戦姫絶唱シンフォギアS (GNストフリ)
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エピソード1『戦場に降り立つ、未完の全知全能王。』

pixivにて投稿している小説をこちらでも出すことにしましたGNです、ハーメルンは初めてなので宜しくお願いします。


ある世界の話をしよう

 

その世界では人間では太刀打ち出来ない存在、『ノイズ』と言う存在と、超古代のオーパーツ『聖遺物』と言うものが存在していた。

 

そんな世界でも人は人と争い、憎み、歪み合い、そして殺し合う…

 

それでもと、争いを無くそうと歌で平和を掴もうとした家族が居た。

 

それでもと、他人を信じ、託した少女が居た。

 

それでもと、ノイズを根絶し前に進もうとした少女が居た。

 

それでもと、自分を罪人として捌かれる覚悟を持って戦った女性が居た。

 

それでもと、自分達の人としての明日を取り戻そうとした3人が居た。

 

しかし悲しきかな、だが無意味、だが無力、だが無謀な夢にその夫婦は娘を残し叶う事なく死にたえ、娘は闇に囚われてしまった。

 

しかし悲しきかな、だが無意味、だが無駄、だが無様にもその少女はその他人から裏切られ死んで行く。

 

しかし悲しきかな、だが無意味、だが無謀、だが無様、だが無力、だが無駄にもその少女はそれを叶う事なく…いや、もとよりその願いとは違う願いを込めて自ら死んで行く。

 

しかし悲しきかな、しかし悲しきかな…そんな覚悟を持っていたとしてもそれは幻影に過ぎず、そんな明日を願っていたとしても届く事はない。

 

 

 

あぁ哀れ、彼女達の『物語』はこうも滑稽な終わりで締め括られていた。

変わりはしない、それが『運命(台本)通り』の話だからだ。変わってしまえばそれは駄作でしかない、必要な犠牲で仕方ない事なのだ。

 

 

だからこそ、今から見る世界も同じくそうなる様に描かれた物語で、最後は救われることは無い…『物語の結末』は決定付けられている…

 

 

 

 

 

そう、()()()()()()()()()()()()()変えられない……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

バルベルデ、その場所はある夫婦がゲリラの爆弾に巻き込まれて死亡する『運命』が設定された場所である。

そんな場所にその場所では場違いな服装をしているある少年が一人、そこに存在していた。

 

そしてその数分後、話していた家族がその場のキャンプに到着して歌の準備を進め始めていた。

その為その夫婦の娘は暇を持て余して一人で当たりを見て回っていたのだが…

 

「……ん?」

 

「ふぇ?」

 

丁度そこにあの場違いな少年が前を通り少女はその少年を見上げ見ていた。

 

「どうしたの?」

 

その少年はこちらを見上げて見ている少女に目線を合わせる様に膝をついてしゃがみ、少女に話しかける。

 

「…きれい」

「え"…?…ありがとう、君のほうこそ可愛くて綺麗だよ?」

 

少し面を食らった反応をして少女にお礼を言って微笑む少年、その表情に少女は心の中に温かい熱が燈った様な感覚を感じ取る。

 

「君のお名前は?俺は…」

 

少年がそう言って名前を言おうとしたその時、キャンプの近くで銃声が聞こえて来る。

 

「…言ってる暇は無さそうだな、君は君の家族の元に戻ってくれ。」

「え?」

 

そう言って少年は銃声のする方向に走って行った、だが奇しくもその方向には

 

「パパ…ママ!!」

 

 

少女の家族が居る場所であった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

少女は走る、自分が戻るべき家族が居る場所へ…

嫌な予感が外れています様にと、無事で居てと願って走る。

そして……

 

そこに立っていた『仮面の王』の素顔を見たのだ

 

『オムニフォース!』

 

その『王』はゲリラ兵士の前に立ちながら、特に焦る様子もなく赤い分厚い本を開く

 

『伝説の聖剣と選ばれし本が交わる時、偉大な力を解き放つ!』

 

「な、何者だ貴様!?」

 

一人のゲリラ兵はその異様な『王』にそう叫びながら銃口を向けていた

 

「『我』に対して『貴様』か、不快者めが」

 

本を閉じると腰に巻いているベルト『ドゥームズドライバーバックル』の『ドゥームズドライバーシェルフ」にワンダーライドブックを収め

 

「う、撃て!!」

 

恐れを成したゲリラ兵達が弾幕を放つ、通常の人間ならそれだけで死ぬと思うだろう。誰もが終わったと思ったその刹那

 

「変…身」

 

上部のスターター「ドゥームズライド」でブックのページを展開する

 

 

OPEN THE OMNIBUS(数多くのものを) FORCE OF(内包した) THE GOD!(神の力が開かれる)

 

 

 

KAMEN RIDER SOLOMON!

 

 

FEAR IS COMING SOON!(恐怖が忍び寄る)

 

 

黒い霧が弾幕を防ぎ、後ろに居た逃げ遅れた人達を守りながら『仮面』を被る。

 

『ひれ伏せ、外道ども』

 

手から赤黒い光弾を放ちゲリラ兵を吹き飛ばす、そしてゲリラ兵は勝てない事を理解したのか撤退してあったのだった…

 

そんな中、逃げ遅れた人達はその『王』の後ろ姿に恐怖していた。

強大な力を持つと言うことは、それは自分達に向けられたらひとたまりもないと言う恐怖…当然の事、当たり前の感想なのだが

 

「かめん、ライダー…?」

 

一人はそうは思わなかった様で有る、

そう少女が『仮面の王』に呟いた時、確かにその『王』は少女に振り向き見てきた。

 

『…そうだ、我の名は仮面ライダーソロモン…未完にして全知全能の王で有る』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ソロモン…おなまえちょっとかわいい」

『可愛い!?』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

偶然にも、その王の名はかの『魔術王』と同じ名前である事を今の少女は知る由もなかった…

 

 




最後まで見て頂きありがとうございます、次回もまた見てもらえたら幸いです。
あ、コラボ案件はウェルカムですのでお気軽にお呼びください。
リンクはこちら『https://www.pixiv.net/users/25810712』

pixivでの活動は停止中ですが今出してるこのシリーズは進めるつもりなのでご心配無く


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エピソード2『爆誕・刀鍛冶兼、仮面ライダーソロモン。』

第二話です(2回目)

指摘を受けて修正しました 


少し時間を巻き戻し…

 

あるごく普通の世界にて、特撮とアニメが好きなごく普通の21歳の青年『原天 帝亜(げんてん テイア)』が居た。

彼は特に優れた才は無く、比べられる様な者でもなく、避けられる者でもなく、ただ普通の青年である事には間違いは無い。

 

そんな彼なのだが、唯一、たった一つだけ人より持っている物がある。それは……

 

『創造力』

 

ごく普通の青年である彼が唯一持っている力、それにより今まで幾度も賞を持っていてその多くは『文学』、『芸術』、『絵』の作品が高く評価されてきていた。

 

周りの人からは『普通を被った天才』と言われて居た程だったのだが…

本人は評価よりも『楽しさ』を優先して居たためそれを仕事にする事は毛頭なかった、それは当然と言えるだろう…

 

歌が好きで歌手になった少女が居る様に、彼も『作る』のが好きだから仕事にするもしないも個人の自由なのだ。

しかしその作品の数々は冗談にも贋作とは言えない程に洗練され、人の心を動かす力を持っているものばかり(洗脳とかでは無い)…

本来ならそれを仕事にしてくれたのならと、周りもその作品を見た人たちも思っていた。

 

が、まぁその青年は『そんなこと知るか』と言う様に普通に就職した。

大学で更に技術を手にしてもっと沢山の『楽しい作品』を作ろうと意気込んでいたら……

 

 

「まず初めに謝っておく、そして…お主の力を貸して欲しい、頼む!!!!」

 

 

 

神様本人に土下座で頼まれて別世界に転送されました(マル)

 

 

 

 

 

 

 

「え、ドユコト?」

 

それが第一声、と言うかそれしか言えなかったと言うのが正しいな。

さっきまで居た場所とは確実に違う光景になった途端、目の前の人?が土下座して頼み込んできたんだよ…これで他の言葉を考えてだせるぐらいの図太い人居ないでしょ、まぁ僕もですけど

 

「まず初めに、儂は神だ」

 

「マジか」

 

えー、神様が僕に土下座って…色々怖いんだけど、何があったんだ?

 

「そして何故お主に頼み込んでいるのかと言うと、ある世界が最悪な状態になってしまう事がわかってのう…」

 

「最悪な状態?……世界崩壊とか?」

 

神様が言うぐらいなんだから、『世界崩壊』、これぐらいのヤバさかなと思い聞いてみたら…

 

「いいや、本来の登場人物達を曇らせ&(アーンドゥ)全滅死亡消滅バッドエンドじゃ」

 

「は?」

 

登場人物?曇らせ?…鬱展開って事か?それで全滅って、これはまるで

 

「『物語』…?」

 

「そうじゃ、お主がわかる様に言えば『仮面ライダーセイバー』の全知全能の書には『仮面ライダーストリウス』が現れた瞬間に終わっていると記載されている様に、この世界もそうなる様に書いていたのじゃよ」

 

マジか…確かにわかる例えだけど(僕は)、それで神が困る事なのかな?

だって神様なら世界の一つや二つ程度なら

 

「…愚か者、例えそうであったとしても…目の前で滅んで行く事が決まっている世界を、何も手を尽くさずに黙って見ている程…儂は外道では無い」

 

「心を読めるのですか?」

 

「疑っている目をしておったからな、わかりやすいのだお主は」

 

また言われちゃったよ、わかりやすいのかな僕…普通だと思うけど

 

「そんなわけで、お主の力を借りたい。本来なら儂が手を尽くさなければならぬのだが、『アレ』は神と相性が悪い…下手には手を出せないのだ」

 

「『アレ』って?」

 

原因ともなる奴がいるって事なのかな?ならそいつ倒せば万事解決になる、けど相手は神との相性が悪いとなると……

 

「…魔王とかそんな奴なのかな」

 

「魔王では無いが、『妖精の悪魔』とは言えるな」

 

「………?」

 

妖精の悪魔?アバロン・ル・フェの妖精達かな?(fgo)なんて考えたりするけど多分違うだろうな、となると……

 

「『アレ』は元々物語を紡ぐ者の力を得ている、そしてそれを利用し物語の終焉に導こうとしているのじゃ」

 

「それが最悪な状態になってしまう、って事ですか?」

 

「そうじゃ、それを防ぐためにお主を呼び寄せたのじゃ」

 

うん、大体相手の正体は把握できたかな?

絞られたのは『ある二人のライダー』、しかも対局の関係である二人だ。

一人は『物語を紡ぐ=描く』と言う意味で『仮面ライダーセイバー』、神が例え話でその名前を言っている分確証は大きいが確定はしていない方として考えておく。この力を敢えて選んで悪用する奴なら中々の屑外道だろう…けど神との相性が悪いならこっちも有力な説でもある、だからこそもう一人のライダーが怪しい。

そのライダーの名前は、『仮面ライダーストリウス』

さっき神がセイバーと一緒に話していた通りこいつはセイバーの物語の最後に出てくる様に全知全能の書によって設定された『ラスボス』、そしてこいつは『元詩人』だったから神が言っていた『物語を紡ぐ者』が持っていた力だと言っていたから…神との相性が悪くそして物語を紡ぐ者の力、全部当てはまると言えばこいつなんだが。

 

「(もし違えばその分、痛い目に遭いかねないから今は仮説としてこの二人の力のどちらかだとしよう)それで、僕はその『アレ』を倒して世界を救えと?流石に普通の人間である僕じゃ無駄死にするだけじゃ無いですか?」

 

「あぁ、じゃからお主にはギフトを複数授ける事にしたのじゃ。本来なら一つまでなのじゃが事が事、特別サービスじゃ」

 

「複数って、何個でも良いんですか?」

 

「そうじゃ…あ、流石に100個以上は辞めておくれよ?世界のバランスが壊れてしまうのでな」

 

いや逆に言えば100個までならどんな力でも物でもいけんのかよ、ガバガバじゃねぇか

 

「…じゃあ、その世界がどう言う世界なのか先に聞いて考えます」

 

「おぉ!儂の頼みを受けてくれるのか!かたじけない帝亜よ、では……話をしよう(某ルシフェル)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「と言うわけで、この世界の名は『歌の世界』…別名『戦姫絶唱の世界』じゃ」

 

「………マジか」

 

本日三度目のマジかが出たところで、その世界の正体を理解しました。

この世界は僕が元居た世界のあるアニメ作品で、細かく説明するのは少しめんどくさいんで簡単に3行で纏めると

 

ノイズと言う絶対人間殺すマシーン災害が居る(何故マシーンなのかは後日説明する)

モブに厳しい(ここ重要)

登場人物全員にも厳しいしなんなら死人出てる

 

となってる、ヤバいだろ?今からそんな所に飛ばされる僕の身がやばい事も、伝わったかい?

でもそれ以上に

 

「…」

 

「…やはり、辞めておくか?場所が場所じゃし、無理強いはしないが…」

 

それ以上に

 

「…あの、その世界が救われるなら…なんだってしてもいいんでしょうか?」

 

「!……例えば、なんじゃ」

 

 

 

 

 

 

 

 

それ以上に、こんなチャンスは見逃すはずが無かった

 

 

 

「その世界で死ぬはずの登場人物達を、救うとかです」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

このアニメを見ていた時、何度も頭の中で『創造』していた事だ。

 

 

『死亡キャラ生存』

 

 

例えばこのアニメでは雪音クリスと言う少女のキャラクターが居て、その親達二人は紛争地域で歌を唄いそれで平和を作ると言う夢を抱いてNPO活動をおこなっていたのだが、ゲリラによって仕掛けられた爆弾によって二人とも死んでしまっている。

その後クリスは最低な大人達により最悪な生活を強いられ、更にそのアニメ第一期のラスボスに引き取られ駒として扱われてしまうのだ。

 

つまりこの夫婦が死ねばクリスは酷い目に遭わされてしまう、ならばこの二人が生きていたなら…どうだろう?

もしかしたらラスボスに捕まらずに平和に暮らせるのかもしれない、もしかしたら二人と同じく歌で平和を願いNPO活動に行くかもしれない……

 

そう、そんな『創造』をしていたのだ。

でもアニメは作り手によりそうなる様に決定されている、弄りようが無い。

 

 

だが、今はそのアニメの中に入れると言っても過言では無いチャンスを神が自ら僕にくれたのだ。乗るしかないでしょこのビッグウェーブに!

 

だからこそこの質問で僕の決める『物』が変わる、どうかこれが通ります様に…

 

 

 

 

 

 

「……良い、世界を正しき定めに戻す『過程』で起きた事ならば…その程度良しとする」

 

「!ありがとうございます!!」

 

「いや儂が言う立場なんじゃがな…」

 

 

よしっ!と心の中で叫ぶと早速もらうものを伝える

 

 

「結構無茶振り言いますけど、良いですか?」

 

「言うてみ、それで判断するでの」

 

とは言ってもこれが通るのかは心配である為、まだ安心出来ない…さぁ、どうなる!

 

「それじゃあ……仮面ライダーソロモンの力と聖剣を作れる力をください」

「ええよ」

 

即答されたよ…自分で言って何だけど良いのかこれ?

 

「なんせこっちから頼んだ事じゃしそれぐらいの無茶振りは許容範囲じゃよ」

 

「…あー、じゃあ追加で拠点と生活に一生困らないぐらいの大金を」

「それぐらいはおまけで渡そう」

「構え良すぎません?」

 

この神様…絶対後で後悔するタイプだよ、後先考えてないよ…

 

「失礼な、儂はお主の心を信用に値するものと確信しているのじゃ」

 

「え?心ですか?」

 

「そうじゃとも……他人だとしても『どうにかして助けられないか』と本気で考えて居る、作るのを純粋に『楽しむ』お主の様な人間はかなり限られてくる…だがその分信頼に値するのじゃ、『己に正直であり、他人を助けたい優しさを持った善性』であるお主はな」

 

買い被り過ぎな気がするけど、まぁそうなんだと納得しておこう。神様ってわからないな

 

「して、他にいる物は無いか?」

 

「いえ、これで十分です。これ以上はちょっと持ち過ぎな気がしますし」

 

「そうか?なら良いが…」

 

正直これぐらいで十分に強いんだけど、相手によってヤバさがかなり変わる…最後にこれを聞いておこうかな?

 

「最後に、『アレ』が現れるタイミングはいつですか?それより早めに行っておきたいんですが…」

 

「そうだな…あるライブ会場がノイズによってしっちゃかめっちゃかにされた時に現れる」

 

ライブ事件か…なら余裕はありそうだ

 

「それじゃあ、僕はその6年前にその世界に行きます。そして…変えられた最悪な結末を変えてやります!」

 

「良かろう、時間と指定場所は…あそこじゃな?」

 

「えぇ、バルデルデのあの紛争地域キャンプです。そして少し先まりするぐらいの時間でお願いします」

 

ここからだ、僕は今から始まる…

 

「うむ……健闘を祈るぞ、原天 帝亜……」

 

 

そこから、僕の意識は薄れてゆき……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…物語を書き換える『創造者』よ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それから無事に現地に到着したのだが

 

「…服装は神様の趣味か?」

 

なんだかオーマジオウのソウゴみたいな服装になっちゃってて困惑しているんだよこれ、かなり場違いだなぁ…

 

「まぁいいか、とりあえず…」

 

まずは爆弾の事前の発見と撤去だな、場所は…あそこか?なんだか大きなキャンプテントがあるし、間違いなければここら辺が問題の…

 

「…さて、何処にあるのかなぁ……」

 

 

 

 

うーん、意外に見つからないな…どうしたものか、ん?

 

「…あそこ?」

 

なんか違和感がある場所があるな…ってそこに近づくとそこには

 

 

「……あった」

 

やっと見つけたって言う感情は無かった、逆に『なんで見つけれたんだ』と言う困惑が大きかった、なんせ……見つけた場所はどう見ても素人じゃわからない場所だったからだ。それを見つけたとなると

 

「もしかして、千里眼?」

 

確かめる様に懐にある『あの本』に触れてみる、すると

 

「!?(なんじゃこりゃ!?)」

 

まるで目の前が三つの光景が同時に見え始めて驚いて本から手を離した、やっぱり…この本には

 

「ソロモン…魔術王の千里眼が内封されているんだ、持ってるだけでもその効果が少し得られるって中々チートだぞおい」

 

とりあえず爆弾は見つけたから良しとするけど、この力…ちゃんと使いこなせられるか心配になってきたぞぅ(汗)

 

そして…爆弾はさっきの千里眼で見たゲリラ兵が来る場所に設置しておいた、自分達で置いた爆弾を食らっとけ。

 

「さて、後は…」

 

一通り終えて少しバルデルデを散策していると…まさかここでバッタリ会う事になろうとは思わなかったんですよ(困惑)

 

「ふぇ?」

 

「………ん?」

 

ンンンンンン!?(RNB)ゆゆゆゆ雪音クリスぅぅぅぅぅぅぅぅ!?(焦)

しまったぁぁぁぁ!まさかの初っ端から素顔バレたぁぁ!?

 

「(落ち着け僕!まだソロモンに変身してないしバレてないし知られてないはずだ、とりあえず…)どうしたの?」

 

しゃがんでその小さな少女に目線を合わせて話しかけてみよう、それにしても可愛いなチビクリスちゃん(癒)

 

「…きれい」

 

「え"…?」

 

き、綺麗?服の事かな?……まぁ金ピカして目立つもんなぁ…(遠い目)ん?服の方を見てる訳じゃなさそうだな、目線は……

 

 

え?僕の顔ですか?なんの変哲のない顔ですが……あ(察)

多分『髪』の事か

 

「…ありがとう、君の方こそ可愛くて綺麗だよ?」

 

「!////」

 

あ、照れてるチビクリスちゃん可愛い(癒)すっごいモジモジしてるしこれは眼福だなぁ……一応言っておくけど僕はロリコンでは無い(断言)良いね?

とりあえず名前だけでも教えておこうかな?

 

「君のお名前は?俺は…」

 

 

言いかけた時、向こうから爆発の音と弾幕の音が聞こえてくる……もう来たの?(キレ気味)

 

「…言ってる暇は無さそうだな、君は君の家族の元に戻ってくれ。」

 

って言ったけど場所的に絶対キャンプ場の方向だよなぁ…急ぐか!

 

 

 

そうしてキャンプ場に到着してゲリラ兵が撃とうとしてる目の前に、僕は……いや、ここからはもう『僕』なんて優しい自分じゃ守れない…だからこう言おう

 

『オムニフォース!』

 

あの本を開き本の内容が語られる

 

『伝説の聖剣と選ばれし本が交わる時、偉大な力を解き放つ!』

 

「だ、誰だ貴様!?」

 

「『我』に対して『貴様』とは、不敬者めが」

 

僕はここから、僕なりの世界の救済を行う!

 

未完ながら全知全能の王、『仮面ライダーソロモン』として!!

 

 

 

 

 

 

「変……身!」

 

 




第二話見ていただきありがとうございます、はい1話から進んでいないのは主人公目線での話も書いておきたいな〜ってのがありまして

えー、本当にすみません 指摘があり修正しました ご迷惑をおかけしてすみません 
よければまた見て行ってください 


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エピソード3『その王、最強です。』

第3話です!



OPEN THE OMNIBUS(数多くのものを)FORCE OF THE GOD!(内包した神の力が開かれる)

 

『KAMEN RIDER SOLOMON! 』

 

FEAR IS COMING SOON!(恐怖が忍び寄る)

 

黄金の鎧を身に纏い、マントを靡かせながらさも当然とでも言う様にゲリラ兵が放った弾丸を空中で止める(マトリックスのネオのアレみたいに)。

 

「だ、弾丸が!?」

 

「いやしかもロケット弾まで止めてるぞ!?」

 

慌て喚くゲリラ兵を意に返さず、止めた弾丸を赤き複眼で見渡す。

 

『……ヌゥン!』

 

軽く片手を振ると黒と金の粒子が体から発せられ、弾が全て呑み込まれ消え去る。

それをゲリラ兵は、ただただ恐怖しながら見ていただけだった…

 

それは『彼』の後ろに居る人達も、ある夫婦の二人も同じだった。当然だ、理解出来ない力ほど恐ろしいものはない。恐怖は当然の反応なのだ、故に…………

 

 

子供とはまさに『純粋と言う狂気の塊』とも言えるのだろう

 

「……きれい」

 

その少女は、その恐怖を感じ取らなかった。ただただ『彼』の背中を見て感じた『暖かさ』に、ーーーその時の少女ではまだ理解するには時間が少なすぎて理解はできなかったがーーー安心に近い感情を抱いていた。

 

 

『ひれ伏せ、外道ども』

 

指先から放った赤黒い光弾がゲリラ兵達へと放たれ、隕石でも落ちたかの様にーーー不幸中の幸いか死人は出なかったーーーその場にクレーターを作り出していた。

 

「ギャァァァァァァァァ!!?」

 

「ウワァァァァァァァァ!?」

 

「エ"エ"ァ"!!」

 

「ア"ア"ィ!」

 

叫び声を上げながら宙を舞い、吹き飛ばされるゲリラ兵達は『彼』を倒すことは不可能だと理解したらしく怪我人を連れて撤退して行ったのだった……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その数分後…

 

「こっちの被害は!」

 

「建物が崩れかけてるが人民の被害は無い様だぞ!」

 

『彼』が少女に自分の名を語り終え姿を眩ませたのちに、NPOの増援が来て手当てと被害確認を取っていた。

 

「しかしゲリラに襲われたと言うのに、ここまで被害が出ないのは奇跡としか言えないな?」

 

「あぁ、唯一の被害はゲリラ兵が踏んだであろう爆弾と謎のクレーターぐらいだ……クレーターは小被害の範囲に入るのか?(汗)」

 

いや流石にそれは無理がある(正論)

そんな中、あの夫婦と少女は互いの無事に安堵しながら先程の出来事を思い返していた。

 

「あの人は、僕らを守ったのかな…今でも信じられないよ」

 

「そうね…あの姿を見ていたら足がすくんで動けなかったけれど、クリスに対して敵意を見せなかったのですし守ったのかもしれないわね」

 

「…………」ボー

 

夫婦はまだ『彼』に守られたことが信じられないと思っているが、ふと自分達の子の様子を見てその考えを改める必要があるとすぐに気づいた。

 

「…クリス?顔が赤いわよ?」

 

「ふぇ?そうなのママ?」

 

「……早い、早すぎないかいクリス…」

 

「パパ?」

 

妻は微笑ましく、夫は寂しそうに、そしてそんな様子を見てよくわからないとでも言う様な表情で見上げている少女がその感情の正体を知るのにはまだまだ先の話となる……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方その頃

 

「おー…ここが」

 

一仕事を終えた帝亜はブックゲートを使い自身の拠点を確認していたのだが…

 

「思いっきり城だな、これ」

 

そう、見た限りそこそこデカい城がワンダーワールドにそびえ立っている光景が目の前にあったのだ。

およそ現代ビル50階ぐらいの高さに東京ドームレベルの広さで

 

「(そう言えばこの城、一人で暮らすんだったよな…)…使用人とか考えてなかったなぁ…どうしよ」

 

中身も確認したので次に考えたのは、『一人でこの城を使えるのか』と言うもの。

流石にこの広い城を一人で運営するのはキツいだろう、なので考えたわけだが……

 

「……キングオブソロモンを使用人に、縮ませれるかな?」

 

その後すぐにそれを試すと案外上手くいって、大量のキングオブセバスチャン(キングオブソロモンが執事の服装を着ている状態)が完成したのだった。

しかも単体でもかなり強いのが後に判明するが、それはあの聖遺物が発見された事件までは明かされなかったそうな…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃日本のとある会社…

 

 

「社長、社長の予想通りバルベルデの『あの』キャンプがゲリラに襲われました。しかし…」

 

「被害は人被害がゼロ、建物もほぼゼロに近い状態だったと……おかしいね」

 

社長室にて秘書らしき人物と『謎の金色のバックルと二つのプログライズキー』を机に置いている社長らしき人物は、バルベルデでの出来事の内容について話していた。

 

「私の知っている歴史が変わっている、とするならまだいいが…『意図的に変えられた』とするなら」

 

「マズイ状況、と言うわけですか?」

 

社長らしき人物は秘書に頷くと窓の外を見る。

 

「『アレ』が動くタイミングがズレる可能性があるからね…出来るだけ私の知るままでいて欲しかったんだが」

 

「……それにしては、顔が笑っていますよ」

 

「おっと」

 

自分の口元を手で触れてみると、確かに口元が上がっているのがわかる。それを理解した社長らしき人物は自分の心に呆れながらも、納得した様な目をしていた。

 

 

「私だって『やってみたかった』さ、でも結果的に怖くて出来なかった…だからこそ」

 

 

机に置いてあるバックルとプログライズキーを手に取り、ポケットに仕舞う。

 

「確認してみるか、『次の分岐点』で」

 

「わかりました、FISの『例の聖遺物』の起動実験の予約を取っておきます」

 

秘書の仕事の早さに感心しながら社長は窓の外に振り向く

 

 

 

 

 

 

「……さて、君はどっちだい?(ヒールかヒーローか)

 

 

 

 

 




最後まで見て頂きありがとうございます!
最後に現れたのは、一体何永遠の24歳の社長でしょうね?


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エピソード4『白銀の左腕の少女、黄金の王に迎えられ。』

第4話!
オリ主の必殺技がお披露目されますよ!


『彼が私と妻、そしてクリスを守ってくれた時の事は良く覚えています。最初は恐怖で良く見れなかったんですが…

よく見るとその姿はまだ若さが抜けてない童顔なのに中々物々しい服装、偉大な王が着てそうな服を着ていたんですよ。

その姿で私達夫婦に迫るゲリラ兵達の前に颯爽とそれでいて圧倒する様に現れ、一撃でゲリラ兵達を追い返したんです。

本人は当然とでも言う様にため息を吐いたら、そこにクリスが彼に近づいちゃいまして…

もうハラハラしましたよ、助けられましたがその逆に怖くもありましたから……ですがその考えは改めなくてはならないと直ぐに思いましたよ、あの子が彼に話した会話を聞いていたら特にね?』

『彼が名前を教えてくれた時クリスがなんて言ったかわかりますか?「可愛い」ですよ?もう吹き出しそうになって我慢するのが大変でしたよ』

『彼も驚いていたよね、「え、その反応は予想外」って感じで……』

 

 

 

 

 

 

 

 

「…………」

 

はい、どうもこんにちは、こんばんは原天

帝亜です…今布団の中に蹲っております。

なんでかって?こんなんがテレビで地上波されたらもう恥ずかしくなるに決まってるダルォ!?

特に当然とため息って、あれ仮面ライダーソロモンの力に驚いて自重したいって思ってため息しただけだからね!?

 

「ハズカシィ…ハズカシィ…」

 

特にクリスちゃんのはほんと卑怯だわぁ〜、子供の純粋さ侮り過ぎてたわほんと…

本編だとツンツンデレなクリスちゃんがあんな可愛い事言うのは想定外だよ、想像してなかったよ(汗)

 

[ご主人様、お食事の準備が整いました……何故布団に?]

 

そんな時に部屋のドアを開けて入ってきたのは、前回作ったキングオブセバスチャンの最初の一人『セバス0号』こと『ジイヤ』だ。こいつにはワンダーライドブックの力で人格を宿させていて、この他には一桁目が『0』のセバスチャンには他の人格が無いセバスチャンの司令塔として人格を宿させておいた。

 

「あ、あぁジイヤ…少し自分の力を自重したいって思ってね…」

 

[さようですか、ですがそれは事実なので分かりますよ。]

 

そう言ってジイヤは着替えを持ってきてその着替えを受け取り着替え始める、そして今後の方針を改めて考える。

 

「(まず初めに、今のソロモンの力だとかなり強すぎる…もしもの時以外は別の力で対応しておきたいかな、例えば……)…ファルシオン、かなぁ」

 

ふとその名を口にする、『不死身の剣士』と言う異名を持つ…バハトと言う剣士が変身する聖剣仮面ライダーの一人『仮面ライダーファルシオン』…

 

「(あれは聖剣、『属性を無効化にする力』を持っているから意外に相性はいいんだよなぁ…最初の一振りで作ってみるか)…でも、聖剣を作る時間で何かあったら困るしな…人手が足りないか」

 

今の所『あのバケモノ』は現れてはいない、がそれでも何かあればいけないのでなんとか自分の他に戦力となる者が必要だと考えたのだが…

 

「……あ、そうだ」

 

ある事を思い付くが、それこそが今後の展開を決定的に変え…そして奇跡(運命を覆す起点)を起こす最善の思いつきだったのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ソロモン城(帝亜名案)大広間

 

 

「…さて、いっちょ試してみようかな」

 

そう言って三つのノート地面に置き、オムニフォースワンダーライドブックをかかげる。

 

「その本に記される『物語』よ、意思を持て!その本に記される『生物』よ、息吹け!その本に記される『幻獣』よ、目を覚めよ!」

 

オムニフォースから黄金のエネルギーが降り注ぐとその三冊のノートは光り輝くと、『ワンダーライドブック』となり「幻獣『フィンリル』」、「生物『ハンミョウ』」、「物語『歌う骨』」に変化する。

 

「(アルターにはならない、か…逆に好都合か?)この三冊を……融合させる!!」

 

三冊のワンダーライドブックを宙に浮かせると、その三冊を融合させる。

 

すると、融合した瞬間黒い稲妻と青い閃光が光り発する。

 

「うぉ!?(すごい、なんて勢いだ…!)いいよ……こい、来い…来い!」

 

期待が高まり、手に力が込められるのがわかる。

そしてその稲妻と閃光が収まった時、その場には白髪の黒いレザー服の少年が立っていた。

 

「成功だ…」

 

帝亜がそう口に溢すと同時にその少年は顔を上げて辺りをキョロキョロと見渡し始める

 

「…ここ、は……」

 

「初めまして、そしてありがとう。君が無事に生まれて来てくれて」

 

そう言って帝亜はその少年に歩み寄り目線を合わせる様にしゃがむ、少年は帝亜の顔を見て不思議そうに見つめる。

 

「僕は原天 帝亜、君を生み出した者で…まぁ父親?かな?」

 

「父、親…」

 

少年は帝亜の顔に手を触れてみる、それを帝亜はなすがままにして微笑む。

 

「……君の名前を与えよう、君の名は『フーリー』…そして」

 

帝亜は少年の近くに置かれていた『一冊のアルターブック』と『ドゥームズドライバーバックル』を手に取り、少年の手に渡す。

 

「『仮面ライダーデザスト』だ」

 

「フーリー……仮面、ライダー…デザスト」

 

その白い髪の少年は、『フーリー』はこの瞬間生まれ落ちた。

 

神も『妖精の悪魔』すらも予想しなかった予想外(奇跡)が……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そうして帝亜はフーリーに食事を取りながら事情とこの世界の事、そして…

 

「君の『力』についてだけど、結果的に言うと『空想の仮面ライダー』に変身する力だ。」

 

「空想の…?存在しないのか?」

 

「本来なら、ね?でもそれは逆に言えば『創造』できるとも取れるんだ」

 

それは帝亜の持つオムニフォースの力の一つが成せる可能性、『神の力』ならば本を作り出せる筈だという『創造』…それが実現した結果

 

「仮面ライダーデザストが君の力となったのさ、見た目はまだわからないけどね?」

 

「気になるのか見た目」

 

「うんだって本来のデザスト、こんな感じだし」

 

と言いながら空中に映像を見せる(オムニフォースの力は偉大である)。

 

「うっわ…悪党ズラスゲェ……」

 

「はは、もう口調が本来のデザストに似て来てるぞ?」

 

「え、マジか…いや本当ですか」

 

「言い換えなくていいよ、君は君らしく縛られずにさ?」

 

「…縛られずに、か…だったらなんで"親父"は俺を作ったんだ?」

 

早速生まれた理由を聞きに来たところを見る限り、成長スピードはかなり早いのがわかる。なので帝亜は、こう返した。

 

「少しの間、僕が手が開けられず人々を助けられないことがあるかもしれない…そんなことがあれば僕は困るし、みんなが悲しむ…そんなことは『我』は望まない」

 

「!」

 

『悪党』によって世界が泣いてしまうのは(ソロモン)が許さないし、(帝亜)も悲しい。だけどそれは甘いこともわかってる、でも、それでも、『だとしても』

 

「故にフーリー、君は『自由のヒーロー』…『不死の天狼』として皆を守って貰いたい、その時以外は自由に生きていい。」

 

「…自由のヒーロー、ねぇ…それ中々矛盾してないか?」

 

確かにその通りだ、だからこそ

 

「あぁ、だからこそ君を選んだのだ。『我が息子』として、『僕の自由』としてね?」

 

「……なるほど、『親父の自由が』俺の自由…過労死する気かあんた?」

 

「王とは忙しい者なのさ、だからこそ…頼むよ、『仮面ライダーデザスト』」

 

そう言って微笑むと、少し面食らった様にフーリーは恥ずかしそうに頬を赤らめて頭をかき

 

「…あぁわかったよ!ただし、あんたの『自由』もちゃんと取っとけよ?過労死が死因とかダサすぎて笑えねぇぞ」

 

「ははは…最善を尽くそう」

 

「おい目を逸らすな!こら!!」

 

ぎゃーわーと戯れている二人の光景に何故か周りに居るキングオブセバスチャン達は心なしか微笑ましそうに微笑むのだった……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さて、とりあえずそろそろ僕はある場所に向かう事にしてるから…」

 

「あぁ、その間は俺が日本?って場所を見とくんだったな?」

 

そう言って帝亜はブックゲートを使いある場所ーーーF.I.S.の聖遺物の実験場ーーーのある扉に繋げ、向かうのだった……

 

 

 

その同時刻、F.I.S.の見学室にて

 

 

「……いつまで待たされるのかね?」

 

「まぁ流石にすぐには出来ないのはわかってはいたが…流石に遅すぎる」

 

「チッ!こちらは多額の支援をしておると言うのに!!」

 

「………(うるさい方々ですね)」

 

そう言ってイライラしているF.I.S.のお偉い方の中に何故か一人『日本人』が黙って見学室のガラス窓の向こうを見ていた

 

「(しかし、予想通りのものが用意されましたね…もしもの時は私が)…ですが、もしも『彼』がそう言う考えならば或いは」

 

そう呟くと、聖遺物の起動準備が始まってしまった。

 

 

そしてその頃

 

「ぬきあしさしあし王の足……」

 

出てきた場所がF.I.S.のトイレの扉だったのでなんとかバレずに侵入が出来たのだが、そこから場所を特定する為に変装…と言うかステルスミッションみたいにコソコソと隠れながら探していた。

 

「(千里眼のお陰で道はわかるんだけど、変な景色が見えるんだよなぁ…)…ドクターが手に持ってる『やつ』は、一体?」

 

そう、千里眼でネフィリムの居場所を特定した時に『偶然目に入った』あのウェル博士なのだが…手には何か『ナックル型の武器』を手にしていたのが見えたのだ。

 

「形は妙に黒かったからプロトタイプ?のやつなのかな、もしもの時に備えて持ってる…無いよりはマシって考えか」

 

そう言ってると、目的の場所にたどり着いた。

そこでは

 

「…嫌な予感がしますよ、皆さん安全第一でお願いします」

 

「「「はい、博士」」」

 

「……え」

 

なんと冷や汗を流しながらその場の指揮と制御盤を素早く叩く『あの』ウェル博士の姿が見えた。

 

「全く無茶苦茶言いますよ、この完全聖遺物の特徴がわからないと言うのに…急かすのは施設の改善だけにして欲しいものです、もしも『あの子たち』に何かあればどうするつもりだ!」

 

どう見てもイライラしながら、しかし冷静に作業をこなしてるのが見てわかる。だが…

 

「…(え、まさかの綺麗なウェル?what?)」

 

そう、先程のセリフを聞いて驚きを隠されないんですよ。『あの』ウェルだよ?英雄狂いの、それがどうだよ嘘偽りのない言葉でそんなセリフ言ったのだ。

どうしたの頭打ったか?(親切心)

 

しかし、そんな心配をしてる余裕はもう無くなってしまった様だ。

結論を言おう、ウェル博士が恐れていた事は的中してしまったのだ。

 

「博士!システムがこちらの指示を受け付けません!!」

 

「なっ!?すぐにシェルターを下ろしなさい!ここもろともでも構わない!なんとしても止めるんです!」

 

「システム言うこと聞きません!エネルギーが吸われてシェルターを動かすことも不可能です!!」

 

「やられたっ!こいつの貪欲な食欲を侮っていた!!」

 

 

そりゃそうだ、ネフィリムの能力はエネルギー吸収…それも強欲な程に取り込むスピードが早い、こうなるのは避けれられる筈は無い。

 

「(本来なら起動させる前に処分した方が正直言って最善だと思うけれど、処分できたらの話なんだよな)仮にも完全聖遺物、出来たら苦労しないよな」

 

そう言ってオムニフォースワンダーライドブックを手にする、その時

 

「大丈夫、私が止めます!」

 

「「「「「!!セレナ!?(セレナさん!?)」」」」」

 

ネフィリムに向かって走っていく一人の少女が目に映った、ちょっあの子こんな無鉄砲だったか!?

 

「バカなのか!」

 

そう愚痴りながらオムニフォースを開こうとすると、

 

「待ちなさい」

「!!」

 

背後に気配を感じ振り向きながら後ろに飛び下がる、なんだこいつは?

 

「初めましてですね、まぁ今はそんな優雅に言ってる場合ではありませんが?」

 

「…そうだ、故に十秒で説明しろ」

 

それ以上は待ってられないと言う様にその男に睨む、見た目は僕と同じく20代…だと思うが何故だろう、何故か年上だと感じてしまう。

 

「簡単ですよ、私はこう言うものです」

 

そう言うとポケットから『見知ったあのベルト』が現れる

 

「!?サウザンドライバー!?」

 

「ふふ、やはり知っていましたか…ならあなたの正体も」

 

そう、帝亜もよく知る仮面ライダーのベルトの一つ…仮面ライダーサウザーの『サウザンドライバー』がその男の手に持っていたのだ。

 

「(まさかこっちに来た奴が他にも居たのか…こいつが敵だと言う可能性がある、だけど…)…『王』の前で自ら正体を明かしたことは誉めておこう、だが…今はそんな時間は無いのはお前も言っていたであろう?」

 

警戒を解かずにその男の目的を探るように睨みつける、しかしその男が次に言った言葉に帝亜は拍子抜けすることとなる。

 

「ですね、なら貴方はどうするのですか?私は見届けて貰いますので今回介入はしません。」

 

「!…なるほど、そう言うことか」

 

つまりこいつは『我』の真意を見極めたい、と言いたいのか…なら簡単だ、『変わらない』って事だ。

 

 

「……ならばこれだけは言っておこう……『我』の名は『ソロモン』、かの魔術王の名を冠する王である。」

 

 

『オムニフォース!!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その数分前

 

「やぁ!!」

 

目覚めたアルビノネフィリムにアガートラームを纏い、斬りかかる少女ーーーセレナ・カデンツァヴナ・イヴーーーはやはり苦戦していた。しかも

 

 

「セレナさん下がって!食らいなさい私が作った対ノイズ用、ナックルバスターガン!!!」

 

「ドクター!?」

 

あのウェル博士がセレナを下がらせる為に自身も戦いに乱入したのだ、しかしやはりと言っていいか全くネフィリムはウェルに見向きを全くしない。

 

「くっ!こっちを見なさい!このロリコン化け物め!!」

 

ナックル型の武器から放つエネルギー弾を何発も放つが全く効いてる様子が無い、しかも

 

「ぐっ…!」

 

「ドクター!!?きゃあ!!」

 

ナックル型の武器を使い続けているうちに使っていた腕が破裂した様に血まみれになり、ウェルは倒れてしまい、それと同時にセレナもネフィリムに壁へ叩きつけられてしまう。

 

「(やはりプロトタイプ、反動が流せないのがネックですね…と考えてる場合ですか!)逃げ…なさい、セレナさん!ここは、僕が……!!」

 

「やめておけ、無駄な行為だ」

 

もう片方の手でナックルを持とうとするウェルの手を誰かが止める、その手はどう見てもウェルより若い手でその手の人物に振り返る。

 

「無謀はいけないぞ、英雄とは全くかけ離れた行為だ……だが、その『勇気』は評価に値する」

 

「あ、貴方は…?」

 

「なぁに、ただの『王』だ」

 

 

そう言ってウェルの手を離すと前に歩いて行くと、手に持っている開かれた本が語り始める。

 

 

 

 

『伝説の聖剣と選ばれし本が交わる時、偉大な力を解き放つ!』

 

 

 

「王…だっ……て……」

 

そう呟くと、ウェル博士は気を失って地面に倒れ伏した。

その瞬間ウェル博士と『彼』の間に瓦礫が落ちてきてウェル側からでは完全に見えなくなってしまった

 

「セレナ!セレナァァァァ!!!」

 

「マリア!ダメです貴方まで巻き込まれる!」

 

その名を叫び走り出そうとする少女とその少女を止める女性はただ見ているだけしか出来なかった……

 

 

 

 

 

 

 

 

「…っ!」

 

壁に叩きつけられ、軽く気絶していたセレナはやっとのことで起き上がる。

 

「この、ままじゃ……」

 

やられる、彼女の居場所がなくなってしまう。そうなってはダメだと頭を振り意識をはっきりさせネフィリムに顔を向ける。

 

「絶対に、負けるもんか…奪われてなるものか!!」

 

その為なら自分の命を賭けてでも、と絶唱を口にしようとした瞬間

 

「なら生きよ、生きなければ全て無駄であるぞ?」

 

彼女と化け物しか居ないはずの空間に、人の声が聞こえて来たのだ。

 

「え…」

 

「命をかけるのは最後の最後、命尽きそうになった時以外にはやってならぬのだ。若き命よ」

 

声のする方に振り向くと、黄金と黒の霧を纏いながら青年がネフィリムの横へ向かって歩いて来ていた。

 

「だ、誰かは知りませんが逃げてください!この完全聖遺物は危険です!」

 

「誰か知らぬ、とはなかなか無礼であるが…無知では仕方あるまいな、なら見せてやろう。」

 

「ーーーーー!?」

 

アルビノネフィリムが青年の姿を見た瞬間、何か怯えた様に青年から後ずさって行くのを見たセレナは驚愕する。

しかしそれを放っておいて青年は語り出す

 

「『我』は『王』、この地球の王にして未完ながら全知全能の書を持つ『未完の王』である。その名は」

 

手に持っていた本を腰のベルト『ドゥームズドライバーバックル』に装填する、すると青年の背後に巨大な本が出現し

 

「『仮面ライダーソロモン』である…

 

 

 

変……身

 

ベルトの上部のスターター『ドゥームズライド』でブックのページを展開する!

 

 

OPEN THE OMNIBUS(数多くのものを内包した)FORCE OF THE GOD! (神の力が開かれる)

 

 

『KAMEN RIDER SOLOMON!』

 

FEAR IS COMING SOON!(恐怖が忍び寄る)

 

「ーーーー!!!」

 

黄金の鎧を被った青年についに痺れを切らしてアルビノネフィリムは襲いかかるが、

 

『ふん!』

 

片手のアッパーでそれをカウンター、更に蹴りを入れネフィリムを壁にめり込ませる。

 

「す、凄い……!?」

 

「ーーー!!」

 

しかしその攻撃にもエネルギーがあった為か、ネフィリムの体が強化されて行く。

 

「ーーーーー!!!」

 

「駄目!やっぱり止める為には、巻き戻すしか!」

 

『ほぉ?我のエネルギーを吸収したか……ならば』

 

何か考えるポーズを取ったソロモンを隙だと思ったのかネフィリムはソロモンに襲いかかる!

 

「避けて!!」

 

セレナの悲痛の訴えを言われても、この『王』は何も問題は無いと言う様に

 

『試しだ、くらってみよ』

 

 

『OMNIBUS LOADING!』

 

優雅に本を閉じてから再び表紙を開く、そして変身した時と同じように上部のスターターを押し込む。

 

SOLOMON BREAK!(ソロモンブレイク!)

 

 

そしてネフィリムの攻撃をギリギリかわして上に飛ぶと、足にエネルギーを集めていき…

 

 

天地・無転撃(てんち・むてんげき)…!

 

 

 

 

 

 

ネフィリムの胸に渾身の回し蹴りを放ち、

 

「ーーーーー!!!!」

 

吸収しきれないエネルギーを全身に巡らせたネフィリムはオーバーヒートを引き起こしてゆき…

 

『王にひれ伏すが良い』

 

爆発四散!(※コアは残りGにはあのネフィリムに戻りますので安心してください)

 

その爆発によって更に瓦礫が降り注いでくる、その瓦礫の一つがセレナの上に

 

「ッ!!…………?」

 

落ちてくる筈の瓦礫が落ちて来ず目を開けて見ると

 

『何を驚いている、行くぞ』

 

片手で持っている大剣で瓦礫を斬いていたソロモンが庇って守っていたのだ

 

「行くって…何処に?」

 

『我の城だ、ここにはもう居れぬだろう…』

 

「な、なんでですか?」

 

『お主は絶唱とやらであの化け物を止めようとしたのであろう?ならば上の者たちはこう考える、これで成功したのならもう一度なってももう一度絶唱で止めればいい…とな?』

 

実際やりかねないのがF.I.S.の闇なんだよなぁ…アニメじゃ自分たちの資金が無駄になったとかどうしてくれるとか自分のことしか考えてなかったし、ここにいるよりはマシだと思うんだが…

 

「でも…」

 

『お主の姉なら安心せい、男の方も腕をちゃんと治療すれば問題は無かろう。今ここで一番危ないのはお主なのだ、わかっておくれ。』

 

「……姉さん達は無事なんですよね?」

 

『あぁ、王の名にかけて嘘では無い事を約束しよう。』

 

セレナちゃんはやっぱり優しい子だな、なんでこんな子すらしななければならないのか…あ、ちょっと腹が立って来たなどうしてくれようか『妖精の悪魔』このやろう(怒)

 

『(ってそんな事考えてる暇はないな、瓦礫で埋まる前にここを出なければ)ではついてくるが良い、我が城に』

 

そう言ってブックゲートを開きその場をセレナと共に去ったのだった………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…なるほど、やはり貴方は『全てを』救うつもりか……ならば、利害は一致した訳ですね」

 

「社長、いかがいたしましょう?」

 

「そうですね…とりあえず会社から応援を呼んで貰いましょう、ここでF.I.S.に借しを作るのもいいですし」

 

「承知しました、救急レイダー部隊と救護ヒューマギア部隊に連絡いたします。」

 

 

「さて……次は数年後、楽しみに待っていますよ?……仮面ライダーソロモンさん?」

 

 

To Be Continued……




第4話をご視聴いただきありがとうございます!
こ れ が や り た か っ た !
はいオリジナル必殺技ですよ、結局本編じゃ活かしきれてなかったソロモンの脚力を必殺技に使う…これの為に視聴者(オリ主)をソロモンにさせたかいがあったと言うものですよ(ほっこり)
感想でも言われたのですが、『主人公なら死んでるし初代マスロゴでも良いのでは?』と言う質問がありましたが…そう、オリジナルの必殺技を使ってもらう為でもオリ主の方がやり易いと言うのがあります。

ただ…正直初代マスロゴだったらもしかしたら蹴り技使わず剣に頼りにするかもしれない…それだとマスロゴとあんまり変わらなくない?と思い主人公はオリ主にした次第です、後のちのちの事考えたらオリ主の方が勝手がいいってのも理由の一つです。
長文失礼しました、次回も見ていただけたら嬉しいです!


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エピソード4.5『新たな剣士、その名は。』

エピソード4の後半でのフーリーのエピソードです
では、どうぞ!


帝亜がF.I.S.に向かったその後数時間後の事…

 

日本のある町にて、フーリーは自由にぶらついていた。

 

「……くっせぇ世の中だなぁ…混ざり合って、どれがどれだかわかったもんじゃねぇ」

 

そう呟くのも無理は無い、彼には元となった『デザスト』に似た能力『どんなものも匂いで理解できる程度の能力』を有している為、色んなものが混じり合った『この世界』では鼻が効きすぎるのも苦労ものである。

 

「(今度マスクって言うアイテム探すか…)……ん?」

 

ふと考えていた思考が止められる程の、しかし微かな匂いを嗅ぎ取る。

 

「…」

 

その匂いを辿る様に向かって行くと、そこには

 

「逃がさナイゾォ…ガキドモ!」

 

「っ!」

「ひびきぃ…! 」

 

カタコトの大の大人の男が小さな子供達ににじり寄ってきていた現場だった

 

「おい、あんた」

 

「アァ?」

 

フーリーはその男に、いやフーリーが『一番嫌いな匂い』を発する『それ』にフーリーは話しかけた。

 

「子供相手に対してひでーじゃねぇか、カッコ悪ぃ〜」

 

「喧シイ!邪魔!」

 

そう言って男はフーリーに殴りかかり、フーリーの顔面を直撃する。

通常の人間の場合、こうなると鼻が曲がり顔が血だらけになるのだが…

 

「…腰入ってねぇなぁ…」

 

「!?」

 

男の拳の方が砕け、手がブラン、と垂れ下がっていたのだ。

 

「ギャァァァァァァァァ!!!?ワ、ワタシノ、ワタシノ手ガァァァァァ!?」

 

「ま、腰にも力入れてたら拳じゃすまないだろうけど…な!」

 

「モガッ!?」

 

フーリーは絶叫している男の口元を掴み壁に叩き抑え、自分の本を開く。

 

「テメェガキを何人も殺してるな?」

 

「!?ハ、ハンベ!?(な、なんで!?)」

 

「匂いでわかるんだよ、しかもテメェの匂いは…臭すぎてイライラすんだよ、そんなテメェにはプレゼントを贈ってやる」

 

『デザスト…!』

 

すると本から黒い霧が発生し始め、男の周りに漂い始めると…

 

「!?ッ!?」

 

「見えてるみたいだなぁ、そうだ。これはテメェが殺したガキ共の霊だ、ずっとお前を恨んで来た霊達だ…わかるか?お前はいつだって呪い殺されてもおかしくないんだよ」

 

ズイッと男の顔に自信の顔を近づけ、そう男に語る。

 

「でも運が良いのか悪いのか、俺がこうやって見せられるまでそれは無かったみたいだなぁ…でももう終わりだ、お前はこれに気付いてしまった。自分がいつ呪い殺されてしまうと言う事実に、な」

 

「〜!!!」

 

絶叫、男の目にはもう殺意では無く『懺悔』の目でしか無くなっていた。

しかしフーリーはそんな事お構い無しである

 

「じゃあそんな永遠の恐怖に震えて……ん?」

 

「………」

 

言い終える前に男は失禁し気絶していた、流石に追い込みすぎた様だ。

 

「ヤベ、どうすっかな…(確かこう言う時はけいさつって奴に頼むんだったな…)えっと、携帯携帯…」

 

スマホを取り出し電話をかけようとするが…

 

「…番号なんだったっけ?」

 

「「え?(汗)」」

 

「ん〜119?118?いや115か?」

 

肝心の番号を忘れていたのだ、帝亜は教えていたのだが…

 

「え、あ…あの!」

 

「ん?」

 

すると見かねた子供の一人がフーリーに声をかける

 

「お巡りさんは110番です」

 

「え?あ、サンキューチビ」

 

そう言ってスマホに110を入力し電話をかけ、事情を説明してその場に居るように言われ待つ事に

 

「あ、その…」

 

「なんだ?まだ何かあるのか」

 

再び子供がフーリーに声をかけてもじもじと何か言おうとしていた

 

「ひびき、ちゃんとおれいいおう?」

 

「うん、みく!あの!さっきはありがとうおにいちゃん!!」

 

「ありがとうございます!」

 

「…お、おう……」

 

二人はフーリーに頭を下げてお礼を言ってそれに照れてるフーリー、そんな時

 

「ニャー」

 

「あ、もうだいじょうぶだよ〜」

 

「ん?猫…しかも」

 

子供の後ろに数匹の小さな子供の猫が鳴いていたのだ

 

「このおにいちゃんがこわいおじさんからまもってくれたんだよ〜」

 

「ニャー!」

 

子猫の一匹がフーリーの手を舐めてお礼を言っているようにフーリーは匂いでわかった

 

「…あー、なんかむず痒いな!こう言うの!(でも、なんか…いいな、こう言う事も)…つかお前達なんでこんなとこに居たんだ?あぶねぇだろ」

 

少し頭をかいて照れて、少し疑問を問いかけてみる。

 

「えっと、こねこのおかあさんがね?おけがをしてて、そしたらおとなのひとがこねこにてをだそうとしてて…たすけようと…」

 

「……あ、なるほどそうかこいつ…(子供は子供でも、猫の子供狙いだったのかよ)」

 

フーリーは匂いで全てを理解するが、『見える訳では無い』為に男から匂った『子供の死』がどの生き物の子供なのかを知ることが出来なかったのだ。

 

「(つまり俺がさっき見せたのは人じゃ無く、その子猫の親達の怨みって事か……)こりゃ勘違い、でもまぁ別にクソ野郎なのには変わりねぇな」

 

そうしてその後やってきた警官に事情を説明し、フーリーはその場を離れたのだった。

 

 

 

「……」

 

「みく〜、あのおにいちゃんかっこよかったね〜!」

 

「う、うん////」

 

そしてこの子供達が、まさか世界を何度も救う英雄となる事を今のフーリーが知るよしも無い…




と言うわけで、フーリーくん百合に挟まるフラグが建っちゃった♪
…まぁ、聞いてくださいよ。この後の予定だとある意味縁がある関係になって行くので仕方ない処置だったんです…
百合に挟まるの許ざん"ッ!って方々、今のうちに謝っときます 
それではまた次回!

PS.小日向未来ちゃん誕生日おめでとう、ハッピーバースディ!(某欲望大好き社長)


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