活殺シリーズ (金脇真人)
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第一章 活殺喰
第一話 始まり


皆さん

はじめましての方ははじめまして。

複数回目の方は、おはようございます、こんにちは、こんばんは。

金脇真人と申すものです。

僕自身、まだ拙いところがあると思いますが、お楽しみください。

そして、ご指摘、ご教授の程を宜しくお願い致します。

それでは、活殺シリーズの世界へ…。


活殺シリーズ

 

序幕

 

「おい、飯行こうぜ!」

 

ある男が言った。

 

「あぁ、そうだな。」

 

男とは別の男が言った。

 

「焼肉でも行く?」

 

ある女が言った。

 

「おう。会長。」

 

ある男の相棒が言った。

 

「会長言うなって。じゃ、行くか。」

 

ある男は会長らしい。これは、その会の奴らの一年間にも及ぶ大喧嘩の物語…。

 

自己紹介

 

俺の名前は、金脇真人。会計士兼殺し屋。得物は気分によって変えるが、スナイパーライフルが多い。

 

そして、基本的には視力が悪いので、眼鏡やコンタクトをしている。

 

徒手空拳戦闘は右に並ぶ者がいないほど強い。

 

26歳だ。

 

表の会計士では、某大手自動車会社など自動車会社の大企業の担当会計士をやっている。

 

裏の殺し屋では、さる大企業の社長の殺しや、私怨の依頼まで受けている。

 

つけられた二つ名は、“FOXKILLOVER”訳すと、狐面の殺し屋だ。

 

そして、“月光兎”という特別な条件での二つ名もある。

 

今月は決算はどの会社もないし、今は、16日なので、仕事もない。車のエンジンを回し始め、向かう先は、

 

「今暇か?喫茶店に来てくれ。話がある。」

 

と旧友に呼び出された。

 

某喫茶店内

 

日常?

 

大体こういうのは、経験から裏の話だと分かる。

 

旧友の名前を告げて、席に通してもらう。

 

席に着いたので、とりあえず旧友の名前を紹介する。

 

旧友の名前は、村瀬和也。

 

得物は銃。

 

テノール歌手兼ボディーガード。

 

俺と同い年。裸眼である。

 

表のテノール歌手では、最近、ようやく認められ始め、ソロコンサートは完売、有名な某オーケストラとの共演を果たした。

 

裏のボディーガードでは、某プロ野球選手のボディーガードをやっているとかいないとか。

 

つけられた二つ名は、“LASTDOG”訳すと、最後の番犬だ。

 

まぁ、いわゆるチャラ男というやつで、金髪で、俺の幼馴染で、親友であり、心の友であり、魂の友である。

 

腹を割って話せる数少ない間柄。

 

てなわけで、魂の友の村瀬との会話。

 

「ご注文は何ですか?」

 

「コーヒー砂糖牛乳付きで、あとカツサンドを。」

 

「畏まりました。」

 

暫し、料理が来るまで無言。それが裏世界での数少ないルール。と、料理が来たようだ。

 

「コーヒー砂糖牛乳付きと、カツサンドです。」

 

それでは話に入ろう。

 

「この前雄哉のボディーガードを任せられたんだよ。すごくね。」

 

「で何だ。あれつけるから待ってろ。」

 

「いらないよ。えーと、彼女おったやん。」

 

「まさか」「結婚します。」

 

思いっきりコーヒーを吹き出しながら、

 

「そういうことは早く言え!!」

 

ついつい大きな声を出してしまった。

 

「ごめんなさい。」

 

店内の方に向けて呼びかける。

 

「すまん隠してるつもりはなかったんや。」

 

申し訳なさそうに言う。

 

「まぁ、いいけど。で、結婚式場の警備が仕事?」

 

「そうなんだけど。」

 

「何。」

 

「友人代表のあいさつ引き受けてくんね?」

 

「はあ?聞いてねーぞ?」

 

「頼む。」「やだ。」

 

「もう真しかいないんだよ。」「知るか。」

 

「あのな、あいつに1回頼んだんだよ。」

 

絶対にあいつ断らんだろ…?そう言えば、

 

「実は、相手方の友人代表があいつなんだって…。」

俺の元カノのことである…。

 

「それは、やだっつーわ!っつーか俺でも嫌。なんであいつやねん?」

 

「昔からの友人だったらしい…。」

 

どうするかな?でもあいつは…。

本当に困っているみたいだし…。

 

「しゃーない受けたる。ついでにご祝儀付き。その代わり、俺の方頼むぞ。」

 

「まじで?有難う。任しとけ。」

 

「礼なぞ要らん。」「すまんな。」

 

「今日俺もプロポーズするから決心ついたわ。」

 

「頑張れ。」

 

というわけで、和と別れた後彼女の迎えに。

 

誓いを君に

 

彼女と会った。彼女の紹介をしよう。

 

彼女は、牧木春美。

 

表での職業は医者。

 

卒業後新潟の開業医として、頑張っていたが、最近、愛知に呼ばれたらしい。彼女も目が悪いので眼鏡をかけている。

 

裏の職業は、聖職者。

 

得物は弓。

 

つけられた二つ名は、“LOVEGODFATHER”訳すと、愛の神父。

 

ちなみに、高校2年の時から付き合っているので、交際10年。

 

「ごめん。急に呼び出しちゃって。待った?」

 

「ううん。待ってないよ。私も今着いたとこ。」

 

「今日はちょっと星でも見に行く?」

 

「いいとこ知ってんの?」

 

「もちろん。伊達に7年キャンプやってた訳じゃ無いよ。」

 

また車に乗る。デリカの最新型だ。エンジンをかける。ちなみに、春は隣。

 

「春~問題ない?」「大丈夫。」

 

「春今、妊娠5か月だっけ。」「そうだよ。」

 

「あんまり山道走れんな~。」「そうだね。」

 

「すまん。」「いいよ。」

 

「おっ、ついた。」

 

山道を登っていき、その先の光景で、

 

「綺麗。」と春美が呟いた。

 

「…。」「どうしたの?」

 

「何でも無い。」

 

駄目だ。可愛すぎる。昇天する。話を切り出せん。落ち着け。しっかりと。て、なんか俗だな…。

 

「あのさ。」「何?」

 

「星が綺麗だな。」「そうだね。」

 

「まぁ、春のほうが綺麗だけど。」

 

「何言ってんのよいきなり。」

 

覚悟を決めろ!金脇真人!

 

 

「僕と結婚してください!」

 

 

どうだ。

「いいよ。」

 

嘘だろ。成功しちまった。

 

「やった!!」思いっきり叫んだ。

 

「ちょっと静かにして、恥ずかしい。」「あ、御免。」

 

かくして、交際10年結婚したのであった。

だからと言って、何が終わるわけでもなし、この後のことを話そう。

 

第一話 始まり 終




第一話、いかがだったでしょうか?

お楽しみいただけましたでしょうか?

お楽しみいただけたのなら幸いです。

さてと、本題に入りましょう。

こちらのコーナーでは、簡単なおさらいと次回予告をさせていただきます。

今回は私、作者が務めますが、次回以降は、登場人物の皆さんにやっていただきます。

次回の担当もこちらで発表させていただきます。

次回の担当は、主人公の金脇真人くんです。

それでは、簡単なおさらいと次回予告です。

今回のおさらいですが、序幕の部分が、謎でしたよね?

そこの部分は、後々登場させますのでお楽しみに。

自己紹介では、物語のスタートに何がいいかと小一時間ほど悩み、自己紹介にさせていただきました。結局はスタートになってませんけど。

日常?では、日常なんですが、話されている内容は非日常なので、こちらのサブタイトルをつけさせていただきました。

誓いを君にでは、彼の思いをサラッと流しました。でも、これの思いはいつか明かされますのでご期待ください。

以上、第一話の簡単なおさらいでした。

次回予告

真人の思いは、春美へと届いた。

そして、真人は親友への祝福へ。そこへと集った真人の友人たち。

新たな登場人物たちと、進んでいく物語は…?

次回 思いと…。

続く


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第二話 思いと…。

皆さん

はじめましての方ははじめまして。

複数回目の方は、おはようございます、こんにちは、こんばんは。

金脇真人と申すものです。

僕自身、まだ拙いところがあると思いますが、お楽しみください。

再度、ご指摘、ご教授の程を宜しくお願い致します。


嬉しさと…。

 

数日後

 

和の結婚式。

 

「いやーこの日が来てしまったかー…。」

 

「そうだね。」

 

「挨拶嫌だなー。」

 

「同感。」

 

「お、明。久しぶり。」

 

「よし、くよくよしてても仕方ない。ここはいっちょ気合い入れっか!」

 

「そうだね。」

 

「お、バカップル登場。」

 

「バカップルじゃないよ!」

 

「お前ら何時なの?」

 

「何が?」

 

「そりゃもちろんけっ…」

 

「真人ク~ン?」

 

「はい。すいませんでした!」

 

「分かればよろしい。」

 

「って、先輩にどんな口調しとんねん!」

 

「ごめん。」「ごめんで済むか!」

 

こいつは、俺の中学校の時の後輩、田辺一。

 

表の職業は声優。

 

最近、某アニメの続編に出て話題となった。

 

裏の職業は、死神。

 

得物は、鎌。

 

THE死神である。

 

通り名は、“GLOBEREAPER”訳すと、こぶしの死神。

 

徒手空拳は一般人を殺せるほどだが、その程度。

 

ついでに彼女の紹介もしておこう。彼女は、関村恵美。

 

俺の元カノ。

 

俺と同じ会計士になった。

 

俺を倒すために商業高校に入ったんじゃないかと予想して、10年以上経った。

 

表の職業は会計士、裏の職業は掃除屋。

 

得物は、仕込み帚。(刀。)

 

通り名は、“DEATHCLEANER”

 

ちなみに、一と恵美は、恵美が、中3の時から付き合っているので、交際12年である。

 

おっと、静かになった。来るか。

 

「皆様お静かにしてください。」

 

注意をつらつらといわれる。何と言ったかは割愛。

 

「それでは、新郎の入場です。」

 

お、和が来た。あいつ、ガチガチやん。

 

「それでは、続きまして、新婦とその父の入場です。」

 

嫁さんのほうがしっかりしとるやないか。

 

「それでは始めさせて頂きます。」

 

結婚式の主な内容は割愛。

 

「それでは誓いのキスを。」

 

「「ちゅ。」」

 

「「「「「「「「「わーーーー!」」」」」」」」」」

 

そうして、和也とその奥さんのキスが行われた。その瞬間に、大歓声が上がった。騒がしい。

 

その後

 

披露宴。

 

不穏

 

「それでは、新郎友人代表の金脇真人さん。」

 

来た。

 

「挨拶をお願いします。」

 

春に小さくウィンク。

 

頑張ってと目で送られる。

 

挨拶も割愛。

 

それでは仕事開始。

 

 

「今日は和也の大事な日だ。気合い入れろ!」

 

今日の警戒メンバーの発表をする。

 

結婚式、披露宴前半の警備担当は露荷亀、四五月、煮留村がすることになっている。

 

それを伝えると、うすと五月蠅い返事が返ってきた。

 

「続いて後半の警備担当!」

 

内部と外部に分けることを伝え、内部の警備担当は、前半と変わらないことを伝えると、また、うすと五月蠅い返事が返ってきた。

 

外部は、俺と一、恵美の3人ということを伝えたら、うーすとバカップルから五月蠅い返事が返ってきた。

 

どうせ、イチャツイテンダロオイソノママケッコンシチマエヨコノヤロ。

 

とまぁ、あいつらに聞かれるとまずいので、心の内で言っておく。

 

「以上で警戒に関しての発表を終わる。式は何が起こるか分からない。今回は殺しは厳禁だ。敷地外へ追い出すに留めろ!」

 

『了解!』

 

てなわけで、現在に至る。

 

「誰もいないな。」

 

「そうだね。」

 

「静かに!」

 

「どう…。」

 

「誰かいる。」

 

「いや、そうでしょ。」

 

「4人分、足音が聞こえる。」

 

「え。」

 

「今、見えた。」

 

「…。」

 

「ふぅ。」

 

見つからないようにこっそり近づき思いっきりぶん殴る。

 

「やったな、まっさん。」

 

「よし。」

 

「あとは、ほうらよっとー!」

 

一応、放り投げておいたが、大丈夫か?さ、連絡連絡。

 

一方、披露宴会場。

 

「警備大丈夫なの?」

 

「任せとけって。信頼できる人たちに依頼したから。」

 

「ハックサイ!」

 

『真人君、大丈夫?』通信機から声が飛んでくる。

 

「問題ねぇ。ついでに悪寒が…。」

 

『風邪でも引いたんじゃない?』

 

「そんな筈無いんだけどな…。」

 

『真兄…。』脳内に響くように聞こえた。

 

「ん!?」

 

『どうした、真人君。』

 

「おまえは、内部の警備に行け。」

 

「真人君、わかった。あとで理由は説明してもらうよ。」

 

「俺がそう言うの苦手だと知っていて、言ってるだろ。」

 

「うん。」

 

半笑いで言いやがった…。ふざけんなよ、あの野郎…。絶対に帰ったら、ぶん殴ってやるからな…。

 

邂逅、そして…。

 

はぁ、はぁ、はぁ…。血が…、足りねぇ…。いつの間にこいつこんなに強くなったんだ…。もう一回、やってやる。

 

数分前

 

「真兄、久しぶりだな。」

 

「やっぱり、お前だったのか、勇人。」

 

勇人とは、俺の双子の弟で、目の前に立っている奴だ。

 

「あぁ。それより、真兄の耳チート能力すぎだろ。」

 

「当たり前だ、元音楽系の部活舐めんなよ。」

 

「そして、その判断力も半端ねぇな。よく、仲間二人逃がそうとか思ったな。」

 

「うっせぇ。どうして現れた。」

 

「おいおい、実弟にその台詞たぁ、だいぶ面白いこと言ってくれるなぁ…。久しぶりの対面なんだし、兄弟団欒と行こうや。」

 

「その手には引っ掛からんぞ。」

 

「チッ。」

 

舌打ちをした。珍しい。

 

「真兄。」

 

「お前、あいつは絡んでんのか。」

 

「絡んじゃいねぇよ。」

 

「それは、安心だ。」

 

「どういう意味だ。」

 

「倒すのがお前だけで助かるっつう意味だよ。」

 

 

「真兄。」

 

一瞬であいつに近づく(、、、、、、、、、、)

 

「何!?」

 

「舐めてんじゃねぇ。こちとら曲がりなりにも会長だぞ!」

 

こいつは、こいつだけは、あいつらに相手させるわけにはいけねぇ…。

 

なんてったって、こいつの実力は会でもナンバー2。

 

相手なんてさせちまったら、死ぬ。

 

殺される。

 

絶対にそんなことはさせねぇ…。

 

だから、今ここで殺す!

 

全力でぶん殴った。

 

はずだった。

 

「は?」

 

「真兄、腕鈍ったな。」

 

全力でダブルパンチを叩き込まれた…。

 

そして、俺の意識は闇の中へと沈んでいく…。

 

いや、沈まねぇ!

 

ここで終われるか!

 

絶対に、あいつらには近付かせねぇ…。

 

その思いが俺の意識を強制的に覚醒させる。

 

若干、内出血しているだろうが、問題ありゃしねぇ。

 

近くにあった刀(、、、、、、、)を手に持ち、思い切って、切り掛かった。

 

それが、あいつの罠だとも気づかずに…。

 

会話

 

外で真人と勇人が激戦という名の兄弟喧嘩を繰り広げている頃内部では…。

 

「和也君。」

 

一が小声で話していた。要件は勿論、真人がこちらに遠ざけたという話だ。

 

全てを話し終わり、和也が言ったのは、

 

「あいつのことだ、無視しとけ。」

 

無視であった。

 

「え、でも。」

 

「おい。」

 

「ごめん…。」

 

「いいんだよ。」

 

「というか、どうすんの?」

 

「ん~、俺も言うには言うたんやが、全く考えてなかった…。」

 

こいつ、相当の阿呆である。

 

国語のテストでは100点を当たり前にとるのだが、数学のテストでは、0点を取るような男なので、順位が相対的に悪くなる。

 

そんなことより、俺戦ってたはずなのだが、なんでモノローグさせられてんだ…。

 

(知らんがな。)

 

「えっくし。」

 

「真人君と言い、和也君と言い、今日は風邪でも引いたの?」

 

「俺はそんなことないはずなんだけどな…。」

 

「…。」

 

無言である。

 

この野郎はこの反応が多いので、困る。

 

「どうする?」

 

「あくまで、最初の話に戻すのな。」

 

「別にいいでしょ。」

 

「何話してんの、二人とも?」

 

「あいつの話だ。」

 

「あの馬鹿な…。」

 

「おい、ぶん殴っぞ。」

 

「そういや、和也君って、前…。」

 

「てめぇ、真人が助けてくれた命無駄にする気か?」

 

こいつが言おうとしたことは気にしなくていい。

 

気になるのはおそらく腐った女子だけだろう。

 

俺の嫁みたいな。

 

「真人君から、状況は?」

 

「何も。ただ…。」

 

「ただ?」

 

「真人君、何やら音が聞こえたぽかった。」

 

「音?」

 

「うん。」

 

「あいつが音で感じることと言えば、まさか…。」

 

「まさか?」

 

「今すぐ戻れ。」

 

「え?」

 

「嫌な予感がする。」

 

「だったら、戻らない方がいいんじゃ。真人君が言ったんだよ(、、、、、、、、、、)?」

 

それ(、、)を強調して言った。

 

「あぁ。そうか。」

 

「和也君、相変わらず阿呆だね。」

 

「うっさいわ!ボケ!」

 

和也が一の頭を叩く音が式場中に響き渡った。

 

(戻れよー、真人―。)

 

え、ちょう待って!?

 

一方、外。

 

「いてぇ…。」

 

「真兄、情けねぇな。」

 

「ひどないか?」

 

俺が言ってておかしいだろということを言っている。

 

「真兄、馬鹿だろ。」

 

「ひど。」

 

「ぶん殴っていいか?」

 

「今すでにこういう状態なのに?」

 

「ふざけんなよ。」

 

こういう状態とは何を指すのか。その答えは、今、俺が、

 

血塗れ(、、、)で立っていることだろう。

 

あいつこそ、本当の馬鹿だ。

 

俺の力をなめ切っている。

 

しかし、相手の力も確実だ。

 

ならば、若干ながら怒られてもいいから、

 

アレ(、、)を使うか。

 

あいつももしかしたら使うかもしれないが、所詮、俺の下位互換だ。

 

やれるだけやってやる!

 

あの馬鹿を根性叩き直してやる。

 

見てろよ、和也。

 

「ぶぇっくしょい!」

 

「ぶれっしゅ~。」

 

「は?」

 

「和也君…。」

 

「お前何言うてんの?」

 

「知らないのか…。」和也君、真人君のことどうしよう?

 

「本音と建前が逆!?」

 

「うんうん。」大丈夫かな?

 

「また!?」

 

「え?」もしかして逆になってる?

 

「今更かよ!ふざけてんのか!あほじゃないのか!知らねぇよ、馬鹿!」

 

「テンポ早すぎ…。」テンポ早すぎ…。

 

「同じこと言わんでええわ!」

 

「へ?」

 

「恵美~?」

 

「呼んだ?」

 

「一を頼む。」

 

「任しといて。一くん、お話ししようか?」

 

恵美ちゃんが、目のハイライトが消えてる…。

 

僕は逃げない方がいいな…。

 

「一くん、向こう行こ?」

 

「うん、恵美ちゃん行こうか。」

 

真人君、大丈夫だよね…?

 

内部。

 

「四五ちゃん。問題は?」

 

「問題、あるわけない。」

 

「つまるところ、無いってことだね…。」

 

「ろにっくんは?」

 

「誰もいない。」

 

「真人君が頑張ってくれてるおかげだね。」

 

「あの人大丈夫かな…。」

 

「真人君、頼んだよ。」

 

謎の三人である。

 

ま、俺は正体がわかっているので、いつも通りだと思っているが。

 

「クソ野郎…。」

 

「真兄、弱くなったな。」

 

「ふざけんな。本気出してないだけだ。じゃぁな。」

 

「まて。お前、何しに来た。」

 

「知らないで戦ってたの?」

 

「そりゃ、そうだろ。」

 

「知らないで戦うってやっぱあほやな。」

 

「やかましい。」

 

「どうしてかって?俺が主人からお願いされたからだよ。」

 

「主人って、まさか…。」

 

「あぁ、お前が思っているような奴だ。」

 

「てことは、あの野郎が動き始めたということか…。」

 

「そういうことだな。」

 

「ありがとう。」

 

「じゃあな。」

 

「さてと、けががやばいな…。」

 

現在、体から、大量の出血をしており、このまま放置されれば、死に至るだろう。

 

電話しねぇと。だけど、腕が動かせねぇ…。

 

 

「何か危機が去ったような気がする。」

 

「一くん、どうしたの?」

 

「外に戻るよ。」

 

「うん。」

 

真人が外で倒れてることなんか気づいていない。

 

そんな真人にあほ2人が気づくまで、5分。

 

「ぶふぇっくしょい!」

 

今日一番のくしゃみが真人から鳴った。

 

そして、今度こそ意識は闇の中へと沈んでいった…。




どうも、真人です。

第二話、どうだった?

楽しめたか?

楽しめたのなら幸いだ。

さてと、本題に入るぞ。

次回の担当は、村瀬和也くんです。

それでは、簡単なおさらいと次回予告です。

今回のおさらいだけど、

嬉しさと…。では、和也の結婚式がどういったものだったのかを、うちのあほ作者が、大分簡略に書いているそうだ。あぁ~、この口調めんどくさい!よっしゃ、この口調で行くで~。
うちの誇るナンバーワンバカップルが登場したな~。あいつらはこれからもバカップルを発揮していくらしいで~。

不穏では、だんだんと恐怖が近づいてくるからな~。そこの怖さを楽しんでってや~。

邂逅、そして…。では、
彼らの邂逅とすれ違いを表現したそうや。そして、新たな三人が出てきたな~。この後、どうなるんやろかねぇ…。

以上、第二話の簡単なおさらいやったで~。

次回予告

真人と、勇人の兄弟喧嘩は、終わりを告げた。だがしかし、これはただの発端に過ぎなかった…。真人が、感じた奇妙な違和感と、戦闘中に起こったこととは…?

次回 発端

続く


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第三話 発端

皆さん

はじめましての方ははじめまして。

複数回目の方は、おはようございます、こんにちは、こんばんは。

金脇真人と申すものです。

僕自身、まだ拙いところがあると思いますが、お楽しみください。

再度、ご指摘、ご教授の程を宜しくお願い致します。


あのあと…。

 

現在、俺はベッドの上で寝ていた。

 

自分の布団ではなく、病院である。

 

その理由は、先日、勇人に、全治3日の大けがを負わされ、入院中である。

 

明日には退院できるそうだ。

 

ただ、出血の量が今回は多かったらしい。

 

恐らく、最後のアレが原因だな…。

 

「ていうか、明。お前、外科医になったの?」

 

「そうだけど?言ってなかったっけ?」

 

ととぼけた口調で言う。

 

「お前な~?何年連絡来てなかったと思ってんだよ、あん?」

 

と強めの口調で言うと、

 

「え、だって連絡する義理もないでしょ?」

 

「お前、酷過ぎないか?俺ら、一応一緒に甲子園優勝したのに…?」

 

「だとしても、真一人じゃ無理だったでしょ?」

 

「ま、そうだったけどさ…。」

 

何度も言うが、ここは病院である。

 

ちなみに、個室である。

 

だからこそ、こんな会話が問題なくできるのである。

 

回想

 

現在、自宅である。

 

自宅の自室は、電源の入れ方によって、部屋の仕組みが変わるのだ。

 

(細かい仕組みは知らん)なんか、頼んだらそうされた。

 

ところで、我が家の紹介をしておこう。

 

3階建ての一軒家で、1年前に購入した。

 

一階は、来客用にしており、二階は、会計事務所。三階は、自宅である。

 

三階の自宅では、部屋が、

俺用の部屋(活殺会の会議室兼武器庫)

春美用の部屋

子供用の部屋

倉庫

リビング

ベランダ

 

に分かれており、それぞれが中々の広さを誇る。

 

ちなみに、活殺会とは、俺が会長、和也が副会長を務めており、恵美、一、春美、この前、俺をフルボッコにした勇人、そしてあと一人で、活殺会の最高幹部。

 

現在、100人超の日本最大の殺し屋組織である。

 

旧・活殺会と呼ばれる組織もあるが、それを思い出すのはまた今度だな…。

 

それに加えて、活殺会には、最高幹部の中で序列があり、

現在の第一位は俺、

第二位が勇人、

第三位があと一人のやつ、

第四位が和也、

第五位は恵美、

第六位が春美、

第七位が(はじめ)

 

という風になっている。

 

普通に考えれば、第一位の俺が第二位の勇人に負けるはずはないのだが、それは特殊な活殺会の順列決めの仕組みが関係している。

 

簡単に言えば、ポテンシャル順で決めていくので、色々なことを加味すれば、俺の方が強いということになる。

 

色々なことを加味しなければ、順位がひっくり返るのは、もう一組あり、そこが和也と、あいつのところである。

 

和也はいろいろなものを発動していない状態では、あいつに勝てているのだが、あいつの方が、色々なものを発動したときに強いのだ。

 

ま、ここらへんで、この話は終わりだ。

 

で、現在、何をしているかというと、

 

『…。』「お前ら、俺が負けたあの件に関してだ。」

 

会議中である。

 

床にパワポを表示しながら、説明していく。

 

あのとき、あいつは…。

 

俺の近くに刀を置き、俺に切り掛からせるようにした。だが、それは罠だった。

 

「せい、らぁ!」完全に防がれた…。

 

「おらぁ!」思いっきりはじき返された。

 

「クソぉ…。」

 

そして、そのあと、徒手空拳に切り替えて戦ったが、あいつの方が身体能力が高いのは知ってるな?

 

そこで、フルボッコにされた。その後だ。

 

「仕方ねぇ、アレ使うか。」

 

アレとは、俺の身体能力を跳ね上げるものである。

 

俺には意図的に眠らされてる細胞が全身にあり、それを発動すると、爆発的な身体能力を得ることができる。

 

だが、その代償も大きく、最悪の場合、死に至るため、使用は控えるようにしているのが現状だ。

 

死に至る条件は、分かっているのだが。だが。

 

「おい、真兄、俺は話があってここに来たんだ。」

 

「話なんて、みじんも、いって、なかった、ろうがぁ!」

 

「おい、真兄、あんま喋んな。実はな…。」で、この映像に繋がるわけだ。」

 

「なるほど。で、俺らを呼んだ意味は?」

 

「あいつは、どちらにせよ、返してしまった。いつか、絶対に倒すさ。それよりも前に、あいつの主人の方が何万倍もやばい。」

 

「だな。だが、今は動きがあるまで、」

 

「待機しとけ。お前らも!特に春美は身重なんだ!慎重になれよ!?」

 

「わかってるよ。」

 

「お前ら、返事!」

 

「イエッサー!」




さてと、今回のおさらいと、次回予告をさせていただく村瀬和也だ。

次回の担当は、牧木春美だ。

今回は、サブタイが少ないな。ま、うちの作者じゃ一時間程度では、この程度が限界みたいだな。メモメモ…。

あのあと…。では、真のあの後の状況が語られたな。実は、面会に新婚旅行で行くに行けなくて、結局帰ってきて、本人から聞いてようやく状況が分かった。にしても、あいつ嫁がいるの忘れてるな?ま、俺は気にしてないけど。

回想では、回想と説明の描写が多かったな。ま、回想だから回想が多くなるのは仕方ないとして、なんで、説明が多いんだ、作者?(え、この機会に一気に説明しちまった方がいいだろ?)だそうだ。

次回予告

真人たちの今後の方針も決まったところで、予想外の来客が到着する。俺や真人たちの友人関係が一気に明らかになり、そして、人間関係は交錯していく。

次回、ニンゲンカンケイ

ぜひとも、楽しんでほしい。


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第四話 ニンゲンカンケイ

皆さん

はじめましての方ははじめまして。

複数回目の方は、おはようございます、こんにちは、こんばんは。

金脇真人と申すものです。

僕自身、まだ拙いところがあると思いますが、お楽しみください。

再度、ご指摘、ご教授の程を宜しくお願い致します。


再会

 

活殺会のやつらとの会議が一段落したところで、ある人物がやってきた。

 

チャイムが鳴り、テレビドアホンに顔が映し出される。

 

「失礼してもいいかな?」

 

驚かずに聞いてほしい。何を隠そう来たのは。

 

日本国第103代内閣総理大臣福浦幸也(・・・・・・・・・・・・・・・・・・)その人なのだ。

 

リベラルをもとにした政策、所得税の一億円の壁の撤廃などにより、経済を完全回復させ、第二次バブル期を到来させた。それだけに留まらず、自衛隊を民営化させ外国との協力体制をより強固にし、世界の中心の大国といわれるような日本にした。彼自身の経歴は、庶民の出で、旧帝大の出身でもないため、完全な成り上がりの総理である。独自の政策として、週に一回、抽選で選ばれた日本国民100名の声を聞き、その週の政策を決めている。彼の政治モットーは、開かれた政治。無論、彼の政治はこれだけに留まらないのだが。

冷静ではあるが、感情をまぁまぁ表に出す。

彼の通り名は日本国史上最高の総理。

ちなみにリベラルとは、自由主義のことである。のだが、彼の場合は、平等主義の方が言葉的には正しい。

 

「おい、真人。仕事やってるか?」なんかもうひとり来た!?

これも驚かないでほしい。

福浦総理の懐刀、

 

官房長官川村佑樹(・・・・・・・・)、その人である。

 

福浦総理の懐刀として、言葉が足りなかった部分を説明し、それに加えて、多忙な総理に代わり、問題のある部分へは現地へ赴き、そこの問題を確認し、話し合う。

福浦が日本国最高の総理と呼ばれているのには、彼の功績も多分にある。

彼も冷静ではあるのだが、こちらはなかなか感情を出さない。しかし、ガッツリいうタイプである。

 

そして、中に入れ、コーヒーを入れ、用事を聞く。ちなみに、今の福浦の口調はため口になっているが、その理由は後程わかる。

 

『あ、おいしい。』

 

声が揃った。

 

「そいつは、どうも。」

 

と一通り感想を言ったところで福浦。

 

この後は、あだ名の福ちゃんと呼ばせていただく。

 

「真、例の件は?」

 

「あぁ、実は…。」

 

と一通り、勇人とのことを話す。俺がぼこぼこにされている部分を除き。

 

「で、そのご主人様というのは誰なの?あ、無理なら言わなくていいよ。」

 

「…ゃじだ。」

 

「え?俺の聞き間違えじゃなければ、とんでもない言葉が聞こえたぞ。」

 

「俺の…、親父なんだ…。」

 

「は?」

 

「…。」

 

福ちゃんだけ疑問に思っているのは、川村だけ(・・)がこのことを知っているからだ。

なぜ、川村だけがこのことを知っているのか?それは福ちゃんに話す際に、川村を連れてくるといったからだ。そこで、福ちゃんだけでも大変になりそうなのに、川村からも質問が飛んで来たら病み上がりの体が持たなくなるから、事情を話し、疑問点を解消しておいた。

ちなみにリスクヘッジはどんな企業でも仕事をする際において、基本中の基本である。リスクヘッジとは、リスクが重なる場合に、なくせそうなリスクはなくしておくというものである。

閑話であった。

 

「なんで、親父に操られてるんだ!?なあ、なんでなんだよ!?」

 

「落ち着け、福ちゃん。冷静になれ。あんたの長所は冷静さだろう?」

 

「あぁ…。」

 

不完全燃焼みたいだな。

 

「うちの家族は、本家・分家があるのは知ってるだろ?」

 

「あぁ。」

 

「今の本家は、俺なんだ。で、先代の本家にあたる人は主君になれなかったんだ。本来なら、先代の主君に使えるというのが分家の通例なんだが、俺の親父はその先代の主君なんだよ…。」

 

「え?てことは?」

 

「俺の親父に勇人が仕えることになるのは仕方ないことなんだ。」

 

「なんだと!?普通、家族はそういう家族に仕えるとかないんじゃないのか!?」

 

「だから、言ったろ?うちは、特殊だって。」

 

「なんだよ、それ…。」

 

痛いところを突かれたが気にせず続ける。

 

「それでだ。日本政府には変わらず動いてほしい。頼めるか?」

 

「わかった。」

 

福浦が答えた。

 

「そいじゃ、仕事行け。」

 

「貴重な御意見を有難う御座いました。」

 

すぐに仕事モードに切り替えやがった。

 

結局川村は無言を貫き通した。と、ここで、とりあえず、人関連で出てない情報を言っとくか。

 

ニンゲンカンケイ

 

金藤雄哉。俺と勇人の従兄弟。ちなみに、俺、勇人、雄哉は同じ誕生日。野球をやっており、現在プロ野球選手で大活躍中。プロ野球選手の特徴としては、甲子園を揺るがした強肩強打の捕手で、昨シーズン捕手史上初の60本塁打を達成。実は、入団一年目は、30本塁打を打ち、MVP、新人王、首位打者、本塁打王、打点王、盗塁王、最多安打、最高出塁率、ベストナイン、ゴールデングラブを取ったのだが、翌年のルーキーの方が凄かったため、霞んでいる。最高盗塁阻止率は、昨年の.709。最低は、一年目の.698。ま、普通に記録更新している。

 

木村明美。俺の最初の元カノで、もう一人の和也の結婚披露宴の友人代表。現在の職業は外科医。誕生日は、6月18日。神の右腕と呼ばれており、日本一の外科医。多数の病気の手術を若いながらしており、その対処は、早く的確。

 

ちなみに、俺のプロポーズ日は、6月13日。

 

そして、俺、勇人、和也、恵美、春美、一、雄哉、明美、福ちゃん、川ちゃん、いまだ登場しないもう一人のやつ。この全員は、同じ高校の出身で、特に、福ちゃん、川ちゃんを除いた9人は、元野球部で、女子が甲子園出場できるようにした。そして、母校を甲子園で9連続の優勝。そして、明美、雄哉、いまだ登場しないもう一人を差っ引くと、同中同部活である。ほかの関係も含めて、表を作った。

うちのバカ作者が「今回のやつは特に、難産過ぎた。」らしい。いつも難産だろうが!

ところでだ。このあと、何もせずに待つのもきついしな~。そーいや、あいつが。「ふん、思い出話にでも浸っておくんだな。」て言っとったし、久しぶりに飲み会やるか―!

 

同じ小学校

真人・和也・春美・勇人・一

 

同じ中学

真人・和也・恵美・春美・勇人・一

 

同じ高校

真人・和也・雄哉・恵美・春美・勇人・???・一・幸也・佑樹

 

同級生

真人・和也・雄哉・恵美・春美・勇人・幸也・佑樹

 

昔付き合ってた

真人…恵美・明美

 

親友

真人…和也・恵美・春美・明美・幸也・佑樹

 

和也…恵美・春美・明美

 

双子

真人…勇人

 

付き合ってる

一…恵美

 

結婚

真人…春美

 

和也…明美の親友(ちょい登場)

 

尊敬

一…メインキャラほぼ全員。(幸也と佑樹を除く)

 

???…真人・和也・恵美・春美・明美・勇人

 

従兄弟

真人…雄哉・???(勇人は同じ、雄哉・???は真人・勇人)

 

兄弟

雄哉…???

 

共闘

勇人…???

 

後輩同士仲良くなった

一…???




皆さんこんにちは。牧木春美です。

今回のおさらいは~。

再会からですね。再会では、福浦さんと川村さんが出てきましたね。同じ学校だったのに、なかなか会話しなかった記憶があります。真や勇人君があんな大喧嘩できたのは、彼らのお陰だったんですね。実は喧嘩してほしくないんですけどね。それでも、戦うと言ったら背中を押さなきゃいけませんから。

そして、ニンゲンカンケイでは、文字が多すぎるので、注意して見て欲しいとのことです。

それでは、次回の担当は、勇人くんですね。

次回予告

金脇真人たちは、思い出話に花を咲かせていく。

そのとき、活殺会の大事件の始まりとも知らずに。

次回

第二章 第一話

俺の過去。

ぜひとも見てね~!by春美

だそうです。(作者さん!?恥ずかs


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第二章 過去編
第一話 俺の過去。


皆さん

はじめましての方ははじめまして。

複数回目の方は、おはようございます、こんにちは、こんばんは。

金脇真人と申すものです。

僕自身、まだ拙いところがあると思いますが、お楽しみください。

再度、ご指摘、ご教授の程を宜しくお願い致します。


新たな人

 

和也たちの結婚式のドタバタから二週間たち、自分の結婚式も済ませた。

 

現在、家でまったりしている俺である。

 

ちなみに今日は日曜日。

 

現在の時間は三時ぐらいで、お昼寝時というやつである。

 

少し気になったのでテレビをつけてみた。

 

「さ~!五回の裏!

 

この回は、二番が出塁し、三番金藤がきっちりと繋ぎました。

 

そして、チャンスで打席に入るのは、

 

身長は驚異の220㎝!体重は、100㎏!圧倒的な体格を誇るこのチームの四番!

 

金藤・ガコアウト・スカーンです!」

 

こいつの紹介もしておく必要があるな。ま、打席が終わった後でいいか。

 

「さ~、カウント、ワンエンドワンからの第三球!」あ、ここスライダーだ。

 

爆音が鳴り響いた。

 

「途轍もない轟音と共に打球はグングン伸びていく!

 

最早、レフトは追わない!」

 

あいつ、相も変わらず化け物みてえなパワーしてやがる…。

 

さてと、紹介が遅れたな。

 

あいつの名前はガコアウト・スカーン。

 

この前のドタバタの時、倒す相手が少なくて済むといった理由はこいつだ。

 

先程のテレビの内容からもわかるように職業はプロ野球選手。

 

とある球団の四番打者を張っている。本来、あの球場は広すぎるし、フェンスが高いので本塁打が出にくいのだが、あいつら兄弟は気にする様子もない。

 

ちなみに、金藤雄哉の弟である。雄哉が三番、ガコが四番の並びは崩れたことが一度としてない。

 

高校生時代もそうだが、バッティングでのミート力の低さが課題で、よく和也に師事をしてもらっていた。

 

ちなみにガコは、ものすごいパワーに加えて、スピードも中々の物がある。俺、勇人、和也と比べれば遅いが。

 

ちなみに活殺会では、第三位の殺人鬼。潜在能力で和也を大幅に上回るので、この位置に入れている。もともと殺人鬼のやつらは潜在能力は高い部類なのだが。

 

そして、テレビをよく見たら、この回は終わっていたので、テレビを消し、着替え始める。今の服装は、ステテコにTシャツと普通におっさんの格好である。

 

着替えたのは、カーキのパーカーにジーパン、中には白Tの結構気に入っている格好である。ま、飲み会の開始は五時なのだが、帰宅ラッシュがそろそろ始まるので、早めに出る、といった感じだ。

 

バカ騒ぎの開幕

 

そして、約束の時刻ちょうどについた。あれ?俺歩いてきたから、ちょうどになるのか。電車に乗ろうと思っていたが、あまりに人が多すぎるから、諦めたんだっけ。というわけで、ついに飲み会の開始。

 

「はい!というわけで!この度は、僕と和也君の結婚祝いにお集まり頂き大変感謝です!口上はこれくらいに、

 

かんぱーい!」『かんぱーい!』

 

今回のメンバーは、俺、和、一、恵美となった。

 

都内某所の個室居酒屋である。

 

席順は、俺が出入口側の通路側、隣に和、俺の向かいに一、その隣に恵美。この中のメンバーだと酔うとヤバイのは、恵美。ほんとにヤバいので、控えめに…。

 

「ご注文どうしやすかー!」「あ、生大4つ」

 

もう知らん…。




はい!と言うわけで、第二章突入。

俺のセリフからまさか真がこういう行動取るとは…。

作者いわく、この数週間は、ほんとに忙しかったらしい…。文化祭とかあったらしいぞ。

競馬だと、天皇賞秋があったな。エフフォーリアが勝ってほしいと思っとったら勝っとったって言うとった。

さてと、おさらいだ。

新たな人では、新キャラが登場したな。俺らのもう一人の後輩にあたる、ガコアウトスカーンが登場したな。あいつ、滅茶苦茶体でかいな。改めて思ったけど。

バカ騒ぎの開幕では、飲み会が始まったな。どうなるかは、知らん。

次回の担当は、金藤兄弟だ。

次回予告

真人たちの宴会は進んでいく…、その中で、真人の過去が段々と明かされていく。

次回。思い出


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第ニ話 思い出(前編)

はい、今日はこちらを更新していきます!

皆さん

はじめましての方ははじめまして。

複数回目の方は、おはようございます、こんにちは、こんばんは。

金脇真人と申すものです。

僕自身、まだ拙いところがあると思いますが、お楽しみください。

再度、ご指摘、ご教授の程を宜しくお願い致します。



飲み会

 

飲みを開始して30分…。今の飲んだ状況は以下の通り。

 

俺…生大2杯、から揚げ2個

 

和…生大3杯、から揚げ4個

 

一…生大1杯、カルーアミルク4杯

 

恵美…生大1杯

 

というわけで一番飲んでいるのは一なのだが、恵美が一番酔っ払っている気がする。

 

さてと、騒がしいけど、話していきますか。

 

「お前ら、話聞けー。思い出話していくぞー。」

 

「お!本日のメインイベントやん!」「楽しも―!生お変わり―!」「真人君、おねがーい。」

 

順に、和也、恵美、一なのだが、恵美は素が酷くなり始めてる。早く始めねぇと、あいつが潰れて偉い目みそうだ…。

 

「あれは、入学式から一か月たったころだった…。まだ、和也は知らねぇはずだ。一もな。」

 

思い出

 

20年前…

 

「おまえ、きもい!」

 

なにをいってるの?ぼくをいたくしないでよ…。いたいよ…。たすけてよ、ママ…。

 

『一か月たったころ、ソレは唐突に始まった。最初のうちは殴られるとかその程度のことだった。だから、一人で泣いていた。でも、それから半年たったら…。』

 

「お前のモノかくしといたからwww、キモイやつのモノさわったから手をあらわなきゃ!」

 

なんで、ぼくばっかりやられるの?ぼくはわるいことしてないのに…。

 

『物を隠されるようになった。そこでも泣いてたな…。でも、俺と仲良くしてくれたやつがいたな。』『それが…。』『春美ちゃん?』『あぁ、そうだよ恵美。』

 

「かねわきくん?だいじょうぶ?」「だれだっけ?まきぎちゃん?」「そうだよ。いたそうだね。」「なかよくしてくれるの?」「うん!」

 

『小さい時の春美って、お前にとっての救世主じゃん!』『そうだよ、和也。あいつのお陰で辛いことを乗り越えられたんだ。でも…。その1週間後…。』

 

新しい子が転校してきた。なかよくしたいな…。

 

『今考えりゃ、ありえねぇ考え方だ。』

 

「かねわきん!」

 

そんなこと言わないでよ!ぼくは、なかよくしたいだけなのに…。

 

『そんな声であふれていた気がする…。いやでいやで仕方なかった。菌扱いとは…、今考えりゃ相当ひどいな。しかも、二年の時は授業に中々ついていけず一年の時からのやつも続いてて、辛かった。だけど、その時に和に知り合ったんだ。』

 

『そんなに辛かったのか…。気づいてやれなくてすまなかった。勇人はどうして気付かなかったんだ?なんで俺たちの前ではあんなに笑えていたんだ?』

 

『勇人は薄々気付いてはいたが、俺が口止めしていた。あいつがトンデモないことをしでかすのは勘付いてたからな。そしてお前らの前ではそうしようと思ってやってたんだよ。幼心にな…。』

 

『でも、そんなことじゃ屈しなかったんだが、三年の時、ついに事件が起こった。』

 

『あぁ~。あの事件か。3年からは俺ら人数少なすぎて一クラスになったんだ。で、真人をイジメると面白い反応だったのか、ついに事件が起きた。ちょうど恵美の誕生日近くだよ。』

 

首がえんぴつで切られた。いたいよ!いたいよ!だれか助けて!

 

『あの後先生が来て、親や校長たちで話し合われた。』

 

『どうなったの?』

 

『俺に酷いことをしてたやつらは軒並み怒られたけど、親たちが警察に言わなくていいって言ったから、警察には言われなかった。だけど、それが後々あんなことを引き起こすことになるとは思ってなかった。それは、五年生の時だった…。』

 

後編へ続く…。




はい!というわけで、

活殺シリーズ第二章 第二話 思い出(前編)でした!

次回の担当は…、

関村恵美。

いやでも、ガコ低音ボイスどうやって出してんの?

僕が聞きたいよ。作者サンのせいなんだからさ。

でも、その作者も真と勇の声出してるのに、よくガコの声出せるよな…。

まぁ、作者サンが大変なだけだから僕は知らないけどね。

というわけで、今回の振り返りだが…。

飲み会ではいきなり飲んでたね、真人クンたち。

にしても、一がカルーアミルク4杯もいってたのは驚いた。

和也クンの生大3杯も異常だけどね…。で、真人クンが語りながら思い出が始まったね。

あいつ、あんなひどいこと受けてたんだな。よく、耐え続けてたな。

でも、五年もあるって言ってたよ?

あ、そーいえば作者から伝言。今回の話は作者が受けたことを誇張して表現しているそうだ。

え…?あの何も考えてなさそうな作者サン、そんなこと受けてたの?

らしい。というわけで、次回予告だ。

次回予告

真人が受けた辛いことがどんどん明らかになっていく。ついに起きてしまった大事件とは?

次回 思い出(中編)


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第三話 思い出(中編)

はい、皆さん

はじめましての方ははじめまして。

複数回目の方は、おはようございます、こんにちは、こんばんは。

金脇真人と申すものです。

僕自身、まだ拙いところがあると思いますが、お楽しみください。

再度、ご指摘、ご教授の程を宜しくお願い致します。


『それは、五年生の時だった…。』

 

『あの件は俺にとっても思い出したくないことだな。いや、思い出したくないのは、あの件を知ってる全員か。』

 

『まさか、真人くんが"覚醒"したのって、本当は恵美ちゃんの時じゃなく…。』

 

『ああ、その時だ。俺が"覚醒"したのは。それに至る経緯を語っていこう。』

 

『真人〜。何しゃへふほ〜?』

 

『完全にこいつが酔っ払う前に。』

 

(もう既に酔っ払ってる気がする(んですけど)(のだが)…。)

 

5年生になった。僕は中々いそがしい日々を送っていた。和也や春美と、楽しい生活を送っていて、ちなみに、昨年は最高の担任で、イジメも怒らなかった。そして、5年になると同時に、変化も起きた。僕のイジメの主導者だった子が転校していった。(首を切った子)そこで、来年度もよろしくと言って、5年生の生活が始まったんだけど…。

 

「金脇!お前、ふざけてるのか!?」

 

この声、誰かわかる?先生だよ…。おかしいよ…。こんな先生…。

 

『そうして、先生がイジメてくるようになったんだ。』

 

『は…?』

 

『おう、酔い覚めたか、恵美。』

 

『そりゃ、酔いも覚めるよ!?先生がイジメる!?私より酷い状況じゃん!?それにさ、イジメてきてた子たちは何改心してんの!?』

 

『まま、落ち着け。その続きからだ。』

 

「かねわきん!」

 

ま〜た始まったよ。この子たちのイジメが…。もう嫌なのにさ。小学校高学年なのにさ…。いつになったら成長するの…?

 

『イジメてきてた奴らは改心してなかった。』

 

『…。ごめん、真人。何も考えずにさっき、あんなこと言っちゃって。』

 

『そう気にすんなや。俺の過去だ。お前が気にすることじゃない。』

 

『イジメが続いてた中で、ある日、事件が起きた。』

 

『事件起きすぎじゃね…?』

 

『確かにな、恵美。』

 

『で、それはプールの時期だった…。』

 

プール開きだー!ようやく今日からプールだけど…。大丈夫かな…?僕まぁまぁ泳げないんだけど。

 

「ボゴガボ、ボボボブン!ボボベベブ!」(助けて、村瀬くん!溺れてる!)

 

…………………………………………………………………

 

真、大丈夫かよ。

 

あいつカナヅチで溺れてねえだろうな…。

 

あれ?真、俺より大分先に入ったよな……?

 

泳げないやつのレーンに、まあまあ泳げるやつがいる…?

 

やべえ!春美は!?

 

プールサイドで駄弁ってて気づいてねえ!あのクソ親父に教えてもらった水上走り!先生に止められたけど、知るか!

 

人ひとり(真人)守れねえで、何が警備員だ!!!

 

…………………………………………………………………

 

「……ろ!……しろ!……しっかりしろ!」

 

思いっきり水を吐き出した。

 

「春?勇人?誰?助けたのは…?」

 

「は〜、相棒(村瀬和也)を好きなやつと兄弟に勘違いするとは。お前、脳内、ピンク色か、家族のことしかねえのかよ!あと、掠れ声が酷えな。しっかりしろ。」

 

その言葉は乱雑だったけど、人を気遣う優しい声だった。

 

「村瀬くん、勇人に許可を出して。殺すな、傷をつけるな、だが、のしてよし。」

 

そして、僕は疲れきって、寝てしまった。

 

…………………………………………………………………

 

はぁ〜、疲れた。なんで、僕、怒られてんだろ。真兄を守るためだもん。真兄も怒られて然るべきだけど、アレはクラス全員を怒らなきゃいけない。だから、僕だけ怒られてんだろって言ったんだよ。真兄が目を覚ました!?和也くんありがと!

 

…………………………………………………………………

 

「はぁ〜あ、真、大丈夫〜…?」

 

「大丈夫だって。」

 

体を起こしながら真はそう言った。

 

とびらが勢いよく開いた。

 

「真兄!」

 

「勇人くん!?」

 

「春もいたのか…。」

 

「はは、ごめんね。迷惑かけちゃって。僕が勇人みたいじゃないから、こんなに大事にしちゃって。」

 

真は悪くない、そう言おうとしたら。

 

「真兄だけ悪くねえよ。俺も。見逃してた、春美も。無茶して突っ込んだ和也くんも。やったやつも。見てみぬふりした先生や、クラスのやつら。全部含めて悪いやつだ。そーいや、保健室の先生は?」

 

「あれ?言われりゃ、たしかにいないねー。」

 

保健室の先生が何をしにいってるかを話す。

 

「それなら、保健室の先生は、担任に話ししに行ったよ?」

 

「あ〜、村瀬くんに強力な援護が増えたね。」

 

「てことは…。和也くん一人!?ヤバいじゃん!」

 

思ったことを言うと、二人とも、和也くんなら大丈夫。喧嘩売られたところで、買うようなやつじゃない。って言ってたけど、よく二人とも和也くんと喧嘩してんじゃん…。主に二人のうちどっちかがしかけて。大丈夫かな…。でも、先生出てったの、真人が起きる直前ぐらいだし…。大丈夫かな…。

 

…………………………………………………………………

 

先生と話していて、訳がわからないから、キレる寸前だったところに、保健室の先生が来た。というか、先生、ここに来ていいんだという、素朴な疑問は、抱いたが、割と優しめに追い出されて、行くところもないので、保健室に向かった。ちなみに、先生は別室にいて、教頭先生が、授業中だ。なんで、あいつら、人ひとり(真人)の意識なくさせといて、普通に授業受けれんだよ。おかしいだろ。ちなみに、春美は真について離れなかったから、ほうっといて、勇人は先生の所に行ったけど、真が目を覚ましてすぐ入れ替わった。

 

…………………………………………………………………

 

結局、保健室に全員来た。だけど、のうてんきって、何?

 

「大丈夫だって、もう。」

 

「ほんとに、大丈夫なのかよ?」

 

「ほんとに大丈夫!安心して!」

 

元気に言った。そのあと、家の方向が違う和、春とは別れて勇人と一緒に家に帰った。

 

『そして、数ヶ月が経った…。学芸会のあと1ヶ月後ぐらい。あることが起きたんだよ。』

 

『また!?』

 

『そういうなや、恵美。俺だって、あの一年間は最悪だったよ。特に、その中でも最悪だ。一はさっきの話は知ってるよな?』

 

『うん。もちろん。あのプールの話は学校中で話題になってたよ。僕そのとき、3年生だったし。』

 

『さてと、最後だな。俺の"覚醒"した話だ。』




はい!というわけで、

活殺シリーズ、第二章 第三話。

思い出(中編)でした!

え〜、後編と言っていましたが、中編とまだ続くようになってしまい、申し訳ございませんでした!

ま、そんなところで、今回は、私、関村恵美が担当だよー。

次回は、一くんだよ。

今日は、初めてのサブタイ無し。

でも、真に、酷いこと言っちゃったな…。真はいつも笑顔でいるから、いるから、あんなことは、ないと思ってた。だから、私は人の事わかってないって言われるのかな…?私もあんな事あったけど、また今度かな…。それでは〜!

次回予告

遂に真人の過去最終回!(申し訳ございません)

真人が殺し屋として、"覚醒"した要因は…?そして、その時起こしてしまった悲劇とは…。

次回、思い出(後編)

お楽しみに!


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第四話 思い出(後編)

皆さんどうもこんにちは。

金脇真人です。

真人くんの悲しすぎる惨劇のお話、最終回です。

再度、ご指摘、ご教授の程を宜しくお願い致します。


『あれから数か月…。その時、学芸会の役決め中だった。』

 

「真人、何の役をやりたい?」

 

村瀬くんが聞いてきた。

 

「ん~、大声上げる役。」

 

そう答えたら、和也くんはこう言った。

 

「真人にぴったりじゃん。やってみたらいいよ。」

 

そういって貰えてうれしくなった。

 

大声を全力で張って、学芸会は大成功で終わった。

 

『その一か月後だ。事件が起きたのは。』

 

『何が…、あったの…?』

 

『ん?それはな…。』

 

学芸会が終わって一か月がたったよ。

 

だけど…。

 

「真人につるんでるやつ、キモっ‥。」

 

そんな声が聞こえてくる…。皆は悪くないのに…。

 

そして。

 

ゴッ…。

 

春美ちゃんが殴られた。

 

村瀬くんも…。

 

勇人も…。

 

僕だけならまだ許せる…。

 

だけど、僕に関係している子たちを傷つけるのは…。

 

絶対に許さない!

 

『その瞬間、蝶が見えたんだ…。』

 

『え?てことは…。』

 

『それが覚醒の瞬間だよ。そして…。ここからは俺は覚えてないから、和。』

 

『分かった。』

 

真人の目に、蝶の紋様が見えた…。ついにか…。

 

「うおおおおおおおおおおおお!」

 

大声を出しながら猛スピードで真人が教室を暴れまわる…。お前の大声はそのためにあるんじゃない…。これでは止められない…。人の目の前では使えないし…。

 

真人が、殴る!殴る!!殴る!!!

 

それはまさに一瞬の出来事だった。

 

一通り暴れた後真人は疲れたように眠ってしまった…。

 

そして、他の奴らは、俺と春美ちゃん、勇人を除いて、全員が床に転がっていた…。

 

机やいすはかろうじて無事なものが数個あるだけ…。

 

まさに地獄。

 

そう呼ぶのにふさわしい絵面だ…。

 

数分後、真人の目が覚めたが…。

 

先生には怒られた。

 

当たり前だ。机やいすをほぼ全部壊し、クラスのほぼ全員をのしてしまったのだから。

 

だけど、あまりに怒りすぎである。

 

真人が出てきた…。

 

泣きながら。

 

叩かれたらしい。それも何発も。

 

流石に見逃せない。

 

そう思って、俺は、教務主任の先生に訴えた。

 

放課後、話し合いになり、担任がやっていたことがすべて露見した。

 

「私たちは…、着替えを覗かれました…。」

 

いじめていた女子たちですら被害にあっていたらしい。

 

真人もそれに続く。

 

「僕は、先生に何回も何回も叩かれました…。」

 

泣きながら…。見ててつらい…。先生も優しく話しかけている。

 

「僕は、みんながいないときに先生が馬鹿にしているのを見てしまいました…。」

 

俺がその言葉を発した途端。

 

『え…?』

 

全員が固まった。

 

「それは…。わかりました。先生に任しといて!」

 

そう言ってくれて、全員が安心したようだ。

 

その翌日。

 

うちの親も含めて全員が呼ばれた。

 

教室では…。

 

『真人くん、今までひどいことをしてて、ごめんなさい!』

 

いじめていたやつら。クラスのほぼ全員が真人にあやまっていた。

 

「いいよ、気にしないで。だけど、村瀬くんや勇人、春美ちゃんを馬鹿にしたら許さないから。」

 

そういって、俺たちクラスにはびこっていた問題は、一応の終結を迎えた。

 

「こんなところだな。」

 

そうやって和は言った。

 

「和ありがと。結局、あの先生、懲戒免職になったんだよね?」

 

和にそう聞くと。

 

「あぁ。そうだったはずだ真。辛かったか?」

 

こんな感じで答えた。疑問付きで。

 

「いや、そんなに。」

 

そう返すと。

 

「そうか。」

 

ほっとしたような感じでそう言った。

 

「それよりも…。」

 

「もっとおしゃけvwtrう~!」

 

「こいつはヤバい…。」

 

恵美がべろんべろんに酔っぱらっていた…。なんとか、帰したが、もうあんな酔っ払いの相手はしたくない…。

 

そして、俺の過去話をするための会は終わった。




はい!というわけで、

活殺シリーズ第二章 第二話 思い出(後編)でした!

次回の担当は…。

明美先輩!

さて、今回は僕も知ってる話が多かったよ。

あれだけのことが一日であったなんて…。

真人君は、本当に苦労してるなぁ~。

さてと、次回予告!

真人の過去話から一か月がたった。

今回は真人の相棒。和也の秘密らしい。

真人とともに笑い続ける男に起きた悲惨な話とは?

次回 家族

お楽しみに!


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第五話 家族

はい、どうも皆さんこんにちは。

今回は和也くんの過去編ですが、語り部が変わりますよ。

余談ではありますが、真人くんがtwitterを始めました。(@wakimasa0301)

それでは、お楽しみください。


ふぁ~あ。眠っ。あ、俺?村瀬和也。一応テノール歌手。

 

活殺会の第四位、警備員”村瀬警備”の社長って呼ばれてる。

 

さてと、今日の飲み会の面子は、俺は確定として、明美、真、一か。

 

全員つぶれなさそうな面子だなぁオイ。

 

前回は、恵美の馬鹿が飲みまくったせいで、一がえらい目にあっとったからな。

 

俺の自宅はマンションの一室を間借りしてる。

 

ま、25階建ての20階ぐらいにいるっていったら、大体想像がつくだろう。

 

この景色めっちゃきれいなんだよなぁ…。

 

朝見ると心が洗われるというかなんというか。

 

おかげでモチベーションを高く保ててるんだけど。

 

さてと、そろそろ飲み屋に行くとするか。

 

着いた。

 

さてと、全員いるかな?

 

「すいませーん!仁村君いますー!?」

 

「仁村君!?うちの家族全員そうだけど!?」

 

「あ、豊君です。村瀬が来たと言えば、分かると思います。」

 

さて、人物名が登場したな。仁村豊。煮留村って呼ばれてる奴だ。それだけしか知らない。あ、降りてきた。

 

「和也君!?じゃ、今日四名で予約の村瀬って!」

 

とたずねてきたので、そうだと返したら、驚いたような顔をしながら返答した。

 

「え!?オカーン!今日、酒の在庫が切れる危険があるよー!」

 

大声出すな…。

 

『KP!』

 

KPとは乾杯のことだ。念のため。

 

「にしても、なんでアタシが呼ばれたの?」

 

明美が聞いてきた。

 

「この話、総理と官房長官と、お前だけなんだ知らないの。」

 

そう返したら、

 

「そうだったの!?」

 

そういえば、なんか違和感あるなぁ…。

 

あ。あぁ~!

 

()()()()()()()()()()

 

そう、普段であれば呑まないはずの明美が呑んでいたのだ。

 

「え?明日非番だから、呑んでいいんだよ?」

 

だからといってその量は…。とは口に出せず。

 

因みに、軽く数えただけで、日本酒の徳利を3本程度開けている。

 

そーいや、こいつ結構なザルだったな…。真超えのザルでドン引きした記憶がよみがえってきた…。

 

「まだ、酔っぱらってないから、早く話して?」

 

うん、これ、酔っぱらってるのか怪しい…。

 

「さてと、俺の話をするか。」

 

「え!?今日和也君なの!?」

 

一はどうやら知らなかったらしい。一呼んだのは真人だったな…。あいつ…。

 

「にしても、全員どれぐらい呑んでる?」

 

「俺は明日朝から仕事だし車で来てるから飲んでない。」

 

「僕はビールの生大1つかな。」

 

「アタシは…。うん。日本酒の徳利三本、生大2個、カルーアミルク1杯。」

 

そんなに飲んでたのかよ…。結構なハイペースだし、後半の一の分かと思ってたやつ全部お前かい…。

 

んじゃ、明美が酔いつぶれないうちに、話し始めるとするか…。

 

『小学生に上がった時だった。』




はい、という訳で、

活殺シリーズ 第二章 過去編 第五話 家族

でした!

今回からは和くんの過去編だよ。

あ、どうも、木村明美です。

そして、これで次回予告が一回りしたのかな?

【おい、俺らは!?】

(お前らは、ゲスト的存在で最初の構想に入ってなかったからなし。)

【切なっ!】

はい、という訳で、一巡しましたね!(強引なスタイル)

ここからは、ルーレットで決定していきたいと思います!

twitterに投稿されているので、その次回予告担当の人が次回の人です。また一周したら、もう一周していきます。

さて、今回は和くんの過去編だけど(2回目)、アタシの呑む量おかしいとか言わないでね。

これ、外呑みでしかやらないんだから。

あ、あと、和くんとアタシの関係が気になる人は作者もしくは真人くんのtwitter
(作者:@kanemasa0613,真人:@wakimasa0301)にDMしてね!

それでは次回予告

和也の過去は訥々と語られていく。真人と出会ったこと、いろんな傷を負ったこと。そして…。

次回 虐めを待て(前編)

お楽しみに!


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虐めを待て(前編)

はい。皆さんどうもこんにちは。金脇真人でございます。

久しぶりに本編へと帰ってきました。

社会人になってから初めての本編投稿です。

和也くん編をー。どうぞ!


『これから話すのは小学生時代の話だ。

 

元々普通の家に生まれた。ただ、3歳のとき、とあることを目にしてしまった。』

 

「クソいった。」

 

『兄貴が殴られている姿だ。

 

自分は、とても、見ていられなかった。

 

なぜだと思う?

 

それはな…。』

 

『コイツの母親は父親と離婚していて、父親に殴られているのを見てしまい、見ていられないと幼心に思ったんだろうな。』

 

『なんでお前が喋るんだよ!』

 

『いった。お前喋るのゆったりすぎるから、早う進めよう思ったんに悪いんか?』

 

『どうでもええわ。普通に喋らせろ。』

 

『あらそうかい。』

 

『でまあそっから小学校入学まで飛ぶんやけどー。』

 

『いきなりすぎる!?』

 

『まあだって、しょうがないしな。』

 

『あ。コイツ最初の小学校は違ったんだぞ?隣の学校やったんやが、諸般の事情により引っ越したんや。』

 

『へぇ。知らなかったー…。すっかりハナッから一緒だと思ってた…。』

 

『コイツとハナッから一緒だったら、こんな風に仲良くなってへんわ!』

 

『二人とも声が揃った…。』

 

『どうでもええねん!』

 

『で。それで。そこで入学してから、本格的に辛い日々が始まった。

 

日々、殴られたり蹴られたりなんかは当たり前で。酷いときには飯抜きとか、軟禁されたりもしたなぁー。でも、学校引っ越すまでは辛かったけど…。』

 

『その後で俺と知り合ったってぇわけか。』

 

『まあ、そうだな。て。オイ。明美。お前どんだけ飲んでんだ?』

 

『ん?ビールの中瓶二本でしょ…?それから、カルーアミルク三杯に…。』

 

『飲みすぎだ。口つけてない水が俺のところにあるから飲め。』

 

『うぃーっす。』

 

『でまあ、続き話すぞー。』

 

よし!こっからこっちの学校でも頑張るぞー。

 

「かずや…。くん?」

 

「あぁー。きみは…。まさひとくん…?」

 

「うん。そうだよ!なかよくしてね!」

 

このとき、俺は真人と本気で仲良くしたいと思ってた。

 

『まるで、その時以降本気で仲良くしてなかったみたいな言い方だなぁ…。オイ。』

 

許せよ…。言葉の綾だ…。

 

ちなみに。このとき、もう一人仲良くしてたやつ居たよなー。

 

あぁー。あのお方か〜…。元気にしてるかな〜…。

 

確かに気になるなぁ…。

 

電話してみる?

 

いや、やめておこう。そこらへんの良心は俺はお前とは違って持っている。

 

ガーン!

 

口で言うやつ初めて見たわ…。

 

いいから、つづき!

 

へいへい。

 

「真人くん。遊びに行ってもいい?」

 

「うん。お父さんとお母さんに聞いてみるね。」

 

このとき、若干表情が暗かったのは…。

 

間違いないよ。あのせいさ。

 

ちょうど過渡期だったのか。

 

そうだよ。

 

それで、遊びに行くことを話したらぶん殴られた。親の了承も得ずに勝手にって。でも、結局は真人の親父の説得によって渋々ではあるが了承した。

 

そこは楽しかったなぁ…。そして、5年生の時だ。




はい。いかがだったでしょうか!

サブキャラなのに作者さんも僕にナレーターを任せるとか酷いことするよぉ…。

全部の内容をさ、関係ないのに話されるんだよ…?

『俺の過去が関係ねーとはどういうことだ!』ゴチン!

あいったぁ…。今回はね。久しぶりの本編だからかなり短めだよ。ちなみに、今回のテーマはね。

虐待。

次回予告!

和也は過去を語りだした。真人は動き出した。勇人は準備しだした。

三者三様に着々と進む中、和也の悲しき過去の解決が今、明かされる。

次回。虐めを待て(後編!)


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