上原家に引き取られる話 (清らかクッキー)
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中学時代
1話 出会い


趣味の範囲でゆっくり投稿していきます!


「うるせえ!黙って殴られろ!」

 

僕が5歳の時にお母さんが病気で死んだ。元々お父さんがDVだったから、その矛先は全部僕に向いた。来る日も来る日も殴られ、はたかれる日々。

 

そんな日常が1年たとうとした冬の日。僕は、限界になり家から逃げた。どこか安全なところに逃げようと雪の中裸足で走っていた。だけど、6歳のましてやろくに食べさせて貰えない子供の足じゃ、長距離を走ることなどできず力尽きて道端に倒れてしまった。

 

 

(お母さんのところに行けるのかな...)

 

 

薄れゆく意識の中そう思っていた。

 

 

「ママー、パパー、あそこで誰か倒れてるよ!!」

「えっ!?ほんとだわ!君、大丈夫!?」

「とりあえず病院だ!!」

 

 

気づくと白い部屋のベットのうえに寝ていた。

(ここ、どこだろう?)

すると、ピンク色の髪の女の子が心配そうに

「大丈夫?今、パパとママをよんでくるね!」

と言ってどこかへ行ってしまった。

 

その後、すぐに男の人と、女の人が来て

「大丈夫?どこか辛いところはない?」

と言うので

「だい..じょうぶ、です」

と、答えると

「良かったわ...、ところであなたは虐待されてるのかな?さっき先生が殴られた跡があるって...」

 

僕は、今までの事を全部話した。お母さんのことも虐待のことも。すると、女の人は泣きながら

「っ、辛かったのね..もう大丈夫だからね...」

そう言われ、僕は泣いた。虐待を受けて、どんなに痛くても流れなかった涙が溢れ出てきた。

 

ひとしきり泣いたあと女の人が

「ねえ、私たちの子供にならない?」

と言われ僕は嬉しかった、そして同時に不安になった。一緒にいていいのか、幸せになっていいのか。1人で悩んでいるとピンク色の髪の女の子が

「私に妹ができるの!?」

と嬉しそうに言っているのを見て、僕は

「家族に..なっても..いいですか?」

と伝えると、女の人が

「いいのよ!私たちの家族になりましょう!」

 

その日、僕は上原家の一員となった。

 

「そういえばあなたの名前はなんて言うの?」

「.......雪、です」

「そうなの!いい名前ね。これからよろしくね、雪ちゃん。」

「....よろしく、お願いします」

「ふふっ、可愛いわね。家の子は1人はこの子で、もう1人上に女の子がいるから、あなたは3女ね。ひまり、可愛い妹が出来て、よかったわね」

「うん!」

「前から、弟か妹、欲しがってたもんな」

........ん?

(もしかして...)

「.......ぼく、男です」

 

「「「えっ!?」」」

 

(大丈夫、だよね?)

 

 

 

 




登場人物
上原 雪…本作の主人公。母親譲りの綺麗な白髪を肩まで伸ばし
ている男の娘。上原家の人が大好き。保護欲をそそられ
る雰囲気を出しており、周りから愛されている。
女の人…上原 香織 雪、ひまり、ひより、の母親
男の人…上原 裕二 同じく父親
女の子…上原ひまり 雪の姉、ブラコン

出てきていないが…上原ひより ひまり、雪の姉、ブラコン

ここからAfterglowや他のバンドとの絡みも増やします


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2話 本当の家族

ゆったり投稿2回目、頑張っていきます!


「.......という訳で、この子が新しい家族よ!」

「...よろしく、お願いします」ペコッ

 

 

上原家の一員となった次の日、病院を退院した僕は上原家にて、昨日はいなかったもう1人の姉になるひよりさんに挨拶をしていた。

 

 

「何この子!めっちゃ可愛い〜♡よろしくね雪ちゃん♪」ダキッ

「...っ!」ビクッ

「こら!いきなり抱きついたらびっくりするでしょ」

「あはは、ごめんごめん。びっくりしちゃった?って、なんで泣いてるの!?痛かった!?」

「..えっ?」ポロポロ

 

いきなり抱きしめられたので驚きはしたが、なんで涙が出てくるんだろう。

 

「ッ!ごめんね!いきなり怖かったよね!?」ナデナデ

 

(違う、怖いんじゃない。嬉しいんだ)

母親は死んでしまい、父親には虐待される毎日で忘れてしまっていたが、本当は抱きしめられるのも、頭を撫でられるのも嬉しいんだ。

 

「違う、.....抱きしめられたの....久しぶり、だったから...」

「「っ!」」

(こんな可愛い子を虐待するなんて.......。私がたっぷり愛してあげなきゃ!)

(お姉ちゃんとして、この子を可愛がってあげなくちゃ!)

「ふふっ、それじゃあこれからはたくさん抱きしめてあげるからね、私の可愛い妹ちゃん♡」

 

(あれ?)

 

「.......ひより、この子は男の子よ?」

「へっ?.......え〜〜〜!?」

 

(またか.......)

 

「雪ちゃんが男の子?それじゃあ、雪くん?」

「まあ、そういうことになるわね」

「ん〜〜、まあ、いっか。可愛い子には変わりないし♪」

(いいんだ.......)

「これからよろしくね、雪くん!」

「....はい」

 

 

 

~~その日の夜~~

 

「それじゃあ、雪くんが新しい家族になったことに、カンパーイ」

「「「カンパーイ!」」」

「かっ、かんぱーい?」

 

上原家に来て初めてのご飯は、僕の歓迎会ということで、ご馳走だった。

 

(僕のために.......嬉しいけど、迷惑じゃないのかな?)

 

引き取って貰えただけでもありがたいのに、その上こんなにもてなしてくれていいのかと考えていると

 

「雪くん、雪くん!私のことは、ひまりお姉ちゃんって、よんでね!!」ニコッ

「あっ、ずるいよひまり!それじゃあ、私のことはひよりお姉ちゃんね!」

「あらあら、2人ともすっかりお姉ちゃんね〜♪」

「いいことじゃないか、仲良くしてくれた方が雪も嬉しいだろ?」

「ッ、.......はい、嬉しい、です」

「もう、雪くんは家族なんだから敬語は無しよ〜」

「...ごめん、なさい」

「いいのよ、謝らなくて。でも、敬語は家族には使わないこと。約束ね!」

「....うん!」

 

(そうだ、家族になったんだから......甘えたっていいよね?)

 

「....お母さん、後で...ギューって、してもいい?」

「ッ!もちろんいいわよ!いくらでもしてあげる!」

「あー、ずるい!私も〜」

「私も、私も!!」

「...ひよりお姉ちゃんも、ひまりお姉ちゃんも、いい?」

「「ー!もちろん!!」」

「はは、打ち解けたみたいで嬉しいな!雪、後で、お父さんともしような」

「.......うん!」

 

 

 

この日、僕は上原家の本当の家族になれた

 

 

 

 




なにか、書き方や表現、内容についてご希望があれば遠慮なく言ってください!
お気に入り登録してくれた方々、本当にありがとうございます!


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3話 幼なじみとの出会い

時間があったので、2本目

一応、補足ですが、Afterglowのメンバーと雪が出会ったのは同い年の時と言う設定なので、今は全員6歳ぐらいです。姉のひよりは10歳という設定でお願いします。

それでは、どうぞ!


上原家の一員となってから、1週間が経った日曜日

 

「雪くーん、お姉ちゃんと遊びに行こ〜!」

と、ひまりお姉ちゃんが元気よく僕を遊びに誘う。

「.......うん、いいよ」

「やったー!今日は、雪くんをみんなに紹介したいんだー!」

「.....紹、介?」

 

(みんなって、誰だろう?怖い人じゃ、ないよね.....)

 

少し不安になっていると

「私のお友達でね、みんな優しくていい子たちだから、雪くんもすぐに、仲良くなれるよ!」

(なら、大丈夫かな?)

「.......うん、頑張る、ね」

 

 

~~公園~~

 

「ひーちゃん、遅いね~」

「だな!ひまりが今日誘ってきたのに」

「きっと、もうすぐ来るよ!」

「そうだね....」

 

オーイ

「あっ、来た来た!」

「みんなー、お待たせ!」

「ひーちゃん、遅いよ〜」

「ごめんごめん、準備してたら遅くなっちゃった」

「大丈夫だよ、ひまりちゃん!」

「つぐー、ありがとう!」

「それより、なんの準備してたの?」

「あー、それはね。今日は、みんなに紹介したい人がいるんだー、そのための準備だよ!」

「「「「紹介?」」」」

「うん!ちょっと待っててね」

 

 

「紹介したい人って誰だろう?」

「新しいお友達とかか?」

「えー、ひーちゃん幼稚園以外でお友達いるのかな〜?」

「モカちゃん、それは流石に..」

 

「みんなー、お待たせ!みんなに紹介したい人はこの人です!」

「....どっ、どうも、はじめ、まして。上原雪、です。」

「「「「」」」」

 

(あれ?失敗しちゃったかな?)

 

「「「「かっ」」」」

(かっ?)

「「「「可愛い〜♡」」」」

「誰この可愛い子!?」

「私の新しい弟だよ!!」

「弟!?この子、男の子なの!?」

「うん!可愛いでしょ!」

「うん!本当に可愛いね!」

「でも、新しい家族って、どういうことだ?」

「それがね.......」

 

「へー、道に倒れてたのか。」

「うん、病院に連れて行ったらパパとママが新しい家族にしようってなって」

「じゃあ、迷子ってことかな?」

「んー、よくわからない。パパとママ詳しく教えてくれないから」

(ひまりお姉ちゃんには、本当のこと言ってないんだ.......)

 

「まあ、いいか〜。難しいことは、置いといてゆっきーも一緒に遊ぼう?」

「....うっ、うん」(ゆっきー?)

「そうだね!今日は何して遊ぼうかな?」

 

 

 

~~夕方~~

「あー、楽しかったなー!」

「そうだね!新しいお友達も出来たからかな?」

「それも、とびっきり可愛い男の子〜」

「雪くんも、楽しかった?」

「.......うん、楽しかった、よ?ひまりお姉ちゃん」

「そっか!なら、良かったよ!」

「また、一緒に遊ぼうね!」

「.......うん!」

 

 

 

この日、僕に新しいお友達が出来た

 




幼少期蘭の話し方難しい....


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4話 入学式

頭痛が.......
アンケートどうり飛びます!
他にもどんなストーリーがいいか、など遠慮せず言ってください!(その方が助かります)


~~時が経ち~~

 

 

「雪〜、そろそろ出よう!入学式に遅れちゃうよ!」

 

今日は、中学校の入学式

蘭達と出会ってから毎日のように遊び、幼稚園でも、小学校でも、6人でいることが多かった。今に至るまで、これといった出来事はなかったが小学校では何故か、同じく男に告白されることが多かった。罰ゲームかなんかか?

 

それはさておき、僕がこれから通う中学校は中高一貫で、所謂、中学受験というものがあった。僕やモカ達は大丈夫だったが、蘭とひまりお姉ちゃんは.......。まあ、受かったからいっか。ともかく、新しい友達が出来るか不安だけどなんとかなるよね。

 

 

 

「やったね雪!みんな同じくクラスだよ!!」

「....うん!」

「いや〜、まさかみんな同じになれるとは。モカちゃん感度〜」

「…モカ、本当に感動してる?」

「…あはは、モカちゃんらしいね」

「何はともあれ、これからも仲良くしようぜ!」

(((((雪(くん)と同じクラスになれた。良かったー!!)))))

 

(また、みんなと一緒にいれる♪)

 

 

~~教室~~

 

「皆さん、初めまして!この、1年B組の担任の、片平穂乃香です。1年間よろしくお願いします!」

パチパチパチ

 

「優しそうな先生で良かったね!」

「寝てても許してくれそ〜」

「…モカ.......」

「.......モカらしいね」

「それでは、皆さんにも自己紹介をしてもらいます。それじゃあ、1番からお願いしますね」

 

\ ハ イ /

 

 

 

 

「上原ひまりです!好きな食べ物はスイーツです!よろしくお願いします!!」パチパチパチ

(雪、大丈夫かな?ちゃんと挨拶できるかな?)

「.......えっと、上原雪です。...その、僕も...甘い物が、好きです。よろしく、お願いします」

(((((可愛い)))))

 

アノコカワイクナイ?オンナノコカナ?ボクッテイッテタカラオトコノコダヨ

 

(良かった、上手く言えた♪)

 

 

 

 

「ん〜、終わった〜!」

「モカちゃん疲れた〜」

「…モカほとんど寝てたじゃん」

「アタシはまだまだ行けるぞ!」

「巴ちゃん....」

「そういえば、雪、今日の挨拶頑張ったね!」

「.......挨拶は、大事だしね」

「あっ、みんな!お母さん達が家で、お祝いするって!沙綾ちゃん達も来るみたい」

「お~、つぐん家で、お祝い~」

「ケーキ、たくさん食べれる!!」

「雪くんもたくさん食べてね!」

「.......うん!」

 

 

~~羽沢珈琲店~~

「「「「「「お邪魔します!(ただいま!)」」」」」」

「おっ、みんな来たね。沙綾ちゃんやはぐみちゃん、マスキちゃんも来てるよ」

「やっほー、入学おめでとー!」

「学校は違うけどみんなよろしくねー!!」

「おう、お前らもおめでとな!ケーキたくさん焼いてきたぞ!」

「「「おー!」」」

 

 

「雪〜、挨拶しっかりできた?」

「.......うん、沙綾は、どうだった?」

「私は大丈夫だったよ!はぐみも大丈夫そうだしマスキは?」

「私は、特にないな。クラスメイトが変わったりしたぐらいだし」

「そっか、一貫だもんね」

(ケーキ美味しい♪)

((一生懸命食べてる.......可愛い!!))

「.......ん?」クビカシゲ

「「んっ!」」

(破壊力ありすぎでしょ....)

(コイツなんで男なのにこんな可愛いんだよ....)

 

 

 

~~上原家~~

「雪、明日から学校頑張ろうね!困ったことがあればお姉ちゃんに頼るんだよ?」

「.......うん」

「それじゃあ、おやすみ」

「.......おやすみ、ひまりお姉ちゃん」

 

 

 

 

 

この日、僕は中学生になった

 

 

 




難しい.......
商店街組が参戦!
マスキも参戦は、許してください.......


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5話 テストとご褒美

色んなことが重なり、遅れてしまった.......
久々投稿どうぞ!


皆さん、こんにちは。上原雪です。

入学式から、しばらく経ち僕達は初めてのテストを迎えました。

特に問題はないです。.......ひまりお姉ちゃんと蘭は除いて。

 

「もー!全然わかんないー!」

「.....頑張ろ?」

「ひーちゃん、最初のテストなのにこれは不味いって〜」

「そんな事言ったって〜、それに私だけじゃなくて蘭もでしょ!」

「…私はひまり程じゃないよ」

「う〜〜」

「あはは...ひまりちゃん、教えてあげるから頑張ろ?ほら、ケーキあるよ!」

「つぐ〜、ありがと〜」

「まったく、調子いいなひまりは」

「.......ふふっ」

(((((…可愛い)))))

「でも、なんかご褒美ないとやる気出ないよ〜」

「え〜、ひーちゃん欲張りだね〜」

「ちなみにどんなご褒美がいいんだ?」

「ん〜、やっぱり雪になんかして欲しいな〜」

「「「「…ん?」」」」

「という訳で雪〜、ご褒美ちょうだい!」

「.......ん、どんなのがいい?」

「「「「いいの!?」」」」

「それじゃあ、モカちゃんも欲しい〜」

「モカは、頭いいからずるいよ!」

「…それならつぐみも頭いいよね?」

「えっ!?巴ちゃんだって結構いいよ!」

「イヤイヤ、アタシはそこまでだから貰ってもいいだろ!?」

ワーワー

「.......それじゃあ」

 

僕は、みんなに条件を出した。

ひまりお姉ちゃんと蘭は400人中200位以内

巴は100位以内、つぐは50位以内、モカは10位以内と。

 

その結果…

 

「「「「「やったー!!」」」」」

 

 

見事5人は僕の出した条件をクリアした

なので…

「「「「「ご褒美ちょうだい!!」」」」」

「.......なにがいいの?」

「あー、その事なんだけど、みんなで話し合って決めたんだー」

「?」

「夏休み、もうすぐでしょ?だから…」

「「「「「海、行こう!!」」」」」

 

という訳で夏休み、海に行くことが決まった

 

 

「そういえば雪はどうだったの?」

「.......ん」

「どれどれ……え?」

「ひーちゃんどーしたの〜?」

「コレ見て」

「「「「ん〜?えっ?」」」」

 

僕が渡したプリントには1位の文字が

 

「........ムフー( *¯ ꒳¯*)」

(((((ドヤ顔…でも可愛い!!)))))

「そういえば、雪、小学校の時から頭良かったもんね」

「そんなゆっきーには、モカちゃんからのご褒美だよ〜」

そう言うとモカは手を伸ばしてきて

「はい、なでなで〜」

「.......ん、ありがと」

(髪サラサラで気持ち〜、ずっと撫でていられる〜)

(.......気持ちいい)

((((ずるい…))))

 

 

 

夏休みが楽しみだ

 

 

 




夏休み、色んなとこ行きたかったなー


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6話 買い物

休みだ〜
という訳で2日連続


前回のあらすじ

テストがありひまりお姉ちゃんが死ぬ

やる気出すためにご褒美を出す

みんなも欲しがる

条件を出す

みんなでクリア

ご褒美ゲット

僕は1位 ムフー( *¯ ꒳¯*)

 

………という訳で今日は海に行くための買い出しです

 

 

 

「それでは皆さん、有意義な夏休みにしてくださいね」

ヨッシャーアソブゾー カラオケイカネ? ユキクントアソビタイー ユキクンユキクンユキクン…

 

「ん〜〜、終わった〜」

「モカちゃん疲れた〜」

「…モカ、いつもそれ言ってない?」

「それより、早く買い出し行こうよ!」

「.......行こう!」

「雪は海、初めてだから楽しみなんだよね〜」

「おっ、それなら早く行こうぜ!水着とか、色々買うものもあるし」

「それじゃあ、行こうか〜」

「.......楽しみ!」

 

 

 

~~ショッピングモール~~

「…っと、その前にご飯ご飯」

「モカちゃん、何にしようかな〜?」

「…フードコートだし、好きなの買えば?」

「そうだね!それじゃあ、各自買ったらこのテーブルに集合ね!」

 

そんな訳で、僕は某ハンバーガー屋でハンバーガーとポテトのL、それとバニラシェイクを買った。小さい頃碌に食べさせて貰えなかったからか、こう見えて大食いだ。だからよくひまりお姉ちゃんに

「なんで雪はそんなに食べるのに太らないの〜〜」

っと、よく言われる。テーブルに行くと巴が座っていた。

「おっ、雪はハンバーガーか、美味そうだな!」

「.......巴は、ラーメンなんだ。ふふっ、ラーメン好きだね」

「おう!美味いからな!今度一緒に食いに行こうぜ!美味い店見つけたんだ」

「.......うん、楽しみにしてるね?」

「「おまたせ〜」」

「ひまりとつぐは、うどんかいいな!」

「うん、サッパリしたのが食べたくて」

「私は天ぷら食べたくなったんだ〜」

「…みんな早いね」

「蘭はタコスか」

「…珍しかったから」

「あとはモカちゃんだけだね、何にしたのかな?」

「お待たせ~」

「「「「えっ、」」」」

モカのお盆には牛丼とラーメンそしてカレーパンが乗っていた

「モカ、本当に全部食べるのか?」

「もちのろんだよ〜、ぜーんぶモカちゃんが食べまーす」

「す、すごいね…」

「それじゃあ、」

「「「「「いただきます!」」」」」

 

 

「あ〜、食べた食べた」

「…本当に全部食べたんだ」

「相変わらず、すごいねモカちゃんは。雪くんも沢山食べたね」

「.......うん、美味しかった」

「それじゃ、買い物するか!」

「まずは、水着買おう!雪に選んでもらお〜う」

「「「「わたしも!(モカちゃんも〜)」」」」

「.......え?」

 

「じゃーん、どう?雪」

ひまりお姉ちゃんが、着ていたのはピンク色のフリルが着いた花柄のビキニで、正直めっちゃ似合っていた

「.......うん、可愛いと思うよ?」

「っ、そ、そう?それじゃあこれにしようかな?/////」

「それじゃあ、モカちゃんはこれに…」

「「「ゼッタイダメ!!」」」

モカが、紐状のやつを持っていたのは見なかったことにしよう

結局、ひまりお姉ちゃんは見せてくれたものを、つぐみはクリーム色のワンピースタイプ、蘭と巴は黒のビキニ、モカはオフショルダービキニを買うみたいだ

「私たち買ってくるから、雪はベンチに座って待っててね」

「.......分かった」

 

外のベンチに座って海に行ったら何をしようかと考えていた

(ビーチバレーして、かき氷食べてBBQしたいなー)

「ねーねー、そこのおネーサン今1人?」

(どうせなら、泊まりがけで行って周りの観光とかも…)

「無視しないでよー、俺たち暇なんだよねー一緒に遊ばない?奢るからさ〜」

(この人、誰に喋ってるんだろう?)

「おっ、やっと反応してくれた。どう?遊ばない?」

「.......僕?」

「うひょー、ボクっ娘じゃん(笑)リアルにいるんだな(笑)」

「いいじゃん、テンション上がるし」

なんとも、頭の悪そうな3人組だ

「.......僕、男なんで.......」

「変な冗談言ってないで遊ぼうよ〜、連れがいるならその子の分も奢るから」

全然話が通じない、頭悪いんだな

「.......あの、だから「雪〜お待たせ!」ひまりお姉ちゃん!」

「おー、連れの子も可愛いじゃん!ねーねー、俺らと遊ばない?奢るよ?」

「あっ、そういうのいいんで。雪、行くよ」

「.......あっ、うん」

「つれないこと言わないで、俺たちそれなりに金あるよ?」

「迷惑なんで、結構です」

「あのさあ、こっちが丁寧に誘ってんだから黙って着いてこいよ!」

男がひまりお姉ちゃんの手を掴もうとした

「.......!やめて!」

僕は、男の手を払い除けていた

「.......ひまりお姉ちゃんに、触らないで!」

上原家の一員となってから出したことの無い大声で叫んでいた

「っ、雪…」

ドウシタンダロ?オトコガオンナノコニナンカシテルヨ?ケイビインヨンダホウガイインジャナイ?

「お、おい。なんか騒いでるぞ」

「ちっ、帰るぞ!」

 

 

「良かった〜、雪だいじょ、ダキ雪?」

「.......良かった」

「…ふふっ、守ってくれてありがとう」ナデナデ

「.......ん///」

「みんな待ってるから、行こう!今度は雪の水着買いに行くよ!」

「.......うん」

 

 

 

「ゆっきーには、女性物も合うと思うけどな〜」

「流石に雪くん嫌がるんじゃないかな?」

「でも、雪が上半身裸だとちょっとな、」

「また、変な虫が寄り付くよね~」

「それじゃあ…」

 

 

「雪、本当に大丈夫だった?」

「.......大丈夫だよ」

「私、心配だな〜」(今度から1人にしちゃダメだな…)

「.......海、楽しみだね」

「そうだね!あ〜、早く海行きたいなー!」

「.......それまでに、宿題進めないとね」

「うっ、そうだった〜。雪〜教えて〜」

「.......ん」

「ひまり〜、雪〜そろそろ寝なさーい」

「「はーい(うん)」」

「おやすみ、雪」

「.......おやすみ、ひまりお姉ちゃん」

僕は自分の部屋に入り今日買った水着と猫耳パーカーを眺めてから、布団に入った

(楽しみ.......)

 

 

 

海。楽しみだな♪

 

 




お気に入り登録が気づいたら100人近くに!
本当にありがとうございます!
これからもがんばります!!


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7話 出発と新たな出会い

連続投稿どうぞ!


今日は、夏休みが始まってから初めての週末

そう、週末なのだ

海のことを両親に伝えるとまだ中学生なので子供だけでは行かせられないと、どうせならひよりお姉ちゃんや他の家の親も一緒に泊まりがけで行こうということになった

僕としては望んでいたことなので嬉しかった

そして現在、つぐのお父さんと家のお父さん、巴のお父さんがそれぞれ運転して僕たちが泊まる旅館に向かっている

 

「ん〜〜、早くつかないかな〜」

「もう、ひまりったらさっきも同じ事言ってたじゃない」

「だって〜、今日の為に殆ど宿題終わらせたんだからね〜」

「えっ、あのひまりが!?」

「お姉ちゃんどういう意味〜?雪に教えて貰いながら頑張ったんだから!ねっ、雪」

「.......ん、ひまりお姉ちゃん、頑張った」ナデナデ

「ん〜、雪、ありがと〜///」

「…雪、あたしも頑張ったよ?」

「.......蘭も、頑張った」ナデナデ

「…/////」

 

家の車には上原家5人と蘭の計6人が乗っている

つぐの家には羽沢家3人と青葉家3人

巴の家の車には宇田川家4人と美竹家の両親がそれぞれ乗っている

 

「まー、とりあえずサービスエリアにも寄るからまだ着かないな」

「えー、まだなの」

「雪、サービスエリアに着いたらなんか食べようか」

「.......うん、ソフトクリーム食べたい!」

「相変わらず雪は甘いのが好きだな。おっ、サービスエリアに着くぞ」

 

 

「ん〜、疲れた〜」

「…ひまり、モカみたいなこと言ってる」

「オヨヨよ~、蘭にはモカちゃんがそんな風に見えていたのか〜。モカちゃんショック〜」

「…いや、みんなも同じこと言うと思うけど」

「ははは、お父さん達が30分後くらいに出発するからそれまでに色々済ませてだってさ」

「それじゃあ、先にトイレすまそう」

「そうだな!女子トイレは混んでるみたいだし」

「え〜、あこソフトクリーム食べたいよ〜」

「食べれるから大丈夫だって」

「でも〜」

「.......なら、僕買っとく?」

「いいの!?」

「.......うん、男子トイレは空いてるし」

「やったー!ゆき兄大好き〜」

「悪いな雪、その時は頼むよ」

「.......ん」

 

案の定女性陣は混んでるらしいので僕がみんなの分を買うことになった

蘭と巴はバニラ、あことひまりお姉ちゃんはいちご、つぐはチョコレート、僕とモカはバニラとチョコレートのミックス

ちなみにひよりお姉ちゃんは大人達と一緒に珈琲を買いに行った(大人みたいでカッコイイ)

 

ツギノカタードウゾ

「.......えっと、バニラといちごと、ミックスが、2つずつと、チョコレート、を1つお願い、します」カミカミ

(噛みながら必死に注文してる…可愛い〜)

「かしこまりました、少々お待ち下さい」

 

 

「お待たせしました、計7個ですね。どうぞ!」

「.......ありがとう、ございます」

 

(そういえば、7個も持てない…どうしよう?)

「もしも〜し、お兄さん、どうかしました?」

「ひゃ、ひゃい!」

(噛んだ!そして可愛い…)

「そっ、その全部、持てなくて…」

「なら、私達が手伝うよ!」

「.......いいんですか?」

「ええ、そのくらいなら大丈夫よ」

 

 

「そういえば、雪1人に行かして大丈夫だったの?」

「あっ、どうしよう、また変な男に絡まれてたら」アセアセ

「ひまりちゃん、落ち着いて、今から行ってみよう」

「…いや、来たけど」

「えっ、ほんとだ!良かった〜、けど後ろになんかいる」

「.......お待たせ」

「雪、大丈夫だった?変な男に絡まれてない?」

「.......ん、大丈夫。お姉さん達に運ぶの手伝って貰った」

「あっ、そうだったんだ。ありがとうございます」

「全然大丈夫だよー、困ってたから声掛けただけだし」

「そうなんですか、本当にありがとうございます」

「あの〜、リサ先輩、ですよね?」

「えっ、あっ!巴じゃん!なんでここに居るの?」

「幼なじみの家族みんなで海に行くところなんですよ」

「そーなんだ〜、あっ、アタシは今井リサ。巴のダンス部の先輩だよ〜♪」

「私は、湊友希那。リサとは幼なじみであなたたちの1個上よ」

「上原ひまりです、弟がお世話になりました」

「.......上原雪です。ありがとう、ございました」

「ひまりに、雪か。よろしくね」

「リサ、お父さん達が呼んでるわ。行きましょう」

「そだね、それじゃあまたね〜」

「良かった〜、変な男に絡まれてなくて」

「それにしても、リサさんがここに居るとはな」

「いい人達で良かった〜」

「.......うん、あっ、ソフトクリーム溶けちゃう」

「っと、そうだな早いとこ食べるか」

「そだね!雪、ありがとう」

「........ん」

 

 

今日、先輩が出来た

 

 

「雪〜、ソフトクリーム1口ちょうだい」

「.......いいよ、はい」

「ん、ありがとう」

((その手があったか、お姉ちゃん(ひよりさん)やるな…))

 

 

 

 




サービスエリアと言ったらソフトクリームだよね?


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8話 旅行一日目

ひまり「ん〜〜、着いたーー!!」

 

サービスエリアから2時間後、僕達は泊まる旅館に着いた

 

裕二「それじゃあ、チェックインしてくるからここで待っててくれ」

「「「「「「「はーい!(.......はい)」」」」」」」

 

蘭「…それにしても立派な旅館だね」

モカ「いや〜、本当に凄いね~。…それよりさ〜部屋割りってどうなるんだろうね?」

「「「「「…はっ!」」」」」

あこ「あこ、ゆき兄と一緒がいいな〜」

雪「.......自由だったら、一緒になろう?」

あこ「うん!」

(((((やられた…)))))

 

裕二「おーい、チェックインできたぞ〜」

つぐみ「とりあえず、行こうか」

巴「そうだな、行くか」

裕二「部屋割りなんだか、3部屋しか取れなくて父親組と母親組、あとは子供組でも大丈夫か?」

「「「「「全然大丈夫!!」」」」」

裕二「おっ、おお。そうか」(凄い食い気味だな…雪か)

雪「.......みんな、一緒だね」

 

 

今日は、時間も時間なので旅館の中でゆっくりして、明日は一日中海に、明後日は観光しながら帰る予定だ

 

 

巴「おー!広くていい感じの部屋だな!」

つぐみ「ホントだ!景色もいいね」

モカ「これからどうする〜?」

蘭「…まだ3時だしね」

ひまり「温泉もまだ早いよね〜」

あこ「そういえば、ゆき兄温泉大丈夫?」

「「「「「あっ」」」」」

雪「?」

ひまり(絶対雪1人で行かせたら男どもに変なことされるよね?)

蘭(…絶対ダメ、雪なら女湯でもいけそうじゃない?)

モカ(いや〜、流石にダメでしょ。アタシ達だけならまだしも)

つぐみ(でも、1人は危険すぎるよ)

巴(お父さん達と一緒に行かせるか?)

あこ(それが1番かも?)

 

なんか話してるけどなんだろう?

 

別に1人でも入れるのに

 

コンコン

つぐみ「はーい?」

裕二「失礼するよー、おー!この部屋も中々いいな!」

ひまり「お父さんどうしたの?」

裕二「あー、風呂の事なんだけど、雪のこともあるから貸切で使える所があるからそこを使ってくれ。泊まってる間は僕達専用にして貰ったから」

モカ「お〜〜!ひーちゃんのお父さん敏腕ですな〜」

裕二「はは、ありがとな。それじゃあゆっくりしてくれ。7時に夕食らしいからお菓子は程々にな」

「「「「「「はーい(うん)」」」」」」

 

 

モカ「いや〜、ひーちゃんのお父さん本当に優秀だね~」

巴「だな!それにしても雪と一緒に風呂なんて久々でちょっと緊張するな!」

ひまり「そう?まーでも、いい目の保養になるよ〜」グフフ

蘭「…ひまり、ちょっと気持ち悪いよ」

巴「あこの教育に悪いからやめてくれ」

ひまり「じょ、冗談だよ〜」

モカ「ほんとかな〜」

つぐみ「あはは、雪くんは一緒でも大丈夫?」

雪「.......うん、皆となら平気。でも…」

「「「「「「でも?」」」」」」

雪「.......その、いいの?僕、男だよ?」

巴「大丈夫だって!雪だから皆も平気だよ」

ひまり「そーそー、という訳で早速入ろう!」

 

 

 

ひまり「わ〜、ここも広いね!」

あこ「泳げちゃうかも!」

巴「流石にダメだぞ!」

 

僕達は温泉に入っています。ちなみにタオルで隠しているから一応?大丈夫です。

 

モカ(それにしてもゆっきー綺麗な体してますな~)

蘭(…これは)

つぐみ(確かに)

((((((目の保養になるわ〜))))))

雪「.......ふふっ、気持ちいい♪」

((((((天使…))))))

 

あこ「ゆき兄!背中洗ってあげるよ!流しっこしよう!」

(((((なに!)))))

雪「.......いいよ、じゃあ先にお願いね」

あこ「うん!」

ひより「なんか楽しそうなことしてるね?私も混ぜて」

あこ「いいよー!」

ひまり(お姉ちゃんにまで抜け駆けされる)

ひまり「ちょ、ちょっと待って!みんなで流しっこしよう!」

巴「そっ、そうだな!皆でな!」

つぐみ「うん!そうだね!」

モカ「モカちゃんも賛成~」

蘭「…わ、私も」

 

みんなで流し合いました。その後みんなでご飯を食べて、卓球やカラオケをして汗をかいたのでまた、温泉に入りに行きました

そして…

 

つぐみ「明日は海だから早めに寝ようか」

モカ「そーだね〜、モカちゃん疲れた〜」

巴「それじゃあ、寝る場所決めようぜ!」

(((((きた!)))))

ひまり「もちろん!雪の隣は姉である私だよね〜」

蘭「…姉とか関係ないから、雪、あたしの隣ね」

モカ「ちょっと待った〜。モカちゃんもゆっきーの隣がいい〜」

巴「それじゃあ、ジャンケンな」

雪(なんでそんなに揉めてるんだろ?眠い…)

「「「「「「ジャーンケーン…」」」」」」

つぐみ「雪くん、よろしくね!」

モカ「ゆっきー、よろしく〜」

 

モカとつぐが隣になった

 

巴「くっ、なんでチョキを出してしまったんだ…」

ひまり「久しぶりに一緒に寝られると思ったのに〜」

蘭「…なんで…」

あこ「う〜、悔しい〜」

モカ「…、ねーゆっきー、抱きついて寝てもいい?」

雪「.......ん、いいよ」

つぐみ「それなら、私もいいかな?」

「「「「それはダメ!」」」」

 

雪(もう、無理.......(つ・ω・(-ω-*)スヤァ..)

 

 

 

旅行一日目はとても楽しかったです 

 

 

 

 

 

 



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9話 海は危険?

ひまりあこ「「海だーー!」」

 

僕達は今、泊まりがけで海に来ています

昨日はみんなと温泉に入り、ご飯を食べ、今日はいよいよ海で遊びます!

 

雪「.......♪」

つぐみ「雪くん、楽しそうだね」

雪「.......うん♪」

巴「日焼け止めも塗って貰ったし早速遊ぼうぜ!」

 

ちなみに日焼け止めは、部屋で塗ってきた

何故か僕がみんなの分を塗ることになったのだか何故だ?

 

モカ「いや~、ゆっきー塗るの上手だったね~。モカちゃんドキドキしちゃったよ~///」

蘭「…モカってば…」

モカ「蘭も照れてたじゃーん」

蘭「うっ、うるさい/////」

モカ(それにしてもゆっきー、テクニシャンだね〜/////)

蘭(凄いドキドキしちゃった/////)

巴「そういえば、雪のパーカー似合ってるな!」

つぐみ「うんうん!すっごい可愛いよ!」

雪「.......ありがと、2人もすっごく、可愛いよ♪」

巴「そっ、そうか。ありがとな/////」

つぐみ「ありがとう/////」

巴つぐみ((雪(雪くん)に褒められた/////))

ひまり「雪!私は?」

雪「.......似合ってるよ♪」

ひまり「ありがとう!雪も可愛いよ〜♡」ダキッ

雪「.......♪」

あこ「みんな〜、早く遊ぼー!」

 

僕達は、海で泳いだりビーチバレーをしたり海の家でご飯を食べたりして海を満喫していた

 

雪「.......ここ、どこ?」

 

今僕は、絶賛迷子中だ

何故か、岩だらけの所にいる

 

雪「.......どうしよう?ひゃ!」

 

いきなり、背中になんかヌメヌメした冷たいものが着いていた

 

雪「んっ///、なにこれ///」

つぐみ「あっ!雪くーん、いたいたって、どうしたの?」

雪「つぐっ///なんかっ、背中に、ひゃんっ//」

つぐみ「.......」

雪「つぐ?っ!たすっ、けて///」

つぐみ(エロい/////)

ひまり「つぐ〜、雪いた?」

つぐみ「っ!ひ、ひまりちゃん!うん、いるけど…」

ひまり「ん?って、雪どうしたの!?」

雪「背中にっ、ナニか、ひゃっ/////」

モカ蘭巴あこ「「「「どうした(の)?」」」」

雪「んッ、とっ、て〜/////」ハァハァ

((((((めっちゃエロい/////))))))

モカ(ほっぺ赤くしてハァハァ言ってるゆっきー/////)

蘭(…エロい/////)

巴(なんか、いけないもの見てる気分///)

ひまり(はあ〜、可愛いのに色っぽいってズルい///)

あこ「ゆき兄〜、大丈夫〜!?」

 

「「「「「はっ!」」」」」

 

雪「〜~~んーー/////」

 

その後、巴に取ってもらった

背中に着いていたのはナマコだった

皆の顔が真っ赤だったのはなんでだろう?

その後、お父さん達と合流して、旅館に戻ってご飯を食べた

 

そして…

 

ひまり「今日こそは、雪の隣で寝る!」

モカ「ふっふっふっ、今日もモカちゃんが貰った〜」

蘭「…今日こそ…」

あこ「あこだって〜!」

巴「頑張るか!」

つぐみ「今日も隣で…」

「「「「「「じゃーんけーん」」」」」」

 

 

ひまり「やっぱり、姉である私が隣だよね〜」

あこ「ゆき兄よろしくね!」

雪「.......うん」

モカ(まあ、昨日寝たしいっか〜)

つぐみ(しょうがないか…)

蘭(……なんで…)

巴(くっそー!アタシだって雪と…)

雪「( ˘ω˘ )スヤァ…」

((((((寝顔、可愛い/////))))))

 

 

初めての海は興奮がいっぱいでした♪

 



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10話 レベルアップ

~~海でたっぷり遊んだ翌朝~~

 

つぐみ「ん〜〜、よく寝た〜」

雪「...んっ、( ˘ω˘ )スースー…」

つぐみ(浴衣がはだけて、少し色っぽい/////それにしても寝顔、可愛いな〜♪)

モカ「つぐ〜、何見てるの〜?」

つぐみ「モカちゃん!起きてたんだ…」

モカ「今起きたとこ〜、それにしてもゆっきーの寝顔可愛いね〜」パシャ

つぐみ「!!」

モカ「今のうちに沢山撮っておいた方がいいよ〜」

つぐみモカ(ホーム画面にしよう…)

 

 

つぐみ「そろそろみんな起こそうか」

モカ「そうだね〜、みんな〜起きて〜」

蘭巴ひまり「ん、んんー〜。おはよう…」

雪あこ「( ˇωˇ ) zzZZZZ」

つぐみ「雪くん、あこちゃん、起きて〜」

あこ「ふぁ~、おはよう~」

雪「.......もう、少しzzz」

ひまり「雪、今日の朝ごはんはバイキングだからワッフルとかもあるよ〜」

雪「!」ガバッ

つぐみ「それで起きるんだ…」

モカ「ゆっきー、甘いもの好きだしね〜」

 

その後、みんなで朝風呂に入ってバイキングでワッフルを沢山食べました。

甘くてさくフワで、最高でした♪

そして…

 

裕二「それじゃあ、忘れ物はないか?」

「「「「「「うん!」」」」」」

裕二「それじゃ、ショッピングモールに行くぞー」

 

 

~~ショッピングモール~~

 

香織「お昼に1階のフードコートに集合ね。それまでは各自自由行動で、解散!」

 

 

ひまり「雪、服見に行こう!」

モカ「モカちゃん達も〜」

雪「.......うん♪」

 

 

~~服屋~~

つぐみ「そうだ!みんなで雪くんをコーディネートしようよ!」

巴「おっ!いいなそれ」

モカ「モカちゃんもやる〜」

蘭ひまりあこ「やるー!(…やる)」

雪「.......任せた♪」

 

ひまり「まずは、私ね!雪〜、出てきて〜」

シャー

「「「「「おー!」」」」」

 

ひまりお姉ちゃんが選んでくれたのは全体的にゆったりとしたコーデで、夏でも涼しい感じだ

 

雪「.......♪」

ひまり「雪も、気に入ってくれたみたい」

 

蘭「…次は私はだね」

 

蘭のはすこしパンクな感じだった←ライブの蘭の衣装みたい

な感じ

 

その後もみんなが選んだコーデを着た

あこのは若干厨二病っぽいがカッコイイ系

巴はシンプルだが、ピシッとした感じ

つぐはユニセックス系

そしてモカは…

 

モカ「じゃーん」

雪「......./////」

 

バチバチの女性物だった

ミニスカートに白のフリル付きのシャツといった完全に女の子が着るようなやつだ

 

雪(絶対似合わないよね…)

((((((可愛い〜〜~♡))))))

モカ(顔が女の子だから、似合うよね〜)

蘭巴(私達よりもにあってるかも?)

つぐみ(雪ちゃんになっちゃったね♪)

あこ「ゆき兄じゃなくて、ゆき姉だね♪」

雪「.......うぅ/////」

 

とりあえず、モカの服は止めといて個人的に気に入ったつぐの服を買った

ひまりお姉ちゃん達は自分達の福を選んでいるので僕は外で座って待っていた

 

雪(暇だな~)

女性1「あの〜、すみません。その…一緒に写真撮ってもらってもいいですか?」

雪「.......僕、ですか?」

女性2「はい!」

雪(大丈夫、だよね?)「.......いいですよ」

女性1「ありがとうございます!」

女性2「それじゃあ、はいっ!チーズ」パシャ

女性1「ありがとうございました!その、もし良かったらこの後一緒にお茶でもどうですか?」

雪「.......えっと、待ってる人が、いるので…」

女性1「あっ、そうでしたか。すみませんでした。写真、ありがとうございました!」

雪「.......はい♪」ニコッ

女性「「はうッ/////」」

 

 

 

ひまり「雪〜、待った?」

雪「.......大丈夫だよ」

巴「変な人に絡まれなかったか?」

雪「.......変な人は、いなかった、けど、写真撮ってって、言われたよ?」

「「「「「「ん?」」」」」」

蘭(…あれ絶対ナンパの類いだよね?)

モカ(まあ。無理に誘われてないだけマシかも?)

ひまり(む~、男だけでなく女にも注意しなくてわ…)

巴(やっぱ、1人着いとくべきだったか…)

つぐみ(何もなくて良かったけど…)

あこ(ゆき兄、大変だね.......)

((((((雪を守らなくては!))))))

 

 

旅行中に雪への過保護レベルはアップした




アンケートの結果R-18が、1番多かったので徐々にやっていきます(上手く出来るとは言ってない)


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11話 お泊まり会

遅れてすみませんでした
体調が悪くて.......


旅行からしばらく経ち夏休みも後半にさし掛かろうとしている

 

ひまり「雪、リサさんに迷惑かけちゃだめだよ!」

雪「.......うん」

 

今日は旅行から仲良くして貰ってるリサさんのお家にお邪魔することになっている

 

ひまり「う〜、私も行きたかったけど部活か〜」

雪「.......頑張って」

ひまり「…は~い、雪」

雪「......ん」ギュー

 

僕は誰かが、家から離れる時はハグをしている

…なんでも、これが普通の挨拶らしい…

(上原家の人間による入れ知恵)

 

 

 

 

しばらく抱きしめた後

 

ひまり「ん〜!やる気出てきた〜!それじゃ、行ってくるね」

雪「.......いって、らっしゃい」フリフリ

ひまり「行ってきマース!」

 

 

雪(僕も行こうかな?)

 

雪「.......お母さん、いって、きます」

香織「あら、もう行くの?行ってらっしゃい!」ギュッ

雪「.......ん」ギュッ

 

 

 

雪(リサさんのお家はここかな?)\ピンポーン/

 

リサ「は~い!あっ!雪、いらっしゃ〜い!」

雪「.......お邪魔、します」

 

 

友希那「あら、いらっしゃい雪」

雪「.......こんにちは、友希那さん」

 

リビングには友希那さんもいた

リサ「雪も来たし、まずはご飯にしよっか♪」

友希那「そうね」

雪「.......はい」

リサ「なににしようか?雪は何か食べたいのある?」

雪「.......オムライス、とか?」

リサ「おっ!いいね〜。それじゃあオムライスにしよっか♪友希那もそれでいい?」

友希那「構わないわ」

 

 

 

 

 

リサ「それじゃあ、作ってこうか〜♪」

雪「.......僕も、手伝います.......」

リサ「ホント!?助かるよ〜」

友希那「私も手伝うわ」

リサ「…友希那はゆっくり休んでて」

友希那「…リサ、まさか私が料理出来ないとでも?」

リサ「…この前、ホットケーキ作って木炭にしたのは誰?」

友希那「……私はソファーに座っているわ…」

 

 

 

 

リサ「わ〜、雪みじん切り上手いね!家でもやってるの?」

雪「.......はい、お母さんの、手伝いで.....」

リサ「へ〜、雪はいい旦那さんになりそうだね♪」

雪「.......リサさんは、いいお嫁さんになりそうですね....」

リサ「ふふっ♪ありがとう♪」

友希那(…2人とも仲良さそうね、羨ましいわ…)

 

 

リサ「完成!」

雪「.......できた♪」

友希那「美味しそうね、2人ともありがとう」

リサ「どういたしまして♪それじゃあ、食べようか」

「「「いただきます!」」」

 

 

リサ「美味しかったね!」

友希那「ええ、トテモ美味しかったわ。それにしても雪も料理上手なのね」

雪「.......ありがとう、ございます」

リサ「ぞろぞろ、お風呂に入ろうか!」

リサ(ひまり達は一緒に入ったって言ってたけど、いいのかな?)

友希那(雪と一緒にお風呂に…悪くないわね)

リサ「…ねえねえ、雪。一緒にお風呂に入ってもいい?」

雪「.......?いいですよ?」

((よしっ!))

 

 

 

リサ「雪、友希那、狭くない?」

友希那「大丈夫よ」

雪「.......大丈夫、です」

リサ「そっか、良かった♪」

リサ(それにしても)

友希那(雪って)

((いい体してるね〜(してるわね)))

リサ(でもやっぱ、傷痕はあるんだ…)

友希那(上原さんに聞いていたとはいえ心にくるわね…)

((私達が守ってあげるからね(あげるわ)))

 

雪(.......気持ちいい♪)

 

お風呂も上がり、夜もふけて

 

 

友希那「そろそろ、寝ましょうか」

リサ「そうだね、夜更かしも良くないし。何より、ね」

雪「.......コクッ、....コクッ」

((……船漕いでる雪、可愛い〜(かわいいわね)))

リサ「雪、お布団で寝よう?」

雪「.......ッハ、...はい....」ゴシゴシ

リサ(いちいち可愛い〜)

友希那「ほら、おいで雪」ポンポン

雪「.......ん」

リサ「おやすみ、雪」

友希那「おやすみなさい、雪」

雪「.......おやすみ.......なさい.....」

 

 

リサ「ねえ、友希那」

友希那「何かしら?」

リサ「お風呂で雪の体見た?」

友希那「.......傷のことかしら?」

リサ「…うん、あの時ね、アタシ雪のこと守んなきゃって思ったんだ…」

友希那「私もよリサ、雪のこと守って愛してあげなきゃね」

リサ「!うん!」

友希那「そろそろ私達も寝ましょう、おやすみリサ」

リサ「おやすみ、友希那」

 

 

 

 

雪を愛する者が増えました



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12話 パン屋のお手伝い

ある日の朝、沙綾の母親である千紘さんが倒れたとの連絡が入り、僕がお手伝いに行くことになった。

 

 

千紘「ごめんなさいね、雪くん」コホッ

 

雪「.......大丈夫.......です。早く、病院に....」

 

浩二「そうだな、早く行こうか。雪くん、沙綾と2人で申し

訳ないが、お願いするよ。沙綾頼んだぞ」

 

沙綾「任せて!」(お母さんには申し訳ないけどラッキー♪)

 

雪「.......行って.....らっしゃい」フリフリ

 

 

 

 

沙綾「それじゃあ、パンは私が焼くから、雪はやけたやつを

並べるのとレジお願いね」

 

雪「.......ん、了解」

 

沙綾(なんか、夫婦みたい。雪が旦那さん…いいかも♪)

 

 

その後、沙綾がパンを焼き、僕がみんなの焼けたやつを並べる。その作業を一通り終えたのでお店をオープンした。

 

雪「.......いらっしゃい.....ませ.....」ペコッ

 

おばさん「あら!新しい店員さん?可愛いわね〜」

 

雪「.......臨時の.....お手伝い、です....」

 

おばさん「あら、そうなの?頑張ってね。これ、お願いしま

す」

 

雪「.......はい。合計で、670円です。.....丁度お預かり

します。.......ありがとう、ございました.....」ペコッ

 

おばさん「ありがとね。それじゃ、また来るわね〜」

 

沙綾「ふぅ~。パン焼けたよー。あっ、常連さんだ。来てた

んだ。どう、雪?上手くやれた?」

 

雪「.......ん、.....できた」

 

沙綾「流石雪だね!頼りになる〜」

 

雪「.......ムフーo(`・ω´・+o) ドヤァ…!」

 

沙綾(やっぱ、ドヤ顔も可愛いな〜)

 

???「こっ、これ、お願いします!」

 

雪「.......はい」

 

沙綾「っと、お客さんだね。って、牛込さん?」

 

りみ「えっ!?あっ、山吹さん、ここで働いてるの?」

 

沙綾「うん!ここ家の店なんだ」

 

りみ「あっ、そうなんだ」

 

沙綾「そっ、あっ、こちらクラスメイトの牛込りみさん。こ

っちは幼なじみの上原雪だよ」

 

りみ「よっ、よろしくお願いします」(綺麗な人だな~)

 

雪「.......よろしく、お願いします.....」

 

沙綾「あっ、雪はこう見えても男の子だからね」

 

りみ「えっ!?ホンマに!?あっ!」

 

沙綾「牛込さんって、もしかして関西の人?」

 

りみ「うん、中学からこっちに引っ越して来たんだ」

 

沙綾「そーなんだ」

 

雪「.....合計で540円です」

 

りみ「あっ、はい」

 

雪「.......10円の、お返しになります。....ありがとう、

ございました」

 

沙綾「牛込さん、また来てね〜」

 

りみ「はい!また来ます!それと、上原くんもばいばい」フリ

フリ

 

雪「.......ばいばい」フリフリ ニコッ

 

りみ沙綾(んっ!可愛い~)

 

 

 

 

その後も、お客さんを捌いていき少し早いけどお店を閉めることにした。

 

沙綾「ん〜、疲れた〜。雪のおかげで助かったよ〜。本当に

ありがとう」

 

雪「.......ん、大丈夫」

 

沙綾「そうだ!ご飯食べてく?」

 

雪「.......大丈夫、ひまりお姉ちゃん、から帰っておいで

って、来た」

 

沙綾「…そっか、残念。今度は、食べてってね!」

 

雪「.......ん、了解」

 

沙綾「約束ね!それじゃ、本当にありがとね。またね!」

 

雪「.......ばいばい」フリフリ

 

 

 

 

~~牛込家~~

りみ「…えへへ、雪くんか。めっちゃ可愛かった〜。また、

会えるかな?会いたいな〜♡」

 

ゆり(りみが凄いニヤついてる…なんかあったのかな?)

 

 

 

~~山吹家~~

沙綾「今日は、雪と仕事出来て楽しかった〜。たまには、こ

ういうのもいいね。それにしても働く雪も可愛かった

な〜」ニヤニヤ

 

純(姉ちゃんが気持ち悪い…)

 

紗南(怖い…)

 

 

 

 

 

 

 



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高校時代
1話 入学


アンケートの結果、高校時代に飛びますが中学時代も更新していくつもりです。
アンケートにお答え頂きありがとうございました!


ひまり「雪〜、早く行こうよ!皆待ってるよ〜」

 

雪「.......うん」

 

僕達は、無事、羽丘高校に進学でき、今日は高校の入学式です。

 

香織「2人とも、私達は後から行くからね。」

 

ひまり「うん!」

 

雪「.......ん」コクッ

 

香織「ふふっ。雪こっちおいで♡」

 

雪「.......ん」ギューッ

 

香織(はー♡癒しの一時)ギューッ

 

ひまり「もう!お母さん抱きつきすぎ!」

 

香織「ハイハイ(笑)それじゃ、いってらっしゃい」

 

「「行ってきます!(.......行ってきます)」」

 

 

 

 

ひまり「フフン♪楽しみだね雪!」

 

雪「.......うん♪あっ、でも.......」

 

ひまり「でも?」

 

雪「.......ひまりお姉ちゃんと.......一緒のクラスに....

なれなかったら、どうしよ」シュン

 

ひまり「ッ!大丈夫だよ!一緒になれるって!」

 

雪「.......うん....」

 

ひまり(むしろ、一緒にならなかったら私が…)

 

モカ「ひーちゃ〜ん、ゆっき~。やっほ〜」

 

蘭「…モカっ、急ぎすぎ」

 

モカ「やーやー、お二人さん相変わらず仲がよろしくて。モ

カちゃん感動〜」

 

蘭「…誰目線、2人ともおはよ」

 

ひまり「おはよう!モカは相変わらずだね」

 

雪「.......おはよう」

 

巴「おっ!お〜〜い!みんな〜」

 

つぐみ「皆、おはよう!」

 

モカ「ともちんもつぐもおはよ~」

 

ひまり「皆揃ったね!じゃあ、行こうか!」

 

 

 

 

 

~~学校~~

モカ「さあ〜、クラスはどうかな〜?」

 

(((((今年も雪(雪くん)(ゆっきー)と!)))))

 

雪(.......皆一緒がいいな…)

 

1年A組 青葉モカ 上原ひまり 宇田川巴 羽沢つぐみ

 

1年B組 上原雪 美竹蘭

 

1年C組 ……

 

 

「「「「「「なっ!」」」」」」

 

A組((((なんで〜!!))))

 

蘭(っし!!やった!雪と同じ!!)

 

雪(蘭とは一緒だけど、ひまりお姉ちゃん達とは離れちゃっ

た…)

 

ひまり「ぅー。雪〜」

 

雪「.......残念、だね.......」シュン

 

蘭「…雪!ひまり達と離れたのは残念だけど私がいるから!

1年間仲良くしよう!」キラキラ

 

モカ(…ゆっきーと一緒だからテンション上がってるよ…)

 

巴(なんでだ〜)

 

つぐみ(うぅ〜。雪くんとの高校生活が〜)

 

ひまり(なんで…神様なんていなかった…)

 

 

雪(皆も落ち込んでる.....そだ!)

 

雪「.......みっ、皆!」

 

「「「「「!!」」」」」

 

雪「.......えっと、と、隣の、クラスだから...体育とか

は、一緒、だから。えっと、その.......」

 

ひまり「…そうだよね!隣だもんね!」

 

巴「そうだな!一生別れるってわけじゃないし!」

 

モカ「そーそー、放課後も遊べるし〜」

 

つぐみ「うん!また来年あるよね!」

 

蘭「…まぁね」

 

雪「.......うん!」

 

 

 

 

高校生活もなんとかなりそうです!

 

 



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2話 星の少女との出会い

??「はい!皆さん入学式お疲れ様でした。このクラスを担当する山村あかりです。よろしくお願いしま

す!」パチパチ

 

あかり「皆さんの自己紹介は明日行います。皆さんは

下校となります。気をつけて帰ってくださいね。」

 

蘭「終わった…。雪、ひまり達のとこ行こ」

 

雪「コクッ」

 

 

 

~~1年A組~~

 

蘭「みんな、来たよ」

 

ひまり「雪〜〜!」ガバッ

 

雪「ん!?」

 

ひまり「大丈夫だった?変な事されなかった!?」

 

雪「.......?大丈夫?」

 

蘭「…そんなことするような人いなかったけど」

 

ひまり「ならよし!」

 

モカ「ひーちゃん過保護すぎ〜」

 

ひまり「そんなことないよ!巴だってあこちゃんに変なこ とする奴いたら〇すでしょ!?」

 

巴「当たり前だ!」

 

モカ「2人ともこわーい」

 

つぐみ「あはは…。でも、雪くん可愛いから、仕方ないんじ

ゃ…」

 

ひまり「確かに雪は可愛いけど!雪が悲しむようなことをするのはダメ!」

 

モカ「…まぁ、実際にあったらモカちゃんも手伝うよ〜」

 

巴「みんな手伝うと思うけどな…」

 

「「「「もちろん!」」」」

 

雪「.......?」クビカシゲ

 

「「「「「んっ!///」」」」」

 

ひまり「んん。それより、早くcircle行かなきゃ!おくれちゃうよ!」

 

つぐみ「えっ!?もうそんな時間!?急がなきゃ」

 

モカ「さあ〜行こ〜」

 

 

ひまりお姉ちゃん達は中学2年からバンドを始めた。理由は蘭が1人だけクラスが別になってしまったからだ。つぐが、皆で居られる時間を増やそうと皆に提案し、始まった。

ちなみにバンド名はAfterglowだ。

 

ひまり「雪は、どうする?」

 

雪「.......circleまで、行く....」

 

ひまり「ホント!?じゃあ、行こうか!」

 

 

 

 

~~circle~~

 

ひまり「雪、1人で大丈夫?」

 

雪「.......ん、大丈夫」

 

つぐみ「なんかあったら、すぐに連絡してね!」

 

モカ「飛んでいくよ〜」

 

蘭「…モカ…」

 

巴「まあ、そんぐらい早く行くってことだな」

 

雪「.......ん、みんなも、頑張ってね」

 

「「「「「うん!(おう!)」」」」」

 

 

 

僕は、circleからの帰り道、寄り道をしながら帰っていた。

 

雪(1人で帰るのは久しぶりだな…)

 

久しぶりの体験に少し興奮しながら歩いていると、壁に星のシールが貼ってあるのを見つけた。

 

雪「.......これ、なに?」

 

不思議に思ってじっと見ていると。

 

??「あっ!あなたも見つけたんですか!?」

 

見知らぬ女の子に声をかけられた。

 

雪「.......えっと.....誰、ですか?」

 

??「あっ!ごめんなさい!私、戸山香澄って言います!」

 

雪「.......香澄、さん?.....どう、したの?」

 

香澄「星のシール!見てましたよね?私も見つけて、辿って

たんです!」

 

雪「.......そう、なんだ....」

 

香澄「一緒に辿ってみませんか?」

 

雪「.......えっと...」

 

香澄「キラキラドキドキしますよ!」

 

雪「はっ、はい....」

 

 

勢いに押されて承諾してしまった僕は香澄さんとシールを辿っていくことにした。

 

香澄「雪さんは、羽丘なんだ~。私は花咲川だよ!」

 

雪「.......そう、なんだ」(沙綾とはぐと一緒か)

 

香澄「うん!あっ、ここかな?」

 

シールを辿った先には大きな和風のお家があった。

 

香澄「入ってみよう!」

 

雪「.......!?だ、ダメだよ。人の、お家だよ?」

 

香澄「わ〜、広ーい!」

 

雪(もう、入ってるし。仕方ないか…)

 

僕も入って香澄さんについて行った。香澄さんは普通の家には無い蔵を見つけて中に入っていった。

 

雪(大丈夫かな?怖い人はしないよね?)

 

香澄「わ〜、凄いよ雪さん!色々あるよ!」

 

雪「.......あんまり、触らない方が.....」

 

香澄さんが、中の物を触ろうとしたそのとき。

 

??「手を挙げな!!」

 

いきなり後ろから物騒な言葉が聞こえた

 

 

 



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3話 新しい友達

前回のあらすじ

見知らぬ人(多分家主)にハサミを突き出された…

怖ッ

 

??「たくっ、こんな昼間から泥棒とは間抜けなヤツらめ!」

 

香澄「えっー!?違います!蔵があったので面白いものないかなーって、入っただけです!」

 

??「不法侵入に窃盗未遂だ!」

 

ダメだ、完全にこっちが悪い

 

雪「.......あの.....ほんとうになにも、取る気はないんです.......」

 

??「あぁ!?って、キレイな顔…。って、ちがーう!!そんな顔に騙されるか!」

 

香澄「確かに雪さんって、キレイな顔だよね〜」

 

??「そうやって、今まで切り抜けたんだろうがそうわいかないぞ!」

 

雪「.......話しが、通じない.....」

 

 

その後、落ち着いた女の子に事情を説明し、なんとか誤解は解けた。彼女は市ヶ谷有咲。一応花咲川学園に通う女子高生のようだ。

 

有咲「んだよ、泥棒じゃなかったのかよ」

 

雪「.......勘違い、させて.......ごめんなさい」

 

有咲「いや、こっちも悪かったな。疑って」

 

香澄「有咲〜。これ、触ってもいい?」

 

有咲「名前呼びすんな!あと、触んな!片付けるんだから」

 

香澄「それじゃあ手伝うよ!!3人なら早いでしょ!?」

 

有咲「いや、いいよ。お前とやるとぎゃくに遅れそうだし」

 

雪「.......僕も、手伝うよ.......」

 

有咲「大丈夫だぞ。すぐ終わると思うから」

 

雪「.......皆でやった方が、早いよ?」

 

有咲「…なら、頼むわ」

 

香澄「私も!私も!!」

 

有咲「はいはい、分かったから。頼まれたことだけやれよ!」

 

香澄「はーい!!」

 

 

 

 

有咲「ん〜、終わった〜。ありがとな2人とも」

 

雪「.......ん」

 

香澄「有咲、有咲!さっきのギター触ってもいい!?」

 

有咲「3秒だけな…。3、2、1、はいっ、終了ー」

 

香澄「えー。もっと〜。お願い!」

 

有咲「ダメだ。それはネットで高く売れるからな」

 

香澄「えー!?売っちゃうの!?」

 

有咲「私にはガラクタだけど、なかには欲しいって人もいるしな。ほらよ」

 

香澄雪「「ん?」」

 

スマホにはネットオークションで19万円で売られているギターがあった。

 

有咲「お前が買ってくれるなら話は別だけど、払えんのか?」

 

香澄「うぅ〜。お小遣いじゃ、足りないよ〜」

 

確かに普通の女子高生じゃ買えない値段だ。

 

有咲「分かったら、帰んな。あっ、手伝いは助かったわ。ありがとな」

 

雪「.......大丈夫、お疲れ様」

 

香澄「うぅ〜。じゃーね。また来るから!」

 

 

 

あれから香澄は、何日も有咲の家に通いつめて。手伝いを行い、有咲の友達になる為の活動を行っていた。すると、有咲にも変化があったようで遂には、

 

有咲「…お前、本当にギターが欲しいんだな」

 

香澄「ん〜、ギターも欲しいけど…。今は、有咲と友達になりたいかな?あっ、勿論、雪さんともだよ!」

 

雪「.......ありがと♪」

 

有咲「そっか…。友達か…。よし!終わった〜。これで、全部完了だ!2人ともありがとな」

 

雪「.......完成?」

 

有咲「おう!後は、私がレイアウトとかして部屋にして完了だけどな」

 

香澄「ホント!?やったね、有咲雪さん!!」

 

有咲「…香澄、ほらよ」

 

有咲が香澄に売る予定のギターを差し出した。

 

香澄「えっ!?どうしたの有咲?」

 

有咲「やるよ、それ。390円な。キャンセル料の。大事にしろよそ れ」

 

香澄「ん〜、ありがとう有咲ー!!」

 

有咲「だ〜!抱きつくな〜!!」

 

香澄はギターを手に入れ、有咲は友達を手に入れた。お互いにいい結果となって良かった♪

 

有咲「雪さんもありがとな。…その、雪さんも友達に、なってくれるか?」

 

雪「.......いいよ」

 

有咲「ッ、ほんとか!?よろしくな!!」

 

香澄「有咲、雪さんと友達になりたくてウズウズしてんたんだよ」

 

有咲「ちょま!香澄ー!!」

 

香澄「わ〜、有咲が怒った〜」

 

 

 

 

有咲「てか、ずっと思ってたんだがなんで雪さんは、ズボン履いてるんだ?」

 

雪「.......男だから、だよ?」コテッ?

 

「「え〜!?」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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4話 バンド

長らく間を開けてしまって申し訳ありませんでした。色々忙しかったもので…


 香澄「雪さんって、男の子だったんだ〜/////」アハハ

 

 有咲「なんだよあれ、男なのに可愛いって反則だろ……」ブツブツ

 

 僕が男であると告白すると香澄さんは何故か顔を赤くし、有咲さんは独り言を呟いていた。

 やっぱり変なのかな、男の癖に女の子みたいな顔なのは。

 少し落ち込んでいると、香澄さんが焦った様子で話しかけてきた。

 

 香澄「ご、ごめんなさい!勘違いして。嫌ですよね?間違えられるの」

 

 雪「…大丈夫だよ、慣れてるから」

 

 有咲「いや、慣れてんのかよ。……まあ、分からなくもないけどな」

 

 まあ、今まで初見で男だと見抜いた人はいないけど.

 女の子に見間違えられないように髪を切ろうとしたら皆に止められたし…。筋トレでもしようかな?

 

 香澄「それより!早くギター弾きたい!」

 

 有咲「急だな。ちょっと待ってろ、この辺で出来るとこ探すから」

 

 香澄「有咲〜!ありがと〜」

 

 有咲「だ〜!抱きつくな〜!!」

 

 有咲さんが香澄さんに抱きつかれてウザがってる。でも、心無しか嬉しそう。

 

 有咲「おっ!SPACEってとこで弾けるらしいぞ。でも今日はライブあるから無理っぽいな」

 

 雪「…もう、いないよ」

 

 有咲「えっ!?」

 

 香澄さんは有咲さんのセリフの前半でSPACEに向かって、走っていった。

 

 

 

 

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 あの後走って香澄さんを追いかけた。…有咲さんは僕に背負われて。

 

 有咲「悪いな、何分引きこもりな者で…。重くないか?」

 

 雪「…大丈夫、有咲さんは軽いよ?」

 

 有咲(優しいな、それにいい匂いするし)

 

 有咲さんが僕の首筋の匂いを嗅いでるのは触れないようにして、僕達はSPACEに着いた。

 

 香澄「2人とも遅いよ〜!それになんかライブやるらしいから見よう!!」

 

 雪「…うん」

 

 有咲「ったく、話は最後まで聞けよな」

 

 

 

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 ??「Glittergreenです!今日は楽しんでいってください!1曲目、Don't be afraid!」

 

 ♪♪♪

 

 

 香澄「…れだ」

 

 有咲「ん?どうしたんだ香澄」

 

 香澄「これだ!!」

 

 雪有咲「!!」

 

 香澄さんがいきなり大声を出したので僕と有咲さんはびっくりしてしまった。

 

 香澄「有咲、雪さん!私、バンドやる!」

 

 香澄さんはバンドを始めるそうです。

 

 

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 香澄さんはライブの帰り道、終始嬉しそうだった。

 

 有咲「バンドったって、メンバーいねぇだろうが」

 

 香澄「探す!有咲ってなんか楽器弾いたことある?」

 

 有咲「一応ピアノはやってたけど…」

 

 香澄「イェーイ、1人見っけ!」

 

 有咲「何勝手にメンバー判定してんだ?やるって言ってないだろ!まぁ、どうしてもってんならやってもいいけど…」

 

 有咲さんはイヤイヤ言ってても満更でもないようだ。やっぱり有咲さんは所謂ツンデレというやつなのでは!?

 

 香澄「あっ、雪さんはなんかやってた?」

 

 雪「…やってない」

 

 僕に振ってもらって申し訳ないけどひまりお姉ちゃんとかのを見ていた位で僕に楽器の経験は無い。あったとしてもきっと今頃アフグロに入っていただろう。

 

 香澄「そっか〜、なら、バンド組めたら雪さんに最初に見せるからまっててね!」

 

 雪「…うん、待ってるね」

 

 香澄「それじゃあ、有咲!頑張ろうね!」

 

 有咲「ハイハイ、頑張りますよ〜」

 

 香澄さん達がどんなバンドを組むのか楽しみだな。ん?ひまりお姉ちゃんからL〇NEが来てる。

 

 

 ひまり 雪〜、練習終わったから今から帰るね〜 18:12

 

 ひまり 雪!どこ行ったの!?18:31

 

 ひまり .雪、何してるの?18:36

 

 ひまり   不在着信 18:37

 

 ひまり   不在着信 18:38

 

 ひまり   不在着信 18:39 .

 

 

 …どうしよう、連絡入れるの忘れてた。なんて言おう。サァー

 

 

 有咲「大丈夫か?顔色悪いぞ?」

 

 雪「…助けて」

 

 有咲「本当に大丈夫か!?って、泣くな泣くな〜!!」

 

 香澄「雪さん!?」

 

 

 

 

 家に帰ったら家族全員に怒られました。ひまりお姉ちゃんに関しては一緒に寝ることで許してもらいました。

 次からはちゃんと連絡しないと.

 

 

 ~1ヶ月後~

 

 香澄 雪くん!poppinparty結成!!

 

 

 香澄さんから来たL〇NEには、楽しそうに演奏する5人が写っていた。その中にはかつてバンドを辞めた沙綾もいた。

 

 

 

 沙綾、良かったね。

 

 

 ひまり「雪〜、誰とL〇NEしてるのかな〜。この前のまだ、懲りてないのかな〜?」ハイライトオフ

 

 雪「ッ、違う、違うからもう、怒らないで」

 

 ひまりお姉ちゃんから目の光が消えた。

 

 ひまり「そんな悪い雪にはお仕置きが必要だよね〜」

 

 雪「ヒッ」

 

 ひまり「大丈夫だよ、すぐ終わるから」

 

 雪「…だ、ヤダ、ヤダ」ガクブル

 

 お母さんもうすぐ僕もそっちに行きます。

 

 ひまり「雪〜〜♡」

 

 雪「ん〜〜/////」

 

 ひまりお姉ちゃんを怒らしてはいけない、そう学んだ日でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




何かご不満や改善して欲しい点がありましたらなんなりとお申し付けください。


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5話 クリスマス

クリスマスには間に合いませんでしたがどうぞ。
時系列はバラバラですけど、ご了承ください。


 雪(あっ、雪だ.......)

 

 僕はクリスマスが嫌いだった、お母さんが生きていた頃は2人で小さなケーキを食べて、絵本を読んでもい、翌日サンタさんからプレゼントとしてぬいぐるみを貰うといった些細なイベントだった。TVで見るような豪華な料理に沢山のプレゼントなんてものは無かったけどお母さんと過ごすクリスマスは、とても幸せな時間だった。でも、お母さんが死んでからは、そんな些細なイベントすらも無くなってしまった。サンタさんからのプレゼントも来なかった。ベランダから幸せそうな家族が通るのを見る度に羨ましさと嫉妬が心の中から湧き出てくる。

 

 雪(お母さん.....会いたいよ......)

 

 僕はひたすら泣いたのを覚えている。殴られても我慢してきた涙が止まることなく流れた。今年、僕はサンタさんにお母さんに会いたいとお願いしたのに僕にそのプレゼントが来ることはなかった。

 

 雪(サンタさんなんか.......)

 

 

 

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 雪(嫌な夢を見ちゃったな.......)

 

 夢から覚めると枕元にはお母さんから貰ったぬいぐるみとそれよりも新しいぬいぐるみが置いてあった。

 

 雪(あれから大分経つんだね.......)

 

 上原家に引き取られてからは毎年のようにTVで見たような立派なクリスマスを過ごすことが出来た。でも、1度もサンタさんが僕の望んだ物をプレゼントしてくれたことは無かった。分かりきったことだけど、叶うことなんてないけれど、その願いを諦めることがまだ出来なかった。

 “お母さんに会いたい”なんて.......

 

 

 

 

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 ひまり「今年はクリスマスに何貰おうかな~」

 

 モカ「ひーちゃんはルームランナーでも貰ったら〜?」

 

 ひまり「モーカー!それどういうことー!」

 

 つぐみ「ひまりちゃん、落ち着いて!!」

 

 ひまりお姉ちゃんたちと、出会ってからのクリスマスはいつも賑やかだ。小さい時も高校生になっても。

 

 巴「雪は、何貰うんだ?あたしは太鼓のバチを貰うぞ」

 

 雪「僕は.ぬいぐるみかな?」

 

 蘭「…雪って、毎年それじゃない?他に欲しいものないの?」

 

 雪「....お母さんと一緒だった時貰ってたやつだから」

 

「「「「「ッ!?」」」」」

 

 お母さんとのクリスマスで貰ったぬいぐるみの中で1番のお気に入りはウサギのやつだ。僕が好きな動物の中でも1番好きなウサギ。そのぬいぐるみが1番嬉しかった。…多分お母さんと一緒だったから嬉しかったのかもしれないけど.

 

 蘭「ご、ごめん。そんなつもりじゃ…」

 

 雪「.....大丈夫、心配してくれて、ありがとうね」

 

 ひまり「そ、それより、早く行こう!雪も楽しみにしてたんでしょ?」

 

 雪「うん!!」

 

 今年のクリスマスは僕が行きたがっていたとあるお店に行く。その場所を嫌いな人は居ないだろう(多分)。そう、誰もが好きで癒される場所。そこは…

 

 

 

 雪「~~ッ!!」

 

 ネコ「ニャ~♡」×沢山

 

 そう、猫カフェだ。ただでさえ可愛い猫とじゃれ合えるのに通い続ければ猫の毛グッズを貰えるという素晴らしいカフェ。それが猫カフェだ!

 

 雪「.....可愛い♡」

 

 ネコ「んにゃ〜」スリスリ

 

 茶色いネコちゃんが足元に擦り寄ってきて甘えている。頭を撫でてもいいのだろうか?

 

 店員「凄いですね!その子、あんまり甘えない子なんですよ。」(この子可愛い〜♡あと、後ろの子達は何してるの?)

 

 ひまり「はぁ〜、猫と戯れる雪、最高~♡」REC

 

 モカ「これは眼福ですな〜♡」REC

 

 つぐみ「ゆきくん、天使♡」REC

 

 巴「くっ、なんでこんなに可愛いんだよ♡」REC

 

 蘭「絶対宝物にする♡」REC

 

 店員(あー、動画撮ってるのね。気持ちは分からなくもないけどな…)

 

 僕が茶色いネコちゃん(ムギちゃんらしい)と戯れていると他のネコちゃん達も傍に寄ってきた。床に座るとムギちゃんは膝の上に乗り、他のネコちゃん達は僕の周りに座ってきた。初対面なのにこんなに甘えてくれるとは、なんて可愛いんだろう。

 

 雪「…ひまりお姉ちゃん達も、癒されたら?」

 

「「「「「もう、癒されてます!!」」」」」

 

 雪「?」

 

 皆はこの空間にいるだけで癒されてるようなので僕は僕で癒されよう。あっ、ムギちゃんが頭を僕に擦りつけてきた。とりあえず撫でてみようかな?

 

 雪「…もふもふだ♪」

 

「「「「「ッん♡」」」」」

 

 ひまり(雪可愛すぎるよ〜♡家でも猫飼おうかな?)

 

 モカ(いや〜猫カフェに来て良かった〜)

 

 蘭(…今度2人で来よう)

 

 巴(帰ったらあこと写真交換するか)

 

 つぐみ(どうすれば雪くんを家の子にできるかな?)

 

 なんか皆が悶えてるけど大丈夫かな?そう思っていたら周りに座っていたネコちゃん達が僕の体に乗ってきた。いきなりの事だったので耐えられなくなった僕は当然、

 

 雪「わっ!」

 

 倒れてしまう。

 

 

 

 Sied“ひまり“

 

 

 私達が可愛い雪に悶えていると雪の周りにいた猫たちが一斉に雪に飛び乗った。いきなりだったから当然雪は倒れてしまうが、倒れた姿がいけなかった。

 

 雪「______んぅ」

 

 雪が倒れた。服がめくれてお腹が見える状態で。そして雪は可愛い。つまり、

 

「「「「「はぁ〜〜〜!!♡」」」」」

 

 雪「ッん!////舐めちゃダメだよ......///」

 

 さらに、追い打ちをかけるように猫が雪の白いお腹をぺろぺろと舐めたことによって雪の色気が増してしまった。

 当然私達がどうなるかと言うと.

 

 ひまり「雪〜♡そんな声出して、またこの前みたいにする?////」

 

 巴「なぁ、雪。アタシと2人にならないか?///」ハアハア

 

 モカ「ゆっき~、モカちゃん我慢できないよ〜♡/////」

 

 蘭「雪〜、ちょっと来て?/////」

 

 つぐみ「雪くーん、私の家においで?すっごく気持ちいいことできるよ?/////」

 

 雪「…えっ?…」

 

 

 Sied”雪”

 

 

 なんか皆の目が怖い。まるで獲物を捉える前の獣の目だ。そしてその視線の先には僕がいる。つまり

 

「「「「「雪〜/雪く~ん/ゆっき~♡」」」」」

 

 雪「待って!ダメ~!…ッん!!/////」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 なんか最近皆が怖い.......

 

 

 けど、皆で過ごすクリスマスはお母さんが死んでから1度も寂しいと思ったことは無かった。欲しいプレゼントは来ないけどそれ以上に僕の心を満たしてくれる。上原家の一員になって、皆と会えて本当に良かったな。

 

 

 

 

 

 




リクエストありましたらなんなりと。


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6話

地の文の視点を変えたい……
書き方が分からない……


 ??「雪は楽しんでるかしら?」

 

 雪「えっ、うん.......」

 

 ??「そう!それは良かったわ!」

 

 雪(どうしてこんな事になったんだろう.......)

 

 

 

 時は遡って今朝

 

 

 今日は土曜日。アフグロはcircleで練習があるので僕は家でお留守番をお願いされた。

 

 ひまり「雪、行ってくるね。なんかあったらすぐ連絡するんだよ?もし、この前みたいに連絡しなかったら…ね?」ハイライトオフ

 

 雪「」ブンブンブン

 

 僕は必死に首を縦に降った。この前みたいな事になったら本当に壊れてしまう。あの時のひまりお姉ちゃんは色々怖かった。血に飢えた猛獣のような目つきで僕に迫ってくるあの光景を思い出すだけで.......ガクブル

 

 ひまり「うんうん、理解してくれて良かった。それじゃあ、お留守番よろしくね!」

 

 雪「行ってらっしゃい」

 

 ひまり(あ〜、怖がる雪小動物みたいで可愛い〜♡怖がってるのにちゃんと手を振ってくれるとこも最高~♡帰ったら甘やかしてあげようかな?)

 

 ひまりお姉ちゃんが動かなくなったけどなんかあったのかな?もしかしたら熱でもあるんじゃ.......

 

 雪「ひまりお姉ちゃん.....ちょっといい?」

 

 ひまり「ッハ!ど、どうしたのゆ…ファ!?」

 

 ひまりお姉ちゃんのおでこに僕のおでこをくっつける。…熱は無さそうだな。

 

 ひまり「ゆっ、雪!どうしたのいきなり!」

 

 雪「.....動かなくなってたから、熱あるのかなって」

 

 ひまり「あっ、ごめん。でも大丈夫だよ!」

 

 雪「.......そう?良かった」

 

 ひまり(ッ、もう~いきなりニコッてするのはずるいよ〜/////)

 

 ひまり「いっ、行ってくるからね!!////」

 

 本当に大丈夫かな?顔赤かったけど。それよりこれからどうしようかな、特にする事も無いし…散歩でもしようかな。

 

 

 

 

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 ということで、今僕は絶賛散歩中です。コースは気の向くまま。それにしても今日はいい天気だなぁ。公園にでも行ってお昼寝でもしたい気分だ。

 ……そんな事を考えてたら本当に眠たくなってきた。

 

 

 

 

 僕は公園に着くや否や、ベンチに座った。

 少し……寝よ………すぅ……すぅ。

 

 

 

「ねぇねぇ、あの子可愛くない?」

 

「ん?どの子?」

 

「あそこの公園のベンチで寝てる子!」

 

「ん〜、おっ!ほんとだ、可愛いじゃん」

 

 ??「美咲!公園で寝ている子が居るらしいわよ!行ってみましょ!」

 

 美咲「え〜、めんどくさい」

 

 ??「ねえ!あなたはどうしてここで寝ているの?」

 

 美咲「って、もう行ってるし……」

 

 

 

 

 

 

 

 ネエ……ココ……ノ?

 

 んぅ、誰か……話しかけてる?

 

 ??「ねえ!あなたはどうしてここで寝ているの?」

 

 雪「わぁ!だっ、誰!?」

 

 目を覚ましたら目の前にあった顔に反射的にそう聞いてしまった。

 

 ??「わたし?わたしはこころよ!弦巻こころ!」

 

 こころ。目の前の人はそう答えた。弦巻……何処かで聞いたような?

 

 こころ「ねえねえ!あなた、お名前は?」

 

 雪「えっと……雪、です。上原雪」

 

 こころ「そう!雪って言うのね。ステキなお名前ね!」

 

 雪「あっ、ありがとうございます……」

 

 こころ「あっ!そうだわ!ねぇ、あな…「こころ〜!勝手に行かないでっていつも言ってるでしょ」あら、美咲じゃない」

 

 美咲「全く……。あっ、すみませんうちのこころが」

 

 美咲と呼ばれた黒髪の人は現れたと思ったらすぐに僕に謝罪をした。……なんか、苦労してそうな人だなぁ。

 

 こころ「雪!これからお船に乗るのだけど、一緒に行きましょう!」

 

 美咲「えっ!?今知り合ったばっかでしょ」

 

 こころ「ええそうよ!でも、雪は寝ているだけで皆を笑顔にしてたわ!ハロハピのメンバーに入れましょう!」

 

 なんか勝手にメンバーに入れられようとしている。というか話が読めない。寝ているだけで笑顔にしていた?僕はパンダかなんかかな?

 

 美咲「いや、さすがに迷惑だっ「さぁ、行きましょう!」だから話を聞けー!」

 

 悲報

 出会って5分で何処かに連れ去られました

 そして冒頭へ

 

 

 

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 美咲「本当〜にごめんなさい。うちのこころが重ね重ね」

 

 今、僕は美咲さんに謝罪をされている。それも深々としたお辞儀付きで……さっき見た光景だな。

 ちなみに僕達は”スマイル号”という名の豪華客船に乗っている。こころさん曰く、楽しいことをする為にこの船を手配したとか。……弦巻ってあの財閥の?じゃないとこんな大きな客船用意できないよね。お金持ちはする事が違うなぁ。

 あと、メンバーにはぐみがいた。なんでも、商店街で偶然出会いそのままハロハピに加わったそうだ。なんか、はぐみらしい。あとは、瀬田薫さんという王子様みたいな人(確か、ひまりお姉ちゃんが推していた人)と、松原花音さんというおっとりした可愛らしい人、そしてあのミッシェルもメンバーらしい。

 ミッシェル……もふもふしたい。

 

 雪「……大丈夫だよ、ちょっと驚いたけど……気にしないで」

 

 美咲「そう言って貰えると助かります……。雪さんって高校生ですよね?」

 

 雪「……はい、羽丘の1年です」

 

 美咲「同い年だね、私は花咲川の1年。だから敬語は別にいいよ」

 

 雪「……うん、分かった……」

 

 美咲(雪って、可愛いなぁ。妹っぽいって言うか、花音さんとは違った小動物感があるなぁ)

 

 雪「……ねっ、ねえ美咲ちゃん……」

 

 美咲「ん?どうかした?」

 

 雪「…ミッシェルは、何処にいるかな?……」

 

 美咲「……あー、ちょっと待っててね」

 

 雪「……うん……」

 

 そうだ、今のうちにひまりお姉ちゃんに連絡しとこ。

 

 

 

 

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 美咲ちゃんにお願いしてミッシェルに会わせて貰えることになったけど、来たのはミッシェルじゃなくて花音さんだった。

 

 花音「ゆっ、雪ちゃん。ミッシェルがね、もうちょっとだけ待って欲しいって言ってるからちょっと待っててね」

 

 雪「……あっ、はい……あと、僕男です……」

 

 花音「ふぇ!ふぇぇ〜!」

 

 

 

 

 ______________________________

 

 

 

 花音「ごっ、ごめんね。勘違いしちゃって」

 

 雪「……大丈夫です……慣れてるので……」

 

 花音「そっ、そうなんだ……」

 

 雪「あっ!ミッシェルだ……」

 

 花音(ふふ、喜んでる雪くん可愛いな〜)

 

 美咲「雪く~ん、やっほ〜ミッシェルだよ〜」

 

 雪「……ミッシェル!……もふもふ……」

 

 やって来たミッシェルに早速抱きつきもふもふ具合を堪能する。……控えめに言って最高のもふもふ具合だ~。ずっと抱きついていられる。

 

 雪「……ん~~」

 

 花音(雪くん女の子にしか見えない……幸せそうな顔してるな……)

 

 美咲(なんだろう……妹やこころ達に抱きつかれるのとはちょっと違う感じ……可愛いな)

 

 薫「おや、これは可愛い子猫ちゃんだね。初めまして瀬田薫だよ」

 

 

 ミッシェルに抱きついていたら薫さんが来た。……身長、僕より高い……いいなぁ。どうしたら身長伸びるのかな。

 

 雪「……初めまして……上原雪…です」

 

 薫「ふふ、”雪”か。いい名前だね」

 

 はぐみ「ふふん!でしょ!」

 

 美咲「なんではぐみが自慢気に……あーっと、はぐみちゃんいつ来たの~?」

 

 こころ「今よ!」

 

 美咲「うわっ!?こっ、こころちゃんもいたんだ〜ビックリしたよ〜」

 

 2人ともいつ来たんだろ、全然気づかなかった。それにしてもミッシェルの声聞いたことがあるような……。あと、美咲さんはどこ行ったのかな。

 

 雪「ミッシェル、美咲さんどこ行ったのかな?」

 

 美咲「え〜っと、あっ!みっ、美咲ちゃんは体調悪くなったから休んでるって~」

 

 えっ!?大丈夫かな、もしかしたら僕と話してた時も……お見舞いに行かなきゃ!

 

 雪「……ミッシェル!僕……美咲さんのお見舞い……行ってくる!」

 

 美咲「いや、大丈夫だよ〜。ちょっと寝てるだけらしいから〜」(まずいまずい、どうにかして止めないと)

 

 こころ「ホントに!?ミッシェル!美咲の所に連れて行ってちょうだい!!」

 

 美咲「ホントに大丈夫だってば~~!!」

 

 

 

 

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 _________________________

 

 ____________________

 

 

 

 美咲さんは本当に大丈夫なのかな?どこの部屋で寝てるんだろ?……ん?なんかあの部屋から音が聞こえる……なんだろ?

 

 美咲「はぁ〜、今日は一段と疲れた〜。雪さんまで気づかないとはな〜。まぁ、雪さんは癒し系だからいいけど……」

 

 美咲さん?の声がする、ここで休んでいたのかな。

 

 美咲「あ〜暑い。ホントに体調悪くなりそう」

 

 雪「……美咲さん、体調大じょ……」

 

 美咲「えっ!?」

 

 そこに居たのは首から下がミッシェルの美咲さんだった。しかも美咲さん汗が滴ってなんか……変な感じがする。

 

 雪「ッ!……ごめんなさい!……覗くつもりじゃ……」

 

 美咲「あー、大丈夫大丈夫。それに女同士だし」

 

 そういえば美咲さんには言っていなかった。もはや初見で僕を男と見抜く人は居ないのでは?

 

 雪「……僕、男です……」

 

 美咲「えっ!?えーーー!!」

 

 

 

 

 

 

 着ぐるみの中には人がいる。そう学んだ日でした。

 

 

 

 

 [帰宅後]

 ひまり「雪〜♡今日はちゃんと連絡して偉いね〜♡」

 

 雪「……ん〜〜、怒られたく……ないから……」

 

 ひまり「偉い偉い!」

 

 只今、ひまりお姉ちゃんに抱き締めながら頭を撫でてもらってます。今日はちゃんと連絡したので説教はなしで、甘やかされているので僕的には満足です♪

 

 ひまり(はぁ〜♡雪〜♡可愛い♡可愛い♡可愛い♡可愛い♡可愛い♡可愛い♡可愛い♡可愛い♡可愛い♡可愛い♡可愛い♡可愛い♡………)

 

 

 

 

 

 

 

 




サムい……


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とある日のAfterglow with雪

今回はちょっと書き方を変えてみました


今日は私たちAfterglowのメンバーがそれぞれ上原雪の1日をお送りしたいと思います!

 

 

 

 

 

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時刻は6時45分。私、上原ひまりは毎朝弟の雪を起こしに行きます。実は雪は朝が弱くこうやって私が起こしに行かないといつまでも寝てしまうんです。かという私も朝は得意ではないのですが、雪を起こすために頑張って起きています。

なぜ私がそこまでして雪を起こすのか、その理由は簡単です……

 

 

だって、雪の寝顔可愛いんだもん!!

 

 

 

 

分かりますか!?あの天使のような可愛い雪が寝ているんですよ!!整った顔に毛穴1つ無いのではないかと疑う程綺麗な肌、クセのないサラサラな髪の毛!!おまけに可愛い吐息に運が良ければ聞ける寝言!!こんな、可愛いを詰め込んだ雪の寝顔が見れるんですよ!?しかもタダで!!こんなチャンスを捨てるような者は人間ではありません!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ふぅ~。少し取り乱して申し訳ありません。ですが、それほどまでに雪の寝顔は素晴らしいのです。どのくらいかと申しますと、この権利を巡って家族のみならず幼なじみまでもが壮絶な闘いを繰り広げるくらいです。

まぁ、最終的には幼なじみはさすがに遠慮してもらい、雪を除いた私たち上原家が月代わりで担当することになりましたが……

そんな事はさておき、雪を起こさなくては。さぁ~て、私のお姫様~、起きる時間ですよ〜♡

 

 

雪「……すぅー、……すぅー、……」

 

 

 

ふぁ~~~~!!可愛いぃぃぃぃぃぃぃ!何この天使、寝息可愛すぎない!?そんでもって私があげたうさぎのぬいぐるみを抱っこしながら寝てくれてるとか健気ずぎるでしょ!!あぁぁぁ~もうっ、私が養うから一生傍にいて欲しいぃ~!……まぁ、でも雪は真面目だからそんな事出来ないと思うけどね。とりあえず、寝顔の写真を撮ってっと。そんでもってほっぺにキスをして、頭を撫でながら起こす。

 

雪「んぅ~~、……くぁぁ~……おはよぉ、ひまりお姉ちゃん……」

 

うんうんっ!眠たそうに私に朝の挨拶をしてくれる雪は天使だね!そして少しはだけたパジャマがまた良い。雪の透明肌が、朝日に反射する様はまさに現世に舞い降りた天使。

神様ありがとうございます

 

ひまり「雪、ほーらいつものやって?」

 

そう言って手を広げると……

 

雪「うぅん……はぁい……」

 

雪が私に抱きついてくる。くぅーっ!雪成分が満たされていくよ~!ちなみにこれは担当じゃなくてもやる事だが雪からしてくれるかくれないかで大分違う。

充電をしていたら、お母さんに呼ばれたから渋々終わる。はぁ〜、まだまだ足りないよ〜。

ひまり「雪〜、ご飯食べるよ〜」

 

雪「……んぅ」

 

あれ?いつもなら抱きしめてる間に意識が覚醒してるのに今日はまだ覚醒してない。

さては昨日は夜更かししてたな。

 

ひまり「……雪、昨日何時に寝た?」

 

雪「……1時」

 

やっぱり。恐らく昨日モカから借りた漫画を読んでたな。まったくも〜。

 

ひまり「ほーら、遅刻しちゃうから頑張って起きて」

 

雪「……ん〜」

 

寝ぼけて船を漕ぎながら朝ごはんを食べる雪は大変目の保養になりました!

 

 

 

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どうも、美竹蘭です。今は授業中で先生の話を聞いてます。……正直、雪とも違うクラスだったらサボってたけど……。幸い、雪とは隣の席なのでなんかあれば雪に聞くんだけど今日はそうもいかないみたい。

 

雪「……んっ、……すぅ」コクッコクッ

 

雪「……ッ!」フルフル

 

雪「……すぅ」コクッ

 

『可愛いすぎるぅぅぅぅ!』

 

雪が寝るのを必死に我慢してるけど睡魔に負けて船を漕いでいる。そして目が覚めて眠気を覚ますためにアタマを振るけどすぐに寝てしまう様子はさながら子犬のようだ。

 

先生「…………おい」

 

ツ!ヤバい、あの先生ひまり情報曰く寝てる生徒には容赦がなく、放課後の説教に大量の課題、更にはその後の授業では毎回の指名というなんとも残酷なお仕置をする、切れ目が特徴の女教師“斎藤桜“。

ちなみに27歳らしい。そんな先生に雪が寝てるのがバレたら放課後の雪との甘々な時間が減ってしまう。それは何とかして避けなければ……でも、どうしたら!?

 

先生「……上原は寝てるのか?」

 

蘭「ッ!えっと、その……」

 

どうしよう、ヤバいバレる皆に雪を守るって言ったのにどうしようどうしようどうしようどうし「……残りは各自自習で」……へ?

 

『えっ!?』

 

先生「各自ちゃんとやれよ」

 

いきなりの自習宣言のあと雪の頭を撫でてから教室を出る先生にクラス中が静まり返る。

 

生徒1「……見逃したってこと?」

 

生徒2「あの先生さえも魅了するって凄くない!?」

 

まさか斎藤先生までも雪に甘いとは……、いや、斎藤先生すら甘くさせる雪が凄いのか?まぁ、何はともあれ雪との甘々な放課後は死守出来たのでよしとしよう。……さてと、

 

蘭「……雪」

 

雪「ッ!」キョロキョロ

 

蘭「ふふっ、自習になったからゆっくり寝てていいよ」

 

雪「………わかっ……た……すぅ……」

 

よっぽど眠たかったのかな?すぐに安らかな寝息をたてる雪の頭を優しく撫でてから、天使のような寝顔をカメラに納める。……そろそろ新しいメモリーカードを買わないと。でも、ひまり達との交渉材料が増えたからいいか……フフッ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

斎藤先生(あいつの髪の毛柔らかかったな……それにいい匂いだ……可愛いな)

 

 

 

 

 

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こんにちは!宇田川巴です!今は体育の時間だから体育館に集合しています。体育はA組とB組が合同で行うので雪と蘭とも一緒に授業を受けられます。

 

ひまり「え〜!!斎藤先生が居眠り許してくれたの!?」

 

蘭「ひまりうるさい……しかも自習にしてくれた」

 

つぐみ「雪くんって凄いね……」

 

どうやらあの斎藤先生すらも虜にしたらしい。なんというか、流石だな。というか、さっきから雪に視線が集まってるな。

 

「はぁ〜♡雪くんの生足~♡」

 

「細くて綺麗な脚に柔らかそうな太もも♡挟まれたい♡」

 

「踏まれたい♡」

 

2番目も怪しいが3番目はアウトだな。……1回絞めるか。

まぁ、気持ちは分からなくもない。今の雪の格好は長袖に半ズボンという可愛さが増すスタイルだしな。しかも萌え袖+髪をヘアピンで留める事によって女子感、小動物感up。

……こいつアタシよりも女子だな。

 

モカ「今日はなんだっけ〜?」

 

つぐみ「今日はバスケットボールだよ!」

 

巴「おっ!いっちょやるか!!」

 

蘭「……張り切ってるね」

 

ひまり「雪も頑張ろうね!」

 

雪「……うん」

 

ひまり「えいえいおー!」

 

「「「「「……/おー……」」」」」

 

ひまり「なんで雪しかやってくれないの!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さっそく試合が始まった。さすがに雪は男子とやってるがあいつはなんだかんだ運動神経は良いから普通に活躍してる。

 

「雪くん~、頑張って~♡」

 

雪「……ん」フリフリ

 

『キャーーーー』

 

雪はアイドルかなんかか?まぁ、わからなくもないけどな。だけど、雪はアイドルよりも可愛くてカッコイイんだからな。そして母性が溢れる可愛らしさ……完璧だな!

 

ひまり「今見た!?雪のお腹見えちゃった!!」

 

つぐみ「写真撮っておいたよ!」

 

「「「「ナイスつぐ!!」」」」

 

アタシらはアタシらで雪の活躍を見ながら写真を撮っている。もちろん先生にバレないように。

おっ!スリー決めたな。雪がこっちを褒めてほしそうな目で見ている。……後でしっかり褒めるか。

そうこうしている内に男子の試合が終わった。

 

雪「……頑張った♪」

 

巴「おう!偉いな雪!」

 

雪「……ムフゥ」

 

勝ち誇った表情に目を細めて気持ち良さそうにするのは反則級に可愛い。ホントにあこといい雪といい撫でられるの好きだな。

 

体育先生「次!女子の試合だ。準備しろ」

 

ひまり「よーし!雪のために頑張るぞ〜!」

 

モカ「ゆっき~応援してね〜」

 

つぐみ「ひまりちゃん怪我しないようにね」

 

蘭「頑張る」

 

巴「見てろよ!アタシの活躍を!!」

 

雪「……うん!……みんな頑張って!」ニヘラ

 

(((((ファ~~~~♡!!)))))

 

 

 

 

 

 

 

その試合巴たちは無双した

 

 

 

 

 




どうだったでしょうか?感想お待ちしております!


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とある日のAfterglow with雪2

続きです

気づいたらお気に入り登録が300超えていました!
登録してくださった皆さん本当にありがとうございます!


 やっほ〜。絶世の美少女モカちゃんでーす。今、食堂で絶賛お昼ご飯中でーす。

 そして、モカちゃんの前には可愛い小動物が。

 

 つぐみ「ふふっ。雪くん、リスみたいだね」

 

 雪「……んく、リス?」

 

 ひまり「口ちっちゃいのに頬張るから」

 

 雪「……お腹空いてるんだもん……」

 

 ちょっといじけたゆっきー。だけどご飯は食べたいから頬張る。つまり天使。ここテストに出ま〜す。

 にしてもゆっきー、意外と食べるんだよね~。体は細いのに、モカちゃんと一緒〜。

 

 ひまり「ぐぬぬぬ~、モカと言い雪と言いなんで食べても太らないの~?」

 

 モカ「ひーちゃんにカロリーを送ってるからね~」

 

 雪「……運動してるから……それにアレもしてるし

 

 ひまり「モーカ~!……まったくも〜」

 

 ひーちゃん怒った〜。それにしてもゆっきーが食べてるオムライス美味しそうだね~。

 

 モカ「ゆっきー、一口ちょうだーい」

 

 雪「……いいよ…」

 

 ふふふっ、お腹も満たされて関節キスも頂く。我ながら完璧な計画。……ちょっとスプーン舐めよう。

 

 雪「……あーん」

 

 モカ「およっ!」

 

「「「「ッ!」」」」

 

 ……これは思わぬ誤算だ。まさかあーんまでしてくれるとは。いや〜ゆっきー流石だね~。

 

 モカ「それじゃあ、遠慮なく。あーむっ……これは美味ですな〜」

 

((((なんて羨ましいことを!!))))

 

 つぐみ「ゆ、雪くん!私も!!」

 

 雪「……はいっ」

 

 つぐみ「あむっ!……んく、ありがとう!」

 

 ひまり「なっ!私m『アタシにも頂戴!/くれ!』って、ちょっと〜!」

 

 蘭「どうせひまりは家でもしてもらってるんでしょ」

 

 ひまり「えっ!?……そっ、そんな事は…」

 

 巴「目ぇ逸らすんじゃねえよ」

 

 ひまり「と、とにかく!私は雪のお姉ちゃんなんだから優先順位はたかいの!」

 

 ワーワーギャーギャーワーワーギャーギャー

 

 あ〜あ、始まっちゃったね〜。まぁ、ひーちゃんはお家で色々してるんだろうしねぇ~。……なんかこの前は膝枕してあげてる写真送ってきたし。もちろん保存済でーす。

 

 つぐみ「雪くん!私のも食べる?」

 

 雪「……食べる…」

 

 つぐみ「はい、あーん」

 

 雪「あー、……美味しい……」

 

 今モカちゃんには楽園と修羅が見えてるよ〜。

 

 

 

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 こんにちは、羽沢つぐみです!

 皆でお昼を食べた後、午後の授業を何事も無く終え放課後です。

 他の皆はそれぞれ用事があるので私が放課後の雪くんを見守ります。

 あっ、雪くんに話しかける女子生徒達が。

 

「雪くん、1人なの?一緒に遊びに行かない?」

 

「あっ!もちろんお金は私達が払うからさ、ね?」

 

 雪「……ごめんなさい……先約が……」

 

「あ〜、残念」

 

「じゃあ、今度!今度一緒に遊ぼう!」

 

 雪「……うん……楽しみにしてるね…」

 

「「ツ」」

 

((か〜わ〜い〜い〜♡))

 

「またね、雪くん!」

 

「バイバーい!」

 

 雪「……バイバイ」

 

 相変わらず雪くんはモテモテだなぁ〜。……ひまりちゃんがいたら発狂してそう。それにしても柔らかく微笑む雪くんも控えめに手を振る雪くんも儚げで絵になるなぁ。

 あっ!歩き始めた。

 向かった先は……公園?

 

 雪「……にゃ〜……」

 

「ツ」

 

 何今の、何今の!?にゃ〜って、にゃ〜って何!?可愛すぎるよ~。あーもう!なんで録画してなかったの私!

 

「ニャー」

 

 雪「……来たよ……」

 

「ンナァ」

 

 あっ、ネコちゃんか。やっぱり雪くんネコちゃん好きなのかな?

 また、猫カフェに誘おう。っと、それより録画録画っと。

 

 

 

 

 

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 あれから30分、雪くんとネコちゃんの戯れは未だ続いているどころか、1匹、2匹とネコちゃんがだんだん増えていきいつぞやの猫カフェ状態になっています。

 あっ!残念そうな雰囲気の雪くんがネコちゃんとお別れをして動き出した。どこ行くのかな〜?

 

 

 

 

 

 

 

 あれ?こっちって……

 

 雪「……こんにちは……」

 

「いらっしゃっい、雪くん」

 

 羽沢珈琲店(うち)だ。あれ?でも雪くん友達と遊ぶって……

 

「つぐみ、何してるんだい?」

 

 つぐみ「わっ!」

 

「おっと!父さんまで驚いたじゃないか。……雪くんかい?」

 

 つぐみ「えーっと……あはは」

 

 バッ、バレてる。雪くんはというと、4()()()に座ってメニューを見ている。

 待ち合わせかな?だとしたら誰だろう?

 

 つぐみ「雪くん、いらっしゃい。ゆっくりしていってね」

 

 雪「……うん…」

 

 つぐみ「ふふっ。あっ、注文する?」

 

 雪「……する。……カフェラテとショートケーキ、お願いしてもいい?」

 

 つぐみ「はい!かしこまりました。少々お待ちください」

 

 雪くんの注文の仕方からも優しいのが伝わる。それなりに働いて色々なお客さんに出会ってきたから何となく分かる。店員さんにも丁寧に接する人はやっぱり嬉しいし、人格者なんだなぁって、思う。……やっぱり雪くん、いいなぁ。

 

 カランコロンカランコロン

 

 つぐみ「いらっしゃいませ。3名様ですか?」

 

 ??「いえ、待ち合わせよつぐみちゃん」

 

 つぐみ「お久しぶりです。千聖さん!それに彩さんに花音さんも!」

 

 千聖「ふふっ。久しぶり」

 

 つぐみ「彩さんは2日ぶりですね!」

 

 彩「うへっ!?あっ、ちょっ、つぐみちゃん!」

 

 千聖「ふぅーん。つぐみちゃん。その日、彩ちゃんが何注文したのか教えてくれる?」

 

 彩「あばばば……」

 

 もっ、もしかして言っちゃいけなかった?彩さんには悪いことしちゃったなぁ。

 

 花音「ふぇぇ。ち、千聖ちゃん落ち着いて〜!」

 

 千聖「……まぁいいわ。雪くんを待たせちゃうものね」

 

 彩(たっ、助かった〜)

 

 つぐみ「……ん?雪くん?」

 

 千聖「ええ、今日は雪くんとティータイムなの。……知らなかったかしら?」

 

 つぐみ「初耳です。そもそも交友があったこと自体知らなかったので……。あっ!雪くんはこちらになります」

 

 雪くんの交友関係って……。でも、分からなくもない。雪くんと話していると惹き込まれるんだよねぇ。もっとこの子のことを知りたいっていう気持ちが募っていく。

 傷みを知ってるからこそ人に優しくできるんだよね……。やっぱり強いなぁ。もしも私が親を亡くしたり親から虐待にあったりしたら、多分だけど雪くんみたいに生きることは出来ない。雪くんは優しくて心の強い、私の憧れの人。

 

 

 

 

 

 だから……これからも仲良くしようね!

 

 

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 その日のAfterglowのL○NEにて

 

 

 つぐみ こんな感じで千聖さん達とお茶会してたよ!

 

 モカ まさか千聖さん達とも知り合いだったなんて〜

 ゆっきーやりますな~

 

 蘭 てか、相変わらず雪って愛されてるね

 

 巴 雪は誰にでも優しいし下心がないからな

 

 

 ふっふーん!流石私の弟!

 こうして見ると雪ってすごいな〜。私ももっと頑張らなくちゃ!

 そのために~……モフモフタ~イム!

 

 

 

 

 ひまりが雪に構いすぎて香織に怒られるまであと……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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バレンタイン

今日は何の日?

つまりそういうことです。


『雪くん!受け取ってください!!』

 

 

 僕の目の前には恐らく手作りであろう、綺麗にラッピングされた物が差し出されていた。

 

 

 

 

 

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 モカ「いや〜、ゆっきー流石ですな~」

 

 巴「だからといって貰いすぎじゃないか?」

 

 つぐみ「いつものことだけどね……」

 

 雪「……美味しい」

 

 

 今日は2月14日、世間一般的にはバレンタインと呼ばれる日です。

 ちなみに僕はこの日が大好きです。なぜならチョコが沢山貰えるステキな日だからです。……まあ、「食べ過ぎ!」と、ひまりお姉ちゃんに注意され取り上げられるので沢山は食べられないのですけどね。(数日に分けて全部食べますけどね)

 現に今も

 

 

 ひまり「雪、今日はもうお終いだよ」

 

 

 と言われ没収されてしまいました。あんまり食べてないのに……

 

 

 雪「……まだ食べたいのに……」

 

 ひまり「だ・か・ら!私たちの食べてないでしょ!」

 

 

 はっ!そういえばまだ貰って無かった。今年のはどんな感じなんだろう……。確か去年は生チョコやらチョコタルトやら手の込んだ物だった。……でも何故かみんな共通してキャンディーが付いてたけどなんでだ?美味しいからいいけど

 

 

 雪「今年は何!」

 

 ひまり「も~、可愛いなぁ~。はい!今年はマカロンだよ〜」

 

 

 おぉっ!作るのが面倒臭いと噂のあのマカロン!ひまりお姉ちゃん……やりますな。

 

 

 つぐみ「はい、私からはチョコクッキーサンドだよ!」

 

 

 他のみんなもクッキーやチョコケーキ、抹茶と餡子のロールケーキといった手の込んだ物だった。そして今年もキャンディーは付いていた。

 

 

 雪「……なんでキャンディーも?」

 

『うぇ!?』

 

 ひまり(ど、どうしよう。なんて言えば……)

 

 蘭(汲み取ってよ、雪……)

 

『……アハッ』

 

 雪「……?」

 

 巴「そ、それより!今年は何個貰ったんだ?」

 

 蘭「そう!それ!それ気になる」

 

 つぐみ「雪くんモテモテだから沢山だよね?ね!」

 

 

 なんかはぐらかされてる気はするけど無理に聞かなくてもいいか。

 

 

 雪「……えーっと確か「雪~、来たよ〜」あっ、リサさん」

 

 友希那「私もいるわよ」

 

 リサ「なになに~、みんなどうしたの〜?」

 

 モカ「何でもないですよ〜。それよりお二人はどうしてここに?」

 

 友希那「もちろん雪にチョコを渡しに来たのよ」

 

『……えっ!?』

 

 蘭「……まさかですけど手作りですか?」

 

 友希那「当たり前じゃない。雪に市販品の物を買って渡すなんて愚行出来ないわ」

 

 ひまり「……リサさん、大丈夫なんですか?」

 

 リサ「大丈夫だよ。アタシがちゃんと見てたから」

 

 巴「なら大丈夫か……」

 

 友希那「……貴方たち何ヒソヒソと話しているの?」

 

「「「何でもないよ〜/です」」」

 

 友希那「まあ、いいわ。はい、雪」

 

 リサ「アタシもはい、食べ過ぎはダメだぞ!」

 

 雪「……ありがとうございます」

 

 

 リサさんのお菓子は美味しいからどんな物か今から楽しみだし、友希那さんのも楽しみだ。

 今食べちゃダメかな?

 

 

 ひまり「雪~、まずは私の食べないとダメだよ〜」

 

 蘭「あたしのからだよね、雪」

 

 リサ「何言ってるの~。……アタシのだよね?」

 

『私/アタシ/モカちゃんの、ダヨネ?』

 

 

 なんで皆の目のハイライトがオフになってるんだろう。誰のを先に食べてもダメな気がする……。どうしよう……はっ!そういえばモカに借りた漫画にあったアレをすれば……恥ずかしいし皆には悪いことをしちゃうけどしょうがない

 

 

 雪「……皆、ケンカグス……しちゃやぁ……ヒック」嘘泣き

 

『ッ』

 

 ひまり「だ、大丈夫だよ!私たち喧嘩してないよ!ね!」

 

 巴「そ、そうだぞ雪!みんな仲良いからな!」

 

 友希那「ええ、さっきのは冗談よ冗談」

 

 蘭「ゆ、雪泣かないで!」

 

 モカ「ゆっきーもう怖くないよ〜」

 

 つぐみ「ごめんね!怖かったよね、うぅぅ」

 

 リサ「ほ、ほら雪笑って〜。チョコ沢山あるよー」

 

 

 見事策が嵌りあの殺伐とした空気を消すことが出来た。……怖かったのはホントだしなんなら泣きたかったから、全部が全部嘘って訳でわないけどやっぱり罪悪感を感じる。

 後でお願いを聞いてあげよう。

 

 

 ひまり(うぅ〜雪ごめんね〜)

 

 蘭(雪を泣かせちゃった……)

 

 モカ(モカちゃん反省~)

 

 つぐみ(これじゃあ、雪くんの姉を名乗るなんて……)

 

 巴(あぁ、後で雪に土下座しよう)

 

 友希那(くっ、私の可愛い雪が……)

 

 リサ(雪を喜ばせるはずだったのに……でもあの泣き顔)

 

『興奮した~/するわね♡』

 

 

 

 

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 なんだかんだあったけど無事?に今日を乗り切り帰ろうとしたら香澄ちゃんからL○NEが届いていた。

 曰く、「チョコ渡したいから花咲川来れる~?」です。チョコを貰えるなら行かない理由は無いのでひまりお姉ちゃん達にその事を伝え電車に乗って花咲川に向かうことになりました。そこで今僕は、校門の前にいます。

 

 

「あの子誰かな?待ち合わせ?」

「可愛い~、妹さんかな?」

「でも、ズボン履いてるよ?」

「まさかの男装女子!?新作のアイデアが降りてきた〜!」

 

 なんか、噂されてるけど僕の事じゃないことを願おう。早く来てくれないかな?じゃないと羞恥心で死んでしまう。

 

 彩「あれ?雪くん?」

 

 雪「ツ!……女神さま」

 

 彩「えっ?えっ?」

 

 思わず手を握ってしまったけど大丈夫かな?ファンの人に刺されたりしないよね?

 

 

 

 

 彩「あ〜、香澄ちゃん達に呼ばれて待ってたんだ」

 

 雪「……はい」

 

 彩「他校の前で一人で待つのって以外に恥ずかしいんだよね~」

 

 

 彩さん……好き。

 はっ!つい心の声が。彩さんはアイドル彩さんはアイドル……よしっ、もう大丈夫。

 

 

 彩「あっ、そうそう。はい、どうぞ!ハッピーバレンタイン!」

 

 雪「いいんですか!?!?」

 

 彩「うん!雪くんの為に作ったやつだから、本当はこの後羽沢珈琲店に呼んで渡そうとしてたところだし」

 

 雪「……ありがとうございます」

 

 千聖「あら、雪くんじゃない。どうしてここに?」

 

 花音「こんにちは雪くん」

 

 雪「……こんにちは……香澄ちゃん達に呼ばれて」

 

 千聖「そうなのね、ちょうど良かったわ。はいチョコレート」

 

 花音「あっ、私も!えーッと……あったはいどうぞ」

 

 雪「……ありがとうございます……やった、また貰っちゃった

 

 千聖「ふふっ、いいのよ」

(喜んじゃって、可愛いわね)

 

 

 アイドルの千聖さんや彩さんに貰えるなんて……帰り道は背後に気をつけよう。

 それにしても香澄ちゃん達遅いなー、と思っていた矢先

 

 

 香澄「ゆーーきーーく〜~ん!」

 

 雪「……うん?……わっ!?」

 

 香澄ちゃんに抱きつかれました。……結構な威力で。

 身構えていなかった僕は当然尻もちをついてしまった。地味に痛い

 

 

 有咲「まっ……待てって……ハァハァ」

 

 沙綾「香澄、いきなり抱きついたら雪が怪我しちゃうでしょ!」

 

 香澄「ゴメンなさーい!雪くんもゴメンね!」

 

 雪「……大丈夫だよ」

 

 たえ「……ねぇ雪、花園ランドの永住権あげるから私の所来ない?」

 

 有咲「いきなりだし、意味わかんねーし行かねーだろ」

 

 りみ「有咲ちゃんもう大丈夫?」

 

 有咲「ああ」

 

 

 いっきに賑やかになった校門。当然周りからの視線は増えてくわけでちょっと恥ずかしい。

 

 

 千聖「それより香澄ちゃん達、雪くんを呼んだんだから何かあるんでしょ?」

 

 香澄「あっ!そうだった。はい、雪くん」

 

「「「「「ハッピーバレンタイン!!」」」」」

 

 

 今年のバレンタインはいつにも増して賑やかで、それでいて幸せだな。今はこんなことしか出来ないけど……

 

 

 雪「……みんな、本当にありがとうね!」

 

 

 今僕が出来る最高の笑顔で皆にお礼を言うことにした。

 

 

『……ツ!ありがとうございます!!』

 

 

 ん?なんでお礼?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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 _______________

 

 

 羽丘~1年A組~

 

「なんで、なんでなんだよ!」

「上原……雪、どうしてお前は……」

「……くっ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『どうして俺達にチョコくれないんだよ!!』

 

 

 

 

 ……そっち?

 

 

 

 

 

 

 

 



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