バンドリ-漆黒の竜王- (D・MAKER)
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第1章:漆黒の魔竜編
プロローグ&主人公紹介


プロローグと、主人公紹介です。


ズシン…ズシン…

 

 

聳え立つビルの中、地響きが鳴り響く。それは…余りにも巨大な足…そう足だ。それも足だけでも高層ビルに匹敵する程に大きな足でビルの中を歩いていた。

 

 

「行けぇ~!」

 

「頑張れ~!」

 

 

人々の黄色い声援に囲まれながら見上げると…それは、巨人…いやロボット…でもなく、メカメカしい巨大なドラゴンだった。

その頭の上に…ドラゴン型のギターを背負い、黒竜の仮面を付けた少年が立って居た。

 

 

「ふっ…」

 

『グルルル…』

 

「うおおおおおおおお!!」

 

 

そして巨大ドラゴンは、ギターを弾く少年を頭に乗せて目の前の階段を進んで行く。

 

 

 

 

これは、1人の少年が自身の野望を実現する為に、“音楽の王”と“デュエルの王”を手にし、“真の竜王”になるまでの物語である。

 

 

「行くぞ、これが進化系バンドだ!!」

 

 

そして……

 

 

 

 

「ふぐっ!?イッテえぇぇ…!」

 

 

少年はヘッドライトに頭をぶつけて、PCチェアごと仰向けに転げ落ちた。そう、先程のは…

 

 

「ゆ…夢かぁ……」

 

 

少年の見ていた夢であった。

 

 

「作業してたら、すっかり寝オチしてたんだな…もう朝6時だ…。そろそろ準備しよう…」

 

 

黒髪の少年の名は「辰巳竜騎」、通信制の高校3年生。表では当時16歳と言う最年少でデュエル協会に認定された“カリスマデュエリスト”。またの名は“冷酷なる魔竜”と呼ばれている。

そんな彼は今日は予定があり、その準備をしていた。

 

 

「さて、ライブハウスに行くかな」

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーー

 

 

ライブハウスに到着し、バイクから降りた竜騎。彼は懐から何かを取り出した。

 

 

「これが無いとねぇ…」

 

 

取り出したのは黒竜を模した仮面だった。その仮面を装着して、ライブハウスに入る。入ると直ぐに注目を浴びる形だ。

 

 

「お、おい…アレは…」

 

「ほ、本物…」

 

「生で見れた~!」

 

 

黄色い声が上がり、竜騎は受付で手続きをする。

 

 

「今日のライブに出場する『漆黒の魔竜』(ヘイロン)です。」

 

「はい、手続きが完了致しました。順番が来ましたらスタッフが控室に迎えに行きます。」

 

 

スタッフから説明を聞き終え、自身の控室へ向かう。控室には『漆黒の魔竜』と表札があった。

控室に入り、仮面を取って椅子に座る。

 

 

「ふぅ…正体を隠すのって疲れるなぁ。まぁ、野望の為にもソロバンドをやるって自分で決めたからね。」

 

 

辰巳竜騎にはソロバンドとしての“もう1つの顔”が有る。そう、先程の『漆黒の魔竜』と言うのは竜騎がソロバンドでの際に使用している“コードネーム”だ。2年前から活動しており、今ではプロからスカウトが来る事もある。だが、正体をバラす訳にも行かず、何時も終えたら直ぐに去るか捲くかの何方か。

何故なら、彼は自身の野望の為に“王の座”を手に入れるのだから。

 

 

「はぁ…少し仮眠するかな……」

 

 

竜騎は開始になるまで仮眠をする事に。その際に“懐かしい夢”を見る。

 

 

 

プロローグ:完

 

 

 

 

 

主人公紹介

 

辰巳 竜騎(たつみ りゅうき)性別:男

イメージCV:石橋陽彩

一人称:俺

学年:高校3年生

誕生日:4月20日

星座:おうし座

好きな食べ物:エビフライ、リサの手料理

嫌いな食べ物:無し

趣味:発明、デッキ構築

使用デッキ:[OCG]ヴァレット・真紅眼

      [ラッシュ]ドラゴン族

楽器:エレキギター(自作)

 

「リサにはさ、俺の女神として隣に居て欲しいな」

「俺の野望を阻むなら、心の臓をエグって息の根を止めてやる!」

「犯罪者の分際で、俺に気安く意見するなよ……?」

 

 

 

プロフィール

 

「冷酷なる魔竜」と言う異名を持つ、当時は16歳と言う最年少でデュエル協会に認定された「カリスマデュエリスト」。

10年前に親の仕事の都合で関西に居たが、一人暮らしを兼ねて生まれた町に戻って来た。

バンドでは黒竜の仮面を付け、「漆黒の魔竜」(ヘイロン)と言うコードネームで活動している。

リサとは10年前に結婚の約束をしている。

 

 

 

性格

 

周りからは優しくて思いやりのある性格と言われ、何かと好かれやすい。

ただ、自身を「冷酷で残忍」と称しており、犯罪者に対しては言葉通りであり、憎悪を剥きだしにする。

過去に何かあった様だが、未だにリサ達にも詳細は不明。

また、根っからの「ドラゴン馬鹿」であり、デュエルギター「ブラックヴルム」を自作したりとドラゴンに対する拘りは人何倍にもある。

 

 




此処までのご観覧、ありがとうございました!
次回から1話を始動します!


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黒鱗に染まる者

第1話です。


(竜騎視点)

 

 

「ヒックっ…イヤだよぉ…りゅうき~。行っちゃやだぁ…」

 

「そんな泣かれたら…俺だって…」

 

 

コレは10年も前の話になるが、仲良くしていた幼馴染の女の子が居た。その子は俺と仲が良く、よく遊んでいた。

ただ、何故こんな事になっているのかと言うと…親の仕事の都合で広島に引っ越す形となった。それを伝えると…大泣きし始めたと言う事だ。

 

 

「ねぇ…りゅうき?」

 

「どうしたの?」

 

「あのさ…アタシを…お嫁さんにして!」

 

 

突然の“お嫁さんにして発言”に…

 

 

「ク…アハハ」

 

「な、何で笑うの!?アタシは本気なんだよ!?」

 

「ご、ゴメン…いきなり結婚の話になるからw」

 

 

この時の俺は子供だった故にデリカシーは無かったなぁと、今でも思う。でも、俺はこの頃から彼女、“今井リサ”が好きだった。そしてリサの“お嫁さんにして発言”に対して俺は…

 

 

「うん、じゃあ約束する!必ず帰って来るからさ、待っててくれる?」

 

「うん!アタシ待ってる!友希那や竜騎のお母さんより綺麗になって待ってるから!」

 

 

もう1人の幼馴染は兎も角、何故俺の母親が出て来たのか…まぁ良いけど。

 

 

 

「じゃあさ、俺が作った“天使の羽のキーホルダー”あげる!次に会った時に分かる様にさ。」

 

「じゃあアタシもコレあげる!竜騎はドラゴンさん好きだから、“ドラゴンさんのキーホルダー”だよ!次に会う時まで持っててね!それと約束…絶対にぜ~~ったいに、マモッテネ?」

 

 

この時の俺は最後の守ってねに、違和感があった気もしたが…今でも気のせいだと思いたい。

 

 

 

ーーーーーーーーーーー

 

 

 

「ん…仮眠で懐かしい夢を見たなぁ…」

 

 

軽く欠伸をして水筒のお茶を飲みながら、鞄の中にある自分のでは無いCDを見た。

ジャケットに映っていたのは、5人の少女で結成された『Roselia』と呼ばれたおり、注目を集めているガールズバンド。圧倒的な技術力を持ち、『F.W.F』にも出場した程だ。

ボーカルとその隣に居るベーシストは誰だか直ぐに分かった。今思うと綺麗になったなぁ…“特にベースの子”は。

今でも、昔の約束を覚えてくれてるだろうか…

 

 

「さて、そろそろ仮面も付けて…コイツをギターに変えよう。」

 

 

俺が取り出したのは“デュエルディスク”。パーツを君変えると、“エレキギター”に変えた。このギターは自身で作った“デュエルディスク変形ギター”『ブラックヴルム』だ。どうしても“野望”に必要なんでな…。その時…

 

 

「漆黒の魔竜さん、準備お願いします」

 

「はい、行きます!」

 

 

さて、生まれた故郷での初ライブ…おっぱじめますか!

 

 

(竜騎視点END)

 

 

ーーーーーーーーーー

 

 

(リサ視点)

 

それは2日前の事…

 

 

 

「明日は練習オフだけど、何か予定有る?」

 

「いえ、私は特にありませんが…」

 

「私も特に…」

 

「あ、それだったらライブを見に行きませんか?」

 

「ライブって誰のかしら?」

 

「“漆黒の魔竜”です!」

 

「あ…そう言えば、土曜日…だったよね…」

 

「まさか、あの“漆黒の魔竜”が…?」

 

「「漆黒の魔竜???」」

 

 

明日は練習が無いから皆に予定を聞いたりしてる所、あこがライブを見に行かないかと言って来た。その人物の名は“漆黒の魔竜”(ヘイロン)と言う名前らしい。紗夜と燐子は知ってる様だけど、アタシと友希那は全然分からなかった。

 

 

「それであこ、どんな人物なの?」

 

「はい!すっごくカッコイイ男性のソロバンドです!漆黒の鱗を纏いし、魔の竜は…我らと…えっと…」

 

「共鳴する…かな?」

 

「そうそれ!流石りんりん!」

 

「…」

 

 

友希那がアタシに目配りしていた。まぁ、その説明だと分からないからなぁ。」

 

 

「あこ~、ちゃんと説明してくれないと分からないぞ~?」

 

「紗夜、お願いしても良いかしら?」

 

「え、ええ。広島県を中心に活動されていると言うソロバンドです。プロからスカウトに来る程の技量だと言う話です。ただ…」

 

「ただ…どうしたの?」

 

「顔に竜の仮面を付けていて、正体が、分からないんです…。取材しようにも…何時の間にか、居なくなってるので…謎に包まれて居ます…。あこちゃんは…すっかり、カッコイイって言ってます…」

 

 

紗夜と燐子がそこまで言うって事は、相当なんだろうねぇ。するとあこが、携帯を取り出す。

 

 

「この間のイベントライブでの映像が少しだけ出てたんです!」

 

 

あこは「どうぞ!」と言って動画を見せてくれた。

 

 

「へぇ…コレは…」

 

「ほうほう…凄いねぇ!」

 

 

友希那でさえも興味を示しているんだから、相当なんだろうね。アタシも思わず納得した。

 

 

「じゃあ、土曜日はこの人のライブを見に行くけど、皆はそれで良いかしら?」

 

「あ、それだったらチケット早く予約しないと直ぐに売り切れちゃいますよ!」

 

「OK!じゃあライブハウスのページで……ん?」

 

「今井さん…?」

 

「リサ姉、どうしたの?」

 

「え?ううん、何でも無いよ!じゃあ、予約してから当日の打ち合わせだね!」

 

 

彼を見ると、何か引っ掛かったんだけど、今はまぁ…良いかな。

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーー

 

『リサの部屋』

 

 

 

打ち合わせが終わり、アタシはベッドに横になって枕を抱き締める。

 

 

「さっきの漆黒の魔竜って人、何だろう…懐かしいって言うか…」

 

 

あこに見せて貰った動画を見て、何だか落ち着かなかった…

 

 

「竜騎…なのかな…?」

 

 

そう思いながらアタシは携帯に付いている“天使の羽根のキーホルダー”を見る。コレは再会の約束とも言える大事な物。今までバンドでも部活でも、アタシにとってのお守りなのだから…。

 

 

「10年も長かったなぁ、竜騎…まだ迎えに来てくれないのかな?早く会いたいよ…」

 

 

そう言いながら、アタシは彼を…竜騎を思う。ねぇ竜騎、アタシは今でも頑張ってるんだよ?アタシとの約束…覚エテル…ヨネ…?

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーー

 

『ライブハウス』

 

 

さて、当日のライブにやって来た。どうやら順番によれば次らしい。

 

 

「目ぼしいバンドは特に居ないわね…」

 

「友希那は変わらず厳しいねぇ」

 

「今井さんも、特に興味を示してなさそうですが…」

 

「え?…そうかなぁ?」

 

「もしかしてリサ姉、漆黒の魔竜に惚れたとか?」

 

「あ~こ~?アタシをからかってるの~?」

 

「そ、そうじゃないよ~!?」

 

「今井さん…?どうか、しましたか?」

 

「え?…いやぁ、アハハ…本当に何でも無いからさぁw」

 

「…?」

 

「あ、出て来るみたいですよ!」

 

 

あこが言うと、本命の“漆黒の魔竜”が出て来た。本当に仮面を被ってるし、鱗の様な模様と丈の長いコートも羽織ってた。持ってるギターは随分と変わってるけど、特注かな?

 

 

「黒く染まったこの鱗、竜の咆哮がビートを刻む!初めまして、そしてお久しぶりの方はお久しぶり。俺の名は“漆黒の魔竜”!窮屈な音楽の息の根を止める黒竜だ!!」

 

『キャアアアアッ!!』

 

『漆黒の魔竜様~!!』

 

『私の息の根を止めて下さ~い♡』

 

 

息の根を止めるとか、随分と変わった台詞だなぁ…。そしてファンが様を付けたり、自分の息の根を止めてくれって…。でも、何あろう…彼が他の誰かにチヤホヤされてると…胸が締め付けられる…。

 

 

「何だか今までに無いタイプですね…。」

 

「そうね、彼はどれだけの実力かしら?」

 

「あ、始まり、ます…」

 

 

紗夜や友希那も不思議に思いながら言う。そして燐子が始まる事を教えてくれた。

 

 

「それでは1曲目、------です!」

 

「♪~♪♪」

 

「コレは…」

 

「す、凄い…」

 

 

歌もそうだけど、ギターの腕も相当だった。友希那と紗夜も必死に聴いてるから相当なものだった。

そしてラストまで続き、彼のライブで今回のイベントは幕を閉じた。終わった後に…

 

 

「りんり~ん、凄かったねぇ!」

 

「うん、カッコ良かったね…」

 

「彼1人であの技量と歌唱力、私達5人分に匹敵しますね。もしくは…それ以上でしょうか…」

 

「でも、私達だって頂点を目指してるのよ。…リサ、どうかしたの?」

 

「え?な、何の事かな?」

 

「一昨日から、ずっと考え事してたから…気になったのよ」

 

「友希那~、アタシの事を心配してくれてるの~?」

 

「ちょ、ちょっとリサ…、そんなにくっ付かなくても…」

 

「嬉しい事言うからさ~、ホレホレ~♪」

 

「も、もう…」

 

「今井さん、湊さん…イチャイチャするのは家でして下さい…」

 

「私は別に…」

 

「ふふ……!?…今井さん、後ろ…!」

 

「え?…イタッ!?」

 

 

燐子がアタシに言った瞬間に、誰かが後ろからぶつかって来た。

 

 

「今井さん、大丈夫ですか!?」

 

「う…うん、大丈夫…アレ?アタシのバッグは!?」

 

「え?さっきまで…」

 

「あーーーーーー!?」

 

「宇田川さん、どうしたの?」

 

「…!!アタシのバッグ!?」

 

「え、リサ!?」

 

「今井さん、待って下さい!!」

 

「リサ姉!1人じゃ危ないよ~!」

 

「引ったくり…」

 

 

アタシは友希那達の静止を聞かず、引ったくりを追い掛ける。

 

 

「待って!返して!!」

 

「げっ!?追いかけて来やがった!!」

 

 

引ったくりはアタシが追い掛けてる事に気付いて、更に足を速くする。だって、あのバッグには…“大事な約束”が…

 

 

 

(リサ視点END)

 

 

 

ーーーーーーー

 

 

 

仮面を付けたままライブハウスを後にしようとする竜騎。

 

 

「ん?騒がしいな…」

 

 

何やら入口から少し離れた場所でザワザワと騒々しい。

 

 

「引っ手繰りだってよ…」

 

「しかも被害に遭ったのって…」

 

「うん、Roseliaのベースの子じゃなかった…?」

 

 

Roseliaのベーシスト、間違い無くリサだと言う事が分かった。

 

 

(リサが引っ手繰りに…犯罪者ってのは、本当に存在自体が鬱陶しいなぁ…)

 

 

そう思いながら、瞬時に仮面を取ってバイクに跨り、ヘルメットを被る。

 

 

(リサは…俺が守る!)

 

 

竜騎は約束した人の元へ、バイクで掛ける。

 

 

 

第1話:完

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

「次回、黒竜と女神の再会!遂に再会するんだなぁ……俺達」

 




第1話、ご観覧ありがとうございました!
次回はリサと再会です!(他のRoseliaメンバーも会います)


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黒竜と女神の再会

第2話です!遂にオリ主とリサが再会します。


(リサ視点)

 

 

引っ手繰りを追い掛けて、結構走った。もう何処まで走ったか覚えてない程。

 

 

「っち…」

 

「?」

 

 

引っ手繰りは急に広場の池で止まった。広場には人気が無い…。

 

 

「此処なら…」

 

「…え?……なっ…!?」

 

 

引っ手繰りは何かを取り出した。取り出したのは何と“包丁”だ。

 

 

「ま、まさか…」

 

「此処で大人しくすりゃあ…命は取らないぜぇ?」

 

「や、ヤダ…」

 

 

アタシは恐怖して体が硬まる。でも…こんな事で…

 

 

「じゃあ、死ぬか?」

 

「ヒッ…!?」

 

 

アタシはその脅迫に更に恐怖を抱く。そんな時…

 

 

「リサ、大丈夫!?」

 

「…今井さん…!?」

 

 

友希那達が駆けつけて来てくれた。

 

 

「おっと、動くな!このガキの命が惜しいならな!」

 

「リサ姉!!」

 

「何故こんな真似を…」

 

「テメェ等に話す気は根も葉もねぇんだよ!このガキを返して欲しければ金を用意しな!」

 

「ひ、卑怯な…」

 

 

紗夜達もアタシの所為で抵抗出来ない状態…。どうしよう…

 

 

「払わねぇなら、このガキの後にテメェ等も後でコイツの元へ送ってやる…」

 

「や…やだ…。アタシは良いから皆だけは…」

 

「人質が意見してんじゃねえ!死ね!!」

 

「イヤアア!?」

 

「「「「リサ(リサ姉/今井さん)!!!」」」」

 

 

ゴメン皆…ゴメン竜騎、アタシは今日で…

 

 

ドカンッ!!!

 

 

「ギャアア!?」

 

「「「「「……え?」」」」」

 

 

何故か引っ手繰りが吹っ飛んでた。一体何が起こったんだろう…?

 

 

「今のは…」

 

「あこ見ました!横から銃弾が出て、バーンとなって!」

 

「銃弾…それにしても大きい様な…」

 

『グルルル…』

 

「な、何ですか…今のは?

 

「狼…?」

 

「あ、アレ、です…」

 

「りんりん?…えぇ!?」

 

 

燐子が何か動揺していて、更にあこも何かを見て声をあげていた。アタシも見てみると…

 

 

「…な、何……アレ?」

 

「ド、ドラゴン…?」

 

 

向いた先に居たのは、赤と黒を中心に見た目がメカメカしいドラゴンだった。と言うよりも…デカい。

 

 

「いつつ…って、うわあぁ!?」

 

「ギャアギャアほざくな…犯罪者の声は耳が腐る…」

 

「彼は…」

 

「へ、漆黒の魔竜…」

 

 

竜の足元に居たのは、先程ライブで活躍していた漆黒の魔竜本人だった。あのドラゴンは彼が出したのだろうか…?

 

 

「このガキぃ…俺様が誰だかわかっt」

 

「知るか」

 

「って、まだ言いきってねぇだろうが!」

 

「犯罪者の分際で、俺に気安く意見するなよ……?」

 

「!?!?!?」

 

 

何…この憎悪に満ちた威圧は…彼から…?

 

 

 

「やれ…“ヴァレルロード・ドラゴン”」

 

『グルアアア!!』

 

「う、うわあああああぁぁぁぁあああ!?」

 

 

彼の指示であのドラゴンは引っ手繰りを攻撃した。そして引っ手繰りは完全に気絶している。怪我は全く無い見たい…。

 

 

「えっと…何これ…」

 

「「「「……………………」」」」

 

 

アタシもそうだけど、友希那達も開いた口が塞がらない状態。まぁ…無理もないよね。あ、バッグは無事だった。

そして警察が到着し、引っ手繰りを逮捕しパトカーに乗せて去った。

 

 

「リサ姉、大丈夫だった!?怪我とかしてない!?」

 

「うん、大丈夫だよ」

 

「それにしても、彼が出したあのドラゴンは…」

 

「もしかしたら、デュエルモンスターズ…でしょうか?」

 

「それって昔からある“カードゲーム”だっけ?」

 

「何にしても…お礼の1つは言わないとね…」

 

「うん、そうだね…ちゃんとお礼を言わないと」

 

 

そう言ってアタシは彼、漆黒の魔竜にお礼を言いに行った。

 

 

「あの…」

 

「大丈夫か?」

 

「はい、ありがとうございます。大事な物があったので…」

 

「なら良かった…」

 

「漆黒の魔竜さん、私からもお礼を言うわ。ありがとう…」

 

「気にする事は無いさ。単に個人で犯罪者を痛ぶりたかっただけさ。ま、警察も肝心な所で役に立たん」

 

「…本当に変わった人ですね…」

 

「まぁ…リサの事を放って置く訳にも行かないし…」

 

「…あれ?何でリサ姉の事知ってるの?」

 

「…あ(汗)」

 

「貴方…何処かで会った事無いかしら?」

 

「会った事があると言うより、有名だから知らない訳無いけどねぇ…(汗)」

 

「あ…」

 

「今井、さん…?」

 

「そのキーホルダー…」

 

「え?…あ…(汗)」

 

 

それはアタシが昔、彼にあげた“ドラゴンのキーホルダー”だった。やっぱり彼…漆黒の魔竜は…

 

 

「さて、俺もそろそろ消えるかな…」

 

「待って!」

 

「ん?」

 

 

アタシは彼を呼び止め…そして尋ねた。

 

 

「竜騎…?」

 

「……竜騎?」

 

「「「???」」」

 

「…………」

 

 

アタシは竜騎じゃないかと尋ねた。だけど、彼は少し黙ってた…そして口を開くと…

 

 

「口外しないなら…正体を教えても良い…」

 

「う、うん…」

 

 

アタシはそう返事した。そして、彼は仮面を取った…。その素顔は…

 

 

 

 

 

 

 

「久しぶり、リサ」

 

 

久しぶり…じゃあ、本当に竜騎だ…。竜騎が帰って来てくれたんだ……

 

 

「りゅうきぃ…」

 

「?」

 

「竜騎ーーー!!!」

 

「うおっ!?」

 

 

アタシは嬉しさの余り、竜騎に抱き着いた。

 

 

「竜騎、竜騎~、ヒック…会いたかった…会いたかったよぉ~……ヒック」

 

「10年、待たせた…かな?」

 

「うぅ…10年も待たせ過ぎだよぉ…ヒック、アタシ…忘れられたんじゃないかって…不安だったんだよぉ…ヒック…」

 

「それは無い」

 

 

竜騎…りゅうき・・・リュウキ…やっと…やっと帰って来てくれた。

 

アタシとの約束を守ってくれた…。

 

それに、アタシを助けてくれた…アタシだけの竜騎…。

 

竜騎、りゅうき、リュウキ……………

 

 

 

 

 

 

 

モウ、アタシヲ離サナイデ……………

 

 

 

(リサ視点END)

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

(竜騎視点)

 

 

 

再会そうそう、抱き着かれた上にワンワンと泣き始めたリサ…。さて…どうするか…。

 

 

「竜騎……なの?」

 

「久しぶり友希那、良く俺だって分かったなぁ」

 

「そのキーホルダー、リサから貰った物でしょう?覚えてるわよ」

 

「えっと、湊さん…お知り合いですか?」

 

「私とリサの幼馴染よ、10年前に引っ越してたのだけど…何時帰って来たのかしら?」

 

「1週間前」

 

「竜騎って名前…何処かで…………あああああああああ!!」

 

「ど、どうしたの、あこちゃん…?」

 

「急に大声を出したらビックリするでしょ!?」

 

「この人って、“冷酷なる魔竜”の異名を持つ“辰巳竜騎”さんですよ!!2年前に当時16歳の若さでデュエル協会から認定された“カリスマデュエリスト”ですよ!!」

 

「あ…思い出しました…確かに、あこちゃんの言う通り…」

 

「そうなの?」

 

「私達はデュエルの事は全然ですので…(汗)」

 

「だろうね」

 

 

そうやらドラムの娘はデュエルでの俺を知っている様だ。リサとか辺りは全然っぽいけど。

 

 

「まさか“漆黒の魔竜”の正体が、湊さんと今井さんの幼馴染で…カリスマデュエリストだったとは…」

 

「そうね。貴方が“漆黒の魔竜”だと言う事は明らかになった訳だし」

 

「はぁ…折角の仮面とコードネームなのにバレた…」

 

 

そう、本来なら正体を明かす気は無かったのに…バレた。

 

 

「何で正体を隠してたの?」

 

 

友希那が不機嫌そうに問い詰めて来る。さて…どう誤魔化すか…。

 

 

「個人の自由意志かな。コードネームを使用したり、仮面を使ったらダメと言う法律も無いし」

 

「確かにそうだけど…それで大事な人を悲しませたりして良い理由にはならないわよ?特にリサは…」

 

「ハハ、ごめん(汗)」

 

 

正論を言われたなぁ。まぁ2人共、成長したんだなと実感する。

 

………所でリサ…泣き止んだなら、そろそろ離れて貰おうかな…。“アレ”が当たってるし……//////

 

 

「リサ…そろそろ…良い?」

 

「………………ヤダ、もっと…」

 

 

そう言って更に“ギューッ”っと強く抱き着かれる。何故!?

 

 

「…反省の色が見えないわね………?」

 

「理不尽!?」

 

 

友希那も薄い眉で分かる位には不機嫌になるわで…。他の3人は蚊帳の外状態で困惑してる。

 

 

「と、取り合えず…お詫びに何かするとしようかな」

 

「何でも!?」

 

「何でもとは言ってない…」

 

 

リサが凄い目をキラキラさせてる………いや、違う。よく目を見るとコレ………ギラギラしてて怖い(汗)

 

 

「へぇ…だったら…」

 

 

おーい、何でもと言って無いだろうに…、何時からそんな娘になった訳…(汗)

 

 

「で…何をお願いする訳?」

 

「簡単よ、竜騎…私達と組んで欲しいの」

 

「………は?」

 

 

組んで欲しいって…バンドの事だよなぁ…。良いのか?

 

 

「どうしたの?お願いを聞いてくれるんじゃ無かったのかしら?」

 

「Roseliaってガールズバンドだから、男の俺と組んで大丈夫なの?」

 

「男と組んじゃダメって言う決まりも無いし、コラボと言う形であれば問題無いわよ。貴方の音楽は、私達を高めてくれるって思うの」

 

「流石は友希那!竜騎~、良いでしょ?アタシも竜騎と一緒に居たいし…ね?ウルウル…」

 

 

わぉ…上目遣いで頼んで来たよ…(汗)威力が強すぎる…

 

 

「俺は良いけど、俺等3人だけで話を進めるのは良くないと思う…」

 

「それもそうね…皆はどうかしら?」

 

 

自分で言ってんは何だけど…流石に男に抵抗あるから反対するんじゃ無いかと思う…

 

 

「お2人の私情が多めに見えますが…私としても良い刺激になると思うので、私は賛成です」

 

「あこも賛成です!ふっふっふ…青薔薇と黒き魔竜が交わりし時、真の力が覚醒する」

 

「私も…賛成、です。この人と一緒に…バンドをしたら…、Roseliaにとっても、良いかもしれません…」

 

「わぉ…」

 

 

あらま、アッサリと了承してる…。俺が思ってるよりも“お人好し”かな?

 

 

「と言う訳で、宜しくね竜騎」

 

「やった~!竜騎と一緒だぁ♪」

 

「あ、せめて正体は口外しないで欲しい」

 

「あら?それは良いけど…」

 

「大丈夫、その件は守るからさ!」

 

「そうね、私達のヒーローなのだから、それくらいは…ね?」

 

「俺…ヒーローよりも“ドラゴン”が良い」

 

「そ、そこですか…(汗)」

 

 

そう言って友希那と握手を交わす。皆、微笑ましく思ってるしリサもニコニコしていた。

 

だけど何故だろう…ニコニコしているリサから…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

10年前と同様に“黒い何か”を感じたのは…

 

 

 

 

第2話:完

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーー

 

「次回、“嫉妬の女神”!……何だろう…寒気が…」

 

 

 




ご観覧、ありがとうございました!
次回はタイトル通り、リサが…(汗)


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嫉妬の女神

第3話です!
遂にリサが嫉妬で…


(リサ視点)

 

 

 

「ふんふふ~ん♪」

 

「凄く嬉しそうねリサ…」

 

「勿論!アタシのクッキー、竜騎食べてくれるかな?」

 

「リサのクッキーだから喜ぶでしょ。それにしても、昨日は嫉妬して暴走しないかと思ってたけれど、大丈夫みたいだし」

 

「ちょっ!?アタシ、恋は盲目だと思ってるの!?」

 

「この10年の間、結婚の約束と言う“ノロケ”を1年に何百回聞いたと思ってるの?」

 

「アハハ…そんな事もあったねぇ。懐かしいなぁ…」

 

「……」

 

 

始めての竜騎との合同練習の為、『Circle』へ向かうアタシと友希那。今日は何時も以上に頑張って、クッキーを多めに焼いたんだぁ♪

大半は竜騎用だから、愛情もタップリだよ♡

決して友希那からジト目で見られてないよ…うん、見られてない。

 

 

 

「おっはよー紗夜☆今日は何時もより早いね!」

 

「おはよう紗夜、朝早くから精が出るわね」

 

「湊さん、今井さん、おはようございます。昨日の辰巳さんの演奏を聞いた後で、じっとしていられませんでした」

 

 

紗夜は何時もより早く来てギターを弾いていた。その隣には…

 

 

「おはよう、2人共!」

 

「おはよ~竜騎♡」

 

「おはよう」

 

 

隣に居た竜騎も挨拶をしてくれた。今更だけど凄くカッコよくなったなぁ…。

 

 

「私のギターはどうでしたか、辰巳さん?」

 

「技量は俺と良い勝負だね。強いて言うなら…音を出す時が少し固いかな?」

 

「…何だか随分と抽象的ですね…(汗)」

 

「面目無い…教えるのは去年、1回だけで…(汗)」

 

「あ、いえ…責めてる訳では無いですよ?」

 

「うん、ちゃんと理解してる」

 

 

何か竜騎と紗夜は楽しそうだなぁ…熱心に練習してるのは良いんだけどねぇ…

 

 

「竜騎~、アタシを放置して紗夜とばっかりイチャイチャして酷いぞ~?」

 

「リサ、そんなに抱き着かなくても(汗)後、練習してるだけでイチャイチャはしてないから…」

 

「今井さん、変な誤解しないで下さい!!」

 

「分かってるって、冗談だよ♪」

 

 

ふふふ、紗夜ってば顔が真っ赤じゃん。もっとイジってやろうと思ったけど、竜騎に抱き着けたら良しとしよう♪

それからあこと燐子が練習に来てからと言うものの…

 

「…」

 

「ねぇねぇ、おにーちゃん!あこね、カッコイイ事を研究してるんだよ!ドラムでも何かカッコイイ叩き方があったら教えて欲しいなぁ!」

 

「それだったら、余裕のあるパートでアクションを加えるのも手だな!……と言うより…“おにーちゃん”?」

 

「駄目かな…?」

 

「いや、俺は良いよ。呼び方はひとそれぞれだしさ。」

 

「やったー!!」

 

「……」

 

 

おーい、竜騎~。それじゃあ“ロリコン”になっちゃうぞ~?

 

 

「竜騎さん…お疲れ様、です…」

 

「うん、白金さんもお疲れ様!…もしかして、コレが気になるのかな?」

 

「はい…、カードゲーム…お好き、なのですか?」

 

「うん、幼い頃からしてるんだ。もし興味があるなら一緒にどう?」

 

「ふふ、その時は…宜しくお願い…しますね」

 

「うん、何時でも言ってね」

 

 

竜騎が休憩中にアタシのクッキーを食べながら、持ってるカードを整理してたら、燐子と一緒に楽しそうに話してる。と言うより、人見知りの燐子が初対面の相手と普通に話してる……竜騎は凄いなぁ……。

でも、何でだろう…凄い胸が苦しくなる。

 

 

「リサ…怖い表情になってるわよ?」

 

「…え?」

 

「どうやら、自覚が無かったのね…」

 

 

友希那が心配そうにアタシに言う。アタシ、そんなに怖かったのかな?

アタシってこんなに嫉妬深い性格だったかな…

 

 

「ごめん友希那…アタシ…」

 

「大丈夫よ、リサだって抑えられない部分もあるんだし、今日は大目に見るから竜騎に10年分、しっかりと甘えて来なさい」

 

「友希那…」

 

 

友希那はそう言ってくれた。でも、友希那だって本当は竜騎の事が好きなのに…。

でも、今は凄く嬉しい。

 

 

「ありがとう友希那。アタシ、友希那と親友で良かった!」

 

「私もよ。ただ…イチャイチャするなら程々に…ね?」

 

「アハハ、大丈夫だよ☆ほんの少~し“調教”するだけだからさぁ☆」

 

「………本当に、程々にお願いね…(呆)」

 

「うん、行って来るね♪」

 

 

アタシはルンルンな気分で燐子と楽しそうに話してる竜騎の後ろに近づく。

 

 

「りゅ~き♪」

 

「ん、リサ。どうしたの…イッ!?」

 

「!?…い、今井さん…?どうして?」

 

 

竜騎が痛がり、燐子が驚く。まぁ無理も無いよねぇ…ガリッと竜騎の首筋に噛み付いちゃったから☆

燐子も驚かせてゴメンねぇ。

 

 

「リ、リサ…いきなり何を…?」

 

「ゴメンね竜騎。燐子と楽しそうにしてたから、我慢できなくなったの。あ、このままだと跡残っちゃうね。ちょっと待ってね」

 

「え?ちょ…まっ……!?!?」

 

「!?!?!?/////////」

 

 

れろ、ぢゅうう。噛み跡が付いた場所を舐め、思いっきり吸い上げる。あ、くすぐったいの弱いのかな? かわいー顔してるなぁ☆

んふふ~♡キスマークをしっかり付けてあげたよ~☆竜騎にアタシの証が刻まれたみたいで、嬉しくなっちゃう。

 

 

「……はっ!?い、今井さん!何をしてるんですか!?」

 

 

我に返った紗夜が、アタシに咎めて来る。燐子に至っては顔がリンゴの様に真っ赤にして固まってる。

むぅ…もっと竜騎とイチャイチャしたかったのになぁ…。

 

 

「ん~、竜騎が他の女の子と仲良くしてるのを見てたらさぁ、凄くカァっとなっちゃってさぁ。それで竜騎にアタシの“愛の印”付けたくなっちゃったんだよねぇ♡」

 

「だ、だからって…こんな事をして良い理由には…」

 

「――氷川さん…」

 

「た、辰巳さん…?」

 

 

真っ赤になりながらも言い続ける紗夜を止めたのは、当の本人である竜騎だった。

 

 

「リサには俺が言うからさ…、今は気にしないで欲しいんだ。俺は…怒って無いし大丈夫…」

 

 

紗夜は何か言いたげだった様だけど…

 

 

「わ…分かり、ました。辰巳さんがそう仰るのであれば、私はこれ以上は口出しはしません…。ただ、今井さん…今後は人前でこのような事はしないで下さい。練習の妨げにもなりますし、な…何より……は、破廉恥ですので……」

 

「あー、うん…ゴメンね。気を付けるよ」

 

 

ここは素直に頭を下げておこう。今度お詫びに何か奢ってあげないとなぁ…

それにしても竜騎、こんなことしたアタシのこと庇ってくれるんだ……嬉シイナァ、カッコイイナァ。益々好キニナッチャウナァ……♡

 

 

「友希那さ~ん、目の前が真っ暗なんですけど?」

 

「あこにはまだ早いわ」

 

 

因みに、あこは友希那の手で目隠しされてたから、何が起こったのか分からなくて首を傾げてた。

でも、あこはもう高校1年生だけど…見た目の所為で見えない事もあるんだよねぇ…。

 

 

 

(リサ視点END)

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

(竜騎視点)

 

 

 

 

『竜騎のアジト(家)』

 

 

 

 

 

 

「はぁ…リサってば何を考えてるんだろう…」

 

 

今は自室のベッドで仰向けになってる。え?練習はどうしたのかって?

リサがキスマークを付けた後に、練習を再開したのだが……あの光景を目の前にした白金さんは茹ダコの様に顔を真っ赤にして動けなくなり、更には氷川さんも集中出来なくなってしまったからだ。

氷川さんはやはりリサの暴走(?)が不満だったらしいが…友希那がどうにか静止してくれて、俺にリサの事を頼むと言った。

そして今日の練習は解散と言う形になった。

その後に、2人きりになった所でリサに一応注意した時に、リサの口から出たのは…

 

 

 

 

 

「竜騎ハ“アタシノモノ”ダカラ…」

 

 

 

 

 

今でも脳から離れないあの言葉と “黒い何か”…。でも…好きで居てくれた事については…嬉しかった

 

 

「俺も…甘ちゃんなのかもなぁ。自分では“冷酷で残忍”なのに…」

 

 

そう、俺は優しくなければ正義の味方でも何でも無い。“あの日”からそう決めたのだから…

 

 

ピンポーン♪

 

 

そんな時、玄関のチャイムが鳴った。配達か何かだろうか…?そう思って出ると…

 

 

「はーい」

 

「竜騎♪」

 

「リサ?どうして俺の家に?」

 

 

玄関に居たのはリサだった。俺…住所はまだ教えて無い筈だけど…?

 

 

「竜騎に会いたかったから、思わず来ちゃった☆竜騎はもうご飯食べたの?」

 

「いや、まだ食べてないけど…」

 

 

そう言えば時計はもう6時半だわ。すっかり考え事してたら、あっと言う間に過ぎてたなぁ。

 

 

「それなら良かったぁ!アタシ、ご飯作って持って来たんだぁ♪一緒に食べよ?」

 

「うん、わざわざありがとう!」

 

 

リサが袋から出したタッパーの中には、筑前煮とカレイの煮付け。とても美味しそう…。

 

 

「全部リサが作ったんだぁ…、とても美味しそう」

 

「ふふふ~♪アタシ、筑前煮は得意なんだぁ☆」

 

「じゃあ…」

 

「「いただきます」」

 

 

残っていたご飯をよそい、リサと一緒に夕食をいただく。

 

 

「……うん、美味しい♪」

 

「ホント? よかったー☆」

 

 

リサはニコニコしながら俺の方を見ている。

 

 

「冷めちゃうよ?」

 

「竜騎の食べてる顔が見たいんだぁ☆」

 

「アハハ…」

 

 

そう返されると恥ずかしい…

 

 

「ごちそう様」

 

「はーい、お粗末様。……ねえ竜騎」

 

「ん? 」

 

「アタシと一緒にいるの、楽しい?」

 

「急にどうしたのさ?」

 

 

何時も明るいリサが、何故か暗く感じる。どうしたんだろう本当?

 

 

「アタシはさ、こうして一緒に居たりご飯を食べたりして凄く楽しいよ。でも、竜騎はどうかなってさ…10年も経ってるから色々と変わってるかもしれないって思うと…アタシ…」

 

「そんな事を気にしてるの?」

 

「そ、そんな事!?ア、アタシは真剣に悩んでるんだよ?……あ」

 

「俺だって一緒に居て楽しいんだからさ、そんな風に言わないで欲しいな。じゃないと家に入れる事も無いって」

 

「竜騎…」

 

 

俺はそう言ってリサの頭を撫でる。はは、頭を撫でるのは今でも有効の様だ…

 

 

「嬉しい♡」

 

「んむっ!?」

 

 

そう言ってリサは俺の唇を奪う。これが俺にとってのファーストキス、相手はリサって決めてるから良かった。

 

 

「プハッ、いきなりでゴメンね竜騎?アタシ…今のがファーストキスだったんだ」

 

「俺もだよ…」

 

「良かった~♪アタシが初めてで♡」

 

 

まぁ、広島に居た時も告白されても即答で断ってたし…昔は“ある事”でそう言うのは無かった。

まぁ、周りは勿体ないとか言ってたけど…俺は一途なんだよね。

 

 

「んふふ~、竜騎の初めて貰っちゃったよ~♡アタシ、今スッゴイ幸せだよ~♡」

 

「俺もだよ。でも、今日の様に人前ではダメだからね?友希那達に迷惑が掛かr………リサ…?(汗)」

 

 

俺は言葉が止まってしまった。何故なら…友希那の名前を出した瞬間、リサの瞳のハイライトが消えてたからだ…。めっさ怖い…。

 

 

「今アタシと2人きりなのに…友希那の名前を出すんだぁ…。友希那はアタシにとっても大事な親友だから、竜騎に何かしない限りは大丈夫だと思ってたけど……ソッカァ……」

 

 

リサがブツブツと、まるで恨めしい様に何か言っていた。凄く背筋が凍る……そして、顔を上げるとニッコリと俺を見る。この笑顔…10年前と昨日の“黒い何か”と同じだ……。

 

 

「ねぇ竜騎~?今2人きりなのに…此処で友希那や他の女の名前を出すのは…流石に許せないかなぁ?…だからさ、今から竜騎を………“調教”シテアゲルネ?」

 

 

「え?チョッ!?調教って…んむ!?」

 

 

いきなりリサが“調教”と物騒な事を言い始めた!?そして宥める様に言おうにも、リサの豊満な胸に顔を埋められ、後頭部まで腕を回している。

 

 

「どう竜騎~?アタシの“おっぱい”、結構大きいでしょ?友希那より大きくて柔らかいでしょ~♡」

 

「んん…んぐ…」

 

 

リサが自分の胸の大きさを自慢しながら、谷間の奥までギュウギュウと締め付けられる。抵抗も出来ずに、ただ顔を左右に動かす事しか出来なかった。

 

 

「やん♡竜騎~、そんなに顔を谷間に擦り付けられるとくすぐったいよ~♡そんなにアタシのおっぱい気持ち良い?でも、そろそろ離さないと窒息しちゃうから、はい終わり♡」

 

 

「ぷは…はぁ…はぁ…」

 

「んふふ~!竜騎ってば可愛い~♡でも、まだお楽しみは…コレカラダヨ?」

 

「え?お、お楽しみって…んん!?」

 

「ん…んちゅ…ちゅ…」

 

 

またしてもリサに唇を奪われる。しかも今度は舌を絡め始めた“ディープキス”だ。酸素を求めていた為に口を開いていた為、簡単にリサの舌が侵入する。

 

 

「ん…んん…チュッ…ん…チュウ…」

 

 

音を立てて長い長いキスが続く。俺も自然と舌を絡ませると…

 

 

「ん…ちゅっ…ぷは!美味しかった♡ご馳走様、竜騎♡」

 

「あ…う…」

 

「ん?竜騎?」

 

「きゅ~…」

 

 

俺の意識はグルグルと回り、そのまま意識を失う。

 

 

「あれれ?疲れて眠っちゃったのかな?ふふ…アタシが見ててあげるから、ゆっくりオヤスミ♡」

 

 

リサの声を子守歌にして、そのまま委ねる事にする…

 

 

「……大好キ、大好キダヨ竜騎。ダカラ、他ノ女ナンテ見ナイデ?アタシダケヲ見テ、一緒ニ幸セニナロ?…約束ダヨ…」

 

 

優しく、狂気に満ちたリサの声に完全に眠る。

 

 

 

翌朝…

 

 

「ん…」

 

 

何時の間にかベッドで寝てたらしい。

 

 

「んん…って…(汗)」

 

 

隣でリサが俺を抱き枕にして寝てた。

 

 

「ん…おはよう竜騎♪可愛い寝顔だったよ☆」

 

「うん、おはよう…」

 

 

さて、朝シャンでもするか…。そう言えば、今更ながら気になる事があるので聞いてみよう。

 

 

「俺の家、良く分かったよね?」

 

「あぁ、おばさんに聞いたら教えてくれたよ♪『竜騎を宜しくね~』ってさ。んふふ~♡」

 

 

母さん……(汗)

 

 

 

 

第3話:完

 

 

 

 

 

「次回、黒竜と星のカリスマ!…キラキラドキドキ?…何処に?」

 

 

 

 

 

 

 

おまけ

 

 

 

竜騎とリサがご飯を食べている時間帯…

 

 

「湊さん…今井さんの暴走は今度どうするのですか?」

 

「どうするって?」

 

「辰巳さんは一切の抵抗はしませんし…異性同士のトラブルでRoseliaがバラバラになると言う事です。」

 

「あぁ、その事ね。まぁ竜騎はリサに甘いけど…必要な時には注意はすると思うわ」

 

「駄目じゃないですか!白金さんだって、あの光景を目の当たりにして…また固まってしまったらどうするんですか!?」

 

「最後には竜騎が勝つわ。今回のリサの暴走、アレは“序の口”にも入って無いわ…」

 

「アレが…“序の口”ですら無い…?」

 

「それに、将来は“私の夫”になって貰うのだから、自力で解決して貰わないと困るわ」

 

(辰巳さん…大変な幼馴染を持ったのですね…。と言うよりも、湊さんも狙ってたのですか…)

 

 

友希那の口から出た“序の口ですら無い”と“私の夫”発言で、紗夜は大半諦めていた…

 

 

 

 

 




ご観覧ありがとうございます!
リサが暴走してヤンデレ化しました。最後辺り…大丈夫か心配でした(汗)
次回は、キラキラドキドキで有名な“あの子”が出ます!


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黒竜と星のカリスマ

第4話です。


「さて、今回は“Roselia”と初のコラボライブだ。さて、窮屈に息の根を止めてやる!」

 

 

「さぁ、奏でましょう!」

 

 

“Circle”にて開催された、“漆黒の魔竜”と“Roselia”の合同ライブ。両方のファンが押し寄せ、外のカフェでさえも満員だった。

そして話題となっているのは、今注目を集めている両バンドが、急にコラボをしたのかと言う事。

ファンの間では“お互いに昔知り合ってた”、もしくは“漆黒の魔竜の正体を知ってる”等の憶測が広まっている。

しかし、変わらず正体は掴めないままである。

 

 

「やっぱり凄かったねぇ“漆黒の魔竜”。この間のソロライブではチケットが完売で観に行けれなかったけど、今回の“Roselia”コラボのチケットを予約出来た時は凄く嬉しかったよ。観に来れて良かったね有咲。……有咲?」

 

「………」

 

「有咲?有咲~?」

 

「っは!?な、何だよ、急に大声で叫んだらビックリするだろ!?」

 

「有咲がボーッとしてたからさ…そんなに気になるの?」

 

「そりゃな…憧れのソロバンドの生ライブが見れたんだ…。夢中になったよ」

 

「有咲とさーやはファンだったんだよね?」

 

「そ、そうだよ!ずっと前から憧れだったんだ!今回のコラボライブのチケット買えた時はもう…って、何を言わせようとしてんだ!?」

 

「落ち着いて有咲ちゃん…(汗)」

 

「何時かあの人と合同ライブしたいね!凄くキラキラドキドキしそう!」

 

「接触出来ればそれはそれでな…(そりゃ、一緒にコラボ出来れば嬉しいし、Roseliaの人達が羨ましいけど…そんな虫の良い話は無いよなぁ…)」

 

 

有咲は内心、1番“漆黒の魔竜”とコラボしたかったのであった…

 

 

 

ーーーーーーーーーー

(リサ視点)

 

 

 

 

 

 

『竜騎のアジト』

 

 

 

 

 

「竜騎~、来たよ~!何処~?」

 

「リサ…何故貴女が竜騎の家の鍵を持ってるのかしら?」

 

「んふふ~、竜騎にお願いして“スペアの鍵”を作って貰ったんだぁ♪竜騎はコッチに戻って来てから1人暮らしだからさ、偶にご飯を作ったり、泊まりに行ったりもしてるんだ♪」

 

「泊まりに…?リサ、羨ましい事をするのね…。私も今度泊まりに行こうかしら?」

 

「友希那~?アタシの目が黒い内はそうは行かないよ~?」

 

「あら、狡いわね…」

 

「今井さん、湊さん…玄関で立ち止まってばかりでは悪目立ちします」

 

「あ、そうだねwゴメンゴメン☆竜騎~、上がるね~!」

 

「お邪魔しま~す!」

 

 

そう言って竜騎の家に上がる。家主の断りも無く上がるのは流石にダメかもしれないけど…、まぁ竜騎は許してくれるよね?

 

 

「うわぁ、凄く大きいね!」

 

「1人で暮らすにしては、随分と大きいですね…」

 

「竜騎の話だと、デュエルの大会や仕事で入ったお金を貯めて、土地ごと一括で買ったって」

 

「竜騎さんは、お仕事…してるのですか?」

 

「うん、高校が通信制らしくてね。今は2年前から機械修理やプログラム等の作成の依頼が来て、それで生計を立ててるって」

 

「凄い…ですね。本当に、同い年…なんでしょうか?」

 

「で…おにーちゃん、何処に居るのかな?」

 

「部屋には居なかったから…、もしかしてガレージかな?また発明か何かしてたり」

 

 

そう言ってアタシ達は竜騎の家の中のガレージへ向かう。

 

 

「竜騎、入るよ~…って、うわっ!?」

 

 

ガレージの扉を開けた瞬間、大きな音でビックリした。どうやら何か作ってる様だけど…、防音性のシャッターや壁に囲まれてるから、そりゃ気付かないよねぇ。

 

 

「竜騎~、来たよ~!」

 

 

呼んだけど、音で聞こえて無いのか反応が無い。むう仕方ない…隣に行ってから…

 

 

「おにーちゃーん!!我ら青薔薇の音楽団が来たよーーーーーーー!!」

 

「うお!?」

 

 

あこ~、耳元で大声を出したら流石に驚くから止めなよ~。まぁ、竜騎が驚く顔が見れたから嬉しいけどね。

 

 

「あ、いらっしゃい。もしかして…時間過ぎた…?」

 

「いえ、ギリギリ大丈夫です。ですが、このまま気付かなかったら間に合わなかったかと…」

 

「面目無い、またやった…(汗)」

 

「大丈夫だよ~☆竜騎が昔から夢中になると周りが見えなくなるのは知ってるからさ」

 

「そうね、小学校1年の時も夏休みの工作で夢中になってた事もあったし。此処は昔と変わらないわね」

 

「そう言わないでくれ…恥ずかしいから…」

 

 

う~ん、照れてる竜騎も良いなぁ♡

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

リビングで待ってると、竜騎はシャワーを浴びて上がって来た。おぉ、結構筋肉もあるし、肌が白いなぁ♡見れて眼福だねぇ。

そして先ずは反省会から。

 

 

「竜騎の技量は大した物ね。ただ…1人で突っ走る傾向があったわね…」

 

「ソロでやってた習慣が響いてるな…」

 

「どうやら、辰巳さんの課題は息を合わせる所からですね。今は良くても、後々は響きますからね」

 

「うん、少しでも亀裂が入ると怖いのが不協和音だからね」

 

「大丈夫だよ竜騎、アタシも練習付き合うからさ♪」

 

「あこも手伝うよ~!ね、りんりん?」

 

「はい…私もです」

 

「うん、ありがとう」

 

 

反省会は取り合えず此処までになって、次回のライブの打ち合わせとなった。

次は確か…

 

 

「次回のバンドは、ポピパも含めた合同ライブよ」

 

「ポピパ?」

 

 

そうそう、今度はポピパも一緒だったね。って、そう言えば竜騎はポピパを知らなかったんだった。

 

 

「……正式名称は、Poppin'Partyです……。この辺りでは、結構有名なガールズバンドで……私の通ってる、花咲川女子学園の2年生のだけで…組んでるバンド、です」

 

「なるほど。教えてくれてありがとう、白金さん」

 

「いえ……このくらいは……////」

 

「……(私が言おうと思ったのに…)」

 

 

竜騎の質問を燐子が教え、竜騎にお礼を言われた燐子は嬉しそうに照れていた。むぅ…アタシが説明すればよかったなぁ…。多分、友希那も同じ事を考えてるんだろうなぁ…

 

 

「所で、そのポピパの娘達に俺も会って大丈夫かな?」

 

「竜騎の技量なら歓迎してくれるわよ」

 

「あー、それはそれで良いけど…」

 

「友希那~、竜騎は多分正体の方だと思うよ?」

 

「あぁ、ソッチね。でも、コラボ相手とかに教えると言う事だけは覚悟しておいた方が良いわよ。今後は他のバンドとの交流もあるし」

 

「まぁね」

 

「竜騎、アタシがしっかりとフォローするから大丈夫だよ☆」

 

「私もしっかりと言っておきますから、大丈夫です。一緒に練習できるのは良い事なのですが、それでご迷惑を掛けるのは宜しく無いですから」

 

「2人共、ありがとう」

 

「ふっふっふ、おにーちゃん…あこの事を忘れて貰っちゃ困るぞよ?我が口を持ってすれば…」

 

「あれ?あこちゃん…この間、お姉さんに“漆黒の魔竜”とコラボした話を…したって、言って無かった?」

 

 

え?あこ…まさか正体をバラしたの…?

 

 

「わー!?りんりん、それは内緒だって言ったのに!正体はバラして無いから大丈夫だよ~!」

 

「あはは…」

 

 

まぁ、あこだって出来る子だし…大丈夫だよね。…多分

 

 

『ピピピ…』

 

 

「何か、音がしましたけど…?」

 

 

確かに燐子の言う通り、何か音がしたね。何の音だろう?

 

 

「あ、ギターのアップデートが終わった」

 

「あぁ、竜騎のギターのね」

 

 

そう言って竜騎は自分のギターを手に取って戻って来た。それにしてもドラゴン型かぁ。ドラゴン好きの竜騎にはピッタリだよね。

 

 

「そう言えば気になって居たのですが、辰巳さんのギターは随分と見慣れないギターですが、何処かのオーダーメイドですか?」

 

「ん?“ブラックヴルム”の事?」

 

 

紗夜が竜騎のギターに質問をした。まぁ、ギタリストとしては気になるよね。

 

 

「実は自作なんだよね♪プログラムや基礎フレームを一から作ったんだ」

 

「「「「自作!?」」」」

 

 

紗夜だけで無く、友希那達も驚いてる。アタシは以前に聞いたけど、まぁ…最初は驚くよねぇ。

 

 

「俺、ドラゴンへの拘りが人100倍に五月蠅くてさ、だったら自分で作った方が良いなと思って、デュエルディスクに変形出来る様に作ったんだ。時間は相当費やす事にはなったけど、お気に入りなんだ」

 

「そう思って作れる辺り…凄いですね、辰巳さん…」

 

「竜騎が昔から器用なのは知ってるけど、流石に楽器を1から作ったのは驚いたわ…」

 

「ふふふ~、竜騎は色々と作れるからねぇ。アタシにも今度頼んでも良い?」

 

「うん、その時にね」

 

「あこも、おにーちゃんが作った楽器が欲しい~!」

 

「わ、私も…です…」

 

 

アタシのベースも竜騎の様な機能を付けて欲しいな~。その次にあこと燐子も一緒になって言ってる…アタシが最初だからね?

 

 

 

(リサ視点END)

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

(竜騎視点)

 

 

打ち合わせから数日が経ち、愛車であるバイクに跨りCircleに向かう。

風が突き抜けて進む感じはやはり良い。ただ…

 

 

「なぁなぁ、俺達とカラオケ行かない?」

 

「えっと…私、友達とバンドの練習があるので…」

 

「じゃあさ、お友達も一緒に行こうよ?バンドの練習より楽しいしさ!」

 

「そうそう、兄貴や俺と一緒に楽しもうよ!」

 

「えっと…」

 

 

無理矢理ナンパされてる所を見なけらば…だが。

明らかに迷惑してるし、バンドを馬鹿にされてるのは気に入らない。と言う訳で、俺は停車させてヘルメットを取った後に、“ブラックヴルム”を変形させて近づく。

 

 

「…」

 

「あ、何だよお前?」

 

「兄貴の邪魔する気か?」

 

「…」

 

 

俺は返答する事無く、いきなり“ヴァレルロード・ドラゴン”を出した。

 

 

『グルアアアアアアア!!』

 

「ひぃ!?な、何だこりゃ!?」

 

「あ、兄貴、コイツヤバいっすよ!?」

 

「ひ、一先ず逃げるぞ!」

 

「あ、待って下さい!!」

 

 

ヴァレルロードの威嚇でビビったチンピラ2人は、直ぐに逃げた。腰抜け目め…。

 

 

「あ、あの~」

 

「あ、ゴメンゴメン。いきなり怖かったかな?」

 

 

ヴァレルロードをデッキに戻し、彼女の前に行く。思わず出してしまったよ…一般の人は馴れて無いからなぁ。

 

 

「立てる?」

 

「あ、はい!助けてくれてありがとうございます!」

 

 

猫耳の様な髪型の少女は手を取り、立ち上がった後にお礼を言う。

 

 

「ほわぁ…」

 

 

ん?この子…あこ見たいに目を輝かせてる様な……

 

 

「?…本当に大丈夫?」

 

「あの!」

 

「ん?」

 

「貴方から“流星の様な煌めき”を感じました!」

 

「???…流星???」

 

 

今は昼だから、星は見えないけど…?独自の感性の子なんだな…きっと、うん…。

 

 

「えっと…流星ってどう言う…」

 

「凄くキラキラと輝いてます!」

 

「………」

 

 

嬉しそうに手を握ってぶんぶんしてる。まぁ、褒めてくれてるんだろうなぁ…。

 

 

「所で、さっきの連中の事もあるし…良ければ送って行こうか?」

 

「良いんですか?私、Circleって言うライブハウスに向かってたんです!」

 

「偶然にも、俺もCircleに行く所だったんだ」

 

「お揃いですね!本当にキラキラドキドキしてます!」

 

 

何か更に嬉しそうにしてるよこの娘…。取り合えず、リサが使ってる予備のヘルメットを貸して、バイクの後ろに乗せるとしよう。

星の娘を乗せた事だし、声を掛けて出す事にする。

 

 

「じゃあ、危ないからしっかり捕まっててね」

 

「はい!あ、そうだ!」

 

「どうかした?」

 

「私、戸山香澄って言います!」

 

「あぁ、自己紹介ね。俺は竜騎、辰巳竜騎。宜しく!」

 

 

自己紹介を終えた所で、俺達はCircleへと向かう。

 

 

 

 

(竜騎視点END)

 

 

第4話:完

 

 

 

 

 

「次回、黒竜と星々のめぐり逢い…!正体は…内緒にして貰いたいなぁ」

 

 

 

 




ご観覧、ありがとうございました!
次回はポピパメンバー全員との出会いです。


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黒竜と星々のめぐり逢い

第5話です!
ポピパメンバーと会います。


『Circle』

 

 

 

 

(有咲視点)

 

 

 

「香澄達、まだ来てねぇなぁ」

 

 

私は市ヶ谷有咲、Poppin'partyのキーボードだ。

今日は特別な日になるから、香澄達残りのメンバーを待っている。何故なら今日は……“Roselia”との合同練習の上に、私の憧れ、“漆黒の魔竜”と一緒に練習出来るのだから。

仮面を付けたまま来るのかな?と思いながら香澄達を待ってる。

言っとくけど、決してウキウキはしてねぇからな?って、私は誰にツッコミを入れてるんだか…。

 

 

「ん?誰か来たな…って、男かぁ。…ん?男が来るなんて珍しいなぁ……」

 

 

香澄達かRoseliaの人達が来たかと思えば私と近い年(?)の男が入って来た。普段は女とばかり関わってるから、男を見るのは少し違和感があるな。しかも香澄が後ろに引っ付いてるし…………ん?

 

 

「ちょっ、おま!?香澄ーーーーー!!お前何してんだあああぁぁ!?」

 

 

私は思わず叫んだ。何故なら、香澄が見知らぬ男に後ろからくっ付いて入って来たからだ。

香澄の奴、いきなりの仕方で登場するから、思わずツッコミを入れたじゃねぇか!

 

 

「あ、有咲~、おはよう!」

 

「あぁ、おはよう……じゃねぇよ!!何知らない男にくっ付いてるんだ!!」

 

「この人から“流星の様な輝き”を感じたの!」

 

「相変わらず意味が分からねぇよ!!」

 

 

コイツ、また訳の分からない事言いやがった!折角の合同練習なんだから、無駄に体力を使わせんな!

 

 

「あ~…もしかしてオタク、香澄ちゃんのお友達かな?出来れば香澄ちゃん…どうにか引き剝がして貰って良い?」

 

「あ…はい…」

 

「?…もしかして、男性恐怖症とかかな?」

 

「いえ、そう言う訳では…」

 

「竜騎先輩、有咲は単にツンデレなんですよ」

 

「ツンデレじゃねぇよ!!良いからお前も離れろよ!!」

 

(この状況をリサに見られたら非常にマズい…)

 

 

男の人も困惑してるし、香澄の奴は本当に何を考えてるんだ…。私がそう思った時……

 

 

「おっはよ~竜騎★朝から楽しそうだねぇ」

 

「…」

 

「「!?」」

 

「あぁ…遅かった(汗)」

 

 

リサさんと友希那先輩がやって来た。竜騎と呼んでたけど、恐らく此処に居る男の名前なんだろうな…。

って言うか…リサさんと友希那先輩、何か変じゃないか?友希那先輩は何か不機嫌そうだし、リサさんは笑ってはいるけど…目が笑って無い…(汗)

 

 

「お、おはようリサ…友希那。取り合えず…話を聞いて貰っても良い?(汗)」

 

「うん、モッチロン♪アタシは竜騎とオハナシするのも大好きだから★」

 

 

そう言う訳で竜騎と呼ばれる人が説明を始める。

話を聞くと、香澄がチンピラ2人にナンパされてたと。そこで通りかかったこの人、竜騎と言うリサさん達の知り合いが助けてから、偶然にもCircleが目的地だと言う事で一緒に来たと。

そして香澄がバイクに降りてからずっとくっ付いてるままらしい…。

 

 

「と言う訳で、香澄ちゃんと一緒に居たって訳なんだ」

 

「………香澄ちゃん?」

 

「………(汗)」

 

 

香澄をちゃん付けで呼んだ時にリサさんが凄く“黒い何か”を感じた…。リサさん…本当に様子が変だ…(汗)

 

 

「流星の様な煌めき…ね。まぁ、言いたい事は分かるわね。ただ…戸山さん、そろそろ竜騎から離れて貰っても良いかしら?羨まし…いえ、竜騎も困ってる様だし…」

 

 

友希那先輩が今、羨ましいって言い掛けなかったか…?気のせいだよな…(汗)

 

 

「友希那先輩、竜騎先輩の事を知ってるんですか?私にも教えて下さい!」

 

「香澄~?その前に、そろそろ“アタシの竜騎”から離れよっかぁ?」

 

「……(コクコク)」

 

(怖!?リサさんってこんな人だったか!?)

 

 

本当にリサさんはどうしたんだよ!?何時もの優しいリサさんが、今日に限って凄く怖い!!

これも此処に居る竜騎って人の影響なのか!?……と言うか、この人何者なんだよ……

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

それから残りのポピパメンバーとRoseliaメンバーも集まり、いよいよ合同練習が始まろうとしてた。

って、待てよ…肝心の“漆黒の魔竜”が来てない…

 

 

「あの~、そう言えば気になる事があるんですけど…」

 

「市ヶ谷さん…どうしたの、ですか?」

 

「“漆黒の魔竜”が…まだ来てない様ですけど…」

 

「そう言えば…まだ姿が見えないね…」

 

「その事で、貴女達にも説明しないといけない事がありました。」

 

「そうそう!先ず、“漆黒の魔竜”の正体はアタシ達も既に知ってるし、ポピパのみんなも口外しないって条件を出させて貰うよ~♪」

 

「正体…、つまり素顔が見れるって事ですか!?」

 

「口外しない事を条件になりますが」

 

 

紗夜先輩がそう言った。マジか…合同練習だけで無く、素顔まで見れるなんて…。

ところで、竜騎って人と友希那先輩が何やら話してる様だけど…

 

 

「今の方が良いのかな?」

 

「どうせバレるのだし、今の内に正体を明かしておいた方だ良いわよ?」

 

「了解、ちょっと取り出すわ」

 

「取り出す?竜騎先輩、何か出すんですか?」

 

「あぁ、コレ」

 

 

そう言って取り出したのは…黒いドラゴンの仮面。…ん?何処かで見た事があるぞ…?

そう、ここ最近の記憶にある…。そう言って彼が仮面を付けると…

 

 

「黒く染まったこの鱗、竜の咆哮がビートを刻む!」

 

「「…え?」」

 

「竜騎先輩?」

 

「あ…あ…」

 

「う、嘘だろ…!?“漆黒の魔竜”……!?」

 

 

そう、この竜騎って人があの“漆黒の魔竜”だった。まさか、本当に会える日が来るなんて…。

 

 

「あ、あの!辰巳さんが“漆黒の魔竜”で間違い無いですか!?」

 

「うん、実は俺がそうなんだよね。ホラ…」

 

 

そう言うと、辰巳さんはギターケースからギターを取り出した。そう、そのギターは間違い無く…

 

 

「ブ、ブラックヴルム…本物だぁ…!凄い!」

 

 

そう、“漆黒の魔竜”だけが持つギター、“ブラックヴルム”だった。凄い…生で見れた…!

 

 

「ねぇ、有咲」

 

「うお!?な、何だよおたえ…」

 

「この仮面の人はお友達なの?」

 

 

ズコォ! ガシャン!

 

 

私はおたえの発言に思わずズッコケた。しかも沙綾もコケてるし…。

って言うかコイツ、この間のコラボライブ一緒に観てただろうに……。

 

 

「おまっ…正気で言ってんのかおたえ!?」

 

「うん、仮面をしてる人に知り合いが居たんだなって…で、この人はどう言う人?」

 

「“漆黒の魔竜”だよ!ヘ・イ・ロ・ン!西日本で超有名なソロバンドで、正体が謎に包まれながらも、抜群の歌唱力とギターの腕前はプロを凌駕するって言われる程だぞ!?って言うかこの間Roseliaとのコラボライブ観に行っただろうが!!」

 

「あ、コラボ相手の名前がそうだったんだ…知らなかった」

 

「知らずに観てたってお前、記憶力を疑うぞ!?」

 

「まぁ…おたえだもんね…」

 

「沙綾、お前も突っ込む所はそこじゃないだろ!?沙綾だってファンだろ!!」

 

 

私は今日で何回ツッコミを入れたんだろう…数えるだけキリが無いけどな。…は!?私、当の本人の前で見っともない所を…

 

 

「あ…すみません辰巳さん…その…お願いがあるんですけど…」

 

「ん?何かな市谷さん?」

 

「あ、有咲で良いですよ!えっと、その……サイン下さい!!」

 

 

私は思いっきりサインを頼んで、“漆黒の魔竜”のCDを出した。

 

 

「有咲、大胆だね」

 

「あんな有咲ちゃん、初めて見た…」

 

「わぉ…ただ、今までサインした事が無いんだよね…」

 

「知ってます!ただ、折角会えたので、特別な何かが欲しいんです!」

 

 

正体を隠して活動していたのだから、サインをした事が無いのは知ってる。それでも…

 

 

「じゃあ、エンブレムマークを描いたスタンプでも良いかな?それなら直ぐに出せるよ」

 

「あ、ありがとうございます!」

 

 

そう言って辰巳先輩は、色紙にスタンプを押してプレゼントしてくれた!言った通り、“漆黒の魔竜”のエンブレムマークのスタンプが描かれていた。やった…凄く嬉しい!

 

 

「一生、大事にします!!」

 

「あ、あの~…私も良いですか?」

 

「あぁ、山吹さんだったよね?」

 

「はい、私もファンです!この間のライブも凄かったです!」

 

「ありがとう!凄く励みになるよ♪今日は練習宜しくね!」

 

「「はい!」」

 

 

私と沙綾はスタンプ押しのステッカーを貰って上機嫌。これ程までに嬉しい事は無い。ただ…

 

 

「………」

 

 

ニッコリしてるリサさんから、また“黒い物”を感じた…凄く怖い…

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

あれから辰巳さんもとい…竜騎先輩と共に合同練習をした。竜騎先輩は演奏も凄いけど、教え方も丁寧だし凄く分かり易い。

時々、香澄が前に乗り出して友希那先輩と紗夜先輩から注意されてたなぁ。

 

 

「はぁ…夢の様な時間だったぁ…」

 

「有咲…練習中に寝てたの?」

 

「ちげーよ!何でそんな解釈になるんだよおたえは!?」

 

「有咲ちゃん、落ち着いて…。おたえちゃんも悪気は無いと思うよ?」

 

「竜騎先輩、凄く素敵な演奏でした!」

 

「ありがとう、ポピパのバンドも素敵だったよ!」

 

「ありがとうございます!」

 

「褒められた…♪」

 

「竜騎~、アタシだって頑張ってるでしょ?褒めて褒めて☆」

 

「おにーちゃん、あこも~!」

 

 

練習後にCircleを出た後、商店街の何処かで反省会をしようと共に歩いていた。竜騎先輩も駐輪場でバイクを置いて来た。

 

 

「竜騎先輩、交流会は何処が良いですか?」

 

「戸山さん、交流会じゃなくて反省会なのだけれど…」

 

「まぁまぁ友希那。ポピパの皆だって頑張ったんだし、偶には良いんじゃないかな?それに~、竜騎の事で聞きたい事もあるんだろうしさ~」

 

「リサさん…何で私を見るんですか?(汗)」

 

「さぁ…何でだろうね~?」

 

 

正直、竜騎先輩の事になるとリサさん…キャラが変わるのかもしれない。

 

 

「う~ん、場所と言うと飲食店かな?」

 

「あ、それでしたら喫茶店とかどうですか?」

 

「はい、私ウサギみたいです!」

 

「おたえ、何でペットショップになってるの?(汗)」

 

 

りみが喫茶店を提案していたが、おたえはペットショップでウサギを見たいって言ってる。

お前…本当に自由だな…。

とそんな事を思ってると……

 

 

「見つけたぞ!おいテメェ!さっきは良くもコケにしてくれたな!!」

 

「な、何ですか貴方達は?」

 

「しかも可愛い子ばっか連れやがって!兄貴や俺に少しは分けろよ!」

 

「しつこい連中だな…」

 

 

突然、暴言を吐きながら来た男2人がコッチに来た。如何にも関わりたく無い連中だった…。

って、香澄が竜騎先輩の後ろに隠れた。まさか…

 

 

「ねぇ竜騎…この2人ってもしかして…」

 

「うん、嫌がる香澄ちゃんを無理矢理ナンパしてたチンピラ2人…」

 

 

リサさんが竜騎先輩に尋ねると、竜騎先輩がそう言った。やっぱりコイツ等が…。観ての通りの自己中だな…。

 

 

「と言うか、人権無視して勝手に私物発言するな。聞いてて耳が腐る」

 

「っは!正義の味方気どりかよ?」

 

「おい、いい加減にしろよ!」

 

「……何つった?」

 

「辰巳さん…?」

 

「兄貴はお前に正義の味方気どりかって言ってんだよ!」

 

「俺さぁ…」

 

 

竜騎先輩に暴言を吐く2人に私は怒りを覚え、連中にいい加減にしろって言った時、竜騎先輩の様子が変だった。

 

 

「正義って言葉が“この世で1番嫌いな言葉”なんだよねぇ…。特にお前らの様な連中が口にしてるのを聞くとさぁ…凄い反吐が出る………」

 

「り、竜騎…?」

 

 

竜騎先輩、凄く怒って無いか…?と言うか正義って言葉が嫌いって言っても、此処までになるなんて…。

リサさんも初めて見た様だし…

 

 

「だ、だったら俺とデュエルしろよ!俺が勝ったらお前のカードと、其処の女共を全員貰うぜ!」

 

「無茶苦茶…です、そんなの…」

 

「言っとくけどなぁ、兄貴は強いぜ?」

 

「ほぅ…良いだろう。俺が勝ったら2度と目の前に現れるな」

 

「竜騎先輩…」

 

「大丈夫だよ、任せて」

 

 

不安になってる香澄を安心させる竜騎先輩。ん?何でギターを出してるんだ?

そして急にガチャッと音を立てながら、竜騎先輩の“ブラックヴルム”が“デュエルディスク”に変形した。

 

 

「ギターがデュエルディスクに変形!?」

 

「あぁ、有咲達は知らなかったよね?“ブラックヴルム”は竜騎の自作したギターなんだよ☆」

 

「自作!?」

 

 

まさか自作だったなんて…。竜騎先輩、想像以上に凄い人だ…。

 

 

「さて、来いよ」

 

「そんなハッタリ、通用すると思うなよ?」

 

「俺の野望を阻むなら、心の臓をエグって息の根を止めてやる!」

 

「「デュエル!!」」

 

 

竜騎先輩とあのチンピラ兄貴とのデュエルが始まった…

 

 

 

(有咲視点END)

 

 

 

第5話:完

 

 

 

 

 

「次回、星の一目惚れ!……はい?一目惚れ?」

 

 

 

 




此処までのご観覧ありがとうございました!
そして今更になりますが、お気に入りに登録して下さった方々、本当にありがとうございます!
私にとっても励みになり、モチベーションを上げるキッカケになります!
次回はデュエル描写が入ります!(カードテキストはやっぱり書くべきかな…?)


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星の一目惚れ

第6話です!
今回はデュエル描写を入れているので長めです。
因みにこの作品ではLPは4000です。


前回、チンピラの兄貴分と竜騎のデュエルが始まる。

先行は竜騎から。

 

 

竜騎:LP4000

チンピラ:LP4000

 

 

『1ターン目』

 

 

「俺のターン、“マグナヴァレット・ドラゴン”を召喚!」

 

 

マグナヴァレット・ドラゴン

効果モンスター

星4/闇属性/ドラゴン族/攻1800/守1200

このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。

(1):フィールドのこのカードを対象とするリンクモンスターの効果が発動した時に発動できる。

このカードを破壊する。

その後、フィールドのモンスター1体を選んで墓地へ送る。

(2):フィールドのこのカードが戦闘・効果で破壊され墓地へ送られたターンのエンドフェイズに発動できる。

デッキから「マグナヴァレット・ドラゴン」以外の「ヴァレット」モンスター1体を特殊召喚する。

 

 

「あれ?」

 

「今井さん、どうかしましたか?」

 

「いや…竜騎って昔、あんなカード持ってたっけなぁって」

 

「10年も経てば、デッキも変わる物じゃないかしら?」

 

「でも、ヴァレットって聞いた事無いですけど…」

 

 

竜騎が召喚したドラゴンにリサが疑問に思うが、変わってて普通だろうと言う返答だった。

 

 

「カードを3枚セットして、ターンエンド!」

 

 

竜騎は更にカードを3枚セットしてターンエンドし、チンピラのターンとなる。

 

 

『2ターン目』

 

 

「俺のターン、ドロー!自分フィールド上にモンスターが居ない時、俺は“インヴェルズの魔細胞”を特殊召喚!」

 

 

インヴェルズの魔細胞

効果モンスター

星1/闇属性/悪魔族/攻 0/守 0

自分フィールド上にモンスターが存在しない場合、

このカードは手札から特殊召喚できる。

このカードは「インヴェルズ」と名のついたモンスターの

アドバンス召喚以外のためにはリリースできず、

シンクロ素材にもできない。

 

 

「む、虫!?気持ち悪い!!」

 

「おい、兄貴のインヴェルズは昆虫じゃねぇ!悪魔族だ!」

 

「どう見ても虫でしょ」

 

「違うつってんだろ!!」

 

「テメェは少し黙ってろ!!更に魔細胞をリリースし、“インヴェルズ・マディス”をアドバンス召喚!!」

 

 

インヴェルズ・マディス

効果モンスター

星5/闇属性/悪魔族/攻2200/守 0

「インヴェルズ」と名のついたモンスターをリリースして

このカードのアドバンス召喚に成功した時、

1000ライフポイントを払う事で、

自分の墓地の「インヴェルズ」と名のついたモンスター1体を

選択して特殊召喚する。

 

 

「また虫だぁ…」

 

「もうやだ~」

 

「だから、悪魔族だっての!まぁ今は置いといて、マディスの効果を発動!LPを1000支払って、墓地の魔細胞を守備表示で特殊召喚だ!」

 

 

チンピラ:LP4000→LP3000

 

 

「また…復活、した…」

 

「バトルだ!マディスで奴のドラゴンを攻撃だ!」

 

「あーーーーーー!おにーちゃんのドラゴンがやられちゃう!!」

 

 

マディスの攻撃が竜騎のマグナヴァレットに襲い掛かる…だが、

 

 

「相手モンスターの攻撃宣言時、コイツを手札から特殊召喚する!来い、“チェックサム・ドラゴン”!!」

 

 

チェックサム・ドラゴン

効果モンスター

星6/闇属性/ドラゴン族/攻 400/守2400

(1):相手モンスターの攻撃宣言時に発動できる。

このカードを手札から特殊召喚する。

その後、このカードの守備力の半分だけ自分のLPを回復する。

(2):攻撃表示のこのカードは戦闘では破壊されない。

 

 

「あ、アレは覚えてる!竜騎が昔から使ってたカード!」

 

「懐かしいわね…」

 

「更に自身の効果で特殊召喚した時、このカードの守備力の半分、1200ポイント回復!」

 

 

竜騎LP:4000→5200

 

「レベル6の守備力2400のモンスターをノーコストで特殊召喚の上に、ライフを1200回復だと…?だが、攻撃は有効だ!」

 

「更に伏せてた速攻魔法、“スクイブ・ドロー”を発動!マグナヴァレットを破壊して、2枚ドロー!」

 

 

スクイブ・ドロー

速攻魔法

このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。

(1):自分フィールドの「ヴァレット」モンスター1体を対象として発動できる。

そのモンスターを破壊し、自分はデッキから2枚ドローする。

 

 

「自分のモンスターを破壊してドローしやがった…。守備力が高ぇから、このままメイン2へ移行だ!」

 

「その前にコイツを発動だ!」

 

「な、何!?」

 

「罠発動!“影のデッキ破壊ウイルス”を発動!」

 

「「「「「ウイルス!?」」」」」

 

 

影のデッキ破壊ウイルス

通常罠

(1):自分フィールドの守備力2000以上の闇属性モンスター1体をリリースして発動できる。

相手フィールドのモンスター、相手の手札、

相手ターンで数えて3ターンの間に相手がドローしたカードを全て確認し、

その内の守備力1500以下のモンスターを全て破壊する。

 

 

「チェックサムをリリースして効果を発動!お前のフィールドと手札にある、守備力1500以下のモンスターを全て破壊する!」

 

「な、何いいいいぃ!?」

 

「あ、兄貴のモンスターが…手札と共に全滅…」

 

 

チンピラのフィールドと手札のモンスターは根こそぎ破壊されて墓地に送られ、手札が1枚だけ残った。

 

 

「更に、お前のターンで数えて3ターンの間にお前がドローしたカードを全て確認して、その内の守備力1500以下のモンスターは破壊される」

 

「マズい…兄貴のデッキのモンスターは守備力が1500以下だ…(汗)」

 

「す、凄い…竜騎。相手のターンなのに圧倒してる…」

 

「でも、竜騎先輩のモンスターも居なくなりましたよ?」

 

 

そう、相手の場を全滅させたが竜騎の場のモンスターも居なくなった。

 

 

「ハッ!まだ俺にもチャンスはあるぜ!俺はカードを1枚セットして、ターンエンドだ!」

 

「このエンドフェイズ時、マグナヴァレットの効果が発動」

 

「はぁ!?」

 

「フィールドに居たコイツが戦闘及び、効果で破壊されたターンの終わりにコイツ以外の『ヴァレット』をデッキから特殊召喚出来る!来い、“シェルヴァレット・ドラゴン”!」

 

 

シェルヴァレット・ドラゴン

効果モンスター

星2/闇属性/ドラゴン族/攻1100/守2000

このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。

(1):フィールドのこのカードを対象とするリンクモンスターの効果が発動した時に発動できる。

このカードを破壊する。

その後、このカードが存在していたゾーンと同じ縦列のモンスター1体を選んで破壊し、

その隣のゾーンにモンスターが存在する場合、それらも破壊する。

(2):フィールドのこのカードが戦闘・効果で破壊され墓地へ送られたターンのエンドフェイズに発動できる。

デッキから「シェルヴァレット・ドラゴン」以外の「ヴァレット」モンスター1体を特殊召喚する。

 

 

「別のドラゴンを呼んだだと!?」

 

「また見た事無いドラゴンだ…」

 

 

 

『3ターン目』

 

 

「俺のターン、ドロー!俺は“ゲートウェイ・ドラゴン”を召喚!」

 

 

ゲートウェイ・ドラゴン

効果モンスター

星4/闇属性/ドラゴン族/攻1600/守1400

このカード名の(1)の方法による特殊召喚は1ターンに1度しかできない。

(1):相手フィールドにリンクモンスターが存在する場合、このカードは手札から特殊召喚できる。

(2):1ターンに1度、自分メインフェイズに発動できる。

手札からレベル4以下のドラゴン族・闇属性モンスター1体を特殊召喚する。

 

 

「あのカードはアタシも覚えてる。あのカードは竜騎が昔からよく使ってる」

 

「ゲートウェイの効果発動!1ターンに1度、手札からレベル4以下の闇属性・ドラゴンを1体特殊召喚出来る!来い、“オートヴァレット・ドラゴン”!」

 

 

オートヴァレット・ドラゴン

効果モンスター

星3/闇属性/ドラゴン族/攻1600/守1000

このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。

(1):フィールドのこのカードを対象とするリンクモンスターの効果が発動した時に発動できる。

このカードを破壊する。

その後、フィールドの魔法・罠カード1枚を選んで墓地へ送る。

(2):フィールドのこのカードが戦闘・効果で破壊され墓地へ送られたターンのエンドフェイズに発動できる。

デッキから「オートヴァレット・ドラゴン」以外の「ヴァレット」モンスター1体を特殊召喚する。

 

 

「また別のが出た…」

 

「そして…来い、野望を突き進むサーキット!召喚条件は“トークン以外のレベル4以下のドラゴン族モンスター2体”!俺は“シェルヴァレット”とオートヴァレット”の2体をリンクマーカーにセット!」

 

 

指定した2体を墓地に送り、EXデッキから新たなモンスターを特殊召喚する!

 

 

「リンク召喚!リンク2、“ツイン・トライアングル・ドラゴン”!」

 

 

ツイン・トライアングル・ドラゴン

リンク・効果モンスター

リンク2/闇属性/ドラゴン族/攻1200

【リンクマーカー:右/下】

トークン以外のレベル4以下のドラゴン族モンスター2体

(1):このカードがリンク召喚に成功した時、500LPを払い、

自分の墓地のレベル5以上のモンスター1体を対象として発動できる。

そのモンスターをこのカードのリンク先となる自分フィールドに特殊召喚する。

この効果で特殊召喚したモンスターの効果は無効化され、このターン攻撃できない。

 

 

 

「何だよ、大げさに呼んだ割には攻撃力が1200じゃねぇか!それで俺を倒す気かよ?」

 

「ツイン・トライアングルの効果を発動!リンク召喚に成功した時、LPを500払って墓地のレベル5以上のモンスターを効果を無効にして、自身のリンク先に特殊召喚する。復活しろ、チェックサム・ドラゴン!」

 

 

竜騎:LP5200→LP4700

 

 

「あ、また出た」

 

「だから、それが何だって言うんだよ!?」

 

「コレでこのターンで決める準備は整った!」

 

「な、何だと!?」

 

「竜騎…」

 

「再び現れろ!野望を突き進むサーキット!アローヘッド確認!召喚条件は“効果モンスター”3体以上!俺はゲートウェイとチェックサム、リンク2のツイン・トライアングルをリンクマーカーにセット!サーキット・コンバイン!見せてやる。俺の“エースモンスター”を!」

 

 

「竜騎の…」

 

「エースモンスター…?」

 

 

デュエルディスクのEXモンスターゾーンから、カードを出し上に翳す。

 

 

「強き意志を秘めし、鋼の弾丸!野望を突き進む“竜の王”となれ!!リンク召喚!顕現せよリンク4、“ヴァレルロード・ドラゴン”!!」

 

 

ヴァレルロード・ドラゴン

リンク・効果モンスター

リンク4/闇属性/ドラゴン族/攻3000

【リンクマーカー:左/右/左下/右下】

効果モンスター3体以上

(1):このカードはモンスターの効果の対象にならない。

(2):1ターンに1度、フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。

そのモンスターの攻撃力・守備力は500ダウンする。

この効果の発動に対して相手はカードの効果を発動できない。

この効果は相手ターンでも発動できる。

(3):このカードが相手モンスターに攻撃するダメージステップ開始時に発動できる。

その相手モンスターをこのカードのリンク先に置いてコントロールを得る。

そのモンスターは次のターンのエンドフェイズに墓地へ送られる。

 

 

「あ、あの時の…」

 

「アレが、竜騎さんの…エースモンスター…」

 

「…?(竜騎のエースってあのドラゴンだったかしら?)」

 

 

竜騎のエースモンスター、“ヴァレルロード・ドラゴン”が登場した。

ただ、この時の友希那は何かが引っ掛かっていた。

 

 

「こ、攻撃力3000…。(だ、大丈夫だ…万が一にも炸裂装甲を伏せてある)」

 

「手札から装備魔法、“ヴァレル・リロード”を発動!墓地のオートヴァレットを特殊召喚して、このカードを装備!」

 

 

ヴァレル・リロード

装備魔法

このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。

(1):自分の墓地の「ヴァレット」モンスター1体を対象としてこのカードを発動できる。

そのモンスターを特殊召喚し、このカードを装備する。

このカードがフィールドから離れた時にそのモンスターは除外される。

(2):装備モンスターが破壊された事でこのカードが墓地へ送られた場合に発動できる。

自分はデッキから1枚ドローする。

 

 

「そして“ヴァレルロード”の効果、“アンチエネミー・ヴァレット”を発動!1ターンに1度、表側表示のモンスター1体の攻撃力と守備力を下げる。そしてこの効果に対して相手はチェーン出来ない!俺は…オートヴァレットを選択!」

 

「えぇ?」

 

「え…どうして?」

 

「何故自分のモンスターを…?」

 

 

この事に有咲、りみ、紗夜が驚く。だが…

 

 

「この瞬間、オートヴァレットの効果を発動!リンクモンスターの効果対象となった時、自身を破壊してフィールド上の魔法・罠を1枚選んで墓地に送る!お前の伏せカードは墓地送りだ!」

 

「あぁ!?兄貴の“炸裂装甲”が!!」

 

「ヴァレル・リロードの効果で1枚ドロー。そしてバトルフェイズ突入時に、このカードが使う!永続罠“ガンスリンガー・エクスキューション”を発動!そして効果を発動!墓地のツイン・トライアングルを除外し、元々の攻撃力分、ヴァレルロードの攻撃力をアップし、これで4200だ!」

 

「う、嘘だろ…」

 

 

ガンスリンガー・エクスキューション

永続罠

このカード名の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。

(1):自分・相手のバトルフェイズに、自分の墓地から闇属性リンクモンスター1体を除外し、

自分フィールドの「ヴァレル」モンスター1体を対象として発動できる。

そのモンスターの攻撃力はターン終了時まで、

このカードを発動するために除外したモンスターの攻撃力分アップする。

 

 

「行けヴァレルロード!俺達の野望を阻む全ての、息の根を止めてやれ!!“天雷のヴァレル・カノン!!」

 

 

竜騎がヴァレルロードで攻撃を宣言した。チンピラ兄貴のフィールドには何も無い上に、手札も無いので成す術が無く…

 

 

「くっ…う、うわあああああああああああ!?」

 

 

完敗した…。

 

チンピラ:LP3000→-1200

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

(竜騎視点)

 

 

 

 

「竜騎が…勝った!」

 

「すご~い!」

 

「あ、兄貴!?て、テメェ!!」

 

「おっと、デュエルの勝敗は守って貰うぞ?」

 

「んだと…」

 

「おっと、デュエルの結果を守る気は無しか。だったら次はお前だ。」

 

「なっ…俺か?」

 

「文句があるんだろ?生憎、俺はお前らの様な正義を言い訳に使う奴や犯罪者を精神的に痛め付けたり壊すのは好みでな…」

 

「ひ……ひいいいいいいい!?」

 

 

チンピラの弟分は倒れている奴を担いで逃げ出した。

 

 

「ふぅ…」

 

「これが…辰巳さんのデュエル…」

 

「完全勝利じゃない…」

 

「わぁ…凄い♪」

 

 

んー、久しぶりに大人げ無くやったなぁ。トラウマにならなければ良いけど…

 

 

「竜騎先輩!」

 

「あぁ、ゴメンね。物騒な所を見せて…」

 

「いえ、大丈夫です!2回も助けてくれて、ありがとうございます!」

 

「あぁ、そんなに気にしなくても良いよ?俺が勝手にした事だし…」

 

「ほわぁ……」

 

 

お礼を言う香澄ちゃん。だが…次に言って来た台詞は、誰も予想して無い事だった。その台詞とは…

 

 

 

 

 

 

 

「好きです!!」

 

「……………………は?」

 

 

 

 

 

 

香澄ちゃん   今   何て   言った?   好きって   バンド関連での事?

 

 

 

「出会った時から好きでした!一目惚れです!!」

 

 

 

違った、まさかの恋愛の方だった。余りに予想外の言葉に思考が停止していると、香澄ちゃんが右腕に抱き着いて来た。

 

 

「じゃあ私も」

 

 

するとおたえも一緒になって左腕に抱き着いて来た。(因みに苗字で呼んでも反応が無かったからおたえと呼んでる)何故に!?

 

 

「「「「「………」」」」」

 

 

因みにRoselia全員、予想外の展開に固まったまま…。

 

 

「良いなぁ……香澄ちゃん…」

 

「羨ましい…」

 

「香澄、おまっ…何言って…と言うか、好きって…えぇ!?」

 

 

牛込さんと山吹さんは何故か羨ましがっており、有咲に至っては顔を真っ赤にしながらも、動揺を隠しきれないままツッコミを入れてる。

しかし、香澄ちゃんの告白…どう返事するかなぁ…。そう考えてると……

 

 

 

 

 

「リュウキ…?」

 

 

 

 

 

ゾクリ!?

 

急に背中から寒気が…。振り返ると案の定、リサが後ろに居た。この間の様に………

 

 

 

 

 

 

光の無い…瞳で……(汗)

 

 

 

「ねぇ2人共、竜騎から離れよ?ホラ、困ッテルデショ?」

 

「「…………(涙)」」

 

 

香澄ちゃんとおたえは、リサの恐怖に勝てなかったのか直ぐに離れた。2人共…顔も真っ青だし涙目になってる。

 

 

「「うぅ………(涙)」」

 

(まただ…リサさんが、また……)

 

「あこちゃん…大丈夫?」

 

「うぅ~、りんりん~…」

 

(…今井さんが、またしても…)

 

 

ほら、牛込さんと山吹さんも涙目で震えてるし、有咲も怖がってる…。

あこは白金さんに抱き着いてプルプル震えてるし、氷川さんはまたしてもって表情になってる……(汗)

 

 

「ゴメ~ン皆。竜騎とこの後に大事な用があったんだ…、友希那、良いかな?」

 

「大丈夫よ、反省会は逃げないし」

 

「ありがと~☆じゃあ、竜騎…行こっか?」

 

「リ、リサ…流石に反省会を先にした方が……(汗)

 

 

俺は危険を感じ取って、どうにかしようとするが……

 

 

「皆ノ前デ、マタ“調教”サレタイノ?」

 

「…………」

 

 

それは勘弁して欲しい…。止むを得ず、リサに腕を引っ張られて駐輪場へ向かう事になった。

 

 

「ふふ、リサも必死ね。私も…」

 

「必死過ぎて…困りますが…」

 

 

 

(竜騎視点END)

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

(リサ視点)

 

 

竜騎にバイクを出して貰って、竜騎のアジトへ向かう。竜騎の背中にくっ付いて、“おっぱい”を思いっきり当てたりもしたよ~♡ふふ、竜騎って、時々ウブな所があるんだよなぁ。顔を真っ赤にしてて可愛い♡

 

 

 

『竜騎のアジト』

 

 

竜騎の部屋に到着☆さぁて、今日はどうしようかなぁ?

 

 

「リサ…取り合えず落ち着いて…って、おう!?」

 

 

アタシは問答無用で竜騎を押し倒した。さっきから凄いモヤモヤするんだもん…。

 

 

「2人きりだね、竜騎?」

 

「リサ…んむっ!?」

 

「ん、む……んん…」

 

 

前の様に竜騎の唇を奪う。んふふ…まだ足りないから、もっと欲しいなぁ♡

 

 

「ん、ちゅ、ちゅ……」

 

 

息苦しいけど、竜騎は目が蕩けて可愛い顔になってる♡

 

 

「んふふ~♡次はアタシの“おっぱい”で顔を、ギュッってしてあげるね」

 

「ん…」

 

 

そう言って竜騎をアタシの“おっぱい”の中に埋める。ふふ、アタシこれが好きなんだよねぇ…。こうやって竜騎を調教して、アタシだけを見て貰う様に…ね?

 

 

「……(トントン)」

 

 

竜騎がアタシの背中を指で軽く触ってる。限界が来たのかな?

 

 

「んふふ~♡(ギュウ~)

 

 

でも、離してあげない♡香澄の告白で胸が苦しくなったアタシの気持ちに比べたら、まだまだこんな物じゃ無いよ?

 

 

「ん…」

 

「?…竜騎、どうしたの?」

 

「もっと…」

 

 

珍しいく甘えて来る。でも、竜騎になら大歓迎♡もっと抱き締めちゃう♡

 

 

「うん、もっと甘えてね良いからね竜騎~♡」

 

 

アタシと竜騎がラブラブにしてる中、まさか予想外の事態が迫って居た。

 

 

「あの…友希那先輩…この中から凄く甘い空気が出てませんか?」

 

「恐らく中はもっと凄い事になってるわよ?」

 

「竜騎先輩が見えないよ~…・」

 

「香澄、お前覗こうとするなよ!?」

 

「じゃあ、ドアを壊す?」

 

「って、何を言い出すんだおたえ!?人ん家だろうが!?」

 

「そうですよ…こんなに大勢で盗み聞きなんて…」

 

「りんり~ん、どうしてあこの耳を塞ぐの~?」

 

「えっとね…あこちゃんには、早いかなって…///」

 

 

どうやら友希那達が来てる見たい…。と言うか恋敵の香澄まで連れて来て…何を考えてるんだろう…。

 

 

「友希那ー、どう言うつもりかなぁ?」

 

 

アタシがそう言うと友希那からメッセージが入る。

 

 

『今日やらないとは言ってないわよ?』

 

 

おやぁ…友希那にしてはイジワルなメッセージ。

 

 

「リサ…そろそろ」

 

「大丈夫、まだイチャイチャしてよ♡(ギューッ)」

 

「んむ…」

 

 

そう言って竜騎を再びアタシの“おっぱい”に埋めた。

 

 

「竜騎、アタシだけの竜騎♡友希那にだって…渡サナイカラ……」

 

 

そう、コレはアタシからの“宣戦布告”。誰ニモ、リュウキハ渡サナイ…

 

 

 

(リサ視点END)

 

 

 

第6話:完

 

 

 

 

 

「竜騎と…」

 

「リサの…」

 

「「今日のカード紹介コーナー!!」

 

「と言う訳で、今回から俺とリサでカードを1枚紹介するよ」

 

「今日のカードはコレ!“ヴァレルロード・ドラゴン”!!」

 

「俺の大事なエースモンスター!攻撃力3000!対象を取ったモンスター効果を受け付けないんだ!」

 

「それに“アンチエネミー・ヴァレット”だったっけ?アレ、相手の弱体化だけじゃなくて…自分のモンスターに使えるの特徴だよね?」

 

「リンクモンスターの効果対象になった瞬間に発動出来る“ヴァレット”と凄く相性が良いんだ!そして攻撃対象のモンスターのコントロールを奪う効果もあるんだ!」

 

「え!?まだあるの?」

 

「しかも持ち主のターンの終わりに強制的に墓地送りって…凄く強い…」

 

「正に“竜の王”に相応しい威厳だよ!」

 

 

 

「次回、珈琲店の後のコンビニ!もしかして…また増えるのかな…?」

 

 

 

 

 

 

おまけ

『竜騎と人間関係①』

 

 

今井リサ

 

Roseliaのベーシストで竜騎の彼女。10年前に竜騎と結婚を約束し再会を果たす。竜騎の事を心から愛しており、竜騎にはデレデレ状態である。

嫉妬するとヤンデレ化し、竜騎をキスや胸で調教する事もある。

それでも受け入れてくれる竜騎とは両想いを通り越したバカップルであり、竜騎の家に泊まる事も多い。

 

 

湊友希那

Roseliaのボーカルで竜騎の幼馴染。竜騎の実力を買い、スカウトした張本人。以前は音楽にしか興味ないと言ってたが、竜騎が戻って来てからは『音楽と竜騎以外に興味が無い』に変更されている。

竜騎を自分の夫とする為にリサと張り合う事もある。

 

 

氷川紗夜

Roseliaのギタリスト。練習の時にお互いに早く到着しては竜騎と2人で練習をしている事が多い。竜騎の事は良き相棒と思っており、共に切磋琢磨している。

 

 

宇田川あこ

Roseliaのドラム担当。姉と同様に格好良い竜騎を兄の様に思い懐いている。バンド以外でも竜騎や燐子と交えてネトゲ等で交流している。

 

 

 

白金燐子

Roseliaのキーボード担当。竜騎とは初対面であっても普通に話せる。何故か竜騎にお礼を言われたり、褒められたりすると嬉しそうになる。

 

 

 

『呼び方・呼ばれ方①』(()内は物語が進むにつれての呼び方)

 

 

リサ:竜騎         竜騎:リサ

 

友希那:竜騎        竜騎:ゆき

 

紗夜:辰巳さん(竜騎さん) 竜騎:氷川さん(紗夜)

 

あこ:おにーちゃん     竜騎:あこ

 

燐子:竜騎さん       竜騎:白金さん(りん)

 

 

 




ご観覧、ありがとうございました!
今回はデュエル描写と言う事で長くなりました(汗)
効果の発動とか、間違ってなければ良いのですが…。


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珈琲店の後のコンビニ

第7話です!
今回はほのぼのしてますw


(竜騎視点)

 

 

『羽沢珈琲店』

 

 

プログラムの作成依頼が終わり、振り込まれた大金を確認して少し出した後に商店街にある『羽沢珈琲店』に行った。

優雅に珈琲を満喫するのも良いなと思ってねぇ。

 

 

「いらっしゃいませ!ご注文はお決まりですか?」

 

「じゃあ、ケーキセットを1つ」

 

「畏まりました、少々お待ち下さい!」

 

 

店員の子はそう言って去った。

 

 

「さて、待ってる間…」

 

 

待ってる間に、夜にする事を整理しようとした、その時…

 

 

「おい、この珈琲苦いじゃねぇか!!」

 

「…は?」

 

 

俺は思わず間抜けな声を出してしまったぞ…。珈琲は物によって苦いだろうに…。そう思ってると…

 

 

「おい、こんな不味いの飲めるか!!」

 

「お、お客様…落ち着いて下さい…」

 

 

さっきの茶髪の少女が悪質クレーマーに困ってる。其処に…

 

 

「アンタさ、言い掛かりとか止めなって」

 

「つぐから離れて!セクハラで訴えるよ!」

 

「はぁ?コッチは“お客様”だぞ!?神様なんだから対応するのは当然だろうが!?」

 

 

神を名乗るなら、少しはマシな事をして人を幸せにしろよ…。全く迷惑だ本当…。

つぐと呼ばれてる店員の子を庇ってるのは、確か……と思った矢先に出たのは…

 

 

「貴方、常識が無さすぎるわよ?いい加減にして貰えるかしら?」

 

「そうだよ!迷惑だよ!」

 

「はぁ?関係ねぇ奴はすっこんでろ!!」

 

「!?」

 

「友希那さん!?」

 

 

マズイ、奴が殴り掛かろうとしてる。流石に止めないとな。

 

ガシッ!

 

俺はクレーマーの腕を掴んだ。

 

 

「あ?何だテメェ?」

 

「公共の場だぞ?さっきから存在が目障りだ」

 

 

ギギギ…

 

 

「イテテテ、止めろ!!止めるから離してくれ!!」

 

「消えろ、犯罪者…」

 

 

そう言って離すと、捨て台詞を吐いて逃げていった。

 

 

「ありがとう竜騎、助かったわ」

 

「気にしないでくれ」

 

「流石はおにーちゃん、カッコイイ!」

 

「アハハ、ありがとう!」

 

 

友希那からお礼を言われ、あこからもカッコイイと言われる。どうにか間に合ったから良かった。

 

 

「え、えっと…」

 

「あ、あの…」

 

「ん?」

 

 

先程の店員の子が声を掛けて来た。

 

 

「助けて下さって、ありがとうございました!」

 

「あぁ、気にしないで」

 

「あの、私からもお礼を言わせて下さい!ありがとうございました、本当に助かりました!ほら、蘭もお礼を言って!」

 

「急かさないでよ、ひまり…えっと、ありがとうございました…」

 

 

店員の子がお礼を言ってくると、次にピンクのツインテールの娘が赤いメッシュの娘を引っ張って、共にお礼を言って来た。

 

 

「どういたしまして。怪我とか無い?」

 

「はい、お陰様で♪」

 

 

元気良く返事をすると、“ある物”が揺れる。

 

 

(デカイな…)

 

 

何がとは言わない。リサよりは大きいかも知れない。だが、これ以上は止めて置こう。リサが感づいてまた“調教”して来そうだから。

友希那は感づいてのか白い目で見ているが…俺も男だからソコは見逃して欲しい。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

(リサ視点)

 

 

『コンビニ』

 

 

「今日はお客さんが少ないですね~」

 

「うん、そうだね。今日は少ないねぇ」

 

 

今はバイト中のアタシ。モカと一緒のシフトだけど、今日はお客さんが少ないなぁ。そんな事を思ってたら、アタシの愛しい竜騎が来てくれたのだ。

 

 

「いらっしゃいませ~!あ、竜騎!来てくれたんだ!」

 

「こんにちはリサ。バイト中に来てゴメンね」

 

「ううん、全然。今暇だったから大丈夫!それに竜騎だったら、何時でも大歓迎だよ♡」

 

「ありがとう、リサ」

 

 

そんな話をしていると…

 

 

「リサさ~ん、この人が噂の彼氏さんですか~?」

 

 

隣に居たモカがそう聞いて来た。

 

 

「ちょっ、モカ!?いきなり聞いて来る?」

 

「え~、だって湊さんと同等かそれ以上に話題に出してる男の人でしたので~、彼が彼氏さんじゃ無いかって、モカちゃんは~、そう思いました~!」

 

「た、確かに竜騎に10年前に“お嫁さんにして”って約束はしてるけど…まだデートした事が無いから…その…////」

 

「何と~、デートがまだだったのですか~。モカちゃんは驚きました~!彼氏さん~、リサさんをお持ち帰りしますか~?」

 

「うん、持ち帰りたい」

 

「じゃあ、後もう少しだけお待ち下さ~い」

 

「もう、竜騎まで~!」

 

「あはは、ゴメンw」

 

 

もう、竜騎ってばモカと一緒になって…。ん?竜騎…何か考えてる…

 

 

(そう言えば…デート、まだだったよな。勿論、俺は昔からリサの事は好きだ。ただ…この間は知り合ったばかりの香澄ちゃんに告白されたり、きっと友希那も今は分からないけど…もしかしたら、昔の様に取り合いになるのかな…)

 

「竜騎?」

 

 

アタシは心配になって竜騎の側まで行った。

 

 

「え!?リサ、どうしたの?」

 

「何か考え事してたけど、大丈夫?」

 

 

アタシはそう言った。でも、アタシの感はそう甘くない。

 

 

「…他の女の子の事を考えてたでしょ?」

 

 

アタシは竜騎の耳元でボソッとそう言った。

 

 

「!?…だ、大丈夫だよ…(汗)」

 

「そっかぁ、じゃあ良し!竜騎は1人で考え込む事があるけど、溜め込むのはダメだぞ?」

 

「あ、ありがとうリサ…」

 

「ひゅーひゅー、リサさんラブラブですねー。でも今は、バイト中ですよー?」

 

「アハハ、そうだね。ねぇ竜騎?」

 

「ん?」

 

アタシは再び竜騎に距離を詰めて

 

「今日も、泊まりに行っても良い?」

 

「何時も来てるじゃん…」

 

「アハハ、でも家主の許可は必要だからねぇ」

 

「何か今更な気がする…」

 

 

んふふ~♪今日も竜騎と一緒に過ごせるなぁ♡晩御飯は何を作ってあげようかな~?

 

 

「じゃあ、何処かで待ってるけど?」

 

「あ、アタシとモカはもう少ししたら上がるよ?」

 

「そうだ、肉まんとお茶でも買おうかな」

 

「は~い、毎度ありがとうございます~!」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

バイトが終わって、コンビニの駐車場で竜騎が待っていた。

 

 

「竜騎~、お待たせ~!」

 

「お疲れ様リサ!」

 

「ふふ、バイト仲間やモカ以外から労いの言葉を言われるのは滅多に無いからねぇ」

 

「そうなんだ、友希那は来ないのか?」

 

「友希那は音楽ショップか猫の居る所が出現場所だからねぇ」

 

「確かにwそれじゃあ、家に帰ろ?」

 

「うん!」

 

 

竜騎からアタシ専用のヘルメットを渡され、竜騎の背中に乗せて貰う。ふふ、今日も竜騎の背中に“おっぱい”を押し当てよう♪ふふ、でも最近は馴れて来たのか、そんなに驚かないなぁ。でも、竜騎の背中は暖かい。

そう思って居ると、竜騎の家に着いた。でも、其処にある人物が立って居た

 

 

「あれ、友希那?」

 

「バイトお疲れ様リサ。…竜騎もこんばんは」

 

「あぁ、こんばんは。でも、女の子が1人で暗い所に居ると危ないぞ?」

 

「あら、心配してくれるのかした?」

 

「そりゃね」

 

「むぅ…」

 

 

アタシを無視して良い雰囲気になるのは、どうかと思うなぁ…

 

 

「ごめんなさいリサ。除け者にしてる訳じゃないわよ?」

 

 

むくれていると、リサが謝罪してくれた。友希那も成長してるなぁ…アタシも嫉妬ばかりしてたらダメかなぁって思って来た。

 

 

「別にいいよー、竜騎は優しいからさ」

 

「えぇ、間違いないわね」

 

((その所為で色々と増えてるんだけどね…))

 

 

友希那もきっと、同じ事を考えてる気がする。香澄が告白した時は驚いたなぁ…止めとこ、また嫉妬が抑えられなくなる。

 

 

「そう言えば、友希那はどうして家に?」

 

「えぇ、竜騎の家に泊めて貰おうと思ってね」

 

「「え?」」

 

 

友希那の発言に、丁度誰かの携帯が鳴った。どうやら友希那の携帯の様だった。

 

 

「もしもし、お父さん?えぇ、竜騎の家に着いたわ。えぇ、竜騎に代わるわ」

 

 

そう言って友希那は竜騎に近付いた。

 

 

「竜騎、お父さんが竜騎と話したいって」

 

「え、あ…うん、分かった。もしもし、お電話変わりました竜騎です。はい、ご無沙汰しております…。」

 

「ゆ~きな~?どう言うつもり~?」

 

「お互い抜け駆けしようとしたから、こうなったのでしょうね。……たまには幼馴染三人だけっていうのも、いいんじゃないかしら?」

 

「仕方無いなぁ…今回だけだよ?それにしても、友希那のお父さんは良く許してくれたね?」

 

 

アタシのお母さんなんて、「竜騎君なら安心だし、このまま同棲も大歓迎」って言ってたからなぁ。

 

 

「私のお父さんも「竜騎君なら任せられる」って言ってたわ」

 

「わぉ…アタシの両親と同じ事を言ってる。竜騎って信用されてるよねぇ。10年も離れてたのに」

 

「そうね、私達も“13年前に初めて会った時から”助けて貰ってたし…」

 

 

そうだね、懐かしいなぁ。あの時の事…あ、竜騎が戻って来た。これってきっと…

 

 

「リサ、友希那も家に泊めてって叔父さんから頼まれた」

 

「まぁ、此処まで来て帰れって言うのも酷い話だからね。今日は3人でパジャマパーティと行こっか☆」

 

「良かった…てっきり追い出されるかと思ってヒヤヒヤしたけど…」

 

「友希那はアタシの事を何だと思ってるのかな~?ねぇ?」

 

「痛いわよリサ…。少なくとも言えるのは、貴女は竜騎の事になると別人よ?」

 

「グギュ!?」

 

 

友希那は痛い所を突いて来た。だってぇ…余裕が無い事には自覚してるのだけれど、竜騎が他の娘と仲良くしてるのを見ると、どうしてもねぇ…

 

 

「今日は色々とその辺りの事も話しましょう?戸山さんの件も気になるし」

 

「友希那~、こんなに成長して~☆」

 

「リサ、そんなにくっ付かれたら恥ずかしいわ…///」

 

「仲が良いなぁ2人共、でもそろそろ冷えるから入ろ?」

 

「えぇ、そうね」

 

「お邪魔しま~す♪」

 

 

そう言ってアタシ達2人は竜騎の家でお泊り会になった。本当の事を言えば、2人でイチャイチャしたかったけど、まぁ偶には3人も良いかな?

 

 

(リサ視点END)

 

 

第7話:完

 

 

 

 

 

 

「竜騎と…」

 

 

 

「リサの…」

 

 

 

「「今日のカード紹介コーナー!!」

 

 

「と言う訳で、今日のカードは“ゲートウェイ・ドラゴン”!」

 

「竜騎が昔から使ってるカードだよね☆1ターンに1度、手札のレベル4以下の闇属性・ドラゴン族を特殊召喚出来るよね」

 

「しかも、相手の場にリンクモンスターが居れば、自身を手札から特殊召喚出来るから、リンクだけじゃ無く、シンクロやエクシーズ等にも繋げられるよ!」

 

 

 

「次回、黒竜、羽丘に行く!」

 

「え?羽丘って女子学園じゃん!?」




ご観覧、ありがとうございました!
次回はオリ主が羽丘に転校しますw


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黒竜、羽丘に行く

第8話です!
タイトル通り、オリ主が羽丘の生徒に…


(リサ視点)

 

 

『羽丘女子学園-高等部3年A組-教室』

 

 

 

 

今、アタシと友希那が居る教室もそうだけど、この羽丘女子学園では“ある噂”で持ち切りだった。

 

 

「転校生かぁ…随分と中途半端な時期だけど、どんな子なんだろうね?」

 

「別に興味は無いわ…」

 

 

周囲と同じく転校生が気になるアタシ。だけど友希那は作詞中の為か興味は無さそうだった。

そうしていると、HRのチャイムが鳴って先生が入って来た。そして先生が転校生の紹介をす為に入室を促すと……

 

 

「…………え!?」

 

「リサ?どうしたの……!?」

 

 

顔を上げた友希那もアタシ同様、固まってる。その視線の先には、羽丘にいるはずのない男子の制服を着ているーーそれも、よく知っている顔だ。

 

 

「共学のテストモデルということで、こちらに転校することとなりました。辰巳竜騎です。男子一人ということでご迷惑をおかけするでしょうが、仲良くしてくださると嬉しいです。よろしくお願いします」

 

 

ペコリと頭を下げる彼ーー竜騎の姿に二人して絶句していると、

 

 

「ねえ、彼良くない?凄くカッコイイ…」

 

「男の転校生って何事かと思ったけど……うん、ありだね。寧ろいい♪」

 

「彼女いるのかな~?アタック掛けてみようかなぁ」

 

 

などと、周囲のみんなは好印象どころか、黄色い声を上げていた。

この展開は予想外というか、竜騎を受け入れてくるのは嬉しいけど、ライバルが増えるのはノーサンキューなんだけどなあ……

 

 

(リサ視点END)

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

(蘭視点)

 

 

 

『休憩時間』

 

 

「え?3年生の転校生が男の人!?」

 

 

ひまりが叫ぶ。どうやらここ最近、噂になってた転校生の事だ。しかも、今日聞けば男性らしく、来年の共学化と言う事でテストモデルらしい。

更にはイケメンらしくて、聞いたひまりがもう騒ぐ騒ぐ。

 

 

「ひ、ひまりちゃん…少し落ち着いて(汗)」

 

「そんなに気になるなら、会いに行けば良いだろ?」

 

「まぁ、ひーちゃんの事だから、また墓穴を掘るかもね~」

 

「ヒドい!?と、兎に角!その人に会いに行こう!えいえい、おー!!」

 

「「「「………」」」」

 

「どうしてやってくれないの~!?」

 

「はいはい、行こう」

 

 

そんなこんなで何時も通りのやり取りをしながら、その男子生徒を探しに行く。

廊下に出てから探してる最中…

 

 

「お、あの人じゃないか?」

 

「おや~、あの人はもしかして~」

 

「あ、本当だ!早速行こう!」

 

 

ひまり、急にテンションが上がったね…」

 

 

 

(蘭視点END)

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

(竜騎視点)

 

 

「ふぅ…馴れないなぁ…」

 

 

長めの休憩なので、屋上に行って見た。結構眺めも良いし、雨や雪でなければ落ち着く。

教室だと凄く注目が集まって、まるで動物園の“蛇”みたいだった。

決してリサと友希那の圧から逃げた訳では無い…断じて違う。

そう考えてると…

 

 

「あ、あの~…」

 

「ん?」

 

 

振り向くと、後ろには以前に『羽沢珈琲店』に居たピンクのツインテール娘と、赤メッシュ、そして店員が居た。赤い長髪の娘は初めて見る。そしてもう1人はコンビニでリサとバイトしてた娘だ…。

 

 

「ど~も~先輩。コンビニ以来のモカちゃんで~す」

 

「あぁ、オタクは確か…青葉さんだったかな?」

 

「モカちゃんで~す」

 

 

名前は理解したが、苗字が分からん…(汗)

 

 

「え!? モカ、このイケメンお兄さんと知り合いなの!?」

 

「この間、リサさんとコンビニバイトしてた時に会ったんだー」

 

「早く言ってよそれー!」

 

「おおう、ひーちゃんクールになろうぜー」

 

「…」

 

 

何かコントを始めたぞ…。と言うかイケメンでは無いけどね…

 

 

「えっと…オタクら確か…」

 

「あ、ごめんなさい呼び止めておいて! えっと、辰巳竜騎先輩ですよね?」

 

「あれ?まだ名前言ってないけど…?」

 

 

そう、この前も名乗っては無い。

 

 

「もう学校中がその話題で持ちきりだから、みんな知ってますよー。で、ちょっとお聞きしたいことがありまして!」

 

「あの、ひまりちゃん? いきなり聞かれても、先輩困ってるよ?」

 

 

ひまりと呼ばれる少女を止める店員の子。止めてくれた事はありがたかったホント。

 

 

「そ、そうだよね。あ、私、上原ひまりって言います!」

 

「うん、改めまして辰巳竜騎だよ。所で何か用事かな?」

 

「えっと…噂の3年の転校生がイケメン男子って聞いたので…」

 

「その先は…思い付いて無かったとか?」

 

「あははは…はい…」

 

 

乾いた笑いを浮かべる上原さん。この子…勢いで空回るタイプらしい…

 

 

「あ、そうだ! 私達、After grow ってバンド組んでるんです!」

 

「あぁ、やっぱり!この間も観てたんだよね」

 

 

観てたと言っても、裏の方からだけどね。

 

 

「本当ですか!?うぅ…お兄さんの様なイケメンに気付かないなんて、私…一生の不覚!」

 

「あぁ、俺はイケメンじゃないよ?寧ろ“冷酷で残忍”だから」

 

「自分で言うんですか!?」

 

「事実だからねぇ…」

 

「えっと、じゃあじゃあライブの感想でもーーあいたあ!? 何するの蘭!?」

 

「ひまり、初対面の人にグイグイ行きすぎ。先輩困ってるよ…」

 

「えー、そんなことないって! ですよね、先輩?」

 

「うん…」

 

「いやひまり、それ頷くしか出来ない質問だからな? あ、宇田川巴って言います」

 

「宇田川…?もしかしてオタク、あこのお姉さん?」

 

「はい、あこは妹で高等部の1年なんです!」

 

「そっかぁ、何時も“自慢のお姉ちゃん”だって良く聞いてたからさ」

 

「あはは、ありがとうございます!」

 

「それにしても、デュエルで有名な方が先輩になるなんて驚きました」

 

「あれ?デュエルでの俺の事知ってるの?」

 

「はい!2年前からずっと見てます!あ、ライブ聴いてくださってありがとうございます! 羽沢つぐみです」

 

 

えっと…ドラマーがあこのお姉さんで、店員の子が羽沢さんね。うん、覚えた。

 

 

「モカちゃんで~す」

 

「苗字は変わらず隠すのね…」

 

「あ、モカちゃんの本名は“青葉モカ”ですよ」

 

「つぐ~、何でバラすの?」

 

「え?何かマズかった?」

 

「特に無いよ~」

 

「無いの!?」

 

 

かなりを通り越したマイペースだなぁ。そして最後の赤メッシュの娘…

 

 

「美竹蘭です…」

 

「美竹さんね…所で、顔に何か付いてる?」

 

「いえ、少し気になっただけです…」

 

「そう…あ、そろそろ教室に戻らないと。じゃあね」

 

 

俺はそう言って去った。あの美竹さんって娘…俺の何かを探ってる気がするけど…気のせいだよな…。

 

 

「どうしたの蘭~?先輩が気になるの~?」

 

「えっと、あの人…学校以外で何所かで見た気がして…」

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

『Circle』

 

 

「竜騎~?どうしてアタシ達の学校に転校して来たか、説明してくれるかな~?」

 

「後、何で黙っていたのかも洗いざらい吐いて貰おうかしら……?」

 

「2人共…取り合えず落ち着かない?説明出来ない…(汗)」

 

 

はい、現在リサと友希那の2人に羽丘に転校して来た事について、問い詰められてます…。2人共、顔が近いって…。

 

 

「え?竜騎先輩、羽丘に転校したんですか?良いなぁ…私の所にも来て欲しいなぁ」

 

「来て欲しいのね…」

 

「いや先ず、男子が女子高にいることに疑問を持てよ!?」

 

「まぁ…そうなるよねぇ」

 

「あ、えっと…竜騎先輩がいちゃいけないって意味じゃないですよ!?」

 

「うん、大丈夫。ちゃんと理解してる」

 

 

有咲の言いたい事は最もだよねぇ。

 

 

「所で…練習の後でも良いんじゃないかな?ほら、氷川さん達もポピパの皆も待ってる訳だしさ…」

 

 

俺がそう言うと…

 

 

「え?あこも気になるから知りたい!」

 

「あ、あの…私も、気になります…」

 

「実は私もです…」

 

 

あらま。あこは学校で耳にしなかったのかな?白金さんどころか、氷川さんも気になってる様だし。

 

 

「私も気になります」

 

「わ、私もです…」

 

「教えて貰って良いですか…?」

 

 

おたえも即答、サヤとりーみんも聞く気満々だわぁ。はぁ…コレは話すしか無さそうだ。

因みにサヤは山吹さんの呼び方、りーみんは牛込さんの呼び方。俺って“ドラゴンセンス”(第六感)が働いて独自の呼び方を付けるんだよねぇ。本人達は凄く気に入ってる模様。

 

 

「羽丘の理事長と親父が知り合い同士でさぁ、親父が勝手に俺をテストモデルにしたんだよ」

 

「叔父さんが?でもまぁ、アタシは竜騎と一緒だから嬉しいよ☆」

 

「そうね…隠してた事は頂けないけど」

 

 

別に隠してた訳じゃ無いけど…

 

 

「そう言えば、竜騎先輩達は幼馴染だったんですよね?昔から仲が良かったんですか?」

 

「昔…昔ねぇ…」

 

 

あの頃は…2人と出会うまでは…

 

 

「最初は私達も、竜騎に嫌われてたわ」

 

「詳しく言えば、竜騎はデュエルが強すぎて周りから怖がられてたかなぁ。アタシ達も何度か会ってやっと心を開いてくれたし…」

 

「ちょっ!?何を勝手に…」

 

「隠してた罰よ…」

 

「赤裸々に語っちゃうよ~☆」

 

「勘弁してくれ…///」

 

(赤くなってる竜騎も良いなぁ。ふふふ、存分に語っちゃうからね?)

 

 

リサがニヤニヤしながら勝手にバラしてるよ…。こうなればギターの調整だ…。

そうだ、現実逃避に限る。

 

 

(竜騎視点END)

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

(蘭視点)

 

 

辰巳先輩が転校して来て数日、今日は“漆黒の魔竜”と“Roselia”、そして“Poppin'party”の合同ライブへ来ていた。

特にひまりがもうテンション上がりまくりだし、。客の数も盛り上がりも、今まで以上なのは一目瞭然だ。

つぐみによると、Circle 関連の SNS も毎回大騒ぎになっているらしいし。

 

 

「凄いね巴ちゃん!」

 

「あ、あぁ…(こんなつぐ、初めて見た)」

 

 

つぐみが漆黒の竜帝のファンだったのは意外だった。最近は有咲さんと一緒に話したり、羨ましそうにしてるのをよく見る気がするのはそういうことだったんだ。

 

 

「いやー、やっぱりすごいね蘭! Roselia だけじゃなくポピパもコラボとか羨ましい。私達もお願いして一緒に演奏出来ないかな?」

 

「……うん、そうだね」

 

「……おーい、蘭ー? どうしたのー?」

 

「………」

 

「巴~、蘭が私を無視する~(泣)」

 

「えっと、何か考え事してるんじゃないのか?ほら、アタシ達と一緒に観ようぜ?」

 

 

ひまりが何か言ってた様だけど、無視はしてなから。でも、ありがとう巴…助かった。

 

 

「間違い無い…正体は…“あの人”だ」

 

「何の事~?」

 

「モカ!?何時から…」

 

「蘭が考え事してる辺りから~」

 

 

心臓に悪いよホント…。でも、アタシは後で皆と一緒に“ある作戦”を実行する…。

 

 

 

(蘭視点END)

 

 

第8話:完

 

 

 

 

 

「竜騎と…」

 

 

 

「リサの…」

 

 

 

「「今日のカード紹介コーナー!!」

 

「今回は“チェックサム・ドラゴン”!」

 

「おぉ、レベル6で守備力2400もある!」

 

「相手モンスターの攻撃宣言時に、手札から自身を特殊召喚出来るんだ!この方法で特殊召喚すれば守備力の半分、LPを回復出来るんだ」

 

「攻撃力は低いけど、攻撃表示の間は戦闘で破壊されないから、場に留めるのなら敢えてダメージを受けても残せるね☆」

 

 

 

「次回、勧誘デュエル!?竜騎VS蘭!」

 

「え?勧誘って…嫌な予感…」

 

 

 

 

おまけ

『竜騎と人間関係②』

 

 

 

 

戸山香澄

 

Poppin'partyのリズムリーダー且つボーカルで、リーダー。

合同練習に向かってる最中に竜騎に助けられ、本人曰く『流星の様な煌めきを感じました!』と竜騎に一目惚れする。竜騎にコアラの様にくっ付く事が多く、出会ったその日に竜騎に告白している。

 

 

花園たえ

 

Poppin'partyのリードギター。

竜騎の事を“兎に愛されそうな人”と思っている。

花園ランドに招待して、兎の為になる発明をして貰いたいらしい。

 

牛込りみ

 

Poppin'partyのベーシスト。

竜騎にチョココロネを貰ってから小動物の様に懐いている。竜騎が付けてくれた『りーみん』と言う呼ばれ方も気に入っている。

また、竜騎とはホラー映画好きと言う事で仲良くしている。

 

 

山吹沙綾

 

Poppin'partyのドラマー。

『漆黒の魔竜(竜騎)』のファンである。正体を知った時は驚いていた。また山吹ベーカリーの常連である竜騎とは仲が良く、竜騎の胃袋を掴もうとしている。

 

 

市ヶ谷有咲

 

Poppin'partyのキーボーダーでサブリーダー。

『漆黒の魔竜(竜騎)』の大ファンで、竜騎の前ではツンは無く、素直にデレたりしている。

竜騎の事は人間としても、尊敬している。

 

 

 

『呼び方・呼ばれ方②』

 

 

香澄:竜騎先輩 竜騎:香澄ちゃん

 

たえ:竜騎先輩 竜騎:おたえ

 

りみ:竜騎先輩 竜騎:りーみん

 

沙綾:竜騎先輩 竜騎:サヤ

 

有咲:竜騎先輩 竜騎:有咲

 

 

 




ご観覧、ありがとうございました!
次回はアフグロメンバーが…?


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勧誘デュエル!?竜騎VS蘭

第9話です!
デュエル描写が入ります。


(竜騎視点)

 

 

「ふぅ…じゃあ、また入口で」

 

「は~い!」

 

「また後でね~☆」

 

 

俺は廊下でリサ達と一旦別れ、男子更衣室で着替える。このまま素顔を晒さない様に、仮面を付けて、フード付きのパーカーを羽織る。

そしてドアを出て、入口に出る事に。人気の無い廊下を歩いていると…

 

 

「お疲れ様です、漆黒の魔竜さん!」

 

「あぁ、お疲れ様。After growの人達だったよね?」

 

「はい、覚えててくれて嬉しいです!ライブ、凄かったです!」

 

「そっか、ありがとう」

 

「………」

 

 

って、美竹さんがまた学校の時と同様に見てる(汗)

 

 

「ちょっと蘭~?そんなに見詰めたら相手も困るでしょ?すみません漆黒の魔竜さん…」

 

「ううん、大丈夫だ。じゃあ俺はコレで……」

 

 

そう言って去ろうとしたら…

 

 

「あの…最後に1つだけ良いですか?」

 

「ん?何かな?」

 

 

美竹さんが俺を呼び止める…。何だろう…一体?

 

 

「いえ、大した事では無いんです…

 

 

 

 

 

 

 

 

“辰巳竜騎”先輩」

 

 

 

 

 

「!?…一体何処で…」

 

「カマを掛けたのですが…本当にそうだったんですね」

 

「!?」

 

 

しまった…俺とした事が動揺して墓穴を掘った。

 

 

「え、辰巳先輩…?じゃあ…漆黒の魔竜の正体って…」

 

「え?…え?」

 

 

羽沢さんと上原さんが動揺してる。羽沢さんの反応は、最初に正体を知った有咲と似てる…。

そう思いながら仮面を取ると…

 

 

「え、ええええええぇぇ!!」

 

「本当に先輩だ…」

 

「ほうほう~」

 

「やっぱり…」

 

「まさか…同一人物だったなんて…」

 

 

アフグロメンバー全員、驚いてる。約1名はやっぱりかと言わんばかりの表情だけどね…。

 

 

「それにても良く気付いたよねぇ。それにしても………何処から嗅ぎ付けた訳…?」

 

「ひっ!?」

 

「えっと…体格と出てる雰囲気が似てると思って…」

 

 

あぁ…、観察と感で推理してたって事ね。だから何度も見てたのか…。

でも、目的は推理で無い事は分かる。

 

 

「それで、目的は何かな?人気の無い廊下で正体を暴くだけって訳じゃ無いのは察してる」

 

「目的…えぇ、そうです。あの……」

 

「おい蘭…?」

 

「アタシ達……… After growのコーチになって下さい!!」

 

「ら、蘭ちゃん…?」

 

「コーチ?」

 

 

コーチになってくれって…平たく言えば、アフグロに入って欲しいって事?

 

 

「はい、今回の合同ライブで確信しました!Roseliaもポピパも辰巳先輩に関わってから、確実に腕が上がってます!私も湊さんに負けたく無いし…辰巳先輩にコーチして貰えば…」

 

「成る程ねぇ…それで接触の機会を。向上心は感心だね…」

 

 

うん、向上心はね…。

 

 

「え?じゃあ……」

 

 

だけど俺はこう言う…。

 

 

 

 

 

 

 

 

「やだよ」

 

 

 

 

 

 

 

「え…?」

 

「あのぉ…今、やだよって聞こえた気がしますが、聞き間違いですよね…?」

 

 

美竹さんの次に上原さんが、声を搾り出す様にもう1度訪ねる。

 

 

 

 

 

 

 

「やだよ」

 

 

 

 

 

 

 

もう1度言うと、アフグロメンバーから何故か稲光が見えた気がする。相当ショックだったのだろうか?

 

 

「笑顔で断られたああぁぁ!?それも2回連続で即答されてる!?」

 

 

上原さんが凄い勢いでツッコミを入れる。

 

 

「な、何でですか!?Roseliaやポピパは良くて、アタシ達はダメなんですか!?」

 

「そうですよ!何でアタシ達だけ!?」

 

「先輩ヒドい〜」

 

 

美竹さんの抗議に続いて、宇多川さんと青葉さんも一緒になって抗議して来た。

まぁ…取り敢えず説明しよう。

 

 

 

「1つ目、俺…権限無いんだよねぇ。友希那に断りも無く勝手にする訳にいかないし…」

 

「た、確かにそうですよね…」

 

 

羽沢さんだけは納得してくれてる。本当にまともで良い娘だわ…今度『羽沢珈琲店』に行った時には、チップを弾むかな。

 

 

「ですが、それではポピパは何故ですか?」

 

 

次は香澄ちゃん達、ポピパの事か…。まぁ2つ目はこの事を説明する気だったからな…。

 

 

「2つ目、香澄ちゃん達ポピパは友希那が以前に合同ライブの話を聞いてたし、正体を隠して貰うと言う条件で合同してる」

 

「でしたら、アタシ達も正体は口外しませんよ!」

 

「そして3つ目…勝手に正体を暴かれたから、それはそれで困る」

 

「あ…」

 

「ら、蘭…(汗)」

 

「蘭が余計な事をしたから〜」

 

「だったら、アタシとデュエルして下さい!アタシが勝ったら湊さんに口利きして貰います!」

 

「蘭、いくら何でも無茶苦茶だよ!?」

 

 

ほぅ、俺とデュエルか…。良いじゃん、俺の野望を実現する為にもデュエルは避けられない。

 

 

「良いよ」

 

「…え?」

 

「デュエルで勝ったら…ね?」

 

「アッサリ承諾したああああああぁぁ!?」

 

「ひまり、うるさい」

 

「ヒドい!?」

 

 

デュエルを承諾したら、またしても上原さんのツッコミが入る。でも、美竹さんからキツイ一言をかましてショックな模様。

と、そんな事をしてると、何処からとも無く、コンパクトな軽量型のデュエルディスクを出した。

 

 

「お、最新式の軽量型。そのディスクも良いなぁ」

 

「先輩、羨ましいんですか~?」

 

「まぁね。でも、俺は大事なコッチがあるから…」

 

 

そう言って、俺は“ブラックヴルム”を変形させてデュエルディスクにした。

 

 

「え?ギターがデュエルディスクに変形ですか!?」

 

「自作故の自由な発想だからね」

 

「自作だったんですか!?」

 

「すご~い」

 

 

羽沢さんや上原さん、青葉さんの3人は自作と聞くと驚いたりとリアクションが凄い。

 

 

「でしたら、早速デュエルと行きましょうか」

 

「何時でも来な」

 

「あ、蘭ちゃん…辰巳先輩は…」

 

「「デュエル!!」」

 

「だ、大丈夫かな…」

 

 

羽沢さんが何か言おうとしていが、本人には届かなかった。

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

竜騎LP:4000

蘭LP:4000

 

 

『1ターン目』

 

 

「俺のターン!“ゲートウェイ・ドラゴン”を召喚!そして効果を発動!手札から“メタルヴァレット・ドラゴン”を特殊召喚!」

 

 

メタルヴァレット・ドラゴン

効果モンスター

星4/闇属性/ドラゴン族/攻1700/守1400

このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。

(1):フィールドのこのカードを対象とするリンクモンスターの効果が発動した時に発動できる。

このカードを破壊する。

その後、このカードが存在していたゾーンと同じ縦列の相手のカードを全て破壊する。

(2):フィールドのこのカードが戦闘・効果で破壊され墓地へ送られたターンのエンドフェイズに発動できる。

デッキから「メタルヴァレット・ドラゴン」以外の「ヴァレット」モンスター1体を特殊召喚する。

 

 

 

「辰巳先輩はドラゴン族か…」

 

「何か見た事無いドラゴンだね?」

 

「アレが、辰巳先輩だけが持つ『ヴァレット』シリーズ…」

 

 

宇田川さんと上原さんは見た事無いらしく、羽沢さんは俺だけが持ってる事と言う事を知っている。確かにこの『ヴァレット』は特殊なんだよね…。

 

 

「更に、自分のフィールドに“ヴァレット”が存在する時、手札の“アブソルーター・ドラゴン”を守備表示で特殊召喚!」

 

 

アブソルーター・ドラゴン

効果モンスター

星7/闇属性/ドラゴン族/攻1200/守2800

このカード名の、(1)の方法による特殊召喚は1ターンに1度しかできず、

(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。

(1):自分フィールドに「ヴァレット」モンスターが存在する場合、

このカードは手札から特殊召喚できる。

(2):このカードが墓地へ送られた場合に発動できる。

デッキから「ヴァレット」モンスター1体を手札に加える。

 

 

「レベル7で守備力2800をコスト無しで特殊召喚!?」

 

「インチキじゃないですか!?」

 

「巴ちゃん、デュエル中は静かにして」

 

「ひーちゃんもうるさ~い」

 

「「す、すみません…」

 

 

騒ぐ2人に、青葉さんと羽沢さんが注意する。コレで驚いてたら後が持たないぞ?

 

 

「いきなり展開して来ましたね」

 

「まださ、現れろ!野望を突き進むサーキット!召喚条件は“レベル4以下のドラゴン族モンスター1体”!俺はゲートウェイ・ドラゴンをリンクマーカーにセット!リンク召喚!リンク1、“ストライカー・ドラゴン”!!」

 

 

ストライカー・ドラゴン

リンク・効果モンスター

リンク1/闇属性/ドラゴン族/攻1000

【リンクマーカー:左】

レベル4以下のドラゴン族モンスター1体

このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。

(1):このカードがリンク召喚に成功した場合に発動できる。

デッキから「リボルブート・セクター」1枚を手札に加える。

(2):自分フィールドの表側表示モンスター1体と自分の墓地の「ヴァレット」モンスター1体を対象として発動できる。

対象のフィールドのモンスターを破壊し、対象の墓地のモンスターを手札に加える。

 

 

「ストライカー・ドラゴンの効果発動!リンク召喚に成功した時、デッキからフィールド魔法、“リボルブート・セクター”を手札に加える!そして、手札からそのまま発動!更に、この効果でフィールドの“ヴァレット”の攻撃力と守備力は300アップ!」

 

 

リボルブート・セクター

フィールド魔法

このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。

(1):フィールドの「ヴァレット」モンスターの攻撃力・守備力は300アップする。

(2):自分メインフェイズに以下の効果から1つを選択して発動できる。

●手札から「ヴァレット」モンスターを2体まで守備表示で特殊召喚する(同名カードは1枚まで)。

●相手フィールドのモンスターの数が自分フィールドのモンスターよりも多い場合、

その差の数まで自分の墓地から「ヴァレット」モンスターを選んで守備表示で特殊召喚する(同名カードは1枚まで)。

 

 

「フィールド魔法を加える効果ですか…」

 

「そして再び現れろ、野望を突き進むサーキット!召喚条件は“「ヴァレット」モンスターを含むドラゴン族モンスター2体”!俺は、メタルヴァレットとストライカー・ドラゴンをリンクマーカーにセット!リンク召喚!リンク2、“ソーンヴァレル・ドラゴン”!

 

 

ソーンヴァレル・ドラゴン

リンク・効果モンスター

リンク2/闇属性/ドラゴン族/攻1000

【リンクマーカー:左/下】

「ヴァレット」モンスターを含むドラゴン族モンスター2体

このカード名の効果は1ターンに1度しか使用できない。

(1):手札を1枚捨て、フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。

そのモンスターを破壊する。

この効果でリンクモンスターを破壊した場合、さらにそのリンクマーカーの数まで

自分の手札・墓地から「ヴァレット」モンスターを選んで特殊召喚できる(同名カードは1枚まで)。

この効果の発動後、ターン終了時まで自分はリンク2以下のモンスターをEXデッキから特殊召喚できない。

 

 

「また攻撃力1000…」

 

「カードを1枚セットして、ターンエンド」

 

 

『2ターン目』

 

 

「アタシのターン、ドロー!アタシは永続魔法“黒い旋風”を発動!」

 

 

黒い旋風

永続魔法

(1):自分フィールドに「BF」モンスターが召喚された時にこの効果を発動できる。

そのモンスターより低い攻撃力を持つ「BF」モンスター1体をデッキから手札に加える。

 

 

「次に“BF-蒼炎のシュラ”を召喚!」

 

 

BF-蒼炎のシュラ

効果モンスター

星4/闇属性/鳥獣族/攻1800/守1200

(1):このカードが戦闘で相手モンスターを破壊し墓地へ送った時に発動できる。

デッキから攻撃力1500以下の「BF」モンスター1体を特殊召喚する。

この効果で特殊召喚したモンスターの効果は無効化される。

 

 

「黒い旋風の効果で、デッキから“BF-疾風のゲイル”を手札に加え、そしてゲイル自身の効果で手札から特殊召喚!」

 

 

BF-疾風のゲイル

チューナー・効果モンスター

星3/闇属性/鳥獣族/攻1300/守 400

(1):自分フィールドに「BF-疾風のゲイル」以外の

「BF」モンスターが存在する場合、

このカードは手札から特殊召喚できる。

(2):1ターンに1度、相手フィールドの

表側表示モンスター1体を対象として発動できる。

その相手モンスターの攻撃力・守備力を半分にする。

 

 

「蘭も速攻だね~」

 

「ゲイルの効果で、ソーンヴァレル・ドラゴンの攻撃力を半分に!」

 

「上手いぞ蘭!そして此処から…」

 

「レベル4の蒼炎のシュラに、レベル3の疾風のゲイルをチューニング!シンクロ召喚、BF-アーマード・ウィング!」

 

 

BF-アーマード・ウィング

シンクロ・効果モンスター

星7/闇属性/鳥獣族/攻2500/守1500

「BF」チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上

(1):このカードは戦闘では破壊されず、

このカードの戦闘で発生する自分への戦闘ダメージは0になる。

(2):このカードがモンスターを攻撃したダメージステップ終了時に発動できる。

そのモンスターに楔カウンターを1つ置く(最大1つまで)。

(3):相手フィールドの楔カウンターを全て取り除いて発動できる。

楔カウンターが置かれていた全てのモンスターの攻撃力・守備力をターン終了時まで0にする。

 

 

「コレで蘭は戦闘では優位になった!」

 

「バトル!アーマード・ウィングでソーンヴァレルを攻撃!」

 

「俺はそう優しく無いけど?」

 

「え?」

 

「罠発動!“闇の呪縛”を発動!アーマード・ウイングの攻撃力を700ダウンする。更に攻撃出来ず、表示形式も変更出来ない!」

 

「しまった!?」

 

 

闇の呪縛

永続罠

相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象としてこのカードを発動できる。

(1):対象のモンスターの攻撃力は700ダウンし、

攻撃できず、表示形式の変更もできない。

そのモンスターがフィールドから離れた時にこのカードは破壊される。

 

 

「あぁ、攻撃力を下げられた上に攻撃が封じられた…」

 

「だ、大丈夫だ!効果は無効にされてないから、場に居る限り戦闘では無敵だ」

 

「そうですよ…コッチが受けるダメージも0の上に、戦闘でも破壊されません!カードを1枚セットしてターンエンドです!」

 

 

『3ターン目』

 

 

「俺のターン、ドロー!悪いけど、このターンで決める!」

 

「え?」

 

「現れろ!野望を突き進むサーキット!召喚条件は“トークン以外のモンスター2体以上”!俺は、アブソルーターとリンク2のソーンヴァレルの2体をリンクマーカーにセット!3つの銃口よ、相手の守りも策も全て打ち抜け!リンク召喚!リンク3、“スリーバーストショット・ドラゴン”!!」

 

 

スリーバーストショット・ドラゴン

リンク・効果モンスター

リンク3/闇属性/ドラゴン族/攻2400

【リンクマーカー:上/左/下】

トークン以外のモンスター2体以上

(1):1ターンに1度、ダメージステップにモンスターの効果・魔法・罠カードが発動した時に発動できる。

その発動を無効にする。

(2):このカードが守備表示モンスターを攻撃した場合、

その守備力を攻撃力が超えた分だけ戦闘ダメージを与える。

(3):このカードをリリースし、自分の墓地のリンク2以下のモンスター1体を対象として発動できる。

そのモンスターを特殊召喚する。

その後、手札からレベル4以下のドラゴン族モンスター1体を特殊召喚できる。

この効果はこのカードが特殊召喚したターンには発動できない。

 

 

「此処で攻撃力2400ですか…」

 

 

実はこのカード、幼い頃にリサから貰ったカードなんだよね。今でも大事だし、デッキとも相性が良いから助かる。

 

「更に墓地に送られたアブソルーターの効果で、デッキから“ヴァレット・トレーサー”を手札に加える。そしてリボルブート・セクターの効果で、手札からオートヴァレットとヴァレット・トレーサーを手札から守備表示で特殊召喚!」

 

 

ヴァレット・トレーサー

チューナー・効果モンスター

星4/闇属性/ドラゴン族/攻1600/守1000

このカード名の効果は1ターンに1度しか使用できない。

(1):自分フィールドの表側表示のカード1枚を対象として発動できる。

そのカードを破壊し、デッキから「ヴァレット・トレーサー」以外の

「ヴァレット」モンスター1体を特殊召喚する。

この効果の発動後、ターン終了時まで自分は闇属性モンスターしかEXデッキから特殊召喚できない。

この効果は相手ターンでも発動できる。

 

 

「数を展開しても、アーマード・ウイングは倒せませんよ?」

 

「レベル3のオートヴァレットに、レベル4のトレーサーをチューニング!」

 

「え?先輩もシンクロ召喚!?」

 

「強大な爆破よ、闇の音と竜の鼓動を同調させて現れろ!シンクロ召喚!羽ばたけレベル7、エクスプロード・ウィング・ドラゴン!!

 

 

エクスプロード・ウィング・ドラゴン

シンクロ・効果モンスター

星7/闇属性/ドラゴン族/攻2400/守1600

チューナー+チューナー以外のドラゴン族モンスター1体以上

このカードの攻撃力以下の攻撃力を持つ、

フィールド上に表側表示で存在するモンスターとこのカードが戦闘を行う場合、

ダメージ計算を行わずそのモンスターを破壊し、

その攻撃力分のダメージを相手ライフに与える事ができる。

 

 

「また攻撃力2400…どれだけ並べても無駄ですよ?」

 

 

このカードは友希那から昔貰ったカードで、今のデッキになってから召喚し易くなった。

 

「バトル!エクスプロード・ウィングでアーマード・ウィングへ攻撃!」

 

「な、正気ですか!?」

 

「エクスプロード・ウィングは自身より攻撃力の低いモンスターとバトルする時、ダメージ計算を行わずに

破壊して、更にその攻撃力分のダメージを与える!1800ダメージを受けて貰う!」

 

「うああぁ!?」

 

 

蘭LP:4000→2200

 

 

「蘭のアーマード・ウィングが効果で…」

 

「マズいぞ…」

 

「トドメだ!スリーバーストでダイレクトアタック!!」

 

「ダメージステップ時に速攻魔法、“収縮”を発動!元々の攻撃力を半分にします!」

 

 

収縮

速攻魔法

(1):フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。

そのモンスターの元々の攻撃力はターン終了時まで半分になる。

 

「おぉ~、これで蘭はこのターンをしのげるね~」

 

「言った筈だけど?このターンで決めるって…」

 

「はっ…ダメ!蘭ちゃんはしのげない!」

 

「え?どう言う事つぐ?」

 

「羽沢さんの言う通り、スリーバーストの効果を発動!1ターンに1度、ダメージステップに発動した魔法・罠・モンスター効果の発動を無効に出来る。収縮は無効化だ!」

 

「な…そんな…」

 

「嘘…」

 

「蘭が、手も足も出ないなんて…」

 

「これで終わりだ!!」

 

 

スリーバーストの強力な効果で収縮は無効にされ、2400のダメージが放たれる!

 

 

「う…うわあああああああ!?」

 

 

蘭:LP:2200→0

 

 

 

(竜騎視点END)

 

 

第9話:完

 

 

 

 

「竜騎と…」

 

 

 

 

 

 

 

「リサの…」

 

 

 

 

 

 

 

「「今日のカード紹介コーナー!!」

 

 

 

「今回は“スリーバーストショット・ドラゴン”!」

 

「あ、アタシが昔あげたカードだ!」

 

「ダメージステップ時に発動したカード効果を1ターンに1回だけ無効化出来るのは良いよね!」

 

「守備モンスターを攻撃した場合は、貫通効果も持ってるから戦闘にはとことん強いよね☆」

 

「更に自身をリリースして、自分の墓地のリンク2モンスターと手札のレベル4以下のドラゴン族を手札から特殊召喚出来るから、ヴァレルロードの召喚にも繋がるんだ!」

 

 

 

「次回、歌姫と小さき魔王の告白!…え?歌姫はともかく、魔王って…まさか…」

 

 

 




ご観覧、ありがとうございました!
デュエル描写で効果等、間違ってなければ良いですが…。

次回はある2人がオリ主に…?


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歌姫と小さき魔王の告白

第10話です!
今回のメインはタイトル通りになります!


(竜騎視点)

 

 

 

前回のデュエルで美竹さんに勝った俺。闇の呪縛を発動して無かったら、キツかったかも知れない。

 

 

「蘭、大丈夫!?」

 

「蘭が…1ターンキルされた…?」

 

「良い線は行ってたけど、俺の勝ち」

 

「どうして…こんなにアッサリと…」

 

「蘭ちゃん、辰巳先輩は2年前に当時16歳の若さでデュエル協会に最年少で認定された“カリスマデュエリスト”なんだよ?」

 

「え…?そんなに凄いデュエリストなの…?」

 

「そう言えばつぐ…辰巳先輩のデュエルを知ってるって…」

 

「ゴメンね蘭ちゃん…あの時説明しようとしたんだけど…」

 

「ううん、アタシもつぐの話を聞かずにデュエルしてたから…」

 

 

羽沢さん、やっぱり俺が“カリスマデュエリストだって知ってたんだ…。

 

 

「お取込み中の所で悪いけど、これでコーチの件は無しで良いよね?」

 

「うっ…」

 

 

美竹さん…凄く悔しそう。相当コーチをして欲しかったのか…。

 

 

「あ、あの~辰巳先輩…デュエルが終わって言うのも何ですが…、私からもコーチをお願いします!」

 

「あらら…もしかして、オタク等の誰かが勝つまでするパターン…これ?(汗)」

 

「だったら、次はアタシとです!」

 

「と、巴ちゃん?」

 

「2人共、熱いね~」

 

 

おいおい、宇田川さんが次にデュエルするのか…?そんな事を考えてたら…

 

 

「それは認められないわね…」

 

「!?…湊さん、何時からソコに…?」

 

 

俺の後ろには、何時から居たのか友希那が居た。

 

 

「デュエルの途中で、竜騎が闇の呪縛って言うカードを使ってた辺りかしら…?あんなに大きな声でデュエルしてたら誰だって気付くわよ?ライブが終わったばかりなのに元気ね、竜騎?」

 

「面目無い…勝手にデュエルを受けてしまった…(汗)」

 

「別に大丈夫よ。竜騎が“人気者”なのは今始まった事じゃ無いし…。私が美竹さんの立場だったら、同じ事をしてたかもしれないし」

 

 

何故だろう?“人気者”って言葉に凄い皮肉を感じた。まぁ、口に出したら後が怖いから言わないがね…。

 

 

「湊さん……どうしても、ダメですか?」

 

「……繰り返しになるけど、美竹さんの気持ちは分かるわ。でも、竜騎は貸せない、いや、渡したくないって言った方が良いかしら?」

 

「?」

 

 

渡したくない?何だろう、すっごく引っ掛かる。

 

 

「……そうね、この際だからはっきり言っておきましょうか。少し恥ずかしいけど……ねえ、竜騎?」

 

「う、うん…」

 

 

目の前に立ち、真剣な目で見つめてくる友希那の姿はリサとは違う『美しさ』を感じさせる。

改めて思うと、美人になったなぁ。

 

「私、これでもあなたのことを大切な相手だと思ってるの」

 

「……それは、俺もだよ」

 

 

昔、デュエルが強すぎて孤独だった自分に何度も声を掛けに来てくれた事。それは今でも嬉しいと思ってる…。

 

 

「……そう、ありがとう。竜騎ならそう言ってくれると思ったけど、言葉にされると嬉しいものね。

それと、もう一つ言いたいことがあるわ」

 

「ん?」

 

 

友希那は薄っすら微笑みながら、僅かに赤みがかった顔で、

 

 

 

 

 

「私、あなたのことが好きよ。勿論、1人の男性としてね…」

 

 

 

「……え? 」

 

 

突然の愛の告白。いきなり過ぎて間抜けな声を出してしまった…。

 

 

「……その反応は予想外ね。もう一回言った方が良いかしら?」

 

「ごめん、意味は分かるんだ。ただ、ちょっと……混乱してるし…リサが居るからさ…ん!?」

 

 

俺がそう言うと…友希那に唇を奪われた。

 

 

「それと…昔みたいに“ゆき”て呼んで欲しいの。それと、返事は『まだ』いいの。リサには今も昔も色々助けられたけど……竜騎のことだけは、譲れないから」

 

「……うん。分かったよ、ゆき」

 

 

突然の愛の告白とキスに、アフグロメンバーが赤面で固まってる。そりゃそうか…。

 

 

「所でリサ…何時まで隠れてるのかしら?」

 

「え?」

 

 

友希那がそう言うと、後ろにはリサが居た。恐らく友希那と一緒に最初から居たと思う。

 

 

「あはは、友希那ってば大胆だねぇ☆ もちろん、アタシも竜騎を渡す気は無いよ~?それにしても竜騎ってば、気付くのが遅いよ~?」

 

「ふふ、冗談だって☆」

 

 

リサは怒っても無ければ、嫉妬で暴走もして無かった。そう、この時までは…

 

 

「おにーちゃーん!」

 

「うお!? あこ、どうした?」

 

「え?“おにーちゃん”って…あこ?」

 

 

背中に突撃したのはあこだった。実の姉である宇田川さんは、“おにーちゃん呼び”に驚いてる模様。まぁ、そうだよねぇ…。

 

 

「あこもね、おにーちゃんが大好き!」

 

「わぉ…」

 

「……ゆ、友希那さんと同じだからね?」

 

 

腰にしがみつきながら、普段は見せないような恥ずかしげにしながらも、ハッキリと言う姿は可愛らしい。だが…これでまだ終わらなかった。

 

 

「友希那先輩もあこちゃんもズルーい! 私も竜騎先輩のこと、大好きなんだから!!」

 

「か、香澄ちゃん!?」

 

「えっと…ウチも! 香澄ちゃんと同じで、竜騎先輩が大好きです!!」

 

「ちょ!?りーみんまで一緒に何してるの!?」

 

 

香澄ちゃんとりーみんがそれぞれの腕にひっついてきた。何でこうなった…と言うかどうしようか…この状況。等と考えてたら…

 

 

 

 

 

「ねえ、みんな? 1回……“アタシの竜騎”から離れよっか?」

 

 

 

 

 

「!?!?!?」

 

 

何度聞いても慣れない、温度の感じられない声と視線に背筋が凍る。振り返ると予想通り、光のない瞳でリサがこちらを見ていた。

そう、何時もの暴走だ…

 

 

「リ、リサ姉…(泣)」

 

「「うぅ………(震)」

 

 

好きな相手から向けられるとは思えない視線に、あこ達は顔を青ざめさせながら素早く離れていく。

 

 

「ひいいいいいいいいぃ!?」

 

「リ、リサさん……!?」

 

「ど、どうしたんだ…リサさんは…?」

 

「ふえぇ…(涙)」

 

「リサさんこわ~い…(震)」

 

 

アフグロの娘達に至っては、この状態のリサを見た事無い見たいだから、凄く恐怖してる。まぁ…無理も無い。

全員離れたのを確認すると、リサはニッコリと満面の蠱惑的な笑みを浮かべ、俺の腕に絡みついてくる。

 

 

「うんうん、みんなありがとねー。じゃあ竜騎、帰ろっか?」

 

「……あ、うん(汗)」

 

 

当然この状態のリサに逆らえるはずもなく、俺達二人はCircleを後にした。

 

 

 

(竜騎視点END)

 

ーーーーーーーーーーーーー

 

 

(友希那視点)

 

 

「湊さん…、何ですか、あのリサさんは……?」

 

「……まあ、竜騎のことになるとちょっと暴走してしまうの。大目に見てあげて、美竹さん」

 

「ちょっと……?」

 

「あれをちょっとと言える湊さんも凄いですよね……」

 

「伊達に幼馴染やってないわ。さて、私も行こうかしら。紗夜、燐子、ごめんなさいね」

 

「いえ……私は、大丈夫です。あこちゃん、大丈夫……?」

 

「ううう、やっぱりあの状態のリサ姉怖いよー、りんりん……(泣)」

 

「宇田川さん……こうなるのは告白する時に分かってたと思うのだけど…湊さん、1つかで宜しいですか?」

 

「何かしら?」

 

 

紗夜が私を引き留める。

 

 

「今井さんには落ち着くよう言ってください。最近、反省会が後回しになります…」

 

「そうね、リサにも良く言っておくわ…」

 

 

そう言って私は“ある場所”へ向かう。私が居る限り…“2人だけでお楽しみ”何て認めないから…。

 

 

(友希那視点END)

 

 

 

第10話:完

 

 

 

 

「竜騎と…」

 

 

 

 

 

 

 

「リサの…」

 

 

 

 

 

 

 

「「今日のカード紹介コーナー!!」

 

「今回は“エクスプロード・ウィング・ドラゴン”!」

 

「レベル7のシンクロモンスターで、チューナー以外の素材がドラゴン族と指定されてるね☆」

 

「自身よりも攻撃力の低いモンスターと戦闘する時は、ダメージ計算を行わずに破壊して、その攻撃力分の効果ダメージだ!」

 

「序盤で出せたら凄く助かるね!」

 

 

 

「次回!会長と風紀と子猫!」

 

「ん?子猫って?」

 

 

 

 

 

 




ご観覧、ありがとうございました!
次回は、別の2人がメインです!


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会長と風紀と仔猫

第11話です。
今回は竜騎の家族が増えます。


(紗夜視点)

 

 

「あのさぁ…俺達の言う事を聞けば問題ねぇって…な?」

 

「そうそう、ソイツが大事ならな?」

 

「っ…卑怯な、でも…“この子”の為にも…」

 

「氷川さん…ダメ、です。頷いたら…」

 

 

どうしたら良いの…。白金さんと一緒に“この子”を見守ってたら…如何にもな相手に2人掛かりで脅迫されてる。

このままだと白金さんが抱えている“この子”も危ないし…一体どうしたら…。

そんな事を考えてると…。

 

 

「「ギャアアアアア!?」」

 

「「……え?」」

 

 

何故かあの2人組は何処かへ吹っ飛んでしまった。一体何が起こったのかと思ったら…

 

 

「2人共…大丈夫?」

 

 

そう、其処には辰巳さんが居た。どうやら彼が助けてくれたらしい。

 

 

「……は、はい。危ない所をありがとうございます、辰巳さん」

 

「ありがとう……ございます。……でも、あの人達……大丈夫、なんでしょか……?」

 

 

突然の出来事で思わず唖然とした私と白金さんでしたが、お陰で助かりました。

 

 

「まぁ、法律に触れる事はせずに撃退してるから大丈夫」

 

「もしかして、何時もの、でしょうか…?」

 

「恐らく、白金さんの言う通りかも知れません…(汗)」

 

 

辰巳さんの事なので、恐らく何時もの撃退の仕方でしょう…。そんな事を考えてると、辰巳さんの足元には、何時の間にか白金さんが抱えていた“あの子”が居た。

 

 

「にー」

 

「あ、仔猫…誰かのペット?」

 

「いえ、親と逸れていたのか、弱って、たんです…」

 

「それで、私が仔猫用の餌を買ってきて白金さんが先程から面倒を見ていたんですが……そうしたら、さっきの人達がこっちに来て、仔猫にひどいことをされたくないなら、私達に付き合えと…」

 

 

そう、白金さんと一緒に先程から面倒を見ていた灰色の仔猫を守ってた。この子はまだ、生後1ヵ月過ぎ辺りかしら…。

 

 

「わぉ、撃退が遅れてたら大事にもなってた…。間に合って良かった。う~ん、さっきの撃退の仕方じゃ温かったかな?」

 

「い、いえ…十分に助かりましたよ?」

 

「えぇ、今回は大丈夫でしたし…」

 

「にー」

 

「お、擦り寄って来た」

 

 

仔猫は辰巳さんに擦り寄ってた。

 

 

「…この子、竜騎さんに…懐いてます…ね」

 

「辰巳さんは動物にも好かれてますね…。私は触れようとした時、怯えられてました(汗)」

 

「え、そうなの?」

 

「氷川さんは……その、緊張してるのが、この子に伝わったんじゃ、ないかと……思います」

 

「……その、こういう小さい子って、どう触れればいいか分からなくて……ケガとか、させたらまずいですし……」

 

「成程…」

 

「……ふふっ……」

 

「な、なんですか白金さん。辰巳さんも、そんな目で見ないでくださいっ/////」

 

 

真剣に話していると言うのに、2人揃って…

 

 

「にー?」

 

 

仔猫は辰巳さんを見ながら首を傾げてる。すると、彼は仔猫を抱き上げて…

 

 

「じゃあさ、家に来る?」

 

「にー」

 

 

仔猫は理解したのか、鳴いて直ぐに返事をした。

 

 

「え……竜騎さん、いいんですか……?実は 私の家、猫アレルギーの人がいたから、どうしようかと……」

 

「このまま放置すると、また酷い目に遭う可能性もあるからなぁ。俺の両親は動物好きだし、俺のアジトで飼うのは問題無いよ」

 

「……それは、助かります。私も飼うのは問題ないんですが、妹が振り回さないか、心配なので……」

 

「妹さんって言うと、もしかしてアイドルの?」

 

「はい、Pastel*Palettes の氷川日菜です」

 

「……パスパレ、か…」

 

「辰巳さん?」

 

「……いや、何でもないよ」

 

 

辰巳さんは何か思い出してた様だが、余計な詮索はしない事にした。

 

 

「さて、今日から家族だな、宜しく」

 

「にー、にー」

 

 

胸に抱えられ、嬉しそうに鳴き続ける仔猫。その光景を私達も微笑ましそうに見た。

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

『氷川家:紗夜の部屋』

 

 

 

「お姉ちゃん!!変なのに襲われたって本当なの!?」

 

「日菜、いつも言うけどノックくらいして!?」

 

 

その日の夜、妹の日菜が何時も通りノックをせずに入って来た。

 

 

「大丈夫だったの!?」

 

「大丈夫よ、ちょっと危なかったけど、途中で辰巳さんが助けてくれたから何とも無かったわ」

 

「そっか、良かったあ!」

 

「分かったら、離してくれる……」

 

「えー? いいじゃん、もうちょっとお姉ちゃんにくっつかせてよー」

 

「ひ、日菜!? ああもう、悪ふざけは程々にしなさいって!」

 

「あたしは本気だもーん! るんっ♪ てするもん!」

 

 

そう言って日菜は何時もの口癖を言う。

 

 

(……良くも悪くも真っ直ぐなのよね、この娘は)

 

 

好意も指摘も、怖いくらい真っ直ぐ。昔はそれが疎ましくて仕方なかったが、今はその好意が、嬉しくもある。もちろん、妹の才能が羨ましくないと言えば、嘘になる。まして(私から見て)何でも出来る『あの人』と自分を比べてしまうのは、仕方のないことだ…。

 

 

(もし、日菜と和解する前にあの人と会っていたら……)

 

 

きっと日菜と同等か、それ以上の醜い感情をぶつけてしまっただろう。

 

 

(あんな優しい人に嫉妬をぶつける……我ながら、そうならなくて良かったと思うわ)

 

「……んー?」

 

「……どうしたの? 日菜」

 

 

引っ付こうとするのをやめ、じっとこちらを見つめてくる日菜。顔が近いというか間近なのだが、最近慣れてきている自分がいることを自覚した。

 

「んー、何というか……お姉ちゃんからるんっ♪ って感じがするんだよねー。あたしじゃなくて、さっき言ってた辰巳さんのことかな?最近、良く聞くし」

 

「……よく分かるわね」

 

「ねーお姉ちゃん?」

 

 

勘の良さというか、とにかくそういうものに感心していると、

 

 

 

 

 

「もしかしてお姉ちゃん、その人のことが好きなの?」

 

 

 

「!?…ケホッ!ケホッ!」

 

「お、お姉ちゃん大丈夫!?」

 

 

貴女の所為でしょ…とツッコミを入れたい所だけど、止めた。

 

 

「大丈夫よ…予想外の質問に少し驚いただけ」

 

「本当? それなら良かったあ……で、どうなのお姉ちゃん?」

 

「え……ちょっと、そんなに聞きたいの?」

 

「だって、お姉ちゃんからるん♪ って感じがするんだもん! お姉ちゃんが嬉しいなら、あたしも嬉しいしー♪」

 

「分からないわよ……」

 

 

赤い顔を誤魔化すように一度深呼吸をし、落ち着かせる。

 

 

「……辰巳さんのことは尊敬しているし、友人として好ましいとは思っているわ。ただ、異性として好きかというと……違うわね…」

 

「あれ、違うの? 」

 

「違うわね。大体、あの人には……今井さんがいるから、入り込む余地なんてないわよ」

 

 

一瞬、湊さんや宇田川さん、戸山さん達の顔も浮かんだが、ややこしくなりそうなので濁しておく。

 

 

お姉ちゃんは遠慮しすぎだと思うよー」

 

「あなたはもう少し遠慮を覚えなさい」

 

 

これは心から何時も思うことである。

 

 

「……」

 

 

まだ聞きたがる妹を部屋から追い出し、私はベッドで横になって枕を抱えながら、先程の話を思い出す。

 

 

(本当、いきなり過ぎるのよあの子は。私が、辰巳さんを好きなんて、そんな……)

 

 

練習時の真剣にギターを奏でる顔、今井さんや私達に向ける優しい顔、危ないところから救ってくれ、自分のために怒ってくれた顔……

 

 

(……え?)

 

 

胸に手を当てると、落ち着いたと思った鼓動が、また早鐘を打ち始める。それを感じながら、最近は彼のことばかり考えている自分がいることを自覚した。

同時、今井さんや湊さんが彼と楽しそうにくっついている時、言葉にできないわだかまりを感じている事も。

 

(……そっか、私は)

 

妹の言葉ではあったが、自覚した、自覚してしまった。

 

 

 

私、氷川紗夜は …辰巳竜騎さんに…どうしようもなく恋をしているのだと。

 

 

(……どうしよう……)

 

 

思い返すのは妹の何気ない言葉。

 

 

『お姉ちゃんは遠慮しすぎだと思うよー』

 

 

それは暗に、遠慮することはないと言っているのだろう。

 

 

「……無理よ、そんなの」

 

 

枕をより強く抱きしめる。結局どうすればいいのか、その日答えは出なかった。

 

 

 

(紗夜視点END)

 

 

 

第11話:完

 

 

 

 

「竜騎と…」

 

 

 

 

 

 

 

「リサの…」

 

 

 

 

 

 

 

「「今日のカード紹介コーナー!!」

 

「今日紹介するのは、“スクイブ・ドロー”!」

 

「魔法カードの紹介は初だね!確か速攻魔法だったよね?」

 

「そう、セットしてれば相手ターンでも使えるんだ!自分の“ヴァレット”を破壊して2枚ドロー!」

 

「破壊されたヴァレットの効果も使えるから、展開と補充の2つが出来るね!」

 

 

「次回!想いを旋律に乗せて…!」

 

「え?嘘…(汗)」

 

 

 

おまけ

 

『竜騎と人間関係③』

 

 

美竹蘭

 

 

Afterglowのギターボーカル。竜騎が“漆黒の魔竜”だと見破る。その後は何度もコーチになる様に頼んでいる。

有咲同様に竜騎に対してはデレる。

 

 

 

青葉モカ

 

Afterglowのギタリスト。竜騎とはコンビニで出会い、リサから竜騎の話を聞いていた。

竜騎に引っ付く事もあり、一緒に美味しいパン巡りをしたいと言う願望も。

 

 

 

上原ひまり

 

Afterglowのベーシストでリーダー。竜騎に一番ベタ惚れしており、竜騎にあの手この手でアピールしているが、毎回失敗に終わる。

『Afterglow』内での『漆黒の魔竜』ファン1号。

 

 

 

宇田川巴

 

Afterglowのドラマー。竜騎とラーメンを食べる機会があり、竜騎を兄貴分としても尊敬している。

最近、過去の竜騎のデュエルを見て勉強してるとか。

 

 

 

羽沢つぐみ

 

Afterglowのキーボーダー。竜騎にクレーマーから助けて貰って以来、竜騎に珈琲を淹れたりして距離を縮めている模様。

『Afterglow』内での『漆黒の魔竜』ファン2号でもあり、2年前からデュエルでの竜騎の活躍も観ており、Afterglow内ではデュエルに詳しい方。

 

 

 

『呼び方・呼ばれ方②』

 

 

蘭:竜騎さん   竜騎:蘭

 

モカ:リューさん 竜騎:モカっち

 

ひまり:竜騎先輩 竜騎:マリ

 

巴:竜騎さん   竜騎:トモ

 

つぐみ:竜騎先輩 竜騎:つぐみん

 

 




ご観覧ありがとうございます!
次回、“あるキャラ”が爆弾発言します…。
そして…新キャラも…?


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想いを旋律に乗せて…

第12話です!
今回は新キャラと、リサにとって思わぬ伏兵が…?


(紗夜視点)

 

 

「おはようございます、白金さん」

 

「……おはようございます、氷川さん……今日は、早いですね……」

 

「そうですか? ……そうですね、どうしても…“あの子”のことが気になってしまって」

 

 

翌日、定例の打ち合わせとなった辰巳さんの家に私と白金さんは一足早く到着していた。

そう、昨日の仔猫の事が気になって、何時もより早く来た。

 

 

「ふふ……私もです。あの子……元気になってると、いいんですが…」

 

「そうですね。辰巳さん、お邪魔します」

 

「お邪魔、します……」

 

 

勝手知ったる他人の家。家主である辰巳さんの返事を待たず上がるのはどうかと二人は思うのだが、今井さん達がいつの間にか居ることを辰巳さんが気にしていないため、私達も慣れてしまった…。

 

 

「……あ、竜騎さ……っっ!?!?」

 

「白金さん? どうしまし――あっ……」

 

「ん? ……あ、おはよう二人共。何時も通りシャワーを浴びてたら…油断してた、ゴメン(汗)」

 

「い、いえ、こちらこそ勝手に上がったうえ、その、色々見てしまってすいません!////」

 

「……すいま、せん……/////」

 

 

居間に来る途中で見かけた辰巳さんは、風呂上がりなのかタオルを腰に巻いただけの状態だった。

予想外の姿に顔を赤くして目を逸らす私と白金さん。特に私は恋心を意識した後なので、我ながらセリフまでおかしくなっている。

 

 

「改めて、すいません辰巳さん……////」

 

「……ごめん、なさい……////」

 

「そんな謝らなくていいよ。俺は見られても困る事も無いからさ」

 

「………良いなぁ…」

 

「「「!?」」」

 

 

後ろから寒気がしたと思えば、案の定…今井さんだった。

 

 

「アタシを差し置いて竜騎の体を見たんだぁ…?良いなぁ…羨ましいなぁ…」

 

「い、今井さん…少しは落ち着いて下さい…(汗)」

 

「………////」

 

「リサ…悪気は無いから許してあげて…」

 

「むぅ…」

 

 

嫉妬を剥きだしにしてる今井さんを宥める辰巳さん。今井さん、そんなに見たかったのですか…(汗)

そうしてると、湊さんと宇田川さんもやって来て、今度のライブを観に行く事について話し合った。

そして肝心のあの子は…

 

 

「そうそう、実はお知らせがあるんだよね」

 

「ん?どうしたの竜騎?お知らせって?」

 

「実は家族が1匹増えたんだ」

 

「え?何々?動物を飼い始めたの?」

 

「と言う訳で、今から連れて来るから待ってて」

 

 

そう言って辰巳さんはリビングのソファーから立ち上がって、部屋に行った。

 

 

「おにーちゃん、何の動物かな?」

 

「きっと、昨日の仔猫でしょうね…」

 

「えっ!?////に、にゃーんちゃん…?」

 

「仔猫?と言うか…昨日何かあったの?」

 

「はい…昨日、竜騎さんが…保護したんです」

 

「ふぅん…じゃあ2人は昨日、竜騎と一緒だったんだ…。アタシが居ない所で…」

 

「今井さん…偶々ですので…(汗)」

 

 

今井さんがまたしても…そう思ってると辰巳さんが戻って来た。

 

 

「にー」

 

「連れて来たよ」

 

「お、可愛いじゃん☆名前は付けたの?」

 

「うん、新しい家族となった『ムーナ』だよ。因みにメス」

 

「にー」

 

 

辰巳さんが昨日の仔猫、『ムーナ』と名付けて連れて来た。ムーナはすっかり元気になって、辰巳さんの膝の上に座っている。

 

 

「に、にゃーんちゃん…♡ねぇ竜騎…触っても良いかしら?」

 

「うん、良いよ。ムーナは人懐っこいし」

 

「にー」

 

 

 

湊さんが目を輝かせてムーナを抱き上げる。元々、湊さんが猫が好きなのは知ってますが…こうもキラキラしてると、逆に新鮮ですね。

それにしても、昨日より元気になってるわ。よく見たら、可愛い首輪を付けて貰ってる。

 

 

「ふふ、元気になって…良かった、です…」

 

「えぇ、辰巳さん…ありがとうございます」

 

 

ガチャッ

 

 

私が辰巳さんにお礼を言うと、ドアが開いた。

 

 

『お茶をお持ちしました、マイロード』

 

「あぁ、ありがとう!」

 

「「「「「ん………?」」」」」

 

 

ドアの方を向くと、…私達は思わぬ存在を目の当たりにした…。

 

 

『皆様もどうぞ、粗茶になります…』

 

「「「「「って、何コレ!?ドラゴン!?」」」」」

 

 

そう、私達が見たのはお茶を持って来たドラゴン…いえ、コレ…ロボットですね…多分(汗)

 

 

「体の方はどう?」

 

『はい、以前よりも動きやすくなりました!』

 

「ちょっと待って竜騎!?」

 

「リサ、どうかした?」

 

「いやいやいや!?そのドラゴンのロボットは何!?」

 

「ドラゾーだけど?」

 

『はい、ドラゾーです」

 

「いや…えっと…、名前もそうなんだけど…(汗)」

 

「私達は初めて存在を知ったのだけれど…」

 

 

今井さんと湊さんの言う事は最もです…。一体、彼(?)が何者なのか知りたい…

 

 

「あ、そっか!紹介した事無かった。」

 

 

どうやら、以前から居た見たいですね…。

 

 

「プログラミングした学習AIを搭載して作った、お手伝いロボットの“ドラゾー”だよ。皆、仲良くしてね」

 

『初めまして。私、マイロードである“辰巳竜騎様によって作られた”『ドラゾー』と申します。皆様、宜しくお願い致します!』

 

「あ…うん、此方こそ宜しくね」

 

 

 

辰巳さんが1から作ったお手伝いロボットだと理解した。それにしては感情が豊な気がする…。

 

 

「また凄い物を作ってるわね、竜騎…」

 

「カッコイー! お兄ちゃん、この子は何時作ったの?」

 

「関西にいた頃造ったんだけど、二日前にアップデートが終わるまで、ガレージでスリープしてたんだよ」

 

『こちらの土地に合わせたデータ更新が必要でしたので」

 

「あ、思い出した!確かにガレージに居た!アタシ、てっきりフィギュアかと…(汗)」

 

「にー?」

 

「それにしても…凄く感情が…豊ですね…?」

 

「「感情」「味覚」「痛感」のプログラムをインストールした結果、自我を持ったんだよね」

 

「それで自我を持つのですか…?」

 

「実際になったのが、ドラゾーなんだ」

 

 

自我を持ったロボット…今のテクノロジーを超えてませんか?(汗)

 

 

「じゃあさ、アタシ達も自己紹介しよ☆アタシは竜騎の彼女、今井リサだよ~☆」

 

『貴女がそうでしたか、昔からマイロードから、結婚の約束を伺っております!』

 

「ホント~!嬉しいなぁ☆」

 

「湊友希那よ。リサと一緒で竜騎の幼馴染で、竜騎の妻となる者よ」

 

『湊様もマイロードから伺っております!』

 

「あこはね、宇田川あこだよ~!宜しくねドラゾー君!」

 

「白金燐子、です…。宜しくお願いします…」

 

『はい、宜しくお願い致します!』

 

「最後になりますが、氷川紗夜と言います」

 

『え?……氷川…紗夜…様…? 』

 

「は、はい…?」

 

 

今井さんから順番に自己紹介していると、私の名前を聞いた途端に彼が目を開いた状態になる。

 

 

『………』

 

「ど、どうしました?」

 

『さ…さ…』

 

「「「「「さ?」」」」」

 

『サイン下さい!!』

 

 

ズコォ!!!

 

 

彼はなんと私のサインを欲しがり、何処からか色紙とサインペンを出して来た。今井さんと湊さん、宇田川さんと白金さんは思わず転倒してた…(汗)

まさか、ロボットにサインを頼まれる日が来るなんて…。

 

 

「そう言えば、ドラゾーは氷川さんのファンだったな」

 

『はい、本物の紗夜様にお会い出来るなんて、嬉しい限りです!』

 

「そうでしたか。サインはした事が無いのですが、私のサインで宜しければ…」

 

 

そう言って私は彼から渡された色紙にサインをする。それを渡すと彼は凄く喜んで居た。

 

 

『ありがとうございます~!私の一生の宝物にします!』

 

「ふふ、大袈裟ですよ」

 

「良かったなドラゾー」

 

「いやいや竜騎…もっとツッコミ所があるでしょ!?」

 

「「「「うんうん」」」」

 

 

今井さんのツッコミに私達も頷く。だけど辰巳さんは…

 

 

「……?何かおかしい所でもあった?」

 

『私は特に感じられませんでしたが…」

 

「にー」

 

「……………」

 

「???」

 

『???』

 

「にー?」

 

 

辰巳さんとドラゾー本人は特に問題が無いと思っており、私達は色々と言うのを諦めた。

それを見た辰巳さんやドラゾー、ムーナは首を傾げたままだった。

 

 

 

(紗夜視点END)

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「あ、そうだ白金さん」

 

「……はい、何でしょう……?」

 

「これ、頼まれてたの出来たよ」

 

 

打ち合わせが終わって各々お喋りをしたり、ムーナを愛でるお茶会になってからしばらく。竜騎が思い出して立ち上がり、立てかけてあったものを燐子に渡す。

 

 

「わ……もう完成、したんですか……?」

 

「ああ。持ち運びやすいよう軽くしたし、音質も上がってると思う。それと録音機能も付けてるよ」

 

 

鞄から取り出されたそれは、携帯型のキーボードである。竜騎の言う通り以前より軽量化されており、非力な燐子でも運ぶのは苦労しなくなるだろう。

 

 

「……いい、音……ありがとう、ございます、竜騎さん……」

 

「ドラゾーといい、これといい……、辰巳さんは本当、万能といっても差し支えないですね」

 

「そこまでじゃないさ。出来ないこともいっぱいあるよ」

 

 

燐子が控えめながら嬉しそうに笑い、紗夜の賞賛に苦笑する竜騎。

そんな光景を面白くなさそうに見ているのは、他の Roselia メンバー。特にリサは目のハイライトこそ消えていないものの、如何にもな不満顔で近付き…

 

 

 

「りゅーきー? 燐子のお願いを聞いてあげるなんて、随分女の子に優しいんだねー?」

 

「浮気性なのは困りものよね…」

 

「え?何で怒られるの俺…」

 

「おにーちゃんの“天然タラシ”!」

 

「何か酷い…」

 

 

単にバンド関連でのサポートをしてた竜騎だが、何故かリサと友希那に迫られる。あこはまだ「むー!」となっている分、可愛い範囲で済む。

竜騎がそんな風に考えると…ある人物が…

 

 

「竜騎さんを…イジメないで、下さい…」

 

「白金さ…んむ!?////」

 

「ちょ!?燐子!?」

 

「え、りんりん!?!?」

 

「……何のつもりかしら、燐子?」

 

 

竜騎を庇ったのは何と、燐子だった。竜騎は燐子の豊満な“おっぱい”に顔を埋められた状態となり、意外と力強く抱き締めてる為、身動きが取れない状態になる。

 

 

「……竜騎、さんは、私の頼みを、聞いてくれた、だけです…………それなのに、責めるのはおかしい……ですよ……? 竜騎さんは何も、悪いことはしてない、です……」

 

「「……」」

 

 

燐子の正論で論破されたのか、友希那とあこは無言になってしまう。が…驚きから立ち直ったリサの目は光を消し、竜騎を抱きしめている燐子に笑みを浮かべながら…

 

 

「……うん、そうだね。燐子の言う通り、

ちょっと感情的に言いすぎちゃった、ごめんね二人とも。…だから、さ。もう竜騎を離してくれないかな? 燐子…」

 

 

いつも通りの圧の掛かったオーラを放っているが、燐子の返答はまさかの予想外だった…。

 

 

「……嫌、です」

 

「むぐっ」

 

 

リサの目を見ながら燐子ははっきりと否定の言葉を口にし、より強く竜騎を抱きしめる。

 

 

「……燐子?」

 

「……嫌、です。だって、私も――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……竜騎さんが……好きなんです……!!」

 

「「「……え!?」」」

 

 

突如の燐子の爆弾発言に、迫っていた三人は異口同音に疑問と驚きを混ぜた声を上げ、

 

 

「……白金、さん…?(あなたも、なんですか…?)」

 

 

一拍遅れて、紗夜も驚愕の表情となる。出かかった自分の気持ちは、胸の内に抑えつつ。

 

 

「好き、です。竜騎さんの、ことが……だから、離しませんっ……」

 

「……っ」

 

 

普段の燐子とは思えない意志の強い瞳に圧倒されたのか、リサの瞳も普段のものに戻っていく。

 

 

「す、すごい……りんりん、あの状態のリサ姉と張り合ってる……」

 

「二重の意味でダークホース、ということかしら……」

 

『白金様もマイロードに好意を寄せてたのですか?』

 

「はい…、実は前から気になってましたが、昨日の事で確信を、持ちました…」

 

 

ドラゾーの質問に燐子は答える。燐子は以前から竜騎には普通に接してた事があり、実は密かに好意を持っていた。そして昨日の出来事で竜騎への好意を確信したのだった。

あこと友希那が二人の睨み合いを驚きの表情で観戦していると、リサは溜息を吐いて不満そうに顔を膨らませた。

 

 

「……もう、さあ。まさか燐子まで竜騎に惚れ込むなんて、予想外だよ~……」

 

(予想外って、個人で勝手に決めつけたらダメでしょ…(汗))

 

「今井さんには、悪いですけど……私も、譲れないんです…………竜騎さん……」

 

「んぐっ……えっと、白金さん……?」

 

 

燐子の拘束(抱きしめ)から解放された竜騎は、羞恥と困惑で赤面になっている。

それに対し、燐子は竜騎を潤んだ瞳で見上げ…

 

 

「……私も、名前で、呼んでください……苗字だと、距離を……感じ、ちゃうんです……」

 

「え、あ、うん……えっと…」

 

 

背後から感じるリサの痛い視線を感じながらも、竜騎は燐子の名前を呼ぼうとするが、

 

 

「り、りん……」

 

 

抱きしめられた事と告白の混乱から、途中で切れてしまった。

 

 

(しまった…噛んだ…)

 

 

それを聞いた燐子は、不思議そうに首を傾げる。

 

 

「……りん?」

 

「えっと……ごめん、その……」

 

 

ちゃんと呼べていないことを謝ろうとする竜騎だが、

 

 

「……特別な呼び方、を……してくれるんですか?」

 

「……え? えーと……それでいいなら」

 

「……嬉しい、です…………もう一回、呼んで……くれますか……?」

 

「……りん。これでいいかな?」

 

「はい…♪」

 

 

促されて再度名前を呼ぶと、燐子は嬉しそうにふわりと微笑んだ。

 

 

「……りーんこ~? そーろそろ、本当に“アタシの竜騎”から離れようか~?」

 

「……」

 

「ちょ、りん?」

 

 

ニコニコ笑いながら迫ってくるリサに対し、竜騎の服を掴みながら背後に回り、無言で見返す燐子。

常の弱々しい雰囲気とは違い、一歩も引く様子はない。

 

 

(((つ、強い……)))

 

 

女の争い? を見て、他三人は畏怖の視線を燐子に送る。その後睨み合いが続くも、(珍しく)友希那が取りなしたことで落ち着いた。

 

 

「良いの?貰っちゃって?…」

 

「えぇ、昨日のお礼です」

 

「竜騎さんの、お役に立てたら…嬉しい、です…」

 

「おにーちゃんに合うと思って、紗夜さんとりんりんの3人で選んだんだよ~!」

 

 

竜騎は昨日のお礼にと、紗夜と燐子からカードを貰った。あこも一緒に行って竜騎にプレゼントすると言う形で貰った。

 

 

「ふふ、竜騎にはやっぱりドラゴンが似合うね~♪」

 

「ドラゴン馬鹿の俺にとっては、素直に嬉しいよ」

 

「に~?」

 

「ムーナも気になるなら膝に来る?」

 

「にー」

 

 

隣のリサや膝に座るムーナに囲まれて楽しく過ごす竜騎。そんな中、紗夜は…

 

 

(白金さんまで辰巳さんの事が…、私はどうすれば良いの…?)

 

 

先程の光景を思い出し紗夜は考えながら顔を俯かせる。自分はどうするべきか…自らの感情を自覚したからこそ、まだ答えは出せない。

 

 

第12話:完

 

 

 

 

「竜騎と…」

 

 

 

 

 

 

 

「リサの…」

 

 

 

 

 

 

 

「「今日のカード紹介コーナー!!」

 

「今回はアタシからね!今日は“闇の呪縛”だよ!」

 

「永続罠の1枚で、相手の攻撃力を700ポイント下げて、攻撃も出来なくするカード!」

 

「呪縛の名の通り、凄く厄介だね…。破壊したりしないと非常にマズいよ…」

 

 

 

「次回、彩りアイドルを守れ!…あ、アイツは…」

 

 

 

 

『オリキャラ紹介①』

 

 

 

ムーナ

性別:メス

生後1ヵ月と過ぎ

趣味:竜騎と遊ぶ事

 

紗夜と燐子が守っていた小さな仔猫で、その後は竜騎の飼い猫に。サイズは両手に収まる位で竜騎にすっかり懐いている。

Roselia全員(特に友希那)は勿論、他のバンドメンバーからも愛されている。

名前の由来は「バハムート」から取った物。オスであれば「ムート」と名付ける予定だったが、メスなので「ムーナ」と名付けた。

 

 

 

ドラゾー

イメージCV:島崎信長

性別:オス

デッキ:レッドデーモンズ

 

竜騎がプログラミングした学習AIを搭載し、ドラゴンをモチーフにして自作したお手伝いロボット。

名前の由来は「ドラゴン型に製造したから」と言う理由。

「感情」「味覚」「痛感」と3つのプログラムをインストールした事がキッカケで自我を持ち、感情豊かで人間に近い動きが可能。

高性能なカメラ目やアームを持ち、変形して『ウイングモード』になる事で、竜騎と共に空へ移動可能。

竜騎の事を“マイロード”と呼び慕っている。また、紗夜の大ファンである。

エースは「レッドデーモンズ・ドラゴン・S」で、デュエルの実力は竜騎に匹敵するらしい。(竜騎にだけ殆ど勝った事が無い)

 

「お帰りなさいませ、マイロード」

「私にとっての王はマイロードである『竜騎様』だけです」

 

 

 




ご観覧、ありがとうございました!
次回はアイドル登場します。


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彩りアイドルを守れ

第13話です!
パスパレが登場します。


(竜騎視点)

 

 

「じゃあ、ドラゾー。後でムーナと一緒にCircleの外で合流な」

 

『了解しました、マイロード!』

 

「じゃあムーナ、また後でな?」

 

「にー」

 

 

俺はそう言ってバイクを出した。今日はRoseliaメンバーとパスパレのライブを観に行くと言う事でCircleに向かっていた。

その途中…見覚えのある人物が走っているのを見かけた。

 

 

「ん?…アレは、サヤ?」

 

 

その人物とは、ポピパのドラマー、サヤこと“山吹沙綾”だった。どうやら慌てて走ってる様だ。そんな事を考えながらも、サヤより少し先にバイクを停める。

 

 

「おはようサヤ!」

 

「え?…あ、竜騎先輩!おはようございます!」

 

 

最初は驚いてたサヤだったけど、声で俺だと言う事が分かってくれた見たいで、元気良く挨拶を返してくれた。

この娘は本当に律儀で良い娘だなぁ。

 

 

「何か急いでる様だけど、どうかしたの?」

 

「これからポピパの皆とCircleで待ち合わせしてて、お店の手伝いをしてたらギリギリになっちゃって…」

 

 

そう言えば、家がパン屋さんだったなぁ。俺も買いに行ってるから見てるけど、朝とか仕込みから接客まで大変だもんね…。

 

 

「それだったら後ろに乗って行く?俺もリサ達と今日のCircleで開かれるパスパレのイベントに行くからさ。ヘルメットも有るよ」

 

「え?良いんですか?」

 

「サヤが嫌じゃなければだけど」

 

「い、嫌じゃないです!嫌では無いんですが……後でリサさん、前の様に怒ったりしないかなぁ…(汗)」

 

 

あぁ、成程。確かにリサがまた暴走するのは目に見えてるなぁ。でも、俺は何の対策もしてない訳じゃないけどねw

 

 

「リサにはさ、俺がちゃんと説明するよ」

 

「……聞こえてました?」

 

「耳は良い方なんだよね」

 

 

そう言って予備のヘルメットを貸して、背中に乗せる。

 

 

「それじゃ、しっかり捕まってて」

 

「は、はい!」

 

(思いっきりしがみ付かなくても…)

 

 

香澄ちゃんの時もそうだが、ポピパの娘達って何故かくっ付く時がコアラみたい…。(特に香澄ちゃんが)

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

『Circle:ロビー』

 

 

 

「みんな、遅くなってごめーん!」

 

「おっはよーさーや! 大丈夫、まだ余裕あるよー!あれ、竜騎先輩も一緒? おはようございます!」

 

「おはよう香澄ちゃん!」

 

「香澄、急に走るなって何度も……って、竜騎先輩!?」

 

「有咲おはよう!」

 

「お、おはようございます!」

 

「「竜騎先輩、おはようございます!」」

 

「おたえ、りーみんもおはよう!」

 

「竜騎先輩ももしかして、パスパレのライブですか?」

 

「うん、リサ達と待ち合わせ」

 

 

俺とサヤがCircleに入った途端、香澄ちゃん達が此方に来た。

 

 

「偶然会ってから、先輩が乗せてくれたんだ。竜騎先輩、ありがとうございました!」

 

「お礼なんて良いよ、大した事ないしさ」

 

「えーーー!?沙綾、竜騎先輩のバイクに乗せて貰ったの!?羨ましい~!!」

 

「あれ、マリは何時から居たの?」

 

「さっきから居ましたよ~!!」

 

 

本当だ。よく見たらマリ(ひまりの呼び方)の他に蘭やトモ、モカっちにつぐみん達アフグロも居る。

 

 

「流石はリューさん、バイクで女の子を捕まえるなんてモカちゃんは驚きですよ~」

 

「捕まえるって…と言うか離れてくれモカっち…」

 

「そうだよ!モカばかりズルイ!!」

 

 

とそんなやり取りをしていたら…

 

 

「竜騎~、まーた他の子達と仲良くしてるの~?」

 

「うお!?リサ…別に下心は無いんだ…」

 

「本当に…?」

 

「本当だよ…」

 

「そうだよねー?その前に…モカ、ひまり?“アタシの竜騎”から離れてくれないかなぁ?」

 

「ひ、ひいいい!?」

 

「はーい……」

 

「また出た…」

 

「「「「「………………(震)」」」」」

 

 

嫉妬のオーラを纏ったリサのある力で俺達全員、震える…。リサを宥めてやっと、本日のイベント“パスパレ”のライブを観る事になる。

 

 

ーーーーーーーーーーーー

 

『みんな、今日はありがとー!』

 

 

最後の一曲を歌い終わり、疲労を感じさせない笑顔でパスパレのボーカル、丸山彩が客席に向けて手を振ると、大歓声が上がった。

 

 

「流石大人気のアイドルバンド、ってところだねぇ」

 

「そうね…竜騎から見て、どうだったかしら?」

 

 

俺が感心したように呟くと、横に立っていたゆきが尋ねてくる。聞いているのは彼女達の技量だろうと理解した俺は顎に手を当て、答える。

 

 

「そうだな…最初の件に比べれば、アイドルバンドとしては高い完成度を誇っていると思う。でも、ゆき達に比べればまだまだだし、俺個人は Roselia の曲の方が好きだな」

 

「……当然よ。私達は頂点を目指す以上、誰にも負ける気はないわ」

 

ステージに目を向けたまま友希那は答えるが、嬉しさで緩みそうになる頬を必死に耐えているのに、俺は気付いた。まぁ、本人の前では言わない方が良いだろう。

その後片付けが終わり、パスパレのメンバーが俺達の元へやってきた。リサから聞いた話だと、合同ライブ等で何度も一緒に演奏しているらしい。世間は狭いなと思っていたら、ステージ衣装から着替えたパスパレメンバーと合流する。

 

 

「彩先輩、お疲れ様です! 今日もキラキラしてましたね!」

 

「香澄ちゃん、ありがとー!」

 

 

香澄ちゃんとボーカルの少女、丸山彩が手を取り合いながら話している横で、後ろから出てきたベースの白鷺千聖に氷川さんが声を掛ける。

 

 

「白鷺さん、お疲れ様です。また腕を上げたわね」

 

「ふふ、ありがとう紗夜ちゃん。あなたにそう言ってもらえると、嬉しくなっちゃうわね。……あら? そちらの方は?」

 

 

ん?俺の方を向いてるけど…。後ろを振り向いても誰も居ないがなぁ…。

 

 

「え、えっと…男性の貴方の事なのだけれど…(汗)」

 

「あぁ、俺の事ね」

 

「竜騎以外誰が居るの…?」

 

 

リサが苦笑いしながらツッコミを入れる。まぁ1人だけ男が混ざってたらそうなるかぁ…。

 

 

「彼は辰巳竜騎さんです。湊さんと今井さんの幼馴染で……私達Roseliaの、用心棒…ですかね?」

 

「用心棒って…(汗)…まぁ、用心棒且つメカニックかな」

 

 

間違っては無いなぁ、うん。

 

 

「仲が良いと言う事は理解したわ」

 

「恐縮です」

 

「ん~?んんん~?」

 

 

俺が丁寧に言うと、氷川さんに似た娘が俺の顔をマジマジとみる。

 

 

「日菜…何をしてるの?」

 

「えーと……氷川さん、妹さんだっけ?」

 

「はい、双子の妹の日菜です。日菜、辰巳さんが困ってるわよ…」

 

 

唸りながら竜騎の顔を見上げる日菜に紗夜は注意するも、

 

 

「んー……ねー、前にどこかで会わなかったかな?」

 

「確か、通ってる学校の生徒会長だったから、すれ違ってる位は…」

 

「え?でも、羽丘って女子学園だけど……?」

 

「あ、もしかして噂の共学モデルの男子生徒っすか?」

 

「そう言えば、羽丘に男子生徒が来たって言う話があったわね…」

 

「…ああ!思い出しました!」

 

「イヴちゃん、何を思い出したの?」

 

「此方の方は2年前から有名になってる、“カリスマデュエリスト”の辰巳竜騎さんです!」

 

「あ、オタクはデュエルでの俺を知ってる人?」

 

「はい!私は、、竜騎さんに憧れてデュエルを始めたんです!」

 

「そうなんだ…」

 

 

パスパレの中にもデュエルする娘が居るんだ…初耳だわ。

 

 

「うーん、その前に会った気がするけどなぁ…」

 

「日菜~?“アタシの竜騎”を逆ナンしてるの~?」

 

「違うよ~!と言うかリサちー怖くない?…前にるんっ♪て感じがしたのになぁ…」

 

「どんな感じよ、それは……」

 

 

他人の空似じゃないの。紗夜がそう続けようとした言葉は、周囲の悲鳴にかき消される。

 

 

「きゃあ!?」

 

「なんなんですか、あなた!?」

 

「うるせえぞガキ共、ここにパスパレの連中がいんだろ!?」

 

「「「「「!?」」」」」

 

 

人波を掻き分けながら近付いてくる男の声に、パスパレの五人は肩を震わせる。それは驚きではなく、恐怖によるもの。

 

 

(この声は……嘘だろ…アイツは逮捕されたはずじゃ!?)

 

 

そしてもう一人、竜騎も反応していた。こちらは正体を隠していた時の記憶が蘇り、困惑と憤怒のない交ぜになった表情を浮かべる。

 

 

「みぃつけたあ……よーう、久しぶりだなあお前らぁ……?」

 

「ひっ……」

 

 

粘着質な声で名前を呼ばれ、彩は思わず悲鳴を上げてしまう。囚人服を着て、右手にナイフを持った男は、喜悦と憎悪の混じった瞳でメンバーを見据える。

 

 

「あ、あなた、どうしてここに……服役中でしょう……?」

 

「服役…あ、去年にニュースで出てた、元マネージャーだ…」

 

 

蘭の口から出た言葉…。そう、去年逮捕されたパスパレの元マネージャーだ。

 

 

「ああそうだよ、お前らと“変な野郎”のせいで牢屋にぶち込まれたが……隙見て抜け出してきたぜ。ったく、ちょっとアイドルについて『教育』してやろうってだけだったのに、ひでえ話だよなあ……なあ…彩ちゃんよぉ!?」

 

「き、きゃあああ!?」

 

 

唐突に向きを変え、固まっていた彩に手を伸ばす男。彩は動くこともできず、涙を浮かべる。

 

(ヤダ、誰か助け――)

 

 

まぁ…俺はそんなに見てる程、甘くはないがな…

 

 

「ガッ!?」

 

「――え?」

 

 

あと一歩というところで、男はその場で倒れた。正確には、横で待ち構えていた少年、竜騎のけたぐりによって、無様に転倒したのだが。

 

 

「耳障りな上に…目障りだ…」

 

「このクソガキ…先ずはテメェから殺してやる!!!」

 

 

そう言って男は竜騎にナイフを振りかざす。

 

 

「竜騎!!!」

 

「危ない!!」

 

 

ガシッ…

 

 

「………え?」

 

 

とても刺した音とは思えない音がした。それはそうだ…何故なら…

 

 

「なっ…!?」

 

「う、嘘だろ…竜騎先輩…?」

 

「す、素手で…刃を…?」

 

 

素手で刃を掴んでたからだ。

 

 

「こ、このガキ…離せ!!」

 

「毎回言うのも飽きるがな………犯罪者の分際で俺に意見するなって…何度も言わせるな?」

 

 

バキッ!!!

 

 

「「「「「!?!?!?!?!?!?!?」」」」」

 

 

俺はそう言ってナイフを素手でへし折った。リサ達は…当然驚くがな…

 

 

「素手で…ナイフを……!?」

 

「へし折った……!?」

 

(まただ…香澄の時と同じで、竜騎先輩が同じ目つきになってた…)

 

「あ、…ああ…に、逃げねえと…!?!?」

 

「何逃げようとしてんだ…?」

 

「ひ…ひぃ!?」

 

 

俺が睨んで恐怖させていると…

 

 

「見つけたぞ!もう逃げられんぞ!!」

 

「君、大丈夫かい?」

 

「警察はコイツを野放しにして何やってんだ…権力だけで無能だな」

 

「す、すみません…」

 

 

つい警察に怒ってしまった。だけど事実である事には変わらん。まぁ…当の本人の方が心配だな。」

 

 

「怪我は無いわけ?」

 

「あ…はい…」

 

 

どうやら怪我は無いようだ…。う~ん、やり過ぎて怖がってるか…(汗)

 

 

「竜騎、大丈夫!?」

 

「あぁ、怪我もしてないし大丈夫」

 

「良かったあ……もう、あんまり危ない事しないでよぉ……」

 

「悪い…」

 

「竜騎さん…手を見せて、下さい…」

 

「だ、大丈夫だよ…」

 

「ダメです…、傷が有ったら大変、です…」

 

「そうです、心配したのですから…」

 

「全く、無茶なんて物じゃ無いわ…」

 

「おにーちゃん、あこ…心配したんだよ?」

 

 

 

Roselia全員が心配してやって来た。まぁあんなの目の当たりにすればなぁ…。

 

 

「所でドラゾー、さっきのは撮れた?」

 

『問題ありません、マイロード!アイツの暴言や殺人未遂等の証拠はしっかりと押さえて置きました!』

 

「流石ドラゾー、ありがとな!」

 

「にー」

 

「ムーナ、もう少し待っててな?」

 

「にー」

 

 

先程の証拠はドラゾーがしっかりと撮ってくれてた。ムーナも俺に会いたかったのか、可愛く鳴いていた。

 

 

「って、子猫!?どっから?」

 

「いや…その前に…、あの猫を抱えている奴は何だ?ドラゴン型のロボットか何かか…?」

 

「ドラゾーだけど?」

 

『はい、ドラゾーですが?』

 

「えっと……竜騎先輩、名前もそうなんですけど…ドラゾーって何者なんですか?(汗)」

 

「ドラゾー君はね、おにーちゃんが作ったお手伝いロボットだよ!」

 

「竜騎先輩が作ったぁ!?」

 

「しかも、自我まで持ってるし…」

 

「え!?…自我持ってるんですか……?」

 

『はい、持ってます』

 

「竜騎先輩って、何でも有りだな……」

 

 

ドラゾーの事を知った有咲達は驚いてたなぁ…。まぁ、自我を持って動いてるって滅多と無いからかな。

それから、警察が奴を再び逮捕して、更に事務所の関連の人達も駆けつけて来た。

 

 

「えっと、本当にありがとうございました!」

 

「別に礼を言われる事はしてないけどね」

 

「それでも、自分達にとっては恩人っす!」

 

「竜騎さんは正にブシドーです!」

 

「俺、戦士よりドラゴン派だけど」

 

「そこ!?」

 

 

そんなやり取りをしながらお礼を言われている。

 

 

「あの…少しだけ良いですか?」

 

「ん?何?」

 

「もしかして……“先生”……ですか?」

 

「………」

 

「彩ちゃん…?“先生”って…彼は違うんじゃ無いかしら?」

 

「間違って無いけどね…チサ」

 

「!!…その呼び方は……」

 

「ん……」

 

 

俺は懐の仮面を一瞬だけ見せた。すると…

 

 

「「「「「あああああああああああああああああ!?」」」」」

 

「声大きい…」

 

 

予想以上のリアクション…声がデカくて耳が…。

 

 

「先生!!先生だったんですか!?」

 

「まさか、竜騎さんがオシショー様だったなんて!驚きです!!」

 

「道理で何か“るんっ♪”って感じがすると思ったけど、まさかの先生だったなんて…」

 

「し、師匠~!去年の事で師匠にアイツから助けて貰って、1週間だけの特訓以来、師匠に会いたいと探しても見つからずでした~!」

 

「そりゃ、素顔を出した事無いから分からんって…(汗)」

 

 

そう、去年もさっきの奴を倒して助けた事があった。しかも、マネージャーが俺に1週間だけコーチしてくれと言って来たんだ。俺は断ったが、依頼料が凄い額だったので、止むを得ず…ね?

 

 

『あ、あの~…マイロード…』

 

「どうしたドラゾー?ムーナが寂しがってるとか?」

 

『いえ、そうではなく……後ろを…(汗)」

 

「後ろ?………あ……」

 

 

パルパレに驚かれながらも、ドラゾーの言う通りに後ろを向くと……

 

 

「……ねーえ竜騎、アタシに説明してくれるよねー?」

 

「……貴方、私達に隠し事が多すぎないかしら?」

 

「竜騎先輩、一体どう言う事ですか!?」

 

 

「あ、あはははは…」

 

 

リサやゆきを中心に何か黒い物を感じた…。だが…

 

 

「悪いけど、今日は疲れたし…ムーナもお腹を空く頃だから、また今度ね。ドラゾー、ムーナ…帰ろう」

 

『りょ、了解しました……(汗)」

 

「にー?」

 

不思議そうに首を傾げるムーナをよそに、俺は身の危険を感じて此処を去る。だが…

 

 

「辰巳さん、ダメですよ」

 

「逃がしません…」

 

「薄情するまで離しません」

 

「ちょ!?」

 

「ふっふっふ…我らの力を持ってすれば、黒き竜を簡単に捕獲出来る」

 

「おーい…」

 

「私達アフグロの件を差し置いて、どう言う事ですか?」

 

「去年の話だ…」

 

「何にしても竜騎?薄情するまで…逃ガサナイカラネ?」

 

 

結局、話さるを得なかった…。

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

『Circle:ロビー』

 

 

「ねーリュっ君、前みたいにパスパレのコーチになってよー!」

 

『!?』

 

 

翌日、事件の影響で客入りが常より Circle 内にて。紗夜にくっついてきた氷川妹がいきなり爆弾発言してくれたことで、パスパレ以外のメンバーが一斉に氷川妹の方を振り向く。

 

 

「リュっ君って…俺の事?と言うか、ソッチはもう居るって聞いたけど?」

 

「確かにそうだけどさぁ、リュっ君が居ると皆のモチベーションも上がるし、あたしはるんっ♪って来ると思うよ~!」

 

「あ、私もソレ良いと思う!」

 

「そうね…せんせ、じゃなくて竜騎さんのご指導なら是非…」

 

『ダメ(です)!』

 

「わっ!?」

 

異口同音にリサ達 Roselia だけでなくポピパ、アフグロからも反対の叫び声が上がり、氷川妹は驚きの声を上げてから、

 

「な、何やらRoseliaの人達だけで無く、戸山さん達からも凄い気迫っす…(汗)」

 

「皆さん、何だか燃えてます!」

 

「えー、何がダメなのー?」

 

 

 

分かりやすく頬を膨らませ、不満を顔に出す。喜怒哀楽が激しい…。

 

 

「私達ポピパとRoselia の両方を見てもらってるんだから、これ以上は竜騎先輩が大変になっちゃいますよ!」

 

「香澄がまともな事を言ってる」

 

「えぇ?それどう言う意味なのおたえ!?」

 

「確かにな。“竜騎先輩の事に限って”だけど…」

 

「有咲まで酷いよ~!」

 

「香澄達はまだいいじゃん。あたし達なんか、何度お願いしてもコーチをやってくれないし……」

 

「一生根に持たれるなぁ…」

 

「ちょっと蘭!?そんな事言ったら余計に竜騎先輩が引き受けてくれなくなるじゃん!!そう言うのはリーダーである私がさ…」

 

「え?アフグロのリーダーってマリだったの?てっきり蘭かと思ってた…」

 

「ええええ!?酷いですよぉ~!!」

 

「ごめん…(汗)」

 

「これも何時も通り~」

 

「モカまで~!!」

 

「アタシは香澄と一緒かなー。竜騎の負担がこれ以上増えるのは、ちょっとねー……」

 

「そうね、私もリサと同じ意見よ」

 

「ぶー、りさちーも香澄ちゃんもずーるーいー!ねーリュっ君、いいでしょー? 昔みたいに教えてー!」

 

「裾引っ張りながら無茶を言うな……無理なもんは無理だから」

 

 

俺だって自身の活動とかあるんだからさ…

 

 

「むう……じゃーあ、勝負しよ勝負! 勝ったらリュっ君があたし達のコーチになること!」

 

「俺が勝ったらどうするんだ……」

 

「それは秘密だよ!」

 

「おい…」

 

 

条件が成立して無いぞ。そう思ってると…

 

 

「あれ? もしかして、自信ないの?」

 

「何……?」

 

 

鞄からデッキを取り出して挑発(本人にそのつもりはないが)する日菜にピクリ、と眉を動かし…

 

 

「……デュエル出来るのか、オタク?」

 

「もっちろん!」

 

「……そうか。デュエル挑んだ以上、後悔は無しな?」

 

「行っくよ~!」

 

 

少しばかり険のある声で竜騎もデッキとデュエルディスクを取り出し、身構える。

 

 

「……なーんで Circle でデュエル始まってるんだろうね~?」

 

「日菜がすいません……」

 

 

その後ろでは、双子の姉である紗夜が、非常に申し訳なさそうに縮こまっていた。

 

 

 

(竜騎視点END)

 

 

 

第13話:完

 

 

 

 

「竜騎と…」

 

 

 

 

 

 

 

「リサの…」

 

 

 

 

 

 

 

「「今日のカード紹介コーナー!!」

 

「今回は“BF-アーマード・ウイング”!」

 

「蘭のカードだね!BFのシンクロモンスター!戦闘では破壊されない上にダメージも0だね!」

 

「しかも、相手が強くても楔カウンターを置くんだ!取り除いたターン終了時までは攻撃力と守備力が0!」

 

「うわ、戦闘以外で無いと対処し辛いなぁ…。対策はしっかりとね☆」

 

 

 

「次回、姉の告白、妹の後押し!氷川さん…?」

 

 

 




ご観覧、ありがとうございました!
次回はタイトル通り…お楽しみに!


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姉の告白、妹の後押し

第14話です!
いきなりデュエル模写に入ります。


(竜騎視点)

 

 

「「デュエル!!」」

 

 

竜騎:LP4000

日菜:LP4000

 

 

『ターン1』

 

 

「じゃあ、あたしのるんっ♪と先行!手札からこのカード以外の水属性モンスターを墓地に送って、あたしは“水精鱗-ディニクアビス”を手札から特殊召喚!」

 

 

水精鱗-ディニクアビス

効果モンスター

星7/水属性/水族/攻1700/守2400

このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。

(1):手札からこのカード以外の水属性モンスター1体を墓地へ捨てて発動できる。

このカードを手札から特殊召喚する。

(2):このカードの(1)の効果で特殊召喚に成功した時に発動できる。

デッキからレベル4以下の「水精鱗」モンスター1体を手札に加える。

 

 

「更に自身の効果で特殊召喚したから、デッキから“水精鱗-アビスグンデ”を手札に加えてシャッフるんっ♪」

 

 

水精鱗-アビスグンデ

効果モンスター

星3/水属性/水族/攻1400/守 800

このカードが手札から墓地へ捨てられた場合、

自分の墓地から「水精鱗-アビスグンデ」以外の

「水精鱗」と名のついたモンスター1体を選択して特殊召喚できる。

「水精鱗-アビスグンデ」の効果は1ターンに1度しか使用できない。

 

 

「更に、このカード以外の水属性を2枚捨てて、水精鱗-メガロアビスをるんっ♪と特殊召喚!」

 

 

水精鱗-メガロアビス

効果モンスター

星7/水属性/海竜族/攻2400/守1900

(1):手札からこのカード以外の水属性モンスター2体を墓地へ捨てて発動できる。

このカードを手札から特殊召喚する。

(2):このカードの(1)の効果で特殊召喚に成功した時に発動できる。

デッキから「アビス」魔法・罠カード1枚を手札に加える。

(3):このカード以外の自分フィールドの表側攻撃表示の水属性モンスター1体をリリースして発動できる。

このターン、このカードは1度のバトルフェイズ中に2回攻撃できる。

 

 

「日菜、いきなりレベル7を2体も…?」

 

「更にメガロアビスの効果!自身の効果で特殊召喚したから、デッキから“アビスフィアー”を手札に加えるね!アビスグンデの効果を使いたいけど、今捨てたの全部アビスグンデだから発動出来ないから、カードを1枚セットして、此処でディニクアビスとメガロアビスでオーバーレイ!」

 

 

アビスフィアー

永続罠

デッキから「水精鱗」と名のついたモンスター1体を特殊召喚する。

この効果で特殊召喚したモンスターの効果は無効化される。

また、このカードがフィールド上に存在する限り、

自分は魔法カードを発動できない。

このカードがフィールド上から離れた時、そのモンスターを破壊する。

このカードは発動後、次の相手のエンドフェイズ時に破壊される。

 

 

「来ました、日菜さんのエクシーズ召喚が!」

 

「2体のモンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築!るんっ♪とエクシーズ召喚!るんっ♪と出ちゃって、“水精鱗-ガイオアビス”!!」

 

 

水精鱗-ガイオアビス

エクシーズ・効果モンスター

ランク7/水属性/水族/攻2800/守1600

水属性レベル7モンスター×2

エクシーズ素材を持っているこのカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、

レベル5以上のモンスターは攻撃できない。

また、1ターンに1度、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除いて発動できる。

このカードの攻撃力よりも低い攻撃力を持つ

相手フィールド上のモンスターの効果をターン終了時まで無効にする。

この効果は相手ターンでも発動できる。

 

 

「いきなり攻撃力2800!?」

 

「あたしはこれでるんっ♪とターンエンド!」

 

 

『ターン2』

 

 

「俺のターン、ドロー!フィールド魔法、“リボルブート・セクター”を発動!効果で手札の『ヴァレット』を2枚まで守備表示で特殊召喚出来る!来い、“アネスヴァレット・ドラゴン”、“エクスプロードヴァレット・ドラゴン”!」

 

 

アネスヴァレット・ドラゴン

効果モンスター

星1/闇属性/ドラゴン族/攻 0/守2200

このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。

(1):フィールドのこのカードを対象とするリンクモンスターの効果が発動した時に発動できる。

このカードを破壊する。

その後、フィールドの表側表示モンスター1体を選ぶ。

そのモンスターは攻撃できず、効果は無効化される。

(2):フィールドのこのカードが戦闘・効果で破壊され墓地へ送られたターンのエンドフェイズに発動できる。

デッキから「アネスヴァレット・ドラゴン」以外の「ヴァレット」モンスター1体を特殊召喚する。

 

 

エクスプロードヴァレット・ドラゴン

効果モンスター

星7/闇属性/ドラゴン族/攻2000/守2000

このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。

(1):フィールドのこのカードを対象とするリンクモンスターの効果が発動した時に発動できる。

このカードを破壊する。

その後、お互いに2000ダメージを受ける。

(2):フィールドのこのカードが戦闘・効果で破壊され墓地へ送られたターンのエンドフェイズに発動できる。

デッキから「エクスプロードヴァレット・ドラゴン」以外の「ヴァレット」モンスター1体を特殊召喚する。

 

 

「竜騎は守備で出したね…」

 

「無理も無いでしょう…相手の攻撃力の方が高いのだから…」

 

「カードを1枚セットして、ターンエンド!」

 

 

『3ターン目』

 

 

「じゃ、あたしのターン!るんっ♪とドロー!!アビスグンデを召喚してバトル!」

 

「俺は相手の高笑いを許すほど甘く無い」

 

「え?」

 

「永続罠、“デモンズ・チェーン”を発動!ガイオアビスの効果を無効にして、更に攻撃も出来なくなる!」

 

 

デモンズ・チェーン

永続罠

フィールドの効果モンスター1体を対象としてこのカードを発動できる。

(1):このカードが魔法&罠ゾーンに存在する限り、

その表側表示モンスターは攻撃できず、効果は無効化される。

そのモンスターが破壊された時にこのカードは破壊される。

 

 

「えぇ~、そんなのズルイよ~!!」

 

「日菜ちゃん、罠に掛かってる…」

 

「日菜ちゃんは一応…デュエルは“パスパレの中でも4番目”だから…」

 

 

この言葉には氷川さん達も驚く。

 

 

「そうなのですか?」

 

「一番はイヴさんです…」

 

「はい、パスパレの中では私が勝つ事が多いです!」

 

 

初耳だわ…。そう言えば本人はポーカーフェイスが苦手なのか分かり易い(汗)

 

 

「うぅ~ターンエンド」

 

 

 

『4ターン目』

 

 

「俺のターン、ドローだ!ゲートウェイ・ドラゴンを召喚!そして効果で、手札からレベル4以下の闇属性・ドラゴン族を1体特殊召喚出来る!来い、“DMZドラゴン”!」

 

 

DMZドラゴン

効果モンスター

星4/闇属性/ドラゴン族/攻 0/守2000

(1):1ターンに1度、自分の墓地のレベル4以下のドラゴン族モンスター1体と

自分フィールドのドラゴン族モンスター1体を対象として発動できる。

対象の墓地のモンスターを攻撃力500アップの装備カード扱いとして、

対象のフィールドのモンスターに装備する。

(2):装備カードを装備した自分のモンスターが攻撃したダメージステップ終了時に、

墓地のこのカードを除外して発動できる。

その自分のモンスターの装備カードを全て破壊する。

破壊した場合、そのモンスターはもう1度だけ続けて攻撃できる。

 

 

「これで竜騎は4体、と言う事は…」

 

「ヴァレルロードが、来ます…」

 

「現れろ!野望を進むサーキット!アローヘッド確認、召喚条件は効果モンスター3体以上!俺は、アネスヴァレット、エクスプロードヴァレット、ゲートウェイ、DMZの4体をリンクマーカーにセット!サーキットコンバイン!」

 

「来る…竜騎のエースモンスターが…」

 

 

リサはヴァレルロードと思って居るのだろうが、違うんだよなぁ。

 

 

「閉ざされた扉を切り裂く剣、今こそ柵を断ち切る竜とならん!」

 

「アレ?ヴァレルロードと口上が…違う?」

 

「はい…何時もと違います…」

 

「リンク召喚!現れろリンク4、ヴァレルソード・ドラゴン!!」

 

 

ヴァレルソード・ドラゴン

リンク・効果モンスター

リンク4/闇属性/ドラゴン族/攻3000

【リンクマーカー:上/左/左下/下】

効果モンスター3体以上

(1):このカードは戦闘では破壊されない。

(2):1ターンに1度、攻撃表示モンスター1体を対象として発動できる。

そのモンスターを守備表示にする。

このターン、このカードは1度のバトルフェイズ中に2回攻撃できる。

この効果の発動に対して相手は効果を発動できない。

この効果は相手ターンでも発動できる。

(3):1ターンに1度、このカードが表側表示モンスターに攻撃宣言した時に発動できる。

ターン終了時まで、このカードの攻撃力はそのモンスターの攻撃力の半分アップし、

そのモンスターの攻撃力は半分になる。

 

 

「ヴァレルソード!?ロードじゃ無くってソード!?」

 

「辰巳さん、まだあんなドラゴンを持ってたのですか…?」

 

 

俺が召喚したのは、ヴァレルロードに似ているが、頭や翼が異なるドラゴンだった。リサと氷川さんが驚く。そりゃ、見せた事無いから無理も無い。

 

 

「おいおい、蘭の時にはあんなの出して無かったぞ?」

 

「あ、あんなの居たなんて…。つぐは知ってたの?」

 

「ううん、私はヴァレルロードなら知ってたけど…」

 

 

つぐみんもヴァレルソードは初めてらしい。まぁ蘭とのデュエルでも出して良かったけど、戦略上、この間の方が有利だったからなぁ。

 

 

「此処で手札から速攻魔法、“クイック・リボルブ”を発動!デッキから、メタルヴァレットを特殊召喚!」

 

 

クイック・リボルブ

速攻魔法

(1):デッキから「ヴァレット」モンスター1体を特殊召喚する。

この効果で特殊召喚したモンスターは攻撃できず、エンドフェイズに破壊される。

 

 

「また別の『ヴァレット』が出て来た!」

 

「“ヴァレルソード”の効果発動!1ターンに1度、攻撃表示のモンスターを守備表示に変更する。俺はメタルヴァレットを対象に発動!」

 

「な、何故自分のモンスターを…?」

 

「此処で、メタルヴァレットの効果が発動!リンクモンスターの効果対象となった時、自身を破壊して、メタルヴァレットが居たゾーンと同じ縦列のカードを全て破壊する!」

 

「縦列って…丁度モンスター1体と魔法・罠が1枚あったよね~?」

 

「日菜ちゃんのカードが一掃されるって事?」

 

「そう言う事。ファイア!」

 

「うわぁ!?酷いよ~!?」

 

 

騒いでる本人の縦列、アビスグンデとアビスフィアーを破壊した。アビスフィアーが有ったとは…破壊して良かった。

 

 

「バトル!ヴァレルソードで、ガイオアビスを攻撃!そしてヴァレルソードの更なる効果!表側表示モンスターに攻撃した時、ターン終了時までヴァレルソードの攻撃力はガイオアビスの攻撃力の半分、1400アップして、更にガイオアビスは半分の1400までダウンする。」

 

「うわああ!?」

 

「攻撃力が4400にアップして、更に日菜は半分の1400…?」

 

「すっごーい!!」

 

「いけ、ヴァレルソード!ガイオアビスを攻撃!」

 

「くうううううう!?」

 

 

日菜:LP4000→1000

 

 

「日菜ちゃんのライフが残り1000になっちゃった…」

 

「で、ですが!日菜さんはこのターンをしのぎました!師匠には攻撃出来るモンスターは居ません!」

 

「それはどうかな?」

 

「…え?」

 

「メタルヴァレットに使用した効果使ったターン、もう1度攻撃出来るんだよね」

 

「え、えええええええええ!?」

 

「お、オシショー様!強すぎです!!」

 

「トドメだ!奴の息の根を止めて来い!!」

 

 

ヴァレルソードの最後の攻撃でトドメを刺す!

 

 

「そ、そんああああああああ!?」

 

 

最後の攻撃で氷川さん妹は敗れる。

 

 

日菜:LP1000→-3400

 

 

 

(竜騎視点END)

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

(紗夜視点)

 

 

「俺の勝ち」

 

「流石おにーちゃん!」

 

「まさか、日菜がこうもアッサリ…」

 

「あのドラゴンもカッコ良かったです!」

 

「あはは、ありがとう」

 

 

デュエルディスクを外しながらクールに応じる辰巳さんだが、口元は少しだけ笑みの形になっていた。

 

 

 

「うぅ~、リュっ君強すぎぃ……」

 

「その呼び方決まりなのか……まあいいけど。とりあえず俺が勝ったし、コーチの件は無しだな」

 

「うぬぬ、じゃあ次は…」

 

「日菜、その辺にしておきなさい。辰巳さんに迷惑でしょう」

 

 

尚も食い下がろうとする日菜を、溜息吐きながら引き剥がす私。こう言うので苦労するのも姉として付きまとう事も。

 

 

「うにゃー、お姉ちゃんだけずーるーいー!」

 

「ズルいって……早く会ったのが私達だったんだから、仕方ないでしょ」

 

 

自分より何でも上手くできると思っていた妹がズルいズルいとくっついてくる姿に、私は感じたことのない気分を味わいながら苦笑する。

 

 

(……ズルい、か。……今井さんのことを知りながらも気丈に振る舞う白金さんは、どうなのかしら)

 

 

「おねーちゃん?」

 

 

ついつい考え込んでしまった私に対し、日菜が不思議そうな顔で見上げてきたため「何でもないわ」と首を振るが、

 

 

「ねー、お姉ちゃん。あたしはね、お姉ちゃんがしたいようにするのがいいと思うよ?」

 

「……急に何の話?」

 

 

内心を当てられたようで、少し動揺しながらもいつも通りを装って私は問いかける。それに対し、日菜は満面の笑顔で…

 

 

「だって、そうした方がるんっ♪ ってする気がするから!」

 

「何よそれ、答えになってないわよ」

 

 

直感任せの妹の言葉に私は苦笑で返すが…

 

 

(……したいように、か。そうよね)

 

 

その言葉が、彼女の中で決心を付けるものになった。

 

 

「……日菜、ありがとう」

 

「んー? あれ、あたしお姉ちゃんにお礼言われた!?ちょ、お姉ちゃんもう一回! もう一回言って、こっち見ながら!」

 

「後にしてちょうだい。私は今…したいことをしてくるから!」

 

「分かった、行ってらっしゃい!」

 

 

自分の言葉を信じてくれて嬉しさ全開の妹に見送られ、紗夜は一歩を踏み出す。

 

 

 

『Circle:裏』

 

 

 

「すいません辰巳さん、わざわざ呼び出してしまって」

 

「いや、構わないさ。それで二人っきりで相談したいってことだけど、ギターの事?」

 

 

Circle の裏側、人気のない場所に竜騎をメールで呼び出し、紗夜は目を逸らしながら口を開く。

 

 

「……相談の前に、辰巳さん。私は先に謝っておかなければなりません」

 

「氷川さん…本当にどうしたの、改まって?」

 

「……正直、今から言うことは辰巳さんを困らせるだけだと思いますし、今井さんにも申し訳なく感じます。……それでも、私は私の気持ちに嘘は付きたくないし、目を背けたくもないんです」

 

「……氷川さん?」

 

 

もう一度名前を呼ばれたところで、私はは顔を上げ辰巳さんの目を真っ直ぐ見つめて息を吸い、

 

 

 

 

 

 

 

 

「辰巳さん、いえ竜騎さん。私はあなたのことが好きです!友人としてではなく、一人の男性として!!」

 

 

 

 

 

 

「わぉ…」

 

 

赤くなりながらはっきりと気持ちを伝えてきた紗夜に、竜騎は虚を突かれた顔で言葉を失う。

 

 

「……嫌でしたか?」

 

 

いきなり過ぎたかと紗夜が不安げに見つめていると、復活した竜騎は小さく息を吐き、

 

 

「……いや、ごめん。ちょっと驚いてただけ。氷川さ――紗夜に言われるとは、思わなかったから…」

 

「……それは、私を女子として見ていなかった、ということですか?」

 

「違う、それは先ず無い。……紗夜はユキと同じくらい、Roselia に色々なものを掛けていたから……正直、恋愛に行くとは俺個人は思ってなかったからさ」

 

「……そう、ですね。私も、こんな気持ちを抱くとは思っていませんでした。でも、竜騎さんだから……」

 

「……でも紗夜。悪いけど、俺にはリサが…」

 

 

心底申し訳なさそうながらも答えを返そうとする竜騎さんに、私は首を横に振る。

 

 

「竜騎さんの気持ちは、分かっています。……でも、私は諦めるつもりはありません。竜騎さんと結ばれたいって、本気で思ってますから…」

 

「……みんな、なんで俺の様な“冷酷で残忍な男”をを選んじゃうのかね?」

 

「それだけ魅力的な男性、ということじゃないですか?」

 

「それは褒め言葉、と受け取っていいのかな?」

 

「勿論ですよ」

 

 

緊迫した空気から一転、私達は穏やかに笑い合って軽口を叩き合う。

 

 

「それでは改めて…これからよろしくお願いしますね、竜騎さん」

 

「うん、こっちこそよろしく紗夜」

 

 

 

「師匠、新しい機材を事務所のスタジオに置いて貰えないか頼みたいんですけど、助言貰えないっすか?」

 

「そうだね、値段とか考えると…」

 

「麻弥ちゃん? 抜け駆けするのは、流石に見過ごせないわよ?」

 

「ち、千聖さん? いや、ジブンは純粋に機材のことで相談してるだけでして…」

 

「さーよー? ねーえ、さっき竜騎と何してたのかなー?」

 

「白状して貰えるかしら?」

 

「い、今井さん、湊さん…にじり寄られると怖いのですが……」

 

 

なおその後、黒い笑みで大和さんにに詰め寄る白鷺さん、そして“竜騎さんの事に関しては”凄まじい勘を発揮する今井さんと湊さんの姿が私に詰め寄ってます…。

 

 

「じゃあ竜騎、一緒に帰ろっか♪」

 

「……ああ」

 

 

有無を言わさぬ今井さんの笑顔に、竜騎さんが頷いたのは言うまでもない。

 

 

 

(紗夜視点END)

 

 

第14話:完

 

 

 

 

 

 

「竜騎と…」

 

 

 

 

 

 

 

「リサの…」

 

 

 

 

 

 

 

「「今日のカード紹介コーナー!!」

 

「と言う訳で今回が、“ヴァレルソード・ドラゴン”を紹介!」

 

「ヴァレルロードと似ているけど、派生かな?」

 

「ヴァレルソードは何と、戦闘では一切破壊されないんだ!その上に表側攻撃表示のモンスターを守備に変更する効果もあるんだ!」

 

「その効果を“ヴァレット”に使う事も出来るから、コンボも成立だね!」

 

「しかも、相手の攻撃対象となったモンスターの攻撃力の半分アップして、更に相手の攻撃力は半分!」

 

「戦闘では無敵だねぇ☆」

 

 

 

「次回、都市伝説、時々迷子のち儚い!」

 

「都市伝説って何の?」

 

 

 

 

 




ご観覧、ありがとうございました!今回は氷川姉妹がメイになる様に書きました!
次回もお楽しみに!


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