信じ続ければ届くはずこの思い (予告) (迷子の鴉)
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信じ続ければ届くはずこの思い
「(・・・・・誰?)」
対魔忍の総本山。五車町。
魑魅魍魎と戦う対魔忍たちが暮らすその地の田んぼに顔から突っ込んで気絶している少年を死々村孤路は見つけた。
「ぷはっ!ゴホッウオッゴッ‼」
「「(落ち着いて、吐いた後に息をゆっくりと…)」」」
気絶していた少年を田んぼから引っ張り上げ、水を吐かせるために背中を軽くたたきながら声をかける。
「ありがとうございますゲホッ!‥‥ホントに助かりましたぁうっぷ」
その時、彼の首にかかっていたネックレスが孤路の目に留まる。
「(これ、君の名前…?)」
「あ、ドッグ…タグ?なんでこんなの?」
少年はそれに彫られた名前を読み上げる。
「HOUZYU……TUMUKI?変な、名前だ…」
「(自分で言っちゃうんだ)」
「どういう漢字を使うのかな。ほうじゅ…法律の法と樹木の樹かな?」
「(分からない以上考えても仕方ないよ)」
「おい新入生。怖いなら「やります」やめて‥‥あ?」
「皆さんに認めてもらえれば、ここにいることが出来るんですよね。やります。可能性があるなら少しでもやりたいです」
「‥‥まじねぇわお前」
初めての学校生活__________
「そこどけよ」「やだ」「子供みたいなこと言うなよ」「うるさいダサ猫耳」「引っ込んでろ陽気ストーカー」「流され〇〇〇野郎」「ヘタレ」
『なんだとやんのか‥‥‼』
「(二人ともやめて)」
気に食わないライバルとの出会い________
「いや確かにいいもんですね。なくなった娘さんのお墓参りのために命を懸けて亡命って」
「一時間ドキュメンタリー映画として纏めれば高収入、好評間違いなしのコンテンツだ。途中で命の危機にあって諦めそうになるけどかつてのボスの息子に励まされて何が何でも墓参りを果たそうとする」
「泣けて泣けて号泣間違いなしの感動作。そして命からがら何とかボロボロになりながらも娘さんのお墓にたどり着いてエンドロールだ」
「わーん。感動した―。えーんえーん」
「――なんて」
「言うと思った?」
「ばーか」
「普通にそういうのは」
「無責任親父の自己中逃走劇っていうんだよ」
反吐が出る偽善者との出会い_________
「井河アサギ。お前の存在は希望だ。だが希望は全ての救済につながるとは限らない」
「お前の存在は確かに光だ。惹きつけ恋い焦がし、焼き尽くす熱」
「もっとわかりやすく述べよう」
「あなたのやり方はあまりにも犠牲が多すぎた」
『対魔忍』という生き方を知っていく________
「こんな世界なんて、守る、価値・・・ないよ・・・」
「紡希。お前が戦わないのはお前の選択の自由だ」
「しかし今ここで戦わないのならだれが戦う?」
「お前が守りたいと願ったあの子。死々村孤路が立ち向かうことになるぞ」
「・・・うぅ」
「紡希‼分からないのか?人が、町が、大切なものたちの居場所が壊されているんだぞ⁉」
戦う意味を探し求めて_____
「地獄だろこの世界は…?」
「今更だが、こっちに来い紡希」
「ごめん兄さん。僕はもう・・・・守りたい人と歩くと決めたから…‼」
仮初の家族との対立______
「あのさ、僕は今でも嫌いだよお前のこと」
「子供の時からコロちゃんの後ろでびくびくしてたお前が」
「泣き虫で目も合わせない。謝ってばかりだったお前が」
「久しぶりに帰ってきたと思ったら、お前はあの頃以上にいやな奴になってて」
「殴り飛ばして、僕の術を燃料代わりにするお前が気に食わなくて仕方なかった‼」
「…むかつくよ。あああムカつくっ!ああそうだよ僕はお前が大嫌いっだ!今も昔もこれからも‼」
「それでもさお前は‥‥僕の仲間だ‼」
「僕のことを馬鹿にしないで頼りにしてくれてありがとうクソヤロウッ‼」
和解、過去との対峙、紡ぐ絆_____
「僕は、守るために戦いたい」
「才能がなくても、知恵がなくても、夢がなくても…‥‥明日が無くても」
「僕が守りたいと思った人たちのために」
「僕自身が生きたいと願った未来のために」
「コロちゃんと‥…約束した夢のために!」
「絆‥‥ネクサス」
「ぉぉぉうおおおおおおおおお‼」
そして彼は
完全にただの下書きですが、整い次第では連載として続けてゆきたいと思います
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