宣告を告げる亡霊狩り (アイン・クロニクル)
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プロローグ&主人公情報

この作品はTVアニメマブラブオルタネイティヴ放送記念として制作しました。要素が薄いかも知れませんがクロスの主はガンダムなのでご了承ください。

今後は連載中の【wZERO】と一緒にいきますのでよろしくお願いします。


暗い宇宙のなか俺は戦っている。新生ネオ・ジオン軍総帥となったシャア・アズナブルが引き起こしたこの第2次ネオ・ジオン戦争、最後の作戦が実行された為コロニーで反乱分子が出た為それらを俺達は鎮圧していた。

 

一段落がつき、俺達は母艦で補給をしていた、その時何か感じたことのない力が俺達を呼んでいた。俺は部下達を引き連れ発進しある場所に向かった。

 

目的地はアクシズ、今そこではロンドベル隊とネオ・ジオン軍本隊が戦っている。俺達が戦闘空域につくと目の前には地球に落ちるアクシズが目にはいった。

 

間に合わなかった、俺達はそう思っただが、俺達はアクシズを押す1機のモビルスーツを見た。「アムロさん・・・」その姿を見て俺達はアクシズに向かいアムロさんのガンダムと一緒にアクシズを押す、俺達が押していると次々と俺達と同じく駆け付けた連邦軍のモビルスーツがアクシズを押している。俺達が押しているとネオ・ジオンのモビルスーツも集まりアクシズを押し返そうとする。

 

だがアクシズは止まらない、すると大きな爆発が起こった。それはモビルスーツが爆発した音だった、次々と起こる爆発、だが誰もアクシズを押すのを辞めようとはしなかった。

 

すると今度は謎の綺麗な光が現れた、それはガンダムから出でいた、その光に触れた機体は次々と弾き返されていく、俺の機体も弾き返され光が俺を包み・・・「うゎ!」俺は起き上がった。

 

「ハァハァハァ・・・」

 

俺は頭に手を充てた。

 

「また、あの世界の記憶が夢に出たか・・・あれから2年は経つのにな。」

 

そう今まで彼が見ていた夢は彼が体験した出来事であった。

 

「(誘拐されて、気づいたら戦争の世界で戦いの日々、こっちに戻っても戦い・・・俺はいつまでこの悪夢を。」

 

過去の出来事と今の現状を考えていると「ん、うん・・・」彼の隣で寝ていた女性が目を覚ました。

 

「すまない、クラリッサ起こしてしまったな。」

 

彼がそのクラリッサという女性に謝るとそのクラリッサは「いや・・・大丈夫だ、君こそどうした?すごい汗だぞ。」と言ってきたので彼はクラリッサに今の出来事を話した。

 

話終えると彼はうつむき「俺は・・・俺は」と言う彼をクラリッサは優しく抱き締めた。

 

「クラリッサ?」

 

「アイン、君の過去の出来事や今の現状を私がすぐに解決することは出来ない・・・でも一緒に戦い続けることは出来る。君がそれらから解放されるまで私は君の側にいるし部隊の皆も君に協力してくれる、だから共に戦い抜こう・・・アイン」

 

そう言うとクラリッサはアインの頭を優しく撫で始めた。

 

「(ああ、そうだなクラリッサ、俺は戦い続けるお前や仲間達と一緒に悪夢を終わらせる為に。ドイツ連邦軍第666独立機械化混成部隊【シュヴァルツェスマーケン】総隊長【アイン・ハルフォーフ】として。)」

 

 

 

 

-------------------------

 

◉【アイン・ハルフォーフ】20歳 【階級は中佐】

 

容姿は銀髪で青い瞳(ありふれた職業で世界最強の南雲に近い。●眼帯はしていない)

 

かつては織斑一夏と呼ばれていた人物で第2回モンドグロッソで誘拐され気づいたらUC87年の世界におり、訳が分からずさ迷っているとティターンズの襲撃をうけ、乗り捨てられていた【ネモ】に乗り応戦【ハイザック】3機を撃墜したが4機目に止めを刺されそうなところをアムロに助けられ実力を買われカラバに加入しティターンズと戦う。その時今までの自分では仲間を危険に晒すと思い過去の自分と決別するため名を改めた。戦争後期にガンダムMK-Ⅲを受領しグリプス戦争を生き残る。

 

その後すぐに始まった第1次ネオ・ジオン戦争にも参戦しアムロと共に地上に侵攻してきたネオ・ジオン軍と交戦しこの戦争も生き残る。戦争終結後はティターンズ残党、アクシズ残党の掃討を任務とする新たに作られたファントムスイープ隊の隊長に就任し階級は少佐になり新型機RGM-88X【ジェダ】を受領し任務を遂行する。

 

UC93年に起こった第2次ネオ・ジオン戦争にも参戦しアクシズの落下阻止に尽力しサイコフレームの謎の光に包まれ元の世界に戻った。戻った場所がドイツであり目の前でISサイズの無人機ハイザックがIS部隊と交戦していた為参戦しハイザックを撃破した、その後ドイツ軍の高官と話しこの世界にハイザックがいた理由を突き止める為ドイツ軍に入隊した。

 

入隊後ドイツ軍IS部隊【黒兎隊】と共に戦闘を共にしていくなか自分のお目付け役となった【クラリッサ・ハルフォーフ】と恋仲になり1年間の交際の末、結婚し婿となりハルフォーフ性になった。軍の高官達の支持により中佐に昇進し【黒兎隊】改め【シュヴァルツェスマーケン】(黒い宣告)を結成した。

 

何度かのハイザックと戦闘するが正体が分からず傷付く隊員達、いつ終わるかわからない状況で精神がすり減っていくなか、クラリッサがいるお陰でなんとか正常を保っている。

 

RGM-88X【ジェダ】(色は黒で一部が紺色、正面から見て左肩に【01】右肩に【ファントムスイープのマーク】が刻まれている。(今のマークはシュヴァルツェスマーケンのマーク)(シールドにもマークあり。)

 

 

武装

60ミリバルカンポッド、ビームライフル、ビームサーベル、腕部グレネードランチャー、腰部射出式グレネード

 

ワンオフアビリティ【オーバーブースト】

自分のイメージでエネルギーの分配を操作してビームサーベルやライフルの威力強化、スラスターの出力強化、シールドエネルギーの上に更にシールドを貼るなどが可能。

 

◉いつかジェダは画像を出す予定です。

 




次回からはストーリーが進みますのでお楽しみに。
アイン(一夏)×クラリッサ単体作品はなかったですからね。


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妻への宣言

今回は入学前の話です。



アインは日本に来ていた、何故彼が日本にいるかというと理由は1ヶ月前にさかのぼる。1ヶ月前にドイツ政府がアインのことを公表したことで国際IS委員会からIS学園に入学するよう言ってきた。だがアインは既に成人でIS学園に行っても無意味な為拒否したが今後自分以外の男性IS操縦者が出た場合の為に入学してくれと言ってきたのでアインも渋々了承し1年間通い2年目からはその時判断するという契約をした。そして入学試験の実技の為来ていた。

 

アインがIS学園に着くと出迎えてくれたのは彼の姉織斑千冬だった。千冬とはクラリッサ達が千冬に教練をされてた為連絡手段をもっていた為半年前に再開し結婚式にも招待した。

 

「久しぶりだな姉貴、まさかIS学園で教師をしていたとは知った時は驚いたよ。」

 

「まーな、国家代表を辞め現役を引退した私は教える立場も良いと思ってな。早速だが今からお前にはテストをしてもらう着いてこい。」

 

「ああ。」

 

アインは返事をすると千冬に連れられ学園のアリーナに到着した。そこには童顔で眼鏡をかけた女性がいた。

 

「あっ、織斑先生お疲れ様です、その人が例の人ですか?」

 

「ああそうだ、アインこの教師が今回お前を担当する山田先生だ。」

 

千冬に紹介されると山田先生はアインにお辞儀をし自己紹介をした。

 

「始めましてハルフォーフ君、私は山田摩耶と言いますよろしくお願いしましす。」

 

「こちらこそ山田先生、ドイツ連邦軍中佐アイン・ハルフォーフです本日はよろしくお願いします。」

 

「アイン、山田先生は私の後輩でなこんなんでも日本の代表候補生だったんだ。」

 

いきなり自身の過去を言われた山田先生は赤面しながら千冬に抗議した。

 

「せっ、先輩いきなり私の過去を言わないで下さい。」

 

千冬は山田先生の抗議を高笑いしながら肩を叩きアインに「実力は本物だ、勝てるかアイン?」と言いアインはすぐに答えた。

 

「勝ってみせますよ、現役の軍人の力を披露しますよ。」

 

「よし、では双方準備ができ次第実技試験を始める。」

 

千冬の号令を聞きアインは準備するため格納庫へ向かった。着替えが終わり自身の機体ジェダを身に纏い出撃準備を終え千冬の号令を待っていると「アイン、これから試験を始める」と言われアインはアリーナに出て試験を開始した。

 

結果的にいれば試験はアインの勝ちで終わった、試験が開始されると何故か山田先生がアインの横を通りすぎると壁に激突し気絶していた。この状況にアインがその場で固まっていると千冬から連絡が入り替えの教師がいないため書類上はアインの勝利というふうになった。

 

試験が終わりアインは身支度を整え千冬に会い、千冬が「楽しみにしてるぞ」と言いアインも「ああ、近いうちにな」といい学園を後にするとドイツ大使館に向かい連絡をし飛行機でドイツへの帰路についた。

 

ドイツについたアインは基地に戻り事務処理を始めた。自分がいない間はクラリッサが部隊を指揮するためである。こうして、アインが日本に再びいく日まで訓練と併用して事務処理を終わらせた。

 

アインはしばらくクラリッサと会えない為ドイツを発つ前日に休みをもらいクラリッサと各地を回り休みを楽しんだ。夜になると二人の姿はホテルにあった。

 

アインがシャワーを浴び汗を流し部屋に戻ると先に出ていたクラリッサが寝巻きを纏いベットに腰掛けうつむいた表情をしていた。

 

「どうしたら?クラリッサ」

 

アインがクラリッサを心配し声を掛けるとクラリッサは口を開いた。

 

「アインが日本に行くことが心配なんだ、実力でアインが遅れをとることはないだが・・・向こうで別の女性と何かあると思うと・・・」

 

うつむいたクラリッサにアインは「クラリッサ」と名前を呼びクラリッサが顔をあげると優しく口づけをした。

 

「!?」

 

二人は1分近くのキスをし終えると二人の口から銀色の糸が伸びていた。

 

「心配するなクラリッサ、俺がこの先も愛し続ける女はクラリッサお前だけだ、俺はお前をおいて何処にも行かねーよ。それに約束しただろ側に居るって。」

 

アインの宣言にクラリッサは自然と涙を流していた。クラリッサが涙を拭き取ると両手をアインの頬にあて上目遣いでアインに囁いた。

 

「アイン・・・今日は君が欲しい、私を愛してくれ。」

 

「ああ、わかったクラリッサ」

 

そして二人は熱い夜を過ごした。

 

 

 

翌日アインはクラリッサと基地に戻り荷物を持つと空港に行きシュヴァルツェスマーケンの隊員達に見送られながらアインは日本に向かった。

 

 

 

 

 

 




いかがでしょうか?次回は早ければ今日明日だす予定です。感想やお気に入りお願いします。


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怒りの軍人

いよいよ学園生活が始まります


数日後アインはIS学園にいた。

 

「流石に応えるなこの環境。」

 

アインは教室で回りの女子生徒の視線に耐えていた。女だらけの中に男一人の環境は流石のアインでも辛いものだった、他にも教室の匂いがアインにとっては駄目なもので複数の香水が混ざったのが原因だった。

 

「(確かに香水は基地の隊員達も使っていたがこれは無いな)ハァーー」

 

これから毎日こんな匂いがあると思うとアインは大きなため息を吐いた。

 

するとドアが開きアインが知っている山田先生が教室に入ってきて自己紹介を始めた。

 

「皆さん、入学おめでとうございます今日からこのクラスの副担任をする山田摩耶です。皆さんよろしくお願いします。」

 

山田先生が元気よく挨拶をするが生徒達は何も反応しなく山田先生は段々オロオロしてきたのでアインは挨拶を返した。

 

「はい、よろしくお願いします山田先生。」

 

アインがそう言うと他の生徒達も気付き挨拶返した。

 

生徒達からの挨拶が返ってきた山田先生は安心すると生徒達に自己紹介をするよう言い各自自己紹介が始まりアインの番がきた。

 

「ドイツ連邦軍中佐アイン・ハルフォーフだ。皆さんとは歳が離れているが気にせず話しかけてくれ、その方が俺もやり易い。一年間よろしく頼む・・・あと俺は既に結婚しているので俺に色仕掛けをするのは辞めておいたほうが良い。」

 

アインが最後に爆弾発言をし指輪を見せると女子生徒達は悲鳴をあげ落胆した。

 

「そっ、そんな」

 

「神は死んだ」

 

「世の中は残酷すぎる」

 

女子生徒達が落胆しているとドアが開き今度は千冬が教室に入ってきた。

 

「外まで声が聞こえて入って見れば落胆しているこれはどうゆう状態だ?アイン。」

 

千冬がアインに教室の現状を問うとアインは千冬に結婚のことを言ったと言うと千冬は「なるほど」と言うと教壇に上り出席簿で机を叩くと生徒達は顔を上げた。

 

「諸君入学おめでとう私がこのクラスの担任の織斑千冬だ、私は諸君達を1年でまともなIS操縦者にするのが仕事だ。時には厳しいことも言うが1年間頑張っていこう。」

 

千冬の自己紹介が終わると「「「キャー--」」」」という声が教室に響いた。

 

「千冬様ー」

 

「お姉様ー」

 

先程まで落胆していた生徒達は千冬の登場で復活しその光景を見たアインは生徒達には落差が激しいと思い、千冬には軍の教官をしてただけはあるという評価をした。

 

アインと千冬によって中断された自己紹介は終わり一限目の授業も終わり休み時間になった。

 

アインが席に座っていると一人の少女がアインに話しかけてきた。

 

「おい!一夏お前今までの何処にいた、あとさっきの結婚とはどうゆうことだ!」

 

少女はアインにいきなり怒鳴ってきた。

 

「(こいつは箒か、相変わらず喧しい奴だ)」

 

アインがまだ一夏だった頃箒に散々な目に遭わされていたため箒を嫌っていた。

 

「うるせーな、てか誰だよお前!」

 

アインは箒の態度にイラつき声をあげ箒は他人とした。

 

「なっ!?」

 

「それに俺が誰と結婚しようが俺の勝手だ。」

 

俺の怒鳴り声に箒が固まっていると千冬が教室に入ってきて騒ぎの原因を聞いてきたので俺が説明すると千冬は箒を説教すると言って事態は収まった。

 

「あー諸君この時間はクラスの代表を決めてもらう。代表となった生徒はクラス間での話し合いやイベント等に出てもらうクラスの顔だ、推薦か立候補はあるか。」

 

「はい、ハルフォーフ君が良いと思います。」

 

一人の生徒がアインを推薦すると他の者もアインを推薦した。アインが推薦を断ろうとした時金髪の少女が声をあげた。

 

「お待ちなさい、皆さんそんな男がクラス代表だなんて耐えられませんわ、そもそもこの私しセシリア・オルコットこそクラス代表に相応しいですわ、何しろただ一人試験官に勝利したんですもの。」

 

セシリアという少女は自分は試験官に勝っただからクラス代表に相応しい男等あり得ないと言った発言をしたためアインはセシリアを典型的な女尊男卑主義者だと認識した。

 

尚もセシリアの発言は続いた。

 

「それに私しはこんな極東にいるだけでも屈辱だというのにまったく・・・そこの男貴方さっきから何も言わないですけど私しに怯えて声も出ませんか、まったくこんな男の妻など女の恥ですわ。」

 

「!!!」

 

その発言を聞いたアインは立ち上がりセシリアの首を掴み持ち上げた。

 

「俺の妻が女の恥だと!ふざけるな!」

 

「ひっ」

 

「いいか金髪、俺はなクラス代表には興味はないし俺がどう言われようが大抵のことは笑ってやる・・・だかな!俺の愛する女を侮辱することだけは許さねぇ!」

 

そう言いきるとアインはセシリアから手を離しセシリアは地面にへこたれた。

 

「織斑先生・・・この学園で生徒同士のトラブルをIS勝負で解決したことはありますか?」

 

俺がそう聞くと姉貴は「ああ、過去に何度か」と言ったので俺はへこたれている金髪に言い放った。

 

「おい金髪、俺とISで戦え!俺が勝ったらさっきの言葉は撤回しろ!」

 

俺がそう言うと金髪は小鹿のようにビクビクしながら立ち上がると「いいですわ!この私に喧嘩を売ったこと後悔させてやりますわ」といい席に座った。その決闘は準備期間を設けると言う事なので勝負は来週の月曜日となった。

 

その夜アインは千冬に呼ばれ寮長室に来ていた。来る前に荷物を部屋においたがあのモップと同じ部屋でなくて安心した。ノックをすると千冬が「良いぞ」と言ったのでアインが部屋に入ると千冬が酒を用意していた。

 

それを見てため息をを吐いたアインが「おいおい教師が生徒に酒を勧めるなよ。」と言うと千冬は「まあ、良いじゃないかお前は成人なんだし、それに今日は鬱憤が貯まっただろ。」と言ったのでアインは姉の好意を受け入れることにした。

 

ビール缶を空け金色の液体を飲みひと息つくと千冬が話し始めた。

 

「今日は大変だったな…箒のこともだがあのオルコットのことは私も腹がたったからな、お前が手を出したことは姉としてはよくやったと思ってるよ。なんせクラリッサは今じゃ私の義妹だからな。」

 

千冬の真意を聞くとアインは頭をさげ「すまねぇ姉貴」と言い千冬は「大丈夫だ気にするな」と言って酒を飲んだ。

 

酒を飲んでいると千冬がまた喋りだした。

 

「私はな、こちらに帰ってきたお前を見て別人だと思った、色々変わってしまったと思ったがその自分の大切な人の為ならなんであろうが食らいつくお前を見て真は変わっていないって思って安心したよ。だから絶対勝てよ。」

 

「姉貴…ああ、勿論だ」

 

そう言うと俺はまた酒を飲み直した。

 

「ところで・・・お前達はもう行為はしたのか?」

 

「ぶっ!?」

 

千冬のいきなりの質問にアインは飲んでいたビールを吐き出した。

 

「ゴホ、ゴホいきなりなんつう話してくんだ姉貴」

 

アインが噎せながら千冬に言い寄ると千冬は。

 

「だって気になるじゃないか?私は早くお前達の子供が見たいんだ、なんせ私の初の甥か姪だからな。」

 

完全に酔っ払っている千冬にアインは何か仕返しをしようと思い仕掛けた。

 

「そういう姉貴はどうなんだ?他人のことばっかじゃなくてよ・・・まあ、どうせないんだろうけど。」

 

「なぁ!」

 

「図星か・・・」

 

その後アインと千冬は互いに酒を飲みながらお互いをいじりあった。

 

 

「そろそろ止めるか」

 

アインが明日に支障が出ては困る為ここで止めるよう千冬に言うと千冬も「ああ、そうだな」と言って片付けに入った。片付けが終わりアインが1人部屋に帰ろうとした時千冬に「もう1度言うが負けるなよ」と檄をとばした。

 

それを聞いたアインは「ああ、あの女尊男卑と言う下らない思想を持ちクラリッサを侮辱した金髪に俺がシュヴバルツェスマーケンを喰らわせてやるよ。」

 

そう言うとアインは部屋に戻った。




次回はアインが蹂躙します。戦争を生き抜き、愛するクラリッサの為に戦うアインの実力にご期待ください。
次の話は日曜の昼に投稿予定


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黒の宣告

今回は予告どおりアインが蹂躙します





月曜日放課後に行われる勝負の為アインは機体を整備していた、整備が終ると千冬が呼びに来たためアインは格納庫に向かった。格納庫につくと箒がおり何故いるのか聞くと、「幼馴染みだから問題あるまい」と言ったのでアインが「何度も言うが俺はお前など知らん」と言った途端に騒ぎだしたので千冬に追い出してもらった。

 

アインは機体を纏い待っていると山田先生からアナウンスが来たため足をカタパルトに乗せた。

 

「アイン・ハルフォーフ、ジェダ出撃する!」

 

アインがフィールドに出ると既にセシリアが待っていた。アインが位置に着くとセシリアが喋りだした。

 

「貴方、今ならまだ私に平伏して頼めば許して差し上げますわよ」

 

それを聞いたアインは「寝言は寝て言え」と言い放った。それを聞いたセシリアは「生意気な」と睨み銃の引き金に指を掛けた。

 

「!!!」

 

試合開始を告げる音が響くとセシリアはアインの頭を狙ってレーザーライフルスターライトMk-3を発射した。迫るレーザーをアインはその場から動かず首を少し傾けるだけでレーザーを躱した。

 

「!!!、まっまぐれですわ」

 

セシリアは驚いたがすかさずレーザーを連射し、頭、肩、腰、足と撃つがアインはまた少し傾けただけでレーザーを躱した。

 

「おいおい、その程度か?」

 

その一言にセシリアは激怒し腰から4つのフィンを分離させた。

 

「いいですわ、なら本気で行きますわ!踊りなさいこのセシリア・オルコットと踊る円舞曲を!」

 

そう言い放つと4つのフィンはバラバラに動きアインを囲うように配置につくと先端からレーザーを発射した、イギリスが開発した第3世代兵装ティアーズがアインを襲った。観ている観客がこれは当たると思ったがその攻撃は当たらなかった。

 

「なっ!?」

 

「うそっ!?」

 

「すごい」

 

アインは迫る4発のレーザーを1発目は躱し2発目はシールドで防ぎ3、4発目はビームサーベルで弾いたのだ。

 

「あっありえませんわ」

 

セシリアは目の前で起きた出来事を理解を拒否し再びティアーズによるレーザー攻撃を行うがその全てがアインに躱されるか防がれ弾かれるのどれか掠りもしなかった。

 

その様子を見たいたアインは「(こんな遠隔攻撃、あの世界でネオ・ジオン残党が使っていたドーベンウルフのインコムのほうが何倍も厄介だ。それにあの金髪ビットを使っている時は動けないようだな、仕掛けてみるか。」そう思いながらレーザーを弾くとアインはセシリアを煽った。

 

「おい金髪、お前の実力はこの程度か?同時に撃ったほうが当たるんじゃないか?」

 

アインの煽りにセシリアは顔を赤くして「良いですわ、お望みどおりこれで墜ちなさい」と言い4つのティアーズからレーザーが同時に発射されアインに迫った。

 

「(待ってたぜ)」

 

アインは持っていたビームサーベルを空中に投げると背部と腰のスラスターを吹かし上昇した、レーザーはビームサーベルに当たりサーベル内に蓄積されたエネルギーが暴発し眩しい閃光がセシリアを襲った。

 

「くっ」

 

視界を奪われたセシリアを確認するとアインは空中に静止していたティアーズをビームライフルで全て撃ち抜いた。

 

セシリアが視力を回復させると目の前にアインの姿がなくティアーズが破壊されたことを告げる警告が表示されていた。

 

「あっあの男は何処に?よくもわたくしのティアーズを」

 

セシリアが辺りを見渡すがアインの姿がなくハイパーセンサーで索敵すると自身の真上にいる機体を捉えた。セシリアが上を見ると既に目前まで接近したアインを確認した。

 

慌ててレーザーを撃とうとするが「遅い」と呟いたアインにスターライトごとビームサーベルで切られ一気にシールドエネルギーを減少させた。

 

「きゃあ」

 

セシリアはすぐさま距離を取るため下がるがアインはビームライフルを連射しながらセシリアに迫りスラスターを破壊し動きを止めるとアインはビームサーベルでセシリアに切りかかった。

 

「ティアーズはまだ2基ありますわよ」

 

そう言いとセシリアは隠しておいたミサイルをアインに撃とうとした「それがどうした?」「えっ」アインはビームサーベルでティアーズを切り裂き、セシリアに刃をおろした。

 

「イ、インターセプター」

 

セシリアが拡張領域からナイフを取り出しアインに突き出すが、アインはスラスターを吹かし躱しセシリアの背後につくとビームサーベルを突き刺した。

 

「強すぎる・・・」

 

セシリアがアインの方を見るとアインはビームサーベルを引き抜き「墜ちろ」と言い腕部グレネードをセシリアに喰らわせシールドエネルギーを0にした。

 

セシリアが地面に落下すると「シールドエネルギーエンプティ、勝者アイン・ハルフォーフ!」アインの勝利を告げるアナウンスが流れ観客からの声援がアリーナを包んだ。

 

アインは地面に倒れるセシリアの元に行くとセシリアは「アインさん、この間の言葉撤回し謝罪いたしますわ・・・本当にすいませんでした。」セシリアの謝罪にアインは「ああ、今回は見せしめとしてこの程度にしたが次俺の妻を侮辱したら・・・分かってるな?」と言いセシリアは「は・・・い・・」と返事をして気絶した。

 

その後セシリアが改めてクラスの場でアインに謝罪した一連の騒動は終わり、クラス代表はアインが辞退した為セシリアが代表になった。アインの学生生活は始まったばかりである。

 

 

【追記】この一連の出来事を千冬がクラリッサに話すとクラリッサは隊員達がいるなか顔を赤くしながら倒れた。携帯から「副隊長!」「衛生兵」「アイン♥」などと聞こえてきて向こうで何があったか認識し改めて2人はラブラブだと感じる千冬だった。

 

 

 

 




いかがでしょうか?次回はあの少女が出ます。あとあのゲストキャラも出ます。感想などお待ちしてます。


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亡霊の襲来

今回は予告していた人物が出ます。


アインとセシリアの決闘から数日、アインもやっと学園での生活に慣れた頃、アインが教室に入ると何人かの生徒が集まり話をしていた。アインが何の話か訊ねると鷹月という少女が教えてくれた。

 

「実はねハルフォーフ君、なんと今日隣の2組に転校生がやって来るの。」

 

「転校生?珍しいなこんな時期に。」

 

「うん、何でもその転校生は中国の代表候補生で専用機を持っていて無理をいって来たみたい。」

 

中国の代表候補生と聞いてアインは古い友人の少女を思い出していた。

 

「(まさか、あいつか?)」

 

アインが考えていると鷹月が違う話も教えてくれた。

 

「あとね、今度クラス対抗戦があって各クラスの代表が戦うの。それで優勝したクラスに豪華な景品があるの。」

 

「(成る程それでこんな盛り上がっているのか・・・やはりこういう話で盛り上がるのはいつの時代でも同じだな。」

 

その後も話を続けているとドアが強く開かれ猫を思わせるような少女が入ってきた。

 

「この中国の代表候補生で専用機持ちの凰 鈴音が来たからには優勝は私達のものよ!」

 

いきなりの登場と宣言にクラスの人々が固まっているなか回復したアインが鈴に迫った。

 

「(あーやっぱコイツだったか・・・)お前さん、なんか用?」とアインが聞くと鈴は「え・・・一夏?」と言い迫ってきたのでアインは「そんなことより後ろ後ろ」と言って離れると鈴は「ま、待ちなさいまだ「凰邪魔だ」な、なによ千冬・・・さん」千冬を見て固まった。

 

「もう朝礼の時間だ、転入初日早々問題をおこす気か?」

 

千冬のドスの聞いた声に鈴は「は、はい。アンタあとで待ってなさい」と言い消えていった。

 

 

昼時になりアインが食堂に行くと鈴がラーメンを持ち待っていてアインに「遅い」と言ったがアインは気にせず自分の昼食を受け取ると席ついた。食べ始めると鈴が「相席いい?」と言ったので許可を出した。

 

食べていると鈴が「ねぇアンタホントに一夏?」と質問してきたのでアインは「放課後屋上で話す」と言って食事を続けた。

 

 

放課後鈴が屋上に行くとアインが煙草を吸っていた。

 

「ヘぇーアンタ煙草吸うんだ。」

 

「ああ、ここの空気は前よりはマシだが、吸わねぇと気分がな。」

 

アインが煙を吐き出すと鈴は話を始めた。

 

「昼間も聞いたけどアンタは織斑一夏なのよね・・・」

 

鈴が聞くとアインは「ああ」と答え鈴は涙を流した。

 

「心配したんだからね!いきなり行方不明になったってニュースで聞いて、それで見つかったと思ったら髪の色や名前や雰囲気まで変わってておまけに結婚までしてて。」

 

泣き自身の胸に秘めていたことをいう鈴にアインは「心配かけたな、すまない」と鈴に謝罪した。数分後鈴は泣き終わりアインに喋りかけた。

 

「まぁ、いいわアンタが無事だったなら・・・アイン今だから言えることなんだけど、私はねアンタが好きだったわ異性として、でもアンタにはもう大切な人がいるんでしょ、だからこれからはまた友人としていたいんだけど、いい?」

 

鈴の質問にアインは「ああ、これから改めてよろしくな」と言い鈴と握手をした。その後は鈴に自分の過去の出来事などを話し、鈴もまたアインが居なくなってからのことを話し2人で笑った。昔のように。

 

 

鈴が学園に転入して数日がたち、生徒達が待ちに待ったクラス対抗戦の日がきた。アリーナには生徒達や来賓が集まり試合をまだかまだか期待としていた。

 

アインの居る1組と鈴の2組との試合が始まる前アインはセシリアと鈴に声援を送ると千冬に呼ばれアインは千冬達と試合を見ることにした。

 

「アイン、オルコットと凰はどちらが勝つと思う?」

 

千冬の質問にアインは「そうですね、接近戦なら鈴、射撃戦ならセシリア、どちらも特化された機体ですからね・・・でも俺はあえて鈴を推しますよ。アイツ俺に成長した自分の力を見せてやるって張り切っていましたからね」と答え千冬は「成る程、だがオルコットもお前との試合のあと鍛練していたからな」と言ってオルコットを推した。

 

 

2人が見てるなかついにセシリアと鈴の試合になった。イギリスと中国の最新型同士の試合、会場が盛り上がるなか「!!!」試合開始のアナウンスが告げられた。

 

 

戦闘が始まって10分・・・セシリアと鈴は互いに一進一退の攻防を繰り広げアリーナは活気に満ちていた。

 

「なかなかやりますねあの2人」

 

「ああ、互いにまだ第3世代兵装は残っているからな、それをどう使うかが勝敗を分けるだろう。」

 

千冬の考察にアインは「ああ、」と頷き2人の次の動きに目をやると「!!!」かつてあの世界でそして幾度かこの世界でも感じた気配を察知した。

 

「まさか・・・」

 

 

鈴とセシリアは互いに一定の距離を保ち攻撃の機会を見極め鈴から攻めようとした時「!!!」突如アリーナ全体を覆っているシールドが壊れ無数のビームや実弾が2人を襲った。

 

「きゃっ」

 

「なに!?」

 

鈴が上空を見るとそこには10機のモノアイの機体がこちらに銃を構えていた。2人が状況を理解しないでいるとその機体達は再び攻撃を開始した。

 

「キャー」

 

「うゎあー」

 

謎の機体達の攻撃で逃げだす生徒や来賓達、謎の機体達は逃げる人達にターゲットを切り替え攻撃しようとした。

 

「この!」

 

観客達を攻撃させまいと鈴は謎の機体の一機に斬りかかった。その攻撃は確かに直撃した、だが謎の機体はまるで何もなかったかのように鈴を攻撃した。

 

「な、何よこの固さ異常でしょ。」

 

鈴が自身の攻撃が効かないことに驚きながらも攻撃を回避し、セシリアの方を見るとセシリアも謎の機体との戦いが始まっており苦戦していた。

 

マシンガンから斧刃の武器に切り替え攻撃してくる機体を避け背後から零距離で中国の第3世代兵装【衝撃砲】を撃ち込むがそれすらも効かず鈴が一旦距離を取ると「!」別の赤い機体がビームサーベルで鈴を切りつけた。

 

「がっ!」

 

鈴は切られ地上に落ちて行った。鈴が立ち上がるとセシリアもやられ鈴の近くに落下し気を失った。鈴がなんとかセシリアだけでも移動させようしたが 目の前にバズーカを持った緑の機体が降り鈴を踏みつけた。

 

「ぐっ動けない・・・」

 

抵抗できない鈴にその機体はバズーカを向け引き金を引こうとした、その時「!!!」1発のビームがバズーカを撃ち抜き暴発した、謎の機体は鈴から離れ体勢を整えようとするが「!!!」次の瞬間には真っ二つにされ爆散した。

 

鈴が顔をあげるとそこには全身漆黒のカラーリング、右手に持ったビームサーベル、左腕に持ったシールドとその表面に刻まれた【角の生えた髑髏】と【666】のマーク、【シュヴァルツェスマーケン】総隊長アイン・ハルフォーフの姿だった。

 

 

「無事か?鈴」

 

アインの問いに鈴は「ええ、なんとか・・・」と答えるとアインは気絶したセシリアを回収して離脱しろと行ってきた、鈴は自分も戦うと言ったがアインにもうエネルギーが殆どないことを見透かされ鈴はセシリアを持ち離脱した。

 

「さーて、機体は・・・ハイザックが残り4にマラサイ、ガルバルディβが2機ずつ、あとハイザックカスタムか。」

 

アインは敵の戦力を把握するとビームサーベルを握り締め敵陣に切り込んだ。ハイザック等は弾幕を張りアインを迎え撃つ。アインはシールドを構えビームは弾き、バズーカは回避し弾丸はシールドで防ぎ尚も切り込む。

 

敵の間近まで接近すると腰のスラスターを吹かし上昇すると腰部グレネードを発射し敵を分断するとビームサーベルでガルバルディβを切りつけた爆発した。

 

「まずは1機・・・あと8機」

 

瞬く間に自分達を苦しめた機体を倒したアインの実力に鈴は驚愕した。無駄のない素早い攻撃、適切に相手の攻撃を防ぐ判断力、アインと自分との実力の差に唖然とするなかアインは1機また1機と謎の機体を倒していった。

 

「残り5機」

 

アインが一旦距離を取りビームライフルに変えるとガルバルディβがビームサーベルを持ちシールドのミサイルを撃ちながら接近してきた。アインはビームライフルでガルバルディβを撃つがシールドで防がれ、アインの近くまで来ると突きをしてきた。アインはそれを回避しビームを撃とうとしたがガルバルディβの背後に付いてきたハイザックがビームサーベルで斬りかかってきた、アインはバルカンを撃つが止まらず斬りかかって来るハイザックに「くそが!」シールドの先端でハイザックを殴り足蹴りでハイザックをガルバルディβに激突させるとワンオフアビリティ【オーバーブースト】でビームライフルの出力を上げ発射した。

 

通常の3倍に強化されたビームはハイザックとガルバルディβをシールドごと貫き撃破した。

 

「あと3機か、なんとかなるな」

 

アインがライフルを構え撃とうとした時「一夏!!!」という怒鳴り声がアリーナに広がった。

 

アインが声の発生源とおもしき場所を見るとそこにはモップがマイクを握っていた。

 

「あのモップ野郎こんな時に・・・なぁ!?」

 

アインが箒のいる場所をハイパーセンサーで確認するとそこには箒以外の人の反応を探知した。

 

「何で!?」

 

アインが驚愕するなか箒は尚も「男ならそれくらい」などといった怒号をあげているとハイザックカスタムは箒のいる放送室にビームランチャーを向けた。

 

「まずい!」

 

アインはスラスターを吹かし急ぐがビームランチャーからビームは発射され放送室に向かっていく。

 

「間に合え!」

 

アインは【オーバーブースト】でスラスター出力を限界まで上げ放送室とビームの間に入りシールドを構えた。」

 

ビームはシールドを破壊しアインに直撃した「がはっ!」

アインは落下し壁に激突した。

 

「が!・・・」

 

アインはなんとか立ち上がろうとするがビームのダメージと過度な【オーバーブースト】の出力向上で体が自由に動かなかった。そんなアインにハイザックカスタム達はビームを撃とうとした。

 

「アイン!」

 

「アイン!」

 

アインが撃墜されへたりこんだ箒を回収した千冬と鈴がアインの名を叫び、ビームが発射されようとした瞬間。

 

「!!!」

 

1発のビームがハイザックカスタムを貫き爆発した。

 

「なん・・だ?」

 

アインが顔を上げると目の先に長いライフルを持った機体が見えた。

 

「あの・・・機体は」

 

謎の機体はビームサーベルを持つとマラサイの首を切り落とし、もう1機のマラサイに斬りかかった。マラサイはビームライフルを撃つが躱されビームサーベルに切り替え謎の機体に斬りかかる。両機体のビームサーベルがつばぜり合うと謎の機体はビームサーベルを手放しバランスを崩したマラサイに膝蹴りを喰らわすと両腰からビームダガーを取り出しマラサイをバラバラにし機体は爆散した。

 

 

アインは反動から回復し立ち上がると目の前に謎の機体が降りてきた。アインはその機体を見て連邦軍の機体に似てると思い見ていると肩のマークを見て、この機体のパイロットがわかり距離を取った。

 

「まさかな、生きていたとは・・・お前なんだろ!ティターンズ所属ベアトリクス・ブレーメ!」

 

アインが謎の機体のパイロットの名を呼ぶとそのパイロットは「ええ、そうよ。」と返した。

 

「貴方こそ第2次ネオ・ジオン戦争で死んだと思っていたわ、まさかこんなとこで生きていたとは。元カラバ所属ガンダムMK-Ⅲのパイロットで残党討伐部隊【ファントムスイープ】隊長アイン。」

 

 

 

 

グリプス戦争で殺しあった2人のパイロットは別世界にて再び出会ったのであった。

 

 

 

 

 

 




マブラブのゲストキャラはシュヴバルツェスマーケンのラスボス、ベアトリクス・ブレーメでした。敵か味方か?

次回からの予定ですが、金土日で作品を投稿していきます。


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ベアトリクス・ブレーメ

皆さん5日ぶりです。予定どおり3日連続で投稿します。


アインは思いだしていた・・・自身の過去をあの戦争を。グリプス戦争後期になるとエウーゴ、ティターンズ、アクシズの三つ巴の戦いになりカラバはエウーゴを支援するためいくつかの戦力を宇宙に上げ、その中にガンダムMK-Ⅲのパイロットであったアインもいた。そして宇宙で何度も交戦したがアインが唯一落とせなかった機体ハンブラビそのパイロットが今アインの目の前にいる機体のパイロット【ベアトリクス・ブレーメ】であった。

 

2人は無言のまま一定の距離をあけ警戒していた。

 

アインは意をけしてベアトリクスに話し掛けた。

 

「ベアトリクス・ブレーメ、今回の戦闘で助けてくれたことには礼を言う。ありがとう、だか1つ聞きたいことがある・・・お前は俺の敵か?味方か?・・・」

 

アインはいつでも撃てるよう、ビームライフルのトリガーに指を掛ける。アインがベアトリクスの答えを待ってるとベアトリクスは口を開いた。

 

「そうね、確かに私は元ティターンズで貴方と殺し合いをしてたからね、すぐには信じられないでしょ・・・でも私の今の所属は地球連邦軍だからね、味方・・・だと思ってくれていいわ。」

 

ベアトリクスの答えにアインは考え、そして決断した。

 

「わかった、ベアトリクス俺はお前を信じてやるよ、だが俺以外に危害を加えたら俺がすぐにお前の首を刎ねると思っておけ。」

 

アインはビームライフルをベアトリクスに向け言うとベアトリクスは「分かったわ、まあ当然の判断ね」と言ってアインに返事を返すとアインはライフルを下ろした。

 

「ベアトリクス、お前とはあとで話がしたい。」とアインが聞くとベアトリクスは「ええ」と答えた。

 

その後アインは合流した千冬達と後処理を行いクラス対抗戦は中止となりベアトリクスには来客用の部屋で待機してもらうようにした。後日アインは今回の襲撃のことでの報告会に出席した、用意された部屋には千冬や鈴、セシリアや山田先生他の数名の教師がいた。

 

全員が席につくと学園長が号令をかけ会議が始まった。

山田先生がことの経緯を一通り話すと、学園長がアインに質問をしてきた。

 

「ハルフォーフ君よろしいですかな?」

 

「何です?学園長」

 

「今回の襲撃で襲ってきた機体達に君はすぐに適切な対処をしました。君はあの機体達を知っているんですか?知っていれば教えてもらいたい今後の為に・・・」

 

学園長の問いにアインは口を開いた。

 

「はい、知ってます。あの機体は自分がドイツで何度も交戦しましたから。」

 

その答えに会議に出席している殆どの者が絶句した。

 

「まずアレは何処の誰が作ったのかはわかりません、そして機体達は非常に高い性能であるため現状は私1人しかまともに戦えません、複数機なら1体を集中攻撃すれば倒せますが現実的ではありません。なので今後は俺が対処しますよ。」

 

アインからの情報を聞き、実際第3世代機のブルーティアーズや甲龍が手も足も出なかったことを知る教師達はそうするしかないと考えアインの提案を受け入れることにした。今後はアインが対処すると決定するとアインがある提案をした。

 

「学園長、万が一俺がいない時の為俺と同等の実力を持つ操縦者ベアトリクス・ブレーメを警備員として学園に置きたいと思いますがどうでしょうか。」

 

アインの提案に学園長は悩んだ、確かに万が一の為実力のある人材は欲しいがその人物は所属不明の人物の為どうするか悩んでいると千冬が「学園長、アインの推薦を信じましょう」と言った。千冬の発言に周りの教師も「織斑先生が言うなら」とアインの推薦に賛成し、学園長もアインの推薦を信じることにした。

 

会議が終わるとアインは千冬に礼を述べるとモップの処遇を聞いた。箒の処遇は千冬に一任されてるため千冬は「あいつは謹慎と1学期奉仕作業をする」と答えた。アインは少々軽いと思ったが今さら 無理だろうと諦めた。

 

千冬と別れるとアインはベアトリクスの居る部屋に行った。ノックをして部屋に入りベアトリクスと話をすることにした。

 

「それじゃ話してもらうがまず、何でティターンズだったお前が地球連邦軍にいるんだ?」

 

その質問にベアトリクスは自身が地球連邦軍に再び所属した経緯を話し始めた。

 

「まず私はグリプス2攻防戦で貴方と戦い、決着がつかないまま私は母艦に帰還した。私はブリッジに呼ばれると艦長のハイムの野郎が私に銃を向けて私を反逆者と言ってきたわ。理由を聞くと私と同じくハンブラビのパイロット、ヤザンという奴がバスク大佐を殺したらしく私もヤザンの仲間だと思われて反逆者にされた。私はそんな理由で殺されてたまるかと思ってね、ハイム等を撃ち殺し格納庫のマラサイを強奪しハンブラビの武器を回収して船から脱出したの、そしたらコロニーレーザーが艦隊を飲み込んだ・・・私は当たらなかったけど衝撃でスラスターが爆発して私は意識を失ったわ。」

 

「気がつくと私は病院のベッドの上に居たわ、医師に何故私がここに居るのか聞いたら宇宙を彷徨っていた私は偶然近くを通った民間船に救助されここに運ばれたと教えられたわ。その後私は暫く療養しているとかつて士官候補生時代、私と首席を争ったアイリスディーナが私を訪ねてきた。理由を聞いたら今連邦軍はアクシズ改めネオ・ジオン軍と戦争中で優秀なパイロットが欲しいということで私のとこに来たと、その誘いに私は乗り連邦軍に再び所属し戦争で功績をあげた。」

 

「戦争集結後は高い指揮力と功績が評価されナイトシーカーを扱う特殊部隊、後で私が命名した部隊【ヴェアヴォルフ】に私が隊長として就任した。」

 

話を聞いたアインは理解した。

 

「再び連邦軍所属になった経緯は分かった、もう1つお前はどうやってこの世界に来たんだ。」

 

アインの質問にベアトリクスは話し出した。

 

「UC97年、私達はアクシズの調査に向かった「アクシズ!?アクシズは地球に落ちなかったってことか?」ええ、そうよ地球は助かったわ。話を戻すわ、調査を進めていると私の前にシャアが乗っていたサザビーがあった。私がサザビーに触れると不思議な光が私を包み気がついたらこの世界にいて貴方の反応がありここに来たってことよ。」

 

ベアトリクスの経緯を聞き終わるとアインはひと息つくとベアトリクスにここで警備の仕事をしないかと持ちかけ最初は拒否していたベアトリクスもいつ向こうの世界に戻れるかわからない為、警備の仕事を承諾した。

 

クラス対抗戦以降襲撃はなく5月に入り長い休みになった為アインはドイツに戻ることにした。荷物を纏め土産を買うと飛行機に乗りドイツに向かった。

 

ドイツにつき、空港のゲートをくぐるとアインの目の前にシュヴバルツェスマーケンの隊員が並びアインを出迎え先頭には愛する妻クラリッサがいた。アインは両手を広げるとクラリッサはアインに近づきアインに顔を赤くしながら抱きつき衆人が見てるなかアインとキスをした。

 

アインの唇から己の唇を離すと一言微笑みながら「お帰り、アイン」と言い、アインも「ああ、ただいまクラリッサ」と言い返した。

 

 

 

 

 

-------------------------

【ベアトリクス・ブレーメ】(階級少佐)

 

【所属】地球連邦軍特殊強襲部隊【ヴェアヴォルフ】

 

【ジムナイトシーカー(V)】Vはブレーメ専用機の意味

 

【武装】

M60バルカン、ビームライフル、ビームサーベル、シールド、ビームダガー、フェーダーインライフル、ウミヘビ

 

前から見て左肩にヴェアヴォルフのマーク、右肩に連邦軍のマーク、シールドにはヴェアヴォルフのマーク。




いかがでしょうか?次回はアインとクラリッサの休日をやる予定です。感想や出して欲しい機体などあったらお書きください。(できる範囲でやります)


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深夜の襲撃

今回はアインとクラリッサの旅行です


アインはドイツに戻ると2日間は事務仕事に追われていた。いくらクラリッサ達が片付けても総隊長であるアインが目を通さないといけない仕事があるからだ。「ふー」仕事が一段落するとアインは煙草を吸い休憩にはいった、しばらくするとクラリッサがニコニコしながら入ってきたのでアインが訪ねるとクラリッサは「実は明日からのことなんだけど上が残りの期間は2人で楽しんでこいと、基地のこともラウラ少佐達が任せろと言ってきたから、どう?」と言ったでアインは「お言葉に甘えて楽しむか」といい明日以降の為に仕事を終わらせにかかった。

 

翌日からアインは自家用車のポルシェでクラリッサと旅行を楽しんだ。ドイツ発ち、ポーランド→オーストリア→スイス→イタリアと各地で楽しみ夫婦水入らずの時間を過ごした、だがフランスに入ると2人は何処からの視線を感じていた。警戒しながら2人はフランスの凱旋門や美術館等フランスの名所を周り夜になり予約したホテルに向かう道のりで視線の正体とおもしき連中が自分達をつけていると気付いた。

 

「ようやく、現れたな・・・クラリッサあの2台の車に何人居るか分かるか?」

 

そう聞くとクラリッサはISを部分展開しハイパーセンサーで2台の車の中の人数を調べた。

 

「人数は6人、IS反応はなかった。」クラリッサの解析結果を聞くとアインは「今夜は寝れないな。」と言いクラリッサも「そうだな」と返した。

 

2人はホテルに着くと受付をすませ部屋に入った。アインは何処かに電話をかけるとクラリッサと食事をしに行った。

 

2人がホテルに戻り部屋に入って数時間後深夜2時に2人の部屋の前に銃やナイフを持った男達がいた。男達はピッキングで鍵を開けるとベッドにいき布団をめくった「!?」だが2人の姿はなかった。男達が辺りを見渡すなかアインは天井にいた。

 

アインは右手に愛銃のM92Fを取り出し左手にはスタングレネードを持ち男達の居る場所に落とした。

 

「spielbeginn(ゲームスタート)」

 

「!!!」

 

激しい閃光が男達を襲い悲鳴をあげるとアインは天井から降り、目の前の2人の足を撃ちバランスを崩すと左手に出したスタンガンで1人の意識を刈り取りもう1人は蹴りとばした。銃声が聞こえ男達達が音の方向に銃を撃とうとするとクラリッサが風呂場から飛び出し3発拳銃を撃ち男達の腕や足を撃ち抜き1人1人意識を刈り取っていく。「くそ、この!」アインが蹴飛ばした男が何とか立ち上がりクラリッサを後ろから羽交い締めにした。「くっ」

クラリッサが男の手をほどこうとすると男はクラリッサに「あんた、なかなか良い体と顔じゃないか」といい顔を寄せてきた。

 

その男にクラリッサは足を上に上げ「私に来やすく触れるな!」と言いながら靴のカカトに仕込んだナイフを展開しそのままそのナイフを男のムスコに突き刺した。

 

「!!!」あまりの痛さに男はクラリッサから手を離すとクラリッサが「私に触れていいのは世界でただ1人アインだけだ!」といい放ちながら男の顔側面に蹴りをいれ壁まで吹き飛ばした。

 

音を聞き付けたアインが来ると「派手にやったな、そいつムスコから血出てんな」と言うとクラリッサは「私とアインの楽しい時間を奪った報いだ」といい放った。

 

しばらくするとアインが呼んでおいたドイツ大使館の職員達が来て「あとはお任せを」と言ったのでアインとクラリッサは荷物を纏めフランスをあとにした。

 

ドイツに戻るとアインとクラリッサは基地のシークレットエリアと呼ばれる場所に向かった。パスワードをうち部屋に入るとそこにはウサ耳、エプロンドレスを纏いモニター見ながらキーボードを打つ女性がいた。

 

「どうですか?頼んでいた物は出来てますか?」

 

アインの声を聞くとその女性は振り向いた。

 

「あっくーん、クラちゃーんお久しぶりだね束さん寂しかったよ!」そう言いながらその女性はアインとクラリッサに抱きついた。そうこの女性こそISの生みの親篠ノ之束である。束はアインが結婚する前に会っておりその時に自身の機体を見せたら未知の技術に興味心身だったのでアインが技術提供の変わりに情報の管理と協力を条件にしたら食い付き今は基地のシークレットエリアでいろいろしてもらっている。

 

「だから、頼んでいた物は出来てましたか!」

 

アインが束に再度聞くと束は「あ、はい」と答え2人から離れると腕時計型のISの待機状態を持ってきた。

 

「整備は終わってるよ、それにしても酷い損傷だったね、ホント束さんの愚妹が迷惑をかけたよ。」

 

束は箒のことで頭を抱えていた。

 

アイン達が帰ろうとすると束は「あっ君じつは新しいISスーツが完成してね試着して欲しいんだけどいい?」と言ったでアインは帰るのを止め試着することにした。

 

アインが試着室に入り数分するとアインが出できてクラリッサはそのアインの姿に目を見開き、一瞬で見惚れた。

 

アインの新しいISスーツは肌にピッタリ張り付き腹筋なんかもわかるもので首や腕、足に機械やプロテクターがついていた。

 

アインがこれは?と聞くと束は「ふっふっふ、それこそ束さんが従来のISスーツにあっ君のパイロットスーツの技術を取り入れた新型スーツ通称【強化装備】だよ」と自信満々で言った。

 

アインの姿を見て固まっているクラリッサにアインが近づくとクラリッサはどんどん顔が赤くなっていた。

 

「どうだ、クラリッサ新しいISスーツを着た俺は」

 

アインがクラリッサに感想を問うとクラリッサは「凄く良い。」と顔を赤くしながら感想を述べた。

 

2人の姿を見ていた束は今度はクラリッサに着て欲しいと言った、最初は拒否していたがアインが「頼む」とお願いするとクラリッサは「アインが見たいなら」と照れながら言い、着替えに行った。←このクラリッサ、マジ可愛いってホント

 

しばらくすると強化装備に着替えたクラリッサが現れた。

 

「!!!」

 

赤面しながら上目遣いでこちらを見るクラリッサにアインは「女神」と言うとそのまま倒れた、クラリッサがアインの名を叫ぶがアインは「我が生涯に悔いなし」と言うと意識を失った。

 

 

 




いかがでしょうか?クラリッサに強化装備は似合わないはずがない。



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新型機

今回はついにラウラ登場そしてクラリッサ達の新型機も。




アインがクラリッサの強化装備を見て気絶したアインは次の日には目覚めた。

 

アインはクラリッサと共に基地司令の部屋に向かっていた。

 

「すまない、クラリッサ昨日は迷惑をかけた。」

 

アインがクラリッサに昨日のことを謝るとクラリッサは「いや、気にしないでくれ」と笑顔で返してくれた。そのクラリッサの言葉に改めてアインは(良い女だな)と思った。

 

アイン達が司令がいる部屋に入るとそこには初老の軍人がいた。

 

「司令、アイン・ハルフォーフ中佐及びクラリッサ・ハルフォーフ大尉出頭しました。」

 

アインとクラリッサが敬礼をするとその司令も敬礼を返し、口を開いた。

 

「中佐、今回君たちを呼んだのはな、まずフランスで君たちを襲った男達は金で雇われた町のゴロツキどもだ、尋問したが残念ながら雇い主は分からなかった。」

 

「次に休みあけにどうやらIS学園に第2の男性操縦者が入ることが情報部が調べて判明した。」

 

「「なっ!?」」

 

アインとクラリッサは司令から聞いた情報に耳を疑った。アインが司令に何か聞こうとしたが司令が再び喋り始めた為口を閉じた。

 

「それでその第2の男性操縦者はフランスの出身であることがわかった、今回の君たちへの襲撃が偶然だとは私は思えん、だから十分注意してくれ。」

 

司令からの警告を聞くとアイン達は敬礼をして部屋をあとにすると格納庫に向かった。

 

格納庫に着くと中では隊員達が新型機のメンテナンスをしていた。アイン達はが現れると隊員はアイン達に敬礼した。

 

「諸君、楽にしてくれ。ところでラウラ少佐は居るか?」

 

アインが訪ねるとその名前の少女がやってきた。

 

「なんでしょうか?アイン中佐。」

 

「ラウラ少佐、司令から聞いていると思うがお前も俺が学園に戻る際共に行くことになっているので準備を今日中にしておけ。」

 

アインの言葉ににラウラは「はっ!」と答えると次にアインは「それでどうだ新型は?」と尋ねた。

 

「はい、配備された隊員用IS【ジムⅢパワード】は第3世代に匹敵する機体で隊員達も良い訓練結果を出しています。」

 

「また、私とクラリッサに配備されたRGM-89DS【ジェガンD型S】は隊長のジェダに匹敵する高性能機であります。これで我々も隊長と共に戦えます。」

 

ラウラの感想を聞き隊長達を見ると全員一緒に戦えることに嬉しがっており、彼女達の瞳には(もう我々はお荷物じゃない)といった闘志が感じられた。

 

アインは隊員達に「今後も日々精進し機体の力を出せるように」と激励した。その後隊員達に昨日束が作ったISスーツ【強化装備】をクラリッサと披露すると「「「キャー」」」隊員は歓声をあげ「お兄様、お姉さま」と言う有り様だった。

 

その夜アインは自室にてIS学園に向かう準備をしていた。

 

「それにしても、流石束さんだな。俺が渡したデータからジムⅢパワードだけじゃなくジェガンも作り改修までするんだからホント天才で相手からしたら天災だな。」

 

アインが準備を終え寝ようとした時ドアがノックされ開けるとクラリッサが寝巻き姿でいた。

 

「クラリッサ・・・」

 

俺が名を呼ぶとクラリッサは「アイン、しばらく・・・会えなくなるからその・・・今夜は一緒に良いか?」

 

頬を染めながら言う彼女にアインは「ああ、良いよおいで」と手を差し出すと「ああ」と答えアインの手を取り部屋に入った。

 

その夜は2人の声が兵舎中に聞こえたとかどうとか。

 

翌日アインはラウラを連れIS学園に向かった。だがアインはまだ気づいていないあるシステムが起動しようとしていることに。

 

 

-----VTS----&

 

---/nEWTYPE iNJECTION tRACE rEFOMED oLDTYPE

【n_i_t_r_o】(ナイトロ)---スタンバイ----

 

 

 

 

-------------------------

 

【ジムⅢパワード】(色は原色の白→黒、赤→紺色)

 

正面から見て右肩に部隊マーク、左肩に番号が施されている。

 

束がアインから提供されたデータから作られた機体。

アインとの連携を考慮してファントムスイープに配備されたこの機体が選ばれた。

 

 

【武装】ビームライフル、ビームサーベル、ジム・ライフル、ラージシールド

 

 




いかがでしょうか?次回は学園の話です。クラリッサとラウラの機体解説はまた別の時にします。ではまた金曜に会いましょう。


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金と銀

今回は少し少なめです


ドイツからIS学園についたアインは千冬に土産のビールやつまみを渡し帰ろうとしたが千冬から「付き合え」と肩を掴まれた為仕方なく晩酌をした。

 

翌日昨日の酔いがまだ残るなか教室に行くと少女達が各企業のISスーツの話で盛り上がっていた。するとアインに気づいた少女達はアインのISスーツについて聞き始めた。

 

「ねぇねぇ、ハルフォーフ君のISスーツはどこ製なの?」

 

少女の質問にアインは「俺のISスーツは軍が開発したものだな、だか今日から新しいISスーツがあるから期待してくれ」と返すと少女達はアインの新しいISスーツに興味津々で目を輝やかせていた

 

チャイムがなると千冬と山田先生が入ってきてHRが始まった、千冬がISスーツの注文のことを言い終わりに「なかったらスク水でもいいぞ」と言いそれを「せ、先輩!」と山田先生に怒られていた。

 

「ん!」千冬が咳払いをすると「転校生が2名いる、入れ」そう言うとラウラとアインが事前に司令から知らされていた第2の男性操縦者が入ってきた。千冬から自己紹介するよう言われラウラから言い始めた。

 

「ドイツ軍職ラウラ・ボーデヴィッヒだ、そこにいるアイン隊長の部下でもある。軍で育ったので一般常識とは少し違うかも知れないので気づいたら指摘して欲しい。一年間よろしく頼む。」

 

ラウラの自己紹介にアインは安心し、ラウラのことを知る千冬はラウラが礼儀正しいことに目を潤んでいたが。

 

 

ラウラの自己紹介が終わるとアインが警戒している第2の男性操縦者が喋り始めた。

 

「始めまして、フランスからきたシャルル・ディノアです。僕もISが使える為来ました1年間よろしくお願いします。」

 

「「「キャーー」」」

 

シャルルが自己紹介を終えるとクラスの少女達が叫び出した。

 

「男よ、ハルフォーフ君とは違う守ってあげたくなる系の」

 

「金髪で僕っ子、夏はこれで決まりね。」

 

少女達が叫びなか千冬が出席簿を机に叩きつけると少女達は背筋を伸ばし静かになった。それを見てアインは(しっかり教育されてるな)と思い千冬の教師としての能力を高く評価した。

 

HRが終わるとアインはシャルルを連れ次の授業の準備をした。シャルルが着替えるのに苦労していた為手伝おうとしたがシャルルが「先に行ってて」と言ったのでアインは1人アリーナに向かった。

 

アリーナにアインがつくと少女達はアインの新しいISスーツ強化装備を見て固まった。

 

「「「キャーーー」」」

 

少女達の歓声がアリーナを覆った。

 

少女達が興奮して写真を撮っていると上から山田先生が落ちてきた。

 

「あー皆さんどいてください!」

 

落ちてくる山田先生の対処をアインはラウラに命令した。ラウラはAICを使い山田先生を受け止めたので怪我などはなかった。

 

一騒ぎあったが千冬とシャルルが到着した為授業が始まった。すると千冬はいきなり山田先生対セシリア、鈴で模擬戦をさせた。

 

 

セシリアと鈴は互いに連携が上手くいかず最後はお互いが激突したところを山田先生がグレネードでトドメを指した。

 

千冬は今の戦いでは生徒達に良い戦い方を披露出来なかったと思いアインに模擬戦をするよう言った。

 

「それで、俺は誰と戦うんだ?ラウラか?」

 

アインが千冬に聞くと千冬が指を鳴らすと上空からジム・ナイトシーカーが降りてきた、それを見てアインは一気に戦闘モードになった。

 

「アイン、お前の相手は新しく学園の警備員になったベアトリクスだ!どうだ嬉しいだろ。」

 

千冬のにアインは「ああ、最高だな。お前もそうだろベアトリクス。」

 

アインの言葉にベアトリクスも「ええ、そうね久しぶりの貴方との勝負血がたぎるわ。」

 

こうして今、アインとベアトリクスの戦いが始まろうとしていた。




次回アイン対ベアトリクス


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アイン・ハルフォーフvsベアトリクス・ブレーメ

先週は諸事情で1本しか投稿できませんでした。
今回は3日間なんとか投稿する予定ですのでお楽しみに。


アリーナの中心で向かい合う、アインとベアトリクスは模擬戦の合図を待っていた。互いに武器を構えていると合図が鳴り模擬戦が開始された。

 

(!!!)

 

アインのビームライフルとベアトリクスのフェダーインライフルから放たれたビームはぶつかり激しい光と衝撃を生んだ。

 

アインはビームライフルを連射するがベアトリクスは避け逆にアインにビームを撃った。アインはそのビームをシールドで防ぐとスラスターを吹かし接近戦に持ち込んだ。

 

「はぁぁ!」

 

アインはビームサーベルを取り出しベアトリクスに斬りかかるがベアトリクスはライフルの反対側からビームサーベルを展開しアインの攻撃を防ぐとアインのビームサーベルを押し返し腹に蹴りをいれた。

 

「ぐっ、」

 

だがアインも負けじと腕部グレネードランチャーを発射した、だがベアトリクスはバルカン砲で迎撃すると武器をビームダガーに切り替えた。アインが体勢を整え爆煙の先にいるベアトリクスの次の動きに注意した。

 

「何!?」

 

だがそこにベアトリクスは居なくセンサーで探すも見当たらず警戒をしているとアインは気配は宇宙世紀の世界で経験した感覚で上空を見るとすぐ目の前にベアトリクスがおりビームダガーを構えていた。

 

「遅いわ。」

 

ベアトリクスのビームダガーはアインを斬るはずだったがアインはビームサーベルとで片方をもう片方はナイトシーカーの腕部を捕まえていた。

 

「なかなかやるじゃない、今のはいけたと思ったけど。」

 

「あいにく、こんなんで殺られてたら俺はあの世界でお前に何回も殺されている・・・よ!」

 

アインはビームサーベルでビームダガーを弾くと捕まえたナイトシーカーの腕に刃を振り下ろした。

 

だが、ベアトリクスはバルカン砲でアインを牽制し力が緩むと離れビームサーベルを躱しビームを地面に撃ち砂煙で自身の姿を消した。

 

「(反応がない・・・やはりステルスか、まさかハイパーセンサーでも探知出来ないとはな。だが手段はある。)」

 

ベアトリクスはナイトシーカーの能力ステルスでアインの近くに接近すると一気にビームサーベルで斬りかかった。

 

「(これでおしまいね。)」

 

ベアトリクスのビームサーベルがアインに迫る。「そこか!」アインはベアトリクスの方を向きビームライフルを構えた。

 

「まさか!?、ぐぁ!」

 

アインからの放たれたビームはナイトシーカーの左肩に命中しシールドを落とした。

 

アインはビームライフルを連射し数発が命中しナイトシーカーのシールドエネルギーを削った。

 

 

アインから離れたベアトリクスは機体の状態を確認し異常がないことを確認するとアインに何故ステルスを使った自分を見つけられたのか聞くとアインは口を開いた。

 

「元々俺のジェダには額に小型のレドームがあってな、ある程度はアンチステルスの能力があるがお前のステルスは無理だった、だから俺は単一能力【オーバーブースト】を使ってレドームの能力を強化してお前を見つけたのさ。」

 

アインの説明にベアトリクスは(流石私が殺せなかった)だけはあると思いステルスを解除した。

 

「それじゃここからは本気のタイマンね、簡単に墜ちないでよ?」

 

そう言うベアトリクスにアインは「上等だ、かかってきな」と言い左手にビームサーベルを握りスラスターを吹かしベアトリクスに突撃しベアトリクスも正面からアインに突撃した。

 

 

2人の激しい戦闘に千冬達は釘付けになっていた。ラウラは「あの女アイン総隊長とあれ程とは、私も戦ってみたいな。」とベアトリクスの実力を評価しセシリアや鈴山田先生達は改めてアインの実力を再認識した。

 

シャルルは2人の戦闘になんだか冷や汗をかいていた。

 

 

アインとベアトリクスが一進一退の攻防を繰り広げなかなか勝負が決まらないでいるとベアトリクスの放ったウミヘビがジェダのシールドに絡み放たれた電撃がアインを襲った。

 

「ち、!」

 

アインはシールドを取り外すがウミヘビの電撃はジェダの左腕を使用不能にした。

 

使えなくなった左腕をだらんと下ろすとアインはビームライフルからビームサーベルに切り替え一気に勝負をつけようとした。ベアトリクスもこれ以上エネルギーを失われるのはまずいと考えビームダガーを両手に握るとスラスターを吹かした。

 

迫りくるベアトリクスにアインはスラスターを吹かしベアトリクスに迫った。

 

2人の刃がぶつかり、つばぜり合いが起こった。片腕ではパワー負けし徐々にアインが押され、ビームダガーがすぐ目の前に接近した時アインは【オーバーブースト】でビームサーベルとスラスターを強化しベアトリクスを押し返した。

 

「これで「あまい!」なに!?」

 

ベアトリクスはビームダガーを捨てフェダーインライフルを取り出しビームサーベルでアインのビームサーベルを弾いた。

 

「くっ」

 

アインはビームライフルに持ち変え射撃し、ベアトリクスもフェダーインライフルを連射しながらアインに迫った。

 

「!!!」

 

フェダーインライフルから放たれたビームがジェダのビームライフルを破壊した。その時ジェダの指も壊れもはや武器を握ることが出来ずまた、【オーバーブースト】も冷却中と判断したベアトリクスはフェダーインライフルのビームサーベルでアインに迫った。

 

「これで終わりね」

 

ベアトリクスがアインにこれで勝負がついたと告げるがアインは「ふっ」笑いビームサーベルが迫ったその時。

 

「馬鹿な!?」

 

アインは1秒だけ【オーバーブースト】でスラスターを強化しベアトリクスの攻撃を躱した。

 

「終わるのは、お前だベアトリクス・ブレーメ」

 

アインはナイトシーカーの腹に腕部グレネードランチャーを発射した。

 

(!!!)

 

グレネードはナイトシーカーのシールドエネルギーを0にした。

 

(ビーーー)

 

試合終了を伝えるブザーが鳴りアリーナは2人の戦いぶりに声援と拍手で包まれた。

 

アインは地面に倒れているベアトリクスの元に行くと手を差しのべた。ベアトリクスは手を取ると立ち上がりアインに何で冷却中に【オーバーブースト】を使えたか聞いた。

 

「確かに【オーバーブースト】は冷却中だった、だが【オーバーブースト】を使うとき念のため強化の1つに冷却の強化をしていた。それでお前が攻撃をするときに僅かだが使えるようになったということだ。」

 

それを聞いてベアトリクスはまさか冷却まで強化出来ることに驚きながらも自身の情報不足を悔やんだ。

 

その後千冬達がやってきて良い戦いだったがその損傷のせいで授業が出来ないことを怒った。それを見たベアトリクスは怒られるアインを笑いながら去って行った。

 

その後、女子達にアインが使った1秒の【オーバーブースト】を【ワンセコンド・オーバーブースト】と名付けられた。

 

 

その夜アインの部屋に入る人影があった。

 

「(あれだけ戦えば今頃は寝てるだろ、あんな化け物みたいな人と戦いなんて嫌だからさっさとやっちゃおう。」)

 

部屋に侵入した人物はアインのISの待機状態を見つけ手を伸ばした「貴様動くな」「えっ!?」その人影にラウラがナイフを当てた。

 

「総隊長が言った通りだホントに来るとは総隊長の勘はよく当たるな。」

 

 

ラウラの登場に固まる侵入者の前にアインがやってきた。

 

「それじゃ、全部吐いてもらおうか。シャルル・ディノア・・・いやシャルロット・ディノア」

 

侵入した人物は第2の男性操縦者だった。

 

 

 




次回はついにあのシステムが!」

あとラウラの専用機も公開します。
写真載せる方法が分かりません誰が教えてくれると助かります。


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対抗戦と恐怖のシステム

今回はやっとアイン対ラウラです


アイン今俺は部屋に侵入したシャルル・ディノア改めシャルロット・ディノアをラウラと一緒に捕縛した。俺がコイツの正体を知ったのは数時間前にさかのぼる。

 

俺はベアトリクスとの模擬戦が終わり機体を整備室に持っ行った時、携帯が鳴り出ると束さんだった。内容を聞くとシャルルの実父と思われる人物には息子はおらず愛人との娘がいることがわかったということと、GW中にホテルでの襲撃者を雇ったのがその社長だということが分かり、俺はシャルルを捕らえるためラウラに協力を要請した。

 

そして夜になるとシャルルは俺の部屋に侵入し俺の機体に触れようとした時ラウラにシャルルを捕縛させた。

 

これがことの顛末だ。シャルルは自分の正体が気づかれ動揺していて俺に何で分かったのか聞いて来たので話すとシャルロットは観念したようで「僕のことを好きにして良いよ」と行ったので俺は姉貴に連絡してシャルロットを助けることにした。

 

自分が甘ちゃんなのかも知れないが俺は目の前のコイツをほっとくことは出来なかった。

 

その後は駆けつけた姉貴にシャルロットを任せ、束さんにシャルロットをどうにか出来ないかと相談したら「あっ君の頼みだからその娘に被害が出ないようにするよ」と言い俺は安心した。

 

翌日テレビのニュースでディノア社に警察が入り様々な不正が分かり上層部は逮捕されたと知り姉貴にシャルロットのことを聞いたら学園側も3年間猶予を与えてそれからどうするかは彼女自身に任せるとのことだった。

 

その処遇に俺は姉貴に感謝しシャルロットからも感謝された。これで問題が解決したと思ったら今度は別の問題が起こった。

 

今度行われるイベント学年対抗戦で自分が優勝したら私と付き合えと謹慎あけのモップもとい篠ノ之箒がいきなり言ってきた。俺は「寝言は寝て言え」と言いモップを締め出すと色々喚いたあと去って行った。

 

翌日俺が教室に行くと生徒達がなんだか賑わっていた。何かあったのかと考えていたらラウラやセシリア、鷹月さん達が俺に教えてくれた。

 

「はぁ!?ふざけんなよ・・・あのモップが!」

 

アインはラウラ達から昨日箒が騒いだことが広まり優勝=アインと付き合えるという風に噂が流れているらしい。

 

「私達はハルフォーフ君が奥さんを大事にしてて浮気とかしない人間て知ってるけど他は。」

 

「そうですわ、アインさんは奥さんを裏切らないと私しは身を通じて分かっていますわ。」

 

「総隊長がクラリッサ以外の者と付き合う等天地がひっくり返し反ってもありえん!・・・隊長どうします何なら私が仕留めて来ましょうか?」

 

ラウラの考えてを却下したアインはこの事態をどうするか悩んだが最終的に鷹月さんが「ハルフォーフ君が優勝しちゃえば解決じゃないかな?」と言ったのでアインは「確かに」と答え全力で優勝することにした。

 

幸いにもアインは学園側から強すぎということで本来はタッグだがソロで試合にとは出ることになった。

 

 

そして迎えた学年対抗戦。アリーナには教師や大勢の生徒、各国の政府官僚、軍高官、企業関係者等が集まり盛り上がっていた。

 

アインはアリーナに入ると顔見知りである各国の軍人と話し合っていると「アイン」名を呼ばれ振り替えると愛しき女性が立っていた。

 

「クラリッサ!?」

 

アインは名を呼ぶとクラリッサは笑顔でアインに近づいてきた。

 

アインがクラリッサに何故IS学園に居るかと聞くと「司令達が夫の活躍する姿を見てこいと気を使ってくれたんだ。」と聞いてアインは司令達の顔を浮かべていた。

 

ついに始まった学年対抗戦は進みアインは破竹の勢いで勝ち上がり準決勝までこぎ着けた。対戦相手はラウラと鷹月さんだった。(箒は初戦でラウラが処理しました)

 

試合開始と同時にラウラが前衛、鷹月さんが後衛で攻撃を仕掛けてきた。アインはラウラのビームサーベルを受けつばぜり合いが起こった。

 

「ラウラ、だいぶその機体にも慣れてきたな。どうだそいつは?」

 

アインの質問にラウラ「はい、総隊長この機体ジェガンは素晴らしい機体です、私のかつての愛機シュヴァイツァレーゲンと総隊長のジェダの力を持つこの機体で必ず総隊長に勝ちます。」

 

ラウラと回答にアインはニヤリとし【オーバーブースト】を発動した。

 

「志はよし、だが生憎今日の俺はクラリッサが見ているからな勝たせてもらうぜ。」

 

アインはラウラのビームサーベルを弾くと斬りかかるが鷹月さんが適切な支援でアインの攻撃を妨害するとアインは体勢を整えるため後方に下がった。

 

体勢を整えたアインは【オーバーブースト】で加速しラウラに迫りラウラは肩と脚部に装備されたワイヤーブレードで迎撃した。

 

アインはワイヤーブレードを躱すとグレネードを発射した、ラウラはバルカンで迎撃しようとしたがアインがビームライフルでグレネードを撃ち抜いた。

 

「なに!」

 

目の前ので爆発したグレネードでラウラは視界を潰されたがすぐ様ハイパーセンサーでアインの位置を掴むとレールガンを撃った、だがそのレールガンの弾丸はアインではなく鷹月さんに当たってしまった。

 

「鷹月!?」

 

その一撃で鷹月さんはシールドエネルギーが0になり地面に降りて行った。ラウラが再度索敵するとアインは既にラウラから10mの位置にいた。ラウラは迎え打とうとしたが間に合わず【オーバーブースト】で強化されたビームライフルをゼロ距離でくらいラウラは墜ちていった。

 

「くっ負けたか・・・」

 

ラウラが倒れているとアインが降りてきてラウラを手を伸ばすとラウラはアインの手を掴み立ち上がった。

 

「総隊長、何故私は鷹月をフレンドリーファイヤしてしまったのでしょうか?」

 

ラウラの質問にアインは「なに、視界が潰れればハイパーセンサーを使う、その時に鷹月さんと同じ高度で強い反応をわざと出してお前に撃たせた、あとは急上昇で攻撃を躱し動揺した瞬間に接近したというわけだ。」と答えラウラは「まだまだ未熟だな、だが反省の前に鷹月に謝罪するか。」そう言うとラウラは鷹月さんの元に歩いて行った。

 

アインは来賓席から見ているクラリッサに顔を向けた瞬間「キャー」後ろから鷹月さんの悲鳴が聞こえ視線を向けるとラウラから謎の黒いものが溢れラウラを取り込んでいた。

 

「ラウラ!」

 

アインはすかさずラウラを助けようとしたが遅くラウラを取り込んで黒いものは人の形を形成した。

 

「コイツは!?」

 

アインの目の前には黒い千冬が暮桜を纏った姿がおりそれを見たアインはこの正体が分かり叫んだ。

 

「織斑教諭!警戒レベル【レッド】だすぐに避難させろ」

 

その声を聞いた千冬はすぐに緊急事態を知らせるアラームを鳴らし観客を避難させた。

 

「やはりコイツはVTS、バルキリートレースシステムか。全て破壊したと思ったら最後のやつはラウラの機体にあったとはな。」

 

アインは見つけることが出来なかったことに唇を噛んだがVTSが模倣したのが昔の千冬だった為これならラウラをすぐに助けられるとビームライフルを構えた瞬間。

 

「アアアアア!!!!!!!」

 

似暮桜は突如各所から青白い炎が出た。

 

「なんだ?VTSにあんな状態があるなんてデータにないぞ。」

 

アインが戸惑うなか似暮桜はワイヤーブレードを発射した、アインは避けるがそのブレードはまるで意思を持つように曲がりアインに再び迫った。

 

「なに!?」

 

本来出来ないはずの動きにアインの対応が遅れた時上空からビームが発射されワイヤーブレードを破壊した。

 

撃ったのはベアトリクスでアインの横に降りると「大丈夫?」と言いアインは「おかげ様で助かったよ」と返した。

 

アインは似暮桜の青白い炎、本来出来ない遠隔攻撃に1つの答えを出した。

 

「ベアトリクス、目の前のアイツの姿と動きはあのシステムか?」

 

アイツの問いにベアトリクスは首を縦に降った。

 

「あれはティターンズが強化人間用に開発した【n_i_t_r_o】(ナイトロ)か」

 

アインとベアトリクスは互いに武器を構えた。

 

 

「(ラウラ、必ず助けてやる。俺は仲間を見殺しにしない!)」

 

アインはスラスターを噴射し似暮桜に斬り込んだ。

 

 

 




次回はアイン&ベアトリクスVS強化された似暮桜です。


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軍人vs恐怖のシステム

今回は強化された似暮桜との戦いです。



私はアイン総隊長との試合に敗北し相方の鷹月の元に行く時だった突如謎の声が聞こえてきた。

 

「(無様だなラウラ・ボーデヴィッヒ)」

 

「なんだ、どこから話している姿を現せ!」

 

ラウラが叫ぶと「(いいだろう)」と謎の声が聞こえラウラは謎の黒いものに飲み込まれてしまい

 

「くっ、ここはどこだ?さっきの黒いアレはまさかVTSか総隊長すみません、あとは頼みま・・す。」

 

ラウラの意識は闇の中に消えていった。

 

 

--------------------------

 

アインはベアトリクスと共に似暮桜に攻撃を仕掛けた。

 

アインはビームライフルを連射しながら接近しベアトリクスもフェダーインライフルを撃ちながら接近していった。

 

2人の攻撃に似暮桜は両手から雪片をだすとビームを切り裂いた。そして反撃とばかりに体中からワイヤーブレードを出し2人を攻撃した。

 

ワイヤーブレードを2人は躱すが方向を変え再度攻撃してきた。

 

2人は避けても埒があかないと判断しアインはビームサーベルをベアトリクスはビームダガーを取り出し次々とワイヤーブレードを切断していく。

 

「このワイヤーブレード、まるでインコムと一緒だな。」

 

「そうね、でも確かあの銀髪の子こういう遠隔操作の武装は使えないらしかったから【n_i_t_r_o】の恩恵ね。それにしてもうざいわね、いくら切っても出てくるなんて。」

 

アインとベアトリクスは改めて【n_i_t_r_o】の力を思いしり強化された似暮桜の性能に恐怖した。

 

「だがいつまでも防戦一方ではまずい。確か【n_i_t_r_o】はニュータイプ並みの恩恵の変わりに精神に大きなダメージがくる、それにVTSも使用者に肉体的負担が大きいから早くラウラを助けだないとな。」

 

アインが一刻も早くラウラを助けようと頭を働かせていると観客席の方からビームが発射され似暮桜に初めてのダメージを追わした。アインが観客席を見ると黒いジェガンを纏ったクラリッサがいた。

 

「クラリッサ」

 

アインが彼女の名を呼ぶとクラリッサは「すまない、避難誘導で遅くなった」と言いアインのところに降りてきた。

 

「アイン、作戦はあるのか?」

 

クラリッサの質問にアインは「あるが君に負担をかけてしまうがいいか?」と聞くとクラリッサは「多少の危険は問題ない、今はラウラを助けることが優先だ」と言いアインはクラリッサとベアトリクスに作戦を伝えた。

 

「作戦開始!」

 

アインの掛け声でクラリッサはアインの後ろに付きアインは【オーバーブースト】で防御を強化し似暮桜に突撃した。

 

似暮桜はワイヤーブレードでアインを攻撃するがクラリッサがビームライフルで迎撃し、ベアトリクスはフェダーインライフルで迎撃と似暮桜への牽制を行った。

 

アインは似暮桜の目の前に来ると似暮桜は雪片をアインに振るがアインはシールドで防ぐと腰のグレネードを発射し似暮桜を後退させると背後にいたクラリッサが飛び出し右腕を前に出し第3世代兵装【AIC】で似暮桜の動きを止めるとアインはビームサーベルを取り出し刃を似暮桜に突き刺し切り裂いた。

 

「く、コイツまだ暴れるか!」

 

AICで拘束されている似暮桜は動けないはずだが暴れアインはなかなか切り裂くことが出来ないでいると「これでどう」ベアトリクスがウミヘビを巻き付け電撃を流し似暮桜を押さえた。

 

アインはビームサーベルを握りある程度似暮桜を切り裂くとラウラが見え手を伸ばしラウラを似暮桜から引っこ抜くとクラリッサにラウラを投げた。

 

「アイン、ラウラ少佐は無事だ。」

 

それを聞いたアインは安堵しあとは似暮桜をどう処理するかとしていると似暮桜は暴れだしクラリッサに向かって突進した。

 

アインは腕部グレネードランチャーを発射し似暮桜を地面に落下させるとベアトリクスがビームダガーで切り裂いた。

 

似暮桜はそれでもまだ暴れるのでアインはベアトリクスに「ベアトリクス、一気に終わらすぞ!」と叫びアインはビームライフル、ベアトリクスはフェダーインライフルを構えアインは【オーバーブースト】で強化し発射した。

 

「消えろ、亡霊のシステム」

 

2人の放ったビームは似暮桜を貫き大爆発した。その時似暮桜から亡霊のような呻き声が聞こえたがすぐにそれも聞こえなくなった。

 

 

 

「ち、役立たずのデザインベイビーが!」

 

一連の戦闘を見ていた男は似暮桜の敗北を見ると去っていった。

 

男が通路を歩いていると目の前に一人の少女が立っていた。男は少女に詰め寄ると怒鳴りちらした。

 

「おい、お前達の組織から大金出して買ったシステムを組み込んでも負けたじゃねえか!何が奴に復讐できるだ!」

 

怒鳴る男に少女は「お前はもう用済みだ」と言うとナイフで男の首を斬った。

 

「てめぇ・・・」

 

白目を向いて絶命した男を見ると少女は血を舐めそのまま去って行き、遠くにいるアインに

 

「兄さん、次は今度は私が遊んであげるよ。すぐには死んでガッカリさせないでね」

 

と言い消えていく。

 

翌日アイン達は後始末に翻弄しているとラウラが目を覚ましたと聞きアインはクラリッサと共にお見舞いに行った。

 

VTSの影響で体はしばらく動けないようだが【n_i_t_r_o】の影響での精神的症状がないことに安堵した。

 

ラウラから何故今回の出来事が起きたのか聞くとアインは今朝束から送られた簡単な調査結果を話した。

 

要約するとこうだった。◉元ドイツ軍高官だった男がアインに復讐するため軍の内通者から手に入れたVTSを忍ばせその時に入手経路は不明だが【n_i_t_r_o】もインストールし今回の事件を起こしたということだった。

 

◉既に内通者は拘束したが首謀者の男は学園内の通路で死んでおり、おそらくは口封じで殺されたという見解となった。

 

それを話すとラウラは安堵しアイン達に今回の自分の失態を謝罪したがアイン達は「お前は被害者だ、生きてるだけで十分だ」と返した。

 

学園対抗戦は結果的に中止になり優勝しアインと付き合えると思ってた少女達は落胆した。

 

事件から3日後HRで自由国籍を取得したシャルロットは女子として改めて自己紹介をし終えるとクラリッサが入ってきた。

 

「本日より少しの期間だが教官をすることになったクラリッサ・ハルフォーフだよろしく頼む。まず1つ言っておく。」

 

クラリッサはアインを前に呼ぶと大勢が見てるなかアインにキスをした。

 

「「「「「!!!」」」」」

 

キスを終えるとクラリッサは固まる女子達に宣言した。

 

「アインは私の者だ!奪おうと言うならどうなるか」

 

クラリッサの宣言に女子達は震えるなか箒はどこからか日本刀を取り出しクラリッサに斬りかかった。

 

「お前が一夏を!」

 

斬りかかる箒をクラリッサは投げ飛ばし床に叩きつけるとスタンガンで気絶させた。

 

「こういう風になりたくなかったら手を出すなよ(*^^*)」

 

笑顔で女子達に警告し、女子達は絶対にやめようと心に誓うのだった。

 

 

 

--------------------------

(機体解説)

 

【RGM-89DS】ジェガンD型S (見た目はエコーズ機、色は黒ラウラ機が赤、クラリッサ機が青の箇所とラインがある)

 

束がアインから提供されたジェガンのデータを見て改良したD型を個人用にカスタムした機体。

 

 

【ラウラ機】肩と脚部にワイヤーブレードが装備され両手にはボックスタイプのビームサーベルを装備。

スラスターには懸架用のマウントラッチがあり片方にレールガン、反対にはレールガン用のバッテリーがある。

 

 

 

【クラリッサ機】頭部のセンサーが狙撃用になっている。左肩にコンバットナイフがマウントされ、背部マウントラッチは取り外され右に補助ジェネレーター左にスモークディスチャージャーが装備された。右肩にはメガビームランチャーを使用する時の接続機器がある。




どうでしょうか。次回はアイン達の過去の話です。


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語られる過去【アインと黒兎隊】

今回はアインのドイツでの過去です。



青い空、白い雲、広大な海と砂浜。

 

アイン達は今海にいた。1学期最後のイベント、臨海学校で海にきており生徒達は立て続けのイベントの中止で貯まった不満を解消している。アインは前までは臨海学校など興味がなかったたが今は違った。何故なら妻であるクラリッサも千冬が気を使わせ招待したからである。

 

「姉貴には感謝だな。」

 

水着に着替え普段は見せない露出した白い肌が抜群のスタイルと合わさってアインを釘付けにしていた。

 

「痛っ」

 

「いつまで見てるつもりだ?馬鹿者」

 

「姉貴」

 

クラリッサの水着姿を堪能していたら、アインは背後から現れた千冬にいつもの出席簿ではなく拳骨をくらい頭を押えた。

 

「別に良いだろ、自分の女を見るくらい」とアインが返すと「ほー私はお前のそのみっともなない姿が大人としてどうかと思い1発喰らわしたが・・・もう1発欲しいのか?」と千冬が脅しアインは「すいません」と返すしかなかった。

 

そんな茶番をしているとクラリッサが寄ってきた。アインが「どうした?」と聞くと「実はこの2人が落ち込んでいるんだが」と言われラウラと鈴を見るとぶつぶつ何か呪詛のような言葉を言っており耳を澄ますと「あんなん脂肪の塊、あんなん脂肪の塊」「必要な栄養はとってるのに私は何で大きくならないんだ。」と2人が胸のことで悩んでいることにアインは「どうすれば」と悩んだ。

 

しばらく2人が呪詛を言ってると山田先生がやってきて2人はその大きさに「「がふっ!」」と血を吐き沈んだ。

 

屍となった2人をアインは「俺達じゃ無理」と判断しラウラ達をおいてクラリッサの手を引き海へと向かった。それからは海水浴、ビーチバレー等ドイツでは立場上出来ないことをして楽しんだ。

 

夜になるとアインは自室で千冬をマッサージしていた。数年ぶりにされる弟のマッサージを千冬は堪能し次にクラリッサがマッサージを受けている途中千冬はいたずらをしてやろうとクラリッサの足裏をくすぐった。

 

「ひゃっ!、ち・千冬義姉さん」

 

「クラリッサ、次は私がマッサージをしてやろう。なにちょっとした姉妹のじゃれ合いだ(^_^)」

 

そこからクラリッサは地獄の体験をした。千冬によって足裏をくすぐられ、お腹が痛くなっても止めてくれない千冬によっていつもはクールなクラリッサの顔は真っ赤になっていた。

 

ようやく地獄の時間が終わり解放されたクラリッサはアインに看病されてると千冬が2人に「シー」と言うと襖をあけラウラ、鈴、セシリア、シャルロットがなだれ込んできた。

 

「お前ら何やってんの?」

 

アインが聞くとラウラ達は逃げようとするが千冬に捕まり今は正座をさせられていた。びくびくしている4人に千冬は冷蔵庫から飲み物を出し渡すと自分はビールを開け飲み始めた。

 

「良いんですか織斑先生?お酒なんて飲んで・・・」

 

シャルロットが千冬に聞くと千冬は「その為の口止め用だ」と言いシャルロット達は渡された飲み物の意味を知りこれ以上は何も言わなかった。

 

千冬はクラリッサにもビールを渡すとアインに「マッサージで疲れたろ、もう一回風呂に入ってこい」と言われアインは部屋をあとにすると千冬は「アインが居なくなったし、クラリッサお前とアインがどうやって結婚まで言ったか話してもらおうか」と言うとクラリッサは「ぶふっ、ゴホゴホ」ビールを吐き咳込んだ。

 

「いきなり、何を言うんですか!」

 

赤面するクラリッサに千冬は「良いじゃないか、ラウラを除く全員が興味津々だ。」と言われクラリッサは諦め語り始めた。

 

 

「私はアインが特例で部隊に来た時はまだ得体の知れない人物として警戒してた。だが私はアインのお目付け役だった為一緒に行動することが多く、そこで思い知ったよ…アインがどういう人物か。」

 

「礼儀正しく、誰よりも仕事をこなし困った人がいたら親身になって対応する。戦闘でも数手先を読み、適切な判断、適切な指示をするアインに私達は段々アインを認めていった。1人を除いて。」

 

「1人?」

 

セシリアが聞くとラウラが「私だ」と答えセシリア達は驚いた。

 

「えーだってラウラ、君アインを凄く慕ってるじゃないか。」

 

シャルロットがラウラに問うとラウラは「あの頃の私は未熟だったからな」と過去の自分にため息を吐き、千冬は「確かに昔はな」と思い出していた。

 

「だがそんなラウラ少佐もアインを認める出来事があったんだ。ある日私とアイン、数人の隊員が備品がなくなってしまい外に出掛けた時だったベルリン郊外の無人地帯にアンノウンが出現しラウラ少佐は単独で迎撃に出たんだ。」

 

クラリッサはそのときのことを思い出しながら語った。

 

 

 

 

--------------------------

 

◉数年前ドイツ

 

 

ラウラが単独で出撃したと知ったアイン達はすぐさま基地に戻ると情報を得る為指令室に向かった。到着するとアインは現在の状況の説明と何故ラウラを単独で出撃させたかをその場にいた隊員に問いかけるとドアが開き1人の軍人が入って来た。

 

「アイン特尉、ボーデヴィッヒ少佐の単独出撃を命令したのは私だよ。」

 

アインがその人物を見るとその人物は大佐であったがアインは臆せず説明を求むと大佐は笑みを浮かべ口を開いた。

 

「言いかね特尉、世界というのは持つべき者が優位にたつ。ボーデヴィッヒ少佐には死に物狂いに奮闘しアンノウンのデータを集めてもらう。」

 

「ボーデヴィッヒ少佐が負ければアンノウンは近くの村を襲撃するかも知れんがそれはまた別のデータが取れるからできればそうなって欲しいな。」

 

「ちょっと待て大佐!あんたの言い方だとラウラには死んでもらい、民間人の犠牲もわざと出すってことか!」

 

アインの質問に大佐は

 

「ああそうだよ特尉、データを取るため彼女らには死んでもらう。民間人の方は情報操作をすればいい。ボーデヴィッヒ少佐は死んでも構わないんだよ、何故なら彼女はデザインベイビ―我々が人口的に作った物だ死んだらまた代わりを用意すればいい。」

 

大佐の発言にアイン達は衝撃を受けた、大佐の発言は続く。

 

 

「彼女を作る計画を立案したのは私だ、ならば私は彼女の想像主だ!その私が彼女をどう扱おうが私の勝手だろ、何より軍の為に死ねるならボーデヴィッヒ少佐とて本望だろ。」

 

「ブチ!」

 

大佐の発言を聞いてアインの中の何かがキレた。

 

「十分なデータが取れればアンノウンは片付けて構わん。それまで特尉達は待機してたまえ・・・ああそう、私の命令に逆らうなど止めたほうがいい、私の命令1つので君たちを廃人にすることも出来るのだから。懸命な判断をするんだな。ハハハ」

 

笑う大佐にクラリッサ達は反論することが出来ない。上官の命令は絶対であり自分1人が処分されるのであれば殴り掛かったかも知れない、だが自分1人の責任で部隊全員が道連れになるかも知れない。クラリッサ達は下を向き怒りをこらえることしか出来なかった。

 

クラリッサ達が大佐の指示に従おうとした時

 

「コツン」

 

誰かが足を踏み出した。

 

クラリッサ達が顔を上げると目の前には大佐に向かうアインの後ろ姿があった。

 

1歩1歩大佐に近付き目の前まで行くと足を止め「なんだ特尉、命令は下したはず・・・だぁ!」アインは大佐の顔面を殴り付け大佐を壁まで吹き飛ばすと襟を掴み自分の目の高さまで上げ叫んだ。

 

「ふざけんなよテメェ!データを手に入れる為にラウラと民間人を犠牲にするだと、国民の生命と財産を守るのが軍人の勤めだろ!ラウラがデザインベイビーだからどう扱おうが自由だと、死ぬことが本望だと、いいか!たとえ作られた体でも宿った魂はあいつのものだ!テメェの勝手な理由で命を弄ぶな。あいつは、あいつはこのドイツという国を守る1人の軍人で俺達の仲間だ!」

 

アインは自分の言いたいことを言うと大佐を突飛ばしホルスターからベレッタM92を取り出すと銃口を大佐に向け警告をする。

 

「今回のことは全て俺の一存だ。処罰するなら勝手にしろ、だがなこの黒兎隊の隊員に危害をくわえるなら。」

 

トリガーに指を掛け

 

「俺がお前を必ず殺す」

 

「!!!」

 

放った銃弾は大佐の顔側面を通過し後ろの壁に穴をあけ大佐は気を失った。

 

「アイン・・・」

 

クラリッサがアインに声を掛けるとアインはクラリッサ達に笑顔を向け「クラリッサさん、俺はこれからラウラを助けに行きます。確かに軍人にとって上官の命令は絶対です。でも俺達は軍人である前に1人の人間です。」と言い、その言葉はクラリッサ達を縛っていたなにかを破壊した。

 

「これはかつて俺が尊敬する人が教えてくれたことですが【誰かに命じられるんじゃない、自分自身の心に従え】とだから俺は行くよ。」

 

そう言い残すとアインは指令室から出て行った。

 

残されたクラリッサは目を瞑り考え決断し隊員達にラウラを助けに行くと宣言すると残りの隊員達も覚悟を決めた。「絶対に隊長を死なすな!」「「「了解」」」クラリッサの

号令で隊員達は準備を始め完了すると出撃した。

 

出撃したクラリッサ達はアインと合流しラウラのいる場所へと急ぐ。

 

 

ラウラはアンノウンのハイザック5機との戦闘で既にボロボロで損傷を知らせるアラームが鳴りっぱなしである。

 

「私はこんなところで・・・」

 

ハイザックがラウラに斬りかかろうとした時1発のビームがハイザックを撃破した。ビームが発射された方を見るとアイン達がこちらに来るのが見え、アイン達が降りるとラウラはアインに詰め寄り叫ぶ。

 

「何故貴様らがいる、これは私の任務だ!たとえ死のうがデータを取ることが私の指名で死ぬことなど恐くフギャ!?」

 

怒鳴るラウラにアインは頭にチョップをすると「何をする!」叫ぶラウラにアインは「じゃあ、何で今泣いてんだ」と言いラウラは自分が泣いてるに気づいた。

 

「私は」

 

「ほんとは恐かったんだろ死ぬのが、だがもう大丈夫だ俺達が来た。一緒に生きて基地に帰ろう。」

 

アインの言葉にラウラは「ああ、」答えアインはラウラを下がらせると【オーバ―ブースト】を使用しクラリッサ達と連携しハイザックを撃破した。

 

 

アイン達はラウラを連れて帰ると既に大佐の姿はなく基地指令から命令違反で自室謹慎をするよう言われ3日が経った頃基地指令に呼ばれ通達を受けた、その内容にアイン達は驚いた。

 

内容は3つ

 

◉今回の命令違反及び無断出撃及び上官への暴行は全て処罰しない。

 

◉今回の作戦を立案、命令した大佐は国民を危険にさらしたとことで更迭処分。

 

◉今回と今までの功績を評価しアインを少佐に昇格し黒兎隊の特別顧問とする。

 

この内容のことをアインが基地指令に聞くと基地指令は「上層部の1人が手を回してくれてね、その人物は名を言えば理解してくれると」言いその人物の名を言った。

 

「ヘンケン中将と言う人物だ」

 

「!!!」

 

「(まさかな、グリプス攻防戦で戦死したと聞いたがこっちの世界で生きていたとは。機会があったらお礼を言わなきゃな。)」

 

 

この出来事を境にラウラは変わり他の隊員達も変わっていき、クラリッサはアインに特別な感情を持つようになった。

 

 

 




次回は明日投稿予定です過去の話しは次で終わる予定です。お楽しみに


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語られる過去【ブラックリベリオン】

今回も引き続き過去編です。ついにアインが表舞台に。


「まさか、お前達にそんなことがあったとはな。」

 

「それにしてもその大佐最低ですわ!」

 

「いくらムカついたからって上官の顔面を殴るとはあんたらしいわね。」

 

「その大佐も相手がアインじゃ運がなかったね」

 

クラリッサ達の過去の話を聞いて千冬達はそれぞれの意見を言うなかクラリッサとラウラは改めてあの時行動したアインに感謝した。

 

「アインが居なかったら今頃私達は大佐の命令に従い、言いたいことも言えない集団になっていただろうな。」

 

「話を続けるが、それからは私達は平和な日々を送っていたある日私達は再びある決断をせめられた。千冬義姉さん覚えてますか、ドイツであの事件【ブラックリベリオン】を・・・」

 

クラリッサが千冬に聞くと千冬は「あの事件か、覚えているよ。当時は連日TVで放送されてたからな、確かあの事件でアインの名は世に広まったんだよな?」と言いクラリッサは「はい、その通りですと答えた。」

 

そしてクラリッサは当時のことを思い出した。

 

 

--------------------------

 

ドイツ

 

あの出来事から3ヶ月、アインが黒兎隊の隊員達と信頼を高めた頃クラリッサとラウラはアインに呼ばれアインの自室に入るとアインは振り向き呼んだ理由を話し始めた。

 

「2人を呼んだのはな、俺がしようとしてることに協力してくれるかを聞くためだ。」

 

アインは1度落ち着くと宣言した。

 

「今から一週間後の2月26日午後23時59分をもって俺は同士達と共にベルリンでクーデターを起こす!」

 

「「!!!」」

 

「目的は国を食い物にし私利私欲を満たしている国賊どもを排除することだ。このクーデターはドイツを救うためであり独裁政治を作ろうとは思っていない。」

 

「目的はわかったが可能なのか?」

 

クラリッサの問いにアインは口を開き説明した。

 

「詳細は言えんがヘンケン中将を責任者とし陸軍2500人、海軍300名、空軍280名が参加しレオパルト2やEF-2000(タイフーン)とF35も場合によっては出撃する予定だ。」

 

アインの説明したクーデター戦力にクラリッサ達が驚くなかアインを説明を続ける。

 

「俺はこの国が好きだ。だから俺は許せない!この国を侵食し私利私欲のために暗躍する奴らが、奴らをほっとけばドイツは内部から腐りやがて滅びよう。だからそれを阻止するためには2人そして黒兎隊の協力が必要だ!」

 

「クーデターに失敗すれば、前回とは違い参加した兵で奴らにとっての邪魔者は処刑されるだろう、もちろん俺もな。無理強いはしない、ここまで説明してそれでもドイツの為に共に戦ってくれるのであれば・・・俺はお前達を歓迎する。」

 

「一緒にドイツの為に戦ってくれ、頼む」

 

そう言うとアインはクラリッサ達に頭を下げる。

 

クラリッサ達はアインのを見て彼が本気で国の為に働こうとしてるのを理解しお互い顔を見て頷きアインに顔をあげるよう言う。

 

アインが顔を上げるとクラリッサ達は覚悟を決めた目をしておりアインに言い放つ。

 

「アイン、君の本気は理解した。私も軍人として共に戦おう。」

 

「私もあのような連中は野放しには出来ん。それにお前にはこの前の借りもあるしな。」

 

アインは2人の言葉に涙を溢すとただ一言「ありがとう」と言い2人の参加に感謝した。

 

その後はクラリッサ達の協力で黒兎隊全員がクーデターに参加し基地にいた歩兵達も参加することになりアインは具体的な内容を話し準備し決行の日を迎えた。

 

前日に降った雪が残り月明かりもない深夜黒兎隊と歩兵達は格納庫に集まっており、アインが到着し高台に上がると兵士達に宣言した。

 

「諸君!今回のクーデターに参加してくれたこと心より感謝する。我々は他の同士達と共に国賊共を捕えこの国を守るのだ!」

 

「「「「「はっ!!!」」」」」

 

「時間合わせをする、10、9、8、7、6、5、4、3、2、1作戦開始する。」

 

歩兵達は輸送車に乗りアイン達はISに搭乗し目的地へと向かう。

 

「攻撃目標は軍司令部、各員被害は最小限にするよう厳守し目的を果たせ!」

 

アイン達はまず通信施設を制圧し1部隊員を残しアイン、クラリッサ、ラウラは司令部へと飛び立つ。

 

司令部を警護する番兵にアインはフラッシュグレネードを食らわし視界を奪うと基地から向かってきた歩兵部隊が門を破壊し次次と司令部に突入し番兵を無力化する。

 

アインはクラリッサ達を警戒に回すと司令部に突入した。既に司令部は歩兵部隊によって制圧され佐官、将官クラスは1ヵ所に集められギャーギャー騒ぐなかアインが部屋に入ると1人の佐官がアインに詰め寄る。

 

「これは何のつもりだアイン少佐、こんなことをして軍法会議を覚悟しろ・・・グバァ!」

 

アインに詰め寄り叫ぶ佐官にアインは腹に蹴りをいれ倒れる佐官の髪の毛を掴み持ち上げる。

 

「クーデターだよ、そんなのも分からないか?あと軍法会議?ふっ、それを受けるのは俺じゃなくお前らだろ。お前らが私腹を肥やす為に行ってきた証拠は既に確保している、今までにやってきたことを考えれば当然の報いだな。」

 

ガン!!!

 

アインは佐官を地面に叩きつけ歩兵達に監視を任し部屋からでる時佐官達に言い放つ。

 

「お前らは調子に乗りすぎた、精々刑が軽くなるよう祈るんだな。」

 

アインが外にでるとクラリッサが降りてきた。

 

「アイン少佐」

 

「どうしたクラリッサ?」

 

「はい、先程ヘンケン中将からアイン宛に通信があり内容は2つ。」

 

「1つクーデター部隊は警察、報道、陸軍等のベルリンの主要機関を制圧し、国賊認定された人物を全て捕えました。2つヘンケン中将が本日15:00より報道陣にクーデターに関する会見を開く為アインにも出席するようにとことです。」

 

それを聞いたアインはニヤリとしクーデターの成功を喜んだがクラリッサの一言がアインから笑みを消した。

 

「なお、現時点で国賊のSP等の銃撃戦で16名の死亡が確認されました。」

 

クラリッサから死亡者の報を聞いたアインはうつむき「国の為に死んだ彼らは我々の誇りだ」そう言い残しアインはヘンケン中将の元に向かい飛び立ちクラリッサはその後ろ姿にアインが背負った重責を感じた。

 

 

15:00から始まった会見は次次とくる報道陣の質問にヘンケン中将は答えるなか記者の1人が【今回のクーデターの発案者は誰か?】という質問をし報道陣の視線が集まるなかヘンケン中将はアインを呼び出した。

 

「ヘンケン中将、その青年がそうなのですか?」

 

記者の質問にヘンケン中将は頷きアインを紹介した。

 

「今回のクーデターの発案者は彼アインです。彼は以前私利私欲の為に兵士を殺そうとし民間人にも犠牲を出そうとした人物に反抗したのが切っ掛けで今回のクーデターを決断しました。また彼は世界初となる男性IS操縦者であります。」

 

「「「「「!!!」」」」」

 

衝撃を受ける報道陣にアインは言い放つ。

 

「まず我々は武力を持って一時的ではありますが首都を占拠し皆様にご迷惑を掛けたことを謝罪します。今回我々はクーデターという強行手段で国賊を拘束しました、他にも手段があったのではと思うかも知れませんが私は先程ヘンケン中将が言ったように前に国賊と同じ側の人物と衝突した為いつ消されてもおかしくはありませんでした。」

 

「私が消えればクーデターは最悪起こらず、起きても時既に遅かったかも知れません。私はこの国を守る1人の軍人として、またISと強力な力を持つ者としてその責任を果たす為クーデターを起こしました。」

 

報道陣達はアインの姿勢に釘付けになるなかアインは最後の言葉を言い締めくくる。

 

「我々の行動が正義か悪かはこれからの我々の行動を見て判断して頂きたい。」

 

そう言い放ちアインは会見場を去っていく。

 

 

 

その後は国賊と認定された者達は公平な裁判のもと次次と実刑が決まり軍や政府の俗物は排除されドイツは新たな時代を迎え、今回のクーデターの中心的人物のアインの機体の色、黒兎隊にいたことから彼になぞらえこのクーデター事件は後に【ブラックリベリオン】と言われるようになった。

 

またこの活躍でアインを中佐、クラリッサを大尉に昇進させクラリッサをアインの副官にしてアインをプロパガンダ的な意味も含めて隊長にし部隊名も【黒兎隊】改め【シュヴァルツェスマーケン【黒の宣告】へと改名された。

 

 

 

 

 




2話で終わらすつもりが終わらなかったので過去編はもう1話作ります。すいません(土下座)


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語られる過去【婚約】

今回は少々重い話ですが2人が結婚までいった話なのでご覧ください


部隊名をシュヴァルツェスマーケンに改名後私達は体制を磐石なものにするため国賊達が所有していた研究所を閉鎖し人体実験等の負の施設を潰していき、その過程で数名の子供達を保護しどうするか悩んでいると「アインに任せて欲しい」と言った為アインに一任された。

 

夜私はアインの後をつけるとアインが1人の女性と会っていた。

 

「(あの人物は!?)」

 

クラリッサがアインと会話中の女性の招待券に気づいた時「カタッ」石を蹴ってしまい「誰だ!?」「誰かな?アッ君」つけていたことがバレてしまいクラリッサはアイン達の前に出ていく。

 

「クラリッサ!?つけていたのか・・・」

 

「すまないアイン、君が保護した子供達をどうするか気になって後をつけていた。」

 

謝るクラリッサにアインは「仕方ないな」と言いその女性に許可を取ると話し始めた。

 

「紹介するよクラリッサ、こちらISの生みの親で現在逃亡中の篠ノ之束さんだ。」

 

「君がアッ君の副官のクラリッサ・ハルフォーフちゃんか略してクラちゃんだね、これからもアッ君をよろしくね。」

 

「あっはい。」

 

突然あだ名を付けられた困惑するクラリッサをおきアインは束に再度話を始めた。

 

「それじゃ束さん子供達を頼みますよ。」

 

「うん、この束さんに任せない!」

 

そう言うと束は子供達をロケットに入れ自分も入るとロケットは何処かへ行ってしまった。

 

「それでどうゆうことですか?」

 

クラリッサの質問にアインは歩きながら説明をする。

 

「俺は昔束さんに世話になってなそれでひさしぶりに連絡して俺が保護した子供達のことを話したら束さんが引き取ってくれるって話になったんだ。束さんなら子供達に症状が出ても対処出来るからな。施設よりはその方があの子達の為になるよ。」

 

説明を聞いたクラリッサは「確かにそうですね」と言いアインの考えに賛同し「黙っておくんで奢って下さい」とアインに要求しアインもその要求を聞き2人は酒を酌み交わした。

 

 

それから2週間後アイン達は中東にいた。

 

理由はNATO【北大西洋条約機構】の一員として中東で近々大規模な紛争が起こる可能性があるためそれの近隣への治安維持の為派遣されたからで本来ならISを扱う部隊じゃなくてもいいがクーデターでの正当性を理解してもらう為アインの部隊が派遣された。

 

「まだ夏でもないのに暑いな!ここは」

 

アインの愚痴に隊員は皆首を縦に振り暑さを我慢している。

 

そんな日々が続くなか事態は起きた。政府軍が自由と独裁政権の打破を掲げる反政府軍に対し攻撃が開始された。アメリカからの指示がないためNATO加盟国の部隊が動けないなか政府軍はISを投入し攻撃を開始した、しかも目標が非戦闘員が暮らす町だった為人道的な危機が迫ってきた。

 

無抵抗の住民がISに虐殺されるのを黙って見ているしかないと思っているとアインは立ち上がりISを身に纏った。

 

「アイン!?」

 

クラリッサが停めようとするとアインはクラリッサ達を向き口を開いた。

 

「確かに今俺達はNATOとして此処にいる。だが目の前で無抵抗の住民が虐殺されるのを黙って見てるなんて無理な話だ、今奴らはISを使って虐殺しようとしているアラスカ条約ではISを戦争での使用は禁止されてるが奴らは破った。なら俺達が治安の為に条約を破ったISを停めてもいいだろ。」

 

アインの説明にクラリッサ達は腹を決めISを纏うと戦場に向かって飛び立つ。

 

幸いまだ非戦闘員に攻撃はされていないことを確認するとアイン達はやってきた政府軍のISを迎え打つ。

 

「総員傾注、これが新たな我々の初の実践だ俺達の働きが今後のドイツの立場を決めるだろう、だから全員非戦闘員を庇いつつ条約を破り虐殺をしようとする奴らに。」

 

「容赦なくシュヴァルツェスマーケンを喰らわせてやれ!」

 

「「「「「了解」」」」」

 

アインはビームサーベルを取り出し先頭の敵に斬り込む。

 

「どうも、ドイツから死神です!お前らの運命は死あるのみだ!」

 

アインは一瞬で1機を落とすと次に斬りかかる。

 

「コイツらなんなんだ?そのマーク、その色まさか」

 

アイン達の正体を知り顔が青ざめる敵をアインは武器を破壊し0距離からグレネードを発射し撃破する。その後もアイン達は政府軍のISを壊滅させ非戦闘員は無事でありアメリカが動きNATOが圧力をかけ政府軍は攻撃を中止した。

 

その後アイン達はドイツから帰還を命じられ空港につくと多くの報道陣や市民がアイン達を迎えた。アイン達が非戦闘員を守った事柄が評価されアインは新聞にデカでかと【ドイツの誇り黒の英雄】と書かれアイン達は国際的に認知されることになった。

 

帰国から1ヶ月がたったころクラリッサは同期で同じ基地の歩兵部隊の指揮官をしているカレンを呼び相談をしていた。

 

「カレン、私はおかしくなってしまったのだろうか?」

 

突然の発言にカレンが「どうした?」と聞くとクラリッサは話し始めた内容はこうだ、副官としてアインとよく行動するため行く先々でアインが女性達から声をかけられて場合によっては腕を組もうとする者もおり、それを見るとイライラする。またアインと2人きりだと心が落ち着くとのことだ。

 

それを聞いたカレンは「ぜってー恋じゃん!?」と思いクラリッサに正直に話した。

 

「クラリッサ、お前それ恋だぞ100パー」

 

「恋!?」と驚き顔を赤面させ「私が恋」と呟き続けカレンが「気持ちを伝えるなら早い方がいいぜ」と言いクラリッサは席を立つとアインの元に走りだしカレンはクラリッサを見送り「頑張れよ」と励ます。

 

クラリッサはアインを呼び、アインがクラリッサの部屋に来るとクラリッサはアインに告白した。

 

「アイン、私は君のことが好きだ。」

 

クラリッサの告白にアインは「すまない」というとアインは話始めた。

 

「君が告白してくれたのは嬉しい、だがそれは君が俺の過去を知らないからだ。はぁ、君には教えるよ俺の過去を。」

 

そしてアインは己の過去を話し始めた。自分がかつて織斑一夏と呼ばれていたこと宇宙世紀という世界で軍人として戦っていたことそして【瀕死の仲間に向けて引き金を引いた】ことを。

 

「・・・・そんなことが・・」

 

クラリッサはアインの過去に衝撃を受けただがクラリッサの意思は固かった、

 

「それでも私はアインが好きだ」

 

その一言にアインは折れアインはクラリッサとその日恋人になった。

 

 

それから半年後悲劇がアイン達を襲う。

 

NATO軍として治安維持をおこなってた最中テロリストが撃ったRPG-7がカレンに命中した、アインはすぐさまISを部分展開しテロリストをビームライフルで撃ち殺すとカレンの元に駆けつけたがカレンはもう瀕死で死ぬのは時間の問題だった。

 

「アイ・・ン、ヘマやっちまったよ。ハァハァ、私からあんたに最後の頼みだクラリッサのこと頼むよ。」

 

アインはカレンのに「ああ」と答えカレンは次にクラリッサに話し始める。

 

「クラリッサ、アインにはお前が必要だよ、だから絶対離れんなよ・・・あと最後に1つお願いを聞いてくれるか?」

 

クラリッサが「ああ何でも言ってくれ」と言うとカレンは自身の最後のお願いを言う。

 

「私にお前が止めをさしてくれないか。」

 

「!!!」

 

クラリッサがカレンの願いで手が震えて動けないのを見てアインが変わりに自分がやろうかクラリッサに聞くとクラリッサは覚悟を決め「いや私がやる」といい立ち上がり拳銃をカレンに向けた。

 

「ありが・・とう・・」

 

「カレン今までありがとう・・・」

 

【バーン!】

 

銃声が辺りに響きカレンに対しアイン達は敬礼をし彼女を見送った。

 

その日の夜アインはクラリッサの元を尋ねた。

 

クラリッサは部屋のなかでベットに腰をかけておりアインはクラリッサの横に腰掛けるとクラリッサが口を開いた。

 

「アイン、君もこんな思いだったんだな。私よりも若いのに君はすごいよ私はこんなんなのに。」

 

「俺はすごくなんてないよいくら慈悲のためでも仲間を殺したことには変わらない、戦争中だったとはいえ泣くこともしなかった俺より君は正常だよ。」

 

「これから君はどうする?」

 

アインの問いかけにクラリッサは「私は・・・」と黙り下を向いているとアインが声をかけ顔を上げるとアインがクラリッサを抱きしめベットに倒れた。

 

「アイン!?」

 

「クラリッサ、俺はカレンに言われたのもあるが俺には君が必要だだから俺と一緒にいてくれそして乗り越えようお互いの過去に。」

 

アインの告白にクラリッサは「はい」と答え同じに痛みを知る者同士支え合うことを約束し2人は交じりあい夫婦となった。

 

 

 

 




いかがでしょうか?

これで過去話は終わり話が進み始めます。


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銀の亡霊【恐怖のシステム再び】

今回はやっと戦闘ができます。あの暴走機はなの機体に


クラリッサから聞いた2人のブラックリベリオンから結婚までの話を聞いた千冬達はみな目元に涙を浮かべ千冬はクラリッサに「何かあったら義姉である私を頼れよ」と言いクラリッサを抱きしめ、鈴達も皆クラリッサ達に何かあれば手を貸すと言いクラリッサの昔話は終わった。

 

翌日アイン達は砂浜で各自国から送られてきた新型の強化ユニットのテストをするため準備を行なおうとしていると海の方からある人物がやってきた。

 

「ちーちゃーん、アッ君、クラちゃん、ラーちゃん」

 

やってきたのは束で束は千冬に抱き付こうとするがすぐに千冬にアイアンクローで止められしばらく騒ぐと千冬が解放し地面に倒れるとすぐさま立ち上がり今度はラウラに抱き付きラウラは束に飽きるまで頬ずりをされダウンした。

 

束が満足しアイン達に話そうとすると箒が束に言いよった。

 

「姉さん、私の機体は何処ですか?」

 

箒の質問に束は「あるわけないじゃん」と言うと箒は束に詰め寄り怒鳴り出す。

 

「どうゆうことですか?あの時電話して用意しておくと言いましたよね!」

 

箒の怒鳴りに束は冷たい目で言い放つ。

 

「あの時私は考えとくとは言ったけど用意しておくとは言ってないよ、だいたい箒ちゃんがISを欲しがってるのってアッ君からクラちゃんを奪う為だよね?束さんはねクラちゃんはお気に入りだし2人には幸せになって欲しいと思ってるから、お前に専用機なんてやるわけないじゃん。」

 

束の言葉に箒は束に木刀で襲いかかるも逆に束に技をかけられ意識を失う瞬間箒に「もう私はお前とは絶縁すると言い意識を刈り取った。

 

面倒な人物がいなくなりアイン達がテストをしようとした時山田先生が血相を変えて向かってきた。

 

「織斑先生大変です。」

 

山田先生は千冬に1枚の紙を渡すと千冬はアイン達に会議室に集合するように言い一般の生徒達には自室で待機するよう言い放ち会議室へと向かう。

 

会議室に集まると千冬から説明がされた。内容はアメリカとイスラエルが開発した新型機がハワイオワフ島の真珠湾海軍基地で暴走しこちらに向けて進行中で阻止しなければ市街で被害が出る為それを止める為IS学園に要請が来たということだった。

 

アインは話を聞き本来なら他国のことに手を出すのをご法度だが市民を守る為、同じNATO加盟国として阻止作戦に参加することにし、ラウラとクラリッサも参加すると言うと千冬から今回の新型機のデータが開示されアインはそのデータに目を見開いた。

 

「おいおいマジかよ、コイツは」

 

「どうしたアイン?コイツを知っているのか?」

 

千冬が聞くとアインは「ああ」と答え説明する。

 

「このデータでは機体名【銀の福音】となってるがこの姿は【ギャプラン】て機体だ。コイツは例のアンノウンと同じ系列の機体だ。」

 

「なんだと!?」

 

アインの発言にその場の全員が驚くなかアインは話を続け、千冬がアインに「どうゆう作戦にするか」と聞くとアインは作戦を千冬達に話始める。

 

「作戦は俺、クラリッサ、ラウラが目標を迎撃し鈴達は後方で俺達が阻止できなかった場合に足止めをしてもらう。そして学園にいるベアトリクスにもこちらに来てもらい迎撃する。」

 

アインが作戦を説明し終わると千冬が「相手は長距離を移動できるがこちらはどうするのか?」と聞くとアインは「手段はある」と言い説明する。

 

「移動には今回丁度テストの為に用意した【ドダイ改】を使用する、コイツはSFS(サブフライトシステム)てやつでなISが上に乗り長距離を移動するための乗り物だ。コイツならISのエネルギーを消費しないで移動が可能だ。」

 

アインの説明に千冬は頷きアイン達に作戦開始を命じた。

 

「それじゃ行くぞ2人共」

 

「「了解」」

 

3人はドダイ改に乗り進行するギャプランを迎撃するため出撃した。

 

 

出撃から2時間アイン達はギャプランをセンサーで捕捉し行動を開始しアインとラウラはそのまま進み、クラリッサは拡張領域からメガ・ビームランチャーを取り出し肩と背中に接続し頭部の狙撃用センサーを起動させた。

 

「目標距離3500、速度マッハ1。当たれ!」

 

 

「!!!」

 

発射されたビームはアイン達を通りすぎギャプランに命中しギャプランは高度を落とし海に落下した。

 

「よくやったクラリッサ、ラウラ行くぞ。」

 

「はっ!」

 

アインとラウラはドダイ改から離れ上空で構えていると【!!!】ギャプランが海から上昇しアイン達にメガ粒子砲乱射する。

 

「避けろ!」

 

アイン達はメガ粒子砲を避けビームライフルで攻撃するがギャプランは変形しスラスターを吹かしアイン達を攻撃する。

 

「ぐっ」

 

アインはシールドで防ぐがラウラは被弾する。

 

ギャプランは被弾したラウラに変形を解除しビームサーベルで斬りかかる。

 

「させるか」

 

クラリッサの発射したビームがギャプランを足止めしギャプランは再度変形し加速する。

 

「よくやったクラリッサ、2人共ギャプランのスピードはこれまでのISのスピードを凌駕する。なんせ全てのスラスターが同じ方向を向いているからな。だからこそそれが弱点だ、ギャプランは超スピードの変わりに変形中は急な方向転換が出来ない、俺が足を止めるから其処を攻撃してくれ。」

 

アインの作戦に2人は頷きアインから距離を取るとギャプランがアインに向かって向かってくる。

 

ギャプランのメガ粒子砲をアインはシールドで防ぎ、向かってくるギャプランのシールドバインダーを掴み攻撃しようとするがギャプランは更に加速しアインを振り落とそうとする。

 

「くそ、これでも・・・喰らいやがれ」

 

アインは0距離でビームライフルを放ちギャプランが失速するとクラリッサとアインがギャプランに攻撃する。

 

「喰らえ」

 

「墜ちろ」

 

2人の攻撃を喰らう瞬間ギャプランは変形を解除し体勢を変えると2人メガ粒子砲を連射する。

 

「させるか!」

 

アインは2人の間に入りメガ粒子砲から2人を庇い「やれ」アインの言葉に従いクラリッサがメガ・ビームランチャーを発射しギャプランに命中させラウラがすかさず両腕からビームサーベルを展開しギャプランを切り裂きAICで動きを止めるとレールガンをギャプランに向けて放つ。

 

【ダァン!、ダァン!、ダァン!】

 

レールガンを喰らい黒煙をあげながらギャプランは海へと墜ちていく。

 

「ようやく止まったか。」

 

「流石だラウラ、あれだけ喰らえばギャプランも動けないだろ。ベアトリクスがいなくても何とかなったなそれじゃ機体とパイロットを回収して帰還するぞ。」

 

アイン達が海に墜ちたギャプランを回収しようとしたその時

 

----【n_i_t_r_o】(ナイトロ)システム起動----

 

「「「!!!」」」

 

ギャプランから放たれた機械音がアイン達に再び悪夢を思い出させる。

 

【!!!】

 

各所から青白い炎を纏ったギャプランが海から現れアイン達が武器を構えるとギャプランは突如光だし光が収まるとそこにはギャプランであってギャプランではない機体が現れアイン達に先程よりも速くアイン達にブレードがついた大型のビームライフルで斬りかかる。

 

「散開!」

 

アインはギャプランの攻撃を避けビームライフルを向けるが既に銃口の先にはギャプランはおらず。

 

「アイン後ろだ!」

 

背後に回ったギャプランがアインにビームサーベルで斬りかかる。

 

「!!!」

 

「何とか間に合ったようね」

 

「ベアトリクス!?」

 

ギャプランのビームサーベルをシールドで防ぐベアトリクスがいた。

 

2人はギャプランから距離を取り体勢を整える。

 

「助かったよベアトリクス、お前・・・その機体は?」

 

ベアトリクスの機体はジム・ナイトシーカー(V)ではなく頭部がジェガンのものになった機体だった。

 

「束だっけ?その人が私の機体を30分で改修してくれたのよ今は【ジムNS空間戦仕様(V)】よ。」

 

続いてアインは元ティターンズのベアトリクスに目の前のギャプランのこと聞き確認する。

 

「ベアトリクス、俺も詳しくはないがあのギャプランはティターンズがギャプランを改修したTRシリーズの1体【ギャプランTR-5フライルー】か?」

 

アインの質問にベアトリクスは頷き口を開いた。

 

「ただでさえ、厄介なTR-5が【n_i_t_r_o】(ナイトロ)で強化されてるなんて化け物ね、来るわ。」

 

フライルーは変形しアイン達に襲いかかる。

 

「こんな奴を市街地に入られたらどれだけの被害になるか想像できねぇ、絶対にここで食い止めるぞ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 




いかがでしょうか?ティターンズの旗の元にへのTRシリーズを出して見ました、今後ともよろしくお願いします。


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宣告を告げる一撃

先週は投稿できずにすいませんでした!

今週はがんばります


システム【n_i_t_r_o】(ナイトロ)によって強化されたTR-5フライルーとの戦闘が始まり既に一時間がたったがアイン達は未だ有効な攻撃を当てられないでいた。

 

「くそ、またか!」

 

TR-5フライルーはアイン達の攻撃をシールドバインダーで防ぎ接近戦をしようとすると変形し高速で動き回りメガ粒子砲とブレードライフルで攻撃する、この戦法にアイン達は苦戦していた。

 

「アイン、このままでは此方が不利だ。それに早くしないとあの機体のパイロットは」

 

「わかっている!」

 

アインは焦っていた。TR-5フライルーの攻撃もそうだが何よりその機体の中にいるパイロットの安否が心配なのだ。

 

「(ギャプランは元々強化人間が乗る為に作られた機体だ、確かにリミッターを掛ければ一般のパイロットでも扱えるが今は【n_i_t_r_o】(ナイトロ)システムでリミッターなんかない暴走状態のうえに二次移行してTR-5フライルーに性能強化されたからパイロットに掛かる負担は尋常じゃない、一刻も早く止めなければ。)」

 

 

尚も攻撃を仕掛けてくるTR-5フライルーの攻撃を耐えるアインに1つの策が閃くがその策は博打に近いものだったがパイロットの安否を考えると時間はもう残されていなくアインはその策を実行することにした。

 

「クラリッサ、お前に頼みがある。」

 

アインはクラリッサに自身が考えた策を伝えるとラウラとベアトリクスにも策を伝える

 

 

「「!!!」」

 

アインの策に衝撃を受けた2人はアインに「無謀だ」と言うが最後にはアインのこれまでの勘を信じTR-5を足止めする。

 

「やるしかない・・・な」

 

クラリッサはアインから伝えられた策を実行するため後方に下がり再びメガ・ビームランチャーを肩とコネクタに接続し頭部のセンサーを起動させ、普段は使用しない

越界の瞳(ヴォーダン・オージェ)までも使いTR-5フライルーをロックオンすると銃口にエネルギーを収束させる。

 

アインから伝えられた策は今一番火力を出せるクラリッサがメガ・ビームランチャーに全てのエネルギーを収束させ一気に放ち一撃でTR-5フライルーを撃墜するというものでありエネルギーの収束中はろくに動けずしかも1発限りというものだった為冷静なクラリッサも落ち着きがない。

 

「1発、たった1発だ。外せばあの機体のパイロットは助からない、私のこの一撃に全てが・・・」

 

クラリッサは何とか冷静になろうとするがなかなか落ち着けないでいるとTR-5フライルーがクラリッサに攻撃してきた。

 

「(避けれない)」

 

被弾を覚悟するが攻撃はクラリッサに当たらなかった。

 

「アイン!」

 

アインはシールドでクラリッサに向けられた攻撃を防ぐとビームライフルを連射しTR-5フライルーを追い返しラウラ達も攻撃を仕掛ける。

 

「クラリッサ!攻撃は俺が防ぐ。もう撃たせねぇよ、だからお前はその一撃に集中してくれ!」

 

アインの言葉にクラリッサは冷静を取り戻しメガ・ビームランチャーの収束を続けTR-5フライルーをロックオンし続ける。

 

「よし、収束率80%あと少しで・・・!」

 

クラリッサは自身に近づいてきた気配を察知し僅かに姿勢を屈むと先程まで頭があった場所をブレードが通り過ぎるのを見るとそのブレードを振り下ろした人物に驚愕する。

 

「篠ノ之箒・・・」

 

その人物は束によって無力化された箒だった。

 

「(機能の全てを攻撃に集中したせいで気づかなかったか。だが何故コイツがここに?」

 

いるはずがない、箒がISおそらく打鉄を纏いいることに疑問を抱いていると箒はブレードを掴み握り締めクラリッサに攻撃を仕掛けてくる。

 

「貴様、なんのつもりだ今は重要な作戦中だぞ!」

 

クラリッサが箒に邪魔をするなと言うが箒は攻撃の手を止めずクラリッサを攻撃し続ける。

 

「そんなこと知ったことか!お前さえいなければお前さえいなければ!」

 

さすがのクラリッサも避けきれず攻撃が命中する。

 

「くっ、」

 

その光景を見たアインに束から連絡が入った。

 

「ごめん、アッ君あいつ気づいたら居なくて教員用の機体を使ってそっちに行ったみたい。」

 

束の連絡にアインは箒への怒りを露にするとアインはラウラ達にTR-5フライルーを任せるとクラリッサの援護に向かう。

 

「そろそろ死ね―--!!!」

 

箒がブレードを上げ振り下ろすがアインが間に合い箒のブレードをシールドで防ぐ。

 

「大丈夫か?クラリッサ」

 

「アイン・・・」

 

「一夏・・・何故邪魔をする?私はお前と私の敵を倒そうとしただけだぞ?」

 

箒が濁った目でアインに問いかけるがアインは自分の妻に刃を振り下ろした箒に向かって言葉ではなく物理で答える。アインはシールドの先端でブレードを弾き飛ばすと箒に0距離でグレネードを叩き込む。

 

「がぁっぎゃぁ!」

 

グレネードをくらい海に落ちた箒は何とか上昇額しようとするがその瞬間「ギャアアア」ベアトリクスがウミヘビを海に射出し放たれた電撃が箒を襲い箒は気を失う。

 

「でかしたベアトリクス。」

 

「クラリッサ、いけるか?」

 

アインがエネルギーの収束を問うとクラリッサは「問題ない」と言いアインはクラリッサがエネルギーの収束を終えるまで再度TR-5フライルーを足止めする。

 

 

 

「よし、エネルギー収束率100%準備完了」

 

クラリッサはTR-5フライルーに銃口を向けトリガーに指をかけいつでも撃てる準備をすると、アイン達と戦闘中だったTR-5フライルーがクラリッサに気付き変形しクラリッサの向けて加速する。

 

「!来た・・・くっ、狙いが」

 

クラリッサはTR-5フライルーを撃とうとするがTR-5フライルーは更に加速し回避起動を行いクラリッサに撃たせないようにし近づく。

 

「止めろ!」

 

アインはクラリッサにTR-5フライルーを近づけさせない為ラウラ達と共にビームライフル、レールガンを撃つがTR-5フライルーには当たらずどんどんクラリッサに迫る。

 

「くそ、こうなったら一か八かやるしかないな。」

 

アインは【オーバーブースト】でスラスターを強化し加速し更に他のエネルギーも使い更に加速する。

 

「間に合え・・・」

 

 

クラリッサに接近したTR-5フライルーはメガ粒子砲とブレードライフルからビームをクラリッサに向けて発射する。

 

「アイン!!!」

 

クラリッサに当たる直前アインがビームとクラリッサの間に入りビームを正面から受け止める。

 

「クラリッサは・・・やらせねぇー--!!!」

 

「!!!」

 

「へっ、妻を守るのは夫の役目だろ・・・がぁ!!!」

 

シールドが砕けビームをもろに喰らったアインは黒煙をあげながら落下する。

 

落下するなかアインはクラリッサに「撃て・・・」と言い放ちクラリッサは我に帰りトリガーを引き収束させたエネルギーをTR-5フライルー目掛けて発射した。

 

「狙い撃つ!!!」

 

発射されたビームはTR-5フライルーに向けて進み躱そうとするがラウラとベアトリクスがビームライフルでTR-5フライルーを足止めし、命中した。

 

「!!!」

 

ビームを喰らったTR-5フライルーは機能を停止させ機体が解除されパイロットが現れ海に落ちていくがベアトリクスが受け止めパイロットを保護する。

 

「ハァハァハァ・・・アインは!?」

 

クラリッサは落下したアインを探すと既にラウラがアインを抱え、ピースをするアインにクラリッサは安堵した。

 

その後はラウラがアインをクラリッサに任せ気絶した箒を回収すると上空で待機させてたドダイ改に乗り千冬達が待つ旅館への帰路についた。

 

だがその姿を見ている影にアイン達は気づかなかった。

 

「どう?十分なデータは取れた?」

 

「ああ、あいつらの戦いはアイザックが全てを見ていた。」

 

「なら、撤退させて」

 

「わかった・・・兄さん今度は私が遊んであげるよ。ふふふ」

 

 

 

--------------------------

 

 

旅館に戻ったアイン達は保護したパイロットと気絶している箒を千冬達に渡すと千冬から「ゆっくり休め」と言われそれぞれが休息に入った。

 

数時間後アインとクラリッサは汗を流し浴衣に着替えると自分達の部屋に戻り酒を飲んでいるとクラリッサがいきなりアインを押し倒した。

 

「クラリッサ!?」

 

驚くアインにクラリッサは顔を近づけると口を開いた。

 

「アイン、私がTR-5フライルーから攻撃を受けようとした時私を庇ってくれたのは嬉しかったがあんな危険な真似はもう止めてくれ。」

 

「だがっ「ん!」あっはい」

 

反論しようとしたがクラリッサが怒りそうだったので頷くしかかなった。

 

「(まあ、確かに今回は無茶しすぎたな。)悪かったなクラリッサ、じゃなんか償いをさせてくれ。」

 

そう言うとクラリッサは笑顔を浮かべ浴衣の飫肥を緩めるとアインに迫り耳元で呟く。

 

「それじゃ、今晩は私を愛して安心させてくれ。」

 

クラリッサの言葉にアインは「ああ、わかった」とかえし2人はその後夫婦としての幸せな時間を過ごした。

 

 

 

翌日アイン達がIS学園に帰る時保護したパイロット、ナターシャ・フェイルスにお礼を言われアイン達はIS学園への帰路についた。

 

学園につくと箒は今回のことが決め手となり警察に身柄を引き渡されアインに助けを求めたがアインが「自業自得だ」と言うと箒はアインに襲い掛かるがクラリッサが取り押さえそのまま意識を刈り取り箒はそのまま警察に連れていかれた。

 

 

その後は問題は起こらず1学期が終わり夏休みに入りアインはクラリッサ、ラウラを連れドイツへと戻って行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 




いかがでしょうか。
次回はちょっと束の発明で・・・


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夏はまさかの異世界へ(前編)

今回は予告どおり束のせいでえらい目に合います


アイン達はドイツに着くと最初は基地ではなくある場所へと向かった。

 

アインが車を運転し到着したのはベルリン郊外にある広場のような場所でそこにはたくさんの花が咲き中央には大きな石碑があった。アイン達は来る途中に買った花束を供えると軍帽を取り石碑に手を合わせた。

 

この石碑はアイン達が主導したブラックリベリオンで銃弾を受け殉職していった兵士達の為の石碑であり、そこには殉職した兵士の名前と所属が刻まれておりアイン達は半年に1度この場所を訪れ兵士達への冥福を祈り彼らの犠牲を無駄にしないと誓うである。

 

その後はカレンの墓に寄り花を添え祈りを捧げた。

 

用事がすむとアイン達は基地に向かい車を走らせ基地に着くと基地の兵士達がアイン達を出迎えそれをアイン達を笑顔でかえした。

 

 

アイン達が帰国して早1週間が過ぎたが特に目だった問題は起こらずアイン達は平和を謳歌していると束から連絡が入りアイン達3人は束のいる部屋を訪れた。

 

「一体なんの用ですか?束さん。」

 

部屋に到着するなりアインが束に呼ばれた理由を聞くと

束はアインの質問に答えた。

 

「実はね2つあってね、1つはこの前のアメリカ軍呼称銀の福音のことで、あの機体の開発データはいくら調べても誰が用意したのかは不明で国防省やイスラエルもハッキングしてみたけど分からなかったよ。」

 

ハッキングという言葉にアイン達は若干引くが束は話を続ける。

 

「それで2つ目なんだけど今回開発したコレの試験をしてもらいたくてね。」

 

そう言い束はコレと指差した機械を説明する。

 

「これはね、時空転送装置っていってまあ、簡単に言えば違う世界に行く機械だね。」

 

「「「!!!」」」

 

束の説明に衝撃を受けたアイン達は束に宇宙世紀の世界に行けるのか?と束に聞こうとしたが束はアインが聞く前に首を横に振り否定した。

 

「残念だけど、アッ君が思ってる世界には無理だね、この機械で行けるのはこの世界の平行世界だね。話は戻るけどアッ君達にはこの機械を試験してもらうから。」

 

そういう束にアイン達はこれまで試験と評して様々な試作品で酷い目にあっていたため拒否しようとしたが目を輝かせ此方を見ていた為拒否できずアインはその機械の中に渋々入った。

 

「よし、それじゃ始めるよ!クーちゃんよろしく。」

 

「はい、束様」

 

クーちゃんと呼ばれた銀髪の少女はブラックリベリオン後アイン達が保護した被験体の一人で束に引き取られた後はこうして束の助手として生活していた。

 

「それじゃ行ってらっしゃい。ああ多分24時間たてば自動で戻ると思うから。」

 

機械が作動し目の前が真っ白になり意識を失い、次にアインが目を覚ますとアイン達は海に向かって落ちている最中だった。

 

「はぁ!?ふざけんな!」

 

アインは今の状況を理解するとまだ目が覚めていないクラリッサとラウラを起こすと急いでISを身に纏い海面との衝突を回避した。

 

束の発明にまたも酷い目にあったアイン達は辺りを見渡し、ここが本当に平行世界なのか疑問があり情報を集めようとした時センサーが付近で戦闘中のISを探知するとアイン達はその現場に向かった。

 

アイン達が現場に到着し戦闘を確認するとそこには白い機体と赤い機体が銀色の機体と交戦している光景を確認した。

 

 

「アレは何処の機体だ?」

 

アインが疑問に思っていると何かに気づいたクラリッサがアインに自身の気づいたことを話しかけた。

 

「アイン、あの銀色の機体のパイロットもしかしてギャプランに乗ってたナターシャ・フェイルスじゃないのか?」

 

クラリッサに言われよく見て見ると確かにナターシャ・フェイルスにそっくりであり、またその機体と交戦中の白と赤の機体の操縦者もわかりアインはここが平行世界だと確信した。

 

「あの白と赤の機体は赤はあのモップで白はおそらく俺だろうな、刀からエネルギーの刃出しているから零落白夜だろうし。」

 

アインが説明を聞き理解したクラリッサはアインに「我々はどうするか」と聞きアインはしばらく考えるとため息を吐き決断した。

 

「本来はあんま干渉しないほうが良いだろうが苦戦してるのを見ているのもなんか気分良くないし、何より別世界とはいえ自分が墜ちるのを見たくないしな。はあ、やるか2人共。」

 

アインの決断に2人は「はい」と答えスタスターを吹かして救援に向かう。

 

「直ちに目標を無力化し操縦者を保護するぞ!シュヴァルツェスマーケンの名に恥じない働きをを期待する、攻撃開始!」

 

「「了解!」」

 

 

--------------------------

 

「(くそ、せっかく機体が二次移行したっていうのに俺はまだ白式の力を使いこなせていない、このままじゃ。)」

 

平行世界のアイン(一夏)は1度墜ちたが機体が二次移行し再び銀の福音に攻撃を仕掛けたがそれでもまだ有効的なダメージを与えられないでいた。

 

「何とか零落白夜を当てさえすれば・・・」

 

一夏は当たればほぼ一撃で致命傷を与えられる単一使用能力の零落白夜を当てようとするが銀の福音の機動性と弾幕で攻撃が通らず、また一緒に戦ってる箒も機体は良いがまだ馴れていない為動きが悪く苦戦していた。

 

一夏は一か八か銀の福音に零落白夜を使用し突貫し刃を当てようとしたが躱され逆に攻撃を喰らおうとした。

 

「(しまった!やられる)」

 

「一夏!」

 

一夏は覚悟し目を閉じようとしたがその瞬間自分と銀の福音の間に何かが入り攻撃を防いだ。

 

「え!?」

 

攻撃を防いだのは見たこのない黒と紺の全身装甲の機体で此方に向きを変えた時見えた肩に刻まれた角の生えた髑髏と666の数字のマークが印象的だった。

 

「無事か?」

 

「あっはい。」

 

いきなり話しかけられた一夏は返事をするとその機体は手にもったライフルを撃ち銀の福音に命中させると別の黒い機体2機が銀の福音に攻撃を開始した。

 

一夏は目の前の機体に誰なのか聞こうとしたがその黒い機体は「話はあの機体を止めてからだ」と言われ一夏は「はい」と答えると黒い機体が隙を作るから零落白夜を当てろと指示され一夏は言われた通り攻撃の機会を伺った。

 

 

--------------------------

 

「(アレがこの世界の俺か・・・宇宙世紀という世界を体験しなかった俺は自分でいうのも何だが随分と見るからに優男だな。)」

 

アインは平行世界の自分に驚愕しつつクラリッサ、ラウラ達と共に銀の福音を追い込んでいく。本来なら銀の福音は他の機体を無双出来る性能だが相手が幾つもの死線を潜り宇宙世紀という戦争の世界で作られた機体を扱うアイン達には敵わなかった。

 

「そらそら終わらせるぞ!」

 

「「了解」」

 

ラウラのビームサーベルでの攻撃とクラリッサのビームライフルとビームサーベルの連携攻撃で怯んだ銀の福音にアインは【オーバーブースト】で強化したビームライフルで銀の福音のスラスターを破壊すると「やれ」クラリッサ達がAICで動きを止めるてアインは一夏に攻撃を指示し、一夏は零落白夜を使用し銀の福音に迫る。

 

「解除しろ!」

 

アインの声でクラリッサ達はAICを解除し一夏が零落白夜で斬りかかる。

 

「うおおおーーー!!!」

 

「!!!」

 

零落白夜は銀の福音に命中し機体はシールドエネルギーを失い解除されナターシャが放り出されるとアインが受け止め無事戦闘は終結した。

 

アインはナターシャをクラリッサに預けると一夏がアインに話をしようとするがアインは「旅館で話す」と言い5人は旅館へと向かい途中で此方の世界のラウラ達と合流し旅館に着くとクラリッサがナターシャを山田先生に渡すと一夏達は千冬に説教され、それが終わるとアイン達に話を移した。

 

「今回の協力は感謝する、だが貴様達が誰なのか答えて貰おう。」

 

千冬がアイン達に正体を明かすよういうとアインはクラリッサとラウラに正体を明かすよう言うと機体を解除した。

 

「ふー、始めまして俺の名はアイン・ハルフォーフ、別世界から来ました。」

 

 

 

 

 

 

 

 




いかがでしょうか。

次回は後編をお送りします。


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夏はまさかの異世界へ(後編)

バトオペでジェダが弱体化された!(涙目)

悔しいのでジェダには頑張ってもらいます


アインの自己紹介に原作世界側の千冬達は驚愕した。

 

「お、男!」

 

「一夏以外のIS操縦者だと!」

 

「今異世界とか言わなかった?」

 

「ハルフォーフだと!?」

 

鈴達がそれぞれの思ったことを言っていると1人落ち着いている千冬がクラリッサ達もISを解除するよう言うとアインはクラリッサ達に通信で「解除しても良い」と言いクラリッサ達もその姿を表した。

 

「ラウラさんが2人!?」

 

「どうなっているのよ」

 

「クラリッサ!何故お前が日本にいる!?」

 

クラリッサ達の姿を見て先程と同じように慌てる鈴達をアインは落ち着かせると彼らに自分達のことやどうしてこの世界に来たのかを説明した。

 

説明が終わると千冬がアイン達に話しかけた。

 

「大体のことはわかった、それでお前達はどうやって元の世界に帰るんだ?」

 

千冬の質問にアインは「大丈夫だ、どうやら24時間たてば自動的に戻るらしいから」そう答えた。

 

「それにしても、そっちの一夏はクラリッサと結婚したのか・・・お前の見た目や功績、キャリヤがあれば選べ放題だがホントにクラリッサで良かったのか?」

 

千冬がクラリッサで良かったのかと聞くとアインは堂々と千冬に言い放つ。

 

「当たりまえですよ、クラリッサを選ばない理由がないですよなんせクラリッサは容姿端麗、性格良し、家事も出来て、部下からも慕われ、覚悟も度胸もある、普段はクールだけど趣味がオタクなのがまた良いじゃないですか、ギャップ萌えってやつですよ、それでその時に見せる赤面した表情がまた可愛いし最高ですよ。」

 

「それ以外でもクラリッサは苦しむ俺を支えてくれて同じ痛みを知る者同士ということで惹かれたんですよ。」

 

「あーそれから・・・「待て!もうわかったお前達のことは良くわかったから止まってくれ私達はもう満腹だ」あ、はい。」

 

アインの嫁自慢に千冬達は全員満腹になったようでクラリッサは顔を赤くし、ラウラはアインの自慢がまた始まったとコメカミを押さえていた。

 

そういった話が続くなか原作側の一夏がアイン話しかけた。

 

「なあ、えーとアイン」

 

「ん?」

 

「俺と模擬戦をしてほしいんだ。」

 

一夏からの模擬戦のお願いにアインは理由を聞くと一夏は「さっきの戦闘でアインが俺より強いのは分かってる、けどだからこそ格上の相手と戦って強くなりたいんだ!」と言いアインは一夏の目を見て本気だと理解しアインもかつてグリプス戦役で格上の相手と戦って成長した経験があるため模擬戦を引き受けることにした。

 

 

アインと一夏はそれぞれジェダと白式という正反対の色の機体を纏い対面していた

 

「では、アイン始めるぞ?」

 

「ああ。」

 

クラリッサの問いにアインが返事をするとクラリッサは「始め!」と言い戦闘が始まった。

 

「うおおおーーー」

 

一夏は長期戦になれば燃費の悪い此方が不利だと分かっているため零落白夜を発動させ一気にアインに斬りかかる。

 

だがその攻撃はシールドであっさり防がれ逆に蹴りをくらい吹っ飛ばされアインの方を見ると既にグレードが一夏目指して発射されていた。

 

「くっ」

 

一夏は急いでスラスターを吹かし上昇しグレードを回避するがそこには既にアインがおりアインは一ナにビームライフルを発射し一夏のシールドエネルギーを削っていく。

 

一夏もやられてばかりでいる気はなく体制を整えるとアインに切り込む。だが一夏の攻撃は全てアインに当たらず躱され、防がれ、しまいには後ろに回られビームを喰らってしまう有り様だった。

 

「攻撃が全然当たらねぇ。」

 

「当たり前だ、お前は馬鹿正直すぎる。千冬のように正面から斬りかかれる腕があれば別だが今のお前ではただ敵に自分から攻撃してくださいと言ってるのと同じだ、今はまず相手の動きを読み客実に攻撃を当てるようにしてみろ。」

 

「は、はい!」

 

アインに指摘され一夏は雪平を握り締めるとアインの隙をつくように斬りかかる。

 

 

2人の戦闘を見ていた千冬達は二次移行しても一夏はまだ甘いてと厳しい指摘をするなかアインの洗練された動きに釘付けになっていた。

 

「アレが奴の実力か・・・現役の私でも勝てるかどうか、アインはすごい奴だな。」

 

「はい、アインはすごいです、私達はアインにいつも助けられてます。だからこそ私達ももっと強くならなければいけません、アインの為にも」

 

 

2人の戦いは早くも決着しそうであった。一夏のシールドエネルギーは残り2割でアインのシールドエネルギーはまだまだ9割近くあった。

 

「はぁ、はぁ、はぁ勝てる気がしね。」

 

「一夏、わかったか?それが今のお前の限界だ。次で最後だ、剣を構えろ・・・俺が教えたことをけして忘れるな。」

 

「はい。」

 

アインはビームサーベルを一夏は雪平弐型を構え向き合い一斉にスラスターを吹かしぶつかる。

 

「はあああぁ―!!!」

 

「ふっ!」

 

一夏の刃をアインはギリギリで躱しそのまま一夏の懐に入りビームサーベルで一夏を切りつけシールドエネルギーを0にした。

 

アインと一夏の模擬戦はアインの圧倒的な勝利で終わり一夏はアインからなにかを得ることができた。

 

 

その後アイン達は24時間がたち無事自分達の世界へと帰還した。アインは夏休みを軍での仕事をこなしながら休日は妻や部隊の仲間達と過ごし、夏休み最終日アインはクラリッサに暫しの別れの為のキスをするとラウラと共にIS学園へと向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




次回はついにあの姉妹が登場します。

あの子用にカスタムされた機体も登場します、何の機体が来るか予想してみてください。


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姉妹対決

皆さんお待ちかね更識姉妹登場です。



夏休みが終わりドイツからIS学園に帰ってきたアインは悩みの種であった箒がいなくなりアインは2学期は平穏に暮らせると思っていたがそれは既に崩壊かけていた。

 

何故なら今アインが関わったことでアインの目の前には青髪の少女が同じく青髪で眼鏡をかけた少女に土下座しているからだ。

 

「それでどうしてお姉ちゃんはアインさんに喧嘩ふっかけたの?」

 

「それはその・・・」

 

こうなったきっかけは2週前にさかのぼる。

 

アインはISを使用したら必ず整備するためその日も夜遅くまで愛機の整備をしていた。整備が終わりアインが寮に帰ろうとしていると1ヵ所だけ灯りがついた吹かして部屋があり覗くとそこには未完成のISがありアインはしばらくその機体を見ていると背後に気配を感じ振り向くとそこには眼鏡をかけた少女がいた。

 

少女の名は更識簪日本の代表候補生であり、話を聞くとこの機体は彼女の機体であり現在建造中だということであり本来なら倉持技研というとこが作る予定だったが事故で倒産し未完成のまま納品され、1人で作っているということだった。

 

話を聞いてアインは簪1人ではこの機体は完成できないと伝えると簪にある案を出し、簪はアインの案を受け入れることになった。それから数日アインは簪とその案のことで話し合い、1週間後にその案の荷物が届きアインは簪に訓練に付き合い一週間がたった頃いつものように簪の訓練に付き合おうとアリーナで準備をしていると簪と似た少女がアインに「私の簪ちゃんをどんな目にあわせるつもりだ!」と言って襲いかかった時に簪が現れその少女を止め今にいたる。

 

簪からの説教で少女更識楯無はたっぷりと絞られアインへの誤解が解けると簪は楯無に迷惑をかけたから自分と模擬戦をしてと言い楯無はそれを受けた。話が終わると簪はアインに自分の姉が迷惑をかけたと謝り、アインは「気にしてない」と答えた。

 

 

 

その日の放課後簪と楯無の姉妹対決が始まり楯無が自身の機体ミステリアス・レイディを纏い待っていると簪が生身で現れ自身の新たな機体を見に纏う。

 

「それが簪ちゃんの専用機」

 

「そうだよ、お姉ちゃんこれが私の求めた私だけの機体ジェガンMa-kuⅡだよ!」

 

両者は向かい合い開始を告げる合図を鳴ると一斉に動き戦闘が始まった。

 

 

アインは簪がジェガンMa-kuⅡを見事に乗りこなしているのを見て安心しているとラウラがやって来てジェガンの姿を見てアインに問いただした。

 

「総隊長、あの機体はたしかプロト・スタークジェガンですよね?」

 

ラウラの問いにアインは「ああ」と返事しジェガンMa-kuⅡができるまでの経緯を話した。

 

「確かにあの機体の原型はプロト・スタークジェガンだ、スタークジェガンはD型から現在開発中だがそのデータ取り用に作ったがパイロットがいない為倉庫で放置されてたのを俺が束さんに掛け合っだよ。」

 

「そしたら束さん、データが取れるんなら良いよって言ってなそれで此方に送られる前に簪からの要望をした結果生まれたのがあのジェガンMa-kuⅡだ。」

 

ジェガンMa-kuⅡは束によってカスタムされ、色は銀、腰にビーム砲(Zプラスに近い形状)を装備してビームサーベルからビームナギナタに変更し簪が元々別の機体に搭載予定であったマルチロックオンシステムを搭載し名前も未完成機が打鉄弐式という名だった為ジェガンに弐を足してジェガンMa-kuⅡとなった。

 

簪は型にミサイルポッドを装備しシールドを両手に装備し右手にビームナギナタ、左手にビームライフルを装備し楯無に攻撃を行う。

 

「く、(やるわね簪ちゃん、機体の性能もあるけど操縦技術も前より格段に上がっている。)」

 

楯無は今までとは違う簪の強さに驚愕するものの流石現国家代表だけあって徐々に楯無が有利になっていく。

 

簪はビームライフルを撃ちながらミサイルで楯無の逃げ場を失くしていきビームナギナタで斬り込む。

 

だがその斬り込みは楯無に防がれ弾かれるとガトリングを撃たれ簪は一旦引くと今度は楯無が簪に攻撃を仕掛ける。存続の突き攻撃を簪はシールドで防御し胸部バルカンを撃つが躱され後ろに回られ水を纏った槍でシールドエネルギーを2割減らされた。

 

「はあはあはあ、流石お姉ちゃん機体の性能ならこっちが勝ってるけどこれが実力差か・・・それでも私はお姉ちゃんに勝つ!」

 

簪から勝つと言われ楯無は微笑むと「妹には敗けられないのよ」と言い水で5体の分身を作り簪を翻弄する。

 

「はぁ!」

 

簪はビームライフルを撃つがどれも分身で攻撃は透き通り気がつくと6人の楯無に包囲されそこから攻撃を受ける。

 

「どう?簪ちゃん本物の私が分かるかしら?」

 

簪はこのままでは埒が空かないと判断し急上昇する。楯無達も簪を追う、簪はある程度までの上がると反転し楯無の方を見るとビームナギナタとミサイルポッドをしまうと拡張領域から肩にマイクロミサイルポッドを装備し右手には複合兵装シェキナーを装備しそれらを楯無に向けた。

 

「え!?」

 

「全部やっちゃえば問題ないよね。フルバースト!」

 

簪は楯無に向けて全ての火器を発射する。胸部バルカン、ビームライフル、マイクロミサイル、腰部ビームガン、シールドミサイル、シェキナーのビーム、ガトリング、ミサイルが楯無を襲い、次々と分身が消え本体だけとなり楯無は涙目で逃げるが1発のビームが命中したことで速度が低下したところを弾幕が楯無を襲った。

 

「いやぁ―――!!!」

 

その光景を見たアインとラウラは「「(エグい)」」と思ってしまった。

 

黒煙から出てきた楯無が何とか体勢を整えると簪はシェキナーとミサイルポッドをパージしビームナギナタを手に取り楯無に斬り込む。

 

楯無は簪の攻撃を迎撃しつばぜり合いになるが簪は0距離からビームガンを楯無に撃ち込んだ。

 

「きゃぁ」

 

「(今だ)」

 

簪は楯無が怯んだ隙に一気に決めようとスラスターを吹かし楯無に斬り込んだ。

 

だが

 

「甘いわよ、簪ちゃん」

 

「!!!」

 

簪は回りに楯無のナノマシンンが散布されていることに気付き急停止しようとするが止まらず「パチン」楯無が指を鳴らし大爆発をおこした。

 

「クリア・パッション」

 

楯無は技が決ったのを確認し力を僅かに抜いた時「嘘!?」簪はまだシールドエネルギーが0になってなく

此方にビームライフルを向けていた。

 

「これで!」

 

簪はビームライフルを撃ったがその瞬間楯無も即座に水の槍を作り簪に向けて投げた。

 

2人の攻撃は互いのシールドエネルギーを削り切り模は引き分けとなった。

 

 

こうして更識姉妹による模擬戦は終わった。

 

翌日楯無はアインに新型機を用意してくれと言いアインは最初はしぶっていたが楯無が生徒会長で自由に動けてまた学園にアンノウンがきた時の為了承し、アインはまた束にお願いをするのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 




いかがでしょうか。

ちなみに楯無の機体は予定ではバーナムジェガンが良いかなと思ってますが他に案があればコメントして下さい。


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開催学園祭

諸事情により来週は投稿できないかも知れないんで今回から3本は最低投稿する予定です。お楽しみに。

バトオペでバルギルきた(喜)

前回の話で楯無さんが最後以外活躍するシーンがなくてすいません。自分は楯無さんも好きですよ。


更識姉妹の件が終わりアインはやっと平穏な学園生活を・・・送れなかった。何故なら今アインはあるピンチに直面しているからだそれは・・・IS学園の学園祭があるからだ。

 

そのことでクラスで学園祭の演し物を話し合っているのだが出されたものが◉アインのホストクラブ◉アインとIS講座◉アインと格闘講座などと全てアイン~から始まるものばかりでアインが重労働になるのが確定の内容ばかりであった。

 

「ふざけんな!!!」

 

アインは提案された演し物にキレ声をあげた。

 

「何で全部俺関係なんだよ!他にもいろいろあるだろ!」

 

アインが文句を言うとクラスメイト達は皆「だってせっかくアイン君が居るし」「うちのクラスのアイデンティティーを無駄にするのはね」などと反論された。

 

アインは「全部却下却下」と言い、話を聞いていた千冬も「まあ、確かに1人だけ明らかに重労働は公平じゃないな」と言い今までの案は却下され、皆でまた新しい案を考えることになった。

 

クラスの大半が悩むなか案を出したのは意外にもラウラだった。

 

「では、ドイツ料理を出す店はどうだろうか?フランス料理は食べたことがあるがドイツ料理を食べたことはないだろう、料理は私とアイン総隊長ができるから問題ないし私とアイン総隊長が午前と午後で交代すれば片寄ることもない。他の者には料理の補助やウエイターをやってもらう。」

 

ラウラの案にクラスメイトは皆「おおー」と声をあげラウラがアインに「どうでしょうか?」と聞きアインも今までよりは幾分かマシだなと感じラウラに「ああ、それで良いよ」と返事をし、他に意見が出ない為この案が採用され1年1組の演し物はドイツ料理店になった。

 

演し物が決まればあとは準備だ。料理店で使う材料はアインが調達することになりアインは可能な限りは日本で入手して、ない場合はわざわざドイツの店まで連絡を取った。ラウラは補助をする者にドイツ料理を教えそれ以外の生徒は食器や看板などを制作し準備は順調に進んだ。

 

学園祭開催1週間前アインは夜にクラリッサに客として学園祭に来て交替で非番になる午後に一緒に学園祭を回ろうと誘うとクラリッサは二つ返事でokしアインは学園祭当日の予定をたてた。

 

 

そして始まったIS学園学園祭1年1組のドイツ料理店は大盛況だった、提供されるシュニッツェルやソーセージなどの肉料理からドイツ流のバームクーヘンなどのデザートはとても好評であった。客は女性が多く理由はアイン目当てだった、アインは高身長で銀髪のイケメン、また唯一の男性IS操縦者でありドイツの英雄であることから既婚者でもファンがとても多かった。

 

午前の仕事が無事終わるとラウラと交替し、アインは自由時間になり千冬とお茶をしていたクラリッサと合流し楽しい夫婦の時間が始まった。

 

 

アインはクラリッサと共に様々な店を回り、移動中はクラリッサが見せつけるようにアインと腕を組みアインは達は幸せな時間を過ごした。

 

ベンチに座リ休憩してるとクラリッサが「このまま平和が続けば良いな」と言い、アインは「ああ、そうだな。いつまでもこんな時間を過ごせればな」と答えた。

 

休憩を終え立とうとするとクラリッサがお手洗いに行くと言いアインはクラリッサが戻るまで煙草を吸うことにし口に咥え火を着けた時アナウンスが聞こえた。

 

「ん?」

 

アインがアナウンスに耳を傾けると楯無の声が聞こえた。

 

「(皆さんどうも生徒会会長更識楯無です。ただいまより生徒会主催のイベントを行いたいと思います、それは鬼ごっこです今からある人物を捕まえてもらい、捕まえた報酬は所属する部活の部費を5倍にします。)」

 

楯無のアナウンスでアインに悪寒がはしる。

 

「(それと1時間以内に捕まえられたらその人物から1日IS訓練をしてもらえます。それでは今回のターゲットを発表しますターゲットは・・・アイン・ハルフォーフ君です!)」

 

「(やりやがった!)」

 

 

「(それではゲームスタート!アイン君頑張って逃げてね(笑))」

 

「あのシスコン会長がぁ!!!」

 

アインの脳内に放送室でこれから起こることにニヤニヤしてる楯無の姿が想像できた。

 

「いたわ!アイン君よ部費の為捕まえろ!」

 

アインを発見した少女達がアインに迫り来る。

 

「ち、マジかよ!」

 

アインは煙草の火を消すとベンチから立ち上がり全速力で逃げる。アインが走っているとお手洗いを済ませたクラリッサが見えた。

 

「クラリッサ!」

 

「ん?どうしたアイン」

 

事態を把握していないクラリッサにアインは「すまないが俺はちょっと逃げなきゃいけないから後ろの連中を頼む」と言いアインは校内へ逃げ、クラリッサは迫り来る少女達を見ると右腕にISを部分展開し壁を殴り付けた。

 

「!!!」

 

壁にひびがはいり少女達は立ち止まる。クラリッサは少女達に視線を向ける。

 

「貴様ら、私の旦那を追いかけるとはいい度胸だな?これ以上追いかけるなら・・・私が相手になるぞ。」

 

クラリッサから発する威圧に少女達震え上がり逃げていった。

 

 

 

クラリッサから離れたアインはその後も次々と迫る少女達を避け、なかには鈴やセシリアがISを使って来るがアインはなんとか避け今も校内を逃げまくる。

 

「あと1時間・・・」

 

腕時計を見て時間を確認したアインはこの調子なら逃げきれると感じ状況を確認する為上に上がろうと階段をあがると踊り場に少女達がおり、再び逃走が始まった。

 

 

アインは逃亡を続けるがすぐに進路を塞がれ何処か隠れる場所を探していると「こっちです。」見知らぬ女性がアインを呼びアインは女性がいる方に逃げ込む。

 

そのまま女性のあとを追っていくとそこはロッカー室だった、アインは助けてくれた女性に感謝すると女性は「いえいえ」と言い自身の名刺をアインに渡した。

 

「株式会社ミツルギ?IS企業ですか。」

 

「はい、私その会社の営業でして貴方を探していてようやく見つけられました。」

 

女性はアインに自社の製品を使ってほしいと話しかけるがアインは「そういう話は軍を通して」と言うが女性はしつこくアインに迫ってくる。

 

迫ってくる女性のあるモノにアインは気づくと女性から少し離れ言い放つ。

 

「いつまで茶番をするつもりだ?」

 

「え?」

 

困惑する女性にアインはさらに言い放つ。

 

「上手く隠してるようだがな、もし俺が一般人なら騙されたが俺は軍人だぞ?いくら化粧やスーツで正体を隠してもあんたの手を見れば分かるよ。それは普段から銃などを使ってないとできないモノだ、ただの営業社員のわけがねぇだろ、なぁ?」

 

アインの言葉に女性は「ちっ、目のいい奴だ」と今までとは違う態度で言いと腕からナイフを取り出しアインに突き刺す。

 

「ビンゴか」

 

アインもナイフを取り出し女性のナイフを防御し愛銃をホルスターから取り出し数発撃つが女性はアインから離れるとISを展開し銃弾を受け止める。

 

「流石ドイツ軍の英雄様だ。行動と反撃が速い。」

 

「貴様!?その機体・・・まさかお前らがその機体を」

 

アインの問いに女性は笑いいい放つ。

 

「そうだよこの機体も今までお前が戦ってきた無人機も俺達が作ったんだよ、俺はオータム亡国企業のオータム様だ!」

 

オータムという女性は纏った機体ハンブラビでアインに襲いかかる。

 

「死ね!!!」

 

オータムはビームサーベルでアインを斬りつけるがアインはジェダを身に纏いビームサーベルを取り出し防ぐ。

 

ロッカー室という狭い中でオータムはビームサーベルを両手に持ちアインに攻撃を続ける、アインも反撃しようとは思うがグレネードなどは使えなかった、何故ならこの場所は丁度多くの人が通る場所の近くな為無闇に使えば巻き込んでしまうからだ。

 

アインはオータムの攻撃を防御する中クラリッサと千冬に連絡を取り、避難をさせるよう伝えるとバルカンを撃ちオータムを後退させる。

 

状況はアインに不利な狭い場所、使える武器はビームサーベルとバルカン、シールドのみ、オータムはビームサーベルにクロー、テールランスにウミヘビと狭くても使える武器が多数あり、ビームもいつ使ってくるかわからない。またそれらを掻い潜ってもアインの攻撃は通らない。

 

ハンブラビには5か所にモノアイがありハイパーセンサーも使えば死角がないからだ。だがアインには1つ策がありアインはそれを実行する。

 

「とっととくたばれ!」

 

オータムはアインに再び襲いかかる。

 

アインは迫り来るビームサーベルをまずシールドで防ぎ、次の攻撃を躱し下からくるテールランスも躱し懐に入る、オータムはビームサーベルを捨てるとクローでアインを攻撃しようとする。

 

「これでも喰らっとけ。」

 

アインは拡張領域から何かを取り出すとオータムに投げつける。

 

「がぁ!!!」

 

アインが投げたものから強力な閃光が発っせられハンブラビの全ての目は機能停止しハイパーセンサーもジャミングされオータムは視界がブラックアウトする。

 

「対無人機用のフラッシュグレネードだ、狭い場所を選んだのが仇になったな。」

 

オータムが苦しむなかアインに千冬から避難が完了したと通信が入りアインはビームライフルを取り出しオータムに発射する。

 

 

「吹っ飛びな!」

 

アインは【オーバーブースト】でビームライフルを強化しオータムに撃ち込む。オータムはまだ視界がブラックアウトしているため避けられずまともに喰らった。

 

オータムは壁を貫通し外に吹っ飛ばされる。アインは立ち上がらないオータムに警戒し接近し様子を伺っていると「これで終いだ!」オータムは視界が回復しておりアインに向けて何かを発射しアインの肩に命中する。

 

「そいつはリムーバーって言ってなISを強制解除するものさ!さっきの一撃何倍にして返してやるよ!」

 

オータムは勝ち誇ったように笑うがアインに何の変化も起きなかった。

 

「あ?何で解除されねぇ!」

 

オータムが疑問に思っているとアインが口を開く。

 

「残念だったな、うちのエンジニアがいつかはこういう道具が作られると予想して対策してくれてんだよ。だから俺には効かない。」

 

「な!あああ・・・」

 

オータムに近づきアインはオータムに言い放つ。

 

「ハンブラビは変形を生かして戦うのが基本だ、お前は貰ったおもちゃを振りかざしてただけだ。ベアトリクスとは天と地程の差だ。」

 

「それじゃあ吐いてもらうぜ、お前らの組織のこと。」

 

アインは動けないオータムにビームサーベルを展開し接近する、オータムからして見ればアインの姿は地獄の使者に見えた。アインがオータムにビームサーベルを突き刺そうとした

 

その時

 

「!!!」

 

アインの頭目掛けてビームサーベルが振り落とされ、アインは咄嗟に気付き防ぐが腹を蹴られ吹っ飛ばされる。

 

「ちい!」

 

体勢を整え顔を上げるとオータムの横に別の機体が立っていた。

 

「あの機体はカブスレイ、奴の仲間か。」

 

アインはカブスレイに「仲間か」と聞くとカブスレイの操縦者は「そうよ」と答えオータムをお姫さま抱っこする。

 

「私の名はスコール・ミューゼル、この子と同じ亡国企業の者よ。本来なら貴方にはこの子の仕返しをしたいケド今日はこれで引かせて貰うわ。」」

 

「俺がおとなしく逃がすと思うか?」

 

アインがビームサーベルを向けるとスコールはクスクスと笑い空を指差す。

 

アインが空を見るとそこには数多くのハイザックがいた。

 

「なぁ!?」

 

驚くアインにスコールは「アレを今から暴れさせるわ、私達を相手にしてたら避難場所に行くかもね」と言い、立ち去って行った。アインは悔しさを抱きながら今はハイザック達を避難場所に行かせない為スラスターを吹かしハイザックの殲滅に取り掛かった。

 

 

その光景を1人見ていた仮面を着けた少女がいた、少女はIS学園全体が見れる高台におり一連の出来事を監視していた。

 

「無人機が出たか、ちっ、オータムの奴あんなに自信満々だったのに蓋を開けたらこのていたらくか。」

 

少女はオータムに舌打ちをすると立ち上がり引こうとすると「待て」自分を止める声が聞こえ振り返った。

 

そこにいたのはクラリッサだった。クラリッサはアインから連絡を受け生徒達の避難を終えると他にも学園に侵入した者がいないか警戒していると高台に怪しい少女を見つけここまで来たのだ。

 

「貴様、アインが言ってた亡国企業か?」

 

クラリッサの質問に少女は「そうだが、ならどうする?」と言い、クラリッサは「ならば捕縛する」と言いISを身に纏った。

 

「私はお前と構ってる程暇じゃない。」

 

そう言うと少女は指を鳴らすとビームライフルとシールドを構え頭部に鶏冠状のアンテナを持った無人機が2機現れた。

 

少女が「新型のバーザム改だ、行け」と言うとその無人機達はクラリッサに襲いかかり、少女は背を向け去ろうとすると「待て!」とクラリッサが叫び振り返ると既に1機は頭部を吹き飛ばされもう1機はAICで拘束されていた。

 

「こんなもんか、新型と言っても所詮は私の敵ではないな、こんな雑兵で私を押さえられると思ったか?」

 

クラリッサは少女に言い放つとAICで拘束したバーザム改を地面に叩きつけ頭部にビームサーベルを突き刺し機能を停止させた。その姿を見た少女は仮面の奥でニコリとするとクラリッサに拍手を送った。

 

「素晴らしい、まさかここまでやるとはな気が変わった相手してやるよ!奴以外に興奮するとはな、せいぜい楽しましてくれよ!」

 

少女は興奮しながら自身の機体を身に纏った。

 

「それが貴様の機体か?」

 

少女が纏ったその機体は全身が青く大型で無人機とは別物だった。

 

「ああ、これが私の機体ガンダムMK-Ⅴだ!」

 

クラリッサはビームライフルを構えると仮面の少女に質問する。

 

「名を聞いていなかったな。」

 

クラリッサがそう言うと少女は「私はM、亡国企業のMだ」と言い、クラリッサも「ドイツ軍シュバルツェスマーケン副官クラリッサ・ハルフォーフだ」と言い2人は共にスラスターを吹かしぶつかり合う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




いかかでしょうか、明日も投稿するのでお楽しみに。

次回はクラリッサとMの戦闘です。
クラリッサとMが戦う話ってあんまないよね?


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クラリッサ対M

2作目は最初からバトルして行きます。




アインスラスターを吹かしたクラリッサとMはそれぞれビームライフルを撃ちながら接近しある程度近づくとビームサーベルに切り替えつばぜり合う。

 

時間がたつにつれクラリッサはMに押される。

 

「くっ、なんてパワーだ」

 

「私のMK-ⅤはそこらのISとは違うんだよ!」

 

Mはクラリッサを押し飛ばすと両肩部に接続されたマイクロ・ミサイル・ランチャーからミサイルを発射した。

 

クラリッサはバルカンを発射しミサイルを迎撃すると黒煙の中からMが現れビームライフルを発射する。クラリッサはビームをシールドを防ぐとビームサーベルをしまいビームライフルとバズーカを取り出しMに向け一斉射撃する。

 

Mはビームと実弾の攻撃をスラスターを吹かし回避する、クラリッサは逃げるMにさらに攻撃を加えるがまったく命中しない。

 

「あのMK-Ⅴという機体、巨体のわりに素早い。」

 

ガンダムMK-Ⅴは他の機体よりも大型の為鈍重に見えるが背部と脚部の大型スラスターとシールドに装備されたスラスターで驚くべき機動性を発揮していた。

 

「仕方ない」

 

クラリッサは射撃ではMK-Ⅴに攻撃を当てれないと判断しAICを使おうとMK-Ⅴに迫る。

 

バズーカをしまいビームライフルを取り出し二丁を連射し近づくとMK-Ⅴは振り返るとミサイルを発射しスラスターを吹かしクラリッサに接近する。

 

クラリッサはミサイルを躱しビームライフルを撃ち込みミサイル・ランチャーを破壊するとシールドミサイルを発射する。

 

Mはバルカンで迎撃しビームカノンを発射するがそこにクラリッサの姿はなく、クラリッサはミサイルが迎撃された瞬間上昇しMがビームカノンを外したのを確認するとMに接近し左手を前に出しAICでMを捕らえた。

 

クラリッサは拡張領域からメガ・ビームランチャーを取り出し肩と補助バッテリーに接続すると銃口をMに向けた。

 

「これで吹っ飛べ!」

 

クラリッサがメガ・ビームランチャーの引き金を引こうとすると「私にこんなモノが効くか!」と叫び自力でAICを破った。

 

「な!?」

 

クラリッサはAICが正面から破られたことに驚き、すぐに引き金を引きビームを発射するがMは発射されたビームを躱すとビームカノンを撃ち込む。

 

ビームはメガ・ビームランチャーに被弾しクラリッサは誘爆するメガ・ビームランチャーを肩の接続台ごとパーし爆発から退避した。

 

クラリッサは距離をとりMの次の動きに警戒しているとMが拍手をしだした。

 

「はははは、良いぞクラリッサ・ハルフォーフ、私はこうゆう戦いを望んでいた!私が戦ってきた奴らは皆雑魚ばかりでな私を楽しましてくれる奴がいなくて退屈だったよ、だから今日お前とやれて今、私の気分は最高だよ!」

 

戦いを楽しむMにクラリッサは「戦闘狂が」と苦言を吐きビームライフルを再び構えるとMは「もっと楽しませてくれ!」と言いクラリッサに迫る。

 

クラリッサはビームライフルを撃ちMを迎撃するがMはビームをシールドで防ぎ背中から円形の物を発射した。

 

「インコム!」

 

Mがそう叫ぶとその武装はクラリッサ囲うように広がりビームを発射しクラリッサを攻撃する。

 

「くっ、」

 

多数のビームがクラリッサを襲い、M自身もビームライフルとビームカノンを撃ちクラリッサを挟撃する。

 

「(あのインコムという武装、イギリスのティアーズに似てるがアレとは違い有線で操作されている。あの線さえどうにかすれば動きは止まる」

 

「はぁ!」

 

クラリッサはスラスターの角度を変え急降下し連れてやってきたインコムではなく柱にビームを当て、壊れた柱が1基のインコムの線を止めると残るインコムにハンドグレネードを全弾発射し破壊した。

 

残る1基のインコムもクラリッサはビームライフルで破壊するとMK-Ⅴに攻勢に出た。

 

「あえて私に接近戦を仕掛けるか、良いだろう、こい!」

 

Mはビームサーベルを展開すると接近してきたクラリッサに振り下ろす。

 

クラリッサはビームサーベルを自身のビームサーベルで受け止めるとビームサーベルを捨てMに空振りさせると背部に装備してあった補助バッテリーをパージしそれをMK-Ⅴに押し当てた。

 

「離れろ!」

 

Mがバルカンでクラリッサを離れさせると、クラリッサは肩に装備してあったコンバットナイフを取り出し投げつけた。

 

投げつけられたナイフは補助バッテリーに突き刺さり、次の瞬間激しい閃光とともに大爆発し辺りに轟音が響いた。

 

「やったか?」

 

クラリッサが様子を伺っていると黒煙が吹き飛ばされ大破したMK-Ⅴが現れた。

 

「今の効いたぞクラリッサ・ハルフォーフ!もっと私を・・・私を楽しませてくれ!」

 

機体が大破したのに今だ狂喜にみちたMにクラリッサは「そんなボロボロの機体で何が出来る?勝負はついた」と言うとMは笑い声をあげる。

 

「いや、勝負はこれからだ。見せてやるよ私の新たな力を」

 

「まさか!?」

 

大破したガンダムMK-Ⅴのひび割れた装甲の中から光が溢れ、次の瞬間装甲が飛び散り光の球体が現れた。

 

クラリッサが身構えていると球体は徐々に崩れていき中から新たな機体が現れた。その機体は緑色の装甲で覆われ背部に2基のバインダーを持った巨大な機体だった。

 

「その機体は」

 

クラリッサの問いにMは答える。

 

「ガンダムMK-Ⅴが2次移行した新たな私の機体ドーベン・ウルフだ。」

 

「喰らいな!」

 

Mはバインダーの先端からビームキャノンを発射しクラリッサを攻撃する。

 

「な!?」

 

クラリッサは何とか攻撃を避けきれたが先程までのビームカノンよりも遥かに高い威力に驚愕していると「まだまだいくぞ!」Mがさらに攻撃を仕掛けてくる。

 

ビームライフル、ビームキャノン、インコム、さらには新たに追加されたミサイルがバインダーから発射されクラリッサを襲う。

 

「くそ!、ビームが効かないだと」

 

クラリッサはビームと実弾の嵐をシールドで防ぎながら後退りビームライフルを撃ち反撃するがビームはドーベン・ウルフの装甲に前には全くの無意味だった。2次移行したことでガンダムMK-Ⅴよりも対ビームコーティングが増したことでジェガンレベルのビームでは傷もつかない。

 

 

「(不味いな、シールドエネルギーはあと4割、ビームライフルやバルカンは効果がない、バズーカも駄目だろうな、1番火力があるメガ・ビームランチャーも破壊されAICもすぐに破られる。詰んでいるな私は・・・だがコイツは野放しにしたら危険すぎる、今ここで仕留めないと。)」

 

クラリッサは自身のおかれた状況に落胆しながらも今後の為にMを必ず仕留めると決意しビームサーベルを握る手に力を入れる。

 

クラリッサはスラスターを吹かしMに突貫する。

 

「馬鹿め、接近する前に撃ち落としてやるよ!」

 

Mはクラリッサに再び弾幕を浴びせる。

 

「ん!」

 

クラリッサは頭部の狙撃用センサーを機動させ、さらに

越界の瞳(ヴォーダン・オージェ)をしようし迫りくる攻撃見切り躱していく。

 

「なに!?」

 

Mはさらに弾幕をはるがクラリッサはその攻撃全てを避けMに接近する。

 

「はぁ!!!」

 

「とっとと墜ちろ!!!」

 

Mは胸部メガ粒子砲を発射し放たれたビームは拡散しクラリッサに襲いかかる。

 

「くっ、」

 

ビームはクラリッサの肩と足に命中するがクラリッサはスラスターを吹かし接近しMに斬りかかる。

 

「ちぃ!」

 

Mは足からビームサーベルを取り出しクラリッサの刃を受け止め、再び胸部メガ粒子砲を撃とうとするが「!!!」クラリッサの放ったシールドミサイルが直撃し怯んだ。

 

クラリッサは怯んだ隙に再びビームサーベルで斬りかかるがMが放っていたインコムに妨害されドーベン・ウルフの脚部を片方削るだけになってしまった。

 

Mは機体のバランスが崩れながらもビームライフルを発射する。ビームはクラリッサに当たらず砂煙をあげ、その隙にクラリッサが上昇するのを見てMは対艦ミサイルを発射した。

 

クラリッサは迫り来る対艦ミサイルをバルカンで迎撃すると下から何かがクラリッサに迫った。クラリッサは避けその何かに目をやるとそれはインコムのように線で繋がれたドーベン・ウルフの腕だった。

 

避けた腕に気を取られているともう1つの腕がクラリッサの脚部を掴んだ。

 

「しまった!?」

 

次の瞬間腕から電撃が放たれクラリッサを襲う。

 

「ぐあぁぁ」

 

クラリッサは電撃で機体の制御が利かず落下するなか力を振り絞りビームサーベルをドーベン・ウルフに投げつけた。

 

「!!!がっ、」

 

ビームサーベルはドーベン・ウルフの背部バインダーに命中し爆発しMはその衝撃でジェガンの脚部を掴む手を離した。

 

 

「はぁはぁ、良いぞクラリッサ・ハルフォーフ。あんな状況から私にこれだけのダメージを追わすとは流石だ!まだまだ私を楽しましてくれ!」

 

Mはクラリッサの強さを称賛しまだまだ自分を楽しましてくれとクラリッサに言うが、クラリッサは既に限界に近かった。

 

「(奴め、戦闘狂も程にしろよ。)」

 

クラリッサは内心Mの狂喜性に苦言を吐きながら立ち上がりビームサーベルを構えた。Mもまたビームライフル」を構え両者が動こうとした時だった、「パパ―、ママ―何処にいるの!!!」建物の影から幼い女の子が出てきた。

 

「(子供!?避難は完了したはずなのに)」

 

少女は泣きわめき、クラリッサがどうすればいいか考えていると、「うるさいガキだな、目障りだ」少女に苛立ちを感じたMはビームライフルの砲身を伸ばし先端のリフレクターを展開すると胸部メガ粒子砲に接続しエネルギーをチャージする。

 

「私の気分を害した代償だ消し炭になれ」

 

Mはチャージしたビームを少女目掛けて発射した。

 

「まずい!間に合え!」

 

クラリッサは少女を守るため痛む体に鞭をうちスラスターを吹かし少女とビームの間に入りビームをシールドで受け止める。

 

「く、うう」

 

だが徐々にクラリッサはビームに押されそして、「バキ!」と音をたてシールドが粉砕された。

 

「!!!」

 

クラリッサは少女を守る為少女を包み込むように抱くと次の瞬間強力なビームがクラリッサを襲った。

 

「がぁぁぁ!!!」

 

ビームを受けたジェガンはランドセルは完全に破壊され全身の装甲にひびが入り頭部も衝撃で半分が割れクラリッサの顔が露になった。クラリッサは膝をつき守りきった少女に「大丈夫か?」と問いかけ少女が「うん」と言い安堵すると少女に避難所への方角を言い少女が走りさり見えなくなるとクラリッサはついに限界がきてその場に倒れた。

 

 

地面に横たわり呼吸が落ち着かないクラリッサの元にMが寄って来ると口を開いた。

 

「あんなガキ1人の為に自らを盾にするなんて馬鹿か?」

 

Mの発言にクラリッサは「お前から見れば私の行動は理解出来ないだろう。」と言いさらに続ける。

 

「私は軍人だ、市民を守るドイツ連邦軍の軍人だ!私はあの時アインに言われた時から必ず市民を守ると誓った。私は自分の判断に後悔はしない!」

 

クラリッサの言葉にMは「ふっ」と笑った。

 

「その結果貴様は死ぬ。貴様とはもっと戦って楽しみたかったが残念だよ、さらばだ、クラリッサ・ハルフォーフ。」

 

Mはクラリッサにビームライフルの銃口を向け引き金に指をかけた。

 

「(すまない、アイン・・・私はここまでのようだ、君とはもっと楽しい時間を過ごしたかった。アイン・・・私の行動は間違っていない・・・よ・・な。」

 

そこでクラリッサは意識を失い、直後辺りに轟音が響いた。

 

 

--------------------------

 

一方アインはスコール達が用意したハイザック達をラウラや更識姉妹達と協力し全機撃破した。

 

「ふー、何とか最小限の被害で片付いたな。」

 

アインは一服がてら煙草を吸いひと息つくと楯無に「避難した人達はどうか?」と聞くと楯無から「怪我人は数人いるけど皆軽症よ」と言われアインは安堵した。

 

アインは1度千冬達と合流し全体の被害状況を確認しようとするとラウラから通信が入った。

 

「おうラウラ、お前も良くやった。今から姉貴達と合流しようと思うんだがお前は「総隊長!私のところに来てください!クラリッサが」なに?」

 

アインはラウラからの連絡を聞き指定された場所につくとそこにはラウラをはじめ千冬や教職員達が集まっていた。アインが来ると彼女らはどきアインは目の前に映る光景に絶句した。

 

そこには大破し無惨な姿になったクラリッサのジェガンが横たわっており辺りには大量の血が広がっていた。

 

「総隊長、私がここにきた時にはすでに・・・」

 

「なあ、ラウラ・・・クラリッサは何処だ?無事なんだろ?」

 

「・・・・・・」

 

「なぁ!無事なんだろ!!!」

 

アインは無言のラウラに詰め寄るとラウラは口を開いた。

 

「クラリッサは何処にもいませんでした。付近を探しましたが手がかりすらなく、それと恐らく血の量からして生きていても生存は絶望かと・・・」

 

「!!!」

 

「ふざけるな!!!クラリッサは生きている!お前だって知ってるだろアイツがそんな簡単にくたばらないのを「アイン!」」

 

ラウラに詰め寄るアインを千冬が肩に手をおき静止させ顔を横に振った。

 

アインはラウラから手を離すと膝から崩れさる。

 

すると重い空気のなか山田先生が1人の少女を連れてきた。

 

「山田先生、その少女は?」

 

千冬が聞くと摩耶はこの少女がクラリッサさんを見たと言い、、千冬が少女に話しかけると少女は自分が両親と離れてしまい爆音による恐怖で泣いてしまっているとテロリストが自分にビームを撃ってきてクラリッサが身を挺して守ってくれたことを千冬達に話した。

 

千冬は摩耶に少女を念のため医務室に送るよう指示をした。

 

アインは少女からの話を聞いてクラリッサが自身の言ったことを実行してこのような事態になってしまったことに衝撃を受け、よろよろと立ち上がると歩いて行った。

 

千冬話をアインの悲しい後ろ姿をただ見ていることしか出来なかった。

 

寮の自室に入る戻ったアインはドアに鍵をかけるとその場に膝をついた。

 

「クラリッサは俺のせいで、俺のせいで・・・・」

 

ポタポタと涙が流れアインの中にクラリッサとの思い出が甦ってくる。

 

一緒に買い物をする光景、夜遅くまで軍務に勤しむ自分にコーヒ―を差し入れてくれる光景、責任ある立場の重圧と過去の出来事で苦しむ自分を支えてくれる光景。

 

だがもうそのクラリッサがいないことにアインは号泣した。

 

「ぐっ、あ、あ、あああああ!!!!!!」

 

アインの悲痛な叫びが響き渡った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




いかがでしょうか?次からはオリジナルの展開になります、お楽しみに。

いつも23時59分に更新していますが次回は出来しだい投稿するので予告としては明日の午後3時までに投稿できたらなと思っています。

感想やリクエスト等ありました気軽にお願いします。


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狂乱のアイン

すいません、投稿遅れました。

今回は題名の通りかなり荒れてます。ではどうぞ!


学園祭から1週間後IS学園はやっと落ち着きを取り戻し通常稼働へと至った。だが唯一戻らないものもあった。

 

「どうだ、ラウラ?」

 

「いえ、総隊長は今日も何も・・・」

 

食堂に集まった千冬達はラウラの報告に落胆した。クラリッサがいなくなってからアインは変わってしまった。

自室から出ることがなく、いくら千冬達が呼び掛けても帰ってくる返事は「あー」「ああ」などの返事ばかりだった。

 

「仕方あるまい、愛する者を失ったんだ今はそっとしておこう。」

 

千冬の考えに集まった全員が頷いた。

 

2日後再び集まりラウラを待っているとラウラが血相を変えて走ってきた。

 

「大変です!きょうか・・んっ!織斑先生、総隊長が部屋にいません。」

 

「なに!?」

 

「いつものように食事を運んだんですがドアが開かず心配でやむおえずピッキングで解錠し部屋に入ると総隊長の姿がなかったんです。」

 

「く、」

 

千冬は急いでアインの部屋に向かい、ラウラ達も千冬を追って部屋に向かった。

 

部屋に入った千冬達はその光景に絶句した。辺りには物が散乱し酒の空き缶や煙草の吸い殻などが散らばっており清潔好きなアインの部屋とは思えなかった。

 

「アイン・・・」

 

千冬は部屋の惨状でアインがどれだけ傷ついてしまったのかを知り、今のアインをほっとけるわけもなくラウラ達と共に学園中を探した。

 

だがアインは見つからず千冬は束に連絡を取り、束にアインを探すよう協力を要請し束も「わかった」と言いアインの捜索を開始した。

 

30分後千冬にタバコから連絡が入りアインの居場所が判明した。

 

「織斑先生・・・アインは?」

 

ラウラに問いに千冬はアインの居場所を伝えた。

 

「アインは居場所は廃墟となった旧倉持技研の研究所だ。」

 

 

アインは廃墟となった旧倉持技研の研究所前にいた。彼がここに来ることになったは2時間前にさかのぼる。

 

--------------------------

 

アインは部屋で酒に溺れていた。クラリッサを失い全てがどうでもよくなりアインは廃人になりつつあった。

 

「クラリッサ・・・」

 

指輪をなぞりながらうつむくアインのPCにメッセージを告げる音がなった。アインは立ち上がり内容を確認するとそこに書かれていた内容に目を見開いた。

 

メッセージには「クラリッサ・ハルフォーフが生きていたらどうする?」と書かれており、さらにもう1つメッセージが届き開くとそこなは「今から指示する場所へ向かえ」という指示とその場所の写真が送られてきた。

 

アインはクラリッサが生きている可能性を信じ身支度を整えるとバイクに乗り目的地に向かった。

 

--------------------------

 

そして、彼はこの場所にいた。廃墟となった施設を見ているとISのプライベートチャンネルに通信がはいった。

 

 

『やあ、始めましてアイン・ハルフォーフ』

 

「てめぇ、何者だ?」

 

アインの問いかけにその人物は『M、それが私の名だ』と答えアインに指示する。

 

『今から貴様はその施設に入り階段で地下最新部まで行け、そこでまた指示をする。』

 

そう言ってMは通信を切りアインは銃を構え警戒しながら階段で下に降りた。

 

指定された場所はどうやらISの実験を行う場所でありIS学園のアリーナの半分ほどの大きさだった。

 

部屋に入ると明かりがつき目の前には計10機の無人機がいた。ハイザック4、マラサイ3、ガルバルディβ3であった。

 

アインがいつでも機体を展開できるように警戒しているとMから通信が入る。

 

『ついたようだな、貴様にはこれからあの機体達と戦ってもらう、見事倒せたらクラリッサ・ハルフォーフの居場所を教えてやってもいい。』

 

「なぜお前はこんなことをする?」

 

アインがそう聞くとMは笑いながら答える。

 

『それはな楽しいからだよ、私は強い奴、私を楽しませてくれる奴と命のやりとりがしたくてしたくてたまらないんだよ。貴様ともいずれ殺りたいが今の貴様では楽しめなそうだからな・・・だからこうして貴様に試練というものを用意したんだ。それじゃゲームスタートだ!』

 

Mが通信を切ると無人機達が稼働した。

 

アインはうつむいたまま動かない。

 

動かないでいると1機のガルバルディβがビームサーベルを持ちアインに斬りかかりビームの刃がアインにとどく瞬間「!!!」アインはISを身に纏いガルバルディβを地面に叩きつけた。

 

そして、起き上がろうとするガルバルディβの頭部にビームライフルの銃口を押しあて【オーバーブースト】で強化した一撃を発射し頭部を破壊した。

 

動かなくなったガルバルディβを踏みつけるとアインは顔をあげ声をあげた。

 

「M、こんなんで俺がくたばるかよ。雑兵共、てめぇらはすぐにスクラップにしてやるよ、何せ今の俺は阿修羅すら凌駕する存在だ!!!」

 

アインはスラスターを吹かし無人機達に突貫する。

 

「はぁぁぁ!!!!!!」

 

そこからはアインによる独壇場だった。迫りくる無人機を次々と破壊した、ハイザックを2機纏めて強化したビームライフルで貫き、マラサイをフェダーインライフルごと真っ二つにし、ガルバルディβにグレネードを喰わしシールドを破壊すると接近し反撃しようとするガルバルディβの腹にビームを撃ち込み、ハイザックは蹴飛ばし壁に叩きつけると腰部ハンドグレネードを撃ち込み撃破し、残る無人機は4機となった。

 

「残り4機・・・」

 

アインはガルバルディβに向けてスラスターを吹かし接近する、ガルバルディβはビームライフルでアインを攻撃するがアインはシールドで防ぎビームライフルをしまい代わりにビームサーベルを取り出すとガルバルディβの正面まで接近した。

 

ガルバルディβはシールドミサイルを撃つがアインはそれをやすやすと躱し左腕を切り落とすとビームサーベルをガルバルディβの胸に突き刺した。

 

「あと3機・・・ん!?」

 

アインはビームサーベルを引き抜こうとするが抜けず、何とまだガルバルディβは機能を停止しておらずジェダの腕を押さえていた。

 

「ちぃ、」

 

アインはバルカンを撃ち離そうとするがガルバルディβは離れず、蹴りをいれ離そうとすると「なに!?」マラサイ2機が両足に張り付きアインの動きを封じた。アインは何とか引き離そうとすると背後に回ったハイザックがヒートホークを構えアインに向けて振り下ろした、。

 

「がぁ!」

 

ハイザックは2回目、3回目とアインにヒートホークを振り下ろし4回目を振り下ろした時「調子にのんじゃねぇ!」アインはシールドを振り回し先端がハイザックに命中し頭部を損傷させた。

 

アインは【オーバーブースト】を使用しスラスターを強化すると一気に加速する。だがガルバルディβ達はアインから離れず、アインはさらに加速する。装甲が軋む音がするがまだ離れないガルバルディβ達をアインはジェダが出せる最高スピードのまま壁に叩きつけた。

 

そのままアインはスラスターを吹かしガルバルディβ達を壁に叩きつけながら加速し引きずられ、マラサイ達は腕がもげ手を離すとアインはガルバルディβを蹴りあげシールドで頭部を殴りつけ破壊した。

 

ガルバルディβから腕を抜くとアインは床でダウンしていたマラサイにビームサーベルで斬りかかり撃破し次のマラサイを倒そうと振り向くとマラサイは起き上がっておりウミヘビをアインに発射した。

 

「ちっ!」

 

ウミヘビはシールドに命中し電撃が流れた、アインはすぐにシールドをパージするが電撃により左腕は使用できなくなりぶらんと腕を下げた。

 

アインはマラサイに斬りかかろうとするが直後ビームサーベルがエネルギー切れを起こした。マラサイはビームサーベルを手にアインに斬りかかり、アインはマラサイの攻撃を躱すと右手で左腕を掴むとそのまま強引にジェダの左腕をもぎ取った。

 

アインはそのもぎ取った左腕を振りマラサイに殴りつけた。マラサイは床に倒れそこにアインが馬乗りし頭部を殴りつけた。

 

何度も何度も殴りつけマラサイは顔の原型が失くなると機能を停止した。

 

アインは立ち上がると頭部を損傷しのたうち回るハイザックにトドメを指そうと近づき目の前まできた瞬間、「!!!」何処からか発射されたレールガンがハイザックを破壊した。

 

アインがレールガンが放たれた方を見るとそこにはISを纏った千冬やラウラ達がいた。

 

千冬達はアインに詰め寄り「大丈夫か?」「何があった?」などアインを心配するがアインは千冬達に向けて怒声をあげた。

 

「てめぇら、なに人の獲物を奪ってんだ!俺がいつてめぇに助けを頼んだ!これは・・・これは俺の戦いだ!」

 

そう言うとアインは自身の武器を回収し去って行った。

 

その後もアインはMから指示をされた場所に出向き無人機と戦い、IS学園で機体の整備をする日々を送った。

 

そして、10回目の試練をクリアした時Mから通信が入った。

 

『おめでとう、ようやくマシになったなその褒美に教えてやるよ、クラリッサ・ハルフォーフの居場所とついでにそれを指示した人物の名をな。』

 

「!!!」

 

『まず指示したのは【ハインツ・アクスマン】という人物だ。「ハインツ・アクスマン・・・そいつが」次に居場所はデータを送るここだ。』

 

アインは送られてたデータを見るとその場所に目を見開いた。

 

「まさか、そこにいるとはな・・・」

 

『でわな、アイン、せいぜい楽しんできてくれ。』

 

Mが通信を切るとアインはIS学園に戻り準備を始めその夜には荷物を持ち部屋を出た。

 

アインが暗い廊下を歩いていると窓から月明かりが照らされ目の前には千冬が腕を組み立っていた。

 

「アイン、こんな夜遅く何処にいくきだ?」

 

千冬を無視してアインは通りすぎようとすると千冬に肩を掴まれた。

 

「離せよ」

 

だが千冬は手を離さない。

 

「離せって言ってんだろ!」

 

アインは無理やり千冬の手を離すと千冬が「クラリッサが生きているのか?」そう言われアインは固まった。

 

「ガセネタかも知れないんだぞ!それでもお前は行くのか?」

 

千冬の発言にアインが言い放つ。

 

「確かにガセネタかも知れねぇ、だがなクラリッサが生きている可能性が0.1%でもあるなら俺は行くぞ。所詮姉貴にはわからねぇだろ、俺のつらさが・・・だからもう俺に関わるな。」

 

すると千冬はアインの顔をぶん殴った。

 

「がぁ!?」

 

アインは壁に倒れ千冬に文句を言おうと顔をあげると千冬がアインの襟を持ち自身の前まで持ち上げると口を開いた。

 

「私にお前のつらさがわからないだと?ふざけるな!私だってお前を失ったと思った時どれだけつらかったかお前にわかるか!?「!!!」お前が行方不明と知った時私はどうでもよくなった、それでも私が折れなかったのは束や摩耶などの人達が私を支えてくれたからだ。だからアイン、お前も1人で抱え込まず人を頼れ、私やラウラ、シュバルツェスマーケンの者達はお前の味方だ。それにクラリッサは私にとっても大事な義妹だ生きていてほしいに決まっているだろ。」

 

千冬は今まで溜め込んでいたものを言い放つとアインから手を離した。

 

アインは千冬の言葉を聞き今までの自分の行動を恥じた。

 

数分後アインは立ち上がると部屋へと向かい、千冬に「悪かった、もうこんなことはしねぇ」と言い足を進めた。

 

部屋につくとアインは電話をかけた。

 

「束さん、俺ですお願いしたいことがあります。・・・・・・はい、では。」

 

電話を切るとアインは今1度Mから送られたデータにある場所に目をやり、千冬達に連絡しに部屋を出た。」

 

そのデータには、居場所は【キリマンジャロ】と書かれていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




いかがでしょうか?

クラリッサを誘拐するよう指示した人物の判明と居場所がわかりました。

次回は大スケールです。感想など待ってます


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キリマンジャロの決戦

何とか1つ出来たので投稿させてもらいました。

バトオペ2でついにムーンガンダムが登場しましたね、私はまだ手に入れてませんけど・・・バルギルが出たからまだマシか。

今回からタグに【機動戦士ムーンガンダム】を追加しました。

あと、今回は胸くそ悪い人物が登場するのでご注意を、ではどうぞ。


千冬から鉄拳をくらってから一週間後アインはラウラや千冬達と共にアフリカ大陸のキリマンジャロに集結していた。アインは束やドイツ政府に亡国企業を叩くため協力を要請した結果彼女は自身ができる最大限の支援をしてくれた。それにより対亡国企業の合同作戦を行うことになった。

 

集まってくれたのはNATO加盟国の軍のIS部隊、アメリカ陸空軍、そして千冬や楯無など自ら志願した実力者達などの者達で短時間にこれだけの戦力が集まったのはこれまでのアイン達の働きが大きかった。

 

アイン達はキリマンジャロが見える町に駐留し作戦開始を待っていた。

 

アインが各国の責任者達に挨拶とお礼を終え部隊の元に帰ろうとするとある人物と再開した。

 

「ん?あんたは!?」

 

「あら、久しぶりねアイン中佐」

 

「久しぶりだな、ナターシャ・フェイルス」

 

その人物は銀の福音事件でアイン達が救出したアメリカ軍のIS操縦者のナターシャだった両者は敬礼すると話始めた。

 

「貴女が来てくれるとは有難い、今回の作戦の参加感謝する。」

 

「良いのよ、私は貴女達に深い恩があるだから気にしないで。それに聞いたわよクラリッサ大尉が敵に囚われているんでしょう、彼女にも恩がある、だから必ず助けましょう。」

 

「ありがとう」

 

アインがナターシャに感謝を言うともう2人の人物がやってきた。

 

「おお、シュバルツの若造じゃねーか。」

 

「久しぶりさね、アイン」

 

「イーリスさん、アリーシャさん」

 

やって来たのは現アメリカ国家代表のイーリスとイタリア代表のアリーシャだった、彼女らは過去にアインが任務で共に戦ったなかでアインとは仲のいい人達である。

 

「貴女方もありがとうございます。」

 

アインが頭を下げると彼女らは先程のナターシャと同じ反応しアインを勇気ずけ、アインは改めて人と人の繋がりがこうしてやってくるんだと実感した。

 

 

そして、ついに亡国企業の基地があるキリマンジャロ攻略作戦が発動された。

 

周辺国の協力のもと出撃したアメリカ空軍のステルス戦闘機F-22ラプターとF-35が敵に探知されずに空域に侵入するとキリマンジャロの各所にあるレーダーサイトと対空装備を破壊した。

 

続いて爆装したF-15とF-16を主力とした部隊がキリマンジャロの表面にある施設を破壊しIS部隊は突入を開始した。

 

IS部隊は3つに分かれ頂上を目指す。中央はナターシャやイーリスなどのアメリカ、カナダ、イギリスの部隊。

右翼はラウラ率いるシュバルツェスマーケン。左翼は楯無やアリーシャ、NATO部隊が進撃する。

 

対空装備は破壊したが集中放火を避けるため、岩肌を盾にしながらISは進み山の中腹に到着すると敵が動いた。

 

雪をかき分けながらゲートが開き中から有人機、無人機のISが現れ攻撃を開始しそれに各部隊も反撃する。

 

❪中央❫

 

「この機体スゲーな!これならいくらでも倒せるぜ。」

 

イーリスは新しい自身の機体ジムⅢパワードFAを使い次々と敵機を撃破し他の兵士達もジムⅢを使い善戦する。アインは束に亡国企業と戦うためには宇宙世紀の技術を用いた機体でなければ勝てないと一般兵用のジムⅢと少数だが専用機を配備し、強化装備も用意しそれを各国に提供した。

 

「イーリス派手にやってるわね、私達も行くわよフライルー!」

 

ナターシャはメガ粒子砲で敵を撃ち抜いていき、隙ができた為ナターシャは変形し一気に頂上を目指した。

 

だが、その前にある機体が現れた。

 

「見たことのない機体・・・新型ね」

 

「ほう、誰かと思えばTR-5の操縦者か、いいだろう私が遊んでやるよこの亡国企業のMがな!」

 

頂上を目の前にはナターシャ対Mの戦いがおこる。

 

--------------------------

 

❪左翼❫

 

楯無達も順調に進撃していると目の前に猛禽類のようなISが楯無達を待っていた。

 

「こっちはロシア代表様かよ、いいぜ!このオータム様が捻り潰してやるよ!」

 

簪はオータムに向けて攻撃しようとすると楯無は簪を止め1人前に出てランスを構えた。

 

「いいわ、その勝負のったわ。簪ちゃん貴女は皆と一緒に無人機をお願い。」

 

簪は「うん、わかった気を付けてね」と言いアリーシャ達と無人機を対処する。

 

「さーてそれじゃあ、私の新たな機体ジェガンMK-IIアクアの力見せてあげるわ!」

 

「へ、オモシレー」

 

左翼では楯無対オータムの戦いが始まった。

 

--------------------------

 

❪右翼❫

 

ラウラが指揮するシュバルツェスマーケンは他のどの部隊よりも進撃していた。彼女達は何度も交戦してきた為もはや無人機では歯が立たなかった。

 

迎撃してくる敵を排除しラウラ達は頂上に達するとゲートから出てきた敵機と激しい撃ち合いになった。

 

「ここを突破すれば内部に侵入できる!全機ここが踏ん張りどころだ!」

 

「「「了解!」」」

 

ラウラ達は敵機を1機ずつ倒していくが次々新たな機体がやってくるためなかなか進撃が出来なかった。

 

「く、叩いても叩いて出てくるな。」

 

「副隊長!上方から敵機です。」

 

「なに!?」

 

ラウラが上空を見ると巨大な機体がラウラ達に迫って来ていた。

 

「全機!散会しろ!」

 

ラウラがその場から離れるとその場所にその機体が降り近くの隊員に襲いかかった。

 

「きゃぁ」

 

「はぁぁ!」

 

ラウラはその隊員を庇いシールドで敵機の攻撃を防ぐとすぐさまレールガンを発射した。しかしその機体はレールガンを躱すとラウラから距離をとった。

 

「背部の大型車スラスターに3本指のマニピュレーター、他の機体とは違う特徴的な外見・・・アイン総隊長が見せてくれたデータにあったバイアランか。」

 

「副隊長」

 

「コイツは私が相手をする、お前達は引き続き正面を頼む、いいな。」

 

「「「はい」」」

 

ラウラは両腕からビームサーベルを展開し越界の瞳【ヴォーダン・オージェ】を使用しスラスターを吹かせバイアランに突進した。

 

「はあぁぁ!!!」

 

右翼ではラウラ対バイアランの戦いが始まった。

 

--------------------------

 

ラウラ達が各所で激しい戦闘をするなかアイン達は地下水路を通り内部に侵入していた。

 

侵入したのはアイン、千冬、ベアトリクス、ドイツ軍の歩兵部隊であり彼らは見張りの兵士との戦闘はなるべく避けたが、無理な場合は容赦なく命を奪った。

 

元ティターンズで基地の内部を熟知しているベアトリクスが先頭を歩き進んでいるとベアトリクスが止まり指を指すとそこには水路から内部に繋がる扉が合った。

 

扉から中に入ると進路が2つありアインは千冬とベアトリクスは歩兵と別々の進路に進み司令センターを目指した。

 

 

アインは通路を進み司令センターまでの案内図を見つけ移動してると視界にある人物が映りアインは目を見開くとその人物を追った。千冬は急に走りだしたアインに「どうしたんだ!?」と聞くとアインは「見つけたんだ奴を・・・アクスマンを!」と千冬に答えた。

 

 

 

【数時間前】

 

アインは元ティターンズのベアトリクスにクラリッサを拐うよう指示した人物ハインツ・アクスマンについて聞くとベアトリクスはアクスマンの写真などをデータをアインに見せ説明した。

 

「ハインツ・アクスマン、元ティターンズの情報将校、上層部からその手腕を認められオーガスタ研究所に所属し被検体の手配などをし裏で暗躍していた男よ。また、いつからか強化人間を効率よく運用するための【n_i_t_r_o】(ナイトロ)システム開発に関わっておりグリプス戦役終結後は逃亡し指名手配されたけど捕まんなかった人物でもあるわ。」

 

アインはベアトリクスからの説明とデータを見てハインツ・アクスマンという人物がどれだけの糞やろうかを認識した。

 

アインがベアトリクスに礼を言い準備に取りかかろうとするとベアトリクスが待ったをかけアクスマンがアインに深い恨みを抱いていると教えた。アインが「何故?」と聞くとベアトリクスは説明した。

 

「貴方は知らないと思うけど貴方は彼が関わった強化人間を何人も撃破して面子を潰したうえに貴方がオーガスタに進行して研究所を武装解除したせいでアクスマンは何もかも失ったからね、気をつけなさい。」

 

ベアトリクスの説明で自身が恨まれている、そのせいでクラリッサが誘拐されたことにアインは胸を痛め、必ずクラリッサを救いだすと決意をさらに固くした。

 

 

【現在】

 

アインはアクスマンを追いかけていると少し大きな部屋に到着しそこにはアクスマンが待ち構えていた。

 

「気づいていて、わざわざ待っていたのか。」

 

アインがアクスマンに問うとアクスマンは「ああ、そうだ」と答え、口を開く。

 

「君とこうして直接会うのは初めてだな、アイン。だが私は君をよく知っていると君のせいでえらい目に逢ったからね。」

 

「俺もてめえのことは知ってるよティターンズの上層部に認められるだけの糞やろうだってな!話しは終わりだクラリッサは何処にいる?大人しく答えろ!」

 

アインは拳銃をアクスマンに向けトリガーに指をかけいつでも発砲出来るようにするがアクスマンは余裕の表情を浮かべていた。

 

しばらくの沈黙が続くとアクスマンが口を開いた。

 

「教えてやってもいいが君も知りたいだろ?何故私がわざわざ彼女を誘拐したのか、「・・・」その沈黙は知りたいと解釈しよう。」

 

そして、アクスマンは語り始めた、だが数分後にアイン達は聞かなければよかったと後悔することになる内容だった。

 

「私はティターンズの軍人として出世し未来が約束されていた・・・だが!君が現れたことで私はどん底に叩き落とされた!君は私が監修した強化人間を倒し、オーガスタ研究所を武装解除させ私は逃亡せざるおえなかった。今まで築いてきたものが失くなり気がつけば重犯罪者として追われる日々。」

 

「だが!私はそこで終わる人間ではなかった。私は情報こそが武器というポリシーでね私は来る時の為情報を集めた、人物、MS、技術など集められるものは全て!そして、ある日私は光に包まれ目が覚めるとこの世界にいた。私はこの世界で私の理想を叶える為裏の組織である亡国企業に接触し僅かな期間で組織のトップにまで上り詰めた。」

 

「そして、私は未完成の技術を完成するため人体実験をすることにした、そこで私が目をつけた国が「ドイツだった」そうだ、その実験は問題なく進み私は理想はすぐそこだと確信した・・・だが!君が再び私の邪魔をした君が起こしたブラックリベリオンで研究成果は全て白紙となった。」

 

「私の怒りは限界に達し君に復讐しようとした、だが君には無人機は効果はなく、私は悩んだ・・・そんな時君の妻クラリッサ・ハルフォーフがMに倒されたと知り私は彼女を使い君に復讐することにした。私はMに彼女を誘拐するよう指示を出し彼女を私のところに連れてきた。」

 

アクスマンは笑みを浮かべてアインに「私が何をしたかわかるか?」と質問しアインが沈黙しているとアクスマンは驚愕の事実を口にした。

 

「犯してやったんだよ彼女を・・・」

 

「「!!!」」

 

アインと千冬に衝撃がはしる。

 

「(奴は今、なんて言った?・・・クラリッサを犯しただと・・・)」

 

アインの内側から怒りの感情が込み上がるなかアクスマンは語り続ける。

 

「彼女は素晴らしかったよ、容姿もそうだが私をたいへん楽しませてくれた。いくら犯しても最後まで壊れなく君の名を呼んでいたんだからハッハッハ」

 

高笑いするアクスマンについにアインがキレた。

 

「貴様!!!」

 

アインはトリガーを引き拳銃を発砲し鉛の弾丸がアクスマンに向かって行くが弾丸はアクスマンの直前で止まった。

 

「なに!?」

 

アインは弾丸が止まった理由がわからずさらに撃ち込むがその弾丸もアクスマンには届かなかった。

 

「残念だったねよく見たまえ。」

 

アクスマンに言われアインは弾丸が止まった場所を見るとそこには透明な壁が存在していた。

 

「特別な防弾ガラスだよ、12.7ミリくらいは防げる。」

 

「なら」

 

アインは拳銃をしまうとISを右腕だけ部分展開しビームライフルのトリガーを引きビームを発射した、だがそのビームもアクスマンに届くことはなく消失した。

 

「!!!」

 

驚くアインにアクスマンは天井を指差し、アインは天井を見るとそこには何らかの装置がありアクスマンが「Iフィールドだよ」と答え、アインはならばとグレネードを撃とうするとアクスマンが「待ちたまえ」と言い今さら命乞いかと思ったがアクスマンはポケットからボタンを取り出した。

 

「確かにソレなら私を殺せよう、だが私が持っているこのボタンを押したらクラリッサはどうなるかな?」

 

「貴様!」

 

「卑怯な奴め!」

 

アクスマンはニヤリと笑みを浮かべると「私を逃がせばこのボタンは破壊しよう、どうする?私は約束は守る男だ」と言い、アインはアクスマンの言葉を信じられなかったがクラリッサを人質に取られている以上アクスマンを逃がすしかなかった。

 

「行け!」

 

「懸命な判断だ」

 

アクスマンは後ろにある階段に進み、少し登ったところで止まりアイン達の方を見るとボタンを放り投げ「ただの玩具だよ」と言いアイン達を馬鹿にし「クラリッサは地下5階にいる、せいぜい感動のは再開をするんだな」と言い残し消えて行った。

 

今にもアクスマンを殺しに行きそうなアインは千冬は肩に手を置き「今は・・・」と言いアインも「ああ、わかってる」と言い部分展開を解除しクラリッサがいる地下5階を目指した。

 

 

数名の敵を排除し目的地の地下5階に到着したアイン達は厳重にロックされた扉を見つけると機械を銃弾を撃ち込み破壊するとロックが解除され2人で強引に扉を開け中に入ると証明がついた。

 

「「うっ!」」

 

視界が回復し見渡すと部屋の中央にクラリッサの姿を見つけアインは駆け出した。

 

クラリッサは強化装備を着た状態で鎖で吊るされておりアインはクラリッサの脈を計り無事なのを確認すると鎖をナイフで切断し倒れるクラリッサを受け止めた。

 

「クラリッサ・・・」

 

意識はないが無事なのを確認しアインは千冬にここから脱出するため肩を貸すように頼んだ瞬間「死んでくれ」クラリッサが呟いた言葉にビクリとするとクラリッサは手にナイフを出すとアインを刺し始めた。

 

アインは間一髪ナイフを避け、次々くる攻撃をナイフでガードしていると千冬がクラリッサに蹴りをいれるとクラリッサはそれを躱し距離をとった。

 

「クラリッサ!?いったいどうしたんだ!」

 

アインが動揺していると部屋のモニターがつきアクスマンの姿が写し出された。

 

「私からサプライズはどうだったかね?」

 

「アクスマン!貴様、クラリッサに何をした!」

 

アインの怒りのこもった質問にアクスマンは笑いながら答えた。

 

「なーにちょっと彼女を洗脳しただけだよ、今彼女は君達を敵としか認識出来ないからね。君にとってはこれ程やりずらい相手はいないだろ?ハハハ、では夫婦どうしで殺しあいを楽しむといい。」

 

そう言い残しアクスマンはモニターから姿を消した。

 

「(アクスマンの野郎、何処までも卑劣な奴だ)」

 

アインはさらにアクスマンに対する怒りをつのらせたが

今はクラリッサを助けることに集中する。

 

クラリッサの行動に注意しているとクラリッサが指を鳴らした、すると天井から10機の無人機が降りてきた。

 

「あの形状はバーザム改か・・・先ずは奴らを片付けるか。」

 

アインはISを展開しようとすると千冬が静止させた。「姉貴?」千冬は踏み出し歩いて行くとアインに言い放つ。

 

「アイン、あの無人機達は私が引き受けよう「だが姉貴、新型を1人じゃ」問題ない。私を心配する余裕があるならクラリッサを助けることに集中しろ」

 

「姉貴・・・」

 

千冬は腕につけた腕輪に降れると自身の新たな機体リ・ガズィを展開した。

 

「必ず助けろ、私の義妹を・・・そして全員無事に帰るぞ」

 

そう言うと千冬はバーザム改の集団にビームを撃ち込むと壁にも撃ち込み穴を作ると「こっちだ!」とバーザム改を引き連れていった。

 

 

2人だけの空間となりアインは「クラリッサ、少しだけ耐えてくれ」と呟きISを展開した。アインがISを展開するとクラリッサも展開し「!!!、なんだと・・・」アインはクラリッサの機体に驚愕した。

 

クラリッサが展開した機体はスマートな体型、紫色の装甲、背部に接続されたファンネルラック、ブレードアンテナとモノアイを持つ機体だった。

 

「AMS-123Xバルギル、新生ネオ・ジオンの総帥専用機のプロトタイプだと!?」

 

アインはアクスマンがこんな機体のデータも持っていのかと驚き、面倒なことになったと危機感を感じた。だがそれでもアインはクラリッサを救う為スラスターを吹かした。

 

「はあああ!!!」

 

 

1人の男の恨みによって最愛の2人がぶつかり合う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




いかがでしょうか?

アクスマンが登場するシュバルツェスマーケンという作品内でもコイツは主人公の義妹とやってましたから、私も書いてて殺意がわきました。

次回は最初からバトルしていきたいと思います。

感想やリクエストなど待ってます。リクエストで出して欲しい機体や人物を書いてくれれば出すかも知れないので気軽にどうぞ。


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代償なんて安いもんだ

皆様、新年明けましておめでとうございます。

今年も頑張って投稿していくのでよろしくお願いします。


アインはスラスターを吹かしクラリッサに接近しビームライフルを撃ち、左手にビームサーベルを取り出した。

 

クラリッサはビームを躱すと迫るアインにビーム・トマホークを取り出し迎えうった。「ちぃ、」アインはつばぜり合いになりスラスターを吹かしてクラリッサを押そうとするがびくともせず、このままでは押し負けると判断し力を抜き距離をとった。

 

振り下ろされたビーム・トマホークはそのまま刃を床に叩きつけ大きな亀裂がはいった。アインはグレネードをクラリッサに向け発射するがグレネードは全てクラリッサが床から引き抜いたビーム・トマホークに切断されてしまった。

 

「!!!」

 

あまりの早業に目を見開くと次の瞬間クラリッサの姿がアインの視界から消えた。「なっ!?」消えたクラリッサを探すアインは次の瞬間殺意を感じビームサーベルを殺意を感じた方に構えた瞬間「!!!」クラリッサのビーム・トマホークをアインのビームサーベルが防いだ。

 

「く、ううう」

 

アインは徐々に押しこまれ片膝をつきなんとか踏ん張っているとクラリッサはビームライフルの銃口をアインに向けた。

 

「(やられる)」

 

アインはバルカンを撃ち一瞬の隙を作ると【オーバーブースト】を使いビームサーベルの出力とスラスター出力を上げ距離をとった、その瞬間ビームライフルが発射されアインがいた場所をハチの巣にした。

 

アインは体勢を整えるとビームライフルを撃った。だがその攻撃もクラリッサはビーム・トマホークで防いしまった。

 

「(バルギル、さすがネオ・ジオン軍総帥機のプロトタイプだ。性能がジェダを遥かに凌駕している・・・【オーバーブースト】を使ってなんとかやれてるがいつまでもつか・・・)」

 

アインはジェダとバルギルの性能差に歯を噛みしめどうやって倒すかを考えていた。

 

アインが動かないでいるとクラリッサは背部のラックを展開した。

 

「(アレはファンネルか、だがクラリッサはBT適正が低かったはず使えるわけが・・・まさか!?」

 

アインは次に起こることを理解しそれを阻止しようとするが既に遅かった。

 

【「n_i_t_r_o】(ナイトロ)システムスタンバイ」

 

機械音と共にバルギルは各所から青白い炎を出し恐ろしいオーラを放った。

 

「やはり、搭載してたか。」

 

何度も戦ったからわかる【n_i_t_r_o】(ナイトロ」システムの恐怖を再び感じ、アインハチの巣構えているとクラリッサは展開したラックから6基のファンネルを発射しアインに攻撃をしかけた。

 

「ファンネル・・・」

 

6基のファンネルはアインを囲むように展開するとビームを発射した。アインは発射されたビームを躱し、シールドで防ぐがファンネルは場所を移動し次々とビームを発射しアインを攻撃する、「くっ、」ビームはアインのあえて顔や胸ではなく足や肩などを攻撃する、アインも対応できず数発被弾するとクラリッサは自身も攻撃に加わった。

 

アインは次々と襲いくるファンネルの攻撃に気をつけながらビームライフルとビーム・トマホークで攻撃するクラリッサも対処するため徐々に被弾し距離をとろうとするとクラリッサは両腕から先端からビーム刃を出したバタフライエッジをアインに投げつけた。

 

「そんなもので!」

 

アインはバルカンでバタフライエッジを向かいうとうとするがバタフライエッジはバルカンを避けアインを切りつけた。

 

「がぁっ!」

 

体勢が崩れたアインにクラリッサはビームライフルをアインの腹部に当てると下部に装備されたグレネードを発射した。

 

「!!!」

 

グレネードをまともにくらいアインは吹っ飛ばされ壁に激突しクラリッサはアインにファンネルをビームを喰らわせた。

 

 

「う・・・まさか、ここまで追い込まれるなんてな、ファンネルを完全に使いこなし自身も接近戦を仕掛ける・・・セシリアの操作が子供みたいだな。」

 

アインは壁から出るとクラリッサを見た、ファンネルはラックに収納されたが未だにバルギルは【n_i_t_r_o】(ナイトロ)を発動しており青白い炎が先程よりも激しくなっていた。

 

「どうやって、止めるか・・・」

 

ジェダを凌駕する機体性能、強力な武装、【n_i_t_r_o】(ナイトロ)で強化された力、アインは有効な手段が思い浮かばなかった。

 

アインは弱点がないか攻撃を仕掛けようとしたら時束から通信がはいった。

 

「もしもしアッ君聞こえる?」

 

「何ですか?束さん、俺今忙しいんで後にしてください「クラちゃんのことでわかったコトガあるの」!?ナンですか?」

 

「クラちゃん、ISを待纏う前首にチョーカーをしていたでしょ、アレがクラちゃんを操っているみたい。」

 

「それじゃあ、それを破壊擦ればクラリッサの洗脳は解けるんですね。」

 

アインはクラリッサを助ける方法がわかり希望がみえたが次に束が言ったことに目を見開いた。

 

「あのチョーカーにわね、もしクラちゃんのシールドエネルギーが0になったら爆発するようになってるの」

 

「なんだと!?」

 

束の言ったことはあまりにも衝撃的だった、つまりいくらアインがバルギルをなんとか倒してもその時点でチョーカーは爆発しクラリッサを助けることが出来ないのだ。アインはクラリッサを犯し、洗脳し戦わせ、さらには、危険な【n_i_t_r_o】(ナイトロ)を使わせ、用がすんだら爆殺しようとするアクスマンに更なる怒りを感じた。

 

「あの野郎・・・」

 

「アッ君、私も何とかしようとしたけどチョーカーは外部からの操作を無効にするみたいでどうしようも出来なくてごめんね。」

 

「いや、束さん・・・助ける方法がわかっただけで助かりました、俺の方はいいんで姉貴や地上のラウラ達サポートを頼みます。」

 

「わかった、アッ君頑張ってね」

 

束との通信を終えたアインはまだチョーカーをどう破壊するか手段が見つからないがダメージを与えれば何かヒントが見つかるかも知れないと考えビームライフル、ビームサーベルを握り締めスラスターを吹かしクラリッサへと向かった。

 

アは【オーバーブースト】がオーバーヒートしないようにしつつ可能な限り私用し戦闘を再開した。

 

アインがビームライフルを撃てばクラリッサはファンネルとビームライフルで射撃を行い、アインがビームサーベルで斬りかかればクラリッサもビーム・トマホークで迎えうつ、一進一退の戦いが繰り返されるなかアインは残りのエネルギーが3割をきっていた。

 

アインはジェダとバルギルの性能差を埋めるため随時【オーバーブースト】を使用するためエネルギーの消費が激しかった。

 

「ハァハァハァ、(エネルギーはもう僅か、ビームライフルのEパックも使い果たした、その他の武装も雀の涙、クラリッサは未だにファンネルなど各種武装が健在、まさしく絶対絶命だな・・・)」

 

アインは現在の状況を理解すると残していた策を実行することにした。

 

「こんな方法に頼るしかないとはな・・・自分の力の無さを呪いたくなるな、だがやるしかない。」

 

アインは覚悟を決め【オーバーブースト】を使用しようとした、だが何故か【オーバーブースト】は作動しなかった。

 

「(何故【オーバーブースト】が作動しない!?機体の状態的には問題ないはずだ・・・)はっ!?、そうか・・・そういうことか、【オーバーブースト】が作動しないのはお前の仕業か?ジェダ。ISにはコア人格がある、宇宙世紀で造られたお前もこのような世界にきてISになった時宿ったんだな。」

 

「・・・」

 

「俺とお前は長い付き合いだ、だから俺が今からやることがわかって俺を止めたんだろ。お前の言いたいことはわかる、だがな今の俺にはこれしかないんだ。成功率は5%以下失敗したら死ぬ、でもなそれを越えなきゃクラリッサは助けれない・・・だから、だから頼むよジェダ、俺に力を貸してくれ。」

 

「カチッ」

 

アインの画面に【オーバーブースト】が使用可能の表示が出た。

 

「ありがとよ」

 

アインはビームライフルを仕舞うとビームサーベルを取り出し立ち上がる。

 

「それじゃあ最後まで付き合ってもらうぜ、相棒!クラリッサをこの手に取り戻す為に!」

 

ジェダとゴーグル輝きアインはビーム刃を出し【オーバーブースト】を作動させた。

 

そして、スラスターを吹かし盾を構えクラリッサに直進した。

 

「ファンネル・・・」

 

クラリッサの呟きもともに背部のラックが展開し6基のファンネルが飛び出しアインを攻撃する。

 

「そんなんで止まるか!」

 

アインはファンネルからのビームを末端部への直撃は無視しそれ以外のビームをシールドで防ぎビームサーベルで防ぎ、クラリッサに迫る。

 

クラリッサは止まらないアインにビームライフルを構え撃つがそれでも止まらないアインにクラリッサはビームライフルを仕舞うと拡張領域からロング・ライフルを取り出しアインに向けて構えるとエネルギーを収束させた。

 

「な!?、(あのエネルギー量は以上だまさか俺の【オーバーブースト】と同じようなものかならばヤバイな)」

 

アインはクラリッサがこれから撃つビームが危険だと判断した、だが今からでは、避けることも阻止することも出来ない為アインは正面から迎えうつことにした。

 

 

「ジェダ、エネルギーの全てを防御に回せ!絶対防御用のもだ「!?」そうしなきゃ耐えられねぇ、頼む!」

 

すると絶対防御が解除されアインは我が儘を利いてくれた相棒に感謝しクラリッサの攻撃を受け止める準備を終えた瞬間クラリッサもエネルギーの収束が終わりトリガーを引いた。

 

「疑似単一使用能力【オーバーバースト】」

 

収束された強力なエネルギーが放たれアインに迫る。

 

「ぐっ」

 

ビームはアインに直撃する。

 

ビームをアインはシールドで防ぐ、だが時間がたつにつれシールドにひびが入りどんどんと広がっていく。

 

「耐えてくれよ相棒・・・」

 

シールドを持つジェダの腕にもひびが入っていく。

 

そして「!!!!!!」大爆発が起こった。

 

 

クラリッサは不完全な【オーバーバースト】を使用したことで機体がオーバーヒートしその場から動かなくなる。クラリッサが顔を上げると黒煙が裂けアインがビームサーベルを握り出てきた。

 

「耐えたぁ!!!」

 

アインはスラスターを吹かしクラリッサに迫る。

 

「ファンネル・・・」

 

 

ファンネルが展開されアインを攻撃するがビームはアインには当たらずその間にアインはさらに接近する。

 

もう少しでクラリッサに届く、アインは力を振り絞りスラスターを吹かす、だが、1発のビームがジェダの頭部に直撃した。

 

 

「がぁ!!!」

 

直撃したビームによって割れた破片がアインの左目を貫き想像出来ない痛みがアインを襲う。だがアインはそれでも止まらずスラスターを吹かし、そして「!!!」クラリッサに取りついた。

 

「やっと届いた。」

 

アインはビームサーベルを突き刺すと武器の安全装置を解除した。

 

「クラリッサ、この1撃がお前を助ける・・・だからちょっと我慢してくれよ。」

 

アインは0距離で腰部グレネードを全弾発射した。

 

「!!!!!!」

 

発射されたグレネードは大爆発をおこしジェダとバルギルをそれぞれ壁に激突させた。

 

 

 

「う、う・・・う」

 

アインは意識を取り戻し動かなくなったジェダから這うように脱出し立ち上がりバルギルの方を見るとバルギルからクラリッサが自身と同じように脱出していた。それを見てアインは安堵した。

 

アインの策は至近距離でグレネードを喰らわしその衝撃でクラリッサのチョーカーを破壊するというものであった。

 

「上手くいったか・・・」

 

アインはクラリッサに駆け寄ろうとするとクラリッサは立ち上がりナイフを取り出すとアインに向かって走り出した。

 

「なぁ!?」

 

アインはクラリッサのナイフを避けなんとか格闘術で動きを止めようとするが先程の目の負傷で避けるので精一杯だった。

 

「くっ、」

 

アインはクラリッサの攻撃を躱すと距離をとり拳銃を取り出しクラリッサに向けた、だがクラリッサはそんなのどうしたといわんばかりにアインに迫る。

 

クラリッサが至近距離まで迫るとアインは拳銃を仕舞い両手を広げた、そこにクラリッサは突っ込みアインにナイフを突き刺した。

 

「ぐふっ!」

 

アインはそのままクラリッサを抱きしめた。

 

「クラリッサ、待たせて悪かったな君をこんな目にあわせてしまって・・・」

 

アインはクラリッサに語り続ける。

 

「皆、俺達の帰りを待っているだ、ラウラに姉貴、シュバルツェスマーケンの隊員達に基地の兵士達、他国の人達も俺達の帰りを待っているんだ・・・」

 

チョーカーにはいったひびが広がっていく。

 

「君がIS学園で助けた子供は無事に親御さんの元に帰れたよ、君のおかげだ・・・俺は君を誇りに思う。」

 

さらにひびが広がる。

 

「一緒に帰ろう、クラリッサ」

 

そしてチョーカーは壊れた。

 

「クラリッサっ!」

 

アインは力が抜け、意識を失い倒れそうになるクラリッサを支えるとゆっくりと床に下ろし刺さったナイフを引き抜いた。

 

刺さった部位に応急処置をし休んでいるとクラリッサが目を覚ました。

 

「う、・・・私は何を・・・アイン・・・」

 

クラリッサは起き上がり周りを見渡すとアインに問いかけた。

 

「これは・・・私達が戦ったのか?」

 

クラリッサの問いにアインは「ああ」と答えるとクラリッサはアインの左目に気がつき目を見開いた。

 

「アイン、その目は!私が・・・やったのか・・・」

 

アインが沈黙しているとクラリッサは両目から涙を流していた。

 

「すまない・・・・アイン、私は・・・私は君を傷つけてしまった、君を支えると助けると言った私が逆に君を傷つけてしまった・・・」

 

「クラリッサ・・・」

 

「すまない、もう私は君に顔向け出来ない・・・私はもう君とは会わない・・・」

 

「クラリッサ!」

 

アインはクラリッサの両腕を掴むと涙を流すクラリッサに優しくキスをした。

 

「ん!?・・・ん・・・んん・・・・」

 

しばらくの間キスをし数秒か数分たつとアインは口を離した。

 

「そんなこと言うなよ・・・こんなことで俺達の繋がりが終わるわけないだろ、それによ俺の目1つで愛する嫁さんが助かるなら安いもんだ。」

 

 

「アイン・・・」

 

そして2人はもう1度キスをする。

 

 

 

--------------------------

 

地上では各部隊が敵を倒し内部に侵入し制圧を完了していた。

 

基地陥落を察知したMとオータムは他の構成員達とキリマンジャロを脱出した。

 

ラウラは苦労したが単独でバイアランを撃破し部下達と基地内部に侵入し残党がいないか見回っていると最後のバーザム改を倒した千冬と合流し千冬の案内でアイン達の元に急いだ。

 

2人は部屋につくと目の前の光景に安堵した。

 

そこには部屋の中央で疲れて寝てしまったアインを膝枕しているクラリッサの姿があった。

 

ラウラは2人に駆け寄ろうとしたが千冬がラウラを止め首を横に振った。

 

ラウラはその意味を理解すると千冬と共に暫くアイン達をそっとして2人だけの時間を邪魔しないようにした。

 

 

 

 

こうしてキリマンジャロ攻略作戦は終了した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




いかがでしたでしょうか?

久しぶりの投稿なんでちょっと心配でしたが自分てきには上手くかけたと思います。

次回は短編の方を投稿する予定です。

感想やリクエストなどは貰えたらありがたいです、気軽にどうぞ。


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クラリッサからのお守り

今回は短めです


キリマンジャロ基地攻略から一週間、アインとラウラはやっとIS学園に戻ってきた。

 

そして今2人は千冬の目の前で様々な書類にサインをしていた。

 

「本当に辞めるんだな?」

 

「ああ、あの頃とは状況が違う。亡国企業はキリマンジャロを失い世界中に散り既に2件のテロを起こした、やつらの行為を止めるには直接叩くしかない、だからIS学園には居られない。」

 

「だが…」

 

「それに俺達がいたら逆にやつらがやってくる可能性がある、それで一般人を巻き込みたくない。」

 

そう言うと千冬はこれ以上アインを止めようとはしなかった。退学に必要な書類にサインを書き終わるとアイン達は荷物が入ったアタッシュケースを持ちリニアに向かった。

 

そこには山田先生や楯無などアイン達と仲のいい人々が集まっていた。アイン達を見ると彼女達はお礼や別れの言葉をアイン達に伝えた。

 

IS学園をあとにしたアイン達は飛行機に乗りドイツへと向かった、これからアイン達は本格的な亡国企業との戦争へ突入する、引き返すことは出来ない勝つか負けるかそれしかない。

 

ドイツに着くとアイン達を迎えてくれたのはシュバルツェスマーケンの隊員達だった。

 

「長旅、ご苦労様です。アイン、ラウラ副隊長。」

 

クラリッサが敬礼し隊員達を代表して言うとアインは頷きクラリッサに問いかける。

 

「クラリッサ、もう身体は大丈夫か?」

 

「もう心配ない、束博士からも太鼓判をもらうほど回復した、皆に心配かけた分働かせてもらうよ」

 

クラリッサの言葉を聞きアインとラウラは安堵した。

 

それからは忙しい日々だった。亡国企業の情報があれば現地に向かい調査し敵がいれば戦闘、出撃命令が降りなければ戦闘訓練を繰り返す日々、ブラック企業もホワイトに見える重労働に隊員達はかなり疲れていた。

 

そんななか今俺はある手術を受けていた。洗脳されたクラリッサとの戦闘で俺は左目を失った…いくらハイパーセンサーがあるとはいえ無いのはいろいろと苦労するため束が開発した新しい越界の瞳(ヴォーダン・オージェ)を左目に施した。

 

次の日には包帯を取っていいというので包帯をとると越界の瞳(ヴォーダン・オージェ)のお陰で色々とよく見えるがまだ目が慣れてないせいで不快に感じているとクラリッサが自身の眼帯を外し俺につけた。

 

「クラリッサ?」

 

「これでだいぶマシになっただろ?」

 

クラリッサに言われアインは確かに眼帯をつけただけで不快感がなくなったことに気づいた。

 

アインが何故なのか疑問に感じているとクラリッサが説明してくれた。

 

「私の越界の瞳(ヴォーダン・オージェ)は隊員の中で唯一の代1世代の代物でな性能が高いが安定性に欠けるものでなそれで私の眼帯は越界の瞳(ヴォーダン・オージェ)を抑制する効果があるんだ。アインのは性能は落ちるが安定した第2世代をベースに私のと同等の性能を持った代物だがアインはまだ慣れてないからなだから私のを使えば大丈夫と思ったが正解だっな。」

 

「ありがとよ」

 

「いや、君に使ってもらえるならその眼帯も喜ぶし、それは私からのお守りみたいなものだ。」

 

アインは新たな力とクラリッサからのお守りを手にしさらに激しさをます亡国企業との戦いに身を投じる。

 

 

 

 

 




明日も投稿するのでお楽しみに


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月の名を持つ機体と宿る命

ついに登場ですあの機体が




「どうですか?束さん…」

 

「んー、やっぱり限界かな」

 

アインは束にジェダを検査してもらっていた。

 

異変に気づいたのは訓練でのことだった、いつものようにジェダを纏い高速機動訓練をしているとスラスターが急に停止したのだ、その時は訓練を中止し整備員に見てもらったが以上はわからず、次の日の訓練でラウラと近接戦闘をしているとビームサーベルの出力が下がり【オーバーブースト】を使っても出力は上がらなかった。そればかりか機体を上手く動かせないという事態まで発生していた。

 

「部品が劣化したりとかはないから多分…アッ君が強くなりすぎて機体がその操作に耐えられなくなったのかもね…」

 

「そうですか…」

 

アインは自身の力が強くなったことは嬉しいがもう何年も一緒に戦ってきた相棒に乗れなくなることに寂しさを感じていた。

 

俯くアインに束は「仕方ないことだよ」と言いアインを別室に連れて行く。

 

アインは束に別室に何があるのか訪ねると束は「行ったらわかる」と言われ黙って別室につき束が灯りをつけるとアインの前に見たことのない機体が照らされた。

 

「これは!?」

 

アインは目の前の謎の機体を見てあることに気づいた。顔はガンダムのような形だがそこから下の姿には覚えがあった。

 

「束さん!コイツの元ってクラリッサがキリマンジャロで使ってたバルギルじゃないですか!なんでコイツが…」

 

アインの質問に束は答える

 

「クラちゃんが使った機体バルギルは束さんの目から見ても現存するISの最強クラスの機体だったの、それで廃棄にするにはあまりにももったいないと思ったから回収したの。それでいつかはアッ君が使うように新しい機体として作り出したのがこの機体ってこと。」

 

「・・・」

 

「頭部は【n_i_t_r_o】(ナイトロ)が搭載されていたからキリマンジャロで回収した頭部の部品に換装して未完成だった武器を束さんが完成させた物を背中に装備させたの、それ以外の武器はバルギルと同じであとはジェダのコアを入れれば【オーバーブースト】も使用出来るよ。」

 

「ありがとうございます、束さん。」

 

束に礼を言うとアインはジェダを展開しコアを取り外すとコアをその機体に入れた。

 

「うん、問題なく作動したみたい、これで今からこの機体はアッ君の物だよ・・・あとこの機体の名前なんだけどこの顔たしかガンダムって言ったよね、だから背部の武器が三日月に見えるから【ムーンガンダム】て名前でどうかな?」

 

アインは束が考えた自身の新たな機体の名を気に入った。

 

「(ムーンガンダム、いい名だ…戦いで壊すかも知れないがよろしくな相棒)」

 

 

 

 

 

 

「ぐっ、うぐ、ぐえ、うふう、はあはあはあは~あ、急にどうしたの」

 

アインが束のところに言ってる時クラリッサは書類を纏めていると突如激しい嘔吐に襲われた。

 

「これは・・・はぁはぁ、何なんだ?」

 

クラリッサは今までに経験したことない事態に苦しんでいるとそれに気づいた部下達はクラリッサを連れ軍の病院に向かった。

 

病院についたクラリッサは様々な検査を受け医師から検査結果を気かされた。

 

「おめでとうございます、 もう二カ月を過ぎていますね」

 

医師の言葉を聞きクラリッサは自身がアインとの子を身ごもったと理解した。

 

「産みますか?」

 

医師の言葉にクラリッサは考える、たしかに今は亡国企業との戦いが終わっていない状態であり子を産むために軍の仕事を休まなければならないとだがクラリッサは産むことを選んだ誰よりも危険な戦いに身を投じるアインが必ず生きて戻る為に。

 

「はい」

 

「そうですか、では母子手帳を用意しますので、こちらの書類にご記入を」

 

クラリッサは必要書類を記入し医師から今後の話を聞き基地へと戻った。

 

 

「クラリッサ!」

 

基地に戻るとクラリッサが体調が悪く病院に行ったという話を聞いたアインが血相を変えて飛んで来た。

 

「身体は大丈夫か?もう良いのか?」

 

心配してくれるアインにクラリッサは検査の結果を言う。

 

「アイン、私のお腹の中に君との子供が居るんだ「え!?」子供が居るんだ…」

 

「えっ、えええええ――――――!!!!!!!!」

 

 

 

アインの声が基地中に響きわたった。

 

 

--------------------------

 

 

クラリッサの妊娠がわかってから1週間後、幸い亡国企業はテロなどを起こさず久しぶりの平和が続く中シュバルツェスマーケンの隊員達は会議室に集まっていた。何故なら今からそれぞれが考えたアインとクラリッサの子供の名前を発表するからだ。

 

どんな名前が出るか楽しみにしてるなかアインはある人物が気になっていた。その人物は千冬である、基地司令やヘンケン中将ならわかるが千冬はIS学園に居るはずなのに何故かここに居るのだ。

 

「おい、姉貴なんでアンタがここに居るのだ?」

 

アインが千冬に問うと千冬は答える。

 

「ふっ、そんなもん決まっているだろう…大事な弟と義妹の子供つまり私の甥か姪の名を決めようとする時私がいなくてどうする!」

 

堂々と言った千冬にアインは「学園は?」と聞くと千冬は「仕事は・・・わかるだろ?」と言い、その言葉でアインは千冬が山田先生に仕事を押し付けたと理解した。

 

 

「んじゃ、誰が先に発表する?」

 

「はい!」

 

アインの言葉に反応したのはラウラだったラウラは自信ありと言わんばかりの顔でタブレットを操作しモニタ―に名前の候補を出す。

 

「アイン総隊長とクラリッサとの付き合いが長い私の案はこれだ!」

 

「「「「「「!!!!!!」」」」」」

 

モニターに表示された名前千冬以外のメンバーが絶句する。

 

「おい、ラウラ…ロンメル、ヴィットマン、カリウス、ルーデルって全部、第2次大戦のドイツの軍人の名前じゃねぇか!!!」

 

「へぷっ!」

 

アインはラウラの頭に千冬直伝の出席簿アタックを喰らわせた。

 

「総隊長、ならこれはどうですか!」

 

ラウラは再度モニターに案を出すがまたもアイン達は絶句した。

 

「今度は豊作、金義、徹三、三郎、弘って今度は日本じゃねぇか!!!」

 

「へぷっ!」

 

またも出席簿がラウラ襲う。

 

「なら、今度こそ」

 

ラウラは三度目の正直といわんばかりに案を出すがその案に千冬までも絶句した。

 

「だーかーらーなんでまともな名前じゃないんだよ、エイブラムス、チャレンジャー、レオパルト、10式ってなんで今度は世界各国の主力戦車の名前なんだよ!ついには生き物ではなく無機物の名になったよ。」

 

 

「では今度こそ!「もう寝てろ!」へぷっ!」

 

アインはこれ以上ラウラに頼っても駄目だと判断し気絶させた。

 

ラウラが気絶すると今度は千冬がタブレットを操作しモニターに名前の案を出した。

 

「やはり私の案が良いようだ…私の案はこれだ!」

 

モニターに表示された名は【イチカ】だった。すかさずアインが千冬につっこむ。

 

「姉貴正気か?なんで自分の子供に旧名をつけなきゃいけないんだよ!」

 

その後は修羅場だった、千冬はなにがなんでも【イチカ】にしようとするしラウラは復活しゲパルトとかまた無機物の名前出すし、まともだと思ったヘンケン中将は男の子なら【カミーユ】女の子なら【エマ】って名前出すし、それアンタの部下の名前だろ。

 

結果この日は名前は決まらず、後日改めて名前を決めることになった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




いかがでしたでしょうか次回は戦闘したいと思います


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妻子を守る月

やつが登場します


クラリッサの妊娠がわかり数ヶ月がたった。この間に俺達シュバルツェスマーケンは何度か亡国企業と交戦したが戦ったやつらは下っ端のような連中で被害も微細なものだった。

 

だがしかしアインは亡国企業が今は何かを準備しており必ずまた大きな行動に出ると睨み今日も激しい訓練を行っていた。

 

「そこまで、整列!【ざっ!】今日の訓練はここまでとする各自ISを整備班に渡し明日の訓練にも備えるように。」

 

「アイン総隊長に敬礼!」

 

【ざっ!】

 

ISを整備班に渡したアインはシャワーを浴び汗を洗い流すと軍服に着替え軍帽と最後に眼帯をすると車庫へと向かった、車庫に向かいエンジンをかけようとすると軍服に着替えたラウラがやってきた。

 

「総隊長、今日も行くんですか?」

 

「ああ、もう日課だからな…お前も行くか?」

 

アインがラウラに聞くとラウラは「はい、ご一緒したいです」と答え、アインはラウラとある場所に向かった。

 

車を走らせアイン達が着いたのは軍の病院だった、アイン達がここに来たのは現在クラリッサが出産日が近くなった為入院しているからで アインはクラリッサが入院してからは余程のことがない限り毎日訪れていた。

 

受付をすませクラリッサがいる部屋へと向かい中に入るとそこには本を読んでいたクラリッサがおりそのお腹は大きくなっている。アイン達に気づいたクラリッサはアインに笑みを浮かべた。

 

「今日も来てくれたのか、アインも総隊長としての仕事で疲れているのに大丈夫か?」

 

「なーに、愛しい嫁さんの為なら苦ではないしクラリッサの顔を見れただけで疲れが吹き飛ぶよ。」

 

「アイン…」

 

お互いを見つめ合い頬を赤くし顔が近ずいていくと「んっ!」ラウラが咳払いをした、アイン達は慌てて距離をとった。

 

「アイン総隊長にクラリッサも毎回毎回、私がいるなかで2人だけの世界に入らないで下さい、見てるこっちも恥ずかしくなります。」

 

「すまん」

 

「すいません」

 

 

その後もラウラがいろいろと小言を言うなかアインはクラリッサにアイコントするとクラリッサは頷きアインはラウラに話しかけた。

 

「ラウラ、もうその辺で勘弁してくれよ…あっそうだラウラ、お前来るの久しぶりだろクラリッサのお腹ちょっと触ってみろよ。」

 

「えっ!?」

 

ラウラは突然言われことに驚きクラリッサの方を見るとクラリッサは「どうぞ、ラウラ副隊長」と言いラウラはそっとクラリッサのお腹を触り始めた。ラウラが触っているとラウラの手に僅かに新たな命の動きが伝わった。

 

「!?今動いた、動きましたよ!総隊長」

 

興奮するラウラに俺は「そうか、元気一杯だな」とかえしラウラはまたお腹を触り始めた。

 

「これが新しい命…」

 

「無事に産まれてきてほしいな、そしたらラウラ、お前その子のお姉ちゃんになってやれよ。」

 

「えっ?!私がですか?「嫌なのか?」嫌ではないですが私なんかが勤まるか・・・」

 

「大丈夫だろ、ラウラお前、前に難民キャンプで子供達とすぐに仲良くなったしお前は優しいからな大丈夫だ。」

 

「総隊長・・・」

 

「背も小さいから大人になってもしばらくは子供みたいなもんだから大丈夫だろ。」

 

「総隊長!!!、何故私は背が伸びないだ…毎日牛乳飲んでいるのに…」

 

「はははは、」

 

「ふふふふ、」

 

 

こんなかんじで時間はすぎていき出産予定日を迎えた。

 

 

午前のうちに書類仕事を片付けるとアイン達は病院ヘト向かった、アインが病室に入るとそこにはある人物がいた。

 

「やっぱり来たのか姉貴…」

 

織斑千冬だった、名前を考える時ドイツにやって来た千冬はクラリッサが入院してからは連絡はするが来ることはなかったがさすがに産まれようとする時は来たようだ。

 

「また、山田先生に仕事押し付けて来たのか?」

 

アインがジト目で千冬に問うと千冬は笑いながら答えた。

 

「アイン、前回は帰ったら溜まった分やる羽目になったが今回は布仏姉から更識姉を捕まえたお礼とことで私の仕事は全部更識姉に押し付けてきた。ははは」

 

生徒に仕事を押し付ける千冬に呆れながらアインは今頃普段の仕事プラス千冬の分の仕事をする楯無に手を合わせた。

 

出産を見送る人達が集まり千冬が安産祈願のお守りをクラリッサに渡した時だった「ぐぅ!」クラリッサがお腹の痛みを訴えた。

 

「クラリッサ!?」

 

「クラリッサしっかりするんだ」

 

「私は先生を連れてくる」

 

数分後駆けつけた医師が駆けつけた出産の準備が始まった。アイン達は医師から外で待っていてくれと言われ部屋の外で待つことになった。

 

各々が出産が無事を祈るなかアインはラウラを連れて人気がないところに向かった。

 

「出産がもうすぐ始まる、本来なら俺もそばでクラリッサを励ましてやりたいが外から気配を感じる。お前も気づいているだろ?」

 

「はい、ですが正体がわかりません、恐らく亡国企業かと思われますが…」

 

「違うな、奴らのような気配ではないな、だが憎悪や嫉妬のような粘着質のある感じの気配だ」

 

「俺が対処する、ラウラはその間クラリッサを頼む。」

 

「総隊長…はい、わかりました!」

 

 

そして夜を迎えた。

 

静かな道を歩き病院に向かう影があった。

 

「待て、病院はとっくに受付は終わっている他をあたれ・・・あの気配やはりお前だったか、姉貴から脱走して行方不明と聞いていたからな」

 

月明かりがその人物を照らす。

 

「篠ノ之箒」

 

「一夏ぁぁぁ」

 

「ここに何のようだ?ここにお前の来る場所じゃねぇ、さっさと檻の中に戻りやがれ」

 

アインは銃を構え箒に言うが箒は血走った目でアインを見ながら口を開く。

 

「あの女はここにいるんだろ?わたしから一夏を奪ったあの女がぁ。」

「奪った?俺がいつからお前のもんになったよ!俺はこれから先もクラリッサ一筋だ。」

 

アインの言葉を聞くと箒は狂ったように叫ぶ。

 

「そんなの認めない!お前は私のものだ私以外お前の隣許さない、一夏一夏一夏一夏一夏イチカイチカイチカイチカイチカイチカ」

 

「狂ってやがる…」

 

「私から一夏を奪うものは全部殺してやる、あの女もそしてあの女の腹にいるガキも全部ぜーんぶ、アヒャアヒャアヒャ・・・」

 

その言葉はアインの堪忍袋に破った。

 

「てめえ、今何つった?クラリッサとお腹の中にいる赤ん坊を殺すだと…させるかよ、ようやく手に入れた幸せを奪わせてたまるか!」

 

アインは引き金を引き銃弾を発射した弾は箒に迫るが箒には当たらなかった。

 

箒はISを展開した、その機体にアインは見覚えがあったかつてティターンズが開発した死の騎士の改修機。

 

「ペイルライダーDII」

 

「一夏!!!」

 

両手にビームサーベルを握り接近する箒にアインは妻子を守る為機体を展開した。

 

「行くぞ、ムーンガンダム!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




いかがでしたでしょうか?箒がだいぶ狂って再登場しました。ムーンガンダムに登場する機体使えばと思っている方もいると思いますがそれは別の人が使うのでペイルライダーにしました。


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アインVS箒

投稿遅れました、すいません。

バトオペはブラックライダー&ホワイトライダーが追加されました、自分はブラックを手に入れ堪能しています。試作シリーズでこの2機が登場する作品を検討中ですお楽しみに


アインはムーンガンダムを展開しビームトマホークで箒のビームサーベルを受け止めるとバルカンを発射する、箒はすぐさま距離をとると何度も聞いたあの音が響いた。

 

『【n_i_t_r_o】(ナイトロ)システムスタンバイ』

 

ペイルライダーDIIは全身から青白い炎が現れた。アインはやはり搭載されていたかと【n_i_t_r_o】の存在を予想していた、だが次に聞こえてきた音声にアインは驚愕することになった。

 

『【HADES】(ハデス)』

 

ペイルライダーDIIのゴーグルが緑から赤に変わり冷却口が強制開放され禍々しいオーラを纏っている。

 

「(【n_i_t_r_o】に【HADES】を同時に発動しただと!?あの野郎どうなるかわかっているのか…)」

 

危険なシステムを2つも発動させ襲いかかるペイルライダーDIIはまさしく名の通り命を狩りとる死神、第4の騎士そのものだった。

 

「一夏一夏一夏!!!」

 

相変わらず狂ったように一夏と言い接近する箒にアインはビームを放つ、だが箒はビームを軽々避けアインに近づく。アインは背部に装備されたムーンガンダムの象徴的武装であるサイコプレートを4つ展開する。

 

「行け!」

 

アインの叫びとともにサイコプレートは箒に向かっていく。

 

サイコプレートは対処するのが難しく歴戦の猛者であるシュバルツェスマーケンの隊員達でも2つ対処するのが精一杯であるため実力が低い箒が対処できるわけがないが箒はサイコプレートを全てビームサーベルで弾き返した。

 

【n_i_t_r_o】【HADES】で強化されたペイルライダーDIIにとっては楽なものだった。

 

「てめえ、1つ聞きたいことがある。その機体どこで手に入れた?」

 

アインと問いに箒はすんなり答えた。

 

「亡国企業だ、あいつらは私が少年院に入っていた時私の前に現れ、私に力を授けるから邪魔なやつを殺せという条件を出してきた、私はその条件をのんで今にいたる。」

 

自身と亡国企業とのことを答えた箒は再度アインに迫った。

 

アインは箒のビームサーベルを自らのビームサーベルで迎え討つ。鍔迫り合いになり最初はアインが有利だったが段々と箒がアインを押し、「がっ!」ビームサーベルがアインを切りつけた。

 

「くっ」

 

アインはサイコプレートを展開し箒に攻撃する、箒はサイコプレートを躱し弾く。アインはサイコプレートで箒の逃げ場を抑えると【オーバーブースト】で強化したビームを発射した。ビームは箒に迫り箒はビームサーベルでそれを迎え討つ。

 

「どうした?一夏、私はまだまだやれるぞ…」

 

アインはサイコプレートを展開し箒に向けて発射し自身もビームトマホークとビームライフルを構え突撃する。

 

迫るサイコプレートを箒は弾き返しつづいてビームを躱しアインが振り下ろしたビームトマホークを受け止めた。

 

「行け!」

 

アインは箒に弾かれたサイコプレートを再び箒に突撃させた。

 

箒はサイコプレートを躱すとことが出来ない為アインに蹴りを入れ上昇する、サイコプレートを無事回避したが上空には既にアインがサイコプレートの半分を待機させていた。

 

「なに!?」

 

箒が驚くなかサイコプレートは箒に迫る。当たる、アインはそう確信した、だが箒はその攻撃を回避したのだ。

 

「なっ!?」

 

ありえなかった、いくら【n_i_t_r_o】や【HADES】で強化していても身体は強化されないため反応してから躱すのは不可能だからだ、だが箒はそれをやったのだ。

 

「(おいおい、冗談だろ…あんな動き身体への負荷は相当で常人ならミンチになるぞ。」

 

「はあはあはあ、今のは危なかったぞ一夏。私にこんなことして酷いじゃないか…あの女かあの女のせいで一夏は…待ってろ、今私が助けてやる・・・」

 

「寝言は寝て言え!」

 

箒の戯れ言を否定しアインは【オーバーブースト】で全能力を強化した。

 

「行くぞ」

 

アインはスラスターを吹かし突撃し箒もスラスターを吹かし突撃する。

 

「はあぁ!!!」

 

「はぁ!!!」

 

ビームトマホークとビームサーベルで鍔迫り合いが起こる。箒は押そうとすらが強化されたビームトマホークとムーンガンダムの出力の前では無理だった。

 

箒を押し返したアインはグレードランチャーを発射し箒のビームサーベルの1本を破壊しサイコプレートで箒を攻撃する。「ぐわぁ!」サイコプレートはペイルライダーDIIに次々と命中しシールドエネルギーを一気に削る。

 

先程まで優勢だった箒はアインが【オーバーブースト】を使い強化したことで劣勢になっていた。

 

「箒、もう降伏しろ。お前では俺には勝てない、いくら機体性能やシステムで力を手に入れてもパイロットが三流では勝てん。」

 

「ふざけるな!誰が降伏などするか、私は・・・ペイルライダー!!!私に私に力を寄越せ!」

 

『【HADES】のリミッターを解除、疑似単一仕様能力を解放…システム再起動します…』

 

箒の叫びに答えるようにペイルライダーDIIから機械的な音声が発声られ次の瞬間箒は光に包まれ光が消えると機体は損傷が治っていた。

 

「なに!?あれは再生したのか亡国企業め、余計なシステムいれやがって。」

 

アインが愚痴るなか箒は治った腕を回すと再びビームサーベルを2本構えアインに突撃する。

 

「一夏!!!」

 

「ちぃ!」

 

アインは迫る箒にビームライフル、ビームトマホーク、サイコプレートで攻撃する、何度も攻撃し瀕死にするがあと一歩のところで箒は損傷を回復する。

 

「無駄だ一夏!私の能力【自己再生】は無敵、私に敗北はない。あっひゃひゃひゃ…」

 

アインは限界を迎えていた、ジェダからムーンガンダムになり性能が向上し【オーバーブースト】の使用時間が向上したが終わりの見えない戦いにアインの方が精神的に限界が来ていた。

 

【オーバーブースト】の過度な使用を繰り返し、アインは目眩がする中で箒が再び自己再生を使用しアインに迫る。

 

「くそが、」

 

ついに限界が来てしまいアインは箒とやりあう中で力が抜けてしまい、箒はその隙にアインに斬撃を喰らわし止めの一撃を振り下ろす。

 

「(俺は負けるのか…くそ、が…すまないクラリッサ…)」

 

アインは目を閉じたその時「おぎゃーおぎゃー」と赤ん坊の泣き声が聞こえてきた、その声を聞きアインは目を開け、箒のビームサーベルを防ぎ箒を蹴りとばし距離をとった。

 

「(あの声は…そうか無事産まれてきてくれたんだな…ありがとよ。クラリッサが頑張ったんだ…なのに俺が頑張らなくてどうするよ…殺らせね―あの二人は絶対に!)」

 

アインは気力を取り戻しビームトマホークを両手で持ち構えるとスラスターを吹かし箒に迫る、箒もビームサーベルで迎え討つ。一撃目二撃目と何度も刃がぶつかりそして十撃目を仕掛ける時アインは【オーバーブースト】で瞬間的に腕だけ強化し箒を回避して切りつけた体勢を崩すと左腕のバタフライ・エッジからビーム刃を出し箒を切りつけビームトマホークを仕舞いビームライフルを取り出しグレードランチャーを発射し箒を吹き飛ばした。

 

「ぐわぁーー-」

 

アインは箒が自己再生をする前に止めを指すためビームトマホークを取り戻すと一気に加速する。

 

箒は体勢を整え自己再生を使用する。

 

「一夏言っただろ、私は無敵だどれだけ傷つこうがすぐに治るからな、わたしは、なっ速い!」

 

箒がアインの方を見ると、アインは今まで以上の速さで迫って来ており、箒は慌てて防御しようとするが自己再生を使用する際は一切動けない為防ぐのは不可能だった。

 

「これで!終わりだ!!!」

 

アインは神速の一撃を箒に喰らわせた。その攻撃で箒はシールドエネルギーがゼロになり箒は地面へと落ちていった。

 

アインが地面に降りると箒はペイルライダーDIIから脱出し頭を抱えて苦しんでいた。

 

「頭がぁ!!!痛い痛い痛い痛い、ああああ!!!」

 

「やはりか…」

 

アインは苦しむ箒に近づき箒が苦しむ理由を教えた。

 

「箒、お前は使いすぎたんだシステムを…【n_i_t_r_o】に【HADES】という危険なシステムを併用し長時間使った、おまけに常人じゃ無理な動きも行った。システム使用中はシステムの恩恵と過剰に出たアドレナリンで痛みを感じなかったがシステムが切れたことで痛みが襲ってきたんだ。」

 

「痛い痛い…」

 

苦しむ箒にアインはため息をつくとビームトマホークを握り締め刃を箒の首筋に当てた。

 

「なにを…」

 

「箒、お前は死ぬ…なにをやってもお前は助からない、苦しんで死ぬ、だから俺が解放してやるよ苦しみから。」

 

「や、止めろ」

 

「もし来世があるんなら、道を踏み外すな、こんなものに頼るんじゃないぞ。「止め、がぁ!」」

 

アインは箒の首を切り落とし箒の人生を終わらせた。箒の遺体を回収しペイルライダーDIIを回収したアインは座り込み煙草を咥え煙を吐いた。

 

「時代が狂わせたのか…奴が元から狂っていたのか分からねぇな……」

 

しばらくすると千冬達がやってきた。千冬は現場を見て大体のことを理解し「あとは自分達に任せろ」と言いアインをクラリッサの元に向かわせた。

 

アインはふらつきながらも病室まで到着し、ドアの前にいたラウラに扉を開けてもらい中に入った。

 

そこには無事出産を終えたクラリッサと静かに眠る赤ん坊の姿があった。アインはクラリッサのもとに行きベットに腰をかけ赤ん坊を抱えた。

 

「お疲れ様、アイン。私達の為にボロボロになるまで頑張ってくれてありがとう。お陰で元気な子が産まれた、女の子だ。」

 

「妻と子を守るのは父親の役目だ、女の子か…クラリッサ、君と話して俺が名付けていいんだよな。だったら【カサネ】というのはどうだ?いろいろな想いを重ねていってほしいという願いを込めたんだどうかな?」

 

「カサネ…いい名前だ、この子はカサネだ。」

 

「俺達の娘だ、守っていこう。」

 

「ああ、たくさん愛情を与えていこう」

 

 

失った命と新たな命を見てアインは命の重みを改めて理解しこの新たな命を守ると誓った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




いかがでしたでしょうか?箒ファンの人には申し訳ありませんがタグに箒アンチと書いてあるのでご了承ください。


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亡国企業の計画

アンケートありがとうございました。


 

 

箒との戦いから1週間が過ぎアインは幸せな時間を過ごしていた、何故なら自分の目の前に最愛の妻と生まれたばかりの子供がいるからだ、軍人として生き、戦争の亡霊を狩ると使命を遂行するため進んできた為手に入らないと思ってた妻と子がいるそれだけでアインは幸せだった。

 

 

そんな幸せな中、アインの目の前ではクラリッサが娘カサネに授乳をし終えていた。

 

「けぷっ」

 

「上手くげっぷが出たな、えらいぞカサネ」

 

上手くげっぷをしたカサネをクラリッサは撫でながら褒めカサネはクラリッサに笑顔でかえした。

 

そんな2人の様子を見ていたアインはクラリッサにカサネを抱かせてほしいと言いクラリッサはカサネをアインに渡すとアインはカサネを抱き寄せ指を近づけるとカサネは小さな手でアインの指を掴みアインが指を離そうとすると必死に掴んで離さない、そんな娘を見てアインはクラリッサに自身の思ってたことを暴露した。

 

「じつはな俺、不安だったんだ…子供をもつことが…俺は幼い頃両者は事故で亡くなって姉貴から育ててもらったから父親としてどう接してやればいいかわからなくてな、でも昔の仲間からの助言と姉貴達からの応援でそれっぽくしてるけど正直まだ不安だよ…」

 

うつむくアインにクラリッサは「大丈夫だ」と言いさらに言い放つ。

 

「君は既に私とカサネを守ってくれた父親として…だから心配しなくていい君は今のままで十分やってくれているよ…」

 

クラリッサの言葉にアインは「ありがとう」と呟いた。

 

 

だがそんな幸せな時間は長くは続かなかった、アインは急遽束から呼び出され基地に向かい束の研究室を訪れるとクロエが出迎えてくれて束の元に行くと束はモニターに写真を何枚か表示した。どれも宇宙の写真だった。

 

「束さん、なんの写真ですか?」

 

質問するアインに束は「ここだよ、ここ」と言って写真をズームさせるとそこには明らかに人工物があったのだ、しかもかなり巨大な。

 

「束さん!?コイツは、どこで撮ったものですか!」

 

「落ち着いてアッ君、この写真は月の裏側。地球からは丁度見えないようになってみたい、束さんもまさか亡国企業が宇宙にいるなんて思ってなかったから見逃していたよ…」

 

「そうですか、すいません声あげてしまって…」

 

「いいよ、いいよ、それでアッ君このデカイのわかる?」

 

束から写真に写ってるデカイなにかを聞かれたがアインにはその正体はわからなかった。

 

「(モビルアーマーだと思うが…ビグ・ラングやノイエ・ジールとは明らかに違うからな、どうしたもんか…やはりアイツに聞くしかないか)」

 

アインは立ち上がると束から写真のデータを自分の端末に送ってもらうとある場所へ向かうことにした。束が何処に行くのかと質問するとアインは「IS学園、ベアトリクスに会って来ます」と言い研究室をあとにするとその日のうちに日本行きの飛行機に乗りIS学園へと向かった。

 

IS学園についたアインは事前に連絡していた千冬に連れられ会議室に向かった、中に入るとベアトリクスが紅茶を飲みながら待っておりアインは彼女の前に腰を下ろすとベアトリクスが口を開いた。

 

「久しぶりね、貴方と会うのは貴方がここを去って以来ね…それで今日はなにかしら…」

 

「ベアトリクス、この写真に写ってる物がなにかわかるか?元ティターンズのお前ならわかると思ってな…」

 

アインはそう言うと写真をベアトリクスに渡した。しばらくベアトリクスは考えるように写真を眺めていると突如目を見開き「まさかね…」と呟くとアインにその正体を話した。

 

「これ、かなりヤバイわね…この写真に写っているのはテラ・スオーノという名のモビルアーマーよ」

 

「テラ・スオーノ?」

 

「ティターンズがUC87年グリプス戦役が始まる頃傘下のライプチヒ研究室が広域マインドコントロールシステム【システムセイレーネ】を用いてティターンズの力を全宇宙に知らしめようとした【プロジェクトセイレーネ】の為の機体よ」

 

 

初めて聞く機体とプロジェクトにアインは驚愕しているとさらにベアトリクスは【プロジェクトセイレーネ】の内容を説明する。

 

「NT能力のあるパイロットが操作して感応波であるサイコウェーブを増幅させ、その影響を受けた人間を戦わせるのよ…理性を奪い取り最後の1人になるまで殺しあいをさせる…しかも、質が悪いのがパイロットが味方と認識した人間は対象外というんだから恐ろしいものよ」

 

 

「・・・」

 

アインはベアトリクスからプロジェクトセイレーネの内容を聞き想像してしまった、仲間がわからなくてなり自らの手でその人達を殺してしまう地獄絵図を…アインはそんなことだけはなんとしても阻止すると決意しベアトリクスに「対策が決まったら連絡する」と言いこの情報をもってドイツへの帰路についた。

 

 

「以上がベアトリクスからの情報です」

 

「洗脳して殺しあいをさせる【プロジェクトセイレーネ】その計画の為の機体【テラ・スオーノ】…まさか宇宙でそんな計画が進んでいたなんてね…」

 

「それで、どうします?束さん…奴らは宇宙です。阻止するにしても数機だけ宇宙にあげても勝てる見込みはありません」

 

悩みうつむくアインに束は「そのことなら大丈夫だよ」と言いアインが「え?」と疑問に思ってるとある資料をアインに見せ、その資料を見た瞬間アインは「マジですか…」と呟いた。

 

アインが見た資料には束が極秘で建造していた宇宙艦の資料が載っておりその艦名は【ラー・カイラム】だった。

 

 

予測していなかったにしても宇宙艦を建造していたことに驚き呆れ、束の顔を見ると束はピースしていた。

 

不幸中の幸いというべきか宇宙に向かいテラ・スオーノを破壊しプロジェクトセイレーネを阻止することが可能になったアインは各所に連絡し人員を選び訓練しついに出発の日を迎えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




次回はアイン対マドカやりたいと思っています、そしてあのまま機体が無双します


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宇宙へ向けて

久しぶりのメイン作品の投稿です、寄り道しまくってすいません


「ついに…この日が来たか」

 

アインは目の前にある戦艦ラー・カイラムを見上げてそう呟いた。

 

亡国企業の地球に住む全ての人間をマインドコントロールするプロジェクト・セイレーネを阻止する為準備を進め国連軍として宇宙に向かうことになりついに出発の日を迎えた。巡洋艦であるクラップ級の4隻は既にアメリカやイギリスなどから宇宙に出発しあとは日本の種子島から出発するラー・カイラムのみとなった。

 

「総隊長…いよいよですね」

 

「そうだなラウラ。俺達はなんとしても宇宙に上り月にいる亡国企業を倒し奴らの計画を阻止しなければならない…辛く厳しい戦いになるが、頼んだぞラウラ」

 

「はい!私や隊員達も厳しい訓練をして来ました、必ずや阻止してしてみせます」

 

アインとラウラが話しているとある一団がやってきた、アインがその一団に気づくとリーダーと思われる女性が前に出て口を開いた。

 

「お話し中申し訳ありません、この度国連軍として宇宙に派遣される陸上自衛隊富士教導団IS部隊ヴァルキリーズ隊長伊隅みちる大尉と申します、噂に聞くシュバルツェスマーケンの総隊長アイン・ハルフォーフ中佐とお会い出来て光栄です」

 

「そうか…君たちが陸上自衛隊のIS部隊か、こちらこそ今回の作戦に協力していただき感謝する、伊隅大尉…」

 

アインは伊隅に協力への感謝し握手を交わした。

 

「ジム・Ⅲパワードの調子はどうだろうか?」

 

「はい、ジム・Ⅲパワードはとても素晴らしい機体です、我々が使っていた打鉄とは大違いです」

 

「そうか、それはよかった」

 

「貴女方の活躍期待していますよ…」

 

「はい。我々ヴァルキリーズの力、亡国企業に見せつけてやりますよ」

 

 

 

シュバルツェスマーケンの隊員達が使う機体はこの作戦の為量産が可能になったジェガンに変更した為余ったジム・Ⅲパワードは全機日本など各国に提供されていた。

 

 

出発まで残り3時間となり物資の搬入は終わりあとは打ち上げるだけとなりアインは管制塔でクラリッサと会っていた。

 

「すまないな、アイン…本来なら君の副官として私も一緒に戦えればよかったんだが…」

 

アインは悔しそうに俯くクラリッサを抱きしめ呟いた。

 

「仕方ないことだ、カサネを生んでまだ体力が十分に戻っていないクラリッサを戦場に出すわけには行かない」

 

アインはさらに強くクラリッサを抱きしめる

 

「だからクラリッサは俺が戻るまでカサネを守ってくれ…俺は死なない、必ず戻る…そしたら家族3人で祝杯をあげようぜ」

 

「アイン…」

 

「だーああ」

 

2人が見つめ合うなか2人に挟まれたカサネはアインの顔に必死に手を伸ばしていた。

 

「まったく、相変わらずアツアツだなえお前達は見てるこっちまで恥ずかしくなるぞ」

 

「姉貴!」

 

「千冬義姉さん!」

 

現れたのは2人の姉(義姉)である千冬でありその後ろにはセシリアや鈴音などIS学園を去ってから会っていないもの達もいた。

 

「アイン、私達が宇宙に行っている間亡国企業がクラリッサ達を狙うかも知れないからな2人を守る為コイツらが護衛を買って出てくれたぞ」

 

「お前ら…」

 

「アイン!クラリッサさんとカサネちゃんは私達が守っとくからあんたは私達の分も亡国企業の奴らをぶっ飛ばして来なさい!!!」

 

代表として鈴音がアインに宣言し、アインは自分の弱点であるクラリッサ達の護衛を買って出た彼女達に「了解だ、じゃあ任せたぞ」と言った直後だった。

 

【!!!】

 

種子島宇宙センター中に警報が鳴り響いた。

 

『宇宙センターに向かってくる所属不明機を多数確認、打ち上げは予定通り行われるIS操縦者達は所属不明機の迎撃に当たれ!繰り返す…』

 

「やっぱ来やがったか…そうだよな、簡単には宇宙に行かせるわけには行かねえもんな」

 

「アイン…」

 

「クラリッサ、行ってくる…カサネを頼んだぞ」

 

「行くぞ!!!アイン!!!」

 

「ああ!」

 

クラリッサと分かれたアインは千冬と共に建物外に出るとそれぞれの機体ムーンガンダムとリ・ガズィを纏い飛翔し同じように防衛の為出撃したラウラ達と迫り来る亡国企業のIS部隊と戦闘を開始した。

 

「行かせてもらうぞ、宇宙にな!」

 

 

 

種子島の上空と地上で発生した戦闘は開始から30分が過ぎたが止む気配はなかった。

 

【北側】

 

 

「邪魔をするな!」

 

千冬は接近してくるハイザックのビームサーベルをシールドで防ぎ、腰のミサイルを発射し両腕を破壊しそのままビームサーベルでハイザックを上半身と下半身に分断させた。

 

【西側】

 

 

「私のジェガンを舐めるな」

 

ラウラは3機のバーザム改を相手にし連携して攻撃してくる敵機にラウラはビームライフルで1機のバーザム改のグレネードランチャーを破壊し爆煙で視界が切れたとこにラウラは一気に迫りビームサーベルで1機を撃破し残りの2機をAICで止め2機にシールドミサイルを喰らわし撃破した。

 

【南側】

 

 

「我々ヴァルキリーズは日本を守る楯であり、その敵を排除する剣だ…傲慢なテロリストどもこれ以上好き勝手させるな!行くぞ!」

 

「「「「「了解!」」」」」

 

 

伊隅みちる大尉の掛け声と共に自衛隊のIS部隊ヴァルキリーズは白と青に塗装されたジムⅢパワードのスラスター出力を上げ亡国企業のISに突撃する。

 

そして2つの戦闘集団はそのまま乱戦に突入した。

 

ハイザックのマシンガンをシールドで防ぎながら相手の背後に回りこもうとする、当然ハイザックはジムⅢパワードにマシンガンを連射するがヴァルキリーズの高い操縦技術に翻弄され命中せず背後を着かれビームを撃たれた、だが亡国企業も実戦を生き残ってきた者ばかりであるためビームをかろうじて防いだ。

 

「そう簡単には殺らせてもらえないよね…」

 

「柏木!敵の操縦者だってプロだ、油断すんじゃないよ」

 

「わかってますよ速瀬中尉」

 

柏木少尉と速瀬中尉がそう言うなかヴァルキリーズは再度集結し陣形を整えると隊長である伊隅みちる大尉を先頭に再び突撃する。

 

「動きまわって撹乱し1機1機確実に仕留めろ!」

 

「「「「「了解!」」」」」

 

 

【東側】

 

 

「邪魔をするな、とっとくたばれ…亡霊共!」

 

 

アインは向かってくるマラサイ、ガルバルディβ、ハイザックにビームライフルを撃ち回避のために散開したところに背部のサイコプレートを2枚ずつ発射した、マラサイ達は向かってくるサイコプレートを迎撃しようとするがアインの脳波でコントロールされたサイコプレートは生き物のようにビームを躱し瞬く間に数機のISを撃破し撃墜された機体は海へと落ちていった。

 

 

「これで何機目だ?今ここでラー・カイラムを破壊されるわけにはいかないんだ」

 

アインが倒しても次々とやって来るIS達に苦言を言いながらも次の敵に向かおうした時だった。

 

「!?」

 

アインのニュータイプとしての感覚が先程とは比べ物にならない殺気を感じ即座にオーバーブーストでスラスター出力を最大にし横に逃げるとその直後、高出力のビームがアインが先程までいた場所を通過した。

 

「な!?」

 

ビームはそのまま海に向かって着弾し大きな水柱を発生させた。

 

「(このレベルのビームを扱う機体なんて数えるくらいしかいないぞ)」

 

アインはビームが放たれた方角を向くと既にビームを撃った本人が迫ってきており、本人はアインと対面するように止まりアインはその機体を目の当たりにした。

 

「ドーベン・ウルフ…ネオ・ジオン軍の機体か。バルギルがあるんならもしやと思ったがやはりあったか案外勘って当たるもんだな。それでお前何者だよ?あんな殺気久しぶりに感じたがハンブラビの奴じゃないな」

 

「ああ、そうだよ…私だ」

 

「!?その声…Mか」

 

「ご名答だよ、それにしても久しぶりだなアインはないか…いや兄さん」

 

「兄さん…だと!?」

 

アインはMの口から放たれた言葉を理解出来なかった、自分には妹などおらず千冬からもそんなこと聞いたことがなかったからだ。

 

「(嘘を言って俺を動揺させる狙いか?いやコイツはそんな姑息なことはしないだろう、聞いてみるか)どうゆうことだ?兄さんっていうのは…俺に妹なんていないはずだ」

 

アインがMに説明を求めるとMは笑いながら顔の装甲を解除し素顔をアインに見せた。

 

「!?」

 

「ハハッ、この顔を見たらわかるだろ?私は正真正銘お前と千冬姉さんの妹だ、私の名前は織斑マドカだ」

 

「織斑マドカ…確かにその顔は姉貴と瓜二つだ、だが…本当にお前のことは………そうか!?お前…クローンだろ?姉貴のな」

 

アインはマドカを見て考え自分の経験をもとにマドカが千冬のクローンではないかとマドカ本人に問うとマドカは

 

「だーいせーかい」

 

と言いながら不適な笑みを浮かべアインに拍手した。

 

「・・・」

 

「兄さん、そうだよ私は千冬姉さんのクローンだよ」

 

「俺を狙ったのは俺達姉弟への復讐か?クローンはオリジナルに負の感情を抱くというのはホントだったんだな、それでどうする?俺を殺すか?復讐として…」

 

アインがそう言うとマドカは口を押さえて体が小刻みに動きそして

 

「はははははははは!」

 

大笑いしたのだ

 

「・・・」

 

「いや、すまない…兄さん私は別に兄さん達を恨んだりはしていない…だって姉さんがいなければ私は生まれなかったし兄さんがいなければ強くはなれなかったからな」

 

「なら何故お前は俺達と戦うんだ」

 

「忘れたのか?前にも言っただろ…楽しいからだよ、人と人が己の命をかけて戦い殺し合う…最高の娯楽じゃないか!生き物とは生きる為に日々殺し合う自然界では当然のことだ、人だって例外じゃない………そもそも私は戦う為に生み出された存在だ、戦い殺し合うことが私の本懐というものだ、だから兄さん戦おうよ…そして殺し合うよ、どちらが死ねまで…」

 

「(コイツはヤバい)」

 

 

「さあ行くよ兄さん」

 

マドカはそう言うと装甲を展開しこちらにビームランチャーを撃ってきた。

 

アインはは放たれたビームをサイコプレートを展開し防御した

 

「織斑マドカ…お前は危険だ、だから今ここで…お前を殺す…」

 

アインはビームトマホークを握りしめサイコプレートを展開しマドカに迫る、そしてマドカも背部からミサイルを一斉発射しビームランチャーを構えアインに迫る。

 

「マドカ!!!」

 

「兄さん!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




いかがでしたでしょうか?マドカは狂人ぽく書けたか少し不安です、感想やマドカをもっとこうしたらどうか?など書いてくれたら嬉しいです

ゴールデンウィークを満喫してください


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