ポケモン世界の就職活動 (ねねと)
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最初のポケモン─世界観説明

こんにちは
ただの初心者でございます
筆者は頭が悪いため、多少の矛盾はどうかお目こぼしを
そして私の世界観説明──といっても正直どこかで見たことのある物のパッチワークにしか過ぎないかもしれませんですがどうか良ければ一目見てやってください



鳴き声がする

 

 

「ピッカア!」「ライー?」

 

鳴き声がする、うちのポケモン達だ、こんな無能に構うとはこいつらも暇人、いや、暇ポケである。

もっとも、母、キデコのポケモントレーナーとしてのパートナー達として働いていた、否、今も働いている有能なこの子達とは余裕と言うものが違うのだろう。

 

「ハイハイ、ふぁぁー……今起きるから」

誰だって目覚ましビンタで起こされたくはないのである

「ヤストモー!ご飯できてる!」

「わーってますよ」

「さっさと食べちゃってよ!もううちの子らは全部終わった!私ももう仕事行くから!」

「わかった、わかったわかったわかった」

「ったく、さっさとしてよ、洗い物終わらないじゃない」

 

今現在ピカチュウを撫でて寝たままスマホ握りしめてる僕年齢18、名前はヤストモ、ホクヨー地方(地形は東北に似ている)のライゲンシティ(福島辺り)住みだがライゲン大学に落ちて無職の身というなんとも情けない身分である

 

僕は所謂転生者というヤツである。僕の頭の中の記憶にはポケットモンスターというゲームシリーズの知識があるのだ、正直いまいち転生前の記憶が役に立った記憶はない、むしろ前世は怠惰の末に自殺した性格の悪い豆腐メンタルな病気持ちである。

ある程度の自我を持って産まれてきたが、残念ながら小学生の頃から人とはあまり喋れず(好みの話題が合わない、面倒くさがり、勉強もやる気が無い、コミュ障)生まれつきスマートフォンばかり見ている人生だ、バトルに向いているとも正直思えないし、何より何かをなそうとする意識が薄い、生活の危機だとかならば話は別かもしれないが、前世ではさっさと飛び降りてしまうほどにメンタルの弱い価値がない男である、ポケモンを持っても僕の手持ちになった子が哀れすぎる、そのため僕はポケモンを持っていない、良く絡んでくる家のピカチュウやライチュウのは母が育て上げて自分で自分のことをできるが、僕の手持ちの世話をできるかが不安だからである。

 

まあそんな今後役に立たないことはどうでもいいとして、珍しく昨日親父のハマタが帰ってきた、昨日「大事な話がある」と言っていたが、こんな人生の敗北者に何の用だろうか、僕は今浪人生というカテゴリーにすら入っていないほど何もない、勘当とかその辺だろうか?

 

飯を食った後、わざわざ庭にて親父は言った

「お前には俺の仕事を手伝えるくらいのトレーナーになってもらいたい、ジム巡ってバッジ取ってこい」

「あー……レンジャーの仕事をすか…俺にできるとは正直思えないんですけど」

「他にも理由はある、俺の収入ならばニート一人抱えても養っていけはするが、俺も人間だ、肉体的な衰えからは逃れられん、この間な、人に捨てられたポケモンから攻撃されて危うく怪我をしそうになった」

「……そりゃーポケモンと人間じゃ頑強さが違うでしょう、むしろ自然の脅威や人に良くない感情を持っているポケモン相手にして命無事ならそれでいいでしょう、そもそもポケモン繰り出してる親父に勝てる野生なんて何ですかそのホラ話、てか下手なポケモンなら親父一人で十分でしょう」

「違う、ポケモン達をボールの中で寝かせて、その上で俺がアンテナを張れていなかったのが原因だ、俺はすっ転んだが、ポケモン達がすぐ起きてくれてちゃんと解決したよ……つまりもう俺はいつ死ぬかわからん身と言っても決して過言じゃない」

「これから気を張ってりゃ親父とポケモンたちなら問題無さそうなもんですけどね」

「一度あったことだ、二度目が無いとは言い切れん、それに加えて理由はもう一つある」

「何ですかそれ」

「ルトバ団の再結成があったようだ、その時に良くない在野を吸収して、今もそれが続いているらしい」

「……マジすか、母ちゃんから武勇伝聞かされてたけどそれ親父と母ちゃんとあといろいろな人でカチコミいって逮捕されたんじゃないの?」

「事実だ、リーグから連絡が来た」

 

ルトバ団というのは、早い話がヤクザだ、『ポケモンは上位存在である』という文句をモットーにした団体で、ポケモンに敬意を持っていないと入れない、入団時には団長のエスパーポケモンによる審査があり、ポケモンに敬意を持っていなかったり、バトルが下手なのにそれを自覚せずにリーグへいこうとしている者は普通に弾かれ、普通の犯罪をしてたならば警察署に送り、ポケモンハンターとか自分のポケモンを犯罪に巻き込んでた者は腕を切り飛ばし出血を止めて皮膚だけを治療をした上で警察署に送る過激派な団体だ、10歳前後でジム巡りに精を出して学歴が無く、しかしポケモンリーグから負け続きだったり、心が折れてしまった元リーグトレーナーやリーグ検定一級も二級もゴロゴロいる実力派揃いの連中のため、そうそう簡単には手を出せず、他の理由もあってなかなか手を出せなかったそうな、その理由は団長の強さと団結力だ。

リーグトレーナーはたくさんの強力なポケモンを持っており、合計で数十匹持っていることもよくあることだ、リーグ本部の命令でいろいろやることも珍しくないが、やはり主戦場はリーグの試合、自分の手札をわざわざ他のライバル達の目の前で晒すなんてことはまずしない、連携、団結において普段関わらないリーグトレーナー複数と日常的にコミュニケーションを取って団長の元に纏まっているルトバ団員は圧倒的な差があった。その上で団長は『重力』を使って敵の攻撃を通さず、団員の攻撃の時は素通りさせるなんて事をやっていたため、リーグトレーナーを投入しても尚ルトバ団の本部は落ちなかったらしい。

この世界は努力値の制限なんてもんは無く、ポケモンの能力そのものだけではなく技自体すら際限無く鍛えようと思えば鍛えられる、さらに種ごと、個体ごとに何の技が得意か、その個体ごとに好むバトルスタイルだってあるのだ。

これらのポケモンを持っているトレーナーを逮捕したらどうなるか、そのポケモンたちは「犯罪者の手持ち」というくくりになってしまうのだ。

今やネットで繋がれる時代、育成のある程度の理論的なノウハウもネットで簡単に手に入る、真面目にリーグトレーナーを目指していて、頭角を現していけばリーグトレーナーを全うに廃業しようとしている人からポケモンを譲って貰うことは難しく無い、そしてその中でわざわざトレーナーが犯罪者だったポケモンを受けとる人などいる筈がない、受け取ろうとするのは、リーグトレーナーの目からポケモンを受けとるべき人間の選別から漏れた人間である。

リーグトレーナーから見て強くなれる才能が他より無い者に強力なポケモンを与えたらどうなるか、本来全うにポケモンが小さい頃から育成すればリーグへ行けなくても普通にリーグ検定二級に合格してポケモンを使って飯を食っていける者でもいきなりリーグトレーナーが育てたポケモンを渡されればもて余してしまう、なれない環境からかポケモンの方から逃げ出す事例も数多くありあり、ポケモンからしてもも自身が強いことに自覚的でエサに困ることは少ないことがわかっているためにリーグトレーナーが戦術を仕込んだ個体が野生の生態系を壊してしまうことになりかねないのだ、そしてポケモンのしでかした事はトレーナーの責任とされ、経歴に傷がついてしまうということになってしまう。

人間だって突然「ここが今日から君の家だよ、君の元トレーナーは犯罪者になってしまったからね、もう会えないよ」なんて事言われて飯を食える能力が有ったら逃げ出すに決まっている。

これを防ぐには、リーグトレーナーと受けとるポケモンを交流させ、受けとるポケモンに事情を説明し、受け取るトレーナーの環境に慣らす事が必要だ。

ポケモンも、事情がありちゃんと自分を思っての行動ならば受け入れないことはまず無い。

幸いなことにルトバ団は実力派揃い、学歴が無くとも稼業に困ることはなく、ジム巡りの旅の経験者は数多く存在し、護衛依頼やお金を払えばジム巡りの旅をするお供として親が雇うことすら可能、その時はオプションもつけられ、旅の困難にジム巡りの手持ちが全員戦闘不能になってから団員がポケモンを繰り出す、旅の困難に直面したときにアドバイスする、ポケモンハンターなどの犯罪者から守るのがデフォルトであり、オプションとしていろいろあるがその一つとして上記手順を踏まえた上でリーグトレーナー崩れの新人団員のポケモンの譲渡がある、リーグトレーナーを辞めたら当然リーグトレーナーとしての給料は無いため、数十匹単位のポケモンは養うのは流石に無理なためだ、あまりにもボックスに入れっぱなしにしておくとトレーナーとしての義務を放棄したと見なされ、そのポケモンの所有権を剥奪されるためにボックスに入れっぱなしは出来ない。

ちなみにジム代行の依頼は発言すればそらをとぶで自宅に強制送還したそうな。

明確な法律違反はどう足掻いても司法でも腕を切り落とすレベルの犯罪者トレーナーの腕を勝手に取っただけのため、民間からしてみれば恐ろしいが自分に被害が有るわけでもなく無関心、政府からしてみればわざわざ敵対してデカイ被害を負うよりも放置する方がまだマシ、警察から見れば威信が落ちる行為として認知されていた。

ジム巡りの途中ですでに非常に実力の高かったうちの両親とその友人たちは腕が無い人間を運んでいる団員を目撃し、運ぼうとしている警察署へと駆け込み、そこの警察署もいつもの事ながらルトバ団の行為にあまり良い感情を持っていなかったため、3日後にあれよあれよと警察の総動員による奇襲じみた大突入が始まり、ルトバ団はパニック状態になり、警察官たちも待機しており止められたにも関わらず、正義感が非常に強かった若く無鉄砲な当時の両親と友人たちも裏口から突撃していった。リフレクターや光の壁で出口を塞ぎ、その辺の廊下も塞ぎ、ルトバ団は阿鼻叫喚だったらしい、纏まり過ぎると崩れたときに被害がデカイのだろうか。

そして少し前にボスや幹部達が釈放されていたようだ

 

「なるほど、良くない奴らに僕が人質に取られんように強くなれって事ですか」

「そうだ、俺らは奴らに恨まれてるからな」

「じゃーなおさら家に居たまんまの方が良いんじゃ?」

「ニートのお前なんかにつける人員は居ない、包囲されて数の力があれば家にいるジバコイルやピカチュウたちも持たん」

「いやでも旅行った方が危険なんじゃ、ジム戦のために町にとどまることだってあるんだしさ」

「奴らも組織だ、まだ大口の収入源も無い状態で何の金にもならん上に無駄にデカイリスクを負うことに人員を割く判断は避けるだろうよ、それにジムリーダーのお膝元で悪事を働く無謀さもわかっているだろ?何か変なヤツに絡まれたらコイツに乗ってジムに逃げ込めりゃ問題ない」

 

そう言って親父はモンスターボールからポケモンを出した。

太い4本足、赤い目、鈍く輝く水色の体、そして顔にデカイ✕マーク

 

「……メター」

「……すみません、僕の目には知能高くて強いことに定評があるメタグロスっていうダメ人間の最初のポケモンにはだいぶ無理があるヤツが写ってるんですけど、間違ってます?」

「メタグロスだが?話はつけてるから取り敢えず言うことは聞くと思うが」

「ええ……そもそも言うこと聞きそうに無いんですけど、てかなんかぐーたらなまけ始めましたし」

「逃げ足は早いのさ、両壁も覚えてる、ほれ、昨日言ってあったポケモン図鑑のスマホアプリ起動しろ、覚えてる技見てみろ」

「わかりましたよ」

 

なまける

ねむる

ねごと

いびき

こうそくいどう

でんじふゆう

サイコキネシス

リフレクター

ひかりのかべ

まもる

くさむすび

ラスターカノン

ねんりき

てっぺき

じばく

はかいこうせん

バレットパンチ

コメットパンチ

ギガインパクト

じしん

アームハンマー

メタルクロー

だいばくはつ

 

ゲームならば4つまでだが、そもそも一度覚えた技能をわざわざ忘れなければならないなんてのもおかしな話だ

特にメタグロスのような知能の高いポケモンは技を覚えることが得意というが…

ちなみによく使う技ほどいちばん先に来るため、普通に考えればこのメタグロスは耐久型であるが、まあまずはメタグロスについて親父に聞くとしよう

「この子は眠るで耐久するバトルスタイルなのか?レンジャーは野生のポケモンを相手にするんだからこんなん出てきたらさっさと逃げそうなもんだが…」

「いや、コイツは両壁張って高速移動して電磁浮遊する逃げきり型だ、自分をサイコキネシスで加速させたり草結びで相手をこかすことも得意だな、電磁浮遊と高速移動とサイコキネシスで加速して守って突っ込む事も出来る、威力は中々だ」

「まあ、コイツに乗ればまず捕まることはないと」

「そういうことだ、念力で身体に張り付けて貰え」

「まあ、だったら取り敢えずちょっと試した方が良いかな……メタグロス、僕を乗せられるか?」

「メター」

 

まずは乗らせてくれた、まずはメタグロスに乗ることに慣れなければならない、普通に体格がでかいため、とりあえずは頭の上にあぐらをかいて乗せて貰うことにした

 

「とりあえず普通に移動してみてくれ、念力で僕の体を固定させられるか?」

「メ」

 

この後滅茶苦茶後悔した

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




この主人公のスタンスは『自分のために戦ってくれている優秀なポケモンたちに阿る』といった感じです
そして最終目標はリーグの制覇などではなく、バッジ8つ取ってポケモンで飯を食っていくことです
独自設定として作中にリーグ検定一級二級と出てきますが、二級ならジムトレーナー、ジムリーダーのポケモンはそのポケモンが野生で覚える技を基本的に使ってきます、主人公はこちらを受けます、普通の野生ポケモン相手には普通はこれで十分です、相性が良いタイプを捕まえて育成して対策を練ればわりとどうにかなる範疇ではありますが、しかし一級になると当然のように苦手タイプの対策技をホイホイと打ってきて、それだけでは勝てなくなります、それでも進むとジムトレーナーやジムリーダーが技を進化させた物を見せてきたり果てには技の2つ同時使用なんて事もやってきます、このリーグ検定一級を乗り越えて『ポケモンバトル』で飯を食っていく、または最強になるのを目指すのがリーグトレーナー、タイプを極めたり、町へと貢献するのがジムリーダー、ジムトレーナー
この主人公の精神性ではどう間違ったって無理です
最後に読んでくれた人に感謝を、高評価、コメントお待ちしております


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ポケモンライド─メタグロス

こんにちは、ねねとでございます
今日は修行回です
そしてジムリーダーの一人について解説していきます


逃走用ポケモンであるコイツの速さは半端じゃなかった

念力でちゃんと押さえられている感じはする、しかしそれでも静止状態からノータイムで加速すると身体にかかる衝撃が無視できない、そしてなんだかこの一瞬で、ほんの数mの移動で平衡感覚がなんだか狂ったような気がしないでも無い。

 

「親父、メタグロス、これ今の速度じゃダメだわ、もう少し……とりあえずはこの3分の一くらいから慣らさせてくれ」

「……まあ、仕方がないな…」

「メ」

 

身体をまるで鍛えてない元ニートにはなかなかきつすぎる速度だ

 

「ふぅー……でもこれでまだまだ本気出して無いんですよね、このメタグロス」

「そうだ、電磁浮遊もサイコキネシスも高速移動も使っていない、どうやらこのメタグロスは『どう速く移動するか』に焦点を当てて育成したように思える」

「育成したの親父じゃないのか?」

「違う、技マシンは破壊光線とギガインパクトしか使っていない、そしてそれもねだられて買った」

「はー……変わったヤツですね」

「そしてこのメタグロス、近接戦はしていないようだな、少なくともリーグトレーナーの手持ちに居たともあまり思えない」

「まあ冷凍パンチや雷パンチを覚えさせないのはなんだかなって思いますし、普通ならアムハンコメパンパレパンも電磁浮遊より鍛えますもんね、思念の頭突きは覚えてすらいない」

「ダメトレーナーの元に居て自分で技を開発した線もあるにはあるがかなり細いな、そうならばお前を乗せるはずがない」

「まあメタグロスは頭が良いんだからそういうこともあるでしょうよ、そもそも怠けるねむねごばっかしてる時点でそこまでバトルが好きな子ってわけでもなさそうだ」

「違いない、ただの変わった個体だと良いんだがな」

「しかしいつの間に捕まえたんです?メタグロスなんて今までいなかったはずじゃ…」

「この前にホウエンに行った時に捕まえた、さて、さっさとコイツの速度に慣れた方が良い、メタグロス、もう少し速く動けるな?」

 

ぐわんっ!とメタグロスは浮かび上がり、念力で僕の身体を固定し、先程よりも明らかに速い動きを往復して繰り返す、うーん、根性なしの僕には結構…いやかなりヤバイ、なかなかにこれは…!

 

「いや待って待ってちょっと!ねえ!だあああこれクッソキツいですって!ぐっああ…!」

「舌を噛むぞ、あまりしゃべるな、今日丸1日乗せて貰え、俺は最高速度にどうにか耐えれた、立体的な機動にもある程度対応できた、ルール無用の戦闘になってしまった時に立体的な機動にも慣れておけ、取り敢えずは人外の領域じゃない。」

「今なんて言ったか全っ然聞こえない!」

 

実際かなり風切り音がする、その上距離も離れているので話すなら後の方がいい、まずはメタグロスのライドに慣れなければならない、時間を割いてくれているのならばやった方が建設的だ、耐えるだけなのだ、どのみち逃げ道なんて物もありゃしない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夕暮れ

 

トイレには何回か行かされたが、何回上から出したか下から出したか覚えていない、10分訓練3分休みを数十度繰り返し、(自分が運動する訳ではないので肉体的疲労は本来そこまで無いためこの無茶が効く)直線的な機動ならばメタグロスが光の壁を常に前方に展開して空気抵抗を遮断し、夏ですらバイクスーツが必要なほどヤバイ高速移動時の体感温度の低下からも念力で守ってくれているようだ、しかしそれでも直線時も立体時も最初と比べれば明らかに慣れている、もっとも、立体的戦闘時にこの保護が顕在である保証は何処にも無い、平行しての思考が可能とはいえメタグロスのサイコパワーのリソースは有限だ。

攻撃、防御、回避、それに人体の保護がついてまわるため、足手まといになってしまう、もともと戦う用ではなく逃走、護衛用のポケモンだ、逃げるか、戦うなら逃げる方を選んだ方が良いかも知れない、しかしどちらにせよどう足掻いても立体的な機動に慣れておかねばならないのは変わりやしないし、このまま続ける以外に選択肢が有る筈も無い。

 

 

 

 

 

 

 

 

日が沈んでしばらく

 

最初に比べれば格段に慣れてきた、メタグロスの保護有りならば直線的ならば技を使わなければ問題ないし、高速移動を一回しても耐えられた、しかしその倍は今は無理そうだ。

立体的な機動も随分とマシにはなった、バレルロールもよほど高速じゃなければ耐えられたし、鳥ポケモンが襲ってきたとしてもよほど狙いが良くないと当たらないだろう、実力派のルトバ団の精鋭ならば話は別かもしれないが、不規則な動きをしながら敵の攻撃軌道を予測出来るメタグロスならばまずそんじょそこらの相手ならば撃墜できない動きができた、これに攻撃を加えてしまうと泥沼なので、野生のポケモンや悪人が襲ってきたらスタコラサッサと逃げることに本格的に決めた。

 

 

 

休んで晩飯を食べ、スマホを見る、今までは頭で見て知っている程度だったジムリーダー、巡る順におさらいをして今からある程度の対策をしなければならない。

ジムリーダーは四天王に次ぐ実力者たちのため、一級を合格した次にバトルがジムリーダーと可能となっているが、どいつもコイツもクッソ強い。

ちなみにホクヨー地方はカントーの北、シンオウの南に位置する、つまりは転生者視点で言えば東北の地形に当たる。

まずは今いる福島県に当たるライゲンシティから北上して着くのがサマシティという宮城がモデルの漁業が盛んな町だ、まあホクヨー地方はどこも漁業が盛んなのだが。

ジムリーダーは家の両親の同期…もとい悪友なオルドというおっちゃんである。

何度か家に来た事もあるため、直接顔を合わせたことが何回か、エスパータイプのジムであり、そのバトルスタイルはとにかく壁を張りまくり、対応できなければフィールドアウトさせることに定評がある。

ジム戦で主に使っているのはフーディンやバリヤードだ、エスパータイプは虫タイプに弱いため、森が多いこの地方の何処かで虫タイプを捕まえれば二級ならどうにかなるだろう、ちなみに瓦割りと霧払いの技マシンはジムの物販所で売っているため、覚えるポケモンがいれば楽だし、両壁とも一枚づつしか張らない。

これが一級となると何枚も何枚も何枚もそれはもういやになるほど両壁をハリハリハリハリハリハリハリィ!!

とばかりに滅茶苦茶に張り始める、遠距離攻撃をしても複数枚張られた光の壁で大幅に威力が減衰されてしまうため、瓦割りをするために接近するしかないのだが瓦割りを何回しても何回しても壁が迫って来るため、対処は至難の技である、霧払いするために飛行タイプのポケモンを出そうにも冷凍ビームや十万ボルトが襲い来る中で正面にリフレクターを張ってしまえばぶつかって失速してしまうポケモンを出して勝てるほど一級は甘くない、そもそも霧払いをしても覚えたてだと後隙で壁を張ってくる。

しかし一級はマジでジムリーダー視点から見てちゃんとものすごく手加減している。本気のオルドの手持ちの壁は極めて硬いのもあれば、ゴムのように弾性すらある壁も作れてしまう、瓦割りや霧払いでも一度で複数枚割れるように特訓したり他の技を出しながら出来るぐらいに技を鍛えなければまともに相手できやしない。

サイコフィールドを相手が壁を対処している隙に張っているため、高速で移動する技も使えず、エネルギー供給の心配も要らない状態で壁にポケモンの属性エネルギーを込めて射出することが出来る、その上迫って来るスピードも段違いだ、光の壁は厄介な効果ばかりで、リフレクターはそれに加えて破壊が難しい程硬い、そしてオルドのポケモンたちはこれの位置を自由自在に操れる、前から後ろから上から下から緩急をつけて、その上視認性も悪い、確認できたものはこんな感じだ

炎タイプの光の壁…直接攻撃で破壊するとやけどになる

水タイプの光の壁…周囲に水を撒く、瓦割りをするときに踏ん張りが効かず転倒してしまう可能性がある、草タイプや電気タイプの壁氷タイプの壁を近くで破壊してしまうと一層危険

草タイプの光の壁…破壊すると宿り木の種を撒く、本家の物と比べると威力がないが、水を与えれば成長速度が速くなる、地面に生えて相手の転倒を促す

電気タイプの壁…直接破壊すると麻痺になる、近くに水があると水を伝って痺れてしまう

岩タイプのリフレクター…ステルスロック発動、転がってくるタイプは転がる距離が延びるほど威力が上がる

鋼タイプのリフレクター…まきびし発動、サイキネで操ってぶつけられると一際痛い

ノーマルタイプの光の壁…爆発する、威力は込めるエネルギーに比例し、最も多ければ自爆の1/3くらいの威力が出る、エネルギーコストが良いためか大量に作ってサイキネで操作してオールレンジ攻撃をすることもある

悪タイプの光の壁…直接破壊すると怯んでしまう

氷タイプの壁…直接破壊するとその部位が凍る、近くに水があると足も凍ってしまう

虫タイプの光の壁…壁自体が纏わりつき、動きを制限すると同時に僅かづつ継続してダメージを与える

フェアリータイプの光の壁…戦意を喪失させ、攻撃を下げる

毒タイプの光の壁…直接破壊すると猛毒に、そのあとくるものはどくびしを撒く

エスパータイプの光の壁…サイコフィールド再展開、まだ展開している時は特防を下げる

地面タイプのリフレクター…低威力だが大地の力が発動

ドラゴンタイプのリフレクター…防御を下げる

格闘タイプのリフレクター…オルドのポケモンの技に頼らずに自動で攻撃してくる

ゴーストタイプの光の壁…技の力を奪う、奪いきった後は特防を下げる

飛行タイプの光の壁…風が発生する、威力は風起こし程度はある

 

そしてこれらの壁に対処している間にサイコフィールド下でのサイコキネシスや未来予知が襲いかかる、無論下手に悪タイプを出そうものなら気合玉がサイコフィールド下でのサイコキネシスで操られて飛んでくる。

これらを乗り越えたとしてもオルドのポケモンは十重二十重と両壁を張っており、近づかれたらテレポートで離れた場所に移動し、傷を負ったら自己再生、そしてそれでも接近されればワンダールームを発動してからの近接攻撃が待っている、無論他のルーム技も一級品で、高速移動で対処しようとしてもトリックルームを張られ、メガストーンを持ってきてメガシンカで押しきろうとしてもマジックルームでそれすら対処する、その上ポケモン達の催眠術の腕は凄まじく、観客が寝ることすら過去にはあったようだ。

 

これがサマジムリーダーオルドの本気の戦闘である。

何度見てもこれはひどい、両壁を極みに極めるとこういうことが出来るようだ、ネットでは技がメガシンカしてるだの言われているが、その意見に同意しかできない

つくづくバトルで頂点に立とうとする人の気が知れない

しかし実際頂点に立っている人間が現にいるのだから世の中は広いもんである

 

僕には縁の欠片もない世界だ

 

取り敢えず真面目にリーグ検定二級の対策を進めなければならない、天上の世界に気を取られている場合では無いのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




修行回とジムリーダー解説、如何でしたか?
僕の作品のジムリーダーは、強いトレーナー+タイプの専門家+技の一つを究極にしている人としています
例として僕の作品でワタルさんを出すとするならば

ワタルのポケモンの破壊光線は威力が明らかにバグ
ワタルのポケモンの破壊光線は反動が無くなる
フラッシュとして使って視界を奪う
遠距離技の迎撃は全部破壊光線で事足りる
近距離技の迎撃も破壊光線で十分
破壊光線でマシンガンの弾数×戦車砲級の制圧射撃ができるため、影分身しても当たる
地面に潜って積もうとしても地面を殴って地割れを起こす
何なら発動がふざけた速さなので不意打ちよりも速く撃てる
電光石火、アクアジェット、バレパン、マッパ、礫、影撃ち、神速等よりも発動が速いため、スピードに意味はない
冷凍パンチをしようとしても腕を狙われる
相手の足元に撃って煙に撒く
1ターンためればさらに威力が上がる、反動を受け入れればその威力の破壊光線をためなくても撃てる
ためたその上で反動が来る程の破壊光線を撃てる、もちろん普通のダイマ技やZ技とも互角以上に渡り合う威力
これらの所業をしながら天候は常時竜巻、遠距離攻撃を弾いてしまう、もちろん撃った側はダメージを受けないし、そのまま暴風を撃てる
天候が暴風、遠距離攻撃は軌道が曲がってワタルのポケモンに届かないし、近接攻撃を仕掛けようとしても暴風にあおられまともに技が出せない
相手が天候・暴風を何とかしようとしてる隙に悠々と竜舞を積みまくる、ワタルのポケモンの竜舞はいつの間にか積まれてたレベルで速く、効果も段違い、そして竜舞しながら破壊光線を平然と連射する
当然破壊光線の軌道は追尾する
万が一近づけても竜舞三色パンチ又は牙ドラクロ馬鹿力地震アイテ岩雪崩で打点に困らない、竜舞+フィールドがワタルのモノ+そもそも基本空中にいるため、ワタルのポケモン有利、ダメージを受けたら空を飛びながら眠るため、ちまちましたダメージや状態異常もほぼ無駄
逆鱗は基本使わない、ワタルのバトルスタイルは竜舞をよく積むため、相手のポケモンが「ポケモンバトル」の粋を越えたダメージを負ってしまうという理由でジムリーダーや四天王相手くらいにしか使わない



こんな感じになると思います、カントー内数万人規模のトレーナーの頂点に立つ人なのでいくらでも盛ったって良いと自分は思ってます

それではまた次回にお会いしましょう
良ければ高評価、感想をお願いいたします





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旅立ち

執筆モチベを保つのって大変ですね…
できるだけサクサク進んでいきたいものです




そして翌日

 

「…………」

「さて、財布、傷薬類、モンスターボール、ネットボール、キャンプ道具一式は揃ったな?そして携帯食料、ポケモンフーズ、甘い蜜も有るな?」

「いやいくらなんでも早すぎません?もっとメタグロスと交流するとか、あるでしょうよ、もっとやること」

「いいから行け、ヤツのジム攻略には何がいるか等今さらだろう」

「まあ色々昔から妄想はしてましたよ?でも僕がそれをできるかなんて正直思えないんですよ」

「今朝一応計画は立てたと言ったのはお前だ」

「言いはしましたけど、ほとんど妄想なんですけど」

「鳥ポケモンを捕まえるのならメタグロスの力で何とかするなり、スマホで調べるなり、自分で考えれば何とかなる」

「まあメタグロスとスマホは万能ですけどね…僕には歩く体力も無いんですよ」

「それに頼れん状態がバトルや仕事で続く、歩きで行ってみろ、いずれ慣れる」

「後この石貰っちゃって良いんですか?どう考えても僕の身の丈に合うものとは思えないんですよ」

「無論だとも、俺も心配だがしても何も始まらん、そいつを使いこなせるくらいにはなってほしい所だ」

 

ハハハ、冗談がキツイ親父さんだなあ

俺のような人種にメガシンカの一式持たせても意味無さそうなもんだし、何ならしたらしたで俺が制御できずにメタグロスはバトル中に『トレーナーの力は不要、足手まといなので消します』なんて発想になりかねないのだ

メガシンカは絆が大事だと言われてはいるが、本来はポケモン自身の命の危機を感じた時の生存ではなく戦闘に特化した形態だ、しかしまだまだ僕にはメタグロスが必要でもメタグロスにとっては僕が必要なわけでは無いので、もし命の優先を迫られる状況になったらそりゃあ僕を置いて逃げるだろう、その状況を招くとしたらきっと僕のせいだし、僕には僕自身がメタグロスにとってあまり価値が有るとは思えないのだが、その選択肢を無くさせるのが今までの触れあい、信頼といった絆なのだ。

僕にはどうしても僕がメタグロスの利になるイメージが付かない、上位トレーナーの証とされるメガシンカを使いこなせるビジョンが一切見えてこないのだ。

 

「どんなポケモンだってゲットした最初のトレーナーの印象は飯をくれるヤツから始まる、よほどひどいことをしなければ問題は無い」

「それを平然と言えるのは親父が親父だからでしょう」

 

正直言って天才の感覚ほど信用できない物は無い、このホクヨー地方において鋼タイプの腕で勝るもの等いないのが親父というトレーナーだ、本来はこの身体だって僕のような記憶さえなければ11の頃にはもっと上のステージにいけたのは想像に難くは無い、全くもって勿体ない限りである。

 

「よし行け、お前は行動に移すまでの時間が遅いからな、ならば俺がケツを叩いて背中を押すしか無いだろう」

「ケツに往復ビンタと背中にギガインパクトするのやめてくださいよ…」

「ウケ狙いで時間を稼ごうとしても無駄だ、お前が余力がありそうならば泣き言言って家に帰ろうとしたり先に進まなそうだったら無理矢理にでも連れ出せとメタグロスにも言っている」

「逃げ道無くすのやめてくれません?後メタグロスの最高速にまだ適応できて無いんですけど」

「あれだけできれば十分だ、速さしか成長させてるリーグトレーナーはまずいない、無いと良いが元ルトバ団の襲撃からも逃げれるだろうさ、野生の群れもあの速度ならば縄張りを抜けることなど造作もない」

「……………わかりましたよ、行きますよ行きゃ良いんでしょ?」

「そうだ、昔なら考えられんほど良い環境で旅ができるんだ、ならば今のうちに行った方が良い、最近は強力なポケモンを入手できるハードルが下がっているから二級の難易度を引き上げるっていう話題がリーグの会議で出てきたと聞いた、その時はまだ他に優先すべき話題があったからその件は流れたが、お前が旅をしてる間に色々変わるかもしれんな」

「……じゃあ、こんだけ急かしたのって」

「そんな所だ、まだ難易度が低いうちに取らせようと思った」

「先に言って下さいよそれ…」

「では行って来い」

「……行ってきます」

 

そうして僕らは歩きだした

そうして30分後、無論まだ町を抜けていない

「何か疲れたな…だいぶゆっくり来た筈なんだが…」

さらに30分後

「いやちょっと足に違和感あるよなこれ?……休もう…」

さらに30分後

「……よし、行こう」

さらに30分後

「……まあ、一旦休もう、あれから二時間で3キロ位は進んでる筈だし」

さらに30分後

「まだ正午にもなって無いのか…もう足が辛いんだが?世のリーグトレーナーはこれをやるのか…全く変態どもの連中だなあ…」

 

さらにのろのろ歩いて正午になった、本格的な休息を取ることにしなければ足が悪くなってしまう

あまり体力の無い身ではあるがそれでも纏まった休息を2回挟んでこれだ、かなりハードである、歩きやすい道路を歩いてこれなのだ、辛さを増している原因は荷物だろう、ポケモン用具が入っている頑丈なリュックに加え、親父のハガネールの脱皮した皮を使ったデカくて硬いスーツケースにキャンプ用品など色々入っているため、(小さいポケモン相手ならば盾にすらなる硬度)かなりの重量がある、僕の飯だけでも20日分、1食100グラムとして1日300グラム、合計6キロである

それに加えてメタグロスの飯(これも図体がデカイので6キロ持ってきてある、それ以上は容量オーバー)やゲットするポケモン用の飯も持ってきてあるため、それはもう重い、トレーナー道具一式とキャンプ道具一式も持ってるため倍プッシュだというかさすがに持って貰おう、うん何でそんな発想がなかった?持ち物としてボールに入れれば良いじゃん、アニメの主人公はこれにピカチュウとポケモン6匹分の飯か…うん、人外だわ

「とりあえずまずこれ持って貰おう、ちょっと出てきて下さいな、と…」

ポン!

「メタ…」

「あー…これ、メタグロスの分のこれからの飯、持って…くれますよね?、後どう考えても物の管理とかそっちの方が上手い、うん」

「メ」

普通に持って戻ってくれた

とりあえず休むとしよう…

 

 

 

道路のそばで良い感じの原っぱがあったのでそこで休むとする、正直足が普通に痛い、只進むだけならば持つし、そもそもジムがある町まで100キロちょいの距離が有るとはいえ道中に普通に町が有るから最初からここまで持つ必要など無かったと後悔ばかりだ、しかしポケモンをゲットするためにはかなり森に立ち入らなければいけない、そして粘ることすら普通に有るし、ゲットするポケモン用のエサはエサだけ取られて逃げられる可能性がいくらでもある、何ならその時野生のポケモンをゲットした時に飯がありませんなんてことになったら関係性の浅い身では自分がエサになってしまう、まあ僕の携帯食料はポケモンも食える物だし、メタグロスがいる限りそれは無いと思うが、ポケモンをゲットしようとして撤退の判断をミスったりすれば積んで自身の耐久力を向上させた眠る怠けるをしているメタグロスでさえも沈む可能性も考慮しなければならない、その前にメタグロスの撤退の判断が速いとは思うが、それでもだ、今のうちは今朝ガツガツ食って眠る怠けるをボールの中でしているからあまり飯が要らないとしても、バトルになると消耗するために飯をガッツリ食うことになる、人間だって無理すりゃ1キロ食えるのに腹を空かせたメタグロスの食う量はよくわからないが、さすがにそれ以上は食えるだろう、というかエサをバリバリかじるヤツだから一度に食える量はかなりの物と思われる、まあ何にせよ食料が尽きそうになったらメタグロスに乗って買い出しに行かなければならない、いやはや本当にポケモンを捕まえる旅は大変な事しかない、僕はメタグロスという優秀な足が有るからまだ良いものの、そうでは無い人はどうするのか?

おそらく変わらないのだろう。

ポケモンの力を貸して貰い何とかする、昔から最初に貰うポケモンは炎、水、草タイプが推奨される理由は、ポケモンゲットのために森に入り迷った者の生存率を上げるタイプだと勝手に僕は考察している。

例えば炎タイプなら、虫ポケモンの群れを追い払うことが出きるし、火を焚いて煙を出して他の人にSOSを伝える事が出きる、寒い時期にも強く、暗くなっても明かりとして機能し、何か食べられそうなものを加熱して食べることもできるためサバイバル生活を強いられても生存率は上がりそうだ。

水タイプならば、ポケモンの生体エネルギーで水に困ることは一気に減るだろう、ポケモンの出す水は基本真水であり、毒タイプのものでない限り基本的に飲める事が殆どだ、エネルギー由来の水に菌なんてほぼ無いため、サバイバル生活において水に困らない環境は大きなアドバンテージである。

草タイプは、そもそも光合成で生活出来るため緊急時ならば飯すら必要ない、そしてその状態でバトルも可能、(それが本来の草タイプだ)雨の日は水を吸収し、晴れの日は日の当たる場所に居りゃ確保するべきはトレーナーの飯だけだ、蔓を出して高いところにあるきのみを取るなり、敵対的な野生のポケモンの群れに出会っても粉技で広い範囲の敵を無力化出来るのも魅力だ、下手に炎で住処や森を燃やしてしまえば怒りを煽ることになるリスクもあるが、粉技はそのリスクが少ない、自分のテリトリーから逃げ出すヤツをわざわざ他の状態異常にかかるリスクを取ってまで追う野生はまず居ない、そして蔓で地下水脈を探して蔓で吸収し、露の形で出すことすら出来るため、水の確保も出来る可能性がある、そして、森の草ポケモンに木の実がなっている場所を聴ける場合もある、

これが炎タイプなら野性の草タイプポケモンはそそくさと逃げるし、水タイプのポケモンだと下に見られたり攻撃を受けた場合のリスクがデカイ。

 

こう考えてみると旅のお供としてこの3タイプは優秀だ、下手に強くて大食いなポケモンを連れていくより良さそうだ。

 

まあ僕の考察はどうでも良いとして取り敢えずは身体を、特に足を休めるとしよう…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




いやー今回も大変でした…

ここまで読んでくれた皆様、ありがとうございます
是非とも高評価、コメントをお願いいたします
それではまた次回にお会いしましょう


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ポケモンゲットへの道

こんにちは、ねねとでございます、今回はポケモンの捕獲を書こうと思います、ゲームでチャンピオンになるような天才はパパっと捕まえてしまいますが、そうでない主人公はそうそう簡単には行きません、ポケモン一匹捕まえるのに苦労する話をお届けします


道路の近くにはポケモンは出ない、当たり前の事だ、時速60キロで1トンからデカけりゃ20トンの物体が動いている所に好んで近づくヤツなんて居ない、ポケモンがいるのは割とちゃんと森を奥に進んだ所だ、そしてそれ故方向感覚が掴みづらく、迷ってしまうことは初心者トレーナーにとってはよくありそうなものである、もっとも、未だに飯食ってぼけっとしてる身だ、休んだらできるだけ早くポケモンをゲットしに行きたい、例えクソデカスーツケースがかなり邪魔になるとしても道路のそばだと置き引きされる可能性がある、幸い頑丈なので多少荒い扱いをしようが問題は無い

行動力が無い筈の僕が何故こんなに急ぐか、それには明確な理由が有る。

 

 

前にも言ったがこの先のジムは壁張りを得意としており、当然挑戦者は瓦割りや霧払いを手持ちに覚えさせる、二級はそれで突破できるが、一級はそうはいかない、どんなに努力したとしてもジムリーダー・オルドの十八番の一端を越えることができず、どんな立ち回りを考えても自分とポケモンが着いていけず、何をやっても無駄に感じてしまう、まさに反りたつ壁のように立ちはだかる壁を破ることも乗り越えることもできずに絶望し、ポケモンとトレーナーの関係も悪くなる、そしてついにはポケモンが自分からボールを破壊して逃げ出したり、トレーナーがポケモンを捨て、モンスターボールを破壊しポケモンも離れてしまうなんて事が実際に有る。

 

つまりは鍛えられ、瓦割りや霧払いを鍛えた人間にあまり良い思いを抱いて居ないポケモンがこの先に進むほど出てくる可能性が上がるのである、このメタグロスの最大の武器はスピードだが、この森では十全に活かすことが出来ない、撤退する時は木の上を飛んで行けば問題は無いが、問題はポケモンをバトルで弱らせる時や周りのポケモンを追い払う時だ、このメタグロス、覚えている技が

 

なまける

ねむる

ねごと

いびき

こうそくいどう

でんじふゆう

サイコキネシス

リフレクター

ひかりのかべ

まもる

くさむすび

ラスターカノン

ねんりき

てっぺき

じばく

はかいこうせん

バレットパンチ

コメットパンチ

ギガインパクト

じしん

アームハンマー

メタルクロー

だいばくはつ

 

コレである、草タイプや虫タイプを追い払うのに有効な攻撃が無い、ならば使うのは基本的に加速にしか使ってないサイコキネシスやラスターカノンとなるが、攻撃への使い方を練習していないならば余計な被害を生んでまた群れに襲われましたでは撤退の手間がかかるばかり、持ってきた甘い蜜とエサだって無限じゃないため、森を巻き込むリスクの低く数が撃てる有効な攻撃が使ってないメタルクロー位しかない、他に捕獲に使えそうなのは両壁くらいのものなのだが、そこに上記の捨てられたポケモンが来てしまうとクッソ厄介な事になる、少なくとも甘い蜜やポケモンフーズを撒いた地点は放棄せざるを得ない、そのリスクを少しでも避けるために、できるだけ距離が空いているこの辺からポケモン探しをしようと思うのだ、早く適当なポケモンを捕まえて育ててメタグロスに荷物の番をさせたいところだ、この森でこのスーツケースを持ち歩くのはキツいにも程がある。

 

ポケモンを目撃した、何か動くものがいたら基本的にポケモンだ、ここからはメタグロスを出しておかねば危険だろう、ポケモンゲットというのは包丁を持った人間より手強い奴らがゴロゴロいる所に飛び込むのと同じである、昔の人間はよく絶滅しなかったもんである。

 

「頼んだ、メタグロス」

「メ」

 

そしてメタグロスは足を畳み、文字通りに横になって浮いた、イメージとしては饅頭を横にする感じだ、絵面こそ間が抜けている感じだがこの体制ならば森に引っ掛かることは少ないだろう。

普段はこうで

 

     人

     人       メタグロス

    人 人      足足 足足

    人 人

森で活動する時は

               メ足

     人         タ足 

     人         グ 

    人 人        ロ足

    人 人        ス足

 

こんな感じである

 

さて、甘い蜜を塗る木はこの辺の木で良いだろう、周りにリフレクターをメタグロスに張らせて後は待つだけだが、(これを終えれば基本荷物番だと伝えるとかなり分厚いのを何重にも用意してくれた)これがしんどい、下手に野性のポケモンと戦えば騒ぎから逃げる虫ポケモンは出てこない、いや僕の狙いのポケモンはまだ好戦的な方だからワンチャン有るかもしれないが、その時たまたま戦う気分や状態である可能性は高い訳じゃない、一応秘密兵器もスマホに有るが、初手で出すというのは…いや、リソースをケチるとロクなことにならない、使うべきだろう、単純な工夫では有るが、これも人類の知恵だ。

あらかじめPoketubeで一時停止しておいたリーグ戦の一部の音声、映っているのはへラクロスで、カイリキーと対峙している

『ヘラァラア!』ここで止める、これはへラクロスがカイリキーに「ちょうはつ」をしている場面だ、カイリキーのトレーナーはストーンエッジをしても格闘技で悉く砕かれてしまう現状を打破するためにビルドアップをさせようとしたが、挑発をされてストーンエッジをカイリキーが撃ってしまう場面だ、僕の勝手な妄想だが、直後にカイリキーがストーンエッジを撃っているため、ポケモン界の言語ならば「なかなか良い岩じゃないの、もっと撃って来たって俺は構わないぜ」だとか

「オイオイ張り合いネェ岩技だなァ?そんなんじゃカイロスくらいしか倒れねェぜ?」だとかのことを言っている可能性がある、そんな言語を聞いてなおかつ甘い蜜の近くに来るのならば同族のへラクロスか、もしくは…

 

がさがさっ!

 

「へラアッ!!」

ああいやすまんへラクロス、そっちじゃないんだ、うん

まあだが少し様子見させて貰おう、この一帯に有る何重にも張ってあるリフレクター、それを()割れなかったら(・・・・・・・)捕獲しにかかろう。

 

そして、そのへラクロスは

「ヘラッ!」

当然のように(洗練された動きで)リフレクターを一瞬で

 

 

ドガガガガガガアアッ!!

 

 

 

粉砕した

 

 

 

 

「ハイクロ!これクロ!どう考えてもクロ!スタコラサッサと撤退だメタグロス!」

「メター」

甘い蜜をこちらから守るように立つへラクロス、構わずアラホラサッサと此方はメタグロスの頭に乗ってサイコキネシスで固定されて電磁浮遊してから高速移動、大した時間も経たずに道路まで戻って来た。

 

 

 

 

「ふうー…危ないとこだった」

「メタ」

「あんなの戦えたもんじゃないな、やっぱ」

 

瓦割りを凄まじく鍛えていたへラクロス、あれは恐らくライゲンジムで詰まったトレーナーの手持ちだろう。

ライゲンジムトレーナーの電気ポケモンの攻めは苛烈なのだ、一級や本気となると受けるポケモンがかわいそうになってくる程に。

 

突然だがここでこの世界の法制度について話しておこう、賞金を掛けたバトル自体は合法だ、トレーナーカードを見せ合えば掛ける金額も自由だし、デカイ口叩いて大負けしてしまうバカだって決して0って訳じゃ無いし、ちゃんと拒否できる。

そして、サマシティジムトレーナーの育てるエスパーポケモンは人の記憶を読み取ることなど造作もない、彼らに嘘など通じない、証拠となるのは人の記憶、人の感情、人の過去だ。

今の時代、ホクヨー地方の各地の交番やジムには必ずジムトレーナーが育て上げたエスパーポケモンが居る、トレーナーがチビッ子を拒否したのに無理矢理ポケモンを出してバトルを仕掛けて金を巻き上げて「正当なバトルの結果です」何て事をすれば相手にジムや交番等に駆け込まれた時点で顔が割れ、すぐに駆け込んだ場合はガーディに匂いもばれる、そしてもちろんそのトレーナーカードは無効になり、ポケモンを持つことが禁止となり、ポケモンセンターの回復は受けられず、フレンドリィショップも使えない、逆に相手がやって来ましたと言おうにも、加害者被害者の感情も記憶も読めるエスパータイプには無意味だ、自分のポケモンを犯罪に巻き込もうとする悪意有る人間はトレーナーの資格を奪われる、無論リーグトレーナーだろうが一級だろうが二級だろうが一発アウトなのである。

あまりにも罪が重いのならば腕を切り落とすという刑も過去には有り、その刑は囚人の懲役労働の時に面倒なことになるので廃止された。ルトバ団はこの法に乗っ取って制裁を加えており、警察署に持ってこられた元トレーナーが腕を切り落とされていれば重罪で、普通に運ばれて来たなら軽犯罪、免罪は一度たりとも無かったと聞いている。だからリーグはルトバ団への総攻撃など出来なかったというのは母から聞いた話である。

よってこの世界、普通にあり得ないがやろうと思えばリーグに入らずに飯を食っていくことは可能といえば可能ではある、賞金を自ら高く設定したら自信の有るトレーナーだと思われて拒否られる可能性も高いからまあまず無理だが。

 

法律がどうとかはそれはそうとしてあのへラクロスだ、この場所の位置から考えてサマジムの一級を獲得し、ライゲンジムを制覇しようとして何回挑んでもポケモンを鍛えても制覇できずに金が尽きたケースだろう。

 

ジムについて話そう、ジム戦には一級も二級も18歳以上は1万円掛かる、その年齢以下の子供は無料だ、ジムバッジをゲット出来ればキャッシュバックされてその上で子供も含めて金一封の1万円が手に入る、逆に言えば映像でジムリーダーの対戦を見れたり、大人千円、子供500円でジム戦の観戦が出来るのに2回挑んでもなお負ける大人というのならばポケモンリーグやポケモンを使う職業には就かない方が良いというメッセージだ、別に職業にポケモンを連れていって手伝わせることは問題無いため、その辺で我慢しとけということである、まあ、ちゃんとしたトレーナーなら二級は取れると何度も言われてはいる、僕は不安だが。

 

そして恐らくは、一級に何度も挑んでも勝てず、ジム戦をして1万円づつ取られていき、ポケモンの維持費も馬鹿にならずに捨てたという所だろうか?

まあともかくあの強さのへラクロスがこんな森の浅い所に居たということは、甘い蜜を出す木に集まる他のへラクロスたちからは余り歓迎はされていないと思われる、へラクロスは本来おとなしいポケモンだが、エサの争奪戦の時は周りに被害が出る程の強力な種族でもある、恐らくは二級を突破したであろう人間に育てられ、人間に逃がされ、道路に近い森ににいる何時人に被害を出すかわからない強力なポケモン、もし万が一僕が捕まえられたとしても手に余るだけだ

 

それこそレンジャー──親父の領域だ、一応連絡だけでもしておかなくてはならない

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




結局はポケモンを捕まえるまでに行きませんでした
エスパーに有利なタイプで瓦割り覚えて森に居そうなポケモンで序盤に出てきてもおかしくなくて(アニメ無印4話で出てくる)バトルで勝てるほど強力で積み技への対応が出来て(やまあらし)近接戦闘が出来て小説映えしそうで必殺技だってあって(ハサミギロチン、馬鹿力)メガシンカだって出来るポケモン
それがカイロスです
ちなみにこの話の前に決めてたジムのタイプにカイロスが覚えるメジャーな技あらかた刺さりますので出番多めです
ここまで読んでくれた皆様、有り難うございます
是非とも高評価、コメントしていって下さい
それではまた次回お会いしましょう


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続・ポケモンゲットへの道

今度こそポケモンゲットをさせたいところです
そしてメタグロスとスパーリングさせてメタグロスも強くしなければ…!でも基本主人公のメタグロスは起きてる時は怠けて基本的に寝てるからな…どうするか…


メールを親父に送る

 

『ライゲンシティから5キロくらいの地点の左の森に入って昨日言ったヤツをやったら明らかに瓦割りを鍛えたへラクロスに出会った、取り敢えず僕とメタグロスの手に負える強さじゃ無かった事だけ一応伝えておく』

これでヨシ…

接近戦が苦手なメタグロスではリフレクターをまるで意味が無いように割る相手はキツすぎる、只でさえ森はメタグロスにとって不利な地形なのだから、相手取れる筈が無い。

まあそれはそれとしてもう僕には関係の無いことだ、恐らくこの近辺で「へラクロスの ちょうはつ!」(スマホ音声)はあの一帯ではもう使わない方が良いだろう、やっても来るのはさっきのへラクロスだし、たとえカイロスが居たとしてもさっきと全く同じ言葉、同じ機械の音声を野性のポケモンが聞き分けられないとは思えない、人間の仕業だとバレてしまうだろう、まあともかくジムへ進もう、ライゲンシティとサマシティの中間へ行けばその方がジム戦で負け続きでトレーナーへの信頼を捨てた、またはトレーナーに捨てられたポケモンは比較的少ないだろう。

 

それはともかく疲れたので休もう、スーツケースを森の中で持ち歩いた疲労が解れるまでは。

そして休んだらまた歩き出す、取り敢えず道路沿いに進もう。

 

 

あれから休み休み歩き、メタグロスに乗って川に水を汲みに行ったりした(電磁浮遊の電熱で沸騰させたので問題は無いと思われる)しかしもう暗くなってきたので、まだ視界がある今のうちにテントを張っておかなければならない。

 

 

テントの張り方を練習していない僕でもどうにか出来る程に簡単な造りのテントだったようで、慣れない作業ながらどうにかできた、スーツケースとリュックをテントの中に、道路を背にして森側の入り口にメタグロスを出す、普通に持たせた飯を食っていたため、エサを与える必要は無さそうだ、僕もささっと携帯食料を食べ終わり、スマホ依存の僕だがテント設営や歩きの疲れが有るため電源切って明日に備えてさっさと寝るとしよう

「おやすみ、メタグロス」

「メ」

やはり疲れが溜まっていたのか寝付かない事は無かった

 

 

 

起きて、キャンプ用品をスーツケースに仕舞い、携帯食料を食べてまた歩き出す、……筋肉痛が止まらない故に、今日はゆっくり行く、リュックをスーツケースの上の持ち手にに縛り付け、引くのではなく押すように移動する。

道路の脇に森が開けた広い空間がある……足が痛いのに歩くのは得策ではないし、メタグロスの技の全般を確認したい、データでは見たが、まだまともな実践をしていない、高速移動や電磁浮遊、加速用のサイコキネシス、僕の身体の固定用の念力等は普通に使っている、しかし、物理技がどれだけ出来るのかは一応見ておかなければいけない、森のような高速機動を活かせない場所での戦闘では迎撃での近接戦闘技能が必要だ、だがそいつが瓦割りや霧払いを覚えていないなんて保証は何処にもないし、むしろこの先のトレーナーならオルドのポケモンの両壁対策に覚えていない方がおかしい、だがこのメタグロスはナチュラルに怠けるが技の一番上にに有るほどのナマケロ体質だ、余りバトルの練習はしたくないだろうが、一応ちゃんと理由は考えてある、まあやりたくないことをやらせるんだから拒否されても仕方がないし、それならそのままで良いだろう、最悪地震一つメタグロスに他のポケモンに教えられる程度感覚を思い出して貰えばそれで良い、では交渉開始だ、メタグロスをボールから出すとしよう。

 

「メタグロス、出てきてくれ、ちょっと話したいことがある」

「メター」

「メタグロス、君は覚えている技をどれだけ扱えるんだ?一通り自分の目で見ておきたいんだ、君にメリットは無いし、嫌なら断ってくれて構わないが、これでもトレーナーだ、流石に手持ちの手持ちの手札を解ってないヤツなんて知れたら二級を受ける資格無しとかなって余計な手間が増えるかもしれない。」

「…メタ」

そしてメタグロスは畳んだ足を直し、しっかりと地に足を着けた、恐らく面倒ではあるが問題無い範疇だと思われる、ならばこの機会を活用しよう

「まずはラスターカノンだ!」

「メタ」

 

そうしてメタグロスは鋼色の光線を後ろ向き(・・・・)に発射し、空を飛んで行った

 

「………そういえばその辺の木を的にしてとか言ってないな…攻撃しろとかも言ってないし…」

どうやらあのメタグロスにとってラスターカノンは加速技の範疇のようだ…

メタグロスが戻って来た、では次だ

「次は破壊光線を撃ってみてくれ」

「メタ」

そうしてメタグロスは破壊光線を後ろに発射し、ロケットのようにすっ飛んで行った

やはり光線はあのメタグロスにとって加速技なのだろう…

メタグロスが戻ってきたため、次は近接戦闘に使う技をチェックしよう

「メタグロス、じゃあ次は地震を道路を壊さない位の威力で撃ってみてくれ」

「メター」

 

ドオオオオオオォン!!   グラグラグラグラ!

 

くっ…これは、どうなんだろうか?取り敢えずは技として機能するとは思う、直接ではなく技の余波を受けた人間の感想だが、ちょっと持続性が短いような気がする、練習に全力なタイプでもなければこんなもんだろう、しかしよく動画で見る地震に比べてメタグロスの身体は力んでいるようにも思えた、動画を出してる人達のポケモンと比べてはいけないのは解ってはいるが、負担が少ない方法があるのならその方が良いだろう。

 

「メタグロス、この動画を見てくれ、他の個体のメタグロスの地震を撃つシーンだ、何か学べそうな事は無いか?」

「メ…」

何だか面倒な雰囲気を出している、あまり興味は無いようだ…

「じゃあ、あの木にバレットパンチを繰り出して欲しい」

「メタ」

 

ヒュバッドッ!

 

悪くない感じの速さと威力だ、ジム戦ならば通用しそうだ、問題無し。

「次は木に向かってサイコキネシスを頼む、攻撃するときの限界を見ておきたい」

「メター」

そうしてメタグロスは念動力で木を引っこ抜き、叩きつけた、ちゃんとダメージはありそうだこちらも問題無し。

「アームハンマーを地面に向けて撃ってみてくれ」

「メッタア」

 

ドゴン!

 

…なんだかメタグロスにしては随分と威力が低い気がする、地面にヒビが入っていない、鍛えていない技だからこんなものなのだろうか?普通のメタグロスなら鍛えない道理がない技だからかテレビや動画で見るより明らかに劣っている、まあメタグロス自体の鍛え方が違うと言われればそれまでではあるが…まあそれはそれとしてだ

「最後にその木にメタルクローをする所を見せてくれ」

「メタ」

 

ズバッ!

 

普通の威力…だろうか?取り敢えず明かに低い訳じゃないとは思う

「うん、大体わかった、甘い蜜食べたら戻ってくれ、有り難う」

「メ」

草結びは得意技だから必要ない、

親父にもらったポケモンフーズは甘いヤツだったため、喜んでくれるだろう、リュックから甘い蜜の瓶を取りだし、メタグロスが念動力を使い器用に蜜だけ自分の口に運ぶ、だが

 

ガサガサッ!

 

「カイ!」

 

な…!?

あの2本角、間違いなく僕の目当てのポケモンだ!甘い蜜の匂いに釣られたか、それとも騒音で起きたか、まあどちらにしても都合が良い、メタグロスも甘い蜜を食べ終わった、すぐさまリュックからネットボールを取りだし、捕獲の準備をする!

「メタグロス!こいつを捕まえるぞ!お前も楽になれる!まずはリフレクターからだ!」

「メタグロ!」

 

そうして張られたリフレクターは、カイロスの角での攻撃を防いだ、カイロスも驚いているため、こいつは元トレーナーの手持ちでも僕の手に余るほど鍛えてる訳でもない筈だ!いける!

「念力で押さえつけろ!」

「メタ!」

「カッ…」

よし、押さえた!

甘い蜜とネットボールを持ち、いざ走る!

「カイロスウゥゥゥ!こいつを見ろ!これに入ってくれればこいつをやるぞォ!」

「カ!?」

カイロスの手に甘い蜜の瓶を押し付け、ネットボールを直接当てる!どうだ!?

 

ボールは3回揺れた後、カチッ!とロックされる音がした……ということは、我々の勝利である!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




カイロスさんついに加入でございます

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それではまた次回にお会い致しましょう


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新たなメンバー・カイロス!

僕なりののポケモンバトル描写を書いてみました
取り敢えずよかったら見てって下さい


「………ヨシッ!!」

 

いやはや…まさか捕まってしまうとは…いや、これはものすごい幸運だ、まあ取り敢えずはコミュニケーションだ、最初の第一印象が良くなければ後に響く、僕はスーツケースからポケモンフーズを取りだし、その上でカイロスを捕まえたネットボールを開く

「よし、カイロス、出てきてくれ!」

「カイ!」

よし、反応してくれた!甘い蜜をゲット時にあげたのが効いたのか悪くない反応だ!

「僕の名前はヤストモ、僕と共に戦ってくれるのならば、取り敢えずは今後の飯に困ることは無い、安心してくれ」

そう言ってポケモンフーズの袋を渡す、素直に受け取ってくれた、これも悪くない反応だ、だがこれを当たり前と思ってしまうとあまり良くないので、これで止めておこう、そしてスマホでカイロスの技の確認をする

 

はさむ

しめつける

むしくい

ぶんまわす

やまあらし

かたくなる

きあいだめ

ちきゅうなげ

ダブルアタック

 

技には人の手は入っている痕跡は特に見られない、一度人間に捕獲されて捨てられたなんて過去は持っていなさそうなのは幸いだ、ぶんまわすは挟むで決めきれなかった相手への対処として覚えた技だろう、不自然ではないし、エスパージム戦に役に立つ悪タイプの技だ、こいつは都合が良い!

ポケモンフーズもある程度食べたカイロスとバトルの動画を見る

「君もこうゆうことをやるようになる」

「カイ」

…解っているのかはよく解らないが、取り敢えず戦闘には拒否反応は無し、メタグロス共々ボールに戻すとしよう。

 

筋肉痛が収まるまで寝て、そうしてまたスーツケースにリュックをくくりつけて歩く、休む、歩き出す…うんざりするほど歩き、歩き、また休み…そしてやっとこさジムまでの道の間に有る町が見えた、ポケモンセンターに隣接しているバトルコートでカイロスを鍛えるとしよう、だが今日の所はポケモンセンターに泊まるとしよう、なんだか足が未だに痛い気がする…

 

 

「ポケモンの回復と宿泊お願いしまーす」

「はーい!」

そうしてジョーイさんにボールを渡す、宿泊の手続きをしながら数分経った。

「貴方のポケモンは皆元気ですよ!あまりここの治療は必要なかったです!」

「あっ、すいません、一応カイロスはメタグロスの念力で押さえてゲットしたんで…」

「あら、念動でのダメージも殆ど無かったですよ?恐らく本当に抑えただけで、カイロスはあまりボールに抵抗をしなかったのかもしれませんね」

「そりゃよかった、ポケモンの家に拒否感有るのはポケモンにとって負担になっちゃいますからね、回復ありがとうございました」

「ええ、良い旅を!」

お礼をしながらポケモンセンターの部屋に行く、スーツケースとリュックを放り出し、シャワーを浴び垢を落とし、ポケモンセンターの食堂でポケモン共々食事を取る

そして歯を磨いてさっさと寝た

 

 

 

 

起きてポケモン共々朝食を取り、ポケセンに隣接しているバトルコートに行く、そこでカイロスを鍛えるとしよう、他のトレーナーに良さげな技を教えて貰うのも選択肢の一つだ

 

おーおー、やっとるやっとる、バトルコートは複数有ってジムが有る町でも無いため今は一つしか使われてないが、ギャラリーが割りと居る、カイロスと共に観戦するとしよう

「バトルを見よう、カイロス」

「カイ!」

 

「カイリキー!岩雪崩だ!」

「リザードン!岩砕きで迎撃するんだ!」

「リッキイイイイィ!!」

「オオオオオオオオ!!」

 

いやーしっかし間近でのバトルはやっぱすごいもんだね…ポケモンバトルの文化が廃れる何て事は人間とポケモンがいる限りありゃしないのかもな…まあポケモンにも利が有る行為だし、ポケモンバトル反対派の意見なんて無い物のように扱われるのも頷けるわ、だってここに居るだけで割りと満足出来るもん

 

「今度は此方から行くぞ!岩石封じをしてその後岩雪崩をして吹き飛ばしだ!」

「負けるなカイリキー!ビルドアップして岩砕きで迎撃だ!」

「バッギャアア!」

「リキィ!リキリキリキリキィ!」

 

一級を取ろうとしているトレーナー同士の対戦か何かなのだろうか?

趣味でふらりとバトルコートに来たにしては随分と気合が入っている

 

「岩を投げつけて打ち落とせ!」

「鋼の翼で跳ね返せ!今は防御に専念しろ!」

「リキ!」

「オオオオ!」

 

さて、あの二人のどちらかにバトルと回復が終わったらカイロスに岩雪崩と瓦割りを教えて貰おう、あの二体は覚える筈だし、あれくらい出来るならサマジムの二級を取っていると思う

 

「エアスラッシュだ!」

「グルアア!」

「守る!そしてストーンエッジ!」

「カイー!」

 

カイリキーの上二腕で発動した守りがエアスラッシュの第一波を完全に防ぎ、下ニ腕でのストーンエッジで後続のエアスラッシュを防ぐ、だが防がれることはリザードンを使っているトレーナーも解っている筈だ、しかしリザードンが赤い炎のオーラ(・・・・・・・)を纏った途端に

 

「これで決めるぞ!奮い立て!弾ける炎を流星群の様に!そしてブラストバーンだ!」

「ッ!地震とバレットパンチで迎撃だ!」

バッギャアアアアアアアア!!!

「リキリキリキリキリキリキリキリキィ!」

 

特性猛火下での奮い立てる積みで真上と真下からの挟撃だ!火力が相手の方が上という条件でパレットパンチに集中すれば強力極まりないブラストバーンにやられ、だからといって足元の地震に集中すれば上空からの弾ける炎を浮けてしまう、カイリキーは腕は4本あっても視界が2つ有る訳じゃ無い、そして可動域が変わる訳でもない故か弾ける炎を背中に受けてしまい動きが僅かに鈍ったか、地震の威力も少し落ちた、これは…一気に戦況を持っていったな…

 

「リッッッ!キィィ!」

 

結局押しきられてしまったか…破壊光線系統の反動はあくまでちゃんと防御、迎撃、回避された時には相手側に活用されるが、押し切ってしまえば相手方のポケモンは技を全力で撃った後にダメージを受けた状態になる、体制も崩れる事が多く速い技も撃てない可能性が高い、これで反撃は無理だ、相手が起きあがる隙に反動は収まっている。

守るは生体エネルギーを防御にフルに回す技だから、この火力では押しきられた上にエネルギーの消耗をした上で直接的にダメージになってしまう、そしてビルドアップを積んでいるが故の迎撃判断だろう、まあダメだったが

 

「むう…近接戦闘に持ち込む!バレットパンチに電撃を纏わせろ!」

「エアスラッシュだ!そして上空に逃げろ!火炎放射!」

「ならば上腕二頭筋冷凍パンチで迎撃!下腕二頭筋で打ち落とせ!」

 

「リキ!」

「ギャオオ!」

 

バレットパンチと雷パンチの合わせ技でエアスラッシュを突破、鮮やかに火炎放射への迎撃の冷凍パンチへの切り替えをして、リザードンを撃ち落としにかかるが…

 

ゴオオオオオオ!

 

「リキイイイイ!?」

「ぐっ!カイリキー!?」

 

火力不足だったようだ、猛火火炎放射の迎撃に力を回している状態で狙いが定まる訳もなく回避され、相討ちも出来なかった。

根性を発動すればわからなかったが、今回はリザードンとそのトレーナーに軍配が上がった形になる

 

「カイリキー戦闘不能、リザードンの勝利とする」

 

「よしッッ!」「オオオオオ!」

「すまねえなカイリキー、戻ってポケセンに行こうや、対戦、感謝する」

「いえ、こちらこそ、僕たちも行こう」

 

 

「よし…俺らもいっちょやろうぜ!」

「じゃーこのコートで私と対戦してくれる人ー!」

「んじゃ、やりますかねえ!」

「やりますやります!…バッジは二級の5個なので加減して下さいね?」

「ぶち飛ばすぜええ!」

「審判さん来てください!」

「解りました」

ギャラリーたちも各々バトルコートに戻ってバトルをし始めた、審判さんは大変だろうが慣れているらしいため動揺の欠片もない、まあそれはどうでも良いとしてあの二人にカイロスに技を教えて貰えるか交渉しに行こう、……残りの手持ちでバトルしようぜ!何て言われないかが不安だ、まだカイロスはあそこまで強くない、メタグロスを出すしかないが…カイロスをボールに戻して、まあイメトレだけでもしておこう…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




観戦視点でのバトル描写となります
この小説が良かったと感じたら是非とも高評価、コメント、推薦をお願いいたします
読んでくれる皆様に感謝を、ではまた次回にお会い致しましょう


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ポケモンバトル─メタグロス

始めての主人公によるまともなバトルです
メタグロスのバトル描写、是非ともご覧あれ


 ポケモンに行く二人の後を追い、ジョーイさんにポケモンを預け終わった二人に声をかける

 

「すまない、少し良いだろうか」

「何か僕に用かい?」

「ん?どちらに言っている?」

「ああ、このカイロスに岩雪崩や地震を教えて貰いたくて…」

「君はジム巡りの旅の途中なのかい?」

 

カイリキーを使っていたトレーナーはリザードンを使っていたトレーナーが僕を応対したため去ったようだ…

 

「ああ、はい、そうです…バッジはまだ何も取ってないんですけど…」

「僕もジム戦でね、鍛練はより出来る時にするつもりだから、僕のガブリアスとのタイマンバトルで勝ったらそれを受けよう、君が強ければ学ぶことがこちらにもあるが弱ければ君に割く時間は無い、そもそも僕は教える立場じゃない、君じゃないトレーナーや、僕じゃないトレーナーの方がお互いにとって学べることは多いからね」

 

ごもっともだな…目の前の同年代のトレーナーは教える立場に就いていないし初対面の僕に何かを教える義理も無い、少なくとも鍛練になる強さを示すならその対価として時間を割く事も問題無いということか…

いっちょメタグロスをバトルに出してみるか…空中機動戦メインにして守るで突っ込ませよう、それでダメなら他のトレーナーを当たろう、なんか金払ったくらいで鍛練の機会を逃すつもりも無さそうだしな…

 

「わかった、そのガブリアスとのバトル受けよう、賞金無しで」

「ではバトルコートに行こう」

 

ポケセンから移動してバトルコートに立つ、縁取る線をポケモンが越えたらフィールドアウトで敗けだ

 

「審判さん、こちらもお願いします」

「解りました、お名前と試合形式は?」

「リョウゴです、タイマンで」

「ヤストモです」

「僕はカブリアスで行く、そちらは?」

「メタグロスで」

「カイロスじゃないのかい?まあ別に良いが」

「二級くらいは取ってるんでしょう?そのガブリアスにはまだ叶いませんよ、最近捕まえたばっかなんです」

「まだ二級七つ目さ、まあ行こう!ガブリアス!」

「ガァバアアア!」

「頼んだ!メタグロス!」

「メ」

 

「それでは、リョウゴのガブリアス対ヤストモのメタグロスの試合を開始する!始め!」

 

 

ポケモントレーナーのリョウゴが勝負を仕掛けてきた!

 

 

「ガブリアス!自分の周りに炎の渦で冷凍パンチのケアをするんだ!」

「何時もの頼む!、電磁浮遊して高速移動!」

 

「ガァバアアア!」

「メター」

 

カブリアスは炎の渦で地上戦を征しようとする、普通ならトレーナーのメタグロスは地面タイプへの打点や炎技への迎撃としてとして冷凍パンチを持っており、それを警戒したんだろう、ガブリアスは図鑑では炎の渦は覚えれない事にはなってはいるが、この世界、割りと図鑑は宛にならない、そもそもカブリアスは炎技を覚えるし、炎の渦を覚えているポケモンに教えて貰えば問題無い、リーグトレーナーになると地震を覚えるポケモンは基本地割れも出来るし、なんなら草タイプのジムトレーナーの皆様は粗方蔓を潜らせて地均し地震地割れを出来るポケモンばかりで、一級を目指すトレーナーの中では難関と言われている

 

「火炎放射だ!壁が来たら瓦割り!そして噛み砕け!」

「光の壁!高速移動を続けろ!自分にサイコキネシスで翻弄してやれ!」

 

ガブリアスが炎を吐き、撃ち落としにかかるも、光の壁に防がれてしまう、しかし反射的に空中戦に移動して瓦割りを指示して光の壁は壊れてしまう、ガブリアスが光の壁の破壊を優先したためメタグロスにはダメージ無しだ、追撃の噛み砕くも高速移動とサイコキネシスで躱した。

 

ガブリアスというポケモンは本当に速い、ゲームではマッハポケモンというイメージは薄く、種族値換算の102ではまるで足りないほどに、しかしジムやリーグ、ポケセン隣のバトルコートではフィールドアウトという概念が有るため、相手のポケモンに突撃して躱されようものならトップスピードに乗る前にフィールドからはみ出てしまう、フィールドの線が解りにくい空中戦では尚更だ、高さの制限は無いから数百メートルの遥か上空に行って竜の波動なりを撃ち下ろそうにもガブリアスという種族はそもそも猛スピードで相手に近づき牙爪で獲物を狩る生態だ、遠距離攻撃は不得手とは言わないが、そもそも数百メートルの空を飛ぶ級の高所から地上への遠距離攻撃は着弾までに結構なラグとちょっとした威力減衰がある、ガブリアスの対面に出せるほど鍛えられた強いポケモンならば躱すのは難しくない、頭の突起のセンサーも目で見えているかつ戦闘中の相手には意味が薄い、数十メートルからの攻撃ならエアスラッシュで面制圧も出来る鳥ポケモンの方が良い、下手に自分が上空に移動する時間を相手にやればそれは積む時間だし、結局はポケモンバトルという枠組みでは近接戦闘がとても強いドラゴンタイプという評価に落ち着くポケモン、それがガブリアスという種族である。

 

まあそんな事情もあり空中戦では曲がるときに慣性がかからない、サイコキネシスで加速、減速の変幻自在さを誇る僕のメタグロスの方が有利と言える、これが野生だったらあまり優位性は無かっただろうが、これはあくまでポケモンバトルだ

 

「鉄壁して更に高速移動!」

「なら研ぎ澄まして剣の舞だ!チャンスを伺う、一旦降りて来るんだ!」

 

いやかっこつけたが普通に相手のトレーナーさんバトル上手いわ、これでジムの積み技を突破してきたのかもしれないな…でも仕掛けなきゃならんな、サイコキネシスは勿論相手と距離が近いほど威力は増す、本来物を動かすイメージはその物体を強く認識しなければならない、身体に直接干渉してダメージを与えようにも、叩きつけようにも、視認が甘いと威力は出ない、現状では加速にも念動力を使用しているから並列処理が出来るメタグロスといえども威力の減衰は今の距離でも起こるだろう、だが取り敢えず目を合わせて移動しながらサイコキネシス連射で良いだろう、剣の舞をこれ以上されればまずい

 

「攻撃するぞ!ある程度の距離を保ってサイコキネシス!何回もやってやれ!」

「ドラゴンダイブで突撃!」

「ガブァ!」

まずい、これでは剣舞されたガブリアスを押し留め切れない、押し負ける…!

 

「メター」

あ、良かった、サイコキネシスでの迎撃を放棄して躱すのを優先してくれたようだ、なら物理攻撃にへの備えもしておきたい

 

「リフレクターを張っておくんだ!」

「メ」

「なら更に剣の舞だ!その後焼き付くすで空間制圧!瓦割りで攻め立てる!」

 

積まれた…!だが焼き付くすは面制圧が主な用途の技だ、一つの一つの威力は低い!やろう…!メタグロスの得意技を!

 

「飛べメタグロス!お前の得意技を仕込んでやれ!そして全速力で叩き潰す!自分にサイコキネシス!そして守る!」

「メッター!」

「来るぞ!飛べガブリアス!噛み砕くで迎撃だ!」

「ガブアアア!」

 

リョウゴとガブリアスの意識が上空のメタグロスに引き付けられる、噛み砕くエネルギーを口に集める、足元が留守になってしまう、その状態で踏み込んでジェットのように加速しようとしたその時、草が地面から生え、カブリアスを転ばせた

 

「ガ!?」

「草結びか!?」

 

普通ならば気づけていた、振り払えていたその攻撃、上空に意識を向かされた事に気がつくももう遅かった、うつ伏せに倒れたガブリアス、牙にエネルギーを集めていた状態で迎撃不可能、そこに高速移動3積み、電磁浮遊、サイコキネシスを乗せ、落下速度さえも上回るメタグロスの最大速度を乗せた守るの超硬質障壁が襲いかかる!

 

行けええええええええ!!

 

スドオオオオオオオオン!!

 

「ガブリアス!?」

 

防御も出来ずにまともに食らってしまった、草結びのダメージもあり、メタグロスが再び上空に戻った時には

 

「ガブァ…」

「ガブリアス戦闘不能!よって勝者、ヤストモのメタグロス!」

 

「よっっっし…!」

「ありがとうガブリアス、ポケモンセンターに行こう、そして君のカイロスに岩雪崩や地震を教えよう、対戦感謝する」

「ありがとう、こちらこそ対戦に感謝する、戻ってくれメタグロス、ありがとう」

 

こうして僕の始めてのポケモンバトルは勝利に終わった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




どうでしょうか?
僕の始めてのポケモンバトルの描写ですが、なんにせよここまで読んでくれてありがとうございます。
この小説が良かったと思ったら高評価、コメント、推薦を是非ともお願いいたします


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交流─リョウゴ

リョウゴ君のイメージCVは石田彰さんのイメージです
正統派のイケメンな顔と雰囲気を持つトレーナーという感じを文章で表現していきたい所です
そしてカイロスの修業回です


ポケモンセンターに戦わせたポケモンを預け、カイロスに技を教えるためバトルコートに戻る

 

「出てこい!カイロス!」

「カイ!」

「元気が良いカイロスだ、どれ、ちょっと技を見せて貰おうか」

 

はさむ

しめつける

むしくい

ぶんまわす

やまあらし

かたくなる

きあいだめ

ちきゅうなげ

ダブルアタック

 

「ふむ、成程…そういえば君は他の手持ちは居ないのかい?」

「いやー居ないですね…バッジは持ってない身分ですし、後瓦割りも教えて貰えば助かるなー…と…」

「問題は無いが、それならサマジムに技マシンが売っていた、その方が速いだろう」

「そうですね…」

「ではカイロスに地震と岩雪崩を教えてやって欲しい、出てきてくれバンギラス」

「ギラアア!」

 

よろいポケモンのバンギラス…普通のイメージならば何かを教えるなんて事は出来なさそうではある種族だが

 

「カイロス、よく見ておくんだ、これからお前が使うことになる」

「カイ」

「まずは岩雪崩からだ!」

「ギラアア!」

 

地面を踏み割りそこから岩を取り出す、そして相手に思い切りぶつける、これが岩雪崩である、必要なのは地面を割る脚力と重い岩を投げる投石の技術だ、今のカイロスが覚えている技は全てハサミがあれば出来そうな気がする、腕力はどれほどなのだろうか?

 

「カイロス、今のを取り敢えず真似してみるんだ」

 

カイロスはバンギラスと同じように岩を取り出し、手で投げた、投石の速度もちゃんと有るため、これは期待できそうだ。

 

「じゃあ今度はハサミを使って投げてみてくれ」

「カイ」

 

う~む…ハサミでやった方が良いか、手でやるか…

「カイロスはどちらの方がやりやすい?」

 

そう聞くとカイロスは手で岩を投げた、どうやらこちらをやりたいようだ。

「じゃあそれを繰り返すぞ!」

「カイ」

 

そうしてリョウゴのポケモンたちも各自技の練習をして、カイロスはバンギラスの岩雪崩を何度も見ながらひたすら反復練習をして過ごした

 

そして昼飯時…ポケモンたちにフーズを食べさせながらポケセンで買ったサンドイッチを食べる

 

「なかなか筋がいいんじゃないか?君のカイロスは、もう技として出せそうなもんだと思うけど」

「あ、今スマホアプリで調べます…もう覚えてますね…速いな…」

「まあ、一応やってることは岩を投げるだけだからね、でもバトルで使うなら素早いポケモンに当てられるくらいのコントロールや岩を取り出す速さも鍛えなきゃ意味ないよ」

「あの動作を鳥ポケモンが突っ込んでくる時に出来て尚且つ当てなきゃならないですからね…」

 

ゲームでは命中90であるがもう少し低命中であってもおかしくない、自分に怪力があったとしても岩を投げて戦闘中に当てられるかと言われれば少なくとも僕は無理だ

 

「まあ、これだけ出来れば後は反復練習で良いだろう、午後からは地震を覚える練習に入る」

「解りました」

「しかしさっきの戦闘は1本取られた、草のジムでもしてきそうな、というか一級でしてた事をここで経験したのはデカイ、ありがとう」

「草結びはこのメタグロスの得意技なもんで」

「へえ、やっぱ動画で見るのと間近で見るのってめちゃくちゃ違うもんだね…試合や相手のポケモンに夢中になってるとどうしても頭から離れてしまう」

「草のジムの一級のトロピウスは平然とエアスラしながら草結びで足奪って来ますもんね…」

「こりゃーバッジを持ってないトレーナーの君に1本取られるんなら草ジムは相性悪かったりするのかな?」

そう言ってはいるが、その表情には悲観的な色は見受けられない、恐らくジョークの類だろう

「相手が草結びしてくることが解ってるならマシなんじゃないですかね、脳死リザードン投げしたら先発のドダイドスの岩雪崩で埋もれるのは目に見えてるように」

「ハハハ、まあどうにかするしかないさ、僕は一級に挑戦するけど二級を残り電気ジムにしてるからね、ガブリアスとバンギラスで突破できるか…君はどう思う?」

「バッジ持ってない初心者に無茶言わないで下さい…」

「まあ動画で見たよ、ライゲンジムは二級のバッジで終わらせる七つ持ち相手にはエナジーボールを見せるんだろ?一級に行く二級七つ持ち相手には見せないけど」

「はあ…地元の事ながら全然知らないですね…」

「君はライゲン出身なのかい?」

「あ、はい…」

「あそこは電気ジムの町だけど電気タイプは貰わなかったのか?もうすぐ着くから仮想ジムトレーナーとして戦いたかったもんだね」

「いやー…無いもんは無いし僕が電気タイプゲットしても何か無意味だなー…て思っちゃって…」

「ふむ…まあ、食べ終わったし地震をカイロスに教えよう、バンギラス!今度は地震を実演して見せてくれ!」

「ギラ」

「ありがとうございます」

「カイ」

 

 

何事も人間には限界が有る、僕は二級を取れると良いが

 

 

地震は足にエネルギーを込めて地震を起こす技だ、地面を揺らすから、地に足ついているポケモンは何もしなければダメージを受ける、素早く打てる技を当てて妨害すれば防げるため、そこをどうカバーするかがトレーナーの腕の見せ所だ。

 

「バンギラス!地震!」

「ギララ!」

 

結構な時間揺れる、相手のポケモンの妨害がなければ結構続く物らしい

 

「カイロス、今のを真似してみよう」

「ロス!」

 

 カイロスは地面に足を思い切り踏み込んだ!

 しかし 何も起こらなかった!

 

「カイ?」

「まあそうだね、地面を動かす技だから難易度はさっきより高い、じっくりやっていこう、バンギラス」

「ギラ」

「岩投げるなら人間でも想像つくけど地面動かすのは物語でしか無理だからな…」

 

そうして日が落ちて夕食時

 

「カイーッ!ローッス!!」

 

グラグラグラッ!

 

「はー…すごいな、ポケモン、カイロス」

 

それしか言葉が出ない、今確かにカイロスの力によって地面が揺れたのだ

 

「見事と言うしかないね、あのカイロスには間違いなく技を覚える才能がある、バンギラスという師がいたとしても明らかに速い、君の出会いが羨ましい限りだ、僕個人としては正直今から育成する手間を考えても欲しい」

「マジか…」

 

僕と違って才能がある個体だったらしい

 

「すいません、そんな頼もしいカイロスとは正直解れたくないです…あと最初に捕まえたポケモンなのに…」

「解ってる、ただ言っただけだ、寄越せだの交換しろとバトルを仕掛けて警察に駆け込まれたら僕の人生が終わるし僕も今のポケモン達とは離れる気は無い」

 

あっ冗談だったのね…まあすでに育った自分の手持ちもいるしそこまで必要ないか

 

「何にせよ、あれなら案外一級でも良いところまでいけそうじゃないか」

「僕の方が自身無くてね…二級を取ったらジム戦はしないつもりなんだけどね」

「そうかい、まあ、君が二級を終わってバトルから離れて、それでもカイロスがバトルをしたい素振りがあったら連絡をくれ、もし将来僕がリーグトレーナーとして食べていく立場になったら強いポケモンはいくら居ても足りないからね、これ連絡先、夕食にしよう、明日に備えて休まないとね」

「あ、はい…」

 

まあポケモンが…カイロスがそうしたいと望むのならばその選択肢もあるんだよな…あまり想像できないが僕が二級取ってまともなトレーナーと世間の評価を受けて親父のポケモンレンジャー業を手伝うとしたら親父の育てたポケモンも使う事になるよな…リーグを目指す機会がない僕よりその方がカイロスに取って良いとカイロス自身が判断したらその時は

 

ジムに挑戦すらしていない身で現実感がまるでないが

一緒にジムを巡ったポケモン達と別れる事も有るのだろうか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




いやー感情の表現は難しいですね…
良ければ高評価、コメント、推薦下さい(乞食)


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とある雑誌のインタビュー サマジムリーダー・オルド

ジムリーダーや四天王の設定をインタビューって事で書き込みます


今回の取材はサマジムリーダーのオルドさんに答えて頂きました

 

Q:リフレクターや光の壁を得意とするオルドさんですが他に得意な事などはありますか?

 

A:催眠術とか…ルーム系もやれるな、道具を使おうとした時にマジックルームを展開した時の道具を使えない動揺、速攻を仕掛けてきた奴にトリックルームを仕掛けた時の遅れた一手、明確に懐に飛び込んできた時や遠距離戦をしようとした所にワンダールームをしてやった時の戦術の崩壊、そういう時のトレーナーの顔を見るのもトレーナーの楽しみってもんさ。

 

Q:世間では「意地が悪い」「悪タイプのジムリーダーやった方が向いてる」と良く言われていますが、どう思っているでしょうか?

 

Aそりゃ意地が悪くないとバトルにゃ勝てないだろうさ、バトルは相手の嫌がる事を全力でやる競技だ、そしてそれに反抗するのがバトルだ、追い詰められて「ホールドアップだ」なんてモンをぶっ飛ばす想定くらい世の中のトレーナーにはして欲しいモンだな。

 

Q:自らで逮捕したに等しい貴方の父親が釈放されましたが、どう思いますか?

 

A:俺じゃなかったらぶっ飛ばされても文句言えねえな、その質問…まあ、ルトバ団はいくら民間人に被害が無くても明確に俺の目から見て「悪」だったって話さ、ハマタ達や警察にに相談してあれよあれよとああなったのは流石に予想外だったけどな…おっと、親父についてか?正直なんも思わねえわな、バトルの腕を磨いた場所でもあるがこんだけの年数経ちゃ思い出も薄れるモンだ、あの時は無鉄砲極まりなかったな…。

 

Q世間から親友と言われている四天王筆頭・ハマタさんについてはどう思いますか?

 

A:少し誇張が入ってんな、ソレは、昔はともかく今は普通に友人って感じだ、俺から見ればの話だがな、何ヵ月かに一回飲むくらいかね。

 

Q:ジムリーダーとしてはどんな事を重視されていますか?

 

A:精神論は以外にバカにならないな、というか現チャンピオンなんて精神論であの領域に至ってるもんだぞ、まあ俺のジムとしてはトレーナーの挑発の技術は磨いといて損は無いと思ってる、精神的に崩れさせる事ができたら優位に立てるからな。まあ実力を磨いて相手と互角になって初めて精神論っていうのは役に経つモンだ、格上に勝てないのはタダの修行不足だから勘違いすんなよ、勝てると信じるだけじゃ苦労はねえのさ、自分が戦わないポケモンバトルなら尚更にな。

 

Q:最後に何かありますでしょうか?

 

A:親父について質問するならアポ取っとけよマスゴミ共、俺は忙しいんだ、アポすら取ってねえバカに何言われても答えねえしウチのトレーナー共に邪魔したら営業妨害で警察署にテレポートで送るように言っとく。

 

─ありがとうございました

 

 

 

 

 




こんな感じで書いてきます


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サマシティへ

朝起き、ポケモン達と共に飯を食べ、そしてバトルコートへ向かう。

 

「カイロス、地震をやってみてくれ」

「カーイ!」

 

確かな揺れを感じる、ちゃんと技を出来るようだ

「カイロス、岩雪崩を」

「ロス」

 

地面を踏み割り、岩を取り出して投げた、技として問題は無いと思われる。

 

「じゃあ僕はライゲンジムに行くとしよう、これだけ出来れば後は練習あるのみだからね」

「有り難うリョウゴ」

「君は僕にバトルで勝ったんだ、問題無いさ」

「あー…ジム戦頑張れよ」

「わかった、応援だけしててくれ、では良い旅を」

「そちらこそ」

 

まあ、携帯の番号も登録してあるからまた関わる事もあるだろう…さっさとサマシティに行こう、そこでカイロスを鍛えるとしよう、歩いていくと言ったがこのペースではいつまでたってもジムに着かない。

「メタグロス、サマシティまで頼む、これ地図だ、今の場所はここで、目的地はここだ」

「メター」

 

地図を読んだメタグロスは念力で僕の身体を固定し、高速移動してその上で前面に光の壁を展開して風圧から僕の身体を守ってくれる、サイコキネシスを使って加速してはいないがその速度は体感で明らかに車を越えている程に速い、こういう存在がなぜ人間に従っているのか、僕の拙い考えだが恐らく野生の時より色々と楽な部分が多いのだろう、自分でエサを取らなくてもいい、まともなトレーナーならば戦闘という肉体労働に見合ったエサを食べられるし、その戦闘では命の危機は極めて少ない、戦闘の訓練は自分が望まないものを積まされることは有るが例えトレーナーが死んだとしても確実に己の糧になる、ポケモンにもメリットがあるからポケモントレーナーという概念は存在出来ている。

 

そんな事を思いながらボケッとメタグロスの上に念力で固定されること1時間、港町は途中で何度も見かけたが、見えた町には今までの港町では見かけなかったかなり大きな建物があった、そしてメタグロスはその建物の前に着陸した。

 

「ここがサマジムか…戻ってくれメタグロス」

メタグロスをボールに戻し、目の前の建物を見上げる。

エスパータイプの使い手ということにはなっているが、エスパータイプと言うよりもリフレクターと光の壁の扱いの巧みさの実力でジムリーダーの座を勝ち取った…とネットでは書いてあった、まあ頭に入れるだけ入れておいて損はない情報だろう、あまり意味も覚えておける自信も無いが、まずはこのジムの物販所で瓦割りの技マシンを買うとしよう、一応メタグロスに覚えさせる事も考えて二つ程。

 

ジムに入ると、受付があり、そして今日の予定が書き込んである。

 

10:00~10:25 メインコートでジム戦二級 1番

10:30~10:55 メインコートでジム戦一級 2番

11:00~11:25 メインコートでジム戦一級 3番

11:30~11:55 メインコートでジム戦二級 4番

12:00~13:00 昼休憩

13:00~13:25 メインコートでジム戦一級 5番

13:30~13:55 メインコートでジム戦一級 6番

14:00~14:25 メインコートでジム戦一級 7番

14:30~14:55 メインコートでジム戦一級 8番

15:00~15:25 メインコートでジム戦一級 9番

15:30~15:55 メインコートでジム戦一級10番

16:00~17:00 夕休憩

17:00~18:00 メインコートでジムリーダーとの本気バトル 同時参戦人数制限、ポケモン制限無し 皆様ご自由にご参加下さい 賞品 光の壁とリフレクターの技マシンをどちらか

18:30~18:55 メインコートでジム戦一級11番

19:00~19:25 メインコートでジム戦一級12番

19:30~19:55 メインコートでジム戦一級13番

20:00~00:00 許可を得た上でご自由にお使い下さい

尚、この予定は突発的に変わることがある為、ご了承下さい

 

忙しいんだな、ジムリーダーって…とにかく受付を済ませよう、物販所と観戦の予約をしなければ、フーディンの隣に居る受付さんに話しかける。

 

「すみません、観戦に来た者ですけども」

「はい、観戦ですね、それではこちらにお名前を、入場料金表は此方に」

 

9歳以下のお子さま…50円

10歳~17歳のお子さま…500円

18歳~…1500円

65歳以上…1200円

リーグ検定時…無料

一度料金を支払えばその日はお自由にご見学頂けます

 

「解りました、物販所は何処でしょうか?」

「ここから向かって右に直ぐですね、ジムバッジの挑戦は予約とトレーナーカードの提示が必要なのでお早めに」

「はい」

 

入場料金を支払い、名前を書く、今日は1日瓦割りの技マシンを買って観戦だ、夜からはコートも自由に使えるのでそこでカイロスとメタグロスに瓦割りに慣れさせよう。

物販所で瓦割りの技マシンを二つ買い、メインコートへと向かう、今の時間は十一時五分なので、一級の試合を見るとしよう。

 

「ハッサム!瓦割りだ!その後虫食い!」

バキバキっ!がん!

「まだ瓦割りの精度が足りねえなあ?三重のリフレクターを破れて無い!カラマネロ、馬鹿力だ!」

 

「マロ~」

ドゴンッ!!

「ハッ…!」

「くっ…一旦戻れ!「追い討ち!」ゴッ!なっ!?ハッサム!?」

 

僕より年下であろう挑戦者はモンスターボールを握りしめ、悔しそうな表情だ、「っ次だ!バルジーナ!」だがまだ諦めていないようだ。

しかしジムリーダーのオルドは

「もう辞めといた方が良いかもな、また挑戦してこい」

「っ!何故ですか!?」

「ここから三枚抜きなんてちと厳しいとは思わねえか?お前の場を作れてるのならともかく、そうでもねえってのによ」

「くっ…!」

「そこで迷うのも良くないな、これを受けてる時点でリーグへ篩にかけられてんだぞ?最低限この程度の事に動揺せずに迷い無しで死ぬ気で俺をぶっ潰す位の胆力は見せて欲しいもんだ、まあ、ちゃんとそのバルジーナは霧払いを何度もした上で俺のポケモンの電気対策や氷対策が有って三枚抜き出来るなら続けてやっても良い、だがそれが無いならバルジーナを無駄に凍らせたり痺れさせるだけだ、お前は自分がポケモンだとしてそういう扱いをされて満足なのか?」

「………………わかりました……」

「んじゃ、終わりだ、審判」

「チャレンジャーは降参ということでジムリーダーのオルドの勝利となります!」

「おつかれさんだな、チャレンジャー、だがこれはリーグに行けるトレーナーは全員越えた壁だ、そしてリーグトレーナーの壁張り要員はこれ以上のリフレクターを作ることが出来るやつも当然のように居るんだぜ?そしてそれを破って勝つやつだってホイホイ居る、そういう場所なんだよ、一度じっくり考えてみな、あるいはみっちりと修業してみるかだ、ポケモンセンターにテレポートで送ってやる」

「………はい…」

 

…これが一級だ、ちょっと見ただけではあるがまるで勝たせるつもりが無い、ジムリーダーも言っているがリーグというのはそんな感じで、それを破って上に昇る奴らが当然のように居る魔境そのもの、想像しただけで僕には無理だとわかる、端から見ている分には楽しいが、リーグトレーナーのメンタルは一体どうなっているのだろうか…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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サマジムにて

いやー投稿頻度は一度崩れるとなかなか戻りませんね…


そうしてカイロスと共に何戦も一級に挑んで敗れていく者を見た、大抵が10分も持たずに壊滅させられた、今日の所は一級クリア者はいなかった。

 

まあ、幸いながらアレをクリア出来るのは小さい頃からポケモンと強くなる道を選んだ事による修業の時間、その上で負けても何回も挑める精神力、そしてその上でジムリーダーや同類に勝てる先読みや状況判断力、決断力が生まれた頃から備わっているポケモンバトルの才能が有る人間だけだ、だからこそ一級はリーグトレーナーという職業はなるべきしてなる人間のみがなるし、その他のポケモンを使った職業は二級をクリアしたタイプの特徴を乗り越える程度の力量を持った人間で十分だ、一級をクリアできる程の実力者は食い扶持に困ることはないし、犯罪を犯すようなものはリーグへ行けるような強さが無いために数で叩けば脅威では無い、人間がポケモンという下手な使い方をすれば兵器にも勝る戦力を持っているこの世界はこうして秩序が保たれている。

 

話が逸れた、まあ、僕にはその二級のクリアすらも不安なのだが、やる以外に選択肢は無いし、カイロスはバトルに向いている個体のようだ、やるだけやらなければ損だろう、今日の夜の8時以降はメインコートで調整や鍛練が出来るので、カイロスとメタグロスに瓦割りを覚えさせて慣れされよう、少なくともカイロスはちゃんと使える筈だ。

 

フーズを食べさせ、どちらにも瓦割りを覚えさせ、使えることを確認して少し練習した後、夜の9時にメインコートに居るトレーナーは結構居た、かなりの割合がリーグ検定一級を取らんとする者達だが、ジムトレーナー達ははこの人達の相手も審判も含めて業務の内のようだ、仮想オルドとして戦ってくれる、僕もその恩恵に預かるとしよう。

 

「すみません、二級を取るヤストモです、2・2のバトルの練習お願いします」

「二級ですね?ええ、解りましたよ、私はクニシゲ、扱うポケモンはナッシーです、ではバトルコートに」

 

バトルコートに移動し、審判のジムトレーナーに試合をする事を伝える

 

「今からジムトレーナー・クニシゲ対ヤストモの試合を始める!ルールはニ対ニ、交代は自由とする!両者ポケモンを!」

 

「カイロス!頼んだ!」「ロス!」

「ナッシー、頼みましたよ」「ナッシ~」

 

「それでは…初め!」

 

「ナッシー、リフレクター」

「瓦割りを!」

「ナ~」「カイッ」

 

飛び込んでの瓦割りが決まった、先に張られたリフレクターを見事に壊し、頭に当たりはしたが、高い精度で自他問わず身体理解が可能なエスパーポケモンには上手くいなされてしまう。

 

「次だ、虫食い!」「カーイ!」

カイロスが角で挟んで攻撃しようとする、草、エスパー複合のナッシーにとっては痛恨の一撃そのものだが

「リフレクター」「ナシ~」

二つのリフレクターをそれぞれの角の先端に展開、防弾チョッキの要領でダメージを軽減する、その程度の圧迫感など頑強で体格の大きいナッシーにとっては大したことではなく、そしてカイロスはハサミという最大の武器は使えなくなってしまった、しかしカイロスの武器はハサミだけでは無い。

 

「念力」「ぶんまわす!」

 

強靭な足腰とフィジカルがある、リフレクターごと挟んで地面に叩きつけようとしたその時、スルリとリフレクターの間から離れるナッシーの身体、ハサミが二枚のリフレクターを挟むバキンとした音が鳴る、なかなか頑強なのか壊れておらず、どうやらさっきの念力はカイロスの間合いからナッシーを外す狙いの物のようだ、数メートル程の距離が空く。

 

「ならそれを投げつけてやれ!」「リフレクターを」

カイロスが頭の振りでリフレクターを投げつける、しかしナッシーのリフレクターで弾かれてしまう、だが壁を展開したならばもう一度破壊するのみ。

 

「もう一度瓦割り!」「ロス!」

そう勇み足で飛び込もうとした、さっきと同じようにとワンパターンで、その勝負への焦りこそがまだヤストモがバトル初心者である証だ。

「足に念力」「ナ~」「ロス?!」

 

足を押さえ込まれた、今まさに飛び込もうとした脚力こそがカイロスの強靭な足にかかり、ダメージを受けてしまう、少なくともさっきのように飛び込んでの瓦割りなど出来よう筈もない、そして勢い余って転倒もしてしまった。

 

「カイロス!大丈夫か!?」「ロス」「念力、フィールドの外へ」「ナ~」

 

しかし攻め手を緩める気配など一切無く、問答の手間すらクニシゲとナッシーにとっては隙なのだ。

 

「ロス!?ロス!カイカーイ!」「あ、ああ…」

 

とっさに頭に打開策が浮かばなかった、カイロスは宙に浮かせられて、手足をバタつかせているものの事態は好転しない、ジムのメインコートとはいえそれなりの数のトレーナーが使っている故のフィールドの狭さも手伝って

「カイロス、フィールドアウト!戦闘不能の扱い故に、この試合で再び出した場合この試合はヤストモの敗北と見なす!」

 

…あっさりと出し抜かれた

 

「……は、い、戻ってくれ、カイロス」「ロス」

心臓の鼓動が煩い、テレビや動画で見るリーグトレーナーや実力者は当然のように対応するからすっかり忘れていた、ゲームでは悪やゴーストに弱点を突かれるとしか思っていなかった、そうだ、エスパータイプっていうのは攻撃が見えず、また干渉の難易度も高い、純粋なフィジカル面で強いのは伝説を除けばエルレイドとメタグロスくらいしか思い付かないが、こと攻撃の厄介さは他の追随を許さない程の強タイプ!

正直この勝負でさえも僕のバトルセンスではカイロスの足を引っ張ってしまう結果になった、これから場に出すポケモンがメタグロスでなければきっとこの時点で棄権してポケセンで一晩寝て精神を落ち着かせる事くらいしただろう、だが怠ける、眠る、寝言、いびきも出来るため長期戦も出来る、尚且つ速度で視認をずらせば相手のエスパー技の威力も落ちるだろう、どうにか勝ち筋を探ろう、せめてどうにかナッシーだけでも倒したい。

 

「ポケモンの交換は?」

「私はこのままで」

「…頼む、メタグロス」「メ」

「成る程、念力が効き難いポケモンですね、対二級で使える技範囲では少々厄介…」

「それでは、バトル再開!」

「電磁浮遊して高速移動!」「ならば種マシンガンを」

 

此方は何時もの、ナッシーは遠距離からの攻撃を選択した、いくら高速で移動しても限られた空間内だ、相手の位置を見ながら撃てるため多少当たっている、今はあまり影響は無さそうだが、油断は出来ない。

 

「鉄壁!」「ならばギガドレインを」

 

特殊技に切り替えられた、ならば

「光の壁!」「ふむ、続けて下さい」

 

依然として止まない攻撃、壁を纏っているとはいえダメージがゼロの筈がない、此方の技も通りが悪く、彼方も悪いのならばいくらメタグロスが持久戦も出来るスペックとはいえジムトレーナーの草タイプ相手には厳しいものがあるだろう、一手仕掛けなければ話にならない。

 

「瓦割り!」

メタグロスは高速で正面から迫る、そして

「催眠術」

 

かかってしまった!だが打開策…とは言え無いが対応は可能だ!

「いびき!」「グロ~

 

響きわたるメタグロスのいびき、寝言は下手すりゃ大爆発を引く可能性があるのでやらない、未だにリフレクターがあるためメタグロスの得意ではない物理技が来てもダメだ、それ故の選択、だが、ナッシーは音のダメージを浮けながらも

「宿り木の種、そしてギガドレイン」

動きを封じ、此方の寝言のダメージを無くす選択肢を選んだ。

 

「メタ…」

寝ているとはいえ苦しむ事には変わらない、いびきも少し途切れてしまったようだ、そしてその隙を逃すジムトレーナーなどいる筈もない。

 

「ソーラービーム」

何時も寝ているメタグロスにとっては起きるのが辛いだろうが、どうにか起きてほしい、しかし現実は無情だ。

メタグロスが鋼タイプ、光の壁越しとはいえ明確なダメージ、宿り木の種と合わせば馬鹿に出来ない、その上宿り木の種でまともに動くことも不可能、サイコキネシスで取り除かなければメタグロスの得意分野も活かせない

そう思ったとき

「メ…タ…」

どうにか起きたようだ、状況は悪いが、メタグロスの力を持ってすれば脱出可能の筈だ。

「聞こえるかメタグロス!まずは宿り木の種をサイコキネシスで取り除くんだ!その後怠ける!」

 

「メッ…タァ…!」「ギガドレイン」「ナシ~」

ギガドレインを受けながらもサイコキネシスで宿り木の種を取り除く、そして怠けるでどうにか持ち直した、どうにかここから反撃のチャンスを掴まなければ。

 

「ふむ、怠ける…このルールでは厄介ですねェこれは、君が一級志望であったならどれだけ楽に君たちを倒せたことか…まあ愚痴っても変わりませんね…」

 

戦いは、まだまだ終わりそうに無い

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




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サマジムにて・続

期間が開いてとっても短いですけど取り敢えず投稿します


「…ふむ、此方の手持ちはもう一体、有効打がないのならば無理に攻めはせず耐久勝負をしてメタグロスのスタミナを限界まで追い詰めましょうか、持久戦でそのスピードを維持するのは中々消費がキツイのでは?ああ、此方にはリフレクターが有りますし、冷凍パンチをするのならして良いですよ、有るならとっくに打ってるでしょう、ホラホラ打ってきなさいよォ冷パンを、メタグロスは寒冷地では元気になるんでしょう?、今まで相対してきたメタグロスのトレーナーの中でナッシーに冷パンを打ってこないトレーナーは居ませんでしたよ、リフレクターで防ぐと悔しそうな良い顔をしてくれるんですよ~」

「ジムトレーナー、余計なことをバトル中に言わないように、相手はまだ二級ですよ」

「んもぉ~別にこれくらい良いじゃないですか~ねえ~?」

 

これは煽りだ、解ってる、だいぶ余計なことをしゃべってはいるが、要は数的優位を押し付けるつもりだ、相手はジムトレーナー、口で見下していても油断なんて微塵も期待出来ないが、今の発言で有効打がそちらに無いこと…というより今回使える技の中では無い事は事実だと信じたい、しかしナッシーの覚える技なんてわからない、これがブラフの可能性もあるが、それならさっき催眠術で眠らされた時に使っている筈だ、わざわざソーラービームを使うまでもないだろう、やはり懸念なのは…

 

「あっそうだ、光合成とかして良いですかねェ~?まああんまり必要じゃないのでやりませんが」

 

やはり回復技の問題だ、此方は怠けると眠るをどちらも出来るが、彼方だって光合成が可能だ、ギガドレインや宿り木の種を考えると優位性なんて無い、効果今一つだとしても多分ナッシーはリーフストームを使える可能性が高いから、回復のタイミングをミスすれば終わりだ、瓦割りをして物理技に賭けようにもにもさっきのように催眠術をされた日には目も当てられない事になるだろう

だが、優位性を奪えている点として遠距離攻撃の撃ち合いではそこまで不利では無いと思う所だ、光の壁と鉄壁をしているためダメージ自体はそう多くない、ギガドレインは撃ち合いではあまり使えない(この世界ではギガドレインは攻撃でさえも物理、特殊技問わず引き寄せてしまうため、蔓の鞭等と併用して使っているトレーナーも多い、そもそも迎撃の特殊技としてはエナジーボール等が有る)

ならば、打つ手は一択だ。

 

「ラスターカノン!引き撃ちで攻撃!」「メタ」

「神通力で迎撃!」「ナシ」

 

光線を撃つが逸らされる、そもそもの出力勝負でナッシーにメタグロスが勝てる筈もなく、全くのノーダメージだ、それどころか

 

「あっちの撃ち終わりに念力でも見舞ってやりましょうよぉナッシー」「ナシ」

 

その通りにメタグロスの身体がぐらりと何度も揺れる、あちらは余裕すら有る、全くもって勝てる気がしない、これがジムトレーナーと新人の差だ、絶対的な経験と力量の差が存在する。

 

勝てない

 

そう思ってしまった

遠距離での撃ち合いはナッシーの領域、近距離での痛打はリフレクターがあるから瓦割りというワンステップが必要、その隙に催眠術を掛けられて好き放題やられるのがオチだ、ここから勝つのは不可能だという考えで頭は一杯、僕の弱いメンタルでは闘志を燃やす事が出来ない、ここから逆転する策も思い付かない、その事を認識したらこの言葉が口から出てきた。

 

「投了を」

「投了ですね?チャレンジャー?」

「はい、そうです、すまない、戻ってくれ、メタグロス」「メタ」

「おや、ずいぶんとお早い事で」

「黙ってなさい、クニシゲ…チャレンジャー・ヤストモの降参で、この試合、ジムトレーナー・クニシゲの勝ち!」

「…ふむ、いやはや残念、これで終わりですか?」

「エーフィ、サイコショッ「いや待って下さいよ?!いくらなんでもそれはやりすぎでしょ!?」クニシゲ、試合中の挑発なら問題有りませんが、ここから先はただの暴言です、ジムの品位を落とさないで下さい」

「あー…さっきの一言はすみませんね、ヤストモ君」

「いえ…」

「それではチャレンジャー、ポケモンセンターへテレポートで送ります、酔うかもしれませんが少しの辛抱を、戦ったポケモン達に比べればなんて事無いですよ、エーフィ!テレポートを!」「フィ~」

 

審判さんのエーフィによって視界が歪む、身体が歪む、いつの間にかポケモンセンターが目の前にあった。

「回復と宿泊の手続きお願いします」「はい、解りました」

 

…まず今日は寝よう、すっかり疲れてしまった、相手は遥か格上で、手加減されてなお負ける可能性も考えていた筈なのに、自分は敗北のショックというものを舐めていたのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 




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戦闘 ジムリーダー・オルド

いやはや、一度離れるとやる気が無くなるっていう性は変わりませんね…
後、いろいろカイロスさんは描写外で技覚えてます
良ければお楽しみ下さい


まあ、そんなこんなで負けてしまった僕だが、取り敢えずやはり僕は弱い事がわかった、まあつい最近までテレビやバトルの動画ばかり見てたバトル初心者としてはまだマシな方だろう、というかそう思わないとこの先やっていけそうにない。

 

 

さて、昨日のバトルではボロ負けした、しかし僕の目的はジムトレーナーを倒す事ではなく、ジムバッジのゲットだ、二級ならば相応しいトレーナーとジムリーダーが認めた時点でバッジが貰える、必ずしも絶対に勝つ必要は無いのである…まあどちらにしても実力がなければ貰えないのは変わらず、自分に対しての慰めにしかなりやしない、僕のやることは行動だ、早く、早くやる気が有るうちにやらなければだらけてしまうというのは自分で解っている。

 

「メタグロス、ちょっとコメットパンチとバレットパンチとメタルクローの練習しないか?瓦割りから繋げたいんだ」

「メタ」

 

飯をやりながらメタグロスに伝えると拒否感は無さそうだ、カイロスはメタグロスの壁を瓦割りでひたすら壊させる、そこからぶんまわすへと繋げる練習だ、ジム戦二級バッジ一つ目は二対二シングルでのバトルである、ネットで調べてみたら明後日までは先発ネンドール、次がジムリーダーオルドの相棒であるバリヤード、本来の実力からしたら指先一つで戦っているに等しいこの二体が相手だ、カイロスには先発として出て貰う、ネンドールは野生では両壁を覚えないが、このジムは誰もかも両壁を使ってくるのだ、二級にやることかとはちょっと思うがこれくらいで折れるのならそもそも受けるなという話である、まだまだ先は長いのだから。

 

 

ポケモンセンター隣接のバトルコートで練習させる、カイロスの方は順調だ、流れるように壁割りからのぶんまわすに繋げられている、これならどうにかなると思いたい、メタグロスの方は…僕のトレーナーとしての力量が低いのだろうがあまり変わっていないように見える、まあ瓦割りから繋げられているので問題は無いとは思うが…取り敢えずはやってみなければわからない、故にサマジムへ向かうとしよう、予約もしたし何よりもやる気の有るうちに行かなければサボってしまいそうだ。

 

 

 

 

 

「ほう?お前がハマタの息子か?でっかくなったな」

「…はい、そうです…」

「ま、やれるだけやってみな、最初の挑戦は自信を付けさせるものでもあるが簡単なもんじゃ無い、死ぬ気で来な、じゃないと越えられないし、試験の意味なんてねえからよ」

「…わかってます」

「じゃ、さっさと始めようや、ぐだぐだ駄弁ってても意味ねえからな」

「準備はよろしいですか?チャレンジャー?」

「問題無いです」

「それでは、ジムリーダー・オルド対チャレンジャー・モトヤスのジム戦二級を始める!ルールは二対二シングル!両者ポケモンを!」

「頼んだ、カイロス!」

「さあて、加減してやれよ!ネンドール!」

 

ジムリーダーの オルドが 勝負を仕掛けてきた!

 

オルドの初手はネンドール、そして繰り出す技は十中八九

「リフレクター!」

「やるぞ!瓦割りからぶんまわす!」

「カイ!」「ドー」

 

練習の成果が出た、カイロスの瓦割りはリフレクターを破壊してそのまま手でつかみかかり振り回す、そして地面に叩きつけた。

 

「ほーう、その動きの練習をしてきたか、悪くは無い、原始の力!」

「飛び退け、カイロス!」

 

自分の周囲に原始の力、カイロスを下げたのは正解だった、同時に押さえつけられていたネンドールの数センチ隣に着弾している程正確な狙いのため、手と角で迎撃しても体制を崩されただろう、そこに追撃なんてされたら絶望的だ。

 

「いいのか?間合いを置いちまって?岩石封じ!」

「っ!ダブルアタックで弾き飛ばせ!」

 

ぶんまわすを仕掛けたかったが、当然相手もわかっていない筈は無い、迎撃したためダメージは無いが、フィールドに転がる岩のせいで足場が不安定になってしまった、このままでは近接攻撃を仕掛けることは難しいだろう、だが幸いこの状況への回答が浮かんだ。

 

「地均し!」

 

走り寄る邪魔になりそうな物は吹き飛ばすに限る、こちらは近寄らなければ有効な攻撃を当てることが出来ないのだから。

 

「サイケ光線!」

 

やはり地震の後隙に撃って来た、まあ誰でも狙うだろう、僕でも狙い目だということは解る。

 

「虫喰いで迎撃!その後は接近してぶんまわす!」

 

サイケ光線を迎撃して散らし、後隙に接近する、それが勝ち目である故にその指示を出した。

 

「来たな?破壊光線」

 

─轟音が響いた─

 

罠だった、接近していたカイロスはまともに喰らい、こちらのフィールドに吹き飛ばされた。

 

「カイロス!」

「カッ…イッ…!」

 

だが、立ち上がっている

 

「まだやれるか!?」「カイ!」

 

僕の目には目をネンドールに向けて臨戦体制を取っているカイロスが映っている、しかし距離を離された、破壊光線の後隙が大きくとも今から走っていくとまた行動されてしまうだろう、ならばこれだ。

 

「近づきながらその辺の岩を投げつける!連続でだ!」「カー!」

 

岩石封じの岩を利用させて貰う、相応の重量、ダメージも期待できる。

 

「ド…!」「リフレクター!」

 

見事に命中した、しかし二撃以降はやはりリフレクターで阻まれた、投げつける時に接近させているためこれを割らせる。

 

「破壊光線に注意しろ!瓦割りからのぶんまわす!」

「んじゃもう一度だ!破壊光線!」

 

破壊光線を躱して瓦割りからのぶんまわすが決まった、だがまだ足りないか!?

 

「成る程、悪く無い、バッジ1つのステージに立っても問題ないな、大爆発」

 

先程よりも遥かに強い衝撃がカイロスを襲った

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




いやあ、難産でしたね、もっと速く書かなきゃ…
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決着 ジムリーダー・オルド

轟音、衝撃、砂煙

 

「カイロス、戦闘不能」

 

審判の声が響いた

 

「…戻ってくれ、カイロス、休んで…」

解っていた結果だ、破壊光線を受けたカイロスの身体は大爆発を耐えることは出来なかった、それでも僕の心にあるのは無力感ばかり

「さて、次だ、バリヤード!」「バリバ~リ」

「チャレンジャー、ポケモンを」

「…頼む、メタグロス!」

「メタ」

だが今はジム戦だ、僕らは全力を持って目の前のバリヤードを倒さなければならない、そのためにここに来た

「それでは、バトルを再開致します!」

「リフレクター!」

「メタグロス、瓦割りからのメタルクロー!」

練習した動作をする、右で瓦割り、左でメタルクロー、バリヤードの特性はフィルターだが殴り合いは不得手な種族だ、確かなダメージになる筈「不意打ち」

 

…想定がだいぶ甘かったようだ…

「下がれ!メタグロス!鉄壁して高速移動!」「メタ」

「不意打ち警戒なら良いじゃないの、んじゃフラフラダンスだ」「メ…!?」

ダメだ、鉄壁は間に合ったが機動力を上げられてない!

「んじゃガードスワップ、物真似もしてメタルクローをコピーしてやれ」

やられた…!混乱状態でこれは不味い…!

「メタグロス!聞こえるか!?高速移動だ!」「メ…?」

ダメだ、此方の声が聞こえていない!だが焦るなっ…!不意打ちはいかにフィジカルが弱い種族のバリヤードといえども確実にメタグロスにダメージを与えてくる、下手な攻め手は敗北への片道切符その物だ!

「奴さんが混乱してる間にリフレクターと光の壁を張れ!マジカルシャイン!」

メタグロスに直撃する閃光、巨体が地面に叩きつけられる

「メ、メタ…」

どうにか正気を取り戻したようだ…混乱技が厄介過ぎる…!

「メタグロス!聞こえるか!?高速移動だ!距離を取って怠ける!」「メッ…タ!…」

どうにか立て直す事が出来そうだ、次の手を考えろ…!

「怠ける覚えてるメタグロスなんて珍しいじゃないの、まあともかくメタルクローだ、攻撃上げて不意打ちの威力高めようぜ、バリヤード」「バリバリィ!」

彼方の言ってる事はともかく機動力は上げておきたい、マジカルシャインへの対応をしよう、不意打ちは此方から攻撃しない限り来ないので後回しだ

「メタグロス、高速移動だ!」

バリヤードのメタルクローを躱せた、取り敢えずは攻撃力を上げられる事はないだろう

「ったく、一級ならスピードスワップで奪ってたのによ、さてはて、奴の次の手は…」

彼方は待ちの姿勢、ならばその時間は此方の防備も整える隙となる!

「リフレクターと光の壁を張るんだ!」

「へえ、だったらアンコール!」

…ッ!やられた…!守りは良くなったがこれで何手かは自由行動を許してしまう!

「メタルクロー、連打だ」「バーリバリバリバリバリバリバリバリバリィ!」

何枚も張られた壁にバリヤードのメタルクローが幾度もぶつかる、明らかに鋭くなった瞬間が有るがあれが攻撃力の上昇だ、親父の試合で見たことが有る

「メタグロス、更に高速移動、限界まで速くなれ!」

「ふむ、ウチのトレーナーのメタグロスにもこうゆうのが居たな、リフレクターがもう切れるんだ、コメパンでも打って来るのか?バレパンでも良いぜ?どちらにしても不意打ちは決めれるがな」

…!チャンスだ!彼方は不意打ち狙い、事実だとすれば有難い!ジムトレーナーの質の高いメタグロスばかりを相手取っていた経験値こそが仇となる!

「やるぞメタグロス!お前の『何時もの』破壊光線!」

「メター」

 

特性を平然と併用出来る強さのオルドのバリヤードは困惑していた、敵は遠距離、リフレクターは切れたが光の壁は残っている、今までこの場面のメタグロスは高速で流星の如く炎なり氷なり雷なりを纏った拳を突っ込んで来るのだ、そしてそれの不意を突くのも慣れている、だがこのメタグロスの思考を読んでみても『了解!破壊光線!』という思考しかないのだ、拳に鋼のエネルギーを纏う素振りすら無い、マスターの耳もそう聞こえている、この身はその系統の攻撃に滅法強い上に隙が出来る技、その上エネルギーを目視の上でも溜めてもいない、それに疑問を覚えた時にはメタグロスの体が突っ込んで来た、リフレクターが無いためにバリヤードは

 

「バリヤード、フィールドアウト!よってこの勝負、勝者ヤストモ!」

「…やった!やったぞメタグロス!」「メ」「ボールに戻るの早いな…ご苦労様だった、メタグロス」

「ご苦労さん、バリヤード…はあー…成る程ね、破壊光線にはそういう使い方が有ったか…メタグロスはわざわざ破壊光線で加速しなくても速いからそういうエネルギーの無駄遣いしない奴が殆どなんだよな…まあともかく持ってきな、俺のジムを攻略した証である『バリアバッジ』を!」

「ありがとうございます!」

「おう、んでリーグの道に進むんならバッジ8つ集めた後また来な、もう一段階ギア上げて相手してやる、それを8回繰り返せば一端のリーガーよ」

「取り敢えず其処は目指して無いです…」

「そうかい、んじゃポケセンに送ってやれ」

「はい、エーフィ、テレポート」「フィ~」

 

こうして、始めてのジム戦は僕にしてはずいぶんと出来すぎた結果になった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




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