紅と白の交響曲 (Daphne( ᐛ ))
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第1曲 えぶりでい

白金燐子は可愛いですね


「「「倒したー!」」」

 

日にちが変わる少し前。僕──秋川紅羽は幼馴染の

白金燐子、そして共通の友達である宇田川あこと

一緒にNFOというオンラインゲームを

メッセージアプリで通話しながらプレイしていた。

 

「紅羽君が入ったらあっさりだったね……」

 

「さっすが紅兄!」

 

「えへへ……照れちゃうな……」

 

NFOではボスバトルのイベントが毎月行われている

のだが、今回はかなりの上級プレイヤーでも

厳しいとネットで話題になっていた。

 

「紅羽君、そのエンチャントって何……?」

 

「えっとね……邪神誓約の誓約レベル10で

貰える『邪神の加護』だよ」

 

「邪神誓約ってあこレベル1にするだけでも

二度とやりたくないって思ったのに!」

 

「あれはホントに苦行だった……」

 

5個以上のバフをかけても3時間に1個

ドロップすれば良いレベルの誓約アイテムを

レベル10までに合計100個集めるという……

途中から悟り開いてました(遠い目)

 

「私はレベル5で精一杯な気がする……」

 

「そこまで行けば十分だよ……」

 

もう二度とやりたくない(´・ω・`)

 

「あ、時間だからあこ落ちるね!」

 

「またね〜」

 

「バイバイあこちゃん……」

 

あこちゃんがゲームからログアウトし、

通話からも退出した後、少し沈黙が訪れる。

 

「やる……?」

 

「明日始業式だよ……? りんちゃん……」

 

初日から遅刻などする訳には……

 

「ダメかな……?」

 

「やりましょう」

 

謎に敬語になっちゃった……

明日起きられると良いな(遠い目)

 

 

「んん……」

 

気がつくと、ベッドの上に居た。

昨日は3時くらいに終わって……今何時だ……?

 

「くぁwせdrftgyふじこ」

 

※ただ今音声が乱れております。

 

「やばいやばい……!」

 

HRの20分前に起きるなんて思わなかった……!

あの時断れば良かったけど……そしたら

罪悪感が残っちゃうような気がして……

とりあえず準備しないと……!

 

カバンに必要最低限の物だけ入れていく。

後はバイトの制服などなど……

 

「行ってきまーす!」

 

僕は家を飛び出した。

 

 

「あっ……りんちゃん!」

 

「はぁっ……はぁっ……!」

 

りんちゃんが同タイミングで家から飛び出してきた。

にしても息切れしすぎなのでは……?

 

「ん!」

 

「……?」

 

りんちゃんの前でしゃがんでおんぶの体勢になる。

僕だってやりたくてやってないからね。

初日から遅刻と女の子をおんぶしている所を

見られる恥ずかしさを比べたら、後者の方が

よっぽどマシで楽なのです。

 

「乗って!」

 

「う、うん……!」

 

むにゅん、とりんちゃんのメロンが

背中に押し付けられる。

正直気持ちが持たないです。

 

「(柔らかっ……!? そんな事より!)」

 

「重く……ないかな……?」

 

「大丈夫!」

 

「はぅぅ……////」

 

猛ダッシュで学校まで走って行った。

あ、僕達の学校は花咲川学園って所です。

無限の彼方へさあ行くぞ!\(^o^)/

 

 

「つ……ついた……」

 

5分で着きました。やったね。

 

「あ、燐子ちゃんと紅羽君だ! おはよー!」

 

「おはよー、彩」

 

「おはようございます……丸山さん」

 

この子は丸山彩。アイドルバンドをする事になったみたい。ドジっ娘でよく言葉を噛んでいる。

 

「校長の長い話がある事を忘れていた……」

 

「「あっ……」」

 

 

「長かった……」

 

校長の話って何であんなに長いんですかね。

もう少し自重して欲しいものです。

でも午前中に終わるから嬉しいね。

 

「紅羽君……今日バイトだっけ……?」

 

「うん、そうだよ」

 

「じゃあ……また夜ね……」

 

「またね」

 

僕はバイト先へ向かった。




オリキャラ
秋川紅羽(あきかわくれは)
高2 170cm
白金燐子は幼馴染で、宇田川あことは
過去に行われた夏祭りで仲良くなっている。


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第2曲 バイト

バイト先に到着し、スタッフルームへ入る。

そこには同学年の今井リサが居た。

 

「おっ紅羽! やっほー☆」

 

「やっほー」

 

「あれ? モカは?」

 

「まだだと思う」

 

「そっか。じゃあ2人きりだね……////」

 

「うん」

 

「反応薄いな〜……。ほら、こっち見て……?////」

 

「着替えてくるね」

 

「無視!?」

 

何をやってるんですかねこの人は……

耐性ないくせに色仕掛けしてくるからね……

ガチャ(着替え室の扉を開ける音)

 

「うわぁぁぁぁぁ!?」

 

「ど、どうしたの!?」

 

部屋に入ると、後輩の青葉モカが下着姿で

待ってましたと言わんばかりに立っていた。

 

「紅羽さ〜ん、あたしと一緒にエッチな事しましょ〜」

 

「リサ! 下着姿のモカが居る! 抱きついてこないでぇぇぇぇ」

 

バァンと部屋の扉が開くと、とても怖い顔をした

リサがモカを引っ張って行った。

ていうかどうやって隠れてたんだろう。

 

「モカはお話しようね!」

 

「あ〜れ〜」

 

「(まったく……)」

 

 

「しょんぼり〜……」

 

「モカはしばらく紅羽に接触禁止!」

 

「ひどいですよ〜……」

 

「モカの自業自得!」

 

「はは……」

 

モカはバイトが終わるまでしょんぼりしていた。

良くない事をしたからしょうがないね!

 

 

「ねぇねぇ紅羽」

 

「ん〜?」

 

「後でショッピングモール行かない?」

 

バイト帰りで突然のリサからの誘い。

まぁ暇なので行けない事は無いけど……

 

「うん。良いよ」

 

「おっけー! 後で駅前に集合ね!」

 

 

「5分前に着いた……」

 

予定より駅前に着いたが、早いのに越した事はない。それと今日は意外と人が少ない。やったね。

 

「おーい! 待った?」

 

遠くから走ってきたのはリサで、

おしゃれな服を着ている。流石JK。

 

「ううん。そんなに」

 

「良かった〜! じゃあ行こっか!」

 

僕達はショッピングモールへ向かった。

 

 

ショッピングモール内の服屋にて、

リサのプチファッションショーが行われていた。

 

「じゃじゃーん!」

 

「おぉ……」

 

リサが着ていたのは麦わら帽子に

ワンピースという組み合わせ。

 

「どうかな?」

 

「うん、良いと思うよ」

 

「良かった〜」

 

その後も、プチファッションショーは続いた。

 

「これとこれ、どっちが良いかな?」

 

「えっと……そっち、かな」

 

「分かった! 買ってくるね!」

 

そう言ってリサはレジへ歩いて行った。

 

「(全部似合うから難しい……)」

 

何でも着こなしてしまうのだから

むしろ反応に困ってしまう。

 

「次の所へれっつごー!」

 

「お、おー……」

 

 

帰る頃になると、日は暮れていた。

 

「すっかり暗くなっちゃったね〜」

 

「あ、家まで送ろうか?」

 

「じゃあお言葉に甘えて〜」

 

リサを家まで送った。

月の形は……分かんなかった!

 

 

「でね〜バイト先の女の子が服を

何でも着こなしちゃうんですよ〜」

 

いつも夜に行われる3人でのNFO。

午後にあった事を話していた。

 

「すごいね! 腹巻きとかどうかな?」

 

「流石に腹巻きは……」

 

「やっぱりか〜」

 

「……ん?」

 

りんちゃんからスタンプが送られてきていた。

内容は「やきもち!」という猫のスタンプだった。

 

「どうしたの?」

 

「ううん、何でも」

 

「あ、時間だからあこ落ちるね!」

 

「またね」

 

「バイバイあこちゃん……」

 

 

 

 

「えーと、りんちゃん……?」

 

「……ふん」

 

「やきもち……妬いてるの?」

 

「……うん」

 

「えっと……ごめんね?」

 

「……明日、おうち行かせてくれるなら……許します」

 

「わ、分かった」

 

明日、りんちゃんが家に来る事になりました。




感想もらうと嬉しくなります


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第3曲 くっつきたがり屋さん?

「ぎゅー……」

 

家にりんちゃんが来て早一時間。ずっと抱きつかれてるのだけど、そんなにやきもち妬いてたの……?

 

「あのー……りんちゃん……?」

 

「どうしたの……?」

 

「そろそろ離れていただけると……」

 

「……やだ」

 

「えぇっ……」

 

困りました。この子、離れる気は無いようです。

えぇ困りましたとも。何? 羨ましいぞこの野郎?

動けないんですよ、どこにも。むしろ助けて欲しい。

 

「昨日の事、怒ってる……?」

 

「怒ってない……」

 

抱きしめる力が強くなりました。怒ってますね

これは…… ……さて、どうしたものか……

 

動けないという問題ともう1つ、重要な問題が。

 

「(柔らかい物がずっと当たってる……)」

 

そうです、あれです。あれですよ、あれ。

今は平常心保ってるけどそろそろ限界が……

僕のボクが戦闘態勢になっちゃうよ。ちくせう。

 

「もう……いいんじゃない……?」

 

「……まだ、だめです」

 

「\(^o^)/」

 

……仕方ない、最終手段だ。

 

「こちょこちょ〜」

 

「ひゃう!?」

 

「ほれほれ〜」

 

「腋は弱いのっ……!」

 

りんちゃんの腋をくすぐり始める。

離れてもらうにはこれしか無かったんです……

許したまへ。

 

「自分から弱点言ってどうするの〜?」

 

「離れるからぁ……!」

 

「よろしい」

 

「紅羽君のいじわる……」

 

口を尖らせながら言ってくるりんちゃん。

とても可愛いですとも。えぇ。

頭を撫でてあげると、嬉しそうにした。

 

「えへへ……」

 

「(可愛い……)」

 

「ゲーム……したいな……」

 

 

「うぅ……勝てない……」

 

格ゲーで試合を10回程。

全敗なのがりんちゃんは余程悔しいのか、

僕の太ももに座っていた状態から押し倒してきて……!?

 

「勝たせてよ紅羽君っ……!」

 

「んんんんんん」

 

何故か胸を顔に押し当ててきました。

Tシャツなのですごく分かりやすかったです(意味深)

いつからこんなエッチな子になってしまったのか……

うーん反則負け(無慈悲)

 

「何でいきなり……その……おっ……////」

 

「ちゃんと言ってくれないと分からないよ……?」

 

「おっぱい……何で押し当ててきたの……?////」

 

「えっ……あっ……その……////」

 

リンゴみたいに顔を真っ赤にしました。

ちょっとイジワルしてみましょうかね(暗黒微笑)

 

「言えないような事なんだ〜……。りんちゃんは

イケナイ事を考えちゃう変態さんなんだね〜」

 

「ち……違うもんっ……!」

 

「ホントかな〜?」

 

少しニヤニヤしてみると、りんちゃんは

頬を膨らませて腕を抑えてつけ……って力強っ!?

 

「謝っても許してあげないんだからっ……!」

 

手を離したと思ったらTシャツ脱ぎ始めました。

家に誰も居ないから終わったねこれ。

 

「ま、待って!」

 

「何……かな?」

 

「こういうのは恋人になってから……ね?」

 

「私は今すぐにでも紅羽君と恋人になりたいのっ……!紅羽君と一生を添い遂げるのっ……!」

 

「えっ……!?////」

 

「私っ……! 紅羽君の事がずっと前から

大好きなのにっ……! 紅羽君がわたしの事、

きらっ、きらいになっちゃ……うぇぇぇ……」

 

りんちゃんは泣きながら言った。

そっか……僕……りんちゃんの気持ちに

気づいてあげられなかったのか……

 

「嫌いになんてならないよ! 僕、

りんちゃんの事が大好きだよ!」

 

「うぅっ……ほんとう……?」

 

「ホント! だから、ちゃんと伝えて欲しいな」

 

「紅羽君……私と恋人になってくれますか……?」

 

「はい! もちろん!」

 

「えへへ……うれしいな……」

 

こうして僕達はまた新たなスタートを切った。

りんちゃんの事、絶対幸せにする。



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第4曲 カラオケ

今回は上手く書けなかった思いまふ


「聞いてよ紅羽さん〜」

 

「ん〜?」

 

羽沢つぐみという後輩の家である珈琲店にて。

ピンク髪で2つのおさげを揺らしながら

悩ましそうに僕の目の前に座っている女の子

──上原ひまりは何か話があるようで。

 

「最近彼氏が欲しくて〜……

あ〜、誰か良い人居ないかな〜……」

 

チラッチラッとこちらを見てくるひまり。

目を合わせるのは少し恥ずかしいので逸らしてみる。

 

「何で逸らすんですか〜」

 

「ごめん。僕、彼女出来たから」

 

「うそぉ!?」

 

「ホント」

 

ここで嘘ついてもしょうがないでしょう……

てかカウンター席越しの調理場のつぐみが

すごく驚いてるんだが。小動物みたいだね。

そして何故かしょんぼりし始めたひまり。

 

「頼みの綱が……」

 

「えっ、僕そんな風に見られてたの?」

 

「前からちゃんと好きだったし! ……あ」

 

自分から恥ずかしい事言ってるんだが。

顔真っ赤でトマトみたいだね。

 

四捨五入したらこれはケチャップ(?????)

 

「……おっと、りんちゃんから連絡が」

 

『あこちゃんに駅前のカラオケに連れてかれて、

そこには知らない人が2人も……ヾ(。>﹏<。)ノ゙』とな。

 

会計を済ませ、駅前のカラオケ屋へ向かう。

何かピンクのクマが居たけど気にしない。

 

 

カラオケ屋の伝えられた場所に入ると、

リサとあこちゃん、りんちゃんと1名知らない人が居た。

 

「この子はアタシの幼馴染の湊友希那だよ」

 

あれ? 心読まれてない……?

 

「よろしく」

 

「あっどうも」

 

りんちゃんは……寝てますね。

 

「あこちゃん、あんまりりんちゃんを

連れ回しちゃダメだよ? この子基本外出ないからさ」

 

「はーい……」

 

 

という事で、カラオケ大会をすることになりました。

トップバッターはリサ。どんな曲をやるんでしょうか。

 

「パラレルスパイラルラインとな」

 

どっかで聞いた事がある……

リサが歌い始めた。……本人に声似てるんだが。

……やっぱこれ本人だろ!

 

 

「どうだった〜?」

 

「すっごく良かったよリサ姉!」

 

「そっかそっか〜!」

 

「次は紅兄だね!」

 

「私に選ばせて欲しいのだけれど」

 

湊さんがそう言った。まぁ特に考えてなかったし良いか。

 

「良いよ」

 

「ありがとう」

 

 

「(Calling……)」

 

シャウトある曲じゃないですかやだー。

ていうか湊さんこのバンド知ってるんだね。

 

 

ラスサビ前の所をシャウトにするべきか……

うーん……悩みどころではある…… やべ、そろそろだ。

 

「ひ"か"あ"っ"て"ぇ"ぇ"ぇ"」

 

あっ、りんちゃんびっくりして起きちゃったよ。

リサもびっくりしてるし……湊さんは半笑いだし。

あこちゃんは目をキラキラさせてる……

 

「良かったわ秋川君」

 

曲が終わり、湊さんが話しかけてくる。

あんたこれ狙っただろ……

 

「わざと選んだでしょ?」

 

「そ、そんな事無いわよ」

 

目が泳いでますよ〜……

はぁ……何で選んだんだか……

 

 

みんなで少し休憩を取っていると、

湊さんは何やら僕に用があるようで……

 

「秋川君、私とバンドを組まないかしら」

 

「遠慮しとく」

 

「はふ……」

 

りんちゃんのほっぺをフニフニと

弄びながら返答をした。

まさかあれ歌わせたのはこの為……?

 

「……何故?」

 

やべ、りんちゃんのほっぺがすべすべで

もちもちしてて遊ぶのクセになりそう。

 

「ある程度は行ったから、もういいかなって」

 

「……バンド、やっていたの?」

 

「まぁ、去年活動休止したけど」

 

何か後ろでリサがほっぺ触りたいとか

言ってますね。これは彼氏の特権なのです。えっへん。

 

「なら……」

 

「生憎、メンバーは呼べばすぐに来る奴らなんだ。

だから戻ろうと思えばいつでもってわけ」

 

「そう……」

 

湊さんは残念そうにしていた。

 

「(僕達も丁度良い頃合いなのかな〜……)」

 

1回あいつらに聞いてみようかな……




──紅羽君追加情報──
どうやらバンドをやっていたみたい。
次回
紅羽、実質1人暮らしになるってよ。

デュエルスタンバイ!


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第5曲 戦わなくても生き残れる!

「お母さん達、今日から半年間の

出張だから! 家をよろしくね!」

 

「……え"っ"!?」

 

 

「どうしたものかな……」

 

登校中、はぁ……とため息をつくと

りんちゃんが心配そうに話しかけてきた。

 

「何かあったの……?」

 

「急に母さん達が半年も出張に行くとか言うからさ」

 

「半年も……?」

 

「うん……」

 

自炊は出来るのだが……1人になるのは寂しい。

りんちゃんがスマホを取り出して電話し始めた。

 

数分後、りんちゃんの顔がパァァと明るくなった。

 

「おばさん達が帰ってくるまで

紅羽君の家に住んでいいって……!」

 

「えっ……ホント?」

 

「うん……!」

 

「母さん達には?」

 

「私のお母さんが連絡取ってくれるって……」

 

親同士が仲良いから了承しそうな気が……

 

 

結果、快諾とのこと。これから半年間の同棲生活です。

 

何も起こらないと良いですね(適当)

 

 

そういえば湊さんの話だけど、

FWFっていうフェスで優勝する為に

バンドを作りたかったらしくて、

ベースがリサでギターがうちの風紀委員らしい。

あの後あこちゃんがドラム担当になりたいとか

言いに行ってた。後日テストするとかなんとか。

残りはキーボードだけみたい。

りんちゃんはピアノ弾けたという記憶がある。

あこちゃんとかには言ってなかったけど。

 

 

帰宅後、ソファに倒れ込む。

そしてりんちゃんも倒れ込んできた。

背中に当たる柔らかい感触……

……ううむ、落ち着かない。

 

あと後ろでずっと好きと連呼されるので

すごく恥ずかしくなってくる。

 

「紅羽君大好き……」

 

チュッチュッと首筋にキスを連発される。

まずい、このままじゃ気が持たない。

 

「紅羽君構ってよ〜……」

 

「じゃあ、そっち向かせて」

 

仰向けになり、見つめ合う状態になる。

結構恥ずかしいなこれ……

 

「目を逸らしたら負けね。いくよ?」

 

「負けないもん……!」

 

突然始まった見つめ合いバトル。

勝つのは果たしてどちらなのか!?

 

〜3分後〜

 

「……////」

 

りんちゃんの顔がだんだん赤くなってきた。

これは勝てるぞ!?(フラグ)

 

「はわわ……////」

 

りんちゃんが目を逸らしました。

僕の勝ち! 何で負けたか明(省略)

 

「罰ゲームどうしようかな〜」

 

「1日猫語のメイド縛りにしよう!」

 

「紅羽君のいじわる……」

 

 

とりあえず、何故かあった猫の

手袋と猫耳を付けさせました。

 

「にゃあ……」

 

「お手!」

 

「にゃ!」

 

「おっと、猫パンチが帰ってきましたね」

 

「にゃにゃにゃにゃ!!!」

 

「すごい連撃」

 

「にゃ……!」

 

「……怒ってる……?」

 

「にゃ!」

 

「えっと……ごめんね?」

 

「にゃ!」

 

「ギューってしてくれたら良いよ?」

 

「にゃ!」

 

「はい、ギュ〜」

 

猫りんちゃんを抱きしめる。

 

「にゃあ〜」

 

「もう、猫語はいいかな」

 

「もう……?」

 

「やっぱり、普通のりんちゃんが一番だなって」

 

「えへへ……」

 

限りはあっても、こんな日々が続くと

思うととてもわくわくしてくる。




感想を貰うと嬉しくなってやる気が出ます


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第6曲 動き出した歯車

4月も半ばを過ぎた日の事。

りんちゃんと家で過ごしていると、

あこちゃんから連絡が来たらしい。

 

「『友希那さんがあこの知り合いに

キーボードを弾ける人は居ないか』とな……」

 

「うん……」

 

「まぁ他を探せば居ると思うし……」

 

「私……やりたいな……」

 

「大丈夫……なの?」

 

僕はりんちゃんに関する過去の

トラウマの影響を心配していた。

また同じような事が起きるのではないか……と。

 

「大丈夫……だよ。きっと……」

 

りんちゃんの体は震え、

少し泣きそうにもなっている。

 

僕はりんちゃんをそっと抱き寄せた。

指を絡め、安心出来るように。

 

「……落ち着く?」

 

「……うん。紅羽君が近くて、とっても……」

 

「そっか……」

 

少しずつ、向き合っていく為に。

 

 

翌日、指定されたライブハウスへ

りんちゃんと共に向かった。

circleという、僕にとっては馴染みのある場所だった。

 

「まりなさん、お久しぶりです」

 

「久しぶり〜! 1年ぶりくらい?」

 

「確かそのくらいかと」

 

「そっか〜。今日は何しに来たの〜?」

 

「3番スタジオに招集かかってて、それで」

 

「へ〜。紅羽君達はやらないの?」

 

「メンバーは確認したらやる気満々なんで、後は事務所ですね」

 

「紅羽君達の無双がまた始まるのか〜」

 

「そんな事無いですよ〜」

 

あははと笑っていると、後ろからつんつんされた。

りんちゃんだった。少しお喋りし過ぎたようだ。

 

「ごめんごめん。じゃあまりなさん、また後で」

 

「はーい!」

 

僕達は指定のスタジオへ向かった。

 

 

「来たわね」

 

「あれっ、紅羽も?」

 

「いや〜心配性で」

 

「親か!」

 

「あはは…… 。 ……じゃあ僕は座って

見てるから、頑張ってねりんちゃん」

 

「うん……!」

 

りんちゃんにそう告げ、椅子へと腰掛ける。

 

「じゃあ、始めるわよ」

 

 

結果は合格だった。これならトラウマを

しっかりと克服していけそうだ。

 

「頑張ったね、りんちゃん」

 

「えへへ……!」

 

りんちゃんの頭を撫でてあげると、

とても嬉しそうにした。可愛い。

 

「やば……すごく甘ったるいんだけど……」

 

「あこ今ならピーマン食べれる気がする……」

 

「私も苦いものが欲しくなってきました……」

 

「ブラックコーヒーは無いのかしら……?」

 

僕達そんなイチャイチャしてたかな……?

 

バンド名はRoseliaになるらしいです。

 

 

帰り道、リサからお泊まり会の話を持ちかけられた。

 

「紅羽の家でお泊まり会しない?」

 

「りんちゃんとの時間が無くなるので却下します」

 

「燐子は〜?」

 

「私は……良いと思います……」

 

「えっ」

 

「ほら〜、燐子もこう言ってるんだし〜?」

 

「分かったよ……」

 

どうして。




感想くれるとモチベが上がります

次回
お泊まり会(秋川家上陸作戦)

デュエルスタンバイ!


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第7曲 秋川家上陸作戦

紅羽君にとって燐子は実質もう嫁


週末、1泊2日のお泊まり会が開催された。

参加者はりんちゃんは勿論のこと、

リサとひまり、彩と千聖だった。

 

?????

 

「おい猫ギャル! 彩と千聖が来るなんて聞いてないぞ!」

 

「言ってたはずだけどにゃ〜?」

 

「お邪魔しますね、紅羽君」

 

「アイドルなら自分の立場考えろっての!」

 

「お邪魔しまーす!」

 

「何なんだこの子達は……」

 

何で1番分かってそうな千聖が

こんな自分の家のように入ってるんだ……?

この人ホントにアイドル兼女優なのか……?

もう僕は知らないからね!(諦め)

 

 

「ひまり、あんまりくっつかれると困るんだけど」

 

「酷いですよー!」

 

「いや、りんちゃんがね」

 

やば、すっげー睨まれてるんだが……

……というよりかはジト目な気がしてきた。

 

りんちゃんに後ろから抱きつかれる。

ある部分で両挟みされてます。助けて。

 

「わぁ……すごいね千聖ちゃん……」

 

「そうね……」

 

「わーお……」

 

おいリサ、何言ってんだ。

ていうか助けてくださいよ……

めっちゃ胸を押し付けられてるから

気が気じゃないんだけど……

 

「この泥棒猫……!」

 

「何をー!?」

 

「紅羽君は私のです……!」

 

「この体勢だったらいつでも

紅羽さんにチュー出来るんですからね!」

 

「しまった……!」

 

「あの〜……」

 

「どうしたの……?(どうしました?)」

 

「そろそろ……離れてもらえると」

 

「私はいや……!」

 

「私も!!!」

 

「リサ! ヘルプ!」

 

「らじゃー!」

 

リサにより、ひまりは引き剥がされた。

彼女というかほぼ嫁である

りんちゃんが離れてくれないという。

 

「りんちゃん……?」

 

「うぅ……うぇぇぇ……!!!」

 

「り、りんちゃん!?」

 

今回は大変なお泊まり会になりそうです_(›´ω`‹ 」∠)_

 

 

「ぎゅー……」

 

あれからずっと抱きつかれてます。

とても嬉しいのですが、ちょっと動きにくいです。

 

「ぐぬぬ……!」

 

「ひまり、諦めた方が良いよ。

紅羽達は好きの度合いが桁違いだよ」

 

「リサ先輩!?」

 

「アタックしたら生きて帰れないレベルだよあれは」

 

「彩先輩まで!?」

 

「そうね。難攻不落ってレベルじゃないわよホントに」

 

「千聖先輩まで……」

 

「みんなスマ〇ラやるー?」

 

「やるー! 今回は紅羽を倒すぞ〜!」

 

「お泊まり会、楽しみましょ? ひまりちゃん」

 

「はーい……」

 

ファル〇ン・パンチ!(幻聴)

 

 

就寝する時、誰がどの布団で寝るかとなった。

まぁ僕とりんちゃんが一緒なのは確定だったけど。

3人は仲良くリビングに布団を敷いて寝てもらいました。

 

 

時間は夜中の1時を回っていた。

実は目が冴えて、ずっと寝れなかった。

 

「んん……」

 

「おはよ。 起きちゃったの?」

 

「うん……」

 

「そっか」

 

「紅羽君は……?」

 

「何か寝れなくてさ。起きてた」

 

「そうなんだ……。チュー……して欲しいな」

 

「いいよ。……んっ」

 

口づけを交わす。優しい甘さで、何回もしたくなるような味。

 

「えへへ……。んんっ!」

 

指を絡め、少し強引にキスをしてみる。

 

「紅羽君……大好き……!」

 

「僕もだよ……!」

 

今はりんちゃんの事以外を考える事は出来なかった。

そうなるほど、りんちゃんの事が好きだということ。




感想をくれるとモチベが上がります

次回
重なり、砕ける音


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