自分より強いのがいないから育てた (師刃)
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ロドス最強が誰かを話し合うだけ

ロドスにおいて最強は誰か。言い出したのは誰だったかは知らないが、そんな話がロドス内で話題となっていた。

 

ある者は言った

 

「山崩しとも恐れられる彼女、スカジさんこそが最強だ。並の重装では盾ごと吹き飛ばされ、足を止めることすら叶わぬあの力。アレに敵うものなどいない」

 

ある者は言った

 

「シルバーアッシュ様こそが至高。近づく前に斬り殺し、囲まれようとも全てを斬り伏せる。やはり真銀斬⋯!! 真銀斬は全てを解決する⋯!!」

 

 

ある者は言った

 

「オイラだよ! オーイーラー!」

「はいはいケーちゃんお菓子できたよー」

「やったー!」

 

「なにアレ可愛い」「ケオベさん可愛い」「餌付けしたい」「ケオベさんが最強でよくない? 可愛いし」「いいかも・・・」

 

 

ある者は言った

 

「可愛さで言えばスズランちゃんだろうが。周りへの気遣いの良さ、よく見せてくれる笑顔、俺たち職員にもニコニコと笑顔で話してくれたりするんだぞ」

 

「そうだった危ない」「いやいやけどケオベさんのあの無邪気さもいいんだよ」「「「「それな」」」」「便乗やめろください」

 

 

 

少し話が脱線しつつも話が進む。基本はエリートオペレーター、だがそれ以外でも強い者はいる。

アンブリエルは超長距離からの狙撃ができ、気付かれる前に殺せるから強いだとか、スカイフレアによるメテオは当たったら一撃で死ねるだろとか。

 

そこでふと1人が言う

 

「そういや、メランサさんも強いよな」

 

「あー、そういやそうだな」「重装兵の盾を斬り裂いたってほんと?」「俺医療班だけどメランサさんが来たことないし、攻撃全部避けてんじゃね?」「アーツを斬り捨てて術師を伸したって聞いたけど」

 

一人一人情報が違うものの、その全てがあり得ないだろと笑われそうなものばかり。だというのに、誰も笑わなかった。見たものが数人、それに戦闘記録にも残っているからである。

 

「メランサさんっていえばさ、知ってるか? あの娘の師匠のこと」

 

「あー、聞いたことあるぞ。けど、本当か?」「いやあれはなぁ⋯」「見たことないからわからん」「けどメランサさんもああ言ってるしな⋯」

 

曰く、山を斬り谷を造った。曰く、天災の中から現れた。曰く、天気が悪いからと雲を斬り払った。曰く、一国の軍隊を無傷で無力化した。

そのどれもが信じられないものばかりだった。

 

だからだろうか、疑問を口にしていた彼らの近くに彼女が来たのは

 

「みなさん、師匠のことを疑っているのですか?」

 

「「「「「「「「「「!!?!??!?」」」」」」」」」」

 

バッと声の聞こえた方を向くロドス職員達そこには今噂にしていた師匠の弟子、メランサであった。

全員、しっかりと食堂内に誰がいるかを把握していたはずだった。ファントムやマンティコア(一部の特殊オペレーター)でない限りかならず視界に映るはずだった。のだが

 

(ちょっとまて誰かメランサちゃんがここに入ってくるとか見たか!?)(見えてなかったよそもそも入り口はずっと見てたぞ俺!)(はえー特殊オペレーター並みとか分かるわけないじゃないですかやだー)(((言っとる場合か!)))

 

「師匠のことを疑っているのですか?」

 

(ヤバいぞこれ死ぬぞ!?殺気ダダ漏れだぞ!?)(おいおいおい)(死ぬわ俺ら)(馬鹿野郎お前俺は勝つぞお前!)(そう言ってるこいつ白目剥いてるな)(死んだんじゃないの〜?)

 

とんでもな殺気に死を幻視する職員達。その中の一人が走馬灯により頭を高速回転させた。

 

「さっきまで最強は誰かってのを話し合っててその流れでメランサちゃんの師匠ってどんな人なのかなーって思いまして話し合っていたんですよ」

 

「なるほど、そういうことだったんですね。なら納得です。師匠を実際に見た人は余りいませんから」

 

(((((((((ナイスゥゥゥ!!!)))))))))

 

「あぁけど、噂は一部を除き本当ですよ。疑ってただけなので今回は別にいいですけど。もし馬鹿にでもしていたら」

 

    細切れにしてあげます

 

 

ゾッとする。殺意が詰め込まれた言葉を聞いて全員が漏らしそうになった。顔色が悪くなっていない者はいない。

片手間に自分達を殺すことのできる者からの殺意。漏らさなかっただけでも称賛ものだろう。

 

 

と、唐突にクンクンと匂いを嗅ぎ始めるメランサ。

目をカッと見開いた彼女は

 

「師匠の匂いー!」

 

メランサは風となって走り去った。

殺意に当てられた職員達は冷や汗を流し、ため息を吐いた。

 

「しぬかとおもった」

 

「小並感だけど同意」「しこうまわらん」「生きてることが、ましてや五体満足とか奇跡でしかないから」「デスヨネー」「手が震えて飲み物飲めない」「なんか弟子がすまん」

 

1人が飴をみんなに配り、優しい甘さに心が休まった。

そしてこう思った。今後こんな話はしないと。

 

 

 

 

 




レユニオンの盾を斬った→重装兵の盾を斬ったに変更しました。
ちょっとふざけて書いてるのに支障が出そうだったので・・・申し訳ない。
重装兵の盾は、レユニオンの重装兵の盾と同じ物と思ってもらって大丈夫です


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過去を思い返すだけ

なんかまた書けたから置いとこ


ロドスの職員達と飴を舐めながら、過去の記憶を思い出していた。

 

 

産まれたときから強者。化け物を狩り、感染生物を蹴散らし、国すら相手取って。だが、それでも自分の周囲には自分を下す者はいなかった。

故に旅に出た。

 

山を越え谷を越え、様々な場所を転々としつつ、強者を探す旅。

 

体内に生き物を飼う女がいた。

竜のようなそれを軽く捻り潰し、少し面倒を見た後にまた旅に出た。

 

】と呼ばれた存在がいた。

海で見つけて追いかけたが、全速力で逃げられた。

 

特殊な力を使う、今まで見たことの無い種族の者達と戦った。

多少は楽しめたが、本気を出すまでもなく終わってしまった。共に食事をし、その後別れた。

 

天災へと自ら足を進めた。

狂った重力を斬って均し、降ってくる星を石ころに変え、源石の谷を無力化した。

そうしていると、ある日から天災に会うことが無くなり、異常現象を見ることは無くなった。

 

暇だった。どうしようもなく暇になった。遊ぶ対象もない。傭兵の真似事をやっても、強者には出会えず。金が貯まるばかり。

 

 

そんな、体は生きていくが心が死んでいく中で受けた依頼。そこに彼女がいた。

 

柔と剛のどちらも吸収して自身の物とし。1を教えると10を知り、他の知識と掛け合わせて何倍にもする。

才能の塊だった。今まで生きて来た中で1番の、かつて戦った者達を越え、自分に届くかもしれないほどの。

 

あぁ、メランサよ。君は、僕を越えられる。

僕の技を教えよう。僕の知恵を教えよう。僕の武器をあげよう。僕の全てを尽くして、君を育てよう。だから、君は僕を越えてくれ。僕の膝を地に付けさせてくれ。

 

 

そうして、彼女を育て・・・なんか怖くなったんだけどなにこれ

 

 

 

 

 

「そういや知ってるか? メランサさんって、師匠と出会う前はもっと静かで大人しかったらしいぞ」

「へー、じゃあさ、ああなったのって師匠の『師匠の悪口か貴様?おかげなんですね!

 

(((((走り去ったのに何故ここに!?)))))

 

「いいですか全ては師匠のおかげなんですよかつての自分はあまり何も言いませんでしたが師匠は全て分かってくれました疲れて倒れそうになった時も静かに支えてベッドまで運んでくれましたし勉強する時もつきっきりで教えてくれましたこんな事は今までありませんでしただって愚かな昔の自分は喋ることをあまりせず相手はそれを分かるわけもなく無意味な時間が過ぎたことだってあるのですからなのに師匠はそれらとは違いました出会ってすぐだというのに疲れていた自分のことを気遣ってくれて元気がない時は楽しい遊びを教えてくれて私の心に彩りを与えてくれたんですですが私には師匠のことがあまり分かりません私を見るときはそれは楽しそうだったのにそれ以外のものを見ているときはまるで死んでいるかのようだったのですから私が聞いても答えてくれることもなくなのにケルシー先生やニェンさんやシーさんと話すときは死んだ瞳が輝きを取り戻すのです不思議でしょうなんで私を見ている時だけの物だと思っていたのにどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてだから私は知ることにしたんですあの人の事をだってそうでしょう分からないことがあれば知れば聞いてくれと言ったはあの人なんですから答えてくれますよね師匠」

 

「「「「「「ヒェッ」」」」」

 

うふふ、あははといきなり現れたメランサはまた食堂から出て行った。

なんでこうなったんだろうか。ただ怪我をしないように鍛え。協力することの大切さを教えるために、不特定多数の人と遊び。自分の知っている事を全部教えた。覚えれば褒め、ミスをしても何がダメだったのかを共に考え、嬉しいことがあれば共に笑った。それだけなのに

 

 

なんでこうなったんだ

 

 

 

 

 

 

 

 

 




メランサ
この作品では師匠と出会うことで覚醒。概念的強化やらがされてない限り殆どの物は斬れるらしい。
ゲーム的に言えば、攻撃時50%の確率で防御無視。
メランサ自身の体格も変わっており、胸部装甲が厚くなっていたり、身長が伸びていたりする。けど、揺れるほどの胸部装甲ではなく、綺麗なお椀型。他のメランサ族より小さい
源石病には罹った事がある、らしい。
【源石融合率】0%
【血液中源石密度】0.08u/L


メランサの師匠
名前はまだ決めてない。てかもう無しでいいかな?
一部オペレーターとは昔に知り合った事がある。
強敵いなくて絶望してたらメランサにあってウッキウキになった。で、態度が軟化しまくり現在の性格に。元々考えるのが苦手とかではない。断じて(目逸らし)

メランサと違って全て斬る事ができる。
あと、色んな事ができるらしい。前回と今回は、匂いと姿形と気配と仕草を変えて一般社員と喋ってた。メランサが匂いを追っていったのは、メランサが目の前にいる状態で匂いのついたものを持って別の場所に置いただけ
【源石融合率】0%
【血液中源石密度】0u/L


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ドクターとお酒を飲む話

筆が乗ったけど短め。
感想楽しい。あのくらいがちょうどいい
あとなんで評価ついてるの???
なんで??? 描写が丁寧????
?????


「なんかメランサが怖いんだけどどうにかして」

「自分で考えろばーか」

 

ドクターの執務室内、僕が書類の整理等をササッと手伝い、アーミヤに提出したことによって夜になる頃には酒が飲めるようになっていた。

 

「ドクターは飲んだら口悪くなるな」

「別に良いだろお前だし。何年生きてんだよこんぐらい許せよ」

「まだ一万過ぎてるかどうかぐらいだよ若造。許す」

 

ドクターは酎ハイ、僕はスピリタスを瓶で。

うーん、酔えない。上に向いて息を吐いた。

 

「そういやお前は女体に興味ないの? イケメンだし身長高いしガタイも良いし。寄ってくるはずだろ? メランサに出会う前とか無かったのかそういうの」

 

なぜいきなりこんな話になるのかはわからないな。ま、答えても良いけどさ。上を向いて息を吐く。

 

「うーん、無かったわけではないけど、基本は国から国への大移動だし、天災の多発する地域を好んで使ってたりしたからなぁ」

「なんでまたそんな場所を?」

天災(人智を越えた禍)を斬って遊ぶ事が趣味だったりするからさ、中を一度通り過ぎて、そっからぶった斬る。それが楽しいんだ。ただ、最近は天災から避けられてるのか、出会う事がないんだけどさ」

「ははっ、冗談はやめてくれよ〜」

 

「⋯⋯」

「⋯え、マジ?」

「うん」

「oh⋯⋯」

 

とても渋い顔をしたドクターを見て、こんな話もそういやしたな昔と、ケルシーの顔が頭に浮かんだ。

スピリタスを一瓶飲み干し、息を吐いてからもう一瓶取り出す。

 

「天災は確かに普通の人には脅威だろうな。存在しているのは分かるけど、いつ起こるのかわからない。警戒したくても警戒しきれない。そして、初めて出会って絶望する」

 

一息に半分飲み干し「自分には関係ないけどね」と呟いた。

天災はもう随分と長い間見ていない。見る機会があれば久々に斬りたいくらいだ。

 

「ほんと、お前の存在って理不尽そのものだよな」

「はっ、もっと努力しろ。才能と努力がありゃ届くよ」

 

二本目を飲み干し、三本目を取り出そうとして⋯やめた。もう必要なさそうだし。

 

「とりあえず、女体に興味がないわけではない。デカイのは好きだし、ロドスに来る前も思わず唸るような美女はいたけど。あえて言うならホシグマ、W、サガかな。一緒にいて楽しそう」

「うーん見事にデカイ。いやサガは小さいか⋯?」

 

ガヤガヤと二人で誰が良い誰も良いよなと言い合い、そろそろ寝る時間になった。

 

「そろそろ帰るか。よいしょっと」

「ん?何やってぇぇぇ!???」

 

排気口の蓋を外すと、上からレッドとメランサが降ってきた。二人とも顔を真っ赤にして目を回していた。

スピリタスを飲んだ後、上に蒸気状にして吹きかけていたんだ。そりょこうなる。

 

「お前、本当にすごいわ。気づかなかったぞ」

「はっ、気配の消しすぎだよ。消しすぎて違和感があるんだから、そりゃ分かるわ」

 

「悪い子はお米様抱っこよー!」と言いながら二人を肩に担ぐ。ケルシー先生のところに持っていけば良いかな。なんやかんや、レッドのことを可愛がってるし。

 

「じゃあなドクター。また酒でも飲もう」

「あぁ」

 

 

後日、ケルシー先生にレッドを酔わせたとして怒られた。あとメランサにも話を聞かせてくれなかったと怒られた。なぜ

 

 

 

 




ドクター(性別決めてない)
酒には強くもなく弱くもない。酒だけ飲む時はウイスキーだったりを飲むんだけど、次の日に仕事がある時は酎ハイなどで軽く酔うだけにする。
食べ物がある時は基本ビール。

師匠
酒には強すぎてブレイズ、ホシグマのペアで挑んでも勝てない。二人を酔いつぶしたとして仕事を代わりにさせられた。なぜ⋯⋯
何気に多芸

天井にいた二人
師匠が二本目を飲み終わった時には目を回していた。

スピリタス
現実にあるお酒。度数96%。
そのまま飲むのは馬鹿のやることだと作者は思う

作者
Wにより無課金をやめた。クソッ、なんだあの小悪魔みたいなやつ!
俺らのことを笑いやがって!
分からせてやっ(4万飛んだ)分からされたよ⋯⋯


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ニェンと食事する話

何書いてんのか途中から分からなくなったけど書き切ったからもういいや投稿しよ(思考停止)

感想文に怪文書的なのあるけどナニアレェ。まあええや


「なぁ、久々にどうだ? 長い間ご無沙汰だったからさぁ」

「うーん、⋯ケルシー先生に許可をもらって来たらいいよ」

「お、やった。じゃあちょっと行ってくるわ」

 

「どうしたんですか師匠」

 

ニェンと話し終わると、メランサがハイライトが無くなりかけてる目で見つめていた。いや怖いよ。

 

「えっとだな、アイツは最近ご無沙汰「ご無沙汰!?」だったらしいから、久々に欲しい「久々に欲しい!?」らしいんだってどうした」

「ほ、他の方ではダメなのですか?」

「いや、他の人にも頼んだことはあるらしいんだが、中々良いのがなかったらしくて。俺かニェンの弟「弟!?」くらいだそうだ」

 

「家族でそんなことをするなんてそんな」とメランサが顔を赤くしてる。わざと主語を抜いたからか変な想像をしているのだろう。可愛い。

 

「一緒にどうだ? 匂いは凄いけど、病みつきになるぞ」

「いっ、いっしょいいいいっしょ!!??!?」

「ニェンからはお墨付きをもらってるからな。初めての人は少し痛いかもしれないけど、だんだん良さが分かってくると、な?」

「あわわわわわわわわわ////////」

「おーい、許可もらってきたぞー。いつもの区画を好きに使っていいんだってよ⋯ってどうしたんだコイツ」

 

ちょうどそこでニェンが帰ってきた。

で、目の前で顔を赤くしながら目を回しているメランサを見て呆れ出した。

 

「さあ。説明したらこうなった。俺は無実だ」

「ダメだ有罪だ。お前の事だからしっかり説明してないだろ。ギルティ」

「(´・ω・`)」

「出荷よー(´・ω・`)」

「そんなー(´;ω;`)」

 

振り下ろされる包丁に合わせて体が分かれたように残像を出して遊んでいるとメランサが復帰した。顔を真っ赤にしてちょっと怒ってる。可愛い。

 

「騙しましたね師匠」

「んー?変な想像をした方が悪いんじゃないのー?ねぇねぇ何考えてたのねぇねぇ」「もしかしてあんな事やこんな事?おいおいおませさんだなぁ」「あらやだ聞きましたニェンさん。まだ二十歳じゃないのにそんな想像をするだなんて。最近の子は進んでるのね〜」「ほんとほんと。シーのやつですら性知識なんぞほぼないのに、テンニンカやラヴァですら恥ずかしがるんだ。若いって良いねぇ〜」

 

「ケルシー先生に言いますよ」

「「ごめんなさい」」

 

 

二人してメランサに☆DO☆GE☆ZA☆した後、人の誰もいない区画についたので、荷物を置いて防災用の扉を閉め切る。薬品の匂いや煙、水も空気も通さない特別性。頑張って作った甲斐がある。

 

「あ、メランサ。お前がキツそうだなって感じたら部屋から出してあげるから安心してくれよ」

「えっと、はい? わかりました」

「んじゃ、とっとと始めようぜ」

「あの、なにを始めるんですか?」

 

「地獄鍋だ」

 

材料の入った荷物を開けた瞬間、メランサは絶叫と共に意識が飛ばされた。

 

 

 

火鍋。簡単に言えば鍋の半分を辛いスープと辛くないスープで区切った鍋のこと。

現実である料理だゾ❤️

 

メランサを斬り開いた空間から自室のベッドへと放り投げ、鍋の準備をしていく。動物の骨や脂の多い細切れの肉、それと野菜の捨てるような部分。

そして、メランサが気絶した元凶。ニェンの本命を取り出した。

 

「は、ハハッ! 流石だ、前回と同じでここまで辛い匂いが来やがる」

「そりゃあね。自信作だからね」

 

品種改良を続け、10年ほど前に完成した最凶の唐辛子。ドラゴンキラー。スコヴィル値は100万越え*1。これ以上となると作れないことはないが、料理と合わすのが難しいのだ。

 

ゆっくり準備をすること十数分。片方は白湯*2、もう片方はドラゴンキラーをベースにしたスープができた。

あとはスープの中に具材を放り込み少しの間煮込めば⋯完成。

 

 

 

ニェンは鍋を前に、涎を飲み込んだ。

あぁ、美味いだろう。匂いでわかる。濃厚なスープにより煮られた具材は柔らかくなり、肉であろうと簡単に噛み切れるだろう。

スープは具材が入ることで薄くなることはなく、具材の旨味と溶け合って更に昇華されていく。

 

箸を伸ばし、具を皿へと取った。

白くドロっとしたスープが具に絡みつき、しかし余分な量は皿へと落ちる。スープから香る匂いに、涎が更に溢れ出てくるのを自覚し、待てなくなり口の中に放り込む。

 

スープに溶け込んだ肉の暴力的なまでの脂が、しかし野菜により優しく包み込まれ舌の上を広がる。弟の作ってくれる火鍋と同格、もしくはそれ以上。

 

 

だが、これだけじゃない。白いスープから赤いスープへと目を向けた。

 

赤 緋 赫

 

ドラゴンキラー。そう、私が初めて食べた時に絶叫、根を上げさせ、口から垂れた赤い汁がまるで血のようだったから。龍殺しの唐辛子として名付けられた。

 

血のように赤いそれは想像を絶するほど辛く、食べた者は口からそれを吐き出すだろう。吐血するかのように。

 

 

だが、それに挑戦してこそだろう?

 

 

鍋に入れた箸を引き抜き、口へと具を運び、飲み込む。

口に入った瞬間、自分の口の中の感覚が消えた。それは次に衝撃が来るという警告。以前の私はここで油断し、敗北した。だが、来ると分かっていれば⋯と思っていた

 

「が あ ぁ ア"ア"ア"ア"ア"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"!!!?」

 

辛味が焔のように燃え上がり、口を、喉を、胃を焼く。

熱い、熱い。私の身体が燃える。涙が目から溢れ出て、体が震えた。

ガタガタと震える身体を抱き抱えて耐え、耐え、耐え

 

 

あぁ、見つけた。

これが、辛さの先にある、旨味か。

 

 

 

 

 

 

「は、ははっ。マジかよ、越えやがったぞコイツ」

 

意識が朦朧としながらも箸を進めるその姿を見て、笑うしかなかった。

唐辛子の品種改良。ニェンのためだけの、世界一の唐辛子。ニェンは以前屈した。だというのに、たったの二度目で越えやがった。

 

みるみる減っていく鍋。そして

 

「ごち、そうさん。美味かった」

 

ニェンは食べ切った。そう、食べ切ったのだ。あの匂いだけで全ての種族が気を飛ばし、触れば火傷し、食べれば死ぬようなあの唐辛子を。

 

 

 

この日初めて、俺は敗北した。会心の出来の唐辛子を、敗北を乗り越えてきたニェンにより。

だが、次は負けない。次はもっと強くして、お前に勝つ。

 

そうしてニェンと再戦を誓い、メランサをダウンさせたとしてケルシー先生に怒られた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

*1
ブート・ジョロキアが約100万。キャロライナ・リッパーは約150万

*2
日本の豚骨スープに似たもの




ニェン
一度目の戦いでは敗北した。一口で脳の許容を超える辛さを味わい、口からスープを流しながら倒れた。
だが今回は耐え切り、乗り越え、新たな境地に至った。
辛さの先にある美味さ。それを知り、彼女は新たなる存在へと生まれ変わったのだ!

何書いてんだ俺


メランサ
出オチした可哀想な子。可愛い
匂いに敏感な種族なため耐えることすら出来なかった。
けど復活した時に師匠のベッドでビクンビクンしてたのでやっぱヤベェわコイツ

師匠
おそらく現在のテラではあまり行われていないであろう品種改良を行った人。初めての敗北。だが、挑戦者の気持ちになることが出来たのでヨシッとなってる。
部屋に戻ったらメランサがビクンビクンしててビビった


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メランサと模擬戦

戦闘シーン書くの苦手だー!
あとOD-8がキツすぎて無理。俺は諦めます。ナニアレー


 

 

 

 

「すみません、師匠」

「いいよ。最近はやってなかったし」

 

ロドスの外、何もない荒野にて。メランサと師匠二人は刀を持って向かい合っていた。

 

「まあ、かかってきなさい。ちょっとでも善戦できれば、ご褒美をあげます」

「わかりました。⋯いきます」

 

 

 

白目剥いたドクターに注射器を刺したあと、アーミヤはドクターに話しかける

 

「ドクター」

「どうしたんだいアーミヤ」

「いえ、その、メランサさんはともかく、あの人はそんなに強いのですか? 威圧感もありませんし」

 

アーミヤが見つめる画面の中、優しく微笑む男。刀を腰に提げ、構える事なく自然体で立っている。

彼のことは有名だった。上級オペレーターのメランサさんの師匠であり、嘘か実か分からない噂のある人。

 

「まぁ、彼の戦っているところを見た人は少ないだろうね。私だって一度しか見たことはないよ。ただ」

 

一度言葉を切ったドクターは、モニターの中を見て

 

「デタラメな存在っているんだなって思うよ」

 

そう呟いた。

 

 

 

 

(まずは、これ!)

 

鞘と鍔の間から刃が煌く。居合を極めた先に出来た技、全く同時に10回斬る。幼き少女は、他の世界の刀の達人たちが生涯をかけて生み出した技を容易く習得し、昇華した。

けど

 

「うん、いい感じ。前までは8回しか出せなかったもんね」

 

メランサは見た。10回の斬撃を手を添えて逸らし、空いた穴に身を滑らせたのを。

 

 

 

「え、あの、今何が」

「メランサが遠距離から、彼を斬ろうとしたんだろうね。前後左右から同時にやったようだけど、逸らされたか」

「??????」

 

アーミヤには見えなかった。いや見える方(ドクター)がおかしい。

目を凝らして見ていたのに、初動すら分からなかった。

 

「この時点で速さと身のこなしはロドスの中でもトップ。メランサの普通の攻撃でも卓越した能力がなければ無傷では済まない。出来るとすればスカジ、ヘラグ、ラップランドくらいか。だが、先程の攻撃を避けれる者はいないだろう。防ぐ事もできたかどうか」

 

アーミヤはドクターの言ってる事を聞き、嘘だろと戦闘中の男を見る。ワクワクと楽しそうに笑顔な男を。

 

 

 

 

「小手調はこんなところでいいだろ? さあ、来なよ」

 

メランサが線となり男に斬りかかった。急加速と気配を周囲へ分散したことにより目では捉えられないはずのメランサを、男はジッと見て、刀の腹を押す事で防ぐ。

超至近距離からの居合の連撃。秒間90回襲いかかる斬撃を残像となって避け、顎に手を添えて唸っていた。

 

「いやぁ、早くなったなぁ。昔は3回同時が限界だったのに、今では10回を連続。ただまぁ、同時攻撃ばかりじゃなくてフェイントや時間差とかも出来る様にならないとね」

「まだ!まだ! 私は! やれる!」

 

前後左右の斬撃に下から、上からの斬撃が追加された。更には当たらない場所にも置くことで、回避する範囲を狭めた。

あえて2回同時と5回同時、8回同時など回数をバラバラにし、抜刀するタイミングをずらし、読みづらくした。

なのに全て当たらない。刃が避けてるのかと思うほどに。

 

「いいよいいよ。抜刀術はほぼ極めたと言ってもいいね。じゃあ、こっちも攻撃していくから、注意してね」

 

師匠が刀に手を掛けた。

 

刃が煌めく

 

「ぐ、ぅぅぅぅぅぁぁあああ!!!!」

 

いつのまにか目前まで迫っていた刃を峰で受け止めなんとか弾く。腕が痺れるけど、目は逸らせられない。

顔を下げ身をかがめる。耳が当たるかどうかのスレスレで刃を避け、回転するように跳んで足下にくる刃を回避し、地面に手をつき更に跳ぶ。

 

そして上から落とされる刃を受け止め、地面が凹む。

 

「おお、いいぞ。その調子。前より反応が早くなってる」

「し、しょう! はや、すぎ、です!」

 

弾いて距離を取り、全身に感じた悪寒を受け居合をした。

ギッと一回の音。だが、十数回分の音が重なりかなりの音量で周囲へ響く。限界が近い。目を師匠の方へ向ける。居合の構えが見えた。

 

「さ せ る かぁぁぁ!」

 

上段からの全力の振り下ろし。光をも超える速度で振り下ろされた刃による斬撃は空間を越え、師匠へと直撃し砂煙を上げた。

 

けど、そこまで。師匠は素手で斬撃を受け止め、ニコニコとしていた。

 

「うん。強くなったね。これで模擬戦は終了。お疲れ様」

 

笑顔で言う師匠に緊張が解け力が抜け、地面に倒れた。

意識が飛ぶ寸前、師匠が抱きかかえてくれたような気がした。

 

 

 

 

「ふふっ、いやぁ、成長したなぁ」

 

メランサを抱き上げ、アーミヤ達の方へ行く。たった10数秒の戦いとはいえ、少し荒れてしまったなぁと新たに生まれた谷を見た。メランサの斬撃がこのレベルに達したのは本当に嬉しい。後はもっと少ない力でこれが出来るかどうか。

 

「それに、本当に久々に、怪我をしたし。満足満足」

 

「もう治ってるけど」と一人で言って笑い、ドクター達の方へ向かった。

 

 

 

この後、アーミヤからは軽く注意を受け、ドクターからはメランサを診てあげるように言われた。

そしてメランサが起きた時にまた一悶着あったとかなんとか。

 

 

 

 

 

 

 




メランサ
この後、自室に2人きりというまさかのシチュで顔真っ赤になって沸騰しまた倒れた。

師匠
とってもニコニコ。まだ強くなるのは分かってるので、どこまでいくのか見届けたい。自分を倒せるようになるまでずっとそばにいる予定。

ドクター
OD-8の攻略に頭を使いすぎて廃人化するも、お注射で元通り!
周りは「なんだまたか」と思っている

アーミヤ
メランサと師匠さんよ強さがヤバくて引いた。
あと、模擬戦の場が凄いことになってて更に引いた


何もない荒野
メランサの渾身の一撃により谷が出来た。荒野は泣いてもいい


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Moza◯bique here

久しぶり!
なんかラテラーノ来ましたね・・・
ってことでどうぞ


カチャカチャガチャンとドアを開けた(ピッキングした)メランサは、師匠が何かを弄っているのを見た。

 

「どうしたんですか師匠」

「それこっちのセリフだからね?」

 

こちらが質問したのに質問で返してくるとは。スゴイ・シツレイではないのだろうか。メランサは首を傾げ、師匠も同じ動作をした。

 

足元の荷物(トラップ)に気をつけて師匠の後ろから手元を覗き込むと、拳銃だっただろうか? それがあった。

 

「珍しいですね、師匠が銃を持っているのは。私の反射神経を上げるために使った時以来です」

「あーうん。そうだね。ちょっと作ってみたくなったから作ってるの」

「そんなに簡単に作れるものなんですか?」

「免許持ちだから材料や部品は買えるし、最悪ロドスで機材を使わせてもらうから」

 

そう言ってカチャカチャと手を止めずに作業し、少しづつ形が出来てきた。3個のバレルが付いた拳銃?

 

「バレルが3つの銃ですか。こんなのカタログでも見たことありません」

「それはそうさ。オリジナル⋯ではないけど、この世界には無いはずだからね。名前は」

 

出来上がったそれを天井の照明に掲げ、師匠は名を呼ぶ

 

「モザン◯ークだ」

 

 

 

 

「ねーえー、なにか面白いことはないのドクター」

「もー仕方ないなぁエクシアくんは(ダミ声) 今からメランサの師匠が試し射ちするから訓練所使わせてって。なんでも銃を作ったらしいよ」

 

 

 

「ってことで、エクシアからアンブリエル、そこから更にいろんな人に広がってこんなことになりました」

「つまり、訓練所の前が人多いのお前のせいだな?」

「俺は悪くねぇ!」

「ドクター、まだ休んじゃダメですよ?」

 

 

凄まじい速度で現れた怨霊(アーミヤ)がドクターと共に消えたのを確認し、走り寄ってきたエクシアの輪っかを鷲掴みにする

 

「言うことはあるか?」

「え、えーっと、テヘペロ」

 

輪っかを撫で、揉み、強弱をつけて刺激を与え、悲鳴(嬌声)とともに本体(エクシア)崩れ落ちた(腰砕けになった)

 

ほらそこの職員(読者)、前屈みになったら邪魔でしょ。前に来て背筋伸ばして回れ右しなさーい

 

「師匠、これ本当に強いのですか? 銃口が3つあるのはいいですけど、少し外側を向いてるように見えるんですが」

 

「いいところに気がついたな弟子よ。これは一応散弾銃のようなものなのさ。そこの地雷仕掛けようとしてドロップキックされたサンクタが使ってる銃みたいに」

 

思ったよりいい場所に入ったのか引きずられていくのを見送った後、手作りのペイント弾を装填し、前方のマネキンに放つ。

胴体の真ん中を狙って放たれた弾は、頭と両足にヒットした。

 

 

「普通の銃と違って相手の中心を狙って撃つとこんな感じになるんだ」

 

「・・・普通の銃で良いのでは?」

 

「マジレスやめて。銃に慣れた相手だと意外と良いから」

 

 

その後、集まったみんなでサバゲのようなことをしていたら、騒ぎを聞きつけたケルシーに捕まってボコボコにされ、ペイント弾の作り方を聞き出された。

 

ラテラーノとの商談で使える。と少し喜んでたのでまあいいや

 

 

 

 

なお、後のラテラーノサバゲ大会の立役者として名が載るのは別の話。

 

 






え、何をしていたって?
クランタ娘を走らせたり、異世界で旅人になったり、透き通るような世界観が送る学園RPGをしたりしてただけです。俺は悪くねぇ!(悪い)

サンタクって書いちゃったよサンクタじゃねぇか(編集済み)


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