ガンダム、ヒュージを駆逐する (桐生戦兎)
しおりを挟む

エクシア

今、世界はヒュージによって、人類が滅亡しようとしていた

 

ヒュージに対抗するため『CHARM』という物を使って戦う少女『リリィ』が戦っている

 

だが、この世界にCHARMではない、兵器のような物を使う少年がいた

 

 

 

 

 

現在ー

 

あるリリィ達が巨大なヒュージと戦っていた

 

リリィA「ど、どうしよう、CHARMの破損が、、、!」

 

リリィB「こっちも、マギがそろそろ無くなりそう、、、!」

 

リリィA「、、、ここまで、か、、、」

 

巨大ヒュージの鎌状の触手をリリィ達に向けられた

 

 

 

 

 

 

上空ー

 

上空に謎の人型ロボットのようなものが降りてきた

 

?「目標のヒュージ、発見。エクシア、これより作戦を開始する」

 

エクシアというものに乗っている少年がそう言うと、さらに降下速度を上げた

 

 

 

 

 

 

巨大ヒュージの触手がリリィ達に向けて飛ばされた

 

リリィA「くっ!」

 

と、その時

 

何者かの射撃が、触手を破壊した

 

リリィB「見て!空になんか、ロボットが!」

 

リリィA「ロ、ロボット!?」

 

そのままエクシアは、地面に着地した

 

大きさは、人と同じぐらいの大きさだった。しかし、数字で表すと190センチの大きさだった

 

?「下がれ、こいつは俺がやる」

 

リリィA「む、無理よ!CHARMじゃないとヒュージは!」

 

?「そんなものはいらない。俺には、こいつがある」

 

エクシアの装備、GNソードをブレードモードにした

 

?「エクシア、目標を駆逐する」

 

そう言うと、背中のバックパックに光が出た

 

リリィB「、、、綺麗」

 

そして、速い機動力でブレードでヒュージを斬り裂いた

 

リリィA「は、速い!?」

 

倒したヒュージの後ろから新たなヒュージが現れていた

 

?「無駄だ」

 

GNソードをガンモードにし、遠距離の攻撃でヒュージを一体一体撃ち抜いた

 

?「エクシア、目標を殲滅を完了した。これより、周回に警戒し、帰還する」

 

エクシアのバックパックが光り、そのまま飛び、どこかに飛んでいった

 

リリィA「一体、何者なの、、、?」

 

リリィB「あの光、とても綺麗だったなぁ、、、」

 

 

 

 

 

 

 

空を飛び、エクシアはある場所に帰還したのだった

 

?「、、、エクシア、解除」

 

そう言うと、エクシアは消え、少年が立っていた

 

?「戻るか」

 

自分が過ごしているところに戻ろうとすると

 

?「やあやあ!任務ご苦労様!」

 

?「、、、百由か」

 

百由「もう、先輩なんだから様とか先輩って付けなさいよー!」

 

真島百由は、そう言うが

 

?「そんなのはどうでもいい。また俺に任務が来た時は呼んでくれ」

 

少年は歩いていった

 

百由「全く、、、まぁ、しょうがないわよね」

 

 

 

 

 

()()()の実験によって、心が傷付いている状態だからね」

 

 

 

 

学院内ー

 

?「、、、理事長代行によって俺は百合ヶ丘に入学したが、俺はヒュージを駆逐するためにこの力を持っている」

 

少年がいる場所は、百合ヶ丘女学院にいる

 

?「ダブルオーの完成を、急がなければ」

 

百合ヶ丘の地下に向かった

 

 

 

 

 

 

地下ー

 

地下に着くと、エクシアとその隣に2つのものがあった

 

?「、、、、、」

 

彼が纏うもの、その名も

 

 

ガンダム

 

 

何故、この少年がガンダムの力を持っているのか。それは過去に最悪な実験から始まったのだ

 

 

 

 

 

 

?「ガンダム、目標を駆逐するー」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

過去












理事長室ー

 

百由「彼は任務から戻ってきました」

 

?「そうか、無事に戻って来てくれて良かった」

 

今、百由は百合ヶ丘女学院の理事長代行、高松咬月と話していた

 

高松「無事に戻ってくれたのは嬉しい、じゃが彼にはもっと、世界を見てほしいのじゃがのう、、、」

 

百由「心の傷は、そう簡単に治りませんからね、、、」

 

2人の言う彼、それは

 

 

 

 

高松「刹那、、、」

 

 

 

 

 

百合ヶ丘地下ー

 

刹那「、、、システム、オールグリーン、機体問題無し」

 

少年、刹那はエクシアの機体を整備していた

 

刹那「エクシアは問題無い。残るは、未完成のダブルオーか」

 

エクシアの隣にある、ダブルオーと呼ばれる機体を見た刹那

 

刹那「、、、何故、俺はこのような力を手に入れたんだ。だが、それが本当は嬉しかったんだろうな、ふっ」

 

 

 

 

 

 

過去ー

 

研究員A「これより、ガンダムの起動実験を行う。番号00、いけ」

 

刹那「、、、、、」

 

過去に、刹那はゲヘナによる実験を受けていた

 

男がCHARMを使わずにヒュージを倒すかという考えで、スーツを纏わせ、CHARMと同じ原理のものを入れた、モビルスーツ、ガンダムを作った

 

その中で、刹那は適合率が大きかった。刹那と同じように、ガンダムを扱えるものをゲヘナは集め、実験し、失敗に終わった

 

刹那「、、、エクシア、起動」

 

GNソード状の武器を手に持ち、起動させた

 

刹那「ぐぅ!がああああ!!!!」

 

適合率が高くても、ガンダムを纏うのにかなりの負荷に耐えられなくてはいけない

 

刹那「あああああ!!!!ぐぅ、うおおおお!!!!!」

 

そして、エクシアを纏うことに成功した

 

研究員A「おお!ついに、ついに完成したぞ!ガンダムエクシアが!」

 

刹那「、、、、、」

 

纏うこと成功した。だが

 

刹那「グッ、ガアアアア!!??」

 

すると、エクシアから火花が出ていた

 

研究員A「な、なんだ!?」

 

刹那「ウオオオオ!!!!!」

 

エクシア全体が赤くなり、物凄い速さで施設の研究物を破壊し始めた

 

研究員A「い、今すぐ止めろ!!」

 

研究員B「ダメです!?エクシアが暴走を始めました!!」

 

その時、GNソードが研究員達に向けられた

 

研究員A「や、やめー」

 

言葉を待たずに刹那は首を斬った

 

 

 

 

 

その後、その場にいた研究員は刹那により斬られていた。施設内の物も壊し、同じガンダムの実験を受けていた人も全て殺した

 

 

 

 

 

刹那「はぁ、はぁ、はぁ、、、あ、、、」

 

エクシアの暴走が止まり、刹那は元に戻った

 

が、見るとそれは、悲惨なものとなっていた

 

刹那「っ!!」

 

その場を離れようとした刹那だが、偶然ダブルオーガンダムともう一つのデータを取り、施設から逃げたのだった

 

 

 

 

 

 

高松「あのガンダムとやらの暴走は、ここに入学させてからは無いじゃな」

 

百由「えぇ、体に完全に適合したのかは分からないですが、その考えでいいかもしれません」

 

高松「刹那、、、」

 

百合ヶ丘で1番刹那のことを心配しているのは理事長代行だった。どうやったら、戦い以外のことを見れるようにするか

 

 

 

 

 

 

刹那「、、、そうか、もうすぐ新しい生徒が来る日か、俺と同じく一年になる者が」

 

ダブルオーガンダムをいじりながらそう呟いた

 

刹那「関係ないことだな。ダブルオーのほとんどは完成したが、残るは、オーライザーか」

 

ダブルオーガンダム自体は機体は完成している。それを支援するオーライザーは形は出来ても、まだ何も入っていない状態

 

刹那「、、、俺に幸せなんかいらない。俺は、ヒュージを倒すだけでいい」

 

 

 

 

 

 

4月の春、刹那の運命が変わろうとする日が近づいていた。それは、刹那自身も、まだ分かっていない。これから出会う、リリィによって

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

入学式











百合ヶ丘ー

 

刹那「、、、入学式か、関係ないな」

 

今、刹那は百合ヶ丘の屋根の上に寝ていた

 

刹那「それにしても、騒がしいのは何故だ?」

 

すると、刹那の端末から連絡が来た

 

刹那「?、、、もしもし」

 

百由『もしもーし?刹那、やってほしいことがあるけど』

 

百由からの連絡だった。が

 

刹那「断る。どうせロクでもないことだろう」

 

百由『今回はガチ!研究しようとしていたヒュージが逃げたのよ。それを追いかけてきてほしいけど』

 

それを聞くと

 

刹那「了解した。今から目標を駆逐する」

 

百由『ごめんねー本当に』

 

刹那「本当に申し訳ないなら、終わったら甘いものでもくれ」

 

百由『え?あっ、ちょー』

 

何か言う前に刹那は切った

 

刹那「、、、エクシアでも、いけるな」

 

そして、そのまま屋根の上から飛び降りた

 

 

 

 

 

刹那「エクシア、起動」

 

 

 

 

 

 

GNソード状のものを持ち、そう言うと

 

体にエクシアのアーマーが装着され、ガンダムエクシアの装備が完了した

 

刹那「目標対象、発見。エクシア、1st phaseに移行する」

 

後ろのGMドライヴが光り、飛び降りてる状態からそのまま空へ飛んだ

 

 

 

 

 

 

?「ふぇ?なんでしょう、あれ?」

 

二川二水、今日入学したリリィ。たまたま空を見ると、二水はまだエクシアのことを知らないが、その光を見た

 

二水「綺麗、、、」

 

?「なるほど、あやつか」

 

二水「え?知ってるんですかミリアムさん?」

 

ミリアム・ヒルデガルド・v・グロピウス。工廠科、アーセナルのリリィ。ミリアムは刹那のことを知っているから分かっていた

 

ミリアム「うむ、きっと今日も無事に帰ってくるか分からんがな」

 

二水「?」

 

 

 

 

 

 

 

廃墟ー

 

エクシアの飛行をやめ、刹那は着地した

 

刹那「どこにいったんだ、、、?」

 

探していると

 

刹那「っ!そこか!!」

 

GNソードをガンモードにし、後ろを撃った

 

すると、後ろからヒュージの姿が見えた

 

刹那「ガンダムエクシア、目標を駆逐する!」

 

撃ちながらヒュージに近づいた

 

刹那「はあ!!」

 

GNビームサーベルを取り出し、ヒュージを斬ろうとした

 

しかし、先にヒュージが動き、煙幕を出した

 

刹那「なんだと、、、!?」

 

一気に視界が見えづらくなり、その場から動けなくなった

 

刹那(レーダー反応で頼るしかないか)

 

エクシアのレーダー反応で確認していこうとしたが

 

刹那「、、、来ない?それとも、、、まさか!」

 

煙幕が晴れると、ヒュージはいなくなっていた

 

刹那「くっ、どこだ!!」

 

再び飛行し、ヒュージを探したのだった

 

 

 

 

 

 

空に飛んで探すが、まだ見つからなかった

 

刹那「一体どこに、、、。ん?あれは、、、」

 

見つけたのは、煙幕があった場所

 

刹那「っ!レーダーに反応したか、エクシア、目標を駆逐する!」

 

そのままあの中に入っていった

 

 

 

 

 

 

 

その煙幕が発生する前、ある3人のリリィがヒュージを討伐しようと探していた

 

楓「申し訳ありません、夢結様」

 

謝っているのは、今日入学した一年生、楓・J・ヌーベル

 

夢結「あのヒュージ、私達の相打ちを狙ったわ」

 

二年生の白井夢結

 

楓「まさか!ヒュージがそんな知恵を!?」

 

夢結「一柳さんにお礼を言うべきね」

 

楓「え?」

 

梨璃「へ?」

 

楓と同じ今日入学した一年生、一柳梨璃

 

この3人もヒュージを見つけて戦ったが

 

夢結「一柳さんが私を止めなかったら、あなた今頃真っ二つになっていた所よ」

 

楓「ううぅ、、、あなた目が良いのね?」

 

梨璃「あはは。田舎者のもんで、視力には自信あります」

 

だがその時、3人の周囲に煙幕が

 

梨璃「な、何!?」

 

探していたヒュージがまた現れた

 

夢結「っ!」

 

夢結はそのままヒュージに攻撃しようとしたが

 

 

 

刹那「エクシア、目標を駆逐する!」

 

 

 

夢結「その声、、、刹那?」

 

ヒュージの前に、エクシアー刹那がGNブレードで攻撃した

 

刹那「逃すか!!」

 

エクシアの姿を見た梨璃と楓は驚いていた

 

梨璃「な、何あのロボット!?」

 

楓「ロボット、ですが、人間と同じ感じのサイズ、、、?」

 

普通の人間より少し大きいエクシア

 

夢結「!!」

 

刹那「ぐっ、な、何!?」

 

ヒュージの触手がエクシアの動きを止めた

 

夢結「やあああ!!!!」

 

夢結は触手を斬ろうとしたが、ヒュージがさらに触手を増やし夢結を捕らえた

 

刹那「夢結!ぐっ!くそっ!!」

 

梨璃「夢結様!!」

 

その時、梨璃のグングニルに変化が起こった。グングニルがブレードモードへ変形した

 

楓「、、、フッ。一撃でしてよ?その位出来まして?」

 

梨璃「うん!」

 

2人が同時に走り出し

 

梨璃 楓「はああああああ!!!!!!」

 

2人はヒュージの触手を破壊した

 

刹那「くっ、せあああ!!!」

 

夢結「っ!!」

 

解放された2人は、ヒュージに同時攻撃をし、ヒュージを倒した。が、青い液体がヒュージから出ていた

 

梨璃「楓さん!!」

 

楓「っ!?」

 

梨璃は楓を押し洞窟の中に入れさせ、出口は崩れた岩によって塞がれた

 

夢結「梨璃!!」

 

夢結が受けようとしたが

 

刹那「させるか!」

 

2人の前に立ち、GNフィールドを展開した

 

そのまま液体から2人も守ったのだった

 

 

 

 

 

 

 

検疫室ー

 

刹那「何故俺はここにいるんだ、、、」

 

あの討伐の後、全員戻ってきたが、梨璃と夢結、そして刹那は身体検査のため、検疫室にいた

 

刹那「暇だ、、、俺は早くエクシアの機体のメンテナンスをしなければいけないのだが。それに、ダブルオーももうすぐ完成なんだがな」

 

あのダブルオーガンダムは、刹那自身が作った物である。エクシアとダブルオーガンダムのデータを元に、素材も自分で集めて作ったのだ

 

刹那「、、、はぁ」

 

そして、もちろん梨璃と夢結とは別の部屋で1人なので暇だった

 

百由「刹那ー?そろそろ大丈夫だからーって、うわぁっ!?」

 

刹那「、、、お前が持っている甘い物、くれ」

 

百由が来た瞬間、何故かそう頼んだ

 

百由「いや、まず入学式に行かなきゃダメだからね、刹那は」

 

刹那「どうでもいい、俺にとっては。また地下に行って、メンテナンスするだけだ」

 

そう言って制服を持って出ていった

 

百由「はぁー、どうしたものねー、、、」

 

 

 

 

 

 

地下ー

 

エクシアとダブルオーの整備をしていた

 

刹那「それにしても、夢結以外の、あの2人のどちらか、俺はどこかで会ったことがある気が、、、誰だ、、、?」

 

梨璃か楓、どちらかを見たことがあるらしい刹那

 

刹那「、、、ダブルオーは完成したが、実戦するにはまだか、、、」

 

完成はしたが、まだ実戦に使うことはまだ不可能だった

 

 

 

 

 

刹那「これから、色々起こりそうだな」

 

 

 

 

 

 

 

 



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

新たな始まり






地下ー

 

刹那「、、、、、」

 

整備などをして、地下で刹那は寝ていた

 

刹那の端末から音が鳴った

 

刹那「、、、ん、誰、だ?」

 

それは、百由からの連絡だった

 

刹那「どうした、またヒュージでも現れたか?」

 

百由『一言目それなの、、、違うわ』

 

刹那「違うのか、悪いが、一度完成したダブルオーの動作を確認させてくれ。次の任務の時にそれを纏う」

 

百由『はぁー、あのね、クラスがどこだか知ってるの?』

 

刹那「知らない。そんなの関係ないからだ」

 

関係ないと言うと

 

百由『関係あるわよ!!てか、ガンダムばっかいじれるほどの実力あるなら今年から授業を受けなさーい!!』

 

刹那「うるさい、、、分かった、クラスだけ確認していく」

 

百由『それで明日からー』

 

また何か言う前に切った

 

刹那「仕方ない、か」

 

刹那は地下から出て、外に向かった

 

 

 

 

 

 

学院の外に出ると

 

二水「ん?ええー!?男の人ー!?」

 

外にいた二水が叫んだ

 

刹那「、、、、、」

 

刹那はそれを無視してクラス表を見た

 

刹那(、、、?一柳?どこかで聞いたことがある、、、)

 

楓「そこのあなた、ちょっといいかしら?」

 

刹那「、、、俺のことか」

 

近くにいた楓が刹那を見て質問した

 

楓「あなた、男の人なのに、百合ヶ丘にいるのですの?」

 

刹那「悪いが言えない、そんなことを知っても、俺から距離を離れるからな」

 

刹那の過去は、理事長代行と百由、そして刹那が認めて一部のリリィしか知らない

 

楓「あっそうですの、それで名前はなんていうのです?」

 

刹那「刹那、それが俺の名だ」

 

二水「ああ!私達と同じクラスです!!でも、刹那ってだけ、苗字?名前?」

 

刹那「刹那は名だ。苗字は、俺には無い」

 

そう言って刹那は学院内に戻った

 

梨璃「あの人、どこかで会ったような、、、?」

 

二水「梨璃さん?刹那さん、と会ったことあるんですか?」

 

楓「あんな男、すぐに忘れた方がいいですわ。私は嫌いですわ」

 

二水「そ、そこまで言いますか、、、?」

 

 

 

 

 

 

闘技場ー

 

刹那(ここで一度纏えるか確認するか)

 

樟美「あれ、刹那さん?」

 

天葉「え?あら本当だわ、刹那ー!」

 

先にいた樟美と天葉が刹那を呼んだ

 

刹那「樟美と天葉か、2人もここにいたのか」

 

天葉「相変わらず様とか先輩つけないんだねー」

 

刹那「、、、、、」

 

樟美「今日はどうしてここに?もしかして、、、!」

 

刹那「新しいガンダムを纏えるかを確認しに来ただけだ」

 

そう言うと樟美は笑顔になった

 

樟美「また目の前で見てもいいですか!」

 

刹那「いいが、そこまでガンダムを見たいのか?」

 

樟美「はい!とてもかっこよくて、素晴らしいです!」

 

天葉「樟美たら、ガンダムにハマってるわね」

 

この2人は、刹那が認めた、というより刹那がエクシアで戦っているのを見て知り、しょうがなく過去のことを言ったのである

 

天葉「新しいのということは、あのエクシアとかいうのとは違うやつよね?」

 

刹那「ああ、今から確認する」

 

取り出したのは、GNソードⅡという、エクシアのGNソードと違い一本の剣のような形になっている

 

 

 

刹那「ダブルオー、起動」

 

 

 

起動の言葉を言うと、刹那の体にガンダムが纏われていった

 

エクシアとは違うガンダム、ダブルオーガンダム

 

肩の近くに付いているのは、エクシアのバックパックのGNドライヴと同じだった。それが2つ付いている

 

天葉「なんか、エクシアに似てる、、、」

 

樟美「でも、あれって、エクシアの後ろに付いていた、あれが、2つ?」

 

 

 

 

刹那「ダブルオー、起動完了」

 

 

 

刹那はそう言って、左右の腰に装備しているGNソードⅡを両手に持った

 

刹那「!!」

 

両手で自由に振り回した

 

刹那「問題はない、実戦で使用することが可能と分かった。ダブルオー、解除する」

 

解除と言ったら、ダブルオーガンダムは解除された

 

樟美「か、カッコいい!!」

 

天葉「いいねー!そのガンダム!」

 

刹那「そ、そうか、、、」

 

いきなり褒められて少し照れた刹那

 

天葉「おやおや〜?照れてるの〜?」

 

あまり感情を変えない刹那が照れているのを見て煽る天葉

 

刹那「っ、次もしそうやったら2人同時に相手してもらうぞ」

 

樟美「ひぇ!」

 

少しだけ声を低くして恐怖を与えた

 

二水「あっ!刹那さん!」

 

すると、梨璃、楓、二水の3人がやってきた

 

刹那「あの3人か、悪いが俺のことを言わないでくれ」

 

天葉「うん、分かった」

 

小さい声でそう言ってそのまま闘技場を出ていった

 

梨璃「、、、、、」

 

楓「梨璃さん?」

 

梨璃(やっぱり、会ったことある、、、)

 

 

 

 

 

廊下ー

 

刹那「、、、、、」

 

夢結「刹那」

 

刹那「?」

 

廊下を歩いていた刹那は、夢結に声をかけられた

 

刹那「なんだ?」

 

夢結「、、、、、」

 

すると、夢結は刹那の頭を撫でた

 

刹那「っ、な、なんだ?」

 

夢結「、、、あなたも、私みたいに、ならないで、、、」

 

刹那「どういうことだ?まさか、まだ、あの人のー」

 

夢結「っ、、、」

 

刹那「、、、すまない、言わないべきことだった」

 

2人はある場所で出会った。中等部の頃に

 

刹那「悪い、俺は整備しなくてはいけないことがある」

 

夢結「、、、分かったわ」

 

夢結も刹那の過去を知っている。が、刹那も夢結に何があったかを知っている

 

 

 

 

 

 

地下ー

 

今、ダブルオーガンダムを整備している

 

刹那「機体に問題はない、残るはオーライザーか」

 

支援機オーライザーの機体自体は完成しているが、色々なデータなどを入れていないためまだ動かない

 

刹那(、、、夢結、あの人のことを、まだ忘れられないか。それは、俺も同じだ)

 

刹那が言うあの人、夢結にとっても大切な人

 

刹那(だが、俺は、敵を取るためにヒュージを駆逐する、美鈴、様)

 

 

 

 

 

 

次の日、夢結はある一年生とシュッツエンゲルの契りをしたと聞き、刹那はとても驚いていた

 

 

 

 

 

 

 

 

 



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

トランザム








地下ー

 

支援機オーライザーの整備を刹那はしていた

 

刹那(あの夢結がシュッツエンゲルの契りを結ぶとはな、相手は一体誰なんだ?)

 

百合ヶ丘学院に伝わる上級生と下級生が結ぶ契り。上級生が守護天使シュッツエンゲルとなって下級生を導く

 

刹那(シュッツエンゲル、上級生の誰かが俺となるやつはいないだろうな)

 

整備しながらそう考えていた

 

 

 

 

 

 

 

外ー

 

刹那(あれが、アールヴヘイムが倒すヒュージか)

 

通常兵器の攻撃を見て、ヒュージに効かないのを見た

 

刹那(俺のガンダムとは違うからな)

 

アールヴヘイムがノインヴェルト戦術を行なっているのを見た刹那

 

刹那(ノインヴェルト、、、関係ないことだな)

 

学院の屋根から降りてまた地下に戻ったのだった

 

 

 

 

 

 

ある日のことー

 

刹那(騒がしい、何を騒いでいるんだ?)

 

百合ヶ丘のリリィが何かを見ているのを知り、行ってみると

 

刹那(夢結?と、、、アイツは、昨日の?)

 

訓練場で梨璃と夢結が稽古をしているのを知った

 

容赦ない攻撃で梨璃を押していた

 

刹那(ん?何かに怯えているのか、夢結は?)

 

表情を一瞬見てそう感じた刹那だった

 

 

 

 

 

 

夢結(私が梨璃を恐れている?まさか)

 

強い一振りでグングニルを突き飛ばした

 

梨璃「ああ!!」

 

突き飛ばされた梨璃だが、受け身を取りなんとか立ち上がった

 

梨璃「あ!」

 

自分のCHARM、グングニルを軽く持てるようになった

 

梨璃「やった!!やりました!!夢結様!!」

 

しかし夢結は容赦なく襲う

 

梨璃「あっ!!マギを集中!!」

 

足元に光が出現した

 

 

 

 

刹那「っ!!」

 

 

 

 

梨璃「やぁー!!」

 

グングニルの一撃が夢結のブリューナクを弾き返した

 

夢結「っ!!」

 

 

 

 

ミリアム「夢結様がステップを崩しておったな!」

 

楓「ようやくマギが入りましたわね!」

 

 

 

 

 

刹那「やるな、アイツ。夢結?」

 

 

 

 

 

夢結「、、、」

 

梨璃「?」

 

夢結「今日はこの位に、、、」

 

 

 

 

と、言いかけた時、学園の鐘が鳴り響いた

 

鐘が鳴ったのを聞き、刹那は地下に向かっていった

 

夢結「行くわよ」

 

梨璃「はい!、、、え?何処へ?」

 

夢結「今日の当番には、私達も入っているでしょ?」

 

梨璃「あ!はい!!」

 

夢結「その前に」

 

梨璃と夢結は身だしなみを整えに部屋に行った

 

 

 

 

 

 

戦場ー

 

刹那「、、、、、」

 

GNソードⅡを持ってヒュージがやってくるのを待っている

 

緊急用でGNソードも持っている

 

刹那(見る限り、レストアか)

 

少しずつ近づいてきた

 

 

 

一方、刹那のいるところより後ろの場所に梨璃達がいた

 

楓「上陸までは、まだ少し余裕がありそうですわね」

 

梨璃「あれ?楓さんも出動なの?」

 

楓「今回は、まだレギオンに所属していないフリーランスのリリィが集められていますわね。この時期は良くある光景ですわ」

 

梨璃「じゃあ二水ちゃんも?」

 

楓「あの方は広報で見学ですわ。実戦経験がありませんもの」

 

 

 

 

 

 

二水「皆さーん!!頑張って下さーい!!」

 

そう言って応援していた

 

 

 

 

楓「初陣は梨璃さんだけですわね」

 

梨璃「は、はい!頑張ります!」

 

梨璃は自身を持って言ったが

 

夢結「あなたはここまでよ」

 

梨璃 楓「え?」

 

夢結「足手纏いよ。ここで見てなさい」

 

と夢結はそう言った

 

梨璃「夢結様、、、」

 

楓「来いと言ったり。待てと言ったり」

 

 

 

 

すると、ヒュージがマギの力を使って飛翔した

 

 

 

 

刹那「飛んだ、、、?ダブルオー、起動!」

 

姿をバレないようにダブルオーガンダムを纏った

 

そして宙に浮かび、ヒュージに向かっていった

 

刹那「ダブルオー、目標を駆逐する!」 

 

 

 

 

刹那がまだダブルオーガンダムを纏う前ー

 

夢結「っ!!」

 

夢結が先に動き、ヒュージに向かってマギを斬り裂いた

 

そのまま落下したところでダブルオーガンダムの姿が見えた

 

刹那「ダブルオー、目標を駆逐する!」

 

夢結「刹那!?」

 

腰のGNソードⅡを装備し、ヒュージに攻撃を仕掛けた

 

 

 

 

梨璃「あれって!」

 

梨璃は初めての戦いで見たガンダムに指を刺したが

 

楓「あの時のロボットに、似てる?」

 

エクシアとは違うガンダムなので少し困惑していた

 

梨璃「それにあのヒュージ、、、」

 

百由「ふぅーん。レストアね」

 

ミリアム「最近は出現率が上がっていると聞くのう」

 

梨璃「わあっ!百由様!とミリアムさん!どうしてここに?、、、レストアって何ですか?」

 

百由「工廠科とは言え、私達もこう見えてリリィなの。結構戦えるのよ?」

 

ミリアム「今日は当番とは違うがのう」

 

百由はレストアとは何かの説明をした

 

百由「っで、損傷を受けながらも生き残ったヒュージがネストに戻って修復された個体。それを私達はレストアード。レストアと呼んでるの。何度かの戦闘を生き延びた手合いだから、手強いわよ」

 

梨璃「、、、凄い、夢結様、、、」

 

百由(というかあれ、刹那の新しいガンダムね)

 

 

 

 

 

ヒュージと戦っている夢結は、ブリューナクでヒュージの殻を斬ろうとしたが、殻は硬かった

 

夢結「っ!?」

 

罅が入った箇所から謎の光が

 

夢結「あれは、、、っ!!」

 

刹那「離れろ!!」

 

GNソードIIを突き刺したが、破壊は出来なかった

 

刹那「くっ!」

 

仕方なく刹那はヒュージから離れた

 

すると、ヒュージから小個体がが迫って来た。夢結はブリューナクで防いだが衝撃で爆発し、夢結は地面に転がり落ちた

 

刹那「くっ!」

 

GNソードIIをガンモードにし、小個体を撃ち落とした

 

夢結の近くに、吉村・Thi・梅、がやってきた

 

梅「そろそろ退け!夢結!」

 

しかし夢結は忠告を聞かずにまたヒュージに立ち向かう

 

梅「なっ!?」

 

夢結「ハアアアァァァァァ!!!!!」

 

ブリューナクがヒュージの殻に打撃を与えているが全く効果が無い。小個体が夢結のブリューナクに付着した

 

夢結「ハアアアァァァァァ!!!!!」

 

付着した小個体を殻に叩き付けて爆発させた

 

殻から現れたのは、無数のCHARMだった

 

刹那「、、、!!」

 

 

 

 

 

神琳「CHARMが、、、!」

 

雨嘉「え、、、!?」

 

楓「あれって、、、」

 

梅「此奴、どれだけのリリィを、、、!?」

 

 

 

 

 

 

 

中にあるCHARMは、ヒュージとの戦いで戦死したリリィ達のCHARMだった。ヒュージはそのCHARMを殻として利用したのだ

 

それを見た夢結は

 

夢結「、、、、くっ!!」

 

 

 

 

 

 

 

百由「あ、、、」

 

ミリアム「マジか、、、」

 

梨璃「どう言う事ですか?」

 

百由「CHARMはリリィにとって身体の一部。それを手放すとしたら、、、」

 

 

 

 

 

夢結「がはっ、、、!!」

 

CHARMの残骸を見て過呼吸を起こし、夢結のトラウマが蘇っていった

 

梅「もう良い!下がれ夢結!!」

 

だが、夢結の目が赤く光っていた

 

梅「あっ!!」

 

それと同時に夢結の髪が白に変色し始めた。

 

夢結「、、、、、、、、」

 

そのトラウマは、、、

 

美鈴『ぐああああああああああ!!!!!』

 

夢結「ウワアアアアアアアアアア!!!!!!」

 

 

 

 

 

雨嘉「夢結様!!」

 

神琳「待って雨嘉さん!」

 

雨嘉「え?」

 

神琳「あれは、、、」

 

楓「ルナティックトランサー、、、!?」

 

夢結がルナティックトランサーを起こし、暴走し始めた

 

 

 

 

 

 

 

百由「一度トランス状態に陥ったリリィは、理性を失い、敵味方の見境無く、マギが枯れ果てるまで破壊の限りを尽くす。夢結自身が封印したスキルよ」

 

ミリアム「それが何でまた?」

 

百由「主を失ったCHARMの群れが、夢結に思い起こさせたのね」

 

梨璃「それって、、、」

 

百由「夢結は中等部時代に、自分のシュッツエンゲルを亡くしているの」

 

梨璃「っ!?」

 

百由「その時に夢結がルナティックトランサーを発動していた事から、夢結に疑いが掛けられたわ。」

 

梨璃「そんな!」

 

百由「実際、遺体には夢結のCHARMが突いた刀傷もあったと言われているわ。結局、証拠不十分で疑いは晴れたけど、夢結自身、記憶が曖昧な状態で、それからずっと、自分を苛み続けているの」

 

梨璃「、、、、、」

 

梨璃「私、行って来ます!!」

 

百由「ダメ!!今の夢結は危険よ!!」

 

梨璃「私、夢結様の事、少しだけ分かった気がします」

 

百由「それ答えになってないわよ!!」

 

飛翔した梨璃が夢結の元へ向かう

 

 

 

 

 

刹那「夢結、、、」

 

ルナティックとランサーを発動した夢結を見ていた

 

刹那「、、、やるしかないのか、俺自身も」

 

手を強く握り、刹那はこう叫んだ

 

 

 

刹那「トランザム!!

 

 

 

トランザム、それはダブルオーガンダムに装備しているGNコンデンサーという各所にGN粒子と呼ばれるものを開放することで、一時的に機体性能を向上させるシステム

 

その力は強力だが、限界時間を過ぎると能力低下する

 

刹那「はああああ!!!!!」

 

その見た目は、全身が赤くなっている。あの時の暴走のように

 

 

 

 

夢結「ハァ、、、ハァ、、、ハァ、、、」

 

 

 

 

2年前ー

 

美鈴『夢結!!』

 

ヒュージの触手が、夢結を庇った美鈴を串刺しにした。

 

夢結『っ!お姉様、、、?お姉、、、様、、、?』

 

串刺しにされた美鈴が、CHARMを手放した。

 

夢結『ハァ、、、ハァ、、、ハァ、、、ヨ、、、ヨクモ、、、オネエサマヲ!!!!』

 

美鈴を亡くしてしまった夢結がルナティックトランサーを発動してしまった

 

 

 

 

現在ー

 

梨璃「夢結様ーーーーー!!!!!」

 

駆けつけた梨璃は夢結に向かっていったが

 

夢結「ウワアアアアア!!!!!!!」

 

ブリューナクを振り、梨璃の攻撃を受け止めた

 

梨璃「す、すみません!」

 

夢結「見ないで、、、」

 

梨璃「え!?」

 

そのまま吹き飛ばされてしまった

 

刹那「夢結ー!!!!」

 

夢結「ッ!!」

 

トランザムを使った刹那、夢結を止めようとするが

 

夢結「ガアアア!!!!」

 

刹那「っ!ちっ!」

 

ブリューナクを手から離れさせようと攻撃した

 

刹那「落ち着け!!」

 

夢結「ガァッ!!」

 

攻撃をいなしながら避けるが、一撃が刹那に命中した

 

刹那「ぐぅ、、、!はああああ!!!!」

 

GNソードIIを構え直し、夢結のブリューナクを弾いた

 

夢結「グウッ、、、!?」

 

刹那「もらった!!」

 

そのまま暴走を止めさせようとするが、GNドライヴから火花が出た

 

刹那「何っ!?」

 

すると、トランザムが解除され、ダブルオーガンダムが動かなくなった

 

刹那(しまった、まだツインドライヴシステムが正常に動けないか!)

 

夢結「ウガアアア!!!!」

 

構え直した夢結が刹那に振り下ろそうとしたが

 

梨璃「夢結様ーーーーー!!!!私に、身嗜みは何時もきちんとしなさいって言ってたじゃないですかー!!!!!夢結様!!!私を見て下さーーーーい!!!!」

 

梨璃が現れ夢結に向かっていった

 

夢結「ウワアアアアアアアアアア!!!!」

 

梨璃「あっ!!!」

 

グングニルでブリューナクに接触した。眩い光が起こった。

 

夢結「っ!!」

 

梨璃「あ!!」

 

2つのCHARMからマギスフィアが生成された。

 

刹那「これは、、、!」

 

夢結「がっかりしたでしょ、、これが私よ、、、憎しみに飲まれた、、、醜く浅ましい、、、ただの化け物!!」

 

梨璃「それでも!!夢結様は私のお姉様です!!!」

 

夢結「っ!!」

 

梨璃「夢結様ーーーーー!!!!」

 

梨璃は夢結に向かって抱きついた。すると、ルナティックトランサーは解除された

 

夢結「梨璃!!」

 

ヒュージの触手が2人に向かっていく

 

刹那「解除!エクシア起動!!」

 

ダブルオーガンダムを解除し、エクシアの姿になった

 

刹那「せあああ!!!」

 

そのままGNソードで触手を弾いた

 

夢結「飛ぶわよ、梨璃、、、!」

 

梨璃「、、、!はい!お姉様!!」

 

夢結「刹那も一緒に!」

 

刹那「分かった」

 

グングニルとブリューナクが触れ合い、巨大なマギスフィアが生成された。2人はマギの力で天高く飛翔した

 

刹那はエクシアで飛翔した

 

梨璃「私達、、、マギに乗ってる、、、?」

 

夢結「梨璃、刹那、行くわよ。一緒に!」

 

梨璃「はい!!」

 

刹那「了解した!!」

 

そして、ヒュージに向かって降下していった

 

梨璃 夢結「はぁーーーー!!!!」

 

梨璃と夢結でマギスフィアをヒュージに振り落とし

 

刹那「せああああ!!!!!!」

 

その後ろに刹那はGNソードをヒュージに突き刺すように向かった

 

そして、攻撃は当たり、ヒュージは爆発した

 

 

 

 

丘の上ー

 

夢結「ソメイヨシノの花を咲かせるには、冬の寒さが必要なの。昔は春の訪れと共に咲いて、季節の変わり目を告げたと言うけれど、冬と春の境目が曖昧になった今、何時咲いたら良いか、戸惑っているようね」

 

梨璃「、、、?」

 

夢結「ん?、、、」

 

彼女の持ってるペンダントを見た梨璃

 

夢結はペンダントの写真を見せた。そう、美鈴の写真だった

 

梨璃「この方が、夢結様のシュッツエンゲル、、、?」

 

夢結「そう。私のお姉様、、、」

 

後ろで刹那は2人を見ていた

 

刹那(あの人は、俺にとっても大切な人だった。こんな俺でも普通に接してくれた。だが、、、やはり今でも、、、)

 

遠くから見える美鈴の墓を見て、刹那は涙を流していた

 

梨璃「お姉様、あの時、ロボットみたいなあれを刹那さんって呼んでいたのは?」

 

夢結「それは、本人に聞いたらどうかしら?ねぇ、刹那」

 

刹那「っ!」

 

涙を拭き、表情を戻した

 

刹那「、、、お前になら、いいか。だが条件として、これから夢結を支えてくれないか」

 

梨璃「は、はい!!」

 

刹那「そうだな、まずー」

 

ダブルオーガンダムとエクシアの正体は刹那だと言った。さらに、どうしてこうなったかを過去のことを説明した

 

梨璃「、、、、、」

 

刹那「これが俺の過去だ」

 

夢結「この事は、他の誰にも喋らないように。刹那自身が認めた人しかこの事は言わないのよ」

 

梨璃「わ、分かりました。それよりも、どうしても、どこかで会ったような気がするんです、、、」

 

刹那「、、、俺も、そう思う、、、だが、思い出せないからどうしようも言えない」

 

この2人は、一体どこでどう会ったのか

 

 

 

 

 

地下ー

 

刹那「、、、ツインドライヴシステムを安定してトランザムをやるには、やはりオーライザーが必要か。急いで完成させるか」

 

ダブルオーガンダムのトランザムを安定してやるには、どうしてもオーライザーが必要だった

 

刹那(だが、今回のダブルオーのデータを使えば!)

 

もう少しで完成する

 

 

 

 

ガンダムを超える機体が

 

 

 

 

 



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

集まりしリリィ





カフェテリアー

 

梨璃「えへへ〜」

 

刹那「夢結、どういうことだこれは?」

 

たまたま刹那がカフェテリアに来た時、夢結と一緒にいる梨璃がたるんでいた

 

夢結「はぁー、梨璃、あなたそろそろ講義でしょ?予習は?」

 

梨璃「分かってはいるんですけどぉ〜、今こうしてお姉様のお顔を見ていられるのが幸せですよぉ〜」

 

刹那「これが、お前のシルト、なのか?」

 

夢結(ダメだわこの子。完全に弛みきってる、、、まさか、シュッツエンゲルになった途端にここまでなるとは、、、迂闊だったわ、、、)

 

色々夢結が考えていると

 

那岐「あら。ごきげんよう」

 

ロザリンデ「ごきげんよう。ユリさん」

 

三年生の田村那岐とロザリンデ・フリーデグンデ・v・オットーが挨拶した。しかも何故かをユリと呼んでる

 

梨璃「え?あはは、ごきげんよう」

 

刹那「ユリ?誰だそれは?」

 

夢結「誰かと間違えたのかしら?」

 

梨璃「あ!それ私達のカップルネームです」

 

夢結「カップルネーム?」

 

 

 

 

 

 

ユリさんと呼ばれている理由。それは、リリィ新聞の号外で梨璃と夢結の記事が大きく書かれていた

 

梨璃「これです!!週刊リリィ新聞の号外です!ほら!横に並べるとユリって読めるんですよぉ!あははやだなぁ〜」

 

2人を見た他のリリィ達は

 

紗癒「あ!噂のお2人よ!」

 

雪陽「まぁ!このお2人が?」

 

広夢「ユリ様ですわね!」

 

刹那(逃げるか)

 

何かを察した刹那はその場から逃げた

 

そう、夢結の怒りが爆発したのだった

 

梨璃「お、お姉様ーーーー!?」

 

 

 

 

 

地下ー

 

刹那「はぁ、あの二川ニ水ってやつは、今頃夢結に怒られているだろうな」

 

ダブルオーガンダムのGNドライヴを直しながらそう呟いた

 

刹那「それにしても、やはりデータの通り、ツインドライヴシステムをダブルオー単体だけでは無理か」

 

ゲヘナから持ってきたダブルオーガンダムのデータに、ツインドライヴシステムのことがあり、完全な力を出すことは単体では無理だったという

 

だから、支援機オーライザーでツインドライヴを安定させなければ、トランザムを安全に使うことが出来る

 

刹那「それにしても、大丈夫か夢結は。あのシルトに振り回されなければいいんだがな」

 

百由「おーい!刹那ー!」

 

いきなり百由が刹那の地下に来た

 

刹那「なんのようだ?」

 

百由「いやー、何やっているんだろうなあってなってさ!それにしてもこの間のガンダムって、あ!それね!」

 

ダブルオーガンダムを見る百由

 

百由「へぇー、普通にカッコいいわね!」

 

刹那「だが、あの時のを見ただろ。トランザムを発動して、その後動けなかったのを」

 

百由「たしかにねー。それで、それを作ってるってわけね」

 

ダブルオーガンダムからオーライザーの方を見た

 

刹那「、、、そうか、百由。お前に頼みがある」

 

百由「ん?どうしたの?刹那がこの私に頼みなんて」

 

刹那「オーライザーの完成を手伝ってくれないか?そっちも忙しいのは知っているが、空いてる時間にでもいい、頼む」

 

刹那はそのまま頭を下げた

 

百由「ふむふむ、、、いいわよ!」

 

刹那「本当か!」

 

百由「こういうのをいじれるなら、もう嬉しいわ!なんなら、この私が考えてるのをこれに入れるのはー」

 

刹那「それは流石にダメだ」

 

百由「ちぇー、というか、それさ、誰が動かすの?」

 

そう言われて刹那は考えた

 

オーライザーも誰かが操縦しなければ動かすことが出来るが

 

刹那「そうか、、、そこが問題になるか」

 

百由「あ!これならどう?最初は私が動かして、その後そのデータを使って自動操縦にするってのは!」

 

刹那「なるほど、いい考えだ。それでやるしかないな」

 

百由「よし!ならー」

 

刹那「あ、あと、これも作ってほしい」

 

あるデータは百由に渡した

 

百由「これは?」

 

刹那「いつか必要な時に使うためだ」

 

百由「うーん、、、これも、戦闘データが必要になるわね。でも、やっておくわ」

 

刹那「、、、すまん」

 

この日は、データなどを渡して百由は自分の部屋に戻り、刹那は外に出た

 

 

 

 

 

 

外に出て、刹那は散歩をしていた

 

刹那「ん?あれは、、、」

 

刹那はある人物を見つけた

 

刹那「何をしているんだ、鶴紗?」

 

鶴紗「っ!なんだ、刹那か、、、」

 

刹那「どうした、体を丸めて」

 

安藤鶴紗、百合ヶ丘の一年生。彼女も刹那と同じ、ゲヘナにいた強化リリィ

 

初めて会った時は、お互い何も知らずに会ったが、ゲヘナにいたということを話をして、その後、仲良くなった

 

鶴紗「私と同じクラスのリリィ、見られた、、、」

 

刹那「猫が好きということか?別に、見られてもいいだろ」

 

鶴紗「良くない、、、!引っ掻くぞ、、、!」

 

刹那「猫みたいなことをするな、お前は。落ち着け」

 

鶴紗の頭を優しく撫でた

 

鶴紗「、、、悪かった」

 

刹那「それでいい。今日は、戻るか」

 

鶴紗「そうか、じゃあ、また明日」

 

刹那「ああ」

 

2人はそれぞれ別れた

 

 

 

 

 

 

刹那にも寮に部屋があるが、ほぼいる機会はなく地下にいる

 

地下でダブルオーガンダムの整備をしていた

 

刹那「、、、これで、整備は完了。トランザムは出来ないが」

 

GNドライヴの修理も完了した

 

刹那「久しぶりに、眠気が来たな、、、寝るか」

 

地下に置いてあるソファーにそのまま寝たのだった

 

 

 

 

 

次の日ー

 

刹那「何故俺は、こんなところにいるんだ?」

 

夢結「一応よ、一応」

 

夢結に呼ばれ、連れてこられたのは廃墟だった

 

刹那「、、、彼女は、たしか」

 

神琳「初めまして刹那さん。私、郭神琳と言います。会って話すのは初めてですよね」

 

刹那「ああ、それで、一体何をする気なんだ?」

 

神琳「それは、見て貰えば分かります」

 

そう言って、神琳は自身のCHARMではなく、違うのを持った

 

刹那(アステリオン?自分のを使わずに、何を?)

 

色々考えていると、銃の撃った音が聞こえた

 

と、同時に神琳が銃弾を弾いた

 

神琳「雨嘉さんとの距離は約1km。アステリオンの弾丸の初速は毎秒1800m。瞬きのするくらいの時間があります。これの狙いが正確なら躱せます」

 

夢結「なるほど、正確ね」

 

刹那「今撃ってるリリィ、それほどすごいやつなんだな」

 

神琳「ふふっ、そうですね」

 

そうして、何度も何度も銃撃が撃たれた

 

刹那(風が吹いているのに、正確に撃てている)

 

強い風が吹いていながらも神琳に狙っている

 

すると、神琳が自分のCHARMに変え、さらに銃弾を弾き返した

 

刹那「!?」

 

弾き返した銃弾は、撃った者に返っていったが、どうやら当たりはしなかった

 

 

 

 

 

 

 

あの後ー

 

刹那「梨璃に、レギオンを作らせているのか?」

 

夢結「そうよ、最近弛んでいたでしょう。リリィらしいことをやらせてみたけど、、、」

 

刹那「成功していってる、と。本当、すごいやつだな」

 

話を聞いて、刹那は驚いていた

 

刹那「メンバーは、梨璃と楓と二水、この3人は分かるな。後は、ミリアム?あいつもなのか」

 

さらに見ていると

 

刹那「さっきの神琳と、王雨嘉?」

 

夢結「あなたも見たでしょう、撃っていたのは彼女よ」

 

刹那「、、、そうか」

 

刹那(その、雨嘉というやつに、射撃の訓練をしてもらうか)

 

エクシアとダブルオーの武器は、ソードとガンと一緒である。射撃は刹那は少し苦手であるので、射撃センスのある雨嘉に教えてもらいたいと思ったのだった

 

刹那「夢結を含めて、あと7人か」

 

夢結「はぁ、正直、誤算だったわ、、、」

 

刹那「ふっ、そっちの方がやられてるなんて、面白いな」

 

夢結「、、、、、」

 

何も言い返せなかった夢結だった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

誕生日の日











地下ー

 

刹那「、、、はぁ」

 

百由「あー、、、つっかれた、、、」

 

オーライザーの調整で1日徹夜でやり、もう少しで実戦で使えるようになってきた

 

百由「もう少しで完成だけど、疲れたから今日と明日はお休みにさせてー、、、」

 

刹那「ああ、俺も、流石に疲れた、、、。外の空気を浴びてくる、、、」

 

そう言って地下から出た

 

 

 

 

 

 

外ー

 

刹那「、、、外の空気を久しぶりに浴びた気分だ、、、」

 

歩いていると、あるものを見つけた

 

刹那「ん?あれは、、、」

 

見たものは

 

梨璃「個別に当たっても迷惑がられるから机を用意したけど、、、後2人、中々集まらないね、、、」

 

未だにレギオンを結成出来ていない梨璃。楓と二水も一緒に机を用意したがまだ集まらなかった

 

楓「そらまあ6月ともなれば、大抵のリリィは大抵のレギオンに所属済みですわ」

 

二水「してないとしたら、1匹狼系の個性派リリィしか、、、ん?」

 

そこに梅と鶴紗が通り掛かった

 

二水「居ました個性派!!」

 

楓「この際贅沢言ってられませんわ!!」

 

梨璃「し、失礼だよ!!」

 

3人は梅と鶴紗に向かって走った

 

刹那「あと2人がまだか。というか、鶴紗と梅か」

 

 

 

 

 

鶴紗「ん?」

 

梅「ん?何だ?お前等まだメンバー探してるのか?」

 

梨璃「は、はい、、、梅様どうですか?そろそろ、、、」

 

梅「私はな、、、今はまだ1人で好きにして居たいかな?」

 

二水「そこを何とか、、、」

 

二水は説得しようとしたが

 

鶴紗「しつこい!!」

 

梨璃 二水「きゃああ!ごめんなさーい!」

 

鶴紗に怒られた

 

刹那「鶴紗、そんなに怒るな」

 

鶴紗「刹那?」

 

梅「あれ?刹那はどうしてここにいるんだ?」

 

刹那「おい、その言い方なんだ。ここにいるのがおかしいのか俺は」

 

梅「というか、お前はレギオンに入らないのか?」

 

刹那は今はどこのレギオンに属していない

 

刹那「俺は入る必要があるか?」

 

梅「一応、仲間は必要だと思うぞ。梅はな」

 

刹那「それなら、お前は梨璃のレギオンに入らないのか?」

 

梅「それは、まだだな、、、。ちょっとまだ入るのはな」

 

刹那「、、、そうか」

 

そのまま去ろうとしたが

 

梨璃「あ、あの!刹那さん、レギオンに入りませんか?」

 

梨璃がそう聞くが

 

刹那「言ったはずだ、俺は入る必要があるのか?俺にとってはない。あの時、俺のことを教えただろ」

 

過去のことがまだ引きずっている

 

もし、またあの時みたいなことがあったら、刹那自身の心が持たないと自分で分かっていた

 

刹那「まぁ、メンバー集めは、頑張るんだな」

 

学院の方に戻っていった

 

楓「本当に、、、!ムカつきますわねあの人は!あんな人、百合ヶ丘に必要なんですの!?」

 

二水「さぁ、刹那さんの情報って、実は無いんですよね。本人から出ないようにしているかもしれませんが、百合ヶ丘の人に聞いても分からないらしいんですよ」

 

梨璃「、、、、、」

 

 

 

 

 

 

 

購買ー

 

刹那(調整に集中するために、何か食うのを買うか)

 

食べる物を探していると、ラムネを見つけた

 

刹那(ラムネ、、、これにするか)

 

そのまま取ろうとした時、隣に夢結がいた

 

刹那「っ!?」

 

夢結「え?刹那?」

 

刹那「お前が、何か買うなんて、珍しいな」

 

夢結「、、、ちょっと、話を聞いてくれないかしら?」

 

話を聞くと、どうやら梨璃の誕生日が6月19日にある。そして今日は6月18日

 

刹那「明日のためにラムネを買いに来たと」

 

夢結「けど、そのまま渡していいのかと思うのだけれど、どうしたら」

 

梅「何してんだ2人して?」

 

ポテチを食べながら梅が話しかけてきた

 

刹那「、、、購買の中で食うな」

 

梅「なんかよく分かんないんだけど、ラッピングなんかしたらどうだ?」

 

夢結「!!」

 

ラッピング用の物も売ってあった

 

 

 

 

 

 

買ってきたはいいが

 

夢結「どうやってやるの、かしら、、、」

 

刹那「俺に聞くな、というか、ラムネが好きなの、か、、、」

 

夢結「刹那?」

 

急に刹那が黙り込んでしまった

 

刹那(待て、ラムネが好きなやつ、ピンク色の髪、あの髪飾り、、、この違和感は、俺は梨璃に会ったことが、あるのか、、、?)

 

梨璃を見て、会ったことがあるように感じていた

 

刹那(実験によって、俺の記憶が一部、消えたのか、、、)

 

夢結「刹那、大丈夫?」

 

刹那「、、、あ、すまない、考え事をしてた」

 

夢結「あなたが考え事をしている間に終わらせたわ」

 

刹那「何!?」

 

よく見ると、綺麗にラッピングが出来ていた、が

 

刹那「、、、本当に、夢結がやったのか?」

 

夢結「失礼よ。それと、明日一日中暇かしら?」

 

刹那「急になんだ。、、、まぁ、明日は少し休もうとしていたが」

 

夢結「なら、明日私と一緒に行かないかしら?梨璃の故郷の甲州へ」

 

刹那「、、、甲州、か、、、は?」

 

 

 

 

 

朝早くから刹那は起き、外で夢結が待っていた

 

夢結「さぁ、行こうかしら」

 

刹那「そうだな。そうだ、エクシアでそのまま甲州にー」

 

夢結「目立つから却下よ」

 

刹那「、、、、、」

 

元気を失った刹那。だが、夢結の言ったことは正論であった

 

 

 

 

 

甲州ー

 

刹那「、、、暑い」

 

夢結「、、、、、」

 

電車を乗り継ぎをしながら、甲州に着いた

 

駅から歩いて、2人はブドウ畑の真ん中に止まった

 

刹那「ヒュージがいるのか?なら、俺のガンダムでー」

 

夢結「今日はそのために来たわけじゃないのよ。行くわよ」

 

刹那「おま、、、!襟を、掴むな、、、!」

 

夢結(この辺りが梨璃の故郷の人達が避難した地域のはずだけど、、、)

 

 

 

 

 

 

歩き続け、駄菓子屋を見つけた

 

夢結「ごめんください。この辺りでラムネを扱っているお店を探しているのですが」

 

店主「ラムネけえ。お嬢さんと兄ちゃんの隣にあるのがそうじゃんけ」

 

夢結「ん?」

 

隣を見ると、ラムネが入ったボックスがあった

 

刹那「これが、ラムネか」

 

冷えているラムネを手に取る刹那

 

刹那「そういえば、暑かったからここで飲むか。これを、2つ」

 

店主「毎度」

 

ラムネを2つ買い、夢結に渡した

 

夢結「あ、ありがとう」

 

刹那「気にするな。、、、やはり、俺は、ここに、、、」

 

夢結「?」

 

2人はラムネの蓋を押して、ビー玉が落ち炭酸の音が鳴った。そしてラムネを飲んだ

 

夢結「っ!!」

 

夢結はラムネを初めて飲んで口に広がるしゅわしゅわに感動した

 

刹那「、、、懐かしく感じる、失っている記憶に、刺激されるな」

 

夢結「え?まさか、刹那はここに?」

 

刹那「どうやら、そうかもしれない。本当に小さい頃に、梨璃に似ているやつと、ラムネを飲んだことがある、かもしれない」

 

夢結「似ているって、本当に梨璃じゃないかしら?」

 

刹那「そうかもな」

 

店主「お嬢さんリリィけえ?ここらじゃ見ん制服だけんどまたえらい暑そうじゃけ」

 

店主はそう言うが

 

夢結「見た目程ではないのですが」

 

店主「んで、そっちの兄ちゃんは、お嬢さんの弟か?」

 

刹那「まさか、確かに歳は違うが、弟とかではない」

 

店主「おまんとうのお陰でウチも何とか続けているけんど、この道の向こうんしはもう皆避難していんようになっちゃったじゃんねえ。昔はそのラムネが好きで何時も買いに来てた子供も居たもんだけんど」

 

刹那(そうか、ヒュージの影響か、、、)

 

夢結「ごちそうさま。美味しかったです。持って帰りたいのでもう1本頂きます」

 

店主「リリィんじゃあ何ぼでも持ってけ」

 

夢結「お気持ちはありがたく頂きますが、お代は納めさせて下さいませ」

 

すると夢結の頭の中に、梨璃と一緒にラムネを飲むイメージが浮かんだ

 

夢結「もう1本、頂けますか?」

 

 

 

 

 

 

駅に戻るために歩いている2人。刹那はずっと考え事をしていた

 

刹那(ここにいると、懐かしく感じる。それは、俺がここにいたからなのか、、、。梨璃とは、あのラムネを飲んだ時に、出会ったような、、、。記憶が曖昧だな、このことは、言わないでおくか)

 

言っても、覚えているかということを考えてそう思った

 

 

 

 

 

電車内ー

 

夢結「、、、、、」

 

刹那「、、、、、」

 

電車に乗ったが、2人は全然話をしなかった

 

夢結が持っているクーラーボックスには、ラムネが入ってる

 

駄菓子屋で

 

夢結『これは?』

 

店主『こうしとけば帰ってすぐ冷たいのが飲めるじゃけぇ』

 

夢結『ありがとうございます』

 

 

 

 

 

電車を降りて次の電車を待っていると

 

男の子「喉渇いた~。何か飲みたい」

 

母親「電車降りたら何か飲もうね?」

 

男の子「今飲むの~!今~!」

 

男の子が喉が乾いて何か飲みたいと言っていた

 

夢結「、、、、、」

 

刹那「あのくらい、乗れば我慢出来るはずだ。って、夢結?」

 

夢結は立ち上がり男の子の所に行き

 

夢結「はい、どうぞ」

 

ラムネを男の子に渡した

 

母親「そんな、、、申し訳ないです、、、」

 

夢結「いえ。良いんです」

 

刹那「、、、あの、夢結が?」

 

刹那はそれを見て驚いていた

 

女の子「良いな~!私も飲みたい飲みたい!」

 

父親「もうちょっとだから、もう少し待ってくれ」

 

今度は女の子がそう言い、父親も困っていた

 

夢結「はい、どうぞ」

 

女の子にもラムネを渡した

 

刹那(どうするんだ、夢結)

 

 

 

 

ラムネを渡し、電車に乗って学院に戻ろうと歩いていた

 

刹那「ふふっ、夢結があんなことをするなんてな。驚きだ」

 

夢結「失礼ね、私でも困ってる人を見捨てるわけがー」

 

刹那「それを、梨璃とかにやれば、いいんじゃないか?」

 

夢結「、、、、、」

 

2人は歩いていると、茂みから黒猫が現れた

 

夢結「?」

 

刹那(あの猫、あそこの溜まり場にいるやつか?)

 

とまた茂みから梅と鶴紗が出てきた

 

梅「あっ、夢結、刹那、、、」

 

鶴紗「どうも」

 

夢結「ここは学院の敷地ではないでしょ?」

 

夢結がそう聞くと

 

梅「この先に猫の集会所があるから、後輩に案内してたんだよ〜」

 

鶴紗「お陰で仲間に入れて貰えたかも知れない」

 

夢結「仲が宜しい事で。結構ね」

 

すると梅は夢結の言葉に驚いた

 

梅「あれ?校則違反とか言わないのか?」

 

夢結「私達の役割ではないでしょ?」

 

刹那「というか、俺が言ったら、生徒会は驚くだろうな」

 

あまりそういうことをしない刹那である

 

梅「寂しがってたぞ?梨璃」

 

夢結「え?」

 

梅「誕生日なのに夢結が朝からずっと居ないんだもんな。お陰で今日もレギオンの欠員が埋まらなかったみたいだし。あ、でもあれだろ?夢結と刹那は一緒にラムネ探しに行ってたんだろ?」

 

夢結「何故それを、、、!?」

 

梅「だってよりによって誕生日にシルトを放ったらかしてまで、他にする事あんのか?」

 

夢結「ええ、、、ないでしょうね」

 

少し顔が暗くなる夢結

 

梅「だろだろ?早くプレゼントしに行ってやれよな?」

 

ここまでのことを2人に説明した

 

 

 

 

 

梅「そっか、、、そりゃご苦労だったな。けど良い事したじゃないか」

 

夢結「別に後悔はしていないわ」

 

梅「まあ間の悪い事はあるもんだよな」

 

鶴紗「ん?」

 

すると光る何かを発見した鶴紗が立ち止まった

 

刹那「どうした、鶴紗?」

 

鶴紗「これ、、、」

 

梅「どうした?」

 

蔦に巻かれたゴミ箱を覗くと、3本の空のラムネ瓶が捨てられていた

 

夢結「これは、、、?」

 

刹那「何故、これが?」

 

梅「ん?」

 

すると、梅が近くの蔓を見て、100円を入れた

 

なんと、自販機の電気がついた

 

梅「節電モードか!」

 

中から取り出すと

 

 

 

ラムネだった

 

梅「ラムネ、、、」

 

夢結「うっ、、、」

 

そのまま夢結は膝をついてしまった

 

梅「夢結!?」

 

刹那(まぁ、、、ここまでのことをやって、近くにあるなんて、な)

 

 

 

 

 

 

誕生日プレゼントのラムネを梨璃に贈った

 

梨璃「わぁーー!!」

 

ミリアム「ほほう、これが噂のラムネか」

 

梨璃「お姉様と刹那さんが私の為に、、、」

 

梨璃は笑顔だが、夢結は暗い表情だった

 

梅「どうだ!梨璃!」

 

梨璃「嬉しいです!これ正門の傍にある自動販売機のラムネですよね!」

 

鶴紗「やはり知っていた、、、」

 

夢結「ええ、、、そうね、、、」

 

刹那「ラムネ好きなやつ、だな、、、」

 

梨璃「お休みの日にはよく買いに行っていたんですけど、やっぱりお姉様も知ってたんですね!」

 

楓「そうは見えませんが、、、」

 

今日、近くの自販機にラムネがあることを知ったのである

 

夢結「所詮、私は梨璃が思うほど大した人間ではないと言う事よ、、、」

 

梨璃「え!?そんな!!夢結様は私にとっては大したお姉様です!!」

 

夢結「断じてノーだわ。あなたがそこまで喜ぶような事を、私が出来ているとは思えないもの、、、」

 

梨璃「そんなの出来ます!出来てますよ!じ、じゃあ、、、もう一個良いですか?」

 

そのもう一個とは、

 

夢結「ええ、、、」

 

梨璃「お、、、」

 

両手を大きく広げて大きく言った

 

梨璃「お姉様を私に下さい!」

 

楓「はあ!?」

 

刹那「ん?どういう、ことだ?」

 

何も分かっていない刹那

 

二水「梨璃さん過激です!」

 

夢結「、、、どうぞ」

 

夢結はしゃがんだ

 

梨璃「はい!」

 

そして梨璃は夢結を抱きついた

 

刹那(ああ、なるほど、そう意味か。多分、心では嬉しがっているな、夢結)

 

夢結「私、、、汗掻いてるわよ、、、」

 

梨璃「、、、ブドウ畑の匂いがします」

 

夢結「やっぱり、、、私の方が貰ってばかりね」

 

そう言うと、夢結が梨璃を両手で抱き締めた

 

梨璃「お、、、お姉様、、、!?」

 

夢結「梨璃。お誕生日おめでとう」

 

梨璃「うわっ!?」

 

それぞれ見てる皆は、顔を隠したり、楽しんで見ている者がいた

 

楓「ハレンチですわお2人共!」

 

二水「号外です!」

 

二水はタブレットを連写していた

 

梨璃「っ?お姉様、、、嬉しいんですけど、、、あの、、、く、、、苦しいです、、、!」

 

無意識に夢結が梨璃を締め付けている

 

二水「何て熱い抱擁です!!」

 

梨璃「お姉さま、、、私どうすれば、、、」

 

ミリアム「わしが聞きたいのじゃ」

 

楓「夢結様がハグ一つするのも不慣れなのは分かりましたから!梨璃さんも少しは抵抗なさーい!」

 

刹那「っ!?夢結!!それ以上はー」

 

止めようとしたが、遅かった。梨璃はパンクしてしまった

 

夢結「梨璃!?」

 

梅「あははははは!」

 

とても笑っている梅

 

夢結「楽しそうね。梅」

 

梅「は~、、、こんな楽しいもの見せられたら楽しいに決まってるだろ!」

 

梨璃「お、おねえさま〜」

 

夢結「私に出来るのはこの位だから、、、」

 

梅「そんなことないぞ夢結」

 

すると梅と鶴紗の口から

 

梅「さっき鶴紗と決めた。今更だけど梅と鶴紗も梨璃のレギオンに入れてくれ!」

 

鶴紗「生憎個性派だが」

 

なんと、2人が梨璃のレギオンに入ると言った

 

梨璃「あの~、、、だから私じゃなくてお姉様のレギオンで、、、えっ!?」

 

二水「そ!それじゃあこれで9人揃っちゃいますよ!レギオン完成です!」

 

神琳「あらあら~。これは嬉しいですね」

 

雨嘉「おめでとう梨璃」

 

ミリアム「何じゃ騒々しい日じゃのう」

 

梅「梅は誰の事も大好きだけど、梨璃の為に一生懸命な夢結の事はもっと大好きになったぞ!梨璃!」

 

梨璃「は、、、はい!」

 

梅「ま、今日の私らは夢結から梨璃へのプレゼントみたいなもんだ」

 

鶴紗「遠慮すんな。受け取れ」

 

梨璃「梅様、、、鶴紗さん、、、此方こそ、よろしくお願いします!!」

 

夢結「これは、汗を掻いた甲斐もあると言うものね」

 

楓「それはそうと!お2人何時までくっついていますの!」

 

楓にそう指摘され、2人は離れた

 

刹那(ここからは、俺はいなくていいな)

 

静かに刹那は去ろうとしたが

 

梨璃「あの!刹那さん!」

 

刹那「どうした?」

 

梨璃「本当に、レギオンに入らないのですか?」

 

刹那「、、、、、」

 

この1日で梨璃のことや、夢結のことを見て刹那は考えていた

 

刹那「、、、俺が入る、と言ったら、どう答える」

 

梨璃「それはもちろん!喜んで、です!」

 

刹那「!?」

 

梨璃の笑顔を見た瞬間、刹那の記憶の中で同じものが出た

 

刹那(、、、やはり、俺とお前は、会ったことがあるんだな)

 

刹那「、、、その勧誘、喜んで受ける」

 

梨璃「え?」

 

刹那「俺は、このレギオンに所属する。エクシアならびにダブルオーのパイロット、刹那はお前のレギオンに入る」

 

梨璃のレギオンに刹那も入ることになった

 

梨璃「わぁー!!ありがとうございます!!」

 

刹那「気にするな。それに、今日は色々面白いものも見れたからな」

 

夢結を見ながらそう言う

 

夢結「何かしら?」

 

刹那「いや、夢結はとてもいいやつだな、と改めて知れたからな」

 

夢結「そこまで言うまでかしら?」

 

梨璃「えぇ!?お姉様はとても優しい人ですよ!!」

 

刹那「ほう、なら俺が知っている夢結のことを話そうか?」

 

梨璃「え!是非!」

 

夢結「や、やめなさい!2人とも!!」

 

こうして、梨璃の誕生日は終わった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

00 RAISER レギオン始動








梨璃「ん?」

 

レギオンの施設に梨璃達の控室が出来た

 

しかし、そのレギオン名は

 

 

 

 

 

『一柳隊』

 

 

 

 

 

 

 

梨璃「一柳、、、隊!?」

 

楓「一柳隊がどうかしまして?」

 

二水「えぇ。一柳隊ですよね?」

 

ミリアム「うむ。一柳隊じゃな」

 

神琳「確か一柳隊だったかと」

 

雨嘉「私も一柳隊だと思っていました」

 

皆はそう言うが

 

梨璃「私達、白井隊では?」

 

鶴紗「どっちでも良い。だから一柳隊で良い」

 

梅「もう一柳隊で覚えちゃったよ」

 

夢結「じゃあ、一柳隊で問題無いわね」

 

梨璃「え、、、ええ!?せ、刹那さ〜ん、、、」

 

刹那「それが嫌なら、俺だったら、『ソレスタルビーイング』にするが断られた」

 

何故なら、長いし覚えづらいというらしい

 

 

 

 

 

一柳隊控室ー

 

梨璃「で、でも!これじゃあ私がリーダーみたいじゃないですか!」

 

楓「私はちーっとも構いませんが?」

 

ミリアム「梨璃の働きで出来たもんじゃからな」

 

梨璃「ええ、、、?」

 

梅「ま、梨璃はリリィとしてもまだちょっと頼りないけどな」

 

夢結「まだまだよ。勿論、梨璃の足りない所は私が補います。責任を持って」

 

梨璃「良かったぁ、、、ですよね、、、うわっ!?」

 

急にブリューナクを向けられた

 

夢結「つまり何時でも私が見張ってるって事よ!!弛んでたら、私が責任を持って突っ突くから覚悟なさい!!」

 

梨璃「は、はい!!」

 

楓「クッ、、、!なんて羨ましい、、、!!」

 

鶴紗「リーダーを突っ突きたいのか?」

 

鶴紗はドーナツを食べながら言う

 

刹那「突っ突くのが羨ましいと言うやつは、楓しかいないだろうな」

 

雨嘉「百合ヶ丘のレギオンって、何処もこんななの、、、?」

 

神琳「そうでもないと言いたい所だけど、、、結構自由よね」

 

ある意味、そうであるかもしれない

 

二水「と、兎も角こうして!9人揃った今ならノインヴェルト戦術だって可能なんですよ!」

 

ミリアム「理屈の上ではそうじゃな」

 

梨璃「それって、、、これだよね?」

 

ポケットから1発の弾丸を出した

 

二水「ん?何ですか?」

 

刹那「それは、ノインヴェルト戦術に使う特殊弾だ。後、言っておくが俺は使えない」

 

夢結「あなたのはCHARMじゃないだからね」

 

鶴紗「無理やりやればいいんじゃないか?」

 

刹那「鶴紗、刺すぞ、、、!」

 

鶴紗「なんでだ、、、!?」

 

ガンダムを傷付けたくない刹那である

 

二水「わぁ!実物は初めて見ました!」

 

梅「それな、無茶苦茶高いらしいぞ?」

 

梨璃「そ、そうなんですか!?」

 

刹那「値段は高価だが、発足されたばかりのレギオンからリーダーに1発支給される」

 

夢結「ノインヴェルトとは、9つの世界と言う意味よ。マギスフィアを9つの世界に模した9本のCHARMを通し、成長させ、ヒュージに向け放つの。それはどんなヒュージにも一撃で倒すわ」

 

刹那「だが、失敗をすると、それで終わる」

 

説明を終えると

 

雨嘉「出来るかな、、、?私達に、、、」

 

神琳「今はまだ難しいかと。何よりもチームワークが必要な技ですから」

 

楓「ま、目標は高くと申しますわ」

 

梨璃「、、、そうですよね」

 

夢結「、、、」

 

 

 

 

 

 

 

地下ー

 

百由「刹那ー、そろそろ調整が終わるわよー!」

 

刹那「ようやく、実戦で、使えるな、、、」

 

オーライザーの調整に長く時間をかけ、ようやく終わりが見えた

 

百由「まぁ、後は自動操縦にすればいいけど、それがまだよねー」

 

刹那「自動操縦までいったら、後は俺との通信をオーライザー側に付ければ終わりだ。だが、それにはデータが必要だ」

 

百由「最初だけよ、私がオーライザーの操縦をするの。はぁ、最後の調整を早く終わらせてー」

 

と、いきなり地下のサイレンが鳴り始めた

 

百由「どぅわぁっ!?」

 

刹那「、、、!ヒュージか!」

 

百由「てか!何サイレンとか付けてるのよ!」

 

刹那「そんなのは今はいい!場所は、、、ここは」

 

場所は、アールヴヘイムが討伐しようとしたヒュージだった

 

刹那「アールヴヘイムで、倒せなかっただと?」

 

百由「そんなこと言ってないで早く行きなさいよ!確か、一柳隊も近くにいたはずよ!ほら!出撃!」

 

刹那「分かった、オーライザーの調整が終わったら、すぐに出せるようにしてくれ」

 

そう言って、刹那はある場所に行った

 

 

 

 

 

カタパルトー

 

刹那「ここで使う時が来るか、ダブルオー!装着!」

 

GNソードII状の物を持ち、そう叫ぶとダブルオーガンダムが纏われた

 

纏われた瞬間、足が固定された

 

刹那「ダブルオーガンダム、刹那、出る!!」

 

そのままカタパルトから発射された

 

現れた場所は、廃墟からだった。隠れて刹那が作り、地下でも出撃可能とするために作ったのだった

 

 

 

 

 

 

戦場ー

 

夢結「練習通りにタイミングを合わせて!」

 

梨璃「は、はい!!」

 

夢結(っ!古い傷のあるヒュージ、、、これもレストアなの?)

 

ヒュージに古傷が残っている

 

梨璃 夢結「ハアァァァァ!!!!」

 

グングニルとブリューナクを同時に振り下ろす。すると巨大ヒュージの体内にある謎の光が発動した。グングニルとブリューナクがヒュージに大ダメージを与えた

 

梨璃「これでも、、、」

 

刹那「ダブルオー!目標を駆逐する!!」

 

物凄い速さで、戦場に来た刹那

 

夢結「刹那!」

 

刹那「うおおおおおお!!!!!」

 

GNソードIIを縦にし、ヒュージの胴を半分に割った

 

その瞬間

 

楓「何ですの!?」

 

神琳「あの光は!?」

 

梨璃「、、、!?あれは、、、」

 

中から出たのは

 

 

 

 

梨璃「CHARM!?」

 

 

 

 

 

夢結「、、、!!あれ、、、私のダインフレイフ、、、!!」

 

刹那「なっ!?何故あのヒュージが!!」

 

2人は驚いて動きが止まってしまった

 

 

 

二水「夢結様の動きが、、、止まっちゃいました、、、」

 

レアスキル・鷹の目を使っている二水が戦況を確認していた

 

 

 

夢結「、、、、、」

 

かつて自分が使ったダインフレイフに、夢結が戦意を失っていた。そこに巨大ヒュージの触手が迫り来た

 

梨璃「お姉様!!」

 

前に出た梨璃が触手を弾き返す

 

刹那「はっ!それ以上は!」

 

触手が梨璃を包もうとした

 

刹那「させるか!!」

 

即座に刹那は梨璃の前に立ち、GNフィールドを展開しようとした

 

が、その前に触手から光が出て、爆発してしまった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夢結「梨、、、璃、、刹、、那、皆、、何処、?」

 

包んでいたヒュージの触手は、中には、、、

 

 

誰もいなかった

 

 

夢結「、、、、!!」

 

再びあの時のトラウマが目覚めてしまった

 

夢結「梨璃、、!刹那、、!美鈴、、、様!」

 

抑え切れなかった夢結が再びルナティックトランサーを覚醒させてしまった

 

夢結「ウアアアアアアアアアア!!!!!!!」

 

ブリューナクを握りしめ、ヒュージの光弾を躱しながら急接近した。避けきれず傷を負っていた

 

 

 

 

 

梨璃「お姉様!」

 

刹那により、助かった梨璃だが

 

刹那「あの、馬鹿、、、!うっ!」

 

あの時の爆発で、機体にダメージが入ってしまった

 

刹那(トランザムを使えば、だがオーライザーの完成を待たずに使うのは、

、、)

 

ミリアム「あれじゃ近寄れんぞ!」

 

梅「可愛いシルトを放っておいて何やってんだ!」

 

神琳「夢結様、ルナティックトランサーを、、、」

 

梨璃「、、、私、、、行かなくちゃ!」

 

楓「梨璃さん!今の夢結様は!」

 

梨璃は楓の言葉を無視して飛んでいった

 

楓「もう!無茶ですわ!」

 

刹那「っ!ちっ!」

 

刹那も梨璃を追いかけるように飛んだ

 

梅「お、おい!刹那!!」

 

 

ミリアム以外「え!?刹那さん!?」

 

 

ミリアム(あ、そういえば、言ってなかったのじゃ、、、)

 

 

 

 

 

 

夢結「ハァ、、、ハァ、、、ハァ、、、」

 

夢結はルナティックトランサーを発動して、色んな所から傷があり血も出ていた

 

梨璃「お姉様ーー!!!」

 

夢結「ハアアアア!!!」

 

夢結のブリューナクと梨璃のグングニルがぶつかった。夢結は何度も梨璃を斬ろうとしたが、梨璃は何度も防いだ

 

梨璃「お姉様!!引いて下さい!!傷だらけじゃないですか!!」

 

と、梨璃のグングニルの刃にヒビが入った

 

夢結「ウウウ、、、ガアアアアア!!!!」

 

夢結は梨璃をグングニルごと弾いた

 

 

 

 

楓「梨璃さん!普通だったら今ので2、3回切られていますわ!!」

 

ミリアム「敵に集中せんか!!」

 

 

 

 

 

夢結「ガアアアア!!!!」

 

と夢結は梨璃を斬ろうとブリューナクを振り上げた

 

梨璃「っ!!」

 

刹那「やめろ!!」

 

攻撃をGNソードIIで防ぎ、弾いた

 

刹那「行けっ!!」

 

梨璃「っ!!」

 

梨璃は夢結に向かい抱きついた

 

梨璃「私なら大丈夫です!刹那さんや梅様や皆が助けてくれたんです!!」

 

夢結「ハァ、、、ハァ、、、ハァ、、、!」

 

しかし夢結がブリューナクを持ち上げて梨璃を自分ごと突き刺そうとした

 

刹那「何をしているんだ!そんなことをするな!」

 

それを刹那は止め、ブリューナクを夢結の手から離れさせた

 

梨璃「お姉様、ここを離れましょう!」

 

夢結「、、、ダメ、、、あのダインフレイフは私とお姉様の!!!だから!!!」

 

梨璃「、、、お姉様!!!」

 

夢結「っ!!!」

 

梨璃が夢結を抱えてここを離れた

 

刹那「悪いが、俺も離れる!くっ!」

 

ソードからガンに変形し、後ろに下がりながら撃った

 

 

 

 

雨嘉「行って!梨璃!」

 

 

 

 

梨璃「すみません!すぐ戻りますから、ちょっと待ってて貰いま、、、あ痛!!」

 

途中で転んでしまった

 

 

 

 

梅「大丈夫か!?梨璃!!」

 

梨璃『大丈夫ですーーーー!!』

 

鶴紗「本当に大丈夫か?」

 

雨嘉「待ってろって?」

 

神琳「持ち堪えろって意味ですわね」

 

梅「人遣いが荒いぞ。ウチのリーダーは」

 

ミリアム「どうする?ワシ等も他のレギオンと交代するか?」

 

残ったメンバーで相談したが

 

楓「ご冗談でしょ?リーダーの死守命令は絶対ですわ!」

 

楓はそう言った

 

二水「そこまでは言ってないと思いますけど!楓さんに賛成です!」

 

神琳「あのヒュージはCHARMを扱い切れず、マギの炎で自ら焼いているわ。夢結様が復帰するなら、勝機はあります!」

 

残った人数だけで、戦いを持ち堪えようと戦った

 

 

 

 

 

梨璃と夢結、刹那はある場所に落ちていた

 

梨璃「お姉様、、、」

 

梨璃は夢結の手を掴んだ

 

夢結「見ないで、、、私を見ないで、、、ルナティックトランサーは、とてもレアスキルなんて呼べるものじゃない、、、こんな物、、、ただの呪いよ、、、憎い、、、何もかも憎くなる!憎しみに呑み込まれて、、、周りにある物を傷付けずに居られなくなる、、、呪われてるのよ、、、私は、、、!美鈴様を殺したのは私だわ!私が、、、この手で、、、あのダインフレイフで、、、!」

 

梨璃「、、、!!」

 

刹那「、、、、、」

 

刹那もあの時のことを知っていた。夢結は落ち着こうとしなかった

 

梨璃「お姉様!冷静になってください!」

 

夢結「嫌よ!!私はヒュージと何も変わらない!!」

 

梨璃「お姉様!!」

 

夢結「嫌!!見ないで!!」

 

夢結は梨璃の顔を見ようとしない

 

刹那「いい加減にするんだ!夢結!!」

 

ダブルオーガンダムを解除し、夢結に近付いた

 

刹那「美鈴様はヒュージと戦った、戦ったんだ!あれは、お前のせいじゃない!!」

 

夢結「だけど、、、!」

 

刹那「自分にばかり責めるな!!お前には、梨璃というシュッツエンゲルがいるだろ!!」

 

夢結は梨璃のことを見るが

 

夢結「私は、、、あなたを守れない!!!シュッツエンゲルになる資格も無い!!!」

 

梨璃「、、、、!」

 

夢結「独りで居たかった訳じゃない、、、独りでしか居られなかっただけよ、、、私には、、、何の価値も無い、、、」

 

梨璃「お姉様とシュッツエンゲルになれて、私、凄く嬉しかったんですよ!」

 

夢結「解らない、、、私には解らないわ、、、あなたの気持ちなんて、、、私に愛されるのが、、、嬉しいなんて、、、」

 

梨璃「美鈴様だってきっと私と同じです!!!」

 

夢結「あなたに何が解るのよ!!!!」

 

梨璃「解ります!!」

 

そして梨璃は夢結を抱きついた

 

梨璃「お姉様、、、お姉様がルナティックトランサーを発動したら、また私が止めます。何度でも止めます!何をしても止めます!例え、刺してでも、、、だから、、、」

 

夢結「、、、、、」

 

刹那「俺もだ。また暴走しようがなんだろうが、体を失くしてまでも、お前を止める!」

 

刹那は夢結の手を掴んだ

 

刹那「俺だって、悲しかった、だがあれはお前のせいじゃない。それだけは、分かってくれ!お前のその悲しみは、俺が叩き斬る!!」

 

夢結「、、、!!」

 

夢結は梨璃と刹那を見て

 

夢結「、、、、ありがとう、梨璃、刹那」

 

笑顔で言った

 

梨璃「、、、はい!お姉様!」

 

刹那「、、、ふっ」

 

 

 

 

 

一方

 

二水「ヒュージの腕は残り2本です!先端部は大町3丁目と6丁目交差点に展開中!」

 

 

 

 

梅「あのダインフレイフ!絶対取り戻す!」

 

楓「無論です!ヒュージがCHARMを使うなんてありえませんわ!!」

 

梅はレアスキル「縮地」を発動させ、超高速で急接近し、ダインフレイフを掴んだ

 

梅「あ!くそっ!」

 

ダインフレイフが抜けなかったがそこに楓と鶴紗が駆け付けてくれた

 

梅「お前等、、、!」

 

楓「急ぎましてよ!」

 

だがそこにヒュージの触手が現れた

 

神琳 雨嘉「ハァッ!!」

 

そこに神琳と雨嘉が駆け付け、触手を弾いた

 

ミリアム「ワシも目立ちたい!!」

 

更にミリアムも駆け付け、触手を弾いた

 

 

二水「わ、私も行かなくちゃ!」

 

 

梨璃「待って!!」

夢結「待ちなさい!!」

 

 

二水「あっ!」

 

梨璃と夢結が飛翔して駆けつけた

 

二水「梨璃さん!夢結様!」

 

梨璃「二水ちゃんはそこにいて!!」

 

2人はヒュージに向かって連続撃ちをし、命中した

 

刹那「サポートする!」

 

再びダブルオーガンダムを纏い、3人に近付いた

 

刹那「フィールドを展開する!」

 

GNフィールドを展開し、触手が入らないようにした

 

楓 梅 鶴紗「抜けた!!」

 

ダインフレイフを持ってヒュージの胴体から引いた

 

刹那「はぁ!!」

 

フィールドを3人に入るように刹那も飛んで離れた

 

 

 

 

廃墟の屋上

 

梅「ふぇ、、、取り返したぞ、、、」

 

楓「死守命令、、、果たしましたわ!」

 

ダインスレイフを取り戻し、命令もちゃんと守った

 

梨璃「大丈夫ですか!?皆さん!これが、、、あのヒュージに?」

 

刹那「これは、やはり夢結が使ってたダインフレイフだ。傷に見覚えがある」

 

夢結「えぇ」

 

だが、ヒュージはまだ健在だった

 

雨嘉「彼奴、、、まだ動いてる!」

 

どうするか、考えていると

 

梨璃「あの!私達でやってみませんか?」

 

楓「何をです?」

 

彼女は、ノインヴェルト戦術の特殊弾を見せた

 

梨璃「ノインヴェルト戦術です!」

 

刹那「なるほど、それなら倒れる確率は高い。それなら俺は時間稼ぎだな」

 

夢結「1人で、大丈夫なの、時間を稼ぐといっても」

 

刹那「問題ない。百由、オーライザーの調整は」

 

地下にいる百由に連絡すると

 

百由『ナイスタイミングよ!オーライザーの調整完了!今すぐでも出せるわ!』

 

刹那「了解。カタパルトに移動させてくれ、そうすれば地下から出撃出来る」

 

百由『OKよ!』

 

連絡を切り、刹那はヒュージに向かおうとした

 

ミリアム「刹那、お主、百由様を使っておるのー」

 

刹那「あいつは、ここまで調整に手伝ってくれたからな、何か礼をするか」

 

そして、ヒュージに向かって飛んでいった

 

梨璃「よーし!私達も!」

 

一柳隊、初のノインヴェルト戦術が始まろうとしていた

 

 

 

 

 

 

百由「オーライザー!真島百由!行くわよ!!」

 

オーライザーがカタパルトから発射され、廃墟から出てきた

 

百由「地下からの操縦って、新鮮わねー」

 

 

 

 

 

刹那「来たか!」

 

オーライザーがやってきて

 

百由『いくわよ!』

 

刹那「了解!」

 

百由『オーライザー!ドッキングモード!』

 

オーライザーが変形し、ダブルオーガンダムのバックパックの装着部に合体した

 

さらに、GNドライヴが付いているところにオーライザーの横のパーツが合体した

 

ヘッドの赤い部分の文字が、00 RAISERと浮かび上がった

 

これが、ガンダムを超えた機体

 

その名も

 

 

 

 

 

刹那「ダブルオーライザー!目標を駆逐する!」

 

 

 

 

 

機動性は、ダブオーガンダムより上がり、移動速度も上がった

 

刹那「これが、、、ダブルオーライザー、、、!」

 

百由『攻撃が来るわ!』

 

刹那「遅い!!」

 

触手の攻撃を読んだかのように避け、GNマイクロミサイルをヒュージに目掛けて発射し、全て命中した

 

刹那「まだだ!!」

 

GNソードIIを構え直し、触手を最後まで破壊した

 

刹那「いくぞ!」

 

そして、刹那は叫んだ

 

 

刹那「トランザム!!

 

 

ダブルオーライザーが赤くなり、高速移動を始めた

 

刹那(なんだ、この速さは、エクシアとのトランザムとは、違う?)

 

ツインドライヴが安定し、トランザムは成功した

 

刹那(っ!ノインヴェルトが来るか!)

 

刹那「百由、ライザーシステムの起動を」

 

百由『了解!』

 

ライザーシステムが発動すると、刹那はGNソードIIを2つとも上に構えた

 

梨璃「刹那さん!」

 

夢結「あなたも一緒に!」

 

刹那「ああ!!」

 

最後のフィニッシュショットを決めようと、梨璃と夢結はやってきた

 

百由『調整完了!いけるわよ!!』

 

 

 

 

 

 

梨璃 夢結「はあああああ!!!!!」

 

マギスフィアがヒュージに命中した。と、同時に夢結が

 

夢結「梨璃。私は、あなたを信じるわ」

 

梨璃「お姉様?」

 

そこに一柳隊のメンバーが

 

楓「何をしておりますの!?」

 

ミリアム「さっさと離れるのじゃ!」

 

一柳隊が撤退した

 

 

 

 

 

2つのGNソードからビームが出て、そのまま上にまで行った

 

それをヒュージに向かって振り下ろした

 

 

刹那「ライザーーー!!!!!!

 

 

巨大なビームサーベル、ライザーソードをヒュージに向かって振り下ろした

 

大きく爆発し、ヒュージは撃退された

 

 

 

 

 

 

 

オーライザーとの合体を解除し、地下に戻った刹那

 

刹那「これで、オーライザーが使えるようになったか」

 

百由「はぁーーー!終わったわーーー!!」

 

刹那「残念だな、アールヴヘイムのCHARMのメンテナンスがこれから始まるぞ」

 

百由「ガーン、、、」

 

刹那「俺は自動操縦にするためにやらなければいけないがな」

 

ダブルオーライザーの戦闘データを使って、オーライザーを自動操縦にするように調整をするのだった

 

刹那「それと、例のあれは、どうなんだ?」

 

百由「うーんと、出来そうだけど、流石にすぐでは出来ないわ。だってすごく疲れたもん!私を癒させろ刹那!!」

 

刹那「、、、はぁ」

 

刹那は百由の頭を撫でた

 

百由「?」

 

刹那「手伝ってくれて、あ、ありが、とう、、、な」

 

百由「ーー!!うひょー!!刹那からそんな言葉が出るなんて!よっしゃー!頑張って褒めてもらうわよー!!」

 

刹那「また言うと思うな!!」

 

 

 

 

 

しかし、戦闘中に百由はあることを知ってしまった

 

百由(戦っている時、刹那のー)

 

それは、百由と刹那自身しか知らないのであった

 

 

 

 

 

 

 



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

謎の少女







上空ー

 

刹那「上空には、何もないか」

 

一柳隊は、海で調査をしていた。刹那はエクシアで調査をしている

 

楓「全く、派手にやらかしてくれたものねぇ、、、」

 

梨璃「昨日って、戦闘ありましたっけ?」

 

二水「いえ、昨日は何も無かったはずです、、、」

 

残っているのはヒュージの残骸

 

ミリアム「共食いでもしたんじゃろうか?」

 

二水「ヒュージを形作るのは全てマギの力だから、ヒュージは物を食べたりしないはずです」

 

ヒュージの事を説明する二水

 

梨璃「ん?」

 

すると、梨璃は何かを見つけた

 

刹那「なんだ?この反応は?」

 

刹那は何かの反応を検知した

 

その場所は、梨璃がいた場所だった

 

刹那「何を見つけたんだ?」

 

梨璃「えっと、これなんですけど、、、」

 

見つけたのは、繭を見つけた

 

刹那「解除はしないほうがいいか。不審な物なら、俺が破壊する」

 

梨璃「あ、あの!それは、私が、、、!」

 

GNソードを構えた刹那だが、梨璃が代わりにやると言った

 

グングニルを恐る恐る繭に近付ける。するとグングニルのマギが反応し始めた

 

梨璃「ん?」

 

するとグングニルの剣先から電気が走り、繭に直撃した

 

刹那「っ!!」

 

すぐにガンモードにし、構えた刹那だが、何も起きなかった

 

梨璃「な、何?今の?」

 

二水「梨璃さん、どうしたんですか?」

 

梨璃「あ!二水ちゃん!今CHARMが、、、」

 

二水「え?り、梨璃さん!?刹那さん!?」

 

刹那「何を大きい声を出している。何があるというんだ」

 

梅「どうした?」

 

楓「何か見付かりまして?」

 

梨璃「いえ、何でも。CHARMがちょっと、、、」

 

梨璃が説明しようとした時

 

二水「梨璃さん!刹那さん!う、後ろ!!」

 

梨璃「え?」

 

刹那「後ろ?そんなのを見ても意味がー」

 

 

 

後ろを振り向くと

 

梨璃「きゃああ!!」

 

刹那「な、なんだ!?」

 

 

 

 

 

ピンクの髪の少女が梨璃に抱き付いて来た

 

 

 

 

 

夢結「梨璃、何をしているの?、、、っ!?」

 

梨璃「お、お姉様、、、!」

 

梅「何でこんな所に人が居るんだ?」

 

刹那「貴様!まさか、俺達に奇襲をしたのか!」

 

?「は、、、」

 

刹那 梨璃「ん?」

 

?「ハックション!!」

 

梨璃「きゃああ!!」

 

大きなくしゃみをした

 

刹那「、、、なんだ、こいつは?」

 

 

 

 

 

 

少女を百合ヶ丘女学院へ連れて行き、治療室で安静にさせる

 

治療室ー 

 

楓「ふぁ〜、、、こんな所に居ても、私達に出来る事などありませんわ」

 

夢結「出来る事はしたわ。梨璃、行きましょ?」

 

梨璃「、、、あの、私もう少し、ここに居ても良いですか?」

 

全員「え?」

 

少し戸惑ったが、夢結が笑顔で応えた

 

夢結「、、、分かったわ」

 

梨璃「はい」

 

そう言って去っていった。しかし

 

梨璃「刹那さん?」

 

刹那「あいつが、何かしたら、俺が撃つ」

 

梨璃「大丈夫ですよ。あの子は、私達の敵じゃないですよ」

 

刹那「、、、そうか」

 

 

 

 

 

 

 

数時間後ー

 

祀「こんな所で何をしているの?」

 

梨璃「え?」

 

刹那「秦祀か」

 

生徒会のメンバー、秦祀と会った

 

梨璃「あ!ごきげんよう!えっと、、、」

 

刹那「秦祀。百合ヶ丘の生徒会のメンバーだ」

 

祀「ごきげんよう、梨璃さんは初めまして、ね」

 

梨璃「し、失礼しました!祀様!確か、お姉様と同じお部屋の方ですよね?」

 

祀「夢結から何も聞いてない?」

 

梨璃「はい。何も、、、」

 

祀「はぁ、、、まぁ、予想通りだわ」

 

梨璃は彼女にあの少女の事を話した

 

祀「ふ〜ん。この子ね。とは言え、そうでなくてもあなた、結構な有名人なのよ?専ら、ゴシップ的な意味だけど」

 

梨璃「はぁ、、、」

 

刹那「祀も、俺の過去のことを知っている。というより、生徒会は全員知っているな」

 

祀「そうね。あ!こんな所に居ないで、あなた達も入って?」

 

刹那「悪い、少し俺はやることがある。まだ、調整が終わってないからな」

 

祀「ガンダムの調整かしら」

 

刹那「まぁ、そんなとこだ」

 

そう言い、地下に向かったのだった

 

 

 

 

 

 

地下ー

 

刹那「オーライザー、これで自動操縦が可能になるな」

 

あの時の戦いのデータを使って、オーライザーの自動操縦にしようと調整していた

 

刹那「あとは、ダブルオーの状態と、あれか」

 

百由に頼んでいる物は、まだ完成していない

 

刹那(あの少女、何か、俺達の運命を、変える予感がする)

 

 

 

 

 

 

治療室ー

 

刹那(気になって来たが、何もなかったら戻るか)

 

中に入ると

 

刹那「2人とも、あの少女はー」

 

少女「ない!!い〜〜〜〜〜!!!」

 

祀「あぁ!ハートブレイク、、、」

 

刹那「、、、お前ら、何やっているんだ?」

 

というより、少女は目覚めていた

 

刹那「それより、目覚めたのか」

 

梨璃「刹那さん!はい!」

 

少女「だれ?」

 

刹那「俺は刹那。名前は?」

 

祀「それが、思い出せないみたいのよ」

 

刹那(記憶喪失か。俺のようだな)

 

刹那「それより、誰が彼女の世話をするんだ?祀は生徒会とかの仕事があるから毎日はほぼ無理だと思うが」

 

祀「それなら、梨璃さんは当面この子のお世話係になって。あなたの学業やレギオンの事は学院側からフォローして貰うわ」

 

梨璃「そんな!そこまでして貰わなくても、、、」

 

祀「この子の事は、理事長代行直々に任されているのよ」

 

刹那「理事長代行からだと?」

 

祀「うん。梨璃さんが居てくれれば、私も安心だし。レギオンの人達には私から伝えておくから」

 

梨璃「あ、いえ。それは私から言わせて下さい」

 

刹那「俺は行かない。百由に用事が出来た」

 

梨璃「分かりました」

 

 

 

 

 

 

百由の研究室ー

 

刹那「百由、いるか?」

 

百由「あら?刹那、どしたのー?あなたからここに来るなんて珍しいわね」

 

刹那「聞きたいことがあってきたんだ」

 

その聞きたかったことは

 

刹那「ダブルオー専用のあれは、どうなんだ?」

 

百由「もう少しで完成よ!いやー、ライザーソードの強化とか難しかったけど、ダブルオーライザーの戦闘データがあって本当に良かったわ」

 

実は、ダブルオーライザー専用の武器を作っていた

 

百由「実戦で使うまではいったわ。ただ、まだライザーソードの調整とかもオーライザー側からの自動調整が必要になるわ」

 

刹那「本当に完成するまで、俺は使わないでおく」

 

百由「そういえば、保護した彼女、リリィよ。言っておくけど」

 

刹那「そうなのか?専用のMSを考えてみるか?」

 

百由「なんでそれ付けさせるのよ!?CHARMを渡すことにはなりそうだけどね」

 

刹那(、、、本当に普通のリリィなのか?)

 

 

 

 

 

 

一柳隊控室ー

 

刹那「ふう、ん?なんの話をしているんだ?」

 

二水「あ、実は、、、」

 

ごにょごにょー

 

刹那「ふっ、り、梨璃、ロス、ふ、ふふっ、、、」

 

夢結「せ、刹那!?いいいいつからいたのかしら!?」

 

鶴紗「今さっき来たところですよ」

 

楓「あらあら、これは見てほしかったものですわ。あの夢結様が震えてー」

 

夢結「楓さん!!」

 

刹那「楽し、そうだな」

 

何故そう見えるのか

 

雨嘉「そういえば、梨璃から聞きましたか?」

 

神琳「あの子のことを」

 

刹那「あぁ、事前に聞いた。そうか、皆もか」

 

ミリアム「そういえば、最近百由様が、変な笑い声をしながら剣みたいなのをいじっておったなぁ」

 

刹那「、、、、、」

 

ミリアム「まさか、刹那、、、」

 

刹那「、、、あいつに頼るの、やめておくか。これからは、俺がやるか」

 

まさかの百由のライフが少なくなっていったのだった

 

ミリアム「最終的にわしに来るのじゃからな、、、」

 

刹那「まぁ、流石に無茶をさせすぎたとしか、言えないな、、、だが、あれの完成は百由の力が必要だからな」

 

結局まだブラック企業もどきをやらせる刹那だった

 

 

 

 

 

 

数日後ー

 

刹那「、、、、、」

 

地下に籠り、エクシア、ダブルオー、オーライザー、そしてそれぞれの武器の修理や調整を何日もやり、ほぼ眠らずの作業を続け、倒れていた

 

刹那「き、機体が、不備な、じょうた、い、にする、わけ、に、、、は、、、」

 

すると、夢結が地下にやってきた

 

夢結「刹那。百由が最近刹那が部屋から出て無いと聞いた、の、何をしてるの?」

 

刹那「、、、何日か、寝ていなかったからか、体が、起き上がれ、ない」

 

夢結「何バカなことをやっているのよ!ほら、保健室に連れて行くわ」

 

刹那「す、すまない、、、。というか、今日って、いつなんだ?」

 

日にちも確認すらしていなかった

 

夢結「そろそろ競技会が近い時期よ」

 

刹那「あ、あれ?あの、少女は、、、?」

 

夢結「私達のレギオンに所属することになったわ。名前は、、、結梨、、、」

 

刹那「、、、ふっ、まさか、あの時の新聞の、ふ、ふふっ」

 

夢結「そんなに笑うなら自分で行きなさい」

 

刹那「す、すまん、本当に、立てない、、、」

 

 

 

 

 

 

 

新しく、『結梨』というリリィが一柳隊に所属した。だが、これが一柳隊の運命が変わった瞬間でもあった

 

 

 

 

 

 

 

 



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

競技会の始まり








一柳隊控室ー

 

結梨「ほぉ〜、これが指輪?」

 

結梨にもCHARMの契約に必要な指輪が渡された

 

梨璃「嵌めてみて?」

 

結梨「うん!」

 

結梨は指輪を中指に嵌めた。と指輪がマギに反応した

 

神琳「これであなたも正式に百合ヶ丘のリリィの一員ね」

 

梨璃「、、、、、」

 

刹那「俺だったら、結梨専用のガンダムを用意するのにな」

 

ミリアム「お主、どんだけガンダムを使わせたいんじゃ」

 

夢結「指輪にあなたのマギが馴染むまで、しばらくそのままにして?」

 

結梨「どん位?」

 

夢結「2〜3日位ね。そうすれば、CHARMとの契約が出来るようになるわ」

 

結梨「そういえば、刹那は指輪してない?」

 

刹那「俺は、ガンダムだからな」

 

結梨「?」

 

自分がガンダムみたいに言ってしまった刹那

 

夢結「あなたはガンダムじゃないでしょ」

 

刹那「否定するとは、、、!いいか!俺とガンダムはー」

 

説明が長い

 

 

 

 

 

 

地下ー

 

刹那「新しいガンダム、考えておくか」

 

新たなガンダムを本気で作ろうとしていた

 

刹那「エクシアとダブルオーは、近距離が得意とする。なら、今度は遠距離系でいったほうがいいのか」

 

エクシアとダブルオーのデータを使って、何か考えていたが、それぞれのデータに違うガンダムが映し出された

 

刹那「こ、これは!?」

 

写し出されたのは、2つのガンダムのデータがあった

 

刹那「、、、どちらも遠距離の武器を使うガンダム、、、だけど、ゲヘナはさらにガンダムを増やそうとしていたのか。名前は、、、」

 

名前があるところを見ると

 

刹那「ケ、ケル、ム?デュ、メ、、、文字が読めない、、、」

 

文字化けがあり、なんて読むのかわからなかった

 

刹那「何故、このガンダムのデータが入ってるんだ、、、?」

 

 

 

 

 

 

翌日ー

 

結梨は、CHARMとの契約をしていた。マギクリスタルから結梨のマギのマークが現れて契約が終わった

 

梅「ほぉ〜!」

 

刹那「契約完了したな」

 

楓「ふんっ!北欧の田舎メーカーじゃなくグランギニョルでしたら、紗張りでワンランク上のが手に入りますのに」

 

ミリアム「このグングニルは中古じゃが、ワシ等工廠科が丹精込めて全ての部品を1から組み直しておる。新品よく扱え易いぞい」

 

楓「あらそう」

 

刹那「お前のところのは、結梨には難しいだろ」

 

楓「CHARMを使わない人には言われたくないですわ」

 

刹那「、、、、、」

 

未だに仲良くはなっていなかった

 

結梨「ねぇ梨璃。リリィって何で戦うの?」

 

梨璃「え?えっと、、、それは、、、ヒュージから皆を守る為、、、?」

 

夢結「誰だって、怯えながら暮らしたくない、、、それだけよ」

 

結梨の質問に少しだけ表情を暗くする

 

結梨「くんくん」

 

夢結「ん?」

 

結梨「夢結。悲しそう」

 

夢結「そう?表情が読めないとかよく言われるけど」

 

梅「何だ?匂いで分かるのか?」

 

結梨「くんくんくん」

 

雨嘉「ん?」

 

結梨「くんくんくん」

 

梅「ん?」

 

結梨「くんくんくんくん」

 

楓を嗅いだ

 

結梨「くんくんくん」

 

ミリアムを嗅いだ

 

結梨「くんくん」

 

一柳隊全員の嗅いで、ソファーに座った

 

結梨「皆も、悲しい匂いがする」

 

神琳「誰だって何かを背負って戦っているわ。そう言うものかもね」

 

刹那「、、、そう、だな」

 

結梨「くんくんくん」

 

梨璃「ん?」

 

結梨「梨璃はあまり匂わないのに」

 

梨璃「お気楽なのかな?私。あはは、、、」

 

楓「いいんですのよ!!梨璃さんは何時までもそのままで!!純粋無垢な梨璃さんの取り柄ですもの!!」

 

鶴紗「無いもの強請り」

 

結梨はまた夢結の匂いを嗅いだ

 

結梨「くんくんくん。あ!でも今の夢結は梨璃が居るから喜んでる。梨璃がいないと何時も寂しがってるのに」

 

夢結「そ、そうかしら?」

 

二水「夢結様が動揺してます!」

 

ミリアム「匂いは誤魔化せんようじゃな」

 

結梨「くんくんくん」

 

刹那「俺にもか?」

 

結梨「刹那も、なんか匂わない」

 

刹那「そうか?俺だったら、怒りの匂いが出ているのかと思っていたが」

 

結梨は少しだけ考え

 

結梨「、、、分かった!!結梨もヒュージと戦うよ!!」

 

梨璃「無理しなくてもいいんだよ?まだ記憶も戻ってないんだし」

 

結梨「うん!ちっとも分かんない。だから沢山知りたいんだ!」

 

梨璃「結梨ちゃん、、、」

 

梅「あはは!そんな事言われたら断れないな」

 

刹那「ああ、俺達がちゃんとサポートしないとな」

 

結梨の話を終えて、すぐに神琳は言った

 

神琳「さて。結梨さんの事も一段落した所で、次は雨嘉さんね」

 

雨嘉「え?」

 

神琳「これとこれ」

 

何処からか巫女服とメイド服を出した

 

雨嘉「え!?」

 

雨嘉も驚いていた

 

ミリアム「こんなのもあるぞい?」

 

鶴紗「ひゃ〜ん!猫耳は外せない!」

 

ゴスロリファッションと猫耳カチューシャ

 

雨嘉「ああ、、、嫌、、、止めて、、、」

 

追い詰められた雨嘉は3人から着せ替え人形にされてしまった

 

梨璃「神琳さん達、何してるのかな?」

 

結梨「ん?」

 

二水「雨嘉さんをコスプレ部門に出場させるって」

 

楓「雨嘉さんを?」

 

刹那「何も見てないが、だが何故雨嘉を選んだ?」

 

外の方を見ている刹那がそう聞くと

 

二水「まだ何にも染まってない方がいいそうです」

 

楓「そう言うものですか」

 

梅「お前本当梨璃にしか興味ないんだな」

 

楓「それはそうですわぁ〜!」

 

刹那「梨璃、もし誘われてもこいつとは行かない方がいい」

 

梨璃「そ、そこまで言いますか?」

 

楓「はっ!!!」

 

楓が見たのは、

 

 

 

 

 

 

猫耳巫女服の雨嘉の姿だった

 

 

 

 

神琳「やりましたわぁ〜!」

 

ミリアム「やりきったのう!」

 

鶴紗「やったぁ、、、!」

 

雨嘉「えっとぉ、、、」

 

梅「おぉ!わんわん可愛いなぁ!!」

 

雨嘉「え、、、?」

 

刹那(わ、わんわん?)

 

 

 

 

 

 

 

グラウンドー

 

刹那「何者かが、やはり見ているな。それも、数人か」

 

今、刹那はエクシアを纏っている。しかし、他の人にはその姿が見えていなかった。迷彩能力を使って、百合ヶ丘の近くに人がいるかを見ていた

 

刹那「俺がここにいるのをゲヘナに知られるわけにはいかないからな。競技会は、こうするしかないからな。データを送るか」

 

 

 

 

高松「さて、今回の客人は」

 

史房「彼からの情報です。偽装していますが、大半は国内外の政府系組織です。中にはCHARMメーカー、反政府組織や、自然保護団体と思われる者も。まだ分析中ですが、興味の対象は一柳結梨で間違いないようです」

 

眞悠理「此方は何を探ります?」

 

高松「情報のルートを徹底的に。通信の量とその行き先じゃ」

 

眞悠理「挑発行為があった場合は?」

 

高松「デバガメが分を超えた場合の対処は諸君らに頼もう」

 

史房「はい。結梨さんには指一本触れさせません」

 

話が終わった後、史房はこう考えてた

 

史房(デバガメって、何?)

 

分かっていなかった

 

 

 

 

 

刹那「生徒会からか、『そのまま監視活動を続行』了解」

 

今日は、競技会が終わるまで刹那は監視をずっと行うという任務となっている

 

刹那「やはり、全員結梨を狙っているな。だが、今武力行為をするわけにもいかないか」

 

モニターを変えると、リリィ達が競い合っているのが映された

 

刹那「どうなんだ、そっちは」

 

二水『はい、ミリアムさんがフェイズトランセンデンスを使って倒れました、、、ミリアムさん!?』

 

刹那「レアスキルを、使ったんだな、、、」

 

 

 

 

 

二水「次って、確か、、、」

 

結梨「それ、何?」

 

二水「え?これはですね、刹那さんがこれを通じて競技会を見ているらしいです。名前は、ハロ、というらしいです」

 

梨璃「可愛い!」

 

刹那『2人とも、よりすぎだ。前が見えん』

 

丸型のロボ、ハロを使って競技会を見ていた

 

刹那『とりあえず言えることは、頑張るんだな』

 

結梨「うん!!」

 

刹那『それじゃあ、通信は切るな』

 

 

 

 

 

 

刹那「ふう、ん?また生徒会からの通信メッセージか」

 

届いたメッセージを読んだ

 

刹那「そうか、エクシア、任務を終了する」

 

迷彩能力を解除と同時にエクシアを解除した

 

刹那「地下に戻るか、これからのために」

 

刹那は、このまま競技会が終わるのを見届けないで地下にいたのだった。だが、コスプレ部門で雨嘉が優勝したのを見た時、かなり驚いたという

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

繋がる悲劇









屋上ー

 

梨璃「、、、!」

 

髪切りハサミを持った梨璃が震えている

 

梨璃「う、動かないでね?結梨ちゃん!動いちゃダメだからね、、、!」

 

梨璃は結梨の散髪をやっていた

 

結梨「梨璃。落ち着け」

 

梨璃「だって前髪だよ?」

 

前髪だけ切るだけで震えていた

 

結梨「ちゃちゃっと済ませて朝練するんでしょ?ウフフ。くすぐったい」

 

刹那「、、、、、」

 

刹那もいるが、空を見ていた

 

刹那(この胸騒ぎは、一体なんだ?)

 

 

 

 

理事長室ー

 

理事長代行と生徒会メンバーは、結梨について話していた

 

高松「ヒュージ研究の国際機関ゲヘナと、フランスに拠点を置くCHARMメーカー・グランギニョルは、捕獲したヒュージの体組織から幹細胞を作り出した。ヒュージのDNAには、過去この地球上に発生した凡ゆる生物のDNAが増幅して保存されていると言われている。彼等は人造リリィを作る為、その中から人の遺伝子を発現させようと試みた。今我々が保護しているのが、連中の言う実験体と言う訳だ。彼女はリリィでないとなれば、学院は彼女を匿う根拠を失うと言う事になる」

 

結論付けると、結果は

 

史房「我々に選択肢はないと言う訳ですね?」

 

 

 

 

 

 

 

廊下ー

 

夢結「ん?」

 

生徒会の3人が歩いて来た

 

夢結「ごきげんよう」

 

史房「ごきげんよう」

 

祀「ごきげんよう」

 

3人は挨拶して何処かへ向かった

 

夢結「、、、、、」

 

 

 

 

 

 

 

刹那「、、、、、」

 

考えながら寝ようとすると

 

梨璃「そんな、、、嘘です!間違いです!そんな訳、、、あるはずないじゃないですか!!」

 

刹那「なんだ?」

 

梨璃の声が大きく聞こえ、話を聞いてみた

 

史房「そこをお退きなさい。梨璃さん」

 

梨璃「結梨ちゃんをどうするんですか!?」

 

史房「答える必要はありません」

 

梨璃「、、、、、」

 

夢結「私もお聞かせ願いたいです」

 

そこに夢結が現れた

 

夢結「結梨は、私達レギオンの一員です。訳を知る権利はあるかと」

 

夢結は3人に理由を聞いた

 

史房「、、、残念だけど、ゲヘナとグランギニョルが開示した資料で、結梨さん。いえ、その個体はヒュージだと確認されたわ」

 

夢結「ヒュージ、、、!?」

 

刹那(なんだと!?)

 

眞悠里「彼女が見付かる直前、ゲヘナの実験船がヒュージネストに異常接近していた事が確認されたわ。ネストから発せられるマギを利用しようとしたのでしょう。船はヒュージの襲撃で沈み、殆どの実験体は発現する事なく失われたけど、1つだけ残ったのも」

 

理由を聞いたが、梨璃は

 

梨璃「だ、だけど、、、皆さんだって知っているはずです!!結梨ちゃんは私達と何も、、、何も変わらないって!!」

 

結梨「梨璃、怒ってる?」

 

史房「お退きなさい。梨璃さん」

 

梨璃「結梨ちゃんをどうするんですか!?」

 

祀「ゲヘナとグランギニョルが、引き渡しを求めています」

 

刹那(、、、そうしたら、俺と、同じ、、、)

 

自分自身の過去を思い出していた

 

梨璃「引き渡したら、結梨ちゃんはどうなるんです!?」

 

夢結「人間としては、扱われないでしょうね」

 

それを聞いた梨璃は激怒した

 

梨璃「何で、、、何でそんな事を、、、!!」

 

目から涙を流した

 

結梨「梨璃、、、」

 

梨璃「結梨ちゃん、、、結梨ちゃんは、、、どうしたい、、、?」

 

結梨「、、、昨日は、梨璃や夢結や皆と競技会やって凄く楽しかった、、、私、、、ずっと皆と一緒に居たい!!」

 

梨璃「、、、!!」

 

結梨からその言葉を聞いて泣きながら笑顔になった。その時、急に夢結が梨璃に抱きついた。しばらくして離れた

 

結梨「梨璃、、、悲しい匂いがする、、、」

 

梨璃「ごめんね?私、もう泣かないから!」

 

刹那「!!」

 

すると、刹那はエクシアを纏い、GNソードガンモードで地面を撃った

 

夢結「刹那!?」

 

煙が現れ、その隙に刹那は2人を抱えて

 

刹那「トランザム

 

トランザムを使い、その場から去ろうとしたが

 

屋上の柵に足が当たってしまった

 

刹那「ぐっ!くぅぅぅ、、、!!」

 

煙が無くなると、GNソードIIだけが残って、3人はいなくなっていた

 

祀「梨璃さん!!逃げた!?」

 

史房「何て事を、、、!!」

 

 

 

 

 

梨璃「刹那さん!」

 

刹那「トランザムの限界時間まで飛ぶ。だが、俺のいる位置は地下と連動しているから、限界まで来たら、俺はエクシアを纏えない」

 

森の中を飛び、3人は何処かに向かっていったのだった

 

 

 

 

 

夢結「結梨を学院で保護すべきです。結梨が危険な存在とは、私には思えません」

 

高松「ヒュージと心通わす相手と見なす事は、人類にとっての禁忌だ。ヒュージと同じマギを操るリリィもまた、1つ間違えば脅威と捉え兼ねない。それだけは絶対に避けねばならん。現在、防衛軍の部隊がこの学院に迫っている。人とリリィが争う事態は絶対に避けねばならん」

 

理事長代行はそう言うが夢結は結梨の言葉を思い出した

 

 

 

 

結梨『私、、、皆とずっと居たい!!』

 

 

 

 

夢結「リリィを恐れる人達は、皆怯えているのでしょう。私達が自由に生きる事を願うのは、そんな事でしょうか?」

 

 

 

 

 

一柳隊控室ー

 

二水「どうするんですか!?どうするんですか!?結梨ちゃんがヒュージで、梨璃さんと刹那さんが一緒に逃げて逮捕命令だなんて!!」

 

二水は完全に慌てていた

 

雨嘉「どうする?」

 

二水「そんなの決まってますよ!!だって結梨ちゃんがヒュージなはずないじゃないですか!!梨璃さんは間違ってないですよ!!」

 

神琳「だけど、学院から逃げたと言う事は、ここも安全ではないと判断した事よ」

 

二水「、、、、、」

 

神琳が言ったことに黙る二水。すると、鶴紗が言った

 

鶴紗「私はブーステットリリィだ、、、昔、ゲヘナに身体中をいじくり回された、、、」

 

雨嘉「ブーステットリリィ、、、?」

 

二水「リリィの能力を人工的に強化しようと言う試みです」

 

鶴紗「百合ヶ丘に保護されて、やっと抜け出せた、、、ゲヘナは嫌いだ、、、信用出来ない、、、」

 

するとそこに夢結がドアを開けて戻って来た

 

夢結「出動命令よ。梨璃と刹那の逮捕命令。結梨には捕獲命令が出たわ。3人を追います」

 

神琳「それは、、、何の為です?」

 

夢結「一柳隊は、どの追っ手よりも4人を早く捜し出し、保護します。これは副隊長としての私の判断です。異議のある者は従わなくて構いません」

 

梅「それって学院からの指示とは違うよな?」

 

夢結「指示は学院ではなく、政府から出たものです。だけど、私達はリリィよ。リリィがリリィを守るのは、当たり前の事でしょ?」

 

夢結がそう言うと二水はすぐに元気になった

 

二水「夢結様ならそう言ってくれると信じていました!!」

 

梅「ん?そう言えば楓は?」

 

ミリアム「彼奴ん家も今回の件で関わっているようじゃからな。罰もあるかろう」

 

 

 

 

 

一方楓はー

 

総帥『楓か?』

 

楓「ようやく出て下さいましたわね。お父様」

 

楓の父親と電話をしていた

 

総帥『元気か?』

 

楓「えぇ。ピンピンしていますわ」

 

総帥『すまないが、今は都合が悪い。後で此方から、、、』

 

誤魔化そうに言うとするが

 

楓「でしょうね。随分とやらかしてくれましたわ」

 

総帥『すまない、、、この件でさぞ苦労を掛けたと思う、、、だが会社の事を口に出すのは、例えお前でも、、、』

 

楓「お父様が許すか許さないかは関係ありません。このままでは私がお父様を一生許せなくなります」

 

総帥『、、、ゲヘナからの提案は、愚劣極まりないものだった、、、心から軽蔑するべきものだ、、、ヒュージからリリィを造るなど、、、』

 

楓「ヒュージから造ったリリィならどうなろうと構わないと言う事ですか?吐気がしますわ」

 

総帥『私はお前のような娘達が、戦わなくて済むようになるなと、それを受け入れた』

 

楓の父親はそう言うが

 

楓「CHARMメーカーの総帥とは思えないお言葉ですね。そのお志には感銘を禁じ得ませんが、、、お父様は間違っています。実験は失敗ですわ。だってあの子、私達とは何も変わりませんもの。結局、何処かに傷付くリリィが居る事に変わりはありません。お願いですお父様。私に自分の運命を恨むような惨めな思いをさせないで下さい。魔法マギを持ち、リリィになった事も。お父様の娘に生まれた事も」

 

総帥『、、、、、』

 

通話を切った楓は表情を曇らせた

 

 

 

 

 

 

一柳隊控室ー

 

楓「皆さんお揃いですのね。」

 

ドアを開けて楓は入ってきた

 

梅 ミリアム「あ!」

 

鶴紗「何処へ行ってた?」

 

楓「ほんの野暮用ですわ」

 

梅「梅達は梨璃と結梨と刹那に付く。楓は?」

 

そう楓に質問すると

 

楓「あぁ〜!残念ですわぁ〜。梨璃さんをお助けする栄光を私の独り占めに出来ないなんてぇ〜!」

 

神琳「今回の件、楓さんは何かご存知ないのですか?」

 

楓「例え知っていたとしても、私には関係のない事ですわ」

 

夢結「、、、、、」

 

ミリアム「そっかぁ。んじゃ、決まりじゃな!」

 

一柳隊全員はやる事を決まった

 

 

 

 

 

夜ー

 

結梨「ここ、何処?」

 

刹那「ヒュージに襲撃されて放棄された危険区域だ」

 

しかし、人気が全然無かった

 

結梨「ここの人達は何処へ行ったの?」

 

梨璃「分からない。けど、避難しているのは確かだよ」

 

結梨「皆、ヒュージを憎んでいるよね?私の事も憎むのかな?」

 

急に結梨がそう言うと

 

梨璃「そんな事言っちゃダメ!!ダメだよ、、、!そんな事言っちゃ、、、!」

 

そう言って梨璃は結梨に抱きついた

 

結梨「ごめん。梨璃、泣かないで、、、私も、また皆に会いたい」

 

刹那「、、、、、」

 

 

 

 

 

 

 

 

翌日ー

 

理事長代行は、安全保障審査委員会に尋問を受けていた

 

長官「本日早朝に捕獲命令に出したヒュージを、百合ヶ丘のリリィが連れ出し、逃亡したと言う報告が複数寄せられている」

 

高松「事実です。今は彼女達の身を保護すべく、学院を上げて対応中です」

 

副長官「彼女達?逃亡したリリィ2名とヒュージ1体だ。気を付けたまえ」

 

委員「マギと言う得体の知れない力に操られるヒュージ。それに対抗するリリィもマギを操ると言う点で潜在的な脅威になりうると危険視されている」

 

副長官「今更リリィ脅威論を押し返されたくはないだろう」

 

長官「何か言い分は?」

 

高松「、、、はぁ。彼女達の願いは、ただ自由に生きたい。それだけです」

 

副長官「フッ、フハハハ。いや失礼。そりゃあ誰だってそうでしょう。そうは言ってもですよ?マギを扱えるのが人類にとってリリィだけなら、彼女達に掛かる負担と言うのも、そう言うものだと納得出来ませんか?」

 

高松「、、、、、」

 

 

 

 

 

それぞれのガーデンが出動要請が出ていた

 

その中の、エレンスゲ女学園、神庭女子藝術高校にあるものが導入された

 

1つは、飛行型の物、もう1つは、装甲がとても大きい物

 

名は、、、

 

 

 

 

 

 

安全保障審査委員会ー

 

委員「失礼だが、理事長代行は話を逸らしているようだ」

 

高松「年端も行かぬ娘達を、戦いの矢面に差し出すのです。我々が何の為に戦っているのかは、常に問い続けるべきかと」

 

副長官「リリィを要するガーデンには、この時世にも関わらず破格の待遇を有している。何の為か?明白だ。ましてはヒュージを庇うリリィなどあってはならん存在だ!」

 

長官「怪物と対峙する者は、気を付けねばならない。自らもまた怪物になってしまわぬように」

 

高松「左様。我々も肝を命じるべきでしょうな」

 

ドアを開けた人物は、百由だ

 

高松「失礼。新しい報告が入ったようだ」

 

百由「初めまして〜。百合ヶ丘女学院の工廠科2年の真島百由です。マギに関する論文は昨年だけで51。その界隈では週刊百由って呼ばれてますね」

 

高松「百由君」

 

百由「おっと失礼しました。いきなり結論ですが、結梨ちゃんは人です。ヒュージじゃありません!」

 

委員達が怪訝な表情を浮かべた

 

百由「はい論拠ですね?」

 

タブレットを操作し、画面を映し出した

 

百由「結梨ちゃんのゲノムを解析した結果、99.9%の制度で人と一致しました!」

 

委員「100%ではないのだな?」

 

百由「はい勿論です!100%の人と言うのは存在しません。だって私とあなたは同じですか?違いますよね?皆違うんです。多様性の獲得こそが、生命の生存戦略の根幹だから、ゲノムは日々更新されています。だから違って当たり前。私もあなたも99.9%の人なんですよ。」

 

副長官「だがヒュージだ!!!!」

 

そう言うが、百由はこう言った

 

百由「それなんですが、遺伝子的に人であると認められた者は由来の遺憾を問わず人とみなす。と言う国際条約が20年も前に発行されているんです。倫理的に不適当な研究が横行した時期ですね。勿論我が国にも批准しています。去年ですけど」

 

長官「だがヒュージはヒュージだ!!!!例外などない!!!!」

 

百由「因みにヒュージ由来の遺伝子は、結梨ちゃんが人化した時点で機能も喪失している事が確認されました。何とこれが今回の当事者でもあるグランギニョル側から提供された資料からの裏付けです。いやぁ〜、これがなかったら後1日は掛かっていたでしょうねぇ〜」

 

委員達は反論出来ず苛立っていた

 

百由「もう1度申し上げます!!結梨ちゃんは人です!!」

 

高松「ならば彼女は、リリィと言う事でもありますなぁ」

 

長官「命令違反は!!!」

 

高松「捕獲命令自体に根拠がなかったと言う事です。撤回しても宜しいですかね?」

 

長官「我々の処置は適切だった、、、!!!」

 

高松「事実が明らかではなかったのですから、致し方ないでしょう。リリィ3人の処分は学院が後日責任を持って下します。言うまでもないが、結梨君がリリィと分かった以上、前例に則り彼女の身は当学院で保護するものとします」

 

委員達「、、、、、」

 

高松「前例万歳だな」

 

少しだけ安堵の息を出した理事長代行だった

 

 

 

 

 

廃校ー

 

結梨「何時までここに居る?梨璃、刹那」

 

梨璃「分かんない、、、」

 

刹那「、、、、、」

 

 

 

 

 

あの時夢結に抱きつかれた時

 

夢結『逃げなさい梨璃。西に無人になった街があるわ。今は時間を稼いで。私が必ず迎えに行くから』

 

 

 

 

 

 

梨璃「大丈夫。ここに居ればお姉様や皆がきっと来てくれるから」

 

結梨「ヒュージって、私に似てるのかな?」

 

結梨がいきなりそう聞き、梨璃は驚いた

 

梨璃「え!?そんな、全然違うよ!」

 

結梨「でも私ヒュージなんでしょ?」

 

刹那「それはないな」

 

刹那は否定した

 

刹那「お前は、梨璃達と同じ普通の女の子だ。それは変わらない」

 

結梨「じゃあ私がヒュージの所へ行っても、そこにも居場所は無いんだね」

 

刹那「、、、、、」

 

結梨「私、なりたくてこんな風に生まれた訳じゃないんだけどなぁ、、、梨璃もそんな風に思う事ある?」

 

梨璃「そんなの何時もだよ、、、お姉様みたいなサラサラな綺麗な黒髪だったらなぁとか、、、何時も優しくて、格好良くなれたらいいなぁ、、、とか」

 

結梨「ふぅ〜ん。じゃあきっと夢結は、夢結に生まれて幸せだね」

 

梨璃「っ!?」

 

夢結がルナティックトランサーの覚醒した時と心に閉ざしていたのを思い出した

 

梨璃「、、、、、」

 

梨璃は、結梨を抱きしめた

 

梨璃「ごめん、、、何にもならなくていいよ、、、結梨ちゃんは、結梨ちゃんのままでいい、、、」

 

結梨「でもね、梨璃が結梨って名付けてくれたから、私は結梨になったんだよ?それは、私とっても嬉しい」

 

梨璃「大丈夫、、、帰る場所はきっとあるよ、、、皆が作ってくれるから、、、」

 

 

 

 

夢結「えぇ。一緒に帰りましょう!」

 

 

 

 

梨璃「っ!!」

 

聞き覚えのある声が聞こえた。それは、夢結の声だった。一柳隊の皆が来てくれたのだ

 

刹那「夢結、皆、、、!」

 

梨璃「お姉様!!皆!!」

 

夢結「理事長代行と百由が、政府を説得してくれたわ。結梨は人間で、リリィと認められた。もう大丈夫よ」

 

楓「梨璃さんとの逃亡劇を少しは期待していたのに、もうお終いですの?」

 

梅「梨璃と刹那の逮捕命令も撤回されたぞ!良かったな!」

 

梨璃「た、逮捕!?そんな事になってたんですか!?」

 

刹那「だが、それほどのことをしたんだ。しかも、多くな」

 

梨璃「あれ?でもどうしてここが?」

 

二水「あ、凄く分かり易かったです、、、」

 

廃校の外では他のレギオンと防衛軍が待機していた

 

 

 

 

外ー

 

史房が理事長代行に電話していた

 

史房「えぇ。交戦は行われる事もなく、、、え!?」

 

防衛軍の車やヘリが急いでどこかに向かっていた。その理由は

 

 

 

海にヒュージネストが発生していたからだった

 

 

 

 

 

ヒュージが現れて、個体が光を吸収してビームを打った

 

汐里「退避!!!」

 

その場に居たリリィ達が即座に退避した

 

汐里「あっ!大気が引き裂かれている、、、!?」

 

さっきのビームが大気を焼き尽くした

 

 

 

 

 

梅「何だあのヒュージ、、、!?」

 

神琳「マギを直接攻撃に使っている、、、」

 

雨嘉「そんな事したら、あっと言う間にマギが無くなっちゃうのに、、、」

 

結梨「あれがヒュージ?」

 

梨璃「うん。だと思うんだけど、、、何か、、、」

 

夢結「ヒュージは、マギに操られる事があっても、自らマギを操る事はないはずよ?どうして、、、」

 

少し前のダインスレイフが刺さっていたヒュージのことを思い出して言った

 

結梨「あのヒュージやっつける?」

 

梨璃「うん。私達も早く百合ヶ丘へー」

 

だが結梨が真っ先にヒュージに向かって走り出した

 

梨璃「あ!!」

 

レアスキル、縮地を使って海面を走り抜ける

 

梅「あれ縮地だ!梅のレアスキル!」

 

刹那「あいつ、、、!くそっ、屋上に落としてダブルオーを使えないか、エクシア起動!」

 

GNソードを持ち、エクシアを纏った

 

さらにGNドライヴの力で宙に浮かび、結梨を追いかけた

 

二水「結梨ちゃん、海の上を走っています!」

 

鷹の目を発動して結梨が海の上を走っているのを見ていた

 

梅「見りゃ分かるけど、梅だってそんな事した事ないぞ!」

 

ミリアム「フェイストランセンデンス、、、ワシの技を組み合わせたのじゃ!」

 

神琳「それってデュアルスキラー?それともエンハンスメント?」

 

ミリアム「じゃが、すぐにマギを使い果たして終わりじゃが、、、」

 

 

 

 

 

海ー

 

刹那「待て!単独で向かっていくな!」

 

結梨「刹那、、、!っ!!」

 

結梨はヒュージとヒュージネストを交互に見ていた

 

結梨(彼処、繋がっている!)

 

 

 

 

梨璃も海の上を走って追いかけていった

 

梨璃「っ!!」

 

夢結「梨璃!!」

 

楓「走ったって追い付けませんわ!!」

 

 

 

 

魔法マギを使って、海の上をジャンプしながら進む

 

梨璃「まだ無理だよ!!本当の戦いなんて!!」

 

 

 

 

ヒュージが再びマギを集め始めた

 

 

 

 

汐里(あんなの何度もやられたら、、、百合ヶ丘が壊滅しちゃう、、、!)

 

そう考えて絶望していた汐里

 

 

 

 

二水「何か変です!ヒュージのマギとネストのマギが呼び合って、、、まるでネストのマギを吸い取っているみたいな、、、!!」

 

神琳「ネストからマギを供給されているのだとしたら、無尽蔵にマギを使えると言う事だけど、、、まさか、、、!!」

 

 

 

 

ヒュージがマギの光弾を連射した

 

結梨「ハァッ!!」

 

刹那「っ!!」

 

結梨は避けながら、刹那はガンモードにし撃ち落としていった

 

 

 

 

 

 

結梨を追いかけていた梨璃は、ヒュージの光線を直撃してしまった

 

梨璃「ああぁっ!!」

 

髪飾りに命中し、外れてしまい梨璃は海に沈んでいった

 

 

 

 

 

 

結梨「やあああ!!!」

 

ヒュージの個体1つをグングニルで斬り裂いた

 

刹那「はあああ!!!!」

 

腰の後ろにあるGNビームサーベルを2本持ち、個体を何個も破壊した

 

刹那「ふっ!!」

 

そのままヒュージに向かって投げ、胴体に命中した

 

刹那「まだあるぞ!!」

 

今度は肩の後ろのビームサーベルを2つ持った

 

刹那「ぐっ!結梨!これを使え!」

 

結梨「うん!!」

 

片方のビームサーベルを結梨は受け取った

 

刹那 結梨「せああああ!!!!!」

 

さらに個体を破壊し、また胴体に向けて投げた

 

刹那「お前にエクシアの全てをくれてやる!!」

 

GNロングブレイド/ショートブレイドを持った

 

刹那「うおおおお!!!!!」

 

そして、ヒュージに向かって2つのブレイドを刺した

 

刹那「トランザム!!

 

トランザムを発動し、ヒュージから離れた

 

結梨「刹那!」

 

刹那「このまま突破、っ!危ない!!」

 

残った個体からビームが撃たれ、エクシアの左腕に当たってしまった

 

刹那「ぐあっ!!」

 

左腕がそのまま破壊された

 

結梨「このおおおお!!!!」

 

グングニルを銃にし、残った個体を撃った

 

刹那「っ!!」

 

刹那もガンモードにし、個体に向けて撃った

 

全て破壊し、結梨は大ジャンプした

 

結梨「私だって戦える!!だって百合ヶ丘のリリィだもん!!」

 

結梨は大ジャンプし、グングニルから巨大な刃を発生させた

 

刹那「世界を歪ませたヒュージ!!その歪み!この俺が断ち斬る!!」

 

GNソードを構えなおし、ヒュージに向かって突撃した

 

 

 

刹那 結梨「はあああああああ!!!!!!」

 

 

 

刹那がヒュージにGNソードを胴体を貫き、結梨のグングニルの巨大な刀身によって斬り裂かれ光に飲み込まれていった

 

その時、結梨のグングニルのマギクリスタルが壊れた

 

 

 

 

結梨「梨璃、、、私、、、出来たよ、、、!」

 

結梨はそのまま光の中にいたが

 

刹那「うおおおおお!!!!!!」

 

まだトランザム状態の刹那が結梨の手を掴んだ

 

結梨「刹那!?」

 

刹那「っ、、、限界時間、、、!」

 

しかし、トランザムが解除された

 

刹那「、、、結梨、お前だけでも!!」

 

結梨「え?うわぁっ!?」

 

光の中から結梨を脱出させた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

刹那「お前は、生きろ、、、。俺も、あなたの元に、行きます、、、美鈴、様ー」

 

 

 

 

 

 

 

大きな爆発が起き、エクシアは海の中に落ちていった。動く気配は、何もなかったのだった

 

 

 

 

 

 

 

 



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

刹那









俺は、どうしてこの世界で生きているんだ?

 

何故、戦っている?

 

その理由を知っている奴は、いるのか?

 

そして、俺は、守るために、、、

 

 

 

 

これで、解放されるのか

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

少年「はぁ、はぁ、はぁ、、、」

 

2つのデータとGNソードを持ち、研究所から抜け出し、少年は途方もなく歩いていた

 

少年「こんな、ところに、生きても、俺は」

 

と、言いかけた時、ヒュージが目の前に現れた

 

少年「っ!、、、ぐっ、エクシア、起動!」

 

そう言うと、少年の体にエクシアが纏わられた

 

少年「ぐあああ!!!!あああ、、、うっ、、、!!」

 

また苦しみが出たが、すぐに収まりGNソードでヒュージを攻撃した

 

少年「はあああ!!!!」

 

そのまま当たり、倒したが、まだ大量のヒュージがいた

 

少年「この数、今の俺じゃ倒せない、、、なら、死ぬまで、俺と戦え、ヒュージ!!」

 

ブーストをかけ、ヒュージの中に入っていった

 

少年「うおおお!!!!」

 

一体、また一体、倒していくが

 

少年「はあ!!ぐあっ!?」

 

コックピットを斬られ、中から少年が出てきた

 

エクシアの中に戻る体力も、なかった

 

少年「、、、は、はは、、、」

 

 

 

 

少年「俺を殺せ、、、そうすれば、俺は解放される、、、」

 

 

 

 

目を閉じ、ヒュージによって命を落とそうとした

 

 

 

 

が、それはある1人のリリィによって防がれた

 

?「ふっ!!」

 

1人だけなのに、たくさんいたヒュージを全て倒した

 

少年「はっ、、、ああ、、、」

 

?「大丈夫かい、君?傷が、ここは百合ヶ丘に連れていくしかー」

 

少年「な、、、んで、、、」

 

?「ん?」

 

少年「なんで、、、俺を、たす、、け、、、た、、、」

 

そこで意識を失ってしまった

 

 

 

 

 

 

 

少年「うっ、、、ぐっ、は、、、あ」

 

目が覚めると、何処かの治療室だと察した

 

少年「、、、お、俺の、、エクシア、、、」

 

?「それなら、今百合ヶ丘の地下に置いてあるよ」

 

少年「!?」

 

?「やぁ、よく寝ていたね。目が覚めて良かったよ」

 

少年「だ、誰だ、お前、は、、、」

 

?「口が悪いね、まぁ名前は言うけど」

 

 

 

美鈴「僕は川添美鈴、君を助けたリリィさ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

現在ー

 

百由「、、、、、」

 

刹那がいないのに、百由は地下にいた

 

理由はないが、何故か来てしまったのだった

 

百由「はぁ、、、ん?」

 

すると、いつも刹那が使っていたモニターの横に手紙が置いてあった

 

百由「これ、刹那が書いたもの?」

 

内容を読んでみると

 

百由「、、、辛かったのね、まだあの時のことを、、、あなたはよく頑張ったわよ、刹那」

 

全て読み、しまおうとすると、中からボタンが出てきた

 

百由「え?な、なにこれ?」

 

そのボタンと一緒に、また新しい紙が出た

 

百由「っ!?こ、これって、、、!」

 

 

 

 

 

 

 

 

美鈴「やぁ、今日も来たよ」

 

少年「、、、何故、毎日俺のところに来る」

 

美鈴「君の経歴を調べようとしたんだが、何故かそのデータが無いんだ」

 

少年「それなら、、、ゲヘナの連中が消した、はずだ」

 

美鈴「ゲヘナ、、、」

 

少年「誰にも言わないなら、俺が受けたことを話す」

 

美鈴は頷き、話を聞いた

 

 

 

 

 

全て話し終えると

 

美鈴「そうか、それであそこに」

 

少年「助けなんてなければ、俺は、あそこで、、、」

 

美鈴「死なれた、と言いたいのかい?」

 

少年「、、、、、」

 

すると、美鈴は少年の頭を優しく撫でた

 

少年「、、、?」

 

美鈴「自分から死ぬなんて、そんなのは良くないさ。人は誰しも、そんなことを思う人なんて思わないよ」

 

少年「、、、、、」

 

美鈴「だからー」

 

少年「だったら、、、俺のこの苦しみは!お前には分かると言うのか!!」

 

大声で美鈴の腕を掴み、顔を近づかせた

 

少年「何が分かるというんだ!!俺みたいに苦しみを受けた人間だっている!!お前にはそんなのを受けたことがないから言えるだろ!!」

 

美鈴「、、、、、」

 

少年「俺は、、、俺は、、、!こんなことを、、、!、、、ぐ、うぅ、やりたくは、、、なかったんだ、、、!」

 

涙を流し、そう言った

 

美鈴「、、、そうだね、よく、言ったね」

 

少年「っ!!」

 

美鈴は、少年を優しく抱きついた

 

美鈴「よく、頑張って耐えたね、その苦しみを」

 

少年「、、、ひぐっ、うぅ、うああああああああ!!!!!!!」

 

泣き止むまで、美鈴はずっと抱きついていたのだった

 

 

 

 

 

 

 

それから何日か経ったー

 

高松「君は、リリィとしてここ百合ヶ丘に編入することとなった」

 

少年「リリィとして?俺は男だ。リリィのようなものを」

 

高松「ずっと治療室にいた時、君の体について調べていたんじゃ。その結果がこれじゃ」

 

資料を読んでみると

 

少年「俺の体内に、マギがあるだと?しかも、CHARMを扱えるギリギリだが、、、」

 

高松「さらには、ガンダム、というものじゃったかな、になるための武装にCHARMと同じ原理があったという報告が工廠化から報告を受けている」

 

少年「そうか、そのために、俺の体にマギを入れさせ、ガンダムを纏わさせ、戦わせる気だったのか」

 

高松「リリィとして、認められたが、君が嫌なら、ヒュージとの戦闘は極力させないように考えている」

 

少年「な、何故だ?」

 

理事長代行は説明をした

 

高松「1つは、なるべく戦わせたくないんじゃ。また傷付くのは、嫌じゃろう」

 

少年「、、、、、」

 

高松「もう1つは、奴らに君のことを知られたくない、というのもある」

 

少年「ゲヘナ、俺を見つけたら、連れてかせようとするからか」

 

高松「そういうことじゃ、だからー」

 

戦わせないように説得するが

 

少年「俺は、戦う。ガンダムとして」

 

高松「し、しかし」

 

少年「あいつらのやってきたことは、最悪なことだ。だが、この力が、逆に人々を救うことが出来る。それが、俺にこの力がある意味だと、分かりたい」

 

高松「、、、、、」

 

少し考え、理事長代行は言った

 

高松「分かった、君がやりたいのなら、じゃが、自分の命は大切にするようにな、刹那」

 

少年「刹那?」

 

高松「経歴のデータはないが、名前は残っていたんじゃ。名前は、刹那じゃ」

 

刹那「刹那、、、俺は、刹那」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まだ、ここに来るべき場所じゃないよ、刹那

 

刹那「、、、、、」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



目次 感想へのリンク しおりを挟む




評価する
※目安 0:10の真逆 5:普通 10:(このサイトで)これ以上素晴らしい作品とは出会えない。
※評価値0,10についてはそれぞれ11個以上は投票できません。
評価する前に
評価する際のガイドライン
に違反していないか確認して下さい。