まちカド心儀 〜心儀のもう一つの物語〜 (strawberrycake)
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1丁目 ▷ ここはアニメの世界⁉︎ 程よく魔力をもつ心儀、現代帰還を目指す‼︎
第1話 目が覚めたら・・・


まちカドまぞくがかなり好きな作者の妄想が膨らんだ結果、こんなものができちゃいました…(苦笑)

ある平行世界ではエトワリアに召喚された心儀が、別の平行世界でも何かに出会う…!?

そんなようなお話だったりします。


という事で、早速第1話をご覧ください!



私の名は白河 心儀(しらかわ しんぎ)

 

一人称に「わたし」をよく使うが、こう見えてもごく普通の社会人男性だ。

 

 

なんか出だしがデジャヴな感じがすると思った方は、ある案件のチームの仲間がプログラムのコードを誤って全消去してしまう騒動が起こらなかった世界と思ってくれたら分かりやすいだろう。

 

って、少々メタ発言になってたな・・・話を戻そう。

 

 

そして、プログラマーとして自信をつけた私は、プログラマーやSEの案件を求めて関東で仕事をこなしていた。

 

自分のしたい仕事ができていて仕事仲間も多く、とても充実している毎日を過ごしていた。

 

不可思議な出来事が起きるあの日までは・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

☆ ☆ ☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その日はプログラムが無事完成した打ち上げで京王八王子駅周辺の居酒屋で職場のみんなと楽しくワイワイと話していた。

 

私は普段あまりお酒を飲まない人であるが、その時は会社の付き合いということもあってビールを頼んでみんなで乾杯した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

だが、これがいけなかった・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

打ち上げ終了後、京王八王子駅から新宿行きの特急列車に乗ったが、普段酒を飲まないこともあって酔いに酔った私は、なんとか電車の中で座れたのをいいことに、「終点が新宿だから・・・」と安心しきって電車の中で寝てしまった・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

☆ ☆ ☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

??「…ん…終…ですよ…?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

駅員「お客さん、終点ですよ!!」

 

心儀「はっ…!! も、もう新宿(しんじゅく)に着いたんですか?!」

 

駅員「新宿(しんしゅく)? 今の時間帯は新宿(しん()ゅく)行の電車はもうないですよ?」

 

心儀「えええええっ?!!(滝汗)」

 

 

 

気がつくと、新宿じゃない駅に居ました…

 

 

 

心儀「す、すみません!! すぐ降ります!!!」

 

 

 

 

慌てて電車から駅のホームへ降りると、なんだか変な感覚がした。

 

 

なんていったらいいんだろう…空間が少しだけふわふわしたような感覚がする…

 

 

どこの駅に居るのかを駅名標を確認したら「()()()()桜ヶ丘駅」と書いてあった。

 

 

 

あれっ、聖蹟桜ヶ丘駅って特急の終着点だったっけ…?

 

それに、途中駅が終点というのも妙だ…聖蹟桜ヶ丘行きの電車なんて聞いた事がないぞ…?

 

まあいいや…終電で動けない以上はもうしょうがない…駅前で漫喫とか泊まれる所を探すか…

 

 

 

と思って改札を出て駅周辺を歩いてみるものの・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・聖蹟桜ヶ丘駅周辺、全然漫喫とか泊まれる場所ないやん…()

 

 

しかも駅前を散策するうちに、違う方面に向かう最終列車も全て出ちゃってるし…

 

 

・・・まあ、なんとかするしかないか・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

☆ ☆ ☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

酔ったまま何気なく夜道を歩いていたら商店街らしき場所があったものの、やはりというか漫喫か宿屋といった店はなく、夜遅いから全てのシャッターが下りていた。

 

ああ、もうだめ・・・心なしかすっげぇ眠たくなってきた・・・

 

 

 

あっ、あそこに公園がある・・・

 

とりあえず、今日はここ(公園のベンチ)で寝て、また明日の朝にでもゆっくり考えることにするかぁ・・・

 

おやすみすたーすりーぴんぐ………

 

……………

………………………

………………………………

 

 

………………………zZZ………………………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

☆ ☆ ☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『…優………』

 

『…子よ……覚……なさ……』

 

『…目覚めなさい………ってあれ…???』

 

『…おかしい……余とした事が入る者の夢を間違えるとは…』

 

『…あってはならぬことだが……とりあえず仕切りなおしてこの夢から脱出を…』

 

 

 

ん…?

あれ…??

なんだ………???

 

夜なのに誰か公園に居る…?????

 

 

???『目を覚ましてしまっただと…!!?』

 

心儀『こんな夜中になにごとですかぁ…?』(ボーッ……)

 

???『ってこやつ、寝ぼけておる……!?』

 

心儀『寝ぼけるも何も、今何時だと思ってるんだ…?』(←まだ酒で酔ってる)

 

???『こんなところで寝ているおぬしもどうかとおもうが…(汗)』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

☆ ☆ ☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

心儀『なるほど…それで間違えて私のこの夢に潜ってきてしまったと…』

 

???『うむ…普通なら入る者の夢など間違えることはないが、おぬしはあまりにも我が子孫の優子と勘違いしやすいほど魔力的な波長がよく似ておる。』

 

心儀『でも、私はごく普通の一般人であり社会人ですよ…?』

 

???『と思うであろう…? しかし、驚く事に我が子孫、優子とほとんど区別がつかないほどである…入る人の夢を間違えてしまったのも、姿を見る寸前まで違う者の波長とは気がつかなかったほどだ。」

 

心儀『そ、そんなに…ですか…?(汗)』

 

???『うむ。 とはいえ、不覚にも闇の一族の秘密が知られてしまった以上、このまま引き下がるわけにはいかないが…』

 

心儀『う…』

 

???『ここまで優子と魔力的な波長が似ている者と邂逅したのも何かの縁…ここは一つ交渉をしてみようと思うが…どうだ…?』

 

心儀『交渉…?』

 

???『見たところ、おぬしは現在行くアテが無さそうに見えるが…』

 

心儀『ギグッ…わ、分かるんですか!?(アセアセ)』

 

???『余は伊達に何千年もの時を生きてはいない…そのぐらいは何となくでも分かる。 もしかして違う世界の者ではないか…?』

 

心儀『ば、バレテル!?(滝汗)』

 

???『図星のようだな…』

 

心儀『うぅ…ただ、元の世界では聖蹟桜ヶ丘から少し離れた新宿という場所から少し離れた場所に私の住む場所があるので、この世界でもその場所へ行ってみる価値は…』

 

???『ん…? ここはせいいき桜ヶ丘だぞ…?』

 

心儀『あれっ、違ってた!? なんかごめんなさい(汗)』

 

???『いや謝らなくてもいいぞ…?』

 

心儀「は、はい!(汗)」

 

???『新宿…行くなとは言わないが、行かないことをすすめるぞ…?』

 

心儀『な、なんでですか…?』

 

???『それはな………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

☆ ☆ ☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

気がつくと朝になっていた。

 

 

 

 

うわぁ…酔ってベンチで寝ちゃってたのか…私とした事がカッコ悪すぎて笑えないな…

 

 

 

こんな事ならもう酒はほどほどにして飲みすぎないようにしよ…(汗)

 

 

 

 

 

 

って…な、何ここ…!!?

 

周りが絵のような空間になってる…??!!!(アセアセ)

 

 

 

 

絵のベンチには今現在普通に座っているから座標点軸的には3次元だと思われるが、無理矢理立体化した絵の中に3次元チックな私が存在するのはめちゃくちゃ違和感あるし何より落ち着かない…(汗)

 

 

とはいえ行くアテはないから、とりあえず新宿の方に行ってみるか…

 

 

 

ん…待てよ……確か夢の中で………………

 

 

 

 

???『新宿…行くなとは言わないが、行かないことをすすめるぞ…?』

 

 

 

 

 

 ツノが生えたまぞく(?)に警告されていた気もしなくはないが、例の約束は明日の日曜日に起きるようだし、今日ぐらいは行っても大丈夫かな…?

 

 

 

 

 

しかし、この決断が少々後悔する事になるとは、この時の私は思いもしなかった………

 

 

 

 

 

 

 






はい、という事で、いかがだったでしょうか…?

月曜日に連載開始させるつもりが、まさかの1話目の投稿が少しだけ火曜日に入ってしまいました…(アセアセ)


いつまで続くかは分かりませんが、ある程度話の展開アイデアは浮かんでいるので、思いつくままに書き進めてみようと思います!

目指すは2期開始までに原作1〜2巻分の内容完結!


とはいえ、初回からごせん像ことリリスさんとの会話が長くなりすぎていきなり途中で割愛する事態になってしまったけどね…(苦笑)


って、あ…???の正体ナチュラルに言っちゃったぢゃん!(汗)
(※まちカドまぞくファンには既にバレてる筈です)

という事で、割愛した部分の会話はまたどこかで出てくる予定なので、2話以降もお楽しみに!!(笑)

(※笑って誤魔化したよこの人←)


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第2話 心儀、新宿(しんしゅく)に行く

物語の構想は思い付いていたものの、それを文章化するのに意外と時間がかかってしまった…

今回はそんな2話です。

それではご覧ください!



…じゃなかった、物語の大体の流れを言い忘れるとこだったわ(おい)


第2話、夢の中でのまぞくの忠告を無視して元の世界に戻るための手がかりを探すべく、電車で大都会へと向かった心儀を待ち受けていたものとは…!?

という事で、今回は心儀のモノローグが多めではありますが、それでは第2話をご覧ください…!!

【追記】
少しだけ話の展開を修正しました。





3次元チックな姿が私だけということもあって、側からみれば私自身だけ周りと比べて変に輪郭が浮いて見えるのがめちゃくちゃ気になるのだが・・・

 

周りの人は何故か特に私の事を注視したりしないのは何故だろう・・・異質な者を見る視線が向けられてもおかしくないぐらいに違和感があるはずなのに・・・

 

 

まあ、細かく考えたところでどうしようもないから、とりあえずは新宿(しんじゅく)に行ってから考える事にしようか・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

☆ ☆ ☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

聖蹟桜ヶ丘(せいせきさくらがおか)駅(※嘘、本当はせいいき桜ヶ丘(さくらがおか)駅だが、心儀はまだ名称違いに慣れていない)に到着し、ダメ元で勇気を出して元の世界(?)から持ち込んだ3次元のICカードを絵チックな改札にタッチすると、まるで世界の違いなど関係ないかのように問題なく入場できた。

 

めっちゃテキトーな世界観に感じるけど、もし磁気反応が共通じゃなかったら3次元状態のお金をこの世界に残すことになっていただろうから、ある意味良かったと言えるのか・・・というか、昨日もこうやって出場処理をしてたのだろうな…酔ってたから記憶にないけど…(汗)

 

 

それにしても、駅に着いても駅に居る人々は相変わらず私がこの世界の人間かのように振舞ってる・・・これはこれで不思議の範疇を越えて流石にちょっと違和感的に気持ち悪いな…(汗)

 

まあ、元の世界ではバスタ新宿から出発するバスに乗れば家に帰ることができるし、とりあえずはこっちの世界で元居た世界の自宅まで行ってみるかぁ…(苦笑)

 

 

 

『まもなく2番線に、各駅停車新宿(しんしゅく)行きが、6両編成で参ります。』

『黄色い線の内側でお待ちください。 ホーム後ろ寄りには止まりません。』

 

 

 

ん…? あれっ? 今、新宿(しんじゅく)じゃなくて新宿(しんしゅく)って言わなかったか駅のアナウンス…?

 

いや、聞き間違いかもしれないから、あまり気にしなくてもいっか…

 

 

 

『2番線の電車は、各駅停車新宿(しんしゅく)行きです。』

『駆け込み乗車は、危ないですから、おやめください。』

『駆け込み乗車は、危ないですから、おやめください。』

 

 

 

いや、やっぱり新宿(しんしゅく)って言ってない…???

まあ、新宿(しんじゅく)か京王八王子(?)のどちらかの方面にしか行先ないはずだから、一応乗るけどさ…

 

 

 

 

しかし、駅のアナウンスで感じたこの違和感を気に留めなかったことが後悔する出来事へと直通してしまうとは、この時の私は思いもしなかった・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

☆ ☆ ☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

電車の車窓から絵チックな街並みを見ながら移動するうちに、車窓からの眺めは段々と都会っぽい景色に変わって行き、終点近くになると地下エリアを通って新宿駅に到着した。

 

さて、早速バスタ新宿を目指して乗り換えしますか!

絵の世界の景色もある程度慣れてこれば、いつも見慣れている景色が絵になって目に飛び込んでくるのもなかなか面白・・・・・・・・・・・

 

 

いや・・・ちょっとまって・・・地上に出た途端、絵ながらちょっと不気味な印象を感じるのは気のせいだろうか・・・? いや、やっぱりなんか怖く感じる・・・

 

これはもう早いとこ、バスタ新宿に向かって乗り換えを・・・

 

 

???「おや…? 今日はなかなかいい獲物が新宿(しんしゅく)にやってきたみたいだねぇ…♪」

 

???「コイツ、結構魔力強そうじゃん!♪」

 

???「この魔族を倒せば、討伐ポイントをかなり稼げそうだど…♪」

 

心儀「だ、誰だ!!!!?」

 

???「誰って、見りゃあ分かるでしょう、魔法少女だよぉ(怖そうな笑み)」

 

心儀「ひぃっ!!?」

 

 

なんだコイツら!?  完全に敵対視してるよね!!?

もしや今まで変な視線が無かったことが異常中の異常だったのか!!!!?

 

 

???「魔法少女に見つかったら討伐される、魔族なら分かってて当たり前だよねぇ?」

 

???「説明している間にさっさと倒してポイント稼ぐど♪」

 

???「だな。 食らえ、サン・サン・セブンス・ソーラービーム!!!!!」

 

 

心儀「うびぃあばらべすとらばんじょうるのですとらま゛ぁ゛あ゛??!!!」(危なく回避)

 

 

あっぶな、間一発・・・・思わず変な奇声出ちゃったぞぉ!!!??(滝汗/アセアセ)

 

じゃなくてこのままだと間違いなく○○される、とにかく逃げろおおおおおおお!!!(ダダダダダダ…)

 

 

???「あっ、こら待ちなさい!!!」

 

???「ポイント稼ぎ、逃がすかー!!!!!」

 

???「この機会は絶対逃せないど!!」

 

 

心儀「ひいいいいいい!!!」(全力で逃げ)

 

 

 

まって、これ、完全に詰みなんじゃないのか!!?

 

夢の中でまぞくが警告したことは本当だったのか!!!

 

というか、私はまぞくなんかじゃねえええええええええええ!!!!!

 

 

もういいや、死ぬ覚悟でバスタ新宿に逃げ込めえええええええええええ!!!!!!!

 

 

???「逃げようたってこれでおしまいよ!」

 

???「デーモン・パーフェクト・アブソルート・キリング・ビーーム!!!」

 

 

 

うわあああああああああああ、流石にもうだめだあああああああああああああああああああ!!!!(涙目)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

☆ ☆ ☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

と思ったら、なんとか助かったみたいだ…

 

 

 

 

色々と急展開過ぎたから、とりあえず状況を整理しよう。

 

まず、私を襲ってきたのは魔法少女で、襲われた原因は私が魔族に似たような魔力の波長を周囲にまき散らしているからである。

 

そして、新宿(しんじゅく)もとい新宿(しんしゅく)はその名の通り(魔法少女にとって)新たな宿敵となる魔族が大量発生しやすい、つまり討伐にはうってつけの地であることが分かった。

 

そこまでは私を何故か助けてくれた魔法少女(?)からの話を聞いてなんとなくは分かったのだが………………

 

 

心儀「なんで魔族的な波長を感じる私のことを敢えて助けてくれたの……?」

 

???「こんな魔族っぽい波長を出しているだけの一般人なんか討伐したりしないわよ!」

 

 

ここだけ何故か意味が分からない!!!(アセアセ)←

 

他の魔法少女は全員私のことを魔族と誤認識しているというのに、何故この魔法少女だけ私が一般人だと分かるんだ…???!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

☆ ☆ ☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

とはいえ、悩んでいても仕方ないから、あのおっかない魔法少女とやらが襲ってこないうちに早いとこ元の世界で言う自宅へと向かいますか・・・(汗)

 

 

心儀「まあ何はともあれ、た、助けてくれてありがとう…!(汗)」

 

心儀「じゃあ、私はこれで・・・」

 

???「待って、これからどこに向かうつもりなのよ…?」

 

心儀「へっ、○○区に向かうバスに乗るつもりだけど……」

 

???「えっ…あ、あそこは更に魔法少女が大勢居る場所だから、やめておくべきだと思うけど……」

 

心儀「で、でも、私が元居た世界ではそこに私の自宅があるから、何か元の世界に戻る為の手掛かりかなんかが…」

 

 

ちなみに、私がこの世界の者じゃないってことは異様すぎる違和感などからすぐに見抜かれて、事情については軽く話したけど・・・今思えば敵に塩を送りまくっているよな・・・?!(アセアセ)

 

 

???「あなた本気なの……??! さっきも私が助けなかったら○んでいてもおかしくないはずだったのに、更に危険な場所に行こうとしているなんて正気!!???」(やや動揺)

 

 

 

まって、なんだ!!? 急に少し強めの風が吹き始めた!?(アセアセ)

 

 

 

???「一体何を考えているの?!! 他の魔法少女に狙われたら討伐されて〇んでしまうのよ!!? 本来なら魔族ではない善良な一般人がそんな目に遭ってしまうと思ったら私………………!!!」(超動揺)

 

心儀「うわあああああああ飛ばされるううううううう!!!!!(アセアセ/涙目)」(強風に抗うものの・・・・)

 

心儀「あああっ、財布が風で飛んでいくうううううう!!!!」(強風で財布だけ丸ごとどこかへ飛ばされてしまい)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

☆ ☆ ☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

???「うぅ………………ごめんなさい、思わず呪いの力が暴発してしまったわ………………」

 

心儀「呪………い………………???」

 

 

はい、意味が分からない!!の2丁目に差し掛かりました……………(苦笑)

 

 

???「私は…昔巻き込まれた事件の後遺症で、動揺した時に『関わった人にささやかな困難が降り注ぐ呪い』が発動しちゃうの……………」

 

心儀「な、なるほど…!(汗)」

 

???「できるだけあなたに危害及ばないようにしてたのに、あまりにも命知らずの発言をするものだから……………」(やや動揺)

 

心儀「待って、とりあえず落ち着いてええ!?(アセアセ)」(強風ピューピュー)

 

 

今度こそ飛ばされちゃうんじゃないか私!!?(アセアセ)

 

 

???「うぅ…………ところであなた、確か多魔市から来たって言ってたよね………??」

 

心儀「そ、そうですけど……???」

 

???「戻りの交通費ぐらいは私が責任をもって払うから、今すぐ戻った方がいいわ…!」

 

心儀「えっ、い、いいんですか!!?」

 

???「元はといえば私の呪いのせいで…」

 

(遠くで)???「見つけたぞ、そこそこ魔力持ってる系まぞくだ!!!」

 

心儀「ひいっ!!?」

 

???「やばい、仮に張った結界が薄くなってきたわ……多魔市までの交通費を渡すから今すぐ逃げて……!!!」

 

心儀「わ、分かった………!!」(アセアセ)

 

 

すぐさま帰りの運賃を受け取った後、京王線(?)の新宿駅へと向かって逃げ出したが・・・

 

 

???「アブソルート・キリング・ウィメン・ビーーーム!!!!!」

 

心儀「ひやああああああああっ!!!」

 

 

魔法少女の魔の手は近くまで迫っていて、間一髪で(元の世界でいう)京王線新宿駅まで逃げ込んだ。

 

 

???「ちっ、逃がしたか・・・・」

 

 

心儀「えっと、切符を買うを選んで・・・って、あっ、違う違う!!」

 

 

焦りながらもさっき受け取ったお金で券売機で切符を購入して、改札を通って列車へと乗り込む・・・

 

 

こんな恐ろしい大都市、早く抜け出さないと命がいくつあっても足りない・・・!!!!!

 

元の世界で自宅のある場所まで行けなかったのは心残りであったが、財布を吹き飛ばされた上にあんな恐ろしい魔法少女がうじゃうじゃ居るんじゃどうしようもない・・・!!!

 

 

恐怖がまだ続いているうちに、列車は魔族にとっては悪夢の街-新宿(しんしゅく)-を抜け出していった・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

☆ ☆ ☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後、命からがら聖蹟桜ヶ丘(せいせきさくらがおか)駅(※だからせいいき桜ヶ丘(さくらがおか)駅だってば!!←)に到着したが、朝から何も食べてなかった事もあり、かなりフラフラになっていた。

 

絵の食べ物や飲み物を摂取することに抵抗感あったせいで何も食べ飲みしなかったんだよな・・・今思えば財布があるうちに何か買って食事をしておけばよかったナァ・・・・・川orz

 

 

どうせ、お金が無い上に免許証もなければアルバイトとかもできる訳がないし、第一こっちの世界の食べ物なんて摂取できるかどうかも分からないから、なんとか生き残ったけどこれもう一巻の終わりだな・・・

 

(※まだ一巻は終わってませんこれから原作一巻の本編が始まります by 作者)

 

はぁ・・・せめて今朝の夢の中であのまぞくから聞いた場所に行ってみるかぁ・・・行くあてがもう他にないし、あとはこの体が力尽きるを待つばかりだろうし・・・・

 

とりあえず改札は・・・

 

(切符を入れると無事にゲートが開き)

 

無事通れたところで、さっそくあの場所へ・・・

 

光の射す方へ・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

☆ ☆ ☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、昨日眠ってしまった公園を目指し、そこから周辺の建物を順々に探すこと約30分・・・

 

やっと見つけた! このアパートだ…!!

 

しかし、私の体力はもう限界・・・・・くっそう!!あの歌の猫のような運命を・・・・・辿ると・・・いう・・・・・の・・・・・か・・・・・(パタリ)

 

 

(私は『ばんだ荘』と書かれたアパートの前で気を失ってしまった・・・)

 

(聖なる騎士どころか、結果的に自殺行為ともいえる危険な地に赴き、逃げ延びて助かったものの、最終的に力尽きてしまったといった残念系社会人になっただけという・・・)

 

(そしてこの物語も一巻どころかそこまで行かずにゼロ巻の終わりとなるという、惨めな終…)

 

 

 

(ガチャッ)

 

??「良子が一緒なら安心ですね。」

 

??「うん! 良、お姉の事をしっかり…って、あれっ…な、何…!?(怖々)」

 

??「ひ、人が倒れてます!?(アセアセ)」

 

??「早く助けないと…!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

こうして心儀は運良くアパートの住民に助けられて一命を取り留めたが、心儀を助けた住民はなんと………!!?

 

 

 

続きが気になる者は、次回第3話をとくと見よ!!




という事で、今回は原作では言及はされているものの具合的に描かれていなかった『多魔市の外の過酷な世界』を自分なりに想像して描いてみました!

魔法少女と魔族が平和に共存する多魔市の外に飛び出したら、こんな感じの闇と光の争いが起こっているのかなと想像してみたものの、みなさんが思い描いている妄想と後出しジャンケンで出てくるかもしれない公式設定と違っている点がありましたらすみません…(苦笑)

そして物語の後々に出てくるあの魔法少女(既に誰かピンと来ている読者が多いかも…?)が故郷に移動中に偶然バスターミナルで心儀と居合わせる設定で登場させてみましたが、キャラ崩壊せずちゃんと動かせて…いたかな?(汗)


まあ何はともあれ、原作スタート前のオリジナルの物語を楽しんで頂けたのなら嬉しいです。

次回、第3話は心儀がいよいよあのキャラと出会います…!!
(※とはいえ??にしても発言内容でもうバレバレか…w)

お楽しみに…!!




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第3話 優子の目覚め!! そこそこ魔力のある魔族コンビ誕生!?

\今日は月曜日!/

と、公式に便乗する訳ではないですが(半分嘘だろお前w)、月曜日になったので第3話を投稿しちゃります!!

ちなみに月曜日の投稿を狙う理由としては、き○ファンのシャミ子ちゃんが月属性だからなんとなくって感じですが、ちょうど公式が月曜日にツイートしているからというのもありますね(笑)


まあ、なんとなく執筆してぇ!と思うタイミングがたまたま日曜日&月曜日って事もありますが(ホントのところは何なのさ…w)、細かいことは気にせず早速第3話をとくと見よ!


(※本当の理由は作者自身の執筆を習慣させようとしている+決まったタイミングでの更新の方が読者も続きが見やすいかも…?といった感じですね。

ただ、必ずしも毎週月曜日に投稿できるとは限らないので、そこはご了承くだs…)


(早速先週の月曜は間に合ってないジャン…というか、そんなことより早く本編始めなさいよ!!!)

ごべんなさいでちた…(;_;)





 

 

…………………あれっ…………今は…………………まだ夜中の2時か…………………

 

 

やっぱり、絵の空間に加えてボロボロの部屋だと落ち着かなくてゆっくり眠れないなぁ………

 

とはいえ、住民のご厚意で泊めてもらったのだから、今夜ぐらいは我慢しないと……

 

 

でも、夜に半日ぶりに食べた食事は、慣れるまで違和感で緊張したけど美味しかったなぁ…

 

この世界の食べ物が私の体内に入っていくのはドキドキしたけど、餓死するよりかはマシか…

 

 

 

 

そして、夢で逢ったあのまぞくの言葉が正しければ、今日の朝頃にこのアパートの住民の誰かが魔族として覚醒するはずなのだが、手掛かりが少ない…………………

 

夢の中で色々言っていたのかもしれないが、新宿(しんじゅく)もとい新宿(しんしゅく)に帰りたい欲が強すぎたせいか、唯一覚えていた手掛かりがこのアパートの住所、そしてアパートの住民の誰かが魔族として覚醒することだけだった。

 

今思えば、頼み事を受けたのに殆ど覚えてないって、かなり申し訳ないことしたな………新宿であんな酷い目にあったのは、もしかすると天罰とかかもしれないな…(汗)

 

 

そんなことを考えながら、トイレを済ませた・・・

 

流れ的に魔族になった者と会うことになる日曜日になりそうだから朝はゆっくりできなさそうだが、今寝たら朝にスッと起きられるかなぁ…(苦笑)

 

 

あれっ、扉があけっぱなしになってる・・・

 

他の人たちはもちろんこの家に慣れているよね・・・(コソーリ部屋を覗き)うべっ!!!??

 

ま、ままま待って!!?私を助けてくれた女の子の頭から現在進行形で徐々に小さなツノが生えてきている??!!!

 

恐ろしくて凄まじい光景を見てしまったが、これで一つの事が確信した・・・・・

 

 

私が会うべき魔族は、あの女の子だったんだ…!!

 

 

 

とはいえ、こんなおぞましい光景を見る羽目になったのは、すぐにアパートに向かわなかったことによる天罰が更に私に下ったのだろうか・・・?(滝汗)

 

それとも丑三つ時の呪いの一種なのだろうか・・・・・???(アセアセ)

 

こんなやはり落ち着かない世界は早く抜け出して、元の世界に帰りたいなぁ・・・もう・・・・・

 

 

思わず声に出して叫ばなかった私を誰か褒めて欲しい・・・そんぐらいだ・・・・・

 

 

そして、ツノが現在進行形で生えてきている光景が頭に焼き付いてしまったせいか、そのあとは暫く眠れなかった・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

☆ ☆ ☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

優子「おかっ、おかーさん!!!!!」

 

優子「なんかツノ生えたーー!!!あと尻尾!!!」

 

優子「生えてるぅ!!!生えそろってるぅーー!!!意思で動くぅーー!!!」

 

 

 

すっかり眠ってしまった私は、(昨日瀕死状態の私を救ってくれた女の子の1人である)優子ちゃんの叫ぶ声で目が覚めた。

 

 

まあ、頭にツノが生えてきたらそうなるよね・・・しかもあのあと尻尾まで生えてたのか・・・(汗)

 

 

そう思うと優子ちゃんがどんな魔族姿に変貌したのかを見るのが怖いが・・・会わないといけない以上、現実を受け入れるしかないよな・・・

 

 

優子「このシュールさ…夢ですね…二度寝してry!!」

 

清子「現実を見つめなさい」

 

優子「脳が揺れるぅ!!」

 

良子「闇の一族の末裔…闇末…」

 

 

当の本人も夢だと願いたいようで・・・そんなやりとりが台所方面から聞こえる・・・

 

眠気に加えて現実逃避欲も相まってまだ寝ているフリをして布団越しに闇の末裔に関することを布団越しに聞いてた時だった・・・

 

 

???『やっとつながったぞ!』

 

優子「ほげぇ!!?」 心儀「うええっ!!?」

 

 

なんと、突然どこからともなく聞き覚えのある声が聞こえてきたのだ!!

 

 

清子「優子、急に大声出してどうしたんですか?」

 

良子「お姉、一体何が…!!?」

 

優子「きゅ、急にどこからか声がしました…!!(汗)」

 

 

心儀「こ、これは一体どういう!?」

 

???『ザックリ言うならば、今の余の声は我が子孫の優子と、魔力経由している心儀にしか聞こえておらぬ』

 

心儀「ちょっと待って・・・色々と確認したいことがあるが、何故私の名前を…???」

 

???『先ほど優子の夢に潜り込んだ時に、優子の記憶の中で自己紹介をする心儀の光景が再生されててな、それで覚えたぞ』

 

心儀「な、なるほど・・・(汗)」

 

 

清子「恐らくそれはテレパシーですね。 何か優子に呼び掛けてますか…?」

 

優子「どうやら私と心儀さんにしか聞こえてないようで、今何やら心儀さんと会話しているみたいです…!(汗)」

 

良子「心儀さん、もう起きてたんだ…」

 

 

???『それとまさか余の忠告を無視して新宿(しんしゅく)に向かうとはな……流石の余も驚いたぞ(汗)』

 

心儀「あ、あれは…その……早く元の世界に帰りたくなる欲が強くな……って、これ優子ちゃんにも聞こえているよね!?(アセアセ)」

 

???『ま、まあ聞こえているな……そ、それはともかく、心儀もいつまでも寝てないで早く優子と合流…』

 

(ガラッと扉開け)優子「心儀さん!! 一体これは何なんですか!!(汗)」

 

心儀「うわっ!? わ、私に言われても!!(アセアセ)」

 

清子「起きているのなら早く言ってください!! 今あなた達に大事なお話をしているんですから…!!」

 

心儀「大事な話って………わ、私も!?(軽くすっとぼけ)」

 

良子「お姉にテレパシーの力を与えているのなら、心儀さんも関係する事だと良も思うけど…」

 

 

まあ、そうですよねー…(汗)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

☆ ☆ ☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後、私と優子ちゃんでごせんぞ(改めて名前を聞いたら『リリス』という名らしい)の話を聞いて、それを清子さんと良子ちゃんに通訳的に話すというちょっとシュールな状態が続いたのち、改めて清子さんから闇の末裔に関する話を聞いた。

 

リリスさんからの話を簡潔にまとめると、私自身の魔力は中立的で私1人では魔力を活用する事はできないが、魔族などの闇の者が近くにいれば魔力を供給できるという特徴があるようだった。

(※分かりやすく例えると心儀がモバイルバッテリーで優子がスマホ本体)

 

それ故に魔力はそこそこあるのだが、優子本体のレベルがまだ低いために現在はテレパシーを送るのが限界とのこと。

 

そしてテレパシーは私の魔力を使って伝えるために経由地点となる私もテレパシーの内容が聞き取れるといった感じ。

 

次に、闇の末裔の話に関しては…

 

 

優子「心儀さん? そろそろ行きますよ…?」

 

心儀「はっ…!!(汗) は、はーい!」

 

良子「もしかして、さっきとは違う者との異世界交流を…?」

 

心儀「そ、そうじゃない、本当にちょっと考え事!(アセアセ) それじゃあ出発しよう!!←」

 

 

現実に戻されたから、闇の末裔に関しては話題になった時にでも少しずつ話そう。

(そこ、メタっこいとか言わないでぇ!!!(汗)←)

 

 

良子「お姉、ご武運を…!」

 

 

ちなみに良子ちゃんに関しては案の定『魔力が多い心儀さんの方がお姉に適任だと思う!』という理由で自宅待機する事となりましたぁ…(汗)

 

魔力ある以外は何の取り柄もなくて不安しかない私だけど、ああもうどうとにでもなれぇ…!!(苦笑)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

☆ ☆ ☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

とりあえず、アパートから出て優子ちゃんと一緒に歩き始めたのはいいが、食事で使う普通のフォークだけという手薄な武器でどう戦えというのだろうか・・・

 

 

そう不安になっていた時、リリスさんがテレパシーで私たちに声をかけてきた。

 

 

リリス『優子、そして心儀よ、もう近くに魔法少女が居るようだぞ。』

 

心儀・優子「えっ!?」

 

優子「もう近くに居るんですか!!?」

 

リリス『だが…』

 

心儀「だが…?」

 

リリス『やっぱりダメだ、優子が倒すにはレベルが足りなさすぎる…ここはスルーだ…!!』

 

心儀「あぁ…さっきの説明で言ってた事か…」

 

リリス『その通りだ。 優子のレベルが高ければ、心儀の魔力で充分倒せそうではあるが………』(考え始め)

 

心儀「難しい問題なんだね…って、優子ちゃん…?」

 

優子「私なんかに魔法少女を倒して生き血をぶっかけるなんて、できるのでしょうか……」

 

心儀「へっ!?(汗)」

 

 

優子ちゃんは落ち込みモードになってるし……ど、どうすれば………(汗)

 

 

優子「私、スプラッタだめだし、体育の成績は1だし……こんな私が魔法少女?とかいう方を本当に倒せるかどうかも分からないですし………」

 

 

?(ピタッ)

(※しかし気がつかない心儀と優子)

 

 

優子「……こんな私なんかに心儀さんをお供として付けてしまって、本当によかったのでしょうか………」

 

心儀「え、えっと……リ、リリスさん…?(汗)」

 

 

リリスさんに助けを求めるも、考え事をしているのか、こちらもダンマリ…

 

私こそ、頼りないモバイルバッテリーでごめんよ…(汗)

 

 

優子「あぁ…頭が重い……なんだか鉄アレイがダブルでついているようですぅ…(汗)」

 

心儀「だ、大丈夫…?(汗)」

 

リリス『よし、あの方法を使おうではないか!!』(急に)

 

心儀「ひゃっ!?」 優子「ほげぇ!!?」

 

優子「あっ…」(デカい植木鉢に衝突)

 

リリス『うげえええ!!?』

 

リリス『うわあああベホーッ!!?』

 

優子「と……と……ぶほ!!」(電柱に衝突)

 

心儀「優子ちゃん、リリスさん!!?(汗)」

 

いぬ「バウワウ!!バウワウ!!」

 

優子「ぎゃん!!」(水たまりに着水)

 

優子「ぼえー!!」(いぬから逃げ)

 

心儀「優子ちゃん、落ち着いてえええ!!!(アセアセ)」

 

リリス『とにかく落ち着くのだ、優k…ギャウ!!!』

 

優子「ぐぅ!!(汗)」(ご先像を押し出し)

 

リリス『ぐえええいいだあああああごんぎゃあああああああだずげでぐれ゛え゛え゛え゛え゛え゛!!!』

(階段に何度も叩きつけられて異空間に巨大地震が起きてる様子で)

 

 

 

優子「はわー!! 封印されしご先祖がぁ!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

☆ ☆ ☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

優子「あ、良かった壊れてない。 むしろ私が半壊してる……」

 

心儀「優子ちゃん、あぶなああああいいいい!!!!」

 

(ダンプがクラクションを大音量で鳴らして迫っている)

 

 

優子ちゃんを守ろうと咄嗟に飛び込んでしまったが、これ完全にかの有名なドラマのワンシーンじゃないかあああああ……(涙)

 

ドラマでは奇跡的に急ブレーキで止まったが、今回は助かる気配もない………今ここで死んでしまうのかあ!?(アセアセ)

 

 

 

 

 

 

果たして、シャドウミストレス優子と心儀の運命は如何に!!?

 

次回に続く!!

 

 

?「さりげなく区切るの上手いね。 原作通り私がたs…」(ブツッ…!!)

 

 

 

 

 




という事で、あともう少しでキリがつくところで0時を超えそうになったので、今週はここまで。

(結局今週も無理矢理区切って、実質間に合ってないジャン!)

もう言わないで…(涙)



という事で、次回第4話もお楽しみに!!


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第4話 初めての戦い‼︎ 桃色の魔法少女ふたたび⁉︎

\今日は月曜日!/


…もうこの(↑)お決まりセリフやめるか…(汗)
(※シツコイだけです)



今回の第4話については原作1話の終わりと原作第2話にあたる内容に心儀を投下して様子を見守っている為、文字数が相当多くなってマス(汗)
(※文字数約9千弱)

なので、読者によってはしおりを挟むなどして2回に分けて見ることをおすすめします(苦笑)
(※まさかこんなに長くなるとは思わなかったデス…)



という事で、第4話をご覧ください!





(ブッブーーーーーー!!!/迫るダンプのクラクション音)

 

優子「ひゃわーーーーーー!!!!!」

 

?「危ない…!!」

 

 

もうダメだと思ったその瞬間、急に桃色の風が奔ったように見えた…………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

心儀「……あれ……死んでない……??」

 

優子「うぅ………ほえ? え? あーあれ? 確かダンプさんが来て………」

 

?「…大丈夫?」

 

 

見ると、桃色の服装を着た少女が、片手でダンプを止めていた。

 

あれっ…待てよ……これってもしや魔法少女!!?

 

 

優子「!? 片手ダンプ…!?」

 

?「ダンプの人も大丈夫? なるたけふんわりとめましたが…」

 

男性「う…うん……君こそ大丈夫…?」

 

?「大丈夫」

 

男性「う、うん……じゃあ………」(運転して去っていき)

 

 

?「君たち、今度から前見て歩いて」

 

優子「は、はい…ごめんなさい……(しゅーん…)」

 

心儀「す、すみません……(汗)」

 

 

新宿の時に続いて、今度は別の魔法少女にまた命を救われた…!!?

 

 

優子「あ、あの………コスプレですか…?(汗)」

 

 

優子ちゃん……これがコスプレというのは無理があるでしょう………(汗)

 

 

?「違う。魔法少女。」

 

優子「ですよね…片手ダンプですもんね……」

 

優子.o(ターゲット見つけてしまいました…!)

 

 

?「変身したのなんて何年かぶりだけど…ていうか君もその角……」

 

心儀「え、えっと、これには深ーい訳がありましてぇ…!!(滝汗)」

 

 

と言ったところで優子ちゃんの角が見えてる時点で上手い言い訳が出るはずもなく……やはり万事休すか……?(アセアセ)

 

?「深ーい訳……?」

 

優子「あ…あの………」(フォークをそーっと差し出し)

 

?「………何? お腹すいたの?」

 

?「これあげる」

 

 

!!?

 

 

優子「これは一体なんですか?」

 

?「菓子パン…調理パン?」

 

優子「不可解です、なぜこのようなものを…?」

 

?「えっ、お腹がすいてそうだったから…あとちいさいから」

 

優子「なるほどですね」

 

 

この間、同じく不可解に思った私は、頭の処理が追い付かずにただ様子を見ていることしかできなかった。

 

 

優子「施されてる……!!」

 

優子「むきーー!! このような屈辱的なエクスペリエンスは初めてです!!!」(ぽがーー!!)

 

心儀「優子ちゃん落ち着いて!!(汗) そんなに感情的になったr…ry」

 

優子(ぐーーーーーーーーーーーー/お腹の鳴る音)

 

?「?」

 

?「やっぱりおなかすいてる」(くすっ)

 

優子「こっっ…………」(カァァァ)

 

優子「これで勝ったと思うなよーーーー!! でも助けてくれてありがとうございまーす!!」(ダダダダダダダダ……)

 

心儀「おーーーーいぃ!! 邪神像忘れてるぞーーー!!!」(アセアセ)

 

 

よっぽどかなりの屈辱感を味わった事が耐えられなかったのか、私と邪神像を置き忘れて優子ちゃんは猛ダッシュでどこかへと去って行ってしまった………

 

 

?「………変な子」

 

 

『頑張れ優子!! これをバネにして大きな魔族になるんだ!!』

 

優子「ぽがぁーーーー!!!」

 

 

 

心儀「ほら、リリスさんも何か言ってください…!! って、あれっ……さっきの衝撃で気絶しちゃってる……??(汗)」

 

心儀「………ダメだ、応答がない……(汗)」

 

 

本当に気絶しているのか、それとも本体の優子ちゃんが近くにいないからテレパシーを使えないのか…

 

 

?「あの……」

 

心儀「はっ…!! えっと…先ほどは助けてくれてありがとうございました……!!(汗)」

 

 

新宿と同様に結果的にまた別の魔法少女に救われたから、お礼は言っておかないとな………

 

 

?「君もあのまぞくの仲間なのかな…?」

 

心儀「そ、そうですが………!!(アセアセ)」

 

 

襲う魔法少女もあれば救う魔法少女も居る・・・一体この世界の魔法少女はどうなってるんだ!!?

 

 

?「それにその姿…ずっと見てて気になってたけど、明らかにこの世界の者ではないよね………?」

 

心儀「ギグッ………他の人は見向きもしなかったのに………やっぱり分かる??(アセアセ)」

 

?「まあ、この町の人たちは不思議なものにみんな慣れっこだからね。 他は騙せても私の目はごまかせないよ。」

 

 

なんで何度も運命的レベルで魔法少女に事情を説明しないといけないんだ………!!!(アセアセ)

 

 

心儀「話すと長くなりますが………」

 

 

私は覚悟して新たな魔法少女にも、新宿で出会った魔法少女と同様にここまでの経緯を話し始めた。

 

この判断が最悪な方向ではなく、いい方向に進んでいくかもしれないという僅かな希望を信じて………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

☆ ☆ ☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして時は経って月曜日の朝(げつあさ)

 

いつものように学校へと向かう優子・・・もといシャドウミストレス優子の姿があった。

 

 

優子「今までの出来事が夢ではないなんて、まだ信じられません……(汗) せめて姿は元の一般人のはずです……!!」

 

リリス『優子よ、いい加減現実を受け入れたらどうだ…?』

 

優子「まぞくになったところで、何かが大きく変化した訳じゃないですか…(汗)」

 

リリス『まぞくとしてのレベルを上げれば使える技も増えるはずだぞ? 現に今こうして余が優子とテレパシーで会話ができているのも、まぞくとしての能力を発揮している証拠であるぞ。』

 

優子「確かにそうですけど…」

 

??「優子おはよー!」

 

優子「杏里(あんり)ちゃん、おはようです。 今日は早いんですね。」

 

杏里「今週軟式テニスの大会があってさ、しばらく朝練なんだー」

 

優子「へぇー」

 

杏里「そうそう、新しいマネージャーが入ったんだけど、そのマネージャーがすごくおもしろくてさー」

 

優子「へぇー!」

 

杏里「……ごめん、なんかツノ生えてる?」

 

優子「やっぱりそう見えるかな!」

 

杏里「見えるよー! ツノと尻尾、立派なものがバッチリね!」

 

優子「…一般人じゃなかった……」

 

 

そして私は今何をしているのかというと、優子ちゃんと少し距離をおきながら電柱とかに隠れつつ見守るかのように歩いている。

 

リリスさんによると、邪神像から半径約200メートル圏内に私が居ないとテレパシーが使えないどころか優子ちゃんに魔力を送ることができないとのことなので、こうして見守りついでに歩く事になった。

 

1〜2キロぐらいまで魔力が届けば距離的にあのボロアパートで待機していられただろうになぁ…現実はうまくはいかないものだ(汗)

 

ここはある意味異世界ではあるけどね…(苦笑)

 

 

優子「正直、突然このようなものが生えてきてしまって、どうしたらいいのか途方に暮れてます…」

 

杏里「傘とか体操袋とかかけられるんじゃない? 硬そうだし」

 

優子「用途について悩んでいるのではなくですね…」

 

杏里「でも改札とか会計とか超楽になるよ! 腕あくもん!!」

 

優子「そういわれてみるとそうかも!! うましですね!」

 

杏里「やってみようよ!」

 

優子「えっ…? へっ…?」

 

杏里「ほいっ!」(ツノに通学鞄をぶら下げ)

 

優子「あっ、いける」

 

(グラッ)優子「いや無理っ!! 重っ!!!」

 

杏里「ごめん!! 優子の強度を無視してた!!」

 

優子「支点、力点、作用点…力点、支点、力点…(目グルグル)」

 

 

優子ちゃんの友達さえも順応が早い……やっぱりこの町の人たちは不思議な事に慣れっこなのか………

 

というか、テレパシーなどに必要な魔力のためだけにこうして距離を取りつつ歩くのはなんかなぁ……(汗)

 

 

杏里「そういえばさっき誰かと話しているかのような独り言をしてたよねー」

 

杏里「あれも何か新しい能力とかなの?」

 

優子「あー…テレパシーのことですね。 私にだけこのご先祖の像に封印されたご先祖様の声が聞こえて会話もできたりするんです。」

 

杏里「なんか欠けてない? ご先祖」

 

優子「細かいことは気にしないでください(汗)」

 

リリス『魔力を経由している心儀にも聞こえているはずだけどな。』

 

優子「心儀さんは今日は200メートル圏内を保ちつつ遠くから密かに魔力を送るだけってことだったじゃないですか…(汗)」

 

杏里「噂をすれば早速話しかけてきたパターン…?」

 

優子「はい…他の人に聞こえてない分、普段の会話中に聞こえてきたらどう説明しようかまだ決めていなくて迷ってます…」

 

杏里「いっそ先に素直に全部話しちゃったらどうー? この町変な人多いし、大抵の人はみんなすぐに受け入れてくれるはずだよー?」

 

優子「へん・・・そ、それは私・・・も・・・?(汗)」

 

杏里「あ!!違うよ!! 優子のことじゃなくて町の他の人たちのことだから!!」

 

リリス『それにその姿似合ってるぞ、優子よ!』

 

優子「やっぱり普通の一般人が一番です……一族の封印さえなければ魔法少女を探してぶちころさなくても済むのに……」

 

杏里「いろいろ大変なんだねー…」

 

優子「それほど貧乏じゃない、普通の家庭に生まれたかったです…」

 

杏里「でも、聞いた感じだと魔法少女を倒せばその封印が解けるってことだよねー?」

 

優子「そ、そうですが…?」

 

杏里「その魔法少女ならA組に一人いるよー?」

 

優子「ほぇーそうなんだ………ってええっ!!?」

 

杏里「あとで早速A組に行ってみようー!」

 

優子「どうなってるの私たちの学校!!」(アセアセ)

 

 

なんかめっちゃ有能な情報を手に入れた!?

 

今度こそはチートレベルに強い魔法少女じゃなければいいg……

 

 

通行人「あのー」

 

心儀「は、はい…!」

 

通行人「たま健康ランドへはどうやっていったら…」

 

心儀「す、すみません、ここの地域の土地勘はあまりなくて………すみません」

 

 

ま、まずい……このままだと200メートル圏内から離れてしまう………!!(アセアセ)

 

 

リリス『よくやった我が子孫よ、さっそくその魔法少女とぉぉぉぉっ!!?』(ブツッ!!)

 

優子「ご、ごせんぞ!?(アセアセ)」

 

杏里「どうかしたの、優子?」

 

優子「ご先祖様とのテレパシー通信が切れてしまいました…(汗)」

 

杏里「ありゃあ……それは残念だね」

 

優子「恐らく条件を満たせばまた復旧するとは思いますが…」

 

杏里「条件って、さっき言ってた200メートル圏内から魔力を送るとか言ってたやつー?」

 

優子「聞いてたんですか!?」

 

優子.o(心儀さんのことを話してしまってもいいのでしょうか…?)

 

杏里「なんとなくねー?」

 

杏里「それにすぐに圏外になるんだったら、遠くからじゃなくて優子のとなりに連れてこればいいんじゃないかな?」

 

優子「えっと……これにはちょっとした訳がありまして…(汗)」

 

杏里「訳…?」

 

優子.o(どうしようもなくなったので話します…心儀さん、ごめんなさい!)

 

優子「テレパシーを発生させる為の魔力を送っている方がちょっと変わった見た目(?)をしているんです…」

 

杏里「変わった…? どんな…?」(興味津々)

 

優子「言葉で説明するとなると難しいですが…」

 

杏里「それなら、実際に会ってみようよ!」

 

優子「えっ、いいんですか!!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

☆ ☆ ☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

道を聞いてきた通行人と話をしているうちに優子ちゃんたちを見失ってしまい、ようやく優子ちゃんの通う学校の門の前まで辿りついた…

 

とりあえず、学校から半径200メートル以内に休憩できるような施設があれb…

 

 

杏里「あれっ、もしかしてあの人が魔力を送っているという人じゃない?」(←たまたま門の近くにいた)

 

心儀「ひょえっ!?」(驚きながら声がする方向を見て)

 

優子「あっ、心儀さんどこいってたんですか!!」(←同じく門の近くにry)

 

???「本当に変わった見た目なんだねぇ~♪」(←同じくry)

 

 

なんか秒で見つかった!?

 

とりま、通行人に話しかけられていたせいではぐれちゃったこと、しっかり優子ちゃんに説明しないとな…(汗)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

☆ ☆ ☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(心儀が事情を説明したあと)

 

優子「そうなってくると、やはり私の隣に立って一緒に行動するしかなさそうですね…」

 

心儀「そうなっちゃうのかな…半径200メートルさえ保っていれば、なんとかはなるっぽいけど…」

 

杏里「それに変わった見た目っていっても、このぐらいならあまり気にならないよー?」

 

心儀「えっ、気にならないの!?(驚愕)」

 

 

やっぱりこの町の住民はおかしい…2次元に変換失敗した3次元チックな人間がいたら100%、いや1000%違和感あるはずなのに・・・(汗)

 

 

しおん「寧ろ珍しいから実験台にしたいぐらいだよー!♪」

 

心儀「実験台!?(アセアセ)」

 

 

な、なんかさっきから意味深な発言してないかこの子………!?(汗)

 

 

しおん「それにテレパシーの感度も魔力が上がればきっと強くなるはずだから、今日から早速魔力がゴリゴリに上がりそうなオリジナル漢方の開はt…ry」

 

杏里「あー、えっと、朝に行ってた魔法少女の紹介をし忘れるところだったから、今からA組に行こうかー!←」

 

優子「え、あ、はい…!!」

 

心儀「あ、は、はい…!!(汗)」

 

 

今朝優子ちゃんに話しかけた杏里ちゃんがうまくごまかして移動しようとしている辺り、相当ヤバい感じなのだろうか…?(汗)

 

そう思いながら、私達は杏里ちゃんに案内されてA組についていった。

 

というか今更だけど、学校の生徒じゃない私が校内に入ってよかったのか…?(汗)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

☆ ☆ ☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(1年A組)

 

杏里「千代田桃さん、中学が一緒だったんだ」

 

 

ん…!?

ちょっとまって、これってもしや…!!?

 

 

「見つけたー」「わあ、見つかったー」

 

心儀「そ、そこ邪魔!(汗)」(少し移動して)

 

優子「見えなくなりました」(少し移動して)

 

優子「ん? なんかあのカミソリ感どこかで…」

 

心儀「優子ちゃん…見間違えじゃなければ昨日私達を救った命の恩人な魔法少女だと思うんだけど…(汗)」

 

優子「ほぁ!? 昨日の片手ダンプの君ではないですか!!」

 

杏里「知り合い?」

 

心儀「昨日ダンプに轢かれそうになった私たちを偶然通りすがりで助けてくれて…」

 

優子「その後、悔しいことに色々と施されました
…」

 

杏里「な、なんか凄い事があったんだね…(汗)」

 

杏里「あと、なんでも六年位前に世界を救ったらしいよ」

 

優子「ワールドワイドで!?」

 

心儀「え゛!? どうりで轢かれずに片手でダンプを停められたわけだ!!?」

 

 

そりゃあ相手にならないわけd…って、そんな強い相手に経緯を話してしまってたのか私………………(汗)

 

 

優子「そ………そんな世界級の魔法少女だったなんて…」

 

優子「町内規模の魔族である私が、そのような高嶺の花をころがせるでしょうか……」

 

「これは糸電話でーす」「聞こえるよー」

 

心儀「倒すには優子ちゃんのレベルが足りなさすぎるって、リリスさんも昨日言ってたよね………」

 

優子「他に何か耳寄り情報はあるかな」

 

杏里「んー………あんまり喋らない人だったから」

 

杏里「あっ、そうだ! 体力測定の時に…」

 

 

桃『すみません、私、握力計振り切っちゃうんで計れません』

 

杏里「って言って周囲をザワつかせたなー」

 

杏里「結局握力計3個使って計ったけどねー」

 

心儀「それ完全に異端者じゃん…(汗)」

 

優子「本当に魔法少女ですか? 物理少女の間違いでは…?(汗)」

 

杏里「んで、そのあと肺活量もカンストしてた!」

 

心儀「えっ!?(流石に引いて)」

 

優子「カンストするものなんですか!?」

 

杏里「いい音してたよー!」

 

優子「ぐぬぅ…」

 

優子「私なんて米袋の小さいほうですら一回休憩を挟んで持ち帰るというのに」

 

杏里「それはもう少し頑張ったほうがいいね」

 

 

これは絶対勝ち目ないでしょ…()

 

 

優子「それでは、頑張って行ってきます。」

 

杏里「パンチ力は握力に比例するんだっけ」

 

心儀「これはもう、別の魔法少女を探した方がいいんじゃ…()」

 

優子(ピタッ)

 

『あと3分で昼休みが終わります。』

 

優子「………そろそろ昼休みも終わりますし、一旦帰ろうかな」

 

心儀「うん………戦うにしても、一向にリリスさんからの連絡がまだない以上、心許ないしね()」

 

杏里「まだ3分残っているから全然戦えるって!! いけるいける!!」

 

優子「身分を隠してだまし討ち…」

 

杏里「千代田さーん! D組の闇の一族の吉田さんが用事だって~!!」

 

優子「きさま、うらぎるか!!」

 

心儀「おい、完全に勝ち目のない戦いをするだけだぞ!?(アセアセ)」

 

優子「はわぁ…来ちゃいます、来ちゃいますよ!!!」

 

心儀「ああーん、もうどうとにでもなれっ!!(汗)」

 

優子「へ…へ…? へ……ううっ…(汗)」

 

桃「……何?」

 

心儀「い、いえ何でも…()」

 

優子.o(で、でかい…!! 頭1コ分…!!)

 

杏里「ほら優子、要件要件!!」

 

桃「あっ、昨日の小さい子と心儀さん」

 

優子「ぽこぉーー!! 小さい子ーー!!! ぽこぉーー!! プシューー!!」

 

 

あっ、そういや昨日経緯を説明する時に自分だけ名乗って優子ちゃんの名前を言い忘れてた…(アセアセ)

 

 

優子「小さなにくそにゃー!! まだ成長するかもらー!!!」

 

杏里「優子!! 気持ちに口が追い付いてないよ!!」

 

杏里「『小さいとはなんですか!! なにくそー!! コンニャロー!!」

 

杏里「まだ成長するかもしれないだろー!!』って言いたいんだよねー?」

 

優子「それですそれです!!!」

 

心儀「とりあえず、優子ちゃんはすぐムキになる癖治そう?(汗)」

 

 

まあ、こういう私も元の世界では想定外すぎる出来事に対して怒る癖があるから人…もとい魔族のことは言えないが…(汗)

 

 

桃「ごめん…悪気はほんとになくて……ただ客観的に見て小さかったから」

 

優子「喧嘩の叩き売りか!! 今ので完全にやる気が出ました!!」(ポコー!!)

 

 

………誰かなんとかしてこの状況………(汗)

 

 

優子「私はシャミっ……」桃「うん」

 

優子「シャドウミストレス優子!!」桃「うん」

 

優子「封印されし一族の復興と闇世界のしゃは…支配のためぇ…」

 

優子「………スー…(息継ぎ)」

 

優子「魔法少女の息の根を止めにきました!!」桃「うん」

 

心儀「・・・・・(苦笑/汗)」

 

優子「……………………………………そういうわけです」(弾切れ)

 

桃「うんうん」

 

桃「……序盤中盤噛んだ?」

 

優子「貴方の合いの手がペースを乱しまくるんです!!」

 

桃「言い直す…?」

 

優子「相槌は禁止です!!」

 

桃「うんうん」

 

桃「じゃあもう一回やって……シャミ子ちゃん←」

 

優子「違いますー!! 吉田優子改めシャミっ……シャドウミストレス優子です!!!」(ポコーー!!!)

 

桃「やっぱりシャミ子なのかな?(クスッ)」

 

優子「笑うなぁー!!!」(目グルグル)

 

杏里「滑舌なんて気にすんなシャミー←」

 

優子「あだ名を発展させないでぇ!!!」

 

杏里「気にすんな!」

 

桃「シャミりん←」

 

優子「え? 今なんて?(カチン)」

 

桃「なんでもない←」

 

 

だめだ声も出せないほどツッコミが追い付かん…誰か1~2人ほどツッコミに加わってくれぇ…(汗)

 

 

優子「うわあああああああかくごぉぉぉぉぉぉーーーーー!!!」

 

杏里「いっけー!!」

 

優子「おりゃおりゃおりゃおりゃ…………………」(ぽぺぽぺぽぺ……)

 

桃.o(!? そ、それなりに痛い!!?) ←でも表情には出さずに我慢している

 

優子「はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……」(疲れてきてまともに叩けなくなり)

 

優子「お、お腹の横が痛い……手首も痛い……」

 

杏里「思ったより凄く弱い!!」

 

心儀「ダメだこりゃ…(汗)」

 

桃「大丈夫…?」

 

優子「魔族の攻撃を受けているのに、変身もしないし……」

 

優子「大体貴方、何故避けないです!!」

 

桃「避ける必要性を感じなかった……少しだけ痛かったけど」

 

優子「そうでした……この方、片手ダンプでした…」

 

心儀「だからさっきも勝ち目ないって……あー、もういいや……(汗/諦め)」

 

優子「最初のハードルがこんなに天空だなんて………はぁ……」

 

優子「もう少し腹ごしらえしてから来ればよかった………」

 

心儀・杏里「(いや、)そういう問題かな?」

 

桃「甘いパンなら、持ってる・・・」

 

優子「甘いパン!!? これ以上施されたら泣くからやめて!!」

 

杏里「既にちょっと泣いてる?」

 

優子「いえ、危ないところで止めてます(汗)」

 

杏里「そっかー」

 

心儀「と、とりあえず一旦出直そうよ、優子ちゃん…(汗)」

 

桃「ちょっといい?」

 

優子「へっ?」

 

桃「立てる…?」

 

優子「へえぇ…!?」

 

桃『ちょっと立って……!!!!!』←優子にはこう見える

 

優子「ひいいぃぃ!!」(変な想像して)

 

心儀「優子ちゃん、今すぐ逃げよう!!(アセアセ)」

 

桃(優子の腕掴み)

 

優子「な、何を!!?」

 

 

あ………もうダメだこれ終わったな………()

 

 

優子「まさか、ちぎっては投げられる!?」

 

優子.o(せめて最期に甘いパンをもらっておけばよかった…!!)

 

優子「ご……ごべんなさいでちた!!(大泣)」

 

杏里「ハートも折れやすい!!」

 

 

今度こそ万事休すや………orz

 

 

優子「ほ、ほあぁ………(泣)」

 

桃「拳の握り方、変」

 

優子「えぶっ!!?」

 

心儀「!!?」

 

桃「親指はこうしないと痛める」

 

桃「腕だけで打ってたから体を回してこう」

 

杏里「学校の廊下でなんか始まった…」

 

心儀「なんですか、これ…()」

 

桃「狙うのはあご(チン)(ストマック)、やってみて?」

 

優子「え? え?」

 

桃「やってみようか…!」

 

優子「はい…! てーーーー!!」

 

桃「うっ…!(若干痛みを感じるも我慢ry)」(ぽちーーーーーーん!)

 

杏里「音が変わったね!」

 

心儀「確かに良くはなったけど…(汗)」

 

優子「なにやらさっきよりいい音が!!」(ぱあぁ……!!!)

 

桃「威力は多少上が………いや、センスが………いや、フォームが………いや………………」

 

桃「えっと…………………うん…………………飛び道具使った方がいいかも」(諦めの表情)

 

優子「うううぅ…………」(涙目)

 

優子「これで勝ったと思うなよーーーー!!!」

 

桃「あっ…」

 

心儀「それお決まりの捨て台詞なのー!!?(汗)」

 

杏里「そんじゃ千代田さん、また…!」

 

桃「あ…うん。」

 

優子「うわあああああああん!!」

 

優子「あっ…!」ー→ 『廊下を走らないように』

 

優子「すんすん…すんすん…すんすん…すんすん…」

 

『頑張れ優子!! 全身のバネを鍛えて強い魔族になるんだ!!』

 

 

ちなみに、その後優子ちゃんは夕暮れの河川敷で桃に教わったパンチを何度も練習していたらしい…

 

ここまで弱いとなると、私がモバイルバッテリーとして優子ちゃんについていく必要があるのかと疑問に思ってしまう…………

 

というか、敵に塩を送るように優子ちゃんに接する桃って何者・・・!!!??

 

 

 

 

次回に続く!!

 

 

 

 

 

 




いかがだったでしょうか?


心儀の供給する魔力によって若干威力が上がってはいる(桃ちゃんがさりげなく痛がっている)ものの、シャミ子ちゃんのレベルがまだ低い故に原作と比べてそれほど威力は………隅でシャミ子ちゃんが今にも泣きそうな表情になっているので、蛇足な解説はここまでにしておきます…()



という事で、今後は原作2話分(アニメ1話分)の分量で書いてみようかなと思いますが、執筆ペースによっては3話のように一旦中断して書ききれなかった部分を次の回の冒頭にまわすかもしれません。
(※どっちやねん!!)



そして次回第5話はシャミ子ちゃんと心儀が桃ちゃんにトレーニングさせられたり、ショッピングセンターに行ったり…!?

お楽しみに!


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第5話 予算拡大‼︎ とはいえ節約したい系まぞくですっ…

\今週は金曜日/


バレンタインという事で諸事情により金曜日の更新になりましたが、正確には執筆が間に合っておらず暫くのあいだ原作ベースのストーリーを載せることとなっておりました…(苦笑)

そして1週間が経過し、ようやくアニオリな台詞を取り入れた加筆版が出来上がったので、このたび再更新しました!
今回は原作では3〜4丁目、アニメでは2話にあたる物語構成となっております。

本家のシーン全て載せると長くなるのでところどころで心儀のモノローグとしてシーン飛ばしてますが、それでも前回と同様に今回も文字数多めな回となっておりますので、読むための時間を長くとるかしおりをうまく活用して見てください!


という事で第5話をご覧ください!





 

 

 

今日も今日とて私は優子ちゃんと共に学校へと向かう。

 

テレパシー…最初こそびっくりしたものの、あれから聞こえないとなると逆に心配になってくるな…

 

 

心儀「ところであれからリリスさんからテレパシーの受信ってないよね…?」

 

優子「全然ありません…200メートル以上離れて通信が途絶えてから、いくら待ってみても受信できる気配すらないです…」

 

心儀「あの時以来か…この姿を他の人に見られたらって怖いと思って私が最初は少し離れて行動したからよね…なんかごめん(汗)」

 

優子「階段から落ちた後からの通信復旧も応急処置という事でしたし…私の方こそ、大切な像を階段の上から落としてしまって申し訳ありません…」

 

心儀「距離を取って行動する事に少し反対気味だったリリスさんの意見を聞いて優子ちゃんの隣に居るべきだったかなぁ…戻ってきたらリリスさんに謝ると共に、テレパシーの範囲が広まるまではこれからは優子ちゃんの近くにできるだけ居るようにするよ。」

 

優子「その方がいいですね…お互いに気をつけていくようにしましょう…!」

 

心儀「そ、そうだね…!」

 

 

とはいえ、できればどこかに留まっていても大丈夫なぐらいの距離まで範囲が広がるといいけどなぁ…魔力を供給する以外では様子を見るぐらいしかする事ないし(汗)

 

 

優子「でも、昨日は魔法少女と名勝負を繰り広げる事がでk…ry」

 

杏里「おっはよー! 昨日は大敗北で残念だったね‼︎」

 

優子「っ…!!(びくっ)」

 

 

あれのどこが名勝負…?(汗)

 

 

優子「そ、そんな事はないはずです。 確か名勝負…ry」(青ざめながら)

 

杏里「えーそんなことないよ? サッカーに例えるなら1-7くらいの気持ちいい負けっぷりだったよ!」

 

優子「うぅ…1点は入ってましたか?(涙)」

 

優子「私、自分を偽らなくてもいいですか?(涙)」

 

杏里「うん! 友達だからおまけで1点いれておいた!」

 

しおん「よかったね、優子ちゃん!」

 

優子「はい…私、杏里ちゃんとおともだちでよかったです(嬉し涙)」

 

心儀「あ、あはは…(苦笑)」

 

『これは家庭の事情で一夜にして闇の力に目覚めたら少女が、魔法少女を倒す運命(さだめ)に果敢に立ち向かう感じのなにかそういった話である‼︎』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

☆ ☆ ☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

優子「…確かに昨日は準備も修業も足らず惨敗しましたが…」

 

優子「まぞくレベル1でレベル99の魔法少女に挑むのが無謀とわかったのは収穫です!!」

 

心儀「戦っている途中で勝ち目ないよって、私何度も言ってたのにな…(苦笑)」

 

優子「そうでした…(汗)」

 

杏里「あの時の優子は誰にも止められなかったもんね←」

 

優子「う…心儀さんも言ってた通り、まずは特訓をしたり、もっと弱い魔法少女を探したりして鍛えてから、最終的にあの桃色魔法少女を倒してやります!!」

 

桃「でも私、魔法少女としては弱いほうだよ?」

 

優子「そうなんですか?」(尻尾ペチペチ)

 

優子「…ん?」(尻尾ピーン)

 

杏里「ちゃーすっ!」

 

心儀「あ…ど、どうも…(苦笑)」

 

 

い、いつの間に…(汗)

 

 

優子「ぎゃあああああああ桃色魔法少女がでたああ!!!」(ビビって)

 

桃「結構前から居たんだけど…」

 

優子「桃色魔法少女!!何しにここに!?貴方はA組のはずでしょう!!」(教壇用定規と分度器で防御)

 

桃「急に闇に目覚めた子はまれに闇にのまれて凄いことになったりするから様子を見に来た」

 

優子「凄い事ってなんですか…?(汗)」

 

 

今思えば、本来ダークサイドなまぞくにしては結構優しくて思いやりがあるよね…優子ちゃん(苦笑)

 

 

優子「はっ! ところで先ほど自分が弱いほうだと…」

 

桃「うん」

 

優子「聞いた話だと世界を救ったとか…」

 

桃「それは同僚が強かったから…」

 

優子「桃色魔法少女よりさらに上がワッサワッサいる…」

 

桃「あとそんな画数の多い名前で呼ばなくていい……桃でいいよ」

 

優子「ワッサン…」

 

桃「でも、その様子だと闇に飲まれる心配はなさそうだね。シャミ子は。」

 

優子「シャミ…シャドウミストレス優子です…!!」(ぷんすか!!)

 

心儀「そこだけ反応早いな!?←」

 

桃「やっぱりシャミ子だ。」

 

優子「おのれ桃色魔法少女!!」(ぶんぶかー!!)

 

桃「桃でいいよ。」

 

優子「変なあだ名が定着して学校に来づらくなる前に貴方の生き血をいただきます!!」

 

優子「今日の放課後、学校裏の河川敷できさまを討つ!!」

 

優子「血液をサラサラにして待ってるがいいですよ!!」(ぴょんぴょん!)

 

桃「あんまり気が進まないな…もう魔法少女はやりたくないし…」

 

優子「ふん! おじけついたか桃色魔法少女!!」(ぴょんぴょん!)

 

桃「桃でいいよ。」

 

心儀「とりあえず冷静になろう?(苦笑) 昨日は怒りの勢いだけで戦って負けたばかりでしょ?(汗)」

 

杏里「私も心儀さんの言う通りだと思うなー…それに修行は今日の放課後までに仕上がるの?」

 

優子「うぅ…!(ビクッ)」

 

杏里「6時間でつよくなれると思ってる?←」

 

心儀「多分難しいな…(苦笑)」

 

優子「やっぱり週末の午後でお願いします!!」

 

心儀「そして週末っていうのも曖昧だな…土曜日と日曜日のどっち?←」

 

優子「日曜日の午後でお願いします!!」

 

桃「分かった。 今度の日曜日の午後ね?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

☆ ☆ ☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(トレーニングルーム)

 

心儀「優子ちゃん、大丈夫かな…?(汗)」←外で待ってる

 

優子「ぐぬぬ……はからずも修行期限が週末までになってしまいました…」

 

杏里「何キロのダンベル使う?」

 

優子「500グラムで!」

 

優子「先生にもトレーニングルームの使用許可とったし…やりますよー!!」

 

桃「あっ…」(重いダンベルをぐいぐいと)

 

┗(°_°)┓三三三(ビューンと凄い勢いで逃げる優子)

 

桃「あっ…」

 

 

←三三三(ビューン)

 

心儀「えちょ、優子ちゃん!?Σ(・・;)」

 

 

 

 

優子「はぁ…はぁ…桃色魔法少女もトレーニング中でしたか……」

 

心儀「だからと言ってそんなに慌てて逃げなくても…(汗)」

 

優子「宿敵である魔法少女と同じ空間でトレーニングするのは…」

 

杏里「はい、ペットボトルでも結構鍛えられるよ。」(ペットボトル渡して)

 

優子「ですね…! 500グラムならトレーニングルームを使うまでもないです!」

 

(ペットボトルを高く上げ)

優子「やってやりますよー!!」

 

心儀「が、頑張れ…!」

 

杏里「ところで心儀さんはトレーニングしないのー?」

 

心儀「わ、私は魔力を供給するだけの存在なので…(苦笑)」

 

杏里「鍛えたら供給できる魔力が上がるかもよー?」

 

心儀「そ、そうかなぁ…(汗)」

 

 

とはいえ社会人になってからはあまりウォーキングに行かなくなった上にどこへ行くにもほぼ電車に乗るだけになってるからなぁ…ガッツリとは言わなくとも多少は運動しよ…(苦笑)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

☆ ☆ ☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(吉田家)

 

優子「うりゃー!!てーーー!!!」←隣の部屋で特訓中

 

心儀「いつまでもここに居候する訳にはいかないからそろそろどこかに入居しなきゃだな…(苦笑)」

 

良子「心儀さん、どこか別の場所に住むの…?」

 

心儀「そうでもしないと吉田家に色々迷惑をかけちゃいそうな気がして…」

 

清子「そんな、迷惑だなんてとんでもないです!!」

 

心儀「せ、清子さん!?」

 

清子「心儀さんには優子の事を見守ってくれていて頼もしいですし…」

 

 

言うてそんなに優子ちゃんの役に立っているのかなぁ…魔力の供給する以外は本当に様子を見てるだけだし…

 

 

清子「それに別居したところで月4万円の呪縛からは逃れられません。寧ろ二重家賃でかえって負担がかかってしまいます。」

 

心儀「と…いうことは…?」

 

清子「こんなボロボロな家ですみませんが、これからも優子のことをよろしくお願いします。」

 

良子「良も…お姉のことを見守ってくれる心儀さんが居てくれて、本当によかったと思ってるよ…!」

 

心儀「か、かたじけねぇ…!!(ペコリ)」

 

良子「…なんでサムライ風…?(汗)」

 

 

という事で、これからも元の世界への扉が開くまでは吉田家の世話になることになるようだ…(苦笑)

 

 

 

 

こうして、優子ちゃんの様子を見ながらまたしばらくしたのち、決戦の日曜日がやってきた。

 

 

(多魔川の河川敷)

 

優子「怖気づかずに来たようですね!!桃色魔法少女!!」

 

桃「桃でいいよ。」

 

桃「あと心儀さんも一緒なんだね。 あっ、200メートル以上離れると魔力供給できないからかな?←」

 

優子「ほげっ!?(汗) 心儀さん、何敵に私たちの機密情報を教えてるんですか…!!」(ぷんぷん)

 

心儀「ヤベ…桃に事情を説明する時に流れでつい話しちゃってたこと忘れてた…(汗)」

 

優子「ついじゃないですよー!?」(目グルグル腕ブンブン)

 

心儀「まあまあ落ち着いて…?(汗) その代わり、流れで桃の秘密も少しだけ聞いてるから…←」(後半小声で耳元でささやき)

 

優子「ほ、本当ですか!?」(急にぱあぁっと明るくなり)

 

桃「あっ、もし私の秘密を言った事が発覚したら、その瞬間『フレッシュピーチローキック』をお見舞いするね…?」(小声を聞いてて)

 

心儀「す、すみませんでした!!(アセアセ)」

 

 

ま、まあそうなるよな…()

 

 

優子「なんかカッコ良さそうな技名が!?」(キラキラ)

 

桃「そこは引っ掛からなくていい。」

 

桃「それより、今後私たちこうして戦う機会も増えてくると思うし、お互いに連絡が取れるように連絡先とかも聞いておきたいかな。」

 

優子「これ以上貴方に闇の者の情報を流出させる訳にはいきません!!」(ピシッ)

 

優子「それに今日ここで貴方を倒すので、その必要はないです!!」(ピシッピシッ)

 

心儀「本当は私が桃と連絡先交換したいところだけど、まだこっちの世界の携帯会社と契約してないから、ずっと圏外で使い物にならないんだよね…?」

 

桃「実は私…心儀さんの事情を聞いてからひっそりと心配で見守っているんだけど、連絡取れないとなるとなんだか心許ないからね…」

 

優子「それは貴方と心儀さんの事情でしょう!!」(頑なに)

 

桃「やっぱりダメかぁ…←」

 

桃「それなら心儀さん、シャミ子の家の電話番号って分かるかな…?」

 

心儀「あっ、えっと確か聞いた話だと042-3XX…」←

 

優子「ほげえぇ!?(汗)」

 

優子.o(敵に更に情報が流出しました…)

 

 

 

優子「流出してしまったからには仕方ありません…(汗)」

 

優子「それより、貴様と戦う日を待ちわびていました!!」

 

優子「この日のために私は自宅などでトレーニングを重ねて来たんです!!」

 

桃「見れば分かるよ。 1キロぐらい絞れているし、上半身を中心に筋肉量が増えてる」

 

優子「なっ……あっ…そうなんですか」(引いて)

 

桃「特に上腕の肉の付き方が綺麗で、素晴らしいと思う!!」

 

優子「なんか長くなりそうだからやめましょう!(汗)」

 

優子「じゃあ行きますね!!」

 

桃「……準備運動しなくていいの?」

 

優子「けっこうです!!」

 

桃「ダメだよしたほうがいいよ」

 

桃「準備運動しよう」

 

優子「なんでそんなにグイグイくるんですか…(汗)」

 

桃「ストレッチだけでもしよう? この前痛そうだったし、今度はしっぽの靭帯が切れるかも」

 

優子「しっぽの靭帯!!?(涙)」

 

心儀「まあ、準備運動ぐらいなら…」

 

 

こうして私たちは流れでストレッチをする事になった。

 

 

桃「かかとあげちゃダメ」

 

優子「はいっ!!(汗)」

 

優子.o(あれ〜…?)

 

桃「さて、一通り終わったし、走ろうか」

 

優子「なんで!?」

 

桃「ウォームアップしたほうがいいから」

 

桃「ド初心者でもちゃんとペース守れば、3キロぐらいは走れるはず」

 

優子「さんきろ!!?(汗)」

 

心儀「あのぉ…優子ちゃんにとってさんきろは…」

 

桃「そうしないと私自身、戦うための準備が整った気がしないし…」

 

心儀「というか、私も走るんですか?(汗)」

 

桃「そうじゃないと魔力が供給できないんでしょ…?」

 

優子・心儀「ぐぬぬ…」

 

桃「2人が来ないんだったら、私一人で行こうかな」

 

優子「ま、まてきさまにげるきか!!」

 

桃「うん」

 

優子「くうぅ…卑怯な…!!」(追いかけ)

 

心儀「はぁ…しょうがないなぁ…(汗)」(後を追い)

 

 

私が中学生時代の時に必死で走ったマラソン並み(よりかは若干少なめ)の距離をウォームアップで走るとは…桃さん絶対に物理少女の間違いでしょ…()

 

 

優子(辛そうに走り)

 

心儀(普通に走り)

 

桃「最初の1キロはキロ9分ペース、2キロ目からキロ7分半でいこう」

 

優子「はいぃ…!!(汗)」

 

優子.o(あ…あれ〜…??)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

☆ ☆ ☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

心儀.o(流石にちょっと辛くなってきた…/汗)

 

優子.o(なぜ私は…夕日の河原を敵と一緒に走っているんですか……)

 

優子.o(…つらい!!!)

 

優子.o(つらい!! つらい!!)

 

優子.o(犬の散歩をしている人がいる!!)

 

優子.o(つらい!! 橋がある!! つらい!!)

 

 

通行人「こんにちはー」

 

心儀「こ、こんにちは…!」

 

優子・桃「こんにちはー」

 

 

優子.o(つらい……つら…………)

 

優子.o(つら………………万物は流転する!)

 

『シャミ子 初めてのランナーズハイである』

 

 

優子(混乱してボソボソ何かを唱えて)

 

桃「やっぱり走るのはいいね。いやだったことも忘れられるし」

 

心儀「私は……趣味に没頭……した方が……よっぽど………(汗)」

 

優子「…色々あって、諸行無常の…ぬばっ!!(汗)」(桃に衝突)

 

優子「はぁ…はぁ……」

 

桃「そろそろ休む? というか、何で走ってたっけ…?」

 

優子「思い出せない……けど………私………自分の可能性を………感じまし………た………はぁ………」

 

桃「じゃあ、このまま海まで走ろうか!」

 

優子「ここ結構山寄りですけど!!?」

 

心儀「海まで!!? それ聞いたら一気に……走る……気力が………もう……ダメ……(バタリと地面に横たえて)」

 

優子「心儀さん!?(アセアセ)」

 

優子「あ……思い出しました!!勝負です!!!」(ポコー!!)

 

優子「ていうかそんなに走れるかー!!」(プキーー!!)

 

桃「思い出しちゃったか…」

 

桃「しかたない、やろうか」

 

優子「あっ……………」

 

 

 

 

 

(桃こと桃色魔法少女)

↑ウォームアップ済

 

↓バーンアウト済

(心儀)&(シャドウミストレス優子)

 

 

 

 

 

桃「…明日以降にする?」

 

優子「します!!!」

 

桃「はいこれ。」

 

優子「へ?」

 

桃「3倍に薄めたスポーツドリンク。ぶどう糖も入ってる。」(渡して)

 

優子「なぜ3倍…?」(受け取り)

 

桃「市販のスポドリは運動時の水分補給の理想的な浸透圧よりも若干濃いめに…ry」

 

優子「あああ、いいです!!(汗)」

 

優子「でもありがとうございます!!」

 

優子(スポドリをグビグビ飲んで)

 

桃「心儀さんも、どうぞ。」

 

心儀「あ、ありがとう…? 桃は飲まなくて…いいの…?」

 

桃「本来は私の分だったけど、心儀さんの方が辛そうだったから…」

 

心儀「か、かたじけない…!!(汗)」(飲んで)

 

桃「なんだかんだで4キロ走っちゃったし……頑張ったねシャミ子、そして心儀さん。」

 

優子「4キロも走ったんですね! そんなの初めてです…!!」(感激)

 

心儀「4キロ…そりゃ疲れるわ…中学校の時の秋のマラソン並みだもん…(汗)」

 

 

秋のマラソンが4.2〜4.3キロだったから、それに相当するわけだ()

 

優子「4キロ…という事は…(アセアセ)」

 

『家まで4キロ⇒』

 

優子「むはあぁ…(倒れ)」

 

心儀「ゆ、優子ちゃん!?(アセアセ)」

 

桃「じゃあ私、追加で走ってくるから」

 

優子「待って……桃……電車代も貸してください……(涙)」

 

心儀「私は少し休めばなんとか歩いて帰れそうだけど……優子ちゃんが辛そうだから私も電車…か(汗)」

 

桃「それなら500円玉と……あいにく手持ちがないからあとは100円玉と……切符代わりになる券400円分」

 

優子「なんでそんなもの持ってるんですか!?(アセアセ)」

 

桃「そこは引っかからなくていい。 あるルートで手に入れて、こんないざという時に備えて持っているだけ。」

 

 

桃さん何者!?

もしや株主優待とかか…!?

 

 

心儀「私の代は財布が見つかるかバイトして稼いだら絶対返すから…せめて大目に見てあげて!!(汗)」

 

桃「分かった…それなら心儀さんの分は元の世界に戻るまでのどこかで返してもらうとして……シャミ子の借金は500円ということで。」

 

優子「ううぅ…(涙)」

 

 

その後、たまたま誰も乗ってない貸し切り状態な列車に乗った私達。

 

優子ちゃんは走って疲れてたこともあって、乗車後にすぐ眠ってしまった。

 

 

心儀「優子ちゃんが寝てしまったから、今回は私が代わりに…」

 

心儀「ちよもも、これで終わったと思うなよ!!!」

 

 

優子ちゃんの捨て台詞を例のアレっぽくアレンジしたら、なんか古くて懐かしいとか言われそうな捨て台詞になったな…(汗)

 

その後、優子ちゃんは寝たまま乗り過ごしそうになったが、私が起こしたことでなんとか阻止する事ができた。

 

 

それにしても今日は完全に桃に弄ばれたな、私たち………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

☆ ☆ ☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

後日、清子さんに桃色魔法少女が強すぎて負けたといった事情を説明したところ、なんか流れで優子ちゃんのお小遣いがアップする事になりました←

 

 

優子「それでなんで830円という中途半端な金額なんですか…?」

 

清子「昔お母さんが一時期ハマって聴いてたアーティスト、○沢○吉さんにちなんでの語呂です。」

 

 

なんか渋いアーティストが出てきてちょっと笑いそうになったが、まあそれはおいとこう。

 

 

その後も桃に借金を全部渡そうとする優子ちゃんだったが、ボンビーなら仕方ないと月50円の分割払いになったり……なんとしても優子ちゃんに倒されまいと策士な感じですわ()

 

そんなこんなで放課後…私たちは優子ちゃんの飛び道具を探すべく駅前近くのショッピングセンター「マルマ」に来ていた。

 

 

優子「ここは宝船ですか!? ゆめまぼろしですか!!」(キラキラ)

 

杏里「武器っぽいもの探すならこういうとこっしょ!」

 

優子「しかし……何故桃がついてきている!!」

 

桃「シャミ子、若干ズレてるから…」

 

優子「なっ!!」

 

桃「予算をフルに使ってびっくりするくらい役に立たないものを作りそうで…」

 

優子「ばかにするなー!!」

 

桃「まさかとは思うけど、その割り箸と輪ゴムは何の材料?」

 

優子「わりばしでっぽうのどこがダメなんですか!! でも戻してきます!!」

 

心儀「まだ残高はあるんだし、そんなに百均ものにこだわらなくても…(苦笑)」

 

 

 

その後、優子ちゃんの武器探しに私たちも付き合う事になったが、どれも4桁レベルの値段ばかりで所持金3桁の者が買えるようなものは無かった。

 

 

優子.o(武器たちは思った以上にお高いです………)

 

 

『フードコート のどこしせいめん』

 

優子「わぁ…!」

 

杏里「シャミ子、フードコートだって!」

 

優子「やめてください!」

 

桃「最近のセルフうどんは美味しいらしいよ。」

 

優子「やめて!!」

 

(桃悪魔&杏里悪魔)『Go! Go! Go! Go!』

 

 

めっちゃ弄られてる…()

 

製麺を食べるのだけでも残金に痛手とか、社会人…下手したら小学生でも考えられないレベルだからなぁ…(苦笑)

 

 

優子「行きませんよフードコートなんて!!」

 

優子「むやみにおしゃれでアイスとか! うどんとか! 美味しい割にお腹にたまらないものばかりなんでしょう!!」

 

優子「絶対行きたい!!!」

 

心儀「行きたいの…?(汗)←」

 

優子「あっ…………間違った!! 絶対行きません!! こころの風が…!!」

 

優子「杏里ちゃん!!小倉さん!!心儀さん!!桃!!」

 

優子「私を止めてください…!!」

 

 

一応私は止めたが、杏里ちゃんや桃にうまく言い包められて結局660円がうどんに消えました…(苦笑)

 

桃への返済50円も合わせて残金はもう120円…つまり…

 

 

優子「でも…今月はもうわりばしでっぽうすら作れません…」(しゅん)

 

優子「私と心儀さんのうどんとちくわ天で、あっという間に120円になってしまいました……」(しゅんん)

 

シャミ子「あっ…」桃「あっ…」

(2人とも自動販売機を見て)

 

桃「シャミ子、喉乾かない? つゆいっぱい飲んだし←」

 

優子「もうその手には乗りません!!」(アセアセ)

 

優子「むむむむ…」

 

杏里「…でもちょっと安心したな。」

 

杏里「シャミ子ってお金なさそうだし、いつも一人でトコトコ帰ってたから」

 

杏里「美味しそうに食べてるのを見て、私も楽しかったよ。」

 

優子「杏里ちゃん……」

 

杏里「でも無理させちゃってごめんね?」

 

 

何かを思い詰めた優子ちゃんは、遂に意を決して…

 

 

杏里「シャミ子!?」

 

優子「おりゃー!!」(120円のジュース買い)

 

優子「よし……からの〜、一気飲み〜!!」

 

心儀「で、でもそんなに一気に飲んだら…!(アセアセ)」

 

優子(青ざめ)

 

心儀「言わんこっちゃない…(汗)」

 

優子「げほっげほっげほっ…げっぷ!!」

 

優子「えほっ、えほっ…!(汗)」

 

優子「はっきり言って…けぷ!」

 

優子「私も楽しかったです!けぷっ!」

 

優子「杏里ちゃんの頼みならば…けぷっ…来月も行っちゃいますけぷっ!!」(青ざめながら)

 

杏里「ほんと!? ありがとう。 でも色々無理すんな?」

 

『シャミ子 今月の残金ゼロ円』

 

杏里「でも本当にいいの? 残金0円になっちゃったよ?」

 

優子「いいんです。喉かわいてましたし。」

 

優子「むしろ、私…杏里ちゃんに気を使わせまくってたことに気づきました!!」

 

杏里「シャミ子…!」

 

優子「これからはもっと、色々と気づける魔族になります。」

 

優子「こういった集団行動が、後々わたしの戦いの糧になっていくんです…たぶん」

 

桃・心儀「あっ…」(何かに気がつく2人)

 

桃「無料水飲み場」

 

優子「あっ…」

 

心儀「完全に見落としてたね…(汗)」

 

優子「ううぅ…これで勝ったと思うなよー!!!」(走り去り)

 

桃「えっ、私!?」

 

 

『頑張れシャミ子!!飲み物代は注意深く行動すればかなり節約できるぞ!!』

 

 

心儀「やっぱり、お金はおっかねーな…(汗)」(ヒュー…)

 

 

 

 





第5話、いかがでしたか?


本家と比べてまぞく側は2人体制になっているものの、あくまでも心儀が基本的に見守るだけのスタンスなので、本家同様にもんもに丸め込まれてしまいましたね…(苦笑)


そして2/14のバレンタインには本家でミニアニメが復活するなど、まちカドまぞく2期にも期待が高まりまぞく!!
い○も先生の書き下ろしコマの絵が採用されて、無事に桃ちゃんに闇チョコを渡したシャミ子ちゃんも見てて微笑ましかったですね。


そして次回はなんと後書きでなんと遂に作者自身の私が……!!?

気になる方は次回のまちカド心儀の第6話を見よ!!




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第6話 悪夢か吉夢か⁉︎ 心儀の活動名を考案せよ‼︎

\今日は水曜日/


と、一向に月曜日に更新できていない系まぞくですが、気長に待っててくれたらありがたいです…(苦笑)

5話についてもあともう少しでアニメ要素入れた内容に修正できそうなので、後ほどまた振り返ってくれたら嬉しいです。


ということで、今回は原作の5丁目要素+オリジナルストーリー(活動名の相談)といったいつもと比べたら少し短めでお送りしていきます。


それでは第6話をご覧ください!!





 

 

 

 

 

優子ちゃんが多摩川の河川敷で魔法少女に挑むもあっさり言い包められて体力消耗して負けたり、武器を買いにショッピングセンターにいくもフードコートの誘惑に負けて残金がなくなったりしても、一向にリリスさんからのテレパシーを受信できないままであったが…

 

ようやく完全復旧したようで、ある日の休みの日に家で昼近くまでボーッとしていたら、その時は来た。

 

 

リリス『…ブ…ブツ……我が子孫よ、そして心儀よ……待たせたな…!』

 

心儀「うわっ!?」シャミ子「ほげえぇ!?」

 

心儀「り、リリスさん!? 遂に戻ってこれたんですか!!?」

 

リリス『うむ! 少し前に封印空間とテレパシー環境の復旧はできていたのだが、なかなか我が子孫にテレパシーが繋がらずに大変苦労したぞ…』

 

心儀「あの時は私も、外見的に変に見られそうな恐怖でギリギリ200メートル範囲内になる程度に遠くから見守るやり方を取ってしまって、本当にすみませんでした…」

 

リリス『まあ確かに余も応急処置の病み上がりな時でうまく電波が持続する自信がなくて乗り気ではなかったからな…まあ理由があったのだから仕方ない。気にしなくていいぞ』

 

心儀「あ、ありがとうございます…!!」

 

リリス『但し、我が子孫の優子には色々と言いたい事がある…』

 

心儀・シャミ子「えっ!?」

 

リリス『優子よ、おぬしの心の電源はどうなっとるんだ!!』

 

リリス『現代風に言うならば、電波のアンテナが殆どゼロ! バリバリな時でもイチだ!!』

 

リリス『とにかく魂のセンサーが弱い! 弱すぎる!!』

 

リリス『おかげでおぬしらにテレパシーを繋ぐまでこんなに時間がかかってしまったではないか!!』

 

シャミ子「ううぅ…復活早々に酷い言われようです…(涙)」

 

リリス『そもそもおぬしが始祖像を階段から落としたりしなければ、こんなにも長く余が不在になる羽目にならずに済んだのかもしれないのだぞ!!』

 

心儀「リリスさん、優子ちゃんはおっちょこちょいながらも全力で頑張っているんだから、そんなにキツく言わなくてm…ry」

 

リリス『全力で頑張っている…? 本当にそうか…?』

 

心儀「えっ?」

 

リリス『テレパシーが繋がる直前に、余が不在中の優子の活動の様子を脳内記憶(まぞくメモリー)を通じて見させてもらったが…』

 

シャミ子「は、はいっ…!」

 

リリス『魔族として目覚めてからの今までの活動も含めて採点するならば、おぬしは5点だ!』

 

心儀「汚点!?←」(ヒュゥ~)

 

シャミ子「ほえっ、そ、そんなに高得点でいいんですか!?(ぱあぁ)」

 

リリス『100点満点の5点だ!! いい笑顔をするな!!!』

 

リリス『一体何ベースの採点だと思ったのだ!!』

 

シャミ子「サッカーですけd…ry」

 

リリス『アホかぁーー!!!』

 

リリス『我が子孫の優子が全力で頑張っていると誤解しているおぬしらに、今日は子孫のダメ出しをとことんするぞ!』

 

シャミ子「ええっ!?(半泣き)」心儀「ダメ出し!!?(汗)」

 

リリス『まず、全体的にまんべんなく才能がない!!』

 

シャミ子「えっ!?(泣)」

 

リリス『どっから責めたらいいか分からないが、まずハートが弱い!!』

 

シャミ子「はい…(涙)」

 

リリス『泣くな!!』

 

シャミ子「うううっ(涙)」

 

リリス『あと勘が悪い!! 体力つけろ!! よく食え!! 簡単にあきらめるな!!』

 

シャミ子「はいぃ…(涙)」

 

リリス『ぜぇ・・・はぁ・・・一気にダメ出ししたから喉がカラカラだ!!』

 

リリス『ちょうどいい、後で伝えようとしていた事のひとつを今伝えよう』

 

リリス『始祖像に物を供えると、供えたものと全く同じものが封印空間にコピーされて現れる』

 

心儀「なんと!?」

 

リリス『それを踏まえて、今から飲み物を供えて欲しい。変なものでなければなんでも構わんぞ』

 

心儀「飲み物ですか、分かりました…!」

 

シャミ子「それなら、さっそく飲み物をお供えしてみましょう…!」

 

心儀「そうだね。 確か冷蔵庫においしい…ry」

 

清子「飲み物なら心儀さんが飲むと言ってたので買っておいた〇ーラがありますよ」(偶然にも像の前に炭酸飲料を置いて)

 

心儀「あっ、清子さんこれじゃなくてもう一つの…」

 

リリス『ん? なんだこれは? まあいい、貰うぞ…?』(封印空間に炭酸飲料が現れ)

 

心儀「あっ、やっぱりコー〇でいいです…(苦笑)」

 

 

もっとおいしい飲み物が冷蔵庫にあったはずなのに、手違いでリリスさん炭酸飲料の方を飲んじゃった…(苦笑)

 

フードコートの自販機前で優子ちゃんが一気飲みした時のように何度かケホケホ言ってたが、慣れれば癖になる味だとそれなりに気に入ってくれたから、まあよしとしますか・・・

 

 

その後、テレパシーが復旧したという事を清子さんも知ったということもあり、優子ちゃんが魔族に目覚めてすぐの時のように再びテレパシーで聞いた内容を私と優子ちゃんで通訳的に話す形で情報共有をした。

 

リリスさんから伝えられたことは、先ほどのお供えに加えて像をカップ麺の重石やドアストッパーなど何かの道具代わりとして使うのはやめてほしいという事、像の下にごせんぞスイッチなる仕掛けがあるという事であった。

 

後者についてはリリスさんが詳しく話そうとしたものの、(復旧で体力を使ったばかりということもあって)リリスさんがお疲れということでまた後日に詳細を聞くこととなった。

 

念のため詳しい説明を受けるまでは他言無用でスイッチにも触らずにOFF状態を保つことに決めたが、これ優子ちゃんのクラスメートや桃が見つけてしまったらどうしよ…(汗)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

☆ ☆ ☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(次の月曜日の朝(げつあさ)、通学中…)

 

リリス『優子、そして心儀よ、しばらく休んだら元気が出てきたから、改めてごせんぞスイッチについてここで説明しよう!』

 

シャミ子「こ、ここでですか!?」

 

心儀「あっ、リリスさんおはようございます」

 

リリス『うむ、おはようだ! ここで説明したら何かまずい事でもあるのか…?』

 

シャミ子「もう少ししたら私の友達の杏里ちゃんと合流する地点なので、できれば家にいる時に…(汗)」

 

リリス『あっ、そうか…他の者に始祖像の秘密が漏れるのは流石にマズイな…それはまた後ほど話すとして、一つ言い忘れていた事があるのだが…』

 

心儀「言い忘れていたこと…?」

 

リリス『心儀よ、こちらの世界の戸籍がなくて困っているのなら、セイコが優子の活動名を出した時のようにおぬしも活動名を書いて暗黒役所に送ってみるのはどうだ…?』

 

心儀「えっ、私にもそれ適用されるのですか!?」

 

リリス『闇の素質がある者なら、闇の一族の一員として登録できるはずだ! 実際、子孫の優子に魔力を供給する役目をしているのだから、闇の一族として活動している事にも間違いはない!』

 

心儀「なるほど…!! それなら今日帰ったら早速『白河心儀』の名で暗黒役所に提出を…ry」

 

リリス『それなんだが、本名よりかはあだ名の方が、魔力が若干強くなるという効果があるらしいぞ』

 

シャミ子・心儀「えっ、そうなんですか!!?」

 

リリス『…さりげなくハモったな…(苦笑)』

 

シャミ子「という事はお母さんが私の本名じゃなくてあんなに沢山のキラキラ活動名を最初に候補で書いていたのも…」

 

リリス『恐らくそうであろうな…』

 

心儀「でも、なんでそんな事まで知っているんですか…?」

 

リリス『実はな…封印が解け始めて間もない頃、ドアストッパーにされながらも優子の潜在意識に潜り込む準備をしていたら偶然余の封印空間に活動名に関する書類が現れてな…それで活動名のことを詳しく知ったぞ』

 

(※作品の閲覧者向けにドアストッパーにされてる邪神像の上に役所関係っぽい書類が1枚ヒラヒラと落ちる映像が再生されているイメージ)

 

心儀「その時からお供えシステムあったのか…(笑)←」

 

リリス『ということだから活動名、じっくり考えるとよいぞ』

 

心儀「わ、分かりました…(苦笑)」

 

杏里「おはよー、シャミ子! 心儀さん!」

 

心儀「お、おはよう…(照)」

 

シャミ子「おはようです、杏里ちゃん」

 

シャミ子「それでは行ってきますね、ごせんぞ様」

 

リリス『うむ。またドジを踏まないように見守ってるぞ!←』

 

シャミ子「少しは私を信じてください!(汗)」

 

杏里「あれっ? もしかしてまたテレパシーが復活したりしてるー?」

 

心儀「勘が鋭い!?」

 

杏里「勘も何も、傍からみれば明らかに分かるよー! ごせんぞ様って言ってたし←」

 

シャミ子「はっ、うっかりしてました!!(汗)」

 

リリス『そういうところだぞ、我が子孫よ←』

 

心儀「もうこれ、優子ちゃんの友達となら知り合ってもいいんじゃないか…?(苦笑)」

 

心儀「教えても構わないならの話だけど…」

 

リリス『う…とりあえずごせんぞスイッチのことさえ言わなければよしとしよう(苦笑)』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

☆ ☆ ☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

杏里「へぇー、単にご先祖様っていうだけじゃなくてちゃんとした名前があったんだね」

 

心儀「まあ、今のところ名前で呼んでいるのは私ぐらいではあるんだけどね…」

 

杏里「でもさー、優子の活動名?の略称がシャミ子なんだし、シャミ子のご先祖略してシャミ先っていうのもありかも?」

 

リリス『シャミ先!!?』

 

心儀「三味線…?(汗)」(ヒュゥ〜)

 

シャミ子「そんな発想が!! …もしよければ私もその呼び方で呼んでも…」

 

リリス『たのむ…おぬしだけは余のことを敬っていてくれ…』

 

心儀「何かとあだ名で弄られる闇の一族たち…(苦笑)」

 

 

私も今後弄られる運命になるかもしれないと思ったら、ますます私の闇の者としての活動名についての相談をしにくくなってしまったな…もう少し先で相談しようかな…(汗)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

☆ ☆ ☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ということで、後ほどしおんちゃんもいる時に活動名のことについて相談したのだが・・・

 

 

杏里「それなら景気回復(ケーキかいふく)っていうのはどう? 実際にシャミ子の魔力?を回復しているみたいだし」

 

心儀「なんでモンブランが好きって言っただけでそうなるの…(汗)」

 

杏里「それにこの前マルマで『お金はおっかねぇ』(ヒュゥ~)って言ってたし、さっきもひっそりと洒落を言ってたから洒落好きなのかなって」

 

杏里「ケーキかいふく…景気回復……洒落要素もあって似合うと思うけどなぁ←」

 

 

あかん…完全に相談する相手を間違えたわ…早速あだ名弄りが始まったわ()

 

確かによく洒落を言っちゃう癖は本当だけど、それをそのまま活動名として強引に洒落にされてもな…(汗)

 

ただ、不景気続きの景気だけは本当になんとか回復してほしいものだわ…(苦笑)

 

 

しおん「それじゃあアストロセレモニーハートマスターっていうのはどうかな?」

 

心儀「なんですか、それ…()」

 

しおん「えっ、天文(astro)、儀(ceremony)、心(heart)、ミストレスの反対語(master)でアストロセレモニーハートマスターだけど、変かな…?」

 

 

またまたなんですか、この強引さは………(汗)

 

というか何で偶然にも水運儀象台(天文時計)に関わる『天文』に辿り着いたかが謎……私の『心儀』という名前の由来なんて一度も話したことないはずなのに()

 

 

桃「私もいいと思うよ、『アストロセレモニーハートマスター』。『フレッシュピーチハートシャワー』と響きが似ているから覚えやすそうだし」

 

シャミ子「もも!?」心儀「も、桃さん!!?」

 

心儀「いつからここに居た!!?」

 

桃「心儀さんの活動名の話をした辺りからずっといたよ…?」

 

シャミ子「気配を感じませんでした…(汗)」

 

杏里「二人とも魔法少女に対して本当に鈍感だね…?(笑)」

 

シャミ子・心儀「う…!!(汗)」

 

シャミ子「こ、これで勝ったと思うなよ…?(アセアセ)」

 

心儀「まだ戦ってないのに!?(汗)←」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

☆ ☆ ☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(帰り道、心儀とシャミ子の2人きりの時)

 

心儀「はぁ…やっぱり自分で考えるしかないのかな…」

 

シャミ子「活動名を考えるのって、大変ですよね(汗)」

 

リリス『とはいえ闇の一族として活動をする中でずっと使っていくことになるからな…しっかりと考えて損はないぞ』

 

心儀「ちなみにリリスさんって、何か思いついたりします? 私の活動名候補…」

 

リリス『よ、余にそんなことを聞くのか!?』

 

心儀「も、もしかして無茶ぶりでしたか…?(汗)」

 

リリス『そうだな…"魔王ホワイトリバー心儀"ぐらいしか思いつかないな…(汗)』

 

心儀「ほぼ苗字を無理矢理英語化しただけじゃないですか!(汗)」

 

リリス『文句を言うぐらいなら余に無茶振りするではない!!』

 

心儀「す、すみませんでした…(アセアセ)」

 

心儀「やっぱりあだ名で活動名を考えるって難しいな…(汗)」

 

 

その後も私は、どんなあだ名の活動名にするかもう少しだけ悩むこととなった………

 

 

『頑張れ心儀さん! 一生懸命考えて決めた活動名なら、きっと愛着のあるものになるはずだぞ』




『まちカド心儀 -みに-』

〜リリスの部屋〜

リリス「よく来たな、strawberrycake!」

リリス「ハーメルンと呼ばれる小説サイトに二次創作の小説を連載するようになってもうすぐ3年」

リリス「最近になって新たに連載を開始した『まちカド心儀』は作者の分身である心儀をオリ主として設定してどう物語が展開していくかというのがコンセプトの作品らしい」

リリス「そしてさりげなく余の封印空間に一度は招待されてみたいとひっそりとつぶやいたーに呟いていた者よ、歓迎するぞ!」

作者(以下ケーキ)「ご、ご丁寧に紹介までパロディしてくれた上に、密かな願いまで叶えてくださり、ありがとうございます…(照)」

リリス「ただ、余は何も関係ない者までの精神なんかはいじったりはしないから安心して良いぞ。 それにテレパシーというオリジナル設定で早いうちから余の出番を増やしてくれたのはとても有難い。」

リリス「そのお礼も伝えたいと思ってな、思い切ってお主を呼んでみることにしたぞ!」

ケーキ「で、でも元々違う世界に住むはずの私が本当にこんな異空間にこれるなんて…夢でも見ているのかしら…?///」

リリス「陽夏木ミカンを呼んだ時にも言ったが、ここは原作本家や二次創作小説とは別の世界という設定のパラレルワールドだから、細かいことは気にしなくてよし…!」

ケーキ「な、なんか嬉しい…/////」

リリス「ところで、次回の二次創作の話で心儀に活動名を与えようとする中で、どの活動名にするかまだ決まってないというのは本当か…?」

ケーキ「な、何故それを!? まちカド心儀の本編で登場人物に喋らせた通りいくつか候補はあるけど、これと言ったものがなかなか決まらなくて迷っているところで…(汗)」

リリス「それならアンケートを取ってみるのはどうだ? ハーメルンではそんな便利機能があったであろう…?」

ケーキ「…すっかり忘れてましたアンケートの存在(汗) というか本当に現代事情に詳しいのですね…! さ、流石です…!←」

リリス「もっと褒めるがよい!← それでもしも票が全く来なければ、その時は自分で決めるとよい」

ケーキ「では、早速アンケートを設置してみます…!」

リリス「うむ!」

ケーキ「あともし構わなければ…どこからともなく炭酸飲料を出すアレを見てみたいですが…」

リリス「ウェルカム炭酸飲料か! でも、普通に炭酸飲料を出すだけだぞ? それでもお主が見たいのであれば出してやらなくもないが…」

ケーキ「お願いします…!(期待)」

リリス「なんか期待されてる!? そうか、strawberrycakeは不思議好きでもあったな…!」

リリス「よかろう、そんなに見たいのであればお主に…」(炭酸飲料召喚)

ケーキ「す、凄い!!(キラキラ)」

リリス「ウェルカム炭酸飲料をプレゼントしよう!」

ケーキ(ゴクゴク飲んで)「絵の炭酸飲料なのに不思議…ちゃんと○ー○の味がする…!(ハート)」

リリス「そういえば心儀も一時期同じような事を言ってたな…(苦笑)」









という事で、短い期間ではありますが2/23〜2/27の5日間でアンケートを実施してみます。

これ本当に票入るのかな…?(汗)
もし他にもこんな名前とかどう?って案があれば参考にします。

【追記】票が少ないのでもう一週間(〜3/6)ほど延長します。(それでも票がなければこちらで決めます)


という事で次回もお楽しみに…!


.o(ツイッター感覚で選択肢4つしかないかと思ったら意外と複数載せれたのかアンケートよ…/汗)




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EX1 もしもミニアニメに心儀が出演していたら・・・

月曜日中に再び仕上がりそうにないので、今回は番外編としてこんなものを書いてみました!

イメージとしては各話をつなぐインターバル的な感じで見て頂ければと思います…!





 

 

まちカド心儀 ミニアニメ①

 

心儀「ここに私が呼ばれるのはなんだか場違いな気がするけど…せっかくだから自己紹介でもしてみようか。」

 

心儀「私の名前は白河心儀、いたってごく普通の社会人…だったのだが、会社の打ち上げでお酒を飲んで列車の中で寝たら、なんかいつの間にか見知らぬ公園のベンチで寝ていたんだ!!」

 

心儀「しかも周りは一面謎の絵風な世界!! 私はこの世界で一旦どうなってしまうのだろうか…」

 

心儀「展開が気になる方は、『まちカド心儀』本編をご覧ください!」

 

 

 

 

まちカド心儀 ミニアニメ②

 

心儀「という事で、来てしまいましたアニメの世界…!」

 

心儀「町中の看板を見る限り、どうやら多魔市と呼ばれる架空の町らしい。」

 

心儀「漢字と読み方から恐らく平行世界の多摩市だと思われるけど、それ以外はよく分からない。」

 

心儀「とりあえず、元の世界で住んでいた新宿方面に行って情報収集するとして、せっかくこんな世界に来たんだから漫画・アニメっぽいアクションを取ってみるか…(笑)」

 

心儀(漫画・アニメっぽい事を試す…アクションは想像に任せる)

 

心儀「な、なんで…なんで私には漫画・アニメのお約束が通用しないんだ!!(汗)」

 

 

 

 

まちカド心儀 ミニアニメ③

 

心儀「あれっ、ここは…私は一体…」

 

優子「意識を取り戻したんですね! よかったです!」

 

心儀「あ、あなたは…?」

 

優子「吉田優子です! アパートの前で倒れていたので、良と一緒に一生懸命助けました…!」

 

心儀「白河心儀です。 朝から何も食べてないのに死ぬ気で動いたら餓死しかけてなんとも恥ずかしい…」

 

優子「死ぬ気って一体何があったのですか!? とりあえずご飯ができたので早速食べてください!」

 

心儀「はむっ…(食べ) 違和感あるけど、半日ぶりのご飯は美味しい…(キラキラ)」

 

優子「違和感って、何がですか…?(汗)」

 

 

 

 

まちカド心儀 ミニアニメ④

 

心儀「近くにレベルの高い魔法少女が居るってことだったけど、これ一旦場所を変えて探索した方がいいんじゃないか…?」

 

?「それって、もしかして私のことだったりするかな…?」

 

心儀「うわっ、最強の魔法少女が現れた!!?」

 

?「さっきまぞくらしき女の子と会話しているのを見て、魔法少女について話しているのが聞こえたから…」

 

心儀「まずい、優子ちゃん、すぐに退散だ!!!(汗)」

 

?「退散する必要はないよ。最近は魔法少女としてあまり活動してないし、むやみにまぞくを討伐したりはしないから。」

 

心儀「新宿(しんしゅく)で出会った魔法少女と同様に、意外と穏健な魔法少女だと!? 彼女は一体誰なんだ…!!?」

 

?「詳しくは『まちカド心儀』の第4話を見てくれれば分かるよ。」

 

 

 

 

まちカド心儀 ミニアニメ⑤

 

シャミ子「1度と言わず2度も桃色魔法少女からの屈辱を味わいました…」

 

シャミ子「一体どうすればあの桃色魔法少女にペースを崩されずに正々堂々と戦えるのでしょうか…」

 

心儀「体力とかで敵わない点があるなら、頭脳戦で戦ってみるのはどう…?」

 

シャミ子「難しいです…学校の成績もあまりよくないですし…」

 

心儀「それなら、戦力立てとして良子ちゃんを頼ってみたら? 彼女、いつも本読んでて頭良さそうな気がするし…!」

 

シャミ子「なるほどですね! 良は勉強できますし、名案な気がします!!」

 

心儀「では早速やってみよう!!」

 

(翌日…)

 

シャミ子「やっぱりあの魔法少女は強すぎます…(涙)」

 

心儀「やっぱり身の丈にあった相手と戦っていくのが一番なのかもね…(汗)」

 

シャミ子「いえ、あの桃色魔法少女から生き血を頂くまで、絶対に諦めません…!!」

 

心儀「くれぐれも無理だけはしないようにね…?」

 

心儀.o(なんだろう…また捨て台詞を吐いて逃げる未来しか見えない…/汗)

 

 

 




まちカド心儀のミニアニメ風演出、いかがでしたか?

とりあえず5話分を用意してみましたが、気が向いた時にこっそり追加していこうかと思います。

そして、まだ執筆中の第7話もお楽しみに!

(もうちょっとだけ待ってて…/汗)



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第7話 シャミ子の願い‼︎ 思いを込めて魔力を飛ばそう‼︎

\今日は月曜日!/

という事で先週のミニを除いて久々に月曜更新が叶いましたが、実際には1週分遅れではありますね…(汗)

遅れている分はどこかの週で2回分投稿して、遅れを取り戻した上で2丁目放送直前まで走りきりたいと思います。


そして今回は、原作の6丁目にあたる内容をお送りします。

本当は6・7丁目といこうと思ったものの、オリジナル展開とか入れたら文字数がそれなりに多くなっちゃったので、6丁目のみとなりました。


それでは第7話をご覧ください!





シャミ子「あちょあちょー!! おりゃりゃりゃー!!」

 

シャミ子「おりゃおりゃおりゃおりゃー!!」

 

シャミ子「そこだー!! そこなのかー!!」

 

シャミ子「そこなのかもー!!」

 

心儀「・・・・・(苦笑)」

 

 

今日も今日とて、シャミ子ちゃんは電気コードの魔法少女の人形に目掛けて綿玉を投げている(外しまくっているけどね…←)

 

この世界、このアパートに住み始めた時はツッコミを入れたくなっていた数々の光景も、今ではほとんどが見慣れた光景になってこうして苦笑いしながら無言で見守るようになった…w

 

 

シャミ子「ポヤァーポヤァー!!」

 

シャミ子「覚悟しましたかぁー!! してくださいぃぃぃ!!」

 

清子「……才能が…」

 

シャミ子「ん…!? おかーさん、今何か言いかけました?」

 

清子「いえなんでもないです、続けてください」

 

シャミ子「イケてましたか?♪」

 

心儀「どこ…まで飛んだんだ、沢山の綿玉…(苦笑)」

 

良子「部屋の隅々まで飛んだね…」

 

 

あっぶねぇ…思わず『どこが!?』なんてツッコミを入れてしまうとこだった…(アセアセ)

 

 

清子「いや、娘の才能を否定するなんて、お母さんとして一番やってはいけない事でした…!!」

 

シャミ子「否定しようとしてたんですか…?(汗)」

 

清子「でも、この人形は可愛いです!←」

 

 

そして母である清子さんもフォローに必死やな…(汗)

 

 

シャミ子「んー……でも、桃を相手に接近戦は歩が悪いです。 何かモノを投げつけるのもいいかなと思って…」

 

良子「飛び道具…」

 

シャミ子「えっ、良…?」

 

良子「お姉はできるだけ体力に頼らない戦法をとる方がいいと思う。」

 

良子「弓、鉄砲、大筒、ロケット団とか色々あるけど、お姉に合った武器を使うといい。」

 

良子「時代は飛び道具だよ!」

 

シャミ子「なるほどですね…!(ぱあぁ)」

 

シャミ子「良はできた妹です…!(にっこり)」

 

良子「頑張って、お姉…!!」

 

シャミ子「あとは予算さえあれば、もっと強力な武器が作れそうな気がしますが…ぐぬぬ…」

 

心儀「その前に優子ちゃんはもうちょっと命中率を上げた方が…」

 

シャミ子「分かってますそんなことはー!(角笛ヒュー)」

 

シャミ子「桃が相手だと想像しただけで調子が狂うんですー!!(角笛ヒューヒュー)」

 

良子「お姉…(汗)」

 

 

体力に頼らないのもそうだけど、まずは感情的になるところをなんとかならないものか…(私もまぞくのこと言えないが…)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

☆ ☆ ☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして時は経って翌日、いつものように優子ちゃんの友達と飛び道具の話をしていたら、案の定、飛び道具について悩んでいることが桃さんにもすぐにバレ、放課後に桃さんと一緒に飛び道具の研究(もとい修行)をすることになった。

 

 

シャミ子・心儀「ここは…?」

 

桃「私が持ってる廃工場…」

 

心儀「えっ!!?」

 

シャミ子「持ってる!!?」

 

桃「昔吹き飛ばしちゃって、買い取った」

 

シャミ子.o(ますます桃の謎が深まりました…)

 

心儀「一体どれだけの財力が…???(汗)」

 

桃「まあ、そこは気にしないで」

 

シャミ子「あの、この変な形の壁は一体…」

 

桃「それは倉庫」

 

シャミ子「倉庫?」

 

桃「元倉庫」

 

心儀「見るからに、ものすごい戦いが行われてたってことか…」

 

桃「凄い戦い…強ち間違いではないかな。話すと長くなるから、また機会があった時に話すかも…」

 

心儀「ひえぇ…(汗)」

 

シャミ子「魔法少女、恐るべしです…(汗)」

 

桃(シャミ子ムンず)「それはさておき、飛び道具修行、始めようか…」

 

シャミ子「嫌な予感が…私帰ります!!(涙)」

 

桃「まずシャミ子は勘違いしている!」

 

桃「飛び道具って、輪ゴムとかじゃなくて魔力を飛ばすんだよ!」

 

シャミ子「魔力!? 帰してお家に帰して…!!(泣)」

 

心儀「が、頑張れ優子ちゃん…(小声/苦笑)」

 

 

最近になって桃さんは優子ちゃんに対しては害与えなさそうとは思えてきたものの、私自身も時々ちょっと怖いと思うことも…

 

でもまあ、今日は研究という名の修行をすることだし、私も飛び道具について一緒に勉強しなきゃな…(苦笑)

 

 

桃「それとこれ、預かっとくね。危ないから」(輪ゴム鉄砲没収)

 

『ぶきを うばわれた!!』

 

シャミ子「作っておいて何ですが、その輪ゴムがさっきの穴より危ないことは断じて()()()ないと思います!!(アセアセ)」

 

心儀「まあ、あくまでも飛び道具のイメージとして作ったものに過ぎないしね…(汗)」

 

シャミ子「ひいいいいいい!! 心儀さんも呑気なこと言ってないでなんとかしてくださいぃ!!!」(尻尾掴まれ)

 

桃「今日は何か出すまで返さないよ」(尻尾ぐいっ)

 

シャミ子「絶対無理です()()()()()!!」

 

桃「出せるか出せないかじゃない ……出すんだ! 出していこう!」

 

シャミ子「何をおっしゃってるんですか!!!(チョー涙目)」

 

桃「シャミ子だって、こんなもんが生えてるわけだし……何か出す素質は充分あると思う。」(尻尾離し)

 

桃「それにここなら何を飛ばしても迷惑はかからないから、思うさま出していこう!」

 

シャミ子「無理です!! 目汁しか出せません!!!(涙目)」

 

桃「最初はみんなそう言うけど、シャミ子ならきっとできるよ」

 

シャミ子「心儀さん、なんとかしてくださぃ!(泣)」

 

心儀「なんとかっていっても、優子ちゃんが攻撃できる体制じゃないと魔力を供給するだけの私は物理的な事以外ではどうすることもできないよ…」

 

シャミ子「そうでした…(シュン)」

 

桃「それなら、試しに物理で私と戦ってみる…?←」

 

心儀「えっ、はぁ!!? 片手でダンプを止めた相手に一般人の私が勝てるわけないじゃない!!(アセアセ)」

 

 

急に何を言い出すんだ、やめてくれ!!? Σ(・・;)

 

 

桃「珍しく動揺したね…(クスッ)←」

 

心儀「むむむ…不意打ちは反則だってば!!(汗)」

 

 

うぅ…桃さんに一本取られたな…(汗)

 

とはいえ、やはり本当に私たちのことを思っているからこそ、こういったジョークも交えてくれているのかなぁ…?(苦笑)

 

 

桃「さて、そんな冗談は置いとくとして、まずは形から入ろうk…」

 

シャミ子(心儀と桃が会話している間にこっそりと逃げようとしていたが…←)

 

桃「帰るな!!!」シャミ子「はいいぃ!!!(アセアセ)」(あっさりバレて)

 

心儀「優子ちゃん…(汗)」

 

 

よっぽど怖かったんだな…(苦笑)

 

 

桃「まずは魔力を当てる的が必要かな…丁度いいサイズの………………」

 

 

 

 

 

 

 

桃→→→→→→→→→→→(ごせん像)

 

 

 

 

 

 

 

桃「ちょうどいい的が……」(接近)

 

シャミ子「ダメです!!可哀想です!!!(アセアセ)」

 

心儀「本人も嫌がってそうだから流石にやめたげて!!!(アセアセ)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

☆ ☆ ☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

桃「集中もまだ足りないかな…棒っぽいのが必要かも…」

 

桃「木を折ったら可哀想だし………」

 

シャミ子「像は可哀想じゃないんですか…?(汗)」

 

心儀「工場跡に一つくらいなら棒状な破片がありそうな気g…ってええっ!?(汗)」

 

桃(ハートフルピーチモーフィングステッキを召喚して)

 

シャミ子「出た!? ほぇ…」

 

桃「一旦、この棒使ってくれる…?」

 

心儀「武器は異空間にしまっておくものなのか…(苦笑)」

 

シャミ子「でも、これは私が持ってはいけない類の棒な気がします…!(汗)」

 

桃「いいから…今それしかちょうどいいものがないから……」

 

シャミ子「私、まぞくなのでこういうものはちょっと……(汗)」

 

シャミ子「割り箸鉄砲ではダメなんですか?(汗)」

 

心儀「割り箸鉄砲へのこだわり…(苦笑)」

 

桃「あれはダメ。はい、これ」(渡して)

 

シャミ子「あっ、持っちゃいました!!(汗)」

 

シャミ子「ほんのり温いです…(汗)」

 

桃「そういうこと、どうでもいいから…」

 

桃「じゃあ早速やってみようか。」

 

シャミ子「ぐんぬぅ………ふんぬらばー!!」

 

シャミ子「プシュゥ〜!! プシュゥ〜!!」

 

シャミ子「フシュゥ〜! フシュゥ〜!」

 

心儀「・・・・・(汗)」

 

桃「何か出そう…?」

 

シャミ子「変な汗ならすっごい出てます…!!(汗)」

 

シャミ子「ふんぬらばー!! ふんぬらばー!!」

 

桃「何か叫んだ方が出るかも。」

 

桃「何か世界に対してコメントとかある…?」

 

シャミ子「へ…?」

 

桃「何もかも壊したい!、とか…こんな世界闇に飲まれてしまえ!!、とか…」

 

シャミ子「そ、そんなこと思ってません…みんな優しいですし…」

 

桃「そうなの?」

 

桃「じゃあ何でもいいから、心に浮かんだ願望を叫んでみて…?」

 

シャミ子「えっと…」

 

シャミ子「あっ………今夜はガッツリしたものが食べたい…!!」

 

桃「そういうのじゃない……」

 

シャミ子「!?////////(汗)」

 

 

確かに月4万円の呪い故に食事も簡素なものが多いからそうなるよね…生きていけるだけマシと、最近は慣れてきたけど…私は…(苦笑)

 

 

桃「何でもいいって言った私が悪かった…その子の生まれ持った素質が強まった時に、自然と出てくる、魔力解放のキーワードがあるの。」

 

桃「私で言うなら…」

 

 

 

桃「フレッシュピーチハートシャワー!!!」

 

 

 

桃「とか…」

 

 

シャミ子「フレッ…シュ……? へ……何て……??」

 

桃「そこは引っかかなくていい、忘れて」

 

シャミ子「えいっ!! 見てみたいです! フレッシュピーチハートシャワー!!」

 

シャミ子「これ使って使って、見せて見せて!!」

 

桃「見せたくない…」

 

心儀「必殺技的な名前にすぐに時めくよね、優子ちゃん…(苦笑)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

☆ ☆ ☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

桃「魔族として覚醒したなら技っぽいものの一つや二つ持ってるはずだし」

 

桃「だからこそ暴発しないように監視してたわけだし…」

 

シャミ子「えっ、監視してたんですか!?」

 

桃「そこは引っかからなくていい」

 

桃「とりあえず今の自分の願望を技名っぽく叫んでみて」

 

シャミ子「えと…えと…こうやって……ロイヤルホス○!!!」

 

シャミ子「すかいらー○!! サイゼ○○ー!!」

 

桃「ファミレス行きたいのは分かった!!」

 

シャミ子「違うか…バーミ○ン!!」

 

桃「技名っぽいけどそうじゃない!! おばか!!!」

 

桃「シャミ子やる気あるのかな!!?」

 

シャミ子「あっ…あります…(涙)」

 

桃「じゃあ強くならないと!!」

 

桃「魔法少女って私みたいになあなあにするタイプだけじゃないんだよ!!」

 

桃「もっと容赦ない人がいるの!!」

 

桃「そういう人に遭遇したら、一瞬でじっくりぐつぐつ煮込まれるよ!!」

 

シャミ子「にこまれる!?」

 

心儀「え、えっと…(汗)」(困惑)

 

シャミ子「ところで今おばかって言いませんでしたか!!?」

 

桃「言ってないよ!! おばか!!」

 

シャミ子「言ったそばから早速言ってるじゃないですか!!!」

 

シャミ子「それに、どうしてそんなに会ったばかりの私に肩入れするんですか? 普段よりやたら熱いし!」

 

桃「そこは引っかからなくていい」

 

シャミ子「さすがに引っかかります!!」

 

心儀「まあまあ……その、さっき言ってた自分の願望を技名っぽく叫ぶって、例えばこんな感じになるんじゃないかな…?」

 

心儀「スゥー…」(息を吸って)

 

心儀「一刻も早く元の世界に帰れますようにー!!!

 

心儀「……わざわざ叫ぶ必要はなかったな(汗)/////」

(↑勢いで言ってから恥ずかしくなった)

 

(突然ハートフルピーチモーフィングステッキが光り出して)

 

桃「…っ!!!」

 

心儀「えっ、なんで!!?(汗)」

 

シャミ子「なんか急に光始めました…!!」

 

桃「シャミ子、今頭に浮かんでいる文言を片っ端から全部言って!!!」

 

シャミ子「えっ、今からですか!!?(汗)」

 

桃「時間がない、さもないと心儀さんが!!!(汗)」

 

心儀「えっ、私がどうなるって!!?(アセアセ)」

 

シャミ子「わ、分かりました!!(アセアセ)」

 

シャミ子「えっとえっと、えっーと………熱海に行きt…ry」

 

 

ド―――――ン!!!!

 

心儀「うわあああああああ!!!!!」

 

 

突然目の前から謎の衝撃波を食らって、今私は宙を舞いながら後方へと吹き飛ばされている…

 

景色がスローモーションに見える……走馬灯が走るって感覚はこんな感じなのか……………

 

 

 

 

あれっ………なんか桃さんが華麗に踊って変身しているように見える………???

 

死ぬ間際の幻覚………いや、速攻で変身したと思いきやすぐ後方に回って………ぶっ飛んだ私を受け止めようとしている?????

 

というかめっちゃ動きが速くない……!!!??

 

ううっ………!!!!!(受け止められて…?)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

☆ ☆ ☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

桃「なんとか間に合ってよかった……心儀さん、大丈夫……?」

 

心儀「えっと……あれっ………確か、謎の衝撃波が起きて突然後ろに飛ばされて………??」

 

心儀「………よかったぁ…………もうこのまま死ぬかと思った……(少し泣いて)」

 

シャミ子「大丈夫ですか心儀さん!!!」(駆け寄り)

 

桃「私がなんとか受け止めたから、大丈夫だと思うけど…」

 

シャミ子「でも、桃の服が少しボロボロに……!!」

 

桃「大丈夫、慣れっこだから。」

 

桃「激しい戦闘に比べたら、今回のダメージは可愛い方だからね。」

 

心儀「あ、ありがとう…桃さん……(汗)」

 

桃「お礼なんていいよ。それより今何が起きたのか、知りたくないかな?」

 

シャミ子・心儀「知りたいです…!!!」

 

桃「さりげなくハモったね…じゃあ例えを用いつつ説明するね…?」

 

心儀「は、はい…!」

 

シャミ子「分かりました…!」

 

桃「確か、心儀さんの魔力がシャミ子に供給されているってことだったよね…?」

 

心儀・シャミ子「そうだけど(ですが)…」

 

桃「つまり、心儀さんの魔力がシャミ子の魔力と繋がっているから、心儀さんの願望に棒が反応したんだと思う。」

 

シャミ子「まるで私と心儀さんが一心同体に!!?」

 

心儀「なるほど、そういう事か…さっきはビックリしたけど、今なんとなく理解したわ…(汗)」

 

桃「それで2人を大砲、魔力を爆発式の大砲の弾と例えると、弾に点火して発射できる準備が整っているにも関わらずシャミ子がまだ弾を発射できる状態ではないから、結果的に大砲の中で弾が爆発、魔力という名の弾が心儀さんの体内にある状態だったから心儀さんだけ自爆してぶっ飛んだ……恐らくこれが今起きたことの経緯。」

 

シャミ子「なんだかややこしくて、訳分からなくなってきました…(汗/目ぐるぐる)」

 

心儀「私は分かったよ。 という事は、優子ちゃんの魔力解放のキーワードがまだ分からない以上は、私が願望を唱えても自爆して終わるだけってことか…(汗)」

 

桃「そういう事。だから、今度はシャミ子だけで魔力解放のキーワードを探していこうか。」

 

シャミ子「えっ、まだ続けるんですか!!?(汗) もう日が沈みそうな時間ですよ!?(アセアセ)」

 

桃「シャミ子の願望さえ分かれば、心儀さん、シャミ子の順に願望を叫ぶ事でとても強力な魔力が撃てるはずだから、いざという時の為にもシャミ子の願望を確かめておこう。」

 

桃「そうすれば敵対的な魔法少女に出会ったとしても危機を乗り越える事ができるはずだから…」

 

シャミ子「確かにいざという時の必殺技はあった方が嬉しいですが…」

 

桃「もし何か出せたら、100%の牛ハンバーグを作ってあげる。」

 

桃「ソースは赤ワインでじっくり煮込んだデミグラスだよ。」

 

シャミ子「100%の牛ってこの世に存在するんですか!!?」

 

桃「するよ!」

 

シャミ子「120%もいますか!?」

 

桃「じゃあ再開しようか!!」

 

シャミ子「がってん!!」

 

 

桃「夕日が沈む前に、とりあえず頭に浮かんだ文言は全部言っていこう。」

 

シャミ子「熱海に行きたい!!」

 

シャミ子「ねこにつつまれたい!!」

 

シャミ子「部屋の電波が弱い!!」

 

シャミ子「お金が欲しい!!」

 

シャミ子「ブロッコリーうまい!!」

 

シャミ子「なっとうたまごごはん!!」

 

シャミ子「えっと…えっと……」

 

 

シャミ子「みんなが!! 仲良くなりますようにー!!!

 

(ハートフルピーチモーフィングステッキが光り出して、野球ボールぐらいの大きさの魔力の弾をモ°ッ!!と放出し)

 

 

心儀「おおお…!!!」

 

シャミ子「何か出ました!! すごくゆっくりだけど出ました〜!!」

 

シャミ子「それなりに大きくて強そう…!!」

 

桃「それで出ちゃうの……?」

 

シャミ子「あれ? 魔力さん、私のほうに向かってきてませんか?」

 

桃「戻ってきてるね。」

 

桃「確かに見かけは強そうだけど、多分推力が足りなくてシャミ子の体内に戻ろうとしてるんだよ。」

 

シャミ子「………これ当たったらどうなりますか?」

 

桃「それなりに痛いかな。 さっき心儀さんが受けた衝撃波に匹敵するか、それより少し強いぐらいの痛さだと思う。」

 

シャミ子「それって、当たったらかなり痛いですよね!?(アセアセ)」

 

心儀「さっきの自爆事故もかなり痛かったから、食らったらめっちゃ痛いよきっと!!(汗)」

 

シャミ子「はい、お返しします!」(ステッキを桃に返して)

 

シャミ子(逃走し始め)「覚えてろ魔法少女!!!」

 

桃「家まで走れば消滅すると思うよ。」

 

心儀「珍しく優子ちゃんがかなりの早足!!?」(優子の後について走り始め)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

☆ ☆ ☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(河原を走る心儀とシャミ子)

 

桃「私も走ろうかな」(ついてきて)

 

シャミ子「何故追ってくる!!」

 

シャミ子「私は走りたくて走ってるんじゃないです〜!!」(アセアセ)

 

桃「みんなが仲良くなりますように…だっけ」

 

桃「……私、しばらくシャミ子を鍛えてみようかな」

 

シャミ子「何故そうなる…!?」

 

心儀「まあ、ぶっ飛んだ私を助けてくれるほど桃さん優しいし、いいんじゃない?」

 

心儀「寧ろ、最初に凶悪な魔法少女と出会わなかっただけよかったと思うよ。」

 

シャミ子「確かにそう考えればマシですけど…」

 

心儀「って、優子ちゃん横!横!!←」

 

シャミ子「ほぎゃああ!! 魔力さんがすぐ横に!!!」

 

シャミ子「く!」

 

 

うわあ…もうこれはドンマイと言うしか…(汗)

 

 

シャミ子「これで勝ったと思う……」(ちっくん!!)

 

シャミ子・心儀「ぎゃああああああああ!!!!!」(飛び上がるほどの激痛が走り)

 

シャミ子・心儀(パタリと地面に倒れ込み)

 

シャミ子「もうダメです立ち直れません……(ずーん)」

 

心儀「魔力共有してたこと忘れてたわ……痛ってえぇ……もうダメだ………(チーン)」

 

桃「……大丈夫…?」(走るのをやめて2人に駆け寄り)

 

心儀・シャミ子「しばらく動けそうにない(です)……(チーン)」

 

桃「これは困ったな……(汗)」

 

『頑張れまぞくコンビ! 力を合わせればきっと強力な魔力の弾を撃てるはずだ!!』

 

 

 




いかがでしたか?


本家ではこの修行と次回のごせんぞ降臨でしか魔力放出が登場してないのが寂しかったので、心儀の魔力によって使えそうな技にパワーアップさせてみました!(笑)

今後、この技をこの作品の本編で使っていけたらいいな…♪


また、アンケートについては今回まで置いてみます。

あなたの一票が本編に反映されちゃうかも!?


次回もお楽しみに!



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EX2 まちカド心儀 ミニアニメ(続き・特別編付)

再び月曜日に更新が厳しそうなので、代わりに久々のミニアニメ的な番外編を最新話分(最後のSP回だけ8話本編のネタが先行して入ってますがご了承を…)まで更新してみました。

(といっても、このEX2の更新自体もギリギリ月曜日に間に合わずに火曜日になっているけどね…/汗)←


最初はEX1に追記で書いていく予定でしたが、改めてEX2として書いていく事にしました。

という事で、まちカド心儀のミニアニメ風演出の続きをご覧ください!





まちカド心儀 ミニアニメ⑥

 

心儀「今この場に優子ちゃんじゃなくて私が呼ばれてるのって、場違いじゃないかな…?(汗)」

 

杏里「そんな事ないよー、シャミ子とは違った感じでいい意味で目立っていると思うよ!」

 

しおん「寧ろいい実験台、もとい観察対象がもう1人増えて嬉しいな〜」

 

心儀「実験台!!? 私が元々違う世界の人だからかな…?(汗)」

 

しおん「それもあるけど、私たちとは違って外見がきめ細かく見えるのも魅力的だな〜って…♪」

 

杏里「私も最初は少し驚いたけど、見慣れれば意外と珍しくて面白いよ〜! シャミ子と揃って反応も面白いし←」

 

心儀「えっ、面白いの!?///」(言われたそばからry)

 

しおん「少し手とか触ってみてもいいかな?♪」

 

心儀「えっ…べ、別にいいけど…?(汗)///」

 

しおん「やっぱりこれは細かく研究してみる価値があるよ〜♪」

(心儀の手を掴んで顔の前に持ってきて観察し)

 

心儀「そんなに珍しいかなぁ…///」(手掴まれ)

 

心儀「住む世界が違うだけで私もみんなと同じく人間なんだけど…/////」

 

杏里「とはいえ、小倉さんにはあまり実験台にされない方がいいかもね…?(汗/苦笑)」

 

 

 

まちカド心儀 ミニアニメ⑦

 

杏里「ところでよくまぞくメモリーって言うけど、容量はどれぐらいあるのー?」

 

シャミ子「それはですね………人の頭一個分ですっ!!←」

 

杏里「なんかどこかで聞いたことがあるフレーズだねー…←」

 

シャミ子「面白くなかったですか!?(汗)」

 

シャミ子「でも、夢の中でごせんぞ様と記憶を共有するための大切な記憶バイトです!」

 

シャミ子「他にも、まちカドまぞく1丁目で起きた出来事なんかもバッチリしっかり記録済みです!」

 

心儀「なんかちょっとメタくなってきてないか…?(汗)」

 

心儀「記憶媒体と記憶が変にごっちゃになっている気もするし(苦笑)」

 

シャミ子「それは多分気のせいです。」

 

杏里「あとはシャミ先との連絡でも使っていたよね!」

 

シャミ子「それはテレパシーです←」

 

シャミ子「テレパシー通信が不安的だった時には『心の電源切ってるのか』などと言われた時がありましたね…(汗)」

 

心儀「電源といえば、つい最近バッテリー切れ寸前でレンタル充電器を借りたのはいいけど、列車が遅れて30分以内に返却できなかった上に、遅れてなければ列車乗り換えですぐサッと返却できる改札前のコンビニに返却場があったと知った時は悔しすぎて『これで勝ったと思うなよー!!』って思わず叫びそうになったな…(汗)」

 

シャミ子「それは大変でしたね…というか、台詞長くないですか?(汗)」

 

杏里「心儀さんもある意味プライベートなメタ発言だね…(汗)」

 

 

 

まちカド心儀 ミニアニメ⑧

 

 

桃「2人とも、飛び道具修行お疲れ様。」

 

シャミ子「本当に疲れました…(ぐでー…)」

 

心儀「2度も魔力の激痛に襲われるという酷い目に遭って大変だったよ…(汗)」

 

心儀.o(そして、変身時に踊る桃さんを見てしまった事は言わないでおこう…)

 

桃「とはいえ、これで強力な飛び道具ができたね、シャミ子。」

 

シャミ子「どこがですか!?(汗) 戻ってきて痛いだけの魔力はもう打ちたくありません!(涙)」

 

桃「今回は2人ともそれぞれ別々に魔力を発生させたから失敗しちゃったけど、2人で力を合わせればきっとうまくいくはずだから…」

 

心儀「これは信じてもいいのかな…?(汗)」

 

桃「いいよ!」

 

シャミ子「という事は私にも必殺技の概念が生まれたってことですか!?(キラキラ)」

 

桃「そうとも捉えられるかもね。」

 

心儀「おお…おめでとう、優子ちゃん!」

 

シャミ子「無事必殺技を手に入れました! やったー!!やったー!!」

 

桃「せっかくだし、この飛び道具技に名前をつけてみようか。」

 

シャミ子「えっ、もう名付けちゃうんですか!?」

 

桃「そうだね。 えっと…例えば……」

 

桃「『デーモンマジカルパワーエクスプロージョン』っていうのはどうかな?」

 

シャミ子「せっかくできた必殺技なので、もう少しいいネーミングを考えさせてください…!!(汗)」

 

 

 

まちカド心儀 ミニアニメSP

 

シャミ子「心儀さん、桃、誕生日おめでとうございます!!」

 

ミカン「おめでとう、桃、心儀さん!」

 

リリス『余もお祝いするぞ。』

 

心儀「ありがとう、みんな…!!」

 

心儀「こうして私にとって異世界でも誕生日を祝ってもらえて感激だよ…!!」

 

心儀「って、なんで私は物語のまだまだ先で登場するはずのミカンさんとこうして会ってるんだ?(汗)」

 

ミカン「このミニアニメはパラレルワールド的な存在だから、細かいことを気にしたらきっと負けよ!←」

 

心儀「そういうものなのか…?←」

 

シャミ子「心儀さん、バースデーケーキです! ミカンさんがデコレーションしてくれました!」

 

心儀「おお…柑橘系がちょっと多めのオシャレなケーキだねぇ…!(笑)」

 

ミカン「ありがとう! 心儀さんならきっと気に入ってくれると思ったわ!」

 

桃「そして私のケーキは…もしかしてこれかな…? ちょっとダークな装飾になってるけど…(汗)」

 

シャミ子「はい! 闇チョコならぬ闇ケーキです!!」

 

シャミ子「桃が少しでも早く私の眷属になってくれる事を願って、より闇らしさを出してみました☆」

 

桃「ダメだよ、シャミ子」

 

シャミ子「えっ、なんでですか!?(汗)」

 

桃「せっかく心儀さんに『ケーキかいふく』っていう活動名が付いたというのに、これだとまるで心儀さんが闇堕ちしたみたいに見えるからよくないよ…」

 

桃「景気回復どころか、不景気延長だね。 シャミ子はそれでもいいのかな? また貧乏になって生活が苦しくなるとは思うけど←」

 

シャミ子「もう月四万円生活に戻るのは嫌です!!(汗)」

 

心儀「私の活動名がまたネタに使われてる…(汗)」

 

桃「ちょっと言い過ぎちゃったかな…ごめんなさい心儀さん。」

 

心儀「私も密かにその洒落ネタにちょっと笑っちゃったから大丈夫()」

 

桃「まあそういった洒落はおいとくとして、誕生日ケーキありがとう、シャミ子」

 

シャミ子「どういたしましてです!」

 

 

 





という事で、本編第7話までのインターバル的なミニアニメ風演出に加え、3月は桃ちゃんの誕生日(3/25)とオリ主である心儀の誕生日(3/28)が重なることを受けて2人をお祝いするSP回も特別に書いてみました。

1丁目(1期)でアニメ放送時期にシャミ子ちゃんの誕生日がやってきた時にも本家ミニアニメで特別編が作られた時の様子を参考にしてみましたが、うまく雰囲気が出ているといいな…♪

そして現在本家でも新作ミニアニメが配信されているので、もしかしたら3/25には桃ちゃんバースデーのミニアニメ特別編が出るかもしれませんね。
もし出たとしても、まちカド心儀版のミニアニメでも本家とはちょっと違った別の雰囲気で楽しんでもらえれば嬉しいです。


ということで、予定よりかなり執筆遅れてますが、なんとか遅れを取り戻せるように頑張ります…!(苦笑)


次回、本家の第8話をお楽しみに!!


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第8話 始祖像の秘密‼︎ シャミ子のごせんぞ降臨⁉︎

\今日は月曜日!/


まちカド心儀、今回は原作7丁目にあたるストーリーに心儀を導入して物語がどう進んでいくかを見守っていこうと思います。

本当は8丁目まで進む予定だったものの、前半にオリジナル展開を入れたら文字数がかなり多くなってしまったので、今回も一話分です…(苦笑)

進み具合の調整でどこかで2〜3丁目分一気に進むかもですが、そこはまた考えるとして…


早速、第8話をご覧ください。

【追記】
誤字等の修正、最後のオチのセリフ追加を行いました。





飛び道具修行で最後に酷い目にあってから少し経ったある日の夜…吉田家にて……

 

 

 

ようやくリリスさんが復活後の本調子を取り戻してきたという事で、まだ詳細を聞いてなかったごせんぞスイッチの詳細を聞くこととなった。

 

 

 

リリス『では改めてごせんぞスイッチについて詳細を説明するぞ!』

 

心儀・シャミ子「よろしくお願いします…!!」

 

リリス『まず一番重要なことであるが、ごせんぞスイッチはただスイッチONにしただけでは発動したりはしない!』

 

リリス『発動するには3つの条件が揃っていることが重要だ。』

 

シャミ子「条件…ですか?」

 

心儀「ふむふむ…」

 

リリス『うむ、その条件とはな…』

 

リリス『①そこそこの電波!』

 

リリス『②いいお天気‼︎』

 

リリス『③ちょうどいいお供えカロリー‼︎』

 

リリス『この3つの条件が揃った時に初めて余が現代に降り立つことができる!』

 

心儀「そしたらまたリリスさんの姿を見られるんですか…!!」

 

リリス『いや、余が直接出てくる訳ではないぞ…?』

 

シャミ子「それなら早速…って、あっ! そこそこの電波が必要という事は、電波の弱いこの部屋では使えないですね…(しょんぼり)」

 

リリス『そういう事になるな…辛うじてテレパシーだけはなんとか送受信できるが、ごせんぞスイッチも含めてそれ以外の技は恐らく発動させる事はできないと思われるぞ…』

 

シャミ子「残念です…(汗)」

 

心儀「でも他の技っていっても、つい最近桃さんに鍛えられて使えそうな見込みがたってる魔力放出ぐらいしかなさそうに思えるような…(汗)」

 

リリス『いいところに気がついたな。 その魔力放出であるが、余がそちらに出ることでより強力な魔力を放出することができるのではないかと踏んでるぞ。』

 

シャミ子「そ、そんなに凄い魔力が放出できるんですか…!?(キラキラ)」

 

シャミ子「これで桃にもあの時と同じ魔力の痛みを与えてやるまでです…!!」

 

リリス『いや、頑張れば 普通に桃色魔法少女をも一撃で倒せるこそができるぞ?』

 

シャミ子「えっ、そうなんですか!!?」

 

リリス『うむ! これで桃色魔法少女に負け続ける日々とはおさらばできるぞ!!』

 

シャミ子「でも……このまま桃を倒してしまうと、こげつきまぞくになってしまいます…(アセアセ)」

 

心儀「え、そこ!?←」

 

 

結構気にしてるんだな…というか普通は「あんな優しい魔法少女を倒すなんて…」じゃないのか…?(汗)

 

 

シャミ子「さまよえる黒い悪魔にはなりたくないです…(涙)」

 

心儀「それなら、借金を完済したら倒しちゃってもいいの…?(汗)」

 

シャミ子「もちろんです! 桃に色々と施されるぐらいなら、吉田家の封印を一刻も早く解きたいです…!!」

 

心儀「そういうものなのか…(汗)」

 

 

少なくとも私は今更あんなに優しい桃さんを討伐する気にはなかなかなれないけどな…(苦笑)

 

 

シャミ子「魔法少女を討伐する以外の悪いことは極力犯したくないです…(汗)」

 

リリス『変なところ律儀だな!?(汗)』

 

リリス『全く…そういうスタンスであるから、いつまで経っても桃色魔法少女を倒せないのだぞ…?(呆れトーン)』

 

シャミ子「え゛っ!?(汗)」

 

リリス『全く不甲斐ない…それに、ここ最近のシャミ子の闇としての活動を見てきたが、一向に桃色魔法少女に勝つイメージが全く浮かばんぞ!』

 

シャミ子「そ、そんなことはありません!! 自分でいうのも何ですが、まぞくレベル1にしてはレベル99の魔法少女を相手にこれでも善戦していると思います!!」

 

リリス『善戦とな…?』

 

シャミ子「サッカーでいえば10点取られても、11点は阻止したい感じで頑張ってますし!!」

 

リリス『いや、せめて1点取り返す感じで頑張ってくれ!!?』

 

シャミ子「前線まで出られる自信がありません…」(ヒュゥ〜…)

 

心儀「いや、ないんかい………(汗)」

 

 

言い合いを止めるつもりが、脱力感のツッコミが出てしまったな…(苦笑)

 

 

リリス『って、話が逸れてたな……そう、3つの条件を満たした時、余が子孫の体を借りて現代に降り立つことができるのだ!!』

 

シャミ子「えっ、私の体をですか!? こんな弱体化した体をごせんぞ様にお貸ししてもいいのでしょうか…?(汗)」

 

リリス『依代として借りられる体は子孫のシャミ子のみになってしまうからな…そこは余も考えて戦うから問題ないぞ!』

 

シャミ子「分かりました!」

 

リリス『そういえば、心儀の活動名についてはどうなったのだ…?』

 

心儀「それですが…こういうのって自分ネーミングセンスがないから、なかなかいい活動名が思いつかないのが現状で…」(候補の紙出して)

 

心儀「もう少し考えて思い付かなければ、最悪は本名で提出しようかなと思います(苦笑) 目的としては戸籍が必要となる手続きがあった時に困るから、仮の活動名が欲しいだけではありますし……」

 

リリス『できればシャミ子の為にも、あだ名にして魔力を上げて欲しいところではあるがな…』

 

清子「もしかして、まだ活動名を決めてなかったのですか…?」

 

心儀「清子さん!?」シャミ子「おかーさん!?」

 

清子「こういうのは直感とインスピレーションで決めちゃえばいいのです!」(候補の紙を取り上げて)

 

心儀「あ゛ぁー!! 勝手に決めないでぇー!!(アセアセ)」(紙を取り返そうとするも)

 

清子「この中ならシンプルで見やすい『景気回復』で、FAX送信っと♪」(既に手遅れだった)

 

心儀「あぁ……候補に過ぎないあだ名が光の速さで送られていくうぅ!!(涙)」

 

良子「お姉と同じこと言ってる…(苦笑)」

 

シャミ子「複雑な気分ですよね…(汗)」

 

 

こんなに呆気なくあだ名が決まってしまうのなら、さっさと「白河心儀」の名で送っておけばよかった……トホホ……(涙)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

☆ ☆ ☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ごせんぞスイッチの詳細は分かったものの、優子ちゃんの意向により桃さんへの借金完済後かつ桃さんが油断している時にごせんぞスイッチを使用することになった。

 

つまりは来月まではまだ使用される機会はなく、宿敵の桃さんとうまく付き合っていくことになるのか……頑張れ優子ちゃん(苦笑)

 

 

 

そして、翌日学校にて……

 

 

 

心儀「ずっと前から思ってたけど、優子ちゃんへの魔力供給のためだけに私もこうして一緒に学校についてきちゃってていいのだろうか…(汗)」

 

杏里「いいんじゃないかなー?」

 

杏里「前にも言ったと思うけど、ちょっとした不可思議程度ならみんな慣れきっていることだし、自分に危害が及ばない限りはあまり気にはしないと思うよー?」

 

 

私も前から思っていたが、側から見れば1000%違和感ありの外見三次元っぽい者が居ても普通にスルーするこの町はやっぱりかなり変な町だ……(苦笑)

 

 

しおん「それに、もし万が一学校から何か言われたとしても、私の力でなんとかできるから大丈夫だよー!♪」

 

心儀「そ、それはどうも…(苦笑)」

 

 

そしていまだにしおんちゃんは謎が多すぎる…←

 

 

杏里「それはさておき、今日もお供えもの持ってきたよー!」

 

しおん「いろいろ探してたら、こんなのもあったよー!♪」

 

しおん「どうぞ、ごせんぞ様。」(ヨーグルト置き)

 

シャミ子「杏里ちゃん、小倉さん、ありがとうございます…!!(キラキラ)」

 

心儀「私は前回渡せなかったおいしい飲み物をお供えして…」(お供えして)

 

心儀(手を合わせて目を瞑り)

 

シャミ子(手を合わせて目を瞑って)「ムンニャラムンニャラ……」

 

桃「何してるの?」

 

シャミ子「お供えです!」

 

シャミ子「これは封印されし闇の一族のご先祖様の像です」

 

シャミ子「美味しいものや雑誌をお供えする事で何かいい事が起きるみたいです」

 

シャミ子「クラスのみんなも協力してくれます」

 

桃「…だからいつも持ち歩いていたんだ」

 

シャミ子「そういえば桃に説明したのは初めてです」

 

杏里「最近いつもそなえてるよね〜」

 

 

まあ、これがないとテレパシー的な連絡が取れないというのはあるけど……桃さんに色々バレなきゃいいが…

 

 

桃「そっか…拾った石で自分に適度なウェイトを課してるわけじゃなかったんだね」

 

桃「えらいなーって思ってた」

 

シャミ子「拾いものじゃないし課してもいません!!」

 

桃「魔力が弱くてよく分からないな…」(像を持ち上げ)

 

 

リリスさん、桃さんが近くに居る時は魔力を察知されないようになのか、極力だんまりしてるよね…

 

 

桃「そして重さは800グラムぐらいかな」

 

シャミ子「あんまり研究しないでください!!」

 

桃(お茶のカバーを外して像の底を見て)

 

心儀・シャミ子「あっ!!!」

 

桃「シャミ子、これ 何?」

 

桃「というかどうしたの? 2人共そんなに慌てて…」

 

シャミ子「えっと…それは……ですね………(アセアセ)」

 

心儀「えっと…そう! 優子ちゃんが本格的にこわ〜いまぞくと化してしまう大変危険なものだから、触らぬ神に祟りなしというかなんというか……(滝汗)」

 

 

ダメだ、パニクって上手い嘘の誤魔化し文句が出てこない……!!(アセアセ)

(優子ちゃんの体を乗っ取られるのはある意味では本当だしな…)

 

 

杏里「何何? もしかしていつもテレパシーで語りかけるご先祖様が降臨しちゃったりとかしちゃうパターンとか…?←」

 

心儀「杏里ち゛ゃ゛ん゛!?」(びくん!)

 

シャミ子「きさま、またもやうらぎるか!!?」(びくん!)

 

しおん「2人とも図星のような反応だねぇ〜←」

 

 

なんで杏里ちゃんこういう時に限って勘が鋭いんだ!?(汗)

 

テレパシーのことだけ話してスイッチの話はしてないはずなのに…(アセアセ)

 

 

桃「そういう事なら…佐田さん、小倉さん、ちょっと離れて」

 

しおん「はーい!」

 

杏里「あんりでいいよぉ!」

 

(像から離れる2人)

 

 

心儀「待って!!(アセアセ) 優子ちゃんの今後に関わるから、お願いだからオンにしないで!!!(滝汗)」

 

桃「もうオンにしちゃった←」

 

シャミ子「迷わずオンですか!!?(汗)」

 

心儀「何してくれちゃったの!!?(アセアセ)」

 

桃「今ちょうど周りに人いなかったし、もし佐田さんが言う通りにシャミ子のご先祖様が出てくるのなら、正々堂々戦って勝つまでだよ。」

 

シャミ子「ゲームの素材集めのような感覚で!!?(アセアセ) お願いです、オフにしてください!(汗)」

 

桃「そんな感じかな?」(オフにしない桃)

 

心儀「優子ちゃんと桃さんのレベルの桁が違うから強気に出れるのか…というか早く切ってください!(汗)」

 

桃「確かにそれもあるね…←」(オフにしないry)

 

心儀「だからオフにしてぇ…!!(懇願)」

 

優子「とにかく今すぐオフにしてください!!(汗)」

 

優子「さもない…と……あっ…これ……終わりま…した……(フラフラ)」

 

心儀「優子ちゃん!?(アセアセ)」(受け止め)

 

優子「あと…は……よろし…く……おね…がい……します……心儀…さん……(パタリ)」

 

心儀「おいしっかり!!優子ちゃん!!!」(ユサユサ)

 

杏里「なんか凄いことになっちゃったね〜…」

 

しおん「もうそっち行ってもいいかな…?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

☆ ☆ ☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(数分後)

 

杏里「すげ~。半目で気絶してる…」

 

しおん「魂抜けた系の感じだけど大丈夫かな?」

 

心儀「やっぱりオンにしちゃいけなかったんだよ…もう………」

 

 

(シャミ子に闇オーラが注いで)

 

シャミ子(???)「ククク…ククク…」

 

心儀「ファッ!!?(棒)」

 

桃「三人とも離れて!」

 

シャミ子(???)「外の風を感じるのは久しぶりだ…!!」

 

桃「このオーラ…シャミ子じゃない…!?」

 

シャミ子(リリス)「いかにも!余は永劫の闇を司る魔女・リリス! 子孫の体を憑代に魔法少女を屠りにきた!」

 

シャミ子(リリス)「シャミッ…シャドウミストレス優子の偉大なる魂の祖先である!」

 

桃「シャミ子の祖先…シャミ先…!」

 

シャミ子(リリス)「なんばゆーとっとやコラァ!!」

 

 

声が完全にいつもテレパシーで聞くリリスさんだ……本当に優子ちゃんの体を操っている感じなのか…(汗)

 

 

シャミ子(リリス)「千代田桃!!貴様のことはよく知っておるぞ!」

 

シャミ子(リリス)「……………」(※身長差)

 

シャミ子(リリス)「頭が高いな貴様!これまでよくもかわいい子孫をいじめてくれたな!」

 

杏里「あの~…シャミ子は泣かされたことはあるけどちよももからいじめられたことはないよ?」

 

しおん「むしろ順調に育つよう餌付けされてるよね? ちょっと顔色よくなったもんね」

 

シャミ子(リリス)「そっ…そうか。……そこはありがとうございます。」

 

シャミ子(リリス)「シャミ…シャドウミストレスをダンプから救ってくれた恩義もあるし、大ケガだけは勘弁してくれるわ!」

 

桃「やっぱり言いにくいですよね。シャドウミストレス」(くす)

 

心儀「言いにくいなら、優子とかシャミ子とか、短い名前で言った方が…(汗)」

 

シャミ子(リリス)「予定変更!やっぱりすり潰す!」

 

シャミ子(リリス)「それとケーキ…じゃなかった心儀も、このあと重要な役割があるのだから、心の準備をよろしく頼むぞ!」

 

心儀「もしかして、あれを本当にやるの…?」

 

シャミ子(リリス)「うむ!」

 

桃「あれって、もしかして魔力を飛ばすやつかな…?」(間合いに入り)

 

シャミ子(リリス)「なんばしよっと!? というか何故それを!!?」

 

桃「元々シャミ子の飛び道具を鍛えたのは私ですし…それと転落しそうで心配です…」

 

シャミ子(リリス)「いやいや!余計なお世話ですけど!!」

 

桃「気にせず続けて」

 

シャミ子(リリス)「っていうかナチュラルに間合いに入るな!!」(尻尾ペチペチ)

 

桃「えっ?!!こんなに隙だらけなのに!?すみません気遣えなくて」

 

シャミ子(リリス)「よーし分かったぞ、戦争だー!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

☆ ☆ ☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シャミ子「あっ。地上波全部映るんだ。でも今はあんまり面白いのやってないな」

 

シャミ子「これはすごいことです。うちにあるゲームで遊べる…!」

 

 

 

と、優子ちゃんが封印空間でくつろいでいる頃、現代に降り立ったリリスさんは優子ちゃんの慣れない体で物理的に桃さんに挑むも思うように力が出せず、遂に魔力で戦う時が来ていた…

 

 

リリス『って、余の活躍が一部カットされているだと!!?』

 

いやぁ…カッコ悪いところをお送りするのは流石に申し訳ないかなと思いまして…(汗)

 

(※しかも本家とほぼ同じ展開を繰り広げていたことだし…それにこれ以上文字数が多くなるのもどうかと思いまして……by 作者)

 

リリス『ぐぬぬ………』

 

 

と、メタっぽい思わぬやり取りが多少発生してしまったのは忘れて欲しいとして、魔力で戦おうとするリリスさんが私に魔力を放出する準備をするようにお願いをしてきたが…

 

 

桃「心儀さん。」

 

心儀「は、はい!(汗)」

 

桃「本当に私に強力な魔力を当ててもいいと思っているのかな…?」

 

 

や、やっぱりそうなるよね…完全に脅されてます(汗)

↑とはいえ本当は桃さんを攻撃したくない意志の人

 

 

シャミ子(リリス)「なっ、貴様、心儀を揺さぶるつもりか!!?」

 

桃「前にも言ったかもしれないけど、今私を倒したらシャミ子がこげつき魔族になってしまう…」(リリスの言葉を無視して)

 

シャミ子(リリス)「くっ……心儀、桃色魔法少女が言うことなど…ry」

 

桃「そんな大変な状態になってしまう事をシャミ子が望むと思うかな? 心儀さん? リリスさん?」

 

心儀「……………一瞬でもリリスさんの誘惑につられかけて桃さんを倒そうとしてしまってすみませんでした…!!(涙/土下座)」

 

シャミ子(リリス)「な! 心儀が桃色魔法少女に跪いただと!!?(汗)」

 

シャミ子(リリス)「ぐぬぬ…こうなったら余だけでも魔力を放出するまでだ!! はーっ!!!」

(推力がしっかり出ている野球ボール程の大きさの魔力を放出し)

 

桃「っ!! 三人とも離れて!!!」

 

(慌てて無言で桃から距離を取る、杏里・しおん・心儀)

 

桃「うぅっ!!!」(ちっくん!!!)

 

心儀「桃さん!!?(アセアセ)」

 

桃「これは……シャミ子と……心儀さんが……倒れたのも……分かる痛さ……」(痛みで思わず屈んで)

 

シャミ子(リリス)「ふーはっはっは!! これで余の強さを思い知ったか桃色魔法少女!!(勝利の笑み)」

 

桃「許さない……!!」(ゴゴゴゴゴ/立ち上がり)

 

シャミ子(リリス)「なんと!!? あれほど強くて痛そうな魔力を受けても立ち上がっただと?!!」

 

桃「これ以上貴方にシャミ子を操作させたらシャミ子の体が傷んでしまいます…」(近づき)

 

シャミ子(リリス)「ち、近寄るな!!」

 

 

やばい…桃さん相当キレてるよ……(滝汗)

 

 

桃「とはいえ私の忠告を無視し、シャミ子の本来の意志に反して私に魔力を放った事に対しては、少しお仕置きが必要ですね…?」(ゴゴゴ)

 

シャミ子(リリス)「くっ…一旦どこかに潜んで体勢を整えなくては……」

 

しおん「やっぱりこれがないと遠くに行けない感じですか?」(ドライバーでごせん像の裏蓋こじ開けようとして)

 

シャミ子(リリス)「一般人何を突き立てている!?返せ!」

 

杏里「いや~すみません。でもいつものシャミ子の方が好きっす!」

 

シャミ子(リリス)「ぐぬぬ…」

 

桃「シャミ子には申し訳ないけど…」(リリスの腕むんず)

 

シャミ子(リリス)「ま……まさか……」

 

シャミ子(リリス).o(ちぎっては投げられるのか!!?)

 

桃「お仕置きとして少し関節決めておきますね…?」(無理矢理立たせて関節決めて)

 

シャミ子(リリス)「にゃあああああああ!!!」(されるがままに)

 

 

 

こうしてリリスさんはあっさり敗北したのだった……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

☆ ☆ ☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(数時間後)

 

シャミ子「はっ!! ここは…!? 私は一体…!!」

 

心儀「目が覚めた!?」

 

(マッサージ機が起動して)

 

シャミ子「あばばばばばばばばばばば……」

 

シャミ子「何これなにこれなにこれなにこれなにこれ!!?」

 

桃「ここは多魔健康ランド」

 

杏里「シャミ子のご先祖のさいごの望みでお風呂祭りだよ~」

 

心儀「よかったー…(ホッ)」

 

シャミ子「あっ、桃ぶじだ!!」

 

シャミ子「ごせんぞ負けちゃったんですか!?」

 

シャミ子「ご健闘してましたか!?」

 

杏里「してたしてた!!」

 

シャミ子「うっ!!!」

 

シャミ子「なんか全身痛い!!(涙)」

 

桃「かなり無理に体を使ってたからだね、きっと…あとは最後にお仕置きとして少し関節決めちゃったのもあるし……」

 

シャミ子「色々あったんですね…(涙)」

 

桃「これ返すね。シャミ子の体にはまだ早いから固めておいた。エポキシ接着剤で」(ごせん像手渡し)

 

シャミ子「エポキシって何!?」

 

心儀「固めちゃうぐらいなら最初からスイッチオンにするなよって思わずツッコミ入れちゃったんだけどね…(苦笑)」

 

桃「分かったから、もうそれは言わないで」

 

心儀「すみません(汗)」

 

桃「あとリリスさんからの伝言だけど…」

 

 

シャミ子(リリス)『これで勝ったと思うなよー!!』

 

シャミ子(リリス)『でもシャミ子すまん!!!』

 

 

桃「なんか別の方法考えてまた来るって」

 

シャミ子「本当に無理してたんですね…(汗)」

 

桃「それと…」

 

桃「健康ランド代は持ち合わせがないからシャミ子につけておいてほしいって」

 

シャミ子「ううぅ…(涙)」

 

心儀「財布を失くしてさえいなければ私が払うこともできたけど……見つかる保証もないから本当に申し訳ない…!!(汗)」(頭下げて)

 

桃「意識が戻ったことだし、もっかいお風呂入ったら?」

 

シャミ子「入ります!!! モトとってやります!!」

 

『頑張れシャミ子!全身痛い時こそ牛乳を飲んで筋肉をつけるんだ!!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

☆ ☆ ☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(シャミ子がお風呂に入りに行った後)

 

桃「心儀さん…?」

 

心儀「は、はい…!!」

 

桃「さっき心儀さんがトイレに行ってる間に、佐田さんから聞いたんだけど…」

 

桃「普段リリスさんがシャミ子と心儀さんに魔力を使ってテレパシーを送っているらしいって、本当…?」

 

 

!!!??(アセアセ)

 

 

心儀「なっ!!?はっ!!!??杏里ちゃん?!!」

 

 

不意打ちな最悪の展開に、思わず名前を叫んでしまった……

 

 

杏里「いやぁ……今回実際にシャミ先が表に出てきたんだから、そろそろちよももにも話しちゃった方がいいかなって…←」

 

心儀「とはいえ、私と優子ちゃんの許可はまた得てないはずだよね!!?」

 

桃「と言うのも、私がスイッチをオンにする前にも佐田さんが…」

 

 

杏里『何何? もしかしていつも()()()()()()語りかけるご先祖様が降臨しちゃったりとかしちゃうパターンとか…?←』

 

 

桃「…って言ってたのが引っかかってて、心儀さんが居ないタイミングで佐田さんに詳しく聞いたって感じだよ。」

 

心儀「そう言えばナチュラルにテレパシーって言ってたやん…パニクってて気に留めてなかったけど……(シュン)」

 

心儀「ううぅ…杏里ちゃん、なんてことを…(汗)」

 

杏里「なんか私も気がつかないうちに無意識に言っちゃってたみたいでねー…こうなったらもう打ち明けるしかないかなーって思って思い切って話したよー!」

 

心儀「ぐぬぬ…これで………いや、何でもない(汗)」

 

桃「これで…何かな?← 心儀さん……いや、ケーキさん←」

 

心儀「ちょ!? その呼び方やめてぇ?!(汗)」

 

心儀「あれは勝手に活動名が決まってしまった事故だから!!(アセアセ)」

 

杏里「例え事故でも、私の考えた活動名が無事採用されてよかったぁ!♪」

 

心儀「早速噂になってる!?(アセアセ)」

 

杏里「景気回復(ケーキかいふく)、とても似合っている活動名だと思うよ!←」

 

心儀「だからやめてぇ!(汗) チキショー!! これで勝ったと思うなよー!!! ><」

 

 

『頑張れケーキ← 人の噂はどこで広がるか分からないから気をつけた方がいいぞ!』

 

心儀「みんなして活動名で呼ぶなぁ〜!!!(アセアセ)」

 

 

 




第8話、いかがでしたか?

アンケートに最初に入れてくれたあだ名で、心儀の活動名が遂に決まりました!!

今回はリリスVS桃の戦い故にリリスさんの呼称(1度だけ)と最後ぐらいしかストーリー上に活動名は登場しなかったものの、次回以降少しずつ使っていってみようかなと思います。

また、その後も「アストロセレモニーハートマスター」に票を入れてくれた読者の方もありがとうございました!

あいにく景気回復で話のプロットを書いていってた後だったので既に本編には反映できず、すみませんでした。


とはいえ、アンケートに参加してくれた読者の皆様、ありがとうございました!
今後また機会があればアンケートを取ってみようと思います。


という事で、今日はここまで。


次回もお楽しみに!!



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第9話 誘惑の商店街‼︎ 妹が見ていた真実

\今日は月曜日!/

公式からも少し遅めの千代田桃バースデーの様子がミニアニメ化されましたね(笑)

奇遇にも当作品のミニアニメ風演出オリジナルのつもりで描写した「柑橘系がちょっと多めのオシャレなケーキ」(心儀の感想)とほぼ全く同じケーキが本編でも登場したのには驚きでした…!!

てっきり「公式巡回したのか!?」と思ってしまったほど完全再現(それどころか桃も2割乗せてアレンジ)されているのには嬉しく思いましたね…♪

ミニアニメの公開がちょうど私の誕生日(3/28)と一緒だった事もあり、こちらのミニアニメの心儀視点になってお祝いされたかのような、ちょっぴり不思議で幸せな気分になりました…♪♪


っと、ミニアニメへの感想がちょっと長くなってしまったところで、そろそろ本編の方をお送りしますね!

今回は原作の8丁目〜9丁目までの内容となっております。

では、どうぞご覧ください!


【追記】
ところどころの台詞を修正したり増やしたりしました。




 

 

 

シャミ子「お母さん!週末に1日だけバイトしてもいいですか?このままだと雪だる魔族なんです!」

 

清子「まあ学校の許可を得たなら構いませんが…光の一族の封印を忘れないでください」

 

清子「吉田家で使える生活費は月4万円まで、稼ぎすぎたマネーは運命レベルで逃げていきます」

 

 

このところ桃さんへの借金が増えて雪だるまぞくになってきた優子ちゃんを見兼ねた(?)杏里ちゃんがショッピングセンターマルマの精肉店でのアルバイト話を持ちかけてきた今日、そして夜に一括返済を決心した優子ちゃんがアルバイトをしてもいいかと母に相談しているという今に至る。

 

 

月4万円の呪いがある以上、実質上は母の稼ぎの一部をもらうということになるっぽい。

 

 

当然私はそんな申し訳ないことはできないから、いつもの如く魔力を供給するための付き添いで行くことにするつもりでいたのだが…

 

 

良子「ところで心儀さんはまたお姉について行くだけなの…?」

 

心儀「えっ、そうだけど…?」

 

良子「てっきり、心儀さんもお姉と一緒にバイトすると思ってたけど…」

 

心儀「本当は私だって少しはゆとりあるお金が欲しいよ…でも、別居しても月4万の呪いからは逃れられないって前に聞いたし、ただでさえ苦しい状態の吉田家にこれ以上負担なんかかけられないよ…(苦笑)」

 

清子「いつも吉田家に気を遣ってくれてありがとうございます。 ですが、もう少し欲望に素直になってもいいんですよ…?」

 

心儀「えっ、でもやはり申し訳ないですよ…普段から食費だって1人分増えていると思いますし…」

 

清子「優子の面倒を見てくれていてとてもありがたいですし、そんな心儀さんのためならお母さんなんとか頑張ります…!」

 

 

なんかまた過大評価されてる気がするのは私だけだろうか…?(汗)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

☆ ☆ ☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数日後、そんなこんなで私も優子ちゃんと一緒にバイトをする事になった。

 

店の中の在庫運搬などのお仕事だけどね←

 

さて、これから試食販売エリアにウィンナーを運びにいくついでに、シャミ子ちゃんの様子でも見てみることにしますか…!

 

 

(ウィンナーの試食販売エリア)

 

心儀「優子ちゃん、試食販売の方は調子良さそう…?」(ウィンナーの袋たちを持ってきて)

 

シャミ子「あっ、心儀さん! 今宿敵が試食コーナーに立ち寄ってるところです…!!」

 

桃「あっ、ケーキ…じゃなかった、心儀さんも一緒に働いてたんだね」

 

心儀「活動名で呼ぶのはお願いだからやめて…(苦笑)」

 

桃「あっ、ごめん……うん……気をつける」

 

シャミ子「なんでこんなにも活動間のあだ名は広まりやすいんでしょうか…(汗)」

 

心儀「なんでだろうね…?(汗)」

 

桃「略称だと言いやすいから……かな?←」

 

シャミ子「ぐぬぬ……」

 

心儀「まあそれはさておき、今日は私が店内で在庫運搬、優子ちゃんがここでウィンナーの試食販売としてそれぞれアルバイトをしているって感じだよ」(持ってきたウィンナーの袋を補充しながら)

 

シャミ子「そうです! これできっと桃からの借りもなくなりますし、今度こそ正々堂々戦いますよー!!」

 

桃「これでようやく借金ゼロになってしまうんだね…(寂しそうに)」

 

シャミ子「ようやくまぞくの時代がやってきます…!♪」

 

桃「それにしても、シャミ子って本当に偉いまぞくなんだなって、しみじみ感じるよ。」

 

シャミ子「な、何故関心している!? 人から物を借りたら返すのが当然じゃないですか!!」

 

桃「いや、魔族として覚醒したのにそれなりの理性を保っているっていうのはとても凄いことだと私は思うよ…?」

 

桃「前にも言ったと思うけど、まぞくに目覚めた子は闇に飲まれて悪者になってしまう事が多いから…」

 

桃「正規ルートで借金を返そうとするシャミ子は本当に偉いよ…! 寧ろ偉すぎるよ…!!」

 

シャミ子「な、何だか偉さのハードル低くないですか!?」

 

桃「銀行を襲撃しないし、どこぞの富豪に催眠術をかけることもないし…」

 

シャミ子「そげんこつできません!! 今までどんな修羅場見てきたんですか!?」

 

 

まあ、こんなに優しいまぞくが居るってことは、私が3次元チックのままここに居ることと同じぐらいに普通なら違和感感じるはずだよね…(汗)

 

 

シャミ子「ちっ…違います! 私はウィンナーを売って桃に借りを返して桃と戦おうとしてたんです!!」(ガツっ!!)

 

心儀「いったあああああああ!!!」(シャミ子の無意識パンチが命中して激痛がry)

 

シャミ子「はわわ!! すみません心儀さん!!!(アセアセ)」

 

心儀「ああああぁぁ……私のフィーリン…(汗)」

 

シャミ子「フィーリン…???」

 

心儀「痛さで咄嗟に出ちゃった意味ない言葉だから気にしないで…(苦笑)」

 

桃「どこかで聞いたことあるような台詞だね…?」

 

心儀「桃さんもそこは引っかからないで!(汗)」

 

心儀「それにしてもさっきのパンチ、結構痛かったなぁ……もしかして優子ちゃん、少しずつ強くなってきてる…?」

 

優子「えっ、本当ですか!?(ぱあぁ…!!)」

 

心儀「毎日トレーニングしていた成果が出てきたかもだね…!」

 

優子「はい…!! 続けてきてよかったです…!(しみじみ)」

 

桃「ズルい方法を使わずに地道に努力して頑張ってて、何度も言うけどシャミ子は本当に偉いよ…!」

 

桃「シャミ子の頑張りを見ていると私も応援したくなってくるし、何より私も頑張らなきゃって思えてくるな…!」

 

優子「何故そうなる!? 私は少しでも早く桃のレベルに近づくために日々努力しているだけだからな!!」(まぞく口調モード)

 

桃「それがいいんだよ…! 私、なんだかまた魔法少女として頑張れそうな気がする…!!」

 

桃「ありがとう、シャミ子!!」(手にぎっ)

 

シャミ子「そっ…そうですか…!!(汗)」

 

シャミ子.o(あっ…これ……更に強くなって前より倒しづらくなるような…………)ギギギ…

 

 

が、頑張れ優子ちゃん……(苦笑)

 

 

桃「ウィンナー買ってくね」

 

シャミ子「えっ、そんなに沢山いいんですか?」

 

桃「うん、美味しかったし」

 

心儀「よかったね、優子ちゃん…!」

 

シャミ子「はい…!♪ あっ、桃…!!」

 

桃「…?」

 

シャミ子「これで勝ったと……いえ……そうじゃないです」

 

シャミ子「……ありがとうございます」

 

桃「こちらこそ」

 

 

心儀「さて、私もそろそろ中に戻りますか。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

☆ ☆ ☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

佐田ママ「シャミ子ちゃん、心儀さん、お疲れ様ー!!」

 

心儀・シャミ子「お疲れ様です…!」

 

佐田ママ「心儀さんが店内への運搬のお仕事を手伝ってくれてとても助かったわ。 また機会があったらお願いしちゃおうかな?」

 

心儀「わ、私なんかでよければ是非…!!」

 

佐田ママ「それとシャミ子ちゃんが一生懸命宣伝してくれたから、今日はすっごい売れ行きが良かったよ!」

 

シャミ子「ほ、本当ですか!?」

 

佐田ママ「でもごめんね! 売れすぎてシャミ子ちゃんのおみやげ分のウィンナー無くなっちゃった」

 

シャミ子「えっ……」

 

佐田ママ「なんてね。 心儀さんに頼まれて、1袋分だけシャミ子ちゃんと心儀さんの為に残しておいたよ!」

 

シャミ子「一袋!? 一体どういう事なんですか!?」

 

心儀「ああ、実はさっきね…」

 

 

心儀『店内への商品の運搬と陳列、完了しました…!』

 

佐田ママ『あら、ありがとう! じゃあ次は、ウィンナー試食販売エリアに置くウィンナーの袋を運んでいってもらえるかしら?』

 

心儀『あっ、佐田さん…そのウィンナーのことですが…』

 

佐田ママ『? 何か質問でも…?』

 

心儀『私の給料から天引きして頂いて構わないので、ウィンナー1袋分だけとっておいてもらえないでしょうか……?』

 

 

心儀「というわけだよ。」

 

佐田ママ「そういうこと! だから遠慮しないで持ち帰ってもらって構わないよ」

 

シャミ子「心儀さん…!! 佐田さん…!! 本当にありがとうございます…!!!(嬉し涙)」

 

心儀「ど、どういたしまして…!(汗)」

 

佐田ママ「な、泣くほど!?(汗) はい、どうぞ!」(ウィンナー1袋渡して)

 

シャミ子「ウィンナー、大切に頂きます…!!」

 

佐田ママ「それと、心儀さんとシャミ子ちゃんが一生懸命頑張ってくれたお礼に、これもあげるね」(ゲキヤスヨーグルト渡し)

 

シャミ子「よ…ヨーグルトまで…! あ、ありがとうございます…!!(感激)」

 

心儀「今日は本当にありがとうございました…!」(ペコリ)

 

シャミ子「本当にありがとうございました…!」(ペコリ)

 

佐田ママ「こちらこそありがとね!」

 

 

『頑張れシャミ子! 心儀さんの優しさに触れながら優しいまぞくとして活動するのも悪くないかもしれないぞ!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

☆ ☆ ☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アルバイトが無事に終わった翌日、金銭が潤った優子ちゃんは借金の全額返済を達成しようとするも…

 

 

シャミ子「バイトで稼いだ二千円強! 一括でお返しします!」

 

シャミ子「これで光と闇の貸し借りはゼロ!心置きなく戦えます!!」

 

桃「…ああ、ウインナー売りのバイトしてたもんね。 買ったの持ってきてるよ」

 

シャミ子「一面ウィンナー弁!?」

 

桃「…シャミ子も食べる?」

 

シャミ子「うぐっ…食べたいけど食べません」

 

 

優子ちゃんが一括分のお金を出しても桃さんは怯まず、いつも通り優子ちゃんの調子を崩そうとするスタンスを貫いてる…これ大丈夫か……?

 

まあ、一面ウィンナー弁で笑い堪えるのに必死になったのはここだけの話だけど……w

 

 

シャミ子「さあ受け取るのですよ!! そしてレッツバトル!!」

 

桃「うーん…シャミ子のバイト代を全部まきあげるのは嫌だなぁ…もっと自分のために使ったら?」

 

桃「例えば記念トロフィーとか作りたくない? 初給料祝いとして」

 

シャミ子「とろふぃー!? そんな可食部の無いものに浪費するわけにはいきません!!

 

桃「それなら、生ハムでできたトロフィーなら散財してもいい?」

 

シャミ子「うぐ…食べたら無くなる!!ぎりぎりダメっ!」

 

シャミ子「それに今回は食では丸め込まれません! 何せ勝負の前におなかパンパンにしてきましたからね!」

 

『ボンバーおにぎり大作戦 Operation ONI-GIRI』

 

シャミ子「けぷっ!」

 

桃「準備万端だったか…」

 

シャミ子「なるはやで借りを返し封印を解いてこそ、まぞくの一歩を歩めるのです!!」

 

桃「…そっか……」

 

心儀「なんかさっきから見てると、借金全額返済されちゃう事に対して寂しくなってないかな…?(汗)」

 

桃「……寂しくなんかないよ…?」

 

シャミ子「あっ! さては困ってるな桃!!」

 

桃「困ってもないよ」

 

シャミ子「ちょっとだけ仕草に出ちゃってる!」

 

桃「出てない」

 

シャミ子「フハハハハ!初の優勢です!やったやったぁ!!」

 

心儀「あっ、優子ちゃん!(汗) そんなに調子に乗ったら…!!(アセアセ)」

 

シャミ子「冷ったぁっっ!!」

 

シャミ子「ちゅめ…ちゅめたい…何これなにこれぇ!!」

 

桃「凍ったペットボトル…とけないよね」

 

心儀「ほら、言わんこっちゃない…(汗)」

 

シャミ子「すみません調子に乗りましたごめんなさいでした!!(アセアセ)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

☆ ☆ ☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シャミ子「だいたい借りを返してもおこづかいはある程度はありますっ!」

 

シャミ子「私と心儀さんで2人分のバイト代を稼ぎましたし…!」

 

 

やっぱり私の分もまぞくの戦い予算に含まれマスヨネー…知ってた(汗)

 

 

シャミ子「なので今日は放課後妹に何か買ってあげるんです」

 

桃「……妹?」

 

桃「うーん………」

 

シャミ子「どうしました…?」

 

桃「やっぱり駄目だよ。繰り上げ返済却下。50円ずつ返していこう。余ったおこづかいは家族や自分に使おう」

 

桃「みとめませーん」

 

シャミ子「急にどうした!」

 

桃「今なら八つ切りパンも付くけどどうかな?」

 

シャミ子「うすい! だから今日は食では買収されません!」

 

 

桃さんが必死すぎる…こうなったら、何を言っても丸め込められるのがオチだな…(苦笑)

 

 

心儀「優子ちゃん…とりあえず今日のところは諦めて、作戦練り直してまた出直そう…?(汗)」

 

シャミ子「いえ、桃が認めるまでまぞくは引き下がりません…!!」

 

心儀「ゆ、優子ちゃん…(汗)」

 

 

まぞくも必死だなぁ…これ、どうしよ?(汗)

 

 

シャミ子「それにしてもざっくり弁当です。」

 

シャミ子「生ウインナーに生食パン……桃のご家族は忙しいんですか?」

 

桃「いや、自分で用意してる」

 

シャミ子「あっ…一人暮らしなんですか?」

 

桃「家族はいない……」

 

シャミ子「えっと……?」

 

桃「話しすぎた、忘れて」

 

 

なんか、桃さんのプライベートは知られたくないような何か深い闇でもあるのか……?

 

 

シャミ子(ばっ!!)「うすいパン採用!今回だけはなんでも言うことを聞いちゃります!」

 

心儀・桃「えっ…!?」

 

シャミ子「今度からは四つ切りじゃないと言うことは聞きませんからね!」

 

 

えっ、急に何!?(汗)

四つ切りでもうすいパンでも、そんなにたやすくなんでもって言っちゃっていいのか!!?(アセアセ)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

☆ ☆ ☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(たまさくら商店街)

 

シャミ子「で…なぜ妹との待ち合わせ場所までついてくる?」(モヤモヤ)

 

桃「ついてきたら駄目なのかな?」

 

桃「今回は何でも言うことを聞いてくれるんじゃなかったの?」

 

シャミ子「貴様卑怯だぞ!」

 

心儀「優子ちゃん…(汗)」

 

 

今回ばかりは桃さんの方が正論だぞ…!(汗)

 

 

良子「お姉〜!」

 

シャミ子「あわわ来ちゃいました!!」

 

シャミ子「せめて正体隠して! 妹には熾烈な戦いをしてるって言っちゃったんです! お願いします!」

 

桃「大盛りにしちゃったわけだ」

 

シャミ子「大盛りじゃない。並盛りです」

 

桃「で、でも……」

 

良子「お姉、先来てたの?」

 

シャミ子「良子! 家に荷物置いて来なかったんですか?」

 

良子「図書館で宿題してた」

 

シャミ子「良子は勉強できますからね」

 

良子「あれっ、この人って確か…」

 

シャミ子「あっ…こ、これは親友の桃ちゃんです!←」

 

桃「!?」

 

良子「えっ、お姉のお友達だったの!?」

 

シャミ子「…何かつて無い顔してるんですか!! 話合わせて!!」(てっちてっち)

 

桃「その事なんだけど……」

 

良子「前に河原で心儀さんとお姉が気絶して倒れてるって連絡受けた時に良とおかーさんで駆けつけた時に、ランニングしながら去っていく姿を見かけたから…」

 

桃「やっぱり気づかれてたみたいだね……」

 

心儀・シャミ子「ま、まさか…??」

 

桃「…仕方ない、詳しく話すよ」

 

 

桃さんから聞いた話によると、河原で野球ボールの魔力に襲われて気絶した時に、私が以前桃さんに教えた吉田家の自宅電話番号に電話したらしい。

 

見知らぬ誰かから電話があってそれで助けに来てくれたという話は聞いていたけど、そういう事だったのか…

 

そして桃さんの粋な計らいで、なんとか宿敵とはバレずに済んでいる模様。

 

優子ちゃん…やっぱりこんなに優しい桃さんなんか倒さないで、ほかに封印解く方法考えようよ……と密かに思ってしまった私であった…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

☆ ☆ ☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後も桃さんとシャミ子ちゃん、そして私がうまく話を合わせた事で、なんとか宿敵とはバレずに良子ちゃんと一緒に過ごす事ができた。

 

誤魔化すのは大変だったけど、良子ちゃんの仕草の数々が見てて可愛かったから、なんとか乗り切れましたわ…(笑)

 

そんで、成り行きでUSBトイカメラを優子ちゃんのバイトで購入し、初めての写真を撮る事になったのだが…

 

 

良子「はい、ちーず」

 

(カシャ…カシャ…カシャ…カシャ…)

 

 

良子「これって、どうやって現像するのかな?」

 

桃「ちょっと見せて」

 

桃「この形だとUSBでパソコンから印刷できると思うよ」

 

シャミ子「ゆーえす…?」

 

 

プログラマーとして働いている私にとっては知ってて当然であるが、見慣れぬパソコン用語が桃さんから次々と飛び出すうちに、徐々に優子ちゃんが混乱してきて混乱しまくった結果…

 

シャミ子「こ、これで勝ったと思うなよ!! でもあとで教えてあげて!!」

 

 

頭がパンクして、いつもの捨て台詞が出てきたのであった………

 

 

『頑張れシャミ子!! 学校のPCルームを駆使してITを扱える魔族になるんだ!!』

 

 

 

 






今回はここまで。


次回もお楽しみに!




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第10話 新たなる試練⁉︎ 今日の私達は運び屋まぞく

\今日は火曜日/


…30分ほどギリ月曜日に間に合いませんでした(汗)

(それはギリ間に合わなかったと言えるのか…?←)

ギリ間に合わなかったという事にしておいてください…(苦笑)



それはさておき、今週の金曜日にはまちカドまぞくの2丁目が始まりますね!

本来であればこの作品も今のタイミングで1丁目を終えて、放送初日の金曜日には2丁目にリアルタイムで移行する予定でしたが、結局2週遅れがまだ取り返せておらずかなりの遅れネットになる見込みです…(汗)


こんな二次創作小説ではありますが、引き続き応援して頂けたら嬉しいです…!


そして今回は、原作の10丁目にもしオリ主の心儀が居たら…というストーリー展開を見守っていきましょう。


また1丁目分だけ?って言われそうですが、心儀さんが居合わせた事によるセリフ増加がちりつも的に文字数を増やしてしまったので、再度このパターンでお許しください…(苦笑)


それでは、第10話をご覧ください!


※9話の心儀がウィンナー試食販売エリアに着いた辺りのセリフを修正しているのでそちらも事前に確認しておくことをおすすめします





 

 

 

シャミ子「先日は桃からのよく分からない言葉にめまいがしてしまいました…」

 

シャミ子「ゆーえす…? れたーち…? 思い出しただけでまためまいがしそうです…(汗)」

 

心儀「確かUSBとレタッチだったっけ…?」

 

心儀「パソコン用語で分からない事があったら、ある程度なら教えられるから、そんなに悩まなくても大丈夫だよ(苦笑)」

 

シャミ子「ありがとうございます…! 心儀さんが居てくれれば心強いです…!!(キラキラ)」

 

心儀「こう見えて、元の世界ではプログラマーとして働いているからね。」

 

シャミ子「プロ……グラ……???(汗)」

 

心儀「あっ、ごめん!(汗) プログラマーとはパソコンの内部で処理させる命令内容を記述してあげるお仕事でぇ…!(アセアセ)」

 

 

IT用語が分からない人向けに用語の説明をするって難しいぃ…!!(汗)

 

 

桃「シャミ子、今帰り?」

 

心儀「あっ、桃さん…!」

 

桃「ケーキ…じゃなかった、心儀さんも一緒だったんだね」

 

心儀「……間違えかけるなら、もう好きなように呼んでいいよ…(汗/諦め)」

 

桃「わ、分かった…じゃあケーキさん、これ持って」

 

心儀「こ、これは……もしかしてパソコン?」(中身を想像しながら普通に持って)

 

桃「そう。 古いノートパソコン。」

 

桃「最近使ってないから、しばらく貸そうと思って。」

 

シャミ子「なんで急にこんなものを…?」

 

桃「ちょうどシャミ子とケーキさんが身軽そうだったから…?←」

 

シャミ子「そんな理由を聞いたわけでは無いです!!」

 

心儀「もしかして、良子ちゃんの為に用意したって感じかな…?」

 

桃「勘が鋭いね。 その通りだよ。」

 

桃「良ちゃんの写真見たけどセンスあると思う。早めにパソコンの操作覚えた方がいいよ」

 

心儀「で、ですが、ただでさえかりまみれの私が、これ以上桃に借り物をしてしまったら…」

 

桃「気にしなくていいよ。良ちゃんに使って欲しいから」

 

心儀「桃さんが良子ちゃんのために用意してくれたんだから、ここは素直に受け取っておこうよ、優子ちゃん」

 

シャミ子「うっ……ありがとうございます」

 

桃「グラフィックソフトも入れたし、OSも最新の入れといたから、問題なく使えると思う。」

 

シャミ子「おーえす…?」

 

シャミ子「やっぱり古いパソコンだと動かすのに喝が必要なんですか?綱引きみたいに」

 

桃「それはオーエスね」

 

心儀「やっぱりそこからか…(汗)」

 

心儀「OSっていうのはオペレーティングシステムの略で、人間でいうなら心臓にあたる大切なものだよ。 つまりこれがないとパソコンはうんともすんとも動かずにただの箱になってしまうから、まずはこのOSをパソコンに入れておかないといけないのが…ry」

 

シャミ子「あああ!! 分かりました!!! 後で詳しく聞きます!!(アセアセ)」

 

心儀「わ、分かった!(汗)」

 

 

いけねぇ…思わずIT用語の説明を始めてしまった…(汗)

 

 

桃「あと念のため言っておくとパソコンは精密機器だから、ボールがぶつかったり水をかぶったり転んだりすると簡単に壊れる。注意するように」

 

シャミ子「……!?」

 

心儀「そんなに言わなくても、雑に扱ったりしないから大丈夫ですよ!?(アセアセ)」

 

桃「いや、シャミ子に言っただけだから、気にしなくても大丈夫だよ」

 

 

桃さん…今日もシャミ子ちゃんの反応を見て楽しんでるな…(苦笑)

 

 

桃「とはいえ、家に帰るまで何が起きるか分からないと思うから、くれぐれも気をつけてね」

 

シャミ子「…ところでこのパソコンのお値段は…」

 

桃「内緒」

 

シャミ子「…!!」

 

桃「落とさないでね? 絶対落とさないでね? 絶対だからね~?」

 

シャミ子「なんか桃 楽しそう!!!」

 

心儀「もはや友達同士のからかい合いだな…(苦笑)」

 

シャミ子「友達ではありません!! 宿敵です!!!←」

 

心儀「早いな訂正!!(汗)」

 

 

いや、ここまでくるとどう見ても親友の桃ちゃんでしょ…もはや演技レベルじゃなくて…(苦笑)

 

 

桃「ところで、今日は始祖像は持ち歩いてないの…?」

 

シャミ子「そういえば家に忘れてきました…」

 

桃「シャミ子のキーアイテムじゃないの?」

 

シャミ子「そうでした。明日こそ忘れないようにします」

 

 

なるほど…どうりで今日はテレパシーが聞こえてこないわけだ…(汗)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

☆ ☆ ☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんなこんなで、桃さんがいうほど危険が待ち受けている訳ないだろうとたかを括っていたものの、意外とすぐにも困難が待ち受けていた。

 

何この危なっかしい廊下……私たちを弄ぶためのご都合主義か何かですか!(汗)

 

 

『試練1 部室棟の横をすり抜けろ』

 

 

心儀「うわっ、危な!(汗)」(神回避)

 

シャミ子「なんか色々と落ちてます…(震え声)」

 

心儀「いや、これぐらいの事でIT業界の人間がパソコンを守れないなんてあってたまるものk…」

 

杏里「ちょりーっす!!」(2人の背中をドン!)

 

シャミ子「あじゃぱあああああああああああああああん!!!」

 

心儀「うわああ!?(アセアセ) 痛ってえぇ…(汗)」(尻もちつくもパソコンはしっかり守って)

 

シャミ子「あ…杏里ちゃん何するのー!!?」

 

心儀「危ないから、いきなり驚かさないでくれるかな?(汗)」

 

杏里「いやぁ〜2人とも気づかないからさ~。たまにはおちゃめ心出しちゃ駄目かい?」

 

シャミ子「今日はちゃめ禁でお願いします!!」

 

心儀「今日は私たち、大切なパソコンを運んでいるかr…」

 

シャミ子「きさま何を手元で弄んでるです!!(汗)」

 

心儀「って、聞いてるー!?(アセアセ)」

 

杏里「ボールだよー。もうすぐ強豪校と試合だからね〜! 気合はいるよーっ!」

 

シャミ子「ポンポンやめて…ポンポン禁止…壊れ…壊れゆ…」

 

杏里「ボール怖いの?」

 

シャミ子「弾丸に等しい!」

 

心儀「杏里ちゃん!(汗) 今日はパソコンという精密機械を運んでいるところだからあまりぽんぽんしないでぇ!!(アセアセ)」

 

杏里「あれー!? そうだったの!?」

 

杏里「で、でも今更私の球さばきは止まらないから、このままバシーンとスマッシュに持っていく小技を…ry」(後半はジョークのつもりで)

 

心儀「杏゛里゛ぢゃ゛ー゛ん゛!!!(悲鳴) 痛゛い゛痛゛い゛!!(汗)」(飛び回るボールをいくつか食らいながらもパソコンを守り)

 

シャミ子「さてはきさま刺客か!?」

 

 

なんでこういう時に限って災難に遭うの!?(アセアセ)

 

しかし、試練はこれで終わりではなかった……

 

 

『第二の刺客 掃除中の小倉さん』

 

 

心儀「なんとか乗り切った…(汗)」

 

シャミ子「早く学校を抜け出しましょう!(汗)」

 

しおん「あっ。シャミ子ちゃ~ん!」

 

シャミ子「あっ。こんにちは小倉さん! …って、バ、バケツが…危ないです!!(アセアセ)」

 

しおん「シャミ子ちゃんとは一度じっくり話してみたかったの!」

 

シャミ子「なら今じゃないと思います!!(汗)」

 

しおん「あっ、心儀さん…それとも景気回復さん…の方がいいのかな?」

 

心儀「活動名じゃなくて前からの本名で呼んで…?(汗)」

 

しおん「分かったよ〜!」

 

しおん「そして話を戻すけど、私呪術とか悪魔とかの研究部作っててね。きっとシャミ子ちゃんや心儀さんのお役に立てると思うんだ~! 2人とはいい観察対象もとい素敵な友達関係になれると思うの!!」

 

心儀「えっと…そういう事なら今日は大事なものを運んでいるから、別の日に改めてでもいいかな、しおんちゃん?(汗)」

 

しおん「だから困ったことがあったら相談して!何でもして!相談してね!」(バケツカタカタ)

 

シャミ子「分かったからお水を床に置いて!(汗)」

 

心儀「わわわ…バックの中身は精密機械だから、水ぶっかけないでね!?(アセアセ)」

 

しおん「は〜い」

 

心儀「その…しおんちゃんの研究部ではパソコンとか使ってないのかn…ってちょおおおおおお!!?(アセアセ)」

 

しおん「あっ、これ、良ければ飲んでみてよ!!」(シャミ子に何かを飲ませて)

 

シャミ子「んぐふっ!!?」(飲まされ)

 

心儀「何勝手にシャミ子ちゃんに変なもの飲ませているの!?(アセアセ)」

 

 

良ければ…って、勝手に飲ませるのは良くないでしょう…(汗)

 

 

シャミ子「な…何ですかこれ…ほろウマです」

 

しおん「変なものじゃないよ〜。私が作った魔力がゴリゴリに上がりそうなオリジナル漢方だよ〜」

 

しおん「シャミ子ちゃんにいつか実験もといプレゼントしたくてずっと持ち歩いてたの」

 

心儀「そういえば開発するとかなんとか言ってたね…(苦笑)」

 

 

確か杏里ちゃんに途中で会話遮られてたけど…

 

(※第4話参照)

 

 

しおん「そうそう〜。それが遂に完成したんだよ!!」

 

心儀「まさか本当に作っちゃうとは…!」

 

心儀「食べさせる前に『食べさせてもいい?』って一言欲しかったけど…魔力が上昇するならまあいっか…(苦笑)」

 

シャミ子「ところでこれは……何が入ってるんですか?」

 

しおん「いろいろ入れたけど、特に生薬系はいっぱい入れたかなー?」

 

しおん「反鼻・蛤かい・冬虫夏草などなど。詳しくは画像検索してみてね」

 

心儀「いろいろ混ぜたら魔力が上がる効用があるってことなの…かな?(汗)」

 

しおん「心儀さんもよかったらどうかな? 魔力が上がって元の世界に戻れちゃうかも?←」

 

心儀「うーん…元の世界に戻れるって保証があればいいけど……テレポートみたいに遠くへ飛べるようになるとか…何か特殊能力が身についたりは…流石にないか…」

 

しおん「それは飲んでみないと分からないよ〜!」

 

心儀「とりあえずシャミ子ちゃんへの効果を見てからにしようかなぁ…? どうしようかなぁ…?」(迷い)

 

シャミ子「完全に私実験台になってませんか!?(汗)」

 

 

異世界の魔法アイテムなんて食べたら何が起きるか分からないしなぁ…でも気になる…!!(ウズウズ)

 

 

しおん「気になるなら食べちゃおう!!←」(心儀にオリジナル漢方を無理矢理飲ませて)

 

心儀「むぁむぁひぃとほほうぉおほはまひて!?(汗)」(飲まされ)

 

(※私の心を読まないで!?)

 

シャミ子「はわわわわわ…!!!(アセアセ)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

☆ ☆ ☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ラストバトル?』

 

 

シャミ子「やっと学校から出られました…(汗)」

 

心儀「長かったね…ボールやオリジナル漢方薬をお見舞いされちゃうし…(汗)」

 

シャミ子「あの巨大○いろ○んみたいな薬…飲み込んでしまってよかったのでしょうか…(汗)」

 

心儀「分からない…心なしか少し元気が湧いてくる気がするけど……プラシーボ効果のような気もするし…(苦笑)」

 

シャミ子「あとはとりあえず車の左折巻き込みに気をつけておうちに…」

 

シャミ子「はっ! 奴は!!」

 

シャミ子.o(桃に借りを作る最初のきっかけになった…ほえる犬!!)

 

シャミ子.o(これが本当のラストバトル…!!)

 

シャミ子.o(このまま犬が寝るまで待つか? いやその間に腕が疲れてパソコンを落としてしまう)

 

「子…ちゃん…」

 

シャミ子.o (犬と戦う…無理、犬がかわいそう!! ていうか犬ってたぶん強いよね!? だって足四本あるもん!!)

 

「優子…ん…?」

 

シャミ子.o(とりあえずここを通らないと帰れない……)

 

心儀「優子ちゃん…!」

 

シャミ子「はっ…!! 犬に怯えて考え事をしてしまいました…!!」

 

心儀「そんなに怯えなくても大丈夫だよ…? ほら、ちゃんと首輪と紐が繋がってるし……し……???」

 

シャミ子「ってあの紐、なんか今にもちぎれそうじゃないですか!?(アセアセ)」

 

心儀「ま、まずい!! こ、これは切れる前に早いとこ逃げないと…!!」

 

シャミ子「こ…このまま紐が切れて負ける……私負けるんだ。このまま犬に襲われて転んでパソコン粉砕して多額の借金を抱えて巨大雪だるまになるんだぁ〜!!」

 

心儀「そんな弱音吐く前に、少しでも遠くに逃げy…ry」

 

 

リリス『ケーキ……そして我が子孫シャミ子よ……聞こえるか……?』

 

シャミ子「ごせんぞ!?」

 

心儀「ど、どうして…!? 今日は優子ちゃんが像を忘れたはずなのに……」

 

リリス『何故か分からんが、今日の2人は異様に電波がいい…! 魔力ゴリゴリ絶好調だ!!』

 

リリス『今ならいける!! 叫べ、シャミ子よ! 心の形を!!』

 

心儀「その叫び、今じゃないとダメですか…? い、犬の紐が…(汗)」

 

リリス『寧ろ今じゃないとダメだ!!』

 

シャミ子「シャ…シャミっ…シャドウミストレス優子……『危機管理フォーム』!!」

 

心儀「なんか本当に叫び始めた!?」

 

シャミ子「えっ…今、口と体が勝手に…!?」

 

心儀「みるみる変身していく……!!?」

 

 

なんか昔のニチアサアニメの変身シーンでも見ているような気分だ……

 

そして気がつくと、優子ちゃんが完全に変身を終えていた…

 

 

シャミ子「はっ!!この格好は…」

 

シャミ子「いやほんとに何ですか? これ…」

 

 

優子ちゃんがかなり動揺するのも無理はない…具体的に表現を書いたらR18指定ギリギリ手前の二度見系な格好だから、どんな姿かは想像にお任せします…(汗)

 

 

リリス『自分で言っただろう? ()()()()()()()()と』

 

リリス『シャミ子の自意識に()()()()()()()()()()()()()をリンクさせたものだ』

 

シャミ子「つまりこれが私の戦闘フォーム…」

 

心儀「でも、現代ではこのフォームは流石に…(汗)」

 

シャミ子「リテイク希望です!! この格好では恥ずかしくて町を歩けない!!」(電柱に隠れ)

 

シャミ子「あと、既にちょっとだけお腹が冷えてる!!」

 

リリス『え~…自意識過剰ではないか?』

 

リリス『そんな恥ずかしい格好ではないと思うぞ』

 

シャミ子「そ…そうですか?」

 

心儀「リリスさんの恥ずかしいの基準って、どうなってるんですか…(汗)」

 

 

「お散歩行くよ〜…って、あら? 小屋用のリードが切れかけてる……散歩ついでに新たなリードを買わないと……」

 

 

って、結局ギリギリ切れてなかったのか…これじゃあ優子ちゃんが変身損じゃないか?(汗)

 

 

「こんにち……こんにちは……」

 

心儀「こ、こんにちは……(汗)」

 

シャミ子「こんにちは…」

 

シャミ子.o(やっぱり二度見系の格好だった…/涙)

 

リリス『あ~そっか。メソポタミアとは感性が違うんだ』

 

リリス『すまんすまん、近いうちに直しとく』

 

心儀「だからさっきからそう言って……なんだかこっちまで恥ずかしくなってきた(涙)/////」

 

心儀「今すぐにでも家かどっかに逃げ込みたい気分……一瞬で家に帰れたらなぁ…(汗)//////」

 

リリス『それなんだが、効果が切れる前にちょっと試して欲しい事がある』

 

シャミ子「試して欲しいこと…ですか?」

 

リリス『うむ! まずはシャミ子が前、ケーキが後ろに立ってくれるか…?』

 

シャミ子・心儀「こう…でしょうか(ですか)…?」(言われた通りに立って)

 

リリス『次にシャミ子、住んでいる家の玄関をイメージしてみよ…!』

 

シャミ子「えっ…えっと……思い浮かべ…はっ!! 玄関が近くにありそうな感覚が…!?(汗)」

 

心儀「な、何が起きてるの…?(汗)」

 

リリス『そのイメージを保ったまま、先にシャミ子がジャンプして、その後すぐにケーキがジャンプをする。 これを試してみておくれ』

 

シャミ子「わ、分かりました…!! んと……えい! う、うわあああああ!!?」(ポワン!)

 

心儀「それ! うわ!? ひゃあああああ!!?」(ポワン!)

 

 

(2人ともそれぞれがジャンプしたと同時にばんだ壮の家の玄関までテレポートした)

 

 

シャミ子「ここは家の玄関!!? 一体何が起きたんですか!?」(魔力を使い果たして変身が解けて)

 

心儀「ちょっと待って、一体…ズコッ!!(汗)」

 

(テレポート後に着地の勢いでシャミ子とぶつかり、拍子にパソコンが手を離れて空中を舞う事態に…)

 

シャミ子「ほげええええ!!?(アセアセ)」(心儀の下敷きになって)

 

 

 

ド―――――ン!!!!

 

↑パソコンが床に叩きつけられた音

 

 

 

心儀「うわああああパソコンがぁーーー!!!」(シャミ子にのしかかったまま)

 

シャミ子「心儀さん、重いです……(アセアセ)」(のしかかられ)

 

心儀「ごめーーん!!(アセアセ) それよりパソコン、大丈夫だろうか…(滝汗)」(立ち上がって優子ちゃんから離れるも…)

 

シャミ子「重かったです……(汗) そうです、パソコンを…ry」(ようやく動けるようになったが…)

 

良子「お姉〜!!」

 

シャミ子「あぁ〜駄目ぇ〜!!(アセアセ)」

 

心儀「良子ちゃん、ストーップ!!(アセアセ)」

 

良子「えっ!?」(ブチっと鞄を踏んでしまい)

 

心儀「うわぁ……そのバック……桃さんから借りたパソコンが入っているんだけど…(涙)」

 

シャミ子「桃ちゃんが良に貸してくれるって、預かっているのに……」

 

良子「ど…どうしよう…良踏んじゃったかも…」

 

シャミ子「その前にお姉ちゃんたちがガンッて落下させちゃいました…」

 

心儀「いきなり玄関に瞬間ワープして、その衝撃で私と優子ちゃんがぶつかっちゃって、パソコンが宙を舞って床にドシンと…(涙)」

 

良子「玄関で凄い音がしたから、びっくりして慌てて駆けつけたのがいけなかったよ……本当にどうしよう……(汗)」

 

清子「2人とも大丈夫ですか?」(洗面容器に水とタオルを入れて運んで)

 

心儀「あ゛っ!! 清子さん!!(滝汗) 水はちょっと不味いでs…うおおおおおおお!!?」

 

清子「ほら転んだとこタオルで冷やし…ぬわああああああ!!!」(転んでちょうど水がカバンに直撃して)

 

シャミ子・良子・清子「まさか!!!」

 

シャミ子・良子・清子「うわああああああ!!! 雑巾雑巾!!! あたふたあたふた!!! どうしようどうしよう!!! あたわたあたわた!!!」

 

 

私はショックのあまり思考停止してその場を動けなくなったが、逆に他の3人はパニックになって濡れたカバンの周りをぐるぐると回っていた…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

☆ ☆ ☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(4人で濡れた床やカバンを雑巾で拭きながら)

 

シャミ子「迂闊でした。うちの場合家に着いてからも危険がいっぱいだったんでした」

 

心儀「まさかこんなに連続して災難が起こるとは怖いよね…(汗)」

 

シャミ子「学校からずっと試練続きでs…」(そう言いながらカバン持つと…)

 

シャミ子「うわあああああああ!!! なんかブニョリするぅ!!!」

 

心儀「とりあえず、パソコンが動くかどうか出して見てみよう!!(アセアセ)」

 

(パソコン出して電源スイッチ押すと…)

 

良子「スイッチ入った」

 

心儀「ん…? なんか手紙が入っているよ…?」

 

 

その手紙には、こう書いてあった……

 

 

 

『シャミ子へ

 

もしかしたらシャミ子は

転ぶかもと思ったので

防水加工で衝撃にも強い

バックに入れておきました。

 

だから壊れないと思います。

 

ていうか

壊れても自分で直せるし

気にしないで

 

 

P S

泣かないで!!

ファイト!! 』

 

 

 

 

 

心儀「完全に桃さんの勘があたってた感じだね……(苦笑)」

 

 

シャミ子「ん…が…ぐぬぬぬ…これで!!」

 

シャミ子「これでっ 勝ったと!!!」

 

シャミ子「思うなよー!!」

 

 

『オーエス シャミ子!! 他の変身フォームもリリスさんが鋭意製作中だ!!』

 

 

心儀「私も今日は疲れたわ………(汗)」(グッタリ)

 

 

その後、パソコン騒動の影響で声をかける余地がなかったリリスさんから、さっきの瞬間移動について詳しく聞いた。

 

私が優子ちゃんと一緒に活動するようになってからも、実は何度かリリスさんが誤って私の夢に入ってきてしまう失敗をしていたらしく、その際に夢の中の昔の私が遊びで叫んでいた『テレポート!』という言葉を参考に密かに技として作り上げていたところを、今回私たちの魔力がゴリゴリ上がったことによって実装に至ったとのこと。

 

 

まさか、中二病っぽくふざけていた出来事からそのままテレポートが技として実現してしまうとは……嬉しくもあり、恥ずかしくもあったな……(苦笑)

 

 

まあ、いずれこの技が例のちっくん砲と共に優子ちゃんにとって役に立つ日が来てくれることを願いたい…!!

 

 

ちなみに、何度か私の夢に入ってしまう失敗を繰り返した事もあって、ごせんぞスイッチの時にはちゃんと吉田優子の体に入れたみたいでした。

 

 

 






今回も最後まで読んで頂き、ありがとうございました!


これ、本当に12話で一旦キリがつくかなぁ……少々心配ではありますが、あと2話でなんとかしてみます…!!


という事で、今回はここまで。

次回もお楽しみに!


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第11話 初潜入‼︎ 突撃隣の夢ドリーム その次はアジトへ…⁉︎

いよいよまちカドまぞくの2丁目が始まりましたね!

作者にとっては初のアニメよりも先に原作を見たパターンではあるものの、展開を知ってても声がついて動くと意外とかなり新鮮味を感じたりしてます!(笑)


さて、前回の前書きで2丁目に移行すると書きましたが、それが何を意味しているのか…もしかすると勘づいた読者さんもいるのかな…?

そして、その事について、今回の後書きで今明かされる!?


とりあえずは第11話の本編をご覧ください!


【追記】
前書き・後書き・本編の後編を追加しましたが、本編の前編についても子桃の夢内容追加を中心に少し展開描写を変えました。





-今回のあらすじ-

よく分からないけど、気がついたら元の世界に戻ってて、いつも通り仕事をしていました。

 

 

とはいえ今日は記述するソースコードの量が半端なく多かったなぁ……こんなんを今日中に書き上げろとか、定時で終わるわけないやん()

 

はぁ…今日は2時間残業しちまったけど、これでようやくタイトな業務から解放されるっ…!!

 

 

社員「すみませーん! 急な仕様変更が来たんで、至急展開しますね。」

 

心儀「ひいぃ!!?」

 

 

なんか嫌な予感が…変更になった仕様修正を今日中にやってくださいとかじゃないよな…?

 

 

(改訂された仕様書を見て)

あー…案の定それだわ……今日終電で帰れるかな……(汗)

 

 

同僚「ごめん心儀!(汗) 今僕が抱えている案件でこの部分、言語的に心儀じゃないと無理だから少し手伝ってくれないかな…?」

 

心儀「(確認して)あー確かに…でも、こっちも今、仕様変更が来ててそれどころじゃないから、なんとかならないかな…?」

 

同僚「それがこれ以上納期先延ばしできずに今日までに仕上げないといけないんだよー…だから心儀が居ないと無理で無理で…頼む、この通りだ!!(アセアセ)」

 

心儀「うーん…どうしようかなぁ……困ったなぁ……」

 

部下「すみません、白河さん! プログラムの無限ループバグが止まらなくて暴走しているんですけど、これってどうすればいいんですかー?(アセアセ)」

 

心儀「ごめんね、こっちの対応でちょっとてんやわんやだからちょっと待ってて!!」

 

 

ああーんもおおおーー!!

なんで悪い事ってこんなにも重なるもんなんだよ!!!(涙)

 

 

部長「心儀君、ちょっといいかな?」

 

心儀「はい部長!(汗)」

 

部長「ここのテスト結果なんだが、プログラムの仕様で一番大事な仕様を考慮してテストできてないじゃないか!!」

 

心儀「えっ、ここはとりあえずテスト仕様書をいつも通り作ってやればいいと思っていたのですが…」

 

部長「困るなぁ……君が出したテスト結果は分かりきったところしかまとめられてないじゃないか!!」

 

部長「これは到底受け取れない、明日の朝にはプレゼンしないといけない案件だから、どうか今日中に仕上げておくれ!」

 

 

(一気に喋り出す部長・同僚・部下)

 

 

心儀「待ってください、そんな一気に喋られたら、もうどうしたらいいのか…本当に待って!!」

 

 

分身できる訳じゃないから一気には無理だよおおおお!!!

 

こんな無茶苦茶な仕事やってられっかよコノヤロー!!!

とブチギレて投げ出すわけにはいかないしなあぁ…(かなりの涙目)

 

 

心儀「あああああああん!!! 誰か助けてえええええ!!!! 危機管理いいいぃぃぃ!!!!!」

 

 

☆ ☆ ☆

 

 

心儀「はっ!!! ゆ、夢か………(滝汗)」

 

リリス『案の定、悪夢でうなされたようだな…』

 

心儀「あっ、おはようございます、リリスさん。 案の定って、何かあったんですか…?」

 

リリス『うむ、おはようだ! シャミ子に夢見鏡を持たせて桃の夢に侵入させたまではよかったのだがな…』

 

シャミ子「うぅ…結局桃を洗脳できずに目が覚めてしまいました…(涙)」

 

心儀「え…優子ちゃん…? 洗脳って、桃さんに何したの……?(困惑)」

 

リリス『簡単に言うならば、桃の潜在意識に入り込んで理性を操り、起きた時についその行動をとっちゃうように仕向けるということをしたのだ。』

 

心儀「な、なるほど…!(汗)」

 

リリス『それで夢に入り込める時間が切れそうだったからケーキの魔力を少し使ったのはいいが、その副作用で悪夢を見させてしまったって感じだな…』

 

シャミ子「夢の中の桃も守りが強かったです…(涙)」

 

心儀「ま、まあ悪夢の副作用が出てしまった件はおいとくとして、桃さんに洗脳をかけてしまうのはそれなりにマズかったんじゃないか…?(アセアセ)」

 

シャミ子「えっ…?(汗)」

 

心儀「だって考えてみて? ダンプを片手で止めちゃったり、ちっくん砲の失敗で私が吹き飛ばされた時も私を無傷で助けた上にあまりダメージ食らってそうもなかったし……そんなにも強い敵を洗脳失敗で本気にさせてしまったらどうなると思う…??(汗)」

 

シャミ子「も、もしやちぎ投げフルコースに…!?(滝汗)」

 

心儀「最悪の可能性を考えたらあり得なくもないかもしれないよ…?(汗)」

 

リリス『なんだか闇の一族の能力を否定された気もするが、闇の一族の能力をなめてもらっては困るぞ?』

 

リリス『どんな者でも寝ている間は理性のガードが弱くなる。そこに正しい方法で洗脳をかければほぼ確実にその行動をとってしまうという最強の能力なんだぞ?』

 

心儀「なるほど…使い方次第では便利だけど、悪用すれば恐ろしい能力…か……」

 

シャミ子「うぅ…桃に会うのが怖いです…(ガクブル)」

 

心儀「それで、どんな洗脳を桃さんにしたの…?」

 

シャミ子「それは…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

☆ ☆ ☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(諸事情により前略)

 

シャミ子『最近見たものしか出せないけど…なんとなくコツはつかみました』

 

 

シャミ子「えっ、なんで?! ヘドロ掃除の話はどこにいったんですか!!?(アセアセ)」

 

(※ここまで本家とほぼ同じ展開なので文字数節約のために割愛させて頂きました…ごめんねシャミ子ちゃん…by 作者)

 

シャミ子「ぐぬぬ……」

 

 

シャミ子『さて…邪魔もなくなったことだし、暗示暗示…』

 

シャミ子『おきたらわたしにけつえきをわたす…』

 

シャミ子『おきたらわたしにけつえきをわたす……』

 

シャミ子『おきたらわたしにけつえきをわたす………』

 

子桃『闇のお姉さんはそんなに血液が欲しいの…?』

 

シャミ子『なっ…暗示が効かない…!!?(汗)』

 

子桃『血液を渡したら最後…魔法少女はエーテル体を維持できなくなって消滅してしまうから…それだけは暗示でもできないように守られているよ…』

 

シャミ子『しょ、消滅!!?(アセアセ)』

 

子桃『…闇のお姉さんはそんな常識も知らないの…? 魔族なのに…??』

 

シャミ子『し、知りませんでした…(滝汗)』

 

シャミ子.o(夢の中の子桃にまで馬鹿にされてしまいました…/汗)

 

子桃『消滅っていってもコアとしては残るけど………魔族相手に少し話しすぎた……忘れて』

 

子桃『本当なら血を奪うなんていう危ない侵入者はさばいて退治したいところだけど…』

 

シャミ子『………!!』(息を飲み)

 

子桃『見た感じ、闇のお姉さんは優しそうだし何の事情も知らないで血液だけもらおうとしていたようだから…今回はこのまま帰ってくれれば無知に免じて何もしないであげる』

 

子桃『とにかく、血を奪う為の催眠術や暗示はどの魔法少女に対してもできないこと、これだけは覚えておいて』

 

シャミ子『あ、ありがとうございます…!!(泣)』

 

(急にシャミ子がゆっくり宙に浮き始め)

 

シャミ子『…!? 子桃が遠くなっていく…!!?』

 

子桃『でもへd……掃j……てくr…………aりg……』

 

シャミ子『桃ぉーーー!!!!!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

☆ ☆ ☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

心儀「なるほど……何故か血を奪う暗示だけは効かなかったと……」

 

シャミ子「はい……やっぱり桃……怒りますよね………さばかれて刺身にされますよね………?(涙ポロポロ)」

 

心儀「分からないけど………なくはないかも………???(汗)」

 

シャミ子「うぅ……(涙)」

 

心儀「でも終わった事を嘆いても仕方ないし、もしヤバそうだったら私がうまく誤魔化してみるから、とりあえず桃さんの様子を見に行こう…?」

 

シャミ子「えっ、行くんですか!?(涙)」

 

心儀「よくも悪くも、とりあえず敵情視察してみない事には始まらないよ。とりあえず行こう…!」

 

シャミ子「わ、分かりました…(汗)」

 

リリス『それにしても血液だけは洗脳でも奪うことができないとはな…余もそこまでは知らなかったぞ……(汗)』

 

 

リリスさんとシャミ子ちゃんのしたことがどう表目に出るのか裏目に出るのか分からないから、なんだか私まで怖くなってきたな……(汗)

 

でも、今は行くしかない……!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

☆ ☆ ☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(外を歩いて)

 

心儀「……(緊張)」

 

シャミ子.o(子桃に言われたことやヘドロを掃除したこと……夢の内容はハッキリ覚えてる…)

 

シャミ子.o(そしてもし桃もあのことを覚えていたら…!!)

 

桃『景気回復にまぞくさばきじゃあー!!』

 

シャミ子『わあぁ〜!!』

 

心儀『ぎゃあああああ!!!』

 

シャミ子.o(私と心儀さんのちぎ投げフルコースにされる…!!!)

 

桃「おはよう」

 

シャミ子「ごめんなさいでしたぁ~!!(涙)」

 

シャミ子「さっ…さばかれる…サバのように…(涙)」

 

桃「何の話?」

 

シャミ子「あっ!覚えてない?」

 

心儀「そんなに怯えなくても…(苦笑)」

 

心儀「あれはあくまで夢の中の桃さんだから、サバかれる訳ないじゃん…(苦笑)」

 

 

優子ちゃんの謎の後退な動きにツボって笑いが…w

 

でも今は笑いを堪えないと…(汗)

 

 

桃「何かあったの…?」

 

心儀「今朝の優子ちゃん、なんか桃さんに散々お仕置きされる悪夢を見たらしくて…」

 

心儀「それをまだ引きずってて、桃さんの顔を見るなり、怯えているだけって感じだよ」

 

 

ど、どうだ……!?

 

うまく誤魔化せたか……!!?

 

 

桃「なるほど…シャミ子もちょうど悪夢を見たんだね…」

 

 

なんとかなった…!?

 

ただ、シャミ子()という言い方が気になる…(汗)

 

 

桃「私も今日…凄く怖くて変な夢を見た気がする…」

 

心儀「って、桃さん、さっきから顔色悪くない!?(汗)」

 

桃「そういえば昨日から風邪っぽいから、そのせいかも…」(袋から飲み物出して)

 

シャミ子「!? そ、それは…」

 

桃「よく分からないけどビックリするくらいコーラが飲みたくなって…」

 

シャミ子.o(これはまさか………)

 

桃「あと少し…調子悪い…」(ドタッ)

 

シャミ子・心儀「桃(さん)!(?)」(2人で支えて)

 

シャミ子・心儀「熱っ!!」

 

心儀「熱あるんじゃないか、これ!?(汗)」

 

シャミ子「はわわ…もし私があんな事をしたせいでこんな事になっていたのなら…(アセアセ)」

 

心儀「関係ない悪夢の話はもういいから、とにかく今は応急処置を…!!(汗)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

☆ ☆ ☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(公衆電話で学校に電話するシャミ子)

 

シャミ子「千代田さんが今日お休みします。通学路で体調を崩していて」

 

シャミ子「はい。私も家まで送っていくので遅刻します。では失礼します」

 

 

(電話から戻ってきて)

 

シャミ子「桃、調子はどうですか?」

 

心儀「桃さん、水買ってきたよ」(渡そうとして)

 

桃「やはり今朝見た夢がかなり気になってる…」

 

シャミ子・心儀「!!」

 

桃「ハッキリとは覚えてないけど…安心する感じがする一方で、何も知らずに血を奪おうとする魔族に出会ってしまったような気がする…」

 

シャミ子「………(滝汗)」

 

心儀「そ、それはかなりの悪夢だな……(汗/棒)」

 

桃「もしかしたら、今は調子が悪いから、調子が悪いこの時に別の魔族に襲われてたらどうしようって心配になっていたのかも……」

 

シャミ子.o(あれ…? 私だって気がついてない…!?)

 

桃「だからシャミ子……私が弱っている時にでも一人でトラブルに立ち向かえるために……私がまた元気になったら………一緒に更に特訓……し……よぅ………(パタリ)」

 

シャミ子「桃ぉーーー!!(アセアセ)」

 

心儀「とりあえず、家まで送ってあげるか……(汗)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

☆ ☆ ☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

心儀「桃さん、自宅まで案内できそう…?」

 

桃「…………」

 

シャミ子「桃…半分寝てる…?」

 

シャミ子.o(もしや今なら隙だらけ!?)

 

桃「シャミ子……ケーキさん……迷惑かけて……ごめんね………」

 

シャミ子「!?/////」

 

シャミ子「…………今日のところは勘弁してやる…!!!」

 

桃「逆に今襲おうとするな!!?(アセアセ)」

 

『頑張れシャミ子!このご時世に緑の電話が見つけられたことに胸を張るんだ!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

☆ ☆ ☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(場所は変わって桃の家)

 

シャミ子「貴様公民館に住んでいたのか!?」

 

桃「これ自宅…」

 

心儀「自宅にしてはかなり大きめだな…!!」

 

 

これが魔法少女の財力の力…!!?

 

 

桃「ありがとう。ここまで来れば何とかなるから荷物…」

 

シャミ子「ダメです!フラフラじゃないですか!」

 

心儀「桃さん、無理しないで!!(アセアセ)」

 

シャミ子「心配…じゃなかった。ここまで来たからには多少の情報を盗んで帰るのが礼儀!!」

 

シャミ子「おじゃましまぁす!!」

 

心儀「…(苦笑/汗)」

 

シャミ子「…さては正しいタイルを踏まないと小麦粉まみれの水槽に落とされる…?」

 

シャミ子「あの電灯もあやしい…」

 

心儀「流石に警戒しすぎじゃないか…?(汗)」

 

桃「普通の玄関だから好きに踏んで大丈夫」

 

シャミ子「じゃあ白を踏むコースで行きます!」

 

心儀「じゃあ私は普通に歩くコースで…(苦笑)」

 

 

桃さんが風邪で疲労しているんだから、今は遊ばず普通に歩こうよ……とは言えなかった(汗)

 

 

桃「ドア…オートロック。暗証番号で開くから」

 

シャミ子「何ですかそのハイテク!!」

 

シャミ子「さては番号を間違えるとザリガニまみれの水槽に落とされる…鼻の壁を挟まれる…」

 

心儀「うん、桃さんに限ってそれはないと思うよ?(苦笑)」

 

桃「暗証番号はごろごろにゃーちゃん」

 

シャミ子「うん…? はい…?」

 

心儀「ごろごろにゃーちゃん…??」

 

桃「間違えた。56562(ごーろくごーろくに)…」

 

シャミ子「ごろごろにゃーちゃん!覚えました!」

 

心儀「語呂か…!(笑)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

☆ ☆ ☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シャミ子「体温計とかありませんか?」

 

桃「どこだろう?パソコンデスクの引き出しかな?」

 

シャミ子「あっ!これかわいい!」

 

桃「それは体温計じゃなくてハートフルピーチモーフィングステッキ」

 

シャミ子「ハートフル!」

 

桃「…間違った。それはただの棒なので戻して」

 

桃「…もう帰って大丈夫だよ」

 

シャミ子「ワクワクしてきた!まだ帰りません!今日は勝てる戦です!」

 

心儀「今日は流石に、体温計だけ見つけたらもう帰った方が…(汗)」(体温計探してる)

 

?「にゃーん」

 

シャミ子「あれ? 猫…?」

 

桃「それはナビゲーターのメタ子」

 

シャミ子「ナビゲーター?」

 

桃「光の一族の使い。魔法少女の案内役」

 

シャミ子「えっ!?」

 

桃「今もおもちゃとかで機嫌とると神託してくれるよ」

 

シャミ子「ご神託を一発芸感覚で!?」

 

シャミ子「はがあ!何かジャリジャリを感じる…」

 

桃「うん。シャミ子の尻尾は好かれると思ってた」

 

桃「昔は結構喋ったんだけど私がやる気をなくしちゃったし結構年だからもう9割7分普通の猫になってるんだ」

 

シャミ子「喋るところ見たいな~…」

 

メタ子「時は来た!!」

 

シャミ子・心儀「!!?」

 

心儀「いとも簡単に喋った!!?」(驚いて薬捜索中断)

 

シャミ子「し…神託いただきました…まぞくなのに…」

 

桃「宅配の人とか獣医さんにも言うよ。あと最近は『時が来た』しか言わない。年だから」

 

心儀「魔法少女としては喋る動物は当たり前なのか…(汗)」

 

桃「ナビゲーターが動物に化けてる場合のみだけどね」

 

桃「他にもナビゲーターの例としてカエルとか金魚とかも居るよ」

 

心儀「元世界の常識と異世界の常識ェ…(汗)」

 

桃「ケホッ…ケホッ……喋りすぎた、ちょっと休む」

 

シャミ子「あ、ごめんなさい!(汗)」

 

シャミ子「さっきより辛そうです…ほんとに体温計と薬の場所分からないですか?」

 

桃「あんまり病気にならない…から…」

 

桃「10年くらい前に薬箱を使ったような…」

 

シャミ子「それはもう見つけない方がいいやつです!」

 

メタ子「時は来た」(尻尾にじゃれようとして)

 

シャミ子「です!薬にも賞味期限があるんです!」

 

桃「早くも仲いいね」

 

 

 

その後も冷蔵庫にて魔力修行の時の大失敗ハンバーグを見つけたり、それを優子ちゃんが「うわぁ…食べたぁ…!!(アセアセ)」な状況になったり、体温計と薬を無事見つけた後、優子ちゃんが桃さんの手当てをしたりと色々あったが…

 

 

『気づけシャミ子、君は桃さんから色々と大切なものを手に入れたぞ!!』

 

 

そして、良くも悪くも闇の者として色々なことが大きく前進する事になるのだが………

 

 

 

 

次回に続く!!

 

 

 




ということで、ニ○○コでのまちカドまぞくのアニメ2丁目の配信開始に合わせて投稿したかった事により、前半書いた時点で一旦載せて後半を後で公開する特殊形式を取り、一部の読者にとっては見にくい措置になってしまってすみませんでした…!

それでも、ここまで読んでくれてありがとうございました!!


そして、ここから冒頭で書いた2丁目に移行するという事について、詳しく書きます。

当初は原作1〜2巻の内容を書いた後にアニメ2丁目の内容に移行する予定でしたが、書いているうちに物語の大枠を1巻のオチで〆るいいアイデアが浮かんだこと、12話で1丁目を一旦完結させればちょうど時期的に2期放送と同時進行で二次創作として執筆できそうなことから、1巻のみの1丁目にする事に決めました。


そして次はいよいよ1丁目の最終話…最後の最後に心儀にどんな運命が待ち構えているのだろうか…!!

気になる方はもう間もなく公開予定の第12話を見よ!!!



という事で、今回はここまで。

次回もお楽しみに!



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第12話 あすへの決意!! 多魔市とのお別れの時…

\今日は月曜日!/ \トイウコトニシテェ?(汗)/


読者の皆様、大変お待たせしました!

まちカド心儀1丁目のラスト、遂に執筆完了しました!!

最後という事で妥協はしたくはなかった為、しっかりびっしり書いた結果、公開までにかなり時間がかかってしまいました…(汗)


物語のヤマを乗り越えてあとは吉田家の出来事だけ書けば仕上がると思って月曜日投稿を目指していたものの、吉田家のみなさんと心儀が別れを惜しみ始めたらお互いにどんどん喋って動き始め、やべ23時回ってる!と感じてもまだ動くに動き続けていて…(苦笑)


その結果、投稿がギリギリ火曜日になってしまった上、本作品史上暫定で最長の本文1万1千文字弱となりました(汗)
相当長くなったので、しおりをうまく使って読み進めて頂ければと思います。

本家でもい○も先生が5巻の終盤でリコくんがなかなか折れてくれなかったと仰ってたように、今回はいい意味でキャラが立つ体験ができたのかな…とつくづく感じました…(笑)
(最初はいつも通り7千〜8千字に留めるつもりでちた…←)


前置きが長くなりましたが、それでは1丁目の最終話、第12話をご覧ください!





(吉田家の家)

 

シャミ子「ただいまー!」

 

シャミ子「…ってこの時間だと誰もいないか…」

 

心儀「他の2人はそれぞれ学校とパートに行ってる時間だからだね…(苦笑)」

 

心儀「一応…ただいま」(玄関の扉閉めて)

 

リリス『シャミ子ぉ…ケーキぃ……余を忘れないでおくれ…(涙)』

 

シャミ子「ああっご先祖が!捨てるチラシの上でいい塩梅(あんばい)に重石になってる!!」

 

心儀「そういえば、私も優子ちゃんも桃さんに怯えてたから、すっかり忘れてたね…(汗)」

 

シャミ子「すっかり玄関小物としてなじんでしまわれて…すみません学校には連れていきます!!」

 

シャミ子「どうりで身軽だと思いました…」(ご先像を鞄に入れようとして)

 

心儀「あ゛っ!! 優子ちゃん待って、ダメえええええ!!!(アセアセ)」(慌てて止めようとするも)

 

シャミ子「えっ!!?(汗)」(もう既に鞄に入れてしまい)

 

リリス『おおお!! これは宿敵桃の血ではないか…!!! でかしたぞシャミ子、そしてケーキよ!!』(キイィイイイィィィ…)

 

心儀「やっちゃったよ! やっちゃった…そのハンカチに付いているもの……生き血ですね………(汗)」

 

シャミ子「あっ!!!」(ようやく事態に気がつき)

 

心儀・シャミ子「うわあああああああ!!!!!(滝汗)」

 

シャミ子「うっかりしてました…どうしよう!!(滝汗)」

 

心儀「とにかくすぐに抜いてえええ!!!(滝汗)」(抜こうとして)

 

心儀「ふんんんん〜!! ぬ、抜けない…><」

(しかし儀式の間は(?)何故か像が抜けず)

 

シャミ子「ごせんぞぉー!!(滝汗) もしかしたら桃が消えてしまうかもしれないんですよー!!!(アセアセ)」(心儀と一緒に像を引っ張り始めて)

 

シャミ子「そんなの絶対いやですー!!!!(涙目) 桃は私が最終的に倒すんですぅー!!!!!(泣)」(一生懸命抜こうとして)

 

心儀「ふんぬらばー!!! 抜けてぇー…!!!」(一生懸命抜こうとして)

 

シャミ子・心儀「うわああああ!!!」(急に像が抜けて2人とも後方にぶっ飛び)

 

シャミ子・心儀「いでえええっ!!!(汗)」(ぶっ飛んだ拍子に玄関の扉で頭を打ち)

 

リリス「くちゃい…くちゃい……(汗)」(玄関にあったごみ袋に像がダイブして)

 

 

(玄関の扉が開いて)桃「遅かったか…って、えっ!!?(汗)」

 

シャミ子・心儀「クラキュー………」(目を回して倒れていて)

 

桃「今の私がいうのもあれだけど…2人とも大丈夫…?(汗)」

 

シャミ子「ツノのダメージが大きすぎます…(汗)」(ピヨピヨ)

 

心儀「頭痛い…変なところ打ってないよな…?(汗)」(運良くタンコブ程度の怪我で済み)

 

シャミ子「それにしても何故桃がここに…?」

 

桃「ようやくシャミ子の家を捕捉できたからここに来れたけど…やはり結界があったか」

 

シャミ子「結界…?」

 

桃「立ち上がれそう…? もし立ち上がれるなら、2人ともこっちに来て…」

 

シャミ子「な、なんとか…(汗)」(ゆっくり立ち上がって)

 

心儀「やっと痛みがひいてきた…(苦笑)」

 

シャミ子「心儀さん、立てそうですか…?」(手を差し出して)

 

心儀「な、なんとか…ありがとう、優子ちゃん」(シャミ子に手を引っ張ってもらいながら立ち上がり)

 

桃「シャミ子が看病してくれた時、『こんど家に来ますか?』って言ったでしょ」

 

桃「多分私が結界を突破するにはシャミ子の許可が必要だったんだ」

 

心儀「な、なるほど…」(外に出て)

 

シャミ子「……??」(同じく外に出て)

 

桃「今まで散々、結界から返り討ちにあって体調を崩したけど…怪我の功名だったね」

 

シャミ子「何を…言ってるんですか…?」

 

桃「2人とも、これ何だか分かる?」

 

心儀「これがさっき桃さんが言ってた…」

 

シャミ子「デザイナーズドア…?」

 

心儀「何故この流れでそうなる()」

 

桃「これをおしゃれと解釈するか…」

 

心儀「そうじゃなくて、ボロボロだけど結界としての役割は果たしているって事でしょ…(苦笑)」

 

桃「そう、これは光の一族側がこの家の住人に関わるのを運命レベルで妨げる保護結界。」

 

桃「だいぶ劣化してるけど多分突破するには魔族側からのアプローチか許可が必要。かなり複雑で高度な条件付きで……何してるの?」(シャミ子に手を当てられ)

 

シャミ子「やっぱりまだ熱があります。上がってる気がします」(桃の額に手を当て)

 

心儀「桃さん…とにかく今は休んで…さもないと…(汗)」(桃が消滅してしまう恐怖が芽生え始め)

 

桃「でも今はそんな事を気にしている場合じゃ…」

 

シャミ子「だめ!! せめて座って話しましょう!!」

 

リリス「うぐぐ…みんなして余を忘れないでおくれ……くちゃいくちゃい……(涙)」

 

 

その後、突然の桃さん訪問に気を取られて忘れていたごせん像をゴミ袋から救出し、桃さんと中で話し合う事になった。

 

 

シャミ子.o(なんだかごせんぞの声がクリアに聞こえたのは気のせいでしょうか…?/汗)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

☆ ☆ ☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(家の中に入って座った後)

 

桃「まず単刀直入に聞くけど、さっき2人は封印解いたよね…?」

 

心儀・シャミ子「ぐ…(滝汗)」

 

シャミ子.o(今度こそ本当にさばかれる…!!/涙)

 

シャミ子「ごめんなさい桃……ほんとに忘れてたんです……風邪で弱ってましたし、ケガしていたから……」

 

心儀「桃さん…本当に……」(恐怖で顔がこわばって…)

 

心儀「本当に申し訳ありませんでした…!!」(土下座)

 

桃「えっ…!!?」

 

シャミ子「心儀さん!?(汗)」

 

心儀「初めて出会った日から今日この日まで、私の事を密かに見守ってくれていた桃さんに対して結果的に恩を仇で返す事になってしまって面目ないです…!!」

 

桃「……………(汗)」

 

シャミ子「はわわわわ…!!(汗)」

 

心儀「ううぅ……」(土下座しながら泣いて)

 

桃「ケーキさん…顔上げて…?」

 

心儀「は、はい…!(涙)」

 

桃「確かに取られた分の血だけ魔力が弱まったけど、取られたものはもう仕方ない…」

 

桃「致命的な量の血を取られなかっただけ、まだ不幸中の幸いだよ…」

 

シャミ子「本当にごめんなさい…下手したら消滅する可能性があったんですよね……?」

 

桃「確かに量によってはコアになってしまう恐れもあった……というか、なんでシャミ子がそんな事を知ってるの…?」

 

シャミ子「そ、それは……」

 

心儀「今朝夢で、まぞくとして調子に乗りすぎて桃さんが消滅してしまいそうになって慌てる展開の悪夢を見たんだよねー、優子ちゃん…?(半分棒)」(シャミ子の方を見て)

 

シャミ子「そ、そうです!(汗) なんとか消滅は免れましたけど、桃に説教でさばかれそうになって…その時に夢の中の桃が説明してたので、てっきりそういうものだと思ってました…!(汗)」(話合わせて)

 

桃「なるほど…悪夢の私が偶然秘密を言っちゃったか…そんな事もあるんだ…(汗)」(誤魔化されたとは気がつかずにそのまま信じて)

 

シャミ子・心儀「はい…(汗)」

 

桃「まあその話は一旦置いとくとして、何の封印が解けたか分かる…?」

 

桃「確かシャミ子の一族は長い歴史の中で色んな力を封印されたんだよね?」

 

桃「ほんの微量の血液だとたいした力は戻ってこないとは思うけど…」

 

シャミ子「何で知ってるんですか!?(アセアセ)」

 

桃「杏里ちゃんが教えてくれた」

 

シャミ子「やはりあいつ刺客だったか!」

 

心儀「杏里ちゃんは油断すると怖いよ…こせんぞテレパシーの件も杏里ちゃんによって暴露されたし…(汗)」

 

シャミ子「そうでした…(汗)」

 

桃「とにかく今は、どういう風に力が戻ってきたか…調べた方がいいかもね」

 

リリス「余もそう思うぞ」

 

心儀「…!!? リリスさんの声がより聞きやすくなったような…?」

 

シャミ子「さっきのは気のせいではなかった…!? 確かにクリアに聞こえます…!!」

 

心儀「これは一体……」

 

シャミ子「ご先祖…どういうことですか?」

 

リリス「なんかさっきの封印解除で、余が現世に口を出せるようになったみたい」

 

リリス「ほんとは手も足も出したかったが、ケーキが元の世界に帰れるためのゲートを開くのに魔力を使った結果、口しか出せなかったぞ…」

 

心儀「えっ、ちょっと待って!? つまり、私は遂に元の世界に帰る事ができるってこと…?!」

 

リリス「うむ! 但し条件として、今日の夜にせいいき桜ヶ丘駅から新宿(しんしゅく)に向かう最終列車に乗る必要がある」

 

心儀「えっ、今日の夜って、急じゃないですか!!?(アセアセ)」

 

リリス「魔力を最大限に発揮できる時間帯がそこしかなかった…すまぬ……」

 

リリス「そしてこの最終列車を逃すと、余が開いたゲートが無駄になってしまう…」

 

心儀「なるほど…その列車に乗れなかった場合は、またしばらくこの世界に留まる事になるのか…」

 

リリス「そういう事だ……」

 

桃「確かに、ケーキ…もとい心儀さんが元の世界に戻れるようになった事については私もホッとしているけど…」

 

桃「殆どそのためだけに私、大量の魔力を吸われたの…?」(うわぁ…)

 

リリス「だけとは何だ!! なんだその失礼な顔は!!」

 

心儀「迷惑をかけてごめんなさい…本当は桃さんに迷惑かけずに帰る方法を探したかったんです…(涙)」

 

桃「ケーキさんは謝らなくていいよ……魔力を吸った張本人はリリスさんだからね」(うわぁ…)

 

桃「魔力を探らなくてもリリスさんの声が聞こえるようになったところで、私たち以外の人に聞こえるようになった(?)事以外はあまり利点はなさそうに思えるし…」(うわぁ…)

 

リリス「なんか酷い言われようだな!?(汗)」

 

シャミ子「ごせんぞ…(汗)」

 

心儀「血を吸うのを一生懸命中断しようとしてたのにな…(白目)」

 

リリス「一度封印を解き始めたらキャンセルはできないからな! 桃の血、美味しく頂いだぞ←」

 

桃「…この像、このまま破壊してもいいかな…?(カチン)」

 

リリス「やめよ!!! そんな事したら魂だけの存在となって現世に留まれなくなる!!!!!(滝汗)」

 

 

力が弱っている桃さんに対してよく煽ったりできるなリリスさん…私だったら怖くてようせんわ(アセアセ)

 

 

桃「それはさておき、吸われた魔力の量からすると、もう少し何かある…かも」

 

(家の電話がプルルルと鳴り響く)

 

シャミ子「電話…?」

 

桃「取ったら…?」

 

シャミ子(ガチャ)「はい、吉田です」

 

『もしもし?多魔警察署の者ですけどそちらに吉田清子さんと景気回復さんはいますか?』

 

シャミ子「清子は母で今は居ませんが、ケーキさんは今近くに居ます…!」

 

『でしたら、景気回復さんに代わって頂けますか?』

 

シャミ子「あ、はい…! 少しお待ちください」

 

シャミ子「心儀さん…!」(受話器を渡して)

 

心儀「お電話代わりました、景気回復です」

 

『多魔警察署の者ですが、こちらに景気回復さんが落としたと思われる財布が届いています』

 

心儀「えっ、私の財布が!?」

 

新宿(しんしゅく)警察署に届けられたものがこちらの警察署に送られてきました』

 

『財布の中身としてクレジットカードと1万5千9百円が入ってます』

 

『お時間ある時で構いませんので、本人確認書類をお持ちの上で多魔警察署までお越しください』

 

心儀「わ、分かりました! 今日お伺いしますのでよろしくお願いします…!!」

 

 

嘘…新宿(しんしゅく)で魔法少女の呪いによって吹き飛ばされた財布が見つかるとは…!!

 

これ、確実に月四万円の呪い解けてるよね…!!?

 

 

『そして吉田清子さんが落としたと思われる財布もこちらに届いています』

 

心儀「清子さんの財布まで届いてるんですか!?」

 

『吉田清子さんの財布には…汚れているんですが10万8千円入ってますね』

 

心儀「えっ、10万円も入ってたんですか!?(アセアセ)」

 

シャミ子「10万円!!?」

 

『日付からして大分前に落とされたものだと思われますが、ドブから出てきたそうで…』

 

『こちらについても本人確認の取れる書類をお持ちの上で多魔警察署にお越しください』

 

心儀「分かりました。 清子さんにお伝えします。 ご連絡ありがとうございました。」(ペコリ)

 

桃「…良かったね、ケーキさん。そして……シャミ子?」

 

心儀「はい…!! もう戻ってこないと思ってたので…!!! ……優子ちゃん?」

 

シャミ子「じゅ……………………」

 

心儀「優子ちゃーん…おーい……戻ってこーい……(汗)」

 

シャミ子「はっ、すみません! 宇宙のめくれた部分を見ていました……」

 

桃「めくれ…?」

 

シャミ子「こ…これは多分、『一カ月四万円生活』の呪いが解けています!!」

 

心儀「やっぱりそうだよね…!!」

 

桃「本当に良かったね。これで栄養価の高いものが食べられるね」

 

桃「私もやりやすくなった」

 

シャミ子「ほへっ…?」

 

桃「詳しくは後で話すとして…ケーキさんは早速財布を取りに行った方がいいんじゃないかな…?」

 

心儀「そうだ…最終列車が出るまでにやり残しがないように色々済ませなくては…!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

☆ ☆ ☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

終電までにやるべき事を整理した後、落とし物を取りに行く為の身分証明書代わりの住民票を入手する為に多魔市役所へと向かうことにした。

 

土地勘が無い上に、携帯の位置情報は使えないから紙の地図頼りなのがちょっと辛いけど、これでようやく元の世界に戻れるのだからもう少しの辛抱だ…!!

 

 

清子「あら、心儀さん…?」

 

心儀「清子さん!? どうしてこんなところに…!?」

 

清子「この近くにパート先がありまして、今は休憩時間で外に出ています」

 

清子「心儀さんはこれからどちらに向かわれるのですか…?」

 

心儀「実は…」

 

 

私は清子さんに、図らずも封印が一部解けたこと、私と清子さんの財布が多魔警察署に届いているといったこと、今日を持って私がこの世界から抜け出すことに関する経緯を説明した。

 

 

清子「遂に封印を解かれたのですね…!!」

 

心儀「解いたといっても今説明した部分的な封印解除といった感じではありますけど…」

 

清子「とにかく、すぐに警察署に向かいましょう…!!」

 

心儀「で、ですが清子さんにはまだパートの仕事が…(汗)」

 

清子「そちらには向かう道中で早退の連絡を入れますので、大丈夫です」

 

 

なんかパートよりも大事な用事ができた的な雰囲気になってる!?

 

本当の事とはいえ、今日中に私がこの世界を離脱することまで言わない方がよかったのだろうか…(汗)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

☆ ☆ ☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、紆余曲折あって私と清子さんは無事に財布を取り戻した。

 

私の財布がこの世界の色に染まらずにしっかり3次元状態を保っている様子には驚いたけど、不思議な見た目の財布に関わった人たちは何の感情を持ったのだろうか…?(汗)

 

 

まあ、気にしたら負けか…(苦笑)

何故か中身の現金やカードは紛失せずに運良く全部そのまま戻ってきたことだし…!

 

 

そして私は今、やり残している事の一つを済ませる為に桃さんの家へと来ている。

 

 

 

 

(千代田家)

 

心儀「大変な時にすみません…でも、今日じゃないと返せる機会が二度となくなってしまいそうな気がするので…」

 

桃「うぅん、気にしないで。急なことでどうしようもなかったと思うし…」

 

心儀「元の世界に戻れるのは有難いけど、その分桃さんを苦しませてしまう状態にしてしまうは本当に申し訳ない…」

 

心儀「私が居なくなることで、優子ちゃんの魔力も大幅に下げてしまうだろうし…」

 

心儀「結果的に優子ちゃんを見守る桃さんにも負担をかけてしまうことに…面目ない…」

 

桃「確かに色々と問題は出てくるとは思うけど、その時はその時で私がもっとシャミ子を鍛えさせるから…」

 

桃「それに、もうすぐこの世界の住民ではなくなるんだし、寧ろあまり深く考えては欲しくないかな…」

 

心儀「桃さん…」

 

桃「結果があまり良くなかったとはいえ、私としてもケーキ…いや、心儀さんが無事元の世界に戻れると聞いて、ようやく安心したというのもあるし…」

 

心儀「桃さん…本当に今日まで、私の事を見守ってくれて…本当にありがとう…!」

 

 

その後、桃さんから優子ちゃんをずっと見守り続けているもう一つの真の理由を聞いたが……これについては敢えてここでは言わないでおこう。

 

そして、電車代の借金500円を払った後、ついでに優子ちゃんが負う羽目になった多摩健康ランドの入館料や電車代の一部も払おうとしたが…

 

 

桃「流石にこれは受け取れないかな…」

 

心儀「えっ、何で!?」

 

桃「前にも言ったと思うけど、シャミ子と心儀さんの稼いだお金は家族や自分に使って欲しいから…」

 

桃「何度も繰り上げ返済を要求したところで、一切みとめませーん←」

 

心儀「やっぱりダメか……」

 

 

こっちの世界のお金を現実世界に持ち帰ったら、問題なく3次元に変換できるのかという心配とかもあるんだけどな…

 

 

桃「それにしても、今日を最後に本当にこの街から居なくなるんだね…」

 

心儀「…正直私もまだ、元の世界に戻れるという実感が湧きません…」

 

桃「……………」

 

心儀「吉田家の人たち、桃さん、そして優子ちゃんの学校の人達……」

 

心儀「約1ヵ月も一緒に過ごすとそれなりに愛着がわくものなんだな……」

 

桃「…寂しいの…?」

 

心儀「それなりにね……桃さんは…?」

 

桃「寂しくない…よ……?」

 

心儀「……元々私、この世界に居てはならない存在だしね………」

 

桃「そうじゃない……!!」

 

心儀「!!?」

 

桃「確かに確実に再会できるという保証はないけど……なんというか、またいつか会えそうな気がするから…」

 

桃「うまく言葉にできないけど…『さようなら』の方じゃなくて『またね』の感覚って言ったら……分かるかな?」

 

心儀「!!?」

 

 

これが桃色ポジティブ思考…!!?

 

 

心儀「な、なるほど……!!」

 

桃「だから、もしまた会えたら、再びシャミ子のことをサポートしてくれたら嬉しいな」

 

桃「それまで私が、シャミ子のことを見守ったり、鍛えたりして待っているから…」

 

心儀「……分かった。」

 

心儀「それまでは優子ちゃんのこと、よろしくお願いします…!!」

 

桃「………(少し寂しさをこらえた笑顔を返して)」

 

心儀「では私はそろそろこの辺で……体、お大事に。 そしてまたね、桃さん…!」

 

桃「ありがとう。 またね、心儀さん」

 

 

こうして私は、寂しさをこらえつつ千代田家をあとにした…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

☆ ☆ ☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それから私は、この世界で知り合った人にお別れの挨拶をしてまわったり、その他諸々のやり残した事をなんとか一気に終わらせる事ができたが、気がつくとすっかり夜になってしまっていた。

 

おまけに夜になって急に降り始めた大雨の影響もあって、吉田家を早めに出て駅で列車を待つか、終電少し前まで吉田家で待って駅に行って列車に乗るか……どうしようかな………

 

雷まで鳴り始めてるし……

 

 

清子「心儀さんが乗る終電は、23時頃で合っていますか…?」

 

心儀「正確には23時30分が終電です。なので遅くとも23時にはここを出発しないといけません」

 

 

日中に駅の時刻表をチェックして覚えたから間違いはないと思うけど…やっぱり携帯圏外だとすぐに確認できないから不便だ…(汗)

 

 

清子「分かりました。 それなら問題ないですね」

 

心儀「…? 何かするんですか…?」

 

清子「優子、良、こちらに来てください」

 

優子・良子「はーい!」

 

(清子の前に移動するシャミ子と良子)

 

清子「光の一族の巫女・魔法少女との接触」

 

清子「心儀さん、そして優子よ。あなた達は偉大なことを成し遂げました」

 

清子「今宵こそ家族に受け継がれる儀式の時!」

 

シャミ子「!! おかーさん…まさかアレをやるのですか!!」

 

清子「そう! 吉田家家訓! いいことあった時は家族で鉄板を囲むのがテッパンです!」(ヒュー)

 

良子「今ちょっと停電したね。怖い…」

 

シャミ子「あいにくお天気が悪くてざんねんです…」

 

心儀「もしかして、私もそのテッパンの儀式の対象者…?」

 

清子「当然です! 心儀さんと優子の活躍によって一カ月四万円生活の封印が解けたのですから、今日は思う存分食べてください!!」

 

心儀「あ、ありがとうございます…!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

☆ ☆ ☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして食べるだけ食べてお腹がいっぱいになった後、吉田家の冷蔵庫が停電で逝った事が判明し、買った食材を使い切らないといけない事態が発生した。

 

その流れで、お土産として私もいくつか料理を頂くことになったのはいいけど、これ本当に元の世界に持ち帰れるのか…?(汗)

 

 

心儀「な、なんかこんなに頂いて申し訳ないです(汗)」

 

清子「気にしないでください。このままだとどのみち食べきれずにダメになってしまう可能性が高いですし…」

 

心儀「本当に最後の最後まで色々とありがとうございます…!」

 

清子「どういたしまして」

 

心儀「とはいえタダで頂くのはアレなので、最後に一つお願いを聞いて頂いてもいいでしょうか…?」

 

清子「…? なんでしょうか?」

 

心儀「私があの日にアルバイトで稼いだお金、吉田家に寄付してもいいでしょうか…?」

 

(合計約2千円が入った封筒を清子に渡して)

 

清子「いいんですか? 頂いてしまって…」

 

心儀「構いません。月四万円生活の時に稼いだから、呪いの影響で結果的に清子さんから少し分けて頂いた扱いのお金になると思いますし…」

 

心儀「それに、早速ガッカリ微調整がきたようですし、こっちの世界のお金を持って帰ったら、元の世界のものにうまく変換されるかどうか不安ですし…」

 

良子「それを言ったら、お土産の料理も持ち帰れないってことになると良は思うけど…」

 

心儀「あっ、言われてみればそうだ!(汗)」

 

清子「やはりこれは受け取れません…!」(封筒返して)

 

心儀「えっ、で、ですが…」

 

清子「そのお金は心儀さん自身の為に使ってください。そしていつか、また会える日が来たら、その時には頼るかもしれません」

 

心儀「いつかって……私はもう戻って来られなくなると思いますよ!?」

 

リリス「いや、条件を満たせば戻ってきてしまう可能性があるぞ…?」

 

心儀「リリスさん…?」

 

リリス「ゲートを開けるついでにケーキの魔力反応についても調べてみたのだが…」

 

リリス「お主はアルコールを摂取した状態でこの街に近づくことで、街の結界に吸い込まれてしまいやすくなるようだ…」

 

心儀「つまり、私の元の世界の()()()に居る時にアルコール摂取したらアウトならぬ()()()にインってことなのか…」

 

シャミ子「という事は、心儀さんがまたこっちの世界に来る可能性があるって事ですか!?」

 

リリス「そういう事だ…元の世界に戻ってから、くれぐれも気をつけて欲しい」

 

リリス「今度戻ってきてしまったら、再度ゲートを開ける自信が余にはない…」

 

心儀「わ、分かりました…! 気をつけます…!(汗)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

☆ ☆ ☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(ばんだ壮 202号室前)

 

心儀「大変お世話になりました。本当にありがとうございました…!」

 

清子「こちらこそ、優子と共に吉田家の封印を解いて頂きありがとうございました!」

 

良子「良も…時々勉強とか教えくれてありがとうございました…!」

 

心儀「いえいえ、一カ月四万円生活の呪いの中、こんな何の取り柄もない一般人を約1ヶ月間泊めて頂いて…本当に感謝しています…!」

 

清子「そんな事ないです! 優子に魔力を供給して頂いたおかげで、こんな偉大なことを成し遂げる事ができたのだと、お母さんは思います…!」

 

シャミ子「私からも、本当にありがとうございました…!(ペコリ)」

 

良子「良も心儀さんと出会えて、本当によかった…!」

 

 

不注意で封印を解いてしまったのは優子ちゃんではあったけど、優子ちゃんと共に戦い続けたのは事実だから…すっかり英雄扱いになっちゃったな…(照)

 

 

清子「そして、もし寂しくなったら、また戻ってきてもいいんですよ…?」

 

心儀「えっ…でも…元々私は居候で泊まっていた事もありますし…」

 

清子「吉田家の為に全力を尽くしてくれたのですから、今ではもう家族の一員と行っても過言ではないと思います!←」

 

 

うん…過大評価だって…(汗)

 

でもまあ、異世界に第二か第三の故郷があるっていう感覚も悪くはないかも…?(苦笑)

 

 

清子「それに、間違えてアルコールを摂取して元の世界に帰れなくなったら、いっそずっと私たちと暮らしましょう…!!←」

 

心儀「そ、それは…間違って摂取しないようにするので大丈夫です!←」

 

 

(※フラグかな?) ←フラグ言うなぁ!!(汗)

 

 

清子「という冗談はさておき、いつでもここでお待ちしてますよ…って、あら?」

 

良子「お母さん、とても冗談には聞こえなかったけど…←」

 

シャミ子「私も同じくです…(苦笑)」

 

良子「でも、もしいつかまた会える時があるから、また勉強教えてくれたら嬉しいな」

 

心儀「うん、もし万が一またこっちに来てしまったら、その時は教えるからね。約束する…!」

 

良子「ありがとう。 良、楽しみにしてる…!」

 

心儀「う、うん…!///」

 

シャミ子「ところで心儀さん、そろそろ出発しなくていいんですか…?」

 

心儀「あっ! 確かにそろそろ行かないと乗り遅れちゃう…!(汗)」

 

清子「つい話が長くなってしまっていましたね…私たちは敢えてさよならはいいません」

 

清子「いつか会えると信じてます…どうかお気をつけて…!」

 

良子「またね、心儀さん…!」

 

心儀「短い間でしたが、本当にありがとうございました…! もしまた機会があればまたどこかで…!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

☆ ☆ ☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(ばんだ壮の廊下を抜けて1階に降りる途中で)

 

心儀「これで本当にお別れか……色々とあったけど、約1ヶ月あっという間だったなぁ…」

 

シャミ子「色々な事がありましたね…心儀さんが来てからすぐに私に尻尾とツノが生えて、桃と戦って封印を解いて…」

 

心儀「魔力供給の為にそれをずっと見守り続けていたよね…最後は本当に桃さんに申し訳ないことしちゃったけど……」

 

シャミ子「私もです…幸い消えたりしないで本当によかったです…(涙)」

 

心儀「封印解除で桃さんの魔力が下がって、私が居なくなる事で優子ちゃんの魔力も下がってしまうとは思うけど……」

 

心儀「私なんかがこの世界に来て、本当によかったのだろうか…」

 

シャミ子「今はまだなんとも言えません…でも、心儀さんと一緒に過ごした日々はずっと忘れません…!」

 

シャミ子「例え魔力が減ったとしても、日々のトレーニングを続けて、いつか桃を必ず倒してみせます…!!」

 

心儀「そう言ってくれて嬉しいよ…! 明日からは私は居ないけど、これからも元気で過ごしてね、優子ちゃん…!」

 

シャミ子「ありがとうございます。心儀さんも、どうか体に気をつけて元気に過ごしてください…!」

 

 

(ばんだ荘の門まで来て)

 

シャミ子「心儀さんと初めて出会ったのも、ここでしたね」

 

心儀「そうだったね…リリスさんに導かれてばんだ壮まで辿り着いたと思ったら意識を失って…」

 

心儀「あのまま餓死してたかもしれない所を助けてくれて…そう思うと吉田家のみなさんは、私の命の恩人だね…!(笑)」

 

シャミ子「ですね…! …そして、いよいよお別れですね…」

 

心儀「優子ちゃんはこれから桃さんの所に行くって事だったもんね。短い間だったけど、本当にありがとう…!」

 

シャミ子「私こそ、一緒に戦ってくれてありがとうございました…! 機会があれば、またいつか心儀さんに会いたいです…!」

 

心儀「どういたしまして! もしまた会う時があったら、その時に……またね、優子ちゃん!」

 

シャミ子「はい…!」

 

(お互いに手を振って別れて)

 

 

 

(駅へと向かいながら)

 

何かのアニメらしき世界に来てしまった時はびっくりしたけど、何はともあれいい経験ができてよかったな…♪

 

さて、現実世界に帰って、またいつもの日常を楽しむことにするか…!!

 

 

『頑張れ心儀さん! 再び我ら吉田家のみんなと会える日は、遠い未来ではないかもしれないぞ!』

 

 

 




という事で、読者の皆様の応援のおかげで無事1丁目を完結させることができました!!

ここまで読んでくれて、本当にありがとうございました!


そして、もう少ししたらまちカド心儀のミニアニメ(完結編)を間に挟んだのち、現在テレビアニメとして放送されている2丁目(原作3〜4巻)の内容に入っていきますので、そちらも乞うご期待ください!!

あいにくリアルタイムでの更新は叶いませんでしたが、2期の1〜3話の内容については既にどうやって心儀をみんなと絡ませようかという構想を少しずつ練り始めているので、それを徐々に形にしていけたらと思います。



それでは、私は一足お先に2丁目へと向かいますね。

皆様が引き続きまちカド心儀の2丁目にお越しになりますことを、心よりお待ちしております…!




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EX3 まちカド心儀 ミニアニメ(SP2・9・最終回)



まちカド心儀、久々にミニアニメの方を更新しちゃります!!

とはいえ、10〜12となるミニアニメなネタをまだ思いついてない事もあるため、先に思いついていた9(8話終了時点)、SP2、そして最終回を今回は収録してみました。


10〜12については、ネタを思いついて執筆したら別のEX回として公開したいと思います!

では、SP2、9、最終話と続けてご覧ください!





 

 

まちカド心儀 ミニアニメSP2

 

心儀「突然だけど、もしもタイムマシンがあってそれで未来や過去に行けたら、何がしてみたい…?」

 

心儀「私は80〜90年代の日本に行って、バブル期の世の中を楽しみたいなぁ…♪」

 

リリス「余はメソポタミア文明が盛んであった頃に戻ってみたく思うぞ!」

 

リリス「そして余がこの像に封印されるという運命をこの手で阻止したい…!!」

 

心儀「吉田家や世の中が大きく変化しそうだね…(苦笑)」

 

シャミ子「私は未来に行って自分自身がどんなまぞくに成長したのかを確認してみたいです!」

 

シャミ子「桃が眷属になっている光景を見て、まぞくとしての優越感に浸りたいです…(キラキラ)」

 

心儀「つよつよまぞくになっているといいね…!(笑)」

 

桃「君たち、何の話をしてるの?」

 

心儀「桃さん!?」シャミ子「もんも!?」

 

リリス「桃か。もしもタイムマシンがあったら何をしたいかを話していたぞ。」

 

シャミ子「桃はタイムマシンがあったら、過去や未来で何をしてみたいですか…?」

 

心儀「私も気になる…!」

 

桃「うーん…特にはないけど、強いて言うなら過去の戦いの数々をもっと有利に進められたらいいな…とは思うかな」

 

心儀「なるほど…!」

 

桃「というか、タイムマシンなんて用意しなくても、普通に能力として過去や未来へ平気で飛べる魔法少女ならいくらでもいるよ?」

 

心儀・シャミ子「えっ!?」

 

シャミ子「桃の更に上の魔法少女が…(滝汗)」

 

心儀「原作やアニメでそんな設定語られてなかったから知らなかったぞ…!?(汗)」

 

リリス「さりげなくメタ発言になってるぞ…ケーキよ(汗)」

 

心儀「このミニアニメはパラレルワールド的なノリでもあるし大目に見て(汗)←」

 

桃「他にもその日の気分で天気を変えたり、宿題のない世界を作ったりとかの事象改変ができる魔法少女も居るよ」

 

心儀「ひぇ…(汗)」

 

シャミ子「もはや神の領域…!!(滝汗) そんな魔法少女に会ったら一発で何もかもが終わりそうです…!!(アセアセ)」

 

桃「とはいえ多魔市から出なければよっぽどの事がない限り出くわす事も戦う事もないと思うから大丈夫だよ」

 

心儀「うひゃあ…本当にそんな魔法少女と最初に出会わなくてよかったね優子ちゃん…(アセアセ)」

 

シャミ子「まぞくとして恐ろしいものを聞いてしまいました…(汗)」

 

桃「だから、私なんて本当に魔法少女としては弱い方だよ?←」

 

心儀「これでも敵に回したくないほど強そうなのに!?(汗)」

 

シャミ子「ぐぬぬ……」

 

リリス「シャミ子…そしてケーキよ…どんな魔法少女にも倒されないように頑張っておくれ……(汗)」(ビビって無言気味だったごせんぞ)

 

 

 

 

まちカド心儀 ミニアニメ⑨

 

シャミ子「遂に桃にごせんぞのテレパシーがバレてしまうとは…不覚です!(汗)」

 

桃「初めて2人に出会った時にケーキ…いや、心儀さんが像に呼びかけていたのが気になってたけど…」

 

桃「佐田さんから話を聞いてようやくその謎が解けたよ」

 

心儀「言われてみればそう思われても仕方なかったなぁ…不覚!(汗)」

 

桃「とはいえ、必要に応じてしか傍受したりしないつもりだよ」

 

桃「傍受しなくてもリリスさんなら余裕で魔力で制圧できそうだからね」

 

心儀「というか、傍受できるの!?」

 

桃「多分できるね」

 

シャミ子「という事はごせんぞの声も丸聞こえになるって事ですか!?」

 

桃「たぶんそう。部分的にそう←」

 

シャミ子「ぐぬぬ…」

 

心儀「ひとつ切り札がバレてしまった…(汗)」

 

桃「それにしてもあの魔力放出、心儀さんがリリスさんに従って魔力強化しなくて本当によかった…」

 

桃「これについてはかなり強い武器になると思うから、切り札はいくらでもあるよ…!」

 

シャミ子「でもその切り札もバレてます…!(汗)」

 

 

 

 

まちカド心儀 最終回

 

心儀「最後までまちカド心儀をご覧頂き、ありがとうございました…!」

 

心儀「お陰様で、無事元の世界に戻ることができました!」

 

心儀「桃さんには本当に申し訳ない事をしてしまったけど…」

 

心儀「ゲートを開けてくれたリリスさんに感謝して、もう多魔市に吸い込まれたりしないように気をつけます…!(苦笑)」

 

 

桃「応援、ありがとう」

 

桃「血液を奪われて弱っちゃったけど、その分ケーキさんがまた戻ってきたらその分だけ沢山活躍してもらうから、ご心配なく←」

 

 

リリス「見てくれて感謝するぞ!」

 

リリス「まちカド心儀では比較的早い段階から余の出番が多くて嬉しかったぞ!」

 

リリス「そして余が世界征服した暁には、特別な待遇を授けよう!」

 

 

シャミ子「最後まで見てくれてありがとうございました!」

 

シャミ子「これからは私一人での活動になってしまいますが、心儀さんと一緒に活動した日々を胸に、頑張っていきます…!」

 

 

4人「またお会いしましょう!!」

 

 

 







という事で、まちカド心儀1丁目を最後まで見てくれて、本当にありがとうございました!!


まちカド心儀2丁目についても絶賛(?)執筆中なので、こちらもご期待ください…!!




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EX4 ちょっぴりハミ出せ! まちカド心儀



今日はまちカドまぞく2丁目の○コ○コ配信日!!

という事で、本日は1丁目において文字数的な長さで載せられなかった未公開シーンを載せちゃいます!

ほぼ蛇足的な内容になってますが、それでも構わなければどうぞご覧ください!


【追記】
その②の内容に加筆を入れた他、その③と後書きを追加しました!





 

 

その① ごせんぞスイッチ起動後の封印空間

 

 

シャミ子「ここは…どこ…? もしかして…夢の中?」

 

リリス「誰だ!!」

 

シャミ子「その声は!?」

 

(ゲームをやってるリリス)

 

シャミ子「あ…お、お邪魔します…(苦笑)」

 

シャミ子.o(ごせんぞ様オフモード…)

 

リリス「誰かと思えば優子か。ごせんぞスイッチはしばらく使わないのではなかったのか?」

 

シャミ子「桃に見つかってオンにされました…(汗)」

 

リリス「ついに見つかってしまったか…それなら仕方ない」

 

リリス「とりあえず、ちょっと待ってもらってよいか?」

 

シャミ子「はい…(汗)」

 

リリス「ぽくぽくぽくぽく…いやっさー!!」(慌てて片付けて)

 

リリス「あれベルト…靴はいいっか…」

 

リリス「かわいい我が子孫よ! ようこそ我が封印空間へ!」

 

シャミ子「装備探すの手伝います…」

 

リリス「いいのだ!こういうファッションなのだ!」

 

リリス「お主こそ像を入れているあの入れ物は何なのだ!?」

 

シャミ子「お茶のおまけです」

 

リリス「偉大なるご先祖の像だぞ!これでは威厳が出ない、超カッコ悪い~!」

 

シャミ子「でっ…でも……これは私の一番のお気に入りのフカフカの袋なんです…!」

 

シャミ子「最初派手に落としちゃって…かわいそうだったから…でもダサかったですか!?」

 

リリス「え?お気に入り?(汗)」

 

シャミ子「はい…(涙)」

 

リリス「嘘嘘! どんどん入れてくれ! このマークもよく見ればエコカワ系でよいのではないか?」

 

リリス「何なら捨てる予定のタオルで包むくらいでも構わないぞ!」

 

シャミ子「よかった…気に入って頂けたんですね…!(嬉し涙)」

 

リリス「うむ!」

 

リリス「ふぅ…さておき、一度ごせんぞスイッチがオンになってしまったからには、お主の今の魔力だと2~3時間は余が外の世界に出られる状態となる」

 

シャミ子「えっ!? という事はつまり…?(汗)」

 

リリス「余がその間、お主の体を依り代に活動できるってことだ!!(キラキラ)」

 

シャミ子「ええっ!? 意図せずにスイッチオンにされたのに!!?」

 

リリス「ということで、久しぶりのお外じゃ~!!」

 

シャミ子「ええっと、その間私、何してれば!?」

 

リリス「こたつと座椅子もあるし、ゆっくりしてて~♪」

 

 

 

 

 

その② 妹に何かを買ってあげる商店街

 

 

シャミ子「今日はですね~初めてのバイト代で良子にプレゼントしちゃいます!」

 

良子「えっ。そんないいのに」

 

良子「お姉は今大事な戦いをしてるってお母さんが言ってた。」

 

良子「だから良は何もいらないかも。お姉のためになるものを買ってほしい」

 

シャミ子「そんなこと言っちゃ駄目ですよ! 何でも選んで!」

 

良子「じゃあ……」

 

良子「包帯と家庭の医学」

 

シャミ子「お姉ちゃん怪我しませんから! 衛生兵にならなくていいんですよ!!」

 

良子「じゃあ…兵法書」

 

シャミ子「お姉ちゃん今のところ軍は率いないから!」

 

心儀「どれも難しい本ばかりだけど…大丈夫?(汗)」

 

良子「うん! お姉のためなら良、どんなことでも頑張って覚える…!!」

 

 

ずっと前から思ってたけど、良子ちゃん小学生にしてはかなりハイスペックなキャラじゃないか…?(苦笑)

 

そう思っていると、リリスさんがテレパシーで話しかけてきた。

 

リリス『シャミ子、そしてケーk…回復じゃなかった心儀よ。あのまま良に宿敵ではない嘘を突き通し続けるつもりか…?』

 

シャミ子・心儀「!?」

 

シャミ子「そ、それは……(汗)」

 

心儀「ここだと流石にあれだから、今はうまく話合わせて後で話し合いませんか?(汗)」

 

リリス『あっ………そうか、いくら良に聞こえていないとはいえ、会話があまりにも不自然すぎるな……分かったぞ!(汗)』

 

良子「話し合う…?」

 

心儀「あっ、えっと…リリスさんが少し話をしたいって言いだしたから、後でって伝えただけ!(汗)」

 

シャミ子「そうです! 良は何も気にしなくていいですよ!(汗)」

 

良子「そ、そうなんだ…」

 

シャミ子「それより、他にも色々回ってみましょうか…!←」

 

良子「う、うん…」

 

桃(料理本を見ている)

 

シャミ子「桃ちゃん行きますよー!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

☆ ☆ ☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シャミ子「良子、自分のやりたいこととか欲しいものとかで探すのですよ」

 

良子「…うん」

 

桃(良子の様子に気がついた)

 

良子「お姉。良、お徳用ひじきがいい。ふえるから」

 

シャミ子「ご家庭の栄養に気を使わなくていいから!」

 

心儀「あはは…(苦笑)」

 

桃「シャミ子」

 

桃「多分あれ。 良ちゃんここに来た時からあっちをちょいちょい見てる」

 

シャミ子「ちっちゃいカメラ? トイカメラ? 良これが欲しいんですか?」

 

良子「いや見てただけ! ちっちゃくてかわいいカメラだなって思っただけ!///」

 

良子「図書館でカメラの雑誌とかずっと見てたから! 若干目に入っただけ!/////」

 

心儀「分かりやす…(笑)」

 

シャミ子「すっごくすっごく欲しいんですね!!」

 

良子「でも、高いし…」

 

シャミ子.o(これなら行ける…!)

 

シャミ子「こんなの全然安いもんです! 買っちゃいましょう!」

 

シャミ子「それでお姉ちゃんの雄姿を撮ってください!」

 

良子「お姉…ありがとう…(涙)」

 

シャミ子「なぜ泣くのだ!」

 

良子「だってお姉最近無理してる時、尻尾がしなしなになるから分かりやすい…(涙)」

 

シャミ子「えっ! そうなんですか!?」

 

桃「気づいてなかったんだ」

 

桃「悩み事」

 

桃「気が乗らない」

 

桃「緊張」

 

桃「わくわく」

 

桃「で、今の尻尾は」

 

桃「『この人どれだけ私のこと観察してるの? ちょっと怖いんですけど』かな」

 

シャミ子「なぜそこまで分かる!?」

 

心儀「そういえば、いつもめちゃくちゃ尻尾動くよね…(苦笑)」

 

シャミ子「意思で勝手に動いて気持ちを隠し切れないのが悔しいです…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

☆ ☆ ☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シャミ子「あの、桃。 私、学校でなるはやで借りを返すって言ったけど」

 

シャミ子「良子のあの顔を見られて、今日何かしてあげられてよかった」

 

桃「うん」

 

シャミ子「借りは時間かけて絶対に返します。」

 

桃「うん」

 

シャミ子「じゃないと貴様と戦えないからな! 血糖値高めにして待ってるがいいですよ!」

 

シャミ子「フハハハハ! フハハハハ! フハハハハ!」

 

シャミ子「…ウヘッウヘッ…(むせて)」

 

桃「あ~、はい」

 

シャミ子「なんなんですかその返事は!!」

 

心儀「優子ちゃん、無理しないで(汗)」

 

シャミ子「無理してないので大丈夫です!(汗)」

 

良子「あの…もしよければ、記念すべき最初の写真はお姉と心儀さんと桃さんを撮りたい」

 

心儀・シャミ子「へ…?」

 

桃「あっ、良ちゃん」

 

心儀「いやいや…私はそんな…別にいいよ、照れ臭いし!///」

 

シャミ子「いやいやいやそんな…」

 

良子「親友なのでは?」

 

シャミ子「いやしかし…桃ちゃんの方の都合も…」

 

桃「私は全然構わないよ」

 

シャミ子「ちょっと桃!」

 

桃「シャミ子の手近な踏み台探してこないとね」

 

良子「本屋さんの前にありましたですよ」

 

桃「それだ、取りに行こう!」

 

良子「お姉、シャミ子ってあだ名なんです…?」

 

シャミ子「二人とも身長差は配慮しなくていいですよ!!」

 

心儀「…(汗)」

 

リリス『2人が離れたところでさっき本屋でしていた話に戻るが、このまま嘘を突き通しても、いつかは親友ではなく宿敵だと見抜かれてしまう日が来るのではないか…?』

 

シャミ子「えっ、で、でも…」

 

心儀「確かに良子ちゃん、色々と鋭いこともあるからいつか見抜いてしまう可能性は捨てきれないね…」

 

リリス『ケーキ…いや、心儀もそう思うであろう…?』

 

シャミ子「でも…良は私のことを優秀なまぞくだと本気で思っているんです…!!」

 

シャミ子「私は…良が本当のことを知ったら、思い描いていたイメージが一気に崩れ去ってしまうかもしれないと思うと、とても怖いんです…」

 

心儀「優子ちゃん…」

 

シャミ子「良子は自慢の、できるいい妹なんです。 そんな良を失望させてしまう事は、姉として到底できません…」

 

シャミ子「わがままだと言われても、妹のためにもこの気持ちは譲れないんです」

 

リリス『シャミ子…』

 

シャミ子「心儀さん、ごせんぞ…どうか、私のわがままを受け入れてくれないでしょうか…?」

 

リリス『そうか…分かったぞ。我が子孫のシャミ子の願いであるならば、余もそれを尊重するぞ』

 

シャミ子「ほ、本当ですか!?」(ぱああああ!!!)

 

心儀「妹想いの優子ちゃんの為にも、私もできるだけ良子ちゃんのイメージを守り続けてみるよ…!」

 

シャミ子「心儀さん…ごせんぞ……本当にありがとうございます…!!」

 

リリス『但し、どうしても誤魔化し切れなくなった時には、本当の事を打ち明ける覚悟だけはしておいた方がいいかもしれんな』

 

シャミ子「そ、その時は確かに…(汗)」

 

シャミ子「わ、分かりました。 その時はその時で本当のことを打ち明けることにします…!」

 

リリス『うむ!』

 

心儀「その時は、私も真実を伝えるお手伝いはするよ」

 

シャミ子「ありがとうございます…!」

 

シャミ子「ところで、ごせんぞもいつの間に私の事をあだ名で呼ぶようになったんですか?」

 

リリス『あの桃色魔法少女がシャミ子と呼んでいるうちにこっちの方が合っている気がしてきてな…』

 

心儀「言われてみれば、今は私と清子さんぐらいしか本名で呼んでなかったね…(苦笑)」

 

リリス『それとも、やはり優子と呼んだ方がよかったか…?』

 

シャミ子「いえ…悔しいですけどすっかり変なあだ名が定着して私も慣れてしまったので、シャミ子でも構いません…(苦笑)」

 

リリス『シャミ子、余は呼びやすくて合っている気がするけどな…』

 

心儀「私は助けてもらった時に聞いた名前でずっと呼んでいるけど…やっぱり人によって呼びやすい呼び方ってあるよね…」

 

リリス『そして心儀もどちらかと言えば活動名のケーキの方がしっくりくると余は思うぞ?』

 

心儀「そ、そうかな…?(汗) 確かに桃さんやリリスさんに間違えられたけど、暗黒役所に出されたあだ名が人々の記憶を変に書き換えているのかな…?(苦笑)」

 

リリス『そんな感じだな…現にシャミ子もシャドウミストレス優子として人々の記憶や戸籍が書き換えているようだからな』

 

心儀「やっぱり本名で出すべきだったかな…?(汗)」

 

リリス『おっと、良と魔法少女が戻ってきたみたいだな…ということで一旦テレパシーを切るぞ』(ブツッ)

 

心儀「わ、分かりました…!」

 

良子「お姉、踏み台持ってきた…!」

 

シャミ子「本当に持ってきたんですか!?」

 

桃「せっかく撮るなら、対等な高さがいいよね←」

 

シャミ子「ぐぬぬ…絶対に使いませんからね!!?(アセアセ)」

 

心儀「あはは…(苦笑)」

 

 

こうして、優子ちゃんは踏み台を使わず、流れで私も写真に写ることとなった。

 

 

ちなみにリリスさんも桃さんと同様に私のことを間違えて活動名で呼ぶミスを連発したので、リリスさんには活動名のケーキで呼んでもらうことにしました…(苦笑)

 

 

 

 

 

その③ 心儀が去った後のある日の様子をちょっぴりお見せしよう!

 

 

シャミ子「修行!? 何これ?どういうこと!?」

 

桃「これは鉱山とかで重いものを運ぶ働く車の…」

 

シャミ子「タイヤの種類を聞いているんじゃないです!!」

 

シャミ子「修行ってどういうことですか?」

 

桃「この前言ったでしょ?この町を守るのを手伝ってほしいんだ」

 

桃「私はシャミ子に大量の魔力を持っていかれて弱くなったの」

 

シャミ子「はい…」

 

桃「それに、ケーキさんが元の世界に帰ってしまった事で、魔力が弱まってしまったと思うし…」

 

シャミ子「まさにそうです…」

 

桃「だからシャミ子に強くなってほしい」

 

シャミ子「そこは分かります」

 

桃「だからケーキさん無しでもまともに戦えるまぞくになってほしい」

 

シャミ子「そこも分かります」

 

桃「だからおっきなタイヤを用意したんだよ」

 

シャミ子「そこから一気に分からない!!」

 

桃「なぜ私がダンプを止められるほどの力持ちか分かる?」

 

シャミ子「気合いと筋肉がすごいから…」

 

桃「違います!」

 

桃「魔法少女は光の一族と契約した時点でほぼ肉体を再構築して高密度のエーテル体みたいな存在になるの」

 

桃「つまりこれはほとんど筋肉じゃなくて魔力で干渉してるの」

 

シャミ子「でも今の桃は魔力が減っているのでは?」

 

桃「今は多少気合いと筋肉で補ってる」

 

シャミ子「やっぱりほぼ筋肉なんじゃ…」

 

桃「ここまではできないにしてもシャミ子も魔族のはしくれ。 似たようなことはできるはず」

 

桃「だから私はシャミ子の魔力を上げたい。 魔力は肉体・精神・人生経験、いろんな要素で上がるから。 まずはてっとり早く筋肉をつけよう」

 

シャミ子「ひっ…」(逃げようとするも)

 

シャミ子「ぐへっ!!」(ロープで逃げられず)

 

桃「さらに筋肉をつけてついでに筋肉をつけよう。 そして筋肉をつけよう」

 

シャミ子「こ…怖い。タイヤのせいで逃げられない~!」

 

桃「あと言い忘れたけど筋肉をつけよう←」

 

シャミ子「言い忘れてないと思います…さては単純に筋トレが好きなだけなんじゃないですか?」

 

桃「違うよ。 失った2つの要素を補う為に仕方ないんだよ」

 

シャミ子「好きなんですね!」

 

シャミ子「それに今の桃はまだまだ強そうに見えますけど…」

 

桃「私よりかは、シャミ子自身の魔力の低下を気にした方がいいんじゃないかな?」

 

シャミ子「う…」

 

桃「確かに私も魔力の最大値が下がったから大技は使えないけど、それ以外ならまだなんとかなるし…」

 

シャミ子「大技の概念があるんですか!? くわしくうかがいたい!!」

 

桃「えっ…そこに引っ掛かる?(汗)」

 

シャミ子「あのあの…例のフレッシュピーチハートシャワーは?」

 

桃「何でそんな細かいこと覚えてるの…? あれは中技」

 

シャミ子「じゃあ今も出せるんですね!」

 

シャミ子「見たいです! タイヤに乗って乗って! タイヤの上でやってみて!」

 

シャミ子「やってみて乗ってやってみて!!」

 

桃「恥ずかしいから見せたくない…」

 

シャミ子「えーっ!?」

 

 

 






という事で、GW中に出せなかった本編に組み込む予定だったストーリーの一部を3つ紹介しました!

特に途中からいきなりリリスさんも心儀を「ケーキ」と呼び始めた件に関しては疑問に思ってた方も多かったかもしれませんが、これで疑問が解消されたのなら良かったです。

今後も、書ききれなかった話をこんな感じでハミだせ!として時々特集していこうかなと思います。


今回はここまで!

次回もお楽しみに!



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EX6 まちカド心儀 ミニアニメ(10〜12)

pixiv側にこちら(ハーメルン側)でのみ閲覧できた「まちカド心儀1丁目の後書き」(EX4のその③)を書いた事を受け、この度ハーメルン側にもpixiv側でのみ閲覧できた「まちカド心儀 ミニアニメ」の10〜12を書く事にしました。

当初はハーメルン側とpixiv側のそれぞれで片方でのみ見られるコンテンツを置いてみる方針でいこうと考えていたものの、考えを改めて今後はどちらか片方を見れば全部見られるようなスタンスでいこうと思います。

順番的にEXの番号が前後していますが、EX5の次に書いた、かつ1丁目終了時点の内容になる事から、「まちカド心儀1丁目」が終わった位置にEX6を配置しました。



 

 

まちカド心儀 ミニアニメ⑩

 

心儀「ところで優子ちゃんって、古いゲームが好きだったりするのかな…?」

 

シャミ子「そうですけど、どうしてそれを…?」

 

心儀「テレビの下にあるゲーム機、コントローラがスー○ァミっぽいなって思って」

 

シャミ子「スー○ァミを知ってるんですか!?(尻尾ピーン!)」

 

心儀「私も幼い頃に遊んだ事があるから…って、かなり興奮してる!!?」

 

シャミ子「古いゲームの話題で会話できる人がなかなか居ないので嬉しいんです!(キラキラ)」

 

心儀「な、なるほど…! どんなソフトがあるのか見てもいいかな?」

 

シャミ子「どうぞどうぞです!(興奮したまま)」

 

心儀「凄ッ! ド○○エシリーズは殆ど揃ってる!?」

 

シャミ子「RPGが好きなので、中古で集めました!(ドヤッ)」

 

心儀「他にも面白そうなレトロゲームがたくさんあるね…!」

 

シャミ子「ところで、心儀さんがハマったレトロゲームってありますか?」

 

心儀「レトロゲームでいったら、ド○○エにも関係するゲームの『ト○○コの大冒険』シリーズかな」

 

心儀「ダンジョンに入る度に毎回地形が変わるゲームシステムだったから、飽きる事なくめっちゃハマってたよ」

 

シャミ子「入る度に毎回地形が変わる!!? 何それ何それ面白そう!!!(わくわく尻尾)」

 

心儀「めっちゃ食いついてきたね! 『ト○○コの大冒険』シリーズの2と3はプレイ〇テー〇ョンの1や2がないと遊べないけど、1はスー○ァミ用のソフトだから中古で入手できればそのまま遊ぶことができるよ」

 

シャミ子「プレイ〇テー〇ョン…? もしかしてプレイキャストのことですか?」

 

心儀「こっちの世界ではプレイキャストと呼ばれているのか! それならその認識で問題ないと思うよ」

 

シャミ子「面白いゲームのタイトルを聞いたからには、中古でそのゲームソフトを探して、ゆくゆくはプレイキャストを手に入れてやります!!(キラキラ)」

 

心儀「レトロゲームへの熱意が凄い…!!」

 

シャミ子「趣味ですから♪」

 

 

 

まちカド心儀 ミニアニメ⑪

 

良子(カメラカシャッ…カシャッ…カシャッ…)

 

心儀「そのカメラ、とても気に入ったみたいだね」

 

良子「うん! これでお姉と心儀さんの雄姿を沢山写真に収めるね…!」(カシャッ)

 

心儀「そ、そんなに私、活躍してたかな…?(汗)」

 

良子「魔力の面でお姉に貢献しているし、お姉に的確なアドバイスもしているし、とても活躍していると良は思う!」(カシャ)

 

心儀「あ、ありがとう…(照)」

 

心儀「ところで、私はそのカメラにどんな感じに映っているのかな…?」

 

良子「? 普通に映っているよ…?」

 

心儀「えっ? 撮った写真、見てもいい…?」

 

良子「最初に撮った時の写真なら…」(PCの画面を見せて)

 

心儀「どれどr…!!? 本当に普通に映ってる!?」

 

良子「そんなに驚く事かな?(汗)」

 

心儀「だって、元々私は別の世界の人間なんだよ!? そんな私を頑張って表現しているこちらの世界の液晶、めちゃくちゃ凄すぎる…!!」

 

心儀.o(3次元姿の私を正確に表現する2次元のディスプレイ、何者なんだ!!?)

 

良子「良や他の人たちが心儀さんのことを可視できる時点で当然だと良は思うけど…(汗)」

 

シャミ子「心儀さん、外見の事になると謎の反応をしているような気がします…(汗)」

 

 

まちカド心儀 ミニアニメ⑫

 

心儀「桃さん、お見舞いに来たよ」

 

シャミ子「桃、熱が出ていましたが大丈夫でしたか?」

 

桃『うん、まぁ……でも、なんで心儀さんがここに居るのかな…?』

 

心儀「このミニアニメはパラレルワールド的な世界線だから、かくかくしかじかな理由でまたここに来れている感じだよ」

 

桃『な、なるほど…?』

 

シャミ子「食欲はありますか? 塩分と水分とビタミンは摂れていますか?」

 

シャミ子「消化にいい食材はありますか? オススメは生姜とネギとタマゴの入ったうどんです」

 

桃『食の話ばかりだね。そして普段よりグイグイ来るね』

 

シャミ子「弱っている時こそ魔法少女攻略のチャンスですから!←」

 

心儀「攻略するの!? 今回の目的はあくまでもお見舞いに来ただけだからね!?」

 

シャミ子「そこは問題ありません! 必殺!! まぞく侵略鍵開け!!!」

 

シャミ子「ごろごろにゃーちゃんっと…!」(『56562』と入力して戸を開けて中に入り)

 

心儀「何してるの!? って、パスワード変わってなかったんかい!(汗)」(とりあえず一緒に入り)

 

桃「不法侵入」

 

シャミ子「掃除機もかけます!」

 

心儀「私は他の家事をします…!」

 

 

 





最後まで見て頂き、ありがとうございました!

次回こそは喫茶あすら訪問会を執筆できるように頑張ります…!




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2丁目 ▷▷ 再会の多魔市⁉︎ 心儀、持ち前の魔力で再び協力(強力)なまぞくに‼︎
第13話 心儀ふたたび! 消毒したら多魔市へ⁉︎


まちかど心儀2丁目 ミニアニメ①

心儀「優子ちゃんがミニアニメでせいいき桜ヶ丘の名所を紹介していたので、私は紹介された名所の現代での聖地を紹介してみます」

心儀「まずは『たま健康ランド』の聖地、お○○の○様の多摩○○店です」

心儀「外装はほぼ完全に『たま健康ランド』の雰囲気が出ていますね(笑)」

心儀「ネットで調べたところ、入館料を払えばいろんな種類のお風呂に入れる上に漫画が自由に読めるスペースもあるようです」

心儀「さらに、別途料金を払えばマッサージを受けたり食事をしたりする事もできるようですよ!」

心儀「それでは早速、入り口で感染予防をしてから中に入ってみましょう」

心儀(入り口で消毒を行うと目眩がして次第に目の前が真っ暗になり)

心儀「えっ、な…しまった!」

心儀「消毒液もアルコール成分だった!! 多魔市に吸い込まれるううう!!!」

(ばんだ壮の門の前にワープするとシャミ子、桃、ミカンが待っていて)

シャミ子「みなさんお久しぶりです!」

桃「この度、『まちカド心儀2丁目』がスタートする事になりました」

ミカン「2丁目からは私、陽夏木ミカンも本格的に登場していくからよろしくね!」

心儀「という事で、またまた私が多魔市で色々と活躍する事になりました…(苦笑)」

心儀「果たしてどうなる事やら…気になる私の活躍は『まちカド心儀2丁目』の本編をご覧ください!」

心儀「またまた色々とお世話になりますが、よろしくお願いします…(汗)」(3人にお辞儀をして)

3人「こちらこそ(…!/です…!)」





という事で、再びここに心儀の多魔市での活動がスタートします!

では早速、2丁目の初回となる第13話をご覧ください!

(前半部分は心儀の現代帰還がメインになります)




 

-1丁目最終回のあらすじ-

新米まぞくの優子ちゃんが吉田家の封印を一部解き、その流れで私、白河心儀もようやく多魔市を抜け出して元の世界へ帰れる事となりました。

 

名残惜しくも約1ヶ月ほど関わった人たちに別れを告げ、私は今、せいいき桜ヶ丘駅へと向けて歩き始めています。

 

優子ちゃんと共に封印を解いてくれたお礼として吉田家からはお土産にいくつか料理を頂き、急に降り出した雨の中で現代帰還するという事で傘もそのまま頂きました。

 

ボロアパートの部屋ではあったものの、吉田家は本当に温かい家庭だったなぁ…

もし今後どこかで関わる事があったら、何かお礼がしたいなぁ…

 

とはいえ、次にこの街に来たら二度と現代帰還ができなくなってしまう可能性があるから、永遠に心の中の故郷になるのだろうなぁ…(苦笑)

 

 

そんな事を考えているうちに、せいいき桜ヶ丘駅に到着した。

 

大雨が降っていたものの、心なしか心は晴れ渡っているような気がした。

 

それと同時に、これで本当にこの街ともお別れだと思うと寂しさも募ってきた…

 

多魔市…絵で構成された不思議な空間に戸惑いまくる毎日だったけど、今振り返えるととてもいい思い出が沢山できたな…

 

 

改札通過、ICカードの磁気反応も問題なかった。

 

私と私の持ち物はずっと3次元のままだったけど、そんなものは関係ないと言わんばかりにこの世界はずっと相互的に反応してくれた。

 

そう思うと、画面を隔てる液晶という名の分厚い壁を取っ払ったら、本当は絵の世界も現実世界も区別なく共存できるのかもしれないなと密かに思った。

 

 

駅のホームへと向かうと、列車の利用客たちが最終列車を待っていた。

 

私の体は3次元、お土産の料理が入った風呂敷と折りたたんだ傘は2次元という混合した状況下にある私がホームに立っても、利用客の振る舞いは至って自然な反応だった。

 

3次元の人間が存在しても違和感を一切感じ取らないスルースキルは健全…やっぱり多魔市はとても不思議な街だったな。

 

そして、どんな者も快く受け入れてくれる優しい街でもあったな…

 

『まもなく2番線に、急行新宿(しんしゅく)行きが、6両編成で参ります。』

 

考え事をしているうちに、最終列車が駅のホームへと滑り込んだ。

 

駅の放送では「しんしゅく」とは言ったものの、本当に現代の新宿(しんじゅく)に戻る事ができるって事でいいんだよね…?

 

リリスさんの言葉を信じて、列車に乗り込もう…!!

 

『2番線の電車は、急行新宿(しんしゅく)行きです。』

『駆け込み乗車は、危ないですから、おやめください。』

『駆け込み乗車は、危ないですから、おやめください。』

 

空いている席に座ると、列車はどんどんせいいき桜ヶ丘駅を離れていく………

 

今まで本当にありがとう、多魔市…!

 

大変お世話になりました…!!

 

 

(突然目眩を感じる心儀)

 

うっ………な、なんだこれは……!!?(汗)

 

目の前が次第に真っ暗になっていく………………………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

☆ ☆ ☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

目を覚ますと、絵的な空間ではなく現実味を帯びた列車に乗車している事に気がついた。

 

………夢…………だったのかな……………?

 

その割には多魔市で起きた出来事は全てが現実だったかのようにハッキリと覚えている………

 

携帯のカレンダーやマップを確認してみると、今の時間はあの打ち上げが終わって終電に乗ってしばらく経った後で、場所は聖蹟桜ヶ丘駅を通過してすぐのようだった。

 

結構ビールを飲んだ割には不思議ともう酔いが覚めてる………これはもしかして………!?

 

足元を見ると3次元になった風呂敷と傘があった。

 

やっぱり、夢じゃなかった……!!?

 

念のために鞄を見てみると封筒が入っており、その中身を確認すると予感が確信へと変わった。

 

 

明らかに多魔市で見かけたお札と硬貨が無理矢理3次元化されている………やっぱり夢じゃなかったんだ……!!!

 

 

結局のところ、多魔市のお金は為替は同じでも、よく見るとデザインが現代のお金とは若干異なっているから、現代では偽札扱いになって使えないんだろうなぁ…

 

まあ、これも多魔市の思い出の一つとして大切に保管しておこう…(笑)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

☆ ☆ ☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

列車はしばらく走ると無事新宿(しんじゅく)駅へと到着した。

 

駅の構造が向こうの世界の新宿(しんしゅく)駅と全く同じだから、あのトラウマが地味に蘇るな…まあ、流石に魔法少女は潜んでないと思うけど……(苦笑)

 

 

そして念のために改札を通る時にICカードのチャージ残高を確認したら、案の定既にいくらかチャージ残高が減っていた。

 

恐らくせいせき桜ヶ丘駅に初めて降り立った時の運賃と、新宿(しんしゅく)駅までの片道分の運賃が引かれたんだろうな…(苦笑)

 

そして、バスタ新宿に向かうまではもちろん魔法少女は襲ってこなかったが、やっぱりハラハラしちゃう…このトラウマも思い出の一つなんだなー…と実感するわ…(汗)

 

バスタ新宿に到着…ここはあっちの世界では感情が揺らぐと呪いが出ちゃうというあの魔法少女と出会った場所だ…

 

結局あの魔法少女は一体誰だったんだろうと疑問に思ったが、その疑問は後に解決する事となるのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

☆ ☆ ☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

現代社会で変わらぬ日常を再び過ごすようになってから少し経ったある日のこと、SNSでビ○○カ○○聖蹟桜ヶ丘店の広告を偶然目にしたことから、ふとした興味が湧いてきた。

 

 

「せいいき桜ヶ丘駅」と検索してみたら、何が出てくるのだろう…???

 

 

思い切って検索してみたらこれがビンゴ!!

 

漫画のレビューをしているブログ記事から、私が入り込んでしまった作品が何なのかが判明した。

 

その情報を元に実際にその作品の漫画の1巻を買って読んでみると、なんと私が存在しない世界線で1人頑張っている優子ちゃんの姿があった…!!

 

私はこの作品の平行世界に飛ばされていたのだろうか…?

とはいえ話の展開や台詞などは私が経験したものとほぼ完全に一致しているのにも驚きだった。

 

世界の補正力ってすげー…!!(笑)

 

 

 

そして更に月日が経ち、その作品のアニメが放送され、もちろんリアタイで視聴すると共に、作品のグッズも収集していった。

原作の漫画は既に出版されている5巻まで全て買って読み、1~2巻はアニメと比較しながら何度か見たが、こう見ると本来まだ世に出回ってないはずだったアニメ映像の世界を少し改変する形で先行して体験してたんだな、私・・・

 

まあ、平行世界(?)とはいえ実際の吉田家から風呂敷、傘、お金を持ってきちゃって保管していることは誰も知る由がないけどね。

ちなみに、持ち帰る時以来はずっと3品とも日常生活で使うことなく家で大切に保管してたりする←

 

 

とはいえ、漫画やアニメの媒体越しでしか多魔市の人々とはもう出会えないだろうな・・・

 

と思っていたのだが・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

☆ ☆ ☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

少し時が経った2020年1月・・・

 

「まちカドまぞく」のアニメDVDを3巻まで既に入手し、4巻はせっかくだから思い出の地となる多摩市で手に入れようと、聖蹟桜ヶ丘を訪れていた。

 

そしてせっかくここまできたならと聖地巡礼も行い、いくつかの聖地を巡った後、「多魔健康ランド」の聖地となる某スーパー銭湯に今到着した。

 

入り口に入ると検温と手の消毒を求められたが、こう見ると最近流行り始めたコロナの感染予防があちこちで始まったなぁ…

 

さて、手の消毒を済ませて、アニメの世界で味わった湯舟とどう違うのかを体感してみますか!(消毒をすると…)

 

 

か・・・か・・か……あれっ、この感覚前にも味わったような…!!?(突然めまいを感じて)

 

あっ、もしかして消毒液……!!!!!(目の前が真っ暗になっていき)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

☆ ☆ ☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(ばんだ壮 入り口の門付近)

 

気がつくと、私は見覚えのある場所に立っていました。

 

そして……

 

 

良子「心儀さん、遂に戻ってきてくれたんだね…!!」

 

ミカン「な、なんでこんなところに…い、いいい、居るのかしら…!!?」

 

ミカン「桃やシャミ子が元の世界に帰ったって言ってたはずなのに!!!??」(かなり動揺)

 

心儀「と、とりあえず落ち着いて!! さもないと呪いがああぁ…!!!(滝汗)」

 

 

目の前には良子ちゃんとミカンちゃんが居るうぅ!!!

 

 

3人「………」

 

心儀「あれっ、何も起きない…???」

 

良子「もしかして、心儀さんにはミカンさんの魔法を無効化する力が…!?」

 

心儀「いや、それはないはず!!(汗)」

 

心儀「なんかの形で目に見えない呪いにかかったのかも…(苦笑)」

 

ミカン「それか、桃の方に呪いがいってるかもしれないわね…(汗)」

 

 

というか、不注意で多魔市に吸い込まれてしまった事が既に私にとっては呪いなんだけどね…()

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

☆ ☆ ☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(スーパーへと向かう3人)

 

ミカン「なるほど…それはとんだ災難だったわね…(苦笑)」

 

心儀「それまでお酒とかでアルコールを摂取しないように気をつけてたんだけどね…」

 

心儀「そして誤ってワープした先に、以前新宿(しんしゅく)で私を助けてくれた魔法少女が居たから更にびっくりしたわ…(苦笑)」

 

ミカン「桃やシャミ子から聞いた話からもしかしてと思ってたけど、こんな偶然もあるものなのね」

 

ミカン「こんな形での再会となって、私もびっくりしちゃったわ」

 

心儀「本当に久々の再会だったね…(苦笑)」

 

ミカン「久々といえば、良ちゃんに会うのも久々で二回目ね」

 

ミカン「良ちゃんたちのお父さんのことや家庭の事情などを桃から聞いたわ…大変ね」

 

良子「今までずっと父は長く帰って来られないと分かってたけど、実際には思ったよりも近くにいると知って、今は安心してる」

 

良子「それに、お姉も吉田家のために頑張っているし、何よりこうして心儀さんが帰ってきてくれて、これからはまたお姉の魔力が上がるから良、嬉しい…!」

 

心儀「そうか…次戻って来てしまったら二度と元の世界には戻れないだろうって言ってたよね、リリスさん…(涙)」

 

ミカン「もう戻ってこないという前提だったのよね、確か…」

 

心儀「流石に元の世界とサヨナラはツラいからね……もう手遅れだとは思うけど…」

 

ミカン「何か他に方法はないのかしら…?」

 

心儀「かくなる上はダメ元でリリスさんに魔力の流れを確認してもらうしかないか…」

 

良子「確かに、心儀さんがこっちの世界に居た時はお姉にいつも魔力を送っていたから、ご先祖様なら詳しい事が分かるかも…!」

 

心儀「今はそれを信じるしかない…(汗)」

 

 

早速詰みフラグが……まあ消毒液にアルコールが含まれているのを忘れてたうっかりで自業自得ではあるけど…(涙)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

☆ ☆ ☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(スーパーに到着して)

 

ミカン「このスーパーは昔と変わらないわね。懐かしいわ」

 

良子「ミカンさんはこの町に住んでいたことがあるの?」

 

ミカン「ええ、小さいころ実家の工場がこの町にあったの」

 

ミカン「わけあって壊れちゃって引っ越したんだけど」

 

ミカン「そのときに桃と桃のお姉さんにとってもお世話になったのよ」

 

良子「そうなんだ…」

 

良子「…ミカンさん、かんきつ類以外も買わないと…」

 

ミカン「ごめんなさいつい……!!」

 

 

私が居ても単行本の内容通りに会話が進む光景を目の前で見るのは、やっぱりちょっと変な気分…(汗)

 

場違い感があるから極力存在感消してるつもりだからかもしれないけど…

 

でも、まだアニメ化されてない範囲の光景をいち早く見られる(?)という特権は一応あるのか…?(苦笑)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

☆ ☆ ☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(再びばんだ壮)

 

久々に会ったら、優子ちゃんと桃さんはどんな反応をするんだろう……?

 

急にめっちゃ緊張してきた………(汗)

 

 

良子「お姉、ただいまー!」

 

シャミ子「あっ、おかえりなさーい、良、ミカンさん!」

 

ミカン「ただいまね」

 

桃「おかえり、良ちゃん、ミカン」

 

良子「さっきね、お買い物に行く途中に心儀さんに久々にあったよ」

 

桃・シャミ子「えっ!!?」

 

シャミ子「心儀さん、こっちの世界に戻ってきてたんですか!?」

 

桃「どうりで卵を割ったら急に失敗するようになったわけだ…←」

 

ミカン「桃…それは昔からでしょ?(汗)」

 

桃「それで、ケーキさんはまだ居るの…?」

 

ミカン「会ってからは私たちと一緒に行動してたから、すぐそこに…って、居ない!!?(汗)」

 

良子「あっ、今、階段の方に向かってる…!」

 

桃(廊下に出て)「ケーキさん!!」

 

心儀「はひぃ!!?(アセアセ)」

 

 

気がついたら、無意識に逃げようとしていた自分が居ました……(アセアセ)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

☆ ☆ ☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

吉田家に久々に招かれた私は、リリスさんに魔力の流れを見てもらっている間に、優子ちゃん達にもここまでの経緯を説明した。

 

 

シャミ子「なるほど…そんなことがあったんですね…」

 

心儀「感染予防しなきゃと思って行動したのが裏目に出ちゃったよ…アルコールはお酒だけに含まれているわけじゃなかったのにね…(汗)」

 

桃「それで、なんで逃げようとしたのかな…?」

 

心儀「だ、だって…低下していた優子ちゃんの魔力がまた戻るってなったら、桃さんこのまま私をこの世界に引き留めようとしそうだもん…(汗)」

 

桃「その辺りはケーキさんの魔力の状況次第かな」

 

桃「というか、どのみち状況によってはしばらく元の世界に戻れないことになるんでしょ…?」

 

心儀「ま、まあそうだけど…(汗)」

 

リリス「魔力の流れの詳細が分かったぞ!」

 

心儀「本当!?」

 

リリス「今回誤って摂取してしまったアルコールの量からすると、本来なら4時間だけこの町の結界に吸い寄せられるはずなのだが…」

 

心儀「えっ、い、意外!! という事はあと少しで私もまた元の世界に戻れる…?」

 

リリス「それが何故か知らんが、その時間が8倍されて合計32時間になっている…」

 

心儀「は、8倍!?(汗)」

 

リリス「しかも、8倍されたのは結界に引き寄せられてからすぐのようだ…」

 

心儀「という事は、もしかしてあの時に受けたミカンさんの呪いって、この8倍効果!?(アセアセ)」

 

ミカン「えっ、わ、私の呪いで!?(アセアセ)」

 

ミカン「なんとか元の世界に戻す方法がないかなと模索してたのに、逆にかえって迷惑を与えていたなんて…!!!」(動揺)

 

心儀「ミカンさん、落ち着いて!!(アセアセ)」

 

 

さっそくミカンちゃんの呪いを浴びまくって大変だったけど、まちカドまぞくのファンならまあ、ある意味ご褒美といったところなのだろうか…?(汗)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

☆ ☆ ☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

清子「盛り付けと買い出し、お疲れさまです!」

 

一同「かんぱーい!!」

 

心儀「もう一度聞きますけど、私までこんな豪華な肉たちを頂いていいんですか…???」

 

心儀「事故で一時的にこっちに留まることになっているだけにすぎないのですが…!!」

 

 

泊めてもらえるだけでもありがたいのに…!!!

 

 

清子「いいんですよ。 前にも言いましたが、心儀さんはもう家族同然ですので…!」

 

 

すげぇ待遇…やはり吉田家を救った英雄は続くな……!(笑)

 

私の契約している携帯会社は柔らかい銀行だけど…w(ヒュウゥ~)

 

それはさておき、再び降り立った多魔市があの時からの時系列続きでよかったわ…(苦笑)

 

 

シャミ子「私、牛すき焼きって初めて食べま(はむっ)…………………」

 

シャミ子「……………………………………………………………………………………」

 

桃「…シャミ子?」

 

シャミ子「はっ! すみませんキャパ以上の旨みで変な感じに…」

 

 

そして、1巻の内容に降り立っていた時とは違って単行本で内容把握してしているから、時々笑いを堪えるのが辛い…ww

 

あと明日1日が終わったら、今度こそは消毒液にも気を付けるようにしよ…(苦笑)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

☆ ☆ ☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

心儀「ふぅ…」(お腹いっぱいになって)

 

 

さて、あまり物語に介入しない為にも、そろそろ先に寝ることにしようかな…

 

 

リリス『みなの者…聞こえますか…』

 

リリス『豆腐とネギが食べごろです…片付けるのです…』

 

リリス『余はそろそろうどんに移行したいのです…』

 

心儀「リリスさん、わざわざ脳内に直接語り掛けなくても…(汗)」

 

 

やっべぇ…展開知ってるはずなのに思わずツッコミ入れちまったぜ…(汗)

 

 

ミカン「心儀さんも1ついかがかしら…?」(近づいてきて)

 

心儀「ミカンさん、これは…?」

 

ミカン「あまった牛肉で作った塩レモン焼きよ」

 

心儀「あ、ありがとう…!」(1つ取って食べて)「お、美味しい…!(キラキラ)」

 

ミカン「でしょ?♪」

 

 

とんだ災難だったとはいえ、普通なら味わう事のできない異世界グルメを味わえるのは特権だなぁ…♪

 

そしてミカンちゃんは桃さんにも塩レモン焼きを渡しに行ったが、その際に優子ちゃんがひっそり塩レモン焼きを盗み食いしてた件については見なかったことにしよう…w

 

こうみると、漫画のコマだけでは見えない部分が実は裏では…パターンって結構あるものなんだなぁ…(笑)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

☆ ☆ ☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シャミ子「そうだ。封印されしお父さんにも赤い肉をお供えしましょう」

 

ミカン「あら?」

 

シャミ子「どうしたんですか、ミカンさん?」

 

ミカン「その箱…うちの実家の工場で使ってる箱とお揃いだわ。」

 

シャミ子「えっ!?」

 

ミカン「今も私の部屋にいくつかあるわよ。引っ越しする時に持ってきたから」

 

ミカン「ほら」(どーん!)

 

シャミ子「おとーさんがいっぱいだー!!」

 

桃「意味が分からない…つまりえっと…」

 

桃「姉はヨシュアさんを流通用の段ボールに封印したってこと…でしょうか?」

 

清子「まあまあ。今は楽しい歓迎会の場です。あとで考えましょ」

 

桃「お母さんは落ち着きすぎです!」

 

清子「それではお父さんを入れてシャッフルクイズしたら面白そうですぅ~当てる自信アリです♪」

 

桃「だとしてもやめましょう…!!」

 

清子「えぇ~でもぉ~自信アリアリなんですぅ~」

 

『がんばれシャミ子!! シャッフルクイズは当ててくれないと傷つくぞ!!』

 

 

後半眠気で半分寝ててツッコミを入れる気力もなかったけど、やっぱり私が介入しててもほぼ単行本の出来事通りに進んでいく平行世界…すごいな…w

 

 

 





という事で、まちカド心儀2丁目の最初のお話をお送りしました!

いろいろ構想を考えてたら投稿に時間がかかってしまいましたが、楽しんで読んでくれたのなら嬉しいです…!


本家の放送と同時進行で進められずかなり執筆が遅れていますが、2話以降も読者のみなさまに楽しんでもらえるように頑張って書いていきます…!!


今回はここまで

次回もお楽しみに!



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第14話 廃墟探索! まぞく新たなる武器!

まちかど心儀 ミニアニメ②

心儀「ところで気になった事が一つあるんだけど、吉田家の結界ってもしかしてばんだ荘全体に対して効力があったりするのかな…?」

桃「恐らくそうだと思う…以前に私がシャミ子の家を捕捉しようとした時は、シャミ子から許可を得るまでばんだ荘の建物すら見つけることができなかった」

ミカン「私も、ばんだ荘に引っ越してきたあの日、シャミ子に話しかけられるまではただの廃墟にしか見えなかったわ…」

心儀「やっぱりか…」

桃・ミカン「やっぱり…?」

心儀「優子ちゃんから聞いた話なんだけど、ミカンさんは光闇割を利用してばんだ荘に住むことに決めたんだって…?」

ミカン「そ、そうだけど…?」

心儀「そこの不動産屋さん、ばんだ荘に結界が張られていることを果たして知っていたのだろうか…?(汗)」

心儀「もしも吉田家に招かれなかったら一生辿り着けないから、契約したところで意味ないと思うのに…(苦笑)」

桃「多分、一般の人は結界の事をよく知らないから、こういう事が起きているのかも…」

心儀「なるほど…それか不動産屋さんは吉田家が快く受け入れてくれる入居者だと知っていたのかも…?」

ミカン「そういう事ってあるのかしら…?」

心儀「分からないよー?← 誰とは言わないけど、吉田家に住む魔族の事を好きになってしまった魔法少j…うぐっ!!(汗)」(桃に口を塞がれ)

桃「!?/////(かあぁー…!!!)」(思わず心儀の口を塞いで)

桃「それ以上言ったら、必殺技を一つお見舞いするから、もう言わないように…///」(心儀の口を塞ぎながら)

心儀「いかはかふよふぺはまめまい…ほえむままみめぴぱ!!(汗)」(桃の手首を握って引き離そうとするも失敗して)

(※力が強くて離せない…ごべんなざいでぢだ!!)

ミカン「桃、あなた反応が分かりやすいわね…(汗)」





\今日は月曜日/

という事で、みなさまお待ちかねのまちカド心儀を更新しちゃります!!
(本当に待たせてごめんね…/汗)


多魔市に吸い寄せられてしまう効果が翌日まで続く事になった心儀は、残りの1日を多魔市の人たちとどう過ごすことになるのだろうか…?

という事で、今回は原作では30丁目と31丁目、アニメでは2期2話となるストーリーに心儀を存在させたらどうなるかを見守っていく事にしましょう…!


(※なんとかの杖を使う部分のやりとりを書き上げるのが間に合わなかったので正確には杖発掘までです…ごべんなさい/汗)

(※書けなかった続きは次回15話冒頭に載せるので乞うご期待ください!)

【追記】
追加で書いたなんとかの杖を試すシーンが思った以上に長くなってしまった為、14.5話として別で投稿しました。

また、少しだけ微修正加えています。




(朝、吉田家)

 

ミカン「この町のはずれに私の旧実家の廃工場があるの」

 

ミカン「この箱はそこで使われていたものよ」

 

シャミ子「つまり…その廃工場におとーさんが封印された状況のヒントがあるかも」

 

桃「可能性はある…行ってみよう」

 

桃「今日まではケーキさんがこっちの世界に居られるようだし、魔力上昇効果で何かが見つかるかもしれない」

 

心儀「そ、そうだね…!(汗)」

 

 

本家では私不在でも例の杖を発見できる事を知っているからあれだけど…ここが平行世界線で本家に影響を及ぼさないのなら……まあいっか…(苦笑)

 

 

清子「優子…そして若い魔法少女の皆さん…父を探しに旅立つのですね……」

 

シャミ子「おかーさん!? 顔色おかしくないですか!?」

 

リリス「うぷぷ…マ…マッスグ…マッスグモッテェ…?(汗)」

 

清子「二日酔いとは罪深い…」

 

清子「お父さんが増殖する素敵な幻覚が見えます…」

 

シャミ子「おかーさん、これは現実です!!」

 

心儀「清子さん…(汗)」

 

 

とはいえ、単行本で見たお話がこうしてうごいてハミだせ!な光景として見られるのはある意味特権だな…///

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

☆ ☆ ☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(ばんだ壮 202号室 入口前)

 

桃「ミカンの昔の家は姉が大破させて、ミカンの親から買い取ったんだ」

 

シャミ子「そうだったんですか」

 

ミカン「確か、今は桜さんの所有物になっているのよね?」

 

桃「うん。私は家に鍵を取りに行くから、3人は先行ってて。シャミ子とケーキさんはもう行ったことがあるよ」

 

心儀「行ったことある場所…もしかして変わった形の跡が残っていたあの倉庫のこと…?」

 

桃「今想像している場所で多分、合ってる」

 

ミカン・シャミ子「変わった形の跡…???」

 

心儀「多分行けば分かると思う…(半分棒)」

 

 

この後、優子ちゃんはまぞくのトラウマ製造工場って言うぐらいだから先に場所知ったら行かないって言いそうだし…(苦笑)

 

ミカンちゃんも倉庫の実態を先に知ってこんな所で呪い発動されたら何が起きるか分からないから、2人とも許して…(汗)

 

 

心儀「それと、確かあそこ結構色々と散らかってたと思うし、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()…?」

 

桃「確かに、何か発掘するには必要だね…!」

 

桃「ナイスだよ、ケーキさん…!!」

 

心儀「ど、どうも…///」

 

 

なんかまた私の評価が高くなりそうな気がするけど…これぐらいしかしてあげられる事がないから、まあいいか…(苦笑)

 

 

桃「そしたら私は鍵とシャベルを家から持って行くから、3人は先行ってて」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

☆ ☆ ☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(ひなつき家の工場跡地)

 

シャミ子「こ…ここは…」

 

シャミ子.o(チクタクチクタクチクタクチクタク……)

 

シャミ子「魔族のトラウマ製造工場!!!」

 

ミカン「そんなもん作ってなかったわよ!!」

 

ミカン「素敵なお菓子をいっぱい作ってました!!」

 

心儀「あはは…(苦笑)」

 

 

さっきから多くの光景がデジャヴだけど、声が付くとまた違って見えるものだなぁ…(笑)

 

 

シャミ子「工場が壊れるって一体何があったんですか?」

 

ミカン「…昔ね、工場の経営が傾いたことがあって」

 

ミカン「追い詰められたうちのパパが、手を出してはいけない儀式に手を出したの」

 

シャミ子「儀式をするパパ!!」

 

シャミ子「儀式って何ですか!? どんな儀式なんですか!!?」

 

ミカン「ええっと…儀式は悪魔召喚系…」

 

シャミ子「悪魔召喚!! ミカンさんのパパとは!?」

 

ミカン「うちのパパは衛生服が似合う素敵なヒゲダンディーで…」

 

シャミ子「もっと詳しくだ!!」

 

ミカン「どうしてそんなに興奮してるの!?」

 

シャミ子「すみません! 何かワクワクする単語がいっぱい出てきて!!」

 

心儀「うん、とりあえず落ち着こう? 優子ちゃん?(苦笑)」

 

 

まあ確かに、私もファンタジー系な不思議好きだから、気持ちが分からんでもないけどね…(苦笑)

 

 

ミカン「パパの望みは『工場と家族を守る』こと。見よう見まねの作法と裏道の触媒で呼び出された悪魔が、けっこうキてる存在だったの」

 

ミカン「その子はパパの望みを超解釈して、『一人っ子の私を困らせたものを無制限に破壊』する呪いをかけた」

 

シャミ子「ひどい!! 国語ならマイナス100点です!!」

 

ミカン「パパは、大きな望みを楽して叶えようとしちゃったのね…そこがつけこみポイントだったのよ。」

 

ミカン「…近道で叶う望みなんて……まがいものなのに…」

 

シャミ子「近道したい気持ちにつけこむ…なるほどそんなやりかたが…うーん、深い…深すぎる…!」

 

ミカン「どうしてメモを取ってるのかしら…!?」

 

心儀「隙あれば桃さんを…か…(苦笑)」

 

シャミ子「そうですそうです!!」

 

ミカン「…(汗) 話を続けてもいいかしら…?(汗)」

 

シャミ子「あ、はい! お願いします…!!」

 

心儀「中断させてごめん、続けて…!」

 

ミカン「そして、さらに悪魔は私の心に勝手に間借りして、壊したもののエネルギーを吸いながら成長したの…」

 

ミカン「それで桜さんに相談がいったのよ。私はその時初めて桃に会ったわ」

 

シャミ子「桃! 小さかった頃の桃ってどんな感じだったんですか?」

 

ミカン「一言で言うなら、あの頃の桃は大天使!!」

 

シャミ子「天使の桃!!」(ドカーン!!)

 

シャミ子(カッ)

 

ミカン「聞きたい? 聞きたい?♪」

 

シャミ子「超聞きたいです! 鬼桃が来る前に早く話して!!」

 

ミカン「そうよね、私も話したい!」

 

ミカン・シャミ子「キャッキャッ♪♪ウフフ♪♪ウフキャッウフ♪♪」

 

心儀「…………(苦笑)」

 

 

展開知っていても原作のコマが映像と声付きで新たに見られるのは有り難いけど、私がこの場に居合わせるメリットってある…?(汗)

 

2人のテンションの変化についていけない……とはいえ、キャッキャッウフフ言ってたのは初めて知ったな…(苦笑)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

☆ ☆ ☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(10年前)

 

子ミカン(倉庫の隅で泣いている)

 

子桃(倉庫入り口の鍵を破壊してこじ開け)

 

子桃『はじめまして。私は桃』

 

子ミカン『もも…?』

 

子桃『魔法少女千代田桜から頼まれて、事件解決まで君の世話をする』

 

子ミカン『この倉庫おっきい鍵かけてたんだけど…』

 

子桃『普通に開いたよ』

 

子ミカン『壊れてる!!』

 

子ミカン『レディーの隠れ家に勝手に入ってこないで!』

 

子桃『ミカンちゃん、何日もご飯食べてないでしょ? あとここ倉庫だし寒いし』

 

子ミカン『私に近づいた人はみんな病院送りになっちゃう…ママにも怪我をさせちゃったわ』

 

子ミカン『私はもう一生ここから出ない…!』

 

子ミカン『…!! 呪いが出ちゃうから近づくな!!』

 

(子ミカンの呪いが発動……)

 

子桃(防御で無事)

 

子桃『大丈夫。私は強いから、呪いをくらっても倒れない』

 

子桃『だから、泣いてもいいから、独りぼっちにならないで』

 

子ミカン『…!! ありがとう、桃…!(涙)』

 

子桃『おなかすいてるでしょ? ご飯持ってきた』

 

子ミカン『これ何?』

 

子桃『おにぎり…のつもり…』

 

子ミカン『何でピンク色なの?』

 

子桃『私も分からない…』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

☆ ☆ ☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ミカン「桜さんの尽力で私の中の悪魔は沈静化された。でも工場は壊れちゃってこの町から引っ越したの」

 

ミカン「でも桃があの時言ってくれたことはずっと忘れない」

 

シャミ子「そんなことがあったんですね。すっごく素敵な思い出です…!」

 

ミカン「ピンク飯の味だけ記憶からきれいに消えてるけど、多分おいしくいただいたんだと思うわ多分…」(カタカタカタカタ…)

 

シャミ子「他に桃の天使エピソードはありますか?」

 

ミカン「えっ? そうね。 天使だった頃の桃は変身する時に踊って…んむっ!!?」

 

桃「そこまで…」(ミカンの口塞ぎ)

 

シャミ子「鬼桃が来たぁー!!!」

 

心儀「やっぱりそうなるよね…(苦笑)」

 

 

うん、ここまで原作の単行本通りの展開……やはり桃さんの昔の秘密は平行世界でも今明かされないか…(汗)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

☆ ☆ ☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ミカン「あの倉庫は私にとって思い出の場所なのよ」

 

桃「開いたよ」

 

ミカン「つらかったことも嬉しかったこともあの倉庫に詰まってる。懐かしいわ」

 

ミカン「……って……」(青ざめ)

 

ミカン「壊れてる!? 無いっ!! 甘くて酸っぱいミカン味の思い出の倉庫が、奇麗さっぱりぶっ壊れてるわ!!!」

 

桃「ミカン落ち着いて…」(雨が降りキツツキが3羽飛んできて)

 

ミカン「落ち着けるか!!」

 

ミカン「あなたいくらでも呪いをぶっかけろって言ったでしょ!! 一生ぶっかけてやるわよこんちくしょー!!!」

 

桃「そこまでは言ってない…」(大雨になり更にキツツキが3羽飛んできて)

 

 

なんか、動くようになってからキツツキが6羽に倍増してね…?(笑)

それか単行本は1コマで表現されてて3羽に見えただけなのか…

 

そして、倍増した事によって私まで止まり木ポジになってるし…(汗)

 

 

シャミ子(←3羽のキツツキが止まっている)

心 儀 (←3羽のキツツキが止まっている)

 

 

ミカン「なんで私の思い出が消し飛んでるのよ!!」

 

桃「…姉がミカンの悪魔を抑える時に、工場を壊したって聞いたよ」

 

ミカン「私の事件で壊れたのは工場の機関部とインフラ!」

 

(キツツキが数羽飛び立ち)

 

ミカン「この倉庫は大して壊れてなかった!」

 

ミカン「引っ越す前に目に焼き付けたんだから!」

 

ミカン「私そこは忘れないわよっ!」

 

桃「…何か勘違いしてるんじゃないの?」

 

シャミ子「…ピンク飯で記憶が消えたのではないでしょうか?」

 

ミカン「あれは意図的に記憶を消してるだけよ!」

 

心儀「それか、ピンク飯に匹敵する何か別の魔法をかけられたか…」

 

桃「3人とも、私のご飯の話はやめない?」

 

心儀「ご、ごめん…(汗)」

 

桃「姉が失踪した直後、私がこの工場に来た時は、既に倉庫は壊れていた。シャミ子。メモ帳」

 

シャミ子「あ。はい」

 

桃「ちょっと時系列を整理して…このボールペン出が悪いな」

 

シャミ子「いや…何となく渡しちゃったけど、貴様私を秘書代わりにするなー!! くぬぅ〜!! くぬぅ〜!!」

 

心儀「これ、使います…?」(予備のボールペンを取り出して桃に差し出し)

 

桃「えっ、予備のボールペン…?」

 

心儀「何かあった時の為に自分用に持ち歩いてたから…」

 

 

嘘…本当は先の展開を知ってたから、吉田家のメモ帳の棚のところにある予備のボールペンをこっそりと借りてきました←

 

今日で今度こそ本当に最後になるのなら、最後ぐらいはね…?

これぐらいなら、話に大きくは影響しないと思うし…

 

 

桃「ありがとう」(受け取り)

 

桃「ん…?」(メモ帳に何かを見つけた)

 

心儀「ありゃま…w(棒)」

 

 

優子ちゃんバレちゃったねぇ〜…まあこうなる事は知ってたけど←

 

 

桃「何これ? 弱みにつけこむ?」

 

シャミ子「しまった! 見るな!! めくるなぁ~!!!」

 

心儀「さっきミカンさんから話を聞いてる時にひっそり作戦練ってたものね…(苦笑)」

 

桃「私に内緒でこんな作戦を立てるなんて…やっぱりシャミ子はズルまぞくだったのかな?←」

 

シャミ子「ぐぬぬうぅ〜!!(汗)」

 

ミカン「あっ! この痕跡は桜さんの大技サクラメントキャノン!!」

 

シャミ子「ワクワクする単語出たぁ!!(キラキラ)」

 

シャミ子「桜さんの大技、サクラメントキャノンとは!?」

 

桃「ごめん今整理中だからあとで」

 

シャミ子「あとで説明してくれるんですか!?」

 

桃「あーうんするする(棒)」

 

シャミ子「誠意のない返事…」

 

心儀「毎度のごとく必殺技にときめく優子ちゃん…(笑)」

 

 

前に1ヶ月ほど共に過ごした事もあるからもう見慣れたわ…(笑)

 

 

ミカン「サクラメントキャノンは、桜の花びら状のプリズムがひらひら~っと舞って、そのあと景色がピンクになって極太レーザーがドーンって感じの技よ」

 

シャミ子「なるほど!」

 

ミカン「ちなみにフレッシュピーチハートシャワーは…ぷぐり!!」(ノートで顔を塞がれ)

 

桃「君達プチうるさい」(ミカンの顔を塞ぎながら)

 

シャミ子「ミカンさ~ん!!(アセアセ)」

 

心儀「そして桃さんは絶対に必殺技の秘密を明かさない…(苦笑)」

 

桃「一応、企業秘密だからね←」

 

ミカン「その割には前に寸止めでシャミ子に打とうとしてたような気がするけど…(汗)」

 

シャミ子「不覚にもあの時は危機管理フォームに無理矢理変身されられた時でした…(汗)」

 

桃「とにかく今は姉の手がかりを見つけるのが最優先だから、必殺技についてはまたいつか話すかもしれない」

 

心儀・シャミ子・ミカン.o(と言っておきながらずっと話さなさそう…)

 

桃「話を戻すけど、この工場は姉によって2回壊された」

 

桃「一度目はミカンを助ける時」

 

桃「二度目は多分、失踪直前にヨシュアさんと共闘した時」

 

桃「つまり、これは桜さんの失踪直前の痕跡…」

 

桃「倉庫跡を調べよう。シャベルも持ってきた事だし、瓦礫を片付けつつ少し地面も掘ってみようか」(シャベルを使って瓦礫をどかし始め)

 

心儀「じゃあ私たちは違う場所を手分けして探そうか…!」

 

シャミ子「はい…!」 ミカン「ええ!」

 

心儀「私はあっちを調べてみるよ…!」

 

ミカン「私はこっちを調べるわ…!」

 

シャミ子「むぬぅ…」(穴の隙間を覗き込み)

 

シャミ子「ところで、私達は何を探してるんですか?」

 

桃「姉の手がかり。 一番ベストなのはコアが見つかること」

 

シャミ子「コアって確か、魔法少女が消滅した時に残るものだったでしょうか?」

 

ミカン「それで間違いないわ。でも、どうしてシャミ子がそんなことを知っているのかしら?」

 

 

!? 私の影響で夢への滞在時間が長くなったことによる弊害が…(汗)

 

 

心儀「これはね…シャミ子ちゃんが悪夢を見た時に夢の中の桃さんが教えてくれたらしくて…」

 

ミカン「なるほど…」

 

桃「知らないところで勝手に情報漏洩してたらしいけど…今思えばシャミ子の能力的に実は私の夢に入ってきてた可能性もありそうだね…?」

 

シャミ子「そ、そんなことはないです偶然です!!(汗)」(嘘をついて誤魔化して)

 

心儀「そう、偶然偶然!!(汗)」(話合わせて)

 

 

イレギュラーパターン来たけど、これは元々自分が影響与えた事だから仕方ないか…(アセアセ)

 

 

桃「…まあとにかく、今は桜さんの手がかりを見つけることが最優先だから、寧ろ知っておいた方がいいか…」

 

ミカン「桃、あなたそういうところよ…(汗) 寧ろ知ってないと見つける基準にならないじゃないの…(汗)」

 

ミカン「それはさておき、他にも何か気になる事はあるかしら?」

 

シャミ子「あります…! そのコアってどんな形なんですか?」

 

ミカン「そうね…コアはその人の心の形によるから、発見できるまでは分からないわ」

 

シャミ子「形が分からないものを探すんですか!?」

 

シャミ子「う~ん…道に転がる軍手とか、セミさんに擬態してたらどうしよう…」

 

桃「恐らくそういう脈絡のない形は取らない。 魔法っぽい形になる……はず」

 

心儀「生き物だったらまるで妖精のような振る舞いとかをするのかな」

 

 

結末知ってると頭の中でイメージ持てちゃう…(苦笑)

 

 

桃「そんな感じになるのかな…あまり想像がつかないけど…」

 

シャミ子「むむ…難しい……」

 

桃「とりあえず、私は今度はあっちを見てみるよ」

 

心儀「とはいえ簡単にコアが見つかったら誰も苦労しないわなぁ…(棒)」

 

桃「うーん…」

 

ミカン「ねえねえシャミ子。 そして心儀さん」

 

心儀「はい!」 シャミ子「はい…!」

 

ミカン「桃って昔もう少し笑顔だったと思うの。 今は何か硬い感じだわ」

 

シャミ子「それは、お姉さんが見つからないから?」

 

ミカン「それもあると思うんだけど、小学校の頃も何度か組んだけど、もう少し笑顔だったわ」

 

シャミ子「へぇ~」

 

ミカン「昔の話をするとキュッと締められるし、筋力は必要以上のステージにいってるし、何かあったのかしら…?」

 

心儀「何か人に言えない悩みを抱えているかもしれないね…」

 

シャミ子「あり得そうです…桃はあまりにも一人でいいかんじにしすぎています…」

 

(ズドーン!!)

 

心儀・シャミ子・ミカン「!!?」

 

桃「ほいっ!」(デカくて重そうな岩を持ち上げて遠くに投げ)

 

シャミ子「筋力は魔力で補っていると聞きましたけど、あの石、掘ったんですか!?」

 

ミカン「あれは魔法少女的にも若干引くやつよ…」

 

心儀「なんだか途中からシャベル無しの素手でいってない…?(汗)」

 

シャミ子「確かに桃ってあんまり笑わないです。 私この工場で魔力修業をしたことがあって、あの時は少しだけ機嫌がよさそうでした」

 

シャミ子「多分、私が恥ずかしいことを言ったので面白かったんです」

 

ミカン「何を言ったの?」

 

シャミ子「んと…みんなが仲良く…」

 

『あっちを見て…?』

 

シャミ子「えっ?」心儀「ふぁっ!?」

 

 

今のは、もしや桜さんの声!?///

 

思った以上に優しい声……それを耳元で聞けたのは贅沢すぎる…/////

 

 

シャミ子「…ミカンさん、心儀さん、今何か言いましたか?」

 

ミカン「えっ? 何も言ってないわよ?」

 

心儀「私は驚いた声を少し出しちゃったけど…」

 

シャミ子「驚いた声…という事は心儀さんも聞こえたんですか!?」

 

心儀「うん、聞こえたよ…?」

 

シャミ子「私も何か聞こえました…」(声がした方へと向かい)

 

ミカン「あ、ちょっと、シャミ子…?」

 

心儀「今優子ちゃんが居る辺りから『あっちを見て』って声がしたような気がしたから…何かが出てくるかも…?(半分棒)」

 

シャミ子(声がした辺りを探して)

 

シャミ子「あっ。 これは…」

 

心儀「証拠写真、撮るね…?」(近づいて咄嗟にステッキをスマホのカメラで撮り)

 

シャミ子「み…見つけちゃいました~!!」

 

『ぶきを てにいれた!!』

 

心儀「あっ、待って優子ちゃん!!(汗)」(追いかけ)

 

桃「うーん…」

 

シャミ子「も…もももももももも桃ぉ~!!」(慌てて桃に猛ダッシュで駆け寄り)

 

桃「何?」

 

シャミ子「手がかり…手がかりらしきものを…」

 

心儀「もう…そんなに勢いよくダッシュしなくてもいいじゃない…(汗)」(追いついて)

 

シャミ子「ほら! 何かのステッキです!!」

 

桃「フォーク…だよね?」

 

シャミ子「えっ? あれ? 違っ!? さっきまでステッキで…あれ!?」

 

桃「シャミ子、おなかすいてるの?」

 

シャミ子「何だその顔は!!」

 

桃「フォークとステッキを間違えたの?」

 

シャミ子「違います! 掘り出した時はステッキの形をしていて!」

 

シャミ子「でも気づけばフォーク化していたんです~!!」

 

桃「幻覚…なのかな?」

 

ミカン「ただのフォークを見つけてあんなに変に興奮していたなんて…」

 

桃・ミカン「うわ~…」(ドン引き)

 

シャミ子「だから何だその顔は!!」

 

シャミ子「ほんとにほんとだぞ!!」

 

桃「ごめんね。今日は暑かったね」

 

ミカン「この角があると帽子がかぶりづらそうね…」

 

シャミ子「哀れむな~!!」

 

心儀「もぅ…慌てるからそうなるんだよ…(苦笑)」

 

シャミ子「へ…?」

 

心儀「今優子ちゃんが持ってるフォーク、魔法のステッキだった証拠写真を咄嗟に残したよ」

 

心儀(3人にさっき撮ったステッキの写真を見せて)

 

シャミ子「そうです!そうです!!このステッキでした!!!」

 

桃「ケーキさんが撮ったのなら、間違いはなさそうだね」

 

ミカン「シャミ子、疑ってごめんなさいね…(汗)」

 

 

 

 




(14.5話へ続く…!!)


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第14.5話 一子相伝!? と思ったら心儀さんも…!?

今日は宿敵…失礼、祝日かつGWの真っ只中という事で、今回は1丁目で書ききれなかった本編エピソードを3本立てでお送りしちゃります!!


…と言いたかったところですが、本編の書ききれなかった続きが思いの外かなり長くなってしまったので、EXとして投稿予定だった本編未公開エピソードはまた後ほど投稿するとして、本編14話の続きをご覧ください…!!







 

廃工場を探索した日の夜、清子さんに魔法のステッキが見つかった事を報告すると、清子さんはすぐにピンときたようで私たちを褒め称えた。

 

 

清子「でっかい発見です優子、心儀さん。 その杖はお父さんの持ち物で間違いありません」

 

清子「由緒正しきメイドインメソポタミアの…えっと……」

 

清子「なんとかの杖!」

 

シャミ子「おかーさんど忘れですか!!?」

 

 

そして、この世界でも名称不明扱いになるだろうな…ステッキさん…(苦笑)

 

 

清子「お父さんいわく、これは一族の魔力をかけ算的に増幅し、棒状の物なら自由に変形できる、すっごく便利な杖です」

 

シャミ子・桃・良子「えっ!!?」

 

心儀「おぉ…!」

 

桃「それは…とんでもなくすごいものだと思うんですけど……ヘタしたら伝説級の…」

 

桃「清子さん、名前を思い出せませんか?」

 

清子「う~ん何でしたっけ…? 何か印象のうっすい横文字ネームだったんです」

 

桃「…!!」

 

桃「リリスさん、覚えていませんか?」

 

シャミ子「ご先祖…」

 

リリス「う~ん…うぷぷ~…」

 

リリス「ダメ……二日酔いで頭痛い…」

 

シャミ子「ご先祖、頑張って!」

 

リリス「弱ってる時期にヨシュアから夢の中で聞いたから、『ア』から始まったことは覚えてる…」

 

桃「悪魔の杖。暗黒の杖」

 

リリス「何か違う感じ」

 

シャミ子「脂身の杖。あんぱんの杖」

 

リリス「もっと横文字系だったぞ」

 

シャミ子「………(汗)」

 

 

本当は『アロンの杖』と知っている私であるが、それを発言するか本家通りに名称不明にするか、ちょっとだけ揺れ動いている…(苦笑)

 

 

シャミ子「心儀さんは何か分かったりしますか…?」

 

心儀「うーん…分からないなぁ…(汗/棒)」

 

シャミ子「そうですよね…(汗)」

 

 

迷った挙句、本家通りの名称で行く事にしてみた…

 

某RPGゲームでもアニメより先行して「なんとかの杖〜!!」って優子ちゃんが叫んでいる事だし…(苦笑)

 

 

シャミ子「でも……どうして私が握ったら変身したんでしょう?」

 

リリス「恐らく、久々に魔族が握ったことで活性化したのだろう。 それは本来実体のないもので、周辺の価値観の影響を受けやすいらしい」

 

リリス(水を飲んで)

 

リリス「ぷは~! ヨシュアはそれを主に武器として使っていたようだ。 お主の武器観の一番上の引き出しがフォークだったのだ」

 

リリス「シャミ子よ、武器観を鍛えるのだ。 海外のドラマとかをたくさん見るのだ」

 

シャミ子「ドラマ…」

 

桃「そこまで言えて、みなさんどうして名前が出てこないんです?」

 

桃「それはヨシュアさんの物みたいだから、吉田家で持っていてください」

 

清子「分かりました。 桃さんありがとうございます」

 

桃「いえ、元々うちの姉が元凶ですし。責任を果たしているだけです」

 

清子「そんなこと思わないで! ずっと見つからなかったうちの大切な家宝が見つかったんです」

 

清子「一歩前進です」(グイッ)

 

清子「感謝しています」(グイッ)

 

桃「あ…はい…」(近づかれ)

 

清子「久々に布団が3枚同時に干せるようになります」

 

桃「あの! 物干し竿として使っていたんですか?」(青ざめ)

 

桃「うぅ…」

 

清子「なんとかの杖は優子に預けます」

 

シャミ子「ほぇ…!」

 

清子「宴会芸から武器、物干しまでこなせる凄い杖です」

 

清子「自分と大切なものを守るために使ってください」

 

シャミ子「私が持っていていいんですか?」

 

清子「それはお父さんの直系でないと使えないみたいです。 たまに物干し竿に貸してください」

 

シャミ子「やった~!! じゃあ早速使ってみましょう!! なんとかの杖を!!!」

 

桃「何かワクワクしてない?」

 

シャミ子「だって魔法の杖ですよ!!」(桃の頭を尻尾でぺちこぺちこ)

 

シャミ子「私のさじ加減で変形するんですよ!! 」(桃の頭をぺちこぺちこ)

 

シャミ子「フォークなのに! さじ加減!!」(桃の頭をぺちこry)

 

シャミ子「フォークなのに! さじ加減!!」(桃の頭をry)

 

桃「そうだね…」(引いて)

 

シャミ子「フォークなのに!! さじ加減!!!!」

 

清子「では一度何か出してみましょう」

 

シャミ子「はい!!♪」

 

清子「強い武器をイメージして気合いを入れる」

 

シャミ子「はい!」

 

 

なんとかの杖の変形光景は一度見てみたかったから、私までめっちゃワクワクしてきた…!!

 

 

シャミ子「う~ん……ツヨイブキぃ~!!!」

 

(フォークが巨大化して)

 

シャミ子「やった!♪」

 

心儀・リリス「おぉ…!!」

 

シャミ子「は………???」(そのまま倒れて)

 

清子「優子…?」

 

シャミ子「桃ぉ…強い武器は重いぃ…(汗)」(巨大フォークが背中に乗っかり)

 

桃「そうだね…(汗)」

 

良子「お姉、悪魔大将軍にまた一歩近づいたんだね!」(カシャッカシャッ)

 

(フォークが元の大きさに戻り)

 

シャミ子「ふぅ……」

 

心儀「優子ちゃん、大丈夫?(汗)」

 

シャミ子「ううっ…背中が……」

 

桃「シャミ子、多分それはすごいものだと思うから、大事にして」

 

シャミ子「あっ待ってくださいメモしますから…」

 

(フォークがボールペンに変形)

 

心儀「おぉ…!」

 

シャミ子「はっ! 桃見て!! インクがいっぱいのボールペンに変身しました!!!」

 

桃「そうだね。 ボールペンだね。 絶対なくさないでね」(青ざめ)

 

 

最後の最後になんとかの杖の変形シーンが見れただけで、ある意味満足かも…♪

 

さて、私もそろそろ元の世界に戻る準備を始めますか…!

 

 

桃「もっと強力な、絶対弾切れしないロケットランチャーとかにできないの?」(青ざめたまま)

 

シャミ子「すみません…よく分からないです…(汗)」

 

桃「うん、分かんないだろうなとは思ってた…」

 

シャミ子「勉強します…」

 

良子「 斬馬刀(ざんばとう)。 良はこういうのが便利だと思う」

 

シャミ子「どうしてお馬さんを斬ることを想定しているの!?(アセアセ)」

 

桃「まあ、使い道はおいおい考えて…………」

 

桃「………そういえば、ケーキさんとシャミ子は魔力を共有していたような…?」(閃き)

 

心儀「はっ…!!!」

 

 

ヤバい……これまたイレギュラーパターン来ちゃった…!!?(アセアセ)

 

 

良子「言われてみれば、心儀さんはお姉に魔力を供給していたね…!」

 

桃「つまり、ケーキさんがシャミ子の方に棒状のイメージを送れば、その通りに変形できるかもしれない…!!」

 

心儀「や、やってみる価値はありそうだね…!(汗)」

 

 

ヤバい…その発想はなかったわ……とはいえちっくん砲を撃つ過程で2人で協力すれば強力な弾を撃てる事から、原理としてはまかり通る…!!←

 

 

清子「それなら早速試してみましょう…!」

 

心儀「清子さん!?」

 

桃「2人分のイメージで杖を変形できるのなら、今後何かの役に立つかもしれない…!」

 

心儀「桃さん!?」

 

良子「やってみる価値はありそう…!」

 

心儀「良子ちゃんまで…!(汗)」

 

シャミ子「そ、そんなにいとも簡単にうまくいくのでしょうか…?(汗)」

 

心儀「ここまで期待されたら、やるしかないでしょ…?(汗)」

 

 

という事で、試しに優子ちゃんに棒状のイメージを送ってみる事となった…

 

 

心儀「良子ちゃん、さっきの斬馬刀の写真をもう一度見せてくれる…?」

 

良子「分かった…!」

 

良子「どうぞ、心儀さん…!」(斬馬刀のページを見せて)

 

心儀「ありがとう、良子ちゃん」

 

心儀「斬馬刀…持ち手がこうなってて、刃は少しだけ曲がった感じの…こういうイメージで………」(頭の中で斬馬刀を模写して)

 

心儀「そして出来たイメージを優子ちゃんに…そりゃっ!!」(シャミ子にイメージを飛ばす流れを想像してシャミ子に向け両手を前にパッと差し出し)

 

 

(シャミ子の持つボールペンが小さめの斬馬刀に変形して)

 

 

シャミ子「わわっ、何もしてないのに勝手に変化しました…!!」

 

心儀「本当に上手くいっちゃった!?(汗)」

 

桃「これは凄い…!(驚き)」

 

良子「凄い…!! 心儀さん、大成功だね!(キラキラ)」

 

心儀「う、うん…!(苦笑)」

 

 

なんで去り際にようやく私自身の魔力の使い道が見つかっちゃうんだよおおお!!!(アセアセ)

 

 

シャミ子「なんかカッコいい!! これなら私でも持てます…!(キラキラ)」(構えて持って)

 

桃「そうだね。シャミ子、危ないから人に向けるのはやめよう…?」

 

良子「でも、本には重さ25〜50キロって書いてあるはずなのに、どうしてお姉は普通に持てるんだろう…?」

 

心儀「想像する時に少し小さめを意識したからかも……デカすぎるとさっきの巨大フォークみたいに優子ちゃんが持てないと思ったから」

 

良子「そこまでちゃんと考えてたなんて…! 心儀さん流石…!!(キラキラ)」

 

心儀「そ、それほどでも…(照)」

 

桃「ここまで正確に、しかもシャミ子に合わせたイメージができるなら、今後きっと強力な戦力となる…!!」

 

桃「やはりケーキさんはこっちの世界で今後も必要な存在になると思う」

 

桃「今日もかなり勘が鋭かったし、ケーキさんが居なかったら杖も見つかってなかったかもしれない…!」

 

心儀「えっと…(汗)」

 

 

やっぱりそうなりますよねー…(汗)

 

確かに誰よりもいち早く同じ空間で2期のアニメ化映像を楽しめる特権はあるだろうけど、これ以上この世界に介入し続けていいのだろうか…?

 

 

桃「もちろん無理にとは言わないけど…」

 

心儀「私は構わないけど…問題は何度か元の世界とこっちの世界とを行き来することでいつか元の世界に戻れなくなってしまう事が…唯一の心配ではあるかな…(汗)」

 

 

強いて言えば、それさえ解消できればなんとかなりそうだが…

 

 

リリス「あくまでいざという時の為の応急処置として2〜3回程度ならなんとかアルコールが体内にある間だけこの町に引き寄せられるようにはなってはいるが…」

 

リリス「それ以上となると、余も流石に補償はできんぞ…(汗)」

 

桃「それさえ保証できれば、ケーキさんはこっちの世界にまた来てくれるんだよね…?」

 

心儀「は、はい…!」

 

桃「それなら、私たちでケーキさんが世界を行き来できる環境を維持し続けられる方法を考えていこう…!」

 

シャミ子「ほえっ!? わ、私たちにそんな事ができるのでしょうか…(汗)」

 

桃「できるかできないかじゃない、そうしていこう…!」

 

良子「良も、できる事があれば一緒に協力したい…!」

 

清子「お母さんも、心儀さんのためならできるだけのことは協力致します…! 吉田家の封印を解いてくれた恩もありますし…!」

 

心儀「みなさん…!!」

 

 

みんなが私の為に…!!(しみじみ)

 

 

心儀「そういうことなら、私もこの世界でもう少し頑張ってみるよ…!///」

 

心儀「私の為に…みんなありがとう…!!」

 

桃「これから大丈夫そうかな、ケーキさん…?」

 

心儀「はい! ありがとうございます…!!」

 

 

本当は、ちょっと複雑な気持ちもあるけどね…(汗)

 

とはいえ、本家には影響しない平行世界の多魔市を支えていく使命を与えられた以上、今回だけに留まらず今後もこの平行世界の多魔市の平和の為に頑張らなくては…!!

 

こうして、私の多魔市での活動は引き続き続いていく事となりました…!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

☆ ☆ ☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後、本家と同様に優子ちゃんが桃を笑わせようとして、一発芸を披露したが…

 

 

シャミ子「も…もんもぉ~…」

 

と すん

 

シャミ子「魔族の一発芸…」

 

シャミ子「『虫歯菌』…

 

心儀「…………………(汗)」

 

桃・良子「………………………(引いて)」

 

桃「えっ、ごめん……」(スーーーン)

 

桃「声が小さくてよく聞こえなかった…何?」(スーーーン)

 

心儀「ベ○ーサ○ンとか違う表現の方がもっとよかったような…(汗)」

 

シャミ子「ぐぬぬ……これで勝ったと思うなよー!!!」(ベランダに向かい)

 

心儀「あっ…」

 

(ガラガラとベランダの扉を開けて…)

 

シャミ子「今に見ていろ魔法少女ぉーー!!!」

 

清子「優子? ご近所迷惑ですよ?」

 

 

本家と同様に優子ちゃんはスベって空回りするというオチでした…(苦笑)

 

だが、これで終わりではなかった…

 

 

 

(シャミ子が去った後の部屋)

 

心儀「やっぱり、一発芸に口出しするのは良くなかったかな…(汗)」

 

桃「そういうケーキさんは、何か一発芸はあるの…?」

 

心儀「えっ、私!?(アセアセ)」

 

良子「良も心儀さんの一発芸、見てみたいかも…!」

 

心儀「一応無くはないけど、ネタが分かるかどうか受けるかどうか…(汗)」

 

桃・良子「じーーーーっ……」(期待の眼差し)

 

 

あっ、これやらないといけない流れだ…(汗)

 

 

心儀「ぐぬぬ……け…景気回復に一発芸…!!(汗)」

 

心儀「ワンツースリーフォー…!(照)」

 

心儀「♪スポーツするなら今だなっ!(照)」

 

心儀「…恥ずかし!!(照)」

 

良子「…………………(汗)」

 

桃「よく分からないけど、そんなにスポーツしたいなら、今からケーキさんも筋トレしようか←」

 

心儀「何で!?(アセアセ) だから嫌だったんだよぅ〜……川orz」

 

桃「そのまま腕立て伏せ500回←」

 

心儀「ぐぬ……これで勝ったと思うなよ…!(汗)」

 

『頑張れまぞくコンビ!! 一発芸は、クオリティよりも自信と思いっきりだ!!』

 

 

流れで私まで一発芸をする事になり、結果的に久々のダブルこれ勝となりました…(涙)

 

 

 





まちかど心儀 ミニアニメ③

リリス「そろそろせいいき桜ヶ丘に吸い寄せられる効果が切れる時間だな」

桃「もうそんな時間か…」

シャミ子「今回もあっという間でしたね」

心儀「そうだね…(苦笑) という事で……って、なんか体が光始めてる…!?」

リリス「どうやらこれが効果が切れる合図のように見えるぞ」

シャミ子「心儀さん、今回もありがとうございました…!」

心儀「どういたしまして。これからもみんなを支えていく事になったし、またきっと会えるはずだから…」

心儀「それまでどうかお元……気………で……………(ポワン!と消えて)」

シャミ子「行ってしまいましたね…」

桃「そうだね」

シャミ子「またすぐにきっと…会えますよね…!」

桃「多分…」

桃「ケーキさんに伝える事は伝えたから、本当に戻ってくるかどうかはケーキさん次第…かな?」

リリス「桃よ…サラッというのはいいが、ケーキを引き寄せすぎないようにする魔力の流れを作るのは大変なんだぞ…?(汗)」



という事で、かなり長丁場になりましたが2期2話の内容に心儀さんを加えた物語を書き切る事ができました!

アニメ半話の時もあった1丁目の時と比べて、基本的にアニメ1話分の内容を1話で網羅していく2丁目については文字数が相当長くなる傾向にあるなって感じましたね…

なので、今回のように本編をあまり省略はせずに書いて長すぎると感じた時は今後も○話と○.5話に分けて載せる事もあるかもしれないですが、よろしくお願いします。



それでは、今回はここまで!

次回もお楽しみに!!



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第15話 ネットは闇!? 桃色のキモチをハックせよ!



\今日は月曜日/


と久々の月曜更新ですが、実際には更新遅れていてすびばせん!(汗)

今回はオリ展を書いているうちに思ったよりも文字数が多くなってしまった事に加えて、湯けむりフロムヘル回もオリ展な会話により文字数結構いきそうな予感がしたので、とりあえず半分のSNS回の部分だけを15話として先行公開しました。

湯けむり回はもう少しお待ちください…(汗)


本当は活動報告にも書いた通りにもう少し更新が遅くなりそうな予定でしたが、本家のアニメ6話を見たらめちゃくちゃ感動して、結果的に執筆意欲が上がって…気がついたら執筆途中止まりだった15話が完成しました…(苦笑)


前置きが長くなりましたが、今回は原作では32丁目、アニメでは3話の前半となる内容に心儀を登場させて様子を見ていきましょう!

【追記】
台詞を一部修正しました。





 

 

 

気がつくと、私はお○○の○様の多摩○○店に居た。

 

検温と消毒を終えた直後であると分かると、私は慌てて券売機の前へと移動した。

 

 

ふぅ…

 

 

前は聖蹟桜ヶ丘駅を通過した辺りに目が覚めたものの、今回は側から見ると瞬きするぐらいの一瞬のうちに多魔市で2日間を過ごしていたという事か…

 

とはいえ今後リリスさんの温泉回も直近にあるだろうし、とりあえず今は深く考えずに元の世界での温泉を堪能するか…♪

 

 

 

そして、温泉に入って気持ちいい気分になった後、まちカドまぞくのDVD4巻をビ○○カ○○で買って帰路に就いた。

 

今思えば、帰りにDVDを買ってよかったな…行きに買ってたら多魔市へ飛ばされた時に大変な事になっていたかも…(汗)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

☆ ☆ ☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

時は少し立ったある日…私は多摩市の某ビジネスホテルに泊まっていた。

 

本当は漫喫にしようかなと考えたものの、吉田家から持ち帰った風呂敷、傘、お金を荷物に持っていたから、飲食の持ち込み可能なビジネスホテルを選んだ。

 

 

さて…もしも単行本の順番通りの時系列で多魔市に飛べるのなら、今回はまぞくのSNS回となるのか…

 

多魔市へまた飛ぶ事にまだ躊躇しつつあるけど、インターネットに戸惑う優子ちゃんの為にも頑張りますか…(苦笑)

 

では…荷物を身につけた状態で、この日の為に用意した缶のお酒を頂きます………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

☆ ☆ ☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2度味わった事のある目眩を再び感じた後、前回と同様にばんだ壮に到着した。

 

今回は周辺に誰もいない…これは普通にそのまま202号室に向かえばいいのかな…?

 

って、何故か吉田家から持ち帰った物品だけしっかりと絵に変換されてる!?

 

元々こっちの世界にあった物体は物体情報を保持しているのか…私自身や3次元から持ち込んだ携帯やイヤホンなどは物理的にしか2次元に変換されないのに驚きだ…(苦笑)

 

 

ある程度お酒にも慣れて缶ビール1缶程度なら通常の状態を保てるほどの程よい酔いにとどまるようになった。

 

まあ本当はアルコール消毒液の方が良かったけど、現在アルコール消毒液が品薄気味で買えなかったから仕方なく…

 

消毒液がまた出回り始めたら、ストックで買っておこうかな。

 

さて、202号室の前に着いたところで、インターホンを押しますか…///

 

 

\ピンポーン/ 「あっ、はーい!」

 

 

「吉田」と書かれた表札の家のインターホンを押すと、吉田家のまぞくである優子ちゃんが玄関の扉を開けて出迎えてくれた。

 

 

シャミ子「あっ、こんにちは心儀さん! 来てくれたんですね!」

 

心儀「こんにちは優子ちゃん。吉田家から借りていた物を返しに来たついでに様子を見に来たよ!」

 

シャミ子「えっ、わざわざ返しに来てくれたんですか!?」

 

心儀「物も普通に持ち込めると分かったから、ちゃんと返さなきゃと思ってね…!」

 

シャミ子「わざわざありがとうございます…!!」(吉田家の物だった傘と風呂敷を受け取り)

 

心儀「どういたしまして。 ところで、最近調子はどう…?」

 

 

一応、現在がどの時系列なのかどうかは確認しないとな。

 

 

シャミ子「今は桃がインターネットを飛ばした?と言ってますが、私にはよく分からないのが現状です…()」

 

心儀「なるほど…」

 

 

まさかのSNS回の時系列だった…!!?

 

 

シャミ子「でも心儀さんなら桃の言う数々の意味不明な用語も詳しそうです…!(期待のしっぽ)」

 

シャミ子「なので、よければこのまま上がってください…!」

 

心儀「えっ、家にあがっちゃっていいの!?」

 

シャミ子「はい! 寧ろ私の分からないパソコン用語を教えてください…!!」

 

 

という事で、流れで私も家に上がることになった。

 

やっぱりIT業界の人間である私頼りになっちゃうよね……(苦笑)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

☆ ☆ ☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

家に上がると、清子さんと桃さんが出迎えてくれた。

 

 

心儀「私の分までお茶を…! ありがとうございます」

 

清子「こちらこそ、わざわざ風呂敷と傘を返してくださってありがとうございます」

 

心儀「いえいえ、もともと吉田家の物ですし、またこの世界に戻ってこられたので返さなきゃと思いまして…!」

 

清子「もう戻ってこないと思っていたので、とてもありがたいです…!」

 

 

私が万が一戻ってこれなかった場合は永遠に返却されなかったであろう分、とても感謝されました。

 

 

桃「ケーキさんがいいタイミングに戻ってきてくれて助かったよ」

 

桃「シャミ子がパソコンやインターネットについて疎くて心配だけど、ケーキさんが一緒なら少しは安心かな」

 

シャミ子「なっ!? 確かに私は初心者だけど、ごく基本的な知識はあります!」

 

シャミ子「桃に教えられる謂れはない!!」

 

心儀「じゃあ、優子ちゃんはうまくインターネットを使いこなせる自信はあるのかな…?」

 

心儀「フィッシング詐欺に引っ掛かったりはしない…?」

 

シャミ子「ふぃっしんぐ詐欺…??? ズルい手を使って釣りをして儲ける詐欺…とかですか??」

 

心儀「あ…これは優子ちゃん、釣られちゃうパターンだ…(苦笑)」

 

桃「思いっきり釣り上げられるね…」

 

シャミ子「えっ、私、釣られちゃうの!!?」

 

心儀「モロにね…そうならない為にもインターネットの危険を知ることが大事なんだよ」

 

シャミ子「た、例えばどんな危険なことがあるんですか…?(汗)」

 

桃「それを今からちょうど説明するところだから、とりあえず2人とも席について」

 

シャミ子・心儀「(あっ、)はい…!」

 

桃「さてシャミ子が席に着いてくれたので…」

 

桃「魔法少女のネットリテラシー講座〜」

 

シャミ子「用意周到!!」

 

桃「早速まぞくに問題です。まぞくがとても気になる怪しいサイトを見つけてクリックしました」

 

桃「すると勝手に謎の契約が結ばれて、管理者から多額のお金を請求されました」

 

シャミ子「どうしてそんなことが起きるんですか!?」

 

桃「インターネットだから」

 

心儀「ワンクリック詐欺だね…うますぎる話ほど騙されるとこうなるから、疑ってかからないとね」

 

桃「ケーキさんご名答!」

 

桃「ではこのような場合、まぞくはどうしますか?」

 

シャミ子「急いで電話をかけ、身分を明かして謝り倒す」

 

桃「不正解!!」

 

桃「まぞくは死にました!」(「合格」「CLEAR」などと書かれた紙を放り投げ)

 

シャミ子「私死んじゃうの!!?」

 

心儀「社会的に死んじゃうね…ww」

 

 

あかん、単行本でも笑っちゃったシーンなのに、動きがあると余計に笑いが抑えきれないwww

 

 

桃「とはいえ、笑いごとではありませーん!←」

 

心儀「ごめんなさいでした!(アセアセ)」

 

 

流石に今回ばかりは笑いに対してツッコまれた…(汗)

 

 

桃「こんな風に、インターネットは迂闊な行動を取ると死ぬ」

 

シャミ子「インターネット怖い…うわあああ…(滝汗)」

 

桃「ネットで調べたいことがあるなら私が調べるよ」

 

シャミ子「それだと困る!」

 

シャミ子.o(なぜなら私は桃のつぶやいたーを監視したいから!!)

 

桃「さてはシャミ子、後ろめたいことを調べようとしてるのかな?」

 

シャミ子「ち…違う!プライバシー侵害だ!」

 

シャミ子「あ…今のは桃のプライバシーをのぞき見たいという意味ではなく、私のプライバシーを詮索しないでほしいという意味なので、詮索しないでいただきたい!!」

 

桃「それは分かるよ。どうしてそんなによく喋るの?」

 

心儀「優子ちゃん、分かりやすい…(苦笑)」

 

シャミ子「も、桃には関係なーいぃ!!!(汗)」(急に桃を掴んで玄関へと向かい)

 

桃「えっ…?(汗)」(掴まれて玄関につれてかれて)

 

心儀「ちょ、優子ちゃん!?(棒)」(シャミ子についていき)

 

シャミ子「とにかく、一旦今日はお引き取りください! お疲れさまです! お疲れさまです! お疲れさまで~す!!」(桃を追い出して)

 

清子「いいんですか、優子?」

 

シャミ子「いいんです。お父さんの杖も受け継いだし以前の私とはひと味違います!」

 

シャミ子「桃は私よりできるからって何でもかんでも導こうとしすぎです」

 

清子「でも桃さん少し寂しそうだったので…」

 

心儀「私も、ムキになって追い出すことはなかったと思うけど…(汗)」

 

シャミ子「桃のつぶやいたーを探ることを桃に見られてはいけないから、一旦追い出したまでです!!」

 

心儀「優子ちゃん…(汗)」

 

 

一応単行本通りの流れではあるけど、感情的になる優子ちゃんを見てるとやっぱりヒヤヒヤする…

 

とはいえ私も感情的に行動した時は、周りをこんな気持ちにさせていたのだろうか…?(滝汗)

 

 

清子「あと桃さんから、こんなこともあろうかとこの本を託されています」

 

(「決定版 鳥でも分かるインターネットとパソコン」という本をシャミ子に渡す清子)

 

シャミ子「悔しい…でもお借りします」

 

心儀「また先を読まれてたね…(苦笑)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

☆ ☆ ☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シャミ子(苦労しながらもパソコン操作中)

 

心儀「ところでリリスさん、今回私が何時間こっちの世界に滞在できそうか分かりますか…?」

 

リリス「早速魔力の流れを調べてみたが、今回は約14時間といったところだな」

 

心儀「今の時間からいくと、今日の日付越す前後辺りまでってことですか」

 

リリス「うむ!」

 

 

酒として摂取したこともあってか、前回の4時間に比べて少しだけ時間が伸びたな…(苦笑)

 

 

心儀「それなら、今日一日は優子ちゃんに色々と教えられそうだね」

 

シャミ子「あれ? パソコンが止まっちゃった…こういうときはえっと…」(本を見て)

 

シャミ子「キーボードからコントロールアルトデリートするとタスクマネージャーが出てくるからアプリケーションのタブからフリーズしたアプリケーションの…」

 

シャミ子「呪文ですか!? アプリケーションって何だ!! 秋の味覚か!?」

 

シャミ子「説明書を読むための説明書をつけておけ!!!」

 

心儀「とりあえず落ち着…ry」

 

リリス「落ち着くのです、かわいい子孫よ」

 

シャミ子「ごせんぞ…!」

 

リリス「こんな時こそ父より受け継ぎし万能の杖を使うのです」

 

シャミ子「なるほど」

 

 

リリスさんの割り込みの方が早かった…(苦笑)

 

 

リリス「では杖を鈍器に変えて液晶を殴るのです」

 

(なんとかの杖をハンマーに変えて)

 

シャミ子「借りものです!!」

 

心儀「故意に破壊したら流石の桃さんも怒るでしょ!!(汗)」

 

 

そんな訳で、説明書を読むための説明書代わりに、私が詳しく教えることになった。

 

 

心儀「アプリケーションはパソコン内で動いている処理内容を人間に見えるようにした一つ一つの画面のこと…って言えば分かるかな…?」

 

シャミ子「画面…という事は、もしかして今止まってしまっているこれも、アプリケーションと呼ばれるものですか…?」

 

心儀「そう! それもアプリケーションの一つだね。」

 

心儀「その画面は正式にはインターネットブラウザーって言うんだけど、混乱させるといけないから詳しくは後で説明するね…?」

 

シャミ子「ぶら……ブラウン管…?? よく分からないので、後で詳しく解説お願いします…!」

 

心儀「流石にテレビとは関係ないと思う…(汗)」

 

 

まあ確かに機種によってはテレビが見られるアプリケーションもあるけど、絶対に混乱させると思うからそれは置いといて…

 

その後も、パソコン用語を細かく解説していったことで少しずつ優子ちゃんが状況を理解し始め、なんとか先へと進んだ。

 

そしてフリーズしたブラウザーを再起動した後、優子ちゃんのつぶやいたーへの登録までを一緒に行った。

 

ITでパソコンを使いこなす人にとっては当たり前な世界でも、PC苦手な人にとってはこんな風に見えるのかとつくづく思い知らされました…(苦笑)

 

 

シャミ子「やっとつぶやいたーに登録できました…!! 心儀さん、ご丁寧にありがとうございました…!」

 

心儀「どういたしまして」

 

シャミ子「ククク…これで桃の監視もきっとはかどるぞ! 敵にWi-Fiを送るとは愚かなり桃!」

 

シャミ子「必殺まぞくエンター!!」

 

シャミ子「あれ!? つぶやいたーって国内で4000万人もやってるの!!?」

 

心儀「ありゃ…かなり大規模なSNSのようだね…(汗/棒)」

 

 

私は単行本のコマで見たから既に知ってたけど、〇イッ〇ーが元ネタとだけあってつぶやいたーも本当に大規模なSNSなんだな…(苦笑)

 

シャミ子(首を振ったりして何かを考えている)

 

案の定、優子ちゃんがめちゃくちゃ悩んでる…まあ、単行本どおりの展開ではあるが…

 

シャミ子.o(桃のつぶやいたーを覗ければ、桃の気持ちが多少分かると思ったのに…)

 

もしもここで展開を変えると私自身でも収集付かなくなりそうで怖いから、極力本家の展開に従っていくか…(汗)

 

シャミ子.o(ここはとりあえず、心儀さんからアドバイスをもらってから考えてみることにしよう…!)

 

シャミ子「ちなみに、心儀さんはインターネットでこんな感じに大勢の中から1人を探す時はどうしていますか…?」

 

心儀「んー…私の場合だとリア友とは極力SNSで繋がらないようにしているからなー…」

 

シャミ子「そうですか…」

 

心儀「私の世界にもつぶやいたー的なポジションのSNSは存在するけど、あくまでも趣味とかが合う見知らぬ人と緩い繋がりでフォローして語り合うって感じかな…」

 

心儀「そのSNSが元々似た者同士がゆるーい繋がりでワイワイ楽しむというのが暗黙の了解みたいな感じがするから、つぶやいたーも恐らく同じようなコンセプトのSNSじゃないかな…?」

 

シャミ子「な、なるほど!!」

 

シャミ子「でも、そんなに緩く繋がったらさっき桃が言ってたように怪しい人たちと繋がってしまう可能性も…!?」

 

心儀「殆どの人は優しい人が多いけど、中にはそういう怪しい人も羊のような顔をしてて、相手を信用されてから狼のように牙をむく事があるから、SNSではそういうのを見極めて活動していかないといけないんだ」

 

シャミ子「ぐぬぬ…SNS難しそうです…(汗)」

 

心儀「ただ、悪い事だけではなくって、そんな優しい人とネットの世界を越えて実際に現実世界で会うというオフラインミーティング、通称『オフ会』をして親睦を深めたりっていうのもあるよ!」

 

シャミ子「そんなことが!? 難しそうですが、使いこなせればいいことがいっぱいありそうな気もしてきました…!」

 

心儀「私のSNSの使い方はざっとこんなものだけど、問題は近くにいる友人と繋がる場合はどうするか…という答えにはならないのが面目ないよ…」

 

本家展開で行きたいゆえに、先回りして桃さんのIDを教えられないという申し訳なさ的にも面目ない…

 

 

シャミ子「ですよね…」

 

心儀「なんかごめんね…」

 

シャミ子「いえ、私こそパソコンに弱いまぞくでごめんなさい…(汗)」

 

 

とはいえ、直接言ったらそれはそれで何で知ってるとみんなに、特に桃さんに怪しまれるから致し方無いというのはあるな…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

☆ ☆ ☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

という事で、流れで本家展開通りに桃さんに直接つぶやいたーのIDを聞くことになった。

 

本当は単行本のコマを暗記して知っているのに、教えられなくてごめんね優子ちゃん…(汗)

 

 

(201号室の扉をノックして暫くすると桃が出てきて)

 

桃「シャミ子にケーキさん…? えっと…フォーク?」

 

シャミ子「さっきはごめんなさい」

 

心儀「優子ちゃんがご迷惑をおかけしました…(汗)」(ペコリ)

 

桃「えっ? いや別に…」

 

 

(フォークを以下の文字が書かれた看板に変形させて)

 

『桃の「つぶやいたー」のIDが知りたいです』

 

 

桃「何とかの杖の使い道、おかしくない?」

 

心儀「確かに、わざわざ言葉を看板にしなくても…(苦笑)」

 

シャミ子「言いにくいことを伝えるためにおとーさんの力を借りたんです!」

 

心儀「気持ちは分からなくもないけど…もうちょっと看板を有効活用した方が…(汗)」

 

桃「例えばどんな感じに…?」

 

心儀「例えば……その看板に文字ではなくこんな感じに絵を描いてえぇ…」(頭の中で絵を描いて)

 

心儀「それっ!!」(頭で描いたイメージをシャミ子に送る仕草をして)

 

 

(看板の内容が以下の絵に変わり)

 

 

【挿絵表示】

 

 

 

シャミ子「はっ!! 急に看板の内容が変わりました!!!」

 

桃「これは…桃の絵…?」

 

心儀「ふと思いついてすぐ描けそうな絵がこれだったから…(苦笑)」

 

シャミ子「おとーさんの力にこんな使い方があったとは…思いつきませんでした」

 

桃「うん、そうだとは思った…(苦笑)」

 

心儀「あはは…(苦笑)」

 

心儀「それにしてもこれ凄いな…!」(桃が描かれた看板を見て)

 

心儀「看板で言葉では説明が大変な図形などを描けるなら、試しにイメージを出力してみることにも応用できそう…♪」

 

シャミ子「…なんだかなんとかの杖のイメージ作りは心儀さんに任せた方が良いような気がしてきました(汗)」

 

桃「シャミ子はもう少し使い道のイメージを膨らませるようにならないと、なんとかの杖を使いこなすのは難しいと思うな…」

 

シャミ子「ですよね…(汗)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

☆ ☆ ☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、私達は桃さんに招かれて家に入り、今は桃さんのデスクトップパソコンで優子ちゃんのつぶやいたーのアカウントページを開いている。

 

 

桃「シャミ子アカウント作ったんだ」

 

シャミ子「そうです!」

 

桃「シャドウミストレス…全部ローマ字だね」

 

シャミ子「はい。 頑張りました!」

 

桃「私のつぶやいたーID、そこまでして何で知りたいの?」

 

シャミ子「そ…それは桃が…」

 

シャミ子.o(どうしたら笑ってくれるのか知りたいから…)

 

 

シャミ子『貴様をオールウェイズ監視するためだ!貴様が私以外の変な魔族につけこまれたら困る!』

 

桃『ごめんね、シャミ子。 私、この人の眷属になって闇堕ちする。 あとは一人でWi-Fiしてね』

 

シャミ子『不思議な生き物……』

 

 

桃「その尻尾はどういう感情…?」

 

心儀「何を想像しているか知らないけど、伝えたい事はちゃんと伝えないと伝わらないよ…?」

 

シャミ子「ぐ…!!(汗) い、今はこの感情を何と説明したらいいか悩んでいるだけだ!!(汗)」

 

 

それで結局言えないまま家に戻るのが単行本の展開だよね…(苦笑)

 

 

心儀「…なんとか説明できそう…?(汗)」

 

シャミ子「それは…………」

 

心儀「はぁ……実は優子ちゃんね、桃さんの意外な一面をつぶやいたーを通して知りたいんだって」

 

シャミ子「きさま、まぞくの個人情報漏洩だぞ!!(汗/焦って)」

 

心儀「ほら、表の顔と裏の顔で仕草が違う人が多いのがSNSではあるあるだと思うし…」(無視して喋り続けて)

 

シャミ子「ぐぬぬ…!!(汗)」

 

桃「なるほど……そういう事なら………繋がってもいいけど…」

 

シャミ子「ほ、本当ですか!?」(ぱああああ)

 

桃「と、さっきネットリテラシー講座をしている時だったら言ってたと思うけどね」

 

シャミ子「えっ、今はダメなんですか!?(涙)」

 

桃「シャミ子、さっき私のことを追い出したよね…?」

 

シャミ子「うぐ…!!(滝汗)」

 

桃「そして私を追い出した後、私のつぶやいたーのIDを探ろうとしたわけだ」

 

シャミ子・心儀「…!!!」

 

桃「それで探ってみても探せそうにないから最終手段で私のところに来た…恐らくこんな経緯かな?」

 

シャミ子「バレテル!?(汗)」

 

心儀「……(汗)」

 

シャミ子「桃!! さっきはごめんなさいでした!!!(滝汗)」

 

シャミ子「桃のつぶやいたーを見たいって言ったら、何か言われると思って怖かったんです…(汗)」

 

桃「ふーん…」

 

シャミ子「桃、怒ってますか…?」

 

桃「怒ってはないよ」

 

 

いや、多少は怒ってそう…(汗)

 

 

桃「ただ、裏でこそこそやっていたのがちょっと気になったから…」

 

桃「申し訳ないけど、しばらくはIDを教えられそうにはないかな」

 

シャミ子「ううぅ…(涙)」

 

桃「まあ、まぞくらしい行動ではあるけどね…今後のシャミ子のインターネットを使う姿勢を見てからまた考えるよ」

 

心儀「やっぱり最初から素直に聞いておけばよかったね……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

☆ ☆ ☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シャミ子.o(結局桃はつぶやいたーのIDを教えてくれませんでした)

 

シャミ子.o(私が素直になれなかったのが今回の敗因でした…反省です)

 

リリス「すやぁ…」(布団に像を横にして寝ていて)

 

良子「お姉、とうとうSNSの世界にも進軍を開始したんだね! 良は感動した」

 

シャミ子「SNS…? の世界に無事入れたのも、心儀さんが丁寧に教えてくれたおかげです」

 

シャミ子「もし心儀さんが居なければ、私は何もできなかったかもしれません…」

 

 

優子ちゃん…私がいない世界線では一人で頑張ってつぶやいたーに登録できたんだから、もっと自信を持って…!←

 

 

シャミ子「心儀さん、本当にありがとうございます! かえって私の方が迷惑をかけてごめんなさい…」

 

心儀「どういたしまして。 最初は誰にでも失敗はあるものだから、失敗を乗り越えて少しずつ慣れていけばいいと思うよ…?」

 

シャミ子「心儀さん…!」(しみじみ)

 

 

(つぶやいたーがフォロリクを通知で知らせて)

 

シャミ子「何か来た! 何これ!?」

 

良子「フォローリクエストって書いてある。もしかしたらお姉に仕官したい人かも」

 

シャミ子「えっ? でもまだ誰にも教えてないし、桃に言われたとおり鍵もかけたし…」

 

シャミ子「怪しいです! 絶対悪いインターネットからの使者です! 拒否です拒否です!」

 

良子「そうかな?」

 

心儀「とりあえず、誰からのフォローリクエストなのか、見てみないことには分からないよ」

 

清子「良。 そろそろ寝ない子お化けが出る時間ですよ。 小学生はお布団に入りなさい」

 

良子「は~い」

 

良子「お姉、頑張って…! そして心儀さん、お姉をよろしく…!」

 

シャミ子「うん、良子おやすみ」

 

心儀「分かったよ。 おやすみ、良子ちゃん」

 

シャミ子「はっ…?」(桃のアイコンを見て)

 

シャミ子「そういえば桃は私のアカウントを見てました! これはもしかして…」

 

心儀「これはアイコンから見るに多分桃さんの…」

 

シャミ子.o(いや、でも、桃は教えたくないって言ってたし…)

 

心儀「とりあえず、プロフィールを確認してみよう…?」

 

シャミ子「はい…!」

 

 

(プロフ確認して)

 

シャミ子「絶対に桃だこれ…!!」

 

心儀「これは間違いないね…(苦笑)」

 

シャミ子「とりあえず、桃かどうか一言送って確認してみます…!」

 

『しゃみこ @shadoumisutoresu 桃ですか?』

 

『桃色 @FreshP_0325 うん』

 

『しゃみこ @shadoumisutoresu どうして教えてくれたんですか?』

 

『桃色 @FreshP_0325 シャミ子のことがもっと知りたいから』

 

シャミ子「えっっ…」

 

『桃色 @FreshP_0325 うそうそ』

 

『桃色 @FreshP_0325 シャミ子を監視するためだよ』

 

シャミ子(PCをパタンと閉じて)

 

心儀「ど、どったの、優子ちゃん?(汗)」

 

 

|                      

| シャミ子『これで勝ったと思うなよ~!!』 

|                      

|                      

| 心儀『夜遅いのにそんな大声出したら…(汗)』

|                      

|                      

|                      

|                      

桃「壁が薄いな……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

☆ ☆ ☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、お母さんの清子さんと今回もあっさり負けてしまった優子ちゃんが寝た後、元の世界に戻った旨の置手紙を残して荷物を持ち吉田家を出発した。

 

アパートの階段を下りてばんだ荘の門付近で待っていると、前回と同じように体が光って元の世界への帰還を果たすことができた。

 

 

 

 







今回も最後まで読んで頂き、ありがとうございました。


今回はたまたま勢いで書ききれてしまいましたが、今後暫くは執筆ペースが落ちそうです。

必ずしも週一での更新が難しくなってしまうかもしれませんが、気長に待っていて頂ければ幸いです。


ネタ自体はここ2~3話先ぐらいまでは思いついているので、今後は無理のない程度に少しずつ更新していこうと思います。



今回はここまで!

次回もお楽しみに!




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第16話 闇の魔女ふたたび! 湯けむりフロムヘル!

まちカド心儀2丁目 ミニアニメ④

良子「最近インターネットで調べて分かったんだけど、プログラマーって本当に素晴らしい仕事をしているんだね…!」

良子「膨大な情報を自動で処理できるようになれば、情報の整理もすぐにできて、的確な判断ができるような気がする…!」

心儀「プログラマーについてどこまで調べたかは知らないけど…」

心儀「私が仕事で扱っているプログラムは主に個人向けではなく企業向けだから、寧ろデータが膨大すぎてプログラムを使わないと処理しきれないって感じかな」

良子「という事は、個人向けなら更により多くの情報を処理できるようになるって事なんだね…!」

心儀「まあ、そういう事になるね…!」

良子「良も早速プログラミングを覚えてみたいかも…!」

心儀「プログラミングって結構奥が深いものではあるけど…賢い良子ちゃんならそれなりに理解できるかもしれないね」

心儀「よし分かった。 次回こっちの世界に来る時にプログラミングの参考書を持ってくるよ」

良子「うん…楽しみにしてる…!」


☆ ☆ ☆


(数日後)

心儀「良子ちゃん、プログラミングの参考書を持ってきたよ!」

良子「あっ、それなんだけど桃さんが壁越しに会話を聞いてたみたいで、参考書を買ってもらったり開発ソフトをインストールしてもらったりしたよ…!」

心儀「えっ、もう!? 早っ!!」

良子「小規模のプログラムならもう10個ほど作ったよ…!」

(良子が作ったプログラムを確認して)

心儀「凄い…! 短期間でここまで作れちゃうとは…!!」

良子「良、プログラミングの凄さを実感したよ…!」

心儀「やっぱり良子ちゃんは天才だ…!!!」



\今日は木曜日/

という事で相変わらず私は月曜まぞくではありませんが、気がついたら本編もミニアニメも完全に終わってしまいましたね…(苦笑)

とはいえ、月曜まぞくは引き続き続いているようでありがたや〜ですね!


それはさておき、遅れながらもようやく16話を投稿できたぁ…!

という事で早速、アニメでは2丁目の3話後半、原作では33丁目となるストーリーに心儀を登場させて様子を見守っていきましょう…!




 

 

シャミ子「んむぅ…?」

 

リリス「目覚めたか、シャミ子よ」

 

シャミ子「おはようございます、ご先祖…」

 

リリス「なんか浮かれない顔をしているが、何か変な夢でも見たのか…?」

 

シャミ子「それなんですけど…何故かRPGっぽい世界に召喚されてて、何故かなんとかの杖で色々と魔法が使える夢を見ました…棒状以外のものには変形できないはずなのに…」

 

リリス「恐らくそれはきっと夢の中がシャミ子にとってはフィールドだから、なんとかの杖を自由自在に操れたのかもしれないな」

 

シャミ子「えっ、そうなんですか?」

 

リリス「我々の一族は夢の中での活動を得意とするからな…もしも夢の中でうまくイメージを働かせられるようになれば、現実世界でも魔力が上がるかもしれぬぞ!」

 

シャミ子「そ、それなら、これからも夢の中で杖を使う機会があったら、私頑張ります…!」

 

リリス「うむ!」

 

シャミ子「それと、何故か夢の中の人たちが杖の詳細を知っているようでした」

 

リリス「なんと!? 何か手がかりが掴めたというのか?」

 

シャミ子「はい…杖の名前も確か言ってたはずなのですが…!(必死に思い出そうとして)」

 

リリス「頑張れシャミ子よ、杖の名前は思い出せそうか…?」

 

シャミ子「なんか麻雀っぽい2文字が後ろに来てました…!! アポンじゃなくてアカンじゃなくてアチーじゃなくてぇ…!(アセアセ)」

 

シャミ子「あ、ロン! アロンの杖って確か言ってました…!!」

 

リリス「アロン……そうだ、アロンの杖だ!! ヨシュアが言ってた言葉を今鮮明に思い出したから、間違いないはずだ…!!!」

 

シャミ子「という事は、この杖はアロンの杖なんですね…!」(杖を持ってきて)

 

リリス「うむ! ようやく名前が判明して、余もスッキリしたぞ…!」

 

シャミ子「名前が判明してよかったです…! これからもよろしくお願いします、アロンの杖さん…!」

 

(突然、アロンの杖が「ありがとう」と書かれた看板に変形して)

 

シャミ子「わわっ!? 早速お礼を言われちゃいました!?」

 

リリス「シャミ子よ、それは杖がお礼を言ってくれそうだとお主が想像したからではないか…?(汗)」

 

シャミ子「多分そうですね…(汗) でも、気持ち的には嬉しいです…!(キラキラ)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

☆ ☆ ☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(ネットでアロンの杖を検索してみるシャミ子)

 

シャミ子「『アロンの杖』で調べてみたら、なんか大量に情報が出てきたんですけど…!!」

 

シャミ子「そんなに有名な杖なんですか?」

 

リリス「見た感じ、都市伝説になっているみたいだなー…」

 

シャミ子「お父さんの名前も乗ってます…! 『ヨシュア』で探せばすぐに杖の名前が判明していたとは…盲点でした(汗)」

 

リリス「まあいいじゃないかシャミ子よ。 こうして杖の正式名称が分かったんだからな」

 

シャミ子「そうですね…!」

 

シャミ子「あっ、なんか商品へのリンク(?)っていうものがあります。 押してみましょう…!」

 

(Tamazonでおもちゃのアロンの杖が売られているページに移動して)

 

シャミ子「な、なんかグッズ化されています!?」

 

リリス「レプリカが出回っているのか…ここに本物の杖があるというのに、余はこんな紛い物なんぞ認めんぞ!」

 

シャミ子「まさか本物が存在するとは誰も思ってないんでしょうね…(汗)」

 

リリス「ん…? おっ、この関連商品に載っている服、とてもカッコ良さそうではないか…!」

 

リリス「ちょうどいい、明日は開幕からきちんとマウンティングして桃をビビらせてやらねばならぬ!」

 

リリス「その為の服装をここで揃えようではないか!!」

 

シャミ子「えっ、買うんですか!?」

 

リリス「ククク…そこはとっておきのシステムを利用すればいいのだ!」

 

シャミ子「とっておきのシステムですか…?」

 

リリス「おぬしは疎いからよく分からんだろうが、ネット通販というのはうま~く利用するとタダで買い物ができるのだ。 余は勉強したぞ!」

 

シャミ子「そ、そうなんですか!?」

 

リリス「うむ! 初回利用ポイントとかナントカ払いとかカントカ払いとか複雑な仕組みがあってだ。目先のお金は一旦忘れていい!つまり実質タダだ!」

 

シャミ子「さすがご先祖です…!」

 

(注:タダではありません)

 

リリス「ここに即日発送と書いてあることだし、明日までには多分間に合うだろう」

 

リリス「そうと決まれば、服装やらアクセサリーはここで揃え放題だ!!」

 

リリス「さあポチれ! ポチってポチって、ポチまくるのだ!!」

 

シャミ子「分かりました! ではポチりまくります…!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

☆ ☆ ☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(翌日・・・)

 

シャミ子(リリス)「待たせたな!」

 

桃「ん?」

 

シャミ子(リリス)「フゥーハハハ!闇の魔女リリス! 子孫の体を借りて参上だ!」

 

お姉さん「あらあらごめんなさい。 いぬちゃんシー! おとなしくね?」

 

シャミ子『桃。 今日はご先祖をよろしくお願いします。 私2人にもう少し仲良くなってほしいです』

 

シャミ子(リリス)「うむうむ。 今日はシャミ子の代わりに余が貴様と遊んでやる」

 

シャミ子『私は今日は勉強していますね。たっぷり遊んできてください』

 

シャミ子(リリス)「うむ! 外の音は切っておくので思うさまゆっくりするがよい!」

 

桃「えっ…」

 

シャミ子(リリス)「闇の魔女リリスをエスコートできること誇りに思うがよい!」

 

桃「リリスさん。 左右の靴下間違ってますよ」

 

シャミ子(リリス)「こういうファッションだ!」

 

桃「ファッション……ですか…」

 

シャミ子(リリス)「フフ~ン。ビビったか?」

 

桃「くぅ…締め落としたい…でもシャミ子の体だから締め落とせない……」

 

(ばんだ壮の入り口に大きな光の輪が現れる)

 

桃「っ…!!? リリスさん、下がって…!!」(何かの刺客と勘違いする魔法少女)

 

シャミ子(リリス)「桃よ、落ち着くのだ。 この魔力の流れ…もしやケーキではないか?」

 

桃「えっ!?」

 

(光の輪が人の形になった後、光の輪が心儀の姿に変化して)

 

心儀「さて…今日はどの時系列にワープしたかな…」

 

心儀「って、いきなり桃さんに優子ちゃん!?」

 

(あ…この光景…湯けむりフロムヘル回か…!!)

 

シャミ子(リリス)「桃ー?← ケーキに間違って攻撃なんかしちゃダメだぞぉー?←」(こことぞばかりにマウンティングごせんぞ)

 

桃「く…すみません、ケーキさん…(汗/悔しそうにうなだれて)」

 

心儀「えっと…な、何があったのかな…??(汗)」

 

 

 

 

 

 

 

 

☆ ☆ ☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

桃さんやリリスさんから話を聞いたところ、突然目の前に現れた光の輪を桃さんが何者かの刺客かと勘違いしたらしい。

 

最初に多魔市に帰還した時にはミカンちゃんと良子ちゃんが居たけど、私が現れる寸前にはみんな光の輪を目撃していたというのか…(苦笑)

 

 

それはさておき、桃さんと優子ちゃん in リリスさんに私も加わって出発したのはいいが、今回もイレギュラー展開がないかどうか…ちょっとだけビクビクしながらも様子を見守る私であった…

 

 

桃「何か…一緒に歩きたくない…」

 

シャミ子(リリス)「おっ怖いのか?怖いのか?」

 

桃「怖いというか独自性が高いというか目を引いているというか」

 

シャミ子(リリス)「バリバリにキメてきているのだ。 このセンスが分からんとは愚かだな! 貴様こそそのだらしない格好は何だ!」

 

桃「面倒で」

 

シャミ子(リリス)「だらしなすぎる!」

 

シャミ子(リリス)「日頃の謝罪の意を込めて白装束で来るくらいの根性を見せてみよ!」

 

桃.o(来なきゃよかった…)

 

 

原作でも2人の服装は見ているけど、やっぱりアニメレタッチになっても随分と派手な格好だな…(汗)

 

もはや普通の服装でこの世界に来ている私の方が浮いてる感じがして、もうただただ黙って苦笑することしかできなかった…(苦笑)

 

一応外見的な輪郭も私だけ浮いてはいるが、この町の人は基本的に違和感として認知してないからそこは普通扱いという事で…

 

 

シャミ子(リリス)「まあ案内してくれることには感謝する。ところでこの天気が何を意味するか分かるか?」

 

桃「リリスさんの性格の負しかない部分が風景としてあらわれている」

 

心儀「んぶっ!w」(笑い堪えるのを失敗して)

 

シャミ子(リリス)「違うわ! そしてケーキは笑うな!!」

 

心儀「ご、ごめんなさい!w」

 

シャミ子(リリス)「まあいい。 以前のごせんぞスイッチはいいお天気でないと使えなかった」

 

シャミ子(リリス)「しかし今は悪いお天気でも余がシャミ子の体に憑依できている」

 

シャミ子(リリス)「つまりだ! シャミ子の魔力が着々と成長しているのだ! どこかのマヌケな魔法少女が毎日鍛えてくれたおかげでな!」

 

シャミ子(リリス)「や~いや~い」

 

桃.o(耐えろ千代田桃…今ここで一本強いしてもビターンとなるのはシャミ子の体……)

 

心儀「リリスさん、そろそろ桃さんに背負い投げでもされた方がいいのでは?(汗)」

 

シャミ子(リリス)「なんだと!!←」

 

しおん「シャ~ミ子ちゃん」

 

シャミ子(リリス)「うん? ひぎぃー!?」

 

心儀「えっ、しおんちゃん!?」

 

 

待てぃ…!! 早速イレギュラーパターンか!?

 

原作ではここでしおんちゃんとは遭遇してないはずだぞ…!?

 

 

桃「えっと…小倉さん?」

 

しおん「実験材料を集めに行ってたとこなんだー、中見たい?」

 

シャミ子(リリス)・桃・心儀「うぅん」

(3人とも首を横に振って)

 

しおん「え~いいの? 見たいでしょ? 見たいよね?」

 

心儀「しおんちゃん…今私たちこれから別件の用事があるから、また後日ラボで見させてもらおうかな…?(汗)」

 

 

とりあえず、このイレギュラーパターンを早く抜け出したい…!(汗)

 

 

しおん「えぇー…それは残念だなぁ…」

 

しおん「って、あれ?」(尻尾でリリスさんと気がつき)

 

しおん「ああ…じゃあ実はまだ収集途中だからここで失礼するね~」

 

しおん「でもこのアイデアは生かせそう。うふふふ~」(立ち去った)

 

心儀「なんだったんだ…?(汗)」

 

 

とりま、なんとかイレギュラータイム終わったか…?

 

 

桃「リリスさんの尻尾を見た瞬間に去っていったね…」

 

シャミ子(リリス)「それより、シャミ子の魔力的に体を借りられるのは2~3時間! 魔法少女よ、ローカル路線バスで別府温泉に急ぐぞ!」

 

桃「バス待ち中に時間切れです」

 

シャミ子(リリス)「ひいぃ!?」

 

シャミ子(リリス)「下呂温泉は?登別は?」

 

桃「時間的に全部無理です」

 

シャミ子(リリス)「ヤダヤダヤダヤダ! お風呂行くのだ~!」

 

シャミ子(リリス)「温泉が好きなのだ~!」

 

桃「どうしても温泉がいいんですね」

 

心儀「リリスさんは本当に温泉が好きなんですね…(笑)」

 

シャミ子(リリス)「温泉は心も体もポカポカ温まるからな! できれば余の封印空間にも設置したいぐらい好きであるぞ!」

 

心儀「一応、同じ東京都の台東区に元の世界で私がよく入るお気に入りの温泉…というか銭湯はあるけどね」

 

シャミ子(リリス)「そ、そんな所があるのか!?」

 

心儀「ただこの世界は多魔市から東京都の区内方面に行くと、魔族を討伐しようとする魔法少女がうじゃうじゃいるからなぁ…そんな所に私や優子ちゃんが行こうもんなら一発で人生が終わるわ…(汗)」

 

シャミ子(リリス)「ぐぬぬ…どうしてこの町の外は危険な地帯が多いのだ!(汗)」

 

桃「それが本来の闇の一族と光の一族のあるべき姿だからね…姉が作り出したこの町がいい意味で本当に特殊なだけだよ」

 

心儀「それに、新宿(しんしゅく)で経験した怖い目には2度と遭いたくないな…(苦笑)」

 

桃「魔法少女除けの結界を張りつつ行けば他の魔法少女に襲われる心配はないとは思うけど…」

 

心儀「えっ、魔法少女が同行すれば意外と大丈夫な感じなの!?」

 

桃「ただ、路線情報によると大雨による運転見合わせがあるみたいだから、残念だけど今回は諦めるしかないね」(スマホで確認して)

 

リリス「なんと!?」

 

心儀「残念でしたね、リリスさん…(さりげなくホッとして)」 

 

リリス「ぐぬぬ…」

 

 

おすすめの銭湯を案内しておきながら、自らイレギュラーパターンを心配する私って、なんなんだろうか…(汗)

 

 

桃「まあ、それでも温泉に行きたいというのなら…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

☆ ☆ ☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

桃「はい着きました」

 

シャミ子(リリス)「ここ~この前も来た~2回目~桃~ここ2回目~いいけど~」

 

桃「帰りたい…」

 

心儀「リリスさん、鶯○にある○の湯にはきっといつか行けますから、今日はここで我慢しておきましょう?(汗)」

 

(入館して)

 

桃「リリスさん、1200円」

 

シャミ子(リリス)「余の慰労会ではなかったのか!?」

 

桃「親睦会です。若造におごられて悔しくないんですか?」

 

シャミ子(リリス)「余の財布にはお金が入ってないのだ」

 

桃「シャ・ミ・子の財布です。親睦会なら対等であるべきです」

 

シャミ子(リリス)「ぐぬぬ…」

 

心儀「一応、1600円ほどこっちの世界のお金を持ってはいるけど…」

 

シャミ子(リリス)「おお!! でかしたぞケーキよ! では、それで余の1200円を払うのだ!」

 

心儀「ただ、今思い出したけど、前に優子ちゃんが抱えたお風呂代の借金の中に、私の入館料も確か入っていたような…?」

 

桃「あっ…」(電車賃のことしか覚えてなかった魔法少女)

 

心儀「だから今、その時の私の入館料をここで返済するけど、返済したら再び1200円を払うだけのお金はないですね…(汗)」

 

シャミ子(リリス)「なっ…!!」

 

心儀「という事で桃さん、私の前の入館料1200円を返済します」(桃さんにお金を手渡して)

 

桃「確かに受け取ったよ」(1200円受け取り)

 

心儀「はい、という事で私は中に入れなくなったので外で待ってます」

 

桃「えっ、外は雨だけど…いいの?」

 

心儀「だって仕方ないでしょ? こっちの世界のお金の残金は約400円だし、私の世界のお金はこっちの世界で使えない訳だし…」

 

桃「それなら…そっちの世界のお金、貸してもらってもいいかな…?」

 

心儀「えっ、いいけど…?」(3次元チックのお金を不足している分だけ桃さんに手渡して)

 

桃(3次元チックのお金を受け取ってからステッキをかざすと…)

 

シャミ子(リリス)「!?」

 

心儀「えっ、お金だけが変身したぁ!!?(アセアセ)」

 

桃「モーフィングステッキを応用させればこういう事もできる…これなら問題なく使えるはずだよ」(無理矢理多魔市のお金に変身させた硬貨を心儀に渡して)

 

心儀「あ、ありがとう…!」(受け取り)

 

心儀「でも…途中でお金にかかった変身が解けたりしない…?(汗)」

 

桃「元に戻す時も魔力を込める必要があるから、それをしない限りは永遠に変化し続けるよ。 だから大丈夫」

 

心儀「そ、それなら、リリスさんの入館料ぐらいなら奢りますよ…?」

 

シャミ子(リリス)「おお…!! 是非奢ってくr…」

 

桃「ダメです!」

 

シャミ子(リリス)・心儀「えっ!?」

 

桃「さっきからずっと私に対してマウンティングし続けてきていますよね、リリスさん…」

 

シャミ子(リリス)「ぐ…」

 

桃「だから、そんなリリスさんに無理に奢る必要はないよ、ケーキさん」

 

心儀「あらあら…マウンティングが完全に裏目に出てしまいましたね、リリスさん…(汗)」

 

シャミ子(リリス)「き、キサm…」

 

桃「認めませーん←」(手をバツに交差して)

 

シャミ子(リリス)「それなら、余の入館料はどうなるのだ!(涙)」

 

桃「そこはちゃんと考えてありますので、ご心配なく」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

☆ ☆ ☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

桃「というわけで一回こなすごとに20円です」

 

シャミ子(リリス)「何だこれは拷問器具か?」

 

桃「バタフライマシンです」

 

シャミ子(リリス)「余の目的は温泉…併設されたジムには微塵の興味も…」

 

心儀「まあまあリリスさん、これを60回こなせば今回の入館料はチャラになるんですから、頑張りましょ…?」

 

シャミ子(リリス)「ま、まあそうだな…(汗)」

 

 

今思ったけど、ここまで平然と私が会話を繰り広げてもほぼ原作通りに物語が進むこの世界…凄いな…(苦笑)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

☆ ☆ ☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シャミ子(リリス)「ふぅ…ようやく終わったぞ…」

 

桃「フルーツ牛乳120円」

 

シャミ子(リリス)「よっしゃー6回追加じゃあー!!」

 

 

そんなこんなで、リリスさんはバタフライマシンなどで入館料や飲み物代等を稼いだが、例の電車賃と前回のリリスさんの入館料の借金については引き続き子孫の優子ちゃんが毎月返済していく事になった。

 

一応これで原作通りの借金返済の流れになったわけか…

 

ちなみにリリスさんは子孫の借金も20円×回数で返済しようとしたものの、流石にそれは「認めませーん」という結論になった模様←

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

☆ ☆ ☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

心儀「リリスさん、運動お疲れ様でした」

 

シャミ子(リリス)「辛かったぞ…余は温泉に入りたいだけだというのに…(汗)」

 

シャミ子(リリス)「でも、まあいい。 これで心置きなく温泉を堪能できるからな…!」

 

心儀「ですね。ここからは温泉を楽しみましょう…!」

 

シャミ子(リリス)「ふへぇ…♪ はっ!いかん!シャミ子の魔力が残り少ないっぽい!お風呂へ急ぐぞ魔法少女よ!」

 

桃「お風呂…私外で待っているのでリリスさんは1人で行ってもらえます?」

 

シャミ子(リリス)「なぜだ! 一通りのぼせて正気度が下がれば汗と共に互いのわだかまりも流れよう!」

 

シャミ子(リリス)「ならば、ここはケーキと共に…」

 

心儀「ここは混浴風呂ではないから、私が女湯に入って裸の女性を見たら大問題になると思うけど…(汗)」

 

シャミ子(リリス)「そ、そうであったな…(汗)」

 

 

私の外見を気にしないこの世界の人たちも、流石に男性が女湯に入ったらタダ事では済まされないだろうな…(アセアセ)

 

 

シャミ子(リリス)「裸といえば、この前もここに来た時もおぬしは外で監視しているだけだったし、館内着も着替えずにさっきの謎の棒で変身していたな」

 

シャミ子(リリス)「はは~ん。さてはおぬし脱ぐのが恥ずかしいのだな!」

 

桃「えっ。いや面倒くさいだけです」

 

シャミ子(リリス)「普段はクールぶってるのに意外と乙女な奴よ」

 

桃「違いますけど」

 

シャミ子(リリス)「よいぞよいぞ!興が乗ったわ!脱げ!脱ぐのだ!」

 

桃「何か嫌です」

 

心儀「リリスさん、めっちゃグイグイいきますね…(苦笑)」

 

シャミ子(リリス)「もちろんだ! おぬしのヘコたれた姿を見ることで心から上から目線でいられるもとい共闘することができるのだ!」

 

シャミ子(リリス)「おぬしの恥ずかしがる姿丹念に余の心のメモリーに収めてくれるわ!脱いで恥ずかしがれ魔法少女よ!!」

 

(ブツッ)

 

シャミ子(リリス)「うぇ!?」

 

『只今、悪天候による雷のため、停電が発生しました。復旧までしばらくお待ちください』

 

心儀「停電…みたいだね(汗/棒))」

 

桃「そうみたいだね。ちょうどいいので一旦ロビーに出て待ちましょう」

 

シャミ子(リリス)「も…もももももも模型希屋(もケーキや)~!! これは何だ!? この世の終わりか!!?」(2人の手を掴んで)

 

心儀「ふあっ!!?///」(手を掴まれ)

 

 

恐怖で悲鳴上げるのは想定内だが、手を掴まれるのは想定外だぞぉ!!?/////

 

 

桃「シャミ子…じゃなかったリリスさんどうしました?」(手掴まれたまま)

 

シャミ子(リリス)「余は余は…完全なる暗闇はダメなのだぁ〜!!(涙)」

 

シャミ子(リリス)「全力で余を担いで逃げよ!余は暗闇が怖いのだ!」(2人に抱きつき)

 

心儀「リリスさん、落ち着いて!(汗)////」(抱きつかれて照れて)

 

 

あかんて、この世界を物語として見ている人がもしも居たら間違いなく嫉妬されちゃうよリリスさーん!!(滝汗)

 

 

桃「永劫の闇を司る魔女なのに?」(抱きつかれても冷静)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

☆ ☆ ☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シャミ子(リリス)「余は封印されてた頃は多少未熟でな。魔力をコントロールできるようになるまで封印空間は真っ暗だったのだ。外の世界も見られなかったしな」

 

心儀「なるほど…そりゃ、トラウマになるのも無理もないわ()」

 

 

そういう自分も、幼い頃は豆電球じゃないと怖くて眠れなかったしな…(汗)

 

 

桃(スマホの画面を照らして)

 

シャミ子(リリス)「ほへ?」

 

桃「これなら怖くないですか?」

 

シャミ子(リリス)「スマホというやつか!う…うむ!これなら生きていけるぞ!」

 

桃「じゃあ復旧するまで」

 

桃「これが上腕二頭筋を鍛える動画。こっちは大臀筋を美しく鍛える動画」

 

シャミ子(リリス)「へー(何だこの時間は)」

 

心儀「桃さん、本当にこういったものが好きなんだね…(笑)」

 

 

その後、電気が復旧してからお風呂に入る流れになったものの、当然ながら男湯と女湯に分かれて入らないといけないので、しばらくは別行動することになったが…

 

2人とも、本家通りに親睦を深める事ができるかな…? 多分大丈夫とは思うけど…

 

 

『心儀さんが男湯に入浴している間、ここからは桃さんとリリスさんの居る女湯の様子をお送りしよう!』

 

 

シャミ子(リリス)「ふはぁ~! 生き返るのう♪ 付き合ってくれてサンキューだ!」

 

桃「はぁ」

 

桃「ところでリリスさん」

 

シャミ子(リリス)「なんだ…?」

 

桃「なんとかの杖の正式名称はアロンの杖だったんですね」

 

シャミ子(リリス)「なっ!!? き、ききき貴様、何故それを!!!??」

 

桃「部屋で過ごしてたら、壁越しにたまたま聞こえてきたので…」

 

シャミ子(リリス)「ぐぬぬ…桃が隣に住んでいる以上、家では秘密は禁句であるな……(汗)」

 

桃「でも、シャミ子の事だから、いつか魔法少女の前でも普通に言ってしまいそうな気がしますけど…」

 

シャミ子(リリス)「言われてみれば、シャミ子ならあり得そうだな…」

 

桃「本当に超伝説級のアイテムと判明したことですし、大切に使うようにシャミ子やケーキさんに伝えてください」

 

シャミ子(リリス)「うむ、分かったぞ!」

 

桃「私も、アロンの杖を最大限に活かせるように使い道を考えてみますので…」

 

シャミ子(リリス)「余もシャミ子がアロンの杖を使いこなせるようにサポートしていこうと思うぞ」

 

桃「さて、そろそろ一旦出て体を洗いましょうか」(立って湯船から出て)

 

シャミ子(リリス)「うむ!」(桃と一緒に湯船を出て)

 

シャミ子(リリス)「ん? おぬし体に傷があるのか?」

 

桃「ああ。 まあ別に恥ずかしくはないですけど」

 

桃「エーテル体同士でやり合った傷は消えづらいんです。 姉が消えてからも色々あったので聞かれるのも面倒で」

 

シャミ子(リリス)「じゃあ聞かぬ。 余は悪いことをしたかの?」

 

桃「いつもに比べれば全然マシです」(流し場に着いて)

 

シャミ子(リリス)「そんなにいつもの余は酷いのか!!?」(流し場に腰掛けて)

 

桃「はい← さっきも私に対して酷いくらいにマウンティングしてましたし…」

 

シャミ子(リリス)「本来ならば余の方が遥かに年上であるからな! 今日は思う存分ビビらせてやったまでだ!!←」

 

桃「それはそれはありがとうございます(棒) では、私からもお返しのプレゼントをあげますね…?←」(シャンプーをしゃこしゃことリリスにかけ続けて)

 

シャミ子(リリス)「おお~!! あれ? 泡が消えない!! 高いシャンプーはこんなにも泡立つのか!?」

 

桃「そうですね。最近のシャンプーは泡立ちが凄いものが多いです(棒)」(しゃこしゃこをやめない桃)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

☆ ☆ ☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

たま健康ランドのお風呂を堪能した後、桃さんとリリスさんと合流すると、すぐさま優子ちゃんが元の体に戻ってきた。

 

像に戻ったリリスさんの話を聞く限りでは、原作通りに親睦が深まったみたいでなにより。

 

(※心儀は杖の正式名称が判明している事をまだ知りません)

 

とはいえ、優子ちゃんにとってはリリスさんのカッコつけた衣装はかなり恥ずかしい想いをしてそう……

 

 

シャミ子.o(この服で歩くのは恥ずかしいです…)

 

シャミ子「ご先祖。健康ランド楽しかったですか?」

 

リリス「うむ!多少のトラブルはあったがな嫌がる桃を散々連れ回してやったわ」

 

シャミ子「そうですか」

 

リリス「そういえばあやつの体には…いや…桃には気を使ってもらった。あいつはいい奴だ」

 

シャミ子「それはよかったです。じゃあまた体を貸しますね」

 

リリス「余はこうしてシャミ子に運ばれるのも嫌いじゃないぞ」

 

シャミ子「そうですか?」

 

リリス「それにしてもあのスマホというものは便利だな!大助かりだった。おぬしも持ったらどうだ?」

 

リリス「うん?」

 

桃「シャミ子。ちょっとリリスさんを貸して」

 

シャミ子「あっ。はい」

 

桃「リリスさん。これを聞いてください」

 

リリス「ほ…?」

 

『余は暗闇が怖いのだ!!』

 

リリス「ぴぎゃっ!!?」

 

『余は暗闇が怖いのだ!!』

 

『余は暗闇が怖いのだ!!』

 

リリス「こ、これは!!?」

 

桃「最近のスマホは録音もできて便利だよね。今まで散々悪巧みをされてきたけどやっと黙らせるネタを見つけたよ。」

 

桃「永劫の闇を司る魔女であるリリスさんが暗所恐怖症なんてかわいい子孫には知られたくないよね」

 

リリス「なっ…なっ…」

 

桃「この音源を穏便に処理してほしいなら諸々の問題が解決するまで仲良くしていこうね」

 

リリス「き…貴様それでも魔法少女か~!」

 

シャミ子「何やら小声で仲良く話してる。2人があんなに仲良くなって親睦会やってよかったです」

 

 

案の定、原作通りにリリスさんが桃さんに弱みを握られたようだったが、敢えてそこには触れないようにした私であった…

 

『がんばれシャミ子! 多分明日は激甚な筋肉痛だぞ!』

 

 

そして後ほどリリスさんにいつもの魔力の流れを調べてもらったところ、翌日の午前辺りまでは多魔市に引きずられる効力が持続するようだった。

 

あっれぇー? 今度はアルコール消毒液で多魔市に飛び込んだのに、なんか前回の飲酒よりも段々と持続時間が長くなってないか…!?

 

色々と心配ではあるが…魔力の流れを調べ終わったらすぐに怒りの清子さんによってリリスさんは酒に沈められてしまったようだ…

 

ハミだせ!ではあるが一応原作通りの展開が見られたので…まあよしとしますか…(苦笑)

 

 

 






という事で、久々のまちカド心儀、いかがでしたか?

ずっと連載していた頃に比べて大幅に間隔空いてしまいましたが、楽しんで頂けたのであれば嬉しいです。


もしかすると次の更新もまた先になるかもしれませんが、失踪はしないつもりなので気長に更新を待って頂ければ幸いです。

17話以降もストーリーの筋は既に出来ているので、それを物語として形にしていければと思います。



それでは、今回はここまで!

次回もお楽しみに!


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EX5 まちカド心儀2丁目 没展開集①

お久しぶりです、strawberrycakeです。

長期の連載休止宣言をしていましたが、執筆する余裕が出てきたので少しずつまた連載を再開していこうと思います。

再開一発目として、第14話と第15話の没展開(初期プロット)をエクストラとして載せてみます。


【第14話 没展開】

 

(朝、吉田家)

 

ミカン「この町のはずれに私の旧実家の廃工場があるの。」

 

ミカン「この箱はそこで使われていたものよ」

 

シャミ子「つまり…その廃工場におとーさんが封印された状況のヒントがあるかも」

 

桃「可能性はある…行ってみよう」

 

清子「優子…そして若い魔法少女の皆さん…父を探しに旅立つのですね」

 

シャミ子「おかーさん!? 顔色おかしくないですか!?」

 

リリス「うぷぷ…マ…マッスグ…マッスグモッテェ…?」

 

清子「二日酔いとは罪深い…」

 

清子「お父さんが増殖する素敵な幻覚が見えます…」

 

シャミ子「おかーさん、これは現実です!!」

 

 

(玄関に向かう3人)

 

桃「ところでケーキさんはまだ寝ているのかな?」

 

シャミ子「さっき確認した時は寝ているようでしたよ…?」

 

ミカン「寝ているなら、無理に起こさない方がいいんじゃないかしら…?」

 

ミカン「確か、今日の午前で多魔市に引き寄せられる効果が解けるみたいだったし」

 

シャミ子「もしかしたら、効果が切れるのを待っているのかも…」

 

桃「一応、見てみよう←」(ガラッと扉開け)

 

ミカン「ちょっ、桃!?(汗)」

 

シャミ子「そっとしておいてあげませんか!?(汗)」

 

心儀(気配を消すかのようにじっと布団にくるまっていて)

 

桃(観察しながら心儀に近づき)

 

桃「…寝てるフリ…?」

 

 

待って待って待って待って!!?(アセアセ)

寝たふりだってモロにバレテル!!!??(滝汗)

 

あと残り約2〜3時間で多魔市に留まり続ける呪いの効果が切れるから、極限の限り気配を消して3人が出かけるまでやり過ごそうとしてたのにぃ…(涙)

 

 

桃「黙っていても、バレバレだよ…?」

 

心儀「ううぅ…(汗)」(それでも布団にくるまったまま現実逃避しようとしてる)

 

シャミ子「心儀さん、起きてたんですか!?」

 

ミカン「全然気が付かなかったわ…(汗)」

 

桃「昔からの敵を観察する能力が役に立ったよ。ケーキさんはモロに敵に対して気配消している時の特徴ばかりだった←」

 

心儀「桃さん強しぃ…(汗)」

 

 

そういえば、私が桃さんと初めてあった時も色々な事を見抜かれていたなぁ…私(苦笑)

 

どれだけ気配を消したつもりでも、かつて世界を救った魔法少女相手には敵わないか…(汗)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

☆ ☆ ☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

桃によって缶チューハイを飲む事になった私は、アルコールの力によって多魔市に留まる時間がアップした。

 

リリスさんがかなり酔ってたので正確な情報は分からないものの、おおよそで今日の21時か22時まで持続しそうな感じ…

 

これから起こる出来事を再び知らないフリで過ごすのはキツいが…ずっと憧れてたなんとかの杖が変形する光景が少しだけ見られるから、まあ(よし)としますか…(汗)

 

吉田家だけに…(ヒュゥ〜)

 

 

 

シャミ子「こ…ここは…」

 

シャミ子.o(チクタクチクタクチクタクチクタク……)

 

シャミ子「魔族のトラウマ製造工場!!!」

 

ミカン「そんなもん作ってなかったわよ!!」

 

ミカン「素敵なお菓子をいっぱい作ってました!!」

 

心儀「あはは…(苦笑)」

 

【以下、本編と同じ展開】

 

 

 

【第15話 没展開】

(前略)

 

リリス「ならば鈍器にして桃を脅そう!」

 

シャミ子「絶対返り討ちです!」

 

心儀「待って、別に杖に頼らなくても、ある程度絞り込んでいく方法なんかはあるんじゃないかな…?」

 

シャミ子「そ、そんな方法があるんですか!?」

 

心儀「うまくいくかは分からないけど、ユーザー名から手当たり次第に検索かけてみるというのが一応方法としてはあるよ」

 

シャミ子「ゆーざーめい…? もしかして私がさっきローマ字で打ったシャドウミストレスの事でしょうか…?」

 

心儀「そう、それ!」

 

心儀「さっき優子ちゃんが打ったように、大抵の人はユーザー名に意味あるローマ字や英語をユーザー名に割り当てる人が多いからね…」

 

心儀「例えば桃さんなら、チヨダモモとかフレッシュピーチハートシャワーとか、それっぽい単語を入れていけばもしかするかも…?」

 

優子「なるほど…!! それならいとも簡単に桃をつぶやいたーで見つけられる気がします!(キラキラ)」

 

心儀「でしょー? これで大幅に絞り込めるはずだよ…!」

 

 

なんかだんだんとイケナイ事をしてきたようにも思えたものの、私自身も桃さんのツイートが気になり仕方なくなってきた…!!

 

単行本では密かに○イ消しした跡があるから、ここで見つければ○イ消しを阻止できるかもと思うとワクワクが隠しきれない…!!

 

 

シャミ子「では早速やってみましょう!!」

 

心儀「うん、やってみよう…!!

 

 

という事で、chiyodaやmomoやMagical girlなど、不自然にならないように片っ端から検索をかけていった。

 

そして、FreshPeachと繋ぎで打とうとした時に予測候補からFreshP_0325というソレっぽいアカウントへと辿り着いた。

 

私自身原作を読んでて桃さんのIDを知ってるし、もちろんこれに間違いないが、一応演技をしてみる…

 

 

シャミ子「もしかして……こ、こここ、これが…!!」(見つけて色んな感情が混ざり合って)

 

心儀「優子ちゃん、桃さんの誕生日って分かる…?(棒)」

 

シャミ子「一度も聞いた事ないですが…!!(汗)」

 

心儀「とりあえず、プロフィール見てみよう…!」

 

 

…………………

 

 

\テッテレー♪/

 

シャミ子「絶対に桃だこれ!!」

 

心儀「まさか本当に見つかるとは……(棒)」

 

心儀「って、あれ………」

 

 

呟き数は既に0…心儀と一緒ならなら辿り着くかもしれないと思った桃さんは先手を打ってツイ消しをしていたのだった。

 

落ち込む2人に桃からフォロリクが…

 

実は壁越しに聞こえた心儀とシャミ子の会話からシャミ子のアカウントを発見していた桃であった。

 

桃からのDMで先手を打たれていた事実を知った2人は落胆…2人でこれ勝を叫ぶ状態になり、桃さんが「やっぱり壁が薄いな」とボヤくオチが完成するのであった。

 

【おしまい】

 




没展開、お楽しみ頂けましたか?

最初はpixiv側の1週間投稿の繋ぎとしてまとめてみたものの、せっかくなのでハーメルン側でも掲載してみることにした感じです。

没になった経緯は以下の通りです。


14話は第13話を執筆する前に書いたプロットで、翌朝まで滞在時間の効果が続く想定で書いたものの、消毒液のアルコール量から設定に無理があるとして没…「ミカンちゃんから滞在時間の大幅延長の呪いを受けた」という設定に差し変わりました。

15話は心儀が興味本位で動きそうと想像して書いたものの、これをやると桃ちゃんと心儀の関係的に沽券に関わる事態が起きかねないなと感じた為に没となりました。


こんな感じに思いつきのゾーンで思い切って書いたものの後から見返して没…でも個人的に気に入っていた没展開プロットについては他にもいくつかあるので、また機会があれば載せてみようかなと思います。

という事で、今回はここまで。

現在執筆中の17話はもう少しで仕上がる予定なのでそちらもお楽しみに!


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第17話 ありふれないOriginal Story~オリ展問題はいつも面倒だ~

どうも、今度こそお久しぶりまぞくです!

前回は没展開を載せるある意味ばんがいまぞく回だったので、今回こそは続きとなるアニメでは2期4話、原作では34丁目を書き始めましたが・・・


書いているうちに意外と登場人物が好きに動きだしてオリ展の連続発生により日曜24時までに間に合わなかったので、キリのよい途中までを載せることにしました。

これにより今回は1・2話以来の原作タイトルを絡ませないオリジナルサブタイトルとなりましたが、元ネタは某子供たちさんの知る人ぞ知るアルバム「深海」の収録曲タイトルです。
最近ぼざろ二次創作作品を見てて話題に上がって思い出したので出してみました。


という事で、第17をとくとご覧あれ!




 

 

静岡での○○キャン聖地巡りを終え、東名をぶっ飛ばすことおおよそ3時間…

 

遂に帰ってきましたハロー地元!

瀬戸水野インターを降りると、インター出口付近の左手にはショッピングセンターマルマ瀬戸みずの店が見えてくる。

 

 

20世紀最後の2000年9月にオープンした店舗で、当時の私はまだ幼かったもののオープンしてすぐの活気溢れていた頃を覚えている。

 

欲を言えば一部の他店舗でお馴染みのからくり時計が設置されたら嬉しかったが、21世紀に入る寸前だったのか設置はされなかった…残念……

 

 

そしてインター出口の信号を右折して少し坂を登りきると、新東名の出口がみえてくる。

信号が赤だったので待っていると、いきなり右側から連続して車の衝突音が聞こえた。

 

びっくりして右を見ると、玉突き事故で飛ばされた1台の車両がスリップしてこちらに飛んできている!!!!????

うわあああもう避けられないもらい事故で死ぬ死にたくないうわあああああああやめてええええ!!!!!!

 

 

心儀「はっ……夢か……(汗)」(布団から飛び起き)

 

リリス『朝から早速悪夢を見たようだな…』

 

心儀「あっ、おはようございます、リリスさん。はい…もらい事故を受けそうになって怖かったです……(汗)」

 

リリス『うむ、おはようだ。 見た感じ本格的にケーキがこちらの世界に引きずり込まれるようになったように思えるな…悪夢もその影響なのかもしれん』

 

心儀「えっ…やっぱり何度もこっちの世界に訪問するのは良くなかったのかな……」

 

リリス『恐れていた事態ではあるな…現に今、魔力の流れから多魔市に留まる時間が無制限になっておる』

 

心儀「無制限!!? 昨日は確か翌日の午前辺りまで効果が持続するはずだったのに……(青ざめ)」

 

リリス『でも、心配する必要はないぞ!』

 

心儀「えっ!?」

 

リリス『余の未来予知が正しければ、今日訪れるであろう場所で魔力が含まれた料理を食べれば、アンバランスになっている魔力の流れが元に戻るはずだ』

 

心儀「ちょっと待って、未来予知ができるようになったんですか!?」

 

 

あれー? こんな能力は原作にはなかったはずだぞ…

とはいえ、封印を解く前にも既にリリスさんの声をテレパシーとして聞けてたから今更か…

 

 

リリス『なんか知らないけど、朝起きたらボンヤリとだが未来が見えるようになったような気がしてな…恐らくだが、シャミ子が探し求めている大きな手掛かりが見つかるとも思われるぞ』

 

心儀「手掛かりを!!?」

 

 

確かこのあと原作では優子ちゃん以外の魔族と出会うから、確かに未来予知は出来ている!!

ただ、どうして急に未来予知なんて……これも私の魔力によるバタフライエフェクトか……???

 

 

リリス『とりあえず、今から桃の部屋に行ってみたらどうだ…?』

 

心儀「わ、分かりました、行ってみます…!!」

 

 

リリスさんに言われるがまま、私は吉田家から桃さんの部屋へと移動を始めた。

 

なんであんな夢を見たんだろう…?

瀬戸みずの店として存在するショッピングモールは元○ャス○の現在はイ○ンのはずだし、東名や新東名は浜松から高蔵寺方面には伸びてなかったはず…

 

色々な疑問は残るものの、夢はストーリーあやふやになるものだし、リリスさんの件も証明する手掛かりがない以上、どちらも今は気にしないでおこうかな…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

☆ ☆ ☆

 

 

 

 

 

 

 

 

(桃の部屋)

 

桃「ケーキさん、ようやく起きたんだね…」

 

心儀「昨日は色々とあって疲れてたので…なんかすみません…(汗)」

 

桃「今ちょうど今日これからする事についてシャミ子たちと話している所だったから、そのまま入って」

 

心儀「お、お邪魔します…!」

 

シャミ子「あっ、おはようございます、心儀さん」

 

心儀「おはよう、優子ちゃん、ミカンさん」

 

ミカン「おはよう、心儀さん。 昨日はリリスさんに振り回されて大変だったみたいね…」

 

心儀「ええまあ…でも桃さんと私でなんとか無事乗り越えられたよ(苦笑)」

 

シャミ子「心儀さん、昨日は本当にありがとうございました。そして桃も…」

 

桃「色々大変だったけど…リリスさんの弱みも握れたし、悪い事ばかりではなかったから良しとしよう」

 

シャミ子「弱み…?」

 

桃「それはそれとして、ケーキさんも来たことだし、そろそろ話の本題に入ろうか←」

 

 

桃さん、上手いこと誤魔化したな例の件…(苦笑)

 

 

シャミ子「わ、分かりました…!」

 

桃「早速だけど、今日は町に出て魔族を探そう」

 

シャミ子「? 魔族ならここにいます」

 

桃「そうじゃなくて! シャミ子言ってくれたよね? この町に潜むまぞくを探し、姉の千代田桜を捜し出すって」

 

桃「それと、アロンの杖の無駄遣いはやめて」

 

シャミ子「ああ、取られちゃいました」

 

 

そして、なんとかの杖の正式が判明したことについても、やっぱりまだ違和感が…

 

実は昨日リリスさんが酒に沈められた後、桃さんが何気なくなんとかの杖の正式名称を述べる場面があり…気になった私に桃さんが正式名称が判明した経緯を説明してくれていたのだ。

 

話によると何故か優子ちゃんの夢の中の住民が正式名称を教えてくれたらしいとのことだけど…朝のリリスさんの未来予知の件も含めて着実に何か大きなバタフライエフェクトが羽ばたきそうな胸騒ぎがするのは気のせいだろうか…?

 

そんな考えを持ちつつもみんなの会話に程よく相槌をするうちに話は原作とほぼ同じように進み、変化点として『シャミ子1人だと心配だから』という事で私もシャミ子ちゃんに同行する事となった。

 

 

ミカン「でもごめんなさい、今回私達はついていけないわ」

 

シャミ子「はて?」

 

桃「この町で姉と付き合いのあった昔からいる魔族は結界で保護されている。だから魔法少女が同行すると近づけない」

 

桃「もし結界を見つけたらはがさず様子だけ見て帰ってきて。気をつけてね」

 

シャミ子「うちの玄関にあるみたいなやつですね! 分っかりました!」

 

ミカン「シャミ子何だか元気ね」

 

シャミ子「桃から頼まれて嬉しいんです。これは私にしかできないことだからな。クックックッ」

 

桃「うんよろしくね。あと帰りに夕飯の材料買ってきて」

 

シャミ子「指をくわえて待ってるがいいわ!クックックッ」

 

桃「もし何かあったとしてもケーキさんがいるから、きっと大丈夫だと思うし…」

 

シャミ子「なっ! まぞくを舐めるなー!! このぐらいの事などまぞく一人で充分だからな!!!」

 

心儀「じゃあ、まぞくを探す上で行く当てとかは考えてあるのかな…?」

 

シャミ子「うっ…!」

 

心儀「当てもなくただ歩き回るだけでは、流石に非効率だとは思うけど…」

 

 

実際、原作では魔力が含まれた料理で大事なことが抜け落ちてた優子ちゃんだからなぁ…(苦笑)

 

 

シャミ子「そこは…学校や河川敷や商店街などを(ry」

 

心儀「私、行く当てとか決まっているので、それに合わせて優子ちゃんを案内します!」

 

シャミ子「きさま、話をさえぎるなー!!(アセアセ)」

 

桃「うん、よろしくね、ケーキさん」

 

ミカン「シャミ子一人だと確かに不安なこともあるけど…心儀さんが一緒ならきっと大丈夫ね」

 

 

さっきまで元気を出してた優子ちゃんをしおれさせちゃったのはちょっと可哀想な気もしたけど、魔法少女2人にも頼りにされている以上は私も頑張らないと…!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

☆ ☆ ☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(外に出て)

 

シャミ子「ところでさっきの行く当てって、どこに向かうんですか?」

 

心儀「学校だよ。 ほら、私達には何でもお見通しに知っている凄い情報屋さんが居るでしょ?」

 

シャミ子「凄い情報屋……あっ、もしかして杏里ちゃん!?」

 

心儀「そう! 弱みを握られた時は怖いけど、こういう何かを探す時にはきっと力になってくれるはず…!」

 

シャミ子「確かに杏里ちゃんから有力な情報を聞けるなら心強いです! 名案ですね!」

 

心儀「でしょ! そうと決まれば早速連絡を…ってあっ、こっちの世界では携帯使えないの忘れてた!!(アセアセ)」

 

心儀「しかも杏里ちゃんの連絡先知らない…(汗)」

 

 

かっこつけておきながら、違う世界のSIMがこっちでは使えるわけないことすっかり忘れてた…なんか恥ずかしぃ///

 

 

シャミ子「と、とにかくダメ元でも行けばなんとかなるはずです…!」

 

心儀「そ、そうだね…!」

 

 

でもまあ、確かアポなしでも対応してくれていたから、何とかなるかぁ…w

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

☆ ☆ ☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(学校にて)

 

杏里「まぞくのすみかがどこかだって?」

 

心儀「はい…! 色んな人の情報持ってる杏里ちゃんならそういう事にも詳しいかと…!(汗)」

 

シャミ子「杏里ちゃんって顔が広いので…」

 

杏里「こんなあっついあっつい日にアポなしで現れてそんなさ~。いくら私でもそんな都合よく情報が出てくると思うのか~?」

 

シャミ子「やっぱりそうですよね…」

 

心儀「連絡する手段なくて…本当に急にごめん!」

 

杏里「本当に連絡する手段ないの~? 携帯は?」

 

シャミ子「持ってないです…()」

 

心儀「持ってはいるけど、圏外で使えなくて…(汗)」

 

杏里「確か心儀さんは別の世界からスマホ持ち込んでいるんだよね~?」

 

心儀「え、ええ…まぁ…」

 

杏里「スマホなら格安SIMとか入れれば簡単に使えるんじゃないの~?」

 

心儀「確かにそうだけど…これ以上吉田家に色々と負担をかけるのは…」

 

杏里「だったら、ちよももに頼んでみたら~? 魔法少女ならお金かなり持ってるはずだし~」

 

シャミ子「こ、これ以上桃に借りを作るのは…」

 

心儀「か、考えておきます…()」

 

 

やっぱり私が居ると羽ばたくButterfly Story~イレギュラー展開はいつも面倒だ~な…(汗)

 

 

杏里「それよりさ、シャミ子と心儀さんはまぞくのすみかがどこなのか知りたいんじゃなかったの~?」

 

シャミ子「はっ、そうでした!」

 

心儀「すっかり話逸れてたね…(苦笑)」

 

杏里「そのまぞくのすみかについてなんだけど、全然知ってる!!」

 

シャミ子「えっ!?」

 

心儀「やっぱり杏里ちゃんにハズレはなかった!?(棒)」

 

杏里「流石に何でも私頼りにされたら困るけど、まぞくといつも会えるとこなら知ってるよ!」

 

 

と、多少イレギュラーなバタフライはあったものの、原作通り例の2人?2匹?が店を切り盛りしている喫茶店あすらの情報を聞き出すことができた。

 

まあ、原作知識で先回りして商店街にいくという手もなくはないけど、話の流れ的に既に知っているのは変だから段階を踏むのは大事だよね。

 

 

(次回に続く)

 

 

 




という事で、今回はここまで

次回は次回はいよいよシャミ子ちゃんと心儀が喫茶あすらの2人と対面!
アニメ版を知る由もない心儀の反応にもご注目あれ!

それでは次回もお楽しみに!


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第18話 新種発見! 町の喫茶はまぞくの巣窟!

久々の月曜まぞくです!(略して月ま!)

嘘です、執筆が難航して火曜日深夜の公開となって、月まさえ出来ませんでちた…(滝汗)

本当は日曜日の夜に書き始めて日曜日中に投稿予定だったものの、ミニアニメ題材用の本家ミニアニメが10秒までしか再生できないトラブルが発生していたり、意外とオリ展でキャラが動き始めるなどして完全完成は火曜日深夜となりました…(汗)

という事でずっと忘れていたまちカド心儀ミニアニメの後、ようやく執筆できた喫茶あすら編をご覧ください!


まちカド心儀2丁目 ミニアニメ⑤

リリス「ケーキ、シャミ子よ、よく聞くのだ」

リリス「余は物凄くいい事を知ったぞ、これからは筋肉の時代だ!」

シャミ子「ごせんぞ、急にどうしたんですか…?(汗)」

心儀「あんな短時間でどうしてこんなことに…(汗)」

リリス「引き締まった僧帽筋にはマッチョな魂が宿る」

リリス「鍛えられた腹直筋には6LDKが宿る」

リリス「余はそう理解したのだ! マッスルイズ筋肉! 力こそパワーだ!!」

心儀「キャラ崩壊も甚だしい…()」

シャミ子「おかしい…明らかにおかしいです! 心儀さん、私が見てない所で何かあったんですか?(アセアセ)」

心儀「多魔健康ランドで桃さんが筋肉に関する動画を見せまくってて、何故かそれをリリスさんが見入っていたのが経緯だけど…」

シャミ子「筋肉動画!? もしやこれは洗脳!!?」

心儀「停電してた1時間弱ぐらいしか見てないはずなのになぁ…(汗)」

リリス「まずは食生活の改善からだ。 茹でた鶏胸肉とブロッコリー、豆と卵、これを3〜4時間おきに摂るのだ! そして筋トレ! とにかく筋トレ!! しのごの言わずに筋トレだー!!!」

リリス「今日は下半身、明日は肩と腕、明後日は腹筋と背筋そして糖質制限!!」

リリス「このローテーションであっという間に景気なマッチョとマッチョミストレス優子の完成だ!!!」

心儀「てか、私達まで巻き込まないでぇ!!?(滝汗)」

シャミ子「私マチョ子になっちゃうんですか!!? 糖質制限だけは…糖質制限だけは許してください!!」

リリス「そうだ、危機管理フォームも管理してもっと筋肉が見えるものにしないとなー」

リリス「肩のじゅうきを見せつけられるものがいいなー」

リリス「それから…」シャミ子「ごせんぞー!! 帰ってきてくださーい!!!(涙目)」

リリス「筋肉は密でいいんだぞ?」

心儀「このミニアニメを見ているツイッター民さん、リリスさんの暴走を止める方法を教えてください…(汗)」



 

 

シャミ子「パンチが強いってどんなまぞくなんだろう…ゴクリ…」

 

心儀「まぞくっていうぐらいだから、ぱっと見で変わった外見ってことじゃないかな?」

 

心儀「ほら、現に優子ちゃんもツノと尻尾が生えていることだし、どこか人間じゃない見た目と思えば自然な流れじゃない?」

 

シャミ子「確かに! それなら納得です!」

 

心儀「それじゃあ、早速入ろうか!」

 

シャミ子「そ、その前に外から中の様子が見れれば…」

 

しおん「ん?」

 

心儀「ちょっと慎重すぎない?(汗)」

 

 

まあ、気持ちは分からなくもないg…

 

しおん「シャーミ子ちゃん←」

 

シャミ子「ぎゃ~い!」

 

心儀「ひゃっ、しおんちゃん!!?(アセアセ)」

シャミ子「お…小倉さん!?」

 

 

昨日に続いてまたまたしおんちゃんがオリ展登場だと!!?

 

 

しおん「こんにちは。 パソコン操作少しずつ慣れてきたみたいだね」

 

シャミ子「えっ?何でそれを?」

 

しおん「フッフッフ~。役立つサイト知りたい?ウエルカムトゥアンダーグラウンドする?」

 

シャミ子「あ…大丈夫です。大丈夫です!」

 

心儀「優子ちゃんをいかがわしい闇エリアに誘うのはやめてください!!(アセアセ)」

 

しおん「役に立ちそうな情報沢山得られるのになぁ~…あっ、心儀さんも私のラボ、今から来てみる?」

 

心儀「えっと…申し訳ないけど今日も今日で別件の用事があるから、また今度で!(汗)」

 

しおん「残念だなぁ…じゃ買い出しの途中なのでまた~。じゃあね~」

 

シャミ子「あっはい。お気を付けて」

 

心儀「ふぅ…なんか最近しおんちゃんの遭遇率高いなぁ~…」

 

 

もしや私がこの世界にまた来るようになってから、少しずつバタフライが羽ばたいているか…?

 

 

シャミ子「最近って、心儀さんはよく小倉さんに会うんですか?」

 

心儀「うん。昨日もリリスさん、桃さんと温泉に向かう途中に会ったし、なんか原作以上に私達を観察してる…?」

 

シャミ子「原作とは!? とにかくよく会うんですね!!」

 

心儀「想像以上っていう意味で言っただけだから気にしないで!(汗) とりあえずしおんちゃんの事は今はおいとくとして、早速喫茶店の扉を開けようか」

 

シャミ子「そうでした! 今日は他のまぞくに会いに来たんでした!!」

 

 

あぶね…優子ちゃん達に実は漫画・アニメ作品の世界だなんて自覚させちゃったらトンデモ展開になることが想像できるから気を付けないと・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

☆ ☆ ☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(お店入り口の扉開けて)

 

シャミ子「たのも~!」

 

心儀「ご、ごめんください〜!!//」

 

 

あかん、せっかく優子ちゃんが勇気を出したというのに、今度は私の方が急に緊張してきた…!!/////

 

 

リコ「いらっしゃいませ」

 

シャミ子「はっ!! パンチの強い外見! さてはさてはあなたがマスターですね!」

 

リコ「ちゃうよ。パンチ強かった?」

 

シャミ子「いえ…大変失礼しました」

 

リコ「開店前やけどじきに開店なのでどうぞごゆっくり」

 

 

か、可愛い…!!/////

 

アニメタッチになったことで外見が美しくなってるし、原作で読む時に脳内再生した時と声のズレもない…!!!///

 

このリコちゃんにならKYな事をされてm…

 

 

リコ「そして後ろの者はなんで照れているん?」

 

心儀「あっ…ちょっと緊張しているだけなのでお構いなく…(汗)」

 

リコ「緊張せんでええよー、今後常連さんになるかもしれへん大切なお客様の1人やし」

 

心儀「アッハイ()」

 

 

アニメ本編として先に見ていればこんなに緊張せずに済んだかもしれないけどなぁ…公式さん早く2期の制作決定と放送をお願いします←

(※この心儀は2020年上半期の時系列です)

 

 

シャミ子「えっと、私達お客さんじゃなくて()()()を見てここのマスターに用事があるんです!」

 

心儀「()()()()()()()()()()()()()()()()()について、店長にお尋ねしたいのですが…」

 

リコ「把握。マスター呼んでくる」

 

シャミ子・心儀「お願いします…!」

 

 

紙違いにならないように詳しく説明してみたが、これで少し早めに情報収集できるか…??

 

あ、でもバイトフラグをへし折ると今後に関わってきたりするかなぁ…

まちカドまぞくは一つ一つの伏線が大事ではあるが…

 

 

 

白澤店長「僕に用事があるのは君達かい?」

 

心儀「えっ…」

 

シャミ子「あっ…はじめまして…」

 

白澤店長「マスターの白澤だ」

 

シャミ子「なるほど!!」

 

心儀「渋!? じゃなかった、は、初めまして…」

 

 

待って、白澤さんの声めっちゃ渋くないか!!?

 

脳内再生とは全然違ってた…思わず声に出ちゃったし(汗)

 

 

シャミ子「確かにパンチ強い…」

 

白澤店長「こんな身なりで驚いただろう。 そっちの君は分かりやすい驚き方をしたようだね」

 

心儀「あ、いえ、取り乱してすみません…(汗)」

 

シャミ子「あ、いえ、あの…」

 

白澤店長「実は少し前にバク宙を失敗してしまってな。それで傷だらけなのだ。バクだけに」(ヒュー)

 

シャミ子「驚いたけどそこじゃないです」

 

心儀「いきなり二足歩行のバクが出てきて、一瞬頭がバグっただけです()」(ヒュウウ〜)

 

 

焦りすぎて癖で白澤さん以上の寒いシャレを咄嗟に言ってしまったが、ここが漫画・アニメ作品の世界とは言えないから必死に誤魔化しました()

 

 

リコ「あっ!よく見たらこの子何か変なん生えとる!」

 

白澤店長「ほんとだ! 不思議!」

 

シャミ子「あっ、何か理不尽!!」

 

シャミ子「あ…あの…」

 

心儀「こ、この子はまぞくなので、ツノと尻尾が生えてるんです!←」(※慌てて咄嗟に)

 

リコ「やはりまぞくやったんやな〜」

 

心儀「あ、はい! そして私たちは表にある魔法陣の紙を見て、もしかしてと思って店の人に詳細を聞こうと来店したんです…!!」

 

シャミ子「そ、そうです! 表の紙について何か知っていたりしませんか…?」

 

 

緊張のあまりつい口走ってしまったが、もう少し慎重になるべきだったか…?

 

 

白澤店長「うむ…アレに関しては僕たちの身を守るため、普通なら詳細を話すことはできないが…君たちは僕たちと同じまぞくの仲間であるから、特別に話してあげよう」

 

心儀「えっ、いいんですか!?」

 

シャミ子「ありがとうございます…!」

 

白澤店長「但し、2つだけ条件を言わせてほしい」

 

心儀「条件…?」

 

白澤店長「1つ、今から話すことを悪意ある魔法少女に横流しをしない、守れるかね?」

 

シャミ子「…!!」

 

心儀「わ、分かりました…!」

 

シャミ子「心儀さん!?」

 

心儀「(優子ちゃん、ここは私に任せて)」

 

シャミ子「(わ、分かりました…!)」

 

白澤店長「うむ、あの模様には魔法少女を引きつけないようにするおまじないが入っているが、念には念をという事だ」

 

リコ「せやけどマスター、バレたらバレたでその時はいきった巫女はんをこえだめに落とせるけん面白なると思うわぁ〜」

 

白澤店長「リコ君! 不用意な戦闘を誘発して楽しむのはやめたまえ!!」

 

白澤店長「すまないね…リコくんは場の空気を読むのが苦手でな…時々迷惑をかけるかもしれないが、まあ大目に見てくれ」

 

シャミ子「あ、いえ、大丈夫です」

 

心儀「大丈夫です、問題ありません」

 

 

寧ろリコちゃんになら振り回されてもいい。

コイツ変態だとかは言われそうだけど←

 

 

白澤店長「そして2つ、これが最も重要な事ではあるが、君たちアルバイトはできるかね」

 

心儀「バイトぉ!!?」

 

リコ「今日一声出たなぁ〜←」

 

心儀「あ、すみません(汗)」

 

 

まさか丁寧に紙の説明してもバイト展開になるとは…思わず声が出ちまったぞ(汗)

 

世界の修正力はえげつない…!(苦笑)

 

 

白澤店長「当喫茶店はアルバイトを募集中でね。 私がこんな怪我をしたこともあり普段はリコ君1人でホールを切り盛りしているのだ」

 

心儀「そ、それは大変ですね…(棒/汗)」

 

シャミ子「確かに大変そうです…でも、私たちはバイトをしに来た訳では…」

 

白澤店長「(シャミ子達の言葉をスルーして)君たちは土日祝日暇かね?」

 

シャミ子「えっ? 多分暇ですけど…」

 

心儀「えっ、優子cha…!」

 

白澤店長「クリスマスは? ゴールデンウイークは? 元旦は? 急な呼び出しにも笑顔で来てくれるタイプかね?」

 

シャミ子「は、はい!!」

 

心儀「(ま、マズイ…)」

 

白澤店長「リコ君、2人を確保だ!」

 

リコ「9時45分確保~」(2人の片腕をホールドして)

 

シャミ子「なんぞ~!?」(片腕ホールドされ)

 

心儀「色々待ってぇ!?」(片腕ホールドされ)

 

リコ「確保〜」(暴れる2人を強くホールドしたまま)

 

 

あー…これでまた一つこっちの世界に来る理由ができてしまった…(苦笑)

 

とはいえ多魔市のお金が多少あれば現実世界のお金を使わなくて済むし、不意とはいえリコちゃんと少しだけ夢の密着ができたからまあいいか…♪(変態)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

☆ ☆ ☆

 

 

 

 

 

 

 

 

そして改めてお互いに自己紹介を済ませ、私と優子ちゃんで喫茶あすらのホールの仕事を行った。

 

次々来る客を捌き切るのは少々大変だったけど、昔家族が経営していた喫茶店のお手伝いを小中高と手伝ってきた経験が活きてよかったぁ…

 

何より、原作では1人ホール担当だった優子ちゃんの負担を半減して上げれたのは大きかったかも…

 

 

リコ「優子はん、ケーキはん。お昼のピークが終わったの」

 

白澤店長「2人共、まかないを食べていきたまえ」

 

シャミ子「いただきまーす!!」

 

心儀「あっ、ちょっと待って!!」

 

シャミ子「うえっ!? どうしたんですか心儀さん!」

 

心儀「このまかないを食べたらやるべき事を忘れちゃいそうな気がするから…食べる前に表の魔法陣の紙について説明して頂けないでしょうか…?」

 

シャミ子「食べてからの方がいいと思いますけど…料理冷めちゃいますし」

 

心儀「いや、でしょなうだから!!」

 

シャミ子「でしょなうとは!?」

 

心儀「ごめん、今でしょ!です(汗)」

 

 

少し前にプライベートで明るいデショナウ♪とかふざけていたのが仇になったトホホ…しかもモロに滑ったし()

 

 

白澤店長「それについては今日のお店の営業が終わってからお話しよう。 君たちが今後もアルバイトを続けてくれるのであれば…の話だが」

 

シャミ子「う…でも表の紙のことは知りたいです…」

 

心儀「分かりました、私達でよければこれからも働かせてください…!!」

 

シャミ子「心儀さん!?」

 

心儀「(ここはなんとかしてでも話を進めよう…?)」

 

シャミ子「(わ、分かりました…!)」

 

シャミ子「よ、よろしくお願いします…!(汗)」

 

 

こうして私たちは正式に喫茶あすらでバイトをする事になりました。

 

 

 

リコ「そういやケーキはんはウチの料理に健忘の効用があること、なんで見抜いたん?」

 

心儀「あ、それはえーっと…」

 

 

やばい、知り得えたらおかしい事をまた口走ってた事に今気がついた…()

 

かくなる上はあのクチコミ情報を……

 

 

心儀「ここの店のクチコミ情報をあるサイトで見たからです!」

 

白澤店長「なに、クチコミでもうちの店が有名なのかい?」

 

心儀「はい。天に召されるほど美味しくて、料理のおかわりが出続けていたら私の人生はランチとパフェを食べるだけで終わっていたかもしれない…ウッカリ夢中になれば、周りが見えなくなるレベルで危ないかもしれない。みたいな調査の仕事を忘れるほど料理に夢中になってるクチコミがあったので、そこから健忘の効果があるのかな〜と(アセアセ)」

 

 

言ってて筋が通っているかどうか不安になって汗が出てきてしまったが、大丈夫か…?(汗)

 

 

白澤店長「なるほど」

 

白澤店長「リコ君の料理はちょっと長生きなキツネが文字どおりの丹と精を込めて作った心を癒やす料理で、日々の疲れとプレッシャーをほんのひと時忘れさせる効果があるが、そういったクチコミもあるとは今後の参考になりそうだ」

 

白澤店長「ただリコくん、適量の10倍くらい食べると酷く健忘が出るなんて、僕知らなかったんだけど」

 

リコ「せやなあ。うちも人に教えるの初めてやったしなぁ〜…」

 

白澤店長「リコ君!」

 

リコ「せやけど、ウチの料理をそんなに喜んでくれる人が居るとは、これからの励みになるわぁ〜」

 

白澤店長「リコくぅぅぅん!! 話を逸らすでない!!!」

 

シャミ子「な、なんか大変ですね(汗)」

 

心儀「あ、あはは…(苦笑)」

 

 

優子ちゃんの寝不足を未然に防ぐことをしたばかりに、なんか色々と展開が急に進んだ気がしてならないが、世界の修正力さんに迷惑かけてたらどうしよう…(※はい、かけてます)

 

それはさておき、咄嗟に私が言ったクチコミを書いたあの博士…多魔市の地層を調べるだけではなく、まさかの私のリクエストが採用されて日本のどこかにひっそりと住むドラゴンを調べてくれたのは嬉しかったな…

 

おかげで住む場所が特定できたから、今度の休みにでも行ってみようかなぁ…これからも彼女の調査を応援してます。

 

 

白澤店長「そしてケーキくんはさっきから黙っているが、何か考え事でもしているのかね?」

 

シャミ子「あー、いつもの事です。 よく考え事をしているみたいで…」

 

リコ「ケーキはんもなかなか面白いなぁ〜」

 

 

そして、店の営業が終わって白澤店長とリコちゃんも私と優子ちゃんと共にばんだ壮に向かう事になったが…

 

見事なまでに優子ちゃんの救出劇フラグを折ってしまったこの展開、果たして桃さんミカンさんとはどういう対面になるのだろうか……

 

 

次回に続く!!

 

 

 





以上、喫茶あすら訪問と、無事(?)2人がアルバイターになる回でした!

せいぜい2〜3時間あれば書き切れるとたかを括っていたら、喫茶あすら組の2人をオリ展で動かすのに苦労し、深夜テンションでネタ系とかもぶっ込み始めた結果、4〜5時間もかかってしまいました…()

まだ慣れなくてうまくあすら組を動かせているかどうか不安なところはありますが、もうすぐ私の書きたい場面が近づいてきているので頑張ります…!!


という事で、ここから少しずつ「1丁目とは違って展開を知っている心儀」に少しずつバタフライエフェクトという試練を与えていこうと思います。

試練といっても前にも告知したように後々出てくる展開が前倒しになるオリ展に心儀がどう立ち向かうか…お楽しみに!


今回はここまで。

次回も…


リコ「絶対に見てほしいの〜」

白澤店長「りこくぅん! 読者に強要をさせるのはやめたまえ!(汗)」

心儀「あくまでも、もしよかったら読んでくださいという事ですので…(汗)」

シャミ子「あ、あはは…(汗)」



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第19話 記憶の迷宮⁉︎ 雪と猫に秘められし謎!


まちカド心儀2丁目 ミニアニメ⑥

心儀「ここがしおんちゃんのラボかぁ〜」

しおん「そうだよ〜 心儀さんは初めてだよね!」

心儀「うん、なんか興味をそそるようなものがたっくさ〜んあるね!(棒)」

しおん「私のラボを気に入ってくれて嬉しいな〜♪」

しおん「あっ、そうだ! もしよかったらちょっとした人体実験に付き合ってもらってもいいかな〜?」

心儀「人体実験!? それって大丈夫なヤツなんだろうね!!? 言っとくけど私、違う世界の人間なんだからね!?」

しおん「このミニアニメはパラレルワールド的な存在だし、もし何かあっても何かのお約束がなんとかしてくれるよきっと!←」

心儀「全然信用できないんだけど…(汗) 一体何をしようとしているの?」

しおん「心儀さんにシャミ子ちゃんの尻尾モドキを移植して(ry」

心儀「ま、ままま待った!! それ私も一生優子ちゃんと同類になるパターンだよね!!?」

しおん「実験だし効果は2日ほどで切れるから大丈夫だよ〜 じゃあ早速移植実験を始めるね〜♪」

心儀「おい待て同意書は!?」

心儀(しまった! この人に倫理は通用しないんだった!!)

心儀(どうなっちゃうの!? ねぇ、どうなっちゃうの私!!? ><)

SiNGi CARD! 次回に続く!!




という事で久々まぞくです。

お盆休みになって少し時間ができたので、久々に更新してみました!

本当は優子ちゃんが自分自身の夢に潜ってある者と遭遇する展開まで書こうとしたものの、思いつきでサラサラと書いたことでキャラが自由に動きすぎて九千字もいってしまったので、分けることにしました。


時間軸が日中から夜辺りになっている事に加え、前回の展開から本家の流れに持っていくとこをメインにちょくちょくオリ展(オリ台詞)を入れているものの、それ以外は基本的に本家の流れに沿うだけの今回となっています。

次回以降は大きく物語が動く予定なので、もう暫くお待ちください…!




 

 

 

喫茶あすらのバイトが終わり、店じまいが済むまでの間の待ち時間を利用して私は桃さんに頼まれていた夕飯の材料をスーパーで購入してきた。

 

そして店じまいが終わったらあすら組の2人も一緒にばんだ壮に向かう事になるのだが、先の成り行きが不安な私と優子ちゃんは今、休憩室でヒソヒソと作戦会議をしている。

 

 

(喫茶あすら 休憩室)

 

シャミ子「(ばんだ壮に桃とミカンさんが住んでいる事が知られたらしばかれるような気がします)」

 

心儀「(こうなったら私が先に行って桃さんやミカンさんに事情を伝えてなんとかするしかないかな…)」

 

シャミ子「(果たしてそれでうまくいくのでしょうか…)」

 

心儀「(なんとかうまくやってみるよ)」

 

シャミ子「(わ、分かりました…!)」

 

心儀「(優子ちゃんも、向かう途中であの2人から魔法少女に関する話題を振られてもなんとか誤魔化せそう?)」

 

シャミ子「(なんとか頑張ってみます…!)」

 

リコ「優子はんケーキはんどうしたん? なんやらコソコソ話なんかして」(休憩室に入ってきて)

 

心儀「あっ、えっと、今日の夕食は何にしようって話してただけです!()」

 

シャミ子「はい!(汗)」

 

リコ「そんならコソコソと話さんでもええよ? うちに何か手伝える事あるかもしれへんし」

 

心儀「わ、分かりました! ありがとうございます!(棒)」

 

白澤店長「優子くん、ケーキくん。 店じまいが終わったから早速向かうことにしようか」

 

シャミ子「は、はい!」

 

心儀「あっ、えっと急に用事を思い出しちゃった〜(棒)」

 

シャミ子「!?」

 

シャミ子(心儀さん、ワザとっぽいです…)

 

白澤店長「なに、急に用事なのかい?」

 

リコ「そない慌ててどうしたん?」

 

心儀「ちょっと先に向かわないといけない用事がありましてぇ〜 優子ちゃん、なんとか案内できそう?」

 

シャミ子「商店街から家までの道なので、なんとか…」

 

心儀「じゃああとはよろしく〜 それでは〜」(タタタっと去っていき)

 

 

優子ちゃんを残しちゃったのは申し訳ないけど、あまり過度な運動をさせない為にもなんとか頑張ってくれ優子ちゃん…!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

☆ ☆ ☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夕飯の材料を桃さんに渡した後、これまでの経緯を桃さんとミカンさんに説明した。

 

 

桃「なるほど。それで今からケーキさんとシャミ子が見つけたまぞくが一緒にやってくるんだね」

 

心儀「そう。でも本来は魔法少女に横流しをするなって言われているから、実は両隣に魔法少女が住んでいるって事はバレないようにして欲しいなって…(汗)」

 

 

原作では後日に偶然ばんだ壮であすら組と桃さんが遭遇する展開はあるけど、優子ちゃん救出フラグを折ってしまっているから、これ以上変わった展開にならないようにここは慎重に物事を運ばなくてはな…

 

 

ミカン「でも、条件として『悪意ある魔法少女』って事だったなら、悪意なければなんとかなるんじゃないかしら?」

 

桃「少なくとも私とミカンは温厚派の魔法少女だから、うまく交渉すればなんとかなりそうな気もするけど」

 

心儀「いや、悪意の有り無しは喫茶あすらのまぞくの判断基準にもよると思うから、今は魔法少女に守られているとリコちゃん達にバレないようにしないと…!」

 

??『うちらがどうかしたん? ケーキはん』(玄関の方から扉越しに)

 

心儀「リ゛ゴぢゃ゛ん゛!?」

 

 

い、いつの間に到着してたの!!?(アセアセ)

 

 

リコ『そもそも優子はんの両隣に巫女はんが住んではること、さっきのヒソヒソ話聞いて知ってたで〜? うちの耳を舐めたらアカンよ〜?』(玄関の扉越しにry)

 

 

心儀「うちの耳……あ゛っ!!」

 

ミカン「さっきから叫んで何かしら?(汗)」

 

桃「大声出すと隣に声筒抜けるよ?」

 

 

すっかり忘れてた…リコちゃんは聴覚がヒトの数十倍やないか〜!!

(※原作4巻35ページ参照)

 

 

 

 

(ばんだ壮 201号室前)

 

シャミ子「あわわわわわわ…」

 

白澤店長「リコくん、今の話は本当なのかね?」

 

リコ「ホンマよ〜 さっき優子はんとケーキはんのヒソヒソ話を聞いてたの〜」

 

白澤店長「優子くん、そうなのかい?」

 

シャミ子「…………本当です、隠していてごめんなさいでした…(心儀さん、もう無理ですごめんなさい…)」

 

白澤店長「両隣に用心棒の魔法少女が住んでいるなんて聞いてないぞ! 逃げるぞリコ君!」

 

リコ「うち逃げるって言葉嫌いやわ」

 

白澤店長「ならば回れ右前進だ!」

 

シャミ子「て、店長さん!? 落ち着いてください!!」(アセアセ)

 

白澤店長「続けー!」(2階廊下からダイブ)

 

リコ「嫌や~」

 

シャミ子「なんぞぉ〜!!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

☆ ☆ ☆

 

 

 

 

 

 

 

 

そんなこんなで、私の知らないところでしっかりと世界の修正力が働いていたのでした。

 

なお、会話を知ってて何故敢えて黙っていたのかとリコちゃんに聞いたら、『優子はんとケーキはんが何か面白い企みしてたから泳がせておいた方が面白そうやな〜と考えたの』とのことで…必死になってばんだ壮までダッシュした私の努力を返してぇ?(自業自得)

 

 

白澤店長「という事で急に押しかけてすまないね」

 

良子「気にしないで。お姉たち、ずっと桜さんの行方を追っていたから…有益な情報が得られたら嬉しいことだと思うし」

 

清子「すみません…アニマル系のお客様は初めてで…お口に合えばいいのですが」(野菜を出して)

 

白澤店長「ああお母様ですか。雑食なのでお構いなく」

 

リコ「うちはおいなりさんとかでええよ。酢抜きのやつな〜」

 

白澤店長「リコ君やめたまえ!」

 

白澤店長「少し話が逸れてしまったね。つまり、優子くんと魔法少女の君たちは桜殿のことを知りたいと、そういう事なんだね?」

 

桃「千代田桜は私の義理の姉で、ここ数ヶ月の間ずっと姉の行方を追っているんです」

 

ミカン「でも、私たちでどれだけ探してもこれ以上手がかりは見つからないから、こうして街にいる他のまぞくを見つけて情報を得ようとしているのよ」

 

白澤店長「うーむ…まさか桜殿が行方不明だったとは」

 

リコ「うちのことも危ない巫女から救ってくれて安全な多魔市まで連れてきてくれはったのに、ほんまに心配やな…」

 

リコ「マスター、ここは情報共有して協力してあげたい思うんやけど、ええやろか?」

 

心儀「え、いいんですか!?(演技)」

 

白澤店長「君たち、特に桃くんが桜殿の義理の妹というなら、話してもいいだろう」

 

リコ「それにうちらには人とは違う感覚器があるから、桃はんミカンはんが悪い巫女はんやないことを感じ取れるの」

 

リコ「せやからさっきもケーキはんと優子はんが何か企んでたのも、聴覚以外の感覚でも分かったの」

 

心儀・シャミ子「うっ!(汗)」

 

白澤店長「リコくぅん! 余計なことまで言うのはよしたまえ!」

 

心儀「さっきはしゅみませんでちた…(しおしお)」

 

ミカン「結果的にそれほど心配する必要はなかったわね(苦笑)」

 

桃「もし失敗しても、その時は物理でなんとかするから大丈夫だったと思う←」

 

シャミ子「もんも!? ちゃんと会話で話し合いましょう!?」

 

心儀「これ以上シャレにならん物騒なボケはやめてくれ!!?」

 

ミカン(←聞き飽きるほど聞いた発言に呆れすぎてツッコむ気力さえ無くなっている)

 

リコ「マスター、ホンマに桜はんのこと喋ってもええやろうか?←」

 

白澤店長「桃くん以外の者がボケだと感じているその心情を信じることにしよう(桜殿の義理の妹でもあるし)」

 

 

 

 

 

 

 

 

☆ ☆ ☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

白澤店長「では、桜殿のことについて、僕達が分かる範囲で話すとしよう」

 

良子「今から桜さんの話をするの?」

 

シャミ子「良…!」

 

リコ「せやで〜?」

 

良子「桃さん、ミカンさん。桜さんの話、良も聞いていていい?」

 

良子「お姉のこと手伝うって言ったし、自由研究も家と町のことを調べてるから役に立つと思う」

 

桃「うん。ぜひ」

 

ミカン「もちろんよ!」

 

良子「よかった! それなら良、横でまとめてるね」(パワポを使いこなし)

 

桃「もうちょっとシンプルでいいよ」

 

ミカン「熱心なのね…!(汗)」

 

 

良子ちゃん、この調子だと例え私の仕事の業務を教えたとしてもそつなくこなしそうだな…(汗)

 

 

白澤店長「桜殿とは僕も数回しか直接会ったことがない。最後に会ったのは10年前のクリスマスだ」

 

シャミ子「あっ。10年前…」

 

白澤店長「喫茶店の開店直前だったので時期も確かなはずだ。当時僕はこの町に来てまもなく桜殿のあっせんで働く準備をしていた」

 

白澤店長「喫茶店の開店準備中、桜殿がひょっこり顔を出した」

 

 

 

 

 

☆ ☆ ☆

 

 

 

 

 

 

(10年前)

 

桜『やっほー。玄関のすぎこしの結界、バージョンアップしたよ!!』

 

白澤店長『桜殿…何から何までお世話になって』

 

桜『ああ、今から天災みたいなのが来るから2~3日戸締まりしておいて! 外出もしないで!』

 

白澤店長『うん?』

 

桜『あとね。この子雇ってよ。料理作りたいらしいよ』

 

リコ『よろしゅう…』

 

白澤店長『えっ、この子誰!? 天災って何!?』

 

桜『ごめーん。急いでるからまた今度』

 

 

 

 

 

 

 

 

☆ ☆ ☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

白澤店長「その時押しつけられたのがリコ君だ。これが僕らが最後に桜さんを見たときのことだ」

 

リコ「うちの料理、食べに来てくれへんかった。約束したのに…」

 

ミカン「天災…もしかしたら綺麗さっぱりぶっ壊れていた私の家族の工場跡地とも何か関係してそうね」

 

心儀「確かにあれも9〜10年前くらいだったよね」

 

桃「もしかしたら手がかりの点が線になるかもしれない。他に何か手がかりはありますか?」

 

白澤店長「他の手がかりと言われても…僕たちが知っているのはこれぐらいだが…」

 

リコ「桜はんどこにおるんやろ? コアは動いて逃げるから捜すのも難儀やなぁ」

 

桃「えっ? 動く!? コアを見たことあるんですか?」

 

リコ「うちの出身地では魂魄って呼ばれてたの。この町に来る前見たことがあるわ」

 

リコ「うちが見たコアは子ザルさんとチョウチョやったの」

 

リコ「どっちも味方の巫女はんに抱えられて逃げていったわ」

 

白澤店長「…リコ君ここに来る前何してたの?」

 

桃「コアは以前私が見たものは水晶状で動きませんでした」

 

リコ「ふ~ん」

 

桃「動物形態もあるのか」

 

ミカン「コアはその人の心の形によるから、様々な形態があってもおかしくはなさそうね」

 

リリス「ちょっと余にも喋らせてくれ!」

 

リリス「桃はコアを動かないものとして捜していた」

 

リリス「そこの女狐の情報だとコアは動いて逃げる動物系もある。つまり捜し方を変えて聞き込めば新しい情報が出るかもしれんぞ!」

 

ミカン「探すアテが一つ増えたわね」

 

白澤店長「さて、次第に空が夜へと近づいていることだし、僕たちもそろそろおいとましようかリコくん」

 

リコ「これはどれ押すと遊べるん?」

 

シャミ子「赤いボタンを押してからキャラの名前を選ぶんですよ」

 

白澤店長「リコ君! 親睦を深めるのは今度にしたまえ!!」

 

リコ「どのぼうけんのしょが消してええやつ?」

 

シャミ子「えっと。2番なら」

 

『ぼうけんのしょのにばんはきえてしまいました!』

 

心儀「リコちゃんは、今夜はお泊まりでもするつもりなのかな…?(汗)」

 

 

時間軸変わってもブレないな、リコちゃん…(苦笑)

 

 

白澤店長「そ、それでだね優子くん…都合のいい話だがよければまたウチで働いてくれないだろうか?」

 

シャミ子「はい。喜んで」

 

桃「………」

 

シャミ子「知り合いを増やしたらいい手がかりも見つかるかもしれないし」

 

白澤店長「ありがとう優子君。 時にサイドからすごい心配そうな気配を感じるのだが…」

 

シャミ子「気にしないでください! 私と桃は共闘してるけど宿敵なんです。 多分私が最近心儀さんなしで活動することも多いので心配しているんです」

 

シャミ子「あと最近は心儀さんと共に色んな手がかりを見つけているから主導権を握られそうで嫌なのもあるかもしれません!」

 

桃「まあケーキさんが不在の時に魔力が下がるという心配はあるけど、ケーキさん不在の時にシャミ子一人でバイトさせるのはどこか不安だったりするから、賛成はできないかな」

 

シャミ子「何で!? 今日も1日バイトとして接客を頑張ってたのに!?」

 

リコ「ケーキはんが昔喫茶店で働いていた経験と知識で優子はんを助ける場面が多々あったなぁ〜」

 

白澤店長「リコくぅん!?」

 

心儀「まあ、確かにそうではあったけど、優子ちゃんは優子ちゃんでホールの仕事を頑張っていたよ?」

 

 

本家では優子ちゃん一人でホールを切り盛りしているから、もっと自信持って欲しいところではあるけどなぁ…

 

健忘のデバフさえ付かなければね(苦笑)

 

 

桃「なるほど…」

 

ミカン「桃、もう少しシャミ子を信じてあげるのはどうかしら? 実際に心儀さんがずっと不在だった時もシャミ子は頑張っていたと思うし…」

 

桃「確かにそうだけど…これ以上シャミ子を大変なことには巻き込みたくはないかな…」

 

 

優子ちゃん健忘フラグを回避したから桃さんがそれほどムキになってはないとはいえ、世界の修正力さんが頑張ってる…(苦笑)

 

 

白澤店長「桃くんは優子くんの事が心配なんだね」

 

白澤店長「うーむ…無理強いはしないが、とりあえず検討だけでもしてくれれば。お近づきのしるしにお土産を」

 

シャミ子「わざわざすみません」

 

シャミ子「あ! たまさくらちゃんだ!!」

 

白澤店長「知っているのかね?」

 

シャミ子「桃が大好きなんです。ねっ? 桃」

 

桃「す…好きではないです。生活に差し障る程度に気になるだけで」

 

白澤店長「なるほど大分お好きなようだな!」

 

白澤店長「実はたまさくらちゃんは僕がデザインをしたのだよ」

 

シャミ子「マスターがたまさくらちゃんの生みの親!?」

 

心儀「おおっ!?(棒)」

 

白澤店長「こんなところにファンがいるなんて…いや〜嬉しいな!」

 

白澤店長「桃くん! 僕は君とも仲良くやっていきたい! あと優子くんにシフトをいっぱい入れたい!! 今度会った時は限定グッズをたくさんあげよう!」

 

心儀「無理強いしないんじゃなかったんですか!?」

 

 

原作通りの台詞とはいえ、無理強いしないって原作にない台詞を言った後だったから思わずツッコんじゃったわ(汗)

 

 

桃「…っ! 結構です」

 

白澤店長「Tシャツ! うちわ!」

 

桃「結構です」

 

白澤店長「テレホンカード!」

 

桃「今どきテレカって…結構です」

 

白澤店長「サイン付きテレホンカード!!」

 

桃「…………」

 

白澤「直筆サイン&チェキ券付きテレホンカード」

 

桃「………ありがとうございます…」

 

シャミ子「桃が折れた」

 

ミカン「単純ね…」

 

心儀「欲望には勝てなかったね(汗)」

 

シャミ子「でもどうしてそんなにたまさくらちゃんが好きなんですか?」

 

桃「それは…」

 

桃「たまさくらちゃんが…お姉ちゃんに似てたから」

 

シャミ子「桜さんに?」

 

シャミ子「うぅ…千代田桜さんが分からなくなってきた…」

 

白澤店長「似てたかなぁ?」

 

桃「顔が似てるんじゃなくて! パーツとか色合いが似てるの!! 変身した時とか!!」

 

桃「あれはもしかして姉がモデルだったりするんですか?」

 

白澤店長「いや…違う。僕は桜殿の変身姿を見たことが無いからね」

 

白澤店長「たまさくらちゃんのモデルは僕が見た妖精さんだ」

 

白澤店長「喫茶店が開店した日、夜間に買い物に行ったんだ。ショッピングセンターマルマまでね」

 

白澤店長「そうすると神秘的な雰囲気の猫が走って行った。紅白の変わった首輪をしてね。雪なのに足跡はなく歩いた道に花びらが散っていた」

 

白澤店長「猫は僕を見ると一礼して隣の建物の壁に溶けるように消えていった」

 

白澤店長「そのあとお店は大繁盛! 僕はあのネコを見た人を幸せにする妖精さんだと思っている!!」

 

良子「あっ」

 

白澤店長「だからその姿をゆるキャラ募集のモチーフとして…」

 

良子「バクさんもう一回! 今の話もう一回して!」(白澤店長の鼻むんず)

 

白澤店長「ピィィィィィエッ!!!」

 

シャミ子「良!? お客様の鼻を搾るのは…!!」

 

良子「だってバクさんとっても大切なこと言ってる!」

 

良子「ネコさんを見たのは何年前の何月何日!?」

 

白澤店長「ぶがぶが…」

 

良子「あっごめんなさい」

 

良子「えっと…開店記念日は10年前の12月28日…」

 

良子「まとめる! バクさんいわく桜さんに最後に会ったのが12月25日。ネコさんを見るまで三日しか間がないよね?」

 

良子「狐さんいわくコアは動物の形で動く。それに普通のネコは壁に溶けないし花びらも出さないし」

 

良子「だから…良いわく…そのネコさんが桜さんのコアかもしれない!」

 

良子「紅白首輪のネコさんの目撃情報を探せばいいんじゃないかな?」

 

ミカン「良ちゃん、頼りになるわね!」

 

良子「これ良の自由研究町の地図。ネコさんはどこを通ってどこの壁に消えたの?」

 

リコ「うわ~もふもふや〜♪♪」(桃の髪飾りを触りながら)

 

白澤店長「ええと…ショッピングセンターマルマ前の噴水広場を通って向かいの建物…」

 

良子「マルマのお向かいの建物は…せいいき記念病院!」

 

シャミ子「あっ。ここ…私が小さい頃入院していた病院です」

 

桃「…!! シャミ子! 10年前猫を見た記憶は?」

 

シャミ子「すみません、全然覚えてないです!」

 

桃「うん…だいぶ前だしね。とりあえずせいいき記念病院に電話して…」

 

清子「優子はネコを見ているはずです。」

 

桃「えっ!?」

 

清子「私…病院で優子がネコさんの話をしていたのを覚えています」

 

桃「お母様にお茶を!」

 

シャミ子「座布団も出します!」

 

リコ「おいなりさん一緒に食べる?」

 

清子「この家私がホストなのでお構いなく…」

 

清子「あのころの優子は治療を頑張っていました。ある日、目を覚ました優子が私に言ったんです」

 

 

 

優子『おかあさん、へやに白ネコさんがきました』

 

優子『ネコさんとお話したの』

 

優子『でも…いなくなっちゃった…』

 

 

 

清子「当時の優子は呼吸器に問題があったので、のらネコが入り込んだら大変ということで…看護師さんと病院中を捜しました」

 

清子「でも…ネコの痕跡はどこにも見つからなかったんです」

 

白澤店長「優子君の夢だったのではないか? 動物が喋るなんてありえないよ!」

 

リコ「マスターあかんよ。鏡見るんや」

 

清子「時期は…良子の臨月だったので、10年前の年末です」

 

良子「バクさんの目撃情報の直後だね!」

 

リリス「それがシャミ子の夢じゃなければだが」

 

リリス「10年前シャミ子は桜コア(仮)と接触していた」

 

シャミ子「えっ?」

 

リリス「しかも何かしらの話をしていた可能性がある」

 

シャミ子「だあぁ!!」(桃にツノむんずされ)

 

桃「シャミ子ネコとトークした記憶はある!?」

 

シャミ子「そんな面白い経験は覚えてないです~!」

 

桃「思い出して! 頑張って思い出して!! ひねり出して!!」

 

シャミ子「つのハンドルやめて~!!」

 

白澤店長「記憶というものはふとしたキッカケがない限りは思い出すことはあるまい。無理だけはよくないだろう」

 

リコ「それより、もう夜遅なったから、そろそろ帰らないといけないの〜」

 

良子「あっ、良ずっと起きてた…早く寝ないと寝ない子お化けに襲われちゃう!」

 

清子「良、今日は皆さんの為に知恵を働かせてくれましたから、頑張りに免じて寝ない子お化けはまだ出てこないと思いますよ〜」

 

良子「それならよかった!」

 

清子「とはいえ、夜が更け始めた頃ですし、そろそろお開きにしてもらえるとお母さん有り難いな〜」

 

白澤店長「つい長居してすまなかったね。では僕たちも今度こそおいとましよう、リコくん」

 

リコ「うちもう眠いから、今日はここで泊まっていってもええか〜?」

 

白澤店長「リコくぅん!! いい加減にしなさい!!!」

 

心儀「いい加減といえば、自分の多魔市引き寄せ効果もいい加減にそろそろ切れたりしないかな…?」

 

リリス「おおーっと! すっかり魔力の流れを見るのを忘れてたな! 早速…って、もう光り始めているぞ?」

 

心儀「えっ、いつの間に時間切れになってる!?」(自身が光り始めているのに驚き)

 

リリス「やはり、今日訪れる場所で魔力が含まれた料理を食べれば、アンバランスな魔力の流れが元に戻る予言に間違えなかったみたいだな」

 

桃・ミカン「えっ、予言!?」

 

心儀「まさかリコちゃんの魔力入り料理にそんな効力があったとは…!」

 

リコ「うちの料理がケーキはんの役に立てて嬉しいわぁ〜」

 

シャミ子「無事、元の世界に戻れそうでよかったです!」

 

白澤店長「うむ、これがケーキくんの能力というのかね」

 

心儀「まあ…元々決まった時間しかこの世界に留まれない、別の世界の住民なので…(苦笑)」

 

桃「リリスさん、その予言の話について詳しく聞かせてくれますか!」

 

リリス「気持ちは分かるが落ち着け桃、ケーキを見送ってからゆっくり話す」

 

ミカン「心儀さんも大変ね…(汗)」

 

良子「桜さんのことに詳しいまぞくを連れてきてくれてありがとう! 良、感謝してる!」

 

清子「心儀さんも遅くまでありがとうございました」

 

心儀「こ、こちらこそ! 優子ちゃんも頑張ってましたから…!」

 

心儀「では元の世界に…戻る時間…な…ので……これにて………失礼しまs………(ポワン!)」

 

ミカン「さて、心儀さんを見送ったところで、ご先祖様から予言の事について詳しく聞きましょうか」

 

シャミ子「ご先祖! いつの間に予言なんて出来るようになってたんですか!?」

 

リリス「話すと長くなるが、落ち着いて聞いてくれ」

 

良子「良も気になるけど、そろそろ寝なきゃ!」

 

清子「まだまだ話が続きそうなら、続きは桃さんかミカンさんの部屋でお願いしますね〜」

 

一同「はーい」

 

桃「続きは私の部屋に移動してからにしよう」

 

ミカン「そうね」

 

シャミ子「まだまだ眠れなさそう…(汗)」

 

『頑張れシャミ子!! ご先祖の予言の話は割愛されるほど長くなりそうだぞ!』

 

 

 






という事で、最後は心儀の現代帰還とリリスの新たな能力がバレる展開で締めました。

これ以上長くなるのもあれなので、リリスさんがみんなに能力の話をするシーンは読者の想像に任せる事で割愛しました。

優子ちゃんの夢の話を交えたリリスさんの「予言」の能力が桃ちゃんとミカンちゃんに知れ渡った事で、今後は「予言」の能力が多く活用されるかも…?


どうする心儀? 困惑ルートまっしぐら??←

ただ、本家のいづも先生のスタイルと同じく要素を活かすも殺すもキャラ次第でいくので、執筆する中でキャラがどう動いていくかを見守りつつ続きを少しずつ執筆していこうと思います。


今回はここまで!

次回もお楽しみに!


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第20話 まぞく覚醒! 自らの道を切り開け!

まちカド心儀2丁目 ミニアニメ⑦

心儀「ひっ!? ナニコレェ!!? 意志で勝手に尻尾が動くー?!!」(尻尾ピコピコ)

しおん「無事移植成功〜♪ 可愛らしく動いているねぇ♪」

心儀「全然可愛くねぇーよ!!(アセアセ) というか、これやってて楽しいのアナタだけだよねぇ!?」(プンプン尻尾)

しおん「ピンポーン♪」

心儀「当たっちゃったよ!(汗) というかコレ、視聴者への萌え(?)サービスだけでやってる訳ないよね? 本当の目的が分からないよ…」(悩み事のぐるぐる尻尾)

しおん「なんとなくの勘なんだけど、将来この実験が何かの役に立つような気がするんだ〜」

しおん「その為に、もう少し実験させてもらってもいいかな〜?」

心儀「もしここでダメって言ったらどうする?」(マイクのように尻尾が立ち)

しおん「ん〜、それでも続けるかな〜?」

心儀「デスヨネー…(汗)」(気が乗らない尻尾)

しおん「次は頭にツノを作るね〜」

心儀「あー、はいはいもう好きにしてください(棒)」(投げやり諦めブンブン尻尾)


そんなこんなでこの後も強制的にしおんちゃんの実験に付き合わされる羽目になったが、その続きはまたいずれ機会があったら話そう…

しおんちゃん推しでも相当キツかったから、他の人だと間違いなく気が狂っていただろう…

(おしまい)


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8月はまぞく休載月という事で、9月末までのまぞく成分補給も兼ねた勢いでかき上げまぞく!

いづも先生の体調が心配ではありますが、どうか無理のない程度に連載を続けて欲しいと願っています。


わずかな時間を見つけて短時間で書いたので、今回はちょっと短め(※当社比)です。

(執筆意欲は上がっているくせに某合作の運営業務とかの動画制作等で執筆時間を確保できずに、短めとはいえ結局いつの間にか1ヶ月経ってたとは言えない…/汗)


そして、9/28はシャミ子ちゃんの誕生日!!

シャミ子ちゃん、誕生日おめでとう!!!



前置きが長くなりましたが、それでは本編をご覧ください!




 

 

在宅勤務が当たり前になりつつある生活や、多魔市と現代を行き来する生活にも慣れてきた2020年6月。

 

今思えば、多魔市に飛ばされてすぐの向こうの月も6月だったな…

 

 

そして引き続き時系列の順番通りに多魔市に降り立つ事ができるのなら、今回の旅は優子ちゃんが自分の夢に潜っていく回となるのか…

 

恐らくいくら魔力を供給しているとはいえ先祖繋がりのない私が夢の中へトリップなどできるはずもないから、今まで見たことのない現実sideの場面を見つつ色々と手伝いする流れになりそうだな。

 

 

世界がグルンってなる対象に巻き込まれた物体以外の現代のモノは瞬きするだけの時間しか経過しない、私のみに(?)託された不思議な超常現象…

 

証拠があまり残らない故に親戚にも会社の同僚にも打ち明けた事のない秘密のトリップが、今週(今月?)も始まる…!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

☆ ☆ ☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(ポワーンといつも通りばんだ壮前に出現)

 

心儀「…グルンの感覚にすっかり慣れてきた自分が怖いな…(苦笑)」

 

 

さて、いつも通り203号室へ向かいますか。

 

とはいえ、ここ最近は私がこの世界に深く関わりすぎてしまった感があるから、補助するのは出来るだけ最小限に留めたい。

(※なお今更)

 

とりあえず、もうすぐ203号室に着くとて、外からこっそり中の様子を音で聞くとするk…

 

(ガチャッ)

 

シャミ子「本当にやってきてました!?」

 

桃「待ってたよ、ケーキさん」

 

心儀「ふぁっ!? 何故来てるのが分かった!!?」

 

桃「リリスさんが教えてくれたからね。 まあ私もなんとなくで気配は感じていたけど」

 

 

もはや、こっちの世界に来た瞬間に察知されるシステム!?

 

それを説明するには、どうやら少し時を戻す必要があるようだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

☆ ☆ ☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(心儀が現れる数分前のばんだ壮 203号室)

 

 

桃「シャミ子。何か思い出せた?」

 

シャミ子「すみません、今朝の夢以外は思い出せません…」

 

リリス『まだその事を言っているのかシャミ子は』

 

桃「まだって…今朝に何かあったんですか?」

 

リリス『うむ、なんか夢の住民から色々と技を教えてもらったと言っててな…』

 

シャミ子「そして魔物と戦ううちにどんどんレベルアップしまくる夢でした」

 

シャミ子「つよつよまぞくになった事が現実じゃなくて残念でした…」

 

桃「なるほど…でも現実はそんなに甘くないよ」

 

シャミ子「ですよね…」

 

桃「今では当たり前に筋トレしているけど、最初は私も大変だった…私が強くならないと大切なものを守れないと思ったから」

 

シャミ子「桃…」

 

ミカン「とはいえ、いつまでも夢の話をしていても仕方ないと思うわ」

 

ミカン「そうだ、眠気覚ましに酸っぱいものを食べるのはどうかしら? 脳が活性化して何か思い出すかもしれないわ!」

 

シャミ子「えっと、夢の内容を覚えているだけで目覚めているので結構です(汗) 本当に思い出せないだけですから!」

 

ミカン「モノは試しよ! ほら遠慮せず!」(半ば無理矢理シャミ子に食べさせ)

 

シャミ子「酸っぱ~!」

 

ミカン「まさにその酸っぱさが脳にいいのよ! 何か思い出せそうかしら?」

 

シャミ子「酸っぱいだけで何も思い出せません!(アセアセ)」

 

桃「やはりこれ以上は無理があるか…」

 

リリス『10年前の体調が悪かった頃の記憶だしな。普通には思い出せんだろう』

 

リリス『ここはシャミ子の力を使うといいかもしれん!』

 

桃「シャミ子の力?」

 

リリス『でもこれ魔族的には部外秘だから桃とミカンの前では説明したくな~い』

 

桃「よりしろチケットのおかわりがあるとしたら?」

 

リリス『詳しく説明しよう!』

 

シャミ子「よりしろチケットって何ですか?」

 

リリス「洗濯物がいつもより白くなるチケットのことだー」

 

シャミ子「すごいです」

 

桃「それウソでーす」

 

ミカン「ところでシャミ子の力って何かしら?」

 

リリス「仕方がない。こうなったら説明せざるを得ないであろう」

 

リリス「とその前に、急に外から魔力の気配を感じるようになったのだが…」

 

シャミ子「魔力!?」

 

リリス「この魔力の流れ…恐らくケーキか?」

 

ミカン「言われてみれば、何かがこの部屋に近づいてくる気配はするわね」

 

桃「気配については私も。 シャミ子、玄関を開けて外を見てみよう」

 

シャミ子「は、はい…!」

 

(ガチャッ)

 

シャミ子「本当にやってきてました!?」

 

桃「待ってたよ、ケーキさん」

 

心儀「ふぁっ!? 何故来てるのが分かった!!?」

 

 

そんなわけで、いつも私の魔力を調べてくれていたリリスさんによって、魔力の動きと気配ですぐに私と分かったようでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

☆ ☆ ☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

203号室に入った私は、本家と同じく優子ちゃんの能力について話すリリスさんに、私も耳を傾けることとなった。

 

 

リリス「シャミ子の力は夢に潜る力と言ったな。あれは実はおぬし向けにすごく噛み砕いた説明なのだ」

 

リリス「おぬしは多分ちゃんと説明してもついてこられないからな」

 

シャミ子「そんなことないです!私頑張ります!」

 

リリス「そうか。じゃあ説明するぞ」

 

シャミ子「お願いします」

 

リリス「余達の能力を正確に表現すると人・動物・無生物あらゆる有情非情の無意識に侵入する能力だ」

 

シャミ子「うじょーひじょーのむいしきにしんにゅー」

 

シャミ子「つまりうじょーひじょーという生き物がいて、それを使って戦う!」

 

リリス「よーしついてこれてないな!」

 

 

展開知ってても混乱しすぎなシャミ子ちゃんに笑いそうになったが、真面目な話の途中だから我慢しないと…(汗)

 

 

リリス「無意識っていうのは人間でいうと個々の心の中のすっごく深いところで、記憶とか先天性知識とかが蓄積されている場所だ」

 

リリス「余達一族はそこに入り込んで勝手に覗き見したり改竄したりできるわけだ。夢っていうのは無意識領域の入り口みたいなものだから、余達のことを夢魔と呼ぶ奴等もいるぞ」

 

リリス「つまりシャミ子の力をシャミ子自身に使えば、10年前の記憶を見ることができるかもしれない」

 

シャミ子「すみません。うじょーひじょーの辺りからもう一度説明してください」

 

リリス「まだそのポイントで引っかかっているのか!」

 

シャミ子(キリッ)

 

心儀「そこ、カッコつけるとこ?(苦笑)」

 

ミカン「じゃないわね(汗)」

 

シャミ子「何をぉ〜!←」

 

桃「シャミ子が話について来れてないのはさておき、夢の中って私達がついて行くことはできる?」

 

リリス「ダメだな。はじかれる。余がシャミ子の夢にホイホイ入れるのは余がシャミ子の魂の身内だからだ」

 

リリス「ケーキなら、シャミ子と似た魔力の流れを持っている上にシャミ子と魔力を共有している事もあるから、呼び出せるかも知れないけどな…」

 

心儀「えっ、できるの!?」

 

リリス「実績はないから、やってみないと分からぬがな」

 

シャミ子「桃…私、自分の夢に潜る事、やってみたいです」

 

ミカン「シャミ子、本当に大丈夫?」

 

シャミ子「はい! 私、小さい頃の記憶があまりないので、見てみたいです」

 

桃「分かった。とはいえ、もしもの事を考えたら、ケーキさんを夢の中へ同行させた方がいいかもしれない」

 

ミカン「それは私も同意見ね」

 

心儀「これ私も夢に潜るフラグ!?」

 

桃「夢の中にケーキさんを呼び出すことば出来ればの話だけど…」

 

リリス「今までケーキには現実世界からシャミ子に魔力を送ってもらってはいたけどな…これを機にやってみる価値はあるかもしれないな」

 

リリス「よし、それなら試してみることにするぞ」

 

心儀「頼りになれるか不安ですけど、が、頑張ります…!」

 

リリス「さて話を戻すが、一言で言うなら夢魔は習うより慣れろだ!」

 

リリス「おぬしの記憶からコアの情報をサルベージしてみせよ!」

 

シャミ子「頑張ります!」

 

シャミ子「そこで私の勇姿を見ているがいい!」

 

シャミ子「おやすみなさい。 ふしゅ~」

 

心儀「寝るの早っ!!」

 

桃「う~ん」

 

ミカン「シャミ子お昼寝女子にしか見えないわ!」

 

リリス「夢に呼び出すには、ケーキも寝る必要があるぞ?」

 

心儀「あっ、そっか!(汗) 寝る場所は、やっぱり優子ちゃんの近くの方がいいよね?」

 

リリス「近い方が魔力の供給がスムーズになるな」

 

心儀「ソファは1人でもういっぱいだからなぁ…」

 

桃「布団でよければソファの下に1人分は用意はできるけど…」

 

心儀「よ、よろしくお願いします…!」

 

 

そんなわけで、魔力の特徴的に特例で私も夢に呼び出せる故に、私も優子ちゃんと共に夢の中に潜る事になりました…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

☆ ☆ ☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

心儀「………………ん…?」

 

心儀「あれっ……ここは………」

 

リリス『どうやらうまく呼び出せたみたいだな』

 

心儀「呼び出せた…という事はここは優子ちゃんの深い記憶の中!?」

 

リリス『そういうことだ。初めての試みでうまくいくか半信半疑ではあったが、魔力の流れがシャミ子にそっくり故に難なく呼び出せたな』

 

リリス『余が何度か間違えてお主の夢に入ってしまっただけの事はある。魔力共有の仕組みを利用して引っ張れたというのもあるがな』

 

心儀「奇跡ってあるものなんだなぁ…(苦笑)」

 

心儀「そして優子ちゃんは…って、寝てる!?」

 

リリス『先にシャミ子を呼び出しておいてから、ケーキを呼び出すまでそのままであったな…今から呼びかけて起こそう』

 

 

 

リリス『シャ~ミ子や~い』

 

シャミ子「ん~…」

 

リリス『無事にシャミ子とケーキを同時に呼び出す事に成功したぞ。そこはおぬしの10年前の記憶の扉だ』

 

シャミ子「10年前! ずっと廊下…別の夢で見たダンジョンみたいです」

 

リリス『幼い頃の記憶は入り組んでることが多いのだ。探索してコアと会った時の光景を探すぞ』

 

シャミ子「分かりました!」

 

リリス『ケーキも、シャミ子の後に続いて進むのだ!』

 

心儀「ら、ラジャー…!」

 

 

夢に見た夢魔的な体験が出来ているのは嬉しいけど、それよりも本当に私が優子ちゃんの為に全力を尽くせるかどうかの不安が勝っている…

 

とはいえ、まちカドまぞくの登場人物たちに信頼されていて、尚且つ誰よりも早くリアリティレベルでアニメ化2期の映像を体感できる特典があるのだから、ここは私も頑張らなくては…!!

 

 

リリス『初心者が深部から帰るのは大変だからな。2人とも余が見失わないようなるべくゆっくり行動してくれ』

 

シャミ子「万一迷子になったらどうしたらいいですか?」

 

リリス『涙の数だけ魔族は強くなれる。気合いと根性で帰ってくるのだ!』

 

シャミ子「なるほど。気持ちで乗り越える…」

 

心儀「夢魔としての優子ちゃんの腕の見せ所だね」

 

シャミ子「は、はい…!」

 

シャミ子「あっ、曲がり角に着きました!」

 

心儀「何か居るかもしないから、覗き見でそっと様子を見てみようか」

 

シャミ子「はい!」

 

シャミ子(ソローォ…)「はっ!」

 

シャミ子「ご先祖。何だか動くものが見えます。コアですか?」

 

リリス『あれは違うな。お主の嫌な思い出が変出したものだ』

 

シャミ子「私の心にそんなものがいるんですか? ご飯も毎日おいしいのに」

 

リリス『嫌な思い出なんて記憶を掘れば誰にでもある』

 

リリス『むしろああいうのをちゃんと埋め立てて笑顔で過ごせているのは、おぬしと周辺の心が健やかな証だ』

 

シャミ子「なるほど」

 

リリス『余も基本負けた記憶は即座に埋めてるぞ。おかげでいつも尻尾ピンピンだ!』

 

シャミ子「なるほど。さすがご先祖です!」

 

リリス『一番ダメなのは嫌な記憶を何度も心の中で反芻しちゃう奴だ。そういう奴の夢はな、ドロドロで動きづらい』

 

シャミ子「ドロドロ…」

 

心儀「ぅ…」

 

 

本家通りの台詞ではあるが、実際にリリスさんの声で聞くとグサッとくるものがあるな…

 

どうしようもない嫌悪感やパニックに襲われた時に嫌な記憶まで一緒に思い出して暫く自己嫌悪に陥る事が多いからなぁ…(苦笑)

 

 

嫌な思い出「コロン…」

 

シャミ子「はっ!」

 

リリス『接触するとノイズが出そうだな。隠れつつ行けるか?』

 

心儀「気づかれたら終了パターンなのか…(棒)」

 

シャミ子「分かりました。なんとかうまくやり過ごします!」

 

シャミ子「危機管理~!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

☆ ☆ ☆

 

 

 

 

 

 

 

 

という事で、数年ぶりに生で優子ちゃんの変身バンクを見る事ができたが…

(※まあまちカドまぞくを知ってからは初生だったから嬉しかったけどね)

 

 

心儀「わざわざ変身する必要って、あったのかな?(汗)」

 

シャミ子「別の夢ではこの方が魔力を出しやすいって分かったんです…(苦笑)」

 

心儀「な、なるほど…←」

 

リリス『とにかく嫌な思い出たちにバレさえしなければ無問題だ!』

 

シャミ子「バレないようにする、そんな時はえっと…」

 

シャミ子「レムオルの杖ー!!!」

 

(杖が光ってシャミ子と心儀が透明になる)

 

心儀「ひゃっ!? と、ととと、透明になってる!!?」

 

シャミ子「何とかうまくいきました…!」

 

 

ま、まさか外見三次元の私にもSFチックな技が通用するとは…!!

 

めっちゃ興奮したくなる気持ちに駆られているが、なんとか落ち着かないとな…(苦笑)

 

 

リリス『これは凄いな…シャミ子とケーキの姿が見えないぞ!』

 

心儀「ド○○エ系の技が普通に使えるのは控えめに言って凄すぎるよ…!」

 

シャミ子「頑張りました!♪」

 

リリス『それにしても、あまりにも数が多いな…もしかしてシャミ子、この頃のおぬしは結構大変だった?』

 

シャミ子「必死に生きていたような覚えはあります。 なので大変だったのかと…」

 

心儀「まさに波瀾万丈の幼少期か…!(棒)」

 

リリス『ところでさっきからシャミ子とケーキの声が全く聞こえないのだが、声まで消えているのか?』

 

心儀・シャミ子「えっ!?」

 

心儀「なんか、効果めっちゃ強くないか?」

 

シャミ子「完全に透明にする事を考えたからかもしれません…コントロール難しいです(汗)」

 

リリス『でもまあバレないに越した事はない』

 

リリス『暫くは余からの一方的な報告になりそうではあるが、なんだか急に春の訪れが来るような予感や気配を感じるようになったぞ!』

 

シャミ子「春の気配!?」

 

心儀「春…春といえば桜…もしかして桜さんが近くに居るのではないか?(少し棒気味)」

 

シャミ子「桜さんが近くに!? もし桜さんに会えたらお使い大成功です!! 連れて帰れば桃と桜さんを再会させられます!!!」

 

リリス『なんか急に少しずつお主らの声が…って、シャミ子、現に透明の効果が切れそうだ!!』

 

心儀「いつの間に半透明になってきてる!?」

 

シャミ子「こ、このままではバレそうです!(汗)」

 

リリス『いかん、2人とも一旦逃げるぞ!!』

 

シャミ子「これ、捕まったらどうなりますか!?」

 

リリス『自分の記憶なら死ぬことはない。だが2人とも数日悪夢にうなされて寝込むことになるので体に悪いぞ!』

 

シャミ子「そういう情報は先にください!どげんすればよかですか!」

 

 

まあ私は知ってたけど、物語のバランスを保つためにも『この先の展開知ってる』なんて到底言えないからなぁ…(汗)

 

 

リリス『頑張れ! なんとか頑張れ! 超頑張れ! 頑張って頑張って頑張るのだ!!』

 

シャミ子「わ、分かりました! 何とかします!」

 

リリス『いかんノイズが…捕捉できん…』

 

シャミ子「えっ? ご先祖!? ご先祖~!!」

 

シャミ子「は…はぐれちゃいました…どうやって探索しよう…いやむしろどうやって帰ろう…」

 

心儀「とりあえずただちにまたレムオルするか別の技を…」

 

シャミ子「あっ…こんにちは…」

 

(※再透明化が間に合わず嫌な思い出に遭遇してしまった2人)

 

シャミ子「ぎゃー! ご先祖いない帰れない! オバケ大盛り! どうしようどうすれば!?」(逃走中)

 

心儀「いや、今までの中で何か手掛かりになるものはあるはず!! 思い出そう!!!」(同じく逃走中)

 

シャミ子「焦っていて思い出せません!!」

 

 

いや、絶対何かあるはず…元々まちカドまぞくは伏線回収が気持ちいいと言わんばかりに伏線があちこちに転がっている物語だ…!!

 

ん、待てよ……確かあの時………

 

 

 

桃『ケーキさんとシャミ子は魔力を共有していたような…?』

 

桃『つまり、ケーキさんがシャミ子の方に棒状のイメージを送れば、その通りに変形できるかもしれない…!!』

 

 

シャミ子『わわっ、何もしてないのに勝手に変化しました…!!』

 

心儀『本当に上手くいっちゃった!?(汗)』

 

 

桃『ここまで正確に、しかもシャミ子に合わせたイメージができるなら、今後きっと強力な戦力となる…!!』

 

 

 

うん、もしかするといけるかもしれない…!!

 

ダメ元にかけてみよう…!!!

 

 

 

心儀「優子ちゃん、私が叫べって言ったら『ボミオスの杖』って叫んで!!」

 

シャミ子「急にどうしたんですか!!?」

 

心儀「理由は後! 走る体力尽きる前に試したいからお願い!!」

 

シャミ子「わ、分かりました!」

 

 

よし、久々だけどイメージを送る感覚は覚えている。 やってみよう!

 

逃げながらも焦らず落ち着いて………相手全体の行動をとにかく遅くするイメージを固めて………優子ちゃんにイメージを………飛ばす!!

 

 

心儀「優子ちゃん叫べ! 『ボミオスの杖』!!」

 

シャミ子「ぼ、ボミオスの杖ーー!!!」

 

 

(杖が光って嫌な思い出たちの動きがかなり遅くなる)

 

 

心儀「うまくいったぁ………この遅さなら優子ちゃんでも判断できるはず…!! さあ次はどうする!!!」(※安心感から急に来た恐怖のあまり少し壊れた)

 

シャミ子「全フリですか!!? こ、こんな時はえっと……ええっと………」

 

シャミ子「はっ!!」

 

シャミ子「か、かなしばりの杖ー!!!」

 

 

(杖が光って痺れたようなエフェクトを出しながら嫌な思い出たちが動けなくなり)

 

 

心儀「す、凄…!!!」

 

シャミ子「な…なんとかなりました……でもすっごく疲れました………」

 

心儀「な、なんか無理させちゃったみたいでごめん!(汗)」

 

シャミ子「いえ…私がまだへっぽこなまぞくな……だけで………(フラフラ)」

 

心儀「優子ちゃん!?(汗)」

 

シャミ子「今だとリオの大爆発も出来そうにありません…(苦しそうに)」

 

心儀「それもしかしてイオのことかな…?(苦笑)」

 

?『すっごいじゃーん!! 私の見てないところでそんなにも成長してたんだね!』

 

シャミ子「だ、誰ですか…!?」

 

心儀「その声はもしかして…廃工場で優子ちゃんに一瞬だけ呼びかけた……←」

 

?『あったりー! よく覚えていたね!』

 

?『あの時は奇跡的に波長があって意思を伝えられたよ!』

 

シャミ子(あの声…幻覚じゃなかったんだ)

 

心儀「あの時はなんとかの…いえ、アロンの杖の在処を教えてくれてありがとうございました」

 

?『こちらこそ、杖を見つけてくれて感謝感謝だよー!』

 

?『そして、君たちが見つけたその杖であいつらをやっつけちゃおうよ!』

 

シャミ子「ど、どうやって…?」

 

?『この空間は君のフィールドなんだし、おとーさんの杖をいい感じに変形できると思うよ』

 

?『もうなんでも倒せそうな完璧で究極のチート武器を想像してみて? 君にならきっとできるよ!』

 

心儀「優子ちゃん、できそう…?」

 

シャミ子「なんとか頑張ってみます…!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

☆ ☆ ☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

桃「見失った!?」

 

リリス「ノイズが…本人も忘れていた嫌な記憶が大量に出てきたのだ。想定外だった」

 

ミカン「シャミ子たちはどうなるの?」

 

リリス「自らの心の深部でしばらく迷子になり数日眠ることになる」

 

ミカン「その間ずっと嫌な記憶に追われるってこと?」

 

リリス「初心者の夢魔にはよくある失敗なのだ」

 

ミカン「そんなのダメよ! 何とかして起こしてあげないと!」(無理矢理レモン攻撃)

 

リリス「刺激で起きるほど浅い眠りじゃないぞ。 夢の中が酸っぱくなるだけだ!」

 

桃「やっぱりやらせるべきじゃなかった。 迎えに行く方法を考えよう」

 

リリス「数日で自然に起きるのだぞ? 余だって助けたいのだ! だが捜索の手間とコストを考えると…」

 

桃「だとしても! 断固助けに行きたい!!」

 

ミカン「桃…」(シャミ子に追いレモン)

 

桃「実は今まで黙っていたんだけど…私、夢の中で一度シャミ子に助けてもらったことがあるんだ」

 

ミカン「えっ、シャミ子に!?」

 

桃「あの時の悪夢は今でも忘れられない…悪夢で片付けられないような、あのままだったら一生消えないような心の闇に物理的に飲みこまれてしまっていたような気さえする悪夢だった…」

 

桃「そして、そこに現れたのがシャミ子だったよ」

 

桃「正確には夢を見ている時にはなんとなく優しいまぞくっていう印象しかなかったけど、この夢の話をする度にケーキさんもシャミ子も焦った表情をするから、間違いないと見ていいと思う」

 

リリス「……おぬし、まさか最初から気がついていて敢えて黙っていたのか……?」(実はバレてたと確信して青ざめ)

 

桃「うん、気づいてたけど、今までワザと気がつかないフリをしてたよ←」

 

リリス「ぐぬぬ…」

 

ミカン「桃…(汗)」

 

桃「話は逸れたけど、あの時シャミ子としては何か良からぬ事を考えて私の夢に潜ってきたのだとは思う」

 

桃「血液を渡せという魔法少女の生命に関わる暗示をしてくるなんて…魔法少女特有のバリアがなかったら完全にアウトだった」

 

 

リリス(←無言で項垂れてる)

 

ミカン(←呆れた目でリリスを見ている)

 

 

桃「とはいえ実はあの時、現実世界にも響きそうな絶体絶命のピンチを、結果的にシャミ子が救ってくれたんだ」

 

桃「つまり、何が言いたいかというと、そんな命の恩人でもあるシャミ子が悪夢の中を彷徨っている姿を黙って見ているなんて、私には出来ない」

 

桃「だから効率が悪くても根拠が希薄でも、あの子をこの状況で放っておきたくない!」

 

桃「何とかしてリリスさん!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

(次回に続く)

 

 

 







今回も最後まで読んでくれてありがとうございます。


全然短くないやんと思ったそこの読者様………正直スマンカッタ…!!

よしっ! 今回は短めでいこう!

そう思っても気がついたら勝手にキャラが動いて収集つかなく事が多いんですホンマなんですぅ〜!!(アセアセ)

…まあこれも、いづも先生の理想とする描写スタイルに近づけていて喜ばしい(?)事だと思う事にしましょうか…(苦笑)




という事で、今回はここまで!



1ヶ月明けて再びまちカドまぞくの続きが載ったキャラットも発売当日に入手したので、時間を見つけて読んで不足しているまぞく成分を補給しようと思います…!



それでは次回もお楽しみに!




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