世界総人口の約八割が超常的な特異体質『個性』を有している。常人を超越した膂力を発揮する個性。圧倒的な火力を放出する個性。個性という呼び名が付けられた通り、発現する個性は人によって様々だ。
十五歳の少年、
個性名は『もぎもぎ』。葡萄の房に似た球体状の物質を頭部から生み出し、もぎ取ることができる。その物質は粘着力が非常に高く、ひとたび対象に触れれば峰田本人でしか剥がすことができない。戦闘力は高くはないが、意外に応用が利く便利な個性だ。
峰田が有していた個性は、昨日までそれだけだった。
まさか、新たな個性が芽生えるなどと、露ほども思っていなかった。
峰田は今年の四月に雄英に入学し、一年A組の仲間たちと共に切磋琢磨し、苦難を乗り越えてきた。
将来は立派なヒーローになるだろう。
そんな未来への期待が霞むような出来事が峰田を襲った。
峰田は、夏の寝苦しさとは違う異常な発熱を股間に感じ、堪らず目を覚ました。
時刻は深夜零時。消灯した部屋は真っ暗だ。ここはどこだ、と峰田は寝惚けて周囲を見渡す。実家の自室とは内装が違う。そんなことを思っているうちに、徐々に意識が冴えて思考が正常に働き始めた。
ここは雄英高校の敷地内にある一年A組の寮『ハイツアライアンス』の自室だ。先日起こったヴィランによる大規模な人災『
眠ってからまだ一時間程だ。その間にいったい何があったのか。
「なんだよ、これ……」
驚く峰田の視線の先には、肥大化した自身の股間があった。寝巻きのズボンは大きく膨らみ、中で硬い物が屹立しているのがわかる。タオルか何かがズボンに紛れ込んだわけではない。自身の生殖器が大きく勃起し、ズボンを内側から押し上げているのだ。
峰田は十五年間苦楽を共にしてきた股間の相棒の姿を思い出す。
身長108センチしかない小柄すぎる峰田の体躯には、相応の男根しか備わっていなかった。あまりにも小さく、これでは仮に異性と付き合えるようになっても、相手の体格次第では性行為など難しいのではないか。付き合う以前に異性に好かれるような整った顔をしていない峰田が密かに抱いていた悩みだった。
そんな貧相だった男根が禍々しい生殖器に変貌してしまった。
「おい、夢だよな……」
峰田は現実の出来事とは思えず、ズボンを脱いだ。
長大な肉棒が峰田の視界に映った。カリ首は高く、芯の通った肉竿は太く反り返っている。肉の表面に浮かび上がった幾つもの血管が走っている。小柄な体格に到底見合わない二十センチ程の男性器が当然の如く股間に根を張っている。
ごくり、と峰田は唾を呑んで相棒に小さな手を伸ばした。
「おぉ……」
熱を感じ、触れられたという感覚が峰田の脳に伝わる。間違いない。これは峰田のものだ。姿形は変わってもわかる。今まで数え切れないほどに一人で慰め、行き場のない欲を発散してきたのだから。
これは相棒に間違いない。
だが、これが現実であるとも思えない。
「夢だな……」
峰田はそう結論付けると、ズボンを履き、ベッドから下りた。そして、軽く準備運動をする。体は動く。少し激しく跳躍しても目が覚めない。随分と現実的な夢だが、これが明晰夢というのだろうか。現実と差は感じられなかった。
しかし、これは夢だ。
「夢なら、何をしても許されるよなぁ……!」
峰田は笑った。見る者がいれば通報されていたであろう、欲に塗れた笑顔だった。
笑顔を浮かべたまま、峰田は部屋を出る。向かう先は決まっている。
勿論、女子の部屋だ。
峰田の部屋は寮の二階にある。食堂や浴室のある一階は男女共有だが、二階から男子棟と女子棟に分かれている。一階以外は繋がっていない構造になっているため、女子棟に行くには一度一階に降りていかなくてはならない。
峰田は夢から覚めないように慎重かつ迅速に一階へと降りた。そこから女子棟へと続くエレベーターに入り、階を選ぶ段階で伸ばしかけた指がピタリと止まった。
峰田は悩んだ。五階建ての寮にいる女子の数は全部で六人。二階は誰もいないが、三~五階にはそれぞれ二人ずつ暮らしている。どの階に止まるか。誰を襲うか。いつまで経っても決められないのではと混迷を極めかけたとき、いい案を思い付いた。
「どちらにしようかな……」
階数を示すボタンを順番に数え、峰田は天運に任せた。
「ここだ!」
数え歌に従い、峰田が押したボタンは四階だった。
エレベーターが移動を始める。階数の上昇に伴い、気分も高まる。股間の熱が強くなっていた。女を求めるように欲望を滾らせている。まるでトイレを我慢する子供のように両手で股間を抑えて待っているうちに、エレベーターは動きを止めた。
四階に到着。扉が開いてすぐに峰田は飛び出し、一番近い正面の部屋に向かう。
そこは確か、
家主を起こさぬよう、扉を慎重に開く。生活感漂うごく普通の部屋に置かれたベッドには麗日が横になっていた。夏用の薄いタオルケットを体に掛け、扇風機の風を浴びながら安らかに眠っている。
峰田はベッドへ移動を始める。その足は上手く動かなかった。
峰田は極度の興奮状態に置かれていた。夢とはいえ、同級生をこれから穢そうというのだ。最初は何をしよう。性行為に関する豊富な知識を脳から引っ張り出し、人を襲う直前のゾンビのような挙動でベッドの傍に立った。
見下ろす峰田は麗日の容姿を眺める。
さらさらとした茶色のボブヘアと、男の恐ろしさを知らなそうな純朴な顔。大人しい外見をしているくせに、出るところは出ている。黒いタンクトップに覆われた胸の膨らみは寝息とともに上下している。
気がつくと、峰田はその胸を揉みしだいていた。服越しでも体温と柔軟さがはっきりと感じ取れる。こうして堂々と胸を触るのは初めてで、手つきも荒く、胸に指が沈むくらいには強く掴みかかっていた。
「ん……」
麗日の薄桃色の唇から吐息が漏れ、峰田は慌てて手を離した。
起きたのか? 距離を取って息を潜める峰田だったが、麗日の目蓋は開くことはなかった。程なく静かな寝息が聞こえてきた。体が反応しただけのようだった。峰田は安堵しつつ、麗日の胸を握った両手を見つめた。
柔らかかった。想像よりも温かく、触った感触が手の平に残っているようだ。これが女子の胸。ここまでしっかりと触ったことはないから正確ではないが、現実と何も変わらないと思えた。
峰田は両手を強く握り締め、麗日に視線を戻す。
最高の夢だ。可能ならば思いつく限りのことをしたいが、そう都合よくはいかないだろう。途中で目が覚め、やりたいことをやりきれずに終わってしまうはず。そうなったとき、峰田は自室のベッドで男泣きし、枕を涙で濡らすことになるだろう。
であれば、どうするか。
峰田は容赦せず、早速本番に入ることにした。
ズボンだけでなく着ている服全てを脱ぎ、峰田は己の男根を握った。肥大化したそれは目の前の女を求めている。尿道口から我慢汁を垂らし、男根と同じく大きく膨張した陰嚢で精子を大量生産している。
「今から犯してやるからなぁ……!」
峰田は麗日の無垢な寝顔を見ながら、同じ画角に収まる己の卑猥な生殖器を掴んだ。
峰田は堂々と他人様のベッドに上がり、麗日に手を伸ばす。麗日の腰に手を掛け、色気のない雄英のジャージを脱がせていく。すると、中には下着しか履いていなかったようで、麗日のムチムチとした太股が表に晒される。
「おぉ……」
健康的な生の太股。頬擦りすればさぞ気持ちいいだろう。峰田は乱れた集中をどうにか束ね、麗日の下着に目を向ける。白いショーツ。飾り気はないが、これはこれでいい。汚しがいがあるというものだ。
ジャージと同じく、峰田は慎重に下着を脱がせていった。手が震える。生で見たことのない女子の秘所。それが今から見られるのだ。峰田がこれまで親に隠れて目にしたアダルトな画像や映像を基に、峰田の脳が再現した夢の秘所。とはいえ、やはり夢とは思えない生々しさがあった。
下着を足首まで下ろした直後、峰田の視線を吸い寄せられた。
食い入るように見つめる。太股の付け根の間に見える、ぷにぷにと柔らかそうな陰唇のなだらかな盛り上がり。その間には縦の筋があった。陰唇の間に挟まれ、隠れたそこに峰田の求めたものがある。
峰田は呼吸を乱しながら麗日の下着を脱がし、即座に麗日の股間に手を伸ばす。
本当ならば下着に顔を埋め、匂いと温もりを確かめたかった峰田ではあったが、その余裕はなかった。それよりも今は陰部だ。男に使われた形跡のない、ピッタリと閉ざされた入口を開いて中身を拝んでやろうと思った。
「はぁ……はぁ……」
熱い息を吐きながら、峰田が両手の指で陰裂に触れた。
これまた柔らかかった。直に触っているたためか、指に感じる体温は胸よりも熱い。しかも吸いつくような触り心地だ。こんなに柔らかいのか。峰田は感動を覚えながらも、陰裂に引っ掛けた指を外側に引っ張った。
しばし、峰田は時間を忘れて麗日の性器に見入った。
ピンク色の秘所。皮を被った陰核も、尿道も、小さく口を開ける膣穴も全てが丸見え。くにぃとさらに左右に開いてみると、綺麗な花びらを想起させる様相を呈した。
これが女子高生のマンコ。それも、処女だ。
膣穴に膜のようなものを確認し、峰田はもはや理性を保っていられなくなった。
麗日の太股を掴んで多少強引に股を開かせ、股の中心に肉棒を突きつける。麗日の狭い穴に入るとは思えない分厚い肉の塊がビクンと期待するように跳ねる。尿道からとろりと溢れた先走り液がベッドにこぼれた。
麗日の膣は濡れていない。前戯をしなければ互いに痛みを覚えるかもしれない。
これが現実なら、の話だ。
これは夢。峰田の脳内で展開される都合のいい世界だ。
やりたいことをすればいい。
「や、やるぞぉ……!」
峰田は決断すると、腰をゆっくり前に動かし始めた。
膣穴に亀頭が触れる。これだけでも十分温かいが、奥へと押し込むことで、味わったことのない温もりが峰田の肉棒を包み込んだ。
「お、おぉ……!」
亀頭が膣穴に埋まり、穴を広げていく。その侵略を拒むように膣穴が締めつけてくる。峰田はそれに負けじと腰にかけた力を強めた。押し出された肉棒が着実に膣穴へと進行し、その過程で大切なものをいとも簡単に奪った。
麗日の処女膜を物ともせずに引き裂き、肉棒が奥へ進む。裂かれた膜の跡から血が滲み、流れ出てくる。麗日の初めてを奪ったのだと峰田が実感したのは、繋がっている部分から流れ出てベッドに赤い染みを作った血を見た瞬間からだった。
初めてのセックス。初めての処女。峰田の心に達成感が広がった。
いくら望んでも、セックスなど自分には縁遠いものと思っていた。
それを体験したことで、峰田のわずかに残っていた理性など、容易く吹き飛んだ。
「っ、ぁあっ……!?」
峰田は一気に腰を突き出し、膣の奥まで肉棒で満たした。子宮口に亀頭が食い込むほどの無理矢理な挿入ではあるが、根元までしっかりと収まって、峰田と麗日の体は生殖器を介して一つに繋がった。
結合直後、峰田は声も出せない。ブルブルと体を震わせ、恍惚とした顔で麗日の体に抱き着く。同い年ではあるが、体格差的に大人と子供のようだ。麗日にしがみついて胸の谷間に顔を埋め、過呼吸と呼べる乱れた息遣いを繰り返している。
挿入されて苦悶の表情を見せてはいるが、麗日は目覚めない。
偶然か、それとも当然か。この夢の世界が長く続くよう、峰田は願っている。麗日にはできるだけ眠っていてほしいという想いが形となっているのか、麗日は眠りの世界に閉じ込められたままのようだ。
それなら都合がいい。峰田は麗日のタンクトップを胸の上まで捲り上げ、ぷるんと震えた柔らか胸クッションに顔を押しつけた。桜色に染まる乳輪に舌を這わせ、すべすべとした乳房に頬擦りし、腰を振り始めた。
パンッ、パンッ! と肌が強く接触する音を響かせ、亀頭から根元までを余さず使って麗日の処女喪失し立ての穴を穿り回す。峰田は頭が蕩けそうなほどの刺激を受けていた。自慰など足元にも及ばない。こんなに気持ちのいい体験は初めてだった。
峰田は暴走した。麗日は156センチと平均的な体格だが、峰田にとっては遥かに大きい。大人の女に抱き着く子供のような構図だが、それは下半身を見なければの話だ。麗日の腕の太さと大差ないほどの極太凶悪チンポが、華奢な少女の生殖穴をこじ開け、粗暴な交尾を繰り広げている。
「はぁ、はぁ、ぅ、おぉ、はぁ、はぁ……!」
まともに言葉を紡ぐこともできない。ただ腰を振って男女の交わりを楽しむ。
峰田は完全に正気を失い、自身の肉棒に操られているようにも見えた。目の前の女を犯し、欲を昂らせる。相手の体に対する気遣いは皆無で、ベッドがギシギシと軋む音を立てるほどの激しい腰遣いを見せた。
「っ、あっ、ゃ、やば……」
峰田の顔が愉悦に歪む。これから起こることを察知して、全身が震える。
ぐちゅっ、ズプッ、ズププッ、ぱちゅんっ、ぱちゅんっ!
震えながらも腰の動きに乱れはない。中を掻き回し、結合部から大量の我慢汁をこぼしながら目まぐるしい速度で尻が揺れる。その動きに合わせて上から下へと肉棒が揺れ動き、麗日の大切な場所を乱暴に出入りする。
麗日の穴は峰田の肉棒に適応しつつあった。肉棒の形を覚え、臭いも刻みつけられようとしている。もしもこれが現実ならば、麗日は一生、峰田ほどの巨根以外では満足できないだろう。麗日が想いを寄せているらしい
峰田は本物の麗日を自分用のチンポ穴に改造する妄想を働かせ、さらに動きを加速させた。パンッ! パンッ! ともはや近所迷惑と呼べる音が響く。峰田の口からも情けない喘ぎ声が上がり、部屋は賑やかだ。
だが、誰も部屋に苦情を言いに来ない。
麗日も目を覚まさない。
峰田は品のない笑い声を上げ、見ていられないほどにだらしのない笑顔を見せた。それらを受け止める麗日の胸は峰田の唾液で汚れていた。特に乳輪の中心にツンと立っている乳首を汚した唾液の量が酷かった。峰田の肉棒を膣奥で受け止めた衝撃で胸が弾み、溜まっていた唾液が胸の曲線を辿って谷間に落ちた。
身の毛がよだつ汚辱。普通の感性の女子ならば、峰田のような不細工な少年にこんなことをされて冷静ではいられない。しかし、当の本人は目を覚まさず、峰田の行為を咎める第三者もいない。
ここでは何をしてもいい。峰田の夢では峰田が規則だ。
峰田は準備を始めていた。肉棒が膨張し、カリ首が膣壁をガリガリと削る。
「っ、ぁ、んんっ……!」
膣穴を引っ掻き回され、麗日が声を上げる。不思議だ。これまで凶悪な肉棒で子宮までの道を穿り返されていたときは声を上げていなかったというのに。麗日が起きないようにと願った峰田自身の理性が消失し、犯すことだけを考えるようになった影響か。
「あぁっ……!? で、デク、くん、そんな、激し……!」
麗日の口から漏れた、緑谷の愛称を耳にし、峰田は憤怒した。その想いに応えるように肉棒が硬く、熱く、鈍い一撃を麗日の子宮に響かせる。一回、二回と突きを放つに連れて麗日の意識が覚醒し、最後に盛大な一撃を受けて、ぱっちりとした目が開いた。
「ぇ……? で、デクくん……? 今のって夢――」
麗日は途中で言葉を失った。
今、どのような状況にあるのか。目にした光景から数秒遅れて理解したようだ。
「んぁっ……!? な、なに、これ……。峰、田くん……!?」
暗闇の中でもわかるほどに麗日の顔から血の気が引いた。
「あぁっ!? や、やだ……! ねえ、峰田くん、やめて……!」
麗日が起きても、峰田にはお構いなしだった。もはや峰田が動いているのか、腰が勝手に動いているのかわからない。麗日の中を徹底的に蹂躙し尽くしそうと、高速で腰振りを行い、麗日と交わる。
麗日は峰田を体から引き剥がそうとするが、その行動はあまりにも遅かった。
「ぁ――」
麗日が峰田に触れようとした瞬間、峰田がブルリと身震いした。
びゅるるっ、どびゅるるっ、どくっ、ぶびゅっ、びゅるっ、どくんっ、どくんっ、どぷっ!
「ぇ、ぁ……」
勢いよく子宮に注がれる精液。普通の人間とは比較にならない。大量の粘々ザーメンが隅々まで敷き詰められ、麗日の汚してはならない空間を峰田の遺伝子が制圧するまでに時間は然程要しなかった。
精を注がれ、麗日は茫然とし、表情から感情は欠落していた。
処女を散らされ、無責任な膣内射精をされたことによる心の衝撃が強いのだろうが、それだけではない。本来の麗日であれば、近接戦闘で峰田を組み伏せるられるはずだ。だが、行動に移す気配はない。
麗日が人形のように心を失ったのは、峰田のせいだった。
「これは……」
射精をしながら峰田は体を起こした。
その顔は普段の下心に満ちた顔とは明らかに違う。自分の願望を叶えるためならばどんなことでもする。ドス黒い欲望に染まったヴィランの顔だった。
峰田は一度目の射精を経て、状況を理解した。
「これは夢じゃない……」
現実だ。峰田がこれまで鬱憤を溜め込んできた残酷な世界。
肉棒が肥大したのも、麗日を強姦してしまったのも現実に起こった出来事だ。もう過去には戻れない。いや、今の峰田ならばもしかすると可能かもしれない。
全身に行き渡る謎の万能感。頭に流れてきた力の扱い方。
それを試そうと、峰田は枕元にあった時計を見た。
それまで当たり前のように時を刻んでいた時計は、峰田が見た瞬間に針の動きを止めた。時計が壊れたわけではない。文字通り時間が止まったのだ。峰田が住むこの世界全体の時間を。
想定通り、願ったことが実現した。
峰田は新しい個性を発現した。もはやこれは個性という範疇に収まるものではないかもしれない。生きている麗日の意識を操り、時間という概念にすら干渉した。それが可能ならば森羅万象あらゆる物事も思いのままだ。
「オイラの願いを『実現』させる個性だ!」
峰田は時間の流れを正常に戻し、前後に体を揺する。唾液塗れの麗日の乳房を思いきり掴み、感触を楽しむ。麗日は何も反応しない。峰田の個性によって正常な意識を奪われ、ただ使われるだけの人形となっている。
同級生をオナホ代わり。峰田は背徳的な気分を味わった。
好きにしていいのだ。自分好みの女を抱きたい放題。傍に侍らせてハーレムを築くのもいい。これだけのことができれば、異性にモテようとしてヒーローを目指す必要もない。
峰田は自由に生きることにした。
手始めに、峰田は麗日を犯した。躊躇などなかった。精液を溜めた胎に新しい種を撒き散らし、植えつける。凶暴な精子の軍勢を放ち、麗日の卵子目掛けて泳がせる。これで孕んでも何らおかしなことはない。目覚めた個性で無意識に強化した肉棒であれば不妊症である女でも孕ませられる。
とりあえず、一年A組の女子全員を孕ませてやろうか。
峰田は最悪な計画を気軽に立てながら、空が白み出すまで麗日を抱いた。
互いに汗だくになっていた。麗日の体は髪から足先まで峰田の精液で汚されている。峰田の手垢がついていない箇所はないだろう。麗日の無表情も相まって、強姦されて心が壊れてしまったかのようだ。峰田が舌で口内をぐちゅぐちゅと舐め回しても微動だにしない。
「ふぅ、出した出した……」
峰田が肉棒を膣から引き抜くと、ちゅぽんっと音を立てて亀頭が膣穴から抜けた。直後、ごぽぉと穴から精液が逆流してくる。犯した女が子種を垂らす様を見て劣情を駆り立てられた峰田は、もう一発だけと言いながら麗日の中に肉棒を再挿入した。
卵管を泳いでいた峰田の精子が、麗日の卵子にぷちゅっと結合したことに気がつくこともなく。
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