アスラン・ザラの代わりにヅダを入れてみた。 (連邦士官)
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アスラン・ザラの代わりにヅダを入れてみた。
C.E.に、蒼き機体は駆け抜ける。
「シーゲル。見ろこれを。我々は木星で見つけた粒子、発見者の名前を取ってトミノスキー粒子、そして文献。それらを元に作ったこのヅダはまけないぞ。」
パトリックが見上げる先には巨人がいた。その巨人はある世界ではRFヅダと呼ばれるものであり、チタン・セラミック複合材をハニカム状にして軽く丈夫にした構造をしており、追加装甲としてガンダリウムが使われていた。
「あぁ、パトリック。この機体のおかげでジンも進化できたからな。トミノスキーのおかげで核融合エンジンが手に入れられた。ニュートロンジャマーを撃ち込まなくて済んだ。これで、向こうは単純な核と我々は核融合弾と言う強みが生まれた。エネルギーの差は圧倒的だ。それに、パトリック、独身主義を辞める時が来たのじゃないか?」
パトリック・ザラは独身主義であり、アイリーン・カナーバ、エザリア・ジュールどちらかとの結婚による政治的な安定をメディアは取り上げているが、パトリック・ザラにはその気はない。
「シーゲル、私はすでにプラントと結婚したんだ。ナチュラルやコーディネーターなどどうだっていい。資料にもあっただろう?宇宙世紀と言われる我々の知らない古代文明が辿った末路を。地球から人類を引き剥がさなければ人類は地球の重力で沈んでしまうのだ。この為に汚名を被るのに妻や子にその迷惑をかけれると思うか?」
目の前にあるヅダは、核融合炉によるビームホークとシールドピック、ビームバズーカとビームライフル、ビームマシンガンに切り替えられる固定式ビーム砲、手持ち式のリニアガン、頭部に付いたバルカン、シールドの裏についたシュツルムファウスト。圧倒的な火力により地球の国家に考えを改めさせれるだろう。
「パトリック‥‥。」
ヅダを元にしたジン・イグナイテッドは起動する。月を目指して。
艦隊は新たに更新されていた。ヅダの機体にあったデータを元にしたサラミスとマゼランと呼ばれる核融合炉を備えたラミネート装甲が施された艦。すぐには出来なかったが建造中のラー・カイラムと呼ばれるザフト旗艦、そしてトミノスキークラフト。
これらの組み合わせとギャプラン改と呼ばれる核融合炉を備えたMA。MAに引っ張られてMSを地球側は作れないだろう。トミノスキー粒子が無いから地球では作れない。トミノスキー粒子を濃くすれば電子機器に不具合が出る。これだけで地球の生産性を下げられる。
必ず、勝って人類を存続させねばならない。コーディネーターもナチュラルも生きていればこその争いに過ぎないから。
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