STARWARS Azur Defence Force (アストレイ)
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起動 海に降り立つ嵐と騎士
はじまり


メインシナリオはアニメ版アズレンのシリアス路線を目指して行きますが
日常はびそくの明るい感じを守れたらいいなと思っています。



ー海上ー

ユニオンの指揮官となったストーム1はロイヤルとの共同作戦のために自分の艦隊とともにロイヤルの基地向かっていた。

 

指揮官「蒼き航路を守るため~アズールレーンの出動だ~煌めけ勝利の稲光~セイレーン共撃滅だ!」

 

???「嵐指揮官…またその歌?」

 

この世界で彼はストームチームから取って嵐と名乗っている。

 

嵐「ああ、元は違う歌詞だが…仲間とよく大合唱したもんだ…みんなあの過酷な戦いで死んでしまったが」

 

 クリーブランド、ユニオンの軽巡洋艦で兄貴姉貴と呼ばれたりする面倒見のいい盆栽好きのKAN-SENで姉妹もいる。

 

 そして、嵐指揮官の秘書であり頼れる相棒でもある

 

クリーブランド「思い出の歌なんだな。よし、私も一緒に歌ってあげよう!」

 

嵐「いいぞ!!!」

 

ストーム1&クリーブランド『蒼き航路を守るため~アズールレーンの出動だ~煌めけ勝利の稲光~セイレーン共撃滅だ!』

 

???『おい、少しは静かにしないか!無線に入ってるぞ』

 

嵐「すまない。悪気は無かった。エンタープライズ」

 

エンタープライズ、ユニオン最強の空母のKAN-SEN。

嵐指揮官が指揮する艦隊の主力。

どうやら今の歌が無線に入っていたらしい。

 

嵐「ちょうどいい、エンタープライズも一緒に歌わないか」

 

エンタープライズ『私は遠慮させてもらう』

 

エンタープライズは即答で断った。

 

ストーム1「……残念です」

 

エンタープライズ『任務中だぞ。海上ではセイレーンの強襲の危険が常にあるのだから気を抜いては困る。指揮官はそもそもー』

 

エンタープライズの長い説教は30分ほど続いた。

 

嵐「…………」

 

エンタープライズ『わかったか、指揮官』

 

嵐「ああ、反省している」

 

エンタープライズ『まったく、困った指揮官だ』

 

 

一方、嵐指揮官が向かう目的地はラバウル基地。ロイヤルの基地のある島。ロイヤルの海外領土で民間人も暮らしている。

 

ラバウル基地の指揮官はユニオンでも噂になるほどの変わり者の指揮官と言われている。

 

その指揮官は今日も母港を見渡せる丘の上で日課の瞑想をしていた。

 

腰のベルトには拳銃と筒状のマグライトの様な物が下げられている

 

???「ジェイド指揮官!やっと見つけました~」

 

ジェイド「ジャベリンか。ユニオン艦隊は定刻通りだね?」

 

ジャベリンと呼ばれた少女はロイヤルの駆逐艦。

 

ジャベリン「はい。その通りですよ指揮官。ところで、また1人で何をしていたんです?」

 

ジェイド「いつもの瞑想だ。自然の力を感じて母港の異常が無いか探していたんだよ」

 

ジャベリン「な、なるほど…あ、瞑想しながらのエロはいけませんからね!」

 

ジェイド「はぁ………」

 

ジェイドは呆れながら丘をジャベリンと降って母港の執務室に戻った。

 

ジェイドは未だに専属の秘書艦を決めていない。

 

ジェイドが書類作業をしている頃、少しづつ事態が変化しつつあった。

 

???「こちら柚…ラバウルの基地の潜入に成功したのです」

 




ラバウル基地が舞台なのは自分の所属サーバーがラバウルだからですはい


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動き出す世界

ーロイヤル・ラバウル基地・司令部・指揮官用執務室ー

 

嵐「はじめまして、ジェイド少佐。かなりの変わり者と噂を聞いている」

 

ジェイドは異彩を放つ指揮官として有名でユニオンまで噂は広まっている。

彼が予算や増援を本部に直接交渉すると確実に通る、未来を知っていたかのように正確にセイレーンの襲撃を見抜き被害を最小限にした、他人の心を読んでいる、届かない物を浮かせて取った等その噂は無数に存在しており特に予算関連は他のロイヤルの指揮官からも証言がされている。

 

ジェイド「はじめまして。ラバウル基地の司令官のジェイドだ。よろしく嵐少佐。自分が変わり者なのは否定しないよ」

 

嵐「さて、本題だが、最近、レッドアクシズの重桜と鉄血がこの海域周辺で活動が活発になっているそうだな」

 

ジェイド「その通りだ。現在、この基地は海域周辺のパトロールを増やして対応している。そのせいで基地を防衛する戦力も減っていてロイヤルの司令部と交渉して増援のKAN-SENも着任する。君の艦隊派遣もその増援のひとつさ」

 

嵐「おいおい、どうやったらそんな無理が通せる……」

 

ジェイド「ロイヤルとユニオンの関係は深い。それに、俺には要請を通せるだけのフォースによる意思の誘導(交 渉 術)を持っている。司令部の連中は単純だし……現場の指揮官やKAN-SENの方が手強いほどだ。俺はロイヤルから少し戦力を分けてくれればそれで良かったんだが………」

 

ジェイドは急に険しい表情になり、額に手を当てて俯いた。

 

嵐「疲れているなら休め」

 

ジェイド「違う。生活リズムはメイド隊の管理でしっかりしている…………この感じ、いや……まさか…KAN-SENに?……ありえない事でもないか。実際、クローントルーパー(奴 等)も個々で違うし、そもそも、あらゆる生命にあるものだから……」

 

ジェイドはブツブツと独り言を言いながら考え込んでしまった。

 

嵐「こいつ、本当に大丈夫なのか?」

 

嵐が考え込むジェイドを心配していると執務室のドアがノックされた。

 

???『ご主人様、メイドのベルファストです』

 

ジェイド「ベルか、入っていいぞ」

 

ジェイドは頭を切り替えてベルファストに対応した。

ベルファストはロイヤル所属の軽巡洋艦のKAN-SENでロイヤルメイド隊のメイド長でもある。

 

ベルファスト「ご主人様、今度派遣されるロイヤル艦隊の報告書でございます」

 

ジェイドはベルファストから報告書を受け取って中身を読んだ。

 

ジェイド「主力は正規空母のイラストリアスと軽空母のユニコーンにレナウン。前衛はノーフォークにオーロラとシグニットか。レパルスやコメット達は既にこのラバウル基地だし嬉しいだろう。で、これが第1陣の派遣で後日、ロイヤル代表のエリザベス陛下にウォースパイトにフッド……エディンバラとシェフィールドは司令部の極秘任務完了後にラバウル配属…。豪華な組み合わせだな」

 

ベルファスト「最近、この海域でレッドアクシズの活動が活発化していますので陛下も司令部も警戒しているのです」

 

ジェイド「(ここまでやれとは言ってないんだが)それはそうだな。後は……彼の部屋は用意できているかい?」

 

ベルファスト「はい、ご主人様。では、嵐様の部屋に案内いたします」

 

嵐「わかった。ありがとう…ジェイド」

 

ジェイド「今日はゆっくり休むといい。俺は俺の気になる事を調べる」

 

ジェイドは執務室を慌ただしく出ていった。

 

嵐「本当に変わり者だな」

 

ベルファスト「ええ、変わり者です。そこが魅力的ではありますけど。では、部屋に案内しますね」

 

 

一方、ジェイドは感じた気配を頼りに母港走り回っていた。

ジェイド「ここに確かに気配が……どうやら移動したようだ」

 

???「指揮官、何かあったのか?」

 

ジェイド「探しモノだ。ウェールズ………まあ、俺の気のせいだったが」

 

ジェイドはため息まじりに答えた。

 

ウェールズと呼ばれた彼女はロイヤルの主力戦艦のKAN-SENプリンス・オブ・ウェールズである。

 

ウェールズ「そうか…なんだか慌ただしく走り回っていたから気になってな」

 

ジェイド「心配させたな。とはいえ……」

 

ウェールズ「やはり探しモノが気になるのか?指揮官」

 

ジェイド「ああ……とても懐かしい気配だった。ま、こればっかりは俺じゃないとわからないから気長に探すさ」

 

ジェイドは懐からお金を出してウェールズに渡した。

 

ジェイド「心配させた謝礼だ。好きな物でも食べるといい。俺は執務室に戻る」

 

ウェールズ「わかった。道中、一緒行かせてくれ」

 

ジェイド「構わないよ」

 

道中ではユニオンの軽巡洋艦のクリーブランドとヘレナに駆逐艦のラフィーと空母エンタープライズ出会い、お互いに自己紹介をした。

 

その中でジェイドは平静を装いながら胸騒ぎがしていた。

ジェイド(気のせいではない。フォースの乱れを感じる…)

 

その日の夜

 

ジェイドは就寝中にフォースヴィジョンを見た。

ジャベリンがラフィーと人形を探して人形を見つけたその後にラバウル基地が重桜の奇襲で大きな損害を受けるヴィジョンである。

もちろんフォースヴィジョンは確実ではない。

未来は絶えず揺れ動くものであり、ヴィジョンで見たからといって必ず実現するわけでないのである。

ジェイドもそれはわかっているため余計に悩みの種が増えた。

 

翌日、ラバウル基地にロイヤルからの増援である空母イラストリアスと軽空母のユニコーン、巡洋戦艦のレナウン、重巡洋艦のノーフォーク、軽巡洋艦のオーロラ、駆逐艦のシグニットが到着した。

 

ラバウル基地・軍港

 

嵐はクリーブランドとジェイドはプリンス・オブ・ウェールズと共に到着した仲間をお迎えに来た。

 

ウェールズ「久しぶりだな、イラストリアス」

 

イラストリアス「あら、王子直々に御出迎えとは光栄ですわ。あらジェイド様もお久しぶりです」

 

ジェイド「む、ああ。お久しぶりです、イラストリアス」

 

嵐「ほう、美人と知り合いか」

 

ジェイド「ああ。色々と世話になってな…訓練生時代に」

 

嵐「なるほど。俺はむさい男ばかりの退役艦だった。今度詳しく聞かせろ」

 

ジェイド「気が向いたらな」

 

イラストリアス「貴方が嵐指揮官ですね?歩兵小隊でセイレーン航空隊を撃退したユニオンの戦士と聞いてますわ」

 

嵐「近場に装備があったからやっただけで大した事じゃない。ところで後ろでコソコソしているのは?」

 

イラストリアス「この子はユニコーン。恥ずかしがり屋なの。気を悪くしないでくださいね。そちらの方は?」

 

クリーブランド「私はユニオン所属のクリーブランドだ。よろしく!」

 

クリーブランドは自己紹介をして笑顔を見せた。

 

イラストリアス「よろしくお願いしますわ」

 

ユニコーン「よ、よろしくお願いします……」

 

嵐の後ろではジェイドがレナウン達と自己紹介を済ませていた。

 

ジェイド「色々と要件はあるが、とりあえず応接室にいこう」

 

レナウン「ではジェイド様、私達とユニコーンは寮に向かいます」

 

ジェイド「わかった。レナウン」

 

 

 

 

ーラバウル基地・司令部・応接室ー

 

ジェイド「遠路お疲れ様。本国の対鉄血防衛はどうなっている、イラストリアス」

 

イラストリアス「こちらは小康状態ですわ。でも、こちらの基地では両軍の活動が確認されてますから」

 

ジェイド「ああ。人手不足ならぬKAN-SEN不足になっていた。とはいえラバウルに一番近いのは重桜だからな……重桜は一番警戒している。目立った動きはまだないが」

 

イラストリアス「無駄な争をどうして………」

 

ウェールズ「戦いはいつの世も変わらなということだ。だからこそ私達は生まれれきたのだ」

 

嵐「結束力ないな……俺達の敵はセイレーンで俺達はセイレーンから人々を守るのが使命のはずだ」

 

ウェールズ「嵐指揮官その意見は正しい。だが、現実はそうもいかない」

 

嵐「はぁ、セイレーン以上の脅威でもなけれ全陣営の結束は難しいか…いっそ宇宙人でも来ればなぁ」

 

ジェイド「セイレーンの他に敵が増えるとかやめてくれ……」

 

嵐「冗談だ」

 

クリーブランド「嵐指揮官は相変わらずユーモアがないなぁ」

 

嵐「ユーモアでは仲間も故郷も守れない。多分」

 

ジェイド達が応接室で会合をしていた時、ユニコーンがジャベリンとラフィーと一緒にユニコーンの大切な友達のユーちゃんを探してジェイドがいつも瞑想している場所に来ていた。

ジャベリン達は今後、大きく関わる者と接触することになる。

 

柚「ぬいぐるみ…?」

 

柚が手にしたぬいぐるみは突然動き出した。

 

柚「変な生き物……です」

 

ユニコーン「あ!ユーちゃん!良かったぁ……ユーちゃん見つけた!ありがとう!」

 

柚「いえお礼言われるような事、してない……です」

 

ジャベリン「やっぱりここは綺麗ですね~ジェイド指揮官が好きなのも納得です」

 

柚がジャベリンと同じ方向を見ると基地と青く澄んだ海が一望出来る場所だ。

 

ラフィー「風、きもちいい……ウトウト」

 

ジャベリン「今度ジェイド指揮官も誘ってピクニックに来たいです」

 

柚「………」

 

ジャベリン「あ、私はジャベリンです」

 

ラフィー「ラフィー……」

 

ユニコーン「私はユニコーン。この子はユーちゃん」

 

ジャベリン「お友達を見つけてくれてありがとうございます。あなたの名前を聞いてもいい?」

 

柚「えーと……」

 

柚が答えに躊躇っているとジャベリン達の頭上を大きなトリが通り過ぎた。

 

ラフィー「鳥?」

 

ジャベリン「ビックリした……」

 

ユーちゃんを拾った者は姿を消していた。

 

ジャベリン「あれ……?」

 

ーラバウル遠方海域ー

 

ラバウル基地から離れた場所にある岩場に待機する2人の女性がいた。

黒髪と銀髪の女性で複数の尻尾と耳が頭にある。

 

この場所は岩礁が多く、ここはあまり警戒されていない場所でもある。

 

柚『基地の構造はほとんど把握したです。ですが今日、ロイヤルの増援艦隊が到着したです』

 

???「わかった。増援は予定内。こちらもそろそろ仕掛ける。頃合を見てこちらに合流しろ」

 

柚『了解……です』

 

???「いつでも行けるぞ(オオトリ)

 

鳳「加賀、戦いの本質はなんだと思う?」

 

鳳と呼ばれた女性が銀髪の女性を加賀と呼んだ。

 

加賀「あの、赤城姉様……作戦中ですしコードネームで…」

 

加賀に赤城と呼ばれて注意されたが赤城は気にせずに語り続ける。

 

赤城「戦いとは傷つけること。戦いとは傷つくこと。戦いとは痛みを交換することよ」

 

赤城はしゃがんで加賀を後ろから抱きしめた。

 

赤城「戦いを通じて互いの思いに触れ合うの。すなわち、愛にほかならないわ」

 

加賀は赤城の手を優しく振りほどい立ちあがった。

 

加賀「加賀には、姉様の言うことがよくわかりません…………私はただ、討ち滅ぼすだけ」

 

加賀が青い(ふだ)を取り出すと札は青い炎に包まれた。

 

赤城「つれない子ねぇ……」

 

赤城も立ち上がって黒い四角いクリスタルを取り出す。

 

すると赤城と加賀の後ろの海域が黒い雲に覆われ徐々に暗くなり、雷鳴が轟く。

 

その雲のかかった海域から黒い船体に赤い光るラインの入った艦隊が現れる。

 

赤城「さあ、戦争をはじめましょう…♪」

 

ーラバウル基地・ 司令部・応接室ー

 

ジェイド達の協議は警報に遮られた。

 

ジェイド「こんな時にセイレーンか…第1戦闘態勢!航空隊もスクランブルだ!!」

 

ジェイドは素早く部隊に指示を出す

嵐もそれは同じであった。

 

嵐「ユニオン艦隊も応戦だ。俺も出撃(出る)ぞ」

 

クリーブランド「りょーかい!嵐指揮官の装備は指揮官の部屋にあるから!」

 

嵐「ああ。知っている!」

 

嵐は応接室をクリーブランド、ウェールズ、イラストリアスと共に飛びだした。クリーブランド達は軍港方面に向かい、嵐は自分の寮に向かった。

 

ジェイドは司令部の地下にある指揮所に急ぎ向かう。

 

港では既にロイヤルとユニオンのKAN-SENやラバウル基地の航空隊が展開してセイレーンの艦隊や戦闘機と交戦を始めている。

 

ジェイドは地下の指揮所の機械を起動させている。

 

地下指揮所の機材はジェイドの私物であり、かなりSFな機材でこの世界の物ではないことがわかる。

 

ジェイド「航空隊第1・第2小隊はKAN-SEN達のカバーに回れ。第3小隊は撃ち漏らしを叩け。市街地には絶対に敵を通すな。ジャベリン、シグニット、ベルは敵の空母を叩け。ウェールズ、レパルス、レナウンは火力支援と対空防御だ」

 

ジェイドは基地の部隊に淡々と指揮を無線で出していく。

 

一方、自分の部屋に到着した嵐も自分の武器を組み立て終えて寮から飛び出した。

 

嵐「こちら……コールサイン《ストーム1》。交戦(エンゲージ)!!」

 

嵐は愛着のある自分専用のコールサインを言った。

 

ストーム1

 

それは《地球最後の希望》ともいえるEDF隊員(伝説の英雄)のコールサインだ。不可能を可能に絶望を希望に変える戦士。

 

その嵐が手にしている武器はユニオンの技術部が試作した歩兵用の対セイレーン装甲狙撃銃である。口径は20mmでボルトアクション式の大型対装甲ライフル。嵐はこの武器にかつて愛用した武器の1つから《ストリンガー》の愛称を付けて使っている。

 

嵐はストリンガーで敵の戦闘機の攻撃を開始し、次々と撃墜していく。

 

クリーブランド(お、始まったな!)

 

クリーブランドが撃ち漏らしたセイレーンの戦闘機を嵐は撃墜した。

 

嵐「ストーム1よりユニオン艦隊に告ぐ。ラバウル基地及び市街地を防衛する。武器使用は自由(オールウェポンズフリー)!敵を殲滅しろ!」

 

嵐の着任初の戦闘が始まった。




仕事が忙しくて更新できずに年越してしまった。
まさか年越すとはね………


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ストーム1

ちまちま書いてはいたんですが中々表現が決まらずかなり時間が掛かってしまった。
ありがとうフィロー二監督
ありがとうドラマアソーカ
おかげで執筆の活力が生まれました



嵐「 クリーブランド!方位角5000!敵機8!」

 

クリーブランド『了解!ストーム1!』

 

嵐は敵機を撃ち落としながら味方に無線で指示を出しながら戦っている。

 

嵐はKAN-SENに負けない正確な射撃を地面を転がりながら叩き込み、セイレーンの戦闘機を的確に撃墜していく。

 

その嵐の奮戦する姿は他の防空隊を含む基地要員の兵士達の士気も高めている

 

さらにクリーブランドと嵐は見事な息の合った連携も見せていた。

 

 

ー司令部地下・指揮所ー

 

ジェイド「嵐、コイツは……」

 

ジェイドも嵐の鍛えぬかれた射撃の腕前と指揮能力をモニターしながら驚いていた。

 

正確無比に味方を仕留めかねない敵機や味方KKAN-SENと防空隊を援護し、偏差撃ち等も巧みに使い、流れる様に戦う姿は戦場の嵐(ストーム)そのもの。

 

元EDFの特殊遊撃隊ストーム隊に所属していた異能生存者(地球最後の希望)だからこそ可能な超人的な戦闘能力である。

 

ジェイド「ジャベリン、ノーフォークはクリーブランドをカバー。もう少し耐えるんだ……もう少しでチャンスが来る!」

 

ジェイドは嵐の動きに合わせ艦隊と防空隊を指揮を執る

 

セイレーンの猛攻も嵐指揮官(ストーム1)に活躍もあって敵の攻めに綻びが見えた。

 

ジェイド「ウェールズ!ストーム1の攻撃で穴が空いた!敵空母に全力で火力を叩き込め!」

 

ジェイドはこの状況逃さずにを無線で指示を出す。

 

ウェールズはジェイドの指示通りセイレーンの空母に向けて艦砲射撃を行う。

 

同時にセイレーンの駆逐艦と巡洋艦の攻撃をくぐり抜け空母に接近したベルファスト、ジャベリン、シグニットも同時に魚雷を放つ。

 

基地の航空隊とユニオンのエンタープライズ達がセイレーンの残存艦を撃破し戦闘は終了したかに見えた。

 

嵐『こちらストーム1。レーダーに敵影』

 

嵐が無線で警告した。

 

ジェイド「こっちには何も映ってないが……いや、敵が来たな。間違いない感じる…総員警戒を解くな!」

 

ジェイドは嵐の警告を疑いかけたがジェイドもフォース(特別な力)の持ち主故に存在を感じ取って艦隊に警戒の指示を出した。

 

 

ーラバウル基地・軍港ー

 

セイレーンの艦隊を撃退すると基地全体に花びらが舞いだしたのである。

 

嵐は手のひらに舞う花びらを乗せる。

 

嵐「桜…?」

 

嵐はストリンガーを構えてスコープを覗いて個人用のレーダーの反応がある方向を見る。

 

この世界に来て唯一残ったEDF製のレーダー。

どんな状況でも正常に敵と味方の位置を教えてくれる超性能。

現在アズールレーン陣営の技術者達がこのレーダーを解析をしており、同等の物の開発が行われている。

 

嵐「クソ!!敵は重桜のKAN-SENだ!繰り返す!重桜のKAN-SEN!今視認できたのは重桜の主力空母2隻!赤城と加賀!」

 

赤城『ご名答♪貴方凄かったわ。まさか量産型の航空機だけでもセイレーンと戦える人間を見たのは初めてよ。ふふふ』

 

赤城が嵐の無線に割り込んで語りかけた。

 

ジェイド『嵐………当てられるか?』

 

ジェイドが無線越しに聞いて来た。

 

嵐「可能だが……無茶言うな。このストリンガーでは対空対人戦闘が限界。前にセイレーンの主力級に撃ったが効果なし。KAN-SENにも味方で検証済み。しかし効果は無くとも邪魔ぐらいは可能だと思う。ノヴァバスターZDかストリンガーJ9があれば……今のは忘れてくれ」

 

ユニオンから受領しているストリンガーの性能はせいぜい量産型航空機の相手が限界である。

EDF時代の様に高性能な武器はユニオンにもこの世界のどこにも無い。

 

ジェイド『分かった。そのまま警戒を維持』

 

嵐「ストーム1了解」

 

嵐はジェイドの指示を共に戦う味方にも無線で伝えながら赤城達を狙っていた。

 

ー司令部地下・指揮所ー

 

地下の指揮所では次の手をジェイドが思案していた。

 

ジェイド「……空母打撃群だけで来ているとは到底考えられない。護衛の艦隊も当然一緒だろう……そして1番の問題はこの基地の出入口を塞ぐ様に重桜が展開中……哨戒任務に出ている味方とのコンタクトを急がねば…」

 

ジェイドはすぐに今日の哨戒任務に出ている艦隊のリスト確認した。

 

ジェイド「ラフィー、ロンドン、ユニコーン、レパルスか……現状、この基地の設備に長距離通信ができる装置は無い」

 

ジェイドは背後の大きなアタッシュケースの様な箱を見た。

 

ジェイド「仕方ない。使うしかなさそうだ」

 

ジェイドは大きなアタッシュケースの様な箱を立ててロックを外し展開する。中身の長距離用通信機が展開された。

そのまま通信機器を起動し、周波数を合わせて哨戒中の味方に繋いだ。

 

ジェイド「レパルス、聞こえるか?」

 

レパルス『指揮官!?どうやって!?』

 

ジェイド「説明をしている時間はない。重桜の奇襲を受けている。今は動きは無いが港を封鎖されていて………無茶振りだが背後から仕掛けて欲しい。もしもに備えて俺も動く準備をする」

 

レパルス『……わかった。任せて!』

 

ジェイド「ありがとう……酷な事を頼んですまない」

 

レパルス『ジェイド指揮官…私達を信じて』

 

ジェイド「もちろんだ。フォースと共にあらんことを」

 

レパルス『またそれ?指揮官も気をつけてね!』

 

レパルスは通信を切った。

 

ジェイド「俺の力も必要だろう。この状況……出し惜しみできない」

 

ジェイドは腰にぶら下がる懐中電灯の様な物を懐かしむように触った後 、地下の指揮所を厳重に閉鎖して地上の嵐指揮官の元に急いだ。




今月はBAD BATCHの最終シーズンがついに幕開け。
そちらも楽しみです
本当にありがとう。ドラマアソーカ&フィロー二監督


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