

ヨ―メイ「嘘ですよね!?」

 

シディ「そうなのか?では行くぞ!」

 

ヒサメ「シディストップ!?本当に死ぬから!」

 

まさに超次元の戦いだな・・・

 

バシャ

 

カンナ「あ、カゲチヨボール取ってきて~。次カゲチヨがヨ―メイちゃんの顔面にスパイク打ち込んでも良いから。」

 

ヨ―メイ「絶対だめですよ!?」

 

はいはい取ってきますよ・・・ってあれ?ボールが近くに・・・

 

カゲチヨ「このプール波もでるんすか?」

 

依頼人「いやでないですよ?」

 

でも・・・

 

ヒサメ「カゲ―!」

 

ぶわっ!水鉄砲を・・・

 

ヨ―メイ「ヒサメさん流石です!」

 

どおお!ヨ―メイまで・・・

 

カンナ「それならアーシは大津波だー!」

 

ちょ・・・リヴァイアサンの能力は反則・・・

 

カゲチヨ・ヒサメ・ヨ―メイ「ぎゃぁああ!?」

 

フィーア「何やってるんですか・・・」

 

フィーア助けてくれー!

 

sideヒサメ

 

次は水上ボクシングの撮影となったんだけど・・・

 

ヨ―メイ「何で私なんですか?」

 

 

シディ「面白そうだな!」

 

ヨ―メイ「わざわざ不安定な足場で戦わせる意味が分かりません!」

 

そうして始まったんだけど・・・

 

ヨ―メイ「いやぁああ!?」

 

ヨ―メイちゃんシディの攻撃を躱してる・・・

 

シディ「やるなヨ―メイ!」

 

ヨ―メイ「でもこれバランスが・・・」

 

ドボーン!

 

ヨ―メイ「酷いですシディさん・・・」

 

シディ「はははっ。」

 

なんかいい雰囲気に・・・

 

フィーア「ヨ―メイ、もう一勝負しませんか?」

 

ヨ―メイ「すみません~!」

 

嫉妬してる・・・

 

その後は飲み物を飲んだりして楽しんで撮影を終えた。

 

依頼人「今日は貸し切りにしていますので遊んでから帰ってください。」

 

それじゃあ・・・

 

ヒサメ「せっかくだしもう少し遊んでから帰ろうよ。」

 

シディ「そうだな。」

 

カンナ「フィーアちゃん!また水上ボクシングやらない?伝説のボクサーヨ―メイちゃんが今度はノーガードで受けて見せるって。」

 

ヨ―メイ「そんなこと言ってませんよ!?っていうかさっき受けて木の葉のように舞ったのを忘れたんですか!?」

 

カンナ「今度は伝説の頭突きで拳を割っちゃってー!手下として見てみたいなー。」

 

フィーア「二人とも楽しそうですね。」

 

カゲチヨ「俺はもう疲れたから上がるわ。ってぬあ!」

 

カゲが転んでおぼれた!

 

ヒサメ「大丈夫!?」

 

私は心配する。

 

カゲチヨ「突然何かに足を引っ張られたんだよ!」

 

ヨ―メイ「何ですかそれ・・・私は上がらせて・・・うわぁあ!」

 

ヨ―メイちゃんもおぼれてしまった!

 

カンナ「伝説のドジっ子?」

 

フィーア「絶対違うでしょ・・・」

 

本当に何かがいる?

 

シディ「周りに人の気配はないぞ・・・」

 

カンナ「一応救助ボタンがあるけど離れてて能力でも押せるほどの出力で飛ばしたら周りにも被害が出そうだね・・・」

 

確かにこれからオープンするのに被害を出すわけにはいかないね・・・

 

カゲチヨ「スマホはロッカーの中だし救助は期待できねーな・・・」

 

ヨ―メイ「こんなことなら仮病を使えばって・・・ぶくぶく・・・!」

 

ヨ―メイちゃんがいきなり水球に包まれた!

 

シディ「ふっ!」

 

シディが助け出した!

 

ヨ―メイ「ありがとうございます・・・ってあわわ!」

 

フィーア「シディさん怖いです!背中は守ります!」

 

シディ「?抱き着いてたら守れないんじゃないか?」

 

こんな時でもイチャイチャを忘れないんだね・・・

 

カゲチヨ「やっぱり敵は水中にいるみたいだな・・・」

 

ヒサメ「こっちに鮫になって向かって来た!」

 

やばい!

 

カンナ「ふふふ・・・!面白くなりそうだったけどアーシも被害を受けるなら!」

 

バシャ―ン!

 

カンナが同じく水の使い魔を形成して攻撃を相殺した!

 

カンナ「カゲチヨ!血液流しちゃって!」

 

カゲチヨ「お、おう!」

 

そうするといきなり敵の攻撃がやんだ!

 

カンナ「水の異宙人なら汚染されてテリトリーが支配されるのを恐れると思ってね!そして・・・」

 

水面に現れたのは巨大な水の怪物でだった!

 

カンナ「汚れれば怒って姿を現すと思った!異物が入って凶暴化してるなら・・・」

 

バシュ―!

 

カンナちゃんがプールの水を利用した巨大水鉄砲を発射した!

すると異宙生物はどんどん小さくなり・・・

 

ヒサメ「可愛い見た目になっちゃった・・・」

 

ゼリーみたいな姿の異宙生物になった・・・

 

シディ「どうやら俺たちと遊びたかったみたいだぞ。さっきのも楽しんでもらうためらしい」

 

ヨ―メイ「なんというありがた迷惑・・・」

 

フィーア「反省してるみたいですしさっきの鮫みたいなやつと遊んでみたいです。」

 

カゲチヨ「どんだけバトルジャンキーだよ・・・」

 

カンナ「もう夜だけど・・・まぁ、いいか。」

 

こうしてカンナちゃんのお手柄で私たちはプールを楽しんだのでした!



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クトゥルフの事件

sideカゲチヨ

今日も学校で面白いこともなく終わったな・・・

俺はそう思いながらカレコレ屋に向かったのだが・・・

 

カゲチヨ「あれ・・・開かない・・・」

 

カレコレ屋のドアに鍵がかかっていたのだ・・・

 

シディ「違う・・・違う・・・夢の中ではもっと・・・」

 

シディか・・・?

 

ヒサメ「どうしたのカゲ?」

 

ヒサたちも帰って来てたのか・・・

 

カゲチヨ「カレコレ屋のドアが開かなくなっててシディの声が聞こえてくるんだよ。」

 

カンナ「マジで?」

 

フィーア「どうしたんでしょう・・・」

 

ガチャ。

 

出てきたな・・・

 

シディ「がぁあああ!」

 

な。なんだ!?

 

ヒサメ「急に走り出したよ!?」

 

フィーア「とにかく部屋の中に!」

 

俺達はカレコレ屋に行くと・・・

 

カンナ「これは・・・何かの石像・・・?それに絵も不気味なものだね・・・」

 

ヨ―メイ「なんかシディさんが凄いスピードで走っていきましたけどどうしたんですか!?」

 

ヒサメ「ヨ―メイちゃん・・・実は・・・」

 

俺たちはこれまでのことを話しながらシディを追いかける。

 

カゲチヨ「あの像と絵は見てるだけで気持ち悪くなるものだったな・・・」

 

フィーア「今のシディさんが正気でないことは確かです!」

 

そうしてシディが行った先には・・・

 

ヨ―メイ「船がありますね・・・」

 

見るからに怪しそうだけど・・・

 

カンナ「とにかく行くしかないでしょ!」

 

俺たちは船に乗り込んだ!

 

sideカンナ

アーシたちが船の中に入ると・・・

 

カンナ「誰か来た!」

 

人の気配がしたので隠れて話を聞くと・・・

 

男性「・・・それで本当にもうすぐ星辰はそろうんだろうな?」

 

女性「もちろん。我らが偉大なる神は復活なされる・・・引き寄せられた生贄はここにおびき寄せられているはずだ。」

 

男性「そうか・・・なんて喜ばしいことだろう・・・!」

 

女性「皮をはいで四肢をもいで吊るそう・・・最高の宴が始まるぞ…」

 

二人は笑顔で狂気的なことを言っていた・・・

 

ヨ―メイ「ヤバいですよ・・・完全にカルト宗教のアジトです!しかも過激派の!」

 

フィーア「このままではシディさんが生贄にされてしまいます!早く助け出しましょう!」

 

そうしてアーシたちは乗っていた人をやり過ごした後シディの所に向かった・・・

 

カゲチヨ「シディ!早く帰るぞ!」

 

カゲチヨはシディを呼び止めたけど・・・

 

シディ「くはははは!ふんぐるい むぐるぅなふ くとるぅるるいえ うがふなぐるふたぐん・・・」

 

ヒサメ「何この呪文・・・」

 

カンナ「これはマズイ!ごめんシディ!」

 

ボカッ!

 

アーシはシディを殴った!

 

シディ「うぐっ!はっ・・・ここは・・・」

 

カゲチヨ「良かった・・・正気に戻ったのか・・・」

 

ヨ―メイ「それにしても何だったんですか・・・さっきの呪文は・・・」

 

それならもう分かったよ・・・

 

カンナ「多分クトルゥフのことだね・・・それは神話生物の一種で人智の及ばない外の神・・・つまり異宙とも違った世界からきた神さまや地球の旧支配者の邪神のことを言うんだ・・・そして冒涜的な姿で見るだけで正気を失う人間の理解の及ばない存在だよ・・・」

 

シディ「そうだったのか・・・だが俺は知らなかったのに何でその呪文を唱えられたんだ・・・?」

 

カンナ「シディは純粋だし子供や芸術家みたいな感性の敏感な人はクトルゥフの悪夢を見るからそれが原因だね・・・クトルゥフは古の海底都市ルルイエで眠っていてさっき男たちが言ってたように星が正しい位置になった時ルルイエは浮上してクトゥルフ目覚めたら世界は支配されるの・・・」

 

カゲチヨ「そんなヤバい奴がいるのか・・・」

 

おそらくここは信望している教会のもの・・・

 

フィーア「早く逃げないと・・・・」

 

フィーアちゃんが言ったその時・・・

 

男性「こんなところにまだ残っていたとはな・・・」

 

しまった見つかった・・・

 

ヨ―メイ「私たちを生贄にするつもりですか!?」

 

ヨ―メイちゃんが言うと・・・

 

女性「まさか・・・あのお方に儀式は不要・・・お前たちは・・・」

 

「我々の生贄だ・・・」

 

そうして現れたのは半魚人のような怪物・・・!

 

カンナ「まさか深き者がこんなところにいるとはね・・・」

 

フィーア「何ですかそれ!?」

 

フィーアちゃんが逃げながら聞いてくる。

 

カンナ「あれはクトゥルフの眷属深き者!クトゥルフをあがめて人と交わって眷属を増やす怪物だよ!」

 

ヨ―メイ「ってことは私たち捕まったら慰みものですかー!?」

 

その通りだよ!

 

アーシたちは行き止まりにぶつかってしまった!

 

カンナ「周りは海・・・絶対絶命だね・・・」

 

シディ「いや・・・俺のせいでこうなったんだ!俺がなんとかする!うおおおお!」

 

シディが火球を深き者を思い切りぶつけた!

 

深き者「ぐううう!」

 

シディ「すまんが投げ飛ばす!」

 

そのまま怪力で深き者を投げ飛ばした!

 

深き者「まさかここまで強いものがいようとは・・・」

 

投げ飛ばされる中深き者は呟いた・・・

 

カゲチヨ「うおおおお!シディすげぇよ!」

 

フィーア「やっぱりシディさんは最強ですね!」

 

ヨ―メイ「当たり前ですよ!」

 

やれやれ・・・これにて一件落着と思ったんだけど・・・

 

ズガンっ!

 

そうして船はどこかに激突した!

 

カンナ「なんかの都市・・・?」

 

ヒサメ「か、カンナちゃん・・・あれ・・・!」

 

そうしてヒサメちゃんが指さしたところにいたのは・・・

 

カゲチヨ「か、怪物じゃねーか・・・」

 

ヨ―メイ「あれって・・・」

 

フィーア「ここがルルイエでこの巨大な怪物は確実に・・・」

 

あはははは・・・デカすぎでしょ・・・

 

sideヒサメ

 

ヒサメ「はっ!」

 

私たちが目覚めたのはカレコレ屋だった・・・

 

ヨ―メイ「うーん・・・いつの間にか寝てたみたいですね・・・」

 

フィーア「ZZZZ・・・・」

 

カンナ「ルルイエが・・・・」

 

カゲチヨ「やめろ・・・」

 

シディ「ぐうう・・・」

 

夢で良かった・・・

 

ールルイエにてー

 

クトゥルフ「・・・次はない・・・」



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鬼に支配されると?

sideカゲチヨ

おぉ!久々に100万再生超え出たぞ!やっぱりこの路線は強いな・・・やるしかないな・・

 

カゲチヨ「あちいい!」

 

ー翌日ー

 

子ども「ねぇねぇ、その首の番号・・・何?」

 

カゲチヨ「あれはまだ・・・俺がお前くらいの年のころだ。」

 

ー回想ー

父と慕う彼は親ではない、ともに暮らす彼らは兄弟ではない。

ここ、プレデター=フィールドハウスは孤児院で俺たちは孤児、そう思ってた・・・

 

カゲチヨ「起きろー!朝飯だぞー!」

 

俺は年下の子供たちを起こす。

 

子ども「カゲ―、ボタン止めて~。」

 

子ども「わーん!ゴブがぶった~!」

 

ゴブ「ぷぎゃー!」

 

はいはい、順番に行くから・・・

 

ヒサメ「こーら、それはゴブの宝物でしょ?返さないとだめだよ。」

 

子ども「ヒサメ・・・分かったよ・・・」

 

シディ「お前も手を出すのは良くない。せっかく里親が決まったんだ。がっかりさせないようにな。」

 

ゴブ「ハウスの評判を落とすことはしねーよ!」

 

エイファ(パパ役)「三人ともすっかり最年長らしくなりましたね。」

 

ヒサメ「えへへ、そう?」

 

シディ「うむ、兄妹の面倒を見るのは当然だ。」

 

カゲチヨ「でも・・・」

 

子ども「うわぁーん!」

 

またか・・・

 

子ども「フィーアお姉ちゃんが抱き着いて離さないよー!」

 

フィーア「今日も可愛いですねー!シディさんの次に結婚したいです!」

 

エイファ「彼女は性癖も大人になっている気がします・・・」

 

ヒサメ「フィーアちゃん・・・あれさえなければ私たちよりしっかりしてるのに・・・」

 

カゲチヨ「アイツが一番ハウスの評判を落とさないか心配だな・・・」

 

そしてここでは毎日のテストを受けていた。

 

エイファ「シディ・・・また零点だね・・・もうちょっと頑張ろうか。」

 

シディ「うむ、わかった!」

 

フィーア「シディさんの魅力は別にあります!気にしなくていいんですよ!」

 

エイファ「フィーアはまた100点だね。」

 

本当にシディと年下にに盲目じゃなければな・・・

 

そして自由時間は鬼ごっこをした。

 

シディ「カゲチヨはしないのか?」

 

カゲチヨ「疲れるから嫌だ。」

 

ゴブ「今日でお別れなんだから一緒に遊ぼうぜ!」

 

わかったよ・・・

 

これが俺たちの日常と思っていたがある日・・・

 

カゲチヨ「ったくゴブの奴宝物を忘れてくなんて。」

 

シディ「ゴブリン界のカリスマ、武者小路ゴブアツの写真・・・これがないとあいつは絶対泣くな。」

 

ヒサメ「今ならまだ間に合うよ。あのトラックだ!」

 

フィーア「勝手に行動していいんでしょうか・・・」

 

俺たちは忘れ物を届けにトラックに行ったが・・・

 

カゲチヨ「は・・・?」

 

あったのはゴブの死体だった・・・

 

フィーア「誰か来ますよ!」

 

俺たちは車の下に隠れたが・・・

 

鬼「ゴブリンか・・・なかなかうまそうだ。この農園の肉は質が良い。」

 

エイファ「ありがとうございます。次の出荷はレアもの・・・混血四体の予定です。」

 

鬼「ほう・・・混血か。期待しているぞ。」

 

たった一つの事実が現実すべてを覆すことがある。

首のナンバーは商品管理のための識別番号、俺たちは食べられるために育てられていた。

 

大好きなパパですら敵だった。

 

エイファ「誰かにハウスの秘密を知られたか・・・一刻も早く見つけ出さねばな・・・」

 

ー回想終了ー

 

子ども「う、嘘だよね・・・」

 

カゲチヨ「安心しろ。この話には続きがある。」

 

ー回想ー

 

カゲチヨ「このままじゃ俺らに大人になるなんて未来はない!」

 

ヒサメ「絶対に逃げなきゃ・・・!」

 

シディ「だがどうやって・・・」

 

フィーア「何かしらの戦略を練らないことには・・・」

 

エイファ「おはよう皆、今日はよく眠れたかな?」

 

ヒサメ「おはようパパ!よく寝たよ!」

 

シディ「カゲチヨはまだ眠そうだな。」

 

フィーア「夜更かししてるからですよ。」

 

エイファ「今日はずっと部屋にいたんだね。」

 

ー部屋ー

エイファ「そう簡単に尻尾は出さないか・・・手ごわいな。生き残るのは僕だ!役に立ってもらうぞ。秘密を知った子供を見つけ出して出荷まで監視するんだ!」

 

ー翌日ー

 

エイファ「皆に紹介しよう。新しい兄弟とシスターだ。」

 

カンナ「初めまして、よろしくね。皆!」

 

こうして俺たちの命がけの鬼ごっこがはじまった・・・

 

ー回想終了ー

 

ヒサメ「いや何でだよ!」

 

シディ「カゲチヨパクりはダメだぞ・・・」

 

フィーア「それで本物の焼きごてで刺青入れるとか馬鹿でしょ・・・治るから良いかもしれないですけど・・・」

 

おぉ!

 

カゲチヨ「ヒサ!シディ!フィーア!良いところに来た!お前らもこの識別番号を・・・」

 

カンナ「カゲチヨ~?何でアーシがシスター役なの・・・?」

 

いやー・・・それはその・・・

 

ヒサメ「ごめんね、カレコレ屋に何か用事だった?」

 

子ども「ううん。シディお兄ちゃんと遊びたくて!」

 

ヒサメ「なら皆で行こう!」

 

フィーア「良いですね!」

 

っておーい!

 

カンナ「カゲチヨ…回想にアーシの出番がほとんどないってどういうこと?」

 

ひぃいい!



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八尺様の恐怖

sideカゲチヨ

今日は依頼もないし暇だな・・・

学校の帰り道俺はそう思いながらカレコレ屋に向かってたんだが・・・

 

「ポポポ・・・」

 

カゲチヨ「なんか高身長な女性がいたような気がしたけど気のせいか・・・?」

 

俺はそのままカレコレ屋に向かった。

 

サトウ「聞いてくれよ!さっき身長高そうな強そうな女とすれ違ったんだよ!」

 

フィーア「サトウがそういうって・・・どのくらい高いんですか?」

 

スズキ「身長2メートルは超えてたなありゃ・・・」

 

さっき見た女の特徴と一致する話をしていた。

 

カゲチヨ「それなら俺も見たぜ。ぽぽぽ・・・って喋ってたな。」

 

シディ「そうなのか?俺は見かけなかったな・・・」

 

そうなのか・・・

 

カンナ「う~ん・・・それって八尺様じゃない?」

 

八尺様?

 

カンナ「都市伝説の一つだよ。身長が八尺、およそ240センチもある女で白いワンピースと帽子、ぽぽぽ・・・という不気味な笑い声が特徴だね。」

 

スズキ「確かに白いワンピース着てたな・・・」

 

カンナ「未成年男子が八尺様に魅入られると最後・・・連れ去られるんだって。」

 

怖すぎだろ・・・・

 

サトウ「聞く限り強そうだけど勝てるのか?」

 

カンナ「うーん・・・過去の話では倒せた報告はないし勝てないと思うよ・・・」

 

カンナがそう言った時だった!

 

「ぽぽぽ・・・ぽぽぽ・・・」

 

今のって・・・

 

スズキ「おい・・・扉の高い場所に影が映ってるってことは・・・」

 

間違いないな・・・

 

カゲチヨ「でもなんでシディは魅入られなかったんだ・・・」

 

フィーア「いや、シディさん二十歳ですよ・・・」

 

そうだった・・・

 

sideカンナ

 

やれやれ・・・ヒサメちゃんがヨ―メイと出かけた後で良かったよ・・・

 

カンナ「取りあえず一番効果的なお札を張って結界の中で一晩やり過ごす方法で行くよ。」

 

アーシは対処法を提示する。

 

シディ「だがお札なんてどこにもないぞ?」

 

そこはオカルトマニアであるアーシにお任せ!

 

カンナ「和紙と墨は用意してあるからあとはお酒・・・」

 

サトウ「普通和紙と墨の方が用意してること稀だろ・・・」

 

スズキ「流石だな・・・」

 

カゲチヨ「フフフ…動画撮影のために日本酒用意してて良かったぜ!」

 

フィーア「何のためにですか・・・」

 

カゲチヨ「シディが酔っぱらった動画で女性の視聴者を増やそうと・・・いたたたた!」

 

フィーア「良い度胸ですね・・・」

 

カゲチヨがフィーアちゃんに関節技を掛けられている間にアーシは説明を開始する。

 

カンナ「まずは水と日本酒を混ぜて・・・こうして墨を解いてから悪霊退散って書けばOK!」

 

サトウ「面白そうだな!俺もやるぜ!」

 

サトウが書き始めたけど・・・

 

フィーア「なんで喧嘩上等なんですか・・・」

 

サトウ「カッコいいだろ!八尺様もビビるだろ!」

 

カンナ「カゲチヨは・・・欲まみれじゃん・・・」

 

カゲチヨの札は登録者増加と金運上昇だった・・・

 

ドンドンドン!

 

シディ「扉を叩く音が大きくなったぞ!?」

 

カンナ「二人がふざけるからだよ・・・」

 

カゲチヨ・サトウ・スズキ「マジか・・・」

 

けどノックはぴたりとやんだ・・・

 

ヒサメ?「カゲ―飲み物買ってきたよー。」

 

カゲチヨ「ヒサが帰ってきたのか?」

 

違うよ・・・

 

カンナ「気を付けて八尺様は声を真似るから開けたら・・・」

 

サトウ・カゲチヨ「え?」

 

スズキ「もう開けてるぞ・・・」

 

ちょっとおおおお!

 

けどそれは八尺様じゃなくて・・・

 

ハト「ぽぽぽ・・・ぽっぽー・・・」

 

ハトとデカい人形だった・・・それにラジカセって・・・

 

カンナ「誰かの嫌がらせだったんだ・・・」

 

フィーア「おそらくカゲチヨかサトウとスズキをライバル視してる不良の仕業ですね・・・」

 

アーシとフィーアちゃんは言う。

 

シディ「そうか。本物じゃなくて良かったな。」

 

カゲチヨ「くそー!ビビらせやがって!」

 

サトウ「まぁ、肝試しになったな!」

 

スズキ「見つけ出してシメる・・・!」

 

けどホントにいたらいいよね~

 

ー天井ー

 

八尺様「ぽぽぽぽぽぽ・・・・・・」

 

 

 

 



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トナカイと一緒に

サンタと仕事の続編みたいな感じです。


sideカゲチヨ

俺はもうすぐクリスマスということでツリーの装飾をしていた・・・

 

カゲチヨ「あー・・・さびー・・・」

 

カンナ「ホント寒いよね。あ、シディみかん取ってくれる?」

 

シディ「あぁ、いいぞ。」

 

いやいや!

 

カゲチヨ「カンナもこたつに包まってないで手伝ってくれよ!」

 

カンナ「嫌だよ!こんな日にこたつから出ようものなら全身の血液はシャーベット状になるよ!」

 

カゲチヨ「お前火車のDNA持ってるんだから大丈夫だろ!」

 

フィーア「じゃあ、私はもっと無理ですね。雪女のDNA持ってるヒサメちゃんが手伝ったらどうですか?」

 

ヒサメ「うぅ・・・寒いけどツリーの装飾は見たいから手伝うよ。」

 

フィーア!お前も鍛錬と思って手伝え!

 

そう言おうとしたときにインターホンがなった。

そして入ってきたのは・・・

 

トナカイ「クリスマスなんて・・・くそくらえだー!」

 

なんとサンタさんのトナカイだった!?

 

フィーア「凄いぶちぎれてますよ!?」

 

カンナ「しかもトナカイにあるまじき発言!?」

 

どうしたんだ一体?

 

トナカイ「サンタクロースと働くのが嫌で出てきたんです!」

 

シディ「プレゼント配りが大変なのか?」

 

シディが聞く。

 

トナカイ「それだけじゃないですよ!プレゼントの受注・発注と管理、仕分けラッピングまで僕らが担当してるんですよ!」

 

ヒサメ「そんなに業務があったの!?」

 

カゲチヨ「って言うかサンタさんってプレゼント配るだけかよ・・・」

 

まぁ、それも大変だったけどな・・・

 

カゲチヨ「トナカイってそり引くイメージが強いから体力勝負なのかと思ってたけど雑務的なものもあるんだな・・・」

 

トナカイ「そうなんです!それに最近では徹夜続きなんです!それで僕らはサンタに労働環境の改善を求めたのですがあろうことかラッピング工場の22時完全消灯を制定したんです!おかげで真っ赤なお鼻をライト代わりに朝までラッピングですよ!」

 

カンナ「とんだブラック経営者だね・・・」

 

カゲチヨ「で、なんでここに来たんだよ?」

 

俺はトナカイに聞く。

 

トナカイ「お願いです!ここに転職させてください!」

 

はぁ!?

 

トナカイ「ここは完全フレックス制で長時間労働はたまにしかなくて依頼や動画撮影が無い時はゲームやおしゃべりで時間を潰す怠け者の巣窟って話じゃないですか!」

 

そんな評判が立ってるのかよ!?

 

ヒサメ「ほとんどカンナちゃんやカゲのせいだと思うけど・・・」

 

カゲチヨ・カンナ「うぐっ!」

 

フィーア「まぁ、やる気はあるみたいだし事務方としては心強いですよね。」

 

シディ「だがサンタさんが困るのではないか?」

 

トナカイ「お願いします!やる気はあるんです!動画の撮影企画考えてきたので!」

 

な、なんて緻密な計画書なんだ!

撮影するぞ!

 

sideヒサメ

 

公園の管理者「だからここで動画撮影するんじゃねーよ!」

 

やばい・・・この公園の管理人さんYOUTUBERに厳しいんだった・・・

 

カゲチヨ「うぅ・・・せっかく再生数取れそうだったのに・・・俺って奴は理解もまともに得られないなんてダメダメだ・・・」

 

カンナ「ダメだ・・・管理人さんの言葉ですっかりメンタルがやられてる・・・」

 

その時だった!

 

トナカイ「バカヤロー!」

 

ドカっ!

 

トナカイさんがカゲを殴った!

 

トナカイ「サンタさんも言っていたよ!アイツ等は今に凄いことをやり遂げるって!できる!アンタならできるよ!」

 

カゲチヨ「サンタさんがそんなことを・・・ありがとう、頑張るぜ!」

 

ヒサメ「そうか・・・トナカイは寒さに強い・・心をあっためるのもお手の物ってことだね!」

 

トナカイ「へへへ、任せてください!」

 

すると親子ずれがサンタさんの話をしていた・・・

 

トナカイ「・・・・」

 

シディ「本当にいいのか?」

 

トナカイ「何がですか・・・?」

 

シディ「お前がここにいたらあの子のところにサンタさんがやってこない、それが気がかりなんじゃないか?」

 

トナカイ「・・・そりゃそうです。物心ついたころからクリスマスのために一心不乱に働いてきました。それでも世界中の子供たちに夢を与えてると思うと苦労を忘れるほど嬉しくて誇らしかった・・・」

 

フィーア「だったらなんで・・・」

 

トナカイ「北欧は福祉国家・・・ワークライフバランスに対する考え方が進んだ国です。サンタさんの昔ながらの経営方針ではお咎めを受けるでしょう・・・それを早く気づいてほしかった・・・」

 

それであんなに怒って・・・

 

トナカイ「なんとしてもサンタさんには子供たちに夢を与える素晴らしい仕事を失って欲しくなかったんです!」

 

トナカイさん・・・

 

サンタ「話は聞かせてもらった・・・」

 

カンナ「サンタさん!?」

 

いつの間に来てたんだ!

 

サンタ「トナカイ・・・すまなかった。儂は昔ながらのやり方にこだわるばかりで時代に追い付いていなかったようじゃ。」

 

トナカイ「サンタさん・・・!」

 

サンタ「これからは深夜残業もつけるしもちろん運装地にプレゼントを届けるときは危険手当をつける。だからもう少し頑張ってくれるか?子供たちのために・・・」

 

トナカイ「はい・・・皆さん。短い間でしたが本当にお世話になりました!」

 

良かったね・・・

 

カゲチヨ「あー・・・今日の分の給料出さないといけないんだけど現物支給でもいいか?」

 

トナカイ「はい。」

 

フィーア「ヤヨイちゃんに作って貰った手紙仕分け機械と私とカンナちゃん、ヒサメちゃんで編んだ特製のマフラーです!」

 

シディ「俺とカゲチヨからはクッキーだ、休憩の時に食べてくれ。」

 

カゲチヨ「形が不格好だけどな・・・」

 

トナカイ「ありがとうございます!」

 

サンタ「ありがとうな。お前たちには借りが出来た。プレゼント楽しみにしておれ。」

 

そうしてサンタさんは帰っていった・・・

 

シディ「無事に仲直り出来て良かったな!」

 

カンナ「そりゃできるでしょ!だってトナカイだけにサンタ と仲いい(となかい)だもん!」

 

カゲチヨ「メリークリスマス!」

 

 



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巨乳の苦労

sideシディ

俺はカレコレ屋に向かっていたのだが・・・

 

シディ「ん?名無し?」

 

カレコレ屋のポストに手紙が入っていた・・・

 

sideカゲチヨ

 

シディがポストに入っていたという手紙を持ってきた。

 

シディ「私は胸が大きいのですがそのことで苦労も多いです。でも皆その苦労を分かっていないので苦労があるということを分かって欲しいです!聞いていただけないでしょうか?」

 

なんか怒ってるようにも聞こえるけど・・・

 

シディ「これがカレコレ屋の前にあったんだ。」

 

ヒサメ「依頼なの?」

 

シディ「名無しだった。」

 

フィーア「センシティブな内容ですし恥ずかしかったんでしょうね。」

 

まぁ、フィーアの言う通りだな・・・

 

カゲチヨ「っていうかよく漢字読めたなシディ。」

 

シディ「全部ひらがなだったからな!」

 

カゲチヨ「何?差出人爆乳小学生?」

 

カンナ「でも差別するわけにはいかないでしょ?」

 

わかってるけどさ・・・

 

カゲチヨ「俺アドバイスなんて出来ねーよ?」

 

ヒサメ「素直な意見だけ言ってくれればいいから。」

 

じゃあ・・・

 

カゲチヨ「おっぱいがみたいです。」

 

フィーア「とりゃ!」

 

ズガっ!

 

ですよね・・・

 

sideヒサメ

 

シディ「最初はまず似合う服が少なくて大変です、らしいぞ。」

 

結構気を使うんだよね・・・

 

カンナ「そう!ダボっとしたのは太って見えるしタイトめにしすぎるとラインが出すぎて面倒だし!」

 

カゲチヨ「カンナが叫んでる・・・」

 

それだけ大変ってことだよ・・・

 

シディ「ヒサメやカンナはタイトめなものに緩めのものを着ているな。」

 

カゲチヨ「フィーアは鎧着てるから参考になんねーだろ。」

 

フィーア「失礼な!鎧を着てればいざというとき急所を守れますし体のラインもある程度隠せるんですよ!」

 

シディ「うむ、治安の悪くなったこの世界ではいいファッションだな。」

 

確かにそうかも・・・

 

カゲチヨ「まぁ、何を着ても自由だろ。それで本人が害を被るような社会は間違っている!」

 

カンナ「カゲチヨが珍しく社会派な名言を!」

 

カゲチヨ「だから中学で、包帯と鎖を巻いてた俺をあざ笑ったアイツ等は間違ってるんだ~!!」

 

ヒサメ「誰にでもあることさ、涙拭けよ。」

 

私はそっとカゲに肩を置いて慰めた。

 

sideフィーア

 

シディ「次は肩が凝って大変です、だそうだ。」

 

ヒサメ「単純に重いっていうのはあるよね。Fカップで片胸800グラムあるって言うから。」

 

カンナ「両胸だと小玉メロン二個分なんだよ。」

 

カゲチヨ「しんどそうだな・・・」

 

フィーア「筋トレの時も邪魔ですし猫背にもなるしでいいことないですよ。」

 

全く、トレーニングしてて姿勢が悪くなるとか冗談じゃないですよ!

 

シディ「楽しい楽しい運動ができないなんてかわいそうだ・・・そうだ!俺が常に後ろから支えてあげよう!」

 

ヒサメ「やめて捕まる。」

 

でもシディさんに支えられるならスタイルが良いのも悪くないですね・・・

 

カンナ「なんかまたいやらしいこと考えてる顔だ・・・」

 

sideカンナ

 

シディ「次は汗が胸に溜まって夏場かゆくなります、だそうだ。」

 

カンナ「あせもにもなるしお肌の大敵だよ!」

 

カゲチヨ「またカンナの切実な叫び・・・」

 

ヒサメ「でも私がいるから部屋にいれば皆温度調節できるでしょ?」

 

確かにそうだけどさぁ・・・

 

カンナ「アーシの能力なんて悪化させる能力だからなぁ・・・」

 

フィーア「走って汗を吹き飛ばすのはどうですか?」

 

フィーアちゃんそれまた汗溜まるループにハマるから・・・

 

sideカゲチヨ

 

シディ「胸が大きいと可愛い下着が少ないです、と書いてある。」

 

そうなのか?

 

ヒサメ「ダサい下着しかないからね・・・」

 

シディ「その感覚俺にはわからないな・・・」

 

はっ!

 

カゲチヨ「アイデア降りて来たぜ!俺達で胸が大きい人用のイケてる下着を作ればいいんだよ!需要もあるし、女性に貢献したことでカレコレ屋の名声も高まるぜ!」

 

カンナ「どんなのにするつもり?」

 

こうだ!

 

ヒサメ「何でヒーロー見参させてるの変身なりきりブラか!」

 

シディ「カッコいい・・・」

 

フィーア「シディさん・・・流石にないですよ。」

 

そうして最後の相談になった・・・

 

シディ「最後は男の人に変な目で見られてムカつきます!!だそうだ。」

 

やっぱり怒ってる?

 

ヒサメ「胸が大きいと色々イメージがつくみたいだよ。エロいとか軽い女とか。」

 

カゲチヨ「全部迷信だけどな。」

 

まぁ、あるあるだよな・・・

 

シディ「わからんな、この世界にはもっと変わった姿の奴らが沢山いるのに。」

 

フィーア「シディさん・・・流石です!」

 

二人とも相変わらずだな・・・

 

カゲチヨ「俺は・・・正直興味あるよ。視線が行っちゃうときもあるしでもそういう悩みもあるのか・・・不快な思いさせないように気をつけないとな・・・」

 

カンナ「おー!カゲチヨ紳士!でもカゲチヨはアーシたち以外の女子とは視線が泳いで胸見れないし大丈夫だよ!」

 

カゲチヨ「ヒデぇ!?」

 

ヒサメ「目線泳いでたら別の問題が発生しそうだけどね・・・・」

 

そうして相談は終わった・・・

 

sideヒサメ

 

シディ「それにしてもこの手紙の差出人は誰だったんだ?」

 

え!?それは・・・(手紙を書いた人)

 

カンナ「誰でもいいでしょ・・・」(シディでも読めるようにひらがなにした人)

 

フィーア「女性ならあるあるですし・・・」(カレコレ屋のポストにシディが来る時を把握していれた人)

 

シディ「ん?このにおいは三人の・・・」

 

カゲチヨ「もうこの話は終わりでいいだろ。な、三人とも。」

 

ヒサメ「うん、猫背気味だから直さないと!」

 

カゲ、ありがとう!

 

 



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人体から出てきたもの

今日は不老不死になったらどうなるかの異宙人にオリジナルの名前で出します。


sideヒサメ

今日は妖精王の森にある湖で遊ぶことになった!

 

ヒサメ「やっほー!楽しい!」

 

私は氷の滑り台を作って遊んでいた。

 

フィーア「涼しいですね。」

 

シディ「あぁ、魚もいるぞ。」

 

シディとフィーアちゃんも楽しそうだ。

 

ヨ―メイ「皆さん元気ですね・・・」

 

カゲチヨ「そうだな・・・木陰が多いと言ってもアウトドアは苦手なんだよな・・・」

 

カンナ「ヨ―メイもカゲチヨも泳いだ方が良いよ?いつまた鮫に襲われるかわからないんだから!アーシが泳ぎ方教えてあげる!」

 

ヨ―メイ「カンナさんの泳ぎ方が参考になるかはわかりませんけど・・・ありがとうございます。」

 

カゲチヨ「だな・・・備えておいて損はねーだろ。」

 

そうしてカゲとヨ―メイちゃんも泳ぎの練習をしてたんだけど・・・

 

ヨ―メイ「カンナさんの指導のおかげで深く潜れるようになってきましたよー!カゲチヨさん!潜水対決です!」

 

カゲチヨ「おいおい!調子乗ったら…」

 

ズボッ!

 

ヨ―メイ「んぎゃあぁあ!?」

 

カンナ「やっぱり・・・」

 

ヨ―メイちゃんの悲鳴が森に響いた・・・

 

sideカゲチヨ

そうして俺たちはヨ―メイを森の病院に運んだんだが・・・

 

カンナ「まさか潜水した時に突き出したお尻にウナギが入るなんてね!」

 

ヒサメ「体長50センチメートルだったよね・・・お父さんもユカちゃんもいなかったから手術になったし・・・」

 

フィーア「前々からヒサメちゃん並に不運を引き寄せるとは思ってましたけどここまでとは思いませんでした・・・」

 

ヨ―メイ・ヒサメ「どういうこと!?」

 

カゲチヨ「でもこういうことが起こるのも事実なんだよな・・・」

 

シディ「どういうことだ?」

 

カゲチヨ「お腹の異常を訴えて運ばれた腸内から生きたウナギが摘出されたように事例は世界各地で報告されてるんだよ。原因は尻からウナギを入れたからだけどな・・・」

 

カンナ「何でそんなことするの?」

 

カゲチヨ「便秘に効くとかポルノをみたとか・・・そんな感じだよ。」

 

そうしていると医療班に配属されたヤクナと不老不死の異宙人・・・エタナがやってきた。

 

エタナ「凄い刺激的で良さそうだよね~!」

 

いやいやそんなことないと思うぞ・・・?

 

ヤクナ「生きたウナギを肛門から挿入したらウナギは出ようと腸に入って内臓を攻撃します。ヨ―メイさんは幸いかじられてませんでしたけど下手したら死んでいたかもしれませんね。」

 

ヨ―メイ「マジですか!?」

 

悪運は強いよな・・・

 

ヨ―メイ「これからは調子乗らないようにします・・・」

 

まぁ、無事で良かったよ・・・

 

sideカンナ

 

そうしてアーシたちはヨ―メイの看病をすることになった。

 

ヨ―メイ「あー・・・なんで食事がおかゆとか流動食なんですか・・・」

 

シディ「一応大事を取って胃腸に優しいものにしているんだ。」

 

フィーア「でもゼリーとかプリンとか出てきて羨ましいですね!」

 

ヨ―メイ「どこが羨ましい・・・げほっ!」

 

なんとヨ―メイちゃんがいきなりせき込みながら吐血し始めたの!

 

ヒサメ「何が起きてるの!?」

 

取りあえず人を呼ばないと!

そうしてヨ―メイは手術を受けたんだけど・・・

 

ヤクナ「ヨ―メイさん・・・貴方の体は一体どうなってるんですか?」

 

ヤクナが呆れたように言ってきた。

 

シディ「ヨ―メイはどうして吐血したんだ?」

 

シディが聞くと驚きの答えが返ってきた。

 

ヤクナ「症状からして肺がんを疑ったんですけど肺は健康そのものでした。けど肺の中にモミの木の葉が生えてたんです・・・」

 

モミの木!?

 

カゲチヨ「そういえばモミの木の葉が生えて毛細血管を傷つけるって話聞いたことあるな・・・」

 

そうなんだ・・・

 

ヤクナ「おそらくどこかで吸い込んだ種子がそのままヨ―メイさんの中で成長してしまったんでしょう。」

 

ヨ―メイ「そういえば精神の回復を図りたくて妖精王の森に来た時一人で佇んでいたからですかね・・・」

 

フィーア「何やってるんですか・・・」

 

ヤクナ「今後そういうことは控えてくださいね・・・」

 

sideフィーア

 

そうしてまたヨ―メイは入院することになったんですけど・・・

 

ヨ―メイ「なんかお腹に違和感があるんですよね・・・」

 

シディ「念のために見てもらった方が良いんじゃないか?」

 

シディさんの言う通り見てもらうと・・・

 

ヤクナ「すみません・・・どうやら手術の時の医療器具が残ったままだったみたいです・・・」

 

カンナ「完全に医療ミスじゃん・・・」

 

ヤクナ「ホントに申し訳ありません・・・稀に見る症例だったから報告書とか書いててバタバタしてました・・・」

 

ヨ―メイ「うぅ・・・どこまで不運なんですか・・・」

 

カンナ「そういえば医療器具が入ったまま縫合してしまうことがあって800件くらい起きてるって聞いたかも・・・」

 

そんなに多いんですね・・・

 

ヤクナ「とにかくすぐに摘出します・・・」

 

sideカゲチヨ

 

ヨ―メイ「入院期間がどんどん伸びてる感じがします・・・」

 

全くだな・・・

 

ヤクナ「今回は本当に申し訳ありませんでした!お詫びに私の開発した回復薬を上げます。」

 

おぉ!なんか凄そうな薬だな!

 

ヤクナ「どんな傷でも数日で全快するんですよ!」

 

なんか聞いた感じだと怪しさしか感じないけど・・・

 

カンナ「惚れ薬の時でヤクナの薬の効果は検証済みだし大丈夫だよ・・・う…頭が・・・」

 

俺もあの惚れ薬を思い出すと頭が・・・

 

ヨ―メイ「じゃあ飲みます・・・」

 

そうして数週間たったころ・・・

 

ヨ―メイ「いたたたた!痛いです!何かがお腹の中で動いてます・・・」

 

ヨ―メイのお腹が膨れだしたんだ!

 

ヤクナ「これは・・・・植物型の怪物・・・?まさかモミの木と一緒に異宙の植物の木の花粉を吸ってしまってそれが回復薬で成長してしまったみたいです!」

 

マジかよ!

 

ヤクナ「取りあえず急いで取り出します!」

 

そうして取り出された植物は・・・苗からすぐに成長した!

 

怪物「きしゃぁああ!」

 

ヒサメ「なんて見た目なの・・・・」

 

腕がハエトリグサで頭がウツボカズラ、胴体がドロソフィルムでできた奴かよ・・・

 

怪物「きゃああ!」

 

襲い掛かってきやがった!

 

カンナ「ハエトリグサの手に捕まったらだめだよ!」

 

カゲチヨ「分かってる!」

 

ボウっ!

シュルシュル!

 

俺とカンナは血液を炎の縄で一気に拘束!

 

フィーア「厄介な腕と粘液を吹き飛ばしましょう!」

 

ヒサメ「はぁあ!」

 

ザクッ!

パキパキっ!

 

フィーアが腕を振って衝撃波で腕を切り落とし、粘液を吹き飛ばしたところをヒサが氷で攻撃!

 

怪物「くきゅうう・・・」

 

シディ「すまんが燃えてくれ!」

 

シディが太陽の炎のパンチで倒した!

 

ヨ―メイ「倒したんですね・・・」

 

ヨ―メイ!

 

カンナ「無事だったんだ!」

 

ヤクナ「早期摘出が幸いして回復薬でこの通りです。」

 

ヨ―メイ「もう入院はこりごりです・・・」

 

そうだな・・・



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百合ゲーに起きた惨劇・・・

黒い幻想さんとのコラボの後日談みたいな感じでモデルは鷹の爪団のポイポンです。
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=18988387&comment_id=40974173


sideカゲチヨ

今日の依頼はユカからの依頼だった・・・

 

ユカ「実はこのゲームをしばらく預かって欲しいんです。」

 

そう言って渡されたゲームソフトにはヒサたちやヨ―メイが写っていた!?

 

ヨ―メイ「どういうことですか!?」

 

ユカ「実はこれはフラグちゃんたちの協力もあって出来たゲームで魔王ホルス―ドドラゴンにさらわれたヨ―メイ姫を勇者ユカと混血女性たちが救い出して伴侶にするゲームなんです。」

 

ヒサメ「フラグちゃんたちの血と汗と涙の結晶・・・!」

 

ユカ「取りあえず売り出す準備もできて私もお父さんに自分の分を楽しもうと思ったんですけど急ぎでやらないといけない仕事があるので預かってて欲しいんです。暇ならやって感想を聞かせてください。」

 

フィーア「私たちに肖像権はないんですね。」

 

ユカ「壊したらただじゃ起きませんよ?」

 

カンナ「壊さないよ!」

 

そう言ってユカは出ていった・・・

 

カゲチヨ「取りあえずやってみるか・・・」

 

俺たちはプレイしてみたんだが・・・

 

カンナ「おおお!凄い面白いよ!」

 

カゲチヨ「混血男性陣も女体化しているところは一言申したいけどかなり臨場感あるな!」

 

シディ「二人ともすっかりはまっているな。」

 

ヨ―メイ「でも本当に皆さんの能力とかが実際に出せて楽しいですね・・・」

 

あ、クリア後の百合シーンに・・・

 

ヨ―メイ「ぎゃあああ!わ、私の裸!?やっぱり一言申してきます!」

 

ヨ―メイがゲームソフトを取り上げてしまった!

 

カンナ「ちょっと!今良いところなんだから返してよ!」

 

カゲチヨ「そうだぞ!」

 

ヨ―メイ「嫌です!」

 

俺たちは取っ組み合いになった!

 

ヒサメ「ちょっと!狭い部屋でそんな暴れたら・・・」

 

ガッシャ―ン!

 

フィーア「突然扉からコンドルが現れましたー!」

 

何でだよ!っていうかそのままゲーム機を持って行っちまった!

 

パっ

 

シディ「落としたぞ!」

 

よ、よかった壊れて・・・

 

グシャ

 

ヨ―メイ「トラックが踏みつぶして・・・」

 

グシャゴシャ!

 

ここトラック通りすぎじゃね・・・?

 

作業員「さー、あなほるっぺ。」

 

工事の作業員がドリルで・・・

 

ズガガガガ!

 

作業員「おーい、穴ほるところそこじゃないぞ。」

 

作業員「あー行けねー」

 

・・・・・・・・・・

 

sideカンナ

アーシたちは急いで欠片を拾ったけど・・・

 

カンナ「こんなバラバラの欠片に・・・」

 

ヨ―メイ「取りあえず接着剤で形だけでも・・・」

 

カゲチヨ「ああ・・・」

 

私たちはなんとかくっつけようとしましたけど・・・

 

ヒサメ「不気味な塊が出来た・・・」

 

カゲチヨ「ahhhhh-!」

 

フィーア「カゲチヨがセイレーンみたいな悲鳴を・・・」

 

どうすれば・・・はっ!

 

カンナ「皆!」

 

ー深海にゲームソフトが!-

 

ー個人的に何が問題なのか?-

 

―薄くなったつむじにこのゲーム機を・・・-

 

カゲチヨ「グッドアイデア!」

 

そうしてユカに伝えたけど・・・

 

ユカ「んなわけないでしょー!」

 

第八形態+雪女の冷気+えんらえんらの煙

 

氷煙の牢獄(アイススモークプリズン)

 

絶対零度の煙の牢獄で反省することになりました・・・



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ぼったくりバーに潜入

sideカゲチヨ

俺とフィーアはとある理由で繁華街を歩いていた・・・

 

店長「お兄さん、お姉さんちょっと!」

 

俺はサングラスをかけた客寄せの男に引っかかった・・・

 

店長「二人ともカップルですか?実は安い店案内してますよ!おつまみもドリンクも良いのを用意してますから!」

 

そうして俺たちは店に入った・・・

 

sideフィーア

 

店長「お客さんたちラッキーですよ!3000円ポッキリで飲み放題なんですから!」

 

そうして店員を見てみると・・・

 

フィーア「可愛いですね・・・」

 

カゲチヨ「そうか!?」

 

クラゲのような異宙人が接客していた。

 

店員「お兄さんたちこういうお店初めて?」

 

カゲチヨ「はい・・そうっすね・・・」

 

フィーア「露骨のテンション下がってますね・・・緊張してます!」

 

でも、こういうところってテンション上がりますね!

 

フィーア「カゲチヨ!飲みますよ!私は酒豪を目指してるんです!もろ酔いを100杯飲みますよ!」

 

カゲチヨ「いや、お前弱いんだからまずは二杯を目指せよ・・・」

 

何ですってー!!

 

sideカゲチヨ

 

フィーア「ここの机の材質高級そうですね~!割って本物の木か確かめて良いですか?」

 

やっぱりテンション高くなった!?

 

店長「お兄さんは全然飲んでないじゃないですか!」

 

カゲチヨ「あんま喉乾いてなくて・・・」

 

店長「ささ、これもどうぞ!」

 

なんか怪しげな見た目な飲み物が来た・・・

 

カゲチヨ「頼んでないっすけど・・・」

 

店長「恐怖の地獄ジュースっす!サービスっす!」

 

カゲチヨ「これをサービスに選ぶセンスえぐいっすね・・・」

 

店長「恐縮っす!」

 

褒めてないんですけど・・・

 

店員「アタシにもちょうだい。」

 

そういえば・・・

 

カゲチヨ「女の子のはいっぱいまでセット料金に含まれるって言ってましたよね。」

 

店長「そうっすよ。」

 

ならいいんだけど・・・

 

店員「喉乾いちゃった~!」

 

何でこの店員俺に絡んでくるんだ・・・フィーアの方が乗ってきやすいだろ・・・

俺は拒もうとしたが・・・

 

店員「どこ触ってるのよ!」

 

なんか体のどこかを触ったらしく怒られてしまった・・・

 

フィーア「カゲチヨセクハラですかー?っていうかクラゲが沢山いますけどおつまみですか?」

 

店員たち「ひぃ!?」

 

フィーア・・・ナチュラルにこえーよ・・・

 

結局フィーアもべろんべろんだったので会計にしたのだが・・・

 

店長「ありがとうございます!20万1000円になりまーす。」

 

なっ・・・高い・・・!

 

カゲチヨ「初回3000円ポッキリって言ってたじゃないすか!」

 

店長「全部正規料金っすよ。」

 

カゲチヨ「氷代2万円とかもおかしいしおつまみも頼んでないっすよ!」

 

フィーア「そうですよ~!せめて値引きで20万円引きにしてください~!」

 

店長「それ千円じゃねーか!ふざけるなよ。楽しむだけ楽しんどいて払わないっていうなら・・・」

 

フィーア「カゲチヨ~!酔い覚ましに運動したいんでこの店長の顔ジャガイモにしてもいいですか~?」

 

フィーア・・・それは・・・

 

カゲチヨ「良いんじゃねーか?」

 

店長「あぁ!?舐めてんじゃねーぞ!」

 

店長は殴りかかってくるけど・・・

 

フィーア「おぉ!スローモーション!」

 

フィーアは酔拳みたいにつかみどころのない動きで躱して・・・

 

フィーア「お願いです~千円ははらいますからー!」

 

ズガァン!

 

店長「ぎゃぁああ!?」

 

店長の顔面に一発入れて気絶させちまった・・・

 

sideヒサメ

 

私たちはカゲとフィーアちゃんのいるお店に目的を達成したので行った。

 

カゲチヨ「こっちも無事完了したぜ。」

 

カゲの言う通り店長と思われる人は完全に拘束されていた。

 

店長「お前ら・・・何ももんだ・・・」

 

店長は鼻が陥没した状態で話す。

 

カゲチヨ「俺たちはカレコレ屋、何でも屋で依頼で来てたんだ。」

 

カンナ「ま、依頼人から奪った者はもうこの通り手元にあるよ?」

 

店長「なぁっ!?」

 

カンナちゃんが見せたのは腕時計だった。

 

フィーア「その場で払えないと金目の物奪って換金するまで店に置いてるのは知ってましたので。」

 

私が渡した酔い覚ましで完全に戻ったフィーアちゃんが言う。

 

ヒサメ「警察が来るまでここで放置でいいんだよね?」

 

カゲチヨ「あぁ、店員もフィーアの拳の威力に完全に怯えてるしな。」

 

店員たち「あばばば・・・」

 

フィーア「お恥ずかしい・・・」

 

哀れだね・・・

 

そうして依頼人に時計を返した。

 

依頼人「お金だけだったら泣き寝入りしていたかもしれません・・・でもこの時計は祖父の形見で・・・本当にありがとうございます。」

 

カゲチヨ「金より大切なものあるよな。その時計いつまでも大切にな。」

 

依頼人「はい・・・!」

 

そうして私たちは帰り道を歩いた。

 

ヒサメ「カゲも偶には良いこと言うじゃん。」

 

カゲチヨ「たまには余計だっつーの!」

 

フィーア「あーあ・・・また二杯行く前に酔っぱらっちゃった・・・酒豪になりたいのに・・・」

 

カンナ「無理でしょ・・・」

 

まぁ、フィーアちゃんも大活躍だったよね。

 

カゲチヨ「あぁ!?初回料金で払った二人分6000円・・・回収するの忘れてた!」

 

カンナ「ふふふ・・・アーシがそんなことに気が付かないと思った?じゃじゃーん!」

 

なんとカンナちゃんが六千円持っていたの!

 

カゲチヨ「カンナ流石だぜ!」

 

カンナ「じゃあお金で買えないもの友情を深めにこの六千円で本当の格安店にレッツゴー!」

 

カゲチヨ「うぐぅ!?依頼人にいいこと言った半面取り返しにくい・・・」

 

カンナちゃん策士だね・・・



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メンタルケア方法

テイペンのものを参考にしました。


sideカゲチヨ

 

ヒサメ「カゲ、この依頼お願いね。」

 

フィーア「サボってませんよね?」

 

あー・・・毎日毎日依頼ばっかり・・・

 

カゲチヨ「やってられるかー!」

 

sideカンナ

 

カゲチヨが突然カレコレ屋や学校に来なくなったので様子を見に来た。

 

カンナ「大丈夫?自分の部屋に閉じこもって。」

 

カゲチヨ「ヒサたちが依頼押し付けてきてメンタルに来てる・・・」

 

カンナ「そりゃ、コンピューター関係はヒサメちゃんのハッキング以外ならカゲチヨが一番できるしそれにいつも依頼サボろうとしてるしわ寄せが来たんでしょ?シディにもできない依頼もあるんだからそれで活躍できるチャンスだよ?」

 

カゲチヨ「だとしても忙しすぎてメンタルに来てる・・・」

 

しょうがないな・・・

 

カンナ「アーシが一日お世話してあげるからそれで頑張って。」

 

カゲチヨ「いいのか!?」

 

メチャクチャキラキラしてる・・・

 

カゲチヨ「カンナの料理楽しみだぜ!ヒサはあんまり料理しないし」

 

ヒサメちゃんいないからって下手なの言わなくてもいいのに・・・

 

カンナ「まずは暖かい飲みものでも飲んでリラックスしようよ!体が冷えてると心も参るからね。」

 

カゲチヨ「そうだな・・・って辛い!なんだこれ!?」

 

カンナ「シャバシャバのカレー。」

 

カゲチヨ「優しさだよな・・・?」

 

sideカゲチヨ

 

カンナ「っていうかお風呂入ってる?くさいよ。」

 

カゲチヨ「そういえば忙しかったのもあって風呂に入ってなかったな・・・」

 

カンナ「清潔にしてないと心が荒むよ。アーシが沸かしてあげるから入って来て。」

 

やっぱ女子力は高いんだよな・・・

しばらくして俺は風呂場に入ったんだが・・・

 

カゲチヨ「なぁ・・・これお湯の水真っ赤なんだけど・・・」

 

カンナ「トマト風呂!リコピンでお肌にも目にも良いよ!」

 

俺にはうってつけの風呂ってことね・・・

そうして入り終わった後は部屋でくつろいでたんだが・・・

 

カンナ「あははは!面白い!」

 

メチャクチャくつろいでるな・・・

 

カンナ「好きなテレビや心地いい映像を見ると落ち着くよ。カゲチヨも見たら?」

 

そうだな・・・

 

カゲチヨ「っていうかお前は何見て・・・」

 

ーITー

 

ームカデ人間ー

 

ETC・・・・

 

 

カンナ「落ち着くよね・・・」

 

カゲチヨ「落ち着くどころか命の危険を感じる・・・!」

 

sideカンナ

 

さて、テレビも見て気分も落ち着いたし・・・

 

カンナ「早速料理しちゃおう!」

 

カゲチヨ「この流れで包丁持つのやめてくれ。」

 

さて!早速カゲチヨの好きな・・・

 

カンナ「里芋の煮っころがしとか鮭の焼き魚とあと天ぷらに白米とか作ったよ。」

 

和食尽くしにしたよ!

 

カゲチヨ「うますぎる・・・!」

 

カンナ「これで少しは元気出たでしょ?明日からカレコレ屋に来てね。」

 

カゲチヨ「ありがとな・・・」

 

涙ぐんでる・・・

 

sideヒサメ

 

カゲチヨ「この依頼やってきたぜ!次の依頼に行ってくる!」

 

カゲ、バリバリ働くようになったね・・・

 

フィーア「カンナちゃん何かしたんですか?」

 

カンナ「んー?一日お世話しただけだよ。」

 

えぇ!?

 

カンナ「カゲチヨも働いてくれないとこの忙しさはヤバいからねー。」

 

ヒサメ「私もお世話した方が良いのかな・・・」

 

カンナ「じゃあ、まずは料理上手くなって。」

 

はい・・・



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sideストーリー ヒビキに似た女

自警団も出すヒビキ編お楽しみください。


sideクリス

俺の名前はクリス。

 

ヒビキ?「貴方たち誰?」

 

クリス「どうなってんだこりゃ・・・」

 

カゲチヨのトラウマを刺激することに内心ため息出すことになる王様だ。

何でこうなったかというと数分前俺たちはいつも通りトッププレデターの施設を壊滅させていた。

 

クリス「何の施設か知らないけどろくでもなさそうだし秒速で死んでくれ!」

 

ぐざっ!

 

研究員「リフジン!?」

 

九条「人の気持ちを考えられないサイコパスめ!地獄で閻魔が待ってるぞ!」

 

ぞしゅ!

 

研究員「ヘルッ!?」

 

小峠「妖精王を舐めたこと地獄で後悔する?」

 

ザシュ!

 

傭兵「サキタタズ!?」

 

そうして研究所を壊滅させた後で何か情報が無いか探っていたのだが・・・

 

「貴方たち誰?」

 

そう言って廊下の奥から出てきたのは大体小学生くらいの女の子だった・・・

けれど俺はその少女を見て度肝を抜かれた・・・

 

クリス「まんまヒビキじゃないか・・・」

 

そう、カゲチヨの初恋の人にしてレイナとアザミによってゾンビに変えられたはずのヒビキが幼くなって喋っていたのだ・・・

 

小峠「旦那、とりあえずこの子の事情を聞く方が優先かと。」

 

小峠の言う通りだな・・・

 

クリス「それで名前は?」

 

ヒビキ「ヒビキ、貴方カレコレ屋知ってる?お母さんに言われて私そこに行かないといけないの。」

 

まさか名前まで一緒とは・・・

 

九条「どうする?連れて行くのか?」

 

クリス「いきなりヒビキ似の少女が現れたらカゲチヨが困惑するだろ。とりあえず森に・・・」

 

ヒビキ「嫌!行くの!」

 

しまった!帰るとき用のワープゲートに・・・

 

sideカゲチヨ

 

俺がいつも通りカレコレ屋を出ようとしたら突然ゲートみたいなのが現れて・・・

 

ヒビキ「ついた!カレコレ屋!」

 

クリス「カゲチヨ・・・とりあえず落ち着いてね・・・」

 

九条「遅かったか・・・」

 

小峠「厄介なことになりそうだ・・・」

 

ゾンビになったはずのヒビキが幼い姿で生きてて・・・なぜかクリスたちも一緒にいた・・・

 

sideクリス

 

まぁ、来たものは仕方ない・・・

 

ヒサメ「つまりトッププレデターの施設を壊滅させたらこの子がいたってこと?」

 

俺はヒサメたちに訳を話した。

 

カンナ「でもなんでいきなりカレコレ屋に?」

 

ヒビキ「ママがここに行けって。それでこの人たちに違う場所連れて行かれそうだったから逃げてここに来た。」

 

クリス「いや、とりあえず事情聞こうとしただけだって・・・」

 

まるで誘拐犯みたいな言い方だな・・・

 

ヒビキ「一か月後に迎えに来るって言ってた。」

 

フィーア「しかしなんて立派なんでしょうか!ちゃんと泣かずに事情を話せるなんて!」

 

ヒビキ「このお姉ちゃんもしかして子供好き?」

 

よく気づいたな・・・筋金入りだぞ・・・

 

クリス「カゲチヨ、彼女はヒビキとは別人でクローンの可能性もある。下手な希望は自分を傷つけるだけだぞ。」

 

カゲチヨ「あぁ・・・名前まで同じなのは気になるけどな・・・」

 

会ったのは仕方ないし・・・

 

クリス「取りあえず協力してこの依頼に当たろう。この子がいれば鈴の吸血鬼にもつながるかもしれない。」

 

シディ「わかった、色々と準備しないとな。」

 

それなら大丈夫!

 

クリス「発信機に変えの服に絵本とかもあるよ!」

 

カゲチヨ「用意周到すぎだろ!?」

 

カンナ「その服のポケット四次元にでもつながってるの?」

 

九条「いつも驚かされるな・・・」

 

小峠「ユカのお嬢にも連絡しないと・・・」

 

こうして俺たちはヒビキを預かることにした。

 

sideカゲチヨ

 

俺たちカレコレ屋はヒビキと遊び妖精王率いる自警団たちは周りで警護ということになった。

 

ー公園にてー

 

ヒビキ「凄い早い!もっとスピード出して!」

 

シディ「うむ!行くぞ!」

 

ボティス「キモの据わったガキじゃのう。」

 

フィーア「シディさんとニケツ・・・なんて羨ましい!」

 

久我「姉貴は体デカいから乗れないんじゃ・・・」

 

セキノ「久我さん、お口チャックした方が良いですよ・・・」

 

ーカレコレ屋でー

 

ヒビキ「ヒサメさんさーもっとお肌に気遣った方が良いんじゃない?」

 

ヒサメ「え!?」

 

ヒビキ「せめて化粧水くらい塗りなよ。」

 

カンナ「よっしゃ!今日は美容品買いに行こう!」

 

ヒサメ「今から!?」

 

高砂「いいじゃないー!レッツゴーよ!」

 

ハツキ「完全に置いてけぼりですね・・・」

 

まぁ、皆すんなり受け入れてたけど・・・

 

ヒビキ「カゲ君ーおんぶー」

 

カゲチヨ「うおっ!いきなりすぎだろ!」

 

ヒビキ「こんな子供にドキドキしちゃったのー?」

 

してねぇよ!

 

ヒビキ「可愛いー!」

 

そうして二週間たつと・・・

 

クリス「なんか育ち過ぎてる気がするんだけど・・・」

 

そう・・・クリスの言う通り俺たちと同じくらいになっていた・・・

 

シディ「これが成長期という奴か?」

 

フィーア「だとしても突っ込みどころ満載ですよ。」

 

カンナ「こりゃますます本物じゃない感じがするよね。」

 

カンナの言う通りこんな成長の仕方おかしい・・・でも大きくなったヒビキはまさに俺が知っているヒビキそのものだった・・・

 

ヒビキ「大きくなっちゃった。」

 

ヒサメ「病院に連れてった方が良いのかな?」

 

カゲチヨ「病院でもわからねぇだろ・・・」

 

ヒビキ「大丈夫ですよ。痛いところもありませんから!それにママが来たら何かわかるはずです。」

 

シディ「どうする?」

 

クリス「オーナーと技術班で調べる準備くらいするから様子見だね。」

 

カンナ「取りあえず運動して体を慣らして来たら?」

 

ヒサメ「そうだね。公園くらいならいいんじゃない?」

 

クリス「まぁ、今日護衛の二人にも伝えるから・・・・」

 

カゲチヨ「俺が行くよ。」

 

クリス「おいカゲチヨ・・・」

 

カゲチヨ「大丈夫だって・・・」

 

ということで俺はヒビキと歩くことにした・・・

 

ヒビキ「カゲ君とデートしたかったのになー!見張りの人来たら台無しじゃん。」

 

カゲチヨ「マセガキが・・・」

 

ヒビキ「もうガキじゃないもーん。」

 

どうだか・・・

 

ヒビキ「チューしてあげようか?」

 

っ!?わかってるしクリスにも言われてるのに・・・俺は・・・

 

ドンっ!

 

ヒビキ「いたっ!」

 

カゲチヨ「ちょっと飲み物買ってくる!」

 

俺はヒビキから距離を取って駆け出していた・・・

 

noside

 

そうして一人取り残されたヒビキだったが・・・

 

不良「いやー課外授業とかだるいと思ってたけどこんなかわいこちゃんがいるなんてなー」

 

ヒビキ「何ですか?」

 

不良「オーこわっ!」

 

不良「おねーさんさー俺達の保険体育の授業に付き合ってくれよ。」

 

ヒビキ「・・・」

 

不良「何無視してんだよ!」

 

不良たち二人がヒビキに近づこうとしたその時だった。

 

「おいお前ら何やってる?」

 

「その人はアンタたちが絡んでいい相手じゃありませんよ?」

 

二人の男女が不良に声をかけた。

 

不良「な、なんだ!お前らは!」

 

南雲「俺は妖精王の森で2番目にフェミニストな南雲だ。」

 

ユカ「私は女性のためなら火の中水の中まで行くユカです。」

 

そう、今日見張りとして来ていたのは女性好きな南雲とユカであった。

 

不良「あぁ!?この女がどうなっても!」

 

ヒビキ「あぐっ!」

 

不良「うぎゃ!噛みついてきやがった・・・」

 

ヒビキが不良にかみついた次の瞬間には・・・

 

南雲「女の子を泣かそうとしたんだ、覚悟はできてるな?」

 

ユカ「二名様地獄にご案内~!」

 

不良「あ・・・」

 

ズガッ!グシャ!メキっ!

 

南雲とユカは不良二人に拳をめり込ませていた・・・

 

南雲「真ん中の足を切ってオネェになるか?」

 

ユカ「保険の問題です。この場合の応急処置について答えなさい。」

 

不良「救急車ぁ・・・」

 

不良「止血ぅ・・・」

 

ヒビキ「凄い・・・」

 

不良を一瞬で制圧した二人にヒビキは驚きの声を漏らしたが次の瞬間だった!

 

不良「うぅうう・・・がぁあああ!」

 

不良「ちょ・・・噛むな!ぎゃあぁあ!」

 

急にヒビキの噛んだ不良がもう一人の不良に嚙みついた!そして・・・

 

ゾンビ「うぅぅうう・・・!」

 

南雲「おいおい・・・マジかよ。」

 

ユカ「これってゾンビですよね・・・」

 

ヒビキ「なにこれ・・・」

 

そういきなりゾンビと化して立ち上がったのだ・・・



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sideストーリー デート大作戦

sideカゲチヨ

つい突き放して行っちまった・・・

俺が後悔したその時だった!

 

ヒサメ「カゲ!今ヒビキちゃんと一緒!?バッチが反応したの!」

 

カゲチヨ「!?わかったすぐ行く!」

 

ヒサメ「ユカちゃんと南雲さんがいるけど気を付けて!」

 

ヒサの電話を聞いて俺は走り出した!

 

sideユカ

私たちはいきなりゾンビになった不良たちの対応をしていました。

 

南雲「取りあえず両足カットォ!」

 

ユカ「男のゾンビは私に近づかないでください。」

 

霊槍第五形態+麒麟のスピード+ペガサスのスピード

神風の増殖(ゴッドウィンドインクリース)

 

ヒビキ「凄い・・・」

 

足をカットしたり、ずたずたにすることで倒そうとするけど・・・

 

ゾンビ「ぐおおおお!」

 

ユカ「やっぱ再生しますよねー・・・」

 

南雲「噛まれたら終わりっすね。」

 

一人ずつだと厄介だな・・・そう思っていると

 

サトウ「おらぁ!」

 

スズキ「ふっ!」

 

南雲「おぉ!モテるタイプの登場だ!」

 

サトウさんとスズキさんが現れました!

 

ユカ「どうしてここに?」

 

スズキ「課外授業でな・・・このバカがはしゃぐからこんな時間になったんだ。」

 

どうりでガラが悪いと思いましたよ・・・

 

ユカ「貴方たちに学校の生徒が迷惑かけてるんです。手伝ってもらいますよ。」

 

サトウ「いいぜ!ぶっ倒して俺の方が強いって証明する!」

 

スズキ「単純すぎんだろ・・・」

 

南雲「だがモテるタイプのガッツだ!行くぞ!」

 

カゲチヨ「皆!おくれてすまねぇ!」

 

カゲチヨさんも戻ってきたし一気に行きますよ!

 

sideカゲチヨ

 

俺達がある程度ゾンビに攻撃すると・・・

 

ゾンビ「ぐおおお・・・」

 

いきなり溶けちまった・・・

 

ユカ「新型か失敗作か・・・いずれにしても溶けた液体も分析する必要がありますね・・・」

 

カゲチヨ「離れてすまねぇ・・・無事で良かった。」

 

俺はつい抱きしめてしまった・・・

 

ユカ「あのー不良倒したりしたのは私たちなんですけど・・・」

 

あぁ・・・ありがとな・・・!

 

南雲「にしてもますますこの子を調べなきゃいけなくなったな。機材や細胞の分析にはまだ時間がかかるし噛んだらゾンビになったのも含めてな。」

 

ユカ「警備の増加も必須・・・仕方ないですね。サトウ、スズキ課外授業延長です。」

 

サトウ・スズキ「?」

 

sideフィーア

 

クリス「というわけで混血全員で警備することが決まりました!」

 

サトウ「ワクワクしてきたぜ!」

 

スズキ「はぁ・・・結局こうなるのかよ・・・」

 

ゼクス「まぁ、妥当だな・・・」

 

アハト「けど混血全員に自警団に妖精王とユカ・・・オーバーキルな気がするけど・・・」

 

クリス「何言ってるの?あのすかした鈴の吸血鬼が相手なんだからボッコボコにしてやる・・・」

 

全員(怖い・・・)

 

私たちの心は一致しました・・・

 

ユカ「まぁ、学校とかある人もいますしそれが最善ですね。」

 

クリス「分析まで時間かかるしな。厳重警戒で行く。それにGPSを全員に渡して鈴の吸血鬼、もしくはレイナが来たら張って追跡してアジトを一網打尽にする!」

 

流石徹底的ですね・・・

 

ヒビキ「なんかにぎやかになったなぁ・・・」

 

サトウ「昨日も思ったけどほんと美人だよなお前。」

 

サトウ・・・正直すぎです・・・

 

ユカ「カゲチヨさんの初恋の人の分かってても口説きたくなりますね・・・今日の警備は私ということで・・・」

 

ヤヨイ「ユカさん、貴方が口説くと話がややこしくなるのでちゃんとしてください。」

 

ユカ「はい。」

 

ユカちゃんは相変わらずですね・・・

 

カゲチヨ「狙う奴ら多すぎだろ・・・」

 

ヒビキ「カゲ君嫉妬ー?可愛い。」

 

カゲチヨ「そんなんじゃねーよ!?」

 

ヒサメ「・・・」

 

カンナ「こりゃ積極的に行かないとねー!」

 

ヒサメ「何の話!?」

 

早くも波乱の予感が・・・

 

sideカンナ

 

ヒビキ「今日はカゲ君が私の付き添いの当番だよね。私最近できた遊園地に行きたいんだけど。付き合ってくれる?」

 

カゲチヨ「おう。」

 

ヒサメ「・・・」

 

はぁ・・・全くしょうがないな・・・

 

カンナ「あー!そういえばヒサメちゃんも今日空いてたし一緒に行ったら良いじゃん!」

 

ヒサメ・カゲチヨ・ヒビキ「!!?」

 

クリス「あーそうだな、ヒビキの近辺に戦力は欲しいしな、もちろん遠くにもつかせるけど人込みに行くなら限界があるから。」

 

ユカ「そうですよ!楽しそうで羨ましいです!」

 

ということで三人の遊園地行きが決まった!

 

ヒサメ「ちょっと!二人でデートの雰囲気だったのに何で・・・」

 

カンナ「そりゃヒサメちゃんに素直になって欲しかったからに決まってるじゃん。」

 

ヒサメ「でもつけ入る隙なんてないんじゃ・・・」

 

フィーア「分かってないですね・・・隙は入るものじゃなくてこじ開けるもの何ですよ!」

 

ユカ「有名な空手家も強さとは己の意を通す力ぶっちゃけ我儘を貫く力ということを言ってたので大丈夫です。」

 

カンナ「どっちかが遊びならアーシはヒサメちゃんに身を引かせるかカゲチヨをぶん殴ってるけどどっちもそんな関係じゃなさそうだしね。ヒサメちゃんはもう少し欲望に忠実に・・・我儘になって良いと思うよ。」

 

ヒサメ「あはは・・・いつも忠実な三人に諭されちゃった・・・私頑張るよ。」

 

それでこそヒサメちゃん!

 

sideアハト

 

アハト「で、結局ついてくんだ・・・」

 

ゼクス「何で俺達まで・・・」

 

フィーア「心配じゃないですか・・・!シディさんは新しい機材を護衛する関係で見張れないみたいですしこれならカップルを装いつつ様子を見ることが可能!」

 

カンナ「結局遠巻きの護衛は必要なわけだし・・・それよりチョロス食べよう!」

 

ゼクス・アハト(ついでに楽しむ気満々だ・・・)

 

こうして僕たちは三人のハーレムデートを見つつ三人のアトラクションを楽しんだ。

 

ーお化け屋敷ー

 

ヒサメ「きゃああああ!」

 

カゲチヨ「ヒサ!落ち着け!?」

 

ヒビキ「お化け屋敷入らない方が良かったね。」

 

―ジェットコースターー

 

カゲチヨ「あばばばば・・・!」

 

ヒサメ「カゲ大丈夫!?」

 

ヒビキ「さっきと立場逆になってる・・・」

 

ヒサメ「カゲはい!傘!」

 

ヒビキ「私のに入るよねー。」

 

カゲチヨ「落ち着けって!」

 

カンナ「ラブラブですなー・・・」

 

フィーア「ふふふ・・・作戦はほぼ上手く言ってると言っていいですね・・・」

 

ゼクス「風船持ってなかったら説得力あったんだけどな・・・」

 

アハト「口についたケチャップ取りなよ・・・」

 

ヒビキ「ふー、遊んだ遊んだ。」

 

ヒサメ「あっという間だったねー。」

 

ヒビキ「好きな人と過ごしたからかなー?」

 

ヒサメ・カゲチヨ「!?」

 

ヒビキ「冗談だよー。」

 

カゲチヨ「思春期の男女にそれは犯罪だぞ!」

 

ヒサメ「うぅう・・・」

 

ヒビキ「冗談はこれくらいにして・・・見せたいものがあるんだ。」

 

なんとヒビキが服を脱ぐと天狗巣上にあざが広がっていっている・・・

 

ヒビキ「痣がある場所から動かなくなってるんだ・・・」

 

ヒサメ「どうして言ってくれなかったの・・・?」

 

ヒビキ「今日いきなり広がって・・・」

 

カゲチヨ「今森の皆で調べてる。大丈夫だ。」

 

sideヒサメ

 

今日はヒビキちゃんと一緒に寝ることになった・・・

 

ヒビキ「ヒサメさんってカゲ君のこと好きなんですか?」

 

ヒサメ「・・・うん、でもヒビキちゃんのことも私は尊敬してるし好き。だから私は両方取りたい。」

 

ヒビキ「・・・・ヒサメさんって結構我儘だったんですね。」

 

ヒサメ「親友から我慢しすぎって言われて。」

 

ヒビキ「そっかー・・・プロポーズされちゃった。」

 

そうして夜は更けていった・・・

 

sideサトウ

 

えっと・・・妖精王はここに来るんだよな・・・?

 

スズキ「サトウ・・・お前地図逆に持ってるぞ。」

 

サトウ「マジ!?」

 

スズキ「俺が案内する・・・」

 

その時だった・・・

 

アザミ「なんだ、カレコレ屋と一緒じゃなかったのか?」

 

サトウ「来たぜ!鈴の吸血鬼!」

 

スズキ「今だ!」

 

ぼふっ!

 

アザミ「何ッ!?」

 

俺は合図の煙玉を叩き付けると・・・

 

「はっ!」

 

「燃えちゃってくださーい!」

 

バリバリ!ゴオ!

 

アザミ「がふっ!」

 

九条「ほう・・・心臓の直撃は避けたか。昼でも腕がたつみたいだが何分粘れるか楽しみだ。」

 

ユカ「お父さんが嫌う理由がわかりますね・・・まぁ、女みたいな顔立ちですけど猛者なのはわかりますのでぶっ倒しちゃいましょう。」

 

鈴の吸血鬼「馬鹿な・・・!」

 

サトウ「妖精王が俺達だけでお前みたいな猛者の相手させると思ったか!」

 

スズキ「妖精王は福利厚生もしっかりできるらしい・・・この煙玉を合図に即座に最上位の天狗と自分の娘が急行した。」

 

ヒビキ「アンタまんまと油断させられたってことだね。」

 

アザミ「ぐうう・・・!」

 

ユカ「何秒持つか楽しみですね!」



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sideストーリー 研究の秘密

sideユカ

私たちと鈴の吸血鬼との戦いは終盤を迎えていました。

 

九条「そこだ!」

 

アザミ「ごほっ!」

 

九条さんの雷の矢が鈴の吸血鬼に突き刺さります!

 

ユカ「今です!スズキさん、合わせてください!」

 

スズキ「わかった!」(ブレイク状態)

 

霊槍第一形態+カンナカムイの電撃+カマイタチの風の刃

 

電風の刃(ライトウィンブレイド)

 

ズガ!

 

アザミ「があぁ・・・!」

 

雷と風の一撃!さらに加速した蹴りでボロボロにします!

 

アザミ「はぁ・・・はぁ・・・」(あの天狗と娘の攻撃もそうだが失敗作のブレイク・・・マンティコアの混血はタンク性能の上昇、ペガサスの混血は距離を取るスピードが速い・・・!)

 

ユカ「どうしたんですか?仕切り直して夜中にしますか?ま、勝てるかわかりませんけど?」

 

アザミ「・・・仕方ないそれはお前たちに預ける。」

 

ボワ!

 

あぁー!蝙蝠化して逃げられた!?

 

ユカ「どうしよう!仕留めそこなったって知ったらお父さん怒るかな?」

 

九条「発信機はつけてるし多分妖精王も自分で仕留めたいだろうから許してくれると思うぞ。」

 

サトウ「しかし妖精王の仲間も強い奴いるな!まだまだ修行が必要だぜ!」

 

スズキ「今回は助けられたな。」

 

ユカ「強さに感心したのなら代わりに電話しておいてください!サトウさん!怒ったお父さんマジで怖いんですから!」

 

私はかけたくないです!

 

sideカゲチヨ

 

学校からの下校途中クリスがやってきて情報を持ってきた。

 

クリス「DNAの解析の結果カゲチヨと同じでゾンビのDNAに似てるものを持ってたけど色んなアレンジを加えていて時間が経つにつれて変容していくタイプみたいだな・・・」

 

カゲチヨ「くそっ!アイツ等・・・!」

 

その時クリスの電話が鳴った。

 

クリス「あーもしもし・・・おぉ、スズキやっぱり襲撃してきたか。で倒したの?撃退はしたけど倒してない・・・わかった。GPSをつけたなら上出来だ。あとはこっちで何とかする。」

 

もしかして・・・

 

クリス「鈴の吸血鬼が襲撃してきたけどユカと九条、サトウとスズキが撃退してくれた。ま、得意の逃げ足で逃げたみたいだけど。」

 

カゲチヨ「そうか・・・」

 

クリス「今からGPSの発信元を追っていくけど当然行くよね。」

 

カゲチヨ「あぁ・・・!」

 

ヒサメ「うん・・・!」

 

sideクリス

俺はカゲチヨ、ヒサメ、ヒビキを連れて廃工場にやってきた。

 

ヒサメ「そういえばカンナちゃんたちは?」

 

クリス「なんか町に謎の異宙人があふれたから自警団と一緒に対処させてる。戦力多めだしこっちは俺がいるから問題ないよ。」

 

ヒビキ「クリスさん心強すぎー。」

 

カゲチヨ「あぁ、全く敵でなくて良かったよ。」

 

ヒサメ「私も頑張るよ!」

 

俺たちは扉を蹴り破る!

 

クリス「外道な研究は今日で強制終了だぜ?レイナおじさん♪」

 

レイナ「ひどっ!?アンタの方がずっとおじさんなのに!」

 

馬鹿言うな俺の方がずっとイケイケだ。

 

 

クリス「あれ?っていうか鈴の吸血鬼はどうした?」

 

レイナ「アザミさんなら町の異宙人たちのほうっすね。」

 

なんだと・・・

 

クリス「カゲチヨごめん・・・発信機確認するの忘れてた・・・」

 

カゲチヨ「いや・・・こいつがいただけでも大収穫だ・・・!」

 

ヒビキ「で、私の正体って何?」

 

レイナ「彼女を作ったのは僕らじゃない。僕の部下が作った作品なんだ。」

 

ヒサメ「どういうこと?なら何で貴方たちが追っているの?」

 

レイナ「もともと上昇志向の強い子だったんすけど僕とは研究方針が合わなくてねー不満らしくゾンビの細胞を盗んで逃げだしたんだ。」

 

はぁ・・・お前ら・・・

 

クリス「理科の実験で実験道具は気軽に触れられる場所に保管したらいけませんって教わらなかったのか?ホントにアホだな。」

 

レイナ「毒吐き突っ込み!?」

 

カゲチヨ・ヒビキ・ヒサメ(同感・・・)

 

カゲチヨ「お前らはそいつを追ってきたってことか。」

 

レイナ「その通りっす。で、その研究はゾンビから元の人間のクローンを作るってもんっす。もし再生できれば大切な人をゾンビにして生き返らせることができる。」

 

クリス「で、その倫理観ナシの実験とこのヒビキの奪還に何の関係が?クローンはその部下が沢山作ってるはずだ。」

 

ヒサメ「確かに・・・」

 

俺たちは疑問をぶつける。

 

レイナ「個体が生後12時間で死ぬから失敗となってたんすけど・・・」

 

ヒビキ「・・・私もっと生きてるけど。」

 

レイナ「それがアンタを奪還したかった理由。研究データを求めて現れる。」

 

なるほど・・・なら好都合だ。

 

「流石元・上司ー。」

 

早速来たみたいだしね。

 

レイナ「お~マズミさん。お久っす~。」

 

マズミ「ははっ、久しぶりだね。レイナおじさん。」

 

レイナ「えっ!?僕ってやっぱりおじさんなの!?」

 

年齢明かしてくれるなら俺はおじさん呼びは辞めても良いけど?

 

ヒビキ「ママ・・・!」

 

カゲチヨ「こいつが!?」

 

ヒサメ「嘘ッ!?」

 

やっぱりね。気配で分かってたけど出る気満々だったからそのままにしておいて正解だったわ。

 

マズミ「おぉ~この妖精が噂の妖精王!人間社会に適応して生きるある意味ホルスやアヌビスとは別種の怪物!」

 

クリス「誰が怪物だ。アイツ等と比べてもイケメンだろーが。」

 

ヒサメ「どんな張り合い方してるの・・・」

 

これだけは譲れないんだよ・・・!

 

カゲチヨ「行くなよ・・・」

 

ヒビキ「行くわけないじゃんあんな若作りおばさんの所。娘にキラキラネームつけそう。」

 

それに関しては同感だ・・・

 

レイナ「はいはい、質問!なんでこの個体だけ寿命が延びてるんすか?」

 

マズミ「・・・僕の作り出したこれは元の細胞の持ち主と同じ生き方をすることで寿命が延びる。試しにこの個体に似た村で実験を行ったらトッププレデターの頃より寿命が延びたんだ。」

 

レイナ「なるほど、ゾンビのDNAの中に宿主の生前の記憶が刻まれていると。」

 

マズミ「ゾンビには再生能力がある。再生とは元に戻る能力、おそらく紐ついてる。」

 

カゲチヨ「だからこいつを俺のところに・・・」

 

マズミ「そうそう、研究所が妖精王に襲われた時は肝が冷えたけど万々歳だよ。」

 

ヒサメ「酷い・・・!」

 

同感だ。

 

クリス「さ、情報はお前らが勝手にしゃべってくれたし後は拘束するだけってね。」

 

マズミ「あんまり舐めないでもらえないかなー、実力行使するしかないよねー。」

 

カゲチヨ「!?」

 

やれやれ沢山のヒビキね・・・気は進まないけどやりますか・・・

 

 



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sideストーリー 動き出すこと

ブレイクを超えた技が今放たれる・・・


sideユカ

私たちは町を襲っている怪物の対処をしていたんですが・・・

 

アザミ「・・・」

 

怪物「ぐぎゃ!」

 

なんと鈴の吸血鬼も現れて怪物を倒していたのです。

 

カンナ「アイツ吸血鬼なのに何でそんな人間に固執してるんだろ?」

 

フィーア「分からないですけどあの重症で数体倒すとはやりますね・・・」

 

アザミ「混血に自警団か・・・戻るか。」

 

鈴の吸血鬼はそう言って行ってしまった・・・

 

直ぐに後を・・・ああ!

 

ユカ「さっきの戦闘で吸血鬼のGPS壊れてる・・・」

 

シディ「そうか・・・」

 

取りあえずはお父さんの無事を願うしかないね・・・連絡は戦いが終わった後にしましょう!

 

久我「ユカさん本当は旦那との電話が怖いだけじゃ・・・」

 

久我さんシャラップ!

 

sideクリス

 

さて・・・撃退しないとアイツは殴れないし・・・

 

クリス「カゲチヨとヒビキ悪いけど一気に行くよ。」

 

カゲチヨ「あぁ、やってくれ・・・」

 

ヒビキ「大丈夫だよ。」

 

こいつらは俺達を倒すようにプログラムされたもの・・・容赦したらやられる。

 

霊槍第四形態 光華(サンフラワー)

 

クローンたちは声を上げる間も無く絶命した・・・

 

マズミ「う、うわぁあ!?」

 

俺の殺気に驚いたのかマズミは巨大な怪物を出すが無駄だ・・・

 

クリス「さっきの怪物発言、俺嘘ついた、ごめんね。」

 

レイナ・マズミ「・・・・??」

 

クリス「俺は怪物だ・・・!お前たちみたいなやつから皆を守るために狂気の怪物となったのさ・・・」

 

狂気は俺のプライドだ・・・!

 

霊槍第四形態+第九形態

 

日月食の波動

 

そう言って俺は科学者との戦いで見せた質量砲で怪物に大穴を開けた。

 

マズミ「ま、待て!僕はその女を延命させる方法を知っている!」

 

そんな発言誰が信じるんだゲス・・・

そう思った瞬間だった・・・

 

ヒサメ「カゲとヒビキちゃんを馬鹿にするのもいい加減にして・・・」

 

マズミ「ぐえぇええ!?」

 

なんとヒサメがものすごいスピードで移動してマズミの首を絞めていた!

 

カゲチヨ「ヒサ?」

 

ヒビキ「ヒサメちゃん!?」

 

するとどんどんと異形化が進んで行った・・・

 

sideヒサメ

あのマズミの発言を聞いた瞬間私は嘘だと認識して怒りと同時に自覚した・・・

私の欲・・・それはカゲとヒビキちゃんと、皆と一緒にいること・・・それを邪魔するなら・・・

 

ヒサメ「この力を存分に振える・・・!」

 

 

sideクリス

 

ヒサメの髪と角は伸び白目は一瞬にして雪女の黒に染まり瞳も竜の瞳孔、足は電気で作られた竜の足、手は左折で出来た竜の腕と爪、そして翼は電気を纏わせた氷の翼を出していた。

 

カゲチヨ「すげぇ・・・!」

 

ヒビキ「なんなのあれ・・・!」

 

二人が驚くのも無理はない…何せあれは・・・

 

クリス「ミックスブレイクだな。」

 

カゲチヨ「何だそれ?」

 

普通のブレイクは人間の脳のリミッターを外して行うのに対してミックスブレイクはDC器官の元になったDNAのリミッターを外すことでできるいわばブレイクの究極形態・・・

 

クリス「人間とカンナカムイ、雪女の力を割合で表すなら今のヒサメは10:10:10って感じだな。DNAが完全に融合してる状態だ。発動させるには力をどう使うか欲望を自覚することも大切だからカンナかフィーアあたりが目覚めると思ってたんだけどなー。」

 

カゲチヨ「いや力の割合全部10になってるぞ!?」

 

クリス「だって黄金比とかごちゃごちゃ考えるより全部出せた方がいいじゃん。」

 

カゲチヨ「脳筋の思考!?」

 

ヒビキ「数学者の人に謝った方がいいよ・・・」

 

けどヒサメが最初に出せるようになるとはびっくり・・・

 

クリス「しかし愛されてるねー二人とも。」

 

カゲチヨ「それは嬉しいっすけど・・・」

 

そしてヒサメが動いた!

 

ヒサメ「ふっ!」

 

ヒサメは十字架型の氷にマズミを閉じ込める!

 

マズミ「や、やめろ!来るな!」

 

マズミは光線銃を発射するけど・・・

 

ヒサメ「そんなの効かない・・・!」

 

ヒサメは髪の毛を凍らせそれを操作して見事に防いだ!

 

ヒサメ「これで終わり。」

 

ズガンっ!

 

マズミ「がぁあ・・・!?」

 

砂鉄の斬撃を食らってマズミは完全に気絶した・・・

後は・・・

 

カゲチヨ「ヒサ!ありがとな・・・!」

 

カゲチヨが抱きしめてもう終わったことを自覚させれば・・・

 

ヒサメ「カゲ・・・良かった・・・どこも壊れてない?」

 

カゲチヨ「あぁ、ヒサのおかげだ。」

 

しゅううう・・・

 

ヒサメは暴走することなく戻るって寸法だ。

 

さて、あとはレイナを・・・

 

ヒビキ「あー!いなくなってる!」

 

しまった・・・ヒサメのミックスブレイクに気を取られてる隙に・・・

 

クリス「カゲチヨ、安心してよ・・・この研究者からゾンビウイルスの情報を根こそぎ取るからさ・・・」

 

カゲチヨ「別に心配してねーよ・・・」(むしろ最近では安心感感じてるし・・・)

 

さてあとは・・・

 

クリス「ヒビキちゃんの寿命は・・・っと。」

 

霊槍第九形態 月の華命の雫

 

ヒビキ「すごい・・・跡が治った・・・」

 

これで寿命も普通の人間になったっと・・・

 

クリス「そしてこれでオリジナルとわかりやすくするっと。」

 

俺はリボンを使って・・・

 

ヒビキ「おー、クリスさん上手ですねー。」

 

ヒビキの髪型をポニーテールにした。

 

カゲチヨ「で、ヒビキはこれからどうするんだ?」

 

クリス「ゾンビウイルスのこととか色々知りたいから当然森の住人になってもらうよ。」

 

ヒサメ「そっか・・・」

 

クリス「さっき連絡が来て鈴の吸血鬼のGPSも怪物の戦闘で壊れたった皆から連絡来たからマズミだけが手がかりだな。ま、現在の内情知ってるかは微妙だけどね。」

 

さて、絞りだしの時間と行きますか・・・

 

sideユカ

 

そうしてマズミさんを拘束した私たちは傷を治して尋問の準備を始めた。

 

クリス「いつまで寝てるんだ外道さん。」

 

バシャ!

 

マズミ「冷たい!?」

 

雪女のユキネさんの協力してもらって森の奥を-20度にしてある。

 

クリス「ゾンビウイルスついての情報を洗いざらい吐け・・・」

 

マズミ「誰が言うもんか・・・」

 

まぁそうですよね・・・

 

クリス「ユカ、スイッチオン。」

 

了解!私はマズミさんの鉄柱のスイッチを入れたけど仕掛けが作動するまで時間がかかるので・・・

 

クリス「ふん!ふん!」

 

バシっ!バシッ!

 

マズミ「うぎゃぁあ!?」

 

それまでカゲチヨさんとヒビキさんの受けた傷を返しておきましょう。お父さんと私でむち打ちを加えます。

 

そして鉄柱の仕掛けが作動します。

 

マズミ「あついいいい!鉄柱に熱が・・・!」

 

そして・・・

 

クリス「ユカ、火炎放射開始。」

 

ユカ「ここは寒いですよね。」

 

クリス「後ろの暖房だけじゃ寒いでしょ?」

 

マズミ「ぎゃあぁああ!」

 

マズミに私は火炎放射を食らわしました!

 

クリス「喋るなら止めてあげるよ?」

 

マズミ「わか・・・りました・・・喋ります・・・」

 

そうしてマズミはべらべらとしゃべだしました・・・

 

クリス「なるほど…上位の異宙人でも宿主の体の元の体に適応すること、つまり元のDNAがあれば感染させられるっと・・・」

 

マズミ「そうだ・・・組織についても喋った・・・だから・・・」

 

その時お父さんは当たり前のように火炎放射器を出した・・・

 

マズミ「そんな・・・やめるって・・・」

 

クリス「何を勘違いしてるんだ・・・?やめるって言ったのはユカの火炎放射のことだよ。」

 

マズミ「え・・・」

 

クリス「約束はさっきのだけだ・・・情報ももう無いみたいだしあぶるから頑張れ。」

 

外道(あなた)の論理ですから文句はないですよね。

 

こうして知っている情報を全て吐いた奴は消し炭となりました・・・

 

 

 




技のモデルはブリーチの大紅蓮氷輪丸、仮面ライダーブレイズのタテガミ氷獣戦記です。


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社会的デスゲーム

司会者にオリジナルの名前をつけます。


sideヒサメ

今日は依頼でユカちゃんやヨ―メイちゃんも一緒にゲーム大会に参加していました。

 

ヨ―メイ「どんなゲームするのか聞いてるんですか?」

 

ヒサメ「ううん、でも参加者が女性限定だしそんな難しいことはしないんじゃないかな?」

 

ユカ「ヨ―メイちゃんとゲーム・・・罰ゲームは何でしょうか・・・スライムを被ったり水浸しになるならヨ―メイちゃんに不正解を教えて・・・」

 

フィーア「もうすでに不吉な会話が・・・」

 

カンナ「ユカ、始まるから静かにね。」

 

そうしてアナウンスの声が聞こえてきた。

 

「ようこそ来てくれました!私の名はソーシャ、これから皆さんには命をかけたデスゲームをしてもらいます!」

 

えぇ!?

 

ヨ―メイ「でで、デスゲーム!?」

 

フィーア「何で毎回依頼のゲームがデスゲームになるんですか・・・」

 

フィーアちゃんが呆れるのも無理ないけど・・・

 

カンナ「ヨ―メイちゃんを舐めない方が良いよ?なんせ素足で炎の中も歩ける伝説の美少女なんだから。」

 

ヨ―メイ「歩けませんよ!?」

 

ユカ「大丈夫ですよ。結界を足の裏に張ればいいだけです。」

 

カンナちゃんはまたヨ―メイちゃん使って威嚇してるしユカちゃんもノリノリだよ・・・

 

ソーシャ「まだ話は終わってませんよ・・・24時間生理現象を我慢するデスゲームです!くしゃみ、咳、涙、あくびなどを我慢してもらいます!」

 

え?それだけ?

 

ヨ―メイ「それのどこがデスゲームなんですか!?」

 

フィーア「いや、くしゃみも我慢して口や鼻を塞げば風圧で喉が切り裂かれてしまうと聞いたことがあります・・・これは凶悪ですよ・・・」

 

そんな・・・

 

カンナ「まぁ、トイレもしたことのないアイドル界の女神ヨ―メイちゃんならできてもアーシたち凡人には難しいかもね。」

 

ヨ―メイ「だから無理ですって!?」

 

カンナちゃん・・・

 

ソーシャ「ココでのデスゲームは社会的デスゲームのこと!私は事前に皆さんの秘密を調べさせていただきました!脱落者はその秘密をSNSに拡散され社会的な死が待っているのです!」

 

カンナ「現代に則したデスゲーム?」

 

ヨ―メイ「地味だけど嫌ですね・・・」

 

秘密・・・まさか!

 

フィーア「全く・・・皆ヤバい顔をして・・・普段からだらしない生活をしてるからこういう時に隙ができるんですよ。まぁ、私もあることないこと書かれるのは嫌なので参加しますけど。」

 

全員(貴方も十分ヤバいんじゃ・・・?)

 

ユカ「シディさんのことストーキングしておいてよく言えますね。」

 

ヨ―メイ「フィーアさんもあなたにはいわれたくないと思います・・・」

 

そうしてデスゲームは始まった・・・

 

sideカンナ

 

開始とともに天井から降ってきたのは・・・

 

ヒサメ「胡椒!?」

 

ソーシャ「この部屋ではくしゃみを我慢・・・へっくしょい!」

 

まぁ、主催者はしてもいいよね。

 

ヨ―メイ「ヤバいです…もうくしゃみが・・・」

 

ヒサメ「ヨ―メイちゃん!」

 

ヒサメちゃんが鼻と口を押えてくしゃみをこらえさせた!

 

カンナ「危なかったね。さてユカ、皆の粘膜を水でおおえばこの試験は楽勝だよ。」

 

ユカ「了解しました!」

 

フィーア「チートですね二人とも・・・」

 

そうしてアーシたちは耐えていたが・・・

 

参加者「へーくしょい!」

 

ぱかっ

 

参加者がくしゃみをした瞬間落ちていってしまった・・・

 

ソーシャ「ご安心ください!下には安全マットを敷いてあります。」

 

ただの演出か・・・

 

ユカ「参加者の人気持ち良すぎて寝てますよ。」

 

ヨ―メイ「よほど気持ちいいんですね・・・」

 

sideフィーア

 

そうして次の部屋に行くとあたりには煙が充満していました。

 

フィーア「次は咳ですか・・・」

 

カンナ「なんでフィーアちゃんは平気そうなの?」

 

フィーア「くしゃみの時もそうですけどストーキングのときは咳やくしゃみは命取りですからね。独自の呼吸法でできる限り少なくしてるんですよ。カンナちゃんは能力上煙が出るからですか?」

 

ユカ「私もです!」

 

カンナ「まぁね、でも・・・」

 

ヨ―メイ・ヒサメ「うぅ・・・」

 

二人は苦しいし涙も出そうですね・・・いい方法は・・・

 

ヨ―メイ「そうだ!体を低くしてください!」

 

なんとヨ―メイが打開策を出してくれました!

 

ヒサメ「本当だ!息がしやすい!」

 

フィーア「ヨ―メイにしてはやりますね。」

 

ヨ―メイ「避難訓練もしましたし貴方たちに無茶苦茶な特訓させられて慣れてきてるんですよ!」

 

カンナ「あぁ、ジャングルジムに火をつけたりヒサメちゃんとアーシが協力してやった密室で電撃や炎を食らい続ける奴ね。」

 

そうして私たちは参加者にもその方法を教えて切り抜けました。

 

sideユカ

 

次の部屋は暖かいですね・・・

 

ヒサメ「ふわぁ・・・」

 

ヨ―メイ「ヒサメさん!あくびも生理現象!どりゃ!」

 

ヒサメ「いたぁ!収まってる!」

 

ヨ―メイちゃんは手のツボを押してヒサメお姉さまのあくびをとめました!

 

ヨ―メイ「これ眠気に効くツボなんです!」

 

フィーア「なんでそんなマニアックなツボ知ってるんですか・・・?」

 

カンナ「どーせオーナーにあくび連発して教えられたんだよ。」

 

ヨ―メイ「うぐっ!」

 

ふふふ・・・

 

ユカ「そんなに気にしない方が良いですよ!私はヨ―メイちゃんのあくび一日の回数を調べるくらい可愛いと思ってますから!」

 

ヨ―メイ「あなたちゃんと仕事してますよね!?」(してます)

 

そうして次の部屋にいくと・・・

 

ヒサメ「きゃあああ!」

 

ヒサメお姉さまが喜びの悲鳴を上げた・・・部屋にはたくさんの料理が置かれていた・・・

 

ソーシャの言うことには生理現象もして良いということでしたので・・・

 

ユカ「ヨ―メイちゃんへのボディタッチもOKですよね。」

 

ヨ―メイ「ぎゃぁあ!セクハラはやめてください!」

 

ヒサメ「それって生理現象にはカウントされないんじゃ・・・」

 

カンナ「本人が生理現象って思ってるんならそうなんじゃない?」

 

フィーア「これが法で捌けない悪って奴ですか・・・ヒサメちゃんとカンナちゃん凄い食べっぷり・・・」

 

sideヨ―メイ

 

まずいです・・・最終戦ってときにトイレに・・・

 

ソーシャ「ラストゲームはトイレ禁止です!この扉の中には本物のトイレがいくつかあります。一度だけ使用可能です。」

 

カンナ「こんな膨大な扉の中から数個を探し当てる・・・スピード勝負になりそうだね・・・」

 

フィーア「私たちは平気ですけど・・・」

 

うおおおおお!

 

ソーシャ「もう開けてる!?」

 

フィーア「今の速度私と同じくらいでしたね・・・」

 

びよーん!

 

ヨ―メイ「ひぃっ!?」

 

開けた扉からびっくり箱の仕明みたいなものが!

危ない・・・ちびりそうになりました・・・

 

ヒサメ「ヨ―メイちゃん。私たちが扉を開けるよ。」

 

ユカ「任せてください!まぁ、漏らしたとしても私たちの愛は不滅ですけど!」

 

ありがとうございます・・・今回はその不穏な言葉も聞かなかったことにします・・・

 

ヒサメ「よっとまたダメか。」

 

カンナ「それっ!おー!こっちはゾンビの被りもの!」

 

フィーア「これって犬の鳴き声を大音量で流したもの・・・これで驚かせるんでしょうね・・・」

 

ユカ「じっと待ってて大丈夫ですか?」

 

ユカさんが心配してくれてますけど全然大丈夫じゃないです・・・

 

 

ヨ―メイ「やっぱり自分でも開けます!」

 

ヒサメ「大丈夫なの!?」

 

大丈夫じゃないから開けるんです!

そうして勇んで開けると・・・

 

ヨ―メイ「ありましたー!!これでやっと・・・あ・・・壁・・・もう・・・」

 

終わった・・・

 

フィーア「真顔になった・・・」

 

カンナ「伝説のいけない女になったんだね・・・」

 

ヒサメ「・・・・」

 

ユカ「ど、どうしましょう!ここにおむつってありましたっけ?それより処理の仕方をお姉さまたち教えてください!」(幼児化で知ってると思ってる)

 

あは・・・あははははははは!

 

sideソーシャ

 

ヨ―メイさんも脱落っと・・・彼女の秘密は好きな人の写真をこっそり撮ってることですね。

 

ヒサメの最近太って大台突入って言うのもいいわー

 

カンナさんのは結構凄いのがあってありふれたものにしたけど・・・

 

フィーアさんはこのストーキングの秘密を秘密と思ってないし難敵ね・・・

 

ソーシャ「本当のデスゲームじゃないから犯罪にもならないだろうし恨まれることも多分ない!楽しい・・・」

 

ズガ―ン!

 

カンナ「いやいや、名誉棄損罪って知ってる?」

 

なっ!炎と氷で壁がぶち破られた!?

 

フィーア「悪いですけど今日は私たち以上に怒っている人がいるので!」

 

ひい!凄い早業で縛られた!

 

ヨ―メイ「貴方だけは許しません・・・!」

 

ソーシャ「ごぼぼぼ!」

 

そして大量に水を飲まされて・・・

 

ソーシャ「と、トイレ・・・!」

 

ヨ―メイ「早く漏らしてください!!あはははは!」

 

ユカ「ドSなヨ―メイちゃんなんて素敵なんでしょうか・・・!」

 

ヨ―メイ「もらしたら触手攻めしてもらいますから頼りにしてますよ!ユカさん!」

 

ユカ「はい!」

 

ひいぃぃい!

 

こうしてそれにプラスして罰として私には妖精王の森で生活費を負担してくれる代わりに法律ふれるかギリギリ残業ありで8時間労働を強制されることとなった・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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女だらけの病院

sideカゲチヨ

 

カゲチヨ「うぅ・・・腹痛ぇ・・・。」

 

俺は盛大に腹を壊していた・・・

 

カンナ「あぁ、昨日ゲテモノ料理食べる依頼やったからね。」

 

シディ「大丈夫か?」

 

フィーア「情けないですね、普段から沢山食べないからそんなことになるんですよ。」

 

二人は腹頑丈すぎだろ・・・

 

ヒサメ「そういえば新しい病院が近くにできたらしいよ。言って来れば?」

 

というわけで俺は病院にやってきた・・・

 

女医「それではカゲチヨさん・・・」

 

カゲチヨ「は、はい・・・!」

 

女医さんの服露出すごいけど大丈夫なのか!?

 

女医「君・・・クラスの女子と話します?」

 

カゲチヨ「はい!?喋んないっすけど・・・」

 

女医「そうですか…女性との交際経験は?」

 

カゲチヨ「交際経験!?」

 

女医「ふむ・・・」

 

ち、近い・・・

 

女医「カゲチヨさん・・・入院ですね。」

 

だたの腹痛で?

 

というわけで入院することになったが・・・そんなひどい病気だったのか?

そんなことを考えていると・・・

 

看護師「カゲチヨさーん!」

 

また露出の高い看護師が現れた!

 

看護師「言っとくけどコスプレじゃないよ~これは制服なんだ。」

 

そうして食事を配られたんだが・・・

 

看護師「食べるならありがとうございますご主人様って言ってね。」

 

カゲチヨ「腹痛直すのにそんなこと必要ですか!?」

 

看護師「何言ってるの?ここは女性恐怖症専門病院だよ?」

 

マジか!?俺は訳を説明したが・・・

 

看護師「あらら~間違えて入院しちゃったんだね~でも結果は恐怖症って出てるから完治しないと出られないよ。あそこの患者さんみたいに。」

 

別の看護師「はい、言ってみて。」

 

ユカ「きゃ~!怖いです~!でも直すために・・・ありがとうございます。ご主人様!」

 

ユカ!?

 

ユカ「あれ?カゲチヨさん?」

 

カゲチヨ「お前なんでここに・・・」

 

ユカ「日課なんですよ・・・ここでアーンしてもらったり怖いふりしてればずっといられるんでずる休みするときに活用してるんです。」

 

悪い奴だな・・・

 

sideユカ

カゲチヨさんもこの病院で過ごすことになりました。

 

ユカ「ヒサメお姉さまとの新婚生活のためにもしっかりと治して皆をびっくりさせましょう!」

 

カゲチヨ「いや、それ余計にヒサを心配させるだけじゃ・・・」

 

まずは治療として食事には看護師さんへのあいさつやあーんがあります。

あとは積極的なボディタッチ、

 

カゲチヨ「なな、何で手を繋いでくるんすか!?」

 

ユカ「そりゃ積極的に手をつなぐことで体温や温かみで心をならしていくんですよ。」

 

看護師「二人とも話聞いてくれませんか?実は私彼氏がいたんだ・・・優しくていい人だったんだけどスキンシップが苦手で好きって言ってくれなくて気持ちわからなくて別れちゃったんだ。」

 

ユカ「カゲチヨさんももっとスキンシップ取らないとヒサメお姉さまとカレコレ屋の仲間としても上手くやれなくなるかもしれませんよ?」

 

カゲチヨ「これは仲間の範囲を超えてないか!?」

 

後は看護師さんの話を聞くことで会話に慣れていくことも治療に含まれています。

 

さらには・・・

 

看護師「ほら、もっと女の子をエスコートするように歩いて!」

 

カゲチヨ「うぅ・・・」

 

看護師「ユカちゃん大分上手くなってるよ~!」

 

ユカ「あはは・・・嬉しいです。」(本気でエスコートしたら女好きとバレるので本気を出してない)

 

このような厳しくも暖かい治療法で患者さんと向き合ってるんです。

 

ユカ「どうですか?カゲチヨさん。」

 

カゲチヨ「まだわけわかんねーけど・・・」

 

患者「あはは・・・まあ、そうだよね。」

 

すると患者さんが話しかけてくれました。

 

患者「俺もあの人に治療してもらってるんだけど戸惑いもあったけど大分慣れてきたんだ。今まで身構えてたけどその人を知っていくことで自分と同じ人間だってわかって平気になっていくんだ。」

 

いい話ですね・・・!

 

カゲチヨ「なるほど・・・」

 

患者「だから君たちもきっと大丈夫になるよ。」

 

ユカ「はい!必ず直してみせます!」

 

カゲチヨ(こいつの正体知ったら患者さんどう思うんだろ・・・)

 

sideカゲチヨ

 

ということで会話があった次の日も治療となった・・・

あの話を聞いて看護師さんがして欲しかったことって分かったし依頼と思えば・・・

 

看護師「すごいすごい!大分よくなってきたね!ユカちゃんもだいぶいい感じ!」

 

ユカ「うへへ・・・ありがとうございます。」

 

ユカは煩悩丸出しだけどまぁ、いいよな・・・

 

そう思っていられたのは夜までだった・・・夜になったら・・・

 

カゲチヨ「何で拘束されたまま添い寝!?」

 

ユカ「拘束プレイと思えば結構楽しいですよ!」

 

やばい・・・ユカは結構高レベルだ・・・

 

女医「私たちが添い寝すると発狂する患者さんもいるから・・・」

 

看護師「暴れてもいいように拘束してるの。」

 

なるほどな・・・安全面を考慮したうえで・・・

 

ユカ「でもカゲチヨさんのは好きな人いるんでこんな拘束必要ないんですけどね!」

 

だから何で余計なこと言うんだ!?

 

女医「なるほど・・・なら治療をもう一段貝上げても良さそうね・・・」

 

今度はなんだ・・・

 

看護師「えいっ!」

 

うわっ!抱き着かれて・・・あれ?

 

カゲチヨ「あんまりドキドキしない・・・?」

 

女医「ホントに大丈夫そうね・・・」

 

マジか・・・やった!克服した!

 

ヒサメ「カゲ・・・?」

 

綾華「ユカさん・・・?」

 

えぇ!?ヒサ!?

 

ユカ「やば・・・綾華じゃん・・・」

 

ヒサメ「なんで腹痛の治療で女性とハグしてるの・・・?」

 

綾華「プリント届けに来たのに随分と楽しそうですね・・・」

 

カゲチヨ「いやこれは・・・」

 

ユカ「うーん・・・プリントのことすっかり忘れてた・・・」

 

バチバチっ!ガチンっ!

 

カゲチヨ・ユカ「ぎゃぁああ!?」

 

sideヒサメ

 

この後女性恐怖症の病院と知った私はカゲに謝った。ユカちゃんは恐怖症でもないのに病院に通って負担掛けたこと綾華ちゃんに怒られてたけど・・・

あの女医さんたちは学校でもカウンセリングや講義をしていくことで治療に専念していくらしい。

 

看護師「あ!カゲチヨ君じゃん!久しぶり!」

 

カゲチヨ「浮気怖い・・・!」

 

本当にごめん・・・




ユカの場合
ユカ「やっぱり浮気は良くないってことが分かって良かったです!」

ヨ―メイ「バイト中なんで学校に連れて行こうとしないでください~!!」

ユカ「大丈夫ですよ!教師たちは説得しますから!」

綾華「全然懲りてないです・・・」(迎えに来た)


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カゲチヨにラブレター?

コミカライズ版のおまけを参考にしてます。


sideカゲチヨ

 

今日学校で下駄箱を覗いてみたら・・・

 

カゲチヨ「ラブレターが入ってたぜ・・・!」

 

キモ4「な、なんだってー!!」

 

ラブレターの内容はあなたが欲しいです・・・ひとみちゃんって子か・・・

 

待ち合わせ場所は理科準備室・・・リケ女なのかな?

 

アサヲ「考えなおせ!間違いなく罠だぞ!」

 

チダイ「きっと罰ゲームで手紙を書かされて出したに違いない!」

 

うるさい!それでもなぁ・・・!

 

カゲチヨ「もうそういうのを予想して卑屈になって行かない過去の自分と決別するんだー!」

 

俺はそう言って走り去った!

 

ルイ「なんて覚悟だ・・・!」

 

マチャソ「追いかけるんじゃ!」

 

sideチダイ

 

そうしてカゲチヨを追いかけている最中だった・・・

 

フィーア「あ、四人とも実はカンナちゃんがどっか行っちゃって・・・ヒサメちゃんと依頼について話したいから見かけたら言っといてくれませんか?」

 

アサヲ「わかった。」

 

フィーア殿がカンナ殿を探すところに遭遇しながらカゲチヨのところにたどり着いた・・・

 

ルイ「じゃあ聞き耳立ててみようか・・・」

 

我たちはそうして話を聞いてみると・・・

 

ひとみ「カゲチヨ君、私といいことしない?」

 

カゲチヨ「いいことっすか・・・?」

 

なんとアダルトな会話が聞こえてくるではないか!

 

アサヲ「馬鹿な!カゲチヨがそんなことしたら・・・」

 

マチャソ「間違いなく鼻血の出し過ぎで倒れるんじゃい!」

 

俺たちは大惨事になる前に動くべく扉を少し開いて覗いてみると・・・

 

ひとみ「その吸血鬼の血を旧支配者キャロルに捧げて復活の儀を執り行いましょうぅぅ!」

 

カンナ「おー!魔方陣が反応して復活してるよ!」

 

カゲチヨ「いやだぁあああ!」

 

カゲチヨが木の柱に括り付けにされて魔方陣の中にいる光景・・・

しかもひとみは眼帯の不気味な女子だった・・・

 

カンナ「あれ?キモ4もいるじゃん。アーシたち黒魔術部の活動に興味があるの?部員大募集中!今なら憎い陽キャを呪殺する方法も伝授しちゃうよ!」

 

ばれていたか・・・しかも・・・

 

マチャソ「ちょっと興味出てきたわい・・・」

 

ひとみ「歓迎しますよ・・・?」

 

中二心が刺激されるではないか・・・

 

こうして儀式をみたということで我らは活動報告の写真やレポートを書く手伝いをさせられるのであった・・・

 

キャロル「%$#&’?(ここどこ?)」

 

カゲチヨ「帰ってぇぇぇ・・・!」

 

カンナ「カゲチヨー写真撮るまでそのまま頑張ってー。」

 

キモ4(鬼だ・・・)

 

だがやはり旧支配者凄いオーラだな・・・

 

 

 




ひとみとは友達になったがまた一つ青春の苦さを知るキモ4とカゲチヨであった・・・


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モテ薬を飲むとどうなるのか?

sideカゲチヨ

俺たちは己の存在を掛けた重大な議論をしていた・・・

 

アサヲ「いーや!俺が一番モテる!なんたってエルフの王子だからね!」

 

チダイ「貴様が王子という面か!?それを言うのなら我だって由緒ある家柄だぞ!」

 

カゲチヨ「由緒って殺し屋じゃん!不死身の俺が一番安心感あるんだよ!」

 

殺し屋はモテるけど女の子離れていきやすいだろ!

 

ルイ「YOUTUBEオタクとか論外だよ。エロスがある僕が一番女の子にモテるよ。」

 

マチャソ「お前は性欲強いだけじゃろうがい!!」

 

並行線か・・・

 

アサヲ「じゃあ、誰が一番モテるか決めよう!!」

 

マチャソ「どうやってじゃ?」

 

アサヲ「渋谷でナンパ大会を開く!」

 

ルイ「望むところだ!」

 

チダイ「女性が逃げてしまうからカゲチヨ殿は論外だな。」

 

カゲチヨ「はぁ!?チダイだっていかつい顔で逃げ出す可能性あるだろ!ナンパくらい余裕だわ!」

 

そして放課後・・・

 

カゲチヨ「うわーん!助けて皆ー!」

 

カンナ「のび太みたいにやってきた・・・」

 

フィーア「何があったんですか・・・」

 

俺は訳を話した・・・

 

ヒサメ「ナンパ大会?安請け合いしすぎでしょ・・・」

 

そんなこと言わないでさー!!

 

シディ「それなら丁度いいものがあるぞ。リサイクルショップのオーナーからもらったモテ薬だ。効果は15分で異性のあらゆる欲望を刺激してモテることができるらしい・・・」

 

スゲーな・・・

 

カンナ「でも一つだけ注意点が書いてある・・・量が多すぎると食欲になるらしいよ。」

 

女に物理的に食われるのかよ!

 

フィーア「そんな薬リスクしか感じないじゃないですか。恥かくのも青春なんですから楽しんで行ってきてください!」

 

うっせー!

そうして俺は翌日惚れ薬を持って渋谷に来ていた・・・

 

アサヲ「ルールは簡単!一時間後誰が一番ここに女性をつれてこれるか。いいか?」

 

チダイ「モテすぎて嫉妬するなよ?」

 

ルイ「僕以外ゼロ人だからやる意味ないと思うよ~!」

 

さぁ、行くか・・・

 

俺は時間を計算して飲んだ!

 

女性「きゃー!なにあの人!なんかキュンキュンしちゃうー!」

 

女性「私と付き合ってください!」

 

これなら…勝てる!

 

そうして連れて来たが・・・

 

全員「何~!!」

 

全員女性を沢山引き連れていたのだ!

 

カゲチヨ「お前らもモテ薬使ったのか!?」

 

ルイ「え?カゲチヨも?」

 

マチャソ「え?皆も?」

 

マジか・・・ここに五人分の薬の効果が集約してるってことは・・・

 

女性「あれは私の獲物よー!」

 

女性「いただきまーす!」

 

いやああ!

 

そう思ったとき

 

さっ!

 

俺達を女性たちの追撃から避けさせた人物たちがいた・・・

 

チダイ「助かったぞ・・・誰かは知らないがありが・・・」

 

タツコ「いえ、とても美味しそうだったのでみんなで食べようと思って・・・」

 

ってユカのクラスメートのタツコじゃねーか!

 

カゲチヨ「何でここに・・・!」

 

タツコ「実は今日、先輩たちとここで買い物する予定だったんです・・・」

 

しまった・・・ヒサたちにもどこでナンパするとかは言ってなかった・・・つまり!

 

フォレス「マチャソ先輩・・・前々から酢豚みたいにしたら美味しそうと思ってたの・・・」

 

マチャソ「やめろ!酢をぶっかけるな!」

 

綾華「ルイ先輩・・・前々からバニラアイスみたいに白い肌でかき氷と一緒に食べたらあうと思ってたんです・・・」

 

ルイ「ちょ・・・ちょっと冷気出さないで!?」

 

ぼたん「チダイさんって栗みたいですし焼いたら香ばしそうですよね・・・!」

 

チダイ「何で松明を持っている!?」

 

俺達には・・・

 

ユカ「アサヲさんってなんか刺身にしたら美味しそうなんですよね・・・」

 

アサヲ「カゲチヨー!!霊槍でぶった切られる!助けてくれー!」

 

いや・・・俺も・・・

 

ヒサメ「カゲ・・・!その赤い髪ケチャップみたいだしオムレツみたいに焼いてひっくり返してもいいよね?」

 

カンナ「加熱は任せておいて!じっくり焼いてあげるから・・・」

 

フィーア「早く食べたいですねー!」

 

ぎゃあぁあ!

 

こうして俺たちはなんとか逃げられたが長期入院となるのであった・・・

 

 



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家庭教師になったら

sideカゲチヨ

今日の依頼人はオーナーだった・・・

 

ヒサメ「オーナーの知り合いの娘さんが家庭教師カフェインセンターってところのエリートコースでバイトしてたんだけどそこがものすごくブラックで精神的に追い込まれたんですね。」

 

シディ「悪事を暴いて欲しいということか。」

 

具体的な方法は・・・

 

オーナー「潜入に決まってるだろ。」

 

なんか厄介そうだな・・・

 

フィーア「私たち女性陣で家庭教師として登録するんですよね。」

 

ヨ―メイ「で、男性陣は幼児化して生徒として勉強するみたいです。」

 

カンナ・カゲチヨ「何でわざわざ!?」

 

俺たちは驚く。

 

オーナー「生徒側の状況も知っておきたくてな。指導料も高額らしい、なんでカンナも驚いてるんだ?」

 

カンナ「幼児化する必要性は!?」

 

シディ「小学生の塾だからな。仕方ない。」

 

カンナが顔を青ざめさせている・・・

 

ヨ―メイ「何で男性陣が生徒側なんですか!?」

 

カンナ「オーナーも分かってるでしょ!幼児化したみんなは獣だよ!まとまるはずがないよ!」

 

カンナ以外(失礼すぎる・・・)

 

オーナー「考えて見ろ・・・この二人の指導力は壊滅的だ。」

 

こうして俺とシディは幼児化することになった・・・

 

sideカンナ

 

あー・・・嫌だ・・・

 

社長「本日は家庭教師カフェインセンターをご利用いただきありがとうございます。」

 

オーナー「この二人の成績を上げたいんだが。」

 

社長「まず簡単な腕試しをしましょう。こちらの問題から。」

 

プリントに書いてあるのは連立方程式に英文・・・中学生レベルだね。

 

社長「あーあ・・・全然ダメですね。このままでは落ちこぼれまっしぐらだ。」

 

オーナー「こいつらは小学生だ。難しすぎるんじゃないか?」

 

社長「何を言いますか!今時の小学生はこれくらいできて当たり前なんです!」

 

確かに小学生でデジタル教育してる学校もあるけど・・・

不安をあおってるところだね・・・

 

結局一般コースで2人30万になった。

 

そしてそうして翌日アーシたちは面接を受けて契約書にサインをした。

 

フィーア「契約書分厚くてまるで辞書並みでしたね・・・」

 

これでもし不満が来ても潰せるって算段だね・・・

そうして制服を着たんだけど・・・

 

ヨ―メイ「何でこんなにスカート短いんですか!」

 

アーシは別に良いけどこれで羞恥心なくして社畜にするって寸法だね。

 

カンナ「っていうかこれバイト代出ますか?」

 

社長「これは採用テストです、担当生徒の学力を上げてください。テストで合格点に達していたらエリートコースの家庭教師とします!」

 

一気に懐に潜り混めるけど・・・

 

社長「出るわけないでしょ。」

 

フィーア「冗談はそのメガネだけにしてください。」

 

カンナ「そうですよ。メガネかけ器」

 

社長「この二人失礼すぎませんか!?」

 

ヨ―メイ・ヒサメ「す、すみませんー!!?」

 

こうして家庭教師の日々が始まった・・・

 

sideフィーア

 

じゃあやっていきましょう・・・

 

フィーア「シディさん!楽しいパズルがあるんですけどやってみませんか?」

 

シディ「うぬ!楽しいプリントだな!この式を使えばこれが解けるのか!」

 

ヨ―メイ「フィーアさん意外と理論的に楽しい問題のプリント作ってますね・・・」

 

あの塾にあった問題本や書類をもとに作ってみたんですよ。

 

フィーア「それに子供は遊びの要素があったら楽しんでくれますから工夫を凝らして質と量で勝負すればシディさんも行けるはずです。」

 

ヨ―メイ「凄いです!スパルタと熱血の指導を織り交ぜてる!フィーアさんの本領は指導だったんですね!」

 

なんかヨ―メイに褒められると照れますね・・・

 

それに比べて・・・

 

カンナ「ここはこの式をガッと入れて足し算で何とかなるの!で、この問題はこの単語の意味を思い出してシュっと合わせれば・・・」

 

カゲチヨ「うぅ・・・厳しいしわかんない・・・」

 

ヨ―メイ「うわぁ・・・」

 

フィーア「教え方が下手な人のそれですね・・・」

 

昔からカンナちゃんって感覚で何とかしてきたから指導も感覚派なんですよね・・・

 

ヒサメ「カンナちゃん落ち着いて!カゲごめんね・・・」

 

熱いのかヒサメちゃんが胸元を緩めると・・・

 

カゲチヨ「う、うん!頑張る!」

 

まぁ、ヒサメちゃんがいれば大丈夫でしょう・・・

可愛いシディさんのためにも頑張りましょう!

 

sideヒサメ

カンナちゃんの指導下手もあって色々大変だったけどご褒美(ロケット鉛筆)も上げて

エリートコースになった私たちだったんだけど・・・

 

フィーア「エリートコースの待合室・・・やせ細った人が多いですね・・・」

 

ヒサメ「大丈夫ですか?」

 

職員「エリートコースの人は点数が落ちるとペナルティで給料を天引きされるんだ。」

 

ヨ―メイ「違法ですよそれ!」

 

社長「とんでもない契約書にも書いてありますよ。パソコンにも保存してあるのでこれでぼろ雑巾のように働いてもらいますよ!」

 

ヨ―メイ「とうとう正体表しましたね!全て録音させてもらいました!今のをネットに晒したらどうなると思います?」

 

流石ヨ―メイちゃん!

 

社長「ならば・・・」

 

社長は契約書を破ろうとするけど・・・

 

フィーア「無駄ですよ、目の前に出した時点で私に奪われるのは確定しています。」

 

社長「は、早・・・!」

 

ヒサメ「証拠を消すのは無理だったみたいだね!」

 

カンナ「じゃあ屋上につるし上げでいいかな?」

 

私がパソコンに氷のバリゲードを張りカンナちゃんが社長を取り押さえてこの事件は幕を閉じた。

 

sideカゲチヨ

 

カゲチヨ「あの社長は捕まって慰謝料地獄か・・・」

 

ヒサメ「オーナーが慰謝料と授業料合わせて倍の金額にしたんだって。」

 

こえぇ・・・

 

ヒサメ「じゃあ、勉強再会だね。」

 

カゲチヨ「了解。」

 

ヒサメ「なんかやけに素直だね?」

 

カゲチヨ「カンナのスパルタ感覚授業戻ってても記憶残っててヒサの指導のありがたさ

わかったわ・・・」

 

ヒサメ「なるほどね・・・」

 

あの擬音はこりごりだぜ・・・

 

 



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フィーアのカチカチ山

名作くんを参考にしています。


sideフィーア

 

フィーア「カゲチヨ!お願いです!カンナちゃんにリベンジしたいんです!」

 

カゲチヨ「うーん・・・」

 

今日はカゲチヨにお願いをしています・・・

 

ヒサメ「カゲに相談なんてどうしたの?」

 

シディ「カンナと何かあったのか?」

 

えぇ・・・あったどころじゃないですよ・・・!

 

フィーア「カンナちゃんポーカーでイカサマしてお小遣い奪って行くんですよ!」

 

ヨ―メイ「あー・・・カンナさんってギャンブル強そうですもんね。」

 

ヒサメ「なるほど・・・」

 

だからこっちも一度でいいから騙してやりたいんですよ!

 

カゲチヨ「うーん・・・ならこのカチカチ山を参考にしたらどうだ?」

 

確か兎が狸を騙して復讐する話でしたよね・・・

 

シディ「だがどうしてカチカチ山というんだ?」

 

ヒサメ「確か兎が狸の背中に火をつけるとき火打石の音をごまかすためにここはカチカチ山って名前だからそういう音がするってごまかすんだよね。」

 

フィーア「それは狸もアホすぎると思うんですけど・・・」

 

ヒサメ「それを言ったらおしまいだけどさ・・・」

 

でももしカンナちゃんに同じことをしたら・・・

 

フィーア「あの長い髪はさぞかし派手に燃えるんでしょうね・・・!」

 

ヨ―メイ「その通りですよ・・・!」

 

二人ともメチャクチャあくどい笑み・・・

 

ヒサメ「私は反対だよ!?」

 

シディ「うぬ・・・」

 

sideヒサメ

 

ヒサメ「ダメだよカゲ!カンナちゃん死んじゃうよ!」

 

カゲチヨ「大丈夫だって。フィーアの怒りを鎮める作戦はあるからよ。」

 

あ、二人とも来た!隠れないと・・・

 

フィーア「いやーカンナちゃんありがとね!シュゴ―!公園に来てもらって!」

 

ヨ―メイ「火炎放射器構えてますよ!」

 

思ってたよりヤバい状況だった・・・!

 

カンナ「変わった名前だね・・・あれ?さっきから背中でシュゴー!って聞こえるんだけど?」

 

フィーア「それはこの公園の名前がシュゴ―!公園だからだよ!」

 

カチカチ山と同じだ!

 

カンナ「あれ?でもここって第一公園じゃなかった?」

 

フィーア「そ、そうでしたか・・・?」

 

カンナ「何で急に名前変更したんだろ?」

 

シディ「気づきそうだな・・・」

 

フィーア「えーっと・・・年一で変えてるみたいですよ・・・」

 

苦しいね・・・っていうか何で振り向かないの!?

 

フィーア「前向いててくださいね。」

 

ヨ―メイ「まずいですよ!」

 

カゲチヨ「ヒサ!火炎放射器を凍らせろ!」

 

了解!

 

バキッ!

 

フィーア「くっ・・・火炎放射器の発射口が凍らされました!」

 

これで安心だ・・・

 

sideシディ

 

フィーア「実は今日カンナちゃんを呼び出したのは日ごろのお礼にボートに乗せてあげようと思ったんです!」

 

ヨ―メイ「きっとカチカチ山みたいに泥のボートに乗せる気ですね・・・」

 

フィーア「さぁ、好きなのに乗ってください!スワンボートとモーターボート!」

 

カゲチヨ「ハイクオリティなの作ったな・・・」

 

うむ、泥なのに凄いな!

 

フィーア「どれにしますか?」

 

カンナ「フィーアちゃん選んでいいよ。一緒に乗るよね?」

 

フィーア「え?私は遠慮しますよ・・・」

 

カンナ「えー!アーシ一人なんてハズいし寂しいし一緒に乗ろうよ!」

 

ヒサメ「カンナちゃんの方が一枚上手だった・・・」

 

フィーア「ひ、広場行きましょう!」

 

ごまかしたな・・・

 

sideヒサメ

 

フィーア「はぁ・・・はぁ・・・どう!」

 

カンナ「助けてー」

 

フィーア「さっきこの広場の名前ザクザクズボっ広場って言ったけどそれはカンナちゃんに落とし穴を悟らせない嘘だったんです!」

 

よく騙されたね!?

 

フィーア「これに懲りたらもう悪戯するのは辞めることですね!」

 

カンナ「ごめんなさいー。」

 

フィーア「素直でよろしい!」

 

そう言ってフィーアちゃんは去っていった・・・

 

ヨ―メイ「まぁ、一件落着ってことですかね・・・」

 

カンナ「助かったよカゲチヨ。」

 

カンナちゃんが火車の能力で浮かび上がってきた。

 

カンナ「カゲチヨに言われた通り復讐されて正解だったね。スッキリした顔になってたし。」

 

カゲチヨ「カチカチ山でも復讐の終わった狸とウサギは仲良くなるパターンもあるしな。」

 

シディ「やっぱりカゲチヨは優しいな。」

 

流石カゲ!

 

カンナ「ん?メールだ。何何・・・」

 

ーカンナちゃん今日はやり過ぎてすみません・・・でも仲直りしましょう。今度本当に一緒に遊びましょう。ひゅーんぐさ!公園で待ってますー

 

フィーアちゃんまだやる気だ!?

 

 

 

 

 

 

 




後日罠に嵌められたのはフィーアでした・・・



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フィーアの糸

名作くんのを参考にしました。


sideカゲチヨ

俺たちは今陸上競技をしてたんだけど・・・

 

フィーア「ぐっ・・・このままじゃ負けますね・・・」

 

カンナ「運動神経の良いフィーアちゃんをスポーツ勝負で叩きのめすのって気持ちいいよねカゲチヨ!」

 

まぁ確かに運動音痴にとってはな・・・

 

フィーア「まさかカゲチヨたちが私にこんなに食らいついてくるとは・・・」

 

カンナ「今日のために異宙から有名コーチを連れてきて合宿したんだ!」

 

ゼクス「本気出しすぎだと思うが・・・」

 

俺もそう思う・・・

 

フィーア「流石に大人気ないですよ!」

 

カンナ「確かにアーシも鬼じゃないし・・・スパイクを使わずに走ってあげるよ!」

 

ヒサメ「対してハンデになってない・・・」

 

フィーア「よし!チャンスをものにしますよ!」

 

それでいいのか・・・そう思っていた時だった・・・

 

シディ「む!すまん!避けてくれ!」

 

ガンッ!

 

カンナ「ぐべっ!」

 

バタっ・・・

 

シディの投げたボール投げのボールがカンナに当たって気絶してしまった・・・

 

sideカンナ

 

うーん・・・ここは・・・

 

カンナ「確かアーシはグラウンドで陸上をしてたはず・・・」

 

ヨ―メイ?「ここは地獄です!」

 

あれ?何でヨ―メイがここに・・・っていうか針山に血の池ってまさか!

 

ヨ―メイ(鬼)「どうやら気づいたようですね・・・ここは地獄、そして私は鬼ですよ・・・この世界の住人は貴方になじみ深い姿で話しかけているのです・・・」

 

カンナ「マジで!すごい、ここが沢山のホラーやオカルトで出てくる地獄何だね!」

 

ヨ―メイ(鬼)「なんで目をキラキラさせてるんですか!あなたはこれから恐ろしい労働を課せられるって言うのに・・・」

 

カンナ「だって名作にも出てくるしテンション上がるのは当たり前じゃん。例えば蜘蛛の糸とか。」

 

ヨ―メイ(鬼)「何ですかそれ?」

 

カンナ「芥川龍之介の童話で神田太って盗賊が地獄におちる話なんだけど生前に一度蜘蛛を助ける善行をしていたからお釈迦様が蜘蛛の糸を垂らしてくれるって言うお話なんだよね。」

 

ヨ―メイ(鬼)「その話はわかりましたけどとにかくここで働いてもらいますからね!」

 

ユカ(囚人)「給料上げてください!」

 

ミナヅキ「休みを増やして・・・!」

 

ヨ―メイ(鬼)「そんなこと言われても・・・」

 

カゲチヨ「福利厚生をちゃんとしろ!」

 

ヒサメ「正社員採用もね!」

 

現代的なデモ活動が・・・っていうか鬼の立場弱い・・・

 

そうしてアーシは働いたけど・・・

 

カンナ「あー・・・疲れたし景色同じだと飽きてくるな・・・」

 

ちょっと疲れちゃった・・・

 

ヨ―メイ「私ももう無理です・・・」

 

鬼も働いてるんだ!

 

ヨ―メイ「全然働いてくれなくて・・・」

 

ミナヅキ「ストライキ・・・」

 

そのときだった!

 

カンナ「糸が垂れてきた!」

 

なんと蜘蛛の糸の様に空から垂れてきたの!

 

フィーア(お釈迦様)「カンナちゃん・・・それはフィーアの糸です・・・」

 

フィーアの糸?

 

フィーア「貴方は一度だけハンデを与えたので糸を垂らします・・・それを使って天国に・・・」

 

カゲチヨ「じゃあ俺も!」

 

ヒサメ「私も!」

 

そうして上り始めたけど・・・

 

カンナ「そういえばこの糸って結構長いんだね・・・あと何時間くらいかかるんだろ・・・」

 

カゲチヨ「もっと伸びりやすくしてほしいぜ・・・」

 

フィーア「何か言いましたか?切ってもいいんですよ?」

 

ぐっ・・・

 

ヒサメ「でも本当に何時間くらい?」

 

フィーア「あと100時間ですね。」

 

長すぎ!地獄に落ちて!

 

フィーア{嘘ですよ!今のは皆さんを試しました。糸を切ります。」

 

カンナ「ごめん!登りきるから許して!」

 

フィーア「ラストチャンスですからね。」

 

カゲチヨ「でも本当にどれくらいなんだ?」

 

確かに気になる・・・

 

フィーア「うーん・・・あと90時間ですね。」

 

カゲチヨ・カンナ・ヒサメ「地獄に落ちろ!」

 

フィーア「はいアウト!」

 

ぎゃあああ!

 

sideユカ

 

カンナ「はっ!ここは・・・」

 

良かった目が覚めたんですね・・・

 

ユカ「気絶した時はもうだめかと思いました・・・」

 

シディ「本当に良かった・・・」

 

カンナ「そうか・・・あれは夢だったんだね・・・でもフィーアちゃんごめんね。」

 

カンナお姉さまが謝った・・・

 

フィーア「それは良いんですけど・・・皆が凄いデモ起こしてるよ。」

 

そうなんですよね・・・

 

カゲチヨ「合宿長すぎだろ!」

 

ヒサメ「コーチの給料割り勘ってどういうこと!?」

 

ヤヨイ「請求書見て度肝抜かれましたよ!」

 

メチャクチャ怒ってる・・・

 

カンナ「やばい・・・現世がこんなんなら・・・地獄に戻ろう。」

 

アハト・ハツキ「遊びでどれだけ本気出す気だ!」

 

地獄ですね・・・

 

 

 



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絶対に付き合ったらいけない男

sideカゲチヨ

今日の依頼人は女子中学生だった・・・

 

依頼人「今良い感じの人がいるんですけどその人と付き合っていいのかわからなくて・・・」

 

わかんない?

 

依頼人「もしどうしようもない男だったらって・・・」

 

カゲチヨ「クズ男的なね。」

 

カンナ「まぁ、先をみようとしているのは良いことだと思うよ。」

 

依頼人「それでこんな人とは付き合ったらダメとかあったら教えて貰いたくて。」

 

フィーア「それならお母さんとか聞ける人は沢山いるはずですよね?どうしてウチに?」

 

そう結局のところそれだ。

 

依頼人「それは・・・ヒサメさんがとっても大人っぽくて恋愛経験豊富そうだったからです!」

 

・・・・え?

 

シディ「そうだったのか。」

 

カンナ・カゲチヨ「ぶふっ!」

 

ヒサメ「笑うな!その依頼ヒサメさんに任せなさい!」

 

張り切ってるな・・・

 

フィーア「ちなみに私たちはなんで指名されなかったんですか?」

 

依頼人「フィーアさんはなんか恋愛失敗してそうな顔だし、カンナさんは爛れた恋愛してそうな感じだったから・・・」

 

フィーア「メチャクチャ失礼ですね!」

 

カンナ「むしろ純愛だよ!恋愛する男失敗してるのはヒサメちゃんの・・・むぐむぐ!」(お菓子突っ込まされる)

 

ヒサメ「さー!行ってみよう!」

 

sideヒサメ

 

ヒサメ「まずね!ギャンブルと酒に依存するような奴はダメ!」

 

シディ「確かに酒とギャンブル依存は良くないな。」

 

フィーア「シディさんは日常の中に楽しみを見いだせてますから大丈夫ですよ!」

 

カンナ「でもヒサメちゃん相手は中学生だよ。」

 

あ・・・

 

カゲチヨ「へいへい、大丈夫かー?」

 

ヒサメ「こういう人の上げ足ばっかとる奴はダメ。」

 

あと中学生なら・・・

 

ヒサメ「イケメンで優しいと王子様みたいに見えちゃうかもしれないけど気を付けて。」

 

依頼人「イケメンは正義じゃないんですか?」

 

フィーア「そうですよ!夢を見なくてこの現実では生きていけません!」

 

ヒサメ「フィーアちゃん・・・は大丈夫でも優しいことばと綺麗な顔で近づいてきて女子を騙す男がいるんだよ。浮気したりヒモになったりする男は絶対ダメだよ。」

 

依頼人「イケメン注意なんですね。」

 

カゲチヨ「そうだぞ。シディもこう見えてヤベー奴だからな。」

 

フィーア「カゲチヨ、どういう意味ですか!」

 

シディ「そうだ、俺は普通だぞ。」

 

カゲチヨ「こいつ中身は幼稚園児だからなウンコとか言うとすぐ喜ぶ。」

 

いや流石にそこまで・・・

 

シディ「ぶふっ!カゲチヨ・・・ウンコって・・・ぶふっ!」

 

フィーア「シディさん・・・ピュアです!」

 

ヒサメ「確かに二人ともヤバいね。」

 

sideカンナ

 

ヒサメ「それから母親扱いしてくる男にも注意ね。」

 

依頼人「母親扱い?」

 

ヒサメ「母親みたいに甘えてくる人ってこと。」

 

カゲチヨ「そんな奴いるのか・・・ところでヒサー、爪切りどこだっけ?」

 

カンナ「鏡みたら?」

 

でも・・・

 

カンナ「アーシの好きな人は甘えるの苦手だからもうちょっと甘えて欲しいけどな・・・」

 

依頼人「クール系って奴ですね!」

 

ゼクス君は甘えるの苦手なんだよね・・・

 

ヒサメ「・・・ちなみにカンナちゃんこの間ゼクス君と一緒に何した?」

 

え?そうだなー・・・

 

カンナ「図書館で一緒に本読んだんだけどゼクス君の本も気になったから覗いたりとか・・・ごはんで好きなおかず分けてもらったりとか・・・ヨ―メイちゃんを連れ出して卓球でピンポン玉に火をつけて本物の火の玉サーブを放ったりして風の力で止められたくらいかな・・・」

 

ヒサメ「ゼクス君がカンナちゃんに甘える日は遠いね・・・」

 

どういう意味!?

 

sideヒサメ

 

ヒサメ「あとはデートとかで店員さんへの態度とかも見といたほうが良いね。」

 

依頼人「店員さんへの態度が横柄な人とか嫌ですもんね。」

 

ヒサメ「そうだね、この前皆でファミレスに行ったときなんてさ・・・」

 

ー回想ー

 

シディ「すみません。このドリアが凄く美味しいのでシェフを呼んでもらえないか?お礼がしたい。」

 

ヒサメ「やめて!シディ!」

 

フィーア「礼儀正しさの極み・・・!最高です!」

 

カゲチヨ「そうか?」

 

カンナ「これはこれで・・・」

 

ー回想終了ー

 

ヒサメ「ってことがあって恥ずかしかったから。」

 

依頼人「丁寧すぎるのも考えものですね。」

 

カンナ「その点カゲチヨは女性店員ならおどおどして横柄にもならないから大丈夫だよねー。」

 

カゲチヨ「そのせいで注文しにくくて別の意味で迷惑がられるけどな・・・」

 

フィーア「ゼクスとかも寡黙すぎてメニュー取るのに時間かかるんじゃないですか?」

 

カンナ「まぁ、どれでもいいとか言ってアーシに任せようとしてくるけど最後はちゃんと自分で決めて注文するよ。」

 

 

依頼人(この三人も難儀な恋愛してるんだな・・・)

 

 

sideカゲチヨ

 

依頼人「気を付けることって結構多いんですね・・・」

 

ヒサメ「まぁ、結局は自分の心で決めればいいと思うよ。あんまりDVとか酷いなら別れた方が良いけどまだ若いんだから一回付き合うのもありだと思うよ。」

 

依頼人「・・・そうですね!勇気出してお付き合いしてみます!ありがとうございます!やっぱりヒサメさんに相談して良かったです!」

 

そうして依頼人は去っていった・・・

 

カゲチヨ「良かったじゃん、恋愛経験豊富なヒサメさん~」

 

ヒサメ「う、うるさい!陰キャ!根暗!性悪!」

 

ちょ!電撃纏わせて追ってくるなー!

 

カンナ「全く・・・お似合いだね。」

 

シディ「うむ!」

 

フィーア「傍からみたら凸凹ですけどね・・・」

 

暖かい眼で見てないで助けてくれー!!

 

 

 

 



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神隠れ事件

sideヒサメ

今日はヨ―メイちゃんとカンナちゃん、フィーアちゃんとお出かけをしていた。

 

ヒサメ「うわ~!ごづめちゃんだ~!」

 

私はゲームセンターでごつめちゃんのクレーンゲームを見つけてテンションが上がっていた!

 

カンナ「相変わらずキモいのか可愛いのかよくわからない体型だよね・・・」

 

何言ってるの!?可愛いじゃん!

 

ヨ―メイ「オーナーに映画のチケット貰ったから行く予定でしたが・・・」

 

フィーア「まぁ、時間ありますしとっていきましょう。」

 

そうして始めたけど・・・

 

フィーア「案外楽勝ですね。」

 

ヒサメ「一気に三つ取った!?」

 

カンナ「流石ゲーマー・・・」

 

ヨ―メイ「アームの爪をひっかけると良いらしいですよ。」

 

こうして私たちは全員分取ることができた!

そうして映画に向かった。

 

ヒサメ「今から見れるのは二つだね。」

 

フィーア「私は恋愛映画ですかね。」

 

カンナ「アーシも。」

 

ヒサメ「カンナちゃんアクション映画じゃなくていいの?」

 

カンナ「今日は気分じゃないし怪談系の映画もないしね。」

 

ヨ―メイ「わ、私もそっちが良いです。」

 

そうして見終えてカフェで感想を話し合って楽しんだ!

 

ヨ―メイ「ライバルの女子が背中押してて感心しました!」

 

ヒサメ「私も感動しちゃった!」

 

カンナ「まるでアーシとヒサメちゃんみたいだったよね!」

 

フィーア「自分で言いますか・・・」

 

カンナちゃんのはかき回してるだけのような・・・でも皆でこういう話するのって初めてだから新鮮だな!

 

ヒサメ「あ、そろそろ依頼人が来る時間だからカレコレ屋に行かないと。」

 

ヨ―メイ「私もそろそろバイトの時間です。」

 

カンナ「えー!もうシディとカゲチヨに押し付けてもうちょっと遊ぼうよ!」

 

フィーア「バイトもユカに変わって貰えばまだ遊べますよ。」

 

ヨ―メイ「そしたら見返りにデートする羽目になるじゃないですか!?」

 

ヒサメ「だーめ!行くよ!」

 

そうしていこうとすると・・・

 

カンナ「おー!天気雨だ!」

 

確かに今日って晴れのはずなのに雨が降ってる・・・

 

フィーア「あそこの神社で雨宿りしていきましょうか。」

 

ヒサメ「そうだね。」

 

ヨ―メイ「こんなところに神社なんてありましたっけ?」

 

そう言いながらも私たちは入って行った・・・

 

sideヨ―メイ

 

中々止みませんね・・・

 

オーナーに連絡しようとしたんですけど・・・

 

ヨ―メイ「あれ?圏外ですね・・・」

 

フィーア「まぁ木が茂ってますし電波が届きにくいんですよ。」

 

ヒサメ「・・・一回外出て見る?」

 

そうして外に出ると・・・

 

ヨ―メイ「来た時こんなに霧出てましたっけ?」

 

カンナ「都会の中の神社・・・突然の圏外、そして謎の霧・・・オカルトの匂いがぷんぷんするよ!」

 

何でそんなワクワクしてるんですか!?

 

カンナ「よーし!この謎を調べるためにまずは出口にレッツゴー!伝説の女勇者ヨ―メイが先頭ね!二番目が賢者のアーシで三番目が戦士のヒサメちゃんで最後尾が遊び人のフィーアちゃんね!」

 

フィーア「誰が遊び人ですか!せめて武術家にしてください!」

 

そもそも何でドラクエシステムなんですか!?

 

私たちはそうやって出口に向かいましたが・・・

 

ヒサメ「戻って来てる!?」

 

階段を下がっていたはずなのにまた神社に向かって歩いてたのにこれって・・・

 

ヨ―メイ「神隠しですか!?」

 

カンナ「異宙人の仕業にしろ怪異の仕業にしろループから逃れる術はあるはずだし他にも人がいるかもしれないし調べてみよう。」

 

そうして神社に向かうと・・・

 

フィーア「誰ですか!」

 

人の気配を感じたのかフィーアさんの声で出てきたのは・・・

 

sideカゲチヨ

 

四人がいなくなってもう三日が立っていた・・・

 

カゲチヨ「電話も出ないし、家にもいねぇ・・・」

 

シディ「一体どうしたんだ・・・」

 

ユカ「ヨ―メイちゃんの靴底に仕込んでおいたGPSも機能しませんし心配です・・・」

 

お前そんなもの仕込んでたの!?

 

依頼人「助けてください!」

 

そんな時に依頼人が来た。

 

依頼人「彼女が行方不明になって三日たつんです!」

 

なんとヒサたちと同じ日数行方不明になっている彼女のことを話してくれた。

 

依頼人「彼女、心霊スポットに行く系のYOUTUBERしてるんですけど最後の神社の写真が送られてきてから連絡がつかなくて・・・この近くのはずなんですけど・・・」

 

回りの建物から居場所は特定できそうだ・・・

 

そうして調べていってみた・・・

 

カゲチヨ「周りの建物からここだと思うんっすけど・・・」

 

ユカ「小さな祠があるだけですね・・・」

 

シディ「うぬ?あれは・・・」

 

シディが見つけたのは確かヒサが気に入ってるごつめちゃんっていうキャラの・・・

 

シディ「かすかだがヒサメの匂いがする・・・」

 

そして・・・

 

依頼人「カレコレ屋さん!祠のマークがあったんですけどこれは異宙生物の縄張りを表してるんです。彼らは獲物を異空間に閉じ込めて食べるんですけど次に空間が開くのは閉じ込めた人を食べた後・・・」

 

シディ「何ッ!?」

 

ユカ「ヨ―メイちゃんを食べていいのは私だけです!」

 

ユカ、下ネタはやめてくれ・・・

 

sideフィーア

 

私たちが神社であったのは着物を着て角の生えた緑の髪の異宙人でした・・・

 

カンナ「へ~!じゃあファムさんは心霊系のYOUTUBERなんですね!」

 

ファム「私もまさか同じものが好きな人に会えてびっくりしました!」

 

早速意気投合してますね・・・

 

ヒサメ「さっきは驚いてすみません・・・」

 

ファム「この部屋薄暗いですし仕方ないですよ。」

 

まぁ、他にもいてくれて助かりましたけど・・・

 

カンナ「実は神社の周りを調べようと思ってるんですけど一緒にどうですか?」

 

ファム「じゃあ裏の森を調べましょうか。」

 

そうして調べようとしましたが・・・

 

ヨ―メイ「あの人も調べないと!いくら心霊系が大好きでも落ち着いてます!」

 

ヨ―メイの言うことももっともですが・・・

 

ヒサメ「ヨ―メイちゃん・・・その理屈だとカンナちゃんも疑わないといけなくなるよ・・・」

 

ヨ―メイ「あ・・・」

 

カンナ「心配しなくてもあの人は神隠しにあった被害者・・・そしてヨ―メイの予感も的中してるよ。」

 

そうしてついていくとなんとファムさんが二人いた!

 

カンナ「どうやら記憶や能力までそっくりに出来るレベルの変化みたいだね。それに異空間を作り出すのも高等テクニック・・・上位の怪異や異宙人だね。」

 

ファム?「ちっ・・・ぐおおおお!」

 

そういうと変化を解いた化け物はウナギに手足が生えたような化け物が出現しました!

 

異宙人「ぐおおお!」

 

フィーア「甘いですよ!」

 

まぁ、食欲に支配された怪物に負けるほど軟な鍛え方はしてませんので超スピードで間合いに入って・・・

 

ぐざっ!!

 

異宙人「ぐうう・・・」

 

ばたっ・・・

 

カンナ「流石フィーアちゃん!」

 

ヨ―メイ「まさに早業・・・」

 

一瞬で手刀で奴の頭を貫いてあげましたよ!

しかし・・・

 

ヒサメ・ヒサメ?「流石フィーアちゃん!」

 

カンナ「あちゃー・・・もう一体いたのか・・・」

 

ヨ―メイ「えぇえ!?」

 

フィーア「まずいですね・・・マジで見分けがつきません・・・」

 

もう一匹が戦闘中に私たちが気を取られている隙に変化してしまったようです・・・

 

ヒサメ?「本物は私だよ!」

 

ヒサメ?「だったら戦闘で白黒つけようよ!」

 

そう言って二人とも雷を出しますが・・・

 

カンナ「本物のヒサメちゃんナイス!」

 

ヨ―メイ「あっちの電気を出してるのが偽物です!」

 

カンナちゃんはそういうと水で作り出した怪物を突撃させて・・・

 

どかっ!

 

ヒサメ?「きゃあぁ!?」

 

雷を出したヒサメちゃんを吹き飛ばしました!

 

ヒサメ「ど、どうしてわかったの?」

 

フィーア「そうですよ。教えてください。」

 

ヨ―メイ「本物のヒサメさんは雨の中感電するかもしれないのに電気なんて使わないんですよ!」

 

カンナ「そういうこと、せめて異空間の雨消してから戦うべきだったね。」

 

異宙人「く、くそおぉぉお!」

 

フィーア「どうやらさっきの攻撃で異空間が崩れたようですね。」

 

ヒサメ「一気に決めちゃおう!」

 

ブレイクした状態で衝撃波と炎そして氷を放ち巨大な炎を氷を纏った竜巻に異宙人を巻き込んだ!

 

異宙人「ぐあぁあ!な、なんだ・・・体が崩れていく・・・」

 

急激な温度差と風によって体が崩れて行き最後は・・・

 

カゲチヨ「すまねぇ!遅れた!」

 

シディ「はぁ!」

 

ユカ「これで終わりです!」

 

カゲチヨの血液の槍とユカちゃんの霊槍、そしてシディさんの豪炎で瞬く間に消え去りました・・・

 

sideカゲチヨ

 

ヨ―メイ「本当に助かりました・・・」

 

カンナ「いやしかしヨ―メイちゃんもアーシと同じ推理に行きつくとは・・・二人で探偵でも始める?」

 

ヨ―メイ「いやあれはそう思ったから行きついただけですよ・・・」

 

フィーア「しかしまさか異空間の時間までねじ曲がってて現実世界で三日たってるとは・・・」

 

 

そうだぜ全く・・・

 

依頼人「そうだ!他に女性がいるはずなんですけど・・・」

 

ヒサメ「あぁ、それなら・・・」

 

そうしてヒサたちは依頼人の彼女さん・・・ファムさんの所に案内した。

 

依頼人「良かった!無事だったんだね!」

 

ファム「あれ?どういうこと?」

 

カゲチヨ「異宙生物に食われそうになってたんすよ。」

 

ファム「えぇ?何も覚えてない・・・ネタのチャンスが・・・」

 

カンナ「ならアーシと一緒にまた行きましょう!いいネタ知ってるんで!」

 

ファム「はい!」

 

カンナと依頼人以外(たくましいな・・・)

 

ヒサメ「でもヨ―メイちゃん私が本物だって気づいてくれてありがとう。」

 

ヨ―メイ「また助けてくれてありがとうございます・・・」

 

ユカ「え?何このいい雰囲気?何があったんですか!まさかお姉さまとヨ―メイちゃんが!?横取りは無しですよー!!」

 

ヨーメイ「私は誰の物でもありませーん!!」

 

やれやれ・・・

 

 

 

 

 

 



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陰キャと陽キャ

https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=291645&uid=363572

技のリクエストの募集をしてるのでアイデアある人はぜひ書き込んでください!
貴方の技がトッププレデターを追い詰めるかも・・・


sideカゲチヨ

今日の依頼人は・・・

 

依頼人「陽キャラでーす。」

 

なんかチャラそうな感じの人が来た・・・

 

ヒサメ「今回はどんな依頼で?」

 

依頼人「あのぉ、こいつ自分のガキなんですけど。」

 

そう言って依頼人の陰から出てきたのは雰囲気の違った子供だった・・・

 

カゲチヨ「その感じで子持ち!?」

 

人は見た目によらないって言うけど意外すぎだろ!

 

依頼人「こいつなんか陰キャラっぽくて陰キャラだとやべーじゃないっすか?皆さんの力で陽キャラにしてやって欲しいんすよ!!」

 

どういう風にヤバいんだよ!?

 

依頼人「じゃ!時間になったら息子は俺んちまで送り届けてください!」

 

シディ「承知した。」

 

カゲチヨ「アンタは?」

 

依頼人「俺クラブ行かなきゃなんで!」

 

クラブ行かなきゃなんてことある?

 

カンナ「まぁ、子供はクラブ入れないもんね・・・」

 

フィーア「体よくカレコレ屋を保育園代わりにする・・・あの依頼人相当できますね・・・」

 

確かに・・・

 

sideカンナ

 

まずは陽キャラと陰キャラについて話すことになった・・・

 

シディ「そもそも陰キャラと陽キャラとはなんだ?」

 

ヒサメ「陽キャラは陽気なワイワイしてる人たちの事かな。」

 

カンナ「イベントや何かするときにリーダーシップをとる人も陽キャラって言われるよね。」

 

カゲチヨ「陽キャラはやたら声のでけー中身のない虚構の存在だよ。」

 

ヒサメ「陰キャラはインドア派に多いし大人しい人たちのことかな。」

 

フィーア「まぁ、積極的に前に出るの少し苦手な人たちでもありますね。」

 

カゲチヨ「陰キャラはただひたすらに自分というものを掘り下げるのに没頭する求道者たちの呼び名だ。」

 

ヒサメ「どんだけ美化してんの・・・」

 

まぁ、カゲチヨらしいけど・・・

 

カゲチヨ「はぁ!?してねーよ!今のがそう聞こえるなら普段から陰キャラの人たちを見下してるってことじゃないですかねぇ!」

 

ヒサメ「なんでそうなるんだよ!」

 

シディ「わかったぞ!ヒサメが陽キャラでカゲチヨが陰キャラなんだな!」

 

フィーア「いや、これは真面目ちゃんと不真面目君の喧嘩ですよ・・・」

 

カンナ「痴話喧嘩ともいう。」

 

仲いいんだから・・・

 

ヒサメ・カゲチヨ「どこが!?」

 

カゲチヨ「それにシディ!俺を陰キャと断定するな!」

 

ヒサメ「お前が一番陰キャラ馬鹿にしてんじゃん。」

 

内弁慶もここまで行くと尊敬だね・・・

 

息子「あの・・・陰キャラと陽キャラだと将来どう違うんですか?陽キャラは学生時代が楽しくて陰キャラは逆に大変だってお父さん・・・いやワイワイダディがそう言ってたので・・・」

 

カゲチヨ「息子にどんな呼び方させてんだよ・・・」

 

外で呼ばれて恥ずかしそうな呼び名を教え込ませるのはただ者じゃない気あふれ出てる気もするけどね・・・

 

sideシディ

 

シディ「カゲチヨとヒサメの違いか・・・」

 

カゲチヨ「俺を代表みたいに言うな!」

 

やっぱり・・・

 

シディ「ヒサメは男女問わず友達が多いな。」

 

ヒサメ「そうかな。」

 

カンナ「嫉妬されることもしょっちゅうだしあんまり多すぎてもね~・・・」

 

ヒサメ「うっ・・・」

 

子ども「やっぱりデメリットもあるしメリットもあるんですね。」

 

シディ「一方カゲチヨはヒサメたち以外の女子とは話せないぞ。」

 

カゲチヨ「喋れるぞ!妖精王の森の住人とかちゃんと挨拶とか仕事の話とかできるわ!」

 

ヒサメ「でも、私の友達に話しかけられたときキョドって逃げ出したって聞いたけど・・・」

 

カゲチヨ「すみません勘弁してください・・・」

 

フィーア「ここまで行くとデメリットしかないですね・・・」

 

子ども「はい・・・」

 

後は・・・

 

シディ「ヒサメの思い出は楽しそうだな。」

 

カゲチヨ「俺だって楽しい思い出沢山作ってます!!」

 

カンナ「友達とゲームしたり漫画の感想を言うのも思い出だよね。」

 

子ども「なるほど・・・」

 

それはそうなんだろうが・・・

 

シディ「写真とか見せてもらって楽しそうなのはヒサメのほうだ。」

 

カゲチヨ「いやいや!そもそも写真撮ってる暇がある時点で本当に楽しんではいなから!」

 

フィーア「楽しんでるなら写真を撮ることも忘れて楽しむってことですか・・・奥深いですね。」

 

ヒサメ「ただの偏見なんじゃ・・・」

 

シディ「カゲチヨはこの前何をしたんだ?」

 

カゲチヨ「キモ4と集まってYOUTUBEのコメ欄で生意気言ってる奴を論破してひろゆきの気分を楽しんでた!」

 

ヒサメ「ごめん全然楽しさが伝わってこない。」

 

sideフィーア

 

シディ「あとはヒサメは見た目に気を使ってるよな。」

 

ヒサメ「華の十代ですから!」

 

カンナ「化粧はまだまだだけどね~」

 

ヒサメ「そ、それは・・・学生だからまずは身だしなみからね!」

 

子ども「やっぱり見た目って大事なんだな・・・」

 

まぁ、確かに見た目だけではだめですけど外見はその人のことが一番わかるところですからね・・・

 

フィーア「私も普段から気を付けてますよ。」

 

シディ「カゲチヨはあまり見た目に気を使わないな。」

 

カゲチヨ「俺だって毎日風呂に入ってるぞ!」

 

ヒサメ「それは当たり前。毛玉のついたトレーナー、曲がったメガネ、酷い寝ぐせ、猫背。これが大体休日のカゲだよね。」

 

カゲチヨ「いや、猫背はクリスに直された・・・戦いのときに姿勢は大事だって言われて・・・背骨があんなにバキバキ言ったのは初めてだ・・・」

 

子ども「どんなことされたんですか!?」

 

フィーア「ご愁傷様です・・・」

 

お父さんいっつも姿勢良いから凄いですよね・・・

 

カゲチヨ「でもデスノートに天才探偵みたいでカッコいいと思わねぇ?」

 

ヒサメ「でもお前バカじゃん。」

 

カゲチヨ「ぐはっ!」

 

フィーア「そういうのは甘党になってから行ってください。」

 

カゲチヨ「お前らLのファンなの!?」

 

カンナ「ボロクソだね・・・」

 

甘党は漫画の世界でも私にとっては同志です!

 

子ども「学生が終わってからでも差が出るのかな・・・」

 

シディ「バイト先の人が言っていたがコミュニケーションが得意だから陽キャラは就職活動の面接とやらで有利らしい。」

 

フィーア「でも気にすることないですよ。真面目なシディさんを落とそうとする企業もありましたし結局は努力と運ですから。」

 

子ども「なるほど・・・」

 

カゲチヨ「そういうことだよなー陰キャラは大人になってからコンプレックスをこじらせるって意見はムカつくよなー・・・モテなかったのを取り戻そうと不倫とか援助交際とか走るって奴。」

 

ヒサメ「それは関係ないんじゃない?」

 

カゲチヨ「だよなーすぐ遊び方がわかってないんだー言われるじゃん。」

 

複雑ですよね・・・

 

sideカンナ

 

アーシたちは息子さんを依頼人のところまで送ることになった。

 

息子「結局どっちが良いのか分からなかったな・・・」

 

そうだね・・・

 

シディ「・・・お前友達はいるか?」

 

息子「うん・・・」

 

シディ「毎日は楽しいか?」

 

息子「楽しい・・・」

 

そういうとシディは頭を撫でた。

 

シディ「なら誇りを持て。陰とか陽とかわからんが誇りが持てることが大切なんじゃないか?」

 

息子「うん!ワイワイダディ・・・いやお父さんに今のままで良いって言ってみるよ!」

 

カンナ「呼び方も変えて決意バッチリだね!」

 

sideフィーア

 

シディさんが心配だったので用事がある途中でつけてきたんですけど・・・

 

依頼人「良く言った息子よ!うわべの陰キャラとか陽キャラじゃない!自信を持つこと!それこそが真の陽キャラなんだ!」

 

結局息子が心配でつけてた依頼人を発見しました・・・

 

フィーア「良かったですね。」

 

依頼人「でもワイワイダディはそのままでいて欲しかった・・・」

 

そうなんですね・・・



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カンナの脱出ゲーム

名作くんのを参考にしてます。


sideカゲチヨ

 

あぁ・・・寒い・・・

 

カゲチヨ「この体育倉庫に閉じ込められてもう夜になっちまった・・・」

 

フィーア「ヒサメちゃんが体育倉庫に隠れて授業サボろうとか言うから・・・」

 

ヒサメ「それ言ったのフィーアちゃんでしょ・・・」

 

カゲチヨ「ゼクスがもうちょっともうちょっと言ってサボろうとするからその間の鍵を掛けられたんだよな・・・」

 

ゼクス「それ言ったのカゲチヨだろ!?」

 

ユカ「ヒサメお姉さまがここを百合アイランドとか余裕かましてたら夜になっちゃましたね・・・」

 

ヒサメ「それ言ったのユカちゃんね!」

 

ゼクス「僕とヒサメは無理やり付き合わされたんだぞ!」

 

カゲチヨ「まぁでも・・・」

 

フィーア「そういうところが・・・」

 

ユカ「ヒサメお姉さまとゼクスさんらしいですけどね。」

 

ヒサメ「皆許してる感じで話進めないでよ!!」

 

わるいわるい・・・

 

ユカ「ともかく何とかしないとシディさんとか心配してますよ・・・ヨ―メイちゃんなんて心配で眠れてないに違いないです!」

 

カゲチヨ「安眠してそうだろうが・・・授業中だから携帯もバッチもおいてきてるしな・・・」

 

ヒサメ「どうしよう・・・」

 

俺達が悩んでいたその時だった!

 

カンナ「謎を解いてー!!」

 

フィーア「きゃ!カンナちゃん!?」

 

ゼクス「相変わらず驚かせるな・・・」

 

なんと跳び箱からいきなりカンナが出てきた!

 

カンナ「いい加減気づいてよ・・・思いっきり壁に謎が書いてあるんだから・・・」

 

確かに張ってある紙に暗号みたいなのが・・・

 

カンナ「脱出ゲームは知ってるでしょ?謎を解きながら脱出するのが目的のアドベンチャーゲームのことだよ。」

 

まぁ、俺たちの場合はいつも命がけだけどな・・・

 

ユカ「命の危険が無ければ結構人気ですよね。」

 

ヒサメ「つまり謎を解けばここから出られるってことね。」

 

カンナ「その通り!」

 

ユカ「でも何でカンナお姉さまがそれを知ってるんですか?」

 

カンナ「そりゃアーシが作った脱出ゲームだし、跳び箱の中でみんなが悩んでるところを見ようと思ったんだけど全然謎解きが始まらないから出てきたの。」

 

ゼクス「やっぱりか・・・」

 

おい!

 

sideヒサメ

 

ヒサメ「早く謎の答えを教えてよ!」

 

私はカンナちゃんに迫るけど・・・

 

カンナ「嫌だよ!ちなみに能力を使った瞬間爆発する爆弾も設置してあるから無理やりの脱出はお勧めしないよ!」

 

相変わらず用意周到だね・・・確かに能力や爆弾で倉庫壊したのバレたらヤバいよ・・・

 

カゲチヨ「っていうか俺たちが謎解けなきゃカンナも出られないんじゃねーか?」

 

カンナ「え!?アーシの謎で悩んでる皆を見られるってこと?あはは!考えただけでワクワクしてきた・・・あははははは!ダメ!笑いが止まらない!」

 

ユカ「怖すぎますね・・・」

 

ゼクス「推理力あるのに考え方が犯人側の考えなのがカンナらしいな・・・」

 

ゼクス君の言う通りだよ・・・

 

フィーア「しょうがない・・・・謎を解いてみましょう・・・」

 

そうして謎の書いてある紙に向き合った・・・

 

 

 

君のとなりにいるのは?

 

ぺき あか きん さる

 

みぎ まめ みん すし

 

 

ヒサメ「うーん・・・結構難しいね・・・」

 

カンナ「でしょ?どこが難しい?これ作った人のことどう思う?」

 

ゼクス「発想力がすごいな。」

 

カンナ「きゃー!ありがとう!」

 

ゼクス君カンナちゃんの扱い方を心得てる・・・

 

ユカ「わかった!私の隣にいるのはカゲチヨさん・・・つまり答えは髭顔ですね!」

 

カゲチヨ「俺は髭生やしてないだろ!?」

 

ユカ「でも漫画の髭ついてる男とかカッコいいって思ってますよね?」

 

カゲチヨ「まぁダンディとは思ってるけど・・・」

 

思ってるんだ・・・

 

カゲチヨ「わかった!答えはペンギンだな!」

 

ヒサメ「どういうこと?」

 

カゲチヨ「暗号のき、み、の隣の文字だけ読むとペンギンになるんだ!」

 

なるほど!

 

ゼクス「だがペンギンをどうするんだ?」

 

体育倉庫にペンギンなんて・・・

 

フィーア「いました!」

 

ヒサメ「何で!?」

 

カンナ「何でとか言わないで!餌代は高いしこの時期からクーラガンガンにかけないといけないからお父さんの負担大きいんだよ?」

 

全部お父さんの提供なんだ!?

 

カゲチヨ「ペンギンの首輪にまた暗号が・・・」

 

ホントだ・・・

 

sideフィーア

 

第二の暗号は空き缶が筋トレしている横に文字でじゃないってありますね・・・

 

フィーア「意味不明で気持ち悪いですね・・・」

 

ゼクス「気持ち悪いことしかわからないな・・・」

 

結構苦戦しますね・・・

 

ユカ「何かヒントは無いんですか?」

 

カンナ「しょーがないね!ネクストカンナズヒーント!」

 

無邪気な笑顔が可愛くて余計腹立ちますね・・・

 

カンナ「空き缶の筋トレ!」

 

ゼクス「空き缶の筋トレ・・・そうか!筋トレはきとんを取れってことだ!つまり空き缶からきとんを取ると赤になってそれにじゃないがつくから・・・」

 

カゲチヨ「赤じゃないってことだな!」

 

カンナ「正解!ということで第三の謎はこの部屋の赤くないところにあるよ。」

 

ヒサメ「範囲広すぎでしょ!」

 

至ることろに色んな色のものがありますよ!

 

sideユカ

 

私たちはなんとか手分けして謎の書いてある紙を見つけました・・・

 

カゲチヨ「はぁ・・・はぁ・・・」

 

ユカ「結構時間かかりましたね・・・」

 

カンナ「いやー・・・難しい謎だったよね。」

 

ヒサメ「赤じゃないものは謎解きでも何でもないでしょ!」

 

フィーア「ただの探し物です!」

 

ゼクス「能力も使えないからより疲れたな・・・」

 

ホントですよ・・・

 

カンナ「まぁまぁ!とりあえず最後の謎行ってみよう!」

 

カゲチヨ「えーっとオレンジ髪の美少女のポケットに鍵は隠されている・・・」

 

・・・・

 

カンナ「えー!オレンジの髪の美少女・・・一体だれのことだろ?」

 

ユカ「カンナお姉さまですよね。」

 

カンナ「えー!そうなの!?」

 

 

ゼクス「カンナは確かに美少女だしな。わかるぞ。」

 

 

カンナ「え・・・あの・・・ありがとう。」

 

カゲチヨ(リア充め・・・)

 

少し甘い雰囲気になりましたね・・・

 

こうして鍵を手に入れました・・・

 

ヒサメ「やっと倉庫から出られた・・・」

 

ユカ「お父様絶対怒りますよね・・・」

 

カゲチヨ「シディにも叱られる・・・」

 

ゼクス「あれ?扉に何か張ってあるぞ。」

 

カンナ「次は体育館からの脱出だよ!明日の時間割は合わせて鞄を教室においてあるから心配しないでね!」

 

フィーア「準備万端すぎません!?」

 

もう出してください・・・

 

 

 

 



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カレコレラジオ

sideカゲチヨ

俺とシディ。ヤヨイたちはヒサたちが休みを取ったので今日はそのメンバーで依頼をしてカレコレ屋のラジオを聞いていると・・・

 

「三聖女ラジオ―!」

 

なんか知っている声が聞こえて来た・・・

 

ヤヨイ「これってヒサメさん達の声ですよね?」

 

ミナヅキ「気のせいかも・・・」

 

フィーア「三聖女ラジオ・・・!」

 

ハツキ「気のせいじゃありませんね・・・」

 

どうなってんだ・・・?

 

カンナ「皆さんこんばんはー!」

 

フィーア「こんばんは!」

 

ヒサメ「時刻は18時を回りました!」

 

三人「三聖女ラジオー!」

 

依頼サボって何やってんだよ・・・

 

カンナ「この時間のお相手はDJカンナと。」

 

フィーア「MCフィーア」

 

ヒサメ「そしてもう一人MCヒサメでお送りします。」

 

シディ「しかしラジオ局の人たちがよく許可を・・・」

 

ヒサメ「ちなみに今は電波を私の能力で無断でジャック・・・・いえお借りしてお送りしております。」

 

ハツキ「ダメですよ!?」

 

カンナ「皆分かってないな~」

 

何で聞こえてるんだ・・・

 

フィーア「ラジオも立派なメディア、カレコレ屋の宣伝にうってつけでしょ?」

 

カンナ「これで有名になればトッププレデターの情報がお便りで来るかもしれないよ?」

 

そんなうまくいくか?

 

sideヤヨイ

 

そうしてラジオは始まりました。

 

ヒサメ「この番組は妖精王の森の提供でお送りいたします。」

 

クリスさんがこんなこと許可したんですか?

 

ユカ「皆さんこんにちは!ユカです!」

 

ハツキ「なるほどユカさんが協力したんですね・・・」

 

ユカさんも事業で金稼いでますしね・・・

 

ユカ「カンナお姉さまからこのCM枠を90万で買いました!」

 

カゲチヨ「無駄遣いがすぎる・・・」

 

シディ「ユカは宣伝したいことがあったのか?」

 

ユカ「特に何もなかったんですけど・・・ヨ―メイちゃん!これ見てたら今度スイーツパーラでデートしましょうね!あと傷を隠せる薬が発売してるのでぜひ買ってみてください!」

 

ミナヅキ「ヨ―メイが見てないことを願う・・・」

 

恥ずかしすぎますよね・・・

 

ユカ「時間が空いたのでカンナお姉さまがヘビメタを聞きながら編み物をするところをしています!」

 

ヤヨイ「見えてないですよ!」

 

想像に任せすぎです!

 

sideミナヅキ

 

CMコーナーがやっと終わった・・・

 

ヒサメ「三聖女ラジオ・・・ONE POUND OF POTATOES AND SLICED BEEF,

FURTHERMORE ONE BIG ONION.]

 

 

さすがヒサメちゃん・・・綺麗な発音・・・

 

シディ「カッコいいがどういう意味なんだ?」

 

ヒサメ「これは肉じゃがの材料です。(1ポンドのジャガイモと牛肉スライス、さらに大きな玉ねぎ一つ。)」

 

カゲチヨ「流石ヒサ・・・英語で作り方を言うとは・・・」

 

ヤヨイ「食いしん坊もそこまで行くと尊敬します・・・」

 

そうしてまた次のコーナーが始まった・・・

 

カンナ「今日は皆さんから届いたお便りを紹介します!」

 

お便りコーナー・・・なかなかラジオっぽいから期待しちゃう・・・

 

カンナ「これは素敵な便箋だね、ピンク色だ。」

 

フィーア「封筒も綺麗な四角ですね!」

 

ハツキ「お便りを紹介してくださいよ・・・」

 

カンナ「ふーん・・・あははは!ウケる!」

 

声に出して読んで・・・

 

フィーア「えー・・・三聖女の皆様こんばん聖女。」

 

ヒサメ「こんばん聖女。」

 

どんな挨拶?

 

フィーア「何ですか?この挨拶?」

 

のりで返したんだ・・・

 

フィーア「私はカレコレ屋の中でもシディさんが・・・一番好きで・・・」

 

 

ビリビリっ!!!

 

カゲチヨ「今破いただろ!!?」

 

ヤヨイ「音からも怨念が伝わってきました・・・」

 

sideカゲチヨ

怨念の破きも終わって次のお便りは・・・

 

ヒサメ「次はラジオネーム恋する野兎さん、本名田中太郎43歳派遣社員の方からです。」

 

ヒサ!素直すぎて読んじゃいけないところ読んでる!

 

ヒサメ「私は17歳のJKです!」

 

もうバレてるけどな・・・

 

ヒサメ「同じクラスに好きな人がいるのですがなかなか振り向いてもらえません。どうすればいいでしょうか?」

 

ハツキ「しかも結構きつめの内容でした・・・」

 

ヤヨイ「もしかしたら男の人が好きでマイノリティを隠すためのこういう形にしたのかもしれないですしね・・・」

 

そうだよな・・・

 

カンナ「あのね・・・愛から逃げちゃダメ。大事なのは逃げないこと。愛が逃げそうになっても貴方が受け止める勇気さえあればきっと・・・」

 

迷子になってる・・・

 

カンナ「まぁ、正社員になったら振り向いてもらえると思うよ。最後は結局金になる人の方が多いから。」

 

やっぱりサイコだ・・・

 

フィーア「では一曲お送りします。キラキラ星」

 

え・・・

 

そこから先の記憶が俺たちはない・・・

 

sideヤヨイ

 

はぁはぁ・・・・!なんて歌声ですか・・・ヒサメちゃんのリコーダーやカンナちゃんのシロフォンでも打ち消せないとは・・・

 

 

カンナ「道路交通状況をお送りします!リルさん!」

 

リルちゃんも関わってたんですか!

 

リル「えー東京の・・・上り?線ではうーん・・・まだわからない漢字がある・・・」

 

可愛いから良いですよね・・・

 

フィーア「さーてお待ちかね!今日のゲストを紹介します!」

 

カンナ「リサイクルショップのヨ―メイさんです!」

 

ヨ―メイ「よろしくお願いします!」

 

カゲチヨ「ヨ―メイもいるのかよ・・・」

 

皆暇なんですか・・・?

 

ヒサメ「それでお知らせがあるんですよね?」

 

ヨ―メイ「はい、クリスさんとセイナさんが皆さんの放送に気づいてこちらに向かっています。」

 

シディ「それはまずいな・・・」

 

大ピンチじゃないですか!

 

ガラッ!

 

クリス「こら!何やってんだ!」

 

セイナ「勝手にジャックしたらダメでしょ!」

 

カンナ「やばっ。」

 

ヒサメ「マズイ・・・」

 

フィーア「逃げるが勝ちです!」

 

クリス「おい!」

 

セイナ「待ちなさい!」

 

こうなるよね・・・

 

私たちは安心しましたが・・・

 

ヤヨイ「なんかムーディーな曲が・・・」

 

クリス「妖精王ナイトプログラム、ここからのお相手はクリスと。」

 

セイナ「DJセイナがお送りします。」

 

カゲチヨ「ラジオやりたかったんだな!」

 

当然オファーが来てクリスさんはラジオデビューすることとなりました・・・

 

 

 



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大蛇襲来!

俺クロとのコラボです。


sideヒサメ

私たちはよくわかんないゲーム機に吸い込まれたと思ったら・・・

 

カンナ「凄くデカい蛇だね・・・」

 

そう目の前には大蛇がいた・・・

 

女性「きゃああ!」

 

ヨ―メイ「何で私を追いかけてくるんですかああ!」

 

その時だった!

 

ズガンっ!

 

ミレイ「ダメじゃない。いきなり女の子にそんな乱暴なアプローチしちゃ。」

 

ユカ「そうです!ヨ―メイさんへのアプローチはもっとしずしずと行うべきです!」

 

ミレイさんとユカちゃんの強烈な一撃で大蛇が一旦沈んだ!

 

フィーア「久しぶりですね。ミレイさん、ハカさん。一回戦ってみたいです。」

 

フィーアちゃん・・・そんなこと言ってる場合じゃないよ・・・

 

ユカ「もしかして皆さんお知り合いですか?」

 

ハカ「その子はもしかしてクリスさんの関係者ですか?」

 

ヒサメ「うん。娘なの。」

 

私たちは自己紹介もほどほどに大蛇に向き合った。

 

カンナ「ゲームってことは何かヒントがあるのかな?」

 

ハカ「上を見てください。」

 

えーと・・・

 

ヨ―メイ「怒れる蟒蛇沈めるは尾が指す真なる供物のみ。」

 

フィーア「怒れる蟒蛇がこの大蛇っていうのはわかりますけど・・・」

 

カンナ「周りに十二個のツボ・・・怪しいのはあれだね!片っ端から開けてみる?」

 

それは危険なんじゃ・・・

 

女性「尻尾の先ならこれのことでしょ!私はこんなところ早く・・・なにこれ?水?きゃああ!」

 

参加していた女性は食べられそして・・・

 

ミレイ「なにこれ・・・力が急に・・・」

 

ミレイさんが急に膝をついちゃったの!

 

フィーア「このにおい・・・どうやらお酒のようですね。」

 

ハカ「神酒・・・蛇には妥当ですね・・・ミレイさんは呪いでお酒はダメですからね・・・」

 

ヨ―メイ「そんなー!最強戦力が!」

 

カンナ「ここは最強の蛇使いヨ―メイの出番だ!笛で大人しくしちゃえー!」

 

いや、カンナちゃん笛もないしゲームだから・・・

 

フィーア「まっ、止まっててもしょうがないし片っ端から開けていけばあたりにたどり着くでしょう!」

 

ユカ「ヒント上げてる時点で開けて欲しいの見え見えなんですよ!」

 

ユカちゃんとフィーアちゃんが麒麟の超スピードで翻弄しながらツボを開け始めた!

 

ヨ―メイ「ぎゃぁあ!暴れ始めました!」

 

ハカ「脳筋すぎませんか!?二人とも!」

 

案の定暴れ始めて私たち以外誰も残ってない!

 

カンナ「うーん・・・ツボの蓋の裏に動物が書いてある・・・これは兎に牛・・・」

 

そうか!

 

ヒサメ「これは干支だよ!」

 

ヨ―メイ「ってことはあの向こうにあるツボはねずみを表しているってことですか!?」

 

蛇の位置はこれで分かったけど・・・

 

ヒサメ「これじゃない!」

 

ミレイ「分かったのね!なら私も引き付ける!」

 

ミレイさん!

 

私とカンナちゃんの氷と炎で移動しながらみんなが足止めしてくれた!

 

ヒサメ「正解は・・・」

 

カンナ「イノシシのツボだね!」

 

蛇が消えた!これで・・・

 

ヨ―メイ「み、皆さん!どこかに飛ばされるみたいですよ!」

 

そ、そんな・・・私たちの意識はこれで途切れて・・・



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念渦巻くデスゲーム

sideヒサメ

私とハカちゃんが転送されたのはどこかの建物の中に飛ばされていて・・・

 

兎男「第二ステージスタート!」

 

そんな声と共に煙がまかれた!モニターに映ったのは兎の被り物をした声からして男・・・

 

兎男「それ毒ガスだよー。」

 

なっ!

 

ヒサメ「くっ!」

 

私は氷結で毒ガスを防ぐけど・・・

 

兎男「面白いことするねーでもそれじゃ酸素が尽きるよ。あれ?地獄エリアに侵入者?ギミックAを向かわせよう。」

 

そこにいたのはカゲにシディ、カンナちゃんにユウマ君だった!

 

ハカ「ユウマ!」

 

カゲ・・・シディ・・・カンナちゃん・・・

 

sideカゲチヨ

 

ユウマに頼んでヒサたちを助けるためにゲームに侵入カンナと合流することは出来たんだが・・・

 

カゲチヨ「おいおい!怪物だらけじゃねーか!」

 

カンナ「どうやら皆バラバラに転送されたみたいだね・・・」

 

シディ「こっちに向かってきてるな。」

 

ギミックA「ぐおおお!」

 

アブねぇ!

 

シディ「ここからどうすればいいんだ?」

 

ユウマ「さっきスマホで確認したらここが地獄エリアであのデカい建物が天国エリア。あっちの要塞が牢獄って記載されてた。」

 

カンナ「つまり手分けして監獄か天国エリアに行って救出ってことね!」

 

シディ「俺が牢獄エリアに行こう。カゲチヨとユウマ、カンナが天国エリアの方を頼む。」

 

行くか!

 

sideヨ―メイ

ミレイ「くっ・・・」

 

ギミックB「俺はギミックB、地獄エリアと監獄エリアの管理者だ。」」

 

マズイです!ミレイさんはたぶんまだアルコールの影響が!

 

ミレイ「ぐはっ!」

 

ミレイさんが殴られて・・・!

 

ギミックB「牢獄に転送されたプレイヤーがどうなるか知っているか?」

 

ヨ―メイ「し、知りませんよ!興味もありませんし!」

 

ギミックB「俺にいたぶられんだよ!地獄エリアと牢獄エリアは俺の縄張りだからなぁ!」

 

ま、また殴られてしまいます!

 

ズガンっ!

 

ギミックB「がぁああ!」

 

フィーア「いやー・・・貴方がド派手な音出してくれて助かりましたよ・・・」

 

ユカ「って言うか何ミレイさんを殴ってくれてるんですか?完全に切れましたよ・・・」

 

ユカさん!フィーアさん!

 

ギミックB「ば、バカな!お前たちも別の牢獄で手足を拘束されてたはず・・・」

 

ユカ「あぁ、霊槍は手を使わずとも動かせますから一瞬でぶった切っちゃいましたよ。」

 

フィーア「それよりも助けに来るであろうシディさんが心配なんです。頭蓋骨で吹き飛んでください!」

 

ズゴンっ!

 

ギミックB「がぁああ!?」

 

なんとフィーアさんの超加速からの頭突きでギミックBを遥か彼方に飛ばしてしまいました!

 

ユカ「相変わらずの石頭ですね・・・」

 

フィーア「ちっ・・・仕留めきれませんでした。」

 

ミレイ「ありがとう二人とも・・・」

 

ヨ―メイ「助かりました・・・」

 

シディ「無事だったか皆・・・」

 

シディさん!そんなボロボロで・・・

 

フィーア「シディさん・・・また無茶して・・・」

 

シディ「フィーアも頭が赤くなってるぞ。俺が手間取ったせいですまない。」

 

ユカ「でもシディさんのおかげで楽に行けそうですし応援にいきましょう!」

 

そうですね!

 

sideカンナ

 

ユウマが地獄エリアは任せろって言ってけど・・・

 

ユウマ「百式の四・・・零距離!」

 

ギミックA巨大バージョン「ぎゃぁあああ!」

 

本当にもう天国エリアに行けちゃうね・・・

 

カゲチヨ「早くお前も一緒に・・・」

 

ユウマ「いや、ここでまだ足止めするから・・・」

 

やれやれ・・・二人とも不器用だね。

 

カンナ「カゲチヨ―、先行って真犯人ぶん殴ってきてーユウマと一緒に足止めするから。」

 

カゲチヨ「・・・わかった。やりすぎんなよ!」

 

ユウマ「ちょ・・・アンタも行った方が・・・」

 

カンナ「アンタ一人で相手してボロボロじゃん。それにこのゲームがもともとアイドル育成ゲームって知ってからムカついてたんだよね・・・ヒサメちゃんやハカちゃんがカゲチヨとあなた以外の人にされるがままにアイドル姿見せてると思うとさぁ・・・そいつら殺したくなるからカゲチヨに任せるんだ・・・」

 

アーシはヒサメちゃんや皆とバカやって過ごす自由に・・・もう誰にも奪わせない・・・!

 

カゲチヨ「まさか・・・」

 

カンナ「さてひと暴れしちゃおう。」

 

sideヒサメ

 

兎男「な、なんだよ!あれ!」

 

灰髪男「ヤバいな・・・」

 

もう一人の男もカンナちゃんの顕著な変化に気づいた・・・

 

ハカ「か、カンナさんの顔に竜鱗が・・・」

 

それだけじゃない角は火車のような角と合わせて四本になり炎を纏った手に髪の先端が水を纏ったようになった・・・

 

ヒサメ「ミックスブレイク・・・!」

 

ここで覚醒した・・・っていうか覚醒の理由が私たちをからかうためって言うのがカンナちゃんらしすぎる・・・

 

カンナ「じゃあ一気に燃えちゃえ・・・!」

 

カンナちゃんが右手を振るった瞬間

 

ギミックA「ぎゃぁああああ!」

 

黒い炎があたりに広がりギミックAを完全に燃やし尽くした!

 

兎男「う、嘘だろ・・・ギミックAが慌てて湖の中に入っても消えなかった・・・」

 

灰髪男「しかも一緒にいた男には被害なし・・・まさか対象だけを燃やしつくすまで消えない炎・・・?」

 

カゲチヨ「怖いよな、うかうかしてたら建物に火をつけられるぜ。」

 

灰色男「何!?がああ・・・」

 

カゲ!

 

兎男「ひいい!」

 

カゲチヨ「半日眠らせるウイルスだ。お前ら早くログアウトさせねーとカンナが苛立って炎で完全に燃やし尽くぞ。欲しくてしょうがないコアシステムも手に入らないしついてねーな。」

 

兎男「わかった!強制ログアウトには30分の遅延が発生するんだ!だけどギミックBを30分以内に倒さないとログアウトは消滅する!」

 

カゲチヨ「そうか。じゃあ次合うときは警察署だろうな。」

 

兎男「なああ・・・」

 

カゲはそう言って兎男にウイルスを感染させて私とハカちゃんを救出した!

そしてカゲは状況を放送で流した。

 

ヒサメ「早くユウマ君のところに行こう!」

 

ハカ「援護しないと!」

 

sideユウマ

 

カンナが頑張ってんだから俺も負けてられねぇ・・・!

 

ユウマ「百式の壱!囮影牢!」

 

ギミックA「ぎゃあぁあ!」

 

カンナ「おぉ!圧殺する感じに変わってる!」

 

ズバズバっ!

 

ドンドン!

 

ギミックA「ごおおお・・・」

 

カンナも水を地面を伝わらせて水柱で吹き飛ばしたり黒炎の火柱出したりすげぇよ・・・

 

カンナ「あとは結構遠いけど前方にいる奴だけだね!」

 

すると・・・

 

オッキー「じゃあ後は任せていいよ~。」

 

オッキーが出てきてくれた・・・

 

カンナ「おぉー!これがユウマについてる悪霊の一人!こんな凄い霊に出会えるなんて感激すぎる!」

 

カンナがオッキー見てスゲー喜んでる・・・

 

オッキー「俺もユウマやハカ、ミレイは守るって決めてるからさ~ムカついてるのは一緒だよ~。」

 

やっぱすげー霊気・・・

 

オッキー「天然理心流・・・剣技、Are ゆーれいDY?夜半の嵐!」

 

ズガアアァン!!

 

カンナ「おお!建物ごと両断しちゃった!」

 

すげーな・・・

 

sideフィーア

 

さて、私とユカちゃんはカゲチヨに言われた通りギミックBを補足しました。

 

ギミックB「クソが・・・骨にひびが入ったぞ・・・頭蓋骨にダイアモンドでも埋め込んでんのか?」

 

さっきの頭突きが聞いたのかギミックBはわめいてます。

 

フィーア「カブトムシを食べてるおかげです。死ぬほどマズイですけど。」

 

ユカ「昆虫食食べてたら皆超人じゃないですか。」

 

ギミックB「さっきは後れを取ったが俺の体は鋼鉄並みだぞ!」

 

ヒサメ「なら体の中感電させてあげる!」

 

ハカ「呪受爆!」

 

ギミックB「ごおお・・・内臓が・・・」

 

ヒサメちゃんにハカちゃん!

 

ミレイ「さっきのお返しよ!」

 

シディ「ふっ!」

 

ギミックB「ぐおおおお!」

 

二人のキックも決まりました!

 

ヨ―メイ「ひょえええ・・・二人ともこの世の生物ですか・・・?」

 

ユカ「大砲みたいに飛んでいったね・・・まぁ、私も大概ですけど!」

 

雷の茨園!

 

ギミックB「体が痺れて動けねぇ・・・」

 

カンナ「おまけでサービス!体を水化させて溺れさせて!」

 

フィーア「必殺の手刀です!」

 

ズバンっ!

 

ギミックB「がぼぼ・・・ごぶっ・・・体が切られた・・・」

 

鋼鉄並みでも問題なしです!あとは・・・・

 

二人以外「任せた!カゲチヨ!ユウマ!」

 

ユウマ「了解。」

 

カゲチヨ「任せとけ!」

 

二人が頭上から一撃が食らわせる!

 

ユウマ「百式の参!戒撃!」

 

カゲチヨ「貧血覚悟だ!吹っ飛んでろ!」

 

ギミックB「ぐうううう!」

 

血液の大剣と戒撃をぶちかまして完全に消滅しました・・・

 

sideカゲチヨ

 

あー・・・終わった・・・

 

フィーア「流石二人ともバッチリ決めましたね!」

 

ユカ「二人ならできるって信じてましたよ。」

 

ユウマ「いや姉貴助けてくれたの二人じゃないっすか・・・」

 

ミレイ「そうだよー!助かっちゃった!」

 

ヒサメ「か、カゲもありがとう・・・」

 

ハカ「ゆ、ユウマも無茶して・・・ありがとう。」

 

ユウマ・カゲチヨ「う、うっす・・・」

 

カンナ「よーし!このゲームを修理したらみんなでアイドル大会だ!」

 

オッキー「いいね!そのまま熱愛発覚でゲームオーバーになりそうだけどね~!」

 

カゲチヨ・ユウマ・ハカ・ヒサメ(二人とも空気読んで・・・)

 

この二人に早くも振り回される予感しかしねぇ・・・

 

ユカ「み、ミレイさん・・・もしいい人がいないなら私と付き合いませんか?」

 

ミレイ「うーん・・・お姉ちゃん男の人がいいから無理かな?」

 

ユカ「ガーン・・・ユウマさんすみません、貴方のお姉さんになれそうになれません・・・」

 

ユウマ「何になろうとしてるの!?」

 

ユカは相変わらずだな・・・

こうしてこのゲーム騒動は収まるのであった・・・

 




カンナのミックスブレイクの技のモデルは黒い炎はナルトのアマテラスで水になるのが仮面ライダーオーズの水化です。


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豪華客船に乗ろう

sideカゲチヨ

今日はユカに誘われて豪華客船に乗っていた!

 

ユカ「妖精王の森で試験的に作った豪華客船フェアリーテイル号での世界一周にようこそ!」

 

ヨ―メイ「豪華客船まで作れるなんてすごすぎますよ・・・」

 

ヨ―メイの言う通りだな・・・

 

ユカ「いえいえ、最終的には異宙の海すら渡れる船を目指してますから。」

 

スケールデカいな・・・!

 

フィーア「それにしても凄い設備の数ですね・・・」

 

ヒサメ「こんな船が貸し切り状態なんて夢みたいだね!」

 

カンナ「レストランに映画館にプールまでついてるなんて・・・」

 

ユカ「それにサウナもありますし鉄板焼き屋やリサイクルショップもあるんですよ!」

 

ヨ―メイ「後半の奴はいらないと思いますけど最高の船ですね!」

 

シディ「皆楽しそうだな。」

 

カゲチヨ「じゃ、じゃあ友達とか呼んでもいいか!?」

 

ユカ「まぁ、これ試験航海で色々終わればいいですけど。何人くらい?」

 

カゲチヨ「ちょ、ちょっとツアー会社と相談させてくれ・・・」

 

ヒサメ「お金取る気でしょ!?」

 

sideヒサメ

 

カンナ「今から世界一周なんだよね!」

 

シディ「俺はいろんな国の寿司が食べてみたいぞ!」

 

ヨ―メイ「それは他の国じゃなくていいんじゃ・・・」

 

ヨ―メイちゃんの言う通り日本は本場だよ?

 

ヒサメ「でもさ、世界一周旅行ってかなり時間かかるんじゃない?」

 

カゲチヨ「確かにそんな長い間休んだらやべぇ気がする・・・」

 

私とカゲが言うと・・・

 

ユカ「大丈夫!この船は風の力を操る異宙人の参考にエンジンを作ってるから世界一周にかかる時間はたったの二時間です!」

 

え・・・?二時間?

 

 

sideカンナ

 

ユカ「きゃああ!早い!すごい海風!」

 

ユカは船の先端に括り付けられていた・・・!

 

カンナ「どこにもよらず二時間で世界一周って何!?」

 

フィーア「もっと楽しませてください!」

 

カゲチヨ「ツアーでキャンセル料発生するところだった!危ない危ない・・・」

 

ヒサメ「それは自業自得なんじゃ・・・」

 

皆ものすごい怒ってるね・・・

 

ユカ「飛んでるみたいです!!」

 

シディ「しかしユカの今の体勢は映画で見たことがある気がするんだが・・・」

 

ヨ―メイ「映画のタイタニックですね。主人公のジャックが船の先端で愛するローズを後ろから抱き支える感動的なシーンですよね。」

 

カンナ「状況は全然違うけどね。」

 

ちなみにタイタニックは実際の沈没船の話を基に撮られているんだよね。

 

フィーア「シディさん!なんとかして船にブレーキを掛けましょう!」

 

シディ「うぬ・・・だが船の操縦なんて知らないぞ?」

 

フィーア「船のスクリューを壊せば動きはゆっくりになるはずです!」

 

カゲチヨ「おいおいそんな無茶したら・・・」

 

sideヒサメ

 

ユカ「案の定沈んで浸水し始めましたね。」

 

フィーア「すみません・・・」

 

どうするの!?

 

シディ「だが海水が暖かいぞ?」

 

カゲチヨ「多分鉄板焼きやの鉄板とサウナの熱で温められて良い感じの温度になってんだろうな。」

 

カンナ「足湯みたいで気持ちいいね!」

 

ヨ―メイ「早く肩まで浸水して欲しいですね~」

 

そんなこと言ってる場合じゃないでしょ!

 

ユカ「取りあえずお父さんに連絡してもらいますので早く外に!」

 

そうして脱出したんだけど・・・

 

カンナ「皆バラバラになっちゃったね・・・」

 

ヒサメ「板を掴んだけどそれもいつまでもつか・・・」

 

カンナ「・・・ヒサメちゃん、タイタニックでもジャックとローズは木の板に捕まって一命をとりとめる、でもジャックは愛する人のために自ら木の板を離れて海に沈むの・・・・」

 

ま、まさか、カンナちゃんダメ・・・

 

カンナ「今までありがとう、ヒサメちゃん。」

 

カンナちゃんー!!!

 

カンナ「え?アーシ研究所でヒサメちゃん助けたし今度はヒサメちゃんが手を放してくれるんじゃないの?」

 

何で交代制なの!?っていうか・・・

 

ヒサメ「カンナちゃん泳げるんだから離してよ!」

 

そう言っていると・・・

 

シディ「皆!助けにきたぞ!」

 

シディ!

 

カンナ「こんなゴムボートがあったんだね!」

 

ヨ―メイ「リサイクルショップのことは大体把握してますからね!私が見つけました!」

 

ヨ―メイちゃん凄い!

 

カゲチヨ「リサイクルショップが役に立ったことに俺は衝撃を受けてるぜ・・・」

 

フィーア「まぁこれで・・・世界一周行っちゃいましょうか!」

 

懲りないね!!?

 



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モテるLINEと持てないLINE

カゲチヨとシディとミキはまだLINE交換してないということでやります。


sideヒサメ

私はカゲとカレコレ屋でくつろいでたんだけど・・・

 

カゲチヨ「ヒサ、ガムいる?」

 

カゲがガムを進めてきたので・・・

 

ヒサメ「ありがとー!」

 

私は包み紙を掴むと・・・

 

ばちっ!

 

ヒサメ「いたっ!」

 

何かが指に挟まった!

これってジョークグッズの・・・

 

カゲチヨ「すごくね!これ100円ショップで売ってたんだ!」

 

ヒサメ「もう!やめてよ!」

 

バチッ!

 

カゲチヨ「ごめんなさいー!」

 

私は電気でカゲを懲らしめた!

 

カンナ「ヒサメちゃーん、依頼人来てるよ。」

 

カンナちゃんが依頼人の男子を連れてきた。

 

依頼人「僕にモテるLINEの仕方を教えて欲しいんです!好きな子がいるんですけどどうLINEしたらいいかわからなくて・・・」

 

うーんそうだ!私はミキに連絡してシディとカゲのLINEを教えて二人にもミキのLINえを教えた。

もちろんフィーアちゃんには内緒で・・・

 

sideカンナ

 

で、画面共有で紹介することになったんだけど・・・

 

ヒサメ「日ごろの恨み・・・カゲの下心丸出しのLINEをさらしてやる・・・」

 

カンナ「絶対シディのLINEミキに教えたのバレてフィーアちゃんがにらんでくる未来しか見えない・・・」

 

ヒサメちゃんがヤバいね・・・

 

ヒサメ「まずはアイコンね。」

 

依頼人「どんなのが良いんでしょうか?」

 

ヒサメ「他の人にとってもらった写真が一番いいと思う。」

 

シディのは前にフィーアちゃんが撮った三輪車との一枚だね・・・

 

依頼人「三輪車にモテる秘密が?」

 

カンナ「いや、これは彼の愛機の写真です。」

 

依頼人「三輪車乗るんですか!?」

 

ヒサメ「最悪なのが加工してある自撮り。」

 

依頼人「うわっ!白飛びしてるじゃないですか!」

 

うん、相変わらず別人。

 

カンナ「顔色悪いの隠したいのに白すぎて逆に悪く見えてるよ・・・」

 

あ、会話が始まった。

 

ーシディのLINEー

 

こんにちは

 

ヒサメの友達のミキだな。よろしく。

 

今度ドッジボールでもやろう。

 

ヒサメ「かなりいい。普段とキャラがぶれてないところなの。いきなり違うキャラで来られたら怖いでしょ?」

 

依頼人「ドッジボールに誘うのが普段のキャラ・・・?」

 

カンナ「そこは自分の趣味とかお出かけの誘いで良いと思うよ・・・」

 

まぁ、傍から見たらこれも怖いけどフィーアちゃんならすぐにでもOKしそうですよね・・・

 

ーカゲチヨのLINEー

 

ういっす!お前ヒサメの友達のミキだろ?いきなりLINEしてきてどうした?

もしかして俺と仲良くなりたい系?

 

 

ヒサメ「見事に悪い例だね!普段とキャラが違うししかも女子をお前呼び!しかも上から目線!」

 

カンナ「まぁ、ネット弁慶だからね。女子だと顔合わせたらキョドるし。」

 

依頼人「そうなんですね・・・」

 

ーシディのLINEー

 

ミキ シディ君趣味あるの?ゴーレムでやる岩盤浴とかハマってるんだー

 

シディ 運動と料理だな。

 

ヒサメ「短いけどこれはまぁ、一般的だね。」

 

ーカゲチヨのLINEー

 

カゲチヨ 俺はYOUTUBE見るのが好きかな、ドッキリ系の動画が熱くて一日中見てる。

この前コメントしたらいいねがついて認識してくれてるってことだよね!有名人だわ!

 

ヒサメ「これは長すぎ。相手の文章量と同じか少し短いのが気楽でいいね。」

 

カンナ「せめて現実でこれくらい語れたら他にも男子の友達出来るだろうに・・・」

 

依頼人「なるほど・・・」

 

ヒサメ「あとは?が多いと返信を強要されてるようで印象良くないんだよね。」

 

カンナ「フィーアちゃんとは結構疑問形のLINEだよね。シディのスマホ見たけど何で何でって繰り返しあるの見たし。」

 

ヒサメ「それは特殊な人種だから・・・」

 

依頼人「その人たちってもしかしてヤンデレじゃ・・・」

 

あはは・・・

 

sideヒサメ

 

依頼人「ありがとうございます。なんかダメなことが多すぎて大変ですね。」

 

ヒサメ「普通にしゃべってるときと一緒で相手の話を聞いて共感する。実際にあってる時より背伸びしようとするからおかしくなると思いますよ。」

 

カンナ「なるほど・・・アーシもゼクス君とのLINEではちょっとゼクス君に会話振るようにしてみよう。いつも、「あぁ」とか「わかった」とかしか返ってこないから。」

 

それはカンナちゃんが一方的に話してるのとゼクス君の寡黙な性格に問題があるんじゃ・・・

 

そうして依頼人が帰るとミキが電話してきて・・・

 

ミキ「カゲチヨも面白くて好きかも!狙っちゃおうかな!」

 

ヒサメ「い、いや!カゲはとにかくダメだからー!」

 

ミキにからかわれた・・・

 

カンナ「だからやめとけって言ったのに・・・」

 

ヒサメ「うぅ・・・」

 

カンナちゃんの言う通りでした・・・

 

ヒサメ「あれ?フィーアちゃんからLINEが・・・」

 

ーフィーアのLINE-

 

ねぇ、シディさんのスマホ見せてもらったんですけどなんでミキが登録されてるんですか?

私の恋応援してくれないんですか?

 

何で何で何で何で・・・・・

 

 

ヒサメ「ひぃいい!あっさりバレた!カンナちゃん匿って!」

 

カンナ「じゃあゼクス君のところ行く?」

 

お願いしますー!!

 



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ヴリドラを泣き止ませ

TRPGの異宙人を出します。
活動報告で技を募集してるので書き込みお願いします。
https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=292691&uid=363572




sideクリス

クリス「ふぅ・・・やっと寝た・・・」

 

俺は今ヴリドラという異宙人の子供の子守をしている。

まさか同盟を結びにきたついでに子供の世話を一時的に任せるとはな・・・

蜘蛛みたいな見た目だけど能力が厄介なんだよな・・・

 

カゲチヨ「遊びにきたぞ!クリス!」

 

シャカシャカ!

 

音楽がうるさい!?

 

カゲチヨ「新しいヘッドフォン買ったんだ!」

 

クリス「音漏れが凄いぞ!」

 

ヴリドラが起きる・・・ユカもセイナもいないときに・・・

 

クリス「今子守してるから静かに・・・」

 

カゲチヨ「何すか?聞こえない・・・」

 

シャカシャカ!

 

クリス「音を止めてくれない!?」

 

ヴリドラ「きゅー・・・」

 

ヤバい・・・

 

フィーア「お父さん!遊びに来ました!」

 

大声出さないでくれよ・・・

 

フィーア「これは手土産のトノサマガエルです!」

 

ゲコゲコ・・・

 

クリス「ゲコゲコうるさい!」

 

フィーア「え?アマガエルとウジガエルの方が好きでしたか?」

 

余計にうるさくなった!?

 

ヒサメ「お父さん!遊びにきたよ!」

 

カンナ「アーシたちも手土産持ってきたよ。」

 

何持ってきたんだ・・・

 

カンカン・・・

 

クリス「何だそのデカいの!?」

 

ヒサメ「ポップコーンメーカーだよ?」

 

遊園地でよく見る奴!?

 

ヴリドラ「きゅ~・・・?」

 

起きてしまう・・・

 

クリス「とにかく静かに・・・」

 

シディ「クリス!デカいイノシシだ取れたぞ!」

 

ズシンズシン!

 

イノシシ背負った足音とイノシシの巨体が振動してうるさい!?

 

クリス「走らなくてもいいだろ・・・」

 

シディ「すまん、一秒でもクリスに会いたくてな。」

 

それは嬉しいけど・・・

 

クリス「このままじゃヴリドラが・・・」

 

チャラリー・・・チャララララ―ラ―(トッカータとフーガ)

 

カンナ「何この着信音うるさい。」

 

クリス「あ・・・俺だ。」

 

ヴリドラ「きゅー!!!」

 

しまった!泣いた!

 

カゲチヨ「クリスがマナーモードにしてないから・・・」

 

クリス「ほとんどお前らのせいだろ!?」

 

フィーア「っていうかこの蜘蛛の異宙人なんですか?お父さん凄い慌ててますけど・・・」

 

バシュ!

 

あ、蜘蛛の糸を使って木の穴の中に・・・

 

バキバキ・・・

 

ヒサメ「あ、あれ・・・?なんか地球の大地がおかしくない?」

 

そうこもった瞬間にヒサメが森から地球を見ると地球の大地が干ばつしてひび割れていたのだ!

 

ニュース「臨時ニュースです!たった今地球全部の大地が干ばつしています!」

 

カゲチヨ「何だ何だ!?}

 

クリス「あの蜘蛛の異宙人・・・ヴリドラは大規模な干ばつを起こせるんだけどあの子は能力の狙いが定まりにくいみたいでな・・・泣くと能力を発動させて地球が干ばつしちまうんだ・・・」

 

シディ「そうだったのか・・・」

 

カンナ「これメチャクチャヤバいんじゃないの!?」

 

フィーア「現にカエルたちも怯えています・・・」

 

ヒサメ「手も油でべとべとになっちゃった・・・」

 

それはヒサメのせいだな。

 

クリス「しかもひび割れでもヤバいって書かれてるな・・・こうなったら楽しいふりをするんだ。」

 

シディ「どうしてだ?」

 

クリス「天岩戸っていう神話があるんだけど洞窟に引きこもった天照大御神を他の神様が楽しそうな振りをして引きづりだす話なんだよ。」

 

カンナ「なるほど!つまり楽しそうな笑い声を上げればいいんだね!」

 

フィーア「じゃあ行きますよ!」

 

カゲチヨ・ヒサメ・カンナ・フィーア「あは、あははは・・・」

 

シディ「今外はとっても楽しいぞ!ふはははは!」

 

いやシディ以外下手くそか!

 

カゲチヨ「でも面白いことがないと笑えないんだよ・・・」

 

クリス「しゃーないな・・・俺がとっておきの一発ギャグ見せてやるよ・・・時計の色をクロック(黒く)塗った。王様が話している トーキング」

 

バキバキ・・・

 

フィーア「どうしてくれるんですか?」

 

すみませんでしたー!!

 

ヴリドラ「きゅー---!!!」

 

バキバキバギャ!

 

ついに地球が地割れを・・・!

 

ヒサメ「干ばつが激しくなってるよ!?」

 

カンナ「このままだと世界が滅亡するよ!」

 

地割れでも滅亡しますって書かれてる・・・

 

シディ「すまん!君が昼寝してるとも知らずに無遠慮だった・・・今度からは巨大シカを抱えることにするから許してくれ・・・」

 

シディ・・・巨大でなくてもいいんだけどな・・・

 

カゲチヨ「俺もすまねぇ!これからはボカロかJ-POPだけ聞くようにするから!」

 

まずはヘッドフォン買いなおせ。

 

ヒサメ「私もごめん!今度からは貴方の分も残しておくから!」

 

カンナ「あの量全部食べたの!?」

 

相変わらずだな・・・

 

フィーア「私も増えすぎたカエルをお父さんに押し付けるのはやめます!」

 

それはホントにやめてくれ・・・

 

カレコレ屋「だから出てきて!お願い!」

 

スッ・・・・

 

ヴリドラ「きゅー・・・」

 

やった!出てきてくれた!

 

カゲチヨ「地割れも元に戻っていくぞ!」

 

あぁ・・・

 

クリス「じゃあまたお昼寝するか!」

 

ヴリドラ「きゅー!」

 

チャラリーチャララララ―ラ―(トッカータとフーガ)

 

ヴリドラ「ぎゅー!!」

 

バキバキ・・・

 

カレコレ屋「・・・・・」

 

すみませんでしたー!!

 

 

 

 



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部を作ろう

sideカゲチヨ

学校の校門でチラシを配っていた・・・

 

フィーア「部です!部です!入部しませんか!?部です!」

 

カゲチヨ「何部だよ!?」

 

フィーア「あぁ、カゲチヨですか。私も学校生活に大分なじんできたので部を作ろうと思いまして。」

 

カゲチヨ「だから何の部だよ?」

 

フィーア「何部でもない、部です!」

 

いやいや!

 

神谷「無駄な努力をしているようだな。」

 

神谷!?

 

神谷「いいか?約束した人数があつまらなければ部は廃部だぞ。」

 

カゲチヨ「何人集まらないとだめなんだ?」

 

神谷「あと240人集めてみせろよ。」

 

そんなにかよ!

 

フィーア「集めて見せますよ!あと238人!」

 

ひょっとして俺入れられてる?

 

神谷「間に合うのか?一週間以内に集める約束を昨日の10時15分にしたからあと6日と2時間19分だ。」

 

計算速いな!?

 

フィーア「くっ!あと8779分しかないんですね!」

 

フィーアも速い!

 

神谷「あぁ、つまり36分53秒に一人の割合で入れないといけないわけだ。」

 

二人とも凄すぎだろ!

 

神谷「まあ、精々頑張りな。」

 

そう言って神谷が去っていった・・・

 

カゲチヨ「神谷にあんなこと言われたら悔しいから手伝ってやるよ。」

 

フィーア「ありがとう!副部長!」

 

いきなり結構なポジションもらった!?

 

sideヒサメ

 

私とカンナちゃん、ユカちゃん、ゼクス君はグラウンドに集められた・・・

 

フィーア「というわけで234人の部員を集めないといけないんです。」

 

今私たちその部に入れられたの!?

 

フィーア「というわけでみんなの知恵を貸して欲しい!」

 

カゲチヨ「はい。」

 

フィーア「カゲチヨ副部長。何ですか?」

 

カゲチヨ「何部か決めた方が良いと思うぞ・・・?」

 

一瞬沈黙すると・・・

 

ユカ「全然わかってないですね。」

 

カンナ「寒い、寒いよ。」

 

カゲチヨ「何でだよ!」

 

ゼクス「部の良さがなくなるって話だろ。」

 

フィーア「その通り!ゼクス副部長は良いこと言いますね!」

 

カゲチヨ「しれっと俺を格下げするなよ!?」

 

ヒサメ「もう諦めた方が良いんじゃ・・・」

 

フィーア「諦めたらそこで試合終了です!」

 

それって・・・

 

カンナ「スポーツ漫画の名セリフだよね。」

 

フィーア「えぇ、スポーツと根性を描いた漫画です。だから私はスポコンの精神で部を作ってみせます!」

 

フィーアちゃん・・・

 

ヒサメ「じゃあスポーツの部にしない!?」

 

sideカゲチヨ

 

そうして俺たちは部のアピールとなった・・・

 

フィーア「スポコンの精神を見せて部をアピールしてください!」

 

カゲチヨ「スポコンと言われましても・・・」

 

ゼクス「辛い練習に耐え抜いて必殺シュートを覚えたぞ!」

 

いつ辛い練習を!?

 

ゼクス「いくぞ!ダストクロスシュート!」

 

フィーア「必殺シュート!スポコンっぽいね!」

 

ダストクロス?なんかカッコいいな・・・

 

ゼクス「ダストクロスは雑巾って意味だ!」

 

そう言ってシュートを打ったが・・・

 

バシッ!

 

ゼクス「何だと!」

 

カンナ「ふっ・・・貴方のシュートはそんなもの?」

 

いや野球のグローブでサッカーボールを止めるな!

 

フィーア「ライバルの出現!またまたスポコンっぽいね!」

 

ヒサメ「ダストクロスシュート・・・左足一本で体を支えて右足でボールを蹴るとは恐ろしいシュートだね・・・」

 

それ普通のシュートだろ・・・

 

フィーア「観客席で解説する他校の選手スポコンっぽいね!」

 

ゼクス「姉さん・・・俺の足・・・もうだめかもしれねぇ・・・」

 

ユカ「何を言ってるの!立て立つんだ!」

 

フィーア「熱い師弟関係!スポコンっぽいね!」

 

ゼクス「でも・・・俺はこのボールを蹴るしかないんだ!」

 

カンナ「ダメ!今あのシュートを撃ったらお前の体は持たないぞ!」

 

ヒサメ「ゼクス君・・・私を甲子園に連れってて・・・」

 

それ野球だから!?

 

ゼクス「いけ!ダストクロスシュート!」

 

ゴルフになったー!!

 

sideヒサメ

 

フィーア「全部良い!全部素敵なスポコンでした!」

 

こういうことかなぁ・・・?

 

フィーア「これで私はこの部を何部にするか決めました!」

 

カゲチヨ「スポコン部か・・・?」

 

フィーア「今日からこの部は…演劇部です!」

 

確かに演劇ぽかったね!



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巨大魚に食べられたら

今回はTRPGの異宙人を出します。


sideカゲチヨ

 

うぅ・・・こんなことになるなんて・・・

 

カンナ「カゲチヨそんなに泣かないで、あんまり自分を責めちゃダメだよ?」

 

いやお前のせいだろ!

 

カゲチヨ「お前が近くの海に巨大な異宙の魚、バハムートが出たから船で飲み込まれるギリギリ近くまで見てみようっていうからだろ!」

 

それで案の定飲み込まれたんだよ!

 

カンナ「そりゃあんな巨大な魚近くで見てみたいじゃん。」

 

カゲチヨ「うう・・・運転手は逃げれたけど俺たちはこのままこの中で飢えて体全部溶かされるんだー!!」

 

カンナ「飢え死にはしないよ。この船にはガス台、圧力釜、七輪、空っぽの大型冷蔵庫、食器一式があるんだから!」

 

見事に食料だけないじゃねぇか!

 

カンナ「食べ物なら捕まえれば大丈夫!ピノキオでもゼペットお爺さんが鯨がたべた物を捕まえて生き延びたんだから。」

 

だからって食べ物なんて流れて・・・

 

フィーア「すみません、船にあげてもらっていいですか?」

 

フィーア!?

 

カンナ「フィーアちゃんが流れて来た!?」

 

どうしてここに!?

 

フィーア「カゲチヨとカンナちゃんがバハムートに飲み込まれたって聞いて助けようとしたんですけど水の能力と相手に有利なフィールドの影響で一気に吸引されてここに流れ着いたんです。」

 

マジか・・・

 

カンナ「食べ物じゃないけど最悪フィーアちゃんの蹴りで胃を刺激して吐き出させるか。」

 

またゲロやう〇こにまみれるのは嫌すぎる・・・

 

フィーア「でも大丈夫!ヒサメちゃんも駆けつけてるからすぐに・・・」

 

ヒサメ「いやぁああ!」

 

ヒサまで来たぞ!?

 

フィーア「何で上から来たんですか!?」

 

ヒサメ「いやー・・・フィーアちゃんが飲み込まれて電撃も打てないから氷でなんとかしようとしたらバハムートがあくびして飛んでた私もえらに吸い込まれたんだよね・・・」

 

どこまで不運なんだよ!?

 

カゲチヨ「っていうかえらだとここにはこれなくないか?」

 

ヒサメ「そこは進路変更してきたの!」

 

フィーア「食料不足のときに大飯ぐらいが来ちゃいましたね。」

 

ヒサメ「酷くない!?」

 

まぁ、でもシディがいるから・・・

 

シディ「うおおおお!」

 

よっしゃ!来てくれた!

 

カゲチヨ「シディ!助けに来てくれたんだよな!」

 

シディ「あぁ、皆が飲み込まれるのを見て・・・無策で飛び込んできた!」

 

無策かよ!?

どうするんだよ・・・

 

ごごごご・・・

 

この音は・・・

 

カンナ「どうやらバハムートが食事を始めたみたい!」

 

何がくるんだ!?

 

ヒサメ「あれは・・・カルビだよ!」

 

カルビ!?

 

カンナ「ロースも流れてきた!」

 

また肉かよ!?

 

シディ「おぉ!ハラミだ!」

 

あっさり系の奴だ!

 

フィーア「タンも来ました!」

 

最初に欲しい奴も来た!

 

カゲチヨ「上カルビも流れて来た・・・って魚のくせに肉ばっか食ってるな!?しかも加工された焼肉用の肉だぞ!?」」

 

ヒサメ「もしかしたら水の能力で町を水浸しにして町で食事してるのかも・・・」

 

だとしたらヤバいな・・・

 

カンナ「あ!肉以外も流れてきた!」

 

何だ?

 

ヒサメ「塩キャベツだ!」

 

カンナ「キムチだ!やったー!」

 

フィーア「ナムル・・・健康に良さそうですね。」

 

シディ「チョレギサラダも来たぞ!」

 

完全に焼肉屋で食事してるぞ!?まぁ嬉しいけど・・・

 

カンナ「でもこうなると締めも欲しいよね。」

 

ヒサメ「バハムートさん~締めも行ってください~!」

 

ヒサ・・・完全に焼肉のテンションだな・・・

 

フィーア「来ましたよ!」

 

嘘だろ!?

 

カンナ「冷麺来た!」

 

シディ「石焼きビビンバだ!」

 

ヒサメ「やったー!アイスクリーム!」

 

カゲチヨ「お茶づけってまた和風な・・・」

 

フィーア「キムチチャーハンとあっさりした醤油ラーメンも来ました。」

 

締めいきすぎな気がするけどまぁ、この人数の場合ありがたいな。

 

フィーア「でも食べ過ぎると胃にもたれそうですね・・・」

 

確かにな・・・

 

カンナ「あ!胃薬が来た!」

 

今度はドラッグストアでも襲ってるのか!?

 

カンナ「あと焼肉食べると口臭凄そう・・・」

 

あ、また何かが・・・

 

カゲチヨ「焼肉屋でもらえるミント系のガムと噛むブレス〇ア・・・」

 

魚なのに気にしすぎだろ!?

 

sideフィーア

 

ふぅ・・・お腹いっぱいですね・・・

 

カンナ「結局魚は無かったけどね。」

 

シディ「だが魚の中というのも悪くないな!」

 

カゲチヨ「いやいや!ちゃんと脱出して町を元通りにしないと!」

 

そうは言ってもどうするか・・・

 

クリス「おーい・・・!」

 

ユカ「お姉さまー!」

 

お父さんにユカ!

 

シディ「助けにきてくれたのか!」

 

クリス「迎えに来たぞ。」

 

ユカ「私たちのワープ能力で一瞬です!」

 

二人が来たらもう安心だね!

 

カゲチヨ「これで帰れるぜ・・・・」

 

クリス「あー・・・それなんだけどな・・・バハムートとは同盟結べたんだけど襲われたのお前たちの町でな・・・」

 

ユカ「カレコレ屋もさっき飲まれたんですよね・・・」

 

ヨ―メイ「助けてくださーい!!!オーナー出張でいないんですよー!!」

 

マジですか・・・




この後ユカとクリスの力でカレコレ屋は元通りとなり水も除去されたという・・・


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フィーアとカゲチヨのマラソン対決

sideカゲチヨ

俺はヒサとカンナ、ゼクスに呼び出されていた・・・

 

ヒサメ「実は重要な話があってカゲを呼びました・・・」

 

な、なんだよ?

 

ゼクス「今度のマラソン大会フィーアに勝ってほしいんだ!僕たちで鍛えてあげるから!」

 

何で俺なんだよ!?

 

カンナ「ウサギと亀ってあるじゃん。遅い人ほど無限の可能性を秘めてるもんだよ!それにいつもスピード勝負で負けるのって悔しいから能力なしのこの大会くらい勝ちたいじゃん。」

 

カゲチヨ「せめてお前らも勝とうとしようぜ・・・」

 

一緒に走るとか・・・

 

ヒサメ「私は胸大きくて走りにくいから・・・」

 

まぁ、分かるけどよ・・・

 

ゼクス「俺はもう二つの人格がやめろとかできないとかやる気削いでくるから・・・」

 

そこは負けんなよ!?

 

カンナ「アーシはこの前反則で勝とうとしてフィーアちゃんに警戒されてるから。」

 

相変わらずだなお前は!

 

カンナ「というわけだからフィーアちゃんに勝ってモテモテになっちゃおうよ!」

 

気乗りしねぇな・・・

 

sideカンナ

 

早速お父さんに貰ったパラメーターを図る機械でカゲチヨのパラメーターを見てみると・・・

 

ヒサメ「速さが67でF、筋力が60でG、体力が66でF、声の大きさが88でB、

面白さが300でSSだね。」

 

ゼクス「軒並み低いな。」

 

カンナ「突っ込みの時声張り上げてるからか声の大きさが大きいね。面白さが300もあるのは意外だけど。」

 

カゲチヨ「俺もびっくりだわ・・・」

 

マラソンに関係ないものもあるけどまずは・・・

 

カンナ「50メートル走を繰り返しやってみよう!」

 

カゲチヨ「うおおおおお!」

 

そうして走り続けると・・・

 

ゼクス「髪の襟足が成長したってあるぞ。」

 

カゲチヨ「何でだよ!?」

 

ヒサメ「足は足でも別の足だね・・・でも速さもそこそこ上がってるよ。」

 

でもフィーアちゃんには及ばないね・・・

 

カンナ「次はタンパク質補給をしよう。アーシが作ったサラダチキンを食べてみて。」

 

カゲチヨ「お、おう・・・」

 

そうして食べると・・・

 

ゼクス「体力一気にAになったぞ!」

 

ヒサメ「カンナちゃんのサラダチキン凄い!」

 

カゲチヨ「今度は効果がきちんと出たな。チキンだけに!」

 

あ、面白さがCになった。

 

カゲチヨ「ちくしょー!!」

 

カンナ「よし!今度は特殊能力を身に着けてもらうよ。」

 

カゲチヨ「特殊能力?」

 

そう特殊能力とは諸刃の剣・・・

 

カンナ「最悪の場合フィーアちゃんにぶっ飛ばされる可能性も・・・」

 

ヒサメ「反則はダメでしょ!?」

 

sideカゲチヨ

 

そうしてやってきた大会当日・・・緊張してきたな・・・

 

フィーア「カゲチヨ聞きましたよ・・・私に勝つために特訓したと聞きました・・・どうして皆じゃなくて貴方だけなんですか?」

 

俺もそう思うよ!

 

神谷「位置について、よーいドン!」

 

俺たちは走り出した!

 

フィーア「今年も優勝はいただきです!」

 

くそっ!能力抜きでもやっぱ速い!

 

ゼクス「食らいつくんだカゲチヨ!」

 

カンナ「今だ!特殊能力、一緒に走ろうぜ!」

 

あぁもう!カンナに教わったし使ってみるか!

 

カゲチヨ「フィーア、一緒に走らないか?」

 

フィーア「それ先に行く人のお決まりのセリフですよ。」

 

やっぱり駄目か・・・

 

ヒサメ「流石フィーアちゃん隙が無い・・・」

 

カンナ「次はこれだね!近道があるよ!」

 

カゲチヨ「ここで曲がると近道みたいだぞ。」

 

フィーア「コースアウトさせようとしないでください!マラソンとは己との戦い!近道はありません!」

 

清々堂々としすぎてる・・・

 

ゼクス「全然能力が効いてない!」

 

フィーア「どうやらここまでのようですね?そんなに飛ばしてるならあとは息切れして終わり・・・」

 

ふっ・・・

 

フィーア「息切れしてない!?」

 

カゲチヨ「体力はAだからな!」

 

カンナ「そういえばそうだった!」

 

カゲチヨ「フィーア、今の俺にはお前も含めて回りが遅く見えるな・・・!」

 

ヒサメ「カゲがフィーアちゃんを挑発した!」

 

フィーア「望むところ・・・抜いてみることですね!」

 

負けるか!

 

sideカンナ

 

結局カゲチヨは二位でした・・・

 

フィーア「カゲチヨ・・・凄かったですね。良い走りでした。またやりましょう。」

 

カゲチヨ「いやいや・・・もうマラソンランナーなんてやってランナーい・・・」

 

面白さゼロになった!!

 

カゲチヨ「結局モテねーのかよ!」

 

まぁ、そういうことだね。

 

 



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ウイルス退治!

今回は黒い幻想さんの作品のアイテムを出します。


sideヒサメ

今日はユカちゃんに呼び出されて妖精王の森に来ていた・・・

 

ユカ「皆さんマラソン対決や特訓に何で混ぜてくれなかったんですか!?」

 

カンナ「いや、クラス対抗だから後輩のユカは出られないと思って・・・」

 

フィーア「そもそもユカそんなにマラソン好きでしたっけ?」

 

ユカ「でもカゲチヨさんが走る姿は私も見たかったですよ!」

 

カゲチヨ「いやわけわかんない特訓だったから行かなくて良かったと思うぞ・・・?」

 

ユカちゃんもマラソンしたかったんだ・・・

 

ユカ「というわけで異世界に行けるアイテム、タナトスで思いっきり走れる荒野の世界に行きましょう!」

 

あのいつもトラブル起こすあれで!?

 

ゼクス「いやな予感がするんだが・・・」

 

というわけで装置を作動させて行ってみると・・・

 

ヒサメ「なんか某配管工のゲームみたいな世界が広がってるんだけど・・・」

 

ユカ「また誤作動が起きたみたいですね・・・」

 

フィーア「ならあのお医者さんみたいな恰好の人に聞いてみましょう。すみません、ここに荒野ってありますか?」

 

医者「荒野?ここは見渡す限りの草原が広がる世界やで?」

 

えぇ!?ってことはくる場所をやっぱり間違えたんだ!

 

ユカ「仕方ないですね・・・もう一回作動・・・ってカゲチヨがぐったりしてる!?」

 

医者ばっちり死にかけてるな。」

 

カゲチヨ「ぐあぁあ・・・」

 

カゲ!?何で!?

 

医者「ここはメッシュ入れてる奴がしんどくなるウイルスが蔓延してる世界やからな。」

 

ゼクス「何だそのウイルスは・・・」

 

フィーア「聞いたことないね・・・」

 

医者「なんやと!?そこの看板に書いてるやろがい!」

 

本当だ・・・

 

医者「ともかく、ウイルスが蔓延したことでこの世界のメッシュを入れた奴には緊急事態宣言が出てるんや。誰もいないやろ?」

 

カンナ「この世界この人以外メッシュ入れてる人多すぎでしょ。」

 

確かに・・・

 

ヒサメ「直すにはどうしたらいいんですか?」

 

ドクター鼻男「このドクター鼻男に任せとき!」

 

ゼクス(髪切ればいい気もするが・・・)

 

sideゼクス

 

そうして鼻男さんが渡してくれたモニターにはカゲチヨとウイルスが写っていた・・・

 

鼻男「これがカゲチヨ君の体の中や。わしゃこの病気に聞く薬を投げ込んでいくけどウイルスに直接当たらないと効果がないからこの子を左右にゆすってウイルスに直に当たるようにしてくれ。」

 

ヒサメ「そんなことできる!?」

 

そうして薬は投げ込まれた・・・

 

ゼクス「じゃあこのウイルスに当てるか・・・」

 

鼻男「馬鹿!黄色いウイルスに赤の奴に乗せてどうすんねん!同じ色に決まっとるやろ!」

 

ユカ「初心者ですよ?こっちは?」

 

カンナ「このおっさん殴っていいかな?」

 

まぁ、薬は医者しか扱えないし押さえてくれ・・・・

 

フィーア「これはパズルゲームみたいな感じですね。なら私が・・・」

 

凄い!次々に乗せている!

 

鼻男「凄いな嬢ちゃん!喉飴も入れる!」

 

フィーア「邪魔ですから入れないでください!」

 

だよな・・・

 

sideカンナ

 

何とか全滅させたね・・・

 

ヒサメ「パセリとか喉飴挟むから想像以上の難易度になった・・・」

 

鼻男「けど治ったやろ?」

 

ユカ「まあそうですけど・・・」

 

カゲチヨ「助かったぜ・・・っていうか次はフィーアがぐったりしてるぞ!?」

 

えぇ!?

 

フィーア「メチャクチャしんどいです・・・」

 

鼻男「この世界足が速い人がしんどくなるウイルスも蔓延してるからな。」

 

誰か錠剤投げ込んでー!!



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小人化したらどうなるのか?

sideカゲチヨ

俺とゼクスは依頼を終えてカレコレ屋に戻ってきた・・・

 

カゲチヨ「依頼手伝ってくれてありがとな。」

 

ゼクス「かまわないが喉乾いたな。」

 

確かに・・・すると美味しそうなジュースがあった!

 

カゲチヨ「これうまいな・・・」

 

ゼクス「そうだな!」

 

そうして飲んでいると・・・

 

ヒサメ「あ!カゲ、それ飲んじゃダメ・・・!」

 

カンナ「あちゃー・・・」

 

ヒサとカンナが止めて来た・・・次の瞬間だった!

 

ボンっ!

 

ゼクス・カゲチヨ「なんじゃこりゃー!!」

 

ヒサメ「それ飲むと体が小さくなるマジックアイテムだよ・・・」

 

カンナ「依頼で処分を頼まれたんだけどまさかこんな面白いことになるとはね!」

 

面白がるなよ・・・

 

ヒサメ「カゲ、ごめん!」

 

カゲチヨ「あんま気にすんなよ。時間が経てば戻るんだろ?」

 

カンナ「じゃあまずは服を用意するねー!」

 

そうしてカンナが持ってきたのは・・・

 

ゼクス「人形用の服だからかオシャレだな・・・」

 

カゲチヨ「別にタオルでも良かったんじゃ・・・」

 

カンナ「ダメ!色々着せ替えたら面白いでしょ?」

 

すっかりおもちゃ扱いじゃねーか!

 

ヒサメ「カンナちゃんよく二人の裸みても大丈夫だね?」

 

カンナ「まぁ、解剖で裸とかは見慣れてるし。」

 

何の解剖かは聞かないでおこう・・・

 

カゲチヨ「ヒサは着せ替えるときびっくりして落としたもんな。」

 

ヒサメ「首大丈夫?」

 

カゲチヨ「大丈夫だけどサイズが小さくなってるせいで骨とか筋肉の強度が下がってるっぽいし気をつけないとな。」

 

ゼクス「カゲチヨはともかく僕は致命傷になりかねないな・・・」

 

カンナ「ならピンセットで運ぶ?」

 

ヒサメ「カンナちゃんが持つとなんか怖いから駄目。」

 

その通りだ・・・

 

sideゼクス

 

ゼクス「服があっても寒いな・・・」

 

カンナ「確か小さい動物は代謝が活発だから大丈夫なんだっけ。早くお風呂に入れないと!」

 

ヒサメ「カゲも寒いでしょ!気づかなくてごめん!」

 

カゲチヨ「お、俺は大丈夫だって!」

 

二人は僕たちをお風呂場に連れて行ってくれた・・・

 

ヒサメ「どうしようか?風呂桶を小さなお風呂にする?」

 

カンナ「風呂桶一つしかないし二人で入ることになるけどね。」

 

そうして入ったのだが・・・

 

カゲチヨ「お湯の量少ないから冷めるの早かったな・・・」

 

ゼクス「体が冷えてトイレに行きたくなってきた・・・」

 

別のピンチが訪れた・・・

 

カンナ「うーん・・・おまるでも使う?」

 

カゲチヨ「何でだよ!?」

 

ゼクス「だとしても十分大きいだろ・・・」

 

ヒサメ「なら私に任せて!」

 

そうしてヒサメが連れて来たのは・・・

 

ゼクス「案の定人気のない外か・・・」

 

ヒサメ「ここなら好きなところでできるよ。」

 

カゲチヨ「ペットみたいに思ってないか!?」

 

カンナ「大きい動物に襲われないように見てるから早くしないとヤバいよ?」

 

わかったよ・・・そうして用を済ませたのだが俺達は転んでしまった!

 

カンナ「ちょっと!今転んだらヤバいでしょ!」

 

ヒサメ「カゲ!ゼクス君!」

 

sideカゲチヨ

 

そうして目を開けると元に戻ったみたいだった・・・

 

カゲチヨ「ってわ、悪い・・・!」

 

ヒサメ「う、ううん・・・」

 

服が破けちまってるからな・・・

 

ゼクス「すまん・・・」

 

カンナ「いやいや、ゼクス君もカゲチヨも筋肉質で得しちゃった!」

 

カンナは図太いな!?

 

シディ「・・・四人とも?」

 

フィーア「人気がないからってそんな・・・」

 

シディにフィーア!?

 

シディ「部屋にいなから探しに来たんだが・・・」

 

フィーア「心配なかったみたいですね。」

 

違う違う!

 

シディ「気にするな。自然じゃ外でするのはよくあることだ。」

 

フィーア「し、シディさん・・・ここは町ですから・・・」

 

何をだよ!?



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マッチ売りをしよう

sideカゲチヨ

明日は文化祭ということでクラスも部活動も出し物をするので大忙しだ・・・そしてそんな中うちの部は・・・

 

カゲチヨ「やることすら決まってない!」

 

ヒサメ「私たちも模擬店とかしないとヤバくない?」

 

ゼクス「まぁ、俺たちは何部でもないただの部だしな。」

 

カンナ「ねぇ、部長。何やるかまだ決まらないの?」

 

フィーア「一か月考えたけどもう何も思いつかないですよ!」

 

何が出たんだっけか・・・

 

カゲチヨ「から揚げを売る、バンドを組む、スーパー銭湯、ペットショップ、タイ古式マッサージ・・・」

 

ヒサメ「後半メチャクチャじゃん!」

 

フィーア「待っててください・・・きっと凄いのを出しますから!えっと・・・ちくわ作り体験、水道工事、伊達メガネ屋・・・」

 

カンナ「ろくでもないのしか出てない!?」

 

っていうか・・・

 

カゲチヨ「俺達一度演劇部になりそうだったしなんか劇やったらいいんじゃねーか?」

 

ヒサメ「確かに・・・」

 

フィーア「そんなこと言ってもやりたい演目が・・・いやマッチ・・・マッチ売り!私たちはマッチ売りをやりますよ!」

 

マッチ売り?

 

ゼクス「マッチ売りの少女っていう名作があったよな。」

 

カンナ「っていうことはマッチ売りの少女の劇をやるんだね。」

 

フィーア「違います。マッチを売るんです!」

 

いや売れるか!

 

sideヒサメ

 

フィーア「さぁ!マッチを売りまくりますよ!」

 

カゲチヨ「マジで店を出したよ・・・」

 

フィーアちゃん商売センスなさすぎ・・・

 

カンナ「絶対売れないでしょ・・・」

 

フィーア「そんなことないです!丁度マッチ欲しかったって言う人がきっと来ます!」

 

異宙には火操れる人沢山いるし来ないと思うけど・・・

 

ゼクス「というかマッチ売りの少女がどんな話か知っているのか?アンデルセンの作品で少女が寒い日に家族のためにマッチを売ろうとするが売れずに寒さを紛らわすために火をつけるとそこには温かい暖炉やごちそうの夢をみて最後は死ぬって言う悲しい話なんだぞ?」

 

カンナ「そんな!死にたくないよ!?」

 

そんな時だった!

 

ユカ「お姉さま?そんなに騒いでどうしたんですか?」

 

ユカちゃんが現れた。

 

フィーア「あ!ユカ、部でも店出すのに今までどこにいたんですか!」

 

ユカ「すみません、実はクラスの出し物のリーダーに選ばれてこれなくて・・・それに結構盛況で今ちょっと余裕が出来たんです。」

 

そうなんだ・・・

 

ユカ「なんか困ってるみたいですしうちのグループと一緒にやりますか?」

 

ユカちゃんのグループ?

 

ユカ「六店舗展開してて今七号店の人手が足りなくて・・・良かったら店長も含めてお願いしたいんですけど・・・」

 

カンナ「メチャクチャ大企業になってる!?」

 

フィーア「そんな脅しには屈しません!帰ってください!」

 

別に脅してないと思うよ・・・?それに・・・

 

カゲチヨ・ゼクス・カンナ・ヒサメ「よろしくお願いします!オーナー!」

 

私たちも忙しくしたいし給料ももらいたいしね!

 

フィーア「もう廃部にしましょうか・・・」

 

sideカンナ

 

フィーア「皆さん!非常事態が起きました!」

 

アーシたちはユカちゃんのお店の手伝いを打ち切って集合した。

 

カゲチヨ「どうしたんだよ?」

 

フィーア「マッチが全く売れません!」

 

予想通りじゃん。

 

フィーア「あー、なんだか空しくなってきました・・・よし、火を見て落ち着きましょう・・・ふふふ・・・ははは・・・・」

 

フィーアちゃんが危ない落ち込み方をしている!?

 

ゼクス「マッチ売りの少女のように火の向こうに夢が広がったらいいのにな・・・」

 

ゼクス君はロマンチストだなぁ・・・そんなこと起こるわけ・・・

 

フィーア「あれ?なんか映りますね。」

 

起こったよ!

 

フィーア「わぁあ・・・」

 

ヒサメ「何が見えたの?」

 

フィーア「シディさんとスケートをしてる夢です。」

 

凄い・・・

 

アーシもつけてみよう!

 

カンナ「こ、これは・・・ボティスさんの体を解体してノーベル賞を受賞している光景・・・!」

 

ヒサメ「ボティスさんを犠牲に何してるの・・・」

 

カゲチヨ「俺もつけてみるか!」

 

ゼクス「何が見えたんだ?」

 

カゲチヨ「YOUTUBEからダイアモンドを貰った光景だ!」

 

フィーア「カスタムとかレッドダイアモンドじゃないんですね。」

 

ヒサメ「意外と堅実だね。」

 

カゲチヨ「うるせー!」

 

でもこれは売れそうだね!

 

カゲチヨ「よっしゃ!売るぞ!」

 

ヒサメ「マッチ―!マッチはいかがですか!」

 

お客「なら十本!」

 

お客「私は50本!」

 

フィーア「良いですよ!飛ぶように売れていきます!」

 

sideフィーア

 

―成功者に聞く!-

 

フィーア「そうですね。あの時立ち止まっていたらあの時の私はいないと思います。確かにマッチを売るのに反対意見もありました。でも挑戦することをあきらめた人生なんてつまらないじゃないですか。」

 

え?成功の秘訣ですか?

 

sideゼクス

 

フィーア「自分を信じることですかね?ふふ・・・そういうことですかね?」(火を見ながら)

 

ユカの手伝いから帰ってきたらまだフィーアが火を見ていた・・・

 

ゼクス「結構前の方から空想だったのに気付いてないな・・・」

 

カンナ「やっぱりフィーアちゃんに商才は無かったってことだね。」

 

そうだな・・・

 



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最新ゲーム機を手に入れろ

黒い幻想さんのリクエストです。


sideカゲチヨ

今日はユカが依頼をしてきた・・・

 

ユカ「実は最新ゲーム機を貴方たちに買ってきて欲しいんですよ。」

 

カゲチヨ「何でそんなこと俺たちに頼むんだよ?」

 

ユカ「実はフラグちゃんたちをモデルにした恋愛ゲームを出すんですけどお父さんに無許可で私個人の事業として発売したのでやるのは自分でゲーム機を買わないといけないんですよ。それに皆さん暇そうですし。」

 

メチャクチャ失礼だし自業自得だな!

 

フィーア「まぁ、暇ですけど。」

 

余計なこと言っちゃダメだろ!

 

ヒサメ「そんな並んで買うほど?しばらく待てば買えるよね?」

 

ユカ「わかってないですね・・・早く買えば自慢できるんですよ?それにあなた達の分も買っていいですから。」

 

カンナ「相変わらず金持ってるね・・・」

 

まぁ、ゲーム機興味あるし行くか・・・

 

シディ「では早速並んでおこう!」

 

ユカが去った後シディがそう言った。

 

カゲチヨ「まだ大丈夫だろ?俺達学校もあるしシディもバイトあるだろ?」

 

カンナ「いくら割が良くてもあまざらしのなか待つことないよ。」

 

ヒサメ「そうだね。依頼も忙しくなるかもしれないし様子を見ておこうか。」

 

フィーア「大丈夫ですかね・・・」

 

sideヒサメ

 

当日になったんだけど・・・

 

ヒサメ「メチャクチャ並んでるよ!」

 

すでに長蛇の列が!

 

カゲチヨ「や、やべぇ・・・完全に想定外だった・・・」

 

カンナ「別に依頼も忙しくならずに趣味とかに没頭してたらいつの間にかこんなことに・・・」

 

フィーア「だからシディさんが言った通りにすれば良かったんですよ!」

 

今回ばかりはフィーアちゃんの言う通りだね・・・

 

カゲチヨ「やべぇ・・・買えなかったら・・・」

 

ー回想ー

 

ユカ「前日や数日前に並ばないで当日に並んで買えなかった!?何やってるんですか!」

 

カゲチヨ「いやー・・・俺たちも忙しくて・・・」

 

ユカ「へぇ~心読んだら趣味に没頭してた映像が出てきたけど?」

 

カンナ「ヤバい・・・」

 

霊槍第六形態+火車の炎+狼男のパワー

 

懲炎の鎧(ジャッジフレイム・アーマー)

 

ズガ―ン!

 

ー回想終了ー

 

フィーア「カゲチヨが少し待っても大丈夫なんていうから!」

 

カゲチヨ「カンナもあまざらしの中待つことないって言ったぞ!」

 

カンナ「ヒサメちゃんも様子見ようって言ったじゃん!」

 

ヒサメ「うぅ・・・まずいよ。このままじゃ特に念入りに攻撃されるよ・・・」

 

シディ「こうなったらもう神様に祈るしかないな・・・」

 

そうして発売されて徐々に列が前に進んだ・・・

 

店員「すみません、前の人で売り切れです。」

 

そんな!

そう思ったその時だった!

 

前の人「えぇ!?家が火事!すぐ帰る!」

 

よ、良かった・・・

 

sideカンナ

 

カンナ「これでユカから叱られなくてすむ!」

 

カゲチヨ「神様!ありがとう!」

 

フィーア「じゃあ急いで届けましょうか。」

 

うーん・・・

 

カンナ「少しくらい実物見ても良いと思わない?」

 

カゲチヨ「何言ってんだよ?これはユカの・・・」

 

カンナ「でも苦労したんだし少しくらい見せびらかしても良いと思わない?」

 

カゲチヨ「そうだな・・・」

 

ヒサメ「いや、それまた壊すパターンだから!私が預かるから貸して!」

 

ちょ!ヒサメちゃん押さないで!

 

カゲチヨ「うお!バランスが・・・」

 

バシッ!

 

カンナ「あー!コンドルが!」

 

フィーア「またですか!?」

 

落としたー!

 

ヒサメ「ダンプカーが!!」

 

ドカっ!

 

グシャ!

 

また車に潰された・・・

 

グシャゴシャベキ!

 

何でこう車の多い場所に落ちるの・・・

 

作業員「さー穴ほるっぺ。」

 

ドドドド・・・

 

ドリルがまたゲーム機を粉々に・・・

 

作業員「おーい穴ほるのはそこじゃないぞ。」

 

作業員「あーいけねー。」

 

ボケ過ぎでしょ・・・

 

アーシたちは粉々になった破片を接着剤でくっつけはじめた・・・

けど案の定不気味な物体が出来た・・・

 

カゲチヨ「AHHHH~!」

 

どうすれば・・・そうだ!

 

超新星最新ゲーム機

 

高級食材 ゲーム機

 

レディースゲーム機

 

シディ「凄い使い道だな!」

 

そうしてユカに見せたけど・・・

 

ユカ「今回もやらかしましたねー!!」

 

懲炎の鎧!

 

ズガ―ン!



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魚釣りをしよう

sideカゲチヨ

カゲチヨ「あー暇だな・・・」

 

ヒサメ「お腹もすいたしね・・・」

 

カンナ「暇さと空腹がまじりあって先祖帰りを起こしそう・・・」

 

シディ「うぬ・・・」

 

フィーア「このままじゃ星になってしまいそうです・・・」

 

俺達は暇さと空腹を抱えてカレコレ屋で過ごしてたのだが・・・

 

ハツキ「おーい!カレコレ屋の皆さん!」

 

ヤヨイ「魚を釣ってきたので一緒に食べましょう!」

 

フィーア「やりましたね!」

 

シディ「早速調理しよう!」

 

ヤヨイ・ハツキ(早い・・・)

 

こうして俺たちは魚に舌鼓を打った・・・

 

ヤヨイ「ていうか暇って聞こえましたけど依頼とかトッププレデターの事とか調べなくていいんですか?」

 

カゲチヨ「調べるには金も必要だし現場も見つからないからな・・・」

 

カンナ「それに暇なんだよ・・・二人とも、何か面白い事件調査してない?手伝うよ?」

 

ヒサメ「もしくは毎日魚持ってきて。」

 

フィーア「現金八億でもいいですよ。」

 

ヤヨイ「強欲すぎません?」

 

ハツキ「じゃあ魚釣りでもやってみたらどうですか?」

 

そういえばこの魚も釣りでゲットしたって言ってたな・・・

 

シディ「ミナヅキはやらないのか?」

 

ヤヨイ「ミナヅキは生きた魚見ると野生が出て暴れるので・・・」

 

なるほどな・・・

 

カンナ「じゃあやってみようよ釣り!」

 

sideフィーア

そうして私たちは海にやってきました!

 

カンナ「えーと必要なのは釣り竿と釣り針に糸・・・それに餌のミミズとかですよね。」

 

ヒサメ「うぅ・・・触りたくない・・・」

 

フィーア「そのうち慣れますよ。」

 

早速私たちがヤヨイちゃんたちに教えて貰うことにしました。

 

ヤヨイ「まず釣り針に餌をつけて・・・」

 

ミナヅキ「うがあああ!」

 

あぁああ!いつの間に凶暴化したミナヅキちゃんが!

 

ミナヅキ「痛い・・・」

 

カゲチヨ「当たり前だろ・・・」

 

餌の匂いでここまでくるとは・・・

 

ハツキ「全く・・・で適当な所で投げ入れる。あとは、待つだけです。」

 

シディ「うきが動いたら釣竿を動かせばいいんだな。」

 

カゲチヨ「どんな魚が釣れるか楽しみだぜ・・・」

 

カゲチヨ・・・高級魚だったら売る気満々ですね・・・

 

ヤヨイ「カゲチヨは取りあえずうきをちゃんと見てください。」

 

そうして待つこと数時間・・・

 

カンナ「全然釣れないじゃん!」

 

ハツキ「こういうのは魚の気持ちにならないとわからないものですよ。それにこの待つ時間も釣りの醍醐味ですよ?」

 

カゲチヨ「確かに海で貝とか拾えたけどよ・・・」

 

フィーア「そんな瞬きもしなさそうな生き物の気持ちはわからなさそうですけど・・・」

 

ヤヨイ「仕方ありませんね・・・実は覚の研究をしてたら出来たマシーンがあるのでそれを使いましょう。」

 

ヒサメ「ヤヨイちゃん何でもありだね・・・」

 

まぁ、ロボットも作れますし今に始まったことではないですけど・・・

 

ヤヨイ「その名もフィッシャーハート!この魚ロボットを海に放てば出会った魚の気持ちをモニターが伝えるってわけです!」

 

カゲチヨ「スゲーな!」

 

シディ「モニターで見たが魚で一杯だぞ・・・?」

 

まぁ、釣れるかはやっぱり運ってことですね・・・

 

カンナ「早速釣り針投げ入れてみるね!」

 

すると一匹の魚の気持ちが読み取れました!

 

魚「寒い!こんな真冬の水の中とかマジありえないし!」

 

ヒサメ「魚なのにさむがってる!?」

 

どういうことですか!?

 

ヤヨイ「人間だって夏の猛暑の中でも陸上にいますしこっちがいえたことじゃないですけどね。」

 

 

シディ「確かにそうだな・・・」

 

カゲチヨ「納得するんだ!?」

 

シディさん寛容すぎません?

 

するとまた魚の気持ちが聞こえてきました!

 

魚「はー・・・お腹減ったな・・・早く家に帰ろう。だって息子の誕生日なんだから・・・」

 

ハツキ「家族持ちだったんですね・・・」

 

魚「今日は息子の好きなプランクトンを持って帰ってやるんだ。喜ぶだろうな・・・」

 

ほほえましいですね・・・ってミミズに気が付いた!?

 

魚「こんなところにミミズが・・・食べちゃおうかな・・・?」

 

シディ「ダメだ!家族の所に帰るんだろう!?」

 

ヒサメ「無視して帰って!」

 

そうですよ!

 

魚「ダメだ!昔父さんも言ってただろう!糸にぶら下がったミミズは食べちゃいかんって・・・・」

 

ヤヨイ「お父さんが正しいです・・・食べちゃダメですよ・・・」

 

魚「いいや・・・家に帰ろう・・・」

 

フィーア「危うく家族を悲しみに合わせるところでした・・・」

 

魚「でも・・・ミミズ持って帰ったら家族喜ぶよな?」

 

カゲチヨ「ダメだ!誘惑に負けるな!」

 

カゲチヨがいえたことじゃないと思いますけどそうですよ!

 

魚「いいや・・・持って帰ろう!」

 

ズバッ!

 

その瞬間ミナヅキが糸を切った!

 

ミナヅキ「流石に釣るわけにはいかない・・・」

 

ナイスです!ミナヅキちゃん!

 

魚「・・・・なーんてな!魚に家族なんているわけないじゃん!いただき!ミーミズ!」

 

シディ「・・・騙されたのか。」

 

カンナ「これはつまり・・・・」

 

全員「フィッシング詐欺!」

 

結局カンナちゃんの能力で魚を捕まえて私たちは帰りました・・・



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ドタバタ漂流記

sideゼクス

ぐっ・・・ここは・・・

 

カゲチヨ・サトウ・スズキ・アハト「むー・・・」

 

シディ「大丈夫か?ゼクス。」

 

クリス「良かった良かった。」

 

な、何で皆がここに・・・

 

ゼクス「何で僕のことをにらんでるんだ!?」

 

サトウ「本当に覚えてないのか?」

 

カゲチヨ「人騒がせにもほどがあるだろ・・・」

 

やばい・・・どうしてこんなことに・・・

 

ー回想ー

 

ザバーン!

 

うわぁああ!

 

ゼクス「だから言ったんだ!ハツキもカンナもいない中いかだで海に出るのは危険だって!誰だよ絶対大丈夫って言った奴!」

 

スズキ「俺は辞めろって言ったんだよ!だけどサトウが・・・」

 

サトウ「俺は男のロマンだって言っただけだ!」

 

カゲチヨ「俺も大丈夫っぽいって言っただけだ!」

 

アハト「僕は深く考えない方が良いって言っただけ・・・」

 

クリス「俺は女性陣には内緒って言っただけだ!」

 

シディ「まずい!木を繋いでいる糸が・・・」

 

ぐわあああ!

 

ー回想終了ー

 

そうだ・・・思い出した!

 

ゼクス「っていうか僕悪くないじゃないか!」

 

アハト「気づかれたみたいだよ。」

 

カゲチヨ「覚えてないからゼクスのせいにしようと思ったんだけどな。」

 

そんなことするな!

 

クリス「俺がお金を貸してることも思い出したか?」

 

え・・・

 

ゼクス「借りてないぞ!」

 

クリス「良かった記憶が戻ってる。」

 

本当に確認だよな・・・?

 

スズキ「取りあえずお前が寝ている間に探索は済ませてきたが人を住んでる気配はなかったな。」

 

そうか・・・

 

アハト「あとゼクス君が何もせずに寝ている間に食料は集めて来たよ。」

 

お。おう・・・

 

カゲチヨ「ゼクスがアホみたいに寝てる間に火も起こしておいたぜ。」

 

嫌味凄い・・・

 

ゼクス「寝てたから許してくれよ・・・」

 

シディ「大丈夫だゼクス、皆からかってるだけだ。」

 

シディが頼もしく見えてくる・・・

 

クリス「でもこの状況、15少年漂流記に似てるな・・・」

 

確かにそうだな・・・

 

サトウ「何だそりゃ?」

 

ゼクス「無人島に流された15人の少年たちが力を合わせて脱出する話だ。」

 

スズキ「確かにその通りにすれば今後の方針も見えてくるかもな。」

 

ということでそれに沿って島での生き残りかたを模索しはじめた・・・

 

sideカゲチヨ

 

それじゃ・・・

 

カゲチヨ「まず15少年漂流記では何をしたんだ?」

 

クリス「確か島の名前を決めるんじゃなかった?」

 

島の名前か・・・

 

アハト「島の名前・・・」

 

スズキ「名前・・・」

 

サトウ「名前って必要か?」

 

ゼクス「確かにそうだが一応つけてみよう。団結したりもう一回探索するときにも便利だろうしな。」

 

そうして皆で考えることにしたが・・・

 

シディ「俺は皆がつけた名前なら何でもいいぞ。」

 

クリス「同じく。」

 

シディとクリス、そして進行役のゼクス以外は・・・

 

アハト アハ島(とう)

 

カゲチヨ カゲジマ

 

サトウ ファイトパラダイス

 

スズキ スズキランド

 

クリス「全員我が強いな!」

 

俺以外個性的な名前になった・・・

 

カゲチヨ「どう考えてもカゲジマだろ。」

 

アハト「アハ島が一番語呂が良い。」

 

サトウ「闘志がわいてくる名前だろ!」

 

スズキ「こういう普通の名前の方が良いと思うが・・・」

 

早速喧嘩し始めた・・・

 

sideクリス

スズキ「取りあえず15少年漂流記のマネをして喧嘩して見た。」

 

それでか・・・

 

クリス「無意味に喧嘩しても仕方ない気がするけど・・・」

 

シディ「ゼクス、後は何をしたんだ?」

 

ゼクス「島のリーダー大統領を決めたぞ。」

 

クリス「皆リーダーシップを鍛えるために俺は立候補しないよ。」

 

カゲチヨ「ここでも修業か・・・でもそういうことなら俺だな。」

 

アハト「何でカゲチヨなのさ。普段はまとめてないのに。」

 

カゲチヨ「俺は一回無人島に流されてるから経験あるんだよ!」

 

スズキ「だったらその知識を俺に教えてくれ、俺が指示を出す。」

 

サトウ「いや!ここは俺についてこい!」

 

シディ「皆落ち着いてくれ・・・」

 

マズイ・・・また喧嘩に・・・

 

ゼクス「皆ちゃんと大統領を決めるぞ!僕たちの代表を中心に力を合わせるんだ!」

 

ゼクス・・・

 

カゲチヨ「こりゃ一杯盗られたぜ・・・」

 

スズキ「流石だな・・・」

 

サトウ「こりゃ満場一致だな。」

 

アハト「負けたね。」

 

皆・・・

 

四人「せーの!」

 

シディ

 

クリス・ゼクス「ここは僕(ゼクス)になる流れじゃ!?」

 

シディ「わかった!皆の期待に応えられるようにするぞ!」

 

まぁ自然の知識はシディが一番あるしある意味妥当だったのか・・・?

 

クリス「心配しなくてもゼクスは副大統領にするから・・・」

 

ゼクス「ありがとうございます・・・」

 

シディ「ムっ!あれは!」

 

ヘリが来た!?

 

カゲチヨ「流石シディ!」

 

アハト「神に愛されてるとはまさにこのこと!」

 

サトウ「やっぱ最強だぜ!」

 

こうして脱出することができたのだった・・・

 

sideゼクス

 

ゼクス「ってことがこの前カゲチヨとシディが留守のときあったんだ。」

 

ヒサメ「流石に嘘だよね!?」

 

フィーア「どんな時でもリーダーに選ばれるなんて流石シディさん!」

 

カンナ「アーシはゼクス君もリーダーっぽいと思ったけどな・・・」

 

カンナありがとう・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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クリスと依頼

sideカゲチヨ

俺は用事を終えて帰ってきたんだが・・・

 

カゲチヨ「誰もいない・・・」

 

珍しく四人ともいなくていたのは・・・

 

クリス「おぉ!カゲチヨ帰ってきたか!」

 

クリスがそこにいたのだ!

 

カゲチヨ「何でここに?」

 

クリス「いやーさっき遊びに来たんだけどご覧の通り誰もいなくて・・・」

 

そうなのか・・・ん?机に書置きが・・・

 

ー私とシディ、カンナちゃんとフィーアちゃんは強力な異宙人の暴走を止める依頼が入ったのでしばらくカレコレ屋を空けます。他の依頼が入るかもしれないのでカゲはカレコレ屋で待機をお願いしますー

 

これ遠回しに足手まといって言ってないか!?

 

クリス「四人ともカゲチヨを信頼してるんだよ。一人でも依頼こなしてくれるって。」

 

そうかぁ?

 

依頼人「すみませーん、ここってカレコレ屋であってますか?」

 

依頼人が来た・・・

 

sideクリス

 

依頼人「実は討伐して欲しいモンスターがいまして・・・」

 

カゲチヨ「モンスター?異宙の住人ですか?」

 

依頼人「いえ、モンスターです。村を襲ったそのモンスターはとても強力です。襲われた村の人たちは皆迷惑していて討伐して欲しいのですが・・・もし自信がなければ辞退しても構いませんが・・・」

 

まぁ、俺がいけば万が一のこともないか・・・

 

カゲチヨ「受けます!」

 

依頼人「は、はい、お願いします・・・」

 

カゲチヨ、そんなグイグイ行くな。

 

そうして依頼人が去った後カゲチヨがなんか悩んでいた・・・

 

カゲチヨ「これからこういう場合を想定して人数は増やしておきたいな・・・」

 

クリス「ヨ―メイでも誘う?」

 

カゲチヨ「お前鬼かよ・・・」

 

クリス「獅子は谷に子を落とすって言うだろ?」

 

カゲチヨ(アンタの場合マリアナ海溝くらい落としそうで不安なんだよ・・・)

 

結局ヨ―メイも連れて行くことになった・・・

 

ヨ―メイ「まさかサボってたらクリスさんに捕まるとは・・・」

 

サボってたんだから良いじゃん、妖刀混血も持たせたし。

 

クリス「でも巣が洞窟みたいで冒険みたいだな!」

 

ヨ―メイ「こういうところは男の子ですね!あなた!」

 

まぁ、気を引き締めていくか!

 

カゲチヨ「データルザウルスっていうらしいけど・・・」

 

巣に入ると早速待ち構えていた!

 

データルザウルス「グルルルル…」

 

ヨ―メイ「赤いドラゴンですよ!あれ!」

 

早速尻尾の一撃が来た!

 

クリス「ヨ―メイ早速特訓の成果を見せるときだ!尻尾をぶった切れ!」

 

ヨ―メイ「もうなるようになれですー!!」

 

ヨ―メイが刀を振ると狼男の爪の斬撃が飛び出てダメージを与えた!

 

データルザウルス「ガアァア!」

 

怒ってるな。

 

クリス「カゲチヨ!血液にウイルスを纏わせて拘束!」

 

カゲチヨ「おう!」

 

カゲチヨのウイルスを纏った糸がデータルザウルスにまとわりつくと・・・

 

データルザウルス「ぎゃああ・・・」

 

動きが鈍った!

 

クリス「とどめは俺!」

 

第六形態 神樹の鎧

 

クリス「そらそらそら!」

 

俺が鎧をまとって鉤爪で瞬く間に切り裂いてとどめ!

 

データルザウルス「ギュウ…」

 

それでデータルザウルスは動かなくなった・・・

 

ヨ―メイ「か、勝っちゃいました・・・・クリスさんがいたとはいえこのメンバーで・・・」

 

カゲチヨ「よっしゃー!」

 

フフフ・・・偶には依頼で活躍するのも悪くないな・・・

そうして帰っていると・・・

 

ヒサメ「あれ?カゲもここで依頼だったんだ?」

 

依頼かえりの四人に会えた。

そうしてカゲチヨとヨ―メイは依頼で何があったかを話した。

 

ヨ―メイ「私がまず奴に痛烈な一撃を与えた後・・・」

 

カゲチヨ「俺が拘束してクリスのとどめ!見せたかったぜ!」

 

カンナ「へーヨ―メイも活躍したんだ。」

 

フィーア「ほとんどお父さんがやったんじゃないですか?」

 

シディ「だが二人が依頼をこなせると信じてたぞ。」

 

ヒサメ「4人で依頼に行っちゃってごめんね。」

 

カゲチヨ「良いってことよ!」

 

ヨ―メイ「ま、まぁ、たまになら武闘派な依頼もOKですよ?」

 

二人とも調子に乗ってる感じするけど大丈夫だよな?

 



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ヤクザの生き残り

拷問ソムリエのを参考にしてます。


sideクリス

今日は森に依頼をしに来た人が来ていた。

森には外部からも同盟を結んだ町の住人が来て警察で手に負えない事件を俺に持ち込む・・・

 

神崎「相談というのは娘を殺した奴に鉄槌を下して欲しいからです・・・」

 

そこにあったのは黒い炎が宿っていた。

 

クリス「わかりました。事情を詳しく話してください。」

 

話を聞くと娘と婿が子供ごと殺されたらしい・・・全身をめった刺しにされて・・・

話を聞くと府露斗会の生き残り、正確には刑務所にいた奴が俺たちが組を壊滅させたことで行き場を失い半グレとなって娘さんを襲ったらしい。

 

クリス「名前は大河原か・・・わかりました。この件はうちで預かりましょう。」

 

神崎「お願いします・・・!」

 

クリス「キワミチも外道だったが生き残りもまた外道ということだな・・・」

 

良いよ、俺がケリをつけてやる。今度こそ跡形もなく消えることになる。

 

俺とユカは依頼人の情報を基にそいつの所属する半グレのアジトに来た。

 

ユカ「汚いビルだね。アイツ等壊滅させたら掃除しないと。」

 

クリス「まずはゴキブリの除去が先だけどね。」

 

俺たちはアジトに乗り込んだ。

中に入ると待ち伏せていた半グレ達が襲い掛かってきた。

 

半グレ「お前らを殺せば幹部だぁあ!」

 

クリス「その地位は地獄まで持って行けるの?」

 

ぐさぐさっ!

 

半グレ「ぎょおお!」

 

増殖で急所を的確に刺した半グレは動かなくなった。

 

この程度の兵隊しかいないなら組織の力もたかが知れている。

 

ユカ「男は足3本あるんだから2本折れても大丈夫ですよね?」

 

半グレ「シモネタ!」

 

半グレ「コマル!?」

 

ユカが霊槍で足を追っていると・・・

 

大河原「てめぇ!ぶち殺してやる!」

 

大河原がナイフを持って突っ込んできた。

 

シュ!シュ!

 

クリス「リズムに変化がない・・・視線が軌道を教えてるんだよ・・・」

 

俺は素早くナイフを盗った・・・

 

大河原「なっ・・・」

 

クリス「取りあえず手首とアキレス腱をぶった切ってやる。」

 

大河原「ぎゃぁああ!」

 

ユカ「お父様流石だね・・・」

 

こうして俺たちは森に連れて来た。

 

ユカ「煮えた油を掛けちゃうね!」

 

大河原「あちゃぁあ!」

 

何で外道っていうのは寝顔すら腹立たしいのかな・・・?

俺は奴に質問する。

 

クリス「お前は自業自得に金を使っておきながら金銭目的で夫婦を殺したな、妻は子供がいるといっていたはずだ。悔いる気持ちはある?」

 

大河原「強い奴が偉いんだ!そういえばあの女行ってたっけな!子供抱かせてやりたいってさ!」

 

こいつがキワミチ同様知性のある生命体ではない・・・わかったのはそれだけだった。

 

クリス「じゃあ、お願い。ユカ。」

 

ユカ「お願いしまーす!」

 

ユカの声で出てきたのは・・・

 

ミーア「はーい、締め上げます・・・」

 

大河原「ぎゃぁああ!ラミア!?」

 

そう上半身が人間で下半身が蛇の異宙人ラミアのミーアだ。

 

クリス「お前が無知でも蛇が獲物を食う前に何をするかは知ってるよな?」

 

そういうとミーアは尻尾で全身を締め付ける。

 

大河原「ごげぇ・・・」

 

蛇が獲物を締め上げる力は半端じゃない・・・それが人間サイズにもなったら人間の骨は粉状になるだろう・・・

 

大河原「ごごめんなさい・・・・!!」

 

クリス「なに都合のいいこと言ってるの?どう見てもお前が弱者でミーアが強者じゃん。」

 

大河原「あ・・・あぁあ・・・」

 

クリス「全身の骨が砕けた後皆に食べてもらいな。」

 

大河原「ほ、骨が・・・」

 

ミーア「怖い怖い・・・」

 

こうして依頼は終了し大河原は人食いの異宙人の餌となった・・・

 

クリス「やはり府露斗会は壊滅させて正解だったな。」

 

ミーア「もう、クリスさん至近距離からの威圧は辞めてください・・・怖かった・・・」

 

ユカ「まぁ、凄かったし気持ちはわかります・・・」

 

乗り越えられることを願おうじゃないか・・・

 

 



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ドSになったらどうなるのか?

sideカゲチヨ

俺は神谷に呼び出されていた・・・

 

神谷「もう高3だろ。進路どうすんだよ。」

 

カゲチヨ「俺年取んねーから来年も高3もしくは妖精王の森に就職するわ。」

 

神谷「何回留年する気だ。クリスだってそんな奴欲しがんねーだろ。」

 

カゲチヨ「それにもうカレコレ屋やってるから就職してるようなもんだろ?」

 

神谷「カンナいなかったら採算あってねーだろ。」

 

あー!だったらヒモになる!

 

神谷「でもお前あの三人以外とまともにしゃべれねーじゃん。リザードマンと結婚する気か?」

 

う・・・

 

カゲチヨ「そーなんだよ!女子と喋りたいんだよ!どうしたらいいんすかね?」

 

神谷「俺に聞くな。」

 

カゲチヨ「女子と喋れれば進路決まるのに~!」

 

神谷「関係ないだろ・・・お前女子と話せるようになったら進路決めるんだな?」

 

?まぁ喋れるようになったらな・・・

 

神谷「リサイクルショップでこんなもん売り付けられてた。性格がドSになる薬らしーぜ。」

 

映画に出てくるドS男はモテている・・・!飲むか!

 

神谷「モテねードSなんて目も当てられねーから書かれてないだけだろ・・・って飲みやがった・・・」

 

sideカンナ

 

カゲチヨ「デート行くぞ、お前に拒否権ねーから。」

 

女子「何っ!?急に来ないで!」

 

バシッ!

 

なんかの夢?カゲチヨがヒサメちゃん以外の女子を口説くなんて・・・

 

フィーア「どういうことですか?先生。」

 

神谷「性格がドSになる薬を飲んじまってな。」

 

カンナ「そういえば神谷先生とカゲチヨって今日は進路相談でしたよね・・・」

 

神谷「あー・・・とにかく誰かとキスするまで戻らないらしい。」

 

ヒサメ「え!?き、キスっ!?無理ですよ!?」

 

まだ誰も言ってないのに・・・

 

神谷「無理に頼むつもりねーよ。ただこのままじゃこいつ女子に声かけすぎて捕まるからお前らに世話頼みたいって話。」

 

カンナ「イケメンじゃないドSってただの犯罪者ですからね。」

 

フィーア「カンナちゃんが言ったらダメな気がする・・・」

 

どういう意味?

 

というわけで帰ることにしたんだけど・・・

 

ヒサメ「ドSのカゲってどんな感じなんだろ?普段とは想像つかないけど・・・」

 

確かに・・・

 

カゲチヨ「なぁ、お前らは好きな人いるのか?」

 

ヒサメ「な、なにいきなり?」

 

カンナ「んーいるよー!」

 

フィーア「薬の影響で記憶なくなったんですか?」

 

カゲチヨ「はは!ヒサは何照れてんだよ!健全な高校生なら恋人くらいいても当然だろ?で、ヒサはいんの?」

 

ヒサメ「か、カゲのくせに生意気・・・」

 

カゲチヨ「んー?その反応・・・近くにいたりして?」

 

頬っぺた押すってベタな・・・

 

ヒサメ「そ、そんなこと・・・」

 

カゲチヨ「ハハッ!顔真っ赤。まさか俺とか?」

 

ヒサメ「な、な・・・・」

 

カゲチヨ「ははは!お前のこと見てるとイジメたくなる。」

 

フィーア「行動だけが様になってるのがムカつきますね。」

 

カンナ「ヒサメちゃんもちょろすぎ・・・」

 

sideフィーア

 

そうしてご飯を食べ始めたんですが・・・

 

カゲチヨ「おい、がっついてるからついてるぞ。」

 

ヒサメ「自分でとれるから!あ・・・」

 

あーあ・・・水が服に・・・

 

カゲチヨ「おい、あんま煽ってんじゃねーよ。何されても文句言えねーぜ?」

 

ヒサメ「は、はぁ!?なんかしたら殴るから!」

 

カンナ「ならそのまんざらでもない顔しない方が良いんじゃない?」

 

顔とセリフが一致しないのはお互い様ですね・・・

家の前にくるとまたカゲチヨがおかしいことを言い始めました・・・

 

カゲチヨ「俺と別れるの寂しいんじゃねーの?」

 

フィーア「今のあなたのセリフは胸やけするので別にそんな感情ないです。」

 

カンナ「学校やカレコレ屋でまた会えるから別に?」

 

ヒサメ「そんなこと・・・」

 

カゲチヨ「ったく素直じゃねーな・・・後でお仕置き確定な?」

 

ヒサメ「~~~!!じゃあね!」

 

こりゃヒサメちゃん寝不足確定ですね・・・

 

sideヒサメ

 

ぜ、全然寝れなかった・・・

元に戻らなかったら心臓が持たない・・・

 

シディ一緒に登校しながらそう考えてると鳥がいきなり飛び出してきた!

 

ヒサメ「きゃ!」

 

カゲチヨ「朝から騒がしいな・・・どうして欲しいか言ってみな?」

 

~~~~!!そそれって・・・

 

女子生徒「なにアイツ、キモ、」

 

女子生徒「自分の顔見て言えよって感じ。」

 

ヒサメ「ちょっと、酷くない?カゲがあなた達になんかしたの?」

 

女子生徒「もしかしてそいつのこと好きなの?」

 

ヒサメ「そ、それは・・・」

 

女子生徒「ならキスしてみなよ!」

 

か、カゲも戻るし・・・嫌かと言われれば・・・!

私がキスしようとした瞬間・・・

 

チュ!

 

カンナ「えぇえええ!」

 

フィーア「・・・・・・・・・・・・・・」

 

フィーアちゃんの魂が抜けたー!!

 

シディ「俺はカゲチヨとキスするくらいわけないぞ。」

 

女子生徒「あわあああ・・・」

 

女子生徒「男の子同士で・・・BL・・・」

 

シディ「カゲチヨのカッコ良さがわからないなんてかわいそうな奴らだな。」

 

フィーア「シディさんがドSに・・・流石の破壊力・・・」

 

シディ・・・

 

シディ「よくわからんがそういうのは大事なときに取っておくものだろう?」

 

ありがとう・・・

 

カンナ「だからって垣根超えすぎでしょ・・・」

 

カゲチヨ「俺は何を・・・かすかに残るこの口びるの感触・・・まさか美少女がキスを・・・?」

 

フィーア「カゲチヨ・・・シディさんのドSの慈悲を受けておいてなんて罪深いのでしょう・・・」

 

カゲチヨ「え?フィーア?なんで戦闘モードなの!?ぎゃああぁ!」

 

さわがしい朝になっちゃった・・・



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フィーアの幽霊退治

sideカゲチヨ

フィーア「さぁ!幽霊退治に向かいますよ!」

 

いきなりどうしたんだ!?掃除機持って!

 

フィーア「私この前ゴーストバスターズっていうのを見たんです!」

 

カンナ「それで掃除機持ってたんだ・・・」

 

ヒサメ「どういうこと?」

 

カゲチヨ「ゴーストバスターズっていうのは幽霊を退治する映画なんだけど背中に掃除機みたいなマシーンをつけて幽霊を吸い込むんだよ。」

 

ヨ―メイ「シディさんがいないからってガッツリ映画の影響受けてますね・・・」

 

まぁ、カッコいいしな・・・

 

フィーア「私もヤヨイちゃんみたいに幽霊退治したくてお父さんたちに幽霊吸い込める掃除機作って貰ってこうして装着してるんです。」

 

ヨ―メイ「マジで幽霊吸えるんですか!?」

 

びっくりだな・・・

 

フィーア「ということでカレコレ屋もゴーストバスターズ事業を展開していきますよ!」

 

ヒサメ「えぇー!!」

 

カンナ「楽しそうじゃん!」

 

まぁ、この二人はそういうリアクションするよな・・・

 

フィーア「カゲチヨも軌道に乗ってカレコレ屋の利益になれば協力してくれますよね?」

 

カゲチヨ「まぁ、利益のなればな・・・っていうかそんなの依頼する奴いるのか・・・?」

 

フィーア「その辺は大丈夫です!もうチラシを作って町中に張っておいたからそろそろ依頼が来るはずです!」

 

ヒサメ「仕事早くても内容が内容だしくるわけ・・・」

 

ぴりりり・・・

 

フィーア「来た!」

 

マジできた・・・・

 

ヨ―メイ「何言ってるんですか、私の電話番号ですよ?」

 

フィーア「ヨ―メイこそ何言ってるんですか?私はカレコレ屋の電話番号と一緒にヨ―メイの電話番号も乗せておいたんですよ。」

 

依頼人「幽霊退治お願いします。」

 

ヨ―メイ「カレコレ屋の電話番号でいいじゃないですか!?」

 

カンナ「いつもリサイクルショップサボってるから仕事増やしたんじゃない?」

 

ヨ―メイ「ありがた迷惑!?」

 

ちゃんと依頼料から料金出してやるからな・・・

 

sideヒサメ

 

うぅ・・・不気味な洋館・・・

 

カンナ「古い洋館だね。」

 

ヨ―メイ「出そうな雰囲気満載ですね・・・」

 

二人ともやめてよぉ!

 

カゲチヨ「そんなにくっつかなくてもよくね?」

 

ヒサメ「やっぱり怖いんだもん!」

 

フィーア「いいですか?もし幽霊を見つけたら私を呼んでください、大きな声でフィーア!ですよ。わかりましたか?」

 

幽霊「はーい。」

 

ヒサメ・フィーア「フィーア!!」

 

幽霊出たあああ!!

 

カゲチヨ「フィーアは何で自分の名前を呼んだんだよ・・・」

 

フィーア「すみません・・・びっくりして・・・でもまずは相手が悪霊かどうか確認しましょう!そして悪霊だったらこれで吸うというわけです!

 

ヨ―メイ「でもどうやって見極めるんですか?」

 

フィーア「簡単ですよ。幽霊って言うのは皆悪霊ですよー!」

 

カンナ「確認しなよ!」

 

シンプルだね・・・

 

フィーア「じゃあはい、いいえで答えてください。」

 

幽霊「え、はい。」

 

直接聞くんだ。

 

フィーア「私は悪霊である。」

 

幽霊「いいえ。」

 

答え出たんじゃ・・・

 

フィーア「人間を殺したことがある。」

 

幽霊「いいえ。」

 

フィーア「人間を恨んでる。」

 

幽霊「いいえ。」

 

フィーア「数分の遅刻を繰り返す人間にイラっとする。」

 

幽霊「うーん・・・いいえ。」

 

フィーア「怒ってるって聞いたときに怒ってるって答える人間は起こってるし怒ってないっていう人間も怒っている。」

 

幽霊「はい。」

 

フィーア「悪霊です!」

 

ヨ―メイ「なんでですか!?」

 

取りあえず話を聞こうよ・・・

 

幽霊「君たち俺を成仏させにきたのか?」

 

カゲチヨ「まぁ、そんな感じっすね。」

 

幽霊「そうか、だが俺はどうしても成仏するわけにはいかないんだ。」

 

ヒサメ「何か未練でもあるんですか?」

 

幽霊「聞きたいか?俺がこの世に残り続ける理由を・・・!」

 

なんか雰囲気が変わった・・・

 

カンナ「なんか悪霊っぽくなってきた!」

 

悪霊なのを喜ばないでよ!

 

幽霊「俺はこの館に入居する日に死んでしまった・・・新築で美しかった一軒家がどんどん汚れていく・・・それが悲しくて成仏できないんだ・・・」

 

ヨ―メイ「そんな理由で成仏できないんですか?」

 

フィーア「気持ちはわかるけどこれは悪霊・・・ない?」

 

そうだね・・・

 

カゲチヨ「でもこれならカレコレ屋でも解決できるな。」

 

sideフィーア

 

はぁ・・・

 

フィーア「この掃除機がまさか普通にゴミも吸えるなんて・・・」

 

カンナ「便利だよね。」

 

壁も直しましたし雑巾がけも完了です!

 

幽霊「おぉ!新築同然の綺麗さだ・・・俺もこれで成仏できそうだ・・・」

 

カゲチヨ「光に包まれていく・・・」

 

ヒサメ「良かった・・・」

 

せめて・・・

 

フィーア「一旦吸い込まれて掃除機の性能試させてくれませんか?」

 

ヨ―メイ「絶対無理ですよ・・・」

 

こうして幽霊は成仏してしまいましたが・・・

 

ー数日後ー

 

フィーア「おかげで依頼主の口コミでゴーストバスターズ事業の評判はうなぎのぼり!無事カレコレ屋の利益につながりそうですね!」

 

カンナ「うん・・・」

 

ヒサメ「でも・・・」

 

ヨ―メイ「だから!掃除じゃなくて引き受けるのは幽霊退治の方で・・・え?依頼料は倍出す?それは相談してみないと・・・」

 

フィーア「まぁ、掃除の依頼しか来ないんですけど。」

 

ヒサメ「ヨ―メイちゃんの負担も増えたね・・・」

 

ヨ―メイ「せめてフィーアさんの電話でやってください!!」

 

 

 

 

 

 

 



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13日のキャンプ場

sideカゲチヨ

今日は自然公園のキャンプ場でキャンプに来ていた!

 

シディ「楽しみだな!」

 

フィーア「テントを張ってご飯を作りましょう!」

 

カンナ「アーシは冷凍チャーハンかな!」

 

ヨ―メイ「リサイクルショップから充電式の電子レンジを持ってきました!」

 

いやキャンプの風情!

 

カゲチヨ「人の事言えないけどお前らキャンプの良さがわかってねぇな・・・」

 

ぶるるる!ぶるるる!

 

ん?スマホのバイブみたいな音が・・・

 

カンナ「ちょっと携帯の電源なんて切っといてよ。」

 

ヨ―メイ「キャンプの良さがわかってませんね。」

 

お前らが言うなよ!

 

でも誰の携帯が・・・

 

ヒサメ「うぅう・・・!」

 

ぶるるる!

 

違った!ヒサが怖がって震えてる音だった!

 

シディ「どうしてそんなに震えてるんだ?」

 

ヒサメ「私たちは・・・今日このキャンプ場に来ちゃダメだったの!」

 

フィーア「何でですか?」

 

ヒサメ「今日は・・・13日の金曜日!ジェイソンが出る日だから!」

 

ジェイソン?

 

ヨ―メイ「ジェイソン・・・確かにその名前と13日の金曜日のフレーズは聞いたことあるけどどういう作品なのかはあんまり知らないですね・・・」

 

フィーア「確かホラー映画ですよね?カンナちゃん説明お願いできますか?」

 

カンナ「了解!ジェイソンは映画13日の金曜日に出てくる怪人でキャンプ場に来た若者を次々と殺していく有名な悪役だね。」

 

なるほどな・・・

 

ヒサメ「前に映画見ちゃって覚えてたんだよね・・・もしかしたらここはジェイソンが出るタイプのキャンプ場かもしれないの!」

 

カゲチヨ「出るタイプって・・・管理人さんに聞けばいいだろ?」

 

馬鹿にされるとは思うけど・・・

 

sideカンナ

 

管理人「そういう人は今までみたことないですね。」

 

シディ・ヒサメ・ヨ―メイ・フィーア「良かったー!」

 

いや、その人ホッケーマスクとチェーンソー持ってるし・・・

 

カゲチヨ「管理人さんが怪しすぎだろ・・・」

 

そうだよ・・・

 

シディ「二人ともそんなこと言っちゃだめだぞ。」

 

フィーア「私が聞いてみます!管理人さんの名前ってもしかしてジェイソンですか?」

 

直球すぎない!?

 

管理人「名前は教えられないなぁ・・・でもイニシャルはJだからみんなからはJ(ジェイ)さんって呼んでるよ。」

 

変な呼び方が浸透してる・・・

 

フィーア「でもジェイソンではなかったですね。」

 

カンナ「ジェイソンもイニシャルはJだよ。」

 

カゲチヨ「それにジェイソンにトレードマークは白いホッケーマスク。アイツもつけてるぞ。」

 

ヒサメ「Jさんのホッケーマスクの色って白ですか?」

 

だから直球だって!

 

Jさん「これは白じゃなくてオフホワイトのホッケーマスクだよ。」

 

ヨ―メイ「白じゃないですね・・・」

 

オフホワイトはほぼ白だから!

 

sideフィーア

 

そうしてキャンプの準備も終わって夜になりました・・・

 

カンナ「絶対管理人さんがジェイソンだって・・・」

 

シディ「確かに少し怪しいがマスクが白ではなかったぞ?」

 

カゲチヨ「あれはほぼ白だからな・・・?それにチェーンソーも持ってただろ?」

 

ヒサメ「キャンプ場なら木も切るしね・・・」

 

カンナ「確かに映画では持ってなかったけど・・・」

 

あれ?そういえば・・・

 

フィーア「ヨ―メイがいないけどどこに行ったんですか?」

 

シディ「あぁ、さっきカゲチヨさんもカンナさんも警戒しすぎですよ!ちょっとトイレに行ってきます!って言って森に入ったな。」

 

カンナ「ホラーものでの死亡フラグじゃん!」

 

ヒサメ「ひぃいい!」

 

確かに戻ってくるの遅いですね・・・

 

くくく・・・かははは・・・

 

フィーア「なんか不気味な音が・・・」

 

カゲチヨ「これもジェイソンが現れる音だ!」

 

俺たちはヒサ以外戦闘態勢に入る!

すると出てきたのは・・・

 

ヨ―メイ「ううう・・・なんとか助かりました・・・」

 

なんと髪が一部斬られたヨ―メイでした!

 

シディ「どうしたんだヨ―メイ!髪が切られてるぞ!」

 

ヨ―メイ「異宙の食中植物に髪から食われそうになったんですよ・・・」

 

カゲチヨ「想像とはまた違ったピンチ!?」

 

カンナ「でもよく無事だったね。」

 

ヨ―メイ「助けてもらったんですよ・・・」

 

誰にですか?

 

Jさん「私だよ。」

 

背後から来ました!怖い!

 

ヨ―メイ「Jさんがチェーンソーで髪の毛を切ってくれたんです!」

 

ヒサメ「食虫植物の方を切れば良かったんじゃ・・・」

 

Jさん「異宙の植物だからね、どんな能力を持ってるかわからないよ。」

 

確かにそれもそうですね。

 

カゲチヨ「でもこんな夜遅くに何してたんっすか?」

 

Jさん「それはね・・・」

 

くくく・・・かははは・・・

 

まさか・・・

 

Jさん「木切るっしょ?」

 

明日の仕込みでした・・・

 

sideヒサメ

 

ふぅ・・・何もなくて良かったよ・・・・

 

カンナ「まぁ、楽しめたしいいんじゃない?」

 

それもそうだね・・・

 

Jさん「また来てね。ウチは13日の金曜日だけ営業してるから。」

 

ヨ―メイ「変わりすぎじゃないですか!?」

 

カゲチヨ「だから勘違いされるんすよ・・・」

 

Jさん「勘違い?何のことだい?」

 

シディ「いや。ここがジェイソンの出るキャンプ場じゃなくて良かったということだ。」

 

Jさん「うん、ウチは絶対ジェイソンは出ないね。」

 

ヒサメ「ジェイソンは?」

 

Jさん「普通に怨霊や地縛霊は出るね。」

 

あの声幽霊たちの声だったのー!!??



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一人かくれんぼをするとどうなるのか?

sideカゲチヨ

今日の依頼人はフードを被った男だった。

 

依頼人「このぬいぐるみでひとりかくれんぼをやって頂けないでしょうか?」

 

シディ「ひとりかくれんぼ?楽しそうだな。」

 

カゲチヨ「怪談のたぐいだぞ。」

 

ヒサメ「えっ!?」

 

カンナ「でも何でやってほしいの?」

 

依頼人「やったらどうなるか知りたいんじゃ。」

 

フィーア「わかりました。引き受けます。」

 

ヒサメ「フィーアちゃんんん!?」

 

フィーアはこういう系あんま信じないよな・・・

そうして依頼人は帰っていった。

 

sideヒサメ

 

ヒサメ「ねぇ、依頼人もなんか怪しいし辞めた方がいいよ!」

 

カンナ「ひとりかくれんぼ・・・呪術みたいだけど面白そうと思ってたんだよね!」

 

カゲチヨ「依頼人も結構優しそうだったよな。」

 

今時「じゃ」とかいう老人は優しいなんてことある!?

 

カンナ「でも報酬凄く出してくれるらしいし・・・」

 

シディ「俺達4人でやるか?」

 

フィーア「かくれんぼは得意ですから心配しなくても良いですよ。」

 

皆やるならやるけどさぁ・・・

 

そうして用意するものをカゲたちが言っていく。

 

カゲチヨ「必要なものは・・・手足のあるぬいぐるみ、米、縫針、赤い糸、刃物それから塩水だってさ。」

 

ヒサメ「もうこの時点で怖いじゃん!」

 

フィーア「日用品なのに・・・」

 

カンナ「筋金いりだね・・・次はぬいぐるみの綿を抜いて米をつめて自分の髪の毛を入れる・・・というわけで全員の髪の毛をほいっと!」

 

私の髪の毛!?いつの間に!

 

フィーア「あとは隠れる場所に塩水を用意ですね。」

 

ヒサメ「うぅうぅう・・・」

 

カンナ「もうヒサメちゃんが風呂場で泣く女の幽霊みたいにめそめそいてるじゃん・・・」

 

色々とショックだよぉ・・・

 

sideカンナ

 

で最初は鬼を自分にして・・・・

 

鬼であることを三階言ったあと、に風呂桶にぬいぐるみを沈めてテレビをつけるそして・・・

 

カンナ「お前が鬼・・・ふん!ふん!あははは!楽しい!」

 

ぬいぐるみのお腹に包丁刺すの楽しすぎ!

 

カゲチヨ「感情激しすぎだろ・・・」

 

ヒサメ「もうスプラッタ―映画みたいじゃん!」

 

フィーア「カンナちゃんに悪霊憑りついてないですよね?」

 

シディ「鬼ごっこを始める前だから大丈夫だろ思うが・・・」

 

そうして隠れる!

 

フィーア「テレビがいきなり砂嵐になりましたね・・・」

 

ヒサメ「無理無理無理無理・・・」

 

カゲチヨ「見つかるぞ・・・?」

 

そうして塩水を持っていると・・・

 

シディ「誰かいる。」

 

シディがそう言った瞬間

 

バグっ!

 

ヒサメ「きゃぁあああああ!」

 

なんか化け物が現れてカゲチヨが頭から食べられた!

 

カンナ「おー!あれが怪物!」

 

ヒサメ「呑気に言ってる場合じゃないよおおおお!!」

 

シディ「大丈夫だ!終わらせる方法をやれば・・・ダメだ、漢字が多くて読めん。」

 

ばくっ!

 

フィーア「シディさんんん!!」

 

カンナ「全く!押し入れにこもるよ!」

 

アーシたちは素早く押し入れに隠れる。

 

カンナ「さっき思い出したんだけどこれって複数人でやるととんでもないことが起こるから一人でやらないといけないんだった!」

 

ヒサメ「何でそんな重要なことを後から!?」

 

フィーア「とにかく終わらせる方法をやりますよ!何何・・・塩水を口に含んでぬいぐるみに吹きかけて私の勝ちって宣言するですか・・・早い動きができるのは私とヒサメちゃんです。気づかれないようにするには一番早い私が囮になってヒサメちゃんがやるのが確実ですけど大丈夫ですか?」

 

ヒサメ「・・・わかった!やってみるよ!」

 

そうして作戦を結構した!

 

フィーア「ほら!こっちですよ!」

 

カンナ「アーシも火で攪乱!」

 

その隙にヒサメちゃんが背後に回って・・・

 

ヒサメ「私の勝ち私の勝ち私の勝ち!」

 

すると電気が点いて・・・

 

カゲチヨ「うぅ・・・」

 

シディ「助かったのか・・・」

 

ヒサメ「良かったー!!」

 

sideヒサメ

 

カンナ「ということで分かったのはひとりかくれんぼはやっぱり複数人でやると危険ということです。」

 

ヒサメ「一人でも十分危険だと思うけどね・・・」

 

依頼人「ふぉふぉふぉ・・・そうでしたか・・・」

 

あれ?フードの中の人老人じゃなくて若い人・・・?

 

依頼人「僕もかくれんぼができて楽しかった。」

 

次の瞬間

 

カゲチヨ「もういなくなってるぞ!」

 

シディ「消えた・・・」

 

う、嘘でしょ・・・

 

ヒサメ「報酬払えー!!」

 

フィーア「まぁ、怖い思いしましたからね・・・」

 

カンナ「ヤヨイちゃんに頼んでお祓いしてもらおう・・・」

 

 



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PTA会議

名作君のを参考にしました。


side神谷

今日は親の集まり・・・PTAを行うことになったんだが・・・

 

神谷「えー私がここのPTAの学年を担当しています神谷と言います。」

 

クリス「はい、僕はPTA会長を務めさせてもらっているヒサメとカンナ、フィーアの保護者妖精王クリスと言います。」

 

アサヲの父「どうも、アサヲの父のエルフの王だ。副会長を務めている。クリスとはいつも親しくさせてもらっております。」

 

シディ「カゲチヨの保護者のシディだ。よろしく頼む。」

 

チダイの父「どうもチダイの父だ。我は暗殺一家シートゥー家で家長を務めている。名前は職業がらゆえ隠させてくれ。」

 

ミキの父親「ミキの父です。今日は凄い顔ぶれですね。」

 

チダイの父「クリスさんは今回が初めてですね。今までは森にこもって修業してたんですか?」

 

クリス「そうそう・・・森には沢山危険なことがありますから!熊とか・・・え、熊!やべぇ!鈴・・・って違うよ!事業で忙しかったんだよ・・・」

 

濃いメンツすぎるだろ・・・

 

クリス「今日の議題は風紀についてですね!とにかくこの学校は風紀が悪いと考えています!クラスで嫌な噂を流したり(本家のギャルVS天然女子)、ものを勝手に奪ったり(クレクレ女子)、調理実習で変な物を作ったり(ククミの件)などとにかく悪質なものが多いのでどうにかするべきです!」

 

アサヲの父「ならば制服に共通のアクセサリーなどをつけて一体感を高めるのはどうだろうか?」

 

ミキの父「しかしデザインはどうするんですか?」

 

クリス「もうデザインは三つ考えてあるんだ。」

 

これってヒサメの角とカンナの角とフィーアの角のデザインだな・・・

 

クリス「どうでしょうか?」

 

普通にダメだろ・・・

 

チダイの父「ありだな。」

 

シディ「うむ、流石だな。」

 

マジですか・・・

 

クリス「後は制服に便利な機能がつけられればいいんだけど・・・」

 

シディ「ポケットを電子レンジにすればお弁当なんかも温められて便利なんじゃないか?」

 

何でだ!?

 

アサヲの父「ならエルフの技術者に良いのがいるので服と一緒に作らせましょう!」

 

クリス「よし!まとまったな!」

 

全員「よろしくお願いします!」

 

まともな保護者いないのか!

 

sideカゲチヨ

 

カゲチヨ「何で頭に角つけるんだ!?」

 

アサヲ「しかも電子レンジ機能のポケットが滅茶苦茶重たい・・・」

 

ヒサメ「なんかPTA会議で決まったみたい・・・」

 

カンナ「まともな保護者いないのこの学校?」

 

フィーア「そういえばシディさんとお父さんが出たって言ってたような・・・皆が私たちの角つけてると結構恥ずかしいですね・・・」

 

三人とも顔を赤くしてる・・・

 

ノリコ「PTAが暴走してる気がするし皆で言っておいた良いな。」

 

ミキ「そうだよ!このままじゃ普段着までヒーちゃんたちと同じになるかも!」

 

それは大問題だな・・・

 

side神谷

 

クリス「娘たちにメチャクチャ怒られました!」

 

シディ「うぬ・・・カゲチヨにも叱られた・・・」

 

アサヲの父親「二度と制服は作らないようにしましょう!」

 

ミキの父親「アクセサリーを見かけたら折ってしまいましょう!」

 

別におらなくても・・・

 

クリス「さて今日の議題は休みの少なさだな。もうちょっと休みを多くしても良いと思うんだ。」

 

シディ「秋休みを作るのはどうだ?」

 

チダイの父「だが休みを多くすると子供が非行に走るかもしれない・・・」

 

アサヲの父「なら・・・風紀改革をするか!」

 

ループしてる!!?

 

シディ「デザインはこんなのはどうだろうか?」

 

チダイの父「いや、こうだな。」

 

丸刈りか赤メッシュ・・・

 

神谷「皆さん、いい加減にしてください!PTA会議は生徒のためにあるんですよ!子供たちが我我に何を求めているかそれを考えて会議をしましょう!」

 

クリス「おぉ・・・いつも無気力な神谷が・・・」

 

チダイの父「これは・・・我らも頑張らなくてはな!」

 

あまりにグダグダだったからつい・・・

 

sideカゲチヨ

 

クリスとシディ、そして保護者達が大勢いる・・・何故なら・・・

 

ー毎日授業参観ー

 

これがPTAで決まったことらしい・・・

 

カゲチヨ「凄いやりずらい!」

 

生徒の気持ち考えて!

 

 

 

 



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悪役令嬢に転生?

sideカゲチヨ

 

俺は夜中までゲームしていた・・・

 

ヒサメ「カゲ―、いつまでゲームやってるの?帰るよ。」

 

カゲチヨ「先帰っててくれ。」

 

ヒサメ「それ私がミキから借りてきた乙女ゲームなんだけど・・・」

 

カゲチヨ「どうせヒサはやんねーしこれ妖精王のゲーム会社のやつだけど王子役が自分をモデルにした役と結ばれてないってフィーアがいじけてやらないしカンナとは違うセーブデータ使ってるからいいだろ?」

 

ヒサメ「まぁ、そうだけど・・・ほどほどにね。」

 

にしてもこのカゲ―ミって悪役令嬢どんだけクズなんだよ!誰をモデルにしてるんだ?(カゲチヨ)

 

絶対吠えずらみてから寝てやる・・・

そうしてゲームをやっていたのだがそのうち意識が落ちて起きたら・・・

 

カゲ―ミ「なんじゃこりゃー!」

 

そう、ゲームのカゲ―ミに転生したいたのだ!

 

執事「カゲ―ミお嬢様、そろそろ学校のお時間です。」

 

本当に乙女ゲームの世界・・・「電撃少女と焔の王子」の世界だ!

クリスから聞いた話だとストーリーは貧乏な少女・・・ヒサをモデルにしたヒーサと炎の力を持った王子、シディット王子が恋に落ちるまでのシミュレーションゲームだ。

しかしどのルートでも誰をモデルにしたのか教えてくれなかったけどどのルートでも最後に酷い目に逢う奴がいる・・・それが悪役令嬢カゲ―ミ!つまり俺が転生しちまった女ってことだ!

 

けどなんでかカゲ―ミの話するとカンナは苦笑いするんだよな・・・

フィーアは自分がモデルのキャラと結ばれないからこのゲームの話すると露骨に機嫌悪くなるし・・・

 

カゲ―ミはヒロインに意地悪ばかりし続けた結果どのルートでも酷い結末が待っている・・・火あぶり打ち首ならまだましでカンナがおすすめするのはモンスター改造ルートのもあるらしい・・・

 

とにかく!待っているのは地獄だから負けヒロインを抜け出す必要があるんだ!

そして俺は学校へと向かった。

 

カナ「あら、カゲ―ミ今日は随分遅かったのね。寝るのは美容の味方とはいえ気を付けた方が良いわよ。」

 

こいつはカンナをモデルにしたカゲ―ミの友達令嬢カナ最後の方ではヒーサを助けたりカゲ―ミを裏切るなどする主人公と悪役どっちも輝かせるポジションだ。

 

フィナ「まぁ、今日もカゲ―ミの美しさで誰もがざわめき立っていますわ。」

 

こいつはフィーアをモデルにしたキャラ、シディット王子に恋をするが意外と初心だったためにカゲ―ミとヒーサの戦いについていくことが出来ず身を引く不憫なキャラだ。

 

にしてもフィナの言うことは間違ってる・・・ざわめきだってるのは悪評でのことがあるからじゃねーか!

 

ヒーサ「あっ!?花瓶の水が!申し訳ございません!」

 

カナ「ちょっと!カゲ―ミのドレスが濡れたじゃない!」

 

フィナ「どうしてくれるのかしら?」

 

来た!本来ならここでカゲ―ミはヒーサを苛め抜くってストーリーだったはず・・・つまり!

 

カゲ―ミ「そんなこと気にする必要はなのですわ。服なんていくらでも替えがききますもの。貴方はお怪我はない?」

 

フィナ「えぇええ!服が汚れたらイジメてたカゲ―ミが替えがきくって・・・」

 

ヒーサ「わ、私なんかの心配なんて・・・」

 

カゲ―ミ「あら手を怪我してるじゃない。急いで手当をしなくては。」

 

カナ「まぁ、謝ることはできるみたいだしカゲ―ミも今日は許すってことでしょう。救急箱を持ってきますわ。」

 

よし!カナも補助要員になってくれたぜ!

 

ヒーサ「カ、カゲ―ミ様!私なんかの手を触ったら汚れてしまいます!」

 

カゲ―ミ「構わないのよ。動かないで包帯が上手く巻けないわ。」

 

カナ「その通りよ!カゲ―ミの好意を無下にするなんて私が許さないんだから!でも安心しました。貴方がここまでする相手ができたことに・・・」

 

カナが泣いてる・・・まぁカゲ―ミのキャラならそうだよな・・・

まずはヒーサに好かれることが大切だ!恋を応援すれば大丈夫なはずだ!

 

カゲ―ミ「ところでヒーサさんにはお慕いしている人はいらっしゃるの?」

 

ヒーサ「お、お慕いしている人ですか・・・?それは・・・」

 

カゲ―ミ「シディット王子とかお似合いだと思うのですが・・・」

 

ヒーサ「私は貧困層の出ですし・・・美しくもないです・・・」

 

カゲ―ミ「可哀そうに・・・まだ自分の魅力に気付いてないのね。決めましたわ!あなたの恋路が私の物ですわ!私の言う通りにしてもらいますわよ!ほーほほほ!」

 

カナ「カゲ―ミ・・・ついに道を開いたのね!」

 

ヒーサ「どうしてそこまで・・・」

 

カゲ―ミ「私、クズですので。」

 

そうして俺はヒーサに媚びを売った。カナのサポートもあってうまくいき運命の日舞踏会を無事に迎えることができた・・・

 

カゲ―ミ「通常ならこの舞踏会でヒーサとシディット王子は結ばれてカゲ―ミは暗殺しようとするも失敗打ち首となる・・・」

 

けどそれを変えて俺は恋を応援すれば運命が変わるんだ!

 

シディット王子を見つけたのは良かったのだが・・・

 

カナ「ほらびしっといってくるんですのよ!」

 

ヒーサ「で、でも私・・・」

 

何やってるんだ?どうしてこっちをみて・・・しょうがない助け舟を・・・

 

カゲ―ミ「行きますわよ!ヒーサ!」

 

ヒーサ「カゲ―ミ様・・・!」

 

カナ「頑張って!」

 

そうして俺はシディット王子に近づき・・・

 

カゲ―ミ「この子、ヒーサと踊ってくださいませんか?」

 

シディット王子「何故だ?」

 

カゲ―ミ「ヒーサはシディット王子に気があるようですわ。私から見てもお似合いですもの!」

 

シディット王子「構わんがどうしてその子は泣いてるんだ?」

 

えぇえ!

 

ヒーサ「どうして・・・そんな意地悪なこと・・・」

 

なんかしたのか!?それとも運命は・・・・

 

ヒーサ「私がお慕いしているのはカゲ―ミ様ただ一人なのに!」

 

はい?

 

ヒーサ「カゲ―ミ様も思いを告げてくれたじゃないですか!」

 

ーあなたの恋路は私のものですわ!-

 

あれかー!!

 

カナ「禁断の二人の恋!応援させてもらいます!」

 

こいつも勘違いしてたのかよー!!

 

ヒーサ「何と言われようと・・・私の運命の人はカゲ―ミ様です・・・」

 

うそっ!準備が・・・

 

sideユカ

 

カゲチヨ「キスは待って・・・あれ?」

 

ユカ「どうしたんですか?カレコレ屋に忘れたままだったものがあったので取りに来たらうなされていたので心配したんですよ?」

 

カゲチヨ「あー夢落ちってやつね・・・」

 

 

ユカ「あ、ゲーム百合エンドになってますよ。」

 

カゲチヨ「あれ!?このエンドって・・・」

 

ユカ「かなり特別なルートでカゲ―ミとヒーサの好感度をマックスにした状態で舞踏会でシディット王子に押し付けようとすると発動する激レアエンドですね。」

 

フィナさんはこれでシディット王子と結ばれるエンドにしてるんですよね。

 

カゲチヨ「フィーアはそのこと知ってるのか?」

 

ユカ「かなり苦労しないといけないので多分知らないと思いますよ。」

 

カゲチヨ「そりゃいじけるだろ・・・」

 



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モンスターペアレントクリス

全員にオリジナルで名前つけます。


side神谷

今日も生徒たちは平穏に暮らしてるしいい学校生活だ・・・

 

クリス「すみませーん!クレーム入れに来ました!」

 

いきなり平和が乱された!?

 

神谷「クリス、いきなりどうしたんだよ?」

 

クリス「うちのヒサメが同級生や後輩にいじめられてるからそれに関して俺の意見を聞いて欲しいんだ!」

 

教員「いや、うちの学校にそんな子は・・・」

 

他の教員が反論しようとするが・・・

 

クリス「確かおねしょの冤罪押し付けてくる女や物を取る生徒や風評被害をまき散らすギャル生徒や料理で変な物作る生徒がいるらしいけど?」

 

証拠の資料を大量に用意してやがった・・・

 

教員「すみません!いました!」

 

クリス「まずはヒサメやカゲチヨを守るために学校の外回りや校舎の壁にレーザーをつけてくれ。」

 

神谷「物騒すぎるだろ・・・」

 

クリス「ヒサメやカゲチヨが暴力を振るわれたらどうすんだ!それと監視カメラと落とし穴と・・・」

 

どんだけトラップしかけるつもりだ・・・

 

クリス「あとその四人がヒサメに二度と近づかないようにしてくれ。」

 

・・・クリス。

 

神谷「もちろん俺たちも指導はする。だけど反省してヒサメたちと友情を築いてる生徒だっているんだ。俺たちは生徒同士の友情を守るぞ。」

 

クリス「そんな!保護者がこんなに言ってるのに!?」

 

俺は生徒を守る!

 

sideカゲチヨ

 

教員(本家のクラス替えのときの女教員)「というわけで貴方たちはヒサメさんたちに二度と近づかないように!カゲチヨとゼクス、ユカさんは見張ってるように!」

 

俺たちは集められたと同時に女子四人にこんなことが告げられた・・・

 

ククミ「いや神谷との落差!?」

 

クレミ(クレクレ女子)「教師は生徒同士の友情に口出ししないんじゃ!?」

 

教員「妖精王の証拠があったら私たちの首も吹き飛んじゃうの・・・だから学校のいたるところに先生たちはレーザーをつけておきます。」

 

カゲチヨ「クズだな。」

 

アコ(あざとギャル)「情けなさすぎる・・・」

 

ショウコ(おねしょ女)「ホントにレーザーつけるの!?」

 

しかしヤバいことになったな・・・

 

ヒサメ「皆ごめん!うちのお父さんが・・・・」

 

ユカ「誤らなくてもいいんじゃないですか?向こうが悪いところもあるし。」

 

ゼクス「反省してるんだから良いだろ・・・」

 

ヒサが頭を下げる・・・

 

ククミ「だ、大丈夫よ。一旦距離を置いてほとぼりが冷めた後にまた遊べば・・・」

 

カンナ「いやウチのお父さんを甘く見ちゃだめだよ・・・」

 

どういうことだ?

 

フィーア「前に外でノリコのことをからかったDQNたちがいたんですけどそいつらもお父さんに言った瞬間そいつら鼻から熱々のコーヒー流し込まれて親の会社を買収して路頭にさまよわせたからね・・・」

 

アコ「マジで!?」

 

ショウコ「モンスターじゃなくて経済の魔王じゃん・・・」

 

ホントだな・・・

 

ヒサメ「早くお父さんを止めないと最終的にはカレコレ屋の隣に学校が移動することになるよ。」

 

ゼクス「どんなクレーム入れたらそうなるんだ!?」

 

ユカ「あーお父様ならできそう・・・」

 

sideゼクス

 

対策も思いつかないまま登校することになったんだが・・・

 

ー妖精高等学校ー

 

学校名が変わってる!!

 

カゲチヨ「一日で看板作ってレーザーもおいたのかよ・・・」

 

教員「次はどうしますか!妖精王様!」

 

クリス「次は廊下に地雷を仕込んでヒサメたちに嫌がらせした瞬間に爆発させてやる!」

 

ゼクス「監視国家でもそこまでしないぞ!」

 

娘のことなら暴走しすぎだろこの王様!

 

クリス「お前たちも退学にしてやるからな・・・・」

 

ショウコ・クレミ「ひっ・・・!」

 

ククミ「ちょっと!親だからってやり過ぎじゃないの!?」

 

アコ「私たち今はヒサメちゃんたちと仲良くなりたいと思ってるんだから!」

 

その時だった!

 

ヒサメ「お父さんもうやめて!」

 

ヒサメが登校してきた。

 

クリス「ヒサメ、これはお前たちのためにだな・・・」

 

カンナ「お父さんは王子と乞食って話を知ってる?」

 

クリス「王子と乞食?」

 

フィーア「瓜二つな王子と乞食が入れ替わって生活する話なんだけど王子は宮廷の中の守られた生活では学べないことを学んでいくんです・・・」

 

カゲチヨ「だからもうちょっと子離れしてもいいんじゃねぇか?」

 

クリス「皆立派になって・・・わかった!今日から俺は子離れするよ!」

 

良かった良かった・・・

 

クリス「じゃあ四人はヒサメたちの友達になれるようにちょっとしたサポートとして鉄下駄で登校ね!」

 

ククミ・アコ・ショウコ・クレミ(何も変わってない!?)

 

カゲチヨ(ヒサたちには何もしてないしあの四人にサポートをしてるからまぁ変わったのか?)

 

ヒサメ「お父さん優しくするの慣れてなさすぎ・・・」

 

sideカゲチヨ

 

これでまた平穏な一日が・・・

 

ー妖精女子学園ー

 

訪れなかった・・・

 

ゼクス「おい、男子が全員女装で制服ってどういうことだ・・・」

 

カゲチヨ「しかも小中高一貫校・・・まさかクリス以外にもモンスターペアレントが・・・」

 

ユカ「いえ、私が入れてみました。」

 

何でも聞きすぎだろこの学校!!




翌日にはもとに戻りました・・・


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いじめっ子への復讐

sideカゲチヨ

今日の依頼人は女子学生だった・・・

 

依頼人「ある人に復讐をお願いしたいんです。」

 

カンナ「ほうほう・・・火あぶりと水攻めどっちがいいですか?他の拷問方法は値が張るのでお勧めしませんし殺すか生かすかでも値段は変わってきまーす!」

 

笑顔で言うことじゃねぇだろ・・・ヒサたちがいないからって・・・

 

カゲチヨ「まず誰に復讐するか教えてくれるっすか?」

 

依頼人「クラスメイトのサリって女の子です・・・」

 

話を聞くとサリって子と依頼人は同じ中学で依頼人はサリからいじめられていたらしい・・・デジタルタトゥーや弁当に異物を入れられるなど散々だったらしい・・・

 

依頼人「耐えられなくなった私は逃げるように私立の高校に行きました・・・」

 

カンナ「それで心機一転したと思ったんだけど今度は別のクラスにいたってことだね・・・」

 

依頼人「はい・・・」

 

カンナが察したとおり依頼人には好きな人ができたがサリは自分のイジメをなかったことにして恋人も取ってしまったらしい・・・

 

依頼人「私悔しいです!中学で散々やったくせに何もなかったみたいに・・・」

 

まぁ、中学ではいじめっ子で高校ではいい子キャラは典型的だよな・・・

 

カンナ「憎まれっ子世に憚るっていうしね・・・」

 

カゲチヨ「俺もいじめは普通に犯罪だと思うよ。でも日本の法律は未成年ならお咎めはほとんどないからな。だからイジメっていうのはやったもん勝ちになってんじゃねーの?」

 

カンナ「報復を考えるならやり返されないように・・・いじめの事を周りがいるときに堂々と行ってもこっちにあまり痛みのないこと・・・よし、大体アイデアはまとまったかな。」

 

カゲチヨ「あぁ、大体思いついた。」

 

依頼人「・・・止めないんですね。」

 

まぁヒサなら何か言うだろうけど・・・俺はクズだしな。

 

sideカンナ

というわけで全校集会の時に依頼人はアーシたちが用意した異宙の生物カコジェクターを頭につけさせた。するといじめのことがスクリーンに堂々と投影された。

 

カンナ「いやー全校集会だから映像スクリーンがあって助かったよ!」

 

そしてカゲチヨがマイクを借りて話す。

 

カゲチヨ「この映像は異宙の寄生生物カコジェクターによるものです!能力は寄生した宿主の過去の記憶を映像として書き起こす!つまりこれは過去に行われたイジメの現場ってわけ!」

 

生徒「マジかよ・・・ありえねぇ・・・」

 

良い感じだね・・・

 

サリ「こ、こんなの出まかせよ!そうよね!メグミ!」

 

メグミ(依頼人)「事実だろ、バーカ!」

 

まさに因果応報だね!

そうして私たちは混乱に乗じて立ち去った・・・

 

カンナ「あの子にはお礼言われたね・・・」

 

カゲチヨ「ま、やりたいようにやっただけだしカコジェクター借りれたのはオーナーのおかげだからお礼言わないとな。」

 

そうだね。

 

 



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スマホゲームをプレイ

sideカゲチヨ

俺たちは今日も依頼のためにカレコレ屋で待っていたのだが・・・

 

カゲチヨ「遅ぇ!」

 

シディ「うぬ?何がだ?」

 

カゲチヨ「今日集まる予定だっただろ?なのにヒサが来てねーじゃん!」

 

フィーア「いつもなら時間厳守なのにおかしいですよね。」

 

カンナ「また厄介ごとに巻き込まれてないといいけど・・・」

 

俺たちは心配したのだが・・・

 

シディ「ヒサメならオンラインゲームにはまってて来れないみたいだぞ。」

 

カゲチヨ「あのヒサがゲーム?」

 

意外だな・・・

 

カンナ「学校には普通に来てるみたいだったけどまさか最近ずっと熱中してたってこと?」

 

フィーア「ヒサメちゃんはのめり込むところがありますからね・・・」

 

カゲチヨ「様子見に行くか・・・」

 

シディ「今ヒサメはゲームに夢中で誰とも会いたがらないらしいぞ。」

 

そこまで!?

 

カンナ「もうゲームの中から探すしかないね・・・」

 

sideフィーア

 

ということで私たちはスマホゲームをプレイすることにしたのですが・・・

 

フィーア「探すのは困難でしょうね・・・似たようなプレイヤー名は多いでしょうし。」

 

シディ「こんな小さなスマホの中にいるならすぐに見つかるだろ。」

 

カゲチヨ「シディに突っ込むの疲れる・・・」

 

カンナ「ヒサメちゃん早く戻ってきて―!!」

 

そうしてキャラメイクした私たちはゲームの世界にやってきました。

 

カンナ「フィーアちゃんは流石というか結構鎧姿が似合うキャラになってるね。」

 

そういうカンナちゃんもかなりファンタジー衣装に会う姿にしてあって凄い・・・

 

カゲチヨ「カンナがカナでフィーアがフィナな俺ほどじゃないけど馴染めてんじゃね?」

 

いやカゲチヨは・・・

 

カンナ「メカクレにその装備ってファンタジーっぽいけど中二抜けきってなさすぎ。」

 

フィーア「漆黒のダークナイトって意味被ってますし・・・」

 

さてシディさんのキャラは・・・

 

カゲチヨ「シディは適当すぎだろ!」

 

顔も崩してますし名前があ、だけって・・・昭和のゲーム初心者でもなかなかやらないことを・・・

 

そうしてお互いのキャラについて言い合っていると・・・

 

女の子「貴方たちも初心者?」

 

青髪の女性プレイヤーが話しかけてきた。

 

カゲチヨ「ど、どちらさまですか?」

 

その中二スタイルでも人見知りするのは流石ですね・・・

 

女性プレイヤー「いきなりごめんね。」

 

シディ「うむ、さっき始めたばかりだ。」

 

女性プレイヤー「なら私とパーティ組まない?」

 

シディ「パーティ?どこでやるんだ?クラブか?」

 

カンナ「シディ、パーティは一緒に戦ったり協力する人の集まりのことだよ。」

 

シディ「なるほど!」

 

流石カンナちゃん、詳しく説明してくれる。

 

そうしてモンスター討伐になったのですが・・・

 

シディ「強いな。」

 

結構な数の敵を倒すのをみて私たちはそう思います。

 

女性プレイヤー「結構、プレイしてるからね。」

 

カゲチヨ「ふっ、まあまあってところだな。」

 

カンナ「そういうのはスライムの突撃を止めれるようになってから行った方が良いよ。」

 

全く・・・

 

フィーア「そりゃ!」

 

私は一瞬でスライムを倒しました。

 

女性プレイヤー「すごい!もう戦い方を熟知してるの?」

 

カンナ「流石ゲーマー・・・」

 

これくらいわけないですよ。

 

sideカンナ

 

そうして戦いを終えたアーシたちは伝説のプレイヤーについて話を聞いた。

 

女性プレイヤー「伝説のプレイヤーハンバーグはその強さから伝説って呼ばれてるの。ゲームの中なら皆知ってるくらいの有名人だよ。」

 

フィーア「情報を持ってそうですしヒサメちゃんっぽいプレイヤーの情報も知ってるかもしれませんね。」

 

カゲチヨ「そういう奴に限って現実と反比例して友達すくないんだぜ。」

 

女性プレイヤー「君も友達少なそうだよね。」

 

正解。

 

シディ「だがヒサメが来なくなった原因がさっき聞いた結婚システムだったらどうするか・・・」

 

カゲチヨ「え!?」

 

シディ「それで結婚生活が楽しいからカレコレ屋に顔を出さないんじゃ・・・?」

 

カゲチヨ「そそそ、そんなわけねぇだろ?照れ屋なアイツが!とにかく早く見つけるぞ!」

 

フィーア「そう言いつつ速足になってますけど?」

 

分かりやすいなー・・・

 

そうしてアーシたちは料理協会にやってきた。

 

女性プレイヤー「人を探すならここの前には人が沢山くるよ。」

 

するとそこに立っていたのはいかつい男性プレイヤーだった・・・

 

女性プレイヤー「あのひとがハンバーグさんだよ!!」

 

フィーア「かなりやりこんでますね・・・」

 

そうしてアーシたちはまた喋り始める。

 

sideカゲチヨ

 

女性プレイヤー「このゲームでは料理も楽しめるんだ。」

 

そうなのか・・・

 

女性プレイヤー「私は食べるの好きだからゲームでも料理にこっちゃうんだよねー。」

 

食いしん坊・・・灯台下暗しっていうし聞いてみるか・・・

 

カゲチヨ「あのさ、もしかしてお前・・・」

 

シディ「お前がヒサメか?」

 

カゲチヨ「シディ!?なんでハンバーグさんに・・・」

 

ヒサメ「あれ?シディ?ってことはそっちはカゲとカンナちゃんとフィーアちゃん?」

 

マジでか・・・

 

カンナ「っていうか今気づいたけどそっちの女性プレイヤーはミナヅキちゃんでしょ?」

 

え!?

 

ミナヅキ「あれ?何で皆がここに?驚き!Σ(゚Д゚)」

 

顔文字使ってるけどマジでミナヅキなのかよ!

 

カンナ「ミナヅキちゃん現実世界でも料理上手いしネットだと顔文字とか使って凄いタイピング裁きで喋るんだよ。」

 

知らなかった・・・

 

カンナ「それにしても伝説のプレイヤーってすごいねー!ヒサメちゃん。」

 

ヒサメ「ハマったら凄い強くなってたんだよね。」

 

フィーア「男プレイヤーのせいでわかりませんでした・・・」

 

カゲチヨ「カレコレ屋にはちゃんと来いよ・・・」

 

ヒサメ「ごめんねー。」

 

カゲチヨ「っていうかシディは何でヒサってわかったんだよ。」

 

ミナヅキ「私も気になります!(^^)!」

 

シディ「ハンバーグはヒサメの好物だし料理を作るときのレシピの組み合わせが滅茶苦茶だったんだ。あんなことするのはヒサメしかいない。」

 

カンナ「アーシが何度教えてもオリジナリティ出そうとしてたからね・・・」

 

ヒサメ「うぅ・・・」

 

こうしてこの騒動は片付いたのだった・・・

 

sideカンナ

 

こうしてまた全員でカレコレ屋集合になると思いきや・・・

 

カンナ「今度はヒサメちゃんだけでなくてフィーアちゃんとカゲチヨもいないんだけど!?」

 

シディ「あぁ、二人ともゲームにハマったからしばらくカレコレ屋に来ないらしいぞ。」

 

もうヤヨイちゃんたちに実力行使させようかな・・・

 



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悪質な客撃退法

一部テイペンのも参考にしてます。


sideヒサメ

今日はコンビニバイトの依頼をやってるんだけど・・・

 

ヒサメ「どの電子マネーですか?」

 

お客「はあ?見ればわかるでしょ?いちいち聞かないとわからないの?」

 

ヒサメ「すみません・・・」

 

この通り苦戦中です・・・

 

店長「嫌なお客さんに当たっちゃったね。」

 

色んなお客さんがいるからしょうがないとはいえ・・・

 

カンナ「電子マネーに沢山の種類がある多様性の社会だってことも分からない奴はどのみちハッキングにあって全財産失う羽目になると思ってるので大丈夫です。」

 

店長「結構えげつないこと考えてた!?」

 

フィーア「小銭にも様々なトレーニング方法があるのにそれに気づかないで電子に頼る奴はどのみち異宙の生物に食われるのでそれについては同感ですね。」

 

フィーアちゃんまで!?この二人こういうモンスターへの対応向いてない!?

 

店長「三人に来てもらったけど大丈夫かな・・・?」

 

その後もお客さんが来た・・・

 

お客「セブンスター。」

 

ヒサメ「すみません、何番ですか?」

 

お客「いつも買ってるだろ!銘柄ぐらい顔で覚えろよ!」

 

カンナ「申し訳ありません。もっと覚えやすいように顔に番号書いておきますね!」

 

お客「ぎゃぁああ!それカッターナイフ!!?」

 

頭蓋骨に書こうとしてる!?

そうだ!こういう時は店長直伝の!

 

ヒサメ「申し訳ございません!!」

 

ヒサメ「まことに申し訳ございません!!」

 

お客「ちょ・・・やめ・・・」

 

子ども「何あれ?」

 

親「し!見ちゃだめ!」

 

お客(オレンジ髪の奴いつの間にかいなくなってる!!?)

 

お客「くそー!!」

 

お客さんは頭から少し出血しながら帰っていった・・・

 

ヒサメ「カンナちゃんダメだよ!店長から教わったでしょ?」

 

カンナ「いやーパンダさんから教わった方法試したんだよ。」

 

店長「二人ともちょっと違う気がする・・・」

 

sideカンナ

 

フィーアちゃんが対応してるお客さんは・・・

 

女性客「だから!デスクにある資料を持ってきてって言ってるでしょ?」

 

フィーア「聞いてますか?」

 

女性客「こっちの話よ、大丈夫。」

 

フィーア「邪魔です、どけチビ。」

 

凄い悪口言った!?

 

女性客「え?」

 

フィーア「あの、お箸は必要ですか?お弁当温めますか?」

 

女性客「い、いらないです・・・」

 

あの厄介なお客さんから要望を聞き出すとは恐るべし・・・

 

フィーア「悪口を小声で言ったら反応はするけどその後平然とされてたら勘違いと錯覚する・・・上手くいきましたね。」

 

ヒサメ「凄い冷淡な顔からの笑顔恐るべし・・・」

 

全くだね・・・

 

その後要注意人物とか言われるギャルが来たんだけど会計はヒサメちゃんが普通に終えた・・・

 

sideヒサメ

 

ギャル「ちょっと!おでん開けたら髪の毛浮いてたんだけど!」

 

本当だ・・・浮いてる・・・

 

ギャル「マジ信じられないんだけど!」

 

どうしよう・・・

 

カンナ「もうしわけございません!おでんを絶対安全な形にしますので安心してください!」

 

ギャル「え・・・?」

 

ぐつぐつぐつ!

 

ギャル「ちょ・・・あちゃああああ!?」

 

カンナ「ほとんどの菌は100度越えで死滅しますのでこれなら髪の毛が入っても菌は瞬く間に消滅します!」

 

カンナちゃんそういう問題じゃないんじゃ・・・

 

カゲチヨ「あのーそれって本当にヒサの髪の毛なんですか?」

 

シディ「カゲチヨが店の前で何か入れるところを見たらしいし・・・それに髪の毛からインクのにおいがする。監視カメラもあるしな。」

 

ギャル「もういいし!ダーリンに言って仕返ししてもらうから!」

 

良かった・・・

 

ヒサメ「カゲ、シディありがとう・・・」

 

シディ「いや、様子を見に来てよかった。」

 

こうしてバイト初日は無事?に終わった・・・

 

sideカンナ

 

その翌日・・・

 

ギャル「あいつ!あの女たちだよ!イジメたの!」

 

なんか不良の人連れて来たね・・・

 

カンナ「そんな!私は彼女さんの安全のために動いたのに!」

 

不良「いやだからっておでん沸騰させる奴がどこにいるんだよ!?」

 

カンナ「でも絶対安全じゃないですか?」

 

不良「た。確かに・・・」

 

ギャル「何言いくるめられそうになってるの!?」

 

フィーア「なんか騒がしいですね・・・あれ?」

 

不良「!?お、お前は・・・」

 

フィーア「確かサトウとスズキのところの学校の人ですよね?」

 

え?ってことはフィーアちゃんに一度ボコボコにされてる?

 

不良「そ、そうだ・・・あの時突然現れてサトウとスズキの居場所聞かれて・・・ひいいい!」

 

ギャル「ちょ、ちょっと!」

 

サトウ「何してんだ?」

 

スズキ「何で三人いるんだ?」

 

ヒサメ「二人とも!どうしてここに?」

 

カンナ「そういえば学校この近くだったね。」

 

終わったね・・・

 

スズキ「それでお前なんでこんなことしてんだ?まだ懲りてねぇのか?」

 

不良「い、いや・・・」

 

ギャル「ちょっとダーリン!何弱気になってるのよ!学校で一番強いんでしょ?」

 

サトウ「へぇ・・・お前いつの間に学校で強くなったんだよ?勝負しようぜ!」

 

ズガッ!

 

結局瞬殺・・・

 

ギャル「ちょっと!何で負けてるの!!もう知らない・・・」

 

ユカ「あれ?かわいい子発見!」

 

クラーケンの触手+ラリラリの魂吸引+第十四形態

 

新緑の精神触手(グリーンメンタルテンタクル)

 

ギャル「ぎゃぁあぁあ!」

 

カンナ「ユカいつの間に来てたんだ・・・」

 

スズキ「ある意味一番恐ろしいな・・・」

 

ヒサメ「魂までまっさらになるね・・・」

 

フィーア「ユカはいつもの野菜ジュースでいいですか?」

 

ユカ「うん!」

 

二人は無事撃退されギャルのお客様は賢者のような穏やかな性格になったらしい・・・

 

 

 

 



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カレコレ屋キャンペーン!

TRPGのキャラをだします。


sideカゲチヨ

俺はテレビのニュースを見ていたのだがそこにはスーパーの経営戦略のことが報道されていた。

 

ニュース「こちらのスーパーでは豚肉祭りを開催したことで売り上げが倍に達しました・・・」

 

店長「はい、売り場では飾りつけをして盛り上げておりポイントをためるとドス黒いお皿をプレゼントしており消費者心理を巧みについています。」

 

ニュース「そしてこのキャンペーンは従業員のモチベーションアップにもつながっています。」

 

カゲチヨ「これだ!」

 

カンナ「どうしたの?新しい拷問器具考えてるんだから邪魔しないでよ。」

 

拷問器具考えてる場合じゃねーぞ!

 

カゲチヨ「キャンペーンだ・・・カレコレ屋のキャンペーンを始めるんだ!」

 

side狼火

今日は前回の失態(新しいカレコレ屋の件)への報復もかねてカレコレ屋を襲撃する!

 

雪血「前回は不覚を取りましたが今回こそは・・・」

 

雪血も儀式替わりに血を抜き取られたからモチベーションは十分だ!覚悟しろカレコレ屋!

 

狼火「お前ら覚悟しろって・・・なんじゃこりゃ!?」

 

カレコレ屋の中はテープや花で飾られていた!

 

ヒサメ「こんにちは!依頼の方ですか・・・ってトッププレデターの・・・」

 

フィーア「犬太郎と中二コートでしたっけ?」

 

雪血「雪血と狼火ですよ!散々ボコボコにしたんですから覚えていてください!」

 

カンナ「あーそういえばそんなのいたね・・・」

 

にしたって何なんだよこれ・・・リサイクルショップの女とユカまでいるし・・・

 

カゲチヨ「カレコレ屋のキャンペーンイベントの開始だぜ!」

 

シディ「ここにきてイベントをこなすとポイントがもらえるんだそして10ポイント溜めると・・・ヨ―メイ出してくれ。」

 

ヨ―メイ「はいはい、こちらのどっかの星で取れた不気味で不吉な噂のある大量に出土したキーホルダーのプレゼントします。提供はリサイクルショップでーす・・・」

 

なんかダサい生物がついてる上に不吉なのかよ!

 

狼火「付き合ってらんねぇ・・・俺たちは帰るぞ・・・」

 

ユカ「そんなこと言わずイベントこなせ―!」

 

ぎゃぁぁああ!

 

side雪血

 

私たちは見事にユカと陽狼に拘束されました・・・

 

狼火「何すんだよ!」

 

カゲチヨ「おめでとうございます!ポイント1つ進呈だ!」

 

雪血「いらないですよ!何する気ですか!」

 

カンカン!

 

なんか鐘の音が・・・

 

ヒサメ「あー!お客様ここでタイムセールの時間です!お客様はトッププレデターの構成員ですのでここからは自白タイム!お好きな秘密を喋ると3ポイント進呈です!」

 

この人たち私たちから情報吸い取った上でキーホルダーで呪い殺す気満々ですよ!

 

狼火「だからいらねーって言ってるだろ!」

 

カンナ「言いなよー!3ポイントだよー!さもないとー雪血の心臓刀でぶっ刺すよ?」

 

死ぬじゃないですか!

 

狼火「わかったわかった!言うから!」

 

その後俺たちは秘密を喋った・・・

 

雪血「アザミ様は今バルボアを倒す方法をゾンビウイルスから探ろうとしていて・・・」

 

狼火「別部署ではハイブリットなキメラを作るために異宙の生物を捕まえてるぞ・・・」

 

フィーア「はいはい、それでそれで・・・」

 

数時間後

 

ユカ「おめでとうございます!これでそれぞれ3ポイント進呈です!」

 

ヨ―メイ「キーホルダー二つ入手に近づきましたね!」

 

心が浮かれないですね・・・

 

ユカ「まだまだチャンスはありますよ!ここからは私たちの担当!今度はお二人がこの妖精王の森で融合剣交叉を基に持続時間の制限を失くして作られた融合装置で合体していただければお二人に5ポイント贈呈!」

 

狼火「お前ら体よく装置の実験もしようとしてるじゃねーか!」

 

分離装置が無ければ元に戻れねーじゃねーか!

 

ヨ―メイ「大丈夫ですよ。なんかあれこれいじればなんとかなりますから。」

 

ちょ・・・まっ・・・!

 

バリバリっ!

 

融合体「ぎゃぁああ!獣の耳が赤く染まってなんか体が氷のカボチャみたいになったー!!」

 

しかも能力が低下してますよ!?

 

ユカ「あちゃー・・・制限時間を失くしたら変な融合の仕方しちゃうんだね・・・」

 

カンナ「能力も低くなっちゃった・・・これは改良だね。」

 

完成してないのに試したのかよ!

 

ヒサメ「カゲ!私たち凄い滑らかにトッププレデターの人間に痛手を負わせられてるよ!」

 

カゲチヨ「あぁ!やっぱり俺たちに足りなかったのはこういうキャンペーンだったんだな!」

 

フィーア「お客様!もとに戻す代わりに今度は幼児化されますと6ポイント進呈!こちらのキーホルダーがもらえます。」

 

融合体(狼火)「完全にお前の趣味だろそれ!」

 

融合体(雪血)「ポイント返却しますから元に戻してください!」

 

カンナ「捕まってるくせに随分な態度だね・・・あまり調子に乗ってると元に戻した後すぐに胴体をバレーボールを支える鉄の棒にするけどいいの?」

 

その改造になんの意味が・・・

 

クリス「お前たち何やってるの?」

 

よ、妖精王だと!

 

クリス「おー!お前たちもキャンペーン始めたんだな。」

 

シディ「もということはクリスも何か始めたのか?」

 

クリス「あぁ、ただ敵を倒すだけじゃ味気ないと思ってね。10ポイントをためると敵にこの偶に罵倒してくるけど家事を完璧にやってくれるお皿をプレゼントしてるんだ。」

 

何ですかその特殊な性癖の奴に刺さりそうな皿!?

 

カゲチヨ「どうすればポイントは溜まるんだ?」

 

クリス「俺の霊槍でぶっ飛ばされるんだ。」

 

えぇええ!最悪死ぬだろそれ!

 

ヨ―メイ「それきつそうじゃないですか?」

 

クリス「そこは考えてるよ・・・一発で5ポイント進呈するから。」

 

全員「何だって!!」

 

クリス「トッププレデターめ!これでも食らえー!」

 

霊槍第五形態増殖!

 

5ポイントゲットー!

衝撃で元に戻りながら俺たちは吹っ飛ばされたのであった・・・

 




その後・・・・

雪血「また任務に行かせてください!」

狼火「もう一発でポイント溜まる・・・」

イリザワ「本当に何があったんだ・・・」

ノイン(こいつらもうダメだろ・・・)

ツェーン(お皿欲しいですね・・・)

アインズ(ショウタの母ちゃんのアップルパイ乗せたらいいかもな)


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異宙鉄道で旅行

名作君のを参考にしました。
星座はオリジナルの物もいれています。 
TRPGを参考に異宙は書いています。


sideカゲチヨ

ん・・・ここは・・・

 

カゲチヨ「列車の中?俺寝てたのか?」

 

ミナヅキ「やっと起きた・・・」

 

ミナヅキ?何でここに・・・ってうお!

 

カゲチヨ「ここって異宙の空!?すげぇ星が沢山ある・・・」

 

ミナヅキ「当然でしょ?ここは異宙鉄道なんだから・・・」

 

異宙鉄道!?なんか宮沢賢治の名作銀河鉄道の夜に出てくる鉄道みたいだな・・・

 

ミナヅキ「カゲチヨが乗りたいって言った・・・異宙モノレールや異宙電動アシスト自転車の中から選んだ・・・」

 

確かにその中なら鉄道選びそうだけど・・・

 

車掌「異宙鉄道にご乗車ありがとうございます。」

 

車掌が出てきた・・・

 

ミナヅキ「この列車はどこまで行くの?」

 

車掌「当鉄道は銀河の様々な星に停車します。異宙に転生してから星座も沢山増えておりますので楽しめると思いますよ。例えばあれは地球でもおなじみのペガサス座。」

 

確かにあんまり変わってないけど綺麗だな・・・

 

車掌「あとは冥府の守護神アヌビス様をたたえたアヌビス座。」

 

アイツ星座になってるのかよ!?

 

車掌「あとはクリス座、サタン座、座敷童座など強力な異宙人は星座として祀られております。」

 

ミナヅキ「妖精王も星座になってた・・・」

 

凄いな・・・

 

車掌「次の停車駅は銀座~銀座~」

 

急にメチャクチャ普通っぽそうな駅に!?

 

車掌「この駅ではサラリーマンが嫌というほど乗車いたします。」

 

ぎゃぁああ!満員電車になったー!!

 

車掌「発車!そしてここで流れ星が通過いたします。」

 

ヒュンヒュン!!

 

すげぇ揺れる・・・!足も踏まれる・・・

 

 

ー数時間後ー

 

カゲチヨ「うえええ・・・・」

 

ミナヅキ「乗り物酔いになってる・・・」

 

そりゃあれだけ揺れたらな・・・

 

ミナヅキ「サラリーマンたち美容が盛んな星座ナルッキス座のときにメチャクチャ降りたね。」

 

カゲチヨ「美容気にしすぎなサラリーマン多すぎだろ・・・」

 

ナルシストの語源になった駅ってのもなんか縁起悪い気がする・・・

 

車掌「あら?まだいたんですかお二人とも。」

 

あ、車掌・・・

 

カゲチヨ「どこで降りたらいいかわかんないんすよ・・・」

 

車掌「あーじゃあ切符を見せてください。」

 

え・・・切符?

 

車掌「まさか持ってない・・・?」

 

これってヤバいか・・・

 

ミナヅキ「これのこと?」

 

ミナヅキそれって・・・

 

カゲチヨ「0点のテストじゃねーか!!」

 

ミナヅキ「何故かポケットに入ってた。学校時代の黒歴史・・・」

 

そんなの通用するわけ・・・

 

車掌「こ、これは・・・」

 

こんなのが切符の代わりに・・・?いや確か銀河鉄道の夜でも不思議な紙が切符ってことが・・・

 

車掌「酷い点数だ!」

 

だよな!

 

車掌「ありがとうございます。これで大丈夫です!」

 

通じた!

 

車掌「そちらの方は?」

 

俺もポケットになんか入ってるな・・・

 

ミナヅキ「数学のテスト六十点…微妙・・・」

 

これでも結構高いんだぞ!

 

車掌「・・・頑張れ。」

 

中途半端に励まされた!!

 

車掌「ごゆっくりごくつろぎください。」

 

はー・・・疲れた・・・

 

ミナヅキ「でも楽しい・・・」

 

まぁ、空飛んでるし色んな星座見れるし楽しいっちゃ楽しいな・・・

 

ミナヅキ「カゲチヨ、このままどこまでも一緒に行こう。」

 

おいおい・・・

 

カゲチヨ「本当に銀河鉄道の夜みたいなセリフだな。」

 

ミナヅキ「どういうこと?」

 

カゲチヨ「銀河鉄道の夜でも二人の少年がどこまでも一緒に行こうって誓いあうんだけど一人が突然消えるんだ。実はそれは夢で消えた子は同級生を助けるために川に飛び込んで行方不明になってて・・・」

 

あれ?ミナヅキがいない・・・?

 

カゲチヨ「おい!冗談が・・・」

 

アナウンス「まもなく地球~地球~」

 

 

 

sideヒサメ

 

ヒサメ「カゲ!起きてよカゲ!」

 

カゲチヨ「あれ・・・俺は異宙鉄道に乗ってて・・・」

 

フィーア「寝ぼけてるんですか?私たちヤヨイちゃんたちの依頼で川にいる珍しい異宙人の写真を撮る手伝いしてたんですよ。」

 

シディ「そしたらカゲチヨが急に現れた水でできた馬の妖精の異宙人・・・ケルピーに襲われて川に落とされておぼれてしまったんだ。」

 

カゲチヨ「そうだったのか!?不意打ちだったし覚えてねぇ・・・」

 

かなり強く後ろ足で蹴られたからね・・・

 

ヒサメ「助けようと川に飛び込んだカンナとハツキもケルピーの妨害もあっておぼれかけて・・・」

 

カンナ「はぁ・・・はぁ・・・・水を思いっきりぶっかけられて苦しかった・・・」

 

ハツキ「なんとか結界と地面操作を発動させて土の障壁で追い返せました・・・」

 

カゲチヨ「リヴァイアサンと玄武なのにおぼれかけたのか!?」

 

ヤヨイ「それで見かねてカゲチヨを助けたミナヅキが・・・」

 

カゲチヨ「は・・・?そんなわけが・・・だって俺と一緒に・・・まさか嫌だぞ・・・ミナヅキー!!」

 

シディ「カゲチヨ、何を叫んでるんだ?」

 

カゲチヨ「え?」

 

ヤヨイ「ミナヅキならあそこで黒歴史のテストが濡れて喜んでますよ。」

 

ミナヅキ「ラッキー・・・」

 

カゲチヨ「あのテストだけ現実!?」

 

カゲどんな夢みたの?



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カゲチヨ幼児退行

sideフィーア

カゲチヨ「うわーん、うわーん!」

 

フィーア「おぉ、よしよし・・・」

 

ヨ―メイ「な、何が起きてるんですかこれは・・・」

 

ユカ「カゲチヨさんが赤ちゃん帰りしてる・・・」

 

私は二人の言う通り幼児退行した赤ちゃんをあやしていた・・・

 

シディ「実は午前中に催眠術師から練習台になってくれと依頼があってな一番かかりにくそうなカゲチヨが赤ん坊になるという催眠術を掛けたんだ。」

 

ヨ―メイ「それでこの状態というわけですか・・・」

 

フィーア「幼児化したら結局カンナちゃんは寝込んじゃうしで苦戦してたところなんです・・・」

 

ヨ―メイ「カンナさんが幼児化した皆さんが苦手になったのはカゲチヨのせいってことは結局自分で自分の首絞めてるってことじゃないですか・・・」

 

フィーア「ユカ、催眠術系の異宙人で解除することはできないんですか?」

 

ユカ「催眠術って結構複雑ですからね。上書きでさらにひどくはできても元に戻すのは術者本人から方法を聞くのが一番確実なんですよ。」

 

シディ「そうなのか・・・」

 

フィーア「というわけで昼ごはんは私たち二人で作りますので二人にはカゲチヨの世話を手伝ってもらいますよ。」

 

ヨ―メイ「拒否権無しですか・・・まぁごはん食べれるなら良いですが・・・」

 

ユカ「ヨ―メイちゃんとお昼ご飯・・・もはや同棲してるといってもいいイベント!シディさんの作る食事というのは不満ですけどいいでしょう!」

 

よし、やる気にさせることには成功しましたね・・・

 

sideユカ

まずは泣いているカゲチヨさんをなんとかしないといけませんね・・・・

 

ヨ―メイ「ネットで検索したら高い高いするのはどうでしょうか?」

 

フィーア「なるほど!定番ですね。」

 

シディ「よし!高い高い!」

 

バキッ!

 

カゲチヨ「うわーん!」

 

シディ「これもダメか・・・」

 

ヨ―メイ「首がバキっていきましたよ!」

 

ユカ「カレコレ屋の天井の狭さとカゲチヨさんの体が変わってないのも相まって激突しましたね・・・」

 

フィーア「他には・・・くすぐってみましょう。こちょこちょ・・・・」

 

カゲチヨ「うぇえ!うううう!」

 

さらにひどくなってませんか?

 

ユカ「もうこうなったらラリラリの能力で魂を抜いて催眠が無くなるまで放置するしか・・・」

 

フィーア「いやもっと他に方法ありますよ!」

 

ヒサメ「ただいまーって何この状況!?」

 

sideヒサメ

 

ヒサメ「なるほど催眠が時間差で・・・それでユカちゃんの暴走を止めてたんだね。」

 

ユカ「さっきからカゲチヨさん、ヒサメお姉さまから離れようともしませんよ。」

 

フィーア「赤ん坊になっても変わってませんね。」

 

ヨ―メイ「お熱いことで・・・」

 

何の話!?

 

ユカ「ここはリサイクルショップからおもちゃを持ってきてカゲチヨさんに与えて警戒心を解きましょう!」

 

フィーア「賛成です、このままヒサメちゃんが一番なつかれるなんて子供好きの名が泣きます。ヨ―メイ、ダッシュです。」

 

ヨ―メイ「結局パシリですか!?」

 

そう言ってヨ―メイちゃんはリサイクルショップへと行った・・・

 

ヒサメ「ダメだ、催眠術師さんと連絡取れないよ。普通の赤ちゃんならともかく中身だけ赤ちゃんだから抱っことか簡単にできないし・・・」

 

フィーア「私なら簡単にできますよ!それよしよし!」

 

カゲチヨ「うわー!」

 

フィーア「どうやら態度を改めさせる必要がありそうですね・・・」

 

ヒサメ「何する気!?」

 

カゲがあからさまに態度を変えるのでフィーアちゃん切れそうになってる!

 

シディ「ごはんができたのだがカゲチヨはどうする?」

 

ユカ「消化器官は大人なんですし普通のでいいんじゃないですか?」」

 

そうして私はカゲに食べさせる。

 

ヒサメ「ご飯は普通でも大丈夫っぽいね。」

 

フィーア「私とユカがあげようとすると拒絶するってホントマセガキですね・・・!」

 

ユカ「私たちは首折ってるとはいえ流石ヒサメお姉さまですね。」

 

シディ「うむ、俺たちは嫌われてしまったな・・・」

 

ヒサメ「どういうこと!?」

 

食事は終わったけどカゲの服汚れちゃった・・・

 

ユカ「ヒサメお姉さまは休んでいてください!私が洗います!」

 

バッシャ―ン!

 

カゲチヨ「ぶくぶくぶく・・・!」

 

フィーア「リヴァイアサンの能力で洗浄ですね・・・」

 

ヒサメ「カゲ―!!?」

 

そういうことするから嫌われるんだよ!

 

sideヨ―メイ

そうして私はおもちゃになりそうなものを持ってきました・・・

 

カゲチヨ「あぶあぶ・・・」

 

ヒサメ「カゲ!口に入れたらだめだよ。」

 

ヨ―メイ「いえ、赤ちゃんが口にもの入れるのは探求心の現れらしいですから見守って大丈夫だそうです。」

 

ユカ「流石ヨ―メイちゃん!博識!」

 

そんなにキラキラした目を向けないでください・・・」

 

ボティス「何じゃ騒がしいのぅ・・・」

 

カゲチヨ「まんまー・・・」

 

ボティス「や、やめんかー!」

 

ヒサメ「あれは止めた方が良いんじゃ・・・」

 

ユカ・フィーア「いやほっときましょう。」

 

ヨ―メイ「息ピッタリですね・・・」

 

理由はなんとなくわかりますけど・・・

 

しばらく私が持ってきたおもちゃで遊ぶとカゲチヨさんは疲れて寝てしまいました・・・

 

ヒサメ「遊び疲れたんだね。」

 

フィーア(ナチュラルに膝枕とか流石二人ですね・・・)

 

シディ「赤ん坊は寝るのは仕事だからな。ヨ―メイの持ってきてくれたおもちゃのおかげだ。」

 

ヨ―メイ「いえいえ、それよりお昼ご飯は・・・」

 

ユカ「それがカゲチヨさんが全部食べちゃったんです。なんなら私が作りましょうか?」

 

ヨ―メイ「いえ、今回はシディさんのでお願いします!」

 

シディ「うむ、作り直すから待っていてくれ。」

 

ユカ「うぅうう・・・」

 

ごめんなさい、それでも食べたいものは食べたいんです・・・

 

ヒサメ「依頼のメールがあったから確認しないと・・・」

 

カゲチヨ「うぅうう・・・」

 

ヒサメ「離れたらだめってこと?」

 

シディ「すっかり母親だと思ってるな。」

 

図々しいですね・・・

 

シディ「出来たぞヨ―メイ。」

 

ふわぁあ!やったー!

 

ユカ「せめて私がアーンしてあげます!」

 

これくらいなら日常茶飯事なので良いです!

 

カゲチヨ「ふわー・・・」

 

ヨ―メイ「起きたんですね・・・」

 

依頼人「すみません、依頼をしたものなんですが・・・」

 

これってまさか・・・

 

フィーア「ヨ―メイ、ユカ、カゲチヨのこと見ててください。」

 

ユカ「了解です!」(赤ん坊のカゲチヨをヨ―メイちゃんと二人であやす!もう夫婦の営みですね!)

 

ですよねー・・・

 

カゲチヨ「ぶーん!ぶーん!」

 

ユカ「あたたかな公園の中子供が走り回りその近くでは大人の女性二人がその光景に笑顔する・・・まさに夫婦・・・」

 

ヨ―メイ「カゲチヨが子供でもいいとか相当ですね・・・」

 

今の私は色気より食い気ですよ・・・

 

あれ?あのコインのおもちゃどこかで見た気が・・・

 

sideフィーア

 

ようやく依頼が終わりましたね・・・

 

ヒサメ「それじゃあ二人に連絡を・・・」

 

ヨ―メイ「た、大変です!」

 

ユカ「厄介なことになりました!」

 

いきなりどうしたの?

 

ボティス「今日はカン子が寝てるのに騒がしくてしょうがないの!!」

 

私たちが行ってみると・・・

 

カゲチヨ(巨大化)「ぶーん!ぶーん!」

 

フィーア「何がどうなったらカゲチヨがデカくなって報道のヘリをおもちゃにする事態になるんですか・・・」

 

ヨ―メイ「カゲチヨがずっと首からかけてたメダルは巨人のメダルと言って日光を浴びると身に着けてるものを巨人化させるアイテムだったんです・・・」

 

ヒサメ「そんなのおもちゃで持ってきちゃダメでしょ!」

 

フィーア「貴方って人は!」

 

ぐりぐり!

 

ヨ―メイ「ぎゃぁああ!クレ〇ん的ぐりぐり!」

 

ユカ「元に戻すにはメダルを手放せばいいんですけどここまで人が集まると霊槍の能力だと巻き込みかねないですし今のカゲチヨをボコボコにするのもあれなのでご足労いただいたんです・・・」

 

フィーア「でもカゲチヨメダルきにいってるみたいで結構ガッツリ握っちゃってますよ。方法があるとすれば他に興味あるものを囮にして力を緩ませることが出来れば・・・」

 

シディ「ヨ―メイあのメダルに対抗できるもの・・・小人になるメダルかもう一個同じものはないのか?」

 

ヨ―メイ「!あります!巨人になれるのが一人だけだと暴走した時対抗できないからと巨人になれるメダルはもう一個あります!」

 

ヒサメ「後は興味のあるものを巨大化させれば・・・そうだ!」

 

sideヒサメ

 

カゲチヨー「あーあー!」

 

ヒサメ「カゲ―!」

 

ユカ「貴方の興味のあったウナギのおもちゃですよー!!」

 

ボティス「誰がウナギじゃー!!」

 

あの時カゲはボティスさんに興味深々だったから・・・

 

ボティス「こっちじゃー!」

 

カゲチヨ「あー!」

 

よし!カゲが追いかけて手が緩んだ!

 

ヒサメ「よし!キャッチできたよ!」

 

私がメダルを取るとカゲは縮んだ・・・

 

ユカ「よし、あとはマスコミを処理すれば万事解決ですね。」

 

ヨ―メイ「ボティス様を囮あつかいなんて怖いもの知らずすぎます!」

 

フィーア「タダ飯食べてるんですからこれくらいは当然です。」

 

フィーアちゃん厳しいなぁ・・・

 

sideユカ

 

シディ「元に戻って良かった。」

 

夜には術者が来て催眠を解いてくれましたしね。

 

ユカ「はい、ヨ―メイちゃんアーン!」

 

ヨ―メイ「あーん・・・やっぱりシディさんの料理は良いですね!あれ?食べさせてくれる人がいるってことは私結構恵まれてる?でもユカさんは女で・・・」

 

ボティス「混乱しておるな・・・」

 

カゲチヨ「ぎゃぁああ!」

 

カンナ「あははははは!!」

 

元に戻ってテレビ見るなりあぁなってますね・・・

 

カゲチヨ「何だよこれ!俺の赤ちゃんプレイが全国民に晒されてるー!!」

 

フィーア「ユカがマスコミをある程度おさめてこれ以上追及しないことにしただけでも上出来なくらいの騒ぎだったんですよ。これくらいは我慢して下さい。」

 

ヒサメ「大変だったんだよ。私からしかご飯も食べないし膝枕でしか寝ないし・・・」

 

カンナ「流石カゲチヨ!赤ちゃんになってもヒサメちゃんのこと好きすぎでしょ!」

 

カゲチヨ「うっせー!ほとんど寝てたくせに!」

 

ボティス「そうじゃぞ!貴様が今回他人を笑える立場にあると思うなよ!」

 

カンナ「えー!そもそも気絶してたのも元をたどればカゲチヨのせいじゃん!」

 

ヨ―メイ「そうですよ、カンナさんの言う通り反省してください。」

 

カゲチヨ・ボティス「何でこうなるんだー(じゃー)!」

 

 

 




二人はボティスのこと嫌い?

フィーア「嫌いではないですけど居候にしては態度でかいので酷い目にあってもしばらく放置ですね。」

ユカ「ヨ―メイちゃんを下僕扱いしようとしてるんですよ!?死んだらいいと思いません?」



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寄生異宙人侵入

side寄生異宙人

我々は生物に寄生して意のままに操って星を征服する異宙人、今回我々が狙うのは地球という星だ・・・

 

寄生異宙人「数年前は妖精王の森に攻め込もうとして大変な目にあったからな・・・」

 

部下「そうですね・・・」

 

数年前我々は妖精王の森を支配すべく動いたのだがそこを支配していた妖精王はまさに悪魔のようなやつだった・・・

 

クリス「何うちの住人に寄生しようとしてるの?」

 

寄生異宙人「ひぃぃい!」

 

偵察部隊もあっさりと見つかり母星の居場所を吐かされた挙句・・・

 

クリス「寄生対策してればただの脆弱な生物だね。」

 

陸奥「どうするんじゃ?」

 

クリス「森に二度と近づかないと誓え・・・じゃないと全滅だよ?」

 

寄生異宙人「はいいい!!?」

 

星の中でも過激な思想を持った奴らや力を持った奴らが皆殺しにされて大打撃を受けた・・・

 

寄生異宙人「だが今回はそうはいかない・・・この星を支配している人間という生物です。多少頭は切れるそうですけど体は脆弱で100年が寿命だそうです。」

 

よろしい・・・偵察隊を一人寄生させよう・・・

 

sideカゲチヨ

俺たちは依頼で下水道に逃げたカメを追っていた!

 

カゲチヨ「いたぞ!」

 

カンナ「うーん・・・下水の中か・・・流石にあの中に潜るなんてやだよ?」

 

フィーア「サイコパスなのにこういう感性は普通なんですね。」

 

カンナ「当たり前じゃん!」

 

喧嘩してる場合か!

 

カゲチヨ「ヒサ!俺を持って飛んでくれ!」

 

ヒサメ「わかった!」

 

よし確保!

 

ぐにゅぐにゅ・・・

 

ヒサメ「ミミズ食べてるぅぅぅ!!?きゃぁああ!!」

 

カンナ・フィーア「あ・・・」

 

ドバーン!

 

カゲチヨ「ぎゃぁあああ!」

 

sideカンナ

 

よし!カゲチヨの服洗浄完了!

 

カゲチヨ「カンナがリヴァイアサンと火車の能力で服を煮沸消毒してくれて助かったぜ・・・」

 

ヒサメ「ホントにごめん!!」

 

フィーア「依頼は完了しましたし匂いも残ってないのが不幸中の幸いですね。」

 

シディ「そうだな。」

 

カゲチヨ「でも下水道に逃げたペットの捜索とか二度とごめんだわ。」

 

カンナ「まぁ、下水にダイブしなくても匂いはつきそうだし汚れるし最悪だよねー。」

 

ヒサメ「虫もいるしね・・・」

 

フィーア「虫程度で情けないですね。世界にはねずみをつけたお酒やエイを食べる文化もあるのに。」

 

昆虫食はフィーアちゃんだけじゃないの・・・

 

カゲチヨ「でも寄生虫感染とか怖いよな・・・」

 

ヒサメ「寄生虫って生肉とか生魚から感染するんじゃないっけ?」

 

カンナ「確かフンや卵にも入ってて中には足が膨らんだり脳を食べるフォーラーネグレリアっていうのもいるらしいよ。」

 

フィーア「寄生虫ですか・・・昔ハリガネムシに寄生したカマキリを見つけては水につけて出てくるのを観察してましたね・・・」

 

ヒサメ「何してるの!?」

 

流石野生児・・・

 

シディ「俺も待ってる間に聞いたんだが目がごろごろすると思ってみたら瞼の裏から虫が出て来たとか頭痛がすると思ったらカンナの言う通り脳に寄生虫がいたとか・・・」

 

カゲチヨ「もうやめようぜこの話・・・!」

 

ヒサメ「ひいいい!」

 

シディ「だがカゲチヨは脳が食われても心臓が無事なら死なないから大丈夫だろ。」

 

まぁそうか・・・

 

ヒサメ「いや何ほっとした顔してるの!その状態が無理でしょ!!」

 

フィーア「そういえば寄生生物で思い出したんですけどお父さんも昔極小サイズの寄生異宙人を粛清したって話ですよ。」

 

あぁそうえいば・・・

 

カンナ「確か体のサイズに似合わず星を征服するなんて思想をもってて妖精王の森の動物に寄生しようとしたところをお父さんに捕まって母星を攻め込まれたらしいけどね。」

 

ヒサメ「もしかしたらその生き残りが誰かに寄生したりして!」

 

カゲチヨ「んな偶然あるわけねぇだろ。」

 

そうだよね!

 

side寄生異宙人

 

ふふふ・・・あの赤メッシュめ・・・簡単に侵入を許すとは愚かな奴だ・・・

 

寄生異宙人「なるほど・・・ここで食物を摂取しエネルギーを摂取するようだな。」

 

さてここを使い物にできないようにしてやる・・・

 

sideヒサメ

 

カゲチヨ「フィーアが言ってたハリガネムシって凄いな・・・」

 

化学物質を出して入水させるとかね・・・

 

カンナ「捕食者を新たに宿主に・・・フィーアちゃん食べてないよね?」

 

フィーア「流石にそんなに意地汚くないですよ!ヒサメちゃんじゃあるまいし。」

 

どういう意味!!

 

カゲチヨ「なんか腹痛い・・・」

 

え!?

 

シディ「しかし自覚症状が出るのは1~2日と書いてあるぞ。」

 

カンナ「まぁ念のために病院言っておこうか。頭に寄生虫が昇ってきたらまた記憶喪失みたいになるかもしれないし。」

 

カゲチヨ「怖いこと言うなよぉ!!」

 

泣きそうになってる・・・

 

side寄生異宙人

 

もろいな・・・って再生した!!こんな能力があったのか!

 

カゲチヨの中にいる生物「貴方は誰?」

 

すでに他の生物がいたのか・・・再生はこいつの仕業か?

 

寄生異宙人「悪いが宿主を操るために始末させて・・・」

 

カゲチヨの中にいる生物「何するの!皆来て!」

 

な、仲間がいたのか!

 

カゲチヨの中にいる生物「合体!」

 

ぐわあぁ!

 

sideカンナ

 

カゲチヨ「ヤバい・・・吐きそう・・・」

 

症状が悪化してる・・・

 

フィーア「ビニール袋ありますしもうすぐ病院ですからね!」

 

ヒサメ「完全に寄生虫の症状だよ・・・」

 

side寄生異宙人

 

うぐっ・・・何とか倒したが血を流しすぎた・・・早く体の核を見つけて寄生すれば・・・

 

寄生異宙人「ここが核・・・攻撃して一気に片を付ける!」

 

ズガガ!

 

何っ!再生した!!

 

まだまだぁ!

 

sideフィーア

 

カゲチヨ「なんか頭も痛くなってきた・・・」

 

どんな虫なのか若干気になりますけど心配ですね・・・

 

医者「それじゃ喉見るからねー・・・」

 

寄生異宙人「クソ・・・母船に帰るしか・・・」

 

クリス「はい終了!」

 

がしっ!

 

お、お父さん!?

 

ヒサメ「いきなり病院に来てどうしたの!?」

 

クリス「あぁ、そうか見えないのか。ユカお願い。」

 

ユカ「了解しました!」

 

ユカが光を当てるとなんとちょっとかわいい見た目の生物をお父さんは掴んでいたのです!

 

クリス「こいつが今までカゲチヨの体を蝕んでた寄生異宙人だ。」

 

医者「異宙人にも寄生能力があったんですね・・・」

 

ユカ「数年前お父様が壊滅させた寄生異宙人がまさか地球にくるとは・・・でも運が無かったですね。カゲチヨさんに寄生するなんて・・・」

 

寄生生物「くそ!まさか人間にもこんな厄介な奴がいたとは・・・」

 

全員(これはカゲチヨだけなんだけどね・・・)

 

クリス「じゃあお前たちの母船の場所教えて?この近くなんでしょ?」

 

寄生異宙人「あ、あのあたりだが・・・まさか!やめろ!」

 

クリス「これで正真正銘全滅だ・・・!」

 

お父さんは足を振り上げると・・・

 

ドンっ!

 

異宙人たち「ぎゃぁあああ!!」

 

思いっきり足を振り上げて踏みつぶした・・・

 

クリス「シディ、悲鳴聞こえた?」

 

シディ「あ、あぁ・・・」

 

寄生異宙人「皆あぁあああ!!」

 

ブチっ!

 

悲鳴を上げた異宙人も元の大きさにした後踏みつぶされました・・・

 

クリス「よし!これで粛清完了!ごめんねカゲチヨ迷惑かけて!」

 

カゲチヨ「い、いや大丈夫っす。」

 

過去最高にえげつない粛清でしたね・・・



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名探偵カンナとフェアリーウィング号の事件

sideカゲチヨ

今日はカレコレ屋とヨ―メイはクリスの招待で寝台列車に乗せてもらっていた。

 

ユカ「これが妖精王の森が経営する列車フェアリーウィング号ですよ。ホテルと列車が同じになっているんですよ。」

 

案内役のユカが列車を案内する。

 

カンナ「豪華な寝台列車・・・怪しい乗客たち・・・たまたま乗り合わせた探偵!これ起こるんじゃない!?殺人事件!」

 

ヒサメ「笑顔で物騒なこと言わないでよ・・・」

 

フィーア「誰が怪しい乗客ですって?」

 

カンナ本当にこういうの好きだよな・・・

 

シディ「電車で事件なんて起きないんじゃないか?」

 

カンナ「いやいや、オリエント急行殺人事件っていうアガサクリスティの作品では名探偵ポアロが寝台列車で起こった殺人事件を解決するんだけどこの話の面白いところは乗客同士がそれぞれのアリバイを証明し合っているところなの!」

 

面白そうだな・・・

 

カゲチヨ「それで犯人は誰なんだ?」

 

ヒサメ「最後どうなるの?」

 

カンナ「それは読んでのお楽しみ・・・」

 

ヨ―メイ「あ、読んだことありますけど犯人は乗客・・・」

 

カンナ「ネタ晴らし禁止!」

 

ヨ―メイ「ぎゃぁああ!炎出さないでくださいいぃぃい!」

 

ユカ「カンナお姉さま本当に推理小説のネタばれ嫌いますよね・・・」

 

ミステリーも大好きだもんな・・・

 

カンナ「そんなことより事件だよ!今日は何が起こるかな~!」

 

フィーア「事件を待ち望まないでください・・・」

 

sideフィーア

 

カンナ「何の事件も起こらない・・・」

 

良いことじゃないですか。

 

カンナ「事件は会議室で起きてるんじゃない!しかし現場でも起きない!」

 

ヒサメ「涙流すほどなんだ・・・」

 

カンナ「アーシの計算ならカゲチヨから始まって十分に一人くらい殺害されるはずだったのに・・・」

 

カゲチヨ「何で俺も被害者なんだよ!」

 

ユカ「危ない電車ですね・・・」

 

相変わらずいかれてますね・・・

 

乗客「きゃー!!」

 

悲鳴が聞こえてきた!

 

カンナ「やったー!!密室殺人かな?時刻表トリック?ふふふ・・・楽しみだねぇ・・・!」

 

フィーア「ついに楽しみとか言い始めましたよ・・・」

 

カンナ「この事件はアーシが解決してみせる!お父さんの羽にかけて!」

 

ユカ「それはやめた方がいいんじゃ・・・」

 

羽無くなったらお父さん困りますから・・・

 

sideユカ

 

ヒサメ「結局お客さんが虫に驚いただけだったね。」

 

カンナ「事件が起こらないならこんなのただの寝台列車じゃん!」

 

カゲチヨ「それでいいじゃねぇか・・・」

 

事実は小説のようにはいかないですよ・・・

 

シディ「皆!大変だ!」

 

フィーア「どうかしたんですか?」

 

ヨ―メイ「私を始め乗客全員の下着が盗まれたんです!」

 

えぇえ!?

 

カンナ「下着泥か・・・ちょっとしょぼいけど見事解決してみせようじゃない!」

 

皆さんは被害者全員の写真をみたけど・・・

 

カンナ「全員女性・・・まさか!」

 

ユカ「ぎくっ!」

 

sideヒサメ

 

ユカ「冤罪ですよー!!」

 

カンナ「服の中に大量に隠し持っておいて何言ってるの・・・」

 

ヨ―メイ「案の定私の下着も盗んでたじゃないですか・・・」

 

私たちはユカちゃんを拘束し下着は全部持ち主に返した。

 

カンナ「はー・・・こんなあっさり解決する事件じゃなくてもっと犯人との頭脳戦ができる事件が良かったのに・・・」

 

そんな都合よく・・・

 

シディ「大変だ!大泥棒が大事な物を盗んで消えてしまった!」

 

カゲチヨ「ドンピシャできたな!?」

 

フィーア「何がなくなったんですか?」

 

シディ「お昼にヒサメが食べようとしていたステーキ牛タンローストビーフ弁当が無くなっていたんだ。」

 

え・・・そんな・・・・

 

ユカ「ヒサメお姉さまが灰になっちゃいました・・・」

 

ヨ―メイ「しかも高価そうなうえにメチャクチャ胃もたれしそうな弁当ですね・・・」

 

カンナ「盗られたときの状況は?」

 

シディ「弁当は皆の目につくところにあったんだ・・・どうやって盗ったんだ?」

 

確かに・・・皆の見えるところに置いたのに・・・

 

カンナ「わかった!犯人はこの中にいるよ!」

 

ヒサメ「でも一体誰が・・・」

 

カンナ「ふふふ・・・それはヒサメちゃん以外の全員だよ!」

 

あ!ほんとだ!全員ソース付けてる!!

 

sideカンナ

 

カンナ「こうして名探偵カンナのおかげでこのフェアリーウィング号殺人事件は解決したのであった!」

 

フィーア「いえ、殺人が起こるのはこのあとですよ。」

 

ヒサメ「弁償してくれるんだよね・・・!!!」

 

 

カゲチヨ「悪い悪い!美味しそうだったからさ!」

 

シディ「すまん・・・皆を止められずに共犯にされてしまった・・・」

 

ヨ―メイ「全く・・・オリエント急行と同じなのは乗客全員ってオチくらい・・あ・・・」

 

コラー!!ネタバレ禁止!!

 

ヨ―メイ「ごめんなさい!!」

 

 



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女子高生が男を支配!?

sideカゲチヨ

今日の依頼は・・・

 

依頼人「夫があるお嬢様学園の女子寮で世話係をやっていたのですが失踪してしまったんです・・・」

 

駆け落ちって線もありそうだな・・・

 

ヒサメ「女子寮か・・・私たちが寮生として調査するのは良さそうだね。」

 

シディ「では俺が世話係として潜入しよう。」

 

フィーア「ダメですよ!シディさんはカッコ良すぎて目立ってしまいます!」

 

フィーア、シディがお嬢様に取られないかって心配しすぎだろ・・・

 

カンナ「というわけで出番だよ!カッコよくスパイしてきて!」

 

誰が目立たないキャラだ!

 

ユカ「私も行ってもいいですか!」

 

カンナ「いきなり来たね・・・」

 

ユカ「女子の花園に私ありです!!」

 

まぁ頼もしいし良いか・・・

 

そうして学園に向かうと代表らしき生徒がいた・・・

 

カゲチヨ「本日からこちらで世話係を務めるカゲチヨです。」

 

代表「私がこの寮の代表よ。ちょっとチクっとするわよ。」

 

いてっ・・・なんか首にハートの痕がついた・・・

 

代表「これはこの寮の世話係だという証よ。これがないと男性は寮に入れないの。」

 

そうしてリビングに入ったんだが・・・

露出度高すぎないか!?

 

ヒサたちは普通の格好だけど・・・いや・・・

 

ユカ「フフフ…眼福、眼福・・・」

 

ヒサメ「ちょっとユカちゃん!!」

 

ユカだけ全然普通じゃなかった・・・涎垂れてるぞ・・・

 

代表「それではカゲチヨさん寮生たちの言いつけをよく聞いて働いてね。」

 

そうして先輩に職務の説明を受けてたんだが・・・

 

先輩「この仕事は本当にやりがいがあるよ。お嬢様たちはちょっとエロいけどははは・・・」

 

この人印の色が違うな・・・俺は赤だけどこの人は黄色か・・・

 

先輩「僕なんか最近、お嬢様!もっと仕事を押し付けてって思っちゃってるもん!なんでかな?」

 

カゲチヨ「やっぱりエロいからじゃないですか?」

 

先輩「男って愚かだよねーははは!」

 

なんか違った意味でヤバいところにきたな・・・とりあえず洗濯物をランドリーでって・・・

 

カゲチヨ「すげぇ量だな・・・」

 

やっぱ女子って着るもの多いからな・・・

 

生徒「これもお願いねー!」

 

またきたって・・・ほとんど裸じゃねーか!!

 

生徒「盗ったらだめよ?」

 

と、盗りませんよ!!

 

そうして洗濯で盛大に疲れて食堂に行くと・・・

 

生徒「あ~ん・・・」

 

なんと口を開けてきた・・・

 

生徒「食べさせてよ。」

 

マジですか・・・

 

カゲチヨ「あーん・・・」

 

なんだこの展開!?

そうして後は寝るだけとなり一息つこうとしたんだが・・・

 

代表「消灯時間まで遊びましょうか。」

 

カゲチヨ「俺はお世話係なんで・・・」

 

生徒「いいじゃなーい!それも仕事だよ!」

 

代表「そうだ!歓迎の意味もこめてヒサメさん達も一緒にどう?」

 

ヒサメ「じゃあ・・・」

 

カンナ「どんなことするんだろ?」

 

フィーア「チェスとかですかね?」

 

ユカ「もっと激しいのが良いですね。」

 

激しいってどういう意味だ・・・

そうしてやることになったのは・・・

 

先輩「次カゲチヨ君!右手を赤!」

 

カゲチヨ「無理ですって!」

 

生徒「胸当たってる~」

 

ユカ「カゲチヨさん!今すぐ変わってください!!」

 

カンナ「ユカあんまり激しく動かないで・・・」

 

ヒサメ「っていうかフィーアちゃん微動だにしてない!」

 

フィーア「余裕ですね。」

 

まさかのユカの要望叶ってツイスターゲームだった・・・勝負はフィーアの勝ちだったし俺は女子との過度の接触で踏んだり蹴ったりだった・・・

 

その後の大浴場での背中あらいもヒサたちの誤解を解きつつ頑張った・・・

 

sideユカ

 

昨日はとんでもなく羨ましい光景を目にしてしまいました・・・

 

ユカ「カゲチヨがお嬢様の背中を洗う・・・新入りの私たちの役目を奪うなんてー!!」

 

ヒサメ「何に怒ってるの・・・?」

 

カンナ「役得できると思ってたのにカゲチヨが意外とうまかったから逆恨みしてるんだよ。」

 

フィーア「まぁヒサメちゃん洗われてますし上手いのは納得ですけどね。」

 

ヒサメ「ちょっと!?」

 

そうしているとカゲチヨさんはうきうきしながらウキウキしながら洗濯物を干していました・・・

 

カゲチヨ「ふーふふー・・・!」

 

カンナ「異様過ぎない・・・?」

 

その後もアーンを異様なほどうれしそうにやってました・・・

 

ユカ「今すぐ突き飛ばして入れ替わってしまいましょうか・・・」

 

フィーア「やめてください潜入調査の意味がなくなります。っていうかあの先輩のお世話係おかしくないですか?」

 

確かにボーとしてるような・・・

 

私たちは怪しみつつもカゲチヨと接触した。

 

ヒサメ「カゲ!情報収集進んでるの?」

 

カゲチヨ「今のところ何にも・・・そうだ、失踪者の情報じゃねえんだけど首の印の色が変わったんだよな。」

 

カンナ「確かに黄色になってるね・・・先輩のお世話係も黄色から水色にかあってたしもしかしたらそのペンダントに秘密があるのかもね。」

 

カンナお姉さまの推理通りなかカゲチヨさんまずいんじゃ・・・

 

カゲチヨ「おっと!お嬢様のお呼びだ。じゃあな~。」

 

ヒサメ「ちょっとカゲ!!」

 

翌日もカゲチヨさんは生徒たちの世話を積極的にやっていった・・・・

 

フィーア「カゲチヨも酷いですね~ヒサメお嬢様をほっとくなんて。」

 

カンナ「お世話係なら悲しんでるお嬢様を見捨てちゃだめでしょ~!」

 

ユカ「ヒサメお姉さま寂しそうなのに~!」

 

三人「ね~!」

 

ヒサメ「何で大阪のおばちゃん風!?」

 

だってお世話してるカゲチヨずっと見てるじゃないですか?

 

ヒサメ「ち、違っ・・・ほらハートの色が緑になってるから怪しいなって!」

 

カンナ「まぁ確かに先輩のお世話係も黄色から水色、今は紫だしなんだか生気もないから確実にペンダントは黒の可能性があるね。」

 

フィーア「でもどう対処しますか?」

 

ユカ「ここはヒサメお姉さまが偽りの愛に囚われたカゲチヨを救うとき!お風呂場でカゲチヨさんと代表さんが背中を流してるときにペンダントを回収するんです!」

 

ヒサメ「言い回し!でももしなかったら?」

 

カンナ「この寮は出入りが制限されてるから問題を起こして外にたたき出されればカレコレ屋のシディとオーナーと合流できるからペンダントの特徴を言えばオーナーは調べてくれると思うからお願いできる?」

 

ヒサメ「わ、わかったよ!」

 

そうしてヒサメお姉さまはペンダントを回収しようとして見つかり代表に追い出された・・・

 

sideカンナ

 

ユカとアーシで考えた作戦にはもう一つの利点がある。探られていると知られればことを急いた代表とそこにいる黒幕が動き出すはず・・・そうして翌日アーシたちは気配を消しながら代表をつけるとそこは校長室だった。

 

ユカ「このくらいの壁の厚さなら狼男の耳で楽勝です!」

 

ユカが狼男の耳で聞くと・・・

 

ユカ「どうやら代表と校長がグルであのペンダントを使って奴隷を製造してて今から出荷みたいです!」

 

そうして地下に行くとトラックにお世話係の男たちが積まれていてカゲチヨがもうすぐ積まれそうだった!

 

フィーア「させませんよ!」

 

校長「な、なんだ!!?」

 

代表「まさか貴方たちも・・・」

 

ユカ「その通りです!!なんであなたみたいな美人がこんなことを・・・校長に脅されてるんですよね?そうと行ってください!!」

 

カンナ「何懇願してるの・・・」

 

代表「そんなわけないでしょ・・・女王の焼き印の力見せてあげるわ!行きなさいカゲチヨ!」

 

カゲチヨ「はい、よろこんで!」

 

完全に洗脳されてるよ・・・

 

フィーア「全く情けないですね・・・酸欠になって生死のはざまをさまよえば嫌でも正気に戻りますよ!」

 

カゲチヨ「ぐおおおお・・・・」

 

フィーアちゃん容赦なし・・・

 

校長「な、仲間を容赦なく・・・」

 

代表「ホントは仲悪いのアンタたち!?」

 

カンナ「甘いねー友情って言うのは複雑なものなんだよ。そんな焼き印で図れないくらいにね。さぁ、早く元に戻す方法を教えないとせっかくの商品の首がへし折れるよ?」

 

犯罪組織「逆に脅してきてる!?」

 

校長「この女いかれてる・・・」

 

全員戦慄してるその時だった!

 

シディ「すまない!遅くなった!」

 

ヒサメ「ってなんでフィーアちゃんカゲの首絞めてるの・・・!元に戻すにはこうだよ!!」

 

そういうとヒサメちゃんはカゲチヨに胸を押し付けた!!

 

フィーア「え?こんな時にイチャイチャ?」

 

シディ「いやあれでいいんだ。」

 

カゲチヨ「サンキューなんとか戻ったわ・・・」

 

ユカ「まさか元に戻す方法って・・・」

 

シディ「女性の心臓の鼓動を聞かせることだ。」

 

あ、それで胸押し付けたのか・・・

 

代表「そんな方法で・・・」

 

カゲチヨ「人を散々こき使いやがって・・・お仕置きといくか。」

 

ヒサメ「私も怒ってるんだから・・・」

 

校長「ま、まだ犯罪組織の人間が・・・」

 

シディ「それならカンナの脅迫で隙ができたから倒しておいた。」

 

カンナ「アーシのファインプレイなんだからね!」

 

カゲチヨ「フィーア止めなかったくせに凄いポジティブ思考・・・」

 

ユカ「さてお仕置きですよ。」

 

新緑の精神触手・・・

 

代表「きゃぁあああ!」

 

校長「ひいいい!!」

 

sideフィーア

 

今回は大変でしたね・・・

 

シディ「依頼人の旦那さんも見つかって洗脳解除できたな。」

 

捕まってた人にはあの代表の心臓の鼓動を聞かせて洗脳解除できたんですけど・・・

 

カンナ「ユカの触手凄すぎでしょ・・・代表さんマジで賢者みたいになってたし・・・」

 

ユカ「男の顔胸に押し付けるなんて嫌ですから!」

 

カゲチヨ「えぐさは父親譲りか・・・にしても女子寮はもうごめんだわ・・・」

 

ヒサメ「あれだけ積極的に家事しといて?」

 

シディ「おぉ、ならカゲチヨに晩御飯を作って貰おう。」

 

ユカ「お願いします。」

 

カゲチヨ「よろこんでー!って何やらせんだよ!!」

 

染みついてるじゃないですか・・・



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ユカ城侵入!

ヤルミナの忍者回と黒い幻想さんの話を参考にしています。
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=19464154

黒い幻想さんのキャラも出すので楽しんでください。


sideヒサメ

今日はカゲとシディは里帰りしてるし暇だな・・・

 

フィーア「大変です!ヒサメちゃん!」

 

カンナ「ユカがまた大変なことをしてるんだよ!」

 

また!?

 

カンナ「今回はお父さんも悪いんだけどモブ男と組んでセッテイサイゲーンでゼノン世界のフラグちゃんたちとこっちの世界のヨ―メイちゃんを捕らえて私たちに挑戦状を送り付けてきたんだよ!!」

 

フィーア「どうやらフラグちゃんたちの世界のいざこざを収めるための条件を使ったようです・・・」

 

何やってるの!!

 

カンナ「それで三人でユカ城と呼ばれるところに来ないとフラグちゃんと恋愛フラグ、失恋フラグ、ヨ―メイがとんでもないことになるってこの紙に・・・後アルビノ君は普通に殺すって。」

 

アルビノ君の扱いが酷い!!

 

ヒサメ「あの巨大な城だよね!目立ちすぎじゃない?」

 

フィーア「どうやらメモネシアの能力を使って記憶を操作して建物が立っていることを不自然じゃなくしたんでしょうね・・・」

 

本当に私たちで行くしかないんだね・・・

こうして私たちはそびえたつ巨大な城に向かった。

 

sideユカ

 

ふふふ・・・お父様にも許可を貰ったし存分に楽しむとしますか!

 

フラグちゃん(ゼノン世界)「うぅう・・・まさかこんな展開になるなんて・・・」

 

恋愛フラグ「もしヒーちゃんたちがこの城のトラップを抜けられなかったら僕たち確実にR指定に引っかかることさせられるよ・・・」

 

失恋フラグ「アルビノ!どうにかできないの!?」

 

アルビノ「セッテイサイゲーンを奪わないことにはどうにも・・・」

 

モブ男「ふははは!せいぜいあの三人が試練を突破できるか心配してると良いわ!ところで突破できなかったらどうなるの?」

 

ユカ「そりゃ、ここに媚薬入りの煙を充満させてお祭り。」

 

モブ男「流石っスお嬢!」

 

フラグちゃん「見事なまでの三下ムーブ!?」

 

ヨ―メイ「ゲスすぎます!!」

 

楽しみだなー最初の罠は・・・

 

sideカンナ

日本風の城の中に入ったんだけど・・・

 

カンナ「やけに静かだね・・・」

 

ヒサメ「敵の軍団くらいはいると思ったんだけど・・・」

 

フィーア「でもここにいることは間違いないです!」

 

ユカ「ようこそおいでくださいました!ここは忍者屋敷!ヒサメお姉さまにはここでトラップを突破してもらいながら私たちの元にたどり着いてもらうルールです。」

 

モブ男「もし出来なかったらフラグちゃんたちは媚薬祭りになるらしいし早く行った方が良いよ~!」

 

ヤバい・・・早く行かないと!

 

カンナ「待って、忍者屋敷って言ってたしどこから罠が来るかわからないから慎重に行かないと・・・」

 

ユカ「あ、そうだ。ゲーム中はこの衣装でお願いします。」

 

くノ一衣装・・・

 

フィーア「まぁ、この方が臨場感でますし私が忍者になったらいかな罠も無意味ということを教えてあげましょう。」

 

そうして歩いてたんだけど・・・

 

ヒサメ「待って電磁波で探知したら床下に空洞が・・・」

 

カンナ「ならこのモーニングスターで!」

 

フィーア「なんでそんなの持ってるんですか・・・」

 

床下を殴ると棘付きの落とし穴が開いていた・・・

 

カンナ「どうやらこの先は少しでも踏むとユカが外れて真っ逆さまみたいだね・・・しかも棘はユニコーンの角で作られてるから結構な激痛だね・・・」

 

えげつない・・・

 

カンナ「でもヒサメちゃんの電磁波とモーニングスターがあれば無事突破できるってことだね!」

 

先に進もう!

 

sideユカ

 

ユカ「流石はカンナお姉さまにヒサメお姉さま・・・準備は万端ってことですね。」

 

モブ男「っていうかモーニングスターを持ち歩いてるって方に寒気が走るよ・・・」

 

でも次の罠は一筋縄じゃいきませんよ・・・?

 

sideヒサメ

 

次は・・・分かりやすくレーザーが絶え間なく発射されてるね・・・

 

カンナ「カンナカムイの電気の力を応用した装置で電力も途切れることはないってことね・・・」

 

ヒサメ「でもこんな凄い弾幕じゃ水の結界や氷も貫通しちゃうかも・・・」

 

どうしよう・・・

 

フィーア「結界を張る必要なんてどこにもありませんよ・・・あんなのミリ単位で躱して最速で行ってあの解除のボタンを押せば楽勝です・・・」

 

ヒサメ「確かにフィーアちゃんの速さなら!でも速さなら私も行った方が良いんじゃ・・・」

 

フィーア「いや、ヒサメちゃんとカンナちゃんは胸が邪魔で引っかかるかもしれませんから来なくていいです。」

 

カンナ「いきなりのセクハラ!?」

 

うぅ・・・

 

フィーア「では行きます!」

 

ヒュンヒュン!!

 

やっぱり凄い速さ!ってレーザーがギリギリのところに・・・

 

グキッ!

 

カンナ「今関節が外れたよ!?」

 

ヒサメ「凄い柔軟性・・・」

 

フィーア「シディさんの家に侵入するために身に着けた特技・・・ここでも見事役にたちましたね!」

 

ポチっ!

 

見事にクリアーです!

 

sideユカ

 

フラグちゃん「凄いです!フィーアさん!」

 

アルビノ「使おうとしてた用途はヤバいですけどとにかくこれで二つ目も突破です!」

 

ユカ「ぐぬぬ・・・関節を外す音は気持ち悪いですけど流石フィーアお姉さま・・・」

 

モブ男「本当に突破されちゃいそう・・・」

 

まぁ最終ステージはそう簡単には突破できないけどね・・・

 

sideカンナ

 

やっと最終ステージだけど・・・

ここは・・・

 

ヒサメ「出口がない・・・?」

 

ガチャ!!

 

フィーア「しまった!手かせが・・・」

 

見事に拘束されちゃった・・・

 

じゃぼぼ・・・

 

やばい・・・水攻めじゃん・・・

アーシはまだいいけどこれじゃヒサメちゃんたちが持たない!!

 

ヒサメ「がぼぼ・・・」

 

フィーア「ぐぼぼ・・・」

 

考えろ・・・出口も暗号もない・・・八方ふさがりな状況・・・混血の男たち・・・カゲチヨなら・・・シディなら・・・

 

カンナ「そうか!壊して突き進む!」

 

シディのおかげで単純明快になった!

 

カンナ「それぇえええ!」

 

アーシは領域とブレイクで壁を一点集中で攻撃・・・!硬い素材を使ってたみったいだけど・・・

 

カンナ「アーシを舐めないでよねぇええ!!」

 

なんとか壁を粉砕してアーシたちは二人のところに突入した!

 

ヒサメ「フラグちゃん無事!?」

 

カンナ「お待たせ!」

 

フィーア「ヨ―メイ手間かけさせないでよね?」

 

フラグちゃん「皆さん・・・ありがとうございます!」

 

ヨ―メイ「助けてくださいー!!」

 

モブ男「ヤバいよ!ユカちゃんどうするの!?」

 

ユカ「ノープロブレム!こんなときのための新技!」

 

第五形態+吸血鬼の血液操作+ヤマタノオロチの超巨大化

 

増殖する巨大血液槍(タイタンブラディ・インクリース)

 

巨大な血液の刀が襲い掛かってきた!!

 

ヒサメ「くっ・・・!」

 

ブレイクしたヒサメちゃんが氷の障壁でガードしてるけどガードに集中して顔を出さないようにしないと一瞬で吹き飛ばされるよこれ・・・

 

カンナ「でも待ってたって攻撃は止まらないでしょ!」

 

フィーア「そうですね!」

 

ドパン!

 

アーシは水で、フィーアちゃんは蹴りの衝撃波で血液を吹き飛ばしたけど・・・

 

ユカ「甘いです!何故私が血液操作を掛け合わせたのか!」

 

なっ・・・散らした血液が・・・

 

ヒサメ「なにこれ!血液の刀が枝分かれして・・・!」

 

拘束されちゃった・・・

 

失恋フラグ「ヤバくないこの状況!?」

 

恋愛フラグ「本当にセッテイサイゲーンさえ奪えれば・・・」

 

モブ男「さて、ラストステージは見事俺達の勝ちだったわけだから・・・」

 

ユカ「媚薬タイム・・・って何かきた!」

 

ディザイア「水龍斬・五月雨!」

 

ガキンっ!

 

増援が来た!

 

sideユカ

なるほど・・・やはり邪魔をするのは・・・

 

ユカ「生存フラグさんにナナさん、それにディザイアさんですか・・・」

 

生存フラグ(ゼノン)「妖精王の出した条件とはいえやり過ぎたな・・・この前のことも含めて倍返しじゃ!!」

 

ナナ「アタシもやるよ!親友を一時的とはいえあんな真っ白にして許せないよ!」

 

ユカ「何言ってるんですか?貴方の親友には愛を持って接したのに態度を改めないから傲慢な心を壊して穏やかにしてあげたんです。あれで生存フラグさんと四人であえてたのに・・・また元通りになっちゃって残念ですね・・・」

 

ユカ「さぁ、今度こそ皆仲良くなれます。心配しないでください。ナナさんの親友もすぐ連れてきますから。」

 

ズガガガ!!!

 

ディザイア「くそっ!あの一撃で倒せなかったのは痛いな・・・」

 

生存フラグ「ナナ、貴様に任せても良いか?ワシがなんとかかいくぐって一撃を入れるからその隙にセッテイサイゲーンを奪え!」

 

ナナ「じゅーいち!」

 

なんか相談してたみたいですけどチョコバナナみたいに甘いですね!

 

ヒュンヒュン!

 

ディザイア「!?マズイ血液の縄が蜘蛛の糸みてぇに・・・」

 

生存フラグ「だりゃぁああ!」

 

マジですか・・・蹴りの衝撃波で操作圏内から遠くに吹き飛ばした!!

 

ガキンっ!

 

マズイ・・・力比べになった・・・

 

ナナ「今だ!多分ユカちゃんは戦闘で手一杯になることを想定してるからモブ男くんが持ってるはず!」

 

モブ男「マズイ!バレてる!逃げる・・・」

 

でも並列思考くらいできるからこれくらい・・・

 

びょおお!

 

何!?突風!マズイ視界が・・・

 

モブ男「ぎょぺっ!」

 

転んでセッテイサイゲーンが!!

 

ナナ「キャッチ!これはラッキーじゃなくてじゅーいちのおかげなんだから!」

 

ふふふ・・・

 

ユカ「久しぶりに素晴らしい絆をみせてもらいました・・・今日はこの辺にしておきましょう。」

 

全員「え?」

 

何ですか?

 

ヨ―メイ「いつも女子に異様なくらい執着するユカさんが諦めるんですか!?」

 

恋愛フラグ「嵐!?天変地異!?」

 

失恋フラグ「どうなっちゃうの!?」

 

皆私のことなんだと思ってるんですか・・・

 

ユカ「今日は生存フラグさんとナナさんの絆が不滅とわかったのでね・・・でももしまた親友二人が邪魔してくるならまた天界支配しにいきますよ。」

 

死亡フラグ「わ、私たちで二人は支えていきますから!」

 

アルビノ「そうですね。二人の関係を見守っていきますよ。」

 

ユカ「じゃあ、モブ男。天界まで送るから帰ろうかー。」

 

モブ男「了解~!」

 

カンナ「マジで騒ぎ起こしたのに帰ったよ・・・」

 

ヒサメ「助けに来たのになんか格好つかなかったな・・・」

 

フィーア「特訓しないとですね・・・」

 

フラグちゃん「そんなことないですよ!とても嬉しかったです!!」

 

sideモブ男

 

俺はユカちゃんに捕まりながら言う。

 

モブ男「本当はあの二人のためにやったんでしょ?良いコンビだって自覚させるために。」

 

 

ユカ「えぇ、まぁ試すまでもなく危機的状況であの二人はお互いに背中を預けて見事長所を生かして装置を奪った。全く、悪役も楽じゃないな~・・・」

 

モブ男「でもヨ―メイちゃんをさらったのはユカちゃんの私情でしょ・・・?」

 

ユカ「モブ男さん、それは秘密ということで・・・」

 

わかったよ・・・



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避難訓練をしたら・・・

sideクリス

今日は皆の防災意識を高めるために森で避難訓練をしたんだけど・・・

 

クリス「お前らが静かになるまで・・・8時間かかりました!かかりすぎだろ!待ってた俺もすごいけどよ!」

 

ヤヨイ「疲れました・・・」

 

取りあえず見てたけど・・・

 

クリス「お前ら何やってたんだよ!」

 

ヒサメ「実は・・・」

 

ー回想ー

 

sideヒサメ

 

クリス「カレコレ屋を含めてお前たちは悪人に襲撃されやすいから避難訓練は必須!今日は気を引き締めるように!」

 

ゼクス「おはしを守るんだな。」

 

ミナヅキ「おはし・・・?」

 

ミナヅキちゃん知らないんだ・・・

 

シディ「確か押さない、走らない、あと・・・なんだろうか・・・」

 

フィーア「シカに乗らないですね。」

 

クリス「違う!」

 

ミナヅキ「下着を着ない?」

 

下着は着ようよ!!?

 

アハト「静かに待つ・・・?」

 

カゲチヨ「死ぬぞ?」

 

ダメダメじゃん・・・

 

サトウ「わかった!スズキにいつも言われてる奴だな!」

 

そうそう・・・

 

サトウ「宿題をやる!」

 

スズキ「確かに言ってるけど違うだろ・・・」

 

ヒサメ「答えはしゃべらないだよね。」

 

クリス「その通り。皆放送が聞こえたら教えた避難場所に行くように。」

 

うー!うー!

 

ユカ「ただいま火車が森を襲撃して木に火が付きました!今すぐ避難してください!」

 

ヨ―メイ「アナウンスはユカさんがやってるんですね・・・」

 

火車が襲撃って確かに異宙っぽいけど・・・

 

フィーア「でも火車の火は森の木が自然と消化してくれるからあんま避難しようとは思えませんね。」

 

サトウ「逆にぶっ倒したくなってくるぜ!」

 

ヨ―メイ「バトルジャンキーすぎますよ!」

 

この二人は真っ先に火事に向かっていきそうだね・・・

 

ユカ「了解です!訂正します!」

 

このアナウンス聞こえてるんだ!?

 

ユカ「ただいま森にアヌビスが襲撃して衝撃波の余波で火がつきました!直ちに避難してください!」

 

カゲチヨ「これなら納得だな。」

 

カンナ「凄いヤバそうだもんね!」

 

ヤヨイ「アヌビスなら何しても災害みたいになりますしね。」

 

ハツキ「多少アヌビスが可哀そうですけど・・・」

 

シディ「うむ・・・」

 

災害として扱われるアヌビスさんっていったい・・・

 

sideカゲチヨ

 

フィーア「さぁ!逃げますよ!」

 

いやしかに乗るなよ!

 

フィーア「おはしで禁止されてなかったじゃないですか。それにこの子は家族で乗った方が早いですし。」

 

ヒサメ「周りが混乱するでしょ!?」

 

結局フィーアはシカと一緒に走り去った・・・

 

カゲチヨ「ヤバい・・・フィーアに気を取られてたら遅れた・・・皆は・・・」

 

ヒサメ「皆まだここで佇んでいたの!?」

 

カンナ「違うよ、アーシは走らないでゆっくり避難してたの!おはしの「は」は走らない!皆で守ろう!」

 

なんかためになる感じで言った!?

 

ヒサメ「でもそんなゆっくりだと逆に危ないよ!訓練でもちゃんとやろう!ね!ね!」

 

ゼクス「ヒサメ、それはちょっと押しが強いんじゃないか?」

 

え?

 

ゼクス「今、ねと二回言っただろ?それは押し過ぎだ。おはしの「お」は押さないだ。」

 

その押すじゃないだろ!?

 

カゲチヨ「もう一回言うけど訓練でもしっかりやらないとクリスが・・・」

 

ゼクス「今念を押したな!おはしの「お」は押さないだぞ!」

 

メンドくさい!!

 

ミナヅキ「もごもご・・・」

 

ヒサメ「ミナヅキちゃんは何で口にタオルつめてるの・・・?」

 

火災だからか・・・?

 

ミナヅキ「喋らないように・・・もごもぎ・・・するため・・・」

 

極端すぎだろ!?

 

ミナヅキ「それに・・・もごもぎ・・・おはしの「し」は喋らないだから二人とも喋っちゃだめ・・・」

 

わかった!お前らふざけてるな!!

 

ユカ「皆さんの中で避難してない人が6人います!」

 

カゲチヨ「絶対俺達とフィーアだ・・・」

 

ユカ「フィーアお姉さまではありません!」

 

ヒサメ「やっぱり聞こえてるんだ・・・」

 

ユカ「フィーアお姉さまはシカと逃げました!」

 

じゃあ最後の一人は・・・?

 

ユカ「私です!」

 

お前かよ!

 

ー回想終了ー

 

sideクリス

 

カゲチヨ「ということがあったことに加えてシカがヨ―メイとハツキ、スズキを襲いだして引きはがすのと治療に時間がかかったので遅れました・・・」

 

お前らは避難訓練もまともにできないのか・・・・!!!!

 

ヨ―メイ「ヤバいですよこれ!」

 

ヤヨイ「クリスさんぶちぎれそうです・・・」

 

ユカ「仕方ありませんね・・・」

 

全員「避難だ!!」

 

瞬くまにいなくなった!!

 

クリス「こんなときだけちゃんと避難するな!!」

 

今度まじでアヌビスつれてくるか!!






黒い幻想さんからの質問

酷かった問題児シリーズはなんですか?

ヒサメ「アンミカかな・・・」

フィーア「川柳ですかね・・・」




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必殺技を作ろう?

sideヒサメ

カゲチヨ「必殺技が欲しい!」

 

カゲがカレコレ屋で話会いをするというから来てみたらこれだった・・・

 

シディ「どういうことだ?」

 

ヒサメ「どうせいつもみたいにバカ言い出してるだけだから気にしなくていいよ。」

 

カンナ「もう発作みたいなもんってことね。」

 

カゲチヨ「俺たちもユカみたいな必殺技を作ってお互いがお互いを守るためにも!そして人気になるためにも!」

 

フィーア「私はもう武術で必殺技はできますけど・・・」

 

だよね・・・

 

カゲチヨ「バリエーションを増やすことも重要なの!俺の見つけてきた師匠元に行くぞ!」

 

sideカンナ

 

アーシたちは早速森の中に来てみるといかつい機械に乗った女性がいた・・・

 

カンナ「この人が師匠?」

 

カゲチヨ「このお方はファイター!耐久力と攻撃力を兼ね備えた近接戦闘に優れた人なんだ!」

 

フィーア「近接戦闘なら私の得意分野ですね。」

 

確かにフィーアちゃんはガンガン行くタイプだね・・・

 

そうして修業してたんだけど・・・

 

カゲチヨ「ぎゃぁああ!」

 

カゲチヨが一番ボコボコにされていた・・・

 

ヒサメ「途中から何もしそうになかったからフィーアちゃんに盾にされてたね・・・」

 

シディ「だが攻撃が全部カゲチヨに集中してるぞ。」

 

カゲチヨはカレコレ屋自慢のタンクだね!

 

カゲチヨ「タンクはシディだろ!これ完全に生贄じゃねーか!!」

 

sideフィーア

 

次の師匠は・・・

 

カゲチヨ「アサシンの方だ!機動力と爆発的な火力で一瞬にして敵を刈り取れるんだ!」

 

フィーア「役割で言うならカンナちゃんですね。」

 

カンナ「何でアーシ?」

 

カゲチヨ「炎とか火力あるし相手の寝首を刈り取ってくれそうだしな!」

 

カンナ「そうかな・・・へへへ・・・!」

 

ヒサメ「その代わりこっちも刈り取られそうになるけどね・・・」

 

シディ「うむ・・・」

 

確かに・・・

 

次は・・・

 

カゲチヨ「ハンターとメイジの人だ!」

 

カンナ「職業二つもち?」

 

カゲチヨ「その通り!ハンターは遠くからの継続的火力で敵を削り取る後衛職、メイジは瞬間的な火力で一気に敵を落とし切ることができるんだ。」

 

カンナ「ヒサメちゃんの氷のように遠くから敵をじわじわ削って雷で一気に決着をつけれる人ってことね。」

 

ヒサメ「そうだけど・・・嫌な言い方しないでよ・・・」

 

シディ「だがいつも助かってるぞ。」

 

まぁ、これで戦い方の分析はできそうですね・・・

 

カゲチヨ「そんなことねーぞ!最後の人はサポート!回復や敵への妨害で味方を補助が役割で味方と共に行動することで力を発揮するぞ。」

 

シディ「味方を回復できるのか!」

 

カンナ「敵への妨害が得意・・・味方と共に行動で力を発揮・・・まんまカゲチヨだね。」

 

カゲチヨ「何でおれ!?」

 

ヒサメ「自覚ないの?」

 

ウイルスで弱らせたところに私たちが一撃っていうのが一番効率的な戦法じゃないですか・・・

 

こうして修業は終わった・・・

 

sideカンナ

 

さて必殺技は使えるようになったのか・・・

 

シディ「試してみよう!うおおおおおお!」

 

フィーア「すごい・・・気迫で満ちてます!」

 

いやその後は・・・?

 

シディ「うぬ?どうすればいいんだ?」

 

カゲチヨ「まぁ、毎日修業してればできるようになるだろ?」

 

ヒサメ「カゲ、これゲームの宣伝のための動画企画でしょ?」

 

カゲチヨ「げっ!バレた!」

 

ってことは報酬があるはず・・・

 

ヒサメ「ちゃんと出して・・・」

 

カゲチヨ「全部俺がやったんだから全部俺のものだー!」

 

ヒサメ「んなわけあるかー!!」

 

ガチン!ズガン!

 

おぉ!氷で動きを止めてからの電撃!

 

シディ「ヒサメが必殺戦法を編み出した!」

 

フィーア「一番えげつない戦法ですね。」

 

戦い方は理解できたし有意義だったのかな?



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カゲチヨとヨ―メイの浮気?

sideヨ―メイ

今日はカレコレ屋の荷物をリサイクルショップで預かっていたので届けに来たんですけど・・・

 

ヨ―メイ「誰もいないですね・・・」

 

ん?ジュース?後で同じの支払えばいいか・・・

そう思って飲んでいたら・・・

 

カゲチヨ「あー!!お前それ・・・」

 

皆さんが帰ってきました!

 

カンナ「あちゃー・・・とんでもないことになったね・・・」

 

シディ「それを飲んだのか!?」

 

ど、どうしたんですかいきなり!?

 

ヒサメ「すみません・・・」

 

依頼人「いえ、私どもにとってはありがたいといいますか!」

 

依頼人っぽい人がいたので聞いてみると・・・

 

ヨ―メイ「このジュースが異宙のアイテム!?」

 

依頼人「はい、開発中のものでカップルジュースというものです。」

 

もう名前からして嫌な予感しかしないじゃないですか。

 

依頼人「ジュース自体はカップルを仲良くさせるだけの平和的なもので・・・ペアで飲むと自然に近づいて一緒に過ごしたくなるという効果があります。」

 

ペア?

 

シディ「二本がワンセットになっているらしい。」

 

ヨ―メイ「まさかさっきからカゲチヨが私の横にいるのって・・・」

 

カゲチヨ「なんだよ、お前が悪いんだろ?」

 

フィーア「私たちは研究協力していてカゲチヨは一人だけ飲んだらどうなるかを試して他にもカップルを探してたんですけど・・・誰もいなくて帰ってきたんです。」

 

カンナ「まぁ、いなかったらヒサメちゃんを騙して飲ませるつもりだったんだけど誤算だったね。」

 

ヒサメ「それ初めて知ったんだけど・・・」

 

相変わらずですね・・・

 

ヨ―メイ「効果を消す薬はないんですか?」

 

依頼人「それもまだ研究中でして・・・デートなど特定の距離で24時すごせば消えるんですが・・・」

 

24時間も!?

 

ヨ―メイ「無理ですよ!こっちはユカさんにストーカーされてるだけでもお腹いっぱいなのに!」

 

カゲチヨ「っていうかこの状況何も知らないユカが見たらまずくね?」

 

取りあえず離れようとしたんですけど・・・

 

ヒュンっ!

 

カゲチヨ・ヨ―メイ「痛い!!」

 

なんと磁石のように引き寄せられて激突しました・・・

 

依頼人「ペア以外に近づくと効果が強くでるみたいですね。」

 

ヒサメ「効果が消えるのを待つしかないね・・・」

 

カンナ「ユカのストーキングはアーシがなんとかするから!」

 

フィーア「二人はなるべく近くにいて効果を積極的に薄めてください。もしカンナちゃんの足止めが突破されたら強制的に引き寄せられても木やそこらの建物に捕まって耐えてください・・・じゃないと死にますよ?」

 

シディ「いくらユカでも事情を話せばわかってくれると思うが・・・」

 

ヨ―メイ「ユカさんはそれでも浮気を疑ってきそうだから怖いんですよ!!」

 

こうして私とカゲチヨはバレたら消される関係となっていまいました・・・

 

sideフィーア

 

取りあえず特定の距離で行動するため私の提案でデートとなったんですけど・・・

 

カゲチヨ「何でヨ―メイと・・・」

 

ヨ―メイ「本当ですよ。シディさんならユカさんでも撃退できる可能性あったのに・・・」

 

難しいと思いますよ・・・ちなみにカンナちゃんはユカを足止めするために行ってしまった・・・

 

ヒサメ「大丈夫かな二人とも・・・」

 

シディ「薬の副作用やユカのこともあるからな。」

 

フィーア「ついては来ましたけど二人の相性的にも24時間一緒はきついと思いますがこれも二人のためです。」

 

そうして見守っていると二人とも映画館に行った・・・

 

ヨ―メイ「この映画一人で見る勇気はなかったんですけど今のうちに見た方が良いですね。」

 

カゲチヨ「ホラー映画か・・・カンナやユカ誘えばいいんじゃねーか?」

 

ヨ―メイ「いや、カンナさんはメチャクチャ興奮して凄くない凄くないって叩いてきますしユカさんは恋愛漫画みたいに手を絡ませてくるから嫌なんですよ・・・」

 

何やってるんですか二人とも・・・

 

ヒサメ「うぅう・・・」

 

フィーア「怖いなら劇場で待ってても良かったのに・・・」

 

シディ「あの二人は気に入ってるみたいだ。良かった。」

 

次はゲームセンターで・・・

 

カゲチヨ「この景品動画のネタになりそうだな。」

 

ヨ―メイ「私のおかげで採れたんですからね。」

 

クレーンゲームの景品で盛り上がってました・・・

 

フィーア「最近のゲームとかそういうのには敏感ですよね二人とも。私とゲームしてるときにはあんな笑顔見せませんよね。」

 

ヒサメ「それはフィーアちゃんが格闘ゲームとかで遊ぶたび嵌め技とか連発して二人を泣かすからでしょ・・・」

 

シディ「うむ、二人は趣味も合うし仲良くできると思ってたぞ。」

 

流石シディさん観察眼抜群!!

 

ヒサメ「なんか心配する必要なかったね・・・」

 

フィーア「ヒサメちゃん的には面白くないですよねー」

 

ヒサメ「な、何言ってるの!?それよりユカちゃん!カンナちゃんばかりに負担掛けちゃだめだよね!」

 

シディ「?そうだな。」

 

sideヒサメ

 

依頼人「効果バッチリでしたね!」

 

かえってきて薬の効果を依頼人に報告するとそう言ってきた。

 

ヨ―メイ「全然実感してませんよ!」

 

カゲチヨ「それよりユカの方はどうなってるのか気になって考えられなかったぞ!」

 

なんか気があってるって感じしたけど・・・

 

カンナ「結構楽しそうにしてたみたいだけど?そんなに気にしなくてもユカにはヨ―メイは仕事を覚えないといけない時期だから集中させてあげなって言っておいたからしばらくは来ないよ。」

 

フィーア「まぁ、これで効果は切れますしね。」

 

カゲチヨ・ヨ―メイ「良かった・・・」

 

そうして普通に生活しだしたんだけど異変に気が付いた・・・

 

ヒサメ「シディ元気ない?」

 

シディが落ちちこんでいたので聞いてみると・・・

 

シディ「ヨ―メイが俺を避けてるみたいなんだ。」

 

なんと離れて欲しいとか言われたらしい・・・

 

シディ「俺が気づかぬうちに何か気に障ることをしてしまったのかもしれない。」

 

フィーア「それはないと思いますけど?私たちが勘に触る行動はいつもしますけど・・・」

 

フィーアちゃん、辛辣・・・でも本当にシディじゃなくてカゲに・・・?

この前までは積極的に近づいてたのに・・・

 

あ、電話・・・

 

ヒサメ「カゲ?」

 

カゲチヨ「あーヒサ?今日の依頼任せても良いか?」

 

ヒサメ「なんかあったの?」

 

カゲチヨ「ちょっとな・・・ヒサに頼みがあんだけど明日二人で映画見にいかね?」

 

え?

 

カゲチヨ「大丈夫だって、怖い奴じゃないからよ。」

 

どうせ私にはホラーとか無理だよ・・・

 

ヒサメ「・・・映画ならヨ―メイちゃんとみれば?」

 

カゲチヨ「・・・?ちょ・・・」

 

ガチャ

 

そうして依頼が終わって私は帰り道歩いてたんだけど落ち着かない・・・

もし二人が付き合ったら今までみたいに遊んだりできないのかな・・・

その時はユカちゃんを止めて二人を祝わいたいのに嬉しくない・・・

 

ユカ「それが恋のモヤモヤですよ。ヒサメお姉さま・・・」

 

ユカちゃん!?

 

ユカ「カンナお姉さまが何か隠してるからこっそりと来てみたんです・・・」

 

カンナちゃんが裏をかかれた!そうして公園に来た時だった・・・

 

カゲチヨ「悪い、待たせたか?」

 

ヨ―メイ「遅いですよ。」

 

嘘待ち合わせ?

 

ユカ「なるほど・・・私がこの愛を容認しないと思ったからカンナお姉さまは・・・」

 

ヒサメ「ユ、ユカちゃん落ち着いて。二人は・・・」

 

ユカ「カンナお姉さまの持ってた書類を盗んで分かってますよ。同じ被害を受けた人同士で始まる恋もありますしでもシディさんは避けられているつまりそういうことですよ。」

 

そんな・・・

 

ユカ「大丈夫です、皆の思いを全部解決するいい方法があります。」

 

なんか仏みたいな笑顔してるけど・・・

 

ヒサメ「って・・・あれキス!?」

 

なんと二人が顔を近づけていて・・・あれって完全に・・・

 

ユカ「お二人ともー・・・」

 

カゲチヨ「え!?ユカ!それにヒサも!?」

 

ヨ―メイ「お二人とも!?」

 

ユカ「大丈夫です。何にも言わなくても。二人ともキスおめでとうございます。それじゃあ私もその愛に加わらせてください天国で・・・」

 

そういうとユカちゃんはとんでもなくデカい釣鐘を持ち上げた!!?

 

ユカ「これに四人一緒に入って火であぶられて仲良く天国で愛し合いましょう・・・」

 

まさかの清姫伝説!?

 

カゲチヨ「ユ、ユカ落ち着け!これはキスじゃなくてだな!ヒサ止めてくれ!!」

 

ヒサメ「ご、ごめん!二人の邪魔するつもりじゃなくて・・・ユカちゃん止めたらすぐ帰るから!」

 

ヨ―メイ「ダメです!ヒサメさんも勘違いしてます!」

 

カゲチヨ「ヒサ落ち着けって・・・うわっ!」

 

ヨ―メイ・カゲチヨ「痛いっ!?」

 

ん?これって・・・

 

sideカンナ

 

依頼人「すみません!ジュースの効果時間を間違ってました!無効化のドリンクを作ってきたのでどうぞ。」

 

カゲチヨ「マジで参ったぜ・・・」

 

ヨ―メイ「危うく蒸し焼きになるところでした・・・」

 

ユカ「そういうことなら早く行ってくださいよ~ヒサメお姉さまも勘違いしちゃったじゃないですか。」

 

ヒサメ「ごめん・・・」

 

いやユカはアーシの書類盗んだこととか色々反省してよ。

 

ヨ―メイ「店に男性客が来るたびに逃げ出すから怒られました・・・」

 

フィーア「それでシディさんを避けてるみたいな感じだったんですね。」

 

カゲチヨ「近づいたら手がくっついて二人に勘違いされて大変だったぜ・・・」

 

カンナ「いやわざわざ夜に確認する方もどうかしてると思うけど?」

 

カゲチヨ・ヨ―メイ「辛辣!?」

 

ヒサメ「じゃあ映画も?」

 

カゲチヨ「ヨ―メイ以外の女子とどっか行けるか試そうと思ってな。」

 

シディ「俺も知らないうちにヨ―メイを怒らせることをしてたのかと心配したぞ。」

 

ヨ―メイ「シディさんに非なんてありませんよ。」

 

フィーア「そうですよ、むしろシディさんはヨ―メイにもっと怒るべきです。」

 

全く奔走したアーシをもっとねぎらっても良いと思うのになんか甘い空気なんだけど・・・

 

カゲチヨ「っていうか映画に誘ったときなんか怒ってなかった?」

 

ヒサメ「いきなりでびっくりしただけ!!」

 

カゲチヨ「しょうがねぇだろ!ヒサ以外だと断られるか趣味に振り回されんだから!」

 

ヒサメ「堂々と言うな!」

 

まぁ嬉しそうだしいいか・・・

 

 

 



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sideストーリー クリスとヨ―メイ

これはヨ―メイが初めてカレコレ屋に来て妖精王の森に初めて来た話でございます・・・


sideヨ―メイ

今にして思えばこれが蟻地獄のはじまりだったのかもしれません・・・

 

クリス「辛かっただろう・・・救いを求めてさまよっただろうおとぎ話を憎みながらも憧れただろう・・・」

 

初めて来たときには度肝を抜かれましたよ・・・自然と近代科学が一体となった土地・・・

異宙人と人間が平和そうに笑っている・・・全て私がおとぎ話だと思っていたものがそこにはありました・・・

 

クリス「君は極端な人たちにしか会えなかった・・・だから憎んでしまった・・・でももう大丈夫・・・」

 

結界で対策してたはずなのにその人は私の心を見透かし・・・

 

ぎゅっ・・・

 

クリス「もう大丈夫。俺がいる。」

 

まるでその目は理想を信じる少年のような瞳で、けれど理想のために発する矛盾を全て受け入れるかのような魔王の声で・・・

 

クリス「これから先はハッピーエンドのための物語だ。」

 

もうこの人の前では逆らえない所詮私も人間だったと思い知らされた・・・

 

クリス「みてみて、君が昔組織で狩っていた異宙人だ。俺がギバーたちが来る前に保護していた異宙人たち彼らに再興のために土地を与えて住んでもらった・・・そしたら喜んで爪切りで切った白い爪を俺にくれた。もう機械で生産可能なレベルだ。」

 

驚いた、私に呪詛をぶつけていた種族とは思えないほどに、理想的、すべてが理想的に回っていた。

皆にこやかに笑顔を返し妖精王に手を振る。そして皆恩を忘れずに自分が一番有益な分野で森はさらに発展していく・・・

 

ユカ「お父さん!その子誰!?メチャクチャ可愛いんだけど!」

 

そんなときに出会ったのが妖精王の娘さんだというユカさんだ、彼女はまさに森を継ぐにふさわしく様々なところで父親と同じように恩を広げて住人に認められていた。

 

ユカ「何か元気ないね?私と結婚したら元気になる?」

 

ヨ―メイ「いや、何で結婚なんですか・・・」

 

ユカ「だって一目ぼれしたんだもん!」

 

ヨ―メイ「友達からですよ・・・」

 

まぁ、この返事のせいで婚約者まで発展するとは思いませんでしたけど・・・

 

クリス「ごめんね、ユカは惚れた相手には一直線だから・・・まぁカレコレ屋に近づく前にギバーたちについて色々話してよ。」

 

穏やかだったけど有無はなかった。オーラが違いすぎたから・・・

 

クリス「なるほど、遠視は昔の組織の義眼で眠らせるのは混血児特有・・・そしてギバーたちの組織名は有情解放戦線・・・あの吸血鬼の名前は響丸(きょうまる)・・・バルボアとの関係性は・・・・ありがとう。おかげで大分分かったよ。」

 

そうしてクリスさんは近づいてきた。

 

クリス「俺のお願いを聞いてくれたら望むものを与えよう。平穏な日々も金も隠ぺいも暗殺、トッププレデターも焼き払うから安心していい。」

 

私は結局憎んでいた奴らと同じになった・・・でも後悔はない。あの人の目には自分の気に入った人物の幸せな未来・・・私も含んだ未来を見据えていたから・・・

 

そうして今は妖精王と一緒の二重スパイだ。カレコレ屋の皆さんには内緒で私はギバー様たちの作戦を妖精王に届けている。そして同時に森の動きのフェイク情報も加える。こうして私は今もリサイクルショップで働いている・・・

 

 




全ては妖精王の思うまま・・・


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sideストーリー ヨ―メイの進化と信頼への道

sideヨ―メイ

そして私の成長についても話しておこうと思います。

まぁ、特訓はちょくちょく話してましたが能力も反復して使っていった結果・・・

 

ヨ―メイ「う、嘘・・・今まで伸びなかったのに・・・」

 

クリス「凄いじゃん!圧縮して睡眠の能力を複数回使えるようになった・・・これはヨ―メイの努力のたまものだ。」

 

私の能力はドンドン伸びていった。眠らせる能力の発展で神経を操ったり精神世界への侵入などやれることも増えてきた・・・

 

クリス「前にシディに悪夢見せてたじゃん。それと同じ要領だよ。夢ってのはある意味レム睡眠中に起こるからね。

無意識の空間の中にある精神の核を破壊しちゃえば廃人当然になるんだ。」

 

ヨ―メイ「何でクリスさんは精神世界のことにも詳しいんですか?」

 

クリス「それは呪いとか解呪する関係で縁とかそういうのを見てるからね。詳しくもなるよ。」

 

なるほど・・・

って言うかクリスさん霊槍以外も極めすぎじゃないですか?

 

クリス「ヒサメたちと会うまで結構暇だったからその間にちょくちょく特訓してたんだよ。」

 

マジで凄いですね・・・

 

そうして特訓していた数日後・・・・

 

クリス「ということで今日は同盟を結んでる土地で最近出てきた子供を食う異宙生物を倒しに行くよー!」

 

ヨ―メイ「本当にいきなりですね!?」

 

クリス「でも自分の実力どのくらいになったか見たくない?」

 

ヨ―メイ「ぐっ!それははい・・・」

 

ということで襲撃されている地点に来ました!

 

クリス「子供を食べ過ぎた異宙人さん、粛清の時間だってよー!」

 

ヨ―メイ「何で他人事みたいな啖呵なんですか!?」

 

ホントに狂気がヤバすぎですよ・・・

 

異宙生物「くそっ!妖精王か!」

 

異宙生物「だが見たことねぇガキ一人とカチコミだと!?舐めてんのか!」

 

異宙生物たちは突っ込んできますが・・・

 

クリス「子供食べ過ぎたら出生率下がって結局餌なくなるよ?ここで数少なくした方が餌の独占できんじゃない?」

 

異宙生物「タシカニ!?」

 

異宙生物「リフジン!?」

 

クリスさんは次々と異宙生物たちを増殖により出来た小刀で蹴散らしていきます!

 

異宙生物「ぼーッとしてる暇あるのか?嬢ちゃん!」

 

ヨ―メイ「別にぼーとはしてませんよ。ただえぐさに戦慄してただけです。」

 

私は魔方陣を土地一体に展開して数匹まとめて眠らせます。

 

異宙生物「な、なんだ・・・」

 

異宙生物「急に眠く・・・」

 

これで精神を操るも壊すも自在ってわけです。

私は魔方陣にさらに力を籠めます。

 

異宙生物「や、やめろおぉおお!」

 

異宙生物「俺たちに刀を・・・刀を刺すなぁ・・・」

 

悪夢によって精神を摩耗させ・・・

 

ヨ―メイ「ではさようなら。」

 

精神世界に行けば心の中でも抵抗できず核はあっさりと砕けるというわけです。

 

異宙生物「・・・・・」

 

これでここの生物は倒されました。

 

クリス「やっぱり凄いな!夢による攻撃・・・トッププレデターが来たらこう言ってやればいいんじゃない?夢に催眠の催で夢催(むさい)、さいには災厄の意味も込めた。かつて見下した少女が夢により自分たちに災厄を引き起こす存在へと生まれ変わった!これほどの復讐はない。」

 

全く・・・良い顔してますね・・・

 

ヨ―メイ「クリスさんって聖人君子かと思ってましたけど案外性格悪くて安心しました。」

 

クリス「知らなかった?王様は性格悪くないと務まらないよ?あと能力は一人のときか俺が目の前にいるとき以外極力使わないでね。」

 

わかりましたよ・・・

 

sideクリス

そうしてしばらくたったころ、俺はシディを除いたカゲチヨたちを呼び出した・・・

 

クリス「お前たち実はヨ―メイのことで話があるんだ・・・」

 

俺はヨ―メイのことをかいつまんで話した。

 

クリス「というわけで妖精王の森は有情解放戦線と利用しているバルボア軍と全面戦争に入る。シディには狙われていることは伏せて戦争にはいることを告げた。俺たちは人間と異宙人の共存のため、そしてシディを守るために一歩も引かねぇ。わかったな。」

 

カゲチヨ「クリス・・・もちろんだ。俺だけでなくシディまで奪おうとする奴らには地獄を見せてやる。」

 

ユカ「ピュアなヨ―メイちゃんを汚すギバー・・・触手で心を漂白したあと森の植物と一緒にあえて美味しくしてやりますよ。」

 

ヒサメ「ヨ―メイちゃんは友達だけどシディを奪われるっていうなら私も命がけでぶつかるよ。」

 

フィーア「怒りで頭が沸騰しそうです・・・!シディさんを狙う不埒者は365日年中無休で迎撃してやります。」

 

カンナ「ヨ―メイちゃんのこと恋のことでからかえなくなるのは困るし人間差別主義のあるえせ侍な吸血鬼は焼却しちゃいまーす。」

 

クリス「頼もしい限りだ。地衝祭のとき奴らは動き出す。作戦は助っ人を交えて夏休みのときに話すからあとは指示通りにお願い。シディにも連絡よろしく。」

 

皆殺気にあふれてて嬉しい限りだ。そうだ!

俺は皆が去った後電話を掛ける。

 

クリス「あぁ、百地。バルボア軍、ひいては有情解放戦線との信頼を築く作戦はどうなってる?」

 

俺は電話越しにスプリガンの百地に連絡する。

 

百地「順調ぞよ。今兎耳の異宙人を合法的に狩れる国の狩人を全滅させてるところじゃ。ギバーたちが一部を殺してたみたいだから全滅させたと知れば喜んでくれる。」

 

クリス「そうか随分騒がしいけど大丈夫?」

 

百地「あぁ、女子供は売った上に男は殺すようなことしてたからの。」

 

南雲「国の笠着たお前らは豚!豚足刈ってやる!」

 

狩人「ひとおおぉ!?」

 

青山「お前ら!人の道に外れた商売やって頭下げねぇならそらせ!」

 

ぼぎっ!

 

狩人「おごごご!!」

 

百地「フェミニストの南雲が鎌で切ったり帰ってきたばかりの青山がぶちぎれてキャメルクラッチ食らわせてるから必然的に騒がしくなってしまうものぞよ。」

 

クリス「そう、ご苦労様って二人に言っておいて。それでバルボア軍の女性兵士や女奴隷を救い出す話なんだけど・・・準備できてる?」

 

百地「ユカ様やルイ含めたインキュバス隊もいるから準備は万端。地衝祭を待つだけぞよ。」

 

そうか、ぶつかり合う日が楽しみだ。バルボアの度肝抜く顔を見れそうだ・・・

 

noside

 

そして三人の殲滅劇は終盤に差し掛かっていた・・・

 

青山「百地様!どうやら奴がボスみたいです!」

 

百地「貴様ら随分調子に乗って狩りをしてたよう。覚悟はできておるな。」

 

残りは狩人のボスだけとなっていた・・・

 

ボス狩人「な、何で妖精王の森が俺らを狙う!お前ら国を敵に回す気か!?」

 

南雲「なんか豚がぎゃーぎゃーわめいてますよ。」

 

百地「残念だったな。その国とやらは我々の圧力に屈してお前らから梯子を外したようぞよ。」

 

そう、すでに妖精王がこの制度を設立した国に乗り込んで・・・

 

クリス「お前らもこんな風に原型無くなりたくなかったらもう人道外れたことすんな・・・しっぺ返しが来るんだよ・・・」

 

小林「仁義外れの政治家の内臓はスムージーにしましたー!」

 

一条「こちらも終わりました。」

 

政治家「あかかか・・・」

 

役人「助けて・・・」

 

政治家「わ、わかった!すぐに撤廃する!!」

 

とんでもない圧力をかけて免許の無効と法律の撤廃を行ったのだ・・・

 

ボス狩人「く、くそっ!せめて撤廃のこと知らなかった俺らを見逃してくれても良かったじゃねぇか!くそったれ!」

 

ボスは苦し紛れにそう言って引き金を引こうとするが・・・

 

百地「甘い、お前たちのような奴らは許可があろうがなかろうがするじゃろう。」

 

ボス狩人「あぎゅぱっ!」(な、なんだ・・・いきなり背後に現れた・・・)

 

百地は一瞬で背後に回りこんで苦無を首筋に突き刺して一瞬でボスを殺した・・・

 

百地「これで終わりぞよ、さて・・・囚われている兎耳の異宙人たちを集落に連れて行くまでが任務ぞよ。」

 

南雲「もちろん!船は用意してあります!」

 

青山「そしてこれから妖精王の森との親交も強めて完全にこっち側にしちまうってことだな。」

 

百地「そう、奴らの洗脳じみた行動を徐々に解除していかなくてはな・・・」

 

こうして妖精王の森は徐々に戦線を取り込む動きを活発化させていくのだった・・・



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ドSな学園に潜入

sideカゲチヨ

今日の依頼人は学園の校長だった・・・

 

依頼人「我が校の風紀を正して欲しいんです!」

 

カゲチヨ「それって教師がやることじゃね?」

 

ヒサメ「カゲ・・・」

 

依頼人「それは百も承知なのですが・・・生徒会長の女子生徒がスーパーフェミニストで校長の私でも手に負えないんですよ!」

 

ユカ「それは気が合いそうですね。私も行きます。」

 

ユカ!?

 

フィーア「天井裏から出てこないでください・・・」

 

シディ「スーパーフェミニストとはなんだ?スーパーサ〇ヤ人か?」

 

カンナ「いや違うから・・・」

 

厄介なことになった・・・

 

sideヒサメ

 

そうしてシディは教師として、私たちは生徒として潜入したんだけど・・・

 

カゲチヨ「今のところ普通だな。」

 

ユカ「フェミニストが会長してるって聞いたからてっきり男は裸で立たせてると思ったんですけど・・・」

 

ヒサメ「何そのえげつないほどの男尊女卑!?」

 

フィーア「普通に人権無しじゃないですか・・・」

 

カンナ「とにかく生徒会に行ってみようよ。」

 

カンナちゃんの言う通りだね・・・私たちは行こうとしたんだけど・・・

 

生徒会長「君が転入生のヒサメさん、カンナさん、フィーアさん、ユカさんだね?」

 

いきなり写真でみた生徒会長に話しかけられた!

私たち女子だけ呼ばれたので行くと・・・

 

生徒会長「副会長あれを・・・」

 

副会長「これをどうぞ。」

 

ヒサメ「どういうこと!?」

 

渡されたのは鞭だった!!

 

生徒会長「女性は男性で腕力で劣ってしまうから公平を期すために我が学校では女子生徒に鞭を所持させてるんだ!男女平等を徹底するためにはむしろ男性より立場が上のつもりで接するべきだと考えてるんだ!」

 

副会長「素晴らしいです会長!」

 

手に負えないってこういうことか・・・カンナちゃんたちも戸惑って・・・

 

ユカ「ううっ・・・感動しました・・・全く持ってその通りです!私一生ついていきます!」

 

フィーア「腕力の面では同意ですね。図に乗ってる傾向があるので良いと思います。」

 

カンナ「よくわかんないけど男を好きにぶっ叩けるの?最高じゃん!」

 

ダメだ・・・この三人・・・

 

生徒会長「というわけで我が校は特殊なカリキュラムを用意している。君たちにはこれを見てもらうよ。」

 

ー正しいSのなり方ー

 

Sに正しいとか正しくないとかあるの!?

 

フィーア・カンナ・ユカ「はーい!」

 

生徒会長「三人ともいい返事だ!ヒサメちゃんも戸惑っているようだが必要なことなんだ!」

 

しょうがない・・・見ないとって・・・あれ・・・意識が・・・

 

sideカゲチヨ

ヒサたちもいないし情報収集しないとな・・・

 

カゲチヨ「あの~今日転入してきたんすけど生徒会長ってどういう人なんすか?」

 

男子生徒「そうだな・・・彼女はすばらしい人だよ。」

 

カゲチヨ「なんか困ってることとかは・・・」

 

男子生徒「そんなのないよ!」

 

本心っぽいし校長が言うほど深刻じゃねぇのか?

 

男子生徒「あ、授業がはじまる!席に着かないと!」

 

そう言って授業が始まろうとしてたんだが・・・

 

男子生徒「どうぞ!」

 

女子生徒「ありがとう!」

 

何で男子が女子の椅子に!?

 

女子生徒「ちょっとアンタいつまでたってるの早く椅子になりなさい!」

 

カゲチヨ「おかしいだろ!」

 

ヒサメ「何騒いでるの?」

 

ヒサも鞭持ってなんなんだよ!?

 

ヒサメ「授業中にさわぐなんてよっぽどお仕置きされたいみたいだね。カゲもさっさと椅子になりなさい!」

 

くそ~演技とは言えやり過ぎだろ・・・・!

 

ユカ「ヒサメお姉さまはやっぱりカゲチヨさんを椅子にしましたか~ラブラブですね!」

 

フィーア「それより足置きはいないんですか?早くしないとこの椅子に鞭を叩き込みますよ。」

 

男子生徒「アヒン!ただいま!」

 

カンナ「それそれ!手が痛くてもそのままだよ~!腕曲げたらフィーアちゃんにお尻をタイキックされるからね?」

 

男子生徒「はいい~!」

 

お前らいきいきしすぎだろ!

 

男子生徒「驚いたかい?僕も最初は戸惑ったから気持ちはわかるよ。」

 

カゲチヨ「最初じゃなくても戸惑えよ。何で皆されるがままなんだよ・・・」

 

男子生徒「そのうち慣れるよ。この学校美人ばかりだし合法的に触れ合えるから割といいんだよね。」

 

女子がドSなら男子はドMかよ・・・

 

ユカ「カゲチヨさんもドMだしいいじゃないですか、敵の拷問にもいつもにやつきながら耐えてるんですから。」

 

あれは虚勢張ってるだけだし快感なんて感じてねぇよ!

 

くそ・・・ヒサに文句言ってやる!そうして一時間耐えたんだけど・・・

 

ヒサメ「カゲ、一時間よく頑張ったね。次もよろしく。」

 

頭なでてくるとかそんなんで騙されるか・・・

 

カンナ「騙されそうになってるじゃん。」

 

男子生徒「あちっ!あちっ!蝋燭はだめぇ・・・!」

 

カンナは何蝋燭プレイにいそしんでんだよ!シディの方はどうなって・・・

 

女子生徒「貴方赴任してきた教師なんですって?前の学校で何をやらかしたの?」

 

シディ「なにもやらかしてないぞ。」

 

フィーア「ふふふ・・・シディさんどこ見てるんですか?私以外の女子なんて見て。変態さんですね。」

 

シディ「変態?俺は狼男だから虫のように形態を変えたりしないが・・・」

 

シディ生物の知識に関しては凄いよな・・・

 

女子生徒「ちょっと!バカにしてるの!?」

 

ダンっ!

 

シディ「すまない、虫を追い払おうとしたら勢いをつけすぎた。」

 

フィーア「あぁ、やっぱりシディさんにはMの方が良い・・・」

 

女子生徒「惚れちゃうからついていっていいですか!」

 

シディ「それはダメだ。」

 

もうアイツは無敵過ぎやしないか!?

 

ユカ「ほらほら!野球拳でどんどんあなたのあらでもない姿がめくれて行きますよ~!」

 

ラリラリの催眠+第八形態

 

強制執行の結界(アブソリュートオーダー・バリア)

 

男子生徒「体が勝手に野球拳を・・・それに脱ぎたくないのに負けたら体が勝手に・・・でもそんな冷めた目で見られたら目覚めてしまう・・・」

 

アイツは休み時間に何やってんだ!っていうか覚の能力あるからズルじゃねぇか!!

取りあえずアイツ等はほっておいてヒサと情報を共有しないと・・・

 

カゲチヨ「ヒサ、話があるんだけど・・・」

 

ヒサメ「ふ~ん・・・」

 

いやふ~んって・・・

 

ガツっ!

 

いてぇー!!ヒールで踏んできた!?っていうか制服なのにヒールなの!?

 

ヒサメ「気安く私に話しかけないで。陰キャ赤メッシュ、どうしても話したいならお願いしますヒサメさまって言いなさい。」

 

はい!?

 

カゲチヨ「どうしちまったんだよ!」

 

ヒサメ「ほら言いなさいよ。」

 

カゲチヨ「お願いします。ヒサメ様・・・」

 

なんかしたがっちまう・・・

もう皆はダメだ!俺一人で解決するしかない!

 

俺は夜のうちに窓から侵入して生徒会に入ると・・・

 

ー正しいSのなり方ー

 

絶対このDVDだー!!

 

そうして翌日には行動を開始した!

 

ヒサメ「ちょっとカゲ!大事なDVDを見る時間なんだから早く椅子になって。」

 

カゲチヨ「何で俺が。」

 

ヒサメ「しつけが足りないみたいだね!」

 

それはこっちのセリフだぜ!

俺はヒサから鞭を奪った!

 

ヒサメ「ちょっと!返しなさい!」

 

カゲチヨ「散々こき使って・・・やり返されるなんて思ってなかったんだろ?」

 

俺はヒサを追い詰めた後男子に呼びかける!

 

カゲチヨ「お前ら!女子に椅子扱いされて本当にうれしいのかよ!?」

 

ユカ「?カゲチヨさん何言ってるんですか?喜んでるじゃないですか?」

 

男子生徒「ユカ様のおっしゃる通り・・・」

 

男子生徒「我らはユカ様の醜きしもべ・・・」

 

ダメだユカと野球拳した奴らは完全に参ってやがる・・・っていうか本当に何しに来たんだよ!

 

カンナ「あーそろそろ依頼果たさないとね。皆、ついてきてくれる?」

 

男子生徒「はっ!カンナ様の名のもとに!」

 

男子生徒「イエスマアム!」

 

ブルゾンち〇みとその付き人みたいになってるけど洗脳されてなくて良かった・・・

 

フィーア「えぇ?これがあるべき姿じゃないんですか!?」

 

フィーアは洗脳がまだ解けてねぇのか・・・

 

男子生徒「俺実は実はおかしいんじゃないかと思ってた。」

 

カゲチヨ「皆で反撃だ!」

 

シディ「どうしたんだ?」

 

カゲチヨ「シディ丁度いいところに!一緒にSになって反撃だ!」

 

シディ「すまない、俺は椅子になるのは遠慮する!」

 

椅子じゃなくてS!

 

シディ「前にも言われたがどういう意味なんだ?」

 

カゲチヨ「取りあえずお仕置きするってことで!」

 

フィーア「シディさんっ!私カゲチヨにおかしいって言われたんです!お仕置きして正気にもどしてください!」

 

シディ「?フィーアはいつも通りだと思うが・・・」

 

フィーア「幸せ―・・・」

 

よし!フィーアは無力化成功!

俺たちは生徒会に乗り込んだ!

 

生徒会長「くっ・・・鞭がきかない!?」

 

女子生徒「そんな・・・」

 

こうして暴動を起こした!

 

生徒会長「男子の結束力がここまでとは・・・」

 

ユカ「ホントウジ虫みたいに湧いてきますよね?」

 

ユカ!お前ホントにどっちの味方だ!?

 

カンナ「カゲチヨ―、言ってた洗脳DVD見つけたよ。」

 

でかしたカンナ!

 

生徒会長「これが平等への一歩・・・のはず?」

 

何?生徒会長も洗脳されてたのか!?

 

副会長「会長!しっかりしてください!これをみて!」

 

カンナ「あれ?スマホの動画もあったんだ。」

 

ヒサメ「副会長さんが犯人だったの!?」

 

ユカ「何だ・・・貴方が同士だったんですね・・・会長が美人過ぎて気づきませんでした・・・」

 

同士って?

 

副会長「その通り・・・Sな女子が好きでたまたまSになるDVDを見つけて買ったら本当になったのでやめられなくなったんです。」

 

同士ってそういうことかよ!!

 

ヒサメ「暴走するところもユカちゃんそっくり・・・」

 

カンナ「ヤバいね・・・」

 

副会長「突破するにはこうするしかないですね!」

 

なっ!ヒサに至近距離で!

 

副会長「どうやらもともとSなカンナさんや催眠を操れるユカさんには聞かないみたいですので!あまり至近距離で見せると効果が強くなるので良くないんですけどね。」

 

ヒサメ「うぐっ・・・私たちを洗脳してたなんていいご身分ですね。自分の立場わかってます?」

 

カンナ「あちゃー・・・男子だけじゃなくて女子も巻き込む女王になっちゃった・・・」

 

副会長「素質ありますね!最高です!」

 

ユカ「ヒサメお姉さまぁああ!私をぶってください!!」

 

誰かこの変態二人を止めろ!!

 

そうして全生徒がヒサに服従を誓ったがDVDを破壊したら元に戻った・・・

 

sideヨ―メイ

 

ヨ―メイ「明日もバイトです・・・ナメクジはいいですね。衣食住に困らないし思考する能力もない・・・ただ生きてるだけでいいんですから・・・」

 

シディ「どんな生物だって頑張って生きている。そういう言い方は感心しないな。」

 

し、シディさん。

 

シディ「お仕置きが必要だな。」

 

えぇええ!?

 

シディ「これがSとカンナが言ってたがあっているのか?」

 

なんて破壊力なんですか!

 

ユカ「なぁああ!何やってるんですか!ヨ―メイちゃんのむち打ちをしたりされたりするのは私です!!」

 

あなたはは少しは癖を隠してください!

 

 

 




ユカの技は吸血鬼すぐ死ぬの野球拳大好きを参考にしました。

―後日談ー

ユカ「友達です森に正体したんですけどいいですよね!」

副会長「よろしくお願いします!!」

クリス「女子好きオーラがぷんぷんしてるんだけど大丈夫?」



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変異天使病事件

sideヨ―メイ

今日は外でぶらぶらしていました・・・

 

ニュース「不良プランダラ―少女の連続不審死の続報です。新たに一人の不審死が発見され・・・」

 

自業自得ですね。私みたいにバレない程度に休んだりすればいいのに・・・

 

異宙人「ねぇ、そこのおねぇさん見つけたよ僕の天使。」

 

sideカゲチヨ

 

ー数日後ー

 

ユカ「はー、最近の連続不審死のせいで私が更生しようと思っていた女の子たちが死んでショックですよ!」

 

そんなことしてたのかよ・・・

 

ヒサメ「ユカちゃん仕事してる・・・?」

 

ユカ「これも仕事ですよ!妖精王の森は福祉や青少年少女の保護や公正にも携わる優良企業なんですよ!」

 

カンナ「ユカの場合は触手でのことが多そう・・・」

 

フィーア「でも案外まともにやってそうなイメージもあるから微妙なところですね・・・」

 

そうだな・・・

 

オーナー「それよりもヨ―メイが何か変なんだ。」

 

シディ「俺も見たぞ。」

 

ボティス「ワシもじゃ。」

 

ユカ「オーナーとシディさんが言うということは本当ですね・・・」

 

ボティス「ワシが全然信用されとらん!!?」

 

日ごろの行動改めたらどうだ?

 

ヒサメ「どんな風に変なの?」

 

カゲチヨ「そういえばこの間ゴミ拾いしてたな・・・」

 

カンナ「あれ幻覚じゃなかったんだ。」

 

シディ「おばあさんの荷物を持っていたぞ。」

 

オーナー「店の手伝いとかしてたし不気味だな・・・」

 

ユカ「皆どんだけ普段のヨ―メイちゃんだらしなく思ってるんですか・・・」

 

カンナ「むしろユカがヨ―メイを美化しすぎなんだよ・・・」

 

そんな風に話してると・・・

 

フィーア「皆さん!お茶を買おうとしてたらヨ―メイが倒れてたんです!」

 

ヨ―メイ「大げさですよ。歩けます。」

 

ユカ「ヨ―メイちゃんんんん!!湯たんぽとおかゆあと病院の用意しないと!」

 

いや重病じゃないんだから・・・

 

ヒサメ「行っちゃった・・・」

 

カンナ「大丈夫かな?」

 

シディ「心配だな。」

 

オーナー「働いてくれるのは嬉しいが背中が痛くなるほど物を運んだり飯も野菜ばかりだ。」

 

ヒサメ「まさか天使病じゃないよね。」

 

ユカ「それはないですね。ハーヴェスターにはお父さんが釘刺してるはずですから。」

 

戻ってきた。

 

ボティス「そうじゃなあやつの釘刺しほど恐ろしいものはないしの。」

 

ユカ「でももし奴らだった場合一人残らず駆逐する必要が出てきますね・・・」

 

シディ「ヨ―メイに感染させたハーヴェスターだけでいい気がするが・・・」

 

フィーア「無駄ですよ。恋に落ちてるユカに理屈は通用しません。」

 

カンナ「フィーアちゃんが言えたことじゃないけどねー。」

 

フィーア「何か言いましたか?」

 

カゲチヨ「喧嘩してる場合じゃねーだろ!」

 

その時だった!

 

ハーヴェスター「助けてくれ・・・妖精王の噂を聞いてきたんだ!アイツがくるんだ・・・」

 

カゲチヨ「どういうことだ?」

 

ハーヴェスター「天敵のプランダラ―が出たんだ!アイツ誰かを天使病に感染させた・・・呼び寄せで俺たちは逆らえないんだ!!」

 

フィーア「天敵ですか・・・」

 

ボティス「プランダラ―はハーヴェスターを食うハーヴェスター、いわば変異種じゃな。人を天使病にするが感染者の翼はハーヴェスターを集めるために使うこやつの言う呼び寄せはそれじゃな。」

 

カンナ「なるほど変異種なら性格がクズでも呼べる可能性が高いね。」

 

ハーヴェスター「あぁ、性格が悪い奴を感染させる・・・」

 

ユカ「ふふふ・・・つくづくヨ―メイちゃんを侮辱する奴じゃないですか・・・シディさんここは私に譲ってくださいよ。どうせ天使病に感染したら死ぬかもしれないんですから。」

 

シディ「わ、わかった・・・」

 

ボティス(もう何も言えんではないか・・・)

 

ものすげぇ殺気・・・

 

フィーア「あのままじゃ元に戻す方法聞き出す前に殺してしまいそうなんで私も行きますね。」

 

カンナ「アーシも、もしかしたらヨ―メイちゃん操られてるかもしれないし能力とか見ときたいじゃん。」

 

ヒサメ「じゃあ私たちがここでハーヴェスターの見張りってことだね。」

 

まぁ、ユカがいれば何とかなるだろ・・・

 

sideユカ

 

やっぱり病室はいなかったので病院の屋上に行くと・・・

 

プランダラ―「全く病院に連れて行かれた時はめんどくさかったけど感染させればこっちのものだ。」

 

ユカ「アンタが悪人を感染させるのは構いませんがその子はダメです。返してもらいましょうか。もうハーヴェスター数匹は食べたみたいですし。」

 

プランダラ―「嫌だよ。僕はもっと食べたいんだから。」

 

フィーア「ひょろひょろな体して何言ってるんですか。その体が枯葉みたいに吹き飛ばされないうちに消えた方が身のためですよ。」

 

カンナ「二人ともボロクソ言い過ぎ・・・」

 

プランダラ―「舐めすぎでしょ!」

 

プランダラ―はいきなり鎌を持って瞬間移動してきましたしかし・・・

 

ユカ「瞬間移動なんて腐るほど見てるんですよ。」

 

フィーア「鎌振るときの殺気を消せてない時点で素人丸出しです。」

 

プランダラ―「何ッ!?」

 

私とフィーアお姉さまは鎌をバックステップで躱し・・・

 

カンナ「やっぱり思った通り腕の力はカゲチヨ以下、なら掴める。」

 

カンナお姉さまが動体視力を使って鎌を掴んだ!

 

プランダラー「しまった!」

 

カンナ「空も飛べるよフレイムパーンチ!」

 

ズガンっ!

 

プランダラ―「げばっ!」

 

予想外のことに虚を突かれたプランダラ―はそのまま屋上のフェンスに激突しました!

 

ユカ「しかしハーヴェスターの変異種といってもさすがに瞬間移動は不自然ですね身のこなしも速い動きをする人のそれではない・・・」

 

フィーア「となるとおそらく・・・」

 

ヨ―メイ「ごめんなさい・・・」

 

カンナ「おぉ、ってことはさっきのが朱の羊の結界術!」

 

フィーア「おそらく応用したものでしょうね。結界の中にいる人を瞬時に移動される能力・・・後衛として優れてるじゃないですか。」

 

ユカ「ヨ―メイちゃんの魅力再発見できちゃった!やっぱり私と結ばれる運命ってことですね!」

 

カンナ「その理屈だとアーシたちもヨ―メイと結ばれることになるけど・・・」

 

プランダラ―「余裕そうに話してるんじゃねーよ!」

 

奴は再び瞬間移動してくるが・・・

 

フィーア「高速移動なら私も心得てるんですよ。」

 

フィーアお姉さまはギリギリまで引き寄せてから躱して腕が伸びきったところを・・・

 

フィーア「ふんっ!」

 

バキッ!!

 

プランダラ―「ぎゃぁあぁ!」

 

コンマ一秒の間に両腕をへし折った!

 

ユカ「これでとどめです!」

 

第八形態+カンナカムイの電撃+九尾の狐の幻影

 

雷龍王の幻影(ライトニング・ミラージュ)

 

バリバリっ!!

 

プランダラ―「うわぁああ!電撃とハーヴェスターたちがやめろぉぉぉお!」

 

カンナ「相変わらずあの技えげつないな・・・」

 

フィーア「早くヨ―メイちゃんの病気解除してください。でないとさらにひどくなりますよ。」

 

プランダラ―「わかった!戻した!助けてえぇええ!」

 

ユカ「フィーアお姉さま嘘付いたらダメです。戻しても解除しませんから。」

 

フィーア「すみません、ユカの怒りを舐めてました。」

 

プランダラ―「あぁぁあああ・・・・」

 

その後奴は顔からあらゆる水を出してこと切れてました・・・

 

sideヨ―メイ

 

ヨ―メイ「迷惑かけてすみませんでした・・・」

 

ユカ「ふふふ・・・ヨ―メイちゃんは私を信じてれば万事解決安心なんですから!」

 

フィーア「ヨ―メイそれよりもさっきの能力なんですか?あんな強そうな能力隠してたなんて今度タッグ組んで皆で戦いましょう。」

 

貴方がバトルジャンキーだから嫌だったんですよ!!

 

カンナ「今度は結界を世界中に広げて皆で世界旅行だー!伝説のエスパーヨ―メイちゃんの誕生だよ!」

 

そこまで広げられませんからね!?もう!三人は賑やかすぎますよ!!

 

 



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ギャルのパシリと恋

ギャルに24時間パシられるの子にオリジナルの名前つけます。


sideカゲチヨ

今日はカンナに呼び出されて屋上に行くと・・・カーストド一軍のギャルがいた・・・

 

カゲチヨ「えっと確かクラスメイトのよしみさんだったけ・・・」

 

よしみ「うん、確かカゲチヨってカンナちゃんと便利屋やってるんだよね?」

 

ん?依頼か?

 

よしみ「じゃあさ、今日一日私のパシリになって!」

 

パシリ!?

 

カゲチヨ「わかりました。」

 

よしみ「マジでやったー!」

 

sideカンナ

 

いや、近くから見てたけど・・・

 

カンナ「何やってるの・・・告るって言うから協力したのに・・・」

 

よしみ「急にその時になったら緊張しちゃって・・・」

 

ヒサメちゃん並に初心だねこの子・・・

 

よしみ「こうなったら今日一日で仲良くなるから引き続き協力お願いできる?」

 

カンナ「別に良いけど・・・」

 

この子はナンパされてたのをカゲチヨが助けたってことで惚れてるんだけど・・・

 

カンナ「実際に助けたのはシディなのに良いの?お礼ならアーシも事情話して言うけど・・・」

 

よしみ「自分で言いたいの!でもカゲチヨってヒサメちゃんと仲いいけどカンナちゃんは私に協力しても良いの?」

 

カンナ「大丈夫!妖精王の森は重婚OKだから。」

 

よしみ(え!?私強制的に住民決定!?)

 

さー!頑張って仲良くなっていこう!

 

アーシは最初のアドバイスをする!

 

カンナ「最初はボディタッチだね!カゲチヨは女子に触ることすら恐れ多いと思ってるから・・・肩もみとかさせて強制的に触らせないとだめかもね!」

 

よしみ「OK!」

 

そうして授業中に・・・

 

よしみ「カゲチヨ!肩揉んで?」

 

カゲチヨ「はい!?」

 

凄い変な声出してる…

 

そうして揉ませてるけど・・・

 

よしみ(私ってば大胆!きゃ~!)

 

自分も照れてどうすんの・・・

 

カゲチヨ「こんな感じっすか・・・?」

 

まぁお互い様か・・・

その後はよしみもカゲチヨを肩揉みしてたしまぁ良いか・・・

 

カゲチヨ「ありがとうございます・・・」

 

よしみ「敬語やめてよ!クラスメートじゃん!」

 

おぉ!さりげなく敬語外させるとは・・・ちょっとアドバイスすれば意外とやるね・・・

 

そして授業の合間にまたアドバイスをする。

 

カンナ「今度は勉強面で押して行くのも良いと思うよ。よしみ頭良いんだし。」

 

よしみ「え?でもカゲチヨって真面目そーだけど?」

 

カンナ「良いからやってみて!」

 

そう言ってよしみをカゲチヨの元に送る。

 

よしみ「カゲチヨー!宿題見せて!」

 

カゲチヨ「やばい!忘れてた!」

 

よしみ「え!席順的に当たるじゃん!私教えてあげる!成績トップ10だから!」

 

カゲチヨ「マジかよ、勉強できるギャルとか最強だな!」

 

よしみ(やったー!カンナちゃんの言う通りになったー!!)

 

狙い通りになったけどカゲチヨが勉強できないの見ても冷めないのは相当な強者だね・・・

 

さて昼休みになったしここから交流を・・・

 

フィーア「カゲチヨ、クリームパンとコロッケパンお願いします。」

 

カゲチヨ「自分で買いに行けよ!?俺依頼でこの子のパシリだし!」

 

フィーア「じゃあその子の分とついでで良いです。何がいいですか?」

 

よしみ「えーと・・・焼きそばパンで・・・あ、これお金!二つ買ってきて!」

 

カゲチヨ「よしみ優しい・・・」

 

フィーアちゃんいつもお金渡さないもんね・・・

 

よしみ「っていうかカゲチヨとごはん食べたかっただけなのに・・・死にたい・・・」

 

カンナ「気にすることないよ同じもの食べれるってだけでも深まる絆もあるし!後でフィーアちゃんには文句言うけど。」

 

ヒサメ「何してるの皆・・・」

 

sideフィーア

 

私は放課後になったのでカゲチヨたちとゲームをしていました。

 

フィーア「はい、とどめです。」

 

チダイ「ぬおー!負けた!」

 

ルイ「強すぎでしょ・・・」

 

カゲチヨ「だー!今度こそいけると思ったのに!!」

 

マチャソ「イカサマじゃ!」

 

アサヲ「いやこれは純粋なテク・・・」

 

ふふふ・・・皆悔しがるといいですよ!

 

カンナ「皆ー!アーシたちも混ぜてくれる?」

 

よしみ「私たちにも見せてー!」

 

?別にいいですけど・・・

 

カゲチヨ(何で!?カンナがこういうの見るのなんてレアだしギャルが何でパシリのゲームを観戦!?)

 

チダイ(これはもはや裏切りなのでは・・・?)

 

アサヲ(なんかずるくね?)

 

皆集中できなさそうですね・・・

 

フィーア「じゃあかわりばんこでやっていきましょう!」

 

よしみ「え!」(カゲチヨとゲームできる!)

 

そうして対戦すると・・・

 

アサヲ「す、すげぇ・・・」

 

ルイ「フィーアちゃんも強いけどよしみちゃんも強すぎでしょ・・・」

 

カゲチヨ「一瞬で負けた・・・」

 

なんと私とよしみちゃんの決戦となりました!

 

フィーア「なかなかやりますね!」

 

よしみ「ま、まぁね・・・」(何でこうなるのー!!カゲチヨと二人で勝ちたかったのに・・・)

 

カンナ(ドンマイ・・・)

 

何でそんな微妙な顔してるんですか?

 

ーその後制限時間が来て引き分けとなったー

 

sideカゲチヨ

よしみ「へ~カゲチヨの部屋ってこんな感じなんだ~!」

 

何で俺の部屋まで!?

 

よしみ「また照れてるの?」

 

カゲチヨ「流石に年頃の女子が男子の部屋に入るってのは良くないと思って・・・」

 

よしみ「ゲームやるって言ったじゃん!」(カンナちゃんに部屋にスマートに入れる女子なら好きと勘違いされやすいってアドバイスされたしもっと仲良くなりたかったの!!)

 

カゲチヨ「わかったよ・・・」

 

集中できない・・・そうしてしばらくたったころ・・・

 

ヒサメ「カゲ―、入るよー!」

 

や、やばい・・・

 

ヒサメ「これいつものお裾分けって何この状況!?」

 

よしみ(そういえば私助けたシディくんやカンナちゃんが料理作ってるとは聞いたけどこんな堂々と・・・私の時はメチャクチャ照れてたのに・・・)

 

よしみ「ごめん帰るね!!」

 

え!?

 

sideカンナ

 

で、動揺して帰ってきちゃったと・・・

 

カンナ「あの二人はあれが普通の距離感だから飲まれちゃだめだって・・・」

 

よしみ「そうは言われてもきついよー!!」

 

アーシたちは電話で話していた・・・

 

カンナ「まだお礼も言えてないんだし言わなきゃだめだよ。」

 

よしみ「うん・・・さっきもカゲチヨから電話来ていきなり帰ったから依頼終了のこと聞くときに心配してくれたみたいだしさ・・・やっぱりお礼はちゃんと言いたい。」

 

カンナ「任せといて!助っ人を呼んで最高のムードにしてあげる!」

 

よしみ「お願い!」

 

sideよしみ

 

アー・・・緊張してきた・・・

 

カゲチヨ「話って何だよ・・・」

 

よしみ「実は・・・これ!お弁当今日はあるっていうから手作りでビターチョコ使ったクッキー作ってみたから食べて欲しくて!」

 

カゲチヨ「そ、そうなのか・・・っていうか何でお弁当持ってるって・・・?」

 

よしみ「えっと・・・カンナちゃんがシディさんが張り切って作ってたって聞いたから!」

 

カゲチヨ「そうなのか・・・スゲー嬉しい、ありがとう。」

 

よしみ「それでさ・・・私・・・」

 

~♪~♪(エリーゼのために)

 

何でこの曲!?カンナちゃんチョイス古風すぎ!

 

カゲチヨ「何だこの音・・・?って空がいつの間にか満点の星空に!?」

 

今学校で昼ごはん時なのに場違い感が凄い!

 

カゲチヨ「これはまさか・・・!」

 

やばい・・・

 

カンナ「ちょっと!幻影仕掛けの太陽でムードのある風景は頼んだけど夜景は早すぎでしょ!」

 

ユカ「カンナお姉さまこそエリーゼのためにっていつの時代の人間ですかって・・・」

 

カゲチヨ「何やってんだお前ら・・・」

 

終わった・・・

 

カンナ「えーとあの、実はこれも依頼でね。よしみがカゲチヨにお礼言いたいっていうから雰囲気づくりしてたんだよ。」

 

カゲチヨ「明らかにチョイスミスってるだろ・・・」

 

よしみ「ごめんね・・・でも本当に嬉しかったからさ、伝えたかったんだけど照れて言えなくなっちゃって・・・」

 

私は覚えてるか分からなかったし好意のことは隠して全部言った・・・

 

カゲチヨ「そうだったのか・・・っていうか助けたのはシディなんだしシディに言った方が良いんじゃ・・・」

 

よしみ「それでも助けを求めてるのに気づいてくれて嬉しかったから。ありがとう。」

 

やっといえた・・・

 

よしみ「そういえばシディ君とカンナちゃんにお弁当作って貰ってるみたいだけどヒサメちゃんも作ってるの?」

 

カゲチヨ「いやないない!料理の腕壊滅的だから!十年たってもできねーって。」

 

カンナ・ユカ(自然と笑顔になってる・・・無自覚って怖い・・・)

 

やっぱりヒサメちゃんのこと話してるときが一番笑顔か・・・敵わないなぁ・・・

 

よしみ「それでなんだけど私も料理の腕上げたいからたまにでいいから食べてくれる?」

 

カゲチヨ「?別にいいけど・・・」

 

今はこれくらいが精いっぱいかな?

 

sideカゲチヨ

 

カゲチヨ「全く・・・お前ら茶々入れすぎなんだよ。」

 

俺は余計なことした二人を叱る。

 

カンナ「茶々ね・・・ホント無自覚って怖いわ。」

 

ユカ「カゲチヨさんってホント罪ですね。」

 

いきなりなんだよ!?

 

 

 

 

 

 

 



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洞窟を探検

sideカゲチヨ

カンナ「番号!」

 

シディ「1!」

 

ヒサメ「2・・・」

 

フィーア「3・・・」

 

カゲチヨ「4・・・」

 

カンナ「皆声が小さいよ!」

 

いや何で番号言わされてるんだよ!っていうかこの冒険家みたいな帽子はなんだよ!

 

カンナ「この間シディとインディージョーンズを見たの!」

 

ヒサメ「確か冒険ものだよね・・・」

 

フィーア「考古学者のジョーンズ博士が世界中を冒険する話ですよね。」

 

カンナ「その通り!オカルトっぽい話も出てきて面白いんだ!だからカレコレ屋も異宙の未知の場所を探検してガイドするツアービジネスにも手を出していく必要があると思ったわけ!」

 

また影響を受けてた・・・

 

ヒサメ「危険じゃない?」

 

シディ「冒険楽しみだ!」

 

フィーア「シディさんがキラキラした目をしてるので私は良いですけど・・・」

 

カゲチヨ「大体異宙もだいぶ観光化が進んでるからそうそう未知の場所なんて・・・」

 

カンナ「そうなんだよね・・・ここも普通に登山道があるだけの普通の山だし・・・」

 

ん・・・なんか登山道のはずれに見えるのって・・・

 

フィーア「都合よく洞窟がありました!」

 

カンナ「よし!冒険だね!」

 

カゲチヨ「いやこういうのは四人で行った方が良いんじゃ・・・」

 

フィーア「私も蝙蝠とか毒虫はごめんですよ。」

 

カンナ「こういうところはお宝がつきものなんだよね。」

 

え!?

 

カンナ「さぁ!皆番号!」

 

カゲチヨ・フィーア・シディ「1!」

 

ヒサメ「急に凄いやる気出してる!!」

 

sideヒサメ

 

カンナ「皆、迷わずついてきてね。」

 

シディ「そうだな。」

 

いや何でカンナちゃんシディにおぶられてるの!

 

カンナ「アーシは隊長だよ。一番偉い人は家来の後ろを歩くものなの。」

 

カゲチヨ「王様はな!」

 

フィーア「シディさんも間に受けないで良いですから!」

 

ヒサメ「こういう時体長は前って相場が決まってるでしょ・・・」

 

そうして私たちは歩いてたんだけど・・・

 

カゲチヨ「はっ!上を見ろ!」

 

カゲが何かを見つけたので上を見てみると・・・

 

シディ「蛍光灯がついてるな・・・」

 

フィーア「しかもLEDですね・・・」

 

洞窟に!?っていうか・・・

 

ヒサメ「自然の洞窟にしてはおかしいんじゃ・・・?」

 

カンナ「長い年月をかけて自然と出来上がったものなんだよ・・・」

 

蛍光灯は自然と出来上がらないでしょ・・・

 

フィーア「隠された場所に自動ドアを見つけました!」

 

シディ「それにその横にビルの下にあるプレートも見つけたぞ!」

 

定礎って書かれてるやつ!!

 

カンナ「こんなものまでできてるって自然ってすごいなー!」

 

カゲチヨ「っていうかこれ絶対最近出来た施設だろ・・・」

 

カンナ「施設って言わないでよ!これは長い年月をかけて自然と出来た洞窟なの!」

 

ヒサメ「自然とこんなものできないでしょ!」

 

カンナ「いやー!自然の力って凄いよね!」

 

フィーア「ダメですね、冒険した過ぎてここが最近出来たものだと認められないみたいですね。」

 

カンナ「よし!このガイド付きの歩く歩道とエスカレーターに乗って先を進もう!」

 

蝙蝠異宙人「こちらから地下二階となりまーす!」

 

駅かな?空港かな?

 

sideカンナ

 

この後も様々な危険に相対することになった・・・

まずは古代人の残した謎の壁画・・・

 

カゲチヨ「非常口のマークだな。」

 

誰かが仕掛けた罠!

 

ヒサメ「画鋲が落ちてたよね。」

 

あと別の道を進むと鉱石をツルハシで掘る人を見つけた!

 

フィーア「最新式の機械でほってましたよ。」

 

更にはロッカーのようなものまであった!

 

シディ「おそらくさっきの従業員のものだな。」

 

さらには警備の異宙人もいてまさに天然の要塞といっていい・・・

 

カゲチヨ「カンナ!現実を見ろ!」

 

ヒサメ「もう明らかに洞窟じゃないよ!」

 

わかってる!

 

カンナ「でもこれはなんなの!もしかしたら地底人の国かもしれないんだよ!ワクワクしてこない!?」

 

シディ「確かにそうだな・・・」

 

フィーア「あの鉱石も気になりますし先を急ぎましょう!」

 

じゃああの扉を開けて先に進もう!

 

カンナ「行って!カゲチヨ隊員!」

 

カゲチヨ「結局不死身の俺かよ!じゃあ行くぞ。」

 

ガラッ!

 

クリス「あれ?このオリハルコン鉱山の事務所お前たちに教えてたっけ?」

 

ユカ「お姉さまたち来てたんですね!」

 

ヨ―メイ「助けてください・・・」

 

まさかのお父さんたちの事務所だった!!

 




カゲチヨ「警備の人たちに顔パスされた時点で気づくべきだったな・・・」

フィーア「そうですね・・・」

カンナ「オリハルコン硬っ!」

ヒサメ「これを武器に混ぜて自警団の人たちとかに持たせてるんだよね・・・」


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呪いのツボ

sideカゲチヨ

今回の依頼人は中年の女性だった・・・

 

依頼人「わ、私・・・霊に憑りつかれてるんです・・・」

 

ヒサメ「お、お化けってことですか・・・?」

 

カンナ「ぜひ詳しく!」

 

カンナ・・・目をキラキラさせんなよ・・・

 

カゲチヨ「今回は除霊をしてほしいって依頼ですか?」

 

シディ「俺たちに除霊なんてできないぞ…」

 

カンナ「そういうのはヤヨイちゃんとかの専門だしねー・・・」

 

依頼人「いえ、正確には人探しをしてほしいんです。」

 

依頼人の話では数か月前に旦那が会社にクビを宣告されてしまいパニックになったところに子供の大けがが重なったので友人に相談すると悪霊が原因と言われて友人の入っている霊能倶楽部のグッズを買うと旦那が再就職して子供の調子が良くなったので信じたらしいがいきなりグッズを売っていた会社が老朽化で建物が崩れてしまったようだ。

 

依頼人「グッズを買えなくなってから体がきしむようになってひゃひゃひゃという怪しい笑い声も聞こえるようになったんです。だんだんと痛みも強くなっていてすっかり昼夜逆転してしまったんです・・・」

 

カンナ「それは悪霊が原因ってこと?」

 

依頼人「はい、夫が調べてくれたんですが10年前ある村で同じ症状が多発したらしいです。痛みが大きくなって最後は死に至るようです。そんなとき異宙人の救世主が現れ悪霊をツボに封印したらしいです。そのあと被害はなくなったみたいです。」

 

ヒサメ「つまり人を探して欲しいっていうのは・・・」

 

依頼人「はい、その悪霊を封印した異宙人を探して欲しいんです。」

 

フィーア「まぁ、異宙人の寿命は人間より長いですし生きてる可能性は大きそうですね。」

 

そうだな・・・

 

カゲチヨ「わかりました。その依頼引き受けます。」

 

sideカンナ

 

そうしてアーシたちは被害のあった村に行って聞きこみしたんだけど情報は得られなかった・・・

 

けど村人の中に悪霊に憑りつかれても生き残った人が一人いた。

 

カンナ「んーこの方法だとだめかな・・・」

 

フィーア「悪霊を移す方法ですもんね・・・」

 

カゲチヨ「・・・」

 

またなんかやるつもりだね・・・

 

sideカゲチヨ

 

俺は依頼人を呼び出して方法を教える。

 

依頼人「それならお願いします・・・」

 

俺は塩を掛けた。

 

悪霊「きゃきゃきゃ!」

 

依頼人「今、悪霊みたいなのが・・・」

 

カゲチヨ「上手くいってよかったっす。でももう霊感商法なんて頼らないでください。」

 

依頼人「え・・・?」

 

カゲチヨ「旦那さんが再就職できたのは旦那さんが家族のために頑張ったからです。息子さんの怪我だってリハビリを頑張ったから。これからは家族に頼った方が良いですよ。」

 

依頼人「そうですね、もう懲りました・・・」

 

そう言って依頼人は去っていったんだが・・・

 

カンナ「やっぱり自分に移してた・・・」

 

カゲチヨ「カンナ・・・」

 

バレてたのかって・・・!

 

カンナ「ほら。さっさと病院行くよ。」

 

カゲチヨ「は!?病院?」

 

病院に向かうと他の皆もいた。

 

フィーア「方法聞いたら何かするとは思ってましたけど案の定でしたね・・・」

 

ヒサメ「もう!聞き込みしてなかったらどうなってたと思ってるの!あれは寄生虫なんだよ!」

 

寄生虫?

 

シディ「塩が苦手みたいで鳴き声は笑い声に聞こえるらしい。」

 

ヒサメ「あれは痛覚を刺激する寄生虫だったの。塩を掛けると他の人に移るみたい。」

 

フィーア「もう特効薬が開発されたらしいですけどおそらく昔の話は医術が得意な異宙人が寄生虫を能力で摘出してツボに封じ込めたんでしょうね。」

 

そうだったのか・・・

 

カンナ「ということで注射頑張ってねー!」

 

カゲチヨ「了解・・・」

 

ヒサメ「もっと頼ってね。」

 

わかりました・・・

 

カゲチヨ「でもなんでそのツボは封印が解かれてたんだ?」

 

フィーア「会社の人が偶然持ってきたのがそのツボでそれのレプリカを売ってたら会社が崩壊してツボが壊れたみたいですね。」

 

そうだったのか・・・

 

シディ「まさに因果応報だな・・・」

 

シディの言う通りの事件だったな・・・




カンナ「ここでスペシャルニュース!なんとまたPIXIVの黒い幻想さんとの長編コラボが決まりました!」

フィーア「それはめでたい!それで内容は!?」

カンナ「なんとユカがまた楽園計画を掲げゼノン世界の有情解放戦線壊滅に向けて進行を開始したの!しかも今度はゼノン世界のカゲチヨに惚れ薬を使ったの!」

フィーア「マジですか・・・」

カンナ「しかもゼノン世界のカレコレ屋とアーシたちカレコレ屋。そしてゼノンとセツナ以外の皆は悪魔のザカムの錬金術で用意した武器を装備させて男の死体をグレモリーの生物改造能力で操作した兵士たちが足止めされている!でゼノン世界の夜の草原で決戦を迎える!しかも護衛は女好きの雪女ユキネと痛みを感じない吸血鬼グラスと強敵ぞろい!」

フィーア「燃えるバトルですけど大丈夫ですかね・・・」


noside
そして戦いの火蓋は切って落とされたのだが・・・

ユキネ「あらあら、セツナちゃんの力でもどうにもならないわね。汚らしいハエをサクッと片付けて条件通りヒサメちゃんたちとお楽しみね。」

カンナ「ヒサメちゃんから聞いてたけどヤバすぎでしょ・・・」

セツナ「氷の能力じゃ敵わない・・・」

ゼノン「くそっ・・・毒も凍っちまうじゃねぇか・・・」

カンナとゼノン、セツナによるユキネ攻略は大苦戦となる・・・

さらには・・・

カゲチヨ「くそっ・・・どんだけ強化されんだよ・・・」

ヒサメ「流石はオリジナル・・・もうカゲチヨの数倍は血を飲んでるのに凄い力をコントロールしてる・・・」

フィーア「痛みを感じないうえに夜だからすぐさま再生・・・苦戦確定ですね・・・」

妖精王世界のカゲチヨとグラスの血液強化合戦。
そして・・・

ユカ「さぁ、これでもうわかったんじゃない?ゼノン世界のヨ―メイちゃん。貴方に有情解放戦線なんていらない!ずっとカレコレ屋に入ればいいんですよ?シディさんも膝を屈すればカゲチヨさんは元に戻しますよ?ね、カゲチヨさん?」

カゲチヨ(ゼノン)「はい!ユカさまは優しいので!」

ヒサメ(ゼノン)「カゲ!もとに戻って!!」

シディ(ゼノン)「カゲチヨ・・・最初にあったころと同じだな・・・」

シディ「ユカ・・・答えは自分で見つけるものなんだ・・・!」

ヨ―メイ(ゼノン)「カゲチヨさん・・・シディさん・・・」

ヨ―メイ「ユカさん!流石に異世界に入れ込みすぎです!」


果たしてゼノン世界の有情解放戦線はどうなってしまうのか!
そして男絶滅のカウントダウンのストップボタンは無事に押されるのだろうか!
ゼノンコラボお楽しみに!!


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コラボ後編楽園計画再始動と決死の総力戦

黒い幻想さんとのコラボです。
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=19571661


sideヤヨイ

私はアサルトホーネットの突進を鉄扇で受け止めて・・・

 

ヤヨイ「ふっ!」

 

アサルトホーネット「ぬお!やるな・・・」

 

奴はそのまま吹き飛んだと同時に・・・

 

ゼクス「もらった!」

 

ガブガブっ!

 

アサルトホーネット「ぐうう!」

 

ゼクスさんの呼び出した犬によって噛みつかれました!

 

アサルトホーネット「やるな・・・だがこれならどーだ!」

 

奴は蜂特有の動きに針の突きを活かした動きで攻撃してきました!

 

ゼクス「これでどうだ!」

 

ゼクスさんが風で動きを止めようとしますが・・・

 

アサルトホーネット「波乗りの様に舞ってやるよ!」

 

ホーネットはひらりひらりと風の流れを呼んでしまいます!

 

ジャック「ならこれだな!」

 

なんとジャックさんが魔術で出したのは蜂蜜!

 

アサルトホーネット「ぐお・・・なんだ引き寄せられる・・・」

 

そうか!スズメバチと同じならミツバチを襲う習性があるからミツに引き寄せられてるんですね!

 

そして私たちはこの隙にブレイクして・・・

 

ゼクス「これで・・・」

 

ヤヨイ「とどめです!」

 

狐火に突風を織り交ぜた攻撃で奴を壁に叩き付けました!

 

アサルトホーネット「ぎががが・・・」

 

よし!これで倒せました・・・

 

sideミナヅキ

 

私たちはヘルタイガーと戦うことになったんだけど・・・

 

 

ヘルタイガー「ぐぁあぁあ!」

 

ズバっ!

 

エマ「ひょえぇええ!」

 

サトウ「爪が結構鋭いな!」

 

ヤブリ「突進のスピードがやばいな!」

 

エマ「このままだと皆ステーキみたいに食べられちゃいますよ!」

 

何か作戦を・・・

 

サトウ「だぁあ!まどろっこしい!こういうのは真っ向から行った方が活路があるってもんだぜ!」

 

ちょ・・・サトウ!

 

ヘルタイガー「はっ!貰った!」

 

ヒュン!

 

ヘルタイガーの爪が振われようとしたんだけど・・・

 

サトウ「フィーアの手刀に比べたら遅ぇ!」

 

ガシッ!!

 

ヘルタイガー「な、何っ!振る前に掴まれただと・・・」

 

ヤブリ「ホントお前ガッツがすげぇな!」

 

でもそのガッツに答えなきゃ!

 

ミナヅキ「毒沼・・・」

 

ヤブリ「爆弾連発!」

 

エマ「どりゃぁあ!」

 

三人の同時攻撃で・・・

 

ヘルタイガー「ぐふっ・・・」

 

ミナヅキ「なんとか沈黙完了・・・」

 

エマ「腰抜けたので少し休憩を・・・」

 

ヤブリ「だらしねーな・・・」

 

サトウ「あとは任せるしかねーか!」

 

sideフィーア

 

さぁ!今回も一気に決めますよ!

 

アハト「早く決めないと僕の羞恥心が限界だからね・・・」

 

グラビティビートル「ならば潰れるがいい!」

 

その名の通り重力の塊をぶつけてきますか!

 

フィーア「ならその塊を避けてあげます!」

 

ヤマ「おぶってるのによく動けるわね・・・」

 

グラビティビートル「まだまだ序の口よ!今度は周りの物も巻き込む全方位攻撃だ!」

 

フィーア「上等です・・・ミックスブレイク・・・」

 

ピュア「頭にヴァルキリーのような羽と腕に麒麟のような鱗が・・・」

 

そしてこの攻撃に対する解は・・・

 

フィーア「全部両断してやります!」

 

アハト「重力の塊を手刀で切っちゃった・・・」

 

フィーア「アハト君、舌噛まないように。」

 

グラビティビートル「消え・・・!」

 

がっしゃぁあん!!

 

ふぅ・・・やっぱり訓練してても初めてだと疲れますね・・・

 

アハト「なんとか腕振ったけどほとんどフィーアのスピードあってこそだったよ・・・」

 

ヤマ「後はユカだけね。」

 

sideハツキ

 

エレナマズン「では電撃でビリビリや~!」

 

ハツキ「くっ・・・ヒサメさんほどじゃないにしても厄介ですね・・・」

 

スズキ「結界でガードしてるがいつまでもつか・・・俺が少しの間だけ電撃を避け続けるからなんとか能力で隙を作ってくれ!」

 

そういうとスズキさんは結界から出ていきました!

 

エレナマズン「おぉ!潔いいな!兄ちゃん!男たるものそうでないとな!大阪弁を使うものとして尊敬したる!」

 

スズキ「ありがとよ!」

 

スズキさんは電撃の隙間を縫って蹴りを入れますが敵も凄まじく蹴りに合わせて尻尾の一撃で相殺します!

 

ハツキ「あのタイプには言霊は効きにくい・・・玄武の特性・・・そうだ!」

 

一か八かです!

 

エレナマズン「兄ちゃんこのままじゃ膠着して疲れたらそっちがふりやって・・・なんや!いきなり地響きが・・・」

 

ハツキ「これでどうですか!」

 

エレナマズン「ぬおおお!地割れか!」

 

ブレイク状態で地割れを起こしました!身動きがとりにくくなった!

 

スズキ「おらよ!!」

 

エレナマズン「ぐおおおお!あっぱれや・・・悪くない勝負やったで・・・」

 

そっちもなかなかのものでしたよ・・・

 

sideクリス

 

さぁさぁお立合い!

 

クリス「ボティスの新しい力で二つとも一気に片付けられるよ!」

 

カゲチヨ(妖精王)「どういうことだ?」

 

さてさて、シディとヒサメがユカに気を取られてるうちに・・・

 

ボティス「分かっておるわ・・・」

 

そうしてボティスが目を閉じた次の瞬間には・・・

 

ズガンっ!

 

ユカ「何ですかぁあ!?」

 

シディ「あの人が素早くなった!」

 

ヒサメ「しかも凄い動き・・・」

 

そしてボティスがフィーアのような華麗な身のこなしで素早く二匹の使い魔を転倒させた!

 

ゼノン「どういうことだ?あれ明らかに時間加速じゃねぇだろ・・・」

 

クリス「ピンチの時に備えて特訓させてたんだけど一秒間の動きを24分割したイメージを頭の中で作って動きをトレースして実行させてるんだ。」

 

カゲチヨ「時間関係にしてもとんでもねぇな・・・」

 

クリス「後は俺が一気に決めるさ!」

 

霊槍第六形態 神樹の鎧

 

クリス「能力の多さで勝負は決まらないんだよ!」

 

ユカ「お父さんの動きは読めて・・・あれ・・・」

 

ボティス「残念じゃったの。儂にふれたものにも効果が付与されてできなければ一秒フリーズじゃ。」

 

俺とボティスのコンビネーション技でとどめだー!!

 

ズガンっ!!

 

カゲチヨ(ゼノン)「きゅ~・・・」

 

ヒサメ(ゼノン)「うぎゅー・・・」

 

使い魔も解除されて融合も見事解除されたか・・・

 

クリス「ボティス、ナイス!」

 

ボティス「ちゃんと肉を用意しておけよ!」

 

カンナ「ボティスさんお手柄ですよ!」

 

シディ(ゼノン)「カゲチヨ、ヒサメ大丈夫か!」

 

ゼノン世界の方のシディは駆け出して行ってしまった・・・

 

ユカ「まだ終わったわけでは闇時の衣を出せば・・・」

 

ヨ―メイ(妖精王)「ユカさん、もう終わりですよ。」

 

すーっ・・・

 

ヨ―メイの結界にユカは閉じ込められていった・・・

 

ゼノン「ヨ―メイちょっと怒ってたような・・・」

 

セツナ「まさか領域?」

 

どんなんかわからないけど勝てる領域ってことだよな・・・

 

sideユカ

 

これって・・・なんかギロチンに囲まれた結界にいるんですけど・・・

 

ユカ「っていうかヨ―メイちゃんその羊の式神って・・・」

 

ヨ―メイ「ヤヨイさんに教えてもらって獏の能力で夢の中で構築したものを具現化したもの、名前はジャッジです。さぁ裁判を始めましょう・・・」

 

あれ、攻撃できない・・・

 

ヨ―メイ「結界内ではあらゆる暴力が禁止で罪をユカさんが黙秘、自白、虚偽陳述を含む否認を怠ってください。式神から有罪判決が出ればペナルティを出します。」

 

ジャッジ「ユカは男性の死体を改造して動かして襲わせている疑いがある・・・」

 

それはえーっと・・・

 

ユカ「確かに掘り起こしたかもしれないけど能力は突然現れた悪魔が私の知らないところでかけたもの!」

 

だから無罪で!

 

ヨ―メイ「証拠写真はユカさんと立っている死体の男の写真ですね・・・悪魔が映ってないないですし掘り起こしたと証言したら無断なので結局罪に問われてしまいますよ。」

 

しまった・・・

 

ジャッジ「有罪、没収!」

 

ユカ「ヤバい・・・能力が一時的の使えなくなってる・・・」

 

ヨ―メイ「反省・・・してくださーい!!」

 

馬鹿デカい木槌が・・・

 

カキ―ン!

 

ユカ「やられましたぁあ!!」

 

noside

 

こうしてユカは最後は妖精王世界のヨ―メイに惨敗して・・・

 

ユカ「ひいいい!男の絡みを描くなんて地獄ですぅう!!」

 

カゲチヨ(妖精王)「BL本を書かせる罰がここまで効くとは・・・」

 

ヨ―メイ「最初からこうしておけばよかったですね・・・」

 

クリス「数か月書いてもらうからね!」

 

ユカ「ひぃいん!!」

 

BL本を書くのと雑用を数か月やらされることとなった・・・

 

 

 

 

 

 




ミナヅキの技はゼノンさんのリクエストにあった奴です。
ボティスの技は呪術廻戦の投射呪法です。

ヨ―メイの領域のモデルは呪術廻戦の日車の誅伏賜死です。


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薬草を食べよう!

今日は黒い幻想さんのアイテムを使います。
コラボでの後日談みたいなものになります。


sideカゲチヨ

今日はタナトスのテストとしてRPGの世界にやってきた!

 

カゲチヨ「シディがいるからドンドンモンスター倒せるな!」

 

ヨ―メイ「ゲームだったら補正かかるレベルですね!」

 

俺たちはガンガン敵を倒して楽しんでいた!

 

ヒサメ「やっぱりカゲもヨ―メイちゃんもこういうの好きだよね。」

 

フィーア「シディさん頼りなのもらしいっちゃらしいですけど・・・」

 

カンナ「まぁ、この前のユカの件でお父さんからのお詫びみたいだしいいんじゃない?」

 

シディ「見てくれ皆、あんなところにデカいドラゴンがいるぞ!」

 

シディがドラゴンを見つけた!

 

フィーア「こういう時はどうすればいいんでしょうか?特攻?」

 

何でだよ!?戦時中でももっと考えてるぞ!

 

カゲチヨ「まず戦闘前に体力を回復しておかないと・・・」

 

ヨ―メイ「この世界ではHPはありますからね!」

 

カンナ「ホントだ・・・アーシは体力は33減ってるから薬草2本だね。」

 

ヒサメ「別に一本でいいと思うけど・・・」

 

フィーア「無駄遣いしないでくださいよ・・・」

 

カンナ「いいじゃん!万全を期しても損はない・・・・ぶっー!!!」

 

ヨ―メイ「ぎゃぁあ!薬草がかかった!!」

 

なんとカンナが突然薬草を吹き出した!

 

カゲチヨ「どうしたんだよ!」

 

シディ「カンナ、流石に汚いぞ・・・」

 

カンナ「まっっずい!薬草がクソマズイんだよ!!」

 

ヒサメ「だからっていきなり吹き出さないでよ!」

 

フィーア「でもヨ―メイちゃんの体力もちょっとだけ回復してますね。」

 

ヨ―メイ「だからって嫌ですよ!こんな回復の仕方!」

 

カゲチヨ「でもカンナはもう一本食べないと・・・」

 

カンナ「嫌だよ!こんなまずいの食べれない!!」

 

ヒサメ「これ使うのは食べるであってるんだよね・・・?」

 

道具屋のおじさんはそういってし実際に回復してるからそうなんじゃねーか?

 

カンナ「っていうか凄いしんどい・・・アーシ毒の状態異常に掛かってる気がする・・・」

 

フィーア「ステータスには書いてませんしヒュドラみたいに毒まき散らす生物もいませんよ?」

 

 

カンナ「いやけだるいしなんか状態異常にはかかってるよ。自分の体は自分が一番知ってるしステータスなんてあてにならないでしょ。」

 

ヒサメ「そんな健康な人が医者の診断蔑ろにするようなセリフ言ったらダメでしょ・・・」

 

カンナ「良いから毒直すもの頂戴。」

 

シディ「うむ。毒消し草ならあるぞ!」

 

カンナ「・・・・・やっぱりいいや。」

 

ヨ―メイ「いうと思ってましたよ。」

 

ヒサメ「でも毒消し草は美味しいかもよ!」

 

フィーア「よし!この際だから色々カンナちゃんにたべさせてマズイものと美味しいものを知っておこう!」

 

カンナ「えぇええ!」

 

sideカンナ

 

ヒサメ「じゃあまずは毒消し草からだね!」

 

ちょ!まだやるって言ってないんぐんぐ・・・

 

カンナ「ぐはっ!」

 

ヨ―メイ「ステータス画面にテンション低になってる・・・」

 

カンナ「もう冒険なんていいからファミレスでこの腐った味覚を洗浄したい・・・」

 

もう嫌だ・・・

 

カゲチヨ「露骨にテンション下がってる!」

 

ヨーメイ「なんかいいアイテムありませんか!」

 

フィーア「今あるのは・・・毒草と高級薬草、まずそう、ほうれん草くらいですね。」

 

なんでほうれん草が・・・

 

フィーア「じゃあほうれん草で口直ししてください。」

 

もぐもぐ・・・

 

カンナ「無だね、味付けのないほうれん草は無だね。」

 

せめてお浸しにして醤油が欲しい・・・

 

ヨ―メイ「じゃあまずそういってみましょう!」

 

いや!なんでそんなの・・・

 

ヒサメ「こういうのに限ってゲテモノ枠でいけるんだよ!」

 

じゃあヒサメちゃんが食べて・・・もぐんぐ・・・

 

カンナ「美味しい!!料理しなくても行ける!!」

 

カゲチヨ「マジかよ!テンション低も治ってる!」

 

ほ、他の草も食べてみよう!

 

シディ「なら高い高級薬草を食べてみてくれ!」

 

よーし!もぐもぐ・・・

 

カンナ「まっ!!」

 

がくっ・・・・

 

ヨ―メイ「気絶しちゃいました!!」

 

フィーア「HPは回復してるのに!!」

 

もういいよ!

 

カンナ「何でまずそう以外こんなにまずいの!こうなったらアーシが薬草料理を開発してやる!」

 

sideヒサメ

 

カンナちゃんの料理・・・どんなのにするんだろ・・・

 

カンナ「まずは薬草を炒めて酒を少々・・・さらにこの木の実を入れる!」

 

ヨ―メイ「力の最大値があがる力の木の実ですよ!」

 

そんなの料理に関係ないでしょ!

 

カンナ「力が欲しければ筋トレとプロテインでしょ!フィーアちゃん!」

 

フィーア「その通りです!」

 

ヒサメ「っていうかお酒も教会で作ってる神酒じゃん!」

 

カンナ「宗教で飲み物を高額で売りつける人たちをアーシは信頼しない。」

 

まぁ、怪しんだ方はいいかもね・・・

 

カンナ「そしてあとは香辛料を少々いれれば・・・完成!薬草の炒め物!お待ちどう!」

 

さてお味は・・・

 

カンナ以外「まっ・・・・!」

 

やっぱり素材が悪いと料理人が凄くてもダメなんだね・・・

 

カンナ「よし、武器として使おう。」

 

カゲチヨ「いいかもな!」

 

うん、そうした方がいいかも・・・



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カッコいいアクションをみせたい?

sideカゲチヨ

俺は用事が終わってカレコレ屋に入ると・・・

 

フィーア「ほあちゃあ!」

 

カゲチヨ「うおっ!!」

 

フィーアが突然回し蹴りを寸止めだが放ってきた・・・

 

カゲチヨ「何すんだよ!」

 

フィーア「すみません、ちょっと体が鈍っていたので稽古してたんです。」

 

だからっていきなり回し蹴り打つなよ・・・

 

フィーア「サボっていたら強くはなれないんです!私はブルース・リーみたいになりたいんです!」

 

ヒサメ「何それ?」

 

カンナ「確かカンフー映画の伝説的なスターで映画だけでなくてジークンドーていう武術を作るほど現実でも達人だった男だよ。」

 

カゲチヨ「確か作品には燃えよドラゴンとか死亡遊戯とかがあるよな。」

 

フィーア「他にもドラゴン危機一髪やドラゴン怒りの鉄拳、主役じゃないけどグリーホーネットでも活躍してて・・・」

 

シディ「詳しいな・・・」

 

シディと同じくらい好きそう・・・

 

フィーア「ともかく、鍛えてはいるんですけど最近は相手が特殊な状況ばっか作ってくるのでなかなかアクションの見せ場がないんですよ。ほとんど能力で片がついてしまうので・・・」

 

ヒサメ「いいことじゃん。」

 

ユカ「大変です!オーナーとヨ―メイちゃんが隣町の道場に攫われました!」

 

はっ!?

 

フィーア「待ってました!」

 

不謹慎だからやめろ!

 

sideヒサメ

 

なんか高い塔がそびえたってる・・・

 

カゲチヨ「いかにも中華風の悪い奴が出そうな雰囲気だな・・・」

 

フィーア「この学校にヨ―メイとオーナーが囚われている!行きますよ!」

 

フィーアちゃんがそう言ったときだった!

 

悪役「なんだぁ?てめぇら!」

 

辮髪の男が現れた!

 

シディ「貴様らがヨ―メイとオーナーをさらったんだな!」

 

カンナ「早く返して!」

 

悪役「あぁ、あのゴスロリと色っぽい女はこの建物の最上階にいるぜ?」

 

よし!私が飛んでいけば・・・

 

悪役「ただし!この建物の周りは異宙の能力は使えない!そして塔にいる刺客を一人倒して上っていかなければだめなのだ!」

 

そんな・・・

 

カゲチヨ「何でそんな一人ずつなんて面倒な設定なんだよ・・・」

 

悪役「一対一じゃないと卑怯だろ!」

 

意外とまとも!!

 

カンナ「さらった時点で卑怯な気もするけど・・・」

 

悪役「頭突き、噛みつき、ドーピングは禁止!勝っても負けても最後は握手!正々堂々やろうな!」

 

ヒサメ「良い人たちなんじゃない!?ここの人!?」

 

フィーア「一階ずつ配置された敵を倒していく仕掛け・・・まるでブルース・リーの遺作死亡遊戯のようですね・・・こういうのを待ってましたー!!」

 

だからやめなって!

 

悪役「さぁ!この五十重の塔を上っていけ!」

 

ん?ってことは・・・

 

ヒサメ「50階まであるの!?」

 

カンナ「フィーアちゃん!やっぱり作戦を立てた方が良いんじゃ・・・」

 

フィーア「ブルース・リーは言ってました・・・考えるな感じろって・・・だから何も考えず正面から行きます!」

 

シディ「うむ、相手も正々堂々としてるしそれが良いな。」

 

だから人攫った時点で卑怯なんだって!

 

sideカンナ

 

こうしてアーシたちは塔を上っていった・・・

一階には空手家、二階には柔道家、三階にはボクシング、レスリング、酔拳、犬使い、膝カックン、ぬれタオルで叩く奴。石投げてくるおばあさんの妨害を躱しながらそんなこんなで50階までやってきた。

 

ヒサメ「カンナちゃんが諦めた!!」

 

フィーア「後半変な敵しかいなかったですよ!!」

 

シディ「だが皆正々堂々としたいい人たちだったな。」

 

カゲチヨ「確かに石投げてくるおばあさんも投げるよって一声かけてから投げてきたしな。」

 

カンナ「球の速さで苦戦したけどね・・・っていうか膝カックンの人も宣告してきたけどあれじゃ膝カックンの意味ないよね・・・」

 

何で悪役っぽいところにいるんだろ・・・

 

ボス「ふはは!よくぞここまで来たな。私がボスだ!」

 

おぉ・・・鉤爪持ってて強そう・・・

 

ボス「あ、爪取らなくて大丈夫ですか?」

 

良い人だ!

 

フィーア「取らなくて大丈夫ですよ?私も武器は用意してたので・・・」

 

おぉ!これまで拳や蹴りで倒してきたから楽しみかも!

 

フィーア「はぁあああ・・・ほあちゃー!」

 

シディ「何を振り回してるんだ?」

 

カゲチヨ「あれはヌンチャクだな。ブルース・リーも使っていた武器だ。」

 

ガキン!キャン!

 

鉤爪とヌンチャクが交差してとんでもないバトル・・・

 

フィーア「そこです!」

 

ボス「しまった爪が・・・」

 

フィーア「くらえ!ヌンチャクキック!」

 

ボス「ぐぁあああ!」

 

結局とどめは普通の蹴り!

 

フィーア「大勝利です!」

 

カゲチヨ「フィーア50連戦なのに疲れを見せてねぇしすげぇな・・・」

 

ヒサメ「うん、これでヨ―メイちゃんとオーナーも・・・」

 

シディ「ダメだ!探したがここにはいないぞ!」

 

えぇ!?

 

ボス「ふふふ・・・残念だったな・・・ここにあの二人はいない・・・」

 

フィーア「何ですって!」

 

ボス「あいつらは俺達より強い奴らのいる異宙の能力なしの武術トーナメントの景品になっている・・・」

 

カゲチヨ「マジかよ・・・」

 

フィーア「武術トーナメントのある島・・・?そんなの待ってましたー!!」

 

もうフィーアちゃんとユカちゃんに任せない!?




その後、ユカとフィーアで助け出しましたとさ・・・


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カレコレ小学校編 フィーア先生の好きなタイプ

ショートコラボからです。
フィーアが先生で混血児が生徒です。


noside

 

ここはとある小学校今日も生徒が授業をし終えたある日のことだった・・・

 

フィーア「じゃあこれで授業は終わりです。何か質問ある人はいますか?」

 

教師であるフィーア先生が生徒たちに言った。

 

ヒサメ「はいはーい!先生の好きな人ってどんなタイプですか?」

 

カンナ「先生真面目で男の先生と絡んでるの見たことないから知りたいでーす!」

 

フィーア「授業と関係ないじゃないですか。」

 

ヨ―メイ「いいじゃないですか。授業終わったんだし。」

 

何気ない生徒たちの会話この後地獄が巻き起こることなど誰も知るよしはなかった・・・

 

フィーア「しょうがないですね。じゃあここだけの話です。」

 

ハツキ「なんかドキドキしますね・・・」

 

ゼクス「いつもクールなフィーア先生だからな。」

 

男子生徒たちもドキドキする中先生は話し始めた。

 

フィーア「ここだけの話先生は若い男が好きですね。」

 

カゲチヨ「やっぱり!」

 

ヤヨイ「意外と面食いなところあるんですね!」

 

先生が率直に言うことに生徒たちは食いつく。

そしてここでも学校でありがちな結びつけが行われたのだが・・・

 

フィーア「もう若い男しかダメですね!」

 

ヨ―メイ「じゃあこの間教育実習に来てた先生はどうですか?」

 

ミナヅキ「年齢は21歳って言ってた・・・条件バッチリ・・・」

 

フィーア「うーん、年取りすぎですね・・・」

 

カゲチヨ「21歳で!?」

 

皆が度肝を抜かれる。

 

フィーア「やっぱりいつもこうして好きな人たちをみてたら年寄りなんて愛せなくなりますよぉ・・・!」

 

サトウ「なんか俺たちにねっとりとした視線を向けてる!?」

 

スズキ「やばいんじゃねぇか・・・?」

 

シディ「せ、先生・・・?」

 

カゲチヨ「まじで目がブラックホールみたいに!!」

 

フィーア「どんなものより純粋なその目独占したいですよ❤」

 

男子全員「うわぁああ!」

 

ヒサメ「皆逃げてぇ!!」

 

カンナ「一旦落ち着いて!冗談じゃなくなるから!」

 

ヤヨイ「これ詰んでませんか・・・?」

 

ミナヅキ「通報・・・」

 

フィーア「私が追い付く方が先ですよぉ!追いかけるのも大好きです!」

 

そしてこの後先生は警察に連れて行かれた・・・

 

ー翌日ー

 

ヒサメ「フィーア先生いなくなっちゃったね。」

 

シディ「怖いと思ったこともあったがいい先生だったもんな。」

 

カンナ「あれさえなければね・・・」

 

ゼクス「シディ、お前の方ばかり重点的に追いかけられてたのによくいえるな・・・」

 

カゲチヨ「そうだぞ、アイツはマジでやべぇだろ。いなくなって良かったよ・・・」

 

フィーア「誰がヤバいですって?」

 

なんとカゲチヨの背後にフィーア先生が立っていた・・・

 

カゲチヨ「うわぁあ!」

 

フィーア「皆さん!久しぶりですね!」

 

サトウ「先生!?」

 

ヨ―メイ「何でここに!」

 

フィーア「こらこら、学校の先生にあったらまずなんていうんでしたっけ?」

 

シディ「はっ!おはようございます!」

 

ミナヅキ「よろしくお願いします?」

 

スズキ「挨拶してる場合か?」

 

ヤヨイ「よく逃げれましたね・・・」

 

フィーア「皆、愛してますでしょ?」

 

カゲチヨ「んな学校あるか!!」

 

ハツキ「そういうのはオリエンテーションの会か卒業式くらいですよ・・・」

 

フィーア「先生は今怖い人たちから逃げて大好きな皆に会うために戻ってきました・・・やっぱり皆さんのことが忘れられません!」

 

ヒサメ「えっ・・・?」

 

フィーア「若さだけじゃありません。何より大切な思い出があるからです!!」

 

ヨ―メイ「フィーア先生!」

 

サトウ「うっ・・・そこまで俺たちを・・・」

 

ゼクス「確かに思い出がたくさんの教室で先生がいなかったのは寂しかった・・・」

 

シディ「なんて真っすぐな瞳なんだ・・・」

 

ミナヅキ「これを受け止めなければ女がすたる・・・」

 

ヒサメ「また先生と遊びたい!!」

 

カゲチヨ「お前らマジで言ってるの!?」

 

スズキ「まぁ、ピュアだからな・・・」

 

カンナ「あの瞳は反則でしょ・・・

 

ヤヨイ「っていうか学校に無断で侵入したら・・・」

 

警察官「いたぞ!あの女教師だ!」

 

案の定警察官が入ってきたのだが・・・

 

シディ「フィーア先生を守るんだ!」

 

サトウ・ヒサメ・ヨ―メイ・ミナヅキ「おぉ!」

 

フィーア「皆さん・・・ありがとうございます・・・!そしていただきます。」

 

カゲチヨ「誰かこいつを捕まえろぉお!!」

 

今日もこの学校は平和である。

 

 

 




ー現実ー

フィーア「こういう感じで教師できたら幸せでしょうね・・・」

シディ「子供好きなフィーアならできるさ。」

カゲチヨ「絶対実現させちゃダメだろ・・・」

ヒサメ「子供と関わりたいっていうのは素敵なのに・・・」

ヨ―メイ「恐ろしすぎます・・・」

カンナ「ある意味虐待事件は減りそうだね・・・」


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ビリになると死ぬ徒競走

sideカゲチヨ

今日は依頼を無事に終えれたんだが・・・

 

カゲチヨ「猫が水を怖がる動画が100万再生…アニマル系は数字持ってるよな~」

 

フィーア「私たちもボティスさんでやってみます?」

 

アイツじゃ伸びねぇだろ・・・

 

ヒサメ「カゲ!フィーアちゃん!今はそんなことしてる場合じゃないんだって!」

 

カンナ「完全に迷ったね・・・」

 

シディ「どこを歩いているか検討がつかん・・・」

 

だから嫌だったんだよこんな森での依頼とか・・・

 

カンナ「まぁ、最悪火と水はアーシが用意できるし虫でも食べれば大丈夫でしょ。」

 

フィーア「とっておきのを用意しますよ!」

 

ヒサメ「もう遭難前提で話がまとまってる!!」

 

シディ「だがこういう時も二人は心強いな。」

 

どうにかして野宿と昆虫食は回避しないと・・・呑気なシディはほっておいて俺とヒサであたりを見回すと・・・

 

ヒサメ「あ、見て!建物がある!」

 

ヒサの言う通り学校のような建物があった。

 

シディ「随分にぎやかだな。」

 

カゲチヨ「運動会の最中か?」

 

俺たちは生徒の一人に話しかける。

 

ヒサメ「あのー実は迷子になっちゃって。誰か森の出口まで案内してくれる人とかいませんか?」

 

生徒「運動会が終わるまで待ってくれたら案内するよ。」

 

カンナ「おー!今回はなんとかなりそう!」

 

生徒「そうだ。どうせなら君たちも参加したら?待ってるだけなのも暇だろ?」

 

フィーア「良いんですか!運動会!体育祭!混ざりたいです!」

 

フィーアはこういうの大好きだよな・・・

 

校長「私が一族の長であり校長です。大丈夫ですよ、次はこの運動会のメインイベント100メートル競走ですよ!」

 

生徒「決まりだね!飛び入り参加5人ってことで。」

 

カゲチヨ「俺はパスします!!」

 

カンナ「アーシも運動って気分じゃないし・・・」

 

sideカンナ

 

結局参加するってことで押し切られた・・・

 

校長「お待たせしました。次は100メートル競走です!皆さんビリにならないように頑張ってください。」

 

ヒサメ「一等賞を目指せじゃなくてビリになるな?」

 

カンナ「雲行きが怪しく・・・」

 

シディ「見ろ!生徒たちが変身した!」

 

フィーア「あれはチーター!盛り上がってきましたね!」

 

カゲチヨ「俺絶対ビリ決定だ・・・」

 

そうして生徒たちは走りだしたんだけど・・・

 

校長「ビリにならなかった4人にご褒美です!」

 

生徒「いやだ・・・あぁあ!」

 

なんと生徒たちがビリになった生徒を食べだした・・・

 

校長「我々一族は足の速さが誇り・・・この競争では足の遅い遺伝子を間引く古来からの儀式です。」

 

カンナ「あのーもしかして辞退は・・・」

 

校長「外からきた方でも我々一族に対して一度言ったことは取り消せません。逃げるのなら粛清です。」

 

フィーア「武士に二言はないスタイルですね・・・」

 

シディ「森の出口も分からない中足の速い異宙人たちから逃げ切るのは難しそうだな・・・」

 

アーシたちは早速作戦を立てようと話し合うことにした・・・

 

カンナ「最悪カゲチヨのお腹の肉を削いで囮にするしか方法はないね・・・」

 

カゲチヨ「それ俺にだけ労力集中しすぎだろ!!」

 

フィーア「相変わらずサイコですね・・・」

 

するとアナウンスが響いた。

 

アナウンス「ただいまフライングがあったため30分後にやり直します。」

 

カゲチヨ「フライングでやり直すのはわかるけどそんなにかかるのかよ。」

 

ヒサメ「これはチーターの話だけどスピードが出せる分体に大きな負担がかかるんだって。回復には30分かかるとか。」

 

フィーア「大変ですねチーターは。」

 

カゲチヨ「奴らはチーターと同じ性質を持ってるってことか・・・」

 

アナウンス「次のレースはシディさん・・・」

 

もうシディの番が来た・・・

結果は・・・

 

アナウンス「飛び入り参加のシディさんが一位だ!」

 

ヒサメ「やった!」

 

カンナ「まぁ、予想通りだったね・・・」

 

フィーア「当然です!!」

 

カゲチヨ「アイツマジでチートだよな・・・」

 

生徒「うわぁああ!」

 

シディ(儀式とはいえ酷いな・・・)

 

まぁシディは複雑そうだったけど・・・

 

アナウンス「次のレーンはヒサメさん・・・」

 

次はヒサメちゃんか・・・そうだ!

 

カンナ「良いこと思いついたんだけど・・・」

 

ヒサメ「?」

 

そしてアーシの作戦でヒサメちゃんは・・・・

 

アナウンス「ヒサメさんも三位です!」

 

カゲチヨ「どうやったんだ!?」

 

カンナ「磁力も操れるからリニアモーターカーの原理で地面に磁力を付与して加速させたんだよ。まぁ、磁力を強力にしすぎると浮かんでバレる可能性があるからほどほどにしといてって言ったけど。」

 

次はフィーアちゃん・・・だけど・・・

 

スタート係「よーい・・・どん!」

 

フィーア「案外、すぐ着きましたね100メートル。」

 

生徒「はっ・・・?スタートピストルが鳴った瞬間にゴールした・・?」

 

生徒「全く見えなかった・・・」

 

校長「素晴らしい!ぜひ我が一族の次の長に!!」

 

フィーア「もうしわけありません。もう婚約者がおりまして・・・」

 

校長「そうですか・・・。」

 

フィーアちゃんがこんな試練突破できないはずもなく一瞬でゴールし校長先生からスカウトを受けていた・・・

 

カゲチヨ「スカウトの躱し方はフィーアらしいやり方だけどな・・・」

 

さて次はアーシか・・・

 

sideヒサメ

 

次はカンナちゃんだったけど・・・

 

カンナ「おりゃぁあ!」

 

足の裏からバレないように炎を噴射して見事に四位!

 

カンナ「はぁ・・・バレないようにって制約なければもうちょっと行けたんだけど・・・」

 

シディ「いや無事で良かった。」

 

シディの言う通りだよ・・・そして次は・・・

 

フィーア「どうしましょうか・・・このままだとカゲチヨは脳と心臓まるごと食べられてしまいますよ。」

 

カンナ「こうなったらもう手段は選んでられないね。ネコ科の習性をフルに活用するしかないよ。」

 

カゲチヨ「そうだな。ヒサ、頼めるか?」

 

まず最初の走りでカゲチヨが他のチーターに血液の微細な針で痛みを与えてフライングさせて30分時間稼ぎをした後・・・

 

ヒサメ「カゲのコースに氷を張って・・・」

 

バレないように上空からあられのように繊細に降らせた。

 

カゲチヨ「あの案内するって言ってたやつ俺狙いで俺と同じコースになってたんだよ・・・」

 

カンナ「なるほど・・・ビリ候補がいるなら成功率はさらに上がったね。」

 

そうしてレースを始めようとしたらカゲがクレームを上げる。

 

カゲチヨ「待てよ!俺のレーンさっきのあられでコンディション悪いんだけど!神聖な儀式なら不公平な状況でやるなよ!儀式の格が下がるんじゃねぇか!?それとも外から来た俺が負けるように仕組んでるってことか?」

 

校長「聞き捨てなりませんな。我が一族はそんなことはしません。」

 

カゲチヨ「なら俺が選んだ場所で勝負させてくれよ。」

 

校長「他の走者の意見は?」

 

生徒「どこでもいいですよ。」

 

生徒「そうだ!このまま誤解を受けたままでいられるか!」

 

そうしてきた先は・・・

 

生徒「ちょっと待て・・・」

 

カゲチヨ「この川をまたいだ向こう岸までの100メートル競走だ。どこでも良いっていったよな?」

 

何とカゲは学校近くの川で勝負を持ち掛けた!

 

カンナ「実は川の気配を感じ取ってたからアーシがカゲチヨに教えたんだ。」

 

カンナちゃんが小声で教えてくれた。

 

生徒「校長!ありなんですか!!?」

 

校長「一度言ったことを覆すのは一族の恥・・・認めましょう。」

 

フィーア「まさか掟をこう使うとは流石カゲチヨですね。」

 

カゲチヨ「そういえばあっちに橋あったからそこから行けば?1キロ先にあるけど。」

 

生徒「ぐうう・・・」

 

そしてスタートした瞬間・・・

 

生徒「あばばば・・・・」

 

生徒「ごぶっ・・・!」

 

カゲチヨ「よし!一位!」

 

見事にカゲチヨは泳ぎ切って一位となった!

 

シディ「もしかして学校に行く前の動画で思いついたのか?」

 

カゲチヨ「あぁ、だからカンナに水の気配を探ってもらってここを指定したんだ。」

 

ヒサメ「相手の嫌がるところを見つけるのは天下一品だよね!」

 

カゲチヨ「普通に褒めて!?」

 

フィーア「橋の位置まで計算してたとはお見事ですよ。カゲチヨ。」

 

カゲチヨ「お、おう・・・なんかいきなり褒められるとそれはそれでむず痒いな・・・」

 

フィーア「私だって良いところは普通に褒めますよ。」

 

そしてビリになったのは・・・

 

生徒「嫌だ嫌だ・・・おかしいだろ・・・ぐあああ!」

 

結局ビリになったのはあの生徒だった・・・そうして私たちは森の出口に案内してもらえた・・・

 

校長「ここが出口です。」

 

シディ「一つ聞いていいか?足が遅いというのは自然界では確かに不利だが殺すというのは・・・」

 

ヒサメ「生き残る方法がいくらでもあるんじゃ・・・」

 

フィーア「まぁ、強くなる理屈なのは理解できますけどねさっきのカゲチヨを参考にしても良いとは思いませんか?」

 

校長「それでも古来の方法ですので。」

 

カゲチヨ「やめとけ、よそ者が口だすことじゃねーよ。」

 

カゲ・・・

 

カゲチヨ「もしかしたら足ばっか速くて頭の固い奴しかいないなんてことにならないことを祈ってるぜ。」

 

そう言ってカゲと私たちは立ち去った・・・



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犬と入れ替わったら?

sideカゲチヨ

今日は依頼を終えて帰ろうとしてたんだが・・・

 

犬「わん!」

 

カゲチヨ「うおっ!」

 

ゴチン!!

 

いてぇ~!頭ぶつけた・・・

 

カゲチヨ(犬)「わふ?」

 

あ?もしかして入れ替わってる!

 

犬(カゲチヨ)「わんわん!」

 

案の定喋れねぇ!

 

とにかく戻らないと・・・

 

カゲチヨ(犬)「わふ?」

 

少しは手伝えよ!

 

女性「あの?その犬?貴方のですか?」

 

丁度いいところにって・・・喋れないんだったー!!

 

カゲチヨ(犬)「きゃううう・・・」

 

女性「あの聞いてます?」

 

カゲチヨ(犬)「!?」

 

どこいくんだよ!

 

女性「ということは野良犬?」

 

もしかして捕まるってことか!?

 

女性「こら待て!!」

 

sideヒサメ

 

私たちが歩いていたら・・・

 

カゲチヨ(犬)「きゅ~ん・・・」

 

フィーア「あれカゲチヨ?」

 

様子のおかしいカゲを見つけた。

 

カンナ「帰りが遅いからなんかあったのかと思ったよ。」

 

カゲチヨ(犬)「わん!!」

 

わん!?

 

カゲチヨ「へっへっ・・・」

 

えぇえ!なんと私のほっぺを舐め始めたの!!

 

フィーア「なんか犬みたいになってますね・・・」

 

カンナ「そういうのにハマってるの?」

 

シディ「今日は一段と仲が良いな。」

 

多分そうじゃないよ!!シディ!

詳しく調べてみると・・・

 

シディ「どうやらカゲチヨと犬が入れ替わってるようだな・・・」

 

カンナ「ってことはマジで犬ってこと・・・フィーアちゃん任せた!」

 

フィーア「いやいやいや!精神は可愛いワンチャンでも体は人間の男性ですよ!可愛がるのは流石に・・・」

 

カゲチヨ(犬)「く~ん・・・」

 

フィーア「ぁあもう!カンナちゃん餌です!丁度商店街ですしありったけですよ!」

 

ヒサメ「吹っ切れた・・・」

 

とにかく私たちはカレコレ屋に戻って普通の食事を用意したんだけど・・・

 

カンナ「ドッグフードとか生肉じゃなくて良かったかな?」

 

ヒサメ「流石に絵ずらがヤバいでしょ・・・」

 

フィーア「犬食い防止のために誰か食べさせましょう。」

 

しょうがないよね・・・

 

ヒサメ「はい、あーん。」

 

カゲチヨ(犬)「わん!」

 

ちょっとかわいいかも・・・

 

カンナ・フィーア(うーんどっからどう見てもカップルだ・・・)

 

そうして食べ終わったころ・・・

 

カゲチヨ(犬)「くーん・・・」

 

そんなもじもじしてどうしたの?

 

シディ「トイレじゃないか?」

 

え!?なぁあ!ソファーはダメ―!!

 

フィーア「犬用のトイレにした方が良いんでしょうか?それとも・・・」

 

普通でいいよ!!

 

sideカンナ

 

あー酷い目にあった・・・

 

ヒサメ「なんとか間に合ったね・・・」

 

フィーア「でも早くカゲチヨを探し出さないとこの子の本体が処分されちゃいますよ!」

 

カンナ「でも犬なんてごまんといるしこの子連れてくにしても走り回られたら厄介だよ。ヒサメちゃん取りあえず手をがっちり繋いでね、」

 

ヒサメ「私!?}

 

だってカゲチヨと手つないでて不自然じゃない人他にいないでしょ。

 

sideカゲチヨ

 

普段より姿勢が低いせいで色んなものがデカくてこえぇ・・・

腹も減ったし・・・

 

美味そうな匂いが・・・

 

女性「ひったくりよー!誰か助けてー!」

 

ひったくり犯「放せ!」

 

犬(カゲチヨ)「わん!」

 

しまった鞄に美味しそうな匂いがしてつい・・・

 

ひったくり犯「くそ・・・この犬が・・・」

 

逃げてった・・・

 

女性「ありがとうね!お礼にご飯あげる!」

 

ドッグフード・・・背に腹は代えられない・・・

 

犬(カゲチヨ)「わふわふ・・・」

 

美味しく感じる!

 

女性「なんて可愛いの~!」

 

だ、抱き着かれた!近いしフィーアの強烈そうなハグと違って優しく抱きしめてるから余計に・・・

 

女性「せっかくだし私の・・・」

 

犬(カゲチヨ)「わふっ!」

 

やっぱりなれない!!

 

sideフィーア

 

フィーア「犬・・・おそらく目が死んでて女性に抱き着かれたら逃げ出す犬を探せばいいだけです・・・」

 

ヒサメ「カンナちゃん・・・視線が強烈すぎるせいで犬だけでなく人も逃げ出してるよ・・・」

 

カンナ「ちょうどよかった、あの人に聞いてみよう。」

 

女性「すみません。茶色い柴犬を見ませんでしたか?」

 

カンナ「まさか向こうも犬探しとは・・・」

 

保健所女性「野良犬だったので捕まえて保健所につれて行きたいんですが逃げられてしまうんです。見かけたら連絡ください。」

 

カゲチヨ(犬)「ぐるるる・・・」

 

なんかうなり声あげてますね・・・

 

カンナ「もしかしたらその犬とカゲチヨが入れ替わったってことかもね。保健所の追跡を逃れる途中でぶつかったとしたら入れ替わるほどの衝撃も走ってたからってことで説明がつく。」

 

ヒサメ「よしよし、怖いことはないよ。」

 

フィーア「こういうときは仲間を見て落ち着くのが一番です。ほらここに沢山いますから。」

 

ヒサメ「ドッグカフェか・・・そうだね、行ってみよう!」

 

カンナ(フィーアちゃん行きたいだけじゃ・・・)

 

sideカゲチヨ

 

やばい・・・まじで俺の体どこ行った・・・

変なことしてなきゃいいが・・・歩き疲れてもうだめだ・・・

しばらくたったころ女性の声が聞こえてきた。

 

女性「これで綺麗になったわね。」

 

そこにはひったくりから助けた女の人がいた。

 

女性「やっと起きた。君がお店の前で倒れてたから連れてきちゃった。」

 

お店?

 

そうして気持ちいいブラッシングされたあと俺は気になる匂いを見つけたので走り出した。

 

sideカンナ

 

カンナ「わかりました。探してた野良犬を見つけたんですね!」

 

ドッグカフェの女性「はい、でもどこかに行っちゃって・・・」

 

カンナ「わかりました、ありがとうございます。」

 

まさかドッグカフェの女性とフィーアちゃんが意気投合したことがこんなところで生きるとは・・・

 

アーシたちが外に出ると・・・

 

犬(カゲチヨ)「わん!」

 

外にボロボロの犬・・・まさか・・・

 

フィーア「ほらー・・・女性アイドルの写真ですよー・・・」

 

犬(カゲチヨ)「きゃうううん!?」(何やってんだよ二人とも!!)

 

ヒサメ「カゲ!探したんだから!」

 

よしよし、カゲチヨだった!

 

ヒサメ「そんなことしなくても私は分かってたよ!」

 

犬(カゲチヨ)「わん!」(流石ヒサ!)

 

そうしてカゲチヨは元に戻った・・・

 

カゲチヨ「よっしゃー!」

 

ヒサメ「本当!良かった!」

 

ヒサメちゃんナチュラルに抱きしめてよしよししてる・・・

 

シディ「ん?・・・戻ってないのか?」

 

フィーア「大丈夫ですよ。完璧に戻ってます。」

 

カンナ「そうそう、犬のカゲチヨも可愛かったけどやっぱりヒサメちゃんとのイチャイチャはこうでないとね。」

 

ヒサメ「つ、つい犬のつもりで!」

 

カゲチヨ「違うんだよー!!」

 

ちなみに犬はドッグカフェに行くことになりました。

 

 

 

 

 

 



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ルーベンスの絵の前で

今回はクラス替え回の女教師を出します。


sideカゲチヨ

今日は授業が終わった放課後に校庭に行ってみると・・・

 

カンナ「うーん、難しいな・・・」

 

フィーア「可愛く描いてくださいよ。」

 

クラ「良い感じね!」

 

カンナとフィーア、あとクラ先生がいた・・・

 

ヒサメ「いや本当に何してるんですか!?」

 

ゼクス「絵を描いてるように見えるが・・・」

 

先生が照明をやってるな・・・

 

カンナ「今度高校生の絵画コンクールがあってフィーアちゃんにはモデルを、先生には照明をしてもらってるの。」

 

クラ「どう?」

 

カンナ「まぶしいな・・・」

 

じゃあ照明いらねーじゃねーか・・・

 

ゼクス「珍しいな。カンナが美術に熱心になるなんて。」

 

カンナ「このコンクールでは一等賞だと海外の美術館に飾られる由緒ある正しい奴なの!だからアーシは海外の美術館にお呼ばれして世界中の名画をタダで見たい!」

 

クラ「先生は引率として小旅行がしたい!だから頑張ってるの!!」

 

両者の需要が一致した感じかよ!

 

ゼクス「まるでフランダースの犬みたいだな。」

 

ヒサメ「あぁ、ネロっていう少年がパトラッシュの友情の物語でネロもルーベンスの絵が見たくて絵画コンクールに応募するんだよね。」

 

カンナ「それでそのネロはルーベンスの絵を見れたの?」

 

カゲチヨ「確か悲劇が重なって絵の前にたどり着いたときには寒さで天使が迎えに来ちまうんだよな。」

 

フィーア「早く描いてくださいよ!!」

 

わりぃ・・・

 

カンナ「ごめんごめん!もう絵は描けてるんだ!」

 

そうして出来たのは・・・

 

ヒサメ「先生が照明をやってる絵じゃん!」

 

カゲチヨ「そっちかよ!」

 

フィーア「屈辱!」

 

sideフィーア

 

そうして結果報告の日・・・

 

カンナ「うぅう!落選したー!!」

 

クラ「審査員は何もわかってないわ!」

 

ふん。私を描かなかった罰ですよ。まぁ絵は上手でしたけど・・・

 

カンナ「なんで照明の人を描いたの?って言われたの!!」

 

ヒサメ「適確なコメントじゃん。」

 

ゼクス「だな。」

 

カンナ「ムカついたから昨日SNSで審査員の悪口を投稿してた!」

 

陰湿なことしないでくださいよ!!

 

カンナ「あぁ・・・結局アーシは海外の名画を見ることはできないのね・・・」

 

フィーア「来年頑張りましょう・・・」

 

私が慰めていると・・・

 

クリス「お前たちー!世界の名画見に行かない?」

 

お父さんが来てこういった!!

 

クラ・カンナ「行く!!」

 

カゲチヨ「なんかうまいこと行った!」

 

sideヒサメ

 

ヒサメ「まさかお父さんが美術のビジネスの一環で世界の名画店をやってたから招待券を貰えたね。」

 

クラ「海外じゃないのね・・・」

 

カンナ「アーシは絵が見れれば満足だよ!」

 

まぁ、良かったねカンナちゃん・・・

 

カンナ「ふわー・・・なんかこうして名画を見れたら眠たくなってきた・・・」

 

ゼクス「それは徹夜して悪口描いたからだろ・・・」

 

カンナ「ダメ・・・眠い・・・」

 

カゲチヨ「おいおい、こんなところで寝たら・・・」

 

天使「らーらーらー・・・」

 

天使がお迎えに来た!!

 

フィーア「天国からのお迎えが来ました!!」

 

クラ「いや死んでない死んでない!帰りなさい!!」

 

天使「らーらーら?」

 

ヒサメ「迷ってる!!」

 

カゲチヨ「迷うな帰れ!!起きろカンナ!!」

 

カンナ「ん・・・」

 

天使が帰っていった・・・危ない・・・

 

カンナ「ふわ~だめ・・・眠い・・・審査員に変な仇名考えたところで寝ればよかった・・・」

 

ゼクス「何してるんだ・・・」

 

カンナ「ふわ~・・・」

 

悪魔「らーらーらー・・・・」

 

今度は下級の悪魔っぽい奴らが出てきた!!

 

フィーア「ボティスさん呼んで追っ払ってもらいましょう!!」

 

クラ「さっきの天使の方がまだましだったじゃない!!」

 

カゲチヨ「そもそも死んでないんだよ!お迎えいらないんだよ!」

 

天使・悪魔「らーらーらー・・・」

 

ゼクス「盛大に喧嘩してる!!」

 

どっちがカンナちゃんを連れてくかでもめてる!!

 

カゲチヨ「ボティス連れて来い!!」

 

sideカゲチヨ

 

カンナ「昨日は楽しかったね。」

 

ヒサメ「ほとんど寝てたじゃん・・・」

 

それにボティスが追い返してくれなかったらどうなってたと思ってるんだよ・・・

 

クラ「おはよう!皆さん!」

 

あれ?クラ先生バカンスみたいな格好してどうしたんだ?

 

ゼクス「なにか嬉しいことがあったのか?」

 

クラ「ふふふ・・・実は先生も年齢を偽ってコンクールに応募してたの!!」

 

フィーア「せこすぎます!!」

 

クラ「ふん!どんな手をつかってでも旅行に行ってやるんだから!」

 

カンナ「あれ?でも一等はユカの絵だったみたいですよ?」

 

クラ「え?ってことは先生がまあまあのお金でネットの絵師に描かせた絵は・・・」

 

バタ・・・

 

天使・悪魔「らーらーらー・・・」

 

ヒサメ「また来た!!」

 

帰れ帰れ!

 

 




クラは静かに天に召されたのでした・・・


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ババアたちの集落

sideカゲチヨ

今日はカンナとこの前神隠しの騒動で知り合ったファムさんとカレコレ屋で話すことになったのだが・・・

 

ファム「カゲチヨさん!足売りババアについて動画を撮りましょう!」

 

ヒサメ「足売りババア?」

 

カンナ「都市伝説の一つなんだけど下校中なんかの時に大きな風呂敷を持ったお婆さんが現れて足いらないかい?と聞かれるの。」

 

ファム「いらないって答えると足を切り取られているって答えると風呂敷の中の他人の足を尻に突っ込まれるっていう話ですよ。」

 

フィーア「どっちも地獄じゃないですか・・・」

 

カゲチヨ「よくある都市伝説だな。」

 

カンナ「でも最近足売りババアの家だって言われる場所があるんだ。山の麓に広がる集落の古い一軒家…集落の入り口に鳥居があるって噂なんだ・・・」

 

ヒサメ「ひいぃいい!!」

 

ファム「というわけでコラボ撮影ってことで撮りにいきませんか?」

 

カゲチヨ「いいっすね!」

 

ヒサメ・フィーア「えぇええ!!」

 

シディ「大丈夫だろうか・・・」

 

sideカンナ

 

ということで山にやってきました!

 

フィーア「でも鳥居は今だ見つかりませんね・・・」

 

ヒサメ「やっぱり帰ろうよ・・・」

 

がさがさっ!

 

ヒサメ「ひぃ!」

 

カゲチヨ「うおっ・・・って兎か・・・」

 

何だ・・・でもさ・・・

 

カンナ「ホラー映画でも最初は動物だったけど安心した瞬間に出てくるってのがお約束で・・・」

 

ヒサメ「いやぁああ!絶対油断なんてしない!」

 

ファム「そうやって言い聞かせてる人ほど餌食に・・・」

 

ヒサメ「ぶくぶくぶく・・・」

 

フィーア「二人ともやめてください。ヒサメちゃんはすでにライフ0です。」

 

そうして奥まで来たところで・・・

 

すっ・・・

 

カゲチヨ「おい!今なんか通らなかったか?」

 

カゲチヨがそう言った!

 

カンナ「本当!カメラ見せて!」

 

ファム「ドキドキですね!」

 

ヒサメ「やめてよぉ!」

 

シディ「気づかなかったが・・・」

 

フィーア「カメラも影だけで動物かわかりませんね・・・」

 

さて検証の時間・・・

 

カゲチヨ「まずは俺だけで行ってくる!」

 

カンナ「ちょっと!置いてかないでよ!」

 

ファム「連れて行ってくださいー!」

 

sideカゲチヨ

 

見失ったか・・・

 

カゲチヨ「証拠もなかったし二人置いてきたから怒られそうだなって・・・」

 

しまった・・・はぐれたのか・・・

 

カゲチヨ「スマホも圏外だし・・・」

 

かーかー・・・

 

カラスか・・・気味悪いな、森を抜けたいけど道が・・・って

 

カゲチヨ「村・・・なんて立派なもんじゃねーか。集落だな。」

 

誰かに出口の道を聞くか。

 

カゲチヨ「ごめんくださーい!誰かいませんか?」

 

そういえばここってカンナたちの言ってた特徴と合致するような・・・

 

お婆さん「おや・・・珍しいねぇ。若い人がこんなとこに・・・」

 

カゲチヨ「ひぃはい・・・」

 

お婆さん「友達とはぐれちまったのかい?」

 

カゲチヨ「はい・・・森の入り口の国道までの道教えてもらえませんか?」

 

お婆さん「お安い御用だよ、家の蔵に地図があったはずだ。それを持って行くといい・・・」

 

そうして蔵に入ったんだが・・・

 

カゲチヨ「なんか鉄くさい・・・血みてぇな・・・」

 

いつもシディやフィーアが取ってきている肉やカンナの解剖のときの匂いを嗅いでるせいか吸血衝動が出なくても敏感になってて嫌だな・・・

 

お婆さん「ちょっと待っておくれ・・・電気をつけるからスイッチ・・・」

 

カゲチヨ「ならカメラの暗視機能で手伝います・・・ひっ!」

 

カメラにお婆さんの顔が映りこむ・・・

次の瞬間に電気がつき現れた光景は・・・

 

カゲチヨ「人の足が吊るされてる・・・」

 

お婆さん「足はいらんかね・・・足はいらんかね・・・」

 

ま、まさか・・・

 

お婆さん→足売りババア「ならお前の足をよこせ!」

 

うわっ!鎌を振り回してきた・・・

 

足売りババア「足!足ぃ!!」

 

俺は後ろにとんで外に出る!

 

カゲチヨ「はぁはぁ・・・まじで見つけたのか・・・・くそ!あの二人に対処法聞いておけばよかったぜ!!」

 

そのまま走り続けていると・・・

 

カゲチヨ「こんなところに人?声を掛けてみないと始まらないな・・・」

 

お婆さん「おやどうしたんだい?」

 

普通か・・・

 

カゲチヨ「国道への道を急ぎで教えてもらっていいすか?」

 

お婆さん「教えてもいいんじゃがお願いがあってのう・・・」

 

カゲチヨ「あぁ、何でもいいから早く・・・」

 

お婆さん→指切りババア「じゃあ指切りじゃ。儂の願いは・・・お前の心臓おくれ!」

 

カゲチヨ「うっ!またかよ!」

 

くそっ!また怪異かよ・・・俺は自転車で走っていたが・・・

 

だだだだだ・・・

 

ターボババア「きききき!!」

 

足売りババア「足おくれぇ・・・」

 

指切りババア「心臓おくれ・・・」

 

くそっ・・・戦うしか・・・

 

何だこいつは・・・

 

sideカンナ

 

ヒサメ「カゲ―!どこー!」

 

フィーア「完全にはぐれましたね・・・」

 

走ってもそんな離れてないと思ったんだけどな・・・

 

ファム「これ見て下さい!集落の噂!続きがありました!」

 

カンナ「本当だ!足売りババアだけじゃなくて指切りババアやターボババアもいるんだ・・・」

 

シディ「指切りしてくるおばあさんなのか?」

 

ファム「はい、指切りババアは約束で指切りして約束を果たさないと死んでしまうんです。」

 

フィーア「そこまでするんですか!?約束守るにしてもほどがありますよ・・・」

 

カンナ「あとターボババアは時速148キロのスピードで追いかけてくるのんだよ!」

 

ヒサメ「車より早いの!フィーアちゃんとどっちが早いんだろ・・・」

 

フィーア「例え相手がお婆さんでも負けるつもりはありませんよ!」

 

負けず嫌いだなぁ・・・

 

シディ「それよりもカゲチヨがそこに連れて行かれたのならまずいんじゃないのか!?」

 

確かに倒されるかもね・・・・って

 

カンナ「カゲチヨが倒れてるー!!」

 

ヒサメ「いやぁあ!カゲ―!!」

 

まさか本当に連れて行かれて・・・ん?

 

カンナ「これって貧血になってるだけじゃ・・・」

 

ファム「そういえばカゲチヨさんって脳か心臓が無事なら再生するんでしたよね・・・」

 

ヒサメ「ってことは足と心臓取られて血が足りなくて気を失ってるだけ!?」

 

おそらく満足した怪異たちに放り出されたんだろうね・・・

 

シディ「それより病院に担ぎ込むぞ!!」

 

病院に担ぎ込んで輸血したらカゲチヨはすぐに復活した・・・

 

カゲチヨ「あー・・・死ぬかと思ったぜ・・・」

 

ファム「でも三人の怪異に出会えるなんて羨ましいです!!」

 

カンナ「本当だよ・・・なんでカゲチヨとヒサメちゃんだけ霊感あってアーシだけ・・・」

 

カゲチヨ・ヒサメ(羨ましがられる要素ゼロなんですけど!)

 

カゲチヨ「まぁ、動画は取れたしぶった切られた甲斐はあってコラボは無事成功だぜ!」

 

シディ「うむ、無事でよかった。」

 

カンナ「よっ!流石はカゲチヨ!」

 

ファム「もうホラー路線でいっちゃいましょう!」

 

ヒサメ「神隠しの件といいファムさんもカゲも全然懲りてない!!これ恨まれない!?」

 

フィーア「カンナちゃんが事態の助長をしてるのがより質が悪いですね・・・」

 

こうしてアーシたちの探索は終わったのだった・・・

 

sideフィーア

 

それから数日後動画は見事にバズっていた・・・

 

ヒサメ「100万再生いってるじゃん!」

 

フィーア「まあ、リアリティ抜群ですからね・・・」

 

カゲチヨ「これでますます有名になっちまうなー!」

 

カンナ「カゲチヨ―、今度は虫食いババアっていうのにあって虫を食わされて欲しいんだけど・・・」

 

ファム「流石カンナさん・・・もう新しいネタを集めてる・・・」

 

感心しちゃダメですよファムさん・・・

 

コンコン・・・

 

シディ「今日依頼人は来る予定はなかったはずだが・・・」

 

そうして出て見ると・・・

 

カゲチヨ「ひぃ!」

 

カンナ「おー!足売りババアさん!本物だ!」

 

フィーア「カゲチヨもう一回足取られるか尻にぶっ刺されてください。」

 

カゲチヨ「嫌だー!!」

 

足売りババア「違う!もう一度動画を撮りなおせ!あの映像のワシはまーったく盛れておらん!それに許可なしに投降するとはなにごとじゃ!最近はネットリテラシーがなってなくていかん!」

 

ファム「すみません・・・」

 

シディ「もう一回取り直せばいいのか?」

 

というわけで・・・

 

カンナ「これでいい?」

 

ミキ「バッチリだよー!」

 

タツコ「流石ミキ先輩です!!」

 

オシャレに詳しそうな人たちにお任せしました。

 

カンナ「はぁ・・・怖い系の動画がまさかのファッション動画に・・・」

 

ヒサメ「これはこれで受けるんじゃない?」

 

足売りババア「ファッション動画いいのう~!」

 

まぁにぎやかでいいことなのかもしれないですね・・・



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恋人に服従?

sideヨ―メイ

今日はバイトをしていたのですが・・・

 

ヨ―メイ「ん?絶対恋人になる薬?相手の好みを聞いて飲むだけで理想の彼女に!彼もメロメロ間違いなし・・!?」

 

私はこれをキープしたままリサイクルショップからカレコレ屋に向かいました!

 

っていうか好みってどう聞けば・・・

 

テレビ「今日の最下位はしし座のあなた。理想の人には出会えないかも。」

 

フィーア「この占いは外れてますね。シディさんにはもうとっくに理想の人がいますし。」

 

シディ「理想の人か・・・」

 

ナイス占い!

 

ヨ―メイ「シディさんの理想の女性ってどんなんです?」

 

シディ「あまり考えたことがないな。」

 

ヨ―メイ「それは困ります!!なんかあるじゃないですか!」

 

カゲチヨ「あいつどうした?」

 

カンナ「またなんか企んでるんじゃない?」

 

ヒサメ「全く・・・」

 

シディ「うぬ・・・笑顔が可愛い人だろうか?」

 

フィーア「もう該当している私がいるので出番はないですよヨ―メイ。」

 

どんだけ自信家なんですか!確かにクールな笑顔だとは思いますけど・・・

 

ヨ―メイ「私だって!うおおおお!」

 

ぐびぐびっ!

 

ま、マズイ・・・!!

 

カンナ「おー!もしかして一発芸!?伝説のゲリラ芸のヨ―メイちゃんだ!」

 

ヒサメ「違うと思うけど・・・」

 

あ、あれ?体が動かない!!

 

sideカゲチヨ

 

突然飲み物を取り出して飲んだヨ―メイだったが次の瞬間にはソファーに倒れこんだ・・・・

 

カゲチヨ「涎たらして痙攣してるぞ!」

 

フィーア「さては叶わないと思ってアルコールでも一気飲みしたんですね。」

 

ヒサメ「フィーアちゃんのその自信はなに!?何飲んだのか確かめないと!!」

 

ボティス「だらしない顔じゃの~!」

 

そうして起き上がると・・・

 

ヨ―メイ「にぱ~!」

 

なんかとんでもないほど明るい笑顔になっていた・・・

 

シディ「おお、良かった。大丈夫みたいだな。」

 

カンナ「いや明らかに情緒不安定じゃん。」

 

フィーア「なんかヨ―メイがやると違和感がすごいですね・・・」

 

俺たちは急いで瓶を見ると・・・

 

ヒサメ「好きな相手に絶対服従して理想の彼女になる、だって!」

 

ボティス「いかにも愚かな人間らしいくだらん薬じゃな。」

 

しかも効果が切れるまで離れられねぇって書いてあるし・・・

 

カゲチヨ「説明読まずに飲んだなアイツ・・・」

 

ユカ「こんにちはー!ヨ―メイちゃん仕事終わったと思うので寄りましたーって・・・」

 

シディ「ヨ―メイすまんが離してくれないか?」

 

フィーア・ユカ「・・・・・」

 

二人が人殺しの顔になってる!!

 

ヒサメ「ユカちゃん落ち着いて!事情を話すから!!」

 

カンナ「フィーアちゃんもこれくらいで取り乱さない!!」

 

ヒサとカンナが止めながら事情を説明する。

 

カゲチヨ「つまり今のヨ―メイはシディの命令しか聞かないみたいだ。」

 

シディ「しかし離れてくれないぞ。」

 

ヒサメ「何か命令の仕方があるのかな?」

 

カンナ「取りあえず鞭で叩いて命令してみる?」

 

ヨ―メイ(私はMじゃないですよ!!)

 

シディ「困ったな、実はトイレに行きたいんだが・・・」

 

マジかよ・・・

 

フィーア「任せてください、ヨ―メイの腕を脱臼させてまた戻せば解決です。」

 

ヨ―メイ(確実に痛いじゃないですか!)

 

ユカ「大丈夫ですよ。アムビスのテレポートでシディさんだけ異宙にテレポートさせれば。」

 

ヒサメ「トイレごときでテレポートさせるの!?」

 

ボティス「どっちにしても面白いのぅ!」

 

カンナ「フィーアちゃん脱骨術にも詳しいんだ・・・」

 

二人とも発想が怖すぎる!!早く法則を見つけねぇと・・・そうだ!

 

カゲチヨ「シディは最初笑顔が可愛い人が好きって言ったよな・・・そしたら可愛い笑顔になった・・・つまりなんとかが好きって言えば・・・」

 

シディ「なるほど・・・ヨ―メイ俺は仕事に戻るお前が好きだ。」

 

よし!離れてリサイクルショップに戻った・・・

 

ヒサメ「取りあえずこれで一安心かな。」

 

カンナ「どうせリサイクルショップのものだろうしオーナーに連絡しよう。」

 

フィーア「全く、オーナーの苦労が目に浮かびます。」

 

ユカ「あの人に頼るんですか!!」

 

そうして依頼を終えたんだがオーナーはもう店を閉めたというのでリサイクルショップに行くと・・・

 

ヨ―メイ「いらっしゃいませー・・・リサイクルショップに・・・」

 

カンナ「なんかすごいげっそりしてる・・・」

 

ユカ「ヨ―メイちゃぁあん!!何をされたんですか!!」

 

オーナー「何故私が何かした前提なんだ・・・」

 

フィーア「大方シディさんに仕事に戻るように命令されてからずっとリサイクルショップを離れてなかったんじゃないですか?まあサービス残業でお金もらえて良いじゃないですか。」

 

ヒサメ「シディ。命令してあげて!!」

 

シディ「あぁ、ちゃんと仕事を終わらせるお前が好きだぞ。」

 

ヨ―メイ「お疲れ様でした・・・にぱー・・・」

 

フィーア「もう耳を切り落とせば解決じゃないですか?」

 

フィーア落ち着けって・・・

 

ユカ「それより解除薬はあるんでしょうね!」

 

オーナー「販売終了しているからな・・・伝手があるから掛け合ってみるが・・・」

 

ユカ「おそらくヨ―メイちゃんは私への愛が不足していたせいでこんなことに・・・元に戻ったら一週間くらいヨ―メイちゃんの部屋にお泊りしちゃいますよ!」

 

ヨ―メイ(いやぁあああ!)

 

まぁ、自業自得だな・・・

 

sideヨ―メイ

 

というわけで私への罰が決定して今日はシディさんの部屋に泊ることになりました・・・

 

シディ「・・・」

 

あれ、なんか様子が・・・まさか部屋で座ってるから・・・すみません・・・

 

シディ「なんだか素直なヨ―メイも調子が狂うな。」

 

この笑顔で元が取れたので良しとしましょう!!

 

結局部屋でお泊りできて楽しかったんですが・・・

 

ユカ・フィーア「・・・・・・」

 

そのせいで二人が無機質な目で見てくるのが一番精神を削っています!今日は公園で散歩していますが完全に修羅場です!!

 

シディ「歩いて薬の効果を発散できればと思ったんだが・・・二人とも付き合ってくれて良かったのか?」

 

フィーア「流石シディさん、合理的ですね!でもヨ―メイが薬の副作用なんかで暴走したらいけないので大丈夫ですよ。」

 

ユカ「そうですね。ヨ―メイちゃんがシディさんにキスしたりしようものなら私が間に割り込みます!」

 

完全に散歩デートを邪魔しにかかっています・・・

 

ヨ―メイ「にぱー・・・」

 

そう考えると笑顔しかできないのはむしろラッキーかも・・・

 

女性「きゃぁああ!ひったくりよー!!」

 

シディ「くっ!公園で真昼間にか!」

 

フィーア「私たちの目の前とは運がないですけどね!!」

 

ユカ「一撃で仕留めてやります!!」

 

え・・・ちょっと待って・・・まさか池を突っ切るつもりじゃ・・・

 

sideフィーア

 

私たちは池に浮いている石を飛び移って一気にショートカットして・・・

 

シディ「そのバックはあの人のものだ!」

 

フィーア「貴方は運がなかったです。就職探しならカレコレ屋で請け負ってあげますよ。」

 

ユカ「その前に刑務所での刑務作業をこなしてください!」

 

ひったくり犯「ひぃっ!」

 

ずがっ!ぼごっ!

 

ひったくり犯「あかかかか・・・」

 

当然この最強クラスのメンツに敵うはずもなくひったくり犯はズタボロにされました・・・

 

通行人「あの人たちスゲー!!」

 

通行人「しかも美男美女!!」

 

まぁ、当然ですね。

 

ユカ「あれ?そういえばヨ―メイちゃんは・・・?」

 

通行人「あれ?誰かおぼれてないか?」

 

ん?あそこって私たちの渡った池・・・

 

ヨ―メイ「がばばば・・・にぱががが・・・」(何で私シディさんと同じルートを・・・)

 

 

 

ユカ「ヨ―メイちゃーん!!!」

 

フィーア「しまった、すっかり忘れてました・・・」

 

シディ「今助けるぞ!」

 

 

そうして助けたのですが・・・

 

ヨ―メイ「にぱー・・・」

 

フィーア「おぼれても笑顔ってサイコパスですか・・・薬の効力半端ないですね・・・」

 

ユカ「ヨ―メイちゃん・・・」

 

シディ「ヨ―メイ・・・もう笑わなくていい・・・こんなのはヨ―メイじゃない。人形のように自由を奪われて死にそうになって・・・絶対服従なんておかしい。取り繕って笑うよりもいつものヨ―メイが良い。自分の心に素直なお前が好きだ。」

 

シディさん・・・

 

ぽすっ

 

ん?ヨ―メイちゃんが積極的にシディさんに胸を・・・

 

ヨ―メイ「私だってこんな薬を使わずシディさんの方から私を求めて欲しいのに・・・」(何言ってるんですか私!!?)

 

ユカ・フィーア「はい?」

 

ユカ「まさか素直なお前が好きっていうのを・・・」

 

フィーア「なぁぁあ!あれじゃついてきた意味なく甘い雰囲気じゃないですか!!」

 

ヨ―メイ「・・・・・・」

 

ふっ・・・でも完全に灰になりましたね。

 

カゲチヨ「おーい!解毒剤あったってよ!」

 

フィーア「ナイスですカゲチヨ。」

 

ヒサメ「無事で良かったよ。」

 

シディ「あぁ、助かった。」

 

どうやら今のは聞いてなかったみたいですね。

 

ヨーメイ「体の自由が戻ってきました・・・」

 

シディ「池に飛び込んだときはどうなるかと思ったぞ。」

 

カンナ「笑顔で池に飛び込むなんて・・・あの薬そんなに効くんだ・・・今度大量注文してヒサメちゃんとカゲチヨに・・・」

 

カゲチヨ・ヒサメ「何する気!!?」

 

やっぱりですか・・・

 

シディ「そうだ、ヨ―メイ。さっき何か言ってただろう?カゲチヨ達に気を取られて聞いてなかった。もう一度言ってくれないか。」

 

ヨ―メイ「そ、それは・・・」

 

ユカ「はーい!ヨ―メイちゃんは罰として私と1週間同棲生活開始ね!」

 

フィーア「シディさん!ひったくり犯捕まえて疲れたからこの公園の名物のソフトクリーム食べましょう!」

 

シディ「あ、あぁわかった。」

 

ヨ―メイ「ぎゃぁああ!」

 

させませんよ・・・

 

カゲチヨ・ヒサメ(とんでもない連携だ・・・)

 

カンナ(アーシよりあの二人の方がよっぽど怖いと思うけど・・・)

 



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畑を作ろう!

ゼノンさんの作品の続きみたいな作品です。
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=19649198


sideカゲチヨ

今日は妖精王の森を畑に来ていた・・・

 

カゲチヨ「今日はゼノン世界での煮汁や美味しい出汁の取引をヒサたちや妖精王にバレてしまったので報酬を取り上げられない代わりに農業で美味しい野菜を献上するということになりました!」

 

ヨ―メイ「え~・・・めんどくさいですね・・・」

 

シディ「だが自分の手で野菜や果物を作って食べるというのは楽しそうだな。」

 

ミナヅキ「ん、私たちはお金をキープできてクリスたちは美味しい野菜が食べれる・・・まさにWIN-WIN・・・」

 

そういうことだ!

 

カゲチヨ「さぁ!真面目に仕事してる場合じゃないぞ!」

 

ヤヨイ「これカゲチヨは依頼サボりたいだけじゃないですか?」

 

sideヨ―メイ

 

というわけで畑を耕して種を植えて一週間たったわけなんですが・・・

 

デカいカブ「ちくしょー・・・」

 

ヨ―メイ「とんでもない大物が育ってますよ!」

 

ハヅキ「しかもなんか顔があって喋ってます・・・」

 

どうしてこんなことに・・・

 

デカいカブ「そこの狐女が変な肥料を与えたせいだよ。」

 

ヤヨイ「早く大きくなればいいと思って試作段階の呪術肥料を掛けてしまいました。」

 

カゲチヨ「お前のせいかよ!」

 

ミナヅキ「でもカブはカブだし抜こう・・・」

 

ヨ―メイ「でもこんな大きいの抜けるんですか?」

 

シディ「名作の大きなかぶでも皆の力を合わせればきっと抜けるさ!」

 

まぁ、そうですね。

 

私たちはカブを抜こうとしますが・・・

 

ヨ―メイ「うーん・・・!!」

 

シディ「ふっ・・・」

 

ミナヅキ「ふぬぬ・・・」

 

ヤヨイ「とおお・・・!」

 

大きなかぶ「あぁああ!頭がもげて中身が飛び出るううう!!」

 

カゲチヨ「気持ち悪い言い方するなよ!!」

 

嫌なカブですね・・・

 

ハヅキ「それでもカブは抜けません・・・」

 

今度こそ抜きますよ!

 

カゲチヨ「うんとこしょ!」

 

ハヅキ「どっこいしょ!」

 

大きなかぶ「本当に抜くのか?あ~故郷の母さんは今何してるんだろうな・・・母さん、どうか俺の分まで・・・今まで育ててくれてありがとう・・・」

 

シディ「抜くのは中止だ・・・このカブにも育ててくれた家族がいるんだ・・・」

 

ミナヅキ「ん・・・その通り。」

 

ヤヨイ「いやここまで育てたのは私たちですよ。」

 

ミナヅキ「そうだった・・・」

 

ヨ―メイ「ていうか説得の仕方が刑事風ですね・・・」

 

でも全く抜けないですよ!

 

大きなかぶ「もう私を抜くのは諦めろ!さもなくば女の子をお母さんと呼ぶ呪いをかけてやるぞ・・・」

 

もう諦めた方が良いんじゃ・・・

 

カゲチヨ「ダメだ!名作の大きなかぶでもお爺さんがお婆さんを、お婆さんが孫娘を呼んで人数が増えたからだ。俺たちも人数を増やすんだ!」

 

sideゼクス

 

というわけでカゲチヨに呼ばれたのだが・・・

 

ゼクス「とんでもないな・・・」

 

スズキ「喋るカブってレアすぎだろ・・・」

 

ヨ―メイに呼ばれたスズキも驚く。

 

サトウ「こりゃ腕がなるぜ!」

 

シディが呼んできたサトウもわくわくしてるしな・・・

 

アハト「僕眠いんだけど・・・早く終わらせよう・・・」

 

おそらく昼寝中にヤヨイに呼び出されたであろうアハトが言ったので俺たちはカブを引っ張った・・・

 

カゲチヨ「いくぞ!」

 

ヨ―メイ「うんとこしょ!」

 

シディ「どっこいしょ!」

 

ミナヅキ「だんだんと抜けてきてる!」

 

ヤヨイ「本当にデカいです!」

 

スズキ「でもこれは・・・」

 

あぁ・・・

 

ゼクス「長すぎだろ!!」

 

サトウ「カブとは思えねぇ長さだぜ・・・」

 

大きなかぶ「ちくしょー・・・」

 

そうして大きなかぶは大人しくなってしまった・・・

 

ハヅキ「やっぱり呪いの類はなかったですね。」

 

カゲチヨ「でも育てた俺達からしたらこの大きさはむしろ誇らしいな!」

 

ゼクス「ほとんどチート肥料のおかげだろ・・・」

 

スズキ「ていうかこれ妖精王たちに献上するんだよな?カブ料理だけじゃヒサメ以外流石に飽きられるだろ・・・」

 

確かにな・・・

 

ヨ―メイ「そこは心配ご無用です!ちゃんと美味しいカブカレーを作るために・・・他の野菜も収穫しましょう!」

 

隣にデカいジャガイモと人参、玉ねぎが・・・

 

アハト「もう僕たちを頼らないでよ・・・」

 

それから協力して抜いて美味しいカブカレーを作った・・・



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鮫を吊り上げよう!

sideカゲチヨ

カンナ「夏だよ!海水浴にきたわけなんだけど・・・」

 

カゲチヨ「ガッツリ鮫いるぞ!」

 

しかも結構デカいぞ!

 

フィーア「関係ありません!私たちは泳ぐんです!」

 

ヨ―メイ「やめときましょうよ・・・」

 

カンナ「リヴァイアサンやシーサペントに比べたら全然弱いじゃん!」

 

ヒサメ「だとしても危ないじゃん・・・」

 

シディ「そういえば映画でも鮫を主役にした映画は沢山あるな。」

 

カゲチヨ「そうだな、映画のジョーズが有名だ。」

 

ヒサメ「確か巨大な人食いざめと人間の戦いを撮った映画だよね?」

 

そうそう、とにかく怖いんだよな・・・

 

フィーア「だったら釣りあげてやりますよ!」

 

カンナ「ヤヨイちゃんたちに釣りの仕方は教わってるし前にも鮫とは戦ってるから大丈夫だよ!」

 

それで恐ろしいってなんで学習しねぇんだよ!

 

sideヒサメ

 

本当に大丈夫かな・・・

 

カンナ「ヤヨイちゃんたちに教わった後何回かやったことあるから大丈夫!」

 

シディ「それでどのくらい釣れたんだ?」

 

カンナ「・・・何回か行ったことはある!」

 

ヨ―メイ「釣れてはなさそうですね・・・」

 

絶対能力で魚取ったな・・・

 

カンナ「そりゃ!」

 

全然飛んでない気が・・・

 

フィーア「でも釣りって待ち時間が暇ですよね・・・」

 

カンナ「伝説の美少女ヨ―メイちゃん、なんか捧腹絶倒の話してよ。」

 

ヨ―メイ「そんなハードル上げられたらやりたくないんですけど!?えーと・・・じゃあリサイクルショップでバイトしてたときなんですけど・・・」

 

カゲチヨ「おい!引いてるぞ!!」

 

カンナ「ホントだ!ヨ―メイ黙って!」

 

ヨ―メイ「何なんですか!。」

 

そうして釣り上げたのは・・・

 

フィーア「鮫のヒレを乾燥させたもの!フカヒレだよ!」

 

美味しそうなの出てきた!!

 

ヒサメ「この海もしかして普通じゃ考えられないものが釣れる海なのかも!」

 

カゲチヨ「マジでか・・・」

 

ドンドン釣っていこう!

 

sideフィーア

 

カンナ「この調子で鮫を釣ろう!それ!」

 

何が来ますかね・・・

 

フィーア「じゃあヨ―メイ待ってる間またあの話の続きをしてください。」

 

ヨ―メイ「またですか・・・この間バイトしてたときなんですが・・・」

 

シディ「また反応してるぞ!」

 

カンナ「ヨ―メイ、黙って。」

 

ヨ―メイ「ちくしょー!!」

 

これは・・・バランスボールです!

 

カゲチヨ「よくこんな引っかかりのないもの釣れたな・・・」

 

ヒサメ「神業だね・・・」

 

カンナ「今のアーシなら何でも釣れる!マグロ!マグロきて!」

 

それはもっと遠洋じゃないと釣れないんじゃないですか?

 

カゲチヨ「っていうか鮫釣るんだろ!?」

 

sideカンナ

 

この一時間で色々連れました!

 

カンナ「まずはお汁粉!」

 

シディ「大型二輪も釣れたな!」

 

ヒサメ「あとはユニコーンの角とかも釣れたよね・・・」

 

ヨ―メイ「あと龍が持ってそうな宝玉とかも釣れましたね・・・」

 

魚は取れないけどこの海結構高価なものが落ちてるんだね!!

 

ヒサメ「そういえば餌は何使ってるの?」

 

あぁ・・・

 

カンナ「普通の餌にカゲチヨの血を掛けたものだよ。」

 

ヨ―メイ「あっ!いつの間にかカゲチヨの顔が青ざめてますよ!!」

 

カゲチヨ「早く鮫を釣ってくれないと貧血で倒れる・・・」

 

じゃあこれを最後にしましょうか・・・

 

フィーア「最後くらい魚がいいですね・・・私アジの刺身が食べたいです。」

 

ヨ―メイ「私はサバですかね。」

 

ヒサメ「イカ食べたい!」

 

シディ「カゲチヨのために蛸が連れたらたこ焼きにしよう。」

 

カゲチヨ「シディサンキュー・・・」

 

アーシは当然マグロ!

 

カンナ「鮫が釣れた!」

 

フィーア「鮫ですか・・・」

 

ヒサメ「食べられないね・・・」

 

鮫「がぁあああ!!」

 

襲ってきたー!!

 

カゲチヨ「最初の目的忘れるなよ!!」

 

sideカゲチヨ

 

カンナ「陸上に出れば案外シディとフィーアちゃんの戦闘力で撃退できました!」

 

ヒサメ「でも血の持ち主であるカゲと何でかヨ―メイちゃんも結構狙われたよね・・・」

 

ヨ―メイ「痛いです・・・」

 

あまがみレベルだけど噛まれて歯形が残ってる・・・

 

カゲチヨ「でもこれで海に行けるな!」

 

フィーア「うーん・・・二人の傷の治療もそうだし・・・」

 

カンナ「十分海楽しんだし今日は帰ろうか。」

 

楽しそうに釣りしてたもんな!!

 

 

 

 



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混血児が願い叶えます?

sideカゲチヨ

今日は正月が近いということで神社に混血児とユカで参拝にきていた・・・

 

ヒサメ「凄い人の数だね!」

 

スズキ「まぁ、それだけ現状に満足してない人が多いってことだろ。」

 

カンナ「でも異宙に転移したら戦闘脳だったり命取ってくる神様もいるし気をつけないと・・・」

 

ヤヨイ「あぁ、アヌビスとかだるま神様とかですね・・・」

 

アハト「神様も戯れで命取らないで欲しいよね・・・」

 

フィーア「さて、じゃあこれどこに捨てましょうか?」

 

ハヅキ「何ですか?そのゴミ袋?」

 

確かにデカいしなんだそれ?

 

フィーア「去年出たカレコレ屋や皆さん混血児の出した産業廃棄物ですけど?」

 

ミナヅキ「ん・・・一目の使いないところの捨てる・・・」

 

ゼクス「そっちの産廃じゃなくてお参りする方の参拝だぞ!」

 

ユカ「大体お父様にバレたら森の吸血妖精の出るエリアで棒で血が出るほど殴られた後妖精に血を吸われてしまいますよ?」

 

シディ「そこまで怖いのか・・・」

 

マジかよ・・・

 

カンナ「まぁその産廃の処理は後で考えるとしてお参りを・・・ん?ちょっと待って。」

 

ゼクス「どうしたんだカンナ。」

 

カンナ「アーシたちで神社やった方がよっぽど皆に喜ばれるんじゃない?願いの代わりに命取ってくる神様や悪魔の邪魔もできるしお賽銭を山分けすればその分発明や情報を集められてトッププレデターの壊滅につながるしで一石二鳥だよ!」

 

ヤヨイ「なるほど!いい考えですね!ちょうど資金をどうするかで悩んでたんですよ!」

 

ヒサメ「でもそんな騙すような感じで良いのかな・・・?」

 

カゲチヨ「願いはかなえてるんだしカレコレ屋と一緒だろ!」

 

そうと決まれば神社やってみるか!

 

sideユカ

というわけで神社を突貫で建ててその中に私たちが隠れるという感じにしたんですけど・・・

 

ユカ「どうやってお客さんを集めるんですか?」

 

カンナ「もうすぐフィーアちゃんが人を集めてくるからその人たちの願いを速攻で叶えるって寸法だよ!SNSで広まれば後は流れ作業になるよ!」

 

ゼクス「今時な寸法だな・・・」

 

ハヅキ「でもお客さんの願いなんてどうやって聞くんですか?」

 

カンナ「そこはユカの心を読む能力を使って聞くんだよ!」

 

なるほど考えましたね・・・

 

アハト「フィーアが連れて来たみたいだよ・・・」

 

アハト君の言う通りフィーアお姉さまが来ました。

 

フィーア「さぁさぁ!こちらが願いを速攻で叶えてくれる混血神社です!さぁ皆さん!さっそくお願いしてみてください!」

 

男性「こんなところに神社なんてあったけな?」

 

フィーア「こちら創建200億年地球が誕生する以前からあったといわれてるんです!」

 

女性「そんな歴史があるんだ!それじゃあ・・・」

 

さてどんなお願いですかね・・・

 

女性(素敵な彼氏ができますように・・・)

 

ユカ「彼女だったら私がなるのに・・・」

 

カゲチヨ「ふざけてないで男性のお願いも聞いてくれ。」

 

はいはい・・・

 

男性(今年こそ素敵な彼女ができますように・・・)

 

ユカ「彼氏が欲しいと彼女が欲しい・・・」

 

カンナ「良いこと思いついた!おみくじつくりますよ!ヒサメちゃん!」

 

ヒサメ「どういうこと?」

 

そうしておみくじをつくって・・・

 

フィーア「はーい!参拝がすんだらおみくじをどうぞ!」

 

それで待ち人をお互いにしておけば・・・

 

男性「え!?あの・・・良かったらこれからお茶でもどうですか?」

 

女性「えぇ・・・良いですよ。」

 

フィーア「おぉ!速攻で願いが叶いました!」

 

ふてぶてしそうな男性「おぉ!じゃあ俺も・・・」

 

チャリン・・・

 

お賽銭一円・・・

 

ふてぶてしそうな男性(お金持ちになれますように・・・)

 

ユカ「えぇ!!一円しか払ってないのにそんな倍額を望むとかどんだけですか!!」

 

ミナヅキ「でもかなえないと噂が広まらない・・・」

 

カゲチヨ「それにああいう奴ほどSNSでフォロワー多かったりするんだよな・・・」

 

しょうがないですね・・・

 

ユカ「ハヅキさん、ここは玄武の地面操作を使って・・・それからヤヨイさんとゼクスさんは・・・」

 

私は指示を送ります・・・

 

ふてぶてしそうな男性「さーて叶うかな・・・ってなんか犬と狐が地面を指さしてるぞ!」

 

ゼクスの使い魔「ここほれ・・・」

 

ヤヨイの式神「コンコン…」

 

ふてぶてしそうな男性「おぉ!ほったら化石が出てきたすげー!!売って大金持ちだー!!」

 

ハヅキ・ゼクス・ヤヨイ「めちゃくちゃ疲れた・・・」

 

ですよね・・・

 

その後も・・・

 

ヤヨイ「受験が成功しますように・・・頭脳面をアップさせるおまじないをかけておきますね・・・」

 

受験生「おぉ!頭が良くなった気がする!」

 

フィーア「ながいまつげに二重瞼、ぷっくり口びる・・・カンナちゃん背負いますよ。」

 

カンナ「お任せ!!」

 

女性「やったー!」

 

能力を掛け合わせたおかげで神社は大盛況しました・・・

 

sideヒサメ

 

そして神社はヨ―メイちゃんもバイトとして雇っての大盛況になりました・・・

 

男性「はい!不眠症もすっかり治って今じゃぐっすりなんです!」(ヨ―メイの獏の技)

 

女性「目からビームが出るようになったー!」(ヤヨイとフィーアの合わせ技)

 

そうして神社の中は・・・

 

ヒサメ「シディ!そっちの願いのリストは机に置いといて!」

 

カゲチヨ「ヒサ!次雪景色で告白したいってお願いだったぞ!」

 

フィーア「カンナちゃん!またファッション関係のお願いなのでお願いします!」

 

目が回るような忙しさになっちゃった・・・

 

ゼクス「お賽銭の値段は上がっているがこれ等価交換として成り立ってるのか・・・?」

 

アハト「能力使ってるからお金はそんなにかかってなくて黒字だけど・・・」

 

ヨ―メイ「体力的にはブラックすぎません・・・?」

 

カンナ「でも大評判だよ!資金も潤ってるよ!!ヨ―メイちゃんを入れても余りあるほどのお賽銭!億越えも硬いよこれ!」

 

ミナヅキ「それは凄い・・・」

 

ヤヨイ「夜中でもお願いする人もいて嬉しいですね・・・」

 

そうしてお願いを叶えることの楽しさに目覚めていた時だった!

 

ユカ「見てください!トッププレデターの狼火と雪血が!!」

 

カゲチヨ「マジかよ・・・」

 

狼火「本当に願い叶うのかよ・・・」

 

雪血「調査もかねてですけどなんか匂いますね・・・」

 

どんなお願いするんだろ・・・?

 

スズキ「ろくでもねぇ願いな気がする・・・」

 

サトウ「宝石欲しいとか願ったら一斉に拳骨でも落としてやろうぜ。」

 

狼火(今年こそ心許せる友達ができますように・・・)

 

雪血(悩みをうちあけたり・・・)

 

 

・・・・・

 

狼火「なんて、こんなんで出来たら苦労しねぇよな。」

 

カゲチヨ「雪血・・・俺吸血鬼だから毎回血液パック注文しないといけなくて小遣い少なくなるのが悩みなんだよ・・・」

 

カンナ「これあげる。」

 

雪血「皆さん・・・」

 

狼火「なんだよ、いきなり・・・」

 

ハヅキ「今年もよろしくお願いします。」

 

狼火「ありがとな・・・で何が入ってるんだ?これ?」

 

フィーア「神社だけに産廃(さんぱい)です。」

 

雪血「なんでですかー!!」

 

ヨ―メイ「ひぃい!!」

 

狼火「絶対ゆるさねー!!」

 

ごめんなさーい!!

 

 



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異宙時間時計を直せ!前編

銀魂の話を参考にしています。


sideクリス

うぅう・・・昨日は飲み過ぎたな・・・カレコレ屋に泊ってるけど全く酔いが収まらない・・・調子にのってワインを数百本も開けるもんじゃなかった・・・

 

でもそろそろ起きないと皆に迷惑かけちゃうな・・・

そうして俺が起きるて外に出るとオーナーがいた。

 

クリス「あれ?オーナーどうしたここに?カゲチヨ達がまたなんか問題でも起こしたの?おーい!ん・・・?もしかして固まってる・・・?」

 

俺が試しにつついてみると・・・

 

バタン・・・

 

そのまま倒れてしまった・・・

 

クリス「これって・・・お婆さんのまいてる水も止まってる・・・もしかしなくても・・・」

 

カゲチヨ「クリス!」

 

ヒサメ「お父さん!」

 

シディ「皆!」

 

フィーア「どうなってるんですかこれ・・・」

 

カンナ「ヨ―メイちゃんも無事なんだ。」

 

ヨ―メイ「人も物も・・・そして異宙人も止まってる・・・」

 

もしかしてこれって・・・時間が止まってる?

 

sideカゲチヨ

 

静かだな・・・

 

ヨ―メイ「まるで世界中から誰もいなくなったみたいです・・・」

 

フィーア「こうなると返って冷静になれるから助かりますね・・・」

 

シディ「あぁ、混乱するのはわかるが皆で考えてみよう。」

 

クリス「つまり・・・」

 

カゲチヨ「もう家賃を払わなくても良いってことだな。」

 

ヒサメ「そんなこと言ってる状況じゃないでしょおおお!!?」

 

カンナ「つまり皆の給料も永遠に払わなくてもいいしヨ―メイちゃんの給料も永遠に出ないってことだね。」

 

ヨ―メイ「そんなー!!」

 

カレコレ屋の給料は払えよ!このブラック経営者!

 

フィーア「それよりも何で世界中の時間が私たちだけ残して止まったのか解明しないとどうにもなりませんよ!!」

 

クリス「そうだよな・・・せっかく新しい時計手に入れたのに早速ガラクタになるし今日は厄日だね。」

 

ヒサメ「何それ?色んな盤のついた時計だね・・・」

 

クリス「綺麗でしょ?森に飾ろうと思ったんだよね・・・これを手に入れたのは酔っててあんまり覚えてないんだけど・・・」

 

sideクリス

 

確か酔ったときに通った空き地にUFOとこの時計が落ちてたのを拾ったんだ。

 

ヒサメ「UFO!?」

 

フィーア「酔ってても普通驚くでしょ!」

 

クリス「そういえば酔っぱらいがつぶれてて転がってたな・・・」

 

ー回想ー

 

時の番人「た、頼む・・・私たちの代わりにこれを・・・」

 

ヨ―メイ「明らかに血まみれですよ!?」

 

時の番人「この異宙時間時計を守ってくれ・・・この時計は異宙開闢より時を司ってきた神代の時計・・・私たちが守ってきたがそれももう敵わない・・・悪しき者たちの手に渡れば必ずや災いが起こる・・・だからこの時計を人の届かぬところに封印・・・」

 

 

クリス「うええええ・・・!!」

 

ヒサメ「お父さん完全に酔ってるじゃん!ダメェェ!今のお父さんに渡しちゃダメェェ!!」

 

それで寝てるときも気持ち悪くて・・・

 

ジリりリ!!

 

クリス「うっさい!!もうとっくに起きてるよ!!」

 

ガシャン!!

 

sideヒサメ

 

ヒサメ「全部お父さんのせいじゃん!!」

 

シディ「まさか目覚ましと間違って壊してしまうとは・・・」

 

フィーア「信じられないけどそれは異宙の時の流れそのもの・・・時を操る異宙人ですら逆らえない強力な代物だったんですね・・・」

 

それが酔っぱらってポンコツになってたお父さんの手に渡ってこんなことに・・・

 

カゲチヨ「多分俺達クリスの近くにいたから影響がないのか・・・」

 

ヨ―メイ「つまり壊れちゃった時計を直さないと私たちは違う時間に永遠に取り残される・・・」

 

どうしよう・・・手を借りようにも私たち以外皆止まっちゃってるし・・・

 

カンナ「もう世界はおしまいだよ・・・」

 

クリス「皆、劣勢にあって悲観は何も生まないよ。王様たるものどんな時もポジティブであれ、そこから見える活路もあるんだ。」

 

ヒサメ「世界を破滅させてる王様が言っちゃダメでしょ!?」

 

クリス「確かに世界はこのままだと止まったままでもカゲチヨこうも考えられない?お前は永遠に止まった学校で嫌がらせされた女子たちに落書きのアートを爆発させることが出来るんだよ?」

 

カゲチヨ「どんな活路見出してるんだよ!」

 

クリス「悲観的になるのは三万人くらいの女子たちに落書きした後でも遅くないしフィーアだって子供たちの頬っぺたを永久に触ってられるという活路がある。」

 

フィーア「そんなの悲観しかできませんよ!大体こんな状況でできるわけないです!」

 

カゲチヨ「まぁ、五人くらいにしておく。」

 

フィーア「私も10人くらいで・・・」

 

二人とも・・・

 

ごぉおお!!

 

カゲチヨ・フィーア「あちいぃぃい!!」

 

カンナ「アーシが時の番人になったからにはそんなことさせるわけないでしょ・・・油を売ってないでみんなでさっさとがら空きになった銀行を強盗してきて。」

 

ヨ―メイ「カンナさんも番人とは思えません・・・」

 

クリス「待って待って、冗談だよ。俺が何の策もなしにここまでくるわけないじゃん!」

 

シディ「うぬ・・・この先にあるのはヤヨイの鍛冶屋か・・・」

 

sideフィーア

 

お父さん・・・

 

フィーア「確かにヤヨイちゃんならどんなものでも直してくれますけど今の尻尾のノミ取りに夢中になってるヤヨイちゃんに何ができるんですか・・・」

 

クリス「そう、何をするにも時が進まないことにはどうにもならない・・・じゃあ進ませればいいんだよこの手で。」

 

え!?

 

クリス「この時計は自力では動かなくなったけど強制的に針を進ませることができる。つまり能動的には時は進まないけど強制的に未来の一場面に飛ぶことはできるんだ。」

 

ヒサメ「なるほど!つまりヤヨイちゃんに伝言を残して針を進ませておけば治った未来に飛んで世界は元通りってことだね!!」

 

カンナ「よくこんなタイムマシンみたいなことを・・・」

 

クリス「そうつまり書類さえ用意しておけば・・・」

 

セイナとキスし放題券

 

クリス「セイナとキスし放題の未来が待ってるってこと。さぁ、針を進めて。」

 

カゲチヨ「森に行ってセイナに何持たせてんだよ!!時計直す手段はどこにいった!!」

 

クリス「え?そんなことできるの?」

 

ヨ―メイ「貴方のしようとしてることでできるんですよ!」

 

フィーア「いやヨ―メイもシディさんとの婚姻届けなんて持ってどうしたんですか?」

 

ヨ―メイ「あ、これは・・・」

 

ずがばきっ!!

 

クリス・ヨーメイ「すみません・・・」

 

もういいです・・・私がやりますってあれ?

 

フィーア「これ時計が沢山ついててわかりませんよ・・・?」

 

カゲチヨ「もしかして日数単位や年数単位もあるんじゃねぇか?」

 

シディ「だとしたら下手に触れないな・・・」

 

じゃあ慎重に少しずつ動かしてみましょう・・・

 

フィーア「んぐぐぐ・・・!結構硬いですね・・・」

 

カンナ「かなりノミ取りに熱中してるしね・・・もうちょっと思いっきりやって!」

 

了解!とりゃ!!

 

sideカゲチヨ

 

次の瞬間にはヤヨイの遺影と棺桶が・・・

 

カゲチヨ「進ませすぎたぁああ!!」

 

ヒサメ「フィーアちゃん力み過ぎ!ヤヨイちゃんの寿命振りきっちゃったじゃん!」

 

フィーア「カンナちゃんが急かすからですよ。針も五分単位で動くものみたいですしさじ加減がわかりませんよ。」

 

ヨ―メイ「もしかして年単位の針を進めた可能性もありますね・・・」

 

クリス「仕方ない・・・こういうときは針を戻せば・・・」

 

あ、戻った・・・

 

カゲチヨ「取りあえず振り出しには戻れるんだな・・・」

 

クリス「取りあえず位置を変えてもう一回だな・・・」

 

そうして進めてるけど・・・

 

シディ「これは進んでいるのか?」

 

カンナ「少しずつ深追いしていってるみたいだけど・・・」

 

フィーア「ここからが本番です。ノミに興味が失せれば必ず時計を直すはずです・・・」

 

でもまた遺影のところに・・・

 

カゲチヨ「くそ・・・なんでだ・・・」

 

クリス「もっと秒単位で死の真相に迫った方が良いな・・・」

 

sideカンナ

 

そうして戻して進めていくとヤヨイちゃんが店から飛び出すシーンがあった!

 

カンナ「多分時計の修理は進んでたんだね・・・」

 

ヒサメ「じゃあ何で世界は元に戻らないの!?」

 

ヨ―メイ「多分死因が原因じゃないですか?」

 

ヨ―メイの指さす場所にはトラックが!

 

ヨ―メイ「おそらく修理した喜びで外に飛び出したらトラックがいてはねられて死んでしまった・・・その時再び時計は壊れたんですね・・・」

 

フィーア「じゃあヤヨイちゃんをここで救えば時計も手に入って一石二鳥ですね・・・」

 

ヤヨイちゃんの手には巨大なノミの死体があった・・・

 

フィーア「ただのノミじゃないですかぁああ!!」

 

フィーアちゃんはノミの屍骸をトラックのフロントガラスに叩き付けた!

 

シディ「随分と大きいな俺も毛繕いはするがここまでの物は久しぶりにみた。」

 

カゲチヨ「尻尾生えてると大変なんだな・・・」

 

さてこれで時をすすめれば・・・

 

ーその後ー

 

女性「可哀そうにねぇ・・・フロントガラスに何かを叩き付けられてそのときに出た液体が視界を奪って電柱に激突して・・・」

 

そういう女性たちの前にはエイファの遺影が・・・

 

カンナ「トラックの運転手エイファだったー!!」

 

クリス「なんてこった・・・ヤヨイが助かったと思ったら今度はエイファが・・・」

 

カゲチヨ「フィーアがフロントガラスにノミの死体なんて叩き付けるからこんなことになるんだよ!!」

 

エイファ「あんな巨大なノミを飼ってた人に行ってください!!」

 

まぁまぁここは冷静に・・・

 

カンナ「こんどはちゃんとゴミ捨て場にすてれば・・・」

 

 

 

ーその後ー

女性「可哀そうに・・・なんでも電柱の下で昼寝してたら顔に何か叩き付けられて・・・」

 

 

段ボールの方にいたとは・・・・

 

ヒサメ「半端ないよ・・・この人の不幸・・・!」

 

シディ「もうこうなったら遠くに運ぶしかないな・・・」

 

クリス「異宙の星においておけば・・・」

 

その後

 

女性「普通に死んだって・・・」

 

カゲチヨ「普通に死んだってなんだよ!もうどうしようもねーだろ!!」

 

ヨ―メイ「もう救っても救っても吸い込まれるように死にますよ!?」

 

クリス「くそ・・・絶対にあるはずなんだ・・・二人を活かす方法が・・・」

 

 

 

 

 

 



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異宙時間時計を直せ!後編

ギバーたちがちょっとキャラ崩壊します。


sideクリス

 

ヤヨイ「とどめです!狐火の舞!」

 

エイファ「ぐあぁああ!!」

 

何度目かの未来で何でか二人が殺し合うことになってしまい俺たちは必死に対策を考えていた・・・

 

クリス「ダメだな・・・なんどやり直しても二人のどちらかが死ぬ未来になってしまう・・・」

 

シディ「というか何で二人が殺し合う未来になってしまったんだ?」

 

ヨ―メイ「色々いじったからもうわけわかんないことになってますね・・・」

 

カンナ「でもおかげで一つわかったことがあるよ。あの二人の死因はトラックでも狐火でもない・・・アーシたちだよ。」

 

フィーア「どういうことですか?」

 

カンナ「つまりアーシたちが時計を直してもらうこと自体が二人の死亡フラグだったんだよ。その時点で誰かが死ぬ運命、アーシたちがどうこうしようが二人の死は回避できない・・・」

 

カゲチヨ「つまり二人を死なせない方法は俺たちが接触しないこと・・・」

 

ヒサメ「じゃあ時計を直す方法はないってこと!?ヤヨイちゃんくらいしかこんな時計直せる人いないよ!!」

 

シディ「まさか・・・エイファが死ぬルートを選ぶしかないということか・・・」

 

おいおい・・・

 

クリス「誰がそんなこと言った。誰かが死ぬくらいなら時計なんて直さなければいい・・・電池を交換すればよかったんだよ!」

 

ヨ―メイ「本当です!デジタル画面の所が電池切れを・・・」

 

クリス「そう、つまり最初から壊れてない俺たちの勘違いだったんだ、つまりこの時計はただの電池切・・・」

 

sideヒサメ

 

最初からお父さんをたんこぶまみれにしておけばこうはならなかったんだよ・・・

 

クリス「うぅう・・・」

 

フィーア「早とちりも良いところですよ全く・・・」

 

ヒサメ「っていうか異宙の時を司る時計が単三電池で動いてるのもどうかしてると思うけど・・・」

 

カゲチヨ「ま、そんなことごちゃごちゃ言ってもしゃーねーしUFOの落ちてたところに電池を取りに行こうぜ。」

 

かなり特殊な電池だったからね・・・警察が動く前だといいけど・・・

 

カンナ「遅かったね・・・もう現場検証が始まってる・・・」

 

異宙人がらみってことで森の調査班まで・・・ん?

 

ー止まる前ー

 

スズキ「ゼクス、なんだそりゃ?」

 

ゼクス「おそらく何かの電池だな・・・」

 

ゼクス君が握ってるの・・・間違いないよ!予備の電池だ!!

 

シディ「ギリギリ持ち出される前だったみたいだな!」

 

カゲチヨ「よっしゃ!これでって・・・電池を握りしめたまま固まってやがる!くそ!完全に動かねぇ・・・!!」

 

クリス「とりゃぁあ!」

 

お父さん!ゼクス君殴っても意味ないから!!

 

カゲチヨ「おらぁああ!!」

 

カゲは何でスズキ君殴ってるの!!

 

クリス「ダメだ・・・かたくなに電池を離さない・・・じいちゃんの形見とか?」

 

ヨ―メイ「違いますよ!!時間止まってるからですよ!!こういうときは時計を少し進めて離したときに行けば・・・」

 

あれ?神谷先生の護衛のときに来たけど・・・

 

フィーア「まだ握ったままですね・・・」

 

護衛なのに片手塞がってていいの・・・?

 

カンナ「寝てるときも離してないよ・・・気に入ったのかな?」

 

もう少し進めてみよう・・・

 

sideカゲチヨ

 

結局電池握りしめたまま寿命終えたぞ!!?

 

カゲチヨ「何でだぁあ!片時も離さななすぎだろ!棺桶の中でも結局チャンスないし!!」

 

シディ「しかし中も電池まみれだな・・・もしかして電池で動いてたのか・・・?」

 

取りあえず元に戻して・・・!

 

クリス「もうここしかチャンスはない!!皆で一気に行くぞ!!」

 

ヒサメ以外全員「どりゃぁああ!!」

 

ヒサメ「いやそんな強引にやっても・・・」

 

いや取れたぞ!!

 

ヒサメ「ええ!?」

 

フィーア「電池じゃなくて腕が・・・」

 

ヒサメ「だからやめた方が良いって言ったじゃん!!時間もどったらどうなっちゃうの!?」

 

クリス「その時は俺が治すよ。」

 

これで安心だな!

 

ヨ―メイ「あとは時を進めれば腕の力が緩んで確実に電池は取れます!」

 

ヒサメ「それだと腕取れたのもバレるでしょ!」

 

カンナ「大丈夫、マツイ棒でもつけておけば取れるよりも便利になってバレないよ。」

 

ヒサメ「マツイ棒そこまで便利じゃないでしょ!!」

 

よし!時計を進めるぞ!!

 

sideフィーア

 

ー動いた後ー

 

スズキ「ゼクス、なんだそりゃ?」

 

ゼクス「あぁ、電池式で動く電動式のマツイ棒MAXだ。開かない瓶を一発で開けられるほどのパワーだ。」

 

電池がマツイ棒に組み込まれました・・・!!

 

クリス「くそ・・・もう運命が悪戯をしているとしか思えないぞ・・・」

 

カゲチヨ「しかも性能は退化してるぞ!」

 

カンナ「余計に取り出しづらくなった・・・あれ?塀の向こうにいるのって・・・」

 

あれはギバーの側近の吸血鬼の響丸?

 

ー止まる前ー

 

響丸「何やら警察が騒がしいでござるな。」

 

ギバー「響丸、集中して。敵は眼前にいるのよ。私のこの一球を受け止められるかしら?」

 

何やってるんですかこの人たち・・・

 

ヨ―メイ「人が潜入調査してた時にこの人たちキャッチボールして遊んでたんですか!?」

 

カンナ「でもこれは使えるね・・・まずはギバー棒を一本用意します。」

 

ヒサメ「もうナチュラルに腕もぎ取ってるね・・・」

 

クリス「そしてゼクスの腕にギバー棒をつけて・・・そしてギバーにマツイ棒をつける!そうすればキャッチボールにかこつけて電池をぶん投げさせることができる!!」

 

シディ「まず自分の腕が変わってることに驚かないか・・・?」

 

フィーア「まぁ後で入れ替えておけばなんとかなります!!」

 

取りあえずプレイボール!!

 

sideカンナ

 

動かした瞬間に響丸のお腹に穴が開いて周囲が焦土になった・・・

 

ヒサメ「マツイ棒威力半端なさすぎじゃない!?」

 

カゲチヨ「ボールっていうかただのロケットパンチだったな・・・」

 

ギバー「これが私のマツイサイクロンよ・・・」

 

ヨ―メイ「この人新しい腕をいきなり使いこなしてて気持ち悪すぎます!!」

 

しかしマツイ棒はどこいっちゃったんだろう・・・

 

クリス「まさか消し飛んでないだろうな・・・ってあった!」

 

でも・・・

 

ー止まる前ー

 

ユカ「ミナヅキちゃん危ない!」

 

ミナヅキ「え?」

 

ゴッス

 

カンナ「全然無事じゃなかった・・・」

 

カゲチヨ「まずいぞ!ミナヅキの頭に思いっきりぶち当たったぁああ!!」

 

クリス「まずいな・・・このままだと0,001秒後には電池はものの見事に消し飛ばされるよ・・・」

 

ヒサメ「まずミナヅキちゃんの心配をしないと!!」

 

シディ「ダメだ・・・やっぱりミナヅキもパンチも動かないぞ・・・」

 

そうか・・・

 

カンナ「もうパンチが当たったことを変えるのは無理・・・だったら

 

ゴス

 

ヒサメ「効果音砕いっちゃった!!」

 

クリス「なるほど!ゴッスだと痛そうだけどゴスだと軽めな気がする・・・あとは命の雫とガーディアンの合わせ技で命を与えれば・・・」

 

ヨ―メイ「なんか不思議な生物が生まれましたよ!!」

 

効果音が動き出した!!

 

クリス「ゴッさんにはパンチを掴んでもらって助けた感じにしよう。」

 

カンナ「ロケットパンチから出た音がそれを止めてる奇妙な絵ずらに・・・」

 

クリス「よし、フィーア時計を進めて。」

 

sideクリス

 

―止まる前ー

 

ミナヅキ「私が覚えていたのはそこまで・・・パンチが当たった以前の記憶は覚えていないけど優しい声を忘れることはなかった・・・ゴスという声を・・・」

 

 

ヒサメ「何で効果音と結婚してるのぉお!?」

 

フィーア「まぁ、女は優しくされるとコロッといっちゃいますしね。やりましたね!ゴスさん!」

 

カゲチヨ「アイツ完全に自我が芽生えてるぞ!!」

 

シディ「早く元に戻した方が良い・・・記憶がないなんて耐えられないぞ・・・」

 

クリス「大丈夫だ、シディ。世界もミナヅキも救える瞬間がある。フィーア時計を進めて。」

 

そう・・・

 

クリス「ロケットパンチの交換がね!」

 

ヨ―メイ「なんか結婚指輪みたいな扱いですね・・・」

 

ぐしゃぁああ!!

 

カンナ「っていうかミナヅキちゃん思いっきり素手で破壊してる!!」

 

でもちゃんと電池がでた!!

 

クリス「これで今までのことを全部なかったことにできる!」

 

よし!あとははめるだけ・・・あれ?

 

カゲチヨ「これ・・・単三じゃなくて単四だ・・・」

 

noside

 

その瞬間異宙の時間は本当に止まった・・・

 

ゴッさん「全く困りますよ皆さん、こんな無茶苦茶されたら・・・こんな無茶苦茶な世界しょい込むくらいなら時計を守ってた方がましですよ。」

 

そうしてゴッさんが単三の電池をはめ込んだ・・・

 

ゴッさん「短い間だったけど楽しかったですよ、お父さん。」

 

 

そうして時は正常に動きだした・・・

 

クリス「うぇ~・・・気持ち悪い・・・」

 

じりりりり!

 

クリス「もう起きてるよ!!」

 

バチン!!

 

クリス「あれ?なんか時計持ってた気がするんだけど・・・まぁ、いいか・・・」

 

オーナー「おい、お前たち!家賃払え!ヨ―メイもサボるな!!」

 

こうして人知れず異宙の時はまた動き出したのだった・・・

 

 

 



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ヒビキとの思い出

ショートストーリーを基に作りました。


sideカゲチヨ

今日はヒビキのクローンとユカたちが遊びに来ていた・・・

 

ユカ「いやー!ヒビキさんと話すのは楽しいですねー!!」

 

ヒビキ(クローン)「ありがとー皆がにぎやかで私も楽しいよー」

 

タツコ「そうだ!今日の締めにカゲチヨ先輩からヒビキさんとの思い出聞きたいんですけど!」

 

タツコがいきなりそんな話を振ってきた!

 

フォレス「それ私も気になるかも!!」

 

ぼたん「キュンキュンしそうですね!」

 

綾華「できればカゲチヨさんとシロウさんのBL的なシーンがあれば嬉しいんですが・・・」

 

カゲチヨ「皆無茶ぶりがすぎねぇか・・・?まぁ綾華以外の要望には応えられる話があったな・・・」

 

ヒビキ(クローン)「楽しみだなー」

 

ヒビキの前で語るのは変な感じだけどな・・・

 

ー回想ー

 

あれは夏の日の休み時間のことだった・・・

 

ヒビキ「おーいカゲ―、休み時間話す人いないからって寝たふりするなー」

 

カゲチヨ「うるせぇな!」

 

っていうか寝たふりじゃねぇし!

 

ヒビキ「私の悪口言ってたやつら注意したらしいじゃーん。かっこいいー」

 

カゲチヨ「してねぇよ!そんなことするわけねーだろ。」

 

まぁ殴られて口切って絆創膏したことも内緒にしとかないとな・・・

 

ヒビキ「えー?でも私の悪口言ってた人たち言ってたよ?ボコったら教えてくれたし。」

 

カゲチヨ「そういうことするから敵増やすんだよ・・・」

 

注意しなくてもよかったのか・・・?なんか脱力しちまう・・・

 

ヒビキ「やっぱしてくれてたんだー優しいね。チューしてあげようか?」

 

カゲチヨ「・・・!?毎度毎度からかうなよ!年頃の男子は本気にしちまうんだぞ!?」

 

ヒビキ「本気にすればいいのに・・・」

 

ー回想終了ー

 

カゲチヨ「あの頃から魔性の女だったんだよヒビキは・・・」

 

タツコ「取りあえずカゲチヨ先輩が鈍感だということはわかりました。」

 

フォレス「そのシュチュエーションで気づかないとか相当ですね・・・」

 

ぼたん「紳士なんですよ。」

 

ユカ「思いっきりディープにやればよかったのに・・・」

 

何だよ!お前らひそひそと!!

 

ヒビキ(クローン)「やっぱり激しめでいいのか・・・」

 

ヒビキさん!?何考えてるの!?

 

綾華「他にはないんですか?」

 

他か・・・そうだな・・・

 

ー回想ー

 

その日は家族で夕飯を食べた後にヒビキが理科室に忘れ物したって電話があって取りに行ったんだったな・・・

 

カゲチヨ「理科室だよなあるのって・・・」

 

ヒビキ「うん、付き合わせてごめんね。」

 

カゲチヨ「それで何忘れたんだよ・・・」

 

ヒビキ「いつも持ってるナイフだよー。」

 

はぁ!?

 

カゲチヨ「学校に持ってきていいもんじゃねーだろ!」

 

だから可愛いのにシロウと一緒に不良兄妹なんて呼ばれんだぞ!

 

ヒビキ「いいじゃん、地球が転生してから物騒なんだし護身用だよ。それにしても夜の学校って不気味だね。」

 

カゲチヨ「何だよ。柄にもなくビビってんの?」

 

ヒビキ「そんなんじゃないもん。」

 

カゲチヨ「はいはい。ちゃっちゃと済ませて駐在所の人に見つからないように帰ろうぜ・・・」

 

夜に刃物持って帰ったなんて知られたらどんだけ絞られるか・・・

そう思って扉を開くと・・・

 

カゲチヨ「うおおお!?」

 

懐中電灯の光が骨の標本を不気味に照らし出した!!

俺は一瞬びっくりしてしまう・・・

 

ヒビキ「あはは、カゲ怖がり過ぎ。」

 

カゲチヨ「お前だってさっきびびってたくせに・・・」

 

腕掴んだりして・・・

 

ヒビキ「あぁ、これ?これはただカゲにくっつきたかっただけ。」

 

カゲチヨ「はぁ?」

 

ヒビキ「言ったじゃん。そんなんじゃないって。怖いのなくなったでしょ?」

 

ー回想終了ー

 

ユカ「かー!甘甘ですね!!」

 

綾華「まあ、ユカはそんな純愛チックなのできないですよね。どんなシュチュエーションでも爛れた感じになりそうですし。」

 

ユカ「失礼すぎない!!」

 

タツコ「ごちそうさまです!カゲチヨ先輩!!」

 

まぁ、満足したみたいで良かったよ・・・

そうして皆が帰った後ユカがこういった。

 

ユカ「必ず鈴の吸血鬼アザミは私がバラバラにするので安心してください。」

 

カゲチヨ「敵取る気満々じゃねぇか・・・」

 

ユカ「当たり前です、美人を腐らせる奴らは負けるという世の常を教えてやりますよ。」

 

まぁユカと妖精王と一緒ならきっと戻ってくるよな・・・

あの理科室の時と同じ満点の夜空のなか俺はそう思うのだった・・・



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カゲチヨの暴走?

sideカゲチヨ

今日は依頼で公園に来たんだが・・・

 

依頼人「おー!アンタがカゲチヨちゃん!ホンマモンやー!」

 

顔怖いな!

 

依頼人「会いたかったでぇ、儂カゲチヨちゃんの大ファンですねん。」

 

カゲチヨ「はぁ、それで依頼は?こんなところに一人呼び出して何すか?」

 

依頼人「あーそれ嘘や。」

 

嘘!?

 

依頼人「お話したいやあ。これが依頼や。儂はサンディ男爵っちゅーもんや。」

 

カゲチヨ「男爵・・・偉い人なんすね。」

 

サンディ「実はなカゲチヨちゃんに大事な話があんねん。あんたとヒサメちゃんどっちかもうじき命尽きるで。」

 

は、はぁ!?

 

サンディ「ホンマは教えたらあかんねん。せやから出血大サービスこいつが詳細や。」

 

人の名前のリスト・・・?

 

カゲチヨ「そんなこと急に言われても・・・ぐはっ!」

 

サンディ「ごちゃごちゃ言わずに受け取れや!教えたんやから。」

 

いきなりナイフかよ・・・!

 

サンディ「ホンマに心臓に刺さっても死なんとはな。仕事したかと思ったわ。」

 

カンナと同じでいかれてやがる・・・・

 

サンディ「あえて楽しかったでカゲチヨちゃん。ナイフはお近づきの印や大事にしぃや。」

 

リストを見たら有名人の名前ばっかだったが最後に俺とヒサの名前があった・・

 

カゲチヨ「待て!アンタ何者だ!」

 

サンディ「せやからサンディ男爵なんやけどな・・・まぁサービスやワシの正体は・・・死神。」

 

そうして傷を再生させてカレコレ屋に戻ると・・・

 

テレビ「ここで訃報です、女優の高橋エレナさんが・・・」

 

ヨ―メイ「また往年の大女優が亡くなりましたね。」

 

フィーア「あの貫禄ある演技が見れないなんて悲劇です・・・!」

 

カンナ「フィーアちゃん昔の映画とかも好きだよね・・・アクション映画もジャッキーチェンとか古いのにハマるし・・・」

 

皆が話す中俺はリストの名前にあった女優が死んだことに戦慄していた・・・

先頭にあるってことはこの順番で死ぬってことか!

 

ヒサメ「どうしたのカゲ?顔真っ青だけど。」

 

カゲチヨ「何でもねぇよ。ちょっとオーナーのところ行ってくる。」

 

俺はオーナーに聞いてみることにした。

 

オーナー「死神を名乗る異宙人か・・・」

 

カゲチヨ「アイツのメモ通りに人が死んだ。これが本当なら・・・」」

 

オーナー「落ち着けカゲチヨ、質の悪い悪戯かもしれないだろ?名前は聞いたことないがこのナイフ・・・」

 

ボティス「それは冥府の鉄、死神の鎌と同じ材質じゃな。」

 

いつの間にかヨ―メイの頭に乗ったボティスがいた。

 

オーナー「ヨ―メイ、またカレコレ屋でサボってたな。」

 

ヨ―メイ「ぎくっ!」

 

ボティス「カゲ男、そやつの名。サンディ男爵で間違いないか?」

 

カゲチヨ「あぁ。」

 

ボティス「はぁ~~!」

 

何だよ!

 

ボティス「興覚めじゃ・・・帰る。」

 

ボティスは何も教えずに帰ってしまい俺はただニュースで死ぬのを見てアイツが死神だと再認識する・・・もうすぐ俺とヒサに順番が回ってくる・・・どうやって回避すれば・・・そうだ、依頼の時の連絡先・・・

 

サンディ「おー!カゲチヨちゃん!やーっと電話してくれたのう。嬉しいで。」

 

カゲチヨ「どうすればいいんだ?」

 

サンディ「うひゃひゃ、やる気になったみたいやな。教えたるわ。ヒサメちゃんとちゅー、接吻や。」

 

は、はい!?

 

 

サンディ「死は運命や。回避したいんやったら小手先はあかん。」

 

カゲチヨ「なんの関係性があるんだよ。」

 

サンディ「キスっていうのは不思議なもの。たった一回で男女の運命の線がもつれ合うように変わるんや。せやからカゲチヨちゃん、ばしっと決めたり!」

 

く、マジかよ・・・

 

sideフィーア

 

今日はボティスとカンナちゃんとシディが用事でいなくてカレコレ屋で好きに過ごしてたんですけど・・・

 

フィーア「カゲチヨ、なんか暗い顔してますけどどうしたんですか?」

 

カゲチヨ「ん・・・あぁ、なぁヒサ、キスしようか。」

 

へ?

 

ヒサメ「えぇえええ!」

 

ヨ―メイ「ひえええ!」

 

いきなりどうしたんですか!

 

ヒサメ「何言い出すの!?」

 

カゲチヨ「キスだよ!キスさせてくれ!頼む!」

 

フィーア「ムードもクソもないですね!」

 

ヨ―メイ「目がヤバいですよ!ユカさん以上です!」

 

なんと次の瞬間カゲチヨがヒサメちゃんを押し倒しました!

 

カゲチヨ「ヒサ!」

 

ヒサメ「ちょ!カゲ!」

 

カゲチヨ「この後何してもいいから!」

 

何をする気ですか!!

 

ヨ―メイ「カゲチヨがイケメンムーブ!!」

 

ヒサメ「冗談はやめて!」

 

カゲチヨ「俺は本気だ!」

 

なんかまた何か抱え込んでるんですよね!!

 

フィーア「カゲチヨ!また一人で解決しようとして…!本当のことを言ってください!」

 

カゲチヨ「行ったとしてもこれしかねぇんだよ!」

 

私はカゲチヨを羽交い絞めにして止める1

 

フィーア「ヒサメちゃん逃げてください!カゲチヨは今冷静じゃないです!」

 

ヒサメ「う、うん!」

 

そうしてヒサメちゃんは逃げていったが・・・

 

フィーア「カゲチヨとにかく事情を・・・うぐっ!」

 

お腹に血液の針が・・・・

 

カゲチヨ「弱めのウイルスだ!力が抜けたから組技も抜けられるぜ!まてええ!ヒサ!」

 

くっ!逃げられた!

 

フィーア「ヨ―メイちゃん追いますよっていない・・・?」

 

sideヒサメ

 

はぁ・・・はぁ・・・なんとか廃ビルにきたけど・・・なんか変だよ・・・

 

カゲチヨ「見つけたぞヒサ・・・」

 

ひぃ!どうして・・・

 

カゲチヨ「発信機だよ。フィーアに組まれる直前につけてたんだよ。」

 

そこまでする!!

 

カゲチヨ「全てはお前とキスするためだ!」

 

ヒサメ「怖い怖い!!操られてる!?」

 

カゲチヨ「俺の意思だよ!頼む!キスさせてくれ!」

 

こうなったら!

 

バキン!

 

足を凍らせた1

 

カゲチヨ「負けるかぁ!」

 

ズバッ!

 

なんと足をぶった切った!

 

カゲチヨ「いてぇええ!」

 

ヒサメ「何やってるの!!」

 

再生はしてるみたいだけど・・・!

 

カゲチヨ「お前とキスするためなら何だってしてやる!!」

 

ひぃいい!

 

ヒサメ「なんなの本当に・・・!」

 

カゲチヨ「捕まえた!」

 

ひゃぁあああ!ホラー!!

 

カゲチヨ「これしかないんだよ!」

 

ヒサメ「えええ!」

 

本当にするの!!力が入らない・・・

 

パリン!

 

サンディ「このドアホ!何しとんねん!」

 

カンナ「あーあ、計画がもうおじゃん。ヨ―メイちゃんどうしてくれんの?」

 

ヨ―メイ「ごめんなさーい!!」

 

ヨ―メイちゃんとカンナちゃんに・・・

 

カゲチヨ「男爵!?」

 

ヨ―メイ「こ、これはこの二人に言われて・・・」

 

カンナ「ヨ―メイちゃんまた髪を焼いてあげる!」

 

ヨ―メイ「あちゃぁああ!またですかぁあ!」

 

サンディ「裏切ったからな。当然の報いや!」

 

もうどういうことなの・・・

 

ボティス「やはりゲテか・・・死神ゲテは異宙でも有名人じゃ、見た目通りのヤクザ男爵。趣味は暴露や人をひっかきまわすこと。性格上カン子と知り合いでも不自然ではなかったが・・・」

 

ゲテ「ひっかきまわすつーんは誤解やでぇ。今回ワシは恋のキューピットをしようと思っただけですわ。」

 

カンナ「そうだよ!師匠と一緒に逆転の発想をためしてただけ!」

 

シディとフィーアちゃんと一緒に来たボティスさんが説明した後二人は反論する。

 

フィーア「それでカゲチヨの様子の変化が貴方だったのは何でですか?」

 

ゲテ「嘘でええ感じの二人をくっつけようと思っただけや!カンナから二人のことも聞いててなかなかじれったいことしとることも聞いとったしな!」

 

カゲチヨ「じゃああのメモは・・・」

 

ゲテ「カゲチヨちゃんたちのだけ嘘やで。」

 

カンナ「嘘は事実の中に織り交ぜてこそ!前々からヒサメちゃんをからかって押そうとしてたけどカゲチヨが奥手すぎて失敗してきた・・・だからカゲチヨを押すことで結ばせようとしたんだけど・・・まさかカゲチヨがあんなにワイルドで積極的になるとは・・・ヒサメちゃんもドキドキしたでしょ?」

 

ヒサメ「ドキドキはしたけど別の意味になっちゃってるよ!」

 

もう!二人とも!!

 

ゲテ「じゃあまた作戦会議といくか!」

 

カンナ「ふふふ・・・じゃあ次はあの男好きのインキュバスも呼んでユカとヨ―メイちゃんを・・・」

 

ヨ―メイ「勘弁してください!!」

 

カゲチヨ「誰かあの二人を止めろー!!」

 

ある意味良いコンビかも・・・



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ヘクトの最期

sideヒサメ

今日はノリコと食べ放題してたら遅くなっちゃたなぁ・・・

 

カンナ「あ、ヒサメちゃんまた食べ放題行ってたの?」

 

フィーア「店員さんの怯えた顔が目に浮かびます・・・」

 

二人も帰る時間ピッタリだったみたい。

 

ヒサメ「そんなことないよ!泣いて喜んでたし食べている間は時間が止まって欲しいよ。」

 

カンナ「それ恐怖で泣いてたんじゃ・・・」

 

フィーア「全くです・・・!そこ!」

 

不審者「ぐおっ!」

 

私の手を掴もうとしていたのをフィーアちゃんが強烈な回し蹴りで吹っ飛ばしました!

 

不審者「・・・!!」

 

不審者は腕を押さえて走り去っていった・・・

 

フィーア「ふん、こそこそと隠れての奇襲とは良い度胸ですね。」

 

ヒサメ「フィーアちゃんありがとう・・・」

 

カンナ「相変わらず殺気を読む能力半端ないね・・・」

 

そんな怖いこともありつつ夜になったら依頼をこなす。

 

カゲチヨ「よし!この山のキノコを50キロ取れば1000万もらえるんだから!!」

 

シディ「はしゃいでるなカゲチヨ。」

 

カンナ「まぁ、1000万は欲しいし熱心なのはいいことだけどね。」

 

そうしてカゲがキノコを見つけた。

 

カゲチヨ「夜にだけ姿を現すゲッコウダケ。もともと異宙のキノコでスゲー珍味らしいぜ。」

 

フィーア「そうなんですね。妖精王の森では普通に大量に生えてますよ。」

 

カンナ「三人で鍋パしたのを思い出すね!」

 

カゲチヨ「やっぱあそこってスゲーんだな・・・シディ、匂いで追えそうか?」

 

シディ「ゲッコウダケを匂いで追うのは難しいな・・・」

 

カゲチヨ「やっぱり地道か・・・」

 

カンナ「カゲチヨ、今日ヒサメちゃん誰かに腕掴まれそうになったから一緒にいてあげて。」

 

カンナちゃん・・・やっぱり頼りになるな・・・

 

カゲチヨ「マジかよ・・・わかった。お前のストーカーは大体ヤバいんだからすぐに声かけろよ。」

 

ヒサメ「心配してくれてるのはわかるけど一言余計!!」

 

シディ「夜食も作ってきたから食べて落ち着こう。」

 

フィーア「流石シディさん!準備万端!」

 

そうして依頼をこなしながら安心した私は翌日も学校に行って帰ってたんだけど・・・

 

ヒサメ「やっぱりつけられてる気がする・・・」

 

生体電流でもわかるし・・・

 

帰ってきてもやっぱり不安が押し寄せてくる・・・

 

カンナ「おーい!ヒサメちゃんなんかボーとしてる?」

 

ヒサメ「あ・・・ごめん。」

 

そうだ、カンナちゃんが心配してくれて一緒にご飯食べてくれてるんだった・・・

 

カンナ「やっぱりまだ付きまとわれてるんだね・・・まぁフィーアちゃんの戦闘能力に怯えて直接接触はしてないみたいだけど。」

 

ヒサメ「うん・・・」

 

がちゃがちゃ!

 

そんなときドアノブが鳴った!

 

カンナ「ヒサメちゃんはそこにいて!」

 

カンナちゃんが除き穴から覗いた後扉を開けて確認するけど・・・

 

カンナ「ごめん、逃げられたみたい・・・」

 

ヒサメ「ううん、カンナちゃんが冷静ですごく助かってるよ・・・」

 

その後はカンナちゃんが一緒に寝てくれたおかげか私は怖さはあっても眠ることができた。

 

sideカンナ

 

カンナ「というわけでカゲチヨにもヒサメちゃんと一緒に帰ることを義務づけます!!」

 

カゲチヨ「いきなりだな!まぁ良いけどよ・・・」

 

ヒサメ「二人とも心配かけてごめ・・・」

 

カンナ「はーい!いちいち謝らない!依頼はシディとフィーアちゃんにやってもらってるから安心してていいの!」

 

ヒサメ「そうだね。」

 

そうして学校に行くとヘクト先生がホームルームで話を始めた。

 

ヘクト「最近ストーカーの被害届が警察によく届くらしいです。もし少しでもおかしいなと思うことがあれば私まで相談してください。」

 

話が終わるとヒサメちゃんが先生にも相談したいと言ったのでついてきた。

 

ヘクト「なるほどストーカーですか・・・」

 

ヒサメ「はい、もしかしたら私の勘違いかもしれないんですけど・・・」

 

カンナ「ヒサメちゃんの勘違いが勘違いだったことなんてないでしょ?」

 

ヒサメ「そ、それもそうだけど!」

 

ヘクト「そうですね、大変です。私が同行するのでカンナさんは帰って大丈夫ですよ。大勢だと警戒されると思いますしね。」

 

ふーん・・・

 

アーシはカゲチヨと一緒に二人を離れてみているとストーカーらしき男がいてヘクト先生がそれを捕まえているところだった・・・

 

カゲチヨ「あの動きまるで来ると分かってたように押さえこまれてたな・・・」

 

カンナ「フィーアちゃんが言うには蹴ったときにかなり硬くて筋肉質って言ってたし多少空手をやってても少し苦戦するはず・・・」

 

そのままヘクト先生をつけると・・・

 

ヘクト「信頼を勝ち取るのは大変ですね・・・ですがヒサメさんに指導をするためならこの程度・・・」

 

まさにヘクト先生が男の首を枝でも折るかのようにへし折っているところだった・・・

 

カンナ「あれー先生が殺人なんてしてヒサメちゃんに何の指導をする気ー?」

 

カゲチヨ「前から怪しいとは思ってたけどな・・・」

 

ヘクト「やれやれ・・・まるでストーカですね・・・」

 

アンタに言われたくないんだけど・・・

 

カンナ「その剛力と戦闘狂な性格・・・前にヒサメちゃんが撃退したヘカトンケイルでしょ?」

 

ヘクト「完全にバレてしまいましたか・・・」

 

カンナ「カゲチヨ―アーシが前線立つからなんとかしてよねー!」

 

カゲチヨ「了解!」

 

ヘクト「馬鹿め!あのシディとフィーアさんを連れてこなかった時点で失策なんですよ!」

 

カンナ「二人係なら十分渡り合えるの!連絡もしてるしね!」

 

アーシはブレイク状態となり指先に十個の火の玉を作り出し不規則に飛ばす・・・

 

ヘクト「ぐっ・・・不規則な変化球で躱し切れない・・・ならば!」

 

地面をぶっ叩いて瓦礫で複数相殺するけど・・・

 

ヘクト「ぬおおお!!」

 

火の玉はヒットしてヘクト先生は火を消すために地面をのたうちまわる!

 

カゲチヨ「そんなに地面に転がってたら危ないぜ?」

 

ヘクト「何ッ!ぐぼっ・・・!」

 

カゲチヨが直前まで離してて這わせていた血液が針状になって隆起!ヘクトの腹を貫きました!

 

ヘクト「小癪な真似を・・・ぐっ・・・何だ足元がふらつく・・・」

 

カンナ「空気感染より傷口からの感染の方がより強くなる・・・でしょ?」

 

カゲチヨ「ハンドサインでとっさにやったけどやっぱ頭切れるよな・・・」

 

ヘクト(カンナさん・・・ヒサメさんのような天才さはないがとんでもない技巧派・・・取るに足らないと思っていたカゲチヨさんの力を最大化している・・・)

 

ヘクト「ヒサメさんの前菜にはふさわしいぃい!!」

 

ヘクトがそのまま興奮状態で突っ込んでくるけど・・・

 

カンナ「アホね、ストーカーしてて視野が狭まってるんじゃないの?地面をバカスカ殴ってくれてありがとう。」

 

ヘクト「はっ・・・!地面のひび割れから熱が・・・まさか!!」

 

その瞬間に吹き上がったのは火柱!

 

ヘクト「ぐぬぬ・・・この程度の火傷と熱で止まってたまるかぁあ!!」

 

あらあら…流石のいかれっぷりだけど・・・

 

カゲチヨ「残念だけど俺たちは王子様なんて柄じゃないんだ。最後は任せるとするさ。」

 

ガチンっ!!

 

ヘクト「何ッ!動けない・・・」

 

ヒサメ「はぁあああ!!」

 

ズガンっ!

 

ヘクト「ごぶぁ!」

 

ヒサメちゃんの電撃を纏った拳が叩き込まれる!

 

カンナ「ヒサメちゃん!そのままもう一発!」

 

ヒサメ「うん!!」

 

ビキビキっ!!

 

ヘクトの体はどんどん凍っていき氷山のてっぺんに突き出される!

 

ヘクト「動けない・・・万が一全開でも抜け出せなかったでしょう・・・」

 

ヒサメ「これで終わりだよ!!」

 

そう言ってヒサメちゃんは電撃を纏わせた砂鉄の爪で思いっきり奴を切り裂いた!

 

ヘクト「がばぁあああ!!お、みごと・・・」

 

ヘクトは思いっきり血をぶちまけて絶命した・・・

 

 

カンナ「やれやれ・・・殺しちゃったけど仕方ないか・・・」

 

カゲチヨ「警察に届けても簡単に逃げ出しただろうしな。」

 

ヒサメ「二人ともありがとう・・・」

 

カンナ「いやいや、ヒサメちゃんとの一対一でも多分完封でしょ。」

 

カゲチヨ「だよなぁ、余計なお世話って感じだっただろ。」

 

ヒサメ「えぇえ!二人とも買いかぶりすぎだよ・・・」

 

カンナ・カゲチヨ(無自覚なんだよなぁ・・・)

 

ヒサメちゃんのピュアな反応に苦笑いするアーシたちであった・・・



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酔拳使いカゲチヨ?

名作君を参考にしてます。


sideヒサメ

今日は地衝祭が迫ってるということで補習を欠席する人がいるということで集中講義のためにお父さんが教師としてきていた。

 

クリス「今日はビシバシ脳も体も鍛えるから覚悟しろよ!」

 

カンナ「はぁ~嫌だな・・・受けたくない・・・」

 

ミキ「確かにスパルタそうだもんね~。」

 

ヒサメ「そういえばカゲがいないよ?」

 

カゲの席が空席になってる・・・

 

チダイ「カゲチヨ殿なら昨日遅くまで拙者たちとゲームした後歩きスマホしてそのまま山奥まで行ってしまったのでケーブルカーで降りた後タクシーでこっちに向かっているぞ。」

 

ノリコ「何で気づかないんだよ・・・」

 

フィーア「学校から近いのになんで迷うんですか・・・」

 

歩きスマホしてるから・・・

 

クリス「よし!歩きスマホと遅刻と合わせて登校して来たらチョークをぶつけるか・・・投げ込んで肩を作っておくからそれまでこの山のようなプリントで復習してるように。」

 

ルイ「山のようにありすぎない!?」

 

マチャソ「日が暮れそうじゃ・・・」

 

カゲ早く来て!

 

カゲチヨ「うぇ~気持ちわりぃ~・・・」

 

ふらふらで入ってきた!

 

フィーア「ケーブルカーでガッツリ乗り物酔いしてますね・・・」

 

カンナ「乗り物酔いでそんなお酒に酔ったみたいになる?」

 

クリス「乗り物酔いはともかく歩きスマホと遅刻はアウト!チョーク投げが炸裂するぞ!」

 

バシュっ!

 

とんでもない投擲速度!!

 

カゲチヨ「うぇ~・・・」

 

さっ!

 

凄い!カゲが避けた!

 

クリス「な、何!!」

 

カゲチヨ「クリス何かしたか?」

 

クリス「何であんなふらふらなのに避けれたんだ・・・」

 

フィーア「ま、まさかあれは酔拳!!」

 

ヒサメ「フィーアちゃん知ってるの!?」

 

フィーア「えぇ、私もよく使ってますけど有名な映画でも使われていてジャッキーチェンがその代表です!酔えば酔うほどに強くなる!」

 

ククミ「詳しいわね・・・」

 

アコ「フィーアちゃん格闘映画好きだもんね・・・」

 

クリス「くそっ・・・俺もまだまだ未熟ということか・・・とりあえず心の傷がいえるまでプリントで自習だ!」

 

全員「ちょっと待ってー!!」

 

プリント山のようにあるしこれなら授業の方がましだよ・・・

 

sideカンナ

 

カンナ「ちょっとカゲチヨ!アンタがお父さんの勝負心に火をつけたせいでアーシたちプリント地獄なんですけど!!」

 

カゲチヨ「わりぃわりぃ・・・なら俺がもう一度クリスと勝負してプリントなしの自習にしてもらうさ。チョーク投げなら完全に酔拳で見切れるしな・・・」

 

ヒサメ「まだ顔青いけど大丈夫?」

 

酔い長いね・・・

 

フィーア「甘いですね。お父さんの執念はこんなもんじゃないですよ。」

 

チダイ「皆!バッドニュースだ!」

 

どうしたの?

 

チダイ「カゲチヨ殿に負けたクリス殿が悔しすぎて特訓のために腐った教師たちを的にチョーク投げを始めたのだ!」

 

つまり・・・

 

チダイ「カゲチヨ殿にチョークを当てるまでずっとプリントによる予習復習だ!」

 

いやー!!

 

ミキ「あのプリント一人一人の学力に合わせられてるけどそれでも山のようにあるから地獄だよ・・・」

 

ノリコ「カゲチヨ絶対勝ってなしにしろよ!!」

 

ルイ「そんな暗殺教室の〇せんせーみたいなことやってたの?」

 

やっぱり超人だ・・・

 

カゲチヨ「任せとけ!百合子に頼んで固定しなくても安全に回転するコーヒーカップを作ってもらったぜ!」

 

フィーア「なるほど・・・酔拳は酔えば酔うほど強くできる・・・もっとひどい酔い方でお父さんに対抗しようってことですね!」

 

カゲチヨ「そういうことだ!早速いくぜ!」

 

グルングルングルン!!

 

カゲチヨ「うおー!酔う!気持ちわりぃ~!!」

 

ヒサメ「ならやめたら・・・?」

 

カゲチヨ「あ、なんか気持ち悪すぎてすげぇ冷静になってきた。」

 

カンナ「そんなことになるの・・・?」

 

sideフィーア

 

カゲチヨ「よっしゃー!絶好調・・・うえ~・・・」

 

ヒサメ「メチャクチャ悪そうだけど・・・」

 

いえ、これぞ酔拳の真価!油断を誘いつつ読めない動きをすることで相手の動揺を誘えるのです!

 

カゲチヨ「今ならだれにも負ける気がしねぇ・・・!」

 

クリス「それはどうかな・・・!」

 

お父さん・・・先生たちズタボロ!

 

教師「ひぃい・・・」

 

教師「もう許して・・・教育委員会に媚び売りませんから・・・」

 

特訓と粛清を同時にやるとはさすがはお父さん・・・

 

クリス「それでは授業を始めます・・・」

 

カゲチヨ「くくく・・・なら授業中に落書きでもするかー・・・・」

 

アサヲ「これは凄い緊張感だぜ・・・」

 

マチャソ「地球をかけた戦いのようじゃ・・・」

 

ヒサメ「なんで皆そんなシリアスになれるの・・・?」

 

今世紀の戦いが始まりました!

 

クリス「おい!何やってんだ!おらぁ!」

 

凄い!あのスピードからカーブを!

 

カゲチヨ「見えてるすよ~!」

 

チダイ「避けたぞ!」

 

クリス「次はこれだ!」

 

カンナ「スライダーだ!」

 

カゲチヨ「何のー・・・」

 

ヒサメ「二人とも無駄に高等テクニック使いすぎだよ!!」

 

やっぱりカゲチヨには酔拳の才能があったんですね!

 

クリス「やるな・・・けどこれくらいは計算済みだ!」

 

何ですって!一体どんな作戦を・・・

 

クリス「カゲチヨは罰として一人で教室の掃除だ!」

 

カゲチヨ「掃除?」

 

クリス「そうだ。落書きして遊んでたし遅刻の罰もまだだったからね。散らばったチョークも並べておいてね。」

 

ルイ「チョークは自分で投げたのに!!」

 

クリス「カゲチヨ、少し強くなったからって思い上がるな。お前が酔っていたのは乗り物じゃない。自分の強さに酔っていたんだ!」

 

カゲチヨ「くそー!!負けた!!」

 

クリス「負けから学ぶこともある・・・これも道徳と体育の授業!」

 

ヒサメ「そうなの・・・」

 

うっうっ・・・感動しました・・・

 

ククミ「号泣してる・・・」

 

クリス「というわけでこれからもビシバシ指導していくからな!今日は終わりにして宿題としてプリントを渡しておくから自習のと合わせてやっておくように!!」

 

全員(結局スパルタだったー!!)



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クズすぎる浦島太郎

そろ谷のアニメっちからです。


sideカゲチヨ

今日は依頼で海に来ていて終わったところだったんだが・・・

 

亀型異宙人「行きましょういいから!」

 

カゲチヨ「えっ!ちょうわぁああ!」

 

俺は突然海から現れた亀型異宙人に乗せられて海の中に来た・・・

異宙人の能力なのか水の中でも呼吸は出来たが・・・

 

カゲチヨ「どこに連れてくんすか!?」

 

亀型異宙人「竜宮城です!」

 

助けてもないのに!?

 

カゲチヨ「なんで連れてくんだ?」

 

亀型異宙人「実は今乙姫さまがお腹を空かせてしまい怒っているんです。」

 

え?

 

亀型異宙人「誰でも良いから食わせろって。」

 

イメージと違いすぎるだろ!

 

カゲチヨ「俺を食わせる気かよ!っていうかどんな乙姫だよ!」

 

亀型異宙人「はい、乙姫さまは体長八メートルの巨体で非常に凶暴な性格の大男です。」

 

女ですらない!何で姫なんて呼ばれてるんだよ!!

 

亀型異宙人「基本的に乙姫さまは足から食べていきます。一番おいしい頭は最後に楽しむんです。」

 

カゲチヨ「意外とグルメだった!!」

 

亀型異宙人「あと食事中に口をひらくのでくちゃくちゃと音を立てますね。」

 

カゲチヨ「人間そんな風に食うなんてグロテスクすぎるだろ!!」

 

亀型異宙人「いや人間を食べるのは今回が初めてで・・・一番の好物はカメなんです。僕の代わりに誰か食わせたいと思ってら偶然海岸を一人で清掃しているあなたに出会ったので。」

 

お前の身代わりかよ!!

 

亀型異宙人「僕が昔から仲良くしてた亀たちは皆食べられてしまいました・・・」

 

それは可哀そうだな・・・

 

亀型異宙人「乙姫さまが僕を食べたいって言ったので僕の代わりに差し出しました。」

 

やっぱりこいつがクズだった!!

 

カゲチヨ「竜宮城って天国みたいなイメージあったのに・・・」

 

亀型異宙人「大丈夫です、ちゃんと本物の天国にはいけますよ。」

 

腹立つな・・・

 

亀型異宙人「こうして生き延びてやりますよ・・・くくく・・・」

 

マズイ・・・水中じゃこいつが有利だしウイルスで動けなくしてもこの深い海で岸まで泳げるかわからないぞ・・・

 

亀型異宙人「あ、乙姫さまだ!乙姫さま~!僕の代わりにこいつを食べてくださーい!」

 

ガシッ!

 

亀型異宙人「えっ!」

 

パクッ・・・

 

アイツだけ食べられて助かった・・・じゃない!

 

カゲチヨ「がぼぼ・・・」

 

溺れそうだしすぐに乙姫が来る・・・

 

カンナ「カゲチヨー!大丈夫!?」

 

カンナ!

 

カンナ「カゲチヨの発信機の場所が海のど真ん中だったから心配になったんだよ!」

 

カゲチヨ「今助かったところだよ・・・」

 

俺はカンナに連れられて乙姫から逃げた後事情を説明した。

 

カンナ「まあ乙姫も人間食べるほど切羽つまってなかったってことだね。」

 

カゲチヨ「カメ同士なら助かってたけど流石に人間は食べたくなかったってことか・・・」

 

まぁ好物があったらそれ食うよな・・・

 

カンナ「そういえば遠くからくちゃくちゃ聞こえたけどあれなんだろ?」

 

やめてくれ・・・さっきの頭を残すのを考えたらめっちゃグロくて吐きそう・・・



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田舎でカレコレ屋

sideカゲチヨ

今日は暇だった皆はテレビを見ていた・・・

 

カゲチヨ「こらー!!お前ら天気が良いんだからトッププレデターの情報集めようぜ!!」

 

カンナ「えー!昨日だって聞き込みして成果なかったんだし今日くらい休んだって罰は当たらないよ~」

 

カゲチヨ「こういうのは日々の積み重ねなんだよ!」

 

ヨ―メイ「いつも依頼サボろうとするカゲチヨさんがいいますか?」

 

フィーア「カゲチヨが片っ端から怪しい奴に話聞いてるけど大体いつも警棒で叩かれてるところを私たちが助けてるだけじゃないですか。」

 

カゲチヨ「うるせー!泣くぞ!」

 

シディ「皆ピリピリしてしまっているな・・・里帰りして自然の中で気分をリフレッシュするか?」

 

ヒサメ「でも妖精王の森の中は事業で皆せわしないし・・・」

 

確かにちょっとリフレッシュに出かけた方がいいのか・・・?

自分の無自覚な苛立ちにそう思っていると・・・

 

男性「おはようございますー。」

 

なんか業界人っぽそうな人が入ってきた・・・

 

ヨ―メイ「おはようございますって・・・今は昼間ですよ。」

 

男性「あー!なさいめんご!私はキー局でプロヂューサーをしているものです。」

 

あの履歴書を書いて欲しいって依頼人が就職したところか・・・

 

男性「実はカレコレ屋の皆さんにうちの番組に出て欲しいんです。」

 

ヒサメ「あ、これって田舎で○○って奴知ってる!」

 

カンナ「確か色んなことを田舎で挑戦する番組で、この前は田舎でペガサスに乗りながら大道芸をしていたよ。」

 

それ田舎でなくても凄いと思うんだが・・・

 

男性「今回ぜひともカレコレ屋さんに田舎で何でも屋!やって欲しいんですよ~!ヨ―メイさんにもサポート役として出て欲しいんですよね~!」

 

ヨ―メイ「えぇええ!!」

 

シディ「だが田舎と限定してしまったら何でもじゃなくなるんじゃ・・・」

 

男性「もちろん出演料はたっぷりと!」

 

カゲチヨ・ヨ―メイ・カンナ「やります!!」

 

フィーア「即決!?」

 

男性「それに依頼にかかる実費も番組で負担しますよ?」

 

ヒサメ「すごい!至れり尽くせりだよ!」

 

これはやるしかないな!

 

sideオーナー

 

私とスズキ、サトウは用事があったのでリサイクルショップにいたのだが・・・

 

ナレーション「田舎で○○!今週は田舎で何でも屋を営むカレコレ屋と臨時バイトのヨ―メイさんをゲストに迎えています。」

 

ヨ―メイとカレコレ屋!?

 

オーナー「最近バイトに顔出してないと思ったらこんなところにいたのか・・・」

 

サトウ「面白そうなことやってんな!」

 

スズキ「どうなったんだろうな・・・」

 

そうして番組は始まった・・・

 

sideナレーション

 

ここは異宙でも指折りに田舎の地域、今日はこちらでカレコレ屋さんが依頼をこなしていきます。しかしこんな田舎に依頼はあるのでしょうか?

 

カゲチヨ「田舎っては聞いてたけどマジで何もないな・・・」

 

ヒサメ「取りあえず住人の人に声を掛けた方が良いんじゃない?」

 

カンナ「そうだね、あのーアーシたちどこかに困っている人とかいませんか?手伝いたいんですけど・・・」

 

住人「うーん、今は特にないかね~」

 

フィーア「あぁ・・・逃げられてしまいました・・・」

 

そりゃそうでしょう。まだ来たばかりの知らない人に手伝うと声を掛けられても自給自足をしてきた人たちでも不審に思い困惑してしまいます・・・

 

シディ「他の人にも訪ねてみよう!」

 

そうして粘り強く依頼がないかと声をかけても皆自分の力でなんとかしているので何でも屋をあまり必要としていませんでした・・・

 

ヨ―メイ「まさか田舎の人たちがここまでたくましいとは・・・」

 

ヒサメ「異宙人も自分たちで撃退してるのには驚いたよね・・・」

 

カゲチヨ「何でも屋どころか腹もすいてきたしな・・・」

 

このままでは依頼をこなすどころか寝る場所も確保できません。これは大きな誤算か?カレコレ屋、ところがそこに救いの手が!

 

老人「もし、そこの方。」

 

カンナ「な、なんでしょうか?」

 

このご老人は近所に住む寺内甚五郎さん81歳。近所でカレコレ屋の噂を聞き付けやってきたそうです。

 

寺内「よければうちに来ないかね?」

 

フィーア「本当ですか!」

 

ヨ―メイ「助かりましたー!!」

 

捨てる神あれば拾う神あり。カレコレ屋の皆さんは寺内さんの家にお邪魔することになりました。

 

寺内「田舎料理でお口に合うかどうか・・・」

 

ヒサメ「いえ、ものすごく美味しいですよ!!」

 

シディ「うむ、ぜひレシピを教えて欲しいくらいだ。」

 

お婆さん「おらやだ!シディさんにそう言われるなんて若返っちゃうわー!」

 

都会では味わうことが少ない素朴でシンプルな田舎料理、普段はどんなもの食べてるんでしょうね?

 

ヨ―メイ「最近はリサイクルショップでの失敗のせいでずっとフィーアさんから差し入れてもらってる昆虫食を食べてたんですよねー」

 

どんな失敗したらそうなるんだ!?そんなに虫を食べて大丈夫なのかヨ―メイさんと差し入れをしているフィーアさんは!!

 

カゲチヨ「いやーこんなに良くしてもらってありがとうございます!」

 

ヒサメ「困っていることがあったら是非!」

 

寺内「いやいや!そんなつもりで呼んだんじゃない。」

 

フィーア「それじゃ私たちの気が済みませんよ!」

 

そうして翌日カレコレ屋はピスタチオ農家の寺内さんの農作業を手伝うことになりました。

 

お婆さん「まぁ、異宙の能力で素早く収穫して電気まで賄ってくれてしかもぐっすりと眠れるようにも・・・助かるねー!農業機械いらずで助かるわー!」

 

ヨ―メイ「いえいえ、どうってことありません!」

 

カンナ「農作業系の依頼はあんまりなかったけど楽しいですよ!」

 

最初はぎこちなかった農作業でしたが日を追うごとに上手になっていき今じゃ熟練の農家と引けを取りません。すっかりカレコレ屋は地域に受け入れられて依頼も来るようになりました。

 

カゲチヨ「ここに来れて本当に良かったと思ってます。」

 

ヨ―メイ「人の温かさがこんなに癒してくれるのかって思えますよね・・・」

 

フィーア「これからも地区のために頑張っていきます!」

 

田舎にはなにもない・・・だからこそ何かを見つけられるのかもしれません・・・少なくともカレコレ屋の皆は人として大切なものを見つけられました・・・

 

田舎で○○また来週!

 

sideオーナー

 

ただの農家になるまでだったな・・・

 

サトウ「まぁ依頼はこなしてたから何でも屋か・・・?」

 

スズキ「だとしても農家メインだっただろ・・・」

 

カゲチヨ「ただいま戻りましたー!」

 

おぉ・・・帰ってきたのかってカゲチヨがすっかり顔に泥付けて田舎の農作業ファッションで帰ってきた!

 

ヒサメ「あ、サトウ君にスズキ君!これ隣の農家さんからのお裾分け!」

 

スズキ「水水しい野菜だ・・・」

 

ヨ―メイ「オーナーにも!」

 

すっかり田舎に染まってる・・・

 

フィーア「これからも何でも屋をやりつつ依頼ないときは農家もやっていきます!!」

 

カンナ「むしろ老後は農家だね!!」

 

シディ「うむ!」

 

完全に農業好きになっていてめんどくさくなったな・・・

 



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幼児化カンナのルーティン

sideヒサメ

今日はカンナちゃんのモーニングルーティンなんだけど・・・

 

ヒサメ「カゲ、フィーアちゃん、ボティスさん大丈夫?」

 

カゲチヨ「あぁ・・・まだ体が痛むぜ・・・」

 

フィーア「休暇を・・・私たちに休暇を・・・」

 

ボティス「もうカン子を幼児化させるな・・・」

 

三人とも悪夢を見たような顔してる・・・

 

カンナ「皆どうしたの?げっそりしてるけど?」

 

シディ「そうだぞ、カンナはいい子だったじゃないか。」

 

カゲチヨ「そりゃシディの前ではな・・・」

 

フィーア「とにかく見てみましょう・・・」

 

 

ーVTR・幼児化カンナナレーション-

六時

 

今日はアーシのルーティンを撮るって、

 

まずは早起きして・・・

 

カンナ「鶏をフィーアちゃんの部屋に入れてっと・・・」

 

そしてアーシは部屋に戻って顔洗い、石鹸で泡立てて丁寧に・・・

 

コケコッコー!!

 

フィーア「ぎゃあああ!何で鶏が…頭つつかないでくださいいててて!!」

 

フィーアちゃんの悲鳴が聞こえてきました。清々しい朝になったと思います。

 

sideフィーア

朝起きたら部屋が羽だらけになって掃除が大変でしたよ・・・

 

カンナ「おー幼児化したアーシもやるねー!」

 

カゲチヨ「鬼みたいな行為を笑顔でしててドンびいたぜ・・・」

 

フィーア「っていうかカゲチヨも撮影してたなら止めてくださいよ!」

 

カゲチヨ「あ、あくまで自然体に撮ろうと思ってな・・・」(凄い眼光で口止めされたことは言えない・・・)

 

次は朝食前とかですよね・・・

 

ーVTR-

カゲチヨがテレビを見て言いというので好きなものを見ました。

 

カンナ「楽しいねボティス、ヒサメちゃん。」

 

ボティス「朝っぱらから不倫物のドラマを見るのがどこが落ち着くんじゃ・・・」

 

ヒサメ「朝から陰鬱な気分になる・・・」

 

そして朝ごはんの準備をします。

 

カンナ「シディ、お野菜洗うよ。」

 

シディ「ありがとう。本当にいい子だな。」

 

なでなで・・・

 

朝ごはんを無事食べることができました!

 

sideカゲチヨ

 

カゲチヨ「相変わらずシディの前だといい子だよな・・・」

 

フィーア「シディさんになでなで・・・羨ましいです・・・」

 

ヒサメ「幼児化したカンナちゃん私よりも料理できてる・・・」

 

くじけちゃダメだぞヒサ!

 

ーVTRー

 

次は歯磨きの時間です。

 

カンナ「カゲチヨー歯磨き粉って24本くらい飲むと死ぬらしいよ。」

 

カゲチヨ「あーYOUTUBEでもあげられてるよな。」

 

カンナ「カゲチヨちょっと飲んでみてよ!バズりのために!」

 

カゲチヨ「今日はお前のルーティンだぞ!?全く関係のない企画だと視聴者困惑するわ!」

 

結局カゲチヨは歯磨き粉を飲んでくれませんでした・・・ミント味だったからかなぁ・・・

 

私服に着替えた後髪は自分で櫛で解いてツインテールに結びます。

 

sideヒサメ

 

ヒサメ「洗面所でそんなことがあったんだ・・・」

 

カゲチヨ「別にミント味だったから嫌だったんじゃねーよ!」

 

カンナ「子供のアーシからみたらカゲチヨの舌が子供だと思ったんじゃない?」

 

フィーア「それはそれでヤバいですね・・・」

 

シディ「だが髪の毛や身の回りのことはきちんとじぶんでできていて偉いと思うぞ。」

 

カンナちゃんって意外としっかりしてるのは子供のころからだったよね・・・

 

カンナ「子供でもカゲチヨやフィーアちゃんに任せたらダサくなるって本能的にわかってるんだよ。」

 

カゲチヨ・フィーア「失礼すぎる!」

 

あはは・・・次いってみよう・・・

 

ーVTR-

 

今日はドローンで遊んでました。皆喜びの声を上げていました。

 

カンナ「見てみて!改良して爆撃できるようにした爆竹ドローン!」

 

ずどどど!

 

ボティス「んぎゃぁああ!」

 

カゲチヨ「ちょっと動画編集あるから抜けさせて・・・ぎゃぁあ!包丁搭載のドローンが突っ込んできた!」

 

フィーア「逃げなきゃ死ぬううう!!」

 

ヒサメ「カンナちゃん複数ドローン操ってて凄いな・・・」

 

sideシディ

 

シディ「小さいころでもカンナは機械に強かったんだな。」

 

カゲチヨ「それよりまず驚くべきことがあるだろ!?」

 

そうだった・・・

 

シディ「カンナ、カゲチヨの動画編集の邪魔をしちゃだめだ。」

 

カンナ「そうだね・・・これは反省しないと。」

 

ボティス「ワシらに爆撃したり包丁搭載したドローンで攻撃したのはいいのか!?」

 

カンナも退屈でやってしまったんだろうし・・・

 

シディ「反省してくれればもうやらないだろう。」

 

フィーア「シディさん人を信じすぎです・・・」

 

カゲチヨ「あ、この時俺カメラ置きっぱなしだったな・・・」

 

ーVTR-

 

シディとヒサメちゃんはお昼ご飯の準備、カゲチヨは動画編集、フィーアちゃんは日課のランニングでいなかったのでボティスを使った解体ショーで視聴者さんを楽しませたいと思います!

 

カンナ「さばき方は蛇と同じで大丈夫かな?」

 

ボティス「んー!!んー!!」

 

カンナ「人間の形態も解剖してみたいけどカゲチヨの協力仰がないとだめなんだよな・・・」

 

ボティス「んー!!」

 

さて早速・・・

 

シディ「カンナ、お昼ご飯の準備を手伝ってくれ。」

 

はーい。

 

sideカゲチヨ

 

・・・・・

 

カンナ「いやーボティスごめんね?」

 

ボティス「本当じゃ!あの後隙をついてなんとか出来たが・・・」

 

シディ「お医者さんごっこじゃなかったのか?」

 

フィーア「ピュアですね・・・」

 

ヒサメ「これで動画は終わりだね・・・」

 

編集作業大変だなぁ…

 

 

 

 



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メイドでお世話

sideカゲチヨ

今日の依頼人はスーツを着たお金持ちそうな男性だった・・・

 

依頼人「依頼というのはほかでもありません。ヒサメさんに息子専属のメイドになっていただきたいのです!」

 

ヒサメ「め、メイド!?」

 

カンナ「また予想外のが来た・・・」

 

フィーア「でも何で専門のところじゃなくてカレコレ屋に?」

 

依頼人「息子が生まれてすぐに妻に先立たれまして・・・それ以来十年以上、とある女性を雇い息子の面倒を見てもらっていました。しかし二年ほど前にやめてしまって一年程度で戻るはずでしたが連絡がなく新しい人も息子は気に入らず・・・」

 

まぁ、十年以上その人じゃな・・・

 

カゲチヨ「ならなおさら何でうち何すか?」

 

依頼人「先日息子の部屋を除いて気づきました。息子はカレコレ屋さんの特にヒサメさんの大ファンなんです!」

 

ヒサメ「私のファン!?」

 

シディ「なるほど、それでヒサメに。」

 

依頼人「はい、ヒサメさんであれば息子も心を許すのではないかと。」

 

ヒサメ「でもそれって継続的にですよね?学校やカレコレ屋もあるので・・・」

 

依頼人「それなんですが・・・本題はここからなんです。」

 

そうして事情を聞いた俺たちは依頼を開始した。

 

sideフィーア

 

そうして私たちは依頼人の息子さんのところに来ました!

 

フィーア「可愛いですね~!」

 

息子「ぎゃあぁあ!動画で見た通りのショタコン・・・」

 

カゲチヨ「出会ってそうそう頭をなでなでしてるな・・・」

 

ヒサメ「初めまして。ぼっちゃま!」

 

息子「僕のことはご主人さまで・・・」

 

ヒサメ「初めからぐったりしてる・・・」

 

フィーア「仕事は私とカゲチヨも補助するのでよろしくお願いします!」

 

息子「えぇえ!?」

 

カゲチヨ「諦めろ・・・ヒサが料理したら確実にあの世行きだからな・・・」

 

ヒサメ「ちょっとカゲ!!」

 

というわけでメイド服姿で仕事開始です!

 

フィーア「お父さんから聞き出したスケジュール帳によると・・・まずは宿題ですね!」

 

息子「依頼受けてすぐに作ったの!?」

 

ヒサメ(そりゃ怖いよね・・・)

 

息子「な、ならさヒサメちゃんが代わりにやっておいて!」

 

ヒサメ「ダメです、宿題は自分の力でするものですよ。一緒に頑張りましょう。」

 

息子「・・・わかった。」

 

照れてて可愛いですね~!

 

フィーア「おぉ!応用問題も難なくできましたね!もう一回頭わしゃわしゃしてあげます!!」

 

息子「これくらいできるからもうやめて~!」

 

ヒサメ「愛情表現が過激だ・・・」

 

sideヒサメ

 

良し、宿題は自分でやってるし食事の用意を・・・

 

フィーア「食事ならシディとカンナちゃんがタッパーに入れてたのをチンしましょう。」

 

カゲチヨ「ヒサはレンジですら危ないからとりあえず俺の代わりに掃除頼む。」

 

そこまでじゃないよ!!ごはんだって炊けるし!!

 

息子「うわ~!流石シディさんとカンナちゃんの料理・・・凄い豪華!けど匂いが強烈なのもある・・・」

 

カゲチヨ「麻婆豆腐に使われた花椒や香辛料のせいだな・・・」

 

フィーア「全く・・・カンナちゃんは料理で自分の趣味に走り過ぎです!」

 

ヒサメ「フィーアちゃんだって二人が作ろうとしてなかったらカブトムシの素揚げ作ろうとしてたじゃん・・・」

 

息子「カブトムシ!?」

 

フィーア「少年の夢じゃないですか!カブトムシを食べてみるって!」

 

カゲチヨ「いやトラウマだろ・・・」

 

そうして風呂を沸かして入って貰ったんだけど・・・

 

フィーア「ほーら、お姉さんがすみずみまで洗ってあげますよ~!」

 

息子「いや!そこは自分であらえるから!待って!あ、あぁあ~!!」

 

なんか凄いことが起きてる気がする・・・

お風呂から上がると・・・

 

息子「寝る前にお母さんの仏壇に手を合わせよう・・・」

 

カゲチヨ「賢者になってやがる!!」

 

ヒサメ「フィーアちゃんどこを洗ったの!?」

 

フィーア「ちょっとマッサージをサービスしただけですよ?」

 

どんなテク?!

 

息子「マッサージからの記憶がない・・・」

 

ヒサメ「知らない方が良いですよ・・・ご主人さまがいて欲しいのは本当に私たちですか?」

 

息子「・・・う、うるさい!それは・・・」

 

ヒサメ「思い浮かぶ人はいないんですか?」

 

息子「それは・・・」

 

ヒサメ「ご主人さまは寂しいんですよね。お父様も家にいなくてそれに・・・」

 

息子「うぅ・・・」

 

「ぼちゃま。お久しぶりでございます。」

 

そうして現れたのはシディとカンナ、そして一人のメイドだった。

 

シディ「彼女を探して見つけてくることがもう一つの依頼だったからな。」

 

息子「もう必要なんて・・・」

 

ヒサメ「本心を伝えないともう二度と会えないかもしれないよ?素直になるのは難しくてもそうしないと伝わらないよ?」

 

息子「・・・・なんで戻ってこなかった。」

 

メイド「嫌われてしまったかと・・・」

 

喧嘩の原因は業務を休む前に喧嘩して戻るなと言われたかららしい・・・

 

メイド「本来なら一年で戻れたのですが・・・」

 

カンナ「命令を守ってこなかったみたいなの。お互い不器用だよね。」

 

息子「あんなの・・・本気にするな!理由なんていいから戻ってこいよ・・・」

 

メイド「はい・・・」

 

良かった・・・・

 

フィーア「いやー!メイド楽しかったですね!」

 

ヒサメ「ノリノリだったよね・・・」

 

カゲチヨ「まぁなかなか様にはなってたけどな・・・」

 

ヒサメ「そ、そう・・・」

 

カンナ「お~!その姿で照れてるとホントに漫画みたい!」

 

カンナちゃん一言余計!!



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学校の怪談?

sideヒサメ

 

あれ?おかしいな・・・

 

カゲチヨ「どうしたんだよヒサ?」

 

ヒサメ「数学の教科書がないの・・・」

 

休み時間中に予習しとこうと思ったんだけど・・・

 

カンナ「数学の教科書がないって!」

 

フィーア「皆で探しましょうか?」

 

そうだね・・・

 

カンナ「待って・・・それは学校の不思議消える教科書かも・・・」

 

な、何で怪談風に蝋燭を・・・?

 

カンナ「これはある生徒が実際に体験した話なんだけどウチの学校では偶に教科書が消えるらしいの!!」

 

ひぃいい!!

 

フィーア「ヒサメちゃんほどじゃないですけどちょっと不気味かもしれないですね・・・」

 

カゲチヨ「いやよくありそうな話じゃね?」

 

カンナ「何言ってるの!!うちの学校や町にはこういう怪談の話が認知されてるだけで49個あるといわれてるの!!」

 

カゲチヨ「確かに俺達よく怪談の話にも巻き込まれてるけど・・・」

 

ヒサメ「そんなにあるの!?」

 

震えが止まらないよ・・・

 

カンナ「でもこの話はこれで終わりじゃないの・・・教科書が消えた生徒は三日以内に・・・」

 

三日以内に・・・?

 

カンナ「ロッカーから身に覚えのないカビたパンが~!!」

 

ヒサメ「ひぃぃい!二重の意味で怖いぃい!」

 

フィーア「なんか学校あるあるになってきましたよ!!ヒサメちゃんは食べ物粗末にしたくないだけでしょ!」

 

カゲチヨ「いやだけど怖くはないぞ!!」

 

ゼクス「悪い、ヒサメはいるか?」

 

ゼクス君?

 

ゼクス「数学の教科書借りたから返しておくぞ。」

 

あ、そうだ。ゼクス君に貸してたんだって・・・

 

カゲチヨ「ということは・・・」

 

カンナ「そういうときもあるよ。」

 

フィーア「やっぱりでたらめでしたか・・・」

 

カンナ「そんなことない!この学校でも心霊現象が確認されてるの!!」

 

いつになく力説・・・

 

ゼクス「どんなのがあるんだ?」

 

カンナ「走る人体模型って言ってね・・・これはある生徒が見たらしいんだけどウチの学校の人体模型は皆が寝静まってから廊下を走ってるんだよ~!!」

 

ヒサメ「いやぁああ!!」

 

カゲチヨ「確かにそれは怖いかもな・・・」

 

フィーア「夜になったら競争したいですね・・・」

 

カンナ「いや夜中じゃなくて朝五時くらいなの。」

 

ゼクス「健康的だな!!」

 

早朝ジョギング!?

 

ゼクス「全部胡散臭い話ばっかりだしカンナももう少しまともな物語を読んだらどうだ?」

 

カゲチヨ「そうとも限らねぇだろ。日本の怪談話や海外のホラーにも名作は沢山あるからな。ろくろ首やのっぺらぼう、フランケンシュタインも文学的に認められてるんだ。」

 

そうなんだ・・・

 

フィーア「ってことはカンナちゃんが仕入れた学校の怪談にも名作があるってことですか?」

 

カンナ「そう!そして私は京極夏彦や小泉八雲のように本を出すの!!」

 

夢が壮大!

 

カゲチヨ「じゃあカンナが実際にみたものを作品にした方が良いんじゃねぇか?」

 

ヒサメ「なんか怖い話ないの?」

 

私たちはカンナちゃんに聞く。

 

カンナ「特にないかな・・・あえて言うなら昨日誰もいない音楽室のピアノが勝手になっていたことくらいかな。」

 

ゼクス「十分怖いぞ!!」

 

フィーア「じゃあ今日の放課後見に行きましょう!」

 

えぇ!?

 

sideカゲチヨ

 

ヒサメ「み、皆で行く必要あったかな・・・?」

 

フィーア「怖いでしょうがもしかしたら不法侵入した異宙人かもしれないですし行って損はないですよ・・・」

 

というわけで音楽室に来たんだが・・・

 

ゼクス「音はなってないな・・・」

 

カンナ「おかしいな・・・でも昨日は絶対聞こえたんだよ。」

 

ヒサメ「昨日は誰かいたんじゃないの?」

 

いやでもこの音楽室は勝手に入れないはずだよな・・・ん?

 

カゲチヨ「何で俺達音楽室に入れてるんだ?」

 

カンナ「職員室から鍵をかっぱらったの!」

 

普通にヤバいじゃねぇか!!

 

カゲチヨ「しかし考えたら誰もいないのに勝手になるわけ・・・」

 

バーン!!

 

うお!!

 

カゲチヨ「おい!本当になったぞって・・・」

 

全員いなくなってる!!

 

カゲチヨ「一人にするなよ・・・」

 

フォレス「あれ?カゲチヨ先輩?」

 

お前はユカの友達の・・・

 

フォレス「私いつも放課後にピアノの練習をしてるの。」

 

なるほど、小さいフォレスが演奏してたから誰もいないように見えたのか・・・

 

フォレス「ところで私は窓の隙間から入ったけどカゲチヨ先輩はどうやって入ったの?」

 

カゲチヨ「しまった・・・早く鍵を返さないと・・・」

 

ぴんぽんぱんぽーん・・・

 

神谷「音楽室のカギを勝手に持ち出した奴はこい・・・逃げるなよ?」

 

これ今日一番怖いぞ!!




フォレスの活躍もありなんとかバレずに返せた。


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窃盗犯捕獲まで

本家の質問コーナーをアレンジしました。


sideカンナ

今日はフィーアちゃんとシディが依頼に当たっていたのでアーシとヒサメちゃん、カゲチヨとゼクス君。あとは後輩のユカたちと一緒に勉強をしていた。

 

タツコ「うー・・・全然わかんない・・・」

 

ゼクス「ここはな。こうして解けばいいんだ。」

 

タツコ「ゼクス先輩流石―!!」

 

ユカ「相変わらず頭良いですね。」

 

綾華「そういえばフォレスはどこでしたっけ・・・?」

 

ヒサメ「連絡だと里帰りって言ってたよ?」

 

カゲチヨ「おいおい、一人だけサボりかよ・・・」

 

カンナ「いや堂々とスマホでゲームしてる奴に言われたくないんだけど。」

 

後輩来てるのに恥とかないの?

 

ヒサメ「フォレスちゃんはちゃんと家で終わらせてくるって!ほら!スマホ没収!」

 

カゲチヨ「あぁ~!!良いところでー!!」

 

ゼクス「カゲチヨ、僕と一緒に歴史の勉強だ。」

 

言わんこっちゃない・・・

 

ユカ「でも暇なのは確かですよね~テストなんて見れば一瞬ですし。」

 

綾華「確かにそうですけど確認もあるんですからちゃんとしなくちゃダメですよ。赤点は追試なんですから。BL本もゆっくり読めなくなります。」

 

ユカ「確かにヨ―メイちゃんといちゃついたり百合漫画を読む時間が無くなるのは大問題だよね・・・」

 

タツコ「何でこの二人が頭良いんだろ・・・」

 

カンナ「世の中理不尽だよね~」

 

sideフィーア

私たちは依頼があった窃盗犯を追いかけていました!

 

フィーア「意外と隠れたりするのが上手いですね!ここまで手こずるとは・・・」

 

シディ「だがもう少しだ!」

 

ボティス「何故ワシまで・・・」

 

三輪車で寝てたんですからしょうがないじゃないですか!

 

窃盗犯弟「くそっ!速すぎだろ!」

 

また曲がり角に行かれる…!

そう思ったのですが・・・

 

サトウ「よっしゃぁ!またスパーリングするぞ!」

 

スズキ「またかよ・・・」

 

なんであの二人道端でスパーリングしてるんですか!邪魔です!

そう思っていると・・・

 

スズキ「あ、シディいるぞ。」

 

サトウ「え?まじ?ぐはっ!」

 

あ、スズキがサトウを蹴っ飛ばしてその先に・・・

 

窃盗犯弟「うぎゃぁ!」

 

なんと窃盗犯がその先にいて衝突してしまいました・・・

 

フィーア「二人ともナイスです!その異宙人窃盗犯で依頼で捕縛しようと思ってたので助かりました!」

 

スズキ「そうか・・・結果オーライってことだな。」

 

シディ「二人ともお手柄だな。」

 

さて後は兄の方だけですね!

 

ボティス「兄の方は遠くに逃げてるんじゃないか?」

 

フィーア「じゃあまたカレコレ屋で情報収集ですね!」

 

noside

ここは異宙のとあるところ・・・

 

アヌビス「ふわ~・・・作戦があるまで暇だから寝てたらこんなのが襲ってくるとはな・・・」

 

アヌビスはギバーたちの作戦があるまでふらふらしていたのだがそこに凶暴な異宙人が襲ってきたので闇の力で貼り付けにしていたところだった・・・

 

アヌビス「全くもう襲ってこなさそうだし寝てるかなっと!」

 

アヌビスは地球に向けてその異宙人をぶん投げた。

 

そして場所は変わってトッププレデターの研究室・・・

 

狼火「ユーガ様。」

 

ユーガ「あら?狼火どうしたの?」

 

狼火「先日報告にあった異宙人兄弟の窃盗犯どうするんすか?」

 

ユーガ「調べた感じ小物だから動かないわ。」

 

狼火「了解でーす。」

 

こうしてトッププレデターは動かないのだった・・・

 

sideフォレス

今日はエルフのお父さんとフェアリーのお母さんに会えてうれしかったなー!

 

フォレス「ヒサメさん達の勉強会に行けなかったし今日は森でお土産の果物でも買おうっと!」

 

そうして私は故郷の森で果物を取ろうとしたんだけど・・・

 

窃盗犯兄「うわぁ!フェアリーか?」

 

ん?この森に他の異宙人なんて珍しいね・・・

 

フォレス「この森になんか用?」

 

窃盗犯兄「実は厄介な奴らに追われてて弟とは別で逃げてなんとかまけたんだが弟と連絡がつかなくなってしまってな。」

 

フォレス「なるほどね・・・ならカレコレ屋に行けば解決だよ!」

 

窃盗犯兄「カレコレ屋・・・わかった!感謝する!」

 

今ならユカちゃんたちもいるしすぐに見つかるでしょ!

 

sideクリス

 

俺は今日暇だったのでオーナーのところに来ていた・・・

 

クリス「なーなー・・・また酒飲みに行こうぜーシディと一緒だからさー!」

 

オーナー「お前この前酔って大騒動起こしたって聞いたぞ・・・用事があるから無理だ・・・」

 

クリス「じゃあ、あの業務用って書かれた剣ぶん回すよ?」

 

オーナー「やめろ!あれは脅迫用じゃないぞ!」

 

ヨ―メイ「でもあれって本当に何に使うんですか?ぶっちゃけ巨大な異宙人かアヌビスさんとクリスさんとホルス以外使えそうにない剣なんですけど・・・」

 

オーナー「あーあれは・・・」

 

その瞬間・・・

 

ずがぁあん!!

 

とんでもない衝撃が伝わってきた!

 

ヨ―メイ「なんか巨大な異宙人がぶっ刺さってますよ!?」

 

クリス「おー!あの異宙人とんでもない珍味なんだよ!妖精眼で見たけどアヌビスが投げたみたいだね!今日はあれで酒盛りだ!」

 

オーナー「つまりこの剣はこういうときにも使えるな・・・」

 

カンナ「凄い爆音がしたんだけどって何この巨大な竜みたいなの!?」

 

おぉ、カンナたちもいたのか!

 

クリス「アヌビスがぶん投げてくれたんだ!今日は皆で勉強頑張ったねパーティだ!」

 

ゼクス「普通テストが終わってからじゃないか・・・?」

 

カゲチヨ「っていうかやっぱアヌビスってバケモンだな・・・」

 

ユカ「あ、誰か入り口で撃沈してますよ?」

 

ヒサメ「びっくりして気絶したんだよ・・・」

 

フィーア「あー!窃盗犯の兄の方!」

 

シディ「誰が倒してくれたんだ?」

 

タツコ「うーん・・・とんでもないピタゴラスイッチ・・・」

 

よーし!警察に引き渡したら宴だー!!

 

クリス「取りあえずボティスは一升瓶で一本お酒飲んでね?」

 

ボティス「なんというアルハラじゃ!?」

 

綾華「っていうかその姿でお酒飲ませて大丈夫なんですか・・・?」

 

依頼成功で今日はめでたいなー!

 

 

 

 

 

 



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ヨ―メイ猫化

sideヨ―メイ

はぁ・・・今日は好きなあたりめを買ったんですけど値上げされてましたね・・・

 

ヨ―メイ「私に許された小さな幸せもいつまでもつか・・・」

 

ユカさんに相談してみる?いやそんなことしたら「もっと沢山良いもの食べないとダメッ!」と高級な食べ物を沢山用意してきて胃もたれするのがオチ・・・

 

ネコ「にゃー」

 

な、なんですか?

 

ヨ―メイ「だ、ダメですよ!ってうわ!」

 

あー!あたりめが!!って赤信号!!

 

ドンっ!

 

ヨ―メイ「え?これ私のせいですか?」

 

でも強奪しようとした猫の自業自得ですし追いかけなくても同じ展開に・・・

 

「あのすみません・・・」

 

え?

 

sideユカ

ーしばらくしてー

 

うぅう・・・・

 

ヒサメ「ユカちゃん、心配しなくてもヨ―メイちゃんなら大丈夫だよ。」

 

カンナ「そうそう、ああ見えて悪運は強いからきっと大丈夫。」

 

ユカ「でも、でも!バイトの時間になってもリサイクルショップにいないんですよ!折角除くために色々準備してたのに・・・」

 

フィーア「それはそれでヨ―メイは不運に巻き込まれてますね・・・」

 

シディ「取りあえずカゲチヨに見てきてもらおう。」

 

ユカ「いえ。こうなったら全員で部屋に突撃しましょう!」

 

わたしたちはカゲチヨと一緒に家の前までやってきました!

 

ユカ「あとはヨ―メイちゃんの部屋をピッキングで開けて・・・よし!開きました!」

 

カゲチヨ「ナチュラルにストーカーの技能が役に立っててやべーな・・・」

 

取りあえず部屋に突撃すると・・・

 

ユカ「そんな・・・部屋が荒らされてる!!」

 

まさか誘拐犯に・・・

 

カンナ「いや!棚の上にヨ―メイが・・・って・・・」

 

フィーア「きゃぁあああ!可愛い!何で猫耳と尻尾をつけてるんですか!」

 

ヒサメ「やっぱりフィーアちゃんは動物なら見境なしだね・・・」

 

でもどうしてこんなことに・・・

 

シディ「確かヒサメのときは催眠術だったな。」

 

カンナ「オーナーに電話したけど薬は使われてないって。」

 

カゲチヨ「催眠術なら猫耳と尻尾は出ねーはずだしな・・・」

 

じゃあ早く理由を究明しないと!

 

ユカ「カレコレ屋に依頼を出します!早急に原因を探してください!!」

 

ヒサメ「あー・・・それなんだけど・・・」

 

シディ「実は今日依頼があってやらないといけないんだ・・・」

 

ユカ「ヨ―メイちゃんより依頼を取るというんですか!!」

 

カンナ「依頼人との信頼もアーシたちには大事なの!それに大丈夫!カゲチヨとフィーアちゃんは置いてくから!」

 

カゲチヨ「はぁ!?どうして俺が・・・フィーアとユカだけでいいだろ?」

 

カンナ「だってアーシたちだと逃げられるし・・・それに・・・」

 

フィーア「よーしよしよし・・・!」

 

ぎゅうう!バキバキ・・・

 

ヨ―メイ「にぎゃぁああ!?」

 

ユカ「フィーアお姉さま離して!一旦離して!ヨ―メイちゃんの背中が怪しい音を立ててますから!」

 

カンナ「フィーアちゃんを引きはがすのにやっぱり男では欲しいからさ・・・・」

 

カゲチヨ「わかった・・・」

 

カゲチヨさん早く手伝ってー!

 

sideフィーア

 

さーて!お世話開始ですよ!

 

フィーア「毛糸玉ですよ!ころころー!!」

 

ヨ―メイ「にゃおー!」

 

カゲチヨ「相変わらずいつものクールキャラが吹っ飛んでるな・・・まぁ楽できるからいいけど。」

 

ユカ「でも二人とも楽しそうですよ。」

 

よーし!お次は・・・

 

フィーア「猫じゃらし!ほらほらこっちですよー!次はこっちー!」

 

私は麒麟の高速移動で猫じゃらしを揺らす場所を変えます!

 

ヨ―メイ「ぜぇ・・・ぜぇ・・・」

 

カゲチヨ「猫になっても体力が増えるわけじゃないよな・・・」

 

ユカ「なんかヨ―メイちゃんが遊んでもらってるというより遊びに付き合ってる感が出てきましたね・・・」

 

ヨ―メイ「にゃー!にゃー!」

 

カゲチヨ「なんだ?こっちになんか要求してるぞ?」

 

ユカ「私にはわかります!おそらくごはん!!待っててください!最高の魚料理でもてなします!」

 

ユカが凄いスピードで飛んで行って・・・

 

ユカ「マグロにサーモン、カンパチ、カツオ・・・他にも沢山釣ってきました!」

 

カゲチヨ「デカすぎだろ!部屋に入れる前に切ってこいよ!!」

 

とんでもないデカさの魚を大量に持ってきました・・・

 

フィーア「相変わらず性格に問題が無ければハイスペックなんですよね・・・」

 

カゲチヨ「お前が言うか・・・?」

 

フィーア「なんか言いました?」

 

カゲチヨ「何でもないです。」

 

ということで昼食は私とユカで調理した魚料理祭りとなりました。

 

フィーア「焼き魚はもちろん刺身やホイル焼き、ムニエル。海老なんかは天ぷらにもしてあります。」

 

ヨ―メイ「にゃー!!」

 

ユカ「喜んでくれてよかったです!」

 

カゲチヨ「じゃあ頂くか・・・ってぐべっ!」

 

なんといきなりヨ―メイがカゲチヨを床にひれ伏させた!

 

フィーア「猫は人間見下してるっていいますけど・・・」

 

ユカ「どうやらカゲチヨさんのこと思いっきり見下してるようですね・・・」

 

カゲチヨ「何で二人のことは見下さないんだよ!?」

 

そりゃ愛が伝わってるからですね!

 

ユカ「フィーアお姉さまのはまた抱き着かれたら死ぬっていう恐怖じゃ・・・」

 

フィーア「普段ストーカーしてる人にだけは言われたくないです。」

 

sideカンナ

アーシたちは依頼を早く終わらせることが出来た。

 

ヒサメ「シディが頑張ってくれたおかげだね!」

 

シディ「ヒサメも頑張っていたじゃないか。」

 

ヒサメ「やっぱり動物化してるから心配だしね。」

 

カンナ「そんなに心配しなくてもヨ―メイならフィーアちゃんとユカが愛してるから大丈夫だよ。」

 

ヒサメ「うん、だから心配なんだけど・・・」

 

そうして歩いていると・・・

 

フードの男「そこのお嬢さん・・・見える・・・見えるぞ。貴方にまとわりつく亡者の念が!」

 

え!亡者!?

 

カンナ「アーシは!?アーシにはいないの!?」

 

フードの男「うーん、貴方はなぜか亡者たちが逃げていますね・・・よほど生前の亡者に酷いことをしてるのでは・・・」

 

何で!?検討もつかない!?

 

ヒサメ「やっぱり・・・」

 

シディ「だが楽しそうだな。やってもらったらどうだ?」

 

カンナ「そうだよ!せめてヒサメちゃんについてる亡霊がみたいよ!」

 

ヒサメ「えぇ・・・?」

 

フードの男「私はさすらいの霊媒師。昨日この町にやってきてね。今はただで死者を召喚するサービス中なのさ。」

 

シディ「死者を召喚?本当にそんなことできるのか?」

 

カンナ「シディ、遅れてるね!アメリカなんかの海外だと霊能力で捜査することもあるほどなんだよ!異宙に転生したんだから霊能力者がもっと生まれていてもおかしくないよ!」

 

ヒサメ「やっぱり詳しいねカンナちゃん・・・でもそんな都合よく現れるものじゃ・・・」

 

霊能力者「本当だとも!昨日は猫の死に立ち会い心を痛めた少女のために猫の霊を召喚したのだからね!」

 

ん?それって・・・

 

カンナ「その子ッて紫色の髪で片眼を隠した子じゃなかった?」

 

霊能力者「あぁ・・・確かにそうだったな・・・」

 

まさか・・・

 

sideカゲチヨ

 

カゲチヨ「猫の霊が憑依してる!?」

 

俺はヒサたちからの電話を聞いて度肝を抜かれた!

 

カンナ「そう!つまり霊能力は本当にあったってことだよ!ヨ―メイをこのままテレビに出演させれば霊能力を世界にもっと発信できるよ!!」

 

フィーア「今はそこを気にしてる場合じゃないですよね・・・?」

 

ヒサメ「うん、その場では猫の霊と話して帰ったんだけど未練が強すぎて魂がくっついちゃったんじゃないかって。」

 

ユカ「元に戻す方法はあるんですか!?」

 

シディ「やった本人は召喚専門らしくて未練を晴らせば元に戻せるかもねと・・・」

 

なんだその適当な霊能力者!?

 

カンナ「このままだと魂が完全に一体化して元に戻れなくなるって言ってたし未練探さないといけないからとりあえず猫が事故に遭ったって言う交差点に行ってみるね!」

 

あ!おい!・・・切れた・・・

 

フィーア「そういえばカゲチヨにも甘えてくるようになりましたね・・・」

 

カゲチヨ「これも猫化が進んでる要因だっていうことだな・・・」

 

ユカ「そんな・・・嫌ですよ・・・ヨ―メイちゃんは猫の事故を自分のせいだって思い込むくらい優しいのに・・・」

 

フィーア「でも天牙の断ち切りを使うにしても融合しつつある魂を切り分けるなんてお父さん並みに精密操作でもないと無理ですよ?」

 

ユカ「大丈夫ですよ・・・サトリの能力を全開に使って猫の声だけを聞きわければ・・・」

 

そうしてユカはヨ―メイの胸に耳を当てて目を閉じて集中し始めた・・・

 

カゲチヨ「なんかこうしてみるとスキンシップしてるようにしか見えねぇな・・・」

 

フィーア「珍しく真面目にやってるんですから静かに・・・」

 

ユカ「あたりめ・・・食べたい・・・食べれなかった・・・そうか!事故の様子も浮かんできました!この猫はヨ―メイちゃんのあたりめを奪って逃げてそのまま車に轢かれたんです!」

 

なるほどな・・・ヨ―メイあたりめ好きって言ってたっけ・・・

 

フィーア「そういうことなら買ってきます!」

 

フィーアがダッシュで買ってきたあたりめを・・・

 

ユカ「ヨ―メイちゃん・・・戻ってきてください・・・」

 

ユカが涙を流しながらまるでポッキーゲームのように食べさせ始めた・・・

 

ヨ―メイ「にゃー!」

 

カゲチヨ「なんか恋愛漫画の感動シーンみたいだな・・・」

 

フィーア「まぁ食べさせてるものがあたりめだということを除けばロマンチックなシーンではあるんですけどね・・・」

 

俺たちがそんなことを思っていると・・・

 

ヨ―メイ「うむうむ・・・あれ?私は・・・?ってなんでユカさんとあたりめでポッキーゲームみたいなことをうむむむ!!」

 

ユカ「ヨ―メイちゃん・・・元に戻って!あなたのせいじゃないんだからー!」

 

ヨ―メイ「もう戻りましたうむむ!!舌!舌を入れちゃダメですぅうう!!」

 

良かった・・・元に戻ったのか・・・

 

カンナ「おーい・・・未練が分かった・・・ってもう未練は晴れたみたいだね。」

 

ヒサメ「まぁ、あたりめでポッキーゲームみたいなことした後ユカちゃんにディープキスされてるしね・・・」

 

シディ「ヨ―メイ戻って安心したぞ!」

 

ヨ―メイ「うむむー!!」(早く助けてくださーい!!)

 

カゲチヨ「ヨ―メイも元に戻ったし一件落着だな!」

 

フィーア「猫ヨ―メイの写真も撮れましたし私としては大満足ですね!」

 

さて!あとはラブラブなお二人の邪魔をしないように帰るかー!

 

ヨ―メイ(見捨てないで―!!)

 

ユカ「なんてことなんでしょう!ヨ―メイちゃんの目が虚ろに!もっとあたりめを食べさせて人口呼吸を!」

 

ヨ―メイ(だから元に戻ってるんですってー!!)

 

こうして夜になってあたりめがなくなってユカが寝るまでこれは続いたという・・・

 

 

 



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渡り廊下での戦い

黒い幻想さんのリクエストです。
TRPGの異宙人の能力も出します。
この話の続きです。
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=19776571


sideカゲチヨ

フィーア「ここを通りたければ私を倒していきなさい!」

 

渡り廊下でフィーアが仁王立ちしている姿があった・・・

 

カゲチヨ「なにやってんだ・・・?」

 

ヒサメ「フィーアちゃんが渡り廊下で仁王立ちしてて通れないんだよ・・・」

 

ヒサに来て欲しいって言われてきたけどこれのことを相談したかったのか・・・

 

フィーア「私は牛若丸の物語に出てくる弁慶のような豪傑になりたいんです!」

 

カンナ「確か源義経の幼名で平安時代に活躍した武者で書物なら義経記、江戸時代では歌舞伎や能にもなってるんだよね。」

 

カゲチヨ「弁慶は牛若丸のお供で大男で五条大橋ってところで弁慶が千本目の武器を手にしようとしてるところに牛若丸が現れて弁慶を倒して部下にするって話だな。忠義が見られる話なら勧進帳って話があるな。」

 

フィーア「その通り!だから私とドッジボールで勝負したら通してあげます!」

 

何でドッジ・・・

 

フィーア「ドッジボールはボールをぶつけあう危なめなスポーツ・・・合戦と変わりありません!そして私は制服の第二ボタンやリボンを奪い取って千個集めてシディさんに愛の証として献上するんです!」

 

カンナ「色んな恋愛のジンクスがごっちゃになりすぎでしょ!」

 

ヒサメ「っていうかよくみたら・・・」

 

アサヲ「うぅう・・・いてぇ・・・」

 

百合子「強すぎます・・・」

 

ククミ「相手は一人なのに・・・」

 

すでに敗者の群れが・・・

 

ヒョロロロ~・・・

 

カンナ「なんか縦笛の音が聞こえる・・・」

 

フィーア「この音は!まさか!」

 

カゲチヨ「知ってるのか?」

 

フィーア「知らないですけどなんかライバル登場って感じじゃないですか。」

 

ヒサメ「雰囲気で言ったんだ・・・」

 

ユカ「私です!」

 

ユカかよ!

 

ユカ「音楽室に二番乗りくらいして女子が置いたリコーダーを内緒で吹こうと思ってたのにフィーアお姉さまが邪魔で通れないんですよ。」

 

カンナ「こんな色欲に満ちた牛若丸嫌だ・・・」

 

フィーア「ココを通りたければ私にドッジボールで勝ってみなさい・・・」

 

ユカ「そりゃ!」

 

フィーア「うぐっ!」

 

カゲチヨ「なんか一瞬消えたぞ!?」

 

ヒサメ「どうなってるの!?」

 

ユカ「透明人間の透明化にア・バオア・クーの気配消し、さらには麒麟の超スピードで背後に回りこんでぶつけたんです!」

 

カンナ「たかがドッジボールにそんな強力な異宙人の能力をぶっこむとは流石ユカ・・・」

 

フィーア「い、いやまだです・・・二回勝負です・・・不意打ちでなければ私は弁慶に憧れる女!耐えきってキャッチです!」

 

諦めろよ・・・

 

ユカ「でも面倒ですね・・・どうしたらギブアップするんでしょう・・・」

 

カンナ「弁慶の泣き所とか狙うとか?」

 

ヒサメ「あぁ、脛に当てれば確かに倒れるかも・・・」

 

ユカ「うーん・・・でも足だと当たってるか判定するの面倒でごねられるかもしれませんしやっぱり正面突破です!」

 

バシンっ!

 

フィーア「ぐはっ!は、早い・・・参りました・・・」

 

ある意味正々堂々なのか・・・?

 

sideヒサメ

 

ユカ「じゃあお願いしますね。」

 

フィーア「はい、わかりました。」

 

今日は休みだったんだけどグラウンドになんでかユカとフィーアちゃんがいた・・・

 

カゲチヨ「何してるんだ?二人とも。」

 

フィーア「私は勝負に負けたのでユカのお願いを一つ聞くことになったんです・・・つまり家来と主の関係!」

 

カンナ「そこまで一緒じゃなくていいんじゃない?」

 

ヒサメ「でもユカちゃんのお願いって何?」

 

ユカ「それはね・・・この前フラグちゃんたちにやったことの罰をなくすためのドッジボール大会のメンバーとして出場してもらうんですよ!」

 

なるほどね・・・

 

ユカ「これもいうなれば合戦・・・ユカ氏と綾氏の合戦なんです!」

 

カゲチヨ「そんな平氏と源氏みたいに言うのか・・・」

 

フィーア「そして綾氏とは誰のことなのか!」

 

カンナ「綾華のことでしょ。」

 

分かりやすいよね・・・

 

ユカ「じゃあ行きますよ!フィー慶!」

 

フィーア「はい!ユカ丸様!」

 

戦力的には最強だけど大丈夫かな・・・

 

sideカンナ

 

タツコ「さぁ!始まりましたドッジボール二対にの対決!司会は両者の友人タツコがお送りします!」

 

カゲチヨ「人数少なすぎだろ!」

 

タツコ「チーム綾氏のメンバーは綾華とフォレスです!」

 

綾華「今度こそ反省させます!とりゃ!」

 

おぉ!氷を纏わせた強烈なボールだ!

 

ユカ「ひらり!」

 

綾華「くっ!」

 

タツコ「流石ユカ!麒麟のスピードと天狗の能力を使った身のこなし!まさに牛若丸の動きを彷彿させられます!」

 

ヒサメ「タツコちゃん解説うますぎじゃない!?」

 

フィーア「次はこっちボールです!そりゃ!」

 

フォレス「痛い!」

 

あぁ!適確に顔を避けて体を狙われた!

 

タツコ「流石はフィーア先輩!針の穴を通す投げで顔面セーフを防いだ!」

 

カゲチヨ「流石勝負で契約してるだけあって容赦なし・・・」

 

早速二対一になった・・・

 

綾華「しょうがない・・・こうなったら先にフィーアさんを狙います!」

 

また氷を纏ったボールが迫ってきた!

 

フィーア「ユカほどじゃないから耐えられます!」

 

タツコ「おぉっと!フィーア先輩冷気をもろともせずにキャッチ!まさに弁慶のような胆力!」

 

綾華「やっぱりとんでもないですね・・・」

 

ユカ「これでとどめです!とりゃ!」

 

綾華「天狗の能力で軌道が・・・ぐはっ!」

 

綾華もアウトになった!

 

タツコ「試合終了!勝った二人にはまさに牛若丸と弁慶のような絆が生まれているでしょう!」

 

フィーア「やりましたね!ユカ!今度ヨ―メイの魅力を聞いてあげますからシディさんの魅力も聞いてください!」

 

ユカ「は?なんでヨ―メイちゃんを奪おうとする敵のことを聞かないといけないんですか?弱点なら良いですけど。」

 

そう言ってユカは去っていった・・・

 

フィーア「そ、そんな~・・・」

 

フィーアちゃんが泣いてる・・・

 

タツコ「これは新しい弁慶の泣き所だー!」

 

カゲチヨ「まぁ泣くよな!」

 

これは脛よりもきついでしょ・・・

 



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注文のされる料理店

sideカゲチヨ

ヒサメ「じー・・・・」

 

ヒサが学校帰りにめっちゃお店をガン見してる・・・

 

カゲチヨ「ヒサそんなにお店を見てどうしたんだよ・・・」

 

ヒサメ「だって美味しそうな料理店が出来てるんだもん!」

 

フィーア「本当にヒサメちゃんってグルメですよね・・・」

 

ゼクス「行くのか?豪華そうなお店だが・・・」

 

ヒサメ「うぅん・・・依頼料が入らないと絶対無理だよ・・・生活もあるから無駄遣いできないし・・・」

 

まぁ、そうだよな・・・

 

カンナ「道に100万円とか落ちてたら全員で行けるんだけど・・・どっかに落ちてないかなー・・・」

 

そんなことないと思うぞ・・・カンナが先に行ってしまったので俺達も追いかけようとするとカンナが戻ってきて・・・

 

カンナ「ヒサメちゃん!早速行こう!」

 

ヒサメ「拾ったの!?」

 

ゼクス「ラッキーってもんじゃないな・・・」

 

というわけで俺達も連れて行ってもらえることになった・・・

 

sideヒサメ

 

うわ~やっぱり店内も豪華だよ!

 

カゲチヨ「でも店には誰もいないぞ?」

 

ゼクス「壁に何か書いてあるぞ?」

 

フィーア「何何・・・当店は注文の多い料理店ですって書いてありますね・・・和洋中何でもあるってことでしょうか?」

 

カゲチヨ「いや聞いたことあるぞ・・・これは宮沢賢治の注文の多い料理店だ!」

 

カンナ「何それ?」

 

カゲチヨ「二人の男が料理店に迷い込むって話なんだけどその料理店から金属製のものを外せとかクリームを塗れとか怪しい注文がくるんだ・・・」

 

ゼクス「何でそんな奇妙なことを・・・」

 

カゲチヨ「それは二人を食べるためだ!その料理店は料理を出す店じゃなくて来た人を料理にする店だったんだよ!」

 

ヒサメ「ひぃい!!何それ怪談!?」

 

カゲチヨ「いや一応童話だ・・・妹に読んでたのを思い出したんだ・・・」

 

そういえば他にも注文がある・・・

 

ヒサメ「店内で従業員がまかないを食べていることがありますほっといてください。」

 

ゼクス「店長のコック帽が長すぎますがいじらないでください。」

 

フィーア「テーブルクロスがはんぺんでできています。お召し上がりください。」

 

カンナ「店長は元気がない時はキッチンから出てきません。そっとしておいてあげてください・・・店長ってカゲチヨと同じ陰キャ?」

 

カゲチヨ「ほっとけ!ナイーブなんだよ!!っていうか変な注文ばっかだな!!」

 

これただのダメな店じゃ・・・

 

ネコ異宙人「ひょ、ひょっとしてお客様ですか?いらっしゃいませ!」

 

あ、店員さんは猫の異宙人なんだ・・・

 

ネコ異宙人「貴方たちは記念すべき一組目のお客様です!」

 

ゼクス「始めての客なのか!!」

 

ネコ異宙人「何故か皆張り紙を見て帰っちゃうんですよね・・・」

 

まぁ名作を知ってればそうだよね・・・

 

ネコ異宙人「味は確かなんですけどね・・・店長!お客様来ましたよー!」

 

するとキッチンから長いコック帽が!

 

フィーア「本当に長いですね!?」

 

ネコ異宙人「お客様!店長のコック帽はいじらないでください!」

 

そうだった・・・

 

カンナ「いじられるの嫌なら取ればいいのに・・・」

 

ネコ異宙人「それは店長のポリシー上できません・・・んぐんぐ・・・」

 

ゼクス「接客中にはまかない食べるのは流石にほっとけないぞ・・・」

 

とんでもない店に来ちゃった・・・

 

sideフィーア

 

そうして料理に舌鼓をうちましたが・・・

 

フィーア「本当に味は一流でしたね。」

 

カゲチヨ「テーブルクロスのはんぺんも病みつきになったしな・・・」

 

食の細いカゲチヨも全部食べられるほどでした。

 

ネコ異宙人「いががでしたが・・・まぐまぐ・・・」

 

ゼクス「まだ食べてるのか・・・」

 

ヒサメ「美味しかったです!」

 

カンナ「お店の方の注文が多すぎるしまかないは人目のないところで食べたほうが良いよ。内装をこんなにこらせてるんだし・・・」

 

ネコ異宙人「そう言われましても・・・この店は店長が注文の多い料理店の経営スタイルに憧れて作った店なんです。」

 

フィーア「ただでさえ人食い異宙人もいるこの世の中に適応できるスタイルじゃないですね・・・」

 

ネコ異宙人「確かにレストランは皆に食事をしてもらうことが第一・・・間違っているかもしれませんね・・・」

 

あ、キッチンからコック帽がでてうなずいてます・・・

 

ネコ異宙人「店長も頷いてますしこれからはお客様に注文するのはやめにします!」

 

ヒサメ「じゃあ最後にこっちから注文いいですか?美味しい料理のお礼を言いたいので店長を呼んできてくれませんか?」

 

ヒサメちゃん・・・

 

ネコ異宙人「わかりました!お安いごようです!」

 

そうして呼び出しに行ったんですけど・・・

 

ネコ異宙人「すみません!お客様!店長は嫌なことがあったから絶対にキッチンから出たくないそうです!」

 

フィーア「カゲチヨさんよりもメンタル弱いですね!」

 

ゼクス「接客業に絶望的に向いてないな・・・」

 

カゲチヨ「俺だってそこまでじゃないぞ・・・」

 

ヒサメ「何があったんですか?」

 

ネコ異宙人「ここに来る前に大金を落としたらしいんですけど・・・」

 

え?大金を落とした・・・・

 

カンナ「ここは奢るからごちそうさま~!」

 

ちゃんと返しなさい!!




その後ゼクスに引っ張られて返したそうな・・・


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ドラゴンの生態

sideカゲチヨ

今日の依頼人はお嬢様風の子供だった・・・

 

依頼人「お前らには私の自由研究をやらせてやるわ!!感謝なさい!」

 

なにこいつ・・・

 

フィーア「何が感謝ですか。やってなかっただけじゃないですか。」

 

バシンっ!

 

依頼人「いたっ!?何でハリセン!?」

 

ヒサメ「フィーアちゃんはお金持ちだろうが無礼な人には容赦ないんだよね・・・」

 

依頼人「初対面の依頼人をハリセンでぶっ叩くのは無礼じゃないの!?」

 

カンナ「って言っても内容は決まってるの?決まってないなら怪談とか心霊スポットのレポートを・・・」

 

依頼人「それ出したら学校での私の地位がおかしくなるわよ!っていうか自由研究でそんな目をキラキラさせた人初めて見たわ!」

 

ヒサメ「カンナちゃんこういうの好きだからね・・・」

 

珍しいタイプだよな・・・

 

依頼人「私がお金を払ってるからカレコレ屋で完成させなさい!それとあのお兄ちゃんは依頼中私のお供よ!」

 

カゲチヨ「もしかしてシディのことか?」

 

依頼人「えぇ!私にお似合いのイケメンだし・・・」

 

それは別に良いけど・・・

 

フィーア「シディさんを借りるなら私もセットになりまーす。」(棒読み)

 

依頼人「ひっ!目に感情がない・・・」

 

カンナ「シディだけレンタルするならフィーアちゃんを取り押さえるのにさらに料金が上乗せされるから気をつけてね。」

 

依頼人「どんだけ武闘派なの!?まともなのが赤メッシュとかりんとう女しかいない!?」

 

ヒサメ「かりんとう・・・」

 

さーて依頼にいくかー・・・

 

sideカンナ

 

カゲチヨ「あんま落ち込むなよ似合ってるし。」

 

ヒサメ「うん・・・ありがと・・・」

 

やれやれしょっぱなからあまあまですね~

 

あ、あった!

 

カンナ「ここがドラゴンのレース場ね・・・」

 

ヒサメ「翼のないドラゴンの走力を競うレースや飛行レースとか種類も多いね。」

 

カゲチヨ「あのドラゴン鱗の輝きとか良いよな~カンナ軍資金プリース!」

 

ほどほどにしなよー

 

ヒサメ「まぁレースの写真は撮っておいた方がいいか・・・」

 

そうしてレースの写真を撮った後は・・・

 

ヒサメ「ドラゴンを使った宅配サービスも普通で今じゃトラックよりも使われてるらしいよ。」

 

カンナ「エコだけど餌代高そうだよねーお父さんの森ではそれに+電気自動車とか使ってるみたいだけど・・・」

 

カゲチヨ「最先端の融合!?」

 

あ!っていうかアーシたちにもいたじゃん!ドラゴンの知り合い!

そうしてアーシたちはタツコちゃんの元に向かった。

 

タツコ「それでウチのお母さんに取材したいってことですね。」

 

ヒサメ「タツコちゃんありがとう!」

 

タツコ「お母さんみたら驚くと思いますよ~なんせ大きい炎系のドラゴンですから。」

 

カゲチヨ「俺達丸焦げにされないよな・・・」

 

タツコ「大丈夫ですよ。今は興奮してないですし私がついてますから。」

 

興奮してたら吹くんだ・・・

その後取材したけど大体タツコちゃんの生まれたときの話とか所どころでドラゴンの生態を教えてもらった・・・

 

カンナ「これって取材として使えるかな・・・タツコちゃんが卵から生まれたっていう衝撃の事実は知れたけど・・・」

 

ヒサメ「尻尾は寝がえり打ちにくかったってことはタツコちゃんから聞けたけど・・・」

 

カゲチヨ「これも人間と共に生きてるドラゴンってことで使えるんだろうけど・・・やっぱゲームみたいに人間襲ってたり大型のドラゴンが自然に飛んでる姿とか撮らないとあのお嬢様は納得しねーだろ!」

 

だよね・・・

ということでアーシたちは船で海に出た・・・

 

ヒサメ「クジラはいるけどこういう時に限ってリヴァイアサンもいないしダメだね・・・」

 

カゲチヨ「もういっそクジラに羽足してドラゴンってことにするか俺が怪獣化するしかないんじゃね?」

 

カンナ「無理あるんじゃない?それだけのために怪獣化してビーム出したら海にいる魚に申し訳たたないでしょ。」

 

今あるのはレースと運搬のドラゴンとタツコちゃんの家族写真だけだとしても・・・

その時だった!

 

カゲチヨ「うわー!出たあぁあ!クジラ捕まえてる!」

 

ヒサメ「カゲ!動画動画!」

 

カンナ「待って!さらに大きいドラゴンが・・・」

 

全部まとめて食べちゃった・・・

 

カゲチヨ「とんでもなかったな・・・」

 

ヒサメ「うん・・・」

 

異宙の神秘だね・・・

 

sideヒサメ

そうして私たちはカレコレ屋に帰ってきたけど・・・

 

依頼人「すみませんでした!今までのあっしの生意気な態度許してください!」

 

カンナ「すっかり後輩というかヤクザの下っ端みたいに・・・」

 

依頼人「あっしシディの兄貴に教わったんです!何かを見下しちゃダメなんだって!人間は自然の中じゃちっぽけな存在だから!」

 

ヒサメ「何したのシディ・・・フィーアちゃん・・・」

 

シディ「山奥でキャンプしてきた。」

 

フィーア「流石シディさん・・・見事な教育論を展開してお嬢様を会心させました!」

 

そうなんだ・・・

 

依頼人「まとめるのは自分でやりやす!資料集めありがとうございます!ヒサメの姉御もさーせん!角とは知らずに!」

 

ヒサメ「良いんだ。お気に入りだから!」

 

依頼人「あっしも素敵だと思いやす!山でサバイバルナイフ研ぐのに使えそうです!」

 

ヒサメ「そっちぃ!?」

 

カンナ「あーアーシも忘れそうなアクセサリーひっかけたりしてるなー。」

 

フィーア「私も鍛錬の一環で彫刻刀がわりに文字をほってますね。」

 

二人はそれでいいの!?

 

 

 



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毛娼妓の髪

オリジナルの異宙人です。鳥山石燕の妖怪を参考にしています。
持ち物検査の時の先生が登場します。


sideカゲチヨ

 

先生「はい、髪が長い!ズボンのすそが短い!減点2!」

 

なんか前に持ち物検査をしてた先生が今度は校門で検査してやがる・・・

 

カンナ「前にアーシたちのクラスであんな目にあったのにまだやってるんだ・・・」

 

フィーア「それが生活指導に選ばれたらしくて気合が入っちゃってあんなことになってるんですって。」

 

まぁ、今回はゲーム機持ってきてないし大丈夫か・・・

 

ミキ「おはようございまーす!」

 

先生「はい!髪が長い!髪の毛染めてる!制服着崩してる!減点3!」

 

ミキ「そんな~!」

 

ノリコ「いやミキの髪の毛は地毛だぞ・・・」

 

やっぱり暴走してるじゃねぇか!

 

ゼクス「おはよう皆。」

 

あ、ゼクスにも言っておかないとな・・・

 

女子生徒「あら、ゼクス君のお友達?」

 

ん?誰だあの女子生徒?

 

フィーア「ゼクスもついに二人目の彼女ですか?」

 

カンナ「ゼクス君?」

 

ゼクス「いや違う・・・彼女は同じクラスのなんだ。」

 

ケイコ「はい、私は隣のクラスで毛娼妓(けじょうろう)のケイコと申します。」

 

へぇ、異宙人なのか・・・

 

カンナ「確か毛娼妓は髪の毛を自在に操れる異宙人だったよね。」

 

ケイコ「はい、そのため一族は髪の毛が伸びやすいのです!」

 

ヒサメ「いやそれにしても伸びすぎじゃない!?」

 

確かに身長の数倍の髪の毛があった!

 

ケイコ「50メートルあるんですの!」

 

ヒサメ「能力の特性上仕方ないにしても伸びすぎじゃない!?」

 

先生「はい!髪の毛伸びすぎ減点100!」

 

sideヒサメ

 

そうして休み時間になったんだけど・・・

 

ミキ「うぅ・・・地毛証明もらって黒に染めるのは避けられたけど結局ショートにさせられた・・・」

 

可哀そう・・・

 

綾華「私もBL本を持ってくるのに裏金が結構かかりました。」

 

ユカ「私も登校中にクラスメートとディープキスしてたら先生が飛びだしてきて迷惑でしたよ。」

 

カンナ「アーシとチダイもナイフや武器を持ち込む工作に色々手間取ることになっちゃったな・・・」

 

チダイ「迷惑な話だ・・・」

 

問題だらけすぎでしょ・・・

 

ケイコ「私も髪を切れと言われてしまいました・・・うぅうう・・・」

 

フィーア「ケイコちゃんは能力上仕方ないのにそれは横暴ですよね・・・」

 

髪の毛を結んだフィーアちゃんが言う。

 

アサヲ「なんてこった・・・」

 

マチャソ「ひどい教師じゃ!」

 

カゲチヨ「泣いてるしやっぱりあの教師は許せねぇな・・・」

 

ケイコ「これは私の憧れてるラプンツェルが涙で王子様をいやしたのに憧れて泣きまねをしてるだけで泣くほどは悲しくないです。」

 

ややこしすぎ!!

 

ケイコ「でもラプンツェルのように髪を切られてしまうんでしょうか・・・そう思うと・・・泣き真似が止まらない・・・!自然と涙があふれてくる・・・」

 

ノリコ「それは本当に悲しいんじゃないか・・・?」

 

ゼクス「泣きまねしすぎてもう本当に悲しいのかすらわからなくなってるぞ・・・」

 

でも先生も酷いよね・・・能力で切ってすぐに伸びるものを切れなんて・・・

 

先生「動かないでください!持ち物検査です!」

 

サングラスつけてますます調子に乗ってる!

 

先生「さあ!鞄の中を見させてもらいますよ!」

 

ケイコ「はい・・・」

 

ケイコちゃんの鞄の中に入ってたのは・・・

 

先生「なにこれ?毛?」

 

ケイコ「はい・・・私ウィッグで長さを足してるんです・・・20センチくらい。」

 

フォレス「50メートル中の!?」

 

タツコ「あんまり変わらない!」

 

でもリザードマンみたいな風習で長い方が偉いみたいなのもあるだろうし・・・

 

ケイコ「それが無くても私が一番長いんですけど49メートル80センチってなんか気持ち悪いので・・・」

 

先生「とにかく学校に関係ないものは没収!それにその髪明日までに適切な長さに切ってきなさい!」

 

ケイコ「うぅうううう!!」

 

ゼクス「先生!流石に可哀そうだ!」

 

流石ゼクス君!優しい!」

 

ケイコ「はっ!待ってゼクス君!良いことを思い付きましたわ!アフロにすれば長さはそのまま、能力で元の長さにもできるし一石二鳥ですわ!」

 

カンナ「ファッション性に問題ありじゃ・・・?」

 

先生「いやそもそもアフロも禁止ですから。」

 

ケイコ「なっ!?盲点!」

 

この子ちょっと天然だよ!

 

sideカンナ

 

アーシたちは屋上で作戦会議をした!

 

カンナ「つまりその尋常じゃない長さの髪の毛が役に立つってことを先生にわからせればいいんだよ!」

 

カゲチヨ「でもあの頭でっかちな先生のことだ、よほどのことじゃねーと認めねーだろ。」

 

チダイ「例えば先生が凶暴な異宙の住人に襲われるとかだな・・・」

 

ケイコ「グリフォンくらいなら能力でなんとかなりますけど・・・」

 

ヒサメ「結構武闘派だった!」

 

フィーア「でもそんな都合のいいこと・・・」

 

フォレス「見て!先生が運動場でグリフォンに襲われてる!」

 

先生「助けてぇえええ!!」

 

本当だ・・・叫び声が聞こえる・・・

 

ヒサメ「でもお父さんが塀にレーザーとか罠とかつけたのにどうして侵入できたの?」

 

アサヲ「やっぱりお金がかかるからあの先生が外したらしい・・・」

 

ノリコ「自分から墓穴ほってる・・・」

 

ユカ「とにかくチャンスです!髪の毛でまずは救出です!」

 

ケイコ「分かりましたわ!先生、この髪の捕まって!それー!」

 

そうして鞭のようにしなやかになった髪は・・・

 

バシンっ!!

 

グリフォン「きゅぁあああ!!」

 

グリフォンに勢いよく叩き付けられた・・・・

 

ケイコ「あら?高いところだとなかなか難しい・・・もう一回、それー!」

 

バンっ!

 

グリフォン「きゅあぁあ!!」

 

綾華「またグリフォンに当たりましたね・・・」

 

ゼクス「だがグリフォンは逃げていったぞ・・・」

 

まぁ作戦とはちょっと違ったけど・・・

 

カンナ「髪の毛の有用性を見せれて良かったね。」

 

先生「ありがとう!助かりました!」

 

ケイコ「先生!ここまで引き上げて差し上げますわ!そーれ!」

 

バシン!!

 

先生「ぎゃぁああ!」

 

あ、先生がぶっ飛ばされた・・・

 

ケイコ「あらやだ。」

 

ヒサメ「あらやだって!?」

 

マチャソ「恐ろしい女じゃ・・・」

 

sideフィーア

 

その後先生は包帯ぐるぐる巻きになって現れました・・・

 

先生「えーいざというときに髪の毛が有用だということはわかりました・・・ということで特別に長い髪はOKにします!!」

 

ケイコ「嬉し―い!」

 

良かったですね・・・

 

先生「あと先生はもう一つ決まりを作りました・・・」

 

何でしょう・・・

 

先生「学校にはレーザーとトラップは設置を義務づけます。」

 

それはその方が良いですね。

 

 



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ゲームの呪縛から解放されよう?

ゼノンさんからのリクエストです。
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=19822177

この話の続きです。


sideユカ

今日は足を付いたらダメなゲームのデータを基にしたソフトの発売日です・・・

 

ユカ「欲しい・・・」

 

クリス「またかよ・・・」

 

セイナ「毎回毎回懲りないね・・・」

 

ユカ「だってパッケージは財布になるんですよ!それに爪楊枝も入れれるらしいし!」

 

便利すぎますよ!

 

クリス「言うほど便利になってないしまたカレコレ屋にぶっ壊されるのがおちだよ・・・」

 

ユカ「大丈夫・・・発売日に皆に関わるからろくな目に逢わなかったんですよ・・・今度は自分で買いに行く!」

 

そうして私はお店に向かいました・・・

 

sideカンナ

 

アーシたちは最新ゲームソフトのCMを見ていた・・・

 

カンナ「あーあ・・・最新ゲーム欲しいな~」

 

ヒサメ「いやいや・・・最新ゲームは私たちにとって鬼門だよ。絶対に発売日に近づかない方が良いよ。」

 

カンナ「でもパッケージは戒名を書けば位牌にもなるんだよ?」

 

フィーア「嫌ですよそんな位牌・・・」

 

ヒサメ「とにかく今日はカゲとシディもいないんだし一歩も出ないよ?わかったね?」

 

というわけでミナヅキちゃんと助っ人でゼノンを呼んでカレコレ屋の防御を固めることになった・・・

 

sideユカ

 

買っちゃった!

 

ユカ「ついに買えましたよ!ゲームソフト!パッケージは戒名を書けば位牌にもなるみたいですね!」

 

凄いですよね!早速お姉さまたちに・・・

 

ユカ「いやいや・・・何やってるの。どんなに浮かれてても私の買ったゲームは危険でしたね・・・」

 

よし真っすぐ森に帰りましょう・・・

ってなんか可愛いカーバンクルが・・・

 

ユカ「誰ですかこんなご時世に異宙生物を捨てるバカは…ダメですよ・・・ここでもしこの子に気を取られたらこのゲームソフトが木っ端みじんにうなるかもしれないんだよ・・・?」

 

でも・・・うぐ・・なんてうるんだ瞳・・・それに額の宝石もこれ以上ないくらい輝いていて美しい・・・

 

ユカ「ほっと置けるわけないじゃないですか!」

 

私は拾い上げます・・・

 

ユカ「誰ですか・・・捨てたのは・・・」

 

次の瞬間・・・

 

バシュっ!

 

ぎゃぁああ!宝石からレーザー出した!手が痛い!

 

カーバンクル「きゅうう!」

 

あぁあ!ゲーム機が!!

 

もう見失いました!

 

ユカ「もしもし!タツコ!お願いなんだけどちょっと肉分けてくれませんか!」

 

私はタツコに頼んでカーバンクルをおびき寄せる餌を頼みます。

 

タツコ「持ってきたよ~!ニンニク。」

 

ユカ「何でですか!普通のお肉でいいんですよ!」

 

タツコ「匂いが強烈な方がおびき寄せると思って・・・」

 

逆に遠ざかるパターンでですよそれ!

 

取りあえず肉を置いてみましたけど・・・

 

ユカ「見向きもせずに・・・こうなったら皆の力を借りないと・・・」

 

タツコ「そんな熱くならなくても・・・って聞いてない・・・」

 

sideヒサメ

 

ヒサメ「ゲームが入ってこないようにリサイクルショップもしっかりガムテープで目張りを張らないとね!」

 

オーナー「大げさじゃないか・・・?」

 

ゼノン「そうだぞ。うっかり紛れ込むなんてことあるわけないだろ・・・」

 

ミナヅキ「ヒサメちゃんは心配性・・・どんと構えてればいい・・・」

 

いやいや・・・

 

ヒサメ「何せ異宙に転移したくらいの現実だからね。何が起きるかわからないよ。」

 

カンナ「それを言ったら昨日シディがヨ―メイとフィーアちゃんの喧嘩おさめるために拳で空けた穴をなんとかするのが先じゃない?」

 

オーナー「そうだな、弁償代は貰ったがまだ修理業者を呼べてなくてな・・・」

 

フィーア「すみません・・・」

 

あぁああ!?すぐに塞がないと!!

 

sideユカ

 

もう!素早すぎですよ!カーバンクル!

 

ユカ「こうなったら神風の増殖で一気に・・・」

 

フォレス「ダメだよ!ここ町なんだから巻き込まれる人がでるよ!」

 

綾華「ただでさえ組み合わせた技は大規模攻撃になることを忘れないでください・・・」

 

タツコ「っていうかだんだんカレコレ屋に近づいてるような・・・・」

 

えぇ!?

 

sideカンナ

 

カンナ「例えゲーム機が迫って来ても目張りしてあるし室内だからコンドルに持ってかれるなんてことないでしょ。」

 

ヒサメ「いーや!用心するに越したことはないの!」

 

強情だなってうわ!

 

フィーア「この子はカーバンクル・・・って逃げてしまいましたね・・・」

 

ゼノン「誰かに追われてたのかってこれは!」

 

ミナヅキ「最新ゲームソフト!」

 

ヒサメ「ええええ!?何で!」

 

もしかしてこれは・・・

 

カンナ「神様からの贈り物かな?」

 

ヒサメ「絶対ユカちゃんのだよ!死神からの贈り物だよ!」

 

カンナ「でもちょっと遊んでみようよ・・・」

 

ヒサメ「絶対ダメ!」

 

パリーン!!

 

ってコンドルがー!

 

ゼノン「落とした―!!」

 

早く落下地点に・・・

 

ミナヅキ「あそこに落ちたよ!!」

 

グシャ

 

あ・・・車が・・・・

 

グシャメキバキバキ・・・

 

作業員「さー穴ほるっぺ・・・」

 

ドドドド・・・

 

ドリルの音が無常に響く・・・

 

作業員「おーい穴ほるのはそこじゃないぞ。」

 

アーシたちはなんとかノリでなんとかしようとしたけど・・・

 

ゼノン「この世のものとは思えないものが出来たな・・・」

 

ヒサメ「AHHHH~!」

 

どうしたら・・・そうだ!

 

ーポケモン〇でゲームソフトゲットー

 

ー伝説の聖剣 ゲームソフト!-

 

ード根性ゲームソフトが生えてきた!-

 

ミナヅキ「グッドアイデア!」

 

そうしてユカに説明したけど・・・

 

氷炎巨人の鎧!

 

ズガ―ン!!



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人食いウイルス蔓延!

sideカゲチヨ

ここ数日ニュースでひっきりなしに上がること・・・それは・・・

 

ニュース「正体不明のXーウイルスが蔓延しており感染者は増加の一途をたどっていて感染者が他の人々を襲う姿があちこちで見られます。」

 

そう、この地獄絵図な光景のニュースだった。

 

カゲチヨ「全くとんでもねーよな・・・」

 

ボティス「見ものじゃな。」

 

ユカ「何言ってるんですか!命の雫でも治療が追い付かないしこのまま女子に感染し続けたら世界中の女の子が・・・いや私を襲ってくれるならそれもありかも?」

 

ヒサメ「何お父さんに原因究明任されたのにポジティブシンキングしてるの・・・?」

 

フィーア「原因不明のウイルス・・・まさにバイオハザードですね・・・」

 

カンナ「症状は人を襲う理由は食人衝動に襲われた結果らしいよね。」

 

ボティス「どこかで聞いたことがある話じゃな。」

 

シディ「人間が人間を食べても美味しくはないだろうにな・・・」

 

ヒサメ「味の問題じゃないと思うけど・・・」

 

カゲチヨ「感染すると同族が美味しそうに見えるって話だな。種族が近いほど効き目も強いらしい。」

 

ユカ「しかも病気が感染しやすいんですよね・・・ん?考えれば他の病気に感染した子を直してお付き合いできるチャンス?」

 

カンナ「ユカ、いい加減にしないとヨ―メイちゃんに浮気してるって言いつけるよ。」

 

ユカ「それだけは勘弁を~!!」

 

ヒサメ・カゲチヨ・フィーア(言われても困るだけだと思うけど・・・)

 

ユカを注意しているとニュースで感染法が知らされた。

 

カンナ「血液感染ね・・・」

 

フィーア「町中血まみれですし出歩くにしても注意が必要じゃないですか・・・」

 

ユカ「まぁ、こんなこともあろうかと食料とか必需品は買いだめしておいたので安心ですよ。」

 

シディ「助かるな。」

 

こういうのは用意周到だよな・・・俺たちがユカに感心していると・・・

 

ドンドンドン!

 

ドアを叩く音が鳴り響く!

 

フィーア「ついにここにも感染者の魔の手が・・・」

 

カンナ「ウイルスなんて一気に燃やしちゃえば大丈夫でしょ。」

 

二人はさっそく迎撃準備を整える。

 

シディ「いや他にも何か聞こえるぞ。」

 

ヨ―メイ「ちょっとぉ!開けてください!!」

 

ユカ「ヨ―メイちゃんだ!ごちそうの用意を!シディさん!カンナお姉さま!」

 

カゲチヨ「いきなり食料使い果たす気か!」

 

そうしてヨ―メイをカレコレ屋に入れたのだが・・・

 

女の子「たす、けて・・・」

 

今にも泣きそうな女の子を連れてきていた・・・

 

ユカ「こ、この子は・・・まさかヨ―メイちゃんの愛人!?なにか不満なことが・・・」

 

カンナ「完全に違うでしょ・・・」

 

女の子「弟とはぐれちゃって・・・」

 

ヨ―メイ「近くにそれっぽい子はいなくて逃げる途中で引っ付いてきたんです。」

 

そうして結局俺たちは弟探しに町に繰り出すことになった・・・

 

sideカンナ

 

いや~こうして町を見ると壮観だね・・・

 

カンナ「見事に感染者全員人を襲ってるね・・・」

 

フィーア「もう完全にゾンビですしカゲチヨが近づいても案外バレないんじゃないですか?」

 

カゲチヨ「速攻でバレるわ!確かにゾンビに似てるけども!」

 

ヒサメ「町中あんな感じなんだよね・・・」

 

シディ「血の匂いも凄いぞ・・・」

 

けどあの中にいるなら・・・

 

カゲチヨ「感染してる可能性もあるよな・・・」

 

フィーア「何にしても手がかりがないと始まりませんし町を探ってみましょう。」

 

そうしてアーシたちは町を見回しながらこれからの事も話す。

 

カンナ「カゲチヨーワクチンとか作れないの?ヨ―メイちゃんとユカ、ボティスがあの子見つつ対処策探してるけどアーシたちもなんかしないとまずくない?」

 

カゲチヨ「できるかもしんねーけど発症すると同じ症状がでるからな・・・抗体ができるまでに他の奴を巻き込む可能性もあるしクールー病もある。」

 

ヒサメ「人を食べると新しい病気にもかかるってこと?」

 

カンナ「大丈夫!クール―病は脳が一番感染リスクがあるんだから!食べなければいいだけ!」

 

フィーア「そういう問題じゃないですよ・・・」

 

シディ「あの子の弟を探そう。隠れられる場所とかを見つけよう。」

 

シディの鼻も血の匂いで機能しにくいしね・・・

 

カンナ「小さい子だし建物の中に・・・ってあの人は普通にステーキ食べてるね。」

 

アーシが見つけたのはステーキ屋で肉を食べてる人がいた・・・

 

カゲチヨ「脅かすなよ・・・」

 

シディ「どうやら無事な人間もいるようだな。」

 

そうしてアーシたちはビルに入ったんだけど・・・

 

ヒサメ「ここ、ガラスだらけだ・・・」

 

カゲチヨ「なんか石があるぞ。この工場で作ってたのか?」

 

奥の方になんか透き通った石があった・・・

 

シディ「あっちから泣き声が聞こえたぞ。」

 

行ってみると・・・

 

弟「うぅ・・・痛いよ・・・」

 

どうやら弟みたいだね・・・

 

フィーア「見つかって良かったです・・・」

 

カゲチヨ「怪我してるみたいだぞ。」

 

ヒサメ「ねぇ大丈夫?もう怖くないしお姉ちゃんのところに行こう?」

 

弟「お姉ちゃん・・・うん、おなかすいた。」

 

ん?

 

カゲチヨ「ヒサ!」

 

ヒサメ「えっ!?」

 

カゲチヨがヒサメちゃんをかばって血を・・・

 

カンナ「まさか感染してるとは・・・まぁ、ユカちゃんなら最悪直せるか・・・」

 

シディ「とにかく安全なところに連れて行きたいんだ。心配してたぞ。」

 

弟「嫌だ!怖い!あっち行って!」

 

ぺしゃっ!

 

やばい・・・シディまで・・・

 

カンナ「うかつに近づけないしもうヒサメちゃんがスタンガンの要領で三人を気絶させて担ぎ込むしかないね・・・」

 

フィーア「ちょっとサイコな方法ですけどしょうがないですね・・・」

 

弟「おいしそうな・・・お姉ちゃん。」

 

シディ「そうだな・・・ヒサメは美味しそうだ・・・」

 

フィーア「シディさん!食べるなら私から最初にしてください!私も感染してお互いの肉を食べ合いましょう!」

 

ヒサメ「フィーアちゃんもヤンデレすぎない!?」

 

フィーア「気絶させるんですよね?ならシディさんは頑丈ですからしこたま殴らないとダメじゃないですか!」

 

シディがヒサメちゃんを食べようと接近したところにフィーアちゃんが蹴りを入れて止めた!

 

シディ「フィーア・・・どいてくれ。ヒサメが美味しそうなんだ・・・手荒な真似はしたくないんだが・・・」

 

フィーア「やっぱりエグイ蹴りですね・・・日が沈んで私を上回ってますよ。でもお父さんに言われたじゃないですか力に任せすぎだって。」

 

シディ「うぐっ!?」

 

そういうとフィーアちゃんは合気道の要領でシディを投げ飛ばした!

そして・・・

 

フィーア「こういうのは愛する人にやるのは一人で死地に行くときなんですが・・・」

 

ズガンっ!

 

シディ「ぐぬっ・・・!」

 

首筋に強烈な手刀を叩き込みシディを気絶させた・・・

 

カンナ「えぐすぎでしょ・・・日が沈んでたとはいえ・・・」

 

フィーア「あとはウイルスで多少理性が飛んでたから勝てましたね。」

 

ヒサメ「血も触れることなく完全勝利じゃん・・・」

 

カゲチヨ「すまねぇ・・・本来なら俺がすぐ出るべきだったろうに・・・本当に三人とも美味しそうで・・・」

 

やっぱり感染してるじゃん!

 

カンナ「ヒサメちゃん!電撃で気絶させて!」

 

ヒサメ「うん!」

 

カゲチヨ「食いてぇ!」

 

カゲチヨが電撃を次々と躱す!

 

フィーア「普段ならすぐに感電するのに・・・」

 

カンナ「何で理性飛んでたほうが強いの!」

 

アーシが手を伸ばす軌道を読んで水球にカゲチヨを突っ込ませた!

 

カゲチヨ「ガボガボ…」

 

弟「食いたいけど・・・お姉ちゃんたち強い‥‥」

 

さて弟もアーシたちの強さに怯えてるけどユカに電話するか・・・

そう思っていたら・・・

 

ユカ「皆さん!お待たせしましたー!」

 

ユカとヨ―メイ、ボティスが駆け付けてくれた。

 

ボティス「そい。」

 

ボティスが石を壊したら・・・

 

シディ「うぐ・・・首が痛い・・・だが元に戻った?」

 

カゲチヨ「がぼぼ!んが!」(元に戻ったから解除してくれ!)

 

弟「ここは・・・」

 

三人とも元に戻ったみたい・・・

 

ヒサメ「あの石って何だったの?」

 

ボティス「あれは異宙の植物じゃ。」

 

ユカ「生態はキノコと同じでウイルスじゃなくて胞子を吸い込むことで同族への食欲が倍増するらしいんですよ。森にはない植物だったので調査が遅れました。」

 

ヨ―メイ「あれは本体が死ねば胞子も死ぬらしいですからもう安全ですよ!」

 

シディ「助かったぞ三人とも・・・」

 

ユカ「あの女の子は森に預けてありますから弟さん連れてすぐに行きましょう!」

 

sideヒサメ

 

私たちは混乱が収まったお祝いとしてステーキ屋に来ていた。

 

カンナ「にしても二人とも真っ先にヒサメちゃんを食べようとするなんて案外スケベなんだね。」

 

フィーア「そうですよ、私に食欲わかないとはどういうことですかシディさん、あの三つ目の人にも言っちゃいますよ。」

 

カゲチヨ「そういうことじゃねーだろ!?」

 

シディ「すまん、ヒサメ・・・それとフィーアそれは勘弁してくれ。」

 

ヒサメ「大丈夫だよ、気にしてないし。」

 

ヨ―メイ「二人は何を張り合ってるんですか・・・」

 

ユカ「私が感染したら真っ先にヨ―メイちゃんを食べますから安心してくださいね!」

 

ヨ―メイ「セイレーンの混血に言われたら怖いですしそんなことになったら絶体絶命じゃないですか!」

 

そうだよね・・・まぁ二人がステーキ奢ってくれるし許すけど。

 

カゲチヨ「にしてもヒサはあの後なのによく食べれるな・・・」

 

カンナ「いつもアーシのことサイコ呼ばわりしてるけどヒサメちゃんも結構サイコだよね。」

 

失礼だな~・・・これは普通の肉だよ。

 

 

 



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クリスの取り調べ

sideカゲチヨ

今日は学校に来たらクリスに呼び出されて俺たちは資料室にいる・・・

 

クリス「吐け!吐くんだ!お前がやったんだろ!」

 

カゲチヨ「あぁ、俺がやった・・・いや何を!?やってないっすよ!っていうかなんだよこれ!」

 

クリス「これか?これは取り調べだ。俺は昔から刑事ドラマに憧れてたんだ。」

 

そうなのか・・・

 

クリス「刑事ドラマには名作が沢山あるぞ!捜査一課長に科捜研・・・太陽にほえろとかね!」

 

ホントに詳しいな・・・

 

クリス「だからこうして凶悪な事件が起きたら一度取り調べがしてみたかったんだ!さぁ吐け!」

 

だから俺じゃねぇって・・・というか事件って・・・

 

カゲチヨ「ホワイトボードに書いてあるけどサッカーボールを片付けなかった事件って凶悪じゃねーだろ!」

 

クリス「凶悪かどうかは重要視しないさ。俺は事件の容疑者にかつ丼を食わせたり故郷のおふくろさんを思い出させるような歌を歌うシーンを再現したいんだ。」

 

まぁ、ベタだけど刑事になったらやってみたいよな・・・

 

クリス「さぁ!かつ丼食うか?わざわざシディに届けてもらったんだ!」

 

カゲチヨ「だから俺じゃねーって!大体昨日は依頼で学校休んでたんだからな。」

 

クリス「そうなのか・・・ならカゲチヨ刑事も調査を手伝ってよ。依頼金も払うしウチの学校の人間を取り調べだ!最初の仕事はシディに連絡して大量のかつ丼を届けてもらうことだ!」

 

シディのフードデリバリー利用しすぎだろ!

 

ということで最初の容疑者のチダイを取り調べたわけなんだが・・・

 

クリス「さぁ吐け!放課後にサッカーボールを片付けなかったのはお前だな!」

 

チダイ「はい・・・忘れていたんです・・・」

 

すぐに解決した!?

 

クリス「ま、まて・・・本当か?」

 

チダイ「本当だ・・・」

 

クリス「・・・・もうちょっと粘って欲しいというかなんというか・・・さぁ吐け!お前はやってないんだろ!」

 

チダイ「信じてくれ!拙者がやったんだ!」

 

ダメ刑事が!

というわけで事件は解決した・・・

 

sideクリス

 

ということで・・・

 

クリス「次の事件に移ろうと思う。」

 

カゲチヨ「次は・・・教頭室の窓ガラス全部割り!?こっちの方が凶悪じゃないか!」

 

では改めまして・・・

 

クリス「吐け!お前がやったんだろ!」

 

フィーア「何の話ですか。私は何もしてません。」

 

クリス「あくまでしらを切るつもりか。セイナが見たらなんていうかな?」

 

カゲチヨ「あ、故郷の母親を思い出させる奴だな。」

 

え~っと歌詞は・・・

 

クリス「かーさんが・・・夜なべ―をして・・・るーるるるる・・・」

 

カゲチヨ「歌詞うろ覚えじゃねぇか!」

 

フィーア「うぅう・・・お母さんのような美声・・・私がやりました!」

 

カゲチヨ「涙もろすぎだろ!?っていうかホントに犯人だったのかよ!」

 

フィーア「教頭室の窓ガラスの掃除を自主的にやってたんですけど取れない汚れがあってムキになって全力で腕を振ったら風圧で全部割れてしまいました・・・怖くて黙っててごめんなさい・・・」

 

カゲチヨ「どんだけ本気で振ったんだよ!」

 

そうか・・・情状酌量の余地ありだな・・・

 

sideカゲチヨ

 

クリス「またすぐに自供させてしまった・・・」

 

カゲチヨ「良いことじゃないか・・・」

 

クリス「次の奴こそ長く楽しみたいな。」

 

教師たちの集合写真がが燃やされてたって・・・警察レベルじゃねぇか!

 

クリス「これだけじゃないよ、後300の事件が残ってるんだ。購買の食べ物が全部買い占められる事件とかね・・・」

 

それ犯人ヒサとノリコじゃね?つーか問題多すぎだろこの学校!

 

クリス「ということで・・・吐け!吐くんだ!」

 

カンナ「な、何のこと!?」

 

ユカ「そ、そうですよ…!私たちはあそこにあった教師たちのもやしちゃりはしててませんよ?」

 

めちゃくちゃ噛んでるし怪しすぎだろ!

 

クリス「この学校の開校記念日に撮った写真を燃やしたのはお前たちだな!」

 

カンナ「す、すみません!ついなんとなくユカに賛同してやってしまいました!」

 

ユカ「すみません!この学校を腐敗させてる上に男の比率多かったのでついやってしまいました!」

 

カンナは理由サイコだしユカは前半義賊っぽかったのに後半が台無しすぎだろ!

 

クリス「まぁ写真は取ればいいし白状したからいいか。」

 

激アマじゃねぇか!

 

sideクリス

 

ふふふ・・・ガンガン事件を解決してるな!

 

クリス「さぁカゲチヨ!次の事件行くよ!」

 

カゲチヨ「いやもう夕方になってるじゃねぇか!帰らせてくれ!腹も減ったから残りは明日にしてよ・・・」

 

それもそうだな・・・

 

クリス「よし!シディと合流してかつ丼食うか!」

 

カゲチヨ「帰らせてくれ!」



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花子さんに会う?

sideカゲチヨ

ヒサメ「こ、こ、こ・・・!」

 

バタっ・・・

 

カゲチヨ「どうした!?」

 

教室来たとたんヒサが倒れてるんだが!

 

フィーア「私が話した怖い話に怖いって叫ぼうとしてその直前に気絶したんですよ。」

 

カゲチヨ「そんなタイミングでかよ!でも気絶するほど怖い話なんてあるのかよ?」

 

ヒサメ「はっ!知らないのカゲ!旧校舎のトイレに女の子のお化けが出るんだよ!」

 

カゲチヨ「なんかトイレの花子さんみたいだな。」

 

ヒサメ「何それ?」

 

カゲチヨ「有名な学校の七不思議だ。誰もいないはずのトイレの三番目の個室を三回ノックして花子さん遊びましょって言うとおかっぱ頭の女の子がいてトイレに引きづりこまれるんだよ・・・」

 

ヒサメ「ぅうううう・・・」

 

また倒れてる!?

 

フィーア「誰もいないはずのトイレってところから気絶してましたよ。」

 

厄介な怖がりだな・・・

 

カゲチヨ「それでフィーアはその話誰から聞いたんだよ。」

 

フィーア「それはあの女からですよ・・・」

 

何か読めてきたぞ・・・

 

カンナ「う~ら~め~し~や~・・・」

 

やっぱりカンナかよ!

 

カンナ「これはうちの学校にある不思議の一つだよ。」

 

あぁ、ありえないくらい沢山ある奴な・・・

 

カゲチヨ「どうせトイレの奴も出鱈目だろ・・・」

 

カンナ「そんなことないよ!旧校舎のトイレには本当にお化けがいるの!これは知り合いの幽霊に聞いた話なんだけど・・・」

 

もう情報源が怪しいじゃねぇか・・・

 

カンナ「今は使われていない旧校舎のトイレを3000回ノックすると壊れるからやめた方がよくて・・・」

 

フィーア「当たりまえですね・・・」

 

カンナ「普通に数回ノックすると花子さん遊びましょって言うと・・・トイレの花子…三姉妹が現れるの!」

 

三人もいるのかよ!

 

カンナ「三人でトイレに引きづりこんでくるんだけど個室に入れられると三姉妹と合わせて合計四人!メチャクチャ狭いの!」

 

フィーア「ひぃいい!!」

 

ヒサメ「閉所恐怖症の人には恐怖だね・・・」

 

カゲチヨ「全然怖くねぇな・・・」

 

カンナ「へぇ~?じゃあカゲチヨが旧校舎行ってきてよ!」

 

別に良いけど・・・

 

カンナ「旧校舎は勝手に入ったら退学だけどそれでも怖くないんだ!」

 

うぐっ!急に寒気が・・・

 

sideフィーア

 

で結局・・・

 

フィーア「私もついてくることになったわけなんですよね・・・」

 

カゲチヨ「見つかった時に超スピードで逃げて姿見られないようにしてくれたらいいから・・・」

 

分かりましたよ・・・

私たちは真ん中のトイレにたどり着きました。

 

カゲチヨ「え~とこのドアをノックして花子さん遊びましょって言えば・・・」

 

花子1「ちょっと~!男子いるんですけどー!」

 

な、なんかメチャクチャ今風な喋り方の花子さんが出た!

 

カゲチヨ「本当に出た!」

 

花子2「何が出たよ!こっちのセリフよ!ここ女子トイレよ!」

 

花子3「そうよそうよ!女子連れ込んで何する気なの変態!」

 

メチャクチャ誤解受けてますね・・・

 

カゲチヨ「待てよ!そもそも使われてないんだし・・・」

 

花子1「使われてないからなんなの?それなら女子トイレに入ってもいいの?何不思議なこと言ってるの?え?これが学校の不思議って奴?」

 

フィーア「不思議に言われたら世話ないですね・・・」

 

花子2「なにこの二人メチャクチャ失礼なんですけど!」

 

カゲチヨ「だってお化けの花子三姉妹だろ?」

 

花子1「はぁ!?お化けとか失礼極まりなくない?」

 

花子3「もう個室に引きづりこみましょう!」

 

やめてください・・・

 

フィーア「じゃあ何なんですか?貴方たち?教えてくれたらお化け呼ばわりはやめますよ。」

 

花子1「私たちは・・・物の怪よ!」

 

あんま変わんないですね・・・

 

花子2「ということで・・・」

 

花子3「個室に引きづりこみまーす!」

 

ちょ!押し込まないで!ぎゃぁああ!狭い!!

 

カゲチヨ「うぎゃ!ぎゃぺ!殴るな!」

 

花子1「この子凄い暴れだしたわ!」

 

花子2「狭いところ苦手なの!?」

 

花子3「私たちも巻き込まれる・・・」

 

ひぃいい!

 

sideカゲチヨ

 

うぐっ・・・フィーアに蹴られてからの記憶がない・・・

 

フィーア「あれ?いつの間にか校庭に・・・」

 

カンナ「おぉ!二人とも無事だったんだ!で?いた!?」

 

カゲチヨ「あぁ!いたよ・・・」

 

あれは陰キャには恐ろしい霊だった・・・

 

カンナ「そしてアーシはもう一つ怪談を仕入れることが出来たの・・・」

 

なんだ?

 

ヒサメ「どんなのなの・・・?」

 

カンナ「これは知り合いの物の怪に聞いた話なんだけど・・・旧校舎の女子トイレに男子なのに入って来てここは使われてないからって入ってくる変態や狭いところに入れると暴れる女性がいるって出るらしいよ!」

 

それは・・・

 

カゲチヨ・フィーア「広めないでください・・・」

 



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公安のスパイ作戦

https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=19159104
上の話も参考にしてます。


sideヒサメ

今日はゼクス君と一緒に呼び出された。

 

ゼクス「まさか僕も呼び出されるとはな・・・」

 

ヒサメ「貴方が依頼人ですか?」

 

依頼人「そうだ、私は公安の調査員でね。」

 

ヒサメ「公安って・・・」

 

ゼクス「外国の諜報機関と戦ったりテロリストのアジトを秘密裏に破壊したりカーチェイスや爆破したりするプロフェッショナル集団じゃないか!」

 

依頼人「アニメの見過ぎだと思うぞ・・・」

 

ヒサメ「ゼクス君スパイ映画やコ〇ン見過ぎ・・・公共の安全と秩序を守る組織だよ・・・」

 

ゼクス「だからそのために爆破する・・・」

 

ゼクス君爆破にとらわれすぎ!

 

依頼人「話を戻すが今回の依頼も極秘任務だ。君たちのことは調べさせてもらったがカレコレ屋のことや混血児の中でも君たちが身体能力が高く頭脳面でも優れていることもね。」

 

ヒサメ「身体能力ならシディやフィーアちゃんだと思うけど・・・」

 

ゼクス「考えて見ろシディがスパイということを正直に言いそうだしフィーアは・・・」

 

ー暗証番号?扉を壊した方が早いです。-

 

ー敵もまとめて倒した方がこそこそしなくて良くて楽ですねー

 

ゼクス「隠密向いてないだろ・・・」

 

確かに・・・

 

依頼人「そういうことだ。パーティ会場であるものを盗んでもらいたい。盗み出してもらいたいのはコンピューターウイルスだ。メモリーチップがオークションの品に偽装されて競売掛けられてるという情報が入った。金持ちばかりが集まるパーティで高額で売り飛ばす気だろ。」

 

ゼクス「ふっ・・・任せてくれ。コードネーム猟犬とコードネーム電龍・・・確実に盗み出して見せよう。」

 

ヒサメ「ちょっと!勝手にダサいコードネーム付けないでよ!?」

 

中二が暴走してるし!

 

依頼人(・・・大丈夫だよな?)

 

sideゼクス

俺たちはもしもの時の武器をもらいパーティ会場に潜入した。

 

ヒサメ「勝手に引き受けちゃって・・・どういうつもり?」

 

ゼクス「あのままだったらカゲチヨやカンナの事をほじくられると思ったからな。」

 

ヒサメ「確かにそうだけどね・・・」

 

依頼人「聞こえるか?」

 

うん、インカムから音は聞こえる。

 

ゼクス「作戦はどうする?爆破か?」

 

依頼人「そんなわけないだろ!?パーティーの参加者から情報を聞き出すんだ。先ほど届いた情報だが敵対組織のスパイが二人会場忍び込んでいるらしい。」

 

ヒサメ「見つかったらまずそうだね・・・」

 

ゼクス「先に奪った後奴らとカーチェイスをして撃退すればいい話だ・・・」

 

依頼人「そんなことにならないように用心してくれ!」

 

というわけで情報を聞き出そうとしたのだが・・・

 

ヒサメ「ん~!これおいしい!!なんのお肉だろ・・・」

 

ゼクス「さっきまでの真剣さが吹き飛んだな・・・」

 

さてヒサメは食べ物に気を取られているが俺はここでクールに情報を・・・

 

女性「あら~イケメンな子ねお姉さんとお酒飲まない?」

 

ゼクス「いや・・・あの未成年ですので・・・」

 

ヒサメ(カゲだったらおどおどしながらも抜き出すんだろうけどな・・・)

 

依頼人「陰キャで情報抜き取れないのになのに何でスパイに憧れたんだ!?」

 

いきなり話しかけられるとびっくりするんだ・・・

その後なんとか情報を抜き取り青い宝石のネックレスということがわかった・・・

 

ゼクス「さて・・・保管されているところはおそらく難攻不落・・・それを乗り越えるのもスパイの魅力だ!」

 

ヒサメ「まぁそうだけど・・・爆破で吹き飛ばすのはダメだよ?」

 

ゼクス「何ッ!?スパイ映画では小型爆弾で吹き飛ばしてるのに・・・」

 

依頼人「目立ちすぎるからな・・・扉のロックは解除してあるが・・・」

 

そこで俺たちを待っていたのは・・・

 

ゼクス「なるほど・・・これも映画で定番の赤いレーザーの網・・・」

 

依頼人「ネックレスはこの奥だ、ここを乗り越えれば盗み出すだけだ。」

 

ヒサメ「簡単に言わないでよ・・・」

 

俺たちは電気の高速移動と風の力を利用して通り抜けた。

 

依頼人「戻るときはスイッチを切れば仕掛けは消える。」

 

ヒサメ「これでまた乗り越える必要はないってことだね・・・」

 

ゼクス「分かっていたことだが薄暗いな・・・」

 

俺たちは暗い中ネックレスを持ったのだが・・・

 

ガチャ

 

ヒサメ「誰か来る!」

 

係の奴か・・・?

 

依頼人「もう二人のスパイかもしれない・・・」

 

「ネックレスがねぇ・・・」

 

「あのレーザーの仕掛けはかなり高難易度だから少し前に来たならまだここにいるはずだよ・・・そこ!」

 

ズガン!

 

水球!?

 

俺たちはとっさに隠れているところから飛び出すと・・・

 

ヒサメ「カゲ!?」

 

ゼクス「カンナか!」

 

その声の正体に驚く!

 

ヒサメ「カゲたちが敵のスパイってこと?」

 

ゼクス「どうやら爆破に頼らないといけないみたいだな・・・」

 

カンナ「ゼクス君…盗みに来たのならそれはダメだって・・・」

 

カゲチヨ「マジかよ・・・」

 

依頼人「二人は私の味方だ・・・仕掛けを切ってくれて助かったよ。俺もここまで来れた。二人は公安と敵対するスパイだ。」

 

カゲチヨ「なんの話だよ・・・落ち着けよ。」

 

カンナ「ゼクス君・・・スパイ映画見てたならこの後どうするべきか・・・そして何をするべきだったかわかるんじゃない?」

 

何をするべきか・・・そうか!

 

ゼクス「ヒサメ・・・」

 

ヒサメ「わかってる!」

 

俺たちは武器を発射した!!

 

依頼人「くそ・・・騙してたはずなのに・・・」

 

ヒサメ「カンナちゃんのヒントで全部分かったよ・・・」

 

ゼクス「全てを疑え・・・全く情けない限りだ・・・」

 

こうして敵の捕獲に成功した・・・

 

sideカンナ

 

カンナ「いや~まさか二人が敵のスパイとは思わなかったよ!」

 

ゼクス「それもそうだが二人は本物の公安から依頼を受けてたんだな・・・やっぱり爆破の訓練とか受けたのか?」

 

カゲチヨ「受けてねーよ!!二人がいたときは驚いたけどカンナの機転で助かったぜ・・・」

 

ヒサメ「それもあるけど・・・カゲは悪いことしないと思ったんだもん。」

 

カゲチヨ「脅されてたらどうするんだよ・・・」

 

ヒサメ「この四人だったらなんとかなりそうじゃん。」

 

カゲチヨ「丸投げかよ・・・」

 

カンナ「いや~嬉しいね!スパイみたいになったら爆破する奴でもヒサメちゃんなら絶対纏めれるよ!」

 

ゼクス「すみません・・・」

 

そうしてネックレスを返して帰路についたのでした。



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カゲチヨとカンナはどこに?

sideヒサメ

その日はカゲとカンナちゃんがいなかったんだけど・・

 

ヒサメ「ん?カレンダーにバツ印が・・・」

 

カレンダーにバツ印がついていたの。

 

シディ「スーパーの特売か・・・?いや違う、俺にもわからん。」

 

フィーア「別に里帰りする予定もなかったしなんでしょうね。カゲチヨかカンナちゃんの用事じゃないですか?」

 

そういえば今日はまだ来てなかったね・・・

 

シディ「依頼もないし休日だからな。だがもうすぐ昼食だ。来るなら二人の分も作るぞ。」

 

ヒサメ「うん聞いてみるよ。」

 

どうせ夜更かししてまだ寝てるんだろうな・・・と思ったんだけど電波が入っていないのかつながらなかった・・・

 

フィーア「おかしいですね・・・趣味の関係上スマホは年中オンの二人がつながらないなんて・・・」

 

シディ「充電を忘れたのかもしれないぞ。」

 

ヒサメ「でもゲームばっかのカゲはともかく意外とマメなカンナちゃんまで充電忘れるなんてある?」

 

フィーア「確かにみんなの充電切れそうになってたらすぐに充電してくれますもんね。」

 

私たちは買い出しついでに行ってみたんだけど・・・

 

ヒサメ「あれ?カゲの部屋鍵が開いてる・・・」

 

フィーア「不用心ですね・・・せっかくですしエロ本買ってないかチェックしましょう。」

 

シディ・ヒサメ(お母さんみたいだ・・・)

 

中に入るといつもより部屋が片付いてる気がした・・・

 

シディ「ヒサメ、フィーア、カレンダーを見てくれ。」

 

カレコレ屋と同じ日にバツがついてる・・・

 

フィーア「なんかカンナちゃんが毎回読んでる推理物と似た展開ですね・・・」

 

シディ「あぁ、つながらない電話、珍しく片付いた部屋。カレンダーの印・・・気のせいならそれでいいが嫌な予感がするんだ。」

 

取りあえず友達に聞いたりシディとフィーアちゃんは心当たりの場所を聞いたけどダメだった・・・

 

sideフィーア

 

取りあえず聞き込みをした結果ですが・・・

 

フィーア「二人がオーナーに数週間前に景色のいい場所を紹介してもらったそうですね。」

 

シディ「オーナーは湖の綺麗な山を紹介したそうだ。」

 

私はハッキングで調べた・・・場所の他にも購入履歴もみたら・・・

 

ヒサメ「二人とも最近変なもの買ってたみたい。」

 

フィーア「カンナちゃんが変なもの買うのは割と普通じゃないですか?」

 

ヒサメ「まぁ、それは置いておいて・・・ロープに木炭にあと斧も。」

 

シディ「最寄り駅に急いでいこう!」

 

そうして私たちは山に入ります。

 

ヒサメ「振り返ってみれば最近二人で悩んだり言い争ってたのに・・・」

 

シディ「そうだな・・・」

 

フィーア「事故や事件にしてもあの卑怯コンビならなんとでもなりそうですけどね・・・山の災害でないことを祈りましょう・・・」

 

すると現れたのは・・・

 

猪「ぐるるる・・・」

 

猪ですか・・・

 

ヒサメ「ねぇ!あの牙にあるのって・・・」

 

シディ「カゲチヨのパーカーか!?」

 

フィーア「でも猪にやられたにしては血じゃなくてついてるのは泥くらいですね・・・それにカンナちゃんの痕跡はないので希望はまだ捨ててはいけませんね・・・」

 

ヒサメ「フィーアちゃん・・・凄い冷静。」

 

フィーア「まぁ、確かめないといけないのでパーカーは取らせてもらいますよ!」

 

しゅばっ!

 

猪「きゅう!?」

 

私は強烈なサイドステップでパーカーをはぎ取りながら猪の真横に行き・・・

 

フィーア「イノシシのような突進メインの動物は真横からの一撃です!!」

 

ズガン!

 

胴回し回転蹴りを叩き込みました!

 

猪「きゅう~」

 

フィーア「シディさん血の匂いがするかお願いします。」

 

シディ「うぬ・・・カゲチヨとカンナの血の匂いはしないな・・・」

 

ヒサメ「良かった・・・」

 

そうしてトラブルもありましたが湖に着くと・・・

 

カゲチヨ「うお!何でお前らここにいるの!?」

 

カンナ「やっぱり来たくなったんだ!」

 

焚火とお米を炊いてる二人の姿がいた・・・

 

ヒサメ「心配したんだからね!!」

 

カゲチヨ「なんで・・・ってそれ俺のパーカー!風で失くしたと思ったわ。」

 

フィーア「イノシシの角に引っかかってましたよ・・・」

 

カンナ「だから腰に巻いとくかテントに入れとこうって言ったんだよ。」

 

カゲチヨ「悪かったって・・・」

 

シディ「二人とも何をしてたんだ?」

 

カンナ「だからキャンプだよ。行きたくなってね。」

 

カゲチヨ「絶景だしいい感じだろ?最近流行ってるからカンナと一緒なら火と水は大丈夫でこの通り楽しんでたんだよ!」

 

ヒサメ「ってことはカレンダーのバツ印は・・・」

 

カゲチヨ「出発日だけど・・・」

 

フィーア「事前連絡くらいしてほしかったですよまったく・・・」

 

カゲチヨ「俺たちちゃんと伝えたぞ?」

 

え?

 

カンナ「まぁ三人ともテレビに集中してて聞き流してたよね~」

 

ヒサメ「あ・・・・」

 

シディ「じゃあ思い悩んでたり言い争ってたのは・・・」

 

カゲチヨ「カンナと火を使ったり水も自分で作るかで言い争ってたんだよ。」

 

カンナ「まぁ結局火をつけるのに手間取ってたから能力で一瞬でやったけど。」

 

カゲチヨ「うぐ・・・まぁキャンプ道具買おうとしたら道具が高くてロープとか買った後はレンタルにしたからそれじゃね?」

 

ヒサメ「じゃあ部屋がきれいだったのは?」

 

カンナ「あぁ、荷造りついでにパパッとね。ていうかカゲチヨ、部屋の鍵閉め忘れてるじゃん。」

 

カゲチヨ「忘れてた!!」

 

結局取り越し苦労でしたね・・・

一部私たちのせいでもありましたが・・・

こうして管理人さんに追加してもらい全員でキャンプしましたとさ。

 

 



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裁判をやろう

sideカゲチヨ

今日は森に遊びに来てたんだが・・・・

 

ユカ「ない!無くなってます!!」

 

ユカがお箸を持って大慌てで何かを探していた・・・

 

カゲチヨ「何が無くなったんだよ・・・」

 

ユカ「私が今日ヨ―メイちゃんと一緒に食べようと思ってたカキが無くなってるんですよ!」

 

カンナ「あぁ、庭で育ててるいうカキね。」

 

まぁ、森なら取れてもおかしくなさそうだな。

 

ユカ「今日ヨ―メイちゃんのところに行って食べようと思ってたのに取られてたんですよ!」

 

シディ「それは大変だな・・・」

 

なんかこういうときに疑われそうなのって・・・

 

ユカ「ヒサメお姉さま食べましたね!!」

 

ヒサメ「えぇ!?違うよ!!今日はそんな気分じゃなかったし!!」

 

気分だったら食うのかよ・・・

 

ユカ「色々と前科があるから信用できません!!」

 

ヒサメ「うぅ・・・」

 

ユカ「とにかく訴えます!!続きは法廷で勝負といきましょう!!」

 

そう言ってユカは立ち去っちまった・・・

 

フィーア「確か森には裁判所みたいなところもあるんですよ。」

 

流石自治を認められてるだけあるぜ・・・

 

カンナ「でもこういう法廷で勝負って結構ドラマで見たことあるけどカッコいいよね!」

 

カゲチヨ「リーガルサスペンスって奴だな。有名なのは逆転裁判とかだな。」

 

ヒサメ「カッコいいとか言ってる場合じゃないよ!向こうはお金の力で優秀な弁護人を雇うはずだよ!!」

 

シディ「確かにありそうだな・・・」

 

ヨ―メイの分も食べられてたらしいし犯人がわかるまでユカの怒りは収まりそうにねーしな・・・

 

ヒサメ「お願いカゲ!私の弁護をして!!」

 

まぁいいけど・・・

 

カゲチヨ「ヒサ本当にカキ食べてないんだよな?」

 

ヒサメ「今日は果物って気分じゃなかったからちゃんとお小遣いでケーキやパフェを沢山食べたの。」

 

そんだけ食うから疑われんだよ!!

 

sideシディ

そうして法廷でカゲチヨとヒサメが戦うことになったのだが・・・

 

クリス「静粛に!!」

 

裁判長はクリスか・・・

 

クリス「静粛に!!」

 

カゲチヨ「静粛にしてるだろ!!」

 

だがカッコいいから連呼したくなるのはわかるな・・・

 

フィーア「早速始まりますね。」

 

クリス「これよりカキ強奪事件の裁判を開始します。じゃあまずは原告ユカの弁護士から何か言いたいことは?」

 

カンナ「はい!」

 

弁護人はカンナなのか・・・

 

カゲチヨ「こいつは強敵だな・・・」

 

ヒサメ「お金につられてる・・・」

 

カンナ「被告ヒサメは過去にアーシの麻婆豆腐やヤヨイさんの油揚げを一口つまみ食いしています。証人もいますので召喚します。」

 

ヤヨイ「はい・・・煮物と一緒にお皿にあった油揚げを全部食べられててそこまで行ったら他のものも食べて欲しいと思いました!!」

 

ヒサメ「その後罪悪感が勝っちゃって・・・」

 

カンナ「これは被告人が普段からつまみ食いをしているという証拠であり今回の事件でもカキをつまみ食いしているということを示すものであります!!」

 

クリス「うーん凄い説得力だ。ヒサメ本当に食べてないよな?」

 

ヒサメ「本当だよ!それに今回は自分でおやつを買って食べたよ!!」

 

カゲチヨ「それにそれだけでカキも食べたっていうのは暴論だろ。」

 

確かにな・・・

 

そうして議論は白熱したが俺が思ったことは異議ありっていうのはカッコいいということくらいだった・・・

 

フィーア「何ですかその纏め・・・」

 

sideカゲチヨ

 

クリス「うーんなかなか決まらないな・・・カンナの証言が有力だけどこれはもう第二審に持ち越しかな・・・」

 

マジかよ・・・

 

ユカ「私は諦めませんよ!絶対に牡蠣の仇は取ってやるんですから!!」

 

ん?牡蠣?まさか・・・

 

カゲチヨ「異議あり!!ヒサは無実だ!!」

 

カンナ「どういうこと?」

 

カゲチヨ「ユカはこの裁判が始まるまでカキを食べようとしたとき箸を持ってたんだ!」

 

シディ「それがどうしたんだ?」

 

カゲチヨ「つまり庭で取れたカキっていうのは貝の方だったんだよ!!」

 

ヤヨイ「それは流石に・・・」

 

ユカ「そうですよ?」

 

やっぱりな・・・

 

クリス「そうなの!?お前森で牡蠣育ててたの!?」

 

クリスも知らなかったのか・・・

 

ユカ「ヨ―メイちゃんが貝食べたいって言ってたので森の池でホタテやホヤとかも育てて結構収益も出てるんですよ!!」

 

フィーア「相変わらずヨ―メイへの愛がヤバいですね・・・」

 

カゲチヨ「そしてヒサは明らかにユカのカキを果物の柿と勘違いしてたんだよ。それもそうだ・・・ヒサは見てないんだからな・・・」

 

これが無実の証拠だ!!

 

sideカンナ

 

ユカ「本当にごめんなさい・・・」

 

ヒサメ「いいよ、食いしん坊なのは事実だし・・・」

 

でもそうなると犯人は誰なんだろ・・・?

 

ユカ「本当に誰が生牡蠣を食べたんでしょうか・・・」

 

フィーア「え?生牡蠣?ちゃんと火が通ってるってミナヅキちゃんも言ってましたよ?」

 

え?

 

ユカ「確かにホントは生じゃないですけどどうしてフィーアちゃんとミナヅキちゃんがそれを・・・?」

 

全員(フィーア以外)「ん~・・・・?」

 

フィーア「異議あり!!」

 

却下します!!




その後フィーアとミナヅキには池の掃除を命じられたそうな・・・


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穴の中の鼠

sideクリス

さて・・・明日は待ちに待った・・・

 

クリス「学校でスキー教室の時間だ!!」

 

アサヲ「クリス先生とんでもなくワクワクしてますね!」

 

マチャソ「ものすごい笑顔じゃ!!」

 

そういうお前たちだってものすごい楽しそうだぞ!

 

クリス「お前らスキーは滑れるのか?」

 

ミキ「初めてだけど・・・」

 

チダイ「大丈夫であろう・・・!」

 

ノリコ「滑ってみたら案外いけると思うぞ。」

 

クリス「俺も初めてだけど楽しみだよ!」

 

カゲチヨ「ガーディアン凍結に弱いのに大丈夫かよ・・・」

 

ヒサメ「皆も凄いはしゃいでるね・・・」

 

カンナ「引率のテンションに押されすぎでしょ・・・」

 

フィーア「こういうのはフラグなんですよね・・・」

 

クリス「よっしゃ!明日に備えてスキー板とウェア買っちゃおう!」

 

ルイ「先生!僕も雪焼けしたら嫌なので日焼け止め買うので早退していいですか!」

 

クリス「いいよいいよ!あはははは!!」

 

ヒサメ「ダメでしょ!?」

 

カゲチヨ「お前らテンション上げすぎだろ!?」

 

sideカゲチヨ

そうしてスキー当日になったわけなんだが・・・

 

クリス「全く滑れなかった!」

 

キモ4「同じく!」

 

どんな失敗したんだ・・・顔と手足以外雪玉に包まれてるぞ・・・

 

クリス「漫画みたいに転がってな・・・」

 

ヒサメ「本当にそうなる人いるんだ・・・」

 

クリス「っていうかカンナとフィーアはどうした?」

 

カゲチヨ「アイツ等なら結構うまく滑れてるからって上級者コースに行ったぞ。もうすぐ来るはず・・・」

 

カンナ「あぁああ!!止まらないいぃい!!」

 

ゴロゴロ!!

 

あの巨大な雪玉もしかしてカンナか!?

 

ヒサメ「どうしてそんなことになるの!?」

 

フィーア「それが調子にのってスピードアップしようと雪の上に水を撒いて氷を張ったら予想以上にスピードがついて止まらなくなったみたいです・・・」

 

何やってんだ!

 

クリス「とにかく止めないとまずいぞ!」

 

アサヲ「早く助けに行かないと!」

 

チダイ「待っているのだ!」

 

けれど・・・

 

ヒサメ「全然身動き取れてない・・・」

 

クリス「すまない・・・我々は此処までのようだ。」

 

役立たず!!

 

sideヒサメ

 

ということで私たちはカンナちゃんを探すために・・・

 

ヒサメ「というわけでカンナちゃんを探すの手伝ってくれる?」

 

ゼクス「あぁ、スキー板をしたままリフトから着地するのが怖くてずっとぐるぐる回ってたから助かった。恩は必ず返すぞ。」

 

ユカ「まぁ遭難したら心配ですしね・・・」

 

ゼクス君とユカちゃんを助っ人にして私たちは探すことにした。

 

ゼクス「そういえばリフトで回っているときに変な声が聞こえたんだ。」

 

ユカ「あぁ、一年生の方でも聞こえましたね。火車がころりんとかなんとか・・・みたいな。」

 

ヒサメ「それだよ!名作のおむすびころりんみたいに穴に転がり落ちたんだよ!」

 

ユカ「確か穴の中には鼠がいるんでしたよね・・・?」

 

フィーア「そうですね。そして穴の中からおむすびころりんすっとんとんって歌が聞こえるんですよ。」

 

ユカ「間違いない!さっき聞いたときも火車がころりんぬすっとんとんって歌ってたんです!」

 

ぬすっと?

 

カゲチヨ「なんか歌詞違くねぇか?」

 

ゼクス「確か穴には鼠の匂いがしたんだ・・・あそこだ!」

 

流石はケルベロスの鼻・・・

 

穴「火車がころりんぬすっとんとん、金銀財宝パクられた・・・」

 

カゲチヨ「これ確実にカンナのことだろ・・・」

 

カンナ「あれ?どうしたのみんな?」

 

カンナちゃん!

 

ヒサメ「無事で良かったよ!」

 

カンナ「アーシがあんなので死ぬわけないでしょ?」

 

本当に良かった・・・

 

カゲチヨ「で、その背中のはこはなんだよ・・・」

 

カンナ「背中が何?怖い・・・」

 

ゼクス「しらばくれてはダメだぞ・・・財宝盗んだんだろ?」

 

カンナ「財宝って何?怖い怖い・・・?」

 

フィーア「すっごいとボケまくりますね・・・」

 

カンナ「あ~・・・この箱のことね・・・」

 

白々しい・・・

 

カンナ「これはあそこの穴の中でもらったの!」

 

カゲチヨ「でも穴からは盗人って聞こえたぞ。」

 

カンナ「ともかくこれはアーシたちのものなの!」

 

ヒサメ「勝手に共犯にしないでよ!!」

 

穴「火車がころりん嘘ばかり、盗んだ財宝返してよ!」

 

ヒサメ「ほら、盗んだって言ってるじゃん。」

 

カンナ「違い違う!ちゃんと物々交換したから!」

 

ユカ「まぁ、確かにおむすびころりんでもお結びと宝物を交換してますもんね。」

 

穴「火車がころりんありえない、もらったのは掃除と嘘言って代わりの火炎放射過激だし全部交換とか話が違う。」

 

かなりヤバい・・・

 

カンナ「やっぱり始末しておくべきだったか・・・」

 

ゼクス「流石に焼くのは可哀そうだ。返してやれ・・・」

 

sideフィーア

 

カンナ「ちぇ・・・」

 

鼠異宙人「ありがとうございました・・・」

 

財宝を返すとちょっと焦げた鼠の異宙人が出てきました・・・

 

フィーア「いえいえこちらこそ私たちの仲間がすみませんでした・・・」

 

鼠異宙人「お礼に大きいつづらか小さいつづらどちらか・・・」

 

カゲチヨ「くれるのか?」

 

鼠異宙人「二割引きでお譲りします。」

 

売るんですね・・・

 

 



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部費を掛けた対決!カンナVS綾華

コラボのときシディは宇宙船とか遊園地ぐるぐる同じ場所にいましたしゲームでも始まりの町にいたので不自然じゃないですよね方向音痴でも・・・


sideカゲチヨ

今日は部の会議でフィーアに呼び出されてきたんだけど・・・

 

フィーア「皆さん大変です!」

 

ヒサメ「どうしたの?」

 

部長のフィーアが大慌てで来た・・・

 

フィーア「生徒会の会計が実績のない私たち部の部費をゼロにすると言い出したんですよ!」

 

カンナ「へぇ~」

 

ゼクス「まぁ、実績はマッチの屋台出したこととスポコンの演技くらいしかないしな。」

 

フィーア「部費で巨大なダンベルを買おうと思ってたのに・・・」

 

カゲチヨ「俺達にそれを使えと!?」

 

やっぱゼロでいいだろ!?

 

綾華「お疲れ様です先輩、部費の発表にきましたよ。」

 

ヒサメ「発表ってことか生徒会の会計って綾華ちゃんなんだ・・・」

 

ユカ「綾華はエクセルとかそろばんも得意ですもんね。」

 

カンナ「そろばんって古風だな・・・」

 

ユカ「では発表させてもらいます。部費は-8254・・・9円です。」

 

フィーア「九円!?最悪です!」

 

一の位以外でも驚くことあるだろ!

 

カゲチヨ「部費なのに何で俺たちが金払うんだよ!」

 

ヒサメ「計算しなおしてよ!せめてゼロでしょ!」

 

綾華「正当な計算です。払わなければ部は廃部になりますので。」

 

カンナ「しょうがないな・・・〇円なら見逃したけどアーシのお小遣いがへることは避けたいしここは綾華に計算勝負してくれない?買ったら部費の計算を融通してくれない?」

 

綾華「普通なら断りますが・・・ユカさんがいつも迷惑かけてますからね。良いですよ。」

 

カンナカッコいいぞ!

 

sideヒサメ

 

じゃあ問題を出すよ!

 

ヒサメ「第一問!シディは時速四キロで四キロ離れた図書館に向かいました。何時間かかるでしょうか?」

 

綾華「簡単ですね・・・答えは一時間です!」

 

ぶぶっー!

 

ヒサメ「不正解だよ!」

 

綾華「何ですって!」

 

カンナ「シディは知らない道ならメチャクチャ方向音痴だから答えは誰かが道案内するまで!」

 

ヒサメ「正解!!」

 

カゲチヨ「それは計算問題じゃねーだろ!」

 

ゼクス「第二問、リンゴ二個にリンゴ五個をくわえるとどうなる?」

 

綾華「馬鹿にしてるんですか!?7個です!」

 

ゼクス「不正解だ。」

 

カンナ「そんなに咥えたら顎が外れる!」

 

ゼクス「正解だ!」

 

カゲチヨ「くわえるってそういう意味か!」

 

ユカ「わかった!これなぞなぞですね!」

 

綾華「こういうのはタツコの得意分野ですよ・・・」

 

sideフィーア

 

そうして頭の柔軟さでカンナちゃんに勝てるわけもなく・・・

 

ヒサメ「ということで結果はカンナちゃん80点!綾華ちゃん

10点でカンナちゃんの勝ちです!」

 

綾華「わかりましたよ・・・でもほぼ割り振られて不満が出るので・・・最高でも・・・380円くらいになりますよ?」

 

カゲチヨ「結局少ないのかよ・・・」

 

まぁ、良いですよ・・・

 

フィーア「良いんです380円でも・・・」

 

ゼクス「まぁ-じゃないだけいいか・・・」

 

フィーア「これで皆にダンベルを買うことができます。」

 

カンナ「ダンベルにしては安くない!?」

 

ヒサメ「そもそもいらないよ!」

 



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皆で花見

黒い幻想さんのリクエストです。
ショートのネタも出します。


sideフィーア

私とミナヅキちゃんはこの前牡蠣を盗み食いした罰として今日やるお花見の場所取りをしていました・・・・

 

しかし知り合ってしばらく経ちますけどミナヅキちゃんと二人きりって珍しいんですよね・・・なんの話をしましょうか・・・

 

フィーア「いやーしかしあれですね!皆も冷たいですよね。花見の場所取りをこんなか弱い乙女にさせるなんて。」

 

ミナヅキ「・・・ヒサメちゃんとヨ―メイちゃんが場所取りしようとしたらサクラの精霊に攫われたからじゃない?結局あの後は皆で助けに行ってそこでお花見して帰ったけど・・・」

 

確かに二人ともトラブル遭遇率高いですよね・・・

 

フィーア「・・・・」

 

ミナヅキ「・・・・」

 

は、話終わっちゃいました・・・

 

フィーア「いやー・・・しかしここのサクラも綺麗だよね・・・・」

 

ミナヅキ「・・・・」

 

フィーア「皆遅いですね・・・迷ってるんですかね?それに温かいですね、こんだけあったかいなら冬も暖かくなりそうですね。」

 

ミナヅキ「・・・・・」

 

無視!?ちょっと最後ボケたのに華麗にスルー!

 

ミナヅキ「・・・春が来た。蝶と花粉が舞い日光ともずくが踊る。うららかにこんにちは、滝廉太郎は偉大だし団子も美味しい季節だよね。」

 

いきなり春について饒舌にしゃべりだした!ダメだ!世界観が違いすぎる・・・

 

フィーア「そうだ、ゲームでもしませんか?」

 

ミナヅキ「ゲーム?じゃあピザって10回言って。」

 

フィーア「10回ゲームですね。ピザピザピザピザ・・・・」

 

私は10回繰り返しました。

 

ミナヅキ「小麦粉で作った生地に具をのせオーブンで焼いた食べ物の名前は?」

 

フィーア「・・・ピザ。」

 

ミナヅキ「イタリアが起源のトマトソースとチーズを使用する平たいパイとは?」

 

フィーア「ピザ。」

 

ミナヅキ「ピッツァとも呼ばれ・・・」

 

フィーア「ピザですよね!全部同じじゃないですか!!」

 

もう私がゲームを決めますから!

 

フィーア「あっち向いてほいをしましょう。「

 

いきますよ!

 

フィーア「じゃんけんぽん!」

 

私の勝ちです!

 

フィーア「あっちむいて・・・」

 

ミナヅキ「いやー!!」

 

フィーア「じゃんけんぽん。あっちむいて・・・」

 

ミナヅキ「いやあー!!」

 

フィーア「・・・じゃんけんぽん。」

 

ミナヅキ「あ、あ、あいやー!!」

 

悲鳴が凄すぎですよ!

 

フィーア「そういうゲームじゃないですから!」

 

カンナ「お、会話に花が咲いてるみたいだねー!」

 

どこを見たらそう思うんですか・・・

 

カゲチヨ「確かにサクラは美しい・・・だが桜以上で咲き誇る花・・・俺を見ろ!」

 

何言ってるんですか!?

 

フィーア「っていうかそのボトル・・・もろ酔いですか!?」

 

ヒサメ「ごめん・・・止めることできなくて・・・」

 

シディ「二人と盛り上がる為と言ってな・・・カンナは酔っぱらったふりだが。」

 

ヨ―メイ「ホントに強すぎですよ・・・でも人が少なくていい場所ですね。」

 

やっぱり酔ってないんですね・・・

 

ヤヨイ「綺麗な桜ですね。」

 

ハツキ「じゃあお花見はじめましょうか!」

 

ゼクス「楽しみだな。」

 

アハト「このメンツでとかメチャクチャにならないといいけど・・・」

 

そんなことになったら私たちが止めますよ!

 

クリス「おい、お前たち!子供だけでお花見なんてダメだ・・・もろ酔いもあるみたいだし混ぜてくれ!」

 

ユカ「ヨ―メイちゃんもいるみたいだしいいですよね!」

 

ヨ―メイ「んぎゃぁあ!盛り上がり方が一人だけ違う!」

 

さて盛り上がりましょうか。

 

シディ「ん?何か変な臭いが・・・」

 

ゼクス「ここから匂ってくるな。」

 

流石狼男とケルベロスの鼻を持ってるだけあって異臭に敏感ですね・・・

 

シディ「ここからだな!」

 

ゼクス「ここをほってくれ!」

 

これって・・・

 

ミナヅキ「花さか爺さんでもあった奴・・・犬がここほれわんわんというとそこから大判小判がざっくざくと・・・」

 

ザクザク・・・・!!

 

もうほってますよ!

 

ヤヨイ「大判!」

 

カンナ「小判!」

 

ヨ―メイ「ザックザク!」

 

カゲチヨ「金塊!」

 

クリス「欲望むき出しだな。」

 

ユカ「あぁ!出ましたよ!」

 

何がですか!?

 

ヒサメ「小麦粉で作られた生地に具をのせてオーブンで焼いた料理!!」

 

ハツキ「ピザですね!」

 

フィーア「そもそも地面に埋まってたやつ食べたくないですよ!」

 

クリス「でも食べ物にピザないし食べたくなってきたな。」

 

ユカ「サトウとスズキが来てる途中みたいですし買ってきてもらいましょう!」

 

そうして皆で花見をしたのでした・・・

 



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狒々に仕返し

オリジナルの異宙人を出します。
鳥山石燕の妖怪です。


sideカゲチヨ

 

ヒサの部屋に俺とカンナ、フィーア、ゼクスは遊びに来たんだが・・・

 

ヒサメ「早く芽を出せ柿の種!出さなきゃ種を凍らせる!」

 

物騒すぎるだろ!!

 

カゲチヨ「何やってんだよヒサ・・・」

 

プランターに水なんて上げて・・・

 

ヒサメ「柿の種を植えて育ててるの!」

 

カンナ「食い意地張ったヒサメちゃんらしいね・・・」

 

ヒサメ「良いじゃん!植物育てるのも心が和むんだよ!でも全然芽が出ないな・・・」

 

フィーア「桃栗三年柿八年っていいますしそんなすぐには出ませんよ。」

 

ヒサメ「そうなんだ・・・そうだ!カゲも植えてみる?」

 

そうして出されたのは・・・

 

カゲチヨ「お菓子の柿の種!?」

 

ゼクス「そんなんで芽が出る分けないだろ!」

 

ヒサメ「えぇえ!?ずっと出ちゃうと思ってよく噛んで食べてたのに・・・」

 

ピュアすぎる・・・

 

ヒサメ「騙された・・・」

 

騙された?

 

カゲチヨ「誰にだよ?」

 

ヒサメ「隣のクラスの狒々のエンくんだよ!」

 

狒々って猿に似た異宙人の・・・

 

フィーア「あぁ、アイツですか。いけ好かない奴ですよね。父親がお金持ちだからってお金の力ですぐにもみ消してるんです。」

 

お前らやユカも同じようなことしてるだろ・・・

 

フィーア「多分、ヒサメちゃんにふられたから逆恨みしてるんですね。」

 

ゼクス「同じクラスだから知ってるが慕ってるのは手下くらいだな。そいつらだってお金に群がってるだけだ。」

 

カンナ「まぁ、ボス・・・エンにも良いところはあるでしょ。」

 

ん?

 

カゲチヨ「もしかしてカンナ・・・手下やってる?」

 

カンナ「まさか。」

 

ヒサメ「せっかく物々交換したのに・・・」

 

フィーア「何と交換したんですか?」

 

ヒサメ「5000円札と。」

 

カゲチヨ「それはただのぼったくられた買い物だ・・・」

 

その時点で気づけよ・・・

 

ヒサメ「悔しい!」

 

ゼクス「完全に名作の猿蟹合戦だな・・・」

 

カンナ「あぁ、猿と蟹が柿の種とおにぎりを交換して蟹は木を育てて実らせるけど猿に青柿ぶつけられて殺されて子供の蟹が敵討ちする話だよね。」

 

フィーア「よし!ヒサメちゃんを泣かした奴にリベンジ開始です!」

 

このメンツだとヤバいことになる気がする・・・

 

sideゼクス

 

まず俺たちは作戦を立てることにした・・・

 

ゼクス「ここは名作と同じ作戦で行くのが一番だな。」

 

カンナ「名作だとどうするんだっけ・・・?」

 

カゲチヨ「確か牛糞を踏ませてこけさせるとかだよな。」

 

ヒサメ「牛糞?何で?」

 

フィーア「汚いし意味わからないですよ!?」

 

カゲチヨ「俺に言われても・・・」

 

カンナ「あとはどうしようかゼクス君・・・」

 

ゼクス「あとは・・・臨機応変とノリで行こう。」

 

カゲチヨ「ノリって!」

 

思いつかないしな・・・

 

sideフィーア

 

そんなわけでエンの家にて準備を完了させました!

 

カゲチヨ「どんな罠をしかけたんだ?」

 

ヒサメ「まず私は家の壁をぶち抜いて隠れたの!」

 

カゲチヨ「もう5000円以上の復讐は出来てるだろ・・・」

 

あとゼクスは・・・

 

ゼクス「俺は忍者みたいに床に同化して隠れてるんだ!」

 

カゲチヨ「すげーテクニック!」

 

カンナ「アーシは入り口近くで大声を出して驚かせるの!」

 

カゲチヨ「なんか手ぬるいな・・・」

 

カンナ「大丈夫!とんでもないこと言って驚かせるから!」

 

そして私は天井です1

 

フィーア「カンナちゃんの大声に驚いたエンに臼をぶん投げます!」

 

カゲチヨ「それは名作通りなんだな・・・後こけさせるのは・・・」

 

ヒサメ「ビーフンにくいついたところに臼や大声が襲い掛かるの!」

 

ゼクス「名前だけ牛糞と似てるな・・・」

 

そうしてカゲチヨはヒサメちゃんと一緒に隠れたところにエンが帰ってきました!

 

エン「ただいまー」

 

カンナ「まずはアーシから行くね!」

 

カンナちゃん行っちゃってください!

 

カンナ「ボス!ここは危険です!」

 

エン「え?」

 

カゲチヨ「とんでもないこと言った!!」

 

ヒサメ「裏切り者!」

 

カンナ「あぁ・・・スリルがあってドキドキする・・・もっとアーシのやることを見て・・・」

 

違った!ただのサイコでした!

 

エン「あれ?なんか見たことない食べ物が・・・」

 

カゲチヨ「ビーフンをそもそも知らなかった・・・」

 

フィーア「けれど隙は生まれました!臼を一気にドン!!」

 

エン「ぎゃぁああ!!」

 

カゲチヨ「結局臼だけで充分だった!」

 

sideカゲチヨ

 

ヒサメ「作戦通りだね!」

 

どこがだよ・・・

 

エン「くそっ・・・」

 

ヒサメ「エン君!私の5000円返してよ!」

 

エン「やだね!お前らこんなことして・・・親父に頼んでこのまちにいられなくしてやる・・・」

 

卑怯な奴め・・・

 

ユカ「話は聞かせてもらいました!そんな手に私たちは屈しません!」

 

ユカ!

 

ユカ「この人の父親の会社を買収してこの町にいられなくしてやります!」

 

エン「ひいいい!!」

 

やってること同じだ・・・

 

 

 



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時代劇をしよう

sideカゲチヨ

 

今日は皆で時代劇を撮ろうってことになった・・・

 

カゲチヨ「確か時代は江戸時代だったな・・・」

 

フィーア「あー・・・スマホで韓国ドラマみながらスイーツ食べたいですね・・・」

 

もういきなり設定無視してるじゃねーか!!

 

カゲチヨ「おばさんくさいこと言うなよ!折角髪型もちょんまげつけたり髪結って着物着てるんだからよ・・・」

 

フィーア「でも私時代劇とかあんまり詳しくないから不安ですよ・・・」

 

トントン・・・

 

あ、長屋の主人が来た・・・

 

シディ「カゲチヨ、フィーア、いるんだろ?邪魔するぞ、また昼間からのんびりしてるのか。」

 

シディの着物姿様になってるな・・・

 

シディ「それより二人とも町一番の商人、海竜屋のカンナに呼び出しを受けているぞ。」

 

フィーア「えー・・・またですか・・・」

 

カゲチヨ「俺ら海竜屋に借金があるからな・・・」

 

フィーア「毎月のカードローンが厳しいのに勘弁してもらいたいですよ・・・」

 

江戸時代にない返済方法だから・・・

 

sideフィーア

 

カンナ「働け働け―!タピオカに高級食パン、マリトッツォを作り続けて~!」

 

海竜屋なのに海運業とかじゃないんですね・・・

 

カゲチヨ「江戸時代にそんな令和に流行ったもの売れるのか・・・?」

 

カンナ「貴方たち!今日はタダ働きだよ!休憩も無し!ミスしたら大勢の前で叱り飛ばしてやる!」

 

フィーア「パワハラですよ!?」

 

カゲチヨ「現代なら確実にアウト!!」

 

ヒサメ「話は聞かせてもらったよ!」

 

丁稚奉公のヒサメちゃん!

 

ヒサメ「二人とも同じ仕事してるのに給料もらえてないんでしょ?それ訴えたら勝てるよ?」

 

カゲチヨ「え?」

 

ヒサメ「同一労働同一賃金を守ってない、有給休暇もないインターバルも入れてないから労働基準法違反だね!」

 

江戸時代にはないけどやりましたね!

 

カンナ「おっと、そこまでだよお前たち!」

 

ゼクス「やっと出番か・・・」

 

カンナ「騒がれたら信用問題だからね・・・二人にはここで消えてもらうよ?」

 

くっ・・・用心棒のゼクスを連れてきましたか・・・

 

フィーア「仕方ない・・・戦いますよ!」

 

カゲチヨ「時代劇さながらに剣で勝負だな!」

 

ヒサメ「ちょっと待って、これ脅迫に殺人未遂その他もろもろで江戸でも獄門か無期懲役になるんじゃない?」

 

カンナ・ゼクス「む、無期懲役・・・!!」

 

カゲチヨ「江戸時代にない刑罰が聞いてる!」

 

ユカ「そこまでですよ!海竜屋!」

 

岡っ引きのユカちゃん!

 

フィーア「これでもう安心ですね!」

 

カンナ「く、仕方ない・・・逃げるしか・・・」

 

ユカ「そうはさせませんよ!」

 

手に持ってるのは500円!

 

カゲチヨ「また時代設定無視だけど銭形平治みたいにお金を投げて攻撃するんだな!」」

 

ユカ「うーん・・・もったいないですけど・・・とりゃ!」

 

ゼクス「ぐはっ!」

 

ゼクスの眉間にヒットした!

 

カンナ「や、やりますね・・・」

 

クリス「はいやー!!」

 

カゲチヨ「今度はクリス!?何の役なんだ・・・」

 

クリス「暴れん坊王様・・・ただいま参上!」

 

暴れん坊将軍ではないんですね・・・

 

クリス「王様だからね・・・大暴れするよ!」

 

第一形態暴君の嵐!!

 

カンナ「ぐはー!やられた・・・」

 

フィーア「霊槍暴れさせて勝ちましたね・・・」

 

こうして海竜屋の悪事は暴かれたのだった・・

 

noside

 

こうしてカンナは御用となり二人は自己破産して借金を整理したのであった・・・

 

シディ「自己破産は時に必要なことだということだな!」

 

フィーア「コンビニスイーツ美味しいです・・・」

 

カゲチヨ「お前ら時代劇向いてないだろ!!」

 

 

 

 



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ギャルVS

sideカゲチヨ

今日は少し遠方の依頼に行くので電車に乗っていた・・・

 

お婆さん「ふぅ・・・」

 

すると疲れたお婆さんがいたので丁度席に座っていた俺は譲ることにした。

俺が無言で席を空けると・・・

 

お婆さん「ああ、どうも・・・」

 

いいことした・・・そう思っていたら・・・

 

キモ男「席開いたな。どいてどいて。」

 

なんといきなり男が横入りで座ってきた!

 

キモ男「・・・なんだよ。早いもの勝ちだろ?」

 

マジかよ・・・座るスピードで不利だろ・・・流石に注意しようと思ったら・・・

 

ミキ「あははは!いや違くない?絶対違うでしょ?流石にないって~」

 

キモ男「あうう・・・!」

 

男が気まずくなって去ってしまった・・・

 

ミキ「おばーさん、座った方が良いよ。」

 

お婆さん「ありがとね。」

 

皆何も言わなかったけどスッキリしてたと思う。そうしてミキの活躍を見た後依頼をこなして帰る途中で俺はまたミキの伝説を見ることになった・・・

それは帰りの電車をおりて駅前の夜道を歩いて帰っているときだった・・・

 

前方にミキがいるのを見つけたのだが・・・

 

酔っぱらい「ひっく・・・おいお前、せっかく親がくれた髪の毛何染めてんだ。親の気持ちを考えたことあるのか?」

 

酔っぱらってるのもあるんだろうけどおじさんって若い女子に説教するの好きだよな・・・

 

酔っぱらい「だぁかぁらぁ!親にもらった大事な髪の毛染めるんじゃないよ!」

 

ダメだ・・・完全に酔っぱらって同じこと言ってるよ・・・

 

カゲチヨ「仕方ない・・・助けてやるか。」

 

そうつぶやいて助けようとしたときだった。

 

ミキ「はぁ?意味わかんないんだけど。なにぃ?じゃあおじさんは親からもらった大事な髪の毛どこやったのよ!」

 

まぁ、確かに剥げてるよな・・・

 

酔っぱらい「は・・・か・・・」

 

大ダメージだ・・・

 

ミキ「染めるより失くす方が後戻りできないんだし罪深いんじゃないの?」

 

酔っぱらい「わ、私だって好きでなくしたわけじゃ・・・うぅう・・・」

 

オッサンは涙目になりながら立ち去った・・・

 

ミキ「あ、カゲチヨじゃん!さっきの見てた?」

 

カゲチヨ「まぁな・・・助けようと思ったけどいらなかったみたいだな・・・」

 

ミキ「そうなんだ!ありがとー!っていうかこれ地毛なんだよ!超失礼だよね!」

 

カゲチヨ「まぁ、俺もこの赤メッシュは吸血鬼になったのが原因だから気持ちはわかるな・・・」

 

ミキ「だよねー!」

 

その後髪の毛の苦労で色々盛り上がったがこのことで思ったのはギャルって強いということだった・・・



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地蔵に恩返し

sideヒサメ

うぅうう・・・

 

ヒサメ「怖いよ・・・」

 

カゲチヨ「ヒサ!?そんな泣いてどうしたんだよ!」

 

ヒサメ「メチャクチャ怖いことがあったの・・・」

 

カンナ「怖いこと!?どんなホラーなの!?」

 

フィーア「まだ決まったわけでもないのにこの騒ぎよう・・・」

 

でも皆がいてくれて良かったよ・・・

 

ヒサメ「実は昨日学校の帰り道のお地蔵さんがグリフォンや槍が襲ってきてたから助けたんだよ・・・あと小雨だったから傘もあげたの・・・」

 

フィーア「いいことしたんですね。」

 

ヒサメ「それで家に帰ってその日のよるズシンズシンって不気味な音が聞こえてきて何かなって思って外に出たら扉の前に昼間のお地蔵さんが立ってたの!怖いよー!!」

 

カゲチヨ「確かにびっくりするな!」

 

それだけじゃないの!

 

ヒサメ「しかも食べ物とか置いていったの!」

 

カンナ「それは怖くないでしょ・・・っていうかそれ恩返しじゃん。」

 

恩返し?

 

カンナ「かさじぞうって名作があって雪の日におじいさんがお地蔵さんに笠を掛けてあげるんだけどそしたらお地蔵さんが恩返しに来るって話だよ。」

 

カゲチヨ「ヒサの心に感動した地蔵が恩返ししたってことだな。」

 

フィーア「ヒサメちゃん神様に好かれそうな性格ですもんね。」

 

ヒサメ「ん~でももうちょっとセンスを良くしてほしかったな・・・」

 

カンナ「ヒサメちゃんもお米とかもらったの?良かったじゃん。」

 

ヒサメ「まぁそうなんだけど・・・他についてきたのが苺ジャム、マーマレード、マーガリンじゃお米食べる気失くさない?」

 

フィーア「それは確かに食べる気失くしますね・・・」

 

ヒサメ「まぁ、美味しかったんだけど・・・」

 

カゲチヨ「食べたのかよ!」

 

ヒサメ「あとは最新ゲーム機かな。」

 

カゲチヨ「最後めっちゃいいの来た!!」

 

カンナ「羨ましすぎる!!」

 

ヒサメ「でもこれお父さんから誕生日プレゼントで貰っちゃってるんだよね・・・」

 

カゲチヨ「カンナ・・・」

 

カンナ「当然・・・!」

 

フィーア「恩返し狙ってますね!」

 

sideフィーア

 

放課後行ってみると二人とも地蔵をメチャクチャ磨いていた・・・

 

カゲチヨ「よし!できた!」

 

ヒサメ「ちょっと!なに彫刻刀で顔を濃くしてるの!!」

 

カゲチヨ「地蔵もイケメンになりたいと思ってな!これは喜ぶぞ!」

 

カンナ「アーシも見て!昔話ではお地蔵さんは寒そうにしてたから・・・だからこれが正解だよ!」

 

ダウンジャケット着せるのは不正解ですよ!!

 

ヒサメ「そもそも今そんなに寒くないし・・・」

 

こんなんで恩返しされるんですかね・・・

 

sideカンナ

 

楽しみだな~・・・

 

ヨーメイ「楽しむのはいいですが・・・なんで私の部屋で待つんですか!!」

 

カゲチヨ「だってうちに地蔵が来たら怖いだろ?」

 

カンナ「罰当たりでメチャクチャにされるリスクも加味してだし荷物受け取ったら帰ってもらうから!」

 

ヨ―メイ「宅配ですか!?しかもウチの部屋で罰当たりのリスクヘッジはやめてください!!」

 

ヒサメ「でもあの感じじゃ恩返しなんてされないでしょ・・・」

 

ズシン・・・ズシン・・・

 

カンナ「この音って・・・」

 

ヒサメ「私が聞いたのもこの音だよ!」

 

カゲチヨ「地蔵が来た!」

 

フィーア「どっちの地蔵が来たんでしょうか・・・」

 

カゲチヨの地蔵が来た!!

 

ヨ―メイ「ヒサメさんから聞きましたけどあんなので良いんですね・・・」

 

カゲチヨ「きたきた・・・これは・・・食べかけのあんぱん・・・ちくしょー!!」

 

やっぱダメだったね・・・

 

ズシン・・・ズシン・・・

 

カンナ「来た来た~!」

 

ヒサメ「寒くない日にもらって嬉しいのかな?」

 

さーって・・・お礼は・・・

 

カンナ「同じダウンジャケット・・・返品された!!」

 

ヒサメ・ヨ―メイ・フィーア(やっぱり・・・)

 

カンナ・カゲチヨ「納得いかない!」

 

お地蔵さんが帰った後私たちは叫んだ!

 

ヒサメ「きっと露骨に恩返しを求めるからだよ・・・」

 

カンナ「つまり恩返しが目的だとバレちゃダメってことだね。」

 

カゲチヨ「サンキューヒサ。勉強になった。夜も遅いし送っていこうか?」

 

ヨ―メイ「私たち同じアパートに住んでますよ?」

 

フィーア「そもそもアパートにいますしね・・・」

 

カンナ「じゃあヒサメちゃんアーシの部屋で晩御飯食べて言ってよ。」

 

それならいいでしょ?

 

ヒサメ「食べる食べるって・・・私のゲーム機狙ってるでしょ!!」

 

ヨ―メイ「貴方たちが一番怖いですよ!!」

 

そんな~まさか~(棒読み)

 



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Gが出た!

sideフィーア

今日は女性の依頼人でその依頼人の部屋に来ました。

 

依頼人「家にいるんです・・アイツが・・・!Gが!」

 

ヒサメ「・・・!?」

 

依頼人「昨日の夜に見てしまってからほとんど眠れなくて・・・」

 

ヒサメ「安眠なんて無理ですよね!大丈夫です!カレコレ屋で何とかしますから!」

 

フィーア「Gなら食べれますし大丈夫じゃないですか?アフリカでは結構食べてるみたいですし。」

 

カンナ「フィーアちゃんそれは部屋にいるGとは違うよ。」

 

依頼人・ヒサメ(そういう問題じゃない・・・)

 

シディ「G?」

 

そうして部屋に入ると・・・

 

依頼人「出たあぁあ!G!!」

 

シディ「何かと思ったらゴキブ・・・」

 

ヒサメ「シディ!それは言っちゃダメ!」

 

普通の人なら正式名称言うだけで震えますからね・・・

 

ヒサメ「まずは殺虫剤!おりゃー!」

 

カンナ「ヒサメちゃん、目を瞑ってたら当たらないよ?」

 

ヒサメ「だって気持ち悪いじゃん!」

 

依頼人「ヒサメさんも嫌いなんですね・・・」

 

そうしてまきましたが・・・

 

シディ「ヒサメ前だ!」

 

ヒサメ「ぎゃぁあ!とんだ・・・おぶっ・・・」

 

ヒサメちゃんが見事に泡を吹いた・・・

 

フィーア「スピードは半端ないんですよねゴキブリって。」

 

依頼人「うちに殺虫剤は1本しかないのでシディさんはスリッパでお願いします!」

 

シディ「あれだけ素早いのにスリッパで叩けるのか?」

 

依頼人「ゴキブリは後ろに下がれないので前から叩くのがコツです!持ちやすさや幅からも最適です!」

 

フィーア「嫌いな割には詳しいですね。」

 

カンナ「彼を知り己を知れば百戦危うからずだよ。」

 

するとゴキブリがとんでもない素早さで飛びます!

 

ヒサメ・依頼人「ひぃいい!」

 

カンナ「っていうかさ・・・」

 

バチン!!

 

カ、カンナちゃん素手で・・・叩いて・・・

 

シディ「カンナ・・・虐殺みたいになってしまっているぞ・・・」

 

フィーア「シディさんそういう問題じゃないですよ・・・」

 

カンナ「やったー!撃退できたよ二人とも!」

 

ヒサメ「ぎゃあぁああ!!手を洗ってきて!!」

 

依頼人「カンナさん何で平気なんですかぁあ!?」

 

まぁ黒魔術とか色々触媒にしてるからでしょうね・・・

 

sideカンナ

 

もー!二人とも殺したのになんでそんな白い眼なの?

 

カンナ「戻ってこられるよりましでしょ?」

 

ヒサメ「それはそうなんだけど・・・」

 

依頼人「精神面的にあまりにもおおざっぱというかなんというか・・・」

 

フィーア「でもまだいるかもしれませんし引き続き探してみましょう。」

 

そうして台所を見ると・・・

 

フィーア「おぉ!あれはクロゴキブリ・デラックス改!」

 

カンナ「あれ森にもいて結構美味しんだよね。」

 

ヒサメ「でも困ったね・・・あれ地球の殺虫剤じゃ効かないよ・・・・」

 

依頼人「マジですか!?」

 

シディ「だが大丈夫だ、巨体な分飛ぶ速度は遅いから捕まえられる!」

 

ガシっ!

 

流石だね!

 

ぶぶぶっ!!

 

あ!焚火に突っ込んで!!

 

シディ「ゴキブリ!そんな・・・捕まるくらいなら死を選ぶということか・・・」

 

フィーア「武士道ですね・・・」

 

依頼人「単純にとろいだけでは・・・」

 

ヒサメ「良い匂いだな~・・・ステーキみたいな香りなんだよね。」

 

カンナ「実際ゴキブリのたんぱく質は肉より多いし低カロリーなんだよね。」

 

ん?なんか殺気が・・・

 

フィーア「そこですね!」

 

後ろにいたさらに巨大なものをフィーアちゃんが倒そうとしたけど・・・

 

シディ「待て、何か話したいみたいだ。ふむふむ・・・なるほどな。」

 

ヒサメ「もしかして会話してる?」

 

カンナ「シディってマジでジブリ主人公そのものなところあるよね。」

 

フィーア「そんなシディさんも素敵です!」

 

相変わらず盲目だな・・・

 

シディ「このゴキブリはここに住み続けたいらしいだめだろうか?」

 

依頼人「だ、ダメに決まってます!」

 

ヒサメ「っていうかその大きさでどこに潜んでたの?」

 

シディ「それならこの家を掛けた勝負をしてほしいと言ってる。」

 

依頼人「すみません・・・代わりにシディさんお願いできませんか?」

 

ということでシディが戦うことになった。

 

そうして殴り合いになだれ込んだ!

 

依頼人「開始早々シディさんのパンチ炸裂!それを見事によけきった!」

 

なんか実況にメチャクチャ熱が入ってる・・・

 

依頼人「実は私ボクシングファンなんです!」

 

フィーア「確かにポスターありましたもんね。男たちの汗滴る殴り合い・・・良いですよね。」

 

なんか意気投合してる・・・

 

そうして手の数をもろともせず取っ組み合いにもつれ込んだ!

 

シディ「これほど楽しい勝負をするのは久しぶりだった・・・だが勝たせてもらうぞ!」

 

フィーア「流石シディさん!強烈なアッパーを決めました!」

 

依頼人「勝者シディ選手!」

 

ヒサメ「もうゴキブリ苦手じゃなくなってない?」

 

カンナ「男たちの青臭い殴り合いの前では好き嫌いなど些末なことってことだね・・・」

 

雄なのかはわからないけど・・・

 

シディ「すまない・・・エゴのためにお前を・・・」

 

依頼人「こうなったらすべきことは一つです!」

 

sideカゲチヨ

 

あー・・・補習疲れた・・・

 

カゲチヨ「ん?なんかうまそうな匂いなんだけど何の匂いだ?」

 

シディ「あぁ、これかこの肉はな・・・」

 

そうして真相を聞かされた・・・

 

カゲチヨ「いや無理無理!!っていうか森でそんなのむしゃむしゃ食べてたの!?」

 

フィーア「美味しいんですよ?しかも従来のゴキブリ以上の低カロリー高タンパク質を誇っていてそれでいて本当に肉の味がするんですよ。」

 

カンナ「アーシの料理が食えないのか~!」

 

シディ「すまないカゲチヨ食べてくれ・・・これが俺達にできるせめてもの弔いなんだ・・・」

 

いや無理やり食わせ・・・あばばば・・・

 

カゲチヨ「あれ?美味しい・・・」

 

依頼人「はい、私もあの戦いで意識が変わりましたしありがとうございました!」

 

それは良かった・・・でも俺ゴキブリ今食べたんだよな・・・?なんか複雑な感情・・・

 

 



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サルゲームをしよう

sideヒサメ

はっ・・・ここは・・・

 

カンナ「あれ~・・・」

 

カゲチヨ「気が付いたらここにいた・・・」

 

皆も・・・

 

エン「皆集まったようだな・・・それでは今からゲームに参加してもらいます。勝ちぬいた方には巨額の賞金を差し上げます。」

 

そこにはこの間仕返ししたエン君がいてゲームをすると言ってきた!

 

カンナ「巨額の賞金!?」

 

ゼクス「これは・・・イカゲームだな。」

 

綾華「何ですかそれ?」

 

ゼクス「韓国ドラマの名作ですよ。貧しい人たちを集めて賞金と命をかけたゲームをさせるんだ!」

 

フィーア「誰が貧しい人ですか。」

 

エン「そう・・・これはサルゲームだ。」

 

タツコ「ダサい・・・」

 

エン「勝てば賞金は貴方たちのもの。参加は自由です。どうしますか?」

 

まぁ反省して会社買収は結局しなかったし信じてあげようかな・・・

 

ヒサメ「参加しようかな。」

 

エン「わかった、ではゲームを発表します。」

 

フォレス「イカゲームではだるまさんが転んだやビー玉遊びとかシンプルなゲームだったわよね?」

 

エン「最初のゲームはじゃんけん、四人一組で勝ち抜いた一人がクリアとします。」

 

私のグループはカゲとフィーアちゃんと綾華ちゃんか・・・

 

カゲチヨ「なぁ、じゃんけん何出す?俺はパーだけは出さないぞ。」

 

綾華「私はグーかチョキかで迷ってるんですよね・・・」

 

フィーア「私はチョキかパーを出しますよ!嘘ですけど!」

 

えっと話を纏めると・・・

 

全員「じゃんけんぽん!」

 

私はパーを出して全員がグー!

 

ヒサメ「やった!」

 

綾華「ふふふ・・・あまり調子に乗っちゃダメですよ?」

 

フィーア「次脱落するかもしれないんですから・・・」

 

二人とも負けたらテンションが冷たくなってる!

 

エン「クリアおめでとうございます、次はかくれんぼです。」

 

おには私だね・・・

 

そうして隠れているのは・・・五人だね!

 

ヒサメ「全員見つけた!」

 

ゼクス「くっ・・・」

 

タツコ「見つかっちゃった~」

 

フォレス「流石ヒサメ先輩・・・」

 

カンナ「賞金が・・・賞金があぁああ・・・・」

 

カンナちゃん悲しみ方エグイ・・・

 

エン「クリアおめでとうございます。最後のゲームに残ったのはヒサメと・・・」

 

ヨ―メイ「私です!」

 

ヨ―メイちゃん凄いね・・・

 

エン「最後のゲームは猛獣サバイバル、猛獣に囲まれた中で過ごし先にギブアップするか死んだ方が負けだ。」

 

最後デスゲーム感がえげつないね!?

 

ヨ―メイ「ひ、ヒサメさん・・・先に選んでいいですよ・・・」

 

クロコダイルとタランチュラって・・・

 

ヒサメ「どっちも嫌だけど・・・タランチュラで。」

 

そうして連れて行かれたのはタランチュラのうごめく洞窟だった・・・

 

ヒサメ「お願いだから噛まないで~!!いたっ!ってあれ?結構大丈夫だね・・・」

 

カンナ「タランチュラの毒って結構微弱で人間が死に至るほどじゃないの!」

 

そうなんだ・・・

 

ヒサメ「じゃあクロコダイルは?」

 

カンナ「全然だめ。」

 

ヨ―メイ「いぎゃぁああ!飲み込まれるぅうう!ギブアップです!!」

 

ダメだった・・・

 

エン「サルゲーム優勝はヒサメちゃんです。」

 

全員「くそー!!」

 

何に使おう・・・

 

ヒサメ「じゃあ皆で一緒にごちそう食べに行こう!」

 

全員「やったー!!」

 



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車に監禁

シディは車にゴブリンの母親殺されてるから免許取らない感じですかね・・・?


sideカゲチヨ

俺とヒサ、カンナとゼクスは車の前にいた・・・

 

ヒサメ「カゲ。この車は?」

 

カゲチヨ「依頼でな、完全自動運転のAI搭載車だとよ、免許がなくても乗れるらしいぜ。」

 

カンナ「本当!?私のマ〇オカートで鍛えたドリフトを見せれるときがついに来たね!」

 

ゼクス「カンナ・・・普通の道でドリフトはやっちゃダメなんだぞ・・・」

 

いやそもそも話聞いてた?自動運転って言ったよな?

 

カンナ「丁度四人乗りだしドライブデートしようよー!」

 

ゼクス「僕はカゲチヨとヒサメが良ければいいが・・・」

 

カゲチヨ「いやデートって・・・」

 

ヒサメ「わ、私も乗ってみたいから良いかな・・・」

 

ということで四人で乗ることにしたのだが・・・

 

AI「調査モード、ロックを掛けます。24時間後に自動で解除されます。」

 

ぶるるる・・・

 

カンナ「ありゃ?」

 

おいおいエンジンまでかかったぞ!?

 

ゼクス「調査モードと言ってたが・・・」

 

カゲチヨ「そういえば規定人数乗ると起動するって言ってたよな・・・スマホも使えないし依頼人帰っちまったし・・・」

 

ヒサメ「24時間閉じ込められたってこと!?」

 

カンナ「大丈夫!最悪窓をぶっ壊せばすむことだから。」

 

カゲチヨ「依頼人に確実に怒られるだろ!?」

 

sideゼクス

 

ヒサメ「はぁ~・・・お腹空いた・・・ハッキングも故障するかもしれないから

できないし車の中に食べ物もないし・・・」

 

カンナ「一日くらいなら人は死なないし断食ダイエットしたら?」

 

ヒサメ「嫌だよ!」

 

だが水も確保できないとなると少し問題だぞ・・・

 

カゲチヨ「ふふふ・・・忘れているようだな三人とも。車に乗りながら食べ物をゲットできるドライブスルーの存在を!」

 

カンナ「おぉ!流石カウンターで直接女性店員見るとキョドるだけあってドライブスルーを知り尽くしてる!」

 

カゲチヨ「やめて~!言わないでー!!」

 

ヒサメ「でもカゲナイスだよ!」

 

ゼクス「飲み物を多めに買っておこう車の中だから熱中症が怖い。」

 

ヒサメ「そうだね!じゃあチーズバーガー三つにオレンジジュースとシェイクに・・・」

 

カゲチヨ・カンナ「頼みすぎだろ!!」

 

まぁとりあえず食事の確保はできた・・・しかし僕たちは完全にあれを忘れていた・・・

 

ヒサメ「あー!トイレどうするか考えるの忘れてた!」

 

カンナ「出れないの忘れて頼みすぎるからこうなるの・・・まぁ駐車場だから良かった。ゼクス君風の力で外にある飲み物の入ってないペットボトル二本取って。」

 

まさか・・・

 

ヒサメ「絶対嫌だよ!?」

 

カンナ「大丈夫アーシの能力ならウォシュレットもできるし焼けば匂いの元も少しは抑えられると思うから!」

 

カゲチヨ・ヒサメ・ゼクス(極限だ・・・)

 

カンナの能力がここまで役に立つと思ったと同時に地獄だと思ったことはないぞ・・・

 

sideカンナ

 

カゲチヨ「どうせなら性能チェック始めるか。」

 

ヒサメ「そうだね、何するの?」

 

カゲチヨ「ここをこうして・・・」

 

AI「人気のドライブスポットに案内します。」

 

ゼクス「AIにそんな機能もあるんだな。」

 

よーしレッツゴー!

 

そうしてスポットについたけど・・・

 

カップル「もーダメだよこんなところでー」

 

カップル「ここに来るのはカップルだけだし大丈夫だよ。」

 

全員「・・・・」

 

やれやれ・・・

 

カンナ「ゼクス君、便乗しちゃおうか。」

 

ゼクス「ちょ・・・冗談はやめろよ・・・」

 

え~・・・

 

ヒサメ(二人とも凄いな・・・)

 

カゲチヨ「ヒサ・・・もう我慢できねぇ・・・!」

 

ヒサメ(えぇええ!?)

 

カゲチヨ「うえぇ・・・山道で酔った・・・」

 

ヒサメ「ちょ・・・なんでこっちで!?」

 

カゲチヨ「人がいたから・・・」

 

全く二人は・・・

 

そうしてアーシたちは寝たけど・・・

 

sideカゲチヨ

 

ん・・・なんか揺れてるような・・・

 

怪物「きしゃしゃしゃ・・・」

 

ヒサメ「なにこれ!?」

 

車に怪物がへばりついてたんだ!

 

ゼクス「カンナ起きろ!起きなきゃ死ぬぞ!?」

 

カンナ「んあ~・・・やだもうヒサメちゃんったら~!」

 

ヒサメ「どんな夢見てるの!?」

 

そうだったこいつ寝起き最悪だった!

 

カゲチヨ「AIじゃ間に合わないし手動で行くしかねぇ!」

 

ヒサメ「無免許運転じゃん!」

 

しばらく走ったところで壁があった!

 

カゲチヨ「カンナじゃねぇがやるしかねぇ!」

 

ヒサメ・ゼクス「まさか・・・」

 

きゃきゃきゃ!

 

怪物「ぐああ!」

 

よし!壁に激突した!

 

ゼクス「凄いな一発で・・・」

 

ヒサメ「死ななくて良かった・・・」

 

カンナ「カゲチヨー!ご飯まだー・・・?」

 

いつまで寝ぼけてんだカンナ!?

 

ていうかあのマーク・・・

 

カゲチヨ「おそらく依頼人が犯人だ。首輪のマークが依頼人がつけてたネクタイと同じだった。」

 

ヒサメ「だったらハッキングで操作を奪って・・・」

 

カンナ「んあ~・・・?またドライブで高速道路?ならアクセルベタ踏み問題なし~」

 

うおっ!カンナ!そんなアクセル踏んだら・・・

 

ゼクス「どんどん加速してくぞ!?」

 

そしてヒサのハッキングで制御を失った車はカンナによってベタ踏みされたアクセルの影響も相まってとんでもない速さになったところで・・・

 

ズガ―ン!

 

怪物「ぎゅうう!!」

 

依頼人「ぎゃあぁああ!!?」

 

怪物は持ち前の耐久力から気を失った程度で済んだが・・・

 

依頼人「馬鹿な・・・げへっ・・・」

 

とんでもないスピードで轢かれた依頼人は軽く数キロ吹き飛ばされそのままこと切れてしまった・・・

 

ヒサメ「寝ぼけたカンナちゃんヤバい・・・」

 

ゼクス「軽く百キロ近く出そうになってたぞ・・・」

 

カンナ「ふわぁ~・・・おはよう・・・あれ?どういう状況?」

 

やっと完璧に起きたのかよ!?

そうして怪物を引き渡して帰路についたのだが・・・

 

ヒサメ「最後はメチャクチャだったけどドライブは良かったね。私も免許取ろうかな。」

 

カゲチヨ「俺はいいかな。学校以外で勉強したくねーし・・・」

 

ゼクス「僕は車カッコいいと思うから取ろうと思ってるぞ。」

 

カンナ「しょうがないなー!カゲチヨはヒサメちゃんの助手席かアーシの助手席に乗ってね!」

 

・・・・・・・ヒサの運転は信頼できるけど・・・

 

カゲチヨ「やっぱ俺も免許取ろうかな・・・」

 

カンナ「どういうこと!?」

 

ヒサメ「ちゃんと自覚しないとだめだよ・・・」

 

ゼクス「カンナは僕の助手席に乗ってくれ。」

 

カンナの運転なんて想像したくねーよ・・・




Q車の免許取りたいですか?

シディ「俺には三輪車があるが皆でドライブも楽しそうだな。」

フィーア「車ですか・・・皆で行くには楽しそうですがやはり私が台車を引っ張って皆がそれに乗った方が早いと思います。」

全員(風半端じゃなさそう・・・)

ミナヅキ「車・・・楽しそうだし乗ってみたい。」

ヤヨイ「便利そうですし取材もあるので私は取ってますよ。」

ハヅキ「取材なので勿論ありますが遠出はやはり駅弁も食べたいので電車派ですね。」



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西部劇をやろう

sideカゲチヨ

今日はクリスが世界史の授業をやると聞いたので受けているのだが・・・

 

クリス「今日の授業では西部劇をやろうと思います!」

 

西部劇?

 

全員「・・・・」

 

クリス「西部劇といえば様々な名作があるな!皆はどんな作品があるか知ってるか?」

 

全員「・・・・・」

 

クリス「・・・えーと西部劇が好きな人!」

 

全員「・・・・・・・」

 

クリス「全員退学だ!!」

 

カゲチヨ「すげぇ怒るな!!」

 

ヒサメ「そう言われても私たち好きじゃないんで・・・」

 

フィーア「というか西部劇ってなんですか?」

 

クリス「西部劇っていうのはアメリカ西部開拓時代を描いた男のロマンあふれる作品の事を言うんだよ。」

 

アサヲ「だから世界史の授業でやって実際の風景や人々の生活様式に触れようってことか・・・」

 

ミキ「ただクリス先生がやりたいだけじゃ・・・」

 

カンナ「ていうかどこでやるか決めてるの?」

 

クリス「この町も十分荒れてるけどもっと荒れてる隣町に行くぞ!」

 

カゲチヨ「あぁ、前にフィーアがヨ―メイたちを助けるために行った学校があることろな・・・」

 

ヒサメ「っていうかそんなところに生徒を連れてくな!!」

 

sideヒサメ

 

クリス「ふふふ・・・皆の戦闘力をアップさせるのにもうってつけな無法地帯だ!」

 

ノリコ「そんな無法地帯なくていいよ・・・」

 

クリス「ちゃんと西部劇感も出てるよ。ほら西部劇で良く転がってる草も転がってるし。」

 

アサヲ「あの草はタンブル・ウィードって言ってロシアの草原地帯からアメリカに入ってきた草らしいぞ。」

 

カンナ「流石エルフの王子・・・詳しいね・・・」

 

ミキ「先生帰ろうよ~!ここメチャクチャ治安悪いんですから!」

 

クリス「先生じゃない!保安官と呼びな!」

 

ルイ「保安官?」

 

クリス「西部の町を荒くれ者から守るお巡りさんみたいな存在・・・それが保安官だ!」

 

お父さんテンション高いな・・・

 

クリス「よっしゃ!撮影開始だ!」

 

そうして着々と準備は進んで行った・・・

 

sideクリス

 

この男の名はカゲチヨ・ザ・キッド今日も西部のどこかを馬でさすらっていた・・・

 

カゲチヨ「まさか主役にさせられるとは・・・」

 

そしてカゲチヨはバーに入った。ヒサメとノリコ、ミキには村娘のお客として映ってもらっている。

 

フィーア「あらいらっしゃい。」

 

そしてバーテンダー役のフィーアがカゲチヨに話しかける。

 

フィーア「この町は初めて?」

 

カゲチヨ「まぁ、そうっすけど・・・」

 

フィーア「悪いことは言わないわ、命があるうちに出ていった方が身のためですよ。」

 

クリス「良いぞフィーア!ナイス西部!!」

 

ミキ「ナイス西部って・・・」

 

フィーア「で?何を飲みますか?」

 

カゲチヨ「えーとじゃあミルクで。」

 

何!ミルクだと・・・西部劇でミルク・・・

 

クリス「なかなか悪くないぞ!」

 

ヒサメ「そうなんだ・・・」

そうしてるとアサヲが入ってきた。

 

アサヲ「何だお前見ない顔だな・・・ミルクくせぇガキだ!」

 

バシャ!

 

カゲチヨ「うわっ!」

 

クリス「これぞ西部劇の定番!バーでミルクを頼んだら絡まれて掛けられる!だからミルクはチョイスは良いと言ったんだ!!」

 

カゲチヨ「頼むんじゃなかった!!」

 

ノリコ「アサヲ絡むの異様に似合ってるな・・・」

 

ルイ「た、大変だー!!牛泥棒だ!牛泥棒のカンナ一家が出たぞ!!」

 

来た来た!!

 

クリス「西部劇のベタな犯罪牛泥棒!」

 

カゲチヨ「それがベタなのも嫌だな!!」

 

そうしてカンナの取り巻き役であるチダイとマチャソが見守る中カンナとカゲチヨは決闘をすることになる・・・

 

クリス「クライマックスはガンマンと牛泥棒の勝負だ!」

 

カンナ「で、決闘ってどうやればいいの?」

 

クリス「西部劇といえばお互いが十歩振り向いてズドン!早打ち対決だ!」

 

カゲチヨ「確かにそういうシーンあるよな。」

 

ヒサメ「じゃあ数えるから二人とも歩いてね。1・2・3・・・」

 

ドキュン!!

 

フィーア「早いです!」

 

カンナ「や、やられた・・・」

 

ヒサメ「カンナちゃんのおでこにたんこぶできてる!」

 

カゲチヨ「俺撃ってないぞ?いったい誰が・・・」

 

ふふふ・・・

 

クリス「勝者は保安官クリスだ!」

 

ミキ「ここで出てきた!」

 

カンナ「教師が生徒を撃たないでよ!!」

 

クリス「大丈夫赤いチョークを投げただけだから。」

 

ノリコ「ホントだ。赤いと思ったのはチョークの色だった・・・」

 

こうして伝説の殺さずのガンマン、クリスは今日も決闘に打ち勝ったのだった・・・

 

カゲチヨ「何なんだこの映画!」

 

ヒサメ「ヘボ監督!」

 

カンナ「もうやめてよ!」

 

皆文句が多いな・・・

 

クリス「今度は・・・青チョークで全員の顔色悪くしてやる!」

 

全員「やめてください!!」

 

 

 

 



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トンネルをほろう!

sideカゲチヨ

今日は学校で休み時間に混血児やユカが集まって話をしていた・・・

 

カンナ「昼休みに!」

 

フィーア「外に出たいんです!」

 

ヒサメ「何急に?」

 

フォレス「昼休みに学校抜け出してコンビニに行きたいの!」

 

タツコ「色々購買にないものとか買いたいし・・・」

 

綾華「お菓子とか体冷やすために氷とか・・・」

 

ユカ「何より公共料金を払いたいんです!」

 

ゼクス「昼休みに払いたいときあるか?」

 

ヒサメ「大体あと数時間我慢すれば外に出られるじゃん・・・」

 

カゲチヨ「まぁ気持ちはわかるけどな・・・昼休みに外にいるところが良いんだよな・・・」

 

ゼクス「でも無理だろ・・・だってウチの学校クリスのせいで塀にレーザーあるんだから。」

 

外されたけどグリフォンに襲われてさらに強化したのつけられたみたいだし・・・

 

カンナ「そうなんだよね~!やっぱ無理か・・・」

 

ユカ「はっ!そうか!いいこと思いつきました!地上がダメなら地下から行けばいいんです!」

 

地下?

 

フィーア「どういうことですか?」

 

ユカ「大脱走って映画があるじゃないですか?」

 

タツコ「あぁ、戦争で捕虜になった250人がトンネルを掘って収容所から逃げ出す実話をもとにした映画だね。」

 

綾華「それほどの人が脱走したのも驚きですね・・・」

 

フォレス「つまり学校にトンネルを掘ってコンビニにつなげてしまおうってこと?」

 

ユカ「その通り!」

 

カンナ「ナイスアイディア!」

 

フィーア「この学校のメンツならできますよ!」

 

俺は体力ないからパスかな・・・

 

ヒサメ「私知らないからね!?」

 

sideヒサメ

 

ユカ「250人集まったのでトンネルを工事を始めました!」

 

外出たい人結構いた!

 

ユカ「大脱走と同じように皆で役割分担を決めてるんです。」

 

カゲチヨ「どんなのがあるんだ?」

 

ユカ「まずはアサヲさんが自然で培った視力を使って行う偵察係!先生が来ないか見張ってもらってます。」

 

なるほど・・・

 

ユカ「あとはククミちゃんのやってる調理係、皆がお腹空いたときに料理をふるまう係。」

 

ククミ「何でサボる手伝いを・・・」

 

ヒサメ「ククミちゃんは進んで参加したんじゃないんだ?」

 

ククミ「給料が良かったから・・・」

 

もう一種の公共投資じゃん!

 

ユカ「あとはマチャソさんがひきいてミキさんやノリコさんもいる応援係!鱗粉による回復やエールでのリード係をしてもらってます!」

 

マチャソ「頑張れー!頑張れー!」

 

ミキ「はい、タオルだよ~。」

 

ノリコ「給料良かったからきたけどまさかこんなに大規模とは・・・」

 

マチャソ君そもそも言葉伝わらなくない?回復係ならうってつけだけど・・・

 

ユカ「あとはクレミちゃんがリーダーでルイさんもここにいる雑用係、料理の食材を買ってきたり土を運んだり監督である私の肩を揉んだり色々する係です。」

 

クレミ「はい!幸せでございます!」

 

カゲチヨ「こいつカンナに拷問されてからドンドン三下になってくな!?」

 

ユカ「そんな私たちのトンネルに名前をつけたんです!」

 

確かに映画でもトムとかアリとか人の名前つけてたけど・・・

 

ユカ「その名もカゲヒサです!」

 

ヒサメ「いや私たちの名前つけないで!私たちが掘ったみたいじゃない!」

 

カゲチヨ「俺サボってたのにいいのか・・・こんなにしてもらって・・・」

 

カゲは感動して泣いてる!?

 

ユカ「カゲチヨさんはサボり界のカリスマなんだから当然です!」

 

カンナ「方向良し!風の流れは?」

 

チダイ「ばっちりだ。距離と土質の計測を開始する。」

 

二人は何してるの?

 

ユカ「二人には計測係をしてもらってるんです。崩れにくい土質かどうかや何キロほったらいいかを図ってもらってるんです。」

 

確かに殺し屋って土に潜ったり穴ほったりしてそうだもんね・・・

 

フィーア「とりゃぁああ!」

 

ゼクス「断れずに結局トンネルを掘ってしまっている・・・罪悪感がすごいな・・・」

 

二人はもしかして・・・

 

カゲチヨ「一番重要な穴掘り係か?二人しかいなくて大丈夫かよ・・・」

 

ユカ「これは二人にしか作れないの・・・」

 

カンナ「歩きやすさや交通ルールまで考えられたとっても快適なトンネルなの!」

 

タツコ「ゆくゆくはカレコレ屋にもつなげるみたいだよ!」

 

フォレス「依頼人沢山来ちゃうね!」

 

そんな増え方予想外すぎるんだけど!」

 

綾華「ゆくゆくは町も作るみたいですよ。コンビニもできるとか!」

 

カゲチヨ「コンビニ行くためのトンネルだよな?」

 

もう目的が滅茶苦茶になってる・・・

 

sideユカ

 

ついにカゲヒサが開通しました!

 

フィーア「測量係二人の指示に従ってほっていたら光がもれてきたんです!」

 

早速コンビニに行きましょう!

 

カンナ「最初は監督として一番頑張ったユカが行きなよ。」

 

カンナお姉さま・・・

 

アサヲ「最初に使うのは現場監督のユカと・・・このトンネルの名前になったカゲチヨとヒサメちゃんだ!」

 

ミキ「異論はないよ!ねぇ皆!」

 

全員「おー!」

 

カゲチヨ「皆・・・ありがとう!」

 

ヒサメ「私出る気ないんだけど・・・」

 

そんなこと言わずにレッツゴー!

 

ー数時間後ー

 

はぁ・・・

 

フォレス「あ!ユカが帰ってきた!」

 

綾華「でもどうしたんですか?そんなにしょぼくれて。」

 

聞いてくださいよ・・・

 

ユカ「コンビニにはついたんですけど・・・」

 

カゲチヨ「公共料金払えないタイプだった・・・」

 

全員「あー・・・・」

 

ヒサメ「あと休み時間過ぎてるしね!」

 

トンネルの中のコンビニはちゃんと払えるようにしましょう・・・

 



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不思議の市のヒサメ

sideヒサメ

うーん・・・ここどこ?

 

ヒサメ「確か部屋にいたら怪しいルイ君似の兎が出てきてでも怪しくないよって言うからついていったら穴に落ちて・・・」

 

カゲチヨ「よくそんなのに着いて行ったな!?」

 

ヒサメ「あれ?カゲ?」

 

カゲチヨ「俺はカゲチヨではない。トランプの兵だ。」

 

へ~・・・

 

ヒサメ「うん。で何してるの?」

 

カゲチヨ「つまらないこと言った奴みたいに扱うな!俺は本当にトランプの兵なんだよ!」

 

確かにその格好はトランプだし兎に穴、そしてトランプ兵・・・

 

ヒサメ「不思議の国のアリスじゃん!」

 

フィーアちゃんがドはまりした!

 

ヒサメ「ということはここは不思議の国なの?」

 

カゲチヨ「いやここは不思議の市だ。」

 

市!?

 

カゲチヨ「国じゃないし県でもない市だ。」

 

なんか規模感が小さい・・・

 

ヒサメ「でも不思議の市ってことは不思議なことが起こるの?」

 

カゲチヨ「あぁ、この市では沢山起こるぞ。例えばゲームのコントローラーが知らない間にメチャクチャ絡まってたりとか。」

 

不思議じゃないよ、よくあることじゃん・・・

 

カゲチヨ「あとは台風で休みになると普通の休日の倍嬉しい。」

 

ヒサメ「皆そうじゃない?」

 

カゲチヨ「時計のカチカチが一旦気になると不思議とずっと気になる・・・・」

 

それ皆あるんだって!

 

カゲチヨ「どうだ?こんな不思議が沢山あるんだ。」

 

フィーア・アサヲ「不思議だろ~?」

 

もうちょっとましなものないの・・・って増えてる!?

 

アサヲ「俺はスペードの19と。」

 

フィーア「バナナの3です。」

 

トランプにそんなカードないでしょ!

 

アサヲ「なんだかよくわからない兵が。」

 

フィーア「知らない間に増えている!」

 

カゲチヨ「それが不思議の市!」

 

兵隊「不思議だろ~?」

 

なんか求めてる不思議と違う!

 

ヒサメ「でもどうやったら戻れるんだろ・・・」

 

カゲチヨ「ならハートの女王に相談してみるといいぞ。」

 

アサヲ「ハートの女王はこの市を収めてる市長みたいなものだからね。」

 

行ってみるしかないな・・・

 

フィーア「でもハートの女王のところに行くには様々な不思議な場所が待ち受けているんです!」

 

そういうのやっぱりあるんだ!

 

アサヲ「スマホでは5分と出るのに実際に歩いたら10分かかる不思議な森。」

 

ヒサメ「たいていそんなもんだよね。」

 

フィーア「ずっと閉店セールをやってるのに全然閉店しない店。」

 

そういう経営戦略なんじゃ?

 

カゲチヨ「動く歩道にLEDライトとかあって最近作られたとしか思えない不思議な洞窟とか。」

 

それお父さんの森の採掘場!

 

兵士「ふしぎだろ~?」

 

不思議じゃないよ・・・

 

アサヲ「そしてその先にハートの女王のいる市役所があるの!」

 

ヒサメ「お城じゃないんだ!?」

 

カゲチヨ「市だしな。」

 

フィーア「そしてその市役所では不思議と長時間待たされる!」

 

アサヲ「不思議と電気も薄暗い!」

 

兵士「不思議だろ~?」

 

市役所ってそういうもんじゃない?

 

そうして私は兵士たちの言った不思議な場所を通り・・・

 

ミキ「次にお待ちの方どうぞ~」

 

市役所員だというミキの案内で窓口に行くと・・・

 

カンナ「アーシがハートの女王だよ。」

 

ハートの女王となのるカンナちゃんがいた・・・

 

カンナ「それであなたは元の世界に戻りたいんだね?」

 

ヒサメ「はい、そうなんです。どうやったら戻れるか教えてください!」

 

カンナ「簡単だよ!スマホで調べればいいの!ほら、元の世界はあっちだよ。」

 

歩いて戻れるんだ!

 

カンナ「歩いて5分って出てるから大体10分だね。」

 

全員「不思議だろ~?」

 

ヒサメ「もういいよ!」

 

カンナ「はい、ということでヒサメちゃんは元の世界に帰れたのでした!」

 

全員「めでたしめでたし!」

 

そうこれは学校の学芸会の劇でした・・・

 

ヒサメ「不思議な劇だよね・・・」

 

 

 




不思議の市のヒサメ
脚本 マチャソ

大道具 チダイ ノリコ

小道具 ククミ アコ

背景 ショウコ

アリス役 ヒサメ

トランプ兵役 カゲチヨ フィーア アサヲ

ハートの女王役 カンナ

兎役 ルイ


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魔法学校に皆で行こう!

この前の魔法使い学校の続編です。
https://www.youtube.com/watch?v=jMWmMUQJ7l0


sideカゲチヨ

はー・・・入りたかったな。魔法学校・・・

 

カンナ「そんなに面白かったんだ。魔法学校、アーシたちいなかったからなー・・・」

 

フィーア「ヨ―メイと喧嘩するからそんなことになるんですよ・・・」

 

あぁ、この学校よりよっぽど面白いだろうぜ・・・

 

ヒサメ「カゲ。全校集会でお父さんがなんか連絡するみたいだから静かにね。」

 

はいはい・・・

 

クリス「えー皆さん突然ですがこの学校は明日で無くなります!」

 

カゲチヨ「はー・・・まぁ問題多かったしそろそろ危ないかもーとは思ってたけど・・・」

 

・・・・・・・・・・・

 

全員「なくなるの!?」

 

ゼクス「は?何で?」

 

ミキ「なくなったら私たちどうなるの!?」

 

ルイ「退学!?」

 

フォレス「まさか妖精王の森で強制労働!?」

 

クリス「落ち着け、学校そのものがなくなるわけじゃない。この前カゲチヨたちが滅茶苦茶にした魔法学校。俺がそれに投資して明日にでも開校できるようにしたんだ。」

 

やっぱクリスの財力すげー・・・

 

ユカ「で、それが学校がなくなるのとどう関係があるんですか?」

 

クリス「それに伴って同じく投資してる関係でこの学校と魔法学校が合併することで生徒も増えるし魔法には精神力につながるので生徒のメンタルケアもしやすいということもあって合併するという運びになったんだ。」

 

綾華「にしても明日合併って随分急ですね・・・」

 

タツコ「急ピッチ過ぎない?」

 

クリス「そりゃあれだよ・・・少子高齢化とか、税金問題とか・・・」

 

カンナ「なるほど・・・」

 

クリス「あと地球温暖化にSDGs・・・」

 

フィーア「え?」

 

クリス「あと魔法学校の立つところに美味しいパン屋なんかの食べ物やが沢山あるってことで・・・」

 

ヒサメ「美味しいお店!?やったー!!」

 

カゲチヨ「いや俺達パン屋のために学校返変えさせられるのか!?」

 

クリス「とにかく!今日は皆で魔法学校に行くよ!」

 

クリス涎垂れてるぞ!!

 

sideヨ―メイ

見学で来ましたけどやっぱり凄いですね・・・

 

クリス「おー!ヨ―メイ。来たか美味しいぞもぐもぐ・・・」

 

ヒサメ「今日は一緒に楽しもうねもぐもぐ・・・」

 

やっぱり皆さんパン食べてるんですね・・・

 

クリス「今日はカゲチヨたちが前に依頼した魔法学校の教師にここを案内してくれるらしいぞ。」

 

へー・・・確かに・・・

 

カンナ「確かに魔法使いは児童文学やハリウッド映画、ライトノベルで名作を生み出してる存在だよね!」

 

ヨ―メイ「・・・なんでセリフ取ったんですか?」

 

バチバチ・・・・

 

カンナ「何でかさっきから力がみなぎってるの・・・」

 

カゲチヨ「本当だ・・・フランスパンから火花が・・・」

 

とんでもない魔力ってことですか!?というか杖じゃなくてフランスパンで魔力引き出せるんですか!?

 

クリス「じゃあ今回は本職にお任せして俺は今度はラーメン屋に行ってくる!」

 

仕事丸投げしました!!

 

魔法使い「カゲチヨさん、ヒサメさん、ヨ―メイさんお久しぶりです!」

 

あ!依頼人の魔法使いさん!

 

魔法使い「皆さんこんにちは!今日は私が皆さんを・・・」

 

アサヲ「すげー!!」

 

チダイ「一体どうなってるんだ!どうなってるんだー!」

 

マチャソ「凄すぎるんじゃい!!」

 

ゼクス「すみませーん!!ちょっとおりてもらっていいですか!」

 

フィーア「にしても本当に魔法ってあったんですね・・・」

 

フォレス「箒に浮いてて凄いけどあとは何ができるの?」

 

魔法使い「後はですねー・・・それー!」

 

ノリコ「うわー!!」

 

ミキ「ノリピー!?」

 

なんと呪文を唱えた瞬間ノリコさんがオオクワガタに変わった!

 

ルイ「本当に変わっちゃった!」

 

綾華「摩訶不思議ですね・・・」

 

魔法使い「クリスさんの協力のおかげでさらに魔法っぽいこともできるようになったんですよ!魔法の消しゴムは時にノートすら消し去り魔法の鉛筆は所かまわず歌いだします!」

 

カゲチヨ「かえって不便になってる!?」

 

いりますかそれ!?

 

魔法使い「放課後は魔法でジャージ姿に変身したのち普通に箒で掃き掃除です1」

 

タツコ「肝心なところで箒に魔法をかけてない!?」

 

こんなところで学校の理不尽教育出さなくてもいいのに・・・

 

魔法使い「購買の食べ物や買いたいものが一つで被った時は合気道の試合で決着をつける!」

 

ミキ「待ったく魔法関係ない!?」

 

此処で妖精王の森の武術の鍛錬もさせる気ですか!?

 

魔法使い「さぁ!マジカルな授業を始めますよ!」

 

sideミキ

あのあとなんとかノリピーは変身を解除してもらって皆で変身魔法の練習となったんだけど・・・

 

チダイ「それっ!うむ・・・ナイフを念じたがなかなかダガーナイフにならずに果物ナイフになってしまう・・・」

 

フィーア「ちきんぷりぷり・・・ちきんぷりぷり・・・」

 

ヒサメ「ちちんぷいぷいのこと?」

 

でも結構難しくて私たちは苦戦を強いられてたんだけど・・・

 

ユカ「あれ?超楽勝でできましたよ。」

 

綾華「凄すぎじゃないですか!?」

 

タツコ「流石妖精王の娘・・・」

 

ユカちゃんは簡単に石をキャラメルマキアートに変えていた・・・

 

ユカ「見てください!グリーンスムージーになってそれがほうじ茶ラテになってそれを変化させてユズシトラスティーになりました!」

 

ヨ―メイ「何でオシャレな飲み物ばっかなんですか!?」

 

圧倒的すぎる・・・

 

魔法使い「凄すぎます!魔法使いとしても優秀なんですね!」

 

ユカ「ありがとうございます!」

 

ゼクス「クソ・・・僕も速くこれをカマキリにしたい・・・」

 

私たちは地道に鍛錬だね・・・

 

ヒサメ「それにしてもカンナちゃんはさっきからどこに・・・」

 

カンナ「ぁぁあぁあああ・・・もう押さえられない・・・・!!」

 

なんか凄いことになってた!!?

 

魔法使い「大変!彼女の魔力がこの学校に来た事で開眼してしまったみたい!」

 

ユカ「魔力が暴走しています!!」

 

カンナ「うわぁああ!炎を!火柱をここにー!!」

 

スゴーン!!

 

全員「うわぁあああ!!」

 

sideカゲチヨ

 

クリス「えー先日の爆発によって学校は張っていた障壁で無事だったけど美味しいパン屋さんが引っ越したので魔法学校との合併はなかったことになりました。」

 

やっぱりパン屋が目的だったのかよ!!

 

 



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海の幽霊

鷹の爪のバッテンファイルからです。


sideカゲチヨ

 

カンナ「皆―!海行くよ!」

 

朝っぱらからカンナが騒がしい・・・

 

フィーア「海ですか。最近言ってなかったですしいいですね。」

 

ヒサメ「いやいや今日はお盆でしょ?」

 

シディ「うぬ?お盆町の人が言ってるサブスクリプションサービスというものか?」

 

違うぞシディ・・・

 

カゲチヨ「お盆っていうのは自分たちの先祖が家に帰ってくるからそれを迎える風習のことだ。」

 

フィーア「あぁ、迎え火とかやりますよね。」

 

カンナ「あれって一斉に焚いたらどれがどれだかわからなくならないのかな?」

 

そういう突っ込みは今良いだろ・・・

 

ヒサメ「あとは胡瓜やナスの牛馬を作ったりするよね・・・美味しそう・・・」

 

ヒサの食欲は宗教も凌駕するのか・・・

 

カンナ「とにかくヨ―メイちゃん誘って海行こう!」

 

sideヒサメ

 

ということで海に来たんだけど・・・

 

ヒサメ「誰もいないね・・・」

 

カゲチヨ「やっぱお盆だから皆忙しいんだよ。」

 

カンナ「いいじゃん!プライベートビーチみたいで!」

 

フィーア「ここまで来たんですしひと泳ぎしていきましょう!」

 

ヨ―メイ「流石は体育会系・・・」

 

おじさん「おいおい!お盆に海に入ったら足を引っ張られるぞ?」

 

カンナ「いやいや、普段からヨ―メイに足を引っ張られてるから大丈夫だよ。」

 

ヨ―メイ「私引っ張ってるんですか!?」

 

ヒサメ「自覚ないの?」

 

魔法学校のときとかリサイクルショップでトラブル起こしてるのに・・・

 

おじさん「そうじゃねぇよ!・・・悪霊にだよ。」

 

シディ「悪霊?」

 

カンナ「面白そう!お話をぜひ!」

 

ひぃいいい・・・

 

おじさん「いいか?お盆はご先祖様が帰ってくる儀式だって言うのは知ってるよな?」

 

シディ「あぁ、ばっちりだ。」

 

ヨ―メイ「さっきカゲチヨに教えてもらったんですけどね・・・」

 

おじさん「でもな・・・身元の分からない水死体は家に帰れずにお盆になると海辺に漂ってるんだ。」

 

カンナ「確かに昔の妖怪絵にも舟幽霊や海座頭なんかの海に関連する妖怪もいるから昔の人も海には怨念が宿るって考えてたんだろうね。」

 

カンナちゃんの説明でますます怖くなったよ~!!

 

おじさん「こんな話がある・・・ある若者たちがお盆に海に入って遊んでいたが浅瀬で一人が引き込まれた。溺れる深さじゃないから仲間はしばらく見てたんだが出てこなかったので助けて人工呼吸した結果生き返ったんだが背中には手形がびっしりとついてたらしいんだ・・・」

 

カンナ以外「あばばばば・・・」

 

ガガガガ・・・

 

ヨ―メイ「な、なんですかこの工事現場の音みたいな騒がしい音は・・・ってヒサメさんがビビって震えてる音でした!!」

 

あぁあああ・・・・恐ろしすぎるよ・・・

 

カンナ「面白いわね・・・確かめてみましょう!」

 

カゲチヨ「はぁ!?何で俺達が・・・」

 

カンナ「カゲチヨこそ何言ってるの!アーシたちはカレコレ屋!海の人たちも観光客が安心して海に入れないのを黙ってみてるわけにはいかないよ!それに久しぶりのゴーストバスターズ事業だよ!」

 

フィーア「私が提案した事業がここで活きるとは!」

 

ヨ―メイ「あれ電話私担当で結局掃除の依頼しかこなかったじゃないですか!」

 

おじさん「やめておけ!何が出ても知らんぞ!」

 

カンナ「シディ!取り押さえて!」

 

シディ「うぬ!?わかった!」

 

おじさん「うわ!何をする放せ!」

 

いきなりどうしたのカンナちゃん!?

 

カンナ「あれ?本当にただのオッサンだね?こういう途中に出てくる人が幽霊って相場が決まってるのに。」

 

おじさん「違うわ!全くそれより早く拘束解いてくれ!」

 

すみません・・・

 

sideカンナ

 

というわけでアーシたちはボートを借りて海を漂っている・・・

 

ヨ―メイ「いや、カンナさん・・・なんで私は糸でぐるぐる巻きにされて釣り竿にかけられて釣りの餌みたいにボートから放り出されてるんですか・・・?」

 

カゲチヨ「見りゃわかるだろ?お前を餌に悪霊をおびき寄せるんだよ。」

 

ヨ―メイ「ちょっと待ってください!何で私が悪霊フィッシングの餌なんですか!っていうか悪霊フィッシングなんて言葉初めて使いましたよ!」

 

フィーア「じゃあ他に何か方法があるんですか?ちなみにこれは今まで散々足を引っ張て来た罰でもありますからね。」

 

ヨ―メイ「まさかユカさんを恋しいと思うときが来るとは・・・それはないですけど!せめて公平にじゃんけんとかで決めるとかにしませんか!?」

 

しょうがないな・・・

 

カンナ「じゃあ民主主義に乗っ取って多数決で行こう。ヨ―メイが餌良いと思う人!」

 

賛成 カゲチヨ フィーア カンナ ヒサメ

 

反対 シディ

 

ヒサメ「ごめん、流石におぎゃり教とか庇えないのもあるから・・・」

 

シディ「すまんヨ―メイ・・・助けてやれなかった・・・」

 

カンナ「はい、じゃあ賛成が多いということでヨ―メイに決定ね。」

 

ヨ―メイ「酷いです!数の暴力ですよ!」

 

フィーア「しょうがないですね・・・30分経ったら上がって良いですよ。」

 

カゲチヨ「休憩して体がふやけないようにしないとな・・・」

 

ヨ―メイ「うぅう・・・」

 

しっかし照り付ける太陽・・・一定のリズムで鳴くセミ・・・これぞ海だよねぇ・・・なんだか眠たくなってきた・・・

 

ヨ―メイ以外「ZZZZZ・・・・・」

 

ザボンっ!!

 

ヨ―メイ「うぶぶぶ・・・!」

 

 

んあぁ・・・

 

カンナ「あれ?眠っちゃってた・・・」

 

ヒサメ「ふぁあ・・・」

 

フィーア「良く寝ました・・・」

 

カゲチヨ「あれ?ヨ―メイどこだ?」

 

釣り竿ごと無くなってる・・・

 

シディ「まさか引き込まれてしまったのか・・・」

 

可哀そうだけどおいてくしか・・・

 

ヨ―メイ「がぼぼ!!何で寝てるんですか!死ぬとこだったじゃないですか!」

 

カンナ「まぁ、良いじゃん死んでないんだし。」

 

ヨ―メイ「でも凄く背中が痛いんですよ!見てください!」

 

まさか手形が・・・ってあぁ!

 

ヒサメ「なんか糸みたいな感じのが・・・」

 

カゲチヨ「これクラゲだろ・・・お盆の時期からでるらしいしな・・・」

 

フィーア「だから海に入っちゃダメっていう教訓って聞いたことありましたね・・・」

 

普通にクラゲが出るって言われた方が入らないのに・・・

 

ヨ―メイ「それより早く病院に・・・」

 

悪霊「うおおぉぉ!」

 

ヒサメ「いやぁああ!」

 

幽霊だ!

 

悪霊「載せてくれぇ・・・」

 

悪霊「俺も!」

 

大量だー!!

 

悪霊「お盆に海で潜っていたらクラゲの大群がすごくて・・・無理だよこんな海!」

 

なるほど・・・そういうことか・・・

 

カゲチヨ「なんかわかったのか?」

 

カンナ「お盆に海に入ると・・・悪霊で大漁だ!」

 

ヨ―メイ「オチてないないですね。」

 

・・・・

 

カンナ「落ちろ。」

 

ヨーメイ「いやぁああ!」




その後ちゃんと病院に行きましたとさ・・・


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校則違反をしまくる人

sideヒサメ

ホームルームになったんだけどカゲがこない・・・

 

カゲチヨ「遅刻しましたー。」

 

なんとカゲは金髪にそめていたのだ!

 

カンナ「まぁこの学校色んな髪型や色の人いるし別に問題ないと思うけどね・・・」

 

そうだった・・・

そうして休み時間になったんだけど

 

男子生徒「それじゃオープニングの撮影するよ!」

 

カゲチヨ「おう!今日は校則いくつ破ったら停学になるかの徹底検証!」

 

先生「こら!遅刻したうえに動画撮影、そして色染まで・・・今すぐ落としてきなさい!」

 

やっぱり・・・

 

ノリコ「止めないのか?」

 

ミキ「何あれ?」

 

まぁそこまで変なことしないでしょ・・・

 

カゲチヨ「ふっ!ふっ・・・」

 

いや授業中に筋トレしてる!

 

先生「なんか変な声しませんでしたか・・・ってフィーアさん!なに空気椅子してるんですか!?」

 

フィーア「授業中に筋トレをしてはいけないのはうるさくて動きが回りの人間の集中を削ぐから。つまり動きが最小限かつうるさくならない空気椅子なら問題ないですよね?授業は受けてますし。」

 

先生「貴方が授業に集中できて・・・あ、問題はちゃんと解かれてる・・・」

 

フィーア「筋トレには脳を活性化させる効果があります。つまり学校でこそ筋トレはやるべきなんです。」

 

先生「せめて休み時間にしましょう!?」

 

フィーアちゃんが目立ってた・・・

 

カゲチヨ「くそ!ならば・・・」

 

カゲは今度ゲームやってる!

 

カゲチヨ「フォローあざっす!」

 

しかもオンライン!?攻めすぎだよ!

 

先生「ゲーム没収!」

 

やっぱり・・・

 

その後もテスト中・・・

 

カゲチヨ「こんなのわかるかよぉおお!」

 

カンナ「テスト破った!すごい!アーシもよく100点のテスト燃やしたりするけど・・・」

 

カンナちゃんそんなことしてたの!?

 

購買に行くときも・・・

 

カゲチヨ「やばい!売り切れる!」

 

ユカ「あ、カゲチヨさんもですか?」

 

綾華「ここのパンは売り切れるの早いですからね。」

 

先生「こらー!廊下は走らない・・・っていうか綾華さんは廊下凍らせて滑らない!!」

 

カゲは校則を破っていった・・・一部もっとすごい破り方してる人もいたので目立ったことにはあんまりなってないけど・・・絶対おかしいよ・・・

 

私はカゲと一緒にいた男子生徒に声をかけようとしたんだけど・・・

 

先生「こらー!カゲチヨ君自転車に乗ったらいけません!」

 

本当に何してるの!?

 

先生「ってタツコさんも!窓から上の階に行こうとしない!飛び降りと勘違いするでしょ!」

 

タツコ「えー・・・翼あるのにわざわざ階段で行くのって面倒じゃないですか・・・」

 

飛べるとそう思っちゃうよね・・・

 

宅配「すみませーん・・・ピザのお届けに上がりました。」

 

カゲチヨ「ありがとうございます!」

 

ヒサメ「カゲ私も食べて良い!?」

 

先生「ヒサメさん!?」

 

ノリコ「ヒサ…」

 

ミキ「ヒーちゃん・・・」

 

sideカンナ

 

いやーしかし・・・

 

カンナ「カゲチヨがあんな大胆に校則破るなんてすごいよね・・・」

 

ゼクス「お前たちもかなり大胆に破ってるが・・・カゲチヨがあそこまで目立とうとするのは確かに気になるな・・・」

 

フィーア「ヒサメちゃんも購買のブラックリストに乗りかけてるしまともなのゼクスとカゲチヨだけだと思ってたんですけどね・・・」

 

ヒサメ「そうなの!?」

 

自覚ないのが恐ろしいね・・・

 

ヒサメ「それに体育の時間なんかバスケなのにバレーしてたし・・・」

 

ユカ「けど怪我の時にひと悶着あったらしいじゃないですか保険の先生と体育の先生が彼女と婚約するとか嫌味言うにしても授業中に言わないで欲しいですよねー」

 

綾華「品がないにもほどがありますよ全く・・・」

 

生徒も先生もこの手のゴシックは興味深々だからねー注目されたいんだよ。

 

ゼクス「テスト燃やしたり廊下全力疾走したり廊下凍らせてスケートする人が何言ってるんだ・・・?」

 

ヒサメ「カゲの方は心当たりあるよ。一緒に動画撮影してた子がなんかやってるんだよ。」

 

そうしてアーシたちは男子生徒に話しかけた。

 

ヒサメ「貴方がカゲにやらせてるんでしょ?貴方のような目立つ人と仲良くなれるわけないし。」

 

カンナ「ちゃっかりカゲチヨの陰キャ度を見抜いてるねヒサメちゃん・・・」

 

男子生徒「バレちゃったか・・・実はこの催眠アプリを使ってたんだ・・・動画伸びなくて力を借りようと思ったんだ。」

 

フィーア「でも全然ジャンル違うじゃないですか。美容とかキラキラしててカゲチヨを載せたらメチャクチャ浮きますよ。」

 

フィーアちゃんもいうね・・・

 

男子生徒「人気欲しかったし・・・でも戻すよ。そもそも一日だけのつもりだったから催眠は解くよ。停学になったら申し訳ないし・・・」

 

良い人で良かった・・・

 

綾華「いやそもそもいい人なら催眠で校則違反もさせませんよね?」

 

細かいことは気にしない!これでカゲチヨも・・・

 

カゲチヨ「ヒサー!うぇ~い!」

 

ヒサメ「うわぁああ!」

 

綾華「スカートめくりって・・・昭和ですか・・・」

 

ユカ・ゼクス「ぶほっ・・・!」

 

あまりのインパクトにゼクス君とユカが倒れた!

 

カンナ「ゼクス君紳士だからなー・・・耐えられなかったか・・・」

 

フィーア「ユカは毎回ヨ―メイにセクハラしてるのに何倒れてるんですか・・・」

 

ユカ「学校で制服にやるって言うのが良いんですよ・・・流石ですカゲチヨさんぐはっ・・・・」

 

男子生徒「もう催眠は解けてるはずなのに・・・やるな!」

 

カゲチヨ「校則違反といえばスカートめくりだろ!」

 

だからいつの時代の定番!?

 

ヒサメ「このっ・・・!それは校則違反じゃなくてモラル違反でしょ!!」

 

バリバリ!

 

ちょ!ここにはアーシたちも

 

全員「ぎゃぁあああ!!」

 

ヒサメ「あ・・・」

 

ユカ「流石ヒサメお姉さま・・・私のハートまで痺れる電撃でした・・・」

 

ゼクス「すまんヒサメ・・・守ってやれずに・・・」

 

ヒサメ「いやゼクス君は悪いと思ってたんでしょ?それなのに私がかっとなってごめん・・・」

 

フィーア「私たちには!?」

 

ヒサメ「ゼクス君以外はこれまでの校則違反の罰!タツコちゃんにも後でやるから!」

 

カンナ「マジか・・・」

 

カゲチヨ「やっと戻った!」

 

え?今?

 

カンナ「アーシ的にはカゲチヨがついに本能を解放したのかと・・・」

 

男子生徒「カゲチヨ君本人の趣味じゃ・・・」

 

カゲチヨ「人を変態扱いするな!そんな度胸あるとおもうか!」

 

フィーア「つまりこの人の催眠アプリじゃなくて別の方法で催眠にかかってそれがヒサメちゃんの電撃で戻ったってことですか?」

 

カゲチヨ「あぁ、心当たりもある。」

 

そうしてアーシたちは保健室に来た。

 

保険の先生「催眠が解けちゃったか・・・」

 

フィーア「そういえば昨日も保健室に行ったって言ってましたね・・・それで催眠を・・・」

 

ゼクス「なぜこんなことを?」

 

保健の先生「私の彼女を奪ったあの体育教師に復讐するために・・・」

 

カンナ「あぁ、それで見せびらかしてたんだ・・・」

 

ユカ「まさかの略奪・・・寝取られ・・・良いですね。」

 

綾華「なんだ・・・・貴方と体育教師の喧嘩してるけど夜のときは二人で絡み合う姿を想像してたのに・・・」

 

保健の先生「どんな想像してるんですか!?」

 

ユカちゃん、綾華ちゃんちょっと真面目に。

 

保健室の先生「カゲチヨ君が他の教師を引き付けてくれたおかげであの体育教師の下剤入りのプロテインバーを食べさせることができましたよ。」

 

ヒサメ「そういえば家族と顔合わせって言ってたよね・・・」

 

保健の先生「あの男きっとトイレに出てこれずに終わりますよ。」

 

フィーア「地味だけど効果抜群ですね・・・」

 

そんな・・・そういうことなら協力したのに・・・

 

カンナ「せっかくスタンガンや日本刀を合法的に持ち込めたのに・・・」

 

カゲチヨ「何やらかす気だ!?」

 

ゼクス「それに教師が許可しても合法になるわけじゃないぞ・・・」

 

sideカゲチヨ

 

はぁ・・・結局くだらないことに付き合わされたけどカレコレ屋としての解決策は・・・

 

カゲチヨ「だったら催眠アプリで自信をつけろよ。」

 

カンナ「なるほど、それにあの男子生徒の美容スキルも合わされば・・・」

 

ヒサメ「意外といいかもね!」

 

そうして翌日・・・

 

クリス「昨日留守だったから見逃したけど偉く積極的な悪い男になってた見たいじゃん?カゲチヨ。」

 

カゲチヨ「だからそんなんじゃねぇって・・・」

 

クリス「まぁ、それは置いといて・・・保険の先生ってあんなんだったけ?」

 

そこには女子にきゃーきゃー言われる保険の先生がいた・・・

 

保険の先生「俺様を独占したいのか?保健室にきな?」

 

女子生徒「きゃー!」

 

女子生徒「やったー!」

 

ただの俺様ナルシストになっていた・・・

 

ヒサメ「でも人気だよね。」

 

納得いかねー!!

 



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最恐二人と王様ゲーム!

sideカゲチヨ

今日の依頼人はいかにもパリピな人間だった・・・

 

依頼人「俺、男女三対三の合コンを明日やろうと思ってるんすけどどうしても人があつまらなくて・・・!助けて欲しいんす。」

 

カゲチヨ「合コンっすか・・・俺そういうの向いてないんで・・・」

 

こんな時に限ってカンナは黒魔術研究会で旅行するって言ってたしシディもフィーアもいないのにいるのはヒサしかいないぞ・・・

 

依頼人「お願いです!女の子も一人足りないんで!靴でもなんでも舐めるんで!」

 

ヒサメ「カゲどうしたの?」

 

依頼人(凄い可愛い・・・)

 

俺はわけを話す・・・

 

ヒサメ「えぇ!?合コン!そんな依頼受けて大丈夫なの?」

 

カゲチヨ「いるだけでいいみたいだし・・・」

 

依頼人(誰でも良かったけどまさかこんなかわいこちゃんがくるなんて・・・)

 

そうして数日後開催場所に来たんだが・・・

 

カゲチヨ「女子ヒサだけしかいなくね・・・?」

 

なんと開催時間になっても女子二人が現れなかった・・・

 

依頼人「あ、あれ~?おかしいな・・・二人はちゃんと来るって言ってたのに・・・」

 

サルの異宙人「おい、どういうことだ?幹事お前だったよな?」

 

依頼人「ちゃんと集めたよ!だから何でも屋にも依頼したんだし!」

 

そうしていると・・・

 

ユカ「すいませーん・・・遅れましたー…」

 

綾華「貴方が最後まで行きたくないってごねるからですよ。」

 

ユカ「綾華ちゃんだってタダ飯目当てで来たんじゃん。」

 

なんと顔見知り二人が入ってきたのだ!

 

依頼人「えっ!?あれ?君たち誰!?」

 

当然依頼人は驚く。

 

ユカ「あぁ、なんか本来来るはずだった二人来る途中でカンナお姉さまと偶然会ってパワースポットに行くって誘っていくって言ったから私たちに代理の依頼が来たんですよ。」

 

綾華「カンナさんに勉強手伝ってもらえるらしいですし断れませんでした・・・」

 

ヒサメ「流石カンナちゃん・・・誰とでもすぐに仲良くなれる・・・」

 

依頼人(女子のパワースポット好きを舐めてた・・・でも、なんだ!この二人の美人度!ヒサメちゃんも可愛かったけど二人もそれ以上のレベルだぞ!)

 

サルの異宙人「君たちなら大歓迎だよ!さぁ、入って入って!」

 

依頼人も残りの男も知らない・・・そいつら色んな意味でヤバいことを・・・

 

side依頼人

 

ふふふ・・・仲良くなるために布石を置くか!

 

依頼人「それじゃあ王様ゲームやっちゃうよ~!」

 

この赤外線メガネで見ればくじの番号は俺にだけ見える!そしてこのスロットにはエッチなお題が入っている!これであの三人にえちえちなお題をやらせてやるぜ!

 

ヒサメ「王様ゲームとかやったことないなぁ・・・」

 

サルの異宙人「初体験ふぅ~!」

 

依頼人「ならやってみようか。まずは王様と番号を決めて・・・」

 

よし王様の位置は把握したから引いて・・・

 

ユカ「そりゃ!」

 

なっ!目にも映らねぇとんでもない速さで引きやがった!

 

ユカ「お~!王様!私持ってますね!」

 

カゲチヨ「麒麟の速さで引く必要あったか?」

 

麒麟の速さ!?確かにそんな感じだけどこの子は妖精・・・なんかの例えか?

 

ユカ「このスロットですね・・・」(座敷童の運勢操作で・・・)

 

綾華「後ろから抱き着くが命令になりましたね。」

 

ユカ「じゃあ三番が四番に抱き着いて!できれば好きって囁きボイスで言ってあげて!」

 

カゲチヨ「俺とヒサかよ!おわっ!」

 

ヒサメ「体が勝手に!!」

 

依頼人「実は異宙のアイテムなんで、強制的に従わされるんすよ。でも囁きボイスはユカさんの個人的な命令なんで従わなくて大丈夫・・・」

 

ギュっ

 

カゲチヨ「好きだぜ・・・」(何だ!?口が勝手に・・・)

 

ヒサメ「え!?ふにゅ~・・・・」

 

ユカ「いやー熱いですね!私の命令も聞いてくれるなんて合コンするまでもなくできてるんじゃないですか~!」

 

綾華「ちょっとちょっと!早くもお持ち帰り確定ですね!」

 

カゲチヨ・ヒサメ(絶対文車妖妃の言霊だー!)

 

くそ・・・甘酸っぱい雰囲気出してるんじゃねぇぞ・・・従わなくてもいい

命令まで従いやがってだが今度こそ・・・

 

ユカ「あれ?急に寒くなってきましたねエアコン誰か上げに行ってくださいよ。」

 

サルの異宙人「アンタが一番近いな。」

 

何でだー!?っていうか何でいきなり室温が!?(綾華の吹雪のせい)

 

綾華「あ、王様ですね。」

 

しかもまた王様取られた―!!

 

サルの異宙人「命令は・・・服を三枚脱がせるだな。」

 

綾華「じゃあ・・・五番が二番の服を脱がせるで。」

 

ユカ「ベルトカウント無しですよ~?」

 

二番・・・俺かよ!?五番は・・・

 

カゲチヨ「マジかよ・・・」

 

お前か赤メッシュ!

 

カゲチヨ「また体が勝手に・・・」

 

ちょま・・・ぎゃぁあああ!

 

綾華「ふふふ・・・陰キャなカゲチヨさんが陽キャの服を脱がす・・・主従逆転・・・最高です・・・」

 

なんで顔を赤らめてるんだこの子・・・もしかして・・・いやそんなはずない!こんなとんでもない美少女が・・・(現実逃避)

 

ユカ「ぎゃははは!パンツ一丁だー!!」

 

ヒサメ「ユカちゃん笑い方汚い・・・っていうか綾華ちゃん舐めるように見過ぎ・・・」

 

届きそうで届かないヒサメちゃんへのエロスが~!

 

sideヒサメ

 

その後もユカちゃんと綾華ちゃんが王様を引き続け合コンのカオスさはさらに拍車がかかった・・・

 

ユカ「二番(依頼人)が一番(サルの異宙人)に壁ドン!それと顔を近づけて!」

 

しかも言霊でさらに内容がハードになるから質が悪い・・・しかも機械の影響で命令キャンセルはできないらしい・・・

 

サルの異宙人「男に壁ドンなんて何も楽しくねぇ・・・」

 

依頼人(そりゃこっちのセリフだ!)

 

綾華「いいですよぉ~!もうそのままキスもいっちゃいましょうか?」

 

二人「いやぁああ!?」

 

綾華「五番(ユカ)が三番(ヒサメ)の太ももをなでなで!」

 

ユカ「うへへ~すべすべ・・・」

 

カゲチヨ「涎たらすなよ!?」

 

ヒサメ「うぅう・・・」

 

間違いない・・・ユカちゃんは綾華ちゃんと透視を共有させて神速の速さで引けるように仕込んでる!途中でくじがシャッフルされたり依頼人の飲み物がこぼれたり依頼人の手が接着剤でソファーにくっついたのも二人の仕込み・・・二人は合コンをおさわりパブかただのBL撮影会としか思ってない!

 

ユカ「いやー!楽しいですね!合コンに王様ゲーム!まさかこんな合法的に触れるなんて!」

 

綾華「ふふふ・・・男性陣の重厚な絡み・・・ごちそうさまです!」

 

依頼人「君たちマジで何しに来たの!?」

 

さりとてことを荒立てて二人が暴れたりしたら激戦は必至・・・スロットはランダムだから証拠がないってごねられて依頼人と一般人のあの異宙人にも被害が・・・(ヒサメとカゲチヨは運勢操作に気付いてない)

 

ユカ「じゃあ残り時間的にラストですね!王様は私で・・・一番と六番がべろちゅー!」

 

六番は私・・・ってことは!

 

カゲチヨ「一番・・・俺かよ!?」

 

ま、また体が勝手に・・・

 

ちゅ・・・

 

ヒサメ「ん・・・」

 

カゲチヨ「んあ・・・ぷは・・・はぁ・・・はぁ・・・お前ら!」

 

ユカ「きゃー!カップル成立だねこりゃ!」

 

綾華「私たちお邪魔虫みたいだし二次会は二対二ですね!」

 

サルの異宙人「あぁ!そうだな!いくぞ!」

 

依頼人「ちょ・・・待って~!」

 

あ、嵐のようだったけど二人のオーダーはこなせたし助かった・・・

 

カゲチヨ「じゃ、じゃあ勘違いしてるみたいだし帰るか・・・」

 

ヒサメ「う、うん・・・」

 

うぅう~!凄い気まずいよ~!!

 

sideユカ

 

ユカ「やっぱり・・・このメガネで王様の番号がわかったみたいですね~。」

 

綾華「怖い怖い・・・私たちが偶然王様を引いてなかったらどうなってたことやら・・・」

 

サルの異宙人「ってことはスロットの内容も意図的にエロいものがあるのを最低だな。」

 

依頼人「ひぃ!そ、それを言うんだったらお前たちも何でそんなに連続で・・・イカサマか何かを・・・」

 

ユカ「え~?証拠ないですよね。」

 

綾華「見苦しいですよ。モテたいなら潔くすることですね。」

 

サルの異宙人「最低な野郎め・・・!」

 

さて・・・罰はせっかくだし王様ゲームで決めますか。

 

ユカ「私が王様で命令はキス、なら二番は二番のお尻にキスを町中でやってください。」

 

依頼人「ちょ・・・待って!恥ずかしぬ~!!」

 

さて、悪は滅びました。

 

綾華「今回はこんなことに巻き込まれて災難でしたね。合コン代はコッチで受け持ちます。」

 

サルの異宙人「いや、いいよ。あんたたちがヒサメちゃんを守るためにあのカゲチヨ君を見せつけるように仕向けたのは心がイケメンだからだろ?」

 

バレちゃってましたか~

 

綾華「貴方・・・見た目の割に結構イケメンなんですね。」

 

サルの異宙人「一言余計だよ!」

 

ユカ「ちなみにあのキスの命令・・・言霊は入れてなかったんですよね。」

 

綾華「ん?ってことは・・・思い込みでやっちゃったってことですか!?」

 

サルの異宙人「相思相愛って奴か・・・甘酸っぱいね~。」

 

ユカ・綾華(ホントにハードボイルドだな~・・・)

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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ネコを拾った

TRPGの異宙人を出します。


side猫娘

私は猫に変化できる異宙人、名前はまだない。猫に変化していたところを金髪で角の生えた女に拾われて学校で飼われることになった。

 

カゲチヨ「フィーアまた動物拾ってきたのかよ・・・」

 

ヒサメ「尻尾が二本あるし異宙の猫だよね・・・」

 

フィーア「庭の石をどけたらいたんです。」

 

カンナ「ダンゴムシじゃないんだから・・・」

 

ゼクス「丸くなってるし大きいダンゴムシなんじゃないか?」

 

そんなわけない。

 

フィーア「いいえ、ダンゴムシの足は六本・・・この子は・・・」

 

チダイ「本当だ・・・四本しかないな・・・」

 

足を見なくても分かるだろ。

 

ノリコ「でも先生たちやクリスがよく許可してくれたよな・・・」

 

アサヲ「あぁ、クリスとユカたちの担任の忍先生ががネコ好きで先生たちを黙らせたらしい。」

 

ルイ「黒妖犬番犬にしてるのに猫も好きなんだ!?」

 

マチャソ「まぁ猫の妖精もいるから違和感は和らぐが・・・」

 

ユカ「皆さーん!猫がいるって聞いたんですけど!」

 

カゲチヨ「お、ユカたちもやっぱり猫は好きなんだな。」

 

ミキ「じゃあ皆で名前つけよう!」

 

ヒサメ「可愛い名前が良いよね!」

 

カンナ「うーん・・・あ!」

 

全員「ダンゴムシ!」

 

全然可愛くない。

 

タツコ「でも猫って普段から何考えてるんだろ?」

 

ユカ「大体呑気なこと考えてる感じの猫が多いですけどこの子もそうなんじゃないですか?」

 

綾華「そんなことないと思いますよ?吾輩は猫であるって名作があるんですけど夏目漱石がネコの視点で描いててその猫は人間を鋭く観察してるんです。」

 

ゼクス「もしかしたらこの猫も僕たちを観察してるかもしれないってことか・・・」

 

その通り、吾輩だって色々と考えている・・・ちなみに今は・・・助けて欲しいと思っている!拾ってきた女が凄い力で抱きしめてるから!

 

フィーア「やっぱり可愛いですね~!!」

 

ー翌日ー

 

しかし人間も異宙人も愚かだ。

 

アサヲ「よーし掃除の時間だ!」

 

マチャソ「いやほおおおぉ!」

 

このエルフたちは掃除が好きなのか。

 

チダイ「ピッチャ―第1球!投げました!」

 

ルイ「ストライク!」

 

アサヲ「やっぱり掃除の時間の雑巾野球は最高だな!」

 

やはり愚かだ。

 

フォレス「な、何をしているの!?」

 

ほら後輩たちにも注意されて・・・

 

ユカ「私たちも混ぜてください!」

 

やはり愚かだ。

 

ガシャーン!!

 

綾華「あぁ!窓ガラスが!」

 

チダイ「やばい!次窓ガラスを割ったら我は退学なのだ!」

 

タツコ「実は私もうっかり花瓶割って・・・連続は流石にまずいカモ・・・」

 

ルイ「そんなギリギリの状態でやってたの!?」

 

ユカ「しくりましたね・・・」

 

少し考えればわかるだろ・・・

 

綾華「派手に審判をやり過ぎましたし連帯責任ですよね・・・」

 

審判やっててそうなったのか!?

 

ユカ「うぅうう・・・・」

 

だが少し可哀そうだな・・・

 

ルイ「教室には僕たちしかいないから確実にバレるよ!」

 

マチャソ「良し…ネコのせいにしよう。」

 

愚かだな!!

 

ーしばらくしてー

 

先生「教室で野球なんてやるから割れるんだ!」

 

何故この教師は言うことを信じるんだ・・・?

 

先生「やっぱり教室で猫を飼うのは禁止にしてしまいましょう!」

 

そう言って教師は去っていった・・・

 

フィーア「どうするんですか!今日に限ってお父さんも忍先生もいないなんて・・・」

 

カンナ「このままじゃ冤罪は晴れないね・・・」

 

ユカ「私たちが正直に言えばダンゴムシは助かる・・・」

 

ダンゴムシってやめて・・・

 

ゼクス「だがチダイは退学だしタツコも確実にきつめの罰だろうな・・・」

 

タツコ「この子を守るために私たちが犠牲になります。」

 

元からお前たちが悪いだろ・・・

 

カゲチヨ「元からキモ4とユカのグループが悪いんだろ・・・?」

 

ヒサメ「そうだよ・・・」

 

おぉ!吾輩と同じ意見とは気が合いそう出し見所がある・・・

 

フォレス「うるさい!カゲチヨ先輩!」

 

綾華「ヒサメ先輩も良い雰囲気なんですから空気読んでください。」

 

カゲチヨ・ヒサメ「ぇええ!?」

 

ただし周りに合わせるのが苦手なようである・・・

 

ー翌日ー

 

ユカ「教室で猫を飼っていいことになりました!」

 

ルイ「チダイの退学とタツコちゃんの件は?」

 

綾華「それもなんとかなりそうです!」

 

マチャソ「よかったわい!」

 

フォレス「先生もちゃんと言えばわかってくれるのね!」

 

正直に言ってよかったな。

 

タツコ「いやカゲチヨ先輩たちとゼクスのせいにした。」

 

ー廊下ー

 

カゲチヨ「何であんな証言鵜呑みにするんだよ・・・」

 

ヒサメ「猫のためとはいえ・・・」

 

フィーア「覚えておいてくださいよ・・・」

 

ゼクス「完全にとばっちりだな・・・」

 

カンナ「まぁ猫の許可は下りたしいいんじゃない?」

 

やっぱり愚かだ・・・

 

ダンゴムシ「お前たち!正直に言わんか!バカ者が!」

 

ユカ「でぇええ!?人間になった!?」

 

アサヲ「しかも結構古風な話し方!?」

 

チダイ「黒髪で渋めの顔の女の子でござる・・・」

 

その後吾輩は愚か者を引っ立てて冤罪を晴らし退学は吾輩の件でうやむやになり吾輩は正式なペットになったのだった・・・

 



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凍えるウイルスの恐怖

sideカンナ

今日はオーナーが来て依頼をしに来た。

 

オーナー「突然押し入ってすまんがこの荷物を届けて欲しい。部屋の前の扉においておけばいいぞ。行ってこいカゲチヨ。」

 

カゲチヨ「何で俺なの!!?名指し!?」

 

オーナー「一人でこれくらいの荷物大丈夫だろ。私も鬼じゃない。ヨ―メイをつける。」

 

ヨ―メイ「何で私なんですか!?」

 

オーナー「それはお前が配送先を・・・うっ・・・!」

 

なんかとんでもない殺気がするんだけど・・・

 

ユカ「オーナー・・・また目を離した隙にヨ―メイちゃんをイジメて・・・!」

 

無表情で切れてるユカだった・・・

 

オーナー「いやこれはヨ―メイのミスだから責任を取らせようと・・・」

 

ユカ「私の目が黒いうちはヨ―メイちゃんを理不尽な目には合わせませんよ。愛の力を舐めちゃ困りますね・・・私たちはお互いが危機になれば感じ取れるテレパシーみたいなのがあるんですから?」

 

ヨ―メイ「それは貴方の能力でしょ!?」

 

カレコレ屋(やっぱり理不尽・・・)

 

ヨ―メイ「やっぱり私行きます・・・」

 

ユカ「そうですか・・・?ヨ―メイちゃんの自主性を損なうわけにもいきませんし私も行きましょう。」

 

ヒサメ「私も行こうかな、カゲとシディはこの後依頼があるからね。」

 

フィーア「二人だとユカがデートってことで業務がさらに遅れそうですし私も行きます。」

 

カンナ「アーシはユカがアーシたちを遠ざけるときにくれるお小遣いもらいたいからついてく。」

 

カゲチヨ「おい!?」

 

シディ「大丈夫か?力仕事なら俺が行くが・・・」

 

フィーア「いいえ、シディさんが出張るまでもありません。私がダッシュでもいいくらいなんですけどそれじゃヨ―メイちゃんの自主性を損ないますからね。」

 

ユカ「ヨ―メイちゃんは私たちがバッチリ見張ってますから。」

 

ヨ―メイ(ユカさんと同じ言い訳でシディさんを遠ざけてる!?)

 

カンナ「ごめんシディ、シディが来たらより遅れそう・・・」

 

最悪道路の商品が放置される可能性も・・・

 

シディ「そうか・・・」

 

カゲチヨ「こういう時ユカとフィーアは息バッチリだよな・・・」

 

sideフィーア

 

ということで私たちは荷物を素早く届けることができました。

 

カンナ「フィーアちゃんが荷台に荷物とアーシたち載せたら一瞬でついたね!」

 

ヨ―メイ「街の人たちの視線が痛かったですけど・・・」

 

ユカ「良いじゃないですか!私たちの絆を見せつけられたんですから!」

 

ヒサメ「ユカちゃんジェットコースターみたいなノリでヨ―メイちゃんにくっついてたしね・・・」

 

ユカ「そうだ!今日はヨ―メイちゃんと私が初めて荷台で愛をはぐぐんだ記念にあのホテルのディナーを食べに行きましょう!」

 

ヒサメ「本当!?やったー!」

 

ヨ―メイ「なんですか!?その珍妙な記念日は!?」

 

フィーア「ということは私はその記念日を作った立役者ってことですね。感謝してください。」

 

カンナ「ユカこういう記念日にうるさいタイプだったんだ・・・」

 

そうして私たちは一旦報告のために戻ろうとしたんですが・・・

 

ヒサメ「さっきから人がいないね・・・」

 

ヨ―メイ「変ですね・・・ここには前も来たんですけどもっといたのに。」

 

カンナ「素早く通り抜ければ大丈夫でしょ?」

 

フィーア「それよりも早くオーナーに報告しちゃいましょう・・・ん?変な臭い。」

 

ユカ「これは・・・」

 

私とユカが曲がり角を曲がるとそこにあったのは道路に倒れ伏した人の山でした・・・

 

ヨ―メイ「目立った外傷はなさそうですけど変な痣がありますね・・・」

 

ヒサメ「とにかく警察に知らせないと!」

 

カンナ「!皆下がって!」

 

住人「ざむいざむい!!」

 

フィーア「マジですか!またゾンビみたいな感じですか!?」

 

住人「ダンを取らせてぇ!」

 

カンナ「ん?暖を取らせて?もしかして熱に弱いのかも!ならこれでどうだー!」

 

ぼうぅうう!

 

住人「ぎゃぁあああ!!?あづすぎぃ!!?」

 

ヒサメ「いやカンナちゃん何やってんのー!!?」

 

ヨ―メイ「自我ありそうな感じだったのに躊躇なくぶっ放したよ!?」

 

ユカ「私たちを襲おうなんて命知らず。こっちも弱めで!」

 

烈火の楽園!

 

住人「ぎょええ!」

 

フィーア「自我あるのに躊躇なし・・・流石サイコパス&ヤンデレ・・・」

 

カンナ「でも数多すぎでしょ!」

 

ヨ―メイ「皆さん!こっちの路地裏に!」

 

私たちは路地裏に入ると氷の障壁で道を塞いだ!

 

ヨ―メイ「元の道は使えなさそうですね・・・」

 

フィーア「ここは高い建物もありますし飛ぶと上昇中に飛びかかられる可能性もありますし走って逃げるのが効率的ですね。」

 

カンナ「まぁいざとなったらヒサメちゃんのスタンガンとヨ―メイの催涙スプレーがあるから大丈夫でしょ。」

 

ヨ―メイ「獏の催眠能力ですから!」

 

ヒサメ「電撃ね!?さっきと言い二人とも迷いなく炎出すからびっくりしたよ!」

 

カンナ「だって追い付かれてたらアイツ等に抱きしめられてた可能性あるんだよ!?」

 

ユカ「その通りです。女性の感染者ならまだしも男暖を取られるなんて天地がひっくり返るとしても嫌です。」

 

フィーア「ユカの命の雫でも追い付かない量でしたしここは倒しながら行った方が効率的です。いざとなったら衝撃波でドミノみたいに倒します。」

 

カンナ・ユカ「おぉ~!!」

 

ヨ―メイ「ヒサメさん、この人たちに周りへの被害を説明するのは難儀そうですよ。」

 

ヒサメ「そうだね・・・」

 

?二人とも真顔でどうしたんですか?

 

sideヒサメ

 

電話をしながら建物の多いルートから行ってるけど・・・

 

ヒサメ「ダメだ・・・圏外になっちゃう・・・」

 

カンナ「今のところ遭遇はしてないけど・・・」

 

フィーア「奴らは執念深そうでしたし・・・」

 

住人「みつけたぁああ!」

 

来た!?

 

ユカ「寒いなら全身凍ったら逆にあったかく感じますよ?」

 

凍獄の茨園!

 

ユカちゃんが能力を使うとあたりの人たちは一瞬で氷像と化した・・・

 

ヒサメ「ユカちゃん!?殺したんじゃ・・・」

 

ユカ「ヨ―メイちゃんを傷つけるので殺したいのはやまやまですが浅めに凍らせてるので解除すれば五体満足ですよ。」

 

良かった・・・

 

シディ「すまん!遅れた!」

 

シディが飛び降りてきて助けに来てくれた!

 

フィーア「シディさん・・・!はっ!これがユカの言ってたテレパシーって奴ですね!」

 

ユカ「その通りですよ!」

 

シディ「?あぁ、俺たちは仲間だからな!」

 

カンナ・ヒサメ・ヨ―メイ(絶対すれ違いが起きてる・・・)

 

それはそうと・・・

 

カンナ「シディ、町の人たちがこうなった原因は調べてきてくれた?」

 

シディ「うむ、カゲチヨに任せてきてしまった!」

 

まぁそうだと思ってたよ・・・

 

取りあえず元に戻せることをシディに喋った。

 

シディ「そうなのか?来た道で燃えている人や顔がはれ上がっている人もいたしユカがさっき凍らせていたが・・・」

 

カンナ・ユカ・フィーア「正当防衛です。」

 

シディ「わかった!」

 

普通なら過剰だけどね!?

 

さて、シディの護衛を受けながら屋根に上がった私たちが一旦町を出ようとしていると・・・

 

巨大鼠「ちゅー!!」

 

ヨ―メイ「いやぁああ!巨大な鼠がぁあ!」

 

フィーア「突然変異って奴ですかね?」

 

カンナ「流石異宙・・・あんな変異しすぎな鼠がくるとは・・・」

 

シディ「おそらくそいつが病気の引き金だろう。鼠は多くの病原菌を持っているからな。」

 

ヨ―メイ「どうしますか!?」

 

ヒサメ「この!」

 

電撃や砂鉄の針を飛ばすけど・・・

 

さっ!

 

やっぱり鼠だからとんでもないスピード・・・

 

カンナ「あの素早さじゃ突進でヨ―メイちゃんの催眠術の基軸の魔方陣は素早く通り抜けるか突進で壊される可能性があるしアーシが水を出してもヒサメちゃん同様避けられる・・・八方ふさがりだね・・・」

 

あ!あれは・・・そうだ!

 

ヒサメ「皆!あの川に鼠を誘導するよ!」

 

ヨ―メイ「えぇえ!?」

 

シディ「わかった!」

 

そうして川を突っ切る!

川から出たところを・・・!

 

ヒサメ「これでどうだー!!」

 

バリバリっ!!

 

巨大鼠「ちゅぅうう!?」

 

カンナ「ヨ―メイちゃんさらに一発かましちゃって!」

 

ヨ―メイ「は、はぃい!」

 

ぶおん!

 

巨大鼠「ZZZZ・・・・」

 

そうして私たちは町の外にたどり着けたのだった・・・

 

sideカゲチヨ

 

はぁ~ヒサたちの倒した鼠を自衛隊や警察に引き渡すの疲れた・・・

 

ユカ「お疲れ様でしたカゲチヨ。今度ご飯でも食べましょう。」

 

カンナ「にしても異宙由来で体が異常冷却を起こすんだ・・・自我も次第と奪われるみたいだし・・・」

 

フィーア「それよりも・・・カレコレ屋を無菌室にしてる親バカとシスコンに何か言ってくれませんか?」

 

そう・・・俺たちはなぜか無菌室に入れられていた・・・

 

クリス「ユカ。命の雫の点滴の進捗はどうだ?」

 

ユカ「ばっちりです。ヨ―メイちゃんは手に擦り傷があったのでより厳重な介護を要請します。」

 

シディ「うむ・・・防護服きて重厚な装備だな・・・」

 

ヒサメ「二人とも大丈夫だから・・・」

 

クリス「何言ってるの!このウイルスの感染源は感染者に噛まれるか鼠のノミから感染するんだ!」

 

ユカ「ヨ―メイちゃんに陽性反応が出てたんですからカゲチヨさんたちにもこれからノミ殺しのプールに入ってもらいますからね!」

 

ヨ―メイ「でぇええ!?そうだったんですか!?」

 

なんてはた迷惑な・・・・こうして俺たちは濃厚接触者として検査を受ける羽目になってしまった・・・

 

 



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ミナヅキを研究?

sideカゲチヨ

俺とヒサは依頼が終わって歩いていると・・・

 

ヤヨイ「はぁ~・・・」

 

ヤヨイがため息をついて道に佇んでいた・・・

 

ヒサメ「どうしたの?」

 

ヤヨイ「あぁ、ヒサメさんにカゲチヨさん・・・自由について考えてて・・・」

 

おぉ・・・やっぱりジャーナリストだから何か複雑な国際情勢や国同士の関係を憂いて・・・

 

カゲチヨ「なんでそんなこと考えてたんだ?」

 

ヤヨイ「実は記事の一つに記者が自分で研究したことを発表するコーナーがあって担当になったんですけど内容が自由なんで困ってるんですよ・・・自由研究みたいなんだしやらなくても自由なんじゃ・・・?」

 

ヒサメ「自由研究はやらないのも自由じゃないからね!?」

 

カゲチヨ「ようはネタがないだけじゃねぇか・・・」

 

感心して損した・・・

 

ヤヨイ「あ、そうです!ミナヅキを研究しましょう!私たちのいないところでは何してるか謎に包まれてますし!」

 

そうなのか?

 

ヤヨイ「私とハヅキのいるところでは剣術の鍛錬とくすぐりお化け可愛がってる姿くらいしか見せてませんからね・・・」

 

それは確かに外で歩いてるときとか気になるよな・・・

 

ヤヨイ「だから尾行して一人の時外で何してるか観察するんです!」

 

カゲチヨ「ドキュメンタリーみたいにか・・・観察対象をありのまま撮る名作手法だな。」

 

ヤヨイ「よーし!三人で力を合わせて頑張りましょう!」

 

え?三人?

 

ヒサメ「私たち巻き込まないでくれません!?」

 

sideヒサメ

結局依頼って形で押し切られた・・・

 

ヤヨイ「よし!ミナヅキを発見しましたけど・・・」

 

いきなり土下座してるよ!?

 

カゲチヨ「大ピンチだな!?助けに行くか?」

 

ヤヨイ「いやここはドキュメンタリーにならって記録です・・・」

 

ヤヨイさんがカメラとメモ帳を手にする。

 

ミナヅキ「お願いします!弟子にしてください・・・!」

 

寿司屋「ダメだ!帰れ帰れ!」

 

寿司屋に弟子入りしようとしてる?

 

ミナヅキ「弟子にしてくれるまで動かない・・・!」

 

ヤヨイ「人見知りのミナヅキがここまでするなんて・・・」

 

まさかの成長の記録が撮れてるのかな?

 

寿司屋「ウチは厳しいぞ?」

 

ミナヅキ「いや・・・のびのびとでも美味しい寿司を握りたい・・・寿司が好きだから・・・」

 

自分勝手!?

 

寿司屋「そんな奴はいらん!」

 

ミナヅキ「嫌です・・・弟子にしてくれるまで動きません。」

 

寿司屋「帰ってくれよー!!」

 

カゲチヨ「その熱意で修業に耐えろよ!?」

 

そして数時間粘った後にミナヅキは花屋に向かった・・・

 

ヤヨイ「結局諦めて寿司だけ食べてましたね・・・」

 

ヒサメ「美味しかった~!」

 

カゲチヨ「寿司好きは伊達じゃないってことだな・・・今度は花屋に向かうみたいだな。」

 

やっぱり女の子らしいところあるんだね。

 

ヤヨイ「引き続き記録しましょう。」

 

どんな花を買うのかな?

 

ミナヅキ「お花ください・・・あと花言葉も教えてください。」

 

花屋「はい良いですよ。」

 

カゲチヨ「花言葉なんて意外とロマンチストなんだな。」

 

ミナヅキ「この花は?」

 

花屋「それは永遠の愛ですね!」

 

ミナヅキ「じゃあこのクローバーの花は?}

 

花屋「あぁ・・・それはあんまりいい花言葉じゃなくて・・・復讐ですね。」

 

ミナヅキ「じゃあ復讐の方ください。」

 

ヤヨイ「なんでそっち!?」

 

花屋「まぁ、綺麗な花ではありますからね。」

 

ミナヅキ「あとこの辺は?」

 

花屋「えっと・・・真の友情と感謝・・・それはちょっと悪い意味で愚か者って意味で・・・」

 

ミナヅキ「愚か者・・・全部ください。」

 

カゲチヨ「マジでか・・・」

 

ミナヅキ「あとリンドウ(悲しんでるあなたに恋をする)、クロユリ(呪い)、キンギョソウ(でしゃばり)とかありますか?」

 

なんのために花買ってるの!?

 

sideヤヨイ

私たちのいない間何してるんですか全く・・・

 

カゲチヨ「今度は占いやってるみたいだな・・・」

 

ヒサメ「ヤヨイちゃんみたいに呪術やヨ―メイちゃんみたいに催眠術使えるわけでもないのにどうやって占うんだろ?」

 

ヤヨイ「でも接待占いって書いてありますね・・・」

 

まさか・・・

 

ミナヅキ「そこのあなた・・・」

 

お客「ん?俺?」

 

ミナヅキ「貴方スポーツ選手の守護霊がついてますよ・・・」

 

お客「え?誰が?」

 

ミナヅキ「死んじゃったスポーツ選手全部憑いてます。こんな強運の持ち主見たことないです・・・」

 

メチャクチャ接待してる・・・

 

ミナヅキ「手相もみます・・・凄い!生命線長すぎるし金運アップの線もメチャクチャ凄い運勢になる線と重なってます。」

 

ヒサメ「ゴリゴリの接待・・・」

 

お客「気持ちいい!」

 

好評でしたね・・・その後はス〇バでパソコンと向き合ってるミナヅキを見てるんだけど・・・

 

ヒサメ「余計謎が深まった・・・」

 

ヤヨイ「もう何してたか聞いちゃいましょう!」

 

カゲチヨ「このままモヤモヤした感じだと記事にもならなそうだしな・・・」

 

そうしてミナヅキに話しかけます。

 

ヤヨイ「ねぇミナヅキ、貴方今日何してたの?」

 

ミナヅキ「・・・?記事の取材だけど。寿司屋で寿司の握り方を書こうと思ったけど間に合わないと思ったから寿司の味についての研究と面白い花言葉の研究、接待における人の高揚によって体はどのような影響を及ぼすかとか・・・」

 

そんなジャンル多すぎない!?

 

ミナヅキ「内容が自由ってことはジャンルが違うのも自由ってことだから。」

 

なるほど・・・

 

カゲチヨ「自由をはき違えてる!」

 

 

 

 

 



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ユカの長すぎスピーチ

本家のプール授業でありがちなことの女子を話に出します。


sideカゲチヨ

はぁ・・・だるい・・・

 

カンナ「月の初めは全校集会があるから嫌だよね・・・」

 

ヒサメ「何でそんなに嫌なの?」

 

カゲチヨ「立ってるのがだるいからに決まってるだろ?」

 

ゼクス「クリスが校長になってから話が滅茶苦茶長くなったからな・・・」

 

カンナ「この間なんてヒサメちゃんと一緒にプール授業した子が貧血で倒れて保健室に行って復活して戻ってきてもまだお父さんが話してたんだよ。」

 

綾華「それは大分長いですね!」

 

タツコ「あ、はじまるみたい。」

 

すると檀上に上がったのはユカだった。

 

ユカ「どうもこんにちは!妖精王の娘のユカです!突然だけど全校集会の校長先生の話は私がお父様に一日はかかる仕事を急ぎで渡したからなしになりました!」

 

マジか!

 

ユカ「これからは私が全校集会を仕切ります!」

 

フォレス「ユカさまー!」

 

キモ4「ばんざーい!!」

 

ヒサメ「メチャクチャ喜んでる・・・」

 

ユカ「今までの長すぎてつまらない集会は終わり・・・これからは私プレゼンツ楽しくて長い集会が始まります!」

 

長いのかよ!!

 

フィーア「短くしてください!」

 

カンナ「こっちは立ってるのがだるいって言うのに!」

 

ユカ「えーそれでは朝礼で恒例のいい話をします。皆ハンカチの準備をしておいてください。」

 

ミキ「そんなこと言われて泣けるかな・・・」

 

そうしてユカは喋り始める。

 

ユカ「まずこの学校の教育目標について話そうと思います。挨拶をする。人に優しくする。斧を振り回さないです。」

 

ヒサメ「三つ目わざわざ目標にすること?」

 

綾華「まぁ呪いとかも横行してますしこれくらいが丁度いいんじゃないですか?」

 

ユカ「今朝実は登校した時にこれを破ってる人がいました。」

 

アサヲ「まぁ挨拶しない奴はいるだろ。」

 

ユカ「だから私は言ったんです。斧を振り回すと危ないですよと。」

 

タツコ「斧の方だった!?」

 

ユカ「そしてここからは人に優しくするとはどういうことか考えてみましょう。この学校には優しさが足りていません。」

 

まぁ刺青他人にやろうとしたり風評被害ばらまく奴もいるからな・・・

 

ユカ「皆は優しい人がどういう人かわかりますか?」

 

綾華「誰でしょうか・・・」

 

ユカ「私ですね。」

 

勝手に決めるなよ・・・

 

ユカ「優しさとは仕事でミスした部下にほらよっと缶コーヒーを投げてあげることです。」

 

マチャソ「そんなサラリーマンみたいな感じのことなの?」

 

ユカ「テスト前に勉強してない人がいたら俺も全然してないよ~という嘘をついて安心させてあげる。これも優しさです。」

 

ルイ「あれ嘘ならムカつきますよ!」

 

確かにユカはやってそうだな!

 

ユカ「ここまでで泣いた人はいますか?」

 

ノリコ「こんなので泣けるわけ・・・」

 

ヒサメ「うぅうう・・・前が見えない・・・」

 

ミキ「ヒーちゃん!?」

 

涙腺もろすぎだろ!

 

にしても話が長いな・・・

 

ゼクス「親子譲りの長さだな・・・」

 

カゲチヨ「もうすぐ授業始まるぞ・・・?」

 

カンナ「まぁ二時間目まで行くことは確定だね。」

 

フィーア「流石に四時間目まではいかないでしょ・・・」

 

そんな皆の心情とは裏腹に四時間目の授業が終わって昼休みに入ったところで・・・

前半が終了したとの合図が響いた!

 

全員「前後編まであるの!?」

 

sideカンナ

 

アーシたちはユカに抗議しに行った!

 

ユカ「どうでしたか?新しい全校集会は?午後はカラオケに寿司作り体験で盛り上がっていきましょう!」

 

カゲチヨ「そんなのいらねぇよ!」

 

ユカ「え?カラオケ楽しいし寿司も食べたいじゃないですか?」

 

フィーア「スピーチに大事なのはそういうことじゃないんですよ・・・」

 

カンナ「というか長すぎるの!!」

 

ユカ「じゃあどういうのが良いんですか?」

 

ゼクス「キング牧師が人種差別の撤廃を訴えて夢を語った演説などは人の心を打つ名スピーチとして有名だな。そういうのなら皆聞くんじゃないか?」

 

流石ゼクス君!説得上手!

 

ユカ「なるほど・・・そういうのですか。」

 

sideフィーア

 

そうしてまた全校集会があってユカがスピーチをすることになったわけですが・・・

 

ユカ「・・・ということでマルクスが提唱したことは現代にも深くかかわっているんですよ。」

 

フィーア「・・・どうでしたか?」

 

カゲチヨ「いい話だったと思うぜ。」

 

カンナ「ちょっと心を打たれたかもね。」

 

ヒサメ「いい話だよね~!!皆もそう思うでしょ?うううぅ・・・!」

 

ミキ「ヒーちゃんは感動しすぎだと思うけど・・・」

 

ノリコ「経済に向き合ったいいスピーチだったよ・・・」

 

アサヲ「ただ問題なのは・・・」

 

ユカ「それではオールナイトスピーチは終わりにします!」

 

全員「長すぎだ!!」

 

この前より長いじゃないですか!!



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フィットネスゲームをしよう!

sideヒサメ

今日はカゲとフィーアちゃんと遅めに学校に来たんだけど・・・

 

ノリコ「ミキ、カンナ、準備はいいか?」

 

ミキ「OKだよノリピー!」

 

カンナ「緊張してきた・・・」

 

ん?三人ともなにやってるの・・・

 

ミキ「あー!ダメだった!」

 

カンナ「需要凄すぎでしょ・・・」

 

ノリコ「くっ・・・!」

 

フィーア「三人とも何してるんですか?」

 

ミキ「ノリピーが告白されて友達になった男子ともっとお近づきになるためにダイエットするって決意したの!」

 

カンナ「だからアーシたちも一肌脱いで品薄のフィットネスゲームの通販サイトの先着に三人で応募したんだけど結局買えなかったんだよ・・・」

 

ヒサメ「そうだったんだ・・・」

 

カゲチヨ「つーかフィットネスゲームってなんだ?」

 

まぁカゲは縁遠いゲームだからね・・・

 

ヒサメ「フィットネスゲームって言うのはゲームをしながら筋トレができるジャンルのゲームなんだ。普段ゲームしない人もプレイするくらいなんだよ!」

 

フィーア「別にありのままのノリコでいいんじゃないですか?好きになったのはそのままの性格なんだろうし。」

 

ノリコ「現状維持が一番ヤバいと思うんだ!だから私は運動を続けたい!」

 

ノリコ・・・!感動したよ!

 

ヒサメ「お父さんに開発してるゲームでフィットネスゲームがないか聞いてみるよ!」

 

カンナ「その手があったか!」

 

sideカゲチヨ

 

クリス「あぁ、あるよ。」

 

すぐに見つかった!

 

クリス「シディが仲良くなった洗脳するゲームの製作者が反省して今度はフィットネスゲームを作ったらしいからやってみる?」

 

ノリコ「ぜひ!」

 

大丈夫かよそれ!?

ということでVRゲームということなのでノリコはVRゴーグルをつけてゲームの世界にいった・・・

 

カンナ「アーシたちはモニターから見守ります!」

 

ノリコ「これで健康的に痩せるぞ!」

 

インストラクター「こんにちは!私はインストラクターです!ダイエット成功に向けてサポートします!」

 

ミキ「心強いね!」

 

インストラクター「もし失敗したら責任をとって消滅します!」

 

ヒサメ「責任感すごい!!」

 

信頼感半端なさすぎだろ・・・

 

フィーア「えーっとモードは・・・イージーモードと生存率1%と99%死ぬモード・・・」

 

カゲチヨ「イージーモード以外えぐすぎだろ!」

 

ミキ「ほぼ意味は一緒じゃん・・・」

 

ノリコ「もちろんイージーモードでお願いします。」

 

インストラクター「一番楽なのを選ぶあなたの生き方はそれでいいですか?」

 

そんなこと確認するなよ・・・

 

sideカンナ

 

そうしてゲームは始まった!

 

まずは・・・

 

ノリコ「ふっふっふ・・・・」

 

ステージ移動はランニングで行うことで脂肪を燃焼させるみたい!

 

インストラクター「さぁもっと早く!全力疾走で!」

 

ヒサメ「早速辛そう・・・」

 

ノリコ「はぁ・・・はぁ・・・!」

 

インストラクター「いいですね~!その苦しんでる表情!」

 

ミキ「褒めるのそこ!?」

 

インストラクター「もっと苦しんでるところを見せてください!」

 

フィーア「このインストラクタードSですね・・・」

 

インストラクター「見られていますよ見られていますよ~!いつもキモがっているカゲチヨさんにあなたの汗まみれな姿を見られていますよ~!」

 

ノリコ「くっ・・・恥ずかしい・・・」

 

カゲチヨ「何で俺を名指し!?」

 

ヒサメ「そんなことないよ!カッコいいよ!」

 

インストラクター「こうして辱めを受けることで体温が上昇し脂肪を燃焼するのです!」

 

なるほど・・・合理的だね!

 

フィーア「なに納得してるんですか・・・あ、敵が現れましたね。」

 

インストラクター「筋トレをすることで敵にダメージを与えられます!」

 

カゲチヨ「なるほどRPGシステムなのか・・・」

 

ノリコ「スクワット!」

 

ドガっ!

 

よしダメージが入った!

 

シュン!

 

フィーア「回復しちゃいましたよ!もっときつめの筋トレじゃないと・・・!背筋やってください!」

 

ノリコ「うぐぐ・・・!」

 

ドカっ!

 

ドカ!

 

ドカ!

 

シュン!

 

ヒサメ「ダメ!HPが残ってたら回復するみたい!」

 

カゲチヨ「相手が攻撃してこないとは言え鬼畜すぎねーか!?」

 

ミキ「これ一撃で倒すにはどうしたらいいの!?」

 

インストラクター「この敵を倒すには机二つ持ち上げながらお腹で大型トラックを牽引する必要があります。」

 

シディかミナヅキちゃん、フィーアちゃんしかできないでしょそれ!

 

フィーア「おかしいですね・・・イージーモードでこんな過度なことさせますか?」

 

カゲチヨ「おい!よく見てみると凄い小さな文字で・・・」

 

ヒサメ「イージーワルモード!?いじわるモードってこと!?」

 

やっぱり少し意地悪な心残ってたんだ!

 

ノリコ「うわぁああ!!」

 

ミキ「このままだとノリピーが死んじゃうよ!」

 

クリス「お前たち助けに来たぞ!」

 

お父さん!

 

クリス「これは妖精王の森の会社で作ってる菓子パンだ!」

 

カゲチヨ「なるほどな!そうしたらインストラクターは消滅する!」

 

フィーア「食べてください!」

 

ノリコ「うむうむ・・・」

 

インストラクター「警告、体重が増えています。警告体重が増えています・・・」

 

ノリコ「げぷっ・・・」

 

インストラクター「ダイエット失敗!」

 

ドカン!

 

カゲチヨ以外「ゲームクリアだ!」

 

カゲチヨ「どっちかって言うとゲームオーバーだけどな・・・」

 

sideカゲチヨ

 

ノリコ「私ダイエットは危険だしフィーアの言う通りありのままの自分で勝負するよ。」

 

ヒサメ「うん!それが良いよ!」

 

カンナ「かなり特殊なゲームだったけどね・・・」

 

ミキ「というわけでカゲチヨ!傷ついたノリピーのためにパンを買ってきて!」

 

走るべきはお前たちだろ!?

 



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銀行員カンナとヒサメ!

sideヒサメ

カンナ「ヒサメ融資課長!どういうことかわかってるの!1500億円だよ!」

 

ヒサメ「すみません・・・」

 

カンナ「どう責任を取るつもりなの!」

 

ヒサメ「本当に申し訳…いやなんで私怒られてるの!?」

 

銀行に急に呼ばれたと思ったらカンナちゃんに異様な圧を掛けられたから思わず謝っちゃったけど!

 

カンナ「実はこんな感じのドラマに憧れちゃってね!お父さんに銀行作ってもらったんだ!」

 

それも凄いけど・・・

 

ヒサメ「半沢直樹ね・・・銀行員の半沢直樹が理不尽な会社や上司に立ち向かっていくストーリー・・・確かにカッコいいよね。」

 

カンナ「アーシは半沢直樹みたいに・・・男たちや気に食わない相手を死ぬほど土下座させたいの!」

 

土下座の方なの!?

 

ヒサメ「それで私の怒られてた件はなんなの?」

 

カンナ「実はアーシがIT企業に貸した1500億円がまだ帰って来てないの。」

 

そんな金額貸さないでよ・・・

 

カンナ「このままだと銀行が倒産しちゃうの・・・お願いヒサメちゃん!アーシとIT企業に行って一緒に社長を説得して!」

 

ヒサメ「えー・・・荷が重いな・・・」

 

カンナ「アーシ一人じゃ相手を土下座させられるか不安なのー!!この通り~!!」

 

いやカンナちゃんが土下座するの!?

 

sideカンナ

 

さぁ!説得の時間だよ!

 

カンナ「社長!貸したお金を返してもらいましょうか!」

 

ヒサメ「社長がカゲで副社長がシディなんだ・・・」

 

カゲチヨ「まだまだ返せないんだよ・・・もうちょっと待ってくれよぉ・・・」

 

凄い腹立つ顔・・・

 

カンナ「ぐっ・・・なら取りあえず床に膝をついてみませんか?」

 

シディ「うぬ・・・せっかく話しあいに来てくれたんだ。腰を下ろさないのも無礼だな。」

 

カゲチヨ「シディ!?」

 

ヒサメ「純粋すぎる・・・」

 

よし、このまま・・・

 

カンナ「次はおでこを頭にこすりつけてみませんか?」

 

シディ「わかった。」

 

ヒサメ「シディ・・・純粋すぎ・・・」

 

カゲチヨ「ざけんな!なんでおたくの上司の指示に従っただけなのに土下座なんだよ!」

 

ヒサメ「あ、自供した・・・」

 

カゲチヨ「しまった!」

 

カンナ「かかったね!この会話は録音されているの!」

 

カゲチヨ「どげざぁ・・・」

 

ヒサメ「何そのセリフ・・・」

 

あれはもうすぐ土下座するってことだよ!

 

ヒサメ「そんなセリフなの!?」

 

カゲチヨ「許してくれ・・・1500億はここにはない・・・全部おたくの常務たちの指示なんだ!」

 

ヒサメ「銀行の中に裏切り者がいたんだ!」

 

カゲチヨ「金はアイツ等が持ってるんだ!わるかった!」

 

そんなことどうでもいいの!

 

カンナ「まずは土下座だよ!」

 

カゲチヨ「ど、ど・・・土下座ぁ!!」

 

アーシはカゲチヨを見事土下座させたのだった!

 

ヒサメ「それくらいにしてあげなよ・・・でもこれで犯人が分かったね!ここはあのセリフ・・・やられたらやり返す・・・倍返しだ!」

 

カンナ「え・・・?やり返す?」

 

ヒサメ「ドラマ見てるのになんでこのセリフ知らないの!?」

 

sideヒサメ

 

そうして私たちは常務たちのところに来たんだけど・・・

 

カンナ「ユカ常務!フィーア部長1500億円をどこにやったの!」

 

ヒサメ「知り合いしかいないねこの金融業界・・・」

 

ユカ「1500億?貴方たちは何を言ってるんですか?」

 

カンナ「とぼけないで!土下座だよ!」

 

フィーア「そんな態度でいいんですか?ユカ常務に刃向かうと出向になりますよ!」

 

カンナ「出向?」

 

ヒサメ「よその会社に行くように命令されることだね・・・」

 

ユカ「現に私にたてついたヨ―メイ部長は私の愛人にヤヨイ部長の派閥は活火山火口支店に出向してもらいました・・・!」

 

フィーア「今頃ヨ―メイ部長はお肌つるつるで眠ってるでしょうしヤヨイちゃんたちは焼き狐と焼き亀、焼き狼になってるでしょうね~ちなみにヒサメちゃんの知り合いにスズキ係長とその部下のサトウとゼクスも私にたてついたのでジャングル支店に出向してもらいました!」

 

ユカ「今頃は猛獣に襲われてるころでしょうね。」

 

ヒサメ「怖すぎる!!」

 

くっ・・・!

 

カンナ「もし二人が犯人だったら土下座して詫びてもらうよ!」

 

ユカ「犯人だったらね・・・・」

 

カンナ「ユカ常務が恋愛フラグのコスプレ、フィーア部長が失恋フラグのコスプレで土下座してもらうよ!」

 

ヒサメ「ハードルを上げた・・・」

 

ユカ「そこまで言うのなら私が隠しているという証拠を見せてください!」

 

くっ・・・どこに・・・

 

ヒサメ「もしかして・・・」

 

バチバチ!

 

ヒサメ「やっぱり・・・1500億円はここ!仮想通貨にして隠してたんだよ!」

 

ハッキングして見つけ出したよ!

 

ユカ「どげざぁ・・・」

 

フィーア「常務!もう言い逃れできません!?」

 

ユカ「慌ててはいけません!証拠を隠滅するのです!こ。この仮想通貨を暴落させればぁああ!」

 

ヒサメ「そっち的には暴落はいいの!?」

 

ということで二人はコスプレで土下座となった・・・

 

フィーア・ユカ「土下座ぁ・・・!」

 

なんか恋愛フラグちゃんと失恋フラグちゃんが土下座してるみたいでいやだ・・・

 

カンナ「違う!もっとこう地面にめり込む感じで!土下座ぁ!」

 

ヒサメ「やっぱりカンナちゃんもするんだ・・・」

 

カンナ「ふぅ・・・だって楽しいんだもん!」

 

ユカ「一回やったら癖になるんですよね・・・」

 

フィーア「筋トレにもなりますしね。」

 

ヒサメ「ならないでしょ・・・」

 

きゅーん・・・(仮想通貨の価値が下がってる音)

 

sideカンナ

 

仮想通貨の価値が下がってお父さんから氷河支店に出向させられたぁ~!!

 

ヒサメ「土下座ー!!」

 

 



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クリス猫を気に入る

sideカゲチヨ

フィーア「大変です皆さん!」

 

教室で過ごしていた時フィーアが突然叫んだ。

 

カンナ「何が大変なの?」

 

フィーア「それはわかりません!」

 

はぁ!?

 

フィーア「ゼクスに大変なことがあったことしか聞いてないんですよ。」

 

カゲチヨ「ちゃんと内容聞いて来いよ!」

 

ゼクス「ここからは僕が説明しよう。」

 

ヒサメ「最初からそうしてよ。」

 

ゼクス「僕たちが飼ってるダンゴムシがいただろ?」

 

あぁ、猫から人間に変身できるダンゴムシね。

 

ヒサメ「渋い顔した女性になれる猫だよね。」

 

ゼクス「そのダンゴムシが誘拐というか連れ去られたんだ!」

 

マジかよ!

 

ゼクス「さっきクリスが来て妖精王の森に敵対しないか監察するって言って連れて行ったんだ。」

 

ヒサメ「お父さん敵には容赦ないから大変な目に逢ってるかも!」

 

助けに行くぞ!

 

sideヒサメ

 

クリス「よしよし!猫ちゃん可愛いですね~!」

 

何にも可哀そうな目にあってなかった!

 

カンナ「手厚く保護されてた上にフィーアちゃんみたいな口調になってる。」

 

フィーア「私あんな感じですか!?」

 

ゼクス「あの、猫返してくれないか・・・」

 

クリス「ちょっと!今猫ちゃんがご飯食べてるでしょうが!」

 

メチャクチャ切れてる・・・

 

クリス「この猫ちゃんは今敵対しないか監察の最中だしそれにもうこの猫ちゃんは皆のもの何故なら猫ちゃんの写真がSNSで100万良いねされらから!そう100万良いねされた猫なんだ!」

 

凄い・・・

 

カンナ「だからってお父さんが独占して良い理由にはならないでしょ・・・」

 

ゼクス「だがなんだか100万回生きた猫みたいだな。」

 

カンナ「何それ?」

 

ゼクス「童話でな、100万回生まれ変わった猫が主人公なんだが誰に飼われてもなつかないんだ。」

 

カゲチヨ「なんか嫌な奴だな・・・」

 

ゼクス「そんなクールな猫に最後好きな猫ができるんだ。」

 

カンナ「まさかのラブロマンスだった!」

 

面白そうだね・・・

 

クリス「よし!だったらこの猫ちゃんを様々な飼い主の元を転々とさせよう!つまり今は俺の番ね!」

 

勝手だね・・・

 

クリス「俺はこの日のために一眼レフを手入れしたんだよ!子供のころの三人の写真もあるカメラ!」

 

ヒサメ「恥ずかしいし知らないよ!」

 

クリス「今や俺のSNSは猫かカレコレ屋のことを囁くBOTと化してるんだよ!?」

 

カゲチヨ「ありがてーけど重すぎるだろ!?」

 

クリス「皆が俺の猫ちゃんを奪うというのなら・・・引くほど泣くー!!」

 

フィーア「そんなにですか!?」

 

クリス「良いじゃん!皆森で色々飼ってるんだし!」

 

まぁしょうがないか・・・

 

sideカンナ

というわけでお父さんにしばらく預けることになったんだけど・・・

 

フィーア「大変です!!」

 

カゲチヨ「またかよ!」

 

フィーア「ユカから大変なことしか聞いてないです!」

 

学習しなよ!

 

ユカ「では説明させてもらいますね・・・実はお父様がネコに夢中になって全く仕事をしなくなったんです・・・」

 

お父さんハマるとそうなるタイプなんだ・・・

 

ユカ「猫は膝に乗ると何時間も動かないし同じような猫グッズをいくつも買うし、猫のことを猫ちゅわんと呼ぶんです!」

 

ゼクス「痛い猫好きになってる・・・」

 

ユカ「この前なんて・・・」

 

ーこの前ー

 

ユカ「お父さん!ダンゴムシが書類作ってるときに限ってキーボードの上に乗っかってきます!」

 

クリス「まぁどいたらやればいいし専用ベットにしちゃう?」

 

九条「いや、クリスの玉座も爪でボロボロにされてるぞ・・・」

 

クリス「なんだと!まさかそこまでやんちゃだったとは・・・ここぞというときはびしっというぞ!」

 

久我「流石です!ボス!」

 

クリス「偉いですね~!!ちゃんと爪とぎできるなんて!!」

 

ユカ「お父様・・・」

 

クリス「しょうがないじゃん!一目見たときから可愛いと思ったんだから!」

 

青山「ですがこのままでは作業部屋がネコ部屋になっちまいますよ!」

 

クリス「ネコ部屋か・・・そうだな作るか。」

 

小峠「旦那・・・」

 

ー回想終了ー

 

ユカ「状況はこんな感じです・・・」

 

カゲチヨ「重症だな・・・」

 

ユカ「このままじゃ活動がネコ部屋製作で制限されてしまいます!」

 

自警団も他の班も大変だね・・・

 

クリス「大変だー!!」

 

またか・・・

 

クリス「猫ちゃんが消えたんだよ!」

 

ヒサメ「えぇえ!?」

 

フィーア「あの子は賢いですからお父さんが仕事をしなくなったのを見て出ていっちゃったんですよ。」

 

クリス「猫ちゃん・・・見ているのなら聞いてくれ・・・確かにお前がいないと仕事ははかどらない、でもいなくなったら完全に何もできないんだ・・・だからせめて学校にはいてくれないか・・・」

 

ダンゴムシ「しょうがない・・・」

 

その声は!

 

全員「ダンゴムシ!」

 

クリス「良かったー!!!」

 

フィーア「うんうん・・・」

 

二人とも抱き着いてる・・・

 

カゲチヨ「涙流し過ぎだろ・・・」

 

ヒサメ「これに懲りたらできないしすぎないでね・・・」

 

クリス「そうだね。今回のことで反省したよ・・・猫ちゃんのための混血児と妖精王の森による植民地奪取計画はなしにしよう・・・」

 

危なかった・・・

 



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風紀委員の名のもとに!

sideカゲチヨ

今日は学校でゼクスに呼び出されて話をしていた・・・

 

ゼクス「カゲチヨ知ってるか?最近風紀委員が出来て校則違反やいじめ、暴力行為を厳しく取り締まってるらしいんだ。」

 

カゲチヨ「良いことじゃねーのか?」

 

ゼクス「それがちょっとのことでも罰掃除をさせられるから生徒に恐れられてるみたいなんだ。」

 

カゲチヨ「まぁバレなきゃ大丈夫だろ?」

 

ゼクス「そうだな、僕もゲームを持ってきている。」

 

カゲチヨ「お、じゃあ対戦でも・・・」

 

俺がゲーム機を出した瞬間だった!

 

ゼクス「ひっかかったなー!!」

 

はい!?

 

フィーア「このお方をどなたと心得る!」

 

カゲチヨ「ゼクスじゃねーのか?」

 

ヒサメ「違います!ゼクス君は風紀委員長なの!この風紀委員のバッチが目に入らぬか!」

 

風紀委員なのかよ!?つーか・・・

 

カゲチヨ「捕まえ方がずる過ぎだろ!」

 

フィーア「悪人は簡単に証拠を出さない・・・ならばおびき出せばいいだけのこと!」

 

ヒサメ「ということでカゲはペナルティで罰掃除ね?」

 

カゲチヨ「そんなのありかよ!」

 

ゼクス「む!抵抗する気か!ヒサさん!フィーさん!懲らしめてやりなさい!」

 

フィーア「了解です!ご隠居!」

 

ヒサさん!?フィーさん!?ご隠居!?

 

sideカンナ

 

というわけでカゲチヨとアーシは罰として廊下を掃除している・・・

 

カゲチヨ「なんか納得いかねぇ・・・」

 

カゲチヨはフィーアちゃんに殴られてズタボロだ・・・

 

カンナ「ホントそうだよね・・・」

 

カゲチヨ「カンナは何やったんだよ?」

 

カンナ「アーシなんて宿題代行のサービスで一財産築いただけなのに・・・」

 

カゲチヨ「どんな規模でやったんだよ・・・でも三人ともどうして風紀委員やってるんだ?もともと真面目君と真面目ちゃんではあったけど・・・」

 

カンナ「なんか三人ともオーナーに借りた時代劇の水戸黄門を見てからああなったって言ってたよ。」

 

カゲチヨ「なるほどな・・・それであんな喋り方と呼び方なのか・・・」

 

カンナ「どういう話だっけ・・・」

 

カゲチヨ「水戸黄門は江戸時代の副将軍と呼ばれた徳川光圀公が正体を隠して日本中を旅するを描いた創作物語だ。悪い奴を懲らしめるときこのもんどころが目に入らぬかーって言いながら正体を明かすんだけどそれが爽快なんだよな。」

 

アイツ等は全然爽快じゃないでしょ!

 

カゲチヨ「でも悪い奴を取り締まってるならいいんじゃねーか?」

 

カンナ「そんなの教師に任せておけばいいじゃん!」

 

カゲチヨ「いや・・・その教師もペナルティ受けてるから・・・」

 

本当だ!?

 

カゲチヨ「っていうか粛清のしすぎで学校でもう掃除で来る場所がないからって学外に行かせることが多いらしい・・・」

 

飛んでない恐怖政治じゃん!

 

sideカゲチヨ

 

ゼクス「じー・・・」

 

メチャクチャコッチ見てきてる・・・

 

ヒサメ「カゲは前科があるからね・・・」

 

嫌な言い方すんなよ・・・

 

カゲチヨ「もう何もしねぇよ!」

 

フィーア「この風紀委員のバッチが目に入らぬか!!」

 

は!?なんでだよ!

 

フィーア「廊下で騒いだ!騒音罪です!」

 

ゼクス「廊下では静かに!!」

 

ヒサメ「見て!この騒音計を・・・針が振り切れてる!」

 

ゼクスとフィーアのせいじゃ・・・

 

フィーア「風紀委員に生意気な口を聞いちゃダメですよアホ!」

 

ヒサメ「言葉の乱れは心の乱れだよ!陰キャ!」

 

お前らの方が乱れてるだろ!!

 

結局中庭の掃除に回された・・・

 

ユカ「ちょっとのことでもすぐに捕まえて掃除行きですね・・・」

 

カゲチヨ「俺はもう何もしないことにしたぜ・・・」

 

ユカ「でもちょっとくらいやりますよね。私だって今グラビア雑誌持ってきてますし。」

 

ダメなのに・・・

 

ユカ「良いじゃないですか!興味あるんじゃないですかー?ほらこの女性なんか・・・」

 

どれどれ・・・ん?前にもあったような・・・

 

ユカ「ひっかかったなー!!」

 

やっぱりかよ!!

 

ユカ「私は実は風紀委員のスパイ!ご隠居様の手下なの!」

 

カゲチヨ「水戸黄門のうっかり八兵衛みたいな感じか・・・」

 

ユカ「その通り・・・でもカゲチヨがそれ相応の見返り(ヒサメお姉さまのグラビア)をくれるならこのことはうっかり忘れてしまうかもしれませんねぇ?」

 

うっかり八兵衛はそんなうっかりしねぇよ!!

 

sideヒサメ

 

ゼクス「一か月間風紀委員をやった結果・・・」

 

ヒサメ「メチャクチャ生活しにくくなった・・・」

 

カゲチヨ「自分の首絞めてるじゃねーか!!」

 

カンナ「厳しくしすぎてもダメなんだよ・・・今ブラック校則って言って意味のない厳しすぎる校則はドンドン見直されてるんだから・・・」

 

ゼクス「そうだったのか・・・!」

 

これからはもうちょっと取り締まりを緩くしないとね・・・

 

フィーア「じゃあ緩くなった記念に職員室をカラオケボックスにしてタコパしますか!」

 

カゲチヨ「緩くしすぎだろ!!」

 

ヒサメ「んー・・・じゃあ皆でゲームでもして盛り上がる?」

 

カンナ「それくらいなら・・・」

 

ゼクス「引っかかったなー!!」

 

ヒサメ「この風紀委員のバッチが目に入らぬかー!!」

 

カゲチヨ「やっぱりかよ!!」

 

カンナ「懲りてよ!!」

 



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一番強い女子は?

sideカゲチヨ

今回の依頼は格闘技に関する依頼だった・・・

 

カゲチヨ「つまり娘さんは女だけの地下格闘技に無理やり出場させられて大けがを負ったと・・・」

 

依頼人「はい・・・娘はボクシングの経験がありましたが出場している選手たちは有名なワルばかりでボコボコにやられてしまって・・・」

 

ヒサメ「警察に相談は?」

 

依頼人「しようとしましたが運営のボスは裏業界では有名な男で訴えられたら娘に危害を加えると脅されて・・・」

 

シディ「それで俺たちに依頼をしてきたというわけか。」

 

依頼人「お願いします!アイツ等の悪事を暴いてください!」

 

フィーア「わかりました!任せてください!そいつらをボコボコにして吐かせればいいんですよ!」

 

カゲチヨ「いきなりの暴力頼みかよ!?」

 

依頼人「いえ・・・あながち間違いじゃないんです。」

 

どういうことだ?

 

依頼人「ヒサメさん!カンナさん!フィーアさん!大会に出場して優勝して欲しいんです!」

 

カンナ「どういうこと?」

 

依頼人「ボスは美女好きで出場する選手も美女ばかり・・・さらに優勝した選手と一緒に旅行に行くんです。」

 

フィーア「そこでボスをボコボコにすればいいんですね。」

 

結局ボコボコには変わらないんだな・・・

 

依頼人「ただ大会は能力の使用が禁止なので非常に厳しいと思います・・・」

 

フィーア「カンナちゃん目つきとか凶器攻撃ばっかしないでくださいよ。永久追放されますから。」

 

カンナ「なるべく頑張る―・・・」

 

てなるべくじゃねーだろ!?

 

だとするとヒサとフィーアだが・・・

 

シディ「決勝の前に三人のうち誰かがあたってノックダウンした場合はどうするんだ?実力は同じくらいに強いからな・・・」

 

カンナ「こないだなんてシディのお父さんの作ったお菓子の最後の一個をめぐって大喧嘩になって髪を掴みながら殴り合いになったもんね・・・」(ドンフライVS高山みたいな感じ)

 

カゲチヨ「しかも二人とも気絶したしな・・・」

 

フィーア「だってゴブアツさんの料理はおいしいんですよ・・・」

 

ヒサメ「頭に血が上っちゃって・・・」

 

依頼人「恐ろしいですね・・・」

 

そうだ!

 

カゲチヨ「ヨ―メイも出場する!」

 

ヨ―メイ「はい?」

 

ヒサメ「ヨ―メイちゃんも!?」

 

仲間は多い方がいいしな!ヨ―メイが決勝に進めば二人が壮絶に殴り合うことも無くて俺たちの精神衛生も保たれるし!

 

ヨ―メイ「どういうことですか?」

 

カンナ「あー実はね・・・」

 

カンナがヨ―メイに話をする。

 

ヨ―メイ「はぁああ!?何で私がそんな危険な大会に参加しないといけないんですか!?そもそもユカさんやミナヅキさん、ヤヨイさんに応援をかければいいじゃないですか!」

 

フィーア「いやユカは女性選手だと八百長で負けるかもしれないしミナヅキちゃんはカンナちゃんと同じで噛みつきとか繰り出すしヤヨイちゃんは運動が嫌で呪術で相手呪ってバレるかもしれないし・・・」

 

ヨ―メイ「女性陣にまともなのが少なすぎる!?」

 

カゲチヨ「それにな・・・ヒサとフィーアの殴り合いの可能性を下げたいんだ・・・」

 

シディ「頼むヨ―メイ・・・このままじゃリングが血まみれになる・・・」

 

ヒサメ・フィーア「頑張るぞー!」

 

カンナ「本当にダメなのかなー?」

 

いややっぱり怖いですよ!

 

sideユカ

 

というわけでやってきました地下格闘技会場!!

 

ユアン「さぁ!ヨ―メイちゃん!マッサージも終えてついにリングに立つ時ですね!」

 

ヨ―メイ「結局セコンドって男体になったあなたですか!?勝てる気しません・・・」

 

ユアン「大丈夫!私と一緒に考えた作戦ならいけます!」

 

そうして始まった一回戦は・・・

 

選手「イモ女!一発で終わらせてやるよ!」

 

ヨ―メイ「イモ女、イモ女ってうるさいですねー・・・わかるんですか?その辛さが・・・陽キャに隠れていつも存在感を消すために必死につらさが・・・!!」

 

選手「なんだ!?この迫力・・・」(しかも肩を掴まれて動けねぇ・・・なんて握力だ!)

 

ふふふ!そうですよ!ヨ―メイちゃんは罵倒してるときは異様に力を出せるタイプなんです!

 

ヨ―メイ「貴方だって元々あったはずですよ・・・アニメのキャラに憧れて必殺技の練習したり・・・ポエムの日記を書いたり・・・」

 

選手「やめろ・・・うわぁあああ!」

 

やったー!

 

ユアン「流石ですヨ―メイちゃん!罵倒戦法!輝いてましたよ!」

 

ヨ―メイ「ちょ・・・抱き着かないでください!」(男体になってると筋肉質で・・・照れてしまいます!)

 

シディ「良いぞ!ヨ―メイ」

 

ヨ―メイ(まぁ、悪くないか・・・)

 

そうして二回戦の選手は・・・

 

人気選手「うふふ・・・たっぷり可愛がってあげるわ・・・」

 

ふむふむ・・・あの選手は・・・

 

ユアン「ごにょごにょ・・・」

 

ヨ―メイ「なるほどなるほど・・・まぁ分かってはいましたけどあなたのその女性好き戦わないなら役に立つ時もあるんですね・・・」

 

さぁ、戦いの開始だよ!

 

人気選手「いくわよ!」

 

ざっ!

 

さて後ろを取ると・・・

 

ヨ―メイ「貴方・・・盛ってますね。パットを2枚・・・3枚ですね。」

 

人気選手「どうしてそれを・・・」

 

ヨ―メイ「こちとらスタイルの良い女性たちばっか見てるんですよ・・・(ヒサメやカンナ、フィーアたち)すぐにわかりますよ。ホックに手をかけたので動いたら・・・」

 

人気選手「ひぃいぃい!やめてぇえええ!!」

 

ギブアップにより勝ち残りました!

 

カゲチヨ「スゲーぜ!ヨ―メイ!」

 

次の試合は・・・

 

司会「カンナ選手VSヨ―メイ選手!」

 

司会「ヒサメ選手VSフィーア選手!」

 

シディ・カゲチヨ(結局殴り合いになった・・・)

 

あ、ヤバいかもです・・・

 

sideヨ―メイ

 

あぁ・・・さようなら私の目・・・

 

司会「さぁ!カンナ選手は相手に目つきをしたり凶器攻撃を繰り出したりとプロの悪役顔負けの卑怯攻撃で歓声を集めています!ヨ―メイ選手はどう対抗するのか!」

 

カンナ「やっぱ八百長したらボスに勘づかれるかもだからねー!容赦なくいくよー!」

 

しゅ!

 

ヨ―メイ「ぎゃぁあ!いきなり目!!」

 

カゲチヨ「躊躇なく行ったな・・・」

 

シディ「カンナ辞めるんだ!?」

 

まずいですよー!これ!!

 

カンナ「躱してばっかじゃ勝てないよー!!」

 

執拗にしてくる!これならユカさんの話してたあの技が使える!

 

ヨ―メイ「額でガードです!」

 

カンナ「痛っ!指が・・・」

 

ヨーメイ「もらったぁ!抑え込みです!」

 

カンナ「やばっ!いててギブアップ!」(抜けられるけどここはギブにしとくか・・・)

 

や、やりました!

 

そうしてヒサメさんとフィーアさんとなったのですが・・・

 

フィーア「ヒサメさん!ここは私に勝たせてくださいよ!ヨ―メイちゃん合法的に殴れるチャンスなんですから!」

 

ヒサメ「そんなことさせるわけないでしょ!嫉妬は醜すぎるよ!!」

 

と、とんでもない殴り合いです・・・しかもヒサメさんは私を守るために頑張ってますから止めにくいです・・・

 

フィーア「や、やりますね・・・」

 

ヒサメ「負けないんだから・・・」

 

バタっ・・・

 

試合「りょ、両者ノックアウトで両者敗退です!!」

 

結局カゲチヨさんの予想通りになりました・・・

 

ユアン「これで優勝は私たちから出ましたし一件落着ですね。」

 

ど、どうなんでしょうか・・・私は支配人のいるところに向かいました・・・

 

支配人「どういうことだ!あの三人の誰かが優勝できるんじゃなかったのか!?嘘の依頼させた意味ねぇじゃねぇか!」

 

依頼人「そ、その予定だったんですがカンナがリタイアしたうえにヒサメとフィーアも何故か血気盛んになって殴り合って・・・」

 

まさか依頼人と支配人がグルだったとは・・・

 

支配人「仕方ねぇ、とりあえずこの女は・・・」

 

ユカ「録音も取れたんで取りあえずキーック!!」

 

支配人「ぐばぁ!?」

 

ユカさん!!

 

依頼人「な、なんだてめぇは!?」

 

ユカ「ただのその子のファンですよ、下衆な会話が聞こえたんで乗り込ませてもらいましょうか?」

 

カゲチヨ「まさかヒサたちが目当てで娘が怪我したのは嘘だったなんてな。」

 

支配人「くそっ!?見張りは・・・」

 

カンナ「そんなのアーシとシディで蹴散らしたに決まってるじゃん。」

 

シディ「少し気を失ってもらったぞ。」

 

み、皆さん!

 

支配人「ひっ・・・逃げ・・・」

 

フィーア「させませんよ。」

 

ヒサメ「逃げられると思ってるの!」

 

支配人「ひっ!ノックアウトしたんじゃ・・・」

 

ユカ「そんなの命の雫で回復したに決まってます。」

 

ズゴっ!バキッ!

 

支配人「きゅー・・・」(たんこぶと氷まみれ)

 

依頼人「こ、こうなったらこの小娘を・・・」

 

ユカ「ちょっと、何してるんですか。」

 

ぎゅうぅう・・・!!

 

依頼人「ぐえあぁ・・・首が・・・」

 

ユカ「今回は裏切りの他に貴方たちはやってはいけないことをしました・・・ヨ―メイちゃんを眼中にないかの様に扱ったことです!!」

 

ズゴンっ!

 

じ、地面にめり込ませました・・・

 

ユカ「ヨ―メイちゃんは美人ですよね?狙いたくなりますよね?」

 

依頼人「はい・・・美人です・・・だから・・・助けて・・・」

 

ユカ「なにヨ―メイちゃんを卑猥な目で見てるんですか。もう一回めり込ませます。」

 

ズゴっ!

 

カゲチヨ「理不尽!?」

 

ヒサメ「一番怖いのはユカちゃんかも・・・」

 

ズゴっ!バコっ!グシャ!

 

カンナ「いや支配人と依頼人何回床にめり込ませる気!?顔面もうグシャグシャだから!」

 

このあとユカさんの制裁は続いたそうです・・・

 

 



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検定問題を盗め!

https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=20090168
黒い幻想さんの話の続きみたいな感じです。


sideカゲチヨ

カンナ「この時の公式は・・・」

 

フィーア「いい国作ろう鎌倉幕府・・・一発泣いて廃藩置県・・・」

 

お前ら・・・教室で何やってんだよ?

 

ヒサメ「何やってるって勉強してるんだよ!」

 

カゲチヨ「そりゃそうなんだろうけど・・・なんで急に・・・」

 

カンナ「この前ゼノン世界でフィサナになったんだけどその罰ってことで勉強のテストをさせられることになったんだよ!」

 

ヒサメ「しかも90点以下だったら一生お父さんにお酒を奢らないといけないんだよ!?」

 

カンナ「お金腐るほどあるんだから自分で買ってよ!!」

 

フィーア「ということで勉強してるわけなんですけど・・・範囲が広い上に車の筆記テストのように合格ラインが高すぎて苦戦中なんですよ!」

 

ユカ「まぁ暗記の要素がない教科は絶望的でしょうね・・・」

 

ユカもそう思うよな・・・

 

カンナ「こうなったらもう勉強は諦めて職員室のお父さんの机から答案を盗み出そう・・」

 

フィーア「そうか!その手がありましたね!」

 

ヒサメ「やるしかないね!!」

 

いつも真面目ちゃんの二人までおかしくなってる!

 

ユカ「そんな泥棒みたいなこといいんですか?」

 

フィーア「良いんですよ!これは皆のためにやるんです!もうすぐ期末テストでもありますからその答案もついでに盗んじゃいましょう!石川五右衛門のように!」

 

ユカ「石川五右衛門?」

 

カゲチヨ「江戸時代に実際にいた大泥棒で忍者の末裔とも言われていて悪い人たちから盗まなかったことから鼠小僧と同じように庶民のヒーローだったんだ。」

 

フィーア「その通り!私たちは世のためクラスメートのために盗みを働く・・・その名も石川フィー衛門!」

 

カンナ「ドラえもんみたい。」

 

ユカ「まぁでもいきなり何かを奢れって言うのもお父様もやり過ぎな気がしますし今回は止めませんよ。うん。」

 

ヒサメ「そういえばユカちゃんもヨ―メイちゃんに絡みすぎてテストだったけど点数大丈夫なの?」

 

ユカ「・・・難しくて91点です。」

 

お前もギリギリじゃねーか!!

 

フィーア「一緒にGO!です!」

 

sideユカ

こうして私とお姉さまたちは職員室に忍びこみました・・・

 

フィーア「取りあえず楽勝で忍び込めました。」

 

ユカ「職員室はピッキングで入れたしレーザーさえ切り抜ければ校門も余裕で突破できたしね。」

 

ヒサメ「ウチの学校は電子ロック採用した方が良いかもね・・・」

 

それもヒサメお姉さまのハッキングで開錠できますけど。

 

カンナ「それにしても夜の職員室ってテンションあがるよね~!!」

 

ちょっと!上がり過ぎでしょ!

 

ヒサメ「職員室ぐちゃぐちゃ!!」

 

フィーア「しかも答案と一緒にお父さん以外の教師の私物盗もうとしてるじゃないですか!」

 

カンナ「いや、関係ないものも盗むことで本当の目的であるテスト問題のことを悟らせないようにしてるんだよ。」

 

なるほど・・・

 

カンナ「また現場を荒らすことで何が盗まれたかわからなくなるんだよ。」

 

ヒサメ「詳しいね・・・」

 

カンナ「泥棒の常識だよ?今までどうしてたの?」

 

フィーア「慣れてる感じで言うのが恐ろしいですね・・・」

 

さてテストも盗めたしそろそろ帰りましょう・・・

 

綾華「あれ?風紀委員で見回りしてたらなんか物音が職員室からしますね・・・」

 

げっ!綾華です!!

 

カンナ「ヤバい!このままじゃ綾華に見つかってしまう!!」

 

ヒサメ「捕まったら・・・退学の上に氷像にされるよ!!」

 

フィーア「確かにね・・・石川五右衛門なんて最後は窯茹でにされてしまいますからね・・・」

 

ユカ「妖精のかまゆで・・・!」

 

どうしましょう!!

 

カンナ「仕方ない・・・目立つかもしれないと思って奥の手にしてたんだけどおおだこで逃げるよ!!」

 

大凧?

 

ヒサメ「そうか!石川五右衛門もお城の天守閣から大凧で逃げ出すの!」

 

カンナ「ということで・・・大蛸だよ!」

 

たこってそっちのデカい蛸!?

 

ヒサメ「五右衛門は空飛ぶ方の凧で逃げるんだよ!!」

 

カンナ「いや、これはヒサメちゃん用の夜食に用意した蛸だよ。」

 

ヒサメ「こんなに食べないよ!!」

 

フィーア・ユカ(食べれそう・・・)

 

綾華「今なんかヌメヌメした音が聞こえましたよ!やっぱり誰かいるんでしょ!!」

 

フィーア「くっ・・・!もう打つ手が・・・ありましたね。私が普通に皆を担いでダッシュすればいいんです!」

 

やっぱり早い!!

 

sideヒサメ

そうしてなんとか逃げ出した翌日のことでした・・・

 

クリス「俺はとてつもなく怒っている!!」

 

綾華「私も風紀委員として許せません!」

 

二人ともメチャクチャ怒ってる・・・

 

クリス「何故なら昨日の夜職員室で大暴れした奴がいるからです!」

 

ユカ「ひっ!」

 

ヒサメ「どうしよう・・・」

 

綾華「でも心配いりません・・・犯人はすでに捕獲しています。」

 

え?捕まえたの?

 

ユカ「そ、そういえばカンナお姉さまとフィーアお姉さまがいません・・・」

 

クリス「犯人は・・・俺と綾華がかまゆでにして食べました!!」

 

ひいい・・・

 

クリス「そう、犯人は・・・」

 

クリス・綾華「大蛸です!!」

 

ナイス蛸!!

 

 




フィーアとカンナは盗んだ問題でテスト勉強して寝坊しました・・・


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寺で肝試し

sideカゲチヨ

 

カンナ「う~ら~め~し~やー!!」

 

ヒサメ「ひぃいぃい!!」

 

いきなり寺に呼び出したと思ったら早速ヒサを驚かせてるな・・・

 

カゲチヨ「今日は何するんだよ?」

 

カンナ「夏の夜にお寺でやることなんて肝試しに決まってるでしょ?」

 

フィーア「シディさんはヒサメちゃんを驚かせるのは嫌だって言ったからゼクス君とユカが来てくれてます!」

 

ゼクス「帰りたい・・・」

 

ユカ「眠いです・・・」

 

こいつらも不憫だな!

 

カゲチヨ「だいたいこの寺そんな有名な怪談もねぇだろ?」

 

ユカ「ここに出るのは意味のないことが大好きなお坊さんだけですよ。」

 

カンナ「いやマイナーな怪談だけど出るらしいんだよ・・・40万年前に足をくじいて死んだ原始人のお化けが!」

 

カゲチヨ「40万年経ったのにまだ出るのかよ!?」

 

フィーア「足くじいただけで死ぬってどんだけ弱いんですか!」

 

ヒサメ「ひぃいいい・・・・あぁあ・・・」

 

ゼクス「けどヒサメはメチャクチャ怖がってるな・・・」

 

今のでかよ・・・ということで二人一組。俺はヒサと一緒に行くことになったんだが・・・

 

ヒサメ「いやー!楽しい肝試しだったね!よし!帰ろう!」

 

カゲチヨ「今から始めんだよ!」

 

ヒサメ「肝試しなんてして本物のお化け出たらどうするの!?」

 

カゲチヨ「大丈夫だよ・・・まずこのお墓を抜けて・・・」

 

ヒサメ「お墓ー!!」

 

カゲチヨ「古井戸まで行って・・・」

 

ヒサメ「いやあああ!!」

 

カゲチヨ「お寺に戻ってきたら・・・」

 

ヒサメ「あぁあああ!!」

 

カゲチヨ「・・・ゴールだってよ。」

 

ヒサメ「うぅううう・・・」

 

怖がり過ぎだろ!ゴールは別に怖くねぇだろ!

 

ヒサメ「いやだよぉお・・・怖いよ・・・」

 

全く・・・皆先に行っちまったんだから早く行こうぜ・・・・

 

カンナ「うらめしやー!!」」

 

ヒサメ「なんか出たぁああ!!」

 

カゲチヨ「いやこれは皆が怖がらせようとしてるんだよ。カンナだろ?」

 

カンナ「違っ・・・アーシは狼男だ!」

 

いやそれシディで見慣れてるだろ・・・

 

ヒサメ「何だ、お化けじゃないんだ。」

 

そうなるよな・・・

 

フィーア「魔女ですよー!」

 

ヒサメ「お化けじゃないね。」

 

ゼクス「河童だぞ!」

 

ヒサメ「珍しいね!」

 

ユカ「強盗ですよ!」

 

ヒサメ「物騒だね・・・」

 

カンナ「火事だー!!」

 

ヒサメ「早く消火しに行かなきゃ!」

 

幽霊やお化け以外なんも怖くないんだな!

 

そうしてお墓を通り抜けた俺たちは次は古井戸前に来た・・・

 

ヒサメ「どうやらお化けは全くいないみたいだね!」

 

カゲチヨ「すっかり平気そうだな・・・」

 

男の声「一枚・・・二枚・・・三枚・・・」

 

ヒサメ「なんか数える声がするけどなんだろ?井戸からするけど・・・」

 

カゲチヨ「またカンナたちだな・・・」

 

男の声「あ・・・一枚足りない~!」

 

ヒサメ「なにかが一枚足りないみたい・・・」

 

カゲチヨ「これはあれだな・・・前に行った四谷怪談と同じく日本三大怪談に数えられる怪談でお菊さんっていう人が主人の皿を割ってしまってその咎を受けて井戸に投げ落とされて死んでしまったんだ・・・それからお皿を数える声が聞こえるようになったんだ。」

 

ヒサメ「そうなんだ・・・なんか可哀そうだね。とりあえず何がないのか聞いてみようよ。」

 

まぁ、そうだな・・・

 

ヒサメ「お皿が無くて困ってるんですか?」

 

男の声「違います!パンを食べるとお皿がもらえるキャンペーンのシールが一枚ないんです!」

 

あれかよ!

 

ヒサメ「あ、井戸の近くに落ちてた。ありましたよー!落としますね!」

 

男の声「助かりますー!」

 

なんだよこの肝試し!

 

sideユカ

 

はぁ・・・疲れました・・・

 

ヒサメ「井戸に戻ってきたよ!」

 

カゲチヨ「これでゴールだな。」

 

カンナ「ヒサメちゃん全然こわがらなくてつまらなかった・・・」

 

ゼクス「あんなごまかし方したからだろ・・・」

 

本当ですよ・・・

 

カゲチヨ「あれじゃあな・・・それに古井戸の奴とかグダグダだったしよ・・・」

 

え?

 

フィーア「古井戸・・・?」

 

ユカ「お菊さん?古井戸では何もしてないですよ?」

 

カンナ「そもそも井戸は狭くて降りて登れなくなったらヤバいし・・・」

 

カゲチヨ「は?ってことは・・・」

 

男の声「五枚・・・六枚・・・やったー!応募できてお皿がもらえる!」

 

全員いる・・・けど・・・

 

フィーア「まさか!」

 

ゼクス「幽霊か!?」

 

ヒサメ「でもいい人そうだったし一緒にシール集めようかな・・・」

 

怖がってくださいよ・・・



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老いを吸い取る円盤

sideフィーア

フィーア「はぁ・・・はぁ・・・ダメです。全然壊れません!」

 

私たちはとあるものを壊すために悪戦苦闘していました・・・

 

ヨ―メイ「えーっと・・・これはどういうことなんですか?」

 

ヒサメ「依頼でねそこの円盤を破壊して欲しいって依頼なの。」

 

ヨ―メイ「傷一つついてないようですが・・・」

 

シディ「皆で壊そうとしたんだが上手くいかなくてな・・・」

 

ヨ―メイ「皆さんでも破壊できないのではもう無理なのでは・・・」

 

フィーア「まだですよ!心が折れてなければ何度でも壊せばいいだけです!今度は私がこの金属バットのフルスイングで壊してやりますよ!!」

 

ヨ―メイ「何ムキになってるんですか!?」

 

試合はまだまだ始まったばっかりなんですよ!

 

ヨ―メイ「それどんなものなんですか?」

 

シディ「生物から老いを吸い取ってしまう装置だそうだ。さっきカゲチヨが壊そうとしたときに誤作動を起こして幼児化してな・・・」

 

カンナ「ぶくぶくぶく・・・・」

 

ヨ―メイ「それでカンナさんが幼児化したカゲチヨを見て泡吹いて気絶したってわけですね・・・」

 

こんなに可愛いのに情けない限りですよ!

 

ヨ―メイ「依頼人はどうして破壊したいんですか?考えようによっては便利じゃないですか。」

 

あっ!何触ってるんですか!

 

ヒサメ「仕組みが分かってない部分が多くてたまに町一つ破壊させるほどの誤作動を起こすらしいんだ。」

 

ヨ―メイ「とんでもない危険物じゃないですか!?」

 

フィーア「待ってください・・・この円盤も危険物なら持っているヨ―メイもいつもアイテムを誤作動させる危険人物・・・この状況が一番危険じゃないですか!一気に二つとも破壊します!」

 

ヨ―メイ「ついでに私にも金属バットフルスイングしようとしてますよね!?」

 

次の瞬間だった!

 

ぴかっ!

 

円盤が光ったんです!

 

シディ「無事かヨ―メイ!幼児化はしていないようだが・・・」

 

ヨ―メイ「あー・・・ひえええ!」

 

だぁああ!ヨ―メイが精神だけ幼児化しました!

 

カンナ「あばあば・・・」

 

ヒサメ「近くにいたカンナちゃんまで・・・」

 

フィーア「急いで円盤で元に・・・」

 

カラス「かぁかぁ・・・!」

 

あぁああ!!

 

ヒサメ「円盤が!!あれがないと戻せないよ!」

 

フィーア「でもこの子供と精神だけ子供二人はどうするんですか?」

 

ヒサメ「・・・仕方ない。カゲ、私たちが帰ってくるまでお留守番してくれないかな?」

 

カゲチヨ「えー!めんどくさい!」

 

フィーア「すぐに戻ってきますからね・・・!」

 

ぎゅうう・・・バキバキ・・・

 

カゲチヨ「うぎゃぁあ!分かったから早く行ってぇえ~!」

 

ヒサメ・シディ(愛が重すぎる・・・)

 

sideカゲチヨ

 

よし!頑張るぞー!

 

カゲチヨ「二人ともボール遊びしようぜ!」

 

ヨ―メイ「あ!」

 

ぶへっ!デカいから力強い・・・

 

カゲチヨ「カンナもそれー・・・」

 

カンナ「あばっ!」

 

ヨ―メイ「ぶぎゃ!」

 

あ、ヨ―メイの顔面に・・・

 

カンナ「あばぁ~!」

 

ヨ―メイ「ぎょお!」

 

精神が幼くなってもドSだ・・・

結局その日はヒサたちは帰ってこなかった・・・

そのうち食料が尽きてきたので買いにいったのだが・・・

 

カゲチヨ「子供が大人を慰めててなんか大人がカンナやヨ―メイみたいになってる・・・?」

 

コンビニにも大人がいなかったのでお金を置いてなんとか買えたけど・・・

 

カゲチヨ「もしかしたらヒサたちも・・・誰か助けてくれ・・・」

 

sideクリス

今日は珍しく暇だし皆でもろ酔いと酒で盛り上がろうと思ったんだけど・・・

 

クリス「なんじゃこりゃ・・・」

 

大人が皆子供みたいになってて子供が店から食べ物を盗んでいる世紀末の時代だった・・・

 

サトウ「クリス!どうなってんだこりゃ?」

 

お、サトウも来てたのか。

 

クリス「ってなんでそんな汚れてるの・・・」

 

サトウ「強くなるためにちょっくら旅にな!」

 

学校は大丈夫なのかよ・・・

 

クリス「それでこの事態については何も知らないってこと?」

 

サトウ「そうなるな・・・ってあそこにいるのシディたちじゃねーか?」

 

ヒサメ「ばぶーっ!!」

 

フィーア「あばあば・・・」

 

シディ「きゃっきゃ!」

 

やっぱり精神が赤ん坊になってる・・・

 

サトウ「ん?なんか円盤があるぞ?これが原因か?」

 

おいそんな急にレバーいじったりして触ったら・・・

 

ぴかっ!

 

おぉ、突然光が・・・

 

ヒサメ「あれ?ここは・・・」

 

フィーア「どうやら二人のおかげで戻れたみたいです・・・」

 

シディ「食べ物を分けてくれた子供にも感謝しなくてはな・・・」

 

良かった、元に戻った・・・

 

クリス「じゃあこんな危ないものは・・・そりゃ!」

 

パリーン!!

 

ヒサメ「凄い・・・」

 

フィーア「私たちで壊せなかったものを一発ですか・・・」

 

サトウ「まぁ、何はともあれ無事で良かったぜ!」

 

シディ「カレコレ屋に戻ろう。三人を心配させているだろうからな。」

 

sideカンナ

 

いやー戻れて良かった・・・

 

カンナ「カゲチヨも戻るまでお世話ありがとう。」

 

カゲチヨ「別にいいよ・・・ヨ―メイは全然無事じゃねーけど・・・」

 

ヨ―メイ「吊るさないでください~!!頭から水に落ちます!!」

 

カンナ「ヨ―メイちゃんが設定いじってなければ世界に危機が訪れることはなかったんだよ!」

 

ヨ―メイ「いやそもそもカラスが持ってたせい・・・あばばば!!」

 

カゲチヨ「あ、水に落ちた・・・」

 

いつものトラブルの漬けを払えー!!

 



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カンナバレンタインではしゃぐ

sideカゲチヨ

今日はバレンタインなんだが・・・

 

アサヲ「速報だ!ハヅキは今年はミナヅキとヤヨイからだけだった!神谷が0個だ!」

 

チダイ「シディ殿、去年よりも貰ってるぞ!」

 

ルイ「あ、クリス先生が女子に話しかけられてる!」

 

カゲチヨ「何してんだよお前ら・・・」

 

マチャソ「何ってバレンタインチョコの情報収集に決まってるじゃろうがい!」

 

チダイ「あ!クリス先生逃げた!浮気疑われるのにビビって逃げ出した!」

 

カゲチヨ「そんなことしてないで一緒に帰ろうぜ・・・」

 

アサヲ「カゲチヨに言われたくねぇよ!」

 

チダイ「ヒサメ殿からもらってるくせに!」

 

ルイ「今日は最後まで黙ってて!!」

 

風当たり強いな!?

 

カゲチヨ「義理でくれたけどフィーアやカンナが手伝ったかどうかで味が変わるからな・・・それまで不安なんだよ。」

 

アサヲ「そんなのどうでもいいだろ!」

 

ルイ「あぁ・・・なんでこんな日に学校があるんだ・・・」

 

マチャソ「でもいいわい!」

 

チダイ「我らの友情が永遠だ・・・」

 

まぁ、仲良くてよかったよ・・・

 

カンナ「皆―!落とし物あったんだけど・・・チョコが落ちてたんだけどこの中に落とした人いる?」

 

・・・・え?

 

アサヲ「いやー!うっかりうっかり!」

 

チダイ「ここにあったのか!探したぞ!」

 

マチャソ「ドジしたわい!」

 

ルイ「ちょっとちょっと!それは僕のだよ!」

 

いや見栄張るなよ!

 

カンナ「皆これが自分のチョコって言うの?」

 

アサヲ「あぁ!嘘つくな!お前ら!」

 

マチャソ「板チョコは妖精の羽の模様にそっくりじゃ!つまりワシのじゃ!」

 

ルイ「それを言うならインキュバスの羽はビターチョコの色!」

 

チダイ「我のマスクの色こそビターチョコ・・・」

 

カゲチヨ「醜い争い・・・」

 

友情はどこ行った・・・

 

アサヲ「っていうかそこどこ落ちてた?教室?下駄箱?校舎裏?だったら俺のだ!」

 

手あたり次第言った!?

 

マチャソ「トイレに忘れてたらワシのじゃ。」

 

カゲチヨ「男子トイレにカンナは入れないから違うな・・・」

 

ルイ「国内だったら僕のだね!」

 

チダイ「異宙に落ちてたら我のだ!」

 

範囲デカすぎるだろ!

 

カンナ「これじゃ渡せないね・・・」

 

アサヲ「ならヒント!ヒントをくれ!」

 

いやそういうことじゃねぇだろ・・・

 

カンナ「ヒントは・・・えーっと・・・学校には落ちてなかったかな?」

 

カゲチヨ「あ?学校の外に落ちてたのを学校に持ってきたのかよ?」

 

カンナ「あ、しまった・・・そ外だよ・・・」

 

なんか顔赤いような・・・

 

ユカ「カゲチヨ、もうわかりましたよね?」

 

うお!ユカ・・・

 

カゲチヨ「何がだよ・・・」

 

ユカ「あれはカンナお姉さまが自分で用意したチョコだよ。」

 

えぇ!?

 

ユカ「拾ったは口実、お姉さまはチョコを渡すつもりなんだよ。」

 

そうだったのかよ・・・

 

キモ4「誰の何だ!」

 

カンナ「えっと・・・」

 

ユカ「お姉さま、回り道はそこまでだよ。それとも落としたのは自分に正直になる心?」

 

くさいせりふだな・・・

 

カンナ「実はこのチョコ・・・アーシが用意したんだ。」

 

じゃあこの中の一人に渡すってことだったのか?それって・・・

 

カンナ「アーシ・・・からかいたかった!本当はゼクス君に本命チョコ渡してたけどチョコで釣ってモテない男子が争う様を・・・ただただ見たかった!!」

 

チダイ「全く・・・」

 

アサヲ「そうだったのか・・・」

 

マチャソ「カンナ・・・」

 

ルイ「貴方が落としたのは・・・・」

 

全員「人の心だー!!」

 

まぁ切れるよな!!

 

カゲチヨ「ユカ全然違うじゃねぇか!」

 

ユカ「真実はチョコレートよりも甘い、実はこれは恋心じゃなくても友情の裏返しかもしれないですよ?」

 

カンナ「それにこの状況みたゼクス君がヤキモキしてくれるかなーって思ったし!」

 

キモ4「むきー!!」

 

女心ってわからねぇ・・・!

 




ー実際ー

カンナ「ゼクス君!はいこれ、本命チョコ!」

ゼクス「そ、そんなさらっと・・・」

カンナ「えー?今更照れることないでしょ?これからもよろしく!」

ゼクス「あ、あぁ・・・ホワイトデーはちゃんと返す。」

カンナ「言わない方がドキドキするのに・・・まぁ義理堅いところも素敵だけど。」
ーカゲヒサの場合ー

ヒサメ「カゲ、はいこれ・・・チョコ作ったから試食お願い・・・」

カゲチヨ「お、おう・・・不死身の俺以外食えねぇからな・・・」

ヒサメ「余計なこと言わなくていいの!!」

カゲチヨ「手・・・大丈夫か?」

ヒサメ「・・・!うん!」



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映えさせろ!インスタ

sideカゲチヨ

俺は休み時間ゼクスと昼飯食べようと廊下に出たらカンナが滅茶苦茶写真を撮っていた・・・

 

カンナ「ヒサメちゃんいいよ!いい感じの吹っ飛び方!」

 

フィーア「私のか〇かめはのポーズも中々ですよね!」

 

ゼクス「何やってるんだ?ヒサメはわざわざ能力で空中に浮いてまで・・・」

 

ヒサメ「インスタグラムの写真をね!」

 

カゲチヨ「あぁ、自分の写真を見てもらえるものか・・・」

 

陽キャ感満載な・・・

 

カンナ「ちなみにこれはトリック写真!フィーアちゃんがヒサメちゃんを吹き飛ばしてる見える写真ね。」

 

ゼクス「いや飛んじゃったらトリックもクソもないだろ・・・」

 

ヒサメ「私たちはインスタに名作と呼ばれる写真を載せてカレコレ屋を宣伝したいんだよ!カゲだってカレコレ屋が広まるのには賛成でしょ?」

 

まぁそうだけど・・・

 

カンナ「そして今撮った写真がこれだよ!」

 

ゼクス「盛りすぎて二人が映ってないじゃないか!」

 

ヒサメ「意外と難しいね・・・」

 

フィーア「背景が悪いからでしょうか・・・」

 

絶対違う・・・

 

カンナ「なんかコツがあるのかな?そうだ!プロフェッショナルたちに聞いてみよう!」

 

プロフェッショナル?

 

sideゼクス

そうしてカンナが呼び出したのは・・・

 

ミキ「ふふふ!ミキたちを呼んだのは大正解だよ!」

 

タツコ「じゃあお手本もかねて皆で一枚!パチリ!」

 

カゲチヨ「プロフェッショナルってミキとタツコかよ・・・」

 

まぁ仲良さそうで使ってそうだけど・・・

 

タツコ「私とミキ先輩の共同のインスタグラムはフォロワー2億いるからね!」

 

二億!?

 

フィーア「師匠!インスタのコツを教えてください!」

 

ミキ「んー常に映えのことを考えることかな?」

 

タツコ「例えばこの待ち合わせの写真とか!」

 

ヒサメ「パンケーキの写真じゃん!?」

 

カンナ「もう一用事終えてるレベルで待ってない!?」

 

ミキ「駅前でパンケーキ食べながら待ってたんだー!」

 

クリス「こらー!!学校でインスタなんてやっちゃダメだろ!使うなら勉強に使いなさい!」

 

しまった・・・

 

ミキ「待って待って!はいチーズ!」

 

タツコ「ほら!カッコよくもれてるでしょ?」

 

クリス「ほうほう・・・好きなだけやりなさい。」

 

カゲチヨ「あっさり陥落された!」

 

ナルシストだ・・・

 

ミキ「ってことでさっき撮れた写真も見て!」

 

どれどれって・・・

 

ゼクス「お前たちメインだし加工しすぎて俺達フレームに巻き込まれて映ってないじゃないか!」

 

結局その日は解散になった・・・

数日後俺とカゲチヨは一緒に皆のインスタを覗いていた・・・

 

カゲチヨ「アイツ等しっかり宣伝できてるのか・・・?」

 

ゼクス「どれどれ・・・これカゲチヨが跳び箱失敗してる写真だぞ?」

 

カゲチヨ「いつの間に撮ったんだよ!?嫌な物映すなよ!」

 

あとこれは僕がギターを弾いてるところだと!?

 

カゲチヨ「お前・・・こんなカッコいいギター持ってたんだな。カッコいいぜ!」

 

やめろー!秘密の趣味がー!!

 

カゲチヨ「あ、新しい写真が・・・怒るカゲチヨと恥ずかしがるゼクス・・・今の写真だ!!」

 

全員「映える―!!」

 

映えねーよ!

 

カンナ「でも全然いいねもらえない・・・」

 

フィーア「やっぱりシディさんじゃないとだめですね。」

 

傷つくぞ!

 

ミキ「そんなことないよ!二人だって映えるよ!」

 

タツコ「ほら!背中に背番号つけてる二人なんて集まってるよ!」

 

カゲチヨ「本当だ!ちょっと嬉しいかも・・・」

 

それでいいのかお前は!

 

タツコ「あとアプリで加工する手もあるんだ!これで動物みたいにできるんだよ!」

 

ヒサメ「本当だ!カゲが犬みたいに!」

 

カンナ「これなんて面白いよね!病気の亀とか・・・耳が鼻に目と鼻と口が耳になるのとか!」

 

ゼクス「気持ち悪すぎる!」

 

いい感じだったのに!

 

ミキ「あとは#をつければ沢山の人を見てくれるんだ!」

 

タツコ「そのキーワードで検索すれば見つけやすくもなるしね!」

 

というわけで俺達は撮りまくって部屋に帰ってきた・・・

 

ゼクス「ふぅ・・・なんだかんだ楽しめたな・・・ん?カンナも上げてるみたいだな・・・」

 

今日はインスタを友達で楽しみました!か・・・

 

ゼクス「って結局耳と鼻の奴やったのか!?」

 

やっぱりサイコだ!!



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異世界転生?

sideユカ

うーん・・・確か私たち森にいたら突然足元から魔方陣が出てきたんでしたよね・・・

 

王様「よくぞ来た!勇者たちよ!」

 

何何!?

 

綾華「なんですかここは・・・」

 

タツコ「私たち確か森で遊んでたはずだよね!?」

 

フォレス「しかも勇者って・・・?」

 

ぼたん「これってまさか異世界転生ものじゃないですか!?」

 

あぁ、あれね・・・

 

ユカ「確か最近はRPGの世界に生まれ変わったり転移する話ですよね。」

 

綾華「私たちの世界もそんな感じでしたしそんなびっくりしないですけど・・・」

 

タツコ「もしかして私たち死んじゃったの!?」

 

フォレス「死因は何!?脚気?壊血病?」

 

ぼたん「そんな船乗りのかかるマイナーな病気じゃないと思いますけど・・・」

 

魔術師「皆さんは死んだのではなく転移してきたのです。私の召喚魔法で。」

 

取りあえず良かったですね・・・

 

ユカ「もしかしてこの世界の魔王を倒すとかそんな感じですか?」

 

王様「その通り!我が王国は古くからの言い伝えで伝説の勇者が魔王を倒してくれると呼ばれておるのじゃ!」

 

ぼたん「なるほど!私たちが勇者ってことですね!」

 

王様「・・・かもしれない。」

 

かもしれない!?

 

魔術師「私が勇者候補を召喚するとき他の世界からランダムで呼び出されるんです。」

 

綾華「なるほど・・・まだ候補ってことですね。」

 

王様「勇者の素質は関係なくランダムで送られてくるのじゃ!」

 

タツコ「大迷惑!?」

 

王様「まあソシャゲのガチャみたいなものじゃな!」

 

フォレス「ガチャ!?」

 

ぼたん「じゃあ勇者候補はまだいるんですか?」

 

王様「そこそこおる!じゃが限りはあるからな。ガチャするのもただじゃないからのう!」

 

確かにカゲチヨさんもガチャで頭を悩ませてますもんね・・・

 

魔術師「それでは王様今回のレアリティを発表します。」

 

王様「ドキドキ・・・」

 

何ですかこれ?

 

妖精王の娘 ユカ ☆5SSレア

 

まぁ順当ですね・・・

 

雪女のご令嬢 綾華 ☆5SSレア

 

綾華「大声でお嬢様って言われるのって嫌ですね・・・」

 

竜と人のハーフ タツコ ☆4Sレア

 

タツコ「二人より下がったけどなんか上出来そう!」

 

悪戯好きなトリッキーエルフフェアリー フォレス☆4Sレア

 

フォレス「なんか私の説明に悪意を感じる・・・」

 

セイレーンと妖精のアイドル ぼたん☆4Sレア

 

ぼたん「よかったー!これで私☆1とかだったら泣いてました!!」

 

確かに異世界召喚では最後の一人は一見外れはショックですよね・・・

 

ユカ「これは全体的にはどうなんですか?」

 

王様「み・・・ミラクルだー!!」

 

良かった・・・

 

王様「まるで初心者サービスのように当たりまくったレアキャラ!お金も用意しますのでどうか世界を救ってください!」

 

全員「よっしゃ!」

 

sideタツコ

 

さて・・・そんなわけで私たちは外に出たんだけど・・・

 

ユカ「これからどうするかですね・・・」

 

タツコ「これがゲームの世界だったら町の周りにいるモンスターを倒してレベルを上げたり・・・」

 

綾華「大変そうですね~!」

 

ユカ「強くなったら洞窟とかダンジョンで戦ったり・・・」

 

ぼたん「過酷そうですね~!」

 

タツコ「そしたら次の町にいってアイテムや技も強くなったりとか・・・」

 

フォレス「長そう~・・・でも・・・」

 

ぼたん・フォレス・綾華「楽しそう!!」

 

確かに顔にやけてるしそうだと思ってたよ!!

 

ユカ「私たちすでに特殊な力はありますけど魔法って使えるようになるんでしょうか?」

 

綾華「そうですよね!エメンタールとか!」

 

フォレス「サン・ネクテールとか。」

 

ユカ「あとはカースマルツゥとかゴルゴンゾーラとか使えたらいいですよね!」

 

ぼたん「よくそんなにチーズの名前出てきますね!?」

 

そうだよ!全部チーズの名前じゃん!!

 

その後はスライムを数百匹狩った私たちはスライムと和平交渉を結び教会に来た・・・

 

王様「あの五人凄すぎじゃろ!!」

 

side綾華

 

ー教会ー

 

シスター「おぉ、迷えるものに救済を。」

 

ユカ「シスターさん美人ですね・・・」

 

卑猥な目で見たら異端審問にかけられますよ。

 

フォレス「取りあえずセーブしようよ・・・」

 

タツコ「そうだね・・・なんか飽きてきたしお父さんたちに心配されるから一気にやりたいけど死んだらセーブからやり直しの世界だから慎重に行きたいしね。」

 

ぼたん「でもどうやったら戻れるんでしょう?」

 

綾華「こういうのは魔王を倒したら戻れるのが定石ですけど・・・」

 

シスター「セーブが完了しました。冒険を続けますか?それともやめて飯食ったり風呂入ったりしますか?」

 

そんな選択肢あるんですね!?

 

ユカ「じゃあ一度辞めます。」

 

シスター「おぉ、神よこの者たちにひと時の救済を与えた前・・・」

 

そういうとなんとリサイクルショップに転移してきていた!

 

ヨ―メイ「うわ!びっくりしました・・・」

 

オーナー「ウチのリサイクルショップの壁に変な穴が開いている!?」」

 

ユカ「あれで転移できるんですね?」

 

タツコ「でも今度は夏休みとか長期の休みの日に行きたいよね。」

 

そうですよね・・・あ、そういえば。

 

綾華「皆さん明日の課題はできてますか?ぼたんさんも新曲作るっていってましたけど・・・」

 

ぼたん・フォレス・タツコ「異世界に行こう!今すぐ行こう!!」

 

ユカ「これ私と綾華以外できてない奴ですね・・・」

 

ちゃんとやってくださいよ!!



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魔法の鏡?

sideヒサメ

ヨ―メイ「鏡よ鏡よ鏡さん・・・」

 

ヨ―メイちゃんリサイクルショップのトイレで何してるの・・・?

 

ヨ―メイ「このリサイクルショップの鏡は魔法の鏡で何でも教えてくれるって話なんですよ。」

 

ヒサメ「魔法の鏡って白雪姫の継母が持ってる何でも教えてくれる鏡だよね?」

 

ヨ―メイ「それです!何でも教えてくれるって言ってたから利益率の計算をしてもらおうと思いまして!」

 

それは自分でやりなよ!

 

ヨ―メイ「鏡よ鏡・・・!!」

 

だいたいそんなのがあるわけ・・・

 

鏡「はーい!」

 

喋った!?

 

ガイ「私は白雪姫の魔法の鏡に憧れる雲外鏡のガイというものです。」

 

思いっきり異宙人じゃん!

 

ガイ「さぁ、知りたいことを言うのです。」

 

ヨ―メイ「鏡よ鏡さん教えてください。ここの計算を教えてください!」

 

ガイ「それは貴方の仕事です。一生懸命やってみなさい。」

 

ヒサメ「ガイがまともな異宙人で良かった・・・」

 

ガイ「仕事はやった分だけ自分のためになります。そうだ!これを上げましょう!私の家計簿です!計算しておいてください。」

 

仕事押し付けられた!!

 

sideフィーア

数日後リサイクルショップの鏡は大盛況になっていました・・・

 

混血児「わいわい・・・」

 

オーナー「いやお前たち商品買わないなら出ていけ!」

 

ヒサメ「でもちゃんと相談料は使用料金として払うみたいですし許してあげたらどうですか?」

 

フィーア「なんせここのトイレには何でも教えてくれる魔法の雲外鏡がいるってことで大盛況なんですから!」

 

オーナー「わかったがなんだその服は・・・」

 

ヒサメ「赤白の縞模様って大分独特じゃ・・・」

 

カゲチヨ「俺はもう中二病じゃない確認をガイにしてもらうんだ。」

 

鏡に頼ってる時点で中二病では?

 

シディ「俺は明日の天気について教えてもらうんだ!」

 

ヒサメ「天気予報みなよ・・・」

 

ヤヨイ「私は人々が何故争いを繰り返すのか教えてもらうの。」

 

オーナー「結構深刻なものもカバーしてるの!?」

 

ミナヅキ「私はあれが警察にバレてないか確かめる・・・」

 

何やったんですか・・・

 

ヨ―メイ「そんなことよりトイレに行かせてください!!」

 

オーナー「純粋にトイレに行きたい奴が被害を受けている!?」

 

フィーア「凄い人気ですよね。何でも教えてくれるのが理由ですけどね・・・そう!今年来るファッションとか!!」

 

ヒサメ「その服ガイから教えられたの!?」

 

その時だった!!

 

カンナ「ガイの嘘つき!!」

 

カンナちゃんが大声で怒鳴りこんできた!

 

ガイ「え!?いやなにを・・・」

 

カンナ「ガイの言う通りにしたら魔方陣から悪魔が出てきて追い返すのに苦労したの!!」

 

オーナー「何を聞いたらそうなるんだ・・・」

 

カンナ「皆!!ガイの言うことは出鱈目だ!」

 

ガイ「いやそう言われても・・・思っていることを言ってるだけだし能力は鏡と鏡を繋げることしかできないですし・・・」

 

ヤヨイ「どういうことですか!?何でも教えてくれるんですよね!」

 

シディ「明日の天気はどうなるんだ?」

 

カゲチヨ「俺中二病じゃないよな?」

 

ミナヅキ「マジで教えて・・・ヤバいから・・・」

 

がやがや・・・・

 

まずいですね・・・皆の怒りが爆発寸前です・・・

 

ヨ―メイ「どうでもいいから早くしてー!!」

 

オーナー「そしてヨ―メイも限界だ・・・」

 

カンナ「罰として鏡がどうやって喋ってるのか解剖させてもらうよ!」

 

ガイ「ちょ・・・嘘でしょ!?やめて・・・」

 

ヒサメ「ちょっと待ってよ!例えガイが出した答えでもそれに従うって決めたのはカンナちゃんでしょ?」

 

カンナ「それはそうだけど・・・」

 

ヒサメ「人のせいにしたらダメだよ!」

 

オーナー「結局答えを決めるのは自分自身ってことだな・・・」

 

カンナ「確かにアーシも無限に札束を生む黒魔術を教えて貰ったのも悪かったかもね。」

 

そんなこと教えてもらってたんですね・・・

 

ガイ「ヒサメさん・・・ありがとうございます。私は皆の相談役になっているつもりで得意げになって無責任なことを言っていたのかもしれません・・・今度からは確実なことだけ言うことにします。」

 

ヒサメ「その方がいいよ!」

 

ヨ―メイ「もうここのトイレは諦めました!ガイさん!ここから一番近いトイレを教えてください!」

 

ガイ「カレコレ屋のトイレか・・・向こうのコンビニのトイレの方が使いやすいか・・・?どれも確実ではないので教えられません。」

 

ヨ―メイ「役立たずー!!」

 

sideカゲチヨ

 

ガイが確実なことだけ教えてもらった結果・・・

 

カゲチヨ「このファッションになった!」

 

ヒサメ「あの服確実なの!?」



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ケーキ病の悪夢

sideヒサメ

今日はカゲと登校してたら珍しいものを見つけた。

 

ヒサメ「お花屋さん?」

 

カゲチヨ「確かに花屋の露天商って珍しいよな。」

 

花屋「いらっしゃい。珍しい異宙の花だよ。」

 

確かに見たことない花ばっかり・・・

 

花屋「意外と育てやすいんだよ。いつもは通販なんだけどねお客さんの顔見たいから。」

 

ヒサメ「あ、これ可愛い。」

 

花屋「ケーキメーカーって言うんだ。ケーキみたいに白い花を作る世話も簡単で初心者におすすめ。」

 

ヒサメ「これください!」

 

花屋「花も買われて嬉しいと思うよ?死ぬほどね・・・」

 

カゲチヨ「?」

 

そして数日たったら花が咲いたんだ!

 

ミキ「ひーちゃんニヤニヤしてる!」

 

ノリコ「何見てるんだ?」

 

ヒサメ「前買った花が咲いたんだ。」

 

フィーア「ヒサメちゃん・・・野菜は花が咲いた後に実がなるんですよ?」

 

カンナ「花食べても美味しくないよ?」

 

ヒサメ「違うよ!観賞用の花だよ!!」

 

二人ともどんだけ食いしん坊だと思ってるの!?

 

ミキ「可愛い!」

 

ノリコ「ケーキみたいだな。」

 

ヒサメ「ケーキメーカーって言うみたいだよ。」

 

カンナ「うぅ・・・ねぇ、今日は依頼あったからフィーアちゃんと一緒に行こうよ。」

 

フィーア「そうですね、カゲチヨはどうせ遅刻でしょうしね・・・」

 

な、なんか目が変だよ二人とも。

 

カゲチヨ「おーい、ヒサ。この後の依頼なんだけど・・・」

 

ヒサメ「ほら二人とも!行くよ。」

 

カンナ・フィーア「・・・はーい。じゅるり・・・」

 

ふ、二人とも・・・

 

カンナ「ヒサメちゃん・・・我慢できない。ぺろっ!」

 

ひゃっ!

 

フィーア「そんな甘い匂いさせてスイーツ好きの私を誘惑してるんですか?あむ・・・」

 

きゃ!あまがみもやめてよ!

 

カゲチヨ「おいおい・・・なんか今日はスキンシップ過剰だな・・・」

 

なんとか二人のことをカレコレ屋に連れてきたんだけど・・・

 

カンナ「もう我慢できない!!思いっきり噛みついていい?」

 

フィーア「ずるいですよ!私なんて一口で行きたいほどなんですから!」

 

二人とも凄い凶暴な目で私を引っ張り始めた!

 

ヒサメ「ちょ!二人ともいたたたた!」

 

カゲチヨ「おい!二人ともしっかりしろ!!」

 

しかも・・・

 

ヨ―メイ「どうしたんですか、またトラブルが・・・うっ。私にもよこせぇぇ!!」

 

や、ヤバいよ・・・こうなったら電撃で・・・あれ?力が使えない!

 

シディ「ヒサメ!大丈夫か!?」

 

カゲとシディがなんとか三人を鎖で抑えたけど・・・

 

ヒサメ「取りあえずオーナーに聞いてみた方が良いんじゃ・・・」

 

カゲチヨ「うお!丁度着信来た!?」

 

オーナー「カゲチヨ!無事か!生物テロが起きたぞ。過激な環境保護団体がマンイータ―をばらまいた。絶対に建物から出るな!」

 

オーナーが言うには私が育ててたのは花粉を吸うと美味になってしまうというものだった・・・

 

オーナー「今クリスとユカが団体の殲滅に向かっているし犯人は捕まった。私は情報提供者として警察にいる。心当たりはあるか?」

 

カゲチヨ「ヒサが買って花を咲かせちまったんっす!」

 

オーナー「ガスマスクがあるからそれを取りに行け!」

 

sideカゲチヨ

 

なんとかガスマスクをつけて難を逃れた・・・

 

ヒサメ「まさかそんな恐ろしい花を買ってたなんて・・・」

 

シディ「はぁ・・・はぁ・・・危なかった・・・」

 

シディは狼男だからもろに影響を受けたのか・・・

 

シディ「女同士なら見た目からだとユカと同じようになっただけだから気づけなかったな。オーナーに感謝だ。」

 

確かにアイツなら悪霊みたいに乗り移れても何も違和感ないよな・・・

 

sideユカ

 

ユカ「へっくしゅ!」

 

クリス「ユカ風邪か?殲滅が終わったとはいえ敵地なんだから気を抜いちゃだめだよ。」

 

ユカ「分かってますけど・・・なんか私の不名誉な噂が流れた気がして・・・」

 

気のせいですかね?

 

sideカゲチヨ

 

カゲチヨ「取りあえずケーキ化は一日で治るらしいからシェルターに隠れてやり過ごすぞ。」

 

シディ「人が集まってきている。急ごう。」

 

それで何とかシェルター付近まで来たんだが・・・

 

住人「美味しそう・・・」

 

住人「甘い匂い・・・」

 

まずいぞ!数が多すぎる!!

 

シディ「二人とも走れ!!」

 

ヒサメ「力が使えれば・・・・」

 

いいから行くぞ!!

 

sideシディ

 

シディ「はぁ・・・はぁ・・・」

 

ガスマスクを守りながらの戦いだったがなんとか行けそうだな・・・

 

カンナ「きゃははは!邪魔しないでよぉお!!」

 

シディ「何!?」

 

カンナ!?少し火傷がある・・・まさか鎖の高温で溶かしたのか!

 

ヨ―メイ「うがぁあ!」

 

ドカっ!

 

ヨ―メイ「きゅうう・・・」

 

二手の攻撃のうちまずヨ―メイを対処。そして・・・

 

カンナ「甘い匂いはどこかなああ!?」

 

炎を放つカンナの視線と炎の音で弾道を予測!

 

シディ「はぁ!」

 

カンナ「ぐっ!」

 

カンナも気絶させた!

ん?フィーアがいない!

 

フィーア「きゃああ!」

 

しまった!側面から!

 

シディ「ぬおおお!!」

 

俺はなんとかカウンターの投げを決めたが・・・

 

ぱきっ・・・

 

ガスマスクが割れてしまった・・・

 

sideカゲチヨ

 

よし!シェルターにヒサを隠したからあとはシディの援護に・・・

 

シディ「・・・」

 

シディ!すげぇぜ!あの人数を終わらせたのか!

 

シディ「・・・すまない。ガスマスクが壊れた。ダメだと分かっていても足がシェルターの方に向かっていた・・・」

 

カゲチヨ「わかった・・・俺もみっともなくあがくさ。」

 

夜だしなるようになれだ!!

 

シディ「あぁああ!」

 

カゲチヨ「おらぁあ!」

 

俺はシディの拳を血液の刃で受け止める!

 

シディ「甘いぞカゲチヨ!」

 

ぐおおお!?妖精王にならった小手返しここで使うのかよ!

 

カゲチヨ「アブねぇな!」

 

俺も妖精王に投げ飛ばされながら習った受け身で衝撃を受け流した後後血液の苦無を投げつける!

 

シディ「ぐぬっ!がっ!」

 

ちっ・・・苦無に時間かけたのウイルス作ったのに膝つかせるので精一杯か・・・

 

けどまだまだこれからだぜ・・・!

 

sideヒサメ

 

うぅ・・・タイマーはなったけどやっぱり不安だよ。

二人は・・・あのカンナちゃんたちも元に戻ったのかな・・・

 

がちゃ・・・

 

カゲチヨ「あー・・・死ぬかと思った・・・」

 

シディ「だが心臓を潰される回数が前より少なくなった。強くなってたなカゲチヨ。」

 

カゲチヨ「お前も毒に強くなってて驚いたぜ・・・」

 

うぅうう・・・!!

 

ヒサメ「良かった・・・おはよう!」

 

やっぱり二人は頼りになるよ!!




ー朝になったころー

カンナ「はっ!?あれ?アーシたち何やってたんだっけ?確かヒサメちゃんと一緒に花を見てて・・・」

フィーア「その後からの記憶が抜け落ちてます・・・」

ヨ―メイ「私もカレコレ屋に来てからの記憶がありません・・・」

カンナ「っていうか路上で何やってたの?」

フィーア「なんかヒサメちゃんにあまがみしてた記憶があるんですけど・・・」

ヨ―メイ「ま、まさか!ユカさんが乗り移って!?」

カンナ「それはないとも言い切れない。」

フィーア「それより三人を探しに行きましょう。

ーそのころユカはー

ユカ「はっくしょんはっくしょんはっくしょん!」

クリス「どうしたくしゃみ三連発とか・・・」

ユカ「失礼なセリフを呟いた三人がいた気がしたんですよね・・・」

クリス「日ごろの行いじゃない?」


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ハヅキの偽物?

sideカゲチヨ

カゲチヨ「あ~・・・クリスの依頼で池の掃除頼まれたけどだるい・・・」

 

ヤヨイ「こんなバカデカい池一日じゃ終わりませんよ・・・」

 

カンナ「大体こんな荒れた池掃除してどうするの・・・」

 

全くだぜ・・・

 

河童(ハヅキの変装)「冬の歌道には小さな昆虫たちが眠っています・・・」

 

ヨ―メイ「・・・いや誰ですか!?」

 

は?何言ってんだヨ―メイ?

 

カゲチヨ「ハヅキに決まってるだろ?」

 

シディ「うむ、背中の甲羅が何よりの証拠だ。」

 

ヒサメ「まるでハヅキが偽物に入れ替わってるみたいに。」

 

ヨ―メイ「いやいや!?入れ替わってるんですよ!わかりますよね!?」

 

フィーア「わかるって何が?」

 

ミナヅキ「ハヅキの?」

 

ヨ―メイ「怖すぎます!!話が通じてません!」

 

マジで何一人で騒いでんだよ・・・

 

ヨ―メイ「は!?あの嘴と頭のお皿・・・間違いなく河童ですよ!」

 

シディ「河童?胡瓜が大好きな異宙人か?」

 

ヨ―メイ「はい!川や池に住んでいるとされ人間に悪戯したりが有名な生物です。」

 

カンナ「まあ知ってるけど・・・」

 

河童「僕が河童だなんてヨ―メイは何を言ってるっぱ?」

 

ヨ―メイ「いや語尾!!ぱとかメチャクチャ河童じゃないですか!!」

 

河童「まずは落ち着いて胡瓜でも食うっぱ?」

 

ヨ―メイ「もう隠す気ないですよね!?」

 

ヤヨイ「ハヅキ胡瓜が好きですから別に普通ですよ。」

 

カゲチヨ「大声出し過ぎで疲れたんだろ?」

 

ヨ―メイ「全然だめだ・・・っていうか本物のハヅキさんはどこに・・・」

 

河童2「すまん皆遅くなったな。」

 

ヨ―メイ「やっと来た・・・ってまた河童ですか!?」

 

ミナヅキ「ハヅキ遅い・・・ハヅキが心配してた・・・」

 

河童「さぁ、速やかに掃除を終わらせるっぱ。」

 

河童2「そしたら皆であそぶっぱ!」

 

シディ「うむ!ハヅキとハヅキは掃除に熱心だな!」

 

ヒサメ「カゲとカンナちゃんも見習わないと!」

 

カンナ「まぁここまでピュアな目で見られちゃね・・・」

 

わかったよ・・・

 

ヨ―メイ「これは夢ですか・・・?」

 

フィーア「まぁ、でもお昼ですし私実はハムと胡瓜のサンドイッチ作ってきたんですよ。」

 

おぉ!やった!ってあれ・・・?

 

カゲチヨ「これハムが抜かれて胡瓜が大量に挟んであるぞ!?」

 

フィーア「い、いつの間に・・・!」

 

ヤヨイ「ドジですね・・・私がカブと胡瓜の漬物を持ってきたのでそれを食べましょう・・・」

 

ヒサメ「いやそれもカブが抜かれて胡瓜だけになってる!?」

 

ヤヨイ「いやー!!しかも鞄に河童巻きまで入れられてた!!」

 

怖すぎだろ!!

 

河童「これは酷い悪戯だっぱ。」棒読み

 

河童2「一体誰がこんなことを・・・」棒読み

 

ヨ―メイ「せめて棒読みを辞めましょうよ・・・」

 

その時だった!

 

ハヅキ「皆さん騙されないでください!!そこにいる二人のハヅキは偽物です!」

 

な、なにっ!?

 

ヒサメ「そういえば見た目が全然違う!」

 

カンナ「河童じゃん!ってことはさっきの胡瓜の悪戯も・・・!」

 

ヨ―メイ「なんで私が行ったとき信じてくれなかったんですか・・・」

 

河童「かっぱぱぱ・・・バレては仕方ありませんっぱ。」

 

河童2「ハヅキ!お前の立場を乗っ取ってやる・・・俺たちと相撲勝負だ!」

 

ハヅキ「望むところだ!」

 

sideヨ―メイ

 

フィーア「見合って見合って・・・」

 

行司はスポーツに詳しいフィーアさんですか・・・

 

ヨ―メイ「ハヅキさん、河童は相撲が強いですが必勝法があります。」

 

ハヅキ「なんですかそれ?」

 

ヨ―メイ「頭のお皿の水を全部こぼせば勝てるみたいです!」

 

ハヅキ「なるほど!ありがとうございます!ちなみに全部こぼすとどうなるんですか?」

 

ヨ―メイ「えーっと・・・死にます。」

 

ハヅキ「流石に可哀そうですよ!」(感情が高ぶって結界を張る)

 

フィーア「残った!!」

 

ドカっ!

 

河童「ぎゃぁあー!!」

 

フィーア「勝者!ハヅキの勝ち!!」

 

カゲチヨ「河童相撲弱くねぇか?」

 

河童「うぅう・・・皿の水が・・・」

 

ヤヨイ「水がこぼれてしまっています・・・」

 

ミナヅキ「急いで池の水を・・・」

 

いやメチャクチャ汚れてますね!

 

河童「あぁああぁあーー!!」

 

ヒサメ「さらに苦しんでる!!」

 

河童2「この池の水は汚すぎるんだっぱ・・・」

 

河童「人間や異宙人が池を汚してるっぱ・・・」

 

シディ「そうだったのか・・・」

 

河童「この間も洗濯に来たお婆さんが洗剤を垂れ流したっぱ・・・」

 

河童「キキーモラも趣味の釣りの時に外来種をキャッチアンドリリースしてる外来種が減らないんだっぱ・・・」

 

フィーア「マナーが酷い!」

 

河童「おかげで力も入らなくて・・・」

 

河童2「だからハヅキと入れ替わって生きようと思ったんだ・・・」

 

ハヅキ「そうだったんですね・・・よし!皆で本気を出してこの池を綺麗にしましょう!!」

 

カンナ「やりますか!!」

 

sideカゲチヨ

 

カゲチヨ「よし!こんなもんかな!!」

 

ヒサメ「カンナちゃんの能力で池の水を抜いてからシディとミナヅキちゃんが外来種を見抜いて駆除。そして溜まってたゴミやヘドロを私たちが一気に拾い集めたら見違えるようになったね!」

 

河童「ありがとうございますっぱ!」

 

河童2「これからもここで過ごせますっぱ!」

 

フィーア「早速水を交換したら相撲しましょう!!」

 

マジで元気だなフィーア・・・

 

クリス「おーいお前ら終わったか・・・ってここまで掃除しろって言ったかな!?」



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バレーボールをしよう

今日はユカの日常のキャラも出します。


side殺し屋

俺は殺し屋で今日はビルの屋上からターゲットを狙っている・・・

 

殺し屋「アンタに恨みはないが・・・悪く思わないでくれ。」

 

狙いを定めたその時だった!

 

フィーア「さぁ!今日は皆でバレーボール大会ですよ!」

 

フォレス「楽しい時間になりそうね!」

 

カゲチヨ「体育会系の元気がすげぇ!!」

 

ヒサメ「あんまり屋上ではしゃぐと危ないよ!!」

 

突然角が生えてたり獣耳だったり妖精みたいに羽の生えた奇妙な見た目をした奴らが入ってきた・・・

 

思えばそこから運命の歯車は狂ったのかもしれない・・・

 

カンナ「あれ?誰かいるよ?」

 

綾華「おかしいですね・・・ビルの管理人さんの話だとこの時間は誰もいないはずなのに・・・」

 

タツコ「そういえば二人は屋上の使用許可をもらったんだったね。」

 

ウグッ!怪しまれてる・・・

 

ヨ―メイ「もしかしてあの人・・・殺し屋じゃないですか!?」

 

ユカ「は!まさか私とヨ―メイちゃんがラブラブなのに嫉妬した女性からの殺し屋!?せめて女の殺し屋ならテンション上がったのに・・・」

 

ぼたん「まぁ殺し屋を送られてもおかしくない立場だけどその妄想はおかしいですよ・・・」

 

殺し屋を日常的に送られる日常はわからんがここでひるんではいけない・・・!

 

殺し屋「アー・・・私はね。バレーボールのコーチなんですよ!」

 

フィーア「コーチですって!」

 

シディ「そうだったのか!!」

 

殺し屋「貴方たちも言ってたじゃないですか!屋上でやることといえばバレーボールですよね!」

 

フォレス「すごい!どこの団体に所属してるの!?」

 

まさかこんなに目をキラキラさせるとは・・・

 

ヨ―メイ「で、でもライフル銃を持ってますけど・・・」

 

綾華「おそらくあれはシディさん並みのサーブにも対応するための訓練用の銃・・・異宙人にも対応しようとする視野の広さ・・・感服です!」

 

カゲチヨ「あー・・・コーチならバレーボールをプレイしようと思ってたんすけど俺とヨ―メイは下手なんで教えて貰えるとありがたいっす・・・俺はやりたくないんすけどね。」

 

ヨ―メイ「それにシディさんたちには手加減の仕方も・・・私もやりたくはないんですけど。」

 

ごまかせたのは良いけどこの二人はどうしてバレーボールをするのか聞きたい・・・やりたくなさがにじみ出てるのに・・・でも死んだ目をみたら聞けないな・・・

 

しかし困ったな・・・バレーボールなんて俺は・・・

 

sideフィーア

 

フィーア「食らいなさい!ヨ―メイ!弾丸サーブです!」

 

ズガン!!

 

ヨ―メイ「負けません!結界でガード!!」

 

ガキンっ!!

 

殺し屋(嫌いじゃなかった・・・むしろ自分でもこんなにコーチの才能があったことに驚いている・・・)

 

殺し屋「よしいいぞ、二人とも能力はここぞという場面で温存するんだ。カゲチヨも血液のレシーブが大分上手くなってきたぞ。」

 

カゲチヨ「はい!コーチのおかげっす!」

 

ヒサメ「コーチ・・・私たちおかげですっかり連携力も強められたしなによりバレーボールの楽しさに気づけました!」

 

ユカ「ありがとうございます!!」

 

殺し屋「いいんだ、バレーボールは体力だけが武器じゃない。チームの皆が負けないと信じること・・・それが大事なんだ。」

 

シディ「あぁ、気持ちだけでは負けないぞ!」

 

綾華「コーチ・・・私たち成長することができました!」

 

タツコ「身に染みる名言・・・一生心に刻みます!」

 

フォレス「よーし!コーチを胴上げしちゃおう!」

 

カンナ「そうだね!もう帰らないといけないし!」

 

いいですね!それ!

 

ターゲット「おーっと!そうはいかねーぜ!」

 

だ、誰ですか!?

 

ターゲット「お前が殺し屋だな?」

 

殺し屋(最悪だ・・・敵組織に見つかったらしい・・・銃は向こうにあるし俺は丸腰・・・万事休すか・・・!)

 

ユカ「なんなんですか?この物騒な人たちは・・・」

 

ターゲット「これが見えねぇのか?」

 

あ、あの銃は・・・

 

綾華「訓練用の銃!?」

 

タツコ「ってことは練習試合ってこと?」

 

流石監督粋なことをしますね!

 

殺し屋「あ、あぁ、そうだ!カンナ!ボールを炎でレシーブだ!」

 

カンナ「OK!炎で打ち上げて・・・」

 

シディ「くらえ!レシーブだ!」

 

ターゲット「な、なんだ!あの炎を纏った球は・・・ぐあぁああ!!」

 

ズガ―ン!!

 

side殺し屋

 

あれは本当に濃密な経験だった・・・そして俺は殺し屋をやめて・・・

 

元殺し屋「というわけで俺は今こうしてバレーボールの指導者の道を選びました。」

 

マスコミ「冗談ですよね・・・」

 

プロを育成する指導者の道を歩んでいる・・・私にまっとうな道を見せてくれたあの人たちに感謝を・・・

 

 

 

 

 



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大きな古時計

sideカゲチヨ

今日はユカの部屋にあるいらないものの整理するって依頼で来た・・・

 

カンナ「随分沢山あるよね・・・」

 

ユカ「事業とかの資料や機材は溜まりやすいですからね。」

 

シディ「うぬ?この古時計はなんだ?」

 

確かにこんな時計なかったよな?

 

ユカ「あぁ、お父様が送ってくれたんだけど全然動かなくて粗大ごみ回収に引き渡すんです。」

 

そうなのか・・・

 

古時計「吾輩の事を捨てるのかね・・・?」

 

ヒサメ「うわ!喋った!?」

 

ユカ「気にしないでください。前からメチャクチャ偉そうにしゃべりますから。」

 

古時計「吾輩は君より年上だぞ。ちゃんと古時計様と呼びたまえ。」

 

フィーア「確かにメチャクチャ偉そうですね・・・」

 

古時計「童謡大きな古時計知らんのかね?これだから若者は・・・」

 

知ってるつーの!!

 

ヒサメ「あるお爺さんの一生を100年間見守った時計の歌だよね?」

 

古時計「さよう。吾輩も妖精王やユカも見守ってきたのだ。さすれば100年、いやそれ以上に吾輩を敬うべきだ。」

 

ユカ「もう動かないし名品でもないのに何言ってるんですか。」

 

古時計「修理したまえ。君にも時計は必要だろ?」

 

カンナ「最近はスマホもあるし別に必要ないんじゃない?」

 

古時計「スマホの時間など正しい時間ではない!!」

 

いや正しいだろ・・・

 

古時計「吾輩の時間には温かみがあるんだ。アナログ時計は時間がゆっくり進むように感じるぞ?」

 

シディ「確かにおしゃれだし一理あるな。」

 

古時計「だから吾輩は1秒を2、3秒くらいで数えている。」

 

ヒサメ「そこは正確にしてよ・・・」

 

古時計「やれやれ・・・たかが高校生や二十歳そこいらの人間に価値など理解できんか・・・」

 

ユカ「はーいわからないので捨てますね。」

 

古時計「捨てる!!若者はすぐ捨てる!貴様らもどうせSNSでタピオカ撮ったら捨てる系じゃろ!使い終わった割りばしやティッシュも!」

 

カゲチヨ「ちげーよ!!」

 

フィーア「っていうか最後の二つは誰でも捨てますよ!」

 

古時計「有名人のアカウントにクソリプを飛ばすんじゃろ!!」

 

カンナ「ただの若者の偏見と悪口だ。」

 

古時計「それに比べて・・・昔はよかった・・・」

 

ユカ「出た!!すぐに昔はよかったっていって職場の雰囲気悪くする中年!どうせ昔はブラック体質極まった環境でしょ!」

 

古時計「何を言う!昔はハンドスピナーがもてはやされ半端ないサッカー選手がいたんだぞ!!」

 

カゲチヨ「それ言うほど昔じゃねぇな・・・」

 

古時計「ユカ・・・私はお前の楽しかったこともつらかったことも皆知っておるのだぞ・・・」

 

シディ「ずっと見守ってたんだな・・・」

 

古時計「ユカが会社に行った日も・・・ユカが学校から帰ってきたときも・・・」

 

え?

 

古時計「ユカが・・・ストーカーに行った日も。」

 

ヒサメ「大した思い出ない!?」

 

ユカ「腕時計ならまだしも持ち運べないから見えるのその程度ですしね。っていうか・・・これ私が高校入学のときにお父さんがアンティーク趣味が高じて買ってきた時計なんですよね。」

 

ということは・・・

 

カゲチヨ「全然古くねーじゃねーか!!」

 

カンナ「1年もたってない新品!!」

 

ユカ「ちなみに買って二日で動かなくなったんですよね。」

 

フィーア「ただの不良品です!!」

 

古時計「ごーんごーんごーん!!何かしらの時間をお知らせします。」

 

そんなのいらねぇよ!

 

古時計「ごーんごん!!アメリカの株式はマクロ経済学の理論と付き合っています。」

 

ヒサメ「えげつないほど壊れてる!!」

 

ユカ「問答無用!!粗大ごみにGO!!」

 

ヤヨイ「どうも。ヤヨイの鍛冶屋の粗大ごみ回収業でーす!!」

 

ヤヨイ!?

 

ヤヨイ「粗大ごみや機械の部品や半導体は修理したりリサイクルでまた使えるので回収してるんです!」

 

フィーア「エコなことしてた・・・」

 

カンナ「で、この時計はどうするの?」

 

ヤヨイ「うーん・・・歯車とかは使えそうだけど・・・それ以外は八つ裂きにして粉々にして燃やし尽くしますね。」

 

ユカ「了解です!!」

 

古時計「えげつない話を平然と!!待ってくれー!!」

 

シディ「ヤヨイ。すまないがこの時計を修理することはできないだろうか?」

 

ヤヨイ「まぁ、リメイクはできますけど・・・」

 

シディ「例え壊れてても命はあるからな。」

 

古時計「吾輩は助かるのか・・・ありがとう!!クソリプタピオカよ!!」

 

フィーア「八つ裂きにしますよ!!」

 

そういうところもヤヨイに修理してもらえ!!

 

sideフィーア

そうして生意気な時計は・・・

 

ヤヨイ「取りあえず古い性根を叩きなおすためにスマートウォッチにしました!!」

 

シディ「うむ!機能が増えて楽しいな!」

 

ヒサメ「やっぱヤヨイちゃん凄い!!」

 

ユカ「これなら欲しかったかもしれないですね。」

 

カゲチヨ「やっぱ物は最後まで大事にしないとだめってことか・・・」

 

でもあの古時計の性根がこれで改善できるのでしょうか・・・

 

シディ「古時計調子はどうだ?」

 

古時計「はぁ~時間数えるのマジだる~。」

 

キャラまで若返ってた!!



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リル・アローン

sideクリス

今日は家族で旅行だ!

 

ユカ「やっほー!!」

 

セイナ「楽しみだね。」

 

セイナ「リルとも旅行だし楽しみ・・・」

 

そうだな!なぁリル!

 

ユカ「あれ?これビニール傘じゃないですか!?」

 

本当だ!?

 

クリス「そういえば出る前にゲイザーを見かけたけど無意識のうちに幻術に罹ってた・・・?」

 

ユカ「大きさ同じだからかかりやすかったんですね・・・」

 

セイナ「大きさ以外全然違うのに!」

 

スイレン「ということは・・・家に置いてきちゃったってこと?」

 

大変だー!!

 

クリス「映画のホームアローンみたいになったらどうしよう!」

 

セイナ「確か家に取り残された子供が罠を張って泥棒と戦うって奴だよね!」

 

ユカ「もし本当に泥棒が来たら・・・大変ですよ!!」

 

sideカゲチヨ

 

カゲチヨ「分かったよ。っていうか妖精王の森には悪意のあるやつは近づけないんだから大丈夫だろ?」

 

クリス「だとしてもだ!急げよ!」

 

わかったよ・・・

 

ヒサメ「確かリルの様子を見に行く依頼だよね。」

 

カンナ「リルは一応オーバーテクノロジーを使えるし大丈夫だと思うけど・・・」

 

フィーア「それはどうですかね?」

 

フィーアちゃんが電磁ネットに囚われてる!!

 

シディ「大丈夫か!?」

 

フィーア「玄関に罠が仕掛けてあったんです。気づいたらこうなってました!」

 

カゲチヨ「やっぱり罠があったか・・・」

 

カンナ「よし、帰ろう。」

 

フィーア「ダメですよ!家に怪しい人が行くのを見たんです!きっと泥棒です!」

 

ヒサメ「そんな!じゃあリルが危ない!」

 

ドガ―ン!

 

泥棒?「ぎゃー!こんなところに足の裏で人物を認証して爆発する地雷がー!!」

 

・・・泥棒が危ないんじゃね?

 

フィーア「あとは頼みました皆!」

 

sideヒサメ

 

なんか罠があると分かると玄関から不気味だね・・・

 

カンナ「昼なのに薄暗く感じる・・・」

 

シディ「うぬ?何かチラシが落ちてるぞ?」

 

何のチラシだろ?

 

ヒサメ「ハッピーブルーベリーグルコサミン青汁!?」

 

カンナ「怪しいチラシ!しかも飲むと引くほど健康になるし痩せるって書いてある!」

 

カゲチヨ「あくまで個人の感想であって医学的に立証されてないって書いてある・・・」

 

怖い・・・!通販ってこういう罠があるよね・・・・って

 

ヒサメ「罠ってこういうの!?」

 

カンナ「落とし穴とかじゃないんだ!」

 

カゲチヨ「あとはがきも来てるな・・・結婚式の二次会・・・平服で来てくれって。」

 

カンナ「平服!私服で行くと皆スーツ姿で浮く奴じゃん!」

 

シディ「それは気まずいな・・・」

 

ヒサメ「・・・だから罠ってそういうことじゃないでしょ!?」

 

カゲチヨ「なんか変な罠ばっかだな!」

 

でもこれなら余裕で・・・

 

カゲチヨ「ぎゃー!!頭にレーザーが・・・!!」

 

ってわけでもなさそう・・・

 

sideカンナ

 

その後も沢山の罠のあるところを切り抜けた・・・

 

カンナ「送料無料って書いてあるけどそこそこの値段のネット商品の罠!」

 

カゲチヨ「確かにあるけども!!」

 

シディ「外側は黒っぽいけど熟してる気もするバナナもあったな・・・」

 

ヒサメ「確かにあれ迷うよね・・・・」

 

あとはカレンダーがめくってなくて何月?って戸惑ってしまう罠。

 

カゲチヨ「あるあるだけど!」

 

そうして奥にたどり着いた!

 

カンナ「リル無事!?」

 

リル「あ、お姉ちゃん!」

 

カゲチヨ「見事に泥棒が捕まってるな・・・」

 

宅配便「私泥棒じゃありません!宅配便です!セイナさんあての荷物でハンコを貰おうとしたんです!」

 

シディ「そうだったのか・・・ハッピーブルーベリーグルコサミン青汁・・・」

 

お母さん一番しょうもない罠にかかってた!!

 

宅配便「助けてください!」

 

リル「すみません・・・怖かったので・・・」

 

シディ「もう大丈夫だ。」

 

クリス「おーい!リル大丈夫だぞ!!」

 

やっと帰ってきた・・・

 

ズカっ!ドカっ!

 

クリス「ぎゃー!!」

 

全員「あ・・・」

 

sideフィーア

 

罠から解放されて良かったです・・・

 

クリス「いやーリルが無事でよかったよ・・・」

 

カゲチヨ「まぁリルは無事だったよな。」

 

クリス「リルも偉かったぞ。上手に罠が張れてて。」(逆さづり)

 

リル以外「親バカ!!」

 

リル「すみません・・・」



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混血児と海

sideカゲチヨ

今日は夏真っ盛りの猛暑日だったんだが・・

 

ユカ「皆ぁぁあ!お父さんが海禁止とか言うから腹立ちます!一緒に海行きましょう!!」

 

ヒサメ「見事なまでに自業自得じゃん・・・」

 

ユカがカレコレ屋にダッシュで入ってきた・・・

 

ユカ「お願い・・・混血児皆誘うし断らないで・・・」

 

カンナ「何でそんな怯えてるの?」

 

でもユカからの誘いも珍しいし今年は色々あって海に行けてなかったな・・・

 

シディ「わかった。一緒に行こう!」

 

ユカ「やったー!!」

 

代表してシディが答えるとユカが大喜びで去っていった・・・

 

そして当日の日俺たちは海に来ていた。

 

サトウ「しゃあ!泳ぐぞ!!」

 

スズキ「BBQ代やグラスボート代まで出すとか太っ腹だよな。」

 

アハト「そうだけどさ・・・」

 

ユカ「来ましたよー!!水着女子たちとヨ―メイちゃんの大盤振る舞いです!」

 

ヨ―メイ「いやぁああ!誰か助けてください!!」

 

ゼクス「絶対ヨ―メイの水着とこれが見たいからだよな・・・」

 

ヤヨイ「まぁ、皆で一泊海なんて楽しいから良いじゃないですか!」

 

ハヅキ「釣りもして魚を確保しましょう。」

 

フィーア「BBQの肉も良いの買ってきてますからね。」

 

ミナヅキ「素潜りで良い・・・」

 

皆それぞれ楽しみにしていることを話す。

 

ヒサメ「ねぇ、カゲ。この水着どうかな?」

 

ヒサの水着は大胆かつかわいらしくて・・・

 

カゲチヨ「あ、あぁ。可愛いと思う・・・」

 

なんというかドギマギしちまう・・・

 

ヨ―メイ「あーあ・・・皆さん早速遊びに行っちゃいましたよ・・・グラスボート始まるまで寝てましょうか・・・ってあちゃー!!」

 

カンナ「案の定砂浜の熱さでこけた・・・」

 

シディ「大丈夫か?ヨ―メイ?」

 

ユカ「あぁあ!早速恋愛イベントを奪われた!!」

 

こうして前途多難な海が始まった・・・

 

sideヒサメ

まずはグラスボードで海の景色を堪能します!

 

カゲチヨ「へ~思ったより透明度たけーな!」

 

ヒサメ「あ、あの魚見たことある。」

 

シディ「ツノダシだな。」

 

ミナヅキ「美味しそう・・・」

 

フィーア「水族館で行っちゃいけないセリフをここでぶっこみますか・・・」

 

カンナ「ちょっとヨ―メイ、ここで吐かないでよ?」

 

ヨ―メイ「わかってますけど気持ち悪い・・・」

 

ユカ「なら私とシディさんの膝でベットですね!」

 

シディ「うむ!それなら楽になるな!」

 

ヨ―メイ「のおぉお!!」

 

刺激的すぎるよ!!

 

別の船の皆も楽しんでるのかな・・・

 

ー別の船ー

 

サトウ「おい!鮫はいないのか?」

 

スズキ「こんな浅いところにいるか馬鹿。もっと深いところだし息続かなくて負けるだろ。」

 

アハト「騒がしすぎでしょ・・・」

 

ハヅキ「ミナヅキあっちの船で大丈夫だったでしょうか・・・?」

 

ヤヨイ「おぉ!岩綺麗!」

 

sideカンナ

次は皆でBBQ!肉も沢山買ってきてミナヅキちゃんが素潜りで、ハヅキさんが釣りで撮ってきた魚も使って皆調理を開始した。

 

カンナ「ヒサメちゃんとヤヨイちゃんはキャベツのを剥がす係ね。」

 

ヒサメ「強制的に決定させられた!」

 

ヤヨイ「料理下手ですしね・・・」

 

ゼクス「ユカ・・・もうちょっと肉は薄く切らないか?」

 

ユカ「何言ってるんですか!ヨ―メイちゃんに食べさせるならこれくらい分厚く切ってコスパを抜群にしないと!!」

 

アハト「分厚過ぎて成金の切り方になってる・・・」

 

スズキ「色んな事業と金融でぼろもうけしてるからな・・・」

 

ヨ―メイ「嚙み切れますかね・・・」

 

そうして皆で色んな具材に舌鼓を打った!

 

ヤヨイ「肉汁抜群!でもやっぱりデカい!」

 

カゲチヨ「案の定噛み切れないじゃねぇか!」

 

ミナヅキ「海老と一緒に殻ごと噛み切る。」

 

サトウ「すげぇ咀嚼力!!」

 

シディ「ミナヅキ、切りやすい大きさにしよう。」

 

皆と騒げて本当に楽しいなぁ・・・

 

sideカンナ

そうして次は各々自由時間ということになったんだけど・・・

 

ユカ「ヨ―メイちゃん!お願いがあります。私と海で遊びましょう!海で泳ぐのはもはやセイレーンの性です!」

 

ヨ―メイ「私お腹いっぱいで眠たいんですけど・・・」

 

ユカが案の定こんなことを言い出した・・・

 

ユカ「断るというのですか・・・ならば私と相撲をしてください。負けたら海でパシャパシャです。」

 

ヨ―メイ「何で相撲なんですか!?パワーでは不平等なんですからまずフィーアさんとやってください!勝ったら付き合いますよ!」

 

そのフィーアちゃんはというと・・・

 

フィーア「海の家でもろ酔い・・・酒は己を映す鏡なんです・・・」

 

海の家のお酒ならぬもろ酔いを飲んでいい感じに出来上がっていた・・・

 

ユカ「フィーアお姉さま!私と相撲をしなさい!!」

 

フィーア「私に挑むとは身の程知らずですね!私の前世は相撲取りから出世した侍です!」

 

スズキ「見事なまでに意味不明だな・・・」

 

シディ「フィーア、やめたほうが・・・」

 

フィーア「大丈夫です!横綱の私は負けません!」

 

そうして何故かアーシが行司を取ることになって女同士の相撲の開始となった・・・

 

カンナ「はっけよーい・・・のこった。」

 

ズガンっ!

 

ユカ「やぁあああ!!」

 

フィーア「とりゃあぁあ!」

 

正面からぶつかった瞬間鈍い激突音が響き渡った!

 

ハヅキ「大砲みたいな音が聞こえましたね・・・」

 

ヤヨイ「もはや牛同士の激突に近いですね・・・」

 

ゼクス「確実に平和な砂浜から聞こえちゃダメな音・・・」

 

サトウ「結構ガチだな・・・」

 

そうして女傑二人は無駄に高度な格闘術がぶつかり合う・・・

 

ユカ「投げと見せかけて腕へし折ってやりますよ!!」

 

フィーア「させるわけないでしょ!払って手刀です!!」

 

ユカ「流石ですね!風圧で砂浜に穴が開きます!」

 

ヒサメ「っていうか手刀も腕折るのもすもうじゃ禁止でしょ・・・」

 

ミナヅキ「ただの喧嘩になり果ててる・・・」

 

勝負は一進一退に見えたけどユカの奥の手が光った・・・

 

ユカ「相撲ならではの猫だまし!!」

 

パンっ!

 

フィーア「くっ!」

 

なんと散々禁じ手を使ってからのまっとうな相撲の技術だった・・・

この猫だまし自体はフィーアちゃんは鋼のメンタルでなんなく躱した・・・

 

フィーア(こんなんで隙を出すわけ・・・え?)

 

ユカ(勝った!)

 

フィーア(何ですか!?その変顔!!)

 

勝ったと誤認したユカの顔が飛んでもなく面白かった。笑いをこらえた瞬間ユカの懐に飛び込まれ・・・

 

ユカ「これでフィニッシュです!」

 

フィーア「しまった!!」

 

土俵の外にたたき出された。

そうしてユカは大喜びでヨ―メイちゃんの元に向かったんだけど・・・

 

ユカ「あれ?ヨ―メイちゃんは?」

 

カゲチヨ「あぁ、お前たちが相撲してる間にシディ連れて泳ぎに行っちまったぞ。」

 

既にヨ―メイちゃんはシディの元に避難していた・・・

 

ユカ「じゃあ上位互換で陰キャなカゲチヨで良いです。私と海でパシャパシャしましょう。」

 

カゲチヨ「メチャクチャ失礼だな!?」

 

ユカ「ほらヒサメお姉さまと一緒にパシャパシャ。楽しいですよ!」

 

カゲチヨ「ちょ!」

 

ヒサメ「いきなりすぎ~!!」

 

さて・・・行司で大声出し過ぎだし飲み物とイカ焼きでも買おう・・・

 

 

sideゼクス

そうして日が落ちたので僕たちは花火をすることにした・・・

 

サトウ「すげー多いな!」

 

スズキ「鼠花火に手持ちや線香に打ち上げもあるな・・・これ全部三人で作ったのか?」

 

そうこれはヤヨイとアハト、僕で作ったものだった。

 

ヤヨイ「発明家として火薬の調合にも通じてるんです!色とりどりにしてありますよ。」

 

アハト「いつもの発明の爆発もこれくらいカラフルなら許せるのに・・・」

 

ハヅキ「あはは・・・いつも煙いですからね。」

 

そうして僕たちは花火を堪能した。

 

カゲチヨ「だぁあ!?線香花火の火落ちた!?」

 

ヒサメ「私の勝ちー!」

 

カンナ「ほらほらー!伝説の女ヨ―メイちゃんはこの鼠花火から逃げ切って見せれるんだよー?」

 

ヨ―メイ「ぎゃぁああ!こっちに向けて火をつけないでくださいい!!」

 

スズキ「やめてやれよ・・・」

 

サトウ「かはは!面白そうだな!打ち上げ花火の火つけるぞー!!」

 

こんな夏体験したことなかったし楽しかったな・・・

 

シディ「ゼクス、また皆で行きたいな。」

 

ゼクス「あぁ、さてカンナを止めに行かないとな。」

 

シディと視線を交叉させた後僕たちはサトウの点けた打ち上げ花火が打ちあがったのを見るのであった・・・

 

 




ヒサメの水着は2022年の奴です。


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ヒサメの依存?

sideフィーア

今日は依頼もなく暇だったんだけど・・・

 

ヨ―メイ「すみません!」

 

ヒサメ「ヨ―メイちゃん!どうしたの?そんなに慌てて。」

 

ヨ―メイが突然お客さんらしき男女を連れてきました・・・

 

ヨ―メイ「この女性の方は今日うちで買い物をしたお客さんなんですけど購入した集中スイッチが壊れていたようで使うと物に依存してしまうみたいなんです!」

 

カンナ「まぁリサイクルショップだしそういうこともあるよね。」

 

ヨ―メイ「この方は勉強に使ったみたいなんですけど・・・」

 

男子「いい加減話してくれないか?」

 

女子「やだ!私はこれがないと生きてけないの!なんで引き離そうとするの?」

 

これは凄い効き目ですね・・・

 

フィーア「効果はいつまで続くんですか?」

 

ヨ―メイ「細かくはわからないんです。」

 

シディ「これは困ったな・・・」

 

ヒサメ「うーん・・・スイッチって言うくらいだから押して使うから効果の上書きで切れるんじゃない?」

 

なるほど・・・

 

カンナ「じゃあここは責任を重く受け止める伝説の従業員ヨ―メイちゃんを仕事中毒にしてしまおう!」

 

ヨ―メイ「そんなぁああ!」

 

シディ「待ってくれ、前に服従薬で辛そうなヨ―メイも見た。できればそんなことにさせたくはないぞ。」

 

ヨ―メイ「シディさん・・・」

 

ヒサメ「じゃあ私がこのストラップで上書きするよ。」

 

じゃあ早くやらないと・・・

 

ヒサメ「せーの・・・」

 

カゲチヨ「ん?何やって・・・」

 

ぽちっ!

 

ヒサメ「カゲだ!帰ってきた!」

 

カゲチヨ「わっ!なんだ・・・転ぶ!」

 

ぼちゃん!

 

あ・・・水に入ってスイッチが壊れた・・・

 

フィーア「・・・一応聞きますけどコップに水入れてたのは・・・」

 

カンナ「アーシ・・・」

 

ヨ―メイ「そんなああ!」

 

sideカンナ

 

取りあえずアーシたちはカゲチヨに事情を説明する。

 

カゲチヨ「ヒサが俺に依存ー!!?」

 

カンナ「そしてスイッチはぶっ壊れて上書きもできなくなった・・・つまりもうカゲチヨはヒサメちゃんと結婚するしかないってことだよ。」

 

カゲチヨ「極論すぎねぇか!?」

 

ヨ―メイ「どうするんですか!?効果が切れるまで待つしかないですよ!!」

 

取りあえず普通に生活させてみたけど依存症はものによっては病院での治療を進められるほどの症状の物もありそれが人ともなれば・・・

 

ヒサメ「カゲ・・・さっきは抱き着いてごめん・・・一緒にいて良い?」

 

カゲチヨ「まぁいるくらいなら・・・」

 

ヒサメ「ありがとう!」

 

カゲチヨ「ってくっつきすぎだろ!」

 

フィーア「もうカップルの寝方じゃないですか。胸預けの寝方は・・・」

 

カンナ「お父さんに連絡して式場の手配進めておくね。」

 

カゲチヨ「やめろー!!」

 

ヒサメ「カゲの腕の中落ち着くー・・・あ、ミキからの遊びの誘いだ。今日はカゲと一緒にいるからと・・・」

 

カゲチヨ「なんだそりゃぁあ!」

 

まぁそうなるか・・・

 

sideカゲチヨ

そろそろキモ4と飯食いに行く約束の時間だ・・・

 

カゲチヨ「ちょっと俺出かけるな。」

 

ヒサメ「え!?どこ行くの!行かないで!!」

 

いやそんなこと言っても・・・

なんとか振り切ったと思ったんだが・・・

 

アサヲ「あれ?ヒサメちゃんも来てるぞ?」

 

ルイ「珍しいね!」

 

結局ふり切れなかった・・・

 

ヒサメ「私もオムライス食べよう!」

 

カゲチヨ「効果がすごすぎだろ・・・」

 

なんとかカレコレ屋に戻ってきたんだけど・・・

 

カゲチヨ「やばっ・・・トイレ・・・」

 

ヒサメ「カゲ!どこ行くの?」

 

カゲチヨ「いやちょっとトイレに・・・」

 

ヒサメ「私も行く。」

 

カゲチヨ「いや流石に限度があるだろ!?」

 

いくら効果とはいえ限度があるだろ!!

 

ヒサメ「少しでも一緒にいたいの!!」

 

カゲチヨ「流石にやり過ぎだ!鍵をかけて・・・」

 

めきゃ!!ばきっ!

 

ヨ―メイ「わぎゃぁああ!ヒサメさんがトイレの扉を外した!!」

 

シディ「ヒサメどうしたんだ!?」

 

ヒサメ「何か言った?」

 

カンナ「カゲチヨ、腹をくくって・・・じゃないと引きちぎったトイレの扉で頭をぶっ叩かれる・・・」

 

そんなぁ~・・・

結局お風呂にもついてこられ・・・

 

ヒサメ「一緒に入るよ!背中流してあげる!」

 

カゲチヨ「やめ・・・あぁああ!?」

 

sideカンナ

カゲチヨ「疲れる・・・」

 

カゲチヨもさすがに付きまとわれることに辟易してヒサメちゃんを遠ざけたんだけど・・・

 

ヨ―メイ「そんなひどいこと言ったんですか!?もともとカゲチヨがスイッチ落としたせいなんですから!」

 

カンナ「もう運命を受け入れなよ。ヒサメちゃんを結婚すればすべて解決なんだから。」

 

アーシはからかい混じりに言うけど・・・

 

カゲチヨ「何言ってるんだ・・・あんなのは本当のヒサじゃねーからな。」

 

フィーア「流石カゲチヨジェントルマンですね。」

 

シディ「だがヒサメには一言行った方がいいぞ。」

 

カゲチヨ「今のヒサに何言っても無駄などころか最悪また扉でぶっ叩かれそうになるぞ・・・」

 

誘導員?「すみませーん・・・通行制限をしてまして・・・体の大きい方と小さい方は優先的に通ってください。」

 

道路の工事か・・・

 

シディ「なら俺とヨ―メイ、フィーアが先に通ろう、カゲチヨとカンナは後から来てくれ。」

 

そうして三人が通ったと同時だった・・・!

 

ヒサメ「カゲ・・・捕まえた!!」

 

カゲチヨ「ヒサ!?」

 

ズガッ!!

 

カゲチヨ「ぐあぁあ!?」

 

なんとヒサメちゃんはそのままシャベルをカゲチヨの胸に深々と突き刺した!

 

シディ「ヒサメ!?依存が酷く・・・ぬお!」

 

フィーア「いたた・・・ここ本当に工事現場みたいですよ・・・!完全に深い落とし穴に落ちてしまいました・・・」

 

ヨ―メイ「きゅ~・・・」

 

まずいな・・・もしもの時の催眠術のヨ―メイも完全に落とし穴に落ちて完全に気絶・・・

 

ヒサメ「カゲ・・・これで動きにくくなったでしょ?カゲの腕頂戴・・?」

 

カゲチヨ「がはっ・・・」(ヤバい・・・シャベルを抜いて再生する間に腕を切られる・・・」

 

カンナ「ヒサメちゃん落ち着いて!」

 

アーシが炎で迎撃する!

 

ヒサメ「カンナちゃん!邪魔するなら容赦しないよ!!」

 

カンナ「普段からため込んでるものが一気に噴き出してるよ・・・天才に敵うかなーアーシ・・・」

 

そうしてアーシたちは氷と水の刃に打ち合いを始める!

 

ぎゃんぎゃん!!

 

ヒサメ「流石カンナちゃん!ウォーターカッターでどんどん氷が削られてる!刃こぼれ待ったなしだね!」

 

カンナ「よく言うよ・・・ヒサメちゃん全然切られてないじゃん・・・アーシちょっと掠ってるのに・・・」

 

何か使えるもの・・・よし!ヘルメットがあった!

 

カンナ「アーシはヨ―メイの次に頭が固いの!!目を覚ましてヒサメちゃん!!」

 

ヒサメ「うわぁああ!?」

 

アーシは頭突きをヒサメちゃんに叩き込んだ!

 

ヒサメ「う・・・私何やって・・・でも腕は欲しい・・・」

 

大分落ち着いたけどまだ効果が・・・

 

カゲチヨ「カンナ、サンキュー・・・なんとか再生出来た・・・ヒサ、拒絶して悪かったな。元に戻るまでなら好きにしていいよ。」

 

ヒサメ「カゲ・・・ありがとう・・・」

 

やれやれ・・・人騒がせな・・・

 

sideヒサメ

 

ん・・・うーん・・・

 

ヒサメ「朝・・・?」

 

カンナ「あ、ヒサメちゃん起きたー?もう式とっくに始まってるよ!」

 

へ?式?

 

フィーア「いやーめでたいですね!二人の結婚式!」

 

カンナ「もろ酔い飲み過ぎないでよ・・・」

 

クリス「めでたいなー・・・全く。涙で前が・・・」

 

シディ「洪水みたくなってるな・・・」

 

皆も!?どういうこと!?

 

カゲチヨ「あー・・・ヒサ元に戻ったか?スイッチ押したお前が結婚式開きたいって言ったから・・・」

 

ヒサメ「そうなの!?」

 

何してんの依存症の私―!!

 



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夏祭りに行こう!

sideカゲチヨ

今日は祭りがあるんで集合することになったんだけど・・・

 

カゲチヨ「三人とも全然こねーじゃん。」

 

シディ「まぁ、もう少しで来るんじゃないか?それにしても凄い人だな。」

 

カゲチヨ「祭りの最後の打ち上げ花火が結構有名だからな。」

 

人込み歩くと疲れるから嫌なんだけどな・・・

 

ヒサメ「お待たせー!着替えに時間かかっちゃった!」

 

カンナ「じゃーん!可愛いでしょ!」

 

フィーア「こういう帯で服を止めるのはなれませんね・・・」

 

ヒサは水色、カンナは赤、フィーアは緑の浴衣で来た・・・

 

シディ「おぉ!似合ってるな!」

 

フィーア「・・・もう一遍の悔いもないです。帰りましょう。」

 

カンナ「フィナーレみたいな空気出すの早すぎでしょ。どんだけ嬉しがってるの・・・カゲチヨもヒサメちゃんの着物に声も出てないし・・・」

 

ん、んなことねぇよ!

 

カゲチヨ「に、似合ってるよ・・・」

 

ヒサメ「ありがとう・・・」

 

カンナ「いやー熱いね!ボティスーアーシたちは二人寂しくリンゴ飴でも舐めてよー!」

 

ボティス「お主そう言って解剖する気じゃなかろうな!?」

 

まぁボティスもヒサも行きたそうにしてたのでまずは屋台に行くことにした・・・

 

ヒサメ「ほら!カゲもタゴ焼き食べてみて!」

 

カゲチヨ「あちあち・・・上手い・・・」

 

フィーア「・・・二人とも見た目知らないんですよね。」

 

シディ「今逃げてるが・・・」

 

カンナ「色々とまずいね・・・」

 

ぼぉおお!

 

職員「おぉ!炎でタゴが弱った!ありがとうございます!」

 

ヒサメ「三人も食べる?」

 

カンナ・フィーア・シディ「遠慮しとく・・・」

 

sideフィーア

 

次はお面屋ですね!結構楽しみだったんですよね~・・・ってあれ?

 

フィーア「サトウにスズキじゃないですか?」

 

カンナ「人気凄いじゃん!アーシそこのプリ〇ュアの奴一枚!」

 

サトウ「毎度!」

 

スズキ「まぁお前こういうの好きそうだよな・・・」

 

フィーア「あの私もペンギンの奴を一枚。」

 

スズキ「あーわりぃがペンギンのは俺たちの店は売り切れててな・・・あっちならまだ売ってるぞ。」

 

そうなんですか・・・こっちは全然空いてるって・・・

 

フィーア「アサヲたちなんで出店を?」

 

アサヲ「お!フィーアちゃんお面買うのか?」

 

ルイ「なんか意外だね~」

 

マチャソ「変なのもいるぞ!」

 

ボティス「お前には言われたくないぞ?」

 

カンナ「で?何でお面やを?」

 

チダイ「男だけで夏祭りに行くとこいつら彼女いないんだって目で見られるであろう?だが祭りにはいきたい!」

 

ルイ「そこで屋台の人なら問題が全て解決することに気づいたのさ。」

 

マチャソ「これで可哀そうな目で見られずに済む!」

 

ユカ「おやおや~祭りだというのに労働にいそしんでる人たちがいますよ~!」

 

その声はユカ・・・

 

ユカ「私たちはこの通り財力の限りを尽くしたデートを楽しんでるところです!」

 

男たち「わーしょい!わーしょい!!」

 

ヨ―メイ「助けてくださぁああい!酔います・・・うっぷ・・・!」

 

ユカ「というわけで私たちはおみこしデートを楽しみますので皆も楽しんでくださいね~!」

 

キモ4「ちくしょー!!」

 

ヒサメ「・・・あれ逆に恥ずかしくならないのかな?」

 

カゲチヨ「ヨ―メイだけだろ。そんな気分になってるのは・・・」

 

悲しいですけどね・・・

 

sideカンナ

 

アーシたちはまた屋台をめぐってたんだけど・・・

 

アヌビス「お前たちは・・・カレコレ屋か。」

 

シディ「アヌビス!?」

 

フィーア「着物姿でどうしたんですか?」

 

アヌビス「地球観光の一環だ。せっかくの再会だし屋台で対決だ!丁度お前の知り合いもいるしな。」

 

ハヅキ「あれ?もしかして巻き込まれました?」

 

ミナヅキ「私たちはただ健全に射的屋を営んでただけなのに・・・」

 

ヤヨイ「全部取られないことを祈りましょう・・・」

 

ゼクス「輪投げのバイト・・・もう終わるのか・・・」

 

ゼクス君たち・・・ここで屋台やってたんだ・・・

 

シディ「ふっ!」

 

アヌビス「そらよ!」

 

ゼクス「輪投げ・・・アヌビスは全部の棒に輪が入っている・・・」

 

カゲチヨ「ハイスペックすぎだろ・・・」

 

フィーア「マズイです・・・こうなったらアヌビスに盛大な足払いをかけて勝つしか・・・」

 

フィーアちゃんのシディへの執念がヤバい・・・

 

シディ「次は射的で戦わせてくれ!」

 

そうしてシディは狙いを定めて・・・

 

バンッ!

 

ミナヅキ「当たったけど倒れてない・・・」

 

シディ「何故だ?」

 

ヤヨイ「コツがいりますしね。」

 

アヌビス「お前は敵の弱点を見抜く力が弱い、適確にやればな!」

 

バンッ!

 

ハヅキ「倒れてしまいました・・・重さもヤバいのに・・・」

 

やれやれ・・・皆負けちゃって・・・

 

カンナ「アヌビス~アーシとも金魚すくいで勝負してよ!」

 

アヌビス「いいぜ。どうせ負けるだろうけどな。」

 

おぉ、流石のポイ捌き・・・でもね・・・

 

アヌビス「ん・・・?なんかボウルが不安定なような・・・ってお前!能力で水操って自分のボウルに入れてるだろ!!」

 

あ。バレた・・・

 

カンナ「でもアーシの方がボウルに入ってるから勝ちだよー!」

 

フィーア「すごーい!カンナちゃんアヌビスに勝った!」

 

アヌビス「ざけんなー!!」

 

カゲチヨ「カンナの奴アヌビス相手に卑怯すぎだろ・・・」

 

ヒサメ「フィーアちゃんもシディが負けたのがムカついてるのか煽ってるのがより質が悪いね・・・」

 

sideヒサメ

ふ~やっとアヌビスを振り切って花火スポットについたよ・・・

 

カンナ「あ~アヌビスからかうの楽しかった!」

 

ゼクス「お前良い根性してるよな・・・」

 

カンナ「あれ?ゼクス君屋台は?」

 

ゼクス「アヌビスのせいで店じまいだ・・・」

 

ヒサメ「ここオーナーに教えてもらったんだ!良い景色でしょ!」

 

カゲチヨ「おーこれが見れたなら良いよな。」

 

フィーア「見てくださいシディさん!星が満点ですよ!ボティスも見てください!」

 

ボティス「えぇい!はしゃぐな!」

 

シディ「だがここまで見えるのも珍しいな。」

 

そうして話していると・・・

 

ドーン!!パーンっ!!

 

綺麗な花火が打ちあがった・・・

 

シディ「にぎやかなお祭りだったな・・・」

 

カンナ「そうだね・・・」

 

カゲチヨ「今回は騒がしすぎた気もするけどな・・・」

 

ヒサメ「いいじゃん、私たちらしくて。」

 

フィーア「満点の星に花火・・・もろ酔いは欲しくなりますね・・・」

 

ゼクス「絶対飲むなよ・・・」

 

次もにぎやかになりますように・・・



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3係の戦い

sideカゲチヨ

 

ヒサメ・カンナ・フィーア「むー・・・」

 

ゼクス「どうしたってういうんだ・・・」

 

なんかメチャクチャにらみ合いになってる・・・

 

ユカ「昨日カゲチヨが依頼で学校休んだ時にクラスの係を決めたんだけど・・・」

 

ー回想ー

 

クリス「じゃあこの中から係になってくれ。」

 

掃除係

 

美化係

 

ゴミ捨て係

 

似たようなのばっかじゃねぇか!

 

クリス「なんか似たようなのばっかだけど・・・まぁいいか。」

 

全然よくねぇ!

 

クリス「なんかカゲチヨがいたら突っ込んできそうだよな。」

 

何でわかるんだよ!

 

 

ユカ「・・・ということがあって係を決めたんだけど三つの係の仕事が被って係長の三人がもめてるんですよ。つまりクラスが三国志状態になってるんです!」

 

マジでか・・・

 

ユカ「三国志は知ってますか?三つの国がすっごい揉めるすっごい長い話なんですよね。」

 

ゼクス「適当すぎる・・・魏、呉、蜀がもめる中国の歴史書だよ。」

 

ユカ「まあ、そんなわけでカゲチヨさんのクラスは今三係志状態になっているんです!」

 

意味不明だ!!

 

ユカ「一つはヒサメお姉さまが率いる掃除係教室の掃除は美化と掃除がゴミ捨てはゴミ捨て係が分担してやるべきと主張。少しでも係の負担を減らそうとしている派閥です。」

 

ゼクス「意外とまともだな・・・」

 

ユカ「次はフィーアお姉さま率いる美化係。美化とは美しくなること自分たちが美しくなる体育や家庭科の授業の手伝いは積極的にしていくが掃除は他の二係がやるべきと主張している。」

 

カゲチヨ「他の係の仕事を奪ってる!?」

 

ユカ「最後はカンナお姉さま率いるゴミ捨て係。ゴミ捨ては掃除の一環なのだから掃除係がするべきと主張自分たちは二係を操る裏の組織になろうとしています。」

 

ゼクス「クラスの係なのにそんな壮大な支配戦略を打ち叩てるのか!?」

 

ユカ「こうして戦の舞台は幕を上げたのです!そしてこの作品では八話くらいかけてこの話をしていきます!!」

 

カゲチヨ「マジか!?」(嘘です。)

 

sideゼクス

 

ヒサメ「あ!カゲ。カゲは休んでたから係決めてなかったよね。掃除係に入らない?」

 

まぁヒサメの派閥が一番まともそうだよな・・・

 

ヒサメ「さぁ、カゲ!何じ係にするの!?」

 

カゲチヨ「いやそうなったら掃除しか・・・」

 

ヒサメ「え!?今なんて言ったの?何じ係?そう何かかり!?」

 

必死すぎる!!

 

フィーア「あれ?そこにいるのは誰かと思ったら・・・」

 

また白々しいな・・・

 

フィーア「美化係の化身、カゲチヨじゃないですか!」

 

カゲチヨ「化身!?また壮大な・・・」

 

フィーア「家事や運動を極めて美しくなりましょう!」

 

完全に本来の業務じゃなくて名前で業務決めてるな・・・

 

カンナ「あれー?誰かと思ったら・・・」

 

カゲチヨ「何で全員そのくだりやるんだよ?」

 

カンナ「アホの掃除係と美化係じゃん、二人がカゲチヨに夢中なうちに他のクラスはアーシの勢力にしちゃったよ?」

 

フィーア「何ですって!」

 

ヒサメ「卑怯だよ!」

 

カンナ「なんとでも言ってよ!」

 

三人「むー!・・・」

 

カゲチヨ「ちょっと待てよ!三人が喧嘩してても何も始まらないだろ!」

 

ゼクス「三国志でも争った結果結局どこも天下統一はできないからな・・・」

 

ヒサメ「カゲ・・・」

 

フィーア「そうですね・・・」

 

カンナ「アーシたちこれからは力を合わせよう!」

 

きんっ!

 

ユカ「おぉ!三人で刀をぶつけあうこのシーンは・・・なんかの誓いですよね!」

 

ゼクス「桃園の誓いな!劉備、関羽、張飛が生死を共にしようって誓う奴だな。」

 

ヒサメ「ありがとうカゲ!私たちはやっと自分たちの愚かさに気づいたよ!」

 

カンナ「ゼクス君もね!」

 

フィーア「そうだ!二人にはリーダーになってもらいましょう!!」

 

な、なんか照れるな・・・

 

sideカゲチヨ

 

カンナ「じゃあリーダー。あとはよろしくね!」

 

カゲチヨ・ゼクス「騙された!!」



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カンナの寝起き改善作戦!

sideカゲチヨ

カゲチヨ「もう我慢の限界だ!」

 

フィーア「私もです!」

 

俺とフィーアはカンナのいないカレコレ屋で叫んだ!

 

ヒサメ「カゲどうしたの?そんな叫んで?」

 

シディ「フィーアが一緒とは珍しいな・・・」

 

カゲチヨ「どうにかしてカンナの寝起きを良くしたいんだよ!このまま起きてすぐにイライラするからって炎を昼休み中に放たれたらこっちの身が持たないっての!」

 

フィーア「私も寝ぼけて水かけられたんですよ!?普通自分にかけませんか!?」

 

ヒサメ「あはは・・・大変だね。」

 

シディ「ヒサメは寝相はひどいが起きた後はバッチリ目を覚ますからある意味ヒサメより厄介かもしれんな・・・」

 

ヒサメ「ちょっと!?ひどくない!?」

 

何か良い方法は・・・そうだ!

 

sideフィーア

カンナ「この結晶を枕元に置いて眠れば良いの?」

 

カゲチヨ「おう!睡眠グッズの利用動画撮影よろしく頼むぜ!」

 

そう私たちは異宙のアイテム夢の結晶石で睡眠の質を上げて寝起きの悪さを改善することにしたのです!

 

ヒサメ「でもあれ私が使ったら危ない目にあったけど・・・」本家より

 

カゲチヨ「そりゃ常用したからだろ?近くに獏が居ない時には凄い便利なアイテムなのには違いないぜ!」

 

フィーア「それに大枚はたいて使用期限の長い新品を買いましたしヒサメちゃんよりも使用期間は短い一週間くらいですし気が狂うなんてことにはなりませんよ!」

 

この時はまだ知らなかった・・・これが悪夢の序章だったなんて・・・

 

sideヒサメ

その後の1日2日はカンナちゃんの寝起きはだいぶ改善されていた。

 

カンナ「なんか最近は起きてすぐもイライラしなくなったし寝ぼけてドジすることもなくなったんだよね〜!」

 

ヒサメ「よかったじゃん!」

 

カンナ「ヒサメちゃんも試してみたら?寝相にも効果抜群だよ〜!」

 

ヒサメ「わ、私は遠慮するよ!」

 

この前懲りたばっかだし・・・

この変化はカゲたちも喜んでいた。

 

カゲチヨ「もう昼休みに怯えなくてすむ!」

 

フィーア「カンナちゃんが昼寝してるとき急いで離れなくて良いって最高ですね!」

 

作戦の成功を喜んでたんだけど4日5日としだすとなんか変な感じになり始めた・・・

 

カンナ「ヒサメちゃ〜ん、なんか明晰夢っていうの?そういうの見出したんだよねー。別に実害ない夢なんだけどさ・・・」

 

大丈夫かな・・・

そして一週間経った頃だった・・・

 

カゲチヨ「今日カンナ来るの遅いな・・・」

 

カゲがカレコレ屋でカンナちゃん以外集まった時に呟いた瞬間だった!

 

カンナ「ゼクスくーん!」

 

どごっ!!

 

カゲチヨ「ぎゃー!」

 

カンナちゃんがいきなり突っ込んで来たのだ!

 

フィーア「か、カンナちゃん!?いきなりどうしたんですか!?」

 

カンナ「あれ?よく見たらボティスだった!解剖させて!」

 

カゲチヨ「全然よく見れてない!?」

 

シディ「明らかに目がおかしいぞ!?」

 

まさか・・・

 

ヒサメ「明晰夢見出したせいで夢と現実の区別がつかなくなった!?」

 

カンナ「ボティスー!解体させてー!」

 

シディ「やめるんだカンナ!?」

 

フィーア「それで今男ならボティス、女ならゼクスに見えるってことですか!?」

 

そうだから早く逃げないと・・・

 

カンナ「ゼクスくーん・・・どこ行くのかなー・・・?」

 

ヒサメ・フィーア「ちょ・・・服はダメ・・・あぁあああ!」

 

sideヨーメイ

オーナーにカレコレ屋と連絡が取れないってことで来たんですが・・・

 

ヨーメイ「みなさーん・・・オーナーが心配して・・・」

 

ってなんですかこれは!?シディさんとカゲチヨさんが倒れ伏してる!?

 

ヨーメイ「一体何が・・・いやぁぁ!?ヒサメさんたちも全裸で!?」

 

カンナ「あれー!ゼクスくんがまだいるー!」

 

ちょっと・・・カンナさん待ってぁああ!

 

 




この後はヨーメイの能力でなんとかなった・・・


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走れカゲチヨ!

sideカゲチヨ

今日は待ちに待った日だ!

 

ヒサメ「カゲ楽しそうだね?何かあるの?」

 

カゲチヨ「あぁ!今日は学校が終わったらタツコたち後輩とゲームしてボコボコにする日だ!」

 

フィーア「やめてあげなさい。」

 

カゲチヨ「楽しみだな・・・」

 

クリス「えー・・・今日宿題を忘れた奴は居残りね。」

 

か・・・は・・・

 

カンナ「魂抜けかけてる!?」

 

ゼクス「どんだけ楽しみにしてたんだよ・・・」

 

くそっ!

 

カゲチヨ「クリス先生!俺は宿題をやってきたけど家に忘れてきたんです!どうか帰らせてください!」

 

クリス「本当か?そう言ってゲームしに行くんじゃないか?」

 

カゲチヨ「本当です!信じてください!」

 

クリス「なるほど・・・生徒を信じるか・・・うん!嫌だ!」

 

何ッ!?

 

 

クリス「そう言ってゲームだろ?先生はそうだが王様は戦の際は周囲を疑うものなんだよ!」

 

くそ!邪知暴虐の王め!

 

ヒサメ「今回はカゲが悪いでしょ・・・」

 

カゲチヨ「わかりました・・・ならフィーアを人質に置いていきます!」

 

フィーア「なっ!?どういう流れでそうなったんですか!?」

 

カゲチヨ「走れメロスって太宰治の有名な小説があるだろ?メロスが王様の怒りを買い捕まってしまったメロスが友人のセリヌンティウスに人質になってもらって妹の結婚式に出席して戻ってくるって話だ。」

 

ヒサメ「確か王様もお父さんと同じようにメロスは帰ってこないって思ってるけどメロスは走って戻ってくるの!」

 

そう!メロスたちに負けない友情を見せつけてやろうぜ!

 

ゼクス「でもフィーアにメリットが・・・」

 

フィーア「引き受けましょう!」

 

カンナ「やっぱり・・・フィーアちゃんこういう男くさいの好きだもんね・・・」

 

フィーア「行ってくださいカゲチヨ・・いやカゲス!」

 

ありがとう!フィーティヌス!

 

クリス「戻らなければフィーティヌスはおやつ一か月禁止だぞ?」

 

ヒサメ「リスクデカすぎる・・・」

 

カンナ「こうして人質のためにカゲチヨは走ることになったのでした・・・」

 

ゼクス「カンナはナレーターか?」

 

sideゼクス

 

カゲチヨは走った。友のため?宿題のため?どれも違った・・・カゲチヨは走っていたスポーツゲームのサッカーで勝つために!

 

カゲチヨ「シュート!!」

 

タツコ「うぅ・・・また負けた・・・」

 

綾華「パワプロも強いですし・・・」

 

フォレス「流石はゲーマー・・・」

 

早速勝ちまくってる・・・

 

ヒサメ「っていうか全く宿題取りに行ってないしやってもない!!」

 

カゲチヨ「もともとやってないしな。」

 

ゼクス「案の定か・・・」

 

カンナ「あ~あ・・・知らないよ。フィーアちゃん切れたら怖いのに・・・」

 

カゲチヨ「その時は走って逃げる!」

 

直ぐ追いつかれそうだ・・・

 

sideフィーア

 

ちょっとお父さん!

 

フィーア「磔にする必要はあるんですか!?」

 

クリス「ふふふ・・・邪地暴虐って言われたからそれらしくしただけだ・・・」

 

悪口言われて切れてる!!

 

フィーア「それにしてもカゲチヨは遅いですね・・・」

 

クリス「ふははは!無駄だ!どうせ今頃ゲームでもしてるんだよ!!」

 

フィーア「そんなことない!走れメロスでも山賊や川の増水で遅れてしまうんです!きっとトラブルがあったに違いありません!!」

 

私は友を信じる!!

 

sideカゲチヨ

 

くそっ!トラブル発生だ!

 

カゲチヨ「後輩に負けそうだ!!」

 

ユカ「先輩のくせにダサいですよ全く・・・」

 

綾華「ユカちゃん凄い!」

 

フォレス「ゲームスキルも凄いんだ・・・」

 

タツコ「カゲチヨ先輩のスキルを圧倒してる・・・」

 

ユカ「フィーアお姉さまがいなければ楽勝ですよ!」

 

くそー・・・こうなったら・・・

 

カゲチヨ「フィーアを呼び戻しに行こう!」

 

ヒサメ「このタイミングで戻るの!?」

 

馬鹿!

 

カゲチヨ「そんなこと言ってる場合じゃねぇ・・・俺は走る!友のために!!」

 

カンナ「ゲームのためだろ!?」

 

ゼクス「せめて宿題は終わらせてから行け・・・」

 

sideクリス

 

ふははは!

 

クリス「やはりカゲチヨは戻ってこなかったな!」

 

フィーア「くそっ!何故なんですか・・・」

 

カゲチヨ「待てーい!!宿題はここにあるぞ!!」

 

そ、その声は・・・

 

フィーア「カゲス!!」

 

カゲチヨ「助けに来たぜ・・・友よ!」

 

ヒサメ「宿題私たちに手伝わせてよくそんな感じで言えるね。」

 

カンナ「まぁ元ネタの話も太宰治が友人を金払ってない宿屋に置き去りにする話で助けたのも結局太宰の師匠だからある意味間違ってないかもね。」

 

フィーア「おぉカゲス・・・私を殴ってください・・・私は一度だけ疑ってしまったんです・・・だから私を殴ってください・・・」

 

こ、これは・・・走れメロスの最後でお互いが正直に疑ってしまったことを告白し頬を殴り合うあの名シーンだな!

 

ゼクス「だがメロスと違ってカゲチヨに殴る権利は・・・」

 

カゲチヨ「そりゃ!」

 

フィーア「ぐっ!」

 

ヒサメ「殴った!」

 

クリス「良く行けるな・・・」

 

カゲチヨ「フィーティヌス・・・俺も正直に言うよ・・・俺は・・・本当は宿題ヒサたちに手伝ってもらったしさっきまでゲームやってたんだそんでユカに負けそうだからフィーアに助っ人してもらいたくて戻ってきた。」

 

カンナ「正直に言えばいいってわけでもないでしょ・・・」

 

クリス「予想よりもグダグダだな・・・」

 

フィーア「はぁああ・・・・」

 

カゲチヨ「え!?中国武術の発勁!?内臓破壊するつもり!?正直に言ったのに!」

 

ヒサメ「原作でも殴られるし腹をくくったら?」

 

フィーア「ふぅうう・・・・」

 

カゲチヨ「やばい!逃げ・・・」

 

フィーア「遅いんですよ!!」

 

カゲチヨ「ぎゃー!!」

 

今度は走る間もなく腹にパンチを食らうカゲチヨであった・・・

 



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可愛いは正義?

sideヒサメ

ヒサメ「カゲ―!どこ行ったの?」

 

私はカゲを探してたんだけどどこにもいない・・・っていた!

 

ヒサメ「カゲ!こっち向いて!」

 

カゲチヨ「どうちたんだ?」

 

なっ・・・なんかカゲ以外も等身が小さくなって可愛いゆるキャラみたいな顔になってる・・・

 

ヒサメ「そ、それよりも私のプリン勝手に食べたでしょ!」

 

カゲチヨ「だめでちたか・・・」

 

ぐっ・・・涙目可愛い・・・

 

カゲチヨ「ごめんなさい・・・」

 

ヒサメ「もういいよ・・・」

 

カゲチヨ「ありがとう!ヒサの分のプリンも買ってくるから一万円くだちゃい。」

 

ヒサメ「うんうん、いいよ。はい。」

 

カゲチヨ「やったー!ヒサだいちゅきー!」

 

うんうん・・・

 

ぼふんっ!

 

カゲチヨ「あ・・・」

 

ん?

 

ヒサメ「っていうか何でプリンに一万円も必要なの!?」

 

カゲチヨ「ちぇーもう少しだったのに・・・」

 

ヒサメ「っていうかさっきのは何だったの?」

 

カンナ「カレコレ屋の宣伝だよ。アーシたちのマスコットキャラってボティスだけじゃん。それだけじゃ全然カレコレ屋の宣伝にならないってことに気が付いたの!」

 

フィーア「今や可愛いは世界では標準語!有名企業はどんどんゆるキャラを生み出すしそれこそ可愛ければ何でもありなんですよ!」

 

シディ「ヤヨイの開発したこの可愛いキャンディを舐めている間は誰でも可愛くなれるんだ!」

 

じゃあやってみる?

 

sideヨ―メイ

 

ヨ―メイ「皆さーん!家賃の徴収に来ましたよー!」

 

オーナー「なんだ?誰もいないのか・・・」

 

仕方ないですね・・・しばらく待ちますか・・・

 

オーナー「ん?なんかキャンディがあるぞ?」

 

しばらく戻らなそうですし舐めちゃいましょう!

 

sideカゲチヨ

 

早速町に出てみると・・・

 

女子「なにあれ可愛い~!」

 

異宙人「何あれゆるキャラみたーい!」

 

皆を魅了するのも悪くないな・・・

 

女子高生「なにこれ!なんて動物?」

 

女子高生「最高ね!」

 

おぉ!女子高生にモテモテだ!

 

カンナ「やっぱり他校の人も可愛いものは好きなんだよ!」

 

女子高生「可愛い!私の物!」

 

女子高生「ちょっとこれ私のよ!」

 

フィーア「ま、待ってくださいよ!私たちは誰のものでもないですよ。」

 

女子高生「皆の物だし・・・均等に切り分けちゃいましょう!」

 

シディ「何!?」

 

女子高生「だってこんなに可愛いんだから切り身になっても可愛いはず。」

 

女子高生「私右足が欲しいわ!」

 

ヒサメ「ひぃいい!」

 

フィーア「カンナちゃんみたいなことをさらっと・・・」

 

カンナ「アーシこんなにヤンデレじゃないんだけど!」

 

カゲチヨ「口からキャンディを吐き出せ!」

 

ぺっ!

 

女子高生「きゃー!何この陰キャ!」

 

女子高生「でも他の皆は可愛いしカッコいいし・・・やっぱり切り身に・・・」

 

カンナ「やっぱりやばい・・・」

 

そりゃ!!

 

女子校生「きゃー!なんか血液かかった!」

 

今のうちに逃げろ!

 

sideヒサメ

 

ひ、酷い目にあった・・・

 

カゲチヨ「可愛いのも楽じゃねぇんだな・・・」

 

ヒサメ「あの女子高生の狂気がヤバすぎたね・・・」

 

シディ「やはり地道にやるしかないということだな・・・」

 

カンナ「やっぱり戦略を練らないと・・・あれ?可愛いキャンディの中身が空っぽ…」

 

フィーア「あ、あれを見てください!」

 

シディ「む・・・あれはヨ―メイとオーナーがもふもふの生き物になっている・・・」

 

本当だ!原型が無さすぎる!!

 

カゲチヨ「こいつら・・・一体いくつキャンディ舐めたんだ?」

 

カンナ「軽く20個くらいは舐めたんじゃない・・・?」

 

フィーア「食い意地張りすぎでしょ・・・でも・・・」

 

全員「可愛いな~!」

 

ヨ―メイ(何言ってるんですかー!!)

 

オーナー(小さい口じゃ一度に吐き出せないんだ!早くどうにかしてくれ!)

 

ぺしぺし・・・

 

なんか私たちを叩いてきてる・・・けど・・・

 

全員「可愛いな~!」

 

ボティス「何を腑抜けた顔になっておるんじゃ・・・」

 

 

 



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カンナ昆虫記

sideカンナ

出来たー!!

 

カゲチヨ「森に蜂蜜の瓶とトラばさみなんて用意してどうしたんだよ・・・」

 

ヒサメ「物騒すぎる・・・」

 

フィーア「熊を生け捕りにしたいならもっと効率の良いのを紹介しますよ?」

 

違うよ!

 

カンナ「昆虫採集に決まってるでしょ?異宙の新種の虫とかならこんだけでっかいのもいるかもしれないし!」

 

カゲチヨ「虫が瓶空けて蜂蜜舐めれるか怪しいけどな・・・」

 

ヒサメ「そもそも・・・今冬だよ!?」

 

シディ「うぬ・・・俺も森では冬虫を見なかったぞ?」

 

フィーア「異宙の虫はともかくほとんどの昆虫は冬を越せないか冬眠してるかのどっちかですよ。」

 

ヒサメ「異宙の昆虫も冬は活動的じゃなさそうだし・・・」

 

うるさいなぁ・・・

 

カンナ「もしヘラクレスオオカブトとかヘラクレス大カナブンとかオオサンショウウオとか取れても売った利益はアーシが独占してやるんだからね!」

 

カゲチヨ「オオサンショウウオは虫でもない・・・」

 

ヒサメ「ともかく何で私たちは呼び出されたの?」

 

フィーア「こんなずさんな昆虫採集なら帰りますよ?」

 

カンナ「待ってよ~・・・実はファーブル昆虫記を読んだの!」

 

シディ「ファーブル昆虫記?」

 

カゲチヨ「確かファーブルって昆虫学者が観察した昆虫の記録が書いてある本だよな?」

 

カンナ「ただの図鑑じゃなくて詩やエッセイみたいで読みやすいんだよ!だからアーシもファーブルみたいに虫の研究をしてみたいんだ!お願い!新種の昆虫紹介動画、バズりそうでしょ?」

 

カゲチヨ「まぁ、そんなに言うなら・・・」

 

シディ「うぬ、虫を知るのはいいことだと思うしな。子供たちの採集を見てるから心得はある。」

 

ヒサメ「まぁ良いけどさ・・・」

 

フィーア「朝早い方が虫は集まってるでしょうし朝六時に罠の場所に集合しましょう。」

 

カンナ「OK!皆遅れず来てよ!」

 

sideカゲチヨ

 

カゲチヨ「カンナ!もう十時だぞ!!?」

 

シディ「OKといったのはカンナではなかったか・・・?」

 

フィーア「虫が活発に動く時間はとうに過ぎてますよ・・・」

 

ヒサメ「そもそもここは集合場所の山じゃなくて・・・カンナちゃんの部屋の前だよ!」

 

カンナ「う~ん・・・うるさいなぁ・・・朝ごはん食べさせてよぉ・・・!」

 

機嫌悪そう!相変わらず寝起き悪いな!!

 

フィーア「早く出てきてください!!」

 

ー数分後ー

 

カンナ「数々のアクシデントがあって遅い時間からのスタートです!!」

 

お前が寝坊したんだろ?

 

カンナ「そして罠に虫はかかっていませんでした・・・」

 

ユカ「蜂蜜パンに塗ったら最高!!」

 

フィーア「虫っぽい羽ですけど罠をやすやすと突破して蜂蜜をパンに塗りたくってますね・・・」

 

カンナ「ということでアーシたちはそこら辺の虫を観察するよ!」

 

ヒサメ「多分アリしかいないんじゃ・・・」

 

カンナ「そんなこと・・・あ!新種の虫だ!」

 

フィーア「アリですし動きとろいですね・・・」

 

シディ「冬だからな・・・」

 

カンナ「アリみたいな新種!」

 

カゲチヨ「アリだろ・・・」

 

カンナ「これはどう!?軍手みたいな虫だよ!」

 

カゲチヨ「よくある片手だけの手袋じゃねぇか!」

 

カンナ「あ!はい!カブトムシ見つけた!」

 

ヒサメ「メチャクチャ上手だけど絵じゃん!」

 

シディ「立体の陰影も出てて凄いな・・・」

 

カゲチヨ「クオリティえげつないな・・・!」

 

皆ロマンが足りな過ぎでしょ!!

 

カゲチヨ「っていうか虫が足りなすぎだろ・・・」

 

ヒサメ「もう帰ろうよ・・・」

 

カンナ「あ、今度こそ絶対新種の虫だよ!大ムカデだ!!」

 

シディ「うぬ!?確かに紫色のムカデだ!」

 

ヒサメ「いやぁああ!!」

 

フィーア「こんなの昔話でしか見たことないですよ!!」

 

よし!捕獲だ!

 

カンナ「フィーアちゃん!カゲチヨ!拘束お願い!」

 

大ムカデ「きしゃぁあ・・・!」

 

フィーア・カゲチヨ「無茶言うな!!」

 

ヒサメ「だよね!!」

 

ユカ「ちょっと、私のペットに何しようとしてるんですか。」

 

あ、ユカ!

 

カンナ「もしかして新種の虫?」

 

ユカ「あぁ、このムカデ?ヘラクレス大ムカデは私のペットです!散歩してたら蜂蜜があったので食べてたら皆さんの方に行っちゃったみたいですね。」

 

大ムカデ「きしゃぁあ!」

 

冬でも活動できて凄すぎでしょ!

 

 

 



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スオの裸の王様

sideカゲチヨ

ん~・・・良い朝だな・・・

 

スオ「こんにちはカゲチヨ先輩!遊びに来ましたよ!」(パンツ一丁の姿)

 

・・・・

 

ヒサメ「おはよう!」

 

フィーア「おはよう!」

 

ゼクス「全く良い朝だな!」

 

カンナ「いやなんでパンツ・・・うぐっ!」(チダイに腹パンされる)

 

・・・・

 

スオ「今日は涼しいですね!」

 

カゲチヨ「あぁ、そうだな!」

 

アサヲ「全く薄着なのがきついくらいだぜ!」

 

ルイ「この涼しさに僕の汗ばんだ姿が合わさっちゃったらさらにかっこよくなっちゃうよ!」

 

マチャソ「それはないじゃろうがい!」

 

 

カンナ「いや今日は暑いよ!ねぇそれよりもスオ何ではだ・・・ぐはっ!」(腹パン)

 

・・・・

 

カンナ「うぐっ・・・どうしてスオが裸だって言わないの・・・?」

 

チダイ「見てわからないのかカンナ殿・・・」

 

ノリコ「あの様子・・・自分が裸だってことに気づいてないぞ・・・!」

 

カンナ「じゃあ言ってあげようよ。」

 

ミキ「スオは自分が大好きなんだよ?」

 

ヒサメ「もし今裸だって気づいたら・・・恥ずかしぬよ。」

 

カンナ「恥ずかしぬ!?」

 

恥ずかしさで死ぬかはわからないけどな・・・

 

スオ「何こそこそ話してるんですか?」

 

ゼクス「今こそこそ話が上級生の間で流行ってるだ!こそこそ・・・」

 

フィーア「こそこそ・・・」

 

クリス「授業を始めるぞー・・・ってあれ?スオお前なんではだ・・・ぐほっ!」(フィーアに腹パンされる)

 

空気読めよ!!

 

sideヒサメ

 

クリス「えー・・・今日の国語は1年生と合同で裸の王様についてやります。」

 

スオ「え?授業の終盤で急に内容が変わった?」

 

クリス「裸の王様はアンデルセンの童話である王様が馬鹿には見えない嘘の洋服を手に入れる話だ。でも王様も家来も自分が馬鹿だとは認めたくないから洋服が見えるふりをするんだ。」

 

カンナ「へー今のスオみたい・・・」

 

クリス「おほん!!見栄を張ると自分も他人も余計に恥をかくということだな。」

 

スオ「間抜けな王様だよな。裸を見られるなんて俺だったら恥ずかしぬな!」

 

どんどん言いずらい雰囲気になっていくよ・・・

私たちは取りあえず授業の後に行動を起こした。

 

ヒサメ「あのさスオ君・・・ちょっと服装変わった?」

 

ミキ(切り込んだ!?)

 

フィーア(ヒサメちゃん凄いです・・・)

 

スオ「あ、わかっちゃいましたか?どうです?この新しい服は!」

 

カゲチヨ「新しい服なのか・・・?」

 

スオ「異宙でも新進気鋭の服職人が作ったみたいで馬鹿には見えないらしいんだ!」

 

フィーア「え・・・それって・・・」

 

アサヲ「俺たちはば・・・」

 

なんでそうなるの!?服職人が嘘ついてるかもしれないじゃん!

 

スオ「え?先輩たちには見えてますよね?だって朝は見えてる風だったし・・・これは恥ずかしぬ・・・」

 

カンナ「見えてるよ!!」

 

カゲチヨ「あ、当たり前だろ!」

 

ゼクス「もちろんだ!」

 

皆意地張っちゃった!!

 

スオ「だよな!焦ったぜ!!」

 

ヒサメ「それってスオ君には見えてるの?」

 

スオ「俺は・・・いいじゃないですか。」

 

これ見えてないな・・・

 

スオ「実はこれからユカたちとサッカー対決をするんですよ。授業サボって準備してくれてて2000人のドームを使ってネット中継するもあるみたいなんだ!」

 

カゲチヨ「2000人の前に出るのか!?」

 

カンナ「しかもネットにも!?」

 

カゲチヨ「や、やっぱりやめた方がいいんじゃねぇか・・・?客の皆が馬鹿じゃないとは限らないぞ?」

 

スオ「でもカゲチヨやキモ4にも見えてるなら大丈夫ですよ!」

 

キモ4&カゲチヨ(こいつ・・・!)

 

ヒサメ「でもこのままだと・・・」

 

ミキ「スオ君が恥をかいちゃうよ・・・」

 

ノリコ「これはなんとかして止めないとな・・・」

 

sideフィーア

 

わーわー!!

 

フィーア「止められませんでした・・・」

 

スオ「スタジアムのざわめきがすごいぜ!」

 

別の意味でのざわめきだと思います・・・

 

ユカ「来ましたねスオ!お弁当やクイズ大会でのことを晴らさせてもらいますよ!」

 

綾華「今日はなでしこジャパンのようなサッカーで度肝を抜いてあげます!」

 

タツコ「私たちの強さにスオたち男子は裸足どころか裸で逃げ出す・・・え?」

 

フォレス「裸だー!!」

 

ゼクス「言ってしまった・・・!」

 

カンナ「まぁ、あの四人も空気読めなさそうですからね・・・」

 

ユカ「$%%$&”(()?」

 

ノリコ「男の裸を見たせいでとんでもない悲鳴をあげてる・・・」

 

スオ「裸・・・?わかってるようだな。この大舞台でも裸当然の実力を出せる!それが俺さ!」

 

馬鹿ですね・・・

 

ぶるるる・・・

 

スオ「あ、鞄に入れてた携帯が・・・ん?服屋から連絡?馬鹿には見えない設定をやるすぎました。周りには裸に見えてるから急いで帰ってきなさい・・・俺今はだ・・・はだ・・・かーーー!!」

 

気付いてしまった!!

 

ヒサメ「で、でも野生のドラゴンやゴブリンだって裸でしょ?大丈夫だよ!」

 

タツコ「へ・・・?お母さんがはだ・・・」

 

ん?ゴブリンも裸・・・ゴブアツお義父さんも・・・私は年中見てる・・・

 

タツコ・フィーア「は、恥ずかしぬ・・・」

 

カゲチヨ「皆馬鹿だ!!」



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クリス、ダンスイベントを開く

sideフィーア

今日は早めに依頼が終わりましたね・・・

そうして私達が道を歩いていると・・・

 

クリス「ダンスイベントやってまーす!よろしかったらどうぞー!」

 

あ、お父さんだ!

 

シディ「なんのビラを配ってるんだ?」

 

クリス「明日クラブを貸し切ってダンスイベントやるんだ!未成年でも入れるようにソフトドリンクだし見に来てくれ!」

 

カンナ「へーお父さんもそう言うチャラいイベントやるんだね。」

 

カゲチヨ「どうせ陽キャ全開の曲ガンガン流すんだろ・・・ってこのフライヤーバレリーナの絵が書いてある・・・」

 

ヒサメ「テーマは白鳥の湖!?ダンスってバレエのこと!?」

 

そんな真面目なのクラブでやって良いんですか!?

 

sideカゲチヨ

結局気になって来てしまった・・・

 

ヨーメイ「私もユカさんに呼ばれて来たんですけどそもそもバレエってなんですか?」

 

シディ「確かにスポーツのバレーとは何が違うんだ?」

 

ヒサメ「バレエは踊りがメインの劇のことで感情をセリフや歌じゃなくて踊りで表現するんだよ。バレエの曲は名作が多いけどこのチャイコフスキーの白鳥の湖は悪魔の呪いによって白鳥に変えられた王女と王子のロマンチックな恋の物語なの!」

 

ヒサ詳しいな・・・

 

カンナ「ヒサメちゃんバレエも結構好きだしね。」

 

フィーア「あ、始まりましたね・・・」

 

そう言って聞いたことのある曲とともに王女役と思われるユカが出て来た・・・

 

ヨーメイ「ユカさん凄い繊細な踊りですね・・・」(見惚れちゃいます・・・)

 

カゲチヨ「まぁ顔も含めてハイスペックだからなアイツ・・・」

 

そうして王子役のクリスが出て来た瞬間だった!

 

シディ「うぬ?なんだか曲調が変わっている気が・・・」

 

ヒサメ「なんかクラブ調のミュージックに!?」

 

クリスたちもその曲に合わせて今風とバレエの動きを融合させた動きを見せた!

 

カンナ「周りの人もノリノリで踊り始めた!」

 

シディ「うむ!俺も踊りたくなってきたぞ!」

 

インキャの俺たちも踊ってしまう!

 

ヨーメイ「これがバレエの魔力!?」

 

ヒサメ「絶対違う!」

 

sideヒサメ

ヒサメ「なんだったの!?今日のイベント!?」

 

私はお父さんたちに尋ねる。

 

クリス「バレエって堅苦しいイメージあるから慣れ親しんで欲しくてさ。今時のダンスイベントと融合させたらもっと興味引いて貰えると思って。」

 

カンナ「まぁ皆楽しんでたね。」

 

ユカ「よーし!私もお父様を見習って頑張りますよ!」

 

シディ「いろんな名作を知ってもらうことか?」

 

ユカ「いいえ。」

 

フィーア「イベントで皆を盛り上げるんですね?」

 

ユカ「それも違います。」

 

じゃあ何?

 

ユカ「お父様みたいに華麗に舞えるようになっていつかヨーメイちゃんをリードしてバレエを踊るんです!今の腕前じゃ初心者のヨーメイちゃんをリード出来ません!」

 

ヒサメ「そっち!?」

 

クリス「ある意味向上心があって良いけど・・・」

 

ヨーメイ「踊れる気しないんですけど・・・そもそも踊りませんよ!?」

 



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ユカの女子攪乱隊への対策

黒い幻想さんのリクエストからです。


sideカゲチヨ

 

カンナ「皆大変だよー!!」

 

カンナが大慌てでカレコレ屋にやってきた・・・

 

カゲチヨ「何が大変なんだよ。」

 

カンナ「この前ユカちゃんが女が支配してる会社を買収したのは知ってるよね?」

 

ヒサメ「確か男嫌いだったよね・・・」

 

カンナ「それに味を占めたユカが今度は小学生や幼稚園児の女子たちによる攪乱隊を作ろうとしてるんだよ!」

 

シディ「どういうことだ?」

 

カンナ「考えて見てよ・・・もしユカを今度怒らせたら・・・」

 

ー回想ー

 

ユカ「よくも私のグラビアを踏みましたね!かかれー!!」

 

女の子「わーわー!!」

 

カゲチヨ「うわぁあ!カレコレ屋が滅茶苦茶にー!!」

 

フィーア「あぁ!?それはカゲチヨが大事にしてるフィギュア!」

 

女の子「くらえー!」

 

カゲチヨ「ぎゃぁああ!!」

 

ヒサメ「あ、あれはシディがボティスさんのために用意したハンバーグ!!」

 

女の子「美味しいー!」

 

ボティス「ぬおおお!?何をしとるんじゃー!!」

 

ー回想終了ー

 

フィーア「考えただけで笑いが止まらないですね。」

 

笑えねぇよ!寒気がする!!

 

シディ「だが具体的にどうするんだ?」

 

ヒサメ「相手が子供だとシディは手が出せないしYOUTUBER的にも子供をグーや異能力でボコボコにするとかなり好感度下がるよ?」

 

カンナ「こうなったら子供が壊したくなくなるような部屋にしよう!」

 

早速ヤヨイに相談だな!

 

sideカンナ

 

カンナ「皆完成したよ!」

 

カゲチヨ「おぉ・・・って随分雑然としたな・・・」

 

カンナ「でも見て部屋の四隅には仏壇を取り付けたんだ。」

 

ヤヨイ「子供のころ仏間で騒いだらおばあちゃんとかに穏やかな笑みを浮かべながらも怒られたじゃないですか?」

 

ハヅキ「しかも仏壇に傷をつけようものならご先祖様の罰があたるかもしれないという抵抗感に子供は萎縮すること間違いないです!」

 

シディ「確かに子供も仏壇ではちゃんと祈っているしな。」

 

カンナ「さらには音楽室にある肖像画、視線を感じて落ち着かないでしょ?」

 

フィーア「確かに学校の怪談では肖像画は定番ですものね。」

 

その通り!

 

カンナ「さらにミナヅキがお菓子を出すんだけどチョイスがいまいちで子供はテンションが上がらない。」

 

ミナヅキ「いっぱい食べて・・・」

 

そして極めつけは・・・

 

カンナ「上級生の乱暴者!」

 

乱暴者「おいどこ見てるんだよ!」

 

カゲチヨ「痛っ!何すんだ!」

 

乱暴者「うっせー!」

 

ヒサメ「結局子供暴れてるじゃん!!」

 

あ・・・うっかりしてた・・・

 

フィーア「もっとシンプルかつ明確なコンセプトにしないとダメでしょ!」

 

うーん・・・そうだ!あれならいけるかも!

 

ヤヨイ「今度は病院にしてみました!」

 

ヒサメ「確かに子供にとって歯医者とかは嫌いだよね・・・」

 

カンナ「その通り!歯医者のドリルの音や小児科の注射やあのインフルエンザとかの綿棒を突っ込まれる痛みの恐怖は一度味わっていればもはやDNAレベルで刻まれてるもの・・・子供は一秒たりとも診察室にはいたくならないはず・・・」

 

ハヅキ「そして医者は元帝国陸軍軍医金沢亥史郎102歳!」

 

金沢「元帝国陸軍軍医!金沢亥史郎!着任してまいりました!」

 

カゲチヨ「よろしくお願いします・・・」

 

金沢「あぁああ!なんてこった!腐敗している・・・すぐに切断しなくては!」

 

カゲチヨ「どういうことだよ1」

 

金沢「顔が腐ってしまっている・・・首を切断しなくては!」

 

カゲチヨ「「いや普通死ぬだろ!」

 

フィーア「カゲチヨがゾンビウイルスに侵されてるのは体の中ですしね・・・」

 

金沢「あぁ!柴田連隊長・・・お久しぶりです!」

 

ヒサメ「誰もいないけど・・・」

 

金沢「うぐううぅう・・・!」

 

ミナヅキ「お迎えだった・・・」

 

シディ「すぐに救急車を!!」

 

sideフィーア

 

カンナ「子供の居心地の悪さは大人も居心地が悪い・・・それを思い出させるエピソードだったね。」

 

ミナヅキ「不幸中の幸いだったのは仏壇が丁度あったこと・・・」

 

やっぱ二人ともサイコですね・・・

 

カゲチヨ「他人事すぎる・・・」

 

カンナ「つまりは騒ぎたくない雰囲気ならいいんだよ!」

 

これって・・・図書館ですか?

 

司書「しーっ!」

 

カゲチヨ「おい、これなんだよ・・・」(小声)

 

カンナ「図書館の雰囲気だよ。少しでも騒ごうものならすぐに司書さんがとがめてくるけど自分の好きな本を見つけたらこれほど集中できるところはないよ。」

 

ヒサメ「なるほどね・・・」

 

ユカ「皆さーん!ヨ―メイちゃんはどこですかー!」

 

司書「しー!!」

 

ユカ「あ、すみません。ってなんですかこれ?」

 

ヤヨイ「ふふふ・・・これで女子の攪乱隊も封じたも当然ですよ。」

 

ユカ「あぁ、あれなら中止したんですよ。集まらなかったですし。」

 

カゲチヨ「マジか・・・」

 

シディ「今日はヨ―メイは帰らないぞ?」

 

今日は平和ですし本でも読みますか・・・



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カンナの口は軽い口

sideカゲチヨ

クリス「おい!真剣に探せよ!?」

 

カゲチヨ「わかってるよ・・・」

 

俺は今探しものをしている・・・

 

ヒサメ「あの二人何やってるの?」

 

ゼクス「なんかクリスがリルからもらった木の種をもらったらしいんだけどカゲチヨがそれを落としたらしいぞ。」

 

クリス「絶対見つけろよ!!」

 

フィーア「相変わらず私たち娘のことになると必死ですね。」

 

見つからないだろこれ・・・

 

カゲチヨ「だいたい種なんて見た目はどれも一緒だろ?」

 

クリス「あれは全然違うんだよ!リルがオーバーテクノロジーの品種改良で作ったものだからあれはもう宝石だ!宝石探せ!!」

 

んな無茶苦茶な・・・

 

カゲチヨ「あ、もしかしたらあのトンネルに入っちゃったのかもしれないな・・・」

 

ゼクス「あぁ、俺とフィーアで開通させたコンビニ行くためのトンネルか・・」

 

カンナ「ヒサメちゃんは!シディに昼ごはん作ってもらうとき時々フィーアの分をこっそり自分のタッパーに移してる!!」

 

なんとトンネルの中からカンナの声が!

 

フィーア「そうだったんですか!?」

 

ヒサメ「お腹空いてるときはちょっとだけ・・・」

 

カンナ「カゲチヨは引けないのにギターを置いている!!」

 

ほっとけ!!

 

カンナ「いやー!スッキリした!」

 

ヒサメ「カンナちゃんなにやってるの?」

 

カンナ「あぁ、これは秘密にしないといけないときにはここで叫んでるんだ。」

 

クリス「王様の耳はロバの耳って奴だな。」

 

カンナ「まさにそうだね・・・」

 

分かってなさそうだな・・・

 

ゼクス「確かギリシャ神話の物語でロバの耳の王様がいたんだけどその秘密を知った床屋が誰かに言いたくなって大声で穴に秘密を喋るんだ。」

 

カンナ「もしかして皆も秘密を喋りに来たの?」

 

いや・・・

 

カゲチヨ「俺は今クリスに無賃金で強制的に働かされてたんだ・・・」

 

カンナ「え!?ど、どうしよう・・・ものすごい言いたい・・・秘密が重いほど言いたい気持ちが暴れだす!!」

 

フィーア「口軽すぎでしょ・・・」

 

カンナ「こうなったら・・・お父さんは労働法違反!!」

 

クリス「法律持ち出した!!」

 

これで探さなくて済むぞ!

 

sideフィーア

 

ユカ「フィーアお姉さま!このツイッターはどういうことですか!!」

 

フィーア「な、なんでこのつぶやきを・・・」

 

ユカ「私のことをヨ―メイ狂いといった呟き・・・今すぐ消してください!」

 

フィーア「わ、わかりましたよ!でもなんで知れたんですか!」

 

ユカ「昨日トンネルの近くに木が生えててそこからカンナお姉さまの声が聞こえたので知ることができたんです。」

 

もしかして・・・

 

カゲチヨ「俺が落とした木の種が成長したのか!?」

 

ゼクス「物語でも叫んだ穴から生えた葦が秘密を喋るんだよな。」

 

クリス「まぁ、品種改良されてたしない話じゃないな・・・」

 

そうしてすぐに行くと・・・

 

フィーア「本当に生えてますね・・・」

 

ヒサメ「でも本当に秘密を喋るのかな・・・」

 

木「この前ヒサメちゃんはカゲチヨに耳かきしてもらってたー!!」

 

ヒサメ・カゲチヨ「あわわわわ!!」

 

ゼクス「まじか・・・」

 

フィーア「ラブラブですね・・・」

 

カゲチヨ「こここ、これにはわけがあってだな・・・」

 

ヒサメ「っていうか何でカンナちゃんは知ってるの!?」

 

カンナ「本当に穴で喋ったことを木は覚えてるんだね。」

 

木「ゼクス君のお面は実は手作りー!!」

 

ゼクス「な、何でわかったんだ!?」

 

手作りなんですね・・・

 

木「フィーアは狩りをする前に毎回感謝の祈りと行水をする!」

 

な、なぜそれを!!

 

カゲチヨ「どういうジャンルの秘密?」

 

木「お父さんはよく髪型をセットしては元に戻して遊んでいる!」

 

クリス「た、たまにははっちゃけても良いじゃん!!」

 

まぁいいですけど・・・

 

カンナ「アルミホイルを丸めてシンクに入れておくとぬめり取りの効果がある!」

 

それ唯の豆知識じゃないですか!

 

カゲチヨ「カンナの!カンナの秘密はないのか!?」

 

ヒサメ「このままじゃ不公平だよ!」

 

カンナ「甘いね!自分の秘密を叫ぶと思ってたの?」

 

ふふふ・・・

 

フィーア「こんなこともあろうかと私も叫んでおいたんですよ!カンナの秘密を!」

 

カンナ「そ、そんな!」

 

ゼクス「なんて言ったんだ!?」

 

それはですね・・・カンナちゃんの角は・・・

 

カンナ「やめてー!!」

 

木「毎日やすりかけをして綺麗にしているー!!」

 

カンナ「恥ずかしい―!!」

 

ヒサメ「恥ずかしがるポイントおかしすぎる!!」

 

でも効果的なんですよね。



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隠し子再び?

sideカゲチヨ

買い出し途中で話題のアプリについて話していた・・・

 

フィーア「二人の画像を読み込むとその二人の間に生まれる子供の顔を予測してくれるんですって。」

 

ヨ―メイ「結構リアルだって評判ですよ。」

 

カンナ「おーホントだ!ヒサメちゃんとカゲチヨでやったらそっくりだ!」

 

ヒサメ「何勝手にやってるの!?」

 

俺がやるまでもなかったな・・・

 

フィーア「ぷははは!カゲチヨとヨ―メイの子供・・・陰キャ丸出しでウケます!!」

 

ヨ―メイ「ちょっと!?何勝手にやってバカうけしてるんですか!!」

 

シディ「二人とも完全に気に入ってるな・・・」

 

ん?赤ん坊の泣き声が聞こえるぞ。

 

カンナ「全くどこの誰が・・・ぶくぶくぶく・・・・」

 

ウチだった上に・・・

 

フィーア「シディさんとヒサメちゃん、カゲチヨにそっくりな二人なんですけどどういうことですか?」

 

ヒサメ「し、知らない知らない!!?」

 

フィーアが怒気をはらみ始めカンナが泡を吹き、ヒサが慌てふためくもはやカオスな状況だ・・・

 

sideヒサメ

 

ヨ―メイ「三人が積極的になってたとしてもこんな短期間で二人産めるもんなんですか?」

 

カンナ「うーん・・・人体の神秘?」

 

ヒサメ「だから違うってば!」

 

フィーア「そうですよ。何かの間違いですよ。そうだと言ってくださいよねぇ二人とも?」

 

ちょっとフィーアちゃん首絞めないでぐえええ!!

 

ヨ―メイ「何で私までぎょおおお・・・」

 

カンナ「ヨ―メイがアイテム持ち出したからだと考えてるんじゃない?」

 

ヨ―メイ「冤罪ですー!!」

 

シディ「取りあえず親を探してみるか。」

 

カゲチヨ「いや警察に届ける方が先だろ。」

 

カンナ「自分達そっくりな子を警察に届けようものなら育児放棄とか疑われるからやめた方がいいよ。」

 

シディ「それよりも何か匂わないか?」

 

っておもらしじゃん!!

 

フィーア「こんなこともあろうかとおむつとミルクは用意してありますよ!」

 

ヨ―メイ「流石ショタコン・・・」

 

カンナ「でももしかしたらシディの子かもしれないのに良いの?」

 

フィーア「大丈夫です。二人とも男の子・・・つまりシディさんの方を私好みにしてしまえばいいだけですから・・・」

 

やっぱりまだ怒ってる!!?

 

ヨ―メイ「源氏物語の逆バージョン!」

 

カンナ「もう子供をさらう天狗や姑獲鳥になりかけてない?」

 

とにかく早く探さないと・・・・

 

フィーア「ほらー!シー坊。抱っこしてあげますからねー!」

 

シー坊「あー!あー!」

 

ヨ―メイ「フィーアさん流石ですね。っていうかその名前は?」

 

ヒサメ「私がつけたの!カゲに似てる方がカー坊ね!」

 

カゲチヨ・カンナ(ネーミングセンス昭和だ・・・)

 

sideヨ―メイ

 

そうして私たちはミルクをあげました。

 

シディ「おぉ、元気よく飲んでるな。」

 

フィーア「本当ですね。貴方。」

 

もう二人でシー坊を育てる気満々じゃないですか!

 

カンナ「狂人はほっておいてカー坊の方は全然飲んでない・・・」

 

シディ「ヒサメに飲ませてほしいんじゃないか?」

 

ヒサメ「え!?甘えん坊さんなんだね。」

 

カンナ「シー坊はしっかりものなんだ。ますます三人の性格と一緒じゃん。」

 

フィーア「大丈夫ですよ、今に私にも似ますから。」

 

フィーアさんもしかしてシー坊整形するつもりじゃないですよね!?

 

ボティス「なんじゃ騒がしい・・・眠れんぞ。」

 

カンナ「よしここは数多の幼児化したカレコレ屋を相手してきた伝説のおもちゃ係ボティスさんの出番だ!さぁカー坊にシー坊!綱引き大会だよー!」

 

カー坊・シー坊「あぁ!」

 

ボティス「うぎぃ!?」

 

ボティス様になんてことを!?

 

カゲチヨ「でもユカもよくボティスで遊んでるし問題ないんじゃねーか?アイツまだ生まれたてだし。」

 

見た目がおとなな上にあれはタダの嫌がらせですよ!

 

シディ「にぎやかでいいな。将来俺達にも家族ができて楽しくくらせたらいいな。」

 

フィーア「そうですね。その時はゴブアツさんにもご報告をしないと・・・」

 

シディ「?そうだな!」

 

ヒサメ「ダメだ、シディ順調に外堀を埋められているのに気づいてない・・・」

 

うぅう・・・どうすれば・・・

 

sideカンナ

そうして数日たったんだけど・・・

 

カンナ「ダメ!数日たったのに全然見つからない!!」

 

カゲチヨ「カンナ妙に焦ってるな・・・」

 

カンナ「当たり前だよ!身元も分からないのにシディとカゲチヨにそっくりな子供なんて気絶と大丈夫の間だよ!吐き気はするのに気絶できないんだよ?二人の子供って言われた方がまだ気絶しなくていいからましだよ!」

 

カゲチヨ「だから子供じゃねーって!」

 

フィーア「私はこのままでもいいですよ。理想の子供を育てるのも悪くないとポジティブな気分になれてきたので。」

 

ヒサメ「人様の子になんてことを・・・」

 

早くなんとかしないと・・・

 

ヨ―メイ「フィーアさん勘弁してくださいよ。全員依頼の時は私が育てないといけないんですよ?」

 

フィーア「お世話できることに感謝してください。」

 

ヨ―メイ「何故上から目線!?」

 

そういえば今日も倉庫整理の依頼だったよね・・・

そうして倉庫に向かったんだけど・・・

 

カゲチヨ「ヒサ、依頼なんだったけ?」

 

ヒサメ「全員で倉庫整理だったんだけど・・・」

 

フィーア「明らかに倉庫なんて機密情報の塊って言わんばかりの黒服がいるんですけど・・・」

 

カンナ「皆わかってないな・・・これはおそらく小麦粉って言われる粉を運ぶ仕事で実際には薬ってパターンだよ!」

 

カゲチヨ「いやそれ言ったらダメな奴!?」

 

黒服「死ねおらー!!」

 

カンナ「水で転覆ー!!」

 

アーシは水球で男たちを閉じ込めた!

 

黒服「ぶくぶく・・・」

 

ヒサメ「はぁ!」

 

フィーア「角材があったのでフルスイングしてあげます!」

 

黒服「寒い―!!」

 

黒服「ぎょお!腰の骨が・・・」

 

後はヒサメちゃんの吹雪とフィーアちゃんの角材が折れるレベルのフルスイングで制圧できました・・・

 

カゲチヨ「何で俺たちを襲った?カー坊とシー坊なら警察に届けたぜ?」

 

黒服「何ッ!?」

 

シディ「やはり二人関連か・・・」

 

さてヨ―メイに連絡してみるか・・・

 

カンナ「もしもし、ヨ―メイちゃん無事?」

 

ヨ―メイ「ふぁ、ふぁい。なんですか?」

 

ん?

 

カンナ「もしかして寝てた?薬盛られたの?お父さんに特訓受けてたのに?」

 

ヨ―メイ「ひぃいい!不意打ちだったんですよ!!あ、カー坊とシー坊がいなくなってる!」

 

カンナ「了解、ユカとデートね。」

 

ヨ―メイ「待ってくださいぃいぃ!!?」

 

さて電話も切ったし・・・

 

カンナ「ねぇ、アジトはどこ?子供もそこにいるんでしょ?答えないとアンタも腰の骨が折れる上にウイルス入り込んで骨髄炎になったら地獄の痛みだよ?」

 

黒服「ひぃい!分かった!」

 

フィーア・カゲチヨ(さりげなく脅迫に使われた・・・)

 

そうしてアジトに乗り込むと護衛が全員倒れていたので探したんだけど・・・

 

ヒサメ「いないね・・・」

 

シディ「最後の部屋にもいなかったな・・・」

 

フィーア「もしかしたらカレコレ屋にいるかもしれませんね。赤ん坊って思わぬところに隠れてるので見つけられなかったのかもしれませんし。」

 

うーん・・・まぁ一理あるか・・・

 

sideカゲチヨ

 

ユカ「うーん・・・ヨ―メイちゃんの記憶を見る限り眠らされるまでは二人はいたみたいですね。」

 

カンナがユカを連れてきて記憶をたどるがやっぱり予想通りだった・・・

 

ヨ―メイ「お、おでこを重ねる必要はあるんですか?」

 

ユカ「繊細に読み取るには必要なんです!」

 

やらしい顔になってるぞ・・・

 

ピンポーン!

 

ん?来客?

 

女性「あの子たちは無事ですか!?」

 

ヒサメ「あの子たちってことは・・・カー坊とシー坊のお母さん?」

 

カンナ「全然似てない・・・」

 

カゲチヨ「なんか落ち着いてるな・・・居場所が分かってるのか?」

 

女性「いつもの部屋と違うところはありませんか?」

 

フィーア「うーん・・・あ、ボティスが二人いる!」

 

カンナ「いつの間に分裂能力を!!やっぱり解剖させてくれる!?」

 

ボティス「嫌に決まっとるじゃろ!」

 

カンナに反応したのは本物・・・ってことは・・・

 

ボンッ!

 

フィーア「まさかユカやお父さんみたいに変身能力を持っていたとは・・・」

 

シディ「それでさらわれそうになった時にボティスに化けたってことか。」

 

ユカ「化ける・・・ってあー!そういえばそんな妖狐の暗殺者と戦いましたね!」

 

女性「はい、実は私がクリスさんに頼み込んで記憶を消すのはなくなって三人とも無事だったんですけど今度は暗殺者組織に狙われてしまい・・・そんな時夫がカレコレ屋のことを教えてくれたんです。」

 

ユカ「まぁ、今更お父様に頼めませんもんね。」

 

フィーア「ってことはこの見た目は・・・」

 

女性「あぁ最近話題のアプリの写真を化けてもらったんです。似てたらショタコンの聖女か誰かが親身になるって夫が。」

 

カンナ「その結果今度はフィーアちゃんから狙われ・・・いたたたた!」

 

フィーア「良かった・・・本当に良かったです!」

 

源氏作戦は失敗したけどホッしてる・・・っていうかお人よしって思われてるのは癪だけどな・・・

 

ヒサメ「この後は?」

 

女性「妖狐の里に帰ります。いつ狙われるか、わかりませんし。」

 

そうして女性は帰っていった・・・

 

ユカ「子供ですか・・・いつか欲しいですねヨ―メイちゃん❤」

 

ヨ―メイ「ひぃいい!本当に産めそうで怖いです。」

 

フィーア「ふう・・・やっぱり直接産んだ子の方がいいですよね!うん!」

 

シディ「?なんの話だ?」

 

カゲチヨ「シディは知らなくていいぞ・・・」

 

ヒサメ「でもやっぱり憧れるなぁ・・・」

 

カゲチヨ「ヒサの子供・・・食費がかさみそうだな。」

 

ヒサメ「この・・・馬鹿!」

 

ごめんなさい!



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世界が終わるまでにやること

noside

ここは有情解放戦線のアジト・・・

 

羊頭の異宙人(ヨ―メイ)「た、大変です皆さん!ホルスが急に軌道を変えて地球に突っ込んできます!」

 

ヨ―メイが慌ててクリスや他のメンバーにも報告する。

しかしクリスは慌てることもなく・・・

 

クリス「大丈夫だ。ホルスはまだ地球を滅亡させたりなんかしないさ。」

 

ギバー「そうね、僕らはなすべきことをなさないと。」

 

ヨ―メイ「は、はい・・・」

 

二人の様子を見てヨ―メイは疑問に思いながらも作業に戻った・・・

 

クリス「じゃあ俺はまた仕事に戻るからなんかあったら呼んでくれ。」

 

ギバー「わかりました。」

 

そしてクリスは

 

クリス「相変わらず気まぐれな奴・・・」

 

そう小さな声でホルスの方を見て呟くのだった・・・

 

sideカンナ

カゲチヨ「あー・・・なんか動画のネタねーかなー・・・もう水着紹介をやるしかないんじゃ・・・」

 

ヒサメ「サイテー・・・」

 

フィーア「今テレビ見てたんですけどそれがカゲチヨのせいって思えてきました。」

 

カンナ「何があったの?」

 

ニュース「2000年に地球が異宙に転生していらい太陽と同じ軌道で地球を回っていた生物ホルスが突如地球に向かって進行を開始しました。この結果環境庁の発表では今から150時間以内に地球は滅亡する予想となっています。」

 

・・・・マジでか。

 

ヒサメ・カゲチヨ「えええぇええぇえ!?」

 

フィーア「これってカゲチヨが邪なことを考えたからホルスが成敗しに来たとかじゃないんですか?」

 

カゲチヨ「確実にチゲーだろ!?」

 

ヒサメ「こんな時に限ってお父さんと連絡つかないよ・・・」

 

ま、原因はわからないけど滅亡しちゃうみたいだねー・・・

 

ヒサメ「カンナちゃん呑気すぎない!?」

 

カンナ「だって異宙のお父さんの森に逃げれば安全だし・・・」

 

フィーア「今のうちの知り合いにも逃げるかどうか聞いておきましょう。」

 

カゲチヨ「お前ら一応生まれは地球だろ!?故郷捨てるの早すぎるぞ!?」

 

フィーア「私たち育ちを重視するので。」

 

ヒサメ「まぁ、生まれてから実験されてたし正直故郷って言いたくないよね・・・」

 

カゲチヨ(そうだった・・・)

 

カンナ「カゲチヨだって学校辞める気満々の癖に何言ってるの?」

 

カゲチヨ「うぐっ!だとしても俺は思いであるこの地で動画撮影をしていくぞー!!」

 

大丈夫かな・・・

 

sideフィーア

カゲチヨが最初に撮ったのは暴露動画でした。

 

カゲチヨ「大物実況者さんの〇〇さんは子供と奥さんがいながらもオフではファンに沢山手を出してるんですよ!ヤフーニュースのコメント欄に書いてあったんで!」

 

フィーア「根拠が薄すぎる・・・」

 

カンナ「もうすぐ地球なくなるのに人の足引っ張ってる・・・」

 

カゲチヨ「これからは異宙のYOUTUBERと張り合わないといけないんだぞ?当然だ!」

 

ヒサメ「当然の定義。」

 

カゲチヨ「次は自由からの解放を・・・」

 

フィーア「それをやったらあなたの下半身が真っ二つになりますよ?」

 

カゲチヨ「ひぃ!?」

 

カンナ「そもそも異宙は残るんだからやったらだめでしょ?」

 

カゲチヨ「はっ!?そうだった・・・地球ならもうOKという魔力が俺のリミッターを狂わせてしまった・・・」

 

ヒサメ「それはそれでダメだろ。」

 

で?次は何をやるんですか?

 

フィーア「残り時間少ないですけど。」

 

カンナ「やっぱ時間ないからグダグダになるよねー・・・」

 

カゲチヨ「つ、次は・・・最後はデート動画か迷惑系を・・・」

 

ヒサメ「カゲ・・・」

 

カゲチヨ「な、なんだよヒサ・・・」

 

ヒサメ「強がったけどやっぱり寂しいよ・・・地球はカゲと一緒に色んな依頼したり学校にいって思い出あるから・・・」

 

ヒサメちゃん・・・

 

フィーア「まぁ、動物たちがいなくなるのは寂しいですね・・・」

 

カンナ「色んなお店も消えちゃうしね。」

 

カゲチヨ「お前ら・・・」

 

ヒサメ「それにもし本当に最後の時なら区切りの時なら私はカレコレ屋の皆で・・・楽しく終わりたいよ!」

 

カゲチヨ「そうか・・・そうだよな。よし、シディ探すか!」

 

sideカゲチヨ

 

シディ「おーい!今帰ったぞ!」

 

お、帰ってきたのか・・・

 

フィーア「シディさん、ニュース見ましたか?地球最後の日なんですって!どうせなら皆で過ごしましょう!」

 

シディ「どういうことだ?」

 

ニュース見てないのかよ・・・

 

カゲチヨ「ホルスが突っ込んできてヤバいんだよ。」

 

シディ「そうなのか・・・俺はホルスのDNAを持ってるからな。お願いすれば引き返してくれるかもしれない。」

 

マジで!?

 

カンナ「良かったね!ヒサメちゃん!」

 

ヒサメ「うん!」

 

カゲチヨ「そ、そんなに本気でお願いしなくても・・・」

 

フィーア「動画投稿する前とはいえ黒歴史動画があるからカゲチヨは気が気でないですね・・・」

 

くそー!!やっぱ調子に乗るんじゃなかったー!!

こうしてホルスは軌道を変えて俺が手に入れたものといえば世に出せない黒歴史の動画だけだった・・・



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政治家を観察

テイペンの奴を参考にしてます。


sideユカ

今日は森でアルバムを見ていました・・・

 

シディ「皆小さくてかわいいな。」

 

カゲチヨ「この三人が食いしん坊とサイコパスとショタコンになるんだから人体って不思議だよな・・・」

 

フィーア「どういう意味ですか?」

 

ぎゅううう・・・

 

カゲチヨ「ぐええ・・・」

 

まぁカゲチヨさんは口を滑らせてフィーアお姉さまに絞められてたけど・・・

 

ユカ「あれ?この写真海外のですか?なんか他人のが映ってる写真もありますけど・・・」

 

ヒサメ「あぁ、この写真はお父さんの海外での仕事についていったときなんだけど・・・」

 

カンナ「アーシたちまだ小さくてデジカメもって撮ったんだよ。」

 

フィーア「あの頃はお父さんに憧れて政治家になろうとしてたんですけどね・・・」

 

side幼児ヒサメ

 

わーい!ヨーロッパだー!!

 

カンナ「ヒサメちゃんはしゃいじゃ迷子になるよ!」

 

フィーア「でもお父さんの援助を求めてるからかなり栄えてますね。観光客でいっぱい・・・・あれ?あそこに外国の政治家がいますね!」

 

本当だ!きっとその国の生活が良くなるように頑張ってるんだろうな~!

 

ヒサメ「私大きくなったら政治家になりたいな!」

 

カンナ「かっこよさそうだよね!」

 

フィーア「ちょっと見学させてもらいましょう!」

 

そうして私たちは政治家さんのお仕事をこっそりデジカメで撮りつつ見学することになりました!

 

side幼児カンナ

 

政治家たち「はははは!」

 

政治家さんが最初に行ったのはお酒を飲むところだった!

 

カンナ「あれ?施設とか政策とか見学するのにいいのかな?」

 

フィーア「お仕事が終わった後なんですかね?」

 

ヒサメ「政治家さんってお仕事中にお酒飲めるんだ・・・お父さんだって終わった後にしか飲まないのに!」

 

確かに・・・もしかして政治家さんってお父さんよりもすごいのかな?

次に行ったのは有名な歴史的建築物だった。

 

政治家「ここがコロッセオか・・・」

 

政治家「メチャクチャデカいですね~!」

 

あれは何をしてるんだろ・・・?

 

ヒサメ「きっと観光地の視察だよ!」

 

政治家「取りあえず記念撮影を撮るぞ!」

 

政治家「説明聞いてもつまらないですもんね!」

 

パシャ!

 

フィーア「なんか視察って観光に似てますね!」

 

カンナ「きっと観光客になり切ることで観光地の楽しさや普段の景色を壊さないようにしてるんだよ!」

 

ヒサメ「カンナちゃん頭良い~!」

 

ふふん!それほどでも~・・・

 

政治家「お!キーホルダーあるぞ!」

 

政治家「ここでお土産買いましょう!ポストカード買えば報告書作れますよ!」

 

なははは!!

 

ヒサメ「凄い・・・!完全に観光客にしか見えないよ・・・!」

 

フィーア「お父様は博物館の人とか呼んですごい勉強してるもんね・・・」

 

カンナ「景色に溶け込んで情報を収集する・・・まるで忍者みたい!」

 

side幼児フィーア

 

次に来たのは発電所でした!

 

政治家「手はずどおりに頼むぞ・・・!」

 

政治家「任せてくださいよ・・・」

 

フィーア「さっきお酒飲んでたけど大丈夫なんでしょうか?」

 

カンナ「フィーアちゃんわかってないな~政治家さんは忙しいからどんな状態でも仕事できるように訓練されてるんだよ!さっきの忍びの術を見たでしょ?」

 

ヒサメ「なるほど・・・景色に溶け込むだけじゃなくてそんな訓練まで!お父さんよりも凄いよ!」

 

そうして30分経ったころには出てきました!

 

政治家「いやー!ナイスだったなこういう技術畑の人間って話長いからな!お前の話を全て遮る作戦は大成功だ!」

 

政治家「話をさえぎってこっちが話してそのままドンドン奥に行けば秒で終わりますよ!」

 

ヒサメ「この発電所結構大きいけど見切れたのかな・・・?」

 

フィーア「お父さんも一日かかってたけど・・・」

 

カンナ「きっと優秀でお仕事ができるから30分で終わったんだよ!忍びの様に情報を圧縮して脳に入れたんだよ!」

 

海外の政治家さんって皆忍びなんですかね?

 

そうして終わったらまたお酒を飲むところに来ていました。

 

フィーア「あの国はビアホールの視察に力を入れてるんですかね?」

 

カンナ「違うよ・・・あれはスパイの様に必死に暗号で会話してるんだよ!国の情報を守るために!」

 

政治家「この酒に会うのはチーズだ!」

 

政治家「肉料理ですよ!両方楽しみますよー!!」

 

凄い・・・あんな熱心に話せるなんてよほど高度な情報をやり取りしてるに違いないですね!!

 

side幼児ヒサメ

高級ホテルでお酒をまた飲むところを見た私たちは一度帰った後またお父さんに許可をもらって政治家さんたちの見学をします!

 

ヒサメ「昨日は政治家さんずっとお酒飲んでたね!」

 

カンナ「きっと全力で休むかと思ったらまさかの仕事(違います)・・・だったときは驚いたね・・・」

 

フィーア「もっと見学して良いところを見ましょう!」

 

そうして山に登る政治家さんを見つけたの!

ここの山も観光地として有名だもんきっと自然環境なんかの視察だね!

 

政治家「ここをバックに写真を撮るぞ!」

 

政治家「良いですね~!」

 

パシャ!

 

フィーア「あれ?資料のための写真撮影のためかと思ったけど自分達も映ってるし違うのかな?」

 

カンナ「今時の写真のアプリは人を消して背景だけにすることもできるからそれで編集するのかな?」

 

そうなのかな?記念撮影しかしない視察なんてあるわけないし!

 

そうして次にやってきたのはデパートだった・・・

 

カンナ「売り物の調査かな?」

 

政治家「う~・・・ひっく・・・」

 

政治家「飲みすぎですよー!」

 

山登りの後にお酒のんだからふらふらだね・・・

 

フィーア「あれも情報を伝えるための暗号ですかね?銘柄とかで作ったりとか・・・」

 

でもあれじゃ暗号も覚えられないと思うけど・・・あれが外では普通なのかな・・・

 

カンナ「アーシたち森にこもってたからわからないよね・・・」

 

政治家「この服良くないか?」

 

政治家「この帽子も良いですね!」

 

あれはどういう仕事なんだろ?

 

フィーア「海外の売り物の調査じゃないんですか?」

 

カンナ「でもそれだと経営者に話を聞いた方がよくない?」

 

ヒサメ「きっと計り知れない意図があるんだよ・・・直接聞いてみようよ!」

 

ああいう文化が外だと普通なのかも聞きたいしね!

 

ヒサメ「あのすみません!」

 

カンナ「貴方たちの国ではお酒飲みながら仕事しなくちゃいけないの?」

 

フィーア「昨日からずっとお酒飲んでたので・・・聞きたくて・・・」

 

政治家「見てたのか?このガキ!」

 

政治家「あ、あ、あれは勧められたから・・・店員さんに悪いし・・・」

 

カンナ「じゃあ普通にお買い物してるのはなんで?」

 

政治家「あ、あっちいけ!」

 

政治家「そうだそうだー!」

 

あ・・・行っちゃった・・・

 

ヒサメ「やっぱり暗号にして隠してたのかなぁ・・・」

 

カンナ「特別任務・・・!なんか凄そう!」

 

フィーア「やっぱり優秀なんですね!」

 

そうしてお父さんの元に帰ってきた!

 

クリス「お帰り、今日は何してたんだ?」

 

ヒサメ「政治家さんがいたからお仕事をこっそり見てたんだ!」

 

フィーア「お父さんに買ってもらったデジカメで密着してたんです!」

 

カンナ「角度もばっちりだし手振れも工夫してないようにしたしね!」

 

クリス「へぇ・・・政治に興味を持つなんて感心・・・ってこれは・・・」

 

そしてお父さんがカメラを貸してと頼まれて貸した数日後のことだった・・・

 

ニュース「○○国の政治家による税金を使った視察の実態が暴かれました。視察に行った二人は個人的な旅行を行っており・・・」

 

あれ?この前の政治家さん?

 

ニュース「国は旅費の返還と罰金を科しており・・・」

 

罰金?

 

カンナ「あれ罰金?なんで?」

 

フィーア「不思議ですよね・・・真面目に働いてたら罰金にならないと思うんですけど・・・」

 

ヒサメ「お父さんどうして?政府に誤解されてるなら解いてあげないと!」

 

クリス「うーん・・・逆だな。この人たちは政治家の仕事を誤解してたんだよ。愚かだね。」

 

sideユカ

 

ヒサメ「ということがあったんだよね・・・」

 

カンナ「いやー・・・恥ずかしい・・・」

 

フィーア「スパイ映画とか時代劇とかそのころ見始めてたから完全に誤解してました・・・」

 

ヒサメ「それで将来の夢はまだ保留なんだよね・・・」

 

シディ・カゲチヨ・ユカ(まぁそうなるよな・・・)

 

シディ「だがお手柄だったんだな。」

 

フィーア「シディさ~ん・・・・ありがとうございます!」

 

カゲチヨ「まぁ、腐らず見つければいいと思うぜ。」

 

ヒサメ「カゲ・・・ありがとう。」

 

カンナ「やれやれ・・・二人とも夢があって羨ましいね~。」

 

ヒサメ・カンナ「?」

 

まぁ、今日はお姉さまたちの過去が知れたので良かったですね・・・



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リアル人生すごろく

sideカンナ

あー・・・今日も平和だな・・・

 

カゲチヨ「新しいマイクとこないだ出た新作ゲーム・・・くそー!全然金が足りねー!」

 

カゲチヨが買い物で嘆いてることくらいだし。

 

ヒサメ「この間もゲーム買ってたじゃん。」

 

カゲチヨ「あとパソコンも新しくしたいし・・・」

 

フィーア「物欲まみれですね・・・私の様に筋トレとかあまり金のかからない趣味にすればいいじゃないですか。運動苦手でも散歩とかもありますし。」

 

カゲチヨ「日差し苦手なんだからインドアになるんだよ!おぉ!スゲーカッコいいパソコンあった!!スペックも良いし!!」

 

カンナ「スペックは良いけどツノとかついてたら使いにくくない?」

 

カゲチヨ「限定100台かぁ・・・って一千万!?クリスに借金するか・・・?」

 

ヒサメ「そんなことに使ったら利子が十日で20%にされるよ・・・」

 

えげつない高利貸しじゃん・・・

 

カンナ「今度死体洗いのバイトあるけど一緒に行く?」

 

カゲチヨ「売り切れるし危険な臭いがするぞ!?」

 

そんなことないのに・・・(テイペンの死体洗い参照)

 

ヨ―メイ「ふふふ・・・金持ちになりたいそうですね。私が良いものを持ってきましたよ!」

 

へー・・・

 

フィーア「どうせオーナーから無断で持ち出したものでしょ?ほら、ユカのところに行きますよ。」

 

ヨ―メイ「違いますよ!?今回はオーナーにテストの許可をもらった人生をやり直せるすごろくですよ!」

 

ふーん・・・見る感じ最新のアイテムっぽいね。

 

ヨ―メイ「ゲームが現実になる特別なアイテムでお金を獲得すると本物のお金が現れるみたいです!」

 

カゲチヨ「おぉ!すげぇ!」

 

ヨ―メイ「ただし!誰かがクリアするまでゲームは終われませんよ!」

 

早速やることなった・・・

 

sideフィーア

最初はヒサメちゃんからルーレットを回すことになりました・・・

 

ヒサメ「なんかドキドキするな・・・勉強のために海外に留学・・・?うわっ!」

 

いきなりどこかに消えましたよ!?

 

カンナ「このモニターで様子が見えるみたいだね・・・」

 

カゲチヨ「渡航費用で-100万円かよ!」

 

ヒサメちゃんかなりの痛手ですね・・・

 

ヒサメ「ん?これを選ぶってこと?書いてあることはお父さんから習った言語・・・ならこれかな!」

 

論文大会で賞金獲得200万ゲット!?

 

ヨ―メイ「完全に先行投資が生きて100万+になりましたね。」

 

ヒサメ「このお金・・・いつの間にか現れてた・・・」

 

カゲチヨ「ともかく…大体の流れは分かったぜ!」

 

シディ「どんなマスになるか楽しみだな!」

 

フィーア「このゲーム結婚とかできるんでしょうか?」

 

カンナ「大体某有名ゲームと一緒だけどNPCとしか結婚できないんじゃないの?」

 

そんなぁあ・・・

 

sideヒサメ

 

その後はシディが就職のマスに止まった。

 

シディ「就職・・・?」

 

フィーア「ど、どうしましょう!エントリーシートとか私が書きたいのにー!!」

 

フィーアちゃんそういうゲームじゃないから!!

移動中に倒れたお爺さんに遭遇したみたい・・・

 

シディ「しっかりしろ!大丈夫か!」

 

当たり前のようにシディは助け大企業の社長ということで200万+になった・・・

 

ヨ―メイ「次は私ですか・・・研究に没頭してタイムマシン発明!やったー!!過去に行って骨董品をもってきて売りさばきますよ!」

 

しかし・・・

 

ヨ―メイ「ぎゃぁああ!どうして白亜紀に!!恐竜がぁああ!」

 

結局燃料代で300万-になっちゃった・・・

 

カンナ「次は・・・えーっと・・・タイムマシンの研究成果をいない間に盗んで発表、そしてどっちに行くか・・・未来で馬券の結果とか最新テクノロジーを見て合わせて発表600万+」

 

ヨ―メイ「何でですかー!!?」

 

サイコなマスに止まったね・・・

 

カゲチヨ「今度は俺か・・・異宙開発会社に協力!未知のエリアを探索っと!ありゃ?協力のために株を購入・・・500万-だと!!」

 

フィーア「次は私ですか・・・スイーツのデザインを任されました・・・SNS映えか味を重視かのどっちかですか・・・ここは味を重視します!」

 

真摯な対応が功を奏して300万+!

 

フィーア「良かったです・・・」

 

カゲチヨ「うぅう・・・なんでゲームの中でまで・・・」

 

ヨ―メイ「私なんてカンナさんに手柄横取りされてるんですよ・・・」

 

二人ともミジメすぎる・・・

 

シディ「だが俺も恐竜と触れ合ってみたかったな・・・」

 

ヒサメ「ふ、二人の方がゲームっぽいよね!」

 

フィーア「シディさんはきっと借金まみれでも笑顔で死ねそうで良いですよね・・・」

 

カンナ「もう仏の境地に行けそうな気がする・・・」

 

ヨ―メイ「私はある法則に気が付きました・・・マスに止まると選択肢が表示されるんですけど欲のない選択肢の方が良い確率が高いんです!」

 

カゲチヨ「カゲチヨよっしゃー!ここから逆転だ!」

 

けど・・・

 

シディ 秘められた宝を発見

 

シディ「美味しそうな石だな!」

 

カンナ「食べちゃダメでしょ・・・」

 

1000万+

 

私はヒーローになって人助け・・・

 

ヒサメ「大丈夫だよ!」

 

500万+

 

ヨ―メイ スーパーモデルでランウェイに登場!

 

ヨ―メイ「無理無理!!人前に出たくありません!」

 

カンナ「全くだらしないな・・・」

 

ヨ―メイ「えぇえ!?カンナさんなんでこのマスに!?」

 

カンナ デザイナーとして仕事をしていたらモデルがまさかのミス!フォローするために自分のデザインした服を着てランウェイを華麗に歩く。

 

ヨ―メイ600万-

 

カンナ 700万+

 

ヨ―メイ「また手柄取られましたー!!」

 

カゲチヨ プロボクサーデビュー!

 

フィーア 対戦相手として出場!

 

カゲチヨ「いや勝てるわけない・・・ぐぼっ!」

 

フィーア「蛙飛びパンチです!!」

 

カゲチヨ 800万-

 

フィーア1000万+

 

sideカゲチヨ

 

善人が儲かるとか嘘じゃねーか!!

 

ヨ―メイ「そうですよ!カンナさんなんてたびたび私の仕事で手柄横取りしたりミスのフォローで成り上がってるんですよ!?」

 

まさにサイコシンデレラだよな・・・

 

カンナ「やっぱり才能があるとどんな地味な役職でも見初められちゃうんだろうねー!」

 

フィーア「私は結構体を動かせるマスが多くて楽しかったですね。」

 

とんでもない記録だして稼いでだよな・・・

 

シディ「ゲームは楽しむものだぞ。」

 

カンナ「結局人生山あり谷なりってことだね。」

 

カゲチヨ「お前ら高いところの平地にいるだろ?」

 

借金だらけでヨ―メイにも負けてる始末・・・なんかこい!!

 

大逆転チャンス!!?

 

これは・・・青い箱と赤い箱・・・

はっ!赤い箱はあのパソコンと同じデザイン・・・これしかねーだろ!!

 

カゲチヨ「持っていた株が急上昇!10億+!!やったー!!」

 

ヨ―メイ「カゲチヨがトップじゃないですかー!!」

 

うおおおお!!

 

フィーア「えー・・・逆転とか書いてたけどそういうことですか・・・?」

 

俺の10億!

 

シディ「おめでとうカゲチヨ!」

 

ありがとうシディ・・・

 

カンナ「まぁ、カゲチヨは最後で爆発するタイプだよね。まぁクイズ番組のラストって感じではぁ?っていうかえぇ~って感じだけど負けたよ。」

 

納得してねぇな・・・

 

カゲチヨ「俺がこんなに金持ちになれたのは皆のおかげ・・・ちゃんと感謝しないと・・・なんか奢るよ。」

 

カンナ「急激に金持ちになったからか心が穏やかになってる・・・」

 

シディ「良かったのか・・・」

 

フィーア「金持ち喧嘩せずですね・・・」

 

ヒサメ「不気味すぎる・・」

 

なんとでも言え!まずは俺に幸福を与えたパソコンを・・・

 

アナウンス「ゲームを終了します・・・」

 

なぁぁあ!?金が消えた!!

 

カンナ「あ、これゲームが終了したら消えるって書いてある・・・」

 

そ、そんな・・・あ、売り切れてた・・・

 

ヒサメ「カゲ以外に買う人いたんだ・・・」

 

ヨ―メイ「悲惨ですね・・・借金せずに済んで助かりましたけど・・・」

 

フィーア「結局悪銭身につかずって奴ですね。」

 

くそー!!

 

カゲチヨ「もうヨ―メイを担保にユカに借金するしか・・・」

 

ヨ―メイ「なんてこと考えてるんですかこのバカチヨ!!」

 

フィーア「売り切れたから意味なくないですか?」

 

あの金さえあればー!!

 

 



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思い出の機関車

黒い幻想さんのリクエストです


sideユカ

今日はカンナお姉さまと一緒に読書会をしてたんですけど・・・

 

フィーア「すみません!ちょっと買い物を頼まれてくれませんか?」

 

カンナ「えー・・・またなの?自分で買いに行けばいいじゃん・・・」

 

フィーア「依頼が入っちゃったんですよ・・・」

 

ユカ「フィーアお姉さま何かにハマってるんですか?」

 

カンナ「毎週模型の部品がついてくる雑誌にハマっちゃったんだよ・・・」

 

ホントだ大分完成してますね・・・

 

フィーア「今週はいよいよ動輪の部分なんですよ!」

 

ユカ「しかし細かいですねー・・・真面目なフィーアお姉さまらしい趣味ですけど。」

 

フィーア「まぁ毎日依頼で激動の日々を送っているとこういう模型作りが息抜きになるんですよ。それにこの機関車には思い出があるじゃないですか、カンナちゃんは覚えてるはずですよ。」

 

カンナ「えーっと・・・轢かれたんだっけ?」

 

フィーア「違いますよ!小さいころ乗ったじゃないですか!!」

 

なるほど・・・それでですか・・・

 

フィーア「取りあえずお金渡すので頼みましたよ!」

 

カンナ「しょうがないな・・・」

 

sideカンナ

しかしフィーアちゃんが男子みたいに鉄道ではしゃぐのには驚いたな・・・

 

ユカ「あ、あれを見てください!!」

 

どうしたのってあぁああ!!

 

カンナ「人気の化粧品やコスメがタイムセールしてる!!」

 

やばいよ・・・口紅が200円だよ!!

 

ユカ「こっちのファンデーションなんて300円ですよ!!」

 

店員「さーこのセット買わないと6000円になっちゃうよ!!」

 

ユカ・カンナ「すみません!!二つください!!」

 

そうしてアーシたちは帰ってきた!

 

カンナ「ただいまー!」

 

フィーア「お疲れ様ですって・・・何ですかこの切株!!」

 

ユカ「あ、あれー・・・本当ですね・・・」

 

カンナ「そうか!これを輪切りにして上手いこと加工しろってことだよ!」

 

フィーア「随分適当ですね・・・説明書には・・・木の加工の仕方のことしか書かれてない!!」

 

ユカ「す、すごいですねー!!こんな専門的な所まで解説してるなんて優秀すぎますよ!!」(二人で書いた)

 

フィーア「な、なるほど・・・」

 

危なかった・・・

 

カンナ「よし!アーシたちはこの化粧品の真価について研究だよ!」

 

ユカ「長い夜になりそうですね!」

 

そうして一週間たったころ・・・

 

カンナ「先週は危なかったし今度こそパーツを買わないと・・・」

 

ユカ「カンナお姉さまあれ!!」

 

あぁあああ!!

 

カンナ「中に入り込めるスマホが大特価セール中だって!!」(本家のスマホの中に閉じ込められた女子高生より)

 

従業員「今すぐ買わないと六万円になってしまいますよー!」

 

ユカ「買います!二つください!!」

 

そうして戻ってきた・・・

 

フィーア「次は運転手のフィギュアだった・・・ってあれ?何で赤べことヨ―メイの木彫りの人形?しかも小さいのにメチャクチャ精工ですね・・・」

 

ユカが手先器用で助かった・・・

 

カンナ「やだなー・・・赤べこ可愛いじゃん!もしかしたら編集部が東北推しなのかもよ!?」

 

ユカ「そ、そうですよー!美人運転手じゃないですかー!!」

 

フィーア「そうですかね・・・」

 

sideユカ

 

その後も何度もパーツを買おうとするも本屋に行く前にタイムセールの罠にかかってしまう私とカンナお姉さましかしとっさの判断で切り抜けます。

 

フィーア「えぇえ!?ペットボトル!?」

 

フィーア「どえええ!?自転車のチェーン!?」

 

フィーア「トラフグなんてどうするんですか!?」

 

そうして私たちはまたパーツを買いに行きます・・・

 

カンナ「しっかしフィーアちゃんもどんだけ鈍感なの・・・」

 

ユカ「私が催眠してるのもありますけど普通気づきそうなものですけどね・・・ってあぁああ!」

 

カンナ「有名ブランドの帽子がタイムセール!!これシディとかカゲチヨに似合いそうだしこれだって女性混血児にプレゼントしたいな!!」

 

店員「今すぐ買わないと全部で70万になるよ?」

 

ユカ「買います!ください!」

 

 

そうして帰ってきました・・・

 

フィーア「貴方たち!私を騙しましたね!!」

 

カンナ「え?なんのこと?」

 

フィーア「とぼけてもダメですよ!!カゲチヨたちに催眠を解いてもらったんですよ!!」

 

マジですか・・・

 

ヒサメ「ユカちゃん、カンナちゃんいい加減トラフグなんとかしてよ!水の中に入れてるけど結構きもくてカレコレ屋の作業に集中できないよ!」

 

カゲチヨ「俺なんてお前らの連れてきた上司と食って掛かる部下の仲裁しなくちゃいけなくなったから催眠を解いたんだよ!!」

 

フィーア「二人に迷惑かけて!二人には買い物任せませんからね!」

 

カンナ「まずいな・・・トラフグは後で調理して二人の機嫌を取りなすとしても・・・」

 

仕方ないですね・・・

 

ユカ「思い出の機関車なら夢で改変しちゃえばいいんですよ・・・」

 

カンナ「え?どういうこと?」

 

つまり・・・

 

フィーア「ZZZZZ・・・・」

 

ユカ「寝てるときに夢の結晶石と獏の能力を使えば・・・」

 

フィーア「うーん・・・・な、なんですかこれは・・・・」

 

そうしてなんとか怒られなくなったけどフィーアちゃんはしばらくげっそりしながら眠ることになったそうな・・・



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暑いのと寒いのどっちがいいか?

sideカゲチヨ

今日は暖かいいい日だな・・・

 

カンナ「ホント冬地獄だったし早く夏来て欲しいよね。」

 

ヒサメ「そうかな?夏の方が嫌じゃん。暑いし。」

 

カンナ「いや何言ってるの?どう考えても寒いのが嫌じゃん。」

 

ヒサメ「いやいや暑いのがいやじゃん。」

 

カンナ「いやいや日は短くなるし気分も上がらないし最悪じゃん!」

 

ヒサメ「いやいや、暑い方がムシムシして食べ物痛むし、虫もすごいし汗ばんで気持ち悪いし最悪じゃん!」

 

カンナ「それはヒサメちゃん胸大きいからじゃないの?」

 

ヒサメ「はぁ!?カンナちゃんも大きいじゃん!」

 

ヨ―メイ「私からすれば自慢にした聞こえません・・・」

 

っていうかなんか不穏な空気が・・・

 

カンナ「暑い方がいいって言ってるじゃん!」

 

ヒサメ「どう考えても寒い方でしょ!」

 

ヒサメ・カンナ「戦争だー!!」

 

フィーア「また変な展開に・・・」

 

sideフィーア

 

カンナ「寒いと乾燥して静電気とか出て髪跳ねるしヘアスタイル決めにくいの!」

 

ヒサメ「暑い方が熱中症もあるし汗で化粧とか落ちると思うけど?」

 

シディ「二人ともどうしたんだ?」

 

フィーア「実はですね・・・」

 

帰ってきたシディさんに私は事情を説明する。

 

ヨ―メイ「しかしこの二人が喧嘩するなんて珍しいですね・・・」

 

カゲチヨ「二人とも頑固なところあるしこういう仲いい二人が爆発すると厄介なんだよな・・・」

 

カゲチヨとヨ―メイも珍しい二人の喧嘩に困惑を隠せない。

 

カンナ「カゲチヨは暑いのと寒いのどっちが好き?」

 

カゲチヨ「俺は寒いのが好きだな。日が短いし物静かだからな。」

 

カンナ「はい、ヒサメちゃんとラブラブ乙しばらく話しかけないで。」

 

カゲチヨ「そこまでか!?」

 

カンナ「寒い方が良い派は友達いなくて陰キャだから静かなのが好きってことでしょ?」

 

ヒサメ「勝手に決めつけないでよ。っていうか熱くなりすぎだよ?そっかー暑いの好きだから頭冷やす方法知らないんだー。」

 

カンナ「ふーん・・・やるんだ。」

 

ヒサメ「そっちこそ!」

 

フィーア「もうやめてくださいよ!二人とも家に帰ってテレビ電話とかで喧嘩してください!周りにも迷惑でしょ!!」

 

くだらない喧嘩でまた乱闘になりそうだったので私は言う。

 

カンナ「なるほどね。流石フィーアちゃん。」

 

ヒサメ「家に帰る・・・つまりホームグラウンドに帰れということ!」

 

カンナ「それぞれのホームグラウンドで白黒つけろなんて流石バトルジャンキーのフィーアちゃん!」

 

ち。違いますよ!?

 

カゲチヨ「フィーアが勝負好きすぎて誤解されてる・・・」

 

ヒサメ・カンナ「行ってきます!!」

 

ヨ―メイ「全然話聞かずに行ってしまいましたね・・・」

 

もう二人とも頭冷やした方が良いです・・・

 

sideヒサメ

 

よし、着いた・・・私はテレビ電話をカンナちゃんにかける。

 

カンナ「で、ヒサメちゃんはどこにいるの?」

 

ヒサメ「私は世界で一番寒い場所ヤクーツクにいるの。ここは寒い派閥のホームグラウンドだよ。」

 

カンナ「見るからに寒そうじゃん。」

 

外気温-50度、最低気温は-71度だからね・・・

 

ヒサメ「・・・・」

 

カンナ「ちょっとヒサメちゃん厚着してるのに震えてるじゃん!」

 

ヒサメ「ふふふ・・・雪女のDNAのおかげでそこまで寒くないし暑いより全然いいよ。汗で服が透けていやらしい目でも見られないし最高だよ。」

 

うぅうう・・・

 

カンナ「体は正直だね。」

 

う、うるさいな!

 

ヒサメ「ほら空気も美味しい・・・すー・・・げほげほっ!!」

 

カンナ「ヒサメちゃん!?」

 

住人「アンタ何馬鹿なことしてるんだ!!」

 

ヒサメ「深呼吸しただけなんですけど・・・」

 

住人「-50度の空気なんて直接吸ったら死ぬだろ!そのマフラー越しにゆっくり吸わないと!」

 

そ、そうだったんだ・・・

 

住人「肌が露出してたら氷系の異宙人でもない限り10分で凍傷になるぞ!」

 

10分・・・

 

ヒサメ「そういえば町のあちこちにパイプがある・・・」

 

住人「ガス管さ。地中だと凍結するからな。液体だって空中に撒くと霧なるからな。」

 

カゲだったら動画映えしそうって喜ぶかな・・・

 

sideカンナ

ふふふ・・・

 

カンナ「そっちは大変そうじゃん・・・こっちは凍傷の心配はないし快適だよ~!」

 

ヒサメ「どこにいるの?」

 

カンナ「世界一暑い街のジャコババードだよ!酷暑の町として有名で過去最高は51度!」

 

ヒサメ「暑すぎじゃん。」

 

カンナ「凍傷したり飲み物まともに飲めないところよりはましでしょ!ってありゃ・・・」

 

ヒサメ「ふらついてない?」

 

カンナ「地面が柔らかくなってるの!!」

 

ヒサメ「独特な言い訳。」

 

カンナ「本当だよ!アスファルトは50度を超えたら解けるんだから!」

 

ヒサメ「そうなんだ・・・」

 

バシャ!

 

カンナ「な、何するの!?」

 

住人「何ってボランティアだよ?」

 

カンナ「どういうこと?」

 

住人「ここは暑すぎるから定期的に水を浴びないと生きていけない、だから歩いてる人に水をかけているんだ。」

 

確かに楽になってきたかも・・・服も水がすぐに蒸発してるし・・・

 

住人「明日には飲める水が枯渇するから今のうちの買っておいた方が良いよ?」

 

マジか・・・アーシは早速水を買いに行ったんだけど・・・

 

カンナ「た、高い・・・」

 

商人「熱波で停電が起こってろ過ができない上にダムの水が枯渇してるからな。高騰してるんだ。」

 

ん?つまり・・・

 

カンナ「アーシが能力で水を浄化していれば儲けられる・・・そして水かけやを始めれば大儲け・・・」

 

ヒサメ「ボランティアもいるのに図太いね。」

 

sideヒサメ

そうして生活してるわけなんだけど・・・

 

カンナ「ヒサメちゃん飛んで移動してるの?」

 

ヒサメ「うん。体を冷気でガードしながらね。ここだと移動も一苦労だからね。バイトしながらの生活だから冷蔵庫なくても食べ物保存できるのには大助かりだけど。」

 

カンナ「っていうか町中の車全部エンジンついてるけど盗まれないの?」

 

ヒサメ「仕方ないんだよ。エンジンオイルも凍り付くからかけてないと廃車になるからね。」

 

暑いのが恋しくなってきた・・・

 

ヒサメ「カンナちゃんは何やってるの?農業?」

 

カンナ「水かけやや浄化作業でもらえる報酬だけじゃ不安定だと思ったの!干ばつや熱さに強い作物で稼いでるの。しかも発展途上国の街だから農業しかないの。」

 

ヒサメ「きつそうだね・・・」

 

カンナ「水やりとか液体農薬は能力でなんとかなるけど耕すのは手作業だからきついかな…機械買うお金まだまだ溜まってないし・・・寒いのが恋しくなってきたかな・・・」

 

カンナちゃんもなんだ・・・

 

ヒサメ「ねぇ・・・」

 

カンナ「お互いの生活交換してみない?」

 

ふふふ・・・

 

ヒサメ「同じこと考えてた。」

 

カンナ「そりゃそうなるでしょ。」

 

そうして私たちは入れ替わってみた!

 

ヒサメ「あぁ・・・」

 

カンナ「これは・・・」

 

ヒサメ・カンナ「気持ちいい~!!」

 

何この気持ちよさ!

 

カンナ「まるでサウナのあとの水風呂!!そうか!」

 

ヒサメ「寒暖差で体が整ってるんだ!」

 

すごいよこれ!

 

ヒサメ「暑いのも悪くなかったんだ・・・」

 

カンナ「寒いのもなかなかありなんだね・・・」

 

sideヨ―メイ

 

そうして二人はカレコレ屋に戻ってきました・・・

 

ヒサメ「結局喧嘩は引き分けになっちゃったんだよね。」

 

シディ「結局、暑くても寒くても良いところ・悪いところがあるということだな。」

 

カンナ「その時の気温を楽しむしかないってことだね、今度皆で行ってみない?」

 

それは良いんですけど・・・・

 

フィーア「それでいいんですね・・・?」

 

カゲチヨ「遺言はよ・・・!」

 

カンナ「あれ・・・?なんか二人ともメチャクチャ怒ってる?」

 

フィーア「当たり前でしょ!!何十日間カレコレ屋に帰ってこなかったと思ってるんですか!結局依頼は三人もしくはヨ―メイと一緒にこなさないといけなかったんですよ!」」

 

カゲチヨ「しばらく休み返上だからな・・!」

 

ヒサメ「えぇええ!勘弁してよー!!カゲほら!ヤクーツク取れた液体を撒いたら霧になるって動画撮ってきたんだ!バズりそうだから許してー!!」

 

カンナ「フィーアちゃん・・・・ジャコババートのある国パキスタンのお菓子ハルワ!ナッツとゴマとドライフルーツが材料でかなり甘いんだよ。」

 

カゲチヨ・フィーア「うぐっ・・・!」

 

流石二人とも・・・二人のツボをよく掴んでますね・・・



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融合キャラ登場!

sideカゲチヨ

今日はサトウともう一人来ていた・・・

 

ヨサメ「私はヨサメ、ヒーちゃんのお姉さんでーす。」

 

なんか色っぽそうでヒサの要素もある大人な女性だった・・・

 

ヨサメ「あとサトウくんの彼女。」

 

シディ「おぉ、おめでとうサトウ!」

 

フィーア「やっと恋に目覚めましたかサトウ・・・これでまた強さの階段を上りましたね。」

 

サトウ「んなわけねーだろ!!」

 

話を聞くと公園で喧嘩してたらハンカチを貰ったらしく強い人が好きてことと助けてほしくて来たらしい・・・

 

ヨサメ「妹を探しててそれでカレコレ屋に連れてきてもらったの。」

 

フィーア「んー・・・なんかもう一人誰かの要素があるんですけど誰だったか・・・」

 

そうなのか?

 

ヨサメ「私何も覚えてなくて・・・それが原因かな・・・?」

 

フィーア「っていうかヒサメちゃんは今連絡つかずなんですよ。」

 

サトウ「マジかよ・・・」

 

カゲチヨ「あぁ、カンナが今必死で探しててよ・・・アイツならなんかわかるかもしれないんだけどな・・・」

 

シディ「それに依頼もあるしな・・・」

 

フィーア「透明人間の亜種みたいなものでな獣型で町中で人を襲うからなんとかしてほしいって・・・」

 

ヨサメ「なら私も手伝おうか?」

 

バチバチ!

 

カゲチヨ「ヒサの電撃?まじで姉か・・・?」

 

そうして依頼に行ったんだが・・・

 

サトウ「マジで透明なんだな!」

 

フィーア「殺気を読んでもすぐ隠れられますしね。」

 

足止め役のヒサとカンナがいればなぁ・・・

 

シディ「そういえばヨサメはやることがあると先に帰ったが・・・」

 

そうしてカレコレ屋に行くと・・・

 

プ―ン!!

 

フィーア「なんですかこれは・・・魔界の夜食?」

 

シディ「ヒサメとヨ―メイの作ったものを足して二乗したかのようだ・・・」

 

ヨサメ「結構頑張っちゃった!」

 

何を頑張ったんだ・・・

 

ヨサメ「はい、サトウ君アーン。」

 

サトウ「い、いらねぇよ!」

 

ヨサメ「照れちゃって。ほらいいから。」

 

サトウ「やめ・・・おええええ!!」

 

フィーア「南無阿弥陀仏・・・・」

 

合掌・・・・

 

シディ「すまない・・・」

 

sideフィーア

 

今日は二手で分かれて探すことになったのでシディとカゲチヨ、私とサトウ、ヨサメのチームになりました・・・

 

ヨサメ「それ!」

 

サトウ「うお!?」

 

フィーア「ヨサメさん、尻尾を急に触ったらびっくりされますよ。」

 

ヨサメ「かわいいからさ、フィーアちゃんのもそれー!」

 

だからダメですってば!

 

ヨサメ「フィーアちゃん、サトウ君ってさもしかして年上嫌いなのかな?」

 

フィーア「・・・そういうのは関係なしに料理の修業すればいいと思いますよ。」

 

ヨサメ「本当!?嬉しい~!」

 

なんか調子狂うな・・

 

サトウ「ちゃんと周り見てたら思い出すかもしんないんだからちゃんと見とけよ?」

 

ヨサメ「あー・・・全然だめだね。たぶん居場所なかったからかな。記憶がなくなる前から。大事な物があれば思い出すだろうし。」

 

サトウ「・・・だったら俺に協力しろよ。最強の男になるから応援部隊とか頼みたいと思ってたんだわ!」

 

フィーア「まぁ、記憶なんてブラックボックスなんですし気にすることないですよ。それに・・・」

 

しゅばっ!

 

私は足を一閃させる!

 

獣「ぐあぁあ!?」

 

サトウ「いたのか!流石だぜ!」

 

フィーア「ここにいれば記憶なんてショックで戻ること請け合いですよ。」

 

ヨサメ「そ、そうだね・・・ってあれ?なんかこの光景見たことある・・・確かこの後は氷で・・・」

 

バシュ!

 

おぉ!氷を出した!

 

サトウ「ナイスだぜ!ヨサメ!」

 

サトウがバッチリのタイミングで拳を叩き込んで気絶させた!

 

カゲチヨ「三人とも!ってヨサメ氷も出せたのか!」

 

シディ「無事でよかった・・・」

 

sideサトウ

 

そうして三人が異宙生物を森に移すってことで俺たちは待機となった・・・

 

ヨサメ「本当は覚えてたんだ。異宙生物をなんとかしないといけないって思ってた・・・それで強い人を味方にしようと近づいた・・・あとはフィーアさんが攻撃したときあの連携を思い出したの・・・」

 

サトウ「ははは!十分強いじゃねーか。」

 

ヨサメ「怒らないんだ・・・」

 

サトウ「俺は最強になる男だからな!」

 

ヨサメ「あんな無茶なこと言ったのに嬉しくて・・・本当に・・・」

 

ぼんっ!!

 

あ?

 

ヒサメ「うーん・・・」

 

ヨ―メイ「もういりません・・・」

 

カンナ「あー!ヒサメちゃんいたー!!」

 

ユカ「ヨ―メイちゃんんんん!店にいなかったから心配したんですよー!!」

 

・・・どういうことだ?

 

sideカゲチヨ

 

カゲチヨ「ヨサメって合体してたヒサとヨ―メイなのかよ!?」

 

シディ「フィサナみたいなものか?」

 

フィーア「もう一つの要素ってヨ―メイだったんですね・・・」

 

カンナ「オーナーに聞いてみたら二人がリサイクルショップで整理してたってのが最後の目撃情報だったからまさかと思って探してみたら案の定ヤヨイがリサイクルショップに販売した融合剣交叉があったんだよ・・・」

 

フィーア「それにぶつかったから合体したってわけですか・・・」

 

ユカ「ヨ―メイちゃん!何で私に倉庫の整理させてくれなかったんですか!私だってヨ―メイちゃんと融合したかったですよ!!」

 

カンナ「そもそも今回の騒動も整理頼まなかったら良かっただけだしね。」

 

ヨ―メイ「ひぃぃぃ!勘弁してください!!」

 

ヒサメ「サトウ君にも迷惑かけたみたいだし・・・本当にごめんね。」

 

サトウ「良いんだよ。合体中に居場所ないとか言ってたけど安心したぜ。」

 

ヒサメ・ヨ―メイ「どういうことなの!?(んですか?)」

 

まぁ二人が赤面するのは確実だな・・・



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学食を提案しよう!

sideカゲチヨ

今日はクラスがやけに騒がしかった・・・

 

ユカ「皆さん!あれがついに発表されましたよ!」

 

フィーア「やっとですか!」

 

ヒサメ「早く見せて!こっちは毎週これを楽しみにしてるんだから!」

 

随分と皆真剣な顔だな・・・

 

カゲチヨ「何が発表されたんだ?」

 

カンナ「知らないの?今週の学食の日替わり定食の内容だよ!」

 

日替わり定食かよ!!

 

ヒサメ「何その呆れた顔!!」

 

フィーア「うちの日替わり定食は毎週クオリティが高いですからね!」

 

カンナ「外れなしだよ!」

 

そうなんだな・・・いつも購買で買ってそのままボッチ飯だったからわからなかった・・・

 

ユカ「それでは発表しますね!」

 

カゲチヨ以外の全員「いえーい!!」

 

変なテンションだな・・・

 

ユカ「えーっと今日はアルミホイルの炒め物にマンティコアの素焼き、オリハルコンだって・・・」

 

・・・・

 

全員「外れだー!!」

 

外れなしって言ったそばから!!

 

sideヒサメ

 

ヒサメ「どうしてあんなメニューになったかシェフに直接聞こう!!」

 

カゲチヨ「シェフって・・・学食の職員をそう呼ぶのヒサだけだろ・・・」

 

さっそく放課後学食の厨房にお邪魔すると・・・

 

職員「あらー!あんたらどないしたん?」

 

フィーア「実は聞きたいことがあってですね・・・」

 

職員「佐藤さん!生徒ら来てくれたで!」

 

職員「まぁ嬉しい!飴ちゃんあげよう!」

 

ありがとうございます!

 

カゲチヨ「ヒサ嬉しそう・・・」

 

職員「見つからないように隠しといてね。」

 

カンナ「は、はい・・・」

 

職員「それでね中村さん。このお水飲んだ?お肌ピチピチ!」

 

職員「これで五万は安いわー!」

 

高くないですか!?

 

ヒサメ「そうじゃなくて僕たち聞いて欲しいことがあって・・・」

 

職員「佐藤さん会員だから一本四万七千円やろ?安いわー!」

 

職員「アンタも五人紹介したらシルバーやで?」

 

マルチ商法に騙されてない?

 

カゲチヨ「全然聞いてくれない・・・」

 

フィーア「すみませーん!!献立のことを・・・」

 

職員たち「ぺちゃくちゃぺちゃくちゃ・・・」

 

カンナ「ダメだ無敵すぎる・・・」

 

カゲチヨ「切りが良いところまで待つか・・・」

 

ー30分後ー

 

ヒサメ「今だ!シェフ―!!」

 

職員「どないしたん?」

 

ヒサメ「今日の日替わり定食なんで変なものばかりだったんですか?」

 

職員「アンタらが好き嫌いばかりするからやないの!」

 

職員「もうおばちゃんら最近の子が何好きかわからへんわー・・・ってなって・・・」

 

職員たち「適当に作ることにしたんや!」

 

フィーア「だからって金属そのまま出すって適当すぎるんじゃ!?」

 

職員「私らも人気の新メニュー考えてるんやけどなかなかうまくいかへんのよー・・・」

 

ヒサメ「だったら私たちが新メニューを試食して感想を言うのはどう?}

 

カゲチヨ「絶対食べるのが目的だろ!?」

 

ち、違うもん!

 

sideカンナ

まぁ他にいいアイデアもなかったので試食会が始まった・・・

 

ユカ「楽しみですね!」

 

ヒサメ「ではシェフ!お願いします!」

 

職員「まずは最近流行ってる奴やで!」

 

職員「あの俳優が食べたりしてるらしいで…知らんけど。」

 

なんか不安・・・

 

ヒサメ「ということで新メニューは流行ってる奴です!」

 

カゲチヨ「チーズフォンデュだな。」

 

フィーア「でもビーフキノコとかゲッコウダケとかもあってヘルシーで美味しそうですね。」

 

職員「うまいやろ~?流行ってる奴。」

 

名前を覚えようよ・・・

 

ヒサメ「では次のメニューをお願いします!」

 

職員「つぎはフレンチやで!」

 

ユカ「フレンチ!?すごそうですね!」

 

職員「やっぱり時代はグローバルやからな!フレンチいうのは・・・フランスの・・・」

 

カゲチヨ「答えられないのかよ!?」

 

ヒサメ「はい!ということで新メニューは輝きのジャガイモとノウコウアマアマニンジンをカレー粉と共にスパイスの風に乗せて!という名前です!」

 

職員「平たく行ったら異宙のジャガイモと人参を使ったカレーやな。」

 

フィーア「フレンチじゃない!?」

 

ユカ「名前だけフレンチ風ですね!!」

 

sideフィーア

 

職員「というわけで1週間分が決まったで!」

 

アメリカザリガニ

伝説の葉っぱ

異宙牛のハンバーグに見える砂糖の塊。

 

カゲチヨ「あんま変わってない!」

 

職員「次で最後!最後やから!」

 

職員「自信あるから!」

 

ブラックキギョウバスのムニエル。

ムツナマズのしゃぶしゃぶ

ブルーギルティのカルパッチョ

カエル牛のステーキ

異宙トマトのナポリタン

 

全員「おぉ~!!」

 

ヒサメ「異宙の生物の料理を見事に美味しくしてるよ!!」

 

職員「湖乙姫やクリスにも協力してもらったから当然や!」

 

カンナ「これならみんな食べたくなるよ!」

 

良かったです!

 

職員「最後にこれが今日の出勤途中の見つけた珍しい空飛ぶウナギのかば焼きや!」

 

職員「なんかワシは悪魔じゃぞ!とか言っとたなぁ・・・?尻尾再生するし美味しいから食べてみ?」

 

・・・・・

 

ユカ「ひょっとして・・・」

 

ボティス「助けてくれー!!自動で切断されておるんじゃ・・・ぎゃあー!!」(厨房の扉にシルエットだけ写ってる)

 

ヒサメ「うん!これも美味しいよ!!」

 

職員「そうやろそうやろ!」

 

・・・・黙っておきましょう。



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焼却炉での戦い

sideカゲチヨ

ぐっ・・・ここはどこだ・・・

 

カゲチヨ「縛られてゴミ袋の中にいる!?」

 

ボス「もう目覚めやがったか・・・」

 

カゲチヨ「間違えて入れたとかってある感じっすかね。」

 

ボス「うるせぇこの間抜けがお前カレコレ屋なんだろ?随分恨みを買ったみたいだな。」

 

カゲチヨ「出せこの野郎!」

 

くそ!力が使えない・・・俺はそのまま刺されちまった・・・

 

ボス「うるせぇっていっただろ?この袋は特別性でな異宙の力は全部遮断される皆力が使えねぇぜ。」

 

そうして奴は去っていった・・・

 

シュバッ!

 

カゲチヨ「袋破ければ力が使えるみたいだな・・・挑発して良かったぜ・・・」

 

俺はそのまま他の場所に行くと声がしたので行ってみると・・・

 

カゲチヨ「シディ!無事か!」

 

シディ「あぁ、他の皆は匂いで辿れそうだ。うぬ?なんだかユカの匂いもするぞ。」

 

アイツまたヨ―メイにストーカーしてたのかよ・・・

 

シディ「ここは何の施設だ?」

 

カゲチヨ「ゴミ処理場だな。800度以上で焼いて焼いて発電もするみたいだぜ。」

 

シディ「それは人間も含まれるのか?」

 

カゲチヨ「んなわけ・・・マジかよ。」

 

急いで向かうとすでにユカがまとめて救出していた。

 

ユカ「ヨ―メイちゃんー!!良かったです!!」

 

ヨ―メイ「ぎゃぁあ!あんまりきつく抱きしめないでください!!」

 

ヒサメ「今回はストーカーしてもらってて良かったね!」

 

フィーア「もうずっとついてもらった方が良いですね。」

 

カンナ「ボディガードがいて羨ましいよ。ヨ―メイ。」

 

あれは羨ましいのか・・・?

 

sideヨ―メイ

 

ユカ「私が調べたところによると遺灰からダイヤができてそれは微量だけど異宙の力を宿すことができるみたいですね。あのボスはそれを金持ちに売ってるみたいですね。まぁお父様が今その金持ちを粛清してる頃合いですね。」

 

カンナ「ってことはメンバーは異宙人に恨みのあるやつとか?」

 

ユカ「その通りみたいですね。さてここは分担していきましょう、カレコレ屋は警察連絡のために外への突破口を開いてください。私とヨ―メイちゃんで囚われの異宙人たちを逃がして回りますから。」

 

カゲチヨ「待て!能力を封じる奴らにそれじゃ・・・」

 

ユカ「大丈夫ですよ。そもそも私の能力は大人数味方がいると巻き込まれるんで。それにアイツ等に恨みのある異宙人が巡回してれば行動も制限されるってもんです。」

 

そう言ってユカさんは私を引っ張って行っていきました。

 

ヨ―メイ「よ、よかったんですか・・・勝手に決めちゃって。」

 

ユカ「何言ってるんですか?助ける気満々だったくせに。」

 

バレてましたか・・・

 

構成員「脱走者だ!捕まえろ!」

 

異宙人「ひぃっ!?」

 

ユカ「はーい、皆後ろにいてくださいねー!」

 

異宙人「あれってユカ様!?」

 

やっぱり一定数はユカさんのこと知ってるんですね・・・

 

ユカ「私たちのラブラブな合体技で殲滅しますよ!」

 

ヨ―メイ「いやなんですかそれ!?」

 

ユカ「ほら獏の催眠の力を霊槍に・・・」

 

ちょ!?即興で・・・

 

合技 眠りの獣槍(スリーピングビースト)

 

構成員「な、なんだ!?」

 

構成員「防護服が敗れた瞬間眠気が・・・」

 

構成員「ZZZZ・・・」

 

異宙人「すげぇ!?ユカ様と技を合わせられるなんて何者なんだ!?」

 

ユカ「ふふふ・・・当然です!この子は私の婚約者ヨ―メイちゃんですからね!」

 

ヨ―メイ「ちょっと!?何言いふらして・・・」

 

異宙人「なるほど!婚約者か!」

 

異宙人「それなら納得ね。」

 

ユカ「どうでしょう?ワルやってる元気があるならその力傘下に入って存分に振ってみませんか?」

 

異宙人たち「よろこんでー!!」

 

なんてカリスマ性・・・構成員の殲滅と同時に傘下を増やすなんて並みの人にはできませんよ!?

 

さて残りも・・・

 

第二形態+天狗の風+ペガサスの高速移動

 

瞬滅の獣(モーメント・ビースト)

 

構成員「きょ・・・」

 

構成員「なにっ・・・」

 

ユカさんが瞬く間に殲滅して最後の異宙人も捕まえることができました。

 

ボス「くそっ!お前がいるなんて聞いてねぇぞ!?だがお前をやれれば俺たちの組織は活気づくってもんだぁあ!」

 

やっとこさ戻ってきたのであろうボスがナイフを振います!!

 

ユカ(限界まで引き寄せて・・・)

 

ユカ「よいしょ。」

 

ボス「ぐぬぅぅ!?」(すり抜けただと!?)

 

ユカさんは刃を限界まで引き付けて躱しました!そして・・・

 

ケルベロスの瘴気+吸血鬼の血液操作+第一形態

 

血濡れ闇夜の斬撃(ダークブラッディスラッシュ)

 

ボス「ぐあぁあ!目が!!」

 

ユカさんの赤黒い斬撃が放たれました・・・吸血鬼の血液で目を潰した後にケルベロスの瘴気これはえぐいですね・・・

 

ユカ「カゲチヨとゼクスってホントベストコンビですよね。組み合わせ抜群です。」

 

ボス「ま、待ってくれ!ここの異宙人は皆ワルなんだ!お前たちだって悪人が許せないのは同じだろ!?」

 

しかし次の瞬間私は見ました・・・ユカさんのいつもの笑顔が消えまるで永久凍土のような表情になったところを・・・

 

ユカ「はぁ?何言ってるんですか?ヨ―メイちゃんを傷つけようとした時点で同じじゃないんですよ。恨みだけで動く悲しき亡霊、手を出しちゃいけない相手に手を出したということを心に刻んでください・・・」

 

そうしてユカさんは・・・・

 

ユカ「ふんっ!!」

 

ゴシャ!!

 

ボス「おぎゃぁああ!?」

 

そのままボスの胸倉をつかみ上げると強烈な頭突きを叩き込みます!ユカさんの頭は全く傷つかず逆にボスの頭蓋骨はドンドン割れていきます・・・

 

異宙人「す、すげぇ・・・ユカ様のあんな表情初めてみた・・・」

 

異宙人「復讐で来たけどそれもできねぇ・・・あんなえげつないの見たことがねぇ・・・」

 

ボス「ち、チクショウ・・・せめて一発・・・」

 

ずぐしゅ!!

 

ボスがナイフを振り上げるよりも圧倒的に早くユカさんが強烈な指拳をボスの腹に突き刺していました・・・

 

ユカ「頭突きで意識が上に行きすぎですよ・・・」

 

ぐしゅぐしゅ・・・

 

ユカさんがそのまま指を下に下げた!

 

ボス「ごぉぉぉ・・・」

 

そしてつながるようなフィニッシュで・・・

 

ユカ「アンタの汚いものの血見せてください。」

 

ゴシャ!!

 

ボス「あぁあああ・・・!!」

 

金的が食らわされました・・・

そうしてただでさえ限界だった男の体は本当に崩れ落ちます・・・

もう躱すすべなんてありませんでした・・・

 

ズバッ!!

 

ユカ「天牙の断ち切りで蘇れません。これで終わりです。」

 

ボス「ごおおお・・・・」

 

その赤黒い袈裟切りは完全にボスの魂ごと断ち切りました・・・

 

ユカ「私たちを傷つけなければ家族に会えたのに、本当に愚かですね。でも心配いりません、他の差別派もすぐに絶滅します。後を追わせてあげますよ。」

 

そうして目を閉じさせたユカさんは無表情ながらもまさに慈愛の女王のような声でした・・・

 

ユカ「さぁ、皆行きますよ。犠牲者もいない皆の恐怖の分もしっかりと刻み付けておきました。これ以上は無意味です。」

 

そうして去っていくユカさんの背中を私はもちろん囚われていた異宙人は追いかけるのでした・・・

 

sideユカ

 

そうして皆さんが呼んでくれた警察によって施設は完全に解体されて被害者たちは全員傘下になってくれるという万々歳な成果で終わりました。

 

カンナ「流石はユカちゃん!今回はアーシたち楽しちゃった!」

 

フィーア「しかも囚われていた人たちを全員傘下に・・・全くお父さんの老後は安泰ですね。」

 

カゲチヨ「でもリスクありすぎな方法だったのは間違いないだろ・・・」

 

ヒサメ「ユカちゃん格闘戦で完封してたけどね・・・」

 

皆に褒められると照れますねー!

 

シディ「ヨ―メイ大丈夫か?」

 

ヨ―メイ「はい、大丈夫です・・・」

 

さーて!お父様に報告しないと!!

 

ヨ―メイ(私はまた人間に失望しました・・・でも妖精王の森を見てしまったらもう善良な部分の否定なんて・・・そして口では否定しつつもこのままユカさんと結ばれた方が良いと思っている自分にも悩んでいる・・・)

 




赤黒い斬撃はスターレイルの刃の技を参考にしています。


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臓器の値段は?

sideカンナ

今日の依頼人は姉の女の子と弟の男の子だった・・・

 

カゲチヨ「母親の体を売った?」

 

女子学生「はい・・・どうしてもお金に困ってて父は家を出て行って母は先日亡くなりました・・・そこで遺体を渡せばお金を貰えると言われて・・・」

 

ヒサメ「お母さんを渡しっちゃったんだね。」

 

シディ「それで取り返して欲しいという依頼で良いんだな?」

 

女子学生「違法なのは知ってますし捕まってもいいです・・・やっぱりお母さんを返してほしくて・・・」

 

男の子「ママ・・・」

 

フィーア「了解です。涙を拭いて前を向きましょう。」

 

カンナ「ごねたら伝説の美少女ヨ―メイちゃんの手下のアーシが伝説の右フックをお見舞いしてあげる!」

 

女子学生「そのヨ―メイさんって強いんですか?」

 

カンナ「もちろん!」

 

男の子「すごーい!」

 

カゲチヨ(ヨ―メイの株がインフレしつつある・・・)

 

さてそうと決まったら適正価格を調べてみようか!

 

カンナ「適正価格だってごねられても面倒だし臓器の値段にも興味あったしね!」

 

シディ以外(なんでそんなのに興味を・・・)

 

まずは心臓は・・・

 

ヒサメ「950万円!?」

 

シディ「凄い大金じゃないか。」

 

フィーア「けどあの子たちが売った金額とは合いませんね・・・」

 

カゲチヨ「っていうか肺とか腎臓の方が高いんだな・・・」

 

人工臓器で再現できない臓器もあるしやっぱり高くもなるんだよ。

 

カンナ「でもダントツで高いのは骨髄だね・・・」

 

フィーア「どこの部分ですか?」

 

ヒサメ「骨の中にある臓器で血液を作るから価値が高くて40億円にもなるね。」

 

sideヒサメ

 

一番安い部位は胃みたいだね・・・

 

カンナ「腕や肘なんかよりも全然安いね。」

 

フィーア「ヒサメちゃん買ってきて胃袋二つにしようとなんてしないでくださいね。」

 

ヒサメ「いや流石にしないよ!!」

 

カゲチヨ「金額も全然同じだな、でもほんとにやるのかよあの兄妹の自業自得じゃ・・・」

 

フィーア「カゲチヨ、幼い男の子が泣いてるのに助けない理由がいりますか?」

 

カゲチヨ「いや俺はクズだしフィーアはショ・・・」

 

フィーア「いりますか?」

 

カゲチヨ「イエス、マム・・・」

 

カゲが屈服させられた・・・

 

sideカゲチヨ

 

そこからの作戦はこうだった・・・まずはヒサが囮として病院連れていかれ俺たちが追跡して・・・

 

カゲチヨ「わりぃけど眠っててくれ!」

 

フィーア「そりゃー!!」

 

怪物「ぎゃあぁあ!」

 

俺のウイルスとフィーアの尋常じゃないキックが護衛の怪物を吹っ飛ばした・・・

 

カンナ「檻の鍵もアナログ錠だったからピッキングでなんとかなったよ?」

 

ボティス「何故できるんじゃ・・・」

 

商品の人たちはカンナがピッキングで逃がしてくれた。

 

職員「く、くそっ!人質は・・・」

 

シディ「人質なら今頃救出されている。」

 

職員「ぐあぁあ!」

 

ヒサを切ろうとしていた職員も見事にシディに捕まった。

 

カゲチヨ「大丈夫だったか?ヒサ?」

 

ヒサメ「うん!余裕!」

 

こうして施設は壊滅させ臓器を買ってた人はクリスを紹介して直してもらうのだった・・・



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百合ゲームの惨劇の回避

黒い幻想さんのリクエストです。
この話の続き的な感じです。
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=20465592



sideクリス

ユカ「うーん・・・」

 

なに悩んでんだユカは・・・

 

ユカ「バンドゲーム活動を参考にした百合ゲームを作ったけど自分で買うとなったらまた壊されるんじゃないかって不安なんですよ。」

 

クリス「どうせカレコレ屋にぶっ壊されるのが落ちだよ。」

 

セイナ「もう諦めるしかないんじゃない?」

 

ユカ「甘いですね。今度はこっちから死亡フラグを立てまくるんですよ。」

 

セイナ「どういうこと?」

 

クリス「つまりあえてカレコレ屋にゲームを渡すってことか・・・」

 

ユカ「その通りです!そんな分かりやすい死亡フラグを立てられて本当にゲームが壊されると思う?へそ曲がりのこの小説の作者ならフラグちゃんも登場させずにそんなベタな展開避けるはずです!」

 

なるほどな・・・

 

sideカゲチヨ

 

カンナ「あ~あ・・・最新ゲームソフト欲しいな・・・」

 

やめろよ・・・

 

カゲチヨ「そういうフラグを立てるのは辞めろよ・・・」

 

カンナ「ダメかな?」

 

フィーア「当たり前ですよ。そうやって死亡フラグを立てるとどういうわけかユカがやってきて・・・」

 

ユカ「ふふふ・・・それはどうですかね?」

 

うわぁああ!びっくりした!

 

ヒサメ「一体どうしたの?」

 

ユカ「実は最新ゲームソフトを買ったんです!」

 

ヒサメ「どうしてそんなもの持ち込むの!?」

 

カンナ「うわ~!凄いよ!貸して見せて触らして!!」

 

ユカ「はいはい良いですよ。」

 

おいそんなことしたら!!

 

ユカ「その通りですよ・・・あえてフラグを立てるからこそベタな展開にならない・・・それを利用した作戦ですよ。」

 

なるほどな・・・

 

シディ「つまり死亡フラグを立てまくるということか?」

 

カンナ「だったら・・・そりゃー!」

 

ぬあぁあ!全力でぶん投げやがった!

 

野球部員「取ったー!!ってあれ?これゲームソフト?」

 

カンナ「あ、すみません。それアーシらのです!」

 

ヒサメ「凄い!本当に回避した!!」

 

ユカ「さて私は買い物に行ってきますからそれまで預かっててください。絶対壊さないでくださいね?」

 

カゲチヨ「任せろ!このソフトが壊れなかったら結婚するんだ・・・」

 

ユカ「お!死亡フラグですね!」

 

その後も俺たちは死亡フラグをベタに立てまくった・・・

 

カゲチヨ「うわー!車に踏みつぶされる!」

 

ヒサメ「あー!剣山に刺される!」

 

フィーア「殺人鬼が襲ってきました!!」

 

シディ「ぐっ!つまずいてしまった・・・」

 

カンナ「いやー壊したくないなー・・・」

 

こうしてソフトは壊れないまま時間は過ぎていき・・・

 

ユカ「皆さん!まさか壊してないでしょうね!」

 

カゲチヨ「もちろん壊してないぞ!」

 

ユカ「じゃあこれ、異宙のマグロの大トロです。」

 

ヒサメ「やったー!!」

 

ユカ「これで呪縛から解き放たれるんですから・・・」

 

カンナ「そうだね・・・」

 

シディ「あぁ、だがそうは言ってもソフトなんてただの道具だ。それに振り回されて生きるというのもおかしな話だがな・・・」

 

っておいぃぃぃい!!

 

カゲチヨ「シディ!何言っちまってるんだ!!」

 

シディ「うぬ?だがそうじゃないのか?」

 

ユカ「自分から壊れても良いというのは禁句なんですよぉぉお!!」

 

フラグちゃん「立ちました!」

 

ヒサメ「フラグちゃん来ちゃったあぁああ!!」

 

シュバッ!

 

カンナ「あぁああ!コンドルがあぁあ!」

 

フィーア「落とした!!」

 

ぐしゃばきめきょ・・・・・

 

・・・・・・・・・・

 

作業員「あなほるっぺー・・・」

 

ズドドドドドド・・・・

 

・・・・・・・・・・・・俺たちはノリでくっつけようとするが・・・

 

カンナ「案の定ぐちゃぐちゃになった・・・」

 

カゲチヨ「AHHHH~!!!」

 

ヒサメ「・・・・!!」

 

ーおばあちゃんの知恵袋 悪夢にソフトー

 

ーお掃除ロボットー

 

ー薄くなったつむじにこのソフトをー

 

・・・グッドアイデア!!

 

ユカ「・・・・今年もやりましたねー!!」

 

天狗の風+ゾンビウイルス+第五形態

 

増殖する疾病の槍(ウィンディウイルス)

 



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記憶喪失な狼火

sideカゲチヨ

今日はカンナ主導の動画をシディが仕事のため四人で撮ることになった・・・

 

カンナ「いやー!天気もいいし絶好の動画撮影日和だねー!」

 

カゲチヨ「バズるネタあったらどんな季節でもやるのができるYOUTUBERだと思うんだけど・・・」

 

カンナ「まぁまぁ、とりあえず皆メモの準備はいい?」

 

全員「はーい!」

 

カンナ「じゃあまずカゲチヨのおでこを地面にくっつけて足をロープで縛った後フィーアちゃんがそれを全速力で300メートルほど引っ張ります。」

 

カゲチヨ「いきなり無茶なこと言うなよ!?」

 

カンナ「リアクション芸人みたいでバズると思ったのにダメ?」

 

ヒサメ「100%BANされるでしょ?」

 

カンナ「そうやって頭ごなしに部下をダメだしする上司が部下のやる気を削いでいくんだよ!」

 

カゲチヨ「その前に俺のおでこがどんどん削がれてくだろ!?」

 

カンナ「やってらんねーや!アーシは砂場で遊んでくる。」

 

フィーア「サイコすぎるんですよ・・・ってあれってトッププレデターの狼火じゃないですか?」

 

あ?本当だ・・・

 

カゲチヨ「おーい!狼火!」

 

狼火「・・・・」

 

フィーア「ちょっと!何無視してるんですか!?」

 

狼火「え?どちら様でしょうか?」

 

ヒサメ「カレコレ屋だよ?散々連れて帰ろうとしてたじゃん。」

 

狼火「なんか覚えてるような気もするんだけど・・・思い出せないな・・・」

 

ヒサメ「どうしたのかな・・・?」

 

カゲチヨ「これはあれだな・・・自分の名前は思い出せるか?」

 

狼火「俺は・・・あれ?」

 

やっぱりか・・・

 

カゲチヨ「多分記憶喪失だな。頭を打ったか敵対組織かトッププレデターの装置でそうなったのかは分かれねーけど多分そうだろ。」

 

カンナ「ふーん・・・面白いじゃん。ねぇはんぺん山。」

 

狼火「はんぺん山?それが俺の名前か?」

 

カンナ「そうだよ、はんぺん山牛筋太郎。あんたの本名じゃん。」

 

ヒサメ「ナチュラルに偽の記憶植え付けてる!?」

 

カゲチヨ「俺達トッププレデターに散々使われてるんだしいいだろ。」

 

フィーア「大丈夫ですよ。それに雪血も引き込めるチャンスですし。」

 

狼火「そうだったのか・・・ありがとう、えーっと・・・」

 

カンナ「アーシはカンナでそっちの赤メッシュがカゲチヨ、金髪の子がフィーアちゃんで水色の髪はヒサメちゃん、ケモミミ生えてる方がシディね。」

 

狼火「あぁ、よろしく。」

 

カンナ「よろしくじゃないでしょ!」

 

バシャ!

 

狼火「ぐわ!水が・・・」

 

カンナ「一番下っ端の癖に何言ってるの!」

 

狼火「俺もアンタたちの仲間だったのか・・・」

 

カゲチヨ「そうだぞ、お前が先輩に挨拶すると倒立しながらワオー!って鳴き声を上げてたんだぞ?」

 

狼火「そうだったのか・・・倒立して・・・わおーん!!」

 

フィーア「あははは!!凄いですよ!」

 

フィーア「三人とも遊びすぎだよ、この後は夜のシディさんが作るごはんを買いに行かないといけないんだから?」

 

ヒサメ「やったー!夜になったらシディのごはん食べられる!トップクラスで好きな料理なんだよねー!」

 

狼火「え・・・?トップ・・・?」

 

ヤバい記憶が戻ろうとしてる・・・

 

カンナ「えーっと違うよ!と・・・徳利を買ってくれるんでしょ?」

 

狼火「シディさん以外未成年っぽいですけど・・・」

 

カゲチヨ「俺は吸血鬼で見た目関係ないしいいんだよ!」

 

なんとかごまかせたな・・・

 

sideフィーア

 

そうして私は昼を狼火に奢らせたごちそうを食べた後はカレコレ屋下っ端の雑用を叩き込ませます。

 

フィーア「すみませーん!スイートポテ太郎は皿洗いをしといてくれますか?」

 

狼火「了解した!」

 

カンナ「いやー・・・意外と家事ができて便利な奴で助かったね。」

 

カゲチヨ「楽できるし意外と使えるな。」

 

ヒサメ「カゲもカンナちゃんたちも狼火君を良いように使いすぎだよ・・・そうだ!映画でも一緒に見ようかな・・・男の子の好きそうなプレデターが良いかな?」

 

狼火「プレデター・・・!?」

 

カゲチヨ「あぁああ!きんぴら太郎!ブリッジしながらブルーダイアリー歌ってくれ。」

 

狼火「何でそんな歌いにくい体制で!?」

 

なんとかごまかせましたね・・・

 

ピンポーン!

 

あ、誰か来ましたね。

 

カンナ「よしスマホ勘之助君。見てきてくれる?」

 

狼火「ラジャー!!」

 

狼火「どちら様でしょうか・・・?」

 

雪血「まさか見つけてもらおうとした先で出くわすなんて・・・!思い出してください!暴れグリフォン捕獲の時に眉間を強かに殴られてたでしょう?」

 

狼火「グリフォン・・・うわぁあ・・・」

 

何があったって・・・やばい・・・

 

フィーア「ちょっと!牛筋太郎に何やってるの!この悪人め!」

 

雪血「何言ってるんですか!?まさか偽の記憶を・・・」

 

カゲチヨ「お得意の攻撃で吹っ飛ばしてやれ!」

 

狼火「何を・・・」

 

フィーア「手から出るでしょう!?」

 

ヒサメ「ほら!ジャックオーランタンの能力の・・・」

 

狼火「手から・・・?」

 

あぁまどろっこしい!

 

雪血「狼火!!」

 

フィーア「手から火が出るでしょ!!」

 

狼火「そうだ!くらえ!!」

 

雪血「うわぁああ!?」

 

やったー!気絶させた!!

 

カゲチヨ「危ないところだったぜ・・・」

 

カンナ「危うく思い出されるところだったね。」

 

フィーア「じゃあペリカン君。部屋の掃除お願いしますね。」

 

狼火「誰がペリカンだ!やっと思い出せたぜ・・・よくも昼飯をおごらせやがって・・・」

 

思い出されてた・・・

 

狼火「止めようとした氷電はともかくお前ら三人は許さないからなー!!」

 

カゲチヨ・カンナ・フィーア「ひぃぃぃ!」

 

逃げろー!!

 

 




フィーアの能力でなんとか撒いた三人でした・・・


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ヨ―メイのペットお世話?

今回の妖精はイギリスのウェールズに伝わる妖精です。
伝承とは少し違いますがご了承ください。


sideヨ―メイ

今日はカレコレ屋の家賃徴収に来たんですけど・・・

 

カゲチヨ「可愛いなぁ~エサソン。」

 

ヒサメ「可愛いよね~!」

 

フィーア「ほーら!餌の菌類ですよ。」

 

シディ「うぬ、小さいからだで凄い働いてくれるな。」

 

ヨ―メイ「何ですか?そんな小さな妖精みたいなの?」

 

カンナ「うわ!?ヨ―メイ何でここに!?」

 

ヨ―メイ「家賃の徴収で来たんですよ。それよりなんですか?そのエサソンって。」

 

カンナ「エサソンは妖精の一種でとてもいい子でこうやって仕事手伝ってくれたりしてくれる妖精だよ。」

 

カゲチヨ「俺達日ごろ依頼で騙されたりアングラな依頼やってるだろ?そうすると気分が荒んでくるんだ。」

 

ヒサメ「最近はオフィスで可愛い動物を飼う社員の気分をいやしてやる気を出させるという試みを始めてるみたいだからお父さんに頼んで適正のある子を送ってもらったの!」

 

ヨ―メイ「まぁ、確かに書類とか作ってて凄いですけどカレコレ屋にはボティス様が・・・」

 

うっ!何ですかこの可愛さは・・・!

 

エサソン「きゅ?」

 

言葉は喋れないみたいですけどそこもまた可愛いと感じさせますね・・・

 

ヨ―メイ「まずいです・・・私もどんどん癒されていきます・・・」

 

シディ「そうだろう。」

 

ヨ―メイ「って冗談じゃありません!これじゃボティス様の居場所がなくなってしまいます!この子はリサイクルショップの癒し担当として働いてもらいます!」

 

カゲチヨ「はぁああ!?ボティスじゃ全然癒されないぞ!!」

 

カンナ「この卑怯者めぇ・・・!!」

 

ボティス「なんかわからんが腹立つなおぬしら!」

 

そうして私はエサソンをリサイクルショップに連れて帰りました・・・

 

オーナー「これがエサソンか・・・かなり働きものだな・・・」

 

ヨ―メイ「そうでしょう!ぜひヒーリング要因として飼いましょう!」

 

オーナー「お前が世話するならいいぞ。」

 

やってやりますよ!!

 

そうして私とエサソンの生活は始まりました。

 

まず驚いたのはエサソンは普通のごはんは食べませんでした。決まって毒キノコや皆さんが与えていた菌類を食べて生活してるみたいです。

 

さらに私になついたのか・・・

 

エサソン「きゅー!きゅー!」

 

ヨ―メイ「あははは!くすぐったいですよ!!」

 

とてもスキンシップが激しくてそこもとてもかわいらしかったです。

しかも言葉は喋れなくても文字や計算能力は普通の人間以上で小さい体でパソコンを打ち込み経営の問題点をオーナーに進言するまでに成長しました・・・

 

そして私たちはエサソンの頑張る姿に癒されて私たちはバリバリ仕事を頑張りました。

 

オーナー「こちらの商品はですね・・・」

 

ヨ―メイ「いらっしゃいませー!」

 

頑張れば頑張るほどリサイクルショップの名はとどろいていきました・・・

そう・・・エサソンとの交流の時間が減っていってしまったんです・・・

 

そうして過ごしていたある日でした・・・

 

ヨ―メイ「いない!いないです!!」

 

エサソンが急に姿を消してしまっていたんです!!

 

オーナー「リサイクルショップのどこを探してもいないな・・・」

 

そこで私たちはユカさんに連絡してみると・・・

 

ユカ「あー・・・エサソンはとんでもなく寂しがりやなんだよ。二人とも最近交流すること減ってたでしょ?多分それで森に帰っちゃったんだよ。」

 

ヨ―メイ「そんな・・・・ごめんなさい・・・もう頑張らなくていいですから・・・」

 

オーナー「戻って来てくれ・・・!エサソン・・・!もうお前がいないとだめなんだ・・・」

 

そうして私たちは気付きました・・・エサソンは私たちにとって必要不可欠だと・・・

 

ヨ―メイ「だから10匹くらい派遣してください!お願いします!!」

 

クリス「完全に依存症になってる・・・」

 

ユカ「可愛さに問題ありってことですね・・・」

 

 



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クリスの転売ヤー爆死

sideモブ転売ヤー

俺はエリート転売ヤーだ。高値のつくプレミア商品を買い占めてバカな連中にバカみたいな値段で売りつける仕事・・・最高すぎる!

 

そして俺は今日もSNSで情報を収集する!話題の商品情報をいち早く収集するのも仕事だ。

 

転売ヤー「新しいVRのヘッドマウントディスプレイか・・・」

 

凄い話題になってるし高値で売れそうだな!発売日は並んで買い占めないと・・・

でも一個四万円か・・・でもそれ以上の高値で売るからな!

 

そうして俺は色んな店で買い占めた!

 

転売ヤー「一体いくらになるんだろうなー!早速フリマアプリやオークションサイトで・・・」

 

そうして時間がたったんだが・・・

 

転売ヤー「あ、あれ・・・?どうして一つも売れてない・・・って安く売ってる人がいる・・・しかも定価より安く!?」

 

ー数か月前ー

 

sideクリス

 

社員「今回のゲーム商品は単価は一個2万円にしようかと・・・」

 

クリス「いや倍の4万でいくぞ。」

 

ユカ「高すぎな気がしますけどなにか考えが?」

 

クリス「大量に売れるでしょ、話題さえつかめれば転売ヤーに。」

 

社員「なるほど!」

 

本来のユーザーには次々と安い新商品を発表して本当に必要なユーザーに届ける戦略だ!

 

社員「そこまでユーザーを考えて・・・」

 

クリス「それに爆死を見るのは楽しいじゃん。」

 

ユカ「そうですね・・・」(やっぱり・・・)

 

sideモブ転売ヤー

 

来月から新モデル発表・・・返品しようにも店側が対応してくれないし・・・

 

転売ヤー「赤字になった・・・」

 

けど今度こそ・・・

 

転売ヤー「来た!ライブチケット!席数に限界のあるライブチケットは硬い!必ず売れるぞ!」

 

そうして買いまくった!

 

転売ヤー「今回は20枚買えた!才能が怖いな・・・出品だ!」

 

ー少し前ー

 

sideカゲチヨ

 

クリス「今回のライブは電子チケットのみの販売にするからネットに詳しいカゲチヨに協力して欲しいんだ。」

 

カゲチヨ「電子チケットなら発券の手間もかからないし楽だよな。」

 

クリス「何より転売ヤーを爆死させられるしな。」

 

クリスの会社の商品で転売は無理そうだな・・・

 

クリス「今回からライブ会場に入る際の身分確認を徹底する。しっかりと告知するし身分確認はカレコレ屋にも協力してもらうつもりだからね。」

 

了解だ!

 

sideモブ転売ヤー

 

あぁぁああ!

 

転売ヤー「どれだけ値段を下げても売れない・・・」

 

今までこんなことなかったのに・・・あ・・・身分情報と違った場合入場できません・・・」

 

そんなぁ!!

なんでことごとく失敗するんだ・・・

 

転売ヤー「今度こそ・・・遊園地のアトラクションチケット・・・これなら実物もあるし身分確認もされないから需要あるし使える!」

 

三十枚・・・これで負け分を取り返す!

 

sideクリス

 

クリス「このチケット・・・かなり怪しいな・・・・一度に30枚も申し込まれてるなんて怪しすぎる・・・」

 

社員「その番号オークションにも流れてます!」

 

やっぱり転売ヤーか・・・

 

シディ「クリスは熱心だな。子供たちが乗れるように熱心にあんなことを・・・」

 

クリス「あぁ、それにチケットが止められたら転売ヤーが絶望するでしょ?」

 

フィーア「懲りない奴らですね。お父さんの前で転売なんてできないのに。」

 

全くだ・・・

 

sideモブ転売ヤー

 

転売ヤー「あぁぁああ!チケットが全部無効にぃぃぃ!」

 

どうしてバレたんだ・・・

生活費が・・・・

 

 

sideクリス

 

ゼクス・ミナヅキ「はぁ・・・」

 

クリス「どうした二人とも。ため息なんてついて・・・」

 

ゼクス「お気に入りのプラモデルが最近品薄でどこに行ってもないんだ・・・」

 

ミナヅキ「あるのは人気がなくて売れ残った不良在庫だけ・・・」

 

なるほどな・・・ならいい考えがある。

 

sideモブ転売ヤー

 

ここ最近赤字だから本気出さないと・・・

転売に良さそうな商品は・・・

 

転売ヤー「ロボットのプラモデルか・・・あんまり詳しくないがゲームに出るくらいなら!」

 

急いで買い占めないと!

 

sideクリス

 

従業員「ありがとうございます!不良在庫が全て売れた!」

 

転売ヤーに商品知識がない奴の方が多いSNSで騒げば売れない在庫も一掃されるってわけだ。

 

クリス「お礼にプラモデルもらえたし。SNSでの広報ご苦労様二人とも。」

 

ゼクス「いや流石の策略だ・・・」

 

ミナヅキ「一生ついていく・・・」

 

sideモブ転売ヤー

 

そんなぁあああ!!

 

転売屋ヤー「おのれオタクどもめぇ・・・!騙してくれたな・・・また生活費が・・」

 

そろそろ本当にヤバいぞ・・・

 

転売ヤー「くそ・・・トレカのパックか・・・これは大丈夫か・・・?そうだ!売られてるところを確認!」

 

よし!海外のプレイヤーたちも高値で取引されてる!

いけるぞ!!

 

sideクリス

 

従業員「本当に感謝します!プラモデルだけでなくカードまで・・・でもどうやって売らせたんですか?」

 

クリス「流石に警戒されてるからね。今回は有志たちが高額で出品したり海外のプレイヤーに協力してもらったんだ。」

 

俺の策略とカゲチヨのオタク情報網とシディのコミュ力のたまものだ。

 

従業員「そこまで!?」

 

クリス「だって協力してくれた人の気持ちは一緒・・・誰だって爆死してる転売ヤーを見るのは好きだからね。」

 

海の向こうでもSの心は広がっているんだ!

 

従業員「そっちですよねー・・・」

 

sideモブ転売ヤー

 

ぎゃぁああ!また騙されたー!!

 

借金までしたのに・・・もうあれをするしか・・・

 

sideクリス

 

うんうん・・・今日も健全なユーザーに俺達の商品が行き渡っているな・・・

あれ?なんかあの人なんかやせ細ってるな・・・

 

クリス「あの、大丈夫ですか?調子悪そうですけど・・・」

 

転売ヤー「あぁ・・・大丈夫ですよ・・・最近色んなものを売って楽に大金稼いだんで・・・」

 

クリス「まさか・・・・」

 

転売ヤー「今では大金持ちですよ・・・」

 

はぁ・・・

 

クリス「転売ヤーなんてやめてまっとうな仕事を・・・」

 

転売ヤー「臓器売ったんです・・・」

 

想像以上にやばかった・・・



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本音薬での会話

この話の前日談です。
https://syosetu.org/novel/264658/432.html


sideシディ

今日の配達はこれで終わりだな・・・ん?

 

フィーア「本音薬ですか・・・これならシディさんの本心も・・・」

 

カンナ「シディはいつもでオープンだから意味ないって・・・」

 

ヒサメ「でも飲むのちょっと怖いかも・・・」

 

シディ「皆何をしてるんだ?」

 

俺は皆から事情を聴く。

 

シディ「なるほど、その本音薬とやらが本物かどうか検証して欲しいという依頼か。」

 

ヒサメ「これを飲むと聞かれたことに全部本音で答えちゃうみたい。」

 

カゲチヨ「効果は一口一時間だってよ。」

 

フィーア「だからシディさん飲んでみませんか?」

 

俺は全くかまわんが・・・

 

カンナ「だからシディじゃ検証の意味ないって・・・」

 

ヒサメ「それになんか怖いじゃん。」

 

カゲチヨ「確かに、本人すら気づいてない深層心理の本音とかも引き出したりして・・・」

 

皆怖がってるな・・・

 

シディ「やはり俺が飲もう。」

 

フィーア「やった!」

 

カゲチヨ「ジュース感覚かよ・・・」

 

カゲチヨ「依頼ですっげー美人とデートしてただろ?あの時はケロッとしてたけど本当のところはどうなんだよ?」

 

フィーア「な、何聞いてるんですか!?」

 

 

シディ「もちろんだ。俺の心臓はいつも規則正しく動いてるぞ。」

 

カゲチヨ「そういうことじゃねーよ!」

 

フィーア「ほっ・・・」

 

ヒサメ「じゃあ小さいことでもいいからシディの秘密を教えてもらうとか・・・」

 

シディ「お前たちに秘密なんてないぞ?」

 

カンナ「やっぱり検証にならない・・・」

 

す、すまん・・・

 

ヒサメ「じゃあお腹空いてきたし一回カレコレ屋に戻らない?」

 

sideフィーア

 

そうしてカレコレ屋に戻ってきたのですが・・・

 

ヒサメ「えー!!な、ない・・・!!楽しみにとっておいた新種の異宙豚肉100%ハンバーグ誰か食べた!?」

 

シディ「ハンバーグ?俺じゃないぞ?」

 

カンナ「アーシも違うよ?」

 

フィーア「私もですよ。っていうか新種って・・・衛生状態は大丈夫なんですか?」

 

カゲチヨ「凄い食べ物だよな・・・」

 

ヒサメ「・・・・本当に食べてない?」

 

カゲチヨ「俺のこと疑うのかよ!?」

 

ヒサメ「だってカンナちゃんはこういうとき舌だしててへっとか言って謝るし、フィーアちゃんだって私のだってわかれば謝るから・・・」

 

カゲチヨ「いやいや、俺も本当のこと言ってるって。ヒサが寝ぼけてるうちに食べて忘れたんだろ?」

 

フィーア「まあまあ、しょうがないですね・・・本音薬で聞き出しましょう。」

 

カゲチヨ・ヒサメ「えぇ!?」

 

こういうときに使うものですよこれは・・・

 

フィーア「さっきカゲチヨが言ったとしたら深層心理に食べたことがあるはずですからヒサメちゃんだって検証できるはずです。それで白黒つけましょう。」

 

カゲチヨ「わ、わかったよ・・・」

 

ヒサメ「う、うん・・・」

 

そうして二人は飲んだ後・・・

 

ヒサメ「食べてない・・・」

 

カゲチヨ「俺も・・・」

 

こうして効果は実証されました・・・

 

ヒサメ「でも食べたかったなぁ・・・お父さんに頼んでまた取り寄せてもらおうかな・・・」

 

カゲチヨ「ん・・・?ハンバーグってそれか・・・?」

 

ヒサメ「うん、カレーがソース替わりになってるんだって。」

 

カゲチヨ「ごめん・・・カレーだと思って食べちまった・・・」

 

カンナ「なるほど・・・だから本音薬でも食べてないって出たんだね。だって食べたのはハンバーグじゃなくてカレーだと思ってたんだから。」

 

ヒサメ「・・・はい、吐いて。」

 

カゲチヨ「マジですか・・・」

 

ヒサメ「吐け―!!」

 

シディ「これも本音か・・・恐ろしいな・・・」

 

やっぱカレコレ屋は本音はあんまり出さない方が良いかもしれませんね・・・

 

 




IFカンナが飲んだら・・・

カンナ「二人とも喧嘩は辞めてよぉお・・・」

カゲチヨ「め、メチャクチャ泣き出した・・・」

カンナ「私二人を見るのが好きだったんだよ・・・?いつも楽しそうに話してる二人を見てたらなんだか自然と笑っちゃうんだよ・・・?だからちょっとからかって楽しい雰囲気にしようとしてもアーシどうしたらいいかわからなくてあんなことを・・・」

ヒサメ「そ、そうだったんだ・・・」

カンナ「だからお願い・・・仲直りして・・・」

カゲチヨ「わりぃ、ヒサ・・・」

ヒサメ「うん、私も・・・」

カンナ「羨ましいんだよー!!」炎発射

カゲチヨ・ヒサメ「天邪鬼だった!?」

ifフィーアの場合

フィーア「全く皆本音が激しすぎですよ。私みたいに常日頃から正直であることが大事・・・シディさん好き。」


カゲチヨ「ん?」

フィーア「あれへんですね。聞かれてないのに口走っちゃう・・・・シディさんにモフモフしたい・・・」

ヒサメ「深層心理の本音が激しすぎて垂れ流しになってる!!」

カゲチヨ「お前が一番ため込んでるじゃねーか!!」


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デスゲームでの立場

そろ谷の一発アニメよりです。


sideデスゲーム運営者

 

ふふふ・・・俺はフリーのデスゲーム運営者・・・今日は町で偶然捕まえた男女5人を恐怖に陥れてやる・・・

 

運営者「ふふふ・・・お前たちには今からデスゲームをしてもらう・・・」

 

カンナ「えー・・・アーシたちはゲームなんてしないよ?」

 

ふっ、随分と気丈なお嬢さんだ・・・だがそんな態度俺の仕掛けたものを見てもそう言えるかな?

 

カンナ「何故ならアーシたちはすでに逃げるルートを確保してるから。」

 

シディ「あぁ、壁も壊れやすかったからな。」

 

何!?鉄筋の壁を壊すなんて何者なんだ!?

 

カンナ「ちなみにアンタが隠れてるアジトもヒサメちゃんのハッキングによって警察とアーシたちの仲間によって包囲されています。」

 

この女やばすぎる・・・

 

フィーア「ではあなたに対してのデスゲームのルールを発表します。今から貴方には私たちの誕生日を5連続で当ててみてください。そうしたら解放してあげます。」

 

実質無理ゲ―じゃないか!?

 

カゲチヨ「ちなみに外した瞬間に俺特製のウイルスが流れて気絶するから気を付けてくれ。」

 

ウイルス作れるのか!?人選をミスった!

 

ヒサメ「それではスタート!」

 

えぇと・・・

 

運営者「赤メッシュの男が・・・三月・・・」

 

カンナ「ブブ―!もう外れ!それじゃあお願い!」

 

プシュー!

 

く、苦しい・・・

 

sideカンナ

 

カンナ「あー!車に乗せられたときはどうなるかと思ったけど運営者がアーシたちのこと普通の人間と思ってくれてて助かったよ。」

 

カゲチヨ「俺とカンナでまず目隠しを切って携帯を没収される前に連絡できたもんな。」

 

ヒサメ「すぐに逃げれたのにカンナちゃんが逆に運営者使ってデスゲームやろうって言ったときはびっくりしたけどね・・・」

 

だっていつもやらされる側だからたまには運営してみたいじゃん!

 

カンナ「でもすぐに終わっちゃってつまんなかったな~やっぱりやる側の精神がよくわかんないな。そんなお金あったらゲーム以外にも何でもできるじゃん。」

 

フィーア「まぁ問題即興で考えましたし普通に無理ゲ―ですからね。」

 

シディ「だがあのひとが誰かを傷つける前で良かったと思うぞ。」

 

シディは優しいねー

 

カンナ「じゃあ今度は皆でクイズ大会でもしてみる?罰ゲームはアーシが考えるからさ。」

 

カゲチヨ「それは勘弁してくれ・・・」

 

フィーア「絶対えげつなくなるじゃないですか・・・」

 

ヒサメ「また無理ゲ―になりそうだし・・・」

 

シディ「ボティスも誘ってみるか!」

 

ノリノリなのシディだけかー・・・

 



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バルボアとの戦争に向けて戦力分析

ヒューマンバグのまとめ風にしています。


カゲチヨ「俺の名前はカゲチヨ!もうすぐ到来するどでかい戦争を前に武者震いがするカレコレ屋のリーダーだ!」

 

アサヲ「お前それ武者震いじゃなくてビビりの怯えだろ。」

 

カゲチヨ「うっせー!!」

 

アサヲ「俺の名前はアサヲ、イケメンすぎて王子に選ばれちまったエルフの第三王子だ。」

 

チダイ「イケメンじゃなくて人望があったからだろう・・・我の名はチダイ。殺し屋一族シートゥー家のエリート、それゆえ漆黒のアドバルーンと呼ばれている・・・」

 

マチャソ「その仇名顔がデカいだからじゃろうがい!ワシの名はマチャソ、異宙の7大災害と呼ばれる孤高の男・・・」

 

ルイ「それ、コミュニケーション取れなかったから攻撃してたら災害扱いされただけでしょ?僕の名はルイ・・・インキュバス界の革命児と呼ばれるモテ男さ・・・」

 

カゲチヨ「確かに友情は広めたけどモテ男ではねーだろ!?とにかくクリスから頼まれた間近に迫った地衝祭の戦争に向けて争闘結界のこととそれを狙う奴らの戦力を分析するぞ!」

 

アサヲ「俺達今補習なのにな・・・」

 

ルイ「まずは争闘結界のことだね。これは地衝月による混乱を沈めるものなんだ。」

 

カゲチヨ「異宙の地表と地球の地表がすっげー近づく一か月なんだよな。十年に一回くらいに起こる・・・」

 

チダイ「その通り、普段は特殊な能力を持った異宙人や特殊な技術をもった船を使わないと異宙と地球は行き来できないのだ。事業化している物もいるくらいだしな。」

 

アサヲ「妖精王のワープもそれに入るな。」

 

ルイ「地衝月は空を飛べる異宙人だったら簡単に入れる距離まで近づくんだよ。」

 

カゲチヨ「そういえば話はそれるけどタツコの母さんも20年前の最初の地衝月の時に地球に来たって言ってたな。」

 

チダイ「しかしそんな例外を除けば当時は大パニックだったらしい。」

 

アサヲ「そこで16年前活躍したのが俺達エルフと妖精王だったのさ!妖精王の予言に従い俺たちは人間の友好の印として与えたんだ!」

 

カゲチヨ「俺今だに結界の仕組みについて理解してねーんだよな・・・」

 

マチャソ「カゲチヨ・・・クリスに聞かれたら冷やし中華を鼻から食べさせられるぞ・・・人類に対する敵意に反応して地球に入れないようにするバリアーみたいなものじゃ。」

 

チダイ「特定の誰かではなく人類という種族に対して危害を加えようとするものを地球に入れなくするものだ。」

 

ルイ「結界が来てからは地球はある程度平和になった。その平和を祈念して開催されるお祭りが地衝祭だよ。」

 

カゲチヨ「なるほどな・・・」(だからクリスはヨ―メイのことを確保してるわけか・・・)

 

アサヲ「ということで次はその結界を狙っているバルボア軍とその背後にいる有情解放戦線について話していくぞ!」

 

チダイ「有情解放戦線・・・聞いたことのない小さな組織だがクリス殿が潰しにかかるということは相当危険な奴らだな・・・」

 

カゲチヨ「あぁ、まずは日本刀を扱う吸血鬼・・・響丸、吸血鬼らしくプライドは高いけどギバーにはしたがってる奇妙な奴だ。」

 

チダイ「戦い方は血液の斬撃を飛ばしたり近接で戦う戦法だったな。」

 

アサヲ「クリスも戦術だけはパクってお前やスイレンちゃんに教えてるんだよな?」

 

カゲチヨ「まぁな!けどイケメンだし俺の事汚れた血って言ってくるしシンプルにムカつく野郎だな!!」

 

キモ4「同意。」

 

カゲチヨ「次はバルボアの側近の天狗だな。上位種らしくて基本的な天狗の戦い方だけど強力って話だ。」

 

アサヲ「クリスから聞かされたけど吸血鬼二人がかりでも吸血鬼を苦戦させるほどらしいからな。」

 

カゲチヨ「やばすぎだろおおぉぉぉ!!」

 

ぶるぶるぶる!!

 

マチャソ「おぉ!カゲチヨの自称武者震いが凄すぎて残像が!」

 

ー予告ー

そんな天狗だがこの地衝月の戦争で混血児、ゼクスとミナヅキとぶつかることになる・・・

 

ミナヅキ「いきなり大物どり・・・行ってみようか。」

 

ゼクス「悪いが真の戦い方に目覚めた俺に隙はない。」

 

天狗「舐めるな・・・ぐほっ・・・」

 

しかしそれはあまりに一方的な結末となる・・・

 

 

カゲチヨ「さぁ!戦力分析に戻るぜ!次はギバーによって仲間に入ったアヌビスだ。」

 

アサヲ「アヌビス・・・冥府の守護神って呼ばれてるホルスと関連性のある謎めいた奴なんだよな・・・」

 

チダイ「その戦闘能力はまさに異次元らしい・・・」

 

カゲチヨ「何が冥府の守護神だよ!中二くせー二つ名だぜ!」

 

キモ4(カゲチヨが真っ先に思いつきそうな二つ名だけどな・・・)

 

カゲチヨ「実はそんなアヌビスにフィーアが滅茶苦茶切れてるんだよ!!」

 

マチャソ「どういうことじゃい?」

 

カゲチヨ「なんかヒサとのスパーリングをやたらと増やしてるし・・・」

 

フィーア「ヒサメちゃん、ちょっと付き合ってください・・・」

 

ヒサメ「フィーアちゃん!?なんか殺気が凄いんだけど模擬選だよね!?」

 

カゲチヨ「あと新しい拳法の開発で肉片が散らばってらりして恐怖なんだ!!」

 

アサヲ「それは怖いな・・・そういえば妖精王の作戦によれば最初に狙うのはアヌビスでフィーアちゃんとユカちゃんはその先制攻撃の役に選ばれたらしいぞ・・・」

 

カゲチヨ(それであんなに気が立ってたのかよ・・・)

 

ー予告ー

そしてこの戦争においてこの戦いこそ重要な闘いだった・・・

 

フィーア「貴方は此処で沈めます・・・シディさんのところに行かせないために。」

 

ユカ「そんなにホルスに会いたいんですか?むっつりスケベさん?」

 

アヌビス「お前が言うんじゃねーよ・・・」

 

それはまさに戦争の序章とも呼べる壮絶なものとなる・・・

 

 

カゲチヨ「さぁ、戦力分析もいよいよ後半!次は全てが謎に包まれた羊頭の女だ!」

 

アサヲ「そういえばこの子はどんな戦法を使うのかまだクリスから聞いてねーな・・・」

 

カゲチヨ(まぁ、ヨ―メイのことはカレコレ屋や混血児だけしか伝えられてねーしな・・・)

 

チダイ「確か相手を眠らせたり遠くをみたり、カゲチヨ殿のウイルスを無効化できるような結界術を扱うらしいな。」

 

カゲチヨ「あぁ、聞いた話ではその結界術があれば争闘結界をすり抜けて複数人くらいなら入れるからこの作戦の要であると同時に有情解放戦線の中でも重要な奴らしいな。クリス曰くこいつがいなきゃ有情解放戦線なんてただのテロリスト集団らしい。」

 

アサヲ「そこまで言うとは・・・まぁクリスなら何か対策は考えてそうだな・・・」

 

カゲチヨ(その通り・・・)

 

ルイ「次は征服者バルボアだね。奴は異様なほど女好きで異宙の様々なところを金を貰えば征服する奴だよ。」

 

マチャソ「戦い方は今だ未知数で拳や蹴りなんかが主だと聞いてるが・・・」

 

カゲチヨ「妖精王が言うにはボティスと俺がいれば余裕らしいけど・・・んなわけないだろぉお!?今から震えが止まらねぇ!!」

 

ぶるぶるぶる!!

 

チダイ「ぬぉお!また残像が!」

 

ー予告ー

そして争闘結界を前でカゲチヨとボティス、そしてクリスが向き合う・・・

 

バルボア「クリス・・・君はいつも僕の邪魔をするね・・・!殺しても採算が合わなくなりそうだ・・・」

 

クリス「鼻たれ小僧が誰に口をきいてるの、勘違いは死を招く・・・」

 

まさに空間が歪むほどの殺気・・・クリスの策は爆発するのか・・・

 

 

カゲチヨ「そして最後は有情解放戦線の対象ギバー、こいつ俺とシディをやたらと目にかけてるんだよなぁ・・・」

 

ルイ「確か人間なのに人類皆殺しを掲げてるヤバい奴なんだよね?」

 

チダイ「だがそのカリスマ性は本物・・・カゲチヨ殿を不死のリーダーとすることで盤石な体制を敷こうとしているらしいが・・・」

 

アサヲ「カゲチヨのどこにそんな才能を見出したんだ?」

 

カゲチヨ「失礼だな!?シディは昼間の最高戦力として目をつけてるみたいだし戦略家としては大したもんなのかもな・・・」

 

カゲチヨ「この戦争はもはや行くところまで行くしか・・・」

 

ぷるるる・・・

 

カゲチヨ「もしもし・・・カンナ今補習中・・・え!?今からお金出すからガリガリ君ナポリタン味を買ってこい?いやそれ・・・2014年に一瞬だけ売ってたやつだろ!え!?補習免除にする!?わかった!工場に土下座してくる!!」

 

ピューン!

 

アサヲ「全く・・・何やってんだが・・・って俺にも電話が・・・ユカちゃん?え?地衝祭の準備疲れて皆にねぎらいのためにお菓子のカールを買いたいから付き合えって・・・あれ西日本でしか生産されてない奴だろ!?補習免除!?わかった!どこに集合か教えてください!!」

 

ピューン!!

 

ルイ「・・・」

 

マチャソ「大丈夫じゃろうか・・・」

 

チダイ「不安だ・・・」



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ストーリー編三章 アヌビス急襲!

いよいよストーリー編三章に入ります。


sideクリス

さてついに夏休みに入り地衝祭数日前となった・・・さて作戦会議の時間だ。

 

クリス「これは防衛戦争・・・おそらくバルボアたちは争闘結界をピンポイントで打ち抜きギバーたちはシディを狙ってくるはずだ。確実に軍隊を戦闘不能にして地球の強さを見せつけてやれ!」

 

フィーア「はい、アホ面下げて来た軍隊の奴らは地獄を見せてやります。」

 

カンナ「フィーアちゃんがちぎれ・・・まぁ、アーシも全員燃やす気で行くけどね。」

 

ヒサメ「トッププレデターとは協力するの?」

 

クリス「くる奴はわかってる。ノインにアインズ、ツェーン。この三人なんだが・・・結構マイペースだから来るかわからねぇ。とりあえず期待せず俺達で抑えた方がましだ。」

 

俺は三人の写真を見せて言う。

 

カゲチヨ「まぁ、未知な戦力が来て足手まといになってもあれだしな。」

 

そういうことだ。

 

シディ「ギバーたちには俺の予定をなんて言ってあるんだ?」

 

クリス「あぁ、シディはゴブアツたちと一緒に昔のふるさとで特訓すると言ってある。そこをユカたちで奇襲を仕掛けるって作戦だ。」

 

ユカ「最初にして重要なフェーズ、完璧にこなしてきまーす!ヨ―メイちゃんもギバーたちにアヌビスは謎の覆面集団にやられたって言うの頑張ってー。」

 

ヨ―メイ「は、はいぃい・・・」(ユカさんの能面みたいな顔・・・始めてみました・・・感情がわかりません・・・)

 

皆気合十分で嬉しいよ。

 

クリス「ボティス、契約覚えてる?お前にも重要な役割任せたんだから頑張ってくれ、じゃないと苦しい思いする羽目になる。」

 

ボティス「お前が言うと冗談にならんな・・・」

 

クリス「他の皆も、勝つのは俺達だ・・・勝利を皆に届けるよ。」

 

全員「おおおおー!!」

 

さてまずはアヌビスをここに連れてくるのを・・・」

 

頼んだよ。三人とも。

 

sideアヌビス

俺はクリスの連絡とギバーの指令に従ってシディがいるという開いた場所に来たんだが・・・

 

アヌビス「居ねぇ・・・移動しやがったか?」

 

アイツの情報網に嘘があるとは・・・そうして俺は森の向こうを見渡すために柵に近づいた瞬間だった!

 

フィーア「やっぱりお父さんの情報網ってなったらあなたは信用しますよねぇ!」

 

アヌビス「何ィ!?」

 

アイツが見たこともねぇほどの異形化をした状態で躱せない位置にいた!

そうしてアイツの拳がぶち当たった瞬間だった!

 

アヌビス「ぐがぁあああ!?」

 

拳が当たった瞬間に意識がぶっ飛ぶような激痛が走って俺は崖から放り出されていた!

落ちてる間に全身の骨が砕けて内臓に突き刺さる!

 

アヌビス「ちきしょう・・・!何しやがった・・・・」

 

血を滝のように流しながら俺は言う。

 

フィーア「驚きました。これ受けても平気な人いるんですね。ゼノン世界の怪物たちでも殺せるくらいの威力なのに。」

 

異形化に加えてこの技・・・メンドクセェ・・・!!



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ストーリー編三章 仕組まれた陰謀

noside

まずアヌビスを急襲するメンバーはフィーア。ユカ、九条の三人ということになった。

そしてシディたちが故郷にしていた森の地図を出して作戦会議をする。

 

ユカ「お父様がおびき出すこのポイントは崖もあって突き落とすのに最適です。さらには森を一望できるようになっているのでもしシディさんを探すとなったら必ず利用するでしょう。」

 

九条「つまり来る日に交替で見張ってれば必ず現れて連絡し集合して三人で叩けるということだな。」

 

フィーア「その前に奇襲の一撃で地獄に送れれば終わりですけどね。」

 

そうしてポイントで待ってること数時間・・・ついにフィーアの順番のときにアヌビスが現れた。

 

フィーア「さて・・・新技とミックスブレイクの合わせ技で一気に行きましょう!」

 

油断してシディを探すアヌビスに向けて一撃を放った!その一撃は破拳といい人体を内側と外側両方から破壊する奥儀・・・拳を高速で打ち出しながらもスクリューのように回転を加えた技をミックスブレイクによって加速したスピードと一緒に打ち出したのだからアヌビスも大ダメージを負ってしまった・・・

 

アヌビス「今のは効いたけど・・・俺と正面からなんて舐めてんのか・・・!」

 

アヌビスは血を吹き出しながらも矜持を保って挑発します。

 

フィーア「ふん、ホルスに思いも伝えられないむっつりスケベはこれくらいが丁度いいです。」

 

アヌビス「ぬかせ!」

 

アヌビスは変身して一瞬加速するも・・・

 

アヌビス「げばっ・・・!」

 

アヌビス(やべぇ・・・あの技の破壊力がまだ体に・・・)

 

フィーア「どうしたんですか?強がりですね。」

 

アヌビス「ちぃいい!」

 

フィーアの神速の手刀をアヌビスは脇腹を抉られながらもなんとか躱す!

そして次は拳の乱打戦!

 

スガガガ!!

 

フィーア「遅いですね!やっぱりこの状態の私の方がスピードは分がありますね!」

 

アヌビス「ぐおおお!!」

 

アヌビス(ちくしょう・・・万全ならこのレベルでも打ち合えるって言うのに・・・!!)

 

アヌビスは完全に押されてしまっていた・・・

 

フィーア「でも流石ですね。私も少しか擦っちゃってます。厳しくなりそうですね・・・なーんて。」

 

アヌビス「!?まさか・・・」

 

アヌビスが殺気を感じ横を見ると・・・

 

ユカ「こんにちはアヌビスさん。そしてしばらくの間おやすみなさい。」

 

アヌビス「テメェがユカか・・・げほっ・・・」

 

連絡を受けてきたユカがアヌビスに向かい合っていた。

 

霊槍第六形態+天狗の力+カマイタチの力

天風の鎧

 

ユカ「いきなり終わりですよ。」

 

ズバッ!

 

アヌビス「くそがあぁああ!」

 

アヌビスは必死に体を動かし体をそらすが無常にもそれは額を抉ってしまう・・・

 

アヌビス「おいおい・・・薄く削るなよ・・・俺はケバブか。」

 

それだけじゃなくカマイタチの風の刃の力で周辺の皮膚の切り裂かれて顔からも血が流れていた。

 

アヌビス(ちくしょう・・・体がずたずたな上に視界もさっきの一撃で血が流れたから右目が塞がった・・・上位の異宙人でもこんなの状況滅多に起きねぇぞ・・・)

 

アヌビスが立っていられたのは長年戦いで生きてきた気迫によるものだった・・・

 

アヌビス「けどな・・・!副将がなに前線に来てんだよ!」

 

アヌビスが渾身の力で波動を打ち込む!

 

ユカ「狙いがブレブレ、視界も定まってないんじゃないですか?」

 

だが片目の視界が塞がってる状態ではユカに躱されてしまう。そしてフィーアから視界を切れば・・・

 

フィーア「敵から視界を切るとは馬鹿ですね。」

 

フィーアがまた神速の動きで間合いを詰める。

けれど・・・

 

アヌビス「舐めんじゃねぇ!」

 

フィーア「おっと!強烈ですね!」

 

フィーアは受けた瞬間に回転そて受け流した。

次の瞬間にはユカはもう風の力による爆発的なスタートを切っていた!

 

ユカ「流石はアヌビスさん、瞬時の判断力も素晴らしいですよ。」

 

アヌビス「ちぃいい!忙しいな!」

 

ユカが真上から凄まじい攻撃を叩き込む!

 

ズガンっ!

 

ユカ「血反吐吐きながら頑張った方です。二つに切れましょう!」

 

アヌビス「おらああ!」

 

アヌビスは一部が砕けている腕を必死に動かしガードする!

 

ユカ「妖精王の森の武術は何でもあり、足も使いますよ。」

 

アヌビス「ちいぃい!」

 

蹴りによって吹き飛ばされてなんとか踏みとどまる。

 

アヌビス「ギバーにクリスが裏切ったこと伝えるまでは倒れられねぇ・・・」

 

アヌビスは足に喝を入れてスタートを切ってユカと乱打戦にもつれ込む!

 

ズガガガ!!

 

ユカ「流石です!アヌビスさん!フィーアちゃんの破拳を受ければバルボアだってくたばるでしょうに!そんなにホルスに会いたいんですか?」

 

アヌビス「たりめぇだろうがぁああ!!」

 

アヌビスは押されながらも打ち合うが・・・

 

フィーア「こっちもいますよ。もらいました!」

 

アヌビス「ちぃいい!」

 

フィーアが死角から放った強烈な手刀がアヌビスの背中を一文字に抉りました。

 

アヌビス「痛ぇな・・・絶対ぶち殺してやるよ・・・!」

 

そう言って強烈なバックステップを取ったアヌビスだがその時現れたのは・・・

 

九条「すまない。見張りの買い出しをしてて遅れた、今から挽回する。」

 

何と現れたのは最上位の天狗、九条沙羅!

それはアヌビスにとっても・・・

 

アヌビス「んだと・・・・!!」

 

予想してなかったことだった。

瞬間九条が電撃を纏った弓矢を乱射!

 

九条「さぁ、ここで痺れなさい。」

 

アヌビス「くそおぉお!」

 

アヌビスは超反応を見せるもわずかに後れを取り・・・

 

バリバリ!!

 

アヌビス「があぁあ!!」

 

電撃を切り裂かれた逆の脇腹を捕らえられてしまった!

瞬間アヌビスは膝をつく。

 

アヌビス「何人来るんだ暇人が・・・」(この短時間で・・・まさか俺をピンポイントで狙ってきたのか!)

 

アヌビスの眼前には三人の強者。

 

フィーア「アヌビスさん、シディさんを諦めて潔く投降しなさい。」

 

ユカ「どうせ皆死ぬ、何も寂しくないです。あの世でほんのちょっと待つだけですから。」

 

九条「この状況で諦ないほど耄碌してないことを祈りますよ。」

 

クリスはアヌビスが逃げないことを読み切っていた。

 

クリス「俺が裏切ったことを知ればアヌビスはギバーに連絡する使命を果たそうと必死になる。そこに三人の波状攻撃が加われば繊細さが必要になる転移能力も使いにくくなる。なにより勝てる相手かもしれないのに逃げるなんてアイツのプライドが許さない。だからズタボロになるだろうね。」

 

アヌビス「ぐうう・・・」

 

最後の力でアヌビスは変身して・・・

 

アヌビス「おらぁああ!!」

 

最大級の波動をぶちかますが・・・

 

ユカ「そんなもの読んでるんですよ!」

 

第八形態+バロメッツの結界+雪女の氷

 

氷結城の結界(アイシクル・バリア)

 

ズガ―ン!!

 

結界の中に閉じ込められて爆発をもろに食らってしまった・・・

 

アヌビス「畜生・・・ここまでかよ・・・!」

 

バタっ・・・

 

煙が晴れた瞬間アヌビスはうつぶせに倒れて完全に意識を失った・・・

 

フィーア「流石はアヌビス、冥府の守護神に恥じない一撃でした。」

 

ユカ「さぁ、急いでお父様に作戦完了報告しないと。」

 

九条「初戦にして重要フェーズを終了させた。ヨ―メイ情報攪乱を怠るなよ。」

 

ヨ―メイ「はいぃいい・・・!」(本当に倒しちゃった・・・アヌビス様を・・・)

 

ヨ―メイはこのことに戦慄して震えが止まらなかった・・・

こうして冥府の守護神アヌビスはフィーア、ユカ。そして九条の手によって倒された・・・

 

フィーア「それでアヌビスの死体はどうしますか?」

 

ユカ「崖に投げ捨てておきましょう。」

 

九条「まぁ、失血多量で死ぬだろうからな。」

 

 




フィーアの技のモデルは異世界支配のスキルテイカーの破拳です。


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ストーリー編三章 祭りの中で

ーフィーアたちがアヌビスを襲撃しているころー

 

sideカゲチヨ

俺たちは手分けして見回りをしていた。

 

カゲチヨ「よりによってボティスと同じ班かよ・・・」

 

ボティス「黙れ・・・ワシだって貴様なんぞと回りたくはないわ・・・」

 

クリス「こらこら二人ともーパワーバランス考えたらこれが一番いいの。」

 

そうして祭りを回っていると・・・

 

カゲチヨ「アイツ!トッププレデターの研究員!」

 

お、ズィーベンもいるじゃん。まずは・・・

 

ビビビビっ!!

 

クリス「スマホのアラームでゲイザーの幻覚から一気に起こすと。」

 

カゲチヨ「流石素早い対応・・・」

 

ボティス「ヒサ子たちにも同じものを持たせておったしの・・・」

 

さて結界のあるとこまでダッシュで行くか!

 

クリス「カゲチヨ、ボティス一気に行くよ!」

 

カゲチヨ「うぉおぉ!?早えぇ!?」

 

ボティス「もはやオリンピックレベルじゃな・・・」

 

俺はカゲチヨたちを俵担ぎで抱えると一気に走っていくと・・・

 

エルフ兵士「大人しくしろ!有情解放戦線とバルボア!お前たちのたくらみなど看破されているのだ愚か者が!」

 

ギバー「どうなっているの・・・」

 

響丸「やはり我々は妖精王に嵌められていたでござるか・・・」

 

バルボア「しかも・・・」

 

観客「結界を狙う侵入者が来てるって連絡が・・・!」

 

運営委員「妖精王様の連絡だ!急いで自衛隊と警察に連絡だ!」

 

ヒサメ「皆さん!早く避難を!」

 

カンナ「観客の皆さんは押さないで!警察の皆さんはこっちでーす!」

 

バルボア「しかもこの状態で結界をぶっ壊したら国際問題で僕のスポンサーの有力者たちも黙ってない・・・やられたね。」

 

そうして俺たちはバルボア達に近づく。

 

研究員「なっ!カレコレ屋!」

 

ズィーベン「お膳立て全部お前らの仕業かよ・・・しかも俺達まで追っ払う気か?」

 

クリス「そもそもこれは俺達で対処可能だしお前たちじゃ瞬殺されちゃうから消えてくれない?」

 

研究員「舐めるな!バルボア!これでも食らえ!」

 

マシンガンか・・・

 

バルボア「そんなもので僕は殺せない。無能だね。君。」

 

ズガッ!

 

ズィーベン「くそっ!お前らに任せて大丈夫なんだよな!」

 

そう言ってズィーベンは逃げていった・・・これで計画通りに追っ払えるな。

 

バルボア「クリス、やってくれたね・・・!君を殺しても採算が合わなくなりそうだよ・・・」

 

クリス「鼻たれ小僧が誰に口きいてるの。勘違いは死を招く。」

 

異宙の強者二人の殺気のぶつかり合いはまさに空間が歪んでるようだった・・・

 

クリス「カゲチヨ、ボティス。俺の指示通りにやってね。」

 

カゲチヨ「了解!!理性飛ぶまで強化だ!」

 

グビグビ!

 

sideクリス

 

そうしてカゲチヨが強化されると同時にボティスは変身する。

 

ボティス「領域はこうじゃな!」

 

そうして展開された領域は巨大な目と膣・子宮・卵巣の浮かぶ黒い領域だった。

 

バルボア「どんな領域かは知らないけど僕の前では・・・ぐふっ!」

 

余裕でイノブタを使って俺たちを壊そうとするがバルボアはたまらず血が噴き出して膝をつく。

 

これはボティスの技の24分の1の動きをトレースするのと失敗したら一秒フリーズという効果を必中にしたもの。当然俺達には当たらないようにしてるけどそれを知らない相手が遅すぎる動きで動いたら1秒フリーズが細胞レベルで働いて体内から自壊する・・・

 

響丸「ギバーさま・・・ぐはっ、大丈夫でござるか・・・」

 

ギバー「う・・・く・・・」

 

現に響丸もギバーも血が噴き出して悲惨なことになってるしね。

 

そこに・・・

 

カゲチヨ「ぐあぁあああ!!」

 

ズガンっ!

 

バルボア「ぬあぁあ!?」

 

カゲチヨの血液の斬撃が飛んで来れば対応はしきれない。

 

クリス「アホだな、三対三なのにそれを使わない手なんてないでしょ?」

 

ズガン!!

 

そして俺が暴走解除がてらに強烈な一撃を乱戦してる二人にやってやれば・・・

 

カゲチヨ「いってー・・・暴走解除するのに必要とはいえ効くわ・・・」

 

バルボア「くそっ・・・!」

 

バルボアはなんとかイノブタで領域を壊したけどもうふらふらだ・・・

 

クリス「大人しく地球周辺にいる軍隊撤退させろ。じゃなきゃ無駄な血が流れる。」

 

バルボア「ふざけるな・・・!お前が小癪な策がなきゃ互角の戦いができるはずなんだ・・・!」

 

ギバー「バルボア様・・・」

 

響丸(クリス・・・バルボアが掌の上で転がされてる・・・これが武人と王の違いでござるか・・・)

 

バルボア「僕についてるスポンサーを舐めるなよ・・・軍隊の一部を結界から抜けさせるくらいできるんだよ・・・ここで僕を逃がすことを君たちは後悔することになる・・・!」

 

ドゥンっ!!

 

そういうと奴はギバーと響丸を連れて狼男の力で巻き上げた瓦礫を目くらましに逃げてしまった・・・

 

クリス「瓦礫でエルフの兵に死傷者が出ないように俺がすると踏んでか・・・相変わらず戦闘勘だけは頭一つ抜けてるな。」

 

俺は花粉園で皆を守りながら言った。

 

エルフ兵「すみません・・・我々のために・・・」

 

クリス「気にすることはない。むしろこっからが本番だ。バルボアが軍隊を地球に送り込んでくる。そこを清々堂々ぶっ飛ばして地球の脅威を奴らの脳髄に刻み込めばいい。」

 

カゲチヨ(いや正々堂々って・・・)

 

ボティス(作戦書を見たがあれのどこが正々堂々じゃ・・・)

 

さぁ、始めるか・・・妖精王プロヂュース卑怯祭りを!!




ボティスの領域は呪術廻戦の時胞月宮殿です。

トッププレデターの研究員は第462話「覚のスカウトとトッププレデターの会議」でトッププレデターの会議に出席していたイーラの後任の男です。


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ストーリー編三章 戦争(卑怯すぎる)開始!

sideカゲチヨ

俺の名前はカゲチヨ

 

クリス「やっぱり先制攻撃はド派手に行かなきゃね!カゲチヨ、マチャソ!ビーム全開でお願い!」

 

全員(と、とんでもない・・・)

 

怪獣化させられて戦争の先制攻撃を任せられた何でも屋だ。

 

ついに火蓋を切った妖精王の森と有情解放戦線が裏を引くバルボア軍との戦争。

 

フィーア「アヌビス!シディさんを狙った罪奪衣婆に懺悔しないさい!」

 

アヌビス「うっせぇ!ストーカーが何言ってんだ!」

 

まずはフィーアたちがアヌビスを奇襲。

 

ユカ「とどめです!」

 

そしてユカや九条の追撃によってアヌビスは倒された。

 

そして俺とボティス、クリスによる結界防衛作戦。

 

クリス「先に卑怯な手を使ってきたのはお前たちだ。俺との次元の違いを教えてやる。」

 

バルボア「ぐあぁああ!」

 

ギバー「う・・・」

 

ボティスの領域と俺の特攻、そしてクリスの策謀によって完全勝利。結界の守備に成功したんだ。

 

しかしまだ戦争は終わっていない。バルボアは確実に異宙の協力者に結界を突破する術を教わって一部でも軍隊を地球に送り込んでくる・・・

クリスは俺達やキモ4、ミキとノリコに収集を掛けた。

 

クリス「知っての通り地衝祭の結界は俺とカゲチヨ、ボティスの手によって守られた。しかし奴らは諦めないだろう。この後結界をなんとか突破して次の結界の発生地点を襲撃して今度こそ穴をあける気だ。妖精王の森はバルボア軍の蛮行をけして許しはしない!勢力を上げて奴らの完全瓦解を命じる!」

 

全員「はい!」

 

フィーア「バルボアだかハーモニカだか知らないけど二つにへし折ってやります。」

 

カンナ「アーシたちを舐めた奴らはビンチョウマグロ、全員刺身になる運命だよね。伝説の女ヨ―メイちゃん?」

 

ヨ―メイ「そ、そうですね!安い方のマグロですよね!」(な、何を言ってるんですか・・・)

 

ヒサメ「地球に住むものの意地を見せてあげなきゃね・・・」

 

ミキ「よし!ミキも頑張っちゃうぞー!」

 

ノリコ「征服は困るからな・・・夏休み最大の課題だな・・・」

 

アサヲ「エルフの王子としての指揮能力見せてやるぜ!」

 

チダイ「我らシートゥー家・・・暗殺一族の本領を見せるときだな。」

 

ルイ「女性兵士は僕の魅力におぼれちゃうなー」

 

マチャソ「お前は仲間だよりじゃろ!」

 

カゲチヨ「全身全霊でやってやる!」

 

そうして戦闘準備が開始されたわけなんだが・・・

 

クリス「俺は王様だからな・・・民の安全率を上げるためならとことんやるよ俺は・・・!」

 

クリスの闘気はあたりが熱源になりそうなほどだった・・・

 

クリス「ということで先制攻撃にはやっぱりあれだよね・・・」

 

何故かクリスは俺とマチャソを見た・・・そして冒頭に戻る。

 

クリス「カゲチヨ、マチャソ光線の威力全開でいけ、一撃ぶちかまして始まりの合図だ。」

 

マチャソ「了解じゃい!」

 

カゲチヨ「やっぱりえぐすぎる・・・」

 

そうして俺たちは前回で光線をぶっ放した!

 

ズゴ―ン!!

 

バルボア軍「ぎゃぁああ!!」

 

光線の周辺にいた兵士たちを纏めて吹っ飛ばした!

 

クリス「流石二人とも!えげつない!」

 

そりゃこっちのセリフだ!

 

クリス「でも当たってない兵士もいるし・・・次はヒサメ、フィーア!用意はできてる?」

 

ヒサメ「できてるけど・・・」(人魚化してフリップボードで喋っている)

 

フィーア「スピーカーで人魚の声を届けるとか全員腰砕けですね・・・」(同じく)

 

ゼクス「耳を塞いでないとヤバいな・・・」

 

ユカ「じゃあいきますよ!せーの!」

 

フィーア・ヒサメ「あぁぁあああ!!」

 

バルボア軍「ぬおおお・・・・」

 

バルボア軍「力が抜ける・・・」

 

ヒサたちの声でバルボア軍の力が抜けた!

 

クリス「ここで最強のニューギア発動だ!伯子。」

 

伯子「はいはい・・・にしてもこんなえげつないドローンよく思いつくな・・・それをパソコンで一斉に操作しろとかオーダーウチでなかったら無理やで?」

 

クリス「感謝してるよ!戦争終わったらシディの料理フルコース食べさせるから!」

 

シディ「うむ!腕を振るうぞ!」

 

伯子「それ死亡フラグだからやめいや!とりあえず一斉に行くようにセットしてと・・・」

 

そうしてドローンは飛んでいく・・・

 

ヒサメ「どんなドローンなの?」

 

クリス「見てればわかるよ・・・」

 

また悪魔みたいな笑みを・・・

 

sideバルボア

 

バルボア「状況はどうなってる!」

 

天狗「先制攻撃のビームで吹き飛ばされた兵士は戦闘不能・・・さらにはスピーカーにいよって発せられた声の影響で大半も戦闘不能です。死者も先ほどの光線によって計り知れない人数になっています・・・」

 

くそっ!なんなんだ!予想外のことが起こりすぎてるぞ!

 

天狗「報告!空を埋め尽くすほどの小型の飛行機がこちらに向かってきてます!」

 

あれは・・・ドローン?

 

兵士「何かされる前に撃ち落としてやる!」

 

そうして兵士たちが攻撃した瞬間・・・

 

ズガ―ン!!

 

ドローンは爆発して煙幕を放った・・それはこちらにも流れてきた・・・

 

天狗「ただのこけおどしだったようです。まぁ如何に煙幕を張って奇襲をしようと我らは精鋭、打ち取ってみせま・・・ぬあぁああ!?」

 

がぁ!目が痛い・・・

 

コン、コロコロ・・・

 

これは宝石・・・?

 

兵士「報告!煙にまみれたと思った瞬間目に痛みが走って宝石、口の中も激痛が走って花を吐いています・・・もうだめ・・・おえぇえ・・・」

 

報告に来た兵士は宝石と花ビラにまみれて倒れてしまった・・・

 

天狗「これは・・・花吐き病に涙石病・・・奴らドリアードとカーバンクルの保護に力を入れていたのはこのため・・・ぐおおおお・・・」

 

クリス・・・!どこまでも小細工をぉおお!

 

sideクリス

さて奴らがズタボロになったところで追撃行きますか。俺は通信機を作動させる。

 

クリス「ルイ、待機してる女性兵士たちはどう?」

 

ルイ「ユカちゃんのおかげもあってバッチリ陥落したよ!今向かうね!」

 

ユカ「アンタたち、これでも食らえ!」

 

第二形態+アヌビスの闇+ボティスの時空間操作。

 

奈落へと落ちる闇の虫(ダークネスヴォティガーン)

 

男兵士「ぎゃぁああ!?」

 

男兵士「虫の食われて・・・落ち続けてる・・・」

 

ルイ「ユカちゃんが男兵士たちを瞬殺するまで待っててね。」

 

順調順調。

 

カンナ「そういえばバルボアの周りには隊長がいるみたいだけどそれはどうするの?」

 

アハト「多分ブレイク状態でも時間かかると思うよ・・・?」

 

スズキ「戦力の減少は避けたいところだな・・・」

 

大丈夫!

 

サトウ「何でだ?」

 

ー隊長のいるところー

 

ノイン「ここに来ればお金がもらえるって聞いたけど・・・」

 

隊長「がぁああ・・・お前らウイルスをまいた奴らか!」

 

隊長「ぶっ倒してやる!」

 

ツェーン「文ちゃん、完全に勘違いされて狙われてます。」

 

アインズ「はぁー・・・ショウタの母ちゃんのアップルパイ大人しく食べてればこんなことにならずに済んだかもな・・・」

 

ノイン「ん・・・?ドローンにアタッシュケースが・・・」

 

アインズ「手紙が落ちてきてるぞ?何何・・・」

 

三人へ

ここの隊長と戦ってくれたらこのアタッシュケースのお金は貴方たちの物です。

あ、でも負けて侵略されたらこのお金紙屑になるかもねー

ツェーンも力量を試すにはもってこいでしょ?

アインズもしこいつらに侵略されたらアップルパイが二度と食べられなくなります。頑張れ!

 

これからも外部委託するであろうクールな雇用主クリスより

 

ノイン「ざけんなぁああ!完全に利用する気満々じゃねぇか!」

 

ツェーン「なるほど、確かに丁度良さそうですね。」

 

アインズ「なん・・・だと・・・よっしゃぁ!全力で行くぜ!」

 

ノイン「馬鹿ばっか!!」

 

ー妖精王陣地ー

 

クリス「優秀な派遣社員を向かわせたから。」

 

フィーア「それなら安心ですね。」

 

クリス「さぁ、カレコレ屋の皆はついてきて。バルボア軍陣地にゆるりと向かうよ。」

 

全員(本当にこの王様は敵に回したらダメな人だ・・・)

 

 

 

 




ユカの技はFGOのオベロンの技参考です。


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ストーリー編三章 戦争の行方

noside

花吐き病と涙石病でバルボア軍が乱れたところに来たのは妖精王軍の自警団。

 

小峠「侵略を楽しもうって腸出してみな。」

 

異宙人「チャーハン!?」

 

久我「遅ぇ!最速で死んどけ!」

 

異宙人「ごべっ!」

 

今井信女「クリス様たちの策も見抜けない大将に着いた気持ちはどう?」

 

異宙人「ミジメ!?」

 

次々と体を切り裂かれて銃で脳天に風穴を開けられる。

 

異宙人「馬鹿な!?我々も装備は万全。鎧も用意しているし頑丈な異宙人もいるのに何故!?」

 

異宙人「とにかく撤退ぎゃぴっ!?」

 

六車「当然だ装備が違うからな。」

 

そう、森の兵士たちやエルフが使っているのは異宙の金属、オリハルコンやアダマンタイトを組み合わせた合金でできた武器を使っておりその硬さは異宙人の肌や鎧など簡単に切り裂ける仕組みになっているのだ。

 

覚「こんなとてつもない装備を簡単に作れるんだから怖いことこの上ないよ。」

 

ハヅキ「いや、そっちもそれだけの数の動物を操れるんですから凄いですよ。」

 

ヤヨイ「妖精王がスカウトしたのもうなづけますね・・・」

 

動物「ぐおおおお!!」

 

異宙人「ぎゃぁああ!?覚の操る動物が!」

 

異宙人「食うな!食わないでくれ!」

 

覚たちの尽力もあって次々と食われていく。

そして・・・

 

天狗「がっ・・・まずい・・・隊長たちも来ない・・・全滅する・・・」

 

バルボアの側近の天狗は自分も苦しみの中にいるときでも軍を立て直そうとしていた・・・しかしその時だった。

 

ミナヅキ「やっぱり・・・貴方なら最後までバルボアのために動くために私たちに向かってくると思った。ゼクス、特訓で戦い方は理解してる?」

 

ゼクス「クリスからしごかれたから問題ない。」

 

クリスから天狗の殺害指令を受けたゼクスとミナヅキだった・・・

 

天狗「舐めるなー!!」

 

天狗は瞬時に間合いを詰めて拳を打ち込もうとするが・・・

 

ゼクス「流石は側近。けどクリスと比べるとぬるいな。」

 

ゼクスは風の力でガードした。そして天狗が連撃を叩き込むが・・・

 

天狗「馬鹿な撃ち落とされる・・・・ぐほっ!」

 

ゼクス「病気を発症しても突っ込んでくるのには驚いたけど俺が得意なのは防衛戦・・・スタミナ切れする体じゃ倒せないぞ。」

 

ミナヅキ「そして私が強烈な一撃を叩き込む・・・!」

 

そうしてミナヅキが日本刀に氷を纏わせて突っ込む。

 

ミナヅキ「毒の地獄を味わって・・・」

 

ズバッ!

 

天狗「ぬおおおお!」

 

連撃と病で体力を奪われていた天狗に躱すすべなどなくあっさりと切り裂かれ・・・

 

天狗「ぐうう・・・視界が二重に・・・低温の毒による症状・・・」

 

天狗はついに膝をついてしまう・・・

 

ミナヅキ「残念、盗賊団のリーダーやめて真面目にやってれば天下を取れたのに。」

 

ズバンっ!

 

天狗「ぐあぁあああ!」

 

次の瞬間にはミナヅキの落雷のような袈裟切りが天狗の腸を豪快に引き裂いた!

 

天狗「ぐぅ・・・すみませんバルボア様・・・」

 

天狗は電池が切れた人形のように倒れ伏した・・・

 

ゼクス「なかなか強かったよ。クリスにしごかれて病じゃなかったら普通に強敵だったよ。遺言はあるか?」

 

ゼクスが遺言を聞く。

 

天狗「そうだな・・・お前たちはここから逃げることだな・・・ごほっ、もうすぐ敵味方巻き込んだ戦闘になるだろう・・・妖精王と言えどバルボア様とかち合うのだから相応に甚大な被害が出る・・・今回は我らの負けだが次の侵略者が来た時にはどうなるかな・・・」

 

そう言って天狗は目を静かに瞑ったのだった・・・

 

ミナヅキ「どうだろ・・・マチャソの鱗粉で全員無事そうだしね。」

 

ゼクス「多分次の侵略者対策も考え済みだろうさ。あの王様は・・・」

 

二人は天狗の死体を見ながらそうつぶやいた・・・

 

そして時同じくしてバルボアの陣地内・・・

 

クリス「さて・・・昔お前が言ってたけど力がない奴に発言権ないんだっけ・・・さて傍から見たらどっちが弱く見えることやら・・・」

 

バルボア「くそぉおお・・・」

 

クリス「俺慎重だからさ、六対一でも構わないだろ?だってお前強いんだし、そんな病気なんて屁でもないよな?数多くてもねじ伏せるんだよな?」

 

バルボア「ぐええ・・・がぁあ・・・」(花びらと宝石を出す。)

 

カゲチヨ(えげつねぇ・・・俺の策必要かこれ?)

 

ヒサメ(しかも過去の発言をピックアップしてグチグチ攻め立てるタイプ・・・)

 

カンナ(なんだかんだお父さんもサイコパスだよねー)

 

フィーア(あのユカしてお父さんありですね・・・)

 

シディ「行くぞ!」

 

そうしてこの戦争も最終局面へと移っていく!!



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ストーリー編 対決!バルボア

五人の合体は電王クライマックスフォームを参考にしてます。


sideクリス

さて・・・

 

バルボア「まだだ・・・イノブタの分解能力なら一発逆転が・・・」

 

クリス「残念だがそれもまともに使えるかな?」

 

そう言った瞬間にバルボアに瞬く間に呪いの文字が・・・

 

バルボア「これは・・・!」

 

ミキとノリコにバルボアの本名呪いのペンで書いてもらって正解だったわ・・・

 

クリス「流石カゲチヨ、おかげで動きがとろくなった。これなら!」

 

バルボア「ちっ!突っ込んできたか!」

 

バルボアはもたつきながらも突っ込んでくるが・・・

 

クリス「案の定遅いな!もらったぁ!」

 

ガシャン!!

 

フィーア「この手錠は強力ですよ?腕を切り落とすかしたらどうですか?」

 

フィーアが俺の正面突撃に合わせて手錠を足にはめてくれた!

 

バルボア「くそぉぉ!!」

 

イノブタを足に集中させたところで・・・

 

クリス「今だよカゲチヨ、カンナ、乱れうちだ!」

 

カゲチヨ「おらよ!」

 

カンナ「よいしょ!!」

 

バルボアの口にあるものが溶け込んだ血液と水が入り込んだ!

 

バルボア「うおぉぉお・・・・体が老化する・・・!!」

 

クリス「いやぁ・・・お前らが年中幼児化してるおかげでオーナーが即効性のあるのそろえててくれて助かったぜ。」

 

ヒサメ「なんか恥ずかしいんだけど!?」

 

シディ「うぬ?褒められたんじゃないのか?」

 

さーてとどめは最も屈辱的なものにしよう・・・

 

クリス「五人ともこれで合体して?」

 

ヒサメ「これって・・・」

 

フィーア「融合剣交叉!?」

 

カンナ「でも五人で融合なんてできるの?」

 

クリス「できるようにはヤヨイにいってあるけどテストはしてない!」

 

カゲチヨ「んなどうどうと・・・」

 

シディ「だが俺はできると思ってるぞ?」

 

そう言ってくれると思ったよシディ・・・

 

カゲチヨ「あぁあ!もうやるか!」

 

ヒサメ「失敗したらお父さん責任取ってよ!」

 

カンナ「まさにクライマックスって感じだね!」

 

フィーア「それは危ないからやめてください・・・」

 

そうして五人で剣を取った瞬間光に包まれカゲチヨの中に五つの光が入り込んだ!

 

カゲチヨ「うぉぉぉお!髪が虹色になってるぞ!?」

 

クリス「名づけてレインボーブラッドなんてどう?」

 

カレコレ屋全員「やっぱセンスない・・・」

 

えぇえええ!?

 

ブラッド(ヒサメ)「なんか体の中に私たちがいる感じなんだけど!?」

 

ブラッド(カンナ)「気持ち悪い~・・・」

 

ブラッド(カゲチヨ)「仕方ねぇだろ!もうこれでいくしか!」

 

みんなわちゃわちゃ動きすぎだろ・・・

 

バルボア「ふざけるな・・・そんなこけおどしで力が否定されてたまるか!!」

 

バルボアは殴りかかってくるが・・・

 

ブラッド(フィーア)「やっぱりシディさんの身体能力だからかスピードが段違いです」

 

ブラッド(シディ)「フィーアのスピードと上乗せされて凄いぞ!」

 

バルボア「ぐはっ!」

 

フィーアのスピードとシディのパワーに翻弄されて突っ張りをくらうバルボア・・・

 

ブラッド(ヒサメ)「ごめんなさい・・・ウチのお父さんが・・・」

 

どかっ!

 

ブラッド(カンナ)「でも強いでしょー?}

 

ブラッド(カゲチヨ)「こうなったらやけくそだ!一気に行くぞ!」

 

そうしてパワーを溜め始め・・・

 

バリバリ・・・ボォォォ・・・シュワシュワ・・・ピキピキ・・・

 

氷と雷と水、炎と血液が纏われる!

 

ブラッド(全員)「まとめてくらえぇええ!」

 

バルボア「ぐあぁああ!」

 

そうしてバルボアは血まみれになって吹き飛ばされた・・・

 

クリス「勝負ありだな・・・」

 

バルボア「く、クリス・・・なんで勝負しなかった・・・」

 

クリス「ん?見せたかったからかな。協力することの大切さ。力よりももっと信じられるものをさ、アイツ等みてたらわかるだろ?」

 

ブラッド(カゲチヨ)「よっしゃぁ!決まったぜ!」

 

ブラッド(ヒサメ)「ちょっとカゲ!私の電撃で勝負が決まったんだよ。」

 

ブラッド(カンナ)「まぁまぁ楽しいんだから今は良いじゃん!」

 

ブラッド(フィーア)「暴れないでくださいよ!狭いんですから!」

 

ブラッド(シディ)「皆元気で良かった!」

 

バルボア「ははは・・・ホントバカみたいだ・・・・信じられるのは力だけだってのに・・・」

 

やれやれ・・・昔のこと思い出すのは良いが退却命令は出してもらうからな。



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ストーリー編三章 打ち上げ会

sideカゲチヨ

バルボアを倒した後のことは早かった。

軍は病気で壊滅状態だったことに加えバルボアを倒したとの宣言が聞いた。

 

クリス「聞け!バルボアはクリスとこの地球に舞い降りた救世主によって倒された!この・・・レインボーブラッドによって!」

 

妖精王軍(やっぱり名前ダサい・・・!)

 

だがバルボア軍は・・・

 

バルボア軍「マジかよ・・・」

 

バルボア軍「隊長たちとも連絡がつかないぞ!」

 

バルボア軍「クリスとあの虹色髪の男が?」

 

ブラッド(カンナ)「そうだよー!やるっていうならかかってこーい!」

 

ブラッド(カゲチヨ)「おい!あんまり挑発するなよ!」

 

ブラッド(ヒサメ)「良い感じに終わりそうなんだから!」

 

ブラッド(フィーア)「皆暴れないでくださいよ!」

 

ブラッド(シディ)「戦いは無意味になったぞ!」

 

ブラッド(ヒサメ)「シディだけずっと説得を続けてる!?」

 

バルボア軍「な、なんなんだ!?急に暴れだしたぞ!?」

 

バルボア軍「俺たちが立ち去らないからか!?」

 

バルボア軍「ち、地球の王には悪魔が味方しているとでもいうのかー!?」

 

そう言って逃げ出しちまった・・・

ってちょっとまてぇ!!

 

ブラッド(カゲチヨ)「なんかこの姿壮大な勘違いを受けてないか!?」

 

ブラッド(カンナ)「いいじゃん!地球の王において命ずる・・・アーシに激辛料理を献上せよ・・・・」

 

ブラッド(フィーア)「ちょっと献上するならスイーツですよ!!」

 

ブラッド(ヒサメ)「早く元に戻してー!?恥ずかしいよー!!」

 

ブラッド(シディ)「大丈夫だ二つとも俺が作ろう。」

 

チダイ「やれやれ・・・やっぱりあの五人は締まらないでござるな・・・

 

マチャソ「でもそれが良いところじゃい。」

 

ユカ「まぁ、それが助けたいって思えるんですよね・・・」

 

そうして俺たちは事後処理に奔走することになったのだった・・・

 

sideバルボア

 

僕は妖精王の森が開発した無人の車でしかるべき場所に向かっていた・・・

 

バルボア「ぐっ・・・あぁああ!」

 

分解能力数発を使ってなんとか車に穴をあけて脱出した・・・

 

バルボア「クリス・・・やっぱり信じられるものは力だけだよ・・・」

 

まだ・・・あれがあるんだ・・・

それに本隊が・・・

 

ゾンビ「あぁああ・・・・」

 

何で本隊がこんな姿に・・・

 

アザミ「この10年はどうだった?敗走したところを見ると地球は無事みたいだな。」

 

バルボア「なんだいこれは・・・」

 

アザミ「ゾンビ、人間の作り出した異宙人だ。」

 

バルボア「狂ってるな・・・」

 

アザミ「人はそれを成長と呼ぶ。さぁ、残るはお前だけだ。」

 

バルボア「ぐぁあああ!!」

 

アザミ「狼男の本領発揮か。」

 

ズガアァ!

 

この僕が相手にならない・・・この力はアヌビスの・・・

 

ゾンビ「あぁあああ・・・・」

 

ぐぅぅうう・・・・

 

バルボア「弱者は僕の方か・・・人間は恐ろしい生き物だ。10年前クリスの他に僕を退けたアイツ・・・この狂気の中心にいる人物・・・僕たちは全員彼の狂気に飲まれたエサさ・・・」

 

noside

 

レイナ「どうしたんすかー?復讐を果たせたのに・・・」

 

アザミ「何かがおかしい。トッププレデターには俺にも知らない秘密がある。急がないとな。」

 

sideミキ

 

まさか事後処理がこんなに大変とは―・・・・

 

ミキ「ボランティア活動とは言われたけど割にあってない気がする・・・ってうわ!」

 

ショタっ子が倒れてるしかも結構ずたずたに切り裂かれて矢傷まで!?

 

アヌビス「うっ・・・君は?」

 

ミキ「私はミキ、この森には・・・用事があってきたんだ。」

 

アヌビス「あれ・・・?僕って誰なんだっけ?」

 

ミキ「とにかく病院に・・・」

 

アヌビス「ダメ・・・僕のこと誰にも知らせないで・・・」

 

はーもうしょうがないな!

 

ミキ「用事終わったから私のウチ来て!」

 

アヌビス「良いの?」

 

なんか記憶喪失っぽいし!放っておけないよ!

 

sideカゲチヨ

 

俺達はファミレスで戦勝会を開いていた!

 

カンナ「事後処理疲れたよー・・・っていうか自衛隊も戦車とかで援護してくれても良かったと思わない?」

 

チダイ「まあまあ、クリス殿は最初から生物兵器を使うつもりでござった。我々信用できるものにしか明かさないのは当然のことだ。」

 

ルイ「それにインキュバスやユカちゃんが敵の兵力を沿いだから勝てたんだよ!」

 

ユカ「そうですよー!崇め奉ってください!!」

 

ヒサメ「ユカちゃんもうもろ酔いで酔ってる・・・」

 

マチャソ「何言っとるんじゃ!一番活躍したのはどう考えてもワシじゃろうがい!」

 

フィーア「確かにマチャソがあんなに強いなんて知りませんでした。一度手合わせ願いたいですね。」

 

マチャソ「厄介なのに目をつけられてしまった・・・」

 

全員「ドンマイマチャソ・・・」

 

シディ「だが戦いはまだ終わってないんだったな・・・」

 

ヒサメ「確かに有情解放戦線にトッププレデター・・・との戦いもあるしね。」

 

クリス「それは後で良いんだよ。とりあえず今日は飲んで騒げ!」

 

全員「やったー!!」

 

アロエ「あのー・・・良いんでしょうか?私たち戦いに参加しなかったのに・・・」

 

サヨ「まさかあの五人があんなに頑張るなんて・・・」

 

クリス「いいんだいいんだ!食事は人数多い方が楽しいし!」

 

さて・・・同じく退けたアイツともぶつからなきゃいけないかもしれないしそれに向けてもまずは英気を養わないとな。

 

ー三章終了ー




四章公開決定!シディとヨ―メイメインになりそうで楽しみですね。


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仲良くなれるか?

三章の後日談みたいな感じにしました。


side狼火

 

狼火「アインズ!ノイン!ツェーン!」

 

どこ行ったんだ?アイツ等・・・

 

雪血「カレコレ屋のところじゃないか?バルボア軍の件をクレームに行くんじゃないか?」

 

でもここ最近ずっといないんだぞ?

 

狼火「アイツ等もしかして裏切るんじゃ・・・結構自由なところあるし・・・」

 

雪血「まずいですね・・・アイツ等に研究所のキャッシュ番号と金庫の場所も教えてるって上層部言ってたぞ・・・」

 

sideヨ―メイ

 

今日は有情解放戦線に情報を提供する日・・・カレコレ屋の動向を報告しましょう!

 

カゲチヨ「なぁ、バルボア軍の戦争も終わったし皆で社員旅行とか行けたらいいと思ってよ。伊豆の下田か東北とかに旅行できないかなと思ってるんだよな。」

 

ヒサメ「東北も伊豆も美味しいものあっていいよね。」

 

アインズ「伊豆か・・・いいな。」

 

ってトッププレデターのアインズさん!?なんで窓からのぞいてるんですか!?

自分も扉から覗いてるので人のこと言えないですけど・・・

 

ノイン「おい、この間のこと文句言うんじゃなかったの?」

 

アインズ「皆で餃子パーティしようとしてるところに突っ込むなんてできるわけねぇだろ!?」

 

ツェーン「朔太郎、意外と臆病ですよね。」

 

っていうかあのカゲチヨさんが旅行とか言い出しますかね・・・もしかしたらこれは吸血鬼への復讐…東北か伊豆で何か行おうという暗号じゃ!?

 

フィーア「でもお金なんてあんまりないから楽しめないかもしれないですよ?」

 

シディ「歩きか三輪車じゃ無理なのか?」

 

カンナ「170キロ以上あるからね・・・」

 

フィーア「皆を担いだり後ろにのせて走ったとしても一時間ですか・・・それまで皆さんの体が持ちませんね・・・」

 

ヨ―メイ・アインズ達(時速170キロの壁は突破できるんだ・・・)

 

カンナ「ねぇ、ヨ―メイどうしたらいいと思う?」

 

いやぁぁ!バレてました!!

 

フィーア「どうせ有情解放戦線のスパイで来たんでしょ?お父さんの命令とはいえ大変ですね。」

 

カゲチヨ「それよりどうにかしてクリスに頼ることなく旅行する方法を考えてくれないか?」

 

あぁ・・・クリスさん酒癖凄いですもんね・・・

 

ヨ―メイ「っていうか何で私が考えないといけないんですか!」

 

ヒサメ「考えないと義眼に油性マジックで遠視って書き込むよ?」

 

何ですかその地味な嫌がらせ!

 

シディ「ヨ―メイどうすればいいと思う?」

 

ヨ―メイ「うっ!?お金持ってる人に貸してもらえばいいんじゃないですか?」

 

フィーア「じゃあヨ―メイちゃん潜入経費とか言って有情解放戦線のお金かっぱらってきてくださいよ。」

 

何でですか!?絶対バレて響丸さんに真っ二つにされますよ!!

 

シディ「そうか・・・うーん・・・」

 

カンナ「そういえばこの間仲良くなったアインズとか言ったけ・・・アイツ等トッププレデターでは割と自由にできてるみたいだしトッププレデターからお金借りれないのかな・・・」

 

ツェーン「フミちゃん。僕たち頼られてますよ?僕旅行に行きたいです。」

 

ノイン「マジか・・・まぁ一緒に戦った仲だしあの件は許すっていう流れでならいけるか・・・」

 

アインズ「もし俺達が金出すって言ったら旅行できるのか・・・?」

 

sideヒサメ

 

まぁ、無理だよね。

 

アインズたち(諦めちゃうの!?)

 

カンナ「よくよく考えたらお父さんに借りれるのに遠ざけるなんて最低だよね。」

 

フィーア「いくら酒癖が悪いと言っても一番の大手柄ですからね。」

 

シディ「陰で色々頑張ってるしな。」

 

カゲチヨ「よくよく考えたら旅行って手間もかかるもんな。」

 

ヨ―メイ「考えなくても分かるでしょ!!」

 

じゃあ餃子パーティしようか!

 

ヨ―メイ「私は作らな・・・あれ・・・意外と楽しいですね・・・」

 

シディ「うむ、そうだろ?」

 

カンナ「見てみて~凄い大きいのできたよ。」

 

凄いカンナちゃん!

 

アインズたち(羨ましい・・・)

 

その後もトランプしたり歌ったりして楽しんだけど・・・

 

シディ「楽しかったな・・・」

 

カンナ「そうだね~・・・あーあ、カレコレ屋だけで旅行とかできたら楽しいんだろうな・・・」

 

アインズ「お、おー!お前ら!」

 

あ、アインズさん!?

 

ノイン「あ、アンタたちなんか困ってるみたいじゃない!」

 

フィーア「ノインまでどうしたんですか?」

 

ツェーン「貴方たち金がないから旅行に行けないけど誰かから借りれば行ける所まで計画は練ってるけどクリスは絶対ついてくるし、有情解放戦線は粛清の危険あるしでお互い立場があるから軽々しく借りれないって感じですよね。」

 

カゲチヨ「お前らすっかり聞いてるな・・・」

 

アインズ「俺達トッププレデターの金庫しってるから借りてきてもいいぜ?」

 

ヨ―メイ「マジですか・・・でもあなた達の立場は・・・」

 

ノイン「ぶりっ子して狼火のせいだって言っておく。」

 

結構立場盤石なんだ・・・

 

ツェーン「だから旅行絶対つれていってくださいね!」

 

そういって三人は飛び出していった・・・

 

sideアインズ

 

旅行・・・マサヤたち以外との旅行・・・!

 

ノイン「美男子や金持ちとの出会いの予感・・・」

 

ツェーン「有名な山奥で修業・・・」

 

楽しみだなー!!



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歯医者は嫌だ前編

銀魂のいくつになっても歯医者は嫌からです。


sideフィーア

チクタク・・・早く・・・早くやってください・・・

お願いだから私にとどめを刺してください。

どうせ・・・私は助からないんでしょ?もう二度とここから出ることはできないんですよね?何故とどめを刺さないんですか?じらしてなんの意味があるというのですか。

 

フィーア「殺してくださいよ!!やるならさっさとやってください!そうやってもてあそんでそんなに楽しいんですか!?頼みます!こうしてただ忍び寄る死を待つのは辛すぎるんです!気が遠くなりそうなんですよ・・・お願いです!!」

 

看護師「あのフィーアさん・・・すみませんけどお静かに願えますか?ここ歯医者なので。」

 

私は今日虫歯を治療するためにここに来ました・・・けど

 

嫌だ・・・嫌すぎますよ歯医者この独特な臭いに鳴り響くドリル音・・・そして何より辛いのはこの死刑執行を待つようなこの待ち時間。

 

フィーア「嫌すぎますよ・・・今すぐ帰ってシディさんに抱き着きたい!モフモフしたい・・・」

 

でも歯は痛いし・・・帰ってきたらシディさんに失望されるかもしれないし・・・

っていうか何で今さら虫歯なんかに・・・確かに甘いものと虫歯は切ってもきれませんけど・・・大体ドリルなんて医者が一番突っ込んじゃいけないものなのわかってるんですか?

 

ヤバいですよドリル口の中に入ってるときにくしゃみしたら死ぬんでしょうか?削りカス吸い込むのに舌巻き込まれたら死ぬんでしょうか!?

 

フィーア「ダメだ・・・こうなったらオシャレ雑誌でも読んで落ち着きましょう・・・趣味じゃなくても気がまぎれ・・・」

 

あれ?誰かと一緒に持って・・・

 

ヒサメ・フィーア「あれ?」

 

そこには汗を大量に書いたヒサメちゃんがいた・・・

 

フィーア「出かけるっていってたけどまさか同じ歯医者とは・・・」

 

ヒサメ「私はまだ浅かったし・・・っていうかフィーアちゃんはそんなに膨らむまで放置したの?」

 

フィーア「強がらないでくださいよ。ヒサメちゃんも結構膨れてますよ・・・」

 

まずいですね・・・いい年して歯医者怖いなんて知られたくない・・・

 

フィーア「汗かいてますけどヒサメちゃんもしかして怖いとか?」

 

ヒサメ「ま、まさかそんなことないよ。むしろドリル突っ込んで欲しくてコンテスト出てるくらいだし!」

 

フィーア「わ、私だってマイドリルあるけどたまには歯医者のもいいかな~と思っただけですよ!」

 

フィーア(ドリルコンテスト!?出たくなさすぎる・・・恐ろしいよヒサメちゃん!!)

 

ヒサメ(マイドリル!?なんて恐ろしいコレクションしてるの!?)

 

「おや二人とも珍しいですね。」

 

あんたは確かヒサメちゃんがおたふくかぜのときに受診した医者・・・

 

ヒサメ「医者が虫歯とか笑えないですよ。」

 

医者「ははは・・・おしゃる通りで・・・ここの治療は痛いですから教訓になります。」

 

・・・・・・

 

医者「いやーここなら一回の治療ですむって聞いたから来てみたけど痛いのなんの・・・声上げそうになっちゃいましたよ・・・」

 

歯医者「すみませーん、まだですか?」

 

医者「あ、すみません。というわけで覚悟決めておいた方が良いですよ。」

 

そ、そうか・・・痛いんですね・・・

 

ヒサメ「フィーアちゃん顔色悪いね・・・」

 

フィーア「いや全然・・・」

 

医者「ぎゃあぁあ!!」

 

歯医者「あんまり暴れないでください。じっとして。」

 

・・・なんか尋常じゃないくらい苦しんでるんだけどどんな治療を?

 

歯医者「あ、脈が。電気ショックを与えて。そうそう。」

 

ヒサメ(電気ショック?なんでそんなものが必要なの!?)

 

歯医者「衝撃であれが取れましたね。」

 

何が取れたんですか!?

 

医者「いやぁ!嘘みたいに痛みが取れましたよ・・・しかも親切に歯ブラシもつけてくれて・・・」

 

いや腕に歯ブラシついてますよ!?

 

ヒサメ「何か飛んでもないのを失ってるよ・・・」

 

先生「おやヒサメさんにフィーアさん。貴方たちも治療に来てたんですね。」

 

あ、貴方はクラス替えの時のスキンヘッドの先生!

 

先生「良い歯医者でしたよ。すっかり良くなったし電動歯ブラシもつけてもらいましたよ。」

 

頭についてるじゃないですか!!しかもその腕医者のじゃないですか!?

 

看護師「お大事に~」

 

アンタたちが患者を大事にしてくださいよ!!

 

ヒサメ「ど、どうなってるの・・・」

 

フィーア「歯を直すどころか改造手術まで施されてるじゃないですか・・・」

 

sideヒサメ

 

早くフィーアちゃん帰ってよ!ここはもうショッカー本部なんだよ!?そしたら脱兎のごとく逃げるから!!

 

フィーア(空気読んでくださいよ!あなたが逃げないから私も逃げれないんですよ!!)

 

看護師「じゃあ次のかたどうぞー!」

 

フィーア「さーて今回のドリルはどこまで私の中に抉りこむんでしょうか・・・私の魂にまで届くんでしょうかね・・・」(いやぁああ!行きたくない!!なに?魂まで届くドリルって意味がわかりません!!)

 

ヒサメ「人は何故穴を掘る進めるのか・・・そこにドリルがあるからだよね・・・」

 

何言ってるの!!?もう歯医者怖いって言えば済む話なのに女の意地が勝手にぃぃ!!

 

フィーア(ちょっとぉぉお!誰かあぁ!!)

 

私たちを止めてぇええ!!



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歯医者は嫌だ後編

sideヒサメ

そうして部屋に来たのはいいんだけど・・・

 

歯医者「どうも今日はよろしくお願いしますね。」

 

・・・殺人現場?

 

フィーア(治療室ってこんなんでしたっけ?明らかにカンナちゃんが解体を終えた後の現場みたいになってるけど・・・)

 

そもそも歯医者ってチェーンソーとか使ったっけ・・・

 

ガシャンガシャン!

 

手錠で固定された!?

 

ヒサメ・フィーア(歯医者ってこんなんだったけえぇえええ!?)

 

歯医者「あー・・・二人とも大分腫れちゃってるね~ダメだよどうしてこんなんになるまで放置してたの。口っていうのは人間の玄関だからねここが汚い人は大体だらしない人が多いんだよ。」

 

いや先生の口が一番汚いです・・・!

 

フィーア(玄関のドア外れかかってるじゃないですか・・・)

 

歯医者「じゃあ治療を始めていこうか。まずは助手たちが見るからまぁ助手たちでもなんとかなる程度かもしれないしね。」

 

よ、よかった・・・あの人が治療するわけじゃないんだ・・・

 

歯医者「二人とも中山さんと戦闘妖精シャザーンさんどっちがいい?」

 

いや何あの戦闘ロボみたいなの!?中山さんは普通の人なのにー!!

 

ヒサメ・フィーア「中山さんがいいです!」

 

歯医者「あ、ちょっとフィーアさんが早かったね。フィーアさんが中山さんね。」

 

待ってぇえええ!!

 

フィーア(た、助かりました・・・)

 

中山(戦闘ロボ)「中山です。よろしくお願いしますね。」

 

フィーア(あ、貴方が中山ですかぁああ!?)

 

た、助かった・・・あっちの方がシャザーンさん・・・

 

シャザーン(戦闘ロボ)「よろしくお願いしますね。ヒサメさん。」

 

なんでぇええ!!どっちも戦闘妖精じゃん!っていうかこんなのお父さんの森でも見たことないし!

 

中山「では治療の前にシステムについて説明させてもらいます。」

 

シャザーン「当歯医者では治療はもちろん2度と虫歯にならないように予防対策の人体改造もサービスとして行っています。」

 

だからそれはもう歯医者じゃないでしょ!?

 

中山「Aコースは治療と改造がセット。Bコースは改造とドリンクバーがセットになっています。」

 

フィーア(もう完全にファミレスですね・・・)

 

ヒサメ「すみません、歯の治療だけっていうコースはありますか?」

 

シャザーン「そうなりますと一番近いのは治療とマッサージのZコース、治療とサラダバーのつくXコースですね。」

 

うーん・・・ここは無難に・・・

 

ヒサメ「じゃあZコースで良いです。」

 

取りあえず早く終わらせ・・・

 

マッサージ嬢「どうもよろしくお願いします。」

 

・・・・マッサージ嬢つけられた!!結局改造されてるじゃん!!

 

sideフィーア

 

あ、危なかった・・・私もあんなやる気にのない人形をつけられるところでした・・・ヒサメちゃん、そんなんだからいつも起こる不運に対処できないんですよ。私は戦闘妖精の件で学習済みなんです!

 

フィーア「あのすみません、私はXコースでお願いします。」

 

サラダバーというシステムで体に何かを取り付けられることはない・・・勝利の方程式はこっちだったんですよ!

 

お婆さん「ぼりぼり・・・・」

 

・・・・さ、サラダを食べてるお婆さん、略してサラダ婆つけられたー!!

 

しかもレモンドレッシングじゃないですか!最悪です!私和風かゴマダレ派なのに!

こんな趣味の合わないお婆さんと一緒にサラダをつつかないといけないなんて!!

 

中村「じゃあ下準備はこれくらいでいいか。」

 

ヒサメ(どんな下準備!?全く役に立ちそうにないんだけど!?)

 

それよりもこれ元に戻るんでしょうね!元の体を返してください!!

 

中村「じゃあお口あーんしてください。」

 

シャザーン「大きく開けないとドリルに触れたら顔吹き飛びますよ。」

 

ヒサメ(こ、怖すぎる・・・)

 

顎の骨外せって言ってるのと同じですよ!そのデカさのドリルは!!

 

ギャリギャリガリガリ!!

 

す、すごい音ですけど・・・

 

ヒサメ・フィーア(あんまり痛くない・・・?」

 

中村「改造によって貴方たちの体は治療の負担が軽減されるようになっています。」

 

シャザーン「痛みをあまり感じないのはそのおかげです。」

 

そ、そうなんですね・・・

 

中村「当医院では迅速な治療が売りですが患者の身にはそれだけ負担もかかるんです。」

 

シャザーン「改造手術を推し進めるのも安全に治療を行うためです。」

 

ヒサメ(改造された時点で安全もクソもないんじゃ・・・」

 

・・・ていうか。

 

マッサージ嬢・サラダ婆「ぎゃぁあああ!!」

 

全部あっちに行ってるだけじゃないですか!?

 

中村「痛みはほぼ彼女たちが肩代わりしてくれているので安心して受けてください。」

 

ヒサメ(いや安心できない苦しみかたなんですけど・・・)

 

シャザーン「彼女たちがいなければあの苦しみがもろに二人を襲っていたんですよ?」

 

痛み感じてないだけであんなことされるの!?カゲチヨだったら何回耐えられるか気になる自分もいてもう嫌です・・・

 

婆さんたち「た、助けて・・・」

 

ヒサメ(あの・・・やめて・・・私が悪いの?私がダメなの・・・?)

 

違いますよね?関係ないですよね・・・

 

しかも走馬灯まで流れてるじゃないですか!

私は悪くない私は悪くない・・・・

 

ぐしゃばきげぼぉぉぉお!!

 

歯医者「はい、治療終わりましたよ改造も直したのでお大事にー・・・」

 

ヒサメ・フィーア「・・・・・」

 

sideヤヨイ

 

あの・・・

 

ヤヨイ「どうしたんですか二人ともそんなに泣いて。」

 

ヒサメ「実は虫歯治療したんだよね。」

 

フィーア「全然痛くなかったです。」

 

それは良かったですね・・・

 

ヤヨイ「で、なんですかその鉄くず・・・かろうじて女の形になってますけど。」

 

フィーア「あぁ、実はそれに関してお願いが・・・」

 

ヒサメ「彼女たちは恩人なの・・・直すことってできない?」

 

いやどういうことですか!?



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シディとヒサの入れ替わり?

sideカンナ

今日の依頼はお茶の試飲だった・・・

 

依頼人「私が開発したこのお茶にはなんとリラックス効果が期待できます!身体に害はないはずなので飲んでみてください!」

 

ヒサメ「なるほど・・・」

 

ヨ―メイ「はぁ・・・なんで私がカレコレ屋の依頼を手伝ってるんですかね・・・」

 

依頼人「データは多い方が良いので・・・」

 

カンナ「いつも疲れただの怠いだの言ってるんだから良いじゃん。」

 

フィーア「そうです、今までのやらかしでもうあなたは私たちのピンチヒッターは決定事項なんですから。」

 

ヨ―メイ「いつの間に奴隷契約してたんですか私!?」

 

さてそうして飲んでみたんだけど・・・

 

ぼんっ!!

 

な、なんかヒサメちゃんとシディから煙が出てるんだけど・・・

 

ヨ―メイ「大丈夫ですか!?」

 

カゲチヨ「なんか爆発音みたいなのが聞こえたぞ!?」

 

ヒサメ・シディ「んん・・」

 

ヒサメ(シディ)「一体何が起こった?」

 

カンナ「お茶飲んだら爆発した・・・ってなんかシディみたいな口調だねヒサメちゃん。」

 

シディ(ヒサメ)「ごめんカゲ・・・ちょっと水が飲みたいかも・・・」

 

フィーア「ど、どうしたんですかシディさんまるでヒサメちゃんみたいな口調に・・・ま、まさか・・・」

 

もしかしなくても・・・

 

シディ(ヒサメ)「えぇ!?私!?」

 

ヒサメ(シディ)「俺がいるぞ!?」

 

カゲチヨ「どうなってんだ!?害はないって言ったよな!?」

 

依頼人「複数人で同時に飲んだせいかもしれません!異宙の茶葉はわかってないことも多く・・・戻れる方法も・・」

 

カンナ「シディとヒサメちゃんの入れ替わり・・・不安しかない。」

 

フィーア「どうして私とシディさんじゃないんですかぁあぁ!神様ぁああ!!」

 

ヨ―メイ「メチャクチャ慟哭してる人がいますね・・・」

 

そんなこんなで入れ替わり生活がスタートしたんだけど・・・

 

カンナ「シディ、制服は着崩しちゃダメなんだよ。」

 

ヒサメ(シディ)「そうなのか、カンナは涼しく着こなさせてくれて感謝してるぞ。」

 

シディ(ヒサメ)「ごめんカンナちゃん泊まって貰って・・・フィーアちゃんにも頼みたいんだけど・・・」

 

フィーア「なんでなんでなんで・・・・・・」

 

完全に壊れてる・・・

 

そうして登校するけど・・・

 

先生「それじゃヒサメ!答えてみろ!」

 

仕方ない・・・

 

カンナ「カゲチヨ!血液操作でこの答え飛ばして!」

 

カゲチヨ「了解!シディ、この通りに答えてくれ!」

 

ヒサメ(シディ)「うぬ。わかった。」

 

そして次の時間は体育だった・・

 

カンナ「流石に体育は大丈夫だよね・・・」

 

カゲチヨ「あぁ・・・」

 

ヒサメ(シディ)「はぁあ!」

 

ずがっ!!

 

ちょっとぉぉ!何で棒を蹴り飛ばしてるの!!

 

カゲチヨ「ヒサ!何やってるんだ!?」

 

シディ「これは棒を蹴る遊びじゃないのか?」

 

カゲチヨ「飛び越えるんだよ!」

 

しまった・・・高跳びなんて高度なスポーツができるわけなかった・・・

そんな感じで昼食の時間となった・・・

 

カゲチヨ・カンナ「ど、どっと疲れた・・・」

 

ミキ「流石シディ君美味しいね!」

 

ノリコ「なんか二人がつかれてると思ったけどそういうことだったのか・・・」

 

ゼクス「ってことはフィーアが今日学校を休んだのは・・・」

 

・・・そういうことだよ。

 

sideヨ―メイ

私はヒサメさんと一緒に買い出しすることになったのですが・・・

 

ヨ―メイ「あれなんですか・・・ストーカーするのはわかりますけど今日はいつもより殺気が倍ですよ!?」

 

フィーア「ぶつぶつぶつ・・・」

 

シディ(ヒサメ)「多分シディの体で私が何かしないかの見張りとヨ―メイちゃんが相手が私だからって変なことしないかの見張りだと思う・・・」

 

だからって学校休んであの殺気って全然信用されてないじゃないですか!!

 

そうしてコンビニに入ったんですけど・・・

 

レジ店員「先月助けて頂いてありがとうございます!」

 

シディ(ヒサメ)「え!?無事でなによりだ!」

 

その後も・・・

 

馴染みの肉屋のおばちゃん「あらシディちゃん久しぶりだね!ん?今日は学校の日なのにフィーアちゃんがつけて来てるね?」

 

シディ(ヒサメ)「そ、そうなんだ・・・慕われすぎるのも問題だな・・・」

 

おばちゃん「さっさとプロポーズしちゃいなよ!お肉おまけしとくね!」

 

シディさんの馴染みの店の人にもストーカー受け入れられてるフィーアさんっていったい・・・

 

シディ(ヒサメ)「まぁ、いつも行動してるし一緒に人助けしてるしね・・・」

 

まぁ、シディさんが慕われてるって改めて思いますね!

そうしてパン屋につきました!

 

店員「あ!シディさん!今日は平日だしあの子は・・・いる!?半月前しかあってないのに!しかもガン見してきてる・・・」

 

シディ(ヒサメ)「あははは・・・」

 

覚えてるあなたも貴方ですね・・・

 

店員「あ、その子もしかしてヨ―メイですか?シディさんやカンナさんがいつも話してますよ。」

 

へぇ・・・カンナさんもこのパン屋に来てるんですね・・・

 

店員「伝説の使いパシリでどんなものでも調達できる凄腕なんですよね!」

 

なに広めてるんですかあのサイコパス!?

 

ヨ―メイ「さっきの子シディさんのこと狙ってますけどフィーアさんがいれば安心ですよね・・・」

 

シディ(ヒサメ)「そ、そんな落ち込むことないよ。フィーアちゃんはシディがこの町に来てからずっと買い物したりしてるんだから。」

 

そ、そうですよね!落ち込んでもしょうがないですね。

 

ヨ―メイ「それにしても生ものは大丈夫でしょうか・・・大分遅くなりましたし・・・」

 

シディ(ヒサメ)「それなら私が氷で冷やそうか?」

 

え?ちょっと待って・・・

 

ボオっ!!

 

ヨ―メイ「貴方は今シディさんなんですから当たり前です!!」

 

シディ(ヒサメ)「しまった!!っていうか全然止めれない・・・」

 

そうだ!確かフィーアさんが・・・

私は急いで背後にいるフィーアさんに状況を教える。

 

フィーア「任せてください!」

 

フィーアさんは次の瞬間水筒を次々をかけまくって炎を消火しました!

 

シディ(ヒサメ)「二人とも凄い・・・どうしてすぐに出来たの・・・」

 

ヨーメイ「シディさんの濡れ濡れ姿をみたくてフィーアさんがいつも水筒を用意してることを思い出したんです。」

 

フィーア「まさかこんな形で役に立つとは流石ヨ―メイ、カンナちゃんは評価するわけです。」

 

カンナさん、フィーアさんにも私のことを評価してくれてたんですね・・・

 

フィーア「伝説の記録係だって。」

 

やっぱりね!!

 

シディ(ヒサメ)「まぁカンナちゃんから評価されてるんだしそんな卑下することないってことだよ。シディだってここにいたら褒めてくれると思うし・・・」

 

あ、ありがとうございます・・・

 

ぼんっ!!

 

え?

 

sideカゲチヨ

 

カンナ「え!?なにこれ。疲れたところにダークマターのフルコースってなんかの嫌がらせ?」

 

ヒサメ「違うよ!私が味付けしたんだよ!」

 

なんてタイミングで戻ってるんだ・・・

 

フィーア「シディさんの料理要素がもうゼロです・・・」

 

カゲチヨ「よし、伝説のパシリヨ―メイ今夜は出前だ。電話頼む。」

 

ヨ―メイ・ヒサメ「なんでー!?」

 

 



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厄介コンビプロデュース修学旅行

sideカンナ

アーシはその日ユカと一緒にカレコレ屋を炎上させようとしていた女性とその依頼人をボコボコにのしていた・・・

 

依頼人「ぐぇえ・・・」

 

依頼人「熱い・・・もうしないから許してぇ・・・」

 

喪栗「く、くそ・・・バレていたのか・・・」

 

ユカ「学校に不自然な時期に転校してくる時点でマークしてたんですよ・・・まぁカゲチヨさんならすぐに証拠見つけて片付けちゃうんでしょうけど私たちの目的は旅行前に手に入れる必要があるんですよ・・・」

 

カンナ「あったよー!こいつの仕事道具!」

 

喪栗「な!?まさか操るライトが目的で!?」

 

ユカ「これがあれば面白いことができますからね・・・さーて依頼人には鼻毛をちょうちょ結びにした後メスシリンダーって叫んでもらうとして・・・貴方はその潜入を森のために有効活用してもらいましょう・・・」

 

喪栗「やめろぉぉぉ!」

 

楽しみだなー!ヒサメちゃんとカゲチヨの仲が進展しつつアーシも楽しめるなんて・・・

 

sideカゲチヨ

 

今日は修学旅行で京都に来たんだが・・・

 

マチャソ「何で一年もおるんじゃ!?」

 

綾華「それが先生が数日前にいきなり同行するって言って聞かなかったんです・・・」

 

フォレス「留守のクリスの代わりの校長先生もなんか変な感じになってたんだよね・・・」

 

どうなってんだ一体・・・

 

フィーア「でも後輩たちとこの古都を堪能できるのもまたいいですね・・・」

 

ルイ「テンション上がるよね~!」

 

先生「あ~先週決めた班だがやっぱり今から言う通りに替えるぞー!」

 

ゼクス「それは少し急じゃないか?」

 

ミキ「訳を説明しないと・・・」

 

先生「確かにな・・・やめに・・・」

 

カンナ「皆~先生が困ってるでしょ?やめなよ~」(ライトとメガネを当てながら)

 

ユカ「せっかく一二年で仲良くできるんですから。」

 

そうだな・・・楽しもうか・・・

 

sideユカ

私たちは狙い通りに班をゼクスとカゲチヨ、ヒサメお姉さまとミキさんにすることが出来ました!

 

ユカ「皆さん!よろしくお願いします!」

 

カンナ「映画村にレッツゴー!」

 

ヒサメ「二人ともテンション高いね・・・」

 

ミキ「二人とも時代劇とか好きだっけ?」

 

ゼクス「どちらかというとホラーやサスペンスな気もするが・・・」

 

カゲチヨ「あれじゃねーの?修学旅行でハイになってんだろ・・・」

 

ふふふ・・・カゲチヨさんにも映画・・・特にラブコメのすばらしさを教えてあげる!

そうして殺陣が始まりました!

 

カンナ「やれー!刀を突き刺せー!!」

 

ゼクス「応援が生々しい・・・」

 

ミキ「やっぱカンナちゃん時代劇も好きそうだよね・・・」

 

ヒサメ「でも盛り上がるのもわかるかも!凄い迫力だし!」

 

カゲチヨ「いいぞ!そこだ!」

 

さてそろそろ・・・

 

ぴかっ!

 

くノ一「ちぇすとぉ!」

 

ずばっ!

 

ミキ「うわぁあ!」

 

ヒサメ「ひぃ!」

 

ゼクス「大丈夫か!?」

 

ユカ「あ、何が・・・」

 

カンナ「見事に二人の胸元が・・・」

 

カゲチヨ「あぶねぇ!」

 

さてお次は・・・

 

ぴかっ!

 

侍「お命頂戴!」

 

カンナ「ひゃー!危ない!!」

 

ユカ「転びます~!」

 

カゲチヨ「うわぁあ!」

 

ヒサメ・ゼクス・ミキ「うわぁ!」

 

カンナ「あ、ゼクス君ごめん!」

 

ゼクス「あ、あぁ・・・大丈夫だ・・・」(な、なんて危険な姿勢だ・・・)

 

ユカ「ミキさんすみません・・・けしてわざとでは・・・すーはー・・・・」

 

ミキ「わかってるけど堪能するのはやめてくれないかな・・・?」

 

カゲチヨ「ひ、ヒサわりぃ!!?」

 

ヒサメ「ど、どこ見てるのカゲ!!」

 

うーんラブコメですねぇ!

 

カンナ「うんうん・・・ゼクス君の体も堪能できたし一石二鳥」

 

ユカ「旅行ですからTOLOVE〇もありますよ。」

 

ヒサメ「なんか危険な文字じゃなかった!?」

 

sideカンナ

そうしてどんどんアーシたちはカゲチヨとヒサメちゃんの距離を深めるためにどんどんTOLOVE〇場面を作り出していった・・・

 

まずは金閣寺では相撲取りをカゲチヨにぶつけさせてヒサメちゃんの胸にダイブさせたり・・・

 

ヒサメ「うわぁあ!?」

 

カゲチヨ「うむう!?」(ご、ごめん!)

 

カンナ「きゃー!相撲取りのスピードが落ちてない!」

 

ゼクス「だ、大丈夫か!」

 

ユカ「ミキさん見てください!相撲取りですよ!」

 

ミキ「こ、興奮しすぎじゃない?」(ら、ラベンダーの香りが・・)

 

あとはきつつきを脳天にダイブさせて抱きしめあってる感じにしたなー・・・

 

ヒサメ「カゲ・・・?」

 

カゲチヨ「キツツキがやばい・・・」

 

カンナ「おー!清水寺だから絵になる!!」

 

ユカ「視線そのままでいいですよ!」

 

ゼクス「連射しなくってるな・・・」

 

ミキ「二人ともいきいきしてる・・・」

 

さーてお次は修学旅行最大のド定番シーンだよ!

 

カンナ「カゲチヨ・・・お風呂には五分後にすぐ来てね・・・」

 

カゲチヨ「あぁ・・・」

 

sideカゲチヨ

 

あー・・・疲れた・・・

何でヒサとボディタッチしてるんだ・・・

しかも毎回気まずい体勢になるし・・・

許してもらえるけど罪悪感が・・・

 

カゲチヨ「そうだ・・・お風呂いかないと・・・」

 

一人だよな・・・

 

女子たち「きゃぁああ!?」

 

ってあれ!?すぐ行ったら女風呂なのになんで俺・・・

 

フィーア「・・・知ってますか。ギリシャの神アテナは男に裸を見られたら目つぶしの刑に処したらしいですよ?」

 

メチャクチャ怒ってる!?

 

フォレス「カゲチヨの狼―!」

 

フォレスの裸は小さくて見えずらいけど・・・

 

ミキ「流石にないよこれは!」

 

綾華「ゼクス君と一緒に全裸だったら全然OKだったんですが・・・」

 

綾華!お前は何期待してるんだ!?

 

ヒサメ「とにかくでてけー!!」

 

ずこっ!

 

お、おけぶつけられた・・・

こ、これなら野郎だらけの班の方が良かった・・・

 

そうして消灯して朝が来た時にも事件は起きた!

 

カゲチヨ「うーん・・・なんか肌色のような・・・」

 

ってうわぁあ!ヒサの着物に突っ込んでるぅぅう!?

 

ヒサメ「うーん・・・もう朝・・・ってどこ見てるの!!」

 

これはお前の寝相のせいだろ!?

でもなんで頭が完全に突っ込んでる状態に・・・

 

カゲチヨ「ん・・・?俺の枕のオレンジと黒髪は・・・」

 

sideカンナ

いやー順調順調!

 

ユカ「次はついに八坂神社だからそこで二人に・・・」

 

ついにラッキーのキスを・・・

 

カゲチヨ「やっぱりお前らがやってたんだな・・・!」

 

ってカゲチヨ!?

 

ユカ「わ、私たちも自分の恋愛話してただけですよ・・・」

 

カゲチヨ「どうにもおかしいと思ったんだよ・・・やたら不幸なボディタッチがあってしかも寝相の悪くないお前らの髪の毛が俺の枕に落ちてたんだからな。」

 

あぁ、あれね・・・

 

カンナ「別に何もしなくてもヒサメちゃんカゲチヨに見せそうだったけどダイブしてたらよりラブコメがますと思って。」

 

カゲチヨ「余計なお世話だ!でも解せないのは言霊ならカンナも命令を受けるはずだろ?」

 

カンナ「ふふふ・・・実はカレコレ屋を炎上させようとしてた輩から奪い取ったこのライトのおかげだよ!」

 

ユカ「光が命令を実行させるみたいですよ?ということでもうしょうがないからヒサメお姉さまと夜這い・・・」

 

ゼクス「やっぱりお前たちだったか・・・」

 

ぜ、ゼクス君!?メガネを取られた・・・

 

カゲチヨ「二人に敵わないからな、伏兵を用意しておいてよかったぜ・・・」

 

ゼクス「ユカは錬金術で精製したコンタクトか・・・」

 

ユカ「背後を取られたせいで油断しました・・・」

 

カゲチヨ「さて・・・眠ってもらおうか・・・」

 

カンナ・ユカ「そんなぁあ!?」

 

sideヒサメ

 

昨日は疲れたなぁ・・・

 

ミキ「ねぇ・・・二人ともずっとねぱなっしだけと大丈夫?」

 

カゲチヨ「大丈夫だ、着いたら起きるようにしてるから。」

 

ゼクス「カゲチヨは優しいなバスの中での時間をはく奪するだけで許すんだから。」

 

何があったか知らないけどまた二人が余計なお世話したんだろうなぁ・・・

 

カンナ・ユカ「ZZZZZ・・・・」

 

 

 



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病は木にあり?

黒い幻想さんの話の続きです。
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=20629842


sideカゲチヨ

俺達はカンナの見舞いのために病院に来ていたんだけど・・・

 

フィーア「しっかし大丈夫ですかねカンナ・・・」

 

ヒサメ「どうしたのフィーアちゃん!?野球選手の格好なんてして・・・」

 

フィーア「入院した子供にホームランの約束する奴がやりたくて・・・」

 

あれかよ!?

 

シディ「ところでカンナは何で入院したんだ?」

 

カゲチヨ「なんかゼノン世界で海に入ってクラゲに刺されたらしい。」

 

ヒサメ「何で海なんて入ったんだろ?」

 

フィーア「どうせろくでもない理由ですよ・・・」

 

シディ「ところで皆手土産は何にするんだ?」

 

ヒサメ「私は歌を用意したよ?」

 

病室では騒いじゃダメだろ!

 

シディ「俺は千羽鶴を折ってきたぞ!」

 

流石シディ・・・

 

フィーア「私は勇気とか希望とか形のないものを送ろうと思ってます。」

 

なんか買ってこいよ・・・

 

フィーア「そういうカゲチヨは何を持ってきたんですか?」

 

カゲチヨ「そりゃ、花だろ。」

 

フィーア「そんなんでどうやってホームランを打つつもりですか!」

 

もう行こうぜ・・・

 

sideヒサメ

 

ヒサメ「お見舞いにきたよー!」

 

カンナ「あ、皆ありがとう!」

 

頭に包帯まいてる・・・辛そうだね・・・

 

フィーア「その頭の包帯どうしたの?」

 

カンナ「なんかクラゲ毒の新しい新薬を投与されてさ・・・頭からデカい注射を刺されたんだよね・・・」

 

カゲチヨ「どんな新薬だ!」

 

カンナ「はぁ・・・このまま死んじゃうのかな・・・」

 

シディ「薬は効いてるんだからきっと大丈夫だ。」

 

フィーア「そうですよ。病は気からというじゃないですか。最後の一葉って知ってますか?」

 

カンナ「なにそれ?」

 

ヒサメ「ある人が重い病気にかかって部屋の窓から見える木の葉っぱが全部落ちたら自分も死ぬって思うんだよ、それでも葉っぱは嵐が来ても落ちなくて逆に自分も頑張ろうってなるお話・・・」

 

カンナ「はー・・・・」

 

何で暗くなるの!?

 

カンナ「葉っぱが全部落ちたら・・・死ぬ!」

 

伝わんないかな!?

 

sideフィーア

 

カゲチヨ「なんか変な雰囲気になっちまったな・・・」

 

シディ「取りあえず葉っぱが落ちないようにするしかないな・・・」

 

カゲチヨ「でも最後の葉っぱは何で嵐が来ても堕ちなかったんだ?」

 

ヒサメ「確か壁に書いた絵って話だけど・・・」

 

急いで書かないと・・・

 

シディ「皆!凄い風だ!!」

 

何でこのタイミングで!!

 

カンナ「ぎゃぁあ!死ぬ―!!」

 

ニュース「今日の天気は天狗やカマイタチが暴れ回っており風が出ていて危険です。葉っぱなんて一たまりもないです・・・」

 

カンナ「無理だー!!」

 

カゲチヨ「葉っぱに凄い感情移入してるぞ!?」

 

シディ「葉っぱが落ちたら本当に死ぬんじゃないか?」

 

マジですか・・・

 

フィーア「こうなったら私とヒサメちゃんが肩車して木にカゲチヨの花を括り付けるしかないですね・・・」

 

ヒサメ「うぅ・・・しょうがない!」

 

いきますよ・・・

 

ヒサメ「おととと!!ちょ・・・風が!!」

 

フィーア「きゃぁああ!!」

 

sideカンナ

 

カンナ「お見舞いに来たよー!」

 

カゲチヨ「それにしても災難だったな・・・」

 

シディ「尻もちついてなんとか尾てい骨骨折ですんだが・・・」

 

まさにこれぞ病は木(気)からってことだね!

 

ヒサメ・フィーア「上手いこというな!」

 

 

 

 

 




クレヨンしんちゃんのみさえと同じにしました・・・


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立って座って大騒動

sideヨ―メイ

私はカレコレ屋とリサイクルショップの買い出しのために皆さんと歩いていたんですが・・・

 

男性「いらっしゃいませー!いらっしゃいませー!」

 

お店の前で必死に呼び込みをしている人を見つけました・・・

 

カゲチヨ「あれ?太田山さんじゃねーか?」

 

太田山「あ、カゲチヨさん!」

 

知り合いですか?

 

シディ「あぁ、この間公園で異宙の巨大ザリガニに襲われているところを助けてあげたんだ。」

 

どういう状況ですかそれは!?

 

太田山「その節はありがとうございます!」

 

ヒサメ「あれ?この間お礼で食べさせてもらったときはフランス料理屋をやってましたよね?」

 

太田山「ええ、いうほどフランス料理出さずに仏壇ばかり売ってたらお客さんこなくなっちゃって・・・」

 

ヨ―メイ「なんで仏壇なんて売るんですか!?」

 

太田山「人に言われたんですよ。今や飲食の時代は組み合わせの時代だって。」

 

カンナ「手品が楽しめるバーとかギャラリーと組み合わせたカフェとかあるよね。」

 

太田山「そう!だからフランス料理に仏壇を組み合わせてみたんです!」

 

だからなんでですか!?

 

ヨ―メイ「フランス料理と関係ないですよね!?」

 

太田山「関係ありますよ!だってフランスって漢字で書くと仏って書くでしょ?」

 

カンナ「上手い!!」

 

そこですか!?

 

フィーア「で今度はイタリア料理と何を組み合わせたんですか?」

 

太田山「自分からぶつかって高額な損害賠償を要求する当たり屋とイタリア料理を組み合わせました!」

 

絶対お客が来ない理由がわかりましたね・・・

 

ヒサメ「料理はおいしいのに・・・」

 

ヒサメさんがそういうって相当ですね・・・

 

カゲチヨ「組み合わせが良くないんだよ。例えば立ち食いソバ屋のスタイルと組み合わせた店があるけど椅子を用意しないことでお客さんの回転率とスペースの確保につながる、そして価格も抑えられるみたいだぜ?」

 

カンナ「良かったらアーシたちで店をプロデュースしてあげようか?」

 

太田山「え!?いいんですか?これはありがたい!!」

 

絶対嫌な予感しかしませんよ!?

 

sideカンナ

 

というわけで!

 

カンナ「立ったままでどんな商売ができるか考えてみましょう!」

 

ヨ―メイ「普通ならラーメンとか蕎麦じゃないですか?」

 

古いよヨ―メイ!あっと驚くような業種で絶対の付加価値をつけるんだよ!

 

太田山「あぁ!葬儀屋さんなんてどうでしょう!」

 

ヨ―メイ「な、なんでですか!?」

 

シディ「遺体を立たせれば遺族も生きてると感じさせることができるということだな!」

 

画期的!!

 

ヨ―メイ「嫌ですよ!そんな葬儀屋さん!!」

 

フィーア「ビジネスホテルなんてどうでしょうか?客室にはベッドも椅子もない、いい鍛錬になりますよ。」

 

カンナ「ビッグアイデアだよフィーアちゃん!それならクローゼット程度の部屋でもいける!」

 

ヨ―メイ「絶対嫌ですよ!」

 

ヒサメ「スイミングスクールとかどうかな?」

 

カンナ「立ち泳ぎしか教えなければお風呂サイズでも十分行けるね!」

 

カゲチヨ「水の量も少なくて経済的だしそのままお風呂に入ることもできてとってもエコだな!」

 

ヨ―メイ「ちょっとどれもこれも無茶過ぎますよ!!」

 

そうして数日後・・・

 

お客様「何をしてるんだ!?」

 

太田山「いやーうちには立ち専門のドッグランでして・・・」

 

カンナ「ほら!二本足で走るの!」

 

お客様「ふざけるな!犬が二本足で走るわけ・・・」

 

シディ「おぉ!頑張ったな!」

 

流石シディ!

 

お客様「嘘だろー!!」

 

 

sideフィーア

 

カンナ「ということで若干のコンセプトずれが世間の理解を得られませんでした・・・誠に残念です。」

 

フィーア「シディさんのおかげで二本足で走れるようになったのになんで理解されなかったんだか・・・」

 

シディ「仕方ないさ。」

 

ヨ―メイ「若干じゃありませんしシディさん凄すぎますよ・・・」

 

カンナ「そこで考え方を180度転換させるの!たったままっていうのはあくまでお客様の都合。人間はだれしも立ったままっていうのは苦痛だったんだよ・・・皆座りたい・・・もういっそ寝そべっていたい!」

 

ヨ―メイ「想像を絶しますよ!!」

 

太田山「それだー!!」

 

ヨ―メイ「アンタバカですか!?」

 

ー数日後ー

 

バンド「じゃあ次の曲行くよー・・・」

 

お客様「おーう・・・」

 

~♪

 

バンド「いややれるか―!」

 

カゲチヨ「寝そべったままのヘビメタ・・・意外といけるな!」

 

バンド「嘘だろー!!」

 

sideヒサメ

 

カンナ「姿勢は楽だった・・・けど何でもかんでも楽な姿勢でいいというわけではなかったんだよ!」

 

太田山「カゲチヨさんの演奏以外あんなに盛り上がらないとは・・・意外でした・・・」

 

カゲチヨ「俺の時代はまだ早すぎたってことだな・・・」

 

ヨ―メイ「いや来ないですし分かってたことでしょ!」

 

立ったまま寝そべったまま何ごとも極端だとだめ・・・

 

カンナ「つまり考え方を90度だけ変えてみたの!!」

 

フィーア「180度から90度・・・」

 

シディ「それはつまり・・・」

 

カンナ「そうだよ!中腰だよ!!」

 

ヨ―メイ「そういう折衷案が一番ダメですよ!!」

 

ー数日後―

 

カゲチヨ「いいか。途中で立ったり座ったりしたら三倍に跳ね上げますからね!」

 

お客様「もうだめだー!!」

 

はい料金三倍です!

 

お客様「冗談じゃない!こんなのできるわけ・・・」

 

カンナ「お手本でしたらあちらに・・・」

 

フィーア「意外と楽勝ですね・・・」

 

お客様「えー!!」

 

sideヨ―メイ

 

太田山「うぅ・・・もうどうすれば・・・」

 

諦めた方が良いんじゃ・・・

 

カンナ「立ってもダメ・・・ねそべってもだめ中腰もダメじゃ一体どんな姿勢なら・・・ん・・・?待てよそうだ!」

 

太田山「!何か思いついたんですか!?」

 

カンナ「発想を360度転換すればよかったんだ!」

 

360度って・・・

 

数日後・・・

 

太田山「はい、ハンバーグステーキのお客様!」

 

カゲチヨ「いやー大盛況だな・・・」

 

シディ「まさかあんな発想の仕方があるとは・・・」

 

フィーア「盲点でした・・・」

 

ヒサメ「やっぱり美味しそう・・・」

 

カンナ「そうでしょ・・・この座って食べられるレストラン!」

 

普通ですよ!!



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コンドルを捕らえろ

sideユカ

また百合ゲームを開発したので欲しいんですよね・・・

 

クリス「もう諦めろよ・・・どうせカレコレ屋にぶっ壊されるのがオチだよ。」

 

ユカ「大丈夫ですよ。私凄いことに気づいたんです・・・」

 

sideカゲチヨ

 

カゲチヨ「何で俺たちがコンドルを捕まえないといけないんだよ!?」

 

ユカ「毎年あなた達がぶっ壊して下手な言い訳するんだからそのお詫びの印に捕まえてください!」

 

ヒサメ「ユカちゃんが言うものじゃないでしょそういうの・・・」

 

ユカ「わかりましたよ。捕まえたら依頼料弾みますから。」

 

フィーア「ま、マジですか・・・」

 

カンナ「ストーリ編4章もあるし重大な資金確保だね・・・」

 

シディ「それに壊してしまってるお詫びは確かにしないといけないしな。」

 

やってやるか!

 

ユカ「良かったです・・・」

 

カンナ「その代わりゲームソフト貸して?」

 

ユカ「え?」

 

sideカンナ

 

ヒサメ「ゲームソフトをどうするの?」

 

カンナ「いい?普通コンドルというと動物の屍骸を好むけど毎年飛来するあのコンドルはゲームに反応して持ち帰ることもせず落とすことを習性にしているところがあるの。つまりゲームを囮にして捕まえるって作戦だよ!」

 

ユカ「絶対に壊さないでくださいよ?」

 

シディ「だがどうやって守りながらコンドルを捕まえるんだ?」

 

その点はぬかりないよ。

 

カンナ「ヤヨイちゃんにコンドルを捕まえるロボットを作ってもらったから!」

 

フィーア「おぉ!それなら行けるかもしれませんね!」

 

さぁ!来てコンドルよー!!

 

ばさばさ!!

 

ユカ「本当に来ました!!」

 

今だ!起動だ!

 

ロボット「はぁああ!」

 

バシュっ!

 

全員「やったー!!」

 

シディ「流石ヤヨイのロボットだ!」

 

カゲチヨ「すげぇ・・・これで今年はあの悲劇が起きずに・・・ってあれは!」

 

フィーア「コンドルが群れを成してきましたよ!」

 

ばさばさっ!!

 

バシュバシュっ!!

 

ヒサメ「すごい!全部捕まえた!!」

 

ユカ「ついに今年は・・・あれ?コンドルですかねあれ?」

 

フィーア「違うと思いますよ?頭剥げてないですし・・・」

 

だよね・・・?

 

ユカ「じゃあゲーム返してください。」

 

はいはい・・・って

 

カンナ「あー!!コンドルだったー!!」

 

カゲチヨ「レディースゲームを被ってたー!!」

 

ユカ「はぁああ!?」

 

ヒサメ「落とした―!!」

 

ぐしゃばきめきょ・・・・

 

・・・・・・・ノリで・・・・

 

またメチャクチャなものが・・・

 

カゲチヨ「AHHHH~!!!」

 

ど、どうしよう・・・そうだ!!

 

ーこれからはウィズゲームの時代ー

 

ー人間の中に未知のものが・・・-

 

ー人を襲わないように口にゲームを・・・-

 

ー薄くなったつむじに・・・-

 

 

カゲチヨ「グッドアイデア!!」

 

 

さぁ!これでバッチリ…

 

ユカ「バカ―!!!」

 

烈火の楽園!!

 

ズゴ―ン!!



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ダサい女神

sideカンナ

アーシたちは山に来ていた・・・

 

カンナ「いやー・・・なんで早く気づかなかったかな・・・アーシたちはトッププレデターを追い詰めるためにカレコレ屋始めたんだからそもそも生態系を支配してないとだめだったんだよ・・・」

 

シディ「どういうことだ?」

 

カンナ「この鼠算式に増えていく生物を放てば奴らは駆除のために表に出てこざるを得ないってわけだよ!」

 

カゲチヨ「にしてもヤヨイに作ってもらったこの生物兵器可愛いな・・・」

 

ヒサメ「観賞用になって駆除されにくくしてるんだって。」

 

完璧な作戦ってわけ!

 

フィーア「ピクニックがてらに組織にたどり着けていいんでしょうか・・・あ、泉です。ここなら増殖しやすいんじゃないですか?」

 

シディ「うむ。ここにマットを敷いてお弁当にしよう。」

 

そうしてアーシたちは生物兵器を遊ばせていた・・・

 

フィーア「ふふふ・・・可愛いですねー。」

 

カゲチヨ「おーい!少しは手伝えよ!」

 

わかったよって・・・あぁ!

 

カンナ「ヤヨイちゃんに作ってもらった兵器が!?」

 

ヒサメ「おぼれちゃってる!!」

 

シディ「この木の枝につかまるんだ!!」

 

あぁ!沈んじゃった・・・

 

カゲチヨ「何で目を離したんだよ!!」

 

カンナ「カゲチヨが手伝えっていうから・・・ん?」

 

なんか泉が光ってるね・・・

 

女神「この泉に落としたのはこの金の生物?それとも銀の生物?」

 

え・・・あぁ・・・

 

カゲチヨ「だせぇ・・・気絶するほどダサすぎるな・・・」

 

ヒサメ「フィーアちゃんよりもダサくできる人なんていたんだね・・・」

 

フィーア「どういう意味ですかそれ!?」

 

シディ「俺たちが落としたのは普通の生物だ。」

 

女神「あ、貴方たちはとても正直でした。お礼に金と銀の生物を・・・」

 

シディ「いや、ダサいからいらないな!」

 

ヒサメ(シディー!!?)

 

カゲチヨ(んなはっきりと・・・)

 

それがシディの美点ではあるけど・・・

 

女神「うぅぅう!!はっきり言われた!!正直者すぎてもう嫌!!」

 

フィーア「案の定泣きましたね・・・」

 

sideヒサメ

 

私たちは女神様の話を聞くことになった・・・

 

女神「始まりは・・・あの木こりでした・・・」

 

女神様のセンスは昔から悪く正直者の木こりに金銀アイテムを与えたら仲間の木こりにバカにされるのを目撃し嘘つきの木こりには古い斧を与えたらビンテージものとして評価されてしまったという・・・

 

シディ「まぁ、古いものも評価されることもあるからな。」

 

女神「この泉で物を落とした人間に金銀アイテムを見せたんだけど・・・」

 

カンナ「どれもダサい・・・」

 

フィーア「本当に私以上ですね・・・」

 

女神「そんなに私のデザインはダメなの!?」

 

カゲチヨ「正直言うと・・・ダサい。」

 

女神「正直者を褒めたくて始めたことなのになんで私にはデザインのセンスがないの・・・」

 

カンナ「デザインのセンスがないなら磨けばいいの!」

 

女神「センスを磨く!?」

 

カンナ「可愛いは作れ・・・作り出そうよ・・・可愛いものを作れるセンスを!」

 

フィーア「カンナちゃんのファッション講座を受けたら私だって変われたんです。きっとできますよ!」

 

女神「私もやれるの!?」

 

そうしてカンナちゃんによる血のにじむようなレッスンが始まった・・・

 

デザイン毎日数百枚作り出す基礎編、辛口の評論家にアドバイスをもらい自分の至らないところを心に刻みつけることのできる客観編、その後はコンテストに応募させて挫折を味合わせた・・・

 

sideカゲチヨ

女神「どうかしら・・・」

 

何でだよ・・・なんで修業したのに前より酷くなってんだよ・・・

 

カンナ「まさかここまで酷いとは・・・」

 

シディ「うむむ・・・」(口を塞いでる)

 

ヒサメ「ま、まるで別人のようですね・・・」

 

フィーア「以前より大分洗練されてきましたね・・・」

 

カンナ「もう、こうなったら実戦で自信をつけさせるしかないですね・・・」

 

ユカ「森に来いってどういうことでしょうか・・・」

 

ヒサメ「ちょっと!ユカちゃんで大丈夫なの!?」

 

俺の作戦はこうだ・・・

 

カゲチヨ「女神様けっこう美人だからな。多少デザインがダサくてもユカなら女神様の勧めるものを受け取るはずだ!」

 

ヒサメ「なるほど!流石だね!」

 

するとユカが泉にやってきた・・・

 

ユカ「はぁ・・・早く漫画読みたいのに・・・ってあぁ!落としたあぁ!」

 

女神「お前が落としたのはこの金の漫画か?銀の漫画か?」

 

くっ・・・予想はしていたがやっぱり微妙だな・・・

 

カンナ「もうユカの女好きにかけるしかないでしょ・・・」

 

ヒサメ「お願い・・・お願い・・・」

 

フィーア「貴方の欲を解き放ってください・・・」

 

ユカ「・・・私が落としたのはどちらでもそして普通のものでもありません。」

 

女神「え・・・?」

 

あれ・・・なんか変な感じに・・・

 

ユカ「私が落としたのは恋心・・・私女神さまに恋してしまいました・・・!」

 

女神「えぇえええ!?」

 

カゲチヨ「最悪だー!!」

 

ヒサメ「早く止めないとー!!」

 

ユカ「デザインなら私が考えてあげますからねー・・・」

 

女神「いやぁああ!」

 

カンナ「まさかの斜め上を言ったね・・・」

 

フィーア「あんなきざったらしいセリフを言うとは・・・」

 

 

 

 

 




結局生物は帰ってこなかった・・・


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カンナの言い訳

sideカゲチヨ

俺はカンナに先月カンナに頼んだ動画撮影用の材料がどうなったか聞くことにした・・・

 

カゲチヨ「カンナ、この前頼んだ動画撮影用の材料はどうなったんだ?」

 

カンナ「あぁ、やっておいたよ?これだよ。」

 

え?

 

ヒサメ「これってただの割りばしじゃない?」

 

ヨ―メイ「カンナさんもしかして好きなもの買ったんじゃ・・・」

 

カンナ「バカにしないで!確かに事情を知らなければただの割りばしだけどこれは幸運の割りばしなんだよ!」

 

シディ「何だって!?」

 

フィーア「またなんか壮大な嘘が始まった・・・」

 

sideカンナ

 

ー先月ー

 

カンナ「トッププレデターをオーストラリアにあったらコアラをフィーアちゃんと愛でてから制圧。さらに横っ飛びでオーストリア支部を征服、楽器を覚えてる隙にアジア圏も制圧・・・はー・・・トッププレデター制圧は簡単だけどアーシたちはいつも変な依頼人やアイテムのせいで時間を食っちゃうな・・・これはカゲチヨかヒサメちゃんに悪霊が憑りついてるに違いないよ。」

 

 

そうして本を読もうとしていると一枚のチラシが落ちた。

 

カンナ「これは・・・幸運のペンダント!」

 

アーシは急いでその会社に電話した。

 

カンナ「幸運を呼ぶペンダントが欲しいんですけど・・・」

 

会社「あぁ、それならお金振り込んでおいてね。このペンダント凄い力だから国際的な組織に狙われてて・・・」

 

カンナ「了解です!」

 

そうして銀行でお金を振り込んだんだけど待てど暮らせどペンダントは来なかったの・・・

 

ヨ―メイ「カンナさんそれって・・・」

 

フィーア「予想しなくても・・・」

 

そうして会社を訪ねたんだけどビルはなく売地となっていました・・・

 

カンナ「やっぱりな・・・アーシどうかしてたよ・・・」

 

ヨ―メイ「自分のオカルト好きにですか?」

 

ううん・・・

 

カンナ「これは国際的陰謀組織に消されてしまったんだよ!」

 

ヒサメ「そ、そんな!!」

 

カゲチヨ「マジかよ・・・」

 

シディ「それでどうなってしまったというんだ!」

 

フィーア「いや信じるんですか!?」

 

ヨ―メイ「普段からヤバめな依頼を受けてるとこういう風になっちゃうんですね・・・」

 

もしかしたら証拠隠滅のためにアーシまで消そうとしていると雰囲気で感じ取ったアーシはすぐに男装して近くの下町の酒場に逃げ込んだの。

 

ーとある酒場ー

 

カンナ「すみません・・・」

 

女主人「可哀そうに・・・そんなに震えて。ブロッコリーのスープしかないけど飲んでいく?」

 

カンナ「ありがとうございます。それと大変厚かましいお願いですけどしばらく雇っていただけないでしょうか?」

 

女主人「そうしたいけど自分の稼ぐ分でも精一杯なんだよ・・・」

 

カンナ「何でもやります!皿洗いに雑巾がけ、歌も歌えますし炎と水の曲芸もできます!」

 

女主人「まぁ・・・なんて見事な芸・・・だったらお願いしようかしら。」

 

そうしてアーシは瞬く間にスターに駆け上っていった・・・

 

カンナ「終わんない愛を抱いてたくないの~♪」

 

お客「カナの歌声には心癒されるな・・・」

 

お客「歌いながらの酒を水割りにしてくれるサービスも最高だぜ!」

 

女主人「カナの歌声をくれた神様に感謝しないとね!」

 

ヨ―メイ「絶対カラオケ行ったからその辻褄合わせですよ・・・」

 

そんな中でもいつも来てくれていた地元の少女ジャイケルの様子は暗かった・・・

 

女主人「ジャイケル、貴方も乾杯しない?」

 

ジャイケル「私は良いですよ・・・」

 

アーシはそのくらい様子にひかれて追いかけた・・・

 

フィーア「ジャイケルって変わった名前ですね・・・」

 

ヒサメ「どうなっちゃうの!?」

 

カンナ「どうしたの?川なんて見つめて。」

 

ジャイケル「あぁ、カナね・・・実は私は貴方にお別れを言いに来たの。」

 

カンナ「えぇ!?」

 

ジャイケル「私はレジスタンスに志願しようと思うの。」

 

カンナ「バカな真似はやめて!あなたまだ子供で女の子でしょ!」

 

ジャイケル「そんなの関係ないわ!それに私は子供じゃない!銃も撃てるし狼のように戦う勇気だってある!」

 

カンナ「でも勝ち目のない戦いに挑むのは蛮勇だよ!」

 

ジャイケル「カナ、祖国を守れるのはもはや民衆の力だけなの!」

 

カンナ「やめて!あなたがどうにかなったらアーシはもっとどうかなるよ!!」

 

ジャイケル「大丈夫!きっと帰ってくるわ!そうだ・・・幸運の割りばしを・・・貴方が片方持っていてくれない?」

 

カンナ「わかった・・・アーシ待ってるから。」

 

しかしその誓いをあざ笑うかのようにナチスのフランス統治は苛烈になっていきました・・・

 

ヨ―メイ「近くの酒場のはずだったのにいつの間にか第二次世界大戦のフランスに!?」

 

ゴミの捨て方一つでも燃えるゴミ、萌えないゴミ、プラに資源ごみ、瓶に缶ペットボトルはラベルを剥がせと要求される始末。

 

カゲチヨ「なんて奴らだ・・・」

 

フィーア「ただ環境を守ろうとしてるだけじゃないですかナチス。」

 

カンナ「とても息苦しくて生きていけないと感じたアーシはきっと戻ってくると誓いを立てて京の町に亡命したの。」

 

シディ「なんて壮絶な展開だ・・・」

 

そうして京の都でもまた難問が降りかかったの・・・

 

ー京の都ー

 

住人「一泊さん。」

 

カンナ「あ、新左衛門さん。どうしたんですか?そんなケツアゴみたいに二つに顎を割らせて。」

 

住人「これは前からですよ。それより将軍様がお呼びですよ。」

 

ヨ―メイ「まさかの一休さんみたいな展開に!?」

 

フィーア「時代設定メチャクチャですね・・・」

 

将軍「一泊さん・・・この橋渡るべからずと書かれておるじゃろう。しかしワシはこの向こうに行ってもらいたいんじゃ。」

 

うーん・・・そうだ!

 

カンナ「橋がダメなら割りばしを渡ればよかったんだ!・・・ってぎゃー!割りばしじゃ無理だった―!!」

 

ヒサメ「カンナちゃーん!!」

 

フィーア「アホすぎますね・・・」

 

そうして割りばしにしがみつきながらアーシは泳ぎ続け海賊版DVDをシノギにしている海賊に拾われて働くことになったの・・・

 

カゲチヨ「なんて数奇な運命なんだ・・・」

 

カンナ「毎日色んなDVDを見てたらアーシも自分で作りたいという欲求に駆られたアーシは割りばし野ななこという名前で人気作家の仲間入りを果たすんだけど・・・」

 

ヨ―メイ「やっぱりスペックは凄いんですよね・・・」

 

その時にテレビ局の局長と大喧嘩してやっぱりアーシは歌が必要とわかってあの酒場に戻ってきたの。

 

ヒサメ「原点回帰だね!」

 

ヨ―メイ「もうすっかりお金のこと忘れてますね三人とも・・・」

 

フィーア「恐ろしいですよね・・・」

 

ー酒場ー

女主人「まぁ、カナ!戻ってきたんだね!」

 

カンナ「ごめんなさい。おかみさん。」

 

ジャイケル「カナ!」

 

カンナ「ジャイケル・・・そんなにやつれて・・・何があったって言うの!?」

 

ジャイケル「君こそ今までどこに・・・」

 

カンナ「そこを話すと本当に長くなるよ?」

 

ジャイケル「それならいいの、それより頼みたいことがある。」

 

カンナ「お金くれとか一発殴らせろとか以外ならいいよ。」

 

ジャイケル「今夜ナチスの将校クラブでパーティがある。そこで歌を歌って欲しいんだ。」

 

カンナ「冗談じゃないよ!それならボティスを丸のみした方がましよ!」」

 

ボティス「どういう例えじゃ!!」

 

ジャイケル「カナ!これはレジスタンスの重要な作戦なの!君の歌声に聞きほれてる連中に大量の苺ジャムや蜂蜜の弾丸を叩き込んでやるの!」

 

ヨ―メイ「何ですかその嫌な作戦!!」

 

カンナ「確かにべとべとになったら気持ち悪いけど実は損害を与えていないんだよ・・・」

 

ジャイケル「そうじゃないの!人生なんてそんな価値はないの・・・」

 

カンナ「確かにドンキホーテやコストコで売られてるけど・・・」

 

フィーア「どんな人生ですかそれ・・・・」

 

ジャイケル「そうだ!いずれにしても私たちはとんでもない時代に生まれて来ちゃったってことよ!」

 

ヒサメ「うぅ・・・悲しすぎるよ・・・」

 

ジャイケル「カナ・・・私が臆病にならないように歌ってくれないかしら?」

 

カナ「わかったよ・・・」

 

ー将校クラブー

 

カンナ「ずーれた間の悪さもそーれもきーみのタイミング!」

 

将校メンバー「素晴らしい歌声だ・・・」

 

ジャイケル「よし!今だ!!」

 

べちょべちょ!!

 

将校メンバー「何ッ!!」

 

カンナ「ぁあ!ジャイケル!!」

 

ドキューン!!

 

ジャイケル「ごはっ・・・」

 

カンナ「ジャイケルー!!」

 

将校メンバー「大丈夫ですか!」

 

将校メンバー「そんなわけあるか!全身べとべとだ!もう嫌だ!帰るぞ!」

 

そうしてナチスは去っていった・・・

 

カンナ「ジャイケル!ナチスは貴方に負けて出ていったよ!」

 

ジャイケル「カナ・・・私のために歌ってくれない?」

 

うぅ・・・貴方のために歌うことがこんなにもつらいことだなんて・・・

 

カナ「私ヴァンパイア―いいのすっちゃっていいのー・・・」

 

ジャイケル「愛してたよ・・・」

 

カナ「ジャイケルー!!」

 

ー現在ー

 

sideヨ―メイ

 

カゲチヨ・ヒサメ・シディ「ぅぅぅぅ・・・」

 

何でこれで泣けるんですか・・・

 

カンナ「確かに一か月前にお願いされた似ても似つかない姿になったけどどんなものより想いのこもった割りばしだよ。」

 

カゲチヨ「分かった・・・この割りばしを動画に役立てようじゃないか!」

 

狼火「よっしゃ!今度こそ連れ去ってやる!」

 

雪血「また正面からですか・・・」

 

あぁ!トッププレデターの・・・!

 

ヒサメ「いつの間の悪い時に来て・・・けどねこっちにはこれがあるんだからね!」

 

狼火「なんだそれ?」

 

雪血「ただの汚い割りばしに見えますけど・・・」

 

シディ「失礼なことを言うな!」

 

ヒサメ「バカー!!」

 

どきゃ!ばりばり!!

 

雪血・狼火「ぎゃぁぁあ!出番終わり!?」

 

ヒサメさんの電撃とシディさんの炎を纏った割りばしがミサイルの様に二人に着弾しました・・・

 

フィーア「少し二人が哀れですね・・・」

 

カゲチヨ「凄いなこの割りばし!やっぱりジャイケルの幸運が宿ってるからか!?」

 

カンナ「凄いよね!」

 

まぁ、この方が幸せかもしれないですね・・・

 



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照明写真に写るもの

銀魂の487訓からです。


sideカゲチヨ

俺とクリスはエイファに呼び出されてきていた・・・

 

エイファ「ダメですね・・・これもダメですね・・・」

 

クリス「ねぇ、証明写真とにらめっこして何してるの?」

 

カゲチヨ「どれも同じに見えるぞ・・・」

 

エイファ「就職活動用の証明写真ですよ。これだけ森で走り回って職を探しても人生好転しないのはひょっとして履歴書の写真が駄目だと思ったんですよ!」

 

クリス「で、仕事探す前に良い証明写真機を探すことにしたと・・・」

 

カゲチヨ「その考えがまずダメだろ。」

 

エイファ「はっきりとは言えないけど何かが駄目な気がするんです。」

 

はっきり言える。写ってる奴が駄目だな。

 

エイファ「何かダメなものまで写ってる気がするんです。」

 

クリス「じゃあコンタクトにして髭そればいいんじゃない?」

 

エイファ「そもそもこういう写真ってなんで写りが悪いんでしょうねぇ・・・!顔色悪かったり目つきが駄目だったり前科ありそうに移ってしまうんですよ・・・あ!丁度いいところに写真機が!あれでやってみましょう!お金も余りありませんし・・・」

 

カゲチヨ「何枚とっても無駄だろ・・・普段鏡で見る自分の顔なんて脳内補正でましに見えてるだけなんだよ。」

 

クリス「大体の人間が自分で思ってるより二割増しで犯罪者の顔に見えるのが現実なんだよ、ヒサメやシディはレアケースなんだ。写真はそのありのままの現実を写し取ってるだけ。」

 

そう、写りが悪いわけじゃなくてそれが現実というだけで・・・

そうして写真は出てきたけど・・・

 

エイファ「・・・なんかメガネをつけた別のロン毛が出てきましたよ!?写りが悪いどころじゃないですよ!!」

 

クリス「だからそれは妄想でこれが現実でしょ?今まで人生を綴ってきたのはただのゴーストライターだったんだよ。」

 

エイファ「誰がゴーストライターですか!!」

 

カゲチヨ「椅子の高さ調節したのかよ?」

 

エイファ「椅子の問題じゃないでしょこれは!!」

 

クリス「いや椅子が低すぎて背後に立ってるご先祖様まで写ったんでしょメガネかけてるし。」

 

エイファ「ご先祖さまメガネじゃないですし!!」

 

まぁとりあえず椅子を高くして・・・

 

エイファ「今度は背後霊の背後霊まで写ってますよ!!」

 

クリス「ちょっと見てみてよ。これ経歴詐称用じゃん。道理でおかしくなるわけだ。」

 

エイファ「なんでそんな物騒なものが!?」

 

カゲチヨ「最近はYOUTUBER貶める奴が経歴詐称して学校に潜入する時代だしな。」(修学旅行の回)

 

エイファ(物騒なことに巻き込まれすぎて普通に受け入れてる・・・)

 

sideクリス

取りあえず履歴書用にしてと・・・

 

クリス「職業も選択できるみたい。」

 

エイファ「科学者でしたしクリエイティブな仕事ですね!」

 

カゲチヨ「さらに具体性がまして明るい職場とか高収入とかもあるぞ。」

 

エイファ「高収入ですね!」

 

あとは地位を得たいとか異性にモテたいとか・・・あ、ストーリ―編の4章に出たいとかもある。

 

エイファ「そんなのにも対応してるんですか!もちろんストーリー編です!」

 

写真機「具体的に答えると・・・無理です。」

 

エイファ「匙を投げられたあぁあ!もう一度選べって職業全部ゴーストライターじゃないですか!!」

 

クリス「しょうがないし高望みしないでバイトのゴーストライターにでもしときなよ。」

 

エイファ「バイトのゴーストライターってなんですか!?」

 

写真機「写真をお撮りします。椅子に座り背筋を伸ばし調節してください。」

 

エイファ「こうですか・・・」

 

写真機「椅子が少し高くありませんか?」

 

エイファ「まだか・・・」

 

写真機「椅子が少し高くないですか?」

 

エイファ「・・・」

 

写真機「頭が少し高くないですか?」

 

エイファ「舐めてますよね貴方あぁ!!今完全に頭って言いまたよ!」

 

カゲチヨ「落ち着けよたかが機械のたわごとだろ?」

 

写真機「マジで椅子が高くないっすか?」

 

エイファ「何でため口!?バイトのゴーストライターで舐め腐って完全に職業差別ですよ!!」

 

写真機「じゃ、撮りまーす。」

 

パシャ!

 

なんかプリクラ風になったな。

 

カゲチヨ「ゴーストライターもチャラくなったしな。」

 

エイファ「こんなの履歴書に使えるわけないでしょ!!」

 

ちょっと見て写真機の設定がギャルタイプになってるよ。

 

クリス「きっと最新のAIが搭載されてるんだな。」

 

エイファ「ちょっと古風な撮影機になんでそんな機能が・・・難解すぎて全く使いこなせませんよ・・・」

 

ヤヨイ「全く・・・証明写真で躓くなんて何をやってるんですか。」

 

ヤヨイ!?

 

クリス「お前ジャーナリストの活動はどうした?まさかあの二人と喧嘩して転職か?」

 

ヤヨイ「違いますよ。ちょっとある政治家のスキャンダルと取るためにキャバ嬢として潜入しないといけないので偽造写真を撮るために来たんですよ。」

 

カゲチヨ「これで撮れるのか?」

 

ヤヨイ「三人ともこの写真機のスペックを舐めすぎです。暖簾に使いこなせばあらゆる偽装もお手の物と書いてあるでしょ?」

 

エイファ「さりげなく飛んでもないこと書いてました!!」

 

ヤヨイ「ジャーナリストや公安のスパイ御用達の写真機の力を見せてあげます。」

 

写真機「経歴詐称用の撮影を行います。椅子に浅く座りいつでも逃げられるようにしながら周囲に誰もいないこと逃走用のルートを確保、アリバイ工作を・・・」

 

注文が多いんだな・・・

 

写真機「低すぎませんか?」

 

ヤヨイ「あ、そうだった・・・」

 

写真機「料金が・・・」

 

ヤヨイ「ここでわいろを払えば撮影履歴なんかも抹消してくれるんですよ。」

 

カゲチヨ「マジで便利だな。」

 

写真機「お主も悪よのぅ・・・」

 

ヤヨイ「いえいえ、写真機様ほどでは・・・」

 

エイファ「何ですかこの関係性!?」

 

写真機「酒をもてい!今宵は宴じゃ!」

 

芸者が出てきた!!

 

パシャ!

 

ヤヨイ「こういう感じでやるんですよ、それじゃエイファさん幸運を祈ってます。」

 

エイファ「全く参考になりません!!この写真機は役に立たないってことしかわかりませんでしたよ!!」

 

ん?なんかまた気配が・・・

 

ユカ「あれ?お父さんにカゲチヨさん、それにエイファさんも何やってるのこんなところで?」

 

クリス「そっちこそこんなやさぐれた通りで何してるの?ついにヨ―メイにふられたか?」

 

ユカ「違いますよ。これでも孝行娘なんです。事業者としてスキルアップするためにカンナお姉さまにおすすめされた資格を取ったんですよ。この異宙劇物毒物危険物取扱免許を取ったのでその証明写真を。」

 

カゲチヨ「何企んでんだお前!絶対カンナと一緒にろくでもないこと企んでんだろ!!?」

 

ユカ「あぁ、エイファさんこの写真機使ったんですね。大変だったでしょ。性能はピカ一なんですけどね。とりあえず見本を見せますよ。」

 

ガシャン!!

 

エイファ「いきなり椅子を最高に高く・・・」

 

写真機「料金を入れて・・・」

 

ユカ「ごめんなさい手が届きません。」

 

写真機「・・・カメラの位置に合わせて・・・」

 

ユカ「すみません。手が届きません。」

 

凄い威圧してる・・・

 

ガシャン!

 

カゲチヨ「カメラが飛び出してきた!」

 

写真機「料金は後払いです、椅子に合わせてカメラが動きますのでごゆるりと。」

 

エイファ「あまりの威圧に怯えてますよあの写真機!」

 

写真機「写真をお撮りします。カメラを真っすぐ見て・・・」

 

ユカ「・・・・」

 

どばどばどば・・・・

 

クリス「写真を大量に出した!しかも全員美人ばっかり!」

 

写真機「貴方に関連のある女性の写真。あとは女性公安官の写真です。」

 

カゲチヨ「簡単にゲロった!!」

 

ユカ「貴方も悪ですね・・・」

 

写真機「いえいえ、貴方様にはかないません。」

 

そうしてユカは撮影を終えた・・・

 

ユカ「よし。これでゼノン世界のシディさんとオーナーを毒殺できます。それに公安の女性とまた遊べますしね。じゃあ写真機使いこなせるように頑張ってください。」

 

エイファ「もうこの写真機完全にプライバシーもへったくれもないじゃないですか!もうこんなところで写真なんて・・・」

 

クリス「ちょっと待ちなよ。どこでとっても同じだしそもそも金残ってるの?」

 

エイファ「!!」

 

カゲチヨ「ユカが入れた金が残ってるから写真が撮れる。メガネと一緒に吉報を待ってるぜ。」

 

そう、アンタの再起を図りたいって気持ちはわかってるんだ。

 

クリス「あとは裸でぶつかればいい。ありのままの自分の想いをフィルムにぶつければね。」

 

そうしてエイファは写真を撮った。

 

sideカゲチヨ

 

それから数日後・・・

 

フィーア「カゲチヨ、郵便物が来てましたよ。」

 

カゲチヨ「何が入ってるんだ?」

 

フィーア「履歴書みたいですよ?」

 

求人出した覚えなんてないんだけどな・・・

そうして出してみると裸のエイファと志望がカレコレ屋のゴーストライター、抱負はストーリー編4章希望!だった・・・

 

ヒサメ「カゲ―!!依頼で預かってた犬がトイレを・・・」

 

・・・ヒサ、大丈夫だ。紙あるぞ。



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笑わなければ死

sideカゲチヨ

今日の依頼は宗教だった・・・

 

カゲチヨ「友人が変な宗教にハマって行方不明?」

 

依頼人「はい、すでに一か月立ちます・・・何度かその宗教団体に問い合わせたのですが一向に取り合ってもらえず」

 

ヒサメ「警察には連絡したんですか?」

 

依頼人「個人の意思と言われると対応できないようで・・・」

 

フィーア「卑怯ですね。依頼を受けましょう。」

 

俺達は早速宗教の施設に潜入することにした・・・

 

カゲチヨ「新興宗教なのにセミナーか。」

 

ヒサメ「山奥なのに人が多いね・・・」

 

フィーア「電波も届かないですし怪しさしかないですね・・・」

 

シディ「セミナーとは何をするんだ?」

 

カンナ「本当の笑顔の作り方を教えますだって、宗教も結局はビジネスだし良い教義っぽいけど・・・」

 

さてどうなのか・・・

 

教祖「皆さまお待たせしました。我らがほほ笑みの星へようこそ!当セミナーは皆様に笑顔が作るパワーをお届けします。笑顔とは人ができる唯一の表情!人間関係を円滑にして幸せを呼ぶための手段なのです!」

 

カゲチヨ「胡散臭えけど一応理にはかなってるな。」

 

カンナ「まぁ、最近はこういう心理学や科学的なものを用いないと人が集まってこないからね。」

 

フィーア「カンナちゃん妙に詳しいですね・・・」

 

カンナ「今度お父さんに提案するんだけどヒサメちゃんの可愛さをあがめさせる教団を作ろうと思って勉強中なんだ。」

 

ヒサメ「絶対やめてよ!?」

 

教祖「本日は皆様に本物の笑顔の作り方をお伝えいたします。皆様が首につけているのは笑顔探知機、笑顔が点数で表されますよ。」

 

えーっと点数は・・・

 

カゲチヨ「70かよ・・・」

 

フィーア「65・・・そんな下手くそですかね・・・」

 

ヒサメ「90って出たけど・・・ちょっと待ってカンナちゃん100!?」

 

シディ「凄いな!」

 

カンナ「こんな面白いものなんだもんワクワクするよ!」

 

流石だな・・・

 

教祖「試練を与えたいと思います。それh50点を下回ると死んじゃいますから。」

 

参加者「いやいや笑えねぇよ・・・うぐっ!!」

 

!?首輪に何か仕掛けが!

 

カンナ「なるほど・・・外れないし力も封じてある・・・そういう感じね・・・」

 

ヒサメ「カンナちゃんこんな時でも点数が下がってない・・・」

 

フィーア「ある意味私とは違ったポーカーフェイスですね・・・」

 

sideカンナ

 

そうしてアーシたちは体育館に移動させられた・・・

 

教祖「笑顔の試練その!本物の笑顔は何があっても動じません。尊い犠牲があってもです。」

 

ヒサメ「見てあの子!」

 

そこには子供がいた・・・

 

教祖「あの子は神聖なる生贄、周囲には飢えた犬、彼が食べられても笑顔でいられたら合格です。」

 

シディ「ふざけるな!」

 

教祖「あるいは代わりに自ら犠牲になれば即座に犬が首輪に仕掛けた薬で眠り皆を救えます。」

 

やれやれ・・・またこれ系ね・・・

 

カンナ「カゲチヨ、今回も悪いんだけど・・・」

 

カゲチヨ「分かってるよ。」

 

シディ「今助ける!:

 

フィーア「シディさん!」

 

アーシとカゲチヨが作戦を共有している間にシディとフィーアちゃんが犬に突っ込んでいく。

 

フィーア「あぁもう!笑ってるから力があんまり出ません・・・精々合気道でぶん投げることしか・・・」

 

ヒサメ・カンナ(それができるだけ凄いでしょ・・・)

 

シディ「だがほとんど力が使えないぞ・・・」

 

でもシディとフィーアちゃんのおかげで犬が少年に食いつくことはなさそう・・・

 

少年「あれ?わんわん寝ちゃった・・・」

 

当然カゲチヨの数字はゼロになっている。

 

ヒサメ「カゲ!」

 

シディ「何をしてるんだ!」

 

フィーア「また無茶して・・・」

 

カゲチヨ「わりぃな・・・」

 

教祖「素晴らしい自己犠牲!迷いなく命を差し出すとは!」

 

カゲチヨ「がはっ!」

 

そうして第一の試練は終わりカゲチヨは係員に回収される。

 

フィーア「で、カゲチヨが内部潜入してる間いくらくらい時間稼ぎすればいいんですか?」

 

カンナ「あちゃー・・・やっぱりバレる?」

 

ヒサメ「当たり前。カゲのことだからあっさりOKしたんでしょ?」

 

シディ「全くカゲチヨは・・・」

 

カンナ「まぁ、試練にもよるし皆の混乱具合にも左右されるかな・・・」

 

ヒサメ「手段は選んでられなさそうだしね・・・」

 

そうして第二の試練が始まった・・・

 

sideフィーア

 

次は学校で鬼ごっこですか・・・

 

教祖「迫る恐怖でも笑顔を作り出せるか。さいころの目の数だけ生き残れば試練は終わります。1ですね。」

 

鬼はチェーンソーを持った薬か何かで興奮した男だった・・・

 

カンナ「ジェイソンにオマージュ受けすぎでしょ・・・」

 

そういうのとじゃないと思うけど・・・

麒麟の力さえあれば何十時間でも勝負を伸ばせるんですけど今は使えませんからね・・・

 

そうして参加者は瞬く間に脱落して私だけになってしまった・・・

 

鬼「ぉぉぉ・・・ぐう。」

 

その瞬間鬼は気絶してしまった・・・

 

カンナ「ふぅ・・・ギリギリだったよカゲチヨ。」

 

カゲチヨ「しょうがねぇだろ!地下とかあって全体把握に時間がかかったんだよ!」

 

ヒサメ「でも無事でよかった!」

 

フィーア「危なかったですよ。笑うから力抜けますし・・・」

 

カンナ「力が使えればアーシは普通に戦えたんだけどね・・・」

 

シディ「流石だな。そんな訓練をしてたのか。」

 

シディ以外(多分そういうことじゃない・・・)

 

そうして私たちは鍵を外して地下に行くことになった・・・

 

カンナ「病院みたいな施設ってことは・・・抜き取るためかな?」

 

カゲチヨ「あぁ、首輪には仮死薬が仕込まれてて鮮度保護のためだろうな。」

 

ヒサメ「酷い・・・」

 

フィーア「本人の意思だから警察も呼べないわけですか・・・違法なドナーカード扱いですね。」

 

カゲチヨ「全くだぜ・・・」

 

シディ「依頼人の友人は・・・」

 

カゲチヨ「間に合わなかった・・・」

 

ならしっかりとボコボコにしないといけませんね。

 

フィーア「くらえ!昇竜拳!!」

 

係員「ただのアッパー!!」

 

カンナ「やっぱ笑ってない方が力出るんだね・・・天井のめり込んでる。」

 

ヒサメ「笑顔の点数低いの気にしてるのかな・・・」

 

そ、そんなことないですよ!?

 

教祖「ひ、ひぃ!!」

 

カゲチヨ「スマイルだろ?スマイル?」

 

カンナ「じゃじゃーん!ヤクナ特製の薬!カゲチヨ打ち込んで!」

 

ぶすっ!

 

教祖「痛い!!」

 

カンナ「笑わないと表情筋崩壊して地獄の痛みだよ?」

 

最後はカンナちゃんとカゲチヨによって地獄を味わった・・・

 

sideカゲチヨ

 

やれやれ・・・

 

カゲチヨ「やっぱカンナはエグイぜ・・・」

 

ヒサメ「今度はどうしたの?」

 

カゲチヨ「最後教祖は狂って笑いっぱなしになった・・・」

 

ヒサメ「はは・・・走ったからお腹空いちゃった。」

 

シディ「ヒサメの食べたいものを作ろう。」

 

ヒサメ「やったー!やきそば5人前!」

 

カンナ「もう朝なのに焼きそば・・・」

 

フィーア「まぁ好きですけど・・・複数人前食べるのは決定ですか・・・」

 

全く・・・

 

カゲチヨ「・・・やっぱ笑顔は自然が一番だな。」

 

 



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レインボーブラッドお化け屋敷に出る

電王の話を参考にしています。


sideカンナ

今日は融合剣交叉を持って四人で準備をしていた・・・

 

カンナ「この間のバルボア軍との戦いの合体がまぐれじゃないか・・・まぁ試運転だね。」

 

シディ「これが成功すれば皆で三輪車で出かけられるんだな!」

 

ヒサメ「三輪車は遠慮したいけど・・・」

 

フィーア「三輪車デート・・・素敵ですね!」

 

さぁ!やってみよう!

 

シディ「いっせーのーで!」

 

うぐっ・・・

 

カンナ「シディ、それだとタイミング合わせずらいよ・・・せーのでで良くない?」

 

フィーア「じゃあ私がやります。アンドゥトロワ!」

 

ヒサメ「何でフランス語!?」

 

ヨ―メイ「あーもう!皆さんごちゃごちゃやってないで行ってください!レディー・・・ゴー!」

 

バンッ!

 

アーシたちはヨ―メイの空気銃の音で融合を開始した・・・

 

ヨ―メイ「ふぅ・・・」

 

noside

そのころカゲチヨは・・・

 

カゲチヨ「よっしゃ!今一位だ!」

 

アサヲ「くそー!カゲチヨ強い!!」

 

チダイ「アイテムで妨害だ!」

 

ルイ「ちょっと!僕に当たったんだけど!」

 

マチャソ「下手くそすぎじゃろ・・・」

 

キモ4とゲームをしていた・・・

 

カゲチヨ「よっしゃー!俺の勝ち・・・」

 

カゲチヨがゲームに勝った次の瞬間だった!

 

カゲチヨ「うぐっ!!」

 

アサヲ「カゲチヨどうしたんだ!?」

 

チダイ「何か光の球がカゲチヨ殿に溶け込んだ気がするが・・・」

 

二人がそう言った瞬間だった・・・

 

カゲチヨ(カンナ)「あれ?髪がレインボーになってない・・・ただのオレンジだよ?」

 

カゲチヨ(シディ)「ダメだ・・・なんか無理があるみたいだな。」

 

そう言って右手だけ動かせるシディが体を障る。

 

ルイ「カゲチヨどうしたの・・・急に髪型変わって・・・」

 

マチャソ「言葉遣いも変じゃ・・・」

 

カゲチヨ(フィーア)「ちょっと狭いです・・・私が頭をやりますよ!」

 

そういうと足にいたフィーアは頭に移動してカゲチヨは金髪になった・・・

 

カゲチヨ(フィーア)「これで完璧です!」

 

カゲチヨ(ヒサメ)「どこが!?私胴体しか動かせてないんだけど!?」

 

カゲチヨ(カンナ)「ちょっとヒサメちゃん動かさないで・・・」

 

カゲチヨ(シディ)「上手く入れてないみたいだな・・・」

 

カゲチヨ(ヒサメ)「どうしよう~!」

 

カゲチヨはドンドンと人格が変更されていく・・・

 

アサヲ「祟りだ~!!」

 

ルイ「悪霊!?」

 

カゲチヨ(シディ)「そういえばカゲチヨはどこに行ったんだ?」

 

カゲチヨ以外「あれ・・・?」

 

カゲチヨ(ヒサメ)「大変!カゲが死にかけてる!?」

 

カゲチヨ「お前ら・・・いきなり入ってきて何なんだよ・・・」

 

フィーア「ヤバいですよ!!」

 

ヒサメ「早く出ないと!!」

 

シディ「うぬ!」

 

カンナ「失敗だー!!」

 

カゲチヨ「うぐ・・・」

 

アサヲ「ヒサメちゃんたちが融合してたのか!?」

 

ルイ「それであんなことに・・・」

 

sideカゲチヨ

 

カゲチヨ「なるほど・・・あの姿になりたくて融合したと・・・」

 

四人「すみませんでした・・・」

 

せめて許可取ってくれよ・・・

 

ヒサメ「でも何で上手くいかなかったんだろ・・・」

 

カンナ「カゲチヨに合体したいって意思がなかったからかな?」

 

フィーア「あの姿になるには心を一つにしないといけないってことですね・・・」

 

シディ「心を一つにか・・・そうだ!今度これに出るのはどうだ?」

 

何何・・・夏祭りのお化け屋敷。ゴールしたら商品はゲームに怪談DVD、限定グルメ!?

 

ヒサメ「えぇ!?お化け屋敷!?」

 

フィーア「なるほど・・・融合していくことでヒサメちゃんでも行けるってわけですね・・・」

 

シディ「うむ。一つのことに夢中になればきっとまとまるはずだ。」

 

ヒサメ「シディ・・・もしかしてあれ気に入ってる?」

 

シディ「あぁ、良いと思ってるぞ。」

 

カンナ「シディ・・・」

 

大丈夫か・・・?

 

sideカンナ

そうしてアーシとカゲチヨはお化け屋敷の入り口に来た。

 

カンナ「よーし!アーシとカゲチヨの融合で一気にクリアだ!」

 

カゲチヨ「チェックポイントまでだからな・・・」

 

分かってる分かってる!

 

そうこうしてるうちにアーシたちの番がやってきた!

 

カゲチヨ「じゃあ行くか!」

 

カンナ「合体!」

 

オレンジの髪にパーカーを着たその名はカゲナ!

 

カゲナ(カンナ)「楽しみだなー!」

 

アーシたちは順調に突き進む!

 

その後も卒塔婆が飛びたして来たり・・・

 

お化け「うごぉぉお!」

 

カゲナ(カンナ)「お疲れ様ー!」

 

お化け「ありがとうございます~!」

 

お化け役の男をからかったりして楽しんじゃった!

そうして次のチェックポイントにやってきたんだけど・・・

 

ヒサメ「やだな・・・怖いな・・・」

 

カレコレ屋にいるヒサメちゃんがなかなか合体したがらない・・・

 

カンナ「いざというときはカゲチヨが守ってくれるから。

 

カゲチヨ「な何で俺と合体前提!?」

 

じゃデート楽しんでね1

 

sideカゲチヨ

全くカンナの奴・・・

 

ヒサチヨ(カゲチヨ)「全く・・・ヒサと融合すればいいのに困った奴だよな。」

 

ヒサチヨ(ヒサメ)「ごめん迷惑かけて・・・嫌だよね。」

 

ヒサチヨ(カゲチヨ)「別に迷惑とは思ってねぇよ・・・ただ守れるか不安なだけで・・・」

 

ヒサチヨ(ヒサメ)「ふふっ・・・ありがとう。大丈夫だよ。」

 

お化け(ちくしょー!一人であまあまな雰囲気出しやがって!飛び切り怖くしてやる!)

 

お化け「あぁああ!!食ってやる・・・食ってやるぞぉぉぉ!!」

 

ヒサチヨ(ヒサメ)「いやぁ!!無理無理無理ぃ!!」

 

バリバリっ!!

 

お化け役「ぎゃぁああ!?」

 

おいヒサ電撃お浴びせたらダメだろ!?

 

ヒサチヨ(カゲチヨ)「くそ!体の制御がヒサに握られててゆうことを聞かねー!!」

 

シディ「俺に任せろ!!」

 

そう言ってシディは俺と交替してくれた!

 

sideヒサメ

 

うぅう・・・

 

シサメ(シディ)「ヒサメもう大丈夫だぞ。俺もついてるからな。」

 

シサメ(ヒサメ)「シディ~!」

 

良かった・・・これで安心だよ・・

 

シディは次々とお化けを退けていった。

 

お化け「うぉぉぉ!」

 

シサメ(シディ)「すまない、ヒサメが怖がるから向こうに行ってくれ。」

 

お化け「うぉぉ~?」

 

そしてついに目的地にたどり着いたみたい!

 

シサメ(シディ)「ヒサメ!ついたぞ!ゴールだ!」

 

そうしてたどり着いた先には・・・

 

ー残念でした、失格ですー

 

こんな立札があった・・・

 

シサメ(シディ)「うぬ?どうしたんだ?」

 

シサメ(ヒサメ)「シディが方向音痴なの忘れてた・・・」

 

フィーア「ちょっと!?私誰とも融合してませんよ~!!?」

 

カンナ「怪談DVDが~!!」

 

sideシディ

 

うぬ・・・皆には悪いことをしてしまったな・・・

 

皆は剣の影響でカレコレ屋に行ってしまったので俺はお土産に出店を回って食べ物を買っていたのだが・・・

 

観客「きゃー!!」

 

ドカーン!!

 

シディ「なんだ!?」

 

突然の爆発音と悲鳴が聞こえた!

 

蜂異宙人「くはは・・・祭りなんてクソだ・・・お化け屋敷の景品をよこしやがれー!!」

 

ドカンドカン!!

 

従業員「確かあのお客って怖がって失格になってたよな・・・」

 

シディ「助けなければ!」

 

俺は炎を纏い突進する!

 

蜂異宙人「ぐお!いてぇなこの野郎・・・!俺の邪魔をするな!」

 

ズガっ!

 

シディ「くっ!遠近ともに隙がないな・・・」

 

もうあの姿で行くしかない!!

 

シディ「皆行くぞ!」

 

俺は融合剣交叉を構える!

 

カゲチヨ「いやいや無理だろ!?」

 

カンナ「いけないでしょ・・・」

 

フィーア「せめて私だけにしてくださいよ・・・」

 

シディ「絶対にいける!俺たちはカレコレ屋だ!」

 

ヒサメ「シディ・・・」

 

クリス「話は聞かせてもらった!」

 

クリス!

 

クリス「俺にも通報があって駆け付けたんだ。ミックスブラッドの変身で悩んでるんでしょ?大丈夫。オーナーとヨ―メイに頼んであるから!」

 

ーカレコレ屋ー

 

オーナー「お前ら差し入れだ。」

 

ヨ―メイ「コーラとポテトチップスですよ!」

 

ヒサメ「やったー!」

 

フィーア「珍しいですね。」

 

カンナ「しょっぱいのも好きだよ~!」

 

カゲチヨ「コーラだ!」

 

ごくごく・・・もぐもぐ・・・

 

四人「美味い!!」

 

その瞬間オーナーとヨ―メイを残し四人は転送された・・・

 

ー祭り会場ー

 

sideクリス

 

シディ「うぬ!来たぞ!!」

 

クリス「完全につかんだな!ミックスブラッドのコツ!」

 

蜂異宙人「何ィっ!?」

 

ブラッド(カゲチヨ)「待たせたな!ボコボコにしてやるぜ!」

 

ブラッド(フィーア)「やっぱこれ気持ち悪いですね・・・」

 

ブラッド(シディ)「一つになれたんだな!俺は信じてたぞ!」

 

ブラッド(ヒサメ)「まぁね・・・」

 

ブラッド(カンナ)「まぁまぁ!一気に行くよ!」

 

蜂異宙人「本当に気持ち悪いな!!」

 

ブラッド(カゲチヨ)「お前に言われたくねぇよ!おらぁ!」

 

ブラッドはウイルスと電撃を纏わせた光の剣を異宙人に叩き込む!

 

蜂異宙人「ぬぐはっ!」

 

ブラッド(フィーア)「まだまだです!」

 

次の瞬間にはもうフィーアが炎を纏わせた発脛を放っていた。

 

ブラッド(シディ)「皆!必殺技だ!」

 

全員「了解!」

 

ブラッドは張り手の構えを取り電気と氷、炎を纏わせた・・・

 

蜂異宙人「ま、まずい・・・うがぁあ!」

 

異宙人は突っ込んだが・・・

 

ブラッド「はぁああ!」

 

ズゴ―ン!!

 

異宙人の顔面は粉砕して倒れ伏すことになった・・・

 

ブラッド(カゲチヨ)「やっぱり威力えげつねぇ・・・」

 

ブラッド(ヒサメ)「まぁまぁこれで一件落着だね。」

 

ブラッド(カンナ)「よーし!皆でお祭りだよ!」

 

ブラッド(フィーア)「シディさんと花火見たいから早く戻りましょうよー!!」

 

ブラッド(シディ)「俺はこの姿のままがいいな!」

 

ブラッド(カゲチヨ・ヒサメ・カンナ)「それは嫌だ!?」

 

まぁコツを掴めたってことで良かったのかな?

 



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厩舎を管理?1

sideカゲチヨ

今日の依頼はかなりレアなものだった・・・

 

カンナ「暇だね~・・・」

 

ヨ―メイ「そりゃ馬がいませんもん・・・」

 

フィーア「まさかオーナーの知り合いの厩舎を任されるなんて・・・思いもしなかったですね。」

 

シディ「きゅうしゃ?馬の病気の予防をするのか?」

 

カゲチヨ「注射じゃねぇよ・・・競馬用の馬を調教して万全の状態にする施設だよ。」

 

カンナ「競馬は今や世界中で熱狂するスポーツだしトッププレデターも出資してるかもしれないと思って受けたけど全然馬いないね・・・」

 

まぁ、小規模経営だとこういうこともあるだろ・・・

 

シディ「それにしてもこの漢字ちゅうしゃと呼ぶのか・・・てっきりちょんまげの人の家に入る人しゃと読むのかと思ったぞ。」

 

ヒサメ「何そのマニアニックな読み・・・」

 

カンナ「でも確かに言われてみればそう見えるかも・・・」

 

ヨ―メイ「どこかですか!?」

 

そうか・・?

 

女性「あのすみません・・・お願いしたいことが・・・」

 

なんと女性が尋ねてきたんだ!

 

ヒサメ「すみませんけどご自身の名前と馬の名前もお願いします。」

 

金田「すみません、私金田牧場子と言います。馬はレイワホースと言います。実はこちらで競走馬として調教をお願いしたくて・・・」

 

こんな小規模なところで珍しいな・・・

 

金田「でも・・・ウチのレイワホースは変わった馬でして・・・」

 

カンナ「旅行に行ったのに昼食をファミレスで食べちゃうとか?」

 

金田「そうじゃありません!この子元は映画や劇で使われてた劇用馬でして・・・足がそんなに速くない・・・というか走らないんです!!」

 

はぁあ!?

 

カゲチヨ「それで競走馬を目指したいって致命的すぎるだろ・・・」

 

金田「実は競馬好きだった私の父が馬主になってG1を制覇するのが夢だったんです・・・」

 

シディ「G1?」

 

フィーア「最高の馬同士によるレースですよ・・・他の凄腕の調教師に当たったらどうですか?」

 

金田「全員断られました!お金もあまりないしうぅぅ・・・・それで偶然この前を通りかかったら考えの浅そうな皆さんを見かけたのでもしかしたらと思って・・・」

 

ヨ―メイ「さらっと酷いこといいましたねこの女・・・」

 

ヒサメ「カゲどうする?」

 

・・・・

 

カゲチヨ「わかったよ。お預かるよ。」

 

金田「良いんですか!?」

 

シディ「うむ。俺たちも行き場を失った人の集まりだからな。気持ちはよくわかるんだ。」

 

フィーア「しょうがない・・・やりますか。」

 

カンナ「シディとフィーアちゃんもいるしいけるかな?」

 

ヨ―メイ「オーナーに連絡しますね・・・」

 

こうして俺達とレイワホースの特訓が始まった・・・

 

sideヒサメ

まずは歩かせるための訓練をしてるんだけど・・・

 

カゲチヨ「おい!歩けよ!ってどわぁあ!」

 

ヨ―メイ「まるで石のように動きませんね・・・」

 

金田さんの言う通り全く動かなかった・・・

 

シディ「金田さん、そもそも走れない馬なのではないか?」

 

金田「いいえ!撮影の時は走っていたんです!」

 

カンナ「撮影の時は・・・?そうか!そういうことか!」

 

何か分かったのカンナちゃん?

 

そうして私たちは河原に来た・・・

 

ヨ―メイ「この衣装って映画の現場スタッフの物ですか?」

 

私たちは衣装を着替えさせられた。

 

カンナ「そう!劇用馬なんだから役者なんだよ!シディカメラお願い!」

 

シディ「了解だ!」

 

カンナ「カゲチヨ、照明OK?」

 

カゲチヨ「あぁ!」

 

カンナ「フィーアちゃん、マイク!」

 

フィーア「準備完了です。」

 

カンナ「それじゃあ伝説の監督ヨ―メイちゃんと副監督のヒサメちゃん、椅子に座ってカチンコならして。」

 

な、なんかよくわかんないけど・・・

 

ヒサメ「3,2,1!」

 

ヨ―メイ「アクション!」

 

男「あぁ・・・なんてダメなんだ僕は・・・」

 

あの男の人誰!?

 

カンナ「あの人は和樹。自分の恋人が他の男と結婚式を挙げている最中なの。」

 

金田「どうして止めないの!?」

 

ヨ―メイ「金田さんこういうの弱いんですね・・・」

 

カンナ「釣り合いが取れないから…彼女の結婚相手は銀行の頭取の息子。一方和樹は小さな漁港で網にかかった魚を外しているだけの見習い漁師。なので和樹は一人泣いてるわけなの・・・」

 

金田「なんてふがいないの!?」

 

カンナ「そこにレイワホースが登場!!」

 

レイワホース「なさけねーな・・・」

 

和樹「なんでここに馬が!?」

 

レイワホース「乗りな・・・」

 

ヨ―メイ「なんかりりしくなってないですか!?」

 

レイワホース「手綱をしっかりつかんでな・・・音速でいくぜ!!」

 

フィーア「は、早いです!!」

 

金田「レイワホースが走ったー!!」

 

レイワホースはまさに機敏なステップで走っていく!

 

シディ「ここからクライマックスだな!」

 

カンナ「その通り!結婚式場に突入!」

 

牧師「この結婚に異議のあるものは・・・」

 

和樹「異議あり―!!」

 

恋人「和樹―!!」

 

カンナ「カット―!!」

 

カゲチヨ「カンナすげぇよ・・・レイワホースを走らせるなんて・・・」

 

カンナ「予想通りだったよ・・・この子はシナリオさえあれば音速の速度で走れる真の劇乗馬なんだよ!」

 

フィーア「これだけ走れるなら競争馬になれますよ!」

 

金田「はい・・・それに父は言っていました・・・競馬はただのかけっこではない・・・感動ドラマなんだって!私それがわかりました・・・」

 

しかしこの後思わぬ強敵が待ち受けていることを俺たちは知らなかった…

 

 

 



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厩舎を管理?2

sideカゲチヨ

そうしてレイワホースのコンディションを整えるために俺たちも脚本の訓練を頑張ったんだが・・・

 

レイワホース「それが僕の使命で・・・父の教えだ!!」

 

金田「うぅぅう・・・!!感動です!!」

 

フィーア「ありがとうございます!」

 

ヨ―メイ「いやレイワホース走ってないじゃないですか!」

 

ヒサメ「この前から感動させられる脚本は作れるようになったけど走るシーンを書かけないね・・・」

 

カゲチヨ「どうしても脚本の美しさを重んじてしまって良くて浜辺で恋人を追いかける彼氏程度の走力しか出せてない・・・」

 

カンナ「でもアクションものって難しいしね・・・」

 

シディ「今度は俺達の問題だな・・・」

 

「ふふふ・・・オーナーの知り合いの厩舎があると聞いて偵察に来ましたがどうやら大したことないようですね。」

 

そ、その声は・・・

 

ユカ「あれ?ヒサメお姉さまたち?」

 

ユカ!?

 

金田「お知り合いですか?」

 

フィーア「まぁ、義理の妹ですかね・・・」

 

ユカ「まさか厩舎の依頼をしてたなんて思いませんでしたがその調子だとG1なんて夢のまた夢ですね!」

 

シディ「そういうユカの馬はカッコいいな!」

 

ユカ「あ、わかりますか?シディさん。この馬はカイソクコウテイと言って、ユニコーンやペガサス、ケンタウロスなどの走力だけでなく知力の優れた異宙の優れた馬に地球の早い馬のDNAを掛け合わせたまさに競馬用の混血馬ですよ?」

 

もう妖精王の森の技術トッププレデター超えてるだろ・・・

 

ユカ「見た目は普通の馬だから今度のG1にも出る予定なんですよ!」

 

シディ「思ったんだがG1のGとはなんだ?」

 

え・・・

 

カゲチヨ「そりゃ・・・グレートのGだろ・・・?」

 

ユカ「違いますよ・・・」

 

カンナ「じゃあゴリラじゃない?」

 

ユカ「かけ離れていってますよ!!Gはグレード1つまり最高位って意味ですよ。まぁ、そんな劇用馬じゃG1はあと数百年くらいかかりそうですけどね。」

 

金田「出ますよ・・・今度のG1にウチも出ますよ!!」

 

えぇ!?

 

ヒサメ「聞いてないですよ!?」

 

フィーア「そもそもそういうのって審査とが品評会とかで決まるんじゃ・・・?」

 

金田「多様性枠です!今回設けられたもので特別な才能を持った馬が出走できるんです!演技のできる馬ってことで・・・」

 

ユカ「ふっ・・・でもまともに脚本もかけない貴方たちじゃせいぜい競馬場を劇場にするので精一杯だと思いますよ?」

 

それも十分凄くね?

 

ヒサメ「私たちだって特訓して走るシーン盛りだくさんにしてみせるよ!!」

 

カンナ「レイワホースの走りを見ててよね!」

 

フィーア「負けたら雌馬のコスプレ着て日本ダービーよろしくって叫びながら競馬場を一周してやりますよ!ヨ―メイちゃんが。」

 

ヨ―メイ「私ですかあぁあ!?」

 

ユカ「良いですね。ヨ―メイちゃんのひよこコスプレ、楽しみにしてますよ。」

 

そう言ってユカは去っていった・・・

 

カゲチヨ「くそっ・・・余裕綽々だな・・・」

 

ヨ―メイ「金田さんなんでメジャー持ってるんですか?」

 

金田「雌馬の着ぐるみの採寸を・・・」

 

ヨ―メイ「負ける前提じゃないですか!?」

 

そうして俺たちは特訓を重ねた・・・

 

sideカンナ

 

そうしてG1レース当日がやってきた・・・

 

ヨ―メイ「シナリオバッチリかけたんですよね!?特訓したんですし。」

 

ヒサメ「ごめん結局時間内に良いのが出来なくてAIに書かせちゃった・・・」

 

ヨ―メイ「えぇ!?大丈夫なんですか!?」

 

フィーア「もう現代のAIの凄さにかけるしかないですね・・・」

 

金田「タイトルが崖の上の中心でバックトゥザタイタニック号僕たち入れ替わって行ってみよう。って時点で不安ですけど・・・」

 

そうしてスタート地点に立った・・・

 

ユカ「なんかスパイアクションものみたいに糸垂らして降りてきましたけど大丈夫ですか?」

 

カゲチヨ「おいどうなってるんだ!?」

 

カンナ「シナリオの中にスパイものがあったみたい・・・」

 

ヨ―メイ「えええ!?」

 

そうしてスタートしたけど・・・

 

ひゅばぁぁ!!

 

シディ「す、すごいぞ!?」

 

ヒサメ「カイソクコウテイ馬を計算しつくしながら避けてる・・・」

 

カゲチヨ「しかもこけないように計算されつくされた加速をしてやがる・・・」

 

ユカ「さーて・・・レイワホースは・・・」

 

レイワホース「僕たち・・・」

 

騎手「入れ替わってるー!?」

 

男女の入れ替わりラブストーリが混じってて熱演真っ最中だね・・・

 

ヒサメ「早く走るシーンになってー!!」

 

ユカ「やっぱり今回は私の勝ちですね・・・見てくださいこの紳士的な走りを・・・」

 

謎の博士「タイムスリップじゃー!」

 

今度は車で時速数百キロ出してタイムスリップするストーリになっちゃった・・・

 

フィーア「でもこれで一気に距離を詰めましたね・・・」

 

ユカ「卑怯ですよ!車使うなんて!!」

 

カゲチヨ「まぁ、多様性枠だし多少のハンデは許してくれよ。」

 

ヨ―メイ「私のひよこコスプレは確定なんですかー!?」

 

大丈夫・・・次のシーンは・・・

 

ひゅぅぅぅう・・・!!

 

カンナ「ジェット機もののハイスピードアクションだからね!!」

 

ユカ「くっ!まさにジェット機を超えた走り・・・!差をドンドン詰められる!!」

 

シノギを削った決着は・・・

 

レイワホース「・・・・」

 

騎手「貴方・・・レイワホースって言うの?」

 

ヒサメ「少女と謎の生き物のふれあいになっちゃった・・・」

 

ヨ―メイ「なんでゴール直前にぃぃ!!」

 

そしてゴールしたのはカイソクテイオウだった・・・

 

シディ「負けてしまったな・・・」

 

ユカ「いや、私の負けですよ・・・聞いてください。」

 

レイワホース!よく頑張ったー!カッコいい―!!

 

ユカ「貴方たちはドラマを作ったんですから・・・金田さん、いいお父さんに巡り合ったみたいですね。お互いに。」

 

金田「はい、ありがとうございます!」

 

ユカ「でも今度は負けませんよ。今度は走りでドラマを見せてください、その時のために精々シナリオ能力を磨くことですね!」

 

カゲチヨ「あぁ!G1レースは年間24回あるからな!」

 

ヨ―メイ「そんなにあったんですか!?」

 

こうしてアーシたちはまた再戦の誓いを立てるのでした・・・




続きません・・・


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クレーム対応してみた

sideカゲチヨ

今日の依頼人は様々なお店の店長たちだった・・・

 

店長「最近お店のクレームが酷くて・・・このままだと従業員がやめてしまうので対応していただけますか?」

 

カゲチヨ「いいっすけど何でうちに?」

 

店長「妖精王の森がモンスタークレームキラーというのを始めたので系列店のここもやってると思いまして・・・」

 

ヒサメ「系列店と同じにされてる!?」

 

カンナ「しょうがない・・・華麗に対応してみるか・・・」

 

フィーア「ちゃんとできるか不安ですね・・・」

 

多分お前らは大丈夫だろ・・・

 

そうして俺たちは家電量販店のオフィスにいた・・・

 

ぷるるる・・・

 

ヒサメ「はい。こちら電気店です。」

 

クレーマー「ちょっと!オタクのパソコン壊したら動かなくなったんだけど!」

 

〇滅の鬼?

 

クレーマー「それに叩いても治らないしどうなってるの!?」

 

ヒサメ「まずはお客様自身の頭を叩いて不具合を直しましょう。」

 

クレーマー「痛い!痛いだけなんだけど!」

 

ヒサメ「その調子です。一から常識を覚えてください。」

 

流石ヒサだな・・・

 

ぷるるる・・・

 

あ、俺にもかかってきた・・・

 

クレーマー「もしもし!折角ドライヤー買ったのにコンセント刺さないと動かないんだけど!節電モデルなのに!」

 

・・・なんかやれる気がする。

 

カゲチヨ「あー・・・どうやらお客様の脳みそも節電されているようですのでコーヒー飲むと治ると思います。」

 

sideフィーア

 

私とカンナちゃんは映画館ですか・・・

 

ぷるるる・・・

 

来ましたね・・・

 

クレーマー「おい!暴力的な映画を上映するんじゃねぇよ!子供が暴力的になるだろ!!」

 

カンナ「平和な映画を見て世界が平和になりましたか?」

 

クレーマー「なんだと!!この・・・!」

 

カンナ「あ、電話を投げないでくださいね?子供に悪影響ですから。」

 

流石ですね・・

 

ぷるるる・・・

 

クレーマー「映画の予約をしたいんだが・・・」

 

フィーア「どちらの席にしますか?」

 

クレーマー「席なんていちいち決めるわけないだろ!俺は一人で映画をみたいんだ!」

 

フィーア「そうすると全席購入してもらいますけど?」

 

クレーマー「見るのは俺一人だけなんだから払うのは一人分に決まってるだろ!」

 

フィーア「なら他の人とみてください。」

 

クレーマー「どうして他の客と一緒に見なきゃならないんだ!」

 

フィーア「ほかのお客さんも貴方とは一緒に観たくないと思ってますよ?」

 

sideゼクス

 

助っ人としてシディと学習塾の対応をすることになった・・・

 

ぷるるる・・・

 

クレーマー「ちょっと!講義の内容が難しすぎてうちの子が満点取れないんだけど!?もっと簡単にしないさいよ!」

 

シディ「それでは教える意味がなくなるのではないか?」

 

クレーマー「当たり前でしょ!うちの子は完璧なんだから!」

 

シディ「だが親がこんなクレームを入れる時点でその子は完璧ではなくなってしまうな。」

 

凄い痛烈だなシディ・・・

 

sideカゲチヨ

 

今度は相談ダイアルか・・・

 

カゲチヨ「こちら相談ダイアルですが・・・」

 

クレーマー「あー・・・チェンジで。」

 

は?

 

クレーマー「俺女の子じゃないと話したくないんだけど?」

 

カゲチヨ「クレーム対応に異性との出会いを求めないでください。」

 

クレーマー「いや俺が用件伝えないと困るでしょ?ほら早く変わってよ。」

 

カゲチヨ「無理です。」

 

クレーマー「メンドクセェな・・・あ、あ~私実は女の子なのこれで同性になったし女の子呼んで~」

 

カゲチヨ「異性との出会い求めてたのなら男性が正解では?チェンジで。」

 

sideヒサメ

 

クレーマー「ねぇちょっと!何でここTポイント使えないの?」

 

コンビニはコンビニでも・・・

 

ヒサメ「ここセブンです。NANACOですね。」

 

クレーマー「誰だよそれ!俺はよしきだ!なに呼び捨てにしようとしてるんだ!?失礼じゃない?」

 

ヒサメ「今の流れで名前呼んだと思いますか?」

 

 

クレーマー「おい、いつもの。」

 

フィーア「ここはバーじゃないですよ?」

 

クレーマー「いつもの言ったら〇メスピだろうが!何度も来てるんだから顔で覚えろよ!」

 

フィーア「じゃあ覚えやすいように油性で書いておいていいですか?」

 

sideカンナ

 

今度はジムって・・・

 

カンナ「ジムって個人で体鍛えるのにクレームってくるのかな・・・」

 

クレーマー「ねぇあなた!今すぐ5キロ痩せないといけないの!どうにかして!」

 

カンナ「これまでどうにもなからなかったのに今日どうにかなると思いますか?」

 

クレーマー「プロならなんとかしなさいよ!」

 

了解です!

 

カンナ「5キロ分落とします!腕か脚どちらがいいですか?」(のこぎり持ちながら)

 

sideゼクス

 

今度はソバ屋か・・・シディは相変わらず早いな・・・

 

クレーマー「すみません、うどん一つ。」

 

ゼクス「うどん一丁!」

 

クレーマー「そうだ俺アレルギーだから別窯で。」

 

ゼクス「少々お時間いただきます。」

 

クレーマー「急いでるんだけど・・・」

 

ゼクス「じゃあうどんのうどんなしでいいですか?」

 

クレーマー「蕎麦を別窯で茹でろよ。」

 

ゼクス「そうすると他のお客様が・・・」

 

クレーマー「この蕎麦屋は蕎麦アレルギーの人のことを考えてないのか!?」

 

ゼクス「考えねぇよ、蕎麦屋だぞ。」

 

〇亀製麺行ってくれ・・・

 

sideカゲチヨ

 

今度はコーヒー店か・・・

 

クレーマー「アイスコーヒーホットで。」

 

カゲチヨ「ぬるめですか?」

 

クレーマー「なわけないじゃん!ホットで頼んでるでしょ?」

 

カゲチヨ「氷分余分にお金払ってくれるんですね。助かります。」

 

sideクリス

 

そうして皆カレコレ屋に帰ってきた。

 

クリス「クレーム対応どうだった?」

 

全員「マジで疲れた・・・」

 

ヒサメ「働く全ての人にお疲れ様って言いたいね・・・」

 

ヨ―メイ「皆さーん!オーナーから仕事頼まれてしまって・・・手伝ってくれませんか?」

 

カンナ「いつもの量は不可能だから無理。」

 

ヨ―メイ「え!?いつの手伝ってくれるのに・・・」

 

フィーア「たまには一人でやってみてください。もしかして失敗して価値のない人間って思われるのがまだ怖いんですか?人間滅ぼすとか息巻いてたのに?」

 

ヨ―メイ「ぎゃぁぁあ!?なんか言葉鋭くないですか・・・?」

 

クリス「クレーマー叩きまくってたからな。」

 

ヨ―メイ「クリスさん!何正論モンスター作ってしまってるんですか!」

 

シディ「全然上手くないぞ?」

 

カゲチヨ「2点」

 

ヨ―メイ「いやぁああ!」

 

ゼクス「仕事もできなければギャグもできない。」

 

ヨ―メイ「もう正論パンチやめてくださいぃぃい!」

 

その後ヨ―メイはユカに慰めてもらいましたとさ。

 

 



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ゲームは買わない!

sideクリス

俺達は新作ゲームが発売されるというのをテレビで知った・・・

 

クリス「ユカ・・・また買うの?」

 

ユカ「いや・・・今回は買いません。」

 

セイナ「えぇえ!?買わないの?」

 

クリス「毎回百合ゲームのために買うのに・・・」

 

ユカ「私は学んだんです。どうしてゲームが毎回壊されるのか・・・それは私が買うからです!」

 

やっと学習したんだ・・・

 

セイナ「でも欲しくはないの?」

 

ユカ「はい、もう欲しくありません・・・どうせ壊されるんです買っても意味はないのです・・・」

 

おぉすごい!ユカが悟りの境地に至った!

 

セイナ「体が黄金に輝いて動物や獣型の異宙人も寄ってきた!」

 

マンティコアやケルベロスまで・・・恐るべし悟りの境地!

 

ユカ「色即是空、空即是色・・・」

 

sideカンナ

 

カンナ「はー・・・どっかに新作ゲーム機落ちてないかな・・・」

 

カゲチヨ「やめろよ・・・そんなこと言ってるとまたユカがゲームを持って現れるんだから・・・」

 

でも世間はそのゲームで持ち切りなんだよ!

 

ヒサメ「確かに流行に乗れないのはつらいよね。」

 

シディ「そうか?俺は皆で笑っていられればそれでいいがな。」

 

フィーア「相変わらず悟りの境地にいますね・・」

 

そうしてぼやいていると・・・

 

カンナ「あれ?ユカじゃない?」

 

カゲチヨ「本当だ・・・でもなんか変じゃね?」

 

ヒサメ「何で体が黄金に輝いて生きとし生けるものたちを引き連れてるの?」

 

フィーア「ちょっと話聞いてみましょう。」

 

フィーアちゃんが話しかける。

 

ユカ「あぁ、皆さん。私は気付きました・・・ゲームを欲しがるから壊されて怒る。でももう欲しがらないって決めたら悟りが開いたんですよ・・・」

 

悟りってそんなにカジュアルに開けるものなの!?

 

フィーア「それだけ苦しみの種だったってことですね・・・」

 

シディ「うぬ!良かったな。」

 

カゲチヨ「確かに今日のユカは神々しいしなんか捧げたくなるからあながち嘘じゃないのかもしれないな・・・」

 

本当だ・・・気づいたら皆捧げものを持って現れた!

 

ヤヨイ「こちら私が作ったミニ扇風機です!」

 

ユカ「汝に幸多からんことを・・・」

 

ミナヅキ「ん・・・青森のリンゴ詰め合わせ上げる。」

 

ユカ「汝に幸多からんことを・・・」

 

ヒサメ「すごい!ものを貰っても喜びもなくまさに穏やかな表情でお礼を言ってる!!」

 

カゲチヨ「これが悟りの境地か・・・」

 

その時だった・・・

 

ヨ―メイ「ユカ様・・・今日手に入れたゲームです・・・どうかお受け取りください・・・」

 

ユカの悟りに当てられたのかヨ―メイがゲーム機を持って現れた!

 

ユカ「ヨ―メイちゃん・・・ゲームうぅう・・・!」

 

ヨ―メイ「どうされましたか?」

 

ユカ「いや・・・別に・・・」

 

フィーア「ヤバいですよ!ユカの輝きが消えている!!」

 

シディ「煩悩で悟りが閉じかけている・・・」

 

しょうがない!じゃあアーシがもらうよ!

 

ヨ―メイ「なんでですか!これはユカ様に捧げるために・・・」

 

カンナ「何悟りの気に当てられてるの!この悟りを乱す魔の物が!アーシが没収します!」

 

ユカ「ちょ・・・そうですよ!私にあげるって・・・」

 

カンナ「だっていらないんでしょ?」

 

ユカ「うぐっ・・・でも・・・」

 

カゲチヨ「ダメだ・・・好きな人からのプレゼントで完全に悟りが閉じてる・・・」

 

マンティコア「ぐぎゃぁああ!!」

 

ケルベロス「ぐるるるるぅう・・・!!」

 

ヒサメ「生きとし生けるものたちも凶暴化してるけど・・・」

 

シディ「大丈夫だ、怖くないぞ。:

 

動物たち「くぅ~ん・・・」

 

フィーア「シディさんによって鎮静化されてますね・・・」

 

ユカ「ちょっと!返してくださいよ!」

 

カンナ「だっていらないんでしょ!」

 

カゲチヨ「やめろこの流れは・・・」

 

ドカっ!

 

カンナ「あぁ!コンドルがー!!」

 

ユカ「ああぁ!」

 

カンナ「落としたー!!」

 

ぐしゃばきめき・・・

 

・・・・・ノリでくっつけないと・・・

 

カンナ「ゴミが出来た・・・」

 

カゲチヨ「AHHHH~!!!」

 

どうしよう・・・そうだ!!

 

ー自動生成ゲームで達人の絵を・・・-

 

ー薄くなったつむじにこのゲームを・・・ー

 

カゲチヨ「・・・グッドアイデア!!」

 

ユカ「バカー!!」

 

太陽獣の拳!

 

ドガ―ン!!

 

カゲチヨ「色即是空ー!!」



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妖精王のお化け屋敷

sideカゲチヨ

俺達はクリスに招待されてお化け屋敷に行くことになった・・・

 

ヒサメ「はぁ・・・嫌だな・・・なんで皆お化け屋敷好きなんだろう・・・」

 

ヒサはメチャクチャ怖がってるけどな・・・

 

カンナ「生き物は常に外敵から身を守るために木を張り詰めてたの。けど人間は文明によってその恐怖を取り除くことに成功して今やその恐怖を感じることは少ない、けどお化け屋敷はそこで恐怖を味わうことで解放されたときに生きているということと充実感を味わうことができるのが醍醐味なんだよ。」

 

シディ「お、ついたみたいだぞ。」

 

シディの指さしたところにあったのは・・・

 

ヒサメ「恐怖ののろい亀の館?」

 

フィーア「これ単に亀が歩くの遅いとかそういう感じなんじゃないですか?」

 

んなベタな・・・

そうして入ったんだけど・・・

 

亀「・・・・」

 

カゲチヨ「やっぱりのろい亀が歩いてるだけだな・・・」

 

カンナ「おかしいな・・・」

 

クリス「お前の…後ろだー!!」

 

ぎゃぁぁあ!!

 

クリス「どうだった?」

 

ヒサメ「早速びっくりした・・・」

 

カンナ「まさかの緩急をつけての驚かせ方・・・流石お父さん。」

 

クリス「今回のお化け屋敷は人間の心理の裏を突くのが恐怖のポイントなんだ。あえてお化けが出そうなところから出さずに日常の風景からお化けなどの恐怖を出現させるのがポイントなんだ。」

 

シディ「分かりにくいな・・・」

 

クリス「例えば携帯電話の店員が週末フットサルの審判をやっていた時に驚きに近いかな。」

 

シディ「なるほどな。」

 

クリス「後ラブコメで例えるならものすごい美人がゴミ屋敷に住んでいたりとか。」

 

わかったよ・・・

 

クリス「じゃあ体験してもらうよ・・・お菓子の国の冒険をね。」

 

ヒサメ「なんかタイトルが全然怖くないんですけど・・・」

 

カンナ「それがもうお父さんの術中なんだよ・・・」

 

俺達はちょっと気を張りながら進んで行った・・・

 

sideヒサメ

 

なんかファンシーな雰囲気なんだけど・・・

 

シディ「これが意表を突くためのものという奴か!」

 

「ようこそ!私はお菓子の国の妖精!年齢は34で苗字は田中っていうの。」

 

モニターの妖精が意外とリアルな苗字!?

 

フィーア「これは意外ですね・・・」

 

妖精「ここはお菓子の国、でも本当は焼肉が好きなの。」

 

カゲチヨ「いきなりお菓子から脱線した!」

 

フィーア「しかも年相応に好きな物ですね・・・」

 

妖精「へっくしゅ!」

 

しかもオッサンみたいなくしゃみ!

 

カゲチヨ「何で編集でカットしないんだよ・・・」

 

カンナ「アイドルにとってこれを使われるのほど怖いものはないね・・・」

 

別の怖さがあるね・・・

 

妖精「今日はお菓子の国をめぐりましょう!さぁ!目の前の扉を開けて!」

 

まさかここでお菓子の化け物とかおどろおどろしくなるんじゃ・・・・

 

カンナ「そりゃ!」

 

扉を開けると・・・

 

シディ「ファミレスの従業員の控室だな・・・」

 

フィーア「す、すみませんでした!」

 

カンナ「び、びっくりした!!」

 

ヒサメ「こんな恐怖でいいのかな・・・?」

 

妖精「ここが本当のお菓子の国。間違えずにあけてね、へっくし!」

 

またおっさんみたいなくしゃみを・・・

 

カゲチヨ「じゃあ開けるか・・・」

 

そうして開けてみると・・・

 

お婆さん「いらっしゃいませー・・・」

 

まさかの和菓子屋!!

 

sideフィーア

ここまでのファンシーな雰囲気をひっくり返すまさかの和風要素・・・

 

フィーア「流石お父さん侮れませんね。」

 

お爺さん「ぐぅぅう!?」

 

お婆さん「どうしたんだい!?」

 

お爺さん「胸が苦しい!!」

 

そ、そんな!

 

フィーア「医者を呼んできます!」

 

カゲチヨ「ヒサは心臓マッサージと必要なら電気ショックを!」

 

ヒサメ「わかった!」

 

そうして応急処置を行った結果・・・

 

医者「しばらくは安静にしていてください。」

 

お婆さん「あぁ・・・こんなときに敏夫がいれば・・・」

 

お爺さん「その名前を出すな!」

 

なにか事情がありそうですね・・・

 

カンナ「立ち入った話をしますけど敏夫とは・・・?」

 

お婆さん「私たちの一人息子でねぇ・・・十年前好きなことだけで生きていくと言って家を飛び出して動画配信で食べていこうとしてるんです。」

 

カゲチヨ「まさか同士がいようとは・・・」

 

ヒサメ「そんな無茶な・・・」

 

お婆さん「あの子がこの店を継いでくれればいいんだけどねぇ・・・」

 

シディ「わかった!その息子さんを見つけよう!」

 

フィーア「情報も少ないですけどやりますか!」

 

医者「私にもお手伝いをさせてください。」

 

じゃあ行きますか!

 

妖精「その必要はないわよ。」

 

あぁ!お菓子の妖精さん!

 

妖精「私本当は・・・妖精じゃなくて・・・」

 

カゲチヨ「まさか敏夫・・・」

 

妖精「本当は触手の妖精なんです!」

 

カンナ「す、すごいねばねばしてる・・・」

 

妖精「和菓子屋をやりたいと思ってたんです!」

 

カゲチヨ「絶対ダメだろ!飲食やらせたら!!」

 

そうですよ!!

 

医者「親父・・・良い後継者見つかったな!」

 

貴方が敏夫ですか!!?

 

そうして私たちはお父さんのところに戻ってきました・・・

 

クリス「どうだった?」

 

ヒサメ「怖くはなかったけど・・・」

 

フィーア「なんか意表だけはつかされましたね・・・」

 

クリス「うーん・・・そうか。」

 

え?何で立ち去るんですか?

 

カンナ「最後に上手いこと言うとか改良するとかないの?」

 

クリス「いや?ないよ?」

 

カゲチヨ「裏にレストランがあるからうらめしやーとか。」

 

クリス「ないね。」

 

あぁぁああ・・・・

 

カンナ「まさかのオチ無し!?」

 

全員「こわいぃぃい!!」



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神様からの依頼

sideカゲチヨ

 

カンナ「さー、今日こそ食べて・・・」

 

ふい・・・

 

ヒサメ「どうしても食べてくれないね。」

 

シディ「どうしたものか・・・」

 

俺達は依頼人のミドリガメの調子が悪いことを心配する・・・

 

カゲチヨ「預かってるときに急にエサを食べなくなるなんて・・・」

 

フィーア「こうなったら神社に健康祈願をお参りするしかないですね・・・」

 

ボティス「ついでに今年もトッププレデターの証拠つかめなかったこと懺悔すると良いわ。」

 

うるせぇな!今年はバルボア達の進行を食い止めるのとか色々あって情報収集できなかったんだよ!

 

カンナ「じゃあそれも含めて神頼みでなんとかしようか。」

 

フィーア「もう諦めますか?」

 

カゲチヨ「諦めねぇよ!諦めたら俺達歌とお菓子が好きな仲良しグループになるだろ!」

 

カンナ「いいじゃん!事実なんだし!」

 

ヒサメ「不安だな・・・」

 

sideヒサメ

そうして私たちは神社にやってきた・・・

 

カゲチヨ「すげぇ人だな・・・」

 

カンナ「一体どれだけの産業廃棄物があるんだろ?」

 

だから産廃じゃなくて参拝でしょそれ!

 

カンナ「あぁ、そうだった・・・」

 

フィーア「でもこれだけたくさんの人がいたんじゃ私たちの願いは聞き届けられそうにないですね・・・」

 

シディ「なら神様に直接お願いしてみるのはどうだ?」

 

そんなことできたら苦労しないでしょ・・・

 

カゲチヨ「いや!それだ!丁度ヤヨイから神様の見えるメガネを貰ったんだ!」

 

本当にヤヨイちゃん何でもありだね!

 

ヒサメ「でもこれだけ参拝客がいたんじゃ・・・」

 

神社に座ってるおじいちゃん・・・

 

全員「いたー!!」

 

sideカンナ

アーシたちは早速神様のところに来た・・・

 

カゲチヨ「神様だから爺さんとは思ってたけどまさかここまでとは・・・」

 

シディ「神様!」

 

神様「ん・・・誰が癒し系グラビアアイドルじゃー!」

 

フィーア「言ってませんよそんなこと!」

 

神様「ん?なんじゃお前ら?」

 

カゲチヨ「実はお願いしたいことがありまして・・・」

 

神様「ふん!そんなださいメガネをかけたポンコツそうな奴らの願いなんて聞いてられるか。」

 

カンナ「ヒサメちゃんぶっ飛ばして良い?」

 

ヒサメ「いやいや!ダメだよ!?神様、ちゃんとお賽銭払いますから。」

 

神様「・・・いくらじゃ?」

 

ヒサメ「えーっと・・・1000円ですけど。」

 

神様「1000円・・・ははは、冗談はその頭のかりんとうだけにしてくれんか?」

 

ヒサメ「よしカゲぶっ飛ばそう!」

 

カゲチヨ「落ち着け落ち着け!」

 

神様「今日日千円で何ができるっていうんじゃ!そこらへんでランチ食べたら終わりじゃ!それに観ろ・・・こんなに参拝客がいて・・」

 

フィーア「何か問題なんですか?」

 

神様「ワシは2000歳じゃぞ?こんな沢山の人間の願いかなえられるわけないじゃろうが!」

 

シディ「ダメなのか・・・」

 

神様「それにほら!あの娘がどんなお願いしたかわかるか?」

 

カゲチヨ「いや黙ってるからわかるわけないっすよね・・・?」

 

神様「そうじゃよ!黙ってちゃわからんじゃろうが!」

 

えぇ!?神様の力みたいな感じでわかるんじゃないの!?

 

神様「確かに昔は力で分かったが恋人欲しいとかそういう願いばかりじゃ・・・鏡見てからいえー!!」

 

ヒサメ「それを人に行ったらダメでしょ!神様が!」

 

この神様何お願いしてもダメっぽいね・・・

 

カゲチヨ「このままじゃミドリガメの寿命が逆に縮まりそうだな・・・」

 

神様「どこの神も一緒じゃよ!皆耄碌してくたびれておる・・あぁ!神様!ワシを若返らしてくれー!!」

 

フィーア「ついに神頼みし始めましたよ!?」

 

シディ「やっぱり諦めてかえるか・・・」

 

カンナ「待って。アーシならなんとかできるかも。」

 

本当!?

 

カンナ「これよりアンチエイジングの手術を始めます・・・」

 

神様「な、何をするんじゃぎゃー!!」

 

sideカゲチヨ

 

神様「おぉ!すっかり若返ったやっほー!!」

 

神様「滞ってた神力の流れをマッサージでほぐしてよくしてさらに姿勢も矯正、ついでに顔も髭をそって今時の清潔感あふれる男子にしといたよ!」

 

相変わらずすげぇな・・・

 

フィーア「はしゃぎすぎてまた問題になりそうですが・・・」

 

神様「大丈夫!お前たちの願いはかなえてやるから!」

 

ぶおん!

 

神様「これで大丈夫!」

 

ヒサメ「あのー・・・願い事言ってないんですけど・・・」

 

神様「だってこの神社一つの願い事しかかなえられないもん!」

 

一つ?

 

神様「ここ、安産の神社だぜ!」

 

安産!!

 

そうして俺たちは帰路についた・・・

 

カンナ「結局・・・なんの意味もなかったね。」

 

カゲチヨ「こんなんじゃ今年もなんか危うい気がする・・・」

 

フィーア「ミドリガメは取りあえず獣医さんに見せましょう・・・」

 

シディ「まぁ、ヒサメたちはいつか赤ちゃんを産むときに役立つし良かったな!」

 

ヒサメ「う、産まないよ!まだ!」

 

カンナ「へぇ~まだなんだー・・・」

 

フィーア「からかっちゃダメですよ・・・尊いことなんですし・・・」

 

フィーア、シディに顔向けて露骨だな・・・しかも俺とシディは男だから役に立たねぇな・・・

 

そうしてカレコレ屋に変えると・・・

 

カンナ「あぁ!出産してる・・・」

 

亀の方もかよ!!

 

 



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絵日記を書こう

sideカゲチヨ

俺達はなんとか夏休みの宿題を終えることができていた・・・

 

アサヲ「しゅ、宿題終わったー!!」

 

マチャソ「凄い解放感じゃわい!!」

 

チダイ「これぞ我らの連携だな!」

 

ゼクス「そもそも夏休み最終日まで溜めとくからそうなるんだろ・・・」

 

ルイ「ゼクスはずるいよ!毎日こつこつして!卑怯者!」

 

ゼクス「卑怯じゃないだろ・・・」

 

カゲチヨ「自由研究ってやらなくていいならやりたくないぞ!」

 

ゼクス「僕に言うな・・・そうだ!読書感想文は何にした?やっぱり名作か?それともマイナー系か?」

 

ちっ・・・読書オタクめ。

 

ゼクス「今なんか思ったか?そういえば絵日記はどうしたんだ?」

 

マチャソ「一日で終わらせるために嘘を描いたに決まってるじゃろがい!」

 

ルイ「日記なんて適当で大丈夫だよ!」

 

ゼクス「そんなことないぞ。アンネの日記は第二次世界大戦中のドイツのユダヤ人の少女の描いた日記だけど世界的に読まれてるんだ。だから嘘なんて書いたらダメだろ?」

 

アサヲ「じゃあこの最高傑作を書き直せと?」

 

日記の概念を覆す作品なんだ!!

 

ゼクス「嘘なんだろ?なんて書いたんだよ・・・」

 

チダイ「我は公園で温泉を掘り当てたとかいたぞ。」

 

アサヲ「俺も公園で鬼不在のかくれんぼをしたって書いた。」

 

カゲチヨ「俺は公園に行ったけどゲームしてたって書いたぞ。」

 

ゼクス「まぁカゲチヨらしいな・・・ってなんで全部黄色なんだ?」

 

カゲチヨ「黄色のペンしかなかったんだ。」

 

ルイ「僕はチダイの腹筋が9個に割れましたって書いたよ。」

 

無理じゃね?

 

カゲチヨ「しょうがない・・・事実にするか。」

 

ゼクス「嫌な予感しかしない・・・」

 

sideゼクス

そうして僕たちは公園にやってきた・・・

 

ゼクス「何で全身まっ黄色なんだ!?」

 

カゲチヨ「俺が黄色一色で書いたからな!」

 

ルイ「僕の腹筋の奴はどうする?」

 

生物学的に無理だろ・・・

 

マチャソ「ふんっ!出来たぞ!」

 

気持ち悪い・・・

 

クリス「ん・・・?アイツ等こんな時間に子供だけで出歩いて・・・注意しないと・・・どこから注意すればいいんだ!?」

 

アサヲ「よし!鬼不在のかくれんぼや温泉を掘り当てるぞ!もういいかい!」

 

チダイ「ふんっ!ふんっ!」

 

クリス「珍しい不良だな・・・見なかったことにしよう!」

 

絶対書き直した方が早いだろ!!

 

そうして最終日の内容は・・・

 

全身を黄色にしたことと温泉を掘り当てたこと、かくれんぼをしたことと腹筋を割ったことを書いた・・・

 

ゼクス「本当のことを書いてるのに・・・」

 

クリス「気にするな・・・」

 

 



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全く眠れないミナヅキ

黒い幻想さんのリクエストです


sideフィーア

今日はミナヅキたちと合同で依頼のためにそれぞれ部屋に泊まりに来ています。

私はミナヅキちゃんを泊めたのですが・・・

 

ミナヅキ「眠れない・・・全然眠れない。寝よう寝ようと思うほど頭がさえてくる。」

 

フィーア「夜更かしもほどほどにしてくださいよ。明日も依頼なんですから。」

 

ミナヅキ「寝れないー・・・」

 

ちょっと!私の布団でゴロゴロしないでくださいよ!

 

ミナヅキ「布団変わってくれない?それなら寝れそうな気がする・・・」

 

全く・・・温まってきたのに・・・

私は布団を交換して寝ましたが・・・

 

ミナヅキ「ダメ・・・」

 

フィーア「やっぱり!」

 

ミナヅキ「どうやったら眠れるのか考えてたら今までどうやって寝てたか忘れた・・・」

 

フィーア「まぁ、そういうのって本能に記録されてるから頭で考えると分からなくなる時ありますよね・・・っていうか!辞めてくださいよ!私まで寝れなくなってきたじゃないですか!!」

 

ウイルス!?精神攻撃が行われてますよ今!!

 

ミナヅキ「本当に困った・・・頭がどんどんさえていく・・・」

 

フィーア「もう運動して来たらどうですか?適度な疲れが睡眠を向上させるって言いますし・・・」

 

ミナヅキ「うん・・・」

 

そうしてミナヅキちゃんが走っている間に寝ていたのですが・・・

 

ミナヅキ「全然寝れない・・・」

 

フィーア「耳元で言わないでくださいよ!」

 

また起こされた・・・

 

ミナヅキ「ダメだった・・・とりあえず町内50週くらいしたけど暑くて眠れない・・・ぜひぜひ・・・」

 

フィーア「そりゃそんな汗まみれじゃね!」

 

ミナヅキ「お腹減った・・・」

 

我儘ですね今回は!1

 

フィーア「もう腹いっぱいなら眠れるんじゃないですか?私作りますし・・・」

 

ミナヅキ「助かる・・・」

 

いつになったら寝られるんだか・・・

そうして作って食べたみたいですけど・・・

 

ミナヅキ「寝れない・・・」

 

ふー・・・ふー・・・

 

フィーア「そりゃそんな腹式呼吸するくらい食べたらそうなりますよ!」

 

ミナヅキ「こうなったらもう一回走って・・・」

 

それ悪循環でしょ!!

 

ミナヅキ「ラジオを聞けばなんとかなるかも・・・」

 

もう勘弁してくださいよ・・・

 

ラジオ「それではここで泣ける話を・・・」

 

noside

私にはじめて友達が出来たのは忘れもしない10年前いつも引っ込み思案だった私に父が連れてきた友達。

それがジェリーだった。私とジェリーはいつも一緒で本当の友達だった。

色んな芸を覚えたジェリーの十八番は待て、どんなごちそうを前にしても待つことが出来た。

 

そんな中ジェリーに興味を持った人たちが集まり始め友達はジェリー以外にもできるようになった。

以前のように行きたがるジェリーに待てをした。ジェリーは帰ってくるまで待っていた。

 

そんなおり父の家が没落、自分たちの生活もままならない中で一番に切り捨てるべき対象は私にも理解できた。

ジェリーは運命が分かったように寄ろうとするジェリーに私は待てをした・・・

そして数か月後、遠くに引っ越した私だったがやはり気になってきてしまった・・・

きっと拾われてるはずだと自分に言い聞かせて・・・しかし。

 

ジェリーはぐったりして動かなかった・・・目撃者の話では世話はしていたが動かなかったばっかりに弱ってしまったらしい・・・

 

飼い主「私のせいだ!あなたは私の世界を広げてくれたのに・・・私はなんてことを・・・」

 

通行人「詫びることないさ・・・こいつは待って、アンタはちゃんとここに来た。それ以上に何がいるんだ。」

 

飼い主「きっと恨んでるよ・・・死なせたのは私なんだから・・・」

 

通行人「そんなことない、ジェリーは生きてる。」

 

飼い主「どこにいるって言うんだ!!」

 

通行人「それはお前の後ろだー!!!」(化け物になる。)

 

sideフィーア

 

あぁあああ!?

 

フィーア「なんて話なんですか!サイコパス前回じゃないですか!こんなの喜ぶのカンナちゃんくらいですよ!!」

 

こんなんじゃ余計に眠れない・・・

 

ミナヅキ「ZZZZZZ・・・・」

 

あっさり寝たー・・・!!ラジオ聞いて爆睡って子供ですか!!

 

フィーア「バカバカしい・・・私も寝ちゃいましょう・・・」

 

幻聴「お前の後ろだー!!」

 

ひぃぃぃ!

 

フィーア「あ。あれ・・・ヒサメちゃんじゃないのに急にびっくりしたせいで今度はわたしが・・・」

 

ちょっと!ミナヅキちゃん起きなさい!!誰かぁああ!私を眠らせて!!




ヒサメの部屋に行って寝相でぶん殴られたら寝られた・・・(気絶)


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フィーアとヒサメのラーメン屋

side受験生

あーあ・・・腹減ったな・・・俺は大学受験の真っ最中で夜まで勉強してたんだが腹が減ってきた・・・

 

受験生「今からコンビニ行くのもめんどくさいな・・・」

 

ぱらりーらら・・・

 

今のはチャルメラの音・・・ってことは夜鳴きそばか!

俺は珍しさから行ってみると・・・

 

ヒサメ「うぅぅぅう・・・・!!」

 

フィーア「どうして・・・どうしてなんですか・・・」

 

女の子たちが滅茶苦茶泣いてる!!

 

ヨ―メイ「あ!お客さんですね!一名様入りました!」

 

受験生「ち、違うし泣いてたけどどうしたの?」

 

フィーア「す、すみません・・・泣いてるのはお客さんが全然入らないからです。」

 

ヒサメ「今日の朝にラーメンをフィーアちゃんと一緒に作ったんだけどそちらのヨ―メイちゃんや同居人の男性陣からバッシングを受けて・・・それでまずくないって証明として店をやってたんです・・・」

 

ヨ―メイ「実際の声がこちらです・・・」

 

カゲチヨ「どうして二人が協力したらシュールストレミングと同じ味になるんだよ!」

 

シディ「見た目は普通なのにな・・・」

 

受験生「シュールストレミングってメチャクチャしょっぱいだけの味!?ちょっと食べてみよう・・・」

 

もぐもぐ・・・

 

受験生「うわー!しょっぺ!!マジでシュールストレミングの味だ!もういいよ!コンビニ行くよ!」

 

フィーア「受験生さんですよね?」

 

え?そうだけど・・・

 

ヒサメ「IQ20万ラーメン、受験にすっごく効くんですよ!」

 

IQ20万ラーメン!?

 

ヒサメ「妖精王の森製作の最新AIに基づいて作られたメチャクチャ頭の良くなるラーメンなんです!」

 

フィーア「どのくらい凄いかというと一口食べると記憶力2倍二口食べると四倍と二の二乗になりますし発想やひらめきを司る右脳が爆発的に活性化してそれを見ていた左脳が落ち込んでしまうというラーメン!本日は大判振る舞いの40円でそれが食べられるんです!」

 

40円!?本当なのか!?

 

受験生「じゃあそれください!」

 

ヒサメ「はい!IQ20万ラーメン一丁!」

 

フィーア「よし!IQ20万ラーメン一丁!」

 

ヒサメ「え!?IQ20万ラーメン一丁?」

 

フィーア「そう!IQ20万ラーメン一丁!」

 

って何してるんですか!?

 

ヨ―メイ「このラーメン作るの気合がいるんですって・・・」

 

ヒサメ「よし!やるよー!!」

 

ぐつぐつ・・・

 

受験生「お!豚骨ベースか・・・」

 

ヨ―メイ「ただの豚骨じゃありません・・・あの豚は全国豚選手権でも偏差値75を記録したエリート豚の豚骨なんです。」

 

な、なんだって!

 

フィーア「さらに小麦はノーベル賞を三度受賞。うち二回はうっかり受賞した人が本気で開発した小麦です!」

 

そんな天才が本気で!?

 

フィーア「それを私が力強く打ってそして斬って太麺にします!

 

おぉ!なんて流麗な包丁さばき!まさに剣舞のよう!

 

ヨ―メイ「その製作にかかわった人たちのIQを合わせたら全部で20万を超えることからラーメンの名前にもなってるんですよ!」

 

それでなのか!!

 

ヒサメ「スープできたよ!」

 

フィーア「こちらも麺と具材はOKです!」

 

そして鮮やかに盛り付けられたラーメンが出てきた!

 

受験生「すげぇ・・・スープも麺も輝いてる・・・これで頭が良くなるなら納得・・・だー!!シュールストレミングみたいな味だー!!」

 

ヒサメ・フィーア「そんなー!!」

 

ヨ―メイ「やっぱり・・・」



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変装しても・・・

sideクリス

また最新のゲーム機が出てユカは熱中して見ていた・・・

 

ユカ「欲しい・・・」

 

セイナ「また?足裏認証なんて汚いと思うけど・・・」

 

ユカ「でもカメラが33個もついててタピオカミルクティー持ってるみたいになるんだよ!?」

 

クリス「タピオカミルクティー買えばいいじゃん。」

 

セイナ「またカレコレ屋にぶっ壊されて終わるんじゃない?」

 

ユカ「大丈夫ですよ。今回は秘策を考えたんです!」

 

sideヒサメ

 

カンナ「カゲチヨ―!また最新ゲーム機の発売日が来ちゃったよ!」

 

カゲチヨ「嘘だろ!!」

 

フィーア「今日は依頼で外に行かないといけないのに・・・」

 

シディ「部屋でも壊れてるんだし無意味じゃないか?」

 

シディそれは言っちゃだめだよ・・・それに・・・

 

ヒサメ「大丈夫!今回は絶対にユカちゃんをぶっ壊さない方法を考えたの!」

 

カゲチヨ「方法って?」

 

ヒサメ「変装すればいいの!」

 

sideユカ

 

ふふふ・・・買っちゃいましたよ~!

 

ユアン「しかしコンドルめ・・・私だってことに気づきもしません!」

 

そう、私は男体化していた!所詮は鳥畜生・・・やはり変装には気づけなかったようですね・・・

 

sideヒサメ

 

ヒサメ(ヤンキー姿)「どう?カゲ。コンドルも全然私たちがカレコレ屋だってことに気づいてないよ。」

 

カゲチヨ(女装)「すげぇ・・・ゲームの発売日にこんなに大手を振って歩けるなんて・・・」

 

フィーア(イケメン男性風)「大手を振れるかは別ですけどね・・・」

 

シディ(ホスト風)「うむ、だが人が集まってきているぞ?」

 

カンナ(パーカーにズボン)「そりゃシディがイケメンでカゲチヨが美人だからでしょ・・・」

 

そうして歩いているとゲーム機を持った男性がいた!

 

カンナ「そうだ!ちょっと近づいてみようよ!」

 

カゲチヨ「おいおい!カンナ!」

 

ユアン「すごい・・・本当にタピオカミルクティーを持ってるみたい・・・!」

 

カンナ「そこの旦那様。それ最新ゲーム機ですよね?」

 

ユカ「あ、あぁはい!そうですよ。」

 

カンナ「いいな~ちょっと触らせてくださいよ。」

 

ユアン「えぇ~どうしようかな・・・お父様から知らない人にゲーム機渡すのは熱々の酢飯に素手を突っ込むくらい危険って言われてるんですよ・・・」

 

カンナ「大丈夫だよ、お寿司は日本の誇る文化じゃないですか。」

 

ユカ「それもそうですね・・・」

 

フィーア「ちょっとカンナちゃん!ゲーム機触るのはよした方が良いですよ!」

 

カンナ「大丈夫だよ。フィーアちゃん。」

 

ユアン「え!?もしかして・・・貴方たちカレコレ屋ですか!?」

 

え?どうして私たちのことを・・・

 

ユカ「私ですよ!!」

 

えぇ!?ユカちゃん?ってことは・・・

 

バシッ!!

 

カンナ「あぁ!コンドルがー!!」

 

ひゅーん・・・

 

フィーア「落としたー!!」

 

カゲチヨ「あそこに落ちたから拾わないと・・・」

 

ぐしゃめきばき・・・・

 

・・・・ノリでくっつけないと・・・

 

カゲチヨ「ガラクタが出来た・・・」

 

ヒサメ「AHHHH~!!!」

 

カンナ「・・・はっ!そうだ!」

 

ー異世界に転生したら最強のゲーム機だった件ー

 

ー給料三か月分のゲーム機ー

 

ー薄くなったつむじにこのゲーム機をー

 

ヒサメ・カゲチヨ「グッドアイデア!」

 

ユカ「今回もやりましたねー!!」

 

ズガ―ン!!

 

シディ「ダメだったか・・・」

 



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ゾンビ研究?

sideカゲチヨ

俺達は学校も休みということでゾンビ映画を見ていた・・・・

 

ヒサメ「怖かったね・・・」

 

カンナ「ハラハラしたよねー・・・でもトッププレデターのゾンビ軍団も混血児ほどじゃなくてもかなりの脅威だよね。」

 

まぁ、確かにな・・・

 

クリス「皆―!いるか?」

 

シディ「どうしたんだ?」

 

突然クリスが尋ねてきたのでシディが質問する。

 

クリス「実はマズミのデータを基にゾンビをホムンクルスを使って作ってみたんだけどその検証を一緒に見届けて欲しいんだ。」

 

フィーア「えぇ!?お父さんまさかゾンビ軍団とか考えてるの?」

 

クリス「違うよ、敵のゾンビをもっと詳しく研究しておけば百戦危うからずでしょ?ヒビキのクローンにも許可取ってあるからお願い!」

 

まぁそういうことなら・・・

 

クリス「というわけでゾンビ山秀夫!来ていいよ。」

 

秀夫「うぉおおお・・・」

 

カンナ「大丈夫なの?見境なく嚙みついたら・・・」

 

クリス「大丈夫大丈夫・・・」

 

秀夫「おしぼり~・・・」

 

フィーア「あ、ありがとうございます。映画で興奮してたので丁度欲しかったんですよ・・・」

 

 

秀夫「お茶~・・・」

 

カゲチヨ「さ、サンキュー・・・なんか優しいな・・・」

 

クリス「だろ?ゾンビ山秀夫は人を襲うどころかおもてなしに余念のないホスピタリティ溢れる性格にしてみたんだ!」

 

シディ「なるほど!これなら危なくないな!」

 

sideヒサメ

 

ということで秀夫さんを街で歩かせることにした・・・

 

秀夫「うお~・・・」

 

ゼクス「げほげほ・・・のどの調子が悪いな・・・」

 

秀夫「飴~・・・」

 

ゼクス「喉飴・・・僕にくれるのか。ゾンビなのに良い奴だな。森で作られたゾンビなのか?」

 

ゼクス君鋭い・・・

 

カンナ「でも流石のホスピタリティだね・・・」

 

ゼクス「ありがとな、すっかり良くなった。お礼にこのスイカをやるよ。」

 

そうして秀夫さんはスイカを持って帰ってきた!

 

ヒサメ「凄いよ!スイカをもらって帰ってきちゃったよ!」

 

カゲチヨ「確かに凄いけどなんか兵器としては微妙なんじゃ・・・」

 

クリス「いやこれはゾンビは兵器以外の可能性を持つというデータになるぞ・・・」

 

フィーア「確かにそうですね・・・」

 

ということで今度はもっと人通りの多いところに行くと・・・

 

秀夫「ツョートケーキ・・・!」

 

ケーキ屋「あぁ!本当だ!字が間違ってる!通りで注文が変なわけだ!」

 

カンナ「あんな細かなことまで見つけられるなんてすごいよ!」

 

カゲチヨ「人間並みじゃねぇか!」

 

ケーキ屋「シュークリーム持ってって!」

 

秀夫「ツュ―クリーム!」

 

ケーキ屋「あぁ!本当だ!」

 

そうして秀夫さんはシュークリームも持って帰ってきた!

 

シディ「賢いなゾンビ山は!」

 

ヒサメ「シュークリームだー!」

 

クリス「こうなったらホスピタリティの限界のデータを取らせてみようか・・・あの高級レストランに向かわせてみよう!」

 

カゲチヨ「あの縁のないと思ってたレストラン・・・お食事券とかもらえたりして・・・」

 

フィーア「とにかくレッツゴーです!」

 

私たちはもう完全に目的を忘れてた・・・

 

sideフィーア

 

さーて・・・秀夫は・・・

 

お客「全く・・・どうなってるんだ。お冷も何もこないじゃないか!」

 

お客「もう店を替えた方が・・・」

 

秀夫「お冷とメニュー・・・」

 

お客「おぉ!ありがとう・・・じゃあこれとこれ・・・」

 

もうすでに店員気取りで注文を取り始めた!

 

カゲチヨ「でも凄い速さのメモだ!」

 

しかも・・・

 

赤ちゃん「うあぁああー!」

 

夫「すみません!すみません・・・・」

 

妻「静かにね・・・」

 

秀夫「こちらに個室が・・・」

 

赤ちゃん連れにも適切な対応・・・!

 

ヒサメ「ナイスな判断!」

 

シディ「やはり凄いな・・・」

 

経営者「凄いな・・・君名前は?」

 

秀夫「ゾンビ山秀夫・・・」

 

経営者「じゃあ君は・・・」

 

何を話してるんでしょうか・・・

そうして秀夫が戻ってきた・・・

 

クリス「で、どうだった?」

 

秀夫「明日からバイトに来てと言われました・・・」

 

カゲチヨ「マジか!仕事を貰ってきたのか!」

 

カンナ「思わぬところでカレコレ屋の収入源ゲットだね!」

 

そうして秀夫を働かせることになったのですが・・・

 

秀夫「行ってきます・・・」

 

カンナ「なんか元気ないね・・・」

 

働いて数日後に変化が起きました・・・

 

フィーア「死んでるからじゃないんですか?」

 

カゲチヨ「にしたって様子がおかしいだろ・・・」

 

そうして店の様子を見てみると・・・

 

クリス「皿洗いとして働かされてる!ウェイター向きなのに何でだ?」

 

カンナ「そうか・・・ゾンビだから間違った部署に配属されたんだね・・・」

 

シディ「どういうことだ?」

 

カンナ「だってゾンビだけに生かされてない(活かされてない)から!」

 

ヒサメ「なるほどね・・・」

 

こうして秀夫は妖精王の森経営の飲食店の店員に移すことになったのでした・・・



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皆にゲーム買ってあげた

sideクリス

今回もユカが新作のゲーム機のCMを見て・・・

 

ユカ「欲しい・・・」

 

とつぶやいていた・・・

 

クリス「また?」

 

ユカ「だって名前が新しくなったんだよ?円安の影響で高くなってるみたいだし。」

 

セイナ「機能変わってない上に経済が心配になる要素しかないじゃん。」

 

クリス「買っても無駄だろ。どうせカレコレ屋にぶっ壊されるんだし。」

 

ユカ「だからこれまでの事を私なりに分析してみたんですよ。カレコレ屋がゲーム欲しがったタイミングで私のゲーム機を手に入れるからカゲチヨさんとカンナお姉さまがはしゃいでぶっ壊すのがお約束になってるんですよ。」

 

セイナ「確かにそうだね。」

 

ユカ「だから今回は大盤振る舞いであの人たちの分+ヨ―メイちゃんの分も買ったんです!」

 

マジでか・・・

 

sideカンナ

俺達はヒサに誘われて図書館に来ていた・・・

 

ヨ―メイ「ちょっと!何で私まで図書館に連れてこられるんですか!?」

 

ヒサメ「念には念を入れてだよ・・・今日は何の日か忘れたの?」

 

カンナ「今日?うーん・・・皆で一緒に泊ってるときにヒサメちゃんの寝相でやったキックでカゲチヨが部屋の壁にたたきつけられて22日たつけど・・・」

 

カゲチヨ「あれは痛かったな・・・」

 

ヒサメ「違うよ!新作ゲーム機の発売日だよ!」

 

司書「うるさい!」

 

カゲチヨ「いって!!何で濡れタオルでひっぱたくんだよ!」

 

司書「張り紙に書いてあるだろ?」

 

ヨ―メイ「本当ですね・・・」

 

シディ「それよりももうそんな季節か・・・」

 

フィーア「でもそれなら何で図書館なんですか?」

 

ヒサメ「わからないの?今日は絶対ユカちゃんに会っちゃダメなんだよ?そう考えたときにあの子が一番出入りしないであろう場所・・・文学少女にあってもナンパできない空間・・・そう!図書館なら来ないと思ったんだよ!」

 

カゲチヨ「確かに・・・アイツ本は凄い読むけど空気は読めないもんな。」

 

ヨ―メイ「だからここで息をひそめるってことですね・・・」

 

フィーア「あー!」

 

ばしっ!

 

カゲチヨ「いてっ!」

 

カンナ「ユカが窓の外に!」

 

ヨ―メイ「ほ、本当ですか!っていた!」

 

司書「騒ぐな!メカクレ!」

 

ヨ―メイ「メカクレって悪口ですか!?」

 

ー外ー

 

ユカ「もう・・・なんでこんな時に限っていないんでしょうか・・・しょうがない・・・電話しましょう・・・」

 

ー図書館ー

 

ぷるるる・・・

 

司書「電話うるさい!!」

 

カゲチヨ「いて!!すみません!」

 

ユカ「もしもし、皆さん今どこにいますか?」

 

フィーア「教えるわけないでしょ?今日は新作ゲーム機発売日だから図書館にいるなんて・・・」

 

シディ「フィーア行ってしまっているぞ?」

 

フィーア「あぁ!?しまった!」

 

ユカ「なら大丈夫です。貴方たちの分も買ったのでその心配はいらないですよ。」

 

マジかよ!!

 

sideカンナ

 

カンナ「どういうことなの一体?」

 

ユカ「あぁ、毎回ゲーム機を壊されるのは貴方たちも持ってないからだと思いまして・・・だからあなた達もゲーム機持っていれば壊れないでしょ。」

 

シディ「なるほど・・・それは名案だな!」

 

ヨ―メイ「大丈夫ですかね・・・」

 

カゲチヨ「何言ってるんだ。ただでゲーム機が手に入るならそれに越したことはないな。」

 

確かに一台くらいぶっ壊れなきゃ面白くないかもしれないけど・・・

 

カンナ「それでも残りは助かるんだから上出来だよ。まさに功利主義って奴だね。」

 

フィーア「じゃっかんはき違えてる感じがあるけど・・・」

 

ユカ「じゃあ新作ゲーム機ですよ。名前が新しくなって値段が高くなったんです!」

 

やったー!

 

ヨ―メイ「新しくなったの名前と値段だけですか・・・」

 

ユカ「さてコンドルは・・・」

 

コンドル「きしゃー!!」

 

来た!

 

カンナ「なら伝説の聖女ヨ―メイちゃんの出番だ!」

 

ヨ―メイ「ちょっと!そんな高く掲げさせないで・・・あー!取られた!!」

 

ぐしゃめきばき・・・どごごご・・・

 

シディ「粉々になってしまった・・・」

 

ユカ「くっ・・・なんとかノリで・・・」

 

結局ゴミが出来た・・・

 

ユカ「すみません。ヨ―メイちゃん新しいに買いますしこのゴミも薄くなったつむじに乗せてください。」

 

ヨ―メイ「まだそんなに年とってないですよ!!」

 

カゲチヨ「でもこれでお約束も果たしたしもう安全だな!」

 

そりゃそうだよ。この呪いがこんなにしつこいならまるでコラボ依頼も何度も持ちかけて相手側からブロック直前までになる作者みたいだよ・・・

 

ユカ「さて・・・ノルマも達成されたのでゲーム機返してください。」

 

ヒサメ「えぇえ!?くれるんじゃないの!?」

 

ユカ「ヨ―メイちゃんならまだしもヒサメお姉さまたちは大人なんですから自分達で稼いで買ってください!これは恵まれない子たちに寄付します!」

 

カゲチヨ「くそっ!奪った後の使い道がまともで文句が言いにくい・・・」

 

カンナ「でもずるいよ!絶対返さないんだから!」

 

ユカ「良いから返してください・・・」

 

コンドル「きしゃー!!」

 

あぁ!コンドルがー!!

 

カゲチヨ「全部取ってったー!!」

 

ヒサメ「えぇえ!?」

 

ぐしゃめきばき・・・・

 

作業員「穴ほるっぺー…」

 

どごごごご・・・・

 

・・・・・・早く直さないと・・・

 

ヨ―メイ「ゴミができましたね・・・」

 

カゲチヨ「AHHHH~!!!」

 

どうしよう・・・そうだ!!

 

ー深海にゲーム機が!-

 

ーゲーム機でホームランを・・・-

 

ー薄くなったつむじにゲーム機を・・・-

 

カゲチヨ「グッドアイデア!!」

 

ユカ「全部ぶっ壊した増したねー!!」

 

雷の茨園!!

 

ズガ―ン!!

 

 

 



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マスク病の恐怖

sideカゲチヨ

今日は登校途中でマスクの話になった・・・

 

ヒサメ「やっとマスク生活から抜け出せたねー・・・」

 

カゲチヨ「ずっと風邪が流行っててどこ行くにも手放せなかったからな。」

 

フィーア「おかげで息苦しくて運動もしにくかったですよ。」

 

カンナ「運動はしたんだ・・・でもマスクにも最近ではオシャレなのもあってファッションとして取り入れられる時代だし楽しんだもの勝ちじゃないかな?カゲチヨとかヨ―メイちゃんとかやってみたら似合いそうだけど。」

 

カゲチヨ「陰キャか!?陰キャファッションとでも言いたいんか!?」

 

そうしているとミキとノリコがいた・・・

 

カンナ「おー!二人ともメチャクチャオシャレなマスクじゃん!」

 

ミキ「これシャレオってメーカーなんだけどオシャレでよくない?」

 

ノリコ「逆にもうマスクないと物足りないっていうか。」

 

フィーア「口に何か乗ってないと物悲しいって完全に依存症になってませんか?」

 

ミキ「そうかな?三人もマスクしてみたらわかるよ。あげるよ?」

 

そうして三人はマスクをもらったがこれが悲劇の幕あげになるなんて思いもしなかった・・・

 

sideヨ―メイ

 

あれ?三人ともまだマスクつけてるんですね・・・

 

ヒサメ「友達に進められたマスク買ってみたらなんとなく手放せなくなっちゃって。」

 

フィーア「よくよく考えて見たら息苦しさで肺活量を上げれると思いましたね。」

 

ヨ―メイ「用途が違くないですか!?」

 

カンナ「ヨ―メイちゃんも時代の最先端を行くマスクファッションを取り入れればあら不思議!顔に自信がなくても隠れてるだけで堂々どした気分になれるんだよ!」

 

悪かったですね!いつも自信なさげに言ってて!

そうしてつけてみましたが悪くないですね・・・

 

カゲチヨ「わざわざマスク生活から解放されたのにまだするとか嫌すぎないか・・・」

 

そういえば・・・

 

ヨ―メイ「マスク病とか流行ってましたね・・・外さないと恐ろしい顔になるとか・・・」

 

フィーア「くだらないですね・・・コロナのワクチンと同じで不安をあおるためのただのフェイクですよ。」

 

ですよね。

 

シディ「そんなものがあるのか。」

 

カゲチヨ「検索してみるか・・・うわ・・・」

 

酷い顔です・・・

 

カンナ「なんか足とかツノとか生えてない!?」

 

ヒサメ「マスク外さないだけでこんなことになるなんておかしいよね。」

 

そうしてその時はそんなたわいない感じで終わったのですが数日たって私たちがすっかりマスクにハマったころでした・・・

 

ヨ―メイ「シディさんのランチにお呼ばれするなんて今日はついてます!」

 

シディ「うぬ・・・だがカンナも手伝うと言って洗面所に行ったきり帰って来てないんだ・・・」

 

そうなんですね・・・

 

ヨ―メイ「なら私が行ってきますよ。」

 

そうして私が見に行くと・・・

 

カンナ「あははは・・・なんで・・・なんで・・・」

 

なんと顔じゅうに保湿クリームやニキビ止めクリームを塗りたくって保湿パックを上につけてもはやクリームの化け物と化したカンナさんがいました!

 

ヨ―メイ「いやぁああ!何やってるんですかカンナさん!?」

 

カンナ「あ、ヨ―メイ・・・自分のマスクを外してみればわかるよ・・・ヒサメちゃんたちにも連絡してるし・・・」

 

え・・・

 

ぱさっ・・・

 

ヨ―メイ「あぁああああ!!}

 

カンナ「アーシのクリーム貸すよ・・・?」

 

ありがとうございます・・・

 

sideカゲチヨ

 

ー少し前ー

 

俺はヒサとフィーアと一緒にパンケーキを食べに来ていた・・・

 

ヒサメ「早く来ないかな~!ここのパンケーキ美味しそうでさー」

 

フィーア「ミキもノリコも来ないなんて残念ですね。」

 

カゲチヨ「二人そろって休みだったからな。連絡はあったのか?」

 

ヒサメ「あれ?連絡が・・・マスク病?」

 

フィーア「そういえば寝てるときになんか顔がかゆかったような・・・あれ?カンナちゃんからだ。え!?」

 

どうした?二人ともそんな顔青ざめて・・・

 

二人は急にトイレに駆け込んだかと思うと・・・

 

ヒサメ・フィーア「あぁぁああああ!!」

 

とんでもない悲鳴が上がった!!

 

フィーア「急いでカンナちゃんの元に向かいましょう!!」

 

ヒサメ「飛んででも行くー!!」

 

カゲチヨ「医者に見せた方が・・・」

 

フィーア「もし男性医師だったら死ぬしかないです!!とりあえずカンナちゃんが応急措置してくれるみたいなのでカレコレ屋に戻ります!!」

 

おい!

 

そうしてカレコレ屋に戻ってみると・・・

 

ヒサメ「ブクブク・・・」

 

フィーア「私綺麗・・・?うふふふ・・・」

 

美容水をおけにためて顔を突っ込んでいるヒサと何故か美容パックをつけて口裂け女みたいな質問をするフィーアがいた・・・

 

カゲチヨ「カンナとヨ―メイはクリームの怪物になってるしどうなってるんだ・・・?」

 

シディ「マスクを外してから壊れてしまったみたいでな・・・」

 

あぁもう!

 

カゲチヨ「誰かに相談しなきゃ何も始まらねーだろ!!とりあえずシディ!クリームモンスターたちには水攻撃だ!」

 

シディ「わかった!」

 

ばしゃぁあ!

 

カンナ「しまった!洗面所だからお風呂の近くで・・・」

 

ヨ―メイ「クリームが流されちゃいますー!!」

 

カゲチヨ「お前らも仲間なんだからどんな姿でも相談はしろよ!」

 

俺は血液操作でパックや水をどけた!すると・・・

 

カゲチヨ「って普通の顔じゃん!?」

 

パソコンでみた感じにはなってなかった・・・

 

ヒサメ「はぁ!?普通じゃないし!めちゃくちゃ肌荒れして口元にニキビまでついてるんだよ!?」

 

カンナ「アーシなんておでこに・・・悲劇だよ・・・」

 

ヨ―メイ「ほっぺの場合はどうすればいいんですかね・・・」

 

フィーア「鼻についてますし、デリカシーなし男たちに何言われるかわかったもんじゃありません・・・」

 

四人ともメチャクチャ落ち込んでる・・・とりあえずオーナーに相談するか・・・

 

オーナー「このマスクか・・・ロゴがついているがシャレオっていうメーカーの製造するマスクは中毒性のある素材でできていることがわかった。このマスクを一度つけるとつけないと暮らせないほどになってしまうんだ。」

 

シディ「麻薬のようなものというわけか。」

 

オーナー「風邪の流行が収まり世間の人がマスクをつける必要がなくなってもマスクが欲しくなる。」

 

カゲチヨ「そうすれば儲かるって仕組みだ。」

 

オーナー「さらにその素材には肌荒れを起こすという副作用があることも分かってな。つけているほどひどくなるらしい。」

 

カゲチヨ「マスク病の画像を見たときSRのロゴのついたマスクが映ってたからオーナーに聞いてみたらすぐだったな。もう調べてるなんて。」

 

オーナー「いや、ユカがヨ―メイにオシャレマスクを見せたいとそのマスクをつけてしまってな・・・ニキビをつけてここにきて情報を聞いた瞬間すぐに会社に向かってしまってな・・・きっと会社には血の湖が出来てるだろう・・・」

 

カンナ「なーんだ・・・アーシも頭の頭頂部燃やして落ち武者祭りにしてやろうと思ったのに・・・」

 

どっちにしても気の毒だな・・・その会社の人たちは・・・

 

オーナー「依存性をリセットする薬と肌荒れ効く薬を用意しておいたからヒサメの友達にも分けてやるといい。」

 

フィーア「ありがとうございますぅぅぅ!!」

 

オーナー「うわっ!鼻水つけるな!!」

 

シディ「良かったな、皆。」

 

フィーアメチャクチャ嬉しそうだなまぁシディに顔見せれないのは苦痛だろうしな。

 

ヒサメ「カゲ・・・ありがとね。」

 

おぅ・・・その笑顔は肌荒れしてても反則だろ・・・



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神在月の願い前編

sideカゲチヨ

くそー・・・今日の動画撮影は失敗だったな・・・

 

カンナ「お父さんの新商品を公園に設置したまでは良かったけど公園管理事務所のおじさんに叱られてしまったのはまずかったね・・・」

 

ヒサメ「新商品開けてみただし私たちもどんな能力かわからないアイテムの箱を開けようとしただけなのに・・・」

 

フィーア「それじゃ許可でないのは当たり前では・・・?」

 

ヨ―メイ「皆さんが許可取らないから一日無駄にしたじゃないですか!」

 

シディ「すまない、クリスにどんな効果か聞いておくべきだった・・・」

 

こうして喧嘩になっちまっているが・・・

 

シディ「おぉ!三平さんじゃないか!」

 

 

シディと同じ系列の配達業の会社の社員三平さんが神社にいたんだ。

 

三平「また動画撮影の帰りですか?」

 

カゲチヨ「あぁ、今日は失敗だった・・・」

 

ヒサメ「それより神社に営業ですか?」

 

三平「いや・・・」

 

どうしたんだ?顔を赤らめて・・・

 

カンナ「賽銭泥棒ですか?」

 

三平「違うよ!縁結びの神様に祈願しに来たんだよ!」

 

フィーア「あぁ、三平さんもいい年ですもんね。」

 

三平「まぁ・・・今年で45歳ですけど・・・」

 

すみません・・・

 

三平「田舎のおふくろもいい加減身を固めてくれって言うんですけれどなかなか良縁に恵まれなくって・・・」

 

ヨ―メイ「おかしいですよね・・・確かに見た目は微妙ですけどドケチで気に入らないことがあれば途端に態度が悪くなって変な顔するだけですよね?」

 

三平「うん、それが原因だよ・・・」

 

自覚あるなら直した方が良いんじゃ・・・

 

カゲチヨ「っていうか理想が高すぎんだよ・・・歳のころは20代前半でハーバード大学卒業。元なでしこジャパンのFWで握力30キロで現在は宇宙物理学の研究員で山林王の一人娘じゃないとだめなんて・・・」

 

フィーア「自分の事をもっと知った方が良いですよ。」

 

三平「酷すぎませんか!?二人とも!」

 

カンナ「それに今お参りしても意味ないし。」

 

三平「なんでだい?」

 

カンナ「だって今神無月で地球と異宙の神様は島根の出雲に会議に行ってるからね。」

 

ヒサメ「だから島根だけは神在月って呼ばれてるんだよね。」

 

三平「島根か・・・でも一人で行くの怖いな・・・」

 

シディ「なら俺達と一緒に行くか?」

 

三平「本当かい!?」

 

そうして俺たちは島根に行くことになった・・・

 

sideヒサメ

さて島根についたわけだけど・・・

 

三平「そのご縁の神様はどこにいるんだい?」

 

カンナ「そうだそうだ、ヤヨイちゃんの神様の見えるメガネを使えば・・・」

 

やっぱり便利だね。

 

カゲチヨ「うおぉぉぉ!なんだこの数!!」

 

フィーア「八百万の神って言いますしね・・・異宙の神様も合わせたらもっといそうですよね・・・」

 

三平「えぇ!?じゃあこの沢山の神様の中からご縁の神様を探せというのかい!?」

 

ヨ―メイ「そうなっちゃいますね・・・」

 

三平「もうおわりだ・・・僕の婚期はドンドン遠のく・・・こんちくしょー!!」

 

シディ「あぁ!三平さんの機嫌が悪くなってしまったぞ!!」

 

顔がとんでもないことに!!

 

カゲチヨ「落ち着くんだ三平さん!!」

 

女性「どうされたんですか?」

 

三平「あぁ・・・縁結びの神様に良縁祈願に来たんですけどどこに行けばいいかわからなくて・・・」

 

女性「でしたら一緒に行きませんか?私も良縁祈願にきたので。」

 

三平「ぜ、ぜひお願いします!」

 

良かった・・・女性と話して落ち着いたみたい・・・

 

sideヨ―メイ

そうして女性にメガネを渡してさ一緒に縁結びの神社に来ると早速神様を見つけました!

 

三平「神様!」

 

神様「え!?見えるの?」

 

三平「それよりー・・・素敵な女性に合わしてください!!」

 

神様「あぁ、いいよ。」

 

三平「やったー!!」

 

神様「でもお賽銭ないと・・・」

 

三平「やばい・・・100円しかない。細かく崩してきます!!」

 

神様「100円でいいんだけど・・・」

 

ドケチですからね・・・5円じゃないと許せないんでしょうね。

 

神様「えぇっと・・・そちらのお嬢さんも良縁祈願に?」

 

女性「はい・・・でももういいんです。見つかっちゃいましたし・・・」

 

まさか・・・

 

女性「はい!三平さんです!」

 

フィーア「えぇ!?」

 

カンナ「あんなドケチで微妙な見た目なのに!?」

 

女性「ドケチで・・・微妙な見た目な人が好みなんです。」

 

ヒサメ「すごいミラクル!!」

 

シディ「だが三平さんの理想は高いぞ・・・」

 

そうでした・・・

 

ヨ―メイ「歳のころは20代前半でハーバード大学卒業、元なでしこジャパンのFWで握力が30キロ、現在は宇宙物理学の研究員で山林王の一人娘じゃないとダメだって言うんですから望みすぎですよね・・・」

 

女性「まぁ!私、20代前半でハーバード大学卒業でなでしこジャパンの元FW、宇宙物理学の研究員で山林王の一人娘です!!」

 

えぇえええ!!?

 

カゲチヨ「凄すぎだろ・・・」

 

三平「遅くなりましたー!!」

 

フィーア「三平さん!もう祈願しなくていですよ!」

 

三平「どういうことですか?」

 

女性「私三平さんが理想なんです!」

 

カンナ「しかもこのゆみこさん理想とほぼドンピシャなんだよ!」

 

三平「え・・・僕でもいいんですか?」

 

ゆみこ「私で良ければ・・・」

 

三平「でも握力は・・・」

 

女性「23キロです。」

 

三平「じゃあダメだわ!!」

 

何言ってるんですかこの人・・・



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神在月の願い後編

sideカゲチヨ

俺達は三平さんたちと別れ観光に来ていたクリスの元に向かった・・・

 

ヒサメ「お父さん!相談があるから来てくれって言ってたけどどうしたの?」

 

カンナ「見た感じお父さんは元気そうだけど・・・」

 

クリス「あぁ、元気どころかエベレスト登頂をそろそろ狙ってるんだよね。」

 

シディ「おぉ!凄いな!」

 

ヨ―メイ「無茶しない方が良いんじゃ・・・」

 

カゲチヨ「それで悩みって何なんだよ・・・」

 

クリス「実はセイナがな・・・」

 

あぁ、セイレーンの・・・

俺は早速セイナのいる宿に向かう。

 

 

セイナ「皆!元気にしてた?」

 

カゲチヨ「あれ?なんか元気そうだな・・・」

 

セイナ「うん!元気どころかナイル川を端から端まで泳いでみようって動画を取ろうと思ってるの。」

 

マジでこの夫婦元気だな!

 

ヒサメ「それよりお母さんがなんか悩んでるって聞いたけど・・・」

 

セイナ「あぁ、実はここに来てから変な夢を見るんだよね・・・」

 

シディ「変な夢?」

 

sideセイナ

私は屈強な男たちの神輿に乗せられて村を練り歩いてるんだよ・・・

 

ヨ―メイ「それは確かに変な夢ですね・・・」

 

まぁ、それは普段クリスやユカにやってもらってることなんですけど。

 

カゲチヨ「そうなのか!?」

 

すると水色の着物を着た女性が目の前に来てこういうんです・・

 

女性「トラディション!」

 

フィーア「何で英語!?」

 

そうこうしてるうちに私は柔道無差別級の決勝の舞台に立ってたの・・・

 

ヒサメ「何で!?」

 

相手は熊殺しで有名なセルゲイ=ヌルノスキー、身長2メートル50センチ、体重250キロの大男。奥さんとは駆け落ちで結ばれたロマンチストなの。

 

カンナ「一体どうなるんだろ・・・」

 

ヌルノスキーはその巨体に似合わず技巧派、得意の大外刈りで攻めてくるけど私は隙をついて奥さんのご両親を連れてきて改めて結婚の申し込みをさせたの。

 

カンナ「ヌルノスキービビってる!」

 

ヨ―メイ「意味がわかりません!!」

 

ヌルノスキー「なんで結婚を認めてくれないんですか!」

 

父親「うちは先祖代々塗装業者だ・・・!柔道家のお前に娘をやるわけにはいかん!!」

 

ヌルノスキー「ならば引退して継いで見せましょう!!」

 

父親「無理だ!!お前には向いていない!!」

 

ヌルノスキー「絶対に向いています!何故なら・・・私は塗るの好きー(ヌルノスキー)」

 

フィーア「上手い!!」

 

カゲチヨ「ダジャレかよ!!」

 

父親「流石だな・・・一本取られたよ。」

 

こうして私は優勝したんだけど変なCMをやらされる夢だったんだよね・・・

 

カンナ「お母さん、それは夢の神の悪戯じゃない?」

 

セイナ「夢の神?」

 

ヒサメ「お母さんに何か伝えたくてそんな夢を?」

 

カゲチヨ「でも沢山の神様がいるなかで見つけるなんてって背後にいたー!!」

 

あぁ、ホントだ!!

 

夢の神「あれ?見えるの?」

 

ヨ―メイ「なんでセイナさんに変な夢見せるんですか?」

 

夢の神「あぁ、すまんすまん。実は私の神社で困ったことがあってね・・・」

 

sideヒサメ

そうして私たちは神社に来たけど・・・

 

ヒサメ「普通の神社っぽそうだけど・・・」

 

夢の神「いやいや!ここ300年ずーっと壁が木目なんだよ!本当は水色が好きなのに。」

 

シディ「そうだったのか・・・それで夢に水色の着物の女性が・・・」

 

ヨ―メイ「詫び錆びもあったものじゃないですね!」

 

分かりにくいよ!

 

夢の神「出来れば水色に塗りなおして欲しいんだよね・・・」

 

カンナ「それで塗装業者が夢の中に・・・」

 

フィーア「だからわかりにくいんですって!!」

 

夢の神「塗りなおしてくれたらお前たちの夢を何でも叶えてやろう!」

 

カゲチヨ「えぇ!?本当ですか!?」

 

カゲもやる気になったので私たちは協力して許可をもらって神社を水色に塗り上げた!!

 

夢の神「やっほー!!まるで夢みたいだ!!」

 

ヨ―メイ「夢の神様が何言ってるんですか・・・」

 

夢の神様「じゃあ夢を叶えてやろう・・・」

 

カンナ「じゃあ・・・」

 

カゲチヨ「うわー!!待てカンナ!!」

 

夢の神「わかった。カンナは待て・・・」

 

カゲチヨ「違い違う!カンナに頼んだだけで夢じゃないです!」

 

夢の神様「そうなのか。」

 

カンナ「なんでアーシが夢を言っちゃダメなの?」

 

カゲチヨ「お前の場合絶対いらないこと言うのがお約束だろ!!」

 

シディ「じゃあ俺が・・・」

 

ヒサメ「シディも言っちゃダメ!」

 

カンナちゃんの次にお約束なんだから!1

 

クリス「なぁなぁ、俺の仲間にならない?」

 

カゲチヨ「お前らうるせーぞ!!俺の願いはトッププレデターを・・・」

 

女性「握力を30キロにしてください!」

 

あぁ!三平さんの彼女候補!

 

夢の神様「握力30キロになれー!!」

 

三平「理想の女性です!結婚してください!」

 

ゆみこ「もちろんです!」

 

カゲチヨ「あぁあああ!!?」

 

こうして三平さんとゆみこさんは幸せに暮らしましたとさ・・・



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カエル化したらどうなるのか

謎の女友達のインキュバスも出します。


sideヨ―メイ

さて今日もサボりを・・・

 

カゲチヨ「イベント今日までだったー・・・」

 

ヒサメ「カゲ依頼。」

 

何ですかこの雰囲気・・・

 

ヨ―メイ「何があったんですか?」

 

ヒサメ「スマホゲーのイベントだって。それでも仕事するんだけどね?」

 

あれ?鳥肌・・・

 

ヒサメ「もう少ししっかりして欲しいなぁ・・・」

 

ひっ・・・増えた!

 

ヒサメさんが帰った後留守番を頼んで帰った後・・・

 

ヨ―メイ「何でですかー!のろけてもないのにラブコメの空気は!」

 

カンナ「全くだよね・・・早くくっつけばいいのに。」

 

インキュバスのおかま「全くよねぇ、カゲチヨ君もだらしないわぁ。」

 

ゲテ「全くや。あれはワシもアカンと思うで。」

 

あ!カゲチヨとヒサメさんをからかってきた人たちです!

 

カンナ「ここはトラブルで吊り橋効果を狙わないといけないんだけどゲテさん良いのあるかな。」

 

ゲテ「この薬は人をカエルにする薬や、元に戻すにはキスやキス。」

 

インキュバスのおかま「きゃー!まさにおとぎ話みたいなシュチュエーション!」

 

カンナ「というわけでヨ―メイちゃんお願いね!伝説の毒殺王女のヨ―メイちゃんなら余裕でしょ!」

 

伝説の毒殺王女って何ですか!?

 

ゲテ「金も払うしな。」

 

sideカゲチヨ

ヨ―メイ「というわけでカエルになってもらいました!」

 

ふざけんな!ジュースに薬盛りやがって!カンナの言う通り伝説の毒女じゃねぇか!

っていうかあの三人の仕業かよ!!

 

ヨ―メイ「どうせ感謝することになりますよ。」

 

ヒサメ「ただいまー・・・ってぇえ!?どういうこと!」

 

カンナ「可哀そうなことにカゲチヨが人気狙おうと幼児化の薬を飲もうとして間違えてカエルの薬を飲んでしまったの・・・!」

 

嘘がすらすら出てて来るなお前!!

 

ヒサメ「ダメでしょ変なののんじゃ・・・」

 

カンナの言葉だからかヒサは信じちまう・・・

 

カンナ「シディは実家だしね・・・」

 

ヨ―メイ「ここはヒサメさんがお世話するしかないですね。瓶の説明だと効果は数日ですが長く付き合いのある人が世話しないと死ぬんですって。」

 

ヒサメ「それならカンナちゃんやヨ―メイちゃんでもいいんじゃ・・・」

 

カンナ「アーシは今黒魔術でカエル買いまくっててわかんなくなるし、フィーアちゃんは惚れ薬はガマの油から作れるって言うのまだ信じてるから危ないよ。」

 

ヒサメ「仕方ないか・・・」

 

息するように嘘を・・・

 

そうして翌日学校についた・・・

 

ミキ「ヒーちゃんなにそれ!」

 

ノリコ「でっかいカエルだな。」

 

ヒサメ「カゲだよ、カエルになる薬飲んじゃったんだって・・・」

 

ゼクス「本当かカゲチヨ?」

 

違うんだゼクスー!!

 

ヒサメ「先生の許可も取ったし手がかかるんだから!」

 

アサヲ「カゲチヨアイツ!ヒサメちゃんに近づくためにわざと!」

 

チダイ「その身をカエルに落とそうとも・・・」

 

ルイ「流石にやり過ぎじゃない~?」

 

マチャソ「ワシらも飲んでお世話されるか。」

 

綾華「先輩たちの場合朝顔をへし折らんとするくらいデカいカエルになりそうですね。なんとなくですけど。」

 

タツコ「あれユカは絡んでないよね?」

 

フォレス「ユカがカゲチヨをカエルにする理由はないでしょ・・・」

 

違う!カンナたちとヨ―メイに盛られたんだ!

くそ・・・焦ったからなのかあちぃな・・・

 

ノリコ「乾いて辛そうだな・・・」

 

カンナ「カエルは両生類だからね。」

 

ヒサメ「バケツの出番だね!」

 

気持ちィ・・・

 

フィーア「おはようございます・・・あれ?それってカエルですか?」

 

ヒサメ「マズイ!」

 

フィーア「まずは四面鏡を用意して汗をかいてきたら・・・刀でぶった切れば・・・」

 

ヒサメ「わぁああ!フィーアちゃんそれカゲだから!それに効くのは傷口だけだよー!」

 

助けてくれぇええ!

 

フィーア「煮込んでも美味しいんですよね。」

 

ミキ「もう食べること前提じゃん・・・」

 

sideカンナ

 

カンナ「いやー・・・大変だったね。」

 

ヒサメ「そんなニコニコいうことじゃないよ・・・結局刀没収されたからどうにかなったけど。」

 

カゲチヨ(生命の危機を感じたぞ・・・)

 

ヒサメ「そうだ、ご飯忘れてた。」

 

フィーア「大丈夫ですよ。コオロギありますし。」

 

フィーアちゃんもう解放されたんだ・・・

 

カンナ「あとはペットショップいけばミルワームあるし買いに行こう。」

 

ヒサメ「何で虫限定!?」

 

カゲチヨ(いやぁああ!)

 

練り餌を買うのに数十分要したのはここだけの話です・・・

 

sideカゲチヨ

 

はぁ・・・疲れた・・

 

ヒサメ「お風呂入ろ・・・意識ないし一緒に入っちゃおう。」

 

いやあるんだよ!なんでシディこんな時にいないんだよ!

殺される!!

 

ヒサメ「じゃあお休み。」

 

何でとなりで!?風呂桶でいいから!

 

ヒサメ「ちょっと素直でいいな今のカゲ。」

 

悪かったな・・・

 

そうして俺たちは眠ってヨ―メイたちが様子を見に来た。

 

フィーア「全然戻りませんね。」

 

ヒサメ「本当だよ。」

 

カンナ・ヨ―メイ「ほー・・・そうなんだ。」

 

めっちゃ棒読み。

 

カンナ「あ!カエルで思い出したんだけどカエルになった王子様がキスで戻ったおとぎ話があるの思い出した!」

 

ヨ―メイ「あれ?瓶の説明書にキスで戻るって書いてあります!忘れてましたー!!」

 

ヒサメ「えぇ・・・」

 

これが狙いだったのか!

 

フィーア「だったら調理してからのかぶりつきもカウントされますよね。ちょっと包丁持ってきます!」

 

ヒサメ「それ戻っても死ぬ奴!?」

 

ヨ―メイ「早くしないとフィーアさんが調理されちゃいますよー」

 

ヒサメ「それー!」

 

きゃー!!

 

カンナ「ほっぺじゃん。口づけじゃないと元に戻らないと書いてあるよ・・・」

 

ヒサメ「仕方ない・・・行くよカゲ!」

 

ボンっ!ちゅ・・・

 

ヒサメ「え?」

 

カゲチヨ「今キスする前に戻ってなかったか・・・」

 

カンナ「やっば・・・三日たったら戻るってマジで書いてある・・・」

 

ヨ―メイ「えぇえええ!?」

 

お前らあぁあ!

 

カゲチヨ「意識もはっきりあったんだからな!」

 

ヒサメ「ヨ―メイちゃんカンナちゃんどういうこと!?」

 

ヨ―メイ「これは雷は・・・びゃぁああ!カンナさん助けてって逃げられたあぁああ!」

 

ヒサメ「あ!いなくなってる!」

 

カゲチヨ「アイツは伝説の逃げ足女王か!」

 

覚えてろよ!!

 



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クリスの煽り運転撃退

sideモブドライバー

俺はこの道をかっ飛ばすことにかけた俺は今日も車で峠を攻めようとしたのだが・・・

 

ドライバー「なんだあの遅いセダン・・・法定速度で走りやがって・・・」

 

俺の華麗な走りを邪魔するなら煽ってやる!

 

sideクリス

商品の仕入れの契約を終えて俺は社用車を運転していたのだが・・・

 

クリス「やけに車間距離近いな・・・急いでるのか?」

 

おっと・・・いきなり前に来たな・・・

 

ドライバー「とまれごぅら!」

 

舌撒きすぎだろ・・・

変なのに絡まれたな・・・

 

ドライバー「お前!舐めてるのか!法定速度でちんたら走りやがって!頭に来てんだよ!」

 

テンプレな奴来た・・・

 

クリス「奇遇だね俺もチンピラ走ってて頭痛してたところ。」

 

ドライバー「こっちは急いでるんだよ!」

 

クリス「急いでるならこんなことしてる暇なくね?」

 

ドライバー「いちいちうっせぇんだごらぁ!なめてんのか!ぁあん!?」

 

凄い。詰めるの車間だけじゃないんだ。

 

さて・・・そろそろだな。

 

ドライバー「舐めた態度取ってるなら・・・」

 

警察「危険運転の容疑者を逮捕!」

 

クリス「ドラレコ提出します。」

 

警察「ご協力感謝します!」

 

ドライバー「そんなの後だしなんてずるいだろ!?」

 

その発言アホ丸出し。

 

警察「警察で話を聞くから来るんだ!」

 

ドライバー「ちくしょー!!復讐してやる!!」

 

道路交通法復讐するんだ。偉いな。

 

sideドライバー

 

な、なんとか出られた・・・

 

ドライバー「くそ・・・なんであんな目に合わなきゃ・・・」

 

あ!あの時のセダンか・・!

 

ドライバー「おらおら道空けな!」

 

車間詰めてるのに全然アクセル踏まない・・・!!チキンレースでもマジでギリギリまでブレーキを踏まないイカレ野郎なのか!?

 

あ・・・なんか紙が投げ込まれた・・・

 

ドライバー「簡易用のトイレ!?」

 

クリス「急いでるんだろ?最悪これ使ってね。」

 

遅いから煽ってるのに・・・!!

 

クリス「返さなくていいよ。トイレとクソはお似合いだし。」

 

俺のことか!!むかぁああ!こすってや・・・

 

どごおぉん!

 

ぎゃぁああ!

 

クリス「クソですら水に流れるんだからそのイライラ水に流せばいいのに。」

 

ー数か月後ー

やっと怪我と車治った・・・今度こそあの野郎後悔させたやる!

今の・・・やっぱりそうだ!

 

俺はぶつけようとしたがアイツはまた何かを出してきた!なんなんだ!?

 

クリス「車間の距離って難しいよね?それ張ってれば大丈夫だよ。」

 

初心者マーク!?むきぃぃぃ!前に出て急ブレーキを・・・

 

ズガンっ!!

 

ぎゃぁああ!

 

クリス「言わんこっちゃない。」

 

ー数日後ー

 

今度こそ・・・見つけた!

 

ドライバー「くくく・・・今度は夜だしこうだ!」

 

ハイビームで目を痛めさせてやる!ってぎゃぁああ!車体がピカピカすぎて反射する!?

 

クリス「悪い、洗車が趣味でね。」

 

むきぃぃぃx!

 

ドライバー「一旦抜かしてって視界がまだ戻ってなかった・・・ぎゃぁあ!泥にハマった!」

 

クリス「車が汚れてしまったな・・・洗車の仕方教える?」

 

ー数日後ー

 

今度はこれでビビらせてやる!

 

クリス「ふんふーん・・・」

 

ぷぷー!っぷぷー!

 

クリス「おぉ、いい音だな。」

 

さてどうなってってなにー!

 

ドライバー「ハーモニカを奏でてるだと・・・!」

 

くそ!こうなったら高速連打で・・・

 

クリス「よ・・・ほっ・・・!」

 

軽快なベースでクールなビートを刻んでるだと・・・!?

 

うわぁああ!?

 

ドガン!

 

クリス「良いセッションだった・・・でもギターじゃなくて車をクラッシュさせるなんてアンタの方がロックだったんだな。負けたよ。」

 

こんな勝ち方望んでない!

 

ーまたまた数か月後ー

 

今度こそボロボロにした罰を与えてやる!

 

このまま今度こそこすってやる!

 

ガリガリ・・・!

きゃはは!これで傷が・・・

 

ドライバー「なんか浮世絵の海みたいなカッコいい感じになってる!?」

 

クリス「ハンドルさばきで調節したんだ。版木作るの得意だからな。」

 

なんだよそのテク・・・!

 

クリス「彫り士向いてるよ墓穴ほるのもうまいし。」

 

んなあぁああ!!

 

だったら追い回してやる・・・!!

 

クリス「ドライブスルーするか・・・」

 

そろそろ疲れて・・・

 

んなぁあ!あの赤いのってパトランプ!?覆面パトカーだったのか!

 

やばい!逃げないとってあぁあ!!また壁にぶつかった!!

 

クリス「奈に急いでたの?マックのポテトの箱持ったまま伸びしただけなのに。」

 

勘違いかよぉぉぉ!!

 

ー数日後ー

 

今度はこれだ!

洗車でもしてやがれ!

 

クリス「卵か・・・夏の焼けるような日差しで加熱されたボンネットで・・・」

 

目玉焼きを焼いただと!?

 

クリス「イライラしてるな。カルシウム豊富な殻いる?」

 

いらないよ!!

ー数か月後ー

 

もうだめだ・・・車の修理費とかでもう家もないし・・・

アイツのせいだ・・・!

 

ドライバー「見つけた!フルコースだ!」

 

これは流石に参っただろ・・・

 

クリス「さて・・・リサイクルショップによらないとな・・・」

 

え!?別の車にアイツが乗ってる!?

 

あのパトランプはまさか本物の覆面パトカー!?

 

警察「覚悟しておけよ・・・!」

 

そんなぁああ!

 

sideクリス

 

・・・ってことがあったから。

 

クリス「車自分で修理するから工具箱貸してくれる?損害賠償で金はあるから。」

 

ヨ―メイ・オーナー「凄すぎでしょ!!」

 



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デリバリーでゲーム

ショート動画のスマホの故障も参考にします。


sideクリス

また最新携帯ゲーム機のニュースをユカは見ていた・・・

 

ユカ「欲しい・・・」

 

セイナ「また?5Gくらいしか欲しい機能が見当たらないでしょ?」

 

ユカ「だっていらなくなったら壁にたたきつけるだけで粉々になるんだよ?」

 

クリス「SDGsに見事反してるけどね。」

 

セイナ「絶対カレコレ屋にぶっ壊されるんだから。」

 

ユカ「大丈夫。今回はデリバリーで注文できるようになってるんです。」

 

それって料理運ぶサービスじゃ?

 

ユカ「今回は特別なんです。これなら絶対に壊されない・・・」

 

もう死亡フラグが立ってるような・・・

 

sideカゲチヨ

カンナ「あ~あ・・・ゲーム機欲しいな・・・」

 

カゲチヨ「何言ってんだよ・・・俺たちが発売日に携帯ゲーム機買うなんて呪いが解けない限り例え27世紀になっても帰るわけないだろ?」

 

フィーア「でも五人のお爺さんにも対応できるみたいなんです。」

 

ヒサメ「それより今日は依頼でしょ?こなしてればそんなもの忘れちゃうよ。」

 

シディ「すまないな。他の人が休んでしまってな・・・」

 

sideユカ

 

さ~てそろそろ注文しましょうか・・・

 

クリス「やな予感しかしないんだけど・・・」

 

何でですか?

 

セイナ「その配達員がシディ含めたカレコレ屋っていうオチじゃない?」

 

ユカ「そんな先の見えた話なんて現代の投資でだって起こりませんよ。」

 

クリス「いや、始まる前から見えてるんだけど・・・」

 

でも欲しいんです!注文!!

 

sideヒサメ

 

まさか本物の最新携帯ゲーム機を運ぶことになるなんて・・・!

 

カンナ「すごいなー!!」

 

シディ「俺達のものじゃないんだからはしゃいだらダメだぞ。」

 

フィーア「どんな人が注文したんでしょうか・・・」

 

カゲチヨ「きっと訳の分からない機能でも欲しがる信者だろ・・・」

 

sideユカ

 

お!早速運び始めたね!

 

クリス「なるほど・・・GPSで居場所がわかるんだ・・・」

 

その通り!だからどれくらいで到着するかもわかるんです!

 

セイナ「でも反対方向に行ってない?」

 

あれ!?

 

sideカゲチヨ

 

シディ「うぬ・・・どっちだったか・・・」

 

シディがやっぱり迷った・・・

 

カンナ「シディ、スマホ使わないの・・・?」

 

シディ「実は朝起きたときにまたひび割れさせてしまってな・・・すごく見にくいんだ。」

 

カンナ「こうなったら仕方ないね・・・確かそのゲームには最新の道案内マップ機能もあったからそれを使おう!!」

 

ヒサメ「それってお客さんの奴じゃ・・・」

 

カンナ「このままだとクレーム受けちゃうしそれにアーシたちは迷子でこのままだと家に帰れない!つまり非常事態に適用される緊急避難が使えるの!」

 

フィーア「ものは言いようですが・・・シディさんがクレームを受けるのは耐えられません!使いましょう!」

 

カゲチヨ「ナチュラルに法律違反するのヤバいな・・・」

 

sideユカ

 

あれ?急に正しい方向に?

 

クリス「何はともあれ良かったな。」

 

sideフィーア

 

フィーア「凄いですね。メチャクチャ丁寧に案内してくれます。」

 

カゲチヨ「後で箱に戻せばなんとかなるか・・・」

 

ですよね!あれ?五人のお爺さん・・・5Gがいる!

 

カンナ「確かこのゲーム機って5G対応なんだよね・・・」

 

ヒサメ「5Gってなんなの?」

 

カンナ「つまり五人のお爺さんが使っても分かりやすいと答えるくらいの性能ってことだよ!」

 

sideユカ

 

セイナ「あれ?脇にそれたね・・・」

 

何やってるんですか!?

 

sideカンナ

 

カンナ「お爺さんたち!ちょっとこれで遊んでみてくれない?」

 

お爺さん1「ワシこういうのわからんけど・・・ん?あぁ!これはわかりやすい!」

 

じゃあ次のお爺さん!

 

sideユカ

 

何で止まったままなんですか!!

 

クリス「全然動かないね・・・」

 

sideヒサメ

 

残るはあと一人・・・

 

お爺さん5「あぁ・・・げんこ!ワシが悪かった!!」

 

ダメだ!?完全にお婆さんの名前と勘違いしてる・・・

 

カゲチヨ「4G対応だったな・・・」

 

カンナ「じゃあお爺さん返して・・・」

 

お爺さん5「げんこー!!ワシが・・・」

 

カンナ「ちょっと!早く返して!!」

 

シディ「気を付けるんだ!落としたら・・・」

 

どがっ!

 

フィーア「あぁ!コンドルがー!!」

 

カゲチヨ「落とした―!!」

 

ずがめきょばき・・・

 

トラックが・・・

 

作業員「あなほるっぺー・・・」

 

ずどどどど!!

 

・・・・・・

 

フィーア「取りあえずのりで・・・」

 

ぐちゃぐちゃのゴミができた・・・

 

カンナ「AHHHH~!!!」

 

どうすれば・・・そうだ!

 

ーリモートワークに・・・-

 

ー総裁候補、ゲームを支給。-

 

ーワクチン接種は注射じゃなくてゲームでー

 

ー薄くなったつむじにこのゲーム機をー

 

カンナ「グッドアイデア!」

 

そうして・・・

 

カゲチヨ「お待たせしましたー!!」

 

ユカ「何で貴方たちがー!!」

 

シディ「もうしわけない!!」

 

天風の鎧!

 

ズガ―ン!!



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カンナのアボカドの言い訳

sideカゲチヨ

今日はカンナが肉じゃがを作ってくれるというので俺たちはカレコレ屋で待っていたんだが・・・

 

シディ「カンナお帰り!」

 

ヒサメ「じゃがいも買ってきたの?」

 

カンナ「いや、ジャガイモが売り切れてて代わりにアボカドを使おうと思ってるの。」

 

フィーア「えぇええ!?」

 

ヨ―メイ「合うんですかそれ!?」

 

カンナ「皆落ちぶれてよ。」

 

なんだと!?

 

カンナ「あぁ、間違った落ち着いて。これには訳があるの。アーシは最近凄い法則を聞いてきたの。アボカドに関する法則なんだけどファラデーアボカドの法則というものなの!」

 

カゲチヨ「ファラデーアボカドの法則?」

 

sideカンナ

 

昔々の話・・・

 

カンナ「ファラデーというお侍がいたんだけど・・・」

 

ヒサメ「えぇ!?外国人っぽいのに侍だったの!?」

 

カンナ「きっと帰国子女だったんだよ。侍の株を買って侍になったんだよ。」

 

ヨ―メイ「ファラデーって蝋燭と科学で有名な人間じゃなかったんですか!?」

 

でもファラデーは自分は侍じゃなくて弁当の路上販売屋の方が向いていると思っていたの・・・だから父親である徳川家康に相談しました・・・

 

カゲチヨ「徳川家康の息子にファラデーっていうのなんて聞いたことないんだけど!?」

 

カンナ「きっと隠し子で養子だったんだね。そうしてファラデーは・・・」

 

ファラデー「家康父さん!僕お弁当の路上販売がしたいんだ!」

 

すると家康は・・・

 

家康「YES!」

 

と答えました。

 

シディ「良かったな!」

 

ヒサメ「ダジャレじゃん!!」

 

フィーア「どんどん言い訳がカオスになってきましたね・・・」

 

そうして認めてもらったファラデーは早速オリジナルのお弁当を考案して売り出しマンデーからファラデーまで働いても売れませんでした。

 

フィーア「フライデーですよね?」

 

とうとう商売も行き詰ってしまいました・・・

 

ファラデー「ああ・・・侍だったころは刀を振り回して金品を脅し取ってもお咎めなしだったのに・・・」

 

ヨ―メイ「前の評判があるから売れないんじゃ・・・」

 

もうやめて年収五千万の領主に戻ろうかと考えていたころでした・・・

 

ヒサメ「最低すぎるボンボンじゃん・・・」

 

一人の老人が現れました!

 

カゲチヨ「この展開・・・老人は仙人か精霊ってのがおちだよな。」

 

向かいで小料理屋を営む大山田久左衛門と申します。

 

カゲチヨ「身元しっかりしてた!?」

 

久左衛門「思うのですが、アボカドを使うのはどうでしょうか?私の店ではアボカドサラダが女性に大人気でアボカドを使えば間違いありませんよ。」

 

と親切にも教えてくれたのです。

 

シディ「優しい人間なのだな。」

 

ファラデーはそんななれ馴れしいおいぼれが許せなくなり余ったお弁当を久左衛門の顔にたたきつけました!

 

シディ「うぬ!?どうしてだ!?」

 

ヨ―メイ「どこまで最低な奴なんですか!?」

 

ひと暴れしたファラデーは目の前の犬を蹴飛ばしながら家に帰ると近所の子供が持っていた紙風船を踏んずけて眠りにつき翌朝ためしにアボカドを入れてみました。

 

ヒサメ「結局入れるんだ!?」

 

フィーア「もう帰る途中にも息を吸うかのように最低好意を行っててヤバいです・・・」

 

するとどうでしょうか!?全くと言っていいほど売れなかったお弁当が女性にバカ売れ!それからはもう商売が面白いのなんの!

 

ファラデー「やっぱり街角(まちかど)にはアボカド!」

 

ヨ―メイ「言いたいだけでしょ!?」

 

やがてファラデーは路上販売をやめて店舗展開に乗り出しチェーンを拡大していきました。

 

カゲチヨ「もう言い訳でもいいからどうなるのか気になってきた・・・」

 

ある日ファラデーは一件の小料理屋にいました・・・

 

ファラデー「悪いことは言わねぇ、店を俺達に譲りな。」

 

もはやファラデーの要求を拒むことはできません・・・それほどまでに店は勢いに乗っていたのです。

 

老人は怒りに震えていた老人は言いました。

 

久左衛門「あんた・・・!アボカドのアドバイスの恩を忘れたのか!」

 

シディ「久左衛門さんの店だったのか!?」

 

ヒサメ「マジで最低だね!?」

 

さらに久左衛門さんの孫娘を奪い自分の嫁にしてしまいました。

 

カゲチヨ「普通ならそこで娘と協力してファラデーを討つ展開だと思うけど・・・」

 

残念ながら孫娘もアボカドのトリコになりました。

 

ヨ―メイ「とんだ尻軽・・・いや舌軽女ですね・・・」

 

カゲチヨ「アボカドが凄いのかファラデーのコミュ力が凄いのかわからなくなってきたぞ!?」

 

ある日雑誌のインタビューを受けたファラデーはこんな質問を受けました。

 

取材陣「アボカドを入れたらいいというアイデアはどこから?」

 

シディ「それは久左衛門さんの・・・」

 

ファラデー「えぇ、僕のひらめきですね。」

 

全員「「ファラデー!!」

 

それ以降ファラデーアボカドの法則と呼ばれるようになりファラデーは死ぬまで君臨し続けたそうです。

 

sideカゲチヨ

 

カンナ「あははははは!!」

 

ヨ―メイ「爆笑しすぎでしょ!?」

 

ヒサメ「もう生きるのが嫌になってきた・・・」

 

フィーア「もう肉じゃが・・・じゃなくて肉アボカド食べましょう・・・」

 

カゲチヨ「絶対マズイ気がするけど・・・」

 

カンナ「大丈夫大丈夫!ちょっと改造すればいいだけ・・・まずご飯と海老とアボカドを一緒に握ってその後醤油じゃなくてマヨネーズをかければ・・・」

 

それ海老アボカドの寿司じゃねーか!!

 

 



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遊郭の謎解き

sideカゲチヨ

今日の依頼は異宙遊女屋からだった・・・

 

カゲチヨ「花魁が消えてる?」

 

フィーア「花魁といえば和風の娼婦じゃないですか。」

 

依頼人「あぁ、足抜けでもねぇ花魁たちが怖がって商売あがったりだ。」

 

でウチの女性陣を潜入させたいと・・・

 

カゲチヨ「でももし騙したら・・・」

 

シディ「わかっているな。」

 

カンナ「ひゃ~二人ともこわーい。」

 

ヒサメ「二人とも!」

 

依頼人「上等だ。こちとら大事な花魁たちがかかってる。」

 

フィーア「二人とも任せてください。もし男が尻を触って来てもこう腕を逆にぐいっと折り曲げますから。」

 

いやそれ銀〇のキャバ嬢のやり方!?

 

sideカンナ

さぁ、やってきました異宙遊女屋!

 

カンナ「よくよく考えて見れば女の色町で起こることの解決・・・〇屋の独り言を始めとした推理小説ではありがちな設定・・・ワクワクしてきたねー!」

 

フィーア「相変わらず発想が犯人ですね・・・」

 

ヨ―メイ「タダ飯でつられて来てみれば!私遊女とか無理です!!」

 

何言ってるの。伝説の遊女ヨ―メイちゃんなら助手に最適でしょ。

 

ヨ―メイ「だから伝説なんかじゃないですって!」

 

ヒサメ「それに頼もしいボディガードもいるし!」

 

ユカ「ねぇ、そこの振袖新造さんたち?私に身を任せてくれれば一気に太夫ですよ。」

 

イナバ「な、なんかこの振袖新造さん凄いお金持ってる!?」

 

ミツキ「私たちお客取れないんですけど・・・」

 

ユカ「大丈夫ですよ。夜が明ければ夢のように太夫に・・・」

 

ドカっ!

 

綾華「失礼しましたー・・・」

 

タツコ「もう!今日はヒサメさんたちの護衛でしょ!?」

 

依頼人「見張りがいるとはいえこの女本当に大丈夫か・・・?」

 

フィーア「強さは超一級品なのでなんとか・・・」

 

ヨ―メイ「そもそも振袖新造ってなんですか?」

 

イナバ「簡単に言ったら遊女見習いです。」

 

ジン「代打はしますが基本お客は撮りません。あ、私警護のジンと申します。旦那、あの妖精の女は確かに色狂いですがとんでもない手練れです信用していいかと。」

 

まぁ、手練れならわかるよね・・・そうしてアーシたちは中を案内される。

 

ヨ―メイ「綺麗な所ですね。」

 

イナバ「ここら辺で一番の店ですからね。」

 

ユカ「ふふふ・・・やっぱりサキュバス系が多くて最高ですね!」

 

ヒサメ「ユカちゃん・・・また目がとんでもないことに・・・」

 

ミツキ「サキュバス系は半数を占めてますからね。」

 

フィーア「皆前向きな顔で良いですね。」

 

遊女の強さに触れながらも私たちはエルフの太夫の座敷についた。

 

カンナ「やっぱりエルフはサキュバスにも引けを取らないね。」

 

ユカ「うぐふっ・・・」

 

ヨ―メイ「ぎゃああ!ユカさん鼻血が滝のように!!」

 

綾華「座敷汚したらダメですよ!」

 

タツコ「いや吸血鬼の血液操作で畳が汚れないようにしてる・・・」

 

フィーア「無駄にクオリティの高い配慮ですね・・・」

 

エルフ大夫「賑やかな人たちでありんすな・・・まぁそこの妖精さんはかなりの手練れ。禿に毛が生えたような譲さんたちよりはましなんし。」

 

まぁ、舐められちゃうか。

 

フィーア「生意気ですね。やっぱり男の腕をグイッと折り曲げて客をこっちに引き寄せましょうか・・・」

 

ミツキ「いやそれただの脅迫じゃないですか・・・」

 

イナバ「あはは・・・私たちもまともに話したこともないし太夫は姉さんだけですから。」

 

カンナ「でも狙われるとしたら一番有力だね。」

 

ジン「その通りです。なんとか見学につけさせましょう。」

 

ユカ「それなら私がお客になって・・・」

 

いや一見さんじゃ無理なんじゃ・・・

 

ヒサメ「確かに見た感じエルフ太夫さん全くお客さんの相手してないし・・・」

 

イナバ「会話は二回目からだし合うだけでもお金はかかりますよ。」

 

ミツキ「二回目で姉さんの好みでないと会えません。」

 

ヨ―メイ「お客選べるんですか!?」

 

イナバ「そうですよ。花魁はお客より上です。」

 

綾華「とんでもない世界ですね・・・」

 

タツコ「鬼滅の刃で見たことはあったけどぬかった・・・」

 

そうして仕事が終わると振袖新造さんたちは芸の練習を始めた。

 

フィーア「なるほど・・・自分磨きの時間ですか。ならば私も!」

 

ひゅ!しゅばっ!

 

イナバ「す、凄い切れのある舞・・・!」

 

ミツキ「着物で踊るのも結構な技術が必要なのに・・・」

 

ヨ―メイ「フィーアさんエルフ太夫にバカにされたからっていきり立ってますね・・・」

 

流石フィーアちゃん負けず嫌いだね!

 

カンナ「よーし!伝説の大道芸人ヨ―メイちゃんも傘に毬を載せて転がしながら傘を縦に一回転させる訓練だ!」

 

ヨ―メイ「だから無理ですって!ってカンナさんも三味線弾けるんですか!?」

 

カンナ「お父さんに教わってね!ほいほい!」

 

ぺぺん!

 

ヒサメ「私も縦笛くらいならお父さんに教わったから・・・!」

 

ぴーひゃら~!

 

綾華・タツコ「やっぱりクリスさんすごい・・・」

 

ユカ「くっ・・・私がお客ならお金の力で全員太夫なのに・・・!」

 

ヨ―メイ「やっぱり貴方キャバクラと勘違いしてないですか!?」

 

こうして就寝時間までアーシたちも芸を究めるために動いていた。

 

sideフィーア

就寝時間になった時に事件は動きました!

 

花魁「きゃぁああ!」

 

花魁たちの悲鳴が聞こえて部屋に行ってみると・・・

 

カンナ「部屋が荒らされてる・・・それにアーシたちの警護の穴をついて別の子を誘拐ということは・・・」

 

依頼人「あぁ、犯人はここを知り尽くしてるぜ。」

 

花魁「い、嫌だ!死にたくない!」

 

エルフ太夫「またでありんすか・・・」

 

ジン「部屋に戻ってください。ここは危険です。」

 

エルフ太夫「神隠しが怖くて花魁ができんすか。この程度で騒がねぇでおくんなし。」

 

花魁「は、はい・・・すみません・・・」

 

そうしてエルフ太夫は去っていきました。

 

ヨ―メイ「人がいなくなったのになんですか!」

 

ヒサメ「でもあの人の言葉で静まったね。」

 

悔しいですがやっぱり強者ですね・・・

 

カンナ「さて。パニックも収まったし調査といきますか。」

 

そうして調査してみると・・・

 

カンナ「荒らし方が妙だね・・・」

 

ヒサメ「物取りにしては荒らし過ぎで誘拐目的なら荒らさずに済むようにするはず・・・」

 

ユカ「ふぁああ・・・何ですか騒騒しい・・・」

 

綾華「やっと起きてきましたが・・・」

 

タツコ「ユカは一度寝ると起きなくなるよね・・・」

 

ある意味健康なんでしょうけど・・・

 

ユカ「ん?なんかここら辺がべとべとしますよ・・・?ゴキブリホイホイでもやったんですか?」

 

ヨーメイ「いやこれ蜘蛛の糸ですよ!?私にも足につきました!!」

 

カンナ「蜘蛛系の異宙人で遊女のいるところに出る・・・神隠し・・・もうちょっと共通点が欲しいな・・・イナバさん、ミツキさんちょっと調べて欲しいことが。」

 

フィーア「カンナちゃんもう真相に!?」

 

カンナ「うん、妖怪辞典に乗ってる異宙人だったのが幸いだったよ。」

 

イナバ「カンナさん!共通点がわかりました!いなくなった姉さんたち全員見受け話がありました。」

 

ユカ「遊女のゴール・・・まさか!」

 

カンナ「そう、対応策も全てわかった。ジンさん、見受けの話来てる遊女はいますか?」

 

ジン「エルフ太夫がいるが・・・」

 

カンナ「じゃあ交渉は・・・」

 

ヒサメ「私に任せて。」

 

sideヒサメ

エルフ太夫「なるほど・・・アンタの親友の話が本当だったとしてわちきにも逃げろと?」

 

ヒサメ「いいえ、戦場を貸してください。身代わりになります私は私にないものを持ってるあなた達を守りたいんです。」

 

エルフ太夫「いいでありんす。やってみなんし。」

 

そうして花魁の衣装を着て見受け話に来た。

 

見受け人「あれ?エルフ太夫は?」

 

ヒサメ「事情がありまして・・・今夜は私がお相手させてもらいます。」

 

見受け人「そ、そうか・・・忙しいもんな。浮気にならないのか?」

 

ヒサメ「太夫の指示ですからお気になさらず。」

 

すると・・・ひゅっ!

 

フィーア「やっぱりそう来ましたね!」

 

「何ッ!

 

カンナ「一名様地獄にご招待ー!」

 

ぼおお!

 

「あいちぃぃいい!」

 

カンナちゃんが見受け人を貫こうとしていた足を弾いてカンナちゃんが炎で部屋の中に閉じ込めてくれた!

 

カンナ「やっぱりね、見受け人と会う日にアンタは動くと思ってたよ。パニックにさせようと思ってたみたいだけど残念だったねエルフ太夫に一喝されてた花魁さん?」

 

花魁「ちっ・・・私は道半ばで死んだ遊女たちの怨念さ・・・幸せを掴んだ花魁たちに絶望を見せるためのね。まあ名探偵さんのおかげでパーだけどここで殺せばいいだけのこと・・・」

 

けどカンナちゃんの推理通りにことが進んでるね・・・

 

花魁「さぁこれでもってぐぬっ・・なんだ。」

 

ヨ―メイ「ふふふ・・・妖精王産の新鮮なリンゴにレモン。ハッカ油を使った協力弱体化薬ですよ!蜘蛛系異宙人なら数時間は手足がしびれるでしょうね!」

 

ヒサメ「怨念の集合体でもきついよね・・・女郎蜘蛛さん?」

 

女郎蜘蛛「おのれぇ!」

 

ユカ「それはこっちのセリフですよ・・・!可愛い美少女たちを足で串刺しとかありえません・・・ここで燃え尽きてください・・・」

 

ホルスの炎+第五形態

 

陽炎の増殖(サンシャイン・インクリース)

 

女郎蜘蛛「ぎゃぁあああ!燃える燃える!串刺しになる!!」

 

エルフ太夫「やっぱりあの子容赦ないでありんすね・・・」

 

綾華「すみません・・・座敷で炎使って・・・」

 

タツコ「でも確実に粉々だね・・・」

 

こうして戦いは終結した・・・

そうして私はエルフ太夫と話すことになった・・・

 

エルフ太夫「そうでありんしたか・・・主も地獄を見てきたでありんすか。」

 

ヒサメ「自分勝手な理由ですけどあなた達を守りたかった。私にない強さを持ってたから。」

 

エルフ太夫「同情ではないのでありんすね。」

 

純粋に憧れただけです。

 

エルフ太夫「さぁ、ヒサメさん仲間さんたちと共に戻りなんし。ここには戻らないことを祈ってやす。」

 

ヒサメ「まぁ、ウチ一人はまた来ると思いますけど・・・」

 

エルフ太夫「そうでありんすな・・・ふふふ・・・」

 

そうしてエルフ太夫と笑うのでした・・・

 



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介護の問題

sideカゲチヨ

今日の依頼人は自衛官の方だった・・・

 

依頼人「実はウチの祖父を三日間預かって頂きたいのです・・・」

 

フィーア「何か仕事でも?」

 

依頼人「実はフィンランドの木こりの暴動を鎮圧に派遣されることになりまして・・・」

 

シディ「それなら仕方ないか・・・」

 

カンナ「いやいや、家族はどうしたんですか?」

 

依頼人「実は私が仕事人間だったばっかりに妻は行方不明で娘は家出中、息子は全く家に寄り付かないんです・・・」

 

ヨ―メイ「家庭崩壊してるじゃないですか!?」

 

ヒサメ「じゃあヘルパーさんか施設は・・・?」

 

依頼人「人材不足と施設不足でなかなか入れなくて・・・」

 

福祉行政の混乱がこんなところで・・・

ということで依頼を受けることになった・・・

 

sideカンナ

こうしてアーシたちは公園で散歩させることにした・・・

 

お爺さん「あー・・・」

 

ヒサメ「気持ちよさそうに日向ぼっこしてるね・・・」

 

ヨ―メイ「でもこういうの見てると長生きしても幸せなのかと考えさせられますね・・・」

 

フィーア「昔は刑事らしかったですけど今年で98歳らしいですからね。」

 

カゲチヨ「万が一なんてことになったら依頼料だけじゃ割に合わないぞ・・・ってあぁ!!」

 

カラスや陰摩羅鬼とか死体に群がる生物がうじゃうじゃと!!

 

シディ「こら!お爺さんはまだ生きてるぞ!!」

 

カンナ「あっちいけ!しっし!!」

 

なんとか追い払えた・・・けどさらに災難は続く!

 

ヨ―メイ「あぁ!もらしてますよこの人!!」

 

カゲチヨ「フィーア!急いで紙おむつだ!!」

 

フィーア「了解です!」

 

フィーアちゃんが高速で買ってきてくれたからなんとかなったけど・・・

 

カゲチヨ「つ、疲れた・・・」

 

ヒサメ「いきなりだったからあわてちゃったね・・・」

 

カンナ「しっかし介護って大変な労働だね・・・」

 

フィーア「そうですよね。子育てなら子供の成長に比例して手がかからなくなるけど介護の場合は時間の経過に反比例して苦労が増えていきますからね・・・」

 

ヨ―メイ「子のおじいさんも可哀そうですよね。依頼人の家に預けられるなんて・・・」

 

シディ「いや、依頼人の母方の祖父らしいから本来は依頼人が預からなくてもいいらしいんだ。」

 

そうなんだ?

 

カゲチヨ「でも親戚はほったらかしだったから依頼人が預かったらしいぞ・・・」

 

結構いい人なんだあの人。

 

ヒサメ「つまり介護はきれいごとじゃすまされない愛情以上の何かが苦労があるってことだね。」

 

フィーア「周りがしっかりサポートして共倒れにならないことが必要ってことですね。」

 

ヨ―メイ「でっかい問題だらけで憂鬱ですよ全く・・・」

 

そろそろ日も暮れそうだしカレコレ屋に戻ろうか。

 

カゲチヨ「じいちゃん。帰りましょうか。」

 

お爺さん「んー・・・」

 

帰りたくないっぽいね・・・

 

シディ「だが熱中症になってしまうぞ?」

 

お爺さん「んー・・・」

 

こしょこしょ・・・

 

するとお爺さんはいきなりヒサメちゃんの顔に猫じゃらしを近づけた!

 

ヒサメ「ちょ・・・やめてあはははは!はっくしょん!!」

 

バキバキっ!ドガンっ!

 

ヒサメちゃんのくしゃみで道路に巨大な氷壁が張られて車を横転させちゃった!!

 

ヨ―メイ「どどど、どうしましょう!!?」

 

カゲチヨ「なにやってんだ爺さん!」

 

ヒサメ「どうしよう!弁償しないと~!?」

 

フィーア「完全にぶっ壊れてますし取りあえず警察に・・・」

 

すると・・・

 

強盗犯「くそっ!一体なんなんだ!?」

 

警察官「こら!観念しろ!!強盗犯!!」

 

なんと車に乗ってたのは強盗犯だったの!

 

ヨ―メイ「なんてミラクルですか!?」

 

お爺さん「いや、銀行強盗は閉店直前が一番狙われやすい、で今は三時。そんな時間帯に繁華街から猛スピードで走ってくる覆面男の運転する車はワシの経験上怪しいと踏んでな・・・そちらの皆の能力は話を聞いて知ってたからすまんが利用させてもらったというわけじゃ。」

 

カゲチヨ「すげぇ・・・!」

 

お爺さん「お前さんらの言う通り確かに儂たちの扱いには問題が多いと思う。だが年寄りは伊達に歳をとってはおらん。知恵と経験を持っていてそれはテレビでも本でもましてやネットでも学べん・・・年寄りはもっと利用していかなくてはいかんのじゃ・・・」

 

シディ「人生の先輩についてもっと学ばないといけないな・・・」

 

フィーア「未熟でしたね・・・」

 

お爺さん「関心関心・・・そうやって前向きになれるだけお主たちは見込みがある・・・」

 

ヒサメ「ありがとうございます!」

 

カゲチヨ「それは良いんだけど・・・」

 

異宙のアリに連れていかれてますよ!?

 

お爺さん「は!?」

 

ヨ―メイ「また死体と勘違いされてます!?」

 

なんとか追い払えました・・・

 



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夢日記をつけると

sideカゲチヨ

学校が長期の休みに入り俺たちはカレコレ屋にいた・・・

 

カゲチヨ「最高だなぁ・・・」

 

ヒサメ「自由研究なにやるか決めたの?」

 

ふふふ・・・いつまでも後回しにする俺だと思うなよ?

 

カゲチヨ「夢日記をつける!」

 

ヒサメ「はぁ?何それ?」

 

自分の夢を日記につけるんだ。

 

フィーア「それって高校生のやる自由研究なんですか?」

 

問題ないだろ!自由なんだし!

 

ヒサメ「でもなんでゆめにっき?」

 

だって寝るの好きだし。

 

ヒサメ「ろくに働きも勉強もせずとる睡眠って気分いい?」

 

ぐはっ!

 

カンナ「アーシは応援するよ!」

 

カンナ!

 

カンナ「幽体離脱できたらアーシはそれを写真に撮らせてもらうから!」

 

おう良いぜ!

 

カンナ「あとは明晰夢で自由に夢を操作できるようになるらしいし頑張って!」

 

よっしゃー!やってやるぜ!

 

カンナ「あとは・・・ふふふ・・・」

 

ヒサメ・フィーア「?」

 

sideフィーア

 

カゲチヨ「ふんふーん・・・」

 

随分ご機嫌で日記をつけてますね・・・

 

フィーア「どうしたんですか?」

 

カゲチヨ「カンナの言う通り毎日同じ夢を見れるようになったんだ!」

 

マジで効果あったんですね・・・

 

シディ「それって飽きないか?」

 

カゲチヨ「いやいや最高だぜ!毎日家でゴロゴロする夢!」

 

シディ「地獄じゃないか・・・」

 

フィーア「寝てるときに寝ころがってる夢ってバリエーションなさすぎですね・・・」

 

sideカンナ

 

カゲチヨ「・・・」

 

カンナ「しんどそうだね~?大丈夫?」

 

カゲチヨ「なんか苦痛な夢ばっか見るようになっちゃてさ・・・」

 

シディ「どんな夢だ?」

 

カゲチヨ「化け物に追いかけ回される夢。」

 

古典的だね・・・

 

シディ「鬼ごっこか!楽しそうだな!」

 

カゲチヨ「最後は食われるんだぞ!?」

 

シディ「?鬼ごっこはタッチしたら尾に交替のルールだぞ?」

 

カンナ「大丈夫!ランナーズハイと同じで悪夢の先には最高の夢が待ってるはずだよ!」

 

カゲチヨ「本当かよ・・・」

 

sideカゲチヨ

 

あぁ・・・ヤバい・・・眠れない・・・

 

がちゃ・・・

 

カゲチヨ「うわぁあ!化け物!」

 

ヒサメ「え?なに?」

 

なんだヒサメか・・・

 

ヒサメ「大丈夫?」

 

次の夜も化け物に襲われた・・・

 

カンナ「カゲチヨ~帰らないの?」

 

カゲチヨ「寝ると夢見るし・・・」

 

カンナ「それは困ったねぇ・・・寝てくれないとこっちが困るよ。」

 

な、なにを・・・ぐもも!

 

カンナ「夢って言うのは心身を休めるのに見るもの。それを思い出そうとすると脳に負担がかかって夢と現実の区別がつかなくなっていくんだよ・・・」

 

な・・・それでお前俺が夢日記をつけるの応援してたのかよ・・・

 

カンナ「前にカゲチヨとフィーアちゃんが明晰夢見させたせいで偉い眼にあったからね・・・さぁ、このクロロホルムでまた寝てしまってよ・・・」

 

い、いやぁああ!

 

ヒサメ「そうはさせないよ!」

 

ぱっきーん!!

 

カンナ「氷!?ヒサメちゃん何で分かったの!」

 

ヒサメ「カンナちゃんのオカルト好きからしてこういうのは自分で試すタイプなのに今回はカゲにやらせてたからね。」

 

カンナ「し、しまった・・・裏目に出たか・・・」

 

ヒサ・・・

 

ヒサメ「もうやめなよ。夢日記なんて。」

 

カゲチヨ「あぁ・・・懲りたよ・・・でも寝ると・・・」

 

ヒサメ「はぁ。」

 

え・・・膝枕?

 

ヒサメ「ちょっと寝な、私いるし。」

 

あ、ありがとう・・・

 

カンナ(ま、これが見れたから良しとするかー・・・にしても足冷たー・・・)

 

sideフィーア

 

まさかカンナちゃんが夢日記応援してたのは夢の決勝の時の仕返しだったとは・・・

 

フィーア「それで夢日記はやめたんですね。」

 

カゲチヨ「そうそれ!カンナにおだてられてすっかり痛い目にあったぜ・・・」

 

ヒサメ「それはいいんだけどさ。自由研究どうするの?」

 

カゲチヨ「あぁああー!!」

 

まさかここまでがカンナちゃんの復讐・・・?

 

カンナ「ふふふ・・・」(まだ足凍らされたまま。)



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発掘の手伝い

sideクリス

今日はカンナやフィーア、リルとキャッチボールをしていた。

 

クリス「行くぞー!フィーア。」

 

フィーア「またキャッチボールですか・・・」

 

リル「緊張します・・・」

 

クリス「親子の会話といえばキャッチボールだよ。コミュニケーションを照れくさがってちゃダメだ。」

 

カンナ「いやそれ男の子でやるもんじゃない?」

 

クリス「とりゃー!」

 

カンナ「うわっ!?剛速球すぎだよ!!」

 

カンナがとっさに躱してしまう!

 

ガシャーン!!

 

考古学者「何をしてるんだ!ボールを投げて土器を壊すなんて!」

 

クリス「すみません。ウチの娘たちとご迷惑をかけたみたいで。」

 

フィーア「あんな剛速球カンナちゃんに獲れるわけないじゃないですか・・・」

 

リル「清々しいまでの連帯責任ですね・・・」

 

カンナ「そうだよ!」

 

考古学者「あぁ・・・せっかく出土した貴重な土器が・・・」

 

フィーア「っていうかこんなところで何やってたんですか?」

 

カンナ「多分遺跡の発掘じゃない?」

 

考古学者「その通りだ!大昔の人たちの生活の跡なんだ。」

 

リル「私別の星から来たのでこういうのは初めてなんですよね・・・」

 

クリス「よし!ならお詫びに俺達に手伝わせてくれませんか?壊してしまった土器はもう直しましたので・・・」

 

考古学者「なんてスピードだ!よしわかった!」

 

sideカンナ

 

カンナ「この穴が縄文人の住んでた家の跡なんだよ。」

 

フィーア「なるほど・・・」

 

クリス「縄文ヒルズって呼ばれてて縄文セレブ御用達の高層マンションだったんだよ。」

 

リル「凄いですね!」

 

絶対嘘でしょ!!

 

クリス「しかも駅から徒歩五分!」

 

カンナ「絶対嘘だよ!」

 

考古学者「そしてそこの土器が大昔の人たちの使ってたツボや皿なんだ。」

 

リル「じゃあゲームとかおさかなくわえた野良猫を追いかける主婦も発見されるんですか?」

 

いやいや流石にそんなのは・・・

 

考古学者「いやゲームはないがおさかなくわえた野良猫を追いかける主婦なら発見されたぞ。」

 

フィーア「とんでもない化石ですね・・・」

 

考古学者「ここの遺跡はユニークなものが多い。私でもわからないのが出てくることが多い。」

 

クリス「よし。俺達は土器を組み立てる仕事をしてみるか・・・」

 

そうだね・・・

 

カンナ「でもこれお手本のないパズルを組み立ててるみたいだよ・・・」

 

これも違うし・・・

 

フィーア「こんなものー!!」

 

ちょっと!何土器の欠片をぶん投げようとしてるの!!

 

フィーア「私は過去にこだわらない女なんです!やっぱり考古学者でもないのにこんなのできるのお父さんくらいですよ!」

 

リル「しょうがないですね・・・私のオーバーテクノロジーで作ったパズル自動組み立て手袋を使えば・・・」

 

クリス「す、すげぇ・・・どんどん組み上がっている!」

 

そうして組み上がったものは・・・

 

カンナ「これはお椀かな・・・?」

 

リル「はい、でも口をつける部分が剃刀みたいに鋭いんです。」

 

フィーア「怪我しませんか!?」

 

クリス「これはおそらく縄文時代のジョークグッズかいやがらせ道具・・・現代でいうプープークッションだな・・・」

 

こんなのジョークじゃなくてマジの奴じゃん!

 

リル「あとなんか宇宙生物の卵があったんです。」

 

宇宙生物「ぴぎゃー!!」

 

土器じゃないんだ!?

 

リル「あとはラブレターを渡そうか迷ってる女子高生の土器・・・いや土偶が発見されましたからね・・・」

 

カンナ「なんでそんなものが・・・」

 

フィーア「あとは注射を待つ小学生の像ですね・・・」

 

本当に何でなの!?

 

考古学者「うわああ!?貴重な遺跡で・・・ってあれ?本当に正しく組み合わさっている!」

 

えぇえ!?じゃあ本当に大昔の人がこんなのを!

 

クリス「どうしてこんなのを作ったか知りたい?」

 

カンナ「知りたいよ!」

 

クリス「これは・・・ドキドキする土器ってダジャレだ!」

 

そ、そんなわけ・・・ないよね?



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出来る人とは?

sideヒサメ

今日は動画を撮影しようってことで公園に来たんだけど・・・

 

カゲチヨ「皆準備はばっちりか?」

 

シディ「カゲチヨ、それより撮影機材はどこにあるんだ?」

 

カゲチヨ「やべぇ・・・忘れた。」

 

カンナ「YOUTUBERが撮影機材を忘れて何をしろっていうの。」

 

カゲチヨ「すぐに取ってくる!」

 

ー数時間後ー

 

ヒサメ「カゲ、遅すぎない?」

 

フィーア「荷物の持ちすぎで職質でも受けてるんじゃないですか?」

 

カンナ「もうご飯食べにいかない?」

 

シディ「カゲチヨに伝言を書いておこう。」

 

そうして私たちは立ち去った・・・

 

カゲチヨ「はぁはぁ・・・あれ?皆どこだ?」

 

sideカンナ

そうしてカレコレ屋に集合したんだけど・・・

 

カゲチヨ「何で待っててくれないんだよ!」

 

カンナ「待てど暮らせど帰ってこなかったじゃん。」

 

カゲチヨ「仕方ないだろ!職質受けたり謎の英会話教室の先生にレッスンを受けるし獏の大群が道を塞いで通れないで!」

 

フィーア「ダメですよ・・・私たちあまりに仕事が出来なさすぎます・・・」

 

ヒサメ「そうだね・・・皆でなんとかしようよ。」

 

シディ「うむ、そうだな。」

 

ヤヨイ「皆さん!こんにち・・・あれ?何しててるんですか?」

 

カンナ「実は・・・」

 

アーシはヤヨイちゃんに事の経緯を話した。

 

ヤヨイ「なるほど・・・でも皆さん心配無用です!ジャーナリストとして数々のリーダーを見てきた私が必ずや皆さんをイケてるリーダーに変えてみせます!」

 

カゲチヨ「よろしく頼む!」

 

ヤヨイ「まずは身だしなみからですね。普段の町の人たちの依頼ならその服装でもいいですけど政府や警察の人も偶にカレコレ屋に来るんですよね?」

 

ヒサメ「まぁ、確かに変な依頼もあるけどね・・・」

 

ヤヨイ「まずはみんなで体にあった仕立ての良いスーツを着てください。」

 

ということで着てみた。

 

カンナ「おぉ!なんか社会人って感じがして引き締まるね!」

 

カゲチヨ「すげぇ!動き一つ一つが洗練されてるみたいに見える!」

 

ヒサメ「これがスーツの力!」

 

シディ「なんだか苦しいがこれなら舐められないということか?」

 

ヤヨイ「その通りです。スーツを着こなしていればカレコレ屋を騙そうとしてる客が来ても侮れないということで躊躇させる効果も期待できるんです!」

 

フィーア「確かに別人みたいだね!」

 

ヤヨイ「そしてもう一つ必要なことは・・・シディさん!25+17は?」

 

シディ「うぬ・・・32だな!」

 

カンナ「あれ?答えは42じゃ・・・?」

 

シディ「そうだったのか、カンナありがとう。」

 

カンナ「いやこちらこそ・・・ってなんでアーシまで感謝を!?」

 

ヤヨイ「そうこれもリーダーに必要なことなの!カゲチヨさんは答えるときは結構自信情けですし指摘されるとごまかそうとしてしまいますよね?」

 

カゲチヨ「うぐっ・・・確かに・・・」

 

ヤヨイ「だからシディさんの様に自信をもって答えて間違えたときは過ちを認めることができる人には必要なんです。」

 

フィーア「シディさんはお手本にぴったりということですね!」

 

シディ「なんだかわからんが褒めてくれてありがとう!」

 

やっぱり素直だ・・・

 

ヤヨイ「できる人は大胆な発想が必要なんです。カンナさん、今日は何がしたいですか?」

 

え?そうだな・・・

 

カンナ「ボティスの解体した後はゆっくり歴史の本でも読みたいかな?」

 

ヒサメ「すごい・・・ありふれた会話だったのに一瞬でサイコパスの解体と日常にやることを思い付いた・・・!」

 

ヤヨイ「良いですね!最後はスピーディーな仕事!カゲチヨさんできますか?」

 

カゲチヨ「ばっちり決めてやるぜ!確かトイレの電球が切れてたから変えてくる!」

 

sideカゲチヨ

 

ありゃ?できないな・・・

 

カゲチヨ「どうして入らないんだよ・・・」

 

ぶぶぶぶ・・・

 

カゲチヨ「くそぉおお!入れぇええ!!」

 

ぶぶぶぶぶ!

 

あれ?なんか羽音が・・・あ

 

カゲチヨ「脇の下に蜂の巣が出来た・・・」

 

ヒサメ「そもそもカレコレ屋の依頼がスピーディーに片付くのはまれだからね。」

 

カンナ「大体依頼が個性的だったり騙してくるのばっかだもんね・・・」

 

本当に出来る人ってどんな奴なんだろうな・・・

 

クリス「おーい!皆ー!今日は鬼ごっこでもして遊ぼうぜ!」

 

ヤヨイ「休日とはいえ大人が高校生を誘って鬼ごっこ!?大胆は発想ですね・・・」

 

ヒサメ「それよりもカゲの脇の下に蜂の巣ができちゃったの!お父さんなんとかできる?」

 

クリス「うーんそうだな。俺が一瞬で蜂の巣ごと蜂を細切れにして蜂の子炒めにするか!」

 

ヤヨイ「大きい声に自信たっぷりな意見!」

 

フィーア「待ってください。野生の蜂なので寄生虫がいるかもしれませんし蜂の子炒めは今度にしてください。」

 

クリス「そうか・・・悪かった。」

 

ヤヨイ「間違いを素直に認めた!」

 

クリス「そりゃ!」

 

ズババババっ!!

 

カゲチヨ「蜂の巣を素早く処理!!」

 

できる男だ!!

 



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防犯カメラに幸せを

side防犯カメラ

私は防犯カメラ、長い年月カメラをやっていたからなのか魂が宿ってしまっている。

 

この大型ショッピングモールの裏手を365日守っている。

しかし裏手の何でもないところでは人手もほとんどない・・・

かといって重要じゃないというわけでもない。そう、悪さをする者たちは往々にしてこのようなところを好むのだ。これは二年前に押し入ろうとした賊がいたが私のおかげで見事に御用となった・・・

 

けれど時々思ってしまうのだ・・・私たちカメラの仲間には美しい景色や女性を収めたりまた家族旅行に同行して家族の思い出を記録するカメラも・・・一体どんな気分なんだろう・・・しかし防犯カメラとして生まれた私には縁のないものだろう・・・うん?

なんか2人の少女と赤メッシュの少年が・・・

 

カンナ「おーい!」

 

フィーア「ピース!」

 

カゲチヨ「うぇーい!」

 

時々こういう奴がいる・・・何を勘違いしてるのか・・・そもそも誰に向けたメッセージなのか・・・

 

シディ「三人とも行くぞ。」

 

別になんでもなかったようだ。

きっと道に迷ったんだな・・・よくあることだってあれ!?

 

な、なんかオレンジ髪の女の子は傘をさして耳を手に当ててる・・・

他の三人もピースしたり・・・シディさん愛してるってプラカード上げてる・・・

 

カンナ「早く・・・もう収録始まってるよ?」

 

え?私の声を待ってる?っていうか声聞こえてるの!?

これはお天気中継のつもりか?

つまり待っているのはスタジオからの呼びかけ!

 

防犯カメラ「気象予報士の森田さーん!」

 

カンナ(首を横に振る)

 

ち、違うのか・・・

 

防犯カメラ「あまたつ・・・・」

 

カンナ「うんうん!」

 

そ、そうか!

 

防犯カメラ「気象予報士のあまたつさーん!」

 

カンナ「はい!今日の天気は・・・」

 

一体何なんだ・・・なんで私の声が・・・って今度はバラエティー番組の奴になってる!

 

フィーア「では今日はじゃんけんをやって右手だけを勝たせて脳の活性化させましょう!」

 

今日やって頂くのは・・ってなんで私は赤メッシュの男をズームにしたんだ!?

私はズームカメラだったのか!?

 

ヤヨイ「よし、改造完了。」(カメラの死角から)

 

カゲチヨ「あれ・・・難しいな・・・そらそら!」

 

あーあ・・・全然できてない・・・

 

どがっ!

 

カゲチヨ「ぎゃああ!」

 

あぁ!さっきの脳トレの子が相撲取りになって突き飛ばした!

っていうかいつの間にか土俵が!!

 

えぇっと・・・西はシディの山、東はフィーの富士ともに三勝三敗か・・・いや待て待て何でテロップまで出してるんだ私!?

 

ミナヅキ「改造グッジョブ・・・」

 

ヤヨイ「ふふふ・・・」

 

カンナ「はっけよーい・・・残った!!」

 

残った残った・・・!!

これはいい勝負だ・・・ともに回しを取らせてないってあれ・・・なんか顔を赤らめて恋人みたいにってあー!なんか同じケモミミの子が生まれたー!(ヤヨイの作った精巧ロボット)

 

相撲じゃなかったのか・・・

普通の家庭生活になった・・・

 

赤ちゃん「おぎゃーおぎゃー!」

 

お腹が空いたんだな・・・

 

フィーア「はーい・・・今ベットを修理しますよ・・・」

 

いや違うでしょ!鉈とドリルしまって!!

 

フィーア「なるほどそういうことですね・・・」

 

そうそう・・・ミルクを・・・

 

牛「もー・・・」

 

フィーア「これで完璧です。」

 

完璧じゃないよ!!ダイレクトは流石に無理でしょ!!

 

シディ「ただいま。」

 

あ、亭主が帰ってきた。

 

フィーア「これは・・・」

 

あぁ・・・キャバクラの名刺!(ヨ―メイの写真を張り付けている)

 

シディ「す、すまない・・・会社の上司にな・・・」

 

いやいや今更無理があるでしょ・・・

 

フィーア「貴方・・・覚悟してください!!」

 

おいおい・・・包丁振り上げなくても・・・

 

カンナ(牧師役)「おめでとー!!」

 

あれ・・・ウエディングケーキの入刀・・・これは娘の結婚式!?

そうか・・・あれから何十年もたったのか・・・

 

シディ「ぐっ・・・!」

 

フィーア「そんな!!」

 

ど、どうしたというんだ!?

誰か救急車を!!

 

カゲチヨ(医者)「残念ながら・・・」

 

フィーア「そんな・・・!」

 

だめなのか・・・・

 

シディ「俺は大丈夫だ・・・」

 

にっこりと笑ってるな・・・

 

遺影がその時の写真になった・・・いえーいってやってるみたいだな・・・

まさかダジャレか!?

 

そうか・・・アンタたちはこの私の望みを叶えてくれたのか・・・

 

sideカンナ

 

カンナ「いやー!二人とも凄い名演技だったよ!」

 

シディ「いやカゲチヨの台本が良かったおかげだ。」

 

カゲチヨ「照れるな・・・」

 

フィーア「私はヤヨイとミナヅキの連携した改造テクに痺れましたね。」

 

ヤヨイ「おほめ頂き光栄です。」

 

ミナヅキ「いいことした・・・」

 

ヒサメ「ちょっと!こんなところで何やってるの!?」

 

あぁ。ヒサメちゃんにハヅキさん。

 

カンナ「ちょっと防犯カメラの夢を叶えてたの。」

 

ハヅキ「なんか知りませんけどいいことしたんですよね・・・で、おつかいは?」

 

ミナヅキ「忘れた。」

 

 

 

 



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ドッジ大会で意外な才能?

sideヒサメ

ヨ―メイちゃんに恋敵であるフィーアちゃんの魔の手が襲い掛かる。

 

フィーア「くくく・・・ここならシディさんは来ませんよ?」

 

ヨ―メイ「助けてください!ヒサメさーん!」

 

ヒサメ「うぅ・・・」

 

カンナ「さぁ2対1でどうするのかな?」

 

まさに絶望的、私は服が破けて動けずにいた・・・

 

どうしてこうなったのかと言ったら私たちは依頼でドッジボール大会が開催される会場に来ていた。

 

カゲチヨ「結構気合入ってるな。」

 

参加者も沢山いるしね・・・

 

シディ「景品も豪華だからな。」

 

フィーア「ペアで温泉旅行・・・必ずゲットしてシディさんに献上します!」

 

ヨ―メイ(私も旅行行きたいですけどフィーアさんがいますしね・・・)

 

ヒサメ「私は毛ガニ詰め合わせが欲しい!」

 

カンナ「ドッジボール大会でそれってなんか怪しいような・・・」

 

主催者「皆さんお待たせしました。」

 

カンナ「あれ?依頼人が主催者ってこのパターンは・・・」

 

カゲチヨ「確か盛り上げてって依頼だったよな・・・」

 

主催者「今回の大会は男女に分かれます。1チーム2名までです!」

 

ヨ―メイ「え~シディさんに合法的に抱き着けるチャンスだったのに・・・」

 

カンナ「そんなことしたらユカにぶっ飛ばされるよ。」

 

フィーア「っていうか公式は12対12なのにそれだとすぐ終わる気が・・・」

 

主催者「今回は異宙の力を使った特別ルール、ボールはとられるか五回外れると相手ボールです。そしてプレイヤーはアウトになるたびに服が一枚ずつはじけ飛びます!」

 

カンナ「なにそのユカが狂喜乱舞しそうなルール・・・」

 

主催者「そして全部脱げると死んじゃいまーす!」

 

シディ「まさかデスゲームか!?」

 

カゲチヨ「期待した俺が馬鹿だった・・・」

 

入り口が封鎖されてる!

 

フィーア「力が封じられてますし純粋な力勝負ですか・・・そうだ。カンナちゃん。ごにょごにょ・・・」

 

カンナ「え?何何?」

 

そうして第一試合はなんと・・・

 

ヒサメ「カンナちゃんにフィーアちゃん!?」

 

ヨ―メイ「で、でもこれなら解決策が思いつくまで時間を・・・」

 

フィーア「さぁ!まずはヒサメちゃんからです!」

 

ぶんっ!

 

なっ!フィーアちゃん全力で投げに来てる!

直後とんでもない風圧で服が切り裂かれた!

 

ヒサメ「いやぁあああ!」

 

ヨ―メイ「ヒサメさーん!!?二人とも一体なにを・・・」

 

フィーア「ふふふ・・・今までのデスゲームだと男女合同だったのでシディさんが目の前にいたらヨ―メイを消すことはできませんでしたがこれなら合法的に消せますね。」

 

な!?さっきのヨ―メイちゃんの発言で完全にスイッチが入っちゃったんだ・・・

 

フィーア「私だってドッジボールでシディさんに体密着させたいんですよ・・・さぁ、覚悟はいいですね?」

 

ヨ―メイ「いいわけないですよ!カンナさん止めてください!」

 

カンナ「いやー今回のドッジボールは楽だなー。アーシはボールに触れずして勝利する魔法使いになっちゃうのかな?」

 

ヒサメ「ダメだ・・・カンナちゃんお金握らされてる・・・」

 

ヨ―メイ「そんなー!!」

 

sideカンナ

さて恥ずかしがりやのヒサメちゃんが派手に服を切り裂かれた状態で投げれるわけないしあっちのボールというこの状況・・・

 

カンナ「伝説の美少女ヨ―メイちゃんいきなり神話になっちゃうねー、アーシは伝説の魔法使いになっちゃうかもー。」

 

ヒサメ「うぅぅ・・・ごめんヨ―メイちゃん衝撃もあって動けない・・・投げて・・・」

 

ヨ―メイ「そ、そんなあ・・・」

 

カンナ「ヨ―メイのボールなんて片目瞑ってでも避けられそうだね!」

 

フィーア「本当に瞑らないでくださいよ・・・?」

 

主催者「早く投げてよ、じゃないと相手ボールになっちゃうよ?」

 

ヨ―メイ「あ、あなたは!なんでここに!?」

 

主催者「いや一回戦なのにあの金髪の子がものすごい剛速球出したもんだから他の参加者が怯えちゃってさ・・・」

 

参加者「あばばば・・・」

 

参加者(あんなのあの子じゃなかったら一発で気絶してる・・・)

 

主催者「だから見に来たんだよ。」

 

ヨ―メイ「・・・!もうどうにでもなれぇええ!」

 

ヨ―メイちゃんがこっちに向けて投げてきたけど・・・

 

カンナ「やっぱり遅い・・・回転はあるのは認めてあげるよ。」

 

やっぱり片目瞑ってでもいける・・・

 

バチッ!

 

カンナ「ありゃ?」

 

アーシのソックスがいつの間にか切り裂かれていた・・・

 

主催者「サイドスローは横回転がかかるつまり曲がりやすいんだ。加えてこのお姉さん投げるときに体を傾けていた。球はいきなり曲がるよ。」

 

まさかまぐれとはいえ漫画のような伝説の魔球を繰り出すとは・・・

 

カンナ「じゃあアーシが今度はド派手に全裸にしてユカちゃんに献上してあげる!どーぞ!」

 

ごぉぉぉお!

 

フィーア「流石カンナちゃん凄まじい剛速球です!」

 

ヨ―メイ「ぎゃぁああ!」(そりゃヒサメさん並みの馬鹿力ですからフィーアさんほどじゃなくても速いですよね!?)

 

ヒサメ「ヨ―メイちゃんかがんじゃだめだよ!」

 

主催者「それでいいんだ。両手を突き出して救い上げるようにボールをつつきこむんだ。」

 

ズゴンっ!

 

ヨ―メイ「うぐぐ・・・な、なんとか耐えられました!」

 

フィーア「そんな!いつものヨ―メイなら小枝みたいに吹っ飛ばされる威力ですよ!」

 

主催者「正しいキャッチに加えて胸が無いのも相まって痛くないはずだよ。」

 

マジか・・・ヨ―メイちゃんの体形がドッジボール向きだったなんて!

 

フィーア「だったらこれで終わらせてやりますよ!」

 

ヨ―メイ「いやぁああ!」

 

カンナ「フィーアちゃん全然当たってないよ!?」

 

フィーア「体が小さいからですか・・・」

 

主催者「お姉さん逸材だね。ドッジボールは僕たちリリパット族の国技みたいなもんだからね。ファンになっちゃった。」

 

ヨ―メイ「えぇええ!これ以上厄介な人はごめんですけど・・・そりゃあぁあ!」

 

フィーア「くっ!読みにくいですね・・・でも正しいキャッチでも受け流せない衝撃もあるでしょ!」

 

ずごおお!

 

ヨ―メイ「あぐぅぅう!まだまだ!」

 

その後もなんとヨ―メイちゃんはフィーアちゃんの豪速球を根性で耐えてアーシたちの服を破っていった・・・

 

ヒサメ「凄いよヨ―メイちゃん!」

 

ヨ―メイ「でも・・・はあはあ・・・限界は近いですけどね・・・」

 

フィーア「ふふふ・・・ヨ―メイとこんなにいい勝負ができるなんて思ってもいませんでしたよ。でも私にとって服が破けるなんて後で生き残ったシディさんに抱き着く時に得でしかありません。さぁ、決着をつけましょうか!」

 

ふ、二人ともズタボロでなんかる〇剣の志々雄と剣心の終幕みたい・・・

アーシが二人の戦いで戦慄している・・・

 

フィーア「これでとどめです!」

 

フィーアちゃんが剛速球を投げるけど・・・

 

ヨ―メイ「あれ?なんかそれてません!?」

 

主催者「うそ!?」

 

今までの連投で疲れてたのもありフィーアちゃんは大暴投をしてしまった!そしてそれは・・・

 

主催者「ぐわぁあああ!?」

 

主催者にぶち当たってしまった!

 

カンナ「ん?なにこの装置?」

 

主催者「し、しまった・・・それは結界の装置・・・」

 

なるほどこれが・・・

 

カンナ「ごめーん、フィーアちゃんやっぱり割にあってないから結界壊すね。」

 

バリン!!

 

主催者「あぁああ!」

 

ヒサメ「なんでデスゲームなんて開催したの?」

 

主催者「ドッジボールを流行らせたくて・・・」

 

フィーア「脱がす意味はあったんですか!?」

 

主催者「あはは・・・ごめんね?」

 

リリパット族「騙されないで!こいつよく見たらオッサンよ!」

 

ええええ!

 

カンナ「そういえばリリパットってガリバー旅行記にも出てくる小人族が由来だった・・・」

 

リリパット族「うちらは十歳で成長が止まる!多分30超えてる!」

 

ふーん・・・

 

カンナ「髪の毛松明になれー!」

 

主催者「ぎゃー!ホットホット!!」

 

これで悪はほろんだ・・・

 

ヒサメ「ありがとうヨ―メイちゃん・・・今回は助けられたよ・・・」

 

ヨ―メイ「い、いえ・・・」

 

フィーア「・・・・まぁ、今回はいい勝負でしたし側室として1ミクロンが認めてあげますよ。」

 

ヨ―メイ「人のこと殺しかけて1ミクロンですか!?」

 

ヒサメ「フィーアちゃん?」

 

フィーア「すみませんでした、」

 

あれ?そういえば男子の部は終わってたんだね・・・

 

カンナ「優勝者は・・・おお。」

 

そこに移ったのは全裸になったカゲチヨとシディだった・・・

 

カゲチヨ「空しい勝利だな・・・」

 

シディ「うむ・・だが生き残ったぞ。」

 

ヒサメ・ヨ―メイ・フィーア「きゃぁあああ!」

 

初心な三人の悲鳴が響き渡ったのであった・・・



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テンションの問題

sideカゲチヨ

さぁ!お前ら動画撮影張り切っていくぞ!

 

フィーア「了解です!」

 

カゲチヨ「昨日はカンナやヤヨイと一緒に新しいトッププレデターに対抗するための武器を開発した!」

 

ヤヨイ「今度の武器はすごいですよ・・・スマホのような形と薄さなのに一つで高層ビルや地下トンネルを木っ端みじんにできる爆発力に角で殴れば一撃で致命傷にできる殺傷能力を持っているんです!」

 

カンナ「これならどんな奴らでもイチコロだけどその能力を動画で撮影して改めて改良点を洗い出そうということでこうして森の実験場に来たんだけど・・・」

 

ヒサメ「ZZZ・・・」

 

おい!ヒサ!

 

ヒサメ「なにカゲ・・・」

 

カゲチヨ「なにカゲじゃないだろいつもと逆になってるじゃねぇか!」

 

シディ「ヒサメ大丈夫か?」

 

ヒサメ「ごめん・・・依頼が夜にあったから・・・」

 

そりゃ依頼大変なのはわかるけど・・・

 

カゲチヨ「いつも俺だってゲームのために徹夜してるんだぞ?」

 

ヒサメ「それと一緒にしないでほしいんだけど・・・」

 

とにかくこんなにテンション高い俺は珍しいんだからテンション上げてくれよ!

 

ヒサメ「うぅ・・・人付き合いの時に一番面倒なのはこのテンションの違う人との距離の取り方だね・・・」

 

何言ってんだよ!

 

ヒサメ「もう・・・眠いんだよ・・・」

 

ヤヨイ「ならいい発明がありますよ?テンションビーム!これで撃たれるとテンションが超上がるんです!」

 

カンナ「丁度いいじゃん!ヒサメちゃん撃ってもらいなよ。」

 

ヒサメ「いやちょっとやめてよ・・・」

 

フィーア「問答無用です!」

 

びびびび!!

 

ヒサメ「いやぁあああ!」

 

さてどうなるんだ・・・?

 

sideカンナ

 

ヒサメ「き、き、来たー!!」

 

えぇえ!?

 

ヒサメ「あはははは!私こそ雷を操る神!ヒサメだよ~!」

 

フィーア「なんかヒサメちゃんが宇〇天元みたいになってる・・・」

 

シディ「だがテンションは上がりまくってるぞ!」

 

ヒサメ「カゲカゲ!今日は何するの~!?」

 

カゲチヨ「えっと・・・今日はトッププレデター用の武器の試験運用を・・・」

 

ヒサメ「試験はしっけしけ!流石皆天才すぎー!」

 

カンナ「ねぇ・・・ヤヨイちゃんちょっとテンション上がり過ぎじゃない?」

 

アーシだってこんなに上がることはないよ・・・

 

ヤヨイ「え、ええ私もここまで上がるとは思いませんでした・・・」

 

これどうしよう・・・

 

ヒサメ「あははははは!ハンバーグ大好き~!」

 

シディ「うぬ。今日はハンバーグ作るか。」

 

フィーア「そんなことしてる場合じゃないですよ!?」

 

テンション低くても高くても面倒だね・・・

 

ヨ―メイ「皆さーん・・・オーナーから差し入れですよってヒサメさんどうしたんですか!?」

 

ヒサメ「あー!ヨ―メイメイメイ、メイちゃんだ~!」

 

ヨ―メイ「何ですかその変な区切りとテンションは!?」

 

カゲチヨ「それがよ・・・今日のヒサテンション低かったからヤヨイの光線銃でテンション上げたら今度は上がり過ぎてめんどくさくなったんだよ・・・」

 

ヨ―メイ「あぁ、ありますよね・・・人付き合いで一番悩むのがテンション違う人との距離感ですよね・・・」

 

ヒサメ「すごーい!この装置!スマホみたいなのに角で殴ったら大穴開いた!」

 

それでどうしようか悩んでるんだよね・・・

 

ヨ―メイ「そんなの簡単ですよ。皆さんもテンション上げればいいんじゃないですか?」

 

それだ!なるほど・・・

 

カゲチヨ「よし!ヨ―メイ!これで撃ってくれ!」

 

ヨ―メイ「わ、わかりました!」

 

だ、大丈夫かな・・・

 

ビビビ!

 

カゲチヨ「き、き来たー!!」

 

カゲチヨ「あはははは!血液パックを一気飲みー!!あはははは!!」

 

ヨ―メイ「凄いですね・・・これ誰に撃ってもこうなるんですか?」

 

フィーア「ヨ―メイもうやめた方が良いですよ・・・」

 

ヨ―メイ「もうちょっとやらせてくださいよ。」

 

ちょ・・・アーシたちに向けて・・・

 

ビビビ!!

 

sideヨ―メイ

 

シディ・フィーア・カンナ「き、来たー!!」

 

カンナ「ハバネロラーメンすすりたい~♪」

 

フィーア「地球の向けて愛を叫びます!」

 

シディ「ふはははは!」

 

皆変ですけど・・・凄いテンション高くて楽しそうですね・・・

 

ビビビ!

 

ヨ―メイ「ははははは!催眠かけちゃうぞ~!それとも遠視でどこか除きましょうかね~!」

 

カゲチヨ「あー!ヨ―メイもテンション上げアゲだー!」

 

ヒサメ「めでたやめでたや・・・ん?あれ・・・なんか急にテンションが下がった・・・」

 

ヤヨイ「三分しか持たないんです!!」

 

ヒサメ「そ、そうなの・・・じゃあもう一回!」

 

ビビビ!

 

ヒサメ「あはは!楽しい~!」

 

カゲチヨ「あはは!鼻血ぶしゃー!ってあれ・・・下がった・・・もう一回。」

 

全員「あはははは!」

 

この物語の教訓はテンションの違う人との付き合いは難しいということでした!



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ドSとドMの狂宴

sideカゲチヨ

今日は男だけで話したいと依頼人が言ってきたのでそうしたんだが・・・

 

カゲチヨ「今日はどのような依頼で?」

 

依頼人「実は・・・彼女がドS過ぎて困ってます!」

 

なるほど・・・

 

カゲチヨ「シディ。ヨ―メイのところで罵倒が気持ちよくなる薬をもらってきてくれ。」

 

シディ「わかった!」

 

依頼人「違います!?そうじゃなくてですね・・・もともと普通だったんですけど異宙のアイテムのせいで性格がかわってしまって・・・」

 

そうして出してきたのはタブレットだった・・・

 

依頼人「ビンゴの景品でもらったんですけどSM診断機らしいです。手で触れるだけで診断できるらしいんですけど・・・」

 

試しに触れてみると・・・判定はNとされた・・・

 

シディもドNだった・・・まぁそうだよな・・・

取りあえず預かって依頼人を返した。

 

シディ「本当にそれで変わったのか?」

 

カゲチヨ「さぁな?本当に彼女さんがドSに目覚めた可能性もあるしな。」

 

ヒサメ「ただいまー、ってなにそれ?」

 

あ、買い出しから帰ってきたな。

 

カゲチヨ「SM診断だとよ。手をかざせば診断できるらしい。」

 

カンナ「ふーん・・・カゲチヨはいつも敵の攻撃食らってるしドMでしょ?」

 

何でだよ!

 

カゲチヨ「ちゃんとノーマルのNだったよ!」

 

カンナ「?Nってノーマルじゃないよ?」

 

ヨ―メイ「えぇ!?そうなんですか!?」

 

カンナ「Nはどっちの側面も持っているタイプで一人は好きだけど孤独は嫌いだったり分かりやすそうで何を考えてるかわからなかったり矛盾を抱えてるのが多いらしいよ。」

 

フィーア「確かにシディさんはそんな魅力がありますね・・・ドN・・・いいですね。」

 

ヨ―メイ「フィーアさんすっかりドM顔になってる・・・」

 

ヒサメ「確かにカゲもそんなところあるよね。」

 

余計なお世話だ!

 

カンナ「せっかくだし診断しよう!それ!」

 

ヒサメ「ちょっとカンナちゃん急に押さないでよ!」

 

ぴっ!

 

ヒサとカンナはドSか・・・

 

フィーア「ふっ・・・やっぱり二人はどうあがいても嗜虐心を隠せてないんですよ。私なら・・・」

 

ぴっ

 

ドM判定がでたぞ・・・

 

フィーア「そんなバカな!ヨ、ヨーメイはどうなんですか!」

 

ヨ―メイ「ぎゃー!」

 

ドM判定だな・・・

 

ヒサメ「うぅもう!何でそんなの持ってるの!」

 

カゲチヨ「調べてくれって依頼でさ。これで適当なものってわかったけど一応オーナーに見せるか。」

 

フィーア「全く私がMなんて失礼な話です。ヨ―メイはまだしも・・・」

 

ヨ―メイ「私も違いますよ!」

 

シディ「怒らせてしまったな。好きなものを作ろう。」

 

しかし事件は次の日に起きた・・・

 

フィーア「今日は異宙の鳥波山を捕まえるんでしたね。」

 

ヒサメ「果樹園に被害が出たんだよね。」

 

カゲチヨ「あぁ、養殖しようとしたけど失敗して野生化、火を噴くことも相まって放置されちまったらしい。肉もぱさぱさしてるらしい。」

 

フィーア「ばさんだけにぱさぱさ・・・ぷふっ!」

 

笑ってる場合じゃねーだろ!?

 

俺たちは一気に撃退するけど・・・

 

ビリッ!

 

ヒサメ「カゲごめん!大丈夫!?」

 

電気当たった・・・

 

カゲチヨ「穴が開いたらどうするんだ・・・」

 

フィーア「そうなっても再生するから大丈夫・・・ってあれ?」

 

ヒサメ「ん・・・?」

 

おい、ヒサ?フィーア?何でそんな顔を赤らめてるんだ?

 

フィーア(あれ?電撃当てるヒサメちゃんってこんなに美人でしたっけ?ドキドキしてきました!)

 

ヒサメ(ヤバい・・・カゲが可愛く思えて来た・・・それにフィーアちゃんにも当てたい!)

 

ビリ!

 

フィーア「きゃあ!」

 

カゲチヨ「うぎゃ!」

 

何すんだ!

 

波山「けえ?」

 

フィーア「貴方は邪魔しないでください!」

 

波山「くあぁあ!?」

 

理不尽!

 

フィーア「ヒサメちゃん!もっと私とカゲチヨをいたぶってください!もう我慢できません!」

 

何で俺まで巻き込むんだよ!?

 

ヒサメ「もっと泣いてくれるよね?」

 

ひぃぃぃ!逃げろ!!

 

フィーア「待ってくださいよ!一緒に究極の刺激を味わいましょうよー!」

 

お前は何同士だと思ってんだよ!?

 

sideシディ

ヨ―メイ「あれ?シディさんとカンナさんはいかなかったんですか?」

 

シディ「俺たちは炎系だからな。畑が燃えてしまう。」

 

カンナ「そんなことになってもアーシは自分で消火できるのに・・・」

 

ヨ―メイ「火をつける前提で話してるうちは貴方は留守番ですよ。」

 

シディ「ん?ヨ―メイなんだそのしゃもじみたいなものは?」

 

ヨ―メイ「あーこれですか?異宙のお尻叩きです。悪意に反応するとかなんとか。」

 

そうか・・・

 

シディ「ヒサメ用に良いと思ったが・・・」

 

ヨ―メイ「ヒサメさんにはお相撲さん用じゃないと・・・わー!!」

 

バシン!

 

腕が勝手に・・・

 

カンナ「凄いねこのお尻叩きこんな微細なものでも反応するなんて!シディ!アーシに持たせて!」

 

ヨ―メイ「くっ・・・不良品め・・・あぎゃー!」

 

カンナ「あれ・・・?」

 

カンナ(なんかいつもより気持ちいい・・・ヨ―メイも可愛く見える・・・っていうか強者のシディも痛めつけたくなってきた!)

 

ヨ―メイ(あれ?シディさんやカンナさんに叩かれたくなってきた・・・)

 

カンナ「ヨ―メイ・・・罪を告白しなさい?」

 

ヨ―メイ「はい・・・私めはジュースこぼすふりしてシディさんに寄り掛かった罪人でございます・・・」

 

ばしん!

 

シディ「二人とも!?」

 

何があったというんだ・・・

 

カンナ「シディ・・・?貴方も罪を告白しなさい・・・?そしたらこのお尻叩きが裁きをくれるでしょう・・・」

 

シディ「?俺はそんなことは・・・」

 

カンナ「あぁ!見られないと思うほど興奮する!なら自分から叩いてあげる!」

 

うぬ!?何をするんだ!叩こうとしないでくれ!

 

ヨ―メイ「シディさんにも叩いて欲しいけど一緒に叩かれたい・・・やっぱり私は罪人ですぅぅぅ!」

 

うわぁぁああ!!

 

sideカゲチヨ

 

俺は二人に追っかけられているんだが・・・

 

シディ「助けてくれカゲチヨ!!」

 

カンナ・ヨ―メイ「待ってええええ!」

 

シディも追っかけられていた!しかもかなり怯えた表情だ!

 

カゲチヨ「シディ!まさかお前も!」

 

シディ「カゲチヨもか!」

 

カンナ「ヒサメちゃん!カゲチヨの尻を叩くのはアーシだよ!」

 

ヒサメ「カンナちゃんこそ!シディに電撃浴びせるのは私なんだからぁあ!」

 

フィーア「あぁ・・・ヒサメちゃんの電撃プレイもまた最高かな・・・」

 

ヨ―メイ「あははは!入れ食いですね!」

 

やばい・・・カンナは倍化してるみたいでさらに厄介になってる・・・

 

そんなときオーナーから電話がかかってきた!

 

オーナー「結果によると違法の催眠アプリが入っていたお手柄だな。」

 

カゲチヨ「そんな場合じゃないんです!あの四人が使っちゃって!」

 

オーナー「あ・・・まぁ二日で元に戻るらしい。」

 

二日・・・

 

カンナ「さぁ皆痛みの向こう側に!」

 

ヨ―メイ「レッツゴーですよ!皆さん!」

 

あんなの二日と持たずに倒れるぞ!

 

シディ「オーナーはなんて!」

 

カゲチヨ「二日で元に戻るってよ!こうなったら家に行くぞ!」

 

よし・・・これなら・・・

 

ヨ―メイ「叩いてくださいよ・・・」

 

カンナ「逃げて自ら檻に逃げる豚もまた良きかな・・・」

 

じゅううぅぅ!

 

シディ「カゲチヨ!カンナが窓ガラスをくりぬいたぞ!?」

 

んなスパイ映画みたいな!

 

フィーア「シディさん!一緒に行きましょう!」

 

ヒサメ「レッツゴー・・・」

 

ぎゃぁあああああ!

 

sideゼクス

 

俺はオーナーにカゲチヨ達が数日家から出てこないと事情を聞いてアハトと一緒にカゲチヨたちの部屋に行ってみると・・・

 

ゼクス「お前たち大丈夫か・・・」

 

ヒサメ「あれは私じゃない私じゃない・・・なんで私カゲやヨ―メイちゃん、フィーアちゃんのお尻をモグラたたきみたいに叩いてたの・・・?」

 

ヨ―メイ「うぅぅ・・・カンナさんとヒサメさん、シディさんに交互に豚みたいにおねだりしてもう生きていけません・・・」

 

アハト「こっちは心に傷を織ってはいるけど大丈夫だね・・・」

 

これは大丈夫の定義に入るのか・・・?

 

カゲチヨとシディは・・・

 

カゲチヨ・シディ「・・・・」

 

アハト「うわぁああ!ミイラ!?」

 

ゼクス「いや干からびてる・・・かさかさに・・・」

 

カップラーメンの麺みたいなもんか?

俺は試しにお湯につけてみると・・・

 

チ―ン

 

そんな音とともにげっそりした二人が出てきた・・・

 

カゲチヨ「俺達は一体・・・」

 

アハト「かさかさに干からびてたんだよ!」

 

シディ「そうだった・・・翌日になってもヒサとヨ―メイは元に戻ったがカンナとフィーアが元に戻らなくてな・・・精も根も吸われて干からびてたんだ・・・」

 

アイツ等サキュバスにでもなったのか!?

 

カンナ「あれー・・・ゼクス君じゃん!アーシに叩かれに来たの―!?」

 

フィーア「あれー?アハト君!私を叩いてくださいよ!ドSの根性見せるときです!」

 

す、凄い力・・・っていうかこいつら催眠じゃなくて完全にスイッチが入ってる・・・

 

ゼクス・アハト「うわぁあああ!」

 

 

 




ー元に戻った直後ー

カンナ「さぁ!もっとカゲチヨとヨ―メイ交互に叩こうよ!」

ヒサメ「待って待って!私叩きたくなんて・・・」

バシーン!

カゲチヨ「ぎゃぁああ!」

ヨ―メイ「何ですかこの状況!」

シディ「目が覚めたかヨ―メイ!」

ヨ―メイ「な、何でシディさんが私を叩いてあぶぅ!?」

カンナ「シディ?誰が休めって言ったの?」

カゲチヨ・シディ(考えるのはやめよう・・・)

そうして彼らは干からびるのであった・・・


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カレコレ戦国時代

noside

時は戦国時代・・・人々が夢を追いかける時代戦国武将たちの日常を見てみよう・・・

 

ー真田幸村ー

真田幸村「攻撃こそ最大の防御!全軍突撃!」

 

足軽1「真田幸村の兜飾りってなんでお金なの?」

 

足軽2「あれは三途の川の渡し賃だよ。あれを持っていてもいつやられてもあの世に行けるから命を懸けて戦えるっていう意気込みを表してるんだ。」

 

足軽1「へぇ~・・・」

 

足軽2「おい、敵の武将もなんかつけてるけど・・・」

 

足軽1「え?あれって電車やバスで使える電子マネー・・・?」

 

ヒサメ「行きの料金と帰りの料金両方計算に入れてます!」

 

足軽1「時代設定無視する真面目ちゃんだ・・・」

 

足軽2「生き残る気満々で逆に凄そう・・・」

 

ー伊達政宗ー

 

足軽1「まさか真田様が負けるとはな・・・」

 

足軽2「何度も攻撃食らいそうになったのに雷の速度で動いて時間通りに電車で帰ったもんな・・・」

 

伊達政宗「このワシに毒を盛ったな!疑わしい奴は全て叩き切る!」

 

足軽1「やっぱり迫力あるなぁ。」

 

足軽2「隻眼の戦国大名といったら伊達政宗だよな、英傑ぶりが認められて独眼竜って言われてたらしい。」

 

カンナ「ふふふ・・・その必要はございません・・・」

 

足軽1「また変なのが・・・」

 

カンナ「政宗様!兵なら私が切りました!若い奴からね!」

 

足軽2「派遣切りかな・・・」

 

足軽1「どうせなら重鎮切ればよかったのに・・・」

 

カンナ「これぞ独眼竜ならぬ独断流だよ!」

 

足軽2「すごい。自分のこと心から優秀だと思ってる・・・」

 

ー武田信玄ー

 

足軽1「やっぱり下働きがいないときついんだな・・・まさか軍師として潜入していたアイツに負けるなんて・・・」

 

足軽2「重鎮ばっかで動き鈍くなったしな・・・」

 

武田信玄「総員進軍!」

 

足軽2「信玄といえばこの風林火山だよな。」

 

足軽1「早き事風のごとく、静かなること林のごとく。侵しかすめること火のごとく。動かざること山の如しだったよな!」

 

足軽「そう言ってるうちにまた出てきた・・・」

 

シディ「準備するとき風の如し、混ぜて肥やすこと林のごとく。温度を上げて炒めるときは火のごとく。炊飯器の蓋を開けぬの山のごとく。」

 

足軽1「それチャーハンの作り方じゃん・・・」

 

足軽2「食べたくなってきた・・・」

 

ー毛利元就ー

 

足軽1「また負けた・・・」

 

足軽2「まさか軍旗に書いてあることを一人で実践できる男がいたとは・・・」

 

毛利元就「何故この三本の矢が折れぬかわかるか・・・」

 

足軽2「これは有名だよな~一本の矢では簡単に折れるけど三本が束になると折れない。力を合わせればどんな困難も乗り越えられるって話だよな。」

 

ヨ―メイ「ふん!そんなの戯言ですよ!」

 

足軽1「なんかすごい陰のオーラ振りまく子が来た・・・」

 

ヨ―メイ「貴方たちこれを持ちなさい・・・」

 

足軽1・2「?」

 

ヨ―メイ「今月は給料が苦しいので矢一本になりました!これで協力できるんですか!?この戦国時代で協力の理由なんて所詮金と力なんですよー!」

 

足軽1「なんてネガティブなこと言いやがる・・・」

 

足軽2「矢じゃなくて心を折りに来たよ・・・」

 

ー織田信長ー

 

織田信長「我は第六天魔王信長なり!」

 

足軽1「カッコいいな・・・」

 

足軽2「でも自分では言ってなくて敵軍からは天魔って恐れられてたみたいだけど・・・」

 

カゲチヨ「我は第六の黒龍覇王を操る者・・・カゲチヨだ・・・!」

 

足軽1「中二病だ・・・」

 

足軽2「もはや数字しかあってない・・・」

 

 

そしてその後徳川家康もフィーアに倒され戦国はまだまだ続くのだった・・・

 



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勉強すると・・・

sideカゲチヨ

今日は昼ごはんを食べていた・・・

 

ヨ―メイ「私なんかと食べてたら雰囲気悪くならないですかね?」

 

ヒサメ「ネガティブすぎるよヨ―メイちゃん・・・」

 

あー・・・

 

ヨ―メイ「どうしたんですか?あの人。」

 

ヒサメ「来週テストあるから勉強したくないみたいなの。」

 

なんで勉強ってしなきゃならないんだよ・・・

 

ヒサメ「ほらカゲ!終わったら勉強するよ!今日中にわかんないとこ洗い出して明日先生に聞きに行かなきゃなんだから!」

 

カゲチヨ「そういえばカンナとフィーアは?」

 

ヒサメ「二人とも図書館で勉強して外でお昼取ってると思うけど。」

 

くそー!勉強の虫め・・・って質問・・・それだ!

 

そして翌日・・・

 

 

教師「ここはこの公式でやるんだ・・・」

 

ヒサメ「なるほどー。ありがとうございます!」

 

カゲチヨ「先生!僕も質問があります!」

 

教師「えーと妖精王と一緒にいる・・・カゲチヨくんだったな?」

 

クリスいなかったら存在忘れられてる発言・・・

 

カゲチヨ「どうして勉強しなきゃならないんでしょうか?」

 

教師「そりゃ勉強する場所だからだろ。そもそも将来大変だぞ。いい仕事を選べなかったり。」

 

カゲチヨ「いい仕事って?」

 

教師「働く時間の割に高い給料がもらえる職業だ。基本的に頭を使う仕事は体力だけの仕事より高い給料がもらえるからな。」

 

カゲチヨ「でも社長でも中卒の人はいますよね。」

 

教師「それは生存者バイアスがかかっているな。なんらかの成功した事象のみを基準として失敗した事象が見えなくなることだ。経験談を残してるのは成功者だがその人が中卒だからといって勉強せずに何者にもなれなかった奴らはどれだけいると思う?」

 

それは・・・

 

教師「そもそも学校の勉強は報われる確率が高いんだ。学校の勉強程努力が報われるものなんてないと思うぞ。」

 

はぁ・・・

 

sideヒサメ

 

ヒサメ「何?さっきの質問。」

 

カゲチヨ「なんで勉強しないといけないのか気になってさー・・・」

 

で、どうだったの?

 

カゲチヨ「いまいちピンとこなかったな・・・」

 

ヒサメ「私は勉強は努力する練習でもあると思う、先生も言ってたじゃん報われる確率が高いって。努力した経験って大切だと思うんだよね。学生時代運動頑張った人が成功する確率が高いってそういうことだと思うし、学校の勉強も頑張れない人に何ができるのかって話よ。」

 

カゲチヨ「うぐっ・・・運動頑張るし。」

 

カゲ運動嫌いじゃん・・・

 

ヒサメ「考え方も養うことができると思うんだけど?課題を解決するときに考え方を鍛えているとできる人とできない人って別れると思うけどな。」

 

カゲチヨ「え?勉強って言われたことを言われた通りにやることじゃないの?」

 

ヒサメ「違うよ!自分の頭で考えてうるんだよ!?」

 

確かに日本の教育はそういうところ多いけれども!

 

sideカゲチヨ

 

ダメだ!ヒサは勉強が出来過ぎて喋っているわけがわからねぇ!

こうなったら勉強と縁遠いやつに聞こう・・・

 

カゲチヨ「シディ!フィーア!」

 

フィーア「どうしたんですか?テスト中に。」

 

シディ「フィーアの勉強を見てたんだがどうした?」

 

カゲチヨ「なんで人は勉強するんだ?」

 

フィーア「随分哲学的ですね・・・」

 

シディ「?それは楽しいからだろ?何かを学ぶということは世界の見え方が変わるということだ。世界の見え方が変わるというのは楽しいだろ?」

 

な、なるほど?

 

シディ「それに人類の知恵をいい感じにまとめたものを俺たちは簡単に学ぶことができるんだぞ?お得でもあると思うがな?」

 

フィーア「私は実生活でも十分に役に立つと思うからですよ。そもそもカゲチヨがいつも考える策だって科学や数学が無ければ成り立ちませんし相手を騙すのだって国語力が無ければできません。貴方だって無意識に勉強してることを出してるんですよ。」

 

うぐっ・・・そう言われると確かに・・・

 

フィーア「それに戦闘でだって血液の弾丸を撃つ角度の計算によって味方を傷つけることなく制圧可能ですし科学の知識で血液の成分を利用した技だってできるんですよ?」

 

そうだった・・・シディは知らないことは多いけど勉強は嫌いじゃなかったしフィーアだって戦闘脳だけど拳法使ったり戦い方は結構頭脳派だった・・・

 

シディ「俺は勉強は人生をよりよくする技術だと思うぞ。」

 

フィーア「参考になったら幸いです。」

 

そうして俺は自分の部屋に戻ろうとしていると・・・

 

カンナ「あれー?カゲチヨじゃん!今日はキモ5と遊ばないの?」

 

カンナが本を抱えてこっちに来ていた・・・

 

カゲチヨ「凄い量だな・・・それは学校の図書室で借りた奴か?」

 

カンナ「そうだよ?面白そうなのばっかなんだ!」

 

カゲチヨ「・・・カンナはさ、勉強は何のためにすると思う?」

 

カンナ「そうだなー・・・好きなものを知るためにあるものかな?カゲチヨってゲーム好きでしょ?」

 

そりゃまぁ・・・

 

カンナ「そのゲームを作った会社の歴史、どうしてこのゲームを作ろうと思ってのか。何か大きな事件があってそれでどうやって危機を乗り越えて今このゲームを出したのかとか知るとよりゲームも面白くなると思わない?」

 

確かにそのためにゲーム雑誌では開発者インタビューとかあるもんな・・・

 

カンナ「それにゲーム機がどう動いてるのかや昔のゲームを知ればそれを元に新しいゲームを作れるかもしれないし昔にはこんなゲームがあって面白そうって思うことができるから勉強はして損じゃないんじゃない?」

 

なるほどな・・・

 

カゲチヨ「ありがとな、あと良かったら勉強教えて欲しいんだけど・・・」

 

カンナ「!?カゲチヨにしては珍しいね・・・テスト明日からだけど大丈夫?」

 

カゲチヨ「え?1週間前じゃ・・・」

 

カンナ「興味ないからそうなるの。とりあえずスパルタだね。」

 

そんなー!持ててきたところだったのにー!!

まぁでも皆の勉強に対する意見を聞けて良かったかな・・・



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音楽室の不思議

side神谷

俺はカンナとゼクスと一緒に音楽室の七不思議について調べていた・・・

 

カンナ「あ、本当にピアノの音が聞こえる!」

 

ゼクス「噂は本当だったんだな・・・」

 

カンナ「でも誰かいるのかな?」

 

神谷「もう何でもいいから早く終わらせてくれ・・・眠い・・・」

 

カンナ「この学校の音楽室の七不思議は今だ解明されたことがないんですよ!これは黒魔術部として見逃せません!」

 

ゼクス「俺はカンナが怪しい儀式を始めないための見張りです。」

 

大変だなゼクスも・・・

 

カンナ「先生は信じないんですか?」

 

神谷「あぁ、UFOだなんていう方がおかしい・・・」

 

クリス「ダジャレ言ってる場合じゃないぞ!」

 

ぬお!クリス!いつの間にいたのか・・・

 

クリス「七不思議良いよな・・・この世は謎で満ちている。それを解き明かすのはいつだって発想力あふれる人たちなんだ。謎を大いに乗り越えるんだ。希望の明日がきっと待ってるんだから!」

 

すごい教育者っぽいこと言うな・・・

 

クリス「それにこの学校の音楽室の七不思議には興味があったんだ。」

 

その不思議の内容知らないんだが・・・

 

カンナ「まず音楽室のベートーベンの肖像画の目が・・・」

 

あぁ、動くとかか・・・

 

カンナ「しょぼしょぼする。」

 

神谷「なんだそりゃ!?」

 

ゼクス「それがわからないんですよ。医者に見せても。」

 

医学的にも謎なのかよ・・・

 

クリス「あとはバッハの肖像画の目が・・・しょぼしょぼする。」

 

バッハもかよ!?

 

カンナ「原因不明なんだから不思議なんだよね・・・」

 

ゼクス「あとは音楽室の匂いが理科室の匂いや親せきのおばさんみたいな匂いがするとかだな。」

 

神谷「肖像画と匂いでまとまりすぎだろ・・・」

 

カンナ「そしてこれが五つ目の不思議、夜になると音楽室のピアノの音がなるって話・・・そして六つ目がそれが動画としてアップされてるの・・・」

 

意味がわからねぇ・・・

 

神谷「ちょっと待て・・・これよく見たら・・・」

 

俺達は急いで音楽室に向かうと・・・

 

カゲチヨ「あ、バレた・・・」

 

フィーア「く・・・誰も近づかないと思ったのに・・・」

 

カンナ「二人ともどうしてここに!?」

 

ピアノを弾いてたのはカゲチヨとフィーアだった・・・

 

カゲチヨ「いつかピアノでボカロ曲弾けるようになっては〇みちゃんみたいに引いてみようと思って・・・」

 

フィーア「私もファンで・・・」

 

ゼクス「そうだったのか・・・」

 

まぁ、これで解決だな・・・これで帰れる・・・

 

カンナ?「神っぽいなそれ神っぽいなそれ・・・」

 

神谷「い、いきなり歌いだしてどうしたんだ!?」

 

ゼクス?「最後の七つ目をお忘れではないですか・・・?神谷先生。」

 

えぇ!?

 

クリス?「夜に音楽室に入ってしまうと自分の知り合いの偽物が現れるらしいな・・・」

 

カゲチヨ?「そしてそれに出会うと翌朝・・・」

 

ぎゃぁああ!カゲチヨお前目がなくなってるぞ・・・

 

神谷「お前たち・・・まさか!!」

 

フィーア?「誰でしょうねぇええええ・・・・」

 

うわぁああああ!!

 

sideカンナ

 

ふあぁあ・・・良く寝た・・・

 

ん?なんかパトカーが止まってるけど・・・

 

カンナ「ゼクス君どうかしたの?」

 

ゼクス「音楽室で真っ白になってる神谷先生が発見されたらしい・・・」

 

まさか生気を抜かれて・・・

 

ヒサメ「小麦粉や片栗粉、さらには生クリームで全身真っ白だったみたい。」

 

なんかスイーツに使われてそうな材料だね!?

 

クリス「あぁ、多分それは音楽室の七不思議だな。」

 

え?音楽室の七不思議!?

 

クリス「あぁ、それはな・・・」



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ゾンビになるとどうなるのか?

sideヒサメ

うーん・・・良く寝た・・・気持ち良い朝だね。

 

ヒサメ「なんか足が重たい気がする・・・でも顔洗わないと、あれ?なんかやけに水が怖い気が・・・ってひぃ!水が怖くて触れない!一体どうなって・・・あれ?」

 

鏡を見るとなんだか血色の悪い顔になっていた!

 

ヒサメ「もしかしてゾンビになってるー!?」

 

私は急いでカレコレ屋に向かう!

 

カンナ「あー・・・ヒサメちゃん来たんだ。」

 

か、カンナちゃんまでゾンビになってる・・・

 

フィーア「聞いた話だとお父さんたち技術班がゾンビウイルスの研究中に失敗したせいで

全世界にゾンビウイルスがばらまかれたみたいなんです・・・」

 

えぇ!?じゃあなんで自我が・・・

 

ヨ―メイ「ユカさんの話だと研究の結果自我を保てるように改良したウイルスみたいなんですよね・・・」

 

ヨ―メイちゃん随分ぐったりしてるね。

 

ヨ―メイ「足が遅いせいでバイトに遅刻して大変でしたよ・・・」

 

カンナ「確かに足遅いもんね・・・アーシなんて拷問器具持とうとしたら重くて腕もげたし・・・」

 

シディ「体ももろいものな・・・でも生えてきて良かった・・・俺もゾンビになったからか元気になれないんだ・・・」

 

ゾンビだから生気とか湧かないもんね・・・

 

フィーア「まさかゾンビがこんなに大変とは・・・カゲチヨの苦労が初めてわかりました・・・」

 

カンナ「マジで大変だよ・・・」

 

カゲチヨ「おーい!なんか大変なことがってうわっ!」

 

ドンッ!

 

ヒサメ「あぁああ!腕がもげた!」

 

カゲチヨ「わ、わりぃ!大丈夫か!」

 

気をつけてよ!カゲは吸血鬼の力もあって体が丈夫なんだろうけど私たちはもろいんだから!

 

ヒサメ「っていうか全然お腹が空かない・・・なんか腐ったものが沢山食べたくなってきた・・・」

 

カンナ「ゾンビだから新鮮なものが嫌いになってるんじゃ・・・」

 

嫌だー!!これからブルーチーズ(青カビ使ってるもの)や納豆しか食べられないなんて!

 

sideカンナ

そうしてアーシたちは外に出てみると本当に町の人たちがゾンビになっていた・・・

 

アサヲ「おぉ!あの人セクシーな腐り方だな!」

 

チダイ「話しかけてみるか・・・」

 

ミキ「ねーねー!こんな風に皮膚剥がしてみたんだけどどうかな?」

 

綾華「オシャレですね!」

 

フィーア「早速美的感覚がゾンビになってます・・・」

 

ヒサメ「ゾンビ社会ってグロすぎるでしょ・・・」

 

シディ「うぬ?あのゾンビたちはショッピングモールに押し寄せてるぞ。」

 

あぁ、ゾンビ映画ではあるあるだよね・・・

 

ユカ「ヨ―メイちゃーん!お父さんがごめんなさいね!」

 

ヨ―メイ「いやぁああ!?ユカさん!」

 

ユカ「ヨ―メイちゃんはゾンビになってもセクシーで可愛いです!早速墓場でいちゃいちゃ・・・」

 

カンナ「それ死亡フラグでしょ・・・」

 

ユカ「はっ!?そうでした・・・ヨ―メイちゃんとイチャイチャできないなんて地獄です!一刻も早く人間に戻してもらわないと!」

 

お願いします!

 

sideフィーア

 

クリス「いやー・・・マジでごめんね。」

 

私達は地球にある研究室に来ていた・・・

 

ヒサメ「日差しが滅茶苦茶きついしどうにかしてよ!」

 

フィーア「シディさんとカゲチヨさん以外早く動けませんもんね・・・」

 

カンナ「改めてカゲチヨの大変さが身に染みたよ・・・」

 

カゲチヨ「なんかうれしいような感じがして複雑だな・・・」

 

クリス「今丁度試作品が出来たんだ。閻魔ちゃん世界の薬師如来のキノコと命の雫をブレンドした液体の薬で全世界に霧状にしてばらまけば解決なんだけど・・・」

 

カンナ「アーシが被験者として打つ!これじゃ重いものも持てなくて趣味ができないよ!」

 

ヒサメ「私だってばらまく準備が整う間腐った者か人間しか食べられないなんて嫌だよ!」

 

何やってるんですかカンナちゃん!

 

カンナ「そっちこそ離してよ!」

 

フィーア「あぁもう!ふたりとも喧嘩したら・・・」

 

ゾンビ「うぉぉぉぉ!人間になりた~い!」

 

クリス「しまった!薬を求めたゾンビたちが押し寄せて来た!」

 

シディ「仕方ない!俺が・・・うぬ!?殴ったら腕がもげてしまった・・・」

 

ヨ―メイ「シディさーん!!?早く動けても体のもろさは他のゾンビと一緒なんですね!?」

 

カゲチヨ「とにかく階段を上るぞ!?ってなんで皆登らないんだ!?」

 

な、なんか体が拒絶反応を起こして・・・

 

ゾンビ「よこせぇえ・・・」

 

ヒサメ「いやぁああ!?」

 

カンナ「ちょ・・・急に離したら・・・」

 

バシャ。

 

モブ「おぉぉ・・・人間に戻れたぞ!」

 

カンナ「あー!!折角の薬が・・・」

 

いや・・・なんかあの人・・・

 

ヨ―メイ「美味しそうですね・・・」

 

クリス「皆落ち着いて!」

 

!?お、お父さん何を・・・

 

モブ「ぐあぁあああ!!」

 

た、食べられちゃった・・・

 

クリス「全員ゾンビということは一人でも人間がいたら狙われるんだ。だから世界にばらまけるようにしないといけないから我慢してね。」

 

はい・・・

 

sideカゲチヨ

そうして数週間後

 

ヒサメ「うーん!発酵食品美味しい!」

 

フィーア「シディやカンナちゃんが色々レパートリーを増やしてくれて助かりましたね。」

 

おかげで腸内環境整いまくりになったしな。

 

ぷしゅー・・・

 

あれ?なんか霧状のものが!

 

キラキラ・・・

 

カンナ「あれ?元に戻ってる!」

 

フィーア「お父さんがやってくれたんだ!」

 

シディ「良かった・・・」

 

ヒサメ「カゲ―!」

 

良かったな・・・皆!

 

カンナ「でもこれもカゲチヨが味わってる苦労のほんの一部なんだよね。」

 

フィーア「ゾンビの他にも吸血鬼としても気をつけないことがありますもんね。」

 

ヒサメ「それなのに助けてくれてありがとね!」

 

シディ「カゲチヨには依頼でいつも世話をかけてるからな。」

 

み、皆!

 

ヒサメ「今日は久しぶりに新鮮なものが食べたい!」

 

カンナ「いいね!焼肉とか!」

 

フィーア「刺身もいいですね・・・」

 

シディ「あぁ、皆で買い物に行こう!」

 

やっぱり皆はゾンビじゃない方が一番だな・・・

 

ヒサメ(ああ・・・・でも・・・)

 

カンナ(なんか・・・)

 

四人(新鮮な人肉が食べたくなってきた・・・)

 

 

 

 




まだウイルスが抜けきってなかったが焼肉を食べてる間に抜けた・・・


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セルフガソリンサービス開始!

sideアインズ

今日は俺たちはトッププレデターの開発した自動運転の車に乗っていた・・・

 

ツェーン「意外と快適ですね・・・」

 

ノイン「まぁ、快適なんだけどさ・・・なんかスピード落ちてない?」

 

ホントだ・・・

 

ナビ「ガソリンがなくなりました・・・」

 

アインズ「マジかよ・・・すぐに帰ろう・・・」

 

ナビ「あと50メートルくらいしか走れません。」

 

何でだよ!もっと早く言えよ!

 

ナビ「忘れてました。うっかりうっかり。」

 

ノイン「うっかりするなよ!?」

 

ツェーン「こうなったら近くで給油するしかないですね・・・近くにガソリンスタンドはありますか?」

 

ナビ「検索・・・40メートル先にガソリンスタンド エコロジーフェアリーがあります。」

 

え・・・?

 

ノイン「フェアリーってなんか嫌な予感しかしないんだけど・・・」

 

そうして止まってみると・・・

 

カゲチヨ「いっらしゃいませー!ってお前らかよ!?」

 

ノイン「何でガソリンスタンドなんてやってるの!?」

 

カンナ「分かんないの?石油は全てのエネルギーの元。つまり石油を制したものが人類を制したも当然!アンタたちに勝ったも当然ってことだよ!」

 

ツェーン「文ちゃんやられましたね・・・」

 

確かに一理あるな・・・

 

ヒサメ「まぁ、妖精王の森は全部電気自動車だったりIHになってさらには再生可能エネルギーの使用率100%だけど地球での需要はあるからガソリンスタンドやろうってことになったんだよ。」

 

ノイン「何そのノリの軽そうなビジネス・・・」

 

アインズ「取りあえずガソリンは入れてくれるんだろ?」

 

フィーア「当たり前だのくらっかーですよ!砂糖水満タンですね!」

 

ノイン「違うっつーの!!ガソリンだって言ってるだろ!」

 

カゲチヨ「ガソリンならそこの給油機でいれろよ。」

 

まさかべらぼうに高いんじゃ・・・

 

ツェーン「安い・・・レギュラーガソリンだって150円くらいするのに45円・・・!」

 

ヒサメ「まぁ、セルフサービスだしね。」

 

なるほど人件費を浮かしてその分安く売るってことか・・・

じゃあ入れるか・・・

 

給油機ロボ「レギュラーガソリンですね。かしこまりました。ではどこをほりますか?」

 

え・・・?

 

ノイン「ちょっと待て・・・掘るってどういうこと!?」

 

フィーア「言ったじゃないですか。セルフサービスだって。」

 

カンナ「セルフサービスだからまずは油田をほるところからスタートだよ!」

 

アインズ「恐ろしく最初のところからセルフが始まった!」

 

ツェーン「45円ってこのロボの起動するときの値段だったんですね・・・」

 

シディ「かなりの高性能に仕上がってるからしっかりサポートしてくれるぞ。」

 

ヨ―メイ「地質の検査から採掘機械の操作までやってくれますからね。」

 

ノイン「だからってここまでのセルフは・・・」

 

ヨ―メイ「じゃあいいですよ?よそに言っても?」

 

足元見られてる・・・

 

ツェーン「こうなったら掘るしかないですね・・・とりゃ!」

 

給油器ロボ「あぁ、そんなところ掘っても無駄ですよ。石油というのは太古の生物の屍骸が長い年月をかけて化学変化して生まれるもの・・・どこからでも湧き出るわけではありません。まずは地質を調べましょう。」

 

マジか・・・

 

sideカゲチヨ

 

そうしてアインズ達は異宙のとある地に来ていた・・・

 

ノイン「ここなら湧き出そうだね・・・」

 

作業員「ここいらでいいんですか?」

 

アインズ「まずは調査ボーリングからだな。」

 

カゲチヨ「案外根気あるんだなあいつら。」

 

ヒサメ「まぁ、迷子の子供にも根気強く話しかけてたってお父さんの調査で言ってたしね。」

 

シディ「やさしさはあるんだろう。」

 

カンナ「さて石油が湧き出るかお手並み拝見だね。」

 

ずどどど・・・

 

ツェーン「ここじゃなかった・・・」

 

給油機ロボ「そう簡単には見つかりませんよ・・・」

 

その後も根気よくロボを使いながら調査していくがなかなか出そうになかった・・・

 

ノイン「ここもダメか・・・」

 

作業員「旦那たち・・・諦めましょうぜ。俺達の給料もらわねぇと・・・」

 

アインズ「これでどうだ!」

 

あれは・・・友達のお母さんの作ったパイ!

 

作業員「こんなの三日くらいしか持ちませんぜ・・・」

 

ツェーン「なら三日働いてください・・・」

 

凄い根性だな・・・

そうして三日たったころ・・・

 

給油機ロボ「皆さん!作業員たちが逃げてしまいました!」

 

ツェーン「くっ・・・!」

 

カンナ「ついに窮地に追い詰められたね・・・」

 

フィーア「どうするんでしょうか・・・」

 

給油機ロボ「諦めますか?」

 

ノイン「冗談じゃない・・・!引き下がらないんだからね!例え三人だけでも・・・」

 

給油機ロボ「貴方たちだけじゃないですよ・・・私も掘ります!」

 

ヨ―メイ「あの人たちの信念がロボの心を動かした!」

 

すげぇ!!

 

そうして何百回目かの挑戦の時だった・・・

 

アインズ「給油機!回転数を上げてくれ!」

 

ノイン「絶対に来る!はっ!止めて!」

 

ずごごごご!

 

ヒサメ「この地響きって・・・」

 

カゲチヨ「まさか・・・!」

 

ズゴ―ン!!

 

油田を掘り当てたー!!

 

シディ「やったな三人とも!」

 

ツェーン「えぇ・・・これでようやくガソリンを入れられる・・・」

 

ノイン「アンタたちには一つのサービスのありがたみを感じることになったよ・・・」

 

カンナ「いやまだガソリンは入れられないよ?」

 

アインズ「は?」

 

給油機ロボ「これはまだ原油ですからガソリンに精製しないといけません。」

 

フィーア「というわけで精製工場を作るための鉄鉱石を掘り当てて。」

 

ノイン「やってられるかー!!」(ヘカトンケイルの巨腕)

 

ズガ―ン!!



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富士の樹海で迷ったら・・・

sideカゲチヨ

思えばこのときに引き返すべきだったんだ・・・

 

ヨ―メイ「実は美味しい店を見つけたんですよ!」

 

ヒサメ「え!?どこどこ!」

 

ヨ―メイ「富士の樹海です!」

 

フィーア「なんでそんなところに?」

 

カンナ「迷うでしょ・・・」

 

ヨ―メイ「都会の喧騒を忘れてお食事って書いてありますし行ってみましょうよ!」

 

いや、迷うだろ・・・

 

ヨ―メイ「それだけ迷う迷うって言ってたら死亡フラグの逆の理論で迷いませんよ!」

 

シディ「そうなのか?」

 

ヒサメ「迷うとしても視点切り替わってからだろうし行こうよ!」

 

何でだよ!

 

ー数時間後ー

 

全員「迷った・・・」

 

やっぱりな・・・

 

sideカンナ

 

案の定じゃん!

 

フィーア「食料と水は用意しましたけどどうしましょうか・・・」

 

シディ「匂いを辿ろうにも木の匂いや動物の糞の匂いで麻痺してしまう・・・」

 

カゲチヨ「景色ずっと同じだからもう全然道わからねぇな・・・」

 

カンナ「こういう時はその場に待機して救助を待つのが普通なんだけど・・・」

 

ヨ―メイ「えぇ!ここまで来たからには絶対店に行きたいですよ!」

 

ヒサメ「うんうん!」

 

我儘な人たちもいるし・・・

 

カゲチヨ「そもそも救助が早く来るかもわからねぇよな。」

 

カンナ「この世界では助けるなんて概念希薄になってるからね。」

 

デスゲームがあって見捨てる奴も多いんだからもう末期でしょ・・・

 

フィーア「じゃあ店にたどり着くか下山できないと死ぬってことですね・・・」

 

嫌だけど行くしかないね・・・

 

他のお客「あれ?どっちだ?」

 

お客「どこに店があるんだ?」

 

シディ「他のお客も迷っているな・・・」

 

フィーア「まぁ、店の経営方針が迷走してますしね。」

 

お客「もうやってられるか!体力のあるうちに山を下るんだ!」

 

ヨ―メイ「私たちもやっぱり降りた方が良いんじゃ・・・」

 

カゲチヨ「いや俺たちは山を登るぞ。」

 

ヒサメ「流石カゲ!お店見つけるまでは帰れないよね!」

 

カゲチヨ「そうじゃねーよ!?山道を見つけるんだよ。山は上ると道が狭くなっていくからな。」

 

カンナ「それに下ったら下ると広がるし下ったら谷になってる場合もあって方向感覚がさらにおかしくなって迷い続けることになるんだよ。」

 

でも流石カゲチヨ!ソロキャンのついでで登山動画を見てただけあるね!

 

カゲチヨ「まぁな!」

 

sideフィーア

 

じゃあここで救助を呼びましょうか。

 

フィーア「山道の近くにいれば救助隊がすぐに見つけてくれる。」

 

ヨ―メイ「樹海って電子機器を無効化する魔の森じゃないんですか?」

 

カゲチヨ「んなの小説やドラマのイメージでついたもんだろ。実際には樹海でも電波は届くしコンパスも普通に使える。」

 

シディ「うぬ、コンパスは持ってきているぞ。」

 

ヒサメ「えぇー・・・お店・・・」

 

ヒサメちゃん・・・食に命かけすぎですよ・・・

 

カゲチヨ「じゃあフィーア頼む。」

 

任せてください・・・!?しまった。

 

フィーア「充電忘れてた・・・」

 

カゲチヨ「何やってんだ!俺が・・・あ、俺もゲームしてて残量なかった。」

 

カンナ「もう、ドジだな・・・あ、アーシもオカルトサイト調べててない。」

 

シディ「二人とも・・・しまった。画面がひび割れて壊れやすくなってしまっている・・・」

 

ヒサメ「私も食べログ見ててない・・・」

 

ヨ―メイ「私は仕事の電話聞きたくなくて捨てました。」

 

・・・・

 

カゲチヨ「全員携帯電話の携帯の意味を帰れたら辞書で引いてみよう・・・」

 

そうですね。

 

sideシディ

俺達は山道に沿って下っていると・・・

 

ヨ―メイ「痛っ!」

 

ヨ―メイが転んでしまったら助け起こすと・・・」

 

ヨ―メイ「ぎゃぁあ!服が血まみれです!」

 

ヒサメ「他の人の血がついちゃったんだよ!ほら!あそこに死体あるす!」

 

しまった!熊もでることを忘れていた!

 

シディ「早くここから離れるぞ!熊は鋭い嗅覚で追いかけてくるんだ!早くここから離れるぞ!」

 

俺達は急いで離れたが・・

 

ガサガサっ!

 

カゲチヨ「うお!」

 

カンナ「まさか熊・・・」

 

ひょこ、

 

ヒサメ「シカか・・・びっくりした・・・」

 

ヨ―メイ「全くです・・・」

 

待つんだ!ヨ―メイ!!

 

ヨ―メイ「え?うぎゃぁあ!」

 

ヒサメ「す、すごい突進で吹っ飛ばされた・・・」

 

シディ「シカは臆病な動物だからな・・・どんな動きをするかわからないんだ・・・」

 

ヨーメイ「け、結界で守れましたけどすごい衝撃でした・・・」

 

そうして降りていると・・・

 

ヒサメ「やったー!お店にたどり着けたぞ!」

 

カンナ「まさか降りた先に偶然あるとは・・・」

 

カゲチヨ「メチャクチャラッキーだな・・・」

 

そうして俺たちは料理に舌鼓を打ったのだった・・・

 

 

 



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執事とお嬢様のドタバタ

sideカゲチヨ

今日の依頼人は・・・

 

すみれ「私は伊集院すみれ、お嬢様よ。ここは迷子センターであってるかしら?」

 

シディ「違うぞ、カレコレ屋だ。」

 

フィーア「まぁ、依頼ならあなたを預かりますし探し人も見つけますが・・・」

 

カゲチヨ「いきなり迷子センター扱いって失礼だな。」

 

でも身なりからもお嬢様ってわかるな・・・報酬は期待できそうだな。

 

カゲチヨ「なんの依頼でここに?」

 

すみれ「・・・あなたクビよ。」

 

いきなりの解雇通知!?

 

すみれ「あ、ごめんなさいつい癖で。黒髪の目つき悪い男の人ってすっごくクビにしたくなるのよね。」

 

どんな癖だよ!

 

フィーア「どんな知り合いがいたらそんな癖がつくんですか・・・」

 

シディ「お嬢様、依頼内容を教えてもらえないだろうか?」

 

すみれ「あなた・・・ごっついイケメンね!いいわ、依頼しましょう。私の執事が迷子になったの。でもどうせ私を迎えに来るから執事は探さなくていいわ。」

 

カゲチヨ「それお前の方が迷子じゃねぇか?」

 

すみれ「あなた、代わりの執事をやって頂戴。あとそこの金髪娘とゾンビっぽい顔色した方もメイドと執事になれ。」

 

フィーア「偉そうですね・・・執事さんも苦労してそうです。」

 

俺達は自己紹介をして依頼のために着替えをする・・・

 

フィーア「まさかこんな時にカンナちゃんとヒサメちゃんは別の依頼とは・・・」

 

カゲチヨ「二人だったら得意そうだったんだろうけどな・・・」

 

sideカンナ

アーシは依頼で迷子の犬を探していた・・・

 

ヒサメ「いないね・・・もう一人頼めばよかったかな・・・」

 

カンナ「こうなったらゼクス君を・・・」

 

呼ぼうと考えたその時だった!

 

執事「お嬢様ー!どこにいらっしゃるんですかー!隠れてないで出てこいやー!」

 

ヒサメ「流石にゴミ箱にはいないと思うよ!?」

 

カンナ「執事なのにドンドン口が悪くなってる・・・」

 

執事「貴方は・・・」

 

そうしてアーシたちは自己紹介をした・・・

 

ヒサメ「何か困りごとですか?」

 

田中「私は執事の田中と申します。こことは異なる世界でとあるお嬢様にお仕えしていたのですが今朝朝食の最にお嬢様が落としたスコーンを追いかけていたところ謎の穴にすってんころりんと落ちてしまい迷い込んでしまったのです・・・」

 

おむすびころりんの西洋版があるとは・・・

 

田中「しかもあのば・・・お嬢様が迷子になってしまい・・・」

 

今バカって言いかけなかった?

 

ヒサメ「それは心配ですね。この辺りは色んな生き物がでますから危険ですし私も一緒にお嬢様を探します!」

 

えぇ!?

 

カンナ「ヒサメちゃん今は犬探しもしてるんだよ!?」

 

田中「そうですよ。それに私はお礼に差し上げられるものは何も・・・」

 

ヒサメ「じゃあ迷子の犬探し手伝ってください。それならカンナちゃんも良いでしょ?」

 

全くお人よしだな・・・・

 

田中「よろしくお願いします!ヒサメさん!カンナさん!」

 

カンナ「じゃあお嬢様の特徴を教えてくれますか?」

 

田中「そうですね・・・お嬢様は私をすぐクビにします。あとすんげぇバカ。」

 

そんな内面の特徴出されても・・・

 

ヒサメ「この人忠誠心の欠片もないよ!?」

 

sideフィーア

 

すみれ「ヒマね、久しぶりにYOUTUBEでもやろうかしら。」

 

お嬢様も投稿するんですね・・・

 

すみれ「えぇ、これでも200万回再生されたこともあるのよ。」

 

カゲチヨ「それは素直に凄いな・・・」

 

すみれ「執事とのラップバトル動画で。」

 

フィーア「貴方ディスられてるのにそれでいいんですか?」

 

執事との関係がますます気になりますね・・・

 

すみれ「今日はメイク動画にしましょう。」

 

さてお嬢様ってことはかなり濃い感じに・・・

 

すみれ「完成よ。」

 

すごい。メイクって不細工になることもあるんですね。

 

カゲチヨ「なんだよそれは!下手とかそういう次元じゃねーだろ!」

 

すみれ「失礼ね。首にするわよ。」

 

シディ「俺は目がぱっちりとしていてかわいらしいと思うが。」

 

流石シディさん!褒め上手です!

 

カゲチヨ「シディは執事が天職かもな・・・しょうがねぇからここは俺がやるか・・・」

 

いや全然ダメじゃないですか!ここは私が・・・

 

フィーア「泥のパックに胡瓜のパックにあとレモン・・・」

 

カゲチヨ「それお肌のケアしかしてねぇじゃねぇか!っていうか何でパックしばり!?」

 

すみれ「あはは!面白いわね!努力に免じて首にはしないわ。」

 

そうしてしばらくするとお嬢様がまた命令を出してきました・・・

 

すみれ「シディ、出かけたいから乗り物を用意して。」

 

シディ「わかったぞ、お嬢様。」

 

カゲチヨ(やばい!シディの乗り物って言えば・・・)

 

シディ「さぁ乗ってくれお嬢様!」

 

フィーア「流石シディさんスタイリッシュな三輪車!磨かれていていつもより気合が違いますね!」

 

シディ「うむ!お嬢様が乗るから張り切ったんだ!」

 

すみれ「フィーアってシディに盲目すぎないかしら。」

 

カゲチヨ「すみません・・・」

 

sideカゲチヨ

 

すみれ「貴方たちダメダメね。自分で歩いていくわ。」

 

フィーア「シディさんの素敵な三輪車二人乗りを拒むなんて我儘ですね・・・」

 

いやあれは誰だって拒むだろ・・・

 

シディ「む、お嬢様いいものがあるぞ!ほらダンゴムシがたくさんだ。」

 

いやそんなの見せたら怒られるに決まって・・・

 

すみれ「わ~!ダンゴムシだー!知ってるシディ?ダンゴムシってマスカラにするといい音がするのよ!」

 

フィーア「マラカスでしょ!?っていうか知能指数の低下が凄い!?」

 

シディ「や、やめろ!ダンゴムシの皆が・・・!」

 

カゲチヨ「このお嬢様やべぇ・・・」

 

執事はいつもこんなのに付き合ってるのか・・・

 

次はシディが昼食を作ってくれてランチタイムだ。

 

すみれ「うわぁあ!美味しい!」

 

フィーア「私も作りました!クンビクンビと言われる白アリの刺身です!」

 

すみれ「うん、クビ。」

 

ですよね・・・

 

すみれ「でもシディの昼食のお礼にデザートを作ってあげる。」

 

そうして出来上がったのは・・・

 

すみれ「私の執事にもふるまった料理よ。」

 

フィーア「なんですかこれ、溶岩?」

 

でもヒサで慣れてるからいけるか・・・ごはっ!

 

シディ「カゲチヨ!?」

 

フィーア「貴方!まさか毒を・・・」

 

すみれ「失礼ね。そんなわけないでしょ。」

 

俺じゃなきゃ死んでたぞ!こいつの執事すげぇな・・・

 

すみれ「そうね。ウチの執事はうるさいし失礼だし変だけどまぁまぁ有能なのよ。早く迎えにこないかな。」

 

お嬢様・・・仕方ねぇ・・探すか。ヒサにも連絡して・・・

 

シディ「大変だ!二人とも!目を離した隙に・・・」

 

しつじを探しに行きます。

 

フィーア「お嬢様なのにひらがなだけで書くところは流石ダンゴムシマラカスを作っただけはありますね・・・」

 

探さないとな・・・

 

sideヒサメ

 

中々見つからないね・・・

 

カンナ「探してる犬も目立つ特徴だしお嬢様って高貴そうな雰囲気だから目立つと思ったんだけどね・・・」

 

ヒサメ「こうなったら三人にも手伝ってもらおう!頼りになるんですよ!」

 

田中「二人は親切ですね。うちのお嬢様もこのくらいまともだったらいいんですが・・・こっちで転職しようかな?」

 

ヒサメ「え!?帰らなくて大丈夫なんですか?」

 

田中「大丈夫じゃないのでちゃんと帰ります。明日推しのライブがあるので。」

 

カンナ「やっぱり忠誠心皆無だった・・・」

 

二人の関係を本気で気にし始めたその時だった!

 

「きゃー!!」

 

裏路地から聞こえたので行ってみると・・・

 

「グルルル…!」

 

あれは・・・

 

ヒサメ「探してた迷子犬のポチズ!」

 

カンナ「ケルベロスなんて目立つからすぐ見つかると思ってたけど裏路地にいたんじゃそりゃ見つからないよね・・・」

 

田中「ケルベロスってところはスルーですか!?」

 

依頼人がお金持ちで飼ってたんです!

 

田中「お嬢様!」

 

すると襲われているのが探しているお嬢様だったのか田中さんは身を挺して庇った!

 

私たちがなんとかしようとしたその時だった!

 

カゲチヨ「おっと!お嬢様を守るのは執事の役割なんでな。」

 

フィーア「メイドにはお稽古なんかを脱走したお嬢様をしかる役割はあるんですよ!」

 

シディ「今だヒサメ!カンナ!」

 

三人が来てくれた!

 

カンナ「いくよ!ヒサメちゃん!」

 

ヒサメ「了解!」

 

雷と水による倍化攻撃!

 

どごおおん!

 

ポチズ「きゅぅ~・・・」

 

なんとかなったね・・・

 

すみれ「執事・・・?」

 

田中「雷怖い怖い怖い・・・」

 

カンナ「雷苦手なんだ・・・ラブコメの波動を感じたのに・・・」

 

田中「ヒサメさん生言ってすみませんでした!」

 

私には丁寧だったから大丈夫ですよ!?

 

田中「あ、雑魚お嬢様も無事でしたか。」

 

すみれ「えぇ・・・おかげで無事・・・おい今雑魚って言ったか?」

 

本当にこの二人の関係って・・・?

 

田中「あ!あれ!私たちが落ちたときと同じ穴・・・これで帰れる・・・」

 

すみれ「え?ここ別の世界だったの?」

 

田中「気づいてなかったんですか?」

 

フィーア「やっぱりバカだったんですね・・・」

 

すみれ「だってウチの世界にもいるし!」

 

カゲチヨ「ケルベロスいるのかよ・・・」

 

ヒサメ「大変そうだね・・・」

 

田中「あ、なんだか帰りたく・・・」

 

ドンっ!

 

田中「ぎゃー!!」

 

シディ「突き落とした・・・」

 

すみれ「うちの執事がお世話になったわ。カゲチヨ、シディ、フィーアも代理の執事ありがとう。今度会ったらダンゴムシマラカスとグソクムシカスタネットと頭につけた虫でセッションしましょうね!」

 

シディ「ひぃ・・・!」

 

カンナ「シディが怯えてる!」

 

カゲチヨ「しねぇよ!なんだそのきしょいの!」

 

あはは・・・

 

カゲチヨ「騒がしい二人だったな・・・」

 

ヒサメ「でも仲良しな部分もあったよね。」

 

フィーア「まぁ寂しがってましたしそうかもしれませんね。」

 

シディ「また会いたいものだ。」

 

カンナ「そう?そういえば依頼料は!?」

 

カゲチヨ「大丈夫だ!事前に貰ってるし帰るかヒサメお嬢様。」

 

え?どうしたの急に?

 

フィーア「もしかしてクセが抜けてないんじゃないですか?」

 

じゃあお世話してもらおうかな?

 

カゲチヨ「しねぇよ!」



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ホラー映画で驚かそう!

sideカゲチヨ

俺達は映画をみていたんだが・・・

 

狼火「うぅぅぅ・・・」

 

カンナ「なんでアイツがいるの・・・」

 

フィーア「映画見るって話題にミキたちと話してたらミキたちよりも先に見に行くって言って聞かなかったんです。」

 

シディ「だがダチョウやカラスが沢山いてもそんなに怖くないぞ?」

 

シディは不気味なこと起こっても平然としてられそうだけどさ・・・

 

そうして結末は・・・

 

鶴「くえー!!」

 

女性「きゃぁああ!」

 

狼火「なんだよ!正体は鶴かよ!一気に白けたぞ!」

 

カンナ「だって鶴の呪怨返しってタイトルだもんきっとそうだって予想できるじゃん。」

 

ヒサメ「ひぃぃぃぃ・・・・!!」

 

カゲチヨ「まぁ、予想できてもここに一名怖がってる奴もいるけどな・・・」

 

狼火「この手のB級ホラーは前半は結構いい感じなのにラストがつまらないんだよな・・・帰るぜ。」

 

なんだあのバカ・・・

 

シディ「せっかくのホラーナイトに参加しておいてあんまりだな・・・」

 

フィーア「ヒサメちゃんがあんまり怖くないようにB級ホラーにしてるのに・・・」

 

カンナ「アーシが選んだA級だったら小便漏らしまくるんだからね!」

 

カゲチヨ「でもいいことが分かったな・・・アイツヒサとは違うタイプでホラー映画が苦手なんだよ。」

 

カンナ「確かに映画ではかなり強がって見てたよね・・・」

 

ヒサメ「もしかして・・・」

 

フィーア「そう!アイツにホラー映画でありがちな展開を食らわせてやればいいんですよ!」

 

カンナ「謎の手紙・・・不審な老婆・・・悪夢・・・わくわくしてきたねー!!」

 

side狼火

ふふふ・・・ついに買っちまったぜ。一眼レフのカメラ!雪血に内緒で買ったかいがあるってもんだぜ!

 

狼火「お!猫だ!やっぱり写真で賞を取るなら有名地か猫だよな。」

 

しゅっ・・・

 

あ!逃げちまう!

 

そうして俺は路地裏に来て・・・

 

狼火「動くなよ・・・」

 

写真を撮ったのだが・・・

 

狼火「なっ!?黒猫だらけじゃねぇか!」

 

くっ・・・不気味すぎる!俺は逃げ出した!

 

sideヒサメ

狼火が去った後・・・

 

シディ「皆よくやってくれたな。」

 

黒猫「にゃー・・・!」

 

流石というかシディが大量の黒猫をおびき寄せてくれた。

 

カンナ「シディ、この黒猫借りてもいい?」

 

フィーア「可愛いですね~!不気味がるなんて信じられません!」

 

カゲチヨ「それより早く行くぞ。アイツビビってたからな・・・」

 

最初にしては上出来だね!

 

side狼火

 

ったくなんだったんだよ・・・俺は焼肉屋に来ていた・・・

 

狼火「じゃあ、レバーを頼むわ。」

 

店長「はい、レバーね。」

 

そうして持ってきたさらにはウジが湧いていた!!

 

狼火「うおあぁ!!」

 

シュッ!

 

店長「どうしたんですか?お客さん?」

 

狼火「蛆がいたじゃねぇか!」

 

店長「はい?そんなはずは・・・」

 

狼火「あれ・・・?いない・・・」

 

店長「まさか因縁つけて代金踏み倒す気ですか?」

 

狼「そ、そんなわけない・・・」

 

なんだったんだ一体・・・俺は食べた後急いで立ち去った・・・

 

店長→フィーア「ふふふ・・・」

 

なんだってんだ・・・

 

老婆「見えるよ・・・!」

 

うわっ!急に飛び出してくるなよ!

 

老婆「長い髪の女がアンタの後ろに見えるんだよ・・・このちくわを加えてろーぎんはつぶたやって唱えるんだ。」

 

いらねーしなんだよその呪文!そもそも女なんて・・・

 

狼火「いないじゃねーかって後ろ向いてる間にいなくなってる!?」

 

なんなんだ!何なんだよ!?

 

老婆→ヒサメ「大成功・・・!」(飛行してる)

 

そうして俺は公園に来た・・・

 

狼火「ここなら安心だな・・・」

 

ん?なんかおかっぱ髪の花子さんみたいなファッションの子が!

コッチ見るな!

 

女の子「・・・・」

 

ぎゃぁあ!近づいて来た!!

俺は急いで公園を出て自分のマンションに向かった!

 

カゲチヨ「人形に血液操作で操っただけなのにやっぱ苦手なんだな・・・」

 

ぐぅ!怖すぎる・・・

 

狼火「っていうかいつの間にかちくわが・・・」

 

ぱちっ・・・

 

うわぁあ!停電か!?(ヒサメの仕業)

もう写真を見て落ち着こう・・・

 

狼火「うわぁあ!心霊写真だ!」(カンナの仕業)

 

誰かいるっていうのか!?

 

狼火「うわぁああ!壁に女のシミが!」

 

また何かが・・・

 

狼火「うわぁあ!男の姿のシミまで!!っていうかプロポーズしてる!!しかも振られて居酒屋で慰められてるー!!」(ヤヨイ&ヨ―メイの幻術)

 

「波阿弥陀仏南無阿弥陀仏・・・」(カゲチヨ)

 

うわぁあ!念仏と線香の香りが!!

 

「つかーまじやばくね?」(フィーア)

 

うわぁああ!香水とギャルの会話が!!

 

「今夜はカレーだぞ」(シディ)

 

あぁぁあ!父親の声とカレーの匂いが!!

 

ドンドンドンっ!!

 

と、扉が!!

 

狼火「もうなんなんだよ!そうだ!ちくわを・・・ろーぎんはつぶたやろーぎんはつぶたやろーぎんはつぶたや・・・銀髪豚野郎!?」

 

まさか!!

 

カゲチヨ「お化けだぞー!!」

 

・・・・

 

フィーア「あれ?」

 

ざけんなー!!

 

カンナ「ラストで白けっちゃったかー・・・」



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巨大化後輩に懲らしめられる!?

sideカゲチヨ

今日は学校に通ってる混血児たちと一緒に映画をみるんだよな。

 

ヒサメ「確か今日はカンナちゃんのおすすめの映画をみるんだよね。」

 

カンナ「その通り!巨大ミミズ2だよ!」

 

フィーア「なんかつまんなそうですね・・・」

 

ゼクス「すごい面白そうだな!」

 

カゲチヨ「ゼクスはそういうの好きそうだよな・・・」

 

そうして学校の部の部室で見ようとしていると・・・

 

ズガ―ン!

 

カゲチヨ「な、なんかデカい音しないか!?」

 

ヒサメ「巨大な異宙人かな・・・ってあれってタツコちゃんたちじゃない!?」

 

窓を見ると何でか巨大になったタツコにフォレス、綾華が立っていたのだ!

 

カンナ「なんであの子たちでっかくなってるの!?」

 

綾華「通告します!グラウンドに出てこないと部室を破壊しますよ!」

 

ゼクス「なんかまたメチャクチャなことに巻き込まれたな・・・」

 

そうして俺たちは校舎から出る・・・」

 

フィーア「で、何の用ですか?」

 

カンナ「アーシたち巨大ミミズ2をみようとしてたんだよ!」

 

綾華「なんですかそのつまんなそうな映画!」

 

タツコ「面白そうな映画!見たいみたい!」

 

フォレス「見事に意見がバラバラね・・・」

 

ゼクス「それで・・・なんでお前らでっかくなってるんだ?」

 

綾華「カゲチヨ先輩たちが勝手に部に入れたり校則違反ばっかりするから懲らしめようと思ってリサイクルショップで巨大化の薬を飲んだの!」

 

カゲチヨ「あれは保健室の先生が・・・」

 

ヒサメ「あれフィーアちゃんのせいで私たち関係ないじゃん!?」

 

フォレス「問答無用!くらえ!羽ばたきの風攻撃!」

 

びゅおおぉぉ!

 

カンナ「ぎゃぁあ!吹き飛ばされる!」

 

一端逃げるぞ!

 

sideヒサメ

 

綾華「くっ・・・どこに隠れたんですか!」

 

フォレス「手分けして探すわよ!」

 

街を容赦なく破壊してる・・・

 

ゼクス「僕たちの怒りで我を失ってるな・・・」

 

ヒサメ「どうしよう・・・ってビルのがれきが!」

 

カゲチヨ「うわぁああ!」

 

タツコ「そうはさせないよ!巨大尻尾攻撃!」

 

タツコちゃん!

 

タツコ「今の技カッコ良かったな・・・メモしておこう・・・」

 

ゼクス「助かった・・・」

 

カンナ「タツコの方がまだ話が通じるかも・・・おーい!タツコちゃん!」

 

タツコ「あれ?皆そんなところにいたんですか?」

 

カゲチヨ「やっぱりタツコの尻尾ってかわいいし頼りになって最高だな!」

 

タツコ「ふふふ・・・そうかな?先輩方が褒めてくれた!だったら巨大化して憧れてたことを見せてあげる!大口からの・・・火炎放射!!」

 

ぼぉぉお!

 

きゃぁあああ!

 

やっぱりタツコちゃんもダメだ!

 

sideカンナ

アーシたちはなんとかいったん学校に戻ってきたけど・・・

 

綾華「追い詰めましたよ・・・さぁ、日ごろの怒りをぶつけてあげますよ・・・!」

 

フォレス「あれ?でもフィーア先輩がいなくなってるような・・・」

 

フィーア「皆さん!オーナーが縮小の薬持ってたよ!」

 

カゲチヨ「よし!そいつらの口の中に放り込むぞ!フォレスと綾華は俺とゼクスがなんとかするからお前たちはタツコを頼む!」

 

ゼクス「仕方ない・・・」

 

ヒサメ「了解!」

 

カンナ「ねぇ!タツコ。口空けて!」

 

タツコ「そんなんで空ける奴なんていませんよ!」

 

フィーア「隙アリです!」

 

タツコ「ちょ・・・体の中入らないで・・・あはははは!口が・・・」

 

ヒサメ「今だ!」

 

タツコ「しまった・・・体が・・・」

 

大成功!

 

sideゼクス

 

カゲチヨ「綾華すまない!お前が生徒会で頑張ってるの知ってたのに俺達がしっかりしてないせいで・・・」

 

綾華「ようやくわかりましたか・・・だったら踏みつぶされて・・・」

 

ゼクス「それはできないが俺たちがアーンしあう姿を撮影してもいいぞ。」

 

綾華「ま、マジですか!?」

 

屈辱的だが綾華が言うことを聞くにはこれしかない・・・

 

ゼクス「でも条件としてこれを試食してくれ。」

 

綾華「スープですか・・・まさか二人がふーふーし合うところも!?ごくごく・・・あぁああ!体が小さく!?」

 

作戦大成功だな!

 

綾華「やられましたね・・・」

 

フォレス「くっ・・・まだ懲らしめてないのに・・・」

 

タツコ「私は巨大化楽しめたしいいかな?」

 

タツコはやっぱり面白さで来たのか・・・

 

綾華「こっちにはまだ最終手段が残ってるんですから・・・」

 

フォレス「タツコ!口空けなさい!」

 

タツコ「ちょ・・・何を・・・うぬむ・・・」

 

何か飲ませてるのか!?

 

タツコ「がるぅぅぅう!!」

 

ヒサメ「ど、巨大ドラゴンになっちゃった!?」

 

タツコ「何飲ませたの!?」

 

綾華「蛇化の薬です!前にヒサメ先輩が蛇になった話をユカから聞いてヒサメ先輩が竜っぽい見た目になったので同じく竜のDNAを持ったタツコちゃんならDNAが反応してドラゴンになると思ったけど予想通り!」

 

フォレス「さぁ!ブレスで一気にカゲチヨ先輩を焼き払え!」

 

タツコ「きしゃぁああ!」

 

ぼうぅぅう!!

 

タツコ「ぎゃぁああ!?」

 

フィーア「強烈すぎでしょ!!」

 

ヒサメ「連発されたらこっちの身が持たないよ!カゲどうするの!?」

 

カゲチヨ「こんなの倒せるの・・・ん?電話?そうだこいつなら・・・」

 

カゲチヨ電話なんてしてどうした!?

 

綾華「どうやらシディさんに遺言を託すみたいですね!タツコちゃん発射です!」

 

タツコ「ぐああああ!」

 

「待ちなさい・・・」

 

フォレス「そ、その声は・・・」

 

ユカ!?

 

ユカ「今日はヨ―メイちゃんナンパするの手伝うっていうから集合場所にいたのに・・・なんで町がぶっ壊れてタツコがドラゴンになってるんですかね?」

 

綾華「し、しまった・・・」

 

フォレス「ユカは賛成しないと思って遠ざけたのが裏目に出た・・・とりあえずタツコ発射!」

 

タツコ「ぐるぁぁあ!」

 

ドゴン!

 

カゲチヨ「全然効いてねぇ・・・」

 

やっぱり凄すぎだろ・・・

 

ユカ「ちょっと反省してなさい!!」

 

ユカはタツコの体を持ち上げて地面にパワーボムでたたきつけた!

 

タツコ「ぐるあぁあ・・・きゅ~・・・・」

 

元に戻った・・・

 

ユカ「一端大気圏外で反省しときなさい!」

 

綾華・フォレス「すみませんでしたぁああ!」

 

マジでパンチ一発で吹っ飛んだ・・・

 

カゲチヨ「ユカ~!助けてくれてありがとな!」

 

ゼクス「どうなることかと思ったぞ・・・」

 

ユカ「はぁ・・・結局ヨ―メイちゃんナンパ要因が・・・そうだ!ヨ―メイちゃんのナンパに協力してください!」

 

え?

 

ユカ「私に感謝してるんですよね?」

 

ヒサメ・カンナ・フィーア「OH・・・ジーザス・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 




ヒサメの姿が蛇化でドラゴンになったのでタツコが飲んだら巨大ドラゴンになると思ってやりました。


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妹の妄想!?

漫画のカレコレでカゲチヨの妹の名前分かったので書きました。


sideカゲチヨ

ん・・・ここは・・・ゾンビパニックが起こる前の俺の家・・・なんで俺ここに寝ころがってるんだ・・・?

 

ヒカゲ「ただいまー。」

 

カゲチヨ「ヒカゲ!?お前そんなにでっかく・・・ていうかなんでここに・・・」

 

ヒカゲ「お兄ちゃん何言ってるの?それより聞いてよ!クラスの男子がすっごいガキっぽくてさー。」

 

カゲチヨ「まぁ、同年代の男子なんてそんなもんだろ?」

 

ヒカゲ「あーあ、私付き合うならお兄ちゃんみたいな人が良いよー!」

 

え?えぇ!?

 

カゲチヨ「まぁ、俺ぐらいいい男はなかなかいねえからな。」

 

ヒカゲ「ねぇ・・・本当に付き合っちゃおうか?」

 

え!?兄の俺が言うのもなんだがヒカゲは可愛かったしこの成長したヒカゲもひいき目なしに可愛い・・・だけどそんな〇しの子みたいに前世で約束もしてないのにそんなこと・・・でも昔も学校ではモテてるって言ってたような・・・

 

ヒカゲ「どうする?」

 

や、やばい・・・こんな漫画みたいなことがおきるなんて・・・本気で一線超えちまいそうだ・・・

 

ヒカゲ「どうする?お兄ちゃん?」

 

どうすればいいんだ~!

 

ヒサメ「カゲ!カゲ!」

 

はっ!?ここはカレコレ屋のソファ・・・なんだ夢か・・・

 

カンナ「偉く爆睡してたね・・・この漫画・・・〇しの子にTRUE 〇OVE・・・アーシの漫画読むのはいいけど涎たらさないでよ?」

 

そうだ・・・暇だったからカンナの漫画読んでたら眠くなってきてそのまま寝たんだった・・・

 

フィーア「偉く顔赤くしてましたけどどんな夢みてたんですか?」

 

カゲチヨ「あぁ・・・ゾンビにされた妹・・・ヒカゲが中学生くらいに成長しててクラスの男子が馬鹿だからって俺と結婚しようって言ってきたんだ・・・」

 

ヒサメ「漫画と完全にごっちゃになってるじゃん・・・いくら妹の成長した姿がみたいからって・・・」

 

おっしゃる通りです・・・

 

カンナ「まぁ、カゲチヨがシスコンってことが分かって良かったよ。」

 

いや、漫画に触発されてみただけだし!?

 

カゲチヨ「お前らだってユカにべったりだろ・・・」

 

フィーア「あの子は目を放すととんでもないことするから離せないだけです。」

 

お互い妹には苦労させられるってことだな・・・

 

ヒサメ「カゲは迷惑かけてそうだけど・・・」

 

そ、そんなことねーし!?

 

カンナ「まぁ、元に戻すために今日も依頼ガンバロー!」

 

ヒサメ「カゲ行くよ!」

 

フィーア「漫画片付けてくださいね!」

 

あーあ・・・現実は厳しいぜ・・・まぁでも頑張って戻さないとな・・・

俺は漫画本を片付けながらヒカゲのことを思うのであった・・・



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フィーアの腕を狙うもの

銀魂のものを参考にしています。




sideカゲチヨ

俺とヒサ、シディとカンナはフィーアにカレコレ屋の防犯を高めるということで集まった・・・

 

フィーア「よくぞ来てくれました!」

 

ヒサメ「フィーアちゃ防犯を高めるってどうやって?」

 

フィーア「あぁ、おかえりなさい皆さん、経費の使用許可をもらってテレビで紹介されていたグッズを買ったんです!」

 

カンナ「テレビショッピングね・・・にしてもベタな・・・」

 

フィーア「最近カレコレ屋には怪しい依頼を持ち込んだり留守中を狙う奴も多いので粘着玉やカーペット、コンビニのカラーボールやあとフラッシュのトラップとかを経費で買っちゃいました!」

 

うーん役に立つのか・・・?

 

カゲチヨ「つーかこんなにいらねーだろ!確かに敵は多いけど無断で大量に買い込みすぎだ!」

 

カンナ「カゲチヨ!すぐにクーリングオフしよう!」

 

フィーア「えぇええ!もしかしたら鈴の吸血鬼をこれで捕まえられるかもしれないのに~!」

 

ヒサメ「これ私たちも引っかかる量だよ・・・」

 

シディ「うむ、クーリングオフしてこよう・・・」

 

よし、警備グッズ半分くらいだな。

 

フィーア「悪かったですからせめて性能見てから判断してくださいよ~!」

 

sideフィーア

 

フィーア「何ですか皆の馬鹿!!」

 

脳筋ってバカにしてくるから凄い防犯グッズで見返そうと思ったのに・・・

 

フィーア「あれでもし鈴の吸血鬼を捕縛できても知りませんからね・・・ん?」

 

あれは鈴の吸血鬼用の刀の妖刀血吸・・・

 

私は質屋で買い手を探してみましたが・・・

 

質屋「うーん、これ妖刀だね・・・うちそういういわくつきのものはちょっと・・・」

 

質屋「対吸血鬼用・・・ちょっとマニアックすぎるかなー・・・」

 

全く売れませんでした・・・

 

フィーア「あぁもう!何なんですか!全く売れません!!」

 

大体経費はカレコレ屋の役に立つものを買うものじゃないですか!

節約してたら防犯なんてできませんよ!

 

私はムカついて手刀の斬撃を空に向かって放ちまくっていたら・・・

 

フィーア「ぎゃぁああ!鳥が沢山降ってきました!!」

 

そうして鳥をなんとか復活させた私は佇んでいました・・・

 

フィーア「カゲチヨの大事なもの持ち出してしまいました・・・もう帰るに帰れませんよ・・・」

 

蜘蛛の異宙人「おい、その武器と手刀珍しいな。」

 

ガキン!!

 

私はとっさに手刀で受け止めます!

 

フィーア「何ですか?貴方?」

 

蜘蛛の異宙人「俺はメタルスパイダー・・・異宙の珍しい武器やその材料になりそうな生物を狩るもの・・・その刀はもちろんだが一番欲しいのはお嬢ちゃんの空をも割る斬撃を放つその腕・・・切り取らせてもらうぞ!」

 

いかれてますね!

 

ズゴン!

 

私はとっさにメタルスパイダーを橋から蹴り落としました!

そして・・・

 

フィーア「警察の皆さん、この人私を狙ってくる変質者です。なんか鳥のたちもビビらせて落下させてました。」

 

警察官「何ィ!動くんじゃない!」

 

メタルスパイダー「なっ!ちょっと待・・・」

 

警察官「逃がさないぞ!!」

 

さてこれからどうするか考えないと・・・

 

sideヒサメ

フィーアちゃんには悪いことしちゃったなぁ・・・

 

ヒサメ「買い込みすぎだったけどどれも役に立ちそうだったし・・・」

 

シディ「そうだな、フィーアも考えて買ってくれたというのに・・・」

 

カゲチヨ「甘いんだよ・・・鈴の吸血鬼やトッププレデターたち相手ならもっと強力な罠じゃねーとダメだろ?まぁ頭ごなしに否定したのは悪いと思ってるけど・・・」

 

だよね・・・

 

カンナ「まぁ、謝るのは決定として最近武器狩りが流行ってるの知ってる?」

 

何それ?

 

カンナ「なんか最近横行してるみたいなんだけど犯人は異宙最強を目指して珍しい武器やその材料になりそうな生物を狩ってるらしいんだよ。」

 

シディ「異宙最強とはまた大きな目標だな・・・」

 

カゲチヨ「最強ね・・・地球が転生しても男の馬鹿さ加減は変わらねーよな。皆YOUTUBEの見過ぎなんだ。俺だけじゃねーんだ、だからヒサが俺のYOUTUBEの視聴時間のことを注意するのは間違ってるんだ!」

 

ヒサメ「結局そこに着地するんだ・・・っていうかよそはよそうちはうちだから!」

 

カンナ「まぁでもこのメンツで狙われるって言ったらやっぱりシディかフィーアちゃんじゃない?なんたって素手で兵器レベルの威力だせるんだし。」

 

シディ「俺は昼の間だけだけどな。」

 

すごいよね・・・

 

sideフィーア

 

メタルスパイダー「待て!俺は武者修行の傍ら最強の武器を求めて放浪してんだ!そしてさっきみて分かった!あの威力を放てる腕を材料にした武器なら最強になることができるだろう!」

 

冗談じゃないですよ!ビルの屋上までくるなんて!

 

フィーア「両腕切り落とされたら明日からどうやってご飯食べたらいいんですか!」

 

私は話しながら落ちてた木材を蹴り飛ばして応戦しますが・・・

 

メタルスパイダー「甘いな!」

 

すべて糸でからめとられて・・・

 

フィーア「ならこれでどうですか!」

 

私は血吸を思いっきり叩き付けますが・・・

 

メタルスパイダー「甘いな!」

 

ぐっ・・・首を捕まれました・・

 

メタルスパイダー「俺は運が良い・・・珍しい武器に強い肉体を持つ生物に出会えたんだからな・・・」

 

これはバチなんでしょうか・・・人の物を勝手に持って行って売ろうとしたから神様が私をしばこうとしています・・・

 

でも神様聞いてください・・・その人たちは私のことを脳筋と馬鹿にするだけでなくスイーツを勝手に食べる食いしんぼうや宿題のノートを勝手に写すクズ、隙あらば武器の試し切りをしようとするサイコパスと私の恋心がまるで伝わらない鈍感男なんです・・・さらには役に立つと思った提案も無常に却下される始末・・・

 

もういっそ刀を渡してその隙に逃げてしまおうか・・・

いやそれだと私はあの人たち以下になってしまいます・・・皆あの年だと性格を改善するのは難しい・・・なら私だけでも改善の一歩を・・・

 

フィーア「大人になるの!私!」

 

私は思いっきり奴の腹を蹴り飛ばしてビルから落ちます!

 

 

メタルスパイダー「だぁあ!?なんてことを!」

 

奴がのぞき込みました!

 

フィーア「隙ありです!!」

 

私は顔面に思いっきり手刀を叩き込みました!

 

メタルスパイダー「げぼおお!!」

 

顔面が変形して気絶しましたか・・・

 

フィーア「ちゃんとこの刀は返しましょう・・・カゲチヨのところにあった方が一番輝いてますし・・・」

 

そうしてカレコレ屋に帰ると皆がさっきは頭ごなしに否定してごめんと誤ってくれました・・・

 

カゲチヨ「そういえば妖精王から荷物が届いてさーなんと全員分の血吸が届いたんだよー!!」

 

カンナ「おぉ!この赤い模様!カッコいい!」

 

フィーア「え?これってカゲチヨ専用のものじゃ・・・」

 

シディ「クリスが量産体制を敷いたらしいぞ!」

 

ヒサメ「これで鈴の吸血鬼も怖くないね!」

 

・・・・

 

カゲチヨ「あれ?それ俺の予備の奴じゃ・・・」

 

バキッ!

 

カゲチヨ「あー!!何で折ったの!?」

 

皆・・・私もう疲れました・・・

 

 

 



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痴漢を検挙せよ

今回は妖精王の依頼で鉄道警察をしている設定です。


side痴漢

僕の名は痴漢お兄さんと名乗っておこうか。今日は皆に痴漢の方法を伝授していくよ!

 

さて、痴漢の朝は以外にもはやい、通勤ラッシュを狙うことでここで問題を起こせば遅刻してしまうかもしれないという被害者の心理を突くことができるからね。受験日なんかはさらにターゲットが幅広くなるからねらい目なんだ!

 

痴漢「ちょっとごめんよ・・・」

 

女性「・・・」

 

よし、ターゲットを決めたら真後ろに立ち・・・次に警察や駅員がいないかしっかり確認しよう!よし、いけそうだ。まずは偶然手が触れてしまったように見せかけて・・・

 

ハヅキ「今だ!僧院逮捕!!」

 

カゲチヨ・シディ「うおぉぉぉ!」

 

えぇええ!?

 

シディ「お前、痴漢常習犯だな。」

 

痴漢「な、なぜ正体を・・・」

 

カゲチヨ「俺たちは鉄道警察だからな。」

 

な、なんだと!?

 

ハヅキ「当然習性は熟知している。いつもこの時間の電車に乗ってますよね?」

 

なぜそれを・・・

 

シディ「皆の安心する電車の環境を守るのに努力は欠かさないさ。犯人が逃げやすいドア付近や端の席などは要注意なんだ。」

 

くぅぅう!この私が逮捕とは!

 

ー刑務所ー

 

カンナ「痴漢は強制わいせつ罪や迷惑防止条例で六か月以上十年以下か50万円以下の罰金だね。」

 

フィーア「反省してくださいね。」

 

は、はい・・・

 

ー数か月後ー

 

ふふふ・・・痴漢はくじけない!今度こそバレないぞ!

そうして電車に乗り込む・・・ふむ、ここにターゲットはいないか。

そんなときは各駅で乗車しなおせば自然にターゲットを探すことができるんだよ!

 

痴漢「よし、丁度いいところに・・・・

 

女性「・・・」

 

あとは鞄で周囲にバレないように・・・

 

ヤヨイ「総員逮捕!!」

 

ミナヅキ・アハト「とりゃぁあ!」

 

えぇええ!?

 

ヤヨイ「油断しましたね、電車が止まるたびに車両を替えてるからマークしといて正解でしたね。」

 

この手法もバレていたとは・・・!

 

ー刑務所ー

 

ヒサメ「前科持ちだったんだ・・・」

 

痴漢「痴漢は再犯率が高いからね。」

 

スズキ「どや顔で言うことじゃないと思うが・・・」

 

痴漢「六か月以下の懲役か50万円以下の罰金だろ?」

 

サトウ「いや、再犯だから一年以下の懲役または100万円以下の罰金だな。」

 

倍になってるじゃないか!?

 

ヒサメ「前回の罪から五年以下は刑罰は倍になりやすいしね。トラウマで電車に乗れなくなる子だっているんだから安いよ。被害者の気持ちを考えてね!」

 

は、はい・・・

 

ー一年後ー

 

現代技術の躍進と共に痴漢の手口も進歩している・・・まず事前に写真を撮ります。

そして使うのはAIRD〇OP、これを使えば写真を無理やり送信できて送信元もバレにくいんだ!

 

これはサイバー露出とも呼ばれてるんだ。

 

それじゃ送信先は・・・このエリちゃんって子にしようかな。

送信!

 

女性「・・・!」

 

ふふふ・・・なんだかわからないけど興奮するな・・・

 

カゲチヨ「なぁ。」

 

痴漢「ん?」

 

カゲチヨ「これお前だろ?」

 

え?

 

カゲチヨ「現行犯で逮捕だ。」

 

エリちゃんてお前だったの!?

 

女性「きゃー!動画最高!」

 

あれ動画見てただけだったのー!!

 

ー刑務所ー

 

カンナ「わいせつ電磁的記録送信頒布罪の現行犯で逮捕。ちなみにこれは迷惑防止条例違反よりも重くて2年以下の懲役または250万円以下の罰金だよ。」

 

手口とともに罪も進化してた!

 

ーしばらくしてー

 

くそぉぉぉ!痴漢ともあろうものがあっさりと捕まって全然痴漢できないとは・・・

こうなったら熟練のテクニックを見せてやる!

まずは・・・

 

痴漢「おっと・・・」

 

小銭を披露ふりをして覗いてやる・・・

 

ひゅばっ!

 

フィーア「これ落としましたよ。」

 

痴漢「あ、ありがとう・・・」

 

速すぎて全然見えなかった・・・

 

つ、次は隣の腰かけて密着させれば・・・

 

シディ「うむ、席が空いたな。」

 

お前じゃねぇよ・・・

 

こ、今度は盗撮で・・・

 

カンナ(ギャル)「そこ通りまーす!」

 

ヨ―メイ(ギャル)「まーす。」

 

せ、清純な子を狙ってたのに・・・

 

カンナ「きゃー!今この人盗撮しようとしてたんだけどマジきもーい!」

 

ち、ちが・・・

 

ヨ―メイ「まぁ、私伝説のギャルですからね!取るならこのもりもりにもったストラップで我慢してくださいね?」

 

だれが撮るか!!

 

こうなったらシンプルイズベスト・・・電車の揺れでバランスを崩した時に!

 

女性「きゃっ・・・!」

 

痴漢「今・・・」

 

スズキ「大丈夫か?」

 

ハヅキ「危なかったですね。」

 

痴漢「えっとその・・・助かりました。」

 

違うぅぅぅ!!そうじゃないんだ!

 

こ、今度こそ・・・奴らの顔もないしな・・・

 

ふふふ・・・やっとだ・・・

 

ゼクス(女装)「おい、どこ触っているんだ?現行犯逮捕だ。」

 

ちかん「うわぁあ!お前男じゃないか!?」

 

ゼクス「痴漢は男性でも罪に問えるんだぞ。服装は自由だしな。」

 

ば、バカな!男の尻に触って逮捕だなんてぇえ!

 

女性「え?痴漢!?」

 

女性「ふざけんじゃないわよ!」

 

女性「しかもあんなイケメン男子に・・・人類の敵めー!!」

 

ぎゃぁああ!!

 

ゼクス「まぁ、自業自得だな。冤罪にも気をつけろよ。」



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海老飼ってみた

sideシディ

今日は依頼料が入ったしエビフライにするか!

早速スーパーで買ってきたし下ごしらえを・・・

 

シディ「うぬ?動いているのがあるぞ?生きてるのか・・・食べずらいがこれも自然の摂理・・・」

 

む・・・飛び跳ねている・・・

 

シディ「抵抗しているのか・・・とりあえず俺と住んでみるか?」

 

俺は早速カゲチヨに習った通りスマホに知りたいことを打ち込んでみた。

 

シディ「海老を育てる方法は・・・まずは少ないときは30cmの水槽でもいいのか。」

 

あとは人口海水の素で濃度調節を行った後ろ過フィルターをつけて・・・

 

シディ「やはり生き物は繊細だな。これでよし。」

 

しかし瀕死だったからか全然動かないな・・・

 

シディ「なんで生きたまま売られてたんだ?」

 

俺はまた調べてみると・・・

 

シディ「なるほど・・・絶命から数時間で変色するから鮮度や色味もいいのか。」

 

完全に食べ物としてしか見られてないんだな・・・だがそのおかげで出会えたのだから責任をもって育ててみよう!

 

sideカゲチヨ

 

シディ「カゲチヨ!」

 

シディがある日いきなりカレコレ屋に水槽を持ってきた!

 

カゲチヨ「どうしたんだよシディ、そんな水槽持って。」

 

シディ「実はスーパーで売られていた海老を飼っててな。回復のさせ方を調べてほしいんだ。」

 

カゲチヨ「またマニアックな・・・」

 

ヒサメ「でもシディらしいね!」

 

フィーア「私にお任せください!えーっと・・・暮らせる温度は水温20~27度、次にソイルという土を砂状に焼き固めたもので水質を調整できるものみたいです!」

 

シディ「なるほど!ありがとうみんな!あとはエサにアサリのむき身を与えて・・・よし、皆ありがとう!」

 

カンナ出かけてたけど役に立って良かったぜ・・・

 

sideフィーア

そうして翌朝私はシディさんの部屋にお邪魔すると・・・

 

シディ「うむ、食べてくれたしフンもあるな。」

 

フィーア「元気そうで良かったです。ソイルに潜っててわかりませんけど嬉しいし可愛いですよね・・・」

 

そうして私たちはドンドンと海老にハマっていき・・・

 

フィーア「ふふふ・・・帰ってくると顔出してて可愛いですね・・・」

 

シディ「あぁ、癒されるな。早速ご飯の準備だ。」

 

ヒサメ「あ、今目の前でご飯食べた!」

 

カゲチヨ「海老の捕食シーンとかあまり見ないけど面白いな・・・」

 

私たちは海老にかなりハマっていました・・・

 

カンナ「あれ?皆何してるの?って海老?」

 

しまった・・・今日依頼から帰ってくるって言ってましたね・・・

 

カンナ「皆して海老でも養殖してるの?一匹じゃ増えないし超えさせても人数分にはならないよ?」

 

フィーア「違いますよ!ペットとして飼ってるんです!」

 

カンナ「ふーん・・・まぁデカくなってるしいい感じなんじゃない?ツンツン。」

 

ヒサメ「いや触っちゃだめだよ!繊細なんだから!」

 

カンナ「ご、ごめん知らなかった・・・」

 

そうして皆で育ててたんですが・・・

 

シディ「くっ・・・ここ数日餌を食べてない・・・」

 

ヒサメ「夜行性だからかな・・・」

 

そしてついには・・・

 

カゲチヨ「なっ・・・黒く変色した・・・」

 

カンナ「もう寿命短かったんだよ・・・もともと食べるようだし・・・」

 

シディ「すまん海老・・・俺が食べようと思って買ったせいで・・・」

 

海老「そんなことないよ・・・」

 

海老が喋りました!

 

海老「シディさん、カレコレ屋の皆さんも私を育ててくれてありがとうございます。僕は皆に食べてもらいな・・・」

 

ぱた・・・

 

全員「えびぃぃい!」

 

そうして私たちはエビフライにして食べました・・・

 

シディ「ジューシーだな・・・」

 

カゲチヨ「尻尾までぱりぱりだ・・・」

 

ヒサメ「ぷりぷりすぎなのにしょっぱいよ・・・」

 

うぅぅう・・・・

 

カンナ「あ、そうだ。水槽かたずけないと・・・あれ?この青いのって・・・」

 

これは卵!よかった・・・



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江戸時代の食事情

sideカゲチヨ

その日俺たちはクリスに呼び出された・・・

 

クリス「実は今日は頼みたいことがあってね・・・」

 

ヒサメ「依頼なら受けるけど・・・」

 

カンナ「なんか巨大な装置あるけど・・・」

 

フィーア「嫌な予感がします・・・」

 

クリス「ちょっと江戸時代にタイムスリップして文化とか生活調査してくれない?」

 

なんかいきなり話が壮大になったんだが!?

 

シディ「どうしてだ?」

 

クリス「江戸時代はリサイクル精神にあふれてて古紙を買う業者がいたり使い終わった油も買い取る業者がいるほどだったから詳しく調べていけば現代で活かせる制度とかあると思って。」

 

ヨ―メイ「責任重大すぎませんか!?」

 

クリス「じゃあタイムスリップ!」

 

カゲチヨ「ちょ・・・ぎゃぁああ!」

 

まだ心の準備がぁああ!!

 

sideヒサメ

 

いたたた・・・

 

カゲチヨ「ここは・・・木造建築にちょんまげ・・・」

 

シディ「さらには男は肩を出した着物姿・・・」

 

カンナ「完全に江戸時代だね・・・」

 

フィーア「侍とかいますかね・・・早速道場破りに行ってきます!」

 

ヒサメ「秒で切り捨てごめんにされそうだからやめて。」

 

カゲチヨ「でも強さ見込まれれば侍ルート行けるかもな・・・」

 

でも取りあえず拠点を探さないとね・・・

 

ヨ―メイ「とはいえこの時代でどうやって・・・」

 

おばさん「ねぇ、あんたら住む場所ないのかい?」

 

ヒサメ「はい・・・どこかに長屋とかあったら教えて欲しいんですけど・・・」

 

おばさん「ちょっと源さんどこか知ってるかい!?」

 

源「なに!?ちょっと3丁目のヤス呼んで来い!」

 

おばさん「5丁目のところなら面倒見てくれるんじゃない?」

 

源「あぁ、そうだな。」

 

な、何が起きてるの!?

 

ヨ―メイ「なんかトントン拍子に話が進んでいきますけど・・・」

 

シディ「優しい人たちが大勢いて良かった!」

 

カゲチヨ「優しいのレベル通り越してる気がするけどな・・・」

 

取りあえず私たちは近くの長屋に厄介になることになった・・・

 

sideカンナ

江戸時代の朝は早い・・・

 

管理人「おい、いつまで寝てんだ!居候はお客様じゃねぇんだぞ?」

 

フィーア「すみません・・・」

 

管理人「せっかくの朝餉が冷めちまう。」

 

ヒサメ「朝ごはんまですみません・・・」

 

管理人「目の前で腹ぐうぐうならされても困るしな。」

 

おぉ、まさに江戸の人情って感じ!

 

カンナ「歴史小説で知ってたけどやっぱり人情深いよね。」

 

ヨ―メイ「まぶしすぎます・・・」

 

えっと・・・朝ごはんは・・・

 

シディ「白米とみそ汁と漬物だけか・・・」

 

カゲチヨ「マジで一汁一菜だな。」

 

ヒサメ「よく噛んで食べないと・・・味噌汁具がない・・・ごはんと漬物かんでなんとかしないと・・・」

 

フィーア「ぐっ・・・知っていましたが甘いものが無いのはきつい・・・ぜんざい・・・団子・・・」

 

管理人「なら働き口見つけないとな!」

 

でも贅沢言わなければ結構優しくていい食事かもね。

 

アーシたちは管理人さんにアーシたちの経験してる何でも屋を長屋をお客さんの相談の部屋として使わせてもらう許可が出た。

 

シディ「江戸時代は困ってる人がいるから結構な頻度でお客さんが来るな!」

 

カゲチヨ「でも依頼ない日はマジで無一文になる危険性があるから定職にもつかないとな・・・」

 

ヒサメ「あぁ・・・やっぱり禁止されてても肉は食べたいよ・・・」

 

カンナ「江戸時代では猪肉をぼたん、鶏肉をかしわってよんで食べてたみたいですし漁師とかに分けてもらうか最悪フィーアちゃんが狩るしかないね。」

 

フィーア「そうですね・・・狩り以外の収入源をどうするか・・・」

 

おばさん「あらあんたたち、何でも屋以外でも働き口探してるのかい?源さん!仕事探してるんだって!」

 

源「なに!?働く場所がない!?おい!誰か呼んで来い!」

 

ヨ―メイ「またデジャブです!」

 

結局仕事もトントン拍子で傘作りの仕事が決まった・・・しかも内職OKの・・・

 

カゲチヨ「もう江戸っ子の世話焼きが怖くなってきた・・・」

 

シディ「自分達でなんとかしようという精神で満ち溢れていて俺は好きだぞ!」

 

シディ江戸っ子向いてそうだもんね・・・

 

sideフィーア

こうして昼後に仕事が始まるので私たちは長屋に帰ってきました・・・

 

管理人「仕事見つかったんだな!じゃあ昼飯食って精をつけないとな!」

 

お昼は・・・魚があります!

 

ヒサメ「やったー!」

 

管理人「まぁ、昼を豪華にすんのが常識だからな!」

 

カゲチヨ「やっぱ魚は新鮮でうまいな!」

 

管理人「近所の奴からもらったいわしだからな!」

 

フィーア「こういうのも乙だな・・・」

 

ヨ―メイ「初仕事もなんだか頑張れそうです!」

 

そうしてお昼後私たちは頑張って働きました!

 

上司「いや~そこの金髪の子がものすごいスピードでこなしてくれたから助かったよ!」

 

シディ「傘を作るの楽しかったな!」

 

カンナ「唐笠もオシャレだしね。」

 

ヨ―メイ「単純作業ですけどフィーアさんがいれば楽勝でしたね!」

 

上司「じゃあ新入りたちには今夜晩飯食べさせてやる。」

 

カゲチヨ「まじっすか!ありがとうございます!」

 

そうして出されたのは・・・

 

ヒサメ「お茶漬けにたくあん・・・まさに一日の終わりって感じだね。」

 

ヨ―メイ「夜はもうちょっとガッツリでもいいんですけどね。」

 

上司「お前たち食いしん坊なんだな。そもそも一日三食はつい最近で菜種油が安くなったから夜にも活動しやすくなって三食の文化が根付いたんだ。」

 

カゲチヨ「なんか優しいものばっかり食べてるから眠くなってくるな・・・」

 

やっぱり江戸時代って健康に良さそうですね。

 

sideカゲチヨ

 

そうして仕事をしばらくしてるが大分早くこなせるようになった!

 

ヒサメ「ふぅ・・・もうお昼なんだね。」

 

カンナ「やっぱりネットも娯楽もすくないと時がたつのが遅いと思ってたけどやるべきことをやって効率的に動いてるからかなんか早く感じるね。」

 

フィーア「でも用意しないといけないのは面倒ですね。」

 

上司「なら外食するか?」

 

屋台か・・・

 

ヒサメ「そばに天ぷら・・・しかも安い!」

 

シディ「そばは・・・16文?」

 

カンナ「現代なら480円・・・ワンコインより安い・・・」

 

ヨ―メイ「てんぷらは四文・・・120円・・・!」

 

物価がすごすぎる・・・

 

上司「迷ってるなら寿司にすっか!」

 

それも気軽に食べられるなんて!

 

シディ「屋台の寿司か!楽しみだな!」

 

そうして出された寿司は・・・

 

ヨーメイ「す、酢飯が多いですね・・・」

 

ヒサメ「でも刺身の部分も大きいしおにぎりだねもう・・・」

 

これだけでお腹いっぱいになりそう・・・

 

カンナ「でも味は現代と一緒だね・・・でもサイズがサイズだけに値段は張りそ・・・」

 

店主「あぁ、それ6文ね。」

 

やっす!!

 

上司「締めにウナギでも食うか!」

 

う、ウナギ!?

 

ヒサメ「そうか・・・江戸時代はまだウナギ沢山いたから・・・」

 

ヨ―メイ「うなくし・・・最高です・・・」

 

カゲチヨ「現代と変わらぬ味・・・流石たれが現代に受け継がれるだけあるぜ・・・」

 

江戸最高すぎ・・・

 

sideクリス

 

さて・・・そろそろ戻すか。

 

きゅいんん・・・

 

クリス「あれ?ヒサメなんか痩せてない?カゲチヨもなんか顔色いいし・・・」

 

カゲチヨ「あぁ、江戸時代で結構眠る時間が多かったり健康的に働いたからな。」

 

ヒサメ「現代よりも健康的になっちゃった!」

 

なるほど・・・江戸の食事にはそんな効果が・・・

 

カンナ「あ、江戸時代は自治もしっかりしてて人情の町だったよ!職探し全然困らなかったし!」

 

ヨ―メイ「現代では高めの食事も全然安かったです!戻してください!」

 

なるほど・・・俺も暮らしの一部を政治に取り入れないとね・・・

 

 



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埋蔵金探し?

sideカゲチヨ

クリス「さぁ!今日は学校で写生をするよ!写生という字は生写しと書く!こつは筆を休めずもう実際の肌と見間違うレベルで書いてくれ!それじゃあ自分の好きなところに行って写生をしな。」

 

今日は学年単位の写生授業か・・・

 

ヒサメ「どこで書こうかな・・・カゲはどこにするか決めた?」

 

カゲチヨ「決めてねぇんだよな・・・でもあんまり難しくないところでは書きたくないな・・・」

 

フィーア「楽する気ですか?」

 

ゼクス「絵が下手なのか?」

 

フィーアほどじゃねぇけどやっぱりみられるのは恥ずかしいんだよ・・・

 

カンナ「でも絵が上手になるために勉強してるんだから難しいところで書こうよ!ちょうど体育館の裏に五百羅漢の像が置いてあるところを見つけたんだ!」

 

なんだよその五百羅漢って!

 

ヒサメ「確かお釈迦様の弟子たちの像だよね?」

 

ゼクス「色んなポーズがあるからきっと勉強になるな!」

 

マジかよ・・・

 

sideフィーア

 

本当に五百体いますね・・・

 

カンナ「さぁ!カゲチヨ、フィーアちゃん書いてみて!」

 

カゲチヨ「いきなりレベル高すぎだろ!」

 

フィーア「でもこれを描き切ったら上手になれますよね!」

 

よっしゃ!やりますよ!

 

カゲチヨ「そこまでお前を突き動かすものはなんなんだよ!」

 

そうしていると・・・

 

「どりゃぁああ!」

 

カンナ「な、なに!?スコップ!?」

 

ゼクス「集団でスコップを振り回す事例が存在したとは・・・」

 

あれ・・・っていうかあの影って・・・

 

ヒサメ「ユカちゃんたちじゃん!どうしてこんなところに!?」

 

そう何かをほっているユカちゃんたちがいたのです・・・

 

ユカ「あれ?ヒサメお姉さまたち?こんなところで何してるんですか?」

 

フィーア「それはこっちのセリフなんですけど・・・」

 

フォレス「実はね・・・埋蔵金を探してるの!」

 

ゼクス「まいぞうきん・・・って自分専用の雑巾のことか?地面じゃなくて布を織らないとダメじゃないのか?」

 

カンナ「それはMY雑巾でしょ!」

 

綾華「埋蔵金とは昔の人がお金を取られないように地面に埋めた物・・・そしてここには今から数百年前戊辰戦争の舞台の一部で戦いはご存じの通り官軍が勝ちましたけど時の将軍徳川慶喜が羅漢の下に埋めたという言い伝えがあるんです!」

 

タツコ「そして私たちはついに学校の資料室にある古文書を読み解きこのカツラが似合う羅漢の像の下に埋蔵金が埋まっていることを突き止めたの!」

 

カゲチヨ「お前らそんなのに時間使うなら古文の勉強しろよ!」

 

カゲチヨそれはブーメランじゃないですか?

 

ユカ「舐めないでくださいよ・・・私たちはそのために古文を猛勉強して一位取っちゃったんですから!」

 

ヒサメ「凄すぎる・・・」

 

フォレス「そうだ!皆さんも埋蔵金探し手伝ってくれませんか?」

 

カゲチヨ「いいぜ!ただし掘り起こしたら報酬は山分けな?」

 

ヒサメ「カゲ・・・今は写生中だよ?」

 

カゲチヨ「埋蔵金掘り起こせば美術の勉強なんてしなくても生活できるんだから良いだろ?」

 

カンナ「それに埋蔵金なんて面白そうじゃん!」

 

そうでした・・・この二人は昔から・・・

 

sideヒサメ

 

カンナ「うーん・・・これも違うか・・・」

 

ヒサメ「話自体胡散臭いし埋蔵金なんてないんじゃない?」

 

ゼクス「だがユカの勘は馬鹿にはできないだろ?」

 

フィーア「でも間違ってるものは間違ってるでしょ・・・」

 

カゲチヨ「そうなのか・・・?」

 

クリス「おーい写生はどんな具合って・・・なんでシャベルなんて持ってるんだよ!まさか世界はでっかいキャンバスとか言ってナスカの地上絵でも描こうとしてるのか!?」

 

綾華「違います!埋蔵金を探してるんです!」

 

クリス「おいおい・・・綾華たちは昼休みだからいいとしてもお前らは写生の行事だろ・・・」

 

ゼクス「だがユカたちに頼まれてしまってな・・・カレコレ屋としても報酬を出すというので・・・」

 

クリス「じゃあお前らは依頼人が消しゴム食えって言ったら食べるのか?全く・・・だったら罰として給食センターの人たちの長話を止めて来いよ。」

 

カンナ「えぇ!?あの長話を!?」

 

ヒサメ「拷問すぎる・・・」

 

ユカ「待ってお父様!悪いのは私なんです!埋蔵金探しには見えない宝物追うのも教育に必要だと思ったんです!例え手に入らなくても大きなものを得る・・・信念は人を強くするんです!」

 

クリス「わかったよ・・・じゃあ見つからなかったら長話を止めて来いよ。」

 

タツコ「結局罰は変わらないんですね・・・」

 

まぁそうだよね・・・

 

フォレス「皆見て!似合ってる羅漢を見つけたわ!」

 

それはいいけど・・・

 

ゼクス「どのくらい掘ればいいんだ?」

 

ユカ「確か300メートルから500メートルですね!」

 

そんなに掘らないといけないの!?

その後なんとか能力と霊槍で掘ってみると・・・

 

フィーア「見つけました!葵の紋も入ってますし多分そうですよ!」

 

ユカ「これがですか・・・」

 

カゲチヨ「さてどんなお宝なんだ!?」

 

ぱかっ・・・

 

カンナ「これって・・・雑巾?」

 

ゼクス「そうか・・・これぞ徳川のMY雑巾ってことか!!」

 

このことで分かったことは信念を貫けば理想に届くということと勉強は裏切らないということでした。

 




雑巾には結構価値があったそうな・・・

ーおまけー
ハロウィン動画撮影

カンナ「おーカゲチヨがヴァンパイアでヒサメちゃんがシスター・・・似合ってるね。」

ヒサメ「カンナちゃんのメイクで良い感じだよ。カンナちゃんも魔女姿似合ってるし!」

フィーア「それはいいですしシディさんの狼男姿も似合ってますけどなんでヨ―メイも狼姿なんですか。貴方はバロメッツのDNA持ってるんですから悪魔姿にしてください。」

ヨ―メイ「フィーアさんこそ真似しようとしないで女騎士にでもなっててください!」

シディ「二人とも何でも似合うと思うが・・・」

カンナ「シディそれ火に油・・・」

結局フィーアはデュラハン風の不気味な女騎士ということで落ち着いた・・・


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原価可視化

sideカゲチヨ

今日はヒサとカンナとショッピングに来ていた・・・

 

ヒサメ「今日は何買うの?」

 

カゲチヨ「新しいスマホケース欲しいんだよな。」

 

カンナ「またトイレで水没させたから?」

 

チゲーよ!?今回は純粋におしゃれだよ!!

 

カゲチヨ「あ、これいいじゃん・・・ってなんかさっきから別の値段が見えてるんだけどこの数字なんだ?」

 

ヒサメ「皆は原価なんじゃないかって言ってるよ?」

 

カンナ「つまり差額が人件費や技術料とかに当てられてるってことだね。」

 

カゲチヨ「でもってことは1300円のスマホケースの原価は本当は542円ってことかよ!?700円くらい高いじゃん!」

 

カンナの言う通り色々かかってるんだろうけどさ・・・

 

カゲチヨ「やっぱやめとくわ。」

 

他にも色々見てみるけど・・・

 

カゲチヨ「ハンバーガーは原価200円だし服は1500円・・・わかってはいるけど損した気分になるんだよなぁ・・・」

 

カンナ「でも差額が色んなところに分配されてるってわかるしどこに何円分配されてるのかも知りたいね!」

 

ヒサメ「カンナちゃんやっぱりとことん調べたがりだね・・・」

 

そうだ!

 

カゲチヨ「材料集めて自分で作ったらいいんじゃね?」

 

ヒサメ「やめときなよ・・・」

 

カゲチヨ「ハンバーガーくらいなら余裕だって!得した分でスマホケース買えばいいんだよ!」

 

カンナ「でも結局材料にも原価かかってるわけだし一から作るってなったら肉やチーズは土地とか買ったり色々かかるから結局損なんじゃないかな?」

 

ヒサメ「それに調理や後片付けにだって手間もかかるしそれでも一から作るの?」

 

・・・・

 

カゲチヨ「やっぱりどっちも買いに行くか・・・」

 

カンナ「例え原価が見えても結局作ってくれる人や安く提供できる仕組みを作った会社に感謝して買うしかないってことだよ。」

 

世の中上手くいかないもんだよな・・・トホホ・・・

消費者の世知辛さをしりながら歩いていると・・・

 

カゲチヨ「あれ・・・妖精王の森の食品・・・フェアトレードにも手を出してるのか・・・」

 

ヒサメ「そうみたいだよ。材料を作ってくれる人や土地の人に公正・公平な取引してるんだって。」

 

カンナ「ブランドも結構信頼があってワインとか紅茶とか結構売れてるらしいよ。」

 

コストが高くても信頼があれば原価がなんであれ売れるんだな・・・

原価が見てても行列のできてるコーナーを見て改めてクリスの商才とそこからあふれ出る公正さと先見性があふれ出ていると思った買い物になった・・・



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擬人化カレコレ 腸内細菌編

ショートの便秘の仕組みの動画を配役の参考にしています。


sideモブ

今日は待ちに待ったあの子と会う日・・・

 

モブ「おい!腸内細菌!今日デートだからお前ら絶対おなら出すなよ!」

 

sideヒサメ(善玉菌)

 

ー体内ー

 

カゲチヨ(悪玉菌)「本体がなんか言ってるぞ。」

 

ヨ―メイ(日和見菌)「おなら出すなって・・・」

 

シディ(善玉菌)「そんなこと言われてもな・・・」

 

っていうか私たちに話しかけてくるなんてとんだ不思議ちゃんじゃん・・・

 

フィーア(日和見菌)「そもそもおならってなんで生まれるんですか?」

 

ヒサメ(善玉菌)「おならの7割は口から吸いこんだ空気が原因らしいよ。」

 

カンナ(悪玉菌)「じゃあ本体に呼吸させなきゃ万事解決だね!」

 

シディ「なるほど!天才だな!」

 

ヨ―メイ「それ本体死にますよね?」

 

フィーア「まぁ、残りの3割は私たちの仕事と由来してるので無理ですね。私たちの仕事は腸内の食べ物の消化することでそれによって発生するガスが原因ですから。」

 

カンナ「食事も含んでるから餓死はいやだから消化するしかないんだよね~」

 

カゲチヨ「じゃあどうやって本体の理不尽なオーダーに答えるんだ?」

 

ヒサメ「本体が頑張るしかないってこと。ガスの出しにくいもの・・・野菜やイモを食べればいいの。」

 

ヨ―メイ「その食事なら最悪匂いでバレずにすみますね!」

 

音の問題はもう知らない!

 

sideヨ―メイ

 

ー体内ー

さてそろそろ食事の時間ですね・・・

 

モブ「さて・・・何食べるか・・・」

 

悩んでますね・・・

 

シディ「野菜だ!野菜を食べるんだ!」

 

ヒサメ「野菜生活、ヤサシイ世界!」

 

モブ「今日は健康に気をつけて野菜を食うか!」

 

よし!念が通じましたね!

 

モブ「牛丼は玉ねぎ入ってるし牛は草しか食べないし野菜だろ。それにフライドポテトも野菜だしピザはトマトケチャップが野菜だ!」

 

・・・・・・

 

ヨ―メイ「この人・・・頭腐ってるんですか?」

 

カンナ「ピザなんてアメリカの給食の基準みたいなこと言ってる・・・」

 

カゲチヨ「頭腐ってるから臭い屁も出るんだろうな。」

 

さて食べ物は来ましたけど・・・

 

フィーア「誰が消化します?」

 

シディ「俺たちは無理だぞ?」

 

ヒサメ「タンパク質はカンナちゃんやカゲたち悪玉菌の役割だね。」

 

じゃあ早速・・・

 

カゲチヨ「おう!」

 

カゲチヨ(分身)「まかせとけ!」

 

カンナ「了解ー!」

 

カンナ(分身)「沢山あるね!」

 

いや増えすぎじゃないですか!?

 

カンナ「高脂質なものばっかだから増えちゃった。てへ?」

 

いやてへじゃないでしょ!?

 

ヒサメ「まずい・・・悪玉菌の消化は腐敗物質を出すのに・・・」

 

ー体外ー

 

モブ「ぐっ・・・おならしたくなってきた・・・でも仕事中に屁をするわけには・・・」

 

ー体内ー

 

シディ「このまま増え続けたらよくない影響が・・・」

 

フィーア「どうすればいいんですか!?」

 

ヒサメ「一番いいのは善玉菌、悪玉菌、日和見菌の割合が2:1:7の割合になることなんだけど・・・ここは私たちが増えるしか・・・」

 

頑張ってくださいヒサメさん、シディさん!

 

カンナ「いやいやヨ―メイちゃんにフィーアちゃん・・・貴方たちはこっちで分解手伝ってよ~」

 

カゲチヨ「俺達困ってるんだからな?」

 

ひぃぃぃ!

 

フィーア「くっ・・・数が多いです。ここは一緒に分解しましょう。」

 

そんなー!

 

ヒサメ「まずい・・・消化が進んだら・・・」

 

ー体外ー

 

モブ「そうだ!大声を出してごまかせば・・・あぁああ!」

 

同僚「どうしたんだ?」

 

モブ「それは・・・」

 

ぶぅぅう・・・

 

モブ「めっちゃくさいな・・・」

 

ー体内ー

 

二重の意味で地獄の空気です・・・

 

sideカンナ

 

―体外ー

 

モブ「全く・・・くその役にも立たないじゃないか細菌たち!デートだから頼んだぞ!」

 

ー体内ー

 

カゲチヨ「いやクソ作るのが本業なんだけど・・・」

 

カンナ「おならなんて副業みたいなもんだしね。」

 

ヨ―メイ「でもさっきまであれだけおなら出したし大丈夫ですよね・・・」

 

シディ「いや・・・はぁはぁ・・・油断はできん。」

 

フィーア「シディさん!どうしたんですか!?」

 

ヒサメ「カンナちゃんやカゲが増殖した影響で腸内がアルカリ性によってるの・・・」

 

ヒサメちゃんたちは腸内環境が酸性に寄ってた方がいいんだよね・・・

 

フィーア「それじゃあ臭いおならが大量生産されます!どうにかならないんですか!?」

 

シディ「発酵食品を食べればいいんだが・・・」

 

ー体外ー

 

モブ「すすす、好きなタイプは・・・?」

 

女性「ふふふ・・・話をするなら食事をしながらにしましょう・・・ご注文どうぞ?」

 

モブ「食欲ないし・・・アスパラの煮びたしとかヨーグルトにするか・・・」

 

ー体内ー

 

フィーア「よし!いい感じですね!」

 

ー体外ー

 

女性「タイプはそうね・・・男らしい人ね!」

 

モブ「ステーキ53枚ください!」

 

ー体内ー

 

カゲチヨ「全然だめだな・・・」

 

アーシたちドンドン増殖してくんですけど・・・

 

ヨ―メイ「ヤバいですよ!腸内がおならでパンパンです!」

 

ー体外ー

モブ「ぐぅぅ・・・デート中におならは我慢だ・・・」

 

ー体内ー

 

ヒサメ「ガスがおおいせいで腸管が伸びすぎて排泄物も詰まってる!」

 

カゲチヨ「肛門に解放申請を!」

 

シディ「くっ・・・受け付けてくれない・・・」

 

ユカ(血液)「あのーなんかトラブってるって聞きましたよ?」

 

貴方は血液!

 

綾華「凄い量のガスですね・・・」

 

タツコ「ヤバいしウチで引き取りますよ。」

 

え・・・大丈夫なの?

 

ー体外―

 

モブ「どうです?面白いでしょ?」

 

女性「うっ・・・臭い・・・」

 

ー体内ー

 

フィーア「血液によって体中におならが流れて体臭と口臭が偉いことに・・・」

 

ー体外ー

 

モブ「あ、あれ・・・?おもしろくなかったですか?」

 

女性「もう無理!臭くて我慢の限界!帰らせてもらうわ!」

 

モブ「そ、そんな!待ってー!うぅ・・・なんでこんな・・・やけ食いだー!!」

 

ー体内ー

 

カゲチヨ「こいつどんだけ肉食べるんだよ!」

 

カンナ「悪循環じゃん・・・」

 

フォレス「こっちのガスも任せておいて!」

 

ヒサメ「いやもうやめてー!!」

 

そうしてガスが血液に垂れ流された結果・・・

 

ー体外ー

 

モブ「うぐっ・・・腹が!腹がー!!死ぬー・・・!!」

 

ー体内ー

 

ゼクス(免疫)「おい!ガスと排泄物が詰まってるから虫垂炎になったぞ!」

 

ヤヨイ(免疫)「流石に対処しきれませんよ!?」

 

綾華「すみません!あのガス不衛生で本体がガス壊疽に罹ったみたいなんで免疫部署の人なんとかしてもらえませんか?」

 

ミナヅキ(免疫)「ふざけないで・・・腸の細菌のことで手一杯なのに・・・」

 

ヨ―メイ「あばばば・・・救急車呼ばないと・・・・」

 

いやこれもうだめだね・・・



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擬人化カレコレ 内臓編

sideカゲチヨ(肺)

ー体内ー

 

はあ・・・はあ・・・

 

カゲチヨ「こっちが酸素でこっちが二酸化炭素だな。」

 

サトウ(血液)「肺のやつ疲れてそうだな。」

 

スズキ(血液)「24時間365日営業なのにワンオペだしな・・・」

 

くそ・・・また二酸化炭素か・・・最近酸素足りなくないか?」

 

サトウ「最近納品物に変なウイルスが混じってるから口腔がマスクって制度を導入し始めたらしいぞ。」

 

そのせいでこっちは余計な業務が増えてるのにな・・・

やってられねぇ・・・

 

ー体外ー

上司「君これもお願いね。」

 

モブ「はぁ・・・またサビ残か・・・やってられねぇ・・・ふう・・・」

 

ー体内ー

 

スズキ「うわ・・・ただでさえ酸素足りてないのに一酸化炭素とニコチンが!」

 

サトウ「肺の奴壊れるんじゃ・・・」

 

いや!ピンチはチャンスだ!

 

カゲチヨ「もうニコチンでハイにならないとやってられない!肺だけに!」

 

スズキ「やかましい。」

 

これも酸素!これも酸素!

 

サトウ「いや全部一酸化炭素だろ。」

 

こうして一酸化炭素は酸素と結びついてしまうのだった・・・

 

sideヒサメ(胃)

 

ヒサメ「これも消化!どんどん消化していくよ!」

 

カンナ(小腸)「ねぇヒサメちゃん・・・」

 

どうしたのカンナちゃん?

 

カンナ「あのさ・・・真面目なのはいいけどもうすこしゆっくり消化してくれない?ウチや大腸でも栄養過多って出てるし。」

 

そんな!

 

ヒサメ「どんな時でも120%の成果を出すのが私たちの使命だよ!」

 

カンナ「アーシたちの場合排泄物が120%になって大腸が悲鳴上げるんだけど・・・栄養余ってるし・・・・」

 

よし!仕事終わった!次の仕事まだかな~

 

カンナ「全然聞いてない。」

 

ー体外ー

 

モブ「お腹なっちゃった・・・最近すぐにすくな・・・カップ麺でも食うか・・・」

 

ー体内ー

 

よし!来た来た!

 

ヒサメ「ばりばり行くよ!カンナちゃん!」

 

カンナ「体育会系すぎて辛い・・・」

 

ーしばらくしてー

 

ヒサメ「うぅ・・・大腸と十二指腸まで怒られるとは・・・休憩とシフト組まないとね・・・」

 

ー体外ー

 

モブ「来た来た!ラーメン&チャーハンセット!」

 

上司「夜なのにすごい食うね・・・」

 

モブ「最近昼にお腹空かないのに夜には空くんですよね。」

 

ー体内ー

 

ふーふふ・・・

 

カンナ「ねぇ、今って深夜だよね?エグイくらい仕事来たんだけど!?」

 

ヒサメ「え?休憩時間設定しろって言われたから6時から13時に設定したの!夜はバリバリ働いていこう!」

 

カンナ「シフトの組み方絶望的に下手すぎる・・・」

 

ーさらにしばらくしてー

sideカンナ

 

カンナ「うわ・・・めちゃくちゃ炎症起こしてるじゃん・・・暴飲暴食してたらそうなるよね・・・」

 

しばらく休みかな・・・

 

ヒサメ「よいしょ・・・謝罪会見しないと・・・」

 

マジでか・・・

 

ヒサメ「この度は暴飲暴食したことで炎上してしまったこと大変お詫び申し上げます。対応策としては第三者委員会を設置して再発防止に努める所存です。」

 

胃の第三者委員会って何?

 

sideフィーア(肝臓)

シディ(肝臓)「今日は金曜日だな・・・気が乗らないのだが・・・ぬ・・・大量の酒がある・・・」

 

フィーア「おやほうございます。」

 

シディ「フィーア、これは一体どういうことなんだ?」

 

フィーア「報告によると・・・本体が花金を待ちきれなかったみたいで昨日一人で宅飲みしてたみたいですね。」

 

シディ「この状態でさらにお酒を迎えるのは危険すぎるぞ!上に伝えた方がいいぞ!」

 

そうですね・・・報告しましょう。

 

フィーア「ってことで結構厳しいみたいですね。」

 

フィーア(上層部)「わかりました。」

 

フィーア「ちょっと厳しい程度だそうです。」

 

フィーア「ほんの少し障害があるそうです。」

 

フィーア「ほぼ問題ないそうです。」

 

フィーア「受け入れてください。」

 

ーしばらくしてー

 

シディ「ちゃんと連絡したのに何故だ・・・」

 

フィーア「連絡の過程で言い方が変わってしまったみたいですね・・・がく」

 

sideヨ―メイ(脾臓)

 

さて・・・赤血球を入れてっと・・・

 

ミナヅキ「ん・・・処理完了。次お願い。」

 

ヨ―メイ「はい、入れますね・・・あの・・・私たちの仕事って地味じゃないですか?」

 

ミナヅキ「いっちゃダメ・・・内心そう思ったとしてもね・・・こんな窓際部署でも役に立ってるのは確かなんだから・・・」

 

ユカ「その通りです!私たちのおかげでこの身体は新たな赤血球を作り出して向かい入れることができるんです!」

 

それ役立たずを処分して新しいの迎え入れてるただの嫌われ者なんじゃ・・・

 

ー体外ー

 

看護師「じゃあ献血始めますね。」

 

モブ「おねがいしまーす、なんか体重いんで抜けるだけぬいてください・・・」

 

ー体内ー

 

きゅううう・・・

 

ユカ「あぁああ・・・赤血球たちが転職してしまう!!」

 

ヨ―メイ「献血って転職って認識なんですね・・・」

 

sideゼクス(心臓)

 

クリス(脳)「これが新しい仕事だ。」

 

ゼクス「え・・・いつもより栄養とか酸素とか送り出すもの増えてないか・・・」

 

ー体外ー

 

モブ「はあ・・・はあ・・・少し休ませてください・・・」

 

上司「少し歩いただけだろ・・・太ったんじゃないか?おまえ。」

 

ー体内ー

 

ゼクス「あの・・・やっぱりこれ供給量オーバーだし変なんじゃ・・・」

 

クリス「確かにこれまでは一分間に5リットルだったけど今日からは献血の影響もあって一日10リットルになったんだ・・・」

 

そんな・・・それじゃデスメタルのドラムみたいになるぞ・・・

 

ーしばらくしてー

 

ゼクス「はあはぁ・・・五倍の25リットル達成しました・・・」

 

クリス「すげぇな・・・まあこの調子でいけば本調子になるんじゃ・・・」

 

ゼクス「いやそれが・・・肺からの酸素の供給が届かなくなって・・・」

 

クリス「確認してみる・・・何!?過労で肺のシフトに穴が開いただと!?」

 

カゲチヨ「もう限界だ・・・燃え尽きたぜ・・・真っ白の灰にな・・・肺だけに・・・ぐふ。」

 

ゼクス「あと胃からの血液も帰って来てなくて・・・」

 

クリス「えぇ!?」

 

ヒサメ「胃の穴がー!!どうやって塞げばいいの!?」

 

ゼクス「あと肝臓からの連絡も取れなくなりました・・・」

 

シディ「限界だ・・・」

 

フィーア「処理不能です・・・かちこちになって動けません・・・」

 

ー体外ー

 

うぐっ・・・

 

そうして肺気腫、胃潰瘍、脂肪肝によってなくなってしまった・・・



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カレコレ寿司屋営業?

sideカゲチヨ

エイファ「いやーここまで長かったですよ!親方のところに弟子入りしてからずっと包丁も握らせてもらえず下働きの日々・・・毎日技を見ては盗もうと練習しましたよ・・・そうしてこの回転すしの支店を任せてもらえた・・・今度こそやりますよ僕は!」

 

サトウ「よっ!男だな!」

 

ヒサメ「エイファ支店長様ー!」

 

カンナ「やっぱ男は手に職つけてた方が良いよね、科学者も技を盗まないといけないところあるし向いてたんじゃない?」

 

エイファ「照れますね・・・今日は僕のおごりですよ!好きなだけ食べてください!」

 

フィーア「寿司なんて久しぶりですね。」

 

スズキ「何食べようか・・・お、流れてきたな。」

 

ヒサメ「美味しそうな河童巻きだ!いただきます!」

 

・・・次も河童巻きだな。

 

カゲチヨ「まぁ、最初は腹ならすのに丁度いいよな。」

 

さて次は・・・・

 

フィーア「・・・河童巻きの大渋滞ですね。」

 

カンナ「沙悟浄かアーシたちはあぁ!!」

 

シディ「エイファどうしたんだ?いったい。」

 

サトウ「けちけちしてないでトロ出せ!ウニ出せ!」

 

エイファ「・・・河童しか握れないんですよ・・・本当は私寿司なんて握れないんですよ・・・」

 

はぁ!?

 

sideカンナ

 

カンナ「つまり親方に認められたのは嘘で入院してる親方の代わりにこの回転すしをアンタに任せたと・・・」

 

エイファ「異宙で開発された寿司マシーンに任せれば大丈夫って言われたのにうんともすんとも言わないんですよ・・・もうすぐ開店の時間だってのにこのままじゃここはまるでだめなお寿司屋・・・マダオに成り下がってしまいます・・・」

 

カゲチヨ「取りあえず寿司マシーンを修理してみるか・・・ヒサ頼めるか?」

 

ヒサメ「了解!ハッキングで原因を探りだして・・・」

 

バリバリ・・・ドガン!!

 

ヒサメ・・・マシンが繊細すぎてハッキングの電力に耐えられなかったみたい・・・」

 

エイファ「完全にとどめさしてるじゃないですか!あぁ!!終わりだあぁ!」

 

フィーア「仕方ありません!サトウと私でレジとカウンターはなんとかしますから皆はその間に寿司を握ってください!」

 

sideスズキ

厨房に来たは良いが・・・

 

スズキ「俺達シャリの握り方も知らないからな・・・ネタは取りあえず乗せるだけにとどめるにしてもシャリの形がわからなきゃ話になんねーぞ。」

 

ヒサメ「エイファ、お願いできる?」

 

エイファ「勿論ですよ!まずはシャリを取る。このときあまり握らないようにすることがポイント、片手で空気を含むようにするんです。わざびをつけてネタを載せて一握り。完成です。」

 

いやなんでかっぱ巻きになってるんだよ!

 

カンナ「握りが手で隠れた瞬間に具材ごと入れ替わったね・・・」

 

シディ「錬金術か何かか?」

 

カゲチヨ「先祖が河童かなんか殺したのか?」

 

ヒサメ「河童巻き要員決定だね・・・でも雰囲気を見てたら私でもできる気がしてきたよ。」

 

おいおい・・・確かヒサメの料理って・・・

 

カゲチヨ「ヒサやめた方が良いんじゃ・・・」

 

ヒサメ「空気を含んで握ってワサビをつけてネタを載せて一握り。完成!」

 

バチバチ・・・ブシュ―・・・

 

カンナ「だからなんで!!」

 

シディ「火は使ってないよな・・・」

 

スズキ「目を放してないのにいつ火を使ったんだ!カンナみたいに発熱してんなら病院行け!頭の!」

 

カゲチヨ「全く・・・お前ら素人のくせに色気づくからだよ・・・職人が何年も培う技を俺たちがやろうなんて傲慢がすぎてる・・・俺たちは形を整えるだけでいいんだよ。ほら。」

 

ドバドバ・・・

 

スズキ「なんで血まみれになってんだよ!?いつ能力を使った!!」

 

カゲチヨ「チゲーよ。これはマグロの体液みたいなもんだよ。」

 

どっちにしろ血液だろ!!

 

スズキ「全く・・・形を守れよお前は・・・」

 

ヒサメ「スズキ君凄い!これなら店で出せるよ!」

 

カンナ「いやデカすぎでしょ!!」

 

シディ「スズキまでどうしたんだ一体・・・」

 

夢だったんだよ・・・でっかい寿司にかぶりつくのが。

 

カンナ「アンタのために作ってんじゃないの!!」

 

シディ「仕方ない・・・寿司は俺達で作ろう・・・」

 

カンナ「幸いエイファの説明でコツは掴んだからね!」

 

しゅば!ばしゅっ!

 

カゲチヨ「すげー!凄いスピードで寿司が量産されてくぞ!!」

 

客「美味しい!」

 

客「いつもとは違ってなんか高級感があるな!」

 

流石料理好き二人は違うな・・・

 

ヒサメ「待って!あまりの客足に材料がつきかけてる!!」

 

カゲチヨ「さっきお前がデカい寿司なんて作るから・・・」

 

わりぃ・・・

 

エイファ「くそ・・・この出世のチャンスにどこまでマダオなんだ僕は・・・!」

 

カゲチヨ「行って来いよ。材料かき集めてきな。それまではなんとか持たせてやる。早く行け!!」

 

エイファ「頼みました!!」

 

sideクリス

 

俺はヨ―メイとゼクス、アハトに仕事を頼んだ帰り道寿司でも奢ろうと思いここに入ったは良かったんだけど・・・

 

ゼクス「なんなんだここは・・・河童巻きが異常に流れてるぞ・・・」

 

アハト「安くてうまいって評判だったんだけど…がせだったのかな?」

 

クリス「っていうか・・・見知った金髪二人組が接客してるんだけど気のせいか?」

 

ヨ―メイ「いやそれよりもなんですかあのマグロ、赤い汁がかかりまくってますよ。血抜きに失敗でもしたんですか?あれ?」

 

そうして注文したんだが・・・

 

クリス「・・・なんか黒い物体が流れてきたけどもしかしてアハトの注文した卵の寿司ってあれじゃない?」

 

アハト「違うあれは調理に失敗して墨となった卵の馴れの果てだよ。」

 

ヨ―メイ「ゼクスさん・・・なんかさばさばしたお姫様が流れてきたんですが・・・」

 

ゼクス「違う、俺が頼んだのはしめさばだ。決して姫さばじゃない。」

 

なんでどれも若干違うんだよ・・・

 

ゼクス「・・・おい、なんかカレーが流れてきたぞ。」

 

クリス「いや違うだろ。俺が頼んだのはカレイの縁側だ。魚のヒレの基部のことだよ。」

 

何で寿司屋でカレー食べなきゃいけないんだよ!!

 

海〇蔵「・・・」

 

アハト「ねぇヨ―メイなんかテレビで見知った人が流れてるんだけどあれって・・・」

 

ヨ―メイ「違います。あれは海〇蔵であって海老ではありません。私の頼んだものじゃないです。」

 

いやでもメチャクチャこっち見てるんだけど・・・

 

ヨ―メイ「見ちゃダメですよ・・・」

 

ががが・・・

 

ゼクス「海老蔵挟まってるぞ!めっちゃこっち見てる!!」

 

ずぼ!!

 

なんとかかえってもらえた・・・

 

アハト「ってみてよあれ!」

 

海老蔵こっち来た!!カレーとダークマター持ってる!!両方受け取らせる気だぁああ!!

 

アハト・ゼクス・ヨ―メイ・クリス「ぎゃぁあああ!!」

 

sideカゲチヨ

 

・・・しーらね。

 

sideエイファ

 

私はいま日本海にいました・・・

 

エイファ「待っててください皆さん!すぐに行きます!!」



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再びの厩舎1

sideカゲチヨ

俺達はオーナーの依頼でまた厩舎の管理をすることになり金田さんのレイワホースを鍛えることになったのだが・・・

 

実況「さぁ!始まりました!放送局周囲2キロを走るこのミニマラソン!解説さんは誰に期待しますか?」

 

解説「やはりレイワホースですかね~もともとは劇用馬でしたがG1で多様性枠で出走!どんな役でもなりきる特徴を生かしなんとあの妖精王の森で作られたカイソクコウテイにあと一歩のところまで迫りましたからね!」

 

実況「確かに!今や今年を代表するタレントとなっておりますがこの芸能界の走り自慢たち相手でもその実力を見せてくれるのか!?」

 

そう、レイワホースは今や時の馬すっかり芸能界に引っ張りだこになっていた・・・

 

フィーア「ふふふ・・・期待値は上場ですね・・・」

 

カンナ「いい?ももは高く上げて腕を大きくふるの!」

 

金田「昨日も撮影でしたし無理しない方が・・・」

 

カンナ「何を言ってるの!ぶっちぎりでゴールしてスポーツメーカーからCM契約を取れるんだよ?」

 

金田「でも・・・何か大事なことを忘れているような・・・」

 

ヒサメ「そういうのは案外大事でないことが多いので大丈夫です!」

 

そうしてレースがスタートした!

 

パンっ!

 

シディ「頑張れ!レイワホース!」

 

解説「いきなり飛び出したのはやはり元陸上選手の鴨鹿隼人!そして期待のレイワホースは・・・」

 

カゲチヨ「な、何!?ビリッけつだと!!」

 

カンナ「なにやってるの!もっと腕を振って!」

 

ヨ―メイ「やっぱり休ませるべきだったんですよ!台本無しでも走れるようになったからって調子乗り過ぎだったんですよ!」

 

くそっ・・・なんてこった!

 

金田「何か・・・忘れているような・・・」

 

実況「すでにヘロヘロになっているレイワホース」

 

ヒサメ「頑張ってレイワホース!」

 

子ども「ねえねぇ、なんでお馬さんなのに二本足で走るの?」

 

え?

 

レイワホース「!」

 

ピュー!!

 

フィーア「やった持ち直しましたよ!」

 

実況「おぉ!レイワホース!ものすごい追い上げだ!四本足ですごい追い上げだ!」

 

カンナ「いけー!させー!」

 

金田「はっ!思い出した!」

 

実況「さぁ!どっちになるのか・・・」

 

ダダダっ!!

 

実況「これは・・・レイワホース優勝です!!」

 

やったー!!

 

カゲチヨ「これでスポーツメーカーのCM契約が取れる!!」

 

金田「いやしませんよ!契約なんか!」

 

カンナ「え?どういうこと?」

 

金田「見なかったんですか?レイワホースのあの走りを!」

 

フィーア「あぁ、四本足で犬みたいに走ってましたよね・・・私の教えた走りじゃないですけど・・・」

 

金田「いや、馬です!それにレイワホースは競走馬ですよ!」

 

ヨ―メイ「すっかり忘れてましたね・・・」

 

金田「だからもう一度チャレンジしましょう!競馬に!」

 

ヒサメ「競馬に?」

 

金田「だってもうレイワホースは競走馬の顔になってるじゃないですか!」

 

そうだった・・・もともとこの依頼は厩舎の依頼だった・・・

 

カンナ「すっかり芸能人のマネージャーみたいなことしてたね・・・」

 

シディ「うむ!またやろう!」

 

こうして俺たちは年末の大一番有馬記念を目指すことになったのだった!



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再びの厩舎2

sideカゲチヨ

俺達はレイワホースを有馬記念に参加させることになったのだが・・・

 

金田「けど有馬記念には問題があって・・・」

 

カンナ「課金勢が滅茶苦茶強いとか?」

 

確かにそれは問題だな・・・

 

ヒサメ「いやソシャゲじゃないんだから!」

 

金田「ファン投票で出走馬が決まるんです!」

 

シディ「とはいっても今有名なのは劇用馬としての面が強いな・・・」

 

金田「なんとか競走馬アピールはできないでしょうか・・・」

 

フィーア「でも年末までCMや映画でスケジュール一杯ですよ?」

 

ヨ―メイ「キャンセルできないんですか?」

 

カンナ「社会の契約を甘く見ちゃダメ、違約金もあるよ。でも・・・方法は一つだけあるよ。出演しながら競走馬をアピールすればいいんだよ!」

 

ヒサメ「嫌な予感しかしない・・・」

 

そうして映画に出演したんだが・・・

 

出演者「うわぁああ!急に走り出してぇえ!」

 

監督「カット!」

 

女優「車・・・替えたのね。」

 

レイワホース「乗るかい?」

 

女優「えぇえ?アンタに乗るの~!?」

 

失敗ばかりになってしまった・・・

 

sideヒサメ

 

ニュース「レイワホースが撮影現場で指示に従わないとか・・・」

 

ニュース「まぁ、急に売れちゃったんで天狗になってるんですかね~」

 

カンナ「ダメか~・・・」

 

いやあれじゃ当然でしょ・・・

 

金田「やっぱり有馬記念での出走は叶わぬ夢だったんでしょうか・・・」

 

カンナ「すみません・・・アーシのパカパカな夢で。」

 

フィーア「浅はかですよ。」

 

でもレイワホースの落ち込みようもすごいし・・・

 

ヒサメ「きっとレイワホースが一番出たかったんじゃないかな・・・」

 

カゲチヨ「だな・・・」

 

その時だった!

 

ジリリリ!

 

ヨ―メイ「なんですか!?」

 

カゲチヨ「強盗だ!」

 

金田「警察に連絡を!」

 

フィーア「それじゃ遅いです!シディさん!乗れますか!?」

 

シディ「あぁ、任せてくれ!」

 

するとシディはレイワホースにまたがって追い始めた!

 

強盗犯「う、馬に乗った男が追いかけてきてる!?」

 

強盗犯「スピード上げろ!」

 

どうしよう!?突き放されちゃう!

 

カンナ「大丈夫、シディにスピードアップのキーワードを教えてあるから!」

 

シディ「お前は・・・刑事だ!絶対に逮捕するんだ!」

 

レイワホース「!!」

 

ビュー!!

 

強盗犯「と、とんでもねぇスピードだ!」

 

強盗犯「もう目の前に!!」

 

ズガン!!

 

レイワホース「現行犯逮捕だ!」

 

金田「やったー!」

 

これが見事新聞にのり競走馬としての宣伝になった!

そしてついに有馬記念の最終投票が発表された!

 

司会「一位は・・・強盗犯逮捕でお手柄のレイワホース!!」

 

金田「あああぁああ!!ありがとうございます!!」

 

ちょ!金田さん涙かかる!

 

カンナ「これはレイワホースが努力で勝ち取ったものだよね。」

 

カゲチヨ「まぁ、めでたいけど・・・出るとなったら二位なったアイツ等がライバルだよな・・・」

 

フィーア「えぇ!再びの対決ですよ!ユカとカイソクコウテイと!」



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再びの厩舎3

sideカゲチヨ

そうして特訓を続けたウレイワホースはついに競馬場にやってきた!

 

司会「さあやってきました!春の日本ダービーで激闘を繰り広げたレイワホースとカイソクコウテイが再び激突します!今だかつてここまで注目を浴びる一戦はあったでしょうか・・・?」

 

実況「いえいえ、有馬記念はファン投票で選ばれますからね。ファンが見たい夢の対決もありましたよ。」

 

司会「なるほど!そうしたのが実現するのも有馬記念というわけなんですね!」

 

やっぱ盛り上がってるな・・・

 

金田「レイワホース・・・貴方なら必ず勝てる!」

 

フィーア「にしても・・・本当にやるんですか?演技対決なんて・・・」

 

カンナ「当ったり前だよ!スピードでも演技でもぶっちぎってこそ完全勝利でしょ!」

 

ユカ「ふふふ・・・それはどうですかね・・・」

 

ー数週間前ー

 

ぶおぉぉぉ!!

 

シディ「おぉ!レーサーのように走っているぞ!」

 

ヒサメ「本当にものすごい速さ・・・」

 

ヨ―メイ「今回はオーナーの知り合いの一流脚本家に書いてもらいましたからね。」

 

カゲチヨ「レイワホースの演技も最高のコンディションってことだな。」

 

金田「なんかタイトルが絶対失敗する映画の続編みたいですけど・・・」

 

カンナ「そんなことないよ!この(さようなら音速の流れ星2都会へ行きつつファイナルの逆鱗完結編なんて成功する方程式を掴んだタイトルじゃん!」

 

金田「だから嫌な予感がするんですけど・・・」

 

でもこの走りならカイソクコウテイに勝てるんじゃねぇか?

 

ユカ「ふふふ・・・それはどうですかね?」

 

ユカにカイソクコウテイ!?

 

ユカ「貴方たち・・・演技できるのがレイワホースだけだと思ったら大間違いですよ!カイソクコウテイは異宙や地球のあらゆる速い馬のDNAを持った混血児、つまりあなた達の後輩なわけなんです。つまり・・・カイソクコウテイ!魔法使いの少年!」

 

ばっ!

 

シディ「うぬ!?一瞬にしてホ〇ワーツの制服を・・・」

 

びびー!

 

カゲチヨ「魔法も出したぞ!?」

 

金田「まさに魔法学校の少年!」

 

フィーア「なんですって!?」

 

ユカ「長屋に暮らす病気がちな父親を献身的に介護する娘!」

 

父親「すまんのう・・・」

 

カイソクコウテイ「いいのよ夫つぁん・・・」

 

カンナ「ぐぅぅう・・・!この後悪徳商人や代官に攫われそうじゃない・・・」

 

ヒサメ「カイソクコウテイにも演技のレッスンを受けさせたの!?」

 

流石は俺達の後輩のような存在・・・あっという間にここまでのスキルを・・・

 

ユカ「えぇ!だから今回の有馬記念スピードだけじゃなく演技でも対決しようじゃないですか!競馬はドラマ・・・ならそのドラマでも勝ってこそ私たちの戦いは勝利っていえるんじゃないですか?」

 

そうはいっても・・・

 

シディ「どうやって演技対決をするんだ?」

 

ユカ「公平になるよう同じ脚本で演技するんですよ。」

 

カンナ「望むところだよ!」

 

ヨ―メイ「えぇええ!?勝手に望まないでくださいよ!?」

 

そして場面は戻って今まさに対決が始まろうとしていた・・・

 

ばんっ!

 

司会「各馬綺麗なスタート!ん?カイソクコウテイとレイワホースがスタートしていません!」

 

金田「どどどどうしたんですか!?」

 

トラブルか!?

 

カンナ「いやこれでいいの!」

 

ぶおん・・・ぶおん・・・

 

あぁ!?レイワホースとカイソクコウテイが宇宙船みたいな格好に!

 

ヒサメ「まるでSF超大作の始まり方だ!」

 

解説「これは・・・演技対決ですね!今回はスピードだけでなく演技でも対決を挑むようです!」

 

波乱の幕開けとなったのだった!

 

 



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再びの厩舎4

sideカゲチヨ

こうして始まったレースと演技勝負ははレイワホースとカイソクコウテイの一進一退の戦いになっていた!

 

ヨ―メイ「これは・・・・レイワホースが金髪の少年でカイソクコウテイが扉から顔を出して追いかけてくる大人ですか!?」

 

ヒサメ「ホラー映画のリスペクトなんて聞いてないよぉ!?」

 

ユカ「これ怖いですかね?」

 

金田「レイワホースも白進の演技だけどカイソクコウテイも負けてない・・・!」

 

カンナ「うーん・・・キャラ立ちという点ではカイソクコウテイが有利かもね。」

 

観客「俺たちは・・・何を見せられているんだ?」

 

観客「競馬に来たのに映画をみているみたい・・・」

 

次は・・・

 

フィーア「自分の元を去る恋人を追うラブストーリーですね!キュンキュンしてきました!」

 

アクションだけじゃなくてラブストーリも入れたのかよ!

 

金田「次は・・・!」

 

シディ「偉大な料理人の父に反発しながらも尊敬しその背中を追おうとする迷える息子の物語だ!」

 

カゲチヨ「だんだん設定が複雑になってきたぞ!」

 

カンナ「それだけ二人の演技力が凄いってことだね・・・」

 

ユカ「ふふふ・・・でも最後はわかりやすい設定ですよ?」

 

何?

 

ヨ―メイ「今のところ一位はカイソクコウテイで二位がレイワホースですね・・・動く演技がほとんどですから前回のようなことはないですけど・・・」

 

カイソクコウテイ「ぎゃおぉぉぉ!!」

 

巨大化してる!?

 

ヒサメ「待って!あれって…怪獣映画!?」

 

フィーア「レイワホースは正義の味方ですがこの体格差じゃ・・・」

 

金田「危ない!?」

 

ユカ「どうしたんですか?レイワホースがDNAのおかげで巨大化できるんですよ。それよりこの後の台本では二人は組み合って戦うんですよ?」

 

ヨ―メイ「できるわけないですよ!体格差あり過ぎです!」

 

ユカ「じゃあこっちの勝ちですね。」

 

シディ「いや、レイワホースを甘く見ない方が良い。」

 

ぎゅおおおお!

 

カゲチヨ「ニンジンで巨大化したぞ!」

 

フィーア「一体何が起きたんですか!?」

 

カンナ「デニーロアプローチだね。俳優アプローチは役に合わせて痩せたり太ったりと文字通り肉体改造を行って役に臨んだの。」

 

金田「名優と言われた劇用馬のサラブレッドであるレイワホースならそれくらい楽勝です!」

 

ユカ「ぐっ・・・盲点でしたね・・・そんな手法を使うとは・・・」

 

ヒサメ「激しい打ち合いから・・・レイワホースの投げ飛ばしが決まった!」

 

そしてそのままゴールしたぞ!!

 

カゲチヨ「やった!優勝だー!!」

 

金田「うわぁぁああ・・・・!!やったー!!優勝しましたー!」

 

こうしてレイワホースと金田さんは夢をかなえ俺達の厩舎も沢山の馬を預かることができたんだが・・・

 

ヒサメ「取材者がもう馬場での演技は禁止だって。」

 

カンナ「ありまぁ(有馬)」

 

まぁ当然だよな・・・



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擬人化カレコレ インスリン編

sideモブ

はー・・・今日もデスクワークで運動不足だな・・・

 

モブ「昼に遠出するのも面倒だし昼飯は会社で弁当にでもするか・・・」

 

sideカゲチヨ(インスリン)

 

カゲチヨ「こいつ・・・全然運動しないな。」

 

ヒサメ(インスリン)「もうずっとオフィスにいるよね。」

 

フィーア(インスリン)「このままじゃ膵臓の動きが悪くなりますよ・・・」

 

ー体外ー

 

モブ「うーん・・・焼き魚かそれとも特上ロースかつか・・・」

 

部下「あれ?お昼ですか?断然肉一択ですよ!痩せてるんですから体力つけないと!」

 

モブ「確かにそうだな!」

 

ー体内ー

 

カゲチヨ「あいつ・・・ロースかつ選びやがった!」

 

ヒサメ「油でべとべとして動きづらいよ・・・」

 

フィーア「人でも足りてないのに・・・」

 

こんな大量のブドウ糖処理しきれない・・・こうなったら・・・

 

カゲチヨ「こうなったら他部署になんとかしてもらうしかないな・・・」

 

ヒサメ「知り合いにエネルギー分解してくれる人っていたっけ?」

 

ーホルモン感受性リパーゼー

 

ヤヨイ(HSL)「なんかインスリン部署が人手不足で困ってるみたいですね。」

 

ハヅキ(HSL)「じゃあ脂肪とか筋肉分解するしかないですね。」

 

しばらくして・・・

 

ミナヅキ(HSL)「分解はできたけどゴミでいっぱい・・・」

 

ヤヨイ「ケトン体ですね。溜まると意識障害とかにつながりますけど・・・今は緊急事態ですから。」

 

ハヅキ「もうこれっきりにしてほしいですけど・・・」

 

ーインスリンー

 

フィーア「なんとかエネルギーを作り出せましたね・・・」

 

ヒサメ「でもブドウ糖余ってるけど・・・」

 

カゲチヨ「血液に流せば大丈夫だろ!」

 

―体外ー

 

モブ「お!体重が減ってるぞ!さらに健康になったな!」

 

sideヒサメ

 

ー体内ー

しばらくすると・・・

 

ヒサメ「ちょっと!血液がブドウ糖でドロドロなんだけど!?」

 

カゲチヨ「やばい・・・」

 

フィーア「これは流石にまずいんじゃないですか・・・?」

 

カゲチヨ「でも脳って意外とバカだし気づかないかもしれないぞ?」

 

いやそんなわけ・・・

 

ー脳ー

 

シディ(脳)「うぬ?なんだか血液の流れが悪い・・・この症状、間違いなく脱水だな!水を取るんだ!」

 

ー体外ー

 

モブ「あれ・・・なんだかやけに喉が渇くな・・・でも水を飲むのは健康にいいし大丈夫だろ!もれるもれる・・・」

 

ー体内ー

カゲチヨ「セーフ!!」

 

ヒサメ「案外バレないものなんだね・・・」

 

フィーア「でもこれってヤバいんじゃ・・・」

 

しばらくすると・・・

 

シディ「うぬ?またエネルギー不足か・・・ごはんにするんだ!」

 

ー体外ー

 

モブ「最近やけに腹が減るな・・・もぐもぐ・・・」

 

ー体内―

 

カゲチヨ「またブドウ糖増えてるじゃねぇか!!」

 

フィーア「ブドウ糖が尿として出てるせいでエネルギー不足みたいですね・・・」

 

ヒサメ「筋肉と脂肪はもう分解できないみたいだし私たちでやるしかないよ・・・」

 

でも処理する体力なんて残ってないよ・・・

 

フィーア「それでもやるしかないでしょ!はぁあああ!」

 

とりゃぁああ!

 

カゲチヨ「おりゃあぁあ!」

 

ドバーン!

 

ヒサメ「ってなんでまた血液に捨ててるのぉぉお!?」

 

カゲチヨ「現実的に考えてこの量はどうやったって不可能・・・なら適度に投機してごまかさないとな!」

 

いやそんなの・・・まぁ、もうそうするしかないよね。

 

シディ「うぬ?なんだか最近エネルギー不足が多いな・・・」

 

noside

ー体外ー

 

モブ「なんか足に違和感が・・・いたたたた!」

 

部下「大丈夫ですかって・・・爪白すぎないですか!?」

 

ー体内ー

毛細血管の中では・・・

 

カンナ(ソルビトール)「なんかやけに混んでない?」

 

ヨ―メイ(栄養)「血糖値が高いせいで毛細血管がダメージを受けてるみたいですね・・・」

 

ユカ(酸素)「血管が狭くなったり硬くなったりして流れが滞ってるんですって。」

 

カンナ(分身)「そうなんだ・・・」

 

カンナ(分身)「それは大変だね。」

 

ヨ―メイ「いやなんか増えすぎじゃないですか!?」

 

カンナ「アーシたちはブドウ糖から変化したソルビトールだからね。細胞内に蓄積すると代謝異常が起きて神経障害がでるんだよね。」

 

ユカ「ってことは・・・」

 

ー体外ー

 

モブ「足がしびれて・・・ぎゃぁあああ!」

 

部下「すぐに病院にいってください!」

 

ー行く途中ー

 

モブ「やばい・・・もう全身のあらゆるところが不調だ・・・」

 

-

ー体内ー

 

タツコ(細胞)「やばいよ!もう全身の色んなところからウイルスや細菌が!?」

 

ヨ―メイ「白血球さん!どうにかできませんか!?」

 

ゼクス(白血球)「いや・・・こんなデバフで免疫低下してたら流石に無理だ・・・」

 

タツコ「私たち戦えないってことは・・・」

 

ゼクス「滅びを待つだけだな・・・」

 

サトウ(病原菌)「おらおら!」

 

スズキ(病原菌)「食らいやがれ!」

 

ゼクス「ぐあぁああ!」

 

タツコ・ヨ―メイ「白血球さぁあん!あぁあああ!?」

 

ー体外ー

 

医者「呼吸器感染症、尿路感染症、歯周病、カンジダ症あとは足も壊疽してますね。」

 

モブ「そ、そんな・・・がく・・・」

 

そうして糖尿病で死んでしまうのだった・・・

 

 

 



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インフルになったら・・・

sideクリス

今年の冬はインフルが流行ってるて言ってたけど・・・

 

セイナ「ゴホゴホ…」

 

まさかセイナがかかるとはな・・・

 

クリス「雪まで降ってきたぞ、こりゃ積るかもな。大丈夫か?お粥作ったけど食べれるか?」

 

俺がここ最近命の雫出し過ぎたばっかりに出せなくなってしまって・・・

 

セイナ「ゲホゲホ…私は大丈夫だから仕事しないと・・・」

 

クリス「大丈夫、さっき連絡したら森の皆にもう妖精王様も感染してるかもしれないから来なくて大丈夫ですって言われたから。」

 

セイナ「皆気を使って…申し訳ない・・・」

 

クリス「んなわけないじゃん。今日は一日休みだ。」

 

セイナ「でもあなたに移ったら大変よ。」

 

クリス「そうなったらセイナに看病してもらおうかな?」

 

セイナ「・・・なんかあなた嬉しそう。」

 

クリス「え!?あ違うんだよ!?悪い・・・不謹慎だよな。でも最近こんな風に一緒になれることなかったから・・・ごめん。」

 

セイナ「・・・もうあなたったら。じゃあ今日だけ甘えちゃおうかな。」

 

了解!さて水でも取り換え・・・

 

ピンポーン

 

あれ?誰だろ?

 

カゲチヨ「うぇほ・・・げほ・・・」

 

ヒサメ「げほげほ・・・」

 

カンナ「はっくちょい!!」

 

ヨ―メイ「あぁ・・・死にます・・・」

 

クリス「・・・・・・」

 

カゲチヨ「風邪・・・ひいちゃった。」

 

そして・・・

 

カンナ「うぐ・・・苦しい・・・頭が割れるようだよ・・・お粥を・・・食べれば元気が湧いてくる気がする・・・」

 

カゲチヨ「いや卵がゆだろ・・・たくあん付きじゃないと治らない気がする・・・」

 

ヨ―メイ「早くしてください~・・・」

 

クリス「・・・・」

 

ばしゃぁああ!!

 

カゲチヨ「あぢじぃぃいい!!」

 

カンナ「ちょっと!お粥ぶっかけないでよ!!」

 

ヨ―メイ「死んでしまいます!!」

 

クリス「うるさい!!どーせシディとフィーアが長期の依頼だからって不摂生な生活してるからそういうことになるんだよ!!」

 

なんでどいつもこいつも集まってくるんだよ!ウイルス持ちがこんなにいたら治るものも治らないでしょ!!

 

ヒサメ「そうだよね・・・ごめん。こうなったら私がお粥を・・・」

 

カンナ「待って待って!!料理なんてしたら死んじゃうよ!(アーシたちが)」

 

カゲチヨ「そうだ!もっと自分を大事にしろ!」

 

全く・・・

 

クリス「わかったよ!まとめて看病してやるよ!」

 

しょうがない・・・人手を集めないとな・・・

 

クリス「というわけでなんかいい方法ないかな?」

 

ゼクス「とはいってもな・・・こんな大勢に聞く療法なんかあるのか?」

 

アハト「僕はあるよ、このねぎを使った療法なんだけど・・・」

 

ヨ―メイ「聞いたことあります!確か巻いたりするんですよね?」

 

そうしてアハトはヨ―メイを片足立ちでねぎを頭と首に巻き付かせた・・・

 

ヨ―メイ「あ、あの・・・これどれくらいやればいいんですか・・・さむむむ・・・」

 

アハト「そのまま熱が下がってカチコチになるまで。」

 

クリス「アハト、ヨ―メイ本当に死ぬぞ。」

 

アハト「これでよどんだ空気は清浄化できたけど空気が乾燥してるな・・・そうだ!水を撒いておこう!」

 

ヨ―メイ「ぎゃぁぁあ!!」

 

相変わらずドSすぎる・・・

 

カンナ「ちょっと・・・早く閉めてよ・・・寒気が止まらないよ・・・」

 

ゼクス「・・・なんだ寒いのか。じゃあ一緒に寝るか。肌と肌で温めるのが寒さには一番いいって言うしな。」

 

カンナ「えぇ!?ゼクス君・・・そんな、いきなり積極的になって・・・そんなことしたら熱で視界がぼやけて・・・」

 

ゴロゴロ!!

 

カンナ「じゃあ遊んであげちゃおうかな!!」(カゲチヨのアイドルの抱き枕を抱きながら廊下に転がる。)

 

バタン・・・

 

ゼクス「これで少しは余裕ができたな。もうウイルス持ちを入れないようにするぞ。」

 

カゲチヨ「あの・・・あれ俺のものなんだけど・・・」

 

流石ゼクス・・・

 

ざわざわ・・・

 

な、なんだ!?凄い量のウイルスだ!

 

「げほっ!!うえ!うぇほっ!!」

 

バタンっ!!

 

ユカ「み、皆さん・・・お見舞いに来ましたよー・・・」

 

ヨ―メイのことになったらウイルス並にしつこさの奴が来た!!

 

ユカ「あれ?皆さん集まって風邪ですか・・・だらしないですね・・・私なんて毎回大人数相手に会合だからこの通り・・・うぇほ!!」

 

血反吐まで吐いてるのに何言ってるの・・・

 

カゲチヨ「おいおい・・・クリスは風邪ひいてないのになんでユカは引いてるんだよ・・・」

 

クリス「ユカは一旦引くとひどくなっちゃうタイプなんだよね・・・」

 

ヒサメ「だとしても限度があるんでしょ!?」

 

アハト「でも幸いヨ―メイへの仕打ちは見えてないみたいだし僕的にはいいかな。」

 

ゼクス「どんだけ大人数のところにいたんだ・・・」

 

ユカ「あぁ、これ皆にお土産・・・名古屋名物の・・・」

 

ういるす

 

クリス「微妙にういろうじゃない!?もうお前も早く寝ろ!!」

 

ユカ「大丈夫大丈夫!がふっ!フィーアお姉さまも依頼が終わったみたいで看病してくれるみたいですし・・・」

 

えぇ!?もうこれ以上はベッドが空いてないぞ!?

 

フィーア(ウィルス・〇ス)「全く何やってるんですか・・・」

 

ヒサメ「いやフィーアちゃんがどうなってるの!?」

 

セイナ「ウイルスどころかウィルス・ミスになってる・・・」

 

フィーア「貴方たち揃いも揃って風にかかるなんて情けないですよ。YES、WECAN!」

 

ユカ「キャラブレブレじゃないですか・・・」

 

フィーア「日ごろからたるんだ生活を送っているからウイルスに付け込まれるんです。」

 

ウイルスそのものになってる奴に言われたくないんだけど・・・

 

フィーア「キャンユーセレブレイト!」

 

ゼクス「しりとり!?しりとりになっているのか!?」

 

カゲチヨ「でもおかしくねぇか?ウイルスそのものになるほどに感染してるのにフィーアは全然大丈夫そうだぞ?」

 

確かに・・・あ!あれをみろ!!

 

しゅぅぅぅ・・・

 

ユカ「あれ?体が軽く・・・」

 

セイナ「ユカのウイルスを吸収してる!?」

 

クリス「そうか!フィーアが今まで風邪の一つも引かなかったのはウイルスを寄せ付けないからじゃない!!むしろ全くの真逆!極度にウイルスを寄せ付ける体質!ゆえに体制が強まって風邪をひくことがなかった!ウィルス・〇スになったのもそれが原因!」

 

ということは・・・

 

すぅぅぅう・・・

 

セイナ「か、体が・・・」

 

ヒサメ「楽になっていく・・・」

 

カンナ「あれ?」

 

ヨ―メイ「これって・・・」

 

カゲチヨ「皆の風邪を瞬く間に消してしまった・・・」

 

アハト「あれぞ・・・まさに・・・」

 

フィーア「YES、WE CAN!」

 

メシア!ウイルスから救うために現れたメシアだったんだ!

すげぇよフィーア・・・

 

 

ヨ―メイ「皆さん!やりましたね!!フィーアさんありがとうございます!」

 

ぺしっ!

 

あ・・・持っていたネギが頭に・・・

 

ぷしゅぅぅぅ!!

 

あれは・・・いままで蓄積してたウイルスが頭から噴き出てる!!

 

フィーア以外「ぎゃぁああああ!!」

 

フィーア(元の姿)「?どうしたんですか?また真っ青になって・・・」

 




その後なんとか出るようになった命の雫で治った・・・


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ヨ―メイの忍者講習?

敵組織はヒサメのお母さん回の組織です。


sideヨ―メイ

その日私は妖精王の森の木に張り出された紙を見ている皆を見てほほ笑みを止められませんでした・・・

 

アハト「ヨ―メイが手柄立ててクリスから表彰されたみたいだよ。」

 

フィーア「何でも私たちをさらおうとしていた組織の人間として数か月潜入してスケジュールを把握して娘がいる母親の救助と全滅させるまでに持って行ったみたいですよ。」

 

ふふふ・・・

 

ヒサメ「やっぱりヨ―メイちゃんは凄いよ!スパイ向いてるんじゃない?」

 

カゲチヨ「まぁ、アイツほど下っ端の演技向いてる奴も早々いないからな。」

 

カゲチヨさんはけなしてる感半端ないですけどヒサメさんはもっと褒めてー!」

 

サトウ「ただよ・・・毎回思うんだけど・・・スパイとか偵察役って具体的になにする仕事なんだ?」

 

ヨ―メイ「・・・・」

 

ゼクス「知らないのか?敵アジトを爆破したりカーチェイスをしたり・・・」

 

スズキ「それは映画の話だろ・・・確か今回みたいな張り込みとかだろ。」

 

フィーア「張り込みならカレコレ屋でもやってますよ。」

 

カンナ「確か一日中アンパンやあたりめ食べるのが仕事じゃなかったけ?」

 

カゲチヨ「そういう感じなのか?有情解放戦線でもアイツどんな仕事してたのかいまいちわかってないんだよな・・・」

 

シディ「きっと頑張っていたと思うが・・・」

 

アハト「多分作戦の時もドジ踏んでたに違いないよ。」

 

カンナ「確かに!アーシたちが戦ってたのに呑気なもんだよね。」

 

カゲチヨ「案外ギバーも存在忘れてたりしてな。」

 

ー河原ー

 

どばぁああん!!

 

私は走って河原に行って巨大な石をぶん投げました!

 

ヨ―メイ「ぬあぁああ!!折角手柄あげたのにこっちの苦労を何もわかってません!!確かに偵察や潜入は地味な裏方ですよ。でも地固めが無ければ実働部隊は動くことすらできないんですよ!?それなのにシディさんとヒサメさん、ユカさん以外の混血児はそれをへちまを観察する係としか思ってません!」

 

なんとか見返せる方法・・・私が諜報活動のプロと思い知らせるには・・・

 

店員「お客様申し訳ございません・・・こちらの免許は期限が切れているようで・・・」

 

忍「あ・・・すみません。マイナンバーカードでお願いします。」

 

あれってユカさんの担任の忍先生・・・

 

忍「はー・・・面倒だな。またあの教習所に顔出さないといけないとは・・・」

 

ん?あの免許は!!

 

ヨ―メイ「ちょっと待ってください!」

 

忍「お前は・・・ヨ―メイ。」

 

ヨ―メイ「その忍者免許ってどこ行ったら取れるんですか?」

 

ー教習所ー

 

受付「あらら珍しい。今時忍者免許なんて取りに来る人がいたなんて。先に行っておくけど異宙人でもないと螺旋丸とかチャクラとかできないからね。」

 

忍「大丈夫、催眠術と結界ならできるから十分忍者向きだ。」

 

知らなかった・・・まさか忍者に免許証があったなんて・・・そして教習所がこんなに所帯じみてたなんて・・・

 

ヨ―メイ「でもここで免許を手に入れれば皆だって凄さを分かってくれるはずです!」

 

忍「それで、コースはどれにするんだ?」

 

ヨ―メイ「どんな感じのがあるんですか?」

 

忍「まずは下忍コースだな。原チャリの免許と同じで一日で取れる。」

 

えぇ!?一日で忍者に!

 

忍「中忍コースは大型バイク、上忍コースは普通免許と同じね。火影コースは厄介でマニュアル車と同じだ。」

 

火影舐めすぎでしょ!!

 

ヨ―メイ「手軽にもほどがあります!ナルトたちの努力をなんだと思ってるんですか!」

 

忍「まぁ、この教習所は質より量で伝統を守ることに主軸を置いてるからな。」

 

伝統滅びますよこれ!!

 

忍「私は免許の更新、免許が欲しいだけなら下忍コースで良いでしょ。」

 

プレミア感がどんどんなくなっていきます・・・

 

受付「じゃあ今開いてる先生を探すから、ちょっとじいさん。」

 

講師「い、いきなり開けるんじゃねーよ!?」

 

受付「またくノ一のA〇見てるのかい!」

 

もしかしてここって老夫婦で切り盛りしてる感じですか・・・?

 

忍「心配しなくても講師はプロの忍者ですから聞いてればすぐに取れるよ。」

 

ーしばらくしてー

 

講師「とういうわけで更新と免許取得の合同講習になったわけだが・・・コースには各忍者としての技術を鍛えるポイントがある、S字道路に縦列駐車など・・・」

 

ホントに原チャリじゃないですか!?

 

講師「それじゃあ二人とも安全に気を付けて乗車してください。」

 

巨蝦蟇「ゲコゲコ・・・」

 

ヨ―メイ「安全なところが見つかりません!!」

 

講師「忍者の乗り物は大昔から蝦蟇と相場が決まっとるだろ?早く乗りたまえ。」

 

ヨ―メイ「いや誰も蝦蟇の免許は取りに来てませんよ!」

 

講師「え?小型四足じゃないの?じゃあ大型?」

 

九尾「ぐるる・・・!」

 

九尾でもありません!?

 

講師「すまんすまん、火影コースじゃなかったけ。じゃあ今からちくわを投げるぁら上手く鉄アレイを投げてちくわだけ食え。」

 

服部君でもありませんから!!

 

講師「あぁ、下忍コースなら早く行ってくれよ。」

 

最初から言ってたんですけど・・・

 

講師「ではまずは足から鍛えていくぞ。足というのは忍者にとって最も重要な武器だ。敵から逃げるために速く走り建物から建物に飛び移らなければならない。」

 

確かにそうですね・・・

 

講師「修業はこうじゃ、まずは麻の種を植えてその上を毎日飛び越える。麻は成長が早いから数か月もすれば屋根を超える高さになる。」

 

ヨ―メイ「それなら聞いたことあります!努力を重ねて屋根を超えるほどの跳躍を身に着ける修業!でも一日しか受けられないから駄目なんじゃ・・・」

 

講師「心配ない・・・ウチのアサギが成長が早い。」

 

まさか品種改良・・・

 

受付→アサギ「・・・・」

 

ただの受付のおばさんが土に植えられてるだけじゃないですか!?

 

講師「うちのアサギはすごいぞ。下忍の身ながら事務能力を買われて御庭番の勘定方になるほどなんだからな。」

 

確かに出世は早かったかもしれないけどもうかれちゃってるから!!

 

忍「流石にこれはカンタンに飛び越せるんじゃないか?」

 

講師「そんなことはない!アサギは終わっても・・・はじまってもいねーんだよ・・・」

 

ずどどど!

 

ぬあぁあ!?アサギさんが分身してどんどんと体が見え始めた!!

 

ヨ―メイ「っていうか後半の分身は成長しすぎて土に返ってませんか!?」

 

忍「ふ・・・」

 

とん・・・どどどど・・!

 

あぁ!アサギがドミノ式に!

 

忍「忍者が飛ぶのはそれが一番効率的だから。けど飛ぶのが手間なら壊して進むのもまた忍者なんだ。」

 

元も子もないこと言った!!

 

アサギ「流石は忍ちゃん・・・私の自滅をおあり内側から壁を破ったってわけね・・・良い忍者になりな・・・」

 

ヨ―メイ「いやいい忍者なんてこの場に一人もいませんけど!?」

 

講師「よくやった、まさかアサギを倒すとは。ご褒美だ今からアサギとちくわを投げるからアサギを避けてちくわを食え。」

 

アサギを拾ってください!!

 

講師「それじゃあ次の関門だ。次は水辺で隠れる方法だ。」

 

ヨ―メイ「あぁ。次は水とんの術ですね。竹竿から酸素を取り入れる。」

 

講師「違う、アサギの穴から酸素を取り入れ水中に隠れる。」

 

なんでですかぁああ!?

 

講師「緊急時にいつも竹竿があるとは限らんだろ!」

 

緊急時にアサギがある方が異常でしょ!?

 

講師「じゃあ酸素をアサギのケツの穴から取り入れワシが良いというまで出てくるなよ。」

 

いやぁああ・・・いくら免許のためでもあれとマウストゥマウスはいやすぎます・・・

 

忍(じゃあ私のガスで我慢してくれ)

 

ボコボコ・・・

 

忍(これで三連鎖だ!)

 

どごぉぉぉぉ!!

 

講師「あさ・・・くさいぃぃ!」

 

忍「あ、今良いって言ったな。」

 

ヨ―メイ「どんな解決の仕方ですか!」

 

忍「忍者が気配を消すのはそれが効率的だからけど気配を消すのに手間がかかるなら敵を消すのもまた忍者。」

 

気配消すどころかとんでもない匂いが立ち込めてるんですが!?

 

アサギ「忍者は全身凶器・・・まさかあんなものまで武器にするとは・・・良い忍者になりな・・・」

 

いやその凶器の中核アンタの屁なんですけど!私のじゃないですからね!?」

 

講師「お前たちご褒美だ!今からアサギを投げる!そこで見ていろ!」

 

もはやご褒美でもなただのDV!!

 

講師「まさかここまでやるとは・・・下忍にとどめるのは惜しい人材だ。」

 

いや大方屁をこいただけなんですけど・・・

 

講師「だがこれを乗り切らずして下忍免許は得られない・・・最後は心の修業、忍者たるもの信じられるのは己の技のみ。非常な任務でも目的のためなら心を凍てつかせなければならない・・・たとえそれが己を育ててくれた師を殺めることだとしても。」

 

ま、まさか・・・

 

講師「そう・・・最後の関門は・・・アサ・・・」

 

ごす!

 

ヨ―メイ・忍「・・・・」

 

アサギ「最後の関門は今から爺さんとちくわと免許証を投げる。自分の欲しいものを拾え。情けは無用。お前の目的は何なのか欲しかったものはなんなのかを問うのだ。」

 

私は・・・・

 

アサギ「いくぞぉぉぉお!」

 

sideカゲチヨ

 

へー・・・またヨ―メイが手柄あげたのか・・・

 

フィーア「っていってもまた地味な仕事でですよね。」

 

カンナ「いやそれが今回は潜入だけじゃなくて敵の殲滅まで一人でやったみたいだよ・・・・」

 

ヒサメ「えぇ!?」

 

アハト「なんでも結界で敵を閉じ込めてから背後から睡眠の能力の弾丸や苦無を叩き込んだらしいよ・・・その冷酷な戦いぶりはまるで忍者だったって・・・」

 

シディ「凄いな!」

 

サトウ「マジか・・・全然そんな感じしなかったのに数日で一体なにが・・・」

 

スズキ「お、ヨ―メイじゃねーか。手柄おめでとう。たまには皆で飯でもいかねーか?」

 

ヨ―メイ「・・・・いえ、ちくわで良いです。」

 

・・・・・なんでちくわ?



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悩み可視化

sideカゲチヨ

今日は、カレコレ屋に行く途中で結構な人に見られてたな・・・もしかしてYOUTUBERとして知名度が出てきた証拠か!?俺はルンルン気分でカレコレ屋に入ったんだが・・・

 

ヒサメ「カゲ何それ?」

 

ヒサが俺の頭を指さして言う・・・

 

カゲチヨ「俺の頭になんかついてるのか?寝ぐせなら後で直すけど・・・」

 

ヒサメ「違うよ!頭の上に何か書いてあるよ!?」

 

え・・・俺は恐る恐る鏡で見てみると・・・

 

カゲチヨ「周りから陰キャに見えないか気にしてる・・・ってこれ恥ずかしい悩みじゃねぇか!っていうかヒサ!お前の頭にもあるぞ!」

 

ヒサメ「いやぁあああ!!」

 

体重増えた悩みが見えたヒサは絶叫する・・・どうやら俺達の抱える恥ずかしい悩みが可視化されるようになったみたいだ・・・それでも買い出しなど外出はしないといけないんだが・・・

 

ひそひそ・・・

 

やっぱり視線が痛い・・・

 

カゲチヨ「なんの罰ゲームだよ・・・」

 

そうして帰ってくると休みなのかサボっているのかわからないがヨ―メイがいた・・・

 

ヨ―メイ「なんか頭をじろじろと見られてるんですよね・・・なんででしょうか・・・」

 

ヒサメ「そりゃそんな悩みならね・・・」

 

ヨ―メイ「え・・?どうしたらシディに近づけるか・・・なんですかこれはー!!」

 

お前・・・フィーアとユカに殺されるぞ・・・

 

カゲチヨ「自分の悩みが可視化されるんだよ・・・」

 

ヨ―メイ「そんな!なんの拷問ですか!」

 

フィーア「皆さんどうしたんですか?そんな顔赤面させてるんですか・・・なんか頭の上に体重増えたとか陰キャに観られてるかとか書かれてるんですけど?」

 

ヒサメ「その人の恥ずかしい悩みみたいだよ・・・」

 

折角だしフィーアの悩みも見てやるってえ・・・

 

ーシディさんの結婚式白無垢かドレスかー

 

フィーア「全く・・・ヨ―メイはそんなことで悩んでるんですか?そんなんじゃ第二婦人へと座はまだまだ遠いですね。」

 

ヨ―メイ「まだ了承も得てないのに何に悩んでるんですか!」

 

もう結婚前提なのがヤバい・・・

 

カンナ「皆どうしたの・・・あれ?頭になんかあるね。」

 

俺達はカンナに説明する・・・

 

カンナ「ふーん・・・頭のそれそういうのなんだ・・・アーシはなんて書いてるの?」

 

ー解体するときはのこぎりがいいか安い包丁がいいかー

 

・・・・

 

ヒサメ「し、知らない方が良いと思うな~・・・」

 

カゲチヨ「そ、そうだな・・・」

 

カンナ「えー・・・なんか人に避けられてる感じがするから知りたかったのに・・・」

 

そりゃそんな悩みじゃな・・・

 

シディ「皆そんなに騒いでどうした?」

 

あれ・・・?

 

フィーア「何も書かれてませんね。」

 

悩み0かよ・・・

 

ヒサメ「羨ましい・・・」



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リルの彼氏を追い払え?

sideカゲチヨ

俺とカンナ、ヨーメイは急遽クリスに料亭に呼び出されていた・・・

 

クリス「お前らを呼んだのは他でもない・・・奴がついに動く。」

 

カンナ「・・・お父さん、それは確か?」

 

クリス「間違いないよ。奴の周りには常に俺の密偵が張っている。奴もそれに感づいてなりを潜めていたけど我慢比べは俺みたいな年の功が物を言う。我慢できず動き出した。」

 

ヨ―メイ「クリスさん・・・本気なんですね?」

 

クリス「当然だよ。僕はもう後手に回るつもりはない、多少強引でヒサメやシディなんかがガタガタ言うなら僕は腹を切る覚悟だ・・・決戦だよ。奴の企てだけじゃない、奴自身も潰す。」

 

カンナ「そう・・・お父さんがそのつもりならアーシたちの命も預けるよ。」

 

クリス「ふっ・・・期待してるよ。」

 

・・・・・・

 

カンナ「ところでさ、一つ確認したいことがあるんだけど・・・」

 

ヨ―メイ「奇遇ですね、私もです・・・」

 

カンナ・ヨ―メイ「奴って誰かな?」

 

カゲチヨ「やっぱり知らなかったのかよ!?」

 

俺何も知らないのに三人ともシリアスだから言えなかったけどよ!!

奴の正体がわからないまま翌日になってしまい俺たちは遊園地の入り口に来ていた・・・

 

七田「おーリル!悪い悪い遅れちゃって。」

 

リル「ううん、私も今来たところだよ。」

 

七田「あ、よかったー実は電車がさ・・・」

 

クリス「ふざけんなよ・・・くそ中学生が。リルはなぁ・・・お前が来るのを一時間も待ってたんだよバカヤロー・・・!!どうしてくれんのかな。人が手塩に掛けて育てた娘の人生を一時間も無駄にして・・・残りの人生全てで償わせてやろう。」(ライフル構えながら)

 

カゲチヨ「待てやぁああ!!もしかして奴って娘の彼氏か!?」

 

クリス「彼氏じゃねーよ!!あんなチャラついたサングラスかけた肌の黒い異宙人なんて絶対認めねーよ!!」

 

カゲチヨ「やかましーわ!俺はお前を王様だなんて認めたくねーよ!!」

 

カンナ「カゲチヨ!アーシもアンタがカレコレ屋のリーダーなんて認めないよ!」

 

お前は黙ってろ!

 

カゲチヨ「冗談じゃねーよ・・・こっちは学校も仕事も休みだから来たのに娘のデート邪魔するなんてやってられるか・・・」

 

クリス「ちょっと待って誰がそんなこと頼んだの?僕はただあの男を抹殺したいだけだ。」

 

もっとできるか!

 

クリス「あんなチャラ男にリルを幸せにできると思う?確かに年上だし異宙人だってことも加味したよ・・・色々悩んだ結果・・・もう抹殺しかないなって結論に・・・」

 

カゲチヨ「色々考えすぎだろ!マフィアかお前は!」

 

クリス「俺達の組織なんてほとんどマフィアみたいなもんだよ。」

 

カゲチヨ「大株主と王様がとんでもないこと言ったよ・・・」

 

クリス「それに父親は娘のためなら仏にもマフィアにもなるんだよ。」

 

カゲチヨ「ダメだ・・・話にならない・・・ヨ―メイこの親バカに何か言ってやってくれ。」

 

ヨ―メイ「誰がヨ―メイですか・・・殺し屋シープ13と呼びなさい。」

 

お前もかよ!?

 

ヨ―メイ「リルさんはこんな私にも優しくしてくれて陰キャの気持ちによりそってくれた人なんですあんな男にはやれません!!」

 

クリス「よし行くぞ!ヨ―メイ!」

 

お、おい!!

 

カゲチヨ「ヤバいぞ・・・アイツ等本当にやりかねない・・・カンナ、止めに行くぞ。」

 

カンナ「誰がカンナよ・・・アーシは殺し屋カンナ13・・・面白そうだからついていくねー!」

 

おいぃぃぃ!!

 

ーメリーゴーランドー

 

リル「あはは!」

 

七田「すげーなこれ!」

 

クリス「やりやがるなアイツ・・・馬が上下に動くからライフルや霊槍で狙いが定まりにくい・・・」

 

ヨ―メイ「それにスコープ越しだから気持ち悪くなってきました・・・」

 

カンナ「それよりこれいつになったら追い付けるの?」

 

追い付けるか!これメリーゴーランドだぞ!!

 

カゲチヨ「この土台ごと回ってるんだからな!永遠に周り続けろ!!っていうか早まったことしないであの二人引き裂く方法考えればいいんだろ?方法はいくらでもあるだろ?」

 

カンナ「なに?勝手についてきて?もしかして殺し屋同盟に入りたいの?」

 

お前らが血迷ったことしないか見張りに来たんだよ!!

 

ーコーヒーカップー

 

カゲチヨ「俺はお前らみたいに外見だけで判断はできないんだよ。」

 

ヨ―メイ「どう見ても悪い男ですよあれ!だってピアスで全身穴だらけですよ!生物なんて穴だらけなのにそこに自ら穴をあけるなんて理解できません!!」

 

お前の言ってることも理解できねーよ・・・

 

カンナ「ああいう年頃の娘はちょっと悪そうな男にコロッと行くものなの・・・そして火傷して大人になっていくの。」

 

カンナ、お前ホントにヒサと同い年か?

 

カゲチヨ「まぁ、恋なんて幻想ってことも多いしそれが壊れれば夢から覚めるでしょ。」

 

幸いここはうってつけだしな・・・

 

ージェットコースター ー

 

七田「俺駄目なんだよね・・・こういうの・・・」

 

リル「そうなの?私は乗ってみたいな!お父さんがこういうところは事故が多いからって止められてたし・・・」

 

七田「お前の親父っていつの時代の人間?まぁ、気持ち悪くなるし一人で・・・」

 

カンナ「動くな。」

 

七田「!?」

 

カンナ「騒いだら穴がもう一つ増えることになるよ?」

 

七田「や・・・やっぱり乗るか・・・」

 

リル「やったー!!」

 

よし・・・作戦は上手く言ったな・・・

 

クリス「大丈夫なのか?こんなんで。」

 

カンナなら大丈夫だろ・・・

 

カンナ「う〇こしろ、ジェットコースターが帰ってくるまでにしなかったら顔が焼けただれることになる・・・」

 

七田「えぇええ!?」

 

リル「どうしたの?嫌なら降りる?」

 

カンナ「降りたら焼け・・・」

 

七田「大丈夫ぅぅぅ!!」

 

そうしてジェットコースターは発車して終わった・・・

 

リル「七田さん・・・座高が高くなってない?」

 

七田「へへ・・・お前絶対引くだろ・・・ちょっともらしちゃった・・・」

 

ヨ―メイ「悪く思わないでくださいね・・・これもリルさんのため・・・」

 

リル「良かった~実は私もなの。」(嘘)

 

えぇえええええ・・・

 

クリス「おいぃぃ!どういうことだ!ますます仲良くなってるじゃねーか!!」

 

カゲチヨ「しらねーよ!って言うかリルどんな嘘ついてるの!!アンタの教育の方がどうなってんの!!」

 

そうして俺たちはしばらく休憩することにした・・・

 

クリス「なんてこった・・・まさかあれで嫌わないなんて・・・我が娘ながら盲目ってのは怖い・・・」

 

ヨ―メイ「平気で汚い嘘をつくことと言いこれは本気で・・・」

 

カンナ「やばいよ!お父さんあれ!観覧車の乗ろうとしてる!!」

 

クリス「なんだとぉぉぉ!!観覧車なんてキスするために作られたようなもんだぞ!!」

 

ヨ―メイ「急いで止めないとぉぉぉ!!」

 

三人とも走り去ってしまった・・・

 

カゲチヨ「愛や恋か・・・とっくに割り切ってたんだけどな・・・」

 

覚悟決めるか・・・

 

七田「リル、お前すげーよ・・・彼氏が脱糞したなんてもう終わったと思ったよ・・・」

 

リル「私はそれくらいで嫌いになったりしないよ!私が漏らしたって言っても引かなかったし。」

 

七田「そ、それはお前のことが・・・」

 

ばばばばば・・・

 

リル「へ、ヘリコプター!?」

 

七田「な、なんじゃありゃ!?」

 

クリス「殺し屋13お命頂戴する!」

 

七田「なに無茶苦茶なこと・・・」

 

リル「誰か助けて・・・」

 

がちゃ・・・

 

ヨ―メイ「な・・・邪魔をするんですか!!カゲチヨ!!」

 

カゲチヨ「誰だそりゃ?俺は愛の戦士、ブラッド13人の恋路を邪魔する馬鹿は消え去れ。」

 

ずごぉぉん!!

 

カンナ「血液のバズーカでプロペラを・・・ぎゃぁああ!!」

 

ドパーン!!

 

七田「ブラッド13!?」

 

リル「カッコいい・・・」

 

カゲチヨ「二人でいつまでも仲良くやりな・・・」

 

ふん・・・偶には悪くないかもな・・・

 

リル「待って!ブラッド13様!こんな脱糞野郎とは別れるから私と付き合ってください!!」

 

・・・・愛なんて・・・

 



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リーダー争奪戦?

sideカゲチヨ

今日はコメントに答えていくぜ!

 

ヒサメ「カレコレ屋のリーダーは誰ですか?って質問が多かったので答えていきます!」

 

っていうか・・・

 

カゲチヨ「普通に考えて俺だろ!」

 

ヨ―メイ「謎に自信満々ですね。」

 

ってか俺主人公だし!

 

フィーア「それは関係ないじゃないですか。組織のリーダーじゃなくても主人公な人は腐るほどいますよ。」

 

それだけじゃねぇ!

 

カゲチヨ「五人集まった時は大体センターだろ?」

 

カンナ「そうでもしないと写真の隅じゃ目立たないからね。」

 

うぐっ!

 

カゲチヨ「じゃあ誰だと思うんだよ。」

 

ヒサメ「やっぱり私じゃない?真面目だししっかりものだし。」

 

シディ「そう言われるとそうだな。」

 

はぁ?そんなの関係ねぇよ!

 

フィーア「そうです!リーダーは仲間を守る強さも必要・・・つまりリーダーはシディさんです。」

 

カンナ「フィーアちゃんの守るって物理的なものなんじゃ・・・」

 

ヨ―メイ「脳筋ですね・・・」

 

フィーア「何かいいました?」

 

カンナ・ヨ―メイ「いえ何も?」

 

カゲチヨ「っていうかそれより大事なものがあるだろ!」

 

ヒサメ「それって何?」

 

カゲチヨ「仲間を思う気持ち・・・だろ?」

 

ヨ―メイ「うわ、ダサ・・・」

 

ダサいだと!?

 

ヒサメ「そんなこと言い出したらみんなそうじゃん、個性とか突き抜けた才能とかも必要なんじゃないの?」

 

フィーア「じゃあやっぱりシディさんですね!」

 

ヨ―メイ「フィーアさんシディさん押し過ぎじゃないですか・・・っていうかカンナさんは混ざらないんですね?」

 

カンナ「アーシはリーダーよりも軍師とか裏ボスとか陰から操りたい性質だから。」

 

中二だ・・・

 

シディ「俺は皆十分魅力的だと思うぞ。」

 

結局決着つかずかよ・・・

 

シディ「じゃあ次のお便りだな。ヨ―メイちゃんにはいつかカレコレ屋のリーダーになって欲しいです!」

 

フィーア・カゲチヨ・ヒサメ・ヨ―メイ「はぁ!?」

 

ユカ「いいじゃないですか!分かってますねこの人!」

 

おいユカ急に出てくるな!!

 

カゲチヨ・ヒサメ「ないない・・・」

 

ユカ「株主としての命令です!ヨ―メイちゃんをリーダーにしなさい!」

 

カンナ「いいじゃん!ヨ―メイを象徴としてアーシたちが裏から事件を解決する・・・伝説の美少女の降臨だね!」

 

フィーア「何言ってるんですか!象徴ならシディさんの方が立派に決まってます!」

 

ヨ―メイ「そもそも私カレコレ屋のメンバーじゃないですよ!」

 

シディ「そうだったのか?もうメンバーでいいんじゃないか?」

 

ヨ―メイ「絶対だめー!!」

 

 




ー物陰からー

クリス「ふふふ・・・皆何もわかってないな・・・このタイトルに妖精王とあり俺はカレコレ屋の株主・・・つまりカレコレ屋の真のリーダーにして裏ボスはこの俺ということだ・・・」


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IF マフィアカレコレ?

sideサトウ

カレコレファミリー・・・それはここ一体を牛耳る巨大マフィア政財界にも通じ警察ですら手が出せない実質的なこの町の支配者・・・そのマフィアに入団する。

そうして俺たちはアジトに案内されているところだ。

 

シディ「そういえばまだ名乗ってなかったな。俺はシディ、このマフィアの幹部だ。」

 

サトウ「俺はサトウ!」

 

スズキ「スズキだ。」

 

シディ「ではボスを呼んでくるから待っててくれ。」

 

ボス・・・カレコレファミリーを束ねる超危険人物。ありとあらゆる凶悪犯罪に手を染め手段をえらばず邪魔者を始末してきたとか・・・

 

シディ「カゲチヨ起きろ、新人だぞ?」

 

カゲチヨ「えぇ・・・もう少し寝かせてくれよ。」

 

ヒサメ「だらっとしない!夜更かしするから・・・」

 

カンナ「まぁ、それがマフィアとしては当たり前なんだけどね。」

 

フィーア「どうしたって裏社会は夜型になりやすいですよね・・・」

 

これがボスと他の幹部?

 

ヒサメ「二人ともようこそカレコレファミリーへ、私はヒサメ。」

 

カンナ「アーシがカンナでそっちの金髪がフィーアちゃん、それでそこであくびしてたのが・・・」

 

カゲチヨ「ボスのカゲチヨだ。それじゃあさくっと入団の儀をやるぞ。」

 

サトウ「入団の儀?」

 

カゲチヨ「あぁ、マフィアに伝わる昔ながらのものでな。オメルタの掟・・・血の掟を結ぶんだ。指に針を刺して血を出し、それを重ねるんだよ。まぁ、痛いからうちは赤いインク垂らすだけだけど。」

 

スズキ(それでいいのかよ!?)

 

フィーア「それに血を見ると興奮して血が出る指を観察しようと切り落とそうとするやつもいるくらいですし。」

 

カンナ「え?誰の事?」(包丁を隅っこにおいやりながら)

 

こいつだ・・・

 

カゲチヨ「掟の依頼はチャットで送っておくからあとで見ておけよ。」

 

マフィアがチャット・・・

 

フィーア「じゃあ早速仕事を覚えてもらいましょうか。」

 

ヒサメ「サトウ君がシディとフィーアちゃんに、スズキ君が私とカンナちゃんについてきてね。」

 

カゲチヨ「じゃあ俺はひと眠り。」

 

カンナ「書類仕事お願いね。」

 

というわけで初の仕事は・・・

 

サトウ「いきなり運び屋か・・・」

 

注文者「シディさん・・・フィーアさん早く!ブツを・・・」

 

シディ「慌てるな、これだろ?」

 

注文者「一度出したら病みつきになってしまって・・・」

 

もしかしてヤバイ物なんじゃ・・・

 

フィーア「中身が気になるんですか?心配しなくてもただの自家製の海老せんべいですよ。できたら蛸せんべいやイカせんべいにも挑戦したいですね。」

 

シディ「まさにやめられないとまらないだな!」

 

そのキャッチフレーズの方があぶねぇよ!

 

sideスズキ

 

なんでマフィアが老人ホームに?

 

老人「いらっしゃい、カレコレファミリーの、皆さん。」

 

この人も知ってる・・・・周りにいるのも全員元大物政治家だったりした人だ!

 

老人「孫が自転車に乗れるようになっての~。」

 

ミキ「可愛いー!」

 

老婆「アプリの使い方がわからなくてのう・・・」

 

カンナ「あーこれかー・・・」

 

一体どんな密談が・・・

 

ーしばらくしてー

 

ヒサメ「というわけで老人ホームの仕事はこうして入居者たちの悩みを聞いたり聞いて欲しいことを聞くのが主な業務ってわけ。」

 

ただの手伝いだった!

 

カンナ「マフィアはもともと自警団の側面も持っているからこうした地域の信頼も大事なんだよ?」

 

スズキ「言われてみればそうだよな・・・」

 

なるほどな・・・そうして戻るとボスと一緒に出掛けることになった・・・

 

サトウ「ここは・・・」

 

カゲチヨ「うちで一番デカいカジノだ。」

 

スズキ「なるほど・・・みかじめ料を・・・」

 

アサヲ「また外した―!」

 

ルイ「儚くも散ったね・・・」

 

チダイ「運に見放されたか・・・」

 

マチャソ「勝てる流れだったのにまさかフィーアに逆転されるとは・・・」

 

カゲチヨ「フィーア!財布の中身満タンなら今月の家賃お前が払ってくれよ!」

 

フィーア「甘いですねブラフに決まってるじゃないですか。それにカゲチヨ、賭け事は破滅もあるから美しいんです。」

 

サトウ「普通にギャンブル楽しんでるだけ・・・」

 

しかも一番真面目そうな奴が一番のギャンブラーだった・・・

 

sideサトウ

 

ヒサメ「カゲまた賭け事して!」

 

カゲチヨ「これは新人におとなな遊びを教えようと思ってだな・・・」

 

ヒサメ「言い訳しない!フィーアちゃんもゲーム楽しみたいなら私たちがするのに・・・」

 

フィーア「他人とやるゲームなんですから料金発生は当たり前ですよ。それに歓迎会の資金も稼げたんですから大丈夫ですよ。」

 

というわけで自然な流れで歓迎会に入っちまった・・・

 

カゲチヨ「それじゃあ乾杯!」

 

シディ「腕によりをかけたから食べてくれ。」

 

サトウ・スズキ「うっす・・・」

 

ヒサメ「色々あって疲れちゃった?」

 

サトウ「いや・・・聞いてた噂と全然違ってびっくりしたっていうか・・・」

 

ヒサメ「確かにそうなるよね。全部嘘だし。」

 

カンナ「そもそもうちの組織の成り立ちは便利屋から始まったんだけど依頼で偉い人を助けたら口コミでメンバーや依頼も増えていってマフィアって呼ばれるようになったの。」

 

スズキ「じゃあ噂は・・・」

 

ヒサメ「私たちが流したの。悪さする奴が出ないように・・・でも武闘派って噂はそこのフィーアちゃんが敵の護衛やら武術家やらをボコボコにしてるからあながち嘘じゃないんだけど・・・」

 

フィーア「私は今日みたいな日が続けばいいと思ってますけどね。」

 

一番ボスっぽいのって実はこいつなんじゃ・・・

 

カンナ「噂と違ってがっかりしたでしょ?臓器とか薬とかスリリングなもの売ると思ってたのならごめんね。」

 

スズキ「いや・・・別にそんな物騒なの売りたくなかったし・・・」

 

サトウ「悪くないと思ってるぜ。」

 

sideカンナ

 

スズキ「サトウ、そっちは何かあったか?」

 

サトウ「いや、だがこの仕事を終えれば正式な組員になれるんだ・・・」

 

ふーん・・・

 

カンナ「あれあれ?事務所の掃除は朝の交代制だよ?こんな深夜にさせるほどブラックじゃないはずだけど?」

 

サトウ「!?」

 

スズキ「勘が鋭いな・・・」

 

カンナ「まぁ、突然の入団希望だしあの四人と違ってアーシは疑って始末するのが専門なんだけど・・・歓迎会の時の言葉に嘘はないと思ってるよ?」

 

サトウ・スズキ「!?」

 

カンナ「ちなみに帳簿とか隠れ家のデータはアーシが全部デジタル化してるんだ。カゲチヨはネットサーフィン専門だし残り三人も機械音痴だからこういう業務は全部アーシ専門なんだ。」

 

スズキ「く・・・長引けば増援を呼ばれるな・・・」

 

サトウ「仕方ねぇ・・・!」

 

お?睡眠ガス?でもね・・・

 

カンナ「じゃあ皆一緒に死んでみようか?」

 

ピンっ!

 

サトウ「手りゅう弾3個!?いかれてるのか!?」

 

スズキ「ぐっ!ガスが充満したら大爆発するってのに!」

 

カンナ「一人一個!逃げないで―!」

 

二人は慌ててバックステップを取るけど・・・

 

スズキ「爆発しねぇ!?」

 

サトウ「しまった!」

 

カンナ「フェイクに決まってるじゃん。これで終わり!!」

 

ガッシャン!!

 

アーシは窓から二人を突き飛ばした!

 

スズキ「ちっ!」

 

飛行系の能力持ってたんだ・・・

 

ヒサメ「カンナちゃんどうしたの!?こんなに部屋が荒れてるなんて・・・」

 

シディ「サトウとスズキの匂いもするぞ?」

 

カゲチヨ「俺らの掟忘れたのか?隠し事は無しだぜ。」

 

フィーア「まぁ、大体予想はつきますけどね。」

 

ありゃ・・・見つかっちゃった・・・

アーシは事情を話した。

 

カゲチヨ「なるほどな・・・」

 

ヒサメ「でもあの言葉には嘘はないと思う・・・だから助けたいよ!」

 

フィーア「そうですね。私たちの業務にほっとはしてましたし助けてもいいと思います。」

 

シディ「二人の言葉なら俺は信じたいがカンナはどうだ?」

 

カンナ「はー・・・わかったよ。カゲチヨ、アーシからもお願いできる?」

 

カゲチヨ「わかった。それに掟もあるしな。」

 

そうしてアーシたちはアイツ等のアジトに行き他の組員を全員撃退した・・・

 

サトウ「何で・・・」

 

カゲチヨ「血の掟にあるんだよ。仲間のピンチは助けるべしってな!」

 

ボス「ぐあぁああ!!」

 

noside

 

スズキ「すまなかったな・・・」

 

サトウ「俺たちはあんたらの前から・・・」

 

フィーア「それには及びませんよ。罰ならもう決めてます。私とギャンブルに数週間付き合ってもらいますよ。儲けは山分けです。」

 

カンナ「ビギナーズラックで素寒貧になる未来しか見えないけど。」

 

フィーア「負債も山分けです。」

 

カンナ「えげつな・・・」

 

ヒサメ「もう!付き合わなくてもいいよ!やること山づみなんだから。」

 

カゲチヨ「まぁこんな感じで忙しいからこれからもよろしく頼むぜ。」

 

スズキ「わかったよ・・・」

 

サトウ「よろしく頼むぜ。」



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母親代行!

sideカゲチヨ

俺とハヅキはクリスに呼び出されていた・・・

 

クリス「今日お前たちに来てもらったのは他でもない・・・この少子高齢化時代に子供を沢山生んでくれた母親に敬意を表して行う大事業のテスターになってもらう!」

 

ハヅキ「どういうことですか?」

 

クリス「お前たち二人は今日から一週間13人家族のママになってもらう!」

 

カゲチヨ「俺達男だぞ!?」

 

クリス「技術班の認識改変装置で母親がいなくなったことも気づかれずに安心して休めるという画期的なサービスだ!シディやゼクスは他に依頼があっていないしそれに混血の女性陣に任せたら家がカオスになるだろ?」

 

ハヅキ「ぐうの音も出ない正論。」

 

確かにそういう大家族の母親だと父親が休みで任せても落ち着かないことってあるし赤ん坊は母親の存在に敏感だけど・・・

 

ハヅキ「僕たち二人だと母親が二人いることになるんじゃ・・・」

 

クリス「設定を調節して一人でやってるように見えるからレッツゴー!」

 

そうして俺たちは依頼をした母親の家に行くのだった・・・

 

sideハヅキ

まさか朝五時に勤務とは・・・

 

カゲチヨ「ねみぃ・・・四時に準備させられて連れてこられるとは・・・」

 

早速朝ごはんと子供の弁当を準備しないと・・・

 

長男「あぁ、おはよう母さん。今日朝練早くてさ。30分後には出るから。」

 

カゲチヨ「嘘だろ・・・まず長男から取り掛からないとな・・・」

 

カゲチヨは長男のオーダーを聞きつつ弁当を用意する。

 

カゲチヨ「メチャクチャ材料使うから袋開けるだけでも結構ロスだな・・・」

 

空けてる時間すらもどかしいですもんね・・・

朝食のサンドイッチ作るだけでも結構手間ですね・・・

 

ハヅキ「卵サンドは作ったし・・・次はツナとか入れますか?」

 

カゲチヨ「でもシディが塩分にも気を付けた方が良いって言ってたからそれは・・・」

 

ヤバい・・・間に合わないけど子供が食べるから気にしないとまずいですね・・・

 

長女「お母さんおはよう。」

 

カゲチヨ「おはよう。」

 

長女「なんかゆうきがぐずってるよ。」

 

えぇ!?この子は末っ子ですよね・・・あぁ・・・でも長男の弁当も詰めないと・・・

 

長男「あぁ、なら自分で詰めとくから。」

 

長女「じゃあゆうきは私が見ておくよ。」

 

カゲチヨ「ありがとう!」

 

ハヅキ「やっぱり上の子たちはしっかりしますよね・・・」

 

依頼してくれた母親に感謝です・・・

 

sideカゲチヨ

 

朝食と弁当の仕込みが終わったら子供たちが学校に行く前にやらないといけないことを超特急で片付ける!

 

ハヅキ「体操着の詰め込みに連絡帳も書かないと・・・」

 

10冊もあったらもう事務員雇うレベルじゃね?

 

カゲチヨ「全然落ち着かねぇ…」

 

長女「おかあさん!かずととりかが喧嘩してる!」

 

えぇ・・・下の子たちはやっぱそうだよな・・・

 

ハヅキ「まずいです・・・他のこたちも連鎖的に切れ始めました・・・」

 

あるあるとはいえやめてくれ・・・

 

赤ん坊「うえぇええ・・・!」

 

長女「あぁ・・・ゆうきも泣き始めた・・・」

 

カゲチヨ「なんでぷ〇ぷ〇みたいに連鎖するんだよ・・・」

 

ハヅキ「せめて一連差で泊まってください・・・」

 

sideハヅキ

 

さぁ!朝食も片付いて次は送迎ですね!って車デカすぎませんか・・・大型の免許持ってるからいけますけど・・・

 

長女「自分で買ったのになに戸惑ってるの?」

 

さて・・・運転を・・・うぐ!

 

ハヅキ「大型久しぶりでちょっと怖いですね・・・」

 

長女「えぇ?この前まで気に入ってたのに?大家族とかは電車とか新幹線はお金がかかるし下の子がどっか行くからこの車しかないって言ってたじゃん。」

 

まぁそうですよね・・・

 

sideカゲチヨ

さて洗濯だけど・・・子供あやしながらだと全然落ち着かない・・・しかも・・・

 

赤ん坊「うえ~!!」

 

盛大にもらすから二度手間・・・

 

カゲチヨ「まぁ洗濯機二台あるしいけるか・・・ってそうだ朝の分の洗濯物がまだ・・・ついでにやるか・・・って重た!!」

 

もうこれで重量上げできるだろ!!

 

カゲチヨ「くそ・・・絶対依頼料上げてもらう!」

 

あれ?これ洗濯機15キロしかいれられない・・・けどこれ60キロくらいあるから・・・

 

カゲチヨ「5回回さないといけない感じ?」

 

いやぁあああ!!

 

sideハヅキ

 

帰ってきたらカゲチヨが真っ白になりながら洗濯してたので掃除を手伝ったのですが・・・

 

ハヅキ「二人係でも3時間近くかかるとは・・・」

 

カゲチヨ「恐るべし13人家族・・・」

 

そうだお昼食べてなかった・・・

 

カゲチヨ「コーヒー飲みながら食べるか・・・」

 

赤ん坊「うえぇええ!」

 

嘘でしょ・・・さっきまであんなにぐっすりだったのに・・・

 

カゲチヨ「何で泣いてるか全然わからない・・・もう手あたり次第にやるしかない!」

 

それからしばらくして・・・

 

ハヅキ「はぁ・・・はぁ・・・全力で楽しませたらやっと寝た・・・」

 

カゲチヨ「結局昼飯食えなかった・・・・」

 

泣きたくなるのはこっちですね・・・

 

そうして買い出しに行きます。

 

ハヅキ「13人分ですし・・・なるべく買っていきましょう。あ、このうどん特売ですね。腹に溜まるから大家族の味方ですね。」

 

いつもミナヅキと一緒に買い出ししてる経験が活きますね、ヤヨイ料理とか買い出しのセンスは全然ないですからね・・・

 

店員「合計5万です。」

 

うぐっ・・・見切り品や特売を買ったのに・・・恐るべし大家族・・・

 

そうして二人で荷物を運びますが・・・

 

カゲチヨ「はぁ・・・はぁ・・・絶対筋肉痛だこれ・・・」

 

ハヅキ「そうですね・・・やっとあの車の意味がわかりました・・・」

 

デカい車最高です!

 

ハヅキ「しかもこれだけ買って四日しか持ちませんからね・・・」

 

カゲチヨ「四日したらまたこの地獄を繰り返すのか!?」

 

下手したら一生筋肉痛と戦い続けることになりそうですね・・・

 

sideカゲチヨ

そうして晩飯を作ることになったが・・・

 

カゲチヨ「やっぱ炊飯器も鍋もハイキングや定食屋で見かけるのしかねぇな・・・」

 

ハヅキ「今日は中華にしましょう。一気に作れて大家族でも対応可能です。」

 

子ども「わーわー!」

 

うぐ・・・喧嘩したり連絡することで全然レシピとか見れない・・・

四苦八苦しながら名前のついた皿に料理を盛り付けて食べ始めたが・・・

 

長男「野球やるのか・・・」

 

長女「バラエティー見たいんだけど。」

 

次男「俺アニメみたいんだけど・・・」

 

やっぱなるよなチャンネル争奪戦・・・それが終わったら皿洗いだが・・・

 

ハヅキ「皿の量がもはや飲食店のバイト並ですね・・・」

 

給料良いからって飛びつくものじゃないよな全く・・・

そうして反省していると・・・

 

長女「・・・・」

 

長女が無言で手伝いをしてくれた・・・

 

カゲチヨ「あ、ありがとな。」

 

長女「まぁね、お小遣いのためにもこういうところでポイント稼いでおかないと。」

 

長男「ほらこうやって畳むと早いんだよ。」

 

次男「すげー!」

 

・・・・

 

ハヅキ「騒がしいけど楽しいですね。」

 

あぁ・・・そうして一週間過ごした・・・

 

クリス「で、どうだった?」

 

カゲチヨ「ちょっとヒサたちを育てたクリスを凄いと思ったよ・・・」

 

ハヅキ「事業としては良いと思いますよ。それにやりがいはあるので良いと思いますよ。」

 

クリス「おぉ、じゃあ報酬はそのやりがいってことに・・・」

 

カゲチヨ・ハヅキ「するわけない。」

 

クリス「ですよね~」

 

 



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ギャンブルの流儀

銀魂のギャンブルのない人生なんて・・・からです。


sideクリス

今日俺はエイファに連れられて賭場に来ていた・・・といっても異宙人の管理する合法的な奴だが・・・

 

振り師「どちらさんもようござんすね・・・」

 

カラカラ!!

 

振り師「丁か半か!」

 

エイファ「ちょおぉぉ!!」

 

クリス「半。」

 

そして俺の予想はあたりエイファは外れてみぐるみ剥がされていた・・・

 

クリス「いやぁ~良かったね冬じゃなくて凍えるところだったじゃん。」

 

エイファ「そうですね・・・財布の方は早くも冬を迎えたけど・・・」

 

クリス「ホントについてるよ。」

 

エイファ「そうですね。貧乏神的なやつが絶対ついてます。」

 

そんなに気にすることないって・・・

 

クリス「俺なんてなんか最近白い羽つけた女性たちが毎回パーティしに来るけど妻がいるから駄目って断ってるんだから。」

 

エイファ「それは受けた方が良いんじゃない!?っていうか貴方絶対能力使ってますよね!?」

 

んなわけないじゃん、俺だって一応カジノ経営する身だよ?

 

クリス「これだって敵情視察だよ、敵情視察。それにエイファだって神様敵なものがついてるじゃん、ほら黒いローブの人が・・・」

 

エイファ「ぎゃぁあああ!!悪霊退散!妖魔降伏!てくまくまやこん!」

 

クリス「後半違う。」

 

ばさっ!

 

これはエイファの服・・・

 

男性「ついてるだのついてないだのあんたらそれでも博打打ちか?炊き出しじゃないんだから待ってるだけなんて回ってこないに決まってる。ギャンブルの女神は自分で口説き落とさないといけねぇんだよ。」

 

おぉぉお・・・めちゃくちゃ勝ってるな。

 

お客「もしかしてあれ・・・ツキヨミの勘太じゃないか?」

 

お客「恐るべき強運を持つ博徒。どんな劣勢もつきを読んで自分の流れに変えるカリスマよ。」

 

エイファ「・・・伝説の博徒だが知りませんがギャンブルの女神がこんなに尻軽だったなんて知りませんでした・・・クリスさんの他にもあんな髭面の愛人がいたなんて。」

 

クリス「キメラ可愛がってる奴には興味ねぇんだろ?だって神の作り出した生物じゃないもん。神の意思に反してるもん。」

 

エイファ「だとしても一夜の過ちくらい許されると思いませんか?もしかしてああいうワイルドな感じが好きなんでしょうか?」

 

クリス「じゃあもう一回行ってみる?」

 

振り師「丁か半か!」

 

エイファ「ちょぉぉお!」

 

クリス「半。」

 

またエイファだけ負けたね・・・

 

クリス「うーん・・・おかしいな。もっとワイルドさが必要なのかな?俺なんてどうでもいいやって感じで。」

 

エイファ「それだったらクリスさん未練たらたらじゃないですか。妻や子供もいるでしょ。」

 

確かに・・・

 

勘太「おいぃぃいい!人が着物取り返してやったっていうのにバカかぁあ!おい白髪のほう!あのメガネ帰らせろ!博打向いてねぇぞ!多分!」

 

エイファ「アンタが勝手にやったことでしょ?」

 

クリス「もしかしてワイルドさの中に見える優しさも必要なのかな?」

 

そうして俺たちは併設されたバーに引っ張られた・・・

 

勘太「ギャンブルやってるやつにはな二種類の人間がいる。1つは単純に博打が好きな奴。2つ目が質が悪い。無茶な賭け方する自分に陶酔してやがて持ち崩す、腕のいい奴ほど手堅い博打を討つ。危ない橋は勝てると思ったときしか渡らない。俺が見たところアンタらは2だ。博打はやめることだな。」

 

エイファ「勝手に決めつけないでください僕は3です。」

 

勘太「ねぇよそんなの、」

 

エイファ「単純に金が欲しい。」

 

勘太「働けぇええ!」

 

クリス「俺だって敵情視察だよ、若干1も含んでるけど・・・」

 

勘太「あんたも賭場経営してるのかい・・・ならわかるだろ、神聖な賭場でパンツ一丁は剥がすほうも剥がされる方も気分が悪いことくらい。これ以上ここを汚すとアンタも潰すことになりそうだぞ、白髪のあんちゃん。」

 

・・・なかなか強者感でてたな・・・

 

エイファ「ん・・・?なんですか?このトランプの山。」

 

あ・・・

 

sideエイファ

 

勘太「あれぇええ!?どうして身ぐるみはがされてるんだ!?」

 

クリス「ありゃりゃ、俺が潰す前にふんどし一丁になって賭場を汚すことになるとは。」

 

エイファ「イカサマでギャンブルの女神口説き落とすなんて姑息ですよ。だからそのイカサマで私の運も・・・」

 

黒服「お客様、ちょっとこちらに来ていただけますか?」

 

クリス「いや~本当についてるな。俺達って。」

 

そうして僕たちは経営者のところに引っ張られてしまった・・・

 

女主人「ほう・・・まさかクリス様ともあろうかたが我が賭場を視察しに来られていたとはつゆ知らずうちのものが無礼を働いたようで申し訳ない。」

 

クリス「いや、気にすることはない。あんたらだって飯の食い扶持がかかってるんだから。」

 

ま、まさかクリスの名がここでも使えるとは・・・

 

クリス「で、ただで許してもらえるとは思っていませんがゲームで勝負を決めるのはどうですか?イカサマをしたのは勘太だけですが俺たちはこの人に恩義もあるし協力はするけどね。」

 

女性経営者「ふふふ・・・能力封じの中ギャンブラー100人を抜いた貴方様と流れを読む右目を失ったといえどツクヨミの勘太のギャンブルが見れるとは面白い・・・なら挑戦してもらいましょうか。メガネ危機一髪に。」

 

そうして話はポンポンと進み・・・

 

エイファ「何で私がたるの中に入れられてるんですかぁああ!!」

 

私は剣とたるでぶっ飛ばされるあの役になっていました!

 

クリス「文句言わないでよ、俺の名でもここまでが限界、あとはお前ら二人の運に罹ってるよ。」

 

エイファ「アンタは良いですよね!?いざとなれば逃げれるんですから!」

 

勘太「まぁ、ここまでお膳立てしてくれただけでも感謝だな。やるしかねぇよ。」

 

勘太さん・・・

 

エイファ「いや私はまだ未遂ですよ!アンタはもうやってたんだからアンタがたるやるべきでしょ!!」

 

勘太「お前に任せてみろ、一発でドカンだ。」

 

確かにそうですが・・・

 

クリス「ホントホント・・・任せておいてね・・・」

 

グサ・・・

 

ちょっとぉぉぉ!アンタ何いきなり5本もぶっ刺してるの!!

 

クリス「こんなの悩んでもしょうがないんだからぱっぱとやってかないと観衆も飽きちゃうでしょ?」

 

エイファ「いやゆっくりやった方が盛り上がりますよ!」

 

勘太「ごめんなさいごめんなさいマジですみません。」

 

おおぉぃいいい!!何で貴方も不吉なこと言いながら2本差してるの!!

 

お客「おぉお!たて続けに剣を刺していく!流石勝負師二人!恐れを知らないのか!」

 

こいつらが知らないのは人の痛みだぁああ!

 

女主人「くく・・・ギャンブラーに必要なのは度胸も一つ・・・それは満たしている。しかしそれほど甘くはないぞ・・・」

 

カチ・・・

 

クリス「おっと!」

 

今のはなんの音ですか!絶対なんかヤバい音ですよね!

 

カンナ「落ち着けエイファ。博打において冷静さを失うのは最大の禁忌だ。例え周りが炎になろうと思考だけは常に氷のように・・・」

 

ぷしゅぅぅぅ・・・

 

勘太「あたばぁあ!」

 

エイファ「ぎゃぁあああ!」

 

クリス「全然だめじゃん。」

 

勘太「流石にぷしゅーは予想できないじゃん!!」

 

大丈夫ですかこの二人!?

 

クリス「よし、法則はわかったカチは大丈夫なパターンだな。」

 

おぉ、音で法則を読み解いてる!やっぱりクリスは頼りに・・・

 

アナウンス「時限スイッチが作動しました。今から1分以内に起爆スイッチ以外の全ての穴を塞がなければこのたるは爆発します。」

 

えええええ!!僕の残りの人生1分になりましたよ!

 

クリス「・・・サルも木から落ちる。」

 

今絶対落ちちゃダメな状況なのにぃぃい!

 

勘太「慌てるな。二択だ。この沢山の穴のなかから安全なものを探ろうなんて考えるな。向かい合ってる穴が地獄に続いてるかそうでないか考えて刺せばいい。」

 

女主人「まさかここでも冷静とは・・・やはり侮れん・・・だが本番は残り二つになってから・・」

 

sideクリス

 

さて・・・残り二つだね・・・

 

クリス「聞きたかったんだけどさ・・・アンタ本当に右目でツキが見えてたの?」

 

勘太「ツキが見えれば片目なんかになってないだろ・・・」

 

その時俺の中に思考が流れ込んできた・・・そうか。友のために・・・

 

勘太「ただ言えるのは俺はいつだって後悔しない選択をしただけだ。あんたもだろ?」

 

あぁ、そうだな。

 

クリス「エイファ、なんだかんだ言ってお前は俺の悪友さ。失敗したらいっぱい三途の川で作った酒でも飲みましょう。」

 

エイファ「・・・嫌ですよ、色んな人が入っててまずそうです。」

 

そうだなぁあ!

 

クリス「よっしゃ!右だぁああ!」

 

すてん!ぐさ!

 

ありゃぁあ?左にささった・・・

 

しーん・・・

 

あれれ・・・嘘?

 

お客「まさにミラクル・・・」

 

女主人「クリス・・・どうでもいいところで勝ち続けて重要な場面では弱い奴だったか・・・」

 

勘太「くくく・・・そんなもんさ、人生。」



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擬人化カレコレ 微生物編

sideカゲチヨ

今日は異宙のバーチャルシュミレーションで微生物になれるのを体験する依頼か・・・

 

シディ「何になるか楽しみだな!」

 

カンナ「楽な役割のやつならいいんだけど・・・」

 

ヒサメ「そんなのあるかな・・・」

 

フィーア「まぁ、頑張っていきましょう・・・」

 

ー乳酸菌ー

 

先輩「乳酸菌は全員ホワイトスーツに着替えるんだ!」

 

見た目はホワイトそうな部署だな・・・

 

先輩「俺たちはヨーグルトとして腸内のオフィスに出勤する。」

 

ヒサメ「数が多すぎじゃないですか!?」

 

フィーア「苦しいです・・・」

 

先輩「このオフィスには100兆の細菌たちがいるからな!」

 

シディ「ここで人を健康にするのか!」

 

先輩「少し違うな・・・」

 

え?

 

日和見菌「マジだり~やることないし寝てようかな・・・」

 

カンナ「ほとんどサボってるじゃん・・・」

 

先輩「100兆のうち70兆は全然働かないからな。」

 

カゲチヨ「まさかの置物社員・・・」

 

先輩「みろ!うちのエースの姿を!」

 

悪玉菌「やってられるか!」

 

ヨ―メイ「まぁまぁ、駆け付けいっぱい!」

 

フィーア「何やってるんですか?」

 

先輩「ああして悪玉菌に乳酸をお酌して回ることで悪玉菌の動きを鎮静化することなんだ。」

 

まさかの飲み会のお酌要員・・・

 

ーキノコー

sideフィーア

 

ここがキノコ課ですか・・・

 

先輩「よろしくね。」

 

さてどんな仕事でしょうか・・・

 

先輩「僕たちは森林の木にこびへつらい寄生することだ。」

 

カッコ悪かった・・・

 

先輩「あぁ、いつもお世話になっております。」

 

木「なんだよキノコかよ・・・ほらよ。」

 

先輩「ブドウ糖にアミノ酸まで・・・」

 

私には向かなそうですね・・・

 

フィーア「はぁ・・・枯葉を分解するのも大変ですね・・・」

 

木「またキノコが貢物持ってきたぞ!」

 

木「アイツ等の窒素とリンでパーティだ。」

 

アイツ等・・・良い度胸ですね・・・

 

木「おい!お前!なんでチェーンソー持ってるんだ・・・ぎゃぁああ!!」

 

カンナ「そういえばフィーアちゃんは?」

 

ヒサメ「キノコなのに森林伐採したからシュミレーションから一時的にシュミレーションからはじき出されたって。」

 

ーアメーバー

 

sideカンナ

 

何をするんだろ・・・

 

先輩「俺たちは下水処理場に向かうんだ。」

 

ゲスイ・・・

 

カンナ「うぅ・・・ヌメヌメしてるしマスク越しでもやばいよ・・・」

 

先輩「何をためらっている!活性汚泥として綺麗にする必要がある!その汚くてヤバいものに抱き着いて分解するんだ!!」

 

そんなぁああ!!

 

ー数時間後ー

 

なんとか分解できた・・・

 

先輩「次の浄化にいくよ。」

 

毎日地獄じゃん・・・

 

ーカビー

 

sideカゲチヨ

 

なんだここ・・・熱いし湿気がすごいな・・・

 

サトウ「よく来たな!ここは根性が全てだ!」

 

スズキ「俺たちの仕事は大豆の表面にまとわりついて酵素を作ってタンパク質を分解。うまみを作り出すことだ。」

 

シディ「くさすぎるぞ・・・」

 

サトウ「まぁ、鼻が麻痺するまで頑張れ!」

 

いやこれおしくら饅頭みたいだしなんかねばつくんだけど・・・

 

シディ・カゲチヨ「ぎゃぁあああ!!」

 

こうして味噌は出来上がっていくのだった・・・

 

ーミドリムシー

 

sideヒサメ

 

み、皆大変そう・・・

 

カゲチヨ「ヒサはミドリムシなんだろ?あそこが一番きついところらしいぞ。」

 

えぇええ!?

 

上司「栄養素を明日までに作ってもらう!59種類だ!」

 

先輩「!?」

 

上司「返事ははいかイエスかワンだけだ!」

 

先輩たち「ワンワン!!」

 

ここイエスマンしかいないの?

 

なんとかできた・・・

 

上司「よし!明日までに油をつくれ!」

 

ヒサメ「えぇ!?流石に無理が・・・」

 

先輩「はい!やらせていただきます!」

 

そんな・・・そうして48時間働かされた・・・

 

ヒサメ「し、死ぬ・・・」

 

上司「次はプラスチック生産と若返らせる業務、さらに二酸化炭素吸収で地球を救え!」

 

どんだけあるの!!

 

先輩「私たちはあまりにも小さな微生物です・・・」

 

上司「ミドリムシのプライドを持つんだ!」

 

先輩「そうだ・・・そのプライドだけは譲れない!!」

 

とんだブラックな生物だよミドリムシ・・・

 

そうして可能性の塊のミドリムシは様々なものを作るのだった・・・



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擬人化カレコレ 足の筋肉編

ー体外ー

sideモブ上司

もぐもぐ・・・

 

部下「あれ?野菜生活ですか?」

 

上司「あぁ、付き合いたい人がいてな・・・このエリちゃんというんだ!」

 

ー体内ー

 

フィーア(筋肉)「あー疲れましたね・・・」

 

カゲチヨ(骨)「外回りで結構歩いたしな。」

 

シディ(筋肉)「栄養(タンパク質)もらっていやしたいな!」

 

カンナ(骨)「そろそろ食事だし来るでしょ。」

 

ー体外ー

 

部下「まだ続いてるんですね。野菜生活。」

 

上司「本格的に付き合いたいからな!告白するときまでにスリムになっておきたいんだ!だから今後は肉を控える!」

 

ー体内ー

 

シディ・フィーア「え?」

 

ー数週間後ー

sideフィーア

 

はぁ・・・はぁ・・・

 

カンナ「お疲れ…ってすごい痩せようだね・・・」

 

シディ「俺達の原料のタンパク質が入らないからな・・・」

 

ー体外ー

 

上司「くそ!なんでだ!?肉を抜いてるのに全然変わらん!」

 

カンナ「偏った食生活だしそりゃそうでしょ・・・」

 

上司「こうなったら仕方ないな・・・」

 

よ、よし・・・効果が無ければ流石に戻しますよね・・・

 

部下「もっと肉を抜くしかありませんね。」

 

上司「そうだな!押して駄目ならもっと押してみろだ!」

 

カゲチヨ「こいつ脳みそないの?」

 

カンナ「脳までダイエットしたとか?」

 

死ぬ・・・

 

sideカンナ

 

上司「もう野菜飽きてきたな・・・」

 

部下「頑張ってますね!」

 

上司「女性社員にキモウサギって呼ばれてるぞ。」

 

部下「優しくない生活じゃん・・・」

 

ー体内ー

 

あぁああ・・・・

 

カゲチヨ「助けて・・・」

 

シディ「二人ともどうしたんだその姿は!!」

 

カンナ「本体が・・・キモウサギ生活を始めて数か月だったでしょ・・・」

 

フィーア「もうそれでいくんですねこの食生活のこと。」

 

野菜にはビタミンDがないからカルシウム吸収しにくくて・・・

 

フィーア「骨粗鬆症まっしぐらですね・・・」

 

シディ「一応野菜の他に魚類やキノコから取れるが・・・」

 

上司「俺は絶対に痩せるんだ・・・もう野菜しか食わん!!」

 

あの本体・・・それすら抜いてる・・・

 

カゲチヨ「せめてキノコは野菜の認識でいて欲しかった・・・」

 

カンナ「それにこの後はアーシたちにとって地獄だよ・・・

 

sideカゲチヨ

 

ー体外ー

 

上司「紹介してくれてありがとなこのジム!」

 

部下「いえいえ、上司のためですから。」

 

上司「どりゃあぁあ!」

 

だだだだ!!

 

ー体内ー

 

ぎゃぁああ!!

 

カンナ「みしみし言ってる!!全身!」

 

フィーア「伸縮の繰り返しでダメージが・・・」

 

シディ「動いてもタンパク質足りてないから運動などダメージを与えるだけなのだが・・・」

 

ダメだ・・・頭も足りてないからわからないんだ・・・

 

上司「はぁ・・・はぁ・・・」

 

部下「ちゃんと水分とってくださいね。」

 

でもこれで痩せれば・・・

 

ヒサメ(内臓)「やったー!糖分!糖分!うまうま~!」

 

え・・・?どういうことだ!?

 

カンナ「ヒサメちゃん!その糖分どこで!?」

 

ヒサメ「水分と一緒に落ちて来たよ?」

 

水分と一緒に・・・?

 

上司「ごくごく・・・このスポーツドリンク美味いな!」

 

フィーア「スポーツドリンク・・・熱中症対策には必須ですけど・・・」

 

カンナ「市販のものはかなり糖分が入ってるからそりゃがぶ飲みしたら太るでしょ・・・」

 

上司「いや~このスポドリ美味いな!」

 

部下「ですよね。味が濃くておすすめで!粉末タイプだから手間がかかりますけど・・・」

 

シディ「粉末タイプだと・・・」

 

おそらくアイツ粉末なのをいいことに濃いめにしてる・・・

 

フィーア「本来なら規定のものより薄めてもいいほど糖分の多いものを・・・濃いめにしたらそりゃ運動がチャラになりますよ!」

 

上司「それにしてもなんで痩せないんだろうな・・・」

 

気付いてくれ、今持ってるのが原因だ・・・

 

部下「上司・・・昔言ったこと覚えてますか?もっと自分を追い込めって。望む結果は限界を超えた先・・・そこにあるって。」

 

上司「・・・おまえー!!」

 

なんで熱いドラマになってるんだよ!

 

カンナ「このままじゃ本当にラインを越えて・・・」

 

ゴキっ・・・!ブチっ・・・

 

上司「あ・・・」

 

sideカンナ

 

部下「し、失礼します。」

 

上司「あぁ、来てくれたのか・・・」

 

部下「大丈夫ですか?」

 

上司「足と膝を壊してしまったみたいでな・・・全治3か月らしい・・・」

 

部下「俺がジムを進めたせいで・・・」

 

上司「今後はまともに歩くのきつくなるし…老後はヤバいな・・・」

 

ー体内ー

フィーア「すみません・・・私たちはもうだめみたいです・・・」

 

シディ「すまん、二人とも・・・」

 

なんでこんなことに・・・

 

カゲチヨ「お前たちが消えたら俺たちはどうしたら・・・」

 

フィーア「足の筋肉は衰えるのが早い・・・2週間も動かせないと筋力は3分の1になりますからね・・・こうなるのは当然です。」

 

シディ「それを取り戻すには3倍もの時間がかかる・・・」

 

カンナ「筋肉がいなくなったら生きていけないよ・・・」

 

フィーア「大丈夫ですよ・・・修復はされますからきっと新しい筋肉が入りますよ・・・」

 

そんな・・・いつまでも一緒にいるにはどうすればいいの・・・

 

シディ「日常的に歩いて足腰を使ってバランスの良い食事をとればいいんだ・・・」

 

フィーア「それともう一つ・・・」

 

ー体外ー

 

部下「くくく・・・はははは!!エリちゃんの正体が俺とも知らずに・・・告白するために体に悪いことばかりするように仕向けるのなんて簡単だ!これでブラック上司もいなくなった!!あはははは!!」

 

カゲチヨ「部下に恨まれないようにすることだな・・・」

 

フィーア「その通りです・・・」

 

二重の意味で足を失った・・・

 



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エロ本を隠すには・・・

sideカゲチヨ

くそ・・・どうすればいいんだ・・・

ヒサに見つかったらどうなるか・・・やっぱりよしときゃよかったんだ・・・こんなの頼める奴なんてもう・・・

 

ドンっ!

 

クリス「あ、ごめ・・・」

 

TO LO〇Eる

 

クリス「・・・ゴホン。カゲチヨ、家帰ったらまず手を洗いなよ。」

 

スタスタ・・・

 

カゲチヨ「ちょっと待ってえぇえええ!!誤解だ誤解!!」

 

ー回想ー

 

アサヲ「頼むカゲチヨ!うちそういうのうるさくてよ・・・こないだ、アイドルの写真集見つかっただけで大目玉食らったんだ。こいつもしばらく安全圏に避難させないとどうなるかわからねぇんだ。ほとぼりが冷めるまででいいからよ!」

 

ー回想終了ー

 

カゲチヨ「ってことなんだ。だから俺は嫌らしいことを考えてたわけじゃなくて・・・」

 

クリス「何も聞いてないんだけど・・・分かった。そういうことにしておけばいいんだな。俺も男だ。心配しなくても分かってるよ。」

 

一体何をだ・・・

 

クリス「要するにこれからカゲチヨのいるところに入るときは必ずノックをすること、カゲチヨのゴミ箱は勝手に捨てないことをカレコレ屋の皆に伝えればいいんだろ?」

 

何を伝えようとしてんだ!全然わかってないだろ!!

 

クリス「じゃあなに?TOLO〇Eる持ってるのがそんなに恥ずかしいの?」

 

カゲチヨ「そ、そんなことねーよ!少年たちの夢を叶えてくれる素晴らしい作品だ!ただ世の中にはアサヲの両親みたいに誤解する人がいるからヒサもそうだったらマズイと思っただけだよ!」

 

クリス「ほっとけよ、ヒサメやフィーアにTOLO〇ERの良さわかるかよ。お前もYOUTUBERやってるならわかるだろ。ネットや携帯でエロが氾濫して規制が厳しくなる一方でそれでも伝統的なラブコメを守ろうと〇首を書くことが少年たちにどれだけの勇気を与えると思ってるの。」

 

そりゃまぁ・・・

 

クリス「ネットのアバズレとはわけが違う!そこには伝統の美があるんだよ!」

 

カゲチヨ「わかったから!声小さくしてくれ!!」

 

とにかくその少年たちの夢をPTAや風紀委員(ヒサメやフィーア)から守るには不本意ながら俺はこの本を一目に着かないところに隠さないといけないんだよ。

 

クリス「お前だってエロ本くらい隠したことあるだろ?シディじゃないんだから。」

 

カゲチヨ「お、俺は読んだことなんて・・・ってっちょっと!何でタンス開けてるの!!」

 

クリス「なるほどなるほど・・・引き出しを全部引いたところに・・・定石だね。」

 

だぁああ!違うから好きなアイドルのインタビューがあったから・・・

 

クリス「で、こっちは本を隠すには本の中ってことね。あわよくばぐちゃぐちゃで言い訳が立つと・・・まだまだ甘すぎるよカゲチヨ。ベタ中のベタ・・・PTAの嗅覚を舐めたらいけない・・・お前はエロ本を隠す時に何を考える?」

 

カゲチヨ「ど、どこだったら人目にふれないとかじゃないのか?」

 

クリス「まずそれが間違いだ。その行為は部屋に何らかの違和感を生む。それにヒサメやフィーアほどの敏感な、ヤンデレの要素を含んでる女ともなればそういう負い目、罪悪感、を敏感にかぎ取る能力を有している。奴らは付け焼刃なんてたやすくかみ砕くぞ。」

 

PTAや風紀委員怖すぎだろ!!

 

クリス「部屋にエロ本を隠すんじゃない、部屋でエロ本を隠すんだ。つまりエロ本を隠すために部屋そのものを変える。部屋ごと一新してしまえば違和感を緩和して模様替えのできるインテリアボーイとしての側面も見せれて好感度アップも狙える。この部屋をエロ本を守るための要塞にするんだ。」

 

そ、そんなことできるのかよ・・・

 

クリス「まずはオシャレな鎖と南京錠で収納全てをロックするんだ。」

 

カゲチヨ「いきなり中二全開じゃねぇか!!」

 

しかも隠してるのバレバレだし!

 

クリス「それはただのフェイクカレコレ屋の写真とか依頼のデータとか入れておけばいい、けどPTAや風紀委員は必ず飛びつく、こじ開けるたびに疑心は薄れていくエロ本を隠すという行為そのものを隠すんだ。」

 

作戦半端ねぇ・・・コーディネーターみたいになってるぞ!?

 

カゲチヨ「でももしエロ本の入っている錠が最初にヒットしたら・・・」

 

クリス「エロ本に錠はかけない・・・この見える本棚に堂々と入れる。」

 

なにぃぃ!

 

クリス「PTAにとって隠すという行為は見つけてくれと言ってるようなもの・・・あえて隠さないことが最大の隠ぺいなんだ。」

 

深読みしすぎてわけわからないことになってる!でももし普通に見つかったら・・・

 

クリス「これだけ怪しい錠前があるんだ。奴らは必ずそこに行く。それに言ったでしょ?この部屋は要塞、部屋そのものがエロ本に合わせたレイアウトになる。PTAの目がエロ本に向くことはあり得ない・・・」

 

ー女装姿に蝋燭、三角木馬ー

 

カゲチヨ「じゃないだろ!!エロ本の前に性癖見せてどうするんだよ!!」

 

クリス「大丈夫、この中央の赤メッシュのオブジェはフェイクだ。」

 

フェイクじゃねぇだろ!!エロ本無事でも本体が帰れなくなるだろ!!

 

クリス「だから言ったじゃん、部屋そのものを合わせるって。」

 

カゲチヨ「部屋そのものがエロ本になってるだろ!!」

 

クリス「エロ本を隠すにはエロ本の中が一番だ。部屋くらいどうなってもいいでしょ。大義を見失うな。」

 

カゲチヨ「見失ってるのアンタ!こっちはエロいのバレたくないんだよ!!」

 

クリス「え、そうなの?それは無理だな。お手上げ。」

 

どういう意味だ!!こんなの見られたらおしまいだぞ!!

 

クリス「そもそも部屋に入れなくすればいいのか・・・入口に防犯システムはやりすぎだしここは心理的に入れなくすればいいいか・・・」

 

ー女装に亀甲縛りー

 

カゲチヨ「さっきと何も変わってねーだろ!!」

 

クリス「一歩も入る気なくすよね。お取込み中申し訳ないですってなるよね。」

 

なるけども!!

 

クリス「もう一押しならこれからな。」

 

バシン!バシンっ!

 

男装女子によるむち打ち!?何を一押ししてんだ!!

 

クリス「もう男は皆エロいんだからいいだろ?胸張っていきなよ。じゃあね!」

 

カゲチヨ「じゃあねじゃないだろ!!縄解いてくれよ!!何も解決してないし!!」

 

クリス「まだ不安なの?」

 

カゲチヨ「不安しかないだろ!!エロ本かすむほどの大罪犯しまくってるだろーが!」

 

クリス「確かにフィーアレベルになるとこれでも100%安心とはいえないな・・・」

 

人の話聞いてたか!?コーディネーター!

 

クリス「工夫を加えればベタでもエロ本と認識されなければいい。つまり・・・」

 

ー回想ー

 

フィーア「ん?引き出しにエロの気配が!」

 

ーみつかっちゃった?本棚の方になにかあるかも。-

 

ー畳に何かあるかもー

 

ー最後は机かな?-

 

ー誕生日おめでとうー

 

フィーア「カゲチヨ・・・」

 

ー回想終了ー

 

なるかあぁあ!!

 

カゲチヨ「どんなハプニングバースデイだ!」

 

クリス「これなら嬉しくて忘れるはずだよ。」

 

エロ本プレゼントしてるみたいになってるだろ!!

 

クリス「まぁ、確かに誕生日に無頓着だったらマズイな・・・ならこれだな。」

 

ー回想ー

 

ヒサメ「カゲ。!!この本なんなのカゲ・・・!」

 

がっ・・・ばたばた・・・どしゃぁああ!!

 

カゲチヨ「・・・・!!」

 

ヒサメ「カ、カゲ・・・ごめん・・・なさい・・・・」

 

ー回想終了ー

 

カゲチヨ「なんでエロ本でドミノ作ってんだ!なんでごめんなさいだよ!!」

 

クリス「これなら見つけたこともドミノ倒した罪悪感で話ずれるでしょ。」

 

忘れられないだろ!仲間がドミノをエロ本で作ってたらトラウマものだろ!

 

クリス「問題ない融合させたものもあるから。」

 

ーハッピーバースデーヒサメー

 

ヒサメ「カゲ・・・」

 

なるわけないだろ!!

 

カゲチヨ「大体これ誕生日じゃなかったらごまかせないだろ!!」

 

ー世界中毎日誰かがハッピーバースデイー

 

世界中の人「カゲチヨ・・・」

 

世界中にバレてるし!!

 

あぁあああ!なんかエロ本のこと考えすぎてわけわかんなくなってきた!!

 

カゲチヨ「っていうかそもそもTOLO〇Eるってエロ本じゃないよな・・・表紙だけならHシーンあるなんてわからないし・・・」

 

すっ・・・

 

本棚に入れたら意外といけた・・・

 

クリス「俺達が考えすぎただけか!!あっはは!!」

 

カゲチヨ「先走ってよからぬことばかり考えすぎたな!」

 

クリス「エロいことばっか考えてるからこうなるんだな!」

 

まぁ、仕方ないか!男は皆エロいもんだし!

 

がちゃ・・・

 

クリス「じゃあお茶でも奢るから飲もうぜ!」

 

カゲチヨ「よっしゃ!!」

 

あ・・・

 

ヒサメ「カゲ―、遊びに来たよ!」

 

フィーア「お父さん、ここにいるって聞いたんですけど・・・」

 

部屋片づけるの忘れてた・・・

 

フィーア「何やってるんですかー!!」

 

ぎゃぁああ!鞭裁き凄い!!

 

 

 

 




なんとか誤解は解けた…

ヒサメ「私たちだって・・・ちゃんと理解くらいするよ!」

フィーア「全くですね・・・」


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何の話か?

sideヨ―メイ

今日は皆さんやけに真剣に話してますね・・・

 

カンナ「あれ?ヨ―メイちゃんどうしたの?」

 

フィーア「なんか三人が話してますね・・・混ざりましょうか?」

 

そうですね・・・今後の方針についてでしょうか・・・

 

カゲチヨ「俺には絶対に必要だな。」

 

ヒサメ「そうだね、それに囲まれながら生きていけたら幸せだろうな~。」

 

この内容ってあれですかね?

 

カンナ「あーあれね!」

 

フィーア「あれですか・・・ふふふ。」

 

二人も分かったみたいですね!

 

ヨ―メイ「どれだけあっても足りないくらいです!」

 

カンナ「思わず抱きしめたくなるよね!」

 

シディ「そうだな確かにそれも一つの形だな。だが沢山あればいいというものでもないだろう?」

 

カゲチヨ「そうか?あればあるほどいいだろ?」

 

ヨ―メイ「あるだけで元気がでますよね!」

 

ヒサメ「私はシディの言う通りだと思う、トラブルにつながることもあるからね~」

 

フィーア「対策を怠ったらだめですよね。」

 

カンナ「確かに・・・警察沙汰は勘弁だよ・・・」

 

シディ「だから与えることも大切だな。」

 

カゲチヨ「俺はいつだって与えてるぜ!」

 

え?カゲチヨさんがあれを?

 

ヒサメ「へ~誰に?」

 

カゲチヨ「そ、そんなの言えるかよ!?」

 

カンナ「そうだよ、バレたらまずいんだし。」

 

フィーア「え?そうですか?私はドンドン送りたいですね!」

 

皆凄いですね・・・

 

ヨ―メイ「私はそんな余裕ありませんよ・・・今月ピンチで・・・」

 

ヒサメ「?」

 

シディ「ヨ―メイ、与える方にも喜びはあると思うぞ?」

 

え・・・?

 

ヨ―メイ「それってどんな大富豪ですか!?」

 

シディ「富豪?」

 

カゲチヨ「さっきから何の話してるんだ?」

 

え?

 

ヨ―メイ「お金の話じゃないんですか?」

 

カゲチヨ「ちげーよ!愛だよ!与える方にも喜びあるだろ?」

 

シディ「お金か・・・確かにそうだが。」

 

ヒサメ「ヨ―メイちゃんらしいね。」

 

うぅぅ・・・

 

カンナ「えー!!死体じゃなかったの!?」

 

カゲチヨ「どんな解釈したらそれだと思うんだよ!?」

 

カンナ「だって抱きしめたくなるしパーツとか他の人とシェアできたら楽しいし・・・」

 

ヒサメ「サイコ過ぎる嚙み合いかたしてた・・・」

 

フィーア「えぇ!?子供とそれによって生じる愛じゃないんですか!分け与えたくなるじゃないですか!!子育ての対策も大事ですし!」

 

カゲチヨ「完全に母親目線だな・・・」

 

シディ「だがフィーアらしいな。」

 

ヨ―メイ「恥ずかしすぎますよー!!」

 

カンナ「絶対死体、もしくは凶器かと思ったんだけどな・・・」

 

カゲチヨ「凶器は送られても送っても嬉しくないだろ!?」

 

カンナ「え?自分の実績は知ってもらいたいじゃん。」

 

フィーア「だからサイコなんですってあなたは・・・」



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食べ物の違い

sideカゲチヨ

今日はピクニックに来ていたんだが・・・

 

カンナ「料理はヒサメちゃんがするって言ってたけど大丈夫かな?アーシが手伝うって言っても頑として自分の力でやりたいって聞かなかったし・・・」

 

シディ「作るものも秘密って言っていたな・・・」

 

フィーア「せめてコンビニ料理を詰めたものであることを祈りましょう。」

 

そうだな・・・わずかでもその可能性に賭けた方が建設的だ・・・

 

ヒサメ「皆~!早速食べようか!そういえばおにぎりとおむすびの違いって知ってる?」

 

いきなりクイズか・・・?えーっと・・・

 

カゲチヨ「ただ握ってるのがおにぎりで三角形なのがおむすびだろ?」

 

カンナ「三角に握るのがコツがいるんだよね~。」

 

フィーア「がちがちにやれば楽勝ですよ。」

 

でたよ脳筋理論・・・

 

シディ「フィーア、力を入れ過ぎたらだめなんだぞ?ヒサメのはおにぎりか?」

 

ヒサメ「お結びででしょ。どうみても。」

 

ヒサメ以外「え・・・・」

 

カゲチヨ「三角形には見えねーけど・・・」

 

ってか雑炊にすら見えるほどのぐちゃぐちゃ具合だな・・・

 

ヒサメ「ちなみにおむすびは産零(むすび)の神が語源で山の形の三角形にしたのが由来なんだよ。」

 

カンナ「山崩れ起きてるじゃんこれ。そこまで知ってるのになんで三角形の握り方は調べてないの?」

 

シディ「中身は何が入ってるんだ?随分とカラフルだが・・・」

 

ヒサメ「ジャムとマーマレードも違うんだよ。」

 

ぎゃぁあああ!!

 

カンナ「地蔵と同じミスしてるじゃん!!」

 

フィーア「これを食べなきゃ死ぬんだこれを食べなきゃ死ぬんだ・・・」

 

フィーア!自己暗示かけて食うもんじゃねーだろ!!腹下すぞ!!

 

ヒサメ「果実の皮が含まれてないのがジャムで含まれてるのがマーマレードだよ。」

 

カゲチヨ「話が全く頭に入ってこない!!」

 

カンナ「雑学にこれほど恐怖を感じたのは初めてだよ・・・」

 

ヒサメ「から揚げと竜田揚げも違うんだよ。」

 

カゲチヨ・カンナ「ま、まさか・・・」

 

ヒサメ「小麦粉をまぶしたらから揚げ、片栗粉なら竜田揚げなんだよ・・・ってどこ行くの二人とも!!」

 

カンナ「ちょっと二人でキャッチボールでもしてくる!!」

 

カゲチヨ「そのから揚げはシディとフィーアに譲るわ!」

 

シディ「ふ、二人とも・・・」

 

フィーア「黒焦げのから揚げに感謝を・・・感謝を・・・」

 

シディ「フィーア!感謝は大切だがそれで死んでしまったら鳥も報われないぞ!?」

 

二人の悲鳴をよそに俺たちはまるで火葬場で焼き上げたと言わんばかりに黒焦げたから揚げだと思われる物体から高速で遠ざかるのであった・・・



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電気無断使用

sideヒサメ

今日は授業が終わって昼休みにトイレに行ったんだけど・・・

 

ヒサメ「すっきりした・・・さて手を・・・ってあれ?水が出ない?」

 

確かここのはセンサー式だったはずだけど・・・ってあ!

 

ヒサメ「コンセントが抜けてる!!」

 

仕方なく刺し直して手を洗って出ようとすると・・・

 

女子生徒「今日全然前髪決まらないんだけど~」

 

女子生徒「マジわかるわー。」

 

あの子たちがヘアアイロンを使ってコンセントを使ったままにしてたから・・・

これはダメだよね・・・私は次の日に作戦を実行した・・・

 

女子生徒「急に雨降ってきたんだけど~」

 

女子生徒「前髪ぐちゃぐちゃでまじ最悪だわ・・・今日もここで・・・」

 

ばちっ・・・

 

女子生徒「いたっ!」

 

女子生徒「大丈夫・・・っていた!」

 

女子生徒「なにこれ静電気…?どこ触っても痛いんだけど!!」

 

女子生徒「今日は使うのやめとこ・・・」

 

そうして去って行ったあと私は個室のドアを開けた・・・

 

ヒサメ「公共のコンセントを個人的に使うのは良くないよね。しかも使いっぱなしだったし・・・」

 

でもちょっとやりすぎちゃったかな?

これで懲りたらいいけど・・・そう思っていた翌日・・・

 

ヒサメ「さて手を・・・ってまたコンセントが抜けてる!!」

 

あの子たち懲りてなかったの!?そう思って待ち伏せしていると・・・

 

フィーア「ふーふふん・・・」

 

フィーアちゃんがルンルン気分でやってきた・・・ってまさか!!

 

フィーア「今日は天然水を沸かしてカップラーメンを作りましょう!」

 

ブクブク・・・

 

なーんだお湯沸かしてたんだ・・・ってこらー!!

 

ヒサメ「フィーアちゃん何してるの!!」

 

フィーア「ひ、ヒサメちゃんいつからそこに!?」

 

ヒサメ「私のことはどうでもいいでしょ!それよりなんで電気ポット持ってきてお湯なんて沸かしてるの!」

 

フィーア「お昼休みだしカップ麺にしようと思ってつい・・・」

 

ヒサメ「せめて魔法瓶のお湯にしなよ!なんで電気ポット持参してる方が手間でしょ!!」

 

フィーア「沸き立てのお湯で食べたくて・・・」

 

謎のこだわり発揮しないでよもー!!

私は今回は注意してなんとか事態は収拾すると思ったんだけど・・・

 

ーそのまた翌日ー

 

ヒサメ「ふー・・・今度は大丈夫かな・・・ってまた!!」

 

今度は誰なの!?

 

カンナ「よーし!いい感じに煮えてきた・・・」

 

ぐつぐつ・・・

 

ヒサメ「こらー!!なんで鍋なんてやってるの!!」

 

カンナ「うわ!ヒサメちゃんいつの間に!!」

 

ヒサメ「なんで電気コンロで鍋なんて沸かしてるの!しかもトイレで!!家庭科室でやってよ!いやそれもダメだけど!!」

 

カンナ「こっちの方がバレないと思って・・・」

 

とにかく公共の電気は使っちゃダメ!!

 

ーまたまた翌日ー

 

ヒサメ「今度は・・・って今度は全部のセンサーのコンセントが抜けてる!!」

 

なんで!!

 

ユカ「皆さーん!チョコ投入しますよ!」

 

タツコ「やったー!」

 

綾華「私はバナナにします1」

 

タツコ「マシュマロいきまーす!」

 

フォレス「私は苺ね!」

 

いやチョコフォンデュしないのー!!

 

ユカ「げっ!ヒサメお姉さま!」

 

ヒサメ「なんで皆食べ物をトイレで食べるかな!!しかもドンドン持ち込むのが手間なものばっか持ってきてるし!気づかない教師もどうかしてるよ!!」

 

ユカ「そこは高級チョコで買収を・・・」

 

教師もグルだった!!

 

綾華「とにかくヒサメさんもこれで穏便に・・・」

 

だから公共の電気は使わないのー!!

 

バチバチ!!

 

全員「ごめんなさーい!!」



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擬人化カレコレ 体雑学編

sideカゲチヨ

 

カゲチヨ(本体)「なぁ、長掌筋。お前なんのためにいるんだ?」

 

シディ(長掌筋)「昔は木登りをするために使われていたな!」

 

カゲチヨ「今はしてないだろ・・・」

 

シディ「うぬ・・・長い間使われてないからな・・・それに木に登る機会なんてめったになくなったしな・・・」

 

マニアックな部位なんだな・・・

 

カゲチヨ「なぁ、ダーウィン結節。お前何もしてなくないか?」

 

カンナ(ダーウィン結節)「人が猿だったころは耳を折りたたむ仕事をしてたんだ!これがあるのは4人に一人くらいの限られた人なんだよ!?」

 

それまぁまぁいるだろ・・・

 

カゲチヨ「それに親知らず。お前どんな役割があるんだ?」

 

ヒサメ(親知らず)「硬いものかむために生えてるんだよ?」

 

カゲチヨ「でも磨きにくいし結局虫歯になるだろ・・・」

 

ヒサメ「そうなんだよね・・・歯ブラシが届きにくい位置じゃなければ・・・」

 

不憫だな・・・

 

カゲチヨ「そういえば乳首って男についてても意味なくないか?」

 

ヨ―メイ「そんなことないですよ!セクシーですし・・・女の子を興奮させられますし・・・あと感触がマニアックな人は気に入るはずです!」

 

カンナ「ほとんど意味ないじゃん・・・」

 

カゲチヨ「そういえば胆嚢って何する場所なの?」

 

フィーア(胆嚢)「えーっと・・・肝臓で作られた胆汁を貯めておけます・・・別に何かを生み出してるわけじゃないから胆石が原因で取られても大丈夫なんですよね・・・」

 

可哀そう・・・

 

カゲチヨ「膵臓は何してるんだ?」

 

サトウ(膵臓)「インスリンを分泌してるな。なくなると血糖値が上がって注射生活だぜ。」

 

ひぃぃぃ・・・

 

カゲチヨ「脾臓な何してるんだ?」

 

スズキ(脾臓)「免疫機能をになってて血液が大量にあって手術には邪魔になるが重要な役割をになってるんだ。まぁ、交通事故でよく出血しやすい部位だから摘出されること多いけどな・・・」

 

重要なのに!!

 

カゲチヨ「小指は仕事してるのか?」

 

ミナヅキ(小指)「してる。私が切り落とされたら握力半分になる。」

 

カンナ「確かにヤクザの指切りは刀や武器を握れなくすることが由来だしね。」

 

恐ろしすぎる・・・

 

カンナ「そういえば涙って感情で味かわるらしいよ?」

 

カゲチヨ「マジか!」

 

ヤヨイ(涙腺)「はい、でも塩辛い味しか出したことないですね。」

 

ヒサメ「なんで・・・?」

 

ヤヨイ「本体が仕事まみれで絶望しかないから。」

 

暗すぎる・・・

 

フィーア「そうえいえば骨は20~25%は水分みたいですよ。」

 

ハヅキ(骨)「まぁ、それでも鉄より硬いですけどね。」

 

ヤヨイ「まぁ、人間のほとんどは水分ですし当然といえば当然ですけどね。」

 

ヒサメ「そういえば肘はつねっても痛み感じないらしいよ?」

 

ヨ―メイ「えぇ!?危険じゃないですか!」

 

ゼクス(肘)「俺は衝撃を受けやすい場所なので痛覚があると大変なんだよ。」

 

カゲチヨ「確かに壁とかにぶつけすいよな・・・」

 

全員何かしらちゃんとした役割があるんだな・・・男の乳首以外。

 

ヨ―メイ「酷いですよ!!」

 

 

 



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ラインにて

sideカンナ

アーシはミキとヒサメちゃん、フィーアちゃんとグループラインをしてたんだけど・・・

 

ミキ「駅前のカフェ店員がマジ超好(はお)なの!」

 

なんかわけわからない言語が出てきた・・・

 

フィーア「中国語ですかね・・・」

 

なんでいきなり中国語?

 

ヒサメ(ライン)「あれ?前に言ってたハンバーガ屋さんの人は?」

 

ヒサメちゃんもよく通じるね・・・

 

ミキ(ライン)「いやあの人もよかったけどさぁ・・・」

 

ヒサメ(ライン)「レべチ超えてエグチ?」

 

これはアーシもなんとなくわかるけど・・・

 

フィーア「なんて嘆かわしい・・・言語の崩壊がとんでもないですね!」

 

そうだけどまた言語禁止はやめなよフィーアちゃん・・・

 

ミキ(らいん)「マジそれ!ほんと、話せなくても見てるだけでメンケアできるんだって!」

 

フィーア「メンケア・・・メンタルケアのことですか?」

 

カンナ(ライン)「それはすごいね。」

 

ヒサメ(ライン)「じゃあ今度のテスト終わりに行く?」

 

ミキ(ライン)「行く!テストってマジでキャパいしメンケア必須だよね~。」

 

フィーア「キャパオーバーですかね・・・」

 

フィーア(ライン)「そんなこと言っていつもギリギリじゃないですか・・・」

 

ミキ「それな~テスト終わり泊りにこない?親、ホカンスでいないし、しかもホテバイとかマジでずるいよね~。」

 

ヒサメ「ホカンス?ホテバイ・・・?」

 

フィーア「新種のホタテですか?」

 

カンナ「ホカンスはホテルだけで旅行を楽しむことでホテバイはホテルバイキングの略だよ。」

 

カゲチヨ「ギャルとの会話って、暗号解読じゃん。」

 

フィーア「全く、クソゲーのように全くわからない単語がどんどん羅列されて困ります。」

 

ヒサメ「そうだけどカゲはライン覗かないでよ!!」

 

ー食事風景ー

 

sideサトウ

 

お・・・あれは・・・

 

サトウ(ライン)「ヒサメちゃん回転すしで見たぞ。」

 

スズキ(ライン)「いそうだな。」

 

ヒサメ「むしゃむしゃ・・・」

 

カンナ「ちょ・・・アーシにお皿倒れてこないか心配なんだけど・・・」

 

大変そうだな・・・でも・・・

 

サトウ(ライン)「一人で50皿食べてる。カンナも一緒だ。」

 

スズキ(ライン)「あいつも大変そうだな。」

 

サトウ(ライン)「でもあいつも20皿くらい食べてるけどな・・・」

 

スズキ(ライン)「どっちもどっちかよ。」

 

ってマジか・・・

 

サトウ(ライン)「焼肉屋に入った・・・」

 

フィーア「美味しいですけどどんなチャレンジですかこれ・・・」

 

ヒサメ「いいじゃん!種類豊富だしさ!」

 

・・・・・

 

サトウ(ライン)「チャレンジメニューで牛一頭食べたらしいぜ。全種類。」

 

フィーア(ライン)「ホント凄すぎですよね。」

 

スズキ「お前も呟くのかよ。」

 

よっしゃぁ!

 

フィーア(ライン)「なんか対決することになりました。」

 

スズキ(ライン)「どうしてだよ。」

 

うぷっ・・・もう食えねぇ・・・

 

フィーア(ライン)「負けたけどいい勝負でしたよ。ちなみに店員さんの顔も送ります。」

 

スズキ(ライン)「見事なまでに泣きそうな顔だな。」

 

フィーア(ライン)「というわけで私たちはカゲチヨ達と食事しますので抜けますね。」

 

スズキ(ライン)「お前もまだ食うのかよ・・・」



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クレーム対応してみた2

sideカゲチヨ

クリス「この前のクレーマー対応が好評でさ。またやってくれない?」

 

やってきて開口一番がそれかよ・・・

 

ヒサメ「あれで好評なんだ・・・」

 

シディ「サイコなのもあったと思うが・・・」

 

カンナ「またアーシがぶった切っちゃうよ!」

 

フィーア「不安ですね・・・」

 

ー居酒屋ー

 

sideヒサメ

お客「お~い店員!」

 

ヒサメ「少々お待ちください。」

 

お客「ざけんな!こっちは客だぞ!早く対応しろ!」

 

はい、ただいま。

 

お客「ウイスキー持ってこい!」

 

ヒサメ「飲み方は?」

 

お客「ストレートに決まってんだろ!」

 

承知しました。

 

ーしばらくしてー

 

ヒサメ「ストレートお持ちしました。」

 

お客「おれロックって言ったよな?」

 

ヒサメ「いえ、ストレートと伺いましたが?」

 

お客「こっちは冷えた酒が飲みてぇんだ。早くロックもってこいよ!」

 

わかりました。では氷を持ってきたのでお注ぎしますね。

 

どぽどぽ・・・(頭にかける)

 

お客「え・・・」

 

ヒサメ「酒よりも頭冷やした方が良いと思いまして。野球選手もやってるじゃないですか。」

 

お客「いやそれ戦勝祝いのシャンパン・・・ごめんなさい・・・」

 

ー本屋ー

sideカゲチヨ

 

お客「本って買うと案外高いんだよな・・・そうだ!」

 

ぱしゃぱしゃ・・・

 

お客「これならゼロ円で・・・」

 

カゲチヨ「すみません、お客様、撮影はご遠慮ください。」

 

お客「あ?ちょっとくらいいいじゃねぇか!個人用だよ。」

 

カゲチヨ「なら俺も自由に写真撮りますね。」

 

ぱしゃぱしゃ・・・

 

カゲチヨ「この写真ネットに晒しても自由ですよね?」

 

お客「すみません・・・」

 

ー服屋ー

sideカンナ

 

お客「すみません。このTシャツって赤ってないの?」

 

カンナ「こちらは白と青の二色展開となっています。」

 

お客「なんで赤ないの?」

 

カンナ「そういう商品ですので・・・」

 

お客「いいから売ってよ。お客様の要望叶えるのが仕事だろ!」

 

了解しました!

 

ゴチン!!

 

お客「ぎゃぁああ!なんでハンマー!?」

 

カンナ「こちらの白のお洋服、お客様の血で見事に赤く染まりました!お買い上げありがとうございます!」

 

お客「ひぃぃぃ!!」

 

ー暇人ー

 

sideシディ

 

ぷるるる・・・

 

シディ「こちら商品相談窓口だ!」

 

お客「オタクの商品なんだけど!なんていうのかな・・・素材が悪いんじゃないの?耐久テストはやってるの?それから・・・ぐちぐちぐち・・・・」

 

ZZZZZ・・・・

 

お客「あの・・効いてますか?」

 

シディ「!すまん、もう一回頼めるか?」

 

お客「商品返品させてよ・・・」

 

シディ「了解した!」

 

ー洗剤ー

sideヨ―メイ

 

お客「ちょっと!オタクの洗剤なんだけど汚れが落ちないって妻が文句言ってるんだよ!おかげでわざわざ休日に買い出しさせられるし最悪だよ!」

 

ヨ―メイ「面倒ごとに巻き込まれて大変ですね。お互いに。」

 

お客「家事がすすまなくて困るから新しいのと交換してくれよ!」

 

ヨ―メイ「もうしわけございません。当店では対応しかねます。」

 

お客「なんでだよ!」

 

ヨ―メイ「離婚届は市役所までお願いします。」

 

ーコスメー

sideフィーア

 

お客「あの~すみません。このコスメって寒色系のやつってないんですか?」

 

フィーア「そうですね。商品棚に置いてあるものだけになります。」

 

お客「えー・・・向こうのお店にはありましたけど?」

 

フィーア「では向こうのお店でお買い求めください。」

 

お客「何よ!店員ならさっさと用意しなさいよ!」

 

フィーア「寒色系なら・・・」

 

ズバッ!!

 

お客「ひぃい・・・手刀で頬が・・・」

 

フィーア「顔色青くしておきましたー。メイクいらずですね。」

 

ー神ー

sideユカ

 

お客「おい、店員!ここで買ったスマホなんだけど床に落としたら壊れたんだよ!どうなってるんだ!」

 

ユカ「スマホをユカに落とす用途で使ってるんですか?」

 

お客「とにかく、今すぐ新しいのと交換しろよな!」

 

ユカ「保障には入っておいででしょうか?」

 

お客「保障なんて入ってないよ、でもお客様は神様だろ?」

 

ユカ「そうなんですか!神様なら自分で治せますね!」

 

お客「あ・・・」

 

―焼き肉ー

sideゼクス

 

お客「さてこんなもんか・・・ってあち!おい店員!」

 

ゼクス「なんですか?」

 

お客「肉が熱くて火傷したんだけど!」

 

ゼクス「鉄板熱くなっておりますので。お気をつけてください。」

 

お客「鉄板の火力くらいそっちで調整しろよな!」

 

失礼しました。火加減調整したのを今出しますね。

 

ー数時間後ー

 

お客「ぐぬおお・・・腹がぁあ・・・」

 

まぁ、生焼けの肉だしな。

 

sideカゲチヨ

 

ふぅ・・・やっと終わった・・・

 

クリス「ありがとう、今回も正論レベルが上がったね。これならどんどん天罰与えていけそうだな。」

 

ヒサメ「まだやるかもしれないの!?」

 

ヨ―メイ「勘弁してください・・・」

 

ホワイトなクリスはどうやっても倒せそうにないな・・・



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一個頂戴?

sideカンナ

 

さて・・・三時になったしおやつでも食べますか・・・そうしてアーシたちが食べていると・・・

 

ヒサメ「ボティスさんそのドーナツ美味しそうですね・・・」

 

ヒサメちゃんが羨ましそうに言ってる・・・

 

ボティス「・・・これならやろう。」

 

ヒサメ「やったぁ!ん~美味しい!」

 

それって床に落ちたのじゃ・・・流石ボティスさん・・・

 

ヒサメ「あ、それ今月の新作?」

 

ヨ―メイ「そうですけど・・・」

 

ヒサメ「ちょっと飲んでもいい?」

 

ヨ―メイ「まぁ、一口なら・・・」

 

ちょっと待って!ヒサメちゃんのフラペの一口は・・・

 

ずずずず~!

 

ヒサメ「美味しい~!今度買ってみよ~」

 

ヨ―メイ「半分も・・・どんな吸引力ですか・・・」

 

カゲチヨ「タイ焼きか・・・最近食べてないなぁ…」

 

カゲチヨ「一口食うか?」

 

カンナ「やめといた方が良いんじゃ・・・」

 

ヒサメ「いいの?ばくっ!」

 

カゲチヨ「ぎゃあぁ!ほとんどなくなった!」

 

だから言ったのに・・・

 

フィーア「甘いですね二人とも、ヒサメちゃんの前で食べるなら雪見大福なんかの個数の少ないものを食べた方が良いんですよ。」

 

ヨ―メイ「流石フィーアさんです・・・」

 

カゲチヨ「でもあんまり美味しそうに食べるから断れねぇんだよな・・・」

 

シディ「皆、スコーンを焼いたんだが食べないか?」

 

ヒサメ「!?スコーン?私も・・・って皆食べてる!!」

 

ボティス「ヒサ子は十分食っておるじゃろ!」

 

ヨ―メイ「これ以上食べたら太ってしまいます!」

 

カゲチヨ「そうそう!俺らの食ったんだから我慢しろよな!」

 

ヒサメ「そんな~!」

 

全くしょうがないな・・・

 

カンナ「ヒサメちゃんこれ食べる?」

 

ヒサメ「カンナちゃん・・・ありがとう!ピンク色のお饅頭ってなんの味だろ・・・って辛あぁあ!!なにこれ!!」

 

カンナ「だから美味しいんじゃん。」

 

ヒサメ「舌が痺れるぅぅ!!」

 

シディ「大丈夫か!?すぐに牛乳を!」

 

フィーア「カンナちゃんが一番怖いですね・・・」

 

ヨ―メイ「甘さを見せてからの辛さ・・・やりてですね・・・」

 

カゲチヨ「俺達には真似できねぇな・・・」

 

ボティス「くくく!流石カン子じゃ!」

 

ヒサメ「関心してないで助けてぇ~!」

 

いや~皆でおやつタイム最高ね!!そうして味覚だけでなくからかうことで精神も満足できた午後のおやつの一時なのでした!!

 

カゲチヨ「よく普段の一日風のナレーションで絞めれるな・・・」

 

シディ「牛乳持ってきたぞ!」

 

ヨ―メイ「さっきからシディさんのフォローが手馴れてます・・・」

 

ヒサメ「ありがとう・・・カンナちゃん待てーー!」

 

逃げろー!



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二人はケーキ屋?

sideカゲチヨ

なんかヒサとヨ―メイがケーキ屋のパティシエの依頼を引き受けたって聞いたけど・・・

 

カンナ「まさかアーシとシディがいない間にそんな依頼が・・・」

 

フィーア「惨劇の予感しかなさそうだけど言ってみましょう・・・」

 

俺達三人が依頼したお店に向かうと・・・

 

ヒサメ「いらっしゃいませ!あ、三人も来てくれたんだ!ご注文を伺います!」

 

まぁ、接客は完璧だな・・・

 

カンナ「じゃあショートケーキを・・・」

 

ヒサメ「お待たせしました!」

 

あ、ケーキが来た・・・てなんだこりゃ!

 

カゲチヨ「なんでショートケーキなのにところどころ紫なんだよ!」

 

フィーア「ショートケーキは白と黄色のコラボレーションが売りなのに根本的な所から破壊されている・・・」

 

ヒサメ「二人ともどうかしたの?」

 

カンナ「っていうかショーケースの中のケーキで良いはずなのになんで作ってるの?ストックは?」

 

ヒサメ「ケーキは生ものだしやっぱり女の子のあこがれだから作ってみたくてさ!」

 

カンナ「確かに魚が使われてたりなんか蛸の足みたいなのもあって確かに生もの使われてるけども・・・」

 

カゲチヨ「なんでケーキ屋に魚や蛸があるんだよ・・・」

 

ヨ―メイ「あれ?三人とも来てくれたんですね!」

 

ヨ―メイは大丈夫だよな・・・

 

カンナ「ごめん。ヒサメちゃんがまたやらかしたから代わりのホールケーキ頂戴。」

 

ヨ―メイ「かしこまりました!板チョコに書く文字はどうなさいましょうか?」

 

フィーア「じゃあお任せでお願いします。」

 

やれやれ・・・ヒサの幸先は不安すぎるぜ・・・

 

ヨ―メイ「お待たせしました!ご注文のホールケーキです!メッセージはお任せとのことでしたがこちらでよろしかったでしょうか?」

 

ー陽キャを許すなー

 

フィーア「なにもよろしくないですよ。お任せと言っても私怨の文書くのはTPO的にアウトですよ。」

 

カンナ「っていうかチョコで文字書くのは難易度高いはずなのによく画数多い漢字掛けるよね・・・他にもリア充爆発とかあるし・・・」

 

ヨ―メイ「気が付いてたら出来てたんですよね・・・」

 

カゲチヨ「一周回って天才っぽいな。」

 

ダメダメじゃねーか・・・

 

ヒサメ「そうだ!依頼人がお礼に私たちが作ったケーキ振る舞うチャンスをくれたんだ!」

 

ヨ―メイ「これでパティシエデビューですよ!!」

 

新作ケーキって・・・そのリア充爆発とかなんか芋とかが入ってるケーキのことか・・・?

 

ヒサメ「カゲ!応援しててね!頑張って賞取っちゃうから!」

 

ヨ―メイ「行きますよー!」

 

カンナ・カゲチヨ・フィーア「ダメ―!!」

 

絶対まずいからー!!



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セルフアキネーター カンナ&フィーア編

sideカンナ

さて当てていきますか!

 

カンナ「人間?」

 

シディ「あぁ、そうだな。」

 

フィーア「大分おおざっぱな所から行きますね。」

 

カンナ「女?」

 

カゲチヨ「そうだな。」

 

カンナ「なんか能力は使える?」

 

ヒサメ「真面目に絞り込みすぎじゃ・・・まぁ使えるよ。」

 

ヨ―メイ「能力でなんど酷い目にあわされたか・・・」

 

悪い奴なのね・・・

 

カンナ「皆の知り合い?」

 

ヒサメ「うん。」

 

え~能力が使える知り合いで女性・・・まだ絞れないな・・・

 

カンナ「有名人?」

 

カゲチヨ「ある意味では有名だな・・・」

 

ヒサメ「あはは・・・」

 

何そのぼやかし方。

 

カンナ「じゃあ学校に通ってる?」

 

シディ「通ってるな。」

 

カンナ「恋人はいる?」

 

フィーア「まぁ、候補的な人はいますね・・・」

 

えー・・・ん?もしかして・・・

 

カンナ「能力はシディやフィーアちゃんみたいな増強系?」

 

カゲチヨ「いいや。」

 

カンナ「・・・サイコパス?」

 

全員「・・・・」

 

カンナ「アーシだね・・・」

 

正解じゃん!

 

カンナ「待てー!!」

 

カゲチヨ「ちゃんと答えただろー!!」

 

ヨ―メイ「勘弁してくださいー!!」

 

ーフィーア編ー

sideフィーア

 

フィーア「男性ですか?」

 

ヨ―メイ「違いますね。」

 

ヒサメ「ボーイッシュではあるけどね。」

 

ボーイッシュ・・・

 

フィーア「能力は使えますか?」

 

カゲチヨ「使えるな。」

 

わかった!

 

フィーア「アハト君ですね!」

 

カンナ「いや男性じゃないって言ったじゃん!!」

 

フィーア「?アハト君は男性ではなくショタっ子ですよ?」

 

カゲチヨ「アハトに怒られるぞ・・・」

 

じゃあ誰ですか?

 

フィーア「髪は長いほうですか?」

 

ヒサメ「長い方だね。」

 

フィーア「頭は良い方ですか?」

 

カゲチヨ「学校の成績はいいけど・・・普段は脳筋だな。」

 

よしわかった!

 

フィーア「ヨ―メイですね!」

 

ヨ―メイ「違いますよ!?私脳筋じゃないですし!!」

 

カンナ「そうだよ、ヨ―メイは秒速でアホの楽園に突入するのが上手いだけで脳筋じゃないよ。」

 

ヨ―メイ「どっちにしても酷いですね!!」

 

カゲチヨ「普段から懲りずにアイテム使うからこういう評価なんだよ・・・」

 

スパイはもっと慎重にものを扱うはずなのに・・・

 

フィーア「うーん・・・運動はできますか?」

 

ヒサメ「できるね。」

 

カゲチヨ「羨ましい限りだな・・・」

 

フィーア「辛いものが好き?」

 

シディ「どっちかというと甘党だな。」

 

ヨーメイ「こっちが胸やけしてきます・・・」

 

もしかして・・・

 

フィーア「私ですか?」

 

カゲチヨ「正解だ!」

 

カンナ「結構かかったね。」

 

っていうか私脳筋じゃないですし!!

 

 



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自販機の驚きの商品

sideカゲチヨ

今日の依頼はクリスからだった・・・

 

クリス「実は妖精王の森は自販機産業に進出しようと思っててさ。自販機の商品を調べてもらいたいんだ。依頼料とは別に経費で出すからお願い!」

 

ヒサメ「まぁ、何か食べられるなら別にいいかな・・・」

 

カンナ「珍しく普通の依頼・・・」

 

シディ「だが飲み物ばかりで空きそうだな・・・」

 

シディの言う通り初めて数日で俺たちは音を上げることになった・・・

 

カンナ「うっぷ・・・」

 

フィーア「自販機の商品ってほとんど店でも売ってる飲み物ですからお腹がだぽだぽです・・・」

 

ヒサメ「私も流石に飽きて来たかな・・・」

 

シディ「どうするか・・・」

 

皆が困っていたが俺は画期的な物を見つけた!

 

カゲチヨ「おでん缶買ってきたぞ!」

 

ヒサメ「やったー!」

 

カンナ「アーシ初めて食べるな・・・」

 

フィーア「あむあむ・・・箸なしで食べられるから良いですね。そうだ!変わった自販機を見つけてそれで楽しみましょう!」

 

ヒサメ「確かに!商品を広く知れるし一石二鳥だね!」

 

こうして俺達の面白自販機探しが始まった!

 

sideヒサメ

私が見つけたのはこれ!

 

ヒサメ「ラーメン自販機!」

 

シディ「餃子もあるのか。」

 

カンナ「1000円で食べられるんだ。」

 

私は味噌にしてみたけど・・・

 

ヒサメ「本格的で美味しい!」

 

カゲチヨ「あったかいしな!」

 

もっと置いて欲しいね1

 

sideフィーア

じゃあデザートと行きますか!

 

シディ「そんなのがあるのか?」

 

あるんですよね・・・じゃーん!缶に入ってるケーキです!

 

カゲチヨ「すげぇ・・・ティラミスまであるぞ・・・温度管理大変そうなのに・・・」

 

これが現代の利器って奴ですね!

 

カンナ「幸せすぎる・・・」

 

ヒサメ「これだけで生活できそう・・・」

 

他にはどんなのがあるんでしょうか!

 

sideシディ

俺のはこれだ!

 

カゲチヨ「これって・・・昆虫食か!?」

 

カンナ「なんでこんなのが・・・」

 

ヒサメ「これは流石に・・・」

 

フィーア「何言ってるんですか!これは依頼なんですから真面目に・・・あむうむ・・・やらないと・・・はむ。ダメですよ!」

 

カゲチヨ「サソリやバッタ頬張りながら喋るな。」

 

気に入ってくれて良かった!

 

sideカンナ

ふふふ・・・見つけたときはまさかと思ったけど高級焼肉の自販機まであるとはね・・・

 

カゲチヨ「ソシャゲのガチャ以上にハマりそうだな・・・」

 

カンナ「2000円で大当たりなら1万円の肉が手に入るんだからハマるのも無理ないよね。」

 

アーシたちはそれぞれ高級肉を当てた!

 

ヒサメ「私は牛カルビ当てたよ!」

 

シディ「俺は牛タンだな。」

 

カンナ「アーシはホルモン!」

 

カゲチヨ「豚の霜降りか!結構なあたりじゃね?」

 

フィーア「甘いですね!こっちは特上のサーロインです!」

 

この依頼最高です!

 

sideカゲチヨ

 

まさか・・・まさかこんなものまであるとは・・・

 

カゲチヨ「カードゲームの自販機!」

 

シディ「食べ物ですらないものまで・・・」

 

カンナ「一回3000円って・・・肉より高い・・・」

 

カゲチヨ「これでレア当ててアサヲたちをゲームで蹂躙してやるぜ!」

 

ヒサメ「心小さい。」

 

でも面白いから良いんだよ!

 

sideクリス

 

はぁ・・・それで調子に乗って純金とかアクセサリーの自販機とかあさってたら・・・

 

クリス「経費がここまでかかったんだ。」

 

全員「すみません・・・」

 

クリス「取りあえず参考にはなったから良いけど依頼料は低めにしとくね。贅沢したら抜けられなくなるから。」

 

カゲチヨ「そんなー!」

 

カンナ「お許しをー!!」

 

フィーア「でも楽しかったですね・・・」

 

ヒサメ「今度お金入ったら行こう・・・」

 

シディ「あぁ・・・」

 

すっかり自販機に憑りつかれてるな・・・



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カレコレ高校編 二人の悪戯

バケツ以外は実際に海外で起きた人が命を落としたドッキリ企画を参考にしました。


sideカンナ

ん?廊下にヒサメちゃんとカゲチヨが・・・なんか真面目そうな顔して話してるね・・・

 

カゲチヨ「でよ・・・あのことなんだけど・・・」

 

ヒサメ「そうなんだ・・・でもさ。」

 

なんか・・・あの顔見てると・・・

 

カンナ・ヨ―メイ「からかいたくなりますね!」

 

お!ヨ―メイ気が合うね!じゃあ最近流行してるあれでいこう!

アーシたちは二人の背後にこっそり近づいて・・・

 

ヨ―メイ・カンナ「そりゃー!!」

 

ヒサメ・カゲチヨ「うわー!!」

 

バケツを頭に被せて走り去った!

 

ヒサメ「何何!?真っ暗だったんだけど・・・」

 

カゲチヨ「こんなことするのは・・・こらー!カンナ!ヨ―メイ待ちやがれ!!」

 

そう言われて待つバカはいないよー!

さて曲がり角で・・・

 

ヨ―メイ「清掃員に化けましょう!」

 

カンナ「メイクで顔色も変えて・・・OK!」

 

これでわからないでしょ!

 

カゲチヨ「はぁはぁ・・・すみません!ここに紫の髪した女生徒とオレンジの髪した女生徒みませんでしたか!?」

 

ヨ―メイ「あー慌てて走ってましたよ。」

 

カンナ「確かあっちに行きましたね。」

 

ヒサメ「ありがとうございます。」

 

ふふふ・・・ちょろい。

 

ヒサメ「ん・・・この服って・・・」

 

カゲチヨ「お前ら―!!」

 

しまった!服の処理が甘かった!

 

ヨ―メイ・カンナ「逃げろー!!」

 

カゲチヨ・ヒサメ「待て―!!」

 

ー数日後ー

 

やれやれ・・・偉い眼にあったね・・・

 

ヨ―メイ「でも調べたら海外でもはやってるドッキリがあるみたいですし私たちでやったらさらに受けそうですよね!」

 

じゃあやってみようか!

 

カンナ「まずはこのおもちゃのナイフで廊下を通りがかった奴を襲ってみよう!」

 

ヨ―メイ「最初にしては過激すぎな気もしますけど・・・まぁやりましょう!」

 

スタスタ・・・

 

お!早速通りがかった!

 

カンナ「動くな!」

 

ヨ―メイ「死にたくなかったら大人しく・・・」

 

ぶんっ!!

 

え?体が回って・・・

 

カンナ・ヨ―メイ「ぎゃぁあああ!!」

 

フィーア「ん?なんだ、カンナちゃんとヨ―メイですか。」

 

ミナヅキ「びっくりさせないで全く・・・」

 

ヨ―メイ「いや驚く様子もなく見事に背負い投げで投げ飛ばしましたよね!?」

 

カンナ「死ぬかと思った・・・」

 

フィーア「っていうかそのドッキリ最後はびっくりした人が銃で殺しちゃう事件にまで発展するんですから駄目ですよ。」

 

マジか・・・

 

sideヨ―メイ

やっぱり凶器はダメですよ!

 

ヨ―メイ「次はこの白いシーツを被って幽霊として突撃です!」

 

カンナ「こんなので驚くかな・・・」

 

取りあえずいきますよ!

 

ヨ―メイ「うおぉぉお・・・」

 

ヤヨイ「悪霊退散!」

 

ぼうっ!!

 

ヨ―メイ「ぎゃぁあああ!」

 

カンナ「ヨ―メイちゃあぁあん!!」

 

ゼクス「おい、幽霊じゃなくてヨ―メイだぞ・・・」

 

ヤヨイ「あ、本当です!もう、そんな紛らわしい格好してるから成仏させそうになっちゃったじゃないですか。」

 

ヨ―メイ「危うく肉体まで消え去りそうでした・・・」

 

さっきから通る人が厄介な人ばっかすぎませんか・・・?

 

sideカンナ

 

お化けもダメ・・・ナイフもダメなら・・・

 

カンナ「UMAしかないでしょ!」

 

ヨ―メイ「こんなんでビッグフッドに見えますかね・・・ギリ―スーツを改良しましたけど・・・」

 

これなら悪霊には見えないし今度こそびっくりさせるよ!

 

そうしてアーシたちは飛び出したのだが・・・

 

サトウ「お!なんだこの化け物!喧嘩しようぜ!」

 

全然驚かないどころかまたしばかれる奴がきた!

 

カンナ「逃げろー!!」

 

ヨ―メイ「ひぃぃぃ・・・!」

 

サトウ「待ちやがれー!!」

 

はぁ・・・はぁ・・・この曲がり角で撒けば・・・

 

シディ「うぬ?なんだあの毛むくじゃらな生き物は・・・まさかサルか!懐かしいな!」

 

どぉぉぉ!シディが抱き着いてきた!

 

ヨ―メイ「あばばば・・・」

 

カンナ「ちょ・・・バランスがあぁああ・・・!」

 

どしーん!!

 

シディ「うぬ?ヨ―メイにカンナか?」

 

サトウ「何してんだ?」

 

もういや・・・やっぱりからかうならカゲチヨかヒサメちゃんだね・・・



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競馬勝負

sideクリス

俺はエイファに連れられて競馬場に来ていた・・・

 

エイファ「私はやりますよ・・・くすぶり続けた負の人生・・・裏目を轢き続ける負の連鎖からの脱却です!大勝ちして脱マダオ!!」

 

クリス「面白い遊びがあるって言ってたからついてきたらまさかの競馬か・・・エマから聞いたことはあるけどどういう風に賭けたらいいの?」

 

エイファ「競馬っていうのは思考のゲーム・・・さまざなな要素が絡み合いそれが結果となる・・・はっきり言って考えない奴は馬鹿です。」

 

クリス「ようするに勝つ馬を当てればいいんだよね?」

 

エイファ「甘いですね、成績、持ちどけい、調教、血統、騎手、調教師のコメント、ここに書かれていることから馬を絞り込むんです。むろん文面通りには受け取らず裏の裏まで見通すんです。」

 

クリス「長い・・・こっちは初心者なんだから・・・」

 

エイファ「もう直感でいったらいいんじゃないですか?ビギナーズラックもあるだろうし・・・」

 

じゃあ・・・・今日の日付で。

 

エイファ「そこまで適当にします!?」

 

さて結果は・・・

 

sideエイファ

 

なんでですか・・・なんでクリスさんだけ当たるんですか!!

 

クリス「大丈夫だって、エイファにも勝利の星が輝いてるよ。ほらあの北斗七星の横の・・・」

 

それほくろ!!っていうかそれ見えたらだめな星じゃないですか!!

そうしてかけましたが・・・

 

エイファ「み、身ぐるみはがされました・・・」

 

クリス「おっかしーな・・・なんで俺の予想だけ当たるんだ?」

 

エイファ「アンタはギャンブルも強すぎなんて反則すぎますよ!!」

 

クリス「馬の心読んでも当たるわけじゃないし。」

 

は、はは・・・

 

クリス「どうかした?負けがこんでおかしくなったの?」

 

エイファ「いや・・・なんか最近こんなのばっかだと思いまして・・・だって僕今はこんなのでも昔はトッププレデターでプロジェクトのリーダー任されてたんですよ?だけどヒサメさんにやられた日から・・・なんかダメになったんですよね・・・あれ?間接的とはいえ僕が駄目になったのってクリスさんのせいなんじゃ・・・」

 

クリス「気のせいだよ、もう帰ろうか・・・」

 

 

いや!今回だけは訳が違うんです!

 

エイファ「明日は・・・エンペラー丸が生まれた日なんです。」

 

クリス「そうか・・・」

 

エイファ「あの子の前ではかっこうつけたいんですよ・・・」

 

クリス「わかった・・・これ使いなよ。」

 

これは・・・お金・・・なんで・・・

 

クリス「これはエンペラー丸への先行投資だ。これで勝っていいもの買いなよ。」

 

クリスさん・・・そうして僕たちは決戦に向かいました・・・

 

エイファ「ジャスタウェイ・・・お前の爆発力に全てを掛ける・・・」

 

そうしてスタートしました!

 

今はビリですが・・・絶対にいけます!エンペラー丸のためにも!!

見ててくれますよね!クリスさん・・・

 

クリス「けー!ジープインパクト!!」

 

え・・・・僕が真っ先に消した馬!?

 

クリス「いや裏の裏まで見ろって言ったからマダオスパイラルに陥ってるアンタの裏目っぷりに保険を掛けたんだよ。これならエンペラー丸に高級なもの買ってあげられるよ。」

 

信じてるって言った矢先にこれー!!?

 

ってあー!!ジープインパクトが先頭に!!

これでも確かにプレゼントは変えるけどこんなの嫌だ・・・

 

クリス「ありゃ?ジャスタウェイが追い上げてきた!?」

 

エイファ「来た来た来たー!!」

 

これは最強の運男決定だ!!

 

クリス「逃げろ逃げろ!!」

 

エイファ「刺せ刺せ刺せ!!」

 

 

バン!!

 

クリス「負けた・・・」

 

エイファ「やったー!!」

 

sideクリス

 

まさか負ける日が来るとはな・・・

 

クリス「参ったよ・・・おめでとう。マダオ脱出じゃん。」

 

エイファ「よっしゃー!!ん・・・?アナウンスが・・・」

 

アナウンス「このレースジャスタウェイが進路妨害をしたとして失格とします。」

 

ってことは・・・

 

クリス「俺の馬券当たった…ってエイファどこに・・・」

 

メガネと遺書・・・

 

クリス「エイファ―!!」

 

 




なんとか止められました・・・


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メイド喫茶に行こう

sideカゲチヨ

今日はカンナとユカと一緒にメイド喫茶に来ていた・・・

 

カゲチヨ「たしかここでヒサたちが働いてるんだよな・・・」

 

今回はメイド喫茶のヘルプだった・・・

 

カンナ「フィーアちゃんがシディと一緒に依頼じゃなきゃアーシたちで十分だったのにユカとミキに頼んじゃって悪かったよね。」

 

ユカ「そうですか?ミキさんは割とノリノリだったじゃないですか。」

 

そうだぞ・・・もしカンナとフィーアがやろうものなら・・・

 

カンナ「ではオムライスにケチャップの代わりに血をかけていきますね・・・あと写真はサービスで異宙のカメラで幽霊と一緒に撮れるオプション付きとなっております!」

 

フィーア「旦那様・・・当店はおさわりは禁止ですので・・・」

 

めきめきめき・・・

 

お客「ぎゃぁああ!!」

 

うん、店が終わってたな。

 

ユカ「じゃあ早速行ってみましょう!」

 

そうして店に入ると早速ヒサが迎えてくれたんだが・・・

 

ヒサメ「おかえりなさいませご主人様!お嬢様!」

 

カンナ「おー!様になってるじゃん!」

 

ヒサメ「そうですか?それよりも三人とも今日はどこで遊んでたんですか?早く宿題終わらせなきゃですよ!あと夜ご飯は昨日の余りがあるのでチンして食べてくださいね。そういえば明日は燃えるゴミの日だから・・・」

 

いやストップストップ!!

 

ユカ「なんか実家感が凄いんだけど!!」

 

ヒサメ「このカフェのコンセプト安心して帰れるって言われたから考えたんだけど・・・」

 

カンナ「だとしてもメイドいる家じゃこんなのはないでしょ・・・」

 

お客「これが庶民の家の風景・・・距離がある感じが良い!」

 

ヒサメ「意外とお金持ちの旦那様に好評なんだよね・・・」

 

珍しさ故かよ!!

 

しばらくするとミキが注文を取ってくれた。

 

カンナ「アーシはペペロンチーノで。」

 

ユカ「定番にオムライスですかね。」

 

カゲチヨ「コーヒーで・・・」

 

ミキ「かしこまりましたー!」

 

そうして注文したものが運ばれてきた・・・

 

ミキ「ではオムライスにおまじないをかけていきます!」

 

ユカ「待ってました!!」

 

カンナ「これは大丈夫だよね・・・」

 

ミキ「ケチャップに封印されし異宙の力よ・・・今こそライスを包み込む金色の生命と交わるのだ。さすれば信じる者の心を支えかつてない輝きをその身に宿すだろう・・・さぁ!我に永遠の力を与えたまへ!」

 

カンナ「いや中二すぎない!?」

 

ユカ「すごい・・・本当に輝きを放っている・・・」

 

カゲチヨ「ユカはこういうのに没頭するタイプだよな・・・」

 

ミキ「ごめんねーおまじないはここ中二テイストなの多いんだ~。」

 

マジか・・・

 

ユカ「あ、追加のおまじない罵倒バージョンもお願いします!」

 

罵倒バージョン!?そんなのもあるのかよ・・・

 

そうして待っているとヨ―メイが出てきた・・・

 

ヨ―メイ「なんでこんなところ来てるんですか?女子にこんな姿させて喜ぶなんて最低ですね?おまじないなんかに頼らないでそろそろ現実みたらどうですか?」

 

おまじないの意義を根本的に否定してるけどマジで大丈夫か?この店!

 

ユカ「やっぱり最高です!!チェキも追加で!あとお持ち帰りできますか~?」

 

ヨ―メイ「だから嫌だったんですよー!!」

 

ヒサメ・ミキ(頼んで正解だった・・・)

 

ヤバさはどっちもどっちだったな・・・



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死海に入るとどうなるのか?

sideカゲチヨ

今日はヒサたちと一緒に外国にある死海って成分と一緒のプールに入ることになった。

 

シディ「死海とはなんだ?」

 

カゲチヨ「中東のイスラエル、パレスチナ、ヨルダンの間にある塩湖のことだ。」

 

カンナ「確か塩分濃度がとんでもなく高くて生物がすめないから死の海、ってことでそう呼ばれてるみたいだよ?」

 

ヒサメ「そうそう、海水は3%なんだけど死海は30%なんだって。」

 

早速入ってみると・・・

 

フィーア「これは摩訶不思議ですね・・・ぷかぷか浮いてます。」

 

ヒサメ「一番の特徴だね。塩分濃度が高いと体が沈まないから読書もできるくらいなんだから!」

 

カンナ「水賭けちゃおうかな~」

 

ヒサメ「やめてよ~!」

 

全くしょうがないな・・・

 

シディ「カゲチヨ!肌がつるつるしているぞ!」

 

なんだこれ!

 

ヒサメ「それも死海の効果でミネラルが多いから入るとつやつやすべすべになるんだ。でも注意しないと・・・」

 

ん・・・・?なんか肌に違和感が・・・

 

カゲチヨ「なんか・・かゆくなってきた・・・」

 

フィーア「肌が真っ赤ですよ!?」

 

ヒサメ「塩分濃度が高すぎるから肌が弱いと被れちゃうんだよ・・・」

 

カンナ「ぎゃー!!」

 

今度はなんだ!?

 

カンナ「間違って飲んだら強烈な苦みが・・・あとなんか体の中がひりひりする・・・」

 

ヒサメ「それは塩化マグネシウムが多いからだよ!それに飲んじゃったら内臓が炎症起こすかもしれないからすぐに病院に行くよ!」

 

カンナ「えー!!?」

 

カゲチヨ「おれも皮膚科に行くー!!」

 

フィーア「シディさん・・・これで二人っきりですね・・・」

 

シディ「うぬ?フィーアも肌が赤くなってきてないか?」

 

フィーア「あーー!!?皮膚科に行かないとー!!」

 

カンナ「せっかく肌がつるつるになるのにリスクがこれじゃ釣り合わないよー!!」

 

カゲチヨ「俺たちはしょっぱなから皮膚かぶれてるし散々すぎだろー!!」

 

ヒサメ「三人には死海は相性悪すぎたみたいだね・・・」

 

シディ「楽しかったんだがな・・・」

 

フィーア「いつか行きましょうよ!依頼以外で海外旅行!」

 

あぁ、病院いったらいつか行こう。

俺たちはこれからの旅行プランをたてるのだった。

 

-ミナヅキたちの場合-

ヤヨイ「飴舐めながら入れるなんて素晴らしいですね。」

 

ハヅキ「浮かびながら良い詩が浮かびそうですね。」

 

ミナヅキ「魚いないかな・・・目に染みるぅぅう!」

 

ハヅキ・ヤヨイ「いないから死海なのにバカすぎる・・・」

 

ミナヅキ「早く病院に・・・」

 



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情報通すぎるあの子

sideモブ女子1

その日の昼休み私たちは廊下で恋バナで盛り上がっていた・・・

 

モブ女子1「2組の河村君カッコいいよね!」

 

モブ女子2「うん!運動神経良いしさわやかイケメンだよね!」

 

モブ女子3「わかるわ~・・・」

 

カンナ「あぁ~あの人ね・・・」

 

?あれって確か隣のクラスのカンナさん・・・

 

カンナ「その人お母さんのことママたむぅ~って言ってるらしいよ?」

 

え・・・・あの顔で・・・いやそんなの出鱈目に決まってる・・・

 

モブ女子2「でもあの人の母親毎回授業参観に来てて一緒に帰ってるような・・・」

 

モブ女子3「可能性あるよね・・・」

 

いやぁあああ!?

 

モブ女子2「き、切り換えていこうよ!私は3組の木谷君が好きだなー!」

 

モブ女子1「あぁ!あの柔道部の・・・」

 

モブ女子3「結構鍛えてるし裁縫とか料理とかもできて素敵だよね~」

 

女子力高い武道家・・・私も好きになりそう・・・

 

カンナ「あ~アイツ恋愛対象男性しか無理らしいよ。この前綾華のBL本買いあさってご満悦だったし。ドンマイ」

 

え・・・?

 

モブ女子1「確かに男子とつるんでること多いけど・・・」

 

モブ女子3「キモ4とも分け隔てなく接してるのってそういうこと・・・」

 

モブ女子2「あ・・・がは・・・」

 

しっかりしてー!!

 

モブ女子3「わ、私も気になってる男子いてさ!4組の花井くん!」

 

モブ女子1「あぁ、子供好きって言ってたよね!」

 

モブ女子2「保育園の職場見学でも素敵な笑顔だったよね!」

 

モブ女子3「あの人となら暖かい家庭が・・・」

 

カンナ「アイツ裏垢で幼女の写真いいねしまくってるから犯罪者予備軍ってネットでは有名だよ?」

 

え・・・

 

モブ女子1「確かにスマホみてにやつてたような・・・」

 

モブ女子2「よくよく考えれば通学路で見かけたときも小学生とかみてほほ笑んでた気が・・・」

 

モブ女子3「やめてぇええ!出鱈目でもそう見えてくるからー!!」

 

っていうからさっきからカンナさんはなんなの!?イケメンたちのプライベートをことごとく言い当ててるじゃん!隠された性癖から裏垢までばっちりなんて・・・

 

ヒサメ「カンナちゃんーもう休み時間終わるよ?」

 

フィーア「?あの人たち友達ですか?」

 

カンナ「ごめんごめん!じゃお先に~。」

 

それは気になる男子の理想を崩壊させたことに対して?それとも先に戻ることへの謝罪?

 

モブ女子1「どっちにしても怖すぎるでしょ・・・」

 

モブ女子2「サイコパスって噂は本当だったんだ・・・」

 

モブ女子3「だとしても詳しすぎでしょ・・・どうやって探ってるのよ・・・」

 

尾行でもしてるっていうの・・・怖い・・・

 

 



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擬人化カレコレ 益虫編

sideカゲチヨ(ヤスデ)

 

ここは虫の世界・・・

 

はぁ・・・仕事きついな・・・

 

アサヲ(ヤスデ)「蝶やミツバチは優遇されるっていうのに俺たちは見た目のせいで感謝もされないからな・・・」

 

チダイ(ヤスデ)「文句を言っても仕方あるまい。さぁ、畑の清掃をしよう。」

 

いないと困るのに誰でも出来そうってのも舐められる要員なんだよな・・・

 

人間「うわっ、なんだアイツ等キモ・・・っていうかムカデか?」

 

カゲチヨ「ちげぇよ!ヤスデだよ!噛みつかないし体液に毒あるから臭いぞ!」

 

人間「ましか・・・ほっておくか・・・」

 

危ないところだった・・・

 

アサヲ「でもムカつくぜ!ストライキでも起こすか!!」

 

チダイ「やめておいた方が良い・・・昔ご先祖様が大量発生して汽車を運休させたら大量虐殺に会ったという悲劇が・・・」

 

・・・ウンコや落ち葉食べてさらに綺麗するか。

 

sideフィーア(アシダカグモ)

 

人間「おい!お前たち蜘蛛の巣張っただろ!苦情が来てたぞ!」

 

フィーア「私たちは徘徊して獲物を探すので巣は作りませんよ。」

 

人間「だとしても汚い体だと社内が汚れるだろ。」

 

シディ「アシダカグモは綺麗好きだ、足を殺菌性のある消化液で消毒してるから大丈夫だ。」

 

蜘蛛というだけで迷惑ですよ全く・・・

 

女性「きゃー!!」

 

これが女性の声!!

 

フィーア「ゴキブリはどこですか!?」

 

人間「あ、あそこに・・・」

 

フィーア「どりゃぁあ!」

 

マチャソ(ゴキブリ)「やられたわい・・・」

 

人間「よくやったぞ!」

 

まぁ私たちにかかればこんなもんですね。

 

女性「あの鼠もいたんですけど・・・」

 

人間「なに!?そんなのどうしようも・・・」

 

シディ「これのことか?」

 

ミナヅキ(鼠)「ちゅ~・・・」

 

人間「マジか・・・凄いな・・・」

 

ふふふ・・・余裕ですね!

 

sideヒサメ(ゲジゲジ)

 

人間「おい、ゲジゲジ!お前らムカデの一種らしいな…害虫だな!」

 

ヒサメ「違いますよ!ちゃんと人の役にたってますよ!」

 

ミキ「ゴキブリやダニ、白アリ駆除ならお任せな万能益虫なの!」

 

ノリコ「それに韓国モテモテなんですよ。」

 

人間「そうなのか?」

 

ー韓国ー

 

韓国人「きゃー!トンポルネよ!!」

 

人間「どういうことだ!?」

 

ヒサメ「スピリチュアル的にみるとフットワークが軽くなって行動力が得られる幸運の虫なの!」

 

ミキ「それに韓国語の名前も金の虫って言われてて冬に温かいところに移動してたから金持ちの家に多かったのが由来だね!」

 

韓国人「では私の家に招待してあげる!」

 

やったー!ってなにここ苦しい・・・!

 

韓国人「えぇ!?シナモンのアロマを炊いたのに・・・」

 

ノリコ「それが原因だ・・・」

 

sideカンナ(カマキリ)

 

カンナ(カマキリ)「いたいたゴキブリ!捕まえるぞー!」

 

ヨ―メイ(カマキリ)「どりゃあぁ!」

 

今日も仕留めてたし上出来だね!

 

人間「今日は報告があってな・・・畑に移動になった。ぶっちゃけ左遷だ。」

 

えー!!?

 

人間「アシダカグモと仕事が被ってる上にいっつも縄張り争いしてるだろ?」

 

ヨーメイ「確かにカンナさんとフィーアさん喧嘩ばっかですもんね・・・うぅ・・・シディさんと同じ場所で働けないなんて・・・」

 

カンナ「だからって建物から引っ越せなんて・・・アイツ等を移動させればいいのに・・・」

 

文句を言っても決まったことらしくアーシたちは移動になった・・・

 

カンナ「ここが畑ね・・・まぁ、仕事は沢山ありそうだし新規開拓と思えば幸先はいいかな?」

 

人間「うちは無農薬にこだわってるにカマキリ農法にもチャレンジしてるから一緒に頑張ろう!」

 

そうしてアーシたちは仕事に従事した!

 

カンナ「どりゃどりゃ!アンタたちは鎌で捕まえてじわじわ食べてあげる!」

 

ハヅキ(バッタ)「ひぃぃい・・・」

 

ゼクス(アブラムシ)「くそ・・・」

 

人間「すごいな・・・左遷されたのが不思議なくらいだよ・・・」

 

ヨ―メイ「待ちなさいあなたー!!」

 

ヤヨイ(ミツバチ)「いや私は益虫ですから!食べないでください!人間からも言ってやってくださいいぃぃ!!」

 

まぁ、アーシたちは小さい虫生き物なら片っ端から捕食するからね。今までもエリート虫を何匹も食べて来たしね・・・

 

カンナ「待て待て~!エリートさんをじわじわ食べてあげる~!」

 

ヤヨイ「だからやめてくださいってぇええ!!」

 

人間「サイコパスすぎる・・・どおりで移動されるわけだ・・・」

 

sideカゲチヨ

 

人間「今月の給料だ!」

 

カゲチヨ「どんぐり一個・・・」

 

フィーア「零細警備会社でももうちょっともらえますよ・・・」

 

カンナ「虫の息になりそう・・・」

 

人間「虫けらにはこれで十分だ!」

 

クリス(地球)「全く・・・人間は壊した生態系整えたりゴミ分解してるのにな・・・お前たちの苦労は俺が解ってるよ・・・」

 

地球・・・ありがとう・・・



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料理対決!

sideヒサメ

あーお腹減ったなあ・・・

 

カンナ「確かにね、今日は皆で・・・」

 

ヒサメ「寿司食べたいよね。」

 

カンナ「中華食べたくない?」

 

カゲチヨ「ハンバーガー食いにいかね?」

 

フィーア「フランス料理食べたくないですか?」

 

シディ「カレーをたべよう!」

 

え?

 

・・・・

 

ヒサメ「え?こういう時は普通寿司じゃない?」

 

カゲチヨ「いやいや、ハンバーガーだろ?」

 

カンナ「皆で中華ファミレス行こうと思ってたんだけど・・・」

 

フィーア「たまにはおしゃれに行きましょうよ・・・」

 

シディ「皆で食べるカレーは一番だ!」

 

戦争だね!!

 

sideクリス

 

えー・・・なんか呼び出されたんだけど・・・

 

クリス「俺はどうすればいいわけ?」

 

カンナ「このリサイクルショップで買った料理変身銃でアーシたち撃ってくれればいいから。」

 

ヨ―メイ「たかが昼飯のために銃に撃たれますか普通!?」

 

全くだ・・・

 

ヒサメ「まずは私とフィーアちゃんだね。」

 

フィーア「先攻はいただきです!フランスの家庭料理・・・ポトフに変身です!」

 

なるほど・・・家庭料理とは手堅くいったな・・・

 

フィーア「この銃で撃たれた状態だと攻撃が美味しさに変わるっていいますし・・・これでも食らえ!」

 

ヒサメ「ぐぅぅ・・美味しい・・・スープの温かさに野菜のうまみと柔らかさが広がる・・・」

 

フィーア「ここでガツンと行きますよ!ベーコンのうまみ攻撃!!」

 

ヒサメ「あぁ!ベーコンの油が野菜に絡まっている・・・」

 

ヨ―メイ「ま、まさかのヒサメさんがピンチです!!」

 

ヒサメ「まだだよ・・・私が変身するのは・・・卵焼きだよ!」

 

フィーア「ふっ・・・チョイスを謝りましたね。いいでしょう攻撃してみてください。」

 

ヒサメ「はぁあ!」

 

フィーア「やっぱり効かな・・・いや・・・これは出汁まき卵・・・繊細な出汁が効きますね・・・」

 

 

ヒサメ「確かにシンプルな料理だよ・・・でも!卵本来のうまさを最大限に高めた日本食の神髄だよ!!」

 

ズドド!!

 

フィーア「なぁああ・・・深いですね・・・日本食・・・」

 

フィーアがKOされたか・・・

 

ヨ―メイ「恐るべしですね日本食・・・」

 

sideヨ―メイ

次はカゲチヨとヒサメさんですか・・・

 

カゲチヨ「アメリカ料理の代表格!ハンバーガーで勝負だ!」

 

まぁカゲチヨってジャンクフード大好きですもんね。

 

フィーア「そんなジャンクフードで勝てるんですかね・・・」

 

カゲチヨ「甘いな!俺には作戦があるんだよ!」

 

がっ!

 

ヒサメ「ぐっ・・・これはあまりに肉厚ジューシー・・・この一味違う感覚は・・・まさか!」

 

カゲチヨ「そう!牛肉100%ハンバーグだ!本格さの前にひれふしな!」

 

シディ「高級バーガーで攻めるとは策士だなカゲチヨ・・・」

 

ヒサメ「チーズのまろやかさとトマトの酸味が美味しすぎる・・」

 

クリス「これはカゲチヨの作戦勝ちかな・・・」

 

いや・・・ヒサメさんの目はまだ死んでません!

 

ヒサメ「これだね!日本ラーメンだよ!」

 

カゲチヨ「確かに美味いがこの本格さの前には全てが無意味・・・」

 

ヒサメ「私の攻撃は2発目からが本番だよ!!」

 

ズド!ドガっ!

 

カゲチヨ「うぐ・・・これは・・・バターの味変!まろやかさが・・・」

 

ヒサメ「はぁあああ!!」

 

怒涛のラッシュが決まります!!

 

カゲチヨ「ラー油に胡椒!お酢!ユズ!?色んなかおを見せやがる・・・対応が追い付かねぇ・・・あぁああ!!?」

 

ヒサメさんが押し切りました!!

 

sideクリス

 

次はシディか・・・

 

シディ「カゲチヨにならって俺もライスではなく・・・」

 

ヨ―メイ「なっ!?ナンを使っているうえにこの鮮やかな色合いは・・・バターチキンのインドカレー!?」

 

カゲチヨ「シディもやるな・・・」

 

シディ「ふっ!」

 

ヒサメ「うっ・・・スパイス香るインドカレー!まろやかさとナンのうまみが襲い掛かってくる・・」

 

シディ「ここで禁じ手だ・・・ナン・・・もう一枚いるか?」

 

ヒサメ「うぅぅぅ・・・!!」

 

フィーア「出たー!!インドカレーやで見る店主のサービス!オカン属性のシディさんがやれば威力はさらに倍増です!!」

 

カンナ「あれ断れなくてお腹パンパンになるよね・・・」

 

ヒサメ「げぷ・・・うぐ・・・」

 

この満足感には流石に勝てないか・・・」

 

ヒサメ「まだいけるんだから・・・このにおいを嗅いだおかげでね・・・」

 

ヨ―メイ「あ、あれは納豆!!なんて攻めなんでしょうか・・・」

 

シディ「ヒサメ、納豆は人を選ぶ。今更そんな攻撃なんて・・・何ッ!なんだこの味は・・・今までにない味だ・・・」

 

ヒサメ「納豆は練れば練るほど粘りが増しうまみも増すもの・・・うまみの暴力を食らええええ!!」

 

シディ「ぐあぁあ!口いっぱいに広がるうまみ・・・俺は囚われたのかうまみの糸に・・・」

 

まさかシディもやられるとは・・・さて次は・・・

 

ヨ―メイ「ふっ・・・私もお昼ご飯まだでしたし混ぜてくださいよ・・・」

 

ヒサメ「ヨ―メイちゃん!?」

 

カゲチヨ「お前が推す料理ってなんだよ・・・」

 

カンナ「そんなラスボス手前で乱入した強者感出せるほどの料理なの?」

 

ヨ―メイ「私はこれです!!」

 

イタリア料理のピザか・・・

 

ヨ―メイ「行きますよ!ヒサメさん!!」

 

ずどっ!

 

ヒサメ「あぁ!?この味は・・・」

 

ヨ―メイ「ふふふ・・・ラーメンの時の味変と同様タバスコや追加の粉チーズの味の変化やチーズのイノシンさんやトマトのグルタミン酸でのうまみのコラボレーション・・・作戦を融合させた私に敵いますかね!?」

 

ヒサメ「なら私もこれを出しましょう!!」

 

これは天ぷらか!!

 

ヒサメ「はぁ!」

 

ヨ―メイ「な、なんですかこれは・・・!!素材な味が引き出されて・・・繊細な味わいが優雅に広がっていく・・・」

 

ヒサメ「天ぷらはさくっと揚げることで素材のうまみや香りを閉じこめ凝縮する料理・・・美味しさの爆発を食らいなさい!!」

 

どかぁああん!!

 

ヨ―メイ「な、なんとか耐え・・・」

 

じゅうぅぅぅ・・・

 

こ、この音は・・・

 

ヒサメ「天ぷらを揚げる音・・・五感全てで味わうもう一発の爆弾をどうぞ・・・」

 

どかぁぁぁああ!!

 

ヨ―メイ「あぁぁぁあああ!!やられましたぁぁぁ!」

 

ヨ―メイも中々善戦したな・・・

 

カンナ「ふっ・・・皆中々よくやった方だよ。敵はアーシが取ってあげるから。」

 

いよいよ最終決戦だな。

 

カンナ「アーシはこれだよ・・・麻婆豆腐!!」

 

フィーア「確かに王道・・・でもここまで来たヒサメちゃんなら・・・」

 

カゲチヨ「いや!みろ!」

 

 

ヒサメ「あぐ・・・なにこの美味しさ・・・」

 

カンナ「中華料理は昔から日本の深く親しまれている・・・その歴史には逆らえないんだよ・・・」

 

ヒサメ「ダメ・・・美味しすぎて眠気が・・・」

 

カンナ「そのまま眠りなさい・・・」

 

sideヒサメ

 

・・・ここは・・私負けて・・・ここは夢?海の中で魚が・・・そうか!まだあるじゃない!!逆転の手が!

 

カンナ「さよなら・・・ヒサメちゃん。アーシの勝・・・」

 

ヒサメ「まだだよ!変身!!」

 

私は忘れていた・・・とっておきがあったことを!!

 

カンナ「ここで寿司・・・!!」

 

海苔の香ばしさとシャリの甘みと酸味、そして魚の味わいを込めて!!

 

ヒサメ「はぁあぁあ!!」

 

カンナ「ふ、吹き飛ばされるぅぅぅ!」

 

ずがぁあん!

 

勝った・・・

 

sideクリス

 

カンナ「・・・負けたよ・・・優勝はヒサメちゃんだね。」

 

ヒサメ「うぅん・・・勝てたのは皆のおかげ。戦う中でもう一度日本食のすばらしさを再確認することで勝つことが出来たの。」

 

フィーア「それはお互い様ですよ。」

 

シディ「食の広さは世界の広さ、もっと美味しいものを知りたいな。」

 

カゲチヨ「というわけで・・・」

 

ヨ―メイ「昼ごはんは・・・」

 

クリス以外「クリスさんのおごりで出前お願いします!!」

 

結局こうなるのかよ!!



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付き合った人数可視化?

sideヒサメ

朝カレコレ屋にきたら数字が出てて私は18と書かれていた・・・

 

ヒサメ「なんの数字だろ・・・」

 

ヨ―メイ「今まで付き合った人数ですよ。やらしいですねぇ。」

 

えぇ!?違うよ!

 

フィーア「そうですよ。私が2なんてありえじゃないですか?」

 

ヨ―メイ「アァア・・・首が・・・天国見えてきましたぁあ・・・」

 

カンナ「ヘッドロックによる幻覚だね。ヨ―メイは地獄行だろうし。」

 

カンナちゃんは4か・・・

 

シディ「うーぬ・・・通知表の平均か?」

 

カゲチヨ「いやお前学校に行ってねぇだろ?」

 

ヨ―メイ「やっぱり付き合った人数ですよ!」

 

でもそれだと・・・

 

カゲチヨ「ヨ―メイ0人じゃん。」

 

フィーア「自分で墓穴ほってどうするんですか。」

 

ヨ―メイ「違いますよ!今ダイエット中で痩せたらとんでもないことになるんです!」

 

カンナ「ガリガリにやせ細って?」

 

ヨ―メイ「カンナさん言い方がなんか餓死者みたいで悪意を感じるんですけど!?」

 

そういえばカゲは・・・

 

ヒサメ「2・・・?付き合った人数じゃないとすると・・・今日話した人の数?」

 

カゲチヨ「いやもっといるわ!その理論だとカンナやフィーアが入ってないのおかしいだろ!」

 

ヨ―メイ「やーい!陰キャ!」

 

カゲチヨ「だからその理論でいけば0人じゃねーか!」

 

ヨ―メイ「何を―!!」

 

うーん・・・なんの数字なんだろ・・・

 

その時お父さんがやってきた。

 

クリス「ごめんごめん。可視化装置のテスト中だったんだけどそれ今日食事した回数が可視化されちゃってるんだよね。」

 

全員「えー!!」

 

ヨ―メイ「どうしてそんなの可視化させたんですか!?」

 

クリス「いや健康管理のアプリの開発でゴーグルなんかを使って使用者だけに見えるようにするつもりがその電波が町にばらまかれてるみたいなんだよね。すぐ直すから!」

 

・・・ってことは・・・

 

フィーア「シディとカンナちゃん五回と四回って意外と食いしん坊?」

 

シディ「いや、今日は子供たちから色々とお菓子なんかを貰ってしまったからその回数もカウントされているんだろう。」

 

カンナ「アーシは10時のおやつ+3時のおやつの前借でデザートで食べてるから。」

 

カゲチヨ「デザートの前借とか初めて聞いたぞ・・・」

 

フィーア「私たちはまあお昼食べた後ですし平均ですよね。」

 

カンナ「っていうかヨ―メイが真面目にダイエットしてるから驚きだね。」

 

フィーア「まさか嘘じゃなかったとは・・・」

 

ヨ―メイ「失礼ですね!!」

 

でも恥ずかしい数字じゃなくて良かったね!

 

カンナ「いや流石のアーシたちでも18回は食べないって・・・」

 

フィーア「ギャル曽根みたいな胃の病気か体質でしょうか・・・」

 

カゲチヨ「病院連れて行った方がいいんじゃ・・・?」

 

って三人とも失礼すぎでしょー!!



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ペンギンの恋

sideヨ―メイ

今日はリサイクルショップの仕事も無事終わったし良い日ですね・・・

ん?カレコレ屋の皆さんなに居酒屋なんて覗いてるんでしょうか?

 

ヨ―メイ「どうしたんですか?」

 

カゲチヨ「しっ!静かにして・・・今良いところだから。」

 

あれってペンギンさん?

 

ペンギン「おかみのマグロ焼きはいつも美味しいな。」

 

おかみ「ありがとうございます。」

 

カンナ「ペンギンの様子がおかしいってシャチに聞いてつけてたらまさか面白いことになってるなんてね・・・」

 

それってまさか・・・

 

おかみ「あの・・・ペンギンさん。年の離れた二人が結婚するのってありなんですかね?」

 

ペンギン「え!?あぁ・・・ありなんじゃないか?」

 

おかみ「そうですか!」

 

ペンギン「なんでそんなことを・・・」

 

おかみ「私・・・ペンギンさんが他人とは思えなくて・・・」

 

お客「おーい注文いいかな!」

 

おかみ「あ!はい!」

 

これは・・・甘ったるい雰囲気ですね・・・

 

フィーア「さーてこれから面白くなりますよー!」

 

ヨ―メイ「いや関わらない方が良いんじゃ・・・」

 

sideカンナ

 

ペンギン「さて・・・社員寮に帰ってきたんだが・・・何やってるんだお前ら?」

 

カンナ「バーチャル居酒屋だよ!」

 

ペンギン「お前ら・・・つけてたのか・・・」

 

カゲチヨ「あのおかみさんにほの字なんだろ?」

 

ペンギン「5年前に旦那と死別したみたいで一人で店を切り盛りしてるらしくてな・・・そんないじらしい姿を見てると放っておけないんだ。」

 

フィーア「だから私たちで恋を応援しようって言ってるんですよ!」

 

ペンギン「んぐっ!俺のような社畜がそんな・・・恥ずかしいだろ・・・」

 

シディ「大丈夫だ。ヤヨイがおかみさんを完全にコピーしたロボットを作ったんだ!」

 

ヒサメ「これを相手に告白の練習をしてください!」

 

ヨ―メイ「いやいや劣化してますよね!?」

 

ペンギン「ありがとう!頑張ってみるぞ!」

 

ヨ―メイ「やるんですね・・・」

 

 

ロボおかみ「いらっしゃいませなのにー!」

 

ペンギン「なんか変な挨拶したんだが・・・」

 

ごめん急いで作ったから会話プログラムがフレンドリーで・・・

 

ロボおかみ「何たのむ?羽の生えた怪魚?」

 

ペンギン「そんなの食べられないぞ!?」

 

ロボ女将「いやね、ひれのお酒にするのよ!」

 

ヨ―メイ「フグのヒレ酒みたいな感じですか!?」

 

ヒサメ「ごめん急いで作ったんでお料理プログラムが私よりで・・・」

 

ヨ―メイ「大問題ですよ!!」

 

フィーア「それよりおかみを口説いて!」

 

ペンギン「あぁ、そうだな・・・あのなってなんか頭がぐるぐる回ってるぞ!!」

 

カゲチヨ「わりぃ・・・急いで作ったから首の関節の締めが甘かったみたいだ・・・」

 

ヨ―メイ「こんなの気分でるわけないですよ!!」

 

ペンギン「なぁ・・・前に俺のこと他人とは思えないって話していたから・・・他人の関係はやめて・・・」

 

ロボ女将「えぇへぺぺぺp~!」

 

ヤバい・・・

 

ヨ―メイ「何やってるんですか!?」

 

フィーア「急いで作ったから完全に別の生き物になってしまったみたいですね・・・」

 

ペンギン「俺と一緒になってくれないか!?」

 

ロボおかみ「私も初めて見たときからペンギンさんのことが・・・滑りこめ―!!一塁から二塁に!!」

 

ヨ―メイ「どうなってるんですか!!」

 

シディ「もともと野球のロボットを改造したものだからな・・・」

 

ペンギン「良いんだ・・・すっかり自信がついた。」

 

ヨ―メイ「つくんですねあれで!?」

 

sideフィーア

そうしてペンギンはまたあの居酒屋に行きました・・・

 

ペンギン「あの・・・俺のことたにんとは思えないって言ってだろ?俺も他人とは思えないんだ・・・だから・・・」

 

おかみ「はい・・・だから報告させてください・・・私結婚するんです。」

 

はい!?

 

おかみ「私・・・ペンギンさんの雰囲気が死んだ父に似てて・・・だから報告しようと思ってて・・・」

 

料理人「おかみさん・・・」

 

おかみ「ずっとプロポーズされてたんですけど昨日歳が離れてても気にしないとおっしゃられていたので・・・」

 

ペンギン「そ、そうなのか!良かった良かった!!」

 

おかみ「ありがとうございます!」

 

ペンギン「おかみ!怪魚のヒレ酒一つ!!」

 

おかみ「え?」

 

そうして私たちはペンギンを社員寮に連れていく・・・

 

ペンギン「うい~・・・!!」

 

カンナ「もうペンギンったら何で怪しい魚の酒でそんなに酔っぱらえるの!」

 

ヒサメ「告白失敗しちゃいましたね・・・」

 

ペンギン「良いんだ。一度に二人も幸せになったんだから・・・見てろよ・・・いつかテイコウで世界中に光をともしてやる!!」

 

ペンギンの叫びは夜空に解けていくのでした・・・



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カレコレ流トロッコ問題

sideヒサメ

私は皆に質問してみた・・・

 

ヒサメ「トロッコ問題って知ってる?」

 

カゲチヨ「なんだそれ?」

 

ヒサメ「暴走した列車が走っててその先に5人の人がいます。貴方はレバーで線路の切り替えができるけど切り替えた先にも一人いる。」

 

フィーア「どっちにもいるんですか・・・?」

 

ヒサメ「何もせずに5人犠牲にするかレバーを操作して一人犠牲にするか・・・」

 

さぁ、皆の答えは?

 

カゲチヨ「5人犠牲になるのも嫌だけど一人は自分でやった感じになるもんな・・・俺はなんもしねーかも・・・」

 

まぁ、そういう答えもあるよね。

 

ヨ―メイ「カゲチヨは根性なしですね!」

 

フィーア「じゃあヨ―メイちゃんはどうするんですか?」

 

ヨ―メイ「簡単な話ですよ。陽キャの多い方を犠牲にします!」

 

カゲチヨ「考えやばすぎだろ!」

 

問題にない設定付け足さないでよ!!

 

カンナ「うーん・・・より多く殺せるのは五人だけど殺した実感を持てるのはレバーを切り替えたとき・・・これは悩むね・・・」

 

ヨ―メイ「全く違うことで悩んでる人がいます!」

 

カゲチヨ「助けない前提かよ!!」

 

カンナ「はっ・・・そうか!列車にも人が乗っているから答えは列車の分岐点に爆弾を置いて列車が通りかかった瞬間に爆発させて全員皆殺しにする!!」

 

ヒサメ「いやこれ効率よく殺す方法の問題じゃないから!?」

 

ヨ―メイ「いつの間にか殺人術の問題になってます・・・」

 

シディ「いや・・・俺は誰も犠牲にはしなければいいんだ!」

 

カゲチヨ「そんなの無理だろ!!」

 

シディ「レバーを早く動かして列車を真ん中に進ませる!」

 

カゲチヨ「だから!不可能だっての!」

 

フィーア「シディさん・・・それでは列車の人たちが救われません。正解は私たちで列車を受け止めるです!!」

 

シディ「そうか・・・その手があったか!!」

 

カゲチヨ「どっちみちお前たち以外不可能だろ!!」

 

カンナ「待って・・・でも救うときの利益も得るなら伝説のストッパーヨ―メイちゃんを分岐点前においてわざと引かせてその衝撃で泊めるというてもあるよね・・・」

 

ヨ―メイ「ナチュラルに私の命を奪わないでくださいよ!!?」

 

うん・・・皆に聞いたのが間違いだった・・・

 

本で読んだからみんなの答えを参考に自分の答えも見つけようと思ったけどやっぱりこういうのは自分で答えを見つけないとだめってことが皆の回答でわかったよ・・・

 

皆のバカ騒ぎをよそに私はどうするのか真剣に考えていこうと決心するのであった・・・



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カレコレ流バレンタイン料理

VERSIONヒサメ

やっぱりバレンタインといえば手作りチョコだよね!

 

シディ「ヒサメとヤヨイが・・・作るのか?」

 

ヤヨイ「その通り!」

 

ハヅキ「もう嫌な予感しかしないですね。」

 

ハヅキさん何で!?

 

ヤヨイ「私たちを舐めないでください、まずは湯銭で溶かして・・・」

 

ハヅキ「あれ?普通に美味い・・・」

 

まぁ、カンナちゃんに切り方は教わってるから!

 

ヒサメ「でも何か物足りないカモ・・・」

 

ヤヨイ「栄養が足りてないんじゃないでしょうか?」

 

シディ「何故チョコに栄養を!?」

 

特別な隠し味を入れよう!

 

ハヅキ「下手な人はそれで失敗するんですよ!!」

 

ヒサメ「大丈夫大丈夫!甘いのとしょっぱいのって永遠に食べてられるよね!」

 

ヤヨイ「キムチに塩辛にゼリービーンズ・・・」

 

シディ「聞いてないな・・・」

 

よーし!出来たぞー!

 

ヒサメ「カゲ喜んでくれるかなー!?」

 

ヤヨイ「勿論です!最後に藁人形でとんとんとん・・・これで思いも満点ですし私は早速・・・はい、ハヅキ!」

 

ハヅキ「マジですか・・・」

 

ヤヨイ「あとはフラグちゃんにも私に行きますね!」

 

ヒサメ「きっと喜ぶよ!頑張れー!」

 

シディ・ハヅキ(ドンマイだな・・・)

 

VERSIONカンナ

さてまずは・・・

 

カンナ「チョコレートを加熱で二分加熱して溶かして・・・」

 

これで塗るようのチョコを確保・・・

 

ミナヅキ「あとは別に溶かしたチョコに卵を混ぜてホットケーキミックスも混ぜて生地作り用の容器に流し込んでレンジでもう一回加熱すればスポンジはできあがり。」

 

サトウ・クリス「・・・すっごいてきぱきしてる・・・」

 

カンナ「男性陣もチョコクリーム作るから生クリームと溶かしたチョコ入れるの手伝って!」

 

ミナヅキ「味見もさせてあげるから・・・」

 

サトウ・クリス「了解!!」

 

そうしてスポンジとクリームを重ねて冷やせば土台は完成。そして削ったチョコやアーシたちはアレンジに異宙のチョコにあいそうなものをトッピングして溶かしたビターやホワイトチョコを塗れば・・・

 

カンナ・ミナヅキ「完成―!!」

 

アーシたちの力作!チョコレートケーキ!

 

カンナ「喜んでくれるかなゼクス君・・・」

 

ミナヅキ「スズキに食べさせる・・・あのクールな顔を驚かせるのが楽しみ・・・」

 

サトウ・クリス「・・・いやデカすぎだろ!!」

 

え?

 

クリス「どこまで積み上げるのかと思ったらもはやウェディングケーキくらいあるぞ!!」

 

サトウ「後半からはもうどこまで積み上げるのか面白くて見てたもんな・・・」

 

?これくらい普通じゃない?

 

ミナヅキ「世の女性は大変、毎年バレンタインにはこんな壮大なの作らないといけないんだから。」

 

サトウ・クリス(そんなに手間暇かけてるのはお前たちくらいだよ・・・)

 

クリス「ていうか俺達の味の分は?」

 

カンナ「そこに分けといたよ?」

 

クリス「一切れだけ・・・」

 

サトウ「労働に対して対価が釣り合ってねぇ・・・」

 

VERSIONフィーア

 

フィーア「さぁ!やっていきますよ!バレンタイン!」

 

ヨ―メイ「おー!」

 

フィーア「まぁ、でもヨ―メイはバレンタインというよりもうお返ししないといけないんでしたね。」

 

ヨ―メイ「あの血入りチョコと狂気のラブレターにどうお返しをすればいいんですか・・・」

 

フィーア「まぁ、私は虫やミミズを入れるのは決定ですけど・・・」

 

ヨ―メイ「ミミズ!?」

 

フィンランドでは普通に食べられてますよ。

 

フィーア「ヨ―メイちゃんは何を入れるんですか?」

 

ヨ―メイ「私はあたりめを・・・」

 

かー・・・普通も普通ですね・・・

 

ヨ―メイ「普通でいいじゃないですか!?じゃあフィーアさんは他に何を!?」

 

私はそうですね・・・

 

フィーア「やっぱり裸にリボンを撒いて・・・」

 

ヨ―メイ「させるかぁああ!!」

 

ちょっと!何突っ込んできてるんですか!!?

 

 




その後
ヒサメ「カゲ!美味しい?」

カゲチヨ「あぁ・・・美味しい・・・ぞ・・・」

ヤヨイ「美味しいですよね。ハヅキ。」

ハヅキ「あぁ・・・思い満点・・・」

カゲチヨ・ハヅキ(ゼクス・スズキ、食べるの手伝ってくれ・・・)

カンナ「じゃじゃーん!どうかなこれ!」

ミナヅキ「私たちの集大成・・・」

スズキ「お前たちがサイコな料理作らず普通に美味しいもの作ってくれたのはありがたいが・・・」

ゼクス「デカい・・・」

カンナ「二個作ってきたから心配いらないよ。」

ゼクス「覚悟を決めるしかないな・・・」

スズキ「明日は鼻血が止まらないと思うか・・・」

フィーア「いたた!ヨ―メイなんで絡まるんですか!!」

ヨ―メイ「そりゃフィーアさんの無茶止めるついでに便乗・・・いえ真剣に止めようとした結果です!!」

シディ「?二人とも何をしてるんだ?」

オーナー「アホだ、ほっておけ。」



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大正時代の料理

sideカゲチヨ

今日はクリスがレストラン事業をするから試食してくれって依頼だったけど・・・

 

シディ「今日はどんな料理なんだ?」

 

クリス「聞いて驚け!なんと大正時代の料理を忠実に再現した料理が食べられる店にするからその料理の試食だ!他にも給仕服を紫色の着物に海老茶色の袴、黒のブーツに大きなリボンにする予定だよ。」

 

まさかのハイカラさんが通る・・・

 

ヒサメ「大正時代!日本食と洋食の文化が混ざり合って新しい料理が開発された時代!楽しみすぎるよ!」

 

カンナ「ヒサメちゃん異様に詳しいね・・・」

 

フィーア「まぁ、変なものは出なさそうですね・・・」

 

さて最初の料理は・・・

 

クリス「その名も日本カレーだ!」

 

大正時代のカレーか・・・まぁ外れはないだろ・・・

 

シディ「うむ!美味いな!」

 

カンナ「確かに麦飯も交じってるけどそれ以外に海老とか鯛が入ってるから全然美味しい・・・!」

 

フィーア「牡蠣も入ってるしこれは富裕層にも受け・・・」

 

カゲチヨ「ぎゃぁぁああ!!」

 

クリス「どうしたんだよカゲチヨ。」

 

いやこれ!カエル入ってるぞ!!

 

クリス「だから言っただろ、大正時代のものを再現してるって。大正時代は食肉の文化はまだまだマイナーだったからなじみ深い食材で代用してたんだよ。」

 

カゲチヨ「今はカエル肉の方が馴染みねーだろ!!」

 

ヒサメ「でも意外と美味しいんだよね・・・養殖してるのに加えて餌も良いの食べてるから匂いもカレーでごまかせてるし鶏肉みたいだし・・・」

 

カンナ「ちゃんとカエル肉入ってるって言って養殖であることを伝えれば食べる人はいるんじゃない?」

 

フィーア「気づかずに食べちゃう人もいるんじゃないですか?」

 

ホントだ・・・意外とうまい・・・

 

シディ「これで日本にも肉を食べる文化が広まったということだな。」

 

クリス「そうそう、外国人に負けない体を作るためにおかずを食べる習慣がついたのもこの時代だし。さぁ!どんどん行くよ!」

 

不安と期待が入り混じる中次の食べ物が出てきた。

 

sideヒサメ

さーて次は・・・

 

クリス「豚カツだ。日本発祥の洋食で西洋料理のビーフコートレットという料理が原点なんだ。」

 

カンナ「それ知ってる!確か牛肉に衣をつけて油で揚げた食べ物なんだよね。」

 

それも食べてみた~い!!

 

シディ「確か日本人の味覚に合わなくて天ぷらを参考に改良を重ねたんだよな。」

 

カゲチヨ「流石シディ・・・料理に詳しいな・・・」

 

カンナ「それで出来たのがポークカツレツでそれが豚カツになったってわけ!」

 

フィーア「まぁこれは普段食べてる豚カツと同じで美味しいですね。」

 

カゲチヨ「付け合わせはキャベツじゃなくて温野菜なんだな・・・」

 

クリス「まぁ、そこは原点に近づけるために徴兵前の文化を参考にね。」

 

確か人手不足解消のために出したのが千切りキャベツなんだよね。

 

クリス「元祖キューピーマヨネーズやブルドッグソースも味わえるから人気になると思うんだよね。」

 

カゲチヨ「そうか・・・それも大正時代からか・・・」

 

sideカンナ

 

次はおなじみのコロッケが来た!!

 

クリス「マッシュポテトをオーブンで焼いてクリームソースをかけた素朴な調理法にしてるぞ!」

 

確かカレー、豚カツと合わせて三大洋食なんだよね。

 

ヒサメ「うん!これも甘さとクリーミーさが美味しいよ!」

 

大正時代って意外と現代まで続く料理ばっかりでびっくりだよね!

 

クリス「さーて今まではお店で食べられるいわば富裕層の料理!都市部の人間の庶民飯を定食にしてみたぞ!」

 

どれどれ・・・

 

カンナ「夜はサバの味噌煮に切干大根、油揚げ・・・」

 

フィーア「朝食メニューは味噌汁、納豆、つくだ煮、漬物・・・ランチメニューはやさいの煮物に塩じゃけ・・・まだまだ和食が多いかんじなんですね。」

 

クリス「まぁ、農村部はまだまだ芋と麦飯だけの所があったから豊かになったことも表現していきたいんだよね。」

 

カゲチヨ「食文化にも歴史ありか・・・ってビールも大正時代発祥だったのかよ!!」

 

クリス「あぁ、大正時代は輸入より国内生産の方が多いくらいだからな。メニューにも乗っけてるぞ。」

 

本当に変化って目まぐるしいよね・・・

 

シディ「やはり仕事が増えて豊かになったからこんな食事ができるようになったということだな・・・」

 

これからの変化はアーシたちで作っていくってことだね!



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満腹度可視化 カレコレ高校編

sideカンナ

なんかいきなり頭上に表示されたんだけど・・・

 

カゲチヨ「これ満腹度らしいぜ。」

 

カンナ「え・・・一体なんの意味があるの?」

 

フィーア「まぁ、遭難したときとか役に立ちそうですよね。」

 

縁起でもないこと言わないでよ・・・

 

カゲチヨ「にしてもそれで俺達の数字低いのか・・・今昼だし。」

 

フィーア「5とか6とかですもんね。」

 

早く食べよう・・・

 

ヒサメ「あ、皆もごはん?これ満腹になると数字が増えるみたいだよ?」

 

カンナ「ヒサメちゃんはおにぎりなんだ。」

 

フィーア「相変わらず結構な数ありますね・・・」

 

ヨ―メイ「皆さんお昼ですか・・・」

 

フィーア「満腹度1って・・・ほとんど餓死寸前レベルじゃないですか。」

 

ヨ―メイ「今ダイエット中なので・・・」

 

ヒサメ「え~必要ないでしょ?」

 

カンナ「ふらふらだし絶食は余計に脂肪をため込むらしいよ?」

 

ヨ―メイ「そうなんですか!?」

 

カゲチヨ「頑張ってるんだから余計なこと言うなよ・・・」

 

しばらくして授業は終わったんだけど・・・

 

ヒサメ「今日の夕飯どうしようか~。」

 

いやそれよりも・・・

 

カゲチヨ「ヒサの数字増えないな・・・」

 

昼間あんなにおにぎり食べてたのに・・・

 

フィーア「5から6しか増えてませんよ・・・今だってタピオカミルクティー飲んでるのに・・・」

 

ヒサメ「これ飲み物だよ?」

 

そっか・・・ってあれって・・・

 

ヨ―メイ「え!あ!これは違うんです!!」

 

フィーア「いや数字1から78に増えた時点で確定じゃないですか。」

 

カンナ「絶食した後ジャンクフードって・・・リバウンド怖いね~」

 

ヨ―メイ「カンナさんが余計なこと言うからですよ!3日食べてなかったのに・・・」

 

ヒサメ「まあ、無理はしない方がいいよ!」

 

そうしてアーシたちはシディの料理に舌鼓を打つことになったんだけど・・・

 

ヒサメ「で、ヨ―メイちゃんのダイエットは失敗しちゃったの。」

 

シディ「そうなのか・・・数字が見えるのも大変だな。」

 

いやそれよりも・・・

 

カンナ「ヒサメちゃんの数字なんでずっと変化なしなの!?」

 

フィーア「怖い怖い怖い!!」

 

カゲチヨ「から揚げバクバク食べてるのに!!?」

 

ヒサメ「だってから揚げだよ?」

 

カゲチヨ・カンナ・フィーア「理由になってない!!?」

 

このホラーな世界から誰か解放してくれー!!

 

シディ「?満腹度が解れば健康にも気を付けやすくなると思うが・・・」

 

カゲチヨ「普通の人はな!」

 

カンナ「アーシたちからしたら恐怖でしかないよ!!」

 

フィーア「ヒサメちゃんがだんだんギャル〇根に見えてきたんです。誰か眼科か脳外科連れてきてください!!」

 

可視化させた奴め!!絶対許さないんだから!



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コーヒーを飲みすぎるとどうなるのか

ショートとテイペンのミックスです。


sideカゲチヨ

ヨ―メイ「ごくごく・・・」

 

何飲んでるんだ・・・?

 

ヨ―メイ「オーナーから高いコーヒー貰ったんです!これが超美味しくて・・・」

 

カンナ「ヨ―メイって偶に中年のオッサンを思わせる味覚センスしてるよね。」

 

フィーア「確かにあたりめとコーヒーが好きって完全におっさんですよね。貧乳気にしてますけどほんとは男じゃないですよね。」

 

ヨ―メイ「二人ともいきなり失礼すぎませんか!?」

 

ヒサメ「あはは・・・でも飲みすぎには気をつけてね。」

 

ヨ―メイ「大丈夫ですよ~。」

 

不安だ・・・

 

sideカンナ

 

ヨ―メイ「あ・・・あぁ・・・」

 

この前言われたばっかなのにもう顔色悪くしてるよ・・・

 

カゲチヨ「大丈夫かよ!?顔色悪いぞ!」

 

ヨ―メイ「お腹がいたくて・・・」

 

ヒサメ「コーヒに含まれるカフェインのせいだね。胃酸の分泌を促進する効果があって飲みすぎると胃を傷つけちゃうんだ。」

 

ふーん・・・

 

カンナ「ってことはヒサメちゃんの大食いを止めたいときはコーヒーをがぶ飲みさせればいいってことだね!」

 

ヒサメ「何その嫌すぎる止め方!?胃は傷つきたくないんだけど!?」

 

カゲチヨ・フィーア(そうでもしないと止まらなさそうだしな・・・)

 

そして数週間後には・・・

 

カンナ「顔色が隈と合わさってもう真っ黒だけど大丈夫?」

 

ヨ―メイ「何故か全然眠れませんでした・・・」

 

フィーア「カフェインには興奮作用があって取りすぎや夜にとると眠れないんですよ。ヤギにコーヒーの実を食べさせたら興奮してそれで広まったって逸話もあるくらいですしね。」

 

ヨ―メイ「でも痩せましたし寝不足の頭痛もこれで治りましたし重用しちゃうんですよね・・・」

 

それもカフェインとポリフェノールの効果だね。脂肪を分解燃焼する効果があるんだよね。

 

ヨ―メイ「だから空腹と食欲抑えられるコーヒーは飲みます!」

 

大丈夫かな・・・

 

sideヨ―メイ

 

あー・・・なんかイライラしますね・・・

 

カゲチヨ「おーいヨ―メイ・・・」

 

ヨ―メイ「どうしたんですか?カゲチヨ、もしかして商品で何かするつもりですか?そんなことオーナーが許しませんしこの私が許しません、そんなことするならシディさんに言いつけたうえでぺらぺら・・・」

 

カゲチヨ「いやめっちゃ饒舌だな!俺まだ何も言ってないのに!」

 

カンナ「これカフェイン中毒の一つだね・・・」

 

ヨ―メイ「そんなことないですよ。カンナさんの方こそ中毒者を気にしすぎて中毒者じゃない人も中毒者扱いする病気なんじゃないですか!?」

 

フィーア「ヨ―メイちゃんとは思えない早口ですね。」

 

う・・・うあぁぁああ!?

 

ヨ―メイ「カンナさんごめんなさい~!!私絶対カフェイン中毒ですよ・・・これから不安ですー!!」

 

カゲチヨ「不安になるのも症状の一種だよな・・・」

 

シディ「ヨ―メイ落ち着いてくれ、とりあえずアイスでも食べないか?」

 

ヨ―メイ「流石シディさん!いただきます・・・ってあああ!?」

 

ヒサメ「ど、どうしたの!?」

 

歯がぁぁあ!?歯が染みます!!しかもメチャクチャ音が聞こえてうるさいです!!

 

シディ「知覚過敏などの症状も出てるのか・・・」

 

あぁあ・・

 

ヨ―メイ「南無阿弥陀仏・・・南無阿弥陀仏・・・うぐ・・・」

 

もうだめ・・・

 

バタ・・・

 

カレコレ屋「ヨ―メイちゃん!!?」

 

ー病院ー

 

うぐ・・・ここは・・・

 

シディ「良かった・・・目をさましたか・・・」

 

カンナ「カフェイン中毒になってぶっ倒れたんだよ。」

 

そうなんですね・・・

 

ヨ―メイ「ありがとうございます・・・」

 

うぐ・・・でもまだ頭が痛いです・・・

 

ヒサメ「カフェイン離脱症状だね。いきなりやめると疲労とか頭痛とか風邪ににた症状になるみたい。」

 

厄介すぎですねカフェイン・・・

 

カゲチヨ「そうだ。この前の話の続きなんだけどオーナーがまたコーヒー豆くれてよ。皆で分けようと思ったんだけどヨ―メイもいるか?」

 

しばらく飲まないようにしてたのにどんなタイミングで話してるんですか!?

 

でも離脱症状を緩和するためにもいただきましょうかね・・・



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カンナが持ってきたもの

side神谷

神谷「アサヲ、学校にもうゲーム持ってくんなよ。スイッチって言ったか?今のは。」

 

アサヲ「はい・・・」

 

神谷「反省文しっかり描いて来いよ。」

 

そうして俺はアサヲを帰らせたが・・・

 

神谷「さてカンナ・・・お前も学校にスイッチ盛って来てんじゃない。」

 

なんだこの髑髏のついたボタンは・・・かなりまがまがしい雰囲気を放っているぞ・・・

 

神谷「何だこのスイッチは?押したらどうなるんだ?」

 

カンナ「・・・・へぇ、って鳴ります。」

 

神谷「嘘付くな。へぇボタンはこんな物騒なデザインじゃないだろ。漫画でしか見たことないぞこんなスイッチ。つーかへぇボタンなんてよく知ってるな。」

 

カンナ「昔お父さんが見てたから・・・」

 

アイツの影響か・・・

 

神谷「言ってくれ、なんのスイッチだ。」

 

カンナ「うーん・・・・強いて言えばリセットボタンかな。」

 

神谷「怖いぞ、何をリセットする気だ。文明か?」

 

しゅっ!

 

ばしっ!

 

神谷「押そうとすんな!!」

 

カンナ「冗談ですよ!ていうか何をそんなにビビってるんですか?どう見てもただのおもちゃじゃないですか。」

 

神谷「俺だっておもちゃだと思いてぇよ。でもなカンナ、妖精王の森の技術力とお前のサイコパスが合わさったら全く信用できないしなんかこのボタン重いんだよ・・・なんか科学者の長年の経験でずっしりと来てるんだよ・・・おもちゃにあるまじき重さなんだよ。」

 

さて白状してもらおうか・・・

 

神谷「爆発系か毒ガス系かだけでも言ってくれ。」

 

カンナ「だから違うって愚かな人類・・・間違えた神谷先生。」

 

神谷「絶対リセットボタンじゃねーか。地球を更地にする奴だな。お前も神気取りの三人称使うのやめろ。」

 

ともかくこれは没収だ。

 

カンナ「神様になるの?」

 

神谷「どっちかつーと校長になりたいが・・・とにかくもう少し時間が流れてゼクスとの関係発展させてから取りにこい。愛に目覚めればリセットする気もなくなるだろ。」

 

カンナ「神谷先生・・・わかりました!さよな・・・いてっ!」

 

おい!こけて・・・

 

ぽちっ!

 

あ・・・

 

へぇ~!

 

神谷「本当にへぇボタンなのかよ。」

 

カンナ「森の新商品で神になった気分を味わえるみたいですよ。」

 

神谷「・・・ストレス解消を目的にした案外いい商品だな・・・」

 

カンナ「でしょ?」

 

今日は余計に疲れたから買いに行きたいと切実に思ってしまう自分が嫌にい俺であった・・・・

 

カゲチヨ「よかった・・・」

 

ヒサメ「なんか物騒なボタン出した時ははらはらしたよね・・・」

 

フィーア「でもこうして騒ぎを起こしても同様してないのは・・・なんというかサイコですよね・・・・」



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手作りの良さ

sideカゲチヨ

うーん・・・

 

カンナ「カゲチヨどうしたの?素足でゴキブリ踏んだような顔して。」

 

流石にましな顔してるだろ!?

 

カゲチヨ「実は動画の視聴回数が伸び悩んでてな・・・どうすればいいか・・・」

 

フィーア「でも既存の企画を新たにやってもたかが知れてますよ・・・?」

 

そうなんだよなぁ・・・

 

ヒサメ「もっと見る人の心をホッコリさせるそんな動画を作れればいいと思うけど・・・」

 

カンナ「確かにカレコレ屋の動画って依頼で人のドロドロしたところを見たりするからホッコリ系の動画が伸びるとは思うけどどうすればいいか・・・」

 

シディ「まぁ皆、今日はお茶でも飲んでリラックスしてくれ。」

 

おぉ、シディありがとな。

 

ヒサメ「なんかこの湯呑温かみがあっていいね。」

 

シディ「あぁ、ハヅキに陶芸を教わりながらみんなの分を作ってみたんだ。」

 

フィーア「美味しいですね・・・素朴な味わいな湯呑と飲むとさらに美味しいです!」

 

カゲチヨ「これだ!手作りのものを作ってみた動画を取ればいいんだ!!」

 

カンナ「なるほどね・・・多少いびつでも作り手の心がこもったものやその過程を見るとき人が怯えることなく優しく迎えてくれるってことだね!」

 

シディ「早速ハヅキに手作りの心得を教えてもらおう!」

 

sideヒサメ

 

というわけでハヅキさんに手作りの者を作りたいということでお邪魔した・・・

 

カゲチヨ「ハヅキ、手作りのものって陶芸だけじゃないよな・・・?」

 

ハヅキ「あぁ、もともとビルや万里の長城、人工衛星だってすべて手作り。情熱があれば行けますよ。」

 

凄いね・・・

 

カゲチヨ「何を作ればバズるかな・・・・」

 

フィーア「やっぱり最初は男子の心をつかむ巨大ロボとかどうですか?」

 

なるほど・・・

 

ハヅキ「まずはイメージ図を書いてください。」

 

シディ「うぬ・・・こんなのはどうだろうか!」

 

なんかこけし顔になってるけどちょっとかわいいかも・・・

 

ハヅキ「流石シディさん、とてもかわいらしく書けましたね。じゃあ次はどんな素材にしますか?」

 

フィーア「やっぱり鉄ですかね?」

 

カゲチヨ「鉄は錆びるだろ。やっぱチタン合金とかだろ。」

 

ハヅキ「市販のものとはあえて素材を替えるのも手ですよ?」

 

うーん・・・そうだ!

 

ヒサメ「だったら焼き物にしない?皆で手作りだし、さっきのシディの湯飲みを見て作りたくなっちゃった!」

 

カンナ「えぇえ!?流石にもろくない!?」

 

ハヅキ「いいや、そこも手作りの味わいだと思いますよ。ヒサメさんの思いも伝わってきますしね。では機能も考えてみましょう。」

 

カゲチヨ「やっぱ目からビームとビームサーベルに・・・」

 

カンナ「お休みタイマーとか?」

 

カゲチヨ「なんでだよ!?」

 

ハヅキ「いやいいアイデアだと思います。市販にはない消費電力を抑える機能もエコロジーに配慮していると感じさせる一品になってますね。」

 

よーし!早速作っていきましょう!

 

sideフィーア

 

そうして私たちは焼き物の泥にまみれながらもなんとかロボットを作り上げることができました!

 

カゲチヨ「・・・最初は動画をバズらせることだけ考えてきたけどなんかこうして皆で作ったものがあると心がホッコリするな・・・」

 

ハヅキ「最後までやり抜くって大事でしょ?見てください。」

 

子ども「カッコいい―!!」

 

子ども「素敵だねー!」

 

凄いです・・・

 

カンナ「それだけじゃないよ!動画撮影に否定的そうなお爺さんまで・・・!」

 

お爺さん「お前たちが作ったのかい・・・実に味わい深い・・・」

 

凄い怒られませんでしたよ!!

 

狼火「お前たち何やってるんだってなんじゃこりゃぁあ!?」

 

雪血「巨大ロボがあると通報を受けてきたらまさか貴方たちが作っていたとは・・・」

 

ヒサメ「手作りで作ってみたんだけどどうかな?」

 

狼火「な、なんて素朴な味わい・・・ほっこりしてきました・・・」

 

雪血「狼火!目を覚ましてください!!焼き物なんて一瞬で壊してやりますよ!」

 

や、やばい・・・防御面は最弱ですよこのロボ!

 

クリス「大丈夫!」

 

お、お父さん!

 

クリス「実は俺もハヅキのレクチャーを受けて手作りの光華を作ってみたんだ!」

 

ハヅキ「完成したんですね!」

 

クリス「くらえー!!」

 

のどかなる陽光

 

な、なんてあたたかな光・・・・

 

雪血(あれ・・・心がホッコリする・・・)

 

狼火(戦闘意欲がなくなっていくぅぅぅ・・・・)

 

見てる私たちまでホッコリです・・・



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ハヅキとウサギ?

sideヒサメ

 

カゲチヨ・カンナ「全く理解できない!」

 

私がカレコレ屋に行くとカンナちゃんとカゲ、ハヅキさんがいた・・・

 

ヒサメ「どうしたの?二人して大声だして・・・」

 

カンナ「カゲチヨと話してたんだけどこの名作の意味がわからなくて・・・」

 

兎と亀?

 

ヒサメ「イソップ童話で有名な足の遅い亀が早い兎に勝つって話だよね?それのどこがわからないの?」

 

カゲチヨ「だってよ・・・」

 

ハヅキ「カメは遅くありません。」

 

確かにハヅキさんはね!?

 

カンナ「ハヅキさんはビーチフラッグの優勝経験者だよ?どこが足が遅いっていうの?」

 

ハヅキ「二人ともわかってないですね・・・この名作はカメとからかわれている人に亀の偉大さを知らしめて誇らしい気持ちにするため・・・そしてどうせ負けるなら兎のように早く諦めて寝ろということを教えてるんですよ。」

 

カゲチヨ「そういうことだったのか!」

 

カンナ「アーシたちも俺たちも兎を見習って寝るか~!」

 

変な解釈してる!

 

―学校ー

そうして間違った解釈を正せないまま学校に来てしまった・・・

 

神谷「じゃあ授業を始めるぞ!」

 

カゲチヨ「授業か・・・」

 

カンナ「興味のな教科の勉強・・・」

 

カゲチヨ・カンナ「ZZZZ・・・・」

 

諦めて寝た!?

 

神谷「おい起きろ!ヒサメ何があったんだ・・・」

 

ヒサメ「カンナちゃんは興味のない教科だしお父さんに習ったところだから学ぶ意義がわからなくて、カゲは単純に授業の理解を諦めて寝たんだと思います。兎と亀に乗っ取って・・・」

 

神谷「なんで兎を亀の影響でこうなるんだ!!?」

 

sideフィーア

 

カゲチヨ・カンナ「ZZZZ・・・・」

 

カレコレ屋戻ってきたのにまだ寝てますよ・・・

 

カンナ「アーシは歴史や理科の授業とオカルト系の依頼以外は諦めて寝ることにしたの・・・」

 

カゲチヨ「昼休みと飯には起きるから・・・」

 

ヒサメ「何しに来てるんだよ!!」

 

神谷「すまん家庭訪問に来たんだが・・・やっぱりまだ寝てるか・・・」

 

今日はシディさんもバイトでいないのにどうしたもんでしょうか・・・

 

神谷「実は今日はハヅキと一緒にこの学校の卒業生にも来てもらったんだ。」

 

連れてきたのはムキムキの兎の異宙人だった!

 

兎異宙人「おいおい!誰だ?兎に勝てるなんて言ってる亀は?」

 

ハヅキ「ほう・・・あの発達した足の筋肉・・・なかなかの強者ですね。」

 

神谷「じゃあお前ら協力して二人にコツコツ努力することの大切さを・・・」

 

兎異宙人「ということで俺と勝負して負けたら亀は遅いことを認めてもらうぞ?」

 

ハヅキ「ふっ・・・いいでしょう・・・」

 

なんか全く別の勝負になってますね・・・

 

神谷「いや努力の大切さを・・・」

 

兎異宙人「ウサギの方が早い!」

 

ハヅキ「カメの方が早い!」

 

ヒサメ「全然聞いてない・・・」

 

sideカンナ

 

ということで始まりました!

 

カンナ「カレコレグランドダービー!」

 

ヒサメ「グランドダービー?」

 

カンナ「アーシ、実況のカンナと」

 

カゲチヨ「解説のカゲチヨでお送りするぞ!」

 

フィーア「今回は改造されたうちの学校の校庭を走ってもらいます!」

 

カゲチヨ「長さは2キロ!まず最初の難関は火を噴く像や針の山があるトラップエリア!」

 

ヒサメ「なんでそんなのを・・・」

 

カゲチヨ「さらに進むとケルベロスや黒曜犬のいる放し飼いエリアがあります!」

 

フィーア「学校にそんなの放して大丈夫なんですか?」

 

カンナ「+火を噴く像で追い詰めていきます!」

 

ヒサメ「二個目来た!!」

 

カンナ「そして休憩所がありますが飲み物はメチャクチャ酸っぱい梅ジュースです!」

 

カゲチヨ「これは体力は回復しそうですが精神的なダメージが来そうですねー!」

 

フィーア「やめてあげてください。」

 

さらにここにも火を噴く像を設置!

 

ヒサメ「三個目!!」

 

カンナ「最後の直線は針や大砲が発射されるサドンデスゾーンとなっております!」

 

フィーア「最後にえげつないのが来た!!」

 

そして・・・レースは今終盤に差し掛かっています!

 

ヒサメ「もう始まってたの!?」

 

兎異宙人「ひぃ・・・ひぃ・・・」

 

ハヅキ「ふう・・・ふう・・・」

 

カゲチヨ「なんと兎異宙人がハヅキに大差をつけて独走状態だ!」

 

フィーア「いや兎異宙人の方黒焦げじゃないですか!」

 

ヒサメ「火を噴く像置きすぎるから・・・」

 

今のところダメージは結界で防いでいるハヅキさんはノーダメージだけど突っ切った分あの兎異宙人が有利ってところだね。」

 

兎異宙人「ふははは!これが兎の力!そして30代の大人の力だ!」

 

ヒサメ「30代なんだ!」

 

カンナ「20代のハヅキさんに大人気ないですね~・・・」

 

兎異宙人「ふぅ・・・まぁこれだけ差があれば余裕だろ・・・」

 

おっと・・・まさか・・・

 

兎異宙人「ZZZZ・・・・」

 

カゲチヨ「寝たー!!」

 

ヒサメ「名作から何も学んでない!!」

 

ハヅキ「ふぅ・・・ふぅ・・・」

 

カンナ「その隙にハヅキさんが追い抜いた!このままゴールするのか・・・」

 

ハヅキ「ZZZZ・・・」

 

と思ったら寝たー!!

 

フィーア「貴方もですか!!?」

 

カゲチヨ「これは面白い戦いになってきたな・・・これはどちらが先に起きるのか・・・・いやこうなったらもうどっちがより寝るのかという戦いになったといっていいな!」

 

ヒサメ「何その戦い・・・」

 

どちらが先に起きるのか・・・

 

sideヒサメ

 

兎異宙人・カゲチヨ・カンナ・ハヅキ「ZZZZZ・・・・・」

 

結局全員寝た!!

 



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ヤヨイのイケメンシーン!

sideヤヨイ

今日も私は用事から帰るために町を歩いてたのですが・・・

 

女性「すみません!無理です!」

 

住人「とにかくここで商売されたら困るんだよ!」

 

女性「でも・・・全部売らないと帰れなくて・・・」

 

住人「知ったことか!そんなみすぼらしい花なんて売りおって!」

 

どかっ!

 

全く・・・

 

ヤヨイ「ちょっと、何やってるんですか。」

 

住人「うわっ!狐か!?化けてるなら本当の姿を現せ!」

 

ヤヨイ「これが化けてない姿ですよ!失礼ですね!」

 

住人「うわー!!」

 

私は鉄扇を振り回して追い払った。

 

女性→フミ「もしかして・・・ヤヨイさんですか?」

 

ヤヨイ「そうですよ、それよりなんなんですかアイツ等は。」

 

フミ「わかりません。急に因縁をつけられて・・・」

 

ヤヨイ「だから言ったじゃないですか。こんな時間に若い盲目の女の子が華なんて売ってたら狙ってくださいって言ってるようなものですよ。」

 

フミ「はい・・・」

 

ヤヨイ「ほら、全部買ってあげますから。」

 

フミ「でも・・・!ここ一週間ずっと・・・」

 

良いんですよ。

 

ヤヨイ「いいから家に帰りなさい。わかりましたね。」

 

フミ「はい・・・」

 

sideカゲチヨ

 

ヤヨイ「こんにちはー・・・これお土産ですってミナヅキもハヅキもいたんですね。」

 

いやいたんですねじゃなくて・・・

 

カゲチヨ「あのよ・・・花買ってくるのは良いんだけど毎回俺達や鍛冶屋に置いてるとそのうち二か所ともフラワーショップになっちまうぞ・・・?」

 

ミナヅキ「花粉症の人にとっては地獄・・・」

 

ヤヨイ「いいじゃないですか。今度はリサイクルショップに置けばヨ―メイちゃんとオーナーっていう乾いた女性しかいないところも少しはうるおいますよ。」

 

ヒサメ「オーナーとヨ―メイちゃんに失礼じゃないそれ!?」

 

行っちまったな・・・

 

ハヅキ「ここ最近ずっとこうなんですよ・・・」

 

ミナヅキ「ヤヨイは知識は抜群でも人に騙されやすくて頼まれごとを断れないところがあるから心配・・・カレコレ屋に依頼するから原因を探ってくれない?」

 

シディ「なら明日つけてみるか・・・」

 

フィーア「尾行大作戦ですね!」

 

カンナ「恋の予感もするし楽しみだな~!」

 

sideフィーア

その次の夜つけてみると・・・

 

フミ「あははは!タクシーの運転手は私(わたくし)!家じゅうの照明がたいまつ!あははは!もうヤヨイさんのジョークの切れっぷりはお金取れるレベルね!」

 

ヤヨイ「喜んでくれて嬉しいです。」

 

まさか花売りの女性と知り合っていたとは・・・

 

フミ「こんなに思いっきり笑ったのいつ以来だろ・・・」

 

ヤヨイ「貴方の目は見えるようになるんですか?手術をすれば。」

 

フミ「はい・・・でも500万円必要で・・・」

 

ヤヨイ「そうですか・・・」

 

フミ「で、でもいいんです!ヤヨイさんとこうして話せれば!」

 

ヤヨイ「もし見えるようになったら何が見たいですか?」

 

フミ「えっと・・・ヤヨイさんかな?」

 

ヤヨイ「私ですか!?」

 

フミ「うん、きっと背が高くてふさふさの尻尾がマッチした服を着てて優しい顔なんですよね?」

 

まぁ優しい顔はあってますけど背はヒサメちゃんたちと大差ないですし服は巫女服か鍛冶屋の服しか持ってませんよねあの人・・・

 

ヤヨイ「まぁ大体当たってますね。」

 

はぁ・・・

 

カゲチヨ「ミナヅキの言った通りヤヨイの悪い癖が出ちまってるよ・・・」

 

シディ「だが悪い奴ではなさそうだぞ。」

 

住人「いやそうでもないんだな・・・」

 

ヒサメ「貴方たちは・・・?」

 

住人「アンタらあの花売り女と知り合いか?」

 

カンナ「いやその隣の巫女服の狐と知り合いです。」

 

住人「だったら早く本人に伝えた方が良いぜ。アイツは詐欺師だぜ?」

 

そんな・・・

 

住人「本当は目が見えるのにああやって不幸な花売りを装っているのさ。」

 

ヒサメ「そんな・・・」

 

カゲチヨ「ヤヨイ・・・」

 

sideヤヨイ

 

私は部屋に戻ってきました・・・

 

ヤヨイ「・・・・500万円ですか・・・」

 

バチバチっ!!カンカン!!

 

そうして次の夜500万を用立てられた私はフミの所に行こうとしました・・・

 

カゲチヨ「ヤヨイ・・・」

 

はぁ・・・ミナヅキ達余計なことを・・・

 

ヒサメ「悪いこと言わないからあの子のことは忘れた方が良いよ。」

 

シディ「それに警察にも言うべきだ。」

 

フィーア「あの子はヤヨイの親切心を踏みにじってるんですよ!目が見えないと嘘ついて!」

 

ヤヨイ「知ってますよ。そんなこと。」

 

カンナ「えっ!?」

 

カゲチヨ「お前まさか・・・」

 

ヤヨイ「詐欺師だから放っておけって言うんですか?あの子がそうなったのは誰も見なかったからなんです。あの子は本当に目が見えないんです。」

 

フィーア「でも町の人は・・・」

 

ヤヨイ「フミは小さいころからずっとつらい思いをしてきたんです。それで学んだんですよ。自分を見てないならだれも見ない。自分だけを見て生きてこうって・・・」

 

カンナ「ヤヨイさん・・・」

 

見るってことと見えるってことは違う意味なんですよ・・・」

 

カゲチヨ「・・・・帰るか。」

 

シディ「あぁ・・・・」

 

さて・・・これで二人きりですね。

 

フミ「ヤヨイ・・・貴方・・・」

 

ヤヨイ「これ500万です。これで目を直してください。」

 

フミ「でも・・・」

 

黙って受け取ってください。

 

フミ「・・・・ありがとう。」

 

sideユカ

 

ふふふ・・・これが次元を跳躍してオーナーやボティスを狙い打てる長距離砲台ですか!

 

ユカ「ヤヨイちゃんが500万で売ってきたときはどうしたのかと思ったけどいい買い物したましたね。」

 

さて狙いをボティスにセットして・・・

 

sideカゲチヨ

 

カンナ「しっかしヤヨイさんあんなお金どこから用意したんだろうね?」

 

またユカに変なもの売りつけてなきゃいいけど・・・

 

ひゅー・・・・ズガ―ン!!

 

ヒサメ「・・・・なんかカレコレ屋から煙上がってるけど・・・」

 

フィーア「しかも位置的にボティスのツボのある方ですね・・・」

 

シディ「これか・・・」

 

災難すぎる・・・



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擬人化カレコレ トコジラミ編

sideカゲチヨ(トコジラミ)

 

ふふふ・・・海外からついに来たぜ!日本!

 

ヒサメ(トコジラミ)「偶然アーシたちの元住処のホテルに日本人が来たおかげで海外遠征できることになって幸せだね。」

 

カンナ「海外旅行楽しかったなー!」

 

さて・・・家に戻ってきたみたいだし・・・

俺達はカメムシの仲間だけどある特徴があるんだよな・・・

 

カンナ「あー・・・眠たい・・・もう寝ちゃおう・・・」

 

ヒサメ「じゃあ・・・いただきまーす!」

 

カゲチヨ「ちゅうちゅう・・・」

 

そう吸血で栄養を補給して成長するんだ!

 

カゲチヨ「美味しかったな・・・」

 

ヒサメ「じゃあ巣をつくろうか。私たちまだまだ子供だし。」

 

暖かくて狭くて暗いとこ・・・なるべく餌ちかなところは・・・

 

ヒサメ「布団の下かな?」

 

 

ー翌日ー

 

カンナ「うーん・・・あれ?何この痕・・・虫刺され・・・にしてはメチャクチャかゆいんだけど・・・」

 

カゲチヨ「さて・・・巣も出来たし頑張っていくか!」

 

sideヒサメ

数十日後

 

カンナ「なんだろ?この痕・・・定期的にできるしかゆいし・・・明日布団干してみようかな・・・

 

ふふふ・・・無駄無駄。私たち成虫になって卵産んだし!

 

私たちの恐ろしさは繁殖スピードと成長スピード!五個程度卵を産めるからたった数か月で数百匹になれる!

 

ヒサメ「じゃあ子供たちと一緒に・・・」

 

カゲチヨたち「ちゅうちゅう・・・」

 

ー翌日ー

 

sideカンナ

 

カンナ「ぁあああ!!かゆすぎでしょ!干しても全然効果ないし!!かゆすぎて寝れないからTV見よう・・・」

 

テレビ「というわけで海外のトコジラミに気をつけましょう・・・」

 

あれ?このテレビでさされた後・・・アーシのと似てる・・・?

ってことは・・・・ベッド下・・・

 

カンナ「あぁぁあ!血糞ついてる!!間違いない・・・」

 

駆除方法は・・・

 

カンナ「ドライアイスを置けばいいらしいけど・・・」

 

ーベッド下ー

カゲチヨ「ん?なんか人間の気配するぞ?行ってくるな。」

 

ヒサメ「いやそれは・・・!!」

 

カゲチヨ「ぁあぁああ!?」

 

ヒサメ「カゲー!!?」

 

カンナ「やった!何匹か死んでる!」

 

けど・・・

 

カンナ「また刺されてるし!!かゆすぎるぅぅぅ!!」

 

今度はベッドをエアベッドにしたけど・・・

 

ヒサメ「登れないなら壁を上って天井から・・・」

 

カゲチヨ「逃れることは不可能・・・」

 

カンナ「あぁぁ!また刺されてる・・・」

 

ヒサメ「ふふふ・・・勝利確定だね。」

 

カゲチヨ「駆除業者を呼ばない限りな!」

 

ミナヅキ「駆除業者。」

 

フィーア「本日はよろしくお願いします。」

 

カゲチヨ・ヒサメ「あ・・・」

 

助かったー!!

 

ミナヅキ「奴らはしつこいから・・・衣類を全て高温乾燥機に放り込む・・・」

 

フィーア「あとは殺虫剤に高温スチームを定期的にかけていくので部屋から出てくださいね。」

 

はい!

 

ヒサメ・カゲチヨ「ぎゃぁぁぁぁ!」

 

こうしてトコジラミは全滅してしまうのだった・・・



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カフェオレチャレンジやってみた

sideカゲチヨ

今日は今はやりのカフェオレチャレンジをしてみるぜ!

 

フィーア「なんですかそれ?」

 

カンナ「コーヒーを透明なコップに入れてそこに黒いペンでお題を書くとまるで消えてるみたいになるんだけどミルクを注ぐと書いた内容が見えるからその内容をミルクを注いだ人がやるってゲームだよ。」

 

フィーア「そんなカフェオレを粗末にすることはできません!やった後は全部私が飲みます!」

 

ヒサメ「沢山あるし皆で飲もうね!?」

 

まぁとりあえずやっていくぞ!

 

カゲチヨ「まずは俺から・・・早口言葉三連続か・・・」

 

舌を湿らせて・・・いくぞ!

 

カゲチヨ「なまむぎなまごみ・・なまむぎ・・・となりの柿・・・このたけたけ・・・くそー!」

 

カンナ「活舌悪すぎでしょ・・・じゃあ次はアーシが・・・幼児化ヨ―メイを1時間お世話・・・」

 

ヨ―メイ(幼児化)「あそびましょー!」

 

カンナ「ぎゃぁああ!!無垢なところがまた怖いー!!」

 

フィーア「数秒と持たずに気絶しましたね・・・」

 

ヒサメ「じゃあ次は私だね・・・シュークリーム20個完食!?いただきまーす!美味しいー!」

 

カンナ「ヒサメちゃんだけ・・・罰ゲームじゃない・・・」

 

ヒサメ「そんなことないよー!シュークリーム、こわーいくらいに美味しいもん!怖い怖い!」

 

落語の饅頭怖いじゃねぇか・・・

 

フィーア「私は・・・おにぎりを皆に美味しいと言ってもらうですか!楽勝です!」

 

そう言ってフィーアが用意したのはとんでもない量のコメだった!!

 

フィーア「おにぎりは力加減が重要ですからね・・・にぎにぎ・・・」

 

ぎゅうぅぅぅ・・・!!

 

カンナ「おにぎり握るとは思えない音の力だね・・・」

 

フィーア「さぁ、できました!異宙の鮭を使った特製おにぎりです!」

 

いただ・・・って

 

カゲチヨ「かてぇよ!やっぱり握りすぎなんだよ!!」

 

カンナ「しかも塩の量多すぎでしょ!!」

 

フィーア「デカいから塩の量も多めがいいかと思って・・・」

 

カゲチヨ・カンナ「そもそも量を多くしないで複数個に分けてつくれよ!!」

 

フィーア「その手がありましたか・・・盲点でした!」

 

全くあいつは・・・

 

シディ「つぎは俺だな・・・」

 

どぽぽぽ・・・

 

ヒサメ「え!?シディ?一つでいいんだよ?」

 

カンナ「うわー・・・どれもきつそう・・・」

 

カゲチヨ「これ全部やらないとだめだぞ。」

 

フィーア「えっと逆立ち腕立て伏せ50回と懸垂100回、皿回ししながらバランスボール!?」

 

急に厳しくねーか!?

 

カンナ「これ書いたの誰?」

 

ヒサメ「確かヨ―メイちゃん・・・」

 

ヨ―メイ(幼児化)「?なんですか?」

 

・・・あとではたいとこ。

 

シディ「そうか?これでいいのか?」

 

できてるよ・・・

 

ヒサメ「シディだからクリアできたね・・・」



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多言語スキル?

sideヒサメ

カゲがとある会社から飲み物の試作品をもらったらしい・・・

 

カゲチヨ「これ飲んだら多言語で話せるようになるんだってよ。」

 

シディ「それは興味深いな。」

 

フィーア「発展すれば色んな異宙人と話したり勉強できなくても仲良くなりやすくなるかもしれませんね。」

 

ヒサメ「試しに飲んでみてよ。」

 

カゲチヨ「おう!任せろ!」

 

ごくっ・・・

 

シディ「どうだ?」

 

カゲチヨ「なんか頭がcleverになった気がするぜ!」

 

フィーア「早速賢いを英語で言ってますね・・・」

 

っていうか部分的なんだね・・・

 

ヒサメ「もっと話してみてよ!」

 

カゲチヨ「ヒサ・・・unreasonable(無茶、理不尽)なこと言うななんか話題くれよ。」

 

シディ「なら自己紹介するとどうなるんだ?」

 

カゲチヨ「えーっと・・・我叫(ウオジアオ、意味私の名前は)カゲチヨ、イムニダ(韓国語で丁寧語のですの意味。)」

 

?今のなに?

 

シディ「英語でもないぞ?」

 

フィーア「中国語と韓国語ですね・・・」

 

カゲチヨ「Oops!中国語と韓国語英語も交じってポニョク(韓国語で意味)わかんない」

 

フィーア「なんか外国かぶれの日本人ぽくなってなんか嫌ですね・・・」

 

ヨ―メイ「さっきから何話してるんですか?ちゃんと日本語で話してください。」

 

あ、ヨ―メイちゃんまたサボって・・・

 

カゲチヨ「頭の中がmultilingual(マルチリンガル、意味多言語)

になってるんだよ・・・」

 

ヨ―メイ「ジュースの力で威張らないでください!私だって・・・」

 

ごくごく・・・

 

ヒサメ「ちょっと!そうなったらもう収集が・・・」

 

シディ「大丈夫か・・・?」

 

ヨ―メイ「it’s okay(大丈夫)さぁ、カゲチヨ、discussion(話し合い)しましょう!」

 

カゲチヨ「that’s what I want.(こっちのセリフだ)ニー(韓国語意味あなた)はすぐに我(韓国語 意味 私)にopposit(対立)してファガナダ!(腹が立つ)」

 

ヨ―メイ「オリ二(子供)みたいにすぐにme(私)につっかかるのstop(やめ)にしてもらえませんか?」

 

シディ「何を言ってるのかわからないな・・・」

 

カンナ「ただいま~。なんか色んな言葉飛び交ってるけどそういう遊び?」

 

あ、カンナちゃんが帰ってきた・・・

 

カンナ「二人とも何 Wie ein Idiot(ドイツ語馬鹿みたいに)話してるの?そういう Wertlos(ドイツ語くだらない)ことばっかしてるとDoden(オランダ語殺す)しちゃうよ?」

 

カゲチヨ・ヨ―メイ「sorry・・・」

 

フィーア「二人が謝っちゃいましたね・・・二人でも操れなかった言語で罵倒して・・・」

 

ヒサメ「カンナちゃん・・・」

 

シディ「流石カンナだな・・・」

 

やっぱり勉強は大事ってことだね・・・



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ゴキブリの倒し方

sideカゲチヨ

ぎゃぁああ!ゴキブリが出た!!

俺はすぐさまほうきを構えて奴に振り下ろす!!

 

バシっ!バシッ!

 

カゲチヨ「くそ!待ちやがれ!すばしっこいな!!」

 

バシっ!!

 

よし!当たった!動いてないな・・・

 

カゲチヨ「ふぅ・・・手こずらせやがって・・・」

 

他に皆はいきなりゴキブリ出たらどう処理してるんだろ?

 

sideヒサメ

いやぁあ!!ゴキブリ!!

 

ヒサメ「気持ち悪い~!!」

 

私はすぐさま殺虫剤を当てようとするけど・・・

 

ヒサメ「いややっぱり無理無理!!誰か助けて~!!」

 

すばしっこくてかけれないよー!!

 

sideヨ―メイ

 

出やがりましたね・・・奴が・・・

 

ヨ―メイ「私の前に姿を現すなんていい度胸してるじゃないですか!」

 

泊ってる今がチャーンス!!どりゃ!!

 

ぷしゅー!!

 

ヨ―メイ「弱ってきましたね・・・下等生物が人間様の前に姿を現したこと後悔させてあげましょう!!」

 

まずはその汚らわしい足をひきちぎって・・・いややっぱり無理ですよ・・・

 

sideカンナ

 

全くヒサメちゃんに緊急事態だって言われて来てみれば・・・

 

カンナ「ただのゴキブリじゃん。」

 

ヒサメ「私は無理なの!!なんとかこの殺虫剤で・・・」

 

カンナ「そりゃ!!」

 

バシン!!

 

ヒサメ「え・・・・・・」

 

カンナ「終わったよー。ばっちり仕留められた!」

 

ヒサメ「いやぁああ!!カンナちゃん掌見せないで!!今すぐ手を洗って床掃除してええ!!?」

 

大げさだなぁ・・・

 

sideフィーア

 

がささ・・・

 

フィーア「ゴキブリですか・・・」

 

ひゅ・・!

 

フィーア「よし、これで30匹目・・・虫かごもいっぱいになってきましたしどうしましょうか・・・そうだ、シディさんならいい方法しってるかもしれませんね。」

 

sideシディ

 

がささ・・・

 

ゴキブリか・・・

 

シディ「頼む、俺はお前と戦いたくないんだ。だから大人しく外へは言ってくれないだろうか?俺はともかくヒサメやカゲチヨ、ヨ―メイが怯えてしまうんだ。」

 

がささ・・・

 

交渉は無理か・・・

 

シディ「仕方ない、その代わりお前の命は無駄にしないぞ。」

 

俺はゴキブリを捕まえて台所に向かう。

 

フィーア「シディさん、このゴキブリで何か作れませんか?」

 

カンナ「シディ、今日の料理は何にする?」

 

二人も持ってきてくれたのか。

 

シディ「なら今日はスープとから揚げにしよう。」

 

カンナ「皆にわからないように足と触覚を抜いて・・・っと殺菌のために高温で処理すれば・・・完成!」

 

フィーア「もうゴキブリだってわかりませんね。」

 

うむ、命に感謝していただこう!

 

カゲチヨ「やっぱりこのスープ美味いな!」

 

ヨ―メイ「このから揚げなにかはわかりませんけどぱりぱりで海老みたいです!」

 

ヒサメ「流石はシディとカンナちゃん!フィーアちゃんも材料の調達してくれたんだよね。」

 

ヨ―メイ「確かカレコレ屋結成時から食べてるものなんですよね?」

 

カゲチヨ「あぁ、なんか三人で協力しないとできない料理みたいだぞ?」

 

ヒサメ「なんだろうね。」

 

皆も喜んでるし良かったな・・・



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逆に言えばの可能性

sideカゲチヨ

俺達はとある装置の実験のためにコンビ二の前に来ていた・・・

 

ヨ―メイ「これがリサイクルショップの新商品ギャクニイエバーです!」

 

なんかストーブみたいな見た目のアイテムだけど・・・

 

ヒサメ「どういうアイテムなの?」

 

ヨ―メイ「例えばカゲチヨが風邪をひいたときの話をしています。」

 

ー回想ー

 

カゲチヨ「いやー・・・今日風邪をひいちまってな・・・」

 

モブ「それはお気の毒に・・・」

 

カゲチヨ「いやーそうなんですよだから久しぶりに休んだんですよべろーん。」

 

俺べローンなんて言ったことねーぞ!

 

モブ「でも逆に言えばいい休息になったんじゃないですか?」

 

ヨ―メイ「それを聞いてカゲチヨはとても前向きな気持ちになりました。」

 

カゲチヨ「そうだな・・・あぱぱぱぱ!」(触手を生やし始める。)

 

おい!俺のイメージがどんどん貧相になってるぞ!

 

ー回想終了ー

 

ヨ―メイ「とまぁこんな具合に何事も前向きになれるんです。」

 

フィーア「こんなの何の役に立つんですか・・・」

 

ヨ―メイ「いいですか?これを使えばどんな迷惑なこともポジティブに思い込んでくれるんですよ!」

 

なんか使い道ありそうだな!

 

カンナ「面白そうだしオーナーにも許可取ったみたいだから早速作動させよう!」

 

ピピピピ・・・

 

sideユカ

 

参りましたねぇ・・・

今立てこもり強盗の交渉をしてたんですけど全然だめですね・・・

 

ユカ「トートバックも欲しくないとは・・・このままじゃ落とした百合ゲームを探せないじゃないですか・・・」

 

警察官「今部下に探してもらってますから・・・それよりどうすれば・・・」

 

ピピピピ・・・

 

警察官「ん・・・?逆に言えば霊槍で吹き飛ばしてもらった方が解決早くなるんじゃ・・・?」

 

犯人「逆に言えば霊槍で吹き飛ばされるって滅多にないから貴重かもな・・・」

 

人質「逆に言えば家も新しくできるわ!」

 

じゃあうっちゃいますよ!

 

ズガ―ン!!

 

私は窓ガラスを突き破って犯人だけに光線をぶつけました!!

 

sideヒサメ

 

カゲチヨ「作動させたらなんだか気分がポジティブになってきたな・・・」

 

カンナ「そういえば・・・この装置の電池買ったときにゲームソフトが落ちてたんだ!」

 

早く警察に届けないといけないんじゃ・・・

 

フィーア「でも逆に言えばこれは神様からのプレゼントとも考えられませんか?」

 

ヒサメ「確かにそうかもね・・・」

 

ヨ―メイ「早速うっちゃいましょうか・・・」

 

すると警官がやってきた・・・

 

警察官「すみませーん!この近くにゲームソフトの落とし物ってありませんでしたか?}

 

え?

 

カゲチヨ「見てないっすね・・・」

 

警察官「そうですか・・・ユカ様の話ではこの近くに落としたみたいなんですよ・・・」

 

そう言って警察官は去っていった・・・

 

ヒサメ「まずいよ!よりによってユカちゃんのだよ!」

 

ヨ―メイ「でも逆に言えば私が届けたらユカさんの評価はウナギのぼりだと思いますよ。」

 

あぁ!なるほどね!

 

どかっ!

 

カンナ「あ!またコンドルがー!!」

 

落としたー!!

 

ぐしゃばきめきゃぐしゃ・・・

 

作業員「さーあなほるっぺ・・・」

 

ズガガガガ・・・

 

・・・・・

 

作業員「穴ほるのはそこじゃねーぞ。」

 

作業員「あーいけねー。」

 

私たちは急いで糊付けした・・・

 

フィーア「メチャクチャですね・・・」

 

カゲチヨ・ヨ―メイ「AHHHH~!!!」

 

どうすれば・・・

 

ヒサメ・カンナ「そうだ!逆に言えば・・・」

 

ー木の上の物を取るー

 

ー観賞用ー

 

ー薄くなったつむじに・・・ー

 

カゲチヨ・ヨ―メイ「グッドアイデア!!」

 

しばらくして・・・

 

ユカ「え?私のゲーム見つけてくれたんですか?」

 

すっ・・・

 

逆に言えば・・・

 

ユカ「なるほど・・・ってなるわけないでしょー!!」

 

水炎の竜槍!

 

無理があったー!!

 

 



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挑戦!炊飯器飯!

https://www.youtube.com/channel/UCOEn2av70NAZBXxWaKk4L-g

これの口調を参考にしています。


sideカンナ

 

カンナ「今日は皆集まってくれてありがとう!」

 

カゲチヨ「今日はなんで皆を集めたんだよ・・・」

 

ふふふ・・・実はね。

 

カンナ「最近アーシ炊飯器飯にハマってて・・・作り過ぎたんだよね。」

 

シディ「確かにかなりあるな・・・カレーに麻婆豆腐もあるな・・・」

 

フィーア「チーズケーキとかガトーショコラも作れるんですか!?」

 

今日は皆に食べてもらいたくて呼んだんだ!

 

sideカゲチヨ

 

まさか炊飯器にそこまでのポテンシャルがあるとはな・・・

 

カンナ「まず最初の一品はファミチキとごはんを一緒に炊いた炊き込みご飯だよ!」

 

こ、これはジャンクっぽい味の中にチキンのうまみとごはんがベストマッチだ・・・!!

 

カゲチヨ「上手い上手い・・・!!」

 

ヒサメ「まさかカゲまでご飯を流し込む食事を作れるなんて・・・」

 

恐ろしいな・・・

 

カンナ「ふふふ・・・まだまだ今度はオシャレ感全開のチーズドリアだよ!」

 

フィーア「そ、そんなサイゼリヤでありそうなオシャレ飯を!?」

 

カンナ「お米に生クリームを適量&コンソメ具材を炊飯器の中ぶち込んで!炊き込んでみるとはい完成!」

 

そんなカクテル紹介のYOUTUBERのリズム感で出来上がるなんて・・・・

 

フィーア「美味しいです!」

 

シディ「あぁ、とろけるチーズも牛乳を吸ったお米とチーズが会うな!」

 

ヒサメ「幸せ~!」

 

sideヒサメ

 

カンナ「さてさてお次はデザートの時間プリンを作っていきましょう!」

 

プリンも作れるの!?

 

カンナ「炊飯器の保温機能でお手軽に作れるの!」

 

確かにプルプル!!

 

フィーア「え・・・?なんか私のだけ茶色くて肉の味がするんですけど・・・」

 

カンナ「ごめ~ん!フィーアちゃんには間違って炊飯器で作ったデミグラスハンバーグを持っちゃった!」

 

カゲチヨ「なんだよその豪華な悪戯!?」

 

カンナ「中にチーズも入ってるから許して~!」

 

フィーア「いや普通にプリンくださいよ!!」

 

間違えるフィーアちゃんもフィーアちゃんだけど炊飯器から出したら確かにプリンみたいな形してるし急いで持ったら間違えるかもね・・・

 

sideカンナ

 

でもこれ悩みがあるんだよね・・・

 

ヒサメ「悩みって?」

 

カンナ「メチャクチャ匂いつくんだよね・・・」

 

カゲチヨ「確かにちょっと臭いのもあるかもな・・・」

 

炊飯器は水蒸気で調理するから匂いがつきやすいんだよね・・・内釜や蒸気孔には特に・・・

 

カンナ「これのせいで洗い物大変だしこの大量の炊飯器はカゲチヨたちに押し付けようと思ってたのがほとんどなんだよね・・・」

 

カゲチヨ「それでか!俺達に飯食わせたのは!」

 

フィーア「こんなに臭くちゃ洗うの手間ですし料理実践するにしてもプラマイマイナスじゃないですか!!」

 

これが策士って奴だよ・・・

 

シディ「いや、それクエン酸で取れる、ぬるま湯と一緒に炊けば手軽に安心にできるぞ。」

 

マジか・・・

 

ヒサメ「というわけで私は炊飯器料理だけ貰ってくね!」

 

ヒサメちゃんはなにもしてなくない!?




ヒカキンの炊飯器ハンバーグも出してみました。


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問題行動と神谷

side神谷

ーヒサメの場合ー

 

おいヒサメ・・・今日は課外学習で確かにおやつはもってこいっていったけどさ・・・

 

神谷「ダメだろホールケーキ持ってきたら・・・」

 

ヒサメ「・・・」

 

しかもクリスマス仕様のケーキだし、季節外れすぎるだろ。

 

神谷「初めてみたぞ、学校行事で洋生菓子持ってくるやつ。」

 

ヒサメ「ちゃんと保冷剤と私の能力で冷やしてるので大丈夫です!」

 

神谷「痛んじゃうから駄目って意味じゃなくて・・・300円どころか万単位はいくだろこのケーキ。」

 

ヒサメ「買ってないです。シディに作ってもらいました!」

 

やっぱシディすげぇ・・・

 

神谷「誰かのバースデーケーキでもないんだよな?」

 

ヒサメ「はい、強いて言うなら世界中誰もがハッピーバースデーって感じですかね?」

 

クリスとカゲチヨの言い訳と同じじゃねーか・・・

 

神谷「本当におやつとして持ってきたんだな・・・山で食うケーキは格別とか聞いたことないぞ。」

 

ヒサメ「買ってないしセーフですよね?」

 

神谷「うぐっ・・・ダメだ。店に出せるレベルだし300円以上あるだろ。」

 

ヒサメ「じゃあ私が値段をつけます。300円です。」

 

神谷「税込み330円だから駄目だ。」

 

ヒサメ「・・・じゃあこれおやつじゃないです。」

 

どうみてもおやつだろ・・・

 

ヒサメ「・・・バナナはおやつに?」

 

神谷「はいらない。」

 

ヒサメ「苺は?」

 

神谷「まぁ、弁当箱に入ってても違和感ないしな・・・」

 

ヒサメ「苺がOKなら苺ショートも入らないでしょ。」

 

神谷「生クリームとスポンジケーキはお菓子の国出身だからアウトだ。」

 

神谷「あのな・・・皆がおやついっぱい持ってきたらお弁当食べなくなるだろ・・・」

 

ヒサメ「私は余裕でいけますよ!!」

 

お前はな。

 

神谷「はぁ・・・持って帰るのも大変だろうし、皆でカットして食べるか。」

 

ヒサメ「・・・わかりました。」

 

そうしてヒサメは皆に配る・・・

 

ヒサメ「あ、神谷先生の分亡くなった・・・」

 

あ・・・

 

ーフィーアの場合ー

 

神谷「フィーア、今日の掃除場所は先代の校長の銅像のある通路だよな?」

 

フィーア「はい。」

 

神谷「今日、先代の校長先生が来て褒めてたぞ。フィーアが銅像を綺麗に磨いてくれるって。」

 

フィーア「当然のことです。」

 

でもな・・・さっき写真盗ってきたんだが・・・

 

神谷「ここ最近頭を磨きすぎだろ・・・頭のすり減り方が異常なんだよ。年単位で磨かないとこうはならないだろ。」

 

フィーア「・・・確かに。」

 

神谷「これじゃ剥げてるみたいじゃないか。」

 

フィーア「確かに・・・ふさふさなのに。」

 

神谷「そうだろ?あれがカツラとでもいうのか?」

 

なぁ・・・

 

神谷「わざとか?」

 

フィーア「違います!言われて初めて気が付きました。」

 

神谷「そうか・・・褒めたと同時に少し心配してらしたからな。っていうか見られてなら先代の校長に止められなかったか?」

 

フィーア「さぁ・・・ゾーン状態で一心不乱に磨いてたので・・・」

 

ー当時の状況ー

 

しゅしゅしゅしゅ・・・・

 

先代校長「フィーア君もういいから煙出てるから・・・!!」

 

神谷「それも伝えておく、無視されてるんじゃと心痛められておられたから・・・」

 

にしても・・・

 

神谷「わざとか?」

 

フィーア「違います。私が綺麗好きなの知ってますよね?」

 

神谷「そうだよな・・・とりあえず明日から教室掃除に変更な。磨くのも飽きただろ?」

 

フィーア「わかりました。まだ先代校長先生っていますか?」

 

神谷「あぁ、ちゃんと謝っておけよ。」

 

フィーア「まだいるなら銅像の髪は戻せそうですね・・・」

 

まさか買わせる気か?

 

ー翌朝ー

 

今日も良い朝だな・・・ん?

 

神谷「なんで銅像にカツラが・・・・」

 

いや・・・やりやがったなアイツ・・・

 

先代校長「おはよう・・・また見に来たよ神谷君。」

 

あ・・・

 

先代校長「しかし誰だ?カツラを被せるなど・・・どこで用意したのやら協力な接着剤でくっついてとれんのだよ・・・まぁ元の私っぽくはなったが・・・」

 

あはは・・・

 

先代校長「それはさておき・・・フィーア君に後で校長室に来るように言っておいてくれ・・・」

 

はい・・・



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