ラブライナズマイレブン!東京のキセキ (バシム)
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始まりの青空

日本サッカーのレベルはトップレベルとは言えない。故に、能力ある日本人はヨーロッパ、ブラジル、アルゼンチンといった国に行き、その地で己のサッカーセンスに磨きをかける。その地でプロ入りをし、世界のプロリーグを実際に体験する者も存在する。

 

この世界の日本でも同じようにヨーロッパに旅立ちサッカーセンスに磨きをかけた男がいた。その男の名は青空翔(あおぞらかける)。

 

将来有望なサッカー選手と言われ、日本で注目されていた。彼は15歳。プロサッカー選手になることが出来る年齢だ。ヨーロッパでプロデビューを果たす…と思いきや彼は誰もが予想もしない行動で日本を驚かせた!

 

 

 

青空翔、日本に帰国!

 

____________________

 

 

 

―中川家―

 

菜々「はあ…今日は大好きなアニメは放送延期…そこまで青空翔に日本中が注目しているのですね。」

 

彼女の名前は中川菜々だ。勤勉である一方でアニメ好き。いわゆるオタク…か?少なくともそんじょそこらのオタクよりスペックが高い。ある所では優木せつ菜として動いている。

 

菜々「恨めしく思うのはお門違いでしょう。それに、私も会見には興味がありますから!」

 

そう、今から行われるのは青空翔の緊急記者会見。彼自身がこの動きを分かってもらうために会見を開くと言った。

 

青空翔は日本サッカーの運命を変えるとさえ言われているサッカー選手。そう、これは日本サッカーの運命を左右するかもしれない会見なのだ。

 

菜々「私もサッカーをやっているのです!この会見、拝見させていただきます!」

 

中川菜々はサッカー選手。いや、優木せつ菜がサッカー選手といったところか。彼女のようにサッカーに新たな居場所を求める者もいる。サッカーの楽しみは千差万別なのだ。

 

____________________

 

 

 

―八丈島―

 

「果林ちゃん、お疲れ様!」

 

果林「ええ!」

 

「今日もいっぱい得点したし、この島一番だよ!」

 

果林「この島一番…嬉しいけど、私はもっと広い世界が見たい!そこで1番になりたい!」

 

彼女の名前は朝香果林。彼女もサッカーが好きだ。先程の彼女の言葉通り、強さを追い求める人間だ。その思いを胸に、この八丈島一番と言われるほどの実力を持った。

 

「そうなんだ…じゃあ、今夜の会見、見ておいた方がいいかも!」

 

果林「今夜の会見?」

 

「知らないの?青空翔。小学校卒業でヨーロッパに旅立ってサッカーやってたって人。」

 

果林「ああ、あの人ね。確かにどうして日本に帰って来たかは気になるけど…」

 

「そうだよね。ヨーロッパでプロサッカー選手になった方がいいと思ったけど、まさか日本の高校に入学するなんて…でも、日本の高校に入るってことは果林ちゃんと同じフィールドで戦う可能性もあるってことだよ。」

 

果林「!!」

 

プロサッカー選手と比べても見劣りしない選手が高校サッカーの舞台に現れる。それは同世代の他の選手が苦戦を強いられることを意味する。1番になりたい果林にとってはとてつもなく高い壁だ。

 

日本サッカーの中でも高校サッカーの運命は大きく変えられようとしていた。これから高校生になる彼女もまたこの会見に注目する。

 

いや、彼女たちだけではない。

 

 

 

―スイス―

 

エマ「この人、留学に来ていた人だ…!」

 

サッカーが世界的なスポーツである以上、外国の者も、

 

 

 

―穗むら―

 

穂乃果「新聞に出てた人だ!」

 

雪穂「お姉ちゃんより1歳年上だけど…10歳も年上に感じるなあ…」

 

穂乃果「10歳!?穂乃果が小学生みたいじゃん!」

 

雪穂「だって中学生はテレビの前ではしゃがないもん!」

 

サッカーを知らない者も、この会見に注目している。

 

様々な者の関心を寄せる会見が始まる…

____________________

 

 

 

―会見場―

 

パシャ!パシャ!

 

翔が入場する前からカメラの音がなる。

 

ガチャ

 

パシャ!パシャ!パシャ!パシャ!バシャ!バシャ!

 

ドアが開くと同時に大量のカメラの音が。ついに現れた。

 

翔「よろしくお願いします。」

 

青空翔が!

 

 

 

 

 

翔「皆さん、本日は集まっていただきありがとうございます。」

 

記者「では早速だが聞かせてもらいたい。君はなぜ日本に帰ってきたんだ?」

 

記者はみんなが一番知りたがっている質問をする。

 

翔「それはこの日本の高校サッカーを引っ張っていくためです。」

 

翔「一昔前、日本サッカーはヨーロッパの高校生にさえ負けていると言われていました。確かにこれは日本サッカーのレベルの低さもあります。」

 

翔「しかし、本当の理由はヨーロッパの高校生です。ヨーロッパでは高校サッカーにとても力を入れていました。」

 

翔「高校サッカーを制する国はプロサッカーを制す!僕はそう考えています!」

 

翔「科学的なデータも出ています。スポーツ選手としての人間の身体は高校生で形成されると。」

 

記者「なるほど。それでどの高校にいくんだ?」

 

記者は次の質問を言う。

 

翔「UTX学園です!」

 

記者「なにィ!」

 

ざわざわざわざわ

 

記者たちは騒然とする。

 

記者「君は本気でそんなことを言っているのか!?あの学校は高級な学校とは言えサッカー部など聞いたことがないぞ!そんな学校で日本サッカーを引っ張るなど」

 

翔「不可能だと言いたいのでしょう。ですが違います。僕はUTXを見ました。彼らは何をしようにも力を入れていました。もちろんサッカーにも。そんな彼らの姿を見て僕はこの学校でサッカーをしようと決めたのです!」

 

記者「しかし、サッカーがしたいなら強豪校に行けばいいじゃないか」

 

翔「それでは強豪校に青空翔が入っただけで終わってしまいます!僕が高校サッカーに起こしたいのは革命です!」

 

記者「か、革命!?」

 

翔「そうです!これまでの高校サッカーとは全く違うサッカーを、青空翔率いるUTX学園が作る!UTXから能力ある人間を見つけ、これまでの強豪校を破る!」

 

翔「僕は、高校サッカーの全国大会であるフットボールフロンティアで…」

 

 

 

 

「V3を達成します!」

青空翔の決意表明。これが高校サッカーを盛り上げ、新たな輝きを生み出すことになる。

 




どうも!バシムです!これはラブライナズマイレブン×キャプテン翼2作目です。並行して書くので結構更新が遅くなってしまうかもしれませんが、どうかよろしくお願いします。

キャラクター説明

青空翔:オマージュキャラ。モチーフはキャプテン翼の主人公、大空翼です。オリジナルは逆に高校生でブラジルに旅立ち、大人になってヨーロッパに行ったのですが。オマージュキャラはオリジナルと同じだったり逆だったりするので、ご理解ください。cv佐々木望

僕はオリキャラって言われてもいまいち想像しにくいので、妄想とはいえ、声優さんをつけます。その方が脳内再生しやすいかと。

佐々木望さんはキャプテン翼Jで大空翼を演じた人です。他にも、閃光のハサウェイってありましたよね?小野憲章さんの前にハサウェイを演じたのがこの人です。


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音ノ木坂サッカー部始動編
9人サッカー開始


最近視聴者が増えてきました。こうなるとモチベーションが上がってきます。ただ、ちょっと皆さんを待たせることに…詳しくは活動報告で。


 

各自、自分のフォーメーションにつく。

 

オトノキ

 

GK      花陽

 

DF   希      凛

 

DMF     海未

 

OMF 真姫  ことり  絵里

 

FW    つばめ 穂乃果

 

にこと仲間

 

FW     小雪  果林 

 

OMF    マリア  愛

 

DMF  姫乃  にこ   璃奈

 

DF       エマ   

 

GK       涼

 

 

フラミス「ところであのチーム…なんだか悲しいね」

 

アベル「やっぱりそう思うか」

 

フラミス「うん。青空翔というタレントに埋もれた他の選手、男女差別、学校でサッカーができないサッカー好き。いわゆる、サッカー人気の光に対する影…そんなチームだよ」

 

アベル「そうだな…だがそれでもあいつらは優勝という頂に向かって進む。何が立ちはだかろうと止まるなんて選択肢はないだろうよ」

 

 

 

 

 

 

 

穂乃果「ところで審判は?」

 

にこ「こんなちっさい試合で呼べるわけないでしょ」

 

凛「テニスとかだったら選手が審判をすることもあるにゃ」

 

アベル「時間計測はお前たちが体育の授業で見るようなストップウォッチでするぞ」

 

アベルはストップウォッチを置く。試合開始まで3,2,1…

 

 

ピー!

 

 

穂乃果「ことりちゃん!」

 

オトノキのボールから試合開始。穂乃果がことりにパスをまわす。

 

 

ことり「次は…」

 

愛「もらったぁ!」バシィ!

 

ことり「しまった!?」

 

つばめ「速い!」

ことりにパスがまわった途端、愛がボールを奪う。どうやら相当運動神経がいいと見える。

 

海未「通すものですか!」ズサー

 

愛「カリン!シュートいっちゃいなよ!」

 

海未がスライディングタックルを仕掛けるが、愛はすぐに果林にパス。

 

 

 

果林「よし!ここから…」

 

凛「させないにゃ!」

 

 

 

 

 

凛「クイックドロウ!」

 

果林「!?」

 

パスキャッチした果林の前にすぐ凛が現れ、必殺技でボールをとった。

 

 

 

アベル(凛は早速特訓の成果を出せているな。あいつは足が速く運動神経もいい。それで初心者ならDFだ。ディフェンスが出来なければオフェンスもできないからな。そしてあいつの足の速さを活かせば…)

 

 

凛「いっくにゃー!」ダダダダ

 

愛「うわっ!速くて愛さんでもここからじゃ追いつけない!」

 

凛「穂乃果ちゃん!頼んだにゃ!」

 

穂乃果「このまま進む!」

 

にこ「そうはいかないわよ!」

 

穂乃果「凛ちゃん!」

 

にこが来たところで穂乃果は前にパス。凛はその地点にダッシュして、パスキャッチ成功。

 

 

凛「よし!作戦成功だにゃ!」

 

にこ「しまった!うう、初心者のくせにオーバーラップなんてやるのね!」

 

オーバーラップとは、DFの選手がボールをもっている選手より前線に上がることだ。当然距離があるため、持久力と機動力のある選手でなければできない技だ。

 

この利点は、攻め手が増えることにより、攻撃の選択肢が増えること。今回、相手DFは1人だけなので、これはゴールを奪える確率が非常に高いのだ。

 

 

涼「まずい!どこからシュートが…」

 

 

 

本来ならばそうであるはずだが…

 

 

 

 

 

凛「うわっ!と、とられた…?」

 

エマ「果林ちゃん!今度こそシュートを見せて!」

 

真姫「ロングパス!?ダメ、取れないわ!」

 

スイスユースのDFであるエマ。その圧倒的なディフェンスで凛からすぐさまボールを奪ってしまった。そして果林にロングパス。これにはオトノキチームは反応できない。パスがとても強く、かつ正確だったのだ。

 

 

 

果林「じゃあ、いくわよ!」

 

凛がオーバーラップしていたため、果林はノーマーク。果林はシュートの体勢に。

 

果林「はあ!」バスっ!

 

果林はボールを蹴り上げる。するとボールに水色のオーラが。

 

希「あれは…まさか必殺シュート!?」

 

 

 

 

 

 

果林「彗星シュート!」ボガァ!

 

果林は右足にパワーを溜めながら上昇。そしてシュートを放った!

 

 

 

花陽「必殺シュート!?こうなったら…!」

 

花陽は手を伸ばして練習していた必殺技を撃とうとする。

 

 

 

 

花陽「!? きゃあああ!」

 

 

バシュゥゥン!

 

穂乃果「花陽ちゃん!」

 

花陽は技を出そうとしたが、オーラがまとまらない。その結果必殺シュートに吹き飛ばされてしまう。

 

 

 

希「必殺技、なかなかできへんの?」

 

花陽「うん…基礎をこなして練習したんだけど…どうしてもゴッドハンドができないよ…」

 

にこ「それもそうね。ゴッドハンドは異世界の研究で秘伝書が作られたのよ。元の世界では伝説のゴールキーパーが使う伝説の技…あなたにできるわけがないわ」

 

つばめ「うるさい黙ってなよ!そうやって人の可能性を否定するようなことを言わないで!」

 

にこ「あんた…最初に会った時からのその生意気な態度!叩き潰してあげるわ!」

 

 

 

 

 

 

 

0-1で試合再開。穂乃果は絵里にボールをまわす。

 

絵里「凛!」

 

凛「よし!いくにゃ!」

 

マリア「同じ手で来るのね…」

 

にこ「何度も通用するものですか!」

 

もう一度前進する凛。それをマリアとにこが止めにかかる。

 

 

凛「海未ちゃん!」

 

凛は海未にパス。にことマリアをかわしたのだが…

 

 

璃奈「取った」

 

海未「しまった!いつの間に!」

 

璃奈がパスカットしてしまった。パスコースを読まれていたのだ。

 

璃奈「果林さんは…だめ…」

 

果林「さすがに派手にやるとマークされるわね…」

 

璃奈はFWにパスをだそうとしたが、果林はすぐに戻った凛と先程のシュートから警戒している希にマークされている。

 

璃奈「だったら、小雪ちゃん!」

 

小雪「私が決めます!」ドガ!

 

璃奈はフリーだった小雪にパスして、小雪はシュートを放った。

 

 

 

花陽「えい!」ガシッ!

 

小雪「止めた!?」

 

花陽はキャッチ。普通フリーでシュートを撃たれるとまず入るので、小雪は驚く。

 

 

花陽「真姫ちゃん!」

 

花陽はボールを蹴り、真姫にパス。

 

真姫「反撃開始よ!」

 

姫乃「そうはいきません!」

 

パスキャッチした真姫の前に立ちはだかる姫乃。

 

真姫「どきなさい!」

 

 

真姫「レッドコメットスピード!」

 

ドガァ!

 

姫乃「きゃあ!」

 

真姫は必殺技で姫乃を吹き飛ばして突破。

 

愛「あれ必殺技じゃん!あっちも使えるんだ」

 

真姫「あなたもこのまま抜くわ!」

 

エマ「ここで防ぐ!」

 

穂乃果「真姫ちゃん!その人は簡単には…!」

 

にこ「調子に乗り切ってるわね。あいつ」

 

真姫はエマの所までくる。このまま突破するようだ。

 

 

 

エマ「そこ…」

 

真姫「つばめ!頼んだわよ!」

 

エマ「!」

 

1人で前に出ていた真姫は後ろのつばめにパス。さすがにユース選手をまともに相手にするのは愚策だと真姫は分かっているのだ。

 

つばめ「ナイス!真姫ちゃん!よし、これで同点!」

 

 

つばめ「ドライブシュートだぁ!」ドガァァ!

 

つばめのドライブシュート。もちろん防ぐ人間はGK以外にいない。ボールはドライブ回転がかかり、水色のオーラを纏ってゴールに向かっていく!

 

 

涼「う!これは…うわあああ!」

 

バシュゥゥン!

 

穂乃果「やったぁ!同点だ!」

 

アベル(真姫も成果が出ている。あいつの成績からこれはゲームメーカーに向いていると思ったが案の定だ。あいつは状況ごとにどんな行動をとるべきなのかを瞬時に判断できる。さっきのゴールも、そもそもDFまで攻め上がるのも連携が成り立っていなければ無理だしな)

 

にこ「くっ!こっちが寄せ集めでフォーメーションが甘いとはいえちょっと前までの素人にしてやられるなんて!」

 

果林「そっちの事情は知らないけど…あの子たちはもう素人じゃないと思うわ」

 

愛「これぐらい出来る方が楽しいサッカーになると思うよ!こっからテンあげていこ!」

 

にこ「負けたら私たちは解散なのに…気楽ね」

 

エマ「にこちゃん…本当はあの子たちと一緒にサッカーがしたいんじゃないのかな?」

 

にこ「なに言ってるのよ!あんな素人たちと!」

 

姫乃「にこさん…私、最近考えるんです。ここでのサッカーは確かに楽しいけど、本当は学校でサッカーがしたい。だから、何の解決にもなっていないんじゃないのかと…」

 

璃奈「確かに…ここでサッカーやってるだけじゃにこさんの夢の頂点にはいけないと思う」

 

にこ「っ!」

 

にこ(にこも…本当は…)

 

自分たちの言いたいことをにこに伝えた果林たち。彼女たちは望みと悩みを抱えて持ち場に戻るのであった。

 

 

 

オトノキチーム1-1にこと仲間

 




彗星シュート 使用者 朝香果林

ゲーム版であった低威力ロングシュート。八丈島にいた時から使えます。starlightを意識していますが、まだニジガクの同好会のメンバーではないので、この技にしています。


感想を頂けると幸いです。活動報告も見てね。


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9人サッカー決着

またしてもタイトル変更。思ったより字数が多くなりました。後、よく考えたら大晦日は忙しい人が多いので、投稿も早めました。


愛のボールで試合再開。

 

 

現在の状況は1―1であるが、その後はボールの奪い合いが続く。

 

海未「奪います!」ズサー!

 

マリア「きゃ!」

 

海未がスライディングでマリアからボールを奪ったと思いきや…

 

 

 

にこ「甘いわよ!」

 

穂乃果「うう!?」

 

にこが穂乃果に突進してボールを奪い返すこともあり…

 

 

 

凛「クイックドロウ!」

 

果林「二度も同じ手にかかると思わないで!」シュタッ!

 

花陽「前に出過ぎです!」

 

バシッ

 

果林「!…しまった!」

 

果林が凛の必殺技をかわしたと思いきや花陽が手でボールを奪うシーンも。

 

 

 

花陽「つばめちゃん!」

 

花陽はつばめにロングパス。

 

つばめ「こうなったらロングシュートで…」

 

エマ「とるっ!」

 

つばめ「うわあっ!?嘘…こんな前にでているなんて…」

 

つばめがロングシュートをやろうとした瞬間、エマにボールを取られる。どうやらエマはつばめを警戒しているようだ。

 

 

 

真姫(彼女なら最初みたいにどこにパスを出してもおかしくない…)

 

エマがパスの体勢に入り、真姫は注意深くエマの足を見る。今の真姫たちがユース選手の動きを封じたいなら事前に動きを読むより他ない。

 

エマ「マリアちゃん!」バスっ!

 

真姫「こっちね!」

 

パスコースを読んだ真姫。

 

 

 

真姫「!?」

 

しかしとんでもないことが。なんとボールのスピードと威力で一歩も動けなかったのだ!

 

 

穂乃果「真姫ちゃん!?」

 

真姫より前に出ていた穂乃果は真姫の顔を見て心配になった。真姫は放心状態に近かったのだ。

 

穂乃果「真姫ちゃん!大丈夫!?」

 

真姫「あ…」

 

真姫(ああ…そうよ。彼女はユース選手。私よりよっぽどすごいんだった…ちょっとうまくいってどうにかなる相手じゃなかったのよ…)

 

 

 

絵里「二人とも!早く戻って!」

 

穂乃果 真姫「!?」

 

2人が後ろを振り向くと、人数で負けていることで押されている仲間たちが。

 

 

 

マリア「任せたわ!」バスっ

 

小雪「はああ!」ドゴ!

 

花陽「くっ!」バシッ

 

相手のパスが簡単に通る状態。小雪がヘディングシュートを撃つが、花陽はパンチング。

 

 

愛「いっけー!」ボガァ!

 

そのこぼれ球を愛は直接ボレーシュート!

 

 

希「まだや!」バンっ!

 

シュートをはじいた後で、動けない花陽。しかし希が何とか蹴り返す。

 

にこ「これで、終わりよ!」ドゴ!

 

そのこぼれ球をにこがヘディング。

 

海未「決めさせません!」バンっ!

 

海未が蹴って弾く。

 

 

 

 

フラミス(みんな…やっぱりこの状況でシュートを受け止めるのは無理か…。今あの子にボールが渡ったら終わる!)

 

 

 

姫乃「決めます!」ボガァ!

 

凛「にゃあ!」バンっ!

 

またしてもボレーシュート。今度は凛が弾いた。

 

 

絵里「こぼれ球は…あの子ね!」

 

絵里がこぼれ球を追いかける。その先にいたのは…

 

 

璃奈「ここできめる!」

 

璃奈だった。今度は彼女がシュートを撃つだろう。だから彼女からボールを奪えば…

 

 

 

バスっ

 

 

絵里「!?」

 

璃奈はシュートを撃たず、パスをした。

 

 

フラミス「しまった!」

 

 

 

 

 

果林「今度こそ決める!」

 

フラミスが恐れていた最悪の展開。必殺シュート持ちである果林にボールが渡ってしまった!

 

 

果林「彗星シュート!」ドガァ!

 

 

つばめ「うわあっ!」

 

凛「ひゃああ!」

 

ことり「きゃああ!」

 

まだ動けるつばめとことり、すぐにリカバーした凛が止めに入るが、相手は必殺シュート。いとも簡単に吹き飛ばされてしまう。

 

 

花陽「う…ダメだ…」

 

花陽はバランスを崩していたため反応できない。このままゴール…

 

 

穂乃果「してたまるかぁー!」ドガァ!

 

花陽「穂乃果ちゃん!」

 

間一髪戻ってきた穂乃果が蹴り返そうとする。

 

 

穂乃果「うわああ!」

 

穂乃果はふっとばされる。ボールは…

 

にこ「弾かれたみたいね」

 

微力ながらことりとつばめと凛が威力を減らしており、穂乃果のキック力も高かったため、ゴールはしなかった。

 

 

 

果林「だったらもう一回撃てばいいのよ!」ビュン!

 

希「う、うそやろ!」

 

なんと果林はジャンプ。こぼれ球にもう一回シュートを撃つ気なのだ。

 

 

果林「彗星シュート!」ドガァ!

 

果林はもう一度シュートを放った。

 

つばめ「な、なんて執念なんだ…!」

 

凛「かよちん!」

 

花陽「…!」

 

花陽は体制を立て直しているが、それ以外は吹き飛ばされていたりして行動不能。つまり、現状では花陽しかゴールを守れる者はいない。

 

 

 

花陽(止めないと…!ここまで頑張ってきたのに、あと少しでメンバーが揃えられるかもしれないのに、それが出来なくなるなんて…!)

 

花陽は体制を整える。そうしている間にもシュートは向かってきている。

 

 

花陽「絶対に止めます!勝ってにこちゃんを仲間にするんです!」

 

花陽は手を勢いよく上げて、前に突き出す!

 

 

 

 

 

ブッフォン!

 

花陽「ゴッドハンド!」

 

 

 

 

 

ドガァ!ビリビリ…

 

黄金の大きな手は彗星シュートの威力を殺し、ボールを止めた。

 

 

果林「必殺技!?」

 

凛「かよちん!やったにゃ!」

 

花陽「つばめちゃん!」

 

花陽はつばめにパス。

 

 

つばめ「!」

 

つばめはふと笛代わりのストップウォッチを見た。残り時間は…

 

 

 

つばめ「20秒…!」

 

つまり、ここで決めるしかない…!

 

 

つばめ(制限時間ギリギリまで前に進む!そして、シュートを撃つ!)

 

つばめは走る。この試合で勝利は、彼女にかかっている…!

 

つばめ「うおおお!」

 

にこ「くっ!ここからじゃ誰も追いつけない!」

 

シュートを撃ちまくった代償として、にこたちのディフェンスは無いに等しかった。

 

 

つばめ「ドライブシュート!」

エマ「撃たせない!」

 

ドギャァン!

 

つばめ「うっ…!」

 

つばめがシュートを撃つ寸前で、GK除けばただ一人ゴール前にいたエマもボールを蹴って不発に。

 

つばめが必殺シュートを撃とうとしていたからか、ボールは二人より少し前にこぼれた。

 

つばめ(ここから体制を立て直してたら間に合わない!ダメなの!?)

 

当然体制を崩しているつばめ。少なくとも彼女がシュートを撃っても間に合わない。

 

 

 

 

 

 

穂乃果「穂乃果が決める!」

 

つばめ「穂乃果ちゃん!?」

 

この状況で穂乃果がボールに向かっていた。もう時間がない。彼女はシュートを撃とうとする。

 

にこ「ドライブシュートならともかく、普通のシュートじゃ無理よ!」

 

さっきまでオトノキゴール前でシュートを受け続けていたので、実はボールはそんなにゴールに近づいておらず、ハーフラインとペナルティエリアラインの中間にある。普通のシュートで入る距離ではない。

 

 

穂乃果(それでもやるしか…!もうドリブルしている時間なんてない!何かが起こる…!練習した自分を信じてボールを蹴れば、きっと!)

 

 

 

穂乃果「いっけェェー!!」

 

ドッ!ガアァァ!

 

穂乃果は渾身の力を込めてシュート。ボールは勢いよく相手ゴールへ向かっていく!

 

 

 

ドガァ!

 

涼「あああ!?」

 

シュートはキーパーである涼に当たる。すると彼女はふっとんだ!

 

バシュゥン!

 

ピー――!

 

 

シュートが入ると同時に笛が鳴った。

 

 

 

 

 

にこ「あのシュートって…」

 

フラミス「すごいよ…!穂乃果ちゃん」

 




必殺技解説

クイックドロウ 使用者 星空凛

前回出たけど紹介出来なかった技。かなり弱い技ですが、まだ序盤だからこんなもんです。確か僕はイナイレ2でレーゼに覚えさせていました。

ゴッドハンド 使用者 小泉花陽

もはや説明不要の技。主役級のキャラクターに覚えさせる印象がありますが、ゲーム版では意外と多くの選手が使います。花陽ちゃんは原作だとスクールアイドルに詳しくて、それをサッカーに置き換えたら、やっぱり有名な技を覚えさせることに。


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夢の出発点

今日はPC使えました。メンバー集めはこっちも終わらせてしまいます。


 

穂乃果「やったぁー!勝ったぁー!」

 

ことり「穂乃果ちゃん…最後にすごいシュートを撃ってたね!」

 

アベル「すごいぞ!まさかキャノンシュートが撃てるなんてな!」

 

穂乃果「キャノンシュート?」

 

決勝点に喜ぶ穂乃果。自分が撃ったシュートがキャノンシュートと聞いて、なにそれ?という感じに。

 

 

にこ「フランスユースのエースストライカー、ナボルオが使う必殺シュートよ…!全く!キャノンシュートといいゴッドハンドといい、ご都合主義って感じね!」

 

アベル「そりゃそうさ。世の中っていうのはちゃんとした努力をした奴の都合のいい様にいくからな」

 

にこ「…っ!」

 

アベル「お前の事情を考えないのは申し訳ないが、ここにいるメンバーのほとんどは自分のサッカーが出来ない現実から目を背けているだけだ」

 

姫乃「やっぱり…」

 

アベル「少しだけなら気分転換になるし、新しい自分のスタイルも見つけられるだろうが…ここでサッカーをすることを習慣にしてしまえば、それは現実逃避にほかならない」

 

果林「確かに…ここで勝てても夢は叶えられない」

 

アベル「穂乃果たちは優勝を目指して俺やフラミスの指導のもとに特訓してきた。気持ちや環境の時点でこっちの勝ちは決まっていたのさ。たとえお前たちが穂乃果達より実力が上だったとしてもな」

 

にこ「にこは…もう勝てないってこと…?」

 

にこはとても落ち込んだトーンでそう言った。今にも泣きそうである。

 

 

希「それは違うでにこっち」

 

絵里「そうよ。以前の私たちは何もしようとしなかったけど、今ではこうしてサッカー部にいる…!私たちにそう決意させた仲間もいる!だから…一緒に夢を叶えましょう!」

 

普段は落ち着いている2人が訴えかける。それだけにこが大切な友達ということである。

 

 

 

愛「行っちゃいなよにこっち!にこっちはここにいるより、優勝目指して頑張る方があってると思うな!」

 

にこ「愛…そういってくれるのは嬉しいけど、あんたたちはどうするのよ」

 

果林「そうね…ところで、エマはどうしてここに?」

 

エマ「え?私?」

 

にこ「そういえばエマは最近ここに来たばっかりだったわね」

 

エマ「実は…ニジガクにサッカー部があって、そこに入ったんだけど、トラブルがあって廃部になって…」

 

果林「えっ?サッカー部、復活してたの?」

 

エマ「ごめん、果林ちゃんがサッカー好きだって知らなくて…知っていれば誘っていたんだけど…」

 

果林「人を集めなおしてまた申請するのもダメなの?」

 

エマ「それは…できると思う」

 

愛「じゃあ、私たちでサッカー部を立て直そうよ。ニジガクは5人いれば部活としては承認されるはずだから」

 

璃奈「賛成。せっかく同じ学校のサッカー好きな人と会えたんだから、みんなでサッカーやりたい」

 

エマ「みんなありがとう!実は1人、どうしても廃部に納得いかないって活動し続けてる子がいるから、すぐに5人になるよ!」

 

果林「後はどうやって11人集めるか、それが問題ね」

 

 

 

 

 

 

 

姫乃「私たちは…」

 

小雪「あの監督…どうすればいいのですか?」

 

姫乃たちは監督に除け者にされている。自由にサッカーがしたいならその監督をどうにかしなければならないのだが…

 

 

 

「おーい!」

 

アベル「ん?誰か来たようだな」

 

姫乃「あの人は…同じサッカー部の…」

 

イケてる顔の男性が河川敷に来た。どうやら姫乃達と同じサッカー部の人間の様だ。

 

 

姫乃「勝騎(しょうき)さん…」

 

勝騎「聞いてくれ。監督が更迭された」

 

姫乃「えっ」

 

小雪「本当ですか!?」

 

要するに差別をするあの監督がクビになったと言うことである。

 

 

にこ「よかったじゃない」

 

姫乃「はい!これで私達も学校でサッカーができます!」

 

勝騎「今まで悪かったな。藤黄学園サッカー部の男子を代表して謝罪するよ」

 

姫乃「そんな…むしろ勝騎さんは女子の扱いに不満を持っていましたから」

 

勝騎「ああ。実力ある選手が女性と言うだけでフィールドに出られないなんて、絶対におかしいからな」

 

つばめ「…」

 

 

穗乃果「ということは、大会で姫乃ちゃんとサッカー出来るんだね」

 

姫乃「はい。その時は藤黄学園サッカー部として全力で戦います!」

 

涼「私は、さっきのシュートを止められるようにしなければ」

 

 

 

姫乃「マリアさんはどうするつもりなのですか?」

 

マリア「私は、学校でフットサル部を建ててみるわ。音の木の皆のように、ゼロからやってみせる」

 

 

 

穗乃果「じゃあ、ここがみんなの夢の出発点って事だね!」

 

フラミス「夢の出発点か…良い響きだね!」

 

アベル「お前、そういう洒落たことはすぐ思いつくんだな」

 

穗乃果「え?どういうこと?」

 

アベル「いや、ほら、ゲームメーカーを決めるために成績を見ただろ?そしたら…」

 

穗乃果「あーっ!それ以上言ったらダメだよ!」

 

一同「ハハハ…」

 

最後はちょっとした話で笑う一同。ここでようやく、メンバーを揃える段階は終わりである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―音の木坂グラウンド―

 

サッカー部が練習していた。試合に出場するための11人が揃い、練習も激しくなっていく。

 

穗乃果「キャノンシュート!」ドガァァ!

 

 

花陽「ゴッドハンド!」ブッフォン!

 

フラミス「いいよ!2人ともその調子!」

 

にこ「必殺技を安定して使えるようになるなんて、大したものね」

 

希「うちらも負けてられんで!」

 

絵里「ええ。私、こう見えても自分がやると決めたことは誰にも負けないって思う性格だから」

 

 

真姫「…」

 

凜「真姫ちゃん、どうしたにゃ?」

 

真姫「…昨日、ユース選手のプレイを見たでしょ。あの人にどうしたら勝てるのか、どうしてもわからないの」

 

凜「うーん…今は分からなくて当たり前と思うにゃ。でも、特訓すればきっと分かると思う!」

 

真姫「単純ね。でも、それが唯一の正解ってところね」

 

 

 

海未「穗乃果…なんだか、差を付けられ始めている気がします」

 

ことり「うん。このままじゃ、足手まといになる日が来ちゃうかも…」

 

海未「いや、考えても仕方ありません!私たちも特訓です!」

 

ことり「うん…!」

 

 

 

 

つばめ(UTX…絶対に破ってあいつを見返すんだ!)

 

皆さまざまな思いを抱き、優勝を目指すのであった…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―虹ヶ咲学園―

 

ここは生徒会室前。どうやら男2人組が生徒会長と話した後の様だ。

 

 

「くっそォ…俺たちがきたタイミングでサッカー部が廃部とかふざけてるぜ!なあビヒール、あいつ絶対ウソついてるよな」

 

ビヒール「そう騒ぐなよナボルオ。実際に廃部が決定されたって言ってたじゃないか」

 

ナボルオ「それがウソだっつってんだよ!第一、あの生徒会長1年生じゃねえか!日本の高校は勉強したけど、そんな生徒会長聞いたことねえ!」

 

ビヒール「それは俺たちが気にしても仕方ないさ。そもそも俺たちの目的は日本サッカーの視察。サッカー部に入る必要はない」

 

ナボルオ「だけどよ…この俺のプレーを早く日本に見せたいんだよ」

 

ビヒール「まあ待て。フットボールフロンティアワールドユースで暴れられるんだから」

 

ナボルオ「そうだな…フラミスもいるし、優勝十分狙えるぜ!」

 

 

「ようよう。フランスの有名人がこんなところにいるとはな」

 

ビヒール「ン?」

 

ナボルオ「お、お前は!」

 

これは…かなり騒がしいことになりそうだ。

 

 

 




必殺技解説 

キャノンシュート 使用者 高坂穂乃果

キャプテン翼でフランスのルイ=ナポレオンが使うシュートです。今日出たナボルオくんはナポレオンのオマージュキャラ。穂乃果ちゃんは力強い技の方が合うかな、と思ってこの技を採用しました。


ようやくメンバーが揃いましたが、個人的にはあまりメンバー集めの出来は良くなかったと思います。ですが、修正する予定はありません。精一杯考えだしたし、なかには後々活きるものもあるので。

次回からはオトノキのみんなの大会に向けての特訓を主にやっていき、ちょくちょくニジガクの話もはさみます。


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予選&虹ヶ咲サッカー同好会結成編
名声と出会い


スクスタ準拠のタグ消しましょう。よく考えたら似ているようで全く違います。


 

―虹ヶ咲学園はずれの公園―

 

あの試合から1日たち、愛・果林・璃奈・エマは集まっていた。そして、エマの言うどうしても廃部に納得できない人も後から来た。

 

 

エマ「あ、かすみちゃん!来てくれたんだ!」

 

かすみ「とーゼンです!かすみん、絶対に廃部なんて納得しませんから!協力してくれるなら是非お願いしたいです!」

 

愛「おっ!やる気マンマンじゃーん!これで5人揃ったってこと?」

 

かすみ「それが…そんなに簡単な話じゃないんです…」

 

愛「え?」

 

かすみ「あのイジワル生徒会長、実は1年で、ちょっと前に生徒会長になったばかりなんです。どうやらサッカー同好会が憎いのか、サッカー同好会を廃部にしてやるとか言って、ホントにそうしたんです」

 

果林「それって…校則違反でもない部活を廃部にしたってこと?」

 

璃奈「そういうことになる。だから、部員を集めただけじゃサッカー同好会にはならない」

 

かすみ「絶対に成功させますよ!幸い、同好会のネームプレートは取り返してきてますから!」

 

エマ「ネームプレート?没収されてたんじゃないの?」

 

かすみ「かすみんの奇策で取り返してきましたよ。生徒会長をおびき寄せて空いてる生徒会室に忍び込んだんです…!」

 

果林「大胆なことするのね…」

 

かすみ「同好会復活の最優先課題は元々いた人を集めることです!特に1人、危ない人がいるので、その人を連れ戻します!」

 

 

 

 

 

 

―音の木坂グラウンド―

 

練習が終わり、こちらもミーティング中。大会に関しての説明がある。

 

アベル「さて…メンバーも揃ったので、おまえ達が練習している間に大会の出場申請をしておいた」

 

にこ「フットボールフロンティア…このメンバーで出るのね」

 

絵里「ここは東京だから、あの青空翔がいるUTXと予選でぶつかるのでしょう?勝ち目はあるのかしら?」

 

花陽「そこは大丈夫です!決勝に出場するのは48校!都道府県は47つあるから、残りは優勝校の地域から1校選ばれます!」

 

真姫「つまり予選で勝てなくても2位通過すれば問題ないってこと?」

 

にこ「そういうことよ」

 

つばめ「それじゃダメだよ!」

 

凜「つばめちゃん!?」

 

UTXは東京にあるので、ここだけは2位通過でも問題ない。しかし、つばめが異議を唱える。

 

 

つばめ「UTXは絶対に倒さなきゃ!そんな気持ちで挑んだら勝てるものも勝てない!」

 

希「随分必死やなあ…」

 

海未「つばめの言うとおりです。2位でも大丈夫、なんてなおざりの心は持たないことです」

 

穗乃果「な、な、なんだって?」

 

フラミス「なおき?ざりがに?」

 

海未「…」

 

ことり「と、とにかく、1位で決勝目指していこうってことだよ!ね!?」

 

穗乃果「あ、うん!頑張ろうね!ファイトだよ!」

 

 

 

アベル「とにかく!大会を勝ち抜け!…で、予選の要注意高校だが、まずUTXは言わずもがなだ。それと3校ある」

 

アベル「まずは藤黄学園。昨日姿を現した勝騎って奴、調べてみたら結構強いから気を付けろ。あと、あの姫乃って奴にも油断しないようにしろ。伸びしろあるぞ。あいつ」

 

 

アベル「次は東雲学院。1年でありながらキャプテンを務める近江遥って女性選手がいる。人数不足のここと違って人数が多い上でキャプテンをやっているからな。1年ですぐ使われるほど強いぞ」

 

 

アベル「そして最後は…あ、違った」

 

フラミス「どうしたの?」

 

アベル「虹ヶ咲って言おうとしたんだが…あそこは同好会しかないんだったな」

 

穗乃果「この前サッカーした果林ちゃんや愛ちゃんがいる高校だね」

 

アベル「そうだ。それがな…有名な炎のストライカーがいたから注目していたんだ。まあ関係ないからいいか」

 

穗乃果「待った!同じFWだから知りたい!教えてぇ!」

 

アベル「そんなことよりさっき言った選手の対策を考え…」

 

穗乃果「おねがぁい…♡ね?」ウルッ

 

穗乃果はかわいげにお願いする。多分おいろけUP!を覚えているぞ!

 

アベル「う…しょうがないなぁ。優木せつ菜って奴だ」

 

穗乃果「分かった。ありがと!」

 

アベル「まったく…さて、今日はこれで解散だが、さっき言った選手の対策を自分で考えるようにしろ。なんでも監督頼みはダメだ。明日からはその対策をもとに練習する」

 

穗乃果「よし分かった!せつ菜ちゃんのこと調べてくる!」

 

アベル「コラ…」

 

海未「穗乃果!ふざけてないで考えますよ!」

 

こうして帰路につく音の木坂サッカー部だった。

 

 

 

 

―市街地―

 

音の木2年組が帰路についていた。

 

海未「とはいえ…どうやって選手のことを調べれば…」

 

穗乃果「練習見に行こうよ!それが一番早い!」

 

ことり「今日は早く切り上げてるし、それもありだね。ン?」

 

ことりは誰かを見つけたようだ。

 

 

穗乃果「果林ちゃんだ!」

 

果林「あら穗乃果ちゃん。こんな所で会うなんてね」

 

穗乃果「そっちはサッカー部建てられたの?」

 

果林「メンバー集めもあるんだから、さすがに一日じゃ何も変わらないわよ。人数を集めただけじゃダメっぽいし…」

 

海未「人数を集めただけじゃダメ?校則には違反していないのですよね?」

 

果林「そうね…でもダメなものはダメって言われてて…」

 

穗乃果「そんなのおかしい!校則に違反してないんだからいいものはいい!」

 

ことり「まあ…他の学校の事に何か言うわけにもいかないし、こればっかりはなにも言えないや…」

 

果林「それはともかく、一緒にこの公園まで行ってくれない?部員を追っていたら見失って…気がついたら迷い込んじゃったのよ」

 

海未「わかりました…ン?地図アプリあるのにたどり着けないのですか?」

 

果林「あ、いや、そうじゃないけど、1人じゃちょっと…」

 

これ以上言及するのはよそう。正直こんなポンコツネタばかりやるのは鬱陶しいったらありゃしない(作者の主観)。

 

それはともかく、公園に行くことになる穗乃果たち。

 

 

 

 

 

 

―公園―

 

穗乃果「ついたよ!」

 

果林「ふう…」

 

「いい加減にしてください!」

 

穗乃果「え!?」

 

公園に着くやいなや、突然女の子の怒鳴り声が。見るとベージュの髪の女性と黒い髪の女性がいた。

 

 

果林「あれはかすみちゃんね。どうしたのよ」

 

かすみ「あ、果林センパイ!センパイからも何か言ってください!せつ菜センパイ、サッカーやめるって言って全く聞かないんです!」

 

せつ菜「誰がなんて言ったって気持ちは変わりません!全部、私が悪いんです…!だから、私が責任を取るしかない!」

 

かすみ「なんで分かってくれないんですか!せつ菜センパイはニジガクが誇る炎のストライカーでしょ!こんなことでやめないでください!」

 

穗乃果「え!?待って!せつ菜って、あの監督が言ってた人!?」

 

海未「はあー、ひどい偶然です。こうなってしまっては関わらざるを得ませんね…」

 

穗乃果「ねえ、何があったか教えてよ。せつ菜ちゃんみたいな人がサッカーをやめるなんて、ダメだよ…」

 

せつ菜「…」

 

 

 

 

 

 

 

 

―虹ヶ咲学園―

 

例の外国人の男たち。今回は別グループで3人いる。なにか騒ぎがあったようだ。

 

「まったく!ケンカ騒ぎを起こすなんてダンディーのかけらもないな!ヒュドラ!」

 

ヒュドラ「黙れジェントル!俺は頼まれてケンカを起こしたんだ!」

 

ジェントル「ひどい言い訳だな。第一、トリヤマは鼻血を出してるじゃないか」

 

トリヤマ「落ち着け。頼まれたのは本当なんだ。なんでも生徒会長をおびき寄せてくれとか言われてな…かわいこちゃんだから引き受けてしまった」

 

ヒュドラ「トリヤマの言うとおりだ。おびき寄せるためにハデにやったってわけだ!」

 

ジェントル「かわいこちゃんだからやった…お前ら、バカだな。まあいい。ところで、ジャパニーズにサッカー研究会やらないかって誘われたんだが、一緒にやらないか?フランスの奴らも誘ったんだ」

 

ヒュドラ「サッカー研究会だと?確かに俺たちの目的は日本サッカーの研究だが…」

 

トリヤマ「フランスの奴らも誘ったと言ったな。他の奴らの研究もするチャンスだ。その誘い乗るぜ!」

 

ジェントル「そうこなくてはな。あの大会で優勝するのは俺たちイギリスだ!」

 

トリヤマ「俺は日本人だけどな。まっ、優勝目指してレッツ、ウォッチングだ」

 

虹ヶ咲で、新しいサッカーが生まれようとしていた…

 




この作品はキャプテン翼のオマージュキャラがバンバン活躍します。

オマージュキャラは、本家と似ているが、本家なら絶対にこんな行動はしない…というようなことをしでかします。別の作品で本家キャプテン翼キャラを出しますが、彼らとは差別化がつけられるようにします。


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虹ヶ咲の事情

 

穗乃果「そ、そんな…」

 

海未「まさか、高校の生徒会でそんなことがあるなんて…」

 

せつ菜から話を聞いた穗乃果たちはあ然とする。穗乃果たちの高校では絶対にありえないからだ。

 

話をまとめると、虹ヶ咲ではもともとせつ菜が生徒会長だったのだが、新学期を迎えて間もない頃に、突如三船栞子という人物が生徒会長のリコールを敢行したのだ。彼女は、自分が生徒会長になった暁には、今あるサッカー同好会を廃部にするとか言いだし、ディベートのルールいh…ではなく小細工で栞子が勝利してしまう。で、当初5人しかいないサッカー同好会は廃部になってしまい、せつ菜は選挙で負けた責任を取ってサッカーをやめると言い出した。

 

 

ことり「でも、試合でミスしたとか、そういうことじゃないんでしょ?」

 

海未「そうですよ!それにここでやめてしまえば、あの生徒会長に屈したことになりますよ!いくらなんでも酷すぎるこの仕打ちに!」

 

穗乃果「私たちの監督も、せつ菜ちゃんのこと、ストライカーとして知っているんだから。私もせつ菜ちゃんとサッカーしたいよ!」

 

せつ菜「それでも…私は…」

 

かすみ「かすみん、せつ菜センパイのことストライカーとして尊敬しています!サッカーで評価して、必要としている人がこんなにいるのに、それを裏切るんですか?」

 

果林「そうよ。たった1人の生徒会長のためにサッカーをやめるなんて、おかしいわ」

 

 

せつ菜「そこまで私のことを心配してくれるのですね…しかし、どうやって廃部になったサッカー同好会を立て直すのですか?」

 

果林「まずはあの生徒会長の情報を集めましょう。サッカーにだけこの仕打ちをするのは、何か事情があるに違いないわ」

 

穗乃果「私も…て、うわー!」

 

海未「そこまでです。私達は大会に向けて練習しますよ」

 

ことり「あ、メールだ!東雲か藤黄の対策、どっちを担当するのかって!」

 

 

かすみ「東雲なら教えられないこともないですけどぉ?」

 

穗乃果「ほんと!?じゃあ教えて!」

 

かすみ「うーん、やっぱりムリです!」

 

せつ菜「かすみさん?言ったことに責任はもってください」

 

海未「その通りです。こちらは真面目に聞いているのですから」

 

かすみ「う…わかりましたよ!でも、知っているのはかすみんじゃなくて他の部員です」

 

 

ことり「じゃ、その人に話を聞いてみよっか。虹ヶ咲へレッツゴー!」

 

こうして一同は虹ヶ咲学園へ。

 

 

 

 

 

 

 

―虹ヶ咲学園―

 

穗乃果たちの目的の人は、今学校のベンチで寝ていた。おっと、ダークブラウンの髪の女の子が起こしに来たようだ。

 

 

「スやぁ~」zzz

 

「彼方先輩、起きてください!今から彼方先輩と話がある人がいるんですよ!?」

 

彼方「うーん…?しずくちゃ~ん?」

 

かすみ「彼方センパーイ?起きてくださーい!」

 

しずく「かすみさん…!はやい」

 

かすみ「はい!この寝てる人が近江彼方先輩です。東雲の近江遥さんの姉ですよ!」

 

穗乃果「お姉ちゃんか!だったらどんな選手か聞き出せそう!」

 

彼方「遥ちゃんのこと、興味あるの?」

 

穗乃果「うん!予選で要注意選手って言われてるんでしょ!?だからどんな選手か知りたいんだ!」

 

海未「是非、近江遥さんのことについて教えてもらえませんか?」

 

彼方「わかった~。…だーめ」

 

穗乃果「そんなァ、なんでぇ?」

 

彼方「だって、話を聞く限り遥ちゃんと決勝進出かけて戦うんでしょ?遥ちゃんが不利になるようなこと、彼方ちゃん絶対言わないよ」

 

穗乃果「うーん、それもそっか!」

 

ことり「ちょっと穗乃果ちゃん!?対策はどうするの!?もう聞き出してくるってメールで言っちゃったよ!」

 

海未「まさか手ぶらで帰るとか言うんじゃないでしょうね!?」

 

せっかく教えてもらえると思ったのに、教えてもらえず困る穗乃果たち。今から東雲に行っても練習はほぼ見れない。

 

 

ことり「はあー、どうしよう…あ、メールだ!」

 

 

真姫『1年組で東雲の見学に行ってくる』

 

花陽『私達だけなにもしないなんてダメです!』

 

凜『穗乃果ちゃんは虹ヶ咲で遥ちゃんとせつ菜ちゃんのことを調べてくるにゃ!』

 

フラミス『ノリがいいね!』

 

つばめ『ちなみに藤黄は3年組が見学してるよ』

 

 

ことり「凜ちゃんたちが見学してたみたい」

 

穗乃果「やったぁ~!」

 

海未「これで大丈夫、なんて思っていませんよね?このままでは2年生だけ何もしていないことになりますよ?」

 

これではまずい。この人たち、サッカー部の言い出しっぺだぞ。

 

 

彼方「彼方ちゃんたちのことなら教えてあげてもいいけど~?」

 

しずく「それじゃ課題の解決になりませんよ」

 

穗乃果「いや、聞かせて!せっかく虹ヶ咲に来たんだから」

 

彼方「ふふふ、オッケー。彼方ちゃんはGK。中学生の頃は遥ちゃんとサッカーしてて、攻めの遥ちゃん、守りの彼方ちゃんって言われてたんだぜ~」

 

ことり「違う進学先なのは、どうして?」

 

彼方「彼方ちゃんの家にはそんなにお金がないんだ…」

 

ことり「そう…なんだ」

 

聞いちゃまずかったかも、と思うことり。

 

 

かすみ「改めて、私は中須かすみ。かすみんです!ポジションはFWで、みんなからはニジガク第二のストライカーと言われてますよー!」

 

しずく「かすみさん!嘘をつかないで!…私は桜坂しずくです。ポジションはDMF。別の言い方をするとボランチです」

 

せつ菜「優木せつ菜です。ポジションはFWですが…OMFも、そしてゲームメークもできます」

 

海未「分かりました。ありがとうございます」

 

一通り虹ヶ咲の選手の情報を聞き出せた。(果林は既に会っているのでカット)

 

 

穗乃果「うーん、なんだかニジガクのみんなと練習したくなったなぁ…」

 

彼方「ホントだよ~彼方ちゃんもサッカーしたいなぁ…」

 

しずく「かすみさん、同好会を復活させるために頑張っていると聞きましたが、やっぱり厳しいのでしょう?」

 

かすみ「あのイジワル生徒会長がなんでサッカーを嫌うか決めたけど…かなり時間がかかりそうでさ。その間はサッカー出来なくて困っちゃうよ」

 

穗乃果「一緒にオトノキで練習しよう。早速監督に電話だ!」

 

海未「ちょっ!穗乃果!?」

 

せつ菜「いくらなんでもそれは…」

 

そんなこと意にも介さず電話をかける穗乃果。

 

 

アベル『もしもし』

 

穗乃果「あっ!監督!実は東雲のことを調べてたら虹ヶ咲の選手に会ったんだけど、明日から一緒に練習に参加させられない?」

 

アベル『話が読めないな…ん!?お前優木せつ菜のこと本当に調べてるのか!?』

 

穗乃果「違うよ。怒らないで聞いて。1年生が東雲に見学に行ってるから、私達は近江遥ちゃんのお姉ちゃんに話を聞いてたらね…(中略)」

 

アベル『なるほど。確かに近江遥の姉は虹ヶ咲にいたな…で、話を聞く限りでは、虹ヶ咲は生徒会長の権力がやばくて、すぐにはサッカー部が建てられないってことか…』

 

穗乃果「そうそう。みんな努力してるけど、どうしても時間がかかっちゃうから、その間だけでもあの子たちにサッカーできるようにしたいなって…」

 

アベル『まったく。人の心配している場合か?まあ、いいだろう。その要求通してやる』

 

穗乃果「いいの!?」

 

アベル『ああ。1日やそっとじゃ解決出来ないんだろ?それに、ああいう手続きはどうしても時間を食う。本当に勝ちたいなら、そういう空き時間は漠然と過ごさず、一分一秒を惜しんで練習するんだ』

 

アベル『それに、お前たちが優勝するためにも、使えるものはとことん使う。スイスユースのDFと俺が目をつけるストライカーがいるなら、是非ともおまえ達の特訓に付き合ってもらいたい』

 

穗乃果「分かった!ありがとう!じゃあ、よろしくお願いしまーす!」

 

 

穗乃果「OKだよ!」

 

かすみ「やったぁ!これで同好会を立て直す間にもサッカーが出来ます!」

 

海未「よく認めてくれましたね…」

 

せつ菜「本当に…お世話になりっぱなしで申し訳ないです」

 

こうして、同好会が復活するまではオトノキに協力することに。

 

 

 

 

 

 

 

―生徒会室―

 

部活の申請があるようだ。副会長と生徒会長である三船栞子は質問などをしている。

 

 

副会長「F.S蹴球研究会…」

 

栞子「部長は日本人ですが、大半が外国人の方ですね…現在の部員は7人。ところで、サッカーの練習をするようですが、これでは人数的にもルール的にも大会への出場は不可能ですよ?」

 

高校サッカー大会は、あまり多くの外国人を加えて出場することはできない。あくまで国内大会なので。この世界では3人までだ。

 

「大会に出場するつもりはありません。目的は日本サッカーの研究。例えば、今年行われるフットボールフロンティアの試合を研究して、どのようなプレイで対抗できるか、または連携が出来るかを考えていきます。そのための研究会です」

 

栞子「部室はこの学校の施設を使わないと言っているようですが…」

 

「はい。フットボールフロンティアの会場に近い別荘を留学生の部員が持ってるので、そこを拠点にして活動します」

 

栞子「そうですか…いいでしょう。部活として承認します。分からないことがあったらなんでも聞いてください。部長の隼田新(はやたしん)さん」

 

新「ありがとうございます」

 

新(案外あっさりなんだな…あいつから聞いた情報とは違うな)

 

 

 




さて、何か聞きなじみのない部活がたちましたが、もちろんこのssやラブライブキャラとも関わっていきます。オマージュキャラの解説は、また次回。


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練習は20人ーシュート編ー

作品の第一印象を悪くしかねないので、1章をほぼ削除。ダイジェスト形式で加入回を1話にまとめます。


 

―虹ヶ咲学園 寮―

 

家から学園に通わない生徒が使用する寮。夜に寮生同士で会話をすることも珍しくない。最近は外国人留学生の多さから、寮生が増え、交流が盛んだ。

 

ちょうど今、サッカー好きの男女4人が何か話しあっているようだ。

 

 

エマ「え?そっちはうまくいったの?」

 

「うん。エマ姉ちゃんの言うようなサッカー嫌いな印象はなかったな」

 

新「誰だよお前」

 

「え?いや新は僕のこと知ってるだろ?」

 

果林「私が知らないのよ。姉ちゃんって、弟か何か?」

 

エマ「彼はブラウン。同じスイスの選手だよ」

 

ブラウン「よろしく。血のつながりはないけど、なんだか本当のお姉ちゃんみたいでエマ姉ちゃんって言ってるんだ」

 

果林「なるほどね…なんとなく分かるわ。実際に私もお世話してもらうことがあるから」

 

果林とエマと新とブラウンが1つの部屋に集まって話をしていた。内容は、生徒会長に関してである。

 

 

果林「ひょっとして、生徒会長は女子サッカーを嫌ってるんじゃないの?」

 

新「でも、会長は女だぜ?そんなことあるのかよ?」

 

果林「でも、そうでもなければ辻褄が合わないわ。女子で構成されているエマ達同好会はダメで、男子で構成されているあなたたちはいいんだから」

 

ブラウン「確かに。大会に参加する意思もないような部活だからな。僕たち」

 

エマ「うーん…どうしても考察から抜け出せない…」

 

果林「せめて会長の知人にでも会えればねぇ…ん?メールが来ているわ」

 

果林はメールを確認する。愛からのメールだ。

 

 

愛『新入部員とマネージャーゲット!即戦力だよ!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―音ノ木坂グラウンドー

 

今日も練習。しかし、練習に来ている人数は圧倒的に違う。

 

 

アベル「おい…想定より人数が多いぞ」

 

穂乃果「あー、あっちもがんばってるからね…」

 

アベル「まあいい。人数は多ければそれだけ多様なサッカーが見れるし、22人いれば紅白戦が出来る。多すぎてもダメだが、30人ぐらいいれば練習には困らない」

 

穂乃果「で、果林ちゃんと…」

 

穂乃果は名前を呼んで人数を確認。果林、愛、璃奈、かすみ、彼方、エマ、しずく、せつ菜。そして、見覚えのない人が2人いた。

 

 

愛「新入部員だよ!愛さんがさそったんだ!」

 

歩夢「上原歩夢です。中学生までサッカーしていて、昨日愛さんに誘ってまたサッカーやってみたいなって。よろしくお願いします」

 

侑「高咲侑です。私はマネージャーで、小学生から歩夢のことをグラウンドの外で支えてきました。他の選手の事も見てるから、みんなも困ったら私に相談してほしいな」

 

絵里「丁寧な自己紹介ありがと」

 

穂乃果「じゃあ20人だね。監督が言っていた紅白戦は…」

 

海未「無理ですね。2人足りません」

 

穂乃果「うーん…!監督と侑ちゃん入れる?」

 

歩夢「だから侑ちゃんはマネージャーだって」

 

フラミス「一見サッカーの天才に見えるんだけどなぁ…」

 

侑「サッカーの天才!?はは。そんな冗談もらったのは初めてだよ」

 

アベル「とにかく、まずは自分のことを知ることから始めるんだ。そのためには客観的に自分を見てくれる、フィールドの外の人間が必要。そのための監督、マネージャーだ」

 

凛「どのスポーツ観戦でも、テレビで視聴者がこうすればいいのにって言うことが多いにゃ」

 

にこ「どんな選手でも、フィールドでハイになっている時は自分が見えないものよ。まあ、凛が言った視聴者の中には的外れなヤツもいるけどね」

 

 

アベル「そろそろ練習するぞ。シュート・セービング練習、オフェンス・ディフェンス練習に別れて練習開始だ。俺はシュートの方を見るから、マネージャーは別の方を頼む」

 

侑「分かりました。みんな、よろしくね」

 

真姫「ええ。私に何が必要か、見ててね」

 

 

 

 

―シュート・セービングサイド―

 

こちらには花陽、穂乃果、つばめ、せつ菜、果林、かすみ、彼方がいる。要するにFWとGKの集まりだ。

 

 

穂乃果「よーし!まずは穂乃果から!」

 

彼方「キーパーは彼方ちゃんだよ」

 

穂乃果「ところで、彼方ちゃんは何か必殺技持ってるの?」

 

彼方「それはシュートした時のおたのしみ」

 

穂乃果「じゃあ、いくよ!」

 

穂乃果はシュートの体勢に。

 

 

穂乃果「キャノンシュート!」ドガァ!

 

穂乃果のキャノンシュート。大砲が放たれた様な勢いで、まっすぐ彼方にむかっていく。

 

 

彼方「これが彼方ちゃんの必殺技…!すぅー-!」

 

彼方は深呼吸。胸が膨らむいわゆる胸式呼吸をしている。

 

 

彼方「エクセレントブレスト!」ドゴォ!

 

吸った息を吐きながら、ボールを胸で止める。シュートは勢いを失い、止まった。

 

穂乃果「穂乃果の必殺シュートが負けた!?」

 

彼方「いいシュートだったよ。でも、彼方ちゃんもGKには自信があるんだよ」

 

穂乃果「もっと強いシュートが撃てるようにならなきゃ…!」

 

早速自分のシュートが止められたことに、少し焦る穂乃果。こんなことじゃ大会でいずれ行き詰まることになってしまうからだ。

 

 

 

花陽「せつ菜さん!全力でお願いします!」

 

せつ菜「気合が入ってますね…」

 

花陽「はい!何といっても、監督が注目するストライカーなんですから!」

 

せつ菜(確か、穂乃果さんが言ってましたね…)

 

 

せつ菜「…わかりました。全力でいきます!」

 

せつ菜はシュート体勢に。踵が後頭部に触れる直前まで、足を勢いよく上げる!

 

 

ボオォォ!

 

せつ菜の周りが炎に包まれる。周りは驚きを隠せない!

 

果林「!!」

 

つばめ「すごい!一味違うよこれ!」

 

せつ菜「これが私の…ファイヤーショットです!!」

 

せつ菜は上げていた足を振り下ろした。

 

 

 

せつ菜「ファイヤー!!」ドガァァ!!

 

ボールは炎を纏い、花陽に一直線!

 

 

花陽「ゴッドハンド!」ブッフォン

 

花陽は今自分が持つ技で対抗。ファイヤーショットを止めようとする。

 

 

花陽「ぐううう…!ボールが止まらない!熱い!!」

 

花陽は粘るが、ボールは勢いが全く落ちない。ゴッドハンドの表面で回転しまくり、煙が出ている。

 

花陽「キャあああ!」

 

バシュゥゥン!

 

花陽を弾き飛ばし、ゴールに突き刺さる。

 

 

花陽「うう…強い。強すぎるよ…あれ?」

 

穂乃果「花陽ちゃん、どうしたの?」

 

花陽は自分の手をじっと見ていた。みんな気になって花陽の所による。するととんでもないことが。

 

 

穂乃果「き、キーパーグローブが…燃えたの!?」

 

右手のキーパーグローブに穴が開いており、花陽の素手がむき出しになっていた。さっきのシュートで燃えたのである。

 

果林「熱っ!」

 

ボールを拾おうとした果林が突然そんなことを。一体何があったのかというと…

 

 

かすみ「せつ菜センパイのファイヤーショットはあまりの摩擦熱でボールが熱を持って、キーパーグローブを焼いたりボールが熱くなったりするんです!」

 

穂乃果「す、すごすぎる!これがストライカー…!」

 

強力なストライカーを目の当たりにした穂乃果。何か刺激になりそうである。

 

 

 

アベル「よし!一旦集合!」

 

練習を中断して集合をかけるアベル。理由は大会で戦う高校が決まったからだ。

 

 

凛「どんな高校と戦うのかにゃ?」

 

アベル「1回戦は藤黄学園だ」

 

にこ「ドンピシャね。丁度見学したところが相手なんて」

 

せつ菜「アニメみたいにうまくいった展開ですね…」

 

がっはっは。アニメというか、架空の世界だからな。ちなみにトーナメントなのでまだ決まってはいないが、2回戦は東雲学院になる可能性が高い。

 

 

アベル「さて…アニメはともかく、3年組に藤黄を見学して何を発見したかを見せてもらおう」

 

希「わかったやんね。先に言っておくと、不吉な予感がするで~」

 

真姫「不吉?そんなに強いの?」

 

絵里「いや、違うわ。チームで相当ギスギスしてたの」

 

穂乃果「えーっ!あの時うまくいってそうだったのに!」

 

果林「姫乃ちゃんに一体何があったのよ…」

 

 

 

 

 




必殺技解説

エクセレントブレスト 必殺キャッチ 使用者 近江彼方

テンマーズのマッチョスが使う技。アニメでのセーブ率は100%!!しかし、ゲームでは1回も止められませんでした。
それはともかく、採用理由はなんか夢に出てきそうな光景だから。


ファイヤーショット 必殺シュート 使用者 優木せつ菜

キャプテン翼のカール・ハインツ・シュナイダーくんが使う技。個人的にファイヤートルネードより強そうです。ゴールした後、ボールから焦げた匂いがする技。今回はちょっと盛りすぎたかも。


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