勇者部 アッセンブル (クソザコぎつね)
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勇者部 アッセンブル

こまけえこたぁ気にすんな

*諸事情により設定が変わりました。


「あっ!風船が・・・」

 

少女の持っていた赤い風船が、手を離してしまった途端空に飛んでいってしまった。手を伸ばしても、まだまだ低い身長では流石に届かない。あっという間に風船は5m近くまで舞い上がってしまう。

 

「グスッ・・・ひぐっ・・・」

 

我々にとってはたかが風船ではあるが、彼女にとってはそうではない。周りの行き交う人々も泣いている少女に目もくれずスルーしていってしまう。

 

神世紀 300年 

 

そんな時代の、ありふれた光景だった。

 

「お嬢ちゃん、はい」

 

優しそうな男性の声が聞こえ振り返るとそこには、この四国では非常に珍しい外国人がいた。詳しく話せば長くなるが、この世界には四国以外残っていない。そんな中、外国人というのは非常に珍しいのだ。

金髪で体格のいい外国人から先程飛んで行ってしまった筈の風船を手渡される。

 

「お兄ちゃん、ありがとう!」

 

少女の笑顔が眩しく輝く。それを確認した外国人は微笑み返し、さっさと人混みに紛れてしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

とあるカフェで、これまた別の金髪で長髪の外国人が食事をしていた。他の人とは違い彼は大食いにでも出るのかというぐらいパンケーキにシナモンロール等々様々なものを食べていた。美味しそうに、そして吟味するように食べるその姿はまるで初めてこの世界に来たかのようだが、それは無いだろう。

休憩としてブレンドコーヒーを飲むと、彼は絶賛した。

 

「うまいな、もう一杯!」

 

そう言って彼はマグカップを地面に叩きつけた。その異常な行動に他の客や店員もビックリするが、彼は何一つとして気にしておらず代金を払い終えた後さっさと何処かへ行ってしまった。

 

 

 

 

 

「まあ、ものは試しだ。やってみろ」

 

黒髪短髪の外国人の先輩にそう言われ、クラブを振ってみる。思いの外いい感じに当たり、伸びた球が弧を描く。初めてのゴルフにしては上出来ではないか。

 

「上手いじゃないか、素質あるぞ」

 

「でも先輩には敵いませんよ・・・」

 

実はこの先輩、18ホールを18打で打ったすごい人なのだ。おまけに弓の腕もピカイチ、百発百中とは彼の為にあるような言葉だ。

 

「おっと・・・時間のようだな。んじゃまたな」

 

そう言うと先輩はそそくさと学校に行ってしまった。僕は顧問ではないから知らないが、あの先輩の部活がどういった活動をしているのか気になる・・・

 

 

 

 

 

 

「ねえねえそこの姉ちゃん、俺と一緒にお茶しな〜い?」

 

男は目についた美人に対して積極的にナンパを仕掛けていた。だがことごとく断られ、そのしつこさは段々とエスカレートしていった。そして彼が目をつけたのは外国人でスタイルのいい赤髪美女。とても美しいその姿に彼は一目惚れになり、早速ナンパを仕掛けに行った。

 

「そこの姉ちゃん!今1人?」

 

話しかけるものの彼女は一向に返事しない。こういう時は無視が一番だと気づいているのだろうが、何度も断られ鋼のメンタルを手に入れた男にとってそれは無意味。

 

「・・・邪魔しないで、急いでるのよ」

 

少々不機嫌そうに美女が答えた。そう言わずに、と男が肩に手を置いた瞬間彼女は素早い身のこなしで男を締め上げてしまった。

男が観念した後彼女は早足で何処かに向かって行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

讃州中学 とある部屋

 

「つまりここがこうで・・・」

 

「成程、いや素晴らしいなアンタは・・・」

 

少し狭い部屋にて、2人の外国人はPCを操っていた。どうやら自分達の部活のホームページを作成しているらしい。

 

「お、お出ましだぞ」

 

部屋の扉が開かれ、ちょうど全員が揃った。画面の前のみんななら分かると思うが一応この部員達の説明をしよう。

 

驚異的な身体能力を持つ

スティーブ・ロジャース

 

中学生に思えない美貌とマルチスペックを誇る

ナターシャ・ロマノフ

 

派手じゃないかもしれないが弓術の達人

クリント・バートン

 

荒い行動が目立つがどこか神々しい

ソー・オーディンサン

 

天才物理学者

ブルース・バナー

 

大富豪だけどファストフードが大好物

トニー・スターク

 

所属するのは、皆んなの為になることを勇んでやるクラブ。

 

彼らは 勇者部 の顧問達だ

 

 




次回更新の目処?ねぇよんなもん

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