Crescendo Storia (Shige_puni)
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1話

梨子ちゃん誕生日おめでとう!
とりあえず何とか間に合った!
副題は思い付き次第追加します……


 初めまして!桜内梨子です。この春、東京の高校から転入してきました。引っ越してきたばっかりの時は不安でいっぱいで、こんな素敵な出会いがあるなんて夢にも思ってなかったな♪

 

 これは、地味で恥ずかしがり屋だった私と、個性豊かなみんなとの物語。よろしくお願いします♪

 

 

 

━━━━

 

 

 

 ~新年度~

 

 千歌や隼人たちは、浦の星学院高校の2年生になった。部活や委員会での役割が大きくなり、ますます高校生活が充実するだろう。そしてなんと、東京からの転入生が来るらしい。朝からクラスはその話で持ち切りだ

 担任の先生が生徒に着席を促してから転入生に声をかけると、赤紫色のロングヘアーをバレッタで留めた清楚な雰囲気の少女が教室に現れた

 

千歌「!」

 

梨子「桜内梨子です。よろしくお願いします」

 

千歌「奇跡だよっ!」

 

隼人(!? どうしたんだ?)

 

 クラスの視線が千歌に集まる

 

千歌「一緒に、スクールアイドル、始めませんか!?」

 

梨子「……ごめんなさい」

 

千歌「えぇ~~っ!?」

 

隼人(いやいや流石に……まぁチカッチらしいといえばらしいけど)

 

 

 

━━━━

 

 

 

 とある日の昼休み

 

 千歌の熱心な(しつこい)スクールアイドルの勧誘に疲れ、音楽室に逃げ込んだ梨子。確実に安全とは言えないだろうが、とりあえず一息はつけそうだ。そしてピアノが目に入り、歩み寄る

 

梨子「ピアノ、か……」

 

 やや憂いを帯びた表情でピアノを見つめる。そのまま佇んでいると扉が開いた。"追っ手"が来たか!?と警戒していると……

 

 現れたのは、やや眠そうな顔をした"ぷにマッチョ"なクラスメイトの男子であった

 

隼人「ちわ~っすっと。あれ?これは珍しい先客が。桜内さん、だったよな。どうしたの?」

 

梨子「え~と、その……」

 

隼人「あれか、チカッチから逃げてるとか?」

 

梨子「アハハ、そんな感じかな……。ごめんなさい、まだお名前を憶えてなくて」

 

 クラスの女子の名前は覚えたが、男子は殆ど分からない状態だ。転入すぐでは仕方ない

 

隼人「八神隼人だ。よろしくな」

 

梨子「ありがとう、よろしくね。八神君は、何をしに来たの?」

 

隼人「あ~俺合唱部でな。でも放課後は本業のアメフト部で忙しいから、昼休みに自主練してるんだわ」

 

梨子「そうだったのね。そしたら私、練習の邪魔かな?」

 

隼人「それは大丈夫。むしろ、お耳汚しにならないかが心配だ」ハハッ

 

梨子「いやいや!私が言うのも何だけど、気にせず練習して欲しいな」

 

隼人「おう」

 

 目の前で1対1は少々恥ずかしいが、人に聞いてもらうのが合唱だ。姿勢を正して軽く発声をし、思い切り息を吸い込んで……

 

 

 母なる大地の~

 

 豊かな流れよ、モルダウの~

 

 復讐は罪が故に、粛々と受け入れ給え……!

 

 

……

 

 

 練習中の曲の一部を丁寧に、そして力強く歌った。彼が歌い終わると、梨子は思わず拍手をしていた

 

梨子「すごい!迫力があって響く声だね!」

 

隼人「ありがとう。なんかこうやって褒められると、ちょっと恥ずかしいな」ハハッ

 

梨子「私、歌うのはあんまり得意じゃないから、人前で堂々と歌えるって凄いと思うわ」

 

隼人「いやいや。ところで桜内さんは、何か音楽はやるの?」

 

梨子「あ~……私、一応ピアノをやってて……」

 

隼人「Oh、マジか! そしたら伴奏お願いすれば良かったな!」

 

梨子「あっ、でもその……今、スランプ……なんだ」

 

隼人「おっとそれは失礼!無神経だったな……申し訳ない」

 

梨子「ううん。私の方こそ、ごめんなさい……」

 

「「……」」

 

梨子「その、八神君は、スランプになった時って……どうしてる?」

 

隼人「う~ん、そうだな~……。まだスランプになるほどの域に達していない気がするな……」

 

梨子「そっか……」

 

隼人「すまんな。でもまぁ、スランプになるくらい打ち込めるものがあるってのは良いことなんじゃないかな?」

 

梨子「!」

 

隼人「たぶんね~」

 

梨子「もう、そこは言い切ってよ~!」

 

隼人「ハハッ、よく言われる!」

 

梨子「でも、少しだけ気持ちが楽になった……かな?」

 

隼人「ん~まぁそれなら良かった。っとそろそろ教室戻るか」

 

梨子「ふふっ、そうね」

 

隼人「……一応、外の様子見て来ようか?」

 

梨子「そうね。お願いします……」

 

 先に隼人が出て"追っ手"がいないことを確認してから梨子が後に続く。教室に戻れば嫌でも遭遇するが、授業開始間際なら勧誘は来ないだろう

 

 

 しかし放課後には……

 

千歌「スクールアイドル!」

 

梨子「ごめんなさい」

 

 もう何度目かわからないこのやりとり。流石に見かねて隼人が声をかける

 

隼人「チカッチ」

 

千歌「ん?まさか隼人君もラグビー部の勧誘に……」

 

隼人「アメフト部、な。勧誘もほどほどにしないと迷惑だろ?」

 

千歌「え~!だって一緒にスクールアイドルやりたいんだもん!」

 

隼人「だってじゃない。気持ちは分かるけどそんなにしつこく声掛けたら……」

 

 それはまるで、兄が妹を窘めるようだ。そんな2人を見ていると、微笑ましく思える

 

梨子「ふふっ……♪」

 

千歌・隼人「「?」」

 

梨子「あっ、ごめんなさい。2人が兄妹みたいに仲が良いなって思って……」

 

隼人「ん~まぁ……否定はしないな!」

 

千歌「えぇ~! もう、みんな私を子供扱いするんだから~!」

 

隼人「ハハハ!それだけ愛されてるってことよ。んじゃあ、俺は部活行くからまた明日!」

 

梨子「うん。また明日!」

 

千歌「またね~!」

 

梨子「……」

 

 尚も警戒していた梨子だったが、なんとかこの場は丸く収まった?ようだ

 

 

 

 

━━━━

 

 

 

 

 梨子自室

 

梨子「ふぅ~。今日は、なんか色々あった気がする……」

 

 帰宅してやっと一息つける。あの勧誘はいつまで続くのだろうか……。だがそれよりも、印象に残った人物がいる

 

梨子(八神君か……)

 

 ほぼ初対面だが、スランプの話をしてしまった。それでも彼は冗談交じりに励まして?くれた。男子と話すのは得意ではないが、彼は話しやすい雰囲気だった

 

梨子(ふふっ……♪)

 

 なんとなく、明日の学校が楽しみになった。そんな気がした

 

 

 

 

━━━━

 

 

 

 

 隼人自室

 

隼人「桜内さんねぇ……」

 

隼人(ホントはマネージャーとか誘いたかったけど、流石に言えねぇなこりゃ……)ハハハ

 

 綺麗な声をしているので合唱も向いているとは思うが、本人が苦手と言っていた上に千歌に勧誘をほどほどにと言った以上、隼人が梨子を勧誘するのは憚られる

 

隼人(ん~、いつかピアノに復帰した時に伴奏してもらうとか?)

 

隼人(まぁ良いか。スランプ解消までゆっくり見守ろうかねぇ)

 

 

 しかし事態は、彼の思わぬ方向に動き出す……

 

 

 

 

━━━━

 

 

 

 

 実は家が隣同士だった千歌梨子

 

 

「そんなの、高海さんに失礼だよ……」

 

「梨子ちゃんの力になれるなら、私は嬉しい」

 

「!!」

 

「みんなを、笑顔にするのが、スクールアイドルだもん!」

 

「千歌ちゃん!!」

 

 

 

……

 

 

 

「水泳部と掛け持ち、だけど!」

 

「曜ちゃぁ~ん!!」

 

 

 

 

 

 Hand in Hand!

 

 

 

 

 

━━━━

 

 

 

 

 3人でのスクールアイドル部(仮)が活動を始めてすぐのこと

 

曜「おはヨーソロー!」

梨子「おはよう!」

千歌「おはよう!」

 

隼人「おはヨーソロー!」

江井「おはヨーソロー!」

 

隼人「3人揃ってどうしたん?」

 

 千歌と曜が一緒にいるのは珍しくないが、其処に梨子がいる。というより千歌と梨子が"普通に"一緒にいることが珍しい

 

梨子「その、実はね……」

 

千歌「3人でスクールアイドルやるんだ!」

 

隼人・江井「!?」

 

隼人「えっ?桜内さん、結局スクールアイドルやるの!? 」

 

梨子「う、うん!」

 

江井「ついにチカッチの勧誘に折れたか……」

 

隼人「チカッチ……」

 

千歌「ええぇ!?違うよお!!」

 

隼人「ホントに?」

 

曜「ハハハ!流石にそう思っちゃうよね」

 

梨子「う、うん。本当に、自分でやりたいって思ったの!その、ゴメンね?色々お騒がせしたのに……」

 

隼人「あ~いや。まぁなんだ、ちょいとビックリだけど、桜内さんがやりたいってんなら止めないし応援するよ!」

 

梨子「ありがとう!」

 

江井「うむ!あれ?でも3人で部活ってできたっけ?」

 

曜「あ~、そのことなんだけど……」

 

千歌「ライブで体育館を満員に出来たら、人数に関わらず、部として承認してあげますよって理事長に言われたんだ」

 

隼人・江井「ふんふむ」

 

梨子「それでって訳じゃないんだけど、来月の初めにライブをやるから来て欲しいの。どうかな……?」

 

隼人「行く!」

 

江井「部活終わったら速攻で!」

 

梨子「ふふっ、ありがとう♪」

 

曜「練習、頑張んなきゃだね!」

 

千歌「うん!楽しみにしててね!」

 

隼人・江井「おう!」

 

 

 

 

━━━━

 

 

 

 

 迎えたライブ本番

 

隼人「ギリギリ間に合った!?」

 

江井「間に合ってるハズ!……だけどどうしたこれ?」

 

隼人「あれ……?」

 

 Aqoursの3人は衣装を着てステージに立っているので時間と場所は間違いない。しかし体育館に集まっているのは……満員には程遠い人数だった

 

江井「待てよこれじゃあスクールアイドル部は……!」

 

隼人「マジかよ……」

 

 体育館を満員にするという条件は、とてもじゃないが満たしていない。即ち、スクールアイドル部は承認されない

 

 それでも3人は歌う。大雨で電気が止まってしまい音響も照明もないが、集まってくれた人たちのために頑張って練習してきた曲を歌う

 だが段々と声が震え、涙声で歌う千歌。そんな姿を見て、隼人たちも泣きそうになってしまう……

 

 

 しかしその時!

 

 

美渡「バカ千歌ー!」

 

「「「!?」」」

 

美渡「アンタ開始時間まちがえたでしょ!」

 

 突如として群衆が押し寄せる!

 駐車場はいっぱいになり、あっという間に体育館も満員だ。しかも良いタイミングで電気が復旧した。これなら……!

 

千歌「ホントだ私、バカ千歌だ……」

 

 

 

「「「キラリ!ときめきが~生まれたんだと、気がついたワケは~」」」

 

 

 

 

隼人(良かった……)

 

江井(おうよ……)

 

 部の承認見込みが立ったこともだが、元気いっぱいに歌い踊る3人の姿が見られたことが嬉しい

 

隼人(正直、アイドルってよくわかんなかったけど、これは良いもんだな……)

 

 

 

 こうして、彼女らの物語が始まった

 

 

つづく

━━━━

 

 



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2話

梨子ちゃん誕生日おめでとう!
前回からもう2年も経ってしまった……
その割に短いです。次話はできるだけ早く投稿したいです

どうぞ!


 3人の1年生が加入して6人となったAqours。一気にメンバーが増えて賑やかになっただけでなく、活動の幅が広がった

 そこで、内浦の町をよく知ってもらうため、拙いながらもPVを作ったのだが、理事長に「それでそのテイタラークですか?」と言われてしまった

 

 迎えた海開きの日、夜明け前にもかかわらず、町の人々は総出で砂浜の清掃をしている。その中にはもちろん、浦の星の生徒の姿も

 

梨子「あ!八神君、おはよう♪ いっぱい拾ってるね!」

 

隼人「お~う桜内さん!おはよう~。みんなで協力して、な!」

 

 自分たちの海を綺麗にしたいという気持ちはもちろんだが、東京の繁華街や花火大会の後に"マッチョがゴミ拾い"と話題になっていたこともあり、ゴミ拾いに熱が入っているようだ

 

梨子「毎年海開きって、こんな感じなの?」

 

隼人「ん~まぁそうだな」

 

梨子「この街って、こんなに沢山人がいたんだ……」

 

隼人「意外だった?」

 

梨子「うん……。あっ!ごめんなさい、なんか失礼な言い方になっちゃった!?」

 

隼人「ハハハ!大丈夫大丈夫!俺の言い方が意地悪だったからな」

 

梨子「もう、八神君ったら……」

 

隼人「ハハッ、すまんすまん。ていうかさ……」

 

梨子「?」

 

隼人「"隼人"で良いぜ? 俺も……"梨子ちゃん"って呼んで良いかな?」

 

梨子「!!」

 

 地味に律儀な男である。或いは……少し恥ずかしいのか

 

梨子「わかった!隼人くん♪」

 

隼人「おう、梨子ちゃん!」

 

 

 

……

 

 

 

梨子(こんなに朝早くから……)

 

梨子「これなんじゃないかな? この街や、学校の良いところって……」

 

千歌「!!」

 

 

 

……

 

 

 

千歌「あの! 皆さん! 私達、浦の星女学院でスクールアイドルをやっている、Aqoursです!」

 

 

 

千歌「みんなの気持ちを形にするために!」

 

 

 

 

 そして、学校の生徒と町の人々の協力を得たAqoursは、新曲でPVを完成させる……

 

 

 

 

   消えない、消えない、消えないのは、今まで自分を育てた景色

 

 

 

   それは階段なのか、それとも扉か

 

 

 

 

━━━━

 

 

 

 

隼人「PV見た!」

 

千歌「どうだった!?」

 

江井「めっちゃ良かった!!」

 

曜「ありがとう!」

 

隼人「スカイランタン綺麗だったし、それにピッタリの曲だったし!」

 

梨子「ありがとう♪」

 

千歌「それでね、なんと!」

 

曜「今度、東京でライブするんだ!!」

 

隼人「えっ?東京で!?すげぇ!!」

 

梨子「うん!運営の方から招待されたんだ!」

 

江井「マジかよガチじゃん!!」

 

隼人「内浦から東京へ。東京から全国へ……!なんという 物語 - Roman -」

 

曜「アハハ!そう上手くいくかな?」

 

千歌「でも、そうなれるように練習頑張ろう~!」

 

「「お~!!」」

 

 

 

 

 

━━━━

 

 

 

 

 

 しかし結果は、ご存知の通りである……

 偶然出会い、スクールアイドルとして遥か格上と思っていたSaint Snowですら、入賞はできなかった

 

 リーダーとして、メンバーに気を使って気丈に振舞っていた千歌だったが……

 

 

 

 

 

 

 

「なのにゼロだったんだよ!? 悔しいじゃん!!」

 

 

 

 

 

「良かった、やっと素直になれたね」

 

 

 

 

 

   0を1に……!

 

 

 

 

━━━━

 

 

 

 

 後日、教室にて

 

 ゼロの最下位だったと聞いて、流石にショックを隠せない男子たち

 

隼人「そうか。そうだったんだな……」

 

江井「お疲れ様……!」

 

「「うん、ありがとう」」

 

隼人「しかしまぁ、それは辛いな……」

 

千歌「うん……。でもね」

 

「「?」」

 

梨子「0を1にすることはできると思うの」

 

曜「だからもう、みんな前を向いてるよ!」

 

「「!!」」

 

江井「そっか。なら安心だ!」

 

隼人「だな!しかし"0を1に"って、めっちゃ名言じゃね?」

 

江井「ホントそれな!」

 

梨子「えっ?そ、そうかな?」

 

隼人「うん。めっちゃ感銘を受けた」

 

江井「右に同じく」

 

梨子「ちょっと照れるけど……頑張ります♪」

 

千歌・曜「「うん!!」」

 

隼人「おう!俺たちも気合い入れていこうぜ!!」

 

江井「おうよ!!」

 

 

 

 

━━━━

 

 

 

 

 その夜、梨子自室

 

梨子「あれ?電話……隼人くん? もしもし?」

 

隼人『夜分失礼~。東京のライブ、改めてお疲れ様! ちょいと聞きたいことがあるんだけど、良いかな?』

 

梨子「ありがとう。どうしたの?」

 

隼人『うむ。マジで今回は悔しかったと思うんだ。みんな笑顔だったけど本当に大丈夫?無理してない?』

 

梨子「うん、大丈夫よ!」

 

隼人『う~ん、ホントに? ってまぁ疑うわけじゃないんだけど……』

 

梨子「ふふっ。優しいのね♪」

 

隼人『いやまぁ……なんか心配になっちゃってね』

 

梨子「うん、ありがとう。じゃあ……みんなには内緒で、本当の処をお話しするね」

 

隼人『Oh!……じゃあ、お願いします』

 

梨子「実はね……」

 

 

 

……

 

 

 

隼人『そんなことが……』

 

梨子「うん……。だから、悔しいのはあるけど、ちゃんと気持ちを切り替えられたわ」

 

隼人『そっか。良かった!……すげぇなみんな。尊敬するわ』

 

梨子「そんなに凄いことじゃないわ。やりたいことを、やると決めたことを頑張りたいだけよ」

 

隼人『それが凄いんだよ。なかなかできないことだと思う』

 

梨子「そ、そうかな?」

 

隼人『うん!……梨子ちゃんって、強くて優しいんだな』ボソッ

 

梨子「えっ!?///」

 

隼人『えっ、あっ!?声に出てた!?』

 

梨子「もう、恥ずかしいじゃない///」

 

隼人『すまんっ!でも本当のことだし……』

 

梨子「うぅ……///」

 

隼人『まぁ……そのなんだ、みんなが本当に立ち直ったのはわかった!ありがとう!』

 

梨子「あっ、うん……どういたしまして♪ 改めて言うけど、みんなには内緒だからね?」

 

隼人『うむ、大丈夫だ!……っとじゃあ、そろそろ寝るか。また明日学校で!』

 

梨子「うん。おやすみなさい」

 

隼人『おやすみ~』

 

 

 

━━━━

 

 

 

隼人「あ~……」

 

隼人(ついうっかり……)

 

隼人(でもまぁ、あの笑顔とやる気が強がりじゃないってわかって良かったぜ)

 

 

 

……

 

 

 

梨子「うぅ……///」

 

梨子(もう、ドキドキしちゃったじゃない……///)

 

梨子(でも、優しくて、ちょっと心配性で……)

 

梨子「うふふ♪」

 

 

 

 

 心の中に何かが芽生え始めていることに、まだ気付かない二人であった

 

 

 

 

つづく

 

 

━━━━

 

 




「やっと素直になれたね」は梨子ちゃん史上最高の名言(筆者内)。このセリフで梨子ちゃんを好きになった


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