【悲報】転生したらしいんだけど秒でオークと鬼ごっこしてる【どこここ?】 (火壁)
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【悲報】転生したらしいんだけど秒でオークと鬼ごっこしてる【どこここ?】

対魔忍RPGにハマって掲示板形式面白いなってなったからまあそう言う事です。


1:名無しの転生者

助けて

 

2:名無しの転生者

 お? 新入りか

 

3:名無しの転生者

 あらいらっしゃい!(新しい子は)ご無沙汰じゃないすか!

 

4:名無しの転生者

 見知らぬ場所で不安よな。ワイ、動きます。

 

5:名無しの転生者

 いや動いてもイッチ助けらんねえだろ世界違うんだから。

 

6:名無しの転生者

 >>1とりまコテハンつけてもろて、今何があって何やってるか教えてくれるか?流石になんの情報も無しじゃ指示も出せん。

 

7:名無しの転生者

 何ってそりゃナニでしょ。

 

8:名無しの転生者

 イッチはレ〇プされる寸前だった?

 

9:イッチ

 >>6りょ、死ぬ前は大学入試直前ワイ、町に降りてきた熊から子供を庇って死亡。気が付いたら森の中で目覚めてうろついてると人影を見かけたんよ。麓まで連れてってもらおうと近づいたら肌が緑色だったんねんな。でも人語を話してたからコミュニケーションくらい出来るやろと気さくに挨拶したら「ミラレタ…コロス…」ってなって今鬼ごっこしとる。あと>>8よ、ワイは男や。

 

10:名無しの転生者

 最近のオークは両刀使いだったりするから…

 

11:名無しの転生者

 オークに追いつかれてひん剥かれるイッチ…嫌いじゃないわ!!

 

12:名無しの転生者

 >>11えぇ…

 

13:名無しの転生者

 >>11すまんワイも

 

14:名無しの転生者

 >>11ワイもアリやと思ふ

 

15:名無しの転生者

 寧ろ掘られるシーンはよ見せろ

 

16:名無しの転生者

 >>15えぇ…(ドン引き)

 

17:イッチ

 >>15勘弁して…なんか助かる方法お願いします!なんでもはしないけど!

 

18:名無しの転生者

 >>17ん?

 

19:名無しの転生者

 >>17ん?

 

20:名無しの転生者

 >>17何でもしろ

 

21:名無しの転生者

 何も犠牲にせずに助かろうとしてんの?ちょっとそれ甘いんとちゃうか?

 

22:名無しの転生者

 お前ら少しはイッチに優しくしてやれよ

 

23:名無しの転生者

 >>22だってイッチと関係無いし

 

24:名無しの転生者

 >>22出来てせいぜいがナビゲートだけどイッチライブ配信してないしなー

 

25:イッチ

 >>24ライブ配信てどうやるん?

 

26:>>24

 掲示板開いた時と同じや。念じてパソコンのタブ開く感じ。

 

27:イッチ

 >>26いやこれ開いたのも偶々なんよ。だからどうやってやったか覚えて無くてな

 

28:名無しの転生者

 >>27うるせぇ!いいからやるんだよオラァァン!!

 

29:イッチ

 は、はいい!!

 

 

  『LIVE ON』

 

30:名無しの転生者

 The・森やな

 

31:名無しの転生者

 ちょっと後ろ向いてみ?

 

32:イッチ

 >>32ちょっと気抜いただけで死ねる距離だから無理

 

33:名無しの転生者

 てか今思ったけどイッチ森で意識戻ったんだよな?

 

34:名無しの転生者

 せやな。

 

35:名無しの転生者

 ……それって転移者なのでは?

 

36:名無しの転生者

 あー死んだと思ったら異世界にいた的な?

 

37:イッチ

 >>35それは無い。ちゃんと血しぶきも出たし熊の爪の感触も残ってる

 

38:名無しの転生者

 >>37急に生々しくなるのやめろォ!!

 

39:名無しの転生者

 >>37飯食ってる時になんて話ぶち込んでくれたんだ…

 

40:名無しの転生者

 >>39飯食ってる時にスレ覗くな定期

 

41:イッチ

 >>39すまんな。ところでまだアドバイスは無いんですかねぇ?

 

42:名無しの転生者

 >>41ゆーてもこのまま人里まで走れとしか

 

43:名無しの転生者

 >>41イッチもまあまあ走れとるやん!ガンバ!

 

44:名無しの転生者

 >>43人でなしで草

 

45:名無しの転生者

 いうて>>43の言う通りなんよなぁ。イッチ特典は把握しとるか?

 

46:イッチ

 特典? いや知らん

 

47:名無しの転生者

 >>46特典は転生者転移者関係無しに持ち合わせる所謂チートや。なろう小説知っとるやろ?

 

48:イッチ

 >>47はえー実際にそんなんあるんか。何が出るか楽しみやな

 

49:名無しの転生者

 >>48でも今オークに追いかけられてるんだよね

 

50:名無しの転生者

 >>48楽しみ云々以前に命の危機なんだよなぁ

 

51:名無しの転生者

 >>48発動してみたら?

 

52:名無しの転生者

 >>51流石に何も分からんのに使うはまずいやろ。炎系とか爆発系だったら辺り一面火の海やぞ

 

53:イッチ

 >>51うしやるか

 

54:名無しの転生者

 >>53ファ!?

 

55:名無しの転生者

 >>53何を言ってるんだこいつ…

 

56:名無しの転生者

 >>53安価もしてないのにいきなり危険な橋渡るとか頭大丈夫か?

 

57:名無しの転生者

 >>53お前精神状態おかしいよ…

 

58:名無しの転生者

 >>53悪いことは言わないからやめとけ

 

59:イッチ

 どちらにせよこの状況を打開せにゃならんのだ。ワイはやるで。

 

60:イッチ

 それと道に出た!

 

61:名無しの転生者

 >>60ナイスゥ!

 

62:名無しの転生者

 >>60ナイスゥ!

 

63:名無しの転生者

 >>60ナイスゥ!だけどせめて威嚇みたいにやろ?ね?

 

64:イッチ

 >>63まあまあ、華麗に吹き飛ばしてやるから見とけよ見とけよー

 

65:名無しの転生者

 >>64アカンこれじゃイッチが死ぬう!

 

66:名無しの転生者

 イッチはそれを望んでる…

 

67:名無しの転生者

 >>66龍騎を汚したな!法廷で会おう!!

 

68:イッチ

 では

 

 

 

 

 いっきまああああああああああああああす!!!

 

 

 

 『コズミック・フィストォォォォォォ!!!』

 

 

69:名無しの転生者

 っ!

 

 

70:名無しの転生者

 

 

 

71:名無しの転生者

 

 

 

72:名無しの転生者

 

 >>68なんも起きないな

 

 

 

 大声で叫んだのに違うってマジ?

 

73:名無しの転生者

 >>ちょwwwww何もないとかwwwwww

 

74:名無しの転生者

 >>68こずみっくwwwwwwwwwwふぃすとwwwwwwwww

 

75:イッチ

 ……

 

 

 

 

 

  あっるえええええ?????

 

 

 

 

76:名無しの転生者

 >>75ちょwwwwwwオークさんも固まっちゃってんじゃんwwwwwwwwwwww

 

77:名無しの転生者

 視界ブレブレwwwwwww今めっちゃ顔赤いだろwwwww

 

78:名無しの転生者

 あ、逃げたwwwwwwwww

 

79:名無しの転生者

 そりゃいたたまれなくもなるわwwwwwwww

 

80:名無しの転生者

 オークたち何が起きたか分かってないの草

 

81:名無しの転生者

 てかイッチはなんでよりによって訳の分からない必殺技叫んだんだよwwwww

 

82:イッチ

 >>81いや、何出来るか分からないなら取り敢えず大きな声出して必殺技っぽいの叫んだら何かしら出そうじゃん?

 

83:名無しの転生者

 >>82発想が馬鹿のそれwwwwww

 

84:名無しの転生者

 >>82本当に頭おかしかったwwwwww

 

85:名無しの転生者

 こりゃオークの餌(意味深)だな

 

86:名無しの転生者

 ようやく濡れ場か。興奮してきた。

 

87:名無しの転生者

 86ホモくさ

 

88:名無しの転生者

 ちょっとホモ湧いてんよ~自分の欲望は自分のパートナーに発散して、どうぞ。

 

89:名無しの転生者

 >>88は?

 

90:名無しの転生者

 >>88それが出来たら苦労しないんだよなぁ。

 

91:名無しの転生者

 >>88テメェは俺を怒らせた。

 

92:名無しの転生者

 無敵のスタープラチナでも彼女は出来なかったか……

 

93:名無しの転生者

 >>92ち、ちちちちちげぇし?ただ女は寄って来るけど徐倫出来なかったらプッチどうにかできないからその時まで彼女作ってないだけだし?俺が本気出したら彼女の五人十人余裕だし?

 

94:名無しの転生者

 >>93目に見える童貞で草。まあwww俺にはパワーちゃんがいるからwwwいやーつれぇわwwwwwwww

 

95:名無しの転生者

 >>94こいつを生かしておくわけにゃいかねえ

 

96:名無しの転生者

 >>94パワーちゃん堕とすとかどんな卑怯な手を使った!!言え!!

 

97:名無しの転生者

 >>94うーんこれは支配の悪魔

 

98:イッチ

 あ

 

99:名無しの転生者

 どうしたイッチ

 

100:イッチ

 なんかわかった気がする。

 

101:名無しの転生者

 >>100ン我が魔王!?

 

102:名無しの転生者

 >>100どう考えてもこんな頭おかしいイッチに王になる未来は無い

 

103:イッチ

 まあ見といてや

 

 

 

 『今度こそキチっとやっつけてやるぜ!!』

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 「今度こそキチっとやっつけてやるぜ!!」そう叫んだスーツ姿の男『高嶺賢斗(たかみねけんと)』は右腕を前に突き出す。すると小さく電流が走り、徐々に大きくなっていく。電流は最後には右腕を覆いつくす程に激しく迸っていた。

 

 「これが俺の特典って奴か。ならこれで……いけ!!

 

 

 

ザケル!!!

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

104:名無しの転生者

 

 

105:名無しの転生者

 

 

106:名無しの転生者

 

 

107:名無しの転生者

 

 

108:名無しの転生者

 

 

109:名無しの転生者

 ……はあ?

 

110:名無しの転生者

 特典はガッシュか

 

111:名無しの転生者

 でも手から撃ってたしゼオンじゃね?

 

112:名無しの転生者

 >>111問題はそこじゃない定期

 

113:名無しの転生者

 あれ、イッチ大丈夫か?

 

114:名無しの転生者

 衝撃波のせいかライブも切れたな。意識保ってるんだろうか。

 

115:名無しの転生者

 イッチ!意識あったら反応してくれ!!

 

116:名無しの転生者

 1スレ目から死亡確認スレは縁起が悪いぞ!

 

117:名無しの転生者

 コズミック・フィストを実現させずに死ぬのかよ!!

 

118:イッチ

 >>117さっきのは忘れろ!!

 

119:名無しの転生者

 イッチ!!

 

120:名無しの転生者

 生きてたのかイッチ!!

 

121:名無しの転生者

 >>118恥ずかしかったんだねwwwww

 

122:名無しの転生者

 >>118コズミック・フィスト実現できるといいねwwwwwwwwww

 

123:イッチ

 >>121>>122お前ら覚えとれよ

 

124:>>121

 はーいwwwwww

 

125:>>122

 いやーこわーいwwwwww

 

126:名無しの転生者

 それはそれとしてイッチ、オークはどうしたんだ?

 

127:イッチ

 >>126まあ火力が火力だったし消し炭になった。今はガス欠でぶっ倒れてる。

 

128:名無しの転生者

 >>127草

 

129:名無しの転生者

 >>127草

 

130:名無しの転生者

 まああんな高火力初っ端に叩き出せばねぇ

 

131:名無しの転生者

 しかしあれだけの発光に炸裂音だ。誰かしら来るのは確実だし一先ずは安心だ。

 

132:名無しの転生者

 >>131それが敵じゃない保証が無いけどな。

 

133:名無しの転生者

 ……イッチ動けそう?

 

134:イッチ

 無理。鼻くそほじる力も無い。

 

135:名無しの転生者

 これ無理だゾ。

 

136:名無しの転生者

 もう助からないゾコレ

 

137:名無しの転生者

 (これ追加オークの可能性)濃いすか?

 

138:名無しの転生者

 それでは!ここでイッチを競りたいと思うんですよ!

 

139:イッチ

 >>138勝手に初心者Mにするのやめてもろて

 

140:名無しの転生者

 >>139しかしイッチよ、警戒は怠るなよ。

 

141:イッチ

 >>140そうは言っても…あ、誰か来る

 

142:名無しの転生者

 >>141肌の色だ!肌の色が緑の時点で死ゾ!

 

143:名無しの転生者

 >>141イッチまだ動けないか!

 

144:名無しの転生者

 >>143まだ無理。腕が辛うじて動くくらいか、どちらにせよ直ぐに逃げる事は不可能。

 

145:名無しの転生者

 祈るしかない……か……

 

146:イッチ

 >>145辛い……ん?

 

147:名無しの転生者

 >>146どうした?

 

148:イッチ

 なんかスケベなコス来た姉ちゃんが来た。

 

  『LIVE ON』 

 

149:名無しの転生者

 ……おいこれって

 

150:名無しの転生者

 おいおいマジかよ……よりによってここかぁ…

 

151:イッチ

 >>150>>151え?何々、知ってるならおせーて!おせーてくれよぉ!!

 

152:名無しの転生者

 イッチ……まずお前の世界が何処か分かった。

 

153:イッチ

 >>152お、てことは原作のある世界なんスねー。で、何処なん?

 

154:名無しの転生者

 >>153ここは……

 

 

 

 

 対魔忍の世界だ

 

 

155:イッチ

 ……はい?

 

156:名無しの転生者

 それと今イッチの所に来たのは『対魔忍ユキカゼ』の主人公、水城ゆきかぜとその先輩、秋山凛子だ。

 

157:名無しの転生者

 ……はい!?

 

 




そんな事でオリ主の特典は『金色のガッシュ!!』よりガッシュ・ベルの能力です。気まぐれにゼオンのも出るかも。


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【悲報】転生したらしいんだけど秒でオークと鬼ごっこしてる【どこここ?】2

対魔忍RPGで好きなキャラは天音と舞華です。五車祭舞華とアスカきららでましたイエエエエエィ!!


421:名無しの転生者

 なんか目が覚めたらベッドの上だったゾ

 

422:名無しの転生者

 >>421生きていたかイッチ!

 

423:名無しの転生者

 >>421生きていたかイッチ!

 

424:名無しの転生者

 >>421Y豚とR子が来てからライブもすぐに落ちてスレの反応も無かったから心配したぞ

 

425:イッチ

 >>424オークに追われてたのもあって気が緩んだゾ。

 

426:名無しの転生者

 >>425可愛い

 

427:名無しの転生者

 >>425急に可愛くなるな

 

428:名無しの転生者

 >>425ところでイッチよ、そこから何か見えんか?対魔忍の世界という事が分かってゆきかぜ達に運ばれたという事なら恐らくは五車のどこかだと思うが。

 

429:イッチ

 >>428病室っぽいベッドとパイプ椅子しかない。そもそもワイ対魔忍ってそんな詳しくないねんな。

 

430:名無しの転生者

 そういえばイッチはまだ高校生か。対魔忍は18禁だから知ってる方が問題だしな。

 

431:名無しの転生者

 >>430最近は全年齢に対応してるゾ

 

432:名無しの転生者

 >>431うっそだろお前!?

 

433:名無しの転生者

 あのアへ顔が子供達に晒されるのか…

 

434:名無しの転生者

 >>433性癖の英才教育

 

435:名無しの転生者

 >>434異常性癖の間違いだろ

 

436:イッチ

 >>435そんなにマズいん?感度3000倍とか知ってて友人と笑ってたけど今となっては色物はあってもって感じやけど

 

437:名無しの転生者

 >>436女を箱にしてヤるのを一般性癖にしてはいけない

 

438:名無しの転生者

 >>436獣姦が一般性癖とかマジ?

 

439:イッチ

 >>437????????????????????????

 

440:名無しの転生者

 >>439そりゃ字面だけ見りゃそうよな

 

441:名無しの転生者

 >>439当時の人からしても正気を疑う物だしな。

 

442:名無しの転生者

 アレでオナる奴普通に考えて頭おかしいよ…

 

443:イッチ

 >>442そこまで言われるとか原作何があったんだよ……

 

444:名無しの転生者

 >>443それをこれから直に見ていくんやで(ニチャァ…)

 

445:名無しの転生者

 >>443ある意味どんな世界よりも地獄な気がする。

 

446:イッチ

 おぞましい未来が半ば確定するとか恐ろしすぎる…と、誰か来た。

 

447:名無しの転生者

 >>446恐らくは対魔忍の誰かだ。流石にアサギ本人が来ることは無いだろうが。

 

448:名無しの転生者

 >>446側近を考えるとさくらとか紫か?さくらならまあ気楽に行けるだろうけど紫だったら…まあ強迫とかはしないだろうけど…

 

449:イッチ

 入って来たのは金髪の快活そうな姉ちゃんだった。井河さくらって言ってたゾ。

 

450:名無しの転生者

 >>449さくらちゃんか。警戒心を解くには良い選択だな。

 

451:名無しの転生者

 >>449この世界の女は皆高いレベルで美人だから一人でもフラグ立てられるといいな!(なお原作)

 

452:名無しの転生者

 >>451ヤメロォ!

 

453:名無しの転生者

 >>451申し訳ないがNTRはNG

 

454:名無しの転生者

 >>453苦手だって言ってる奴に「お前才能あるよ」とか抜かす奴ホントいい加減にして欲しい。

 

455:名無しの転生者

 >>454NTR厨の勧誘好きじゃないし嫌いだよ。

 

456:名無しの転生者

 >>451ホントNTR厨ってなんで彼女とか嫁が誰とも知らん奴とかくそうざいって思ってたおっさんに奪われるのが良いとか普段何食ったらそう思うねんやろマジ死ねよ。

 

457:名無しの転生者

 >>456お、どうしたどうした

 

458:>>456

 >>457親戚のおっさんに寝取られかけた

 

459:名無しの転生者

 >>458あっ……

 

460:名無しの転生者

 >>458あっ……

 

461:>>458

 まあすぐに気づいておっさんボコした後に彼女抱きつぶして今は結婚して幸せに暮らしてる。ただ嫁に対してちょっと独占欲が強くなったのか隠し事は無しで何かあったらすぐ相談する事が家族ルールになった。おっさんは勘当された。

 

462:名無しの転生者

 >>461ええ話や。多少ガス抜きに家族サービスはしっかりしていけ~。あとおっさんは死ね。

 

463:名無しの転生者

 >>461やっぱイチャラブは正義なんすね~。NTRは何も生まないってそれ一番言われてるから。

 

464:名無しの転生者

 >>463そんなんが横行する世界に転生したのがイッチなんですよ奥さん。

 

465:イッチ

 >>464そう考えると不安しかない。あとさくらさんが言うにはこれから校長室に来てもらうらしい。五車町のリーダー的な存在がいるそう。

 

466:名無しの転生者

 >>465感度3000倍さん!?

 

467:名無しの転生者

 >>466まあ向こうからしたらイッチの正体不明だけど何も分からないから即抹殺ってならないのはアサギの人格というか彼女なりの優しさよな。

 

468:名無しの転生者

 感謝しろよイッチ

 

469:名無しの転生者

 >>468お前が威張る話じゃない

 

470:名無しの転生者

 >>468調子乗んな

 

471:イッチ

 アサギって…原作主人公か。校長なん?

 

472:名無しの転生者

 >>471作品で主人公変わったりするし。新しいのだと主人公男だからな。

 

473:名無しの転生者

 >>471簡単にいうと過去に対魔忍で反乱が起きてそれを収束して対魔忍全体をまとめるためにアサギをリーダーに据えたって感じ。多分そう遠くない内にその反乱起こした奴とも会う事になる。

 

474:イッチ

 >>473えぇ…戦える気しないんだけど…

 

475:名無しの転生者

 >>474それが転生者の定めだ。大なり小なり嫌でも原作に関わるはめになる。

 

476:名無しの転生者

 >>474まあ戦っていったら女の子と仲良くなれるかもだし頑張れよ。

 

477:名無しの転生者

 このスレにいる連中も原作に関わったり否が応にも戦いに巻き込まれたりしてるがかなり好き勝手やってるから重く考えなくてもいいゾ(ドラクエⅢ世界で国王になってハーレム)

 

478:名無しの転生者

 >>474自分の気持ち殺してまで正義とかいう毒にも薬にもならない物に命捧げる必要は無いゾ(崩壊した現代世界で幼馴染とスローライフ)

 

479:名無しの転生者

 >>474寧ろ今まで抱えてた自分の欲望全部吐き出すくらいの勢いで行け(ポケモン世界でアカネと同棲)

 

480:名無しの転生者

 はえー以外と皆転生後も満喫してるんですねー俺もソーナノ(モンハン世界でアイシャと結婚)

 

481:名無しの転生者

 >>477>>478>>480妻帯者多すぎィ!!

 

482:名無しの転生者

 皆幸せ掴んでるのね…(艦これ世界でフラグ無し)

 

483:名無しの転生者

 >>482まあ…素質が開花したってことやろ…(渋谷金魚世界で童貞彼女無し)

 

484:名無しの転生者

 >>483(渋谷金魚は)アカン死ぬぅ!

 

485:名無しの転生者

 >>483マジで気になるんだけどあの金魚って人骨どうやって砕いてんの?牙も無いし噛む力はクソザコだよね?

 

486:名無しの転生者

 >>485そりゃ強化されてんでしょ(適当)

 

487:名無しの転生者

 パニックホラーでメタい部分に突っ込んじゃいけないってそれ一番言われてるから。

 

488:名無しの転生者

 そう言えばイッチ反応しないな。

 

489:名無しの転生者

 >>488お話してるんでしょ。

 

490:名無しの転生者

 でも電気系能力は色々遊べそうだよな。

 

491:名無しの転生者

 制御する方法は身に着けないとだけど十分当たりだよな。

 

492:名無しの転生者

 それにガッシュの術が使えるのはデカい。汎用性も高いし、妨害でも威力を発揮できる。普通の戦闘でも撤退戦になっても前線に出られるよな。

 

493:名無しの転生者

 >>492自前の強化もあるの嬉しい。他の術と併用できなくてもパワー型相手にも強く出れるしそうでなくても脱出用にも使える。

 

494:名無しの転生者

 皆ガッシュ詳しいっすね…(金色のガッシュ未視聴)

 

495:名無しの転生者

 >>494そりゃワイの青春やからな

 

496:名無しの転生者

 >>495あの頃は小さくて可愛かったのに……

 

497:名無しの転生者

 >>496お前がワイの何を知っとるんや。

 

498:イッチ

 話し合い終わった……

 

499:名無しの転生者

 イッチお疲れ!

 

500:名無しの転生者

 割かし早かったな。良い結果は得られたか?

 

501:イッチ

 それがのぉ……

 

 

 

 高校やり直すはめになった。

 

 

502:名無しの転生者

 は?

 

503:名無しの転生者

 は?

 

504:名無しの転生者

 そんな事ある?なんて説明したん?

 

505:イッチ

 アサギ「君が寝てる間に調べたけど君の戸籍無いやんどうなってんの?」

 ワイ「そりゃこの世界の住人ちゃうんでそらそうやろ」

 アサギ「ほならお前侵略者なん?」

 ワイ「いや迷子的なアレよ」

 アサギ「まあすぐ信じるわけにはいかんしここで生徒のふりしとけ。仕事もいつかしてもらうから」

 ワイ「は?」

 アサギ「それとも五車の庇護無しに路上生活でも送るか?それでもええんやで?」

 

 これほど年上に対してぶん殴ってやろうと思ったことは無いゾ。あのBBAマジふざくんな。

 

506:名無しの転生者

 >>505まあ何の利益も無しに訳も分からん事言うような奴保護する方が普通おかしいしね。

 

507:名無しの転生者

 >>505まあ生活の保障くらいしてくれるんねんやろ?暫くはそれで我慢しとけ。

 

508:名無しの転生者

 >>505仕事もすぐにじゃないなら訓練くらいさせてくれるやろ。今使える術くらい把握しといた方がええで。

 

509:イッチ

 んにゃぴ…そうします…とりあえず能力の確認もかねて訓練室使わせてもらう事になったからそこ向かってる。

 

510:名無しの転生者

 >>509ライブ付けろ

 

511:イッチ

 >>510りょ

 

  『LIVE ON』

 

512:名無しの転生者

 >>511さくらちゃん先生後ろからでも見えるおっきいおっぱい好き

 

513:名無しの転生者

 >>511やっぱ大きいのは正義なんやなって。

 

514:名無しの転生者

 >>511さくらちゃん先生のスリーサイズ聞いて♡

 

515:イッチ

 >>514初っ端から地雷踏ませに行かせようとしないで

 

516:名無しの転生者

 >>515能力確認終わったら安価しようぜ!

 

517:名無しの転生者

 そう言えば安価はしてないもんな。

 

518:名無しの転生者

 コズミック・フィストはイッチが勝手にやっただけだしな。

 

519:名無しの転生者

 >>518お前もう許してやれよwww

 

520:名無しの転生者

 は?イッチが死ぬまでこれで遊べるんだぞ!

 

521:名無しの転生者

 イッチが良いおもちゃ提供したのが悪い。

 

522:名無しの転生者

 これはイッチの自己責任

 

523:名無しの転生者

 味方がいなすぎる

 

524:名無しの転生者

 そりゃこれからハーレムが想像できる奴に温情なんかいらんでしょ。

 

525:名無しの転生者

 >>524寝取られないように苦労するのがオチなんだよなぁ。

 

526:名無しの転生者

 >>525どれだけ頑張っても取られる時は一瞬だゾ。

 

527:名無しの転生者

 >>526辛い

 

528:名無しの転生者

 でも対魔忍はエロゲだからか皆良い身体してる。

 

529:名無しの転生者

 分かる。ブチ犯したい。

 

530:名無しの転生者

 丸一日ねっとりえっちしたい

 

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 スレが猥談でにぎわっている中、賢斗は井河さくらに連れられて訓練室に来ていた。地下に作られたそこは戦闘訓練のための場という事もあり、体育館並に高い天井と自動車が優に五十台は入る面積があり、流石国家公認の組織と伺える。

 

 「それじゃあ高嶺くん、出来る技の確認って言ってたけど具体的に何が出来るの?」

 

 「それを確かめるための訓練です。俺自身よく理解出来てるわけじゃ無いんで」

 

 この世界は昔から人と魔族が存在し、互いに不干渉を約束していたがそんな昔の事しるかと言わんばかりに魔族を抱えた企業や団体が暗躍。そんなやつらに対抗するのが対魔忍なのだという。そして対魔忍のメインウェポンともいえる遁術は対魔粒子とかいうトンチキな物質が存在し、それを纏ったりエネルギーに変換することで発動させるのだという。賢斗の言い分に関しては魔族の事もあり、到底信じられないとは言われなかった。

 

 しかし、賢斗の特典は『金色のガッシュ!!』の魔物の力。何なら魔族と言われても遜色ない能力である。もし魔力にせよ対魔粒子にせよ行使するならそのコントロール方法を考えなければいけないし、魔力を使える言い訳も考えなければいけない。更にガッシュの能力とはいえ全て使えるとも限らないため、本番でこれ使えないんかい!を避けるためにも事前の確認を怠る訳にはいかなかった。

 

 「まずは……ザケル!!

 

 最初に放った感覚を思い出しつつ、威力は最小限にとどめて放つ。前方に広がりながら流れる電が今起きている事態が賢斗にとって夢ではないと思い知らせる。その事実に賢斗は深くため息をついた。

 

 「はぁ……マジかよ……」

 

 「ほほぅ、雷遁ね…でもザケルなんて聞いたこと無いなー」

 

 「まあこの世界の物差しで測れる代物じゃないでしょうしね。そんじゃ次いきます。

 

 

ラシルド!!

 

 同じように力を込めても発動しないと考えた賢斗は全身に力を込めて術を叫ぶ。すると電の紋章があしらわれた壁が賢斗の前に現れた。

 

 「ええ!こんな大きい壁どうやって…巻物を持ってた様子も無いし……」

 

 「さくら先生、こいつに何か投げつけてくれませんか?何でもいいんで」

 

 「これに?いいよー」

 

 賢人の要求にさくらは自前のクナイをラシルドに刺さるように投げる。しかしクナイはラシルドに当たると電気を帯びて弾き飛ばされた。飛ばされたクナイは地面に突き刺さっている。

 

 「……何今の」

 

 「やっぱラシルドいいな。序盤中盤終盤、隙無く立ち回れるっていうか」

 

 「…他にもこんなのがあるって事?」

 

 「防御技はこれだけですね。他のも試したいんですけどいいですか?」

 

 「まあ君の力を確認するための訓練だしね。全然付き合ってあげるから安心してね」

 

 「ありがとうございます。それじゃあ次は…」

 

 その後も賢斗は使える術を確認していった。使えると判明した術は

 

 

 ザケル

 ラシルド

 ジケルド

 ザケルガ

 ラウザルク

 ザグルゼム

 

 であった。

 

 「バオウや覚醒後は無理か…まぁこれだけあれば戦力には困らないしいいか」

 

 「しっかし多才だねー。普通の攻撃に妨害も自己強化も出来るなんてそうそういないよ」

 

 対魔粒子は纏うことで自己強化となり、遁術の発動にも大きな役割を持つ。しかし対魔忍はアサギの力に憧れてか、全て力で解決しようとする節がある。アサギの側近である八津紫もその一人として良い例だろう。しかしそれで解決出来るのは自身より力の無い所謂弱者に対してのみであり、それを是とするのはアサギの望むところではない。

 

 「こんなに色々出来るなら私達が前線にいた時にも欲しかったなー。かなり痛い目に会ってたし」

 

 「そんなの俺の知った事じゃないんで。今日はこんなところで終わりですかね?」

 

 「そうだね。君の自宅に案内しないといけないし、こっちで君の戸籍作っておくから安心しておきたまえー」

 

 戸籍というワードを聞くと賢斗の表情は曇る。現実に起こっているとは理解しても自分がもう元の世界に戻れないと認識するのにはリアリティが強かった。

 

 「あ…ご、ごめんね!別に深い意味は無かったっていうか、その…ごめんなさい」

 

 「い、いやいいんスよ。寧ろ俺はそれを自覚しないといけないっていうか…そのためには必要な事なんで」

 

 死んだ自覚はあれど今は生きている。であれば友を、家族を求めるのは当然の帰結であった。しかしここは別世界、それも魔族が闇を歩き、近未来兵装が現実にあり、当たり前のように命が奪われる世界である。つい数時間前まで普通の高校生だった賢人には荷が重すぎる。

 

 「それにここで幸せになれない訳じゃ無い。俺は俺の幸福を探す事にしますよ」

 

 「賢斗君…うん、その意気だよ!ちょっと不安だったけどこれなら安心だね。それじゃあ君のお家に案内するよー!」

 

 さくらは朗らかに笑うとそのまま訓練室を出ていく。賢斗もそれに続いていく。これからの問題は頭の隅に放りつつ、寝床となる自分の家に向かうのだった。




基本スレで進めていくけどオリ主の決意とか心理描写はやっぱ小説形式がやりやすい。原作メインキャラが現状さくらしか出て無いのはユルシテ…ユルシテ…


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【悲報】転生したらしいんだけど秒でオークと鬼ごっこしてる【どこここ?】3

感想とか評価をくれたら嬉しくなって作者のガチャでSRが出るかもしれません。


702:名無しの転生者

 やっぱ俺は…王道と征く…きららパイセンですね…

 

703:名無しの転生者

 やっぱりアイナがナンバーワン!やっぱりアイナがナンバーワン!

 

704:名無しの転生者

 焔が一番に決まってるんだよなぁ…

 

705:イッチ

 オッスオッスって何だこれは…たまげたなぁ…

 

706:名無しの転生者

 イッチおけーり。今対魔忍のキャラでどんな子が好きか話してたところだゾー

 

707:名無しの転生者

 春桃たそ可愛い。チャイナ娘が正義ってはっきりわかんだね。

 

708:名無しの転生者

 は?コミュ力クソザコのドロレスちゃんとお家デートが激熱に決まってんだルルオ!?

 

709:名無しの転生者

 なおちゃんくんとクリスマスデートしたい。

 

710:名無しの転生者

 >>709いや男ぉ!

 

711:名無しの転生者

 >>710(男の娘が好きで)何の問題ですか?

 

712:名無しの転生者

 >>710(男の娘が好きで)何の問題も無いね

 

713:イッチ

 えぇ…

 

714:名無しの転生者

 ところでイッチよ、ライブで見てたけど能力の確認は出来た。でもそれって魔力で発動してるのか?

 

715:イッチ

 >>714いや、さくら先生がいうには対魔粒子の動きは感じるらしい。でも他にも何かある気がするから明日検査する話になった

 

716:名無しの転生者

 検査?…あっ(察し)

 

717:名無しの転生者

 イッチは強く生きて…

 

718:名無しの転生者

 これ下手したら死ぬのでは?

 

719:イッチ

 え、何々俺どんな目に会うの?

 

720:名無しの転生者

 まあ…アサギの監視下だし死ぬことはないやろ。

 

721:名無しの転生者

 紫から嫌われたくないやろうし仕事ならしっかりするだろうしな。

 

722:名無しの転生者

 まあ明日頑張れ。

 

723:イッチ

 やだ怖い…取り敢えず今日はもう寝るわ。今考えても何も出来ないしな。ノシ

 

724:名無しの転生者

 ノシ

 

725:名無しの転生者

 ノシ

 

726:名無しの転生者

 ノシ

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

739:イッチ

 目が覚めたらさくら先生が部屋に入り込んでますねえ!

 

740:名無しの転生者

 おはよう。それはそれとして死ね。

 

741:名無しの転生者

 朝起きたら美人お姉さんが部屋にいるとかどんなエロゲだよ!…この世界エロゲやったわ。

 

742:名無しの転生者

 >>741急に冷静になるな。

 

743:名無しの転生者

 てかなんで部屋にさくらいるの?

 

744:イッチ

 先生が言うには昨日送った時は暗かったし土地勘が無いだろうから町の案内ついでに迎えに来たそうな。てか時間見たら5時じゃないか…もう2時間くらい寝かして…

 

745:名無しの転生者

 あ~忍者だけじゃなく戦う職業に就いてると早起きは強制されるよな。

 

746:名無しの転生者

 いいじゃないかイッチさくらちゃんと朝の散歩デートだぞ。

 

747:名無しの転生者

 羨ま。どっかに連れ込んで朝の運動(意味深)としゃれこもうぜ。

 

748:イッチ

 なんでワイの居場所無くなる事ばかり提案されるん?そんなだから安価しようにも出来ないんよ?

 

749:名無しの転生者

 !?

 

750:名無しの転生者

 それをはやく言えよ!

 

751:名無しの転生者

 イッチ安価何するか決めてホラホラホラ。

 

752:名無しの転生者

 絶対セックスぶち込んでやるぜ。

 

753:名無しの転生者

 おっぱい揉みしだけ。

 

754:名無しの転生者

 堕とせ

 

755:イッチ

 ほらそういう事言うから出来ないんじゃん!レイプしてどうするんだよこれから世話になるんやぞ!

 

756:名無しの転生者

 下の世話もしてもらえ。

 

757:名無しの転生者

 お礼は子種で返せ

 

758:名無しの転生者

 もう結婚してもいいんじゃないかと

 

759:名無しの転生者

 自由過ぎるだろこいつらwww

 

760:名無しの転生者

 >>759違う!俺達はただスケベが見たいだけだ!

 

761:名無しの転生者

 >>759今までお世話になったキャラが意思を持って情事にしけこんでる。興奮しない訳無いだろ!

 

762:名無しの転生者

 正直野外プレイとか興奮する要素しかない。

 

763:名無しの転生者

 路地裏ックス…いいよね…

 

764:名無しの転生者

 いつから性癖会場になったんだ…

 

765:名無しの転生者

 >>764そりゃ対魔忍だし多少はね?

 

766:イッチ

 でも正直童貞は早いうちに捨てたい。エロゲ世界で童貞は敗北者は過ぎる。

 

767:名無しの転生者

 >>766草

 

768:名無しの転生者

 >>766切実なの草なんだ。

 

769:名無しの転生者

 >>だったらさくらちゃんにお願いすればいいだルルォオ!!

 

770:イッチ

 >>769それが出来たら18になって童貞貫いてないんじゃボケェ!

 

771:名無しの転生者

 >>770魂の叫びktkrwwwwww

 

772:名無しの転生者

 >>770なんだかんだ言ってスケベなことはしたいんすねぇwwwwwwww

 

773:イッチ

 寧ろスケベしたくない奴おるん?

 

774:名無しの転生者

 >>773いる訳無いんだよなあ

 

775:名無しの転生者

 >>773スケベ嫌いな男なんていません!

 

776:名無しの転生者

 >>773エロい事出来なくても期待くらいさせてください!

 

777:名無しの転生者

 欲望丸出しwwww俺もしたい!

 

778:名無しの転生者

 全員が全員スケベ男子やんけぇ!

 

779:名無しの転生者

 スケベしたいのが男子だけだと思わないでいただきたい!

 

780:名無しの転生者

 !?

 

781:名無しの転生者

 !?

 

782:名無しの転生者

 女転生者マジ?

 

783:名無しの転生者

 転生者ほとんど男だし掲示板は知ってても女は使わないケースもあるせいで余計珍しく感じる。てかスケベしたいってwwww

 

784:名無しの転生者

 だって私の職場男が極端に少なかったりいたとしても気に食わなかったりでグーパンしてたら誰も寄って来ないんですよ!私だってエッチしたい!三十路を処女で迎えたくない!

 

785:名無しの転生者

 >>784こっちもこっちで拗らせてるの草なんだ。

 

786:名無しの転生者

 >>754いい人に恵まれるといいな。

 

787:名無しの転生者

 >>786対魔忍に転生した人がいるって聞いたから来たのにそれじゃあ意味ないじゃないですか!同じ世界かもしれないと思ったから抱いてもらおうと思ったのに!

 

788:名無しの転生者

 は?

 

789:名無しの転生者

 イッチふざけんな

 

790:名無しの転生者

 いや待て。醜女かもしれないだろ。そうやって精神を落ち着かせるのだ。

 

791:名無しの転生者

 イッチさん暇な時ありませんか!もし暇だったら五車町の〇ーソンに午後8時に来てください!同じ世界じゃないかもしれないけど!

 

792:名無しの転生者

 そうまでして処女嫌なんかこいつ

 

793:名無しの転生者

 やっぱ頭対魔忍はちんぽの事しか考えてないってそれ一

 

794:名無しの転生者

 てか対魔忍世界に転生してる人他にいたんだ…

 

795:名無しの転生者

 絶対話題にあがると思ったのに今まで知らなかった…

 

796:影糸の対魔忍

 まあ女にとってディストピアみたいな世界ですし生き残るためだったり凌辱されないように強くなる必要がありましたから…正直掲示板の存在も最近知った事ですし前世でも使ってなかったからあまり使おうとも思わなかったんですよね。あと一応コテハン?というもの付けました。

 

797:名無しの転生者

 理由がリアリティ強いの草も生えんのだが

 

798:名無しの転生者

 まあ女からしたら確かに生きにくい世界よな。

 

799:名無しの転生者

 よくコテハン分かったね。

 

800:影糸の対魔忍

 >>799イッチさんのスレもそこまで長くないので見返すのも楽でした。という訳でイッチさんお願いしますー!

 

801:名無しの転生者

 イッチ的にはどうなの?

 

802:イッチ

 流石に行きずりみたいなのはちょっと…せめてお互いを知る時間が欲しい。

 

803:名無しの転生者

 >>802との事ですが如何ですか影糸の対魔忍さん

 

804:影糸の対魔忍

 ぐぬぬ…それでエッチできるならまあ……いいでしょう。

 

805:名無しの転生者

 スケベしたすぎるだろこの対魔忍。

 

806:名無しの転生者

 (対魔忍はセックスが)やっぱ好きなんすねー

 

807:名無しの転生者

 >>804てか影糸って事は影遁?

 

808:名無しの転生者

 井河の一族か…アサギやさくらとも知り合い?

 

809:名無しの転生者

 三十路近いって事はさくらと同い年の可能性はあるな。

 

810:影糸の対魔忍

 アサギさんは親戚らしいけど予定が合わなかったりで初対面は任務でした。さくらちゃんは歳も近い事もあってよく一緒に訓練してました。対魔忍になるのはさくらちゃんの方ががちょっと早かったなー。

 

811:名無しの転生者

 やはり親戚か…アサギがよく許したな。

 

812:影糸の対魔忍

 >>811アサギさん私の事知らなかったみたいで、初めて会った時に「さくらから話は聞いてるわ。今まで顔を出せなくてごめんなさいね」て感じで謝られたんですよ。まあ私の家自体はほとんど対魔忍から足を洗ってたようなものだったので私が対魔忍になると言った時は正気を疑われました。

 

813:名無しの転生者

 >>812まあ親としては自分の娘を死地に送りたくはないよな。

 

814:名無しの転生者

 凌辱される未来が十二分にあり得る仕事なんぞさせたくないよな。

 

815:影糸の対魔忍

 でもお給料いいんですよねぇ…仕事一つこなすだけでも十万単位でお給料出ますし、当人の評価次第で左右されるんですけど経費で武装費用は落ちるので貯蓄に多く回せるんですよ。

 

816:名無しの転生者

 はえーかなりブラックだって思ってたから意外。装備も自己負担って思ってた。

 

817:名無しの転生者

 まあ分からんでもない。

 

818:名無しの転生者

 あそこ間違いなく職場環境としては最悪の部類だろうな。アサギ除いたトップ間違いなくやべぇだろ。

 

819:影糸の対魔忍

 >>818ご明察。長老衆の連中は自分の地位を上げようと互いに睨みを利かせ、酷い時は自分の気に入らない相手の部下をわざと無茶な任務に行かせて死なせるか奴隷に堕とすゲスの集まりと化しています。イッチと同じ世界かは分かりませんが昨日さくらちゃんが秘密隠してるっぽかったので可能性はあります。会うついでにこちらの情報共有なんかも如何ですか。

 

820:名無しの転生者

 >>819思ったより真面目な話だった。

 

821:名無しの転生者

 >>819最初からそう言え。

 

822:名無しの転生者

 >>819エッチしてくださいから入るな。

 

823:名無しの転生者

 >>819お前もうスケベしたいでいけよ。

 

824:イッチ

 まあ…そういう事なら。今日の午後8時ですね。

 

825:名無しの転生者

 >>824それでいいのかイッチよ

 

826:名無しの転生者

 >>824遂にイッチも童貞卒業か。

 

827:名無しの転生者

 >>824てかイッチ童貞である事を臆面も無く言うな。

 

828:イッチ

 なんか高校生でヤッてる事自慢げに言うやついるけど俺としてはそれ責任とれるの大丈夫?ってなる。

 

829:名無しの転生者

 あらやだ素敵…

 

830:名無しの転生者

 今時珍しい身持ちの固さ…

 

831:名無しの転生者

 しかし淫夢厨。

 

832:名無しの転生者

 それだけで全部台無しになる。

 

833:名無しの転生者

 淫夢厨がクズの集まりみたいな言い方はヤメロォ!

 

834:名無しの転生者

 申し訳ないが無差別砲撃に繋がる自虐はNG。

 

835:名無しの転生者

 そう言えばイッチはもう学校着いたん?

 

836:イッチ

 今は住宅街から商店街回ってる。あと〇ーソン2ヵ所あるんだけどどっち?

 

837:影糸の対魔忍

 >>836学園から遠い方でお願いします!私諸事情で学園行くことが出来ないので!

 

838:名無しの転生者

 >>837一気にきな臭くなるのヤメロォ!

 

839:名無しの転生者

 お前本当に対魔忍か?

 

840:影糸の対魔忍

 任務のために動いてるからアサギさんがいる学園に行くのがなんとなく嫌なだけですう!あとサイコ桐生が気に入らないから会いたくないだけですう!

 

841:名無しの転生者

 >>840理由が何となく分かってしまうの草なんだ。特に後者。

 

842:名無しの転生者

 >>842やはり桐生は駄目か

 

843:名無しの転生者

 まあやった事がやった事だし多少はね?

 

844:名無しの転生者

 まあアサギ自身あいつを信用しているのかって聞いたら首を横に振るだろうしな。

 

845:名無しの転生者

 でもまだ処女なんよな。嫌う理由そんな無くない?

 

846:影糸の対魔忍

 >>845親戚2人凌辱した男を憎む理由がこれ以上必要ですか?

 

847:名無しの転生者

 アッハイ

 

848:名無しの転生者

 アッハイ

 

849:名無しの転生者

 まあそらそうよ。

 

850:名無しの転生者

 残当

 

851:名無しの転生者

 寧ろ技術的に優れていたとしても許されざる存在よなあ。

 

852:名無しの転生者

 紫がいるから大人しくしてるだけだしそう考えると不穏分子では?

 

853:影糸の対魔忍

 殺さなきゃ…(使命感)

 

854:名無しの転生者

 その感情は正しいけど正義の味方じゃなくなるで。

 

855:名無しの転生者

 対魔忍世界じゃ善人が馬鹿を見るからしゃーないにしてもアサギやさくらちゃんにお前討たせる気か?

 

856:影糸の対魔忍

 そうさせたくないから我慢してるんです…それでフラストレーション溜まっちゃって…それも相まってそっちも溜まっちゃうのは…仕方ないですよね?

 

857:名無しの転生者

 ちょっと可愛く言ってもお前が痴女認定なのは止まらんぞ。

 

858:イッチ

 学園着いた。これからアサギさんと話して教室に行く感じになる。

 

859:名無しの転生者

 イッチの方もひと段落ついた感じか

 

860:名無しの転生者

 なんだかんだ言って結構時間かかってたんやな。

 

861:名無しの転生者

 乙やでイッチ

 

862:名無しの転生者

 五車学園か…最初は怪訝な目をされるかも知れないけど基本皆チョロいから好感度稼げば大抵落ちるぞ。

 

863:名無しの転生者

 >>862そう上手くいかん…と言いたいが皆頭対魔忍だからなあ……

 

864:影糸の対魔忍

 対魔忍は皆チョロいみたいな言い方やめてください!!

 

 




ここまで滞りなく書けてるの後の揺り戻しが怖すぎる。

影糸が何かは……デュエリストなら分かるかもしれません。


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【悲報】学園着いたと思ったらもう仕事決まってた【ざけんな】

これからのストーリー固める為に設定調べてたら再創造多いの二次創作泣かせすぎる。やりたい事やろうとすると作品ぐっちゃぐちゃになるけどいい感じにまとめるからユルシテ…ユルシテ…




時系列がごっちゃになっていたと報告があったので修正しました。報告してくれた方ありがとうございます。


1:イッチ

 ほんとふざっけんなよあのBBA

 

2:名無しの転生者

 性癖暴露で残りのスレ全部使ったと思ったら仕事が早いなイッチ。

 

3:名無しの転生者

 仕事が早い(任務開始も早い)。

 

4:名無しの転生者

 訓練も出来ないんか?

 

5:名無しの転生者

 草

 

6:イッチ

 任務は放課後。「組織の末端のゴロツキ共が五車付近でうろついてるから情報持って来い。出来たら殲滅もよろ」俺は一般人だっつの!いきなり戦闘とか出来る訳無いだろ!

 

7:名無しの転生者

 いや早すぎィ!!

 

8:名無しの転生者

 逸般人

 

9:名無しの転生者

 お前のような一般人がいるか。

 

10:名無しの転生者

 オーク消し飛ばす火力持ってるのは間違いなく対魔忍

 

11:影糸の対魔忍

 そう言えばイッチさんはオーク消し飛ばしたんですよね?

 

12:名無しの転生者

 >>11せやね

 

13:名無しの転生者

 >>11それがどうしたん?

 

14:影糸の対魔忍

 いやそのオークがどこかの組織の構成員だったとしたら消息が消えた事を上が黙っていないはずですしそれと今回の任務に関連が無いかと聞かれたら少し考えちゃいますよね。

 

15:名無しの転生者

 ……

 

16:名無しの転生者

 ……

 

17:名無しの転生者

 …つまり?

 

18:名無しの転生者

 これイッチの自業自得じゃねえか!

 

19:イッチ

 ……えぇ?

 

20:名無しの転生者

 つまりアサギはイッチの尻拭いを自分でさせるつもりと。

 

21:名無しの転生者

 それでも一人はマズいんじゃ…

 

22:イッチ

 流石にあのBBAもそこは考えてたのか2人つけてくれるって。その内1人は任務経験が何回かあるから手順はそいつらから学べって。

 

23:名無しの転生者

 >>22うーんこの投げやり感

 

24:名無しの転生者

 もう少しイッチに優しくしてやれよ…

 

25:名無しの転生者

 そいつらの名前は聞いとるんか?

 

26:名無しの転生者

 誰になるかでスレ民のテンションが決まる。

 

27:名無しの転生者

 米連や魔族関連はどうあがいても無理やし学生対魔忍に限られるが巨乳キャラがそれでも多いし気になります!

 

28:名無しの転生者

 普通に考えればイッチ助けてくれたゆきかぜと凛子じゃね?

 

29:名無しの転生者

 頭対魔忍と最初から組むと自分も頭対魔忍にされるから避けたい所さんだな。

 

30:名無しの転生者

 避けたい所さん!?

 

31:名無しの転生者

 でも実際頭対魔忍であるR子は騙されるシーンが多い。

 

32:名無しの転生者

 こればっかりはR子が悪い。

 

33:名無しの転生者

 交渉やトークに長けている相手ならまだしもショタにすら騙されるのは余りにも頭が弱すぎる。

 

34:名無しの転生者

 でもそんなR子先輩が好きなのでしょう?

 

35:名無しの転生者

 好き!!!(クソデカボイス)

 

36:名無しの転生者

 騙されやすいおっぱいおっきい子とか興奮しないわけないよなぁ!

 

37:名無しの転生者

 えっちな凛子ちゃんが悪いんだよ…!(おもむろにズボンを下ろす)

 

38:名無しの転生者

 >>37ズボン上げろ。

 

39:イッチ

 2人共教室にいるらしいから年齢が違うらしいゆきかぜと凛子は一緒じゃなさそう。因みに1年でスタートだゾ……

 

40:名無しの転生者

 もう少しで卒業って時にもっかいやり直してねは辛い…

 

41:名無しの転生者

 これはイッチに同情する。

 

42:名無しの転生者

 1年って事はゆきかぜがいるか。他のクラスかもしれないけど。

 

43:名無しの転生者

 RPGなら主人公のふうまとその従者の蛇子もいるな。あと鹿之助に骸佐もか。

 

44:名無しの転生者

 骸佐はまだ反乱起こしてないなら説得出来たらしておきたいな。

 

45:名無しの転生者

 それだけで面倒事回避と戦力増強で両得だから原作壊れるけどそんな事も言ってられないからな。

 

46:名無しの転生者

 実際誰が組むと思う?ワイはふうまと蛇子が来る希ガス。

 

47:名無しの転生者

 でも任務経験あるねんやろ?そうなるとふうまと組むってんなら既に遊撃部隊が発足された後って事だし骸佐は反乱を起こした後って事になるんじゃ?

 

48:名無しの転生者

 そこら辺は改めて情報を仕入れるべきだな。てか影糸の対魔忍姉貴は何か知らんのか?

 

49:影糸の対魔忍

 ここ最近反乱が起きた事例はありませんね。13年前にあったふうま弾正の反乱があったくらいでそれからは至って平穏です…が

 

50:名無しの転生者

 が?

 

51:名無しの転生者

 急に不穏になるな。

 

52:影糸の対魔忍

 5年前にゆきかぜちゃんのお母さんが行方不明になっているんですよね。

 

53:名無しの転生者

 あっ…

 

54:名無しの転生者

 これマズいですよ!

 

55:名無しの転生者

 いや世界観どうなってんだよ。

 

56:名無しの転生者

 まあ…世界線が複数ある作品だとどこかで異なる世界線の作品が混じる事もあるから(ポケモン世界でメガシンカとキョダイマックスが同居してる)

 

57:名無しの転生者

 アニメ世界だとあるけどゲームだと無いっていう設定あるよね(いつの間にか変身システムが導入されたULTRAMAN世界でヒカリスーツ装着者)

 

58:名無しの転生者

 実写化した世界よりマシだゾ(テロリストが学校に侵入した実写暗殺教室29人目)

 

59:名無しの転生者

 なんか肩書が全部なろう小説みてえだな。

 

60:イッチ

 教室着いたぞ。

 

61:名無しの転生者

 これから対面か。

 

62:名無しの転生者

 自己紹介は大事。古事記にも書かれている。

 

63:名無しの転生者

 碌な事書いてねえな古事記。

 

64:名無しの転生者

 もう待ちきれねえよ!(エチエチ娘を)はやく出してくれ!

 

65:イッチ

 しょうがねえな…

 

 

  『LIVE ON』

 

66:名無しの転生者

 手慣れたものだ

 

67:名無しの転生者

 >>66誰目線定期

 

68:名無しの転生者

 >>67師匠的なアレじゃね?

 

69:名無しの転生者

 静流先生!静流先生じゃないか!

 

70:名無しの転生者

 さくらちゃん先生よりデカい爆乳すこ。イッチそこ変われ。

 

71:名無しの転生者

 >>70ディストピアで女を幸せにする覚悟はあるか?

 

72:名無しの転生者

 >>71何言ってんだお前

 

73:名無しの転生者

 >>71どうせチンポぶち込んだらアヘるんだから幸せもへったくれもないでしょ。

 

74:名無しの転生者

 静流先生が先に入って転校生のテンプレ言う感じだな。

 

75:名無しの転生者

 ここまでテンプレ

 

76:名無しの転生者

 ここから天ぷら

 

77:名無しの転生者

 タイ料理に欠かせない

 

78:名無しの転生者

 >>77それはナンプラー

 

79:名無しの転生者

 ドラゴンリンクのワンキル要因

 

80:名無しの転生者

 >>79それはガンドラ

 

81:名無しの転生者

 勇者アバンに倒された

 

82:名無しの転生者

 >>81それはハドラー

 

83:名無しの転生者

 この一体感よ

 

84:名無しの転生者

 スレの醍醐味よな

 

85:名無しの転生者

 これだからスレは止められねえんだ

 

86:名無しの転生者

 でもこれってどっちかって言えばツ〇ッターでは?ボブは訝しんだ。

 

87:名無しの転生者

 どっちでも出来るからヘーキヘーキ

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 賢人は教室の前でアサギから聞かされた事を思い出していた。その内容は今回命じられた(押し付けられた)任務についてである。

 

 『私達対魔忍はその仕事の性質上多くの組織から疎まれるわ。それで報復なんて事もままある事。あなたが倒したオークもその一員だと考えられるわ。オークはそもそも五車の近くにはいないのよ。そこであなたにしてもらいたい仕事はそのオークがいた付近の捜査。そこで何かしらの情報を持ち帰る事。戦闘する必要は無いわ。まだあなたにそこまで求めても酷でしょうしね。あなたがいた場所まではあなたを救助した者が連れ添います。そこからはあなたが案内して。仮に戦闘になった場合でもあなたに同伴する者で対処します。あなたが戦う意思を見せれば話は別だけれど』

 

 賢人自身何故オークが自分を襲って来たのか、あの場所に隠さなければならないものがあるのだと察しがつく。スレ民達の話から考えて奴隷も考えられるだろう。魔族が存在するこの世界で基本的人権はあれど裏の世界でそんなものは通用しない。人身売買なぞ普通に行われると考えていい。そのような世界で生きていけるのかと現実的に考える。

 

 「いつか人を殺すようになるのか…俺に出来るのかな…」

 

 賢人はこの時まだ考えていなかった。考えないようにしていたのかもしれない。人を殺すという意味を。闇に生きるという事が何を示すのかを。

 

 「高嶺君、入ってきてください」

 

 「あ、はい」

 

 扉が開き、高坂静流に呼ばれる。それに答え賢斗は教室に足を運んだ。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

88:名無しの転生者

 遂に教室に入ったな。

 

89:名無しの転生者

 長髪緑髪…蛇子だ!てことは窓際の男がふうまか。

 

90:名無しの転生者

 ゆきかぜが『あ!あんたはあの時の』ってやってて凄い少女漫画感あるの可愛い。

 

91:イッチ

『それでは高嶺君、自己紹介をお願いします』

 

 『はい、今日からお世話になります高嶺賢斗と言います。趣味はゲームなんですが諸事情でここ最近の物に疎いので教えていただければ嬉しいです。至らない点もあると思いますがご容赦頂ければ幸いです。よろしくお願いします』

 

92:名無しの転生者

 なんの捻りも無いな

 

93:名無しの転生者

 安価しろ

 

94:名無しの転生者

 何かキャラ付けになるようなものが欲しかったよな。

 

95:名無しの転生者

 今からでも遅くない。彼女募集中とか言っとけ。

 

96:イッチ

 ワイのゴーストがささやいている…この場でその台詞はフラグだと…

 

97:名無しの転生者

 そこで日寄ってたら童貞卒業なんて夢のまた夢やで。

 

98:イッチ

 ワイが一人の時にはなんか安価募集するから…

 

99:名無しの転生者

 >>98言ったなイッチ!!

 

100:名無しの転生者

 >>98言質とりました。

 

101:名無しの転生者

 やらなかったらスレ民に命令権よこせ。

 

102:名無しの転生者

 それくらい当然だよなあ!

 

103:名無しの転生者

 唐突に人権の危機にさらされてるの草。

 

104:名無しの転生者

 >>103そりゃ(今まで焦らしてたんだから)そうよ。

 

105:イッチ

 えぇ…頑張ります…

 

106:名無しの転生者

 >>105ビビってんの?覚悟決めろ?

 

107:名無しの転生者

 >>105日寄ってるやついる?

 

108:名無しの転生者

 いねえよなあ!!

 

109:名無しの転生者

 イッチ座る場所はゆきかぜの隣か。

 

110:名無しの転生者

 『なんであんたがここにいるのよ!』がもう少女漫画なのキュンとするからやめろ。

 

111:名無しの転生者

 この後犯されるんだよね…

 

112:名無しの転生者

 むしろそっちの方が安心感ある。

 

113:イッチ

 『君が助けてくれたのかな?あの時にお礼言えなくてごめん。改めてありがとうね』

 

114:名無しの転生者

 気さくな挨拶+1919点

 

115:名無しの転生者

 ゆきかぜもまんざらでもない感じいいな。

 

116:名無しの転生者

 でも達郎っていう寝取られ要員彼氏おるねんやろ?そんな表情他の男にして大丈夫なんか?

 

117:名無しの転生者

 RPGでは普通の幼馴染だし多少はね?

 

118:名無しの転生者

 片思い中だっけか。まあゆきかぜからしたら助けた人からの感謝だから純粋に嬉しいよな。

 

119:名無しの転生者

 こんな子があんな事やこんな事されてしまうとか興奮する。

 

120:名無しの転生者

 イッチ助ける気はあるんか?

 

121:イッチ

 出来る事なら助けたいけどどうしようも無い場合だったら仕方ないって割り切る。

 

122:名無しの転生者

 まあそれが1番よな。

 

123:名無しの転生者

 問題は気持ちの持ち様だからな。自分に責任があると考えたらそれだけで潰れる事だってある。

 

124:名無しの転生者

 イッチに出来るのは事前に防ぐように手を回すか、事が始まった後に最善の手を打つかだけだ。それだって必ず成功するとは限らない。

 

125:名無しの転生者

 イッチは全能じゃないしこの掲示板が無かったらそもそもこれからの事を知る術も無かったんだ。自分が動いてたらと思うのは傲慢だよな。

 

126:イッチ

 そゆこと。何もしないわけじゃ無いけど、それをワイのせいにするのはお門違い。それでも責任を感じるなら懺悔は墓に入ってからするわ。

 

127:名無しの転生者

 イッチ覚悟キマッてんな。

 

128:イッチ

 覚悟決めなきゃ生き残れないのは昨日だけでもヒシヒシと伝わったよ。ふざけた感じでレスしてたけどマジで死にかけてたんだから。

 

129:名無しの転生者

 >>128確かにオークに襲われたら何されるか分かったもんじゃないしな。

 

130:名無しの転生者

 そう考えるとイッチ大分マズい状況だったのか。

 

131:名無しの転生者

 ふざけて掘られろって言った奴冷えてるか~?

 

132:名無しの転生者

 でもそっちに関しては暫く時間があるだろ。それより今は放課後の任務や。

 

133:名無しの転生者

 放課後って早ない?何の準備も出来へんやんけ。

 

134:名無しの転生者

 それ程逃したくないんやろな。ブリーフィングくらいするやろうし詳細はその時聞けるやろ。

 

135:名無しの転生者

 流石に無いはずも無いしな。

 

136:名無しの転生者

 ゆきかぜも参加するやろうしそれとなく聞いてみたらどうよ。

 

137:イッチ

 せやな

 

 『そう言えば今日任務があるよね?俺も参加するんだけど詳しい事って分かる?』

 

 『昨日の今日でもう任務!? 確かにあいつらの事を知ってるかもしれないけどそれにしたって…』

 

 心配してくれてるんかな。だとしたら嬉しいんだけど。

 

138:名無しの転生者

 >>137それもあるやろうけど基本的にぽっと出のイッチが自分と同じ任務に抜擢されてるのが気に入らんのやろ。

 

139:名無しの転生者

 まああるやろうな。負けず嫌いやし。

 

140:名無しの転生者

 しかし、チョロい

 

141:名無しの転生者

 >>140そこがいいんだよなぁ。

 

142:名無しの転生者

 でも知ってる風だったし教えてくれるやろやったなイッチ

 

143:イッチ

 『そうだよな、まあ俺に拒否権は無いし受ける以外ないからとにかく死なない事を意識して動く事にするよ。そっちとしてもその方が都合がいいだろ?』

 

 『そ、それはそうだけど…せめて足は引っ張らないでよ!』

 

 『そこは…善処するさ』

 

 『確約しなさいよ!』

 

144:名無しの転生者

 確約って今日日聞かんよな。

 

145:名無しの転生者

 ワードチョイスが古いのが10周年まで続いた作品だなって感じする。

 

146:名無しの転生者

 10年前でもこんな言い方せんやろ。

 

147:名無しの転生者

 てか足引っ張るなってイッチの電撃は知ってるはずだろ?BBAが知らせないはずないし。

 

148:名無しの転生者

 対魔忍は相手の実力まともに測れないし…

 

149:名無しの転生者

 実力測れないんじゃなくて相手に嘗めてかかってるから策に嵌るのでは…?

 

 




書いてる途中で詳細見たら評価色付いとるやんけ!評価くれた皆さんお気に入りしてくれた皆さん読んでくれた皆さんありがとナス!!



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【悲報】学園着いたと思ったらもう仕事決まってた【ざけんな】2

この作品投稿してから評価バー一週間かからずに色付いたの驚いた。皆さんありがとうございます。かなりモチベに繋がっています。


205:名無しの転生者

 ワイはやっぱり委員長のまりちゃんやと思う。あの子ならイッチの先導にも適してるやろ。

 

206:名無しの転生者

 それを言うなら颯の方が戦闘で優位に立てるしそっちだろ。遠距離の攻撃はイッチやゆきかぜとも連携を取りやすいはずだ。

 

207:名無しの転生者

 お前らるみたそを忘れるとかにわかか?

 

208:名無しの転生者

 あずきちゃんに決まってるよなあ!!

 

209:イッチ

 まさか授業終わるまでゆっくりとはいえ自分の性癖を織り交ぜてもう一人の予想してるとはたまげたなぁ。

 

210:名無しの転生者

 スレ埋める訳にはいかないからねしょうがないね。

 

211:名無しの転生者

 スレもこれだけでじゃないし更新しとかないとすぐ埋もれるからな。

 

212:名無しの転生者

 そういえば今日任務ってなると影糸姉貴と会うの無理じゃね?

 

213:イッチ

 あっ……

 

214:影糸の対魔忍

 大丈夫ですよ。任務は仕方ありませんからそちらへ行ってください。その後は報告もあるので5日後に同じ場所でどうですか?

 

215:名無しの転生者

 >>214なんか当たり前みたいに言ってるけど同じ世界か分かってないんだよなぁ…

 

216:名無しの転生者

 そう言えばそうじゃん。これで違いましたは面白すぎるぞ。

 

217:影糸の対魔忍

 あ、大丈夫ですよ。同じような任務がある事も把握したのでイッチさんと同じ世界の可能性が特大です!

 

218:名無しの転生者

 …は?

 

219:名無しの転生者

 どうやって分かったんだよ…

 

220:影糸の対魔忍

 イッチさんの任務がどのようなものかアサギさんにバレないようにハッキングしました。これでも前の世界ではプログラマーだったので五車のザル警備なんて壁にもなりません。

 

221:名無しの転生者

 >>219影糸姉貴が急に恐ろしく見える。

 

222:名無しの転生者

 【新情報】影糸姉貴自分の組織のプログラムをザルと言い出す【ハッカー】

 

223:影糸の対魔忍

 >>222違いますー!ちょっとコンピューターの扱いが対魔忍の中では長けてるだけですうー!!

 

224:名無しの転生者

 扱いが長けてる(ハッキング可能レベル)

 

225:名無しの転生者

 普通のプログラマーはハッキング能力を持たない(確信)

 

226:イッチ

 ハッキングしたって事は任務の詳細を知ってるって事ですか?

 

227:影糸の対魔忍

 はい。イッチさんの倒したオークはその付近に潜伏していた奴隷商人の手下のようです。そしてイッチさん、ゆきかぜさんそして篠原まりさんの3人で任務に当たっていただく事になるようです。

 

228:名無しの転生者

 まりちゃん来たアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!

 

229:名無しの転生者

 クッソオオオオオオオオオオオオアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!

 

230:名無しの転生者

 まりが任務で会えると歓喜する民とまり以外の会いたいキャラじゃなくて落胆する民の反応が綺麗に分かれてるの草。

 

231:名無しの転生者

 颯さんに射込まれたいだけの人生だった…

 

232:名無しの転生者

 ドマゾ湧いてんな。

 

233:名無しの転生者

 マゾで済まないんですがそれは…

 

234:名無しの転生者

 組織の目的とか分からん?

 

235:影糸の対魔忍

 奴隷売買による小銭稼ぎです。対魔忍は普通の女の子より高く売れますからね。調教費以上のお金が入りますから対魔忍が現れたら是が非でも捕えたい所ですし、すぐにでも手放したい危険物でもあるんです。

 

236:名無しの転生者

 >>235改めて聞いてもやっぱり気分の良い話じゃないな。

 

237:名無しの転生者

 こういうのはフィクションだから楽しめるのであって実際やられると胸糞悪くなるのは確か。

 

238:名無しの転生者

 フィクションの世界なんだよなぁ…

 

239:イッチ

 校長室に着いた。アサギさんとさくら先生がいたわ。

 

240:名無しの転生者

 ライブを!ライブを流すんだイッチ!まりちゃんをワイに見せろオオオオ!!

 

241:名無しの転生者

 >>240やべえガチだ!

 

242:イッチ

 こっわ…

 

  『LIVE ON』

 

243:名無しの転生者

 イッチ引いてるじゃねえか。

 

244:名無しの転生者

 しょーがねーだろ赤ちゃんなんだから。

 

245:名無しの転生者

 ヴォオオオオオアアアアアアアアアア!!

 

246:名無しの転生者

 やかまし

 

247:名無しの転生者

 限界オタクのそれ。

 

248:名無しの転生者

 たった数レスでここまでキャラが固定されるのも珍しいな。

 

249:名無しの転生者

 急激な変化が対人ゲー環境のそれ。

 

250:名無しの転生者

 アサギが任務について色々言ってるけどこれもう全部影糸姉貴が教えてくれてるんよな。

 

251:名無しの転生者

 いうて建築物の構造大雑把にだけど把握しとるやん。よくこんな情報とれたな。

 

252:イッチ

 『よくここまで情報が集まるものっすね』

 

 『隠密が得意な子も勿論存在するわ。情報は確かよ』

 

 『ふーん…』

 

253:名無しの転生者

 明らかに疑ってるなイッチ

 

254:名無しの転生者

 まあ奴隷調教やるようなやつらだし捕まえれば捕まえただけ美味しい思いの出来る対魔忍をゾロゾロ釣れるってならやらない手は無いよなぁ。

 

255:名無しの転生者

 ? 何やるって?

 

256:名無しの転生者

 マイ〇ラで必要な資材を安定して確保したいならどうする?

 

257:名無しの転生者

 ??????

 

258:名無しの転生者

 急に何言ってんだ?

 

259:名無しの転生者

 あーそう言う事?

 

260:名無しの転生者

 分かってそうだけど本当に理解してる?

 

261:名無しの転生者

 こういう事やろ

 

 例えば鉱物でも農作物でも自動で採掘、耕作出来るシステムを作る。そうすればその場の資源や土壌の栄養が枯れるまで目当ての物が手に入る。自分はそれを受け取るだけ。粗方絞りつくしたら次の餌場へ。自然の動物と違うのはシステムさえ出来たら自分が動かなくても利益が得られる所だな。

 

262:名無しの転生者

 え、かなりマズいじゃん。

 

263:名無しの転生者

 実際ここまでやるかは分からないけどな。システムを構築するのにも面倒は付きまとうし対魔忍自体組織だから全部とまでいわずとも向こうの想定以上の戦力を投入すればすぐさま潰れるやろ。囚われてる対魔忍が寝返っていなければの話やけどな。

 

264:イッチ

 それを疑ってるんだけどなぁ…ゆきかぜもまりちゃんも仲間を疑うのかって食ってかかるし…その情報嘘だったら苦しむのこっちなんだぜ?

 

265:名無しの転生者

 対魔忍は仲間を大切にするからね(NTRエンドに目を逸らしつつ)

 

266:名無しの転生者

 寝取られているのに仲間を大切にするのって矛盾するのでは…?ボブは訝しんだ。

 

267:名無しの転生者

 快楽には抗えないからねしょうがないね。

 

268:名無しの転生者

 いうてイッチの言葉も的外れって訳じゃないからアサギもイッチに対して前向きやけどゆきかぜ寄りは崩さないな。

 

269:名無しの転生者

 まあアサギからしてもイッチを信用する材料ないからイッチの意見に正当性があっても疑わなくっちゃいけないんよな。

 

270:名無しの転生者

 イッチの当面の目標は信頼度を稼ぐ事か…

 

271:名無しの転生者

 一定値に達したらエロ回想見れそうだな。

 

272:イッチ

 『それではブリーフィングを終わります。高嶺君は装備の説明をするからもう少し残るように』

 

 『アサギ校長、ちょっと待ってください。私達も話は終わっていません』

 

273:名無しの転生者

 ん?

 

274:名無しの転生者

 流れ変わったな

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 「どうしたのかしら。話は終わったと言ったのだけれど」

 

 「どこがですか!まだ彼の正体を私達は何も知らないんですよ!あんた何者よ!!」

 

 アサギに声を荒げ、賢斗に指を指しながらゆきかぜは問いたださんと迫る。賢斗は察したという様子でゆきかぜに向き直る。

 

 「それは言わないと駄目なのか?」

 

 「当たり前でしょ!さっきあんたが言った台詞を借りれば『信頼するには情報が足りない』わ!私達と任務に行くならあんたの話を聞かせなさい!」

 

 ゆきかぜの言い分は間違っていない。信頼を得るには自らをある程度晒さなくてはいけないのは賢斗自身理解していた。しかし、立場や現状はかなりあやふやな上、アサギは兎も角ゆきかぜのような上の立場でもない人物にはおいそれと話す訳にはいかないのだ。

 

 「生憎とそれはこっちも同じだ。こっちは何も知らないんだぜ?」

 

 「さっきまでの爽やかさはどこに行ったのよ…私は水城ゆきかぜ。こっちは委員長の篠原まりよ」

 

 「ど、どうも…篠原まりです。えっと…よ、よろしくお願いします…」

 

 賢斗の猫かぶりに呆れながら自身と共に来たまりの名前を述べていく。名前を呼ばれたまりは自身でも自己紹介を始め頭を下げる。

 

 「よろしくどうも。改めて、高嶺賢斗だ。使用する術は雷遁…というのかは分からないが雷を利用する。任務は初めてだから不足な点があるかもしれないがそこはまあ頑張るとするよ」

 

 「……アサギ校長」

 

 「何かしら?」

 

 「こいつの事、一応は信じます。でも何か裏切るような事があれば、その時は容赦しません。それは分かってください」

 

 「いいでしょう。賢斗君、分かっているわね?」

 

 アサギは賢斗に向けて睨みを利かせる。しかし賢斗はどこ吹く風と気にしていない。そのような賢斗にゆきかぜは親の仇を見るように睨みつけ、まりは賢斗とゆきかぜの間に走る険悪な火花にオロオロとしていた。

 

 「では私達はこれで、失礼します」

 

 ゆきかぜ達は不服ながらも校長室を出ていく。アサギは改めてといった面持ちで賢斗に向き直る。

 

 「さっきの台詞」

 

 「え?」

 

 「信頼するには情報が足りないと言った言葉の真意、聞いてもいいかしら」

 

 アサギは事の真意を問い詰める。賢斗の言葉に違和感を感じたのだ。

 

 「俺が感じたのは2つ、奴隷商人というやつらと情報を持って来た対魔忍。アサギさん、情報を持って来た対魔忍は任務開始からどれ程の期間を要したんですか?」

 

 「1年ね」

 

 「今回の規模なら3ヵ月程かしらね」

 

 「ならもう一つ

 

 

 

 本当にそれは信頼に足る情報ですか?」

 

 「…あなたのような勘の良い子は好きよ」

 

 アサギは軽く笑みを浮かべる。そして引き出しから新たな紙を取り出した。

 

 「あなたの予想通り捜査に乗り込んだ子は堕ちていたわ。この情報も最初は信じていたけれど後に誤情報を掴ませておびき寄せる餌だと分かった。今回それを教えたのは皆に情報の正誤を見極める事を知ってほしいからだったのだけれど」

 

 「仲間を大切にするあまり信用し過ぎる。そして裏切った奴等の情報を鵜呑みにする、と」

 

 アサギは頭を抱えながら頷く。アサギも現状に苦悩しているようだ。

 

 「私が原因みたいな所があるのが何とも言えないのよね。長老衆も私がなんでも出来ると考えてるのよ。事務仕事だって重要なのがここ最近ようやく分かったわ…」

 

 「それは…お疲れさんです…」

 

 「対魔忍の子やこの学園の生徒達も私に憧れてくれるのは嬉しいのだけど戦闘面ばかり取り上げられてね。あなたの意見は嬉しい誤算だったわ」

 

 「俺が良い刺激になれば、と」

 

 「それはあなた次第よ。出来る事なら自分で気づいてほしいけど、そうも言ってられないの。対魔忍の子達がこれ以上傷ついて堕ちていくのを見ていられない」

 

 アサギは苦虫を噛み潰したような顔で俯く。そしてアサギは賢斗に向き直った。

 

 「あなたのような風が必要なの。力を貸して」

 

 「……分かってるんですか?俺は元々戦いなんて無い世界から来たのに、そんな俺に期待しちゃって」

 

 「……私は、あなたを信じるわ」

 

 「その心は?」

 

 「勘よ。でも、それだけじゃない。あなたは裏切るような事はしない。でしょ?」

 

 アサギは真っ直ぐに賢斗を見据える。賢斗は観念したように両手を上げて降参といった具合におどけて見せた。

 

 「分かりましたよ。その情報もゆきかぜ達に共有しても?」

 

 「勿論よ。私の思惑も伝えてくれると助かるわ」

 

 アサギに軽く会釈しつつ賢斗は校長室を後にする。その直後賢斗は気づいた。

 

 「あ……

 

 

 

 

 装備について聞いてねえや」

 

 すぐ戻るのも気まずいと感じた賢斗はさくらを探して聞き出す事にした。2時間かかった。ゆきかぜには頭を引っぱたかれる事になった。




奴隷調教受けている対魔忍は作者の性癖で決まります。ヒロインもその時に来るかなと。


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【悲報】学園着いたと思ったらもう仕事が決まってた【ざけんな】3

就活終わった。更新遅れちゃった許して。

今回は小説パートが先に来ます。あと敵は今回に限りステルスゲームにありがちな索敵範囲ガバ系モブです。


 「ここがあの女のハウスね」

 

 「いきなり何言ってんのアンタ」

 

 任務へ赴いた賢斗、ゆきかぜ、まりは奴隷商が潜伏していると考えられる廃倉庫が見下ろせる崖にいた。賢斗からは見えないが、対魔忍であるゆきかぜとまりは見えるらしい。

 

 「えっと…アサギ校長の情報によると入り口は賢斗さんが迷い込んだ事で固められているから裏口から侵入するのがいいんですよね?」

 

 「裏口ってよりは入れそうな場所ならどこからでも、だな。間違っても奴隷娼婦として入ろうなんて考えるなよ」

 

 「でもそっちの方が早いわよ。すぐにでも奴隷として捕まってる子達を助けないと」

 

 「そう言ってミイラ取りがミイラになったのが偽情報だろ。どの道奴隷に紛れるのもこっそり侵入するのも時間差はそう無い。そもそもそんな充てはあるのか?」

 

 「そ、それは……」

 

 「慌てる必要は無いんだよ。数時間で決着をつける気だし、俺は陽動に回るから二人は救出に向かってくれ」

 

 「はぁ?」

 

 「えぇ!」

 

 賢斗の出自も能力も把握出来ていない二人にとって賢斗とはアサギに何らかの理由で認められているが未知数な爆弾である。作戦のブリーフィングでも結局正体を掴めなかった為、ゆきかぜに至っては賢斗を警戒する理由は十分だった。

 

 「お断りよ!アンタの事はまだ信用してないって言ってるでしょ!そんな奴に後ろを預けるなんて冗談じゃないわ!第一アンタ一人でどれだけの人数相手にすると思ってんの?」

 

 「二十人で済めばいいな」

 

 「いいなじゃないのよ!そんなノープランでよく陽動やるなんて言えたわね!」

 

 「まあ出来るって確信が無きゃ言わないって。クナイってあるか?」

 

 「クナイ? 無いわよ。私にはこれがあるもの」

 

 「えっと…ご、ごめんなさい」

 

 ゆきかぜは自身の得物である『ライトニング・シューター』を見せつけるように突き出す。まりも申し訳なさそうに謝り、持ち合わせていない旨を伝えた。

 

 「マジか……まあ何本かあるから使い回せばいいけどよ」

 

 「何するつもりだったのよ」

 

 「何をするかは教えてもいいけどそれは中に侵入してからでもいいか? まずは入り込まないと」

 

 「裏口は……オークが一体ですね。まずはあのオークを何とかしないと」

 

 「俺が行ってもいいか?」

 

 「はぁ? アンタが行ってどうするのよ?」

 

 「ちょっと試したい事があってさ。取り敢えず反対側にまわるわ」

 

 そう言うと賢斗は木々の間を縫ってゆきかぜ達の反対側の茂みに隠れる。オークはまだ気づいていない。

 

 「あいつ何やるつもりなのよ……」

 

 「でも、オークとはいえ一人で戦うのは……助けに行った方が」

 

 「いいえ、少し見ましょう。あいつがどんな戦い方をするのか気になるわ」

 

 ゆきかぜの思惑はまりにも容易に分かった。大方賢斗がオークに苦戦するところを華麗に助けるシーンを今頃想像しているのだろう。その証拠に口元がニヤついている。

 

 「ふっふっふ、あいつの慌てふためく姿が目に浮かぶわ」

 

 「や、止めなよゆきかぜちゃん!これは任務なんだよ?」

 

 「大丈夫よ。オークなんて何体も倒して来たんだk「ラウザルク!!」な、何!?」

 

 賢斗の声が聞こえてきたと思えば空から雷が賢斗のいるであろう場所に落ちた。次の瞬間

 

 

 

 

 

 

 賢斗がオークを締め上げながらゆきかぜの隣に現れた。

 

 「いやああああああ!!」

 

 「ゆきかぜちゃんしーっ!しぃーーっ!!」

 

 突如現れた賢斗に驚くゆきかぜとそのゆきかぜを宥めるまり。普通に考えて夜中にこんな騒がしいコントまがいのやりとりがあって何の反応も無い程馬鹿ではない。

 

 「っ!隠れろ!」

 

 「ちょっ!何よ!」

 

 オークを引きずりながら倉庫から離れる。ゆきかぜは要領を得ないといったように騒ぐが、気にせずに退避する。その直後、裏口の扉が開いた。

 

 「なんだ? 今女の声が聞こえたと思ったんだが」

 

 「どうせここら辺でヤッてるビッチがイッたんだろ。探すか? 混ぜてくれるかもしれねえぞ」

 

 「馬鹿野郎。ここで下手こいたらボスになんて言われるか分かったもんじゃねえんだぞ。それに穴は地下に行けば腐る程ある。それでやれば良いだろ」

 

 「でもよぉ、あいつら最近締まり悪いんだぜ? 使いすぎたってのもあるけど正直飽きちまったよ」

 

 「まあそう言うな。もうすぐ嘘情報に釣られた対魔忍がやって来る。そいつらで楽しめばいいだろ」

 

 「それまではあの穴で我慢かぁ。しっかし対魔忍も馬鹿なんかね? 裏切ってるとも考えずにその情報普通鵜呑みにするか?」

 

 「そう言うな。そのお陰で俺達は金が稼げてるんだ。寧ろ感謝しないとな。それに新しいヤツもあるし、調教の楽しみもあるじゃねえか」

 

 「違いねえや。アッハッハッハ! でも俺としては早いとこヤれるのがいいんだよなあ」

 

 「お前のお気持ちなんて向こうはどうだっていいだろうさ。にしても見張りのオークはどこ行ったんだ? まさかとは思うが何かあったんじゃ」

 

 「考えすぎじゃね? トイレに行ったか穴使いに行ったんだろ。あいつら自分の気持ち優先だから命令もまともに聞けないのは今に始まった事じゃねえだろうに」

 

 「それで腕っぷしは常人より圧倒的に高いから困るんだよな。傭兵としては命令通りに動くんだが……全くままならないったら無いぜ」

 

 「中間管理職は大変だねえ。ま、そんな御人にため口使っても何も言われないってだけでもいい職場だよ」

 

 「やってる事は奴隷商だってのにいい職場って合ってるのかそれ? それにここで階級なんてのはボス以外大して変わらん。仕事をしてくれたらそれで十分だ」

 

 男達は談笑を交わしながら再び倉庫に入っていく。オークを締め上げた賢斗は倉庫の壁に聞き耳を立てつつ、ゆきかぜ達へハンドサインで誘導する。

 

 「今から中を覗く。大丈夫そうならそのまま入っていくぞ」

 

 「ええ、好きにしなさい」

 

 「お、お願いします」

 

 音を立てないように扉を開け、中の様子を探る。元々は倉庫という事で事務仕事も兼ねていた為か、作業机や事務所で見るような棚が壁際に設置されている。反対側の扉が作業場に続いているのだろう。

 

 「人はいない。入って大丈夫だ」

 

 「ふう、ねえ、こんな手間かける必要あるの? これなら正面から入った方が早いと思うんだけど」

 

 「なんの為の忍者なんだよ……戦わないで結果を得られるならそれに越したことはないだろうに。それに戦闘を回避するのはどんな場合でも考えるべきだろ」

 

 「なんでよ?」

 

 「殲滅ならここの設備で出来るだろうから」

 

 「「え?」」

 

 賢斗は何かを考えているようだが、ゆきかぜ達には想像出来ないものであった。そんな彼女達を余所に、賢斗は歩を進めていく。

 

 「……作業場にはやはりというか人が多いな」

 

 「奴隷は? どこにもいるように見えないけど」

 

 「恐らくは地下だな。となるとあそこに見える三つの扉、一つは外との出入口みたいだからどっちかが地下に繋がるそれか、死角に階段があるのか」

 

 賢斗の見える範囲の中にはコンテナが積まれて壁が見えない箇所が存在する。その部分の確認はゆきかぜ達に任せ、自分の仕事をすると構える。

 

 「よし、どれだけ上手くいくか……ザグルゼム」

 

 「? 急にクナイに……何やってるの?」

 

 クナイの内三本を持ち、術を発動させる。賢斗はそれを作業場のコンテナに向けて投げる。

 

 「な、何やってるのよ!アンタさっき戦わないで済むならそっちの方がいいって言ってたじゃない!」

 

 「通気口も排水溝も無かったから気づかれずに入る方法が無いんだよ。それに俺一人見つかれば後は俺が暴れまわればこっちに注意が向く。その間に地下にいけ」

 

 「で、でもクナイを投げただけじゃ陽動も何も無いんじゃ……」

 

 「それはここからよ。

 

 

 

 

 

 

ザケル!!

 

 今の位置からただザケルを撃つだけでは威力が散り、コンテナを破壊する事も出来ない。しかし、それを解決する術がザグルゼムである。ザグルゼムの能力は『被弾した対象に雷属性の攻撃を与える際、その威力を増大させる』事だが、同時に『雷属性の攻撃を誘導する』事も出来る。それらを利用して初級術であるザケルの威力を増幅させ、コンテナを大破させたのだ。

 

 そしてコンテナの中身の一つは弾薬、火薬が積まれた超危険物だった。電撃が貫通し、火花が散った瞬間、コンテナの内側から爆発。コンテナの破片が爆発と共にオークや作業場にいる者達に飛来した。爆風が止んだ後、ゆきかぜ達の視界が回復した時目にしたものは。

 

 「なによ……これ……」

 

 「……こんなに上手くいくとは」

 

 死屍累々という言葉がここまで適切な現場はこの先いくつあるだろうかと言わんばかりに、コンテナの爆発は廃倉庫にいた生命体の大半を吹き飛ばし、四肢を、臓物を弾き飛ばした。

 

 「……うっぷ」

 

 「ま、まり!少し待って、あそこにバケツあるからせめてあそこで」

 

 唐突に衝撃的なシーンに切り替わった事にまりは耐えられなかったのか、吐き気を催しゆきかぜに連れられている。

 

 

 「まあ兎に角、時間稼ぎは出来た。地下に行く道を探して行け。はよ」

 

 けたたましく鳴る警報からも、すぐに構成員が乗り込んでくるのは明白。まりには申し訳ないが時間が無い。

 

 「……本当に大丈夫なんでしょうね」

 

 「大丈夫じゃないとそんな事言わねえっての。はよ行け」

 

 右手で催促するようにゆきかぜ達に指示を出す。ゆきかぜは悩んだが、何が最善かを結論付けまりを連れて地下への道へ向かった。

 

703:イッチ

 というわけで廃倉庫を一度爆破したんですがこの後どうしましょうかねえ

 >>721

 

704:名無しの転生者

 えぇ……

 

705:名無しの転生者

 お前精神状態おかしいよ……

 

706:名無しの転生者

 転生してから一日で大量殺戮兵器と化した対魔忍イッチ

 

707:名無しの転生者

 てかザグルゼムってそんなに誘導性高かったっけ?

 

708:名無しの転生者

 原作でもバオウが四つになってたし多少はね?

 

709:名無しの転生者

 でも陽動でしょ? 個人的には何やりたいとかないの?

 

710:イッチ

 ジケルドとかいうイイ感じの術があるから塊魂みたいな事出来そうだよね

 

711:名無しの転生者

 でもそれ転がせられるような腕力あんの?

 

712:イッチ

 ラウザルクあればなんとかなるでしょ(ハナホジ)

 

713:名無しの転生者

 おっ待てい、ラウザルク時は他の術との併用は出来ないゾ

 

714:名無しの転生者

 そう言えばそんな制約あったな

 

715:名無しの転生者

 そんな事言ってる間にもう>>721くるゾ

 

716:名無しの転生者

 ゆきかぜ達を追いかける

 

717:名無しの転生者

 自力で奴隷達を助ける

 

718:名無しの転生者

 残ってる資材をくすねる

 

719:名無しの転生者

 ボスの首を取りに行く

 

720:名無しの転生者

 挑発と称してマフティーダンス

 

721:名無しの転生者

 構成員皆殺し

 

722:名無しの転生者

 ファッ!!

 

723:名無しの転生者

 これかなり挑戦的じゃない?

 

724:イッチ

 そういえば気になってたんだけど人殺しておいて罪悪感とか何も感じなかったのはなんでゾ?

 

725:名無しの転生者

 >>724転生や転移の際、大抵命の奪い合いが常の世界に行くことが多いから精神的ダメージを抑えられるように弄ってるって転生者パイセン言ってた

 

726:名無しの転生者

 転生者パイセン有能>>725無能

 

727:名無しの転生者

 >>726情報持って来ただけ有能ダロォオン!?

 

728:イッチ

 まあええわ。取り敢えずゆきかぜ達とは違う扉に入ってそこの奴等皆殺しにしてくるわ

 

 

  『LIVE ON』

 

729:名無しの転生者

 >>728コンビニ行ってくる感覚で殺戮宣言やめてもろて

 

730:名無しの転生者

 人間とオークか。対魔忍世界だとオークって種付け猿とか言われてるんだっけ?

 

731:名無しの転生者

 せやね、まあ理由は言わずもがななんやけど女性に種付けする事が真っ先にイメージされるからってのがあるしそれが他のエロゲでも使われてるしお察しよ

 

732:名無しの転生者

 オークの特性知らんとかエロゲ未プレイか?

 

733:名無しの転生者

 全員が全員エロゲやってると思ってる>>732現実見た方がいいよ

 

734:名無しの転生者

 >>733同人ゲームのようなエロゲ世界だが? 転生先がエロゲ世界のNTRれ役だったのを特典でねじ伏せたんだが?

 

735:名無しの転生者

 このスレNTRに対する殺意が高すぎる……

 

736:名無しの転生者

 NTRは人類悪だからね仕方ないね。

 

737:名無しの転生者

 FGO的に言えばNTRは人類愛が存在する……?

 

738:名無しの転生者

 最近人類悪に人類愛は無いって考察もあるらしいで

 

739:名無しの転生者

 大抵考察はガバって相場が決まってるから

 

740:名無しの転生者

 >>739なんだぁ……てめぇ……(考察厨)

 

741:名無しの転生者

 >>740、キレた……!

 

742:名無しの転生者

 しかしイッチ流れるように殺していくな

 

743:名無しの転生者

 血が苦手な奴には見せられないな

 

744:名無しの転生者

 ゆきかぜ達の所にも行ってるんだろうけどかなりの数いるよな

 

745:名無しの転生者

 銃弾全部ラシルドで返して気持ちがいい!

 

746:名無しの転生者

 ラウザルクの一撃でオークの顔面ぶっ潰してるのは肝が冷っとした

 

747:名無しの転生者

 ザケルガは貫通力あるって原作でも言われてたけど人の腹貫通するまでだったか……?

 

748:名無しの転生者

 特典って事だし威力上がってるんでしょ(適当)

 

749:名無しの転生者

 しかし一騎当千とはこの事を言うんやろな

 

750:名無しの転生者

 最初の雑魚は歯牙にもかけないくらい強いのは転生者ではお約束やし……

 

751:名無しの転生者

 この世界だと人もオークも個体によるけど弱い部類だし多少はね?

 

752:名無しの転生者

 にしても銃所持してる人や怪力のオーク相手にして大した怪我もしてないイッチは異常なんだよなぁ

 

753:名無しの転生者

 イッチがラウザルク使わずに扉を蹴り破ったぞ

 

754:名無しの転生者

 動作がまるでヤクザキックのそれ

 

755:名無しの転生者

 気づいた相手に間髪入れずにザケルぶっ放すとか人の心ないんか?

 

756:名無しの転生者

 人の心あったらオークの首へし折った時点でグロッキーになってるから……

 

757:名無しの転生者

 イッチかなり術使ってるけど魔力大丈夫なん? それとも対魔粒子を取り込んでるんか?

 

758:名無しの転生者

 対魔粒子とかいう正気を疑うネーミングセンス

 

759:名無しの転生者

 原作でちゃんと書かれてた設定だし多少はね?

 

760:名無しの転生者

 大人ゆきかぜとか若い天音とかもう少し何とかならんかったんか?

 

761:名無しの転生者

 余計な事言ってもっと悲惨なネーミングになるよりマシ

 

762:名無しの転生者

 イッチが階段を下りた先は……牢屋?

 

763:名無しの転生者

 奴隷を閉じ込めていたのはここが当たりだったか。

 

764:名無しの転生者

 となるとゆきかぜ達の行った先はボスの可能性が微レ存……?

 

765:名無しの転生者

 いうてそんな強さではないやろ。ここだって見た感じ末端の組織っぽいし

 

766:名無しの転生者

 分からんぞ。対魔忍相手取るレベルならかなり強い可能性は高い

 

767:名無しの転生者

 でも対魔忍ってチ〇ポで簡単に堕ちるし……

 

768:名無しの転生者

 そういうゲームだし多少はね?

 

769:イッチ

 『くそっ! 出せー! こっから出しやがれーー!!』

 

 意識持ってる人おったわ

 

770:名無しの転生者

 逆に言えば他は正気無くしてる……?

 

771:名無しの転生者

 手酷い調教とか受けてたら仕方ないね。それより随分元気な声。即落ちしそう。

 

772:名無しの転生者

 >>771分かる。次の瞬間には「おっぉおぉぉ♡」ってなって欲しい。

 

773:名無しの転生者

 >>771えぐい喘ぎ声興奮するよね

 

774:名無しの転生者

 それで意識保ってるんは誰なんや?

 

775:イッチ

 『助けに来た。あんた名前は?』

 

 『助け? やっとかよ……俺は“神村 舞華”だ。お前見ない顔だな』

 

776:名無しの転生者

 舞華来たアアアアアアーーーーーー!!

 

777:名無しの転生者

 デカパイ枠来たな

 

778:名無しの転生者

 イッチ、堕とせ。

 

779:名無しの転生者

 安価だイッチ! アへ落ちさせろ!

 

780:名無しの転生者

 おっぱいぷるんぷるん!!

 

781:イッチ

 だまれおどれら!!

 

782:名無しの転生者

 なんだよイッチ貧乳好きか?

 

783:名無しの転生者

 そうかお前もこっち側か。歓迎するぞイッチ(SAOシノンルート)

 

784:名無しの転生者

 は? 大きいおっぱいがお好きでないとか本当に人間か?(MHカムラの里でヒノエ姉さまルート)

 

785:名無しの転生者

 その妙な自己紹介いる?

 

786:名無しの転生者

 いる(鋼の意思)

 

787:名無しの転生者

 (鋼の意思はいら)ないです。

 

788:名無しの転生者

 なんでいらないって言うんですか!(KRUIN)

 

789:名無しの転生者

 KRUIN姉貴!?

 

790:名無しの転生者

 KRUIN姉貴も掲示板見るのか……(汗)

 

791:名無しの転生者

 お前はミーク育成しとけ

 

792:名無しの転生者

 トレーナーと温泉行くなんて卑しか女ばい……

 

793:イッチ

 『俺は高嶺賢斗、訳あって今は五車に所属してる。さっきも言った通りここに捕まってる奴等を助けに来た』

 

 『一応礼は言っておくぜ。でもあいつらは調教した奴を使っておびき寄せるって言ってたけど大丈夫なのか?』

 

 『そこはアサギさんも読んでたよ。別に行動してた対魔忍が情報を集めてくれてたよ。裏切りも想定内だった』

 

 『そっか……クソッタレ。俺達を裏切りやがって』

 

 『そんな事言ってる場合じゃねえぞ。今開けてやるから』

 

 『って言ってもこの鉄格子、鍵も無いのにどうやって『ラウザルク!!』……は?』

 

794:名無しの転生者

 ラウザルクの強化で鉄格子無理矢理こじ開けるとかこれは頭対魔忍ですね

 

795:名無しの転生者

 現状打開策無いから仕方ないね

 

796:名無しの転生者

 でもイッチどうするん? 囚われてる子全員連れ出すにはどう考えても人数が足りんぞ?

 

797:イッチ

 それはアサギさん経由で連絡先仕入れてもう頼んだから人手については大丈夫。それより問題が一つ

 

798:名無しの転生者

 それはなんぞ?

 

799:名無しの転生者

 舞華がエッチ過ぎて前かがみから直せない?

 

800:名無しの転生者

 他の子裸だしデカパイブルンブルンしてるからしゃーないわな。サクッと抜いて仕事に戻れ

 

801:イッチ

 ちゃうわボケ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 入り口に身に覚えのない明らかに悪役っぽい男がいるのよ

 

 

802:名無しの転生者

 あっ……(察し)

 

803:名無しの転生者

 駄目みたいですね

 

804:名無しの転生者

 い、いやまだゆきかぜ達が挟み撃ちしてくれる……

 

805:名無しの転生者

 おい……

 

 

 

 

 

 

 ボスが脇に抱えてるのゆきかぜじゃないか?

 

806:名無しの転生者

 ファ!?

 

 




舞華が好き。あのデカいのまんべんなく感じたい。でも最近時子も良いなってなった。尻から太ももにかけてスケベすぎる。


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初任務の結果

明けましておめでとうございます(5ヶ月半経過)
アクション対魔忍で舞華実装なので初投稿です(1ヶ月経過)


 安価によって基地内を探索していた賢斗は先に侵入し捕まっていた神村舞華を救出する。しかし彼女を牢屋から出した直後に姿を表したのはゆきかぜを脇に抱えた大柄な男だった(前回のあらすじ)。

 

「お前がここのボス……でいいんだよな?」

 

「察しの通りだ。部下がこの短時間で半分以上もやられたからどんなやつが現れたのかと思えば、対魔忍で強いのと言えば女ばかりと思ってたんだがまさか男とはな」

 

 男の体躯は賢斗より一回り大きく、入り口の扉を覆わんとする程である。

 

「まあいいさ。得意先の中にはお前みたいな顔の良い男を犯すのがいいとかいう変態もいる。顔は狙わないでおいてやるよ」

 

「ヒェッ」

 

 男の台詞を聞いて賢斗は尻を引き締める。対魔忍は女性が凌辱されるシーンが多いが、中には自らの男性上司を狙う男も存在している。

 

「まあ慌てるな。最初は誰しも嫌がるもんだからよ、まずはゆっくりと調教してやる。挿れる穴はキツいのが人気だが、そもそも入らねえと意味無いから穴調教しねえとな」

 

 男は下卑た笑みを浮かべ賢斗を見る。十人中九人の男が見かけたら振り返るようなボディを持つ舞華を無視して賢斗に卑しい視線を向けたこの男はホモなのではとスレが沸いた。

 

「それはお断りだ。俺はヤるんなら女が良い」

 

「それは俺もだっての。だがお前が俺の邪魔をするってならお前らを帰すわけにはいかない。だったらどっちかがぶっ倒れるしかあるめえよ」

 

 男はゆきかぜを抱えたまま拳を構える。賢斗も舞華を庇うように術を撃つ構えをとる。舞華は自身の武器が無い為、歯噛みしながら賢斗の後ろに隠れた。

 

「じゃあ……いくぜええええええええええええええ!!!」

 

「ラウザルク!!!」

 

 身体強化の術を唱えた賢斗は男の拳に合わせるように自身の拳を突き出す。生身の男と身体強化をかけている賢斗では賢斗に軍配があがるのは明白であった。

 

「ぐうおおおおお!! な、中々やるじゃねえか」

 

「……お前、どうやってゆきかぜぶっ倒したんだ」

 

 男にそう聞いたのは舞華であった。ゆきかぜと同級生である舞華は、ゆきかぜの能力やその活躍を知っており、【雷撃の対魔忍】と称される強さからただやられるとは思えなかった。

 

「勘が良いじゃねえか嬢ちゃん。俺の力だけじゃ確かにこのチビを仕留めるのは無理よ。だがここは魔族のお得意さんもいるんだぜ」

 

「まさか、クスリか!」

 

「こんなチビに使う事になるとは思わなかったけどな。おかげで身体はガタガタな上にお前に向けてそのクスリも使えねえ。だから!」

 

「っておい!さっきの脅しはどうしたんだよ!」

 

 先程までの威勢はどこへやら。男は翻って反対方向へ走りだす。その男を守るように生き残っていた構成員が賢斗の前に立ちふさがった。

 

「な!まだこんなに……」

 

「くそっ!ゆきかぜ!起きやがれ!!」

 

 舞華が叫ぶが、聞こえないのかゆきかぜは目覚めない。そうしている間にも男は賢斗たちとの距離を開けていく。

 

「くそ!ザケル!!」

 

 賢斗が構成員に向かって術を放つが焼け石に水。わらわらと群がる構成員によって文字通り肉壁が形成されていす。

 

「ザケル!! ザケル!! ああもう邪魔くせえ!ラウザルクで一気に」

 

 賢斗も『金色のガッシュ!!』原作を読んでいた為、自分が術を放つ為に必要な力が魔力か原作になぞらえた『心の力』か、それともこの世界に準じて『対魔粒子』なのかを見つけられずにいた。構成員を倒す際には消費を抑えて立ち回っていたが、この場では悠長な事は言っていられない。未だ蟻の如く増え続けている構成員に舌打ちをする。

 

「いいえ、ここは私に任せてください」

 

「な……?」

 

「なんだ!?」

 

 この中の誰とも違う声音が響く。賢斗と舞華が振り返るよりも速く紫色の線が幾本も構成員の身体に絡みつく。

 

「うーん、初めてにしては及第点といったところですね。敵を倒すのは確かに重要ですけどそれで足元を掬われたら本末転倒です。役割分担をしていったのは良い策だけどそれは基地内の情報が正確な時、その作戦に適した子がそれぞれいてその子の欠点をカバーできる子を組ませられる時が望ましいです。……まああそこじゃそんなの望めようもありませんが」

 

「あ、あんた……まさか」

 

「えっと、リアルでははじめましてですね。イッチさん

 

 

 

 

 影糸姉貴と言えばわかりますか?」

 

 賢斗の後ろにいた女性はこの場に似つかわしくない修道服の出で立ちであった。しかし、その修道服も布ではなく鎧のような光沢が見える。先程伸びた線は彼女の背中から伸びていた。

 

「あ、貴女が……影糸姉貴?」

 

「はい。本名は『井河核原(いがわかくげん)』と言います。女性らしくない名前なのは後で説明するということで、大丈夫でしょうか?」

 

「は、はいそれは……ってゆきかぜ!」

 

 突然の助っ人の登場に呆気に取られていたが、まだ男はゆきかぜを背負い逃走を続けている。見れば男は奥の突き当りを曲がるところであった。賢斗もそこから牢屋まで来ていたため、その先に地上への階段がある事を把握している。

 

「まずい!ラウザルk「大丈夫ですよ。あそこにも仲間がいますから」え、まだいるんですか?」

 

「というよりあなた達と入って来たのですから、覚えてあげてください。今ここにいないのは誰でしょうか?」

 

「俺達と……あっ」

 

 ここまで話題に出なかった少女を一人思い出す。ゆきかぜと共に探索をさせていたが、自分なりに人でなしだと頭を抱えた。

 

「ぐうああああああああああああ!!」

 

「……噂をすれば。ってやつですか」

 

「あの子だって対魔忍ですから。ゆきかぜちゃんの判断はある意味では正しかったですよ」

 

 男が吹き飛ばされた先にはゆきかぜと行動を共にしているはずの篠原まりであった。しかしゆきかぜを背負い、自身もそれなりの重量があるであろう男を殴り飛ばすまりの膂力はどこから来るのだろうかと賢斗は思案した。

 

「ゆ、ゆきかぜさんを離してください!」

 

「ま、まだ仲間が、いたってのかよ……」

 

「なんかトントン拍子だけどヨシ!ラウザルク!!」

 

 身体強化の術を唱え、残りの構成員を殴り飛ばしながらまりの下へ飛ぶ。男は既に戦える状態では無いが、ここで油断してはいけない。

 

「えっと……この後ってどうすりゃいいんだ?」

 

「奴隷商人の場合は売り飛ばした奴隷の皆さんの情報を吐かせるために五車へ送ります。後は顧客情報がどこかにあると思うのでそれを探しておしまいです」

 

「そうなのか。ということで教えてくれるとありがたいんだが」

 

「へへ、部下も粗方やられちまったし、分かったよ。地下二階の書庫にある。そこまで量はねえから一度でいけるはずだ」

 

「それを信じられる要素は?」

 

「こんな状況で嘘言ったら殺されちまうって。それに俺だって所詮は組織の末端。そっちである程度身の安全を保障してくれりゃ鞍替えだってやぶさかじゃねえ」

 

「随分とあっさり見限るんですね」

 

「元々上のやつが嫌いだったからな。こうなりゃお前らに潰してもらった方が気が楽になるってもんだ」

 

 男はカラカラと笑うが、情報を話した後この男は少なくとも奴隷として売り飛ばされた女性の家族に袋叩きにされるのは別の話。

 

 

◇◆◇◆◇

 

 地下二階には男の情報通りに奴隷を買い取った顧客リストが見つかり、男含め生き残った構成員は回収班に連行された。意識が戻ったゆきかぜとまりは、舞華同様基地で監禁されていた女性たちを五車の医療班へ連れていくために山を下りた。賢斗は行くところがあると理由をつけ、核原と山に残り、賢斗が最初に目覚めた場所に賢斗の荷物を取りに来ていた。

 

「さて、では改めて自己紹介ですね。私の名前は井河核原。井河本家の遠縁にあたる家系の出で、影遁を使います。イッチさんのライブから近場だと判断できたので挨拶も兼ねて助っ人に来ました」

 

「さっきは助かりました。イッチの高嶺賢斗です。でも井河さんはその感じ憑依……って感じですよね?」

 

「そうですね。過去にスレで相談したらそこでは憑依転生と判断されました。まあ前の名前覚えてますし死に際も覚えてて……最初は何度も吐いてましたね」

 

 頭を掻きながら笑うが、賢斗にとっては笑い事ではない。死に際については自分も覚えており、その事についてはあまり思い出したくない。熊に腹部を切り裂かれた痛みは五体満足の今でも感覚を覚えている。

 

「そういえばスレで五車学園に近づけないって言ってましたけど、ここは大丈夫なんですか?」

 

「丁度任務も終わらせたので今はオフなんです。それで後輩がどんな戦いをしてるかなと思って来ていたんですが」

 

 核原はふうと息をついて真剣な表情になる。これから戦いに身を投じる者へ安い台詞は無用。今回の反省だけを伝える。

 

「さっきも伝えましたが戦って敵を倒すというのは確かに肝要です。しかし、それに気をとられて仲間を人質にとられてはどんな優勢もあっさり返されます。相手はこちらのカードを奪ってそれを交渉に使えるんですから。自分が暴れることでヘイトを集中させ、その間にボスを叩くのはゲームでは優良手ですが実際の戦闘となれば実力が無い、又は返される手段を抱えられている可能性がある場合は消耗戦覚悟でもまとまって行動しなさい。今回はゆきかぜちゃんがまりちゃんに指示したそうなのでイッチさんが把握できていなくても仕方ありませんが、そこまで考えてこそ指示を出せるというものです」

 

 賢斗としてはゆきかぜがなぜまりに離れるよう指示をしたのかは想像できた。自分の雷撃に巻き込まれないようにするためなのだろうが、それで負けてしまってはネット民の玩具となるのは仕方無い。

 

「まりちゃんも常人よりは強いので多少の無理はききますが、責任感が強い子です。今回の件もゆきかぜちゃんについていればと感じてしまうかもしれません。そこまでのケアもできてこそブレーンですよ」

 

 遠まわしに「お前指示出すの下手過ぎん?アフターケアまでやって一人前ってそれ一番言われてるから」と煽られているように感じるが、実際傍から見ればそのように映っていたのだろうと歯噛みした。

 

 自分は同じ苗字でも清麿のようにはなれないのだと突きつけられているように感じたのだ。

 

「しかし、それは追々考えていきましょう。どうせまともな訓練もできずに放り出されたのでしょう?」

 

「え?」

 

「アサギさんの考える事です。善は急げと言わんばかりに貴方を試したかったんですよ。私の時もそうでしたから」

 

 聞くところによればアサギは自分の後進育成ができずに焦っているとのこと。アサギの若い頃、若さ故の過ちを犯してきた。それ故にこれからの世代には慎重さを持って欲しいようだが、皆の憧れは悪を絶つ最強の対魔忍。必然的に任務はパワープレイで押し切るようになってしまった。今回の事態はもしかすれば若い対魔忍への刺激になるのではないかと核原は考えているようだ。

 

「ですのでイッチさん……高嶺さんには今回のようなパワー依存の戦略よりもジケルドなんかの搦め手を頑張ってほしいです。折角色々あるのに使わないのは勿体ないので」

 

 勿論私も訓練には付き合いますよ!と付け加えてくれる辺り、彼女も対魔忍の現状は憂いているようだ。

 

「分かりました。その時になったら連絡させてもらいますね。……あ」

 

「どうしたんですか?」

 

「こっちに対応してる携帯持ってない……」

 

 そう、昨日の今日で即任務に連れ出された賢斗は生活必需品はおろか、連絡手段の一つも確保できていない。核原も頭を抱えていた。

 

「まあそうですよね……ではこれ私の携帯番号です。電話環境が整ったら連絡してください」

 

「……何から何まですいません」

 

 賢斗はアサギからどうにかして電話できる術を確保しなければとこれからの予定を定め、核原と共に山を下りていった。




お久しぶりです。仕事のストレスで死んでました。ちょっとずつ慣れてきたのでRPGのストーリー読みながらやっていければと思います。


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【ワイのスペック】改めて能力チェックしてみた【低すぎ?】

最近マスターデュエルとアクション対魔忍しかやってない。



詠唱失敗してたので直しました。


1:イッチ

 てわけで初任務終わり。安価達成……できてない?

 

2:名無しの転生者

 できとらんな

 

3:名無しの転生者

 安価失敗とか恥ずかしくないのかよ

 

4:名無しの転生者

 安価は絶対。今から収容所行ってぶち殺してこい

 

5:名無しの転生者

 血の気が多すぎる……

 

6:名無しの転生者

 殲滅しろとは言ったが殺してこいとは言ってないし……

 

7:名無しの転生者

 まあ最初やししゃーないんとちゃう?

 

8:名無しの転生者

 次安価失敗させなきゃ無問題。それまでに鍛えておけ

 

9:イッチ

 すまねえ……すまねえ……

 

 それはそうと影糸姉貴と接触したわ。むっちゃ美人やで

 

10:名無しの転生者

 見えてたゾ。あんな美女とヤれるとか裏山モゲロ

 

11:名無しの転生者

 ヤる件についてはどうなっとるんや?

 

12:影糸の対魔忍

 結局有耶無耶になっちゃいました……イッチさん、先程はすいません。命のやり取り故に生半可な事は言えないとはいえ、嫌な思いをさせてしまい……

 

13:イッチ

 いいんですよ。俺の為に言ってるって分かってるんで。

 

14:名無しの転生者

 イチャついてんじゃねえこの

 

15:名無しの転生者

 はあああああああ

 

16:名無しの転生者

 ころちゅ♡

 

17:名無しの転生者

 ハーレム作ろうってのかオオン!!?

 

18:名無しの転生者

 こいつはマジ許せねえよなあ!

 

19:名無しの転生者

 今回の件で舞華姐さんともフラグ立ってんだろクソが

 

20:イッチ

 そういうおまいらはどれだけフラグ立てとるん?

 

21:名無しの転生者

 レジェンズアルセウスでヒナツと髪結処営んでるが?

 

22:名無しの転生者

 GXで明日香と学生デートの最中ですが?

 

23:名無しの転生者

 やっぱミミちゃんおっぱいデカいって!

 

24:名無しの転生者

 後輩ガードがモンスターにヌメヌメにされとるんやけど……

 

25:名無しの転生者

 >>24 ヌメヌメにされている後輩についてkwsk

 

26:名無しの転生者

 間近でそんな光景目にするなんて……エッチだ

 

27:名無しの転生者

 いや、ワイの転生先『不徳のギルド』いうんやけど、そこのヒロインであるワンコやらメスガキやら性癖お子様ランチな作品なんやが同期がその子らのまとめ役になっとる。

 

28:名無しの転生者

 どっちかっていうとその同期君がハーレム作ってない?

 

29:名無しの転生者

 転生者の意地はどうしたオラア!!

 

30:名無しの転生者

 >>28 それで済めばよかったんやけどな

 

 魔物の餌が魔力なんやがそれの効率的な補給法が粘膜接触なんよ

 

31:名無しの転生者

 粘膜?……あ(察し)

 

32:名無しの転生者

 これは……エロゲじゃな?

 

33:名無しの転生者

 漫画なんだよなあ……

 

34:名無しの転生者

 マ?こっちで売ってないか見てみよ

 

35:名無しの転生者

 単行本では海苔が無いぞ!

 

36:名無しの転生者

 海苔が必要な部分があるのか……(驚愕)

 

37:名無しの転生者

 まあ普通ならやられる前にやるなり遠距離でいくなり手はあるがそれも普通ならの話。ワンコはインファイター()やしポンコツメスガキは運動能力皆無だから回避不可、他も他でやらかしまくるから同期の彼は日々胃を痛めてる

 

38:名無しの転生者

 おいたわしや同期上……

 

39:名無しの転生者

 そんな中>>37 は他のおにゃにょことえいこらやっとるんか。

 

40:名無しの転生者

 はじをしれ!!

 

41:名無しの転生者

 恥知らずのパープルヘイズ

 

42:名無しの転生者

 いや、ワイというよりその人の子がな

 

43:名無しの転生者

 未亡人……だと……!

 

44:名無しの転生者

 貴様その子まで手にかけようとか!

 

45:名無しの転生者

 このロリコンめ!

 

46:名無しの転生者

 >>44 >>45 いやちゃうねん…その子がワイとお母さんをくっつけようと躍起になっとんねん…

 

47:名無しの転生者

 お母様のスペックを言え。話はそれからだ。

 

48:名無しの転生者

 (何かの拍子にバレたら怖いので)いやどす

 

49:名無しの転生者

 ッチ

 

50:名無しの転生者

 ちょっとだけ!先っぽだけでいいから!

 

51:名無しの転生者

 ちょっと卑猥に言うのやめーや

 

52:名無しの転生者

 しかし未亡人の娘が親差し出すとかやべーな

 

53:名無しの転生者

 >>52 いや旦那おるで

 

54:名無しの転生者

 は?

 

55:名無しの転生者

 は?

 

56:名無しの転生者

 そんな母親を娘が……!

 

57:名無しの転生者

 レベル高えなおい

 

58:名無しの転生者

 >>56 なんか旦那が普段家に帰らない浮気者っぽくてそれならワイのがいいと。

 

59:名無しの転生者

 >>58 まあそれなら納得。

 

60:名無しの転生者

 でもその口ぶりまだ籍入れとるよなあ

 

61:名無しの転生者

 ガチNTRセ……!

 

62:名無しの転生者

 審議

 

63:名無しの転生者

 審議

 

64:名無しの転生者

 これは……

 

65:名無しの転生者

 無罪

 

66:名無しの転生者

 無罪

 

67:名無しの転生者

 こんなん旦那が悪い

 

68:名無しの転生者

 お母さん可愛いん?

 

69:名無しの転生者

 >>68 無茶苦茶可愛い。あと前に魔物に襲われて助けた時に小声で「12年前だから声でちゃった…」って言ってたからご無沙汰なのも把握済み

 

70:名無しの転生者

 エッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!

 

71:名無しの転生者

 エッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!

 

72:名無しの転生者

 エッチコンロ点火!

 

73:名無しの転生者

 エチチチチチチチチチチチチ!!

 

74:名無しの転生者

 勃ッ!

 

75:名無しの転生者

 人妻は良い文明

 

76:名無しの転生者

 しかしNTRは……

 

77:名無しの転生者

 今回は旦那が圧倒的に悪い。

 

78:名無しの転生者

 チャラ男に苦しめられる女はNTRのが救いになる時もあるんやで

 

79:名無しの転生者

 しかし時と場合

 

80:名無しの転生者

 今回が異例であって優しい彼氏くんが悲しい目にあってはいけない

 

81:名無しの転生者

 言うても旦那まだ出て来とらんから旦那と離婚協議からやで。娘が思ってる事優先ならまあ…ね?

 

82:名無しの転生者

 自業自得が過ぎる

 

83:名無しの転生者

 いやー乱世乱世

 

84:名無しの転生者

 久しぶりに聞いたぞそれ

 

85:イッチ

 話進めてええか?

 

86:名無しの転生者

 スマソスマソ

 

87:名無しの転生者

 思いもよらぬネタが降ってわいたら…ね?

 

88:イッチ

 まあワイも気になってたしええわ。そんで任務終わった後日改めてワイのスペックを調べるために色々検査みたいなのしたんよ。

 

89:名無しの転生者

 ん? 最初にスペックは見たんじゃないのか?

 

90:イッチ

 術しか見てないの…

 

91:名無しの転生者

 えぇ…

 

92:名無しの転生者

 馬鹿じゃねえの?

 

93:名無しの転生者

 ちゃんと最後まで見てホラホラ

 

94:名無しの転生者

 したってことは結果出たんやろ? どうなったん?

 

95:イッチ

 結論いうと

 

 体力:常人並

 腕力:常人並

 対魔粒子適性:常人より少し高い程度、普通の対魔忍よりめっちゃ低い

 

 総合評価:基本スペッククソザコ

 

96:名無しの転生者

 草

 

97:名無しの転生者

 お、待てい。イッチは術バンバン撃っても疲れもしてなかったゾ。対魔粒子を取り込んでたんじゃないかゾ?

 

98:名無しの転生者

 体力はまだしも力業はラウザルクに頼ってたし、筋トレはこれから必須よな

 

99:名無しの転生者

 これ下手すれば小太郎君よりスペック低いんじゃ…

 

100:名無しの転生者

 流石にトントンな希ガス

 

101:名無しの転生者

 制圧力はあるけどちょっと狡い作戦立てられただけで死にそう

 

102:イッチ

 否定しきれないのが辛い。やっぱワイは清麿にはなれんのか…

 

103:名無しの転生者

 そこはこれからの努力定期

 

104:名無しの転生者

 まずは自分の動き方覚える事が大事。ワイもやったし鍛えた(黒影トルーパー)

 

105:名無しの転生者

 KMNライダーもいるのか…

 

106:イッチ

 やっぱせやな…しばらく任務無い言うとるしトレーニングするか!

 

107:名無しの転生者

 その意気やイッチ!

 

108:名無しの転生者

 スペックは生死に直結するからいくらやってもいい

 

109:名無しの転生者

 精子?

 

110:名無しの転生者

 精液?

 

111:名無しの転生者

 ザー〇ン?

 

112:名無しの転生者

 ザー汁?

 

113:名無しの転生者

 キン〇汁?

 

114:名無しの転生者

 赤ちゃん製造ミルク?

 

115:名無しの転生者

 さては?

 

116:名無しの転生者

 チン〇コシコってたなああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!

 

117:名無しの転生者

 いや草

 

118:名無しの転生者

 これやってもちゃんと自動でマズいワードはどっかに〇で伏字になるからいい。

 

119:名無しの転生者

 どこぞの動画投稿サイトは見習った方がいい

 

120:名無しの転生者

 しかし、しゃーないとはいえイッチのレベルが課題となったか

 

121:名無しの転生者

 そらスペック知っていようがいまいが身体を使いこなせなきゃどうにもならんよな

 

122:名無しの転生者

 影糸ネキ頼むで!

 

123:影糸の対魔忍

 任せてください!しっかりしっぽりイッチさんをサポートしますよ!

 

124:イッチ

 戦闘面で頼んます…

 

 




DLsiteでめちゃくちゃNTR物が多いから何がそんなにいいのかと思って一本買ってやってみたけど苦い顔しか出来なかったから即アンインストールした。やっぱ段階堕ちものやな!(性癖)


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ボーイズ・ビー・アンビシャスとは言うけれど

ガッシュⅡが面白くて続きが楽しみな作者です。

お気に入り登録1000突破、PV100000突破アリガトナス!! これからも皆さんの性癖を晒せるような小説になるよう頑張ります。…感想と評価も待ってます(小声)


 賢斗の初任務から数日経った五車町、対魔忍とその関係者しか住んでいないこの町も、普段は平和そのもの。放課後には駄菓子屋や公園で戯れる子供たちが見られるだろう。

 しかし、正義の味方はいついかなる時も巨悪に立ち向かう準備を怠ってはいられない。研鑽を積み、技術を磨き、真の平和の為に自らを高めるのだ。

 

 

 

 

 そして、賢斗もまた、その一人である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 五車学園地下訓練場

 

「おらあ!!」

 

「ラシルド!!」

 

 シミュレーターでビルが立ち並ぶようにホログラムが投影される演習場で神村舞華の『冥土バズーカ』から爆炎が幾つもの砲弾となって放たれる。複数の爆炎が賢斗に迫るが、第二の術によって防ごうとするが

 

「ぐ、ぐううううううう!!」

 

 数の暴力というべき高火力にラシルドが破られそうになっている。そして、賢斗が相手するべきは舞華だけではない。

 

「よそ見してるんじゃ無いわよ!」

 

「遠距離でペア組んでんじゃねえリンチじゃねえか!!」

 

 賢斗の背後にまわったゆきかぜが得物の『ライトニング・シューター』を構え、数発の雷を撃ち出す。ラシルドを展開している賢斗はその場を動く事ができず直撃した。ついでにラシルドも崩れ舞華の砲撃も当たった。

 

「よ、容赦ねえ…」

 

「悪いわね。アサギ校長から本気でやるように言われているのよ」

 

「そういうこった。ま、情報が無さすぎたって事で諦めろ」

 

 賢斗が苦戦したのには二つの理由がある。一つは初任務終了後に改めてアサギとさくら、そして紫から身体能力と術の限界を測るために倒れるまで術を放ち続けたのだ。そしてそれを見学したいというゆきかぜ、舞華、そして今ここにいないまりの三人は少なくとも賢斗の限界を把握している。

 その中でアサギは賢斗の能力から『脳筋より策を弄して戦う』スタイルが適していると判断。身体能力をあげるラウザルクを禁止として他の術のみで戦うように言われてしまった。

 

「ホント理不尽…」

 

「アサギ校長もどうしてこいつにそんな期待してるんだか。ほらさっさと立つ」

 

 肩で息をする賢斗だが、ゆきかぜはそんな事お構いなしに舞華と共に脇を抱え立ち上がらせる。この日の訓練時間は3時間。他にも体力トレーニングや筋トレもこなしているため、賢斗の身体はボドボドである。

 

「ちょ、ちょっと休憩…」

 

「敵がそんな事許すと思う?ほらさっさと動く」

 

 賢斗は嘆息しながらも両手で頬を叩き、気合を入れ直す。

 

「よっしゃ!もう一回だ!!」

 

「それじゃ、さっきとは違う初期位置に移動な。今度はバトルロイヤルでいこうぜ!」

 

「いいわよ。今度は私の一人勝ちね!」

 

「「上等!!!」」

 

 その後、訓練時間を1時間オーバーして紫に小言をもらう事になるが、三人共話を聞ける程の体力は残されていなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 別の日

 

 五車学園の裏山

 

「九十…六、…九十…な…なあ!」

 

「やはり、一般人の能力と大差が無いですね。先程の術でも対魔粒子の流れもそこまで大きくなかったですし…となると、術の条件は心の力なのでしょうか」

 

「かもしれませんね。ゲームみたいに術ごとに数値化してくれると管理しやすいんですけど」

 

「まあそこは現実ですから。使っていって感覚を覚えないとですね」

 

 転生者仲間である井河核原のトレーニングをそのまま行っていた。しかし、対魔忍となって日の浅い賢斗と現役が長い核原では身体能力の差が激しく、半分をこなすのがやっとというのが現状である。

 

「陰キャの自覚はあるけど、ここまで体力が無いとは思いませんでした」

 

「体力とかは転生前と同じですからね。それは自分でどうにかしなければいけませんから頑張れとしか」

 

 任務が終わってから賢斗は自身の欠点を洗い出した。体力、知力、戦況判断能力と課題は山積みとなり、時間の余っている時は戦術書を読み、雷関連の知識のために工学関連の勉強も始めた。実際、彼の脳はパンク寸前である。

 

「でもここ最近トレーニング続きですから、少し休んでも文句は言われないと思います」

 

「そうとは思うんですけどね。俺は皆より年上だしそれなのにスペックが低いのって、アレじゃないですか」

 

「だとしても、それで身体を壊しては本末転倒です。一日くらい休みなさい」

 

 賢斗の考えも理解出来るが、それでも核原は頑として認めなかった。賢斗もこれ以上の反論は無意味と判断し、訓練を終了する。

 

「となると明日は一日中休みか。どうすっかな」

 

「じゃあ明日は私と一緒に「ごめんなさい」せめて言い切ってから断ってください…」

 

 次の日は学校だが、放課後の予定が空き、久しぶりの余暇に思いを巡らせる賢斗であった。

 

 

 

 

 

 なんてことはなく、すぐにイベントが起こるのが主人公というもの。そしてそれは出会いも含まれる。

 

「…………」

 

「…………」

 

 朝、日がまだ上り切らない時間。賢斗はいつものように五車学園に登校しようと扉を開けた時に起こった。いや、いたというのが適切だろう。それは確かに『いた』のだ。

 

「…………」

 

「…………」

 

 扉の前にあったのは何という事はないボストンバッグ。これだけならば物であり、『あった』と表現するのが適当である。しかし、その『内容物』が問題だった。

 

「…………」

 

「!」

 

 賢斗は『それ』を気にしないように目を逸らしながら自宅を後にした。『それ』は自分を無視して去ろうとしている賢斗を追いかけ、賢斗の前にまで回り込むとその場に鎮座した。

 

「…………」

 

「!?」

 

 賢斗は再び『それ』を無視して歩き出す。しかし、今度はそれを予想していたためか、少しずれて賢斗の前に立ち(?)塞がった。

 

「……」

 

「~~~~~」

 

 最早涙目になっている『それ』は、何かを訴えるように賢斗を見つめている。賢斗は嘆息しながらも、筋肉痛を訴える左手で『それ』が入ったボストンバッグを持ち上げた。

 

「…………これ完全に」

 

「メルメルメ~~~~♪」

 

 そう、

 

 

 

 

 

 

 

 

 ウマゴン(シュナイダー)である。

 

 

 

 

「…………」

「…………」

「wwwwwwww」

「…………」

「嘘でしょ…」

「おお……」

 

「…………」

「メルメルメルメルメルメルメ~~♪」

 

 五車学園に着いた賢斗だが、ウマゴン(?)を抱えたまま教室にたどり着けるはずもなく、すぐに風紀委員長である『氷室花蓮』に連行されてしまった。アサギ、紫は言葉を失い、さくらは爆笑している。ゆきかぜは呆れ、舞華はウマゴン(?)がソファに座っている様子に若干の可愛さを見た。

 

「高嶺くん、どういう事か教えてくれるわね?」

 

「俺もそうしたいんですけどね。朝登校しようとしたら扉の前にいただけなんで」

 

「何も情報がない、と?」

 

「いえす」

 

 ウマゴン(?)は二人の様子で自分が問題となっていると察したのか、自分が入っていたボストンバッグから一枚の手紙を取り出した。

 

「手紙?」

 

「中身は…魔界言語のようね」

 

「魔界言語?」

 

「今となっては魔界でも田舎のような場所でしか確認されていない言語よ。人間と関わる事が増えた魔族は人間が理解しやすいように英語や中国語なんかが多く使われてるけど、彼らにも独自の言語が存在するのよ」

 

 知的生命体である以上、自分達で使う言語があるのは想像できるが、下等と見下している人間に言語を合わせるのが賢斗には理解できなかった。

 

「それで、その手紙にはなんて書いてあるんですか?」

 

 ゆきかぜが聞くが、アサギは言葉を濁し、重々しく口を開く。

 

「さっきも言った通り、魔界言語は今だと田舎で使われる程度なの。勿論企業の書類なんかに書いてる訳も無いし、それの翻訳表も持っていないの」

 

「つまり手紙は読めないと」

 

「まあ、読める人材がいないわけではないわ」

 

 

 

 

 

 

 一時間後、五車学園の校長室に来たのは核原であった。

 

「お久しぶりですアサギ様。昨年の任務以来ですけど、新しい任務ですか?」

 

「久しぶりね核原。今日は任務じゃなくてあなたの知識を借りたいの。この魔界言語を読んでくれない?」

 

 アサギは核原にウマゴン(?)から受け取った手紙を見せる。核原は数行見るとアサギに向かって告げる。

 

「これは確かに魔界言語です。これはどこで?」

 

「そこにいるロバの子が持っていたの」

 

「え?ウマじゃない?」

 

「ロバでしょ」

 

「ウマだろ」

 

「そこ問題か?」

 

 ウマかロバかで話が逸れたが、核原が話を戻す。

 

「では少し時間をください。書き起こした方がいいですか?」

 

「そうね。それもお願いするわ」

 

 アサギは机の引き出しから紙とペンを取り出して核原に渡す。核原はソファに座って10分程で翻訳が完了した。

 

「終わりました。では読みますね」

 

『この手紙を読んでいる方は、なぜこの子がここにいるのかについて疑問だと思います。私の名は“メリア・ホース”。魔界に住む魔族です。今回我が子であるシュナイダーを人間界に送ったのには理由があります。我々はウマ族と称される種族でとある魔界貴族に使えているのですが、ある日他貴族が領地に侵攻。主の戦力より相手の兵力が上だったため、主から逃げるように命じられました。

 しかし、相手は執拗に主は勿論、臣下である我々にも手を伸ばして来ました。ウマ族は騎兵として、或いは魔界での移動手段として起用されるのですが、ウマ族は一度決めた者を主と定め、その者以外を背に乗せる事はありません。しかし、相手は息子を含めて無理矢理にでも従わせようと考えているようで私は身柄を拘束され、奴隷にされるでしょう。その前に息子だけでも無事でいて欲しい。その親心を汲んでいただけるのでしたら、どうか息子をよろしくお願いします。願わくば、あなたは私と違い、守るべきものを守る力があらんことを』

 

 その手紙は母としての叫びか、自分が守れなかったことへの懺悔か、賢斗の部屋の前に置かれているのは偶然なのだろうか。様々な思惑が混雑するが、少女の思いは固まっていた。

 

「賢斗、行くわよ」

 

「は?」

 

「は?じゃないわよ!あんたこの手紙聞いて何も思わないの!?今ならまだ生きてるかもしれない!すぐにでも」

 

「待ちなさいゆきかぜ。行くにしてもいったい何処に行くというの?」

 

「アサギ校長!!」

 

 ゆきかぜの激昂をアサギが窘める。ゆきかぜの()()を知っているアサギも気持ちは理解できるが、それは話が違う。

 

「なら聞くけど、仮に救出に行くとして何処にいるというの?攫ったという貴族の正体は?メリアという魔族の人相は?彼女の望みは息子であるシュナイダーを守る事。言い方はあれだけど自分の事は見捨てて構わないと言っているのよ。それをわざわざ救出したとして対魔忍としてどんな利益があるというの?」

 

「そ、それは…」

 

 ゆきかぜは言い淀む。対魔忍は国家に雇われた公務員という扱いである。そして公務員である以上国の利益となる事、そして国民を守る事である。魔族のために国民を蔑ろにしてはならない。

 

「だったら…この子の親を見捨てろというんですか?私達のために親が死ぬ事を認めろとこの子に言うんですか!?」

 

「その通りよ」

 

「!!」

 

 アサギに対してゆきかぜは親の仇を見るように睨みつけるが、アサギはそれを意に介さず続ける。

 

「私は対魔忍であると同時に皆をまとめることも役目なの。個人の勝手な動きは認められない。それも魔界に行ける程あなたの実力は高くないわ」

 

「!…私を舐めすぎじゃありませんか?」

 

 手をわなつかせながらアサギに襲い掛かりそうな程敵意を表している。しかしアサギはそれでも表情は変わらない。

 

「あなた、高嶺君との任務でそこのリーダーに負けているわよね。あれから強くなったと言ってもたかが知れているわ。そんなあなたが魔界に行っても精々孕み袋がオチよ」

 

「っ……失礼します」

 

 ゆきかぜはイラつきながら校長室を出ていく。賢斗はゆきかぜが出ていった扉を見つめ立ち尽くす。賢斗に話すように口を開く。

 

「彼女、母親で色々あったのよ。そんな自分をこの子に重ねているの。でもそれは対魔忍としては致命的な判断ミスに繋がる…だから彼女にそんな任務を任せたくないの。きっと、この子の親を優先して彼女が危険な目に遭うことをよしとしてしまうから」

 

「校長…

 

 

 

 俺、お涙頂戴求めてないんで」

 

 賢斗はそう言うとゆきかぜを追うように校長室を出ていく。舞華も追いかけようとするが、さくらが止める。

 

「賢斗くんも賢斗くんでこの子が心配なんだよ。それに今のゆきかぜちゃんだと任務関係無しに突撃しちゃいそうだから止めるのは大事だけど、それが出来そうなのは賢斗くんか幼馴染の達郎くんだけなんだよね」

 

 最近のゆきかぜは登下校の間仲睦まじく歩く秋山凛子の弟『秋山達郎』と良い仲である。しかし今回達郎は無関係であり、達郎は押しに弱いため、ゆきかぜに押し切られて魔界まで行ってしまう可能性もある(ゆきかぜ自身達郎を危険にさらしたくないためにそうはしないだろうが)。

 

「私達が言っても逆に突っぱねると思うし、そうなると今説得できそうなのは賢斗くんだけなんだけど、賢斗くんはむしろ自分が行きそうではあるよねー。自分の家に来たんだからーとか言って」

 

 初任務以来、賢斗は自身の能力向上のために核原と修練に励み、術においてもその成果が表れている。しかし、それが魔族相手に通用するかといえばまだ練度不足といえる賢斗を魔界には送れない。

 

「ゆきかぜちゃんも賢斗くんも困ってる子は放っとけないんだよ。だからどっちも危険とは分かっていても突っ込んでいっちゃう。ゆきかぜちゃんは敵の罠関係無く行こうとするけど、それがいつまでも続けられるはずがない。いつかはそれが裏目に出て自分の首を絞める事になっちゃう。それならまだ対魔忍に染まり切っていない賢斗くんの方が可能性はあると思わない?」

 

「そ、そういう話じゃ…」

 

「まあまあ、それになんか賢斗くんならなんとかなると思わない?なんていうか、漫画の主人公みたいな!」

 

「漫画って…そんな甘いものじゃないだろ対魔忍って」

 

 舞華はさくらの言葉に呆れているが、舞華自身も賢斗に助けられた経験から、あいつならどうするかを考える。訓練でも力量で届かないのならその場にあるものを利用し、その場を切り抜けてしまう。罠に勘づけば術を用いてショートさせる等対策を数多く考える。欠点といえば一度見た物でなければ対策をとれないことだが、それを差し引いても有望な人材なのだろう。

 

「まあそれだけじゃ不安だしね。私も一肌脱ぎますかあ」

 

 さくらは悪戯を考える子供のようにニシシと笑う。その表情に舞華はどのような意図があるか図る事はできなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ゆきかぜを追いかけた賢斗が見つけたのは、河川敷で膝を抱えて座っているゆきかぜの姿だった。

 

「ゆきかぜ、話が「アンタはさ」?」

 

「あの子の手紙聞いて、どう思った?」

 

「シュナイダーのか?親御さんがどうなってるのか分かんねえけどあまり希望は…っ!」

 

 賢斗がその続きを口にする前にゆきかぜは胸倉を掴んでやめさせる。その手は力強く握られているが、小さく震えていた。

 

「……ゴメン」

 

「びっくりしたぞ。まあ何かあるとは思ってたけどよ。…それって聞いても良いやつ?」

 

 賢斗は恐る恐る聞く。ゆきかぜはゆっくりとだが口を開いた。

 

「私ね、両親いないの。お母さんは任務で行方不明になって、お父さんはお母さんの穴埋めに任務に行って死んじゃった」

 

 思ったより重い告白に賢斗は息を呑む。それも構わずゆきかぜは続ける。

 

「お母さんはアサギ校長と肩を並べるくらい凄い対魔忍って言われていたの。『幻影の対魔忍』って異名もあって魔族に恐れられてて、その任務もなんてことない潜入任務だったのよ。その数日後には連絡が取れなくなった。あの子は、私と同じなの。お母さんがいなくなって助けてくれる人がいない」

 

 ゆきかぜの独白は親とはぐれてしまった子供の泣き言か、同族に共鳴したかのようにシュナイダーの現状を憂いている。何をもってここまで他者のために戦えるのか。気になった賢斗は尋ねた。

 

「どうして…どうしてゆきかぜはそんなに人のために戦えるんだ?」

 

「どうして?決まってるじゃない」

 

 

 

 

 

 ——私が対魔忍だからよ。

 

 

 

 

 

 

 

 ゆきかぜと話した後、帰宅し夕飯の準備をしている賢斗の家の扉をノックする音が聞こえた。賢斗が開けた先にはシュナイダーが立っていた。

 

「シュナイダー?アサギ校長と一緒じゃなくていいのか?」

 

「メル……」

 

 シュナイダーは俯きながらも首肯する。そして腹部をさすりながら空腹を訴えていた。

 

「腹減ってるのか?今シチュー作ってるから待ってな。……シチューいけるか?」

 

「メルッ!」

 

 シュナイダーを家に上げ、座布団の上に座らせる。野菜を柔らかく煮込んだシチューをよそい、自分とシュナイダーの前に置く。スプーンを使えるのか疑問だったが、問題無く持っているためホッとしたが、今度はどうやって持っているのか気になり始めた。

 

「美味いか?」

 

「メル!メル…」

 

 声を出して肯定するが、シチューに入っているニンジンに苦い顔をする。ニンジンが苦手なのは人間の子供と変わらないと賢斗は苦笑した。

 

「それくらい食えよ。人んちで食ってるんだから少しは我慢しろって」

 

「メルゥ……メルメ…」

 

 シュナイダーはそれでも尚、苦々しい顔をする。賢斗もシュナイダーが喋ることができないところから、幼児程の年齢なのだとうかがえた。そんな子供が戦いに巻き込まれ、両親をなくしても、気丈に振舞うなどできようはずもない。

 

「……まあ、好きにすればいいさ」

 

「っ…メル!」

 

 そう言うとシュナイダーはニンジンをよけるが、ひとつだけ意を決して口に入れる。苦虫を嚙み潰したような表情をするが、しっかりと飲み込んだ。

 

「お前…ははっ」

 

 賢斗は何ともなく笑った。そして、ゆきかぜと話していたことを思い出す。対魔忍だからこそ市井の人々を守る。その行動(人々を助けること)に意味を求めえるのではなく、自分の在り方(対魔忍)はその役割(人々を助けること)そのものなのだと胸を張って言う事ができるゆきかぜはやはり強いと、賢斗は納得した。

 

「なあ、シュナイダー。お母さん、助けたいか?」

 

「メルッ!メルゥ……」

 

 シュナイダーはすぐに答えを出そうとするが、それは目の前の賢斗を危険にさらすこと。自分のためにこれ以上誰かを死地に送ることを決められる程、シュナイダーは冷徹でも、我儘にもなれなかった。

 

「メル、メルメル!」

 

 だからシュナイダーは否定する。自分が否定すれば賢斗は魔界へ行くことはない。今日出会っただけの関係だが、得体の知れない自分に料理を振舞ってくれた相手なら人情も湧くというもの。そんな人が助けの手を伸ばしていても、その手を取ってもし最悪な結果になってしまったら、今度こそ自分を許せなくなる。だから自分はこの手を取ってはいけないのだ。必死に否定している間に、頬が水気を帯びてきた。

 

「メル……メルメルメェ……」

 

「……シュナイダー、もう一回聞く。行くか行かないかじゃなくてお前の気持ちを聞かせてくれ。

 

 

 

 

 お母さんを助けたいか?」

 

 今度は首肯する。しかしシュナイダーはイヤイヤと賢斗に抱き着きながら止める。心の優しさが賢斗を止めるが、母を助けに行けるのは現状賢斗を含めた五車学園の対魔忍だけである。そして、解決のための勢力を集めるのは対魔忍という組織の性質上不可能に近いこと、その中で今回の件に関わり、力量のある者は限られる上、多くが立場ある存在。どうしてもすぐに出立できるのが賢斗しかいない。

 

 つまり、シュナイダーが頼ることができるのは賢斗、もしくはゆきかぜか舞華になり、後者の二人はほかの対魔忍とのつながりで勝手な行動を察知される可能性がある。それらの可能性を除外して、一番適した人物は賢斗なのだ。

 

「シュナイダー、お前が俺の身を案じてくれるのは分かる。でも、それ以上にお前がこの先、母親を助けられなかった後悔を背負ってほしくない。そのためなら、俺はいくらだって体張ってやる。だから頼れ」

 

「……」

 

 シュナイダーは涙を拭い、意を決した目を向ける。心優しい者が見せる強さは決して不戦だけではない。時に固い意志の下、戦う事もまた強さなのだ。

 

「ボーイズ・ビー・アンビシャス……か」

 

 『少年よ大志を抱け』という意味の言葉だが、悪意の溢れるこの世界で。

 

 

 

 

 いち個人の持つ意識は、果たして大いなる悪意を打ち破るに足るのだろうか。




むっっっっっっっっっっっっっっっず!!!!!!!!!!!!!!

新しい舞華姐さんが出たので書ききりましたが難産申し訳ナス…許して亭許して……


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【ウマゴン】魔族の子供助けるために魔界にカチコミに行くスレ【メルメル】

読者の性癖を聞きたいけど感想欄で聞くってなるとリクエスト判定くらいそうだから活動報告の方がいいのかしらとなっている作者です。

最近パソコンを買い換えたのでモチベは上がっているんですけど仕事忙しくてテンション死んじゃっている系男子です。


1:イッチ

 というわけでウマゴン(本名シュナイダー)の母親助けるために魔界行きまそ

 

2:名無しの転生者

 何を言っているんだこいつは

 

3:名無しの転生者

 対魔忍ワールドで魔界はラスボスの本拠地ってそれ一

 

4:名無しの転生者

 他誰おるんや

 

5:イッチ

 >>4 誰もおらん。ワイ一人や

 

6:名無しの転生者

 ええ……?

 

7:名無しの転生者

 何考えてんの?

 

8:名無しの転生者

 何やってんだお前ぇ!!

 

9:イッチ

 一応ウマゴンを道案内がてら連れてる。本拠地着いたら隠れてもらうつもり。

 

10:名無しの転生者

 >>9 その流れはマズい。一緒に連れていけ。

 

11:名無しの転生者

 まあ他所で死ぬよりかは近くにいた方が死ぬ可能性も下がるし、マシだな。

 

12:名無しの転生者

 で、勝算はあるんか?

 

13:イッチ

 そもそも相手の正体もどんな戦い方するのかも知らないのにどう勝算を出せと?

 

14:名無しの転生者

 そら(情報ゼロなんだから作戦ゼロなのは)そうよ

 

15:名無しの転生者

 そんな中にほぼ単身乗り込むのチート持ってても無謀もいいとこだぞ

 

16:名無しの転生者

 せやで。今からでも遅くないからアサギたちに応援呼んどけ。

 

17:名無しの転生者

 それでなくてもゆきかぜか舞華呼んで戦力増強は欲しい所さんだな。

 

18:イッチ

 いや、それがアサギたちは敵の正体知らない、魔界の僻地ということで後ろ向き。言ったら何されるかわからん。

 

19:影糸の対魔忍

 イッチさん!勝手に魔界に行くなんて何考えてるんですか!

 

20:名無しの転生者

 出たわね

 

21:名無しの転生者

 影糸ネキおひさ!

 

22:名無しの転生者

 影糸ネキにも黙って行ったのか。死んでも助けてくれんぞ?

 

23:名無しの転生者

 >>22 死んでる時点で手遅れ定期

 

24:名無しの転生者

 せめて影糸ネキもつれてけ

 

25:名無しの転生者

 ホンマ転生者ってなんで最初は皆ノープランで突っ込むん?

 

26:名無しの転生者

 >>25 皆元はパンピーだから力量測りかねるからね。しょうがないね。

 

27:名無しの転生者

 影糸ネキチャンスだ。ピンチのタイミングで助けに入ればイッチは胸キュン。お前さんに惚れて晴れてあんたのヴァージンはイッチに捧げられる。

 

28:名無しの転生者

 助けられた女に惚れてその人と蜜月を過ごす

 

29:名無しの転生者

 ふーん、えっちじゃん

 

30:名無しの転生者

 てか影糸ネキは実際の見た目どうなん?

 

31:名無しの転生者

 すけべぼでーしてないとイッチも勃たないからな

 

32:イッチ

 >>30 シスター服を対魔忍風に改造した感じ。実際すっごいえっち改めて見た時本当に転生者か?だとしたらなんでこんなスケベ衣装着られるんだって戦慄した

 

 >>28 余計な事言うなイメージしたらちょっといいなって思っちゃうだろ

 

33:名無しの転生者

 乗り気なの草

 

34:名無しの転生者

 衣装はどうでもええのよ容姿よ容姿!見た目!APP!

 

35:名無しの転生者

 お、クズゥー

 

36:名無しの転生者

 実際おにんにんに効かなかったらヴァージン捧げられないしね。仕方ないね。

 

37:イッチ

 ところで影糸ネキ、貴女いったいバストいくつなんです?あれ90じゃきかないですよね?

 

38:影糸の対魔忍

 きゃーイッチさんこんなところで言わないでくださいよ!

 

 

 

 102です♡

 

39:名無しの転生者

 は?

 

40:名無しの転生者

 は?

 

41:名無しの転生者

 イッチ死刑

 

42:名無しの転生者

 死刑ッ!時世の句は手短にな!

 

43:名無しの転生者

 下手すりゃIカップじゃん死ねよ

 

44:名無しの転生者

 下は!下はどうなってるんですか!

 

45:影糸の対魔忍

 イッチさんじゃないのに答える必要はありませんねー同じ世界に来てから聞いてください

 

46:名無しの転生者

 行けばいいんだな?(ギラティナ所持ヒスイギンガ団員)

 

47:名無しの転生者

 よしその台詞忘れんなよ(次元転移装置スタンバイ)

 

48:名無しの転生者

 ムチムチぺえぺえの改造シスター……ぐへへ(転生特典時空移動)

 

49:影糸の対魔忍

 一応伝えておきますけど理由なく次元越えようものなら『次元龍』に食い殺されるのを伝えときますね

 

50:名無しの転生者

 ヒェッ……

 

51:名無しの転生者

 やめろ……やめろ……

 

52:名無しの転生者

 あれは……嫌な事件だったね。

 

53:イッチ

 え、何々怖いんだけど

 

54:名無しの転生者

 イッチは初耳か。

 

55:名無しの転生者

 まあ大雑把に言うと何事もタブーはあるよねって事や

 

56:イッチ

 分かるか

 

57:名無しの転生者

 少し細かく言うと過去にスレ上の女追っかけてハメハメしようとしたやつが次元龍っていう異次元空間を行き来する龍に喰われたんよ。

 

58:名無しの転生者

 もう少し細かく言うとあれは神様が管理しきれない部分を見張る番人みたいなもので原作とかその世界の運命に関わっていない次元移動を認識すると元の次元に戻したり食べたりする

 

59:名無しの転生者

 ほんわかした表現でもエグい事言ってるのには変わらねえからな?

 

60:名無しの転生者

 大半は転生者が調子乗ってやらかしてるだけだからなあ

 

61:名無しの転生者

 九割自業自得だからしゃーない

 

62:イッチ

 ほえー転生者が世界を破壊しない為に神様も色々やってるんやな

 

63:名無しの転生者

 他人事()

 

64:名無しの転生者

 実際他人事やし

 

65:名無しの転生者

 イッチは次元越えられないからね

 

66:名無しの転生者

 そういう技術は別の魔物やしなあ……

 

67:名無しの転生者

 てかそういうのはいらねえんだよ!イッチ早く影糸ネキのスリーサイズ!

 

68:名無しの転生者

 聞けえええええええ!!!!

 

69:名無しの転生者

 イッチいけええええええええ!!!!

 

70:イッチ

 えっと……影糸ネキ、他のっておしえてくれたりします?

 

71:影糸の対魔忍

 つーん

 

72:名無しの転生者

 はん?

 

73:影糸の対魔忍

 つーん

 

74:名無しの転生者

 ????????

 

75:名無しの転生者

 つーーーーーーん!!

 

76:名無しの転生者

 っあ

 

77:名無しの転生者

 なるほどな

 

78:イッチ

 え、やっぱ流石にマズかった?

 

79:名無しの転生者

 違うそうじゃない

 

80:名無しの転生者

 このエロガッパがよぉ……

 

81:名無しの転生者

 イッチ影糸ネキに黙って魔界行ってるしなあ

 

82:名無しの転生者

 バストサイズ教えてる時点で今更

 

83:名無しの転生者

 甘い顔しておきながらここぞという時に突き放し、相手の反応を愉しむ

 

84:名無しの転生者

 実に恋愛において実用性のあるテクニックだ

 

85:名無しの転生者

 これをあなたはリアルでできますか?

 

86:影糸の対魔忍

 ……じゅ、準備期間があれば……

 

87:名無しの転生者

 まあイッチは影糸ネキに謝ってホラホラ

 

88:イッチ

 えぇ……

 

 ……影糸ネキすいません。そして、俺自身勝手とは思いますけど、やっぱりウマゴンを見捨てられない。手を貸してください!

 

89:名無しの転生者

 うーん確かにひたむきな頼み方なんだが

 

90:名無しの転生者

 真顔でバストサイズ聞いてた男なんだよなあ

 

91:名無しの転生者

 ド下品で草

 

92:名無しの転生者

 面の皮が厚いどころじゃねえぞ

 

93:名無しの転生者

 流石にネキもこんなの容認しないじゃろ

 

94:影糸の対魔忍

 わかりました!!

 

95:名無しの転生者

 即 落 ち ニ コ マ

 

96:名無しの転生者

 ワイらは何を見せられとるんじゃ?

 

97:名無しの転生者

 惚気かよ氏ねや

 

98:名無しの転生者

 はよ魔界行って肉バイブにでもなってこい。

 

99:名無しの転生者

 男対魔忍の最悪のアンサーやめろ

 

100:名無しの転生者

 ふーん、えっちじゃん

 

101:名無しの転生者

 えっち前リョーマ

 

102:名無しの転生者

 風 雲 え っ ち 城

 

103:名無しの転生者

 ホモが沸いてますねクォレワ……

 

104:名無しの転生者

後のレスがどっちの意味かこれもう分かんねえな

 

105:名無しの転生者

 そりゃお前えっちな意味よ

 

106:名無しの転生者

 これはアンサートーカー

 

107:名無しの転生者

 ガッシュ能力転生者スレでは評価されるべきレス

 

108:名無しの転生者

 もっとガッシュネタ擦れ

 

109:イッチ

 影糸ネキ……では朝日岳で落ち合いましょう。そこに魔界と繋がる門があるようです

 

110:影糸の対魔忍

 朝日岳?あそこは何度か行ったことあるけどそんな話聞いたことないな…

 

111:名無しの転生者

 面白くなってきました

 

112:名無しの転生者

 意固地に一人で突っ走るよりかはええな

 

113:名無しの転生者

 五車町って群馬?

 

114:名無しの転生者

 設定上関東にはあった希ガス。

 

115:名無しの転生者

 基本地下にあるけど朝日岳にそんな穴あるんか?

 

116:名無しの転生者

 対魔忍ワールドやからそういう感じになったと思ふ

 

117:名無しの転生者

 てか影糸ネキ任務大丈夫なんか?対魔忍て人不足のイメージあるぞ

 

118:影糸の対魔忍

 そこは大丈夫です!

 

 私が部隊長を任されてから後進育成に力入れてて、今回もそういう扱いにすればいいから!

 

119:名無しの転生者

 努力の賜物だな

 

120:名無しの転生者

 エボンの賜物だな

 

121:名無しの転生者

 まあ戦闘の実地訓練と思えば…

 

122:名無しの転生者

 実際影糸ネキは初体験相手イッチで本当にええの?もっと相手いたんとちゃうか?

 

123:名無しの転生者

 まあ男は一人しかいないわけでも傲慢なやつしかおらんわけでもないしな

 

124:名無しの転生者

 小太郎とか鹿之助もおるし、優しい系も多いと思うけどな

 

125:名無しの転生者

 なおきゅんみたいな男の娘もおるし逆レもいいぞーコレ

 

126:影糸の対魔忍

 はあ……頭対魔忍というワードがありますけどあなたたちは本当に頭おちんちんですね

 

127:名無しの転生者

 は?

 

128:名無しの転生者

 もう許さねえからなあ!

 

129:影糸の対魔忍

 第一に学生とヤッて逮捕されないわけないじゃないですか

 

130:名無しの転生者

 ……その通りです

 

 てかそういうならイッチも変わらんやろワレェ!!

 

 




板タブ買って意気揚々と絵書いてみたら予想以上にパーツぐにゃぐにゃで死にたくなった。

次回は小説形式でござい。


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魔界の入り口より

対魔忍RPGしてたらムラムラするンゴ!東お姉ちゃん出てきたし更新しましょうね~(ピックアップ終了目前)



 朝日岳

 

 山というにはなだらかな傾斜と頂上に上った時の景色に、昼間はハイキング目的で訪れる家族が目に映るこの朝日岳だが、夜の帳が下りたこの場所には、女性を待つ一人と一匹の影しかない。

 

 麓でソワソワとしながら立っていると、岳とは反対側から一人の女性が姿を現す。シスター服を改造したような対魔装束はその豊満な肉体をありありと主張し、ボディラインがハッキリと表れているその衣装は、間違いなく公務員の服装ではないし、子供たちの憧れとしてはあまりに情操教育に中指立てたものである。感謝しかない。

 

「核原さん。待ってましたよ」

 

「賢斗くん……えい!」

 

「ほごぉ!?」

 

 ズビシッ!と鋭く、しかし痛くない程度に賢斗にチョップを入れる。唐突の出来事に対応できず賢斗も変な声をあげる。

 

「賢斗くん、何他の子たちにも黙って魔界なんて行こうとしてるんですか!ここの魔界はガッシュみたいに平穏ではないんですよ!」

 

「が、ガッシュの魔界も中々ヤバい気がしますけど」

 

「言い訳しない!」

 

 核原も今回のことについては厳しく言い詰めている。それだけ賢斗のしでかしたことは大きく、危険なのだと表している。

 

「魔界は人界と確かに環境は似ています。でもそれだけです。自生している植物も人体に影響を及ぼすようなものがあれば、人より魔族の方が多いような場所です。そして、魔族は人よりも強力。今の賢斗くんだと一撃でも食らってしまうと、ほぼ戦闘不能になると考えてください」

 

 核原のそれは忠告として言っているのだろうが、シュナイダーはそれを余所にソワソワとしている。一刻も早く助けに行きたいのだろう。

 

「シュナイダーくん。逸る気持ちは分かるけど、これは大切な事なの。君のお母さんを助けたとしても、向こうで私たちが死んでしまったら、なんの意味もなくなってしまう。寧ろ死者を増やすだけ。君のお母さんももっと酷い目にあわされちゃうかもしれない。それを分かった上で、君はお母さんを助ける。それでいい?」

 

「メル……」

 

 シュナイダーは核原の言葉に躊躇を見せる。そもそもの話、シュナイダーは賢斗に戦わなくてもいいと止めていた。その上で戦いに身を投じる賢斗に任せた形でここにいる。母親を助けたいが、齢3~5歳程度の子供に人の死を背負う覚悟など、決めさせる方がどうかしている。

 

「シュナイダーくん。人も魔族も、生きている間に一度や二度、重大な選択を迫られるの。でも、それを今の君に決めろとは言わない。第一、子供にそんな選択させるわけにもいかないからね。だからこれは私たちの選択。

 私たちは必ず、君のお母さんを助け出してみせる。そして、君の暮らしていた土地に侵略してきた奴等をやっつけるから」

 

「核原さん……」

 

 その言葉は対魔忍としてだろうか、ただ子供を守りたいという大人としての役目か、シュナイダーに責任を背負わせないように自ら助けると言い切ったのだ。

 

「俺たちが…助ける……」

 

 賢斗は夕方のゆきかぜが言った言葉を思い出した。対魔忍だから助ける。そんな存在に自分がなれるのか、今こそ答えが決まる時なのだと奮起する。

 

「シュナイダー、さっき言った通りだ。俺がお前のお母さんを助け出す。お前に託された信頼を、俺は絶対に裏切らない」

 

「メルゥ……メル!」

 

 シュナイダーは一度俯きながらも、自分のために戦ってくれる二人を信じ、強く頷いた。

 

「それじゃ、行きますか!」

 

「はい!」

 

「メル!」

 

 三人は意を決して、朝日岳の中を入っていく。程なくして一般には目にしないような洞穴があった。

 

「ここか?」

 

「メル」

 

 シュナイダーが首肯する。恐る恐る入っていくと、黒々とした穴が開いている。非現実的な存在は、賢斗の現実観を崩壊させる。

 

「魔界のゲートはどこに現れるか不明な点が多いんです。でもこんなところにあるなんて……」

 

「でも、ここからなら確実にシュナイダーのいた領地に行けるんだよな?」

 

「メル」

 

 ゆっくりと賢斗は魔界の門に手を伸ばす。すんなりとは入らず、ズズズ…と沼に嵌るように肌を襲う不快感が鳥肌となって現れる。

 

「き、気持ち悪い……」

 

「我慢してください。これが終わればそこは魔界です。着いたら一瞬も油断はできませんよ」

 

 そう、向かう先は敵の領域。どこに自分たちを襲う敵がいるかも分からない状況は、賢斗のように戦いに慣れていない者には過度はストレスをかけ続ける。ストレスは体力を奪い続け、戦況の判断を鈍らせる。一手のミスが命取りとなる戦場では、それがどれだけ重大は要素か、核原は十分に理解していた。

 

 そして、賢斗たちの視界が徐々に白んでいく。視界が真っ白になった矢先、目に色が戻り見えた景色は

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ここが……魔界……?」

 

 そこは緑の溢れる森林だった。傍目に見れば人界のそれと大差ない植物。ぐるりと見回した中に、建造物は存在しない。魔界特有の動物だろうか、聞きなれない鳴き声がはるか遠くに聞こえる。

 

「ようこそ、魔界へ」

 

「メルメル!」

 

 時間の流れや昼夜逆転はしていないためか、魔界でも夜の帳が下りている。風が木々を揺らし、その音以外は賢斗たちの声意外聞こえない。と思った矢先、どこからか勢いの乗った音が聞こえてくる。

 

「核原さん。実は考えていたことがあるんです」

 

「なんでしょう」

 

「ここってなんだかんだ言って敵の領域ですよね」

 

「はい、僻地とは言え見回りの兵がいてもおかしくありませんね」

 

「魔族とか魔物って大なり小なり人間よりスペック高いですよね」

 

「ですね。嗅覚とか最たるものですね」

 

「てことはですよ」

 

 賢斗は一息ついて口を開く。

 

「実は今敵に見つかってますよねぇ!!!!」

 

「正解ッです!!」

 

 言うが早いか、魔物が突撃してくるが速いか、賢斗たちは瞬時に飛びのいた。賢斗たちのいた場所には3本の曲刀が振り下ろされ、あの場にいたらどうなっていたか、賢斗に想起させる。

 

「あれは…犬?」

 

「コボルトです。半獣の犬魔族で、知能はオークとゴブリンの間くらいです。恐らくは先兵ですね。魔力も多くはない上、搦め手もありませんから、複数戦として戦ってみましょう」

 

 

「複数なんて初戦でやったんですけどね。まあやってやりましょう!ザケル!!」

 

 先制攻撃は許したが、賢斗が重ねてきた五車学園の鍛錬、そして核原が課してきた修行はそれをカバーして余りある結果を齎した。術の威力は倍とまではならずとも大きく跳ね上がり、コボルトを消し飛ばす。

 

「初任務の時とか修行の時も思っていましたけど、ザケルの威力高いですよね。ガッシュ覚醒後はディオガ級にも匹敵していましたし、そっちが特典?でも覚醒後の術は使えないし」

 

「なんていうか、しっくりこないって感じなんですよね。今の出力も違和感あるし…きっかけがあればなんかできそうだなってのがあるっぽいですね」

 

「なんですかその主人公補正は。絶対この戦いで新しい術使えるようになるじゃないですか」

 

「メタいですよ核原さん」

 

 ガッシュ(特典のネタ)の力に驚愕しつつ、シュナイダーの案内を頼りに、2人は森を抜けていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 場所は変わり、ここは『ヴァルボーグ』と呼ばれる魔族によって統治される魔界領である。小さいながらも豊富な自然や鉱山資源によって貧困にあえぐことなく、外敵から身を守る武具もその地に住む『ドワーフ』が鍛えていた。力によってすべてを奪われる魔界において、命豊かな環境を謳歌できるヴァルボーグ領はまさに、楽園と言えた。

 

 そう、あくまでも『言えた』のである。

 

 元々友好を築いていた『ディアフェール領』の領主『モナーク』。その実態は豊富な資源を食い荒らし、愉悦に浸るというものであった。その目論見は成功。ヴァルボーグ領は踏み荒らされ、モナークはヴァルボーグ領にある『ギアス城』に、自身の右腕である『ベルザロ』を残らせ、支配を任せている。

 

ここはヴァルボーグ領地下牢。本来攻めてきた敵を捕縛する牢獄に入れられているのは、この領地を守る騎士である『フラム』。自身の象徴である炎の鎧も、今はベルザロに奪われ、捕虜の麻布をまとうだけとなっている。

 

 今のヴァルボーグ領に光はない。それを示すように空は暗雲が覆い、原住魔族はベルザロの軍勢に襲われ、散り散りになっている。フラムの目からも光は失われ、拠り所となっているのは人界に送った息子の安否の身だった。

 

「いったいいつまでそうしているつもりだ?」

 

「……いつまでも。私の忠義は揺るがない」

 

 フラムに問いかけたのはベルザロお抱えの尋問官『コッセロ』。しかし、彼の表情には仕事の真剣さはなく、下卑た笑みを浮かべてフラムの豊満な肉体を舐めまわすように見る。フラムもそれに反抗するように睨みつける。

 

「おやおや、まあ分かっていた回答ですが。しかし、その威勢がいつまで持つか…空元気ほど、見苦しいものはありませんよ」

 

「貴様等に尻尾を振るよりマシだ。この身体をいくら弄ばれようとも、私の忠義は揺るがない」

 

 決意と誇りを胸に折れた心を奮起される。しかし、コッセロはそのか細いプライドを見通していた。

 

「なら、そんな貴女にニュースです。あなたのご子息、こちらに戻ってきていますよ」

 

「!!」

 

 フラムの表情が急変する。人界へ送ったはずの息子が何故魔界にいるのか、思考を巡らせる。

 

「まさか、貴様ァ!!」

 

「おっと、勘違いなされているようなので一つ訂正を。連れてきたのは我々ではなくご子息を拾った人間ですよ。あの装束は対魔忍でしょうな。いやはや、拾われた相手が悪かった」

 

 コッセロの嘲笑にフラムも歯噛みする。息子が無事ならば、自分がどのような辱めを受けても構わない。しかし、コッセロが言った事が事実ならば、息子は自ら死にに来たようなもの。何としても止めなければならない。

 

「くそっ出せ!ここから出せええええええええええ!!」

 

「ははははははははは!!なんて事でしょう!今までの鉄仮面が嘘のようだ!そうです、その顔が見たかったああああああああ!!!」

 

 フラムの顎を掴み、頬を舐めるコッセロ。彼にとって対魔忍含めた人間はものの数ではない。もとより魔族の身体能力は人間のそれを遥かに上回る。それよりもコッセロは、魔界に来た対魔忍の中にいた女をどのように調教しようか思案している。その表情は、成功する事が前提で、失敗する事を考えていない顔をしている。

 

「ふっふっふ…さてどのように調教してやろうか。やはり下は感じやすい方がいいな。乳もいい形をしている。そっちの方も楽しみだ……そういえばノマドの媚薬がまだストックがあったな。それも使って「コッセロ様ァ!」なんだ鬱陶しい。尋問の最中だぞ」

 

「申し訳ありません!しかし敵襲が!」

 

「あの対魔忍共だろう?その程度貴様等で何とかしろ。おっと、女は殺すな。何の目的で来たのか聞き出さなければいけないからな」

 

「そ、それが…」

 

「なんだ!」

 

「た、対魔忍ではあるのですが…奴等、領内のいたる所を爆撃しています!!」

 

「「……は?」」




活動報告をあげました(約2か月前)暇なときにお願いします。

https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=288177&uid=195719


お絵描きのモチベが死んでどうにかなりそう。


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救出作戦、討伐作戦

アクション対魔忍でアイナがプレイアブル化したので初投稿です。衣装買える分は全部確保したけどあのエッチさヤバいでしょ…


 ヴァルボーグ領の高台に賢斗を含めた三人(二人と一匹)はいた。彼らの見下ろす先では至る所に火の手が上がり、眼下で侵略者達が消化活動に奔走していた。

 

「あの…これ本当に大丈夫なんですか?」

 

 賢斗はこの惨事を起こした張本人に恐る恐るといった様子で尋ねる。当の本人といえば

 

「何言ってるんですか?悪は滅びるべし、奴等の侵略行為はれっきとした悪ですよ?そんなの消し飛ばすしかないじゃないですか!」

 

「シュナイダーの故郷ってのご存じですか?あいつら追っ払った後も復興とかあるんですからね?てかそもそもどうやってあんな爆破したんですか」

 

「奴等の火薬庫からチョロまかしてきました♪」

 

 賢斗にグッドサインをしながら核原は答える。賢斗は頭を抱え、シュナイダーは核原の足元でプンスカと抗議している。

 

「でも、これ提案したのスレ民ですよ?」

 

「……安価なんてしなけりゃよかった」

 

 そう。この発端は賢斗にあり、それを実行するための能力が揃っていた。

 

 

 

 

625:イッチ

 てなわけでどうすればいいか助けて

 

626:名無しの転生者

 恥知らずにもスレ民に助けを乞う姿嫌いじゃないよ

 

627:名無しの転生者

 貴様あの啖呵はどうした!

 

628:名無しの転生者

 シュナイダーがこれを知ったらどう思うでしょうか?

 

629:イッチ

 でも利用出来るものは何でも利用するべきやろ?スレ民は何度も修羅場を潜り抜けてる猛者やとワイは信仰しとる。この世界の事に首を突っ込ませるような真似で申し訳ないが頼む。

 

630:名無しの転生者

 >>628 今更定期。せやけどその心意気は買うわ。ワイらがアイデア考えてやるわ

 

631:名無しの転生者

 よし。なら安価やな

 

632:名無しの転生者

 !?

 

633:名無しの転生者

 !?

 

634:名無しの転生者

 !!?

 

635:イッチ

 おいおいおい

 

636:影糸の対魔忍

 シュナイダー死んだわ

 

637:名無しの転生者

 でもおまいらも面白い事欲しいやろ。この作戦でマストなのは『シュナイダーの母親奪還』と『侵略者の排除』だけ。この2つでミスったらいけないのが奪還。侵略者は実際の話トップと幹部ぶち殺せばいいだけで正直手足は3分の1殺すだけでいい。必要な結果が見えてるんだからそこまでの過程をワイらが安価で決めればいいんや

 

638:名無しの転生者

 思ったよりまともな言い分で草

 

639:名無しの転生者

 イッチにアドバイスしながらも自分の安価したい思いが見え隠れしてるの草なんだ

 

640:名無しの転生者

 なるほどな。過程がどうとち狂っていても結果が大成功なら問題無いって事か

 

641:名無しの転生者

 DIO様じゃん

 

642:名無しの転生者

 過程や方法などどうでもいい奴のセリフじゃん

 

643:名無しの転生者

 >637 はDIO様だった……?

 

644:名無しの転生者

 >643 よくわかったな。俺はDIOに憑依転生した一般スタンド使いだ。

 

645:名無しの転生者

 は?

 

646:名無しの転生者

 当たり……当たりか……?

 

647:名無しの転生者

 承太郎に殺される事確定してるし外れは外れじゃね?

 

648:名無しの転生者

 ところがどっこい、承太郎に殺される直前にジョルノが割って入って庇ってくれたのだ。やはり持つべきは息子だなあ!!

 

649:名無しの転生者

 えぇ……

 

650:名無しの転生者

 ジョルノが父親助けるとかマジかよ。てか母親逃げ出してないねんな。

 

651:名無しの転生者

 いや逃げたぞ。その時にもう生まれていたジョルノ(その時はまだ汐華初流乃だった)を捨てて置いていったそれを引き取った形だ。ちなみにその女はもう殺した。

 

652:名無しの転生者

 最後バイオレンスなんよ

 

653:名無しの転生者

 育児放棄する奴に人権は無いしまあ多少はね?(育児放棄でモンハン世界の雪山に放置された一般G級ハンター)

 

654:名無しの転生者

 せやな。それ考えれば今回のお母さん頑張りは称えられるけどイッチじゃなかったらどうなるか分かったもんじゃないよな(ドラクエ9世界で主人公と冒険してるけど道中で赤子引き取る事になった冒険者ニキ)

 

655:名無しの転生者

 はえーやっぱ皆暗い所は見てきたんすねー

 

656:名無しの転生者

 まあ結構な作品に裏設定みたいなのあるし、それが後ろ暗いものなんて定石だし

 

657:名無しの転生者

 偏見だけど分かる。原作通り行くケースのが少ないしそこで世界の暗い部分見て辛いって声結構聞く。

 

658:名無しの転生者

 まあワイらはあくまでも主人公じゃないし世界を守るのは主人公に任せてもええんや。ワイらはワイらの周りを守っていればええんやで。

 

659:名無しの転生者

 それ噂を聞きつけて主人公が仲間にしに来るフラグやないか(一敗)

 

660:名無しの転生者

 >659 は静かに暮らしたい

 

661:名無しの転生者

 どうあがいてもワイらは原作からは逃げられないんやなって

 

662:イッチ

 そろそろ安価やってええか?

 

663:名無しの転生者

 とんでもねえ…待ってたんだぁ……

 

664:名無しの転生者

 安価開始の宣言をしろ!イッチ!!

 

665:イッチ

 安価開始ーーーーー!!

 

 >674

 

666:名無しの転生者

 この手のものには定番やろスニークミッションや

 

667:名無しの転生者

 イッチが敵ひきつけて逃走中

 

668:名無しの転生者

 爆破

 

669:名無しの転生者

 影糸ネキを差し出して事なきを得る

 

670:名無しの転生者

 逃走中ええやん報酬はシュナイダーのマッマで

 

671:名無しの転生者

 前回と一緒や全滅報酬は影糸ネキで

 

672:名無しの転生者

 対魔忍なら突撃がデフォやろ?

 

673:名無しの転生者

 影糸ネキ、奴隷娼婦作戦や!

 

674:名無しの転生者

 影糸ネキの能力で爆破ミッション

 

675:名無しの転生者

 スニークミッション

 

676:名無しの転生者

 おおー

 

677:名無しの転生者

 決まったな

 

678:名無しの転生者

 てか影糸ネキのミッションになっとるがな

 

679:名無しの転生者

 これイッチのスレですよね?

 

680:名無しの転生者

 影糸ネキのおっぱい判明してからエロい目に合わせる気満々で草

 

681:名無しの転生者

 そりゃあのDKPIがブルンブルン揺れる様を見たい…見たくない?

 

682:名無しの転生者

 まあ外れたんですがね

 

683:名無しの転生者

 そのSSは18禁じゃないからね!

 

684:名無しの転生者

 なんだ今の

 

685:名無しの転生者

 まあ気にせず、影糸ネキ爆破頼むで

 

686:名無しの転生者

 気持ちのいい爆破頼むで!

 

687:名無しの転生者

 爆破に巻き込まれて服ビリも期待してるで!

 

688:影糸の対魔忍

 …えっち

 

689:名無しの転生者

 あっ…… 

690:名無しの転生者

 逝ったな

 

691:名無しの転生者

 おかしい奴を亡くした

 

692:名無しの転生者

 あの表情であの台詞は死ぬ

 

693:名無しの転生者

 あーダメダメえっちすぎます!

 

 

 

 そんなやり取りがありつつ、現在核原はヴァルボーグ領を占拠している侵略者の建物にある燃料やエネルギー物質を爆破させ、仮設テントやヴァルボーグ領に元々建っていた家々にも火の手が上がり、夜だというのに昼のように明るくなっている。

 

「爆破ってどれくらいやればいいんですかね」

 

「とりあえず全滅させずとも今の戦力の3分の1を潰せたら士気も下がりますし、今の感じならあとは本拠地を叩けば十分でしょうね」

 

 淡々と流される会話だが、実際やっている事は侵略者と大差ない爆破テロである。侵略者に対し応戦しなければならないとはいえ、正義の味方の姿か……これが?と言いたくなるような有様だ。

 

「ひとまずあそこの屋敷に行ってみましょう。影から潜った先では馬のような容姿をした方はいなかったので、残るはあの屋敷の中だけです」

 

「屋敷…それっぽさが凄まじいですね。ボロボロになってるのは、侵略に耐えた証って感じでしょうか」

 

「まあ侵略完了されちゃってるので今は敵の仮拠点といった感じですね。元は領主の屋敷だったのでしょうか」

 

 核原が指さす先には屋根に罅が入り、窓ガラスがいくつか割れている屋敷があった。

 

「あの屋敷だけ爆破しなかったのは…」

 

「他と比較してもかなりの大きさですし、他でシュナイダー君のお母さんを見なかったという事は消去法ですけどあの屋敷にいると考えていいと思いますからね。お母さんがいなかった時点で爆破したところもあります」

 

「人の心……」

 

「転生者ですよ?他者と天秤にかけて重くなった方のために残りを余裕で切り捨てられる精神なんですから……賢斗君はこうはならないでくださいね」

 

「っ…」

 

 実は賢斗がシュナイダーを助けたのは、スレ民からしてみれば初心の頃自分達を思い出させる行動だった。

 

 転生した直後の転生者は、自身の転生した世界のバッドエンド、自身の推しが死ぬ未来を防ごうと奮戦する。そのために必要な犠牲など勘定に入れずに。そして、それが原作に影響を及ぼすようなキャラであれば、その生存に関わる改変が行われるのは必然だった。

 

 推しを救うために他の人物を見殺しにしたり、推しを助けた事で別の場所で他の人物が殺されたりする。そこに例外はなく、敵味方の関係もない。魅力のある敵も、仲間を分断させるクソな味方も死から回避させた瞬間、他の人物が主役モブ関係なく死ぬ定めにあった人物を助けた数と同数かそれ以上が死ぬ事になる。

 

 当然、多くの転生者がその定説を覆すために抗った。死ぬ要素を徹底的に排除する、死なないように耐久性を極限まで上げる。その他多くの努力を重ねても、死なないだけで四肢を失ったり、凡そ人間の体裁を保てない凄惨な姿に変貌し、芋虫の如く這いずり回る事しかできなくなるという結果だけが残った。確かにそのような結果だけではなかったが、転生者の大いなる力は、物語を大きく変え、最悪な物語を更なる絶望へ導いた。

 

「賢斗君がこれからどのような人と関わるのかはわかりません。でも、人を助けるために他の誰かを犠牲にするような人にだけはならないでください。…そんな過ちを繰り返すのは、私達先輩転生者(驕りに負けた者達)で十分ですから」

 

 核原は賢斗から視線を逸らして零す。彼女もまた、過去に過ちを犯し、大切な人を失った者の一人なのだが、それはまた、別の場所で語る事になるだろう。彼女は切り替えるように話を戻した。

 

「私は残存勢力の撃破後、監禁されている民衆を救出してきます。賢斗君はあの屋敷を攻め落としてください。後で私も行きます」

 

「わかりました。核原さん、どうかご無事で」

 

「賢斗君もですよ。無茶だけはしないでくださいね」

 

 互いの無事を祈りつつ、二人は高台を後にする。その後ろ姿をオロオロと交互に確認するシュナイダーは

 

「メ、メルメルメ~!!」

 

 賢斗の後をついていった。




最近自分にとっての最上は自分の手で作らないといけないんやなって思ってる(何の話)。同人誌だってエロゲだって「もう少しこうあって欲しいなー」ってのがあってもそれは最終判断は作者様だしそれを楽しむべき。それでも自分のベストが欲しいなら自分で作れって思うようになった。

今はエロゲ作りたいなーとなってます。(人生ノープラン男の独白)


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正義の見方

ホグワーツレガシーしたりお絵描きしたりした結果がこれです。

お絵描きのモチーフ閃乱カグラにしたせいでシノマスやってたのちぃなってる。


 ヴァルボーグ領のギアス城内、玉座の間に怒号が広がっていた。

 

「なぜだ!なぜ人間二匹とウマ一匹始末できない!!」

 

 ディアフェール領の領主、モナークの右腕であるベルザロ。その種族特有か、脂汗を浮かべ丸い顔を大きく歪ませている。彼の前に跪く配下はその身体を震わせながらその表情を蒼くしている。

 

「そ、それが奴等…高台にいたのは確認できたのですが、その後、観測部隊も爆撃にあい……」

 

「そんな事を聞いているんじゃあない!なぜ奴等を始末できてないのかを聞いてるんだ!それどころか各所の爆撃まで許し、民衆を開放されおってからに……!」

 

 他人の玉座に我が物顔で腰掛け、激しく唾を飛ばす。民衆の開放は本来核原の仕業だが、そんな事はベルザロには関係ない。

 

「役立たず共が!モナークめ…こんな僻地に飛ばしたばかりか、こんな使えないゴミをよこしやがって……」

 

「ベルザロ様…また荒れてんなぁ……」

 

「こんなド田舎に左遷させられた上、すぐにこれだもんな……流石にかわいsギョブッ!!」

 

「ヒッ!?」

 

 玉座の間の外、門前で世間話に興じている兵士の一人が突如、脳天から真っ二つに勝ち割られる。残った兵士が後ろを見上げると、そこにはベルザロが自身の獲物である戦斧を振り下ろした姿で立っていた。後ろをよく見ると、玉座の間にいた配下が、今は物言わぬ肉塊へとその身を変えていた。

 

「お前……今何話してたぁ?」

 

「ひゅえ? え……ええと……」

 

「何を話してたって聞いてるんだろうがあああああ!!貴様の耳にはピクシーでも入っているのかあ~~~?」

 

 兵士は恐怖で言葉が詰まっているが、ベルザロにはそれに対する配慮などない。まず魔族が弱者に対して配慮などしようはずもないのだ。それを示すようにベルザロは兵士に詰め寄る。

 

「あのウマガキの追跡も失敗。メスウマの尋問も未だ出来ていない。そして今度はこれだとお?貴様等どれだけ無能だあ~?この程度の事に、こんなにてこずるなんてよお~普通ありえないよなあ~~~!!!」

 

「そ、それは…現地の情報ですと男の方は広範囲攻撃を得意とし、女の方は情報が不足していますが、隠密に優れているあたり…影に関するものではないかと」

 

「そんな事は分かっている!そんな事が聞きたいんじゃあなく、なぜそいつ等を始末出来ないんだという事だ!!」

 

「そ、それは……奴等が上手だったと……ギニャ!!」

 

 言葉を紡ごうとしていた兵士をベルザロが横薙ぎに両断する。その表情に笑みは無く、歯を噛み潰さんばかりに軋り、額には青筋が走る。

 

「こうなったら!全軍を奴等の始末に向かわせろ!!この俺に、歯向かった責任を負わせてやる!!貴様等死んでも奴等を始末しろおおおおおおおおおおおお!!!!」

 

 ベルザロが咆哮にも似た号令をかける。しかし、その前に一人の兵士が駆ける。

 

「ベルザロ様!た、大変です!!」

 

「貴様!!今のが聞こえなかったのか!?今すぐ「ほ、報告です!報告!!」…なんだ?」

 

「お、男が…!

 

 

 

 

 

 

 雷の男が、この城内に攻めてきました!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「いけえええええええええ!!!奴を殺せええええええええええ!!!」

 

「おおおおおおおおおおおお!!!ザケル!!!!」

 

 正面に立ちはだかる兵士達を、賢斗の術が吹き飛ばす。円状に囲まれている賢斗は、その空間を走り抜ける。

 

「逃がすな!追え!!」

 

「逃げるかよ……ジケルド!!」

 

 兵士の鎧に第三の術を唱え、強力な磁気を発生させる。先程の電撃で倒れた兵士の鎧にも反応し、対象の鎧にガチガチと重ね、纏まっていく。やがてそれは一つの鉄塊と化した。

 

「でも……まだいるのか!!」

 

「メ……メルメ!」

 

「っ!ラシルド!!」

 

 シュナイダーの掛け声で何とか第二の術を発動させ、兵士の攻撃を反射させる。しかし、その後ろにはゾロゾロと兵士が続いている。

 

「ふざけやがって……城内だからってどれだけいるんだよ!」

 

「メルメル!」

 

 現在賢斗達は、城内の厨房裏口から入り、侵入したまでは良かった。その後、侵入した場所が間違っていた。運悪く兵士達の詰め所に入ってしまったのだ。当然、何事も無くやり過ごせるはずもなく、大勢の兵士に追いかけ回される事となり、現在一階ホールで三方向から迫る敵を倒し、その兵士を使って出入口をふさいでいる。

 

「チクショー…看板くらい用意しとけってんだ!」

 

「メルメル……」

 

 賢斗が愚痴をこぼすが、兵士はそのような事は関係ない。剣や槍を構え、物量戦で賢斗を圧殺しようとしている。

 

「これじゃあ……やってみるか」

 

 賢斗は上に向かってジケルドを放つ。明後日の方向に放たれた術に兵士達は嘲笑う。

 

「こいつ急に何やってんだあ?」

 

「構う事ぁねえ!早い事ぶっ殺せ!!」

 

 これ幸いと兵士達は賢斗に迫る。しかし、先ほどの戦闘に参加していた者を除いて、武器や鎧が上に引っ張られる。上を見上げると、吊り下げられた豪華なシャンデリアに磁気が纏われていた。

 

「まさか…この為にさっき上にあげたのか!」

 

「馬鹿野郎!はやく鎧を脱げ!武器も捨てろ!人間程度なら拳で殴り殺せる!」

 

 ジケルドを受けていた兵士が叫ぶ。それを聞いた兵士はいそいそと武器を放り、鎧を脱ぎだす。しかし、それを見逃す賢斗ではない。

 

「ザケル!!」

 

「ぐぎゃああああああああああああああああ!!!!」

 

 鎧を脱ぎ捨て、装甲の無くなった所を打ち抜く。そして、ジケルドはまだ解けていない。捨てられた武具(金属)がシャンデリアに磁石のようにくっつき、その自重を増やしていく。数多くの負荷がかかるそれは吊り下げているロープの耐久を越えた。

 

「!!おい、はやく逃げろ!!」

 

「はあ!?敵のお前が何言ってんだよ!!」

 

「逃げるのはお前だろうが!尤も」

 

「「「この状況から逃げられるなんて思わない事だなああああああああ!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

「あっそう。折角教えてやったのに」

 

 賢斗は壁の角に追い詰められながらも、冷静に、無感情のままに言い放った。

 

 兵士達はその違和感に訝しむ。その答えは

 

「お、おい……」

 

「なんだ?ん?」

 

「こいつが言ってるのって……」

 

 ギリギリと、シャンデリアを吊るすロープが悲鳴を上げる。更に、槍の穂先が当たっていたのか所々が切れている。シャンデリアの真下にいる数十人の兵士はようやく危機に動く。

 

「おおおおおおおおおおおお!!!逃げろ……逃げろオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!」

 

 我先にと兵士が逃げだす。しかし、ホールの広さに対して兵士がすし詰めのように賢斗に迫っていた。その状況から、一斉に同じ方向へ動けば

 

「いう押すな!転ぶ転ぶ!!」

 

「お前が急げ!はやくしないとアレが落ちるだろうが!!」

 

「あんなの受けれるわけねえ!誰だよあんなバカでかい灯り付けた奴!!」

 

 前方で転んだ者。後ろから激突してドミノ倒しのように崩れ、その上を走り抜ける者。他者など構う事なく、足元でグシャグシャと形を変える仲間を見ないふりをしてホールから逃げる。しかし、出入口に積み上げられた兵士に妨げられ、何より彼らは判断が遅かった。

 

 三分の一がホールから逃げ出した時、ロープが耐え切れず、シャンデリアが落下する。逃げ切れなかった者はシャンデリアに押しつぶされ、端に逃げた者も、飛んできた武器の破片によって負傷を抱える事となった。

 

「よし……かなり消耗したが、それに見合った戦果だろ。はやくシュナイダーの母親を探さねえと」

 

「メ…メル……」

 

 シュナイダーはホールで起きた惨状に表情を暗くする。きっとこの城での思い出もあったのだろう。その場所で血が流れ、死屍累々の光景が広がっている。嘔吐しないのがシュナイダーの精神性を物語っているが、賢斗はその表情に申し訳なさを抱く。

 

「すまないシュナイダー。今は敵地のど真ん中で、シュナイダーの気持ちに応じてやる事は出来ない。正義の味方なんて実際はそこで暴れまくってその後の復興だって他人任せなのが実態だ。後から来て俺が正しいなんて言いたくない。だからこの後、出来る限りの事をする。それで許してくれ」

 

 賢斗のそれは何をもって発したのか、シュナウザーには理解出来ない。しかし、その言葉の裏には何かを抱えていると感じる何かを感じていた。

 

 城内を走り回り、入ってきた厨房とは反対の位置に、地下へと続く階段を発見する。慎重に降りた先では、荒い息遣いと下卑た笑いが聞こえてくる。

 

「この声……」

 

「メル!メルメルメル!」

 

「もしかして、お母さんか!?」

 

「メル!!」

 

 シュナイダーは大きく首肯する。しかし、賢斗は中にいるもう一人を注視している。

 

「あれは間違いなく敵だな。…一撃でいければ

 

 

 

 

 ラウザルク!」

 

「!?っまさか…グギ!!」

 

 尋問官のコッセロは、賢斗の攻撃に対応出来ず殴り飛ばされる。その隣には麻布を着せられた女性、シュナイダーの母親であるフラムだった。

 

「……ってウマじゃないんか!!?」

 

「なんの事だ?」

 

「いや…だって……ええ!?」

 

 賢斗はシュナイダーとフラムを交互に見やる。完全にウマなシュナイダーと見た目女騎士のフラム。親子というにはあまりにも姿が異なり、そうだと言われても到底信じられなかった。

 

「ウマ……?っ!シュナイダー!!」

 

「メルメル!メルメルメ~~~~!!」

 

 シュナイダーに気づいたフラムに、入口で待っていたシュナイダーが駆け寄る。シュナイダーがフラムに抱き着くが、フラムはまだ鎖で繋がれているためにシュナイダーを抱きしめ返す事が出来ない。

 

「待ってろ……ふんっ!!!」

 

 第六の術の身体強化でフラムの鎖を引きちぎる。フラムはもう会えないと覚悟していた我が子をひしっと抱きしめた。

 

「本当にありがとう。どころで貴方は…」

 

「俺は高嶺賢斗です。シュナイダーの……拾い主?」

 

「どうしてそこで疑問形なんだ……?」

 

 今朝の出来事を何と言おうか悩む。拾い主でも間違ってはいないだろうが、魔界基準だとそれは差別的発言なのかと余計な事を考えてしまう。しかし、それは今どうでもいい。

 

「立てますか?外に俺の仲間がいるので、合流して逃げましょう」

 

「それは……ここを捨てろという事か?」

 

 フラムの言葉に、賢斗は唇を噛み締める。領内の各所を爆破して、多くの敵を倒してはいるが、今の戦力では撃退は不可能に近いだろう。加えて、ディアフェールから増援が来ない保証などなく、別の魔族の支配領で、安全が保証されている場所を探した方がいいというのが賢斗の実際の考えである。シュナイダーに大口を叩いておいて申し訳ないが、核原に頼んで対魔忍の一部隊を動かしてもらうのが現実的だろうと考えているのだ。

 

「……確かにそうするのが正しいのかもしれないな。しかし、私は騎士だ。武器を奪われようが、鎧を奪われようが、私は命ある限り、この地を守る。それが私の使命だ」

 

 フラムは決意を固めた眼で賢斗を見つめる。それだけこの地に対する思い、騎士としての誇りは賢斗の想像を上回るのだった。

 

「……すまなかった。助けてもらう立場でこんな事」

 

「いや、いいんだ。それだけここが大好きだって事だし、今は戦力が不足してるから撤退しないとって話だけど、準備ができれば「それは無理だ」?」

 

「奴等はここを本格的に占拠するつもりだ。そう長くない期間で、奴等の領地から様々な魔族がやってくるだろう。そうなれば奴等を追い払う事は不可能になる。よしんばできたとして、この地の美しい自然はどうなるか…」

 

 フラムは起こりうる惨状を思い歯噛みする。侵略者の動きがはやい事に賢斗は思案するが、解決策が浮かばない。

 

「やれやれ…この地が我らのものとなっても地位は約束するというのに」

 

「「!!」」

 

 声のした方向を向けば、先程賢斗が殴り飛ばした男が衣服に付いた埃を払い落としていた。

 

「それにしても中々キツイ一撃。人間風情がこの私に傷をつけるなど……ただで死ねると思わない事だこのゴミカスがああああああああ!!!」




一回一回がスローペースですまない。


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ボス攻略

気付いたら4ヵ月過ぎてた男です。書き方忘れてます。


 ギアス城の玉座で、ベルザロは部下を罵り時間を潰していた。

 

「何故だ何故だ何故だ何故だアアアアアアア!!女には逃げられガキとウマも未だに捕らえられていないなぞぉ……貴様等に脳は無いのかアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」

 

「も、申し訳ありません!あのガキも対魔忍で、雷を操って我々の攻撃を潜り抜け、部隊の三分の一を壊滅させましギャッ!!」

 

「そんな事は聞いていない。貴様等もこうなりたくなければ、はやくあのガキの首を持ってこい!あの女もな!!」

 

 ベルザロは既に堪忍袋の緒が切れていた。しかし、自分が動くのはプライドが許さず、部下をひき肉に変えた後は、再び玉座にドカリと座り込んだ。

 

「あのメスウマもそうだ。折角俺の穴として使ってやろうというのに、何を断る必要があるというのか」

 

 ベルザロがフラムを物にできない事へ嘆息していると

 

「ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!」

 

 唐突に聞こえたコッセロの絶叫。瞬間、玉座の間の扉が破壊されコッセロが吹き飛ばされてくる。ベルザロと激突する前に、ベルザロによって叩き潰された。

 

「……雷の男ってのはお前か」

 

「どーも、地上げ屋でーす」

 

 賢斗はベルザロを前にふざけてみせる。しかし、賢斗の内心は逆に穏やかではなかった。

 

(恐らくこいつがボス……)

 

 先程までの雑兵との戦闘がゲームのように経験値が貯まっていくのであるならば、まだ分からなかったかもしれない。しかしここは現実。レベルアップの概念などなく、むしろ先程までの戦闘で疲労が蓄積していた。

 

「お宅の土地がねー、元々自分のだっていう人がいるんだよ。そうなるとここって不法占拠じゃん?そういうのよくないよねって思うわけ」

 

「話にならん。お前等のせいで俺の領地が爆破されているのだ!貴様等に心は無いのか!!」

 

「武力で支配してるやつが言うと説得力が違うな。勿論皮肉だぜ?」

 

「殺す」

 

 ベルザロは玉座の横に置いている自身の武器、賢斗の身長はある金棒を手に取った。そして足に力を籠めると、一息に賢斗と開いていた距離を飛び、自身の射程距離に賢斗を縮めてきた。

 

「死ねエエエエエエエエエエエエエエエエ!!」

 

「っ!ラシルド!!」

 

 第二の術を発動し、迎撃を図るが、賢斗は魔族の力量を甘く見ていた。

 

「なっ!?ぐおおおおおおおおおおおおおお!!」

 

 魔族の持つ人外の膂力。それから振るわれる金棒の威力は、鉄の塊を粉砕する。賢斗の出現させた雷の壁はまるで意味をなさず、正面から粉砕され地面を転がっていった。

 

「マダマダァ!!」

 

「ちぃ!ラウザルク!!」

 

 ベルザロに対抗するために第六の術で自己強化をかける。ベルザロの横薙ぎを回避すると金棒を足場にベルザロの顔に飛び込む。左拳を固め、ベルザロの顎を目掛けて振るう。

 

「ゴッ!だが効かん!!」

 

「なら連続攻撃(ラッシュ)だ!!」

 

 ベルザロに反撃の隙を与えないように、賢斗は身体の全てを使い、ベルザロの動きを妨害しながら連撃を叩きこむ。

 

「オラオラオラァ!!ジャッ!!」

 

「貴様ッ逃げんな!!」

 

「ザグルゼム!!」

 

 ラウザルクが切れる寸前にベルザロを蹴り飛びのく。去り際に第七の術を唱え、次の布石を創る。ベルザロは弾き飛ばそうとしたが、ザグルゼムはベルザロと接触した瞬間、弱弱しく散っていった。

 

「ハッ!この程度じゃあ俺の外殻は破壊出来ねえんだよ!」

 

「ならもう一発貰っとけ。ラウザルク!」

 

 賢斗は構わず同じ術を放つ。ベルザロは歯肉を見せつけるように笑い、ザグルゼムを弾く。こちらも同じように容易く掻き消えた。

 

「しゃらくせえ!こんな小細工で勝てる訳がないだろうが!!」

 

「小細工しなきゃ勝てないんだよ察しろって」

 

「なら死ぬしかねえなあ!!」

 

 ベルザロが再び距離を詰める。賢斗はザケルガを唱えようとするが、一瞬手が止まる。

 

「……なんだ?」

 

「よそ見してんじゃねえぞ!!」

 

「やべっ!グフッ!!」

 

 戦闘時、一瞬の油断が命取りとなる。個人の感じた何かがあれど、それで死ねば無意味と化す。賢斗は一瞬の思考をベルザロに突かれ、金棒が賢斗の腹に直撃する。金棒は容赦なく振りぬかれ、賢斗は壁に叩きつけられる。

 

「グギャ!うげぇ……」

 

「無様なもんだな。ここで俺を倒しても誰に感謝されるわけでもない。いや、仮にあったとしても次は貴様が追いやられる事になる。強者ってのは辛いなあ。守ってやった味方に裏切られるんだからよおおおおおおおお!!」

 

 ベルザロは賢斗を嘲笑う。玉座の間には魔族の下卑た嗤いが響く。しかし、賢斗は冷静にベルザロを見つめた。

 

「それはお前の被害妄想だ」

 

「あ?」

 

「聞いた事がある。人のイメージできる事は、その人が経験した事のみだと。力が全ての魔族に裏切りはあれど、守られた者が守った者を追いやるなんて発想は普通しないはずだ」

 

「黙れ」

 

「お前は……

 

 

 

 

 誰かに裏切られたのか?」

 

「黙れ!!」

 

 賢斗の言葉をかき消すようにベルザロは叫び、金棒を振り上げる。賢斗は当たらないように飛び避けた。

 

「貴様に何を言われる筋合いはねえ!力で屈服させる!逆らう奴は殺す!裏切る奴は見せしめにしてから殺す!そこに何の問題もねえだろうが!!」

 

 ベルザロは叫ぶ。子供が駄々を捏ねるように金棒を振り回し、賢斗を否定しようと言葉を並べ立てる。

 

「異常なのは貴様だ!何の意味もない人助けを、自身が傷つき、それでも見知らぬ誰かのためにと戦おうが、そんな事は助けられる者には知った問題ではない!!結局は助けられた相手を認められるかに依存する!力、能力、ルッキズム!それで気に入らんものがあればそこを攻撃し、その者がたとえ命の恩人だとしても蹴落とす魔物よ!!」

 

「成程、あんたはその悪意に殺されかけたってわけか」

 

「ふざけるな!!俺様がその程度で遅れなどとるか!!貴様も裏切りに殺される前にここで始末してくれる!!」

 

 ベルザロは三度賢斗に距離を詰める。しかし先程と違い、賢斗はベルザロの動きを完全に読み切っていた。

 

「あんた……本当は優しかったのかもな」

 

「!?何を世迷言を」

 

「あんたの台詞に、端々から教養がにじみ出てるからな。さしずめ、以前は名のある一族とかか?裏切られたのはその時か」

 

「黙れ!貴様の説教を受ける義理などどこにも無い!」

 

「そうだな。でもあんたは俺の言葉を聞いてくれている。それはどこかに自分に対し思う所があるからだろ?」

 

 だけど、と賢斗は続ける。

 

「残りは終わらせた後だ。先ずは決着をつけないとな」

 

「貴様……いいだろう。貴様を殺し、その口を永遠に黙らせる」

 

 賢斗は腰を落とし、ベルザロは金棒を振り下ろす。今度は無暗矢鱈でない、一種の武術として練り上げられた鋭さを孕んでいた。

 

「ラウザルク!!」

 

「今更その程度の強化で防がれるものではないわ!」

 

 ベルザロの言葉通り、ラウザルクで強化された肉体を以てしても、気を抜けば圧し潰される力が賢斗にはかかっていた。

 

「グギギ……アガアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!」

 

 鼻の奥から滲む痛みが、賢斗の意識を引っ張り出す。右腕を構え、ベルザロの金棒に向かって振りぬいた。

 

「ォオオオオオオオオオオオオオオオアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」

 

「ぐっ何ィ!?」

 

 ベルザロの金棒が賢斗の一撃で粉砕される。いち人間が魔界の金属で鍛えられた金棒を破壊した事に驚愕を隠せずにいた。そして、それは先程の賢斗と同じ隙を晒す事になる。

 

「ウラアアアア!!」

 

「小癪!!ジェエエエエエエエエエエエエエ!!」

 

 ベルザロもインファイトの構えを取り賢斗を殴る。人間と魔族の力量差はすぐに表れ、賢斗が与えたダメージを優に超える量を叩きこむ。最後に鳩尾に捻じ込むと回し蹴りで玉座まで蹴り飛ばした。

 

「人間にしては、まだマシと言ったところか。群れるだけで何の役にも立たない人間。他者の支配に甘んじ、自らは甘い汁を啜れたらそれで充分と惰性に生きる弱者。強者の存在を認められず、後ろから刺す事で世界の足を引っ張る卑怯者共。これらのゴミを見た後なら、貴様は十分に努力した」

 

 ベルザロが饒舌に語る。それは冥途の土産のつもりか、賢斗は消えかけの意識で必死に聞いていた。

 

「思えば、この地位に就いてから誰かと話すという事をしたのはこれが初めてだった。モナークは基本放任主義でな。役目を与えれば後は放置気味なのだ。故に役目を持たぬ者には興味を持たず、会話も最低限であった」

 

 最早ベルザロの最初の話し方は消え、佇まいも騎士のように凛とさせていた。そして二人の距離は腕を伸ばせば届くまでになっていた。

 

「長々と喋ってしまった。しかし、これで終いだ」

 

 ベルザロは拳を振り上げる。ギチギチと固めた拳は振り下ろされれば賢斗の顔面を胴体と泣き別れさせることもできると察するに余りある筋力量であった。

 

「さらばだ。人間!!」

 

 躊躇なく拳は振り下ろされる。最早これまでと言ったその瞬間

 

 

 

 

 

 

 

「ラシルド!!」

 

「何!?ふぅおっ!?」

 

 突如現れた雷の壁が、ベルザロの拳を防ぐ。本気で振り下ろされた拳も、マックスで力を伝えられない角度で現れた事に対応出来ず、ラシルドの能力(ちから)が発揮する。

 

「ゴハッ!ギャアアアアアアアア!!」

 

「雷を乗せて相手に返す第二の術。更にお前にかけておいたザグルゼムがラシルドのカウンターを増強させる。実際やってなかったしやれるか不安だったが、これ見るにビンゴだな」

 

 拳がベルザロの腹を撃ち抜き、拳に乗った雷がザグルゼムに反応し爆発する。ベルザロの肉体に付与された雷の種はベルザロの細胞を破壊し、内側から肉を弾き飛ばした。

 

「まだ原理は分かってねえんだけどよ。魔界(こっち)に来てから妙に身体が張るんだ。力が漲るっていうのか、兎に角動ける。それでも今のラシルドを出すのに何かが足りなかった。それを貯めるのに時間がかかったんだ」

 

 聞いているベルザロは先程までの様相とは打って変わり弾けた肉を触らぬよう、しかし庇いながら賢斗を睨みつける。その最中に賢斗が動いた。

 

「ザグルゼム」

 

「ぐっ!痛みは無いがこれはさっきの……」

 

「ザグルゼム」

 

「貴様ァ!どこまで俺を愚弄する!俺を弄ぶな!!」

 

「悪いんだけど、今の俺には一撃であんたを沈める術はないんだ。今のかなりギリギリでな。最後だザグルゼム」

 

「っ!……ならばせめて!」

 

 ベルザロが突如飛び上がる。残った拳を限界まで握りしめ、最後の一撃を放とうと狙いをすませる。賢斗も立ち上がり、ベルザロに向かって右腕を構える。

 

「俺の勝ちだ

 

 

 

 ザケルガ!!!

 

 第三の術がベルザロに直撃する。三度受けたザグルゼムは賢斗の期待を裏切ることなくザケルガの威力を跳ね上げ、ベルザロの肉体を破壊する。全身を黒焦げに破壊されたベルザロは力なく地に落ちた。

 

「はっ……人間にしては……強いなぁ……」

 

「……負ける訳にはいかなくてね」

 

 力を使い果たしたのか、立つ事もままならずすぐ後ろの玉座に腰をかける。背もたれに身を預け、一息つくと、眠るように意識を手放した。




コミケ行きたかった……対魔忍音頭を生で聞いてみたかった……舞華姐さんとアイナの抱き枕カバー買いたかった……


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戦いを終えて

ガッシュⅡ熱い。それはそれとして更新希望のコメントあったから更新する。しょうがねえなぁ(悟空)こんな亀更新待っててくれてありがとナス!!


 賢斗が目を覚ました時、見覚えのない光景が目に映った。自分は何かの椅子に座しており、身体中が痛みで悲鳴をあげている。顔を歪ませながら目を動かすと、そこにはここ数日で見慣れた姿があった。

 

「あ、起きたねー。怪我大丈夫?」

 

「……戦ってる時に来てほしかったんですがね」

 

 井河さくら。対魔忍でも上位の実力を持つ彼女がなんでいるのか、それを問うよりも前に愚痴が出て来た。

 

「ゴメンね。本当に危なくなったら助けるつもりだったんだけど、なんか勝てそうだったから」

 

「それで生徒放置するって……まあ事の発端は俺だけど」

 

「無茶したよねー。あーこりゃ肋骨だけじゃないね」

 

 さくらの言う通り、身体強化の術(ラウザルク)の連続発動やベルザロの攻撃へ耐え切るだけの肉体がまだ完成していなかったのだ。肋骨だけではなく、肩や脚の骨にも罅が入っているのだろう。喋りはできるが、とても動けそうになかった。

 

「敵は……?」

 

「ボスっぽいのは君が倒して意識が飛んでる。部下みたいなのが何人か来たけど返り討ちにしておいたよ。原ちゃんも今は敗走兵を捕まえてどうするか騎士さんと話してるよ」

 

 フラムと既に顔合わせと済ませていると確認し、どれだけ時間が過ぎていたのか思案する。

 

「あれから……どれだけ経ちました?」

 

「3時間ってところだね。もう少しで日が昇るよ」

 

 窓に目をやると、向こう側の空が淡く白けている。賢斗も動こうとするが、やはり身体は動かない。

 

「心配ないよ。今は外部戦力の介入は無いし、簡易的だけど復興の準備も始めてる。ここの住人はすごいよ本当に」

 

 さくらが羨ましがるように笑う。賢斗も理解しているが、対魔忍は基本脳筋であり、それが罷り通るのは対魔忍という種族が、魔族と同等レベルの膂力と対魔忍特有の忍術、人間特有の組織形態を構えているが故である。

 

 しかし、脳筋ばかりというのが良い事かと問われれば、当然の如く否と答えるだろう。彼女自身や姉であるアサギが辿った凌辱の歴史は、彼女らが罠への嗅覚を欠き、油断した歴史でもある。勿論魔族が人質を取るなどの手段もあるが、敵の罠を力でねじ伏せ、なまじそれで結果を出してしまったものだからか、対魔忍は力こそ全てという概念が根付いている。

 

「まあ身内の愚痴は置いといて、まだやる事はあるよ?身体ボロボロだけど行ける?」

 

「当然っすよ。なんぼか骨が罅入ってる感じするけど、そんな事言ってらんないし」

 

 ゆっくりと立ち上がり、調子を確認する。痛みが走り辛い事この上無いが、無理をしなければ歩くことは出来る。核原が無事かを確認しなければと、玉座の間を後にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あれ……?さっきまで……え?」

 

「あっちを見てごらん」

 

「あっ……」

 

 賢斗が外へ出て、燃えていた(燃やした)集落の様子を確認しに行くと、そこには何事も無かったかのように生活を営んでいる。全焼した家屋が被害を生々しく訴えているが、それを気にしないといったように民は笑い、それと同じく犠牲を悼んだ。

 

「奴等に殺された数も、そう少なくは無いよね。王様もその筆頭だし」

 

「……俺らがもっと早く駆け付けられたら、結果は変わってましたかね?」

 

「それは無いね。住民は全て拘束されて、その前には抗戦の跡もあった。多かれ少なかれ、死は免れないだろうし、私達がいても王様は死んでたと思うよ」

 

 そこからさくらが知っていた情報を聞く。あの手紙を読んだ後、個人的に調べていたのだそうだが、ヴァルボーグ領の領主は民を守る事に誇りを持ち、これまでの戦いにも単騎で挑み全て勝利してきた。今回の敗北はそれに対策を打たれたが故だとさくらは語る。

 

「だからどの道王様が死ぬのは変わらない。ここの住民は温和な魔族が多いみたいだけど、外からの侵略者は変わらずに襲ってくるだろうね。君の行動は立派だけど、それは余りにも無駄な行為とも言えるよ」

 

「……」

 

 耳が痛い言葉。善意だけでは世界が救えないように、悪者が全て消えなければ賢斗の行為は焼け石に水であることは間違いない。戦いの中でベルザロが零していた言葉、彼もまた何らかの形で被害者となったのだろう。戦いを終えた今だからこそ、賢斗にはそう思えてしまう。

 

「あいつは俺と戦っていた時、ルッキズムとか差別とか、侵略者が言うにはおかしい言葉があった。あれはどっちかっていうと虐げられた者の言う台詞だ」

 

「きっと、どこかで差別されたのを今の国に拾われたとかなんだろうね。それを考えれば、彼にも同情出来る部分はあったかもしれないけど、君は少なくともそれを汲む資格は無いよ」

 

「!!」

 

「だって君は、彼の言葉を聞いてそれでもこの国を守る選択をした。それはつまり彼の意志や思いを否定する事だよ。それがあいつの過去を考えた時に可哀そうっていうのはただの傲慢だよ。君があいつを仕留めなきゃこの国の住民はもっと被害に遭ってたし、何よりそんなふわふわした状態で倒されたあいつへの侮辱だよ」

 

「……俺は、非情になった方がいいんでしょうか?」

 

「いや十二分に血も涙もないよ?」

 

 少なくとも被害に遭っている領地へ追撃の如く火を放つ男にはシリアス顔で自分温いですよねアピールをする資格は無い。

 

「あ、核原さん!」

 

「賢斗さん……って!」

 

「おー!核ちゃん!!無事だったんだねー!!」

 

 賢斗は別行動していた核原と合流する。核原の無事に賢斗とさくらは胸を撫でおろし、さくらを見つけた核原は少し苦い顔をしている。

 

「なんでさくらさんがいるんですか……?」

 

「固いこと言わなーい。生徒の努力を見守るのは教師の務めだよん」

 

「あなた……それだけじゃないでしょう」

 

「ニヒヒ、ちょっとね」

 

 さくらは意味深に笑い、核原はこめかみを抑える。その様からも二人の関係は長く、深いものであると賢斗にもうかがえた。

 

「核原さん、住民の安否は?」

 

「犠牲者は全体の2割程、侵略者を倒して守ろうとしたけど、領主が死んでから戦線が崩壊したみたいですね」

 

「そうでしたか……これから彼らはどうなるんでしょうか?」

 

「それは我々の問題だ」

 

 不意に賢斗達の背後から声がかかる。振り向くとそこには賢斗が助けた女騎士、フラムがいた。

 

「あなたは……さっき助けた人」

 

「私の名はフラム。遅れながら、ベルザロを倒し、奴らをこの地から退けてくれた事、感謝する……火を放った件については、仕方ないと目をつむろう」

 

((ば、ばれてるぅーーーーーー!!!))

 

 一応見逃されたとはいえ、放火について物申したいという視線を向けられ、表情が硬くなる賢斗と核原。それに構わずフラムは続ける。

 

「貴方達に助けていただいた事には大きく感謝している。ヴァルボーグ領は移民や難民を受け入れ、生活を保障する代わりに労働に勤しんでもらうというサイクルを組んでいたんだが、その中で戦闘訓練を受け入れた者は多くなかったのだ」

 

「ん?ここで暮らす時に訓練するって言わなかったの?」

 

「元よりヴァルボーグ様は戦いは好むが、ここに移り住もうという者は戦いに敗れたり、元居た場所を追いやられたりという者がほとんどだ。戦いに苦手意識や忌避感を抱いている者は少なくない。ヴァルボーグ様も無理に戦わせられないという理由で戦闘訓練については自由意志で行われたんだ」

 

「民の意志を尊重するのは立派だけど……」

 

「それで敵に攻められたら本末転倒ですよ。魔界で恒久的な平和を維持するのには、それこそ誰も戦いたくないと思わせるような力が無ければ叶いません。そうあってさえ少し知識を身に着けた者が調子に乗って知略という名のガバ理論で攻め込んできますからね」

 

「そ、そうだな……これからのヴァルボーグ領の事を考えれば、皆も納得してくれるだろう。話し合ってみる事にする。それと」

 

「ん?」

 

 フラムが賢斗に向き合って頭を下げる。

 

「シュナイダーを守ってくれて感謝する。私の……私と主人の宝を守ってくれてありがとう」

 

「お、ぉおう……シュナイダーは今どこに?」

 

「あの子か?あの子なら……来たぞ」

 

「メルメルメーーーーー!!!」

 

 賢斗がシュナイダーの所在を訪ね、フラムがそれに答えるよりもはやく、シュナイダーが賢斗たちの下へ駆けつけた。心なしか、目元が赤くなっている。

 

「シュナイダー!無事だったんだな!」

 

「メルメル!メルゥ……」

 

「俺は大丈夫だ。お母さんとまた会えてよかったな」

 

 シュナイダーの頭を撫で、柔らかく笑う。シュナイダーも賢斗の胸に抱き着き、ワンワンと泣いている。

 

「シュナイダーはまだ幼く、喋ることができない。あと2年もすれば会話できるだけの知能が育つだろう。その時には、話し相手になってやってくれ」

 

「……ああ」

 

 三人は分かれの挨拶を済ませ、ゲートへ向かう。フラムとシュナイダー、そして何人かの魔族が見送り、賢斗、核原、さくらは魔界を後にした。

 

 

 

 

 

 

 

「いやー!それにしても大変だったね!!」

 

「あなたほとんど何もしていないでしょう。賢斗君の手助けくらいしてあげてもよかったのではないですか?」

 

「いやいやちゃんと賢斗くんが気絶してる間の護衛はしてたから!」

 

 人間界に戻ってきた後、五車町へ戻る道すがら、三人は先の戦いについて話の花を咲かせていた。賢斗の行動の反省点や五車において確保出来た可能性のある戦力、なぜ核原がいるのかも聞かれ、二人は半ば師弟の関係にある事を明かしていた。

 

「にしても核ちゃんが賢斗くんと知り合いだったとはねー。しかも賢斗くんを鍛えてたなんて!」

 

「賢斗君が初めての任務に行った時に偶々、ですよ。そこで実力を伸ばしたいと頼んで来たので」

 

「俺が弱いのは自覚していましたから。そして、今回でまだ先があると実感した。これからも、指導鞭撻よろしくお願いします」

 

 賢斗は頭を下げ、核原もそれに首肯で答える。さくらはそれに気を良くしたのだろう、声を上げる。

 

「ぃよーし!じゃあ賢斗くんのこれからを祈って、三人でご飯行こう!!」

 

「ちょっとさくらさん、賢斗君は大怪我してるんですから、まずは安静にさせないと」

 

「いいじゃんいいじゃーん。ウチで食べるだけだし、ウチなら簡単な手当もできるから。病院はその後行けば良いって。んじゃ、デリバリー呼ぶね……え?」

 

「さくら先生?」

 

「何かありましたか?」

 

「……五車学園でふうま一門が反乱おこしたって」

 

「「は?」」

 

「しかも先導したの賢斗くんだって疑われてる。今すぐ来いって」

 

「「……はあ!?」」

 

 時を同じくして、物語も産声を上げていた(対魔忍RPG開幕)




脳 み そ 溶 け る

RPGシナリオ読まなきゃいけない時間となりました。とはいってもガッシュ要素もやりたいのでうまーくまじぇまじぇしなきゃ……(使命感)


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【絶対】権力者がもののついでレベルで人殺しをする様を観察するスレ【ゆ"る"ざん"!!!】

更新を喜ぶ読者、冷静になって初めての投稿から今年で5年経った事実を受け止める作者。ある意味、最強だ(?)

ちょっと息抜きに軽めの投稿です。


1:名無しの転生者

 このスレは命懸けで戦い勝利を収めたイッチが五車に帰ったら唐突に死刑に片足突っ込んでいる状況になった事について語るスレです。

 

2:名無しの転生者

 立て乙

 

3:名無しの転生者

 乙

 

4:名無しの転生者

 なんか久しぶりじゃない?

 

5:名無しの転生者

 イッチ戦ってたから碌にスレ入れないし今まさに死ぬかどうかだからまあ多少はね?

 

6:名無しの転生者

ワイら戦ってる間も人妻女騎士のくっころシーンオカズにしてただけだからな

 

7:名無しの転生者

 女騎士のくっころはご飯5杯イケる完全栄養食や

 

8:名無しの転生者

 ただのデブで草

 

9:名無しの転生者

 ワイはカレー6杯イケるで

 

10:名無しの転生者

 ワシは牛肉2㎏や

 

11:名無しの転生者

 なら俺はトンカツ7枚食ってやるわ

 

12:名無しの転生者

 最早何の話だ

 

13:名無しの転生者

 それよかイッチー今どんな感じなんー?

 

14:名無しの転生者

 そもイッチ今スレ見る余裕あるか?

 

15:名無しの転生者

 このスレ脳に直接映るタイプやし大丈夫やろ(適当)

 

16:名無しの転生者

 そう考えるとワイらってほぼ改造人間よな

 

17:名無しの転生者

 スレ民、仮面ライダーだった?

 

18:名無しの転生者

 ワイはクウガが好き

 

19:名無しの転生者

 ワシは龍騎や

 

20:名無しの転生者

 Wなんだよなあ

 

21:名無しの転生者

 おっ待てい555を忘れるなー?

 

22:名無しの転生者

 原点にして頂点の初代を語らんとは……

 

23:名無しの転生者

 シン・仮面ライダー面白いから364364

 

24:名無しの転生者

 ドラーイブ!!ターイプスピード!!

 

25:影糸の対魔忍

 ラビット!ターンク!ベストマッチ!!

 

26:イッチ

 Magnum……boost……Ready……fight

 

27:名無しの転生者

 イッチ!!

 

28:名無しの転生者

 ギーツ好きなのかイッチ!!

 

29:名無しの転生者

 絶対突っ込むところそこじゃねえ!!

 

30:名無しの転生者

 帰ってきたかワレェ!!

 

31:名無しの転生者

 待っていたぞイッチイ!!

 

32:名無しの転生者

 その後どうなったんだイッチイ!!

 

33:イッチ

 まあ皆が心配してくれた通りやな。今は五車にある地下牢で尋問という名の拷問を受け取るやで。鞭打ちやないけどこん棒で殴られたりとか初めて喰らったわ

 

34:名無しの転生者

 こwwwwwwんwwwwwぼwwwwうwwwww

 

35:名無しの転生者

 チョイスが独特すぎるwwwwwwww

 

36:名無しの転生者

 でもアレ痛いんよな。あれで歯飛ぶのは仕方ない

 

37:名無しの転生者

 体験ニキ涙拭いて

 

38:名無しの転生者

 >>37 や さ し い せ か い

 

39:名無しの転生者

 や さ い せ い か つ

 

40:名無しの転生者

 ここまでテンプレ

 

41:名無しの転生者

 ここから天ぷら

 

42:名無しの転生者

 白猫プロジェクトの会社?

 

43:名無しの転生者

 それはコロプラ

 

44:名無しの転生者

 ドロンボーの紫?

 

45:名無しの転生者

 それはトンヌラ

 

46:名無しの転生者

 転生龍?

 

47:名無しの転生者

 それはサンサーラ

 

48:名無しの転生者

 銀河鉄道の夜で主人公の親友?

 

49:名無しの転生者

 それはカムパネルラ

 

50:イッチ

 ……そろそろ話してええか?

 

51:名無しの転生者

 すまんかった

 

52:名無しの転生者

 正直楽しんでた

 

53:名無しの転生者

 茶番の隙を見せるのが悪い

 

54:イッチ

 ……まあええわ

 

 今はアサギさんが動いてワイを新しく発足する部隊に配属させる事で手打ちとするってさ

 

55:名無しの転生者

 RPG編開始やな

 

56:名無しの転生者

 小太郎や蛇子、鹿之助とも本格的に関わってくるな

 

57:名無しの転生者

 舞華とのフラグはちゃんと立てたか?NTRフラグはちゃんと折っておけよ?

 

58:名無しの転生者

 魔族は対策しても力技で殺しにかかってくるからな。新術の覚醒も課題よな

 

59:名無しの転生者

 パワーインフレがえげつない世界や。エドウィンブラックも小太郎の知恵にしてやられることもある(アクション対魔忍)

 

60:名無しの転生者

 小太郎君の覚醒も楽しみやね

 

61:名無しの転生者

 ヒロインは何人いる?私も吟味する

 

62:名無しの転生者

 親友役院!?

 

63:名無しの転生者

 影糸ネキも一応ヒロインポジにはなる……のか?

 

64:名無しの転生者

 師匠ポジにもうついてるし無理じゃね?

 

65:影糸の対魔忍

 なります(クソデカボイス)!!!

 

66:名無しの転生者

 いややかましいわ

 

 




アクション対魔忍リーナ実装おめでとうございます!(投稿時間ではまだ未実装)

某対魔忍実況者もアクション対魔忍を始めたという事で繋がれ!対魔忍の輪!!

……対魔忍の輪って聞くと遠隔セッ○スするマジカルオ○ホみたいやね。


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前が見えねえ……

アクション対魔忍面白いゾ。キャラのおっぱいがもう揺れる揺れる……





 元老衆お抱えの尋問官にタコ殴りにされた賢斗は、五車の地下牢で顔を腫らしながらボロ雑巾のように倒れていた。

 

「前が……見えねえ……」

 

 ギャグマンガの如く膨れ上がった顔は、彼が賢斗本人であるかを疑わせるレベルでボコボコにされていた。スレ民からすれば『ギャグ顔wwwww』と笑っていただろうが、本人からすればたまったものではない。

 

 そう、彼は冤罪でこの場所に入れられたのだ。聞く人によっては『耄碌したかジジイ!!』と憤慨する内容だがそこは元老衆。権力を活用するまでも無く賢斗を犯人と関係があるとでっち上げ、それに頭を対魔粒子に犯された元老衆派閥の対魔忍がそそくさと賢斗を吊るしあげ、袋叩きにあったのである。アサギや賢斗と一緒にいたさくらが抗議したが、ふらふらと流して黙殺していった。

 

「くそぅ……いつ出れるってんだ……お?」

 

 賢斗が独り言ちていると、地下牢の入口から歩く音が聞こえる。賢斗が顔を音のする方向へ向けると、そこにいたのはさくらと同じ五車学園の教師にして対魔忍、八津紫であった。

 

「紫先生か。俺の死刑日でも決まりました?」

 

「確かに貴様のやった事は五車を危険に晒す行為ではあるが、死罪にはならん」

 

 賢斗のやった事とは、シュナイダーのために魔界で暴れた事である。

 

「では何を?俺を捕まえた奴等って五車のトップ層の派閥ですよね?アサギ校長の意見ガン無視が罷り通る程だってぶん殴ってきた奴が自信満々に言ってきましたよ」

 

「そいつらの言い分もある意味で間違いではないが、遅ればせながらアサギ様の意見が通った。奴等もお前を甚振っても情報が無いと理解したのだろう」

 

「それで止めれるんですね。INT(知能)ゼロかと思ってました」

 

「……思うところもあるのは分かるが、兎に角お前は釈放だ。傷の手当を終えた後に、校長室へ行ってもらう。アサギ様から今後の指令を受けてもらうぞ」

 

「了解です」

 

 のそりと立ち上がり、紫の後に続いて歩く。その顔には多少の不満が伺えるが、少しだけ安堵の表情が見えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

「来たわね賢斗君。先ずは元老衆の横暴を止められなかった事、ここに謝罪するわ」

 

「校長が謝る事じゃないですよ。それに元老衆にはこれから謝罪させます」

 

「……まさか今から行かないわよね?」

 

「流石に今は無理ですって。戦力差も図れていないウチから飛び込みに行くのは自殺行為ですから」

 

「それは、先の自分への皮肉かしら?」

 

「……それはすんませんて」

 

 傷の手当を終え校長室、アサギと賢斗は面と向かい本題に入る前の会話をしている。実はアサギ、賢斗がシュナイダーの故郷を助けるために魔界へ行った事自体あまり良い感情をしていない。自分に一言も無かった件についてもそうだが、妹のさくらもこの件に関わっている。無傷で帰ってきたとはいえ、自身の身内が危険な場所へ自分が知らぬ内に行ってしまっていた事、そしてそれを扇動したわけでなくとも、与り知らぬところで妹を危険に晒した賢斗へ少しの失望、そして賢斗が本来この世界とは関係の無い世界から来ていたという事を自身に改めて認識させる事となった。

 

「……あなたの心意気や正義感は買うわ。でも、それで起こる事象や、それに巻き込まれる者も少なからずいる事を忘れないでちょうだい。……私も、家族を失いたくはないの」

 

「そうですね……軽率でした」

 

 愛する男を失い、自身の尊厳を失い、それでも尚自分を貫き、国のために戦い続けた女の言葉は、賢斗の重くのしかかった。しかし、これ以上賢斗を咎めるつもりが無いのか、手をパンと鳴らして空気を切り替えた。

 

「この話はこれでおしまい。本題はこっちよ」

 

 扉の向こう側にいるのであろう人物に入ってくるように促すアサギ。彼女の声に応えるように扉が開き、()()の学生対魔忍が校長室に入ってきた。

 

「舞華!?」

 

「よっ賢斗。なんか散々だったみたいだな」

 

「紹介するわ。昨日結成された新鋭部隊『独立遊撃部隊』よ。貴方にはこの部隊に入り、多くの任務を熟してもらうわ」

 

「ちょ、ちょっと待ってください校長!結論の前に順を追って説明してください!」

 

 唐突に告げられた宣言に賢斗が焦る。アサギの指令は特に異論はないのだが、せめて説明してから言って欲しかったところがある。

 

「まず、今回の騒動はふうま分家である二車家。その当主であり、五車学園の生徒である二車骸佐がノマド幹部であるフュルストの甘言に乗り反乱を起こしました」

 

「はい」

 

「今回の件はふうま宗家当主であるふうま小太郎にあり、その責を果たすとして、二車骸佐を捕らえ、此度の騒動を鎮静化せよ。っこれが元老衆含めた当主会議での決定よ。ふうま君との関わりとは弾正の反乱以来極力接触は禁止されていたし今更とは思うのだけど、今回の件はどこにも責任を求める事が出来ないの。ふうま君以外はね」

 

 そう言って、アサギは賢斗から視線を外し、部屋に入ってきた者の内にいる一人、片目を閉じている男『ふうま小太郎』に全員が視線を送った。

 

「ま、そういう事さ。改めて自己紹介といこう。俺が件のふうま当主であるふうま小太郎。部下のメンタルケアやかじ取りも出来ない()()()の当主さ」

 

「眼抜け?」

 

「俺たちふうまの一族に由来する蔑称さ。『邪眼』と呼ばれる固有能力を持った眼が個々人に現れるんだが、俺には発現しなくてな。お陰でこのザマさ。まあ元より人望もなかったから、ある種来るべくして来た結果ってやつだな」

 

「それ、笑いながら言って余裕あるやつ?」

 

「無いんだなこれが」

 

 小太郎はヘラヘラと笑う。しかしその表情は虚ろで、反乱から今日までの間にも色々と取り調べという名の拷問を受けていたのだろう。何ならそれ以外にも動いていたのかもしれない。

 

「次は私ね。相州蛇子、ふうまちゃんの家臣で、賢斗くんのクラスメイトだよ。覚えてる?」

 

「ああ、緑髪が珍しかったからな。他の生徒も何人かは把握してる」

 

 勿論、スレ民の入れ知恵である。

 

「そっか!私は獣遁って言って獣の力を宿して戦うの。これからよろしくね!」

 

 眩しい笑顔を賢斗に向け、賢斗も差し出された手に握手で応える。そして三人目は

 

「お、俺は上原鹿之助……えっと、高嶺さんって魔族と戦って勝ったって本当なんですか?」

 

「まあ、そうだな。それと敬語は使わなくていいぞ?確かに年上だが学年は一緒だし」

 

「うえ!?そ、それはそうだけど……」

 

 鹿之助はおずおずといった様子で賢斗に尋ねる。賢斗は何かしてしまったのかと考えるが、その前に鹿之助が口を開いた。

 

「あ、あああの!俺、高嶺さんと同じ雷遁……まあ俺は電気で電遁なんですけど、兎に角似たような忍法で!それでほぼ一人で魔族を倒したって聞いて、俺もいつかそんな対魔忍になりたくって!それで、それで……」

 

 鹿之助は何とか自身の語彙で賢斗への憧れを口にする。緊張からか、小児のようなしどろもどろさを伺わせるが、その想いは賢斗に伝わってくる。

 

「ありがとうな。でも、あの時だって魔族を倒した後にさくら先生に守られていたし、俺一人じゃ今頃魔界の土の下だった。皆と戦っていく以上、そんな事にならないように努力していくつもりだ。ふうまも蛇子もよろしく頼むな」

 

「おう」

 

「うん!」

 

 小太郎と蛇子へも改めて挨拶を送る。賢斗自身、スレ民やアサギら教師陣から見ても実力はまだ未熟であり、今回の部隊編入は賢斗からしても望むところであった。

 

 次は勝ち切る。その決意を胸に賢斗は新たな仲間を手に入れた。

 

 

 

 

 

「……ゲホッゲホッ!んん゛!」

 

 突然聞こえたせき込みに賢斗が聞こえた方向へ向く。他の三人は肩を竦めながら賢斗を見つめるが、せき込んだ本人は少し不満げであった。

 

「お前、俺をほっといて他の奴に真っ先に行くのかよ」

 

「え、いや……舞華は多少知ってるし、それに他三人に挨拶も必要だろ?別に蔑ろにしたわけじゃ」

 

「へっ!どうだか」

 

 すっかりへそを曲げた舞華に賢斗は焦る。それを面白がるように蛇子が話しかける。

 

「賢斗くんだめだよ?舞華ちゃん君が元老衆に捕まったって聞いてからずっと賢斗くん心配してて、独立遊撃部隊で賢斗くんが編成されるって聞くまでずっと私含めたクラスメイトの女子に大丈夫かな?ってハラハラしてて」

 

「だーーーーーー!!蛇子余計な事言うんじゃねえ!!!」

 

「舞華……そうだったのか」

 

「……んだよ。同じ対魔忍なんだから仲間の心配するのは当然だろ」

 

「舞華ちゃん他の子にそんな気回したこと無いんだよ」

 

「もおおーーーーーーー!!!なんなんだよーーーーーーー!!!」

 

 いよいよへそを曲げた表情を辞め、その綺麗な顔を赤く染めながら賢斗に詰め寄った。

 

「ああそうだよ心配だったよ!!裏切られたところから颯爽と助けてくれて!その後も一緒に訓練とか勉強見てくれたりとかしてくれる奴を心配しない奴の方がダメだろ!!てか賢斗、お前なんでアタシに内緒で魔界行ってんだよ!!核原さん連れてったとか、普通アタシだろ!!」

 

「ま、舞華……確かにお前を連れて行かなかったのは確かにそうだが、核原さんも最初は着いてきてもらうつもりはなかったんだよ。でも危険だからってさ……実際俺の実力じゃ壊滅まで漕ぎつけられなかったし、俺が帰ってこられたのもあの人のお陰だから、感謝してるんだ」

 

「そういうのを聞きたいんじゃなくて!!なんでアタシも連れてかなかったんだって聞いてんだよ!核原さん連れてったならアタシも誘えばいいだろ!!」

 

「そ、その時はもう魔界の扉に行く直前だったし……夜中に突然誘うのは「アタシじゃ」?」

 

「アタシじゃ……役に立たねえってのかよ……」

 

 舞華が俯き涙目で訴える。ここで賢斗も彼女の意図を理解した。

 

「……すまん。舞華も今回の俺みたいになるんじゃないかって思って、俺がやるって決めた事だから俺がけじめを付けたかった。結局、人だよりになっちまったけどな……」

 

「分かってる……てか、もうちょっと言い返してきても良いだろ。どう考えたってアタシの我儘なんだから」

 

「怒れるかよ。心配してくれてるんだから」

 

「バカかよ……フフッ」

 

 

 

 

 

 

 

 

「なんか……トレンディだね!!」

 

「やかましいわ!!!」




せめて隔週くらいでやりたい。


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魔界戦反省会……だけで済むかよw

おまいら……さてはワイにラブコメを期待して無いな?(舞華との絡み期待するコメ来るかなと思ってた作者の顔)てか核原との絡み期待する方があるのびっくり。


 校長室での一幕が終わった後、賢斗はゆきかぜにぶちのめされていた。舞華と同じく自分に声をかけずに出て行ったのが気に食わなかったと話し、これからはそうしない事を約束した。

 

「それで、あんたふうま小太郎の部隊に編入されたって聞いたけど、大丈夫なの?あいつ、良い噂聞かないけど」

 

「話してみたらいい奴だったよ?今度ゲームしに行く」

 

「そういう話じゃないわよ。もっと信用できるのかって話!」

 

「んーそれは付き合ってみないと何とも言えん。任務もまだだし、人間関係ってそういうもんだろ?」

 

「あんた……そういうの気にするタイプだったんだ」

 

「俺を何だと思ってんだ?」

 

「陰キャ」

 

「よしいいんだな?俺はここで泣ける男だぞ?校内生徒全員に聞こえるレベルのギャン泣きでお前の風評被害を生み出す事だって出来るんだぞ?」

 

「なんでそう変な所に思い切りがいいのよあんたは!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 日にちは跨ぎ、賢斗は核原と彼女が有する山荘に集まっていた。

 

「核原さん、今日集まったってのは」

 

「賢斗君、先の魔界戦の反省です」

 

 核原として、賢斗の反省点に組織的な要素は勘定に入れていない。既にアサギと賢斗で済ませているからである。故に、核原が語るのは賢斗の戦力としての短所、弱点である。

 

「まずは小さい所から行きましょうか。賢斗君の戦い方、さくらさんから聞いた範囲ですが、やはり行動が遅いです。第六の術のバフに頼るのを悪いとは言いませんが、相手の行動見てから回避余裕なんて転生特典でも上位レベルです。まだ鍛錬も他者より積めていないとはいえ、無茶を積もらせればそこが隙となります。だからこれからは相手の攻撃を回避するための『予測』の力を付けてもらいます」

 

「予測……ですか」

 

 賢斗も心当たりがある。ベルザロの並はずれ、それ以上の人間離れした筋力。賢斗がほとんど一撃で重症を負ったのもそれが原因であり、それに対抗する腕力は一朝一夕では実らない。鍛錬と同時並行で術も磨かなければならない。

 

「そして、これが何より重大なんですが……賢斗くん、貴方の能力のエネルギーです」

 

「能力の……エネルギー……?」

 

 賢斗は小首を傾げて思い当たる部分を探し浮かべる。回答を浮かべる前に核原が語り始めた。

 

「おかしいとは思わなかったんですか?対魔忍の忍法で必要不可欠である対魔粒子、その適正が余り高くないと言う事は、それだけ忍法の出力が低いと言う事です。例えば、今の賢斗君の適正値ならザケルの出力は精々木に付いた木の葉を焼けるかな?程度です」

 

「そんな低い!?」

 

「だからこそ、あの威力はおかしいんです。その原因、というより術のエネルギーにせめて()()()を付けなければ、どこかで足元掬われますよ」

 

 核原の言葉を賢斗は自身の中で咀嚼する。

 

「核原さんの能力って、対魔粒子に関係あるんですか」

 

「はい。まず対魔忍の使う忍法はこの世界の大気にある対魔粒子を用いて放たれます。私の場合は、対魔粒子を影から指へ通し、糸として操って色々な事をします。賢斗君は遊戯王って知ってますか?」

 

「遊戯王?エクシーズの後半あたりで辞めちゃったんですよね」

 

「丁度アニメでエクシーズが終わって、すぐの新弾にこのモチーフがあるんですよ。『シャドール』というテーマがこれの元ネタらしいです。前に教えてもらいました」

 

 核原の言葉で改めて自身の身を振り返る。自分の転生者としての能力。それを理解していたようで、まるで理解できていなかった。賢斗は再び核原に問う。

 

「ガッシュ原作となると、発動は心の力ですか?」

 

「そうとも考えられるんですけど、ガッシュの外伝『友』だと魔力でザケルを放っているのでそっちの可能性もあります。魔界で術を打った時、出力に違和感があるって」

 

「言いました……ね。そういえば」

 

「それの原因が魔力なのか心の力不足なのか、はたまた対魔粒子を扱いきれていないからか。魔力計測が出来ればいいんですが……」

 

「え?ないんですか?」

 

 賢斗の問いに核原はは目を逸らし、明後日の方向を見て動かない。その様子には諦めの様子が見られており、深く溜息を吐く。

 

「魔族の研究って、実はすごい難しいんです。種族の多さもさることながら、対魔忍のスタンスが『能力と物理で殴る』というのもあって、相手の研究するより自分の能力磨く方が多数派なんですよね。それで魔族研究も全くやっていない訳ではないですけど魔力計測とかは無くって」

 

「自身の能力をってのは分かるんですけど、相手の強みをガン無視ってのはどうなんですか?」

 

「悲しい事に、それで何とかなるケースもあるのがそれを増長させてるんですよね。カバーしきれない部分をどうやって補うのかを考えて欲しいんですけど、そこで行きつくのが……味方に丸投げなんですよ……!」

 

「んんー」

 

 核原は更に語る。味方を頼るのは良い。しかし彼らの解釈は核原やアサギと違い、背中を任せるのではなく自身以外の人間は手足か、自身を満足させる道具と思っているのが多い。女性にいないとは言えないが、割合で言えば男性対魔忍の方がその傾向が強いらしい。

 

「それで言えばふうま小太郎君や上原鹿之助君は当たりですよ。スレで聞いたんですが流石主人公組ですよね」

 

「俺も負けてらんないですよ。話はズレましたけど、俺の課題って」

 

「術の出力底上げ、筋力増強、相手の攻撃への予測。ひとまずはこの3つをトレーニングメニューで引き上げていきます。メニューは考えておくので一週間後にお会いしましょう」

 

「なんか……ありがとうございます。ここまでしてもらえるなんて」

 

「いいんですよ。たくさん強くなって賢斗君の部隊でも戦ってみたいですし、それに」

 

 核原は柔らかな笑みを浮かべ、賢斗の右手を取り、自身の胸に近づける。

 

「核原さん?」

 

「賢斗君には期待していますし、スレでの言葉だって、私は本気ですよ?……えいっ」

 

「ちょっ!!!!!???」

 

 核原は(おもむろ)に賢斗の手を自身のスーツ胸部にある穴に差し込んだ。賢斗の手には彼女の胸が持つ柔らかさとぬくもりが伝わり、賢斗が手を動かす度に彼女から漏れる吐息が賢斗の理性をガリガリと削っていく。

 

「か、核原さん!?いきなり何やって」

 

「賢斗君、対魔忍は知っての通り命を懸ける存在です。今日遊んだ対魔忍の友人が、明日には死体になっているかもしれない。だからここで我慢する必要は無いんです。それとも、会って一月の女はまだ信用できませんか?」

 

「そ、そういうんじゃ……」

 

 賢斗は顔を赤くしながら二の句を告げようと口を開く。しかし、実際に口から出て来たのは空気のみであり、その隙を見逃す現役対魔忍(ドスケベ喪女)ではなかった。

 

「ここなら……誰もいないですよ?」

 

 賢斗は息を吞み、核源の顔を覗き込む。見れば彼女もリンゴのように赤くさせ、それでも賢斗を見つめていた。

 

「……他の子にも、手……出しちゃうかもですよ?」

 

「この世界は事実上一夫多妻が存在します。私も見ててくれれば、他の子も囲っちゃってください」

 

 核源は賢斗の左手も取り、自身の腰に回す。対魔忍スーツ特有のピッチリ感が彼女の肉感をハッキリと意識させ、賢斗の理性が再び削られる。

 

「俺……ここで良いんでしょうか?」

 

「寧ろ……こういうの好きでしょう?

 

 先ほどまで高く昇っていた太陽が緩やかに沈んでいく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 夕日も落ち、月が照らす山荘には、艶やかに響く音が日の出まで続いたのだった。




RPGで現代舞華がようやくガチャ実装されたというのにお前ときたら……!(初めては舞華に捧げたかった男)

次はスレです(鋼の意志)


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【えっちなのは】シた後の日差しって本当に黄色いのな【好きです♡】

ラピスのぺぇぺぇがデカすぎる!!!


1:イッチ

 久しぶりに徹夜した気がする……

 

2:影糸の対魔忍

 よかったですよイッチさん♡

 

3:名無しの転生者

 ガタッ!!

 

4:名無しの転生者

 ガタッ!!

 

5:名無しの転生者

 したんか……スケベしたんか!!

 

6:名無しの転生者

 舞華じゃないんかワレェ!!

 

7:名無しの転生者

 語れ!赤裸々に!!

 

8:名無しの転生者

 影糸ネキの!影糸ネキの膣内はどうだったんですか!!

 

9:名無しの転生者

 ハーレム!ハーレム!!

 

10:名無しの転生者

 デカパイ!!デカパイ!!!

 

11:イッチ

 なんだってこうエロい話には敏感なんだろうか

 

12:名無しの転生者

 それがスレ民。そして貴様も同じ事

 

13:名無しの転生者

 分かってた事やろ転生者スレでは通過儀礼や

 

14:イッチ

 それじゃあみんなも話したんよな?ん?

 

15:名無しの転生者

 >>14 なんだぁ……テメェ……

 

16:名無しの転生者

 >>15 ……切れた!!

 

17:名無しの転生者

 そりゃ……全員が全員できる訳じゃないし……

 

18:名無しの転生者

 ちょっとやめてよね

 

19:名無しの転生者

 急に現実付きつけてくんのやめろ(俺TUEEEE系ハーレムファンタジー世界で主人公の友人役)

 

20:名無しの転生者

 現実に打ちのめされた転生者もいるんですよ!!(幼馴染を優男に奪われ男)

 

21:名無しの転生者

 全てが恙なくワイらの都合良いようには……行かないんやなって……

 

22:イッチ

 なんか……すまん……

 

23:名無しの転生者

 ええんやでワイのようにはなって欲しくないから話から危険信号を送りたい爺心や

 

24:名無しの転生者

 ええ話や……

 

25:名無しの転生者

 それはそれとしてエロいの頼むで

 

26:名無しの転生者

 イイハナシダッタノニナー

 

27:名無しの転生者

 >>25 涙返せ

 

28:名無しの転生者

 >>25 (若輩者の情事嬉々として聞くとか)恥ずかしくないのかよ

 

29:名無しの転生者

 うっせぇ!!聞かんとやってられんのじゃ!!

 

30:名無しの転生者

 >>29 に悲しい過去

 

31:名無しの転生者

 今語ったろ

 

32:イッチ

 でもよぉ……女性の恥部を赤裸々に語るってどうなん?倫理的に

 

33:名無しの転生者

 敵組織半(分の人員)殺ししてた奴が言う?

 

34:名無しの転生者

 倫理がおかしいのはお前定期

 

35:名無しの転生者

 今更おまいから常識を問われるとは思わなんだ

 

36:名無しの転生者

 まあ影糸ネキ次第ではあるか

 

37:影糸の対魔忍

 まず疑問なんですが何故赤の他人に自分の情事を教えると思ったんですか?

 

38:名無しの転生者

 >>37 まあそれはそう

 

39:名無しの転生者

 なん……だと……!?

 

40:名無しの転生者

 影糸ネキはワイらのシコペットじゃなかったのか!!

 

41:名無しの転生者

 やだやだ影糸ネキのえっちな回想シーンおくれ!

 

42:イッチ

 >>40 >>41 ぶっ殺すぞ

 

43:名無しの転生者

 やーん怖い

 

44:名無しの転生者

 イッチさん正気に戻って!

 

45:イッチ

 人のエロシーン求めるのは二次元だけで充分だっつの

 

46:名無しの転生者

 【悲報】イッチ、オカズは二次元【妥当】

47:名無しの転生者

 やっぱスケベは平面体よな

 

48:名無しの転生者

 >>47 お前ゲムヲで抜いた事あるだろ

 

49:名無しの転生者

 あれで抜けるのか……(ドン引き)

 

50:名無しの転生者

 上級者ワロタ

 

51:名無しの転生者

 イッチゲムヲで抜いた……?

 

52:イッチ

 >>51 しばくぞ

 

53:名無しの転生者

 スケベ独占したいはそりゃそう

 

54:名無しの転生者

 スケベというよか自分の女盗られたくない嫉妬心か?

 

55:影糸の対魔忍

 イッチさん……固くなっちゃってますよ♡

 

56:名無しの転生者

 !?

 

57:名無しの転生者

 !?

 

58:名無しの転生者

 ガタッ!!

 

59:名無しの転生者

 貴様!!

 

60:名無しの転生者

 スケベしとるんか!!

 

61:イッチ

 か、影糸ネキ!?

 

62:影糸の対魔忍

 というわけで続きしてきまーす♡残りは皆さんのおもちゃでーすお疲れ様でしたー!

 

63:イッチ

 ちょ!か、核原さん!!そこ今だm……んお゛!!

 

64:名無しの転生者

 2回戦開幕うううううううううう!!!

 

65:名無しの転生者

 いや待て2回戦とは限らないぞ3回戦以降の可能性も考慮するんだ

 

66:名無しの転生者

 イッチィーーーーーライブで見せろオオオオオオオオオオオオ!!!

 

67:名無しの転生者

 てか影糸ネキの本名核原ていうのか

 

68:名無しの転生者

 102の爆乳を好きに出来るって考えるとイッチの世界羨ましいよな

 

69:名無しの転生者

 パワーインフレ爆盛りでラスボス切れさせたら世界リセットされる世界がお好み?

 

70:名無しの転生者

 ワイが悪かった

 

71:名無しの転生者

 でも影糸ネキの能力ってなんなんやろな?

 

72:名無しの転生者

 前スレで遊戯王のシャドールって判明したゾ

 

73:名無しの転生者

 ほえーサンガツ

 

74:影糸の対魔忍

 因みにスケベ差分は作者の調子次第で今月中にあげますよ

 

75:名無しの転生者

 !?

 

76:名無しの転生者

 mjdk!!!

 

77:名無しの転生者

 作者って誰だ?

 

 




影糸ネキからの報告という事で作者がスケベ差分見たいのでやる事にします。スレ内のワードで運営に怒られたら少し内容を変えるかもしれない。

俺TUEEEE系ハーレムファンタジー世界で主人公の友人役
 原作とか特にないファンタジー世界に転生した苦労人枠。主人公がスパダリムーブを無自覚にかますお陰で出来上がったハーレムを舵取りしてヤンデレENDやNTRENDを回避しまくっているコミュ力お化け。因みに当の主人公君、実はコメ主を追いかけて来たTS転生者。前世では小さい頃(コメ主は高校生)に遊んでもらい結婚の約束までしたが、コメ主が転校+いじめられっ子を庇っていじめの標的になった結果精神の不安定から自身に突っ込んでくる車に気付かず事故り亡くなった事を聞き自○。今世ではコメ主を死なせないと極限まで強くなり勇者と呼ばれるように。性別を知っている王侯貴族からは結婚を申し込まれ、知らない傭兵女性からは告白される毎日を過ごしている中でコメ主と二人だけでどう暮らすか幸せ家族計画進行中。実はスパダリムーブしてるのはコメ主君なのかもしれない。

幼馴染を優男に奪われ男
 その名の通り幼馴染をNTRれた男。高校2年の秋に進路を共にして一緒にいようと約束した幼馴染は、一月でクラスメイトの優男に鞍替えした。失意の中で進路を変え、都内の大学へ入学したコメ主。その彼の前に現れたのは件の優男だった。幼馴染を奪った彼と語る事など無いと無視を決め込むコメ主だが、「はにかみ葉っぱ、避けろナッパ」彼の発した言葉を知るのはただ一人。しかしそれは女性であると記憶していたコメ主が彼に視線を向けた時、待っていたのは突然の口づけだった。彼こそその言葉を知る記憶の中の彼女であったのだ。ドラゴンボールが好きだったコメ主と絵本のフレーズが好きだった彼女。彼女が引越しでいなくなる時に、コメ主が自分たちを間違えないように一緒に決めた合言葉。幼稚園児ならではのダサいフレーズだが、それが彼女にとって親以外の他者から初めてもらったものであり、いつかまた会えた時、胸にしまっていた想いを打ち明けようとした彼女が後攻に入学した時に見たものは、元カノと微笑み合っているコメ主だった。約束を破るなんてと泣いた素振りを見せる彼女に平謝りするコメ主。しかし、もう彼らに悲しい事は起こらないだろう。彼女の愛は本当であり、彼はどうあっても、彼女と生きる運命なのだから。しかし、これはまだ少し先の話。


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