バンドリ! フルスロットル生活 (zennoo)
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ロイミュード根絶への少年少女の闘い
少女が少年にたくした物とは何か


今回は戦闘描写はありません 次回からやります


「よし、これで準備完了だな」

 

俺の名前は泊シンジ。花咲川学園ってところに通う二年生だ。

今日は始業式だけど、これといっていつもと変わらず朝ごはん食べて学校に行くだけ。でも気持ちは心機一転する感じだ。

 

 

 

 

 

花咲川学園にて…

 

???「おはよ~」

シンジ「あ、おはよ、彩。」

 

この人は丸山彩。ピンク髪がトレードマークのドジっ子ちゃんだ。入学当初から俺に親しくしてくれる親友だ。

 

彩「また同じクラスになれると良いね!」

シンジ「そうだな。彩がいないと暇で仕方ねぇよ」

 

 

始業式後…

彩「先生の話長かったね。途中寝ちゃったもん。」

 

シンジ「寝ちゃったのか。まぁ、無理もないさ。」

 

彩「それよりクラス発表だね!」

 

シンジ「それよりって… まぁ少しドキドキするよな。」

 

彩「私のクラスは… あった!シンジ君!また同じクラスだ    

よ!」

 

シンジ「よっしゃ!!これからよろしくな!彩!」

 

彩「花音ちゃん。クラスどこだった?」

 

花音「あ、あった!あ、彩ちゃん達とは別のクラスになっちゃ    

ったなね。一緒になれなかったのは残念だけど今年もよ   

ろしくね!」

 

 

 

シンジ「今日はもう終わりだな。また明日な!」

 

 

 

 

 

シンジの家にて…

 

 

 

「速報です。東京都花咲川にて28年前に暴走した機械生命体、通称ロイミュードが現れました。繰り返し…」

 

シンジ「ロイミュード?確か警視庁が根絶したって宣言してたはず…しかも近くにいるのか!!」

 

 

シンジの頭の中は驚きと謎でいっぱいだった。しかしそんなことを気にしないかのようにシンジのスマホに着信が入る。

 

 

シンジ「彩?どうした?」

 

彩「シンジ君!!今すぐ私の家に来て!!説明は来たらするから!」

 

シンジ「わかった。すぐ行く!」

 

 

 

 

彩の家の前…

 

 

彩「シンジ君!よかった無事で!今すぐ現場に行くよ!」

 

シンジ「え?現場って…」

 

彩「説明は行きながらするから。今すぐ行こう!!」

 

 

謎がなぞを呼ぶ状況。シンジの頭は既に混乱状態にあった。それと彩の右手にはベルトらしき何かが握られている。余計それについても聞きたいところだが、まずは現場へ向かうことにした。

 

 

彩「はぁ~やっぱりいた!ロイミュード!」

 

シンジ「え、やっぱりってどう言うこと?」

 

彩「私、この一年間このドライブドライバーの開発に努めてやっと完成したの。いつかロイミュードが復活したとき対処できるようにね。でもこのドライバーを使える人は限られてる。でもシンジ君ならきっと使える!」

 

 

彩は一通り説明を終えるとシンジにドライブドライバーを渡した。ベルトはシンジの腰に自動で巻き付いた。

 

 

シンジ「うお、なんだこれ!?」

 

 

彩「シンジ君は過去に交通事故で母さんを亡くした。大切なも

のを亡くすことの辛さを知っているはずだよ。お願い!こ

の力 でロイミュードを倒して私たちの平和を取り戻し

て!」

 

シンジ「この力でロイミュードを倒せるなら…誰かの悲しみを   

ぬぐえるなら…俺にしか出来ないことをするだけ

だ!」

 

彩「これがブレスレット。これにシフトカーを入れて変身だ

よ!」

 

シンジ「行くぜ…変身!!」

 

ドライブ!ターイプ、スピード!!

 

 

 

 

 

 

 




読了、ありがとうございました!


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俺はなぜフルスロットルなのか

前回の続きです 


シンジ「これが…俺!?」

 

彩「そう!仮面ライダードライブ!速くあのロイミュードを 

やっつけて!」

 

シンジ「よし、わかった!」

 

 

そういってロイミュードに飛び膝蹴りを喰らわすとロイミュードは遠くへ吹き飛んでいく

ドライブが持つそのパワーに驚かされながらなもシンジは攻撃を止めない

 

 

シンジ「すげぇ…これがドライブの力か!よし、楽しくなってきたぜ!」

 

彩「シンジ君!敵は指からエネルギー弾を打てるから気をつけて!」

 

シンジ「え、まじで?って、うわぁ!」

 

彩「ぁぁダメージ喰らっちゃった…」

 

シンジ「いってぇ…やってくれたな!」

 

 

こんなやり取りをしながら五分後…

 

 

彩「敵がひるんでるよ!今が必殺技だよ!」

 

シンジ「え?必殺技?」

 

彩「キーを回して、ボタンおして、シフトカーを倒す!」

 

シンジ「えっと、こうか!」

 

 

ヒッサーツ full srottll!!

 

するとどこからともなくタイヤと車が現れ、ロイミュードを追い込む。

その車はロイミュードを中心に高速回転する。シンジは車へ跳ねるのとロイミュードに蹴るのを繰り返してさらにもう一発止めのキックをする

 

 

シンジ「これで、トドメだーー!!」

 

ロイミュード096「グォォォォォォ」

 

ロイミュードの身体は破壊され、096と書かれた何かも一緒に破壊された。

 

シンジ.彩「よっし!」

 

彩「倒してくれてありがとう!これでロイミュードを一体撲

滅完了だよ。」

 

シンジ「ふぅ、疲れたぁ。こんな感じで倒していけば良いん

だな?」

 

彩「お疲れさま♪あ、今から学校に来てもらって良い?」

 

シンジ「え、いいけど…何かあるのか?」

 

彩「えへ、来てからのお楽しみ♪」

 

 

連れていかれること10分後…

 

 

 

シンジ「え!?なんだこれ!!?」

 

彩「どう?ビックリした?」

 

今二人がいるのは学校の地下室なのだが、そこの中心にはさっき必殺技の時に来た車トライドロンがある。それだけではない。パソコンやら大規模機械やら…まるでレースのピットのような感じであった。

 

 

シンジ「知らなかった…俺の知らないうちにこんなものがあったなんてな…」

 

彩「どう?すごいでしょ!結構がんばって作ったんだよ!?」

 

シンジ「もうなんか…驚きの連続だわ…」

 

 

次の日

 

 

千聖「彩ちゃん、シンジ君、おはよう。ってシンジ君ずいぶんお疲れみたいね。」

 

シンジ「な~んかもう今日一日エンジンかかんねぇわ。」 

 

千聖「そんなこと言ってないで、シャキッとしなさい。このファンキースパイクもそういってるわ。他のシフトカー達も言ってくれてるわ♪」

 

シンジ「他のシフトカーもかぁ…って、え!?何で千聖もシフトカー持ってるの!?」

 

彩「千聖ちゃんも私達の協力者だからだよ!」

 

千聖「これからよろしくね、シンジ君。」

 

シンジ「まじか…よろしく頼むな。」

 

 

これからどんな学園生活が待っているのか、俺には想像も出来そうにない。

 

 




1000文字越えるって結構大変なんですね。小説家のすごさを感じます。読了、ありがとうございました!


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市民を脅かす者は誰か

まずはお気に入り登録してくださったtori@様、ありがとうございました!一応この作品はドライブ本編を全て見た人でも楽しめるように心がけております。
それでは本編どうぞ!


学園地下室にて…

 

 

シンジ「なぁ彩、ロイミュードは今回で何体復活したんだ?」

 

彩「15体だよ。昨日シンジ君が一体倒したから残り14体だね。おそらく復活した中には進化態も含まれているだろうから用心しないとね。」

 

シンジ「へ?ロイミュードもパワーアップとかするの?」

 

千聖「ロイミュードごとに割り振られた条件を満たすとロイミュードは進化するのよ。固有の能力とかも持つようになるから厄介になるわ。」

 

彩「幸いなのは重加速がパワーアップしないことだね。」

 

シンジ「重加速?」

 

千聖「あの身体が途端に重たくなるやつのことよ。通称どんより。シフトカー達を持つことでその影響を受けなくなるわ。ホント、シフトカー達は便りになるわね」

 

シンジ「なんとなく話が見えてきたな…アニメの世界みたいだよ。」

 

 

ピピピ ピピピ

 

彩「どんより通報だよ!場所は西の住宅街、行こ!」

 

シンジ「またどんよりか…そう何度も住民を怖がらせるような真似しやがって!!」

 

 

 

 

住宅街にて…

 

シンジ「ロイミュードは…逃げたみたいだな。一足遅かったか…」

 

彩「とりあえず情報収集だけしよ。」

 

千聖「被害者は…って燐子ちゃん!?」

 

燐子「えぇ…私は被害は受けてないけど…怪物みたいなのが逃げるところは見ました…」

 

千聖「どこへ逃げたのかしら?」

 

燐子「西の方へ…工業団地の方へ逃げていきました。あそこなら隠れるのに最適だと思います…。」

 

シンジ「情報提供ありがとう。念のためこれを持っててくれ。」

 

燐子「これは…ミニカー?」

 

 

シンジが渡したのはローリングラビティ。重力を操作できる頼れるシフトカーだ。3人が現場へ向かった後燐子はグラビティに「よろしくね」とだけ伝えてその場を後にした。

 

 

工業団地にて…

 

シンジ「二人ともあそこに居るぞ。ロイミュード。」

 

彩「ナンバーは010…。気を付けて撃破して!」

 

シンジ「よっしゃ覚悟しろロイミュード!」

 

ロイミュード010「ん?誰だ貴様は!」

 

シンジ「仮面ライダードライブ。市民の平和を脅かすお前を倒しに来た!変身!!」

 

 

Drive! Type Speed!!!

 

 

ロイミュード010「誰だろうと、私の創作を邪魔するやつは許さん!!」

 

シンジ「そうか…でも関係ねぇ、そんなセリフで引き下がれるか!」

 

ドライブは早速010にパンチのラッシュと蹴りをお見舞する。蹴りだけは避けたもののドライブはさらに裏蹴りで010をドラム缶のある積み荷のところまで吹っ飛ばした。

 

ロイミュード010「くそぉ 戦闘センスはなかなかのようだな…。でもこれならどうだ!」

 

シンジ「あっぶねぇってえ!?弾があたったところが溶けた!?」

 

ロイミュード010「それが私の力だ…。そして驚け!これが私の進化態だ!」

 

シンジ「なんだ?まさかあれがあいつの進化態!?」

 

ロイミュード010「フフフ…。私の名はPaint。世界最高の芸術家だよ!」

 

シンジ「世界最高?人々を恐怖に突き落として、最高なわけあるか!」

 

Paint「そうかそうか…ならこれでも喰らえ!!」

 

Paintは指や肩の絵の具のようなオブジェから絵の具を発射する。ドライブは間一髪よけたが何発も発射されついには胸部のタイヤに二発当たってしまった。

 

彩「シンジ君!これでタイヤを交換して!」

 

シンジ「なんだこのシフトカー?とにかくやれば良いんだな!」

 

 

タイヤコウカーン  Max  Flare!!

 

ベルトから音声が鳴るとどこからかオレンジ色のタイヤが勢いよくドライブのタイヤ目掛けて飛んできた。その勢いに圧倒されドライブは一瞬よろめいたが無事にタイヤ交換完了だ。彩が「シフトアップして!」というものだからシフトアップするとタイヤから炎が何発も発射された。

 

Paint「クッ、グハァ!」

 

シンジ「よっし 当たった!反撃開始!」

 

その勢いをたぎらすことなくドライブはマックスフレアの力を借りてパンチをオブジェに打ち込む。オブジェは破壊され、もう酸性の絵の具が発射されることはなくなった。

 

シンジ「これでトドメだ!」

 

ヒッサーツ Full Srottll !!!

 

Paint「まずい、一時退散だ!」

 

Paintは手から絵の具を出し、その場を後にした。ドライブが放った必殺の炎は遠くの方で大爆発を起こしたが、Paintのコアが破壊されることはなかった。

 

 

シンジ「逃がしたか…」

 

千聖「ええ。でも厄介な絵の具を出すオブジェを壊せただけでも十分よ。」

 

彩「そうだね。今日はもう帰ろ!それに私も新しい武器をつくらなきゃ。」

 

シンジ「武器!?やったぜ!武器もあったらほしいからな。」

 

 

三人は工業団地を後にした。

皆が寝静まった後、千聖はパソコンであるものを調べていた。

 

 

千聖「なるほど…。そういうことね。」

 

 

 

 

 




戦闘描写雑ですか?後、今回は前回より文字数を増やしてみましたがいかがだったでしょうか。読みやすかった/読みにくかったなどの感想お待ちしております。
読了、ありがとうございました!


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仮面ライダーの役割とは何か

前回の続きです 戦闘描写とそれ以外の描写のバランスが難しいですね。
そんなこんなで4話はーじまーるよー


Paintとの戦闘から2日後住宅街にて…

 

 

シンジ「今回拐われたのは女性…前回も女性だったよな?」

 

彩「そうだね。でもその前は東の方の住宅街だったね。拐われたのはこれで3回目。なにか共通点とかあったりしないかな?」

 

シンジ「ん?これはキャンバス?なんか普通のと材質が違う気がする。」

 

彩「ほんとだ。なんか固いね。キャンバスじゃないんじゃない?」

 

シンジ「だとするとこれは…何だ?」

 

 

2人が会話していると背後に気配を感じた。この前倒そうとして倒せなかったPaintだ。しかも絵の具のオブジェまで復活している。

 

 

Paint「やあやあ2日前のお二人さん。あったのは偶然だがちょうど良い。ここで倒させてもらうぞ!仮面ライダー!」

 

シンジ「そうはさせるか!変身!」

 

 

昼間の住宅街で戦闘が勃発する。二人は肉弾戦の勝負になるがここでPaintが腕を機械的なエフェクトと共に大砲に変えた。そしてPaintが放ったエネルギー弾はドライブに直撃する。

 

 

シンジ「グハァ!クソッ、クソォォォ!!」

 

彩「シンジ君落ち着いて!攻撃が乱れてきたよ!」

 

シンジ「そりゃ怒りで乱れるだろ!こんなやつに、皆が恐怖にさらされるんだぞ!」

 

彩「気持ちはわかる!でも落ち着いて!」

 

Paint「バカな奴だ。これで終わりだ!」

 

 

その瞬間トライドロンがこちらに向かってくる。トライドロンはエネルギー弾の盾となった後二人を乗せてその場を後にした。ちなみにこのトライドロン、運転席に大人が一人誰かのっている。

 

 

トライドロン内では…

 

 

シンジ「クッ、何であいつを逃がしちまったんだ!」

 

彩「シンジ君、何でそんなに焦ってるの?」

 

シンジ「当然だ!さっき行った通り、一般人は皆、あいつのせいで恐怖に突き落とされたんだ!俺はそれが許せねぇ!」

 

???「確かにそうだね。君の言い分に異論はない。だがあるとしたら君は少々感情的になりすぎて被害者の気持ちが見えてない。」

 

シンジ「どう言うことだ?つーかあんた、誰?」

 

ゆり「私は牛込ゆり。このチーム唯一の成人で主にドライバー担当だよ。」

 

シンジ「ゆりさんね。でどう言うことだ?被害者の気持ちが見えてないって?」

 

ゆり「被害者は確かに怖がってるはず。でも中には誰か助けてくれる人がいるに違いないって希望を持っているはず。君の仕事は、被害者達の希望になってあげることだよ。」

 

シンジ「皆の…希望?」

 

ゆり「そう、皆の希望になってこそ、仮面ライダーだよ!どう?少しは頭冷えたかな?」

 

シンジ「そうだ…俺、なにも見えてなかったんだ…目の前の敵にとらわれてた…。ありがとうゆりさん!またいつも通り闘えそうだよ!」

 

ゆり「それは良かった♪」

 

 

 

 

学園地下室にて…

 

 

 

千聖「あら、お帰り二人とも。今日はゆりちゃんまでいるのね?」

 

ゆり「そう!今日は二人を乗せてたの。」

 

千聖「そう。それと皆、見てほしいものがあるの。」

 

彩「ん?なにこの地図?それとこの赤いポツは?」

 

千聖「この赤いポツは被害者の自宅を表しているわ。この三つのポツを繋げると三角形ができる。この三角形の中心にはアバンギャルドというアトリエがあるわ。」

 

シンジ「なぁ彩。前に撃たれたタイヤの傷に何か不審な点ってあったか?」

 

彩「あぁそれなんだけど…。撃たれた部分が一部データ化してたよ?」

 

シンジ「データ化…か…。」

 

千聖「シンジ君、どうかしたの?」

 

シンジ「な~んか頭がもやもやするんだよな…。」

 

「ん?まてよ? まさか!」

 

 




UAがまさか200越えるなんて思っていませんでした!本当に皆さんありがとうございます!皆さんに読んでいただけて光栄です!


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芸術家はどうして平和を脅かすのか

今回でPaintの話は終わりです。頑張って書いていきます。


シンジ「ん?まてよ? まさか!」

 

彩「どうかしたの?何か分かった?」

 

シンジ「あぁ。次に狙われるターゲットも分かった。」

 

千聖「え!?それは誰なの?」

 

シンジ「あぁそれはな…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

とあるアトリエにて…

 

Paint「フフフ…これで、真の芸術が完成する!まさに私はアートそのものだよ!!「それはどうかな!!」なに!?」

 

千聖「例の証拠品は全て抑えたわ!」

 

Paint「クッ、貴様ら、どうしてここが分かった!?」

 

シンジ「お前の腹のその作品には三角の中心に丸が書いてある。お前はそれを芸術としたんだろうと感じた。そして今回の被害者の自宅を繋ぐと三角形になる。後は真ん中の丸がほしかった。だからその真ん中に当たる燐子の自宅のすぐそばをはってれば、お前にたどり着くと思ったんだよ!」

 

Paint「クソッ、だが、私の狙いもわからなければ女性達は救えない!」

 

千聖「いいえ!あなたの狙いも分かっているわ!

あなたの狙いは女性をデータ化してこの特殊キャンバスに閉じ込めること。あなたのコピー元の芸術家は女性の美しさを芸術としていたらしいわね。だがこれ以上、あなたの欲のために拐われた人を恐怖にさらさせない!」

 

Paint「クソッ、貴様らぁぁ…ただですむと思うなよ!」

 

シンジ「それはこっちのセリフだ!自分の欲で他人を恐怖に突き落として、ただですむと思うな!!俺は、そんな恐怖に突き落とされた人たちの希望になって見せる!変身!」

 

 

Drive!  Type  Speed!!

 

 

そしてドライブは戦闘態勢に入る。しかし今までと違うこと、それは覚悟が決まり戦闘が格段によくなっていることだ。Paintからの絵具の攻撃を華麗に避け、ひたすらに蹴りをいれていく。よほど調子が良いのだろう、今までやったことのないシフトスピードのシフトアップをやって見せた。

 

Paint「貴様ぁぁぁ…どこにそんな力がぁ…。グハァ!!」

 

シンジ「すげぇなこれ!こんな速くなるのか!」

 

 

と、そこへトライドロンが一台Paintにビームを撃ちながら現れた。Paintは周囲の爆発に耐えきれず吹き飛ぶ。

それだけでなくドアから彩が降りてきた。それもなにかをもってこちらへ走ってくる。

 

 

彩「シンジくーん!!新しい武器、完成したよー!!名前はシンジ君が着けて!」

 

シンジ「え、すごっ これ彩が作ったの!? 名前は…ハンドル剣!」

 

千聖「ねぇ…もうちょっとましな名前つけてほしいわ…。」

 

シンジ「いーや、ハンドル剣で決定!」

 

 

ドライブは早速ハンドル剣でPaintに切り込む。切れ味がよく、縦横斜め、ひたすらに切ってく。

ここでPaintが反撃に出ようとするが突如Paintにだけ猛烈な重力がかかり、その場に倒れこむ。

 

シンジ「あれは…燐子!?」

 

 

燐子がローリングラビティを片手に、Paintに重力を与えていたのだ。Paintはその後も起き上がることは出来ず、ただ、倒れこむだけである。

 

 

燐子「シンジ君、今だよ!」

 

シンジ「え?何で俺の正体しってんの?まぁいいや。えーと操作方法は…こうか!」

 

 

ドリフトカイテーン!!

 

 

ドライブが高速で自転をしながらPaintに何度もハンドル剣で切りつける。そしてそのままPaintはコアと共に爆散したのであった。

 

 

彩「やったぁぁ!!また一体倒した!!」

 

千聖「お疲れさま、シンジ君♪」

 

シンジ「あぁ、やったな。燐子もありがとう。ところで燐子。何で俺が仮面ライダーやってるって分かったんだ?」

 

燐子「このミニカーが教えてくれたの…。なんか…会話できるようになったの…。」

 

シンジ「え?シフトカーって会話できるの!?」

 

彩「人間と意志疎通出来るように作られてるよ。なにせシフトカーは、人間に奉仕するのが役目だからね♪」

 

こうしてまた一体、ロイミュードは撃破された。

そして皆は知らない。実は彩が新しいシフトカーを作成していることを…。

 

 




torin Silver様、タツキ@秋桜様、ルコルン様、お気に入り登録ありがとうございました!こうして登録していただけると本当に嬉しいです。

読了、ありがとうございました!


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どうして俺はギアが噛み合わないのか

話を投稿していくごとに文字数が増えていってますがご了承ください
それでは本編どうぞ!


学園地下室にて…

 

彩「ねぇシンジ君、これ見て!」

 

シンジ「ん?これはシフトスピード?でも色が黒…」

 

彩「シフトワイルド。ドライブの新しい強化形態だよ!」

 

シンジ「へー新しいタイプか…。早速使ってみて良いか?」

 

彩「いいよ。でも、タイプワイルドになるには熱いパッションが必要なの。ドライブシステムは人の感情を読み取って強化するプログラムがあるからね。」

 

シンジ「なるほどね…。任せろ。学園一熱い男と呼ばれたこの俺様が使いこなしてやるよ!」

 

千聖「へぇ。それは楽しみね。」

 

 

ということでシンジは早速ワイルドをレバーに変形させてシフトブレスに差し込む。後はシフトカーを上げるだけなのだがここで問題発生。シフトカーが上がらない。シフトワイルドとシンジの感情のギアが噛み合ってないようだ。

 

 

千聖「やっぱりこうなるのね。先は長そうだわ。」

 

シンジ「やっぱりって言うなよ…。悲しくなるじゃねぇか。」

 

燐子「あはは…。でもいつか使えるようになると思うよ…。頑張って。」

 

シンジ「燐子は優しいなぁ。ありがと、ちょっと元気でた!」

 

 

ピピピ

 

 

彩「市民通報だよ!市民公園にロイミュードらしき怪物を発見!今回は三体だって!」

 

シンジ「了解!ゆりさん!運転を頼む!」

 

ゆり「ラジャー!というわけで皆、出動よ!」

 

 

 

 

市民公園にて…

 

 

ゆり「あれがロイミュードね…。被害は出てないみたい。でもいつもとロイミュードの見た目違う気がするんだけど。」

 

シンジ「なんだあれ?あれもロイミュードなのか?」

 

ピピピ

 

シンジ「あ、彩から電話だ。もしもし?」

 

彩「今いるロイミュードは死神部隊って言っていつものロイミュードより強化されてるよ!武器も使うみたいだから気を付けて!」

 

シンジ「了解、ってあっちに男の子がいる。まさかあの三人のロイミュード、あの子を狙うつもりか!?おいロイミュード!」

 

013「ん?なんだお前は?」

 

シンジ「その子を襲うんだかただ暴れたいんだか知らねぇが、これ以上重加速を使うのはやめるんだな」

 

014「俺たち三人はやりたいように暴れるだけさ!そこのガキだっていざとなったら人質にとってやる!」

 

シンジ「そうはさせるか!変身!」

 

 

Drive. Type  Speed!!

 

 

シンジ「こい、ハンドル剣!」

 

 

ドライブはハンドル剣を持って三人衆に向かっていく。斬撃は013,014には当たったが、015には避けられ、突如出してきた鎌による攻撃を喰らった。その一撃はこれまでのロイミュードより重く、ドライブは宙返りして吹き飛ばされてしまう。

 

シンジ「クソッ、あいつら本物のチンピラじゃねえか!あんなやつに負けたくねぇ。おりゃぁ!!」

 

 

また、剣を握りロイミュード達に振り下ろし続ける。すると三体のロイミュードに致命傷を負わせることに成功した。しかし、015,014が先ほどいた男の子を人質に取った。

 

 

015「おい!このガキどうなっても良いのか!ってうおっっ!なんだこれ!身体か動かねぇ…。」

 

燐子「良かった。男の子を助け出せた…。今がチャンスだよ!」

 

シンジ「ありがと、また助けられたな。よし、トドメだ!」

 

 

ドリフトカイテーン!!

 

 

015「チッ 撤退だ!トルネードのところで態勢を建て直すぞ!」

 

 

このまま三体に向かって回転切りをする。014,015には逃げられたが、013は爆散して無事コアも破壊できた。ドライブは変身をといた。

 

 

シンジ「良かった、そこの君!大丈夫だったか?」

 

男の子「うん!ありがとう!お兄さん!お姉さん!」

 

 

 

 

学園地下室にて…

 

千聖「皆、お疲れさま。燐子ちゃんもお手柄だったわね。」

 

燐子「うん。ローリングラビティもかなり使えるようになったよ…。」

 

シンジ「本当にすごいな。燐子のその行動力は。俺は結局今回の戦闘でシフトワイルドにすらてが伸びなかった。俺も早く、タイプワイルドにならないとな…。」




新たにお気に入り登録をしてくれたヴァンヴァ様、とお二方、ありがとうございました! 評価していただけると飛んじゃう。
書いてて思ったんですが今回戦闘描写短くないですか?これくらいの方が伝わりやすかったりするのでしょうか。
読了、ありがとうございました!


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いつ俺のパッションに火がつくのか

ua数が皆さんのお陰で順調に伸びていっています。皆さんだいちゅき()
何度も読んでくれた方、初めて読んでくれた方、いろいろな人に支えられ、今日も小説書いていきます!


午前7時 シンジのクラスにて…

燐子「あの…シンジ君、彩ちゃん…。」

 

シンジ「ん?燐子か。どうした?」

 

燐子「あの…これを届けに来たの…。」

 

彩「ん?これは…あ!いっぱいのアイス!」

 

シンジ「突然だな…一体どうしてこんなにくれたんだ?」

 

燐子「これね…前に助けた男の子からもらったの。この前助けてくれたお礼だよって笑顔でね…。」

 

シンジ「笑顔で、か…。」

 

 

笑顔で、という言葉が無情にシンジの脳内に響き渡る。ここのところ誰かに助けられてばかりで自分を情けなく感じてしまっていたからだ。だがそれを知っていても燐子は言葉を紡ぐ。

 

 

燐子「そう。前は助けられたから今度は僕が助ける番だって…自信に満ちてたよ…。」

 

シンジ「そうか…。なあ燐子、何であのとき子供を助ける勇気があったんだ?少し疑問に思ってたんだ。010の時も勇気を出して俺を助けてくれたしな。」

 

燐子「私ね…昔誘拐されたことがあって、すごい怖い思いをしたんだよ。でもねその時助けてくれた人から「もう大丈夫」って言われた。その恩があったから…今も困った人の希望になろうって…思えたの。」

 

シンジ「…」

 

燐子「だからね、嫌な世の中でも…希望ってあると思うよ。私たちに生きる勇気をくれるものが。」

 

(お兄さんお姉さんに助けられたから、僕も助けたいと思ったの!)

 

シンジ「ありがとな、燐子。今度こそ、俺の情熱に火がついたよ。」

 

 

 

 

 

 

 

その日の夜

 

千聖「花咲川の町銀行でロイミュードらしき怪物を発見した通報があったわ!シンジ君!」

 

シンジ「あぁ、わかってるさ。」

 

 

そう言うとシンジは近くにあったシフトワイルドももって一人で現場へ向かった。現場へまっすぐに目を向けるシンジとは対照的に、千聖はシンジへ期待しているような目をしていた。

 

 

 

 

 

 

 

銀行にて…

 

 

015「来たな、仮面ライダー!そんな俺たちを倒すような真似して、世の中の嫌な事から逃げられる訳じゃないのによぉ!」

 

シンジ「あぁ、そうだな、世の中嫌なことばっかりでうんざりだよ!」

 

014「そうか。だったら俺たちと「断る!」クソッ、なぜだ!」

 

シンジ「逃げたいことばかりの世の中でな…俺たちにいきる希望をくれる人だっている。俺にはそんな人がな…輝いて見える!だから、俺はそんな人たちのために戦う!」

 

 

シンジはシフトスピード……ではなくシフトワイルドを右手に持ち、レバーに変形してブレスレットに装填する。そして今度はシフトワイルドがシンジの熱い情熱に応えたかのように持ち上がった。

 

 

Drive!!  Type  Wild!!

 

 

シンジ「うぉぉすげえ!姿が変わった!」

 

015「姿が変わっただけだろ!俺の鎌をくらえ!…って何!?この鎌がおれた!?」

 

 

015が振りかざした鎌はドライブのタックルによって見事に真っ二つに折れた。タイプワイルド、どうやらタイプスピードの時より馬力が格段に上がっているようだ。その馬力が産み出すパワーはロイミュード二体までをも軽々と投げ、死神部隊特有の固い装甲をも破壊した。

 

 

シンジ「よし、彩からもらったこのシフトカー試してみるか!」

 

 

タイヤコウカーン Ramble Danp!

 

 

肩にドリルとタイヤがセットになったパーツが装備された。このランブルダンプ、シフトスピードでは手に負えない程操作が難しったのだがシフトワイルドではこれが浮き輪のように軽かったのだ。制御可能になったランブルダンプでロイミュード二体を追い詰めていく。

 

 

シンジ「やっぱラストは…来いハンドル剣!」

 

しかし、ハンドル剣は来ない。

 

シンジ「え、何で来ないの?まぁいいや」

 

ヒッサーツ Fullsrottll!

 

 

ドリルを用いたタックルはロイミュード二体を吹き飛ばしコアまでをも破壊した。

 

 

シンジ「よっしゃこれで二体を撃破!…ってあれは…彩?」

 

彩「お待たせ~整備したてのハンドル剣だよ!ってあれ?もう終わっちゃった?」

 

シンジ「はぁ…お前ってホントドジッ子だよな」

 

彩「もう!ドジッ子って言わないでぇ~!」

 

 

彩の悲痛な叫びが夕焼け空に響き渡った。




今さら気づいたんですけど、この小説バンドリの要素が登場人物くらいしかなくないっすか?
何はともあれ読了、ありがとうございました!


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彼らの日常とはどんなものか

今回は日常回です。今回はいつもより登場人物の個性が出せればな、と思っています。
それでは本編、どうぞ!


丸山彩の朝は異常に早い。朝は7時前に来て勉強を始めているのだ。彼女曰く「成績落としたらまずい」というのが原動力らしい。

 

7:30頃

 

シンジ「彩、おはよ~。ふあぁぁ」

 

彩「あ、おはよー!毎日毎日眠そうだね!」

 

シンジ「彩こそ、毎日毎日なんでそんなに朝に強いんだよ。」

 

彩「努力、友情、勝利、だよ!」

 

シンジ「うん、分からん。」

 

彩「え~?分からないの?」

 

 

そうこうしてるうちに7:45頃、千聖到着。

千聖「あら、二人ともおはよう。相変わらずの仲の良さね」

 

彩「うん!努力、友情、勝利、だよ!」

 

千聖「説明になってないわ…。」

 

彩「えー?千聖ちゃんも分からないの~!?」

 

 

一方その頃、シンジ達のとなりのクラスでは…

 

 

花音「ねぇ愛斗くん。例のもの、着実に出来てる?」

 

愛斗「あぁ…。順調だ、速ければ三週間後には出来ている。」

 

花音「エヘヘ、私達二人の愛の結晶…かな?」

 

愛斗「そうか…開発を急がなければな。」

 

赤面する花音。

このバカップルぶりである。こんなやりとりを毎朝しているのである。二人がやりとりしてるうちにシンジ達が花音のクラスを見に来ていた。

 

 

千聖「二人とも仲いいわね。」

 

花音「そう…かな?「速く二人ともくっつけばいいのに」ふえぇぇぇっ!?」ち、千聖ちゃん!?」

 

 

朝はこんな感じである。朝からこんなハチャメチャなやりとりをしていて疲れないのかという感想が浮かんだはずだ。だが彼らにとってはこれが日常なのだ。何の変哲もないただの日常の一コマである。

 

 

授業中…

 

 

彩「シンジくーん!起きてー!今かなりピンチだよ!」

 

シンジ「え?ってやべ!先生めっちゃこっち見てるじゃん!彩どうしよう!」

 

千聖「あなたがどうにかしなさいよ!」

 

シンジ「えっと先生…なんでしたっけ…。東大をバリケード封鎖した話でしたっけ?」

 

 

周囲からは笑いが起こったが、先生はご立腹。今にもはち切れそうである。それでもシンジは相変わらず死んだ魚の目をしている。これもまた、日常の一コマである。日本の高校生から怒られそうな気もしなくもない。そんな一コマである。

 

 

お昼…

 

 

 

シンジ「なぁ千聖…。」

 

千聖「…一応ろくなことじゃないとは思っているけど、何かしら?」

 

シンジ「先生に怒られた…。」

 

千聖「当たり前でしょ!そりゃ授業中寝てて、挙げ句の果てにワケわからないこと言ったんだから!」

 

シンジ「…誰も慰めてくれない(泣)」

 

彩「あはは…。まぁこれ上げるから元気出して。」

 

シンジ「いいの!?( ≧∀≦)ノー!」

 

千聖「もう、表情がコロコロ変わるわね、この人…。子供かしら…?」

 

 

 

 

学校終わって放課後、夜7時頃…

 

 

 

彩「フンフフンフーン♪新しいシフトカーちゃーん♪完成!」

 

ゆり「え!?完成した!?見せて見せて!!」

 

燐子「これは…F1?かっこいいね…。」

 

シンジ「早速使ってみていいか?」

 

彩「うーん。まだ使えないかな。多分首痛めると思うよ。」

 

シンジ「そうか…。でも速く乗りてぇなー、F1。だって男の子だもん。」

 

燐子「そ、そうなんだ。アハハ…。」

 

 

皆が宿題を終えた夜7時頃、学園地下室に集まりこんな感じで彩の開発を見守るのが恒例行事だ。彩曰く「誰かいないと寂しくて死んじゃう。」だそうだ。

 

 

彩「多分、訓練を積めば乗りこなせると思うよ。乗れるように頑張ろ!」

 

シンジ「彩、いつもドライブのメンテナンスありがとな。乗りこなせるように頑張るよ!」

 

 

こうして騒がしかった1日がまた終わる。だがこの騒がしい1日はまた明日も繰り返されるのだ。なぜならこれが彼らの普通なのだから。

 

 




読了、ありがとうございました!
今回は今までやってなかったプロフィール設定を書いていこうと思います

・泊シンジ
いつもは死んだ魚の目をしている少しばかり高身長な高校二年生。一度ギアが入ると誰にも止められないくらい頭がさえるのだが、普段の日常でそれは滅多に見られない。

・丸山彩
シンジの中学の頃からの親友であり、ドライブシステムの開発者兼サポーター。普段はよく口を噛んだり段差につまずくなどのドジな部分が見られるが、地下室にいるときは絶対ドジを踏まないジンクスがある。

・白鷺千聖
ドライブの協力者。主に情報収集を得意としておりドライブの縁の下の力持ち。育ちが良い。

・白金燐子
内気な性格の持ち主だが咄嗟の行動力はピカ一。シフトカーの力を引き出すのもお手のもの。

・牛込ゆり
チーム年長者でありトライドロンのドライバー。ドリフトで同席者を酔わせるのが得意。

・オリキャラ坂城零斗(さかきれいと)
白髪の低身長系男子。花音より背が低い。
いつもは花音と行動を共にすることが多い。理数にやたら長けている。


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白鷺千聖はいつから二人いたのか

今回はできるだけカオスにするようがんばります。
それでは本編、どうぞ!


シンジ「珍しいな、千聖が俺達を遊びに誘うなんてな。」

 

彩「そうだね!私達以外のメンバーも参加できたら良かったのに、残念だったね。皆用事があるんだって。」

 

 

ここ数日ロイミュードによる事件も起きていない。彩も一通り開発が終わったとの事なので息抜きにシンジ、彩、千聖の三人で遊ぶ事にした。

シンジ、彩は千聖の家に向かっているのだが、この行動が新たな事件を目にする事になるとは、二人は知るよしもなかった。

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

彩「千聖ちゃーん!お邪魔しまーす!」

 

シンジ「千聖ー。はいるぞー。」

 

 

シーン………。

 

 

 

彩「誰もいないのかな…。でもそんなことある?まだ朝だよ?」

 

シンジ「まぁ、確かに変だよな…。ん?彩、奥から話し声が聞こえるか?」

 

彩「うん、二人が聞こえるけど…何かどっちも同じ声じゃない?」

 

シンジ「まさか独り言か?それにしては普通の喧嘩に聞こえるけど…。入るか。」

 

彩「うん、入ってみよ。わぁー何かドキドキする。」

 

シンジ「よし…入るぞ。おーい千聖ー!」

 

 

 

 

 

 

扉を開けるとそこには……

 

 

 

 

 

 

「「あ、二人とも!」」

 

 

 

 

 

 

千聖が二人いた。

 

 

 

「「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!?」」

 

千聖「あ、ち、ちちち違うのよこれは、その…」

 

彩「ち、ちちち千聖ちゃんがふ、ふふふふ二人…いるうぅぅぅ!!」

 

シンジ「おい!初耳だぞ!千聖が双子だったなんて!」

 

千聖「ふ、双子じゃないわよ!私、ロイミュードよ!」

 

シンジ「は?ロイ、ミュード?千聖が?」

 

 

もう片方の千聖がうっかり口を滑らせてしまう。そしてさっき発言した方の千聖がバット型の、事件を通して見慣れてしまったロイミュードへと変貌した。

 

 

「「えぇぇぇぇぇ!?千聖(ちゃん)がロイミュードだったぁぁぁぁぁ!?」」

 

千聖「ちょっと!?何うっかり言ってるのよ!」

 

千聖「あ、ごめんなさい。でも何か耐えきれなくなって言っちゃったわ。」

 

千聖「言っちゃったじゃないでしょ!だいたい、あなた前から思ってたけど秘密を隠すのが下手なのよ!この前だってあたしのパ○ム勝手に食べてたけど誤魔化せてなかったじゃない!」

 

千聖「あなたそんなこと言うけどあなただって私のガリ○リ君勝手に食べてたの誤魔化せてなかったなかったわよ!」

 

千聖「なんですって!?私がポンコツとでも言いたいわけ!?」

 

千聖「そうよロイミュードの私がポンコツなのもあなたのポンコツまでコピーしちゃったからなのよ!!」

 

 

彩「ち、千聖ちゃんが千聖ちゃんと喧嘩してる…。どうやって止めよう……。」

 

シンジ「とりあえず千聖たち、落ち着いてくれ。落ち着いて話、聞かせてくれ。な?」

 

千聖「「えぇ、分かったわ!」」

 

シンジ「息ピッタリだな…。」

 

千聖「でも話は皆を集めて話したいわ。明日、学校の地下室で話すってことでいいかしら?」

 

彩「うん、分かった!話、ちゃーんと聞かせてね?」

 

シンジ「とりあえず呼び方どうするか…。あ、そうだ。人間の方の千聖をちーちゃん、ロイミュードの方の千聖をロイちーちゃんということにしておこう。」

 

ちーちゃん「なんか命名がてきとーだけど…それで良いわ。」

 

シンジ「つー事で四人もいるんだしスーパーマ○オでもやるか!」

 

ロイちーちゃん「あ、wiiのマ○オなのね…懐かしくて好きだけど。まぁ良いわ。私が一番であることを証明して上げるわ。」

 

 

 

実は千聖は二人いてその上片方はロイミュードであるという衝撃の事実を知らされた上千聖同士の喧嘩に巻き込まれるというハプニングに巻き込まれたシンジと彩。どうやらゲームの方はロイちーちゃんが一番だった模様。

 

 

 

次の日学園地下室にて…

燐子、ゆり「「えぇぇぇ!?千聖ちゃんが二人いる!?」」

 

ちーちゃん「やっぱり驚くわね…」

 

ゆり「ねえ千聖ちゃん、いつからロイちーちゃんと一緒にいるようになったの?」

 

ロイちーちゃん「ロイミュードが復活した次の日くらいにはもうこの学校には出入りしてたわ。この地下室で情報収集をしていたロイミュードのこの私ね。」

 

燐子「全然気づかなかった…。」

 

ロイちーちゃん「私ことロイミュード072が千聖をコピーしたのは復活したその日の夕方頃ね。」

 

ゆり「何でコピーしたの?」

 

ロイちーちゃん「ロイミュード復活時にリーダーから超進化態になることを求められていたの。第二のグローバルフリーズを行うためにね。その進化のためには人間の感情が必要になるからたまたまその場にいた千聖をコピーさせてもらったの。」

 

ゆり「え?まだロイミュードはグローバルフリーズを目論んでいるの!?…ごめん、続けて。」

 

ロイちーちゃん「えぇ。千聖をコピーしたときに「友情」という感情ベースを学んだの。言葉で言い表せないような、一緒にいたいという感情を学んだ。それがきっかけで、千聖と離れたくなくて…。」

 

シンジ「だから千聖と一緒にいたってことか…。ところでゆりさん。グローバルフリーズってなんだ?」

 

ゆり「大規模な重加速のことだよ。28年前に一度起きたことがあったよ。簡単にいうと悪意をもったロイミュードが人類を支配しようとしてるんだよ。」

 

シンジ「そういうことか…なぁロイちーちゃん。これからも俺たちと一緒に戦ってくれないか?」

 

ロイちーちゃん「…え?私はこれからも皆と一緒にいれるの?」

 

彩「うん!千聖ちゃんの情報収集はすごくありがたいよ!これからも私達の力になってほしいな!」

 

ロイちーちゃん「千聖…これが友情というものね…。分かったわ、私達千聖は皆に協力させてもらうわ!」

 

 

 

 




今回かなり長くなってしまいましたね。
あんまりカオスにならなかったかな
読了、ありがとうございました!


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クールなアイツをどう乗りこなすか

UA700達成、ありがとうございます!小説はまだまだ拙いところだらけですがこれからも精進して参ります。
短編の方も多くの方に読んでいただきありがとうございます!
本編どうぞ!


ある日のこと。花崎川周辺の発電所で火災事故が多発していた。このニュースを聞いていたチームドライブ(彩が命名)は対策を練っていた。ロイミュードの仕業に違いないとシンジが疑っている。

 

 

燐子「もし、これがロイミュードの仕業なら…何が目的なんだろう…。」

 

ゆり「それも発電所だけを狙ってるよね。そうなると次被害にあう場所も特定できそうだよ?そこ張ってみる?」

 

ロイちー「いってみる価値はあると思うわ。明日学校休みだし行ってみない?」

 

シンジ「行ってみるか。なんか手がかりがありそうだな。」

 

燐子「彩さん…何をそんなににやけているの…?」

 

彩「え?まさか顔に出てた!?恥ずかしい…//」

 

シンジ「で、彩。なんか嬉しいことでもあったか?」

 

彩「発電所っていったら緻密な作業が必要でしょ?そしたらやっとこの子の出番かなって思ってたの!」

 

シンジ「これは…作業車?」

 

 

彩が取り出した作業車型のシフトカー、シフトテクニック。

シフトカーの中でも高度な作業や計算に長けているシフトカーだ。これを使うにはクールな心が必要なのだが…。

 

 

シンジ「クールな心ね…。分かった。学園一クールな俺に任せな。すぐ乗りこなしてみせよう。」

 

千聖「この流れ…前にも見た気がする…。」

 

シンジ「まぁ見てなって、千聖。変身。」

 

 

しかしシフトカーは上がらない。シフトワイルド同様、心のギアが噛み合っていないようだ。

 

 

シンジ「あれ…アハハ…おかしいな…ハハ動かないな…。アハハ、ハハこの野郎!!動け!!」

 

ゆり「クールな心はどこ行ったの…。っていうかこの野郎って…。」

 

彩「アハハ…まぁシフトカー単体でも作業できるから、焦らないでね?」

 

シンジ「そう簡単には乗りこなせないか…。」

 

 

 

ピピピ

 

 

 

ロイちー「市民通報よ!第一発電所でロイミュードらしき怪物が目撃されたって!シンジ君、出動よ!」

 

シンジ「了解!ゆりさん、運転よろしく!」

 

 

 

 

発電所にて…

 

 

シンジ「白衣着てるそこのお前!さてはロイミュードだな?」

 

ロイミュード「僕の名前はボルト。この発電所も僕の実験台になってもらうよ。」

 

シンジ「ふざけるな!変身!」

 

 

早速戦闘に入るシンジことドライブ。タイプワイルドで肉弾戦に持ち込もうとボルトに突進していくがボルトは進化態となり、手から電撃をだして攻撃してくるため近づけない。

 

 

彩「シンジ君、これ使って!」

 

シンジ「サンキュー彩!おぉ新武器だ!これは、ドア銃!」

 

ゆり「ネーミングセンスは相変わらずだね…」

 

 

ドライブはドア銃でボルトを狙う。銃弾は六発ボルトに当たりボルトは吹っ飛ばされ地面に転がる。ここでドライブは銃のドアらしきパーツが開くことに気づく。その状態で七発目を当てようとしたその時、

 

 

半、ドア…

 

 

シンジ「へ?半ドア?」

 

 

いくらトリガーを引いても「半ドア」となるばかり。慣れない仕様に困り果てているとボルトから一発電撃を喰らう。

 

 

シンジ「痺れる…。彩!半ドアって何!この仕様いる!?」

 

彩「ドアを開けたら、閉める。これでチャージ完了だよ!」

 

シンジ「そうなの?半ドアって音声いる?」

 

彩「いる!」 シンジ「そ、そう…」

 

 

ドアパーツを閉めると再び六発打てるようになった。ドライブは続けざまに六発をボルトに当てる。

 

 

ボルト「くっ、ここは撤退だ!021!サンプルはとれたか?」

 

021「はい、少々強引ではありましたがとることができました。撤退準備完了です。」

 

ボルト「では諸君、さらばだ。」シンジ「おい待て!」

 

 

と、その時であった。発電所の鉄塔部分が爆破しその炎が燃え広がった。突然のことでありドライブも一瞬焦ったが彩があるシフトカーを渡す。

 

 

彩「ファイヤーブレイバー!それ使って消火活動だよ!」

 

タイヤコウカーン! Fire Breiber!

 

 

シンジの肩にアーム付きのタイヤがはまる。するとアームから勢いよく水が発車されみるみる打ちに炎が収まっていく。

するとシンジは焼け跡から機械的なデザインをしたパーツを拾う。

 

 

シンジ「これは…ボルトの落とし物?何のパーツだ?」

 

彩「あのロイミュードの犯行に必要なのかな?」

 

 

すると向こうの方から助けてくれと叫ぶ声がシンジ達に届いた。どうやら先ほどの火災による建物の崩落で怪我をしたらしい。

 

シンジ「ちくしょぅ、どうすれぱ助かる!」

 

ゆり「ここは私に任せて!出番だよ、マッドドクター!」

 

 

ゆりの呼び掛けに応えてシフトマッドドクターが駆けつけた。ドクターは注射器や電気ショッカーなどの医療道具を出して見事一人の命を救った。

 

 

ゆり「やったねドクター!お手柄よ!」

 

彩「ドクター、よくやった!」

 

 

ボルトのコピー元のあの初老の人物は誰なのか、021が持っていたあのパネルは何なのか。

シンジの謎は深まるばかりであった。

 

 




前回に比べてまた文字数増えちゃいましたね。これで良いのかな…
ともかく、読了、ありがとうございました!


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研究者はどこに闘志を燃やすのか

自分流の書き方というのが見つかってきました。
というわけで本編、どうぞ!


学園地下室にて…

 

彩「ねぇロイちーちゃん、ボルトのコピー元の顔分かりそう?」

 

ロイちー「もう少しでみつかりそうなんだけど…あった!飯田光夫、生前は犯罪ミステリー小説を手掛けていて犯罪心理学者でもあったらしいわね。」

 

シンジ「生前?ってことはコピー元は既に他界しているってこと?」

 

ロイちー「そうね。多分28年前にこの人をコピーして活動したけど、警察に現行犯で撲滅されたっていうなら当然コピー元は特定されてないでしょうね。」

 

シンジ「なあ、心理学者って位なら本だって出してるかもしれない。燐子、一緒に探してくれないか?燐子ならこの学校の図書室の本の位置詳しいんだろ?」

 

燐子「うん、なら行こう。私も…協力する。」

 

彩「ボルトの落とし物の解析はもうすぐで終わるよ!本の調査の方、頼んだよ!」

 

シンジ「あぁ、行くぞ燐子!」

 

 

 

図書室にて…

 

 

 

燐子「飯田光夫…やっぱ本自体が古いから今の図書室にはないのかな…」

 

シンジ「こっちにもないな…書庫探さないと無さそうだな。燐子、書庫に案内してもらえるか?」

 

燐子「案内するのはいいけど…この学校の書庫相当広いよ?人手が足りないと思う。「そしたら私達にも手伝わせて!」えっ!?誰?」

 

ゆり「ゆりだよ。今このシフトスピードを通して通話してるよ。私だけじゃない。シフトカー皆を連れてきたよ!」

 

 

書庫中を多くのシフトカー達が飛び回ってる。これなら速く見つかりそう、シンジはそう思っていたが一台だけ気合いの入り方が他のシフトカーより格段に違うシフトカーがいた。

 

 

デコトラベラー「~♪~♪」

 

ゆり「わっデコトラ!えっ何?どっかの誰かさんのデカ魂を思い出して熱くなっちまったよ!、だって?ふふ、それは頼もしいね。」

 

シンジ「頼もしい仲間がいっぱいだな。よし皆!頑張って探すぞ!」

 

 

 

書籍の捜索開始から一時間が経過したが一行はまだ見つかる気配が感じられない。この広い書籍の隅から隅まで…終わりの見えない作業であったが、ここでデコトラベラーが…

 

 

シンジ「なかなかないな…シフトカーの皆も反応してないってことはまだ誰も見つかってn「~♪~♪」うお!どうしたデコトラ!そんな大音量で!」

 

デコトラ「~♪~♪」

 

シンジ「これは…飯田光夫の書籍!皆!デコトラのデカ魂が見つけてくれたぞ!」

 

燐子「やった!すごい…時間…かかったね。ハァハァ」

 

ゆり「皆お疲れ様~。疲れたね。よし、地下室に戻ろ!」

 

 

地下室にて…

 

 

ゆり「見つかった~!!飯田光夫の書籍!!」

 

彩「わぁ、ビックリした!大声出すくらい大変だったんだね。こっちも解析終わったよ。」

 

シンジ「そうか、まず報告は俺達からさせてくれ。この書籍にはやはり発電所に関する事が書かれていた。どうやら都内の発電所を一挙に落として東京を停電させるストーリーだった。ボルトはこれを狙ってたのか?」

 

彩「このパーツね、実は簡易的なブレーカーだったの。操作したい機械に取り付けてこのパネルに触れると自由にその機械を操れるみたい。」

 

千聖「ねぇ、ひとつ疑問があるのだけど。」

 

シンジ「ん?どうした?」

 

千聖「そのパネルがブレーカーなら何であんなに火災を起こすような失敗を重ねてるんだろう?もう既に停電が起こっていてもおかしくないと思うのだけど。」

 

ゆり「そうだよね…実験失敗に見えなくもないけど。」

 

シンジ「失敗…か…。」

 

ゆり「ん?なんか言った?」

 

 

この時シンジの脳内にはパネルの正体、書籍、準備、失敗、などさまざまな手がかりが飛び回っていた。それを頭のなかで必死に繋げようと脳細胞一つ一つを活性化させそしてついに…

 

 

シンジ「繋がった!もしこの推理が正しければ…まずい、速く発電所に行こう!」

 

 

 

とある発電所にて…

 

 

 

シンジ「ここなら現れてもおかしくなさそうだな…。ん?なんだあの機械は。っておい!彩、あれを見てくれ!」

 

彩「あれは、この前助けた男の子!?ロイミュードに捕まったの!?」

 

ボルト「よくここが分かったねぇ。今まで失敗続きだったが、これでようやく大停電を起こせるよ!」

 

シンジ「やっぱり…あの火災は大停電を起こそうとしたが電圧が強すぎて起こった事故だったんだな!しかしその電圧は簡単には制御できない。だからその子を抵抗がわりにしてさらったんだろ!」

 

ボルト「おみごと。だけどその少年はもう助からない。なにせこれから強力な電圧がかかるんだからね!フハハ…アーハハハ!」

 

 

男の子は大量のコードに絡まれて動けなくなっている。もしこのコードから無理に救出しようとすると大量の電流が流れかねない。

 

 

シンジ「許せねえ、怒りで頭がシーンと冷えることもあるんだな」

 

 

怒りに震えながらシンジはシフトテクニックを手に取った。

 

 

シンジ「今からお前ら二人をクールに裁く。…変身。」

 

 

Drive!  Type  Technic!!

 

 

彩「やった!前変身できなかったタイプテクニックだ!」

 

 

シンジはタイプテクニックに変身すると早速男の子を助けようとコードの解析と切除に移った。このタイプテクニック、緻密な作業が可能であるため変身者が驚くほどのスピードで正確に指が勝手に動くのだ。

 

 

シンジ「すげぇ!指が勝手に動く!それもすごく正確だ!」

 

ボルト「計画の邪魔はさせないぞ!021!奴をとめるぞ!」

 

 

するとドライブはドア銃を装備し、銃口を後ろに向けて発射し、ロイミュード2体に正確に当てる。タイプテクニックは後ろにもカメラが搭載されており前後でバラバラな作業を一度にこなすことが出来ると開発者の彩が自慢気な顔をしている。

 

 

シンジ「よし、このまま救出したいけど腕が三本必要だな…。来いファイヤーブレイバー!」

 

 

タイヤコウカーン!Fire Breiber!!

 

シンジ「よし、救出完了。あとはお前らを倒すだけだ!」

 

燐子「私にも手伝わせて!」シンジ「燐子?行けるのか!?」

 

彩「燐子ちゃんは実はハンドル剣を使う練習してたんだよ。ここ数日ですごい使いこなせてる!」

 

シンジ「そうだったのか…アイツも影ながらに頑張っているんだな。よし、気合いが入る!」

 

 

ドライブはロイミュード2体に銃撃とファイヤーブレイバーによる放水で攻撃を止めない。燐子も021に斬攻を三発繰り出しロイミュードは倒れ混む。

 

 

彩「ドア銃にシフトテクニックを入れて止めだよ!」

 

 

ヒッサーツ  Technic!!

 

 

ロイミュードは見事爆散しコアも無事砕けた。

 

 

撃破から二日後…

 

 

 

男の子「また助けてくれてありがと!はいアイス!皆で食べてね!」

 

シンジ「無事で何よりだよなぁ彩「やったー!!私のお気に入りのアイスー!!」って話聞いてねぇ」

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

Side???

 

???「ドライブシステムがますます成長している。だかロイミュード全滅まであと何日かかる…俺達としては一刻も速く進めなければならないというのにな」

 

???「そうだね。私も速くあの計画進めたいもん。」

 

 

二人組のスーツの男女はそうどこかで語っていた




回を追う毎にどんどん文字数が増えていきますね。もうちょっと私も書き方を考えなきゃだめかな?
読了、ありがとうございました!


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正体不明はなぜ笑みを浮かべるか

今回は試しにいつもの台本形式を取り払ってみたいと思います。読みにくかったらコメントおねがいします。(コメカセギジヤナイヨ)
ということで本編どうぞ


「それでさ、彩がアイスに釘付けだったわけだよ」

 

「もう、彩ちゃんったらまだまだ子供っぽさは抜けないのね。」

 

「2人とも私の事いじりすぎだよ~!」

 

 

ある日。シンジ、彩、千聖はいつも通り学校に登校していた。話題は先日助けた男の子の事である。またもやくれたアイスを目の前に彩が跳び跳ねて喜んでいた。いくらドライブを支える天才メカニックでも子供らしさは抜けないらしい。

そんな話題で盛り上がっていると…

 

 

「彩ちゃん、そうやってとちるところもなかなか「ちょっとそこの仮面ライダーさん。」え!?だれ?」

 

「お前は…?初対面なのになぜ分かった!?」

 

 

全身を白のスーツに纏いサングラスを身につけた中年らしき男。常に不気味な笑みを浮かべながらこちらを見てくる。聞けばこの男、ロイミュード006でこれまでのドライブの戦闘をこっそり見ていたらしく、ドライブを必ず倒してあげると豪語する。

 

 

「今までの戦闘を見られていようが構わねぇ!倒してやる!変身!」

 

 

「なら人間態で相手してあげよう。ホォォォォウ、トリャア!」

 

 

「ぐぁぁ!なんだこいつ、今までのロイミュードが比にならない!」

 

 

006は人間態のままパンチを乱打をドライブに当て、吹き飛ばす。すかさずドライブは銃を構えて応戦するが006はアクロバティックにジャンプして銃弾を避けながらドライブに近づき、蹴りで銃を弾き飛ばした後もう一発胸部に蹴りを入れてドライブを変身解除させる。

 

 

「グハァ!こいつ…何者だ…。」

 

「私は28年前、ロイミュード108体を束ねる幹部の一人だったのさ。だがあのグローバルフリーズの日、私はプロトドライブに敗れデータとして封印された…。それがやっとそとに出られたんだ…今度こそドライブ、君を倒させてもらうよ。ハハハハ!!」

 

 

そういって006はドライブのもとを去っていった。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

学園地下室にて…

 

 

「なあ彩、あの006が言っていたプロトドライブってなんだ?今使っているドライブにも前任者がいたのか?」

 

「うん。プロトドライブ。かつては正義の心がプログラムされた試作型ロイミュード000が変身していたみたい。28年前のグローバルフリーズの夜、プロトドライブは108体のロイミュード全員を相手にして撃破したんだって。」

 

「へぇぇ。このドライブの前任者にも、すごい人がいたんだなぁ。」

 

「シンジ君、彩ちゃん。006に関すデータを警察から提供してもらったわ。提供してもらったわ良いのだけど…。」

 

「ん?どうかした?」

 

「それが…全然情報がないの。コピー元どころか、撃破方法まで書いてないわ。」

 

「え?警察にも006の倒し方が分からないのか!?」

 

「ええ、そうみたいね。そうなると撃破方法は私達で考えなきゃいけないみたい。」

 

「そんなぁぁ。」

 

 

正体不明のロイミュード006を前に作戦のたてようがないため苦戦するチームドライブ一行。しかし006の撃破を願っているのはドライブ以外にもいたのであった…。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

その日の夜、燐子は学校の用で遅くなり家路についていたのだが…

 

 

「生徒会の仕事でこんなに遅くなっちゃった…。速くゆっくりしたいな。」

 

「そこのお嬢さん、ちょっと待ってくれないかな?」

 

「その姿は…まさか、006!?」

 

「正解。」

 

(こいつはシンジ君を変身解除させた強敵…。怖い…!)

 

燐子は怯えながらもドア銃を構えて006の方へ銃口を向けるが006はなにも動揺しない。燐子はトリガーを引いてエネルギー弾を発射するが006は全て避けながら燐子の方へ向かっていく。

 

 

「ドライブとその仲間にはこう伝えてくれ。今週の土曜の夜七時、海岸沿いの公園で決闘しよう、と。もし来なければ…まずドライブの仲間から恐ろしい目にあってもらうよ?」

 

 

不気味に笑みを浮かべる006。

燐子は恐怖でからだが震えており、ドア銃もまともに持てなくなりその場に膝から崩れ落ちてしまった。それでも連絡しないとまずいと思いグループチャットで全員に電話をかける。

 

 

「み、皆…は、はは話したいことっ…が…」

 

「燐子!どうした?一旦落ち着け!」

 

「006に…会ったの…。」

 

「嘘でしょ!?燐子ちゃん、大丈夫だった!?」

 

「おい、そっから何があったんだ!」

 

「006にっ…言われたの…。今週の土曜のっ…夜七時、ハァ…ドライブとその仲間を海岸沿いの公園連れて来いって…。来なければ仲間がひどい目に会うって…。」 

 

「何だって?アイツ、俺と決闘するつもりか!?」

 

「とりあえず、地下室にあつまろ!」

 

 

彩の号令で一度地下室に集まることになった一同。しかし、この事件の結末は思いもよらない展開となったのであった。

 

 




この小説かく前にあらすじみたいなの書いて一話で終わるかなと思っていたんですが…終わりませんでした ←この絵文字ムカつく
読了、ありがとうございました!


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黄金に輝く進化とは何か

間髪いれず続きを書いていきますスマホで書いているのでスマホっ首が心配されます。
本編どうぞ


 

学園地下室にて…

「どう?落ち着いた?」

 

「はい…落ち着きました…。」

 

「そっか、それはよかった!」

 

 

現在、ゆりが燐子をなだめている。背中をさすったりしたお陰で昨日の夜に比べればかなり恐怖心も紛れたようだ。ゆりが持つにじみ出る優しさというのは誰かを包み込むような力があるのかもしれないと思いながら2人を見つめていたシンジ。

一方彩は006の、その正体不明さに不安を抱いていた。

 

 

「うーん、相手が何をしてくるか分からない以上、これ使うしかないかなぁ…。」

 

「それは…前作ってたF1?」

 

「そう。シフトフォーミュラ。でもこれを訓練無しで使うのはすごく危険だから訓練しないとね。ということでシンジ君!今から君にはこれを乗りこなす練習をしてもらうよ!」

 

「唐突な気がするが……まぁそうも言ってらんねえ。使ってみるか!」

 

 

Drive! Type  Formula!!

 

「ごついアーマーだな。フォーミュラってくらいだからやっぱり速いのか?」

 

「うん。タイプスピードよりすごく速くなってるよ!ただ速すぎるあまり首を痛めるかもね」

 

「なるほどな、じゃ、ひとっ走り行くか!」

 

Fo Fo Formula!!

 

「うぅぅわ!はえええ!やべえ、首が重力に耐えきれねぇ…」

 

「シンジ君!今すぐ変身を解除して!これ以上は危険だよ!」

 

「ああ、そうさせてもらうわ…いってぇ……。」

 

 

シンジがタイプフォーミュラに変身していた時間は約10秒であった。たった十秒でこれだけきついのか、とシンジの脳内をフォーミュラを使いこなせるかという不安となってよぎった。

変身を解除したシンジはその場に倒れこみ、彩に担いでもらったが担いでもらってる間であった。シンジの脳内が不安に押し潰されそうになった時に"感謝"というワードが浮かんできたのは。

 

 

「ありがとうな、彩、それに皆も。いつも俺を助けてくれて。」

 

「どうしたのかしら?急に人に感謝するなんて。」

 

「なんか、ふと俺の頭に思い浮かんだんだ。助け助けられの日常がどんなに嬉しいことかって。俺、小さかった頃は親がいなくて寂しい思いをしてたからな。」

 

「シンジ君…。」

 

「だからこそ006なんかに大事な仲間を傷つけさせたりなんかしてたまるか!彩、なんとか明日の決戦までにフォーミュラを使いこなすぞ!」

 

「うん!なら、訓練再開!」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

Side 006

「お前も復活していたのか、006よ」

 

「ああ、ハートがいない今、君がリーダーかな?008。」

 

「そうなるな。今回復活したロイミュードは15体。そしてドライブに倒されたのは7体。残り七体で超進化態を四人集めなければならない。」

 

「私とあなたはもい超進化寸前。残り2体を集めないとねぇ。明日私はドライブと決着をつけることになっている。ドライブを倒すのはこの私。いいね?トルネード。」

 

「ふん。今さら俺を名前呼びか、006」

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

海岸沿いの公園、夜7:00

 

「来てやったぞ、006。仲間も連れてな。だが仲間に指一本でも触れたら、どうなるか分かってるだろうな…。」

 

「おお、怖い怖い。じゃ、早速始めましょうか。」

 

「その前に!お前の目的はなんだ…?」

 

「超進化態になること。だが、そのためにはドライブ、あんたが邪魔だ。今日で消えてもらうよ!!」

 

「そうはさせるか!俺は…市民をお前らの企みから守る!変身!」

 

 

Drive! Type  Speed!

 

 

シンジはドライブに、006はサングラスを外し人間態からロイミュードへ姿を変えた。互いににらみ合い、それぞれの意思を拳にのせて殴りあう。

互いに胸ぐらをつかみ合ったときに006はドライブに飛び膝蹴りとエネルギー弾6発を当てる。ドライブに攻撃しながらも、不気味に笑みを浮かべるのが表情が見えなくても分かる。

 

 

「許さないわ006…私達の仲間を…これ以上傷つけないで!!」

 

「やめて072!あなたまでやられるわよ!?」

 

「くらいなさい!はぁぁぁぁぁ!」

 

 

072は006に向けてエネルギー弾を何発も発射してヒットさせるが006は全く動じない。それでも構わず072は仲間を傷つけられた怒りにまかせ、エネルギー弾を乱射していくのであった。006はそれをバカにするよう鼻で笑い高速で移動した後072に一発強力なパンチを当てた。

 

 

「きゃぁぁぁあ!」

 

「ロイちーちゃん!…動いて!」

 

「私は…大丈夫だわ…。でもシンジ君が…。」

 

「072。行方不明かと思えばまさか人間と戯れていたとはな…。失望したよ。私達を裏切るなんてね。ここで終わりだ!!!」

 

 

 

 

Drive! Type  Formula!

 

 

「何!?グハァッ 貴様、どこにそんな力が残っている!?」

 

「仲間を傷つけられて、黙っていられるかよ!行くぞ006!」

 

「くッ、グアァァァ!」

 

072にてが延びる寸前でドライブはタイプフォーミュラにチェンジし、高速で006に寄り、キックをお見舞いする。その後ラッシュをとめずに006を圧していく。途中006も高速移動をしてくるがドライブも高速移動で対応。006に大ダメージを与えることに成功したがシンジ自体にもかなり負荷がかかりお互い満身創痍である。

 

 

「フハハ…ハハハハ!」

 

「ん?何がおかしいんだ!」

 

「ドライブ一行が満身創痍のところ悪いけど私には進化態があってね…。見よ、私の真の姿を!」

 

チームドライブを絶望に染める006。しかし…

 

 

「これが私の進化態だ! グアァッ!」

 

「何だ?何が起きたんだ? ウワァァァ!」

 

「キャァァァ!何?何なの!」

 

 

突如006の胸のプレートをめがけ金の刃をもつシフトカーらしき何かが突進し、突き刺す。006はコアのみ破壊され首がガクンと落ちた。コアが砕けた直後ドライブにエネルギー弾が飛んで直撃し、大爆発を起こした。

シンジが満身創痍のなか見たのは、紫の角と左肩から胸にかけてタイヤがはまっている、黄金に輝くライダーであった。

 

「あれは……ハート!?」

 

 

 

 

 

 

 




2000字越えちゃったぁぁ まぁいいや(白目)
読了、ありがとうございました!


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旋風のカーボウイはどこから現れるのか

サブタイトル決めるのも難しいですね
ということで本編どうぞ


学園地下室にて…

「そうか、そんなことがあったのか!彩達たいへんじゃったのぉ!」

 

「そうなんだよおじいちゃん!いきなり006のコアは砕けるし006のボディが回収されるしシンジ君も爆発したしもう何が何だか分からないよ~。」

 

「なぁ千聖。彩は今誰としゃべってるんだ?おじいちゃんって言ってるけど。」

 

「ハーレー=ロル博士。彩ちゃんが所属しているコアドライビア研究所の所長みたいね。彩ちゃんの恩師でもあるわ。」

 

「なるほど研究所のお偉いさんなのか。」

 

「そこのboy!!君が泊シンジ少年だな!?話しには聞いていておる。なかなかクレイジーなboyだぜ!ハッハハハ!」

 

「なんか勝手にクレイジーって言われたんだけど…あの博士こそクレイジーだな。」

 

「君たちにはこれからも期待しておるぞ!わしは研究所で謎のシフトカーを追ってみるとしよう。ロイミュード撲滅頑張ってくれ!goodrack!」

 

「good ruck!よし、報告完了!」

 

「あ、嵐のようなおじいさんだったな…。」

 

「あの謎のシフトカーとハートらしき人物は博士にまかせて私達は次のロイミュード撃破の方法を考えよ!」

 

「彩、ハートってなんだ?ロイミュードか?」

 

「あ、そっか。シンジ君には言ってなかったね。ハートはナンバー002の幹部ロイミュードの一人でロイミュード108体のリーダーでもあったよ。過去にプロトドライブを倒したこともあるみたいだよ。」

 

「プロトドライブを倒した!?そいつ相当強いのか…そんな奴が復活してたのかよ。」

 

「でもね」

 

「?」

 

「今回復活が報告されたロイミュードの中にハートは含まれてなかったの。」

 

「え?それじゃ前に海岸沿いの公園で見たアイツは何者なんだ!?」

 

「それは私達にも分からないわ。ロイミュードの私でも分からないのよ。そこは博士達にまかせましょ?」

 

「そうだな。俺たちのバックに強力な見方がいるんだ。頼りにしなきゃな。」

 

「はぁはぁ…皆!」

 

「?どうしたの燐子ちゃん。そんなに慌てて。」

 

「一年生のクラスで重加速が起きた後…一人倒れたの…。」

 

「嘘だろ?この学校にロイミュードが紛れてた!?」

 

「警察も来てるみたい…。現場に行こう!」

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

1年のクラスにて…

 

「有咲が……有咲が倒れた…」

 

「落ち着いて香澄。有咲ならきっと戻ってくるから。」

 

「ん?香澄ちゃん!?」

 

「あ、彩先輩…。私、受け入れられない…。」

 

「おたえちゃん、香澄ちゃんのこと頼める?私達、この事件を少し捜査しないといけないから。」

 

「分かりました、もしかして彩先輩って刑事?」

 

「ん?まぁそんなところかな。」

 

「彩、警察来てるから俺達捜査できなくねえか?」

 

「まぁ見ててよ。すいませーん。私達こういうものです。」

 

「機械生命体対策班の皆さんか。どうぞお通りください」

 

「嘘!通れちゃったよ」

 

「チームドライブは国から捜査権を認められてるからね。よし、捜査開始!」

 

 

捜査開始から三十分後。特に手がかりがなく困り果てていたその時重加速が発生。その時シフトカーを持っていたシンジ、彩、燐子のみが自由に動けるようになった。

 

 

「お目当ての少女は…逃げられちまったか。」

 

「ロイミュード!人が突然倒れたのもお前の仕業か!」

 

「そうさ、私の名前はボイス。そして今回は特別ゲストにも来てもらっている。リーダー、こちらです。」

 

 

ボイスが声をかけるとジーンズにカーボウイハットを被った男が風を切って現れた。そしてそのままロイミュード008へと姿を変えた。

 

 

「俺の名はトルネード。世界を駆け巡る、情熱の風さ。」

 

「トルネード!?シンジ君気を付けて!ハートに次ぐ幹部ロイミュードで、高速移動に注意して!」

 

「わかったぜ彩、高速移動って言うならやっぱりフォーミュラだな。」

 

「おい、仮面ライダー、」

 

「ん?なんだ?」

 

「お前、モテないだろ。俺にはわかっちまうぜ。このかっこいい俺ならな。」

 

「おいおい、俺に喧嘩売ってんのか!アァァァクソ!変身! 」

 

「凄い…モテないだろって言われてかつてないほど怒ってるわね…。」

 

 

トルネードと高速移動による戦闘が始まった。お互い互角に牽制していたが途中トルネードが風のスピードを上げてドライブ以上の速さで追い討ちをかけていく。負けじとドライブもフォーミュラをシフトアップさせるが…

 

 

「シンジ君、これ以上シフトアップしたら体もたなくなっちゃうよ!」

 

「でもここでこいつを追い払わないと逃げきれていない皆が危ない!やれるだけやってみるさ!」

 

「さて、次はこっちの少女を狙うか…」

 

「まずい、こっちは手が空いてねぇ!」

 

「フフフ…。私と一緒に来てもらグワァァァ!何だ!」

 

「シンジ君!ここは私と千聖ちゃんに任せて!彩ちゃんは二人を逃がして!」

 

 

「ありがとう二人とも!香澄ちゃん!おたえちゃん!二人ともこっちに逃げよ!」

 

「サンキュー二人とも!俺はトルネードに集中させてもらうぜ!」

 

「ふん、何を言っている」

 

 

トルネードは右腕をドリルがたの突起に変えてドライブを襲う。ドライブは三発ほど攻撃を喰らうがすかさずハンドル剣で応戦する。

 

 

「チッ、なかなか手強いな。俺の進化の方が先のようだ。一時撤退だ。」

 

トルネードは高速回転で竜巻を産み出して撤退した。

 

「遅くなった燐子、ロイちーちゃん。俺も応戦する!」

 

「くそ、三対一か。ならこれでも喰らえ!」

 

「う、うるせぇぇえ」

 

 

ボイスは肩のパーツから大音量を発してドライブ達を苦しめる。しかし、燐子がローリングラビティでボイスを押さえつけてその場を切り抜ける。

 

 

「私も撤退のようだな。さらばだ!」

 

「おい、まて!って何か落としてったぞ?これは…なんかの招待状?」

 

 

シンジ達三人は逃げ遅れた二人と彩のもとへ向かう。

 

 

「二人とも、無事だったかしら?」

 

「私は大丈夫だよ。でも香澄が…。」

 

「そうか、香澄って言ったか。大丈夫、倒れた君の友人も目を覚ますしあの怪物は俺が倒す。」

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

Side???

「006の回収は成功した。ライノバイラルコアの調子もかなりよかった。」

 

「そっか。かなり順調だね。ロイミュード全滅までそう日はかからないはず。いよいよ私達の出番だね。」

 

「ああ、待ち遠しいな、計画が果たされる日が。」

 

 




この小説はある程度ストーリーの流れをあらかじめ決めた上で書いているんですけどどんな結末になるんでしょうね。自分にも分からなくなってきました
読了、ありがとうございました!


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友情の本意を知るとどうなるのか

ついにUAが1000を越えました!ありがとうございます!
いやぁ叫びたい気分です 叫んでいいですか?
本編どうぞ


学園地下室にて…

「シンジ君、さっきから紙見てどうしたの?何か凄い唸ってるけど。」

 

「この前ボイスが落としてったものなんだ。あの有咲って子がターゲットにされたのとなにか関係がありそうなんだよな。」

 

「深掘りするのはいいけどやりすぎには注意よ?敵が一人とは限らないから。」

 

「ボイスの落とし物って何かの招待状みたいだけど…」

 

「パーティーraiseか。この日は学校ないし俺行ってみるか。」

 

「ちょっと!私の話聞いてた!?敵は一人とは限らないのよ?トルネードもいるかもしれないのよ!」

 

「やけに保守的だな。何かあったのかよ。」

 

「……とにかく、行くのはさけて!お願いよ!」

 

 

そう言って072はどこかへ行ってしまった。追いかけるように千聖が地下室から出ていく。

 

 

「ロイちーちゃん、いったいどうしたんだろ。何か嫌なことでもあったのかな」

 

「さあな、事情でもあったのかもな。ボイスの手がかりでも見つかったし少し調べてみるか」

 

 

その時、燐子が突然耳を塞いで苦しみだした。すぐさま彩がマッドドクターの能力を使い耳を治療したためその場をしのいだ

 

 

「燐子ちゃん!何があったの!?」

 

「わからない…何かに共鳴した感じだったの…。」

 

「共鳴か…敵は聴力に以上を与える能力をもっているのかもしれないな。」

 

「そうだね。でも燐子ちゃんが無事でよかったよ。」

 

「今の…何かの手がかりになるかも…。」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

学園屋上にて…

「あら、ここにいたのね」 「…何か用かしら。」

 

「理由を聞きたいのよ。なぜあなたが今回だけは恐怖心を抱いているか。」

 

「…言いたくないわよ」

 

「大丈夫よ、私が受け止めるわ。」

 

 

千聖の安心感と言うものを感じとり072はぽつりぽつりと言葉を紡ぎ出す。

 

 

「私…今朝フラッシュバックみたいなのを見たの。おそらく前の072の記憶。ロイミュードの幹部にいきなり後ろからコアを貫かれて得られた仲間と離ればなれになっちゃった。」

 

「…」

 

「私は、いつか皆と別れる日がが来るのかって…怖くなったの。」

 

「それでそれでシンジ君を引き留めたのね。…あなたもポンコツさんね。」

 

「……え?」

 

「私達が離ればなれになることはないわ。前の記憶では離ればなれになったのかもしれないけど今度こそ私達があなたのことを守る。少なくとも私達はあなたの味方よ?」

 

 

千聖はそっと072を抱きしめる。壊れ物を扱うようにそっと。072は涙を流しつつ意を決した。

 

 

「ありがとう、千聖。私、皆の力になるわ!」

 

「ふふ、そうこなくっちゃ♪」

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

日曜日

「あそこがパーティーraiseの会場だな。一人でしか行けないし、俺が行ってくる。」

 

「うん、気を付けていってきてね。ロイミュードに遭遇したら私達に連絡してね。」

 

「分かった、行ってくる。」

 

 

 

 

 

 

「いらっしゃいませ、本日はどの方をご指名で?」

 

「いえ、特に指名とかないんですけど…」

 

「そうですか、ですがごゆっくりどうぞ」

 

 

(いたって普通のパーティーみたいだな…)

 

シンジが会場に入ってから五分後

 

(なんだ?この音は?ここには女性客が多いが女性は誰もこの音には気づいてないのか?)

 

そんな推理をしていると衝撃的な場面を見かける。

 

「フフフ…君の美しさに見とれてしまうよ」

 

「とっても嬉しいです…。」

 

 

ボイスがロイミュードの姿で女性と会話していたのだ。しかもその女性は目の前にロイミュードがいることに気づいていない。そしてその場で金銭の授受がおこなわれていたのだった。

 

 

「彩、聞こえるか?」 「ロイミュードを見つけた感じ?」

 

「ああ、しかも堂堂と金銭の授受が行われている。撃破しに行く。」

 

「うん、分かった。start your engine!」 「変身!」

 

 

Drive! Type  Speed!

 

早速ボイスに殴り飛ばす。ボイスは吹っ飛び、その影響で女性客達はボイスの洗脳から解き放たれ、悲鳴と共に逃げていった。

 

「お前の目的は女性を騙して巨万の富を得ることだった。女性がいきなり倒れたり物音に過敏になるのはお前が出す音波の副作用だったわけだろ!」

 

「そうだ…だがそれが分かったところで俺はとめられないよ」

 

「そうだ…仮面ライダー!俺と戦ってもらう!」

 

「クッ、トルネードがいやがったか…」

 

 

トルネードと戦闘になるドライブ。まだ超進化していないのが幸いであったがそれでもドライブにとって強敵であることに違いはない。トルネードは右腕を突起に変えてドライブを圧し始める。

 

 

「つええだろ俺…かっこいいだろ俺…。この体はもう超進化の手前まで来ている。だが超進化のためにはお前が邪魔だ、仮面ライダー!これを喰らいな!」

 

「なんだ? グアァァァ!」

 

 

トルネードは左手で熱風を発生させドライブの左足めがけて攻撃する。その攻撃はドライブの左足に直撃し変身解除させる。シンジは左足に重症を負うことになった。

 

 

「シンジ君!助けに来たよ!ってその怪我は!?」

 

「チッ、応援が来たか。ここは撤退だ。ボイス、一度体制を立て直すぞ。」

 

 

ボイス、トルネードはその場を後にしたが駆けつけた彩とゆりはシンジの左足の怪我に衝撃を受けた。今すぐ治療が必要だとすぐに判断できてしまう怪我であった。

 

 

「シンジ君!ゆりさん!マッドドクターを!」

 

「分かってる!シンジ君、少し我慢しててね!」

 

「ハァハァ…もうマッドドクターの世話になんかなりたくねぇな。」

 

 

シンジはなんとか一命和取り留めた。この後三人は地下室まで帰るはずだった。

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

夜、途中の広場にて…

「シンジ君!怪我の方は大丈夫!?」

 

「よかったわ…。応急処置で一命は取り留めたってところかしら…。」

 

 

燐子、千聖、072が駆けつけ重症を負ったシンジを心配する。

しかしそこへ追い討ちをかけるようにボイスが立ち塞がる。

 

 

「先ほどの戦いで重症のようだね。今ここで俺に倒されてもらおうか、仮面ライダー!」

 

「まずい、今の俺は…」

 

「当然戦える分けないよなぁ 無様な姿だ「侮辱するのはやめなさい!」なんだ?」

 

「ロイちーちゃん…」

 

「私の仲間を侮辱するのは許さないわ。ボイス、あなたは私が倒す!」

 

「ロイミュードの裏切り者が!倒されるのはお前だ!人間と友情ごっこ何てしやがって」

 

「ごっこなんかじゃない!私は、千聖に導かれて大切な仲間とであった。皆にどれ程助けられたか!」

 

(少なくとも私達は味方よ?)

 

「ごっこなんかじゃない、本物の友情を築き上げたい!私は、もっと皆と一緒にいたいの!!!」

 

 

その瞬間072の体が金色にひかり始めた。072本人も困惑していると体がプレーンではなく、金色をベースとした全く異なる姿へと超進化したのであった。




文字数がコントロールできません 叫んでいいですか?
新たにお気に入り登録してくださったシキ七八様、もう一人の方、ありがとうございました!
それと私が出した、始めての短編をお気に入り登録してくださった「パルス」様、ユーた様、高身長スポーツ選手様、お気に入り登録、評価してくださったRAILI様、ありがとうございました!もう嬉しいです(語彙力さらば)
読了、ありがとうございました!


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ブレーキのないお嬢様はいつから協力者だったのか

今回は新キャラを二人だしていこうと思います。
その前に前回の続きですね
本編どうぞ


「これが…私の求めていた友情……ありがとう皆、お陰で、私の心が極まった!」

 

「いきなり超進化したとでも言うのか…だがさっきも言った通りお前は倒されるんだよ!」

 

 

ボイスと072改めフレンドは戦闘に入る。ボイスはフレンドに殴りかかるがフレンドには全く効いていない。フレンドが一発裏拳を当てるとボイスが肩のスピーカーから音波を出して攻撃しようとするが、ここでフレンドが機械的なエフェクトと共にベースを型どった弦楽器を装備する。フレンドがそのベースを掻き鳴らすとボイスの音波が耳を塞ぎたくなるような不快な音がかき消される。

 

 

「バカな…俺の音がかき消されただと!?」

 

「これが私の力なのね…。ということはこれで攻撃もできるのかしら?」

 

「グハア!」 「凄いわもう一人の私!そのまま倒しちゃいなさい!」

 

「千聖ちゃん…気合い入ってるね…。」

 

 

フレンドがベースを掻き鳴らすと音符のような物が数多く現れ、ボイスに向かって飛んでいき直撃する。

 

 

「さあ、これでとどめね!」

 

「ロイちーちゃん!最後はあれ使ってみて!」

 

「あれ?どこを指しているのかしら?って何か来てる!ずいぶんマイペースに走ってるじゃない」

 

 

彩が指を指した方から大型トレーラーを模した物がこちらへ力強くゆっくりと向かってくる。フレンドはそれを手に取るとバズーカモードへと変形させた

 

 

「あれはトレーラーのバズーカか…。じゃあ名前はトレーラー砲だな!」

 

「絶対言うと思ったわ…それでどうすればいいのかしら?」

 

「上のスロットにシフトフォーミュラをいれる!その後になんかてきとーにシフトカーを二台いれて、打つ!」

 

「シンジ君シフトカー借りるわね。えっとこうかしら。」

 

 

フォーミュラー砲!

 

 

「で、シフトカーを二台いれるのね」

 

 

ヒッサーツ!  FullFullFormula Taifooo!

 

 

トレーラー砲から強力なビームが発射される。ボイスに直撃し爆散。コアが破壊された。

 

 

「やったー!また一体撃破だ!」

 

「よくやったわ。もう一人の私、フレンド。」

 

「皆…」

 

「「「「「?」」」」

 

「これからもよろしくね!」

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

学園地下室にて

「皆、よくやったわ!」

 

「え?こころちゃん?何でここにいるの?」

 

「あ、こころちゃん!まってたよ!」

 

「彩、あの人、もしかして花咲川の異空間って言われてる人?」

 

「そう!弦巻こころちゃん。私の研究所コアドライビアに技術提供をしてくれてる協力者だよ!」

 

 

彩とこころ以外全員が驚く。無理もない。一見普通のおてんば娘と思われていた一学年下の生徒が、まさか技術援助を行っている大物だとは思わないだろう。

 

 

「彩、今日はこれをわたしに来たの!」

 

「この計算式って…シフトフォーミュラのサポートカーの式!?ありがとうこころちゃん!また開発が捗りそうだよ!」

 

「それはよかったわ!そうだ、今日は皆に手伝ってほしいことがあって来たのよ!」

 

「手伝って…ほしいこと?弦巻さん…何なのそれは?」

 

「新しい仮面ライダーの資格者探しよ!」

 

「「「「「えぇぇ~!?」」」」」

 

「今から商店街にいって新しい仮面ライダーのスカウトよ!皆、行きましょ!」

 

「行っちゃったよ…ブレーキがないんだな、こころ…。」

 

「そう簡単に見つかるとは思わないけど…とりあえず行ってみましょ?即戦力になってくれるかもしれないわよ?」

 

「そうは行ってもな…一般人巻き込むなんてあのお嬢さんなかなかだぞ?……まあ、行ってみるか。」

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

商店街にて…

「ハァハァ…やっと追い付いた…。って弦巻さん、その風船は…何ですか?」

 

 

燐子の人見知りが発動しながらもこころにきいてみる。

 

 

「ミッシェルから貰ったのよ!とっても愉快な熊さんね!」

 

「みんなぁ~ミッシェルだよ~風船どうぞ~。」

 

「ゆるい熊さんだな。!おいこころ、まさかあの人を仮面ライダーにスカウトする気じゃないだろうな!?」

 

「これからスカウトしてくるわ!新しい仲間になるのよ!」

 

「嘘だろあのお嬢!」

 

 

シンジの言うことを聞きもせず早速スカウトに向かうこころ。ここからはこころとミッシェルもとい中の奥沢美咲との会話の様子である。

 

 

「ミッシェル~!」

 

「ん~?なにかな~?(えっこころ!?私に接触して一体何をするって言うの!?)」

 

「ミッシェル!あのね、仮面ライダーになってほしいの!」

 

「………へ?」

 

「皆を助ける仮面ライダーよ!どう?なってみないかしら?」

 

(ぇ~。仮面ライダーって何。普段の学園生活でもそうだけどこの人いきなり何言っているの。なんかあそこにいる連れの人たちまで困った顔してるよ。とにかく、面倒なことには巻き込まれたくない!)

 

「ミッシェルはね~、いろんなお仕事があるんだよ~。だからこれ以上は大変かな~。」

 

「そう…残念だわ…。あ、ならアイテムだけ渡しておくわ!仲間になりたいならいつでも私達にいらっしゃい!またねミッシェルー!」

 

「あ、ちょちょっと!」(変なものだけ渡されたんだけど…。私にどうしろって言うの!?)

 

「それと私達は平和を守る組織よ!あなたも加わって一緒にロイミュードと戦うのよ!」

 

(全然何言ってるかわからない…。)

 

「シンジ!交渉は成功だわ!」

 

「どこがだよ!後半はほぼほぼこころの独壇場だったじゃねえか!」

 

「これで私達に強力な助っ人が加わったわ!万々歳ね!」

 

「はぁ…おてんば通り越して暴走機関車だな…。」

 

 

その時商店街に風を切る音と共にカーボウイハットを被った男が現れた。008、トルネードである。トルネードはロイミュードへと姿を変えるとこころに目をつけ、そのまま旋風となってこころをさらってどこかへ消えていった。

 

 

「こころ!あぁ、どうしよう、こころが!」

 

「美咲ちゃん!落ち着いて!こころちゃんは私達がとりもどすから。」

 

「ああ、こころは俺たちが取り戻す!」

 

 

そう決意するシンジ達。それとは別にショック状態になりながらもこころから渡されたアイテムを握りしめてあることを決意した美咲。

美咲が握りしめていたのはマッハドライバー炎である。

 




はい、新キャラはこころと美咲でした。早速こころは拐われましたがどうなるんでしょうか
読了、ありがとうございました!


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常識人が下す決断とは何か

評価して貰うにはまだまだほど遠い小説ですね
評価して貰えるように頑張ります。
あ、誤字には気を付けてるんだからね!
ということで本編どうぞ


授業中…

 

「奥沢さん、奥沢さん!戻ってこいって!」

 

「え…市ヶ谷さんどうしたの?ってこれはヤバイ!先生ごめんなさい!ぼーっとしてました…。」

 

「奥沢さん、やっぱりこころのことが気になるのか?」

 

「……うん。」

 

「あのロイミュードとか言う怪物に拐われたらしいな。でもな、彩先輩達に任せとけって。あの人たちならやってくれるさ。」

 

「…うん。今は信じるしかないよね…。」

 

(気が気じゃないよ。こころが突然拐われたんだもん。それでもこころが助かる道はもう…これしかないか。)

 

 

美咲が見つめる先にはこころから託されたマッハドライバー炎があった。

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

昼休み中

 

「どうしよう、こころちゃんを拐ったのはトルネードだよ!?どうしよう!」

 

「落ち着け彩!確かに相手はトルネードだ。だが、こっちだってトレーラー砲だってあるしロイちーちゃんだって超進化したんだ。俺達だって強くなっているはずだ。」

 

「…そうだね。じゃあ作戦たてよ!決行は明日の夜でどう?」

 

「ええ、そうね。早いに越したことはないわ。あ、そうそう。フレンドからこんなデータを貰ったの。」

 

「え?これはトルネードの…人間態?」

 

「そう。ジョージ白崎。世界を旅するコーディネーターで特に彼の作るネックレスが有名だったらしいわ」

 

「そうなんだ…。はっ!まさか…」

 

「どうした?燐子」

 

「このネックレスが、トルネードの超進化の鍵になっていたり…」

 

「こころを拐ったのもトルネード自身が超進化するためだったのか?だとしたらまずい!皆!作戦の決行を今日の夜にするぞ!」

 

「場所はどこなの?」

 

「海岸沿いの教会かもしれないってフレンドが言ってたわ。過去の行動データから割り出したそうよ。」

 

「すげぇなロイちーちゃん…。よし、皆、作戦開始まで準備だ!」

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

作戦決行の夕方、地下室

 

「ねぇみんな…」

 

「ん、燐子か。どうしたんだ?」

 

「実は…話があるって人がいるの…。」

 

 

来たのは友人を拐われた奥沢美咲であった。

 

 

「あんた…もしかしてこの前商店街でドライバーを渡された人か?」

 

「そうです。…単刀直入に言います。私にこのアイテムを使う権限をください!それと…私を皆さんの作戦に連れていってください!」

 

「「「「「!?」」」」」

 

 

一同が仰天する。それもそうだ。最近知り合った少女がマッハドライバーを握りしめて危険なミッションに加わろうとしているのだ。だがそう簡単にOKを出す人は誰もいなかった。

 

 

「奥沢さん…そんな危険なことさせられない。私達がこころちゃんを助け出すから…待ってて欲しいの。」

 

「いくら先輩の命令だからって…助け出すのが危険だからって…この力が私でも使えるって言うなら私は行きます!」

 

「…分かったよ奥沢さん。そこまで言うなら俺と一度勝負してくれ。」

 

「ちょっとシンジ君!?今は争ってる場合じゃないよ!」

 

「争いじゃない…奥沢さんの覚悟をみるだけさ…変身!」

 

 

Drive! Type  Speed!!

 

 

「行かせて貰いますよ、先輩…。」

 

 

Signalbike!  Rider!  Mizel!

 

 

「これが仮面ライダー…。はあぁ!」

 

「クッ、だが俺も負けてられない!」

 

 

二人がライダーに変身し、ぶつかり合う。肉弾戦ではやはり経験の差からドライブが優勢し美咲ことミゼルを圧す。勝負は分かっていながらも親友を助けたい一心で抵抗を続けるミゼル。

これではまずいと気付きミゼルは腕にある爪形の刃でドライブを引っ掻きダメージを与える。少しよろめいたドライブに連続で攻撃するがドライブも負けじと反撃する。

 

 

「先輩、行かせてください!どうしても私が助けないといけないんです!!」

 

「グアッ、でも、君を危険にさらしたくない!」

 

「その意見はもう聞きたくない!私が、親友を取り戻すんだ!!」

 

 

ヒッサツ、 FullSrottll! Mizel!

 

 

ミゼルの攻撃がドライブに直撃する寸前でミゼルは攻撃を止めた。その後ミゼルは変身をといた。

 

 

「…私だってこんなことしたくない。先輩が私を連れていかないって言うなら、私は一人で行きますよ」

 

「…待て、美咲。」 「…何ですか?」

 

「あんたの覚悟は分かった。親友を助けたいって気持ちが痛いほど伝わる。だがな、仮面ライダーになるってことはどんな恐怖が待っているかもわからない。怪我だけじゃすまない過酷な戦いに巻き込まれることになるんだぞ。それでもいいのか?」

 

 

一瞬恐怖に支配される美咲。だが、拳を握ってまっすぐな目で言葉を紡ぐ。

 

 

「構わない!こころが拐われたとき、私は酷く不安に襲われた。でも、悪意をもった奴らのせいで私と同じ、それ以上の辛い思いをする人がいるって言うなら…私はその人達のために戦う!私の邪魔はさせない!」

 

 

地下室内にしばらく沈黙が続く。しかしその沈黙を破ったのはシンジであった。

 

 

「分かった。あんたの決意、しかと見届けたよ。皆!美咲も連れていくぞ。いいか?」

 

 

メンバー全員が納得した。それでも美咲はまっすぐな目でこころがいる方角を見据えている。

 

 

「よし、皆いくぞ!」




今回短いって感じさせてしまっただろうか。
次回で一章は終わるかな~どうかな~
読了、ありがとうございました!


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グローバルフリーズの末路はどんなものか

一応次で一章を終わらせることになりましたが次はエピローグっぽくなりそうです
本編どうぞ


チームドライブに美咲が新たに加わって一行はトルネード率いるロイミュード軍団がいると思われる教会へトライドロンで向かう

到着するとトルネードが案の定待ち構えていたのだがいつもの青と赤を基調とした色ではなく、青と金を基調とした色となっており全身が余剰エネルギーで黄金にひかり輝いていた。

 

 

「トルネード、お前その姿は…!」

 

「一足遅かったな、仮面ライダー。かっこいいだろ俺…。もう超進化は済んだ。この女はもう用済みだ。人類支配へ一歩進んだ記念にまずはこの女を殺してやる!」

 

「止めろ!!」

 

「きゃあぁぁぁぁぁぁあ!………あれ?私は…助かったのかしら?」

 

「ふぅ…なんとか助けられた…。」

 

「その声…美咲かしら…?」

 

 

こころが襲われる寸前でミゼルがジェット機能を使ってこころを救出する。幸いこころに目だった外傷はなく美咲は肩の荷が一つ降りた気分になっていた。

 

 

「答えろトルネード…グローバルフリーズを起こして何がしたいんだ…答えろ!!」

 

「今日でドライブは倒されるからな。特別に教えてやろう。グローバルフリーズの目的…それは人類の事実上の完全凍結だ。」

 

「…なんだと?」

 

「超進化態を四人集めれば世界全土に重加速を引き起こせる。それもシフトカーをもってしても動くことができないほど強力な重加速だ。そして人間を凍結することでロイミュードがこの世界を支配する。まさにロイミュードの楽園だよ。072、いや、今はフレンドと言ったか。お前も既に超進化態だ。どうだ、俺達に加わって「お断りよ!!」何?」

 

「私が望むのは支配じゃなくて共存よ!私がロイミュードだからって、野蛮なあなた達と一緒にしないで!」

 

「…交渉は決裂だな。さぁ、決着といこうか、仮面ライダーよ。」

 

「ああ、そうだな。決着つけるぞ、トルネード!変身!」

 

 

Drive! Type  Formula!

 

 

「先輩!あの取り巻きみたいなのは私達に任せてください!」

 

「たのんだぞ!うぉぉぉ!」

 

 

ドライブ、フレンドとトルネード、取り巻きのロイミュード4体と彩、燐子、ゆり、千聖、ミゼルが戦闘に入る。ドライブはシフトアップしてトルネードと高速で肉弾戦をする。シンジはフォーミュラの負担に慣れたようで以前フォーミュラを使用したときよりも上手く立ち回れている。だがそれでもトルネードとは互角。互いにダメージが辛くなってきたところでトルネードは右腕を突起に変化させてドライブを圧し始める。

トルネードの高速回転によりアーマーに傷を負うドライブ。それでもめげずにドライブはトルネードに立ち向かっていく。

 

 

「燐子先輩!大丈夫ですか!今そっち行きます!」

 

「こっちはなんとかなりそうだから…目の前の敵に集中して!」

 

(臆病な私だけど…皆強くなっている…。私だって……私だって負けてなんかいられない!)

 

「お、やるね~。なら私も!」

 

 

一方ロイミュードと戦闘している5人。ミゼルと千聖は死神部隊に進化したロイミュード2体を、彩と燐子は武器をもって二人がかりで、ゆりはトライドロンで相手をしている。なかなか戦闘に慣れないながらも善戦している。しかし彩がロイミュードから一発腕に攻撃を喰らう。すかさず燐子がシフトカーとドア銃で応戦し、立て直した彩がハンドル剣で致命傷を与えた。

 

 

「ハァハァ…。これじゃキリがない!こいつらあまりにもタフすぎる!」

 

「そうだね。でもこっちも圧してくよ~!」

 

 

タフでありながらも諦めずに攻撃を続ける5人。お互い体力が限界になったその時、刃を持った金色のシフトカーらしき何かがロイミュード4体のコアを一瞬で貫いた。5人は唖然とするがドライブとフレンドを加勢する。

 

 

「七人全員で俺と戦うか…いいだろう。まずはこいつを喰らえ!」

 

 

トルネードの熱風攻撃に一同が攻撃を食らうことを覚悟する。しかしフレンドはベースのようなものを掻き鳴らしてその攻撃を無力化した。

 

 

「そう簡単に仲間を傷つけさせないわ!」

 

「クッ、だが新入りの仮面ライダー、テメーから先には倒されて貰う!」

 

「きゃぁぁ!…痛い。」

 

「いてえか。いい気味だ。」

 

「だけど、あんたには負けたくない!」「グハァァ!」

 

「女起こらせたら怖いって言うの、分からねえか。行くぞ美咲、トドメだ!」

 

 

Formulafoo! Fullsrottll!

ヒッサツ、Fullsrortll!

 

 

「バカな、超進化した俺が負けるだと!あり得ねぇ!」

 

「俺達だって思いを乗せてるんだ、そう簡単に負けてたまるか!」

 

 

「グォォォォ!」

 

 

トルネードは爆散しコアの破壊も確認された。これでロイミュードの撲滅は達成された。

 

 

「これで、ロイミュードの野望は阻止…したのか?」

 

「そう…みたいだね。…………やったー!」

 

「ふぅ、やっと終わったのね。皆、お疲れ様♪」

 

「ほっ……凄い緊張した…。」

 

「トライドロンもお疲れ様!」

 

「美咲、よく助け出してくれたな。美咲の勇敢な一面がみれて嬉しかったよ。」

 

「……ありがとうございます。助け出せて嬉しいですよ、ホント。…こころ!」

 

「美咲!とっても怖かったわ!でも助け出してくれたときとっても嬉しかったのよ…。」

 

 

そういって二人は泣きながら抱き合っていた。

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

地下室にて

 

「あ、おじいちゃん!また金色のシフトカーがロイミュードのコアを破壊してたよ。」

 

「なんと!またやつが現れたのか!こっちも正体が掴めてないのじゃ…」

 

「おじいちゃんでも正体が分からないなんて…」

 

「でも皆、よくやったわい!まさか超進化態を倒した上グローバルフリーズを阻止するなんてな!明日は研究所に来なさい!私の奢りで祝福じゃ!」

 

「ホント!?やったー!!」

 

「よっしゃ!人の奢りで食べる飯は最高だぜ!」

 

「シンジ君ね…。少しは遠慮と言うものを覚えなさいよ。」

 

「それとそこのnewmemberよ!なかなか勇敢じゃったのぉ!祝いたいことだらけじゃ!」

 

「あはは…ありがとうございます。(この人が博士?強烈なおじさんだな…)」

 

 

地下室は祝福ムードに包まれていた。

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

学園物理室にて

Side???

 

「結果としてドライブを助けてしまった。だがこうでもしないと邪魔物が消えてくれないんでな。」

 

「仕方ないと思うよ。それでもいよいよ計画に着手できるから私としては良かったと思うよ?」

 

「今はそう考えるか…」

 

 

 

「さあ、Project Roimuniteの始動だ。」

 

 




オリジナルライダーのミゼルの情報をしたに載せておきますね
もしあれば感想をよろしくお願いします。
読了、ありがとうございました!

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
仮面ライダーミゼル
・身長は変身者の身長が受け継がれる
・ピンクをベースとしたミッシェルを彷彿とさせるデザイン
・両腕に3本の鍵爪があり必要に応じて伸びる
・背中にジェット機能搭載
・名前は開発者である彩が全体のデザインをみてミッシェルにしか見えなくなったことから名前をもじった。


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夏休み前のひとときを一番楽しむ者はだれか

今回で一章はおしまいです。今回は前回も言った通り一章のエピローグです
本編どうぞ


一学期終業式の朝、シンジはいつもと変わらず登校していたのだが学園に入ろうとした瞬間…

 

「グローバルフリーズ阻止おめでとうございます!」

「何か一言を!」「どういう心境ですか!」

 

(ええええええ!?こんなに記者が待ち構えてたの!?)

 

 

学園に入ろうとした瞬間数え切れないくらいの記者たちに囲まれた。当然テレビ慣れしていないシンジ。なんとか記者陣を掻い潜り彩のいる教室へとむかった。

 

 

教室にて

「あ、シンジ君おはよ!」 「あぁ、おはよう…。」

 

「やっぱりげっそりしてる。その様子だと記者に囲まれたようだね?」

 

「あぁ、そうだったよ…。すげぇ大変だった。」

 

「私も囲まれたんだよ?もう記者の押しが強すぎて大変だったしコメントも途中噛んじゃったんだよ!?かっこよく決めたかったのに!」

 

「そ、そうか…。」

 

「よぉお前ら。」 「ふえぇ…朝から疲れてるね…。」

 

「花音ちゃんに零斗君。おはよ!」

 

「なんか凄い記者がいっぱいいるけど…もしかしてシンジ君達なんかしちゃった?」

 

「別に悪いことじゃないけど…まぁ世界を救った感じ?」

 

「そのようだな。信じがたいがな。」

 

「それよりいいの?」 「え?何が?」

 

「燐子ちゃんが記者陣に包囲されてるよ?」

 

「まずいよシンジ君!人に慣れてない燐子ちゃんにとってあの包囲網はやばい!」

 

「彩!燐子を助けに行くぞ!」

 

 

二人は走って教室を飛び出し燐子救出へむかった。

 

 

「ハーレー。おめでたムードも今の内だぞ。」

 

 

 

 

10分後

「ハァハァ…二人ともありがとう…ございます。」

 

「ハァハァ…なんとか抜け出せたみたいだね。これで追っかけはもうないよ。」

 

「にしてもハァハァ…多すぎだろ記者…」

 

「先輩ー!」「お、美咲とこころか。」

 

「ハァハァ…こころ走るの速いって…」

 

「なんか楽しかったわ!大勢の人に質問されるのも悪くないわね!」

 

「こころ…お前ってホントすげぇな。」

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

終業式終了後 夜六時半

コアドライビア研究所所長室にて

「グローバルフリーズ阻止を記念して、カンパーイ!」

 

「「「「「「「カンパーイ!!」」」」」」」

 

「いやぁ~皆!よくやってくれたな!いっぱい食べてくれ!」

 

「あら、皆おいし…そう…。ってなにかしらこの毒物みたいなオーラを放ってる物体は。」

 

「ロシアンルーレットじゃよ!楽しんで貰えると嬉しいぞ!」 

 

「よーしじゃあ皆!ジャーンケーン…」

 

「ちょ、ちょっと!本気でこれ食べる人を決める気なの!?死人が出るわよ!」

 

「食べてみないとわかんねーじゃねぇか。それとも千聖、お前食べたいのか?」

 

「嫌に決まってるわよ!あーもう!参加するわよ!」

 

「「「「「「「ジャーンケーン、ポイ!」」」」」」」

 

 

 

結果はシンジの一人負けであった。

 

 

「くそ…こんなはずじゃなかったのに!」

 

「ほらシンジ君、あーん❤️」

 

「先輩良かったじゃないですか。大好きな彩先輩からあーんして貰えるなんて。」

 

「よくねぇよ!こんなやばいの食べさせられるんだぞ!?」

 

「シンジ君……男…見せてよ。」

 

「んんんんん…クソオオオ!頂きます!」パクっ

 

「……」 「お味のほどは?」

 

「うまい!こんなの食ったことねえってくらいうまい。」

 

「ほんと!私にも食べさせてよ!」「私も食べさせてくださいよ。」

 

「お前ら…急に食らいついてきたな…。」

 

「ハハハハ!見た目はヤバイかもしれないがよかったら食べてくれ!まだまだあるぞ!」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「ゆり先輩。」 「燐子ちゃんどうしたの?」

 

「私に…教えてください。なんで…あんなに張り切って…トライドロンで戦えてたのかなって…。」

 

「うーんなんでだろうな…。仲間との信頼かな?」

 

「…信頼?」

 

「そ、彩ちゃんが…仲間が作ってくれたマシンだから無敵なんだって思える信頼があったから私は戦えてたんだよ。」

 

「信頼…ですか。」

 

「燐子ちゃんも前線にでて戦っててかっこよかったよ?ドア銃もって戦う姿が様になってきたんだもん。」

 

「ありがとうございます!自信…ついたかも。」

 

「そっか。いい笑顔してるじゃん!」

 

 

皆とはまた別で絆を深めあっている二人もいた。

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「ねぇフレンド。」

 

「?どうしたのかしら」

 

「出会ってくれてありがとう」

 

「…照れるじゃない。いきなりどうしたの。」

 

「ここまでの皆との軌跡を振り返ってたのよ。私達は随分奇妙な出会い方をした。でもここまでやってこれたのはあなたが友情というワードを学習してくれたおかげなのよ。」

 

「私も…友情ってワードを学んで、極められてよかったわ。私にも安心できる居場所が手に入ったのだから。」

 

「フレンド…」 「千聖…」

 

「「これからもよろしくね!」」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「皆仲良くしてるねぇ」

 

「Hey Mrs美咲!!楽しくやってるかな!?ハハハハ!」

 

「博士…まあ楽しくやってますよ。」

 

「そうかそれは良かった!こころと美咲は仲良さそうで何よりだからな!」

 

「私もとーっても嬉しいわ!美咲と出会えて、助けて貰えたのよ!これからもまだまだ遊びたいわ!」

 

「あーハイハイ。これからもよろしく頼みますよ。」

 

「辛くなったらいつでも来てくれ!わしが慰めてやるぞ!ハハハハ!」

 

(ここが私の居場所か…なんだか温かい気持ちになれるところだね。)

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「ねぇシンジ君。」

 

「なんだよ。」

 

「あっという間の一学期だったね。」

 

「そうだな。ロイミュードと戦ったり、新しい仲間ができたりしてここまで濃密な一学期を過ごしたやつ俺達以外にいないだろ。」

 

「そうだね。あのね、私気づいたことがあるの。」

 

「ん?なんだ?」

 

「この場にいる皆が大好きだってこと。たった三ヶ月弱のことだけど皆の凄い一面をみれて皆のこと好きになったの。」

 

「…そうか。」

 

「だから、戦いが終わってもまだまだ皆とこうやって集まりたいの。もちろんシンジ君もだよ!」

 

「あぁ、いいぜ。俺達はいつまでも一緒だからな。たとえ卒業したとしても。いいよな?」

 

「うん!私、今とっても嬉しい!」

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

パーティーが終わりハーレーと彩は片付けをしている。そこで彩は前から気になっていた刃を持ったシフトカーとハートらしき人物について喋ってみた。この事についてまだハーレーは完全には分かっていないのだが少しだけ手がかりを掴んだらしい。

 

「ねぇおじいちゃん。例の正体不明のハートらしき人物はなんだと思う?」

 

「それがな、彩達がトルネードを倒した日から町で目撃情報があったらしいのじゃ。」

 

「え!?目撃情報!?」

 

「そうじゃ。夜中によく現れているらしいぞ。まぁ調査の方はわしらに任せてしばらくゆっくり休んでくれ。」

 

「分かったよ。いつもありがと!おじいちゃん!」

 

「可愛い孫みたいなもんじゃ、彩は。」

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

早朝5時 コアドライビア研究所

Side???

 

「ハーレーが感づき始めた。どうする?氷の針を打ち込むか?」

 

「まだしなくていいと思うよ。…綺麗な朝焼けだね。この朝焼けもいずれ選ばれた人のものになっちゃうのかな」

 

「ああ、そのために俺ら二人がいるんだろ。ハーレーにもいずれ地獄を見させてやる。」

 

 

そう話す二人の男女の目は窓の景色をまっすぐ目に焼き付けるように見届けていた。




3000字近くなったわい ま、いっか!(白目)
あ、お気づきだと思いますけど今回で簡潔じゃないっスからね。勘違いしないでよね!
読了、ありがとうございました!


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始動 Project Roimunite
都市伝説を追った末にみつけたものはなにか


脚本を考えていて1日時間を開けさせていただきました
今日から新章です。
それでは本編どうぞ


夏休み初日、彩の家にてシンジは夏休みの宿題を片付けていた。「夏休みくらいゆっくりしたい」との願望でこれまでにないほどのスピードで宿題を進めている。

 

 

「ふぃ~ちょっと休憩させてくれぇい。」

 

「お疲れ様!はい、ジュースだよ」

 

「ん、ありがと。休憩がてらなんか面白い番組でもやってないかな~。」

 

「ちょっと見てみよっか。ぽちっと!」

 

「?」

 

「え?なんかおかしかった?」

 

「テレビつけるときぽちって自分で言うの?」

 

「え?言わないの?」

 

「…」

 

 

思わぬところで彩の天然さを思い知ったシンジ。何か知ってはいけないことを知ってしまった気分である。

 

 

「う~ん何か面白いのやってないかな~ぽちぽちぽち。」

 

「連続でボタン押すときも言うのか…もう突っ込まないぞ。」

 

「ぽちぽち…ってあれ?何か今見知った顔を見かけたような…。」

 

「え?誰かテレビに写ってた?」

 

「ちょっと待ってて…ぽちぽち…えぇぇぇぇぇぇぇ!!」

 

「そんな驚くかよ…ってえぇぇぇぇぇぇぇぇ!花音!?なんでテレビにでてんの!?」

 

 

毎朝見かけていた彩達の友人、松原花音がテレビに出演していた。さらに二人を驚かせていたのは花音が今注目の天才若手外資系証券社社長として紹介されていたことだった。身近の人がテレビで大々的に取り上げられ、しかも天才投資家ということが分かったのもついさっき。

その衝撃の事実のせいで二人はその特集が終わるまでずっと唖然していた。

 

 

「そ、そうだったんだ…。花音ちゃんって投資家で社長だったんだ…。しかも世界有数の…。」

 

「あ、開いた口が塞がらねぇよ…。登校日は花音の周辺が大変なことになっていそうだな…。」

 

「そうだね…花音ちゃんの教室が凄いことになってそうだね…。」

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

登校日、花音の教室にて

「ふえぇぇぇぇ!なんか押し掛けられてるよぉぉぉ!」

 

「と、とりあえず皆落ち着いてくれ。花音ってこういうのなれてねえからよ…。」

 

「やっぱり…凄い数の人が花音ちゃんに押し寄せてる。」

 

「それを止める零斗も大変そうだな。」

 

 

案の定朝、花音の教室に行くと花音の周りを多くの人が囲っていた。握手を求める人、花音のサインを求める人、写真をせがむ人…三者三様である。予想外だったのは押し寄せてきた人達を抑えている零斗がかなり必死に頑張っている事であった。シンジと彩はそんな光景を見て面白いものを見たと得した気分になっていた。

 

 

「おい、シンジ!彩!ちょっと来てくれ!こっちはもう必死なんだよ!」

 

「ちょっと手伝ってやるか。行くぞ彩!」

 

「オッケー!」

 

 

20分後…

「ハァハァ…まだ学校始まってねぇのに凄い疲れたんですけど…。」

 

「それはこっちの台詞だ…。ハァハァ…こっちはてめぇらがくる20分前から警護やってたんだぞ…。しんどいなんてもんじゃねぇ。」

 

「あれから人がもっと増えるなんて思わなかったよ…。」

 

「あはは…皆お疲れ様。ありがと!」

 

「花音スマイル!零斗に効果ばつぐんだ!」

 

「変なナレーションをつけるな」

 

 

 

そこに千聖がやってきた。だが、バテた4人を見て少し絶句する。

 

 

「おはよう…ってなんか皆バテてるわね…。もしかしてこの前のテレビの影響かしら。」

 

「そうなんだよ千聖ちゃん!ふえぇ…。」

 

(そのふえぇって言うの、花音の代名詞となってるわね)

 

「あ、皆、例の都市伝説を聞いたことあるかしら?」

 

「都市伝説?なんのこと?」

 

「夜中に金色に光る怪物が町に現れるって言う情報よ。もしかしたらこの怪物は…」

 

「え?もしかしてハートだったりする!?シンジ君、探してみようよ!」

 

「…やる気に道溢れてるな。よし、今夜探してみるか!」

 

「チームドライブの皆で捜索ね♪あら、そろそろクラスが始まるわね零斗、花音、またね。」

 

「おう、じゃあな」「うん、またね!」

 

 

チームドライブの皆で夜中に都市伝説の怪物を探すことになった。これに対し不気味な笑みを浮かべるものと闘志を燃やすものがいた…。

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

夜、町の公園にて…

「よーしそれじゃ都市伝説探しにしゅっぱーつ!」

 

「彩ちゃん…凄い張り切ってるね…。」

 

「そりゃそうだよ燐子ちゃん!だって都市伝説を解明しに行くんだよ?正体不明を追いかけるって研究者の血が騒ぐよ!」

 

「これは…彩ちゃんの研究者の血とやらに振り回されることになりそうね…。」

 

 

彩に振り回されて真夜中になることを覚悟したチームドライブのメンバー達。この捜索が酷くハチャメチャになってしまう…。

 

Sideゆり、燐子

「ゆりさん…。なんか見つかりましたか…?」

 

「うーん見つからないなぁ。金色に光る怪物、か…。」

 

「なかなかいないなぁ…。ん?何かが金色に光ってる…。」

 

「え?光ってる!?燐子ちゃん、行くよ!」

 

「え、ちょ、ちょっと!」

 

 

燐子のてを引いて全力疾走するゆり。二人が目にしたものとは…

 

 

「いぇーい!皆、ありがとー!」

 

「いや、フレンドかい!って何してるの!」

 

「あら、ゆりちゃんに燐子ちゃん。今フレンドが路上ライブ中よ。」

 

「路上ライブって…なんかそこそこ人が集まってますね…。」

 

 

千聖とフレンドペアが捜索している最中、フレンドが捜索に飽きてベースを引き始めた。このベースの音量がなかなかに大きく、フレンドのそばを通っていた人が足を止め演奏に入り浸っていた。

 

 

「フレンド!捜索に戻るわよ。」

 

「アンコールありがとうございます!それではもう一曲、どうぞ!」

 

「あれ!?全然話し聞いてない!」

 

「二人とも…フレンドさんをおいて行きましょ…。」

 

 

Sideこころ、美咲

「ねぇこころ…。そのヘルメットと言い持ってるアンテナと言い、なんなの?」

 

「ピコピコ8号よ!彩が開発してくれたの!」

 

「…そんなので本当に見つかるのかな。」

 

すると機械からピコピコと音が鳴る

 

「ほら!アンテナが反応してるわよ!あっちの方ね!」

 

「え?アンテナが指してる方向に金色に光る何かがある!もしかして私達、都市伝説に会えるの!?」

 

 

こころと美咲が行ったその先で会ったのは…

 

 

「あら、スッゴい光ってるくす玉ね。」

 

「えぇー…。彩先輩の発明とは一体…。」

 

「お嬢ちゃん!このくす玉引っ張ってごらん!」

 

「何があるのかしら?これは…凄い!マグロ尽くし招待券だわ!早速行くわよ美咲!」

 

「ちょ、ちょっとこころ!」

 

 

この後分かれて行動していたペアにさまざまなハプニングが起きて全く捜索が進まなかったチームドライブ。これも一種のアイデンティと言うものなのか。結局都市伝説は見つからず引き上げることになった。

 

 

「結局見つからなかったね~。また探しに行こ!」

 

「今度は見つかるかしら!都市伝説さんに会いたいわ!」

 

「こころ…それ本気で言ってる?」

 

 

その時であった。帰路についていた一行の約十メートル先で大爆発が起きた。その爆発は"何か"が上空から着陸したときに起きたものであった。

 

 

「きゃあああああ!何!何が起きたの!?」

 

「ん?何だ…ってお前は!!」

 

 

煙が晴れて見えた何かとは、紫の角らしきパーツに肩にはまっているコンバージョン。006のボディを持ち去ったあの時の怪物であった。全身から金色の光を放っている。

 

 

「あの時の怪人か!俺らに何の用だ!」

 

「ハート、とでも呼んで貰おう…。これ以上の詮索は俺が許さねぇ…こっちから行かせて貰うぞ!」

 

「あっぶねぇ、変身!」

 

 

Drive! Type  Wild!!

 

 

早速シンジはハートに掴みかかりいつも通りキックとパンチを連打して敵を翻弄しようとするがハートは怯まない。むしろハートは一発一発パンチをドライブに当てて攻撃する。ハートの一発は非常に重くドライブを全く寄せ付けない。

 

 

「それなら…これでどうだ!」

 

 

タイヤコウカーン!  Justice Hunter!

 

 

ハートを檻に閉じ込めることに一瞬成功した。しかしハートは自力で檻を壊して脱出。腕を金色に光らせて渾身のパンチをドライブに当ててふっ飛ばした。パンチと同時にハートの周りが余剰エネルギーの影響で爆発した。

 

 

「くそ、こいつ!ハンターの檻が通用しねぇとかどんだけパワーがあんだよ。クッ、あいつのパンチが相当…効いた…ようだな…。」

 

「さあ…これでトドメだ。仲間ごと消し去ってやる!」

 

 

Come on Hart…

 

「な、なんだ…?うわぁぁぁぁ!」

 

「きゃあああああ!クッ…なにこれ!これ以上ともに喰らうとマズイ!」

 

「この攻撃は…私でも掻き消せないわ!」

 

ハートの背後に円盤が現れハートと円盤が炎に包まれる。そのままハートはドライブとその仲間に金色の炎を放つ。

 

 

「ハァァァァァ…燃え尽きろ!!」

 

 

掛け声と共に大爆発が起きた。場が静まり返った頃にはドライブ含め、全員がその場に倒れたのであった。

 

 

「これで十分だ…もう邪魔は入らねぇ。」  




ついに3000字越えちゃったー(白目)
読みにくかったらごめんなさい
今作のハートはいつもの超進化態のハートの肩にコンバージョンがはまっているイメージです
新たにお気に入り登録してくださった彩推しのゲーマー様ありがとうございました!
読了、ありがとうございました!


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襲撃した犯人をどこまで追えるか

今回は文章量を抑えていきます
本編どうぞ


「これで十分か…」

 

 

ハートの目の前では爆炎を直撃してしまったチームドライブが倒れている。それを確認したハートはその場から去っていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

学園地下室にて

 

「はぁぁぁぁ…死ぬかと思った…。」

 

 

シンジ達9人は全員が無事に帰ってきた。倒れていたのは演技である。シンジがローリングウィンターで爆炎の温度をさげていたのだった。あまりトラブルになれていない美咲は放心状態である。

 

 

「あの攻撃を喰らったと想像すると…あぁ止めよ。変な想像はするもんじゃないね」

 

「あれ、電話だ。もしもしっておじいちゃん?どうしたの?」

 

「彩、ちょいと渡したいものがあってな、研究所に来てくれるかの?」

 

「うん分かった!…でもすぐじゃなくていい?さっき死にそうになったからね…。」

 

「なんじゃと!?生きててよかったわい!ゆっくりでいいから気を付けてくるのじゃぞ。」

 

「と言うことでちょっと休憩~」

 

「俺も休憩~。」

 

 

地下室にいる全員が疲れで寝込んだのであった。

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

コアドライビア研究所にて

「おじいちゃーん。来たよー!」

 

「うおぉぉぉ彩!心配しとったのじゃぞ!何があったのじゃ!」

 

「おじいちゃん…。」

 

 

あって早々激しく肩を揺らされる彩。早速襲撃のことを報告した。

 

「おじいちゃん実はね…昨日の夜ハートに襲撃されたの…。」

 

「ハートにじゃと!?よく無事で帰ってこれたのぉ。というかそのハートはロイミュードなのか!?」

 

「ううん、見た目はまんまハートだったけど肩にコンバージョンが付いていたり左腕にシフトブレスとシフトカーがあったりしたからハートロイミュードって訳ではないみたい。」

 

「そうじゃったか…。そうじゃ、彩にこれを渡したかったのじゃ。」

 

「これは…シフトカーの設計図?ってこれは!?」

 

 

彩が驚いたのは六枚の設計図のなかに006のコアを貫いたシフトカーとハートの左腕のシフトブレスにはまっていたシフトカーの設計図が書かれていたためだ。かなりの量の計算式が書かれており並みのシフトカーとは違うと言うことが一目で分かった。

 

 

「この数式、見ての通り一目見て分からないようになっておる。解析しようとしたがわしには分からんくてのぉ。解析してほしいのじゃ。」

 

「分かったよ!解析してみるね!」

 

「さっすがわしの教え子じゃ!頼むぞ!」

 

「うーん。ハートが持っていたシフトカーをここで作っていたってことは襲撃してきた人はこの研究所の関係者なのかな?」

 

「そうとも限らんぞ。設計図だけ作って後は別の会社が作成、変身したのかもしれないしな。」

 

「この設計図だけじゃ分からないか…。いつかハートの正体を暴ける日が来るのかな…。」

 

「わしらならできる!そうじゃろ彩!」

 

「…うん、そうだね!私達ならできる!ありがとうおじいちゃん、バイバイ!」

 

 

彩は設計図を持って所長室を後にした。

 

 

「しかし…誰がこんな得たいの知れないシフトカーを作るのじゃ。うっ!なんじゃこれは…脳が…あ…。」

 

「ハーレー、少し眠ってて貰おうか。」

 

「これは…麻酔か…いや…ちが…」

 

 

ハーレーはそのまま意識を手放した。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

一方彩は研究所を出る途中部屋の一室から会話の声が聞こえてきたのに気付きドア越しに会話内容を聞く。さっきの六枚の設計図に関する情報が聞き取れるかもしれないからだった。するとある単語が聞こえてくる。

 

 

「プロジェクトロイミュナイト…?何その単語…。私始めて聞くんだけど…。」

 

 

彩がその単語に困惑していると突如彩は背後で気配を感じ取った。振り向くとそこにはアシンメトリーの金と紫の疑似ライダーらしき人物がいた。手にはブレイクガンナーと思われるアイテムに006のコアを貫いた、刃を持ったシフトカーが装填された武器を持っていた。

 

 

「あなたは…誰?どうする気…?」

 

「俺は魔進チェイサー。計画の首謀者の一人…。邪魔はさせない。」

 

「計画…もしかしてプロジェクトロイミュナイトとか言う計画の…?」

 

 

彩は後ずさりしながら魔進チェイサーに聞く。しかし無言を貫いた。そして武器で彩に襲いかかる。彩の右手を少しだけ切り裂いた。彩の右手にから血が流れる。

 

 

「かなり状況がまずい…。ハンドル剣!来て!」

 

 

呼び掛けに応じて彩の手元にハンドル剣が来た。彩はハンドル剣を両手で持って魔進チェイサーと間合いをとる。

 

 

(剣を持ったところで私に勝ち目はない。だったらここで…!)

 

 

彩は襲いかかると見せかけて逃げた。曲がり角で誰かにぶつかることも考えずひたすらに逃げた。

しかし十メートル逃げた先で彩は耳裏に針を打ち込まれる感覚を感じた。

 

 

「これは……な…に…。今までの…記憶が…」

 

 

彩はその場で倒れてしまった。同時に記憶が飛ぶ感覚があったようだった。

意識を手放す前に彩が魔進チェイサーがなにか言っているのをうっすら聞き取った。

 

 

「罪を背負って…私達は人類を救済する」




新たにお気に入り登録してくださったライトニングブラスト様ありがとうございました!ウェェェェイ(OMO)
この小説に評価していただいた目路輪様ありがとうございました!頂いた評価参考にさせていただきます
読了、ありがとうございました!


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どこまで記憶を消せるのか

それでは(?)本編どうぞ


学園地下室にて

「……い…おい……かりしろ!おい、彩!」

 

「うっ…シンジ君…?それに皆?…私はどうしてたの?」

 

「全然帰ってこないなーって思って研究所に行ったら廊下でで彩ちゃん倒れてたんだよ?覚えてない?」

 

「それでゆりさんがシフトジャッキーを使ってトライドロンまで運んだというわけだ。その様子だと…覚えてないみたいだな」

 

「ごめん…全く自覚がない…。」

 

「…そうか、謝ることないさ。あ、そうだ。彩の手元にあった6枚のこの資料はなんだ?俺達の新しい武器かなんかか?」

 

「それは……うっ!」

 

「どうした彩!」

 

 

彩が資料を思い出そうとしたタイミングで突如彩に頭痛が襲いかかる。そして彩から衝撃的な言葉が発せられる。

 

 

「あれ……?その時の記憶が抜け落ちてる…。」

 

 

彩が研究所にいたときの記憶が丸々抜け落ちてるみたいだ。シンジは「誰にやられたんだ?」と聞くと「それも思い出せない」と返答。

そしてゆりがある結論にたどり着く。

 

 

「まさか……敵は記憶を操る能力がある…?」

 

 

その結論に地下室にいた全員が凍りついた。記憶を操るーそれを聞いたときに最悪の事態まで想像できた。

ーチームドライブ皆との思い出が消されるー

その事は今地下室にいる全員が認識するのに容易だった。いつも前線で戦っているシンジも恐怖している。しかし驚くべき発言をする。

 

 

「俺…敵のことを少し調査してみたい。なに企んでるか分からねぇしな。」

 

「先輩!何言ってるんですか!相手は記憶を消す能力を持っているんですよ!?先輩は皆との思い出を忘れていいって言うんですか!」

 

「よくねぇよ。忘れたくねぇ。でも記憶を消した奴らが何を企んでるか分からないならそれを暴く必要がある。俺らから動かなきゃ暴けないだろ。」

 

「そうかもしれない、でも記憶を消されるんですよ!?怖くないんですか!?」

 

「ああ、怖くねぇさ」

 

「…何でですか。無茶苦茶すぎますよ…。」

 

「もし相手の能力が強いなら彩は俺達のことをもい覚えてないはずだ。でも実際彩は俺達のことを覚えている。なあ、彩。」

 

「うん!シンジ君がパーティーでおじいちゃんが作った料理食べるのを渋ってたのもちゃんと覚えてるよ!」

 

「変なこと思い出させんなよ…ま、そういうことだ。本当に忘れたくないことは案外忘れないもんだよ。」

 

「そうよ美咲!私達の思い出が消されるなんてそんなことあるわけないじゃない!例え忘れても私達が思い出させてあげるわよ!」

 

「無茶苦茶だな…でもなんとなく納得してしまう自分がいますよ…。」

 

「決まりだな。とりあえずこの資料持って博士のところ行ってくるわ。」

 

「気を付けてね!」

 

(私も仮面ライダーとしてまだまだだな…皆を見習わなきゃ)

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

コアドライビア研究所にて

「博士!ちょっといいですか」

 

「おおMrシンジ!彩は、彩は無事なのか!この前謎の人物に襲われてからと言うもの不安で不安で仕方ないのじゃ!」

 

「と、取りあえず落ち着いてください。彩は無事なので…。」

 

「そうか!よかったぁ!それで、今日は何の用じゃ。」

 

「ゆりさんに、博士も記憶を消されたって聞いたので無事かどうか見に来たんです。」

 

「そうか…すまんな。じゃが生憎わしは昨日のこともお主が持っている資料の出所も覚えておらんのじゃ。」

 

「そうですか…彩以外にシグナルバイクを作っていそうな人に心当たりは?」

 

「それもないのぉ。この研究所でドライブシステムを扱えるのは彩以外に見当がつかんのじゃ。ちょいとその資料見せておくれ。」

 

「あ、はい」

 

「うーむ。関係者意外一目で分からないように工夫されておって分からんな。彩に解析して貰う必要があるのぉ。」

 

「本当に謎だらけだな…。色々ありがとうございました。今日のところはこれで。」

 

「ご足労だったのぉ。気を付けておくれ!」

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

帰る途中シンジの脳内は様々な謎に支配されていた。6台のシフトカーとシグナルバイクを作った人物、そしてその目的。とにかく分からないことだらけだった。となれば敵の目的を暴くための手段はもう研究所を片っ端から潜入捜査するしかないと確信していた。もう潜入捜査以外に相手の尻尾を掴む手段はないと思っているのだ。

 

 

帰って彩達に潜入捜査をすると伝えることを考えていると正面からライダーらしき人物が現れた。

 

 

「お前は……誰だ?仮面ライダーではなさそうだが…。」

 

「俺は魔進チェイサー。泊シンジ。貴様は俺が記憶を消した女の仲間だな?」

 

「それをなぜ…?彩の記憶を消したのはお前か!」

 

「そうだ…あの女は計画を知りすぎた。お前の記憶も消してやる。」

 

「そうは行くかよ!変身!」

 

 

ドライブとチェイサーが戦闘になった。ドライブは攻めたいのだがチェイサーの振る刃の破壊力が見るからに高そうであると判断したため、ドア銃で距離をとって戦うことにした。

 

 

「こいつもハートと同様戦闘慣れしてやがる。距離をとるのが正解だったな。」

 

「果たしてそうか?」 Gun!

 

「うわぁ!なんだ?あの刃からエネルギーを撃つことも出来るのか!」

 

「まだまだ行くぞ!計画を邪魔するやつに容赦はしない!」

 

「うわぁぁぁぁ!やばい…。このままじゃボディが損傷する…。」

 

「そうか…ならここで損傷以上のダメージを喰らって貰う。」

 

 

Super… Execution!

 

 

チェイサーの持つブレイクガンナーの刃が巨大化し、ドライブに襲いかかる。一発だけ当ててドライブを変身解除させた。

 

 

「くそ…強すぎる…。ハア…ハア…。このままじゃ」

 

 

記憶を消される。その事を瞬時に認識できてしまった。

 

 

「さあ、計画に関する記憶の一切を消させて貰う。ん?なんだ?」

 

「シンジくーん!助けに来たよー!おらおら喰らえー!」

 

「ゆりさん!来てくれたのか!」

 

 

ゆりがトライドロンを走らせて応援に駆けつけた。ゆりはチェイサーにビームを放つがチェイサーは全く動じない。しかしシンジをのせてその場から逃げることに成功した。

 

 

「次会ったら命はないと思っておけ…泊シンジ」   




チェイサーの見た目は超魔進チェイサーまんまです。それを小説読んで分かるようにしとけってね 私の技量不足ですすいません
読了、ありがとうございました!


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敵は何を目指して突き進むのか

タイトルがだんだん雑になっていく…
本編どうぞ


彩の家にて

「皆ー!シンジ君を連れてきたよー!」

 

「うわぁぁぁぁん!シンジくーん!」

 

「ちょ、彩!急に抱きつかれるとビックリするだろ!」

 

「だって…途中誰かに襲われたりしなかった!?それとおじいちゃんは!?私…心配だったんだもん…。」

 

「彩…俺も博士も無事だ。だからもう泣くなよ。」

 

「うん、…そうだね!いつまでも泣いてばかりじゃ私じゃない!」

 

「ねぇ…彩ちゃん、何で皆を彩ちゃんの家に集めたのかしら?」

 

「なんか今学園を封鎖して地下室のピットを理事長が修理してるんだって」

 

「嘘…え?何で理事長が…?」

 

「そもそもあの地下室は理事長の許可の下利用してるからね。後理事長は機械に強いらしいよ。」

 

「知らなかった…。俺らに理事長が関わっていたとはな…。」

 

「しばらくはこのうちが地下室代わりになるよ。皆だったら勝手に上がってもらって構わないからね!」

 

「あ、そうそう彩にはこの6枚の設計図を解析して貰いたいんだ。博士にも頼んだんだけどどうやら解析できなかったみたいでな」

 

「それならもう解析したよ!でも色々と突っ込みどころがあるの…。」

 

「はや!え?突っ込みどころ?」

 

「うん、まずこの6枚の設計図、所々暗号化しててね。それがあのおじいちゃんでも解けないわけだよ。」

 

「えっと…それってどう言うこと?」

 

「暗号化したところにはドライブシステムのキーワードを組み合わせると解けるんだけどここまでドライブシステムに詳しい人、私以外にいるのかなって話。」

 

「え?ハーレー博士はドライブシステムに関わってなかったのか?」

 

「関わってなかった訳じゃないけどドライブシステムの復元の大部分を担ったのは私一人だからね。だからモヤモヤしてたの。」

 

「そ、そうだったのね…。彩ちゃん…改めて凄いと思うわ…」

 

「エヘヘ~凄いでしょ~」

 

「彩先輩、他に突っ込みどころは?」

 

「あ、まだあるよ!というか皆も覚悟してほしい。」

 

「え!何かしら!?とーっても気になるわ!」

 

「こころちゃん…残念だけどそんなにワクワクするものじゃないかな。」

 

「で、なんだよその突っ込みどころは」

 

「ハートが使っていたシフトカーと006のコアを貫いた金色のシフトカーのプログラムの仕方が完全にロイミュードの超進化態のプログラムとおなじなんだよね…。」

 

「え?じゃあ後二体超進化態が揃えばグローバルフリーズを起こすことも可能ってことなの!?」

 

「そうなんだよね…。私もすごくビックリしたんだけどハートの目的は本当にグローバルフリーズなのかな…って」

 

「ん?どう言うことだ?」

 

「もし本当に目的がグローバルフリーズなら何で私やおじいちゃんの記憶を消す必要があるんだろうって思ったの。」

 

「そっか…。でも相手が超進化態と同じ力を持つって言うなら敵対したときが辛くなるよな…。」

 

「私もライダーとしてまだまだ日が浅いのに敵はその…超進化態?なんか強そうなんですけど」

 

「もう一つ突っ込みどころがあった!残りの4つの設計図なんだけどこれらはハートの武器とかサポートの系統みたい。私が気になった突っ込みどころはこんな感じかな」

 

「なあ、俺からもいいか?」

 

「え?なんかあるのかしら?」

 

「昨日博士のところから帰る途中に魔進チェイサーって名乗るやつと戦闘になったんだよ。その時に使ってたシフトカーがその006を貫いたやつだった。」

 

「え?じゃあ敵は二人いるってこと?」

 

「ハートとチェイサーがそれぞれ独立して何かの計画を進めてるってことも考えられるけど二人が協力関係にあるって考えるのが妥当かと…。」

 

「嘘~そんな強い人達が相手になるかもしれないんですか…。」

 

「そんな美咲ちゃんに朗報!」

 

「え?何ですか?」

 

「あのハートの攻撃力を見てさすがに今のままじゃやばいと思ってね、新兵器を作ったの!」

 

「え?もう作ったんですか!?彩先輩何者…」

 

「じゃじゃーん!シフトデッドヒート!早速試してみようか!」

 

「え?試すってどこで?」

 

「皆!上に上がるよ!」

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

彩の家二階

「広すぎる…彩、何この部屋は?」

 

「いつでもシフトカーやシグナルバイクを試せるようにと思ってね、私が工事いたしました!」

 

「彩先輩…もうなんでもできてしまうのでは…。」

 

「よし美咲ちゃん!lets 変身!」

 

「よし、使ってみようか…。あー何か緊張する」

 

 

Signalbike Siftcar! Rider! Deadheet!

 

 

「うわ、変身できた。見た目がちょっとドライブに似てる」

 

「デッドヒートはドライブシステムとの兼用だからね。やっぱ見た目がドライブに似ちゃうね。」

 

「はっ!凄い、いつもよりパワーが出る!」

 

「凄いわね彩!実験は成功よ!」

 

「…」

 

「どうしたの…彩ちゃん…。」

 

「…このデッドヒートは一つ問題があってね…。」

 

「う、うわぁぁぁぁ!」

 

「美咲!どうしちゃったのかしら?急に電源が切れたみたいになったわね。」

 

「ちょ、ちょいちょいちょっと待って!誰か止めてー!自分で抑えられないの~!」

 

「「「「「「えぇ~!」」」」」」

 

「これどうしても暴走しちゃうんだよね…。」

 

「おい、美咲は大丈夫なのか暴れまわってるけど!」

 

「と言うことでシンジ君、美咲ちゃんを止めてあげて!」

 

「あぁぁぁ…やるしかねえ!変身!」

 

Drive! Type Wild!

 

「美咲!止まれって!」

 

「止まれるんだったらもう止まってますよ!あ、ごめんなさい殴っちゃった。」

 

「痛すぎる…これがデッドヒートのパワーか…。」

 

 

タイヤコウカーン! Hooking Reccar! 

 

 

「これで止まれ~!」

 

 

ワイヤーで暴走中のミゼルを絡ませて動きを止める作戦に出た。ワイヤーはミゼルに絡まった。しかし…

 

 

「マジか!あのワイヤーを破った!グハァ!」

 

「ごめんなさい また殴っちゃった!もう!これどうすれば止まるの~!」

 

「こうなったら…美咲ちゃん、覚悟しててね!」

 

「え?何する気ですかって何こっちに向かって走ってるの!?」

 

「必殺!彩ちゃんキーック!」

 

「グハァ!いてて…。あ、暴走が止まった。」

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

彩の家一階

「ふぅ、一件落着だね。」

 

「そうだ、俺、皆に提案があるんだ。」

 

「…ろくなことじゃないだろうけど一応聞いておこうかしら。」

 

「研究所を片っ端から潜入捜査してみたいんだ。」

 

「「「「「「…え?」」」」」」




話が全く進んでねぇ~
いやもう私の技術不足ですすいません
次回は話が進むと思います
読了、ありがとうございました!


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悪魔の研究目的は何か

今日こそは話を進めます
それでは本編どうぞ


彩の家一階

「えっと…私の聞き間違いがなければ潜入捜査って聞こえたのだけど…。」

 

「ああ、ここまで俺達を襲ってくるには何か理由があるはず。でも現状手がかりが少なすぎる。こうなったら潜入するしかないだろ。もう考えるのやーめた。」

 

「シンジ君…それ危険すぎない…?」

 

 

慎重派の燐子、考えるのやめたというワードに驚きを隠せない。それもそのはず、どんな危険なことが待ち受けているか分からないのが不安であるからだ。しかし、燐子にとってさらに驚く発言が飛ぶ。

 

 

「うん、私は潜入アリだと思うわ。」

 

「私もよ。」  「……え?」

 

二人の千聖がシンジに賛成の意を示す。冷静に考えられる千聖が潜入しようと言うのだ。

 

 

「もうそんな唐突な発言は慣れっこよ。私達は今まで色々な危機を乗り越えてきた。一人で行く訳じゃないから心強いものよ。」

 

「そう…ですか…。」

 

「えぇそうよ。と言うことでシンジ君、私達も作戦に加わらせて貰うわ。」

 

「そうか…ありがとう二人とも!」

 

「だったら…私も負けてられません。私もその作戦に加わります!」

 

「ありがとう燐子!というか全員でやろうぜ!」

 

「そうなると思いましたよ…。まあ、やるんですけどね」

 

「とーっても面白そうじゃない!やらせてほしいわ!」

 

「よし!じゃあ作戦会議と行こうか!」

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

数分後…

「皆、準備はオッケー?」

 

「うん皆大丈夫そうね。研究所まで行こうか!」

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

コアドライビア研究所にて

「というわけでおじいちゃん!今からこの研究所捜査させて貰うよ!」

 

「それはいいのじゃが…皆気を付けておくれ。特に大同研究所は。」

 

「大道研究所?私そんなところ聞いたことないんだけど。」

 

「大道研究所は国から極秘で委託された研究を行うところでこの研究所の中でもトップシークレットじゃ。だから知らなくて当たり前じゃ。」

 

「そこが一番怪しそうだな…全員で入念に調べるか。」

 

「わしにも研究内容が一部あかされていないからのぉ。もしかしたら武器をもって襲って来るかもしれん。無事を祈るぞ。」

 

「「「「「「「「ラジャー!」」」」」」」」

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

研究所内を捜査し続けて早二時間が経過。全員が少しばかり疲労を感じてきたところでいよいよ大道研究所を捜査するところまで来た。ちなみに捜査するに当たって全員がミッドナイトシャドーによって透明化、会話もマイクつきイヤホンを使用しているため想定より安全に進められている。

 

 

「よし、開けるぞ。」

 

「中には…誰もいない?」

 

「よし、各自散らばって捜査開始だ。ここからまた小声でな。」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

20分後

「シンジ君、何かのチップの設計図を見つけたわ。」

 

「お、彩に解析して貰ってくれ。」

 

「はい、彩ちゃん」

 

「ふーむどれどれ…。ちょっと解析するのに時間がかかりそうだね。皆は捜査に専念して。私はこれを読み解くから。」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

5分後

「先輩方、計画書?を見つけました。ちょっと読んでみますね。」

 

「任せた。しかし潜入した甲斐があったな。」

 

「え…何これ…。」

 

「ん?どうした美咲?」

 

「ProjectRoimuniteってかかれた計画書を読んでるんですけどね…人間をロイミュードにするって書いてあるんですよ。」

 

「え?人間をロイミュードにするだと!?」

 

「シンジ君、それ本気みたい…。」

 

「本気って…どう言うことだよ…。」

 

「チップの解析終わったんだけどね、理論上人間の体を丸々ロイミュードへと機械化させることができちゃうんだよね…。」

 

「嘘だろ…じゃあハート達の目的は人間をロイミュードへと変える研究を成功させること…?でも何のために…。」

 

「取りあえず…その資料をコピーして今日は引き下がろう?私達透明になってるとはいえこの研究所じゃ何が待ってるか分からないし…。」

 

「燐子の言う通りだな。よし、皆一先ず帰るか。」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

彩の家にて

「はぁ、無事に終わってよかった…。」

 

 

この作戦をするに当たって燐子が一番緊張していた。終わったときの解放感を感じているところ美咲が資料であるものを見つける。

 

 

「ん?この書には研究の進行予定と設計図のみ掲載する。目的、完成後の行動計画はヘブンズファイナンスの最上階に保管する、って書いてある。シンジ先輩、これは…」

 

「よし、新たな調査対象が現れたな。皆で調査するぞ!」

 

「そんな…私もう…緊張で張り裂けそう…。」

 

「ヘブンズファイナンス?どっかで聞いたことがあるような…。」

 

 

終わったと思ったらまた始まる潜入捜査。チームドライブは捜査先でどんな事実と向き合うことになるのだろうか。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

Side???

「潜入調査してきやがったか…。いよいよ敵と見なして良さそうだな…。」

 

「そうだね。でも、一回彩ちゃん達の意見を聞いてみたいな。私達に協力するか、楯突くかをね。」

 

「それもそうだな。また会える日を楽しみにしてるぞ、泊シンジ。」




話進んだけどちょびっとだったかな?
読了、ありがとうございました!


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社長室に居座る女神はどんな喜劇を起こすのか

そろそろUAが2000越えそうですね。いつも皆さんありがとうございます。
今日は大分話が進むかも
本編どうぞ


「はい…はい。では今から向かわせていただきます♪」

 

「すげぇな千聖、会社員の演技が完璧だったよ。」

 

「というわけで皆、アポはとれたから潜入開始よ。」

 

「私とシンジ君と千聖ちゃんは社長との対談をするからシフトカー達と美咲ちゃん、こころちゃん、ロイちーちゃんは片っ端から潜入捜査ね。ミッドナイトシャドーで透明化するのを忘れずにね!燐子ちゃんとゆりちゃんはトライドロンで待機、何かあったら駆けつける班で!」

 

「皆、作戦はバッチリ?それじゃ行くわよー!」

 

「いやアトラクションじゃねぇんだから…。」

 

 

相変わらずのこころのはしゃぎ用に一同はまるで付いていけない。これから潜入すると言うのにだ。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ヘブンズファイナンスビルにて

「うわ…ファイナンスビルとはいえでかいビルだわ…。」

 

「社長はこの最上階かしら?まさか門番とか…」

 

「いやいないだろ。ゲームのやりすぎか?一応俺ら客人だし。」

 

「速く行きましょ!私は先行っちゃうわよ~!」

 

「ちょっとこころ!…相変わらずの足の速さですね。」

 

「よし、皆準備はオッケー?行くよ!」

 

 

こころを追いかける形でビルへとは行っていくチームドライブ。現在ミッドナイトシャドーで潜入する6人は完全に別人に変装されているため安全であると信じたい模様。

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

Sideシンジ、彩、千聖

「社長室はこちらになります。」

 

「案内ありがとうございました。皆、入るわよ。」

 

「彩、とちってカミカミみなるんじゃねぇぞ?」

 

「ならないよ~!」

 

「失礼します。」

 

「あっ、お待ちしておりました~。えへへ」

 

 

ドアを開けた先にはスーツ姿の、はにかんだ笑顔を浮かべた花音が立っていた。今回の交渉に入る気満々なのが3人に伝わってくる。

 

 

(えっ、花音ちゃん!?まさかヘブンズファイナンスって花音ちゃんの会社!?)

 

(こいつは驚いたな…あれ、でもヘブンズファイナンスに花音がいるってことはまさかあのロイミュナイトとか言うやつに関係してるのか?)

 

(嘘でしょ!?じゃあ花音ちゃんがあのプロジェクトロイミュナイトってのに関係しててその首謀者が花音ちゃんで…もう何が何だか分かんないよ~!)

 

(二人とも落ち着きなさい。まだ花音が首謀者と決まった訳じゃないわ。取りあえず話を聞いてみないと!)

 

「あのー…。何をこそこそと話してるんですか?」

 

「いっ、いえいえ!早速話に入りましょうか!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

対談スタート

「では私の方から始めさせていただきますね。今回私達が御社と対談したいのは御社が進めているプロジェクトロイミュナイトに関してです。」

 

「プロジェクトロイミュナイト?何のことですか?私は認識しておりません。」

 

「え?社長、そのプロジェクトは御社が進めているのではありませんか?わが社の提携企業から聞いたのですが。」

 

「申し訳ありませんがそのプロジェクトについて私は認知しておりません。少し確認してくるのでお待ちください。」

 

「……よし、席をはずしたな。今のうちに目的の資料を探すんだ。頼んだぞシフトカー達。」

 

 

各々のシフトカーが室内中に散らばりプロジェクトロイミュナイトの行動計画書を探しに回る。連れてきたシフトカーは10台。花音が戻ってくるまでに見つかってほしいと願う3人であった。

 

 

「花音ちゃんがあのプロジェクトを認知していない?どう言うこと?」

 

「プロジェクトをこの会社の社員が花音の知らないところで進めているってことか?」

 

「そういうことになるわね。となるとハートと魔進チェイサーの正体がますます分からなくなってきたわね。」

 

「ん、花音が戻って来たぞ。」

 

「お待たせしました。あら、よそよそしくしてどうしたのですか?」

 

「いえいえ。それで、プロジェクトロイミュナイトを認知している方は見つかりましたか?」

 

「ええ。見つかりました。」

 

「本当ですか!?その方に会わせていただけませんか?」

 

「いいですが、その前に……」

 

「…ん?その前に?」

 

 

Gun!

 

 

花音は突如机からブレイクガンナーを出して花音の右の方へ撃った。撃った先には計画書を探している最中のマックスフレアがあった。

 

 

「ダメでしょ~?潜入するならもっと手の込んだ作戦でやらなきゃね。でしょ?シンジ君、彩ちゃん、千聖ちゃん」

 

「嘘…私達の変装が見破られてた!?いつから気づいてたのよ!?」

 

「入ってきたときから気づいてたよ。何なら千聖ちゃん達が潜入してくるのは最初から分かってたんだけどね。」

 

「そんな…シャドーの変装は顔認証でさえ見抜けないって言うのに…。」

 

「後プロジェクトロイミュナイトは他企業との連携はしてないよ。千聖ちゃん、分かりやすい冗談を言ってて面白かったよ。」

 

「おい…花音いったいどうしちまったんだよ…さっきから別人のようだけど…」

 

「あ、皆に見てほしいものがあるんだ。」

 

「な、何するの…?」

 

 

花音がタブレットを3人に見せる。花音が見せた映像にはミッドナイトシャドーの効果で透明化して潜入捜査していた美咲、こころ、フレンドの3人が兵隊らしき集団に捕まってどこかへ連行されている姿が写っていた。

 

 

「何で捕まったんだ!?透明化して他人からは見えないはずなのに!」

 

「あの兵隊はライオトルーパーって言ってね、赤外線機能がついてて透明化してても見つけられるようになってるんだよ。さっき席をはずしときに捕まえてきたんだ。」

 

「花音…あなたいったい何がしたいの…?」

 

「焦んなくてもすぐに会わせてあげるよ。」

 

 

Chuun… Riotrooper…

 

 

花音がブレイクガンナーにシフトカーをセットしてなにもない空間へ撃つと銃弾が10個に分裂してそれぞれがライオトルーパーへと変化した。

 

 

「兵隊さん、あの三人を連れていって。」

 

「おい、どこへ連れていく気だ!」

 

「言ったでしょ?3人に会わせてあげるって。」

 

「ねぇ花音ちゃん、一つ聞かせて…。」

 

「ん?どうしたの?」

 

「ブレイクガンナーは使用者の身体に強い負荷がかかるって理由でその設計図がコアドライビア研究所に封印されていたはず…なんで花音ちゃんが今そうやって使えてるの?」

 

「そうなのか…おい、どうなんだ!」

 

「ちゃんと博士に許可をとって私が改造したんだよ。負荷がかからないようにね。」

 

「そんな…ドライブシステムは私しか扱えないと思っていたのに…」

 

「話しは済んだね。よし、屋上へ行こっか」

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ファイナンスビル屋上にて

「シンジ、彩、千聖!あなた達も捕まったの!?」

 

「こころ…一応抵抗したんだが花音がよ…」

 

「花音先輩がどうしたんですか!?」

 

「ふふ、皆揃ったみたいだね。」

 

「そんな…花音先輩が私達にこんな手荒な真似を!?いったい何がしたいんですか!」

 

「花音…あなたどういうつもりよ、私達をこんな兵隊に連行させるような真似をして…」

 

「俺から説明させて貰おうか。」

 

 

屋上のドアから声が6人にはっきり届いた。その先には全員が見知った人物がいた。

 

 

「お前…零斗…?」

 

 




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来るべき悲劇に何の目的があるのか

今日はいつもより短めになったかな?
本編どうぞ


「お前…零斗?」

 

 

気づけばビルの屋上は夜景に包まれていた。

屋上のドアから出てきたのは花音と同様スーツに身を包んだ零斗だった。しかし花音と零斗を除く6人は急に零斗が出てきたり花音がライオトルーパーで連行したりしたため理解が追い付いていない。

 

 

「手荒な真似をして悪かったな。だがドライブシステムに関わる皆に説明をしたくてな。」

 

「ちょっと待ちなさい!零斗も花音も一体何を企んでいるのよ!この一連の騒動は何よ!」

 

「落ち着いて千聖ちゃん。零斗君が説明してくれるから。」

 

「なあ零斗、プロジェクトロイミュナイトって何なんだよ。人をロイミュードにして何が目的なんだ!」

 

「…プロジェクトロイミュナイトは人類救済の一手段だ。人間をロイミュードに変えることで食料や水の供給を断つ。今世界が抱えている諸問題を大々的に解決するのが目的だ。」

 

「…ちょっと待って、人間をロイミュードにするのは倫理的にも問題ありだよ!そもそも、普通の高校生がなんでそんな計画を実行しようと思ったの?」

 

「俺と花音は確かに高校生ではあるが同時にコアドライビアの研究者でもある。」

 

「え?二人とも…研究者?それも…コアドライビアの?」

 

「ああ、それともう1つ……俺と花音はハーレー=ロルに育てられた。」

 

 

その言葉に六人全員が驚愕する。二人が研究者で六人が親しんだハーレーに育てられたと言う事実。六人の思考回路を混乱させるのに十分な情報が大量に流れる。

 

 

「まさか私と同じでおじいちゃんに育てられたなんて…。でも!そんな計画おじいちゃんだったら止めるように言うはずだよ!同じ研究者として私もその計画は見過ごせないよ!」

 

「だから俺らはハーレーの目が行き届かない大道研究所にいたわけだ。そうすればハーレーが止めるように言うこともなくなる。わざわざ大道研究所に資料を置いてこのビルに来るよう仕向けといたらお前ら来たからな。」

 

「おかしいよ二人とも!今世界中で問題を抱えているのは事実だけどそれを解決しようと必死で努力している研究者だっているはず!プロジェクトロイミュナイトなんて計画する必要もないよ!」

 

「そうやって真面目に努力してる研究者はどうせ権力に押し潰される。今の研究者を囲む世界はそんな世界だ。そんな世界で全うに問題を解決しようと努力するなんて馬鹿馬鹿しい。」

 

「そんなの間違ってるよ!」

 

「間違ってねぇよ。どうせ今のご時世利益やら名誉やらに目が眩んで足の引っ張りあいしかできない。世界を良くしたいならそんな世界を一新しなければならない。」

 

「…」

 

 

否定したい現実。彩にはこれまでそとの世界が見えてなかったことを痛感させられた。否定したいが認めざるを得ない世界を目の前に彩は言葉がつまる。

 

 

「それともう1つ。この計画を画策した理由の1つにハーレーの愚行も含まれている。」

 

「なんで…なんでおじいちゃんが出てくるの!愚行ってなに!」

 

「さっきから聞いていればそんな世界に絶望したようにしか見えないな…。」

 

「御託はいい。さあ答えを聞かせて貰おうか。俺達に協力するか、楯突くか。」

 

 

迫られる二択を前にチームドライブが出す回答は…

 

 

「いやだね、お前ら二人がその計画を押し進めるっていうなら俺らは力ずくで止める!」

 

「交渉成立ならず…か。ならばここで地獄を見せてやる。」

 

「お前、そのシフトカーは…!」

 

 

零斗が取り出したのはシンジ達が以前見たことのある、金色のシフトカーであった。

 

 

「シフトゴルドハートロン。お前らも見たことあるだろ。」

 

「嘘でしょ…あなたまさか!」

 

 

Fire… AllCore…

 

 

シフトカー後方左側のスイッチを押した後零斗は力強くシフトブレスに装填する。

ドライブシステムとロイミュードシステムが混じったようなエフェクトと共に零斗はハートへと変貌を遂げた。

 

 

「そんな…零斗がハート?零斗!私と零斗と花音は親友じゃなかったの!?なんで私達を襲うようなことをしたの!?」

 

「知れたこと…お前らが計画の邪魔をしようと画策してたからだろ。」

 

「花音!あなたも黙ってないで何かいいなさいよ!速く零斗を止めるわよ!」

 

「はぁ…千聖ちゃん、興味本意で計画を探ろうとしたことがダメだったこと、まだ分からないの?千聖ちゃんは私達にまだ楯突くの?」

 

「ええ、あなた達の友達として絶対に止める!」

 

「そっか…じゃあ私も行こうかな。」

 

 

花音はブレイクガンナーと刃を持つ金色のシフトカーらしきものを取り出す。シフトカーらしきものの正体はライノスーパーバイラルコア。

ブレイクガンナーに装填すると金と紫のパーツが花音を包み込んで魔進チェイサーへと変貌を遂げた。

 

 

「花音が…魔進チェイサー…?」

 

 

気づけば千聖の目には涙が溢れていた。親友と思っていた二人。その二人が今や敵となり自分達に襲いかかろうとする。その現実に耐えられるほどのメンタルなど千聖は持ち合わせていなかった。




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