善意から悪意に変わった元ヒーロー志望のアーク (バロンレモンアームズ)
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本編
第一話善意が消え悪意が芽生える。


まだ龍玄の話は完結していませんが一応本番が終わったので投稿しましした。


「君には今日限りでこの雄英高校を辞めてもらうのさ。さっさと行きたまえ。君のような奴の顔なんて二度と見たくないのさ」

「はい分かりました。短い間でしたがありがとうございました。」

 

緑谷出久はたった今校長の根津校長により除籍を言い渡された。

 

遡ること2時間前転校してきた悪女の狡猾な罠に嵌りクラスメイト達はまんまと洗脳され出久をあらゆる方法で傷つけた。

 

主に爆豪、切島、瀬呂、上鳴は暴力をふり続ける。

 

その内容は爆破で火傷させたりテープで拘束された上に硬化した拳でタコ殴りにされて電気で感電させるという酷いものだった。

 

轟、飯田は主に罵倒し「「君(お前)みたいな奴を友と思った俺達が馬鹿だった。もう金輪際近づかないでくれ(近寄んじゃねぇ)」」と言い放ち出久を完全に信用しておらず挙句の果て近寄ると無視したら舌打ちをし暴力をされている出久をまるで見殺しにするような行動をとった。

女性陣からも「女の敵」「愚図」「最低」「見損なった」などと罵倒され個性を使って暴力をふられた。

 

教師陣も一部人達以外全く信じておらず出久を腫れ物扱いをして見て見ぬふりをしていた。

 

そして相澤先生に「お前は今日限りで除籍だ!お前の存在そのものが不合理だ。あとで校長室に来い」

 

除籍を言い渡された出久は荷物を纏めて雄英から去った。

 

だがその前にオールマイトから「この力は君のような人間が持っていいものじゃない。返してもらうよ」と言われて髪を乱暴に一本抜かれたがワンフォーオールは奪えてはいなかった。

 

母親だけはきっと信じてくれると期待していたがそれは最悪な形で打ち砕かれる。

 

出久が家に帰ると中はシーンとしておりリビングを見るとそこには紐で首を吊って自殺した母親の姿があった。

 

机に置いてあった遺言書らしきものにはこう書かれていた。

 

『あんたなんかもう私の息子じゃない。私の人生めちゃくちゃよ。これ以上私はもう巻き込まれてたくない。あんたなんか産まなきゃよかった」

 

これを見た出久は涙を流しながら壊れたように笑い出し遺言書と共に置いてあったリュックと大金を持って家から去った。

 

出久が街を歩いていると通行人全員から石と罵倒の嵐を浴びせられる。

路地裏に逃げた出久は座り込み再び泣き出した。

 

「僕はこれから何を信じて生きていけばいいんだ・・・・」

 

すると出久の周りが赤黒い空間で埋め尽くされ負の感情に関わる単語が浮かび上がっていた。

 

そこに長髪で手先が赤く耳にモジュールをつけた女が出久の前にやってきた

 

「感じる・・・貴方の心から湧き上がる悪意が」

 

女は出久に白黒のデータキーのようなものを手渡す。

 

「うぁぁ・・・うぅ・・ぐぁああああああ‼️」

 

受け取った途端キーが赤く発行し悪意の文字が出久を包み込み出久はアークワンへと変身する。

 

アークワンが周りを見ると先程の女はいなくなり元いた場所に戻っていた。

 

(フフフ・・・どっかのアバズレ女に感謝しなくちゃね。そしてあの母親を自殺に追い込んだ甲斐があったわ。私はもうこの世界にはいられないけど、頑張ってね、見守ってるわ愛しくて新しい私のアーク様❤️)

 

先程の女はアークワンに心の中でそう言うと消滅した、

 

「『ヒーローもヴィランも俺(私)が滅し、この個性社会を必ず滅亡させる。」』

 

アークワンは出久とアークが混ざり合ったような声でそう言うと闇へと進んでいった。

 




設定
個性『マリスフォース』
ワンフォーオールとアークの悪意が合わさって生まれた新たな出久の個性。
能力
ワンフォーオール
歴代継承者の個性七つ全て
メタルクラスタホッパーの力バッタ攻撃や防御
スティングスコーピオン(滅)の力毒攻撃、両腕からアシッドアナライズが出現、生身でスティングディストピアを放つことができる。
バーニングファルコン(迅)の力炎の攻撃や背中から翼が生える
雷の力電撃攻撃
ジャパニーズウルフ(亡)の力両腕に黒鞭が出現し爪状となり相手を切り刻む
ゼロツーの予測能力
ラーニング
洗脳
悪意の力
相手の負の感情を吸収し力に変える。
相手を悪意の沼に沈ませることが可能
個性因子を完全に抹消して二度と相手に個性を使えなくさせ無個性にする。
ちなみに相澤先生の抹消や物間のコピーは完全に効かない。
オールフォーワンも奪うことができない。


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第二話俺はアークでヴィジランテ

あの悪女が口を滑らせ緑谷出久の無実が証明された。

だがあまりにも遅すぎた、証明されたのは除籍されられて数ヶ月後であったからだ。

 

雄英を除籍されて母親は自殺してしまい家を出た出久は街中で通行人達から石と罵倒の嵐を浴びせられそのまま行方不明になっていた。

 

その事実がマスコミに知られ今度は雄英のプロヒーロー達と生徒達に批判が多く殺到していた。

 

日本中のプロヒーローと警察は必死に出久の行方を探していた。

またその頃あるヴィジランテの話題が広がっていた。

その名は仮面ライダーアークゼロ

日本中のヴィランと汚い闇商売を行なっている偽善にヒーローを片っ端に倒して無個性にし人々を救っていた。

 

このことはマスコミでも雄英の次に多く取り上げられており警察とヒーローも出久と共にアークゼロを追っていた。

アークゼロに助けられた人達はこう言っていた。

「彼こそが本物のヒーローだ。それに比べて最近のヒーローは・・・」

彼に倒され個性を消された敵や闇商売を行なっていた偽善ヒーローは

「あいつからはただならぬ凄まじい闇と憎しみを感じた。あんなのに勝てるわけがない。」と怯えていた。

 

そしてA組は学校の放課後や休日などを使い時には県を跨いだり夜遅くまで出久の事を探していた。

 

「・・・いたか?」

 

「・・・・いいや」

 

「・・・・きっと緑谷は俺達の事を恨んでいるんだろうな」

 

「それもそうだ。俺達はあいつに恨まれて当然な酷い事をしたんだから」

「緑谷さんは私達の事を許してくれるのでしょうか?」

 

「デク君・・・」

 

「ケッ・・・そんな事言ってる暇があんなら必死になって探せや」

 

このやりとりも数ヶ月も続いていた。

 

「おーいどうしたんだー?」

 

「あぁなんでもない!少し考え事をしてただけだ。」

 

「ん?なんだまるで女の悲鳴のような・・・それとなんだこの聞いたことのないきみの悪い音は」

 

切島がその音らしきものを聞いて路地裏の奥に行くとそこには少し汚れてボロボロ雄英の制服のブレザーの下に黒いパーカーをきてやたらに左目が赤く光っている男がいた。

 

切島がその男に近づいて話しかけると男は切島を凄い勢いで蹴り飛ばす

 

「なんだ、俺の左目を潰した妙に暑苦しかったクソ髪か。何の様だ。まだ責め足りなくなって右目も潰しに来たのか?」

 

「緑谷か!?違う!俺達はお前の無実が証明された事を言いに来たんだ。俺達はあの女に騙されてたんだ。だけど洗脳状態とはいえ俺はお前の目を一つ潰して罵倒しちまった。すまn「黙れ・・耳障りだ」ガハっなんだ・・・これ・・痺れる」

 

出久は土下座する切島に右腕からアシッドアナライズを出し突き刺し毒を喰らわせる。

 

「おい切島・・・そんな所で何やってるんだ?」

 

「!?おい!そいつデクか!?おいクソ髪!?」

 

すると全員が出久の元に行き

 

「本当にごめん!許されるとは思ってないけど謝りたいの!」

 

「ごめんなさい!」

 

「本当にすまなかった」

 

「すまない!緑谷」

 

「で?だからなんだ?俺はあんな悪意に満ちた学校なんかに戻ってたまるか‼️」

 

「な、なんでだよ!」

 

「緑谷君の無実は証明されたんだぞ」

 

「お願いです。話を聞いてください!」

 

「・・・ケロ。やっぱり私達のせいなのよね?緑谷ちゃん」

 

「はぁふざけんなよ‼️じゃあなんで初対面のあの女を信じたんだよ。特に爆豪❗️お前はここにいる奴らの中で一番俺の事知ってるよな、前から思ったんだけどお前ほんとどんな神経してんの?」

 

「こんの・・・クソナードが」BOOM

「インコのおばさんに心配かけやがって‼️手ェもいででも連れ帰ってやる」

 

「お前は知らないんだな。母さんは自殺したよ、俺を残して」

 

出久が腰に手を翳すとアークドライバーが出現する。

 

『ARK DRIVE 』

「変身」

『ARK RISE』

『all ZERO』

 

出久はベルトのボタンを押すと左目が赤く発光しヘドロのようなものを纏いアークゼロに変身し爆豪と応戦する。

 

「なんだあれ!?」

 

「緑谷が変身した!?」

 

「・・・あれは!?」

 

「ヤオモモ何か知ってるのか!?」

 

「仮面ライダーアークゼロと言うヴィジランテはご存知ですか?」

「あぁこの間話題だった!?」

 

 

「そのアークゼロです。私の一族の情報網でその動画を持っているのですが緑谷さんの姿と戦い方が完全に一致しているんです。」

 

「緑谷があのアークゼロだっていうのか!?」

 

 

「しかし間違いありません。私はアークゼロの動画を何度も見ていますから」

 

「はっいくら戦い方が変わろうがデクはデクだぁ!死ねぇ」BOOM

 

爆豪がアークゼロに爆破を喰らわせようとするが

 

「はっくたばっt『誰がくたばっただと?爆豪勝己』何!?」

 

アークゼロは大量のクラスターセルで防御していた。

 

 

『お前の動きなど目に見えている。私にはそんな攻撃は効かない。」

「なんだとクソデク❗️今度こそぶっ殺してやる」

 

『道具が思考するな。』

 

アークゼロはもう一度ボタンを押し飛び上がる。

 

「逃げるのか⁉️逃がさねぇ」BOOM BOOM

 

『オールエクスティンクション』

 

爆破で追ってきた爆豪にライダーキックを喰らわせ気絶させる。

「「「「爆豪(君、さん)!!」」」」

 

「大丈夫よ死んではいない気絶しているだけだわ」

 

『MALICE LEARNING Ability』

 

アークゼロはアークワンプログライズキーを取り出し爆豪の悪意を吸収し変身を解除する。

 

「もうほっといてくれ!俺を連れ戻して信頼を取り戻すつもりだったんだろ?お前達の考えることなんてお見通しだ。それにあの女が自白したことは知っている。あんな女の罠に嵌った自分が情けない。それにもう元には戻れない。」

 

出久は飛び上がると背中から翼を出してそのまま飛んでその場から去った。

 

 




設定2
出久の服、薄汚れて少し焼けた雄英の制服のブレザー(胸と背中には滅亡迅雷のマークがある。)とその下に滅亡迅雷の黒いモッズコートを着てズボンはジャガーパンツを履いている。
左目は切島に潰されて義眼となっていて白目のところが黒く瞳の部分がアークゼロ、アークワン、アークスコーピオンと同じで目としての機能もある。
左頬はそばかすが消え目から流れた赤い血の涙の跡、毛細血管、涙腺のようなものができている。
左耳に迅と滅と同じ耳飾りのモジュールのようなものをつけている。
アークゼロに変身したら声が速水奨ボイスになる。


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第三話あの人と再会

出久は大雨の中をひたすらヨロヨロと弱々しく歩き続けていた。

ここ最近ヴィランや闇商売を行っていた偽善ヒーローをひたすら倒し続け疲労と寝不足で体が弱っていた。

そのせいなのか翼を出して飛ぶことも浮遊の個性も使えなくなってしまっていた。

「おいそこの小僧!こんな大雨の中何やってんだ!?」

後ろの方から声がして出久が振り返るとヒーローの様な格好をした小柄な老人が傘をさしながらそこにいた。

出久はそのまま意識を失い倒れてしまう。

「一一おい、小僧、おい、しっかりしろ!」

すると懐かしい声が出久を呼んでいた。

目を覚ますと気を失う前に見た先程の老人が出久を見下ろしていた。

出久は周りの部屋を見てこの老人が誰なのか思い出す。

「貴方は・・・グラントリノ!どうして・・・するとここは・・・!」

「見ての通り俺の事務所だよ。どうしてはこっちのセリフだ。久々にあったと思ったら急にぶっ倒れやがって・・・驚いちまったよ。久々にあったんだ。茶でも飲んでいくか?」

グラントリノは以前と変わらない暖かい笑顔をしていた。

「ありがとう・・・ございます、グラントリノ、でも俺はもう元には戻れ「待て」」

「この間のニュースを見たがお前さんまだワンフォーオールは使えるのか?」

「まだ使えます。むしろ100パーセントも簡単に使える様になりました。あの筋肉ダルマに「この力は君の様な奴が持ってていいものじゃない返してもらう」と言われて髪を抜かれましたが」

「すまない・・・やはりあいつはお前を疑ったんだな・・・俺よりもお前を見て個性を渡したのにも関わらず・・・クソッ」

「貴方が謝る事はありません。貴方は何も悪くない。悪いのは悪意に満ちた元クラスメイトのあいつらですよ。あいつらは転校して殆ど初対面の女の簡単な嘘なんかに騙されやがった。あんな奴らヒーローなんじゃない!」

「そうか・・・親御さんはどうした?」

「自殺しましたよ。俺を一人にして」

「!?」

「遺言書には『あんたなんか私の息子じゃない。あんたのせいで人生めちゃくちゃ、もう巻き込まないで』と書かれてありました。なんでだよ❗️俺はどこで道を間違えたんだ・・・!」

「悪かったな。辛い事思い出させて、そうだたい焼きでも食おうぜ。」

グラントリノと出久はたい焼きを食べていた。

「よく食うなお前ろくに食べてなかったのか?」

「はい・・・」

「自炊はできるのか?」

「一応・・・でも何もないからできません。」

「料理はできるのか?」

「なんでも作れます。小さい頃はヒーローとは別に料理人になって人を笑顔にするのが夢でしたから、ランチラッシュのレシピ本読んだりして中学生の頃賞を取った事がありますから」

「悪いがイカスミパスタを作ってくれるか?口止め料はそれにしとくから、材料は揃っているはずだ。」

しばらくして出久は出来立てのイカスミパスタをグラントリノに差し出す。

グラントリノは美味いと言いながら完食する。

出久が立ち去うとすると

「待て・・・お前さんはまたヒーローを目指すのか?」

「いや・・・ヒーローがいる限り平和におとずれないし敵もいなくならない。個性なんてものがあるからダメなんです。この個性社会を終わらせて新しい社会に生まれ変わらせます。」

グラントリノは個性のジェットで出久に襲いかかるが出久は避ける。

「なぁに食後の準備体操をしたいだけよ。」

出久は手を翳しアークドライバーを出現させ装着する。

『ARK DRIVER』

「変身」

『ARK RISE』

『all ZERO』

出久はアークゼロに変身する。

「やはりお前さんがアークゼロだったか、どれ打ってみろ。どれだけの力か確かめてやる。」

グラントリノは個性のジェットでアークゼロを襲うが

『貴方の動きは既にラーニング済みだ。私にはもう通用しない。』

アークゼロはグラントリノの足を掴み軽く投げつけ、アタッシュアローを生成し、アークワンプログライズキーをセットする。

『アタッシュアロー』

『progrise key confirmed Ready to utlize』

『malice learning ability』

『パーフェクトカバンシュート』

グラントリノに向かって悪意のエネルギーの矢を放つ。

「ぐぁぁ!おぉちょっとは強くなったか・・俺も老いたようだ。お前さんを連れ戻すつもりだったがやめた。合格だ。」

「これは餞別だ。生活費の足しにしろ。」

「ここまでしてもらってお金までもらったら申し訳ない。」

「なぁに気にすんな。このジジイの小遣いとしてもらっておけ」

出久は渋々ながらも大金を受け取り事務所から去った。



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第四話死柄木の勧誘?と元クラスメイト達

出久は花屋で墓参り用の花を購入し路地裏を通って母親の墓に行こうとすると後ろから気配がして振り向くとそこには敵連合の死柄木弔がそこにいた。

「やぁ緑谷出久。花なんか持って誰かとデートすんのか?あと悪いが話がある。」

「貴様・・・今の俺にそんな相手がいると思っているのか!!母親の墓参りに行くんだよ・・・あと貴様達の仲間にはならんぞ。かと言って偽善者に戻るつもりもさらさらないが」

そう死柄木は出久が除籍されてから何度も敵連合に勧誘し続けていた。

出久はその度に断り続けていた。

「なんかすまねぇ・・だが聞いてくれ。今回はその話をしにきたんじゃないんだ。今のお前にとっては嫌な話かもしれないが俺達は近いうちに雄英の林間合宿を襲撃する。」

「その話ならもう知っているが・・・何処でその情報を?聞かなくても分かるが一応聞いておこう。」

「雄英生徒の中に内通者を入れておいたんだ。そいつから聞いた。お前顔色一つ変えないな。元とはいえ仲間達が殺されることになるんだぞ?」

「あんな奴らが俺の仲間だと?ふざけんな!誰一人俺を信じずに裏切って俺から全てを奪った奴らだぞ。そもそもあいつらがヒーローになれる訳がない!俺は未来を見たお前達敵連合とヒーローどっちかが滅びても争いはなくならなった。仲間同士で殺し合いをしてた。こんな世界滅亡してしまえばいい❗️あと本当はアークの力が欲しかっただけだろ!?俺を勧誘するふりをして殺しこの力を奪うことなんて目に見えてんだよ。」

「そうか・・・じゃあ今日はこれで帰るとするか・・・」

死柄木はそう言うと手を振って笑いながら去っていった。

出久はアークワンプログライズキーを取り出し去りゆく死柄木から悪意を吸収する。

「はぁそれより貴様ら❗️隠れてないで出てきたらどうだ?最初からいて会話を聞いてたのはわかってるんだよ。」

((((ヤバい、何でバレたんだ!?))))

爆豪と轟以外の元クラスメイト達全員が物陰から出てくる。

元クラスメイト達は林間学校の準備をするためにショッピングモールに行っていたのだが帰り道に偶然元クラスメイトと敵連合のリーダーが一緒にいる所を見つけたのだった。

「耳郎響香に障子目蔵だったけ?さっきの会話聞いてただろうけどあの会話は全部フェイクだ。」

「「!?」」

二人は驚きを隠さないでいた何故から二人の個性は聴力に優れた個性であったからだ。

二人が聞いていた会話は死柄木弔が出久を敵連合に勧誘して仲間にはしようとしていたと言うものだった。

「この耳飾りは特別性でな録音は勿論偽の会話を流すことができる」

出久は左耳につけている耳飾りを指差しながらそう言った。

「その顔は全てお見通しの様だな。無免許のヒーロー科が個性を無断使用して盗聴なんてお笑い草だな。寧ろ一瞬回って清々しいな。」

「デク君・・・・死柄木と何を話してたん?」

「馴れ馴れしく俺の前でその名を言うな❗️虫唾が走るんだよ。というか名前の意味は知ってるよな、よくも俺を散々蔑称で呼んでくれたなぁ・・」

「答える義理はねぇし教えたくもない!拘束しようとしても無駄だからな。お前ら一人も仮免試験を受けてないからな」

「ヒーローは最高で最低な悪意に満ちた職業だよな。例え人を助けなくても金はもらえるしヒーローの卵で免許がなくても冤罪の奴を痛ぶって苦しめてもそれが自然に正義になるし何より強個性だったら人間のクズでもなれるんだからなぁ‼️」

その言葉を聞いた元クラスメイト達は涙を流して出久に土下座して謝罪する。

「言いたいことはそれだけか?偽善者どもが‼️例え洗脳されてたにしても俺を一切信じずに罵倒と暴力を振るったくせに‼️なのに自分達の事は信じて許せと!?冗談も大概にしろ」

「あぁそういえば期末試験ご苦労様。俺がいない間さぞかし楽しくかったんだろうな。あと俺にもう構うな。ほっといてくれ」

出久がそこから立ち去ろうとしてクラスメイト達が追おうとすると出久はマスブレインゼツメライズキーを取り出し滅と迅を召喚する。

『滅亡迅雷ability』

滅と迅はクラスメイト達を足止めし出久は煙の個性でそこから去った。




設定3
マスブレインゼツメライズキーで滅亡迅雷netを召喚できる。
ステイシーやディエンドの召喚された戦隊やライダーと同様四人には意志も感情もなく出久の命令通りに動いて喋る事もない。
一応四人が合体することで仮面ライダー滅亡迅雷になることもできる。


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第五話英雄嫌いの子供との対話

「自分で言うのもなんだが俺はなんであいつらがいる所に来てしまったんだ?それにしてもあいつらまるで俺の事忘れているかのように楽しそうだな。まぁもうすぐここは敵に襲撃されるんだけどな」

出久は前もって調べておいた雄英の林間合宿先に来ておりその光景を崖の下から望遠鏡で見ていた。

「ん?誰かそこにいるな!?出てこい・・・」

出久がそう言うと岩壁から角の飾りがついた帽子を被った吊り目の少年が出てきた。

「あんたが誰だよ。!!名前を言え!」

「あぁすまない。人に名前を聞くときは自分からだからな。俺は緑谷出久だ。さぁ名乗ったからお前も名前を言え」

「出水・・・洸太」

「洸太か・・・いい名前だな。所で此処は餓鬼1人が来たらあぶないぞ!?悪い大人に攫われたらどうするんだ?」

「此処の洞窟は俺だけの秘密基地なんだよ。」

洸太がそう言うと急にお腹の鳴る音がした。

「腹減ってるのか。ほらこれやるから食え」

出久は持っていたおにぎりを洸太に手渡す。

洸太は渡されたおにぎりをすごい勢いで食べる。

「で?さっきも言ったが何故こんな所に来た?秘密基地とは言え人気のないところは危ない。保護者はどうしたんだ?」

「俺ヒーローが嫌いだからおばさん達にも嫌な態度をとっちゃうんだ。

それにヒーローだけじゃない!この個性社会の全てが大嫌いだ!俺のパパとママもヒーローだったけど俺を置いて死んじゃって」

「確かお前の両親は・・2年前に殉職したウォーターフォースだっただよな」

「あぁヒーローさえいなければ・・・個性があるこんな世界に生まれてこなきゃ良かったのに!!そしたら今頃パパもママも生きてて笑い合えたのに」

「俺もヒーローとかの世界は嫌いだし気持ちも分かる。けどなこれだけは言える。お前の両親がいなければ大量に死人が出てたかもしれないんだ。赤の他人の為に命を落としてまで戦い抜いたんだ。その息子のお前が両親を悪く言うな。誇りを持て」

「そうだ・・・俺は無意識にパパとママを悪く言ってた。ごめんなさい・・・ごめんなさい!」

洸太はそう言いながら泣き出し出久はそんな洸太を抱きしめながら慰める。

「少しでいいから俺の話を聞いてくれるか?」

洸太は泣き止むと静かに頷く

「お前は個性が無ければいいと言っていたがこの話を聞いてもそう思うかな?俺もかつてはヒーローに憧れていた。

特にオールマイトに・・・・・強い個性が出るのを楽しみにしていた。

だが俺は何の個性も持たない無個性だった。

それを聞いた幼馴染は俺の事を『木偶の坊』と言い俺を虐め始めた。

周りの奴もあいつに逆らえなかったから一緒になって俺を虐めた。

何年もずっとだ!それに俺は情けない事にあいつを憧れなんて思ってしまった。教師にも相談したがそいつもあいつの肩を持ってて虐めを容認していた。

だが俺は諦めなかった。何冊もノートにヒーローの事を調べてメモをとった。

なのにその一冊があいつに燃やされて『来世では個性が宿ると信じてワンチャンダイブ』とふざけた事を言いやがった。

その帰り道ではオールマイトと出会い『個性がなくてもヒーローになれるかと』と聞いたが返ってきたのは『夢見るのは悪い事じゃない。だがそれ相応の現実を見なくてはならない』と夢を否定するかのような事を言われそしてある敵が中学生を人質にとっていたがヒーロー達は『相性が悪い』『人質には耐えてもらおう』とかまたしてもふざけた事を言っていた。

それから数日後何故か個性が宿り雄英に入学したが他のクラスメイト達は金目的、女にモテる為、という殆ど人を守る目的で入学した訳ではなかった。

最後に俺はある悪女の罠に嵌ったがクラスメイトも教師も俺を疑うばかりで信じてくれなかった。

家に帰ったら母親は自殺していて家を出て道を歩けば通行人から罵倒と石の嵐を浴びせられた。そして俺はある女にこの力を渡され今に至るわけだ。」

それを聞いた洸太は目を赤くしていた。

「ちなみにこの話は嘘ではなく本当だ。思い出しただけでも虫唾が走して仕方がない。この話を聞いてもお前は個性がない方がいいと言えるか?」

「言える訳がないだろ!個性がなかったらそんな事になってなんて思っただけでも辛い!」

すると森の方で黒煙が上がっていた。

「どうやら始まったようだな。洸太。此処は危ない避難するぞ」

「え?どこへ?というかあんたこの事知ってたのか?」

「お?餓鬼が2人・・・見栄えがいい所に来たと思ったがお前らはリストには載ってなかったな。」

男がマスクを外すとその顔は左目がなく顔の左側に傷があった。

その男はウォーターフォースを殺した張本人『血狂いマスキュラー』だった。



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第六話ZEROからONEへ覚醒・進化

「おっ!そこの小せぇ目つきの悪いガキンチョ!センスのいい帽子じゃねぇか!俺のこのダッセェマスクと交換してくれよ。新参は納期とかでこんなものつけさせられて困ってんだ。」

「う、うわぁぁ・・・(確かあいつは)」

マスクを外したマスキュラーを見た洸太は尻餅をついてしまい腰が抜けたように動けなくなってしまう。

「景気的に一発殴らせろや」

マスキュラーが洸太に殴りかかろうとするがその前に出久が黒鞭でマスキュラーの腕を拘束する。

「逃げろ!洸太!こいつは俺が何とかする。」

「でも!無理だよ。危険すぎる。それに恐怖で足が・・・・」

出久は亡を召喚する。

「そいつを遠くまで・・・・頼んだぞ。亡」

亡は洸太を抱き抱え走り出す。

「血狂いマスキュラー・・・・俺が相手だ。」

『ARK DRIVER』

「変身」

『ARK RISE』

『ALL ZERO』

出久はアークゼロに変身する。

「お前は・・・確か最近噂の『アークゼロ』だな。あの顔に手をつけた・・・死柄木だったか?まぁなんでもいいか。爆豪というクソガキと一緒に連れてこいと言われてたな。」

『何!?爆豪を!?何を言っている。あんな奴を攫ってもメリットは一切ないぞ。あんな悪意に満ちて没個性が役に立つ訳がない。」

マスキュラーは黒鞭を振り解きアークゼロに殴りかかる。

アークゼロはサウザントジャッカーで応戦するがマスキュラーには聞いておらずサウザントジャッカーを弾かれた挙句左腕を折られ胸に一撃を喰らう。

アークゼロは折れていない右腕でプログライズホッパーブレイドとアタッシュカリバーを連結させたものを持つ。

『アルティメットストラッシュ』

マスキュラーに向かってクラスターセルの斬撃を放つがマスキュラーは個性の筋肉増強で肉の鎧を纏い身を守っていた。

そのままマスキュラーはアークゼロの胸を思いっきり殴りアークゼロは殴り飛ばされ岩にぶつかる。

アークゼロは強制的に変身解除をさせられ出久の姿に戻ってしまう。

すると折られた出久の左腕が治っていき出久の髪はどんどん白くなっていく。

出久は落ちてあったオールマイトのキーホルダーを拾うとそのまま握りつぶす。

「憧れなんていらない。夢もどうでもいい❗️俺に必要なのは悪意だけだ❗️ヒーローも敵もいつかは滅びゆく定め・・・・全て・・滅亡して仕舞えばいい」

出久の心には『悪意』『恐怖』『憤怒』『憎悪』『絶望』『闘争』『殺意』『破滅』『絶滅』『滅亡』と言った十個の負の感情が宿り左目が赤く発光する。

出久はアークワンプログライズキーを取り出し起動させる。

ARK ONE

『変身!』

SINGU RISE

破壊!破滅!絶望!滅亡せよ!conclusion・ ONE

アークプログライズキーをドライバーにセットし出久はアークワンへと変身する。

(なんだ❗️あいつ急に気配が変わりやがった。まるであいつらのボスと同じ死を錯覚させられる程だ。)

「な、な、な、なんだぁ!?姿が変わろうが、俺には勝てねぇよ!死ねぇー」

マスキュラーは震えながらもアークワンに殴りかかろうとするがアークワンはその拳を片手で受け止める。

「今更こんなので俺を殺せるとでも思ったか!?」

アークワンは今度は自分がマスキュラーを殴り飛ばす。

「ここで亡き者となれ・・・」

『悪意』『恐怖』『憤怒』『憎悪』『絶望』『闘争』『殺意』『破滅』『絶滅』『滅亡』

『パーフェクトコンクルージョンラーニング・エンド』

アークワンはドライバーのボタンを十回押しアークワンプログライズキーを押し込むと飛び上がりマスキュラーに向かってライダーキックを喰らわせる。

気絶したマスキュラーにアークワンは手を翳し個性を抹消する。




設定4
出久の新しい力
ヘルライジングの再生能力
ジャックライズ
髪色は銀寄りのホワイトアッシュ
爪の色も黒く変色している
あと一話で変身したアークワンは不完全な状態であった為アークゼロに変身していました。


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第七話元仲間達と遭遇&開闢行動隊

アークワンはマスキュラーの個性を抹消するとそのまま燃え盛る森へと進む。

すると物陰から全身黒く首に捕縛布を巻いている男が出てきた。

それは出久の元担任の相澤消太だった。

「アーク・・・いや緑谷何故此処にいる?この場所で林間合宿が行われる事は外部には一才漏れていないはずだ。なのに何故・・・」

「イレイザーヘッド・・・それは敵連合がこの場所を特定していたからだ。どうやらお前の残念な生徒の中の誰かが裏切り者の内通者らしいぞ。あとマンダレイの甥っ子を保護しておいたぞ。役立たずのお前達に代わって」

「そうか・・・・この件についてはプロヒーローとして礼を言わせてもらう。」

「でなんだよ。俺を捕まえに来たのか⁉️お前の顔を見ていると反吐が出る!」

「すまない・・・お前の姿が見えたから追っただけだ。ところで血狂いマスキュラーを倒したのはお前か?それと少しでもお前の役に立ちたい。」

「フ、フハハハハ・・・ふざけんなよ・・・今更なんだ!お前は何にも信じてくれずに見捨てた癖に!それにしてもお前がこんなに悪意に満ちた俺の役に立ちたいというとはな」

「まぁ強いて言えば此処にいる雄英生徒達全員に戦闘を許可しろ」

「何故だ?」

「まだ分からないのか・・・今許可しなきゃ全員殺されるぞ、それとも俺に言われるまでそれを考えなかったのか?冷たい先生だな。」

「分かった、では無線機を通してマンダレイに指示を出して彼女にテレパシーで伝えるように言っておく。あとお前にもこれを渡しておく」

相澤先生は無線機をアークワンに手渡す。

「奴らの目的は爆豪だ、あいつを守り切れるといいな。せいぜい俺や白雲朧のようにならないようにな・・・・」

アークワンはそう言うとその場を後にする。

相澤先生はまだ何かを言いたそうにしていたが手遅れであった。

アークワンは脳無に襲われている八百万とB組の泡瀬を発見しそのまま二人を黒鞭で縛り上げ遠くの方へと逃す。

アークワンは八百万を手当てすると目が覚めた八百万と泡瀬の言葉を無視して走り去った。

その先には荼毘、トッワイス、トガヒミコ、コンプレスがいた。

荼毘が青い炎を放つとアークワンはそれに対抗するかのように黒い炎を放ち二つの炎はお互いに相打ちとなり消える。

「確かお前は死柄木が言ってたアークか・・・まぁいい、目的のものは手に入った。それにもう時間だ。此処でずらからせてもらう。」

ワープゲートが開きコンプレスが去ろうとするとアークワンは一瞬でコンプレスの前に移動しワープゲートから引き離すと強引にコンプレスのマスクを外し口の中にある圧縮された爆豪と常闇を無理やり吐き出させ、圧縮されてビー玉のようになっている二人を拾うと握りつぶし二人を解放する。

「お互い惨めで悲しいなぁ、荼毘、いいや・・・″轟燈矢″」

アークワンはそれを言うと背中から羽を出しそのままその場から飛び去る。

 



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第八話謝罪会見

今出久はアジトのデイブレイクタウンにいた。

出久は部屋のテレビで雄英の謝罪会見の映像を見ていた。

『それでは先程行われた雄英高校の謝罪会見をご覧ください。』

そこにはスーツに着替えた相澤先生、根津校長、ブラドキングが映っていた。

『この度、我々の不備からヒーロー科一年生に被害が及んでしまったこと、ヒーロー育成の場でありながら敵意の防衛を怠り社会に不安を与えてしまってお詫び申し上げます。誠に申し訳ございませんでした。』

『NHKです。貴方達雄英高校は今年から二度も敵に接触し襲撃されています。今回生徒達に被害が広がるまで各御家庭にはどのような説明をされていたのか、具体的にどのような対策を行っていたのかをご説明ください。』

『周辺地域の警備強化、校内の防犯システムの再検討し強い姿勢で生徒達の安全を保証すると説明しておりました。』

「は?一切守れてねぇじゃねえか、現に俺はお前達に傷つけられた挙句除籍されたんだぞ。ふざけんなよ・・・」

出久は左頬を触りながら冷たくそう言う。

『生徒の・・安全と仰っていますが、それはどう言う意味ですか?イレイザーヘッドさん。事件の最中生徒達に個性使用を許可して戦闘を促したらしいですがその意図についてお話しください。』

『私どもが状況を把握できなかった為、最悪の事態を避けるべくそう指示しました。』

『最悪の事態とは?多数の被害者は最悪ではないと?』

『私達が考えた最悪の事態とは・・・生徒達が成す術もなく殺されてしまうことでした。』

『そして幸いにも全員命に別状はなく、また生徒達にメンタルケアを行っておりますが特に心身共に問題はありません。』

『・・・・不幸中の幸いだとでも?』

『未来を侵されることが1番の最悪と考えております。』

『では貴方の元教え子だった緑谷出久君に対してもそう言えますか?』

記者がそう言うとその場は一瞬にして静まりかえる。

『彼は過去に貴方方雄英の冤罪事件でヒーローになる道を潰されました。今回の林間合宿においても姿を現し血狂いマスキュラーを倒したと情報を耳に入れています。

彼の母親は自殺しており彼はホームレスのような生活を送っていたそうですね。ですがその後仮面ライダーアークゼロとして活動して数多くの敵を倒し人々を救っている・・・その行動には大きなヒーロー性が感じられます。もう一度聴きますが彼に対してもそう言えますか?』

『その件については私の不徳の致すところです。』

『そこで私はある仮説を立てています。もしや彼は敵連合の内通者だったかもしれないと・・・事件をわざと引き起こして雄英のイメージダウンを狙っていたのでは?それか貴方方に裏切られた事を憎んで敵連合に手を貸したのではと、この二つが私が立てた仮説です。』

この発言で周りがざわつくが次の瞬間

『おい、あんた・・・それを本気で言っているのか!あんたには緑谷が敵なんかと同じように見えるのか!緑谷出久は誰にも頼らずにたった一人で戦ってたんだぞ。あいつは俺が知る限り誰よりも最もヒーローになるべき男だった・・・なって欲しかった!

それだけじゃない!自分を傷つけた俺達を心の底から恨んでいても助けてくれた。そんなあいつがそこら辺の敵擬きに見えるなら今すぐ消え失せろ・・・目障りだ。』

相澤先生がそう言うと周りも″彼はそんな事をする人間じゃない″と口を揃えて言う。

出久は無言でテレビを消すと何処かにワープしようとすると

『緑谷出久・・・頼みがある。私の孫を・・・転孤を止めてくれ・・』

『僕からも頼む、オールフォーワンを″兄さん″を君が僕達の代わりに倒してくれ』

後ろから初代継承者の死柄木与一と七代目継承者の志村奈々が幻となって出久に話しかける。

「俺はあんた達に言われなくてもオールフォーワンも死柄木弔もこの手で滅ぼす。だからほっといてくれ、俺にもう構うな。」

出久はドスの効いた声でそう言うと何処かに煙の個性でワープする。

『『あの目と顔・・とてもじゃないがヒーローを目指していた者の目と顔じゃない。まるで兄さん(転孤)みたいだ。』』

与一と志村は口を揃えてそう言う。



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第九話巨悪、悪の象徴と対決

ワープした出久は脳無量産工場へと来ていた。

「いるんだろ?オールフォーワン、出てこい」

「初めまして緑谷出久君、早速だけど君の力を貰うよ。」

「渡すわけがないだろ、変身」

ARK DRIVER

ARK ONE

SINGU RISE

破壊!破滅!絶望!滅亡せよ!conclusion・one

出久はアークワンに変身する。

アークワンはショットライザーを大量に生成しオールフォーワンに向かって弾丸を放つがバリアと衝撃吸収の個性により防がれる。

「だったらこれならどうだ」

アークワンはアークワンプログライズキーを押し込むとワンフォーオールの力を発動させる。

「SMASH!」

『パーフェクトコンクルージョン』

アークワンはオールフォーワンに向かってストレートパンチを喰らわせる。

オールフォーワンは吹き飛ぶが何事もなかったかのように立ち上がる。

「素晴らしい!その力こそ僕に相応しい!弔ではなく君を拾っておけばよかったかもしれないねぇ」

「はぁ!?お前一体何の話をしているんだ!?」

「この僕が魔王になるまでの話さ、そして弔は次の僕になるための道具だ。オールマイトの嫌がる顔を見たかった、だから弔を選んだ!」

「貴様!・・・どこまで外道でいれば気が済むんだ‼️じゃあお前ははなから死柄木の事を大切に思ってないんだな!もういい貴様にはここで確実に滅びてもらう。」

アークワンはマスブレインゼツメライズキーを取り出し仮面ライダー滅亡迅雷を召喚する。

そこにオールマイトがやってくる。

「緑谷少年を返して貰うぞ。オールフォーワン!」

「来たか、時代遅れの老害が、あんたの出番はない!そこで指をくわえて見てろ!」

アークワンはオールマイトに圧をかける。

(なんだ!?あの緑谷少年の気配は・・・まるでオールフォーワン・・いやそれ以上だ!)

オールマイトはその場から動けないでいた。

滅亡迅雷はオールマイトを指差し刀で斬りつけようとするが

「待て・・・こいつは後でやればいい、いつでも殺す事だってできるんだから、」

アークワンがそれを止める。

「フハハ・・・だいぶ嫌われているねぇオールマイト・・・今ここで言うのは何なんだが死柄木弔は君の師匠の志村奈々の孫だよ。

いやしかしこれだけでも君の嫌そうな顔を見れるのに緑谷君の事でさらに君の絶望した顔をみれるから最高だよ!」

(そんな・・私は緑谷少年だけじゃなく、お師匠のお孫さんまで傷つけていたのか・・・・)

オールフォーワンは高笑いしながら死柄木の正体を明かすとオールマイトは膝をついてしまう。

「オールフォーワン・・お前を滅ぼせるのは・・・」 

『俺達だ』

『悪意』『恐怖』『憤怒』『憎悪』『絶望』『闘争』『殺意』『破滅』『絶滅』『滅亡』

『パーフェクトコンクルージョン・ラーニングエンド』

『滅亡迅雷インパクト』

アークワンと滅亡迅雷のダブルライダーキックがオールフォーワンにあたりオールフォーワンは吹っ飛ばされ気絶する。

アークワンはオールフォーワンに近づき個性『オールフォーワン』を抹消する。

「次はお前・・と言いたいがどうせお前のは所詮残り火だ。消しても意味がない。しらけちまったし、じゃあな。」

「あとご苦労、よく頑張った。」

アークワンはマスブレインゼツメライズキーを再び押し滅亡迅雷を吸収するとその場から立ち去る。



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番外編原作世界へ
あれから一年後そして並行世界へ


神野区のオールフォーワン事件から一年後出久は17歳になり異能解放軍、ヒューマライズ、敵連合などの敵組織を滅亡させていきヒーロー達の個性を次々に消していった。

ある日出久はアークワンになりある敵と戦い勝利し敵が持っていた銃型のアイテムを回収すると急に誤作動を起こし謎のゲートを開くと同時に出久はゲートにブラックホールのように吸い込まれてしまった。

ゲートは何処かの路地裏に開き出久はそのまま落下する。

「なんだ此処は、うっわぁ・・・・よりにもよって塵があるところに落ちるとは・・・・あとなんで空が明るいんだ?確か午後11時の夜中だったはずなのに」

出久は服についたゴミを取りながら路地裏にでようとすると何処か走ってきた女の子とぶつかる。

「おい・・・・大丈夫か?急に走ってきて来たらダメだろ?」

出久が手を差し出すと女の子は震えだす。

(震えてる。俺の左の義眼が怖いのか?それとも両腕に包帯が巻かれているから・・・まさか。)

「駄目じゃないか・・・・壊理・・・・他の人に迷惑かけちゃ・・・」

するとモッズコートを着て特徴的なマスクをつけた男が出てきた。

「家の子がすみません。遊び盛りなものなので怪我が多くて」

「いえ・・・此方こそすみません。よく前を見ていなかったものでそれにしても遊び盛りにしては両腕に包帯する程の怪我は普通しないはずなんですが、八斎會の若頭治崎廻さん。」

「何故貴方がその事を?パーカーの上に雄英高校の制服を着ているようですが、雄英生徒なんですか?それに家は家です。貴方の考えを押し付けないでくださいよ。」

「えぇ元雄英のヒーロー志望だったですけど、一応雄英に在学していたからこの子が怯えているのも分かるんですよ。知りませんか?一年前冤罪事件で雄英を除籍された緑谷出久ですよ。」

「そうだったんですか・・・・でもおかしいですね、雄英に冤罪が起こった事は初耳ですし、それに貴方が緑谷出久だったら今はまだ一年生の筈ですよ。」

「なんだと!?」

治崎の言葉に驚き持っていたスマホで事件について調べると該当する事件が全くなかった。

(おそらくこの世界は俺が除籍されずに今もヒーローを目指している世界線。それにこの世界では神野事件からまだ少ししか経っていないのか?)

「まぁその話は置いておいて此処は人目について目立つので違う場所でお話をしませんか?」

「いいでしょう。私も少し貴方に興味が湧きました。ではまずは壊理を此方に」

「この子が怯えながら俺を離してくれないんですがどうすればいいですか?」

「では壊理を抱えながら私についてきてください。」

出久は怯える壊理を抱えながら治崎について行く。

そのまま治崎に着いていくと死穢八斎會の事務所に着く。

クロノスタシスこと玄野針に地下に案内され椅子に座る。

玄野に壊理を渡すと治崎に向かい合う。

「さて敬語は外してもらっても結構だし呼び捨てで大丈夫だ。先程も言ったが少しお前に興味が湧いた。そこでだ。俺の計画に協力してくれないか?」




唯一死穢八斎會だけ出久は滅亡させておらず、ナイトアイと通形先輩がエリちゃんを救出しています。
ちなみに一年後の出久の身長は178センチで右目も失明はしてませんが瞳が灰色に変色しています。


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治崎の目的

「計画とはなんだ?内容によるが協力してやる。」

「それは現在の個性によって成り立っているヒーロー社会を根本から変える事だ。俺にとって個性というものは病気そのものだ。個性なんてものが備わっているから夢をみる。」

「確かにな。ヒーローがいる限り敵は生まれ続け争いばかりが続き平和は訪れない。ヒーローを消す為に俺は一年間ヒーローや敵から個性を抹消してきた。例え狂った正義を振りかざしてでもこの偽りで固められ腐った社会を滅ぼして人々が笑顔でいられる世界を一から作り直す事が俺の目的だ。」

「ほぅ・・・・なら俺とお前の考え方は一致してるという事でいいんだな?これで交渉妥結d「その前に俺はこの力でヒーロー達や敵から個性を消しているがお前達はどうやってこのヒーロー社会の在り方を変えるつもりだ?あと壊理とかいう女の子の両手の包帯は何か教えて貰おうか。」」

「あぁ・・・それは壊理の細胞から作った個性破壊弾を使ってお前同様ヒーローから個性を消していく。そしてそれを使って俺達八歳會はオールフォーワンの次の支配者になるつもりだ。」

治崎の言葉を聞いた出久は立ち上がると同時に治崎の顔面を勢いよく蹴り飛ばす。

「一体何をする!?服が汚r「その汚い口を閉じろ。外道が」」

「折角お前とは考え方が同じだから仲良くできると思っていたが期待外れだったようだな。まさか、自分の娘を捌くとはなぁ・・・想像してたよりなんて酷い事を・・・貴様のような悪意に満ちた奴は俺がこの場で倒す。」

「クソ・・・・交渉決裂か・・俺の顔と服に傷と汚れをつけたことを後悔させてやる!!」

治崎は口の血を手で拭うとマスクを拾いつける。

出久はアークドライバーを装着しアークワンプログライズキーを起動する。

『ARK DRIVER』

「変身」

『ARK ONE』

『SINGU RISE』

『破壊!破滅!絶望!滅亡せよ!conclusion・one』

出久はアークワンへと変身する。

「なっ変身した!?成程それがお前の力か・・・・お前の力を奪ってそれを使うのもありだな。」

「この力はお前には使えないし渡すと思うか?」

アークワンは徒手空拳で治崎と応戦し追い詰める。

すると治崎は加勢に来た自分の腑刀で部下の音本真を自分の元に呼び出すと

「音本ぉ・・・・お前は俺の為ならなんだってするよなぁ。だったら俺の為に死んで俺の一部となれ!!」

治崎は音本の顔を素手で触れようとするがアークワンに直前の所で止められる。

「残念だったな。こいつと融合して俺を倒すつもりだったんだろうが俺はお前の未来を予測している。」

アークワンは音本の腹を蹴り飛ばし音本を気絶させると今度は治崎の腹に渾身の一撃を与える。

『悪意』『恐怖』『憤怒』『憎悪』『絶望』『闘争』『殺意』『破滅』『絶滅』『滅亡』

『パーフェクトコンクールジョン・ラーニングエンド』

アークワンは飛び上がり地崎に向かってライダーキックを喰らわせ治崎はそのまま吹っ飛ばされる。



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死穢八斎會壊滅

アークワンは吹っ飛ばされた治崎の元へと行くと

「あのな・・・治崎・・いやオーバーホール、人の事言えた立場じゃないが個性消してやるって奴が個性に頼ってばかりでどうするんだ?他の奴らを病人呼ばわりしていたがお前も十分に病人だぞ。」

そう言うとアークワンは手を翳し治崎の個性を抹消する。

「貴様!!何をした!?まさか・・・・」

「お前の個性を消させてもらったよ。エリを傷つけた報いだ。」

治崎は拳銃を取り出してアークワンを撃つが全く効かずそのまま拳銃を破壊されそのまま腕の骨を折られると腹に拳を打ち込められ気絶する。

「個性破壊弾と血清は全てもらっておく。ある目的に使わせてもらうぞ。あとお前の目的は一部だけ俺が継いでやる。勿論お前とは違う方法でな、」

治崎の懐から個性破壊弾と血清を取り出しアークワンはマスブレインゼツメライズキーで滅亡迅雷全員を呼ぶと残りの組員全員を倒して拘束した上で個性を消していった。

そして壊理のいる部屋へとたどり着き中へと入る。

「大丈夫か!?壊理、他に怪我はないか?」

アークワンが壊理に手を差し出すが壊理は涙目にならながら頭を抱え怯えしまってた。

「ん?あぁこの姿じゃ誰かわからないから怖いのか。慣れてはいるが子供に怖がられるのは複雑だな。」

アークワンは複雑そうに変身を解き元の出久の姿に戻る。

「これなら大丈夫だろ?ほら、今すぐここから出るぞ。」

出久が再び手を差し出すと壊理は安心したように笑顔になりその手を掴む。

出久は警察に通報した後死穢八斎會のアジトを壊理と一緒に去っていった。

「取り敢えず壊理の服と靴を買ってやるか、そのボロボロ服装と裸足だと明らかに誘拐してきました。と言っているようなものだからな。」

まずは服屋で赤いワンピース、靴屋でベージュのブーツを買い壊理に身につけさせる。

「似合ってるぞ。壊理」

「ありがとう!!お兄ちゃん!!」

壊理は笑いながら出久にお礼を言う。

「あっそういえば今まで全く気にしてなかったが髪色が変わったとは顔が体育祭の時に全国民に知られているからなぁ。マスクでもつけるか。」

出久はマスク屋に入り某食人漫画のような右目が眼帯のようなマスクを買いそのままつける。

「一応病院に行って壊理を診てもらうか。」

壊理を病院へと連れて行くと診察の結果心身共にケアが必要とのことで

暫くは療養することが決まり壊理はそのまま入院した。

「さて、しばらくはこの世界に止まらなきゃな。壊理が退院したら施設に入れるのも可哀想だしヒーローに預けるのも癪だな。まぁ暫くは敵退治でもしておくか。」

出久は考え事をしながら病院を去っていった。



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元平和の象徴の相棒と元担任と対話

数日後出久は退院した壊理を連れデパートに来ていた。

「壊理、何か食べたいものは・・・・ん?」

「あの〜すみません。ちょっとこの子を預かってもらっても大丈夫ですか?」

出久は後ろから気配を感じ近くにいた女性従業員に壊理に預けると気配がした所に行く。

「おい誰かそこにいるな。出てこい。出てこないなら民間人の中から一人を撃つぞ。」

出久はショットライザーを物陰に向けるとそこから長身でスーツの男が出てきた。

「まさか気づかれていたとは・・・・あの子の事で少し君と話したくてな、私と来てくれないか?」

「確かお前はオールマイトのサイドキックだった。ナイトアイ・・・・嫌だと言ったら、どうする?」

「それは力ずくでも来てもらうぞ。」

すると後ろの方から捕縛布が飛んできて出久の左腕を拘束する。

「久しぶりだな。イレイザーヘッド、いやあんたからすればそうでもないか。」

出久はフードを外しマスクをとり素顔を見せた。

「緑谷!?どう言う事だ。どうしてお前が俺の生徒のひとりの顔をしている?」

「まぁここじゃなんだから何処か別のところで話すのはどうだ?」

出久達は非常階段へと移動して出久は左腕だけじゃなく全身を捕縛布に拘束されたまま口を開いた。

「ではまずお前の名前を教えろ。」

「あんたも知っての通りあんたの生徒で雄英高校元ヒーロー科の緑谷出久だ。まぁあんたの知ってる緑谷出久とは別人だがな。簡単に言えば別の世界から来てこの世界の俺とは違う道を進んだ。」

「どう言う事だ?ふざけた事をいうな・・・・と言いたいところだがお前がこの状況で嘘をつくとは思えない。それに個性社会だ。別の世界から来たなんて有り得る話だ。かと言って信用したわけじゃないが」

「私もこいつが嘘をついているとは思えない。だがこの少年の未来がまるで戦後の日本のようになっているのが気になる。教えてくれないか。君は君の世界で何があったんだ?」

「俺の世界では職業体験が終わってすぐにある女が転校生として雄英にやってきてその女の策略にまんまと嵌った。

俺はその女に雄英から去るように言われて断るとあの女は自分の服を引き裂いて悲鳴をあげ駆けつけたA組に襲われたと嘘をつきあいつらはその嘘を信じ俺に罵倒と暴力の嵐をぶつけてきやがった。

挙句の果てにはイレイザーヘッドにまで除籍を言い渡されたよ。

それだけならまだ立ち直れたよ。でも家に帰ったら母さんは俺を置いて死んだ!!」

「すまん・・・緑谷、あっちの世界の俺がやった事だがお前を信じてやる事が出来なかった。」

「もう怒りが湧いてこない・・・・俺は怒ることすら疲れた。それに俺の世界のイレイザーがやった事だ。違う世界のあんたが謝る事じゃない。」

自分に起こった事全てを話し相澤先生は出久に謝罪するが出久はそう返す。

「もう一つだけ質問いいか?あの女の子を助けた理由は後で聞くとして君は個性の『ワンフォーオール』を持っているのか?」

「あぁでも平和の為に紡いできた力は悪意の力に変わってしまったがあの筋肉ダルマはともかく歴代の継承者達に申し訳ない。」

「成程オールマイトもお前を信じなかったのか・・・・緑谷、無理にとは言わないが雄英に行ってみないか?」



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別の世界の雄英

アンケートの結果ですが一番多かったヒロアカ×ゴーカイジャーと個人的に書きたかったかまぼこ隊×仮面ライダーセイバー&ヒロアカを書こうと思います。


出久は壊理を連れて相澤先生、ナイトアイと共に雄英に向かった。

そして雄英に到着し待っていたのは根津校長とそして雄英ビッグ3の通形ミリオ、天喰環、波動ねじれの三人だった。

「やぁ!!俺は遠形ミリオだ。よろしく!!白髪君!!」

「ミリオ・・・・・どうしていつもそうやって敵かも知れない知らない人に対して疑いもなく話しかけられるんだ・・・・まぁそこがミリオのいいところなんだが・・・・それしてもこの子怖い・・・帰りたい・・・」

「ねぇねぇ!!どうして雄英のブレザーを着てるの?なんで左目だけ赤目なの?教えて教えて!!」

「あ、あぁ元雄英の生徒だからだ。この目は、義眼だ・・・あまりその事に触れないでくれ・・・あとその癖直さないといつか嫌われるぞ。誰だって知られたくないことはある。」

(こんなにグイグイ来られたのは久しぶりだ・・・・それに元々俺はこう言うタイプ苦手なんだよな。それに純粋すぎて怒ることもできない。)

波動ねじれにグイグイ質問づめにされ出久は困惑しながらそう返す。

「おい波動・・・・なんでここにきた。呼んだのは通形だけの筈なんだがまぁいい。とりあえず会議室に行くぞ。波動この子と一緒に遊んでやれ。」

相澤先生はそう言うと壊理を波動ねじれに預けると出久を連れて会議室に向かった。

「君は相澤君とナイトアイの話によると別の道を辿った違う世界の緑谷君だそうだね。君の身に何があったからは聞いているよ。すまないかったね。別の世界の僕が除籍した事だが同じく存在の僕にも責任がある。本当にすまないことをした。」

「いや、あんたは俺の事を名前でしか知らなかった筈だ。どんな人物かは分からなかったんだろう。疑ってしまうのも仕方がない。

俺の世界のあんたは許さんがあんたはなんの罪をないから謝る必要はない。とういか謝るな。」

「分かった。では一つ聞きたいのだが死穢八歳會の治崎達は一体何をしていたんだい?」

「あいつらは組長の孫壊理を使ってヒーロー社会のあり方を根本から変えるつもりだった。その八歳會の若頭は壊理の体を銃弾にして個性破壊弾や血清を作っていた。

まぁ治崎は組長への恩返しの為に八歳會を大きくするとか言ってたが行動が矛盾しまくりだったが。」

出久の話した内容にその場にいた全員は驚きの顔をしながら絶句していた。

「あともう一つだけ質問いいかな?君の世界の敵連合やオールフォーワンはどうなったんだ?」

「あぁ潰したよ。オールフォーワンから個性を消して脳無を作ってたドクターとやらも社会的に殺した上で手足を使えなくした。

まぁトガヒミコ達には少し悪い事をしてしまったがあいつらはオールフォーワンとイカれサイコパスのドクターとは違って心の底からは悪人ではなかったな。」

 



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元A組の謝罪

⚠️爆豪に対してアンチ要素がありますので爆豪ファンの方とそういう描写が苦手な人達はご注意ください。


「なぁ壊理はともかくなんでお前達が一緒に飯を食ってるんだ。さっさと自分のクラスに戻れ!!」

出久は冤罪事件が起きる前に使用していた仮眠室で用意された昼御飯を食べていたが目の前にはビック3とエリが一緒に食事をしていた。

「まぁまぁそんな事言わずに仲良く食べようじゃないか。ところで君あの死穢八歳壊から壊理ちゃんを救ったらしいね。すごいじゃないか。俺でもまだそういうのはできないのに尊敬するよ。」

「何言ってんだ。この世界で救ったのは俺だが俺がいた世界ではあんたが壊理を救った・・・・いや本来はこの世界の壊理を救うはずだった。それを俺が先に救っただけだ。だから俺なんかよりあんたの方が優れてる。それに俺は悪の道に堕ちた。あんたはヒーロー志望だろ。敵なんかを尊敬するな。俺は褒められるような事を一度もしていない」

「「「「すまねぇ(ごめんなさい)!!緑谷/君/さん/デク君!、」」」」

するとドアの方からA組が入ってくるなり出久に謝罪した。

「はぁ!?なんでお前ら俺に謝罪する?俺がいる事はお前らは知らない筈だし一体全体どうなっているんだ」

「すまない。緑谷。お前が渡してくれた冤罪事件の映像を教師全員で見ていたんだがたまたま通りかかったこいつらき全部見られてしまったんだ。」

A組の後ろから相澤先生が現れそう口にする。

「あの、俺らに話しかけられたくないだろうけどオメェの事なんて呼べばいいんだ?こっちの世界と別の世界のオメェが二人いるから同じ呼び方だとややこしくなるから。」

「なんでもいいが『デク』とは絶対に呼ぶなよ?その名で呼んだらお前の口を切り裂いて両目を抉ってやるからな。」

「あぁ・・じゃあ出久!!すまねぇ!!別の世界の俺がオメェの左目を潰しちまった!!俺は漢として最低な事をしてしまった。気が済むまで俺を殴ってくれ!!」

「なんだ左目の事か。もう俺はお前の事を恨んじゃいない。元よりお前は他の奴らとは違って善人だからな。俺の世界のお前も別の世界のお前に対して今は憎しみはない。再開した時は蹴り飛ばした上に毒を盛ったがだからあの時蹴った事で気はもう済んだ。だからもうその話題は二度と口にするな。」

切島が出久に土下座をしてそう言うが出久はそう返す。

「まぁ他の奴らは絶対に許さんけどな。どうせ罵倒しても無意味だし怒る価値すらない。だから悪に堕ちた敵の俺に謝罪なんて結構だ。お前らも敵に対して土下座なんてしたくないだろ?だからもうほっといてくれ。俺に構うな」

次に出久は他のクラスメイトに対して冷たくそう告げる。

「おいクソデク!!俺と戦えや!!敵なんぞに堕ちやがって!!俺がぶっ殺してやる!!」

「はぁ!?待てよ!!なんで明らかに相手を怒らせるような真似するんだよ。」

「こんな時に喧嘩売るなんて不謹慎にも程があるぞ。」

「てかお前あいつと幼馴染なんだろ?なんで幼馴染に対してそんな事が平気でできるんだ。お前は」

「君だけ全く謝罪してないぞ。いい加減にしたまえ!!」

「風紀をこれ以上乱さないでください。」

明らかに全く空気の読まない爆豪が出久に襲い掛かるが切島、上鳴、瀬呂が爆豪を止め学級委員の二人も爆豪に注意していた。

「はぁ分かっていたがお前はガキの頃から何も変わらないな。それにしてもお前は光己さんと勝さんの二人とは似ても似つかないな。

なんで俺はこんな奴の事を尊敬していたんだ?

そんなに地獄に堕ちたからば地獄に落としてやるよ!!」

出久はそう言うと耳のモジュールを操作して義眼からモニターを出し映像を流した。

その映像には中学時代のいじめや自殺教唆などの証拠が写っていた。

「爆豪、今すぐ職員室に来い!!俺は少しお前を甘やかしすぎたようだ。」

「待て、こいつのお望み通り相手をしてやろうと思う。説教ぐらいじゃこいつは全く懲りない。寧ろ逆恨みをするだろう。こういう奴には徹底的に天罰を下さないと分からないだろ。人の辛さが分からないバカだから」

「爆豪。俺はお前を許さないし俺の手で必ず潰す。そして死より恐ろしい地獄を味あわせてやる!!」

それを見た相澤先生が爆豪を職員室に連れて行こうとするが出久がそれを止めそう口にした。



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アークワン対爆豪

⚠️前回に引き続き爆豪に対してアンチ要素があります。爆豪ファンとそう言う描写が苦手な人はご注意下さい。


セメントス先生が個性のセメントを発動させ訓練場にフィールドを作成し模擬戦が開始される。

「それにしても今回ばかりは何故か気分が乗らないし不快な気持ちね。まぁ私の気分は置いておいて2人共どっちかが戦闘不能になったら終わりよ。分かった?」

「じゃあ模擬戦スタート!!」

ミッドナイトの号令がかかると同時に爆豪は爆破を発動させながら出久に襲い掛かるが出久はその行動が分かっていたかのように素早く避け無防備となった爆豪の腹を思いっきり蹴飛ばした。

「忘れたのか?お前とは嫌という程何年前一緒にいたんだぞ!!お前の怒りだけに任せた単純な攻撃なんてラーニングを使わなくても手に取るように分かるんだよ。」

出久はアークドライバーを出現させるとプログライズキーを起動させる。

ARK DRIVER

ARK ONE

『『変身』』

SINGU RISE

破壊!!破滅!!絶望!!滅亡せよ!!conclusion・one

ドライバーにプログライズキーをセットしてアークワンに変身すると爆豪に攻撃する。

「「「「み、緑谷が、変身したぁぁぁ」」」

「なんかカッケェけど、あっちの緑谷のあの姿まるで亡霊や骨とかした屍みたいだ。緑谷には悪りぃけど神野の時の敵の親玉より怖ぇ、ヤベェ足が震えちまった。」

「それにあのマスクの表情まるで俺達に信じてもらえずに裏切られてお母さんも失った向こうの緑谷の怒りと悲しみを表してるみたいだ。

現に変身する前のあの時の緑谷の頬の痣まるで血の涙を流して泣いているみたいだった。そして今のあいつから怒りと悲しみを感じるな。」

「あぁまさにあれは復讐の″白き闇″のようだ。あぁなった以上無責任だが死ぬまで止まらないかもしれない。俺達は本当にあいつにとんでもない事をしてしまったようだ。本当にすまないな緑谷・・・」

「それにしてもこれどっちが敵なんだか分からなくなってきた。まるで爆豪が敵で緑谷がヒーローに見えてきたな。」

「ケッ変身してそんな姿になっても所詮デクはデクだ!!」

「聞いてなかったのか、お前の動きなんてラーニングの能力を使用しなくても簡単に対処できる。何より爆破なんて没個性で俺に勝てると思ってるのか?あとお前はさっきから『デクデク』ウルセェんだよ。その名を聞くたびに虫唾が走るんだよ。寧ろお前の方が壊す事しか能がない木偶の坊だろうが!!」

「聞きたいけどお前頭大丈夫か?本当に吐き気がする。お前本当何の為に生まれてきたんだよ。俺だけじゃなくお前の両親の顔にまで泥を塗りった上に育っててもらった恩を仇で返しやがって!!

お前は人でなしの出来損ないだな。あの2人が可哀想で仕方がない。

まぁ俺も人の事言えないんだがな。俺は12年間母親を傷つけ死に追いやったからな。・・・となると俺も所詮お前と同類だ・・・まぁ予想はしてたけど最後の最後まで腑が煮えくり帰る言葉だけだったよ。さぁこれで終わりだ。」

アークワンは爆豪に対しそう罵倒するとショットライザーを取り出すと

爆豪に発砲した。

爆豪は再び爆破を喰らわせようとするが爆破が発動しなかった。

「テメェ何しやがった。まさか・・・!!」

「お前の個性を二度と使えないようにした。これでお前はヒーローになれない。俺が味わった屈辱をお前も味わってみろ。」

『悪意』『恐怖』『憤怒』『憎悪』『絶望』『闘争』『殺意』『破滅』『絶滅』『滅亡』

『パーフェクトコンクルージョン・ラーニングエンド』

アークワンは爆豪に対してオールフォーワンの時のよりも容赦のない強力なライダーキックを喰らわせ爆豪は断末魔をあげながら気絶した。

「お前以外の奴らは皆誰かの為にヒーローを目指してた。そして死柄木、荼毘、トガの敵達は周りの環境や個性のせいで辛い目にあってあぁなったのに対してお前は周りにも能力まで恵まれて何の不自由もなく幸せに生きてた癖にお前は私利私欲な上周りを見下さなきゃ気が済まない自分勝手なクズだ・・・・・お前なんか殺す価値もない。馬鹿だなお前は自ら幸せもヒーローになる権利も既に全て手放した事にも気づかないとはな。」

「何でヒューマギアはあんなに優しいのに人間のお前は本当にどこをどうしたら心が醜い化け物になれるんだ。俺は一体何を言ってるだろうな。気絶してる奴に何言っても聞こえないって分かってるのに」

アークワンは気絶している爆豪にそう言うと何処か悲しそうな顔をしながら変身解除した。




爆豪に打った個性破壊弾は失敗作の奴で1日経てば個性は戻りますがそれとは別に個性の威力は前より弱まる効力があります。


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