中津の四季島皇帝生活 (阿鬼羅)
しおりを挟む

明治38年での設定

四季島帝國

国家元首中津阿修羅

 

お馴染みの主人公中津が治める本気になると世界で一番やばい国家時間断層無人工廠を保有し管理をするデイムロラン曰く二次大戦で週刊主力戦艦日刊正規空母を基本にして半日で巡洋艦3時間で駆逐艦10分で1万トン級輸送船を完成させれるとの事、そのため中津自身(作者も)一次大戦はどうするか置いておいて二次大戦で何をするかを迷っている(作者には決めれないからアンケート次第で決まるとの事)兵士が足りない?クローンを量産すればいいじゃないか中津プランでは年間100万のクローン兵を1935年から作り続けるらしい。もしソ連と開戦したらソ連の人海戦術をクローンの人海戦術で押し返すとの事

 

 

アメリア合衆国

 

史実のアメリカ合衆国だがアラスカと言う冷凍庫を四季島に購入された、その事は苛ついているがアラスカ宛の輸出が好調だったりするので友好関係を築いている。二次大戦で敵対するかは未定(これもアンケート取ろうか作者は悩んでいる)

 

 

エングランド帝国

 

史実のイギリス大英帝国というのになぜか王がトップという謎を抱えている、現在作者が取っているアンケートにより今後が変化する一番の国家作者的には敵でも味方でもろくなことをしないと思っている

 

フランカ共和国

 

史実のフランス国名を考える際作者によりフランカとか言うロシア製の戦闘機みたいな名前をつけられた元の予定ではガリア若しくはガレアなのだが漢字で仏が使えないために却下された、正直同盟国でもなければ四季島から見て重要な国でもない。二度の大戦を生き残れるかは今の所決まっていないし作者も扱いに困っている。

 

 

ドイツ帝国(旧プロシア)

 

史実のドイツ帝国、初期はプロシアであったがプロイセンがドイツになったんだからプロシアからドイツに変えてもいいだろと変更された現在のアンケート次第で第二帝政続行か第三帝政か変わることになる

 

 

ロマノフ朝ルーシ帝国

 

史実ロシア帝国いつもどおり革命される、作者としてもさっさとソ連になって欲しい作者はスターリンはリスペクトするにふさわしい人物な気がするらしいそして綺麗なスターリンを作ると決めている

 

 

イタロス王国

 

史実のイタリア作中ではまだ影も形もないとても薄い国と言うかこの設定で初めて名前を出した気がしてきている、作者的にはどうせ四季島が戦勝国になれば寝返ると思っているので介入らしい介入はしないとの事。ただし食に関しては別らしい

 

 

カナダ自治領

 

アラスカのお隣さん四季島との貿易で儲けている

 

 

オツマントルコ

 

史実のオスマン・トルコ帝国名前からしてやっつけ感がするが仕方ないかトンベースで米より安くフリゲートやコルベットを四季島から大量に購入している。最近では四季島から扶桑型装甲艦を購入できないか聞きに来ている

 

 

 

史実の清四季島に負けた事により海軍にとんでもない制限を掛けられている、まあ掛けられてなくても海軍にかける金はないのだが、そのため四季島に船やら武器やらを売って欲しいと頼んでいるが賠償金払い終わってからと言われている(ただしルーシとの戦費によっては陸戦用の武器は売るらしい)

 

 

ベルギウム王国

 

史実のベルギー道路扱いされることで有名作者はアルベール1世を尊敬しているらしい、一次大戦でどちらにつくにしてもベルギウムを通らずに戦えたらいいと思っている

 

 

ネーデルラント連邦王国

 

史実のオランダ王国一次大戦で何をしていたのか、作者の記憶に残っていないそのため二次大戦まで放置されるらしい

 

ルクスブルク

 

史実のルクセンブルク、独立して10年程度一応在ルクセンブルク四季島大使館はあるが大使と警備担当主任、警備員2名、駐在武官、同武官補、大使の家族以外の四季島人は居ない、なんの為にあるかもなぜ作られたかも不明。まあポスト的なものである

 

その他有象無象

 

国名もどうするか決まっていない国が大半介入するかどうかも未定、まず登場するかも怪しい、登場しても併合したとか内乱が起きた程度になるだろう




そろそろアンケート終了かな、新しいアンケートも順次用意します


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

転生準備

中津「おや、ここは、なるほど、いるのかね主神殿」

 

主神「やあ中津君久しぶりだね、直接会うのは150年ぶりかな」

 

中津「随分長生きしましたからね、まさか世界記録に載るとは思いませんでしたよ」

 

主神「年齢170歳か世界最年長だね」

 

中津「そうですね、でなんの御用ですか?」

 

主神「新しい世界に行ってくれないかな」

 

中津「どのような世界で?」

 

主神「どうするかな、選択肢は結構多くてねどんな世界がいいかな、まず、ゲームの世界にするかね、選択肢はウマ娘でどうかな」

 

中津「あの、私の持ってる時間断層、資源庫、クローン製造機、人類の叡智でその世界で何をすればいいのですか?」

 

主神「、、、、、、、、、違う世界にするか、できれば戦闘できる方がいいね、艦これ?」

 

中津「その、資源庫位しか役に立たないのですが」

 

主神「、、、、、、、、、そうだな、艦娘は時間断層で製造できないからな、だとすると魔法ありの世界かな、グリモア〜私立グリモワール魔法学園はどうかな、君も前前世で遊んでたようだし、お気に入りのキャラと学園生活というのもいいのではないかな」

 

中津「その、グリモア 世界に行くのはもう少し後ではいけませんか?」

 

主神「君の今の信仰と力では不足か、では未発達世界にするかい?」

 

中津「未発達世界、、、ですか」

 

主神「そう産業革命の息吹が吹き始めた程度の初期から二次大戦終戦までの期間の世界さ」

 

中津「その世界で何をすれば」

 

主神「信仰を得てもらおうかな、神のような役目をして」

 

中津「神になれと」

 

主神「君がグリモア世界に行こうとしないのは力が足りないと、彼女達を救う力が、そう思ってるからじゃないかな」

 

中津「間違っていません、グリモアをサ終まで遊びました、裏世界の風子は生徒たちは救われなかった、もし私が今あの世界に行ったとしても何もできないでしょう、できたとしても大量の兵を用意するだけです、それでは意味が無い、四季島皇国1の商人、政治、軍事のブレインその地位にいた私ですら世界で苦しむ人を救えなかった、グリモア世界に行けば私は学生となるでしょう、それでは商人時代の私より力は遥かに劣る、魔法は使えるでしょうが強いかどうかもわからない」

 

主神「だから君をこの世界に送るのさ、信仰とは力、信仰とは救い、信仰とは支え、信仰により得た力は他の世界に行っても使える、だから掴め、会得しろ信仰を力を、そして導け人々を信者として」

 

中津「私にできるでしょうか」

 

主神「できるさ君なら、それに君はすでに信仰を得ている、四季島皇国、フィラルド等の北欧諸国、北米西海岸、東南アジア諸国、この辺りでは君は商売の長寿の神として崇められている、天使を作れるほどになっているのさ」

 

中津「天使を、ですか」

 

主神「そうさ、さあ作って御覧、君の下僕を、願って御覧、君の手足となって動くものを、あ、呪文用意しないとね、ちょっと待ってて」

 

?「ここにありますよ、詠唱文と生成陣の図表」

 

主神「おや、法天使シャームナリスかご苦労」

 

シャームナリス「どうも中津様、こちらが生成陣で立つ場所はこの位置になります。で、中央に血と触媒を、触媒は何でもいいです、ちなみに私の触媒は法律の本でした、なので法天使なのです」

 

中津「触媒で天使の種類が変わるのですか?」

 

主神「そうなるね武器なら武天使、死の概念なら死天使となるよ、あと農機具なら農天使、水関連なら水天使とまあ属性天使は属性器を用意すれば作れるよ、とはいえ最初は秘書や天使長、まあ君の知るところで言うミカエルに当たる最高位の天使を作るべきだろうね、最高位の天使名前は任せるよ、まぁ大体の天使は、1文字か2文字天使の前になにかついてるが、ちなみに僕の天使筆頭は神天使、神に類する天使さ、まあ下級の神なら秒で片付けられるからね、君と戦ったら君が勝つかな、何せ下級の神の信仰は正直小国の国民が捧げる信仰程度だから、君は上級寄りの中級神レベルかな、まあ分野によって違うが、商業に関しては君より上の神は両手で数えれると思うよ、さてそろそろ作ろうか天使、天使の種別はどうする?」

 

中津「私の筆頭天使は天使長で名はマックレーネ」

 

主神「いいね、さて儀式さ、血と、触媒、この場合触媒は君の1部だ髪の毛とか爪とか後はなにか身につけているものだね」

 

中津「ては血と、髪と爪後この杖かな」

 

そして十二芒星の陣の中央に杖を、各頂点に血をそして十二芒星の左右上下線が重なる場所に髪の毛とか爪をそして中津が唱える

 

中津「我が血肉を、杖を触媒として現れよ全てを司り我が右腕として我が天使達を管理まとめる者よ、今我が前に現れよ汝の名は筆頭天使、天使長マックレーネ」

 

ピカーーン

 

マックレーネ「汝の呼びかけに答え参上した我が名はマックレーネ、主よ貴方に使える天使だ」

 

そこにいたのは長身の羽のある美女であった美しいロングの金髪、出るとこは出て引っ込むところは引っ込んだ素晴らしい肉体顔は完全なるものと言えた、少し釣り気味の眼青みがかった瞳、そして何故か服を纏っていなかった、いや纏ってはいるのだが羽の出るように加工されたマントのみこれは服とは言えない、とりあえず中津は服を作り出し彼女に着せた

 

マックレーネ「感謝するぞお父様」

 

中津「父!?」

 

マックレーネ「そうだぞ私は君の血肉を糧に生まれたのだからなあなたの娘であろう」

 

 

主神「たしかにそうだ、中津君なかなか面白い子が筆頭天使になったね、あと何人か作るといいよ、おすすめは武天使と法天使、農天使、医天使かな、文明を強化して発達させて強くなるにはこの辺りは必要だね」

 

シャームナリス「国を強化するなら行政関連の法天使は複数人必要です、それと武天使はそれぞれ異なる武器を使う者と指揮ができる将校格を作るといいですよ、後は雑務天使は相当数入りますよ」

 

結果として叡天使メリアーネ、武天使筆頭アルトエル、次席マホエル、中級武天使アギリル、ザトエル、下級武天使8名と法天使筆頭桐絵、次席霜雪、中級法天使レザトース、マトリレーナ、下級法天使12名に農天使筆頭イナバ、次席ダイコク、中級農天使トヨエル、ハトエル下級農天使12名それに医天使筆頭エリーネリス、次席エーリゼ、中級医天使ラトミル、サタミル、下級医天使4名が作り上げられた、それ以外にも雑用担当の雑務天使24体と天使ではなく勇士12名が作られた

 

中津「勇士?」

 

主神「そう勇士、まあ戦闘員だよ、武天使とともに戦う、さてどの原始世界に送ろうかな、ここだな、世界ナンバーM112411に送るよ、後はここ世界の説明だね、まず君の降りる場所だが日本列島になる、大きさは3倍になってるが、で降りる場所は東京辺りになるよ、で他国だがまず島に統一勢力はないよ、一応君の降りる国が最大勢力になる島の外の大陸にはいくつかの大国があるね、1番近いのはその世界での列強国になるねまあその世界の列強だね、敵対するもよしそのまま放置もよし、君に任せよう。」

 

中津「なるほど、で信仰とはどのように得れば」

 

主神「基本は祈りを捧げられることだ、あと神殿とか教会とか寺社仏閣みたいにそう言った建築物やらを作られることで得られるよ」

 

?「悩んでるみたいね」

 

主神「おや水神メルクリーネか」

 

メルクリーネ「はじめましてね、中津君」

 

中津「はじめまして」

 

メルクリーネ「さて君に先輩としてアドバイスしよう、なにか君を示すものを作るといいよ、聖書で言うところの十字架みたいなものを私はこれだよこの杖さ」

 

そう言うとメルクリーネは青みがかった大きめの宝石が上についた杖を出した

 

メルクリーネ「信者たちが持ってるのはこれを小さくした物だけどね、私の勇士達はどちらかと言えば後方系だからねこう言った物のほうがいいんだよ」

 

中津「なるほど、では私のは首飾りにしますかね、二首の龍が絡み合ったデザインの」

 

主神「いいんじゃないかな」

 

メルクリーネ「さて、そろそろ行くのかしら」

 

主神「そうだねそろそろ送る支度をするね」

 

中津「ではお世話になりました」

 

ピカーーーン

 

新世界

 

中津「ここが新しい場所か、信仰を得る、ふん、必ずや得ねばならぬあの世界を救うためにも」

 

?「そうだなお父様」

 

中津「何故いるのだ、マックレーネ」

 

マックレーネ「あたしゃ親父殿の娘で天使長だぞ親父殿の横が定位置だろ」

 

?「そうですわよ、お父様」

 

中津「おい、君も来たのかメリアーネ」

 

メリアーネ「はい、お父様、私は叡天使、国を作るのなら人々に知恵を与える私が必要ですわ」

 

マックレーネ「そりゃそうだ、さあ行こうぜ、神話の始まりの場に」

 

中津「神託は降りてるからな、上からゆくぞ」



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

降臨、そして新たな歴史の始まり

中津「さあ上から行くぞ」

 

タッ

 

その一言と共に中津はマックレーネ達を連れ飛び上がる

 

神官「ありゃなんだ」

 

神官長「皆の者参られたのじゃ神託のお方が」

 

スタ

 

そして神殿のの中央広場にに中津が降り立つと、神官長が駆け寄り平伏した

 

神官長「貴方様が神様であられましょうか」

 

中津「そうなるね、一応名乗ろう我が名は中津、創造の神だ」

 

マックレーネ「あたしはマックレーネ、創造神の部下筆頭よ」

 

中津「さて神官長今の状況を教えてくれるかね」

 

神官長「はい」

 

神官長の説明を聞いた後駆けつけた皇帝代理より帝位を得た中津は国の状況を確認し発展計画を立てた

 

中津(ふむ、国民は約7500万人程軍艦は蒸気式の戦列艦7隻フリゲート艦27隻コルベット艦49隻、兵士270000人かさてクローン製造を急ぐかせめて準弩級戦艦16隻装甲巡洋艦16隻兵士1000000人程度は次の戦争までに保有したいね)

 

そして中津は帝位についた後国内の粛清を実施邪魔となる貴族や反対派を潰し内部を固め大量のクローン貴族を作り上げると内政改革、軍政改革を実施現代的な軍を設立歩兵の主兵装を火縄銃からスナイドル銃に砲兵隊の主兵装を牽引式75㎜野砲(4斤野砲及び山砲、それを軽量化した騎砲史実4斤砲の砲弾を75㎜に変え重量を4斤に変更した物)に騎兵隊には馬に鎧を着せて鉄騎兵にそしてガトリング砲を開発し歩兵大隊に配備すると同時に部隊編成を統一今までなかった師団を創設し指揮系統の統一を行った

 

歩兵師団編成

歩兵3個連隊

砲兵1個連隊

本部警備隊

本部大隊

師団合計15000名

 

歩兵連隊編成

歩兵3個大隊

連隊砲中隊(4斤山砲装備)

連隊本部

連隊合計3500名

 

歩兵大隊編成

歩兵4個中隊

大隊砲中隊(9㎝青銅臼砲装備)

ガトリング砲中隊

大隊本部

大隊合計1000名

 

砲兵連隊編成

砲兵3個大隊(4斤野砲装備)

連隊本部

連隊合計3500名

 

砲兵大隊編成

砲兵4個中隊

大隊本部

輸送隊

大隊合計1000名

 

攻城砲兵連隊

攻城砲兵2個大隊(28㎝砲榴弾砲)

連隊本部

連隊合計3500名

 

攻城砲兵大隊編成

攻城砲兵2個中隊

砲床敷設隊

輸送隊

大隊本部

大隊合計1000名

 

騎兵旅団編成

騎兵3個連隊

騎砲1個連隊

旅団本部

旅団合計4500名

 

騎兵連隊編成

騎兵8個中隊

騎砲1個中隊(4斤騎砲装備)

連隊本部

連隊合計1000名

 

騎砲連隊編成

騎砲8個中隊(4斤騎砲装備)

騎兵1個中隊

連隊本部

連隊合計1000名

 

軽歩兵師団編成

軽歩兵2個連隊

軽砲兵2個大隊(4斤山砲)

師団本部

本部警備隊

師団合計10000名

 

軽歩兵連隊編成

軽歩兵3個大隊

軽砲中隊(9㎝青銅臼砲装備)

連隊本部

連隊合計3500名

 

軽歩兵大隊編成

軽歩兵4個中隊

軽砲2個小隊

大隊本部

大隊合計1000名

 

警備隊編成

警備2個大隊

警備隊本部

警備隊合計2500名

 

警備大隊

警備4個中隊

軽砲1個中隊(4斤山砲装備)

大隊本部

警備大隊合計1000名

 

 

慶応2年4月5日(西暦1866年)帝都東京豊原宮城

 

この日宮城では閣僚や最上級天使が集まり会議を行っていた

 

参加者一覧

皇帝中津

財務大臣マックレーネ

陸軍大臣ラルフ・メーリトラン

海軍大臣小鳥遊一鉄

内務大臣アルフレッド・ヘールシュタイン

外務大臣高橋春輝

運輸大臣南条忠顕

逓信大臣ロイ・バウンスゴールド

農務大臣ロレント・アルトマン

文部大臣メリアーネ

法務大臣マレウス・ウォッフ・レンネマン

開拓庁長官ユリウス・ミンツ

技術開発局局長イネスタキオン

時間断層工廠長デイムロラン

総力戦研究所所長ジャン・フレッド・マイントイフェル

統合参謀本部議長グライゼル・オフェンブルク

近衛軍司令官マホエル

風紀秩序維持局エリザベート・カトリーネン

天使

天使長マックレーネ(財務大臣)

最上級天使イネスタキオン(技術開発局局長)

     アルトエル(統合参謀本部議長)

     デイムロラン(時間断層工廠長)

     マホエル(近衛軍司令官)

     メリアーネ(文部大臣)

 

 

マックレーネ「では御前会議を開始します、陛下」

 

中津「うむではメーリトラン陸軍大臣」

 

メーリトラン「はい」

 

中津「陸軍の状況は?」

 

メーリトラン「はい現在歩兵師団60個騎兵旅団20個攻城砲連隊10個軽歩兵師団18個警備隊12個が戦列に入っております」

 

中津「そうか、小鳥遊海軍大臣」

 

小鳥遊「はい」

 

中津「海軍の現状は?」

 

小鳥遊「はい、扶桑型装甲艦18隻エリス型装甲フリゲート艦37隻装甲コルベット61隻水雷艇母艦28隻艦載水雷艇560隻航洋水雷艇53隻が戦列に入っております」

 

中津「そうか、マックレーネ、アラスカ買収は上手く行ったか」

 

マックレーネ「はい金額は1500万帝國メゼル、アメリアドルに換算すると金本位制比率メゼル1.5対して1なので1000万アメリアドル相当となります」

 

中津「史実のやく1.5倍か、だがあそこにはそれだけの価値がある、メーリトラン陸軍大臣」

 

メーリトラン「はい」

 

中津「直ちに第2軍をアラスカに送れ、ミンツ開拓庁長官」

 

ミンツ「はい」

 

中津「予のクローン開拓団20万と開拓に応募してきた開拓民をアラスカに送り込め、取り敢えずカナダとの国境と史実のアンカレッジに拠点を置け、本土からも物を送るが足りぬ分はカナダから仕入れろよいな」

 

メーリトラン、ミンツ「御意」

 

マックレーネ「では予算を振り出しておきます」

 

中津「頼む、イネス」

 

イネスタキオン「はい」

 

中津「連射可能銃の研究はどうなっている?」

 

イネスタキオン「図面を引き始めたばかりで完成の目処は立っていない」

 

中津「そうか、デイム」

 

デイムロラン「はい」

 

中津「現在のスナイドル銃の製造ラインはいくつある」

 

デイムロラン「現在40工場で83ラインです」

 

中津「よろしい、イネス基礎研究含め20年で形にしてくれ、デイム、ラインは新式銃の完成までに100工場300ラインまで増設してくれ」

 

イネスタキオン、デイムロラン「御意」

 

中津「南条運輸大臣」

 

南条「はい」

 

中津「鉄道の敷設状況は?」

 

南条「はい、まず東京から大阪間の東海道線大阪から山口までの山陰山陽の2線大湊までの東北線の複線化工事は終了しております、また北海道鉄道は現在函館から室蘭を結んでおります、このまま札幌まで3年で延伸する予定となっております」

 

中津「そうかアラスカにも鉄道を引いてくれアンカレッジからスワード後カナダ国境まで、ルートは任せる、最悪カナダ国境までの路線は厳しいなら引かなくても良い、そこは検討だけしてくれ」

 

南条「御意」

 

中津「カトリーネン」

 

カトリーネン「はい」

 

中津「警察や憲兵、風紀官の数は足りているか?」

 

カトリーネン「はい、警察、憲兵は足りておりますが風紀官は未だ組織の上層しか完成しておらず末端や中堅が不足しております」

 

中津「そうか、勇士とクローンを何人廻そうそれで様子を見てくれ」

 

カトリーネン「御意」

 

中津「他に報告は?」

 

マックレーネ「無いようです」

 

中津「そうか、では御前会議を終わる」

 

慶応2年5月3日アラスカ開拓府アンカレッジアラスカ開拓府庁

 

ミンツ「ここがアラスカか、5月でこの寒さか」

 

?「ミンツ長官」

 

ミンツ「桐生アラスカ開拓局長か」

 

桐生「はい」

 

ミンツ「状況はどうだ」

 

桐生「農業はほぼ不可能です、基苗半島(史実キナイ半島)でならジャガイモとか大根や小カブ等はどうにか育ちそうです、どちらかと言うと漁業と林業、トナカイなどの畜産業に力を入れたほうがいいかと」

 

ミンツ「そうか、このあと開拓府庁の財政課でも見るがカナダからの食料輸入はやはり多いか?」

 

桐生「そうですね北海道開拓で北海道の食料生産余剰が出始めるまでは大半がカナダからの輸入になるかと」

 

そう聴くとミンツは桐生に顔を近づけるようにジェスチャーするとここだけの話をした

 

ミンツ「これはここだけの話だがエングランドを通じてカナダとの大規模食料輸出計画が持ち上がっている」

 

桐生「それは」

 

ミンツ「本国、いや陛下はエングランドを味方につけたいらしいその前段階としてカナダの余剰な食料や嗜好品を大量に仕入れたいと先方に伝えたようだ」

 

桐生「斉との一件でしょうか」

 

ミンツ「らしい、それにアメリアもな」

 

桐生「アラスカ買収時にチョッカイを掛けてきたとか」

 

ミンツ「うむ、陛下はカナダをアメリアとの盾に使う気なのだろう」

 

桐生「それにはカナダの国力増強と外貨獲得が必須」

 

ミンツ「外貨は帝國メゼル、国力はアラスカ宛の輸出と四季島本土との貿易」

 

桐生「陛下はすごいですね、アラスカ買収でここまでの戦略とは」

 

ミンツ「さて話は終いだ、このあとの予定は?」

 

桐生「はい、この後は敷設中のアラスカ鉄道の視察とアンカレッジ港の視察となります」

 

ミンツ「そうか、では行くかね」

 

慶応2年アラスカ開拓と国力増強が始まったそして慶応4年2月元号を明治に改めた



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

明治20年

明治20年アラスカ開拓府スワード半島スワード射爆場

この日この極寒の射爆場で安形少佐率いる第7技術試験隊が新式歩兵銃の試験が行われていた

 

タン

 

安形「駄目か」

 

技術士官「駄目ですな」

 

四季島兵「またはずれた」

 

安形「アラスカの極寒地じゃこの銃は使えんな」

 

技術士官「報告書上げますか」

 

安形「そうだな」

 

ドカーン

 

緒方「なんだ!」

 

四季島兵「う、うぁ」

 

安形「衛生兵」

 

技術士官「担架、担架を」

 

緒方「暴発したのか」

 

 

技術試験報告書

 

新型連発式歩兵銃仮称20年式は、帝國内の標準的な地域においては素晴らしい性能を発揮するがアラスカ開拓府スワード射爆場において多数の不具合を確認せり、また同射爆場においての暴発事故については極寒地の寒さにより銃身の強度低下と試験における銃弾300発の連続射撃により銃本体が射撃による衝撃に耐えられなかったものと推定される、また銃本体についても寒さによる装填、排莢不良が多発、寒冷地に置ける耐久性の事前数値5000発の射撃に耐えうる、との書類にも疑問を持たざるを得ない。

それと銃の反動大にして連発時の命中精度甚だ低下せり、また所持可能弾薬についても現状80発と少ないよって、反動低減のための使用弾薬の小口径化とそれに伴う所持可能弾数の増加を求む。

また同新式歩兵銃は銃身が長く試験中の移動において取り回しに苦労する事多々であり。

それと同時に火薬についても現在の褐色火薬では連射時の白煙により視界を遮られ命中精度に難を認めるため変更を求む

最大の欠陥として長方形の箱型弾倉であるが20発入のこの弾倉は高さ5㎝長さ120cm銃身方向から銃本体下部に装着する方式であるが弾倉への装弾は用意であり二人一組で片方が装弾に専念するのならば1丁で弾幕を貼ることが可能であるが弾倉の装着は伏せ状態では厳しく中腰、立ちの状況でなければ装着は厳しく銃剣装着時には装着にもたつくため設計の変更を求む。

また同時に採用予定の針型銃剣(スパイク型銃剣)は針の長さ銃先端より15㎝と短く針型のため突く以外の使用用途に欠け用兵の柔軟性を失わせる可能性大であり可能ならば取り回しに優れ突く以外に払いの出来る刀型若しくは両刃型の銃剣の配備を望む

 

 

明治18年4月3日帝都東京豊原宮城

 

マックレーネ「以上が試製20年式連発歩兵銃のアラスカ、スワード射爆場評価です」

 

中津「イネス、対処法は?」

 

イネスタキオン「耐久性については銃身を厚くすることで対処可能さ、銃剣は針型から片刃短刀型に設計変更を行っているが火薬については無煙火薬に未だ目処が立っていない、仕方ないが単発式に直して製造するのが最良かと」

 

中津「仕方あるまい無煙火薬の完成まで18年式から連発機構と弾倉を除いた歩兵銃を急ぎ開発してくれ」

 

イネスタキオン「かしこまりました、お父様」

 

 

 

 

 

翌4日東京豊原宮城

 

中津「でイネス、目処が立ったのだね」

 

イネスタキオン「はいお父様、目処が経ちました」

 

中津「では新型は連発式で頼む」

 

イネスタキオン「御意」

 

 

翌5日帝國技術本部

 

イネスタキオン「では銃身は10㎜厚くする事でいいかな」

 

技術士官「はい」

 

イネスタキオン「銃剣だが片刃型にするか刀型にするか意見を聞きたい」

 

技術士官「反りの無い刀型でどうでしょう」

 

歩兵士官「それなら着剣しなくても使えるようにして頂きたい」

 

騎兵士官「騎銃として使うのだろうかならもう少し短くしてくれ」

 

歩兵士官「騎銃用には同弾薬を使う改装型を作ると聞いている、短くするのには賛成だが短すぎるのは命中精度に問題が出る」

 

技術士官「それに機構を小型化しなければならん、整備性の低下につながる」

 

イネスタキオン「陛下は性能より整備性と生産性に重点を置く歩兵銃にしてくれとの事だその事を留意してくれ」

 

「「「はい」」」

 

同年6月3日伊良湖岬射撃試験場

 

タン

 

安形「命中か」

 

タン

 

緒方「排莢不良も無いようです」

 

安形「耐久性も問題なさそうだな」

 

緒方「はい既に100発撃ってますが異常ありません」

 

安形「弾薬はどうだ?」

 

緒方「はい9㎜×45SR弾は以前の12.7㎜×55SR弾に比べ直進性に優れています」

 

安形「そうか」

 

技術少尉「少佐殿、銃剣の試験が終わりました」

 

安形「結果はどうか?」

 

技術少尉「切れ味や着剣に問題はありませんが、両刃型の方は少々使い難いかと」

 

安形「だとすると反りの無いの刀型だろうな、手持ち武器としてはどうだ?」

 

技術少尉「全く問題ありません」

 

安形「報告書を纏めて上に提出するか」

 

技術試験報告書

 

試験中の新式連発歩兵銃について、同銃は以前の連発式試作歩兵銃に比べ弾倉の小型軽量化に成功しまた使用弾薬の小型化により所持可能弾数も増加、それによる継戦時間の増加が期待できる、また本体の長さについてであるが前試作品の158cmから130cmと取り回しに優れ重量も3.82㎏と前試作型より900㎎の軽量化により長距離行軍に支障を与える可能性を無くしている。

耐久性については銃身を厚くすることで耐久性を上げ使用弾薬の小型化により銃身に与えられる圧力を減らして事により規定されていた5000発の射撃に耐えうる強度を確保している

なお銃剣についてであるが今回試験した4種(反りの無い刀型1型全長51㎝刃渡り32cm、2型短刀型全長35cm刃渡り15cm、3型両刃型の長剣全長55cm刃渡り38cm、4型両刃型短刀全長28cm刃渡り18cm)のうち1型を最優2型を次善と評価する、なお今後の銃剣選定においては突く以外の使用法を持たぬ針型銃剣や両刃で持ち難い両刃型銃剣より反りの無いの打刀や短刀型を試作評価する事を強く望む

 

 

明治18年4月10日帝都東京豊原宮城

 

マックレーネ「試製20年式連発歩兵銃の評価となります」

 

中津「見事、デイムすぐに生産ラインを組んでくれ来年中に全軍に配備だ」

 

デイム「はい」

 

中津「マックレーネ、定数を確保したら他国に輸出するようにしてくれ、輸出先は斉と半島さえ除いておけばよい」

 

マックレーネ「御意」

 

中津「さて誰が買うかな」

 

 

所変わり四季島帝國在エングランド大使館の一室で駐在武官から在四季島エングランド大使たるサー・フランシス・プランケットは報告を受けていた

 

プランケット「それほど強力か四季島の新型歩兵銃は」

 

駐在武官「はい、5発装填の連発式歩兵銃で我軍のヘンリーより性能は良いようです」

 

プランケット「そうか、もしも、もしもだ、仮に我が国が輸入要請を出したら四季島はどう答えるかね」

 

駐在武官「………条件次第かと」

 

プランケット「問い合わせをしてくれ」

 

駐在武官「了解しました」

 

 

このように各国大使館、公使館ではにた会話がなされていた

 

そして5月10日20式歩兵銃が正式採用即座に四季島各地の工場で月100000丁が生産され各歩兵師団に充足されていったそして5月20日にエングランド大使館から歩兵銃の注文が届いていた注文量は2000丁理由をアジア戦隊の陸戦隊配備とされていた

 

 

豊原宮城

 

中津「ふむ、エングランドから販売の要請か」

 

マックレーネ「はい、後カナダ自治領も購入の意志を示しています」

 

中津「ふむ、売るべきかね?」

 

マックレーネ「はい、そのほうが他国への輸出がしやすくなるかと」

 

中津「そうか、ではそのように」

 

明治20年四季島帝國は新式歩兵銃のエングランド及びカナダ自治領に輸出、同年9月に追加発注を受け合計で25000丁を輸出、その売り金を元に中津は軍備拡大を命令明治25年までに30.5㎝連装砲搭載の戦艦4隻の建造を目指した

 

 



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

開戦前夜

明治24年四季島帝國帝都東京豊原宮城

 

中津「さて御前会議を始めよう、まず陸軍から報告をしてくれ」

 

メーリトラン「はいまず歩兵師団60個野戦砲兵師団18個攻城砲兵連隊10個騎兵旅団20個軽歩兵師団20個警備隊24個独立混成旅団6個を配備しております」

 

中津「海軍はどうだ」

 

小鳥遊「はい現在13000トン30.5㎝連装砲2基4門15.5㎝単装砲12門12.7㎝単装砲24基24門速力19ノットの安芸型戦艦4隻4200トン15.5㎝連装砲2基4門12.7㎝単装砲12門45㎝連装魚雷投射機2基4門速力22ノットの浪速型巡洋艦26隻890トン12.7㎝単装砲2基2門45㎝連装魚雷投射機2基4門速力24ノットの雷型駆逐艦60隻及び既存の扶桑型装甲艦20隻エリス型装甲フリゲート艦43隻装甲コルベット68隻水雷艇母艦28隻艦載水雷艇560隻航洋水雷艇62隻6000トン級軍用輸送船240隻それ以下の雑多輸送船380隻が全戦力となります」

 

中津「そうか、イネス、飛行船計画の進捗は?」

 

イネスタキオン「1号艦がテスト段階を終えて実戦配備可能になったよ」

 

中津「そうか2号艦以降はどうかデイム」

 

デイムロラン「はい2号艦〜24号艦は時間断層工廠で建造中です3ヶ月ほどで完成するかと」

 

中津「そうか、48番艦までをXDAYに戦列入り出来るように頼む」

 

デイムロラン「御意」

 

中津「次アラスカ開拓についてミンツ長官どうかね」

 

ミンツ「はい現在ウラナスカ島に海軍根拠地を設営しておりますまたアンカレッジ近辺に飛行船駐機場を整備しております、ですが鉄道は残念ながら引くことは厳しく」

 

中津「そうか、やはり厳しいか」

 

ミンツ「はい、あの寒さに耐えうる機関車が無く」

 

中津「ならば仕方なし、アラスカ鉄道計画は無期限停止とする、代わりとして港湾施設の整備を急げ」

 

ミンツ「御意」

 

中津「次斉軍の戦力についてアルトエル」

 

アルトエル「はいまず海軍から斉海軍は鎮遠クラスの戦艦が3隻に雑多な装甲巡洋艦が7隻防護巡洋艦が19隻砲艦等の雑多艦が多数となっております、陸軍も前装式のマスケットが大半でボルトアクションライフルは少なく、数こそ100万程と多いですが質はパラバラで練度も低く、我が陸軍に殲滅されると思われます」

 

中津「そうか侵攻計画はどうなっておる?」

 

アルトエル「はい、まずシェナ半島南部大邱辺りまでを制圧し敵の半島南下を誘い敵野戦軍が太田辺りに集結し始めたところに半島北部の羅先に上陸騎兵旅団の快速を持ち38度線以北を制圧その後は史実朝鮮戦争序盤の進軍路を通り敵野戦軍を包囲撃滅します、また斉本国ですが羅先より進撃奉天辺りで敵野戦軍を撃破そのまま北京を包囲します」

 

中津「海軍はどうする」

 

アルトエル「はい海軍は戦艦4巡洋艦12駆逐艦24隻で編成した第1艦隊を持って黄海に進出し敵北洋水師を激滅、また巡洋艦4装甲艦4駆逐艦12隻を1個艦隊とし同3個艦隊で四季島海及び支那海岸線付近からの兵員輸送船団を捕捉撃滅を狙います」

 

中津「残りの艦はどうする巡洋艦2隻に扶桑型装甲艦8隻エリス型装甲フリゲート艦43隻装甲コルベット68隻水雷艇母艦28隻艦載水雷艇560隻航洋水雷艇62隻が残っておるが」

 

小鳥遊「それについては海軍としてはフリゲート艦8コルベット12航洋型水雷艇12隻を1個艦隊として同4個艦隊を持って羅先佐世保間の航路防衛を行います、また残りの艦艇は各鎮守府、警備府、要港部、泊地に展開通常業務を行います」

 

中津「そうか、なればその案を対斉戦争の基本として扱う、各自各々の職責を忘れず職務に励み帝國の発展の礎とならん事を切に願う、よいな」

 

「「「御意」」」

 

中津「ああ、マックレーネ、イネス、デイム、アルトエル以上4名は残ってくれ、残りは退出して構わん」

 

ザッサッザパタン

 

中津「さて、今後の軍の指針について決めたい」

 

アルトエル「指針ですか」

 

中津「そうだ、とくに機動戦力、まあ陸軍なら戦車装甲車海軍なら空母機動部隊空軍は全般的に機動戦力か、まあ空母機動部隊は1920年代にならねば設立は厳しかろう、空軍はまだ設立してないが航空機開発を急がせたまえ」

 

イネスタキオン「了解です、戦車装甲車は急がせますか?」

 

中津「うむできれば装甲車は1900年には小規模部隊の設立を目指したい。戦車は1914年、一次大戦開戦頃の完成生産を目指してほしい」

 

イネスタキオン「性能はどの程度で?」

 

中津「うむ、全長4〜5m全幅3m全高2m武装37〜47㎜砲1門機関銃2挺速度時速20㎞装甲車体前面20㎜側面18㎜後部15㎜砲塔全周20㎜この程度だ」

 

イネスタキオン「なかなか厳しいね、この性能を可能にするには軽量大出力発動機が必要になるよ」

 

中津「そこでだ航空機開発局で開発中の液冷発動機を元にした発動機を作れればと思う」

 

イネスタキオン「可能だね、だが予算は?」

 

中津「でだ、マックレーネ頼めるかね、名目上は宮廷予算として処理するように、取り敢えず年10000帝國メゼル(1帝國メゼルは現代の5000円に相当)として足りぬ分を臨時予算として財務予備費から出すように」

 

マックレーネ「ですが航空機開発予算もと考えると相当な費用となりますが」

 

中津「そこだが航空機予算の1部を飛行船関連予算から引き抜けばよいし、戦車用の装甲も新式装甲板開発として3軍いや空軍もいれて4軍(陸海空近衛の4軍)か、それに車載砲も小型野戦砲開発や新型対水雷艇用砲として車載機関銃もガトリング砲の後継開発として研究させたまえ、無論成果は各軍にも渡る」

 

マックレーネ「なるほど、確かにそれならば宮廷予算の増加をわかりにくくできます」

 

中津「イネス戦車は14年までにだが装甲車は1900年には完成させてくれ、対ル戦までには部隊配備を済ませたい」

 

イネスタキオン「無茶を言うが、性能は」

 

中津「速度は整地で時速60㎞不整地なら時速35㎞武装は機関銃3挺装甲は最低でも全周5㎜できれば8㎜銃塔を上部につけ銃塔の装甲は最低で8㎜できれば10㎜が望ましい、こんな感じのを頼む」

 

イネスタキオン「全く、時間宮の電子式計算機を借りるよ、あれがあるだけで面倒な計算から開放される」

 

中津「許可しよう、可能な限り早く頼むぞ」

 

時間宮の計算機それは中津が計算機の質が高ければ高いほどは研究速度が上昇するとの考えで開発設置された物、見た目や性能は真空管式コンピューターZuse Z3であり時間宮には200基が配備され専属の天使やクローンにより日夜研究等に使用された、中津は真空管の特許を直ぐには出願せず1900年に出願させジョン・フレミングが出すより早く、だができる限り隠匿する事を命じていた、しかしこの計算機による研究速度の上昇は装甲車の早期完成という成果を叩き出したこの車両は翌25年に25年式装甲車として正式採用、同年自動車の軍事利用の前支度として自動車自動貨車法施行自動車免許制度の制定や帝都における過度な自動車使用の禁止を定めた、同日公共交通機関支援法施行帝都における過度な自動車使用に対するものとして帝都における公共交通機関の充実と補助金の交付を行った

 

明治26年1月帝都東京宮原宮城

 

中津「開戦が近くなってきよったな」

 

マックレーネ「はい御父様」

 

中津「この戦争は前座だ対ルーシ戦のな」

 

マックレーネ「はい」

 

中津「アルトエル、各軍の状況は?」

 

アルトエル「はい、陸軍は第1から第10まで各軍いつでも動けます海軍は全艦隊出撃準備完了御命令あらば何時でもいけます、飛行船部隊も出撃可能です」

 

中津「ならばよい、開戦は翌年東学党の乱の終結後だよいな」

 

「「御意」」



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

開戦四季斉戦争

ええ、前作と変わったところは少ないです


明治27年2月シェナ半島にて東学党の乱が発生斉国陸軍が3月末に李氏大シェナ王国に進駐天津条約(史実より遅れたが史実通り締結)により4月中旬に四季島帝國陸軍は高島少将を旅団長とする独立混成第3旅団(8000名)を派兵同時に海軍第3艦隊を四季島本島西部の佐世保鎮守府に展開臨戦態勢を取った

 

5月19日

史実とは違い斉国が追加派兵シェナ半島には斉陸軍7700名四季島帝國陸軍8000名が展開

 

6月13日

李氏王朝が東学党と和睦、斉、四季島両国に撤兵を求めたそれに対して斉国は四季島の撤兵後撤兵を宣言、四季島帝國は未だ李氏王朝における内乱の完全な終了まで撤兵は無いと宣言6月27日エングランドの仲介の撤兵案が決裂するが四季島帝國はせっかく仲介してくれたエングランドの顔を立てるとし独混3旅を釜山に下がらせた、この件によりエングランドの面子は保たれたもののエングランド国内には斉国に対する不信感が生まれていた、

 

7月1日

斉国は李氏王朝に対する追加派兵を決定この事をプロシアが四季島帝國及びエングランドに通報通報受けた四季島帝國は駐四エングランド大使に追加派兵をする旨を伝える、翌日第3師団歩兵第8連隊を派兵釜山に向かわせた

 

7月5日

漢城に駐留する四季島帝國軍陣地に銃弾が数発撃ち込まれる、四季島帝國軍歩哨が反撃斉軍兵2名を仕留める

 

7月6日

四季島帝國斉国に対して謝罪と撤兵を要求

 

7月18日

斉四季島両国の交渉が決裂四季島帝國は遺憾の意を表するとともに御前会議にて開戦を決意シェナ半島居留四季島臣民の安全確保を名目に斉国に宣戦を布告

 

 

7月21日四季島海(史実日本海)第3艦隊旗艦巡洋艦設楽艦橋

 

艦橋要員「提督入られます、敬礼」

 

ヨークリズ「ああ諸君そのままでいい、参謀長何か報告はあるかね」

 

参謀長「今の所はありません、静かなものです恐ろしいほどに」

 

ヨークリズ「敵主力は黄海近辺だろうが水雷艇はおるやもしれん警戒を厳としてくれ」

 

通信士「先遣艦夕霧より入電、斉海軍艦艇見ゆ」

 

ヨークリズ「何?」

 

参謀長「数は」

 

通信士「防護巡洋艦2水雷艇1輸送船2半島方面に向け航行中」

 

参謀長「提督」

 

ヨークリズ「十中八九半島への増派部隊を運んでおるのだろう......逃がすわけにはいかん戦闘旗掲げ戦闘用意」

 

参謀長「了解、戦闘旗掲げ戦闘用意」

 

海軍兵「戦闘用意」

 

砲術長「照準合わせ」

 

伝声管から報告が来る

 

砲員《砲撃用意よろし》

 

 

同時刻斉海軍防護巡洋艦武遠艦橋

 

指揮官「異常はないな」

 

艦長「はい指令異常ありません」

 

指揮官「開戦から3日四季島軍とは合わんな」

 

艦長「そうですな」

 

観測員「うん?アレは、て、敵艦みゆ、か、数約30」

 

艦長「なんだと」

 

指揮官「全艦反転勝ち目は無い逃げるぞ」

 

艦長「了解」

 

ヒューーウ

 

ドカーン

 

艦長「被害報告」

 

伝令「艦左舷被弾」

 

観測員「敵艦から発光信号『降伏サレタシ』です」

 

指揮官「勇武はどうなっている」

 

観測員「戦列より離脱しておりますが逃げられかどうかは」

 

艦長「指令、機関室から応答がありません」

 

指揮官「仕方ないか、降伏する白旗を掲げよ」

 

艦長「はい」

 

 

巡洋艦設楽艦橋

 

観測員「敵艦に白旗みゆ」

 

艦長「そうか」

 

ヨークリズ「端艇降ろせ、接収するぞ」

 

艦長「はい、武装隊出撃、指揮は副長に一任します」

 

副長「お任せあれ」

 

観測員「前方に輸送船、あれはエングランド商船旗を掲げています」

 

ヨークリズ「停船させろ」

 

 

高陞号艦橋

 

艦橋要員「四季島艦からです停船せよと」

 

トーマス・ゴールズワージー艦長「停船する、錨を降ろせ」

 

副長「斉兵が暴れますかね」

 

トーマス・ゴールズワージー艦長「だろうな」

 

副長「脱出準備をしておきます」

 

トーマス・ゴールズワージー艦長「頼む」

 

 

エングランド商船高陞号史実では高陞号事件を引き起こす船となったが、この歴史でも斉軍士官を抑えきれずエングランド人を救助撃沈となった

 

この一件はエングランド国内で問題視されたが戦時国際法に基づいた行動であることであり問題は無いこの意見がタイムズ紙に掲載されると批判は収まっていった

 

 

同日シェナ半島釜山独混3旅本部

 

高島「斉軍の増援はどのあたりか?」

 

参謀「数日で漢城に来るかと」

 

高島「よし作戦通り釜山で待つか」

 

この時斉軍27000名が漢城に集結後方の平壌にも45000名が集結しつつあり釜山にも3000名程度の部隊が先遣隊として向かっていた、対する四季島帝國軍は急いで第3師団の残りを釜山に上陸させた、その後周辺住民に戦場となることを伝え退去を勧告しつつ漢城を脱出した特使とその護衛の収容を行っていた

 

7月23日第1、第2、第4歩兵師団が釜山近隣に上陸これにより釜山近隣には歩兵4個師団独立混成旅団1個合わせて68000名が展開する事となった

 

7月26日蔚山に第4歩兵師団が斉軍3000名を撃破蔚山を制圧現地民に食料をばら撒きつつ防衛線を貼ったこれに対して斉軍は李氏シェナ軍内の親斉派の部隊約3000を義勇軍の名目で徴用後発の援軍含め約60000名で蔚山奪還のために前進を始めた

 

7月28日釜山に第5、第6師団が上陸

 

7月30日蔚山まて3㎞の地点で四季島陸軍第4師団歩兵第11連隊と第4師団砲兵連隊第2大隊4500名と斉軍7000名が激突したが斉軍は急ぐあまり砲類等の重火器を持たず四季島砲兵の猛射により混乱をきたし敗走この報を聞いた斉軍シェナ半島救援軍司令官金英炎はさらなる援軍を本国に要求、その結果シェナ半島に斉軍120000名が集合し。

この報を聞いた四季島軍大本営は満洲上陸作戦を決意第2、第3艦隊の護衛の元第2軍を近隣の羅先に上陸させ満洲にむかった、この報に驚いたのは斉王朝や軍首脳部であった満洲方面にいた部隊は最低限を除いて半島に回していたためであった第2軍第8師団は先行し奉天にて斉軍10000を撃破満洲全域を制圧しつつそのまま北京を目指していたここに至り斉王朝内では海軍により一矢報いての電撃和睦を主張する一派が騒いでいたこの動きを受け北洋水師が黄海に向け出港、黄海方面に進出しつつある第1艦隊との決戦を求めた

 

そして8月1日満洲ルーシ国境に治安維持として第6軍6個師団と軽歩兵2個師団、騎兵4個旅団が展開斉軍残党を狩りながら治安維持に努めた

 

8月5日四季島陸軍が前進大邱浦項を結ぶラインに防衛ラインを引きつつ西側の守りとして晋州に独混3旅を配置した奇しくも朝鮮戦争当時の釜山円陣に近い布陣となっていた

対する斉軍は迷っていたすでに奉天会戦で敗北し北京に敵が向かっているとの報が司令部に入り司令部内でこのまま南下して大邱浦項ラインを抜く意見と後退しつつ羅先を落とし四季島軍の補給を断つ意見て司令部内で対立が起きていた、この結果シェナ半島救援軍は貴重な時間を3日無駄にしたのであった、結果として平壌に居る20000を羅先に向かわせ、残りの100000で大田に進出し少白山脈を超えて大邱に迎う事となった

 

そして8月10日李孟翼将軍指揮する斉軍25000名が大邱北方の洛東江の対岸にてダウンズ中将指揮下の四季島軍第6師団を確認交戦状態に入った

 

 

8月10日慶尚北道洛東江東岸四季島軍第6師団司令部

 

ダウンズ「参謀長敵は渡河を開始していないのだな」

 

参謀長「はい、砲兵に攻撃を開始させますか?」

 

ダウンズ「そうするか」

 

伝令「伝令、敵が渡河を開始しました、小舟等を使用しております」

 

ダウンズ「そうか、攻撃開始、撃ちまくれ奴らを岸に上げるな」

 

参謀長「了解、全砲門撃て」

 

ドンドンドン

 

ヒューーウヒューーウ

 

ドカーーンドカーーン

 

13時7分斉軍25000が渡河を決行対する第6師団は持てるすべての火砲を撃ち掛けた

 

ヒューーウ、ドカーーン

 

李孟翼「くそ、一方的だぞ我軍砲兵は何をしている?」

 

斉士官「撃ち返しておりますが数が少なくまた敵の方が正確に撃ち込んできております」

 

李孟翼「くそ、どうにか渡河しろ」

 

斉士官「駄目です彼我の火力差がありすぎます」

 

 

今年は長梅雨となったため洛東江は例年より水の量が多かったそれと同時に渡河の為の舟艇も少なくその為西岸に近ければ師団砲兵の砲弾が東岸に近づけば各歩兵中隊に配備された27年式機関銃により蜂の巣とかしていた対する斉軍も砲兵による渡河支援を行っていたが少白山脈を超えるさいにいくつかの砲を後方に置いてきたため火力不足になっていた

 

日が暮れ夜になると斉軍は再度渡河を敢行夜陰に紛れ上陸し浸透を図ったが四季島軍は新兵器のサーチライトと照明弾を動員し夜間戦闘で優位性を確立していた

 

李孟翼「兵はどの程度残っている?」

 

斉士官「15000を割っているかと」

 

李孟翼「そうか」

 

孟翼は悩んだ攻めるか引くか、引くにしてもせめて一太刀浴びせねば自分の進退に関わるのは確かそう悩む孟翼の元に少数の部隊が後方の星州に渡河を終えて展開攻勢準備をしているとの事であった、この報を聞いた孟翼は危機感の前にチャンスを得たと思った渡河できずともこの部隊を叩けば降格はあっても命に関わることはないと判断したのであった、偵察の結果敵は2000程度砲は少数か無しと判断し兵5000を率いてこの部隊の撃滅に向かった、この時星州に展開していたのは第5師団第14歩兵連隊に師団砲兵1個大隊第1軍本部直轄機関銃2個中隊に騎兵1個中隊で編成された岩倉大佐率いる岩倉支隊5100名であった支隊は霊鷲山付近に展開し斉軍を待ち構えていた

 

翌8月11日斉軍は岩倉支隊に攻撃を開始事前情報通りなら数的優位を持って叩き潰せる予定であったが高地に陣取り136挺の27年式機関銃が突撃してくると想定された位置に火線を集中させ第一波を防ぎつつ騎兵中隊を使い敵の後背を付かんと動かしていた

 

李孟翼「どうなっている敵は2000のはずではこの火線の量は師団規模ではないか」

 

ドカーーン

 

斉士官「閣下頭を低く」

 

李孟翼「くそ、俺がこんなとこで終わるわけに」

 

孟翼は最後まで言葉を発することは無かった砲兵の放った75㎜砲弾が孟翼のいた簡易指揮所に直撃孟翼とその幕僚達をこの世から消し飛ばしたのだった

 



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

羅先防衛戦

羅先シェナ半島の付け根に位置し現在は四季島軍満洲方面軍の補給拠点となっていたこの街は南北に伸びる街道と西側に低めの丘があった8月12日時点で守備隊として第28師団第83歩兵連隊師団砲兵1個大隊軍本部付機関銃1個中隊第7騎兵旅団第20騎兵連隊第3騎兵中隊で編成されたジャニングス大佐率いるジャニングス支隊(4900名機関銃106挺野砲12門山砲4門9㎝臼砲12門装備)が展開していた、また海軍第8警備隊(400名機関銃12挺75㎜高角砲12門47㎜速射砲8門装備)海軍第2設営隊(600名機関銃4挺)そして港内には前日輸送船と共に到着した第2護衛隊所属の装甲フリゲート艦ロードリッツ、マーチロングの2隻と水雷艇4隻が停泊していた

 

 

 

同日11時半に哨戒中の飛行船が斉軍20000を捕捉羅先守備隊に通報ジャニングス大佐は戦闘準備を下令すると同時に海軍設営隊指揮官の門前大佐と海軍警備隊指揮官の岡本中佐に事前の取り決め通り指揮下に入るように伝えると同時に停泊中の艦隊に砲撃支援を依頼したこの日四季斉戦争屈指の死戦と言われる羅先防衛戦が開始された

 

 

12時10分飛行船3隻による空襲を敢行高射砲や高射機銃を持たぬ斉軍に打撃を与える

 

 

16時15分周来遠率いる斉軍17000が羅先近隣に展開降伏勧告の使者を羅先守備隊に送るも18時丁度に拒否される

 

 

羅先近郊斉軍司令所

 

来遠「敵は拒否したか」

 

参謀「はい」

 

斉士官「ここは攻めるべきです」

 

参謀「いえ明日にすべきです、日暮れが近い今からでは夜戦となります、そうなれば砲兵の効果的な支援は期待できませんし下手をすれば同士討ちも」

 

来遠「たしかにそうだ」

 

参謀「それに敵は画期的な夜戦支援機材を洛東江の戦闘で使用して李孟翼将軍の隊を撃破しております」

 

来遠「孟翼は猛将だそれを打ち破った夜戦支援機材か、攻撃は明朝とする、それまでに将兵たちに休息を取らせろ、よいな」

 

「「「はい」」」

 

来遠(明朝決戦かだが四季島がそれまで動かんか?、周辺警戒はやらせるか)

 

参謀「閣下いかがされました?」

 

来遠「参謀かいや四季島の連中が夜陰に隠れてなにかやるのではないかと思ってね」

 

参謀「周辺には警戒部隊がおりますが」

 

来遠「一応厳重に監視するように伝えてくれ」

 

だが事件はその日の夜起きた

 

ドン

 

来遠「どうなっておる何故敵の侵入を許した」

 

参謀「ですが警戒は完璧です」

 

来遠「完璧、完璧だと、では何故第2弾薬集積所と糧秣集積所を破壊された」

 

参謀「敵が狡猾だったとしか思えません」

 

来遠「まあよい、警戒を厳重にしろそれと、明朝の攻撃は、手を緩めるでないぞよいな!」

 

「「はい」」

 

翌13日8時斉軍の砲撃が行われたが塹壕に籠もっている四季島軍にこれといった被害を与えれなかった

 

これに対して斉軍は南北両側より突撃を敢行するが南側は道が細く事前に敷設されていた乱杭逆茂木鉄条網に阻まれ侵攻路を限定され密集した所を機関銃により殲滅されていった北側は距離の問題で部隊は少数であり勢いもそこまでなかった

 

第1次攻撃の失敗に落胆する斉軍司令部であったが。来遠は戦場での報告から敵の西側の手際が悪いことに気付いた、ここに展開しているのは岡本中佐率いる海軍警備隊と設営隊の戦闘部隊100名であった、陸戦教練を受けているとはいえやはり本職の歩兵には若干見劣りするものであった、無論その事は部隊を指揮している岡本中佐や総指揮を取っているジャニングス大佐も理解していたその為ジャニングス大佐は軍本部から与えられた装甲車4両を急遽警備隊支援に回していたこの4両で機関銃12挺を搭載していた、だが斉軍の攻撃は苛烈になっていた、南側の障害物の2割程が破壊され第1陣地を放棄その際第1大隊第2中隊長が戦死第3中隊長も重症を負った

 

 

ジャニングス支隊本部

 

伝令1「南防衛第2陣障害物3割が無効化されました」

 

伝令2「北側の敵は艦隊の砲撃で崩れつつあります」

 

ジャニングス「西の斜面に敵は?」

 

参謀「少数の敵が攻め掛かったようですがどうにか対処できていると」

 

ジャニングス「この夜が峠だな、それさえ乗り切れば近隣に展開している第7騎兵旅団が駆けつけよう、全軍に通達灯りを絶やすな照明弾やサーチライトだけでは無い松明や蝋燭を使って敵を見張るのだ」

 

「「了解」」

 

ジャニングス(そうだ今日の夜、夜さえ乗り越えれば予定なら騎兵旅団到着する、それに近隣に展開しているの第3艦隊も来援してくれるはずだ)

 

 

16時25分南側第2防衛陣が敵騎兵約100の突破を許したその後も敵騎兵による浸透攻撃を受けたその都度ジャニングスは副連隊長の春岡中佐や副官のアーリトン大尉に率いらせた臨時戦闘班(連隊本部や各大隊本部の炊事兵や経理係や港の補給部門や海軍設営隊非戦闘部隊500名)を投入し戦線を立て直した

 

18時を過ぎると両軍死屍累々となっていたこの時点で斉軍戦死者7500名あまり、四季島軍1500名あまりとなり一時的とはいえ再編のため双方は自然休戦状態となっていた、その間にジャニングスは精兵200名を選抜し挺身攻撃隊を編成斉軍砲兵陣地や野営地に攻撃させた

 

19時丁度斉軍砲兵が砲撃を開始するも10分程で挺身隊の攻撃を受け野砲40門を破壊されるその後も挺身隊は断続的に斉軍野営地陣地等を襲撃した

 

21時過ぎ斉軍司令所

 

来遠「またか、警戒部隊は?」

 

参謀「全員殺られました、首を全員斬られています」

 

来遠「被害の報告を頼む」

 

参謀「現時刻までに野砲68門兵員97名が失われました」

 

来遠「兵員はまだしも野砲がそんなにやられたか」

 

参謀「それに軍馬39頭が行方知れず81頭が殺害され糧秣約20日分が焼き討ちされました」

 

来遠「軍馬は奪われたのだろうな、糧秣も焼き討ちの他に持ち去られもしたのだろう」

 

参謀「それは」

 

来遠「すき放題させてしまったな、警戒を更に厳重にしろ、これ以上やらせるな、よいな!」

 

参謀「はい!失礼します」

 

バタン

 

来遠(にしても四季島軍め嫌な所を突いて来よる、軍馬120頭の喪失これが痛いな騎兵隊は今日の突撃で相当数が失われた、残りは300あまり、下手なとこで出せば全滅してしまう、夜戦か、最後の望みはそれしかないな)

 

来遠「誰か誰かおらんか」

 

従兵「閣下いかがなさいましたか?」

 

来遠「参謀を呼んでくれ」

 

従兵「はい、直ちに」

 

参謀「失礼します、何かありましたか」

 

来遠「うむ、参謀敵の援軍が近いと俺は思うが貴様はどう思う」

 

参謀「近いと思います、今日で2日目、早ければ明日の昼には来ると思っております」

 

来遠「そうか、攻めるぞ、全軍突撃用意夜戦だ」

 

参謀「了解しました」

 

 

22時過ぎ斉軍8000が夜襲のために前進南側第3陣地まで500mの所に展開し突撃体勢を取ったそして23時丁度突撃を敢行

 

 

来遠は剣を掲げ振り下ろしながら叫んだ

 

 

来遠「全軍突撃!!!足を止めるな」

 

「「「「わあーーーー」」」」

 

 

四季島大尉「敵だ!全員戦闘用意、司令部にこの事を伝えろ」

 

通信士「はい、直ちに」

 

四季島軍曹「撃て、近寄らすな」

 

タンタンタン

 

ダダダダダダダ

 

斉兵1「グハァ」

 

斉兵2「喰らえ」

 

タンタンタン

 

四季島兵1「グハァ」

 

四季島兵2「くそ死ね」

 

 

グサ

 

 

四季島中尉「探照灯を点けろ敵を照らし出すのだ」

 

四季島伍長「はい」

 

 

この夜襲は相当数の死者をそして混乱を双方に出していた

 

 

ジャニングス「戦況は」

 

参謀「まったくもって不明としか、現状では南第3陣地にて戦闘中としか」

 

ジャニングス「うむ、第3陣地には第2大隊2個中隊と機関銃1個小隊であったな」

 

参謀「はい」

 

ジャニングス「援軍をおくるしかないか、本部警備隊50名を送り出せサーチライトと照明弾は使っているな?」

 

参謀「はい」

 

ジャニングス「なんとしても持たせろ、いいな」

 

参謀「はい」

 

 

前線

 

 

四季島大尉「ええい、死ね」

 

パンパンパン

 

四季島曹長「大尉無事ですか」

 

四季島大尉「曹長かそっちも無事そうだな」

 

四季島曹長「はい、全く奴らどれだけ多いんだ」

 

四季島大尉「泣き言を言うな曹長、手を動かせ」

 

四季島曹長「了解です大尉」

 

 

夜戦は日を跨ぎ翌2時過ぎに斉軍に異変が起きた

 

パン

 

来遠「グハァ」

 

参謀「閣下」

 

斉士官「閣下」

 

来遠「参謀」

 

参謀「閣下、お気を確かに」

 

来遠「届か、なんだな」

 

参謀「かっ閣下!」

 

14日2時18分斉軍指揮官周来遠が狙撃兵の一撃を胸部に受けそのまま死亡、来遠の人望と武威によって成り立っていた斉軍の士気は崩壊指揮系統の受け継ぎも出来ずに四分五裂となり小部隊毎戦場を離脱し始めたその時

 

ドドドドド

 

ヒヒーン

 

四季島陸軍第7騎兵旅団が撤退する斉軍後方に展開し攻撃を開始した

 

坂島旅団長「全軍突撃1兵足りと生かして返すな」

 

「「「おお!!!」」」

 

四季島騎兵1「そら」

 

ザク

 

四季島騎兵2「喰らえ」

 

タン

 

 

ジャニングス「そうか第7騎兵旅団が来てくれたか」

 

参謀「はい」

 

門前「これで勝てますな」

 

ジャニングス「そうだな」

 

 

羅先の戦いは四季島軍の勝利で終わったが戦死傷者2700名を出す被害となった特に第1大隊は14日昼の段階で戦闘可能人数248名に減っていた対する斉軍は戦死傷者14000名以上となっていた。この報告を聞いたシェナ半島に展開する斉軍司令部は太田に展開する部隊から10000を引き抜き北方防備を命令するとともに本国に増援を要請した



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

半島の戦い

明治27年8月16日漢城に羅先からの敗残兵2000が到着同日南方からの転戦部隊10000と本国からの増援8000が到着防衛線の構築を開始した

 

そして19日四季島軍は開戦前の計画通りシェナ半島を38度線以北を制圧その後半島を制圧するべく羅先より南進3時間で平壌を落とし開城に迫っていた対する斉軍はシェナ王朝軍5000を義勇兵扱いで強制動員開城、高浪浦に合わせて直轄軍7000を配備漢城の入り口たる議政府にシェナ義勇軍4000が展開これに対して四季島軍は満洲から転用した第6軍の中から第27歩兵師団第28歩兵師団第29歩兵師団第6装甲車旅団を先遣隊として投入したのだった

 

最初に動いたのは第29師団であった師団長のディーン中将は開城正面を第86歩兵連隊に攻撃させ側面に第87歩兵連隊を回り込ませ開城を3時間で陥落させたそのまま臨津江を渡河しようとするが第29師団にシェナ義勇軍の白将軍率いる部隊が後退してくる斉軍を回収しつつ攻撃初日は臨津江を渡れなかった。

同時に春川方面に第27師団が攻撃を開始するが劉保登隊5000は防衛線を春川前面に張るとそこまでに徹底した遅滞戦闘を敢行しつつ落とし穴や信管の古い砲弾で地雷を設置侵攻する第27師団は犠牲こそ少ないものの進撃はゆっくりとしたものになり春川第1防衛戦にたどり着いたのは8月22日の事であった。

その頃鉄原を落とした第28師団はそのまま議政府にむけ進撃第82連隊と師団砲兵第2大隊及び第18機甲連隊を東豆川方面から議政府を第83連隊と師団砲兵第3大隊及び第17機甲連隊を抱川方面から議政府を目指した

 

当時議政府守備隊4000の内東豆川方面に1500抱川方面に1500議政府1000が展開していただが大挙して迫る四季島軍には無力であった。その中でも東豆川の部隊はその日の夕方まで戦線を維持出来ていたが抱川失陥の報に後退を決意議政府まて後退した、その後退のきっかけとなった抱川方面であるが装甲車を見た瞬間守備隊はパニックに陥りすぐさま遁走、漢城にいる斉軍シェナ半島方面軍司令官張伯円は増援の兵8000と大邱方面に展開していた李庚申の25000を北上させ残りの兵員40000で大邱方面に展開する四季島第1軍を食い止めるように展開させた、その後本国に援軍を要請、斉王朝首脳部は北洋水師の護衛の元兵員8000を仁川に輸送第2陣を準備している間に四季島海軍第1艦隊が黄海に進出している事を確認これを撃破すべく索敵を開始した

 

8月22日四季島軍第30歩兵師団が第28師団に合流そのまま東豆川方面に展開第28師団は祝石嶺に展開している李蒙順率いる2000名を撃滅、後退すらままならず、議政府を守る斉軍司令官周伯乱にはその報告が届いていなかった、これに対して張伯円は四季島軍の数を議政府方面に1個師団臨津江方面にも1個師団の計2個師団が進行してきたものとし増援は無いものと断定、反撃を命じた周伯乱の隊5000と敗残兵を再編した李承翼隊2000を東豆川方面に進出祝石嶺に展開する李蒙順隊に来援軍としてきた陳風鉄隊5000を追加して抱川方面に進出させる作戦であったがこの時既に李蒙順隊は敗北していただがその事を知らぬ陳隊は23日2時頃に祝石嶺で第28師団に奇襲され陳風鉄は戦死部隊も3000強を失う大被害となった、この時周伯乱隊は東豆川を奪還していたのだがこの報告受け議政府に後退そして報告を漢城て聞いた張伯円は檄を飛ばす

 

張伯円「なんとしても議政府を死守しろ、議政府を抜かれれば漢城は目と鼻の先だぞ、なんとしても死守させろ」

 

参謀「将軍李承翼将軍から援軍を求める書簡が」

 

伯円「何?」

 

書簡の内容は祝石嶺から議政府に向かう回廊を守備するための兵の補充要請であった、これに対して伯円は手持ちの兵1000と蒙順隊や風鉄隊の生き残りを集めさせた臨時部隊3000を劉湯円に指揮権を与え議政府に向かわせたが24日11時に議政府に四季島軍2個師団が猛攻を敢行今日までの戦いで砲類を多数損耗していた斉軍は議政府を持たせることができず日暮れ頃に議政府を失陥周伯乱も後退時戦死していた、そしてそれは臨津江戦線の側面ががら空きとなったため白将軍率いるシェナ義勇軍と開城守備隊残党は急ぎ漢城方面に撤退した

 

26日に張伯円は議政府方面は白石川に防衛線を張りそこに李承翼隊と自分の直轄隊に周伯乱等の隊の残党を掻き集めた12000を配置そして開城方面は奉日川に防衛線を張りそこに劉湯円隊3000と来援軍3000白将軍のシェナ義勇軍2000を合わせた8000で防備を固めた、そして南からは続々と部隊が集まってくるためそれを予備部隊として迎え撃つ構えを取った。

 

しかし四季島軍は29日になっても動かなかったその頃斉軍は2つの輸送船団を用意し兵員の輸送を急がせたがこの片方の船団が四季島海軍第1艦隊より攻撃され全滅させられた、ここに至り張伯円は自分が嵌められたことに気づいたのだ、シェナ半島に蓋をし海路でくる援軍を洋上で撃滅し北洋水師の撃滅を狙っていると判断この事を伝えたがそれが北洋水師の根拠地に届いた頃には北洋水師は第1艦隊を補足していた

 

8月31日黄海洋上北洋水師旗艦定遠艦橋

 

丁汝晶「敵は見えたか」

 

参謀「はい本艦隊前方に展開しております」

 

丁汝晶「数は?」

 

参謀「戦艦4隻巡洋艦12小型艦24」

 

丁汝晶「なんだと」

 

参謀「閣下後退しましょうこちらは戦艦3に巡洋艦7水雷艇9、勝つ見込みはほぼ無いかと」

 

丁汝晶「やるしかあるまい全艦横一文字前進」

 

参謀「了解」

 

 

四季島第1艦隊旗艦戦艦メイビス艦橋

 

観測員「敵艦隊横陣を組み前進」

 

伊藤「そうか、戦艦隊巡洋艦隊は単縦敵の頭を押さえる、駆逐隊は各水雷戦隊の指揮下すきを狙い突撃せよ」

 

参謀長「どの程度の距離で撃ち始めますか?」

 

伊藤「8000でいいだろう、第1目標は敵の定遠型戦闘艦*1

 

参謀長「了解」

 

砲術長「照準合わせ」

 

観測員「距離11000」

 

黄海海戦戦闘図

四季島艦隊        斉艦隊

 

 

 ↗           ←

↑            ←

↑            ←

↑            ←

↑            ←

 

 

艦隊は上記の図のように四季島艦隊が単縦陣を組みながら斉軍を包囲しようと動いた

 

距離10000で斉艦隊の15㎝砲が砲撃を始めるがその発射速度の遅さと練度の低さでこれと言った被害を与えれなかった8000を切ると四季島艦隊の砲撃が始まった、メイビス以下戦艦4隻巡洋艦12隻の猛射にたちまち斉艦隊から見た右翼の巡洋艦1隻と水雷艇4隻が直ぐに撃沈された、また左翼も撃沈された艦は水雷艇3隻のみであったが巡洋艦の榴弾により艦上で火災が多発戦闘能力を喪失しつつあった

 

 

定遠艦橋

 

丁汝晶「くそ一方的だぞ、撃ち返せ」

 

参謀「閣下右翼が食い破られております、また左翼も少しずつ破られかけております」

 

丁汝晶「そんな事はわかっている、なんとしても敵艦隊に痛打を与えるのだ」

 

ドカーーーーン

 

丁汝晶「なんだ」

 

艦長「あぁ、何という事だ」

 

艦橋要員「鎮遠が、あの鎮遠が沈むのか」

 

参謀「鎮遠撃沈されました」

 

丁汝晶「何という事だ、臣遠はどうなっておる」

 

艦橋要員「艦構造物上で火災多数発生の模様」

 

参謀「閣下、後退をこのままでは旅順や威海衛の維持が出来ませんぞ」

 

しかしそこで丁汝晶は軍事上ありえない指示を出した

 

丁汝晶「致し方ない、全艦反転180度離脱する」

 

参謀「閣下敵に腹を見せることになります、ここは敵の左翼に突撃しながら反時計回りに反転を」

 

丁汝晶「すまん参謀、取り乱した、全艦敵左翼に突撃しつつ反時計回りに旋回し後退する」

 

参謀「了解」

 

 

メイビス艦橋

 

観測員「敵艦隊本艦隊後方に向け突撃」

 

参謀長「奴ら死ぬ気か、閣下」

 

伊藤「生きるための突撃か、後方部隊に伝えろ、道を開けてやれと」

 

参謀長「よろしいのですか?」

 

伊藤「定遠型戦闘艦2隻と巡洋艦多数を失った北洋艦隊に脅威は無い、この後旅順と威海衛の包囲さえすれば北洋艦隊は無力化できる」

 

 

8月31日北洋水師敗北稼働艦艇5隻のみ黄海制海権喪失この報告を受けた斉王朝はパニックに陥った、勝てるだろうと思っていた北洋水師が破れシェナ半島に援軍を送れなくなりシェナ半島方面軍約100000は敵中に孤立しつつあった

 

この事を知った張伯円は援軍としてどうにか海路できた李天鶴隊4000に春川に展開する劉保登隊4000の退路を維持する事を命じた、伯円としては無傷に近い劉保登隊を議政府奪還の切り札としたかった

 

9月2日四季島軍の猛砲撃が白石川防衛線を襲ったが斉軍はなんとか持ちこたえ翌3日第17機甲連隊を先頭に第30師団が白石川防衛線に攻撃李承翼は倉洞を防衛線として後退するが疲労困憊になっていた李承翼隊は第28師団が攻勢に加わると敗北李承翼は後退中に戦死、これに対して伯円は李天鶴隊を彌阿里峠に防衛に回した

 

彌阿里峠に到着した李天鶴は撤退してきた李承翼隊の残党を配下に入れ兵員13000で峠を守った、同日李庚申隊が漢城南5㎞に到着したが兵員25000のうち5000程を飛行船による空爆で失っていた、この隊の到着により漢城近隣には兵員39000か展開する事となった

 

 

その頃大田に展開する周鎮翼率いる半島南部防衛隊40000は敵四季島陸軍第1軍の動きを警戒していた、とはいえ鎮翼は攻勢に出る予定はなかった、第1軍総勢約100000とやり合うには戦力が不足していたのであった、そのことを考え鎮翼は大白頭山、小白頭山に防衛陣を構え敵の攻撃に柔軟に対応する構えを取った、対する第1軍司令官ロイ・アーチボルド大将はこの第6軍と鎮翼の動きに呼応する事なく大邱に司令部を置き攻める気は無かった

*1
四季島軍においての艦種別定義10000トン以下の排水量で12inchクラスの砲を搭載する艦艇の総称



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

四季斉戦争終結

明治27年9月12日北京

 

光緒帝「で負けたのかまた、北洋水師はなにをしておった、輸送に失敗し、海戦で破れ、この責任どう取る気か」

 

重臣「提督たる丁汝晶は自死を持って責を取ると」

 

光緒帝「そのような問題では無い、野蛮な国如きに敗北を続けておるのが問題だと言うのだ、で陸は勝てるのか敵は奉天を超えたのであろう」

 

重臣「はい、現在海城付近に展開し迎え撃つ構えを取っております」

 

光緒帝「次は勝てよ、負ければ指揮官は一族皆殺しぞ」

 

「「「御意」」」

 

 

9月13日四季島帝國帝都東京陸軍参謀本部

 

メーリトラン「では次の作戦は第2軍による北京打撃作戦北1号でよろしいか?」

 

レギオス「それでいいかと」

 

島原「ええ、話は変わりますが、アーチボルド大将の第1軍はどうなさるおつもりで、大邱から動かず大白山小白山に防衛線を貼っていますが」

 

メーリトラン「その事だが第3第4師団を引き抜き第1近衛師団とともに遼東半島と山東半島攻略に充てる」

 

レギオス「なるほど北洋艦隊にとどめを刺すと」

 

メーリトラン「そうなる、攻略予定拠点は旅順、威海衛、大連位だろう」

 

島原「海軍の支援はどの程度ですか」

 

メーリトラン「第3、第4艦隊と例の上陸支援艦が参加する予定だ」

 

参謀「なるほど」

 

 

9月16日第3艦隊及び上陸支援隊に護衛され第3、第4師団が金州に上陸金州城守備隊500は上陸支援艦の艦砲射撃により壊滅、これに対して旅順守備隊は騎兵1500歩兵2000を迎撃に差し向けるが艦砲の射程に迂闊に入り艦砲射撃により粉砕されていった、旅順守備隊は第3師団の包囲下に置かれた、第4師団は大連を攻略第4艦隊と第1近衛師団が威海衛を攻略北洋艦隊のうち動ける艦艇は脱出を図るも第4艦隊に追尾包囲されついに降伏した

 

この報告を受けた斉王朝上層部は恐慌状態に陥ったシェナ半島に援軍を送ることが出来なくなるどころか敵の補給路を断つことも出来なくなったためであった、それと同時に光緒帝は重臣らの講和論に押され諸外国に和睦の仲介を依頼した

 

対する諸外国の反応は冷ややかなものであった以前の仲介で無理を言ったのは斉側であったのだこの時の仲介を受け入れていればこうならなかった一部重臣はそう愚痴った

各国の反応は以下の通りである

エングランドは前回の仲介で文句を言って拒否したのはそっちだよなと仲介を拒否

フランカは仲介の旨味のなさと以前からの確執により拒否

プロシアは四季島との関係悪化を恐れて拒否

イタロスはまず四季島とそこまで仲がいいわけじゃないとして拒否

ルーシは条件的に不可能と回答

 

ルーシの外交官曰く「この条件は無理だろ、講話は吹き飛び仲介国が四季島に睨まれる」

 

この一言に尽きる

 

内容は台湾割譲と少額の賠償金の支払いであった

 

一応プロシア外務省が四季島帝國外務省に講話するとしたら条件は?と雑談程度に確認したところシェナ半島の割譲を始めとして上海等に租界、遼東半島、台湾、澎湖諸島など付属諸島嶼の主権ならびに該地方にある城塁、兵器製造所及び官有物を永劫四季島帝國の物と認める。賠償金として25億帝國メゼルの支払い捕虜の交換、シェナ半島、遼東半島、台湾、澎湖諸島など付属諸島嶼に住む住民の強制退去を条件としてプロシア外務省宛に回答された、また仲介した国に対してある程度の利権を与えるとしていた、この利権に食い付いたのはプロシアとフランカそれにルーシであった、利権としては四季島帝國領内のアガレメウス島(小笠原諸島南30㎞にある史実には無い島)のアベラウゼス金山とフライゼント銀山それにラトライア炭鉱の産出量の5%の利益若しくは現物を入手する権利を与えるとしていた

 

この利権に食い付き仲介を買って出たのがプロシアであったプロシアとしては四季島との関係を深める狙いもあった、そしてプロシア外務省はまず四季島政府にどこまでなら引けるかを確認、四季島外務省の回答は次の通りであった【我々としては38度線以北と大邱までの占領地の割譲と遼東半島、台湾、澎湖諸島など付属諸島嶼の主権ならびに該地方にある城塁、兵器製造所及び官有物を絶永劫四季島帝國の物と認める。賠償金として25億帝國メゼルの支払い捕虜の交換】以上を条件としつつも賠償金の額については要相談とした

 

プロシア特使が北京にて斉王朝重臣らや光緒帝と話し合う間にも戦況は四季島有利となっていく9月30日に四季島航空隊が北京近郊の陸軍基地を空爆被害は微小なれど光緒帝等王朝上層部の心胆を寒からしめた

 

10月2日飛行1個艦隊20隻による大規模空爆を敢行この空爆で北京守備隊指揮官周沢来が幕僚毎戦死司令部施設も壊滅した、ここに至って光緒帝は一撃決戦電撃講和掲げ、決戦の為に奉天方面に展開している第2軍との決戦を命じた

 

10月8日斉軍72000が陣地構築を終わらせ第2軍本隊到着を待っていた第10歩兵師団と第6工兵連隊及び第1独立混成旅団に接敵

この時指揮官の林来虎には2つの選択肢を取れた1つは野戦陣地を構築し敵と睨み合いを続ける、もう1つが敵を粉砕し陣地を奪い取る、林来虎が取ったのは後者であった、来虎としては面倒な陣地構築をするより眼前の陣地を奪い取り改修した方が速く布陣出来るとの判断であった

 

その考えを読んだ第10師団師団長長谷川中将は中央後方の砲兵陣地から離れ鉄条網が手薄な左翼第3壕陣地を守る第30歩兵連隊に主攻線を貼りつつ右翼第2壕陣地を守る第28歩兵連隊に第2線を張り戦力の分断を図ると仮定、中央第1壕の第29歩兵連隊に両翼陣地援護を命じると同時に第1独立混成旅団から1個大隊を引き抜き第3壕陣地の増強をした

 

そして10時丁度左翼陣地に斉軍は公馬岳率いる騎兵隊2000を先頭に歩兵15000が突撃を刊行した、それを援護するために中央と右翼にそれぞれ歩兵10000ずつを突撃させた、それに対して各陣は機関銃の掃射と海軍からパクった47㎜速射砲の速射で対応していた

 

ドカーーンドカーーン

 

ダダダダダダダダダダダダダダ

 

斉兵「くそ火力が違いすぎる」

 

斉士官「ええい砲兵はなにをしている!何故撃ち返さない」

 

斉伝令「だめです敵の砲兵と撃ち合ってこっちの支援は出来ないと」

 

斉士官「くそ、ええい撃ち返せ、突撃しろ」

 

「「「わあーーーー」」」

 

ドカーーンドカーーン

 

ダダダダダダダダダダダダダダ

 

 

林来虎「ぬう、なんと堅い野戦陣地を、砲兵はどうした」

 

参謀「敵の砲兵により既に3割がやられました」

 

林来虎「公馬岳の騎兵隊はどうした!」

 

参謀「敵の猛射に退けられました」

 

斉士官「将軍、中央と左翼(四季島軍から見た右翼)部隊から援軍を求めてきています」

 

林来虎「両隊に5000ずつ増援をだす、それと本隊も前進主攻線に参加するここには、砲兵と、それの護衛合わせて20000を残せばよい」

 

「「「はい」」」

 

13時27分本隊含め3方に合計15000が援軍に向かうがそれと同時に第3陣地攻撃中の公馬岳が戦死騎兵隊も100余りを残す程度になっていた、その頃長谷川は敵主力が前進してきたのを確認し勝利を確信した、何故なら長谷川の下に第8第9師団が迂回して敵の後背を突くことが伝えられたからであった

 

 

林来虎「まだか、まだ取り付けないのか」

 

参謀「はい」

 

伝令「将軍た、大変です」

 

林来虎「どうした!」

 

伝令「後背に敵多数、砲兵隊が撃滅されました」

 

林来虎「護衛の兵はどうした!」

 

伝令「敵は20000を超える大軍で奮戦虚しく破れました」

 

参謀「将軍、どういたしますか」

 

林来虎は軍刀を握り鞘から抜くとそれを掲げ振り下ろしながら叫んだ

 

林来虎「全軍突撃、前方陣地を制圧、然る後反転北京に帰還する」

 

参謀「将軍」

 

林来虎「逝くぞ参謀、全軍俺に続け!」

 

そう叫ぶと林来虎は軍刀を振りながら突撃

 

「「「わあぁーーーー」」」

 

ダダダダダダダダダダダダダダ

 

 

四季島大尉「怯むな撃ちまくれ」

 

四季島兵「くたばれ」

 

タンタンタンタンタン

 

ダダダダダダダダダダダダダダ

 

ドカーーンドカーーン

 

四季島大尉「軍曹」

 

四季島軍曹「はい、なにか?」

 

四季島大尉「貴様確か狙撃の成績よかったよな」

 

四季島軍曹「はい」

 

四季島大尉「あの指揮官を狙え」

 

四季島軍曹「了解」

 

四季島大尉「頼むぞ」

 

四季島軍曹「そこだ」

 

カチ、ダン

 

 

林来虎「グハァ」

 

参謀「将軍、将軍!」

 

斉士官「将軍!」

 

林来虎「参謀、指揮権を李、李翼雲に継承する」

 

そう告げると林来虎は息を引き取った、指揮権を引き継いだ李翼雲は撤退を決意後方の敵突破して北京戻るように命令を出したが指揮系統の混乱から相当数の部隊がそのまま敵陣に突撃を続行後方に向かったのは李翼雲指揮下の兵など約6000程度であった、この脱出部隊を第8第9師団は斜線陣を組突撃してくる脱出部隊を受け流しつつ殲滅していった、最終的に脱出出来たのは2000を切っていた。

 

そして10月12日四季島第2軍北京を包囲翌13日北京守備隊降伏、翌日光緒帝は条件付き降伏文書に調印、内容は

38度線以北と大邱までの占領地の割譲と遼東半島、台湾、澎湖諸島など付属諸島嶼の主権ならびに該地方にある城塁、兵器製造所及び官有物を絶永劫四季島帝國の物と認める。賠償金として20億帝國メゼルの支払い捕虜の交換上海、天津等に租界の設置海軍軍備の制限がなされた

 

 

 

 

艦艇紹介

 

上陸支援艦

常備排水量4,900トン

全長 114.2m

水線長 112.4m

全幅 14.91m

吃水 5.44m

最大速力24.3ノット

航続距離14ノット14000海里

燃料石炭1900トン

乗員580名

兵装

40口径25.4㎝連装砲2基4門

40口径 7.5㎝単装高角砲6基6門

9㎜機関銃10挺



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

四季斉講和条約締結、そして軍事増強

明治27年10月四季斉講話条約通称プルタレス条約(仲介のプロシア外交官ヤーコプ・ルートヴィヒ・フリードリヒ・ヴィルヘルム・ヨアヒム・フォン・プルタレスに由来)内容はシェナ半島の38度線以北(現在の北朝鮮相当)と大邱までの占領地の割譲と遼東半島、台湾、澎湖諸島など付属諸島嶼の主権ならびに該地方にある城塁、兵器製造所及び官有物を絶永劫四季島帝國の物と認める。賠償金として20億帝國メゼルの支払い捕虜の交換上海、天津等に租界の設置海軍軍備の制限(いかなる艦艇であろうと12000トンを超えることを禁ずる、10000トン以上12000トンまでの艦艇所持の4隻まで備砲は単艦10inch以上12inchまでの砲4門までその他の備砲は8incs以下ならば制限を無しとする8inch以上10inch以下の砲搭載艦の制限排水量45000トンまで個艦は5000トン以上10000トン以下の艦数は5隻までそれ以下の備砲装備艦は、総排水量150000トンまで、なお排水量300トン以下備砲が75㎜まで魚雷未搭載の艦は制限無しなれど300トン以下の艦で魚雷搭載可能艦は3000トンまでとする)

この中で1番大きかったのは現在の日本円に変換すると10兆相当額賠償金であった、支払いは10年払い利子は原初元金の1%で総支払額20億帝國メゼル金本位制により純金換算2200トン相当の銀などでの支払いとなった

 

10月28日大邱第1軍司令部

 

アーチボルド「ふう、撤収の準備はどうなっていますか?」

 

参謀「はい、現在第2師団が撤収完了第5第6師団も完了しております」

 

アーチボルド「シェナ半島、いやメレマイス半島に名称が変わるんでしたね」

 

参謀「はい」

 

アーチボルド「駐留部隊は2個独立混成旅団に1個装甲旅団ですか」

 

参謀「そうなります」

 

 

11月9日四季島帝國豊原宮城

 

中津「ルーシとフランカがか、半島南部と遼東半島か、まあよかろう、ただし釜山周辺は確保しろよいな」

 

高橋「御意」

 

 

11月13日プルタレス条約に変更が加えられた遼東半島及び釜山周辺を除いた38度線以南占領地は斉側に返還されたその代わり賠償金として追加で15億帝國メゼルの支払いがルーシ、フランカ両国に課せられた

 

年を越し27年2月四季島帝國南部鹿屋飛行場にて公式的に世界初の動力飛行機械による飛行試験が世界中の記者や軍人政治家にお披露目された

 

プルタレス「飛んだ、飛行船では無いあのような物が」

 

プロシア軍人「飛びましたな外交官」

 

記者「写真だ写真撮れ、こりゃ凄い、号外だ号外」

 

フランカ軍人「飛行船より小型で少人数で使えるのか」

 

 

この報告を聞いた各国軍首脳部は四季島帝國から資料を取り寄せようとしていたが、先のニ国干渉により関係悪化の一途を辿っていたルーシ、フランカは入手に手こずりその間にもプルタレス条約仲介国のプロシア、アラスカ開拓関連とカナダとの貿易で友好関係を気づきながな同盟を狙うエングランド、開国以前からの付き合いのあるベルギウム、ネーデルラントは初歩的な飛行機設計資料を入手していた

 

2月9日四季島帝國空軍飛行偵察隊設立時速90㎞で300㎞飛べる偵察機27年式偵察機を正式採用同時に東京、横須賀、佐世保、舞鶴、大湊、霞ヶ浦、大津、千歳、鹿屋、台北、開城に飛行場を設置、それに鹿屋、霞ヶ浦、大津、横須賀の4箇所に航空士育成機関を開校陸海空軍から集められた将卒が2年間の航空教育を受けた、また士官学校や兵学校にも航空科が設置4年間で航空士官、下士官の育成が進められた

 

明治28年4月動員令解除同時に御前会議にて陸軍の縮小と質の強化が決定3個軍を解体2個軍を組織改編即応性の向上と局地戦特化にそれに海軍は防護巡洋艦(4隻建造)や駆逐艦(12隻建造)の増強しつつも装甲フリゲート艦装甲コルベットの1部退役を決定、1部の艦艇はトルコにほぼ無償*1で売却されていった

 

同年6月空軍設立と同時に第1第2飛行船隊による都市爆撃演習実施翌7月空軍防空司令部設立同時に各地に地上防空団設立75㎜高射砲や28年式高射機関砲(9㎜弾使用)が配備されるも高射機関砲の射程不足を受け新型高射機関砲開発計画を発令使用弾薬の大口径化と弾薬の長さを長くする事となった

 

翌29年2月空軍飛行戦闘機械開発委員会が発足飛行船迎撃と敵偵察飛行機撃退用の機体の開発を開始翌30年に27年式偵察機に武装した試作機を完成させるも能力不足により廃案それ以降40年まで試作と廃案を続ける

 

そして明治30年御前会議にて海軍増強法案として88艦隊計画通称芝原計画(当時の海軍作戦局長芝田発案のため)可決内容は明治36年までに17000トン級戦艦8隻10000トン級装甲巡洋艦8隻4500トン級防護巡洋艦16隻950トン級駆逐艦72隻150トン級航用型水雷艇60隻1000トン級哨戒通報艦16隻計180隻計381400トンを計画また陸軍においても4斤砲に変わる火砲の開発を開始翌31年には31年式野砲、山砲、騎砲が完成この砲は液気圧式駐退復座機を備えた最新鋭の火砲であった、この機構は前年にフランカで採用されたM1897野砲で採用された物だがこの機構を31年式に取り入れるに当たってフランカからの技術提供があったとされている、フランカ政府としては四季島政府との関係改善を狙うと共に技術提供の見返りとして初歩的な飛行機設計資料を得たようである

 

その後四季島陸軍砲兵本部は野戦重砲や攻城砲の開発を統合参謀本部や陸軍省に申請対ルーシとの戦争を決めていた中津の後押しを得て野戦重砲としての10.5cm15cm砲攻城砲としての30.5cm砲の開発と諸外国からの購入を決定プロシア帝国クルップ重工社から10.5cm砲15cm砲を購入するも10.5cm砲は採用確定となるが15cm砲については大阪砲兵工廠によって開発された13口径15.5cm砲を採用するべきとの意見に押されクルップ15cm砲は没となった採用された15cm砲は射程10500mと良好な射程と重量2トンと言う繁殖に成功した筑波重馬なら4頭輓曳が可能な重量が評価された

 

そして明治34年4月横須賀海軍工廠にて新型戦艦薩摩竣工武装に45口径30.5㎝連装砲2基4門45口径20.3㎝連装砲4期8門内2基を主砲後方に背負式配置するなど他国の戦艦を超える性能を持っていた同年6月に呉海軍工廠で2番艦阿波舞鶴海軍工廠で3番艦ストレラが竣工9月に佐世保海軍工廠で4番艦アサルムが竣工また同年8月には新型装甲巡洋艦出雲が竣工武装に45口径20.3㎝連装砲2基4門45口径15.5㎝連装砲4基8門門内2基を主砲後方に背負式配置するなど薩摩に似た設計がされていたそして同月中に2番艦八雲3番艦ラントクレイス9月に4番艦マストレイヤーが竣工その他吉野型防護巡洋艦や磯風型駆逐艦や3型航用型水雷艇涼島型哨戒通報艦が次々と竣工対ルーシとの全面対決姿勢を取った。

対するルーシ帝国もボロジノ級を史実より多い8隻を建造それ以外にも10000トン級の海防戦艦4隻を建造租借した旅順港に太平洋艦隊として戦艦6隻とともに配備四季島帝國は20隻を超える戦艦(海防戦艦含む)に対して半数未満の12隻で戦うことに不安を覚えた、これに対して皇帝中津は新型機雷によるウラジオ、旅順封鎖作戦新型潜水艦隊による紅海もしくはマラッカ海峡雷撃作戦を構想敵艦隊の進路上に多数の新型潜水艦による飽和雷撃によって来援するルーシ艦隊を撃滅する事を想定したそれに対して海軍軍令部は野心的であると中津を諫めつつウラジオは機雷と巡洋艦以下の既存艦で対処するとし旅順艦隊は潜水艦隊と主力艦隊で来援艦隊の到着前に撃滅する事を上奏しつつ陸軍に旅順攻略とウラジオ攻略作戦の立案を依頼した。

 

依頼を受けた陸軍は対斉戦争時の旅順要塞と今の旅順要塞の規模を調査攻略には1個軍と開発した34式305㎜砲40門が必要と判断したが現状で34式は3門が完成7門を製作中40門揃うのは38年までかかると判断またこの計算では他の軍やアラスカ要塞等の要塞に配備しない前提となり物議を醸した、困り果てた陸軍は空軍の飛行船部隊に協力を求めた。求められた空軍もルーシ本土空襲やシベリア鉄道空襲に大半の戦力を割かねばならず旅順攻略軍に回されたのは1500㎏まで爆装可能の2型攻撃型飛行船8隻と新型で250㎏爆弾搭載可能な4型攻撃型飛行船2隻が割り当てられたがそれを持ってしても火力不足を想定していた。四季島陸軍は旅順要塞をアラスカ要塞に準ずるとしていただが実際は過大評価であったルーシ帝国との戦争のためにアラスカノームやコッツビュー等の沿岸部に張り巡らされたアラスカ要塞は最低でも鉄筋コンクリート厚さ3m各指揮所は厚さ8mに厚さ1mの鋼鉄装甲を取り付けられ要塞砲として海軍提供の45口径25.4㎝連装砲75基150門その他各種合計1000門を誇る大要塞であった。攻略には34式200門以上戦艦40隻飛行船50隻は必要とされていたこれに対して旅順要塞には砲500門未満が配備されていたが四季島軍は少なくとも600門多ければ800門を配備しコンクリートの厚さは3m近いと考えていた。ここまで過大評価される要塞も珍しいものである、悩みに悩んだ陸軍参謀本部は中津にどうすればいいかを聞くために宮城に参宮した

 

宮原宮城

 

中津「そうか」

 

メーリトラン「陛下残念ながら今の陸海空軍では旅順を落とせないかと」

 

中津(どうしよう、旅順要塞史実と変わりないよ34式6門と旧型の飛行船で落とせるんだけど、どうしてこうも過大評価されたんだろうな厚さ3m近いコンクリートなんてあるはず無いんだよなどうするかな)

 

メーリトラン「陛下何卒3個軍総攻撃の許可をいかなる犠牲を払おうとあの要塞を落としてみせます、被害が多い場合は小官の首を持って臣民に詫ますゆえ」

 

中津「わかった」

 

メーリトラン「では」

 

中津「わかったのはお主が途方も無いドアホだということがなこんなチンケな要塞1つとお主の首が釣り合うのもか貴様の首は少なくともルーシの皇帝の首に釣り合うと思え」

 

メーリトラン「陛下」

 

中津「旅順はお主が思うほど硬くはない34式10門と飛行船10隻で落とせる、それにアラスカ要塞には対空火器があるが奴らの要塞には無いつまりここに書いてある飛行船の損害はこの数百分の1以下となるよいな」

 

メーリトラン「御意」

 

明治35年4月2日四季島帝國はエングランド帝国との5年間の相互軍事同盟を締結内容は片方が宣戦布告されて場合もう片方が宣戦布告の自由をえると言った単純なものであったがこれによりルーシ帝国は四季島と開戦した場合いつエングランドから宣戦布告されるかわからない状況となったのであった

*1
3000トン級フリゲート艦1隻辺り54000帝國メゼル1トン当たり90帝國メゼルと米相場1トン当たり100帝國メゼルよりも安く売却されていった1300トン級コルベットの場合それより安く1トン当たり80帝國メゼル



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

出師の表

明治35年8月8日この日聯合艦隊旗艦に戦艦薩摩が任命同時に第1艦隊を聯合艦隊司令部直属となった。そしてこの日薩摩会議室に各艦隊司令官が集められた

 

参加者一覧

聯合艦隊司令長官長谷川晴忠大将

聯合艦隊参謀総長ウィリアム・ズムウェル中将

第1艦隊司令官トム・ラントリス中将

第2艦隊司令官伊藤忠直中将

第3艦隊司令官スコット・ヨークドル中将

第4艦隊司令官シュバリス・マルトス中将

第5艦隊司令官佐田明秀中将

統合参謀本部作戦課員杉村貞一准将

 

聯合艦隊旗艦薩摩会議室

 

長谷川「うむでは各艦隊司令官諸君知っての通り次の敵はルーシとなる参謀総長敵艦隊の規模を」

 

ズムウェル「はい、まずウラジオに装甲巡洋艦3防護巡洋艦2武装貨客船1水雷艇12旅順に戦艦9巡洋艦10水雷艇25その他多数が展開また来援する艦隊は戦艦10海防戦艦3装甲巡洋艦2防護巡洋艦9その他20隻と思われる」

 

長谷川「これに対して我々は戦艦12装甲巡洋艦8防護巡洋艦42駆逐艦132航用型水雷艇132となるがその他装甲艦16装甲フリゲート艦20コルベット36哨戒通報艦20がいるが陸軍の補給船団を守るために装甲艦や装甲フリゲート艦、コルベットは護衛に廻さねばならん。また哨戒通報艦も敵艦隊捕捉のために各地に展開させるその他アラスカにも小艦隊を配備するその為に防護巡洋艦2駆逐艦24装甲艦4装甲フリゲート艦4をアラスカ要塞泊地に廻すこととなる。よって残りの戦艦12装甲巡洋艦8防護巡洋艦40駆逐艦108航用型水雷艇132これが敵主力艦隊に当てれる兵力となる」

 

伊藤「うむ、戦艦は我が方の約2倍巡洋艦以下の戦力ではこちらが優勢とはいえ」

 

ヨークドル「下手をすれば押し切られますね」

 

マルトス「その前に巡洋艦が足りんなウラジオ艦隊捕捉と殲滅には新型の1個装甲巡洋艦戦隊と2個防護巡洋艦戦隊はほしいどうにかならんか?」

 

佐田「確かに装甲巡洋艦は無理でも防護巡洋艦ならどうにかなりそうですが」

 

ラントリス「艦本に聞くか」

 

杉村「増やそうと思えば増やせますが指揮はどなたが取られるので、小官はアントエル統合参謀本部議長から2個艦隊の増設は陛下からの御許可を頂いていると聞いております」

 

伊藤「坂崎栗秋中将はどうだろうかアラスカ駐留艦隊司令の」

 

ラントリス「ならもう1個艦隊はファルマン中将でどうかな」

 

ズムウェル「先年トルコ派遣艦隊司令官を務めたあのファルマン中将か?」

 

ラントリス「そのシャートル・ファルマン中将だ」

 

長谷川「ならば両名にそれぞれ第6第7艦隊を率いてもらおう」

 

翌9日新たに2個艦隊分の防護巡洋艦16隻のみを建造するはずであったが中津は艦本に第4艦隊以降の各艦隊に指揮設備を増設した4800トン級防護巡洋艦の建造を命じたこの防護巡洋艦は多摩型と命名され薄いが舷側装甲装備するなど防御性を高める設計をされていた

 

 

同年10月艦隊を再編成1部未就役艦を含むが未就役艦

聯合艦隊編成表

 

第1艦隊

司令官ラントリス中将

薩摩型戦艦8

出雲型装甲巡洋艦4

吉野型防護巡洋艦4

磯風型駆逐艦24

 

第2艦隊

司令官伊藤中将

出雲型装甲巡洋艦4

吉野型防護巡洋艦4

磯風型駆逐艦12

 

第3艦隊

司令官ヨークドル中将

安芸型戦艦4

吉野型防護巡洋艦4

磯風型駆逐艦12

 

第4艦隊

司令官マルトス中将

多摩型旗艦級防護巡洋艦1

吉野型防護巡洋艦7

磯風型駆逐艦12

 

第5艦隊

司令官佐田中将

多摩型旗艦級防護巡洋艦1

吉野型防護巡洋艦7

磯風型駆逐艦12

 

第6艦隊

司令官坂崎中将

多摩型旗艦級防護巡洋艦1

吉野型防護巡洋艦1

浪速型防護巡洋艦6

雷型駆逐艦12

 

第7艦隊

司令官ファルマン中将

多摩型旗艦級防護巡洋艦1

吉野型防護巡洋艦1

浪速型防護巡洋艦6

雷型駆逐艦12

 

アラスカ駐留艦隊

司令官島崎一鉄中将

浪速型防護巡洋艦2

武装砕氷艦6

雷型駆逐艦24

扶桑型装甲艦4

エリス型装甲フリゲート艦4

 

第1護衛艦隊

司令官山田広重少将

扶桑型装甲艦4

エリス型装甲フリゲート艦4

リア型コルベット12

 

第2護衛艦隊

司令官ケーニス・ドランスト少将

扶桑型装甲艦4

エリス型装甲フリゲート艦4

リア型コルベット12

 

第3護衛艦隊

司令官ジャック・メレヤス少将

扶桑型装甲艦4

エリス型装甲フリゲート艦4

リア型コルベット12

 

予備艦隊

浪速型防護巡洋艦16

雷型駆逐艦24

エリス型装甲フリゲート艦4

1型航用水雷艇36

2型航用水雷艇36

3型航用水雷艇60

 

哨戒艦隊(各地に展開司令部は聯合艦隊司令部に隣接)

司令官春島輝秀中将

涼島型哨戒通報艦16

晴島型哨戒通報艦4

徴用哨戒通報艦40

特設巡洋艦8

 

統合参謀本部直属

司令官アルトエル統合参謀本部議長が兼任

関東型工作艦4

機雷敷設艦12

砲艦16

 

第1練習艦隊

司令官ロドネル・パースト中将

笠間型練習巡洋艦4

白百合型航用練習艦16

 

第2練習艦隊

司令官風切秀徳中将

笠間型練習巡洋艦4

白百合型航用練習艦16

 

潜水艦隊

司令官オットー・マインリフ中将

1型潜水艦8隻(排水量600トン級45㎝魚雷発射管2基搭載魚雷6本)

2型潜水艦12隻(排水量750トン級45㎝魚雷発射管4基搭載魚雷16本)

 

輸送艦隊

5000トン級輸送艦200

3500トン級輸送艦450

 

基地航空隊

27年式偵察機72機

偵察飛行船20隻

 

 

同年10月2日陸軍参謀本部

この日各軍司令官達が集まり会議を行っていた

参加者一覧

陸軍大臣ラルフ・メーリトラン元帥

陸軍参謀総長ランドマン・レギオス大将

参謀副長島原左心中将

第1軍司令官ロイ・アーチボルド大将

第2軍司令官カール・マルチアス大将

第3軍司令官名島長白大将

第4軍司令官秋山虎徹大将

第5軍司令官レオン・カールスマン大将

第6軍司令官ジェフリー・ギャランドゥー大将

第1機動軍司令官フランドール・メイルマン大将

第2機動軍司令官中村金明大将

騎兵統合戦闘団司令官穴山勝氏大将

野戦風紀秩序委員リア・マイリフ上級委員(中将待遇)

 

メーリトラン「予定通りアーチボルド大将の第1軍は遼東半島に展開し旅順を孤立させるマルチアス大将の第2軍は半島に展開し展開しているルーシ軍を撃破その後鴨緑江を超えて奉天に展開名島大将の第3軍は海軍第5艦隊と共同で樺太を制圧秋山大将の第4軍は旅順要塞を攻略カールスマン大将、ギャランドゥー大将の第5第6軍は内地にて待機メイルマン大将の第1機動軍はマルチアス大将の第2軍に追従中村大将の第2機動軍は内地にて待機穴山大将の騎兵統合軍は満州に広く分派し南下するルーシ軍を漸減せよ」

 

レギオス「それとですがマイリフ上級委員の野戦風紀秩序委員は隷下の憲兵隊と共に占領地の治安維持に当たっていただきたい」

 

マイリフ「了承しました」

 

長島「この作戦案に異論のあるものはいないか?」

 

アーチボルド「異論なし」

 

秋山「1つ聞きたい、よろしいか?」

 

メーリトラン「構わん」

 

秋山「では、旅順要塞は頑強な要塞です我が第4軍の第4野戦砲師団のみでは攻略は厳しいかと」

 

メーリトラン「その件だが34式30.5㎝列車砲を6門用意したこれを持ち要塞に風穴を開けろとの事だ」

 

秋山「例の大型列車砲でですか、ですが6門では」

 

メーリトラン「うむ、それについては15口径28㎝砲を装備した第1第2攻城砲連隊を廻す、両連隊合わせれば24門となる先の34式と合わせれば十分に要塞攻略が可能だと統合参謀本部は見ている」

 

秋山「了解しました」

 

メーリトラン「それと半年で落としてほしいとの事だ」

 

秋山「半年ですか」

 

メーリトラン「うむ、攻城砲については内地から可能な限り送り込むとりあえずそれらが届くまでは今分配した砲で対処してくれよいな」

 

秋山「了解しました」

 

長島「他になにか聞きたいことのあるものはいるか?」

 

メーリトラン「おらんみたいだな、では会議は終いとする、諸君等の両肩に我が陸軍の延いては帝國の将来がかかっておるその事を忘れず奮戦する事を期待する」

 

「「「はい!」」」

 

陸軍編成表

第1軍司令官ロイ・アーチボルド大将

第1第2第3第4第5第6歩兵師団

第1野戦砲師団

軍本部

第1第2補給隊

第2軍司令官カール・マルチアス大将

第7第8第9第10第11第12歩兵師団

第2野戦砲師団

軍本部

第3第4補給隊

第3軍司令官名島長白大将

第13第14第15第16第17第18歩兵師団

第3野戦砲師団

軍本部

第5第6補給隊

第4軍司令官秋山虎徹大将

第19第20第21第22第23第24歩兵師団

第4野戦砲師団

第1第2攻城砲連隊(臨時編入)

列車砲隊(臨時編入)

第5軍司令官レオン・カールスマン大将

第25第26第27第28第29第30歩兵師団

第5野戦砲師団

第6軍司令官ジェフリー・ギャランドゥー大将

第31第32第33第34第35第36歩兵師団

第6野戦砲師団

第1機動軍司令官フランドール・メイルマン大将

第1第2第3第4装甲車師団

第2機動軍司令官中村金明大将

第5第6第7第8装甲車師団

騎兵統合戦闘団司令官穴山勝氏大将

第1第2第3第4第5第6騎兵旅団

 

 

そして明治37年2月8日史実と違い四季島帝國はルーシ帝国に対して宣戦を布告ついに四季ル戦争が開戦した



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

開戦四季ル戦争

明治37年2月8日四季島帝國はルーシ帝国に宣戦を布告同日第5艦隊と第3軍が樺太に上陸アバロフスキー大佐守備隊3500名を3月8日までに残敵を掃討停泊していた補助巡洋艦アルバーニ号を拿捕した

 

同日第1第3艦隊の駆逐艦隊24隻が旅順港を襲撃戦艦ツェサレーヴィチ、レトヴィザン防護巡洋艦パラーダを大破撃沈し水雷艇13隻を撃沈乃至大破せしめた、翌7日羅先に第1第2第4軍が続々と上陸鴨緑江に展開するザスーリチ将軍率いるルーシ軍27000と交戦3軍合わせ360000と言う大兵力と大量の火砲に物をいわせルーシ軍をすり潰した、観戦武官曰くまるで火力と人の波がルーシ軍を飲み込まんとしていたとの事

 

2月20日ザスーリチ将軍率いるルーシ軍鴨緑江守備隊の敗残兵は奉天に展開するストラリスキー少将率いる師団から3000の来援を受け沙河に後退この時の残存兵力は12000に低下していた翌21日突如遼東半島東岸にアーチボルド大将率いる第1軍が上陸南山、金州城に展開するアクロスキー大佐の守備隊2500を25日までに掃討3月1日に第4軍が旅順近郊に展開旅順を包囲下に置いた、これに焦ったクロパトキン大将は旅順救援に37000をベスーリア中将に与え南下させたこれに対してアーチボルド大将は得利寺にて迎え撃つ構えを取り第1第2第3師団を太平湾方面に展開させ残りを内陸に展開させたアーチボルドとしては敵は太平湾側を通ると推測していたが確証は持てていなかった。対するベスーリア中将は旅順から敵主力は未だ旅順を包囲していると報告を聞き敵の後背をつけると思い警戒せず太平湾側の街道を邁進していたベスーリアは第1軍と第4軍の2個軍が上陸しているとは思わなかったのである。そして3月10日ベスーリア軍37000は得利寺にて会戦ベスーリアは麾下の騎兵隊を突撃させ白兵戦に勝機を掴もうとしていた。戦前からルーシ軍将校の中には白兵戦至上主義が蔓延していたその事もあり砲弾より肉弾を持って敵陣を粉砕すると言った機関銃が戦場に登場した今となっては前時代的な考え方と戦い方がルーシ軍の戦い方となっていた、対する四季島軍は火力至上主義とでも言える状況となっていた、兵士1人を作るのに18年〜22年(四季島の兵役は中高卒は18歳から大卒は22歳から学業卒業後に2年となっている)弾丸は1日で相当数と弾丸の方が安上がりとなるため弾を惜しむな命を惜しめをモットーにいかに火力を底上げして犠牲を減らすかに焦点を当てていた、その為各師団砲兵が扱う31年式野砲は1門辺り800発の砲弾を会戦前に砲兵隊及び師団本部は蓄える事となり小銃弾は歩兵1人辺り常備150発予備後方備蓄500発歩兵中隊付機関銃1銃辺り常備960発予備後方備蓄3600発機関銃中隊所持機関銃1銃辺り1200発後方備蓄4200発と弾丸だけ1師団に約500万発を補給運搬していた。結果突撃したコサック騎兵はそのサーベルを振るう事なく次々と物言わぬ骸にと成り果てていった、これに驚いたのはトルコ人観戦武官達であったルーシと長年争ってきた彼らはコサック騎兵の恐ろしさを骨の髄まで知っていたその彼らを四季島軍いとも簡単に殲滅していったのだからである。

これに対してアーチボルドは予備として用意していた第6師団を敵後方に移動包囲殲滅する形を取ったこれにベスーリアは気づいたがどうしようもなかった前後を敵に西は海に東は山岳と完全に包囲されたのであった。ベスーリアはどうにか突破できそうな東の山岳に部隊を逃し始めたが突破して部隊を待ってましたと言わんばかりに第2騎兵旅団が襲撃最終敵に旅順包囲陣の外側に到着できたのは僅か1000に満たなかった

 

話は変わりウラジオストックにはウラジオ巡洋艦隊と義勇艦隊の補助巡洋艦モスクワ以下補助巡洋艦4隻が展開していたそして3月12日ウラジオストックに展開する巡洋艦隊は史実より幾分か増強を受けていた(装甲巡洋艦3防護巡洋艦3補助巡洋艦2水雷艇10)そして砕氷船の支援を受け対馬海峡への出港準備を整えていた。

 

旗艦装甲巡洋艦ロシア艦橋

 

スタケリベルク「サハリン(樺太)が落ちたか、出港急げよ対馬海峡で暴れて敵の補給線を寸断するのだ」

 

参謀長「はい」

 

伝令「監視所から伝令」

 

スタケリベルク「何事だ」

 

伝令「て、敵艦隊見ゆとの事」

 

参謀長「なんだと」

 

スタケリベルク「数は」

 

伝令「約40との事」

 

参謀長「我が方の数倍はいますぞ」

 

スタケリベルク「落ち着けこのウラジオストックの防衛網抜けるのなら抜いてみろ、思い上がった四季島軍め」

 

伝令「敵飛行船多数接近何かを投下しているようです」

 

スタケリベルク「何かだと、報告は正確にしろ」

 

参謀長「もしや機雷では」

 

スタケリベルク「空中散布可能な機雷だとありえん、だが事実なら厄介な」

 

参謀長「いかが致しますか?」

 

スタケリベルク「掃海だ水雷艇を出せ、そうしなければ我が艦隊はウラジオストックを出れなくなるぞ」

 

ドカーーーン

 

参謀長「なんだ!」

 

観測員「て、敵の砲撃です、港湾部に命中しました」

 

スタケリベルク「ありえん、この距離だぞ」

 

ドカーーーン

 

参謀長「なんてことだ」

 

スタケリベルク「全艦発進敵艦隊を叩き潰す」

 

参謀長「ですが、閣下」

 

スタケリベルク「このままなぶり殺しに合うくらいならせめて一矢報いる方がましだ、停泊中の義勇艦隊にも出港要請を出せ」

 

 

ウラジオストック沖第2艦隊旗艦装甲巡洋艦出雲艦橋

 

通信士「飛行船竜王丸2世より入電敵艦隊出港せり」

 

参謀長「閣下」

 

伊藤「うむ、合戦用意、支援隊に打電退避されたし」

 

通信士「了解」

 

参謀長「にしてもあの艦がここまで強力とは」

 

伊藤「扶桑型装甲艦の主砲類を取り外して34.3㎝の巨砲を1門積むか、陛下は面白いことをなさるな」

 

参謀長「はい、あの巨弾を食らえばこの出雲とて大破は免れませんな」

 

伊藤「だがその代償に発射速度は低く武装もアレ以外には水雷艇対策の47㎜4門のみだ」

 

通信士「支援隊より入電最終射撃終了これより退避する」

 

伊藤「通信士竜王丸2世に出撃してきている敵の詳細戦力を送らせろ」

 

通信士「了解」

 

 

そして30分後ウラジオ巡洋艦隊及び義勇艦隊はウラジオストックを出港沖に展開する第2艦隊との合戦状態に突入した

 

装甲巡洋艦ロシア艦橋

 

観測員「敵艦隊見ゆ数約20」

 

艦長「20?40では無いのか?」

 

観測員「はい大小合わせ20程です」

 

スタケリベルク「分離したか、しまった敵の狙いはナホトカか」

 

参謀長「ナホトカですか」

 

スタケリベルク「我々を誘い出しナホトカを落としてウラジオストックを攻略する気だ。発光信号でウラジオストックにこのことを伝えよ」

 

艦長「は、はい」

 

ロシアの要員が行おうとしていたその時

 

ドカーーン

 

観測員「リューリク被弾」

 

副長「ヤロスラフより発光信号、ワレ煙突基部ニ被弾セリ」

 

スタケリベルク「撃ち返せルーシ海軍魂を負け続けの陸軍に見せてやるのだ」

 

ドカーーーーーン

 

艦長「なんだ」

 

観測員「ヤ、ヤロスラフば、爆沈」

 

砲戦開始15分後ボガトィーリ級防護巡洋艦7番艦ヤロスラフは破断した煙突基部から機関室に突き刺さった15.5㎝砲弾によりボイラーが水蒸気爆発を起こし爆沈した、ルーシ帝国ウラジオストック巡洋艦隊の悲劇はこれに留まらないその3分後に補助巡洋艦アヴォーラス号が舵を破壊され操舵不能に補助巡洋艦ナホトカ号が空中散布された機雷により浸水転覆補助巡洋艦スモレンスク号ツィレーザ号が多数の直撃弾により戦列を離脱

 

ロシア艦橋

 

スタケリベルク「義勇艦隊は壊滅か四季島艦隊は一度下がったか」

 

参謀長「残念ながら」

 

スタケリベルク「参謀長残存艦は何隻か」

 

参謀長「本艦と防護巡洋艦2艦のみです他の艦は沈むか戦列を離れました」

 

スタケリベルク「進路反転ウラジオストックに引き籠もる」

 

参謀長「それは至難の技かと一度引いたとはいえいまだに敵は至近です下がろうとすればそのまま突入されウラジオストックに侵入されるかと」

 

スタケリベルク「そうだろう、よって本艦は殿を務める、艦長新兵共を退艦させろ」

 

参謀長「僚艦に救助を依頼します」

 

艦長「了解しました」

 

スタケリベルク「初陣で新兵を死なせるのは俺も嫌なのだよ」

 

副長「新兵の退艦完了しました」

 

スタケリベルク「前進、ルーシ太平洋ウラジオストック巡洋艦隊の意地を見せてやれ」

 

「「「了解」」」

 

 

出雲艦橋

 

観測員「敵艦1前進を開始」

 

伊藤「退艦しているから艦の放棄かと思ったが新兵や若いのを逃していただけかな」

 

参謀長「そう思われます」

 

伊藤「敵艦隊に発光信号降伏を勧告してけれ」

 

参謀長「閣下、意味はないかと敵は死ぬ覚悟をしております」

 

伊藤「やはりか、仕方あるまい、なら武人として見事な死を与えよう」

 

艦長「砲撃準備よし」

 

伊藤「全艦主砲斉発、撃て」

 

ドンドンドン

 

ヒューーーウ

 

ドカーーーンドカーーーンドカーーーン

 

 

ロシア艦橋

 

艦長「被害報告」

 

伝令「左舷に被弾、火災発生」

 

副長「主砲射撃不能、副砲群大半が沈黙」

 

スタケリベルク「艦長この艦はまだ戦えるかね?」

 

艦長「残念ながら」

 

スタケリベルク「そうか、皇帝陛下万歳」

 

タン

 

そう言うとスタケリベルクは拳銃を頭に当て引き金を引いた

 

艦長「閣下は名誉の自決をなされた、機関停止降伏する」

 

参謀長「艦長、閣下が自決した事も四季島艦隊に伝えよ」

 

3月12日ウラジオストック巡洋艦隊は壊滅した防護巡洋艦2隻は生き残ったものの修復には1年以上かかるとされた事と必要な資材が満州防衛に回された事により無期限延期の上終戦を迎えた

 



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

旅順攻囲戦そしてルーシ太平洋艦隊の終焉

明治37年4月1日旅順第4軍司令部

 

参謀長「5.4.3.2.1、時間です」

 

秋山「全軍砲撃開始」

 

砲兵士官「砲撃開始」

 

この日第4軍は旅順攻略は開始砲兵は持ちうるすべての火砲を旅順に全力射撃していたこの日の為に集められた砲は34年式30㎝列車砲6門28㎝砲24門15cm砲72門10㎝砲24門75㎜砲216門9㎝臼砲864門海軍式15.5㎝砲24門海軍式47㎜速射砲48門兵員海軍砲兵込で150000名また海軍第1艦隊が旅順沖に展開空軍の攻撃型飛行船12隻が空中攻撃を敢行していた、さらに本土から新兵器として37年式多連装噴進砲が用意されたこれは6本の発射レールの上下にロケット弾頭を取り付け発射するもので簡素な構造により急ぎ正式採用がされこの旅順に5基が配備されていた弾着地点はばらつきが出るが射程7200mと良好な射程を誇っていた、また砲弾薬爆弾も30cm砲弾1800発28㎝砲弾72000発15㎝砲弾72000発10㎝砲弾24000発75㎜砲弾172800発9㎝砲弾259200発海軍式15.5㎝砲弾9600発海軍式47㎜砲弾19200発250㎏爆弾720個100㎏爆弾1800個ロケット弾60000発9㎜小銃弾2000000000発と旅順要塞を落とす事が可能な量を本土各地から輸送していた、

 

ヒューーーウ、ドカドカドカドカドカーン

 

観戦武官は語るまるで山が噴火したような光景であったと

 

旅順ルーシ軍司令部

 

ステッセル「被害はどうなっておる」

 

参謀「東鶏冠山北堡塁に攻撃が集中」

 

幕僚「大孤山や203高地、南山坡山前進基地は大半が破壊され防衛不能です」

 

コンドラチェンコ「まずいぞあの辺りを取られると観測所として利用される、艦隊がやられるかもしれん」

 

海軍士官「奪還は行われますか?」

 

ステッセル「厳しいな、敵は100000以上の大軍だ下手に打って出れば返り討ちに合うぞ」

 

海軍士官「ステッセル閣下は海軍に動けぬまま死ねとおっしゃるのですか」

 

コンドラチェンコ「貴官、口が過ぎるぞ」

 

海軍士官「申し訳ありません、艦隊の危機に興奮しすぎました」

 

ステッセル「構わん」

 

参謀「とはいえ敵は砲撃するだけで歩兵を突入させてきません」

 

ステッセル「このままではなぶり殺しか」

 

コンドラチェンコ「打って出るべき、と言いたいですが要塞の早期陥落はなんとしてでも阻止せねばなりません、それと海軍には出撃していただきたいのだが」

 

海軍士官「提督にはお伝えしておきます」

 

開戦当時の旅順には史実より多い戦艦11装甲巡洋艦2防護巡洋艦10駆逐艦12水雷艇15の太平洋艦隊と補助巡洋艦7水雷艇10砲艦10の義勇艦隊が展開していた、無論開戦劈頭の攻撃で損耗をしていたとはいえ充分に有力な艦隊であった

 

ステッセル「ともかく数日間は様子を見る、海軍も数日間は湾内に立て籠もり防衛していただきたい」

 

海軍士官「提督にお伝えします」

 

ステッセル「よろしく頼む、諸君敵は我々の数倍いる陸海の念密な連携を持ってこの要塞を死守!本国からの増援を待ち然る後反撃に転じるよいな」

 

「「「了解」」」

 

会議は数時間に渡り行われこのままできる限り陣地に籠もり持久戦を行いつつ四季島軍の出血を強いるとされたが、四季島軍は砲撃を行うのみで歩兵突撃を敢行しなかった

 

5月5日旅順ルーシ軍司令部

 

コンドラチェンコ「ええい、四季島軍め正々堂々戦え」

 

ステッセル「昨日までの被害はどうなっておる」

 

幕僚「はい大孤山奪還部隊は壊滅付近の前進基地は完全に制圧されましたがそれ以外の陣地には敵は突撃してきません」

 

海軍士官「海軍は戦艦ポベーダ中破水雷艇7隻撃沈されました、このままではなぶり殺しに」

 

コンドラチェンコ「海軍は出港して戦ってはいかがか?」

 

海軍士官「コンドラチェンコ少将、少将は我々海軍に死ねとおっしゃるのですか!」

 

コンドラチェンコ「そうは言っておらん」

 

ステッセル「だがこのままなぶり殺しに合うくらいなら出撃してはどうかな、マカロフ提督に聞きてくれるかな」

 

 

旅順港内戦艦ペトロパヴロフスク艦内

 

マカロフ「出撃か、確かに」

 

参謀長「いかがなさいますか?」

 

マカロフ「うむ、だがな」

 

マカロフは悩んだ栄えあるルーシ帝国太平洋艦隊をなぶり殺しに合わせるより打って出て一太刀を浴びせるほうが来援艦隊や陸軍の戦意高揚になるのはマカロフも理解していたしかし見るも無惨に敗れれば戦意は地に落ち栄えあるルーシ帝国海軍の名に傷をつける事にもなる。しかし、悩むマカロフの下に皇帝ニコライ・アレクサンドロヴィチ・ロマノフより督戦命令としての出撃書類が届いたのは6月12日の事であった内容は旅順停泊中の艦艇は武装非武装に関わらず全力出撃四季島艦艇を撃沈すべし。これにより6月15日マカロフは残存艦隊に出撃を命じた、目標はウラジオストック軍港、ここに立て籠もりつつ北海道近海での輸送船撃沈を狙う事となった。しかしその前にマカロフは30歳以下の及び親が生きていて兄弟の居ない者子の幼い者新婚の者を別任務を与え離艦させたそれにより戦力の低下となったが艦隊司令部や旅順要塞司令部はなにも言わなかった

 

6月17日マカロフ率いる旅順脱出艦隊は戦艦7装甲巡洋艦1防護巡洋艦8駆逐艦9水雷艇5義勇艦隊の補助巡洋艦5水雷艇9砲艦5輸送船3で編成されていた。艦隊内に足の遅い輸送船がいる事や異なる2つの指揮系統を持っていたと後世の歴史家や軍事評論家は批判するが、それはマカロフを愚将と言うより海軍に無知な皇帝ニコライ・アレクサンドロヴィチ・ロマノフの命令書に忠実に従った結果であった。

そして艦隊は速力14ノットで旅順への最短航路を取ったがその様子はすぐさま偵察に出ていた飛行船飛鳥丸4号に捕捉され聯合艦隊司令部のある戦艦薩摩に通報された、長谷川大将は第1第3第4第5の4個艦隊で旅順艦隊を迎撃しつつ北方への遁走を阻止する事を決め黄海沖で迎え撃つこととした。そして6月19日10時8分黄海洋上にて両軍相まみえる事となる

 

 

 

明治27年黄海海戦布陣図

太矢印ルーシ艦隊細矢印四季島艦隊

  →→

                ←←←←←←

 

→      ⇒          

→     ⇒⇒⇒⇒

→      ⇒                     

 

               ↖

                ↖

 

ルーシ艦隊は真後ろに第5艦隊後方左舷方向に第4艦隊前方左舷方向に第1艦隊前方右舷方向に第3艦隊に包囲された形となった、マカロフは決意した

 

戦艦ペトロパヴロフスク艦橋

 

マカロフ「全艦に伝えよ艦隊右舷回頭前方右舷の敵艦隊を突破しかる後転進1隻でもよい生きて友軍の勢力圏にたどり着け、命令は以上だ、皇帝陛下万歳、諸君等と共に戦えた事光栄に思うぞ」

 

参謀長「司令長官閣下に敬礼」

 

ザッ

 

マカロフ「さて全戦艦装甲巡洋艦前へ他の艦を逃がすぞ」

 

艦長「砲術狙わんでいい撃ちまくれ、よろしいですな閣下」

 

マカロフ「構わんどうせこの戦いで最後だ後生大事にしておく意味もあるまい」

 

艦長「聞いたな砲術」

 

砲術長「はい」

 

ドンドンドンドンドンドン

 

ドカーーンドカーーン

 

 

戦艦薩摩艦橋

 

長谷川「敵は艦隊を分けたか」

 

ズムウェル「そのようで」

 

ラントリス「長官本第1艦隊はこのまま前進敵戦艦隊と撃ち合いますが他の艦隊はどうなさいますか」

 

長谷川「ラントリス提督そう遜らんでもよいぞ我々聯合艦隊司令部は間借りだからね、参謀総長第3艦隊と第5艦隊で逃げ出してる艦隊を叩いてもらえ第4艦隊は敵戦艦隊を後方から叩かせてくれ」

 

ズムウェル「了解しました」

 

長谷川「にしても粘るな敵も」

 

  →→

                ←←←←←←

 

↘         ⇒⇒      

↘        ⇒

↘                            

 

        ⇒      ←

         ⇒      ↖

 

12時30分を過ぎるとルーシ艦隊は1隻また1隻と沈んでいくだがこの日は波は穏やかで風も無風に近くなかなか沈んでいかなかったしルーシ艦隊も諦めずに砲を撃ちはなっていたこれもマカロフの人徳によるものであったが13時00分ペトロパヴロフスクは被弾艦橋にも被害を受けた

 

戦艦ペトロパヴロフスク艦橋

 

兵士「消化しろ」

 

マカロフ「ひ、被害を報告しろ」

 

参謀長「閣下御怪我を」

 

マカロフ「私のことはいい、そういえば艦長はどうした」

 

マカロフらがあたりを見渡すとそこには物言わぬ骸になった艦長と砲術長や1部参謀達がいた

 

マカロフ「ぬう、被害を報告しろ」

 

副長「左舷に被弾15㎝砲射撃不能です」

 

マカロフ「そうか、副長、貴官が艦の指揮をとれよいな」

 

副長「了解しました」

 

観測員「戦艦ヴァストーク轟沈」

 

副長「装甲巡洋艦バーヤン航行不能」

 

マカロフ「戦艦カメーゼスも厳しいか」

 

参謀長「はい」

 

マカロフ「艦隊の脱出はどうなっておる」

 

参謀長「駆逐艦2水雷艇5補助巡洋艦2が脱出確実かと」

 

マカロフ「残りは皆沈んだか」

 

参謀長「はい」

 

マカロフ「参謀長私はな反対だったのだよ対四季戦争に、なぜだかわかるかね」

 

参謀長「いえ」

 

マカロフ「最初はアラスカを彼の国が買ったときだった、財力で彼らを私は恐れた、財力は軍事力に直結する。そして斉との戦でその恐れは恐怖に変わった彼の国の海軍はとても強力だとね。出来れば手を取り合いたかったよ」

 

参謀長「閣下」

 

それはマカロフの真の思い出あり願望でもあった

 

マカロフ「見よ参謀長あの見事な洋上艦隊包囲陣を我が海軍では真似できぬよ。参謀長今後の海戦は二次元では見れん空中監視を多用した三次元の戦となるだろうな。参謀長脱出しろ捕虜になっても構わん、そして本国に伝えるのだ飛行船や飛行機の開発と配備を急げと出なければ四季島に彼の国の航空技術を得た国々に勝てぬと」

 

参謀長「閣下それは閣下が」

 

マカロフ「私はもう長くない、自分の体だから分かる、参謀長最後の命令だく、国を祖国を頼む」

 

そう告げるとマカロフは静かに息を引き取った享年55歳最後まで海に生き海で死んだ。

マカロフの死は太平洋艦隊の士気を打ち砕く、マカロフの想いを受け取った参謀長は全艦に降伏を命じた

 

参謀長「四季島艦隊に発光信号我降伏スとな」

 

副長「了解」

 

14時1分ルーシ帝国太平洋艦隊は四季島聯合艦隊に降伏最終的に脱出したのは補助巡洋艦2駆逐艦5水雷艇2だけであったそしたその大半が中立国にて抑留されていた。長谷川はマカロフの死を知るとそうか、と一言つぶやき本国に遺体を冷凍保存して送るように伝えるとそのまま苦しみながら意識を失った、それに周りが騒然となるも副長官の東郷平八郎が指揮権を継承3日後の6月22日に長谷川大将は狭心症により勇退。治療の為入院となったその後新長官は東郷平八郎海軍中将を大将に昇進の上任命ここでウィリアム・ズムウェルト中将を推す声もあったが中津は強権を発動し東郷平八郎を聯合艦隊司令長官に任命した。

一方のルーシ帝国ではパニック状態に陥っていた。太平洋艦隊の壊滅によりルーシ帝国は四季島近海における制海権を喪失一応ウラジオストックに巡洋艦隊の残党が残っているが修理剤の不足から修復完了は未定となり遮るもののなくなった四季島輸送船団は大挙して羅先の大規模港湾施設に展観大量の物資を運び込んでいた。これを見た観戦武官は四季島軍はルーシ帝国奥深くまで進撃すると勘違いするほどだった。そしてこの物量を持って遼陽への道を切り開くべく第1第2軍は前進を開始対するルーシ帝国軍もザスーリチ、ケルレル等の諸将に兵を与え迎撃体制を取った



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

遼陽の会戦

四季島軍は8月5日遼陽近郊にたどり着きつつあった第1軍は途中大石橋、大孤山でザスーリチ中将率いるルーシ軍を撃破するも撃滅には至らなかったが遼陽近郊までも道を切り開き前進第2軍は摩天嶺でケルレル中将率いる師団を撃滅ケルレル中将は戦死した。これに対してクロパトキン大将は敵を食い止めるべく各地からかき集めた兵力約180000を遼陽に結集させ陣地の構築を行っていた。

 

紅沙嶺ルーシ軍陣地

 

ザスーリチ「急げ、四季島軍は眼前に迫っておるぞ」

 

大尉「閣下、第2砲兵陣の塹壕構築終わりました」

 

ザスーリチ「うむ」

 

参謀「閣下この陣とこの兵数で四季島軍を防ぎきれましょうか」

 

ザスーリチ「やるしかないのだこの数で」

 

ザスーリチに与えられたのは10000兵数こそ揃っていたもののその半数は訓練をまともに終えたばかりの新兵2000はザスーリチと共に開戦から戦い抜いてきた歴戦の勇士そして残りは壊滅した部隊から掻き集められた敗残兵であった。ザスーリチは開戦以来負け続けていた鴨緑江大孤山と負け続けていたその事が今回与えられた部隊に影響していた。いわば死んでこいそういう事だったその事を理解しているザスーリチはここで華々しく戦い死ぬ気であった。そして8月9日四季島軍が布陣会戦の火蓋が切って落とされた。先に動いたのは四季島陸軍第2師団であった師団長の原野中将は師団の持てるすべての火力を紅沙嶺に展開するルーシ軍10000に向けたこれに対して紅沙嶺に守備するザスーリチ中将はお返しと言わんばかりに砲撃を敢行するが配備されていたM1877野砲軽量型は射程6000mと短く射程8000mを誇る31年式75㎜野砲や10000mを超える33年式15㎝榴弾砲により射程外より打ち負かされた、それにM1877には榴弾が用意されておらず最大射程で撃てば威力の低い榴散弾しか配備されず増援としてやってきた第4師団が戦線に参加すると圧倒的劣勢に陥った

 

ザスーリチ「怯むな、それでも栄えあるルーシ帝国軍人か」

 

中佐「しかし閣下彼我の火力差は如何ともし難く」

 

ザスーリチ「泣き言を言う暇があるなら貴様も砲兵の手伝いをしてこい、これ以上負けるわけにはいかんのだ」

 

伝令「閣下、第2砲兵陣が壊滅いたしました」

 

ザスーリチ「くそ、増援はまだか!」

 

参謀長「先程2000程が到着いたしました」

 

ザスーリチ「たったのか?」

 

参謀長「はい」

 

ザスーリチ「なんだと、たったのたったの2000だと正面の敵は2個師団だぞせめて後10000を廻すようにクロパトキン閣下に伝令を出せ、ここを抜かれれば遼陽近郊で包囲殲滅されるぞ」

 

ザスーリチの言い分も最もであったここを抜かれれば快速を誇る四季島騎兵旅団や装甲車師団に本隊後背を付かれる恐れがあった、だがクロパトキンは動かせない動かせば正面に布陣しつつある第2軍の総攻撃を喰らいかねないとはいえクロパトキンはザスーリチの来援要請を断ることも厳しかった。これによりクロパトキンは歩兵2000と砲兵500を追加で廻しコーリフ少将率いる敗残兵を掻き集めた部隊5000をも廻しつつザスーリチに改めて死守するように伝えた

 

伝えられたザスーリチは苦い顔をしながらもどうにか防衛線を維持していたが四季島第1軍を率いるアーチボルドは第3師団を戦線に投入3個師団の砲兵は全力で砲撃を続けさせ歩兵は3個師団の内2個師団の歩兵連隊を戦わせ残りの1個師団に休息を取らせる戦術でザスーリチ軍を少しずつ追い詰めていった

 

第1軍司令部

 

アーチボルド「このまま攻撃を続けてください第2師団はどうなっていますか?」

 

参謀長「原野中将は全連隊再出撃は可能だと」

 

アーチボルド「第4師団を下がらせて第2師団を前に出してください」

 

参謀長「了解」

 

アーチボルド「なかなか抜けませんね。敵将もなかなかやるものです」

 

参謀長「とはいえここまでかと飛行船隊が爆撃体制に入っております」

 

アーチボルド「そうですか、陸で決着を付けたかったのですがね」

 

参謀長「はい」

 

 

紅沙嶺上空覇竜丸4号

 

船長「爆撃手位置はどうか」

 

爆撃手「あと針路右2度修正」

 

船長「操舵右2度修正」

 

操舵手「右2度修正」

 

爆撃手「針路よし、投下投下」

 

 

地上ルーシ軍陣地

 

大尉「あれは?」

 

少佐「四季島のひ、飛行船だ」

 

ザスーリチ「くそ、総員退避、退避だ」

 

 

ヒューーーウ

 

ドカドカドカドカドカーン

 

 

ルーシ軍司令部

 

クロパトキン「なに!で被害は、ザスーリチは無事か?」

 

大佐「ふ、不明です」

 

伝令「伝令、ザスーリチ中将からです【我未ダニ迎エノ天使ハ訪レズ】です」

 

クロパトキン「そうか、とはいえは厳しいな」

 

参謀長「前方に展開する敵軍総攻撃に出ました」

 

クロパトキン「なんだと!持ちこたえよザスーリチが踏ん張っておるのだ本隊が抜かれるわけにはいかん」

 

ルーシ軍の苦戦は終わらない四季島軍はルーシ軍を撃滅するは今と言わんばかりに大量の噴進弾をルーシ軍守備陣に打ち掛けた

 

クロパトキン「怯むな、栄えあるルーシ帝国軍人としての責務を果たせ」

 

伝令「ジュームス少将戦死」

 

幕僚「ブジョーニス少将麾下の騎兵隊壊滅」

 

参謀「弾薬集積所にて火災発生誘爆しております」

 

クロパトキン「消火はどうなっておる」

 

参謀「誘爆の勢いが強く手がつけれません」

 

マチュニク「閣下、敵軍前衛防衛線を突破浸透してきています」

 

伝令「ザスーリチ中将かやです、防衛線を維持出来ないと」

 

クロパトキン「遺憾ながら遼陽防衛を不可能と鑑み後退を決定する。全軍奉天まで後退せよ。全軍にこの事知らせい」

 

「「「了解」」」

 

後退命令を受けたルーシ軍は各々奉天に後退しようとするがそれを見逃す程第1第2軍の司令部は甘くないすぐさま統合騎兵戦闘団による追撃が始まる

 

マルチアス「追撃の手を緩めるな1兵であろうと奉天に帰らせてはならんぞ」

 

参謀長「敵の1隊が前方に布陣頑強に抵抗し追撃を防いでおります」

 

 

ダダダダダダダ

 

ザスーリチ「行かせるな、なんとしても本隊を奉天に逃すのだ」

 

参謀「ヤジャーロフスキー大佐戦死。閣下これまでです後退を」

 

ザスーリチ「駄目だまだ本隊は後退していない、本隊が後退しきるまでここを維持するのだ」

 

参謀「ですが」

 

ザスーリチ「参謀、俺は何時も、何時も逃げていた鴨緑江では敵を舐めて掛かり大石橋では陣地に慢心し強襲され大孤山では2日と足らず抜かれた、これ以上俺は逃げない、俺は臆病者じゃない」

 

参謀長「閣下援軍ですコブスキー少将の隊が援軍に来ました」

 

ザスーリチ「コブスキーに伝えろ殿は俺が務めるからさっさと奉天に下がれと」

 

伝令「コブスキー少将からです、負け続けなのは我々も一緒ともに武勇を見せようぞと」

 

ザスーリチ「そうか、全軍撃ちまくれ弾の心配はいらんすべて撃ち尽くせ」

 

ダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダ

 

タンタンタンタンタンタンタン

 

ドカーーンドカーーン

 

 

クロパトキン「ザスーリチが!?」

 

参謀長「はい」

 

マチュニク「ザスーリチ中将は死ぬ気か」

 

クロパトキン「私の私のせいだ私がザスーリチに死守など命じたから」

 

マチュニク「閣下ザスーリチ中将はもとよりその気だったかと、中将は鴨緑江、大石橋、大孤山と負けて逃げた事を悔やんでおりました。閣下に紅沙嶺守備を命じられたとき腹をくくったのだと思います」

 

参謀長「閣下急ぎ後退をザスーリチ中将が稼いだ時間を無駄にせぬためにも」

 

クロパトキン「そうだな、全軍後退急げ、重量物は捨て置いて構わん」

 

ザスーリチの奮戦は四季島軍の追撃を防いだマルチアス大将はザスーリチ隊約6700に猛撃を加えるもザスーリチは敵砲兵にやられぬように白兵戦を挑んだこれにより先頭を進む第8師団は3個歩兵連隊の第23連隊長が戦死連隊の3割を失う大被害を出していたそれに第1騎兵旅団は旅団の2割が戦死多数の馬が戦線から離脱したそして4時間に渡る防衛戦の結果ザスーリチ中将は突っ込んできた騎兵3騎を撃ち殺し2騎をサーベルで斬り殺し5騎の騎兵に刺されながら拳銃の引き金を引き1騎を撃ち殺しそのまま戦死した。この奮戦の結果ルーシ軍71000は奉天に後退四季島軍も追撃を断念した。開戦以来負け続けのザスーリチ中将はこの奮戦をルーシ皇帝ニコライ・アレクサンドロヴィチ・ロマノフに認められ葬儀は国葬を執り行われた。敵であった四季島軍はこの奮戦を評され遺体は丁重に扱われ冷凍保存され戦後ルーシ帝国に引き渡されたとともに中津にその武勲を評され優れた武人に渡される金剛金獅子勲章*1を遺体返還時に遺族に渡された。諸外国でもこの中津の武人を尊ぶ精神に魅せられる者が増えルーシ宮廷内では親四季島派が増えるきっかけとなった

*1
純金製十字型で真中に純金の獅子四方にダイヤモンドか付けられている



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

沙河の戦い

遼陽の会戦に勝利した9月1日四季島軍は満州への進撃を開始対するルーシ陸軍は沙河にマチュニク中将率いる20000を奉天にクロパトキン将軍率いる本隊52000が集結さらに本国からの増援15000また追加で200000の増援が到着する予定であったがそれは年暮から年明けにかけてであり到着までこの戦力で維持しなければならなかったそしてこれ以上の突破を許す事のできないクロパトキンはマチュニクに10日持たせるように告げた、対する四季島軍は20000のマチュニク隊に対して遼陽の損害が少なかったアーチボルド大将率いる第1軍約100000に新たに上陸したジェフリー・ギャランドゥー大将率いる第6軍120000そして同時に満州方面軍司令部を設立司令官には南郷晴久大将(前宮城警備総監)を上級大将(戦時特別階級動員解除後は元の階級に戻る)に任命し満州方面における全ての指揮を委ねた

 

9月5日沙河防御陣を視察していたクロパトキン大将の小部隊と地形確認中のアーチボルド大将の小部隊が接敵双方が戦闘体制に入る中500程の満州馬賊が襲来双方は致し方なく共闘その最中クロパトキンを庇い桐田第1軍参謀長が負傷その後戦死クロパトキンも白兵戦を挑んできた馬賊により負傷四季ルー双方の救援がたどり着く頃には大半の馬賊は戦死双方とも負傷者や死体を回収の後手を出さずに帰還その後クロパトキンは今回の傷が元で辞任する旨を皇帝ニコライ・アレクサンドロヴィチ・ロマノフに伝えた皇帝ニコライは辞任を許可後任にオスカル・フェルディナント・グリッペンベルク大将を送ると共に中立国経由でクロパトキンを庇い戦死した桐田中将に勲章を授与した

 

10月3日グリッペンベルク大将が着任グリッペルベルクは諸将を集めこう訓示した「我々は今まで負け続けていた指揮官が悪かった?(間を起き)そんな事はない私の前任のクロパトキン大将はよくその任を全うしていたし死んだザスーリチ将軍やケルレル将軍も自らの責務に殉じ最後まで勇猛果敢に戦い戦死した、我々は彼らの献身を忘れてはならないし無駄にしてもならない。よって我々は勝利する。それが我々の責務であり義務なのだから」こう訓示したあとグリッペンベルクは沙河防衛陣地を視察し兵力不足と大砲の不足を確認するとすぐさま兵70000と野砲400門を配備防衛線を強化した

 

10月15日満州方面軍司令部は立案された冬季攻勢計画を不可能と判断沙河に陣を構え越冬する事を決断し春までに旅順を落とすことを第4軍に通達した。

 

10月21日エングランド沖ドッガーバンクにてルーシ帝国バルチック艦隊がエングランド漁船団を四季島水雷艇団と誤認これに対して砲撃加え漁船2隻を撃沈史実より多い17名の死者を出し砲撃したのを漁船団と確認した後も救助せずドーバー海峡を通過。トラファルガー海戦記念日に発生したこの事件に対してエングランド世論は激高した。

 

群衆はトラファルガー広場に集まり、野蛮人ルーシ海軍どもに対して断固たる措置を取るよう要求しデモを行った。新聞はバルチック艦隊を「海賊」「狂犬」と非難し、国王エドワード7世も「最も卑怯な暴行事件である」と報告書の余白に書き加えた

 

この事を知った駐エングランド四季島大使の中原久秀はハルに急ぎ向かうと犠牲者の葬儀に参列哀悼の意を述べるとした。

 

エングランド国内の世論に動かされたエドワード7世は王立海軍首脳部を召集バルチック艦隊追跡を命じたこれを受け直ちに巡洋艦隊が出撃エスパーニャ王国ビーゴ港まで追跡エングランド政府はエスパーニャ政府にバルチック艦隊へ石炭はおろか真水さえも供給するなら中立違反と考えるとの警告を送った。

 

そして11月5日四季島軍は世界情勢を鑑みつつ第4軍が旅順要塞への総攻撃を敢行11月5日から連日連夜に行われた砲撃によりコンドラチェンコ少将が戦死、必死に建築した防衛線の大半が灰燼に帰したルーシ軍旅順守備隊は11月7日降伏約10000のルーシ兵は捕虜となった。

 

12月に入ると寒さにより戦線は膠着沙河にてにらみ合う形で陸は落ち着いたが四季島空軍は投入可能な全ての最新鋭4型攻撃型飛行船編成の飛行戦隊120隻をシベリア鉄道攻撃に投入シベリア鉄道の満州鉄路のすべてを破壊し尽くした、その後1個飛行戦隊12隻が奉天の補給物資集積所攻撃多数の物資を焼き払った

 

年が明け1月1日四季島軍満州方面軍司令部は2月初頭に沙河、奉天を攻略する月1号作戦を立案第1第4第6の3個軍に第1装甲車軍騎兵統合戦闘団を持ち一気に奉天まで敵陣を突破する事とした。

 

その作戦案に冷水を浴びせたのはルーシ軍コサック騎兵約70000であったグリッペルベルク大将は冬に籠もるだけではなくコサック騎兵による物資集積所焼き討ちによる敵攻勢の阻止を狙ったのだ

 

最初にコサック騎兵の攻撃を受けたのは最左翼に展開するリステマン中将率いる第36師団に襲いかかった

 

1月5日第36師団本部

 

リステマン「敵はコサック騎兵約50000以上か」

 

参謀長「はい」

 

リステマン「第6軍司令部と満州方面軍司令部に救援を要請してくれ、後隣の師団にもだ」

 

救援要請を受けた第35師団は第104歩兵連隊を急行させたそしてコサック騎兵襲来の報を受けた満州方面軍司令部は第2騎兵旅団を急行させると同時に旅順から北上してきたばかりの列車砲隊にルーシ軍沙河防衛陣に対する牽制砲撃を命令全軍に臨戦態勢を取らせた。砲撃を受けたルーシ軍司令部も直ちに反撃態勢を取らせ

た、双方とも決戦の火蓋を切る気は無いハラスメント的な攻撃が全面戦闘状態に突入した

 

双方の司令部が腹をくくった後双方が指示したのは砲撃を強め敵陣を粉砕その後歩兵と騎兵によって敵陣を突破する事だった、グリッペルベルクとしては大量の野砲を持って戦線の一点に風穴を開ける予定であったがその砲兵陣地に36門の30㎝列車砲により大半の野砲榴弾砲が破壊された、グリッペルベルクはこの報告を聞くと即座に沙河の放棄と奉天への後退を指示、後退を開始するルーシ軍に36隻の5型攻撃型飛行船が襲いかかるこの飛行船は対地攻撃用に4連装噴進弾発射管を2基8管装備速射性も効くことから多数のルーシ兵を物言わぬ骸に変えていった

 

 

飛行船天鳳丸5世艦橋

 

斯波「脆いな、そう思わんか船長」

 

船長「仕方ありません中将敵には我軍のような高射砲や高射機関砲がありませんので」

 

斯波「そういうものか、兵が可哀想だな」

 

通信士「司令部からです」

 

船長「読め」

 

通信士「第501〜503飛行戦隊ハ敵陣深ク侵攻シ後退スル敵軍ヲ突キ崩セ、であります」

 

斯波「そうか全船に発光信号我ニ続ケ以上だ、船長高度を少し下げよう船首に取り付けた新型の25㎜の威力を見たいできるかね?」

 

船長「そこはやれとおっしゃっていただきたいものです」

 

斯波「そうかでは言おう命令だ可能な限り高度を落として25㎜砲で敵を粉砕しろ」

 

船長「仰せのままに」

 

斯波義晴中将指揮下の3個飛行戦隊36隻はそのままルーシ軍を猛追大量の噴進弾により推定50000人は殺傷したと言われている

 

 

ドカーーンドカーーン

 

ダダダダダダダダダダダダダダ

 

マチュニク「くそ本国のアホどもめ何処が飛行船は脅威になりえないだ、列車砲以上の脅威ではないか、飛行船を撃ち落とす兵器を廻しやがれってんだ」

 

幕僚「中将後退を」

 

マチュニク「わかっている、重量物は捨てていけよ、ライフルやサーベルも無理だと思えば捨てておけ奉天で新しいのを支給させるからな」

 

兵器の投棄や補給物資投棄による鹵獲量は四季島軍をある意味困らせた。放置しておけば満州馬賊に拾われ利用される事を考えれば回収は出来る限り行わねばならぬが前線部隊にそれを行わせれば進軍に関わるし補給部隊に行わせれば補給線に影響が出る。困った満州方面軍司令部は現地に展開している憲兵隊や風紀委員達にそれらの回収を命じた命じられた彼らは可能な限り集めた無論1部は馬賊や現地民に回収されたか未発見であるが回収されただけでモシンナガン小銃150000丁マキシム機関銃150丁サーベル20000振りM1877野砲500門M1900野砲300門M1902野砲80門M1877.107㎜カノン砲100門M1877.152㎜カノン砲80門糧食5000トン軍馬720頭輓馬1500頭輜重車200台その他石炭木炭大量。羅先軍港にて回収された物品の数量確認に立ち会った水月咲希風紀官曰く「2個軍を編成できる」と言わしめたし近衛を合わせた4軍首脳部にこれだけの戦利兵器の使い道を悩ませることとなった。対して兵器や補給物資を失ったルーシ軍司令部も兵器不足に悩むこととなるし特に燃料たる石炭や木炭の不足により兵に暖を取らせにくくなっていた。とはいえはこの物資投棄により身軽になったルーシ軍約70000は奉天に撤退を完了したとはいえは進撃したコサック騎兵70000の内帰還できたものはたったの5000騎あまりであった。そして四季島軍満州方面軍司令部はこの戦果を見て1月10日に奉天攻略作戦月2号作戦を開始ここに四季ル戦争陸の決着と言われる奉天大会戦の火蓋が切って落とされたのだった




まだ沙河だよ何時になったらバルチック艦隊フルボッコに出来るのやら
今後の展開についてのアンケート設置中


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

奉天会戦前夜

明治38年1月21日奉天ルーシ軍司令部

この日グリッペルベルク大将は全軍にこう訓示した

 

グリッペルベルク「全軍将兵に告ぐ先の沙河での敗戦は私の不徳の致すところにあるその事は認めようだが我々はこれ以上負けてはならないここで敵を食い止めバルチック艦隊や本国からの来援までこの奉天を死守する。数では未だ我々は敵に優っているそれにあの飛行船を撃ち落とすために新兵器も届いている恐るる事はない勝利は我等とともにあり」

 

マチュニク「皇帝陛下万歳」

 

「「「皇帝陛下万歳」」」

 

グリッペルベルク「さて参謀長、各陣地の進捗は?」

 

参謀長「はい、まず第1陣群は完成しましたが列車砲には耐えれぬかと」

 

グリッペルベルク「仕方あるまいあれに耐えるには厚さ3mのベトン陣地が必要だろう」

 

参謀長「はい」

 

マチュニク「閣下、歩兵ライフルが不足しております」

 

グリッペルベルク「なんだと!どのくらい足りないのだ」

 

マチュニク「約200000丁程足りません」

 

グリッペルベルク「そんなにか」

 

マチュニク「はい」

 

グリッペルベルク「各地の武器保管庫から掻き集めれないのか?」

 

マチュニク「それが武器保管庫の大半は旅順や鴨緑江沙河にありましたので」

 

グリッペルベルク「そうか、本国に補給を要請してくれ」

 

マチュニク「はい」

 

グリッペルベルク「敵が来る前に届けばいいが」

 

 

ルーシ軍の武器不足遼陽や沙河の敗走で重量物どころかライフルやサーベルを放棄した事により兵士は居ても武器が無い状態となっていたグリッペルベルクとしては最悪スコップ片手に白兵戦を行わせる覚悟をしていた。

 

 

対する四季島軍はルーシ軍のあまりの多さにどう叩くかの会議をしていた

 

満州方面軍司令部

 

南郷「約500000か、これで最低数だというのだな」

 

総参謀長「はい多ければ600000を超えるかと」

 

南郷「さてどうしたものか、我が方の戦力は3個軍に装甲車軍騎兵統合戦闘団に軍直轄部隊含めて400000になるかどうか」

 

総参謀長「空軍による攻撃でどうにかと思いますが」

 

斯波「空軍としては厳しいとしか言いようがないな敵は37㎜クラスの対気球撃墜砲を少数配備したらしい」

 

南郷「そうか、だとすると正面決戦しかないな」

 

アーチボルド「なら列車砲で釣瓶撃ちにするのはどうですかな、それに例の特戦隊に対空砲を破壊させるのもよいかと」

 

南郷「仕方あるまい、その手でいこう」

 

 

1月28日満州方面軍司令部は特戦隊2000名をルーシ軍奉天陣地に侵入彼らはルーシ語を話すことができた。

 

 

ルーシ軍砲兵陣地

 

砲兵1「士官殿いかがなされた?」

 

ルーシ士官?「いや増援としてこっちに来たのだが迷ってな弾薬庫は何処かな?上官にそこに集合するように言われてな」

 

砲兵1「弾薬庫なら向こうです」

 

ルーシ士官?「そうか、向こうか、ありがとう」

 

タッタタッタ

 

砲兵2「どうした」

 

砲兵1「迷子の士官が来ただけだ」

 

砲兵2「本国から来た援軍の士官かな」

 

砲兵1「らしいな、弾薬庫前に集合しろって言われたみたい」

 

砲兵2「さっきも迷子の士官が来たなアレは砲撃指揮所に視察に来たみたいだったが」

 

砲兵1「そうなのか」

 

このような会話がルーシ軍陣地では増えていた。そう先の士官もその前の士官も侵入した特戦隊であったのだ。

侵入した彼らは鹵獲したルーシ軍の軍服を装備し増援として各地より参集したルーシ軍兵に化け迷った士官や視察中を装い各陣地を廻り対空砲や重陣地に時限起爆システム付の爆薬を設置食堂に忍び込みひまし油を混入させるなどの妨害を行うと何らかの任務を偽装し陣地より撤退1月30日に爆薬が起爆これにより対空砲の約9割を破壊若しくは使用不能にし弾薬庫や砲撃指揮所観測所を破壊し防衛能力を削いで行った

 

 

ルーシ軍司令部

 

参謀「破壊された気球砲72門野砲49門カノン砲31門砲撃指揮所7箇所観測所19箇所弾薬庫5箇所何らかの薬物により腹痛などを訴えている者士官157名下士官81名兵卒248名補給物資500トン焼失。被害は以上となります」

 

グリッペルベルク「手ひどくやられたな、気球砲で動かせるのはたったの3門か」

 

参謀「はい、敵飛行船が来た場合対抗する手段を失いました」

 

グリッペルベルク「警戒を厳重にしろ。迷子になる士官など存在せんよいな」

 

参謀「はい」

 

参謀長「とはいえ閣下、何分参集したばかりでは迷うのも致し方ないかと」

 

グリッペルベルク「ともかく警戒は厳重にそれしかない」

 

 

そんなグリッペルベルクに衝撃的な報告がもたらされる

 

グリッペルベルク「講和、宮廷内で講和について議論されているだと!間違いないのかマストツキー中将」

 

マストツキー「はい、間違いありませんその中には皇太子殿下もいらっしゃるらしく。なにせ四季島軍により我軍は連戦連敗先日の飛行船によるウラジオストック攻撃もありましたので、それに宮廷の1部ではドイツ帝国*1が四季島と同盟を結ぶのではないかとの噂が立っておりますので」

 

グリッペルベルク「ドイツ領から飛行船を使えばサンクトペテルブルクを攻撃可能か」

 

マストツキー「はいシベリア奥地まで攻撃できますので可能になります」

 

グリッペルベルク「そうなれば講和もやむなし、条件は厳しいものになるだろうな」

 

マストツキー「はい、帝都攻撃を許せば満州は愚かウラジオストックや樺太太平洋に面する全域は最低でも持っていかれるでしょう、最悪ヤクーツク辺りまでと推定されています。宮廷内ではその前に講話と」

 

グリッペルベルク「馬鹿な未だ我軍は奉天を守っておるし、バルチック艦隊とて未だ向かっておる」

 

マストツキー「だからです、四季島艦隊に破れぬうちに講和すべしと」

 

グリッペルベルク「負ける前提か」

 

マストツキー「ここだけの話ですがどうにも士気が上がらぬと、ドッガーバンクの一件でエングランド政府は四季島寄りの態度フランカも中立ではありますが四季島寄りドイツは完全に四季島側に立っておりますので」

 

グリッペルベルク「補給か」

 

マストツキー「はい無煙石炭は入手不能です。それどころか水や食料も厳しいとの事、エングランド政府がバルチック艦隊には水食料の補給も微々たる量しか認めぬと」

 

グリッペルベルク「たどり着けぬかこのままでは」

 

マストツキー「1部の艦を本国に戻し戻す艦から物資を移譲する話も出ているようで」

 

グリッペルベルク「どのくらいこちらに廻されるのだ」

 

マストツキー「戦艦、海防戦艦14装甲巡洋艦2防護巡洋艦13駆逐艦12補給艦病院船12だとか」

 

グリッペルベルク「勝てぬぞ四季島海軍は戦艦12装甲巡洋艦8それ以下の艦多数を誇るのだぞ」

 

マストツキー「はい、だから講和と」

 

グリッペルベルク「負けれなくなったな、せめて海で負けても陸ではこの奉天では負けれん」

 

マストツキー「はい」

 

 

1月31日斯波空軍中将率いる15個飛行戦隊が奉天陣地を夜間空襲マストツキー中将が戦死多数の堡塁が破壊損傷したそれに対してルーシ側は破壊工作を逃れた対気球砲で対抗するも夜間による視界不良により見当違いの場所を攻撃全く役に立たなかったこの事によりルーシ軍では対空火器の開発より重飛行船による飛行船撃墜を主に置くこととしたこの事により対空火器の発達は遅れに遅れた、その後も連日連夜に渡る空襲により多数の死傷者と陣地に被害が出ていた。

 

2月1日時点での奉天防御陣の稼働率は47%不足するライフルは75000丁立て籠もる将兵425000名野砲等の大砲720門対する四季島軍将兵372500名列車砲36門を含め大砲3800門(迫撃砲代わりの小型臼砲含む)兵の数ではルーシ軍に采配が上がるが持ち込んだ大砲の数では四季島軍が圧倒していた。

 

2月3日満州方面軍司令部はついに月2号作戦発動を宣言先陣として斯波中将率いる飛行船36隻がルーシ軍陣地を空襲した

*1
明治38年プロシア帝国から改名




アンケート回答お願いします


目次 感想へのリンク しおりを挟む




評価する
※目安 0:10の真逆 5:普通 10:(このサイトで)これ以上素晴らしい作品とは出会えない。
※評価値0,10についてはそれぞれ11個以上は投票できません。
評価する前に
評価する際のガイドライン
に違反していないか確認して下さい。