やはり俺が歌姫達を守るのは間違って・・・ないな (むぅち)
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STAGE1 プロローグ

小説初投稿です、至らない所が多いと思いますががんばって書いていきます。
誤字や変な文になることが多々あるかもしれないですし書き方が悪い時もあると思うのでそこを教えていただけるとありがたいです
小説の好みとかもあると思うので心が広く、何でも許せる方はゆっくりご覧下さいゆっくりご覧下さい尚筆者は飴細工メンタル(雑魚メンタル)なのでアンチ系のコメントは勘弁してください直すところは治します!
感想とかもあればぜひぜひくださいよろしくお願いいたします。



 行動に正解なんてあるのか、答えは否だと思っている最善の答えはあっても100%の正解はない、あっても稀だと思う。

 それはなぜか?それは人によって価値観や考え方が違うからだ、問題に取り組む者もいれば取り組もうともせずそれどころか問題を押し付けたりなどする者がいる、この問題に対する正解の行動はどれか?真面目に取り組むこと?その人に解決する力がないと意味がない、問題に取り組まない?解決する力がないならそれがいいかもしれないが問題をそのままにしておくわけにもいかないいつか誰かが解決すると考えないとその問題からにげられない、なんか小難しいこと言い過ぎたかなまぁわかりやすく今考えてることを言うと

 

「キッツ・・・」

 

 今俺は同級生?にサンドバックにされた後だ、なんでこうなったか他のアンtじゃない修学旅行での行動が問題だったらしいどうやら俺は告白の邪魔をするくそ野郎認定されてしまったみたいだが多分それだけじゃない文化祭のことも噂でながれているみたいだしな。

 おかしいな俺は依頼を解決しただけなのに、同じ依頼を受けているはずの雪ノ下は解決策を考えてはいたが答えにたどり着くことはなく由比ヶ浜に至っては考えようともしなかった、それどころか

 

 

『あなたのやり方嫌いだわ』

 

『もっと人の気持ち考えてよ!!』

 

 

 と言われたな、依頼を解決した後に考えたらとんでもないことしたなとは思ったがあれが最善だと思ったから行動に移した。

 感情的に考えることはあんまりしないのだがこれだけは言わせてくれ、

雪ノ下お前は依頼を解決しようとする努力をしたか?普段人のことに対して罵倒、反対意見しかしないお前が今までまともな回答を出したことがあったか?

 由比ヶ浜お前は感情で動きすぎだもう少し後先考えてから行動しろよその場のノリで依頼を受けるな【告白を成功させて欲しい】なんてできるわけが無い告白する相手がどう思っているのかによって答えは変わるし

その後の人間関係が大きく変わるかもしれないことを考えろよ

 

 

 

 

誰か教えてくれ、俺はどうすればよかった。

 

 

 

 

「さて、帰るか小町にバレないようにしないとな」

 

 早くこのワイシャツとブレザーを隠さないと心配かけちまうそう考えていたらメールが来たそれも何回も誰からだ?

 

『お兄ちゃん、さっき結衣さんからメールが来たんだけどどうゆうことなの?帰ってきたら話してお願い』

 

 由比ヶ浜め余計なことを、んで次が

 

 

『八幡大丈夫?最近変な噂が流れてるよ多分八幡は気にしないとは思うし僕もそんな噂は信じない、困ってるならいつでも言ってね?僕は八幡の味方だよ』

 

 

 myエンジェル戸塚からだった涙が出そう、それから?

 

『あんた暴力とか受けてる?たまたま聞いたんだけど校舎裏で殴られてるなんて話聞いたから何かあったら言いな』

 

 

かわ、何とかさん・・・そうだ川崎だった、

それで最後が

 

 

『比企谷くん大丈夫?雪乃ちゃんが修学旅行から帰ってきたあたりから君の悪口が酷くなってたから少し話を聞いたのでもそれだけが答えだと思えなくって君から話を聞きたいの安心して私は君の味方だからね!꙳★*゚』

 

 

 雪ノ下さん、そうかこのことが公になるのは時間の問題か、でもそんなことはどうでもいい今は本物だと思っていた物が違うことにショックを受けた。だったら

 

 

  自分が生きている意味が分からなくなった。

 

 

 俺は欲しかった自分が信頼出来る人が頼ってもいいと思える人間が俺の存在を受け止めてくれる人が、でも全ては幻想だったそして俺は歩き出したそこからの行動はあまり覚えていないただ遠くへ行きたいと思い色々な電車を乗ったそして気がついたら海にいた

 

 

「やっぱ冬だと寒いな」

 

 

 そんな当たり前なことをいい、海へと飛び込んだその日の海は荒れており波も高かった。

 苦しい、寒い、辛いと思い段々と意識が無くなってきたそして走馬灯のようなものが見えてきたそれは目の前が星の海で日本でも見られないような美しい景色だったそして気のせいか

 

 

         美しい歌声が聞こえる

 

 

 




とりあえずここまでにしとこうと思います。
ここだけの話俺ガイル自体2期から見てなくて他で上がっている小説で何となくやってしまいました、ごめんなさい
マクロスの方は全部見たので大丈夫です!
ちなみに不定期です


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STAGE2 やはり時空を超えるのはラノベだけでいいと思う

まだプロローグだけですが感想、ご意見ありがとうございます、この調子で頑張って行きます。


美雲サイド

 

「♪〜♪♪♪〜♪♪」

 

 静かな海辺、見上げれば煌めく星々、そしてその星々を写すかのように波のない美しい海、そこで歌う1人の女性"美雲・ギンヌメール”。彼女はいつものように歌っていたが、

 

「誰?!私を呼んでいるのは誰なの!?」

 

 何かの異変を感じた、周りを見渡したが誰も居ない、だが私が思ったのは

 

 

 

        星の声

 

 

 

 

 それは人が呼ぶような声ではなく心で感じ取った、そしてその声に導かれるよう私は海岸へ向かうと血だらけの人が倒れていた、急いでその人の元へ駆け寄り生存確認を行う、良かった、まだ息がある。今はまずカナメに連絡しないと

 

 

『どうしたの美雲?あなたから連絡してくるなんて珍しい』

 

「今海岸で要救助者発見、意識不明の重体、至急救護班を呼んで!!」

 

『えっ!?分かったわ今救護班に連絡するから!』

 

 

 そう言ってカナメは通信を切った、それからすぐに救護班が来て彼を連れていった。彼、大丈夫かしら?と思いその場を去ろうとすると足元に光る何かを見つけた

 

 八幡サイド

 

『あなたのやり方、嫌いだわ』

 

 やめろ・・・・

 

『もっと人の気持ち考えてよ!』

 

 もう、やめてくれ!!

 

「ハッ!!知らない天井だ」

 

 

 嫌な夢を見たな、てかそんな夢から目覚めての第一声がこれかよ言ってみたからったから良かったが、いや良くねーよ、なんて考えてたら

 

「あら、目が覚めたかしら?」

 

「えっ、ウグッ!!」

 

 

 声のした方へ顔を向けようとすると体が痛む、めっちゃ痛いんだけど!

あとウグッ!!ってなんだよ初期のサ○えさんの予告かよ、あれは喉に詰まった時の音だったっけ?

 

 

「まだ傷が塞がっていないから動かない方がいいわ」

 

「そうですか、あのここは?」

 

「医務室よあなた海岸で血だらけで倒れていたの」

 

「マジか、すみません助けていただいてありがとうございます、えーと」

 

「美雲・ギンヌメールよあなたの名前は?」

 

「比企谷八幡です」

 

「ヒキガヤ・ハチマン、変わった名前ね」

 

「そ、そうですか?」

 

 

 俺からしたらそっちの方が変わった名前なんだけどな、偽名なのかそれともハーフなのか?ハーフにしては日本人の感じしないな、そんなことを考えていたら

 

 

「私の顔に何か着いているのかしら?それとも見とれてた?」

 

「ッ!!すみませんなんでもないです」

 

 

 おっと、ジロジロ見すぎたかすると

 

 

「それよりこれ、押してもいいのかしら?」

 

 

 ギンヌメールさんが指さすところを見たら赤いボタンがある、この人あれか、ボタンがあったら押したくなるタイプか、なんかちょっとワクワクしてるし。

 

 

「あっ、はい、いいですよ」

 

 

 と返したら、すぐにボタンを押した、そうしたらすぐに医者らしき人?が来ていろいろ説明を受けた、日常生活に支障が出るようなけがはしていなかったらしい、説明や診察が終わり、医者が出ていくと今度は違う人たちが来た、

 

「来たわね、カナメ」

 

「えぇ、私だけじゃないけどね」

 

「お疲れ様です、美雲さん、とそっちは初めましてだな」

 

「はぁ、初めまして比企谷八幡です。」

 

「よろしくな、俺は民間軍事企業ケイオス・ラグナ支部所属、デルタ小隊隊長のアラド・メルダースだ、アラドって呼んでくれ」

 

「私は、戦術音楽ユニットワルキューレのリーダーカナメ・バッカニアです、よろしくね」

 

「・・・え?」

 

 軍事企業?戦術音楽ユニット?ナニヲイッテルンダロウナコノヒトタチ?もしかして俺、結構やばいところに助けられた?

 

「ん?どうした、顔が青くなって目が腐ってきてるが」

 

「いや、あの、目はデフォルトなんです、すみません殺さないでください」

 

「は?」

 

「へ?」

 

「え?」

 

「・・・」

 

 俺が殺さないでと言ったら、全員が首を傾げた、何か変なこと言ったかなと思っていたらアラドさん?が

 

「いやいや、別に俺たちはテロ組織とかじゃないからな?!」

 

 えっ、ちがうの?」

 

「ちがいます!!」

 

 

 おっと、声に出してしまっていたらしい、でもしょうがないじゃないか聞いたこともない単語ばっかなんだし、ドッキリとか、洗脳とかされてるみたいじゃん

 

 

「というか、ここはどこなんですか、結構でかい病院みたいですけど」

 

「ここは、惑星ラグナのバレッタシティにある病院だ」

 

 

 何を言っているんだ?と疑問に思った、そしてふと窓を見たらその景色を見て驚いた、下の方を見たら美しい海と異様な機械の棟、上を見たらなんと船?が浮いている、いや何かにくっついているな、えっ何なのここ、なんか未来的すぎない?

 

「わくせいらぐな?」

 

「ん?聞いたことないのか、おかしいな」

 

「アラド隊長、彼、記憶喪失何でしょうか?」

 

「いや、そんなはずはないんだがな、先生も頭部に目立った外傷はないって言ってましたし」

 

 まさか本当に違う惑星に来てしまったのか?、でも変なことを言って捕まるの嫌だからここは何も言わない方が、

 

「ねぇ貴方、何か隠しているんじゃない?」

 

「「「え?」」」

 

 ギンヌメールさんがようやく口を開いたかと思ったらなぜか考えてることがばれた。

 

「どういうこと美雲?」

 

「これを見て」

 

と言って、どこからか持ってきた俺の財布を二人に見せたのだが、

 

「これは?」

 

「財布ですけど」

 

「中身を見ても?」

 

「どうぞ」

 

 特に見られて困るものはないはずだし、あったところで関係ないし、見られたのは残り少ない金とス〇カ、それから学生証だった、三人が学生証を見てからこちらを見て

 

「珍しいな、苗字と名前が逆なんて」

 

「そんなに珍しいですか?」

 

「あぁ、まったくいないわけじゃないが」

 

 

てことはこっちではハチマン・ヒキガヤって名乗ったほうが自然か、なんかかっこいいな

 

 

「なぁ、このカード少し借りてもいいか?」

 

「大丈夫ですよ」

 

 

 まぁ、身分証明になるかわからないな、ここが本当に違う惑星なら俺の戸籍なんか存在しないはずだし。

 

 

「すまんな、起きてすぐにあれこれ聞いて、俺たちはもう行くからゆっくり休んでくれ」

 

「はい」

 

 

 そう言ってアラドさんとバッカニアさんが出て行ったのだが、なんでこの人だけ残ってるの?

 

 

「・・・」

 

 

 めっちゃ気まずい!エリートボッチじゃなくてもきついでしょこれ!!

 

「ねぇハチマン、さっきの二人には見せてないものがあるの、これよ」

 

「え?」

 

 そう言ってギンヌメールさんはあるものを見せてきた。

 

 




第二話です。もう少し早くできると思っていたのですが書いてる途中でいろいろ気になったところが出てくるので文章書くの下手なんだなとおもいます。
さてこれからの話で色々考えないと、八幡のヒロインとかね!一人とくっつけようかハーレムで行こうか。
そういえば時系列の話をしていませんでしたね、一応ここでの設定は八幡が16歳、高校一年の時に奉仕部に入っています。


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STAGE3こうして彼は新たに居場所を作った

3話です、今は色々な人たちと出会ったりします、そうしないと話が進まないからネ!!
そして、絶対live!!みてきました!


泣きました。


八幡サイド

 

アラドさんたちが病室から出て行ってからギンヌメールさんがあるものを見せてきた、それを見て俺は驚いた、それは俺が子供のころから常に持ち歩いている三角の外枠に紫の石がついているイヤリングだったのだが、なんでそれをもっているんだ?

 

「これは貴方が倒れていた海岸に落ちていたのよ、これは貴方の物?」

「はい、そうです。拾って下さってありがとうございますギンヌメールさん」

 

これをなくしたりしたらかなりショックだったわ、すると

 

「さっきから気になっていたのだけれど、どうしてファミリーネームで呼ぶの?」

「い、いえ、別に親しいわけでもないので」

「私、ファミリーネームで呼ばれるの好きじゃないの、名前で呼んで」

「いやでm「名前で呼んで」いy「呼んで」」

 

いやギンヌ「呼んで」人の心を読まないでくれませんかね?!しゃーない呼ぼう、押してダメなら諦めろだ

 

「わかりました、み、み、美雲さん」

「さんはいらないわ」

「いや、マジでこれ以上ボッチには無理なんです勘弁してくださいお願いします」

「仕方ないわね、それでいいわ」

 

良かった、下の名前の呼び捨てとかそんなリア充みたいなことマジ無理だし

 

「まぁ、この話はここまでにしてこれの話をしましょ、これをどこで手に入れたの?」

「そ、そうですねでも正直あまり覚えていないんですよ」

「なぜ、覚えていないの?」

「なんせ子供のころのことなんで記憶が曖昧なんです、女の人?に貰ったと思います」

「何故疑問系なの?」

「いや、女の人にしては声が低かったような気がして」

 

ん~、ほんとに覚えてないんだよなーなんか色々ぼやけてて

 

「そう」

 

なんなんだ、一体?

 

「私はこれで失礼するわね」

「あ、はい」

 

そう言い、美雲さんは病室から出て行ったのだが、何故か戻ってきてこう言ってきた

 

「明日も来るわね」

 

暇なのあんた?

 

 

 

美雲サイド

 

昨日助けた彼、ハチマンといったかしら、彼からは不思議な感じがするわ、私の知らない事、持っていないものを彼は持っていると思う、ただの勘でしかないけど彼といれば何かわかるのかしら、そう考えていると

 

「あら美雲、彼はもういいの?」

「えぇ、それより彼のこと何かわかったの?」

「・・・それが、ないもわからなかったの、球状星団のデータを見たけどどこにも彼の名前がなくて」

「そう、なら明日にでも聞いてみるわ」

「それはいいけど、練習をさぼっちゃだめよ?」

「・・・善処するわ」

 

トレーニングに出るのは前向きに考えておきましょう。

 

 

八幡サイド

 

次の日

 

昨日美雲さんが帰っていったあとはそのまま眠ってしまった、喋っただけなのにめちゃくちゃ疲れたんだけど。

ホントに違う星に来ちまったのか、今頃小町たちは何してんだろうな、そんな事を考えていると扉が開いた

 

「よぉ、昨日はよく寝れたかな?」

「はい、おかげさまで」

「それはよかった、それでちょっと話があるんだがいいか?」

「もしかして、俺の名前がデータにないとかですか?」

「ッ!よく分かったな」

 

まぁ、大体予想着くわな、別の世界の人間のデータがあったらビックリするし、これからどうなるのかな、捕まって尋問とか受けるのかな?軍事企業って言ってたし

 

「どうした、目が腐っていってるぞ」

「あっ、いえなんでもありません、あと目はデフォルトです」

「そうか、まぁお前さんを捕まえて尋問しようなんてことはしないから安心してくれ」

 

よかった、問い詰められたら俺は変なこと言いそうだし

 

「話が逸れたな、ハチマン、お前は一体どこから来たんだ?」

「・・・一応地球です」

「嘘を言ってる訳じゃ無さそうだな」

「こんな状況で嘘を言えるわけないじゃないですか」

「だよな」

 

やっぱそこら辺聞かれるよな、スパイ容疑とかかかってるのかな?

 

「じゃあなんであの日、海辺で倒れていた?」

「それは分かりません、俺もいきなり知らない所に来てビックリしてるんですから」

「その前のこととかは?」

「・・・その事は話してもいいですが、信じてくれますか?」

「あまりにも変な話じゃなければ」

 

絶対信じてもらえなさそう、そう思いながら俺は海へ飛び込んだ時のこと、その前の事を全部話す、それをアラドさんは真面目に聞いていた。

 

「・・・これが俺が目を覚ます前の事です」

「そうか、すまんな辛いこと思い出させて」

「いえ」

「なぁ、ハチマン、モノは相談なんだがお前さん、ケイオスに入らないか?」

 

アラドさんが提案をしてきた、え?俺がケイオスに入るの?

 

「別にこれは強制では無いんだが、ケイオスに入ればこちらとしてもお前を守りやすくなるしこっちじゃ身分を証明すること出来ないだろ?その辺の手続きとかこっちでできる」

「確かにそれはありがたいですが、いいんですか、こんな見ず知らずの人が軍の会社に入って」

「まぁ、その辺は気にするな、んでどうする?」

 

確かに魅力的ではあるな、こっちじゃ身分がないから色々不便だろうしどこまで力のある会社か分からんが後ろ盾が出来るのは悪いことじゃないし

 

「分かりました、俺で良ければ入ります」

「決まりだな、手続きの書類とかは今後についてはまた後日にするから、今は体を治すことに専念してくれ」

「分かりました」

 

そう言ってアラドさんは出て行った、そのあとに美雲さんが来たがカナメさんに首根っこつかまれて連れていかれた。それからもう一日入院して退院することになった、てか俺明日からどうなるんだろう

 

次の日

 

まだ包帯は完全に取れていないが無事退院できた

 

 

 

 




今回はここまで、次はだれと合わそうかな。
ホントに文章下手でごめんなさい。
というか、今どうしようか悩んでいます、今後俺ガイルの方での話を作ろうかどうか、
作る場合八幡は高校一年で文化祭以外の出来事はすべて行っており、八幡がちょっとした出来事であの文化祭の事件にかかわっていくようにしますがその話は最低でもフレイヤが加入してからにしようかなと思っています、使いたい歌詞もありますが曲の時系列が変わってしまうんですよねー、そしてその話のタイミングで俺ガイルの方からキャラを連れてきたいと考えてます。
一応小町が候補です。


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STAGE4 仲間の紹介って大事だね

四話です、さてほんとにどうしましょう。
あとお気に入り150超えました、登録してくださった皆様本当にありがとうございます。
こんな底辺でも見てくれてうれしいです


八幡サイド

 

無事退院することができた俺はアラドさんに連れられてバレッタシティの街の中と歩いている

 

「いいところだろ、ここは」

「そうですね、気温もちょうどよくて海風か心地いいです」

 

そんな話をしながら歩いていると店の水槽の中で人が泳いでいるではありませんか、なんであんなことができるんだ?てか、よくよく見たらエラみたいなのと水かきみたいなのがついてるじゃねーか、何だありゃ。

 

「ラグナ人は初めてか、ラグナ人は水中生活に適応した種族でな、だからああやって水の中に居ても普通に息とかできるんだと」

「へ~、じゃあ時々見かける耳がとがってる人は?」

「あぁ、それは多分ゼントラーディだろう」

「ゼントラーディ?って何ですか」

「ゼントラーディは元々プロトカルチャーが戦闘員として利用するために作られた人種だ、今じゃ俺たちと変わらない感じだがな。ちなみに性別が男の場合がゼントラーディ、女の場合がメルトランディっていう」

 

なんか訳が分からない単語が出てきて頭が痛くなってきた。

 

「まぁ、その辺はおいおい話すからな」

「は、はい」

 

やばいな、ついていけないかも。そう思っていると左から何かが飛んできた。

 

「うぉ!!!」

「ん?なんだウミネコじゃねーか」

「え?!ウミネコって鳥のことじゃ?」

「いや、これはどう見ても鳥じゃねぇだろ」

 

何なんだこのアザラシの進化系みたいなの、おいウミネコたちがなんで寄ってくるんだよ。

 

「ハハハ、モテモテだなハチマン」

「いや、こんなのにモテても嬉しくないっすよ」

「そうかい、おっ、目的の場所に着いたぞ」

 

あれこれしてる間に目的の場所に着いたらしい、って何だこの場所、なんで民家に来てるんだ?

 

「えーと、らく、むすむす?」

「ラグニャンニャンって読むんだよ」

 

あっ、そうなんだ、なんだか中国語見たいな名前だな。

 

「ここは飲食店兼デルタ小隊男子寮なんだ」

「そうなんですね」

「さて入るか」

 

俺たちは裸喰娘娘に入っていった、中はよくある普通の中華屋の感じで中央にクラゲの水槽がある。それから部屋に案内された、

 

「今日からここがお前の部屋だ、基本的には好きにしても構わない」

「分かりました」

「それからこいつを」

 

そう言ってアラドさんは大きなバックを置いた、中身を見てみると服や洗面用具といった生活必需品と端末それからケイオスの制服が入っていた、これはありがたいな

 

「これだけあれば大丈夫だろう、何か足りない物があったら言ってくれ、あと制服のサイズとか大丈夫か?」

 

そう言われて制服の袖に腕を通した、少し大きいが問題なさそうだ、ちょっとワクワクする

 

「大丈夫そうだな」

「そうですね、そういえばこれから俺はなにをするんですか?」

「そういや言ってなかったな、ハチマン、お前はこれからケイオスのデルタ小隊に入ってワルキューレの護衛についてもらう」

「ボディーガードってことですか?」

「それもあるな、他にはliveパフォーマンスとかもやる」

 

なん、だと!!

 

「それって人前に出るってことですか?」

「ん~、まぁ、ある意味そうだな、でもパフォーマンスは可変戦闘機でやるからなぁ」

「可変戦闘機?」

「そうだった、知らないんだったな」

 

それから俺は色々教えてもらった、この世界の歴史や科学の進化(科学は殆どわからなかった)そして歌、特に歌に関しては驚いたな、

 

リン・ミンメイ

ファイヤーボンバー

シェリル・ノーム

ランカ・リー

 

にわかに信じられない話だが、ほんとのことだろう、何故かって?ファイヤーボンバー・シェリル・ランカはどうか知らんがリン・ミンメイの話が本当ならこんな遠くの星にまで人類は来ていないだろ。

そして俺がこれから乗るであろう物、可変戦闘機の説明

 

可変戦闘機、Variable Fighter(ヴァリアブルファイター)基本の戦闘機形態「ファイター」、そこから手足を展開した中間形態「ガウォーク」、人型ロボット形態「バトロイド」への3段変形機構を有する機動兵器群を指す。バルキリーって呼ばれる場合もあるけどバルキリーって機体の総称じゃなくてVFっていうモデルの中の名前らしい(ウィキペディア参照)

 

「っていう感じだ」

「・・・頭がパンクしました、ほとんどわからなかったっすよ」

「だよな」

 

これからじっくり調べていくか、そういえば

 

「そういえば、デルタ小隊の他の隊員はどちらに?」

「ん?あぁそれなら、おっ、ちょうど帰ってきたな」ガチャ、ガヤガヤ

 

どうやら誰か来たらしい、他の隊員か?なんか子供の声も聞こえるんだけど

 

「あれ?隊長、来てたんですね!」

「あぁ、ちょっとな」

「あれ?後ろのやつは」

「こいつはデルタ小隊の新入りのヒキガヤ・ハチマンだ、ハチマンこいつがデルタ小隊隊員のチャック・マスタング中尉だ、この裸喰娘々の調理担当」

「よろしくな!」

「こちらこそよろしくお願いします。」

「んでこっちの方が弟と妹達だ、上の妹のマリアンヌ、その下の弟ハックとザックそして一番下のエリザベスだ」

「「「「よろしくね!!」」」」

「よろしくな」

 

元気がいいなみんな

 

「あともう一人いるんだが多分アイテールの方にいるんだろうな」

 

あぁ、あのでかいやつの左腕のだよな。マクロスエリシオンだったっけ?いやしっかしすごいよなーあれ、俺からすればあんなの空想の産物だし材木座とか発狂もんだろ。

 

「まぁ、明日にでも行けばいいか、どっちにしろ行かなきゃなんねーし。あっ、そういえばさっき話の途中で終わってたな」

「そういやそうですね」

「えーと、これから何をやるかだったか、ハチマンはこれから・・・」

「これから?」

「勉強してもらう!!」

 

なん、だと!!パート2なんで別の世界まで来て勉強すんのかよ、頼むから数学だけは・・・

 

「ちなみにどんなことをやるんですか?」

「VFの基礎知識と運用方法それから訓練、主に筋トレと対人戦闘訓練なんかもやるぞ」

 

終わった、戦闘機の基礎知識とか絶対数学ばっかじゃん

 

「最初のうちは筋トレメインでやっていくからな、んじゃ今日はゆっくり休んで明日に備えろよー」

 

と言ってアラドさん、隊長って言った方がいいか、隊長は店を出た。

 

「結構きついかもしれないけど頑張れよ!」

 

・・・選択し皆無か、あきらめて寝よう

 

 

次の日

 

朝早くから隊長が来て連行された、何でもエリシオンの他のクルーの紹介をしてくれるらしい。最初はブリッジからだったのだが、

 

「失礼します、艦長」

「失礼します」

「おお、君が新入りか」

 

緑の巨人がいた、ああこの人が話に聞いたゼントラーディの人なんだ

 

「初めまして、私がマクロスエリシオン艦長アーネスト・ジョンソンだ」

「ヒキガヤ・ハチマンです、よろしくお願いします」

「これから色々大変だと思うが君の活躍期待している」

 

なんかすげーいい人そう、他にもブリッジオペレーターのベスさん、ミズキさん、ニナさんも紹介されたが挨拶するときにかみかみだったから省略。

次が格納庫に行き、

 

「お前が新しく入ったやつか!俺はガイ、よろしくな!」

「俺はハリーだ、よろしく」

 

といった感じに一通り紹介され最後に

 

「ここにいたかメッサー」

「隊長、どうかされましたか?」

「こいつの紹介をしたくてな、ヒキガヤ・ハチマンだ」

「ヒキガヤ・ハチマンです」

「メッサー・イーレフェルト、階級は中尉だ」

 

目が鋭くて強面なんだけど、怖くね?

 

「ハチマンこいつがお前の教官になるからな、頑張れよ」

「は、はいよろしくお願いします」

 

そんなこんなで今日の一日が終わった、まさか次の日からあんなことになるなんて思わなかった。

 

 




第四話以上、他のクルーの紹介が終わりましたね。
ミラージュはまだかって?まだ出ないかもその前にワルキューレのメンバーに合わせないとね、さてどうケンカさせようか。
次回もよろしくネ!


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STAGE5 これはから彼は空を飛ぶ準備をする

第5話、これからも頑張る
誤字脱字報告ありがとうございます。


次の日

 

早朝に中尉に起こされ、ランニングをしてそれから朝食をとりそれから訓練場に行った。

 

「ハチマン、アラド隊長からなるべく早く使い物になるようにしてくれと言われているから覚悟しておけ、お前は元々一般人だから体力や知識、気力が全くない、だからまずはこいつを使って鍛える」

 

と言ってあるものを見せてきた、それはパワードスーツみたいなやつだった

 

「これは?」

「EXギアというものだ、VFにもこいつがついていて緊急脱出の時や単独行動するときに使う強化外骨格タイプのパワードスーツだ」

 

なるほど、つまり雪ノ下さんの顔面を機械化してそれを着るわけか、なんか怖いし失礼か

 

「でもその説明を聞いてると動きやすそうですけど・・・」

「着てみればわかる」

 

そう言われ、手伝ってもらいながら着たんだけど・・・、重!!!マジで動けね!!

 

「EXギアは動力を作動させなければ動かすのは難しいからトレーニングにはちょうどいい」

「い、や、これは、トレー、ニング、じゃなくで、罰じゃ?」

「これからお前は勤務の時はこれを着てトラックを一周してもらう」

 

あれ無視?てか一周でいいのかと思ったが、ちょっと動いただけで察した無理じゃね?、それから俺はひたすら動かして何とか終業時間までに一周できた。

トラックが大体200メートルが滅茶苦茶長く感じたのは初めてなんだけど、これがしばらく続くのか。

 

「どうやら一周はできたみたいだな」

「ぜぇ、ぜぇ、もう、動けない」

「正直半周も行けないかと思っていたがまぁいい、このメニューにプラス別のトレーニングを加えていくぞ」

 

無理だろ!!明日絶対筋肉痛になってろくに動けないだろ、バカなの?死ぬの?・・・このまま行ったらほんとに死ぬわ

 

「今日は寮に戻って休め」

「は、はい」

 

俺は滅茶苦茶ダメージの入った体を無理やり起こし寮に戻った。

 

 

次の日

 

やばい、ほんと死ぬんだけど、全身筋肉痛で動けねぇ、むしろ動きたくねぇ、何なら働きたくねぇ、っていうわけにはいかないか前の俺ならそう言っていたが今はそんなわがまま言えない。

そんなことを考えながら無理やり体を起こす、店の方に降りたらチャックさんとその兄弟たちが掃除をしていた。

 

「おっ、ハチマン起きたか?」

「ああ、おはようさん」

「ははは、ずいぶん死にかけてるな」

「これがあとどれくらい続くのかわからないのが怖いんだけど」

「まぁ、筋トレもきついがその後の座学もきついぞー、最初の時なんか理解できねーし」

 

知りたくなかった事実を知り、かなりやる気が削がれたまま訓練場に行った。でも、それからちょっとだけいいことがあった、それは訓練場につく前にある人に出会った。

 

「あっ!!あなたが新しく来た人?!」

「ふぇ?!ハ、ハイソウデス」

「私、マキナ中島よろしくね!」

 

キャピキャピシテルヒトガキタ、ハチマンカタマル

なんかすごく明るそうな人が来たんだけど、もしかしてワルキューレのメンバーなのか?

 

「そうだよ~、私もワルキューレのメンバーなの」

「心の中を読まないでください、てかなんでわかるんですか」

「顔に出てたからね」

「マジか」

「うーん」ジーッ 

「な、何ですか?」

 

あんまり前かがみにならないでほしいです、だって万乳引力引き寄せられちゃうんだもの、だってしょうがないじゃんあれだけの物男なら行っちゃうでしょ?

 

「そういえば名前聞いてなかったね?」

「あ、俺はヒキガヤ・ハチマンです」

「ふーむ、じゃあハチハチだね!」

 

ハチハチ?これもまた新しい呼ばれ方だ、ヒッキーより全然うれしいぞ、するとマキナさんの方から着信音らしきものが鳴った。

 

「あ、もう行かなきゃ、じゃあね~ハチハチ~」

 

行ってしまった、てか俺もいかなきゃ。その後、昨日のダメージで一周すらできずにメッサー中尉からお小言をいただいてしまった。

 

その帰りに裸喰娘娘でいただくことになったのだが、なんだこのクラゲラーメンとかクラゲ饅頭とかクラゲ押しすぎでしょ、なんて考えてると

 

「やっほー、ハチハチ」

「・・・」

「どうも」

 

入口からなかz「マキナでいいよー」なんで心の中までわかるんだよ今回、顔関係なくない?てか隣にもう一人いるんだけど

 

「あ、紹介がまだだったね、この子はレイレイっていうんだ~」

 

あだ名じゃわかんねーよ

 

「レイナ・プラウラー、よろしく」

「は、はいよろしくお願いいたします」

「敬語はいい」

「お、おう」

 

顔から感情が読めないんだけど、あとなんかわからんが自然と両サイドに座られた、この俺が気づかなかっただと!

 

「ハチハチは何食べる?」

「え、俺は・・・どうしよう」

「生クラゲ」

「え?」

 

レイナs「レイナでいい」こっちまでわかんのかよ!まぁいいや、えぇと呼び捨てでいいんだよな?レイナがなんかやばそうなものを頼んだ、クラゲって生で食えなくない?

 

「クラゲは生が一番」

「うまいのか、それ?」

「ハチハチはどうするの?」

「えーと、じゃあクラゲラーメンで」

 

クラゲラーメン頼んじゃったけど大丈夫だよな、そのまんま入ってるとかないよな。

 

「ハイおまちー」

 

きたきた、さてどんなもんかな?・・・なんか普通だな。なんて思ってたら、隣から

 

「ハチマンも食べる、えい」ヒョイ

「うぐっ、」

 

レイナにクラゲを食わされたが何気にうまいな、このもにゅもにゅした食感がいい

 

「悪くないな」

 

そんなこんなで食事を終え、床についた。

 

 

数日が経過、えっ?なんでこんなに飛ばしたのかって?何日もおんなじこと書いても面白くないでしょ(メタ)

 

「ハチマン、これからトレーニングの時間を減らして座学に移る」

「や、やっとかー」

 

長かった、もう2,3年経過してると思ったよ、これで少しは休めるそう思っていた時期が私にもありました。

 

「そこは違うとさっきも言っただろう」

「す、すみません」

 

まずい、ぜっんぜん理解できん専門用語多すぎなんだけど!

 

「・・・今日はここまでにする」

「はい、ありがとうございました」

 

あー頭が言葉を理解しようとしないよ~助けて小町ー、てか糖分が欲しい、マッカンとかねえよなー

 

「ハチマン、座学で教えたことは頭の片隅にでも入れておけ」

「え?」

「今回見ていておそらく理解出来ていないだろう、だから実際に機体を動かしながら覚えてもらう」

 

マジか、こんなに早く乗れるとは思わなかったが大丈夫なのか?

 

「それは俺が中尉が操縦する機体に乗って説明を受けるってことですか?」

「いや、機体はそれぞれ別で乗る」

 

・・・え?

 




第5話です、ちょっと話を端折りすぎましたかね?
訓練の話は自分の知識不足でEXギアはフロンティアで罰則でやっていましたがこっちでは訓練で使いました。
あとごめんなさい最初のほうで水と油の話にしようといっていましたが、もう一度色々見なおしたら美雲さんが加入した時点で仲良くなっていました。
マキナとレイナと仲良くなるようにするのはまぁ、王道なやり方でやります。
次は八幡が戦闘機に乗ります、かけるか不安です。
あとちょっとしたことなんですが「いつかやりたいこと」というタイトルで息抜き小説を書いてます、気が向いたら見てください、面白いかどうかは保証できませんがw


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STAGE6 飛翔

第6話
そろそろフラグ立てないと
あとお気に入り登録200まで行きましたーーー!!!!
こんなのを読んでくださりありがとうございます。
まだまだ至らない所ばかりですが暖かい目で見守ってください!


中尉、等々俺に死刑宣告してきやがった。

 

「いやいやいや、訓練もなしにいきなり飛べるわけないじゃないですか!」

「安心しろ、あまりにも変なことさしなければ落ちることは無いし機体の細かい操作はAIにやらせる、お前はまず基本的な操作と動きを覚えろ」

「・・・分かりました」

「じゃあ今日は寮に帰れ」

「はい、ありがとうございました」

 

地獄の時間が終わったが次からもっと地獄なのは知りたくなかった。

とりあえず寮に帰る為に廊下を歩いていると前からアラド隊長ともう1人女性が来た。

 

「おっ、ハチマン座学は終わったのか?」

「お疲れ様です、はい何とか、次から飛ぶみたいですけど」

「もう飛ぶのか?」

「座学で理解出来てないのがバレてしまって」

「ハハ、なるほどな」

「そういえば隊長、そちらの方は?」

「あぁ、今日からデルタ小隊に配属になった奴だ、ミラージュ、こいつデルタ小隊隊員のヒキガヤ・ハチマン訓練生だ、んでハチマン、こっちが」

「ミラージュ・ファリーナ・ジーナスです、よろしくお願いします」

「よろしくお願いします」

 

うわーいかにも真面目な人っぽいな、堅物じゃなきゃいいが

 

「仲良くやれよ?」

「ぼっちにそんなハードルの高いこと言わないでください、それじゃ俺は寮に戻ります」

 

変に関わると面倒くさくなるから逃げる、にしてもあの人、ジーナスだっけ?なんか挨拶返したら少し驚いていたけどなんなんだ?

それから俺は寮に戻ったが、

 

「レッツ、王様ゲームー!!」

 

どうしてこうなった、寮に帰ってきたまでは良かったんだが部屋に行こうとしたらマキナさんとチャックさんに捕まった。

てか王様ゲームとかやりたくねーよこんなリア充の遊び絶対おもちゃにされるが落ちだろ

 

「じゃあ、いくよ?」

「「「「王様だーれだ?」」」」

「ハチハチーちゃんと言わきゃダメだよ?」

「いやいや、まずなんで俺が呼ばれたんですか」

「暇そうだったから」

「いやその俺、アレがアレなんで・・・」

「それで、王様はだれ?」

 

すみませーん!!誰か俺に発言権をくださーい!!

 

「わたし」

 

レイナが王様だった、どんなことを考えてるかわからないから怖い

 

「3番、あと2ターンの逆立ちする」

「ッ!!・・・」

 

まじか、俺じゃん

 

「壁使ってもいいですか・・・」

「・・・しょうがない」

 

よし!これならまだ救いがある!

 

「じゃあ次いこう!」

「チャックさん俺のもとって」プルプル

「OK」

「「「王様だーれだ!」」」

「だーれだ」

 

次はだれだ?俺だったらいいな、すぐにこれを解除するんだけど

 

「俺〜!」

 

チャックさんでした、グスン

 

「どんな命令にしようかな〜」

「そうゆうのマジでいいんで早く決めてくださいお願いします」

「んーそうだな、じゃあ1番、今度出そうと思ってるクラゲ麻婆を食べてもらおうか」

「あ、私だ〜」

 

今度はマキナさんだった、いいなー食うだけとか、って思ったんだけどなんか怪しい匂いがしてきたんだけど

 

「はいお待ち〜」

「わ、わー、来ちゃった」

「赤い」

「そりゃ麻婆だし、赤いだろ」

 

イヤなんか赤というより茶色に近いぞ黒寄りの、あ、でも小皿だった、普段のやつでいってたらジ・エンドだったろうなー(遠い目)、まぁ、でも食べるのマキナさんだし!

 

「ハ、ハチハチ〜、ちょっと食べない?アーンってしてあげるから」

「何をいってるんですか、王様の命令は絶対ですよ」

「う〜、気合いだ!」パク!

「カッラーーーーイ!」

「えっ、そんなに?」

「マキナ、辛いの苦手」

 

あぁ、そうゆう事ね、でも頑張って食べてる、そしてマキナは麻婆を完食した。

 

「じゃあ、次!!」くちびる真っ赤

「「「「王様だーれだ!」」」」

「私」

「またレイレイ?!」

「どうしようか」

 

えっ?なんか悪そうな顔してるんだけど

 

「お願いします軽いので」

「私は容赦のしない女」

「んー、1番、生クラゲを食べる」

「俺かい」

 

イヤでもまぁ、さっきよりましか、でも

 

「どうやって食えばいいの、これ?」

 

するとレイナが立ち上がりハチマンの傍に来てしゃがむと

 

「ん」

「ふぁ!」

 

マジか、アイドルに食わせてもらうとかマジで恥ずいわ

 

「・・・」

 

なんか無言の圧力が来る、仕方ない諦めよう。

 

「パク!」

「ニコ」

 

そのまま完食しました、味がわかんなかった。

 

「じゃあ次行こう!」

「「「「王様だーれだ!」」」」

「やっと終わった!」

「おつかれ〜」

「もう勘弁してください」

「それはその時の気分次第~」

 

もういや、こんなゲーム

 

「んで、次は?」

「わ・た・し~」

 

あっ、終わったな、そう感じたハチマンなのでした。

 

「ちょっと重めなのが多かったから、次は軽めに」

 

助かった、のかな?

 

「じゃあ、2番の人これかけて~」

 

出したのはマキナさんがいつもつけている赤淵の眼鏡だった、そして2番は俺である、俺被弾率高くね?

 

「まぁ、これくらいなら」

 

そう言って俺は眼鏡をかけた

 

「「「!!!」」」

 

え、なんなの?この反応、そんなに似合ってない?

 

「「「目が腐ってない!!!」」」

「まじで?」

「ほら!!」

 

うわ、本当だ!もう一生治らないと思っていたのにこんな簡単に治せるのかよ

 

「目が腐ってないとイケメンだな」

「そうゆうお世辞はいいですよ」

「いやマジだって」

「・・・パシャ」

 

おい誰だ、写真撮ったやつ

 

「レイレイ後でその写真頂戴ね」ボソッ

「勝手に取引しないでください」

 

なんか最後に変に盛り上がったが、今回はこれで終わりにしよう、明日の訓練、怖いところもあるがちょっと楽しみなところもある飛行機自体乗ったことないのにまさか戦闘機でしかも自分で飛ぶとなるとテンション上がるでしょ、怖いけど

 

 

 

次の日

 

いつもより早く起きてしまった、あれ、これは途中で事故にあうとかないよね?フラグじゃないよ?

そう思いながら早めに格納庫に着いた、中尉が来るまで空いてるところでゆっくりすることにした。

 

「そういえばしばらくこれをつけてなかったな」

 

ハチマンが取り出したのは来たばかりの頃美雲に拾ってもらったイヤリングだった、それを耳につける、そして意識を集中させるとイヤリングから歌が聞こえてきた。

 

「知らない歌だけど不思議と落ち着くんだよな」

 

そして俺は目をつぶった、すると

 

「・・・チマン、ハチマン!」

「うぉ!!」

 

いきなり声がしたから目を開けるとメッサー中尉がいた。

 

「何をしている、時間だぞ」

「す、すみません」

 

マジかもうそんなにたったか、俺は急いでパイロットスーツに着替えて中尉の元へ行く

 

「来たな、ではこれより飛行訓練に移る」

「はい!」

「それと、こいつがこれから訓練の間に乗る機体、VFー1EX バルキリーだ」

 

これが俺の乗る機体か、よろしくな、そう思いながら機体に触れる

 

「早く乗れ」

「・・・はい」

 

もうちょっと浸らせてくれよ、と思いながら乗り込んだ、ベルトは着いていないのか?

 

「乗ったな?では今から言う通りに動かせ、まずは、」

 

最初は機体のチェックからだった、エンジンは動くか各部のパーツに不備がないかをチェックした、いくら整備班の人達が整備してても最後に飛ぶのは自分だからその辺の事も覚えとこ。

 

「よし、問題なさそうだな、なら飛ぶぞ」

「分かりました」

 

小町、とうとう俺も飛べるようになるんだな、1人で出来るようになったら乗せてやろう、会えるか分からないが、それからオペレーターの指示があり発進ゲートまで動かす、っべー緊張する、緊張し過ぎて戸部ってしまった。するとオペレーターから

 

「VFー1EX バルキリー、発進どうぞ!」

「・・・よし、行きます!!」

 

そして俺を乗せたバルキリーは飛んだ

 




第6話です!
やっとハヤテたち以外のケイオスメンバーが揃いました。これからはミラージュとの絡みもちょいちょい増やしていく予定です、あと貴重なご意見ありがとうございます。
あと途中の王様ゲームのくだりは訓練の描写ばかりだとつまらないのでちょっと遊ばせようと思い描きました。(そんなに訓練の描写なかったけど)
ではまた次回!


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STAGE7 訓練は続く

第7話
さて、戦闘描写どうしよう(( ¯• •¯ ))ガクブルめっちゃ自信ない
飛べば飛べるかな?(今回書くとは言ってない)


「うぉぉっ!!」

 

やべぇ飛んでる!まだ周りの景色とか気にするとこが出来ないけど

 

「出てきたな、ハチマン聞こえるか?」

「はい、聞こえてます」

「それじゃ、」

 

それからは言われた通りに動かした、けどめっちゃ難しくない?機体を右に傾けろって言われてやったら「行き過ぎだ」と言われ、慌てて戻すと今度は逆に傾きその後なんか勝手に戻った、どうやらAIが水平に戻してくれたらしい、その後も動かしては行き過ぎ、戻しても行き過ぎ、結局AIがどうにかしてくれた、でも最後の方は上手くいったな。

訓練は終わり格納庫で

 

「今回が初めてだから仕方ないがあのようなミスは今後無くしていけ、では今日はここまで」

「はい、ありがとうございました」

 

そう言って中尉は更衣室の方へ向かった、俺はその場に座り込んでしまった。するとアラド隊長がきた

 

「おつかれ〜、どうだったよ、初めて乗った戦闘機は?」

「めっちゃ疲れました、そして気持ち悪いです」

「ハハ、誰だって最初はそうゆうもんさ、中には飛ばされては吐くを繰り返してる奴もいるくらいだからな、それと比べるとまだメッサーの訓練はマシな方さ」

 

マジですか、まぁ中尉にとっては今回は軽い準備運動くらいにしかなってないのかもしれない

 

「まだ乗り始めたばかりだから基礎中心であまり派手に動く事はないだろうが早めに慣れた方がいいな」

「相当時間がかかりそうなんですが」

 

それから軽く雑談をしてから着替えに行って昼食をとり、午後の訓練へ向かう、午後って確か座学じゃん寝そう、寝たら撃たれそうで怖いな。

座学を受けるため部屋に入ると

 

「「あ、」」

 

ジーナスがいた、え?この人とうけるのん?

 

「どうも」

 

軽く挨拶をして座ろうとすると

 

「あなたは、」

「え?」

「あなたは、私の名前を聞いても何とも思わなかったのですか?」

 

なんで?そんな疑問しか思い浮かばなかった、だってねぇ、

 

「いや、その、初めて聞いた名前ですし」

「そ、そうでしたか、すみません変なことを聞いて」

「・・・そんなに名前にコンプレックスがあるんですか?」

「いえ、コンプレックスというよりプレッシャーの方が強いです」

 

それから俺はジーナスの事その家系の事を聞いた、まぁそれだけの事をした爺さんの孫なら周りから期待される事なんて良くあることじゃないか?

 

「私はお爺様のような天才ではありません、まだまだ無駄が多いと言われました」

「なるほど、そう言えばなんでデルタ小隊に?」

「それはアラド隊長にスカウトされたからです、元々歌に興味があって、歌に関わることをしたいなと思っていた時に」

 

そういえばアラド隊長に歌のこと聞いた時にひとりジーナスって名前の人がいたなその人の姪っ子か、だから歌に興味があると、そんなことを考えていたら扉が開く

 

「座学を始めるぞ」

 

おっと、中尉が来たみたいだ、こうして座学が始まったのだが今日は特に死にかけたんだけど、午前の飛行訓練での疲労と昼食をそこそこ食べたことで来る睡魔に勝てず意識が切れかけた時に脳天に衝撃が走り、左わきに一撃が入る、意識が戻るとそこは地獄だった、畜生あれからどんだけ説教されたかわからねーくらい時間がたっていた。

 

 

次の日

 

アラド隊長から中尉が少し任務で訓練ができないと伝えられどうしようか悩んでいると

 

「だったらシミュレーターを使ってみるか?」

 

え、そんなのあったの?経験皆無なのにいきなり乗せていいものなのん?いくらAIがあるからって、それからアラド隊長についていきシミュレーター室で訓練をすることになった

 

「まずは、入隊試験とかで使う難易度でやってみるか」

「はい」

 

合図と同時に始まった、最初だから難易度は低いのかと思っていたが結構難しいなこれ、相手は3体だけど様々な個所からの攻撃を受け、いったん離れようとすると先を読まれ撃たれた。2回目、さっきので気息性のある動きをしていたような気がしたので試してみたら勝てた、そうしたら難易度が上がって速攻で落ちた、グスン

 

「ちなみにメッサーは最高難易度をクリアしているが」

「でしょうね、あの人ならどんな戦いでも勝てそうですしね」

 

本当、あの人に倒せないやつとかあるの?

 

「そういえば俺、メッサー中尉が本気で飛んでる所見たことないですね」

「なら、戦ってみるか?」

「え?」

「戦うっていってもシミュレーターでだけどな」

 

良かった、本当に飛んで戦うのかと思っちゃったよ、そんなことしたら10秒も持たない気がする、そう思いながらやってみることにした、実際どんな感じか見てみたいし

 

「んじゃあ、行くぞ」

 

見せてもらおうか、メッサー中尉の実力とやらを、すみません調子に乗りました。

結果から言うと5秒も持ちませんでした、警告音が来たと思ったらもう落ちてるしあれどうやって見つけるんだよ

 

「ハハ、一瞬で終わったな」

「10秒以上は持たせたかったですがね」

「ま、もっと訓練して長く持つようにするんだな、おっと、もんこんな時間かじゃあまた明日な」

「はい、お疲れ様でした」

 

こんなに早く感じるのって初めてなんだけど、そんなに集中してたかな?

それからは寮に戻った、疲れたので早めに寝ようかと思ったが全然眠れず少し散歩することにした。

あまり人がこなさそうな海岸まで来ました、えっ?夜更かしとかして大丈夫なのかだって?残念でした、明日はお休みでーす、1人でやるとキモイなうん。

そんなことを思っていると、歌声が聞こえてきた、おかしいな、今はイヤリングをつけてないのに、俺は当たりを見渡した、するとそこには美雲さんがいて少し驚いた、どういう訳か美雲さんの周りの景色が輝いているように見えた、すると

 

「こんな時間に散歩かしら、ハチマン?」

「こんばんは美雲さん、まぁ、そんなところです」

「そう、ねぇ、ハチマン」

「どうしました?」

「人はどうして、私は何故、歌うと思う?」

「えっ?」

 

なんか急に変なことを聞かれた、そんなことを言われても分からないものは分からない、そうだな、

 

「美雲さんがどうして歌うのかは分かりませんが、まぁ、歌が好きだからじゃあないですか?」

「好き、だから?」

「俺はその辺よく分かりませんが、この音が好き、この歌詞が好き、この人の歌声が好きとか、その歌の何かに惹かれる人がいるのは間違いないですから」

 

俺は、よく分からないとは言ったがイヤリングから聴こえてくる歌に惹かれてはいると思う、でなかったらイヤリングをつけて歌を聴くなんてしない

 

「そう、ハチマンは好きが何だか知ってるのね」

「いやいや、俺だって分からないこともありますし好きと言っても色々かありますから」

「・・・」

 

美雲さんは黙ってしまった、なんか不味いこと言っちゃったかな?

 

「そうなのね、ありがとう、変なことに付き合ってもらって」

「いえ」

「そういえば」

「?」

「あなたが持っているイヤリングって、何に使っているの?」

「何に使っているの、ってイヤリングなんですから耳に付けるんですよ」

 

あまり変なことを言うと突っ込まれるからここはただのイヤリングってことにしておこう

 

「なんと言えばいいのかしら、そのイヤリングから何かの曲が聞こえてくるの」

「!!」

 

マジで?!これ他の人には聴こえないはずなんだけど、これは前に試したことがある、小町はもちろん親、学校なんかでも試したことがあるが誰も反応しなかったぞ、聞こえないふりをしてみるか

 

「俺には歌なんて聞こえませんけど」

 

これならばれn

 

「私、歌が聞こえるなんて言ってないけど?」

「・・・」

 

やべぇ、やっちった

 

「やっぱり何か聞こえているのね?」

「あ、いえ、そのー」

 

まずい!なんかにっこりしてる、笑顔のはずなのに威圧を感じるんですが

 

「・・・はい、歌が聞こえています」

 

自分の耳についているイヤリングを指さす

 

「いつも一人のときはつけていますね、いつも歌が聞こえてくるわけでは無いですがつけていると落ち着くんですよ」

「どんな歌が聞こえるの?」

「色々と聞こえてくるんです、落ち込んだりしているときに聴くと元気が出てきますね」

 

曲の名前は知らないがちょっと古い感じの曲からバンド、デュエット?あと普通では聞かないような曲も聞いている

 

「その中にワルキューレの曲はあったのかしら?」

「多分ですけど、なかったと思います」

「・・・」

「どうかしました?」

「いえ、なんでもないわ、ハチマンはそろそろ寮に戻った方がいいんじゃない?」

 

そう言われ時間を見ると結構経っていた

 

「そうですね、じゃあ自分はこれで失礼します」

「おやすみなさい、ハチマン」

 

俺はその後寮に戻り、眠りにつく

 

 

美雲サイド

 

なんでかしら、ハチマンがワルキューレの、私の歌を聞いていないと知ったときに変な感じがしたわ、なんて言えばいいのかわからない、胸がざわめくの、誰か、オシエテ

 

 

 

 

 




第7話です、美雲さんと八幡の絡み、へんじゃないかな?
そろそろ試験的な奴を書きたいと思います、一応色々な方の作品やゲームを参考にしようとはおもっていますが、正直自信がないです。
そろそろ俺ガイルの方も書き始めようかしら


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STAGE8 期待

お気に入り250になりました!
これからもよろしくね!


休日

 

昨日の夜に美雲さんが言っていたことが少し気になっていたが今日は休日だし変なことは考えずに惰眠をむさぼることにする、そう思っていると

 

「ハチマン、朝ですよ、起きなさい」

「・・・」

 

あっれ?聞き覚えのある声がする、いや気のせいだ

 

「起きなさい、・・・起きなさい!!!」

「うぉっ!!!」

 

毛布を奪い取られた、やっぱりか、なんでここにいるんですかね?

 

「ジーナス、なんでここに」

「チャック中尉からハチマンを起こしてくれと頼まれました、あと名前で呼んでください」

「ならいないってことにしてくれ」

「それは無理です、なんですかこの体たらくは、休みの日だからと言っていつまでも寝てていいわけないでしょう!」

「お前はかーちゃんかよ、いいじゃねえかよ、昨日は思ったより遅くに寝ちまったんだから」

「だったら夜更かししないでください」

「しょうがないじゃん、誰だって疲れてても眠れない時だってあるだろう」

「それでもです!」

 

ですよね、仕方がない起きるか、どうせこのままだとジーナs「ミラージュ」だからなんでわかるんだよ、ミラージュが寝かせてくれなさそうだし、なんか卑猥に聞こえるな、これ

 

「とりあえず下に行くか」

 

今日はどうしようかと考えながら店の方へ向かう

 

「おっ、やっと起きてきたな、起きて早々悪いが買い出しに行ってくれないか?」

「いいですよ」

 

そういい、俺は買う物のメモと金を渡され出かける。

買い物を終え朝食を済ませたが、どうしよう、何もやることがない、今まで訓練ばっかりだったせいか休日何やってたのか忘れたんだけど、あれ?俺ってこんなに社畜になってたの?あれこれ考えていてもどうにもならないので街に出ることにした。

 

「そういえば俺、この街をちゃんと見たことないな」

「じゃあ、案内してあげましょうか?」

「うわ!って美雲さんか、どうしたんですかこんな所で?」

「ちょっと散歩よ」

 

あれ?今日ってたしか・・・

 

「美雲さん、今日ってワルキューレのレッスンじゃありませんでしだっけ?」

「・・・プイ」

「サボったんですね」

「散歩よ?さ・ん・ぽ」

「あっ、ハイ」

 

こんな人でもサボるんだ、てっきり練習とか厳しそうだと思ってたんだけど、すると

 

「いたーー!!!」

「ビク!!」

「練習をサボってどこに行こうとしていたのかしら、美雲?」

 

青筋を浮かべながらこちらに来たのはカナメさんだった、えっ?なんでカナメさんだけ最初から名前呼びなのかって?だいたい落ち分かるでしょ?

 

「こんにちは、カナメさん」

「こんにちは、ハチマンくん」

「やっぱり美雲さんを探しに?」

「そうよ、この子よくどこかへいなくなっちゃうの、ハチマンくん、これからも美雲を見かけたら私に連絡をくれるかしら?」

「じー( ⚭-⚭)」

 

なんか美雲さんが悲しそうに見てくるんだけど、まぁ、でもサボる方が悪いってことで

 

「分かりました。」

「ありがとう、さぁ美雲、練習に戻るわよ!」

 

こうして美雲さんはカナメさんに首根っこ掴まれて連れていかれました。

ワルキューレって大変そう。

思うことがある、休日って終わるの早くない?気がついたら夜になってるんだから、べ、別に書くことなかったと出す順番間違えたとかじゃあないんだからね!キモイですねはい

 

 

次の日

 

この日俺は本気で逃げたいと思った、何故なら、

 

「ハチマン、2週間後に最終試験を行う」

「へ?」

 

ナニヲイッテルンダコノヒト

 

「相手はメッサーだ」

「・・・」

 

無理ゲーじゃん、あんなの倒せるわけないじゃん生き恥さらすだけよ?

 

「絶対勝てないじゃないですか」

「その辺は安心しろ、メッサーの使う機体はお前と同じ機体だが出力を大幅に下げているから」

「あの人、機体の出力下げたくらいじゃ倒せないと思いますよ?」

「まぁ、その辺はやってみないと分からんな、てなわけで、これからの訓練は俺やチャックで見ていく」

「物凄い不安なんですが」

「大丈夫だ、お前なら」

 

本当に大丈夫なのか?でも決まっちまったみたいだし拒否権なさそうだから諦めて受けるか

 

「分かりました、受けます」

「そうこなくっちゃな、よし、じゃあ今日の訓練に行くか!」

 

こうして俺は憂鬱になったまま訓練を受ける

 

 

「今回はドッグファイトの訓練な」

「まさか実弾を使ったりは?」

「安心しろ、ペイント弾だ。これからは試験と同じ内容のことをやる」

「あの、そういえば試験の内容を聞いてないんですけど」

「試験の内容は今からやる訓練と同じだ、ただしメッサーはペイント弾を100発お前に当てないと勝てない。対してハチマンは1発でも当てれば合格だ」

 

本当は1000発ぐらいにして欲しいんだけど、でも俺は1発でいいのか、だけどそう簡単には行かないだろうな、シミュレーターでも速いけど実戦だともっと早く見えると思うし機体の操作の感じも異なるだろう、まぁでも

 

「やれるだけ、やってみるか」

「よし、じゃあ始めるぞ!!」

「了解!!」

 

 

隊長の合図でドッグファイトが始まった、開始早々後ろを取られ4、5発当たった、こっちはよけているつもりなのに!!でも俺も受けているだけじゃない!俺はとにかく後ろを取ろうと振り切ろうとしたが隊長機がピタリと張り付いてなかなか離れてくれない、振り切るのが出来ないなら!

 

「向こうから離れてもらえばいい」

 

俺は機体をバトロイドに変形させ後ろを振り向き撃つ、だが撃ったペイント弾は当たらずそれどころかバトロイドに変形して速度が落ちてしまい接近されてしまいそしてさらに被弾する、まずい!!

 

「ほらほら、反撃しないと勝てないぞ!」

「だったら撃たれてくださいよ!」

「はは、無理だ」

 

そんな冗談言ってる場合じゃないんだけどな、すると再びペイント弾が放たれ俺はそれを避ける、だが全てを避けることは出来ず何発か被弾した。

どうする、どうすれば後ろを取れる?

と俺は考えながらハンドルを動かす、すると

 

「うっ!!」

 

機体を逆さにした時海に反射した陽の光が目に入る、それを防ごうと右手を顔の前に持ってくる、そうしたら左手にも力が入ってしまいハンドルを動かしてしまう、そしたら撃たれたペイント弾を偶然避けることが出来た。

ん?陽の光?もしかしたらいけるか?!メインモニターをみると95/100

となっていたこれ以上当たる訳には行かないし賭けに出るか!

そして俺はバルキリーのスピードを上げた

 

「何をする気だハチマン!」

「何って勝ちに行くんですよ!」

 

隊長がこっちに追いついてきた、そして俺はバルキリーを急停止し大体50°位の角度で上昇したすると、

 

「なに、うっ!!」

「ここだ!」

 

陽の光で目が眩んだであろう隊長機にペイント弾を放つが

 

「甘い!」

「なっ!」

 

目が眩んでいるはずなのにペイント弾を避けた、そしてカウンターでペイント弾を撃たれ負けた。

くそ、行けると思ったのに!

 

「残念だったなハチマン?」

「どうして避けられたんですか?」

「ぼんやりでもお前が真っ直ぐにこっちへ向かってきたからな、予測で避けるのは簡単だ」

 

あんな一瞬で分かるものなのか?経験の差なのか、俺が単純すぎる動きだったせいなのか

 

「ま、最初にしては上出来だ。これで今日の訓練は終了にする」

 

はぁ、悔しい、前の俺ならこんなこと言わないんだけどな、少し変わってきたのか

 

 

アラドside

 

ドッグファイトが終わって格納庫に機体を収容したすると

 

「お疲れ様です、アラド隊長」

「あぁ、ガイ、お疲れさん」

「今日はハチマンは頑張りましたね」

「あぁ、このまま行けば試験までにはいい感じに仕上げられるかもな、さて今日の敗北から何を学ぶかな」

「え?今日のドッグファイトってハチマンが勝ったんじゃ?」

「え、なんでだ?」

「だってあれ」

 

ガイが指さす方へ目を向けると俺が乗っていたバルキリーの右翼の端にペイント弾がカスっていたあとがあった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




第8話です!
戦闘シーンこんな感じで大丈夫でしょうか?変な言葉使うより単純な動きの方が伝わるかと思って描きましたがへたくそなら頑張って変えていきます、まだまだ未熟ですがこれからも読んで頂けるとありがたいです。


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STAGE9 踏み出す一歩

アラド隊長に負けてから俺は艦内をウロウロしていた、何故か落ち着かないからだ、この間帰ってベットへダイブでも良かったんだが、ドッグファイトの興奮が冷めないのかまだまだやれそうな感じがしたのでシミュレーター室まで行こうとした、するとたまたま窓を見ると機体が2機飛んで行った、あれは確か、デルタ小隊の機体のジークフリートか?

片方がバイオレットカラーでもう一機が黒の機体に死神の絵が書かれていた、中尉があの機体で飛んでいるところを俺は見たことがないため少し気になり見ていた、すると撃ち合いが始まった、こっちもドッグファイトをやっているのか?

 

「はや、」

 

こっちは遠くから見てるけど中尉の機体は風の影響を受けていないかのように動き続けてあっという間に終わった、そして思った、このままじゃ勝てないと。

それからはシミュレーター室に籠ってひたすら最高難易度の設定でやっていたが、ダメだ全く勝てるビジョンが見えない、どうしたらあんな動きについていけるんだ?んーわからん!

籠っていてもわからないからまたウロウロするとしよう、そうだ格納庫へ行こう!・・・キモイなうん

 

「あ~ハチハチだぁ」むにゅっ

「ヒェッ!!」

 

近い、近い、いい匂い、柔らかい、近い!

機体を少し見ようと思って格納庫に来たらマキナさんが後ろから抱き着いてきたのだ、これは、やばいぞ

 

「ちょ、離れてください!」

「えぇ、ちょっとしたスキンシップだよ~」

「そういうのは男にやらないでくださいよ」

「そういえばハチハチはどうしてここに来たの?」

 

おっと、幸せタイムを終わらせなければならないか

 

「ええと、ちょっと機体を見に」

「へー、じゃあ私も行く」

「え、見に行くだけですよ?」

「じゃあ、レッツゴー!」

「ねぇ、聞いて」

 

マキナさんに押されながら俺が使っていた機体の元へ向かった、見ると丁度メンテナンスに入るところらしい、なんかマキナさんがすぐに機体の方へ向かった

 

「おっ、ハチマン珍しいなこっちに来るなんて」

「お疲れ様ですガイさん」

「にしても随分やられたな」

「実際にドッグファイトをやるのは初めてだったので」

「そういうことな」

「てか、マキナさん何やってるんですか?」

「あの子はしょっちゅうこっちに来て機体の整備やら修理やら色々やってるんだ」

 

そういえば機械が好きって言ってたな、だから着いてきたのか、するとマキナさんが近づいてきて

 

「ハチハチー機体を結構無理やり動かしたでしょー?」

「は?どういうことですか」

「関節部とかダメージが入ってたし、ボディも傷んでたよ、何も手入れをしていないお肌みたいになってたの」

 

関節部とかはともかくボディは全く分からないんだけど、肌の手入れって何?

 

「要するにハチマンは少し無茶な飛び方をしてるって言いたいらしい、そんな操縦続けてたら機体が空中で大破するぞ」

 

ンなこと言われてもなー、一体どうすればいいんだ?

 

「まぁ、そのあたりは自分で考えな、機体の操作は人それぞれ違うからな」

「そうですね、とりあえず自分のやり方を見つけます」

「頑張れよ」

 

俺は格納庫を後にした、なんかこれ以上いても何もわからないと思ったからな、そして寮に帰る途中で

 

「おーいハチマーン!」

 

誰かに呼ばれたがあたりを見るとどこにもいない、俺って等々幻聴も聞こえてくるようになったのか

 

「こっちこっち、左下だ」

 

そう言われたほうへ視線を向けると海から顔を出しているチャック中尉がいた

 

「何やってるんですか?」

「ボスウミネコを捕まえようとしてたんだ」

「あー、それで捕まえられたんですか?」

「いや・・・」

 

あっ、捕まえられてないんですね

 

「というわけでハチマン手伝ってくれ!」

「何がというわけなんですか、やりませんよンなこと」

「頼むよー、クラゲラーメン奢るからさぁ」

 

うーむ、魅力的ではあるんだがあんな魚もどきに追いつけるわけないし、やめておこう

 

「やめときます、俺じゃあどうしy「バチィィン!」げふ!」

 

断ってとっとと帰ろうと思ったが突然目の前に現れたボスウミネコのア〇アン〇-ルの如く強烈な攻撃が来た

 

「・・・二ヤリ」

「や、やろー!」

 

これはいくら俺が鋼の意思を持っていてもぶち切れ案件だ!!

 

「よろしい、ならば戦争(クリーク)だ」

 

俺は急いで水着を取りにいき海へ飛び込んだ

 

(どこへ行った?)

 

少し辺りを見渡すと余裕をぶっこいているあいつがいた

 

(いた)

 

ボスウミネコを見つけたから俺はゆっくりと近づくがすぐに気づかれて逃げられた、早いよ、あと早い

 

「今度こそは逃がさないぜ、行くぞ!サブマリンアターーーック!!」

 

なんだそれ、とりあえず俺もいくか、てか早すぎてついていけねぇ、じゃあ待つか、普通に追いかけようとすれば追いつけねぇし、って思ってたらこっちに来た

 

「ハチマン頼む!」

(バッチコイヤー!!)

 

これなら、と思ったその時ボスウミネコは体を捻り蛇みたいな動きをしてよけた

 

(嘘だろ、ウっ!息が)

 

息が続かないからとりあえず俺とチャック中尉は浜辺に上がることにした

 

 

「いやぁ、惜しかったな最後の」

「あんな動きするなんて思わなかったんだよ」

「まぁそうだろうな、そういえばこんどメッサーとドッグファイトやるみたいだな、勝てるのか?」

「今のところは勝てる要素ないですけどね」

「おいおい、大丈夫なのか?」

 

その通りだほんとにどうしよう、メッサー中尉の動きを見てから自信を無くしていた、すると海からボスウミネコが出てきた、魚をもって

 

「なんだ、嫌みでもいいに来たか?」

「・・・ニャーゴ」

 

ボスウミネコ、書くの面倒になってきたからボスで、ボスが俺の前に来て魚を置き、一回鳴いてまた海に戻っていった、何なのアイツ?

 

「なんだったんだ、アレ」

「さぁ、でも珍しいなあのボスが他のやつに魚を渡すなんて」

 

へぇ、そんなに珍しいことなのかと思った、その時何故か海を泳いでいるボスの姿が思い浮かんだ、そういえばボスって海の中を自由自在に動いていたよな?・・・試してみるか

 

 

 

数日後

 

『これより、メッサー・イーレフェルト中尉、ヒキガヤ・ハチマン訓練生の模擬試験を開始します』

 

さて、行きますか、等々この日が来た、特に何か掛かっているわけでは無いけどこれをクリアしないとこれからの活動もできないだろうし何よりクビにされるかもしれないしね、でもマジで緊張するな、そう思っていると

 

「なら私が緊張をほぐしましょうか?」

「・・・いつも思うんですけどどうやって俺の考えてることがわかるるんですか?」

「ウフフ」

 

笑って誤魔化された

 

「それで、勝てそうなのかしら?」

「まだわかりませんよ、ただ・・・」

「ただ?」

「やれるだけのことをやるだけです」

「そう、なら、負けたら罰ゲームね?」

「は?」

「どんな罰にしようかしら?」

「いやいや、何言ってるんですかやりませんよ」

「もし罰を受けなかったらあることないことみんなに言いふらすわよ?」

「喜んで罰を受けさせていただきます」

 

そんなことされようものなら今後の人生に大きな影響を与えてしまう、主に俺に、っとそろそろ行かないと

 

「じゃあ、俺はもう行きますので」

「えぇ、・・・ハチマン」

「はい?」

「必ず勝ってきなさい」

「っ、はい!」

 

いい激励をもらった、そして俺は機体に乗り込む

 

『ハチマン訓練生、貴機のコールサインをデルタ5と認証、チェック』

「・・・チェックOK、こちらデルタ5、エンジン、両翼、尾翼、脱出システム、ARシステム正常確認」

『了解、デルタ5、発進カタパルトに移動します』

 

・・・やれるだけのことはやった、あとは戦うだけだ

 

『VF-1EXバルキリー発進どうぞ!』

「・・・ふぅ、デルタ5行きます!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




第9話です、やっとかけた
ただ次はアラド隊長と違ってもっと長くなると思うのでめっちゃ不安です。
(今のところコメントでもドッグファイトのこと言われてないけど)
あとちょっと関係ないですけど違う作品も手を付け始めたので少し投稿が遅れますがご了承ください、次回もよろしく!


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STAGE10 間違いと試験

だいぶ遅くなりましたが、あけましておめでとうございます。
今年もやはり俺が歌姫達を守るのは間違って・・・ないなをよろしくお願いします


発進するとすぐ前にメッサー中尉の黒のVF-1EXがいるそしてさらに後ろからアラド隊長のジークフリートが来た

 

「これからメッサーとハチマンによる試験を始める。ルールは事前に伝えてあると通りメッサーはハチマンに100発のペイント弾を、ハチマンはメッサーに1発のペイント弾を当てれば勝ちとする、審判は俺が行う、各機左右に旋回、すれ違った時点で試験スタートだ」

『『了解』』

 

二機はそれぞれ左右に旋回し距離を離していく

 

 

 

 

 

『3000…2000…』

 

始まる、少しづつ近づくメッサー機から目を離さないようにすると

 

『1000…0!!』

 

カウントがゼロになったときに丁度機体がクロスする、そして俺はすぐにメッサー機の後ろにつく、そしてペイント弾を撃つがまぁ、よけられるよね、でも攻撃は続ける

 

『その程度では俺は落とせんぞ、ハチマン!』

「そんなの俺が1番分かってますよ!」

『だったらまずはこの速度に追いつけるか?』

 

すると中尉は機体の速度を上げた、急加速しすぎだっての、だけど!

そして俺も機体を加速させ中尉に食らいつく

 

(これに着いてくるか、なら、これならどうかな?)

 

するとメッサー機が変則的な動きをしハチマンの後ろに着く、が、ハチマンも後ろを取らせないように更に回り込もうとする。

しかしその時ペイント弾が当たる音がした

 

「マジか、早く決めないと」

 

だがハチマンの撃つペイント弾は一向に当たる気配がない、そしてどんどん被弾のカウントが増えていく。

 

『そろそろ諦めたらどうだ、ハチマン?』

 

メッサー中尉が通信で聞いてきた。

諦める、今までならすぐに諦める処か、勝負すらせずに逃げていただろうな、でも

 

「まだ、100発当たっていません!」

『これ以上やっても勝負は目に見えてるぞ!』

「・・・それでもやります」

『何故だ』

 

何故って?ここで諦めたら今までの努力が無駄になりかねないからな、そして何より

 

「美雲さんが負けたら罰ゲームだと言っていました」

「は?まさかそんなことのために」

「いやいや、あの人何やるか分からないから怖いんですよ、これ以上黒歴史を増やしたくないですし」

 

 

作戦室にて

 

 

「・・・あいつ、出撃前に美雲さんとあってるのを見たがまさかそんなこと言われていたなんてな」

「多分ホントの理由じゃないとは思うがな、多分」

「1回性根を叩き直した方がいいのでは?」

「・・・」

「?どうしたのですか隊長」

「いや、なんでもない」

 

ハチマンの機体の動きが少し変だな

 

 

 

 

 

今度は先程と変わって中尉が俺の後ろに着いた、そしてペイント弾が放たれ避けようとするも避けられず被弾してしまう。

 

(残り50発!)

 

残りの被弾数を確認につつどうすれば勝てるか考えるが思い浮かばないし思うように機体が動かないなんでだ?すると再びペイント弾が放たれ被弾してしまう。

 

 

 

 

レッスン室 カナメサイド

 

 

「ワン・ツー・スリー・フォー・ワン・ツー・スリー・フォー」

 

私たちは今新曲のダンスレッスンを行っているのだけれど集中できていない子がいる、美雲だ

 

「ふぅ、少し休憩しましょう」

「・・・」

「どうしたの美雲、なんか集中できてなかったけど」

「・・・なんでもないわ」

「はいはーい、私知ってるよ今やってるメサメサとハチハチの試合が気になっているんだと思いまーす!というかその試合見たい!」

「うんうん」

 

あら、いつの間にみんなとなかよくなったのかしら?

 

「そうね、少し見てみましょうか」

 

私はレッスン室のARを使って外の映像を映した、映像からわかるのがハチマン君が押されて手も足も出ない状態だってこと

 

『ウッッ!!』

『最初の勢いはどうした?!』

『まだまだァ、これからですよ!!』

 

どうにかしてメッサー君の猛追から逃げて尚且つ反撃のチャンスを探っているわね

 

「うわーメサメサ勝たせる気ないよねこれ?」

「容赦なし」

「しょうがないでしょこれは、生半可な気持ちで戦場にいけば無駄に死ぬだけだもの」

 

そう、デルタ小隊はもちろん私たちワルキューレだっていつも命がけでライブを行う、それに彼自身のこれからの為にも強くなってもらわないと。

 

「あっ、また被弾した」

「このままじゃ・・・」

 

・・・今回はハチマン君の負けかもしれない、私たちはそう思っていた。

すると美雲が

 

「・・・仕方がないわね」

 

 

 

例えば途切れた空が見えたなら~震える僕の声が聞こえるのなら~

 

 

 

美雲は歌い始めた、彼のために。

 

 

 

 

 

 

「ウッッ!!!」

 

最初はそうでもなかったけど段々体に掛かるGがきつくなり視界がぼやけ始めてきて機体はコントロールを失い落下する、なんとか立て直そうとするが、まずい意識がッ

するとどこからか声が聞こえてくる

 

 

ーーーばとーーたそらーーーー

 

体の感覚がなくなってきて頭も働かなくなってきている、そんな時に聞き覚えのある声が聞こえてくる。

 

「み、くも、さん?」

 

なんで美雲さんの声が聞こえてくるんだ?ああ、そういえば戦場で歌うのがあの人のやるべきことだったな、ん?なんで今歌っているんだ?

・・・まさか、

 

 

 

バラバラに砕けるほど舞い上がれ~引き裂かれた記憶のはてなき翼

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

歌ってまで俺に負けてほしいのか!!!

 

 

 

やっべ怒りで段々意識が戻ってきた、いくら俺が鋼のメンタルwの持ち主で今まで虐げられてはそれを我慢して鍛えられてきたとしてもこれはイラつくぞ、絶対勝って見返してやる!

そして俺はこの機体に付いているサポートAIをすべて解除した。

 

「これとこれ、あとこれもいらないな」

『おい、何やってんだハチマン!』

「何って、勝つための準備ですよ」

『なに?』

「見てろよ、これに勝ってぎゃふんといわせてやる」

 

サポートAIを解除して少し落ちたがすぐに立て直しメッサーの元へ再度接近する

 

あの日語り合ったこと~いつも笑い合えたこと

 

「何しているんですか中尉、まだ試験は終わってませんよ?」

『いいだろう、来い!』

 

そして接近したらメッサーの後ろを取り素早くペイント弾を放つ、メッサーはその攻撃をよけてハチマンの後ろを取ろうとするが

 

(ハチマンとの距離が離れていて後ろが取れない)

 

そうハチマンは今メッサーの機体との距離をかなり離していて簡単には回り込めない、無理に回り込もうとすれば撃たれるのは確実だ。

二機は岩場の方へ向かい障害物をよけながら攻撃をしている、岩のトンネルのようなところをジグザグに飛びハチマンの機体は崖の方で少しカスってしまい

そこで減速してしまいこれをチャンスだと言わんばかりにメッサーは攻撃を仕掛けてきた、これで終わりだと誰もがそう思ってしまった、だが、

 

蘇る日まで立ち上がるだけ~

 

「まだまだぁ!!」

 

壊して もっと もっと僕を感じてそこに そこに君はいますか戦場に咲く命よ燃えろ 燃えろ

 

 

 

ハチマンは機体をバトロイドに変形させ放たれたペイント弾をまるで踊るかのようにすべてよけメッサーの機体に急速に接近した

 

殺していっそ いっそ朽ち果てるならたぎれ たぎれ破滅の果てに

 

「これで、終わりだァ!!」

『グッ!』

 

ハチマンとメッサーは撃てるだけのペイント弾を撃ち続けた、

 

 

奇跡を呼び覚ませ 閉ざされた空へ〜

 

「判定は?!」

『あーなんだ、その、ひき』

「ひき?」

『引き分けなんだなこれが』

 

えぇ、こんなに頑張って引き分けなの?

 

『ハチマンのペイント弾とメッサーのペイント弾が同時に当たったみたいなんだよ、あはは』

「あははって試験の結果はどうするんですか?」

『それは『お前の勝ちだハチマン』』

「え?」

 

突然中尉が通信に割り込んできて、言ってきた

 

「大丈夫なんですか、その結果で」

『お前は俺に1発でも当てられれば良かったんだ例えそれが相打ちになろうとお前が俺にペイント弾を当てたことには変わりないからな』

『お前がそれでいいならこの試験は合格だハチマン』

 

なんか変な終わり方だな、こんなんでデルタ小隊やって行けるのか?

 

『その辺は大丈夫だろ、メッサーはデルタ小隊のエースだそのエースとほぼ互角の戦いをしたんだから実力的には問題あるまい』

「なんで心の声が分かるんですか」

 

レッスン室

 

「良かったわね、ハチマン君が勝って」

「それくらい出来てもらわないと困るわ」

「あと、ハチマン君どうやら美雲が歌ったのは自分を負けさせる為だと思っているらしいよ?」

「・・・」

 

ちょっとイラついているわね

 

「そうだ!今日の夜はみんなでパーティーをしようよ!ハチハチの試験合格、そしてハチハチとミラミラの入隊祝いで!」

「・・・そうね、やりましょ!」

 

こうしてハチマンの試験は幕を閉じた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




第10話death!
いやーようやく書き終わりました、なんか変な感じがするけど。
次は八幡のいなくなったあとの地球の話を書こうと思っていますのでもうしばらくお待ちください、ソレデハー


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STAGE11 希望と不安

お気に入り登録300突破してました!
見てくださっている皆様方本当にありがとうございます!
コメントで意見など下さる方々、なるべくその意見も取り入れられるようにします。
次は400目指して頑張りますので応援よろしくお願いします。
やっぱ星1評価着くと落ち込むよね


小町サイド

 

いつからだろうお兄ちゃんに対して違和感を感じ始めたのは

 

 

 

「お兄ちゃん、学校は楽しい?」

「・・・普通だな」

「えぇ、他に何かないの?」

「バッカおまえ、何かあったら俺じゃねぇだろう」

「でも最近は色々あるじゃん、奉仕部とか」

 

奉仕部での活動は色々やってるみたいだけど最近はその話題に触れてもすぐに違う話をする。

それが始まったのは多分修学旅行から帰ってきた時からかな、そのあとから帰りが遅くなったり小町にべったりしなくなったりしたんだ、何より奉仕部に入ってからは腐った目は少し治ってきていたんだけど最近は前よりひどくなっていた。

 

「何にもねぇ」

「・・・ねぇ、お兄ちゃん」

「何だ?」

「本当に何にもないんだよね?」

「・・・急にどうしたんだよ」

「いやぁ、ね、最近また目が腐ってきてるからさ」

「っ!、いやなんでもないし目はもう手遅れなんだよステージ5なんだよ」

「5まで行ったら最早死んでるじゃん」

 

こんなくだらない会話が日に日にになくなっていき、そしてあの日がきたんだ。

 

 

 

 

 

 

「ただいまー、って小町まだ起きて、どうしたの小町!?」

「お、かあ、さん・・・お兄ちゃんが帰ってこないの・・・」

「え?」

 

小町もお兄ちゃんが行きそうなところは探してみたけどいなかったことをお母さんに伝える

 

「そう、あとはお母さんに任せて小町は部屋に戻りさない」

「でも・・・」

「大丈夫、必ず見つけるから」

「うん」

 

そうして部屋に戻り床に就く。

それから数日が経ちお兄ちゃんの捜索は打ち切られのを知った。

なんで、どうして、まだ生きているかもしれないのに、すると警察官が

 

「我々も懸命に捜索を行い八幡くんの行方を捜索したところ、発見には至りませんでした」

「え、ウ、嘘ですよね?」

「・・・」

「なにか言ってください!!」

「当時八幡君が〇〇の駅で目撃されたと情報が入り、地元の方々の協力の元、町の周辺で聞き込みを行ったところ〇〇へ向かったと」

「・・・」

「〇〇ってたしか」

「はい、自殺の名所と言われています」

 

そんな

 

「で、でもお兄ちゃんが自殺したとは限らないでしょ、そう、だよね?」

「はい、そのt、すみません、どうだそっちは?」PUrrrr

「どうしたんだろう」

「なんだって!」

「「「!!」」」

 

電話に出ていた刑事さんが突然大きな声で驚いていた、まさか、そんなはずない、よね?

 

「・・・落ち着いて聞いてください、今捜査員から連絡が入りました」

「息子は、八幡は見つかったんですか?!」

「・・・目撃者が見つかりました」

「目撃者?」

「はい、その方の話によると当時夜遅くに崖の方へ向かって帰ってこなかった人がいると、そして外見の特徴として特徴的な目をしていたと」

 

その時小町たちは分かってしまった、崖に向かった人がお兄ちゃんであることを

 

「う、ぅぅぅぅ」

「もし仮に息子さんが投身自殺を計ったとしたら、ご遺体は発見できないかもしれません」

「え、どう、して」

「地元の方によるとあの辺の海流はかなり荒いようで今まで投身自殺を計った方々のご遺体は発見されたことがないそうです。」

「そんな」

 

そうして警察の捜索は打ち切られた。

 

それから数日後にお兄ちゃんの葬式が執り行われた、棺桶の中にはもちろんお兄ちゃんの遺体などありはしない、本当は親族だけでやるつもりだったらしいが最後までお兄ちゃんの味方をしてくださった総武高の人達、戸塚さん、サキさん、中二さん、大志くん、戸部さん?、海老名さん?、平塚先生、陽乃さんが来てくれた。

いつもぼっちぼっち言ってたのに、こんなに仲のいい人達がいたのは小町的にポイント高いよお兄ちゃん、でもね、本当に死んじゃっていたら、最後くらい、会いたかったよ・・・

 

 

 

 

(そう落ち込むことはないぜ)

 

どこからか声がする、すると辺りが真っ暗になりそこに人がいた

 

「おねぇさん、誰ですか?」

(お・に・い・さんだ!)

「あっはい」

(んん!、お前はハチマンの妹だな?)

「お兄ちゃんのこと知ってるんですか!?」

(まぁ、な)

「あの!」

(ん、なんだ?)

「お兄ちゃんは、お兄ちゃんは生きているんですか?!」

(・・・あぁ、お前の兄ハチマンは生きている)

「ほんとd(だが)?」

(今は会うことが出来ない)

「え、どうして、ですか?」

(ハチマンは今遠い場所で頑張っている)

「・・・どこ、ですか?」

(言っておくけど、会いには行けないからな)

「なんでそんなことが分かるんですか」

(ハチマンは今別の惑星にいるからだ、ついでに言っとくと今いる世界も違う)

「は?」

 

この人何言ってるの?

 

(まぁ、何を言ってるのか分からないだろうけど言えることはハチマンは生きていてそのうち戻ってくる)

「いつ、戻ってくるんですか」

(すまないがそこまで細かくは分からない、ただそう遠くない未来に戻ってくる)

「・・・分かりました、その言葉信じましょう」

(悪い、俺に出来ることはこのくらいしかなくてな)

「いえいえ、お兄ちゃんが生きていることが分かっただけでも嬉しいので、あっ」

(どうした?)

「お兄さんの名前聞いてなかったですね」

(あぁ、そういえばそうだな)

 

 

俺の名前は、■■■ ■■■

 

すると辺りが真っ白に輝き小町は目を覚ましました。

 

「夢?」

 

今のは全部夢だったの?じゃあお兄ちゃんは?あの男の人は?!

全てが幻だったんだと思い小町は再び涙目を流す。

 

 

涙が収まったのでベットから降り部屋を出ようとすると勉強机の上に見慣れない紫の宝石が置いてあった。

あれ、こんなの小町持ってたっけ?ってこれお兄ちゃんが持ってたイヤリングの宝石にそっくりじゃん!じゃあさっきの男の人ってお兄ちゃんが昔会った人なのかな?もしそうなら本当にお兄ちゃんは・・・生きてる!?

なら小町のすることは

 

「ずっと待ってるからね?お兄ちゃん」

 

これしかないね!

 

 

 

 

 

 

ラグナ

 

 

「へっクション!」

「なんだハチマン風邪か?」

「分からない」

「移さないでくださいね」

 

誰かが俺の噂でもしてるのか?気持ち悪いですねはい。

・・・そういえば小町はどうしてるんだろうか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




第11話
いかがでしたか?なんか最後の方適当な感じが出てる気がするのですが大丈夫でしょうか、大丈夫だよね、きっと多分そこそこ
一応今回は小町しかださなかったのですが本当は戸塚とかはるのんのセリフも入れようか悩んだんですが余りでないので書かなくてもいいかと思いました。
さてこれからどうなるんでしょうね
次回やはり俺が歌姫達を守るのは間違って・・・ないな

「ハイライトって消した方がいいの?」に乞うご期待


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STAGE12 翼

八幡サイド

 

正式にデルタ小隊に入って早数日がたったがまぁやることは変わらない、基本的にドッグファイトと座学ばかりだ時々射撃訓練をやるくらいだ。

しかし今回は違うようだ、というのもアラド隊長から呼び出しを受けたので会議室に向かうと俺だけではなく他のメンバーやワルキューレ、艦長やオペレーター整備の人たちもいる

 

「さて、みんなに集まってもらったのは次に行う潜入任務についてだ」

 

えっ、潜入って何?スパイみたいなことをするってことか?

 

「潜入任務ッて何のことだ?」ボソッ

「アラド隊長から何も聞いていないのですか?」ボソッ

「あーそういやハチマンにはまだ何も説明してなかったな、すまん」

「すまんって・・・」

 

でたよブラック企業がよくやる入社してから契約にないような仕事をさせるやつ

 

「そんな嫌そうな顔をするな」

「事前に説明とかほしかったです」

「そうだな、ヴァールシンドロームの話は聞いているな?」

「はい、一応」

 

ここでわからない人のために説明を

 

2059年のバジュラ戦役後(マクロスFの戦い)に発病が確認された病気で人体の細胞に直接フォールド(超時空転移(ワープ的な奴))して寄生する「フォールド細菌」(バジュラが持っている細菌と同じもの)の作用により発症し、血管の拡張、筋肉の肥大、自我の喪失、凶暴化などの症状が現れ、衝動のままに破壊を尽くす暴徒と化す。フォールド細菌は「セイズノール」という物質によって増殖するらしい。

 

「今ワルキューレが行っているライブはワクチンライブと言ってヴァールシンドロームを予防することが出来るの」

 

アラド隊長が話したあとにカナメさん達が行うライブの意味を教えてくれた。

確かに今考えてみるとヴァールが発生しているのに普通に生活していたりしているなでも

 

「予防するってことは完全には止められでは無いんですか?」

「・・・残念ながら撲滅出来ていないわ」

「でも誰にでも発症するわけでもない、フォールドレセプター(フォールド因子受容体)を持っている人には発症しないんでしたっけ?」

「ええ、そしてそのフォールドレセプター(フォールド因子受容体)を持っている人たちを集めてヴァールに対抗するのが私たちワルキューレなの」

 

え、こんな重要なこと教えてなかったの?なら俺がこれからやることって、と考えていると

 

「まぁお前が考えているように俺たちはワルキューレの護衛もするがヴァールの発生元も探さないといけない」

「それにフォールドレセプターは誰でも持っているわけでは無いからもし私たちの中で誰かもしくは全員が死んでしまったら・・・」

 

俺はこの時初めてケイオスに入ったことを少し後悔した、もし俺達が死んだり何かが原因でワルキューレのワクチンライブが出来なくなったらこの星、いやこの銀河、この宇宙に広がって・・・

そんな嫌なことが頭の中を駆け巡る、すると

 

「そんな不安そうな顔をするな、それは一番最悪の場合だ、それにそんな事態にしないようにするのが俺たちなんだからな」

 

そうだ、そんな未来にしないようにするためにしなければならないんだ

 

「さて、暗い話はこの辺にして今は潜入任務についての話をしましょ?」

 

おっとそうだっためっちゃ真面目な話だったからこっちが本題かと思ってしまった。

 

「そうだな、うんん!今回俺たちが潜入するのは惑星リスタニアだ」

 

そしてアラド隊長は今回潜入する惑星の説明を始める、・・・マズイ睡魔が、なんて思っていると両脇から痛みが

 

「うぐ!!」

「「ちゃんと起きてろ(てください)」」

「すんません」

 

二体の堅物、もとい先輩と同期から目覚めるパワー(物理)を受けると瞬時に眠気が吹っ飛んだ

 

「そして今回の役割だが、潜入組がマキナさん美雲さんミラージュ、それからハチマンだ」

「え?」

「わ~頑張ろうねハチハチ、ミラミラ!」

「い、いやいやいきなり大丈夫なんですか?!」

「お前はあまり人と関わろうとしないからな、今後もこういった任務があるからそれを直した方がいいと考えてな」

 

なんて答えに行きついたんだ、もし直そうとして悪化したらどうするんだ!

 

「むしろ今のままでいる方がどんどん悪化していきそうなんだがな」

「だからなんで思ってることがわかるんですか・・・」

「気付いてなかったのか、結構顔に出てるぞ」

 

マジですか?ポーカーフェイス決まってると思ってたのに、すると後ろから

 

「そうだよ~ハチハチ結構わかりやすかったんだ~」むにゅっ

「!!」

 

やばいやばい近い近い近いいい匂い近い柔らかいいい匂い!えっ?なに、背中にチョモランマが押し付けられてるんですけど!

 

「あ、あにょ、」

「どうしたの?」

「マ、マキナさん近いですよ!!」

「えぇーそんなことないよーねぇハチハチ?」

「いや、近いですって」

「ぶぅー」プクー

 

とマキナさんは頬を膨らませて文句を言った、てか可愛いなその顔」

 

「!!」カー!

「・・・わざとなのか?わざとなんだな?わざとなんだろ?」

「・・・」

 

ん?何か知らないけどマキナさんが顔を真っ赤にして怒ってるしミラージュもなんか怒ってるし美雲さんも、美雲さんいつの間に・・・

 

「なにを、しているのかしら」

「い、いや特には、てかなんで怒ってるんですか?」

「・・・なんでもないわ」

 

一体何なんだ?と思いながら会議室から出るとアラド隊長に止められた

 

「ハチマンちょっといいか?」

「どうしました隊長?」

「ちょっと格納庫まで来てくれないか」

 

そう言われて隊長についていき格納庫まで行く格納庫に入ってから少し歩くと布の掛かった機体があって俺と隊長はそこで止まった

 

「あの隊長、どうしてここに」

「ああそれはな、お前にこれをプレゼントしようと思って、な!」

 

すると隊長は掛かっていた布取っ払う、そこにあったのは白ボディにコバルトグリーンの翼、そしてコックピットの横のボディには5の数字が書かれていた

 

「こいつがこれから乗るお前の機体VF-31ジークフリートだ」

「!! こいつが・・・」

 

これから俺はこいつと一緒に飛ぶのかちょっとワクワクしている

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




第12話です
ようやく八幡の機体を出すことができました機体の説明は次回の話でさせていたたきます、ごめんね

あとちょっと内容変えました


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STAGE13 やっぱりウキウキするね

更新が遅れて申し訳ありません、っていうのもリアルでちょっと忙しかったりどうゆう風に書こうか悩んでいたりしていました。
あと機体の説明をしようと思ったのですがWikipediaで見てみたらほとんど内容がわかりませんでしたのでここでは武装の説明とオリジナル武器の説明だけにさせていただきます。



アラド隊長にこれから俺と飛ぶ機体の紹介をされてこれから装備の説明を受ける

 

「装備だが上からマウラーROV-127E 12.7mm対空ビーム機銃

(S型×4、C型、E型、F型×2、J型、A型×1)

ラミントンLM-25s 25mm / LM-27s 27mmレールマシンガン(ミニガンポッド)×2

(ジークフリードはLM-25s、カイロスはLM-27s)

ガーバー・オーテックAK/VF-M11 アサルトナイフ×2

ハワードLU-18A ビームガンポッド×1

エンジン上面ランチャー×2

ビフォーズCIMM-3B マイクロミサイル×36がある」

 

うーむ機体自体の説明の時も思ったけどほとんど分からん、いやまぁ武装の方はなんとなくは分かるけどエンジンとかボディの素材とかマジで分からん、だって乗ったことあるのVF-1EXしかないんだもん!・・・キモイなうん

なんて考えている俺だけど気になるところがある

 

「あの隊長、まだ説明の途中ですけどなんかとてつもなく気になるところがあるんですが」

「何だ?」

「あの背面に着いている装備は何ですか?」

 

そう俺が1番気になっているのは他のジークフリートには無い背中の2つの棒が着いている

 

「あぁ、あれはな「ハチハチのジクフリちゃん専用の装備だよ!」」

 

隊長が説明しようとしていたら後ろから聞き覚えのある声がした、声のする方へ視線を向けるとワルキューレと他のデルタ小隊のメンバーが居た

 

「どうしたんですか皆さん」

「いやーハチマンの新しい機体があるって聞いたから見に来たんだ」

「これがハチマンの機体ですか」

「・・・」

「これがね・・・」

「ハチマン君の機体だからもう少し暗めの色かと思ったんだけど」

「これはこれで・・・」

「いい感じじゃない」

 

と反応は様々だ、やっぱり色のことは言われるか、自分でもなんでこの色なんだろうって思ったんだけど。

 

「隊長なんで機体の色が緑なんですか?」

「ん?あぁそれはな・・・俺にもわからん!」ズコー

 

えぇ、なんで?とこの場の誰もが思った

 

「本当は青とかにしようかと思ったんだがな、何故かそれはダメな気がした」

「なんですか、その曖昧な理由」

「まぁいいじゃねぇか、そんなことそれにこの機体にはちょっと特別な機能があってな」

 

そんなことで片付けちゃったよこのひと、まぁ色に関しては正直何でもよかったからそこまで気にしないけど、でもなんだろう特別な機能って?

 

「まずはハチハチが気になってるあの装備の説明ね、あれは通常時はアンテナの役割をしているの通信妨害をされた時とか逆に通信を傍受する時に使うんだけど、戦闘時はこの二つのアンテナを連結してスナイパーライフルになるんだぁ」

「へー、って俺スナイパーライフルなんて使ったことないですけど」

「多少なりとも技術は必要だけど一応メインカメラに超望遠機能が追加されているし専用スナイパーライフルに、EX-ギア用の射撃支援システムもついてるんだから」

 

へぇ便利だな、ん?

 

「でもなんでスナイパーライフルなんですかワルキューレを守らなきゃいけないのに?」

「それもそうなんだが今のデルタ小隊で遠距離で攻撃できるやつがいなくてな、基本的に空中ではドッグファイトで動き回るんだがその間ワルキューレのみんなががら空き状態になってしまう、もちろんそうならないようにはしているがどうしてもそのような状況になってしまう時がある、だから遠くの敵を狙うことができるやつがいて欲しかったんだ」

「なるほど、でもその役目が俺でいいんですか狙いを外す未来しか見えないんですけど?」

「その辺は、まぁメッサーにでも見てもらえ」

 

・・・あれ?何気に死刑宣告されてない?そう思っているとマキナさんが

 

「あとはこのジクフリちゃんにしかない機能を紹介しよう!」

「まだ何かあるんですか?」

「それはね、これだよ」

 

そういうとマキナさんは手にもっているタブレットそ操作すると

 

「!!」

「おお」

「なにこれ」

 

なんとジークフリートの色が緑色から黒色に変わった、翼だけ部分的にとかではなく全体が黒一色になっている、一応説明しておくと他の機体も色を変えられないわけでは無い、識別番号で色分けがされているためその人が違う機体に乗ってもその識別番号を入力すればその機体は自分が普段乗っている機体の色に変わる、だがこの機体はそれとはまた別物らしい

 

「この機体は保護色で認識しづらくすることができるんだ」

 

これなら隠れて狙撃しても一発じゃわからないわ、それに潜入任務とかでも機体を隠すのに便利だ。

 

「ライブの演出にも使えそうね」

「え?」

「・・・もしかして、ワルキューレのライブにも出ることわすれてない?」

 

あっ、すっかり忘れてた。そういえばライブでパフォーマンスをするとか言ってたな

 

「あと言ってなかったけどヴァールとの戦闘中でも何気にパフォーマンスをするからな」

「戦闘中にそんなことまでやるんですか?」

「と言ってもある程度沈静化されてからだけどな」

 

びっくりしたな、まさか踊りながら戦うとかそんな頭のおかしいこと出来はずないよなぁ(フラグ)

 

「まぁ、パフォーマンス云々は後で教える、今はこいつを動かすことが一番じゃないか?」

「そうですね」

 

長い説明をようやく終えて俺は機体に乗り準備をして発進する

 

「おぉ、これは!」

 

飛んだ瞬間に分かった全然スピードが違う、操縦桿を前に倒すとVF-1の時よりも加速が早い、いや加速だけじゃない操作性もいい今までよりも操縦桿が軽いしバトロイド、ガウォークに変形してもその感覚に違いはない、手足も思うように動かせるなそんな感想を抱いていると

 

『どうだハチマン機体の乗り心地は?』

「いい感じですね、何なら良すぎて逆に振り回されそうな性能ですよ」

『はは、そいつはよかった、あらかた機体を動かしたら次はスナイパーライフルのチェック行くぞ』

「了解」

 

そう言っているとアイテールから二機のジークフリートが出てきた、片方が赤色でもう片方が黄色の機体だ

 

「え、なんで?」

『なんでって今アラド隊長が言ったじゃないですか』

「いや言ってたけどさ、普通的とか出てくるって思うじゃん」

 

的は的でも動く的っていきなり過ぎません?

 

『まぁ、今回はライフルの性能を知るのとハチマンが今どのくらい腕がたつかの確認だからそんなに身構えなくても大丈夫だぜ!』

『じゃあそんなわけでハチマン頑張って当てろよ?』

 

嘘だろ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




第13話です、この武器は以前コメントでフロンティアのミシェルのように狙撃手もいいんじゃないかといただいたのでその案を採用させていただきました。
保護色の方も元々は光学迷彩がいいんじゃないかといただいたのですがウィンダミアの空中騎士団相手に意味あるのかと疑問に思ってしまうのです、通常の戦闘なら意味があると思いますが多分後半になって使わなくなりそうなんでだったら保護色とかの方が使い勝手がいいような気がしたのでこっちにしました。

それと皆さんアルバム買いましたか?自分も買いました、しかも初回限定の曲が欲しいがためにデルタ版とフロンティア版の二つを買いましたイヤー良かったですね、自分的にはサヨナラノツバサが好きでした。あ、あと絶対liveのBlu-rayの予約もしました多分その時までにメッサーの決着が着けられればいいかなと思っています。

この作品のお気に入りが400件を超えました、こんな底辺の作品を見て下さり本当にありがとうございます評価をしてくださった皆様、コメントを下さる皆様ありがとうございますこれだけでもモチベは上がっていきますので今後ともよろしくお願いしますそれではまた次回

さて、次はどうしようか特別編でも作ってみようか


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STAGE NGとおまけ

お気に入り400突破記念に作ってみました、わかる人はわかるかと思いますがこれはブラックジャックのカルテNGをもとにしています、まぁ適当なお遊びの話だと思って気軽に見てください


STAGE1

 

今俺は同級生?にサンドバックにされた後だ、なんでこうなったか他のアンtじゃない修学旅行での行動が問題だったらしいどうやら俺は告白の邪魔をするくそ野郎認定されてしまったみたいだが多分それだけじゃない文化祭のことも噂でながれているみたいだしな。

おかしいな俺は依頼を解決しただけなのに、同じ依頼を受けているはずの雪ノ下は解決策を考えてはいたが答えにたどり着くことはなく由比ヶ浜に至っては考えようともしなかった、それどころか

 

雪『あなたのやり方嫌いだわ』

由『もっと人の気持ちわる、・・・わるって言っちゃったwwww』

比「ちょっと何やってんの」

雪「由比ヶ浜さん、ここはシリアスなシーンだからww」

由「ご、ごめんなさいw」

 

主(ハイカットー!)

 

STAGE2

 

美「私の顔に何か着いているのかしら?それとも見とれてた?」

比「ッ!!すみませんなんでもないです」

 

おっと、ジロジロ見すぎたかすると

 

美「それよりこれ、押してもいいのかしら?」

 

ギンヌメールさんが指さすところを見たら赤いボタンがある、この人あれか、ボタンがあったら押したくなるタイプか、なんかちょっとワクワクしてるし

 

比「あっ、はい、いいですよ」

 

と返したら、すぐにボタンを押した、すると ボンッ!ガチャン!!ビヨヨーン!!!!

 

比「うわあああ!!」

 

近くのモニターが爆発し機材が倒れ自分が寝ていたベットが飛び跳ねて俺事ひっくり返った。

 

美「ふふっ、大丈夫?ww」

比「ダレカタスケテww」

 

 

 

STAGE3

 

ア「なぁ、ハチマン、モノは相談なんだがお前さん、ケイオスに入らないか?」

 

アラドさんが提案をしてきた、え?俺がケイオスに入るの?

 

ア「別にこれは強制では無いんだが、ケイオスに入ればこちらとしてもお前を守りやすくなるしこっちじゃ身分を証明すること出来ないだろ?その辺の手続きとかこっちでできる、それに」

比「それに?」

ア「今ならこれをつけよう」

 

そう言いアラド隊長は何枚かの写真を出してきた

 

比「・・・ええとこれは?」

ア「カナメリーダーのソロ時代のグラビア写真」

カ「なんでそんなものもってるんですか!!?」

 

カナメさんは広げていた写真をすべて回収して隠す、少し写真を見たけど結構際どい写真があったな

 

ア「こんなのもあるぞ」

 

そう言って今度は違う写真を見せてきた、そこには暴れ牛?に乗ってビキニのカウボーイ衣装を着ているカナメさんが移っていた、しかもビキニの紐が外れて胸を押さえているし

 

カ「見せないでください!!ハチマン君も見ない!!」

 

 

STAGE4

 

ア「ハハハ、モテモテだなハチマン」

比「いや、こんなのにモテても嬉しくないっすよ」

ア「そうかい、おっ、目的の場所に着いたぞ」

 

あれこれしてる間に目的の場所に着いたらしい、って何だこの場所、なんで民家に来てるんだ?

 

比「えーと、海の女パラダイス?」

ア「あれ?」

 

よく見ると入口がピンクで女性の写真がいっぱい貼ってあった

 

D「すみませんもう少し先の民家です!!」

比「ぷぷっwww」

ア「wwwせっかくだから入ってみるか?」

比「・・・遠慮しておきますw」

 

STAGE5

 

レ「クラゲは生が一番」

比「うまいのか、それ?」

マ「ハチハチはどうするの?」

比「えーと、じゃあクラゲラーメンで」

 

クラゲラーメン頼んじゃったけど大丈夫だよな、そのまんま入ってるとかないよな。

 

チ「ハイおまちー」

 

きたきた、さてどんなもんかな?・・・なんか普通だな。なんて思ってたら、隣から

 

レ「ハチマンも食べる、えい」ヒョイ

比「うぐっ、うっうぐ~」バタンッ!

 

クラゲを口の中に突っ込まれた拍子に後ろに倒れてしまった

 

主(大丈夫?)

レ「ごめんなさいw」

 

STAGE6

 

 

もういや、こんなゲーム

 

「んで、次は?」

「わ・た・し~」

 

あっ、終わったな、そう感じたハチマンなのでした。

 

「ちょっと重めなのが多かったから、次は軽めに」

 

助かった、のかな?

 

「じゃあ、2番の人これかけて~」

 

出したのはマキナさんがいつもつけている赤淵の眼鏡だった、そして2番は俺である、俺被弾率高くね?

 

「まぁ、これくらいなら」

 

そう言って俺は眼鏡をかけさせられた

 

「「「!!!」」」

 

・・・かけた瞬間に分かったこれネタの眼鏡だ

 

「ぷっははははー--ww」

「ッ!!」プルプル

「あはははー-ww」

「おい主、このシーンあの赤淵の眼鏡をかけるんじゃなかったのかよ」

 

主(いやー面白いかと思ってw)てへっ

 

 

ちょっとした夢の話

 

今俺は夢を見ている、え?なんでわかるかって?だってこんな暗い空間夢以外ないでしょ。少し周りを見てみると後ろの方に丸い何かがある

 

「なんだあれ?」

 

そう言いながら近づいてみる、近くまで来て気が付いたがこれは、

 

「鳥の羽か?」

 

俺が見ているものは鳥の羽がいくつも集まってそれが球体となっているものだった。俺はその球体をぐるりと一周してみてみることにしたすると一か所だけ穴の開いていることに気が付いた、少し怖いが中を覗いてみると

 

「なにも見えな、ッ!」

 

何かがこちらを見た赤い目をした何かが、俺が球体から離れたら羽が少し開いた、開いた羽の隙間を見ると先ほどの目の正体がわかった、小さな女の子だったのだそして女の子が俺を見ると

 

「あ、なた、だ、れ?」

「ひ、比企谷八幡だけど」

「は、ちま、ん?」

 

なんだろうこの子を見ていると誰かに似ている気がする、そんなことを考えていると女の子は手を出してきて

 

「て、だす?」

「?」

 

何かよくわからないがとりあえずその子の手に触れる、触って気が付いたが温かさを感じないそれに何だこの感じ、まるでこの子が人の形をしているだけの別の何かだと思わせるくらいに何も感じない。

 

「な、なあ君は」

「あ、った、か、い」

 

女の子がそういうと辺りがまぶしく光り目をつぶる

 

 

 

 

 

 

「っは!!!」

 

俺は目を覚ました、目を開けるとそこはいつもの俺の部屋の天井、机、カバン、美雲さんがいた・・・・え?美雲さん?

 

「おはよう、ハチマン?」

「は、はいおはようございます」

 

え、何でいるの?

 

「それはチャックにあなたを起こしてきてくれと頼まれたからよ」

「もう驚きませんからね、まぁありがt「それと」?」

「そこの子たちどうにかしたら?」

「は?」

 

美雲さんに言われて俺は周りをよく見るとベットの上にウミネコたちが居座っているではありませんか

 

「おいおいどっから入ってきたんだ、というか早く海に戻れ」

「「「「うみゃー」」」」

 

ウミネコたちは返事をして部屋から出て行った

 

「早く降りてらっしゃい」

「はい、わかりました・・・」

 

ふと思ったんだが、あの子美雲さんににていたような」

 

「あの子?あの子って誰かしら?」

「へ?」

 

扉の方から声がしたので振り向くと下に降りて行ったはずの美雲さんが冷たい笑顔でこっちを見ている、いや怖ーよあと怖い

 

「イ、いやーその、あー早く降りないとなー、というわけで先下に行ってます!」

「・・・ダレナノカシラ?」

 



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STAGE14 忘れちゃってた

『おーし!いっくぜー!』

『行きます!』

 

二機のジークフリートが攻撃を仕掛けてきた、二機は左右からの挟み撃ちをしてきたがそれを機体を上昇させて回避し速度を上げ二人から距離を取る、2機は俺の後ろから追撃をしてくる.

 

『おいおい、逃げてるだけじゃテストにならないぜ!?』

「こんなので負けるわけないじゃないですかちょっと遊んだだけですよ」

『言ってくれるじゃねーか!』

 

すると二機のうち黄色の機体が先行してくる、チャックさんの機体だ、俺は機体を左に旋回させ後ろを取ろうとするがもう一機の赤い機体に先回りされる、そしてその機体から右腕が出ていてこちらに狙いを定めていた。

 

『もらった!』

「まだだ!」

 

俺は機体をミラージュのいる方へローリングさせぶつけようとした、だがこれをミラージュは避けた、だがこれでいい向こうがよけてくれたから逃げ道が出来たためそのままそちらの方へ避けて今度こそチャックさんの後ろを取ってミニガンポットで攻撃した、かなり近い距離だったためチャックさんは避けることができずに被弾した。

 

『くっそー!』

「よし、ッ!」

 

被弾した事を確認すると下からミラージュが迫ってきた、俺は迎え撃つように正面からミラージュに迫る、両機はぶつかる直前で機体を縦にして避ける、俺はそのまま海面近くまで降りてそのまま低空飛行をしているとやはり追ってきた、ミラージュは攻撃してくるが俺はそれを避けて逃げ回る

 

『逃げてばっかりだと終わらねーぞ』

「さっきも聞きましたしやられた人は黙っててください!」

『無駄話ができる余裕があるんですね!』

 

よし、いい感じにイラついてるな、さて問題だ、イラつて周りが見えなくなってるやつがイレギュラーに見舞われるとどうなるか、俺は機体を急停止させミラージュの後ろにつくと同時に海水で大きな水しぶきを上げ、ミラージュから離れる。

 

『くッ!、どこにいったんですか?!』

 

 

ミラージュの視界が回復すると辺りを見渡す、だがそこに俺の姿はあるはずがない何故なら・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺は今マクロスエリシオンのアイテールの上でライフルを構えていたからな。

 

 

向こうがロックオンされていることには気づいているみたいだがどこからかわかってないな、今の位置はミラージュから見て右後方の位置だ、そして俺は引き金を引いた、ペイント弾は真っ直ぐミラージュの方へ向かう、ミラージュは気が付いたみたいだがもう遅い、ファイター状態へと変形したがその直後にペイント弾が直撃した。

 

 

 

格納庫

 

 

「いやー最後のあれ、うまく当てたなハチマン」

 

テスト飛行?が終わり機体のチェックをしていると後ろから声をかけられた、そこにはアラド隊長とチャックさんミラージュがいた

 

「あれは、この機体の性能のおかげですよ」

「そう言う割にはしっかり使いこなしていたように見えたけど?」

「というか一体どこから撃ったのですか?ロックオンされたのはわかったのですが」

「あー、あれはただ保護色を使ったんだ、最初に水色にして海と見分けがつきにくくしたんだ、そんでエリシオンに近づいたらその色と同じ色に変えて見つからないようにしてた」

 

今回俺のやったことを説明したらチャックさんとミラージュはポカンとした顔しているではありませんか、そんなに変なことやったのか?

 

「あの、どうかしました?」

「・・・いや、よく初見でそんなこと出来たなって思ってさ」

「そうですか?」

 

そう答えるとチャックさんとミラージュはコソコソ話し始めた

 

(もしかしてハチマンって天才タイプなのか?)

(とても妬ましいデスネ)

「?」

 

ミラージュからの謎の視線を受けている、何故だ?

 

「とりあえず、新しい機体の調子は大丈夫そうだな」

「そうですね、問題なさそうです」

 

俺はそう答えて今回のテスト飛行?は終わった。格納庫から出て廊下を歩いていると窓際の休憩スペースにカナメさんたちがいた、何か話し合っているみたいなので邪魔をしないようそーっと行こうとしたら

 

「あっ、ハチハチだぁ」

「お疲れ様」

「お疲れ」

 

・・・ホント、ここに来てからステルスヒッキーの精度が下がってきているな、俺は多分逃げられないだろうと思ったので返事をする

 

「お疲れ様です、お三方は何をなさっているんです?」

「あぁ、ええっとね、これよ」

 

そういいカナメさんは映していた画面を俺に見せてきた

 

「えーと、”ワルキューレオーディション”?、オーディションやるんですか?」

「えぇそうよ」

「受ける人いるんですか?命がけの仕事なんですよね?」

「いるよ、これでも人気のユニットだからね」

 

あーそう言えばそうだったななんかあんまり人気のアイドルとは思えないくらい日常的にあってるから忘れてた

 

「・・・ハチハチ、今私たちがアイドルだってこと忘れてたでしょ?」ジトー

「・・・ナ、ナンノコトデシュカ?」

「忘れてる」

「忘れてたわね」

「すんませんでした!」

 

だってしょうがないじゃないか(某中華料理屋の息子)日常的にあってるんだからなんか偶像の存在感がないんだもの、何だったらワルキューレの曲を聞いたことないまである」

 

「「「え?」」」

「え?」

 

あっ、口に出してしまったのか?

 

「私たちの歌聞いてないの?!」

「「・・・」」

「す、すみません」

 

でも実際訓練ばっかりで聞いてる暇なかったし、あれ?でも試験の時のって

 

「確か試験の時に美雲さんが歌ってませんでしたっけ?」

「あれも私たちの曲ね、あの時は美雲一人で歌ってたけど私たちも歌ってるのよ?」

「へぇ、そうなんですね」

「でもハチハチ、これはまずいんじゃない?」

「ナ、なんでですか?」

「私たちのライブに出るでしょ?」

「・・・」

 

やべぇすっかり忘れてた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




ようやく書けたけどなんか進まん


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STAGE15 初任務にハプニングは付き物である

失踪とかしてないですからね!ただ他の作品作ってただけですから!ちょっと未来の話を作ってただけですから!

まぁ、今回の話短いですけど

あとお気に入り460超えました!ありがとうございます!


新たな機体を手に入れてから数日が経ち、俺達は今回潜入する惑星リスタニアに向っていた。

 

『・・・♪・・・♪♪・・・』

 

俺は初めての宇宙に心躍らせながらイヤリングの歌を聞いている、俺たちの世界じゃ考えられないよな、宇宙旅行どころか惑星移動までやってるんだもん、俺が知ってるのは火星まで行ったことぐらいだぞ、時代が進んでいるにしても俺たちの世界じゃこの世界と同じ年数になっても惑星を渡る旅行なんて絶対無理だと思う。

なんて事を考えていたら

 

「ここにいたのか」

「隊長、どうかしました?」

 

アラド隊長がこちらにやってきた

 

「いや何、たまたま通りかかったから声をかけたんだ、ところで何をやっていたんだ?」

「初めて宇宙に来たので外を眺めていました」

「そんなに珍しいのか?」

「珍しいってものじゃないですよ、俺の世界だと宇宙旅行どころか宇宙に行くことすら簡単には行けないのに」

「あまりイメージがわかないな、宇宙に行くのが珍しいなんて」

 

まぁ、そりゃそうだ、向こうからしたら宇宙は身近なところなんだろう

 

「こっちじゃ宇宙に行くのに難関試験や特別な訓練を受けて運も味方に付けないと宇宙に行けませんから」

「色々面倒だな」

「こっちには世紀末にASS-1(Alien・star・ship)なんて墜落してきてないですからね、その分技術革新が起こらなかったのが1番の原因っぽいですがね」

 

一応説明すると元々こっちの世界も1998年まではほとんど同じ歴史を歩んでいたらしい、ターニングポイントになったのは1999年に空から落ちてきた宇宙船ASS-1(Alien・star・ship)だ。その船を当時の国連が調査した結果未知のテクノロジーと地球外生命体の存在を確認し、その脅威に対抗するため地球統合政府を樹立、それと同時期に世界規模の紛争が起こる(統合戦争)、墜落艦を改修し名をSDF-1(Super Dimension Fortress‐1)マクロスとした、らしい。

 

「まぁ、どのタイミングで時代が動くかなんて誰にもわかr『ビーッ!ビーッ!』っともうそろそろ着くみたいだ、作戦室に行くぞ」

「はい」

 

宇宙を眺めながら隊長と喋っていたらいつの間にかリスタニア領域に近づいたみたいだ、俺たちは作戦室へと向かった。

 

 

作戦室

 

「アイテールがリスタニア領域に近づいた、これより潜入作戦を実行する、潜入組は先日伝えた通りマキナさん美雲さんミラージュ、それからハチマンだ。」

「そういえば他の方々はどうするんですか?」

「チャックはレイナと衛星軌道上からネットワークで潜入する、おれとメッサー、カナメリーダーはアイテールから指示を出す」

「なるほど、わかりました」

「他に質問はあるか?」

「いえ、ありません」

「よし、それじゃあ各自持ち場につけ」

 

隊長の号令でドックまで行き、俺と美雲さん、ミラージュとマキナさんはそれぞれの機体に乗り込みオペレーターの指示に従って機体各部とシステムのチェックを行っているのだが

 

「自然とこっちに乗ってますけど二人がどっちに乗るとかっていつ話し合ったんですか?」

「…」プイッ

「すみませんこっちを見て質問に答えてもらってもいいですか」

 

勝手に乗ってきたのか、まぁ行き場所は一緒だしどっちに乗っても変わらんかと考えていると通信が入った

 

『すみませんハチマン、美雲さんを見ませんでしたか?』

「・・・こっちにいる、いつの間にかな」

『あぁ、よかったです、まさか一人でリスタニアに行くわけないですよね』

「さすがに宇宙を一人で行くなんてあるわけないだろ」

『・・・そうですよね、向こうに着いてから一人で調査とかもないですよね?』

「ないだろ」フラグ

『お前ら、無駄話してないで準備しろよー』

 

隊長に言われてしまったため俺たちはリスタニアへと向かうのだった。

 

 

 

 

 

 

惑星リスタニア

 

「へぇ、リスタニアってこんな感じの街並みなんだな」

 

リスタニアに降り立った俺たちは直ぐに着替え、怪しまれないような服装になっていた、ちなみにリスタニアの街並みは中世のヨーロッパの街並みっぽい。

 

 

「さて、町についたけどどうすればいいんだ?」

「いつもやってるのは町や新統合軍の施設の調査とかだね」

「新統合軍の施設?なんで調べるんですか?」

「新統合軍は中身が腐った人間の集合体みたいなモノですから」

「要するに信用ならない連中なわけね」

「そういうこと☆」

 

かわいい、じゃなくてそんなにやばかったの新統合軍

 

「まぁ、軍の悪口はそれくらいにしましょう、それでこれからどうするんですか?」

「とりあえず二手に分かれないか?」

「そうですね、では私と美雲さんで町の方に行きます」

「じゃあ私とハチハチで施設の方ね」

「ある程度情報が集まったら再びここに集まりましょう」

 

と俺たちは二手に分かれて行動することになった、そういえば・・・

 

マキナたちが離れて行ったあと

 

「さて、私たちも行きましょうか美雲さん・・・、美雲さん?」

 

美雲の名前を呼ぶが反応がないとミラージュは後ろを振り返るがそこに美雲の姿はなかった

 

「ど、どこにいったんですかー!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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STAGE16 あれ?

この小説書いてて思った、これ下手したら次のマクロス始まっちゃうんじゃね?


マキナ・ハチマンサイド

 

「あのマキナさん」

「ん、どうしたの?」

「俺たち軍の施設を調べるって言ってましたけどどうやって調べるんですか?まさか馬鹿正直に見せてくださいとか言わないですよね?」

「流石にそんなことはしないよ、ちょ〜っとメカメカたちの中を覗くだけだから」

 

ハッキングじゃん、いいのかよ軍相手に

 

「大丈夫だよ、今までだってバレたことないから〜」

「はぁ、でもなんでリガードとかを調べるんですか、ヴァールって細菌ですよね?、なら機械とか関係なさそうですけど」

「分からないよ?メカメカに何かしらの細工がされてヴァールになってるのかもしれないし」

「今まで機械を見てきてそんな痕跡あったんですか?」

「うーん今のところそんな痕跡は出てきてないんだよねぇ、でもでももしもなんてことがあるかもしれないしね?」

 

まぁ、確かにそうだけど・・・

 

「とにかく、今はこのメカメカちゃんたちを調べなきゃ」

「思ったんですけど、これ俺いらなくないですか?」

「そんなことないよ、この後だって町の方に行って色々調べなきゃいけないから」

「町?それはミラージュたちが行ってますよね?」

「町って言っても結構広いからね」

「じゃあ俺はこっちじゃなくて町の方に行った方が・・・」

 

正直ここにいても意味無いし、なんだったら足を引っ張ってるまである。

 

「ハチハチ~?こんなところにか弱い女の子を一人でいさせるつもり~?」ニッコリ

「イエ、滅相もございません」

 

無理でした。

こうして俺たちは調査を始めた、のだが・・・

 

「ん~全然見つからないね」

「そうですね、この調子なら町に行って色々調べた方がいいのでは?」

「うん、そうしよっか」

「とりあえずミラージュには言っておきます」

 

こっちでの収穫は見込めないため俺たちはこれから町の方に向かうことをミラージュに伝えるため連絡をとる。

 

「あーミラージュ、俺だけどこっちは『ハチマン!』、は、はい!」

『そちらで美雲さんを見ていませんか?!』

「は?い、いや見てないけど、どうしたんだ?」

『それが・・・』

 

俺たちは美雲がいなくなったことを聞いてしまった、大丈夫なのか、誘拐されたんじゃ・・・、などと考えているとマキナさんが

 

「あぁ、大丈夫だよいつもの事だから」

「『・・・はい?』」

「クモクモったらこういう任務の時はだいたい1人でどこかに行っちゃうから」

「知らない間にふらっとどこかに行って、いつの間にか戻ってるからあんまり気にしない方がいいよ?」

((ネコかよ(じゃないですか))

『ですがこちらはそういう訳には行きません!とにかくおふたりも美雲さんを見つけたら捕まえておいてください!』プツン

「・・・町の方に行きますか」

「ハチハチとデートだね〜」

 

決してそのようなものではありません、と思いながら俺たちは町に向かう。

町へやってきたが、特に怪しい所がなく俺は腹ごしらえをしようと出店に並んで料理を待っていた。

 

「つーかこっちでもホットドックとかあるんだな」

 

とくだらないことを呟き料理を受け取っりマキナのいる所に戻ったがマキナさんが野郎に絡まれていた。

 

「わ、私待ち合わせしてるんだけど・・・」

「いいじゃん、そんなやつより俺といた方が楽しいって!」

「い、いや!」

 

そう言いマキナさんの手を掴んで強引に連れていこうとするがマキナさんは抵抗する、俺は男の肩を力いっぱい掴む。

 

「おい」

「いててててて、な、何すんだよ!!」

「その手を離せ、さも無くばお前の骨を砕くぞ・・・」

 

俺は男がマキナさんを離した時にすかさず俺の方へ抱き寄せた。

 

「!!?」

「ひ!、す、すみませんでした!!!」

 

・・・そんなに力入れてなかったと思ったけど、そんなに痛かったか?

と考えているとマキナさんが

 

「ハ、ハチハチ、も、もう大丈夫だよ///」

「え?」

 

そう言われてそういえばマキナさんを抱き寄せていたと思い出し一気に羞恥心が襲ってきた。

 

「すすす、すみません!」バッ!

「あっ・・・」

 

俺は急いでマキナさんを離す、なんか残念がってそうだけど気のせい気のせい、俺は誠心誠意に謝る。

 

「ホントにすみませんでした、だから報告だけはどうか」

「さすがにしないよ、と言うか恥ずかしくて言えないし」ボソッ

 

後半なんて言ったか分からなかったがとりあえず許してもらえて良かった、と考えていたらミラージュから連絡が入った、どうやら向こうも収穫なしだったため一旦例の集合場所に行くことになった。

 

 

集合場所

 

 

「思ったより早く来ましたね」

 

俺たちが集合場所につくと先にミラージュがいた。

 

「あぁ、連絡をもらったところが近くだったからな、それで美雲さんは?」

「いえ、まだ来ていません、ホントどこに行ったのでしょうか・・・」

「そのうち帰ってくるよ」

 

えぇ、もうそのまま置いていきません?なんて思っていると

 

「ひどいわね、私を置いていくなんて」

「うわっ!」

「クモクモおかえり~」

 

みくもはテレパシーを使った、だがハチマンは驚かなった。

 

「いつからいたんですか?」

「・・・」

「美雲さん?」

「・・・もう少し驚いてもいいのよ?」

 

いつもやるから慣れたんだよ、いつも同じことやってれば誰だって慣れるわ。

 

「それで、クモクモ何かわかっての?」

「いいえ、これといった情報はなかったわ」

「そうですか、ならアラド隊長に報告してこr『♪♪♪~♪♪~♪♪~』」

「「ッ?!!」」

 

な、何だ今の、歌、なのか?。だがマキナさんとミラージュには聞こえていないみたいだ。

 

「ど、どうしたのふたr『大変だ、軍の駐屯地に生体フォールド波の異常が確認された!』ッ!!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




ちょっとネタ晴らしになっちゃいますが一応原作の話の前の話はこの初任務ので終わらせます、あんまり長いと飽きてきてしまうと思ったので。
でもいったん原作に戻ってからまたオリジナルのストーリーに行っちゃいます。

???「「義妹を迎えに行かないと」」
主「出てくんな!」


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STAGE17 戦いと前日

 アイテール

 

「軍の駐屯地にて生体フォールド波の異常を確認!」

「ヴァールです!」

「ここでか」

「ということはリスタニアは白ですね」

「今はリスタニアに行きましょう」

「そうだな、チャック、お前達はすぐに地上に迎え」

『ウーラッサー!』

 

アラド、メッサー、カナメの3人は急ぎリスタニアに向かう。

 

リスタニア

 

八幡たちはアラドからの報告で急ぎ駐屯地へ向かった。

 

「数が多いですね」

「ここからワクチンライブをやりましょう、マキナ?」

「うん、それじゃあレッツゴー!」

 

 マキナの合図とともに音楽をかけ操縦席のハッチを開け美雲、マキナは操縦席を離れ飛び出した。二人の姿は変装していた姿からワルキューレのライブ衣装に変わっていく。

 

 

「歌は希望!」

 

「歌は神秘!」

 

「口上とかあったんだな」

「・・・ハチマン、貴方はもう少しワルキューレのことを学んだ方がいいのでは?、後で美雲さんたちに何か言われても知りませんからね」

「ホントに言われそうなんだが」

 

そうこう言っていると空から3機のジークフリートがこちらへやってくる、すると黄色と黒の機体からレイナ、カナメが降りてくる。

 

「歌は愛!」

 

「歌は命!」

 

 

 

「聞かせてあげる、女神の歌を!」

 

『超時空ヴィーナス、ワルキューレ!!』

 

一度だけの恋なら、君の中で遊ぼう

ワガママなキスをしよ〜

 

ワルキューレのワクチンライブ開始と共に俺たちの戦闘も開始する。

 

「俺たちも行くぞ」

「「「了解」」」

 

 

ハチマンサイド

 

 俺は小隊のメンバーから少し離れ後方にてスナイパーライフルで敵機の無力化をしていた、主に手足や武装の破壊だ。

そして他のメンバーも次々と無力化させている。

 

「軍の駐屯地なだけあって敵の数が多いな、おっと!」

 

油断していると背後からナイトメアプラスが殴りかかってきた、それを躱しライフルで殴り返す。

 

「危な、メッサー中尉に見られたら説教もんだな」

『見ていたからな』

 

 悲報、説教プラス鬼訓練確定、泣いていいかな?。そう考えていたらアラームがなり矢印の示すほうを見ると美雲さんの後ろにクァドランが迫っていて美雲さんは気づいていない、俺は近づくクァドランをスナイパーライフルで狙う。

 

「美雲さん!」

「ッ!?」

 

 俺の放った一撃がクァドランの胸を貫く。美雲さんはこちらを向き微笑む、感謝されたのか?。だがそれ以上に気にしてしまう、あのクァドランのことを

 

「・・・今は鎮圧が先か」

 

俺は思考を無理やり断ち攻撃に集中する。

 

 

 しばらくするとワクチンライブ、及びヴァール化した機体の鎮圧を完了し、俺たちは中央の広場に集合していた。

 

「初任務、ご苦労だったなハチマン」

「中尉、お疲れ様です・・・っ!」

「何かあったのか?」

 

ハチマンの見つめる先には先程自分が倒したクァドランが運ばれていた。

 

「いえその、・・・初めて人の命を奪ったんだって、思ったんです。」

「・・・怖くなったか」

「いえ、怖くなったというか、なんて言うか・・・よく分からないんです」

 

俺は今の気持ちをありのまま話す。その話を聞いてメッサー中尉はこう答えた。

 

「そうか、だが、慣れるしかない」

「慣れ、ですか?」

「命が消えない戦場なんてありえない、いくら自分が殺してなかろうと他の人間が誰かの命を奪っていく、そんなことを気にしている暇があるなら少しでも生き残れるように強くなれ」

 

中尉の言葉が胸に響く、本当にこの人は強いひとなんだと感じるのだが1つ気になることが出来た。

 

「・・・中尉は本当に強いですね、死ぬのが怖くないんですか?」

「俺だって死ぬのは怖いさ」

「二人ともそろそろ帰るぞ」

 

 と返してきた。少し意外だと思った。もう少し聞こうかと思ったが隊長から呼び出しがありここで話は終わり、アイテールへと帰還した。

 

「ハチマン」

「美雲さん、どうかしました?」

「さっき助けてくれてありがとう、おかげで助かったわ」

 

 何か言われると身構えたが普通の感謝の言葉が出てきた。正直美雲さんが素直にお礼を言ってくるとは思わなかったなんて口が裂けても言えないな、ってか普通にお礼を言われるのってやっぱり慣れないな。

 

「私だって感謝の言葉くらい言うわ」

「・・・そっすか、まぁ、あれですよ、偶々撃った先に美雲さんがいらっしゃっただけですよ」

「ふふ、そう、ならそういうことにしておくわ」

 

 美雲さんはそれだけ言いどこかへ行った。色々あったがこうして俺の初任務は終わった、もうしばらく働きたくないな。

 

 

 

 それから数か月がたった、その間も任務で成果を上げたりメッサー中尉の訓練(という名の拷問)を受けたり、打倒メッサー中尉の為にシミュレーションで特訓したり、マキナさんに拉致られたり、レイナとゲームをして勝ったり(その後レイナが勝つまで付き合わされた)と色々忙しかったが充実した日々を送っていた、もはやリア充といっても過言ではないのではと思った、あっはいすみません調子乗りました。そして

 

「ようハチマン」

「隊長、お疲れ様です、どうかしましたか?」

「ああ、今度の潜入任務についてな」

「確か次行くところって、アル・シャハルでしたっけ?」

「そうだ、メンバーもいつもと変わらないからな」

「・・・美雲さんを探すのめっちゃ大変なんですけど」

「諦めてほおっておくか、諦めて探し続けるかだな」

「結局諦めるしかないんですね」

 

もう本当にどうにかしてほしい。

 

「そういえば、前に行ったリスタニアに新しくケイオスの支部ができることになったんだ」

「・・・まさか俺がそっちに移動するなんてこと」

「さすがにそれはないな、あっても施設の建設の手伝いだ」

 

 よかったと安堵していると前からカナメさんがやってきた。

 

「アラド隊長、ハチマン君、こんにちは」

「どうも」

「カナメリーダーは、オーデションの打ち合わせに行くんですか?」

「はい、もうじき始まるので」

 

 そういえばオーディションやってたな、いったいどのくらい受かったんだ?と考えていたら隊長も同じ考えだったのか

 

「今回はどのくらいオーディションに来たんですか?」

「ざっと、5万人ぐらいですね、ちなみにここから予選で通過できたのは50人です」

「めっちゃ減りましたね、合格者出るんですか?」

「ん〜どうだろう、まだ分からないかな、命懸けの仕事だから半端な覚悟の子を入れたくないし」

 

と随分悩んでいた。そりゃそうだ、ワルキューレの戦力が上がっても簡単に潰れてしまってはオーディションをやった意味が無い、戦力の大幅アップより覚悟を持って歌える人が受からないと。

 

「あ、そろそろ時間ね、それじゃあ私はこれで」

「頑張ってください」

「打ち合わせだから何も頑張らないですよアラド隊長」

「んじゃあ俺達も行くか、今日もメッサーとの訓練があるんだろ?」

「はい、今度こそ勝ちますよ」

「・・・」

 

アラド隊長は黙ってしまった、何か変なことを言ったか?

 

「なんですか?」

「あ、いや、会った頃より随分変わったような気がしてな」

「そうですか?別に訓練とか任務以外は今までと差ほど変わらないと思いますけど・・・」

「なんて言うか、生き生きしてる気がする、目は変わらんが」

 

そこは変わらないんですね。

 

 

 

そして数日後、俺たちは惑星アル・シャハルに向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




・・・急ぎすぎたかな?

まぁでも次の話で原作に突入しますが数話書いたらまた少しオリジナルの話に入るのでご了承ください。


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STAGE18 確認って大事

長くなっちゃった。


 貨物船内

 

「いたか?」

「いや、密航者めどこに行った?」

 

 貨物船の中で逃げ隠れをする少女がいた。

 

 

アル・シャハル 貨物置場

 

「・・・」

『ハヤテ、ハヤテ・インメルマン、ちょっと事務所まで来い』

 

と主任に呼び出されるハヤテ。はぁ今度は何を言われるんだ?と思いながら事務所まで向かった。

 

 

「ほらよ、今日までの明細だ」

「クビっすか?」

「当然だろ、天気が良ければ気分がいいからってサボるわ、雨が降れば気分が悪いからってサボるわ・・・」

「少な、ん?」

 

 主任から文句を言われるがそれを聞き流している、すると警察の車両がドローンを引き連れて奥の貨物コンテナの方へ向かって行った。

 

「密航犯だと、ヴァールだ、暴動だ、きな臭ぇこった、とにかく最後くらいきちんと働いていけ、ったく腕はいいのによ・・・」

 

 ハヤテは面倒に思いながらも最後だからということで作業用のドロイドの元へ向かう。

 

♪♪~♪♪~

 

「最後くらいはか・・・」

 

 ハヤテはドロイドを起動させコンテナを運ぶ作業を行う。ドロイドはコンテナの持ち手の部分をアームで持ちコンテナ二つを運ぶ。だがただ運んでいるわけではなかった。

 

ジクジクねジュクジュク~ゾワゾワッかなりギョワギョワ~

 

 なんと音楽に合わせ踊りながらコンテナを運んでいたのだ。コンテナを運んでいると右から同じくコンテナを運んでいるドロイドが現れるがそれをステップでかわすが

 

「アブねぇだろ!」

 

 向こうもいきなりのことでかなり驚いている、それに他の人たちからも

 

「踊ってやがる」

「積み荷落とすなよー」

 

などと言われているがハヤテ本人は全く気にせずに作業を続ける。

 

 

コンテナ内

 

時々、ドキドキッ、ドクドクッて~そんなわたしは知らない~

 

「音が、踊ってる、青?白?うんうんこの音、風の音!!」

 

 少女は独特な表現をし歌を歌いだした。

 

曖昧、I MY ME&YOU これはガタガタ誤作動~

 

 

 

 コンテナを運んでいるとどこからか歌声が聞こえた。

 

「え?」

 

 ハヤテは持っていたコンテナを下し扉を開ける、するとそこにはフードとデカい荷物を持った少女がいた。

 

「ひぃぃぃ-!!、ご、ごめんなさい!見逃してくれんかねぇ?!」

「はぁ?密航犯って、こいつのことかよ・・・」

 

 先ほどの話を思い出した、密航犯が来たと聞いていたがまさかこんなに若いやつが・・・。

 

「ほら、行きなよ、訳ありなんだろ?」

「ッ!、ありがとうございますぅ~~~!」

 

 すると少女は泣き出し、聞いてもいないのに己のここまでのできごとを語りだした。

 

「そうなんよ、訳ありなんよ、『14にもなってふらふらしとるなんて許さん!リンゴ農家の次男坊と結婚しろ!』って村長さんが、いやっていったらダメって言われて、思い切って船に忍び込んだら、お尻は痛いし、トイレは大変だし・・・、あっ、申し遅れました、私、フレイヤ・ヴィオンと申します。この度は、ほんに、ほんに~(ぐぐぐぅぅ)、腹減った~」

「お、おう」

 

 怒ったり落ち込んだり丁寧だったり腹減ったりって、自由すぎないかこの子・・・

 

 

「はむ、はむ!いやーずっとリンゴばっか食べれんかったから、体にしみるねぇ~」

「しかし結婚したくないからって密航ねぇ?」

 

 今時そんなことをする奴なんているんだなと思いながらおにぎりを頬張るフレイヤを見る。

 

「ふふふ、それだけじゃないんよぉ、ジャンじゃじゃーん」

 

 するとフレイヤはポケットから携帯音楽端末を取り出し電源を入れると音楽が流れてきた。

 

のぼせてScreaming! もう止まれないの~

 

 この歌って・・・

 

「これって、歌でヴァールを鎮圧するとかっていう・・・」

「そう、ワルキューレの新曲、恋!ハレーションTHE WAR!」

「へぇ、で?」

「にひひ、実は来週このラグナ星でワルキューレの新メンバーのオーディションがあるんよ!」

「ふーん、でもここラグナ星じゃないぞ」

「ふぇ?」

「アル・シャハル、ラグナは30光年隣だ」

「へ?えええええぇぇぇぇぇぇ!!!!!」

 

 フレイヤは顔を真っ青になり絶望の叫びをあげた。

 

「や、やっちまった・・・」

「残念、まぁ諦めるんだな、ほら、食えよ」

 

 ハヤテはおにぎりをフレイヤに差し出す、だがフレイヤは諦めるつもりがないらしく

 

「いいんや、諦めん、絶対、ラグナに行って、ワルキューレに・・・なるかんねぇ!!

「なんでそこまで」

「決まっとるやろ・・・」

 

 フレイヤは空いてるコンテナを駆け上がり

 

「ワルキューレが、好きだから!!、歌が、好きだから!!」

 

 自分が好きを叫ぶ、そんな姿にハヤテは唖然としていた。

 

「歌ってると生きてるーって感じるんよ、ルンが、ぴっかー!!ってなるくらい」

 

 同時にイラつきを覚えた。自分とは違って生きる意味を持っていたから。

 

「ふん、くだらない、オーディションだって落ちるにきまってる」

「絶対落ちん!、風に乗れば飛べる!そんくらい大事なもんあなたにだってあるやろ?」

「ないな」

「へ?、趣味とか恋人とかは?」

「ない」

「はぁ~、それで生きてて楽しいんかね?」

「ッ!、大きなお世話d、!!」

 

 フレイヤに反論しようとするがそこへ捜索用のドローンがやってきた。

 

『居やがった!!』

 

 フレイヤはすぐにコンテナから降りて梯子を下って逃げて行った。おいこの荷物どうすんだよ・・・

 

 

 

シャハルシティ

 

 

「こちら異常なし、マキナとレイナとハチマンの方はどう?」

『こちらマキマキ、シャハルシティ以上ナーシ、ッ?!104式リガードちゃん、ん~きゃわ!』

『こちら比企谷、街中も異常ありません、これうまいな』

 

 アル・シャハル潜入組と衛星軌道からの捜索組ははそれぞれの捜査担当地区の経過報告をする。美雲さんは空港エリア、マキナさんはホテル、俺は街中(食事をしながら)、チャックさんとレイナは衛星軌道上から複合センサーによる捜索をしている。

 

「こちらレイナ、複合センサー異常なし」

「今度うちの店で辛みそクラゲ餃子ってのを作るんだけど、よかったr「いい」」

「クラゲは生が一番」

 

アイテール

 

「任務中だぞチャック」

『ウーラサッ、でもよ、本当にヴァールは現れるのかね?』

「このひと月の間に10件のヴァール症候群が確認されている、その内3件で生体フォールド波の異常を感知』

「15時間前、シャルシティの近辺で探知されているわ」

「そこでそいつの正体をつかめっていうのが、レディMからのご命令だ、で、美雲さんうちの真っ直ぐ娘はどうだ?」

 

 アラドは今回美雲と組んでいるミラージュのことを聞いたが。

 

「さぁ?あの子と一緒じゃ潜入捜査なんてできないわ」

『たまには一緒にいてくださいよさっきから俺の方に連絡が来るんですけど、しかも5分置きぐらいに・・・」

 

 もうメンヘラ彼女かってくらいに・・・、いや居たことないから分からんけど。

 

「ふふ、仲いいわね?」

 

 こっちは迷惑被っているんだけど、何回か任務中に探し出したりしたせいで俺とワンセットになってるせいか俺に連絡すれば美雲さんと連絡出来るんじゃないかって思ってるだから。

 

 

 

駅ナカ

 

 そしてその噂の人はイラつきながら美雲に連絡を取ろうとしていた。

 

「美雲さん応答してください!美雲さん!!、全くいつもこれだから!、ハチマン!?」

『だから俺に聞くなって、担当地区が真逆なんだから』

 

 しょうがないじゃないですかいつも任務の時一緒にいるから・・・

 

 

八幡サイド

 

 はぁ、ようやく収まった。俺はさっきから通信をやたらとしてくるミラージュに少しうんざりしていたのだがようやく通信が収まって気が楽になった。

 

「さて、日が暮れ始めたな、何か買って食うk「ハチマン!!」・・・」

 

 え?何でここにいるの?もしかして俺のおかっけ始めたの?

 

「それはありません」

「そうですか、んで?何でこっちに来たんだ?」

「いえそれが、密航犯がこっちに逃げてきたらしいので探していたらハチマンがいたので」

「・・・じゃあ俺は裏路地にいくかr「ではいきますよ?」ねぇ、きいて?」

 

 もうケイオスの人間全員俺の扱いに慣れすぎじゃない?なんなら発言権もないまであるな。

 そして俺たちは裏路地に入りその密航犯?の捜索を始めた、やばいな任務のこと忘れそう・・・、すると。

 

どっさーん!!

 

 何か大きなものが落ちた音がした。

 

「ハチマン!」

「あぁ、行くぞ!」

 

 俺たちは音のした方へ走っていった。

 

「っ?!」

 

 その時俺たちが見た光景は・・・、若い男が女の子を押し倒していたのだ。

 

「えぇっと、爆発しろ?」

「何言ってるんですか?!そこの男動くな!」

 

 だってしょうがないじゃん、誰だって男女がそうゆうことをしようとするならそれを呪うのが非リア充の義務なんだから、言ってて悲しくなってくるな、なんでだろう?ってそんなこと考えてる場合じゃないな、とりあえずミラージュを落ち着かせるか。

 

「落ち着けミラージュ、もしかしら合意の上でそうゆうプレイをしているのかもしれないだろ?」

「そ、そう、なの、ですか?」

「「ち、ちがう!!」」

「違うじゃないですか?!とにかくあなたは拘束させていただきます!」

 

 ミラージュはそう言い男を拘束していた、うわぁ痛そう、まぁあれも受けたことあるけど・・・違うからね?こっちでだから、向こう(元いた世界)じゃ拘束されるどころか近づかれすらないから。ってか

 

「ミラージュ、多分そいつ密航犯じゃないぞ?」

「は、はい!密航犯は、私です!!」

「「え?」」

 

 と女の子が男を助けようと自ら密航犯だと名乗った。そして男は解放された。

 

「すみませんでした」

「・・・あんたら、空港の警備員じゃないな、ナニモンだ?」

「はい、私たちはケイオスラグナ第三戦闘航空団デルタ小隊所属のミラージュ・F(ファリーナ)・ジーナス少尉です!」

「同じくデルタ小隊所属の比企谷八幡少尉だ」

「え?!デルタ小隊!?」

「苦情でしたら広報に・・・」

「いや、この場で言われた方がいいな、これはほぼ個人間の問題だ、こんなこと隊長に知られてみろ」

「ど、どうなるんだ?」

「酒の肴の当てにされる、なんなら俺も巻き込まれる」

 

 ほんと勘弁してほしい、ミラージュだけなら隊長にいじられるだけだけど俺はメッサー中尉にもいろいろ言われるんだから。

 

「で、デルタ小隊って、ワルキューレと一緒に飛んどる?!」

「え、ええそうですが・・・」

「はぁ~、ゴリゴリ~!」

「な、なんなんですか?」

「ファンなんだと、あんたら(ワルキューレ)の」

「ファン?」

「この感じからして俺たちっていうかワルキューレのファンなんだろうな」

「ほいな!」

 

 さっきから思ってたけど、この子結構訛ってるな・・・こっちに来ていろんな星に行ったけど言葉が訛ってるの初めて聞いたな。するとハヤテが八幡に質問をしてきた。

 

 

「てかあんた、さっきはよくわかったな俺が密航犯じゃないって?」

「ん?あぁ、まぁ憶測だけど服装でそう思ったんだ」

「服装?」

「あぁ、密航してくるって割には軽装だし目立つからな、どっちかっていうとあの子の方がそれに当てはまっていたからな」

「よく見てるんだな」

「俺の108ある特技の一つだからな、なんだったら常にやってるまである」

「お、おう」

 

 聞いといて引くなよ。八幡がそう考えていると

 

「ッ?!」

「え?」

「なんだ?!」

 

 

「歌?」

 

 うっすらだが歌が聞こえたそれに八幡、ハヤテ、フレイヤ、そして美雲が反応した。

 

 

 

 

 

 

 

 




 ふぅ、やっと書けた。想定してたより長く書いてしまったのは申し訳ありません。しかも「戦場のプロローグ」を2話に分けてしまった。
 とりあえず次の話も「戦場のプロローグ」の続きを書きます。




もうすぐ、もうすぐだ・・・・


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STAGE19 戦場のプロローグ

19話もやってプロローグっておかしいけどこのタイトルは使いたかったんだ!


 アイテール

 

「生体フォールド波に異常反応?!」

「どうしてこんなに?、しかもここゼントラーディの駐屯地じゃない!」

「最悪の展開だ・・・」

 

 

アル・シャハル

 

『ヴァール警報が発令されました、ヴァール警報が発令されました』

 

 大きな警報の音が鳴り響く、その音に市民の人たちは焦り、混乱していた。

 

「了解、すぐに向かいます」

「お前ら、直ぐに避難しろ」

「なんだよ、いったい何が起こったんだ?」

「・・・ヴァールが発生した、もう直ぐここは戦場になる」

「えっ・・・」

「戦場?」

 

 二人も当然驚いていた。早くここから逃がさないと。

 

「お前ら動揺してる場合じゃないぞ、とにかくシェルターに逃げろ」

「ハチマン、私たちも行きましょう」

「ああ」

 

 そして俺たちは自分の機体に乗り込み隊長たちと合流しに行く。

 

 

ハヤテサイド

 

 俺たちはあの二人に言われてシェルターを目指してフレイヤと逃げていた。

 

「はぁはぁはぁ」

「は、は、は、わっ!!」

 

 俺とフレイヤは爆風に飛ばされ瓦礫の上に倒れてしまった、正直もう走れない、それはフレイヤも同じだった、もうだめかと思ったその時。

 

♪~♪♪♪~♪~

 

「え?」

「どうした?」

「虹色の、声?」

 

 フレイヤは声の聞こえる方へ顔を向けていた、俺もそっちへ顔を向けるとそこには戦闘による爆発をじっと見ていた女性がいた。

 

「やっと温まってきたわね、行くよ!!」

 

 その人は被っていた帽子を脱ぐと髪の色が変わり走り出した。

 

IT’S SHOW TIME!! 歌は神秘!

 

 

 

「やっぱり、美雲さんだ!!」

 

 どうやらあの人の正体はワルキューレの美雲・ギンヌメールだったようでフレイヤはすごく興奮していた、すると上空から5機の戦闘機がやってきた。

 

 

八幡サイド

 

 ジークフリートに乗り込み隊長たちと合流し、戦地へと向かって行く。

 

『現場につき次第各自マルチドローンプレート「シグナス」を展開、ヴァールの鎮圧を開始しろ』

「「「「了解!(ウーラサッ!)」」」

 

 現場に到着したためマルチドローンプレート「シグナス」を展開し俺はスナイパーライフルを換装する。メッサー中尉とチャックさんの機体からカナメさんとレイナが飛び出しライブの衣装へ変わる。

 

歌は愛!

 

歌は希望!

 

歌は命!

 

 

聞かせてあげる、女神の歌を

 

 

超時空ヴィーナス ワルキューレ!

 

 

のぼせてScreaming !もう止まれないの! 「S」「O」「S」アガるサイレン 恋!ハレーション THE WAR~

 

 ワルキューレがワクチンライブを始めたので俺も周囲にいたナイトメアプラスやリガードの腕や足を破壊し戦闘を行えない状態にした。飛んでる奴はそのまま撃ち落とせるから楽でいいな、おっと、ちゃんとパフォーマンスもしないとな。

 ほかの機体が集まりだしたので俺も合流をする、番号順にミラージュの後ろにつく

 

LOVE LOVE!Melody of LOVE LOVE LOVE!Melody of LOVE LOVE LOVE!Melody of LOVE

 

星たちの瞬きがささやくわ

 

 5機のジークフリートはウェーブをしながらバトロイドに変形し着陸をして両腕で逆三角の形を作りガウォークへと変形しそのまま上昇する。

 

「あれ?」

 

 今ミラージュの機体、ずれなかった?気のせい?。

 そんなことを考えているとアーネスト艦長からアラド隊長に通信が入った。

 

『アラド少佐、アンノウン数機がアル・シャハル守備隊を撃破、そちらに向かっている!』

「アンノウンだぁ?」

「ッ?!」

 

 通信を聞き空を見上げると話にでたアンノウン数機が編隊を組んでやってきた。

 

「新しい敵?」

「あの数で守備隊を倒してきたのか?」

「対象を敵機と認定、オール・ウェポンズ・フリー フォーメーション・エレボス!」

「「「「了解!(ウーラサ!)」」」」

 

 号令を受けこちらもすぐに攻撃を開始。俺もスコープを覗き迫るアンノウン機を迎撃がまぁこれが当たらない。

 

「くそ、真っ正面からじゃ当たらないか」

 

 俺はスナイパーライフルを分解し元に戻して飛び上がりドッグファイトをする。

 

「っ!!、この風は!」

「先ほどの奴と似ている?!」

 

 前方にいた二機のアンノウン機の後ろにつきガンポットを撃つ、二機はそれぞれ左右に分かれた、俺は右の奴についていきそのまま落とそうとするも左に避けたもう一機に後ろを取られた、すると前後の機体からミサイルが撃たれる。

 

「なんだよこのミサイルの量は!!」

 

 ガンポットと迎撃チャフとピンポイントバリアで防ぎ、外したミサイルは避けた。板野サーカスこえーよ・・・。

 

「あれだけの攻撃を避け切ったのか?!」

「なんてやつ!」

 

 こっちも反撃をしようとした時ワルキューレの方へ一機のアンノウン機が迫っていた。

 

「ここからじゃ間に合わない!」

「くたばれ、ワルキューレ!!」

 

ハヤテサイド

 

 アンノウン機から大量のミサイルが放たれた、そのミサイルは真っ直ぐ美雲さんの元へと向かい、その内数発が途中にいたナイトメアプラスに直撃し、残りのミサイルは美雲さんが操るシグナルに阻まれ直撃は免れたが・・・

 

「美雲さん!!」

「美雲!!」

「またヴァールが・・・「うっ!!」ッ!レイレイ!」

 

 ほかのメンバーも美雲さんに気を取られ動きを止められた。

 

「ワルキューレが・・・、きゃあ!!」

 

 再び活動を開始したヴァールによって街の破壊が進み人々の頭には恐怖と絶望がめぐる、だが

 

「ん・・・、やってくれるじゃない」

 

 瓦礫の中から光が溢れ、その中からシグナルに守られていた美雲さんの姿が現れ歌い始めた。

 

 

見つめ合って恋をして 無我夢中で追いかけて だけどもっと知りたくてメラメラしてる~

 

 

 倒れているマキナさんとレイナの元へカナメさんが近づき二人を鼓舞する。

 

「マキ、ナ」

「レイレイ!」

「さぁ、私たちも」

「「はい」」

 

 

願うほど謎が増え、思うほど熱になる

 

 

 ピンチの中でも歌を歌うワルキューレを見て驚愕する、この状況でなぜ歌えるのかなぜ立ち向かえるのか、理解できなかった。そんな中フレイヤは

 

「はぁ、はぁ、だめ、だめ」

「おい!」

「すごいよ、もう・・・きちゃいそう、ルンルン、ルンルン」

 

 するとフレイヤの額にあるハートの器官が反応し動き出した。

 

「ルンピカーッ!!」

 

「はぁ?」

「ウィンダミア魂を見せちゃるかんねー!」

「あいつ、ウィンダミア人?」

 

 フレイヤは走り出し、自分の命を懸けて歌う。

 

難易度Gでも、すべて壊して見せる~

 

「命がけで?」

 

 そしてフレイヤの歌にワルキューレも反応した。

 

「この声?」

「胸がチクチクって?!」

「んっ、アクティブ反応?私たちの他にも?!」

 

 

 

体は制御不能~ 行っちゃうかも、ね!

 

 

 「くっ、無茶だ!」

 

 戦火へと飛び込むフレイヤ、そんな彼女をほおっておくことができないハヤテはどうにかして連れ戻せないか周りを見ると

 

「搬送急げ!」

「いつでも動かせるように機体のセキュリティ外しておけ!」

 

 あれが使える!。ハヤテは倒れているナイトメアプラスに乗り込み機体を起動させる。

 

「基本は同じか、行っけええー!!」

 

 おぼつかない足で立ち上がりフレイヤの元へと向かった。

 

ふざけあった友達と~ 求めあったあの人と~

また会える日のためにギラギラしてる~

 

 

 フレイヤは夢中になって歌い続けているがその歌は目の前にいたリガードに阻まれた、リガードはフレイヤに気づき踏みつぶそうとする。

 

「はあ・・・!ああっ!、『ドスンッ』は!?」

 

 だがフレイヤは踏みつぶされなかった、ハヤテの乗り込んだナイトメアプラスがリガードに体当たりをしてフレイヤを守ったのだ。

 

「無事か?!逃げるぞ!」

 

 ハヤテはフレイヤを持ち上げ逃げようとするも他の機体に阻まれ応戦している。

 

 

八幡サイド

 

 アンノウン機にワルキューレのライブが止められたが再びライブを始めることができヴァールの鎮圧が行われるがミラージュが

 

『隊長、3時方向にアクティブ反応!』

「何?」

「あれは・・・」

 

 なんとナイトメアプラスが踊りながらリガードに応戦しているのだ。だがナイトメアプラスの後ろからミサイルが迫る、それをバックで加速しさらに飛び上がった、空高く飛ぶとガウォーク形態へとなり加速する。

 

ギリギリ愛 いけないボーダーライン 難易度Gでも すべて壊して見せる~

 

「は・・・何だこの感じ?」

 

 ハヤテはフレイヤの歌を聞き、飛んでいる。いや、風を感じていた。だがそれはハヤテだけでなく。

 

「な、なんだこの感じ?!」

『どうしたハチマン?』

「と、飛んでる?、いや、これは・・・ 風?」

 

 八幡も謎の感覚に襲われる。なんだこの感覚、だが不思議と怖い感覚にならない、むしろこれは・・・

 

「ハチマン・・・どこへ行くの?」

 

 すると突然その感覚が途切れた、あたりを見渡すと先ほどのナイトメアプラスが攻撃を受け落下していた。あのままじゃあぶねぇ!

 

「あの機体を助けに行きます!」

『あっ、オイ!』

 

 俺は急いで落下している機体に近づき機体のパイロットの安否を確認する。生きててくれよ?

 

「おい、その機体のパイロット、生きてるか?ってお前は・・・」

 

 俺が助けたのは戦闘前にあった男だった、よく見たら左手でさっきの密航犯もいるじゃねぇかよ。




やっと、やっとだ・・・





























お気に入り500件いきましたー------!!!

これもこの作品を見てくださった皆様のおかげです、ちなみにSTAGE1を上げたのも今くらいでした、もう一年たったんですね、たまに来るコメントもうれしいです。感想もそうですしネタの提供もしていただいたのも嬉しいです。
ようやく原作がスタートしましたね、書く予定としては「月光 ダンシング」の途中までは書きます、それから少し寄り道でオリジナルの話を書きますのでご了承ください、これからも「やはり俺が歌姫達を守るのは間違って・・・ないな」をよろしくお願いします!


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STAGE20 謎 ミステリー

八幡サイド

 

 攻撃を受けたナイトメアプラスを地上に下ろし、空を見上げた、すると。

 

「撤退するのか?」

 

 向こうが引いてくれるのはありがたいがやられっぱなしなのはちょっと嫌だな。俺はバックパックについているライフルを取り出しアンノウン機の一体にロックオンする。

 

「土産だ、受け取りな」

 

 引き金を引きアンノウン機へ一閃を放った。

 

「全機帰投、枝に帰、っ?!」

 

 予想はしていたがやはり外れてしまった。

 

(なんだ今の風は・・・突然現れた、不気味な風だ)

 

 

 その後アンノウン機の反応は消え、ヴァールはワルキューレのワクチンライブにより鎮圧された。

 

 

 

「・・・」

 

 ハヤテは戦争状態から解放されたせいか気が抜けていた、そこに八幡とミラージュが近づく。

 

「そこの民間人!」

「あぁ、あんたらか、さっきはたすk、っ?!」

 

 ハヤテに近づいたミラージュはハヤテの頬を殴った。うわぁすげぇ痛そう・・・。

 

「何するんだよ!」

「軍用機を無断で乗り回すなんて、一歩間違えれば作戦に支障ができ被害が拡大していたかも知れない、小さなミスが命取りになるんです!」

「おい、ミラージュ」

「あなたは黙っていてください!」

「おい待てよ、俺の話を・・・」

 

 ハヤテは自分の言い分を伝えようとするもミラージュは聞く耳を持たない、するとミラージュはハヤテの胸倉をつかみ後ろにあった車にハヤテを押し付けた。

 

「戦場を甘く見ないでください」

「へっ、あんたもミスってたろ?」

「は?」

「おい」

「見てたぜ、飛び上がったときあんただけタイミングがずれてた」

「なっ!」

「甘く見てるのはそっちじゃないのか?」

 

 売り言葉に買い言葉、散々好き放題言われてこいつもイラついていたんだろうがあまり言い返しではないな。

 

「おーい、ミラージュ、ハチマン、何してる帰るぞ?」

「くっ、苦情は広報までお申し付けください!」

 

 ミラージュはいやいやながら挨拶をしアラド隊長のもとへ向かう。

 

「ったく、そこまでまじめにやるかよ」

「あんたも大変だな」

「まぁな、でもお前のやったことはあまり褒められたことじゃないからな?」

「・・・」

「あー、まぁその、あれだ、こういうことは俺たちの仕事だから、民間人のお前が命を張る必要はない」

「・・・あぁ」

「・・・あの子は大丈夫だったか?」

「まぁな、かすり傷だけだったよ」

「そうか、じゃあ俺は行く」

「・・・さっきはありがとう」

「それは、あれだ、飛んでたら偶々近くに落ちてきたから助けただけだから」

「はは、なんだよそれ」

 

 

 突然の感謝の言葉にむずがゆさを感じながらその場を後にしアイテールに帰還した。

 

 

アイテール

 

「すべてのデータにジャミングが掛かっています、該当データありません」

「ん・・・あ?ステージお疲れさん、どうだ?バレッタクラゲのスルメ」

「ご遠慮しておきます、さっきはありがとうねメッサー君、ハチマン君も」

「いえ」

「任務ですから」

「んで、見せたいっていうのは?」

「これです」

 

 カナメさんはモニターに先ほどの戦闘中に映った少女の画像を出した。この子あの時の密航犯じゃん。

 

「あ・・・、頭で光ってるあれは?」

「ルン、ウィンダミア人か・・・」

「ルン?それって何ですか?」

 

 俺は隊長が言ったルンというものが何なのか聞いた。

 

「惑星ウィンダミア、ラグナから800光年離れた、次元断層に囲まれた宙域に位置する惑星。地形の大部分は雪庇のような形状の急峻な山岳地帯で非常に寒冷な気候であり、一年の大半は大地が雪に覆われている、そしてそこに住んでいるのが先住民族のウィンダミア人だ、特徴としては「ルン」と呼ばれる頭皮に同化した感覚器官を持つ。形状は男性は星型やストレート型のものがふたつ、女性はハート型や水滴型のものがひとつ。脳波に同調して大まかな感情に合わせて発光し、興奮すると動いたり大きくなったりする。他者の感情を読み取ったり、危険を察知することができ、ルンで感知したフォールド波を「風」と呼んでいる。ルンを凝視されたり触られたりするのは恥ずかしく、大人がみだりに光らせるのも、はしたないこととされている」

「・・・聞いておいてなんですけど、なんでそんなに詳しいんですか?」

「あ?・・・まぁ、昔ちょっとな」

「はぁ」

 

 なんか変なことでもしたのか?

 

「それでカナメさん、この子にフォールドレセプター因子が?」

「はい、それも異様に高い数値です、彼女の歌に反応して美雲の数値まで」

「ほう・・・」

「それに美雲だけじゃなくてハチマン君の数値までも上がっています」

「お、俺もですか?」

「えぇ、ほら見て?」

 

 そういわれデータを見ると美雲さんほどではないけど自分の数字が上がっているのが分かる。上がってうれしいのは評価と給料だけでいいんだけど。

 

「そういえばあの時のハチマン、何か変だったな」

「確かに、なにか覚えてないのか?」

「んー、覚えてることって言われても・・・変な感じがしただけで」

「変な感じ?」

「なんていいますか、飛んでる感じ?、というか、風を感じた?」

「なんともちんぷんかんぷんだな」

 

 そんなこと言われたってどう表現していいのかわからないから困るんだよ。するとカナメさんが話題を変える。

 

「それから、隊長ご依頼の件も」

 

 隊長にある資料を渡した、俺も後ろから見たがどうやらプロフィールのようだけど、ってこいつはさっきの。

 

「ハヤテ・インメルマン、か」

「?どうしたんですか」

「いや、何でもない、とりあえずラグナに着くまで休むか」

「「了解」」

 

 会議が終わり俺は仮眠室に向かう。ホントいつもそうだけど戦闘が終わると異様に疲れるんだよな、やっぱ働くのは負けだな。

 

「ハチマン」

 

 そう呼ばれて振り向くとそこには美雲さんがいた。・・・なんか機嫌が悪い?

 

「美雲さん、お疲れ様です、どうしたんですか?」

「あなた、あの時どこに行こうとしたの?」

「は?」

 

 美雲さんは突然意味の分からないことを言い出した。意味が分からないのはいつものことだけど

 

「どこに行くもなにもどこにも行ってないじゃないですか」

「そうじゃないわ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「どこへ飛ぼうとしていたの?」

 

 

「ッ?!」

 

 まるで俺が何を感じていたのか分かっていたかのようなことを聞いてきた。

 

「な、なんでそんなことを聞くんですか?」

「・・・なんとなく、ハチマンがどこかに行ってしまいそうな気がしただけよ」

 

 なんだそれ、なんで自分のことを俺以上に知ってんだよ、もしかして俺のことすきなのか?」

 

「ッ?!、・・・ふふ、そうかもね?」にやり

「…もう驚きませんよ、それに変な冗談言わないでください、それじゃあ」

 

 俺は美雲さんに挨拶をして仮眠室へ向かった。まったく、勘違いしたらどうすんだよ///

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




厚かましいのはわかってるんですけど、感想とかほしいな~|д゚)


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STAGE21 覚悟のオーディション

ハヤテサイド

 

 アル・シャハルの戦争から少し経ち俺たちは今伝手で貨物船に乗せてもらいここ、惑星ラグナまでやってきた。

 

「はー、ここがラグナ星・・・キラキラした音がいっぱい!」

「はっくしょん!」

「うえ!、ううー」

「なんだよ、ウミネコだらけじゃねえか」

「なんであんたまでラグナに?」

 

 フレイヤの当然の疑問にハヤテは答えた。

 

「そりゃ、お前が落ちるのを見にな?」

「絶対落ちん!!」

 

 

 プンスカと怒っているフレイヤ。それから俺たちはバレッタシティを回り、押し売りから逃げ回った。

 

「はぁ、はぁ、はぁ、都会怖い、はぁ」

「ん?」

 

ヒューンッ!

 

 空を飛ぶ戦闘機を目で追っていると

 

「見ろよ」

「え?わぁ!」

 

 フレイヤがハヤテの言った方向に視線を向けるとそこには。

 

「なんね、あのでっかいんわ?!」

「”マクロスエリシオン"、ケイオス・ラグナ支部の基地だ」

「じゃあ、あそこがオーディションの会場・・・・・うう〜ルンがルンルンしてきた!」

「ルンってその触覚みたいな?」

「あっ、ジロジロ見ちゃいけんエッチィ!」

「なっ!んなもんなんにも感じねえよ」

 

そして俺たちはオーディションの受付までやってきたんだけど・・・

 

 

八幡サイド

 

 今日の訓練が終わって廊下をうろついているとミラージュとチャックさんが何やら下の方を眺めていた。なんか、女性が多くね?何かあったっけ?

 

「おっ、ハチマン今上がりか?」

「お疲れ様です」

「お疲れ様です、なんですかこの人達?」

「忘れたのか?今日はワルキューレの最終オーディションの日だろ?」

「あっ・・・」

 

 そういえばそうだったな、すっかり忘れてた。

 

「忘れてたんですね」

「しょうがないだろ、デルタ小隊が直接なにかやるわけじゃあないんだから」

「まぁ、その気持ちは分からんでもないがな、というか見てみろよハチマン可愛い女の子がいっぱいだぞ」

「遠慮しておきます、なんならその場にいるだけで通報されかねないんで」

「さすがにそれはないと思いますが・・・」

 

 とふたりと雑談をしていると受付の方から

 

 はえぇぇぇぇぇーー!!!

 

「ん?なんの騒ぎた?」

 

 俺たちは直ぐに受付の方へ向かったのだが、そこに居たのは先日アル・シャハルで歌っていたあの密航犯と踊ってたやつだった。名前なんだっけ?

 

「オーディション受けられんてどういうこったね?!」

「で、ですから今日は最終選考でして・・・」

「予選を通過した方出ないと・・・」

「予選?」

 

 その子はチラシをじーっと見ているとどうやら予選があったことを今知ったみたいだ。そこへミラージュが声をかけた。

 

「あなた達、どうして・・・」

「ほぉーこいつが例のダンスしてた」

「まさか、私に苦情を言いに?」

「「自意識過剰じゃね?」」

「なんで息合ってるんですか」

 

 おっと、そっちも考えることが同じか。すると

 

「うわぁぁぁー!」

「うわ!」

 

その子はミラージュの手を掴み泣きながら懇願してくる。

 

「デルタ小隊の人!オーディション受けさせてくれんかねー!」

「は、はぁ?」

「一体どうしたんだ、あれ」

「どうやら、予選があったこと知らなかったらしい」

 

 え、そんなことある?そう思って彼女が落としたチラシを見ると割とわかりやすい所に書いてあった。

 

「どうすんだ?あれ」

「どうするって言ったって、俺じゃあどうしようも・・・」

 

作戦室

 

「2人とも到着したようですが・・・」

「ふぅ・・・、予選通過の条件は?」

「えーと、データ上はクリアしてます」

「はぁ、まったく・・・」

 

 アラド隊長は呆れながら受付に連絡を入れた、ついでに個人的に彼も呼んでもらう。

 

受付

 

「え?あ、はい、分かりました。あのー」

「へ?」

「特別に許可が下りました、オーディションに参加していただいて大丈夫だそうです」

「ほ、ほんとかねぇ〜」

 

 彼女はこれからオーディションを受けるというのに参加できると言われただけでぐったりしてしまった。大丈夫かこの子?

 

「それと、ハヤテ・インメルマンさん?」

「そうだけど」

「デルタ小隊のアラド隊長がお会いしたいと・・・」

「隊長が?」

「俺に?」

 

・・・なんとなくだけど話の内容がわかる気がする、大方ハヤテをデルタ小隊に入れたいんだろ。と勝手な想像をしてふたりと別れた。

 

 

ハヤテサイド

 

 デルタ小隊の人達と別れて俺とフレイヤは今マクロスエリシオンへ向かった。その道中

 

「へぇー、こりゃまた・・・デッカルチャーやねぇー」

「ほんとだな」

「ハヤテ?」

 

 フレイヤがこっちに来ないのかと聞かんばかりに見てくるが俺の目的地はフレイヤと別にあるからここでお別れだ。

 

「んじゃ、元気でな」

「あ、あの、ここまで色々・・・」

「帰りの面倒は見ないからな」

「え?」

「落ちたら、あとは自分で何とかするんだな」

「うう・・・、落ちんもん! 風に乗れば飛べるんだかんねー!」

 

八幡サイド

 

 ハヤテたちと別れ俺は一人でうろついていると後ろから声をかけられた。

 

「あ、ハチハチ!」

「・・・」

 

 振り向くとマキナさんとレイナが近づいてきた。

 

「お疲れ様です、どうでしたオーディションは」

「それがね、まだ終わってないんだー」

「じゃあ何でここに?」

「・・・」

「あ、あの?」

 

 レイナが無言で俺のことを見つめてくる、くそ、普段からあまり表情を出さないから何を考えているのかわからない。と考えているとようやく口を開いた。

 

「ハチマン、この後暇?」

「へ?」

 

 なんかいきなり暇かどうか聞かれたんだけど、え、なに、なんかされんの?

 

「あ、あれやってもらおうとしてるの?」

「うん、ハチマンならやってくれそう」

「何がです?」

「それはね・・・」

 

 

「はぁ、それをやってくれと?」

「うん、だめ、かな?」

「だめ?」

 

 そんな上目遣いでこっちを見ないでくださいよ、可愛いんだから。

 

「い、いいですよ、このあとやることありませんし」

「「やった!」」

 

 そして俺は二人に連れられてある場所へと向かった。

 

 

フレイヤサイド

 

「はぁ」

 

 ワルキューレのオーディション、落ちちゃった。ハヤテにあんなに大見え切ったのに・・・

 

「まだ、あそこにおるんかね」

 

 気にしてもしょうがないんはわかってる、けど、やっぱり引きずってしまうんよ。そう考えていたらモノレールが突然止まった。

 

 ガタンッ!

 

「うわっ!」

「止まったぞ」

「どうしたの?」

 

 ほかの人たちも何が起こったのかわからずにいると今度は周りが暗くなった。

 

「え、何?」

 

『お客様にお知らせいたします、現在バレッタ市内にてヴァールによる暴動が発生しました。繰り返します・・・』

 

 車内アナウンスで今ヴァールが発生していることを知ってみんな慌てとる。すると乗客の一人がニュースの映像を見せる。

 

「ねぇ、見て!」

 

『ヴァール化した市民は数を増え続けており各地で混乱が・・・うっ!』

 

「はっ・・・」

「嘘だろ・・・」

「ワルキューレは何やってるの?!」

「なんでこんな時に現れないんだよ、ほんと役に立たねぇなぁ!」

 

 な、なんてことを。するとそのワルキューレの悪口を言った人とその近くにいた人が突然苦しみだした。

 

「う、ううー、あがっ!」

「ううううー、はぁ、はぁ、はぁ」

「あの大丈夫ですか?」

 

 その近くにおった女性客が二人の元に近づいた、すると

 

「ひっ!きゃあああああ!」

 

 女性客は悲鳴を上げ逃げようとする、だけど私の目に写ったのはその人から出た血しぶきだ。いったい何が起こったのか頭の処理が追い付かない。すると二人の男性の体が盛り上がり筋肉質になりより凶暴になっていそうな雰囲気だ。

 

「ふー!ふー!」

「うぅぅぅ!!」

 

 二人はこちらに狙いを定めゆっくりと近づく。

 

「ヴァールシンドローム!」

「きゃぁぁぁぁ!」

「何なんなの?!」

「助けて、ここを開けて!」

「何してんの!こっちへ来なさい!」

 

 眼鏡の女性がフレイヤに呼びかける、だがフレイヤは恐怖のあまり動けないでいる。すると片方の男性がフレイヤに襲い掛かった。

 

「ひぃ!」

 

 襲い掛かろうとしてきた男性を前にフレイヤは倒れ込んでしまい、その拍子に音楽プレイヤーを落としてしまった。

 

「はぁはぁはぁはぁはぁ」

 

 あまりの恐怖で過呼吸になってしまっている。私は何でここに?

 

(怖い怖い怖い怖い怖い!!)

 

 するとフレイヤの脳裏にある光景が浮かんだ。これ走馬灯・・・いや

 

「はあっ、はっ・・・ 歌・・・」

 

 あの時の感覚、ドキドキして、ワクワクして、ルンがピカッとして・・・

 

「歌は・・・」

 

 

 

のぼせてScreaming~もう止まれないの~

 

 

「あの子・・・」

「マジかよ」

 

恋、ハレイション THE WAR

 

 

 

 フレイヤは男の頬に触れる、すると少しずつ男の様子が落ち着いていき尻もちをついた。

 

「すごい数値」

 

 座席の陰からフレイヤを見ながらアクティブ反応の数値を見る二人。そしてフレイヤが歌い終わると眼鏡を掛けたポニーテールの女性がフレイヤの落とした音楽プレイヤーを手渡す。

 

「はぁ、はぁ」

「はい、大切なものなんでしょ?」

「ん?その声・・・」

 

 聞き覚えのある声、もしかしてこの人・・・

 

「ふふっ、ウエルカム トゥ ワルキューレ ワールド」

 

 すると突然床のモニターが光だしその女性のそばに他の女性二人が近づくと三人の姿が変わっていく。その姿は先日見た憧れの人たちの姿だった。

 

「美雲さん?!ど、どういうことかねぇ?!」

「これが最終オーディション!」

「さっきの歌、チクチク気持ちよかった」

 

『合格よ、フレイヤ・ヴィオン!』

「合格?!え?」

 

 美雲さん、マキナさん、レイナさんにホログラムで映し出されたカナメさんワルキューレ勢ぞろいだ。するとフレイヤの姿が変わっていきその姿はワルキューレのライブ衣装だ。

 

「え、これって・・・」

「今日からあなたも」

「ワルキューレ」

「え?あたしが・・・ワルキューレ・・・」

 

 ワルキューレのメンバーからのお祝いの言葉に驚きを隠せないでいると

 

「おめでとう!」

「すみません、驚かしちゃって」

「ガッツあるじゃねぇか!」

「あー!オーディションの受付におった!」

 

 なんと出口の方にいた乗客はオペレーターのベス・マスカットとミズキ・ユーリ、そして整備班のガイ・ギルグットだった。さらに

 

「いやー、感動しました!」プシュー

「なっ・・・!」

「ごめんねこれ血のり」

 

 ヴァール役の一人が整備班のハリー・タカスギとやられ役のニナ・オブライエンそして

 

「はぁ、いくらゾンビ谷なんて呼ばれててもホントにゾンビ役をやるとは・・・」

 

 デルタ小隊所属の比企谷八幡少尉だった。すると

 

「うわぁぁぁぁ!この人まだヴァールが治っとらん!!目が!目が!」

 

「「「「「「「・・・ぷぷ、あははははははは!!」」」」」」」」

 

「泣いていい?」

「大丈夫よ、彼の目はもともとだから・・・」

「へ?あぁ!よく見たらデルタ小隊の?!」

「感動的な再会をどうも」

 

 なんか涙の種類が違う気がするんやけど・・・

 

「クモクモの予想通り、かな?」

「ちょっと期待外れだったけどね・・・」

 

 

「うぅぅ!はぁ~、飛べた~」

 

 フレイヤは満足そうな顔をして倒れ込んだ。

 

 

 

 

「ぶっちゃごりごりやねぇ~」

 

 

 

 

 




書けた!なんか思ったより書いちゃいましたね


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STAGE22 次のステップ

カフェテリア

 

「へへへ、落ちる落ちる馬鹿にして~まだおるんならハヤテに見せつけてやるんに、うわっ・・」

 

ワルキューレのオーディションに無事受かりニヤニヤが止まらないフレイヤ。そんなフレイヤにがかけられた。

 

「な、なんね?!ハヤテ!」

「よっ」

「なんだ、まだラグナにおったんかね?あっこの制服・・・」

 

 噂をすればなんとやら、フレイヤの前に現れたのはハヤテだった。そしてフレイヤが持っていた上着をよく見るとケイオスの制服だった。

 

「あぁ、俺デルタ小隊に入ったから」

「え、なんでまた」

「そっちこそ、オーディション受かったんだって?」

「はっ・・・・・にひひひひ!」

「やっぱお前運のいい奴」

 

 二人はここまでの出来事を伝え、フレイヤはその時の事を思い出し再びニヤニヤしだした。

 

「お待たせ!」

 

 すると後ろからチャックとカナメリーダーがやってきた。

 

「よっ!フレイヤちゃん」

「行きましょうか」

「ほいな!」

 

 そして俺たちはラグナの街並みを見つつチャックの後をついていく。暫く歩いているとどうやら目的の場所に着いたらしい。

 

「ようこそ、ここが俺の家であり我がデルタ小隊の男子寮の裸喰娘娘だ」

「裸喰娘娘・・・」

「にいちゃーん!!おっかえりー!」

 

 裸喰娘娘と扉が開かれそこから三人の子供が出てきた。

 

「あっ!」

「あの子ら!」

「あー携帯泥棒!」

「携帯泥棒?」

「え、いや、その、違くて!」

「違うだろ、お前らが勝手に「きゃー!」は?」

 

 店の方から叫び声がしそっちの方を見るとなんとウミネコが焼き魚を加えてお客さんのテーブルを飛び回っていた。

 

「あー!私のディナーが!」

「グルメにゃんこ・・・」

 

 店の奥からマキナさんとレイナが出てきた、どうやらあのウミネコが加えている魚はマキナさんの魚みたいだ。

 

「またあんたは、いつもいつも!あっ!チャック兄ちゃんお願い!」

「「「ウーラサ」」」バキバキ!

 

 チャック兄弟がウミネコを捕まえようとするも返り討ちにあう。するとその光景を見ていたらそのウミネコがハヤテの方へ向かってきて尾ひれでビンタしてきた。

 

「「痛ったー!」」

「くそ!」

「・・・」

 

 だが何故かウミネコがその場で動かなくなりハヤテたちの後ろを見ていた。

 

「な、何見てるんだよ・・・」

 

「なんだ、今日も来たのかボス」

 

 後ろから声がしたから振り返るとそこにはデルタ小隊の比企谷八幡がたっていた。

 

 

八幡サイド

 

「なんか店の方が騒がしいな」

 

 今日の仕事を終え裸喰娘娘に帰宅すると入口にカナメさんと・・・フレイヤ、だったか?それと

 

「なんだ、今日も来たのかボス」

 

 いっつも店の客(主にマキナさんが被害者)の魚を取っていくから迷惑してるんだよな。俺はボスの近くによる。

 

「なあ、その魚返してくれないか?これやるから」

 

 そういい俺は懐からチュー○みたいなやつを出す、するとボスは目をキラキラさせ急いで魚を戻しに行った。

 

「ホントいつも不思議に思うけどよ、なんでハチマンの言うことは聞くんだ?」

「さあ、魚より美味しいものをくれるからじゃないか?」

「俺も真似してやろうとしたけど逆に持っていかれたぜ?」

「じゃあ人望じゃね?」

「ひっで」

「は、はっクション!」

「ん?なんだ猫アレルギーなのか?」

 

 ハヤテはくしゃみが止まらないでいる、するとハヤテの後ろから

 

「邪魔だ」

「は?」

「あ、メッサー君。ちょうど良かった一緒にご飯食べていかない?」

「いえ、自分は済ませてきたので」

「そう、また今度ね」

「お疲れ様です」

「ハチマン、珍しいなこの時間にいるなんて」

「さすがにずっとシュミレーターでトレーニングなんてやってられませんから、それにちょっと今日は散々いじられたんで」

 

 そうフレイヤの最終試験の時の事でみんなから散々いじられて疲弊したんだ。だから今日はまっすぐ帰って寝ようと思ってたんだよ。

 

「そうか、明日は俺の訓練に付き合えどの程度できるようにだなったか見てやる」

「・・・はい」

 

 マジかメッサー中尉のやってる訓練鬼使用だから嫌なんだよな、しかも前なんて10回やってようやくクリアしたし。はあ、明日の地獄を耐えるために早く寝よ。

 

それから数日

 

 メッサー中尉との訓練を終え食堂で昼飯を食べているとミラージュがやってきた。

 

「ハヤテ・インメルマン候補生、いるなら出てきなさい!」

「ここにはいませんよ」

「またバックレられちゃいました?」

「どうしたんすか?」

「ああ、デルタ小隊に入った新人いるだろ?そいつ飛行訓練以外に参加しないんだ」

「アーネスト艦長の柔道の講義にも出なかったって・・・」

「あいつ、勇気ありすぎだろ」

「それにワルキューレの新人ちゃんもなんか調子でてないみたいですし」

「へぇ、でも最初の頃ってだいたいそんなもんじゃないですか?」

 

 俺なんて死にものぐるいだったし。俺の頭の中にはこっちに来たばかりの頃の思い出が蘇る・・・よく生きてたな俺。

 

「ま、その辺はミラージュが頑張るってことで。ご馳走様でした」

「ハチマンは教えたりしないのか?」

「誰かに教えられるほど上手くはありませんから」

 

(ミラージュが聞いたら発狂しそうな発言だな)

 

 そして俺は食堂を後にし午後の訓練を受けその日は終わった。のだが

 

 

次の日

 

「ハチマン、少しの間ハヤテの教官やってくれ」

「はい?え?」

 

 いきなり何言ってるんだこの人・・・

 

 すると隊長は理由を話し始めた、なんでもミラージュがハヤテと戦うらしくその間はハヤテを見てほしいとのこと。

 

「でも何で俺なんです?俺、人に教えられるほどうまくないんですけど」

「その辺はやってみないと分からんだろ、それにお前のトレーニングにもなる」

「俺の?」

「最近はコミュニケーションも取れるようになったしお前もそろそろ誰かを教えたりしても問題ないだろうと思ってな、それにこういうのはやらないと覚えないからな」

「はぁ・・・分かりました、引き受けさせていただきます」

 

 まさか俺が誰かに戦い方を教える日が来るなんて。

 

 

 

 



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STAGE23 凱旋 ドッグファイト

八幡サイド

 

 教官役をやることになったもののその教える本人がどこにもいないんだけど、どうすればいい?

 

「あ、ハチマン」

「ミラージュ」

「隊長から聞きました、ハヤテの教官をやることになったみたいですね」

「まぁな、んでその本人を探してるんだけど、どこに行ったか知らないか?」

「はぁ、多分甲板の所にいるんじゃないですか?大体いつもそこにいますから」

「なるほどな」

「・・・すみません、勝手に巻き込んでしまって」

「別に謝る必要なくないか、偶々今回その役割が来たのが俺だっただけだ」

「そう、ですね。ではハヤテの事よろしくお願いします」

 

 ミラージュは礼を言うとそのまま行ってしまった。・・・何だろう、前にアラド隊長が『変わった気がする』と言っていたがやってることは奉仕部にいた時と変わらない気がする。違いがあるとすれば頼れる仲間がそばにいる、それくらいだろ。

 

「さて探すか」

 

 

甲板

 

 さて、言われた通りにやってきたがどこにいる?キョロキョロ見ていると1人でぐるぐる回っているハヤテを見つけた。

 

「ん?なんだハチマンか、どうしたんだ?」

「聞いてないのか?数日後にお前とミラージュでテストをするんだぞ」

「はぁ?なんだよそれ」

「マジで聞いてなかったのか、んでそのテスト前に俺がお前のことを教えろって言われたから来たんだ」

「そうなのか、まあ誰に教わろうと飛ぶことには変わらないだろ?」

 

 そりゃそうだ、結局は飛ぶんだよな。

 

「取り敢えず着替えるぞお前が今どのくらい飛べるのか知りたいからな」

「よっしゃ!」

 

 そしてハヤテと共にVF-1EXに乗り空へ出た。だが

 

「随分飛びにくそうだな」

 

 色々指示を出して動きを見てみるも傾けすぎたり飛ばしすぎたりと本当にあの時飛べていたのか不思議に思えるほどだった。だがそれをいちいち教えている時間はない、だったら。

 

『くそ、なんでだ?!』

「落ち着けハヤテ、細かい操作なんかはこの際忘れろ。今はテストまでの時間が惜しい」

『じゃあ、何やるんだよ』

「ひたすらドッグファイトあるのみだ、見た感じお前の場合理屈より実戦で教えた方が早そうだからな。じゃあ行くぞ!」

『ちょ!いきなりかよ!』

「戦場にスタートの合図なんてないぞ。ほれ、反撃しないとやられっぱなしだぞ」

 

 そうしてドッグファイトを始めたが終始俺が後ろを取り続けた為ハヤテは反撃出来ずに逃げるだけだった。このまま飛び続けるのもしんどいため一時的に休憩することにした。

 

「なんで後ろを取れないんだよ」

「それは取らせないようにしてるからな、取り敢えず今のやり方じゃあ俺どころかミラージュにも勝てない」

「・・・」

「俺の思いつく限りじゃ今のお前に勝てるチャンスがあるとすれば隙をついて攻撃するしかねぇな」

「隙?隙なんてどうやって作るんだよ」

「1番やりやすいのだと、イライラさせるか突拍子も無い動きをして動揺させるかだな」

「イライラさせる・・・」

「早くやるんだったら前者だな、後者は余程のことがないとあいつでも驚かないだろう」

 

 仮にもエリート一家の血筋なんだからそれくらいの対処だって容易なはずだ、だったらバカ真面目な性格を利用すればどこかでミスる。そこを一気に攻めるのが楽なやり方だ。

 

「よし、休憩もここまでにして続き行くか」

「おう!」

 

 その後もひたすらドッグファイトを繰り返した。ハヤテには感覚を掴んでもらい少しでも相手をイラつかせられるようにしないとな。楽しみだなミラージュが悔しがる所を見るの・・・ なんか俺性格悪くなってない?

 

 

テスト当日

 

 今日はハヤテのテストの日だ、俺もそのテストを見ようと管制室に向かったはずなのだが・・・・

 

~バラバラに砕けるほど舞い上がれ 引き裂かれた記憶の果てなき翼~

 

 

 何故かワルキューレ、っていうかフレイヤのレッスンを見学していたのだがなんかフレイヤの調子が良くないな・・・まさか俺がいるからとかじゃないよな?」

 

「さ、流石にそれはないんじゃない?」

「いやでも、この前のオーディションで俺ヴァール扱いされてましたし・・・」

 

 すると美雲さんはカナメさんにアイコンタクトをしてレッスン室の中に現在の外の様子が映し出されているのだが・・・

 

「おいおい、早速やられてんじゃねぇかよ」

「そう言えばハチハチってハヤハヤのこと教えてたんだよね?」

「はい、まぁ多少は当たるとは思ってましたけどこんなに早く当たるとは思いませんでした」

 

 

『うぅ!』

『適性のないものが戦場に出ても命を落とすだけ、ならば!』

 

 全く、容赦ないなミラージュは。ミラージュはハヤテの後ろにピタリとついていつでも落とせるようにしている。するとハヤテの機体の動きが変わった。

 

『ブルー急速に高度低下』

『アンコントロールの模様です!』

「アンコントロール?!」

 

 どうやら自分でAIのコントロールを切ったみたいだ、さてここからどうする?

 

『ハヤテ・インメルマン候補生直ちに脱出しなさい!』

『うるせぇ、負けたら、飛べなくなる・・・』

 

「はぁ、とんだ見込み違いだったな。ミラージュ、強制脱出を!」

『了解!・・・え、ダメですサポートだけでなく遠隔操作も切られています!』

「なっ!」

「あのバカ!」

「消化班、および救護班緊急退避!」

 

 みんなが焦っている中フレイヤはハヤテの元へ向かおうとするが

 

「どこに行くつもり、今はレッスン中よ?」

「え?でもハヤテが!」

「彼は今自分の戦場で戦っている、フレイヤ・ヴィオン」

「は、はい」

「貴女の戦場は何処なの?」

「えっ・・・私の、戦場?」

 

 美雲さんの問いに戸惑いながらもハヤテの声を聴きその答えを見つけた。そうだフレイヤに出来ることは一つだ。

 

「そうか、ハヤテも今戦って・・・」

 

 すると頭のルンが輝き始めフレイヤは歌いだした。ハヤテと一緒に戦っていることを伝えるかの如く。

 

 

 

例えば途切れた空が見えたなら~ 震える僕の声が聞こえるのなら~

 

 

 

 

バラバラに砕けるほど舞い上がれ~

 

 

「はぁ、はぁ、はぁ、うた?」

 

 フレイヤの歌はハヤテの所に届いた。調子を取り戻してきたのか数値も上がっていき

 

「フォールドレセプターアクティブ!」

「わぁ~!」

「うふ」ピコ

 

 美雲さんの操作で曲が流されフレイヤも乗ってきた。ハヤテはフレイヤの歌に答えるように飛んだ。

 

「さぁ、ここからだぞハヤテ。今までの分まとめて返してやれ!」

 

 

飛び交う無数の感覚の中で ホントの自分さえもなくしてしまう~

 

「まだ試験は終わってないぜ?教官殿!」

「なに?!」

「いっくぜー!」

 

 ハヤテはミラージュの後ろからペイント弾を放つも躱され逆に回り込まれてしまう、ミラージュがロックオンをするとそれを待っていたかのように機体を直立させ急ブレーキをし角度を変え太陽のある方へと飛んで行った。太陽の光に目をやられているとハヤテが機体をバトロイドに変形させてミラージュの機体にペイント弾を当てた。決まりだこれでハヤテは合格だ。

 

「負けた、私が・・・」

 

 

僕らの輝きは~無敵にもなれる~

 

 ハヤテとフレイヤ、二人の動きはシンクロして踊っているかのように飛んでいた。

 

「踊ってる」

「ひらひら~!」

「この子の歌で・・・」

「インメルマンダンスって所かしら?」

「よかったわねハチマン君教え子が合格になって」

「個人的にはちょっと複雑ですけどね。じゃあ俺は行きます」

 

 ハヤテの合格はうれしさ半分悔しさ半分くらいだ、だってそうだろ。似たような状態で勝てなかったやつがここに一人いるんだから。

 

 

甲板

 

「お?ハチマンやったぜ俺!」

「あぁ、おめでとさん」

「なんだハチマンあんまりうれしそうじゃないな」

「忘れたんですかガイさん、俺の時のテスト」

「あっ・・・」

「ハチさんの時の」

「テスト?」

「こいつもハヤテと同じようなテストを受けたんだ、しかも途中で美雲さんに歌ってもらってな」

「え?!そうなん?」

 

 くそ、人の黒歴史を!

 

「それでもなお引き分けたんだ、っていうか9割9部9厘負けた」

「でもしょうがない部分もあったんじゃないのか?ハヤテはある程度ノウハウがあったからほとんど自力で飛べたけどお前の場合はなんの知識もないところから始めてメッサー中尉に引き分けたんだから」

「メッサーってあのいけ好かない野郎か!」

「ハチさんって意外とすごい人やったんやねぇ・・・」

 

 フレイヤから悲しい評価を受けていたことに泣きそうになったけど何はともあれこれでハヤテもデルタ小隊の一員になれたんだ。

 

 

 

 




何とか間に合った


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STAGE24 衝撃 デビューステージ

ハチマンサイド

 

「あー思い起こせばワルキューレの結成の協力を依頼さr「っというわけで~」」

「フレフレとハヤハヤのデビューをお祝いしてー!」

「「カンパーイ」」

 

『ようこそケイオスへ!!』

 

「乾杯」

 

 俺は店の片隅で静かに挨拶をした。だって特段仲のいい人なんて居ないからね!そしてみんなそれぞれで盛り上がってるな。ちょっと外に出るか。ちなみに新人2人は百合百合コンビプラス頑固娘と仲良くやっている。

 

「ワクチンライブか・・・」

「ランドール自治政府からの要請、最近ヴァールの発生危険率が上がってきたからって」

「そもそもなんでライブなんだ、録音して放送とかじゃだめなのかよ?」

「私たちが歌うと生体フォールド波っていうのが発生するの、で、それがヴァールに効くんだけど録音したりデータ化したりすると効力激減」

「「へぇ〜」」

「やっぱり生が1番、はむ」

 

 クラゲ生でって最初は勇気いるんだよなー美味いけど。すると俺が外に出たことに気がついたみたいでこちらにやってきた、だけど。

 

「ハッチハチー!」ムニュ!

「ひ、ひゃい!」

 

 や、やばい!俺の背中に反応弾がぁ!

 

「まーた1人でいるの?一緒に飲もうよー!」ムニュムニュ

 

 やめてぇ!反応弾が!違うとこも反応しちゃう!

 

「い、いえ、マキナさんは新人2人を相手にしなきゃ行けないんじゃないでしゅか?!」

「そんな事言わないでよー」

 

 

「あの二人、出来てんのか?」

「凄く仲がいいんやね〜」

「・・・疑惑あり」

 

 するとレイナが3人にある写真を見せた。ってあれは!

 

「うわぁ!」

「やるなハチマン」

「ご、ゴリゴリ〜」

「な、なんでその写真を?!」

 

 なんということでしょうレイナが見せたのは俺の初任務の時ナンパから助けた時の写真!しかも俺がマキナさんをしっかり抱きしめている時の!

 

「レ、レイレイ、その写真、後で頂戴?」

 

 な、なんだと、まさか・・・脅しにつかうのか?!」

 

「いや、さすがにそれはないんじゃないですか?」

「なぁ、あれってワザとじゃないんだよな?」

「多分」

 

 あれ?2人も俺の考えてることが分かったのか?まさかのエスパー能力持ち?

 それから歓迎会は盛り上がり数時間後に解散となった。

 

 

 

 

それから数日がたちライブ当日

 

 俺達はアイテールにてライブ会場である惑星ランドールに向かっている。そしてデルタ小隊はそれぞれの機体の調整と確認をしている。

 

「おお、こいつか。いい感じだ!」

 

 ハヤテの声がする方を見るとガイさんと一緒に新しく配備されたジークフリードを眺めていた。ちなみに番号はデルタ6

 

「VF-31 ジークフリード、慣性制御システム標準装備の最新鋭機、おまえにゃ勿体ない機体だ」

「へへっ」

「それから・・・俺達からの入隊祝いだ」

 

 ガイさんはハヤテにタブレットを渡した、渡したタブレットに映ったのマキナさんとレイナそして整備班のメンツだ、どうやらハヤテの機体は特別な改造がしてあって宇宙空間でもヘルメットなしで操縦できるようになってるらしい。

 

「♪〜♪♪〜♪♪」

「よっ、フレイヤ」

「♪〜♪♪〜♪♪」

「?おーい」

「あ、ハヤテ」

 

 フレイヤは音楽を聞くことに集中していたのかハヤテが大きく呼び掛けてやっと気づいた。

 

「なんだ?初ステージにビビってんのか?」

「うっ!そ、そんな事・・・」

「はは、それアル・シャハルでも持ってたよな?お守りか?」

「あっ・・・うん。子供ん頃、ウィンダミアに来てた地球人に貰ったんよ。これで外の音楽を知ることが出来た。リン・ミンメイ、ファイアーボンバー、シェリル・ノーム、ランカ・リー、そして、ワルキューレも・・・かっこいいって思った、自分もこうなりたいって、でも・・・」

「らしくないぞ?命懸けで飛べば飛べる!だろ?」

「あ・・・そやね、うん!飛べば飛べる!人生30年!考えとる暇があったら飛び続けんきゃねー!」

 

 そう言えば隊長が言ってたな、ウィンダミア人は身体能力が優れている代わりに寿命が短いと。そんな事を考えていると隊長から号令がかかり最終チェックと打ち合わせをしアイテールはランドールのライブ会場まで到着した。

 

「フレイヤ」

「貴女はどんな想いで歌うの?」

「え?どんなって・・・」

「じゃあ、くもくもはどんな想いで?」

「そうね・・・今日私を満足させられたら教えてあげる、出来なければ貴女はワルキューレに必要ない」

「え!う・・・!」

 

 美雲さんは厳しいことを言うがこれもフレイヤが半端な覚悟で歌うことのないように美雲さんが念押しした。

 

「さ!話はもういい?じゃあ行くわよ?」

 

「銀河のために」

 

 

「誰かのために」

 

 

「今私達」

 

 

「瞬間完全燃焼」

 

 

「命懸けで楽しんじゃえ!」

 

 

 

『GO ワルキューレ!!』

 

 

 

welcome to walkyre world

 

 

「おおー!」

 

 音楽の始まりと共に観客たちのボルテージが上がっていき、俺たちデルタ小隊の機体とワルキューレを乗せたシャトルが降りてくる。それぞれの機体から六色のスモークを出しそれぞれのフォーメーションで離れていく。そしてシャトルからワルキューレのみんながステージに向かって飛び降りる。

 

 

歌は愛!!

 

 

 

 

歌は希望!!

 

 

 

歌は命!!

 

 

 

歌は神秘!!

 

 

 

 メンバーの四人は衣装に着替え終えステージに着いた、だがフレイヤがまだだ。

 

 

「ううう・・・飛べば飛べる飛べば飛べる飛べば飛べる飛べば!う!ゴリゴリ―!」

 

 気合を入れシャトルから飛び出したフレイヤ、その姿は徐々に変わっていく。

 

 

歌は元気!!

 

 

 なるほどな、フレイヤは元気なんだ。

 

「ああ!五人目!」

「おお新メンバー!」

 

 観客の期待はデカい、だがフレイヤはそれどこれではなく初めてのステージ衣装のガスジェットクラスターに驚き着地に失敗してしまった。

 

「こけた!」

「ポンコツだー!」

 

 観客に笑われながらもフレイヤはきちんと頭を下げ、その後に他のメンバーもフレイヤに近づく。

 

「聞かせてあげる、女神の歌を!」

 

 

 

超時空ヴィーナス ワルキューレ!

 

 

「わ、ワルキューレ!」

「改めまして、新メンバーを紹介します!」

 

 カナメさんの司会によりフレイヤの自己紹介を始めた。

 

「え?あ!ウ・・・ウ、ウィンダミアから来ました、リンゴ大好き!フレイヤ・ヴィオン14歳、よ、よろしくオニュぎゃいしにゃすっ!」

 

 今の自己紹介で何故かシンパシーを感じてしまった。はいすみません調子乗りました。でも観客は乗ってくれてるみたいで

 

「いいぞ!」

「おにゅぎゃいされちゃうー!」

「うう・・・」

 

「まずはこの曲『不確定性☆COSMIC MOVEMENT』」

 

 美雲さんが歌う曲を言うと観客も沸く。すると美雲さんはマイクに手を当て音が聞こえないようにすると

 

「ダメならクビよ?」

「ううっ、うう・・・わぁ!」

 

 フレイヤたちの衣装が輝き次の曲のための衣装に変わっていき歌をスタートした。

 

 

宇宙の法則を破っても、死ぬまで躍らせて~AH!

 

 

RIDE ON

 

 

3・2・1!

 

 

 

 向こうもスタートしたな、なら俺たちもやるか。曲の始まりと共に再びスモークを出し連携を取りながら空を駆けて行く。するとサビに入ったと同時にハヤテの機体が隊列から外れワルキューレと観客の近くまで降下すると踊りだした。

 

「いいな、あれ。ってかミラージュがうるさそう」

「うぉ、踊っいやがる!」

 

 観客も大いに盛り上がっていた。すると俺は空から何か変なものを感じ取りすぐに隊長に報告をした。

 

「隊長!空から何か来ます!」

「は?何言って『アイテールよりΔ1へ、アンノウン衛星軌道に出現、大気圏に突入してきます!』なっ!奴らか!」

 

 すると後方に大気圏からやってきたアンノウン機が小型機を発射させこちらに向かってきた。だがそれだけではなくワルキューレのライブで使っていたドローンが突然機能しなくなり墜落した。

 

「敵ジャミング攻撃でフォールド波増幅システムが・・・」

「は!ミサイル!」

「まずい!」

「伏せて!」

 

 ワルキューレの前方から大量のミサイルがやってきていた。

 

「うぉぉぉ!!市民とワルキューレは俺たちが守る!」

 

 隊長の合図とともにデルタ小隊全機がワルキューレの前に立ちミサイルを全て撃ち落とす。すると謎のアラームが

 

「新手?いや新統合軍です!」

「おお!愛しの援軍!」

 

 後方から新統合軍の援軍がやってきた。だが突然歌が響き渡る。

 

『♪♪♪〜♪〜♪〜♪』

 

「ッ!!何だこの歌?!」

 

 ワルキューレの歌とは違う、すると新統合軍の援軍の様子がおかしくなり突然こちらに向かって発砲してきた。

 

「な!」

「新統合軍が攻撃してきた?!」

「マジかよ!」

「まさか、奴らヴァールに?Δ3確認を!」

 

 Δ3が機体の装備を使い新統合軍の機体を調べるとなんと全機ヴァールになっていた。じゃあ俺たちはこいつらを・・・いや、躊躇うな!

 

「っく!止むを得んか、全機攻撃開始!市民とワルキューレを守るぞ!」

「「了解!」」

「攻撃だって?!」

「相手は味方じゃん?」

「正気を失ってるだけかもしれません!」

 

 チャックさん、ハヤテ、ミラージュは味方への攻撃を躊躇っているがそんなこと言ってる暇は無い、下手したらこっちが落とされるかもしれないのに。

 俺はバックパックにセットしてあったライフルを取り出しワルキューレの近くまで降り友軍機を撃ち落としていく。

 

「大丈夫ですか!皆さん?!」

『こっちは誰も怪我してないから大丈夫!』

「良かった・・・あれは?」

 

 ワルキューレの無事を確認し再度攻撃を始めようとすると丁度ミラージュの機体が友軍機を捕捉していた。あれは、まずい!俺はライフルを構えミラージュの後ろに着いていたアンノウン機をロックオン、狙いを定め撃った。右の翼に着いていた装備?には当たったがまだまだ飛べるみたいだ。そこへΔ2がカバーに入った。

 

「撃つのをためらうから敵に後ろを取られる!」

「っ!」

「Δ2、その話は後で!本命が来ましたよ!」

「ッ!!」

 

 Δ2がトドメを刺そうとしていたところに他の奴らとは動きが違う機体がやってきた。するとワルキューレ達も歌い始め、友軍機達は次々とヴァールから解放されていく。だが突然アーネスト艦長から通信が入った。

 

『アラド少佐、やられた!』

「アイテールが?!」

『いや、陽動作戦だ!君達が戦ってる間に惑星ヴォルドールの首都が敵軍に陥落された!』

 

 なんだって?!あの敵、一体なんなんだ?するとアンノウン機達が一斉にひとつの場所に集結し始めた。集結する際に機体のカラーが増えさらに背部に紋章のようなものまで出てきた。

 

「あの紋章!」

「やはり、空中騎士団・・・」

「空中騎士団って、確か・・・」

 

 あの機体達がスモークで紋章を描くとそこにホログラムが投影されメガネを掛けた男が映された。

 

『ブリージンガル球状星団並びに全銀河に告げる、私はウィンダミア王国宰相、ロイド・ブレーム』

「あ・・・は!」

「嘘・・・」

「ウィンダミアって」

「フレイヤの?」

「ロイド殿下?」

 

 フレイヤも動揺している。だがそれを知らずしてロイド・ブレームは演説を続けた。

 

『全てのプロトカルチャーの子らよ、我がウィンダミア王国は、大いなる風とグラミア・ネーリッヒ・ウィンダミア王の名のもと、新統合政府に対し宣戦を布告する!』

 

 

 




か、かけた・・・_| ̄|○ il||li


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STAGE25 困惑の帰還

今回から少しオリジナルの話を投稿します。
はよ本編へと思う方々申し訳ごさいませんが私のワガママにすこしだけ付き合ってください




 敵の奇襲を受けながらもランドールから脱出しラグナに戻っている俺たち、そして会議室に全員が集められた。

 

「契約の更新?」

「ああ、先程ラグナ星系 自治組織からの要請でな。今までの依頼はヴァールによる暴動への対応のみとされてきたがそこにウィンダミア王国の侵攻に対する防衛任務が加えられた」

 

 まああんな事になったからな、ケイオスは軍事企業だけど民間がつくから本格的な戦争は本来ならやらなくても問題ないのだ。とはいえ俺に拒否権は無いな、なぜなら俺はこの世界に来てからケイオス入ることを条件に身分を保証してもらっていたし、何より・・・

 

「無論、更新します!」

「同じく」

「聞くまでもないわ」

「きゃわわーなジークフリードちゃん達を置いていけないもんねー!」

「流石マキナ姉さん!」

「一生ついて行きます!」

「俺も・・・まだ誰ともデートしてないしね!」

「うっ・・・どうする?」

「やめとく?」

 

 チャックさん・・・の状況じゃあいいことしてるのか悪いことしてるのか分からないな。

 

「判子、押す」

「俺も、更新し『ドッカーン!』ッ?!」

 

ビーッビーッビーッビーッ!

 

 突然爆発音が聞こえ警報が鳴り響いた。

 

「何があった?!」

「フォールド空間内に謎の歪みが発生し、アイテールがその歪みに引き寄せられています!」

「な、なんだとー?!」

 

 アイテールは謎の歪みに引き寄せられその穴の中に消えていく。

 

 

 

 

「うっ、うーん、ど、どうなったんだ?」

「外の映像、出せるか?」

「は、はい!」

 

 ユーリさんがアイテールの外の映像をメインモニターに映し出した。映っていたのは暗い場所だった。あれ?何でだ?

 

「どうやら海の底みたいです」

「だから暗かったんですね」

「地上の様子も見たいな」

「ではドローンを飛ばします」

 

 アイテールからドローンを飛ばし地上の様子を見ることに、数十秒するとドローンは地上に出たみたいで映像でも太陽と空が映る。カメラを動かすとどうやらどこかの浜辺付近に墜落したみたいだ。

 

「何か写ってたりしないか?」

「あ、あそこに旗みたいなのが!」

「どこだ?えーっと、きゅうじゅうきゅう、はま?」

 

 

「九十九里浜・・・」

 

 俺は驚いた。カメラには死ぬ前に見た事ある建物が並び立っていて真ん中に売っている旗には「ようこそ九十九里浜へ!」と書かれていた。えっ?まさかここって・・・

 

「ハチマン、知ってるのか?」

「た、多分ですけど、ここ・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

地球ですよ・・・」

 

「「「「「えぇー!」」」」」

 

 全員が驚いていた、1番驚いたのは俺なんだけど。すると隊長が新統合政府に救助して貰えるか通信してみようと言ったが俺が多分それは無理だと言うと隊長は俺の目を見て何かを察した。

 

「まさか、この地球は、お前が居た地球なのか?」

「・・・恐らく」

「ここに居たって、どういう事だ?」

「わ、私にもサッパリ・・・」

「ッ!」

「・・・」

 

 他の人たちはなんの事だか分かっていないな、てか隊長俺の事言わなかったんだ」

 

「いやー流石に言っても信じて貰えないだろ」

「それもそうですね、それでどうするんです?」

「ん?あーそうだな、とりあえず外に出てみるか」

「ちょ、隊長!大丈夫なんですか?!」

「安心していい、こっちじゃヴァールも空中騎士団もいないからな」

「そういう問題なのか?」

 

 大丈夫だろ、なんならマクロスすらないんだし。

 

「地上に出るって言ったって、2人だけでか?」

「あーそうだな、じゃあハヤテとミラージュ、それからカナメさん、フレイヤに来てもらうか。メッサーとチャックはいざと言う時のために待機、マキナさんとレイナさんと美雲さんはアイテールの修復を手伝ってくれ」

「了解「ウーラサー」」

「わっかりましたー!」

 

 俺は一旦自分の荷物を取りに行った、こっちに来た時の持ち物は携帯と財布くらいだったからいつも持ち歩いていたから良かった。何気に手持ちも多く入ってたな、あの時は気にしてなかったからか?

 そしてアイテールにあった小さな潜水艦で人目につかないところまで来て地上に出た、久しぶりの地球の空気だ、澱んでるな。そのままさっきカメラに写ってた所まで歩いて来ると。

 

「静かだな」

「ラグナが賑やかすぎるんですよ、それにここはどちらかと言うと田舎な方です、都会の方に行けばもっと賑やかですよ。っといい所に」

 

 俺の視線の先には有名な7のつくコンビニがある、丁度いいや今俺が死んでからどれくらい経ったのか気になるし新聞とか買うか。隊長に断りを入れコンビニにで新聞を買って日付を見るとなんと俺が死んでから一月も経っていなかった。

 

「まじか、向こうとこっちじゃ時間の流れが違うのか?」

「どうしたハチマン?」

「隊長、俺、入隊してから結構経ちますよね?」

「あぁ、もうすぐ1年経ちそうだな」

「こっちじゃ一月くらいしか経ってないんですよ」

「そんなに違うのか、ますます頭がこんがらがってきたな・・・」

 

 俺もどうなってんのか知りたいんだけど。隊長と俺で話をしていると

 

「カナメさん、ハチマン達はなんの話しをしているんですか?」

「ああ、3人は知らなかったわね。ハチマン君はね元々私たちの世界の住人じゃないの」

「「「え?」」」

「そ、そんな、変な冗談やめてくださいよ」

「それがそうとも言いきれないの、ハチマン君と初めて会った時に持ってた持ち物で身分証明書があったんだけど、球状星団のデータベースを調べても彼の名前はなかった。紙幣なんかも持ってたけど、見たことない紙幣で、調べても何処にも使われていなかったわ。」

 

 他には八幡のスマホの話なんかも話していたが八幡個人の事はカナメさんは話していない。何故こっちの世界にやってきたのかどうか。するとフレイヤが何かを見つけたみたいで慌ててこっちに来た。

 

「は、はは、は、ハヤテこれ!」

「どうしたんだ、フレイヤ・・・って?!」

「?」

 

 フレイヤの指さす先には電柱があった、だが問題は電柱ではなくそこに貼られていた紙だ。貼られていた紙には八幡の顔写真が描かれており内容は『この人を探しています』と書かれていた。

 

「は、ハチさん、これ・・・」

「ああ、そうだろうな。俺が行方不明になってまだ一月だからな、まだ探してるんだろ」

「そう言えばさっきカナメさんが言ってたな、違う世界がどうのって」

 

 投身自殺したとはいえ未だに俺が生きていると信じる人もいるんだな。だけど今更どう顔を合わせればいいのかが分からない、というか合わせる顔がないんだけど。だが隊長の言葉で運命の神様は非常に無慈悲であるとこの時思うことになる。

 

「よし、じゃあハチマンの実家に行ってみるか」

 

 

 

 



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STAGE26 選択

こんな感じて大丈夫だろうか。


「はい?」

「だから、ハチマンの実家に行くぞ」

「い、いやいや、何言ってるんですか!アイテールはどうするんですか?!」

「それは大丈夫だ、今連絡があって治すのに時間がかかるらしい、俺たちが手伝った所で時間がかかる事には変わりないんだ、だったらお前はその間に家族に無事を伝えてくればいい」

 

 そんな、今更家族に会いに行って何になるんだよ。

 八幡自身また会えるのか?と今まで考えた事はあった、だがいざ戻ってくるとどうすればいいのか分からない。勝手に出ていって勝手に帰ってきたんだから何を言われても受け入れるつもりだがそれでも・・・

 

「怖いか?」

「・・・本当にどうやって俺の思ってること分かるんですか?」

「顔に書いてあったからな。安心しろ、俺達がいる」

 

 隊長は俺の肩に手を置いて言ってくる。

 

「・・・はあ、わかりました。行きましょう」

「決まりだな」

「ここからなら少し時間がかかりますけどね」

「そんなに遠いのか?」

「電車で2〜3時間くらいだ」

「随分時間がかかるな」

 

 バルキリーで行くわけじゃないからな、てかそんなの飛んでたらニュースになるわ。

 そして俺たちは電車に乗って銚子から稲毛に向かった。

 

「はえーこれが電車なんかね」

「周りとか畑と住宅街ばっかりだな」

「球状星団と違ってゆとりがあるんだよ」

「運転手がいる」

「そっちと違って自動運転の電車すら一般化してませんから、技術的にはそっちの世界に劣るんです」

「確かに、発達した文明とは思えない」

「地味に失礼だがそうだ、こっちはマクロス何てもの空から落ちてきてないからな」

 

 ここら辺の話は前に隊長にも言ったな。

 そうこう話している内に電車は乗り継ぎをする駅に到着し別の車両に乗り換える。マジで長いな、座りっぱも意外ときつい。

 そしてまた長い時間座っているとアナウンスが聞こえ次が目的の稲毛の駅に着くそうだ、俺はそのアナウンスを聞くと懐からメガネを取り出した。

 

「どうしたメガネなんか掛けて」

「知り合いに顔を見られたくないんで、メガネを掛ければ分かりにくいかと」

 

((((いや、別人でしょ))))

 

 全員が内心そう突っ込んだ。

 

 

 

「はあ、帰ってきてしまった」

「ここがハチマンの生まれた町ですか」

「そうだ、特に目新しいものなんてないだろ?」

 

 むしろ俺が『あれ?こんなに静かだったっけ?』なんて思ってるわ。

 

「取り敢えず今はハチマン君の実家に行きましょ?」

「・・・そうですね」

 

 カナメさんがそう呼びかけ俺を先頭に実家へと向かっていく。実家自体駅からそう遠くないため10分程で着くが、八幡の足取りはどんどん重くなっていく。

 そして着きました実家、17年住んだはずなのに何故か他人の家のように感じてしまう。やばい、心臓がバクバク言ってる。俺は玄関横のインターホンの前に立っているがチャイムが鳴らせない。

 

「大丈夫だ、さあ行ってこい」

「ッ!」ピンポーン

 

 隊長の一言で決心が着き俺はチャイムをならした。

 

「はーい、どちらさま、で、す、・・・」ガチャ

「よ、よお。久しぶりだな、小町?」

 

 出てきたのは我が妹の小町だった。少しやつれたか?

 

「お、おに、ちゃ・・・お兄ちゃん!!」ガバ!

「うわっ!」

 

 小町は涙を浮かべ体当たりする勢いで八幡に抱きついた。

 

「バカ!ボケナス!八幡!なんで急にいなくなったの?!」

「わ、悪かった・・・あと八幡は悪口じゃない」

「どうしたの小町、そんなにさわい、で・・・」

「うるさいぞ、こま、ち・・・」

 

 玄関先で小町が騒いでいることに気がついた両親もやってきた。2人も少し痩せた感じするな。

 

「は、八幡・・・」ボタボタ

「い、生きてたのか」ボタボタ

「あ、ああ・・・まあな」

「このバカ息子!」

「どれだけ心配したとおもってんだ!!」

 

 そう言いながらも2人も俺に抱きついてきた。待ってマジで苦しい!

 

「あ、あのーそろそろ離した方が・・・」

「「「え?」」」

「し、死ぬ・・・」

「は、八幡!」

「生きてるか?!」

「か、辛うじて・・・」

 

 自殺しようとして生きてたのにまさか家族に殺されかかるとは思わなかった。そして両親と小町は俺の後ろに人がいることに気がつく。隊長は目が合うとお辞儀をし、近づいてくる。

 

「八幡、そちらは?」

「あーこの人は、今働いてるところの上司だよ」

「働いてる?!」

「あの八幡が?!」

「ごみぃちゃんが、働く?!」

 

 そんなに驚くことなのか?驚くことだな、今まで専業主夫になりたいって言ってたんだから俺が自分で働いてるなんて口にしなかったからね。あと小町?酷いよ

 

「は、初めまして。八幡の父です」

「母です・・・」

「妹の小町です」

「アラド・メルダースです、そしてこっちが」

「カナメ・バッカニアです」

「ミラージュ・F・ジーナスです」

「フレイヤ・ヴィオンです」

「ハヤテ・インメルマンです」

 

 とそれぞれ自己紹介を済ませ隊長達を家に上げた。両親たちからまず問い詰められたのは今までどこに行っていなのか聞かれたのだが、小町たちの反応は勿論

 

「はああああああ?!」

「「・・・」」

 

 小町は発狂、両親は口をあんぐりさせてる。顎外れてないか?

 突然の異世界転移なんてものが自分の子供から聞かされたら誰だってびっくりする。さらに八幡は向こうで使っている機械の類を見せると両親2人とも頭を抱えてしまった。

 

「色々訳が分からないけど、八幡が無事ならそれでいい」

「そうね」

「うん!」

 

 なんか面と向かってそんなこと言われるの恥ずかしいんだけど

 

「そう言えば働いてるって言ってたけどどんな所で働いているんですか?」

 

 親父が隊長に職業のことを聞いてきた。隊長は少し顔を強ばらせ真面目なトーンで話し始めた。軍事企業で働いていて今まさに戦争になりそうなことを包み隠さず話した。

 

「と、言うことなんです」

「戦争が始まるなんて」

「申し訳ごさいません、こちらの都合で彼を兵士にしてしまいまして」

「いえ、それしか道が無かったのならないのは仕方がないので」

「でもでも、これでお兄ちゃんは死にに行かなくてもいいんだよね?!」

「っ!・・・」

 

 俺は言葉を出せなかった。こういう事態が起こるかもしれないと考えたことがあったが未だにその答えがでてこないからだ。正直帰りたかったかと言われると多分そうなのかもしれない、ただ、あの時のことが頭から離れない。

 向こうの世界に居たいのか?だが向こうはこれから戦争状態になるが空を飛ぶのは楽しい、ワルキューレやデルタ小隊のメンバーと過ごす日々、こんな俺が一緒に居てもいいのかと思える仲間と離れたくない。この2つの考えがずっと頭を巡っていく。

 

「お兄ちゃん?」

「な、なんだ小町?」

「なんで何も言わないの?」

「い、いや・・・」

「まさか、まだ向こうの世界に居たいって思ってるの?!」

 

 小町は怒鳴るように俺に問いただしてきた、だがその目には怒りというより何かを恐れている目だ。

 

「どうして、なんでそんな事で悩んでんの?!もう飛ばなくてもいいんだよ?!」

「こ、小町・・・」

「落ち着きなさい・・・」

「お兄ちゃん、何か言ってよ!」

「小町、俺は・・・・」

 

 なんでだ、ただ言葉を発すればいいのに、その言葉がでてこない。何も言えない俺を見て小町の怒りは頂点に達してしまった。

 

「〜っ!!お兄ちゃんのバカ!ボケナス!八幡!!」

「っ!!」キーン

 

 小町は俺に罵声をあびせリビングをでて自分の部屋に駆け込んで言ってしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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STAGE27 決断

まあ、長いですけど見てください


小町side

 

 バカ、バカ、なんでよ、なんでまた居なくなろうとしてるの。もっと居てよ、もう居なくならないでよ。

 

「もっとダメなお兄ちゃんでいてよ・・・・」

 

 

八幡side

 

「すみません、お騒がせしてしまって・・・」

「いや仕方がないことだ」

「八幡、あんたどうしたいの?」

「・・・」

「まだアイテールが治るまで時間はある、その間に決めておけ」

「・・・はい」

 

 そうだ、アイテールが治るまで時間があるその間後悔がない選択をしなくてはいけない。俺はそう考えていた。

 

「そう言えば皆さんこれからどうなさるんですか?」

「そう言えば考えていませんでしたね」

「完全に忘れてたな、アイテールに戻ってもいいが・・・時間がかかるな」

「でしたらその船が治るまで家に泊まっていきませんか?」

「い、いえそういう訳には、それにこの人数ですし・・・」

「部屋はまだあります、問題ありませんよ隊長」

「それにこの辺じゃホテルとかありませんし」

 

 無いわけじゃないけど高いんだよなあそこ(俺ガイル第5話のホテル)

 しかもここからまた戻るにしてもルートを覚えてないだろうからまた俺もアイテールに行かないと行けないんだよな。

 

「では、お言葉に甘えさせていただきます」

「それは良かった、じゃ私は夕飯の買い出しに行ってこなきゃ」

「手伝いますよ?」

「いえいえ、お客様にそんな事お願いできませんよ。ゆっくりくつろうでいてください」

「タダで止まる訳にも行きませんから、大丈夫です、これでも鍛えているので。なあハチマン、ハヤテ?」

「ああ」

「まあそれなりに」

 

 あんな地獄の特訓してるんだから多少は力が着いていると思う、着いてなかったら中尉にもっと地獄を見せられる可能性がある。

 

「そうですか、じゃあお願いします」

「私達は、そうね、ねぇハチマン君」

「はい?」

「コマチちゃんの部屋って何処?」

「2階の階段近くの部屋ですけど、どうするんですか?」

「少しお話しようかなって思って、女の子同士の方が色々話しやすいでしょ?」

 

 確かに、今の俺じゃまともに取り合ってくれないかもしれない。ならここはカナメさん達に任せた方がいいか。

 

「わかりました。小町をお願いします」

「うん、任せておいて!」

「ハチマン、行くぞ」

「はい」

 

 俺は隊長達と共に近所のスーパーに向かった。

 

 

小町side

 

 あれから少し経ったけど、まだ現実が受け入れられないや。嫌だよ小町、またお兄ちゃんが居なくなるの。ずっと部屋で俯いていると扉をノックする音が聞こえた。

 

「はい・・・」

「あ、えっと、コマチちゃんだったよね?」

「はい、あなたは、カナメさん、でしたっけ?」

「えぇ、ちょっといいかしら?」

「・・・はい」

 

 お客さん相手にあまりやってはいけないけど元気が出ないなりに声を出し3人を部屋に招き入れた。

 

「へぇここがコマチの部屋なんだ」

「はい、えっと、3人はどうして・・・」

「ちょっと話がしたくてね?」

 

 私と話を?でも話なんて。そう思っていたらフレイヤさん?がタンスの上に置いてあった写真を手に取り

 

「わあ、この写真ハチさんと写っとるんね」

 

 手に取った写真は去年兄の入学式前に一緒に撮った写真だった。

 

「それは去年撮った写真です」

「なんか初めて会った時と同じ顔つきですね」

「ちなみにその写真を撮った後にお兄ちゃん、犬を助けようとして車に引かれちゃったんですよね」

「ハチマン君らしいわね」

 

 そうだ、お兄ちゃんは人と関わらないようにしているのに困ってる人とかに手を差し伸べてしまう。

 

「お兄ちゃん、いつもぐうたらでダメ人間で将来の夢が専業主夫とかぬかしてましたけど、誰かのために動けるんです。だから、いつも傷ついているんです」

「え?」

「カナメさん、お兄ちゃんと会った時にどこか怪我をしていませんでした?」

「・・・そう言えば初めて会った時あちこち怪我していたわね、でも海で溺れた時にした怪我だと思っていたわ」

「お兄ちゃんがいなくなった日にお兄ちゃんの部屋で血だらけの制服を見つけたんです、それからお兄ちゃんの学校のクラスメイトの人たちに色々聞きまわったら暴力とかイジメとか色々受けていたみたいで・・・」

「なんて卑劣な・・・」

「でも親とかに相談しなかったの?」

「ハチマンの性格からしてそういうのは他の人間には話さなさそうですが」

「その通りです、お兄ちゃん自分の事って基本的に誰にも話さないから雰囲気とか周りからの情報とかで知っちゃうんです」

 

 小町は握りこぶしを作り力を目一杯入れてしまう。すると爪がくい込んでしまったのか血が流れてきた。

 

「あっ、血が・・・・」

「え?あぁ、すみません」

 

 兄のことを話し、更には血まで出してしまったせいなのか暗い雰囲気になってしまう、流石の小町もこの雰囲気に耐えかねたのか話題を変えた。

 

「そ、そう言えばお兄ちゃんは向こうでどんな感じなんですか?!」

「そうですね、だらしないのはこちらの時と変わりないかと」

「そうね、あとは色々巻き込まれたりとかも?」

「そうなんかね?」

「あれ?知らないんですか?」

「フレイヤは入ったばっかりだから、あまり彼のこと知らないのよ・・・」

 

 ちなみにこの時フレイヤは八幡の事をヴァール扱いしてしまったことは伝えていない。

 それから普段の行動とか訓練中の事なども話せる範囲で小町に話した。

 

「あのお兄ちゃんにそんな才能が・・・」

「ほんと、妬ましい限りですが」ハイライトオフ

 

(あんまり掘り下げない方が良さそう)

 

「か、カナメさん達の方は、ワルキューレ、でしたっけ?どんな曲を出しているんですか?」

「それなら・・・ほいな」

 

 フレイヤはいつも持っている端末を取り出しイヤホンの片方を渡した。

 

「これが・・・いい曲ですね!」

「そやろ、アタシワルキューレの歌が大好きだからオーディション受けたんよ!」

「予選があったこと忘れてたけどね?」

 

 そんな事あるの?そう思っているとワルキューレの曲が終わり次の曲に入った。だが流れてきたのはワルキューレの曲ではなかった。

 

「あれ?ワルキューレの曲じゃない?」

「あ、ランダムに再生するようにしちゃった、今変えるk「ちょっと待ってください」?」

 

 曲を変えようとした途端小町が待ったを掛けた、その曲を聞くと小町は驚いた顔で

 

「この歌、そっちの世界の歌だったんだ・・・」

「この歌?」

 

 小町が聞いているのは『愛・おぼえていますか』だった、この曲は嘗て八幡の持っていたイヤリングで聞いていたため小町自身、自分の世界の昔の歌かと思っていたのだ。

 

「ちょっと待ってください、『愛・おぼえていますか』はこちらで歌われたはずです!」

「あれ、お兄ちゃんから聞いてないんですか?お兄ちゃんの持ってるイヤリングの話」

「イヤリング?」

「そう言えば、たまにつけてたわね」

「そのイヤリングから色んな歌が聞こえてくるんですよ、でも何故が親には聞こえないみたいで・・・この曲もそのイヤリングから聞こえてくるんですよ」

「なんでだろう?」

「そこまでは、でもあのイヤリングも人から貰ったものらしいですし」

「貰った?」

「はい、長髪の男の人?から貰ったらしいです」

「何故そこに疑問形が着くのでしょうか」

 

 しょうがないじゃないですか、お兄ちゃんだってよく分かってなかったんですから。

 

「後で調べさせてもらいましょう」

 

 タダイマー

 

「お母さん達が帰ってきたみたいですね」

「私達も手伝いに行きましょう」

 

 3人は帰ってきたお母さんたちの手伝いをするために下に行こうとした。するとカナメさんが扉の前で立ち止まって小町に言ってきた。

 

「コマチちゃん」

「はい?」

「ハチマン君のこと、もう少し考えてくれない?」

「えっ」

「確かに、私達はこれから戦争をする事になるんだけど、立場とか、色々な事を捨てて言うとね、私は彼にいて欲しい」

 

 真面目そうなカナメさんから意外な言葉を聞いて驚きを隠せないている、そしてカナメさんは続けた。

 

「いつもはひねくれた事ばっかり言ってるけど、彼がいると私も含めて皆が楽しくやれてる。それにね、これまで何回か戦う時はあったけど彼のお陰で多くの命を救うことも出来たの」

「でも、もう一度、お兄ちゃんは苦しむかもしれないですよね?」

「そう、絶対に死なない戦場なんてないし、もしかしたら私達が死んでしまうかもしれない。彼って自分の事はいい加減だけで仲間の為なら自分が傷つく事でも簡単にやってしまうけど、それくらい彼にとっては守りたいものがあるんじゃない?もし彼の目の前で誰かが死んだら、彼はもっと苦しむと思うの」

 

 確かにそうかもしれない、その言葉は生まれてから何年も一緒に生きてきたからわかる。お兄ちゃんは何時もそうだ、リスクリターンの管理はできる癖に

いざとなった時その管理はザルになる。だから自分が好きな物が無くなりそうになると自分が犠牲になってしまう、そんな兄だ。

 

 

八幡side

 

 夕食を終え小町は部屋に戻り俺は風呂に入って両親と隊長達は色々話していた。

 風呂に入りながらずっと考えていた。俺はここに居たいのか、もう一度苦しまなきゃ行けないのか、もう一度家族といたかったのか。

 

「いや、答えは決まってるか・・・」

 

 俺は風呂から上がって隊長に自分の中の問の答えを伝えに行くことにした。

 

「お?上がったか八幡」

「ああ、隊長、少しいいですか?」

「・・・ああ」

 

 隊長も俺の顔を見て何を言いたいのか察しが着いたのか俺の目をじっと見つめ話を聞く。

 

「やっぱり俺、皆と一緒に戦いたいです」

「「ッ!!」」

「・・・いいのか?こっちに来たら二度と帰って来れないかもしれないんだぞ?」

「覚悟の上です、それに・・・せっかく手に入った物が俺の居ない間に無くなってる方が、俺には苦痛ですから」

「・・・親御さんは、どうですか?」

 

 両親2人とも顔を俯かせている、それはそうか、悪い言い方をすれば死にに行かせてくれって言っているようなものだ。昔ならともかく今どきそんな場所に行かせたい親などいるもんじゃない。すると親父が口を開き

 

「私は、八幡のやりたいようにやらせたいです」

「貴方・・・」

「良いのですか?もしかしたら死ぬかもしれないのに」

「・・・今まで、八幡が自分から何かをしたいと言ったことが無かったんです。そんなこいつが、命懸けで何かをしたいと言ったんです。なら親として出来るのはそんな息子の背中を押してやることが1番なんじゃないかと考えたまでです」

「親父・・・」

「そりゃ、八幡には死んで欲しくない。でもこの前の出来事で色々考えると今までこいつにしてやれた事は数少ない、その事を後悔しました。だから、八幡がやりたい事をやらせてやりたいんです」

 

 俺自身あまり気にしていなかったが、思い返すと小町に構う事の方が多かったな。

 

「・・・分かりました、息子さんの命、預からせて頂きます」

「やったなハチマン!」

「ああ」

 

 今日この日、俺は本当の意味でデルタ小隊の人間になることが出来た。そう感じる。

 

「そう言えば、俺たち何時出発できるんですか?」

「あーそれなんだが、あと数日かかるらしい」

 

 話によるとどうやらフォールドシステムに損傷が出ているらしくしかも結構重要な場所らしい、そこの修理に時間がかかるみたいだ。

 

「まあ、出発するまでゆっくりしていよう。これからが大変だからな」

「そうですね」

「なあ、俺ハチマンの部屋を見てみたいんだけど」

「は?別に面白いものなんて何も無いぞ?」

「いいからいいから」

 

 俺はハヤテに押され自分部屋を見せることに、黒歴史になるようなものないよな確か・・・

 八幡達がリビングから出ると

 

「なんか、凄く遠くの人間になった気がしてきたな・・・」

「男はいつだって成長するものです」

「はは、違いない」

 

 息子の成長ぶりを見て嬉しいような悲しいような、そんな感覚になっている父親、するとカナメさんが

 

「あの、少し、相談があるんですが・・・」

「ん?どうしたんだカナメさん?」

「実は・・・・」

 

 

 

 

 

 

 



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STAGE28 決別 NewSTAGE

デュランダル マックス機を買ってしまった。


 次の日

 

 俺は昨日ハヤテと共に自分の部屋で色々やっていたのだが、見つけたくない物を見つけてしまった。それは俺が自殺する前に着ていた血の着いた制服だった。

 そして思い出してしまった、あの日々を。だが何時までも気にしている訳にはいかないし俺自身のまいた種だ。それに俺を気にかけてくれた人達にも謝らないといけない、色々迷惑を掛けたんだから。

 

「行くしかないか、色々終わらせないと・・・」

 

 俺はケイオスの制服を着て出かける準備をし玄関へ向かう、すると

 

「お兄ちゃん?何処に行くの?」

「ん?あー・・・あれだ、忘れ物を取りにな」

「・・・そっか、気をつけてね」

「あぁ」

 

 小町も色々察してくれたのか静かに俺を見送った。

 

 

小町side

 

「大丈夫かな?」

 

 少し不安だ、何となくだけどお兄ちゃんが何をしに行くのか分かったからだ。見送ったのは良いけどまた何かされるんじゃないかと思うと怖くて堪らない。そう思っていると

 

「あれ、コマチちゃん?とうしたんかね?」

「あ、フレイヤさん」

 

 そこにフレイヤとミラージュ、ハヤテの3人がやってきて何をしているのかと尋ねてきた。小町はお兄ちゃんの事を3人に話すと

 

「では、私達が様子を見に行きましょう」

「良いんですか?」

「ああ、それにハチマンがまた苦しむなんて事になったらお前だって辛いだろ?」

「・・・分かりました、お兄ちゃんをよろしくお願いします」

「ほいな!」

 

 ハヤテさん達はお兄ちゃんの後をおって行きました、じゃあ小町もやるとこやりますか。

 小町はある人達に電話を掛けた。

 

「もしもし?お久しぶりです・・・・」

 

 

八幡side

 

「またここに来るとはな・・・」

 

 自宅から歩いてきたから少し時間がかかってしまったが俺は今総武高校の前に居る。今日は平日、俺がこの格好で入ると色々ヤバい気がするが今は放課後残ってる生徒もそう多くはないだろ。そう思いながら俺は昇降口に向かった。

 

 

 

 

 

 

「えっ、あれって、まさか・・・」

 

 

 

 昇降口を抜けると俺は真っ直ぐある場所に向かう、途中で生徒とすれ違うことはなく教室にも居ないことを確認しながら向かった。かつての俺の居場所だった、奉仕部の部室へ。

 部室の前にやってきた俺、教室の中からは声は聞こえない、基本雪ノ下は本を読んでいたから静かにしているだろうが由比ヶ浜がいる為絶対に声が聞こえてくるはずなんだが、今日は休みだったか?俺は教室の中に入ると長机がありそこには3つのスクールバックが置かれていた。2つのバックは誰のだか分かるがもう1つは誰だ?バックに近づくと着いていたキーホルダーを見て誰の物か分かった。

 すると部室の外から声が聞こえてきた。聞きなれた声が、思い出したくなかった声が。

 

「依頼、無事に終わって良かったね〜」

「えぇ、あれくらい私に掛かれば造作もないことよ」

「はは、流石だね雪乃ちゃん」

 

ガラガラ

 

「あれ?誰かいる」

「依頼かしら?・・・ッ?!」

「ッ?!」

 

 どうやら2人は俺だって分かったらしく青ざめて震えている。

 

「よお」

「な、な、なんで、貴方が・・・」

「ひ、ヒッキー?」

「お、お前は、し、しん、死んだはずじゃ・・・」

「ああ、そうらしいな、でも俺は現に生きてる」

「な、何をしに戻ってきた?!」

 

 こいつ、とぼけてるのか?それとも本気で心当たりが無いのか?なら徹底的にやるしかないか。

 

「別に、お前らの無様な所を見に来ただけだ」

「ふ、ふん、そんなんだから海老名の時だって告白の邪魔したんじゃん!」

「そうだ、お前は目の前で告白が成功するのが気に食わなかったんだ、だから邪魔したんだろ?!」

「・・・ふふ、はははっ」

「何がおかしいと言うの?」

 

 やっぱりな、こいつら、海老名さんが出した依頼に気づいていなかったんだ。それを知らずに俺を責め立てる、その事に笑いが止まらん。

 

「いや?やっぱりお前は無能だってことを再確認しただけだ」

「な、なんですって!」

「なら、優秀な雪ノ下に聞くが海老名さんが修学旅行前に部室に来た時にお前、海老名さんの依頼に気がついたか?」

「依頼?そんな事言っていなかったじゃない!」

「いや、確かに言っていた。分かりずらかったが『男同士の絡みが見たい』と」

「?・・・ッ?!」

 

 流石の雪ノ下でも気がついたか『男同士の絡みが見たい』って事は男と女の絡みは興味ないってことだ。すると教室の扉が開かれた。

 

「流石だね、比企谷君」

「え、海老名、戸部、皆も・・・」

 

 入ってきたのは海老名さん、戸部、三浦、戸塚、川崎、材木座、平塚先生、それから雪ノ下さんだった。ん?なんか後ろに居ない?さらにその後ろからミラージュ、フレイヤ、ハヤテまでもが一緒にいた。

 

「お前らなんで・・・」

「コマチから言われてな、様子を見に来たんだがこの人たちにあっちまって」

 

 君たち仮にもデルタ小隊の一員なんだから簡単に見つかっちゃダメだろ、そう思っていると戸部がしゃべり出した。

 

「やっぱり、そうだったんだね」

「と、戸部?」

「変だと思ったんだ、今まであまりクラスに関わらなかった比企谷君がいきなり俺の告白に入り込んでくるなんて」

「戸部っち・・・ごめん」

「ううん、いいんだ。でも振るならしっかり振って欲しかったよ、海老名さん」

 

 あんまり後先考えないタイプかと思ってたけどちゃんと考えてたのか。

 

「結衣、あんた中学の頃も同じ事やってグループ壊そうとしてたよね?一体何がしたいの?」

「そ、それは、友達が告白したいって言うなら応援したくなるじゃん!」

「あんな事があったって言うのに、その事さえ忘れてるなんてもはや病気じゃん」

「その依頼の話だが、何故私の方に来ていない?この部が活動する時は必ず私に話を通しておく必要があるはずだが?」

 

 そう奉仕部が活動するに当たってどんな依頼であろうと必ず平塚先生に話を通さなきゃ行けない、ちなみに川崎の件も話はしてあったがその解決自体は俺に一任されていた。

 

「そ、それは・・・」

「それと葉山」

「な、なんですか」

「あの噂を流したのは君だな?」

「わ、訳の分からないこと言わないでください、第1俺が流したなんて証拠あるのかよ!」

「証拠ならあるよ、色んな生徒たちにお金渡してたでしょ?それもかなりの額」

「っ!!」

 

 え、こいつそこまでやってたのか?確かに違う学年まで広まってるのには驚いたけど。

 

「なんで、なんでだよ!なんでヒキタニなんかに!」

「っ!危ない!」

 

 余程頭に来たのか葉山は俺に殴りかかってきた、だが甘い。今の俺は兵士、それなりに対人訓練もしているのだから。八幡は突き出される拳を正面で受け止めそのまま腕を捻り地面に叩きつけ抑え込みそして

 

ガチャ!

 

「ひっ!」

 

 倒れた葉山の額に俺は拳銃を突きつけた。本当なら一般人に向けてやることでは無い、ハヤテ達が見ているがまあいいや、罰ならいくらでも受けてやる。

 

「いいかよく聞け?今更お前がどれだけ騒ごうが知ったこっちゃないしこれから悪評を広げようとしてもしらん、もうそんな事気にしなくなったんでな」

「は、は?」

「ちなみにこれが偽物だって思うならそれでいい、だがこれからまた変なことをしようものならお前の頭には鉛玉のプレゼントが送られるからな?」

「ガタガタ、グッタリ」

 

 脅しすぎたのか葉山は気絶してしまった。まあ軽く仕返しが出来たから良しとするか。

 八幡は葉山から離れ海老名たちに近づいた。

 

「比企谷君・・・」

「何も言うな戸部、あんなやり方しか出来なかった俺が悪いんだから。というかどうしようあれ」

 

 振り返ると気絶している葉山と放心状態の雪ノ下、由比ヶ浜。どう収拾つければいいか考えていると

 

「それなら私に任せて」

「良いんですか雪ノ下さん?」

「うん、比企谷君には迷惑かけたから。あとの処理は私が全部やっとくよ」

「すみません。それで、今回の件、隊長に報告するんだろ?」

「別に、俺たちは何も見てねぇよ。なぁミラージュ?」

「・・・そうですね、特に問題なく行動していました」

 

 ミラージュが何か言ってくるかと思ったがそんなことは無かった、驚いたな。

 

「そう言えば、君は今何をしているんだ?そんなものを持っているって事は普通の事じゃ無いんだろ?」

「あーどうする?」

「どうするって・・・」

「名乗るしかないのでは?」

「だよな」

 

 顔見知りの相手にこの挨拶とかやりたくないんだけど・・・

 

「申し遅れました、我々はケイオス、ラグナ第三戦闘航空団デルタ小隊所属のミラージュ・F(ファリーナ)・ジーナス少尉です」

「ハヤテ・インメルマン少尉」

「ヒキガヤ・ハチマン少尉」

「戦術音楽ユニットワルキューレのフレイヤ・ヴィオンです」

 

 とそれぞれ自己紹介をしたのだが、全員理解が追いついていないようで挨拶してから30秒たったぐらいにようやく質問がやってきた。

 

「少尉、って言うことは比企谷君、今軍人さんやってるの?」

「まぁ、そっすね」

 

 その後も色々質問されたが省略させてもらう。でももう一度こいつらに会えてよかった、元気にやってるみたいで安心した。

 雪ノ下達は雪ノ下さんが連れてきたいかにもな人達に連れていかれた。雪ノ下さんに「どうするつもりですか?」と聞いたところ「(ΦωΦ)フフフ…」と返されてそれ以上は掘り下げなかった。だって怖いし・・・

 

「ねぇ、八幡はこれからどうするの?」

「ん?あーそれはな、もう一度向こうに戻る」

「それって・・・」

「・・・戦争に参加しに行く」

「あんた、平気なの?」

「まあな、1回そういうことをしたんだ、今更嘆いたりはしないし俺にも守りたいものが出来たからな」

「あまり気分のいいものでは無いがね、自分の生徒が戦場に行くなんて、昭和初期の教師じゃないんだから」

「まるで見たことあるかのような口ぶりですね」

「ほう、比企谷、お前は私がそんなに歳をとっているように見えるのか?」

 

 あ、やべぇ・・・久々すぎていつもの軽口決めちゃった。そう思った瞬間鳩尾に強い衝撃が来て俺はしゃがみこんでしまった。

 

「全く君は、見た目は多少変わっても中身は変わらないままなんだな」

「俺の心はいつだって、旧態依然、ですから・・・」

「それはあまりいい意味では使わない言葉だ」

 

 ヤバい吐きそう、この人本当に人間なんだよね?メルトランディの子孫とかじゃないんだよね?

 そう思っていると平塚先生がしゃがみこみ俺と視線を合わせる。

 

「だが安心したよ、君は君のままでいてくれて、偏見かもしれないが兵士になると聞くと性格が変わったりするものだと思っていたからね」

「勘弁してくださいよ、俺が拳銃もってヒャッハーなんてやってたらやばいでしょ」

「確かに」

 

 

はははははっ!

 

 




アンチ成敗を期待していた皆さんごめんなさい、やっぱりアンチ書くの大変だわ。だから結構淡白に書いてしまった。


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STAGE29 出発

 雪ノ下達の件が終わり、更にアイテールの修理が終了した為俺は出発する準備をしていた。

 

「持っていくものはこれぐらいでいいか」

 

 前回は突然の出来事だったせいで向こうには最低限の荷物しか置いていなかったから自分の部屋から本とか色々な物をカバンに詰めていた。すると親父が部屋にやって来た。

 

「八幡、ちょっといいか?」

「どうしたんだよ親父」

「ちょっとな・・・」

 

 そう言われ俺は親父について行きリビングに来た。

 

「あれ?部屋で準備してたんじゃ?」

「親父が用があるって言ってて」

「八幡、お前にこれを渡しておく」

 

 親父が出してきたのは黒い金属製の正方形の箱だった。だがこの箱開ける場所がない、なんなんだこの箱?

 

「これは?」

「分からない、だがこの箱は家に代々伝わる箱なんだそうだ」

「家ってそんなに歴史あるの?」

「家系図が本当ならいちばん古くて平安時代まで遡れるらしい」

「は?」

「まあ俺もそれが本当なのか分からない、何せ俺の爺さん、お前の曾祖父さんから聞かされた話だからなあ。それにこの手紙を」

 

 更に親父は新しめの手紙を渡してきた。

 

 

『子孫達へ、もし私の子孫の中で神隠しにあった者が出てきた時この手紙と箱を渡して欲しい。決して途切れさせないでくれ』

 

「いやいや親父この手紙明らかに今風な言い方じゃねぇかよ」

「それは親父、じゃなくて爺さんが今風に書き直したんだ。昔はもっと古い紙で書かれてたんだよ。しかも書いてある内容も意味不明だったのは覚えてる。俺がそれを爺さんに言ったら書き直してくれたんだよ」

「でもこれ金属の箱だろ?明治大正なら分からなくもないけど平安まで行くと嘘っぽく感じるぜ?」

「それは俺も思っただけど本当らしいんだ、これを見てくれ」

 

 そういい親父は一枚の写真を見せてきた、白黒の写真で1人の男性がたって映っていた。

 

「この人は?」

「お前の曾曾曾祖父さん」

「マジで?でも何となく親父に似てるな」

「問題はその人の右手に持ってるものを見てみろ?」

「?・・・あ」

 

 白黒の写真で分かりずらいが箱らしき物を持っていた。じゃあ最悪でも江戸後期から明治時代にはあったってことか

 

「まあとりあえず受け取れ、この箱を後々に継がせろって爺さんにもきつく言われてたからな、これで気にしなくて良くなったな!」

「面倒事押し付けただけじゃん、な、なんだ?!」

 

 俺は箱を受け取った。すると突然箱が光出し真ん中から開いた。

 

「俺が触っても何ともなかったのに・・・どうなってんだ?」

「ハチマン、中には何が?」

「えっと、ん?なんだこれ?」

 

 箱の中には銀のプレートと写真らしきものが入っていた。俺はまずプレートの方を手に取った。何か彫ってある。これって・・・

 

「宇宙語、か?」

「なんだって?」

「カナメさん、これ調べられますか?」

「ちょっと待ってね」

 

 カナメさんに調べてもらおうとプレートを渡そうとした瞬間ミラージュに止められじっと見られた。

 

「こ、これって・・・」

「知ってるのか?」

「あっているか分かりませんけど、このプレート、『愛・覚えていますか』の歌詞のプレートじゃありませんか?昔、お祖母様に見せてもらった物と似てるんですけど」

「っ?!カナメさん!」

「どうやらミラージュさんの言った通りね、このプレートに書かれてること『愛・覚えていますか』の歌詞の内容よ」

 

「「「「えぇ!!」」」」

 

「すみません、その『愛・覚えていますか』とは?」

「ああ、それは・・・」

 

 そう言えば前に少し調べたことがあったな、と言っても俺が調べてたのは第1次星間戦争の事を調べた時にそういう話があったっていうのを知ってるくらいだけど。でもなんでそんなものが家に?

 

「もしかしてハチさんってプロトカルチャーの子孫やったりして・・・」

「「「「・・・」」」」

 

 フレイヤの質問に対して誰も答えられない、まぁ、まさかな。そんな事ないだろ。

 

 

 次の日

 

 色々あったが準備を済ませ再び銚子にやってきた。

 

「八幡、元気でいなさいよ?」

「ああ、わかってる」

「死ぬなよ?」

「保証できないけどな」

「そこは嘘でも死なないって言えよ・・・」

「まぁ、そのあれだ、最悪専業主婦になるし、問題ない」

「相手がいない時点で無理だな」

 

 ぐっ!痛いところを着くじゃないか。

 

「所で、小町は?」

「あぁ、小町なら・・・」

「・・・」

「小町の事はどうにかしておいたから、安心して」

「そうか・・・」

 

 最後くらい、会いたかったな。八幡は少し後悔していた、この間のことまだ謝れてないのに、そのまま別れてしまうなんて。

 

「おーい、ハチマン。そろそろ」

「・・・はい」

 

 俺は振り返らずそのままアイテールまで向かった、だって、振り返ったら、戻りたくなるだろ?

 全員が乗り込んだことを確認しアイテールは海底から上昇、フォールドの準備を開始する。

 

「ハチマン」

「はい?」

「ちょっと飛んでこい」

 

 隊長は八幡に自分の翼を見せてこいと言わんばかりにニヤリと笑いながら言ってきた。ほんと自分の成長を親に見せるほど恥ずかしい事なんてないんだけどな。

 

「・・・了解!」

 

 俺はジークフリートに乗り込み出撃、直ぐにバトロイドに変形し両親の近くまでよる。

 

「八幡・・・」

「っ!達者でな!」

 

 八幡は両親の言葉に言葉で返さずただ静かに敬礼をし再びファイターに変形、フォールドゲートに入ろうとしているアイテールに追いつきそのままフォールドゲートに入っていった。

 

 

 じゃあな、親父、母ちゃん、今までありがとう・・・

 

 

 

 心の中で両親への感謝を述べた、でも、最後くらい小町の顔を見たかったな」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なら、見てみる?」

 

 

「は?」

「やっほー!お兄ちゃん!」

「は、え、ちょ、な、なんで?!」

 

 アイテールとの通信をするための画面に何故か小町が映っていた。

 

「な、なんで小町が?!今、家にいるはずじゃ・・・」

 

 すると八幡は先程の両親との会話を思い出した。

 

『小町の事はどうにかしておいたから』

 

『どうにかしておいたから』

 

『しておいたから』

 

 そういうことだったのか!!なんか変だなって思ったんだよ、俺もそうだけど両親も小町のことを溺愛してる、なら俺との別れに連れてこないはずがないのに。

 

「はははっ!ビックリしたかハチマン?」

「いや、なんで小町がアイテールにいるんですか?!」

「まあ、スカウトしたからな」

「は?スカウト?」

「ごめんね?それを提案したのは私なの」

 

 とカナメさんも通信に入ってきた。カナメさんは先日俺と喧嘩して小町が部屋に閉じこもった時にその話をして、俺がこっちに戻る話をした後に隊長と親とでこの話をみたいで、さすがの親も渋ってたらしいが小町が覚悟を見せた事で親もOKを出したらしい。

 

「いいのか小町、死ぬかもしれないんだぞ?」

「お兄ちゃんもお母さん達と同じこと聞いてくるね、そりゃ怖いけど、お兄ちゃんが知らないうちにまた死んじゃう方が辛いよ、もう勝手にいなくなって欲しくないから・・・」

「小町・・・」

「今の小町的にポイントたかーい!」

 

 最後ので台無しだっつーの

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

おまけ

 

 

ラグナに帰還後の格納庫

 

「ん?なんだこのダンボールの山」

「いつの間にこんなのが」

「どうしたんだ?」

「あ、アラド隊長、実は・・・」

 

 アラド隊長を筆頭に他のデルタ小隊のメンバーとワルキューレもやってきた。すると小町が

 

「あーこれお兄ちゃんのですね」

「ハチマンの?一体なんなんですかこれ」

「お兄ちゃん、買いだめしすぎでしょ・・・」

「しょうがないじゃん、こっちじゃマッ缶なんてないんだから。それにもう帰れないかもしれないし」

「それで、この箱の中身はなんなんだ?」

「コーヒーですよ、滅茶苦茶甘い」

「皆さんも飲んでみます?」

 

 小町がそう言うと箱からマッ缶を取り出しみんなに配りだした、ちょっと小町ちゃん?数が少ないんだからあんまり配らないで欲しいんだけど。

 そして全員が一斉に飲むと

 

「「「「「甘っま!!!」」」」」

 

「おいなんだよこれ、滅茶苦茶甘いじゃねぇかよ!」

「よくこんなの飲めるな」

「・・・・」

「体壊しますよ?!」

「もはやコーヒーじゃねぇ!」

 

 とデルタ小隊には不評だったが

 

「ん〜美味し〜」

「仕事で疲れた時に飲む分にはいいかも」

「甘いわね」

「甘々」

「ゴリうま〜」

 

 意外とワルキューレに好評だった。




 ここでオリジナルの話は終了です、私のわがままに付き合わせてしまい申し訳ございませんでした。これからまたオリジナルの話を書くとすれば幕間とかその後とかですね。
 そしてこの話が今年最後の投稿とさせていただきます。それでは皆さん良いお年を〜


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STAGE NewYear

八「『やはり俺が歌姫達を守るのは間違って・・・ないな』を読んでくださる皆様、新年明けましておめでとうございます。」

 

ケイオス、及びウィンダミア一同「おめでとうございます!」

 

八「この小説を投稿し初めて早1年が過ぎましたね」

小「いやー本当にどうなるかと思いましたよ、投稿ペースが上がったり落ちたりして。何処かで投げ出したりするんじゃないかと思ったよ!」

 

 いやーここセリフどうしようかとかどう表現しようか悩んだりして止まったりしてたんですよ。

 

小「10月辺りから何気に頑張って投稿してたもんね」

八「それに『やはり俺達の絆は間違いない』の方も書いてるからな」

 

 何気にpixivでもシリーズスタートしたしね。

 

美「色々忙しそうね、ハチマン?」

八「いえその、そっちは別の俺なんすよ」

白「だがやってることはほとんど変わらんのだろ?」

八「否定できねぇ・・・」

カ「でもそれが君のいい所だから、そこは変わらなくて良かったわ」

 

 俺も正直復讐とか余り得意じゃないから、見てる分には良いけど。

 

八「いいのかよ」

雪「まったく、復讐される見にもなって欲しいものだわ」

由「毎回毎回、大変なんだよね〜」

八「キツそうなのもあったもんな、ほんとお疲れ様だよ」

美中「ハチマン?「ハチハチ?」」

 

 ハイライトはありでお送りしております。

 

八「怖い、怖いから。平塚先生のメールと着信数くらい怖いから」

立「比企谷君?」

小日「なんで違う人と喋ってるの?」ニッコリ

 

いやあんたらpixiv勢だろうが、何来てるんだよ。

 

相「いやーこっちでも比企谷君がお世話になってるって聞いたらいても立っても居られなくてー」

 

 こっちじゃプリキュアとシンフォギア(俺ガイルクロス)書いてないからね。

 

藤「もういっその事こっちでも全部書いちゃえば?」

 

 死んでしまいます。

 

ペ「余り無理をさせるな、ただでさえ仕事をやりながらそこそこの数と単発の小説を書いてるんだ全部なんてやってたら頭がおかしくなるだろ」

 

 ペンギン・・・(´இωஇ`)

 

八「まあ、なんやかんやあった2022年だったが作者もあんまり怪我なく病気にもならなかったし良かったんじゃねえの、知らんけど」

中「あれ?何かあったっけ?」

レ「ぎっくり腰、6月に1回10月に2回やってる」

 

 ほんとに辛かったよ。

 

ミ「まぁその、来年はいい事ありますよ!」

ハヤ「気をつければな」

 

 そうだね、よし、2023年は怪我なく頑張っていこう、そういうことなので2023年もむぅちの作品をよろしくお願いします。

 

博「よろしくな!」



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STAGE30月光 ダンシング

お待たせ、待った?


 元の世界から帰還した俺たちは、まあちょっとした小町の歓迎会として裸喰娘々で食事を取っていた。まあ人は少ないけどな。それも仕方がない先日の事件でみんな更に色々やり始めている。

 

「なんかみんなピリピリしてるね」

「そりゃそうだ、向こうに戻るちょっと前まで戦ってたからな。それもひとつの国が宣戦布告してきたんだから」

「小町、とんでもないタイミングで来ちゃったんだね」

「そこまで気にする必要はありませんよ?」

「そうそう、小町ちゃんみたいな可愛い子は大歓迎だ!」

「チャック中尉、明日覚悟してください?」

「こ、こえぇよハチマン・・・」

「・・・シスコン」

「コマコマ見たく私も構ってよ〜」

 

 全ては小町優先に決まってるだろ、小町に害を成すものは徹底的に排除するまで。

 すると店の扉が開かれ沢山の人間が押し寄せてきた。

 

「置いいたぞ!」

「フレイヤ・ヴィオンさんですね?!」

「今回の出来事について一言お願いします!」

「こちらに視線ください!」

 

「な、なんだなんだ?!」

「まずい、フレイヤが!」

 

「スパイという噂が出ていますが?!」

「ワルキューレに入った目的は?!」

「貴女がウィンダミア軍を手引きしたっていうのは本当なんですか?!」

 

 やってきたのはテレビのアナウンサーや記者だったのだが、聞いてくる質問はやはりフレイヤがスパイなんじゃないかと言うものばかりだった。

 みんながみんな気になることではあると思うが俺自身まだフレイヤと出会ってそんなにたってないけど俺の人間観察で見てる限りフレイヤは嘘を着くのが苦手なんだと思う。ウィンダミア人特有の『ルン』にも出やすいと言うのもあるが普段の行動や表情なんかを見てもスパイに向いてないのは明白だ。

 不味いな、フレイヤを逃がさないと

 

「小町、俺達がマスコミを避けるからその隙にフレイヤと逃げてくれ」

「う、うん」

「ハヤテ、その2人の護衛任せる」

「ああ!」

「チャック中尉、ミラージュ!」

 

 俺は2人に合図を送りフレイヤとマスコミの間に入る。

 

「止めなさいあなた達!」

「おいおい、なんなんだよ。客じゃないなら帰ってくれ!」

「見せもんじゃねぇんだ、帰れ!」

「もう食事中にお行儀悪いぞ!」

 

 ちょ!あんたが出てくると!

 

「あっ!マキナ中島!」

「あっ・・・」

「レイナ・プラウラーもいるぞ!」

「非常事態・・・」

 

 2人の登場で周りの記者達は一気にそっちに意識が行った、今なら!

 

「ハヤテ、小町、フレイヤを連れいてけ。今なら逃げられる」

「分かった!」

「まっかせといて!」

 

 そしてフレイヤを連れていった小町達、これで問題ないな。さてと、マキナさん達を助けないとな。

 

 

 

小町サイド

 

 お兄ちゃんからの指示で誰にも見つからないような浜辺までやって来ました。

 

「はあはあ、いやーいきなり走ると疲れる〜。コマチちゃんよく着いて来られるね」

「兄と違ってそこそこ動けていたので、今は多分追いつけないと思いますけど。と言うか、フレイヤさん・・・」

「無理してんじゃねーよ」

「ふぇ?なんも無理なんか・・・」

 

 ツンッ

 

「きゃぁぁぁぁぁぁ!!」

 

 ハヤテさんがフレイヤさんの角?を突くとフレイヤさんは大きな悲鳴を上げた。ちなみに後で知ったことなんですがウィンダミア人にとってあのルンを触るって言うのは恋人とか夫婦がやるようなことらしいです。

 

「な、何すんね、えっち!」

「無理してんじゃねーか」

「え?」

「角、青いまんまだぞ?」

「え、あっ?」

「嘘つくならもっと上手くつけ、強がってんのが見え見えで鬱陶しいんだよ」

「み、見え見え?皆にも?!」

「はい、小町でも気がついたので恐らく・・・」

「うぅぅ、はぁ・・・」

 

 頑張ってバレないようにしていたらしいけどけっこうわかりやすかったんだよね。

 

「私、ワルキューレに残りたい、でもウィンダミアのみんなのことも気になる・・・うう、なんで戦争なんかするんかねー!!」

 

 フレイヤさん、やっぱり気にしているんだ故郷のみんなのこと。でも、ずっとなりたかったものになれたから残りたい。その2つの間でずっと揺れていたんだ。

 

「私の祖父は地球人、祖母はゼントラーディです」

「ミラージュさん」

「2人は人類史上初の異星人同士のカップルで、しかも、当時2つの勢力は戦争状態にあったそうです。それでも2人は結ばれ地球人とゼントラーディも共存出来るようになった」

 

 へぇ、そんなことがあったんだ。でもそれってどれくらい前の話なんだろう?と言うか・・・

 

「ミラージュさん、それ、フレイヤさんに滅茶苦茶プレッシャー掛けてませんか?」

「え?!わ、私はそんなつもりじゃ!」

「へっ、流石天才一族、プレッシャーのかけ方も天才級か?」

「な!」

「聞いたぜ?お前のじいちゃんとばあちゃんは伝説の天才エースパイロットなんだってな?」

「っ!!私の事より貴方はどうするんです?!デルタ小隊に残るんですか?」

「今関係ないだろ・・・」

「残りませんよね〜?ラグナはウミネコだらけですし、猫アレルギーですし、野良ウミネコにも負けっぱなしですし」

 

 あ、あれ?もしかしてこの2人って・・・

 

「うるせえ次は絶対勝つ!」

「さあ、どうかしら?」

「ゲロかぶり女!」

「な!それは貴方のせいでしょ?!」

「フレイヤさん、この2人って」

「いつもこんな感じなんよ、ハチさんは爆弾コンビって言ってた」

 

 確かに、爆弾コンビって言われても納得しちゃうなこれじゃあ。

 

「ひひひ、ウヒヒヒヒ」

「やっと、笑顔になりましたね」

「あぁー!もうめんどくせぇ、行くぞフレイヤ!」

「えぇ!どこに行くんかね?!」

「いい所だよ!」

 

 ハヤテさんはフレイヤさんを連れて行ってしまった、まあでも大丈夫でしょ、多分

 

「ミラージュさん、お店の方は大丈夫なんですか?」

「えぇ、ハチマン達が対処してくれたので」

「へぇ、お兄ちゃんちゃんとやれてるんですね、いつも『めんどくさい』とか『俺は悪くない、全部社会が悪い』とか言ってるのに」

「初めの頃はあまり聞きませんでしたね、最近は面倒だの、なんだのって言っていますけど・・・」

「口ではイヤイヤ言いながらちゃんとやってくれるので。所でミラージュさん」

「なんですか?」

「さっきのミラージュさんのお爺さんとお婆さんのお話、もう少し聞いてもいいですか?」

「えぇ、構いませんよ」

 

八幡サイド

 

「あぁぁぁぁぁ、やっと帰った」

「おつかれさん、ほれ、飲み物」

「あざっす」

「お疲れ様、ハチハチ。頑張ったね」

「お疲れ」

 

 主にあんたらが出てきたのが被害が大きくなった原因なんだけどな。

 

「もう暫くは働きたくないな、と言うかずっと働きたくない」

「そりゃ無理だろ」

 

 直ぐに否定されちゃったよ、ぐすん、これも戦争するヤツらが悪い。俺戦争やってんじゃん。自業自得じゃん。

 俺は外の空気を吸いたくなり表に出た。不意にマクロスエリシオンの方を見ると1機のバルキリーが飛び出して来るのを確認した。よく見るとハヤテの機体だったのだがハヤテの機体は飛びながら踊りだした。

 

「何やってんだ、アイツ」

 

 

 

 

 



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STAGE31 苦悩

「チャック中尉、シザース軌道時のエネルギーロスに気をつけろ」

「ウーラサー・・・」

「ミラージュ少尉、右後方の注意が薄い。アラド隊長の援護がなければ落とされていたぞ」

「はい・・・」

「ハチマン、お前は前に出すぎだ。操縦技術は問題ないが本来は後方支援がメインの機体だ、狙撃の技術も悪くは無いが決していいものでは無い、熟練のパイロットなら簡単に避けられるし最悪味方にも当たるからな、少なくとも今回の訓練の距離で腕や足を正確に射抜けるようにしろ。それから・・・」

「はい、はい、はい、すみません、はい、はい・・・」

 

((滅茶苦茶ボロくそに言われているな(いますね)))

 

 俺は散々色々言われ心がポッキリ折れた。次はハヤテの番なのだが・・・

 

「・・・」

「・・・以上だ」

「ちょっと待てよ、呼び止めておいて俺には何もなしかよ!」

「論外だ、話をする価値は無い・・・いや、ひとつ忠告しておこう」

「?」

「実践で躊躇うな、確実に敵を落とせ。今までの戦いを見てお前は敵の翼しか狙ってない。ミラージュ少尉、お前もだ」

「・・・ッ!空中騎士団はともかく、新統合軍のパイロットは操られているだけです!」

「隊長やチャック、ハチマンも翼ばっかり狙ってるぜ?」

「それは隊長達に技術があるからだ、現にハチマンも無理だと判断した時は操縦席を狙って撃っているからな」

 

 俺もなるべくなら人を撃ちたくは無いがそれで他の人間の命が奪われそうになるなら迷わず撃つ。そうしないとまた無くなりそうだからな。

 

「お前たちは違う、このままでは確実に死ぬ」

「っ!・・・」

「中尉、私のミスに着いてもう少し詳しく!」

「お前の操縦は正確だ、ミスもあえて言えばで収まるくらいだ。だがそれが問題だ」

「え?」

「お前の欠点はその正確な操縦で飛ぶ事だ。だがそれ故に動きが読まれやすい。その操縦では歴戦のパイロット相手だと直ぐに落とされてしまうぞ?」

「読まれやすい・・・」

「お前はハチマンの機体のテスト飛行の時に戦ったが落とされただろ?いくら最新鋭のロックオンシステムを使っていたとしてもあんなに直ぐに落とせると思うか?」

「ッ!?」

 

 いや、実際そのシステムありきなんだけどな今の戦い方。それにあの時は手加減されてると思ってたんだけど・・・

 

「ハヤテ准尉は未熟だが時々予想出来ない動きをする。デタラメだが操縦センスだけは認めよう、いずれ死ぬことに変わりは無いがな」

 

 そう言いメッサー中尉は去っていった。

 

「あいつ、気にする事はないぜミラージュ」

「そうだぞ、俺とか散々ボロくそ言われ続けてるんだぞ?」

「流石にそれと比べられたら、な?」

「何故か少し元気になった気がします」

 

 ちくしょう、自分で言っておいてあれだけど地味に傷つくな。でも何でなんだ、俺そんなにミスしてたか?まあそれは後々考えるか

 

「訓練終わったし帰るか!」

「そうだな」

「私はまだ残ります」

「俺も残るわ」

「お前らよくやるよな、疲れないのか?」

「ほぼ日課になってるからな、あまり苦ではない」

 

 最近休むと直ぐに追い抜かれる気がするからサボれないんだよ。それから俺とミラージュはシュミレーター室で訓練を続けた。

 

「はあ、また勝てませんでした」

「最初より長い時間戦えてたじゃねぇか」

「勝ってる貴方に言われても嬉しくありませんよ・・・」

「勝ってるって言っても時間が掛かっているけどな。メッサー中尉ならもっと早くクリア出来てる、俺はただ中尉の真似をしてるに過ぎねぇんだよ」

 

 隊長やハヤテ、それに白騎士の様な自分の飛び方を俺は持ってない。だからとことん真似るしかないしひたすらトレーニングを続けなければ俺はいずれ死んでしまう。流石に2度目は許されなさそうだからな。

 

「結構やったな、流石にそろそろ終わろうぜ」

「はぁ、そうですね」

 

 結構な時間トレーニングしてしまった。明日起きられっかな?

 

 

 次の日

 

『惑星イオニデスにてヴァールシンドローム発生』

 

 

「第3種兵装設置開始!」

「エアリアル起動、脱出システム作動確認」

「今回はデブリやアステロイドが多いからライフルは外していけ」

「そんなに多いんですか?」

「あぁ、あれだけあると狙撃は難しいからな」

 

 なるほどな、ちょっと試してみたかったけどまた今度だな。

 

『新統合軍の兵士も既に70%が操られ、空中騎士団も現れた。α、β小隊はポイントチャーリーの防衛を、Δ小隊はポイントA4へ。これまでの借りを返してこい!』

『デルタ1よりデルタ5へ、お前にとっては初の宇宙戦だ。大気圏内との機動の違いや推進剤の残量に注意しろ?』

「了解、行くぜミラージュ、死神野郎に目にもの見せてやろうぜ!」

「言われなくても・・・」

 

 俺も注意しないとな、普段が他より動かないことが多いから忘れそうなんだよな。と色々気にしているとメッサー中尉から通信が入る。

 

『ハチマン、今回は俺に着いてこい。白騎士を落とす』

「・・・俺着いて行けるか分からないんですけど」

『問題ない、最悪意識を削いでくれればいい』

 

 それって落とされろって事か?!囮に慣れってか?!流石にそれは嫌だ。意地でもついて行ってやる!

 そして後ろではワルキューレがライブを始めそれと同時に俺達も発進し操られている新統合軍と戦闘を開始。俺は前方に居るナイトメアプラスの右腕と脚を狙って発砲、狙い通り右腕と脚が破壊され身動きが取れない状態になった。 

 次のターゲットを探しているとメッサー中尉から通信が入る。

 

『直上より、ウィンダミア機!!』

「ッ!来たか!」

『ハチマン行くぞ!』

「了解!」

 

 メッサー中尉に続いて進んでいくとその先にウィンダミア機、それも他と違ってゴールドのラインが入っているやつが向かってきていた。

 

「白騎士・・・」

 

 そして白騎士と交戦を開始、細かくブーストしてなるべく止まらずに相手から視線を外れない様に動き回るが追いつくのがやっとだった。なるべく相手の視界に入るように動く。

 

「ほう、2人とも風を読むか・・・」

「Δ2!後ろ上方!」

 

 メッサー中尉の後ろから狙う機体があり俺はそのカバーに入る。こいつ、強いぞ?!この動き、飛び方が洗練されている。こっちの機体を先に倒さないと先行かれる。俺は目の前の敵機を倒すことにした。だが数機ウィンダミア機に抜かれα、β小隊にカバーしてもらうがそれも抜かれワルキューレに向けてミサイルが放たれる。アイテールの砲門がミサイルを破壊するがその隙にウィンダミア機が近づく。

 

『見つけたぞ裏切り者!!』

「裏切り者?・・・」

「うおおおぉ!!」

「はぁ!ハヤテ!」

 

 直ぐにハヤテが止めに入りウィンダミア機を突き放し追撃をする。が、敵機に逃げられてしまった。すると

 

『メーデー!メーデー!』

「ミラージュ?!」

 

 通信から聞こえてくるのは焦った声で助けを求めていた。しかもウィンダミア機2機に挟まれ逃げられない状況に

 

『ハチマン行けるか?!』

「無理です反対方向です!!」

 

 ここからじゃどう動いても間に合わない!また、救えないのか?!だがそんなミラージュの元へハヤテが向かう。ミラージュにトドメを誘うとしていたウィンダミア機を後ろから攻撃し破壊した。その時ウィンダミア機から脱出する兵がいた、それをもう一機が助けようとしたが間に合わず若い兵士は爆発に巻き込まれた。

 そして、ウィンダミア機は全軍撤退していった。

 

 

 

 

 

 

 

 




お久しぶりです!まだ生きてます!


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STAGE32 潜入 エネミーライン

お待たせしました


 イオニデス戦から数日後

 

 俺達はウィンダミアに制圧された惑星、ヴォルドールへやって来た。

 ヴォルドールは陸地よ62%が湿原に覆われた水と緑の惑星、主な資源は木材、果物、そして天然水。なんだが・・・なんでウィンダミアはヴォルドールを狙ったんだ?そう思った俺達はヴォルドールに潜入任務で来た。

 

「私とマキナ、レイナ、メッサー中尉は南側から首都に潜入。美雲とフレイヤはミラージュ少尉とハチマン少尉、ハヤテ准尉と北側から」

「了解だにゃん!」

 

 なんだこれ可愛い。

 

「にゃんはいりませんよ」

「うにゃん」

「きゃわわ〜!レイレイのにゃんにゃん、きゃわわ〜!ハチハチもそう思うよね?!」

「そ、そっすね。良いと思いますよ?」

 

 正直めっちゃ可愛いです、小町もこんな格好してくれないかな。皆色んな反応があるがハヤテは・・・

 

「うぇ・・・俺ネコアレルギーなんだけど」

「ヴォルドール人は猫型哺乳類から作られた哺乳類だから・・・」

「文句があるなら来るな」

 

 メッサー中尉、すげぇ凶暴な野良猫感凄いな。

 

「ハヤテも負けてられんにゃん」

「分かってるよ」

「そうね、負けてられん・・・」

 

 フレイヤは思い悩んでいた。以前美雲さんに言われた事を気にしているみたいだ。

 

「うん!見ててください美雲さん、ゴリゴリ役に経つことを・・・ってあれ?」

「クモクモならもう行っちゃったよ」

「単独行動クイーン」

「ミラージュ、流石に今回は連絡するなよ?」

「いつも一緒にいるのが悪いんですから、貴方は美雲さんのお目付け役でしょ?」

「いつからそんな役職にいつ着いたのか分からないんだけど、てかなんで俺までここに居るんだよ、たまにはアイテールで留守番したいんだけど」

 

 任務中のこいつの連絡ほど面倒なものないしもうやりたくないんだけど、たまにはサボりたい。

 

「にゃんと・・・」

 

 

 カナメサイド

 

 私たちは作戦道理南側から首都へと潜入を開始した。

 

「きゃわわ〜色んな猫耳、たまりませんな〜」

 

 街中を見て回っているけどこれと言って大きな混乱は起きていないようね。

 

「あっ、生体フォールド波の数値がこんなに・・・」

 

 マキナが道端に立っている兵士をメガネを通して見てみると明らかに異常と言える数字が出ていた。じゃあ今度は血液を頂きましょうか。

 

「あの〜水上バス乗り場はどこに行けば、ドス!、きゃ!」

「気をつけろ!」

「そっちこそでっかい体でボケーっと歩いちゃって!」

 

 よし、これで良いわね。私はこっそり伸ばしていた爪を出しておいてメッサー君にワザとぶつかって貰って兵士にぶつかる様に爪で手の甲を引っ掻いて血液を採取。さてと

 

「あら?ごめんなさ〜い!」

 

 それからマキナ達と合流して採取した血液を調べると。

 

「やはり出たわね、フェイズノール」

「ヴァール化の誘発物質か・・・」

「軍も警察機構も、マインドコントロールされてると見て間違いないわね」

「・・・」

 

 あら?何でか分からないけどマキナの様子がおかしいわね。

 

「マキナ、どうかしたの?」

「え?えっと、何でもないよ?」

「でも、さっきから黙ってばかりだったから・・・」

「マキナ、イライラ」

「イライラ?」

「や、やっぱりレイレイは分かっちゃうか」

 

 イライラしてる?何でだろう、普段そんな事ないはずなんだけど・・・

 

「何でか分からないけどさっきからずっとイライラするようになっちゃって・・・本当に何でだろう?」

「分かるかも」

「そうなのレイナ?」

「ちょっと待ってて、プルルルル」

 

 するとレイナは誰かに連絡を取り始めた。

 

『どうしたんかね、レイナさん?』

「フレイヤ、そっちで何か問題が起こってない?主にハチマンに関する事、さらに言うなら女関係で」

『え、えっと・・・』

「何かあったのフレイヤ?」

「そ、それが・・・」

 

 

 八幡サイド

 

「ねぇお兄さ〜ん、お姉さんと遊ばな〜い?」

「私達と一緒に飲みましょ?」

「ちょっとあそこでお休みしましょ?大丈夫よちょっと若い子と寝るだけだから・・・」

 

 なにこれ、何なの?

 

 俺達は作戦通り北側から首都に入った。しばらく街を観察していて特にそれらしい異常は見当たらなかったのだが街の雰囲気がそれっぽい所になるとどういう訳か視線を感じるようになり次々と声を掛けられ今に至るわけだ。

 

「ちょ、ハヤテ、ミラージュ、助けてくれ!」

「助けに行きたいけど!」

「人が多すぎてそっちまで行けません!」

「あわわわ〜!」

 

 まずいな、このままだと任務に支障がでる。何よりさっきから感じてる謎のエマージェンシーコールが言ってる。『逃げるなよ?』と

 謎の恐怖に襲われていると誰かに引っ張られ路地裏のさらに置くの隠れ場所に連れてこられ壁ドンされた。

 

「ホントにイラつかせるわね」ハイライトオフ

「ひっ!ってその声・・・美雲さん?」

「随分と、楽しそうだったわね?」

「いや、あれはただの巻き込まれ事故と言いますかなんと言いますか・・・」

「ハチマン無事ですか?!って美雲さん?」

 

 ここで我が救世主ミラージュがやって来てくれた。マジ感謝!

 

「今まで何処に?」

「これを」

 

 そう言って見せてきたのはツノゼミ型マイクロドローンだ。美雲さんの爪の先から記録していた映像が流される。ってこれさっきの映像じゃんなんて物を持ってるんだよこの人。だがその後にどこかの施設の映像を映し出した。

 

「極秘の政府間協議、ですか?」

「えぇ、少しは役に立つ情報もあるんじゃない?」

「こんなに、いつの間に仕掛けたんですか?」

「ふふふ」

 

 それを仕掛ける時間があったら俺の事もっと早く助けられたんじゃね?そう思っているとあるひとつの映像に良さげなものが映った。

 

「どうやらちょうどはじめるみたいね」

「あ、ロイド殿下?」

 

 

『統合政府の統治も悪いことばかりではありませんでしたがね。彼らのおかげで雇用が生まれ、技術が移転されたのですから』

『そうやって飼い慣らしていくのが彼らのやり方ですから』

『だとしても、性急過ぎてはありませんかね?宣戦布告なんて』

『我々には時間がありませんので』

『ウィンダミア人の平均寿命は確か、30歳ほど』

『えぇ・・・』

 

 随分意味深な言い方だな。

 

『・・・分かりました、大人しく従うとしましょう。ウィンダミア人は敵も味方も纏めて吹き飛ばすような方々ですからな。次元兵器で』

『よもや既に持ち込んでいるとか?』

『まさか・・・』

『では遺跡のあれは?』

『学術調査です』

『あぁ、宰相殿は学者でもありましたな。プロトカルチャーの論文拝読させて頂きました。滅亡寸前のプロトカルチャーが最後に創造したのがこのブリーフィンガル球状星団の民でありよって我々こそがプロトカルチャーの正当な後継者である! そのような話本当に信じておられるのですか?』

『その鍵を握るのがあの遺跡かと・・・』

 

 遺跡?そう言えばそんなのがあるって話を聞いたな。

 

『分かったわ。パラナガーナ遺跡、プロトカルチャーが残したもののようね』

「カナメさん」

『ヴォルドール人が聖地として崇めてる場所よ、そこをウィンダミアが封鎖して何かの施設を建てたらしいの』

「そこで次元兵器を?」

『可能性はゼロじゃないわね・・・』

「了解、あとで合流しましょう」

 

 美雲さんはそう言って通話を切った。俺達もすぐにカナメさん達との合流地点へと向かう。その道中

 

「なぁ、次元兵器って、なんね?」

「時空間を歪ませて破壊する威力を持つ、絶大な大量破壊兵器。銀河条約で使用を禁じられているけど、7年前の独立戦争でウィンダミアが使ったと言われているわ」

「7年前・・・・・もしかして、あの時の、でもあれは地球人がやったって・・・」

「いえ、ウィンダミアが新統合軍に対して使用したの、数百万の自国民を巻き込んで」

「でも村長さんは・・・ッ」

 

 フレイヤが何か言いかけたが美雲さんがそれを止めこう言った。

 

「貴女の目に写る私は、“本物”?それとも・・・」

「・・・」

「まぁあれだ、7年も前の事を今ここであれこれ言っても仕方がない。今は任務に集中するぞ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




 お久しぶりです。すみませんね、最近pixivの方で単発の話を書きまくってしまってね。


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STAGE33 マインドコントロールするにはどうすればいいですか?リンゴを食べましょう

 あれから俺達は合流地点へとやってきたんだが

 

「それで、何か弁明はあるかなハチハチ?」

「俺は無実です・・・」

「じゃあこの映像は何?」

「どういうわけか色んな人達がやってきただけなんです、決して自分からあんな風になりたいなんて思ってないんです。本当です信じてください!」

「今の貴方が言いそうなこと当ててあげましょうか?『縁起でもないこと言うなよ』『少し眠らせてくれ』『この戦いが終わったら結婚するんだ』」

「全部死亡フラグじゃないですか、完全に俺の事殺しに来てるじゃないですか」

 

 敵軍に倒されるなら何も文句は無いけどこんな変な死に方いやだ!

 

「はいはい2人とも落ち着いて」

「カナメさん、助かり・・・」

「それはラグナに帰ってからよ、その方がゆっくり話ができるでしょ?」

 

 カナメさん(ブルータス)アンタもか・・・

 

「それで、どうかしら、セキュリティの方は?」

「全部ゴミ、カス、こんなんじゃ全然チクチクしない」

「あはは・・・」

「そろそろ行きましょう、時間が経って見つかったら面倒ですし」

「そうね、それじゃあ2人ともお願いね?」

「「了解!」」

 

 俺達は動いた。まずは遺跡の近くまでやって来て様子を伺う。

 

「ゴテゴテのハデハデな厚化粧、どう見ても学術調査じゃ無いよね」

「・・・始めようマキナ」

「了解、秘密工場の素顔を拝見!」

 

 2人は遺跡の周りのセキュリティと言うセキュリティを全て偽装または解除していく。

 

「ゴリゴリ〜」

「息ぴったりだな」

「ぴったりになったのよ、ようやくね」

「そう言えば前に聞いたことがありますね、前は結構仲が悪かったって」

「そうなの、前は本当に仲が悪くて顔を合わせれば喧嘩ばかり、ライブだって中止になった事が。水と油、混ぜるな危険」

 

 俺からすれば今のマキナさんと美雲さんの方が混ぜるな危険感が強いんだけど。気のせい?

 そうこう言ってる間に目的の場所へとやってきたが・・・

 

「なんだここ、遺跡の中なんだよな?」

「タンクだらけじゃねぇかよ、中身は、水?」

「もしかして、次元兵器の冷却水?」

「いや、こいつをコンテナの中から見つけた。一般的な飲料水のようだ。軍で見たことがある」

「ハズレレ〜骨折り損の水浸し〜」

「・・・」

 

 なんでこんな所に飲料水?ここの兵士に配ってるのか?それにしてはあの警備体制は大袈裟すぎじゃね?それにただの水なのにウィンダミアがここを占拠する必要あるのか?

 

「軍に納入されてる水、っ!」

 

 レイナらなにか閃いたようでペットボトルの水の中にカプセル型の検査機を入れる。だが結果はただの水だと証明させてしまった。

 

「あったあった〜美味しそうなのがこんなに!」

 

 とどこかへ行っていたフレイヤが持ってきたのは木の箱に入っていたちょっと毒々しい見た目のリンゴだった。

 

「銀河リンゴか、それも軍への納入品だ。安いが栄養価が高く、重宝されていたはず・・・」

「銀河リンゴ、正式名称ウィンダミアアップル。あまり知られていないけど」

「へぇ知らんかった、でもみんな知らん間にウィンダミアのリンゴ食べてたんやね、プスリ、うわぁ!何すんねマキナさん?!」

「ちょーっと味見!」

 

 マキナさんはフレイヤの持っていたリンゴに検査機を突き刺し中身の栄養値を確認した。だがこれもただのリンゴだったようだ。すると遺跡内に警報が鳴り響いた。

 

「マキナとレイナは脱出経路の確保、ミラージュ達はサンプルの回収、守備は任せたわよメッサー君、ハチマン君!」

「「了解」」

「サンプルって言ったってただのリンゴと水だろ?」

「いいから早く!」

 

 それぞれが作業を始めた。にしても収穫がリンゴと水だけか・・・2つのサンプル、組み合わせ・・・・・その言葉を思い浮かべた時マキナさんとレイナの2人の姿が俺の目に入る。

 ん?リンゴと水、水と油、ありえない組み合わせ・・・・・混ぜるな危険?

 

「あっ・・・」

「どうした?」

「ハヤテ、その水の中にリンゴを入れてみてくれ」

「え?これをか?」

「あぁ、俺の予想が正しければ、欲しがってた物が出てくるはずだ」

 

 俺の指示でハヤテはリンゴの一部を取り、水の中に入れてもう一度検査してみる。すると

 

「ポリフェノールと重炭酸塩の結合、っ!高濃度のフェイズノールを検出?!」

「やってくれるわね・・・」

「え?え?どういうことかね?」

「ここの水とウィンダミアアップルを食べると体内でヴァールを誘発するフェイズノールが検出される、恐らくほかの惑星にも同じ成分の水が存在していて、ウィンダミアはその水とリンゴを使って人為的にヴァール化を促進、風の歌でマインドコントロールしていた」

 

 そうなるとウィンダミアが今の今まで何もしてこなかったのはウィンダミアアップルと水を普及させるために何もしてこなかったのか。

 

「って、話してる場合じゃないわね。とにかく今は逃げましょう、レイナ、どっちに行けばいい?」

「こっから行ける」

 

 俺達は兵士に見つかる前にその場から離脱、レイナの指示の元逃げる。

 すると突然、歌が聞こえてきた。この声・・・

 

「美雲さん?」

「何やってんだ!」

「急いで!」

「早くしないと兵が来るぞ?!」

 

 だが遅かった、俺、ハヤテ、ミラージュ、フレイヤの4人は防壁で他のメンバーと分断されてしまった。

 

「フレフレ達が!」

『中尉達はそのまま先へ行ってください!』

『直ぐに追いつきます!』

「そっちは任せたぞハチマン! 行きましょう」

 

 メッサー中尉達はそのまま先へと向かった。

 

「まずいな、来るぞ」

「フレイヤは下がって」

「みんな、こっちだ!」

 

 ハヤテは排気口を開け俺達を誘導する。・・・何か変だ

 

「どうしたんですかハチマン?」

「何か変じゃねぇか?アイツら、さっき見た時影は3つしかなかった、侵入者なのに3人しか追ってこないって」

「メッサー中尉達の方へ向かったのでは?」

「入口の厳重な警備を忘れたのか?あれだけがっちり守ってたんだ、なのに中身がこれって」

 

 逃げた先はさっきと似た感じの空間が広がっていた。やっぱり変だ、こんなに広いのに手薄過ぎる。周りを警戒しながら進むとライトに照らされた。

 

「うっ、やっぱり待ち伏せてやがった!」

「罠に掛かったのは3匹、か、統合政府の犬共と、裏切り者ウィンダミア人」

「空中騎士団!」

「こいつらが・・・」

 

 

 




なんかマクロスの新しいゲームが出るらしいですね、楽しみ


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STAGE34 やはり俺のやり方はやらせて貰えないらしい

「また面倒なのがきやがって」

「風を穢す裏切り者め」

 

 俺達は直ぐにフレイヤの前に立ち構えた。だが相手は直ぐに近づいてきてハヤテには右ストレートを左頬に、ミラージュは鳩尾に、俺も腹に一撃入れられそうになったのをガードしたがそれでもかなり痛い。

 

「ハヤテ!ミラージュさん!ハチさん!っ!」

「う、ぅぅ・・・ フレイヤに、手を出すなっ・・・」

「ふん、ルンも抑えられない未熟者が・・・」

 

 なんか偉そうなのがすげぇムカつくな、ん?ミラージュがこっちを見てくる。よく見ると右手には閃光弾がある。なるほど、やりたい事は分かった。

 俺は小さく頷き、閃光弾を使える隙を作る。

 

「ふん、随分楽な仕事だな。武器も持たない奴に剣を向けて、それだけで賃金発生するんだろ?紹介してくれよ」

「なんだと?」

「なんだと、じゃねぇよ。何お宅らルンに神経いきすぎて耳が遠いのか?耳鼻科行くことを進めるぞ」

「それにアンタら、ヴァールを盾にしないと何にもできないんだろ?強ぇ強ぇごりっぱな、うっ!」

「ハヤテ!」

「えい!」

 

 ハヤテの顔面が蹴られたのと同時にミラージュは閃光弾を投げると強い閃光と耳にくる強い音が発生し、それと同時に俺達は一斉に動く、だが

 

「っ!!」バン!

 

 逃げようと思った瞬間、脇腹に嫌な感じを受け後ろに飛ぶと何かが横切る音が聞こえその音を頼りに反撃する。だが手応えはなかった。

 だんだんと光が弱まっていくとハヤテとミラージュは倒れていた。まさか奴らあの閃光の中で的確に俺達を狙えたってのかよ。

 

「油断するな」

「地球人風情が・・・」

「離れろ!」バンバン!

「はぁ!」

「ぐふっ!」

 

 2人から敵を離そうと発砲するも簡単に避けられ反撃を喰らってしまって倒れた。っべーなんか変な音が内側から聞こえたんだけど。

 そしてミラージュは拘束され俺とハヤテは軽いサンドバック状態になった。

 

「ぐっ!」

「かはっ!」

「立てよ・・・」

 

 本当は今すぐにでも意識をブラックアウトさせたかったがそうもいかない。今の状況で1番最悪なのはフレイヤを殺されることだ、だから立ち上がる。

 

「う、ぅぅ!!」

「ほう、やればできるじゃないか」

「よせボーグ、尋問する前に殺す気か?」

「尋問?今すぐにでも処刑するべきです」

 

 例えもう一度死んだとしても・・・フレイヤだけは

 

「アンタら、なんでこんな事すんね・・・そんなに気に入らないなら私だけボコボコにすればいいね!」

「・・・これは戦争だ」

「戦争?」

「俺達には制風権を確立し、ブリージンガルの星々を解放すると言う大義がある。統合政府に強制的に併合された人々を解放し自由を取り戻すのだ」

 

 解放、ね・・・

 

「その割には随分と縛り付けるようなやり方してんのな、そんなのが大義だってのか?」

「先に我らの平和を土足でふみにじったのは貴様らの方だ!」

「っ?!」

「ウィンダミアは地球人が来るまでは静かな星だった」

「俺達は俺達の世界を取り戻す!」

 

 自分勝手、とまでは言えない。もしアイツらの言ってる事が事実ならば非はこちらにある。誰がやったかなんて分かりはしないがやったという事実がある。だがそれを理由に平和を脅かすなんて事をしていいものか。

 するとずっと黙っていたフレイヤが口を開いた。

 

「だからって、だからって、食べ物を粗末にしちゃいけん!!」

「・・・は?」

「皆が、カリンおばちゃんやニールスおじさんや、皆が一生懸命作ったリンゴを戦争に使うなんて・・・・それが本当にウィンダミアの為なんか?!リンゴと皆に、謝らんかい!!」

「フレイヤ・・・」

 

 ・・・あぁ言う奴が本当に国の為を思って戦える人なんだろうな、すげぇって思えるわ。

 

「なっ・・・」

「ははは、これは1本取られたな。ボーグ?」

「マスターヘルマン・・・」

 

 すると今度は別の奴が話し始める。

 

「私の家もリンゴ農家だったよ、だが、畑も両親も兄弟も、皆あの戦争で失ってしまった。これは、戦争なのだ」

「・・・」

「カシム・・・」

 

「茶番はそこまでにしろ、フレイヤ・ヴィオン。祖国を捨てて、 お前は何故穢れたもの達の歌を歌う?」

 

「祖国を、捨てて?」

 

 カシムと呼ばれた人の後ろから白い髪の男がやってきた。この感じ、他の奴らとは別格、まさかこいつが白騎士か?

 

「私はウィンダミアを捨ててなんか・・・」

「では何故歌う?憎むべき者たちの歌を」

 

 その時フレイヤの脳裏に美雲さんの言葉が再生される。

 

『貴女は何故ステージに立つの?何の為に?どんな思いで歌っているの?』

 

 

「わ、私は、私は・・・」

「お前はただ、歌と言う幻に取り憑かれているだけに過ぎん」

「っ・・・」

「何の覚悟も持たぬ者の歌など戦場には不要、その震えるルン事切り落とし、祖国の大地に返してやろう。それが、同じ風の元で生まれた者のせめてもの情だ」

 

 白騎士は剣を抜き今にもフレイヤに切りかかろうとするがフレイヤと白騎士の間に俺は割って入る。

 

「フレイヤ、下がれ」

「ハチさん・・・」

「そこをどけ地球人」

「無理だな、コイツ1人守れないなんてデルタ小隊の名折れだからな」

 

 白騎士を思いっきり睨みつけると白騎士は何故か少し目を見開き、驚いた。

 

「貴様が、亡霊か?」

 

 え?何、なんか言い出したんだけど?亡霊、まさか目か?目が死人っぽいから亡霊なのか?

 

「何訳わかんないこと言ってんだよ、目か?目なのか?」

「アル・シャハルで俺の事を狙撃してきただろ」

「っ!」

 

 そうだ、アル・シャハルで敵の一機を狙撃して外したんだった。かなり遠かったから気づかなかったがコイツの機体だったのか。

 

「だったらどうした」

「いやなに、我らに風を読ませぬ奴がどんな奴かと思ってな」

「だったら残念だな、こんな腐り目ゾンビで」

 

 ♪♪♪♪〜♪〜♪〜

 

 俺と白騎士が睨み合っていると聞き覚えのある曲が聞こえてきた。

 

「この曲は・・・」

「もしかして」

「ったくおせーよ」

 

 辺りを見ると若干霧がかっていてあちこちから飛んでくるシグナスの放つ光が反射して眩しいまである。

 

 

 見つめ合って恋をして 無我夢中で追いかけて だけどもっと知りたくてメラメラしてる~

 

 空中騎士団はシグナスのホログラムに惑わされ、実体がないのにホログラムを切る。

 向こうの連中が惑わされてる間にやってきた美雲さんに手を差し出された。

 

「大丈夫かしら、ハチマン?」

「一応、動けます・・・」

 

 俺は美雲さんの手を取り他のメンバーと共にこの場を脱出、やけに脇腹が痛むが今は我慢。

 遺跡から脱出するとチャックさんが4機のジークフリートを率いてやって来てくれた。

 

「待たせたな、デルタ小隊名物、ジークフリート4機お届け!」

 

 近くに来たメッサー中尉に視線を向けると右腕に包帯、そこに血がにじみでていた。

 

「大丈夫ですか、その腕?」

「ふっ、お前こそ、派手にやられたな。その脇腹」

「問題ありませんよ、それよりも今はヴォルドールから脱出しませんと」

「そうだな、但し、アイツらが簡単に逃がしてくれるならな」

 

 そう言って俺達はジークフリートに乗り込み臨戦態勢に入る。

 

 

 

 

 

 

 

 




マクロス、新しいアニメやるやん・・・


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