超次元ゲイムネプテューヌ 破滅に願った夢 (ひらがな)
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プロローグ

初めまして、ひらがなです!
中二くさい設定バリバリかもしれませんが許してください!
今回が初投稿なので、色々メチャクチャですがそこはご勘弁を・・・(汗
感想・アドバイス等くれると嬉しいです!
それでは楽しんでいってくださいね!


「ククク・・・アーッハッハッハッハ!!まさか偶然見つけた次元の穴が別の世界に繋がっているとはな、丁度良い、この世界の人間共を使って、エネミーディスクの実験をするとしよう」

 

マジェコンヌが空に向かってエネミーディスクを放ると、そこから凶悪なモンスターが溢れ出し、人々を襲い始めた・・・それはあっという間に世界中に広がり、世界は破滅へと追い込まれていった・・・

昨日までいつも通りだった日常が、たった一日で呆気なく終わるなんて誰が想像できただろうか・・・

 

「走れ!紫月、紫乃!あと少しであの建物まで逃げ切れるぞ!」

 

先頭を走っているのは父さん・・・よく怒ったり喧嘩もするが、家族の事を一番に思ってくれている

 

「そうよ!だからもう少しだけ頑張って!」

 

妹の手を引きながら父さんに続いているのが母さん・・・いつも笑顔でとても優しいが、悪いところはちゃんと叱ってくれる

 

「お父さんお母さん待って!もう走れないよ!」

 

母さんに手を引かれ、懸命に付いて行っているのが妹・・・生まれつき病弱だが、いつも明るく活発で、病弱さを全く感じさせないほど元気で家族の中心的な存在だ

 

「父さん母さん!紫乃はもう限界だよ!おぶってやって!」

 

そして一番後ろを走っているのが俺・・・特別何かに秀でたわけでもない、ただの普通の高校生だ

 

「分かった!さあ紫乃、早くお父さんの背中にしがみつくんだ!!」

 

妹が父さんにしがみついた時、一体の巨大なドラゴンが目の前に下りてきた・・・漫画やゲームだけの存在だったはずのその『化け物』が今こうして俺達を狙っている・・・その光景に俺達家族はただ見ることしか出来なかった・・・

 

「グルル・・・ガァァアアアアア!!」

 

ドラゴンがおぞましい雄たけびをあげながらその鋭く巨大な爪を父さん達に向かって振り下ろす・・・

 

「っ!?父さん母さん紫乃を連れて逃げて!!」

 

しかし、その声が届く事はなく・・・一瞬のうちに俺の目の前で、俺の家族は引き裂かれた・・・

 

「ぁぁ・・・・・・ぁぁああああああああああああ!!!」

 

俺はただ泣き叫ぶことしか出来なかった・・・無力な自分を恨むように・・家族を殺した『化け物』を憎むように・・・

そんな俺をあざ笑うかのようにドラゴンは雄たけびをあげ、その強靭な尻尾で俺を吹き飛ばす・・・

 

「ぐっ!!・・・がはっ!!」

 

ただの高校生に受けきれるわけもなく、軽々と吹き飛ばされ瓦礫に埋もれる・・・骨が砕け、内臓が破裂し、瓦礫が体中に刺さり息ができなくなる・・・

 

「ごふっ・・・返せ・・父さんを・・母さんを・・・はぁ・・はぁ・・紫乃を・・・返せぇぇぇ!!」

 

薄れゆく意識の中俺は叫び続けた・・・すると心の中に黒い霧がかかり、俺に語りかけてきた・・・

 

「チカラガホシイカ?スベテヲハメツヘミチビク、サイアクノチカラヲ・・・」

 

「俺はあいつらが憎い!全てが憎い!世界を殺す力を・・・俺にくれぇぇぇぇ!!」

 

黒い霧が俺の心から溢れ出し、一つの黒い結晶が現れ、俺の体の中に入り込む

 

「セカイヲコロセ・・・オマエノニクシミガスベテヲコロスノダ!!」

 

その声が聞こえなくなった瞬間、どす黒い憎しみに包み込まれた・・・体の底から力が溢れてくる・・・

 

「・・・・・消えろ・・・」

 

自分の意思とは関係なく勝手に体が動き、視界が赤く染まるのを感じた・・・そして体が自由になり、ふと周りを見渡すと・・モンスターの群れやドラゴンが見るも無残に転がっていた・・・

 

「俺が・・やったのか・・・でも・・もう遅い・・・父さん、母さん、紫乃はもう・・・戻ってこない・・・だったらこの世界を壊して・・俺もみんなの元へ行くよ・・・」

 

それからの事は何も覚えていない・・力を使い続けるたびに、記憶と自我が飲み込まれていって・・・最後は憎しみに飲み込まれて全てが真っ暗になった・・・

 

 

「やはり所詮人間などこの程度か・・まあいい、おかげで十分なデータは取れた。感謝するぞ・・これで女神共を・・ククク・・・アーッハッハッハッハ!!」

 

マジェコンヌは高らかに笑いながら次元の穴に消えていった・・・

 

 

 

 

「女神様、ついにマジェコンヌが干渉してしまった世界を観測出来ました」

 

「そうか・・で、どうなっている」

 

「・・残念ながら既に崩壊しています・・・」

 

「だが、原因のはずのモンスターがいないのはなぜだ?」

 

「調べてみます・・・こ、これは・・!?」

 

「どうした?」

 

「女神・・いえ、女神に似た存在が憎しみの力に飲まれて、暴走し、その影響で崩壊したみたいです・・・」

 

「・・・イストワール、その憎しみに囚われた者にもう一度チャンスを与えるというのはどうだろうか?」

 

「それはつまり・・『転生』させるということですか?・・・女神様がそう仰るなら・・・」

 

「憎しみに囚われた人の子よ、お前はいずれまた力に飲まれ同じ結末を迎えるだろう・・だがあえて私はお前を生まれ変わらせ、試練を与える・・・自らの手で、自らの運命を変えろ・・・」

 

「あなたに幸せが訪れることを祈っています・・・あなたはあなたの物語を紡いでください・・・」

 

 

微かな声が聞こえた気がした・・・『これは、破滅へ向かう悪夢・・抗うことは出来ない・・・』




いきなりシリアスですみません・・・(汗
次回は紫月が生まれ変わり、平和に暮らしているということになる予定です
さて、どうなるのか・・・それではまた次回、投稿は不定期です

※念のため読みを…紫月(しづき)・紫乃(しの)と読んでくださいね


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夢の中で声が聞こえる

遅くなりすぎて申し訳ございません!!
この作品を読んでくださった皆様に感謝をしつつ、本編第1話を投稿させていただきます。
楽しんでいただければ幸いです
それではどうぞ!!


「・・・聞こ・・・ま・・か・・やは・・り今のあな・・は忘・・・てしま・・の・・・すね・・」

 

所々ノイズのようなものが混じって上手く聞き取れない・・

 

「あなたは誰・・・?」

 

「わたし・・は・・・・・・です・・」

 

やっぱり肝心な所が聞き取れない・・

 

「時間が・・ません・・・わたしの・・声・・・「タス・・ケテ・・・」」

 

優しい誰かの声に苦しそうな別の声が重なる・・・その声を聞くと涙が溢れて心が潰れそうになる・・・

 

「タスケテ・・「「ドウシテ・・」」「「「オマエモ・・・シネ・・!」」」

 

「ごめん・・・ごめんなさい・・られなくて・・」

 

自分の言葉すらかき消えていく・・

何も知らないはずなのに・・知らない声のはずなのに・・忘れちゃいけないことだった気がする・・・

 

「人の子よ・・お前は全てを忘れてはいけない・・さあ、そろそろ夢から覚める時間だ」

 

ああ・・これは夢か・・・声も聞こえなくなっていく・・・またいつも通り起きよう・・・

 

『お前は破滅の道から逃れることは出来ない・・お前自身が生きている限りな』

 

 

 

「・・・・ん・・朝か・・・っあぁ・・」

 

「大丈夫・・?ずいぶんうなされてたみたいだけど・・・」

 

目を開けると心配そうに顔を覗き込む義妹がいた。起こしに来てくれたのだろう、あの頃から毎日欠かさず、ずっと・・・

 

「大丈夫、やっぱり内容は思い出せないから・・それより毎日毎日律儀だなぁ・・・」

 

「だ、だって・・・義兄ちゃんの事が心配だから・・・あの事があるし・・・」

 

「そこまで心配しなくても日記もあるし、しばらくしたら戻るのに・・・」

 

「それでもなの!そんなことよりもうご飯できてるから早く行くよ!///」

 

何故か義妹は顔を赤くしながら俺の手を握ってリビングへ引っ張っていく

こけないように何とか義妹について行くと義姉さんが朝食を用意して待っていてくれた

 

「おはよう二人とも。・・あら?君はまた怖い夢でも見たの?」

 

「そうみたいです・・・やっぱり思い出せませんg・・うぉっ!?」

 

突然義姉さんに抱きしめられた・・言っちゃなんだが義姉さんはかなりスタイルが良い

 

「お、お姉ちゃん!?だ、ダメー!!///」

 

「きゃあ!?「んぐっ!?」」

 

義妹に突き飛ばされる。理不尽だ・・・

 

「もう・・せっかく良い所だったのに・・・ねえ?」

 

義妹が涙目でこちらを睨んでくる・・謎の罪悪感を感じるのは何故だろう・・・

 

「・・俺に同意を求められても・・・」

 

俺の選択肢はこれしかなかった・・・

 

「まあ冗談はこれくらいにして、二人とも早く食べないと置いて行っちゃうよ?」

 

「お姉ちゃんのせいでしょ・・・いただきます」

 

「あはは・・・いただきます」

 

 

手早く朝食をすませると、学校に行く支度をする

 

「それじゃあ、いってくるね、君も頑張ってね♪」

 

あいかわらずいつも通りの義姉さん

 

「気をつけてね?何かあったらすぐに連絡してね?」

 

こっちもあいかわらず心配性な義妹

 

「はいはい、二人ともいってらっしゃい。わかってるよ、何かあったらちゃんと連絡するから」

 

俺はそう言って二人を見送る。これもいつも通り

義姉さんと義妹は俺の通う学校の隣の女子高なので、いつも少し早目に家を出る。

 

この家には俺と義妹と義姉さんしかいない、両親はある日俺をこの家に預けた後"消えた"らしい・・

それでも義姉さん達はいつか帰ってくると信じて笑顔で過ごしてる

お金に関しては問題ないらしい・・よくは知らないけど両親がかなり貯めていたそうだ

 

「さてと、俺もそろそろ出るか・・・」

 

いつも通りゆっくりとこの家を出る・・・これも義姉さんや義妹に言われた事だ・・同じ時間に登校出来ないのであればせめてゆっくりしてから行ってほしいと・・・まあ、俺を気遣ってくれての事だから言われた通りにしてるけど・・

 

「っ・・・やっぱたまに頭痛が・・・義姉さん達には感謝だな。んじゃあ、いってきます」

 

 

 

 

『いってらっしゃい・・・キヒヒッ』




いかがだったでしょうか?
残念ながらネプテューヌ達はまだまだ登場する場面がないです・・・しばらくは日常パートが続くつもりです。
それではまた次のお話で

※余談ですが、義姉と義妹の名前を募集してたりします。感想とご一緒に提案していただければ嬉しいです!


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