この素晴らしきモンスターハンターに祝福を! (モノアイの駄戦士)
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冒険者ではなくハンターでした

初めましての方は初めまして、私はグラハム・エーカーだ!(嘘)

そんなわけでカズマを主人公にすると、作者との親和性が異様に高いのでシリーズ化しました。
第一作は「SAO」。
第二作は「モンスターハンター」です。
今作のカズマさんは、結構ヘタレが薄くなるかも。

でも悪評は変わらないのです(笑)



今日もお日柄が良く、最近はダラケたいけど元気にやってる佐藤和真です。

さて、本題ですが俺は何をしているでしょうか?

 

1、ペットのハムスターみたいなネズミを愛でてる。

 

2、ディアブロスにケツを狙われている。

 

3、薬草採取。

 

4、朝から晩まで寝てる。

 

どれでしょう?

答えは次回!(嘘)

答える前に、俺の身の上話をしなければ始まらないからな………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「貴方は死にました」

 

「…はい?」

 

何かモンハンとかバトオペ2とかしてたのに、目の前が真っ暗になったと思えばいつのまにかこの変な場所にいた。

 

「変な場所言わないでよ。一応ここは神聖な場所何だから!」

 

「あ、はいすんません」

 

心が読み取られた?

 

「いや、普通に女神だから私。最初からこの美少女で女神な私に不敬ね」

 

まあ、とりあえずこの目の前のダラけた女神っぽい美少女の話を聞くことにした。

説明するに、魔王が人類を脅かしてるし人口も減ってるから死んだ若者を転生させて魔王を倒させる任務を与えてるそう。

同時に定番のチートも一つ手に入るらしいが………まあ、何にするかは選べと。

目の前のポテチを貪り食いながら、漫画を見ている女神にはほど遠いダメ女の煽り等を我慢し、特典を決めた。

 

「んじゃ、総合力向上で」

 

「あら、地味な特典を選んだわね」

 

「うーん、俺じゃ無理だろ?」

 

「諦めるの早いわね!?」

 

「だから最初の場所でスローライフ」

 

「魔王討伐しなさいよ!」

 

とはいえ、決めたのだし次がいるらしいので俺は魔法陣の上に立たされる。

 

「それじゃ、ゲームのやり過ぎで餓死したおバカさん、行ってらっしゃい」

 

「おい、それ言うな」

 

俺はそう突っ込んで意識は闇に閉じられた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次に目が覚めると、いつの間にかあのバカ女神が言っていたアクセルの町に到着していた。

 

「んー、何か見覚えのあるもんがあるが気のせいだよな。よし、冒険者ギルドに行くか!」

 

そう思ってた時期がありました。

 

「え?冒険者ギルド?ハンターギルドならあっちだぞ?」

 

「冒険者?止めときなさい、そんなのしてたらモンスターに食われちゃうわよ」

 

上空に見えた気球みたいなのもあったし、時折見かけるハンターと呼ばれる物々しい姿の人達の背中にはやはり、見覚えのある武器。

そしてその傍らには、あのモンハンファンのアイドルアイルーが………

 

「あんの駄女神騙しやがったな!?」

 

俺はファンタジーの世界ではあるものの、全く違うモンスターハンターの世界にやって来たのである。

着のみ着のままで。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そのあと、すぐにハンターになることを決意した。

だって、金もない、ツテもない、家もない俺には愛用ジャージしかない。

それに、このジャージ姿は目立つ模様。

だって周りは西洋風の平民服だしね。

噂や設定とかには、ハンター養成所はめっちゃヤバい所だと聞いている。

まあ、そうでなきゃプレイヤーキャラ(主人公)の体は既にバラバラである。

しかし、問題が立ちはだかる。

そう、ハンターになるにも少し金が必要なのだ。

いくら国営で国民の税金で動いているとはいえ、ただでハンターになれてしまえば密漁でモンスターを殺しすぎて生態系のバランスを崩したり、最悪ハンターの武器で犯罪を犯すことは多くなる。

そのため、誰かから金をまず借りなければならない。

最悪だ…………そんなときにあの駄女神と銀髪のいかにも女神ですって感じの人がやって来た。

 

「佐藤和真さん、大変ご迷惑おかけしました!」

 

と、銀髪の女神…エリス様が頭を下げる。

彼女が説明するに、この駄女神は本来の世界ではなく違う世界に送り出してしまい、その謝罪と説明、そして追加の特典だそう。

 

「一応、カズマさんならこの世界が何なのかは………もう知ってますよね?」

 

「…モンスターハンターだろ?」

 

「はい。今は現大陸とか旧大陸と呼ばれてる場所にいます」

 

やはりか。

まあ、序盤でやるならやはり旧大陸とかが良いだろうとは思う。

……くっ、RISEはまだアプデあるから全部やれてねぇのに……!

 

「本当なら本来の場所に送りたいですが、一度転生させたらその世界を生きるしかないので………ただ、この世界は凶悪なモンスター達が跋扈しているので、追加の特典をと」

 

まあ、さすがにモンハンの世界で特典が一つだけなのは鬼畜だ。

しかし、やれないこともないが。

俺が耐えれるかどうかだな……

 

「まず一つはお詫びにこのアクア先輩を貴方の人生が終わるまで、奉仕させます」

 

「奉仕…だと!?」

 

ま、まさかこの駄女神だが、体つきは良いこの女を……!?

 

「あ、さすがに性奉仕は同意の上でないと駄目ですよ?」

 

「あ、そうですか」

 

まあ、そりゃそうだわな。(諦)

 

「二つ目にアイテムポーチです。原作のアイテムポーチと同じくらい入ります」

 

「大タル爆弾入れられんの……?」

 

「はい♪所謂、擬似四次元ポケットです♪」

 

アイテムポーチは素直に嬉しい。

だが、あんまり人の目には触れさせない方が良いな。

 

「三つ目は護石です」

 

「はぁ…?」

 

「名前は【極限の護石】。あらゆるバフ効果が最大値でかかります。でも、あくまでこの世界基準なので耐性とかがかなり上がるだけなので、過信しないでくださいね?」

 

と、渡された。

とりあえず一旦、アイテムポーチに入れておく。

この世界はゲームのようにパターン化されたり、CPUだったりではないので、下手に誰かに預けたらヤバいことになる。

気を付けなければ。

 

「四つ目ですが、これはカズマさんがハンターになったときのお祝いとして楽しみにしてくださいね♪」

 

そう言って彼女はニコリと微笑む。

…………まあ仕方がないか。

 

「それでは、貴方が行く先に幸があらんことを……」

 

まるで幽霊のように体が薄くなって、エリス様は消えた。

いやぁ、助かる。

こうして、俺はハンター生活が始まるのを感じていた。

 

「グスッウウ………私女神なのにぃ……ウワァーン」

 

………幸先、不安になるのは間違ってないよな?

 

 




どうでしたか?
感想、お気に入り登録等をよろしくお願いします!

尚、モンハンの世界についての知識はそれなりという感じですので(自己審査)、間違えてたら指摘お願いします。



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ハンター養成所

まずは育成です。(棒)

カズマさんが超人になります(多分)




ハンター養成所に入った。

原作と同じく、金の単位はゼニー。

ハンターになるには、過酷な訓練を受けなけばならない。

その為、途中で諦める人も続出するが精神的な強靭さもハンターになるための秘訣なんだとか。

さて、一番の問題は……

 

「おいアクア。何で逃げようとしてんだ?」

 

「ヤダァァァァァーーーー!!」

 

ハンター訓練開始から一週間。

俺は我慢しているというのに、この駄女神は逃げ出そうとしているのだ。

コイツ、俺だけにハンター訓練やらせるつもりだ。

 

「私は自由にお酒飲んでたいのぉぉーー!!何で私もハンターにならなきゃならないのよ!!」

 

「俺の指示」

 

「キィィーー!!」

 

コイツとは部屋の関係上、同室になった。

俺としてはコイツと一緒になるなんて嫌なのだが、あの圧のある教官の視線は恐ろしい。

しかし、金を稼いで生きるにはハンター訓練をやりきらなければならない。

調合の訓練、筋トレ、モンスターの基礎知識、武器の取り扱いや訓練等を一日に沢山やるのだ。

正直言って止めたい。

ダラケたい。

でも無理なんだよなぁこれぇ!

 

「別に私はハンターじゃなくても受付嬢とか、酒場のウェイターのアルバイトとかすれば良いでしょ!?」

 

「ほーう?あのバカ力で教官を張っ倒した女の台詞なのかぁ?」

 

「ウワーン!カズマがゴリラって言ったぁァァー!!」

 

「言ってねぇわ!つーか、飯食べてんのに騒ぐな!またオバチャンに……」

 

「すこーし遅かったみたいだけどねぇ?」

 

「「ピッ!?」」

 

俺達が振り返ると、そこにはハンター候補生達のために飯を作ってくれるオバチャン達の一人、チャウさんだ。

この人は怒らせると容赦なくその手に持つ金棒……ではなく、少し長めのお玉で殴りかかってくる。

いや、お玉壊れないのか?と、疑問に思ったらチャウさんは「このお玉は贔屓にしてもらってる鍛冶屋で作ってもらったんでねぇ。そう簡単に壊れないよ!」とコメント。

そして今日も俺達は、その硬いお玉を頭に打ち付けられながら逃げるのだった。

 

「「ヒィィ!」」ヽ(;゚;Д;゚;; )ギャァァァ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それから一ヶ月。

俺と同時期に入ったハンター志望の青年や少年たちも、段々と少なくなり食堂には先輩や後輩に当たる者達で溢れている。

まあ、溢れていると言ってもそこそこなのだが。

 

「そーれ、花鳥風月~♪」

 

「よっ!アクアちゃんのお家芸!」

 

アクアはアイドルみたいになってた。

まあ、ハンターという職業は死と隣り合わせ。

それに男と比べるとやはり体力や筋力などで劣るため、一部のハンターは女性ハンターと組むのを忌避するやつもいる。

だが、それもかなり珍しいが根本的にこの世界のハンターは色々おかしいとこもあったりした(偏見)からお前らも言えないだろと思う。

何だかんだ、慣れてしまうとそこまで苦痛でもなく、楽しく過ごせている。

とはいえ、訓練がキツイのは変わらないし死にかけるのは当たり前だが。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こんな感じで半年。

ついにハンター試験が始まる。

相手はやっぱりイャンクック先生。

イャンクックが倒せれば、ドスランポス等の鳥竜種も倒せるとの話なので、試験にはソロか四人までのパーティを組んで討伐らしい。

先輩ハンター方が弱らせているので、しっかり連携を取って戦えば倒せるらしい。

訓練の成果を見せなければ、合格できない……頑張らねぇとな。

 

 




短めだけど投稿。

でも、書くのが疲れてきてるからやべぇ。



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イャンクック討伐試験

イャンクック討伐試験です。

もちろん、合格ですよ。
これ以上時間かけたくないというメタ的な意味で。
あの娘が出ますよ(予告)

ちなみにガンランスをXXで練習したら面白かった(特にエリアル)



パーティメンバー募集。

半年前の俺が見たら、今の俺にビックリだろうなぁ。

だって、こんな筋肉がついてんもん。

ちなみにアクアはスタミナ中心に訓練されたので、あんまり筋肉は付いてない(ついてもらったら色々な意味で困る)。

 

「…………ロリッ娘か」

 

「失礼な!私にはちゃんとめぐみんという名前があるのですよ!」

 

闘技場の待機席の両隣には、駄女神アクアと同時期に入ってきたらしい紅魔の里と呼ばれる場所からやって来たロリ娘である。

名前はめぐみん。

名字は里の風習で無いんだとか。

最初に聞いたときは渾名か?と、聞き返してしまった。

しかし、普通に優秀なのだ。

頭脳明晰、身体能力も上々。

だがこの娘には決定的な欠点がある。

 

「私の爆裂弾でイャンクックなど一瞬にして葬って差し上げましょう!」

 

「前に出るアクアを殺す気か!」

 

「痛い!」

 

俺が黒歴史を思い出すほどに中二病で、そして爆裂弾をこよなく愛する奴なのだ。

弾丸ポーチには何が入ってると思う?

アイテムポーチ含めて爆裂弾だよ!

正式名称は徹甲榴弾なのだが、コイツの場合徹甲榴弾と使う武器にトンでもない改造を施しやがった。

なんと現代に使われている銃火器の銃身にあるライフリングを発明しやがったのだ。

この技術はアクセルの町の鍛冶場に伝えられ、ライトボウガンやヘビィボウガンの射撃精度を底上げしたのだ。

そして、徹甲榴弾には爆薬を増加させてスペシャル徹甲榴弾を作り上げやがった。

まあ、さすがに金がかかるからか製作頻度は遅いが、それでもこの配合は教科書に書かれても真似できるか解らないくらいに難しい。

 

「何で私が前で踏ん張らなきゃならないのよ」

 

で、そこにブーブー不貞腐れながら愛用の訓練用の【ベルダーハンマー】を研いでいるアクア。

水の女神らしいのだが、この世界には宗教などは地域程度にしかなく、そもそも世界が違うのでアクアの存在感はゼロに等しい。

訓練中盤、信者たちに会いたいと寝言で呻いていたが夢の中でエリス様がアクアの宗教【アクシズ教】の詳細を聞かされたので、絶対に広がらせないし信じない。

 

「て言うか、狩猟笛じゃなくて良いのか?」

 

「別に弱ってるイャンクックぐらい、ハンマーで殴り殺してあげるわよ!」

 

「いえ、私の爆裂で殺してあげますよ!」

 

「年頃の女の子がそんなこと言わない!あ、アクアは別な?」

 

「ウワァァーン!またカズマがゴリラって言ったぁぁぁー!」

 

「おい!」

 

「クズマだ」ボソッ

 

「カスマだ」ボソッ

 

「ちぃぃくしょぉぉぉー!!」

 

アクアをよく泣かし、めぐみんは罠にかけたおかげで悪名がハンター志望者達に伝わってしまい、めっちゃふざけんな!って話である。

 

「カズマのパーティはまだかー!もう出番だぞ!」

 

「あ、はい!行きます!ほら、お前らも急ぐぞ!」

 

呼ばれたので行こう。

しかし、この悪い噂はどうにか払拭したいものだ。

でなきゃ、依頼を受けれるかも解らねぇ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

イャンクック。

鳥竜種の中ではその個体によるが、大体はHR(ハンターランク)1のハンターでもしっかり立ち回りや道具を揃えれば倒せるモンスターである。

特徴的なのはその大きな嘴とエラ。

とてもユニークで印象的なので、一度みればすぐに解るだろう。

俺達はソロでもドスランポス等のドス系の鳥竜種は討伐できる程度には訓練されている。

実際、弱ったドスランポスで練習してるしな。

始めてランポスを殺したときの感触は気持ち悪いが、それでも殺らなければ俺が死ぬ。

それが俺の罪悪感を消した。

 

「前衛は俺とアクア、めぐみんは後衛でしっかり徹甲榴弾当ててくれよ!アイテムポーチに最低限の回復薬忘れてないよな!?」

 

「そこまでバカではありませんよ、カズマ。私を何だと思っているんですか?」

 

「爆裂しか頭にない、おかしいロリ娘」

 

「私の里では売られた喧嘩は買えという風習がありましてねぇ!少し闘技場の外に来てもらいましょうか?」

 

「そんなことしてる場合かよ!」

 

「ちょ、か、カズマさん!来たわよ!」

 

俺は手に持った片手剣を握り直す。

ハンターの教訓その1、絶対に武器は手放さない。

手放したら死ぬ運命にあると覚悟しろ。

右手に持った片手剣【ハンターナイフ】を、通常の型の構えで闘技場に現れるイャンクックを待ち構える。

既にめぐみんは後ろに下がり、射撃準備は完了している。

まだこの世界での成人にもなっていないのに、逞しいものだ。

ちなみにこの世界では15歳から大人である。

 

「よぉうし!やるぞぉぉぉー!!」(悲壮)

 

あんまり近接戦は得意ではないが、後衛がしっかりダメージ稼いでくれるなら倒せるはずだ!と、己に叱咤し、こわばる体を動かす。

アクアは【ベルダーハンマー】をぶん回しながら突撃する。

イャンクックはこちらにすぐ気付き、火球を放ってくる。

 

「ヒエッ!」

 

アクアがギリギリ避けてるが、その足は止まらない。

俺は先に辿り着き、リンクのごとく飛び斬りをくらわす。

めぐみんは既に徹甲榴弾を撃ち始め、イャンクックの頭や体に当たる。

捕獲させるときにダメージを負ったのだろう傷跡を見ると、俺の眉は反射的にひそめるが無視。

そんなことを気にするならめぐみんの徹甲榴弾をくらわないようにしなければ、俺が死ぬ。

うん、爆死という最悪な終わり方になる。

 

「グギャッ!?」

 

「くらいなさい!」

 

俺が横に転がってイャンクックの尻尾払いを回避し、吹き飛ぶがアクアがその背中にハンマーを叩き付ける。

 

「ギャウゥッ!?」

 

イャンクックが呻き、よろける。

そしてめぐみんが有効射程ギリギリから、徹甲榴弾を発射。

アルバレストの銃口から威力と精度が底上げされた徹甲榴弾Lv1が、しっかりとイャンクックに当たる。

ちなみに、ポーチに入っている徹甲榴弾に火が入ればめぐみんは木端微塵になるので、読者の皆様の中にはめぐみんを目当てに来てる人もいるでしょうので、めぐみん安泰のお祈りを捧げるとその確率は下がるでしょう(神父風)。

 

「これが!爆裂愛なのです!」

 

「いいぞ!我が同胞よ!それこそ愛だっ!!」

 

観戦している同じくハンター志望のハンター見習いの一人がなんか叫んでるが、どうして気持ち悪いから生きてた男に酷似してるんだ?

俺は呪われているのだろうか?

しかし、イャンクックもしぶとく火球を吐きながら突っ込んでくる。

俺は盾で火球を受け流し、アクアは早急に走って逃げた。

めぐみんは狙われていることに気付き、徹甲榴弾を撃ちながら走る。

外れたのを確認したイャンクックは、反転してジャンプしてきた。

狙っているのは……俺か!

 

「緊急回避ッ!!」

 

身体中が土まみれになるが、気にしていたら死ぬ。

こういう合格試験や、ドス系鳥竜種相手でも運が悪ければモンスターに殺されるのだ。

モンスターを相手するなら命懸け。

ハンター教訓その2である。

何とか避けれた俺の反対側には、アクアが「生意気ィー!」と叫びながらイャンクックの頭に何度も打ち付ける。

横っ面には徹甲榴弾が撃ち込まれ、爆発によるダメージでイャンクックのボロボロな体はさらにボロボロになる。

 

「狩技、昇竜撃!」

 

ダウンしたイャンクックに、精神力を大なり小なり使う狩技を使う。

片手剣の狩技【昇竜撃】は、剣で斬りかかり盾でアッパー気味に殴り飛ばす技。

気絶させやすい。

それをすべて食らわした。

アクアはどうやらハンマーの狩技【スピニングメテオ】を使うようだ。

縦に回転しながら最後の一撃は、人間がくらったら爆散した並みにひでぇ物になるだろう。

 

「カズマ!アクア!【スーパーノヴァ】、行きますよ!」

 

めぐみんがスーパーノヴァ使うらしい。

あれもまた、めぐみんが竜人族に頼んで作らせたヤバい代物。

だが、ハンター達に狩技の部類としてよく使われる。

精神力を大きく使うわけではないが、やはりミスれば下手すると自分も死にかねない弾丸を使うのだ。

ストレスや緊張はMAXフィーバーだろう。

まあ、めぐみんの奴はそんなこと考えないので、ぶっちゃけ何度でも撃てるんだが。

さすがに味方に当てるような腕はしていないぞ。

しかし、距離を見極めないと直撃できない難のある弾丸だから、俺はあんまり使いたくないな。

そう思いながら、狩技の総攻撃をくらったイャンクック先生は息絶えるのだった。

南無阿弥陀仏。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「よし、合格だ。これからハンターとして頑張るんだぞ!」

 

弱ったイャンクックを倒せるなら、ソロでもドスランポスぐらいは倒せるという感じのこの世界ではパーティ組んで戦ってもOKなのだ。

時にパーティを組んで、モンスターと戦うしな。

とりあえず、俺達は遂に地獄のブートキャンプを終えてハンターになったのだった………

 

 

 

 




現段階のカズマ達を大雑把にゲーム風(XX参考)にすると…


サトウ・カズマ 17歳男性 HR1
所持金:1100z
防具:チェーンシリーズ
武器:ハンターナイフ(主:ハンターライフル)

固有スキル
変則射撃Lv2、精密射撃Lv2、運気LvMAX、ガンナーLv2、加護Lv1、睡眠耐性Lv1、采配Lv2、観察眼Lv1、回避距離Lv2、野草知識Lv1、会心Lv2、底力Lv1、爆弾強化Lv1、死に活中Lv1、逆境Lv2、気配Lv1、剥ぎ取りLv1

得意武器
・片手剣 ・弓矢 ・ライトボウガン
・ヘビィボウガン 

平凡に使える武器
・双剣 ・大剣 ・チャージアックス
・太刀 ・ガンランス ・狩猟笛
・ハンマー



アクア (暫定)17歳女性 HR1
所持金:381z
防具:ベルダーシリーズ
武器:アイアンホルン

固有スキル
悪運Lv4、運気Lv-6、怪力Lv5、腹減りLv1、体力Lv1、会心Lv1、食欲Lv1、水属性攻撃Lv4、底力Lv1、水耐性LvMAX、回復量Lv3、回復速度Lv2、鈍器Lv1

得意武器
・ハンマー ・狩猟笛 ・大剣
・スラッシュアックス 
・チャージアックス

平凡に使える武器
・片手剣 ・双剣 ・ガンランス
・ランス ・太刀 

使用不可
・操虫棍


めぐみん 14歳女性 HR1
所持金:500z
防具:レザーシリーズ(頭部は重ね着めぐみんハット)
武器:アルバレスト

固有スキル
調合Lv4、ランナーLv1、攻撃Lv1、火属性攻撃Lv2、防御Lv-2、弾薬節約Lv1、爆弾強化LvMAX、変則射撃Lv3、砲術Lv1

得意武器
・ライトボウガン ・ヘビィボウガン

使用不可
残りの全て(実のところは全てに適正あり)


基本的にゲームのハンターみたいに、基本的にはまっさらなスキル構成です。
才能があると持ってる感じ、ていうのが作者の認識。
我輩としては、あの超人じみた頑丈さの代わりにスキル(才能)を犠牲にしたのではと思います(笑)
尚、カズマにスキルが多いのは特典のせいです。


尚、「吸血鬼すぐ死ぬ」と「進化の実」が面白すぎる案件について、カズマさんと議論してきます。(錯乱)



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初受注【ランポス討伐】

初期プレイヤー皆さんご恒例討伐クエストの序盤戦であります。

でもまあ、中身は薄い方かな?(虚言癖)

早々カズマ達が楽にクリアする筈もなく………(意味深)




合格認定から数日。

俺達はギルドカードを受け取り、名刺的な交換用のギルドカードも受け取り、俺達は早速依頼を受けることにした。

 

「カズマ~!このクエストやるわよ!」

 

「ん?何々?っておい!これリオレウスじゃねぇか!こんな奴狩れるわけないだろ!?」

 

「アクア……前々から思ってましたが、やはりバカのですね?」

 

「何よ!馬鹿で何が悪いのよ!」

 

「「うわ、開き直った」」(-_-;)

 

「何でよ!?何でよぉー!?」(T0T)

 

早速、俺たち新人に相応しくない依頼を持ってきたアクア。

相応しくない以前に、今の装備じゃリオレウスどころかレオレイアのサマーソルトでさえ耐えきれんわ。

未強化かつ、まだ道具も必要な数に揃ってないのにどうやってリオレウスを倒すんだというのだろうか?

 

「よし、最初はこれだろ」

 

「ランポスの討伐ですか。最近、ランポスが増えてきたらしいですから、間引きで30頭ですか」

 

「報酬金もそれなりに良いから、これを受けようぜ」

 

「ビビり!臆病者!ヒキニート!」

 

「おいアクア!適当なこと言ってないでくれるかな!?」

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

   【ランポス30頭の討伐】

 

依頼主:ダスティネス家当主

 

 最近、ランポスの群れがこのアクセル

 の町の付近で、よく目撃されるように

 なった。

 行商人や旅人に危害が及ぶ可能性があ

 るので、早急に討伐してもらいたい。

 

 

報酬金:5100z  環境状態:一応安定

場所:アクセル近郊の平野・森林部

 

受注条件:HR1以上、変態(インナーのみ)はお断り

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ハンターギルド内にある料理屋、【ネコのアクセル】にてオススメ定食を食いながら改めて依頼内容を見る。

モンハンをやったことのある俺としては、まさかここにも変態(全裸ハンター)がいるとは思わなかった。

ちなみにめぐみんはランポスにも徹甲榴弾使うので、コイツはもしものためのオマケ程度の認識である。

 

「おいカズマ、今私に喧嘩を売りましたね?喜んで買いましょう!その喧嘩!」

 

「はいはい、めぐみんさんの片目が疼くんですよね~」

 

「あ、ちょ、流さないでくださいよ!?」

 

ハンターの飯はとにかく量が多く、そして腹に溜まる。

一度食べると一日くらい、腹が空かないくらいなのだ。

まあ、それは狩りに行かなかったらの話だが。

とりあえず、今回は弾の消費を考えて片手剣で討伐する。

普通に使いやすいしね、片手剣。

ゲームだと、剣より盾が強く、とにかく盾でぶん殴れという初心者どころか上級者の武器種であったことを知ったときは驚いた。

カプ〇ンは、どうやら詐欺をしてしまったようだ。(ジト目)

それはさておき、アクセル近郊の平野・森林部でのランポス討伐くらいなら、余程運が悪くなければ簡単に終わるお仕事である。

 

「さてと、飯食い終わったし行くか」

 

俺はまだそこまで道具が入っていないアイテムポーチを腰に引っ提げながら、ハンターナイフを装備してギルドから出る。

さあ、ハンター生活の始まりだ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それがほんの数十分前の話。

だが、現実は非情であった。

何故に森林部に【ディアブロス】がいるんだよ!?

しかも、どうやら手負いのようでかなり気性が荒い状態だ。

そして異様に俺を付けてくる。

 

「ギャァァァァーー!!ストーカーよぉぉぉぉーーーー!!」ε=ヾ(;゚;Д;゚;)ノ゙

 

「カズマ!そんなジグザグに逃げられると、爆裂をくらわせられません!」

 

「ウワーン!ディアブロスのヨダレが引っ付いてるぅぅ!」・゜・(つД`)・゜・

 

アクアはディアブロスが雄叫びを上げたときに、真正面から唾を吹き掛けられ泣いてるわランポス討伐数はまだ25匹だわ、ヤベーんだよ!

誰かタスケテ!

 

「死ぬぅぅぅーー!?」

 

ディアブロスのどうやら焼き切られた(・・・・・・)らしい一本欠けた角をこちらに向けて突っ込んでくる。

スタミナが足りなくて死ぬ……そう思ったとき。

 

「目を閉じろ!」

 

「ッ!!」

 

反射的に目を閉じた。

瞼の向こう側では、閃光弾が炸裂したらしく一時的にディアブロスの視覚が奪われた。

 

「ギャァォォゥ!?」

 

「新人!此方(こっち)だ!」

 

比較的安全だった狩場に強力なモンスター乱入、ということでどうやら町から来たらしい先輩ハンター達。

俺を助けたのは、同じく俺と同じ武器種(片手剣)を持っているくすんだ金髪の俺より一歳くらい年上そうな男だった。

 

 

 

 

 

 

 




あれ、なんか俺の目ン玉がおかしくなったのかな……?

次回、「ディアブロスを捕獲しよう!」

カズマ「無理だッ!!」



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QUEST RETIRE (報酬は支払われます)

さて、誰でしょうかねぇ…?
カズマを助けた、謎の御仁は……

え?協力して捕獲するんじゃって?
あれは嘘だ……(迫真)

我輩は賢くて賢しいバカなんですよ。(マフティー)




アクセル近郊は広大な平原である。

丘や小山なんかがあったりするが、基本的に平面でドラクエならスライムが飛び出てきそうだ。

そんな場所にキャンプを作れる立地は中々ない。

なので、キャンプがある場所は覚えておかないとモンスターがいつ出てもおかしくないエリアで、寝てるときや休んでいるときに襲われて食われるなんてあり得る話である。

で、今はアクセルの町のベテランハンターが救出してくれたのでキャンプ地にやってこれた。

 

「よしっと、知ってると思うが改めて自己紹介だ。俺の名前はダスト。で、コイツはリーンだ」

 

【アクセルの駄犬】………と呼ばれてるハンターパーティの一人、ダストが自己紹介する。

待て、巷では問題児などと呼ばれてる軽犯罪者ハンターが何でかっこよく見えるんだ!?

 

「ディアブロスを捕獲すると借金チャラってギルドマネージャー言ってたが……どこまで本気やら……」

 

「アンタが借金したりギャンブルにつぎ込むからでしょ……ほら、さっさと行くわよ!」

 

噂では二人は恋人になるかもという説がある上に、既にそうでは?と疑われてるが当の本人達は否定している。

しかし、この二人の余裕そうな感じはいつか俺達がなるべき姿なのかもしれない………そう思った。

 

「ビェェェェーーーン!」(泣)

 

「アクア、うるさいです。そこの湖に突き落としますよ?」

 

コイツらと、と思うと何とも言えないが。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

クエストリタイアみたいな感じで、アクセルに戻ってきた俺達だが今回は特別措置で報酬は支払われるんだとか。

まあ、さすがにディアブロスが乱入してきてまだ駆け出しが危険にあったんだ。

これぐらいしてくれないと、生活が苦しい。

 

「おーい、めぐみん」

 

「はい?何ですか?」

 

「報酬だぞ、受け取れ」

 

金が入っている袋から半分、報酬を分けて渡す。

 

「いえ、少しで大丈夫ですよ」

 

と言ってめぐみんはそこから少しだけ取った。

尚、アクアの事は考えない。

 

「故郷の家族に送るんじゃないのか?」

 

元々、めぐみんは貧しい家の生まれなのでハンターになって家のためにも稼ごうとしてたらしい。

しかし、めぐみんは既に変人だけど天才って呼ばれてるし、著作権云々で結構稼げてるっぽいし……

 

「カズマなら大金を預けても、無駄遣いはしないと信じての行動ですよ?」

 

「ヴッ!?」

 

マジか………

 

「それにしても、やはりもう一人欲しいですね、前衛が」

 

「確かになぁ……アクアと俺だけでも今のところは良くても、このままだと何かあったとき特に前衛をこなせる俺やアクアが不味いな」

 

まだ駆け出しで強い大型モンスターを相手にすることはないから、三人でも何とかできる。

だが、今日のようにディアブロスとかリオレウスなんかが来たとき、少なくとも防御できる奴が一人欲しい。

何ならもう大剣でも、俺たちと同じ駆け出しでも良い。

とりあえず、壁になれる奴が欲しい。

そんな訳で、募集をかけることにした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おい、アクア」

 

「何?」

 

「絶対昨日の八つ当たりだよな?」

 

「……無視する貴方が悪いのよ?」(震)

 

「こんの駄女神がぁぁぁーーーっ!!!」

 

俺が募集をかけた張り紙はいつの間にかアクアによって、HR1~からHR3~になっていた。

 

「中堅か天才でも呼びてぇのかお前は!?」

 

「ええそうよ!女神である私にはそれくらいのハンターがいても当然でしょ!?」

 

「ただでさえ!問題児で頭の悪いお前に!徹甲榴弾しか興味ねぇライトボウガン使い!駆け出しに中堅とかふざけてるだろ!」

 

本当のところはHR4くらいからなのだが、HR3でも十分ベテランとも言えるし、中堅層と呼べる。

基本的にHR(ハンターランク)はどれだけクエストをクリアしたか、どんな功績・貢献を残したかによって上がる。

それはハンターとしての資質を示せるし、実力を表すものでもある。

まあ、大体はHR3止まりの人が多いがそれはその人のできるクエストが採取や軽い討伐系統のクエストをやり続けてるから。

大型モンスター、つまりリオレウスやジンオウガ等のモンスターを狩り続ける人達は基本的にHR4を超える。

勿論、何かしらの罰則に当たるような事があれば下がることもあるが。

結論として、この駄女神は少なくともまだ駆け出しの俺達の変人パーティにベテランもしくは天才君を入れようとした馬鹿なのである。

いや、天才とバカは紙一重って言われてるから来ることもあり得るか……?

 

「あのぉ」

 

「とりあえず、これは張り替える!」

 

「ちょっ!私が頑張って書いたのに!」

 

「何だよ、この感想は!『このパーティに入ってから腰の調子が良い』だとか、『すっごく金運が上がった』とか!嘘ばっかやん!」

 

「あの、すまないのだが………」

 

「そ、そこは嘘と方便ってやつよ!」

 

「虚偽でしかねぇわ!」

 

「ハァハァ…///これが放置プレイ………///」

 

「「!?!?」」

 

後ろからドM発言。

俺達は同時に後ろを振り返る。

そこには、先程の発言とその恍惚とした表情がなければ、誰しもが見てしまうお嬢様みたいな美少女。

綺麗な金髪が目の前の少女を美しくするが、それを駄目にする恍惚な顔で俺とアクアはドン引きする。

ちなみにめぐみんはまだ寝てる。

 

「そ、それで何か?」

 

とりあえず、聞いてみる。

彼女の着ている防具はインゴットシリーズ。

控えめに黄色く染められていて、HR3以上なのは確かだろう。

そんな彼女がまだ少し興奮した感じの声で、俺達に言った。

 

「私をパーティに入れてくれないか…?///」

 

「拒否します」(真顔)

 

「ハフゥン!///」

 

「何言ってるのよカズマ!………私は歓迎するわ!」

 

もうやまたにえん…………

 

 




てな訳でクエストリタイア。
まあ、ぶっちゃけXXとこのすばをかけていると言って良い状態なんですよね。(関係ない)

アクセルにいるのはHRが3、4くらいまでかな…?
次回はしっかり多分クエストをこなしますよ~( ^ω^ )

ダクネス参戦!



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討伐クエスト【ドスランポス討伐】

ども、GF少尉です!

今日はドスランポスを狩っていこうと思います!

カズマ「お前が狩るんじゃねぇよ!」



それと、感想にてめぐみんのライトボウガンについてご指摘いただいたのでここでも説明しておこうかと思います。
簡単に言えば、めぐみんのライトボウガンは特別な訓練を受けていますので良い子のハンターは、システム外な事はしてはいけません……ですね(笑)
まあ真面目に答えるなら、めぐみんが開発した技術で儲けた金で特別なオーダーメイドカスタムパーツにしてるんですね。




何だかんだでダクネスがパーティに入った。

彼女のインゴットシリーズとその背中に背負われている【ディフェンダー】と呼ばれる大剣は頼もしさを感じる傷が多くある。

だが、騙されないで欲しい。

コイツは、モンスターに打ちのめされたりされるのが好きな変態(ドM)なのだから………

 

 

ーーーカズマのハンターノートより

 題名【ダクネスという残念美少女の性癖】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…………エリス様だよな?」

 

「いやぁ、何の事かな!?アタシがエリス教のエリス様だなんて、失敬にも程があるよ!」

 

「…………この世界にアクシズもエリスもないが?」(ドヤァ)

 

「あ………」(・o・)

 

最初から説明しよう。

この豪華絢爛なフィリアシリーズを着装している白銀の髪を持つ少女はクリス。

だが、その真の姿はエリス様だ。

 

「で、エリス様……何でいるんですか?」

 

「いやそもそも何でバレたんですか!?」

 

まあ、確かに解らなかった。

だが一番の手がかりはその装備である。

 

「まず、クリスの顔立ちがエリス様に似てたし、その上その装備はまるで、というかそのまんまの修道女みたいな感じだし、エリス様なら似合ってるな~って」

 

「そ、そんな憶測で!?」

 

「カマかけられて自分でバラしたのエリス様やん……………」

 

「キャァァァァァァァーーーッ!!!」(恥)

 

羞恥でかめっちゃ裏路地を転がり回ってるエリス様。

普通に綺麗だが神様がこんな風になってるのは………これもまた良いかも。( -∀-)ホホゥ

しかし、紹介したのがエリス様で、ダクネスは神様に祈ってたのか………友達ができればと。

 

「やっぱりそういうところはあの駄女神と違うなぁ…………」(泣)

 

「あははは……(こっちが泣きたいよ!それに…………あっちでのダクネスもこっちのダクネスも大事だし……)」

 

まあ、そんなこんなでまた別れたのだが既にクエスト出発直前である。

 

「カズマ、行きますよ!」o(*゚∀゚*)o

 

「ちょっとカズマさん、何してたの?」

 

「カズマ、クリスと何か話していたそうだが……?」

 

「んー…聖徳太子ぃ!!」\(--;)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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   【ドスランポスの討伐】

 

依頼主:とある行き遅れ気味の女役員

 

 最近、各地でモンスターが活発に移動

 をしており、被害の報告がされている

 のだがそれはアクセルの町にも起きて

 いる。

 既に対策やハンターへの依頼はしてあ

 るが、この近くでドスランポスが発見

 されたので討伐を願う。

 後、誰だ!依頼主の(ここから先は修

 正液で何も読み取れない)

 

報酬金:6200z  環境状態:安全

場所:アクセルの森丘

 

受注条件:HR1以上(ソロ禁止)

 

サブ報酬条件  ・1500z

ランポス18頭の討伐

 

 

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「さてと、支給品は……」

 

ゲームでも登場した森丘のステージだが、アクセルの森丘は全く違うので少し不安だが、支給品にある地図をしっかり取っておけば大丈夫だ。

後は暗記するだけだ。

 

「携帯食料……貰っておきますね」

 

「おうそうか。取りすぎんなよ?(出た、貧乏人の根性………)」

 

「ほう?カズマはどうやら私とやりあいたいみたいですねぇ!」

 

そういえば何故クリスと話してたか説明してなかったな。

言うなら顔に傷があり、盗賊でもしてそうなのに美少年としばしば間違えられ悔しがり、そして時折見せる女神のような顔がエリス様を彷彿とさせたのだ。

それで話し掛けたらダクネスの事で感謝され、そういえばと裏路地に連れてこられたのだ。

ちなみにそのブツはしっかり渡してもらった。

後で開くのが楽しみである。

 

「カズマ、顔がキモいです」

 

おっと、アクアはさっさと行っちまったし頑張るとしますか!

そういえば、新大陸から【導虫(ミチビキムシ)】輸入されてここでも増殖されてハンター達に活用されている。

これのおかげでかなり目標のモンスターの捜索が便利だ。

アイテムポーチの中身を確認し、ハンターライフルを背負い直す。

そして、モンハンの定番の台詞を言う。

 

「一狩り行くか!」

 

 

 

 




ダクネスとエリス様ことクリスのステです。
尚、最初に()内にあるのは備考です。


ダクネス(ダスティネス・フォード・ララティーナ)  HR3 18歳女性
所持金:13000z(実家は億を超えてる)
防具:インゴットシリーズ
武器:ディフェンダーLv3(相当に強化)

固有スキル
防御LvMAX、体力LvMAX、ランナーLv5、


得意な武器種
・大剣 ・チャージアックス ・ランス
・ガンランス

普通に使える武器種
・片手剣 ・スラッシュアックス
・太刀 ・操虫棍 ・ハンマー ・狩猟笛

尚、攻撃は大抵外れる。



クリス(エリス) 
HR4 16歳女性(クリスの肉体年齢)
所持金:256370z
防具:フィリアシリーズ
武器:白骸の凶双剣


固有スキル
攻撃Lv3、運気LvMAX、ランナーLv6、スタミナLv1、回避距離Lv3


得意な武器種
・双剣 ・片手剣 ・チャージアックス
・太刀 ・操虫棍 ・弓矢 
・ライトボウガン

普通に使える武器種
・大剣 ・スラッシュアックス
・ヘビィボウガン ・ランス


ちなみに自分はモンハンXXをHR7でランク上げの為に素材を収集中。(余談)
武器はともかく、防具は早くキリンちゃんからEXフィリアに替えたい……何故なら防御力が足りんのだ!
獰猛化相手にはさすがに厳しくなってきたし、特に集会所が………
まずはEXフィリアに移行するまで頑張ろ……(ここからは地獄だぞ感)

ちなみに修正液の件に関しては、「このすば」だからね!(強迫)



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Loading…【ドスランポス討伐】

皆……聞いてくれ……俺は殺されかけたのだ!(事実)
お助けアイテムを射出してきたアイルー達に!(事実)
リオレウスの尻尾を剥ぎ取ってたら、目の前に落としてきやがった!(笑)

またまた指摘があったのでここでも書いておきます。
ダクネスの試験合格に関してですが、ほぼエリス様ことクリスのおかげです。( ^ω^ )
まあ、とはいえさすがにハンター教官らが当たるようにするはずなのである程度は当たるようにしてますぞ。




めぐみんは爆裂道を突き進む、可哀想な中二娘だ。

俺にも同じような過去があるため、大っぴらに言えないがそれでもやはり哀れんでしまう。

というか、それよりも狂ってんじゃないか?と思う。

 

ーーーカズマのハンターノートより

 題名【めぐみんの生態というか趣味】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、森丘は山ほど高い場所ではないがそれでも崖や谷があるので、狩り中に落ちれば鉄を溶かすブレスを受けてもピンピンしてるハンターでも死にかけるだろう。

いや、バルファルクの住み処から落ちてたな………いやでもな……まあ難しく考える必要はないか。

考えてたら切りがない。

念のため、言っておくが良い子の皆はハンターの真似したらダメだぞ。

ハンターは俺含めて特別な訓練を受けてるから。

 

「カズマ、ドスランポスの痕跡を見つけました」

 

「はぁ…はぁ…はぁ………カズマ、ランポス達が私を狙ってくるぞ…!」

 

「そりゃ食事でその効果を得てるからな………って言っても解らんか」

 

「?」

 

モンハンリアルの世界では、アイルー達が作る飯は確かにとても上手く、体の奥底からパワーが湧き出るかのように凄まじい。

しかし、料理の数は多くあるものの時折不思議な効果があるということは、都市伝説みたいな感じになっておりはっきりとした詳細は解っていない。

かけるソースにもよるというのが、俺というかプレイヤー達の意見になるがまあ食事自体にハンターや時折食べに来る村人や町人には解らない感覚だし、わざわざ言う必要もあるまい。

そもそも確率的な物だしな、あのバフ。

 

「足跡の痕跡はまだ新しい方だな。まだ近くにいるはずだ」

 

「よし、手分けして探そう!」

 

「んじゃあダクネスはめぐみんに。俺はアクアと行くわ」

 

「カズマさん!?何でそんな嫌な顔するの!?女神であるこの私が付き人になるんだから、もっと喜びなさいよ!」

 

「アクア……アクセルの時にも言ったが、あまり神を侮辱するような発言は止めた方がいいぞ?」

 

「私女神なのにぃ!」

 

と、一悶着あったが問題ない。

しかし、この世界の宗教は大抵はモンスターへの信仰である。

人の偶像や神という、はっきりとした物を崇めている者はかなり少数で、地方や場所によってはリオレウスやイビルジョー等を崇めている人達もいる。

しかし、この世界の信仰は基本的にないに等しい。

そもそも、後付けな設定とはいえこの世界の人類はかつて竜大戦にて、古龍達の怒りを買って滅びかけたのだから。

まあ、何にせよこの世界にはキリスト教だのイスラム教みたいのはないということだ。

そこら辺考えると、日本人に近いと俺は思う。

 

「カズマさん!カズマさん!ランポスに囲まれてるんですけど!援護ください援護ぉー!!」

 

と、アクアがなんか叫んでたが俺はドスランポスの捜索に専念する。

その後アクアが防具を泥だらけにして戻ってきたが、どうやら狩猟笛を回転でぶん回してランポスの群れを倒したらしい。

ちゃんと剥ぎ取りしていたので、あの剥ぎ取り教官のお陰である。

少しでもミスったらあの人はアクセルの町を10周させられ、しかも回復薬なしでランポス30頭倒さなきゃならなかった。

今ではそこまで苦ではないが、当時は俺もアクアもランポスでも怖くて怖くて堪らなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

で、ドスランポスだが先に見つけたのはダクネス達の方だったようだ。

ペイントボールの特有の臭いと導虫が赤く反応して、道筋を示す。

 

「急ぐぞ、アクア」

 

「わかってるわよ」

 

疾走して着いた頃には、ドスランポスはランポス達を壁にして体勢を立て直すためか逃げたところだった。

 

「散弾で蹴散らす!アクアは追いかけとけ!」

 

「女神に指図するなんて三百年早いけどー」

 

「いいから早くいけよ!」

 

何が「300年だ……」だよ。

いい加減にしてほしいところだ。

 

「めぐみん!ダクネス!大丈夫か!?」

 

大声でめぐみん達に確認を取る。

 

「カズマ!そちらにドスランポス行きませんでしたか!?」

 

「来てたよ!」

 

「じゃあ、先に行ってください!ダクネスは置いていきますので!」

 

「やめろぉ!///」

 

「ヴッ」

 

おいおい………今日はダクネスは大剣で来ているが、ディフェンダーは既に手放していてランポス相手に打ちのめされながら興奮してやがった。

 

「…………止まるんじゃねぇぞ」

 

「何の話をしてるんですか?」

 

「いや、何でもない。さっさと行くぞ」

 

「ハゥッ!ま、待ってくれ!さすがに私一人ではランポス達をクッ!ラメェー!」

 

ランポスの飛び蹴りが背中に直撃するが、普通なら防具越しでも衝撃でそれなりに痛いのだが、それを喜んでいるドM美少女。

 

「しかも当てられない………ってわけではないが、よく外れる……とんだもんを押し付けてくれましたよね、エリス様……」

 

明日からもう様付けなんてしてやらない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




EXフィリアシリーズ完成したぜ……光玉?そんなレアモンどうすりゃ出るんだよ!(泣)

てな訳でとりあえず防御力の向上を達成したワイは、そろそろリクエストされた物を仕上げにかかろうかと思っている。(予告)
まあ、今はモンハンを中心に書いてくつもりですのであんまし関係ないかな?

XXやってる人いんのかな……まあ、あんまいないよな、と思いながら期待する自分に突っ込みを入れてる狂人(意味不明)



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QUEST CLEAR 

クエストクリアです。はい。

もっと来てほしいな、感想とか……(馬鹿)




アクアは、よく食べる、よく飲む、よく寝るの金食らいだ。

しかし、大食漢と呼ばれるほどではない。

だが経済的にも精神的にも彼女の存在は、俺の神経(陰茎)を苛立たせる。

彼女の性格や戦闘スタイルも相まって、ラージャンの娘、ラージャンと美少女のハーフ、ラージャン娘とかでハンター達から好意的に呼ばれている。

彼女は嫌そうだが。

 

ーーカズマのハンターノートより

  題名【駄女神アクアの生態】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ダクネスをおいてアクアを追いかけると、そこにはドスランポスがアクアの自己流(オリジナル)狩技【ゴットブロー】で、ドスランポスの体が吹っ飛ぶ所だった。

 

「カズマ」

 

「はい、カズマです」

 

「アクアってラージャンの娘か何かですか?」

 

「ラージャンの娘って何よ!?」

 

アクアが突っ込んできたが、アクアの全力を灯した狩猟笛はどうやら切れ味がないみたいだし、アクア本人も体力がないのかゴクゴクと応急薬を飲み干している。

 

「うぷ…………薬草の味が苦い……」

 

「新大陸のだと、薬草だけで作れるって話だが……あっちの方はもっと苦いらしいぞ」

 

「うぇ…………」

 

と、他愛の無い話をしながら起き上がった瀕死手前のドスランポスを見る。

特徴的な頭部の飾りは見る影もなく破壊され、胴体に打ち付けられた狩猟笛の痕から鱗や肉が時折こぼれ落ちる。

肉に関してはかなりトラウマになりそうなので、ハッキリとは言わないが普通に子供には見せられないです。はい。

 

「アクア、もう大丈夫だろ?さっさと前行け」

 

「まだ私疲れてるんですけど!?」

 

「ハンターがそんなんでどうすんだ!アクア!お前ならやれる!俺に体力で負けるような女じゃないだろ!?」

 

「ムキィー!!何がメスゴリラよ!良いわよ!やってあげるわ!感謝しなさい!」

 

とアクアは言ってドスランポスに殴りかかってドスランポスもアクアも、クロスカウンターで吹っ飛んだ。

 

「……フッ」(ドヤ)

 

「カズマ……ドヤ顔してますが、ゲスい笑みが見えてますよ。後、ゲスマですね」

 

「ゲスマ言うな!」

 

めぐみんが少しうるさいが……まあ、大丈夫だ!

アクア!お前の意志は継いだぞ!

 

「勝手に殺してるんじゃないわよ!」

 

と、岩影から声がしたが無視する。

俺はハンターライフルを構え、撃った。

 

「狙撃ッ!」(イケボ)

 

身を悶えて、ようやく立ち上がったドスランポスの目ン玉に通常弾Lv1をぶちこむ。

貫通はしなかったが、それでも右目を潰されたドスランポスは視界が極端になってるはずだ。

中学や高校で習う肉食と草食の違いのように、ドス系鳥竜種は人のように両目が前にあるのではなく、側面に付くようにある。

モンスター、という枠組みなので視力は現代世界の草食動物比べるのは酷い話だろう。

暗闇の中でもある程度見えるドス系鳥竜種は、広範囲に獲物や敵を見つけられるという単なる肉食動物としては、ある意味完成した進化を遂げている。

それでもまあ、単体が弱い上に噛ませ役な感じなのでそこまで強くないが。

 

「めぐみん!」

 

「解ってますよ!」

 

めぐみんに俺は合図を出す。

草むらに隠れて、徹甲榴弾を装填していためぐみんは、スコープに目を当てて正確な射撃でドスランポスの体に撃ち込む。

 

「ギャァォウァッ!?」

 

攻撃された方向に、体ごと向けるが向けた直後に爆発。

煙で視界を一時的に遮られた上に、片目しかないので敵の位置が解らない。

そして、そこにトドメの一撃。

 

「【地傷斬】ッ!!」

 

ダクネスの自傷斬がドスランポスの頸を跳ね上げた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

剥ぎ取りが完了した後は、帰るだけ。

ランポスの追撃を振り切り、キャンプに戻り荷物を整理してアクセルの町にへと目指す。

そろそろ夕方になってきたし、ネコタクでも頼むかと考えるがそこまで遠くないし、頑張って走ろう、となりダクネスは歓喜しながら、めぐみんは俺に背負われながら、アクアは自腹でネコタクで帰った。

ちなみにこれでアクアの所持金は10zだ。

ネコタクは力尽きたハンターの輸送も行うが、その場合報酬金から引き抜かれる。

まあ、当然の対価だから文句はないが命の危機を感じれば運んでいるハンターを見捨てることもあるので、これに関しては宛にできない。

だって力尽きて寝てたらいつの間にかモンスターの腹の中、何て言う可能性もあるのだから。

そのため、パーティメンバーには絶対に回復薬と携帯食料、そして肥やし玉とモドリ玉は外に出るときは最低限持つ事を決めている。

 

「ゲームでなら特に問題はないんだろうけど………現実だからなぁ…」

 

「どうしました、カズマ?」

 

「いや、何でもない」

 

にしても、防具越しのためめぐみんの胸が柔らかいのか硬いのか解らないのが残念だ。

 

「……カズマ、今日の晩御飯は奢りにしてもらおうじゃないか!」

 

「何のことですかな!?」(焦)

 

「今!今私の胸を見ましたね!?貧相だと思いましたね!?」

 

「や、ややややめろぉォーー!?」

 

めぐみんに頬を摘まれて痛い。

ヒリヒリして痛い。

……結局、奢ることを了承するまでつねるのは止めなかった。

元々、夢のハーレム生活やらチート生活やらを叶えることはできないと思っていたが、美少女ロリに帰りをつねられながら走るってどんな嫌味だ!?

 

「ダクネスみたいにはなりたくないぞ!?」

 

「私が変態だというのか!?カズマ!?」

 

「いや変態だろ!?」

 

「変態ですよね?」

 

「ハウゥゥゥーーッ!!///」

 

「「興奮すんな(しないでください)!?」」

 

報酬金はしっかり頂いたが、しかし早く新しい武器が欲しいものだ。

モンスターから得れる素材は、低質な武器で討伐するほど多くの素材を得ることはできない。

何故ならば低質な武器の一撃のダメージでは、時間がかかるからだ。

そのため、どんどんダメージを与えると鱗や皮がボロくなったり本当な手に入るかもしれなかった鳥竜玉やら何やら………まあ、竜玉とかのやつは元々レア度がとても高いのだが。

 

「カズマさん、カズマさん、ほら、アレ!」

 

「何だ?アクア?」

 

めぐみんとダクネスも揃って、あるものを見ている。

それはあのディアブロスだった。

どうやらダストがしっかり捕獲したらしい。

住み処から追い出されたらしい個体なので、本来の場所にこの個体を調べてから返すらしいが、それにしてもディアブロスの身体中にはあの時出会った時にはハッキリと見えなかった、まるでビームの刃か〇滅の刃の赫刀(カクトウ)にでも斬られたような跡。

翼膜も焼き切られた痕に上書きするように、きっとダストが斬ったのだろう刃の痕。

そんな状態のディアブロスが輸送されていた。

 

「最近、新種のモンスターが発見されたらしいよ?」

 

「へぇー?確か龍歴院のハンターが遭遇したんだよな?」

 

「そうそう、何でも雷の飛竜種に巨体の獣竜種、泡を操る獣竜種に尻尾が刀みたいに斬れる竜だって」

 

「最後の以外は確認はされてたけど、生態が解らなかった奴等だよな?」

 

「その情報、詳しく聞きたいな」

 

「確か名前はー」

 

…………マジか、マジでか。

この世界がXX(ダブルクロス)X(クロス)の世界であるのかよ。

………俺も狩れるのか?

四天王と呼ばれる、四匹のモンスターに?

 

 

 

 

 

 




オリ狩技の紹介

個人としての狩技の解釈としては、狩技は回数制が本来の仕様だと考えています。
精神を使うわけですから、ならどうやって貯めるの?ってなりますし。
精神力を溜めるのにモンスターにダメージを与える………ゲームなら必殺技みたいでありですが、リアルに考えると最早ドラゴンボールの領域なので、リアリティを追求、というか現実的に考えれば回数制が妥当と考えてます。
とか何とか言ってますが、回数を定めてない今の作者なので何言ってんだ?、てなりますね。
まあ、地衝斬で三、四回くらいでしょうか?



【ゴットブロー】 狩技ゲージ:特大
水の女神(多分)アクアが生み出した、己の体力を極限にまで削って絶壊の攻撃をモンスターにぶつける狩技。
当たれば老山龍でさえも、痛みに涙すると言われる。
欠点としてはスタミナ、体力を1にまで消費するため、タイミングを見誤ると乙る。
そして、威力も最大体力・スタミナであらゆる狩技を越える火力を出すため、体力とスタミナの最大限界までの食事強化、体力・スタミナのフル充填が必要となる。
そして、一番の欠点はフルフルやザボギアルのような軟性の部分を持つモンスターに与えるダメージはかなり軽減されるということ。
ハンター諸君には、この技は危険すぎるので特定のクエスト(・・・・・・・)をクリアした者のみ伝授される。



【地傷斬】 狩技ゲージ:中
狩技【地衝斬】を元に、ダクネスが生み出してしまった狩技。
地面に大剣を引き摺りながら上に跳ね上げて衝撃波と共に斬る、強力な狩技だがこの狩技はダメージを受けるほど威力が上がり、かつダメージを与えるときよりも凄くゲージが貯まる。
ただし、地衝斬と違い広範囲に衝撃波が伝わらない一点集中の必殺なので尻尾切りを狙いやすいがタイミングは重要となる。
カズマからは自傷斬と揶揄られてるが、何故かダクネスは地傷斬の名前を譲らない。



ここから少し時間が飛びます。
細かくやってたらモチベが保てないと判断したので………



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受注【イャンクック討伐】

二ヶ月程、時間が経ってます。

以降の前書きはただの愚痴と作者の自分語りでございますので、飛ばして良いです(マジ)
お気に入り登録が、一作目と二作目で600件超えと40件というなんとも言えない差である………

まさか600件くらいはモンハンを知らないのか……!?(馬鹿)

まあ、そこまで凹んでないですが。
でも、気分が乗ってる状態で書いてないとモチベやインスピが極端に下がるわ、スランプに陥るわでむしろこの方がマシなんですよね……



そんなわけで本編行きましょう!(無理矢理)




初めてクリス以外との友人……とはまだいかないが、それでもパーティに入った。

メンバーはサトウ・カズマを、リーダーにめぐみん、アクアと美少女が勢揃いだ。

カズマは初っ端から、私を放置プレイし、そして言葉で罵った!

私は口では否定しながらも興奮した!!

だがしかし、パーティとしての実力はまだ未明。

クリスは何故、彼らを推したのだろうか?

だがその疑問はすぐに無くなった。

まだ駆け出しだが、ハンターとしての実力はすぐに上がっていきそうな程良いパーティであった。

特にカズマの指揮は素晴らしく、もし軍に配属すれば策略家として有名になれたかもしれない。

意外と仲間思いでもあり、性格は私好みのクズだが正直言ってたまにキュンッ、となる。

だがそれが時折、怖くも感じる。

とてつもなく…………(ここから先は書くのを迷ったかのように点が残っている)

 

ーーダクネスのハンターノートより

  題名【初めての仲間達】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あれから二ヶ月くらい。

討伐系のクエストを主にやり続け、アクセルの町での優秀さは広まっていた。

まあ、素は良いのだ、素は。

ただ、中身が残念なやつが美少女という……

 

「よし、今日のクエストはこれだな」

 

「そうですね」

 

「これはどう!?」

 

「今決めたばっかだろうが駄女神!?」

 

俺が取ったのは移動してきたドスゲネポスの群れの討伐。

一応、安全を考えて選んだのだがアクアが選んだのはイャンクックの討伐。

いや、できなくはないけどさ!

 

「HR2になったとはいえ、油断したら死ぬんだぞ!?」

 

「何よ、このヒキニート!臆病風にでも吹かれたの?」

 

「ひ、ひひヒキニートじゃないし!?」

 

「もうその反応の時点でそうなのでは……?」

 

「めぐみん、言っていいときと駄目なときがあるのを理解しようか?」

 

「ダクネスは黙ってください」

 

「ハフゥ!!///」

 

確かにこれまで何度かイャンクックと戦って討伐してきたが、二頭を同時狩猟はチャレンジし過ぎだろ?

 

「でもでも!これクリアしたら私達絶対HR3になって、上位ハンター狙えるわよ!」

 

「確かにそれはそれで魅力的でお前のおかげでできたツケが早めに支払えるがな………」

 

ちなみにツケは3万zを少し越えてる。

勿論、アクア本人のツケだがこの街から離れるときツケにしたままだと社会的に終わりかねないので、なるべくちょいちょい返している。

まあ、本来ならアクアに渡す小遣いをだが。

 

「んー……」

 

「とりあえず、やるだけやってみるのもありではないか?わ、私はあの強烈な突きをくらい続けても良いのだが///」

 

「いい加減にしろ……」

 

ダクネスの性癖が相変わらず過ぎて頭が痛い。

結局、多数決でイャンクック二頭の討伐になった。

何事もなければ良いんだが。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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  【イャンクック二頭の討伐】

  

 

依頼者:魔女みたいなおっとり行商人

 

 つい先日程から、商人達の噂でイャン

 クック二頭が、縄張りを旅人さんも使

 う道にまで広げたそうなのです。

 実際に被害にあった方もいるそうなの

 で、討伐をお願いします。

 無理そうなら一頭だけでもお願いしま

 す!

 報酬に特別な薬品を入れておきますの

 で、どうかよろし(ここから先は黒で塗

 り潰されている)

 

報酬金:10100z  環境状態:安定

場所:アクセル平野の沼地

 

受注条件:HR2以上

 

サブ報酬条件  報酬金:1900z

イャンクック一頭の討伐

 

 

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今回の装備は…………2回もイャンクックを倒さなければならないから、消耗の少ない近接武器で行くか。

イャンクックの動きはある程度、理解しているので大剣でも大丈夫なはずだ。

ダクネスは何か二刀流してたときもあるが………まあ、何にせよ最近は遠距離の武器ばっかりを使ってるし、イャンクック辺りで近接戦の感覚も覚えておかないと、弾が無いとき等で無力になる。

 

「装備もこの二ヶ月くらいで一新したし、後はしっかり作戦を考えないとな……アクアの奴は勝手に動いてもらうのは前提として……」

 

俺は寝る直前まで作戦を立案し、頭の中でイメージしてどうするか考えた。

若干、リアルに考えられていないがしかし実際そういうこともよくある。

運に助けられた事も何度かある。

実際、めぐみんの徹甲榴弾が脇を通ってモンスターに当たってたし。

準備をしっかり取りながら、俺はハンター用の宿で寝るのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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【カズマ達のクエスト開始時のステータス】

 

 

 

サトウ・カズマ 17歳男性 HR2

所持金:10215z

防具:パプルシリーズ

武器:アイアンソードLv3

 

 

めぐみん 14歳女性 HR2

所持金:2306z

防具:イーオスシリーズ

武器:アルバレストLv4

 

 

アクア 17歳(?)女性 HR2

所持金:506z

防具:クックシリーズ

武器:メタルバグパイプLv2

 

 

ダクネス 18歳女性 HR3

所持金:13000z

防具:インゴットシリーズ

武器:ディフェンダーLv4

 

 




高難度の大連続狩猟のクリア後、セーブ前にデータがぶっ飛んだブチギレ案件により、モチベ絶賛低下中………

作品ローテするか……??(感覚)

まあ、今後どうなるかは解りませんが、一度止まるとしばらくしてから投稿を再開するので、その間他の投稿している作品を読んでくれると嬉しいです。

なんというか……いわゆる休肝日?みたいな。
違かったらすみません。
何せ、感覚的なものなので……




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Loading…【イャンクック討伐】

何とか何だかんだで落ち着きまして、再開です。
後、コロナワクチン打ってきまして、執筆がダルくなるかも。
まだ一回目だけどね。

早速、打ったところが次の日肩と腕の関節ごと痛くなったけども。




イャンクック。

初めて弱っていたがアクアとめぐみんで倒した、モンスター。

モンハンをやっていた俺としてもイャンクックには思い入れがある。

 

「イャンクック……クック先生か」

 

「何ですか、そのクック先生って」

 

「いやまあ、先生だったじゃん?モンスターの構造から狩りの練習相手にも。まあ、基本的にドスランポスとかだったけどさ」

 

「マッカォだって先生では?訓練所やら武器の練習何かで、相手にしてましたし」

 

「めぐみん……とりあえず、私の頭にボウガンのパーツを置かないでくれるか?これはその………普通に嫌なのだが」

 

「貴方には関係ないです」との一言でバッサリされたダクネスは、またもや身を震わせて恍惚顔になる。

いい加減なれてきた。

 

「沼地とか嫌だわ…………カズマさん、手柄は上げるから帰らせて、ね?」(*´・ω-)b

 

「何がグッジョブだよ!お前がやろうって言ったんじゃねぇか!?」

 

今日も頭を悩ませる問題児三人組。

何故、コイツらを美少女にしたんですかエリス………(え、私じゃな(ry)

そんなこんなで人馴れしたアプトノスに引かれた荷車に乗りながら、俺達は狩り場にへと向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

支給品を取り出し、分配して早速狩りに出る。

最初に見つけたのは俺。

 

「ウラアッッ!!」

 

背後から忍より、チャージ切りをお見舞いする。

唐突に背後から斬りつけられたイャンクックは、痛みで驚いて一旦逃げた。

俺はアイアンソードを納刀して、ペイントボールを当てる。

イャンクックは俺を確認すると同時に、火球を吐いてきた。

当たるかと俺は体を捻って避ける。

 

「エリアルバンザァァァァーーイ!!」

 

俺はそんな絶叫と共に、イャンクックの頭を踏み台にチャージ斬りをお見舞いする。

 

「ギィゥウウェェェーーー!?」

 

気絶した。

食事効果なのか?まあ、知らないがチャンスだ。

 

「カズマー!」

 

「アクアか…って何でもう一匹イャンクック連れてくんだよ!?」

 

アクアが来たのはまだいい。

だが、何故イャンクックを連れてくるんだよ!?

 

「だってぇぇーー!!」

 

「だっても糞もねぇわ!!」

 

ダクネスとめぐみんはペイントボールの臭いと導虫のおかげで、すぐに来るだろう。

だが、だがしかし、マジでふざけるなって話だ。

 

「あーもう!!」

 

俺は苦渋の決断で先程相手をしていたイャンクックに肥やし玉をぶち当てて、追い返す。

「ギュゥエェッ!?」と、まるで人が吐きそうになる擬音みたいに呻き、どっかへ飛び去った。

これのおかげで導虫はともかく、俺達の鼻では追いかけられない。

まあ、そもそもペイントボールの臭いを嗅げると言っても、大体でしかないんだけれども。

 

「よぉーし、アクアー!責任とってタゲ取れよぉー!」

 

「うぅぅ……解ったわよぉ!」

 

アクアのメタルバグパイプがイャンクックの頭部に連続ヒット。

俺もエリアルジャンプを駆使して、ダメージを稼ぐ。

時偶、アクアが狩猟笛を吹くがその度にイャンクックに吹き飛ばされるのは最早運命である。

それに「プークスクス」と笑っていた俺も油断して、尻尾払いに吹き飛ばされアクアはそれに笑い、さらに吹き飛ばされるという謎の循環が起きたのは全てアクアが悪い。(責任転嫁)

 

「お待たせしました!………って、何をしてるんです?」

 

「か、カズマ!まさかお前も……!?」

 

「ちゃうわ!?つーか、手伝えや!」

 

ダクネスが頬を赤らめる………と、同時に真っ青になるという器用な事をしたが、目覚めてないしそもそも目覚めてたまるか。

体が痛いが我慢してイャンクックから離れる。

今使っている防具……何となく、前の装備じゃ一乙してたと感じる。

あの口デカ魚には支給用と不思議ポーチに入れた最後の特典、【ダウンロードコンテンツ的な何か】の大タル爆弾とGを口の中にぶちこんだのだ。

あれはめぐみんとダクネスにはバレないように、アクアと二人だけで狩りに行ったので、二人からは文句を言われるはめになった。

まあ、それはさておき。

イャンクックは無事、一匹目を倒した。

なので、次のイャンクックを狙うが………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「何故、また二匹いるんだ?」

 

意味がわからん。

一匹倒したはずだよな?

剥ぎ取りしたし、残りはあのそれなりにお高めな気球船の材料や、モンスター達のその地での環境を研究したりとか色々使われるのだが、これがまあ凄い。

ほんの少し調べるだけで、あんまり飯にありつけていないだとか、他のモンスターに襲われていた、だとか解るんだからな。

まあ、それのおかげで異変が起きたときはすぐにわかる場合が多い。

とまあ、ぶっちゃけハンターには深く関わらない事を思い出したが、現実逃避ぐらいしても良いよな?

だって、二匹だって言われてたのが三匹だよ?

しかも、どちらともどことなく親しい感じ何だが。

おい、異形モンスターの恋愛模様とか誰が見たがるんだよ。

まあ、そういうやつもいるだろうが。

 

「……………よしめぐみん、得意の徹甲榴弾の出番だぞ」

 

「………クズマですね」

 

「カスマだな」

 

「悪魔ね」

 

「よぉーし、誰から俺に襲われたいのかな!?」

 

「「「ロリマ」」」

 

「ゴフッ」┗(Дヽ)\キボウノハナー

 

まさかのシンクロ攻撃。

止めて!俺のHPは0よ!

…………本当にロリコンじゃないからな?

さすがに、な?

ハンターやってると、性欲が収まらないときがあるのはハンターの当たり前みたいに。

…………余計に疑惑増やしてるだけじゃねぇか俺。

 

「とりあえず、どうする?」

 

「「「……カズマに任せます(話反らしたな)」」」(ジト目)

 

どうにもその威圧が苦しいぞ!?

 

 

 

 

 

 

 




実は仮タイトルだったタイトル。
考えても中々思い付かないから、読者の皆さんに募集します。
締め切りは10/25くらいまで。

もしかしたら、下さったタイトル案から新しいのが思い付くかもしれないし、そのまんまタイトルを採用したり、ミキシングするかもしれないですが、良かったらお願いします。


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WARNING‼ 【イャンクック討伐】

前回のあらすじ

カズマ「リア充爆発しろ!!」

残り「クズマだ」

クック先生×2「♡(・∀・)人(・∀・)♡」

???「小腹空いた……あ、軽食に良いのがいるやん」

そろそろ、カズマ(野生)のタグの力を発揮させなければ(ニヤニヤ)

それと投稿速度落ちます。
まあ、元々タグに不定期更新と予防線張ってますが、念のためというか何というか。

とはいえ、本当に気分屋なんでもしかしたら意外と次の日にケロッと投稿してたりするかも。
勿論、期待はしないで欲しいです。(土下座)




とりあえず、どちらも討伐するには難しいし、多分、番だから下手に攻撃するとアクセルに被害が及びかねないのでクエストリタイア覚悟で帰るか、もうしばらく観察して片方が離れるのを待つか、相談していた。

 

「雨が降ってきましたね」

 

「ハァ///ハァ///ハァ///ハァ///」( 〃▽〃)

 

「ダクネス、さすがにこんな近くでされたら私でも気持ち悪いんですけど……」

 

「アクア、それは逆効果だ」

 

実際、アクアの罵倒に身を震わせている。

何かアクティブすぎるわ。

しかし、雨が降ってきたのは少し不味いか。

足場が崩れやすい上に、体勢を立て直しにくくなる。

最悪、転落するなんて事もあるわけだ。

 

「気温も下がってきたしな………そろそろ冬に入る頃だし、低体温になるのは不味い。今回はクエストリタイアだな」

 

まあ、既に天候の悪さやアクアの運の悪さによる狩猟失敗が多いが。

それでもまあ仕方がないよね、って言われるような感じの物だから評判は下がらない。

うーん、喜べばいいのか悲しめばいいのか。

ちなみに、契約金を支払うシステムはゲームと同じく健在なのだが、しっかりとした理由があればクエストをリタイアしても報酬はサブ報酬を達成しているならそれが貰えるし、出来てなくても契約金は返される。

ハンター稼業は命懸け。

さすがに命がかかるこの世界に、リタイアで契約金を返してもらえない、何て事があればそれはただの没収だし、むしろハンターに死ねと言っているようなものだ。

ゲームならいざ知らず、この世界は現実。

命が軽いこの世界で、金の話で一々揉めるのも大変……というか、めんどくさい。

天候不良やクエスト内容に合わないイレギュラー等は、リタイアによる契約金の返還はハンターに関する法律で義務付けられている。

一応、というか自然との調和を目指している俺のいる国はモンスターの狩りすぎには異常なほど、厳罰になっている。

まあ、理由は普通に原作知り、考察やらファンブック等を見ている俺からすれば解るのだが、まあいるやつはいるのだ。

 

「引き上げるぞー」

 

「カズマッ!!」

 

めぐみんにタックルされた。

一瞬、めぐみんがふざけて来たのかと思ったが、後ろを見たとき、少しだけだが見えた。

見えてしまった。

イャンクック二匹の上に赤い光が落ちてきた。

そして、大爆発。

この技を俺は知っているが、ゲームの時より段違い。

これが……一つの町を破壊した威力なのか!?

確認できる限り、アクアとダクネスは別方向に吹き飛ばされたようだ。

アクアが何か言ってたが、爆音によって聴覚は麻痺し、同時に俺は意識を失った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「っづ…………」

 

「うぅん……」

 

目が覚めたときには、別の場所だった。

多分、森丘の崖の下にあった川に流されてきたのだろうか?

まあ、ともかくこのままでは死ぬ。

 

「めぐみん……起きろ!」

 

「……はっ!?カズマ!」

 

頬を叩いたり、ちょうど水が流れてるので手ですくってぶっかけると起きた。

しかし、改めて見ると俺もめぐみんも装備がボロボロだ。

修繕してもらわないと、本来の防具としての性能は望めない。

……特にめぐみんのは直視できん。

 

「ここは……渓流でしょうか?」

 

「まあ、見る限りは………つーか、どこだよ…」

 

あの爆発と光は、遂にアイツが動き始めているというか、ほぼXXのストーリーが始まっている。

 

「とりあえず、キャンプを探すぞ………」

 

身体中が打撲なんかで痛いが、ポーチはどっか行ったし原作ポーチはあるが、あいにく回復薬は一つしかない。

補充するの忘れてた………

しかし、二人で分けて飲めば少しはマシになるだろう。

まあ、そのぶん回復力は半減だが。

 

「……ん?」

 

とりあえず、回復薬を取り出そうとしたら違うのが手にあった。

 

「強走薬……?ああ、戻すの忘れてたな」

 

でもまあ、大剣をぶん回すときに必要になるからな、スタミナ。

特にエリアルスタイルの攻撃でやると。

取り間違えた強走薬を戻し、回復薬を今度こそ取り出してめぐみんと分け合う。

少し前の俺だったら、間接キスで恥ずかしがるだろうが、自分の命がかかる狩場でそんなことを気にしてたら死にかねない。

なので、訓練していくうちに狩場にいるときは男だろうが女だろうが、間接キスぐらいで恥ずかしくなるみたいなことはなくなった。

とはいえ、女としたら羨ましがられ嫉妬され、男とすれば哀れみの視線を送ってきて奢ってくれるハンター達。

自由だなホント。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、渓流かつあのモンハンの景観ということはやはり近くにユクモ村があるのだろう。

しかし、今の俺たちにそこまで行く体力はない。

途中で力尽きるだろう。

 

「という訳で、このキャンプのベットで休むぞ」

 

「…………………」

 

声もでないほど疲れたのだろうか?

めぐみんは一言も喋らない。

後、ついでにめぐみんは足を吊ったので俺が定番の背負い歩き。

俺のスタミナがガンガン削られていったのは既知のところ。

 

「………何ですか、この硬いのは」

 

「は…………?」

 

いや、どうやら起きてたようだ。

後ろを振り向くと、めぐみんが顔を赤らめていた。

そして、下半身に違和感。

なので見た。

………黒☆歴★史(°▽°)

 

「ぬぅおわあぁぁぁーーー!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次の日、ベースキャンプのベットの上にはカズマから異様に離れたところで寝ているめぐみんと、頭に軽くタンコブを作った白目を剥いたカズマが、ユクモ村からやって来たハンターに見つかった。

 

尚、渓流のベースキャンプにはしっかりテントが張ってあるので風邪を引いたりとか、エチケットに関してはしっかりしている。

むしろ、原作でない方がおかしいと思われる。

 

 

 

普通にモンスターに攻撃されそうだよ、あそこ。

 

 




ビックリしましたよね、WARNING‼の表示。
おっかなビックリでバルファルク撃退しましたが、あれはあれで普通に面白かったですね。

尚、まだタイトル案が思い浮かばないので11月2日に延長します。


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ユクモ村にて………

公式公認のチート野郎を狩りに行ってました。
勿論、苦戦しましたが勝利です( ^ω^ )

アルバ装備を揃えたいな( ^ω^ )
そんなわけで最近はXXでアルバトリオンを兎に角狩りまくり、ネットでも【煌黒龍の素材を搾取する会】なんて言う名前で開いてたりします。
強化するためにも、沢山素材がほしぃ……




俺のパーティは駄女神、ドM変態美少女、そして徹甲榴弾中毒者のパーティだ。

駆け出しだからベテランのハンター達に不敬にならないよう、とりあえず俺達と同じかHR3くらいのハンターを募集したらいつもの三人と、ドM変態が増えたのだが、これがまたどういうことか中々。

主にアクアのおかげで俺やアクア、めぐみんがよく乙るのだが、それでもこのパーティから離れることはできなさそうだ。

……………誰か変わってくれ…

 

ーカズマのハンターノートより

 題名【俺のパーティが個性的すぎる件について】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺達がユクモ村にやって来て一週間。

ユクモ村の人々は、個性的すぎるめぐみんにドン引きすることはなく(多少はあったが)、ハンターとしても、友達としても仲良くなった。

そういえば、前世でのゲームでのフレンドにこう言われたことがある。

 

「カズマってクズい所はあるけど、何だかんだで良い奴だし、すくに友達作るよな」

 

と、言われた。

まあ、チャットで記入された内容だが俺はそうか?と不思議に思っていたが。

何でそんなことを思い出したのかはさておき、あの赤い彗星の出来事は大陸中に伝わった。

 

【凶兆の星】

 

俺とめぐみんを崖から吹き飛ばしてくれた奴はやはり、バルファルクだった。

それに、最近何かが高速で落ちてきた物らしい甲殻が各地で小さいクレーターを作っていたので、前世での知識を鑑みるに、やはりバルファルクだろう。

となると、気になるのは主人公(プレイヤー)

俺は龍歴院所属のハンターではないので、確実に違う。

それに龍歴院の人達はそこそこ見かけるが、何か言われたりすることはなかったしな。

 

「めぐみん、それ誰からのだ?」

 

考えるのもそこそこにして、俺はどうやら手紙を読んでいるらしいめぐみんに誰からなのか聞いてみる。

 

「私のライバルだとか自称するボッチ娘ですよ。どうやら龍歴院所属ハンターになったみたいです」

 

めぐみんのライバル……うんまあ、めぐみんの言う故郷と同種の人間だと思うが、はて、何故ボッチなのだ?

 

「あの娘は気が弱いくせに友達作りたいと言って、一人遊びを極めてしまった可哀想な娘です」

 

「うんまあ………慰めてやれ」

 

「ちなみに龍歴院でも友達0人のようです」

 

「悲しすぎるから止めろ!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

自称めぐみんのライバルちゃんの重い話を終わらせて、俺は適当に依頼書を見る。

あの時着ていた防具は意外とあっさり修繕が全部できてしまい、加工屋のおじちゃんには感謝である。

さてさて、武器はなくしたし今の俺はインナー姿でユクモ村を徘徊中。

ちなみにインナー姿はハンターが装備の重さが気になって、気が抜けないとかで生まれたハンターのための下着でもあり、ちょっとした水着でもある。

なので、インナー姿で変態とか呼んでる奴はソイツこそ変態なのである。(真理)

で、何でそんなことをしているかというと、バルファルクが来るとなれば必然的に現れる獰猛化個体。

黒い靄を各部位に宿し、当てれば狩技ゲージがよく溜まり、その部分の攻撃をくらうと大ダメージという、鬼畜仕様。

そんな奴等がゲームのようにご丁寧に現れるわけでもない。

俺も二度か三度、ユクモ村での依頼で狩りをしていたら獰猛化したイビルジョーや、リオレウスとかが乱入してくるから大変だ。

それでもアクア達からレア素材がよく出るようになってるし、そのため強化を最大にまで出来るようになったが、逆に普通の素材が足りなくなると言うジレンマ。

ともかく、HR5以下のハンターは安全に注意して討伐系のクエストは禁止になっている。

HR5かあ……獰猛化個体がよく現れる前までにHR3に昇格できたが、この一週間が濃密だった。

それにしても、アクア達はどうしてるのだろうか?

そんなことを考えながら俺は温泉に浸かりながら、お茶を飲む。

 

「緑茶の味だ………」

 

最近は採取クエストだけなので、めぐみんは撃てないと何故かストレス溜まってるし、俺は俺で新しい武器を試せないからどうしようもない。

 

「……………zzzzzzz」o(__*)Zzz

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

久しぶりに夢を見た。

最近はとにかくこの世界を生き抜くために頭を使ってたから、挙句の果てに夢でモンスターとシミュレーションバトルするという、どこぞのフルダイブゲームみたいになっている。

俺が見たのは………あの時の狩れなかったイャンクックでも、俺とめぐみんを吹き飛ばしたバルファルクでも、遭遇してしまった獰猛化したイャンガルルガでもない。

ただ、その夢は起床したあとも思い出すだけで体が身震いしてしまう程、畏怖と恐怖、そして自分の死を錯覚するほどまでに恐ろしかった。

何かを言われたようだが、全然聞こえない。

あの特徴的な角と、まるで全てに逆らうためなのか、鱗の全てが逆鱗だった。

恐怖で体が竦み、ドンドン体が冷える。

夢にしてはリアルすぎる。

怖い、怖い、怖い、怖い、怖い、怖い、怖い、怖い、怖い。

俺の頭には二つの言葉しかなかった。

 

 

 

怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い

死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ

怖い死ぬ怖い死ぬ怖い死ぬ怖い死ぬ怖い死ぬ怖い死ぬ怖い死ぬ怖い死ぬ怖い死ぬ怖い死ぬ怖い死ぬ怖い死ぬ怖い死ぬ怖い死ぬ怖い死ぬ怖い死ぬ怖い死ぬ怖い死ぬ怖い死ぬ怖い死ぬ怖い死ぬ怖い死ぬ怖い死ぬ怖い死ぬ怖い死ぬ怖い死ぬ怖い死ぬ怖い死ぬ怖い死ぬ怖い死ぬ怖い死ぬ怖い死ぬ怖い死ぬ怖い死ぬ怖い死ぬ怖い死ぬ怖い死ぬ怖い死ぬ怖い死ぬ怖い死ぬ怖い死ぬ怖い死ぬ怖い死ぬ怖い死ぬ怖い死ぬ怖い死ぬ怖い死ぬ怖い死ぬ怖い死ぬ怖い死ぬ怖い死ぬ怖い死ぬ怖い死ぬ怖い死ぬ怖い死ぬ怖い死ぬ怖い死ぬ怖い死ぬ怖い死ぬ怖い死ぬ怖い死ぬ怖い死ぬ怖い死ぬ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「カ…マ!!……マ!!カズマ!!」

 

「ウワアァァァァァァァァァーーーーーッ!?アヅゥッ!?」

 

「起きアタァッ!?」

 

いつの間にかめぐみんが俺を上から見ていて、俺が先程までの恐怖で飛び上がるとめぐみんと頭をぶつけてしまった。

それに呻く俺達だが、ハンターの性質ゆえか痛みはすぐに引いた。

 

「カズマ、何が起きたんです?何か怖い夢でも見たんですか?」

 

「……まあ、そんなとこだ。んで、俺ってどうなってたんだ?」

 

震える声を無理矢理抑えるが、それでも若干震えていた。

まだあのイメージが俺を竦ませる。

 

「私も温泉に入ろうとしたらカズマが先にいたんですが、何やら顔色が悪くてですね。それに体も冷たくなってて……とりあえずサウナの方に移動させて、温めながら声をかけてたんですが…」

 

確かにここはサウナだ。

ユクモ村は温泉が豊かにあるおかげで、結構繁盛してるのだが、そのためにサウナとかの現代の温泉施設にある物があったりもする。

 

「…………何か見たんですか?」

 

よく、ハンターの噂話にはありえない、と言われるようなものもある。

例を上げると、この世界では「5」という字が忌避される数字であるのだがその理由はかなり重い話。

 

かつて、ハンターという職業を生み出した竜人達がモンスターに何も力を持たない人々を守っていた。

そしてとある日、今ではココット村の村長をしているハンターがとあるクエストを受けて、辛くもそのモンスターを倒した。

だが、そのモンスターを倒した代わりに五人で挑んだハンター達は一人死んだ。

そして、その死んだハンターが村長の婚約者だったらしい。

そしてそれからも幾つか同じようなことがあり、ハンターギルドが設立されたとき、ハンターが集団で狩りに行くときは原則四人というルールができた。

そのためこの世界では、「5」というのは不吉を示す文字でもあり、俺の知るモンハンのゲームでも、もっぱらエリア5でイビルジョーとかの凶悪なモンスターが現れ、商品の価格にも5が付くことはあまりない。

そんなものがあるものだから、噂話も信じられたりするのだが…………俺の場合、突拍子もない話だ。

 

「信じてくれないだろうが………古龍が夢の中に現れた」

 

「古龍……ですか?」

 

前世では色々考察されているモンハンの世界だが、実体験するとあながち突拍子のない話もありえるんじゃないかと思う。

それほどまでに、あの古龍は………神々しく、そして畏怖するものだった。

 

「すまん、あんまり思い出させないでくれ。身震いが止まらない」

 

普通ならあれで精神を破壊されたり、廃人になったりというのがよくある話だが、俺の場合は運が良かったのだろう。

こうして廃人になることなく、俺は今を生きている。

 

「…カズマ、そのそびえ立っているものは何ですか?」

 

だが、そんなムードもめぐみんの一言で崩壊した。

 

「は?………」

 

下を見ると、俺の息子が過去振り返ってもこれほどまでにならない大きさだった。

 

「…………………」

 

俺は宿に逃げた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




【この素晴らしきモンスターハンターに祝福を!】

というタイトルになりました!
皆さん、案をありがとうございます!

今回はまあちょっとした不吉感を出してみた感じです。
最後の最後で締まらないのはこのすばだな、と思ってくれたら作者の思い通りにいったということですね( ^ω^ )



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依頼【ジンオウガ討伐】

我が名は最近、瑠璃色の龍玉とか炎王龍の宝とか玉を2個剥ぎ取った者!GF少尉である!(紅魔族リスペクト)

いやほんと、物欲センサーどうしてしまったのでしょうか?
欲しいと思ってる時で三、四回の割合で出てくるし何も思ってなかったらよく出てくるし……

まあ、限界まで強化できるから嬉しいんですがね。
何かもう、瑠璃色の龍玉に関してはこれまで6個か7個くらい手に入れてるんですよ?
アルバトリオンかミラボレアスが世界滅ぼすって脅してくる並に怖いです。((( ;゚Д゚)))




最近、カズマの様子がおかしい。

カズマはクズさが目立つ人ですが、性根は優しく誰かを見捨てることができない人だとこれまでの狩りで解ってきました。

将来、マトモな人と結婚したいなどと考えていた私ですが、何故惚れてるんでしょう………ユクモ村に来てから、彼はアクア達といるときよりかなり落ち着いた印象です。

もしかしたら、あれが本来のカズマなのかもしれませんが、何だか独り占めしてる感じで何故か罪悪感を感じます。

それにしても、一体何を見たんでしょうか………またあんなことにならないでほしいものです。

 

ーめぐみんのハンターノートより

 題名【昨日のカズマ】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次の日、俺はユクモ村の村長の依頼に困り果てていた。

 

「ジンオウガの討伐………本当に俺達しか?」

 

なんと、HR4、5で受注できるジンオウガ討伐をやってほしいとの事だ。

昨日の事が忘れられないが、この事にそれも一時的にブッ飛んだ。

 

「ユクモ村には、元々専属のハンターがいるんですが……今はとある里との交流事業で出払ってるんです」

 

と、ユクモ村の雑貨屋の人。

 

「今いるハンターさんに頼むとしたら、HRが高いのは君達だけなんだニャ」

 

と、アイルー屋台のコック長。

俺は悩む。

今の装備は一新されてリオレイア装備。

めぐみんも同じくリオレイアの装備になり、重いからめぐみんも俺も最近はほとんどインナー姿だ。

 

「最悪、撃退するだけで良いんです!お願いします!」

 

「やってくれたらしばらく無料にするニャ!」

 

「宿の賃金もこの村を出るまでタダで良いからさ!」

 

「…………やれるだけやってみる」

 

けっして無料(タダ)という言葉に惹かれたのではない。

俺としてもジンオウガがユクモ村にまで来て、被害が出ればユクモ村は少なくとも壊滅してもおかしくない。

うん、だからできる限りやるだけだ。

雷耐性がとても低いレイアシリーズで戦うことになるとは………だが、討伐できればジンオウガの装備を手に入れられるかもしれないし、最悪あまり稼げないから生活費が不安だった日々が解消されるのだから、やるしかないと思ったのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「てな訳で、ジンオウガ殺るぞ」

 

「待ってください、唐突すぎます」

 

俺は特定の場所を見て溜め息をつきながら、俺は言葉を続ける。

 

「おい、私に喧嘩を売っているのですか?私の里では喧嘩は売られたら買えと言われてるのですよ!」

 

「…………見栄張らなくて良いんだぜ?無理してインナー姿でいなくていいんだぜ?」

 

「その哀れむ目を止めろぉ!というか、本当にその視線を別の場所に向けてください!最近、カズマの性欲がいつ暴走するか怖いので!」

 

「俺は性欲バカじゃねぇぞ!?」

 

「じゃあ、最近の貴方のアイアンソードは何なんですか!?」

 

「俺だって不本意だ!生存本能刺激されっぱなしの上に、一応周りには美少女いるんだからな!?」

 

「一応とはなんでしょうか?」(白目)

 

「ともかく!ジンオウガを狩るにはレイア装備では不利!作戦を綿密に建てないと、ユクモ村も俺達も死ぬかもしれん!という事で、さっさと防具着ろ」

 

という一悶着あったが、とりあえずジンオウガを討伐するための作戦を立案する。

 

「一応念のために確認するぞ。渓流にはタマミツネ、ジンオウガ、リオ夫妻、ジャギィ、ガノトトス、ドボルベルク、ロアルドロス等がいる。で、肝心のジンオウガは数年ほど前からとある出来事によって、各地にもよく出没するようになり、雷属性の攻撃を多用するのが特徴的」

 

「確か、雷光虫等の発電する虫による物でしたよね」

 

「ああ、そして、今の俺達では本来受けることもできないクエスト。だが、獰猛化モンスターが増えてきて低ランクハンターを迂闊に出せない以上、本来ならHR5以上のハンターが来るはずなんだが……いないしな」

 

「確か、手紙を送って今日で四日でしたね。まだ返ってこない以上、ジンオウガがユクモ村に辿り着く前に追い返すなり討伐なりしてほしいと」

 

「最近の出没地点は結構近いらしいしな。村長達が焦るのも解る。それに、討伐できれば武器にするなり防具にするなりできるし、HRも確実に4になれるかもしれない。それに成功できれば宿とかタダだし」

 

「……本音はそれですよね?守銭奴さん?」

 

「いや、むしろめぐみんの金銭での無欲さに逆に俺が驚いてるんだが」

 

そういえば、めぐみんの故郷である里って一体、どんな場所なのだろうか?

いや、こんな奴が才能あるのに生まれて来るのだから、きっと録でもない里なのだろう。

 

「今、私の里を侮辱した気がしましたが」

 

「ナンノコトデスカ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんなわけでジンオウガ討伐、開始だ。

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

緊急クエスト

 

    【ジンオウガの討伐】

 

依頼者:ユクモ村の村民一同

 

 今現在、ユクモ村に滞在している一番

 実力のあるハンターである貴殿方に雷

 狼獣の討伐を依頼したい。

 本来ならば、しっかり実績のあるハン

 ターに依頼したい所だが我儘を言える

 余裕はない。

 討伐・撃退してくれたらハンターギル

 ドに掛け合って、HRを上げてもらうよ

 う要請するつもりなので、よろしく頼

 む。

 

 

報酬金:11000z  環境:不安定

場所:渓流《昼》

 

受注条件:該当ハンター⬇

     《サトウ・カズマ》

     《めぐみん》

 

サブ報酬条件 報酬金:5000z

ジンオウガの尻尾を切断

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「よし、一狩り行くか!」

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

カズマ 17歳男性 HR3

武器:クイーンレイピアLv2 New!

防具:レイアシリーズ New!

 

所持金:2350z

 

 

 

めぐみん 14歳女性 HR3

武器:メテオバズーカ New!

防具:レイアシリーズLv2 New!

 

所持金:1398z

 

 

 




前書きを書いたあと、深夜に老山龍をG3クエストで皆で乱殺して、天鱗が何度も出るわ角も出るわドラコンキラー作れてホカホカで所持金も増えてホカホカになったGF少尉です。ヽ(ヽ゚ロ゚)ヒイィィィ!

アルバトリオンもそんな感じに素材集めたかった……まあ、ある程度集めたんで大丈夫ですが。
尚、ワールドとXXのある意味主人公(プレイヤー)の枠に入るキャラ選択に悩んでます。
というか、XXとWORLDの主人公って同一人物だったりしないか……?
XXとWORLDの時間差がどれくらいかによるけど、エイデンと主人公が既知の関係とも無関係とも表現されてないイメージ何で……


何だかんだで無茶ぶりを要請されたカズマとめぐみん。
ジンオウガとの対峙は如何に?



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Loading… 【ジンオウガ討伐】

ジンオウガ……やっぱカッコいい…。

だがしかし、獰猛化、おめぇは駄目だ。

それと投稿速度が結構遅くなります。
理由は活動報告にてあるので、そちらを参照してください。



渓流にやって来てやったこと。

それは現地のモンスターの把握だ。

討伐対象のジンオウガは勿論だが、他のモンスターの存在も現地で調べる。

獰猛化個体がいれば退くなり何なりとするだけだし、他にいないならそれがベスト。

しかし、属性防御力的には相性が悪い相手との狩猟は本当なら避けたいところ。

ゲームでは特に重視されることはないし、あっても片手剣を使うハンターにしか関係ないだろう。

だが、この世界では普通に一応で考えておかないと命に関わる。

装飾品によってモンハン特有の不思議パワーで色々効果を得られるが、火による継続ダメージ、水による属性やられに龍属性による上半身を中心とした、攻撃力の減少等。

これら全てが自分の命に関わるとしたら?

結局、一番は防御力の高さだが念頭に入れておかなければならないのが属性防御力。

この世界のハンター達も、基本的にそれを考えた装備になっている。

先輩達も言っていた。

 

「防御力だけが全てじゃない」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ジンオウガアアァァァァーー!?」

 

「グルゥアァッッ!!」

 

先輩達の話を走馬灯のように思い出しながらジンオウガと対面してしまいました、佐藤和真です。

全速力で逃げてます。

 

「カズマ!そこにいられると撃てません!」

 

「撃たれてたまるかぁっ!」

 

そもそも徹甲榴弾しか撃たないめぐみん。

その弾丸が俺に突き刺さると思うと、恐怖でしかない。

だが、めぐみんは爆裂中毒者ではあるがマッドな奴ではない。

まあ、時折そんなときもあるがアイツの頭脳は爆裂に向けられ、バリエーションを今まで作って来ていた。

 

「くらえー!エクスプロージョン!!」

 

飛び出た弾丸はジンオウガの角に直撃し、爆発と同時に毒を撒き散らす。

尚、この弾に使われている毒は人にも効くので吸ってしまった場合に備えて解毒薬が必須である。

 

「お前………ホントに好きだな、ソレ……」

 

「私の生き甲斐ですが何か文句でも?」

 

ああ、そうだ。コイツはそういうやつだったわ。

 

「馬鹿真面目に言った俺が悪かったな」

 

「何で私の胸を凝視するのか聞こうじゃないか!?」

 

そんなことをしているうちに、毒が回ったのか口から紫色の毒々しい唾液を垂れ流している。

どういうわけか、毒状態になるとモンスターの口から出てくるのだ。

そこら辺、詳しいことは学者先生の人達が詳しいがなんか自分の状態を示すために、そんな機関があるんだとか。

 

「毒で常に体力を削って地道に体力を減らす!解ってるな?」

 

「ええ、私だって死にたくないのですから」

 

だったら普通の弾も使ってくれよ………と、ここで言わない。

毒状態だが、それでもその動きには一切のブレがないジンオウガ。

まだ体力は余裕ってか。

 

「尻尾斬るのを狙うぞ」

 

「了解……ですっ!」

 

尻尾の叩きつけを回避した俺達は、狙いを尻尾に定める。

クイーンレイピアを握り締め、武器を手放さないようにする。

めぐみんは距離をとりはじめ、ジンオウガはそちらに気を向けるがその横っ面にペイントボールをぶち当てる。

 

「グルァァッ!!」

 

「来いよ!わんわんお!」

 

ジンオウガが駆ける。

その背中に徹甲榴弾を当てるめぐみん。

しかし走り出したジンオウガは止まらない。

俺はエリアルの技で走ってきたジンオウガの右肩を踏み台にして、飛び上がる。

その際に切りつけながらジンオウガの上にライドオンする。

 

「めったざしじゃあぁぁぁーー!!!」

 

剥ぎ取り用のナイフを抜いてその帯電しているその背中に突き刺す。

あまり深くは刺さらないが、それでもモンスターを最終的に転倒させるくらいは痛いので、色んなハンター達がこの乗りを狙うことは少なくない。

無事、転倒に成功させた俺は毒が解除されたジンオウガにクイーンレイピアを叩き込む。

めぐみんも爆裂毒弾を撃ち込み、再び毒状態にさせる。

しかし、ここからが本番だった。

 

「グルルルル…………!!」

 

突然、俺達から大きく離れ、何かを溜め始める。

その意味を知る俺とめぐみんは、部位破壊を狙うもその前に俺は雷やられになりながら、吹き飛ばされる。

 

「ワオォォォォォーーーーン!!!!!!」

 

超帯電。

既にある程度溜まっていたのか、すぐになった。

 

「回避重視!」

 

「解ってます!!」

 

ジンオウガがその手に雷をともし、お手をしてきた。

 

「う、ぐあぁぁーっ!?」

 

「カズマ!?」

 

とてもじゃないが、あんな距離からお手は酷くないか!?

そんなことを考えられてる俺は全身を雷やられで麻痺させられ、動けない。

そこに尻尾の叩き付け。

 

「し、死ぬ……!?」

 

 

 




何とかそれなりの文字数を入れられました…………

前述した通り、かなり投稿速度落ちてるので申し訳ないですが、ゆっくり待っていただけるとありがたいです。

やってみると一つの作品を書くので精一杯で、しばらくはこの作品を進めます。
唐突に他のにシフトチェンジしたりするかもなので、たまに程度で作者のページを覗いて頂ければ幸いです。



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