マッドでヤベーイやつにしか変身できないんだが (ジューク)
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追憶編~原作開始前
スレNo.1


掲示板形式ってムズい…


1:名無しの転生者 ID:MadnA8bEe82

えっと、スレ立てってこれでいいのか?

 

2:シンカリオンの保線作業員兼オレンジ6号 ID:ToQ6BuIldeR

お、新入りか

 

3:スマホ少年の相棒の英霊使いID:LaN3ErO4

>>1合っとるぞ

 

4:悪魔高校のバキ刃牙 ID:Dxd5r5rmAcHo

また転生者が増えたか

 

5:米花町のスパイダーマッ ID:Ito2kaIAraI

ま、いつもの話だ

 

6:転生者の相談役ID:CalLSensEi01

で、どこの世界に来たんだ?

 

7:名無しの転生者 ID:MadnA8bEe82 

魔法なんとかの劣等生?だっけ?

 

8:スマホ少年の相棒の英霊使いID:LaN3ErO4

フアッ!?

 

9:転生者の相談役ID:CalLSensEi01

それもしかしなくても『魔法科高校の劣等生』だ!

 

10:名無しの転生者 ID:MadnA8bEe82

>>9そうそうそれそれ

 

11:音速のトレーナー ID:O21saMaN

いやいや、難易度エグいよマジで

 

12:ロズワール家の修行僧 ID:OvArOGg1

俺んとこに比べりゃマシですよ

 

13:シンカリオンの保線作業員兼オレンジ6号 ID:ToQ6BuIldeR

>>12お前がナンバーワンだ

 

14:名無しの転生者 ID:MadnA8bEe82

そんなヤバいんすか?

 

15:悪魔高校のバキ刃牙 ID:Dxd5r5rmAcHo

>>14そんなで済むレベルではない

 

16:転生者の相談役ID:CalLSensEi01

まぁ何にせよだ。特典はなんだい?

 

17:名無しの転生者 ID:MadnA8bEe82

それが………こっちは俺でも分かるぐらいエグいやつで

 

18:スマホ少年の相棒の英霊使いID:LaN3ErO4

何?

 

19:名無しの転生者 ID:MadnA8bEe82

俺特撮好きなんすけど、特典がまぁヤベーイやつなんですよ

 

20:スマホ少年の相棒の英霊使いID:LaN3ErO4

>>19すまん、察した

 

21:米花町のスパイダーマッ ID:Ito2kaIAraI

ん?

 

22:悪魔高校のバキ刃牙 ID:Dxd5r5rmAcHo

どゆこと?

 

23:名無しの転生者 ID:MadnA8bEe82

デメリットある、暴走系、暴走克服系ライダーにのみ変身できるってやつです

 

24:スマホ少年の相棒の英霊使いID:LaN3ErO4

やっぱりか

 

25:シンカリオンの保線作業員兼オレンジ6号 ID:ToQ6BuIldeR

うーわ

 

26:悪魔高校のバキ刃牙 ID:Dxd5r5rmAcHo

仮面ライダーは知ってるが、どんなやつに変身できんの?

 

27:名無しの転生者 ID:MadnA8bEe82

具体的には、エビル&ライブ、プリミティブドラゴン&エレメンタルドラゴン、メタクラ、アークゼロ&アークワン、ヘルライジング、滅亡迅雷、オルトロス、サーベルタイガー、ゲイツ剛烈&疾風、キードラ、ハザードフォーム、ラビラビタンタン、マッドローグ、クローズチャージ、グレートクローズ、クローズマグマ、グリスブリザード、フルドラゴン、魔王ブレイブ、戦艦スナイプ、デンジャラスゾンビ、クロノス、ディープスペクター、デッドヒートドライブ&マッハ、フォーミュラ、極アームズ、黄泉龍玄、プトティラ、ファングジョーカー、激情態ディケイド、エンペラーキバ、ダークキバ、ゼロノス、ハイパーカブト、ガタック、キングフォーム、ギャレン、レンゲル、ファイズ系全ライダー、G-4、ギルス、黒クウガとかですかね。多分まだあるかと

 

28:シンカリオンの保線作業員兼オレンジ6号 ID:ToQ6BuIldeR

>>27何やこの地獄ゥ!?

 

29:名無しの転生者 ID:MadnA8bEe82

まぁその代わり、デメリットは無視して戦えるんですけど

 

30:ロズワール家の修行僧 ID:OvArOGg1

確かに救済措置なかったらそれこそ地獄ですしね、ヘルライジングだけに

 

31:米花町のスパイダーマッ ID:Ito2kaIAraI

>>30やめい

 

32:シンカリオンの保線作業員兼オレンジ6号 ID:ToQ6BuIldeR

で、話は変わるが今どこの時間軸だ?

 

33:名無しの転生者 ID:MadnA8bEe82

今はゼロライナーで30年前へ向かってます

 

34:悪魔高校のバキ刃牙 ID:Dxd5r5rmAcHo

>>33何故?

 

35:名無しの転生者 ID:8D90xDXbU

>>34髪様からたまーにミッションみたいなの与えられるんですよ。今は『30年前へ行って人を助けろ』ってやつで

 

36:スマホ少年の相棒の英霊使いID:LaN3ErO4

なるほど

 

37:音速のトレーナー ID:O21saMaN

>>35ちなみに髪様って頭テカってる?

 

38:米花町のスパイダーマッ ID:Ito2kaIAraI

>>37ターフ生えた

 

39:名無しの転生者 ID:MadnA8bEe82

>>37はい!

 

40:世界を旅する飛行タイプ使い ID:16aMaGagAIBo

>>39元気だこと

 

41:マッドな雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

取り敢えずコテハン替えました

 

42:スマホ少年の相棒の英霊使いID:LaN3ErO4

お、二科生なの「おーい英司ー!来てくれー!」

すまん、一旦抜けるわ

 

43:米花町のスパイダーマッ ID:Ito2kaIAraI

ぬっ!?事件のようだ。すまないが俺も抜ける!なぜなら私は地獄からの使者、スパイダーマッ!

トゥッ!

 

44:音速のトレーナー ID:O21saMaN

俺もかわゆい妹とひとっ走りしてくるわ

 

45:シンカリオンの保線作業員兼オレンジ6号 ID:ToQ6BuIldeR

俺もそろそろ休憩が終わる。頑張れよ!

 

46:ロズワール家の修行僧 ID:OvArOGg1

お…私も用事ができましたので、失礼致します

 

47:マッドな雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

アドバイスありがとうございました!

 

48:世界を旅する飛行タイプ使い ID:16aMaGagAIBo

俺もちょっち抜けるが、頑張れよ

 

49:マッドな雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

はい!

 

 

 

     

――現実転移(ログアウト)中…――

 

 

「いょっと!!」

 

 

 バゴンと豪快な音と共にイッチ――『華貫(かつら) 頼斗(らいと)』は実験室に突入した。

 

 

「なんだ貴様は!?」

 

「さぁな。自分で考えろ」

 

 

 頼斗は持っていた中央の円盤…クロスディスクが特徴的なカードケース付きのベルト…ゼロノスベルトを振り回しながら装着し、ケースから一枚の緑色のチケット…ゼロノスカードを取り出す。そしてベルトのバーを右にスライドすると澄んだ音色の待機音が流れ始めた。

 

 

「変身」

 

 

ALTAIR FORM

 

 

 ゼロノスカードがベルトに挿し込まれると、緑色のカード型のオーラが散開し、頼斗の体を包むオーラスキンとなった。そして肩から胸へと走る二股のレール…デンレールに黄金の光が灯る。直後、顔を覆う2本のデンレールの上を二頭の牛の頭…ブルズスキャンアイが走り、途中で止まると顔の部分を収納して三股のマスクを形成した。

 

 

 こうして『仮面ライダーゼロノス:アルタイルフォーム』に変身した頼斗は更に腰にあった二つのアイテム…ゼロガッシャーをボウガンモードにして肩に当てながら言った。

 

 

「最初に言っておく。俺はかーなーり、強い!」

 

FULL CHARGE

 

 

 頼斗はベルトの赤いスイッチ…フルチャージスイッチを押してカードを引き抜き、ゼロガッシャーのグリップに挿し込んだ。するとグリップからゼロガッシャーの先端へと黄金のエネルギーが蓄積されていく。そのまま頼斗はゼロガッシャーを研究者らしき男たちへと向け――勢いよくトリガーを引いた。そして幾つものA字上のエネルギーの塊、『グランドストライク』が研究者と実験台の上の少女を縛る拘束具を纏めて吹き飛ばした。

 

 

「…完了、だな。君。怪我は無いかい?」

 

「…ありがとう、ございました」

 

「もう大丈夫だからな。取り敢えず外に逃げる。ここにいるのは危険だ。ついておいで」

 

「はい」

 

 

 頼斗が少女を連れて研究所を出ると、そのタイミングで謎の集団と鉢合わせた。頼斗はゼロガッシャーを構え、集団もデバイスを構えるが、少女がそれを仲裁した。

 

 

「待ってくださいお父様!この方は恩人です!」

 

「…娘を解放しろ」

 

「無論そのつもりですよ、行っておいで」

 

「……本当にありがとうございました」

 

「構わないよ。この状況なら疑われて当然だし。それじゃあ俺は帰るとするか」

 

 

 頼斗がそう言うと、突然向こう側から牛の角のような装飾が特徴的なバイク…マシンゼロホーンが自動走行してくる。頼斗はそれに飛び乗り、仕上げに声を張り上げた。

 

 

「来い、『ゼロライナー』!!」

 

 

 と、小雨が降る空に突如虹色の穴が出現し、レールを敷きながら牛のような装甲列車…時の列車であるゼロライナーが急接近してきた。

 

 

「じゃあな。縁があったらまたいずれ、だ」

 

「待ってください!せめて名前を…」

 

「…『ゼロノス』。仮面ライダー、ゼロノスだ」

 

 

 ブォォンと激しい音と共にマシンゼロホーンは空を舞い、急停車したゼロライナーに飛び込む。そしてゼロライナーのライトが強く発光すると、クランクを勢いよく回転させながら空に敷かれたレールを走り、再び虹色の穴へと消えていった。そして穴が光と一緒に消えて尚、少女…四葉真夜は穴があった方を夢見心地で見つめていた。

 

 

「…仮面、ライダー………」

 

 

――仮想転移(ログイン)中…――

 

 

 

 

50:マッドな雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

てな訳で、ミッションコンプリートです

 

51:スマホ少年の相棒の英霊使い ID:LaN3ErO4

祝え!

 

52:ロズワール家の修行僧 ID:OvArOGg1

祝え!

 

53:世界を旅する飛行タイプ使い ID:16aMaGagAIBo

オツカーレ

 

54:転生者の相談役 ID:CalLSensEi01

にしても30年前、ねぇ…

 

55:音速のトレーナー ID:O21saMaN

どうしたんだ相談ニキ

 

56:転生者の相談役 ID:CalLSensEi01

>>55うんにゃ、なんでもない

 

57:米花町のスパイダーマッ ID:Ito2kaIAraI

ふぃ~、強盗穫って来たぜ、ってあら?イッチ任務終わったんか

 

58:ロズワール家の修行僧 ID:OvArOGg1

>>57そちらも早い終わりですね

 

59:米花町のスパイダーマッ ID:Ito2kaIAraI

当たり前だ!なぜなら私は、格闘技世界チャンピオン、スパイダーマッ!

 

60:悪魔高校のバキ刃牙 ID:Dxd5r5rmAcHo

レパートリーどんだけあんだよ

 

61:転生者の相談役 ID:CalLSensEi01

そういやイッチ、今そっち西暦何年?

 

62:マッドな雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

…たしか2092年だと思うけど………

 

63:転生者の相談役 ID:CalLSensEi01

つまり原作開始の三年前、か

 

64:音速のトレーナー ID:O21saMaN

ん?ってことはよ、イッチ主人公と入れ替わりじゃね?

 

65:シンカリオンの保線作業員兼オレンジ6号 ID:ToQ6BuIldeR

………そういうことになるな

 

66:米花町のスパイダーマッ ID:Ito2kaIAraI

だとすると中々珍しいタイプじゃないか?

 

67:音速のトレーナー ID:O21saMaN

まぁ、基本転生者はその作品の主人公と同年代とかが接点のセオリーだしな

 

68:転生者の相談役 ID:CalLSensEi01

…イッチ。おそらくそっちの夏ごろにまたミッション来るぞ

 

69:マッドな雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

>>68マジですか?

 

70:転生者の相談役 ID:CalLSensEi01

ああ。そっちの世界で近々ヤバい事件が起きる。それも原作の主人公兄妹の性格に影響するレベル。おそらくそこで主人公との接点ができる可能性が高い。規約上激しいネタバレはできないが、これぐらいならノープロブレムだ

 

71:マッドな雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

>>70ありがとうございます

 

72:転生者の相談役 ID:CalLSensEi01

逆にできることがそれぐらいだから構わんよ

 

73:ロズワール家の修行僧 ID:OvArOGg1

ま、俺たちは異世界を移動する手段ありませんし

 

74:世界を旅する飛行タイプ使い ID:16aMaGagAIBo

…いや、案外そうでもないかも

 

75:悪魔高校のバキ刃牙 ID:Dxd5r5rmAcHo

>>74どゆこと?

 

76:世界を旅する飛行タイプ使い ID:16aMaGagAIBo

いやさ、イッチが激情態ディケイドに変身できるなら、オーロラカーテン使えるんじゃね?

 

77:悪魔高校のバキ刃牙 ID:Dxd5r5rmAcHo

 

78:音速のトレーナー ID:O21saMaN

ほんまや

 

79:マッドな雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

いやー、それが実は無理なんですよ。別世界にまでは干渉しきれないみたいで

 

80:シンカリオンの保線作業員兼オレンジ6号 ID:ToQ6BuIldeR

>>76撃沈だな

 

81:世界を旅する飛行タイプ使い ID:16aMaGagAIBo

マジか…

 

82:転生者ハンター逢魔時王 ID:rA1danOo

俺はできるがな

 

83:音速のトレーナー ID:O21saMaN

>>82えげつないのが来よった!?

 

84:シンカリオンの保線作業員兼オレンジ6号 ID:ToQ6BuIldeR

>>82おー、悪徳転生者ハンティングランクぶっちぎり一位のオーマニキか

 

85:米花町のスパイダーマッ ID:Ito2kaIAraI

ここのスレの連中はマシだが、そこは所詮人間。俺ツエーしたかったりハーレム作ろうとするあまり殺人を犯す奴もいるのが事実。現に俺もキャプアメの転生者がショタ時代の新イッチ56してハーレム作ろうとしてたのハンティングして髪様にはいどうぞしたことあるし

 

86:スマホ少年の相棒の英霊使い ID:LaN3ErO4

>>85俺大丈夫だよね?ね?(震え声)

 

87:転生者ハンター逢魔時王 ID:rA1danOo

>>86お前は今のところ問題ない

 

88:スマホ少年の相棒の英霊使い ID:LaN3ErO4

>>87よかったぁ~マジでよかった

 

89:世界を旅する飛行タイプ使い ID:16aMaGagAIBo

下手したら逢魔時王必殺撃でエボルトの二の舞になるからな

 

90:ロズワール家の修行僧 ID:OvArOGg1

ラインハルトよりヤベーやつじゃないですか…

 

91:音速のトレーナー ID:O21saMaN

でもそっちもそっちでチートだしワンチャン…

 

92:シンカリオンの保線作業員兼オレンジ6号 ID:ToQ6BuIldeR

>>91いや、以前別のスレでも話題になっていたが、コイツラインハルトの加護を特典にした悪徳転生者ワンパンしてるぞ

 

93:ロズワール家の修行僧 ID:OvArOGg1

>>92マジで言ってます?

 

94:転生者ハンター逢魔時王 ID:rA1danOo

アイツはよくいる力の過信型だ。力は使う人次第で活かすことも殺すこともできる。それすらわからず徒に力を振り回す馬鹿など敵ではない

 

95:悪魔高校のバキ刃牙 ID:Dxd5r5rmAcHo

王者の貫禄ってやつだな

 

96:マッドな雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

………取り敢えず今日はもう寝ますわ

 

97:転生者の相談役 ID:CalLSensEi01

オツカーレ

 

98:マッドな雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

オヤスミー

 

99:転生者ハンター逢魔時王 ID:rA1danOo

ここのイッチは面白いことをしでかしそうだな

 

100:転生者の相談役 ID:CalLSensEi01

ま、それは言えてます

 

――現実転移(ログアウト)中…――
 

 




スレ民紹介のコーナー

イッチこと華貫頼斗:十六歳。二科生だが一高ライフをそこそこエンジョイしてる。尚、彼のいる時間軸は追憶編の年の春、原作開始の三年前である。黒目黒髪に白のメッシュが入っている。ちなみに地毛。


シンカリオンの保線作業員兼オレンジ6号:新幹線超進化研究所大宮支部所属の保線作業員。見た目はまんま明。ゴイチとは飲み仲間。本人はアプリチェンジャーとビルドレッシャー、ドリルレッシャーら各種サポート烈車を使ってシンカリオンの運転士であるシンたちと共に戦っている。が、強過ぎて彼が戦場に立つと基本彼らの出番はなくなる。シンたちからは『アニキ』と呼ばれ、尊敬されている。


スマホ少年の相棒の英霊使い:いせスマの世界で冬夜と行動を共にしている。Fateに出る英霊たちを時に召喚、時にシャーマ○キ○グのごとく自身に憑依合体させて戦う。八重とエルゼに好意を寄せられている。ヘタレなのは自他共に認めている。


悪魔高校のバキ刃牙:ハイスクールDxDの世界の駒王学園の二年生。校内では白のYシャツを全開でその圧倒的筋肉を見せつけているが、こうしないと制服が1日も持たずに爆散してしまうためで、校長ら先生たちも許可している。尚、生身で大抵の悪魔や堕天使はワンパンしてしまえるパワーとスピードを持っている。


米花町のスパイダーマッ:米花町の悪を倒す地獄からの使者(笑)。阿笠博士を超えるレベルでメカに詳しく、自身の手でアイアンスパイダーマのスーツを造ってしまうほど。比護や十一代目市川海老蔵とは仲良しで、よく灰原から直筆サイン入りグッズなどをねだられている。


転生者の相談役:ランダム転生でエロマンガ先生の世界に転生した。未来予知の特典があるが、基本使わない。というか戦闘などが一切無いため、自身のラノベや漫画の知識を活かしてもっぱらスレで他の転生者へのアドバイスや相談に回っている。収入はFXで荒稼ぎしている。


ロズワール家の修行僧:オーバーロードのセバスの力を転生特典としてリゼロの世界に転生。パックやロズワールの魔法を真正面から喰らってもアイアン・スキンを使えば無傷でいける。ラインハルトともどっこいどっこいの勝負を見せつける。ベアトリスは彼のクッキーがお気に入りらしい。


音速のトレーナー:ワンパンマンの音速のソニックの力を特典にウマ娘の世界に転生した。ソニックは原作では咬ませ犬キャラだったが本当はかなり強い部類だと思ってる。唯一ヒトでウマ娘を超えるスピードで走れるため、実践的に練習ができる。ちなみに後ろ走りでも簡単にツインターボを追い越せるレベルの速さ。担当ウマ娘はライスシャワー、マヤノトップガン。ロリコンではない。


世界を旅する飛行タイプ使い:ポケモンの心が読める力を特典として保有している。大の飛行タイプ好き。色違いのアーマーガアが相棒。ココガラの時から旅をしている。同期ポケはぺリッパー、エモンガ。特にポケモンに対しては温厚。しかしブチギレると色違いメガレックウザや命の珠持ちイベルタルなどを使ってキチガイ級のオーバーキルをする。事実フラダリやゲーチスがその犠牲者となっている。


転生者ハンター逢魔時王:天界直属の悪徳転生者ハンター。世界線を悪意を以て壊そうとする転生者を必殺撃で日夜地獄送りにしているガチの地獄からの使者。転生者を狩るため、別の世界への移動が可能。善良な転生者を導く役目も担っている。当人はたまには平和な世界で休暇が欲しいとのこと。


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スレNo.2

イマイチな人気…


147:マッドな雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

未来予知ってほんとにあるんですね

 

148:音速のトレーナー ID:O21saMaN

どうしたんだイッチ

 

149:マッドな雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

いや~、前のスレで相談ニキが言ってたことが現実になったもんで

 

150:転生者の相談役 ID:CalLSensEi01

だーから言ったじゃないのォ~

 

151:米花町のスパイダーマッ ID:Ito2kaIAraI

>>150待てールパン三世ー!!

 

152:悪魔高校のバキ刃牙 ID:Dxd5r5rmAcHo

そういやコナン同様コイツの宿敵ルパンだったな

 

153:世界を旅する飛行タイプ使い ID:16aMaGagAIBo

話戻すけど、イッチミッション来たの?

 

154:マッドな雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

はい。現在は旅行も兼ねて沖縄の方へ

 

155:シンカリオンの保線作業員兼オレンジ6号 ID:ToQ6BuIldeR

沖縄か………あまり好きではないな

 

156:スマホ少年の相棒の英霊使い ID:LaN3ErO4

>>155そもそも沖縄には線路が無いからな

 

157:ロズワール家の修行僧 ID:OvArOGg1

あるのはゆいレールぐらいですしね

 

158:シンカリオンの保線作業員兼オレンジ6号 ID:ToQ6BuIldeR

前世の修学旅行は専ら天パの教師に浮いてたもずく搾って固めて投げつけてたし

 

159:音速のトレーナー ID:O21saMaN

>>158芝2500m生えた

 

160:米花町のスパイダーマッ ID:Ito2kaIAraI

>>158ひでぇwww

 

161:ロズワール家の修行僧 ID:OvArOGg1

そういえば沖縄ってもずく有名ですよね。シェア率かなり高かったような

 

162:シンカリオンの保線作業員兼オレンジ6号 ID:ToQ6BuIldeR

俺の時は違うけど、当時の音楽の先生は理科の先生にナマコ投げつけてたからな?

 

163:マッドな雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

>>162ナマコは反対だ

 

164:世界を旅する飛行タイプ使い ID:16aMaGagAIBo

何!?ナマコブシ投げだと!?

 

165:スマホ少年の相棒の英霊使い ID:LaN3ErO4

>>164飛行ニキは飛行専門でしょーよ

 

166:転生者ハンター逢魔時王 ID:rA1danOo

貴様らは何を沖縄談議している?

 

167:音速のトレーナー ID:O21saMaN

そういうオーマニキも旅行好きでしょ?

 

168:米花町のスパイダーマッ ID:Ito2kaIAraI

他のスレでも旅行通だって話題になってたしな

 

169:転生者の相談役 ID:CalLSensEi01

まま、今度こそ話戻しましょ。で、ミッションの内容は?

 

170:マッドな雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

はい、『裏切り者の討伐×4、及び船艦部隊の壊滅』とかいう、意味不明な内容です

 

171:悪魔高校のバキ刃牙 ID:Dxd5r5rmAcHo

船艦はまだわかるが、裏切り者ってどういうことだ?

 

172:スマホ少年の相棒の英霊使い ID:LaN3ErO4

裏切り者………心当たりはあるか?

 

173:マッドな雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

分かりませんが、『レフト・ブラッド』辺りが怪しいかと

 

174:悪魔高校のバキ刃牙 ID:Dxd5r5rmAcHo

なんだそりゃ

 

175:転生者の相談役 ID:CalLSensEi01

原作では二十年戦争と呼ばれる戦争の激化が原因で沖縄に駐留していたアメリカ軍がハワイへ引き上げた時に取り残された子供たちのことだね。別名が『取り残された血統』。沖縄ではあまり良くは思われてないみたい。良い人も勿論いるけどね

 

176:音速のトレーナー ID:O21saMaN

仮にそいつらが裏切り者だとしたら、差し詰め日本人を憎むから手を貸すってとこかな

 

177:米花町のスパイダーマッ ID:Ito2kaIAraI

ということは、船艦とやらは外国のもの…?

 

178:マッドな雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

だとすれば大亜連合か新ソ連ですかね

 

179:悪魔高校のバキ刃牙 ID:Dxd5r5rmAcHo

???

 

180:転生者の相談役 ID:CalLSensEi01

>>179現在の中国とロシア辺りだね。尤も、イッチの世界で起きた第三次世界大戦の影響で領土を拡大しているが。来るなら魔法後進国の大亜連合かな?

 

181:マッドな雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

単純に旅行を楽しみにしてたんですがねぇ…

 

182:スマホ少年の相棒の英霊使い ID:LaN3ErO4

そういやイッチ。変身できるライダーなんだが、またいくつか候補見つけたぞ

 

183:マッドな雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

>>182マジですか!?

 

184:スマホ少年の相棒の英霊使い ID:LaN3ErO4

ハザードジーニアス、あと電王もある意味暴走ライダーだぞ

 

185:米花町のスパイダーマッ ID:Ito2kaIAraI

そんなのあったか?

 

186:転生者ハンター逢魔時王 ID:rA1danOo

あるぞ。ハザードジーニアスは文字通りハザードトリガーを併用したジーニアスフォームだ。ブラックロストボトルの浄化に使う。電王も、ライナーフォームが暴走克服フォームと言えるな。あれは変身したら基本イマジンたちに主導権を握られるせいで、こちらが干渉できなくなる。現にリュウタロスは乱れ撃ちで大暴れしてたからな

 

187:転生者の相談役 ID:CalLSensEi01

さすがライダーの王。詳しいですね

 

188:転生者ハンター逢魔時王 ID:rA1danOo

当たり前だ。では私は失敬する。あの女と差をつけたいしな

 

189:シンカリオンの保線作業員兼オレンジ6号 ID:ToQ6BuIldeR

あ~、紫ネキか。紫の憑依転生者の

 

190:米花町のスパイダーマッ ID:Ito2kaIAraI

悪徳転生者ハンティングランクはあの二人が上位1位2位独占しているからな

 

191:隙間の悪転者狩り ID:39mAOa82luTe1Do

あら、呼んだかしら?

 

192:スマホ少年の相棒の英霊使い ID:LaN3ErO4

>>191 ?????大魔王「呼ばれて飛び出てジャジャジャジャ~ン」

 

193:転生者ハンター逢魔時王 ID:rA1danOo

面倒なやつが来たな

 

194:隙間の悪転者狩り ID:39mAOa82luTe1Do

ひどいわね~。貴方が最近気にしてるライダーちゃんがどんな子なのか見に来ただけよ

 

195:転生者ハンター逢魔時王 ID:rA1danOo

そうやって何人もの転生者をバブらせて馬鹿にしたのはどこのどいつだ

 

196:隙間の悪転者狩り ID:39mAOa82luTe1Do

あら、誰でしょうね~

 

197:マッドな雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

>>195>>196喧嘩はできれば他所でやって頂きたいのですが…

 

198:転生者ハンター逢魔時王 ID:rA1danOo

…すまん。今度こそ失敬する

 

199:隙間の悪転者狩り ID:39mAOa82luTe1Do

素直じゃないわね~

 

200:転生者の相談役 ID:CalLSensEi01

でも、実際問題になってますし

 

201:スマホ少年の相棒の英霊使い ID:LaN3ErO4

かと言って悪徳転生者が更正した理由とかにもなってるから、強くは言えないのがオーマニキを更にイライラさせてるんでしょ

 

202:隙間の悪転者狩り ID:39mAOa82luTe1Do

検討しておこうかしら

 

203:ロズワール家の修行僧 ID:OvArOGg1

できれば実行に移して欲しいそうですがね

 

204:隙間の悪転者狩り ID:39mAOa82luTe1Do

まぁ、できたらね。それじゃあ私もお仕事に戻りましょっと

 

205:マッドな雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

ほいじゃ、俺も行って来ます

 

206:音速のトレーナー ID:O21saMaN

>>205行ってイーヨ!

 

 

     

 

――現実転移(ログアウト)中…――

 

 

「………~~~あ"~~、よーやく着いた」

 

 

 イッチ…頼斗は空港のロビーでスーツケースを横に置き、指を互い違いに交差させて伸びをする。背中と肘からバキゴキと骨の鳴る音が響く。

 

 

「やっぱりじっとしてると体が固いよ。夏休みの宿題も終わらせたからのんびりできるけど、鈍りはしないように気をつけないとね」

 

 

 右腕を左腕の関節に乗せ、グッグッと腰を捻りながら伸ばすそれは準備運動のよう…というか普通に準備運動だった。

 

 

「さー、目一杯楽しも……おぉ?」

 

 

 スーツケースを持ち、いざ沖縄の地へ…と思った矢先に、何やらおかしなものを頼斗は見た。

 

 

「……何だありゃ、貴族か何かか?」

 

 

 黒い帽子をちょこんと頭に乗せ、網タイツのような物で腕や他の部位を覆った黒メインの服の女性と、娘だろうか、白い鍔広帽に青のリボンが飾られ、先程の女性とは真逆の白を基調としたサマードレスの少女がいた。その視線の先には少女と同年代程、しかしどこか大人のような雰囲気の少年がいた。その少年の近くには明らかに一人用ではない荷物がカートに載せられている。その姿は家族と言うより使用人だ。

 

 

「……あの娘、どっかで見たことあるような…?まいっか。それより早よホテルに行かんと」

 

 

 あまり美人とかには興味が無いのか、頼斗はその一家(らしき集団)をガン無視してスーツケースを引きながらルンルンと空港を後にした。

 

 

 

 

 そしてホテルに着き、荷物を部屋にブチ込んだ頼斗はアメリカ○ビレッジでグルメと掘り出し物探しを楽しんでいた。

 

 

「いや~、美味しいなこのホットドッグ。ちょっと高いのが玉に瑕だけど」

 

 

 その後は店でレコードやらワッペンやらおかしな仮面やらを買ってホテルへと帰ったのだった。が…事件は数日後に起きた。

 

 

 

 

――仮想転移(ログイン)中…――

 

 

 

 

207:マッドな雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

【悲報】誰か助けてクレセリア

 

208:世界を旅する飛行タイプ使い ID:16aMaGagAIBo

>>207伝ポケと聞いては黙っておれん!

 

209:音速のトレーナー ID:O21saMaN

だーから飛行ニキは飛行専門でしょーよ

 

210:転生者の相談役 ID:CalLSensEi01

>>207緊急事態かい?

 

211:マッドな雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

大 亜 連 合 攻 め て き た

 

212:悪魔高校のバキ刃牙 ID:Dxd5r5rmAcHo

おー、ほんとに起きたのか

 

213:マッドな雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

朝チェックアウトの前に朝飯食べてたら端末やら何やらから警報が鳴って、テレビ見たら大亜連合侵攻開始したとか出てきたと思ったら銃器構えた奴らが三人ぐらい入ってきてホテルのレストラン大パリメイク状態なんだよ

 

214:米花町のスパイダーマッ ID:Ito2kaIAraI

のわりには余裕そうなコメントだな

 

215:マッドな雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

俺一人、なら問題ないんすけど、他人がいるから下手に変身もできないし………あ

 

216:悪魔高校のバキ刃牙 ID:Dxd5r5rmAcHo

ん?

 

217:スマホ少年の相棒の英霊使い ID:LaN3ErO4

どしたのイッチ

 

218:マッドな雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

あーいや、今チェックアウト前だからスーツケースとお土産袋あるんすけど、そん中にベストなアイテムが

【挿絵表示】

 

219:スマホ少年の相棒の英霊使い ID:LaN3ErO4

ちょwww

 

220:ロズワール家の修行僧 ID:OvArOGg1

>>218それ般若面じゃないですか!!

 

221:マッドな雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

この際顔隠せたら問題洋ナシ!ということで変身致します!

 

222:シンカリオンの保線作業員兼オレンジ6号 ID:ToQ6BuIldeR

おい俺のアプリチェンジャー反応したんだが

 

223:世界を旅する飛行タイプ使い ID:16aMaGagAIBo

>>222草タイプ

 

224:マッドな雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

ライブ配信に切り替えます!

【カクセイ!!】

【GREAT CROSS-Z DRAGON!!!】

 

225:転生者の相談役 ID:CalLSensEi01

おお、これは………!あ、オーロラカーテンでちゃっかり荷物避難させた

 

226:悪魔高校のバキ刃牙 ID:Dxd5r5rmAcHo

へーぇ、最近のライダーってこんな感じなのか。てかやっぱり変人扱いされてるよ

 

227:マッドな雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

【ARE YOU READY!?】

 

228:スマホ少年の相棒の英霊使い ID:LaN3ErO4

>>227ダメです!!

 

229:マッドな雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

「変身!!」

【WAKE UP CROSS-Z!!GET GREAT DRAGON!!!!!イ"エ"ー"イ"ッ"!!】

 

230:スマホ少年の相棒の英霊使い ID:LaN3ErO4

グレートクローズか!

 

231:シンカリオンの保線作業員兼オレンジ6号 ID:ToQ6BuIldeR

デメリットは…たしか変身時にエボルボトルの成分が体に浸透するせいで痛みが走る、だったか?

 

232:米花町のスパイダーマッ ID:Ito2kaIAraI

にしても、もっと速いフォームあるだろ?ハイパーカブトとかファイズアクセルとかタイプフォーミュラとか

 

233:悪魔高校のバキ刃牙 ID:Dxd5r5rmAcHo

いや、過剰な速さはレストランのような狭く、且つ遮蔽物が多い空間では愚策だ。スピードが速い分、遮蔽物を避けるのに踏み留まらないといけない。そこを狙われたら格好の的になる。それよりは固い装甲で確実に距離を詰め、無力化する方が効率的だ

 

234:世界を旅する飛行タイプ使い ID:16aMaGagAIBo

だから近接系、それもクローズマグマやグリスブリザードと違って変身時に周りをあまり巻き込まないグレートクローズなのか。良い判断だ

 

235:マッドな雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

今の俺は、負ける気がしねぇえええ!!!

 

236:音速のトレーナー ID:O21saMaN

おー、ビートクローザーと体使って銃弾全部弾いて突進してるぞ

 

237:悪魔高校のバキ刃牙 ID:Dxd5r5rmAcHo

…ん?いや待てイッチ!

 

238:マッドな雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

!!アイツら!

 

239:転生者の相談役 ID:CalLSensEi01

銃口を一般人、しかも女の子に向けやがった!

 

240:米花町のスパイダーマッ ID:Ito2kaIAraI

イッチ!!

 

241:ロズワール家の修行僧 ID:OvArOGg1

………ふ~、危機一髪でしたね

 

242:米花町のスパイダーマッ ID:Ito2kaIAraI

ああ。なんとか間に割り込めたな

 

243:マッドな雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

お前ら全員、ゆ"る"さ"ん"ッ"ッ!!!

 

244:悪魔高校のバキ刃牙 ID:Dxd5r5rmAcHo

てつをーーー!!??

 

245:米花町のスパイダーマッ ID:Ito2kaIAraI

あ、これアイツら終わったな

 

246:マッドな雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

【SPECIAL TUNE!!!】

【HIT PARADE! HITPARADE!! HIT PARADE!!!】
 

247:スマホ少年の相棒の英霊使い ID:LaN3ErO4

ビートクローザーにロックフルボトル入れてグリップエンドスターターを三回引いたってことは…

 

248:マッドな雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

【MEGA SLASH!!!!!】

オルゥアアァァァアアアア!!!!

 

249:音速のトレーナー ID:O21saMaN

おー!敵全員ぶっ飛ばした!!

 

250:スマホ少年の相棒の英霊使い ID:LaN3ErO4

なんかえげつない勢いだったけどな

 

251:ロズワール家の修行僧 ID:OvArOGg1

なんなら普通にガラス突き破って外までトンでますし

 

252:悪魔高校のバキ刃牙 ID:Dxd5r5rmAcHo

さすがに4んではないだろうが

 

253:世界を旅する飛行タイプ使い ID:16aMaGagAIBo

タヒんだんじゃないのォ~?

 

254:音速のトレーナー ID:O21saMaN

>>253 川崎競バ場で草

 

255:マッドな雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

…ただ、どーやら裏切り者じゃないみたいです。カウント0のまんまだし、これからどうする…てなわけで安価取ります>>260

 

256:ロズワール家の修行僧 ID:OvArOGg1

そんなことを安価で決めないでくださいよ

 

257:転生者の相談役 ID:CalLSensEi01

いーじゃないですか。面白そうだし

 

258:音速のトレーナー ID:O21saMaN

キャッスルドランで爆殺

 

259:スマホ少年の相棒の英霊使い ID:LaN3ErO4

タイムマジーンで爆殺

 

260:ロズワール家の修行僧 ID:OvArOGg1

軍の基地に向かう

 

261:米花町のスパイダーマッ ID:Ito2kaIAraI

悪人を滅殺する

 

262:マッドな雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

ま、修行僧ニキの安で

 

263:米花町のスパイダーマッ ID:Ito2kaIAraI

了解した(イケボ)

 

264:世界を旅する飛行タイプ使い ID:16aMaGagAIBo

気をつけろよ

 

265:マッドな雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

イエッサー!

 

266:スマホ少年の相棒の英霊使い ID:LaN3ErO4

クロスファイアー・ハリケーン!!

 

267:シンカリオンの保線作業員兼オレンジ6号 ID:ToQ6BuIldeR

見せよう、儂のスタンドは、これじゃあーッ!

 

268:転生者の相談役 ID:CalLSensEi01

キッ、キッ、キサマ見ているなッ!?

 

269:音速のトレーナー ID:O21saMaN

襲われて死にそうだったってのに、ココロジョジョってる場合か!!

 

270:マッドな雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

今度こそ行ってきます

 

271:ロズワール家の修行僧 ID:OvArOGg1

行ってらっしゃいませ

 

 




性格一覧


イッチ:正義の定義は無いが、信じるべき正義はあるというモットー。自分の心を信じ、大切な物を守るためなら56タヒも辞さない。意外とノリがいい。


スマホ少年の相棒の英霊使い:ネットネタを多用する。ワイワイやるが、キメる時はビシッとキメる。


シンカリオンの保線作業員兼オレンジ6号:面倒見が良い兄貴分。シンたちに馴染むため、流行りのネタを探すことがいつの間にか趣味になっている。


米花町のスパイダーマッ:悪人は絶対に見過ごさない。同時(童児)に困ったお年寄りも見逃さない。駄洒落をも見逃さない男、スパイダーマッ!


悪魔高校のバキ刃牙:基本話し合いより筋肉、頭より拳で語る。筋肉を馬鹿にするやつにはキン肉バスターをキメる。


音速のトレーナー:シスコン。ライスやマヤノがレースで勝つと号泣しながら抱き締め、頬擦りしまくる。本人たちも心から笑顔。周りも和んだ目で見てくる。時々殺気の視線もある。


世界を旅する飛行タイプ使い:空のように広い心を持とうと心がけているが、フラダリやゲーチス、その他悪党には適用外。


転生者の相談役:おっとりしているが、仕事の時は真面目。争いとは無縁の世界にいるからか、あまり戦闘スキルは無い。精々護身程度。


ロズワール家の修行僧:紳士。困った人は見過ごせない。怪我をした人には気での治療も普通に行う。が、ペテコンのように女性に軽々と手を出す男は許さない。


転生者ハンター逢魔時王:ガチ王様気質。周りを気にかけるのも王としての務め。自由人過ぎる紫ネキは目の上のたんこぶ的感覚。


“New!”隙間の悪転者狩り:大抵の悪徳転生者はバブらせて更正。効かないやつは全員精神を千切って地獄にポイ。憑依転生というより、平行世界の紫。オリジナルの紫とは普通にお茶を飲むし、たまーに入れ替わりゲームをして藍たちを困らせている。仲良し。


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スレNo.3

UAビミョー…
あとくっそ長くなった…
あとこの小説は一旦ストップします。
疲れた…
アンケート貼っとくので、是非そちらに回答していただければ嬉しいです。


272:マッドな雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

あれからマシンビルダーで数分、現在は基地のシェルター待機室にいます

 

273:シンカリオンの保線作業員兼オレンジ6号 ID:ToQ6BuIldeR

そういえばイッチ。艦隊の殲滅なんだが、一つ思いついた作戦がある

 

274:マッドな雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

マジですか!?

 

275:スマホ少年の相棒の英霊使い ID:LaN3ErO4

で、どんな案なの?

 

276:シンカリオンの保線作業員兼オレンジ6号 ID:ToQ6BuIldeR

『キングライナーで潰す』以上!!

 

277:悪魔高校のバキ刃牙 ID:Dxd5r5rmAcHo

>>276脳筋の発想じゃねーか!

 

278:米花町のスパイダーマッ ID:Ito2kaIAraI

>>277ブ ー メ ラ ン っ て 知 っ て る ?

 

279:スマホ少年の相棒の英霊使い ID:LaN3ErO4

まーでも、良い案ではありますね

 

280:転生者ハンター逢魔時王 ID:rA1danOo

たしかにキングライナーなら、数十どころか数百の艦隊の一斉砲火にも余裕で耐え、殲滅できるだろう。キャッスルドランはさすがにマズいからな

 

281:世界を旅する飛行タイプ使い ID:16aMaGagAIBo

いやキングライナーも十分オーバーテクノロジーだよ

 

282:悪魔高校のバキ刃牙 ID:Dxd5r5rmAcHo

それより、問題は裏切り者とやらだな

 

283:ロズワール家の修行僧 ID:OvArOGg1

いえ、それについては解決したも同然ですよ

 

284:音速のトレーナー ID:O21saMaN

>>283 修行僧ニキ、それどゆこと?

 

285:ロズワール家の修行僧 ID:OvArOGg1

いえ、外国からの侵略なら裏切り者は軍の基地とかにいるに決まってるじゃないですか

 

286:悪魔高校のバキ刃牙 ID:Dxd5r5rmAcHo

 

287:米花町のスパイダーマッ ID:Ito2kaIAraI

たしかに、内部の人間ならある程度は建物の構造も理解してるだろうし、武器の調達や持ち込み…それも緊急事態なら容易い、か…

 

288:ロズワール家の修行僧 ID:OvArOGg1

それを理解してくださったからイッチも私の安採用したんでしょうし

 

289:マッドな雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

………えそんな深い考えあったの???

 

290:ロズワール家の修行僧 ID:OvArOGg1

>>289ゑゑ!!??

 

291:世界を旅する飛行タイプ使い ID:16aMaGagAIBo

【速報】イッチも脳筋?だった件

 

292:米花町のスパイダーマッ ID:Ito2kaIAraI

まーまー、彼まだ高校一年生だから。新イッチより年下だから

 

293:転生者の相談役 ID:CalLSensEi01

>>292そっちは比較対象が頭良過ぎて話になってないんですよ!

 

294:マッドな雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

まー取り敢えず探して………いや、やっぱ要りませんわ

 

295:音速のトレーナー ID:O21saMaN

どうした?

 

296:マッドな雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

…いえ。待機室に銃器持った軍人が四人…なんか一人が金城一等兵とか名乗ってますね、入ってきました。ちなみに全員レフブラの連中です

 

297:ロズワール家の修行僧 ID:OvArOGg1

………ビンゴ、ですね

 

298:転生者の相談役 ID:CalLSensEi01

ということは、彼らが?

 

299:悪魔高校のバキ刃牙 ID:Dxd5r5rmAcHo

裏切り者、か………

 

300:マッドな雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

しかもなんか教科書で見たことある真鍮色の指輪までご丁寧に着けてるし

 

301:転生者の相談役 ID:CalLSensEi01

まさかそれって

 

302:マッドな雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

アンティナイトですね

 

303:悪魔高校のバキ刃牙 ID:Dxd5r5rmAcHo

まーた専門用語か

 

304:転生者の相談役 ID:CalLSensEi01

簡潔に言うと対魔法師特化のオーパーツ、ってとこですかね。魔法の妨害をする想子(サイオン)という、言うなら魔力の波…キャスト・ジャミングを周囲に発生させます。普通の人や一般的な魔法師にとっては耳障りなノイズ程度ですが、想子の感受性の高い人間にとってはバイタルをも乱す毒にもなり得るものです。まー一般人では到底買えないぐらい高いものですよ。標高の高い山にある遺跡の近くとかからしか産出されない代物ですから

 

305:マッドな雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

要は魔法師対策に使われる石ってことです。ま、俺はそこまで問題ないんですけど

 

306:転生者の相談役 ID:CalLSensEi01

あー、そこまで魔法使って戦わないから?

 

307:マッドな雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

いやー、実を言うと俺キャスト・ジャミングを吸収して自分の想子に変換できるんです

 

308:スマホ少年の相棒の英霊使い ID:LaN3ErO4

何それ凄いアトデオシエテモラオ

 

309:世界を旅する飛行タイプ使い ID:16aMaGagAIBo

>>308どーせ教わっても意味ないのに

 

310:転生者の相談役 ID:CalLSensEi01

いやマジで凄いよ?普通できないヨ?

 

311:マッドな雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

ま、その代わり魔法を使う時だけ異常に緊張しちゃって上手く魔法が使えないからニ科生なんですけどもね

 

312:米花町のスパイダーマッ ID:Ito2kaIAraI

>>311ただの上がり症じゃねーか!!

 

313:マッドな雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

こればっかりは何やってもどーに………あ来た。キャスト・ジャミングです!

 

314:悪魔高校のバキ刃牙 ID:Dxd5r5rmAcHo

そんなヌルッと感じるものなのか?

 

315:転生者の相談役 ID:CalLSensEi01

普通の魔法師はそうはなりませんけどね。普通は耳押さえたりするのに

 

316:マッドな雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

すみませんけど一旦LIVEに切り替えます!なんかキャスト・ジャミングのせいで苦しんでる人たちいるので

 

317:米花町のスパイダーマッ ID:Ito2kaIAraI

気をつけろよ!

 

318:マッドな雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

百も承知です!

 

 

――現実転移(ログアウト中)…――

 

 

 

 

「違う!それはお前の思い込みだ!俺たちの片親は間違いなく余所者だったんだ。何代も前からここで暮らしている連中にすれば、少しくらい余所者扱いされて当たり前だ!それでも軍は!部隊は!上官も同僚も皆、俺たちを戦友として遇してくれる!仲間として受け容れてくれている!」

 

「ジョー!それはお前が魔法師だからだ!お前には魔法師としての利用価値があるから軍はお前に良い顔を見せるんだ!」 

 

「ディック、お前がそんな事を言うのかっ? レフト・ブラッドだから余所者扱いされると憤るお前が、俺が魔法師だから、俺はお前たちと別の存在だと言うのか?俺は仲間ではないと言うのか、ディック!」

 

 

 なんか言い争いしてるが、今なら…!

 

 

「…あのさ、言い争いしてるとこ悪いんだけど、だったらUSNAに行けばいいんじゃない?」

 

「ふざけるな!あの国に行って、帰ってきた仲間が何と言ったかわかるか!?あの国は、『お前たちは祖国の裏切り者』だとぬかしたんだぞ!!そんな国に行けと言うのかガキ!!!」

 

「………なーんだ、大当たりじゃねーか」

 

「なんだと!!?」

 

「大当たりだろ。祖国云々にアンタらの血統とかなんて関係ない。アンタが生まれた国、それが祖国だ。アンタらには、自分を気遣ってくれる仲間が一人も(・・・)いなかったのか?違うだろ。お前たちは他人の意見にばかり反応して身近な仲間を見落とし、挙げ句の果てには罵倒している。そんな奴らを認める国なんてあるわけねぇだろ!

 

 

 頼斗はそう言いながら赤、青、黄色、紫のボタンが付いた改札のようなベルト…デンオウベルトを腰に巻き付ける。そして腰からパスを出し、赤いボタンを押した。すると駅のホームに電車が来る時のような待機音が鳴り響く。そして頼斗はパスをベルトにセタッチする直前に堂々と言った。

 

 

「変身!」

 

 

【SWORD FORM】

 

 

 パスをデンオウベルト中央にあるT字型の円…ターミナルバックルにセタッチすると、バックルから赤い長方形のフリーエネルギーが散乱し、戻って頼斗を守るオーラスキンとなる。その上に上半身を覆う『オーラアーマー』で構成された追加アーマー…ビブレストプレートが装着される。そしてマスクの中央にかかるデンレールを桃型の電仮面が走り停止すると二つに割れ、『ペルシアスキャンアイ』と『ペルシアアンテナ』になった。そして頼斗は自分を親指で指すと、左手を前、右手を横に伸ばすポーズと共にキメ台詞を放った。

 

 

「俺、参上!!!」

 

 

      ⚪⚫⚪⚫⚪⚫⚪⚫

 

 

 

319:転生者の相談役 ID:CalLSensEi01

キターー!!!!

 

320:スマホ少年の相棒の英霊使い ID:LaN3ErO4

おお…改めて見ると感動だわ

 

321:音速のトレーナー ID:O21saMaN

さすがライダー人気投票不動の1位だけあるよ

 

322:シンカリオンの保線作業員兼オレンジ6号 ID:ToQ6BuIldeR

やはりいいよな。電王

 

323:悪魔高校のバキ刃牙 ID:Dxd5r5rmAcHo

ライダーファン多過ぎて入れないこの空気なに?

 

 

 

      ⚪⚫⚪⚫⚪⚫⚪⚫

 

 

 

「な、なんだその姿は!?」

 

「狼狽えるな!キャスト・ジャミングを使え!」

 

 

 叫びながら兵士たちへキャスト・ジャミングを放つが頼斗にはそよ風どころかただのエネルギー供給でしかない。当然ダメージは0だ。

 

 

「なんだそれだけか?なら今度はこっちの番だ!行くぜ行くぜ行くぜェーー!!!」

 

 

 頼斗は腰に四つあるパーツ…デンガッシャーを素早く組み立ててソードモードにし、兵士たちにダッシュで襲いかかった。

 

 

「ぐわっ!!?」

 

「な、なぜだ!?なぜキャスト・ジャミングが効かない!?これを持つ我々が魔法師に負けるなどあり得ない!!!」

 

「バーカ、そんなんじゃねぇ。いいかよく聞け?戦いってのはな…ノリの良い方が勝つんだよ!

 

 

【FULL CHARGE】

 

 

 再び頼斗がターミナルバックルにパスをセタッチすると、刀身が赤い稲妻と共に宙に浮く。いきなりのできごとに裏切り者たちのみならず頼斗の後ろの女性たちも唖然となる。そして…

 

 

「行くぜ、俺の必殺技…パートRe:1!!!!!!『フルスイングスマッシャー』!!!!!!!」

 

 

 一閃。横一文字に薙ぎ払われたデンガッシャーに四人まとめてサンドイッチにされ、そのまま壁に叩きつけられた。そしてカシンと刀身がデンガッシャーに収まり、戦闘は終結した。

 

 

「………マジで修行僧ニキのやつ当たってたよ」

 

 

 頼斗にだけ見えるミッション画面には、裏切り者の討伐4/4という文字の横に☑️が入っており、残りのミッションは船艦部隊の殲滅だけと示されていた。

 

 

「さてと、それじゃあちゃっちゃとデンライナーで祭りでワッショイといきます………か?」

 

 

 そう言って外へ向かおうとした時、頼斗は急にピタリと止まった。

 

 

 少年が自分に銀のCADを向けるのを見て。

 

 

「…………え?何これ?え?これどういう状況?ねぇちょっと取り敢えずそれ下ろしてくんない?ねぇあのー、僕の話わかる?てか日本語わかる?Could you understand Japanese?いやあの煽ってないですはい煽ってないから取り敢えずそれ下ろしてってば」

 

 

 トリガーにかかる力が強くなったのでテンパりながらデンガッシャーを構えるが、少年がトリガーを引いても何も起こらなかった。

 

 

「………あれ?」

 

 

 恐る恐る後ろを見ると、先ほどまでキャスト・ジャミングで苦しんでた女性たちが起き上がってきた。治癒魔法でもキャスト・ジャミングが引き起こす症状はどうにもならないはずだが、なぜだろうか。

 

 

「…あ、この人たちを治してたのか。ごめんね、勘違いしてたよアハハハハ」

 

「君にも話は聞きたいんだがね?」

 

「ハハハハ………は?」

 

 

 頼斗が手を後頭部に当てて乾いた笑い声を出していると、突然第三者の声がした。目を開けてそちらを見ると、明らかに軍人な人が軍医らしき人と一緒にこちらを見ていた。

 

 

「…モシカシテダケド、ゼンブキイテマシタ?」

 

「途中から、だがね。まずは君が何者なのか名乗って貰おう」

 

「通りすがりの一般人です」

 

「………信じて貰えると思うか?」

 

「デスヨネー」

 

「はぁ………色々聞きたいことはあるが、状況は大体わかった。我々の部下の乱心を止めてくれたようだね。感謝する」

 

「いえいえ。自分は…困ってる人を見過ごせないだけなんで」

 

「………そうか」

 

 

 軍人が何か納得したような笑みを浮かべた時、シェルターにある拡声器から連絡が鳴り響いた。

 

 

『司令部より伝達!敵艦隊別働隊と思われる艦影が粟国島北方より接近中!数は高速巡洋艦二隻、駆逐艦四隻!迎撃は間に合わず!三十分後に敵艦砲射程内と推測!至急海岸付近より退避せよ!』

 

 

「………!!」

 

 

 これだ。と頼斗は確信した。

 

 

「…まずいな。どうすべきか」

 

「…風間大尉。母と妹と桜井さんを安全な場所に保護してください。そしてアーマースーツと歩兵装備一式を貸して下さい。貸す、といっても消耗品はお返し出来ませんが」 

 

「……何故だ?」

 

「彼らは深雪を手に掛けました。その報いを受けさせなければなりません。穂波さん、母と妹を頼みます」

 

「………!達也君、貴方まさか」

 

「………わかった。すぐに用意させる。皆さんは防空視令室へ来てください」

 

「………」

 

 

 風間大尉、と呼ばれた軍人が指示を出している間に頼斗はこっそりと外へ向かった。

 

 

 

――仮想転移(ログイン)中…――

 

 

 

324:スマホ少年の相棒の英霊使い ID:LaN3ErO4

いやー!イッチよかったよ!!

 

325:音速のトレーナー ID:O21saMaN

途中からモモタロス憑依してたレベルだったしね

 

326:シンカリオンの保線作業員兼オレンジ6号 ID:ToQ6BuIldeR

最ッ高にハイってやつだああああ!!!!

 

327:マッドな雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

改めて恥ずかしい…

 

328:悪魔高校のバキ刃牙 ID:Dxd5r5rmAcHo

で、この後はどうするんだ?

 

329:ロズワール家の修行僧 ID:OvArOGg1

さらっとスルーされる私の名推理………

 

330:転生者の相談役 ID:CalLSensEi01

>>329ドンマイです

 

331:世界を旅する飛行タイプ使い ID:16aMaGagAIBo

で、この後どうするよ

 

332:シンカリオンの保線作業員兼オレンジ6号 ID:ToQ6BuIldeR

もちろーん?

 

333:マッドな雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

キングライナーで潰す♪てなわけで行ってきます

 

334:シンカリオンの保線作業員兼オレンジ6号 ID:ToQ6BuIldeR

>>333イヤッハッハァ~!!!

 

335:音速のトレーナー ID:O21saMaN

>>334唐突なエビル止めなさい

 

 

 

――現実転移(ログアウト)中…――

 

 

 数十分後、先ほど頼斗が助けた女性三人…司波深雪、四葉深夜、桜井穂波は前面が特殊なガラス張りの部屋から下を見下ろしていた。

 

 

「…お母様。先程の彼は何者なのでしょうか?」

 

「……一つだけ、心当たりがあるわ。と言っても私も直で見たのは初めてだし、私が聞いた人ではなかったから、本人とは言えないでしょうけど」

 

「心当たり、ですか…?」

 

「…『仮面ライダー』…私の妹で、貴女の叔母である真夜を三十年前助けたのは『ゼロノス』と名乗る牛のような戦士だった。そのゼロノスは同じく牛のような空を走る装甲列車を使っていたそうよ。勿論私も最初は信じなかったけど、お父様…貴女の祖父も見たと証言している。そして何より今日それと近しいであろう存在を見れば誰だって信じるでしょうね」

 

「………『仮面ライダー』………」

 

 

 深雪がそう呟いた時、異変は起きた。

 

 

「…?この音は………!奥様!あれを!!」

 

「?どうしたの穂波さ………!?」

 

「………!」

 

 

 突然声を出した穂波が指す方を二人が見ると、虹の縁がある白い穴が五つ空中に浮かんでいた。同時に聞こえてきたのはついさっき聞いた駅の発着音のような音。そして次の瞬間、穴から五台の電車がレールを空中に敷きながら突き抜けてきた。

 

 

 赤いリニアのような電車、赤い六角形の目を持つ青い電車、角が生えた黄色い電車。V字の装飾がある紫の電車。そして極めつけに緑と黄色の二両の車両が繋がった牛のような装甲列車…間違いなくその仮面ライダーが乗っていた列車だった。

 

 

「…!あの方向、達也君が向かった方角です!」

 

「!!お兄様の!?」

 

「…穂波さん。大至急車を手配して。深雪さん。行くわよ」

 

「はい!」

 

「わかりました!」

 

 

 深雪が穂波と共に部屋を飛び出した数分後、基地から達也たちがいる方角、そして列車が向かった方角へ軍用の車が急行した。

 

 

 

 

      ⚪⚫⚪⚫⚪⚫⚪⚫

 

 

 

 敵の船艦が試射をした。つまり次に飛んでくる弾は自分たちを殺しにかかる。そう認識した達也、風間、真田の三人はかなりまずい状況だった。達也は敵を沈める魔法の準備中だし、風間は古式の術者であるために干渉能力は低く、真田は魔工師であるため戦闘は専門外。万事休す、と思われた矢先、突如自分たちの左斜め上に金属製の枕木と二本のレールが敷かれた。

 

 

「!何だこれは!!」

 

「……!大尉!あれを!!!」

 

「…れ、列車だと………!?」

 

「………!」

 

 

 魔法の準備中でもわかる。迫り来るそれはまさしく列車だった。何やらリニアのような赤い列車に少し遅れて牛のような装甲列車に何両かのおかしな電車が連結したものが、猛スピードで走ってくる。レールは丁度船艦の方へと延びていた。

 

 

「………まさかあの列車であの艦隊を相手にするつもりか!?」

 

「いくらなんでも…」

 

 

 無茶だ、と真田が言おうとした時、更なる異変が起きた。

 

 

「!?」

 

「何だこのバカデカい穴は!!?」

 

 

 先程の列車の数倍ぐらいの直径の大きな虹の穴が現れた。そしてそこから無数の枕木と三本のレールが敷かれ、五階建てのビルほどはある蛇のような一両の電車…のような要塞が先程の列車よりも速い速度で出現した。と、赤いリニアのような列車が今現れた大きな列車の前に、牛のような装甲列車は後ろに陣取った。そして次の瞬間、大きな列車がガチャガチャと変形し、まるで赤い要塞の形へと変形した。ような、が付いていないのは変形と同時に左右に銃火器が大量に出てきたからだ。更にその後ろに牛のような装甲列車が連結され、まさしく動く城となって爆弾の雨の中艦隊の方へ列車は向かっていく。

 

 

 そして要塞列車は爆弾の雨をモロに喰らった。

 

 

 

「………いくらなんでもあの爆撃の中では…」

 

 

 と、真田は声を落とした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 爆撃の雨の中、傷一つなく突き進む要塞列車を目の当たりにして声どころか両目さえも落としそうな顔をしていた。

 

 

「………無傷、だと…!!?街さえも破壊し得る爆撃を真正面から喰らったのに…あの列車は一体何でできているんだ!?」

 

 

 そして要塞列車から、お返しと言わんばかりの無数のレーザービームやらレーザーガトリング銃等が飛び交い、瞬く間に船艦を蹴散らしていく。それでも尚耐える船艦は容赦なく轢いて進んだ。まさしくギャグアニメのように船艦はグシャリと潰れて次々に海の藻屑と化していく。真田が持つレーダーからは、凄まじい速さで船艦の反応が消えていいた。

 

 

 そして数十秒後、全ての敵船艦がレーダーから消え失せていた。文字通りの殲滅である。

 

 

「………………結局あの列車…と言っていいのかわからんが、列車だけで片付いたな…だがあれは一体何なんだ?おそらくは味方、だろうが…ん?」

 

 

 海の上で走りながら元の蛇の形へと変形する要塞列車を風間が興味深げに見ていると、陸地から軍用者が走ってきて、風間たちの前で停止する。

 

 

「お兄様!!」

 

「深雪…?どうしてここに」

 

「あの列車を追いかけて来たんです………って、何ですかあの大きな蛇の要塞」

 

「………いいえ穂波さん。よく見なさい」

 

 

 深夜が言った瞬間、要塞列車から赤いリニアのような列車が切り離された。そして後ろからも牛のような装甲列車が現れ、要塞列車は出現した穴と共に消えた。そして赤いリニアの先頭車両の屋根がプシューと音を立てて開いた。同時に牛のような装甲列車の屋根も同様に開く。

 

 

「………あっ!」

 

 

 深雪は赤いリニアから牛のような装甲列車へと飛び移る影を見逃さなかった。なぜならそれは自分たちを助けてくれた、あの仮面ライダーだったからだ。

 

 

「………さようなら~~!!!」

 

 

 真上を走り抜ける装甲列車へ深雪は手を振る。装甲列車と赤リニアはほぼ同時に穴へと消えた。

 

 

 

 その時、まるで仮面ライダーが自分に片手を振ってくれたような気がしたそうだ。

 

 

 

 

――仮想転移(ログイン)中…――

 

 

 

 

 

336:マッドな雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

ミッション・コンプリーテッド!!!

 

337:転生者の相談役 ID:CalLSensEi01

祝え!

 

338:音速のトレーナー ID:O21saMaN

祝え!!

 

339:転生者ハンター逢魔時王 ID:rA1danOo

祝え!!!!!時の列車に乗り、人々を救う時のライダー、その名も仮面ライダー電王!!生還、そして完全勝利の瞬間である!!!

 

340:世界を旅する飛行タイプ使い ID:16aMaGagAIBo

>>339ガチ勢(物理技)やんけ

 

341:ロズワール家の修行僧 ID:OvArOGg1

いや~、凄かったですね。キングライナー

 

342:スマホ少年の相棒の英霊使い ID:LaN3ErO4

まさかあそこまで蹂躙するとは…

 

343:シンカリオンの保線作業員兼オレンジ6号 ID:ToQ6BuIldeR

いや~、俺としては満足だよ。かっこよかったなキングライナー

 

344:悪魔高校のバキ刃牙 ID:Dxd5r5rmAcHo

>>343コイツまさかただキングライナー見たかっただけなんじゃないだろうな

 

345:ロズワール家の修行僧 ID:OvArOGg1

まーまー、終わり良ければ何とやら、ですよ

 

346:米花町のスパイダーマッ ID:Ito2kaIAraI

で、この後イッチはどうするんだ?

 

347:マッドな雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

取り敢えず二日後の実家のガレージに帰ります。

 

348:世界を旅する飛行タイプ使い ID:16aMaGagAIBo

なぜに二日後

 

349:マッドな雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

いやいや、そのぐらい待たないと逆に怪しいでしょ。他国からの侵略あったんだから

 

350:スマホ少年の相棒の英霊使い ID:LaN3ErO4

…それもそうだ

 

351:音速のトレーナー ID:O21saMaN

たし蟹

 

352:転生者の相談役 ID:CalLSensEi01

>>291これ反証されたな

 

353:世界を旅する飛行タイプ使い ID:16aMaGagAIBo

マジかよ…

 

354:転生者ハンター逢魔時王 ID:rA1danOo

ただ一つ懸念事項があるならば、だ

 

355:転生者の相談役 ID:CalLSensEi01

ん?

 

356:音速のトレーナー ID:O21saMaN

どしたのオーマニキ

 

357:転生者ハンター逢魔時王 ID:rA1danOo

イッチ。貴様変身前に顔見られてなかったか?

 

358:マッドな雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

 

 

359:悪魔高校のバキ刃牙 ID:Dxd5r5rmAcHo

あ(察し)

 

360:スマホ少年の相棒の英霊使い ID:LaN3ErO4

…えっと、一応聞きたいんだけど………

 

361:マッドな雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

やっちまったあああああ!!!!!!!

 

362:音速のトレーナー ID:O21saMaN

>>361やっぱりかああああ!!!!

 

363:スマホ少年の相棒の英霊使い ID:LaN3ErO4

なァにやってんだミカあああああああ!!!!

 

364:転生者の相談役 ID:CalLSensEi01

それはだめだカチ(銃声×2)

 

365:米花町のスパイダーマッ ID:Ito2kaIAraI

キーボウノーハナー

 

366:ロズワール家の修行僧 ID:OvArOGg1

>>363 >>364>>365現実逃避してる場合じゃねぇ!

 

367:世界を旅する飛行タイプ使い ID:16aMaGagAIBo

>>366おい修行僧ニキも敬語外れて素出てるぞー

 

368:音速のトレーナー ID:O21saMaN

これは最後の最後でやらかしたな

 

369:マッドな雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

入る前に仮面オーロラカーテンに入れたのが仇になったか…

 

370:転生者ハンター逢魔時王 ID:rA1danOo

…目撃者が少ないのがせめてもの救い、か………

 

371:転生者の相談役 ID:CalLSensEi01

………それが案外そうでもなさそうですよ

 

372:米花町のスパイダーマッ ID:Ito2kaIAraI

ゑ?

 

373:悪魔高校のバキ刃牙 ID:Dxd5r5rmAcHo

今度はどした相談ニキ

 

374:転生者ハンター逢魔時王 ID:rA1danOo

………おいまさか

 

375:転生者の相談役 ID:CalLSensEi01

多分そのまさかです

 

376:スマホ少年の相棒の英霊使い ID:LaN3ErO4

あ、察した

 

377:転生者の相談役 ID:CalLSensEi01

イッチの変身見たの主人公の妹です!!!

 

378:悪魔高校のバキ刃牙 ID:Dxd5r5rmAcHo

ゑゑゑゑゑ!!!???

 

379:隙間の悪転者狩り ID:39mAOa82luTe1Do

顔出したらなんかすっごく話進んでるんだけど、貴方がいながら何が起きたの?

 

380:転生者ハンター逢魔時王 ID:rA1danOo

こんな時に限ってなぜお前が来る

 

381:シンカリオンの保線作業員兼オレンジ6号 ID:ToQ6BuIldeR

だが、これはもう転生者の宿命だ

 

382:転生者の相談役 ID:CalLSensEi01

たしかに、考えたらそこまで問題では……………いや十分問題だったわ

 

383:スマホ少年の相棒の英霊使い ID:LaN3ErO4

主人公兄妹が普通の家庭だったら問題ではないが

 

384転生者の相談役 ID:CalLSensEi01

ところがどっこい醤油漬けなんだよなぁ…

 

385:世界を旅する飛行タイプ使い ID:16aMaGagAIBo

…まぁ、成り行きに任せる他あるまい

 

386:ロズワール家の修行僧 ID:OvArOGg1

ちょうどイッチさんは主人公と入れ替わりですし

 

387:米花町のスパイダーマッ ID:Ito2kaIAraI

あ、修行僧ニキ元に戻った。

 

388:シンカリオンの保線作業員兼オレンジ6号 ID:ToQ6BuIldeR

………取り敢えず俺保線作業あるから抜ける!

 

389:マッドな雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

 

390:米花町のスパイダーマッ ID:Ito2kaIAraI

俺も事件が!すまん!!

 

391:マッドな雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

ちょ

 

392:悪魔高校のバキ刃牙 ID:Dxd5r5rmAcHo

俺も宿題が

 

393:ロズワール家の修行僧 ID:OvArOGg1

私も仕事が

 

394:世界を旅する飛行タイプ使い ID:16aMaGagAIBo

俺も物資調達が

 

395:スマホ少年の相棒の英霊使い ID:LaN3ErO4

俺も冬夜が呼んでるから

 

396:転生者の相談役 ID:CalLSensEi01

私は一週間の食事の買い物に

 

397:転生者ハンター逢魔時王 ID:rA1danOo

我も悪徳転生者の反応が来た!すまんが抜ける!

 

398:隙間の悪転者狩り ID:39mAOa82luTe1Do

それじゃあ私も

 

399:音速のトレーナー ID:O21saMaN

俺も放課後のトレーニングが

 

400:マッドな雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

この人でなし!!!

 

 

 

――現実転移(ログアウト)中…――

 

 



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入学編
スレNo.4


連載決定しますたわーい()
てか日間ランキング最高14位ってマジかよ…
あとpromiseかっこ良すぎる………Da-iCE有能


 

1001:マッドな元雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

スレ立てて三年…長かったような短かったような

 

1002:米花町のスパイダーマッ ID:Ito2kaIAraI

イッチも高校を卒業して結構良いとこの経済大学に入学も決まったのか

 

1003:シンカリオンの保線作業員兼オレンジ6号 ID:ToQ6BuIldeR

時間の流れが違うと言えど、感慨深いな

 

1004:音速のトレーナー ID:O21saMaN

兄の先輩として相談に乗ったりもしたっけな

 

1005:マッドな元雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

>>1004その節はお世話になりました

 

1006:スマホ少年の相棒の英霊使い ID:LaN3ErO4

沖縄のミッションの後、アメリカで殺されかけた女の子拾ってなんやかんやあって義理の妹になったって言われた時はビビったよな

 

1007:世界を旅する飛行タイプ使い ID:16aMaGagAIBo

俺たちより面倒事に絡まれてると思うよマジで

 

1008:転生者の相談役 ID:CalLSensEi01

ホントですよ

 

1009:転生者ハンター逢魔時王 ID:rA1danOo

お前にハードな世界で生き残りたいからと言われてわざわざ転生者狩りの合間を縫ってまで稽古をつけてやったのだ。今さら有象無象には遅れを取るまい

 

1010:悪魔高校のバキ刃牙 ID:Dxd5r5rmAcHo

よくオーマニキの訓練笑いながら受けられたな

 

1011:転生者の相談役 ID:CalLSensEi01

いやあれキツ過ぎて頭イッてただけでしょ

 

1012:マッドな元雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

取り敢えずランニング行ってきまーす

 

1013:ロズワール家の修行僧 ID:OvArOGg1

行ってらっしゃいませ

 

 

 

――現実転移(ログアウト)中…――

 

 

 

 療安堂。それがイッチこと華貫頼斗の実家だ。店主であり頼斗の父である華貫嶺平(りょうへい)が営む、喫茶店と骨董品店が一つになった珍しい店だ。珍しい物を日本全国から買い集めたり、売ったり、家電を直したりしている。近所の人からは頼斗が作るスイーツや嶺平の淹れるコーヒーが人気で、土曜日は人が並ぶこともあるそうだ。

 

 

 ある日の朝、嶺平は喫茶店のカウンターで豆を挽いていた。そこへ二階の階段を覚束ない足取りで降りてくる一人の少女が来た。

 

 

「おお、おはようリーナちゃん」

 

「むにゅ~………おはよ」

 

 

 まだ少し寝ぼけているのか、熊さん柄のピンクのパジャマを着て目を擦っている寝癖だらけの金髪に碧眼を持つ少女…華貫麗奈(りな)ことリーナは、彼や息子である頼斗とは血の繋がりが無い。というのも、彼女は例の沖縄騒ぎの後、頼斗が『色々あり過ぎたから遠い所行ってリフレッシュしたい』と言い出し、USNA(北アメリカ大陸合衆国)…北アメリカ大陸一帯を国土とする国へ旅行することとなったことがきっかけで頼斗と出会った。これが沖縄から帰って十日後の話。

 

 

 そして、行った翌日に頼斗は帰ってきたのだ。オーロラカーテンで連れてきたリーナと一緒に。これには流石の嶺平も度肝を抜かれた。そして日本のお偉いさんだという彼女の親類と話をつけ、華貫麗奈という新たな名前を持って彼らの家族となり、今では元から家族だったかのように接している。

 

 

「………ライト、どこ…?」

 

「ん?あぁ、頼斗ならランニングに行ってるよ。多分もうすぐ帰ってくるんじゃないかな?」

 

「ただいまー」

 

「噂をすればなんとやら、だ」

 

「あ、リーナ起きてたのか。おはよ」

 

「おはよ~…」

 

「取り敢えず寝癖直して顔も洗いなさい。まーた寝癖が大惨事になってるぞ」

 

「わかった…」

 

 

 とてとてと、洗面所に向かうリーナを見送り、頼斗と嶺平は顔を見合わせて苦笑いした。

 

 

 既にリーナは去年まで頼斗が通っていた高校…国立魔法科大学附属第一高校、通称『一高』への入学、それも次席での入学が決まっている。二年と少し通った中学の卒業式も終わり、今は家で頼斗から高校の授業内容などを教わりながらのんびりしている。そのため最近の朝は若干遅めの起床だ。

 

 

「さーてと、俺も今日は出かけようかな」

 

「気をつけてな」

 

「わかってるって」

 

 

 朝食を食べ終え、軽くシャワーを浴びた頼斗は玄関に置いていた肩掛け鞄を持ち、つま先をトントンと打ちながら靴を履いて再び玄関のドアを開けて外へ歩き出した。

 

 

――仮想転移(ログイン)中…――

 

 

1014:転生者の相談役 ID:CalLSensEi01

…で、何か弁明は?

 

1015:マッドな元雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

ぐうの音も出ない…

 

1016:悪魔高校のバキ刃牙 ID:Dxd5r5rmAcHo

ショッピングに来て火災に遭遇するとか、もうお前が黒幕でよくないか?

 

1017:スマホ少年の相棒の英霊使い ID:LaN3ErO4

………南無三

 

1018:世界を旅する飛行タイプ使い ID:16aMaGagAIBo

色ナムル

 

1019:シンカリオンの保線作業員兼オレンジ6号 ID:ToQ6BuIldeR

>>1018 韓国料理食ってる場合か

 

1020:ロズワール家の修行僧 ID:OvArOGg1

で、どうします?

 

1021:マッドな元雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

火が相手なら、これですよね

 

1022:転生者の相談役 ID:CalLSensEi01

………おお、これはまたいいチョイスだな

 

1023:転生者ハンター逢魔時王 ID:rA1danOo

うむ。状況とも適応した、まさにベストマッチだ

 

1024:音速のトレーナー ID:O21saMaN

こいつも人気と殺意高いしね~

 

1025:マッドな元雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

それじゃ行ってきますわ

 

1026:転生者ハンター逢魔時王 ID:rA1danOo

三年前の失態は繰り返すなよ

 

 

 

――現実転移(ログアウト)中…――

 

 

 

「ぎゃあっ!?………な、何だ今のは!!?」

 

「………!?」

 

 

 子供を抱えた少女に魔法による炎撃を放とうとした犯人の足元に三発の黄金のエネルギー弾が撃ち込まれ、階段の一部が瓦礫となって飛び散った。

 

 

「女子供にしか本気になれないとは、哀れだな」

 

「な、なんだと!?誰だお前は!!」

 

 

 通路の影から現れたのは、ポッドが銃口の下に付いた銃…バースバスターを肩に乗せ、穴だらけのマスク…ジェイ○ンのマスクを着けた頼斗だった。

 

 

「さぁ誰だろうな。臆病なポンコツ魔法師モドキなんかには名乗りたくもないけど」

 

「………黙れ、黙れ黙れ黙れ黙れ黙れぇぇ!!」

 

「!!逃げてください!」

 

 

 少女が叫んだが、もう遅い。犯人は頼斗に銃型のCADを向けてトリガーを引き、炎の光線を繰り出した。炎は狂うことなく正確に頼斗に迫り…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 …頼斗の身体から吐き出された(・・・・・・・・・・・・・)三枚のメダルによって掻き消された。

 

「なにっ!?」

 

「ま、よく考えたら初対面の奴に名乗らないのも失礼か。改めて、だ。俺は偶然通りかかった…」

 

 

「仮面ライダーだ」

 

 

「………仮面ライダー…?何だそりゃ!!」

 

「!!」

 

 

 犯人の疑問の叫びを無視し、頼斗は腰に三つのスロットが付いたベルト…オーズドライバーを腰に着ける。すると右側にグリップ状の凹みがある円盤…オースキャナーが、左側にはメダルが入るサイズのケース…オーメダルネストが現れる。すると吐き出された三枚のメダルが右側のスロットから次々に装填された。そしてスロット…オースレイターが傾くと共に装填された恐竜の模様が刻まれた三枚の紫色のメダルが一瞬輝く。直後に待機音が鳴り始め、右側のオースキャナーがひとりでに宙に浮く。そのオースキャナーがオースレイターに当てられた瞬間、頼斗は言い放った。

 

 

「変身」

 

 

キン!

キン!

キン!

 

【プテラ!】

【トリケラ!】

【ティラノ!】

 

 

【プ・ト・ティラ~ノザウル~ス!!!】

 

 

 オースキャナーがオースレイターに装填された三枚の恐竜系コアメダル…プテラメダル、トリケラメダル、ティラノメダルを連続でスキャンする。すると三枚のメダルの紋様…三つのオーラングサークルが一つになり、頼斗の胸に刻み込まれた。そして頼斗は白と紫を基調とした、両肩の黄色いトゲ…ワインドスティンガーと頭部の翼竜状の装飾…プテラヘッドが特徴的な『仮面ライダーオーズ:プトティラコンボ』へと変身した。

 

 

「ふんっ!!」

 

 

 頼斗が地面に手を突き刺すと、その罅から紫の光が漏れる。そしてがっしりと何かを掴み、根菜を収穫するように引き抜いた。

 

 

 恐竜の頭部のような装飾が特徴的な斧型武器…メダガブリューだ。更に先程まで使っていたバースバスターから一枚の銀のメダル…セルメダルをメダガブリューに装填し、グリップを掴んで押し上げた。

 

 

 

【ゴックン!】

 

【プ・ト・ティラ~ノヒッサ~ツ!!!】

 

 そのまま下のグリップを折り曲げ、まるでバズーカのようにして犯人に構えると、どんどん紫色のエネルギーが銃口となった部分に蓄積される。

 

 

「………ち、ちくしょおおぉぉ!!!」

 

 

 目にした者に本能的な畏れを与えると言われるメダガブリューを前にしても、犯人は戦意を失わなかった。その畏れより、自分を見下す敵を許さないという怒りが勝った結果だ。

 

 

 そして犯人はCADから再び熱線を放つ。だが結果は最初から見えていた。

 

 

 トリガーを引いて放たれた紫のエネルギー砲…必殺技である『ストレインドゥーム』によって熱線は吹き飛ばされ、今度は犯人の足場ごと階段を抉り取った。

 

 

「うわああぁあぁ!!!?」

 

 

 犯人はゴロゴロと階段を転げ落ち、うつ伏せに倒れた。が、打ち身程度で済んだのか、ヨロヨロと起き上がる。

 

 

 が、それは完全な愚策だった。

 

 

キン!

キン!

キン!

 

 

【スキャニングチャージ!!】

 

 

「ふっ!!」

 

 

 両肩のワインドスティンガーで犯人を拘束し、肥大化させた頭部のプテラヘッドの翼を大きくはためかせる。すると大量の冷気がワインドスティンガーを伝うように飛ばされ、犯人を氷の中に閉じ込めた。

 

 

「オオオオオ………!!」

 

 

 そのまま頼斗はプテラヘッドの翼を羽ばたかせて六メートル程空へ浮かんだ。そこからグルグルと前回りで回転し始める。最初はゆっくりだが、徐々に勢いがついて回転も車輪のように速くなっていく。更に太ももを守る鎧…テイルディバイダーを変形させて太く力強い尻尾に変え、それをピンと伸ばした。その姿はさながら回転ノコギリのようである。

 

 

「ヴぉりゃあああぁぁあぁ!!!!」

 

 

 高速で回転しながら頼斗は尻尾を氷の塊に叩きつけた。そして犯人はバキバキと砕ける氷から解放され、そのまま地面に埋め立てられた。死んではいないが、何本か歯も抜けてピクピクと痙攣している。

 

 

「………手間かけさせやがって………ッ!!」

 

 

 犯人が戦闘不能になったのを確認した頼斗は、次の瞬間自分に向けられた敵意に反応してメダガブリューを構えた。そこにいたのは、自分に銀色の銃型CADを構える青年だった。

 

 

「(………ん?この展開、どこかで…)」

 

「待ってくださいお兄様!この方は味方です!」

 

 

 と、少女が仲裁に入ってきた。お兄様、ということはあの青年と兄妹なのだろうか。

 

 

「深雪…?………!」

 

「え………?」

 

 

 と、頼斗はクルリと方向転換して、とある物に向かって歩き始めた。そこにあったのは…

 

 

「…自販機………?」

 

 

 何やら自販機らしき物だった。おかしな所と言えば、左右下部に円盤が付いている程度だろう。

 

 

「ほい」

 

 

 そこにセルメダルをチャリンと入れ、中央の大きなボタンを押した時、異変が発生した。

 

 

「なっ!?」

 

「えっ!?」

 

 

 円盤が合体してタイヤになり、一瞬で自販機がバイクに変形した。頼斗はそのまま自販機バイクに跨がり、エンジンを吹かして急発進した。

 

 

「待て!!」

 

 

 青年の静止を無視し、バイクは建物内の通路をひたすら走る。そしてある通路を左に曲がった時、青年はチャンスを確信した。

 

 

「(その先は行き止まりだ。逃走は不可能)」

 

 

 そして通路を曲がった時、青年は目を疑った。

 

 

「………何…!?」

 

 

 バイクどころか、頼斗の姿すらもその場から消えていた。まるで瞬間移動でもしたように。

 

 

「………仮面ライダー…どこへ消えたんだ」

 

 

 青年…司波達也は物惜しそうに呟いた。

 

 

――仮想転移(ログイン)中…――

 

 

1027:マッドな元雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

危ねぇ……オーロラカーテン無かったら詰んでた

 

1028:悪魔高校のバキ刃牙 ID:Dxd5r5rmAcHo

そんな苦戦したのか?

 

1029:マッドな元雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

いや、犯人自体はプトティラコンボで楽勝だったんすけども途中で助けた女の子のお兄さんが出てきてめんどくさいことになったんですよ。その人がまー速い速い

 

1030:音速のトレーナー ID:O21saMaN

で、オーロラカーテンで逃げたと

 

1031:転生者の相談役 ID:CalLSensEi01

さすがにそれなら追いつけないでしょうしね

 

1032:ロズワール家の修行僧 ID:OvArOGg1

何はともあれ、お疲れ様です

 

1033:スマホ少年の相棒の英霊使い ID:LaN3ErO4

オツカーレ

 

1034:世界を旅する飛行タイプ使い ID:16aMaGagAIBo

カツカーレー

 

1035:米花町のスパイダーマッ ID:Ito2kaIAraI

>>1034今ワイルドエリアか?

 

1036:世界を旅する飛行タイプ使い ID:16aMaGagAIBo

>>1035はい。今エモンガがほっぺ膨らませてカレー頬張ってます。あー癒し

 

1037:悪魔高校のバキ刃牙 ID:Dxd5r5rmAcHo

俺の癒しはプロテインだ

 

1038:転生者の相談役 ID:CalLSensEi01

筋肉談議は後でしてくださいよ

 

1039:マッドな元雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

にしても、そのお兄さんどっかで見たことあるような、無いような………

 

1040:シンカリオンの保線作業員兼オレンジ6号 ID:ToQ6BuIldeR

記憶にないのか?

 

1041:マッドな元雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

う~ん…すみません。思い出せません

 

1042:ロズワール家の修行僧 ID:OvArOGg1

まぁ、ただすれ違っただけかもしれませんしね

 

1043:転生者の相談役 ID:CalLSensEi01

………

 

1044:スマホ少年の相棒の英霊使い ID:LaN3ErO4

どしたの相談ニキ

 

1045:転生者の相談役 ID:CalLSensEi01

いえ。今日はもう寝ようかなとボーっとしてて

 

1046:マッドな元雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

俺も晩飯まで寝ますわ

 

1047:音速のトレーナー ID:O21saMaN

オヤスミー

 

1048:米花町のスパイダーマッ ID:Ito2kaIAraI

俺も寝るか…

 

1049:ロズワール家の修行僧 ID:OvArOGg1

私も仕事あるので抜けます

 

1050:スマホ少年の相棒の英霊使い ID:LaN3ErO4

おーつーCO2

 

 

 

――現実転移(ログアウト)中…――

 



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スレNo.5

人気が一気に消火された…( TДT)


1051:マッドな元雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

平和だ…平和って良いですね………

 

1052:転生者の相談役 ID:CalLSensEi01

でしょ?

 

1053:世界を旅する飛行タイプ使い ID:16aMaGagAIBo

ここ数年間、イッチは色々あったからな

 

1054:悪魔高校のバキ刃牙 ID:Dxd5r5rmAcHo

ここまで激動の数年を送ったやつもそういないぞ

 

1055:ロズワール家の修行僧 ID:OvArOGg1

そうですねぇ…スバル君は同じ事件を何度も繰り返してますから

 

1056:米花町のスパイダーマッ ID:Ito2kaIAraI

トラウマを掘り起こしてやるな

 

1057:ロリ女神ファミリアの三刀流 ID:2GirIhA106O106

ここが噂のヤバいライダーのスレか?

 

1058:デトアラのスタンド使い ID:OrA6dArasH

どうやらその様だな

 

1059:音速のトレーナー ID:O21saMaN

イッチの話、他の転生者の間でも話題のようだな

 

1060:悪魔高校のバキ刃牙 ID:Dxd5r5rmAcHo

しかしまた戦闘力高そうな奴らが来たな

 

1061:世界を旅する飛行タイプ使い ID:16aMaGagAIBo

三刀流にスタンド…自己紹介してくれないか?

 

1062:ロリ女神ファミリアの三刀流 ID:2GirIhA106O106

申し遅れた。ロリ女神ファミリアの三刀流こと、ゾーロ・リューマだ。愛刀は初代鬼鐵、閻魔、秋水だな。レベルは5。武装色に関してはかなり強いと自負している。

 

1063:デトアラのスタンド使い ID:OrA6dArasH

同じく新参、デトアラのスタンド使いこと条之内城護。愛称はジョジョ。最近マイブームのスタンドはエンペラーとセッ○ス・ピストルズのコンボだ

 

1064:シンカリオンの保線作業員兼オレンジ6号 ID:ToQ6BuIldeR

さすがに○にしないとまずいか。文字的に

 

1065:転生者ハンター逢魔時王 ID:rA1danOo

ま、悪意が無いなら取っても良いだろうが

 

1066:デトアラのスタンド使い ID:OrA6dArasH

そんじゃあセックス・ピストルズ

 

1067:米花町のスパイダーマッ ID:Ito2kaIAraI

>>1066コイツやりやがった

 

1068:ロズワール家の修行僧 ID:OvArOGg1

まま、落ち着きましょ?

 

1069:音速のトレーナー ID:O21saMaN

しっかし、一段とスレが賑やかになったな

 

1070:マッドな元雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

すみません。ちょっと野暮用できたので抜けます

 

1071:スマホ少年の相棒の英霊使い ID:LaN3ErO4

まーた面倒事か?

 

1072:マッドな元雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

………

 

1073:世界を旅する飛行タイプ使い ID:16aMaGagAIBo

無言止めろ!!

 

 

 

――現実転移(ログアウト)中…――

 

 

「リーナ…?学校は………もう放課後か」

 

 

 晩御飯の仕込みをしていた頼斗はウォ○の待機音が着信音になっているビルドフォンを取り、応答のボタンを押して耳に当てた。

 

 

「どしたのリーナ」

 

『ライト?急だけど今日迎えに来てくれない?』

 

「迎えぇ?道忘れたわけじゃないでしょ?」

 

『面倒な連中に絡まれてるのよ!』

 

「………も~、わかったよ。ちょっと待ってて。今いるとこって一高だよね?すぐ行く」

 

 

 と通話を切った頼斗は、父である嶺平に晩御飯のカレーを任せガレージから一台の白いバイク…ライドマッハーのエンジンを吹かして一ヶ月ぶりの一高へと向かった。

 

 

 

 

      ⚪⚫⚪⚫⚪⚫⚪⚫

 

 

「大体、貴方たちに深雪さんとお兄さんを引き裂く権利があるんですか!」

 

「一科生には一科生の話があるんだ!二科生(ウィード)が口を挟むな!」

 

「………なんでこうなったのかしら」

 

 

 電話を切って三分は経ったが、未だに彼女の高校での友人…レオ、エリカ、美月VS一科生組の口論は続いていた。発端は彼女や今年の首席入学者である深雪が二科生である友人…深雪の場合は兄である達也と帰ろうとしたのを一科生の連中が止めた、というものだ。

 

 

 と、一世紀近く前の暴走族のようなクラクションが正門から見て右方向から聞こえてきた。

 

 

「あ!おーいライトー!」

 

 

 リーナが手を振っているのはバイク…ライドマッハーに乗っている、ヘルメットを被った人物…頼斗だ。正門前…厳密にはガードレール越しにライドマッハーを止めると、ヘルメットのバイザーを右手親指で押し上げた。

 

 

「何してんのリーナ。晩飯作ってたとこなのに」

 

「え!?晩御飯無いの!?」

 

「いや父さんに任せてるから。どういう状況……なのかもまぁ、大体分かったけど」

 

 

 そう言って頼斗がぐるりと周囲をみまわすと、一科生の一人が話しかけてきた。というか叫んできた。

 

 

「誰だお前は!いきなり現れて何の真似だ!?」

 

「何の真似だって…義妹から困ってるってさっき電話が来たんだよ。早く乗って。今日はリーナが大好きなカツカレーだぞ」

 

「ホント!?やった!!」

 

 

 ガードレールを飛び越えてリーナがバイクの後部…俗に言うタンデムで乗り込むと、頼斗はライドマッハーのエンジンを吹かして発進しようとした。だが、ここで予想外の事態が起きる。

 

 

「俺たちを無視するなああぁ!!!」

 

 

 先程の一科生がいきなり頼斗に向かって腕輪型のCADを向けて魔法を撃とうとした。本来学校の敷地外であるここで使えば指導待ったなしだが、その必要はなかった。

 

 

「リーナ!」

 

「はっ!」

 

「ぅわっ!?」

 

 

 頼斗がライドマッハーに乗ったまま屈むと、リーナが待ってましたと言わんばかりに拳銃型のCADのトリガーを引く。そして想子の塊が一科生の構築していた魔法式を撃ち抜いた。

 

 

「これって…」

 

「『術式破壊(グラム・デモリッション)』…!?」

 

「………正気か?学校の敷地内ならまだしも、完全に敷地外のここで魔法を使うのは法律で禁止されているはずだぞ」

 

「黙れ!部外者が口出しするな!!!」

 

 

 すると、今度は先程から二科生組に噛みついていた一科生が頼斗に拳銃型CADを向けた。

 

 

「リーナ降りろ!!」

 

「ひゃっ!!?」

 

 

 とっさに頼斗がリーナを抱えて飛び降りると、直後にライドマッハーが大きく上に吹き飛んだ。ライドマッハーはそのまま地面に激突し、ガシャリと嫌な音を立てた。

 

 

 その様子を見た頼斗はリーナを立たせて、腰からバイクの前面のような武器…ゼンリンシューターを抜いてダラリと脱力した。ヘルメットのせいで見えないが、相当怒っている。

 

 

「……部外者だのなんだのの暴言とかなら、まだよかったんだけどね…仮に今のでウチのリーナが怪我してたらどう責任取るつもりだったんだ?」

 

「え、いや、それは………」

 

 

 ライドマッハーを飛ばした男子生徒はオロオロとし始めた。まさか本当に吹っ飛ぶとは思ってなかったのだろう。

 

 

 と、ここで更に面倒な事態に発展した。

 

 

「止めなさい!自衛目的や緊急時以外での魔法攻撃は校則違反以前に犯罪ですよ!………って!?なんでバイクがふっとんでるの!!?」

 

「風紀委員長の渡辺摩利だ。君達1-Aと1-Eの生徒だな?事情を聞くのでついてきなさ…は?」

 

 

 正門から制止を促した二人の女子生徒は、道路にひっくり返されたライドマッハーを見て唖然としていた。それをやった一科生は完全に顔から血が抜けている。

 

 

 すると、なぜか頼斗はヘルメットを取って女子生徒の方に歩き出した。

 

 

「…さ~え~ぐ~さ~………?」

 

「……え!?え!!?ちょ、華貫先輩!?なんでここにいるんですか!?」

 

「お前前に教えてやった時に『この学校の一科生二科生の差別をどうにかしてやる!』とか言った結果がこのザマってどういうことだゴラアアァァ!!!」

 

「びゃああぁぁあぁ!!!???」

 

「真由美ーーー!!!!?」

 

「テメェもだよ渡辺えぇぇ!!!」

 

「ぐふうぅぅーーー!!??」

 

 

 頼斗は突然来た女子生徒…七草真由美にアイアンクローを決めながら自分ごとぶんまわし、もう一人の女子生徒…渡辺摩利にハンマー投げの要領で投げつけた。

 

 

 

      ⚪⚫⚪⚫⚪⚫⚪⚫

 

 

 

「お前ら二人に十文字も居ながらまだ一科二科の間がこのザマってどういうことだ言ってみろ!」

 

「「…す、すみません………」」

 

「すみませんで済んだらウチのリーナも危険な目に遭ってないし俺のバイクも壊れてないんだ!」

 

『………………』

 

 

 犯人である一科生たちをそっちのけで真由美と摩利をライドマッハーから出した毛布の上に正座させ、ガミガミと叱る頼斗に一同は怒りを通り越して目を疑っていた。現在の一高の、間違いなくトップである二人が完全に親にビビる子供と化している様子は一生でここだけだろう。

 

 

「…もういい。七草。バイク部借りるぞ。今回は許すが、以後こんなことがぜ・っ・た・い・に!無いようにしてくれよ?俺じゃなかったら即死とまではいかなくとも骨折ぐらいはしてた可能性が十分にあったんだからな?」

 

「はい…」

 

「まったく」

 

 

 ライドマッハーを起こして手押ししながら一高のバイク部がある部活棟へ向かう頼斗が見えなくなると、真由美と摩利はグルリとリーナたちを見た。

 

 

「……摩利。華貫先輩が帰ってこない内に終わらせるわよ」

 

「…わかっている」

 

 

 その後、頼斗が戻ってくるまでになんとか事後処理を済ませた二人であった。

 

 

 

      ⚪⚫⚪⚫⚪⚫⚪⚫

 

 

 

 後日、一高の生徒会室での昼食時にリーナは真由美に問いかけた。尚、彼女は深雪と一緒に生徒会役員となることが決まっている。

 

 

「サエグサ会長はライトと知り合いなの?」

 

「う~ん…実は華貫先輩ね、今の二年生以上の生徒の間では一科生二科生を問わず有名なの。その由来が『朝顔』って言う渾名ね」

 

「『朝顔』…?」

 

「彼が初めてアドバイスした生徒のほとんどが魔法が上手くなったーって言ってるの。事実、彼のクラスメイトになった生徒の多くが二科生から一科生に上がったりしてるのよ。それが、彼が一年生の時。二年生ぐらいになって、彼の噂が一科生にも広まってね。森崎君…この前リーナさんたちに絡んできた子みたいに二科生を嫌ってる生徒以外が興味を持って彼に教えてもらってたのよ。私や摩利、部活連会頭の十文字君もその一人」

 

「実際、彼の教えもあって魔法が上達した実感も凄かったからな。それに教えて貰う度に的確なアドバイスをくれる。ありがたい存在だった」

 

「でも、彼本人が魔法を使う時は他人が見てると異常に緊張しちゃうせいで魔法式が上手く構築できないから二科生、っていうのが彼が『朝顔』って呼ばれる理由なの」

 

「朝は美しい花を咲かせるが、日が暮れると途端に閉じてひっそりとなる…敬称と蔑称を兼ねているというわけだ」

 

「…たしかに、ライトは勉強を教えるのも上手だったわ」

 

「そういえば、華貫先輩はペーパーテストも中々良かったな」

 

「たまに生徒会のお手伝いもしてもらってたし」

 

「半ば生徒会のメンバーだったとも言えるな」

 

「へ~…ライトの話もっと聞かせてください!」

 

「いいわよ。お姉さんたちが知ってる範囲なら」

 

 

 そうしてライトの昔話が展開される中、黒一点である達也はある疑念を抱いていた。

 

 

「(………華貫頼斗………あの時の仮面ライダーと声がかなり似ていた気がするが…偶然か?)」

 

 

 三年前、沖縄の基地で聞いた彼の声を思い出していたが、三年も経っているために確信には至らない達也であった。

 

 

 

――仮想転移(ログイン)中…――

 

 

 

1074:マッドな元雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

へくしっ!

 

1075:シンカリオンの保線作業員兼オレンジ6号 ID:ToQ6BuIldeR

風邪か?

 

1076:転生者の相談役 ID:CalLSensEi01

春の時期は体調管理大変だからね~

 

1077:悪魔高校のバキ刃牙 ID:Dxd5r5rmAcHo

体を鍛えろ

 

1078:米花町のスパイダーマッ ID:Ito2kaIAraI

今筋肉勧誘せんでもいいだろ

 

1079:音速のトレーナー ID:O21saMaN

いや~新メンバーのウララ可愛ぇ………癒しだわ

 

1080:デトアラのスタンド使い ID:OrA6dArasH

『ハル』ウララ………なんか無性に腹立ってきた

 

1081:スマホ少年の相棒の英霊使い ID:LaN3ErO4

そういや原作の条太郎も駄洒落あんま好きじゃなかったな。ジョセフのやつとか

 

1082:ロズワール家の修行僧 ID:OvArOGg1

こんなとこにまで影響が…

 

1083:ロリ女神ファミリアの三刀流 ID:2GirIhA106O106

細菌などぶった斬ればいい

 

1084:悪魔高校のバキ刃牙 ID:Dxd5r5rmAcHo

細菌など殴り飛ばせばいい

 

1085:世界を旅する飛行タイプ使い ID:16aMaGagAIBo

>>1083 >>1084脳筋が二匹に増えたぞ

 

1086:デトアラのスタンド使い ID:OrA6dArasH

やれやれだぜ…

 

1087:シンカリオンの保線作業員兼オレンジ6号 ID:ToQ6BuIldeR

いやマジでやれやれだよ

 

1088:マッドな元雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

あー、カツカレーんまいんまい

 

1089:米花町のスパイダーマッ ID:Ito2kaIAraI

腹減ったな…ピザでも食うか

 

 

 

――現実転移(ログアウト)中…――

 




スレ民紹介のコーナー


ロリ女神ファミリアの三刀流:ヘスティア・ファミリア所属の剣士。初代鬼鐵、閻魔、秋水を愛用している。ベルの兄貴分として稽古をつけており、ベルは武装色が扱えるようになっている(ただし三刀流ニキの二割にも満たない程度)。夜な夜な街に赴いては悪徳冒険者や犯罪者を狩っており、その強さと行動から付けられた異名が『三牙夜鬼(さんがやき)』。尚、彼の好物は山家焼き(鰯版ハンバーグのようなもの)である。


デトアラのスタンド使い:本名は条之内 城護。主人公の士道と同級生にして友人。スタンドを用いて戦闘能力の低い士道をサポートしている。女性や精霊には優しく紳士的に接し、家事が得意。スタープラチナやクレイジー・ダイヤモンドを始めとしたスタンドを操り、時に複数のスタンドを同時展開もする。DEM社の連中には一切容赦せずスタープラチナ、ザ・ワールド、クレイジー・ダイヤモンド、ゴールド・エクスペリエンスの四体同時展開、『スタープラチナ・ザ・ワールド“クレイジー・エクスペリエンス”』を行い、最大で三十秒も時を止めて渾身のオラ無駄ドラッシュを叩き込み、圧倒する。         


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スレNo.6

どうも皆さん、日頃よりジュークの作品をお読みくださり、誠にありがとうございます。そして初めまして、ジュークの実兄です。
活動報告にあります通り、現在ジューク本人は喘息が激しくなったために入院しており、多少の会話はできますが、病室の関係で電子機器はあまり使えない状態となっています。
なので、ジュークから話の構成や流れを説明してもらってこのストーリーを作ったところ、本人から「退院まで代役してくんね?」と頼まれ、書かせて貰っております。
尚、本人は大事を取って来年一月初め頃に退院予定となっています。
弟に至らぬ点は多々あると思いますが、どうか応援の方をよろしくお願いいたします。
それと感想に対する返信ですが、本人はそれを一番の楽しみとしておりますので、私は基本しない方針となっています。本人が退院次第返信すると思ってください。

長くなりましたが、どうぞお楽しみください。


 

1090:マッドな元雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

あーミッション行きたくね~。行かないとだけど

 

1091:転生者の相談役 ID:CalLSensEi01

すっかりボケてやがる…

 

1092:世界を旅する飛行タイプ使い ID:16aMaGagAIBo

そんな時にははいプラスパワー!プ~ラス、パ~ワ~

 

1093:マッドな元雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

>>1092おクスリキメたね♪ヒャッハアアアア!!

 

1094:米花町のスパイダーマッ ID:Ito2kaIAraI

あ、復活した

 

1095:悪魔高校のバキ刃牙 ID:Dxd5r5rmAcHo

クスリで強化か………一向に構わんッッ

 

1096:スマホ少年の相棒の英霊使い ID:LaN3ErO4

>>1095大丈夫。誰もお前と生身で戦いたくないし

 

1097:ロズワール家の修行僧 ID:OvArOGg1

>>1090で、ミッションは何ですか?

 

1098:マッドな元雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

なんか石川行って怪人潰せって内容です

 

1099:シンカリオンの保線作業員兼オレンジ6号 ID:ToQ6BuIldeR

石川か。治部鍋や金沢カレーが有名だな

 

1100:ロリ女神ファミリアの三刀流 ID:2GirIhA106O106

あ~日本料理が恋しいぜ…山家焼きんまんま

 

1101:スマホ少年の相棒の英霊使い ID:LaN3ErO4

>>1100日本食食ってるじゃねーか!

 

1102:マッドな元雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

ま、次の日曜日に日帰りでパッパと行ってきますよ。オーロラカーテン使えば運賃タダだし

 

1103:米花町のスパイダーマッ ID:Ito2kaIAraI

便利だな

 

1104:デトアラのスタンド使い ID:OrA6dArasH

旅行か…久しくしてねぇな

 

1105:転生者の相談役 ID:CalLSensEi01

てか今イッチは何してんの?

 

1106:マッドな元雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

大学の講義受けてますが?

 

1107:音速のトレーナー ID:O21saMaN

そういやイッチ大学生だったな

 

1108:ロズワール家の修行僧 ID:OvArOGg1

忘れがちになりますけどね

 

1109:米花町のスパイダーマッ ID:Ito2kaIAraI

大学もなんやかんや楽しいからな

 

1110:マッドな元雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

ですね。じゃ一旦抜けます

 

1111:世界を旅する飛行タイプ使い ID:16aMaGagAIBo

Take off

 

1112:ロリ女神ファミリアの三刀流 ID:

2GirIhA106O106

KYスレは墜落して頭打てばいい

 

1113:音速のトレーナー ID:O21saMaN

ガチギレで草

 

 

 

――現実転移(ログアウト)中…――

 

 

 四月のある日の午後、嶺平が療安堂のカウンターで珈琲豆を挽いていると、乾いたベルの音と共に扉が開いた。

 

 

「ただいまー」

 

「おや?どうしたんだいリーナちゃん。入り口から入ってくるなんて珍し…あぁ、お友達かい?」

 

 

 嶺平は最初はリーナが入り口から入ってくる事を珍しがったが、後から入ってきた彼女の学友…達也、深雪、エリカ、レオ、美月を見て納得した。

 

 

「ようこそ療安堂へ。店主でリーナちゃんの義理の父親の、華貫嶺平だ。ゆっくりしてってくれ」

 

「へ~…ここって、喫茶店と骨董品店が一つになってるんですか?」

 

「ああ。息子が旅行好きでね。良かったら色々と見てってくれ」

 

 

 嶺平が珈琲豆を挽いている間、リーナ、深雪、達也以外のメンバーは療安堂の骨董品店を興味深げに見て回った。机に丁寧に並べられた様々な物の傍には値段が書かれた三角形の値札が置いてある。

 

 

「…あっ!この漫画って七十年前ぐらいに大流行した漫画ですよね!?」

 

 

 美月が注目したのは二十数冊がセットになり、透明な保護カバーで丁寧に保存された鬼滅の○の単行本だ。

 

 

「あぁ、それかい?友人が譲ってくれたんだよ。なんでも、初版本で開くのも勿体無いからって」

 

「え!?この本初版本なんですか!?はぁ~……欲しいなぁ…」

 

 

 と、エリカやレオも各々面白そうな物を見つける中、達也は箱にクッションと一緒に入れられたある勾玉型の石に目をやっていた。

 

 

「………すみません、この石は?」

 

「ん?…あぁ、それね。それは息子が川の清掃ボランティアをしてた時に拾ってきた石だよ。最初はかなり泥で汚れてたが、磨いたらご覧の通りだ。ただ、見た目は綺麗なだけの石だよ。五百円なんて逆にぼったくりなぐらいさ」

 

「…この石、買わせていただいても?」

 

 

 その発言に、嶺平は軽く目を見開いた。

 

 

「…?構わないけど、ほんとにいいのかい?多分価値なんてあまり無いだろうが」

 

「いえ、もしかしたら場合によっては五百円では到底足りない額になるかもしれません」

 

「…宝石か何かってことかい?」

 

「いえ。仮定ですが、この石は『聖遺物(レリック)』である可能性があります」

 

「レ、レリック!?」

 

「…って、何だっけ?」

 

 

 エリカの一言で、驚きに包まれた周りの雰囲気が一気に崩壊した。リーナとレオと美月は見事にずっこけている。

 

 

「簡単に言うと、現代科学では再現が極めて困難なオーパーツのことだな。キャスト・ジャミングを発生させるアンティナイトもレリックに分類される。これを見つけた、息子さんというのは?」

 

「頼斗かい?頼斗なら大学の講義が終わって……多分もうすぐ帰ってくると思うけど」

 

「ただいまー…ってあら?まだリーナ帰ってきてねーの?」

 

「…噂をすればなんとやら、だ。おーい頼斗。ちょっと店の方に来てくれ」

 

「どしたの父さ…ってあら?リーナ帰ってきてたんかい。お友達?リーナの兄ちゃんの頼斗だ。ってかこの前会ったか」

 

「あ、あの時の」

 

「お邪魔してます」

 

 

 と、レオたちは三者三様の反応だったが、最も顕著な反応をしたのは…まさかの深雪だった。

 

 

「あ…」

 

「で、どしたの?」

 

「お前が前に拾ってきたコレなんだが…彼が言うにはレリックかもしれないそうだ。お前、鉱物鑑定とか実習でやってるんだろ?」

 

「レリックぅ?………ちょっと待ってて」

 

 

 そう言って頼斗は棚の引き出しを開けて宝石の鑑定などに使いそうなルーペなどを出してきた。そして台の上に勾玉を置いてルーペで観察し始める。

 

 

「う~ん………!たしかこのパターンは…」

 

 

 突然顔を上げた頼斗は今度は本棚の前に向かい何かを探し始めた。

 

 

「………あの、すみません。どこかで」

 

「ごめん、ちょっと待ってて。……え~とたしかこの辺に………あ、多分これだ」

 

 

 そう言って取ったのは一冊の本だった。それを勾玉を乗せた台の横に置き、ペラペラとページを捲る。そしてその手はあるページで急に止まった。

 

 

「……あった!たしかこれと結構似てるパターンだよな……うん。多分レリック…かもしれない。宝石の中に高ランク魔法師が範囲系魔法を使う時に出す余剰想子と似たパターンがある。多分魔法の精密操作をアシストするタイプだね。ま、専門機関で調べないと確証はできないけど」

 

「……では、知り合いに預けても良いですか?父がちょうどFLTの重役で、これの分析にも詳しい知り合いが社にいますので」

 

「ああ、いいよ。どうせこのままじゃ埃被るだけだろうしね」

 

「ありがとうございます」

 

「どうしたしまして」

 

 

 そう言いながら道具を戻す頼斗に、再び深雪が声をかけた。

 

 

「………あの」

 

「ん?あぁごめん。どうしたの?」

 

「三年前…沖縄でお会いしませんでしたか?」

 

「沖縄?沖縄で三年前………ああ!!!」

 

 

 突然頭に電気が走った頼斗は深雪を指さしながら叫んだ。

 

 

「沖縄の空港で白い服着てた子!?」

 

「え?」

 

「で、君が…なんか荷物いっぱい持ってた子か!いやー覚えてる覚えてる。結構インパクトでかかったし。あの黒い服の人は、お母さんか何か?」

 

「…多分、そうですが」

 

「いやー、懐かしいなー、沖縄。あん時大変だったもんなー。いや懐かしいよ。てか、よく俺だってわかったね。会話してなかったと思うけど」

 

 

 深雪はまだ何か言いたげだったが、結局帰路につくまで言いきれなかった。

 

 

――仮想転移(ログイン)中…――

 

 

1114:マッドな元雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

…てな感じで、三年前のことバッチシ憶えてたみたいです

 

1115:転生者ハンター逢魔時王 ID:rA1danOo

まったく…面倒だな

 

1116:転生者の相談役 ID:CalLSensEi01

ま、過ぎたことはしょうがないよ

 

1117:スマホ少年の相棒の英霊使い ID:LaN3ErO4

で、今は石川か

 

1118:マッドな元雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

はい。ポイントの近くに来てはいるんですが

 

1119:米花町のスパイダーマッ ID:Ito2kaIAraI

怪人はいない、と

 

1120:悪魔高校のバキ刃牙 ID:Dxd5r5rmAcHo

化けてるとかはないのか?

 

1121:音速のトレーナー ID:O21saMaN

たしかオルフェノクとかロイミュードって人に化けれたよね?

 

1122:世界を旅する飛行タイプ使い ID:16aMaGagAIBo

だとしたらかなり面倒だぞ

 

1123:マッドな元雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

………いえ、見つけました。刃牙ニキの予想通り人間に化けてたオルフェノクです!

 

1124:スマホ少年の相棒の英霊使い ID:LaN3ErO4

マジかよ

 

1125:マッドな元雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

すいませんがLIVEに切り替えます!なんか女子高生三人を襲ってる!

 

1126:シンカリオンの保線作業員兼オレンジ6号 ID:ToQ6BuIldeR

気をつけろよ!

 

 

 

――現実転移(ログアウト)中…――

 

 

 

「ちょっと待ちな、オルフェノク」

 

「あぁ?なんだ人間か。邪魔だよ。死にたくないなら失せな」

 

「おあいにくさま。死ぬ気もお前を見逃すつもりもないんでね!」

 

 

 腰に何かを挿し込むスロットが付いたベルト…ファイズドライバーを着けた頼斗は旧式の携帯…ファイズフォンに『5』を三回入力し、ENTERを押して折り畳む。

 

 

【STANDING BY】

 

 

そしてファイズフォンを高く掲げて言い放った。

 

 

「変身!」

 

 

【COMPLETE】

 

 

 スロット…トランスフォルダーにファイズフォンをセットして90度倒すと、赤い管…フォトンブラッドが全身に走り、赤い光が辺りを包む。そして光が消えると、頼斗は黒を基調としたスーツに銀の追加アーマー、半円形の二つの黄色い複眼が特徴的なライダー…『仮面ライダーファイズ』に変身した。

 

 

「フ、ファイズだと!?なぜここにいる!!?」

 

「なぜだろうな。お前が知る必要は無い!!」

 

 

 仮面のようなメモリー…ミッションメモリーが付いたグリップ…ファイズエッジからフォトンブラッド製のミディアム刃を出した頼斗はそのままオルフェノクに飛びかかり、斬りつけた。

 

 

「早く逃げろ!!」

 

 

 オルフェノクを蹴り飛ばしながら襲われていた紅い制服の高校生三人に指示を出すと、高校生たちは弾かれたように頼斗の後ろに下がろうとした。

 

 

「…良いこと思いついたぜ。そらよっ!!」

 

「きゃぁっ!!?」

 

「愛梨!!」

 

「しまった!」

 

 

 オルフェノク…スパイダーオルフェノクは腕を伸ばして高校生の一人を掴んで引き寄せた。そして高校生に八方手裏剣のような武器の先端を突きつけて叫んだ。

 

 

「動くなよ?この女の命が惜しいならなぁ!?」

 

「マズイな…」

 

「オラァッ!!!」

 

「ぐぁっ!!?」

 

 

 スパイダーオルフェノクのもう一方の手から繰り出された攻撃をくらい、火花を散らしながら頼斗は転げ倒れた。

 

 

「…ファイズも人質がいればこの程度か。ビビって損したぜ。こんな女が足手まといになっただけで手も足も出なくなるんだからな」

 

「………足手まとい、ねぇ…それはどうかな?」

 

 

 頼斗がそう言った時だった。

 

 

「ぐああああ!!!?」

 

 

 突然、スパイダーオルフェノクの背中に何発もの弾丸が叩き込まれた。それによってスパイダーオルフェノクの拘束が緩む。その隙に高校生は腕を振りほどいて頼斗の後ろに走り寄った。

 

 

「…ナイスタイミングだ、『オートバジン』」

 

 

 スパイダーオルフェノクの後ろには、ホイールの盾のようなガトリング銃…バスターホイールを向けたロボット…バトルモードに変形した可変型バイクであるオートバジンがあった。

 

 

「くそ…不意打ちなんて卑怯だぞ!!」

 

「人質取ったお前が言えるか?それ」

 

「ぐぅ…かくなる上は撤退を」

 

「させねぇよ」

 

 

 そして頼斗は腕にデジタルリストウォッチ型のデバイス…ファイズアクセルを巻き付けて装着、付けられていたミッションメモリーをベルトのファイズフォンに挿し込んだ。

 

 

【COMPLETE】

 

 

 再び音声が流れて、胸を守るアーマーが展開されて内部の端子が露になる。そして電波が放たれるように黄色い複眼が発光し、赤く変色した。

 

 

 これこそが『仮面ライダーファイズ:アクセルフォーム』である。

 

 

「これで…終わらせる!」

 

 

【START UP】

 

 

 ファイズアクセルのボタンを押すと同時に、世界は減速する。否、そう錯覚させられる程に頼斗が速くなった。

 

 

 アクセルフォーム下では、ファイズアクセルのボタンを押すことで、十秒間通常の千倍の速度で動ける『アクセルモード』を使える。

 

 

 だがその十秒の制限を超えて使用すると本人は自爆して死亡、その周囲半径3キロは、劣化したフォトンブラッドによって汚染される。言うなら人型広範囲汚染爆弾フォームだ。

 

 

 しかし、頼斗ならばその危険はない。これこそ頼斗が転生時に得た特典の真価なのだ。

 

 

 そしてスパイダーオルフェノクの悲鳴すら聞こえぬ速さで次々にキックやパンチを繰り出し、頼斗は〆に入った。

 

 

「終わりだオルフェノク!」

 

 

【EXCEED CHARGE】

 

 

 脚部の筒…ファイズポインターにファイズエッジに挿し込んでいたミッションメモリーを挿してファイズフォンのENTERキーを押す。するとドリルのようなマーカー…ポインティングマーカーがオルフェノクに翳される。そして頼斗は勢いよく跳び、マーカーに蹴りを入れる。その蹴りに反応してポインティングマーカーがドリルのように叩き込まれる必殺技…『アクセルクリムゾンスマッシュ』がオルフェノクを突き抜けた。

 

【3】

【2】

【1】

【TIME OUT】

 

 

 キックが決まり、頼斗が着地するとアクセルモードは解除され、時の速さが元に戻る。

 

 

「ば、バカな………オルフェノクである俺が……があぁああぁあぁぁ!!!!!??」

 

 

【REFORMATION】

 

 

 オルフェノクは爆発し、赤色の∅と共に灰となって跡形も無く消えた。そしてファイズアクセルの音声と同時にアーマーが戻り、頼斗は最初のフォームに戻った。

 

 

「………さて、これからどうするか」

 

 

 チラリと後ろを見ると、案の定三人の高校生が茫然とこちらを見つめている。すると、その内の金髪の女子高生…先ほど『愛梨』と呼ばれていた少女が口を開いた。

 

 

「………貴方は…?」

 

「………ファイズ。仮面ライダー、ファイズ」

 

「…仮面、ライダー………?」

 

「それ以上でも以下でもない。オートバジン!」

 

 

 頼斗の呼びかけに反応し、オートバジンは瞬時にビークルモードに変形し、自動走行してきた。頼斗はヒラリとそれに飛び乗り、ハンドルに取りつけたファイズエッジのグリップを捻ってエンジンを吹かし、そのまま夜の闇に消えていった。

 

 

「………ありがとう。そして、必ずまた、お会いしてみせます…仮面ライダー」

 

 

 少女…師補十八家の一つである一色家の一人娘である一色愛梨は頬を赤くしてそう呟いた。

 

 

――仮想転移(ログイン)中…――

 

 

1127:マッドな元雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

いや~、事前にオートバジン回り込ませておいて正解でしたよ

 

1128:転生者ハンター逢魔時王 ID:rA1danOo

祝え!!人々の夢を守りし希望の仮面ライダー、その名も仮面ライダーファイズ!完全勝利を果たした瞬間である!

 

1129:音速のトレーナー ID:O21saMaN

しかしアクセルフォーム無制限とかえげつないな

 

1130:スマホ少年の相棒の英霊使い ID:LaN3ErO4

普通ならあからさまに重すぎるデメリットを一切無視して戦えるとかイカれてるぞ

 

1131:音速のトレーナー ID:O21saMaN

俺とどっちが速いんだ?

 

1132:転生者の相談役 ID:CalLSensEi01

>>1131仮に音速ニキの最高速度がマッハ1、つまり秒速340mと仮定すると、大体それの50倍だね。340mを約0,02秒で走れるぞ。 実際は0,01972秒だけど

 

1133:悪魔高校のバキ刃牙 ID:Dxd5r5rmAcHo

>>1132歯?

 

1134:シンカリオンの保線作業員兼オレンジ6号 ID:ToQ6BuIldeR

殺せんせーの2,5倍、だと…?

 

1135:転生者ハンター逢魔時王 ID:rA1danOo

仮面ライダーの力とはそれほどなのだ。しかし、その速さ故に耐えられる時間は短く、超過すれば命の危機に晒されるのだからな

 

1136:デトアラのスタンド使い ID:OrA6dArasH

だが、それを補って余りある効果だぞ

 

1137:ロリ女神ファミリアの三刀流 ID:2GirIhA106O106

おまけにデメリットを無視できるときたもんだ

 

1138:米花町のスパイダーマッ ID:Ito2kaIAraI

そう考えると、デメリット無視という単純な効果がいかに強いか分かるな

 

1139:転生者の相談役 ID:CalLSensEi01

ヘルライジングも一挙手一投足の度に筋肉や骨が壊れては再生されるとかいうイカれたデメリットのせいで自害用フォームとか言われてますけど、普通に映画のラスボス相手にダメージ結構与えてますしね

 

1140:世界を旅する飛行タイプ使い ID:16aMaGagAIBo

たしかに…あれはマジでトラウマものだよ

 

1141:マッドな元雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

実際試したことありますけど、スペックだいぶ高いですよあれ

 

1142:ロズワール家の修行僧 ID:OvArOGg1

いや試したんですか?

 

1143:スマホ少年の相棒の英霊使い ID:LaN3ErO4

中々チャレンジャーだな

 

1144:世界を旅する飛行タイプ使い ID:16aMaGagAIBo

誰でも最初はチャレンジャーだ

 

1145:音速のトレーナー ID:O21saMaN

さすがジムチャレンジャー。重みが違うな

 

1146:シンカリオンの保線作業員兼オレンジ6号 ID:ToQ6BuIldeR

そういや、ハイパーカブトとか極アームズってデメリットあるのか?

 

1147:転生者ハンター逢魔時王 ID:rA1danOo

ああ。ハイパーカブトのハイパークロックアップなどはタイムスリップも可能だが、使い続けるとタイムパラドックスが発生して自身が消滅する可能性があるし、極アームズは使い続けるとオーバーロードインベスに変化し、ヘルヘイムの果実しか食べられなくなる。どちらも強いが、相当な危険を持っているのだ

 

1148:米花町のスパイダーマッ ID:Ito2kaIAraI

さらっとえげつないワードがポンポコ出てんのはどうなってんだ?

 

1149:ロリ女神ファミリアの三刀流 ID:2GirIhA106O106

ま、デメリットで言えば俺も最初は閻魔の扱いにゃ一苦労したよ。持ってるだけで覇気吸い上げてくるんだ。ま、今は従順だが

 

1150:デトアラのスタンド使い ID:OrA6dArasH

俺もセックス・ピストルズの扱いに注意してるし

 

1151:スマホ少年の相棒の英霊使い ID:LaN3ErO4

そういやアイツら全員それぞれに自我あったり飯食ったりするんだっけか?

 

1152:悪魔高校のバキ刃牙 ID:Dxd5r5rmAcHo

筋肉は正直且つ従順だがな

 

1153:ロズワール家の修行僧 ID:OvArOGg1

>>1152 お帰りくださいませ

 

1154:ID:ロリ女神ファミリアの三刀流 ID:2GirIhA106O106

やれやれだぜ…

 

1155:スマホ少年の相棒の英霊使い ID:LaN3ErO4

>>1154お前もだよ

 

1156:シンカリオンの保線作業員兼オレンジ6号 ID:ToQ6BuIldeR

何と言うか…カオスだな

 

1157:マッドな元雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

取り敢えずもう寝ますわ

 

1158:スマホ少年の相棒の英霊使い ID:LaN3ErO4

俺も寝るか

 

1159:転生者の相談役 ID:CalLSensEi01

オヤスミー

 

1160:世界を旅する飛行タイプ使い ID:16aMaGagAIBo

俺も…

 

 

――現実転移(ログアウト)中…――

 

 




いかがでしたか?
私としては出来る限り寄せたつもりですが、もしご指摘などあればお願いします。
次々回ぐらいで入学編終わりだと思います。
では。


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スレNo.7

前回に引き続き実兄が担当致します。
マズい、評価が少しずつ下がってる…!
怒られる………!!(迫真)


1161:マッドな元雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

高校の話聞くのって楽しいですね

 

1162:米花町のスパイダーマッ ID:Ito2kaIAraI

どうした唐突に

 

1163:マッドな元雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

最近義妹から高校の話よく聞くんですよ。仲良くやれてるみたいで安心しつつ、楽しいこととか聞くのが最近の楽しみになってまして

 

1164:世界を旅する飛行タイプ使い ID:16aMaGagAIBo

ほう

 

1165:音速のトレーナー ID:O21saMaN

妹がいるってのはそういうことだよ

 

1166:デトアラのスタンド使い ID:OrA6dArasH

ま、十香も似たような感じだしな。その気持ちはよくわかる

 

1167:シンカリオンの保線作業員兼オレンジ6号 ID:ToQ6BuIldeR

弟分はいるが、妹分がいないからイマイチだな

 

1168:音速のトレーナー ID:O21saMaN

妹は良いぞぉ!

 

1169:ロズワール家の修行僧 ID:OvArOGg1

姉妹のやりとりにほっこりすることはありますが

 

1170:悪魔高校のバキ刃牙 ID:Dxd5r5rmAcHo

妹、ねぇ…変態ッセイんとこのアーシアってのみたいなもんか?

 

1171:転生者の相談役 ID:CalLSensEi01

平和だなぁ

 

1172:スマホ少年の相棒の英霊使い ID:LaN3ErO4

妹…欲しいなぁ

 

1173:音速のトレーナー ID:O21saMaN

>>1172あげません!!!(迫真)

 

1174:スマホ少年の相棒の英霊使い ID:LaN3ErO4

>>1173YO☆YO☆YO☆(/。\)

 

1175:転生者の相談役 ID:CalLSensEi01

で、ミッション来たの?

 

1176:ロリ女神ファミリアの三刀流 ID:2GirIhA106O106

なぜそうなった?

 

1177:マッドな元雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

なぜわかったの?

 

1178:世界を旅する飛行タイプ使い ID:16aMaGagAIBo

>>1177ゑゑ!?

 

1179:悪魔高校のバキ刃牙 ID:Dxd5r5rmAcHo

マジ?

 

1180:デトアラのスタンド使い ID:OrA6dArasH

>>1175貴様、視ているなッ!?

 

1181:転生者の相談役 ID:CalLSensEi01

伊達に未来予知の特典を持ってないのだよ

 

1182:マッドな元雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

御名答、それも『グランドミッション』です

 

1183:世界を旅する飛行タイプ使い ID:16aMaGagAIBo

なにっ!?

 

1184:転生者の相談役 ID:CalLSensEi01

グランドミッション…通称『原作クラッシャー』

 

1185:シンカリオンの保線作業員兼オレンジ6号 ID:ToQ6BuIldeR

物語に大きく関与する一大ミッションだ。事前に何が起こるのか、その上で何をすべきかが事前に指示される……普段のミッションとは一線を画すものがほとんどだそうだ

 

1186:転生者の相談役 ID:CalLSensEi01

新人転生者の関門とも言えるね。時期的に考えて『ブランシュ』かな?

 

1187:マッドな元雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

そのようです。まさか母校にいて、生徒を蝕んでいたとは………ちょっと頭に来ますね

 

1188:ロズワール家の修行僧 ID:OvArOGg1

…これ我々心配不要では?

 

1189:スマホ少年の相棒の英霊使い ID:LaN3ErO4

…敵根っからの悪人だけど、今回ばかりは同情

 

1190:デトアラのスタンド使い ID:OrA6dArasH

頭に来た奴ってのァ、時々ドン引きするようなことを平然とするからな。事実俺もダチの士道がDEMのやつに撃たれた時はすぐクレイジー・ダイヤモンドで傷を治して、雑兵潰して首魁の奴を『スタープラチナ・ザ・ワールド“クレイジー・エクスペリエンス”』で時止めてひたすら制限時間まで殴る→クレイジー・ダイヤモンドで傷治す→また時止めてひたすら制限時間まで殴る→また傷治すの無限ループしたせいで十香や四糸乃たちを怯えさせちまったから、そこは反省しなきゃあな

 

1191:世界を旅する飛行タイプ使い ID:16aMaGagAIBo

>>1190鬼畜かな?

 

1192:米花町のスパイダーマッ ID:Ito2kaIAraI

イッチ。わかってると思うが

 

1193:マッドな元雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

ええ。なるべく生かします。十数人ぐらいは保証できませんが

 

1194:シンカリオンの保線作業員兼オレンジ6号 ID:ToQ6BuIldeR

ならいいが

 

 

 

――現実転移(ログアウト)中…――

 

 

「………ねぇ、ライトって明日大学休める?」

 

「どうしたんだいきなり」

 

 

 晩御飯である唐揚げを大皿から取りながら放たれたリーナの言葉に頼斗は疑問符を浮かべた。

 

 

「どうなの?」

 

「…無理だな。なんでだ?」

 

 

 嘘である。事実明日はグランドミッションの為講義をフリーにしてあるのだから。

 

 

「………実はね、明日講堂で一科二科の反対派とサエグサ会長との討論会があるんだけど、もしかしたらそこで暴動が起きるかもしれないから、応援が欲しいの」

 

「………………そんなことが、あるってのか」

 

「うん…」

 

「………華貫頼斗としては(・・・・・・・・)、無理だな」

 

「!!」

 

 

 無理、と最初に言われて少し悄気ていたリーナだが、続く頼斗の言葉でハッと顔を上げた。

 

 

「後輩の夢が進むかもしれないって大事な話だ。それに、可愛い義妹の頼みもある。実力行使は問題ねぇよ。こっちで、だがな」

 

 

 ガチャリとガンモードのドリルのような武器…ドリルクラッシャーを出しながら頼斗はリーナにウインクしてみせた。

 

 

「…ありがとう!!」

 

「…頼斗、食事中に武器を出すのは止めなさい」

 

「あ、ごめん」

 

 

 台所から出てきた嶺平に咎められ、頼斗はドリルクラッシャーをオーロラカーテンに突っ込む。

 

 

 そして翌日、運命の日の夜が明けた。

 

 

――仮想転移(ログイン)中…――

 

 

1195:マッドな元雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

てなわけで、現在一高の近くのビルの屋上から講堂を見張っております

 

1196:スマホ少年の相棒の英霊使い ID:LaN3ErO4

>>1195お巡りさんコイツです

 

1197:米花町のスパイダーマッ ID:Ito2kaIAraI

>>1196トウッ!

 

1198:マッドな元雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

>>1197誰だお前は!?

 

1199:米花町のスパイダーマッ ID:Ito2kaIAraI

犬笛に咽び泣く男、スパイダーマッ!

 

1200:シンカリオンの保線作業員兼オレンジ6号 ID:ToQ6BuIldeR

余裕か!!?

 

1201:スマホ少年の相棒の英霊使い ID:LaN3ErO4

でもただの人間相手ならぶっちゃけ余裕でしょ?

 

1202:マッドな元雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

>>1201うん

 

1203:ロリ女神ファミリアの三刀流 ID:2GirIhA106O106

だろうな…

 

1204:シンカリオンの保線作業員兼オレンジ6号 ID:ToQ6BuIldeR

あれ?てか他のスレ民は?

 

1205:転生者の相談役 ID:CalLSensEi01

悪魔高校のバキ刃牙とデトアラのスタンド使い→授業中

世界を旅する飛行タイプ使い→なんかのポケモンバトルの大会中

音速のトレーナー→放課後のトレーニング中

ロズワール家の修行僧→執事としてのお仕事中

転生者ハンター逢魔時王及び隙間の悪転者狩り→悪徳転生者が巣くう場所見つけた言うてバイキングしに行った

 

1206:スマホ少年の相棒の英霊使い ID:LaN3ErO4

最後とんでもないことしてんじゃん

 

1207:米花町のスパイダーマッ ID:Ito2kaIAraI

あの二人はそれが日常茶飯事だ。理解しろ

 

1208:マッドな元雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

ん?

 

1209:シンカリオンの保線作業員兼オレンジ6号 ID:ToQ6BuIldeR

どうした?

 

1210:マッドな元雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

なんか軍用トラック的なトラックが大量に来た。多分アレの中に武装した兵士がぎっしりですね。一応ここからLIVEに切り替えます

 

1211:スマホ少年の相棒の英霊使い ID:LaN3ErO4

中々多くないか?………っておい!?

 

1212:マッドな元雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

は!?

 

1213:米花町のスパイダーマッ ID:Ito2kaIAraI

いきなりRPG(ロケットランチャー)は聞いてねぇ!

 

1214:シンカリオンの保線作業員兼オレンジ6号 ID:ToQ6BuIldeR

校舎の角に命中したが…人的被害は無さそうだな

 

1215:マッドな元雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

行ってきます!!アイツら講堂に向かってる!

 

 

 

――現実転移(ログアウト)中…――

 

 

「死ね!」

 

「ほのか!!」

 

「逃げて!」

 

 

 ナイフを持って迫るテロリストに、ほのか……光井ほのかは恐怖のあまり動けなかった。友人で幼なじみの少女…北山雫と最近仲が良くなった赤髪の少女…エイミィの声も届かない。そしてほのかとテロリストの距離が4メートル程になった時、突如六発の弾丸が二人を隔てる線になるように撃ち込まれた。

 

 

「うぉっ!!?」

 

「きゃっ!?………え…?」

 

 

 恐る恐るほのかが顔を上げると、ラッパ銃のような武器をテロリストに向け、白狐の面を着けた男が二人の視線の先にいた。腰には回転式のハンドルが付いた装置が着けられている。

 

 

「……あれって…!」

 

「まったく…面倒ったらありゃしないな」

 

 

【HAZARD-ON!!!】

 

【ラビット!】

【タンク!】

 

【SUPER-BESTMATCH!!】

 

 

 

【ガタガタゴットンズッタンズタン!!ガタガタゴットンズッタンズタン!!】

 

 

 男…頼斗はメーター…フォースライドメーター付きの赤い装置…ハザードトリガーのスイッチ…BLDハザードスイッチを押して、腰のベルト…ビルドドライバーの穴…BLDライドポートに挿し込み、赤と青のボトル…ラビットフルボトルとタンクフルボトルを装填してハンドル…ボルテックレバーを回転させると、やけにうるさい音と共に真っ黒な金型…ハザードライドビルダーが頼斗の前後に展開された。

 

 

【ARE YOU READY!?】

 

 

 ドライバーの問いに頼斗は脱力しつつ小さく、それでいてはっきりと答えた。

 

 

「変身」

 

 

【UNCONTROL SWITCH!!BLACK HAZARD!!ヤベーイ!】

 

 ドガン、と轟音を立てて頼斗はハザードライドビルダーに押し潰された。そしてレンジが鳴る音と共にハザードライドビルダーが間から黒い煤のような煙を吐きながらゆっくりと展開されてベルトに格納される。

 

 

 そして現れたのは、戦車を模した青い右の複眼と兎を模した赤い左の複眼以外が鈍く輝く果てしない黒に染まった戦士だった。

 

 

 暴走ライダーの中でも有名な、『仮面ライダービルド:ラビットタンクハザードフォーム』に変身した頼斗はゆっくりとテロリストたちを睨み付ける。

 

 

「……う、撃て!撃てぇぇ!!」

 

 

 テロリストの狂気の叫びと同時に数えるのも嫌になる数の弾が頼斗に襲いかかるが、その全てが虚しく弾かれる。寧ろ跳弾で苦しむ連中が出たぐらいだ。

 

 

「…これ以上待つのも無駄だな。終わらせよう」

 

 

【MAX!!HAZARD-ON!!!】

【ガタガタゴットンズッタンズタン!!ガタガタゴットンズッタンズタン!!】

 

【READY GO!!!】

 

【OVERFLOW!!!!!】

 

【ヤベーイ!!!!!】

 

 

 BLDハザードスイッチを再度押してボルテックレバーを激しく回した頼斗は四つん這いになって獣のように力を込める。そしてまるで兎のように目にも止まらぬ速さで弾丸を躱しながら縦横無尽に跳び、手に持ったドリルクラッシャーでテロリストたちを斬り裂いた。 

 

 

 そして血に濡れたドリルクラッシャーをダラリと持ちながら残る複数名のテロリストの方をゆっくりと振り向く。その姿はさながら獲物を捕捉した猛獣そのものだ。

 

 

「ヒッ…!?」

 

「た、助けてくれ!俺たちただ一様……司一ってやつに命令されただけで」

 

 

 テロリストたちは命乞いを始めたが、当の頼斗は聞く耳も持たなかった。

 

 

【ガタガタゴットンズッタンズタン!!ガタガタゴットンズッタンズタン!!】

 

【READY GO!!!】

 

「い、嫌だあああぁぁあぁあああ!!!」

 

【HAZARD FINISH!!!!!!!】

 

 

 最後の叫びも虚しく、頼斗の必殺キックを喰らったテロリストは他のテロリストを巻き込んで遠くに吹き飛んでいった。後に残ったのは頼斗と被害者のほのか、雫、エイミィの四人だけである。

 

 

「……………ここは彼らに任せよう。俺は、俺のするべきことを…」

 

「…あ!あの!」

 

「ん?」

 

 

 頼斗が振り向いた先には赤毛の少女…エイミィがこちらを何やら確信めいた顔で見ていた。

 

 

「三年前の沖縄の人ですよね?あの時はドラゴンみたいな格好だったけど…」

 

「………!」

 

 

 その時頼斗はハッと思い出した。彼女は三年前沖縄の大亜連合侵略時にグレートクローズに変身して守った少女だったのだ。たしかに、言われてみれば面影が残っている。

 

 

「あの時は、ありがとうございました!!」

 

「………そうか」

 

 

【BUILD CHANGE!!】

 

 

 おかしな形状のスマホ…ビルドフォンに黄色のボトル…ライオンフルボトルを装填して地面に放ると、ビルドフォンは瞬時にバイク…マシンビルダーに変形した。

 

 

「…じゃあな。俺にはまだ任務がある」

 

 

 それだけ言い残し、頼斗はマシンビルダーを走らせて一高を後にした。

 

 

――仮想転移(ログイン)中…――

 

 

1216:マッドな元雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

取り敢えず一高での任務は完了しました

 

1217:シンカリオンの保線作業員兼オレンジ6号 ID:ToQ6BuIldeR

まずは第一段階、か

 

1218:転生者の相談役 ID:CalLSensEi01

でも『一高での』任務ってことはまだあるよね?だいたい察してはいるけれど

 

1219:マッドな元雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

はい。これから奴らのアジトで一仕事です

 

1220:スマホ少年の相棒の英霊使い ID:LaN3ErO4

どうするんだ?そのままハザードで行くのか?

 

1221:マッドな元雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

…いえ。次に使うやつはもう決めてます

 

1222:米花町のスパイダーマッ ID:Ito2kaIAraI

なに?

 

1223:ロリ女神ファミリアの三刀流 ID:2GirIhA106O106

何を使うんだ?

 

1224:マッドな元雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

…すみませんが、それは事後報告でいいですか?一応映像は掲示板機能で録っておくので

 

1225:スマホ少年の相棒の英霊使い ID:LaN3ErO4

つまりそれぐらいのレベルのライダーの力で戦るってことか

 

1226:マッドな元雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

ええ

 

1227:転生者の相談役 ID:CalLSensEi01

パッと思いついたのはダークキバとかかな

 

1228:転生者の相談役 ID:CalLSensEi01

マッドローグとかもありそう

 

1229:シンカリオンの保線作業員兼オレンジ6号 ID:ToQ6BuIldeR

そこは正義っぽく剛烈疾風だろ

 

1230:米花町のスパイダーマッ ID:Ito2kaIAraI

大穴でG-4とか

 

1231:ロリ女神ファミリアの三刀流 ID:2GirIhA106O106

>>1230それはないだろ。

 

1232:マッドな元雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

どれでもない、ですね。では行ってきます。そろそろアジトのそばなので

 

1233:スマホ少年の相棒の英霊使い ID:LaN3ErO4

気をつけろよ

 

1234:米花町のスパイダーマッ ID:Ito2kaIAraI

行ってこい

 

1235:マッドな元雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

はい!

 

 

――現実転移(ログアウト)中…――

 

「…さぁ、始めようか、『ブランシュ』…!」

 

【プリミティブドラゴン!!!】

 




本人の構想では次回で入学編完結(予定)です。
そしてメリークリスマス。
ささやかながら、こんな物をご用意しました。
どうぞ。



■ ■ ■ ■
︻ ︻ ︻ ︻
︻ ︻ ︻ ︻
   
︺ ︺ ︺ ︺
︺ ︺ ︺ ︺
次回の、マッドでヤベーイやつは?






「奴らを潰さなければこの事件は終わりません」


ト!



「一高生徒として、また部活連会頭として見過ごせんからな」


!?



「変身……!」


スレNo.8  怒る原始のドラゴン


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スレNo.8

どうも、ジュークでっす!!
予定より早く喘息落ち着いたので退院しました!
いやー、兄貴にも迷惑か………んん?
なんで評価が一回下がってんのかな~?
アイツ…ゆ"る"さ"ん"!!!
そうそう、この小説を読む時のBGMは現在絶賛放送中の仮面ライダーリバイスの『liveDevil』を推奨します!
歌詞がスーパーベストマッチなので!
例:禁断の力さえも味方につけて
  君(リーナ)のために強くなる
  理不尽(原作シナリオ)に絡め取られ
  手懐けてみろ制御不能の力
  真に戦うべきものは誰?

というわけで復帰後最速(家に着いたのは昨日の午後四時ぐらい)で書き上げました!どうぞ!!


「レオ、今だ!」

 

装甲(パンツァー)ーー!!」

 

 

 一高のテロリストたちを制圧した一行。そしてテロリストの首魁の反魔法師団体『ブランシュ』を壊滅すべく、レオは達也の合図で硬化魔法を発動し、車全体を硬化してゲートを破壊した。

 

 

「車の装甲を硬化したのか」 

 

「その所為でヘロヘロだけどね」

 

「うるせぇ、平気だって………!!」

 

「?どうし………なっ!!?」

 

 

 疲れ果てたレオが外の様子を見て絶句したのを疑問に思った面々は外を見る。

 

 

 それは、まさに惨劇だった。

 

 

 兵士…おそらく、ブランシュの構成員であろう男たちは一人残らず倒れ伏し、その近くには幾つもの銃器が転がっている。地面は抉れたり謎の割れ目などが入っており、所々で蒼白い炎が燻っている。

 

 

 何より、ブランシュのアジトだろう廃工場は半壊していた。まるで何か大きな手で抉り取られたように荒々しく破壊されている。その光景は災害が通った後のようだ。

 

 

「………なんだよ、これ…」

 

「…………達也くん。ブランシュのアジトって、ここで合ってるのよね?」

 

「…ああ」

 

「……一体、何が起きたってんだ…!?」

 

「………」

 

 

 車から降りたエリカは地面に刻まれた割れ目を観察する。そして確信めいた顔で達也たちの方を向いて結論づけた。

 

 

「…間違いないわ。この割れ目、刀傷よ」

 

『!?』

 

「…ってことは、これは剣でできた痕なのか?」

 

「ええ。でも、地面にこれ程の割れ目を創れる刀なんてそうそう無いわ。名刀…でも不可能ね」

 

「………とにかく、中に入ろう。奴らの偽装工作という線も捨てきれない」

 

 

 外をエリカとレオに任せて、達也、深雪、十文字、桐原の四名は廃工場に足を踏み入れた。そして探していた人物は意外とすぐ見つかった。

 

 

 廃工場の中核辺りの部屋、壁や天井、床に血が飛び散っており、死体や銃器が幾つも散乱しているその部屋に、右腕が斬り飛ばされた眼鏡付きの優男が壁にもたれかかるように倒れている。達也はその男…ブランシュ日本支部のリーダーである司一に腹パンを入れて無理矢理起こした。

 

 

「ゲホゲホッ!!た、頼む!!殺さないで!!!私をアイツの元に連れて行かないでくれぇえ!」

 

「テメェ…!」

 

「待て。この男はもう、相応の罰を受けている。それよりも聞きたい。ここで何が起きた」

 

 

 十文字が桐原を制して司一に質問すると、一は狂った様に首を左右に振りながら早口で答えた。

 

 

「し、知らない!外で何か騒音がしたと思ったら壁が吹き飛ばされて…外から…………!!頼む!もうこの際魔法師でもいい!!牢獄でもいい!!アイツから助けてくれ!!アイツは………」

 

「アイツは、化物だ!!」

 

 

 ぜえぜえと荒く息をする一に、一同は疑念と一抹の恐怖を抱いた。事情は分からないが、下手をすれば自分たちも巻き添えになった可能性があったからだ。

 

 

「…私よりも、外の連中の方が知ってるはずだ。頼む!もう何でもいい!助けてく」

 

 

 叫びを言い終わらない内に一を魔法で気絶させた十文字は三人に次の指示を出した。

 

 

「取り敢えず、外に生存者がいないか確認して、いれば話を聞こう。ともかく、情報が足りん」

 

 

 そうして外に出て、達也たちは生存者を確認する。大半は死亡していたが、四人は息があった。その連中も、目を覚ますと狂ったように叫び、命乞いをしたが、やがてポツリポツリと当時の状況を話し始めた。

 

 

      ⚪⚫⚪⚫⚪⚫⚪⚫

 

 

 

――俺たちは、一様の指示通り魔法師や警察を返り討ちにするために構えていたんだ。そしたら…

 

 

「………もし」

 

「あぁ?何だお前」

 

 

――突然、狐の面を着けた男が来たんだ。

 

 

「ここが、『ブランシュ』のアジトなのか?」

 

「!!それがどうした!」

 

 

――俺たちは、警察の手先かと思って構えた。

 

 

「………いや、その反応だけで十分だ」

 

 

【聖剣・ソードライバー!】

 

 

――ソイツは、腰に剣が刺さった装置を着けた。

 

 

「………唐突で悪いが………」

 

 

「お前ら潰すわ」

 

【プリミティブドラゴン!!!】

 

 

――そしたら、小さな白い本を出して…

 

 

【ブレイブドラゴン!!】

 

 

【GET!!!!】

 

 

――更に小さな赤い本を挿し込んで、それを腰の装置に挿したんだ。そしたら、空から半透明の同じ白い本が落ちて来て、その後ろから骨のドラゴンが両手を広げながら現れた。そしたら、肩を鳴らしながら剣を逆手で持って…

 

 

「変身」

 

 

【烈火抜刀!!!!】

 

 

【バキッボキッボーン!】

【ガキッゴキッボーン!!】

【プ~リ~ミ~ティ~ブッ………!】

 

 

【ドラゴン!!!!!】

 

 

――何かを呟いて引き抜いたら、その骨のドラゴンに抱かれて…ちょっと瞬きしたら、骨の怪物になってたんだ。

 

 

「あぁああぁぁぁああぁあああぁ!!!!!」

 

 

【グラップ必殺読破!!!!】

 

【烈火抜刀!!!!】

 

【クラッシュ必殺斬り!!!!!!!】

 

 

『ぎゃあああぁああぁ!!!!??』

 

 

      ⚪⚫⚪⚫⚪⚫⚪⚫

 

 

「――……後は、見ての通りだ………アイツは、人間なんかじゃない。魔法師ですらない。アイツは………化物なんだ……!!」

 

「………その男性…『変身』と言ったのでは?」

 

「深雪?」

 

 

 深雪が呟いたその言葉に、テロリストは過剰な反応を示した。

 

 

「そ、そうだ!!!確かにそう言った!!!!!まさか、アレはお前らの兵器なのか!!?」

 

「………いえ。おそらくその男性は、私が………私たちがずっと探している人物です」

 

「…まさか」

 

「はい。おそらくその男性は………」

 

「仮面ライダーです」

 

 

――仮想転移(ログイン)中…――

 

 

1236:転生者の相談役 ID:CalLSensEi01

これは………

 

1237:スマホ少年の相棒の英霊使い ID:LaN3ErO4

???「エッグい!」

 

1238:マッドな元雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

………

 

1239:音速のトレーナー ID:O21saMaN

>>1238いけず!鬼!!悪魔!!!

 

1240:世界を旅する飛行タイプ使い ID:16aMaGagAIBo

もう止めて!

 

1241:ロリ女神ファミリアの三刀流 ID:2GirIhA106O106

 

>>1240HA☆NA☆SE!

 

1242:シンカリオンの保線作業員兼オレンジ6号 ID:ToQ6BuIldeR

イッチのライフは0よ!もう勝負は着いたのよ!

 

1243:悪魔高校のバキ刃牙 ID:Dxd5r5rmAcHo

…何なんだこの茶番劇

 

1244:米花町のスパイダーマッ ID:Ito2kaIAraI

さぁな

 

1245:転生者ハンター逢魔時王 ID:rA1danOo

まぁ、そういうミッションだからな。ルール上は何一つとして問題は無い

 

1246:隙間の悪転者狩り ID:39mAOa82luTe1Do

ただ、一般人からすればちょっと殺り過ぎよね、ってだけよ

 

1247:マッドな元雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

…これ俺ヤバいことしました?

 

1248:転生者ハンター逢魔時王 ID:rA1danOo

問題は無いから安心しろ

 

1249:悪魔高校のバキ刃牙 ID:Dxd5r5rmAcHo

ただし、イッチは怒らせたらマズイってわかっただけの話だ。あれだけ派手に悪事をやった連中なら文句は言えまい

 

1250:スマホ少年の相棒の英霊使い ID:LaN3ErO4

にしても、プリミティブドラゴン、かぁ…

 

1251:悪魔高校のバキ刃牙 ID:Dxd5r5rmAcHo

どんなライダーなんだ?

 

1252:音速のトレーナー ID:O21saMaN

一言で表すなら、『怪物』だな。禁書が変化して生まれたワンダーライドブックというアイテムで、使えば強制的に暴走する

 

1253:転生者の相談役 ID:CalLSensEi01

下手をすれば最初に使ったハザードフォームよりもヤベーイ暴走フォームだね。ハザードと違って最初から理性を失うから尚タチが悪い

 

1254:転生者ハンター逢魔時王 ID:rA1danOo

後に制御は可能になったが、普通ならあまり推奨はできないフォームだ。イッチなら問題はないが

 

1255:ロリ女神ファミリアの三刀流 ID:2GirIhA106O106

 

…にしては、まるで暴走してるかのような暴れようだったけどな

 

1256:デトアラのスタンド使い ID:OrA6dArasH

ああ。まさか必殺技で相手を骨の手で掴んで壁と一緒に抉り取って投げ飛ばすとは…

 

1257:世界を旅する飛行タイプ使い ID:16aMaGagAIBo

ボスの部屋では竜巻みたいに荒れてたからな

 

1258:音速のトレーナー ID:O21saMaN

…敵の死に方がスバル君を彷彿とさせますね

 

1259:マッドな元雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

…まぁ何にせよ、ミッションは完了しました

 

1260:米花町のスパイダーマッ ID:Ito2kaIAraI

しかし、おかしな話だな。魔法師を嫌う集団が魔法師を使うとは

 

1261:ロリ女神ファミリアの三刀流 ID:2GirIhA106O106

駒扱いってことじゃないのか?

 

1262:世界を旅する飛行タイプ使い ID:16aMaGagAIBo

そういうカルト集団は基本駒だとしてもソイツらを使うことすら極端に嫌がるものだが

 

1263:マッドな元雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

……よし、完成

 

1264:スマホ少年の相棒の英霊使い ID:LaN3ErO4

ん?

 

1265:悪魔高校のバキ刃牙 ID:Dxd5r5rmAcHo

どうした?

 

1266:マッドな元雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

いえ、なんでも。では一旦失礼します

 

1267:デトアラのスタンド使い ID:OrA6dArasH

おう

 

 

 

――現実転移(ログアウト)中…――

 

 

 四月二十四日、達也、深雪、リーナ、エリカ、レオ、美月にほのかと雫を加えた八人は現在、療安堂でお茶会をしていた。

 

 

「随分と賑やかだけど、何かあるのかい?」

  

 

 不思議に思った嶺平が訪ねると、達也が苦笑いを浮かべながら答えようとした。

 

 

「お疲れ様会のような」

 

「今日はね~達也君のお誕生日会だよ!」 

 

『えぇ!?』

 

 

 達也の言葉を遮って出たエリカの突然の発言に、レオも美月もほのかも雫も驚きの声を上げた。如何やら友人たちには言ってなかったようだ。

 

 

 

「エリカちゃんなんで教えてくれなかったの!」 

 

「だって正確の日付は知らないし、四月だったら誤差の範囲だろうって昨日深雪に……」 

 

「ええ。良く知ってるわねとビックリしたけど」 

 

「………ねぇ達也君、もしかして……」

 

「あぁ、今日が誕生日だ」 

 

「深雪謀ったわね!?」 

 

「あら、私は何も言ってませんよ?」

 

 

 澄まし顔でとぼける深雪にエリカはぐぬと顔をしかめるが、とある人物がその空気を破壊した。

 

 

「やっぱり?いや~、作っておいてよかった」

 

『?』

 

 

 厨房から出てきたエプロン姿の頼斗は、何やらリボンで装飾されたプレゼント箱のような物を両手で持っていた。

 

 

「というわけで…」

 

「ハッピーバースディ!」

 

 

 頼斗がリボンを解いて箱を開けると、中にはチョコクリームで『16』と描かれたホールショートケーキがあった。

 

 

「俺からの、誕生日プレゼントってことで」

 

『お~!!』

 

 

 まるで予知していたかのように出されたケーキに目を輝かせ、面々はケーキを頬張った。

 

 

「……~~んまいっ!!」

 

「クリームもさっぱりしていくらでもいける!」

 

「でしょ?自信作だからね♪」

 

「………」

 

 ケーキを頬張る面々を見て胸を張る頼斗を、達也だけは怪訝な目で見ていた。

 

 

      ⚪⚫⚪⚫⚪⚫⚪⚫

 

 

 

「………師匠。華貫頼斗についてですが」

 

「…ああ、彼ね。彼だけど、君の予想通りとだけしか言えないね。今は」

 

「……いえ、それだけで十分です」

 

 

 

 

      ⚪⚫⚪⚫⚪⚫⚪⚫

 

 

 

「………あれ?お気に召さなかった?」

 

「!いえ、美味しいです」

 

「?そっか。ならよかった」

 

 

 ニコニコと笑顔を見せる頼斗に、悪意は欠片もない。そう理解している達也だが、警戒は解いていなかった。

 

 

「(……仮面ライダー…いずれは世界を大きく震撼させかねない。だが……味方であってほしいな)」

 

 

 チラリと自身の妹のケーキを頬張る顔を見て、達也もケーキを再度口にした。

 

 

――仮想転移(ログイン)中…――

 

 

Unknown:???

どこだ………!これか

 

Unknown:???

…三年前に処分済み…?………まぁいい…

 

Unknown:???

俺が…この世界の主人公だ…

 

Unknown:???

この世界は、俺の望み通りでないとダメなんだ…

 

Unknown:???

リーナはいないが…代えの女はいくらでもいる

 

Unknown:???

深雪にエリカ、美月にほのか…雫も捨てがたい…

 

Unknown:???

行けるのは…まぁ筋書き通りなら来年か

 

Unknown:???

待ってろよ………金も名声も、女も…この世界の何もかもは俺の所有物だ…!!

 

 

 

 

 

 

   See you Next thread…

 

 

 

 




   
    
     
      



 次回の、マッドでヤベーイやつは!?


 夏の一大イベント、開幕!


「今年も九校戦の季節か~」


 勿論頼斗も応援に!


「やった~!!」


 そんな大会に迫る脅威とは…!?
 

「おいおいおい!何だよあれ!?」


スレNo.開幕、魔法師のFestival(九校戦)


 というわけで、いかがでしたか?
これが多分今年ラストの投稿です。
また来年、楽しみにしててください!
それでは、良いお年を!!!


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九校戦編
スレNo.9


どうも皆さん、明けましておめでとうございますなジュークです。
新年明けましておめでとうございますって文法上おかしいらしいですね。
そんなこんなで九校戦編、開幕です。
ではでは、どうぞ!!


1:マッドな元雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

スレを更新しました。皆さんこれからもよろしくお願いします。

 

2:スマホ少年の相棒の英霊使い ID:LaN3ErO4

この前の一件で1000逝ったからな

 

3:転生者の相談役 ID:CalLSensEi01

そう考えると感慨深いねぇ

 

4:プリキュア世界の怪人王 ID:kA1ZinriDeR

新参者ですが、噂の暴走ライダー転生者のスレってここ?

 

5:世界を旅する飛行タイプ使い ID:16aMaGagAIBo

>>4なんか来たぞ

 

6:米花町のスパイダーマッ ID:Ito2kaIAraI

取り敢えず自己紹介だな

 

7:プリキュア世界の怪人王 ID:kA1ZinriDeR

どうも、プリキュア世界の怪人王です。公式で怪人に分類されてるやつや、怪人が変身するライダー(ファイズやゴルドドライブ、パラドクスやエボル、キルバスやアナザーライダー、雷やアークゼロ、ストリウスなど)に変身できます

 

8:悪魔高校のバキ刃牙 ID:Dxd5r5rmAcHo

>>7なるほど、わからん

 

9:シンカリオンの保線作業員兼オレンジ6号 ID:ToQ6BuIldeR

しっかしまたキャラ濃いの来たな

 

10:ロリ女神ファミリアの三刀流 ID:2GirIhA106O106

>>7普通やられるサイドじゃねぇか?

 

11:プリキュア世界の怪人王 ID:kA1ZinriDeR

>>10勿論最初は殺されかけましたよアッハハハ

 

12:デトアラのスタンド使い ID:OrA6dArasH

笑い事じゃねぇだろ

 

13:音速のトレーナー ID:O21saMaN

でも見た目が見た目なんだよなぁ

 

14:プリキュア世界の怪人王 ID:kA1ZinriDeR

似た者同士、仲良くできればと

 

15:マッドな元雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

こちらこそです

 

16:転生者ハンター逢魔時王 ID:rA1danOo

………

 

17:ロリ女神ファミリアの三刀流 ID:2GirIhA106O106

どしたんだオーマニキ

 

18:音速のトレーナー ID:O21saMaN

………もしかしてアナザーライダーだから?

 

19:ロズワール家の修行僧 ID:OvArOGg1

あ~

 

20:転生者ハンター逢魔時王 ID:rA1danOo

ん?あぁすまん。少しウトウトしていた。何せ久々の休暇だからな。今は房総半島のビーチだ。青い海に綺麗な砂浜。文句無しの満点だ。

 

21:デトアラのスタンド使い ID:OrA6dArasH

房総半島…千葉県か

 

22:米花町のスパイダーマッ ID:Ito2kaIAraI

そういやオーマニキ以前休暇欲しいっつってたな

 

23:悪魔高校のバキ刃牙 ID:Dxd5r5rmAcHo

よかったじゃねぇか

 

24:転生者ハンター逢魔時王 ID:rA1danOo

まったくだ。生きてて良かった…

 

25:マッドな元雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

そこまで言うレベルですか…

 

26:隙間の悪転者狩り ID:39mAOa82luTe1Do

>>20楽しんでるとこ残念だけど、ちょっといい?

 

27:転生者ハンター逢魔時王 ID:rA1danOo

なんだ貴様。こんな時に

 

28:隙間の悪転者狩り ID:39mAOa82luTe1Do

ちょっと気になる話が出てきたわ

 

29:スマホ少年の相棒の英霊使い ID:LaN3ErO4

 

30:転生者の相談役 ID:CalLSensEi01

どしたんですか紫ネキ

 

31:隙間の悪転者狩り ID:39mAOa82luTe1Do

このスレのイッチ君の世界に、気になる転生者が飛ばされたらしいの

 

32:転生者ハンター逢魔時王 ID:rA1danOo

なに?

 

33:隙間の悪転者狩り ID:39mAOa82luTe1Do

詳しいことはまだ調査中だけど、一応頭の片隅には入れておいてねって話

 

34:マッドな元雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

>>33わかりましたー

 

 

 

――現実転移(ログアウト)中…――

 

 

「ねぇねぇ頼斗!」

 

「どしたんだリーナ」

 

 

 晩御飯の片付けをしていた頼斗に、リーナがものすごいニコニコ顔で話しかけてきた。こういう時は大抵良いことがあった時だ。

 

 

「アタシ、九校戦の代表になったの!」

 

「お~、おめでとう!!そっか。もう九校戦の季節なのか~」

 

 

 九校戦とは、全国に九つある魔法科高校の代表選手たちが十日間、一年生のみが出る新人戦と二、三年生が出る本戦にて六つの競技で優劣を競う、魔法科高校にとっての一大イベントだ。テレビで放送などもされるため、活躍すれば必然的に知名度も上がる。まさに魔法科高校生には外せないものとなっている。

 

 

 無論、代表選手になるにはかなり優秀な成績を修める必要があるため、その難易度は高い。

 

 

「それでね!頼斗にも応援に来て欲しいの!」

 

「中々難しいこと言うな~…あ、でもいけるか。父さん。行っていい?」

 

「あぁ。問題ないよ」

 

「だってさ」

 

「やった~!!」

 

 

 こうして、頼斗は九校戦の応援に行くこととなったのである。

 

 

――仮想転移(ログイン)中…――

 

 

 

35:マッドな元雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

というわけで現在、バスの後方、なるべく自然な位置でバイク走らせてます

 

36:悪魔高校のバキ刃牙 ID:Dxd5r5rmAcHo

??????????

 

37:シンカリオンの保線作業員兼オレンジ6号 ID:ToQ6BuIldeR

>>35いきなり意味不明で草

 

38:世界を旅する飛行タイプ使い ID:16aMaGagAIBo

モラルって知ってるか?

 

39:米花町のスパイダーマッ ID:Ito2kaIAraI

最近のイッチ、シスコン拗らせてないか?

 

40:音速のトレーナー ID:O21saMaN

呼んだ?

 

41:ロズワール家の修行僧 ID:OvArOGg1

>>40呼んでおりません

 

42:デトアラのスタンド使い ID:OrA6dArasH

…ま、本人同士の問題だからいいんじゃないか?

 

43:ロリ女神ファミリアの三刀流 ID:2GirIhA106O106

上に同じく

 

44:プリキュア世界の怪人王 ID:kA1ZinriDeR

…私も

 

45:マッドな元雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

いや~実は『バスを護衛しろ』ってミッションが来てまして。でなきゃ俺もこんなストーカー紛いなことしませんよ

 

46:世界を旅する飛行タイプ使い ID:16aMaGagAIBo

>>45安心と信頼のミッションだったんかい

 

47:転生者の相談役 ID:CalLSensEi01

なるほど

 

48:マッドな元雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

ってヤバい!!

 

49:米花町のスパイダーマッ ID:Ito2kaIAraI

なんだ!?

 

50:シンカリオンの保線作業員兼オレンジ6号 ID:ToQ6BuIldeR

どうした!?

 

51:マッドな元雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

車が分離帯飛び越えてバスに突っ込んできた!!しかも炎上してるし!!

 

52:ロズワール家の修行僧 ID:OvArOGg1

はいぃ?

 

53:マッドな元雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

すみませんけどここからLIVEに切り替えます!

 

 

 

――現実転移(ログアウト)中…――

 

「おいおいおい!何だよアレ!!?」

 

 

 バイク…レッドランバスに乗りつつ悪態を吐きながら、頼斗はベルト…ギャレンバックルに鍬形虫が描かれたダイヤのAのトランプ…チェンジスタッグを入れて腰に当てると、カードのようなベルトが射出され、装着された。そして何かを溜め込むような待機音が流れる。

 

 

「変身!!」

 

【TURN UP】

 

 

 ギャレンバックルのハンドル…ターンアップハンドルを引くと、チェンジスタッグが装填されたカードスロットが回転し、金色のダイヤに下地が緑の模様が現れる。そしてバックルから鍬形虫が描かれた青い板…オリハルコンエレメントが展開された。頼斗がレッドランバスに乗りながらそのオリハルコンエレメントを通過すると、オリハルコンエレメントは膜のように一瞬伸び、直後に貫通した。

 

 

 そして頼斗は、紅色のスーツに銀のアーマー…オリハルコンブレスト、緑の複眼…オーガンスコープが特徴的な鍬形虫のようなライダー…『仮面ライダーギャレン』に変身した。

 

 

「(間に合うか!?…でも!)やるしかねぇ!!」

 

 

【BULLET】

 

【RAPID】

 

【FIRE】

 

【BURNING SHOT】

 

 

 

 レッドランバスから手を離し、右腰のホルスター…ラウザーホルスターから菱形銃口を持つ銃…ギャレンラウザーを引き抜き、扇…ラウズカードを格納しているオープントレイを展開し、三枚のカードを引き抜く。ダイヤの2と4と6…『バレットアルマジロ』と『ラピッドペッカー』、『フライファイア』をラウズすると、それぞれのカードからオリハルコンエレメントが出現してギャレンラウザーに吸い込まれ、浸透する。

 

 

「止まれええぇぇ!!!」

 

 

 そしてギャレンラウザーをバーストモードに切り替え、炎上し、滑走してくる車に頼斗は躊躇なく必殺技である『バーニングショット』を何発も叩き込んだ。着弾する度に強い爆発が車を減速させ、最後の一発が着弾した時には、車は炎上こそしているものの完全に停止していた。

 

 

「……は~、どうなることかと思ったぜ…!?」

 

 

 安心しきって後ろを見ると、一高の制服を着た男子生徒が猛ダッシュで走ってきた。

 

 

「うおぉぉおおぉいっっ!!??」

 

 

 そして続けざまに繰り出された跳び蹴りを仰け反って避けた頼斗はレッドランバスから降り、ホルスターにしまったギャレンラウザーを再度構えた。

 

 

「………オイオイ、何の真似だ?」

 

「…お前は誰だ」

 

「質問を質問で返すなよ………通りすがりの仮面ライダーだ。それがどうした」

 

「正体を現せ」

 

「………断る、と言ったらどうする?」

 

「今ここでお前を倒す」

 

「…あっそ。なら…」

 

 

【CHIEF】

 

 

「俺はここらでお暇させてもらう」

 

「!待て!!」

 

 

 再び取り出したカード…『カメレオンシーフ』をラウズし、頼斗はその場から消え去った。後に残ったのは困惑する代表選手たち、燃える車、そして男子生徒…達也だった。

 

 

「………仮面ライダー…また違う姿か………」

 

 

 達也にとって、仮面ライダーとはどんな存在なのか。それは彼しか知らないことである。

 

 

――仮想転移(ログイン)中…――

 

 

54:マッドな元雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

なんで俺あんな嫌われてんの…?

 

55:世界を旅する飛行タイプ使い ID:16aMaGagAIBo

とびげりって外れたら自傷するはずだが

 

56:音速のトレーナー ID:O21saMaN

今はポケモンから離れろ

 

57:電脳空間の時喰王 ID:NAndE8

なんやなんや、随分おもろいイッチやのぉ

 

58:悪魔高校のバキ刃牙 ID:Dxd5r5rmAcHo

>>57また誰か来たな

 

59:転生者の相談役 ID:CalLSensEi01

このあからさまな関西弁…電脳空間…あ、もしや

 

60:電脳空間の時喰王 ID:NAndE8

ちょい待ち。自己紹介ぐらいさせてくれや。お初やな。見ての通り、キバオウの憑依転生者や。『時喰王』っちゅー、まぁ言うたら仮面ライダーガオウに変身できる茅バカのやつも知らんユニーク持ちや。無論ガオウライナーも呼べるで

 

61:シンカリオンの保線作業員兼オレンジ6号 ID:ToQ6BuIldeR

なんだと!!?

 

62:スマホ少年の相棒の英霊使い ID:LaN3ErO4

あーあー、6号ニキが反応しちまったよ

 

63:米花町のスパイダーマッ ID:Ito2kaIAraI

電車が関わると人が変わるからな

 

64:電脳空間の時喰王 ID:NAndE8

難儀なやっちゃな…にしても、暴走ライダーとは珍しいパターンやな。普通はダークライダーとか敵対ライダーやと思うが

 

65:ロリ女神ファミリアの三刀流 ID:2GirIhA106O106

…言われてみれば

 

66:マッドな元雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

あ、それクジ引いて出たんです

 

67:米花町のスパイダーマッ ID:Ito2kaIAraI

【速報】イッチのヤベーイ特典、まさかのクジ

 

68:電脳空間の時喰王 ID:NAndE8

なんじゃそりゃ!!?

 

69:プリキュア世界の怪人王 ID:kA1ZinriDeR

>>68シンケンゴールドかな?

 

70:マッドな元雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

あ、すみません。ちょっと話をするので、一旦抜けます

 

71:電脳空間の時喰王 ID:NAndE8

頑張ってなー

 

72:音速のトレーナー ID:O21saMaN

もう古参勢の態度になってやがる…

 

 

 

――現実転移(ログアウト)中…――

 

「……久しぶりだね」

 

「ご無沙汰してます、九島閣下」

 

 

 来賓用のソファーに座り、頭を下げる頼斗に、老人…十師族『九島家』の当主である『九島烈』に頭を下げた。

 

 

「頭を下げる必要も、閣下などと付ける必要もない。私と君の仲に溝があるようだからね」

 

「……わかったよ、烈さん。悪いな、ホテルの部屋まで用意してもらって」

 

「構わないさ。彼女も、なるべく近くに君がいた方が良いだろうからね」

 

「ああ。…そういや、少しいいか?」

 

「何だね?」

 

「…今回の九校戦、何か臭うんだ」

 

「…?」

 

 

 急に真剣になった頼斗に、烈は片眉を上げた。

 

 

「今日、一高のバスが自爆特攻を受けた」

 

「なにっ!?」

 

「俺が止めたから、リーナは勿論選手やスタッフに傷一つ付いてねぇよ。ただ…乗ってた魔法師は完全に死亡してる。車をパンクさせ、回転を加え、上方向に吹き飛ばす…その三つの行程に最小限で最大効果の魔法が使われてた。おそらく、かなり大きな組織が今回の大会に一枚噛んでるぞ」

 

「………貴重な情報に感謝する」

 

「いいよ。約束(・・)だからな」

 

「…憶えていたとはね」

 

「当たり前だ」

 

 

―――――――

―――――

―――

 

「…リーナは今まで『スターズ総隊長候補』なんてデカい地位を無理矢理与えられたせいで仲間に命を狙われる事態になった。そんなコイツに、『十師族の末席』なんてモンをまた与えようってんなら…リーナの傷を抉る真似をしようってんなら、アンタだろうが神だろうが容赦しねぇぞ」

 

「……そうか。なら、約束してくれ。その娘を、護ってくれる、と」

 

「元よりそのつもりだ」

 

「………わかった」

 

―――

―――――

―――――――

 

 

「………さてと、そんじゃあ俺は部屋に戻るよ。光宣によろしく頼む」

 

「あぁ。と言っても、彼は本家だがね」

 

「…流石に治したとはいえ、リハビリは要るか」

 

「治してくれただけでも十分さ」

 

「恩返しは人の常だからな。それじゃ」

 

「うむ」

 

 

 オーロラカーテンを展開し、頼斗はその中に消えた。そして残った烈は、先ほどの話について考え始めた。

 

 

「(…魔法師は貴重な人的資源。それを軽々しく扱える組織………ブランシュの残党、或いは…)」

 

 

 候補を挙げながら、烈はまだほんのり温かい紅茶を啜った。

 

 

      ⚪⚫⚪⚫⚪⚫⚪⚫

 

 

 

「ふぅ………ん?」

 

 

 ホテルの部屋で寛いでいると、ビルドフォンが鳴った。着信に応じると、聞こえたのはリーナの声だった。

 

 

「どしたー?」

 

『…ねぇ、ライト。この前、石川?で女の子助けなかった?変身して』

 

「………ナンデワカッタノ?」

 

「実はさっき…」

 

 

 時は一時間前に遡る…。

 

―――――――

―――――

―――

 

 

 リーナ、深雪、ほのか、雫が談笑していると、紅色の制服を着た第三高校の生徒が三人やっていた。

 

 

「さ……さぞかし名家の御出身とお見受けするわ。私は第三高校一年、一色愛梨。そして同じく十七夜栞、四十院沓子よ」 

 

「第一高校一年、司波深雪です」

 

「華貫麗奈よ」 

 

 

「司波…華貫……?……あら、一般の方(・・・・)でしたか。名のあるお方かと思ってお声掛けしましたの。勘違いでお騒がせしてごめんなさい。試合頑張ってくださいね。私はあの御方に恥じない戦いをさせていただくので」

 

「あの御方…?」

 

「ええ。仮面ライダー(・・・・・・)に」 

 

 

 瞬間、その場にいた全員は深雪から激しい冷気を感じた。

 

「……そうですか。なら、私は貴女たちにだけは負けられませんね」

 

「…望むところですわ」

 

 

 朱と蒼。二つのオーラをぶつけながら睨み合う二人を見て、仮面ライダーの正体が頼斗だと知っているリーナは額に汗を浮かべながらジュースを吸っていた。

 

 

―――

―――――

―――――――

 

 

『………ってことがあって』

 

「………嘘だろ」

 

『…女誑し』

 

「え?ちょ、リーナ?今なんて……切ってるし」

 

 

 ツーツーと音を出すビルドフォンを見て、何だったんだろうかと考え、やがてもういいかと結論づけた頼斗はそのままベッドに倒れて眠りに就いた。

 

 

――仮想転移(ログイン)中…――

 

73:シンカリオンの保線作業員兼オレンジ6号 ID:ToQ6BuIldeR

ふぃ~、今日も一日疲れたぜ…

 

74:スマホ少年の相棒の英霊使い ID:LaN3ErO4

お、6号ニキか。イッチはいないぞ

 

75:シンカリオンの保線作業員兼オレンジ6号 ID:ToQ6BuIldeR

珍しいな

 

76:悪魔高校のバキ刃牙 ID:Dxd5r5rmAcHo

寝てるんじゃねーか?

 

77:ロズワール家の修行僧 ID:OvArOGg1

たしかに…ありえそうですね

 

78:世界を旅する飛行タイプ使い ID:16aMaGagAIBo

まぁ、今日はいろいろあったしな

 

79:電脳空間の時喰王 ID:NAndE8

まったくや。過去スレ見たらだいぶエグかったで

 

80:音速のトレーナー ID:O21saMaN

妹も危なかったそうだし、そりゃ疲れるさ

 

81:ロリ女神ファミリアの三刀流 ID:2GirIhA106O106

まぁ、転生者と言えど一般人に変わりないからな

 

82:転生者ハンター逢魔時王 ID:rA1danOo

…どうやらまだイッチはいないようだな

 

83:米花町のスパイダーマッ ID:Ito2kaIAraI

お、オーマニキ。どうしたんだ?

 

84:転生者ハンター逢魔時王 ID:rA1danOo

いや、以前あの女が言ったことで進展があってな

 

85:デトアラのスタンド使い ID:OrA6dArasH

あの女って、紫ネキか?

 

86:転生者の相談役 ID:CalLSensEi01

あー、イッチの世界の転生者の件?

 

87:転生者ハンター逢魔時王 ID:rA1danOo

ああ

 

88:ロリ女神ファミリアの三刀流 ID:2GirIhA106O106

で、それがどうかしたのか?

 

89:世界を旅する飛行タイプ使い ID:16aMaGagAIBo

そうだ。オーマニキが誰かに頼るような素振りするなんてよっぽどだぞ

 

90:転生者ハンター逢魔時王 ID:rA1danOo

何も頼るわけではない。そもそも転生者ハンターといえど他の世界への干渉は最終手段なのだ。その世界で対処できることは極力その世界で解決すべきというルールがある。我やあの女はその最終手段の戦力に過ぎん

 

91:プリキュア世界の怪人王 ID:kA1ZinriDeR

へ~、そんなルールがあったんすか

 

92:電脳空間の時喰王 ID:NAndE8

たしかに、結構意外やな

 

93:スマホ少年の相棒の英霊使い ID:LaN3ErO4

もっとバンバン刈るもんかと

 

94:転生者ハンター逢魔時王 ID:rA1danOo

それは様々な世界が有り、更にそこから幾つもの平行世界と蟻の巣のように分離しているからだ。例えばイッチのいる『魔法科高校の劣等生の世界』にも無数の世界線がある。イッチがいるのはその中のたった一つの世界だということだ。つまり必然的に転生者は膨大な数になる。そうなればそれぞれの世界で対処しきれないやつなど幾らでも湧く

 

95:電脳空間の時喰王 ID:NAndE8

ほ~、ためになるの~

 

96:音速のトレーナー ID:O21saMaN

一つ作品が生まれたら、また幾つも平行世界ができるってことか

 

97:転生者ハンター逢魔時王 ID:rA1danOo

そういうことだ

 

98:シンカリオンの保線作業員兼オレンジ6号 ID:ToQ6BuIldeR

で、肝心の進展って?

 

99:転生者ハンター逢魔時王 ID:rA1danOo

ああ、そうだな

 

100:転生者ハンター逢魔時王 ID:rA1danOo

奴の特典は…

 

 

――現実転移(ログアウト)中…――




スレ民紹介のコーナー

プリキュア世界の怪人王:現在は七色ヶ丘市に住む転生者。ン・ダグバ・ゼバやオルフェノク、イマジン、ドーパントなどを始めとした怪人や、ファイズや電王(ライナーフォームを除く)やポセイドン、バロン(初期フォーム含む)、チェイサー、パラドクス、エボル、ブラッド、滅亡迅雷、ファルシオン、ストリウスなどの怪人が変身するライダーにも変身できる。尚、その場合身体が自動的に最適化されるのでイッチ同様デメリットは無い。一見イッチの劣化版だが、平成と令和の怪人ならば何にでもなれるため、必ずしも劣ってるわけではない。尚、今まで助けたプリキュアたちの大半から好意を寄せられているため、アークの力でラーニングしてFXで稼いだ財力にものを言わせて各地を転々と引っ越ししている。プリキュアたちと時に共闘し、時には厳しく大人のルールやマナーを教えている。そのため序盤は嫌われがち。


電脳空間の時喰王:キバオウの憑依転生者。バグかは不明だが、ゲームマスター兼ラスボスである茅バカ(時喰王ニキ命名)すら想定外の力(転生特典)である仮面ライダーガオウに変身できるユニークスキル『時喰王』を持つ。その力を活かせば『状態異常』や『ダメージ』を受けた『過去』を喰らって無かったことにできる、イカれた力である。前世では剣道の達人で、キリトの師匠として剣のあれこれを教えている。基本一人を好むが、認めた相手とは仲良くする。キリトと二人でPoHを倒した。その後で何故かシノンに懐かれている。ナンデヤ!!?


というわけで、いかがでしたか?
それでは今年も一年、よろしくお願い致します!


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スレNo.10

どうも皆さん、ジュークです。
九校戦、まだまだ行きます!
どうぞ!!


101:マッドな元雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

九校戦会場なう

 

102:シンカリオンの保線作業員兼オレンジ6号 ID:ToQ6BuIldeR

Twitterはここじゃねーぞー

 

103:悪魔高校のバキ刃牙 ID:Dxd5r5rmAcHo

てか今更だが、九校戦って何だ?

 

104:転生者の相談役 ID:CalLSensEi01

説明しよう!九校戦とは!以下六つの種目を十日間、二三年生が出る本戦と、一年生が出る新人戦に分けて各競技で得られるポイントの合計を競うイベントだ!

 

『スピード・シューティング』!

選手のいる台の両サイドから飛んでくるクレー100発をどれだけ魔法で壊せるかを競う。スタミナ管理や選手と作戦スタッフ、エンジニアとの複雑な連携が大切になる、言わば魔法版クレー射撃。ただし、弾は魔法であるため、序盤に飛ばし過ぎるのはただのバカ。ほぼ確実に終盤辺りで倒れる。

 

『クラウド・ボール』!

仕切られた空間内のコートで、最大9個のボールをラケット又は魔法を使って相手側のコートに打ち込み、何回相手のコートにボールが落ちたかを競う。テニスと違うのは、ボールがコートにバウンドした時点で得点になることと、ボールが二回以上バウンドしても競技は続行されること。選手のスタミナと動体視力、判断力が鍵となるね。ボールの軌道を察知して打ち返すのか、一つのボールを諦めて複数のボールを相手コートに入れるのか、試合中の選手同士の駆け引きも見所だ。

 

『バトル・ボード』!

サーフィンとカーレースを組み合わせたような競技で、一番早くゴールした選手が勝ち。この競技では、魔法による妨害などが許可されているのが凄いね。選手に直接放つのはアウトだけど、『水面に対して魔法を使う』のはアリ。水を沸騰させる、みたいなレベルはダメだけど、魔法で波を起こすにしても、それが自分の加速に使うのか、はたまた相手の妨害に使うのか、選手の工夫も大事な要素になる競技だ。ちなみに推進力にも魔法を使うから、妨害してるだけでも、ただ進むだけでも勝てない競技だね。

 

『アイスピラーズ・ブレイク』!

互いの陣地に設置された12本の氷柱を魔法オンリーで倒し合い、先に相手の氷柱を全て倒した方の勝利となる。氷柱は倒すだけじゃなく、粉々に粉砕するように、とにかく倒すか壊すかすればいい。つまり選手の魔法力がいかに高いかが鍵だ。この競技は性質上、他の競技と比べて決着は早く着くからね。だから開幕と同時にいかに強力な魔法で氷柱を倒すかが勝負の決め手となりやすい。長期戦に持ち込み、相手のスタミナを削ってチャンスを待つのも手の一つだけど。

 

『モノリス・コード』!

男子限定の競技で、三人の選手が草原や市街地、森林といった様々なステージに配置された互いの『モノリス』と呼ばれる黒い板を専用の無系統魔法で割って、そこにある512桁のコードを打ち込んで送信するか、相手選手三人のヘルメットを奪い取るか気絶させたら勝ち。ちなみに徒手格闘は原則禁止だよ。

 

『ミラージ・バット』!

『九校戦の花形』とも言える女子限定の競技で、空中に投影される球体を魔法を使って跳躍し、叩くことでポイントになり、三ラウンド以内で一番ポイントを獲得した選手が勝ち。ラウンドが終わるまで跳び続けるから、ミラージ・バットの体力の消費量はフルマラソンに匹敵するとも言われているよ。ちなみにこの競技は、選手たちが妖精のようなコスチュームを纏うことから、通称『フェアリー・ダンス』とも呼ばれているそうだよ。生で観てみたいなぁ。

 

105:世界を旅する飛行タイプ使い ID:16aMaGagAIBo

>>104説明乙

 

106:スマホ少年の相棒の英霊使い ID:LaN3ErO4

にしても、ミラージ・バットは女子がやる競技じゃねぇよな

 

107:悪魔高校のバキ刃牙 ID:Dxd5r5rmAcHo

フルマラソンか…一向に構わんッッ!

 

108:ロリ女神ファミリアの三刀流 ID:2GirIhA106O106

ゴリマッチョな妖精とか見たくもねぇよwww

 

109:米花町のスパイダーマッ ID:Ito2kaIAraI

>>108どこの世紀末ならそうなるんだ?

 

110:ロズワール家の修行僧 ID:OvArOGg1

>>104最後自分の願望じゃないですか

 

111:プリキュア世界の怪人王 ID:kA1ZinriDeR

>>104???「その欲望、解放しろ」

 

112:音速のトレーナー ID:O21saMaN

>>111カザリかな?

 

113:スマホ少年の相棒の英霊使い ID:LaN3ErO4

>>112ウヴァもあり得るぞ

 

114:シンカリオンの保線作業員兼オレンジ6号 ID:ToQ6BuIldeR

>>113ガメルもいるし

 

115:転生者の相談役 ID:CalLSensEi01

>>114大穴でアンク

 

116:プリキュア世界の怪人王 ID:kA1ZinriDeR

メズール「ハァッ☆」

 

117:マッドな元雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

グリードが大量発生してるんですが…

 

118:転生者ハンター逢魔時王 ID:rA1danOo

居たかイッチ

 

119:転生者の相談役 ID:CalLSensEi01

あ、オーマニキ

 

120:転生者ハンター逢魔時王 ID:rA1danOo

すまんが、一旦三人にしてくれ。相談ニキは残ってくれ

 

121:マッドな元雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

どしたんですか?

 

122:転生者の相談役 ID:CalLSensEi01

以前、紫ネキが言ってた話は憶えてる?

 

123:マッドな元雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

俺が今いる世界にいるもう一人の転生者ですか?

 

124:転生者ハンター逢魔時王 ID:rA1danOo

うむ。最初に言っておく。すまんが今回の一件は極力お前の力だけで解決してほしい

 

125:マッドな元雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

どうしてです?

 

126:転生者ハンター逢魔時王 ID:rA1danOo

まずは奴の特典から説明だな。奴の特典は簡単。仮面ライダージオウに変身できる能力だ

 

127:マッドな元雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

ジオウ!?

 

128:転生者の相談役 ID:CalLSensEi01

ところでイッチ君。君はライドウォッチについてどこまで知ってる?

 

129:マッドな元雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

えっと…仮面ライダーの力を籠めたデバイスで、起動することでそのライダーの様々な力を使い、ジクウドライバーを使えば変身などが可能、ですよね?

 

130:転生者の相談役 ID:CalLSensEi01

まぁ、だいたいはそんなとこ

 

131:転生者ハンター逢魔時王 ID:rA1danOo

我といえど、力はライドウォッチが持つ。普段は私の体内にあるがな。問題はそのライドウォッチだ

 

132:転生者の相談役 ID:CalLSensEi01

イッチ君。ライドウォッチの大原則は知ってる?

 

133:マッドな元雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

………!そうか

 

134:マッドな元雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

『ライドウォッチは同じ時間軸上に二つ以上同種類は存在しない』!!

 

135:転生者ハンター逢魔時王 ID:rA1danOo

その通り。我がジオウ系転生者がいる世界に入ろうとすると、ライドウォッチが反発して入れないのだ。つまり、我はジオウの力を持つ転生者の世界だけは干渉できない。基本そういった転生者はあの女の仕事だ

 

136:マッドな元雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

そんな…

 

137:転生者の相談役 ID:CalLSensEi01

ただ、悲観するには早いよ

 

138:転生者ハンター逢魔時王 ID:rA1danOo

今の奴なら、お前で十分に対応できる

 

139:マッドな元雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

でも、グランドジオウとか出されたら…

 

140:転生者の相談役 ID:CalLSensEi01

できないんだよ、それが

 

141:マッドな元雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

ゑ?

 

142:転生者ハンター逢魔時王 ID:rA1danOo

お前は今アギト、ファイズ、ブレイド、カブト、電王のライドウォッチを保有している。グランドジオウに変身するには二十種全てのライドウォッチが必要である以上、お前ならば十分に対応できる。奴が持ってるのはジオウ、ビルド、エグゼイド、ゴースト、ドライブ、ガイム、ウィザード、フォーゼ、オーズ、ダブル、ディケイド、キバ、響鬼、龍騎、クウガ、そしてジオウⅡだ。

 

143:転生者の相談役 ID:CalLSensEi01

更に君はジオウⅡに対応できるゲイツリバイブにノーリスクで変身できる。つまり、君が自主的にライドウォッチを手放すようなことにならない限り、敗けはないよ

 

144:マッドな元雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

なるほど

 

145:転生者ハンター逢魔時王 ID:rA1danOo

奴はどうやら、お前の義妹の友人やクラスメイトたちを自身の所有物にし、自分だけの理想郷(ユートピア)を創るのが目的だそうだ。この世界の転生者には、特典とは別に『『分解』を無効化する』能力が備わっているから、本来の主人公では太刀打ちできん。無いとは思うが、もしも奴に勝てなくなるような事態になったならあの女がすぐにそちらへ来れるよう手配はしておく。ただし、奴は現在お前の義妹に代わりスターズ総隊長となっている。そう簡単にはそちらへ向かえない立場だ。少なくともそちらでの年明けまでは問題ないはずだ。あまり気負い過ぎるなよ

 

146:マッドな元雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

ありがとうございます

 

147:転生者の相談役 ID:CalLSensEi01

せっかくの義妹さんの晴れ舞台、楽しんでね

 

148:マッドな元雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

はい!

 

 

――現実転移(ログアウト)中…――

 

「たしかリーナが出るのは……アイスピラーズ・ブレイクとミラージ・バットか」

 

 

 三日目までに関しては本戦、特に真由美などの後輩が出るため、頼斗としては後輩の成長具合を観る程度の感覚だ。が…

 

 

「…ま、そうなるよな」

 

 

 試合の結果は見え透いていた。真由美も摩利も、他校の生徒を寄せ付けないぶっちぎりだ。しかし、摩利に関しては準決勝に例外がいる。

 

 

「問題は第七高校…『海の七高』と呼ばれるからには相応に強ェぞ。ま、余程のアクシデントがなけりゃあ大丈夫か」

 

 

 ググッと伸びをして部屋に戻った頼斗は、そんなフラグじみたことを呟いてベッドに倒れ込んだ。そして翌日、頼斗は朝イチで目を見開いた。と言っても、彼が起きたのはちょうどバトル・ボード準決勝が始まる二十分前だが。

 

 

「…は?」

 

 

 彼の目に映っているのは、新着のミッション。そこには『バトル・ボード準決勝で起きる事故を負傷者0で抑えろ』という内容があった。

 

 

「…何フラグ立ててんだ昨日の俺えぇ!!!!」

 

 

 朝からシャウトで眠気を覚まし、アイテムを持った頼斗はドタバタと着替えて会場に走っていった。オーロラカーテンを使うという最強の選択肢を忘れる程に。

 

 

 

      ⚪⚫⚪⚫⚪⚫⚪⚫

 

 

「危ない!!?」

 

 

 そう言ったのは誰だろうか。観客たちのほとんどが青ざめた顔で観ているのは、現在進行形で起きているバトル・ボード準決勝のスタート後すぐの事故だ。摩利と同じく優勝候補である七高の選手がまさかのオーバースピード。摩利はすぐにそれを助けようとボードを反転させて受け止めようとしたが、突然水面が陥没し、それに足を取られたせいで受け止めるための魔法が効果を失った。

 

 

『―油断は禁物だからな。自分に自信を持つのは良いことだけど、持ち過ぎは失敗を招くぞ』

 

「(…結局、あの人の言う通りだったか………)」

 

 

 七高の選手が自分にぶつかる直前で摩利がその言葉を思い出した時だった。

 

 

【トマーレ!トマーレ!】

 

 

「!?」

 

 

 突然、自分の身体が動かなくなった。それも自分だけではなく、七高の選手までもがぶつかる直前の空中でピタリとまるでビデオのように停止している。

 

 

「いったい何が………!」

 

 

 摩利が視線で上を見ると、何かがそこにいた。

 

 

 会場の屋根の上から覗き込むように居たのは、白いスーツの上に赤い追加アーマーを上半身に纏い、肩にタイヤを襷のように左肩から右横腹に掛け、右肩に後輪のようなメーター…DH-コウリンを持ち、ヘルメット…M-バーンメットを装着した一人の戦士だった。手にはバイクの前面のような銃をこちらに向けている。

 

 

「(アレは…!)ゴボっ!!?」

 

 

 それを視認した直後、身体が水没した。摩利は慌てて浮上し、同じく水没した七高の選手を岸に引き揚げた。

 

 

「ぶはっ!!ハァ、ハァ…何だったん……!?」

 

 

 息を整えていた摩利が次に見たのは、自分の部下である風紀委員と、先ほど見た戦士が格闘戦を繰り広げているところだった。

 

 

      ⚪⚫⚪⚫⚪⚫⚪⚫

 

 

「待て待て待て待てって!!?一旦落ち着け!」

 

 

 繰り出される手刀やパンチを捌きながら頼斗は生徒…達也に命令する。『仮面ライダーマッハ:タイプデッドヒート』に変身して『シグナルトマーレ』を使って摩利と七高選手の事故を防いだ。ここまでは良い。ミッションも完了している。

 

 

 だが、会場までの道中、バスの一件で自分に跳び蹴りしてきた義妹(リーナ)の友人がここでも自分にやんちゃをしてくるとは想定外だ。頼斗としても彼を傷つけるのは不本意だし、かといってこれ以上一般人に見られるのは今後を考えると避けたい。

 

 

「…だったら!!」

 

【BURST!!!】

 

【キュウニ・デッドヒート!!】

 

 

「悪いが、俺はお前と戦う理由も義理もない!」

 

【トマーレ!】

 

「ぐっ!?」

 

「ちょっと経ったら動けるようになる。そんじゃ失礼!」

 

 

 シグナルトマーレを装填したゼンリンシューターの攻撃で動けなくなった達也をそのままに、観客たちがざわめく中を頼斗は全速力で他人の目と監視カメラが届かない場所に移動し、転がるようにオーロラカーテンに潜り込んだ。

 

 

【オツカーレ】

 

 

「………っぶねぇぇ!!見られはしたけど、顔はバレてないからセーフだな…あ、そうだ」

 

 

 頼斗は思い出したように、リーナの端末に『さりげなく達也って子になんで仮面ライダーに攻撃的なのか聞いといて』とメッセージを送った。彼女が有言即実行なのが幸いしたのか、メッセージはすぐに返ってきた。

 

 

「早いな。どれどれ…」

 

 

 メッセージによると、『彼の強過ぎる力から妹を少しでも遠ざけたい』だそうだ。

 

 

「…………えぇ…?」

 

 

 どんなレベルのシスコンだよと一瞬考えたが、それだと自分も大概だと気づいた頼斗は、どうにかして彼に仮面ライダーは敵ではないと察して貰えないか昼食のバイキングが開くまで唸りながら考えていたそうだ。

 

 

――仮想転移(ログイン)中…――

 

 

149:マッドな元雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

というのが、俺が嫌われてた理由だそうです

 

150:世界を旅する飛行タイプ使い ID:16aMaGagAIBo

シスコンってヤベェな…

 

151:音速のトレーナー ID:O21saMaN

妹が居れば覚悟が決まる。それがお兄様だ

 

152:悪魔高校のバキ刃牙 ID:Dxd5r5rmAcHo

決めちゃあいけねぇ覚悟なんだよなぁ…

 

153:米花町のスパイダーマッ ID:Ito2kaIAraI

マジで捕まるでよ?

 

154:プリキュア世界の怪人王 ID:kA1ZinriDeR

>>153オタクロスかな?

 

155:転生者の相談役 ID:CalLSensEi01

>>154オタクロス懐かしいな。ダンボール戦機?昔プラモデル集めてたよ。あれオーディーンとイカロス系のバランス取るのが台座ないとめっちゃ難しいんだよね

 

156:シンカリオンの保線作業員兼オレンジ6号 ID:ToQ6BuIldeR

それよりも問題は、今後をどうするかだろ

 

157:ロズワール家の修行僧 ID:OvArOGg1

たしかに。彼がイッチさんに攻撃する理由がそれとなると、今後のミッションにおける行動が著しく制限されるかと思われます

 

158:音速のトレーナー ID:O21saMaN

何よりもマズいのが、仮面ライダーが一般人にバレたことだな。飛行船とかでの空中中継がされてなかったのと、素顔はバレてないのがまだ幸いか

 

159:マッドな元雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

取り敢えずこの問題はまた今度考えるとして、今日は疲れたのでもう寝ますわ

 

160:転生者の相談役 ID:CalLSensEi01

オヤスミー

 

 

――現実転移(ログアウト)中…――




さてさて、いかがでしたか?
本作品ではなるべく
平成1期ライダー→平成2期又は令和ライダー→平成1期ライダー→平成2期又は令和ライダー…
とやりたいと言いたかったのですが、入学編ラストで既にその法則を破壊していたことに気づきました。これを世間では『無能』と言うんですね。
次回、新人戦突入です。
卒業してるとサクサク進むゥ~。比較的シナリオ創りやすいです。
※あくまで個人の感想です。
ではでは、また次回。


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スレNo.11

どうも皆さん、ジュークです。
新人戦もフルスロットルで行きます!
ではでは、どうぞ!
珍しく、今話はスレではなく現実世界からのスタートです。そしてライダー系小説にあるまじき、変身一切無しのストーリーです。
アタシキイテナイ!!


 

 

 九校戦の新人戦も着々と進んでいる。渡辺も大事よりバトル・ボードを無理して取って優勝した上に、新人戦スピード・シューティングでは一位二位三位全てを一高が独占とかいういろんな意味でヤベーイ記録を出しやがった。七草や渡辺、十文字がいる今が一高の黄金期とか言われているが、多分彼らがいる今こそ一高の黄金期なのではなかろうか。

 

 

 それよりも、そのスピード・シューティングの決勝で以前リーナと一緒にいた北山って娘の使ってたCAD、あれ汎用型か?特化型の速さに汎用型の幅広さ…あれもう発明だろ。一高にあんなの造れるやついるか?中条は…無理だな。あれは使わせず家で崇め奉るタイプだし。

 

 

 そして俺としての大本命の、アイスピラーズ・ブレイクも恐ろしい結果になった。

 

 

 リーナとあの深雪って娘は当然として、残る二人も準決勝…つまり、既に一位から四位を一高が独占するのは確定ということだ。リーナと闘う予定の明智って娘も十七夜とかいう三高の娘になんとか勝ったし。だがさすがに消耗していたのか、準決勝は辞退だそうだ。まぁしょうがない。つまりこれでウチの義妹の準優勝は確定か。今は残った深雪ちゃんと北山ちゃんが準決勝をしているが、個人的には深雪ちゃんが勝ちそうだな。

 

 

 おっと、早いとこリーナに渡さんと。

 

 

 

      ⚪⚫⚪⚫⚪⚫⚪⚫

 

 

「………ふぅ…」

 

 

 …いよいよこの時が来た。ミユキは入学以来のライバル、今まで色々な勝負をしてきたが結果はほぼ五分五分。だけど、今日決着をつけてみせる。

 

 

「…だーれだ?」

 

「ぅひゃんっ!!?」

 

 

 突然後ろから目を塞がれ、少女…リーナは可愛らしい悲鳴を上げた。慌てて振り向くと、そこにいたのは最愛の義兄…頼斗だった。

 

 

「何するのよ~」

 

「ごめんごめん。決勝前になんとか会いたくて。はいこれお弁当」

 

「うわ~…ありがとう!」

 

 

 バスケットの中にあったのはカツサンドと色とりどりのフルーツが挟まれたフルーツサンドだ。リーナはパクパクとそれを頬張り、ペロリと食べ終えた。

 

 

「ご馳走さま!」

 

「お粗末様でした。じゃあリーナ。俺はもう観客席行くけど…」

 

「ら、ららライト!?な、何なに!?」

 

 

 ライトは正面からリーナを抱きしめ、その後正面を向いてこう言った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「勝ってこい」

 

「………うん!!」

 

「応援してるぞ」

 

 

 そう言って頼斗はリーナの頭を一度クシャリと撫でると控室を後にし、一人残ったリーナは手をキュッと握ってその目に改めて強い闘志を宿した。

 

 

――仮想転移(ログイン)中…――

 

 

161:マッドな元雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

そろそろ決勝が始まりそうです

 

162:スマホ少年の相棒の英霊使い ID:LaN3ErO4

もう準優勝は確定だよね?

 

163:マッドな元雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

はい。ですが、義妹はずっと彼女と白黒はっきり着けたかったようですから。俺はそれを応援するだけですよ。全力で

 

164:音速のトレーナー ID:O21saMaN

しっかりお兄様してるじゃねぇか

 

165:電脳空間の時喰王 ID:NAndE8

まるで親の発言やなトレーナーニキは

 

166:シンカリオンの保線作業員兼オレンジ6号 ID:ToQ6BuIldeR

ま、お兄様としての先輩的立ち位置だからな

 

167:ロズワール家の修行僧 ID:OvArOGg1

しかし、なんだかこちらまで感慨深いですねぇ…

 

168:ロリ女神ファミリアの三刀流 ID:

2GirIhA106O106

そういや、そいつらの本気ってどんなレベルなんだ?

 

169:マッドな元雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

ん~…片っ方はたしか『戦略級魔法』って言われてるえげつない威力の魔法が使えて、もう片っ方はそれとタメ張ってるとか言ってたな

 

170:米花町のスパイダーマッ ID:Ito2kaIAraI

ファッ!?

 

171:世界を旅する飛行タイプ使い ID:16aMaGagAIBo

ナァニソレェ

 

172:悪魔高校のバキ刃牙 ID:Dxd5r5rmAcHo

具体的には?

 

173:マッドな元雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

義妹の方はたしか『ヘビィ・メタル・バースト』だっけ?重金属をプラズマ化してそれから電子を抜いてエネルギーを放出させる魔法で、そのライバルの方はそれとタメを張れる強さって感じ?

 

174:シンカリオンの保線作業員兼オレンジ6号 ID:ToQ6BuIldeR

ほ~…はいぃ?

 

175:悪魔高校のバキ刃牙 ID:Dxd5r5rmAcHo

ま っ た く わ か ら ん

 

176:マッドな元雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

あ、もう始まるので俺はこれで

 

177:プリキュア世界の怪人王 ID:kA1ZinriDeR

いってら~

 

 

――現実転移(ログアウト)中…――

 

 観客席は一分の隙間なく満席だった。深雪もリーナも、今大会でトップクラスの実力を持つのも勿論だが、二人共同じくらいに美人なのが観客が多すぎる理由だろう。実際に観客席にいる男性の何人かはこれでもかと鼻の下を伸ばしている。横で女性たちがゲスを見るような目で見ているとも知らずに。南無三。

 

 

 そして巫女服に身を包んだ深雪とRPGに出る神官のような服を着たリーナが矢倉からせり上がり終わると、試合の開始を告げるランプが点灯し始める。一番上のランプから順に光り……

 

 

全てのランプが緑になった時、世界が変わった。

 

 

 リーナから放たれたのは気体分子をプラズマに分解し、更に陽イオンと電子を強制的に分離する事で高エネルギーの電磁場を作り出す領域魔法『ムスペルスヘイム』。

 

 

 深雪から放たれたのは、対象とするエリアを二分し、一方の空間内にある全ての物質の振動及び運動エネルギーを減速させ、その余剰エネルギーをもう一方のエリアへ逃がして加熱する事でエネルギー収支の辻褄を合わせる、熱エントロピーの逆転魔法『氷炎地獄(インフェルノ)』。

 

 

 一見するなら、これは深雪の出し勝ちである。ムスペルスヘイムによって生じるエネルギーを逃がされることになり、リーナは自身の首を締める結果となるのだから。事実リーナは焦っていた。このままでは、また負ける。

 

 

「(………ライト…)」

 

 

 「勝ってこい」。その強い心が籠められた言葉を無下にしてしまったとリーナは無意識に思ってしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「リーナアアアァァァア!!!!負けるんじゃねええええ!!!」

 

 

 観客席はおろか、リーナが乗っている矢倉にまで響いたその声で、リーナはハッと目を見開く。

 

 

「頑張れえええええ!!!!」

 

 

 その叫びがリーナに届いた時、奇跡が起きた。

 

 

 突然、深雪の陣地を包む氷柱に迅雷が走る。そして次の瞬間、陣地が高熱を帯び始めたのだ。

 

 

「なっ!?」

 

 

 慌てて深雪は『氷炎地獄(インフェルノ)』の出力、特に自身の陣地の冷却の出力を上げるが、もう遅かった。陣地の温度がそれを上回る速度で上昇し、やがて深雪の方にも異変が起きた。

 

 

 いきなり深雪の魔法が効果を失った。リーナのムスペルスヘイムが出す高熱を処理しきれず、魔法式が定義エラーを起こして破綻し、強制的に魔法が解けたのだ。

 

 

「あああああああああ!!!!」

 

 

 渾身の叫びと共に、リーナのムスペルスヘイムの出力が更に上がる。

 

 

 そして、両方の陣地が白い湯気に包まれた。

 

 

 観客がざわめきに包まれる中、湯気が晴れる。

 

 

 観客の目に映ったのは…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

更地へと変わった深雪の陣地と、リーナの陣地で王のように立つ、融けかけた1本の氷柱だった。

 

 

 2095年の九校戦、新人戦アイスピラーズ・ブレイクは、リーナの優勝で幕を閉じた。

 

 

 

      ⚪⚫⚪⚫⚪⚫⚪⚫

 

 

「待ってください」

 

「…ん?」

 

 

 リーナの勝利を見届け、カラカラになった喉を押さえてあーあーと発声練習のようなことをしつつ通路を歩く頼斗は、名前を呼ばれて振り向く。

 

 

 そこにいたのは、深雪の兄である達也だった。

 

 

「…なんだい?」

 

「………今のは、魔法ですか?」

 

 

 達也の質問は、端から見れば暴論だった。だが頼斗は達也の方に向き直り、言い放った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ああ、魔法だよ。俺たちの絆がくれた、『奇跡』って名前のな」

 

「…そうですか。なら、俺と深雪も、来年までにその魔法を身につけられるよう、頑張ります」

 

「いや、奇跡ってのは身につけるもんじゃない。掴み取るモンだ」

 

「………」

 

「んじゃな」

 

 

 颯爽と歩き去った頼斗の背中を、達也はただただ見送っていた。

 

――仮想転移(ログイン)中…――

 

178:転生者の相談役 ID:CalLSensEi01

はい、ではイッチの妹のアイスピラーズ・ブレイク優勝を祝って~?

 

179:悪魔高校のバキ刃牙 ID:Dxd5r5rmAcHo

コンボオオオオオイ!!!

 

180:ロリ女神ファミリアの三刀流 ID:

2GirIhA106O106

>>179ふざけんなこのクソ筋肉やろおおお!!

 

181:スマホ少年の相棒の英霊使い ID:LaN3ErO4

>>180クルォォゥズエエェボル!!!パネーイ!マジパネーイ!!

 

182:電脳空間の時喰王 ID:NAndE8

>>179>>181ナンデヤ!!!???

 

183:シンカリオンの保線作業員兼オレンジ6号 ID:ToQ6BuIldeR

>>179トランスフォーマーじゃねえか!!

 

184:デトアラのスタンド使い ID:OrA6dArasH

やれやれだぜ…

 

185:転生者ハンター逢魔時王 ID:rA1danOo

まともに祝い事もできんのか貴様ら…

 

186:隙間の悪転者狩り ID:39mAOa82luTe1Do

あら、こういうのも良いじゃない。面白くて

 

187:米花町のスパイダーマッ ID:Ito2kaIAraI

>>180お前もだよ

 

188:マッドな元雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

………ま、ありがとうございます

 

189:ロズワール家の修行僧 ID:OvArOGg1

イッチさんも呆れてるじゃないですか…

 

190:マッドな元雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

にしても、後から考えると恥ずかしい…

 

191:スマホ少年の相棒の英霊使い ID:LaN3ErO4

叫んでたもんねー

 

192:音速のトレーナー ID:O21saMaN

お兄様の叫びがあると力が湧く、それが妹だ

 

193:プリキュア世界の怪人王 ID:kA1ZinriDeR

妹によるけどね

 

194:世界を旅する飛行タイプ使い ID:16aMaGagAIBo

お兄様大嫌いっ娘は逆に下がるよ

 

195:音速のトレーナー ID:O21saMaN

どんな妹も心の中ではお兄様大好きっ娘なんだ!

 

196:電脳空間の時喰王 ID:NAndE8

偏見やろんなもん

 

197:マッドな元雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

じゃ、俺はこの辺で

 

198:ロリ女神ファミリアの三刀流 ID:

2GirIhA106O106

 

199:プリキュア世界の怪人王 ID:kA1ZinriDeR

オツカーレ

 

200:転生者ハンター逢魔時王 ID:rA1danOo

さて、我もそろそろ行くか

 

 

 

――現実転移(ログアウト)中…――

 




さてさて、いかがでしたか? Be The One聞いてたらこの展開を思いつきましたが、ラストのスレでぶち壊しですね。
次回、再び頼斗が怒り出す…かも?
お楽しみに!
ではでは、また次回。


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スレNo.12『黒き王の憤怒』

どうも皆さん、ジュークです。
九校戦は一応この話の次で完結予定です。
そこまで脳細胞をトップギアにして頑張ります!
なのに、今回はまさかの掲示板無し!?
貴様…フザケルナァ!!!(自暴自棄)
というわけで久々のシリアス回、どうぞ!


 あの試合の後、リーナはすぐさま医務室へと運ばれた。幸い、魔法演算領域のオーバーヒートや目立った後遺症などは無く、今後についても心配はないようだ。

 

 

 一応医務室へお見舞いに行ったら、全開の笑顔で抱きついてきた。可愛い。そのままよくやったなと褒めていると、深雪ちゃんと達也くんが遅れてやって来た。一応空気を読んで下がると、深雪ちゃんとリーナは互いの健闘を讃えて握手していた。青春っていいなぁ。ただ、ミラージ・バットは大事を取ってほのかちゃんに代わることとなった。リーナは残念そうだったが、アイスピラーズ・ブレイク優勝だけでも大きな結果だ。

 

 

 その後はモノリス・コードで事故が起きたりしたが、なぜかミッションとしては知らされなかった。その選手は以前ライドマッハーを吹き飛ばした生徒だったのだが、神様ももしかしてアイツ嫌いなのかな?やっぱり気が合うな。ちなみになぜか達也くん、レオくん、それともう一人幹比古くんという男子生徒の三人が代理で出た。君たち二科生だよね?と思ったら優勝候補の三高、それも十師族の『一条家』の御曹子がいるチームに勝っちゃった。マ?

 

 

 その後のミラージ・バットも余裕のワンツーフィニッシュ。今年の一高総合優勝も見えてきたところで、優勝すれば一高の優勝が決まる九校戦九日目の本戦ミラージ・バット。

 

 

 第一試合である現在は小早川という三年生と彼女を担当している平河小春と言う生徒…どらちも頼斗の後輩で、かつて自身が教えを説いた二人が頑張っていた。尚、渡辺はこれ以上はダメだと七草たちに止められ、深雪ちゃんが代理をすることになっている。無傷といえども、さすがに心配は大きかったようだ。

 

 

 そうこうしてると、第一ピリオドが終了した。現在はトップだが、思ったより三高の選手が齧りついている。まぁ、このペースを維持できれば問題ないだろう。

 

 

 

 そんなアホらしい考えを持っていたのが災厄を招いたのだろうか。

 

 

 突然小早川のCADから濁った色の電光が走ったと思ったら、魔法が切れて落下し始める。

 

 

 その直後、俺は通路を走り、人気の無い場所へ向かっていた。

 

 

 

      ⚪⚫⚪⚫⚪⚫⚪⚫

 

 

 

――なんで、こんなことに…

 

「私の所為だ……私がちゃんとCADをチェックしなかったから……」

 

 

――違う、お姉ちゃんのせいじゃない…

 

「平河先輩、落ち着いてください」 

 

「でもっ!」 

 

「恐らく誰かにCADを細工されたのでしょう。それも平河先輩がしっかりと調整した後に」

 

――なゼ?

 

――ナゼ貴方ニソンナコトガワカルノ?

 

――そうか

 

――貴方は気づいていたんだ

 

――小早川先輩のCADの異変に

 

――ふざけるな

 

――ふざけるなふざけるなふざけるなふざけるなふざけるなふざけるなふざけるなふざけるな

 

――神様

 

――もし居るのなら、時間を戻してください

 

――小早川先輩が墜ちる前に、戻して…

 

――お姉ちゃんが悲しむ前に戻して…!

 

 

【HYPER CLOCK UP】

 

 

「…え?」

 

 

 何かが起きた。理解できたのはそれぐらいだ。

 

 

 小早川先輩が墜ち始めた直後、瞬間移動の様に現れた、カブトムシのアーマーを着けたそれがお姫様抱っこのように小早川先輩を受け止め、足場にゆっくりと下ろしたと思ったら、とてつもないスピードで夜空へ飛び立ってしまった。

 

 

 恐らく、以前のバトル・ボードで渡辺委員長と七高の選手を助けた人物と同じ存在だと思う。

 

 

 にしても、何故だろうか。まるで何かに絶望したような感覚があったのだが、如何せん思い出せない。まるでなかったことにされたようだ。

 

 

「………何だったんだろ」

 

 

 私…平河千秋は彼が消えた夜空を見て呟いた。

 

 

 

      ⚪⚫⚪⚫⚪⚫⚪⚫

 

 

 

 

「………あそこか」

 

 

 横浜周辺で最も高さのある建築物である『横浜ベイヒルズタワー』の屋上北側。眼下には美しい夜景が広がっている。

 

 

 小早川を助けた『ハイパークロックアップ』を使えるライダー…『仮面ライダーカブト:ハイパーフォーム』を解除した頼斗は、遠くに見える中華街の一角にある、横浜グランドホテルの最上階のレストランを視認していた。

 

 

「……目の前で三人も後輩を傷つけられたんだ。あんなもんを見せてくれた礼はしなきゃな」

 

 

『珍しいな。貴様がそこまで怒っているとは』

 

「そりゃあ怒るさ。人間だもの。………行くぞ、キバット」

 

『うむ』

 

 

 赤黒い蝙蝠…キバットバットⅡ世と共に頼斗はオーロラカーテンへと入った。

 

 

 ミッションで出された、今回の九校戦で自分の後輩たちを傷つけた『無頭竜(ノー・ヘッド・ドラゴン)』を壊滅させるために。

 

 

 

      ⚪⚫⚪⚫⚪⚫⚪⚫

 

 

 一方その頃、『無頭竜(ノー・ヘッド・ドラゴン)』の幹部たちは本来の歴史よりも早く日本を脱出するために極秘の資料や荷物を整理していた。

 

 

「まさかジェネレーターが収穫ゼロで捕らえられるとは想定外だ」 

 

「しかも日帝軍の特殊部隊がしゃしゃり出てくるとはな」 

 

「まったく、おかげで我々は夜逃げの真似事だ」 

 

「そんな事より、我々の計画を悉く邪魔した餓鬼の始末の方が先だろ」 

 

「どんな名前だ?」 

 

「『司波達也』だ」

  

 

 片付けの手を休める事無く、無頭竜のメンバーは達也のデータに目を通す。その顔は疑念と怒りを称えていた。

 

 

「何だこのデータは?もっと詳しくは調べられないのか」

 

 「どれだけデータバンクをハッキングしても、『司波達也』のデータはこれしか出ないんだ」 

 

「ふざけるな。日本は比較的パーソナルデータがしっかりしてるはずだろ。これだけな訳が無い」 

 

「だが、出ないものは出ない……まるで何かを隠してるようにこのデータしか表示されないんだ」 

 

「ただの餓鬼じゃないと言う事か?そういえば、あの仮面の男は何者かわからないのか?」

 

 

 忌々しい謎の仮面の戦士。奴がいなければもしかしたら計画…裏賭博で三高を優勝させ、一高にベットした裏の連中からたんまりと金を頂く計画は上手くいったかもしれないのに、悉く邪魔された。二つの種類がいたことから、恐らく二人いると思われる。

 

 

「そちらに関しては更に不明だ。本名があるわけでもなく、まして素顔などわかるはずもない」

 

「………おのれ、このままで終わると思うなよ」

 

 

 幹部の一人がそう憎々しげに言った時だった。

 

 

「いや。お前らはここで終わる」

 

 

『!?』

 

 

 幹部たちがそちらを慌てて向くと、狐の面を被った二十歳前後の男とパタパタホバリングしている赤黒い蝙蝠がいた。

 

「行くぞキバット」

『ふむ、よかろう』

 

『ガブリッ!!』

 

 

 赤黒い色の蝙蝠…キバットバットⅡ世が青年…頼斗の手に噛みつくと、赤黒い稲妻のような模様が頼斗の頬に表れる。そしてジャラジャラと鎖が腰に巻き付き、ベルトとなった。

 

 

「変身」

 

 

 そしてベルトに収まったキバットバットⅡ世からエメラルドグリーンの波が放たれると、銀の膜が頼斗を包み、弾ける。

 

 

 

 その姿は、まさしく赤黒い吸血鬼だった。

 

 

 ファンガイアの王たるキングを守るために生み出された闇の鎧たる『ダークキバの鎧』を纏ったライダー…『仮面ライダーダークキバ』に変身した頼斗は、仮面の奥で幹部たちと護衛…意思無き改造人間の『ジェネレーター』を睨みつけた。

 

 

「『覚悟しろ、『無頭竜(ノー・ヘッド・ドラゴン)』。貴様らの絶望に夜明けはない』」

 

 

 

 その後、何が起きたのかは彼しか知らない…

 

 

 

 

      ⚪⚫⚪⚫⚪⚫⚪⚫

 

 

 

「………む?」

 

 

 九島烈は、貴賓室で紅茶を一人で嗜んでいた。そこへ銀の幕…オーロラカーテンが現れる。水面のように不思議な模様を作り、崩すそこから出てきたのは赤黒い吸血鬼…『仮面ライダーダークキバ』に変身したままの頼斗だった。烈は一切身じろぎせずに紅茶を皿に置いた。

 

 

「…君か」

 

「手土産だ」

 

 

 ドサリと床に置いたのは大量の資料…先ほど『無頭竜(ノー・ヘッド・ドラゴン)』のいたレストランから拝借した極秘資料の数々だった。

 

 

「【『無頭竜(ノー・ヘッド・ドラゴン)』の極秘資料の盛り合わせ】ってな。どうやら奴らが今回の九校戦の黒幕だったそうだ」

 

「…やはりか」

 

「知ってたのか?」

 

 

 まさかの返答に、頼斗は変身を解除して質問した。烈は頼斗に座るよう促して続ける。

 

 

「先ほどわかったのだが、奴らが一高のCADに仕込んでいたのは『電子金蚕』と言う、大陸系のSB魔法だ。プログラムではなく、電子回路を直接狂わせる魔法でな。大会のCADチェック員が仕掛けていたのだが、なるほど奴らだったのか」

 

「…どうやら奴らは裏賭博で大儲けするために一高を妨害してたそうだ。この資料に載ってたぜ」

 

 

 頼斗がドサリと机に置いた資料を、烈は読み始める。その顔はほとんど変わらないが、怒りがこみ上げていたのが頼斗にはわかった。

 

 

「奴らのボスに関しても情報を引っ張り出しておいた。活用してくれ」

 

「感謝する」

 

「それじゃ、俺はこれで」

 

 

 再びオーロラカーテンを出して、その中へ消えた頼斗を見送った烈は独り言のように呟いた。

 

 

「仮面ライダー…か」

 




さてさて、いかがでしたか?
次回、頼斗が何をしたのか明らかになります。
ではでは、また次回で。
そういえば、たまにはこんな掲示板無しも良いかどうか感想もできればお願いします。


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スレNo.13

どうも皆さん、ジュークです。
今回で九校戦編は完結です。
次回から横浜騒乱…の前に夏休みですね。
ではでは、どうぞ!


 

 

 深雪が飛行魔法によって本戦ミラージ・バットで優勝したことにより、最終日のモノリス・コードの結果を待たずして一高の優勝は確定した。

 

 

 そしてその功労者の一人である達也は、現在は横浜ベイヒルズタワーの屋上で、同じ国防軍独立魔装大隊所属である藤林響子と『無頭竜(ノー・ヘッド・ドラゴン)』の東日本総支部がある横浜グランドホテルの屋上を見ていたが、達也はとある異変に気づいていた。

 

 

「………ん?」

 

「?どうしたの、達也君」

 

「………無頭竜のアジトに襲撃の痕があります」

 

「……え?」

 

 

 達也の視界には、天井に大きな何かが内部から突き破ったような穴がぽっかりと空いている様子が映っていた。そして達也は自身の異能とも言える『精霊の眼(エレメンタル・サイト)』を使用して中にいるであろう幹部を探る。

 

 

 しかし、どこにも生体反応はなかった。

 

 

「…少尉。アジトに向かいましょう」

 

「ち、ちょっと達也君?さっきから何を…」

 

「もう敵の幹部は死亡しています。何者かの襲撃によって、です」

 

「…どうやってあの場所を特定したの?私たちですら『ミズ・ファントム(小野 遥)』から聞き出した情報をベースにしたのに…」

 

「とにかく、今は生きてる人間は誰もいません。中で情報を探すしかないかと」

 

 

 そう言ってグランドホテルへ向かうために達也は屋上から地上へ向かい、藤林もそれに続いた。

 

 

 

      ⚪⚫⚪⚫⚪⚫⚪⚫

 

 

「………これは…」

 

「…何、これ……!?」

 

 

 レストランの中は、惨劇の一言に尽きた。

 

 

 所々に血痕や、人のものと思われる肉片。そしてドミノ倒しのように連なった中年男性の死体。更にはボディガードのような黒服の大男…改造人間である『ジェネレーター』の死体が二つ。

 

 

 何より目立つのは、中年男性たちの死体の先の壁にある、蝙蝠を模した家紋のような窪みだ。血の痕を一切被っておらず、まさしくそれは断罪の証となっていた。

 

 

「………少尉。この紋様に心当たりは?」

 

「…無いわ。こんな紋様、見たこともない」

 

「…傷痕も新しいし、血もまだ乾いていません。恐らく、我々がベイヒルズタワーの屋上に来る前、おおよそ十分程で殺されたものと思われます。何かを運び出した跡もありますし、これ以上の情報は無いかと」

 

「…口封じ、かしら」

 

「…或いは、個人的な怨みを持つ第三者か………それも『ジェネレーター』の骨を粉砕骨折するレベルとなると相当な強者です」

 

「…そんな人物と鉢合わせになってたらと思うとゾッとするわね」

 

 

 現場の写真を証拠として撮しながら震える藤林を他所に、達也はある程度この惨劇を起こした人物を予想していた。

 

 

「(………仮面ライダー…恐らくは華貫頼斗。彼で間違いないだろうが……何故反撃をしてこない?彼にこの惨劇を作るメリットは…)」

 

 

 …だが、神から与えられたミッションであり、頼斗本人も後輩を傷つけられて怒っていたから、という考えが浮かぶはずもなかった。

 

 

      ⚪⚫⚪⚫⚪⚫⚪⚫

 

 

 

 時は、おおよそ達也たちが横浜ベイヒルズタワーの屋上に来る十三分前まで遡る…。

 

 

「『覚悟しろ、『無頭竜(ノー・ヘッド・ドラゴン)』。貴様らの絶望に夜明けはない』」

 

 

「じ、十四号!十五号!殺せ!」

 

「了解シマシタ」

 

「排除シマス」

 

 

 無頭竜の幹部たちは、怯えながらも自分たちの切り札である『ジェネレーター』二体に敵の抹殺を指示した。怯えてはいるが、さすがは国際犯罪シンジケート、と言うべきか。

 

 

 しかし、人智を超えた『仮面ライダー』の前でその才能は無意味に等しかった。

 

 

「ぬあぁ!むん!!」

 

 

 頼斗は十四号を天井を突き破る程の勢いで蹴り飛ばし、十五号と呼ばれたもう一体のジェネレーターを闇のエネルギーを纏った拳で殴った。命中と同時に闇のエネルギーが十五号の内部を侵食、内部の骨を悉く粉砕させた。見た目はまるで腹パンのようだが、十五号は全身の骨を砕かれたことで血反吐を吐き、行動不能になる。

 

 

「がああぁぁあぁっ!!」

 

 

 そして重力に従って天井に開いた大きな穴へと墜ちてきた十四号を十五号に向けて再度蹴り飛ばした。

 

 

 怒りのままに放たれた、たった三撃で無頭竜の切り札は完全に沈黙した。

 

 

「………これでこの鬱陶しい肉達磨は終わりか?さて、無頭竜の幹部共よ。覚悟はできたか?」

 

「ヒッ!?な、なぜだ!?貴様が怒っているのは九校戦だろう!?我々は、我々は誰も殺さなかったではないか!!」

 

 

 幹部の一人がヒステリックに叫ぶ。しかし、王の前には耳障りでしかない。

 

 

「だから?」

 

「…え?」

 

 

 そのたった一言で、無頭竜の幹部たちは呆気に取られてしまった。

 

 

「所詮『結果論』。お前たちは、私の大切なものを殺そうとした。その時点で、お前たちの運命は、もう決まっている」

 

「…そ、そんな………」

 

「貴様らに王の判決を言い渡す」

 

 

 そして、頼斗は一つの金色の笛…ダークキバの『ウェイクアップフエッスル』を取り出した。

 

 

「“死”だ」

 

 

 そう言った瞬間、頼斗の足元にエメラルドグリーンの靄を放つダークキバの紋様が現れ、無頭竜の幹部たちを拘束し、一列に並ばせる。

 

 

『ウェイクアップ・Ⅱ!』

 

 

 フエッスルをベルトに収まっているキバットバットⅡ世に咥えさせ、二回下顎を叩く。

 

 

 フエッスルから笛とは思えない程に絶望的で、壮大なパイプオルガンの音色が響くと、辺りが紅い霧で包まれる。

 

「はあぁぁぁ…!!はっ!」

 

 

 頼斗は力を込め、同じく血の色に染まった月と重なるようにジャンプし、キックの構えを取る。そして…

 

「た、助け」

「だああぁぁああぁ!!!!」

 

 

 …ダークキバの使う最凶の必殺キックである、『キングスバーストエンド』が、無慈悲にも助けを乞う幹部たちを貫き、壁にキバの紋様を刻んだのである。

 

 

『ふん、呆気ない最期だったな』

 

「無駄話はいい。さっさとこれを持って帰ろう」

 

『うむ』

 

 

 レストランにあるガラ開きになった隠しスペースから持ってきた、整理中だった大量の資料を手に提げて頼斗はオーロラカーテンをくぐった。

 

 

――仮想転移(ログイン)中…――

 

 

201:転生者の相談役 ID:CalLSensEi01

さてと、だ

 

202:米花町のスパイダーマッ ID:Ito2kaIAraI

イッチ。やり過ぎって知ってるか?

 

203:マッドな元雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

面目ないです…

 

204:シンカリオンの保線作業員兼オレンジ6号 ID:ToQ6BuIldeR

てか思ったけどさ、やっぱイッチ暴走してない?

 

205:デトアラのスタンド使い ID:OrA6dArasH

暴走と言うより二重人格か?士道の妹みたいな

 

206:音速のトレーナー ID:O21saMaN

>>205妹と聞いて

 

207:悪魔高校のバキ刃牙 ID:Dxd5r5rmAcHo

>>206お前取り敢えず黙れ

 

208:プリキュア世界の怪人王 ID:kA1ZinriDeR

まーでも、壊滅ってそういうことだしさ

 

209:転生者ハンター逢魔時王 ID:rA1danOo

どちらかと言えばミッションの出し方が問題だ。さっき聞いてきたが、どうやらこうなることを前提にした上でやっているそうだ

 

210:ロリ女神ファミリアの三刀流 ID:2GirIhA106O106

>>209ゑ?

 

211:転生者ハンター逢魔時王 ID:rA1danOo

向こうのスタンスでは『屑は死すべし』だと

 

212:ロズワール家の修行僧 ID:OvArOGg1

うーむ

 

213:世界を旅する飛行タイプ使い ID:16aMaGagAIBo

それは…イッチのいる世界上………

 

214:電脳空間の時喰王 ID:NAndE8

どうしようもない連中ばっかやから何とも言えへんなぁ………事実今まで潰したブランシュも無頭竜?とかも、どっちもゴミクズ集団やし

 

215:マッドな元雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

後悔は無い…私がしたことに、最早後悔は無い…

 

216:デトアラのスタンド使い ID:OrA6dArasH

>>215花京院出してもどーにもならねぇよ

 

217:スマホ少年の相棒の英霊使い ID:LaN3ErO4

まぁ、取り敢えず?ミッション乙ってことで

 

218:マッドな元雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

そうですね。では、俺はこれで

 

219:転生者ハンター逢魔時王 ID:rA1danOo

ゆっくり休め

 

220:マッドな元雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

言われなくても休みますよ…

 

 

――現実転移(ログアウト)中…――

 

 

「………ふぅ」

 

 

 スレからログアウトした頼斗はドサリと自室…九校戦の会場にあるホテルではなく、東京にある自宅のベッドに寝転んだ。たしかに、リーナが入学してから今日まで色々と血生臭いことばかりしていたかもしれない。

 

 

「………いかんいかん」

 

 

 神から与えられたミッションと言えど、彼にも人を殺すことに抵抗はある。だが、その時は何時も自分に言葉を投げかけてどうにかしている。自分が憧れた仮面ライダーの言葉を。

 

 

「こんな顔、アイツ(リーナ)には見せられねぇしな。さ、気合い入れるか!…の前にもう寝よ」

 

 

 パジャマは着た状態だったため、頼斗はそのまま眠りに就いた。

 

 

――仮想転移(ログイン)中…――

 

 

221:転生者の相談役 ID:CalLSensEi01

皆さん、聞きたいことがあるんですが

 

222:米花町のスパイダーマッ ID:Ito2kaIAraI

言わんでもいいよ。やっぱそっちにも来てたか

 

223:シンカリオンの保線作業員兼オレンジ6号 ID:ToQ6BuIldeR

まぁ、こんな大がかりはミッションなら事前に予定合わせとかんと後が面倒だろうしな

 

224:電脳空間の時喰王 ID:NAndE8

ワイんとこにも来たわ。ったく、こっちは七十三層攻略したばっかやぞ?

 

225:音速のトレーナー ID:O21saMaN

こっちも同じくレース控えてるよ。模擬だけど

 

226:ロズワール家の修行僧 ID:OvArOGg1

私としては休暇貰えば良いだけですが

 

227:デトアラのスタンド使い ID:OrA6dArasH

こっちもそろそろ夏休みだからな。問題はねぇ

 

228:悪魔高校のバキ刃牙 ID:Dxd5r5rmAcHo

>>227に同じく

 

229:スマホ少年の相棒の英霊使い ID:LaN3ErO4

学生は比較的楽だな。俺は冬夜にアポ取らんと

 

230:世界を旅する飛行タイプ使い ID:16aMaGagAIBo

こっちは元々旅の身だ。一日二日程度でも問題0

 

231:プリキュア世界の怪人王 ID:kA1ZinriDeR

こっちもだ。高卒FX稼ぎの特権、毎日が休みだ

 

232:ロリ女神ファミリアの三刀流 ID:2GirIhA106O106

俺はベルや神さんにアポ取っとかんとな

 

233:転生者ハンター逢魔時王 ID:rA1danOo

我は行けんからな。多少心配はあるのだが

 

234:隙間の悪転者狩り ID:39mAOa82luTe1Do

>>233それに関しては心配ないわ

 

235:転生者ハンター逢魔時王 ID:rA1danOo

ならいいが

 

236:スマホ少年の相棒の英霊使い ID:LaN3ErO4

ぶっちゃけもう紫ネキだけでよくね?

 

237:隙間の悪転者狩り ID:39mAOa82luTe1Do

>>236あら、私をコキ使おうとはいい度胸ね

 

238:スマホ少年の相棒の英霊使い ID:LaN3ErO4

>>237出来心です申し訳ありませんでした

 

239:世界を旅する飛行タイプ使い ID:16aMaGagAIBo

>>238テノヒラクルー速いなwww

 

240:転生者の相談役 ID:CalLSensEi01

それでは皆さん、現場での作戦会議をしましょう

 

241:スマホ少年の相棒の英霊使い ID:LaN3ErO4

>>240異議無し

 

242:プリキュア世界の怪人王 ID:kA1ZinriDeR

同じく

 

243:デトアラのスタンド使い ID:OrA6dArasH

相談ニキは指揮官担当か?

 

244:転生者の相談役 ID:CalLSensEi01

>>243はい。当日全員に特製の通信デバイス渡すので活用してください

 

245:悪魔高校のバキ刃牙 ID:Dxd5r5rmAcHo

>>244使い方どうすんだ?

 

246:マッドな元雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

ボタン押して話したい相手の名前を浮かべたら脳波読み取って繋がりますので、そうですよね?

 

247:米花町のスパイダーマッ ID:Ito2kaIAraI

ああ。バッチリ仕上げておく

 

248:シンカリオンの保線作業員兼オレンジ6号 ID:ToQ6BuIldeR

流石だな米花ニキ

 

249:米花町のスパイダーマッ ID:Ito2kaIAraI

あったぼうよ!

 

250:転生者の相談役 ID:CalLSensEi01

さて、では開始しましょう。作戦会議

 

 

 

 

 

   See you Next thread…

 

 

 




さてさて、いかがでしたか?
夏休みを挟んだ後、横浜騒乱編です。
そして、評価赤バー復帰&お気に入り四桁突入。
ここまで来れたことと、この小説を読んでくださっている方々に、改めて感謝します。
今後とも、この『マッドでヤベーイやつにしか変身できないんだが』をお楽しみください。
では、また次回で。


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夏休み編
スレNo.14『時を越えた再会』


どうも皆さん、ジュークです。
今回は一話で夏休み編をやり、その後横浜騒乱編へと突入します。
ではでは、どうぞ!!
※歴史及び性格改変があります。ご注意ください


 

 夏休み。

 

 

 リーナは現在、級友となった雫から誘われて、彼女の家が所有する別荘へ泊まりに行っている。

 

 

 そんな中、頼斗はとある村に来ていた。

 

 

 自分を呼んできた人物が手配した黒塗りのリムジンから降り、頼斗はゴキリとストレッチする。

 

 

「華貫様。此方です」

 

「………えっと、葉山さん、だったか?」

 

「何でしょうか?」

 

 

 頼斗は、自分をここまで送迎してくれた執事…葉山に質問する。

 

 

「なんで俺はここまで呼び出されたんだ?」

 

「それについては後々わかります。ついてきてください」

 

「………」

 

 

 訝しく思いながらも、頼斗は葉山の後に続いて屋敷に入った。

 

 

 

      ⚪⚫⚪⚫⚪⚫⚪⚫

 

 

 

 そして現在、頼斗は書斎でとある人物と向き合っていた。

 

 

「…で、なんで俺みたいな一般人がこんな所まで呼び出されたのか、教えてはくれませんかね?四葉家現当主の四葉真夜さん?」

 

 

 頼斗に名前を呼ばれた女性…真夜は妖艶な笑みを浮かべて口を開いた。

 

 

「そうね…お話しましょうか。仮面ライダーゼロノス(・・・・・・・・・・)

 

「!!」

 

 

 真夜からその言葉が放たれた瞬間、頼斗は臨戦態勢に入った。真夜の一挙手一投足に反応せんと殺気立っている。

 

 

「………何故アンタがそれを知っている」

 

 

 真夜の言葉から確信を感じ取り、下手に隠しても無駄と悟った頼斗は真夜に問いかけた。

 

 

「三十三年前…貴方に助けられた身ですもの」

 

「?………まさかアンタ、あの時の!」

 

 

 頼斗は頭に電撃が走ったように思い出した。初めてスレを立てた頃、与えられたミッションで三十三年前に飛び、助けた少女。彼女が今目の前にいる四葉真夜だったのだ。

 

 

「そう。あの時からずっとお礼を言いたかった。そうでしょう、深夜?」

 

「ええ」

 

 

 頼斗が後ろから気配を感じて振り向くと、そこにはお付きとおぼしき女性を後ろに連れた、真夜とどこか似た雰囲気の女性が立っていた。その女性を見て、頼斗は今度はすぐに誰なのかを思い出す。

 

 

「………沖縄の時の」

 

「改めて、かしら。真夜の姉の深夜よ。こちらは桜井穂波さん。いつも深雪と達也がお世話になっているようね」

 

「…なるほど、やっぱり四葉の縁者だったのか」

 

「あら、気づいていたの?」

 

「確証は無かったよ。九校戦の決勝戦で、あれ?って思った程度だ。で、俺をどうするんだ?」

 

「どうもしないわ。むしろ私たちがしたいのは、恩返しよ」

 

「恩返し?」

 

 

 まだ少し怪しんでいるのか、頼斗は片眉を上げておうむ返しをする。

 

 

「今後、私たちの力が必要になった時は四葉の総力を挙げて全面的に支援させて貰うわ」

 

「………一つ聞きたいことがある」

 

「…何かしら?」

 

 

 頼斗は、先ほどからのやり取りで一番気になっていたことを口にした。

 

 

「達也君は何なんだ?四葉の縁者となれば、相応の力を持っている。にも関わらず彼はかつての俺と同じ二科生だ。彼はBS魔法師か何かか?」

 

「………深夜」

 

「構わないわ」

 

「…”ある意味“正解。理論上は可能だけど魔法演算領域の問題で、世界で扱える人間はいないというだけの話よ」

 

「………?」

 

「魔法の名前は『分解』と『再生』。聞いたことはあるかしら?」

 

「………『分解』は聞いたことがある。たしか…物質及び物体の情報(エイドス)を読み取って、それを分子レベルで木っ端微塵にするんだったか?それは分かるが、もう一方は?」

 

「二十四時間以内に限り、情報を遡行して任意の地点での情報に上書きする魔法よ」

 

「………つまり一種の時間遡行。どんな破損や怪我でも『なかったことにできる』ってことか。まさかそれが常時待機状態ってことか?そりゃあ他の魔法を使う余裕は無いわけだ」

 

「博識ね」

 

「魔法だけがこの世界の全てじゃないしな。情報は時に魔法よりも強いことを知ってるだけだ。あと一応確認なんだが、それと達也君が感情をあまり出さないことに何か関係があるのか?」

 

「「………」」

 

「………野暮だったようだな。失礼した」

 

 

 二人が急に押し黙ったのを見て、頼斗はその質問はタブーだと察した。しかし、真夜は一瞬躊躇った後、声を出した。

 

 

「…あまり知られたくはないわ。けれど他ならぬ貴方なら問題ないでしょう。ええその通り。彼の感情の少なさは私たち四葉の罪の象徴ですもの」

 

「…?どういうことだ」

 

「あの子は世界を滅ぼし得る力を持つ。あらゆる物質を塵にし、あらゆる攻撃を受けても無傷になる力。そんな子が暴走すれば、世界が終わる…そう悟った先代と分家の当主たちの強引な決定で、四葉家が当時研究していた『人造魔法師実験』の被検体に達也さんは選ばれ、施術された。深雪さんに対する兄妹愛を除いた全ての感情を失ったの。失われたから、直すことも取り戻すこともできない…」

 

「………」

 

「私たちは反対だった。どんな力を持っても、彼は私の息子ですもの。しかし、分家の目がある中で彼を深雪さんと同じように扱えば面倒なことになる。沖縄で達也が執事のような扱いだったのはそういうことよ」

 

「………なるほどな。そこまで重い事情だとは想像してなかった。けど、安心した」

 

「「?」」

 

 

 全てを聞いた頼斗はすっきりとした笑顔で真夜と深夜に向き直った。

 

 

「だって、アンタらは達也君をちゃんと思いやってる。それだけで彼は恵まれてるよ。もし達也君が暴走しそうなら、俺たちがいる。彼がいることは、確かに事態によっては罪かもしれない。けれど、彼の存在はそれ以上に周りを笑顔にできる。それを理解してる俺たちが支えればいいさ」

 

「…ありがとう」

 

「それに、義妹の友達だしな。根っからの悪人じゃないって知ってるさ」

 

「……これからも、達也と深雪をお願いします」

 

「言われなくてもそのつもりだよ」

 

 

 

      ⚪⚫⚪⚫⚪⚫⚪⚫ 

 

 

 

 話の後、葉山の頼みで深夜と穂波の体を正常に治療してから東京に帰るためリムジンに揺られて遠くなる頼斗を見送りながら、真夜と深夜は互いに顔を見合わせずに会話を始めた。

 

 

「仮面ライダー…」

 

「あら、まだ彼に惚れてるの?彼まだ二十代でもないのよ?年の差考えなさい」

 

「う、うるさいわよ!?貴女だって沖縄から帰った後『彼が旦那さんだったら』とか夢見心地でいたくせに!」

 

「なっ!?どうして……待ちなさい穂波さん」

 

「ギクッ!?」

 

 

 そ~っとその場から退散しようとした穂波を鋭く呼んだ深夜はジト目で穂波を睨んだ。ギギギと振り向いた穂波はニコニコとしているが、額からはダラダラと汗が流れている。しかし、深夜からの追及の視線にとうとう白旗を上げた。

 

 

「…御当主様に詰め寄られ、隠せませんでした」

 

「真夜、貴女…」

 

「あら、久々に姉妹喧嘩する?」

 

 

 その後、バチバチと火花を散らす現四葉家でもトップクラスの姉妹の睨み合いに震える四葉の従者たちであった。

 

 




さて、いかがでしたか?
本編ははっきり言います。主のおふざけです。
真夜深夜姉妹に『こんな姉妹のやりとりとかして欲しいなぁ』というグリードが寄ってきそうな欲望を解放した結果です。
面白いと思った方は感想でお願いします。
では、また次回で。


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横浜騒乱編
スレNo.15


どうも皆さん、ジュークです。
さぁやってきました、横浜騒乱!
どんなヤベーイやつが出るのか?
ではでは!早速どうぞ!
※尚、ストーリーの関係上横腹騒乱はかなり短くなりそうです。


1:マッドな元雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

スレ更新定期

 

2:世界を旅する飛行タイプ使い ID:16aMaGagAIBo

>>1乙

 

3:シンカリオンの保線作業員兼オレンジ6号 ID:ToQ6BuIldeR

スレも三つ目か

 

4:東京皇国のゴーストライダー ID:hElbA1K315

ここが例の暴走ライダーのスレですか?

 

5:スマホ少年の相棒の英霊使い ID:LaN3ErO4

>>4な ん か 来 た 定 期

 

6:音速のトレーナー ID:O21saMaN

>>4取り敢えず自己紹介よろ

 

7:東京皇国のゴーストライダー ID:hElbA1K315

初めまして、東京皇国のゴーストライダーです。炎炎ノ消防隊の世界に転生致しました。…まぁ、転生して一時間後に殺されかけましたけど

 

8:プリキュア世界の怪人王 ID:kA1ZinriDeR

>>7同士がいたとは

 

9:デトアラのスタンド使い ID:OrA6dArasH

>>7ハリウッド映画の方か?

 

10:東京皇国のゴーストライダー ID:hElbA1K315

>>9はい。地獄の炎(ヘルファイア)とかヘルバイクとかの方です

 

11:転生者の相談役 ID:CalLSensEi01

あっちもあっちでカッコいいよね~

 

12:ロリ女神ファミリアの三刀流 ID:2GirIhA106O106

知らねぇ…

 

13:シンカリオンの保線作業員兼オレンジ6号 ID:ToQ6BuIldeR

俺は知ってるぞ。ヘルバイク意外と有能だよな

 

14:東京皇国のゴーストライダー ID:hElbA1K315

しかもなんか『ヘルアクセラレーター』っていうオリジナルっぽいアタッチメント付いてて、点火したら空飛べました

 

15:悪魔高校のバキ刃牙 ID:Dxd5r5rmAcHo

水陸と来て、遂に空に手を出しやがったのか…

 

16:マッドな元雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

奇遇ですね。俺も今空飛ぶバイクに乗ってます

 

17:悪魔高校のバキ刃牙 ID:Dxd5r5rmAcHo

>>16ゑ?

 

18:スマホ少年の相棒の英霊使い ID:LaN3ErO4

ファッ!?

 

19:マッドな元雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

現在、ミッションで八王子にある特殊鑑別所へと向かってます

 

20:米花町のスパイダーマッ ID:Ito2kaIAraI

>>19なるほど、とうとう捕まったか

 

21:プリキュア世界の怪人王 ID:kA1ZinriDeR

薄々予感はしてましたけど…早かったな…

 

22:電脳空間の時喰王 ID:NAndE8

イッチ、会いには行ってやるで…

 

23:マッドな元雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

>>20>>21>>22血祭りにあげてやる…!!

 

24:スマホ少年の相棒の英霊使い ID:LaN3ErO4

>>23止ぁめろブロリー!落ち着けゑゑ!!

 

25:シンカリオンの保線作業員兼オレンジ6号 ID:ToQ6BuIldeR

>>19で、どんなミッションだ?

 

26:マッドな元雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

えっとですね、呂剛虎?……何て読むのかわかんないけど、を倒せって内容です

 

27:転生者の相談役 ID:CalLSensEi01

>>26『ルウガンフウ』って読むんだよそれ

 

28:音速のトレーナー ID:O21saMaN

>>27読み仮名乙

 

29:マッドな元雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

取り敢えず抜けますね~

 

30:東京皇国のゴーストライダー ID:hElbA1K315

いってらっしゃい

 

 

――現実転移(ログアウト)中…――

 

 

「俺別に捕まってねーっつーの……ん?」

 

 

 蒲公英のような装飾が特徴的な空飛ぶバイク…ダンデライナーに乗って八王子の特殊鑑別所へと向かっていた頼斗は、空から吹っ飛んでくる大男をヘルメット越しに視認した。 

 

 

「(………アイツか)」

 

 

 そのまま屋上から鑑別所に侵入したのを見た頼斗はナイフ…カッティングブレードを持つ装置…戦極ドライバーを腰に当てる。すると、横のプレートに血の様に赤い戦士の絵が銅鑼の音と共に映し出された。

 

 

「さて、ニキたちが面談に来る前に終わらせよ」

 

 

 冗談を口にし、頼斗はダンデライナーのギアを下げて屋上に降りる準備を始めた。

 

 

 

 

      ⚪⚫⚪⚫⚪⚫⚪⚫

 

 

 

 

「…………この場は逃げるべきなのですが、少し遅かったようですね」

 

 

 非常警報が鳴ったすぐ後に自分たちの前に現れた大男…呂剛虎を視認した達也、真由美、摩利は、それぞれ戦闘態勢に入った。達也は前に出ようとしたが、摩利がそれを制止して前に出た。

 

 

「私が前に出る。達也君は真由美のガードを頼む」

 

 

 達也は内心無茶だと考えていた。確かに摩利は高校三年生ではあるが既に一流といえる魔法戦闘技術を身につけている。そこらの相手には遅れを取らない。だが、呂剛虎は魔法近接戦闘において「超一流」だ。さすがにリスクが大きい。

 

 

「摩利、気をつけて」

 

「只者ではないのは分かってるさ」

 

 

 そうして摩利が得物を出そうとした時だった。

 

 

「なんか騒がしいと思ったら…随分賑やかだな」

 

『!?』

 

 

 階段から聞こえた声に呂剛虎は振り向き、達也たちは呂剛虎の後ろを注視した。

 

 

 そこから降りてきたのは、白狐の面を着けた一人の男だった。身長からして、十代後半から二十代前半程だろう。

 

 

 そして何よりも達也が注目したのが、腰に装着された、短刀が付いた装置だ。その装置を見て、達也はそれが何者なのかをすぐに悟る。

 

 

「(………!)」

 

「………さて、呂剛虎。わざわざ密入国のご足労すまないが、この国で悪事を働くなら…」

 

 

「叩き潰す」

 

【ヨモツヘグリ】

 

 

 赤黒い葡萄の意匠の錠前…ヨモツヘグリロックシードを開錠すると、紅い稲妻を含んだ暗雲がすぐ上に現れ、その暗雲を掻き分けながら赤黒い巨大な葡萄型の鎧が現れた。

 

 

【ロック・オン!】

 

「変身」

 

 

【ハイ~!】

 

【ヨモツヘグリ、アームズ!】

 

【冥・界 よみ、ヨミ、黄泉…!!】

 

 男…頼斗がヨモツヘグリロックシードを装置…戦極ドライバーにセットして閉じ、カッティングブレードを下ろすと、ヨモツヘグリロックシードの葡萄の部分が割れてキウイと葡萄型の銃が象られた紋様が露になる。

 

 

 直後、ヨモツヘグリの鎧が頼斗の頭を覆い、赤黒い稲妻と黒い煙を放ちながら展開され、アーマーとスーツを構成する。

 

 

 その稲妻と煙が晴れると、頼斗は赤黒いアーマーと緑の複眼を持つアーマードライダー…『アーマードライダー龍玄・黄泉』に変身した。

 

 

「さぁ、龍対虎の対決と行こう…かッ!!」

 

 

 その言葉と共に頼斗は手に握られた葡萄をあしらった銃…ブドウ龍砲を連射した。しかし、呂剛虎はそれにすぐさま反応して接近戦に持ち込むために突進した。

 

 

「愚直だな。もう虎って言うより猪だ。ブヒブヒ鳴いてみなよ」

 

「ッ!!」

 

 

 挑発と受け取った呂剛虎はジャンプして殴りかかるが、頼斗はそれを逆手に取って呂剛虎の真下をすり抜け、更にブドウ龍砲を連射する。呂剛虎は堪えるが、空中であるためにバランスを崩して転倒する。だが、そこは近接戦闘でもトップクラスの魔法師。転倒してすぐに呂剛虎は体勢を戻した。

 

 

 しかし、頼斗にはその一瞬があれば十分だ。

 

 

【ヨモツヘグリ・スカッシュ…!】

 

 

再见(じゃあな)

 

 

 頼斗はカッティングブレードをもう一度下ろし、わざわざ中国語の言葉と同時にブドウ龍砲から何発ものエネルギー弾を呂剛虎に放った。先程の物とは威力も数も段違いな弾幕を前に、呂剛虎は敢えなく崩れ落ちることとなった。死んではいないが、体は黒焦げ、完全に気絶している。

 

 

「…さて、こっからどうしよ」

 

 

 チラリと振り返ったら、未だ戦闘態勢の三人。あーあー、もダメだこりゃ。

 

 

「…ちなみに、見逃してくれるという選択肢は」

 

「ない」

 

「デスヨネー。それじゃあ………失礼します!」

 

『!?』

 

「三十六計逃げるに如かずってな!!」

 

 

 こっそりと後ろ手に持っていたダンデライナーのロックシードを開錠してエントランスに投げると、変形してダンデライナーになった。そのまま通路から飛び降りると、頼斗はダンデライナーのギアを全開にして鑑別所のガラス扉を突き破って空へ飛び出した。

 

 

「……は~、もうなんでこうなんの?いつも」

 

 

 ダンデライナーに乗りながら沈む頼斗は、未だついさっき届いた『グランドミッション』の通知に気づいてはいなかった。

 

 

――仮想転移(ログイン)中…――

 

 

31:転生者の相談役 ID:CalLSensEi01

取り敢えず、紫ネキは私と全体の指揮、及びピンチになった際の最終手段をお願いします

 

32:隙間の悪転者狩り ID:39mAOa82luTe1Do

わかったわ。お茶一式持っていっても?

 

33:プリキュア世界の怪人王 ID:kA1ZinriDeR

>>32お茶する気満々じゃないですか…

 

34:隙間の悪転者狩り ID:39mAOa82luTe1Do

貴方たちなら問題ないでしょ?

 

35:転生者の相談役 ID:CalLSensEi01

……まぁ、そですね…えっと、三刀流ニキ、6号ニキ、怪人ニキ、時喰王ニキ、英霊ニキ、バキニキ、飛行ニキは地上における殲滅をお願いします

 

36:世界を旅する飛行タイプ使い ID:16aMaGagAIBo

あいよ

 

37:スマホ少年の相棒の英霊使い ID:LaN3ErO4

任せてちょーらい

 

38:悪魔高校のバキ刃牙 ID:Dxd5r5rmAcHo

おう

 

39:プリキュア世界の怪人王 ID:kA1ZinriDeR

あいさー

 

40:ロリ女神ファミリアの三刀流 ID:2GirIhA106O106

承知した

 

41:電脳空間の時喰王 ID:NAndE8

了解や。けどスタンドニキとかどないするんや?

 

42:転生者の相談役 ID:CalLSensEi01

スタンドニキ、修行僧ニキは地下でシェルターに向かう一般人…おそらく生徒たちが大半なので、彼らの護衛をお願いします

 

43:デトアラのスタンド使い ID:OrA6dArasH

任せな

 

44:ロズワール家の修行僧 ID:OvArOGg1

承知致しました

 

45:転生者の相談役 ID:CalLSensEi01

んでもって、音速ニキと米花ニキは全体のサポートをお願いします。米花ニキは拘束、音速ニキは攪乱を任せますので

 

46:米花町のスパイダーマッ ID:Ito2kaIAraI

任せろ

 

47:転生者の相談役 ID:CalLSensEi01

音速ニキは当日イッチにデバイス渡してください

 

48:音速のトレーナー ID:O21saMaN

>>47オッケー

 

49:転生者ハンター逢魔時王 ID:rA1danOo

いよいよだな。頼むぞ

 

50:転生者の相談役 ID:CalLSensEi01

さ、明日は大仕事になりそうですので、気合い入れてくださいね

 

 

 

――現実転移(ログアウト)中…――




スレ民紹介のコーナー


東京皇国のゴーストライダー:ゴーストライダーの力を特典に炎炎ノ消防隊の世界に転生。
地獄の炎は主のみが性質等を自在に変化可能で、第二世代である茉希を以てしても干渉できない。
ヘルバイクには特殊な飛行・加速用ブースターの『ヘルアクセラレーター』が搭載されており、地獄の炎を点火することで飛行が可能。
前世は趣味で各国の武術を尽くマスターする程の武術バカ。ただし戦闘自体はあまりしたくない。
チェーンを駆使した中距離戦や地獄の炎を用いた格闘戦を得意としており、かの新門紅丸が一度拳を交えた時に「コイツは強そうだ」と言わせるほど。本人は「真っ平御免だよ~(泣)」とのこと。現在は非公式ながら第八特殊消防隊員として行動している。給料などはおしゃれや食事ができない=使い道が無いため『己を勝手に殺さないこと』を給料と言い張って返上している。事務仕事等もテキパキこなすため、桜備は助かっている。
尚、見た目はゴーストライダー3の方。
ちなみになぜか人間にはなれない。



 さて、次回からいよいよ個人的にしたかったことランキング一位の出番です。
次回をお楽しみにしててください!
では、また次回で。
※ゴーストライダーニキは出ません。
「ハアッ☆」


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スレNo.16『騒乱(最光にヤベーイ祭り)、開幕』

どうも、三回のUA10万回達成に咽び泣く男、ジュークです。
前話や感想でおおかた予想はついてますでしょうが、敢えて言います。




























 ここに転生者騒乱パーティー開催を宣言する!

ではでは!どうぞおお!!


「………っかしいな~」

 

 

 十月三十日、頼斗は毎年九校戦同様に開催される魔法科高校の論文コンペティション、通称『論文コンペ』を見に日本魔法協会支部がある横浜に来ていた。九校戦ほどではないが、毎年かなり注目される催しだ。頼斗は今回、グランドミッション『敵の侵攻を鎮圧せよ』をクリアするためにここへ来ていた。

 

 

 しかし、頼斗の母校である一高のコンペ開始まであと一時間という時に、頼斗の意識は自身の脳内…普段使っている転生者スレに向いていた。

 

 

「…なんで誰も出ないんだ?」

 

 

 繋がらないわけではない。しかし、何を打っても返事が誰からも、一文字も返ってこない。

 

 

「………皆用事あんのかな」

 

 

 が、特に疑うこともなく頼斗は伸びをして、会場の方へと歩みを進めた。

 

 

 

 

      ⚪⚫⚪⚫⚪⚫⚪⚫

 

 

 

 

 同時刻、横浜のとある高層ビルの屋上。そこでは日傘を立てて出来た影の下で紅茶を嗜む妖艶な雰囲気を醸し出す金髪の女性と、そのすぐ横で右手を横浜の立体地図を映すパソコンのキーボードに走らせ、左手で左耳に装着されたインカムのような装置を押さえる、メガネをかけた二十代後半程の男性がいた。

 

 

「………ふぅ」

 

「さて、最終確認です。皆さん、いいですか?」

 

『こちら地上班代表、虹橋(にじばし)明人(めいと)。こっちは準備万端だ。いつでもいけるぞ』

 

『地下シェルター班代表、条之内城護。こっちも問題ねぇぜ』

 

『はいはーい、サポートコンビ代表真波(まなみ)颯太郎(そうたろう)。いつでもダッシュできるよー』

 

「オッケーです。もうすぐ敵の攻撃があるので、それを合図にそれぞれ行動を開始してください」

 

「………そろそろかしら?」

 

「そうですね。さて、彼はどんな反応するのか、ちょっと楽しみです」

 

 

 本来居るはずのない存在たちも、いよいよ動き出そうとしていた…。

 

 

      ⚪⚫⚪⚫⚪⚫⚪⚫

 

 

 

 今年の第一高校のテーマは、加重魔法の三大難問という、現在の魔法技術では実現困難と言われている三つのテーマ…尤も、その内の一つの、所謂『飛行魔法』は解決されているが…の一つである『重力制御型熱核融合炉』についてだ。三大難問の一つと言われているだけあって、このテーマには魔法大学関係者や民間研究機関の研究者も注目していた。

 

 

 無論頼斗もリーナからこのテーマを聞いた時は驚いたが、今日はそれ以上に驚かされた。継続的核融合を捨て、『ループ・キャスト』を用いた断続的核融合を目指すというのは、それほどに斬新な発想だった。会場の後方でそんな後輩の舞台を見届けた頼斗は、ステージの裏手へと向かっていた。

 

 

「…さて、後輩の激励に行くとします…!!?」

 

 

 ステージの裏手、生徒の控室へ向かおうとした瞬間、轟音と共に会場がガクンと揺れた。それとほぼ同時に通常のライフルとは明らかに違う銃声も大量に聞こえてくる。

 

 

「この音…フルオートじゃねぇ…対魔法師用のハイパワーライフルか!?だとしたらマズい!!」

 

 

 頼斗はステージ裏手扉をこっそりと開け、放送室の窓からこっそりと様子を見る。そこには計六人の兵士たちが魔法科高校の生徒たちに銃を向けている光景が広がっていた。

 

 

「…さてどうするか…なるべく素早く変身できるやつ………アレで決まりだな」

 

 

 そう言って頼斗は目薬のようなパーツが付いた装置…メガウルオウダーを左腕に装着し、いつもの白狐の面を被ってステージに続く階段をゆっくりと登っていった。

 

 

 

      ⚪⚫⚪⚫⚪⚫⚪⚫

 

 

 

 三高の生徒…吉祥寺真紅郎は焦っていた。

 

 

 今やライバルである一高の司波達也…彼らに今度こそ一泡吹かせようとした矢先に謎の襲撃。自分たちの研究は対人に転用できると知っていたのだが、使おうとした途端ハイパワーライフルをすぐ横の壁に撃ち込まれた。次は外さないだろう。

 

 

 何より…数年前のトラウマを呼び起こされている。自身の両親を失った、あの忌々しい事件を。

 

 

「……!?」

 

 

 しかし、階段を登ってくる音には気づけた。そちらを見ると、何かの装置を左腕に着け、右手に緑色の眼のようなアイテムを持つ、白狐の面を被った男がステージに上がっていた。どうやら襲撃してきた兵士たちはその存在に気づいていない。

 

 

「あなたは…」

 

「退いてろ」

 

【Stand by…】

 

【Yes-sir!!】

 

【Loading…!!!】

 

 

 男…頼斗は装置…メガウルオウダーに緑の眼…ネクロムゴースト眼魂をセットし、装置を展開。横部のボタンを押すと、セットされた眼魂から幽霊…ネクロムのパーカーゴーストが出現した。兵士はここでようやく頼斗に気づき、パーカーゴーストにハイパワーライフルを撃つが、簡単に弾かれる。

 

 

「変身」

 

【テンガン!ネクロム!!】

 

【MEGA ULU OUDER…!】

 

【CLASH THE INVADER!!!!!】

 

 

 頼斗がメガウルオウダーの目薬の部分を押すと滴がメガウルオウダーに落ち、エメラルドグリーンの波紋が辺りに広がる。直後、光が頼斗を包み、パーカーゴーストが被さる。その瞬間光が消え、頼斗は一本の刃のような角を持つライダー…『仮面ライダーネクロム』に変身した。

 

 

「………さて、いくか」

 

「…う、撃て!!」

 

 

 その言葉と同時に何発もの銃弾が頼斗を襲うが液体金属である『クァンタムリキッド』で全身を覆うネクロムには効かない。腹部や胸部に襲いかかった弾丸は簡単にすり抜けて壁に着弾した。

 

 

「効かないってのに………なッ!」

 

 

 メガウルオウダーを戻し、軽くジャンプすると頼斗はまさしくゴーストのようにフワリと浮かび上がった。そのまま、頼斗は手に持っていた武器…ガンガンキャッチャーに白の眼魂…サンゾウゴースト眼魂を装填し、銃モードにして兵士たちに向けた。

 

 

【ダイカイガン!】

 

【OMEGA FINISH!!!】

 

 

「はっ!!」

 

 

 放たれたエネルギー弾は会場の奥にいた兵士たちを武器ごと吹き飛ばし、戦闘不能にさせる。そして頼斗はそのまま空中で仕上げに入った。

 

 

【DESTROY!!】

 

【ダイテンガン!ネクロム!!】

 

【OMEGA ULU OUDER…!!!】

 

 

「はああぁぁーーっ!!!」

 

「うわああぁぁ!!!???」

 

 

 再びボタンを押し、滴を眼魂に与えて放たれた頼斗の必殺キックである『ネクロムデストロイ』をくらい、兵士たちは壁にめり込んで気絶した。さすがに今回は義妹であるリーナがいることもあり、威力は自重した。が、リーナからの「なんでここにいるの?」という驚愕と疑念の視線に、頼斗は堪えられなくなってその場を急いで後にした。

 

 

 それから外に出ると、街の所々が炎に包まれ、戦場と化した横浜が広がっていた。

 

 

「改めて見ると酷いな………うおっ!?」

 

 

 頼斗が変身を解除して呟いたその時、何かが物凄い速度で頼斗の前を走り抜けた。それを不思議に思った頼斗は、いつの間にか自分の手に握られていたインカムのような装置に気がついた。

 

 

「………何だコレ?………もしもし?」

 

 

 取り敢えず左耳に付けて話しかけると、なぜか返事はすぐに来た。

 

 

『やぁ、こうして声で話すのは多分初めてかな?マッドな元雑草ライダー(・・・・・・・・・・・)君』

 

「!!?…何モンだ」

 

 

 頼斗が真っ先に疑ったのは、以前オーマニキが話していたもう一人の転生者の可能性。しかし、それは本人から否定されることとなった。

 

 

未時(みとき)阿藍(あらん)……君には『転生者の相談役、ID:コール先生01(CalLSensEi01)』って言った方がいいかな?」

 

 

 その瞬間、頼斗は言葉を失った。

 

 

「………相談ニキ、ですか…!?」

 

「スレの返事無くて混乱したでしょ?ごめんね。実は九校戦が終わった時ぐらいに、僕たちに同時にミッションが届いてね。君をサポートしてくれってなったんだ。あの後から参加したゴーストライダーニキとオーマニキ以外、全員ここに来てるよ。…えっと今飛行ニキが狂喜の叫びでポケモンたちにはかいこうせんさせてるけど見えてる?」

 

「…………ボーマンダ、チルタリス、カイリュー、はかいこうせん!レックウザ、りゅうのはどう!ヤッハアア!デストロイェーイ!!!」

 

「………はい、一応…」

 

 

 頼斗の目には、ビルの間を飛ぶ四体のポケモンとその内の黒いレックウザに乗る白い服の男性がパリピのような奇声でポケモンたちに指示を出している様子が見えていた。

 

 

『…一応自重するよう言っとくね。だから、君も変身して暴れて良いよ。あ、ちなみに君にこのインカム渡したのは音速ニキね』

 

「………じゃ、俺も行ってきます!」

 

『敵が多い場所とかはこっちで教えるから』

 

「はい!」

 

 

 気合いを入れ、頼斗は横浜の街へ駆け出した。

 

 



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スレNo.17『転生特典(浪漫の塊)、てんこ盛り』

どうも皆さん、ジュークです。
引き続き、転生者フィーバーをお送り致します。
ではでは!どうぞ!


 大亜連合の襲撃により、完全に戦場と化した横浜の大通りの一角では、達也のクラスメイトや深雪を中心とした警戒チームが敵と戦おうとしていた。

 

 

「…って!戦闘用ロボット!?」

 

 

 ビルの死角からキュラキュラと無限駆動を鳴らして現れた直立式戦闘用ロボットには、右手にチェーンソー、左手に火薬式の杭打ち機、右肩に榴弾砲、左肩に重機関銃が取り付けられているそれは、かなり物騒且つ不恰好である。それが四台。それも十人近い兵士をわらわらと連れてきた。

 

 

「数多ッ!?」

 

「………ちょっとめんどくさい、かも…!」

 

 

 想定外の数に一向が嫌な汗を流した時だった。

 

 

「『約束された勝利の剣

(エクスカリバー)
』!!」

 

『!!??』

 

 

 何かの叫びと共に、突然空中からバカデカい光の大剣が振り下ろされ、地面を閃光で埋め尽くした。その後に残っていたのは、先ほどまで戦闘用ロボットだった何かと黒焦げの兵士たちのみ。

 

 

「………ふう…」

 

『………』

 

 

 驚くことに、その事象を起こした張本人は自分たちと大して歳が変わらなさそうな黒いロングコートを着た一人の少年だった。特徴的なのは、ピコンとアンテナの様に誇張してるアホ毛である。右手には杖のように突き立てられた剣が握られていた。

 

 

「やっぱ広域制圧はアルトリアに限るな」

 

「………………誰?」

 

「ん?あぁ俺?」

 

 

 少年が質問の主…エリカたちに振り向くと、少年から半透明の金髪の女性のような靄が一瞬現れ、幻のように掻き消えた。それと同時にアホ毛がペタリと元に戻る。

 

 

「俺の名前は『英島(えじま)霊我(りょうが)』。通りすがりの16歳だあぁああぁぁ!!!??」

 

 

 少年がカッコよく決めようとした直前、上空から粘着質の糸が少年…霊我の手を絡め取って街の彼方へと持っていってしまった。

 

 

「………何だったんだ?」

 

「…さぁ?」

 

 

 ポカーンとするレオに、エリカも気が抜けたように答えるしかなかった。

 

 

 

⚪⚫⚪⚫⚪⚫⚪⚫

 

 

 

 横浜の地下シェルターへと続く、薄暗い通路。魔法科高校の生徒たちの大半が現在教官たちとそこへ避難する道中だった。

 

 

 しかし、一同は同じように地下シェルターを目指す二人の不審者と出くわした。

 

 

 一人はやけに筋骨隆々で目つきが若干鋭く、大人が学生服を着ているような感覚さえ憶えるような青年。

 

 

 もう一人はピッチリ綺麗に整ったスーツ…所謂執事服に身を包んだ、白くなった髭と頭髪を持つ壮年男性。しかしどこか若々しさも感じ取られる。

 

 

 勿論敵と思った魔法科高校の生徒…コンペの警備隊に志願した生徒たちへ魔法を使おうと構えたが、二人は両手を上げながらそれを遮った。

 

 

「お待ちください。我々は敵ではありません」

 

「取り敢えず話を聞いてくれねぇか?」

 

「………名乗れ」

 

 

 生徒…一高の元生徒会副会長の服部が命令すると、二人はすんなりと答えた。

 

 

「条ノ内城護。こんなナリだが一応高校生だ」

 

「ロズワール家の執事(バトラー)、セバス・チャンと申します。セバスで結構です」

 

「……?」

 

 

 服部は聞いたこともない名前により一層疑問を憶えたが、その疑問は壮年の男性…セバスによって中断を余儀無くされた。

 

 

「それよりも……後方の通路から武装した連中が近づいて来てます。全員ハイパワーライフルで武装してるようなので、下がることを勧めますが」

 

「ま、詰まる所俺たちに任せろってこった」

 

「なに!?」

 

「つーわけだ、チェンジで」

 

 

 青年…城護がポンと服部の肩に手を置いて一同の右側、先ほどセバスが言った通路の曲がり角と生徒たちの間に入るように陣取った。

 

 

 そして、それを合図にしたかのようにゲリラ兵とおぼしき集団が、銃…ハイパワーライフルを一斉に連射してきた。

 

 

「『アイアン・スキン』!!」

 

「『黄の節制(イエローテンパランス)』!!」

 

 

 迫り来る凶弾を、セバスは己の身を鋼のごとく硬化させて、城護は翳した右手から黄色のスライム…タロットカードの14番、『節制』のスタンドである『黄の節制(イエローテンパランス)』を出し、盾のように広げて防ぐ。

 

 

 弾幕が途切れるも、そこにあったのは生徒たちを守るように立つ無傷の二人だった。

 

 

「この程度で我々を殺せると思っていたとは…」

 

「やれやれだぜ………」

 

 

 無傷の二人に驚いている兵士たちに、二人はトドメを刺しに入った。

 

 

「『空裂』…!!」

 

「『法皇の緑(ハイエロファントグリーン)』!」

 

「『覇翔拳(はしょうけん)』!」

 

「エメラルドスプラッシュ!!」
 

 

 

 セバスから射殺すような威圧感と共に放たれた拳撃と、城護から現れた光るメロンのような人型スタンド…タロットカードの5番、『法皇』のスタンドである『法皇の緑(ハイエロファントグリーン)』から放たれた宝石状の破壊エネルギーの散弾が兵士たちを襲い返し、瞬く間に戦闘不能にした。

 

 

「…さて、邪魔者は排除致しましたので行きましょう。この先には兵士はいないようです」

 

「念のため天井に注意しとけよ」

 

 

 そう言って先へと進む二人に、聞きたいことが山のようにある服部を先頭にして一同はシェルターへと進んでいった。

 

 

⚪⚫⚪⚫⚪⚫⚪⚫

 

 

 

「数が、多い……っ!」

 

 

 雫が目にしたのは、自分たちと一緒に街の人々を避難させるために呼んだダブルローターの輸送ヘリが上空に姿を見せ、着陸しようと高度を落としている最中に空気中から湧いて出たとしか言いようの無い唐突な登場を見せたのは、明らかに季節外れの黒い蝗の大群だった。

 

 

 ポーチから取り出したCADで、ループ・キャストの『フォノン・メーザー』を撃って蝗を焼き消すが、まるできりがなかった。ほのかはこういった状況に有効な魔法が使えないが、このままではヘリが危ない。

 

 

 

 そう思われた矢先だった。

 

 

 

「『刃牙圧(バキアツ)』!!!」

 

「リザードン、『フレアドライブ』!」

 

『ガオウライナー、突撃や!』

 

 

 突然地上から凄まじい風圧が飛ばされ、蝗の群れをヘリから無理矢理離れさせた。直後に空から炎に包まれた翼竜と鰐のような列車が空にレールを敷いて蝗の群れに突撃し、あっという間に全ての蝗を消し去った。

 

 

「次はどっちだ時喰王ニキ!?」

 

『こっちや!先行くで!!』

 

「せっかちだな…ッ!」

 

 

 炎が消えた翼竜の上に乗る白い服の男が声を張り上げると、列車から関西弁が聞こえてきた。そのまま列車は雄叫びを上げて別の方向に行くと、翼竜もそれを追いかける。そして地上にいたゴリゴリマッチョも、クラウチングスタートの構えを取った直後、アスファルトを吹き飛ばして追いかけていった。

 

 

「…………雫…私、幻覚見てたのかも…」

 

「………奇遇。私も」

 

 

 二人はその様子に目を疑うしかなかった。

 

 

 

⚪⚫⚪⚫⚪⚫⚪⚫

 

 

 

 その後真由美の魔法で敵兵たちを掃討し終え、地上にいる摩利、桐原、壬生、五十里、千代田たちにほのかが光学迷彩の魔法で姿を隠したヘリが回収に入った。

 

 

『お待たせ摩利。ロープを下ろすからそれを使って上がってきて』

 

「ああ、頼む」

 

 

 真由美のせいで呆気なく終わってしまったために微妙に釈然としないものを感じながらも、摩利は残りのメンバーに声を掛ける。彼女たちが周囲の警戒を欠いてしまった事を責めるのは難しいだろう。さっきまで激戦の渦中だったが、今は光学迷彩を解除したヘリが頭上から守ってくれている。安堵感を覚えても致し方無い。が、ゲリラの十八番は、このような状況での不意打ちである。

 

 

「危ない!」

 

 

 摩利がいち早く気づき、桐原と五十里がそれぞれ壬生と千代田を庇うも、銃弾は彼らに迫り…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 …横から飛んできた斬撃(・・)によって弾かれた。

 

 

『!!?』

 

 

 ゲリラたちや摩利たちまでもその結果に驚いていると、不意にどこかからウエスタン風の音色が聞こえてきた。

 

 

 思わずゲリラたちと摩利たちが音色が鳴る方を向くと、オレンジのヘルメットを被り、同じくオレンジのズボンを履いて、黒のライダースを着ている作業員のような男がハーモニカを吹きながらゆっくりと歩いてきていた。そしてピタリと止まると、ハーモニカの演奏を止めて小さく、しかしはっきりと言った。

 

 

「ここか…俺の死に場所は」

 

「いやちげーから」

 

 

 キメ台詞だったのだろうか、妙にキリッとした顔で言ったが、後ろにいた三本の刀を腰に提げた男がハリセンのように黒刀…秋水の峰でヘルメットをガンと軽く叩いた。

 

 

「…冗談だ。それよりさっさと終わらせるぞ」

 

「おう」

 

 

 作業員…6号ニキこと虹橋(にじばし)明人(めいと)に剣士…三刀流ニキことゾーロ・リューマはもう一本の刀…閻魔を抜いて答える。そして明人は腰からスマホ…アプリチェンジャーと列車の模型…ビルドレッシャーを出し、アプリチェンジャーの一番左上のアプリを起動した。それと同時に摩利たちとゲリラたちの足元にそれぞれ白線が現れる。摩利たちは反射的に全員白線の内側に下がるが、ゲリラたちの内一人は意味がわからず白線の外にいる。

 

【変身致しま~す!白線の内側に下がってお待ちくださーい!】

 

「トッキュウチェンジ…!」

 

 

 明人が左手でアプリチェンジャーをずらすと、駅のホームと線路のようなパーツが露になる。明人はそのレールの上に右手で持ったビルドレッシャーを乗せ、台詞と共に勢いよくスライドさせた。

 

 

【トッキュウー、6号ー!トッキュウー、6号ー!!】

 

 

 ビルドレッシャーをスライドさせると、明人の前に踏切の遮断機のようなエフェクトが現れ、遮断機が上がると同時にビルドレッシャーが線路を展開しながら中央の円を通り抜け、宙を走る。白線の外側にいたゲリラ兵は、無惨にもビルドレッシャーに弾き飛ばされて戦闘不能となった。

 

 

 そのまま遮断機は明人の体に装着され、明人はオレンジのスーツに遮断機のような模様のベルトを纏う。そしてビルドレッシャーが明人の顔の周りをグルグルと回り、レールがマスクとなってメットに埋め込まれて、明人は『トッキュウ6号』に変身した。

 

 

「よし、いくぞ」

 

 

 あまりのできごとに、ポカンとなる摩利たちを置いて、明人は誘導棒…ユウドウブレイカーを構えてゲリラたちに向かって走り出した。

 

 

「……って、刀三本……?曲芸か?」

 

 

 閻魔を口に咥え、初代鬼鐵を左手に、秋水を右手に持ったリューマに、桐原は呆れたような声を出した。と、リューマは桐原の方を向いて器用に言い放った。

 

 

「それはどうかな…ッ!!」

 

 

 そう言うと同時にリューマは大きくジャンプ、両手の刀を閻魔と交差するように振り上げ…

 

 

 

「『三刀流・(ウル)・虎・狩り』!」

 

 

 叩きつけるように刀を振り下ろした。その威力で凄まじい土煙が上がり、兵士たちが紙細工のように軽々と宙を舞った。その威力は曲芸のものではなく、事実の剣術であると、桐原は同時に理解させられた。

 

 

 しかしそんな感傷に敵が浸らせてくれるはずもなく、通りの奥から戦闘用ロボットが更に5台おかわりされてきた。

 

 

「面倒だな。一気にいくぞ!」

 

「任せろ」

 

 

 明人がユウドウブレイカーのレバーを押すと、何かを装填するスロットが出てきた。明人はそこに金色のドリルを持つ青い列車…ドリルレッシャーをセットし、スロットを閉じ、クルリと回してキャッチした。

 

 

【オーラーイ、オーラーーイ!!】

 

「はあああぁ…!!」

 

「『三刀流・百八』……!」

 

 

 音声が鳴ると、ユウドウブレイカーの先端にドリルのように回転する螺旋状のエネルギーが形成されていく。更にリューマも刀で円を描くような体勢を取り、刀をゆっくりと振りかぶる。

 

 

「ハアアァァァーーッ!!」

 

「『煩悩鳳(ポンドほう)』!!!」

 

 

 線路を形成しながら放たれたドリル状のエネルギーの先端にリューマが放った三つの飛ぶ斬撃が加わり、スクリューのように回転を加速させて5台の戦闘用ロボットを纏めて貫いた。戦闘用ロボットは虚しくバチバチと火花を散らし、次の瞬間同時に大爆発した。

 

 

「…よし、この辺りは終わりだな。次いくぞ」

 

「ああ」

 

 

 猛ダッシュで街の方角へ向かう二人を見送った摩利たちは、真由美が自分たちを三回呼ぶまでただただ茫然としていた。尚、なぜか桐原は目を輝かせていた、と追記しておく。

 




さてさて、いかがでしたか?
個人的には6号ニキと三刀流ニキのくだりが一番やりたかったのでブチ込みました。
さて次回、一応主人公なのに今回は出番が一切無かった頼斗君とあの転生者がタッグで戦います!
お楽しみに!
では、また次回で。


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スレNo.18『騒乱の終着駅』

どうも皆さん、ジュークです。


「パンツァー!」

 

 

 レオが音声入力コマンドを唱えた直後、白虎のような鎧を着た大男…呂剛虎の双手突きがレオの胸に突き刺さり、レオの身体が水平に飛んでバリケードの車両に激突した。

 

 

 現在、レオ、エリカ、摩利の三人は魔法協会横浜支部を襲撃してきた呂剛虎と戦闘を繰り広げていた。しかし、前回と違って万全の状態である呂剛虎は強かった。そして呂剛虎はレオにトドメを刺そうと襲いかかり…

 

 

「グオオオッ!!??」

 

 

 後方から飛んできたエネルギー弾に弾かれた。呂剛虎が憎々しげに振り返ると、そこにいたのは前髪を8:2分けにし、シアン色の銃…ネオディエンドライバーを持ち、腰に橙色の鐔がある剣…無銘剣虚無を納刀した覇剣ブレードライバーを装着した男…怪人王ニキこと暗宮(くらみや)耀真(ようま)と、以前に鑑別所で自分を黒焦げにしたあの白狐の面を被り、紅い鐔がある剣…火炎剣烈火を納刀した聖剣ソードライバーを着けた男…頼斗だった。無論呂剛虎は頼斗の方を力強く睨みつけた。摩利は目を見開いて驚くが、これは無理はない。しかし、エリカの目は虚無と烈火を見て見開かれていた。

 

 

「…さ、いこうぜ」

 

「おう!」

 

 

 そう言って耀真はオレンジと黒で塗られた本、頼斗は淡い水色の本と同じサイズの真紅の本を両手に持ち、不敵な笑みで呂剛虎と向かい合った。

 

 

【エターナルフェニックス!】

 

【曽てから伝わる不死鳥の伝説が今、現実となる…!】

 

【エレメンタルドラゴン!】

 

【そして、太古の力と手を結び!全てを救う神獣となる!!!】

 

【プリミティブドラゴン!!!】

 

【エレメンタルドラゴン!】

 

【GET!!!!】

 

 

 二人はそれぞれワンダーライドブックをドライバーに装填し、柄を握る。そして二人は顔を見合わせて頷くと、同時に剣を引き抜いて叫んだ。

 

 

【抜刀…!】

【烈火抜刀!!!!】

 

「「変身!!」」

 

【エターナルフェニックス!!】

 

【虚無!漆黒の剣が無に帰す!】

 

【バキッボキッボーン!】

 

【メラ、メラ、バーン!!】

 

【シェイクハンズ!】

 

【エ、レ、メンタル、ドラゴン!!!】

 

【エレメントマシマシ!キズナカタメ!】

 

 

 耀真の背中から燃える鳥の翼が生え、耀真を包み込む。更に頼斗の後ろに紅い本…エレメンタルドラゴンワンダーライドブックを装填した白い本…プリミティブドラゴンワンダーライドブックが出現し、展開されると同時に赤と白の二体のドラゴンが現れ、頼斗の周りをグルグルと飛ぶ。そして二体のドラゴンは握手をするように手を絡めて頼斗の胸にぶつかった。

 

 

 炎の翼が消えると耀真はオレンジの猛禽類があしらわれた黒と橙色をベースにした鎧を纏うライダー…『仮面ライダーファルシオン』に、頼斗は左に炎の、右に骨のドラゴンが埋め込まれたライダー…『仮面ライダーセイバー:エレメンタルドラゴン』に変身した。

 

 

「物語の…」

 

「結末は…」

 

「「俺たちが決める!!」」

 

 

 その言葉と共に、二人は各々の得物を構えて呂剛虎に突進した。

 

 

「ハアアアッ!!」

 

「おりゃあぁい!」

 

 

 頼斗が呂剛虎と衝突し、剣と拳がぶつかる。その上を耀真が飛び越え、背後に回り込む。その意図を察した呂剛虎は体を半回転させて二人の剣撃を受け止める。しかし二人はチャンスとばかりにピタリと息が合ったコンビネーションで連携攻撃を仕掛けた。呂剛虎の周りをグルグルと激しく位置を変えながら繰り出される剣撃は、一種の舞、剣舞のようになっている。レオは傷口を押さえ、その様子を茫然と見るしかなかった。

 

 

「………スゲェ…」

 

「……アンタ、ブランシュの件って覚えてる?」

 

「え?………まさか!!?」

 

「ええ。あのドラゴンの剣士が例の怪物、でしょうね。でも見た感じ嫌な感じはしないわ。てかあたしはそれ以前にあの剣の方が気になるんだけど…一度で良いから使ってみたいわね」

 

「………あ、そ…」

 

 

 レオが呆れながら頼斗たちの戦いに目を戻すと、ちょうど二人が最後の仕上げに入ろうとしていた。

 

 

【必殺黙読破…!】

 

【必殺読破!マシマシ!!】

 

【抜刀…!】

【烈火抜刀!!!!】

 

「カラミティ・ストライク!!」

「森羅万象斬!!!」

 

【不死鳥滅亡斬り…!】

!!!

 

「「オオオオオオ!!!!!」」

 

「グアアアアアアア!!!???」

 

 耀真は炎の翼をはためかせ、頼斗は虹色の光を剣に宿して二方向から同時に呂剛虎を斬り裂き、その瞬間にフッと軽く笑いながらすれ違った。そして呂剛虎の鎧にバチバチとスパークが走ると、次の瞬間、閃光と共に大爆発した。

 

 

「………ん?」

 

「どした?」

 

「…………船艦?そのまま沈めたらダメなのか?ヒドラジン燃料電池?何それ………なるほどな。オッケーオッケー。すぐ行く」

 

 

 耀真は左耳を押さえながら何か会話を始める。不思議に思った頼斗が問いかけると、耀真はばつが悪そうに手を合わせて言った。

 

 

「悪い、俺ちょっとやることできたわ。悪いけど後は頼む」

 

「いいよいいよ全然。どうせ俺も挨拶だけしたらもう帰るし」

 

「あそう?んじゃまた後で」

 

「ありがとなー!」

 

「おーう!」

 

 

 バサリと翼をはためかせ、耀真は横浜の街へと戻っていった。そのまま頼斗も向かおうとしたのだが、残念ながらそれは叶わなかった。

 

 

「………一つ聞きたいんだけど」

 

「へ?」

 

 

 声の主…エリカに止められ、ちょっとマズいなと思いながら頼斗は振り返った。

 

 

「アンタ、ブランシュのアジト潰した奴でしょ」

 

「………そうだ、と言ったら?」

 

 

 金尾ボイスを無理矢理作りながら、頼斗は最悪の場合を想定して若干構えを取った。が…

 

 

「その剣ちょっと触らせてくれない?」

 

 

 この一言で盛大にずっこけたのであった。

 

 

 

⚪⚫⚪⚫⚪⚫⚪⚫

 

 

 

 数分後、大亜連合の偽装揚陸艦の中は絶賛大パリメイクの真っ最中だった。

 

 

「おい何だこの揺れは!?」

「も、モニターに映します…れ、列車です!!!橙色の巨大な作業用列車とおぼしき列車に本艦は運搬されています!!」

「列車だと!?事前調査の中に列車が走る線路は無かったはずだ!!構わん、砲撃しろ!!」

『…だ、ダメです!!すべての砲塔及びミサイル発射口が粘着質の…蜘蛛糸のような物で塞がれてしまっており、撃てば暴発しかねません!!』

『こ、こちら甲板!口に刀を咥えた剣士がやって来…ぎゃああぁぁ!!?』

「おいどうした!?甲板!応答しろ!!!」

「摩醯首羅といい、作業用列車といい………一体何がどうなっているんだ!!??」

 

 

 艦内が狂気の沙汰になっている頃、外では……

 

 

「横浜中央公園だな?了解した!頼むぞ!」

『わかってるよ!』

『バランス補助はワイらに任せて、落とさんよう頼むで!!』

 

 

 洗濯バサミやら、緑の十字の下に『安全第一』と書かれている板が打ち付けられた列車操縦室…ビルドレッシャーの中で明人が二人…『仮面ライダーガオウ』に変身した時喰王ニキことキバオウと、『仮面ライダーネガ電王』に変身した耀真に指示を出した。と言うのも、現在の彼はビルドレッシャーで偽装揚陸艦をサルベージして牽引し、列車が揚陸艦ごと転倒しないように船底をキバオウのガオウライナーと耀真のネガデンライナーで持ち上げながら横浜中央公園へと列車で運搬しているのだ。揚陸艦の装備は、リューマと米花ニキこと蜘蛛波(くもば)零糸(れいし)が無力化を終えている。飛行ニキことツバサはビルドレッシャーらを護衛するようにポケモンたちと空を飛んでおり、刃牙ニキこと力宮(りきみや)刃牙(バキ)と霊我は横浜中央公園に先回りして準備している。

 

 

 と、そうこうしている間にビルドレッシャーは目的地である横浜中央公園に辿り着いた。そして後は用無しとばかりに明人はビルドレッシャーから揚陸艦を吊るすワイヤーを切り離した。当然揚陸艦は先ほどとは比べ物にならない震動に見舞われる。

 

 

「ぬわああぁっ!!?」

「お、今度は何事だ!外で何が起きている!?」

 

 

 慌てて兵士がモニターに外の様子を映すと、驚きの光景が広がっていた。

 

 

「烈車合体!!」

 

 

 揚陸艦を運搬していたビルドレッシャーが、下部の烈車をギャリギャリと鳴らしながら折れ曲がる。そしてほぼ90度になるまで折れ曲がると、前方に回転して脚になった。更にガコンという音と共に明人がいる操縦室が動き、上部の烈車の中央に移動する。その直後、クレーンの部分が回転して、顔が露になった。

 

 

「乗車完了!ビルドダイオー!」

 

 

 ビルドレッシャーは巨大ロボ…ビルドダイオーに変形した。加えて右手の部分からウィィンと出したのは、大きさに見合った巨大なショベルだ。

 

 

「お前らいくぞ!!準備はいいか!?」

 

 

 明人がインカムに向かって叫ぶと、威勢のいい声が全員から放たれた。そして、転生者たちは最後の大仕事に取りかかった。

 

 

「『バケットブレイク』!!!」

 

 

 強力なエネルギーを纏って繰り出されたビルドダイオーのショベルによるアッパーを受け、揚陸艦は空高く吹き飛ぶ。そして邪魔は無くなったとばかりに他の転生者たちも総攻撃を放った。

 

 

「ネガデンライナー一斉放火!」

「ガオウライナー一斉点火や!」

「シメの『はかいこうせん』!」

「憑依合体『モリアーティ』!!喰らえ、『終局的犯罪』!!!」

「激烈刃牙圧!!!!」

 

 

 耀真とキバオウはそれぞれが乗る列車の武装の全てを、ツバサはレックウザ、ボーマンダ、カイリュー、チルタリスに命じて四体のはかいこうせんを一本に纏めた全てを滅ぼすビームを、霊我はモリアーティを己の体に取り込み、光の弓を引き絞って極太の矢を、刃牙は刃牙は右腕を異常にパンプアップさせて最初のものの数十倍の威力の風圧を、揚陸艦に向けてオーバーキルとばかりに叩き込んだ。

 

 

 当然ただの揚陸艦が世界を越えて集った選りすぐりの転生者たちの本気の総攻撃に耐えられるはずもなく、揚陸艦はすべての攻撃を受けて文字通り木っ端微塵となって消し飛んだ。後に残ったものは申し訳程度の細かな瓦礫。たったそれだけが揚陸艦の中にいた彼らの遺物となったのである。

 

 

「………チッ、参ったな」

 

『どしたんや6号ニキ?』

 

 

 明人が突然どこかを見て打った舌打ちを疑問に思ったキバオウが問いかけると、明人はいきなり烈車合体を解除してビルドレッシャーを走り出させた。

 

 

「逃げろ!国防軍だ!捕まると後が面倒なことになってくるぞ!紫ネキ『隙間(ゲート)』頼む!」

 

『はいはい』

 

『あ、ちょい待って!?イッチがさっきお礼言いたいって言ってたんだけど』

 

「スレでやれ!今はここから逃げる方が先だ!」

 

 

 空間に突如現れた眼の様な穴にレールを敷き、明人は自分の世界へと帰還した。

 

 

「怪人ニキ、気持ちはわかるけど今は逃げるが勝ちや!ほなまた後でな!」

 

「………ごめんイッチ!」

 

「後で謝ろう!レックウザ、頼む!」

 

「そいじゃあ俺も帰りますか!」

 

「よっと」

 

「俺もゥッ!」

 

「追い込み逃げ足、いずれもマッハアァ!!!」

 

 

 キバオウが隙間を潜ったのに続き、地上にいた転生者たちは、全員が空を飛ぶ黒い兵士…国防軍の独立魔装大隊の追っ手の前から姿を消した。

 

 

⚪⚫⚪⚫⚪⚫⚪⚫

 

 

「…よし、修行僧ニキ。俺たちも帰るぞ」

 

「お疲れ様でした」

 

「またスレで会おう」

 

 

 そう言い残して、地下シェルターの前にいた二人の転生者たちも各々の世界へと帰還を果たした。

 

 

 こうして、本来の歴史からは大きく外れた形で『横浜事変』は幕を下ろした。

 

 

 ちなみに、この後の第一高校では数ヶ月程の間一世紀前の列車について調べる五十里や両手と口に竹刀を携えて「へったいにはのへんひゅふをはふたーひへはふ!(訳:絶対にあの剣術をマスターしてやる!)」と言いながら素振りをしている桐原の姿と、それに半ば呆れる壬生の姿が見られたそうな。

 




さてさて、いかがでしたか?
怪人王ニキなんですが、ネオディエンドや白ウォズのように、アナザーライダー=怪人になったことがあるライダーにも変身できます。ネオディエンドライバーが使えるのもそれが理由です。

個人的にエターナルフェニックスの後にエレメンタルドラゴンってそれぞれの文章が繋がってる感じで気に入ったので入れました。
いや~!楽しかった!!やっぱいいですね、趣味を詰め込めれるって。
転生者たちのラストのオーバーキルを気に入った人は是非コメントと高評価を!
特に評価最近になってオレンジバーになっちゃったからマジでお願いいたします!!(切実)

そして次回より来訪者編、開幕です。
では、また次回でお会いしましょう。


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来訪者編
スレNo.19


どうも皆さん、ジュークです。
オレンジバー…だと………!?
ナンデヤ!!とおもったら赤バーに戻りました。
高評価お願いいたします(死活)
今回から来訪者編、始まります。
勿論、最初からクライマックスです。
ではでは、どうぞ!


「深雪!!」

 

 

 手を出すが、届かない。

 

 

 何をしても、効かない。

 

 

 全てを破滅へと誘う力を以てしても、無意味。

 

 

 彼は、仮面の魔王と戦った。否、それは蹂躙。

 

 

 魔王は自身の最愛の妹…深雪をその手に握る。

 

 

 そして、どんどんと遠ざかっていく。

 

 

 自らの届かない絶望の果てへと拐う。

 

 

 そして、深雪は闇の彼方へと消え――

 

 

 

⚪⚫⚪⚫⚪⚫⚪⚫

 

 

 

「………っ!!はぁ………はぁ………」

 

 

 達也は飛び起きた。時計が指している時間は、どの国でも祝われるべき元旦である、一月一日の午前六時。まだ外は暗いが、東の空は若干明るくなりかけていた。

 

 

 達也は最近、似たような夢…深雪が仮面の魔王に連れ拐われていく夢を見ている。しかも七月の中盤からずっとだ。少ない時でも一ヶ月に一度。多い時には一週間に三回はこんな悪夢に魘されていた。

 

 

「………全く、新年からなんて夢だ」

 

 

 今年も厄年になりそうだ、という思いを抱き、達也はベッドから降りた。

 

 

 

――仮想転移(ログイン)中…――

 

1:マッドな元雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

新年ということでスレを更新しました

 

2:シンカリオンの保線作業員兼オレンジ6号 ID:ToQ6BuIldeR

あけおめ

 

3:音速のトレーナー ID:O21saMaN

アケオーメ

 

4:スマホ少年の相棒の英霊使い ID:LaN3ErO4

アケオメー

 

5:ロリ女神ファミリアの三刀流 ID:2GirIhA106O106

明けましておめでとうございまする。本年も厄災なく、平穏に過ごせれば恭悦この上ござりませぬ

 

6:電脳空間の時喰王 ID:NAndE8

>>5堅苦しいわ!!( ゚ロ)ノΣ

 

7:悪魔高校のバキ刃牙 ID:Dxd5r5rmAcHo

不覚にも笑ってしまったw

 

8:東京皇国のゴーストライダー ID:hElbA1K315

>>7初笑いがこれとかヤバいな

 

9:転生者ハンター逢魔時王 ID:rA1danOo

浮かれている場合ではないぞ貴様ら

 

10:デトアラのスタンド使い ID:OrA6dArasH

オーマニキか

 

11:米花町のスパイダーマッ ID:Ito2kaIAraI

>>9いきなりどしたのさ

 

12:マッドな元雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

あっ

 

13:転生者ハンター逢魔時王 ID:rA1danOo

そう、そちらで新年が明けたということは、だ

 

14:スマホ少年の相棒の英霊使い ID:LaN3ErO4

イッチの世界にいるもう一人の転生者が来るのか

 

15:東京皇国のゴーストライダー ID:hElbA1K315

でも、問題は特に無いんですよね?

 

16:転生者ハンター逢魔時王 ID:rA1danOo

ああ。グランドジオウが使えない限りは、な

 

17:世界を旅する飛行タイプ使い ID:16aMaGagAIBo

でもってそのグランドジオウのウォッチを手に入れるにはイッチが持ってる五つのライドウォッチを奪うしかない、と

 

18:シンカリオンの保線作業員兼オレンジ6号 ID:ToQ6BuIldeR

まぁ、ゲイツリバイブなら余裕か

 

19:マッドな元雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

仮に取られても逆にこっちがウォッチを奪えば良いだけですしね。個人的にはディケイドとエグゼイドは回収しておきたいです

 

20:デトアラのスタンド使い ID:OrA6dArasH

>>19なんでだ?

 

21:プリキュア世界の怪人王 ID:kA1ZinriDeR

…あ~、マイティブラザーズXXですか

 

22:転生者の相談役 ID:CalLSensEi01

そういやあれって二人に分裂できましたね

 

23:マッドな元雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

強さとしてはノープロなんですけど、片方と戦ってる間にもう片方が人質を取るみたいなのされるとかなり面倒なので

 

24:転生者の相談役 ID:CalLSensEi01

さすがにそれは…いや、ワンチャンあるか

 

25:ロズワール家の修行僧 ID:OvArOGg1

厄介ですねぇ…

 

26:音速のトレーナー ID:O21saMaN

ん?そういやさ、その転生者ってタイムマジーン使えないよな?

 

27:ロリ女神ファミリアの三刀流 ID:2GirIhA106O106

 

28:米花町のスパイダーマッ ID:Ito2kaIAraI

たしかに…ジオウなら使えてもおかしくないが

 

29:転生者ハンター逢魔時王 ID:rA1danOo

いや、リストを見たがそれは無い。まぁ仮にあったとしても過去のイッチが殺されようと、電王やゼロノスに変身できる、つまり特異点である以上問題ないが

 

30:ロズワール家の修行僧 ID:OvArOGg1

なるほど

 

31:マッドな元雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

ほっ

 

32:スマホ少年の相棒の英霊使い ID:LaN3ErO4

ただでも、向こうは未成年ってことは下手に手出しすると国際問題になりかねないよね

 

33:転生者の相談役 ID:CalLSensEi01

いえ、向こうもこちらに潜入任務として来る以上それは同じですし、よく考えてください。『日本に来ていたスターズ総隊長が日本の大学生にボコボコにされたので報復します』とか誰が信じますか?

 

34:マッドな元雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

なるほど

 

35:デトアラのスタンド使い ID:OrA6dArasH

向こうの立場を逆手に、ということか

 

36:電脳空間の時喰王 ID:NAndE8

意外と頭脳派やな

 

37:転生者の相談役 ID:CalLSensEi01

ま、やられたら徹底的にのスタンスでいいですよ

 

38:マッドな元雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

わかりました。では

 

39:東京皇国のゴーストライダー ID:hElbA1K315

がんば~

 

 

 

――現実転移(ログアウト)中…――

 

「ねぇライト、聞いてよ~」

 

「どしたんだリーナ。あとテーブルに突っ伏しちゃダメよ」

 

 

 放課後、療安堂のカウンターテーブルにぐったりと体を預けながら愚痴るリーナを頼斗は注意した。一高は基本的に五時限までである代わりに新学期初日からフルタイムで授業があるため、疲れるのは仕方ないかもしれないが、どうやら愚痴の内容はそちらではなさそうだ。

 

 

「…今日ね、USNAから留学生が来たの」

 

「?…あ~、前に言ってた雫ちゃんと入れ替えで来るって子?」

 

「うん。『オウジ・へイーゼ・トキワ』って男子なんだけど…何と言うか、女子に見境が無いの」

 

「…具体的に言うと?」

 

「魔法力はシズク以上アタシやミユキよりちょっと下ってレベルなんだけど、アタシたち…タツヤたちはほっといてエリカやミヅキたちに『USNAに来い』みたいなこと言ってたのよ。その後でミユキを宥めるのが大変で…」

 

「………な~るほどねぇ…」

 

「…で、ここから本題なんだけどね。多分………アイツ、スターズの総隊長よ」

 

 

 頼斗はその言葉に眉をピクリと動かした。

 

 

「多分、アタシの正体にも気づいてる」

 

「…まぁ、大人の権力闘争に巻き込まれたことと最悪リーナ本人がここに居たいっていえばどうにかなるとは思うけど。リーナには日本の血が流れてるわけだし、ある程度正当性はあるんじゃないかな」

 

「………そうよね!」

 

「うん。さ、晩御飯にしよっか。今日は冬らしくすき焼きだぞ~?」

 

「やった!!」

 

 

 不安がっていたリーナだったが、その晩は頬を膨らませながらお肉を頬張っていたそうだ。

 

 

 

⚪⚫⚪⚫⚪⚫⚪⚫

 

 

「………つまんね」

 

 

 ドサリと床に倒れた女性…スターズ惑星級魔法師「マーキュリー」の第一順位を持つシルヴィア・ファーストを見下した男はゆっくりと立つ。息も絶え絶えとなっているシルヴィアは衣服を一切纏っておらず、その体には暴行の痕をいくつも残している。骨折などはない辺りが更に惨い状態だ。男…『オウジ・へイーゼ・トキワ』…この世界に立つもう一人の転生者はまるで嫌いな野菜を見た子供のような顔をしていた。

 

 

「何だあの女。この俺がスカウトしたってのにブチギレやがって…まぁ最悪首輪でも着けて帰ればいいだろ。俺は何でもできるんだからな」

 

 

 彼の絶対的な自信の裏にはスターズがあった。というのも、彼は転生して僅か三ヶ月で半ばスターズを私物化しているのだ。その理由は彼のバックにいる多くのスターズ高官を半殺しにして脅すという、あからさまな強硬手段だ。仮面ライダージオウのパワーに、スターズは事実上敗北したのである。

 

 

 隊員である以上、シルヴィアは彼の所有物。もう一人いる女性…ミカエラ・ホンゴウも同じ待遇である。しかし、彼はもう彼女たちにはほとんど興味が無い。早い話、飽きたのである。

 

 

 だからこそ、彼は愉悦に浸りたかった。

 

 

 生前はとある超大企業のボンボンであった彼の自己肯定欲は簡単には満たされないのだ。

 

 

「この世界の最強である司波達也は奴隷、他の女は所有物…クハッ。当分飽きねぇだろうな…リーナもいるとわかったんだ。アイツでも楽しめる…善は急げだ。おい。バカ共に連絡しろ。「ターゲットに仕掛ける。得物を磨いとけ」と言っとけ」

 

「ぅ、うぅ………」

 

「さっさとしろ!!返事もできねぇのか!?」

 

「………は、ぃ……」

 

 フラフラと産まれたての小鹿のようによろめき立ったシルヴィアに大きな舌打ちをしたオウジは、夜の東京を眺めた。

 

 

「最終的に日本をUSNAの領土とすれば、玩具に困ることはねぇだろ…あの女神もバカだぜ。ちょっと脅したらビビって力をくれるとはな…ク!クハハハハハ!!!」

 

 

 悪夢という名の卵は、現実へと繋がる殻に罅を入れていた。孵る時は、近い………。

 

 

 

⚪⚫⚪⚫⚪⚫⚪⚫

 

 

 

 決して大きくはないが、おおよそ庶民感覚とはかけ離れた瀟洒た洋館のエントランスで、達也はマナースクールから出てきた深雪を迎えた。

 

 

「さぁ、帰ろうか」

 

「はい!」

 

 

 二人の顔には、笑顔が浮かんでいた。

 

 

 しかし、その十五分後に笑顔は一変する。何せ目の前には武装した集団がいるからだ。

 

 

「………何者だ」

 

 

 深雪を背に退避させ、達也は思考を巡らせた。恐らくはスターズ。堂々としているのは監視カメラをハッキングしたからだろう。

 

 

「…名乗るバカはいないと思わねぇのか?」

 

「「!?」」

 

 

 集団の後ろにある車から出てきたのは、一人の高校生だった。

 

 

「………オウジ・へイーゼ・トキワ…スターズの総隊長、『タムイル・シリウス』、か…」

 

「へぇ、知ってるのか。流石は四葉家(・・・)。ウザい情報網だぜ」

 

「なっ!!?」

 

 

 深雪は声を出して驚いた。達也も声こそ出していないが、その眼には驚愕が浮かんでいる。

 

 

「単刀直入に言う。司波達也。いや、四葉達也。俺たちスターズの軍門に下れ」

 

「………下れと言われて下ると思うか?」

 

「…だろうな。だが言っておく。俺に『分解』は効かねぇぞ?」

 

 

【ZIKU-DRIVER】

 

「……それは………まさか!!」

 

 

 今度こそ、達也は驚愕の声を出した。オウジが腰に着けた、二つのスロット…D´9スロットとD´3スロットを持つ白い装置…ジクウドライバーを見て。

 

 

「クハハハッ…!」

 

 

【ZI-O】

 握った白いウォッチ…ジオウライドウォッチのダイアル…ウェイクベゼルを90度回して顔を作り、スイッチ…ライドオンスターターを押したオウジはそのままウォッチをジクウドライバーのD´9スロットに装填してドライバーのスイッチ…ライドオンリューザーを押し込んだ。すると、オウジの背後に時計が現れる。そしてオウジは時計を象るような独特の構えと共に…

 

 

 

「変身」

 

【RIDER TIME】

【KAMEN RIDER ZI-O】

【ZI-O】

 

【2018】

 

 装置…ジクウサーキュラーを一回転させると、世界と時計も回転し、時計が逢魔ヶ刻…十時十分を指す。そして時計のベルトのようなバリアが展開され、オウジの周囲を回り、アーマーを形成した。

 

 

 そして時計からマゼンタ色の『ライダー』の文字が飛び出してオウジの複眼となり、オウジは『仮面ライダージオウ』に変身した。

 

 

「…仮面………」

 

「ライダー………!?」

 

「…さぁ、蹂躙を始めようか?」

 

 

 

――「人が空想できる全ての出来事は起こりうる現実である」―物理学者 ウィリー・ガロン 

 

 




さてさて、いかがでしたか?
次回、ライダー対決勃発です。
ではでは、また次回で。


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スレNo.20『絶望、そして反撃』

どうも皆さん、ジュークです。
すみません。話組み立ててたら思ったより白熱しちゃいまして。
ライダー大戦は次回にお預けです。
ではでは、どうぞ!!


「………流石に今日はもう客来なさそうだな」

 

「そうだねぇ…」

 

 

 土曜日の夜、それも冬となれば、喫茶店に来る客は少なくなる。午後の八時ということもあったので、頼斗は看板を『CLOSED』にひっくり返すために外に出た。

 

 

 そして、ドアの突起に掛けられていた看板を持った時だった。

 

 

 突然、通りの向こうからフラフラと一人の人物が店の方へと歩いてきた。疑問に思った頼斗は、振り返って声をかける。

 

 

「あ~、すみません。もう今日は店閉めるん…」

 

 

 そしてその人物を見た時、頼斗は絶句した。時間にして数秒沈黙した後、頼斗はようやく正気に戻って驚愕の声を出した。

 

 

「達也くん!?どうしたんだ!?」

 

 

 服装には異常は無い。しいて言うならば、顔。いつもは冷静沈着な彼の顔は絶望の色に染まっており、そこに生気は見られない。

 

 

「ライト?どうし…ってタツヤ!?なんで………あれ?ミユキは?」

 

 

 頼斗の声に反応したのか、リーナも外に出てきて達也の顔に驚いたが、それ以上に、普段彼とほぼ四六時中一緒にいるはずの深雪がいないことに気づいた。が、達也は何も喋らない。

 

 

「…取り敢えず中に入って。話聞くよ」

 

 

⚪⚫⚪⚫⚪⚫⚪⚫

 

 

「…どう?落ち着いた?」

 

「…はい」

 

 

 取り敢えず店に入り、嶺平のコーヒーを飲んだことで多少の落ち着きを取り戻した達也は、頼斗に向き直った。

 

 

「…で、何があったんだ?」

 

「………実は…」

 

 

 

 そして達也は、これまでの経緯を話し始めた。

 

 

⚪⚫⚪⚫⚪⚫⚪⚫

 

 

「さぁ、蹂躙を始めようか」

 

【DE-DE-DE-DECADE!】

 通常よりも大きなウォッチ…ディケイドライドウォッチをD´3スロットに装填し、オウジは再びジクウサーキュラーを回した。

 

 

【ARMOR TIME】

【KAMEN RIDE WA-O】

【DECADE DECADE】

【DECADE!!!】

 

【DECADE】

【2009】

 

 ジクウサーキュラーを回すと、アーマーの欠片を持つ灰色の影が環状に展開され、オウジと重なる。そして、複眼にネオングリーンの文字で『ディケイド』の文字が、右肩には白い文字で同じく『ディケイド』の文字を、左肩から胸部にかけて『バーコード』を刻んだ『仮面ライダージオウ:ディケイドアーマー』にフォームチェンジした。

 

「も一つ追加だ」

 

【EX-AID】

 

【FINAL-FORM-TIME】

【E-E-E EX-AID!】

 

 ネオングリーンの本体にネオンピンクのウェイクベゼルを持つライドウォッチ…エグゼイドライドウォッチをディケイドライドウォッチのスロットに装填すると、オウジは二人…肩の『ディケイド』の部分が『エグゼイド』に、胸のバーコードが『ダブルアクションXXL』の文字に変わり、ネオンブルーを基調とした『仮面ライダージオウ:ディケイドアーマーエグゼイドフォームL』と、Lとはネオンブルーとオレンジの位置が入れ替わり、肩のバーコードが『ダブルアクションXXR』になった『仮面ライダージオウ:ディケイドアーマーエグゼイドフォームR』に分裂した。

 

 

「分裂した…!?」

 

「まさか………逃げろ深雪!」

 

「おせぇんだよ!!」

 

 

 達也が深雪を逃がそうとしたが、それよりも早くオウジが襲いかかった。Lは刀身に『ヘイセイバー』と刻まれた長剣…ライドヘイセイバーを、Rは『ケン』と刻まれたミドルソード…ジカンギレードを持って。

 

 

「くっ!」

 

「おらおらどうしたぁ!?」

 

「ふっ!…!?」

 

「効かねぇよ…お前の蹴りなんかな!」

 

「ぐはっ!?」

 

 

 達也の蹴りを、そのスペックに任せて受け止めたオウジ(L)はカウンターとばかりに達也の鳩尾に拳を入れた。深雪は思わず立ち止まって振り返り、自身の兄を案じる声を出してしまった。

 

 

「お兄さ……あっ!!?」

 

「へっへ…捕まえたぞ?司波深雪ィ…!」

 

「深雪!ぐはっ!?」

 

「まずは自分の心配しろよオイ…無視とは舐められたモンだぜ」

 

「この………うぐっ!!」

 

 

 街灯に照らされにくい位置に回り込んだオウジ(R)が、深雪を腕を襷にするようにホールドして捕え、持っていた携帯端末型CADを叩き落とした。それに気を取られた達也はLのライドヘイセイバーに背中を斬られたが、『再生』ですぐに治療する。しかし、Lに体勢を崩され、地面に押さえつけられた。

 

 

「さて、愛しの愛しの妹は捕えた。お前はこれで役立たずだ。何せこんな所で『質量爆散(マテリアル・バースト)』なんて使ったら……妹が灰になっちまうもんなぁ!!クハハハハハ!!!」

 

「……ッ!深雪をがっ…!?」

 

「これ以上『再生』は使うな。お前の選択肢は二つだ。俺たちの奴隷になるか、愛しの妹と二度と会えなくなるか、だ……期限は夜明け。ブランシュのアジト跡地で待つ。時間切れは、妹との別れだ。良い答えを待ってるよ……アハハハハハ!!アーハハハハハ!!!」

 

「待て!!深雪を返せ!深雪を……返せ…!!」

 

 

 達也の叫びも虚しく、オウジと深雪はオウジが出したオーロラカーテンの中へと消えていった。

 

 

⚪⚫⚪⚫⚪⚫⚪⚫

 

 

 

 事情を聞き終えた頼斗は、軽く息を吐いた直後本題に入った。

 

「………なるほど。事情はわかった。けど、なんで俺たちの所にそれを言いに来たんだ?」

 

「…奴に対抗できるのが、貴方だけだからです」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「仮面ライダーである、貴方が」

 

 

 リーナは絶句するが、頼斗はほぼ表情を変えず質問を続けた。

 

 

「…誤魔化しは効かないみたいだね。認めよう。確かに俺は仮面ライダーだ。一応聞きたいんだけど、いつ俺が仮面ライダーだってわかったの?」

 

「……九校戦で、委員長を貴方が助けた時です。あの時貴方が使っていた武器は、以前リーナを迎えに来た時に持っていた物と同じでした」

 

「……あー、あれか。なるほど。だけど、それと同時に君が今までしてきたこと、わかってる?」

 

「………今までのことならいくらでも詫びます。だからどうか、深雪を助けてください…!」

 

「………なら、俺と契約しろ」

 

「ライト!」

 

 

 頼斗の見下したような態度にリーナは怒ろうとしたが、頼斗は立ち上がり、ポンと達也の肩に手を置いて言った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「もう飛び蹴りとかすんなよ?」

 

 

「「………え?」」

 

 

 その一言に、達也とリーナは二人揃って間抜けな声を出した。

 

 

「…その顔は『オッケー』で良いんだよね?」

 

「………はい…」

 

「よっし!契約成立!父さん、留守番頼める?」

 

「わかった。気をつけて」

 

「百も承知!リーナと達也君も、ボサッとしてないで行くよ」

 

「………うん!」

 

「………ありがとうございます…!」

 

「お礼は全てが片付いた後だ。これ使って」

 

【BUILD CHANGE!!】

 

「場所はブランシュのアジト跡地だよね!?」

 

「はい!」

 

「リーナはこっち」

 

「わかってる!」

 

「行くよ!全部取り返しに!!」

 

 

 ガレージにて、ビルドフォンを変形顕現させたマシンビルダーを達也に貸し、頼斗はライドストライカーの後ろにリーナを乗せ、ガレージのシャッターを全開にする。そして、派手にエンジンを吹かしながら二台のバイクがブランシュのアジト跡地へと走り出した。

 

 

 

⚪⚫⚪⚫⚪⚫⚪⚫

 

 

「………っ……うぅ………?」

 

 

 暗い部屋の中で、椅子に拘束された深雪は目を覚ました。

 

 

 

「お目覚めか?ここはブランシュのアジト跡地。今のお前は人質だ」

 

 

「………なぜこんなことを」

 

「お前のお兄様が言ってたろ?俺はスターズ総隊長。エネルギー・質量変換魔法『質量爆散』を持つアイツをスターズのものにするために来た。奴を意のままに操れば、世界なんざ簡単に制圧できる。そ、こ、で、だ。この俺が、わざわざ来てやったんだぜ?さっきは生意気な態度だったが、もし俺の女になるなら、愛しのお兄様は見逃してやるぞ?クハッ!クハハハハハ!!」

 

「………下劣な…!」

 

「何とでも言え。抵抗もできない足手纏いが何言ってもそよ風だけどな。アハハハハ!!!」

 

 

 悔しがる深雪を煽るように、オウジは顔を近づけて笑い声を上げる。彼の顔には、愉悦、優越感…自身が上であるという絶対的な自信があった。

 

 

 が、そんなものは容易く壊れるものである。

 

 

 突如、轟音を轟かせて二台のバイクが部屋のシャッターを吹き飛ばし、オウジと深雪が居る方の反対側からダイナミックに侵入してきた。

 

 

「なっ!?いったい何だ!?誰だお前ら!!?」

 

「『名乗るバカはいないと思わねぇのか?』だったか?オウジ・ヘイーゼ・トキワ」

 

「………何だと?…見たところ警察や国防軍じゃねぇみてぇだが………殺されに来たのか?」

 

「殺されに来るバカはいないさ。いるとすれば、今俺の目の前にいるけど」

 

「………お前は…そうか。この女(深雪)と交換ってことで連れて来たのか?アンジェリーナ・クドウ・シールズ…。だが残念だったな。その女は元々スターズ、つまりは最初っから俺の所有物だ。その女じゃ取り引きにもならねぇんだよ!わざわざ返しに来てくれてありがとうな。クハハハハ!!!」

 

「…人の話もまともに聞けないバカ、と付け加えるべきだったか」

 

「………あ"?」

 

 

 オウジはヘルメット着けていないリーナを見て笑い声を上げるが、そのリーナの前にいる、ヘルメットを被った男の台詞に一転、ドスの効いた声を出した。

 

 

「………あぁいや失敬。バカにもわかるように名乗らないとな」

 

 

 そう言って、男…頼斗はバイクから降り、ヘルメットを取って投げ捨てた。

 

 

「改めましてごきげんよう。俺は『華貫頼斗』。華貫麗奈の兄ちゃんだ」

 

「何だお前?あとな、その女は麗奈じゃねぇ。アンジェリーナ・クドウ・シールズ!俺の所有物なんだよ!!勝手に妹扱いしてんじゃねぇぞ!!」

 

「アンジェリーナ・クドウ・シールズ?知らないな。スターズの中で、その人は『死亡』扱い。ここにいるのがそのアンジェリーナ・クドウ・シールズだって証拠は無い。麗奈が俺の義妹であり、家族であり、日本人だっていうのは国籍が証明してくれる」

 

「黙れ!!端役(モブ)キャラがさっきから鬱陶しいんだよ!!!端役風情が主人公である俺の邪魔をすんじゃねぇ!!!」

 

「端役上等。お前はこの世界を漫画か何かだと勘違いしてるみたいだが、ここは現実(リアル)。誰もが自分の人生の『主役(ヒーロー)』で、他人の人生の端役(モブ)なんだから。面白いだろ?端役が主人公に楯突く展開」

 

「黙れ!黙れ黙れ黙れ黙れぇぇええぇ!!!」

 

【ZIKU-DRIVER】

【ZI-O】

 

「変身!!」

 

【RIDER TIME】

【KAMEN RIDER ZI-O】

【ZI-O】

【2018】

「どうだ!これが主人公の証だ!端役風情が俺の前で生意気にしやがって…土下座しろよ!!土下座して赦しを乞え!!」

 

「する気も無いし、赦しを乞う気も、ない…」

 

「?………それは!?なんでお前がそれを!!」

 

 

 頼斗は不敵に笑って、マゼンタ色のカメラのようなアイテム…ネオディケイドライバーを出し、腰に装着した。そしてハンドル…サイドハンドルを引いてバックルを回転させ、腰にあるケース…ライドブッカーから一枚のカード…カメンライド:ディケイドを出し、オウジの前に翳した。

 

 

「何なんだ…何なんだお前はァ!!??」

 

「通りすがりの仮面ライダーだ。覚えておけ!!」

「変身!!!」

 

【KAMENRIDE】

【DECADE】

 

 

 頼斗はネオディケイドライバーにカメンライドディケイドを装填し、サイドハンドルを叩いてバックルを戻す。すると十九人のライダーの影が頼斗と重なり、バックルからライドプレートが射出される。そして影が完全に頼斗と重なってスーツを形成し、ライドプレートは頼斗の顔に埋まって覆面となり、仕上げに額の光…シグナルポインターが紫に輝いた。こうして頼斗は『仮面ライダーディケイド:激情態』に変身した。

 

「仮面ライダー………ディケイド…!!?」

 

「さぁ、始めようぜ。ライダー大戦」

 

 

 今まさに、二人のライダーがぶつかり合おうとしていた。

 

 




さてさて、いかがでしたか?
次回、激突です。
全力で書きます。
そして9以上の高評価、8でも良いのでお願い致します!またオレンジバーになっちった…(泣)
外伝の方もお願いします!
ではでは、また次回で。


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スレNo.21

どうも皆さん、ジュークです。
はい。お待たせしました、フルボッコ回です!
盛り上がってますかぁぁーー!!??
ハァイ、今、読者様たちからたくさんのイヤッハッハァ~!!のコメントを頂きました!ねぇ!こんなの、なんぼあっても困りませんからねぇ~!
そして、前話でもたくさんの高評価を頂きました!ねぇ!こっちはあった方が良いですからねぇ~!
というわけで、お楽しみください、どうぞ!


――仮想転移(ログイン)中…――

 

40:世界を旅する飛行タイプ使い ID:16aMaGagAIBo

いきなりLIVEが始まったと思ったら…

 

41:スマホ少年の相棒の英霊使い ID:LaN3ErO4

ナァニコレェ

 

42:シンカリオンの保線作業員兼オレンジ6号 ID:ToQ6BuIldeR

アイツが例の糞転生者か?

 

43:転生者ハンター逢魔時王 ID:rA1danOo

ああ間違いない。屑が…我の前で堂々とジオウの力を悪用するなどと………!!!

 

44:隙間の悪転者狩り ID:39mAOa82luTe1Do

気持ちはわかるけど、一旦落ち着きなさい

 

45:プリキュア世界の怪人王 ID:kA1ZinriDeR

オーマニキの怒りもわかる。俺も許せねぇよ

 

46:電脳空間の時喰王 ID:NAndE8

仮面ライダーの力を使うワイらやからこそや……イッチ!敗けたら許さんぞ!!!

 

47:ロリ女神ファミリアの三刀流 ID:2GirIhA106O106

敗けんじゃねぇぞ!!

 

48:米花町のスパイダーマッ ID:Ito2kaIAraI

そんな奴ぶっ飛ばせ!!

 

49:転生者ハンター逢魔時王 ID:rA1danOo

まずは四肢を引き千切り、その後でタマを踏み潰し、傷口を蹴りながら苦しめ、口にその四肢を突っ込ませ、屈辱という屈辱を味わわせて地獄に堕としてしまえ!!!

 

50:東京皇国のゴーストライダー ID:hElbA1K315

うわー…

 

51:音速のトレーナー ID:O21saMaN

>>49一人だけ拷問ガチ勢がいるんですが…

 

52:ロズワール家の修行僧 ID:OvArOGg1

さすがにそこまではしない方が…

 

53:悪魔高校のバキ刃牙 ID:Dxd5r5rmAcHo

………止めとけ

 

54:デトアラのスタンド使い ID:OrA6dArasH

>>52>>53に同じく

 

55:転生者ハンター逢魔時王 ID:rA1danOo

………すまん。少し熱くなった

 

56:転生者の相談役 ID:CalLSensEi01

少しのレベルなんですか…(汗)

 

57:東京皇国のゴーストライダー ID:hElbA1K315

まぁでも、多少は共感できます。けれど、これはイッチの戦いです

 

58:電脳空間の時喰王 ID:NAndE8

ワイらは結果を見届けたらええ

 

59:転生者ハンター逢魔時王 ID:rA1danOo

…そうだな

 

60:転生者の相談役 ID:CalLSensEi01

…あ!

 

――現実転移(ログアウト)中…――

 

「ぐぇっ!!」

 

「………フゥ…」

 

 

 スレからの激励が送られた頃、頼斗はジオウに変身したオウジを殴り飛ばしていた。

 

 

「ゲホッ…端役が、調子に乗ってんじゃねぇ!」

 

【DE-DE-DE-DECADE!】

 

 再びオウジはディケイドライドウォッチをD´3スロットに入れ、ジクウサーキュラーを回した。

 

 

【ARMOR TIME】

【KAMEN RIDE WA-O】

【DECADE!!!】

 

「これで…詰みだ!!」

 

【EX-AID】

 

【FINAL-FORM-TIME】

【E-E-E EX-AID!】

 

 

 更に、先ほど達也に使ったエグゼイドライドウォッチを使って再び二人に分裂したオウジは、狂気の顔で頼斗を睨みつけた。

 

 

「いくらディケイドだろうが、このコンボには勝てねぇだろ!!?」

 

「それは…どうかな?」

 

【ATTACKRIDE】

【ILLUSION】

 

「なっ!?」

 

 

 頼斗は冷静にその様子を見て、一枚のカード…アタックライド:イリュージョンをネオディケイドライバーに装填し、発動させて、自身も六人に分裂した。

 

 

「数の暴力には数の暴力で対抗するまでだ」

 

 

【ATTACKRIDE】

【COPY】

 

 更にもう一枚…アタックライド:コピーを使うと、頼斗の真横に魔法陣が現れ、そこから更に二人に分身し、頼斗は合計十二人に分裂した。

 

 

「ふざけんな!!十二対二とか卑怯だぞ!!!」

 

「じゃあお前は一体何人がかりで達也くんたちを襲撃したのか言ってごらんよ」

 

「~~~!!黙れぇぇえぇ!!!!」

 

【FINISH TIME!!】

【HEY! KAMEN RIDERS!!!】

 

【HEY!SAY!HEY!SAY!HEY!SAY!HEY!SAY!H-H-HEY!SAY!HEY!SAY!HEY!SAY!HEY!SAY!】

 

【FINISH TIME!!ZI-O!!!】

 

 オウジ(L)はディケイドライドウォッチをライドヘイセイバーに装填して針を激しく回し、オウジ(R)はジカンギレードにジオウライドウォッチを装填して、それぞれエネルギーを溜め始めた。

 

 

「だったらこっちも!」

 

【FINAL ATTACKRIDE】

 

 そう言って、十二人の頼斗は黄金の紋様が描かれたカード…ファイナルアタックライド:ディケイドを装填してバックルを閉じ、六人に分かれてジャンプした。すると、カード状のエネルギー体がドミノのように出現し、一直線になる。そして…

 

 

「「死ねえええぇえぇぇ!!!」」

 

【DE-DE-DE-DECADE!】

【HEISEI RIDERS ULTIMATE TIME BREAK!!!!!】

 

【ZI-O!!GIRIGIRI-SLASH!!!】

 

「そう簡単に死んでたまるかってんだ!!」

 

【DE-DE-DE-DECADE!】

 

 

 二人のジオウが放った剣撃と、十二人のディケイドから放たれた必殺キック…『ディメンションキック』が真っ向からぶつかり、大爆発した。その結果は…

 

 

『ハァーーーーーッ!!!!』

 

「「ぐぎゃああぁああぁあぁぁ!!!???」」

 

 

 十二人分の必殺キックの威力に勝てず、オウジはLR纏めて吹き飛ばされ、床に転がり倒れた。その衝撃で変身は強制解除され、二つのウォッチは床に転がった。

 

 

「………ぅぐ、くそぉ…なんで、主人公である俺が、端役ごときに………」

 

「ん?お前が端役未満の存在だったんじゃね?」

 

「………」

 

「ありゃ、気絶しちまってるわ。そんじゃ今の内にウォッチ回収しとこ。…リーナと達也くんは…無事みたいだな」

 

 

 変身を解除し、落ちていたディケイドライドウォッチとエグゼイドライドウォッチを手早く回収し、頼斗は深雪の拘束を解いている達也たちの下へ歩み寄った。

 

 

「達也くん。深雪ちゃんに怪我は?」

 

「無いです。本当に…ありがとうございました」

 

「いいよいいよ。俺は達也くんの味方だってわかってくれたなら……深雪ちゃん?どしたの?」

 

 

 先ほどから自分の方を見てボーっとしている深雪を疑問に思った頼斗が問いかける。そして深雪はフラリと立ち上がり…頼斗に抱きついた。

 

 

「!」

 

「ちょっ、ミユキ!?何してるの!!?」

 

「………あの~、深雪ちゃん?これはいったい…って、なんで泣いてんの!?俺何かした!?」

 

 

 頼斗の胸に顔を埋めて啜り泣く深雪に、頼斗はしどろもどろになっていた。と、深雪は不意に頼斗を見上げた。顔は涙目になっている。

 

 

「ずっど、会いだがったでず…沖縄の時も、いつも貴方に助げられてばじだがら…!今日だっで、凄ぐ恐かったでず…!!」

 

「……そっか。でも、もう大丈夫だよ。達也くんもいる。怖がる必要は無い。だから、ね?泣き止んで。綺麗な顔が台無しだよ」

 

「ぐすっ………はい…!」

 

「…達也くん。これからどうするの?必要なら送ってくけど」

 

「はい。一応帰ろうと思います。ただ、一つだけ懸念事項が…」

 

「………ああ、アイツのこと?」

 

 

 未だに起きる気配の無いオウジを見下しながら頼斗が確認すると、達也は頷いた。

 

 

「…問題ないんじゃない?一応質問だけど、コレがスターズ総隊長に見える?」

 

「…見えません」

 

「つまり、『スターズ総隊長がボコされたから報復に』ってのは通用しない。ついでに言っておくと、ここに入ってきてから、コイツが…え~と、あ、『返しに来てくれてありがとうな』の辺りまで録音してあるから、もし『USNAからの留学生が現地人にボコされたから報復に』ってオチも使えないし。こっちが殺すみたいなことしなけりゃあっちも下手に手出しはできないよ」

 

「…そうですか」

 

「殺したいって気持ちはわかるけどね。取り敢えずはここらでお開きにしよっか。深雪ちゃんもそれでいい?」

 

「…はい」

 

「うっし!じゃ帰ろっか。…あ、そうそう。達也くん。叔母さんから、俺のこと聞いてる?」

 

「「!?」」

 

 

 その言葉に、二人は固まった。その意味を理解したからだ。そして二人の硬直の意味がわかった頼斗は微笑を浮かべながら続ける。

 

 

「二人の事情も聞いてるよ。報告するんなら、俺も一緒の方が都合が良いだろうし」

 

「………わかりました。お願いします」

 

「…ライト。アタシはどうするの?」

 

「あ~…まいっか。一応リーナも十師族だし」

 

「そうですね」

 

「つーわけで、今から達也くん家にGOかな?」

 

 

 その後、二台のバイクがブランシュのアジト跡地から去っていった。余談だが、外にはスターズの工作員たちがいたのだが、突入直前に全員纏めて達也とリーナが無力化していたそうな。

 

 

⚪⚫⚪⚫⚪⚫⚪⚫

 

 

 そして現在、達也と深雪はヴィジホンの前で真夜の応答を待っていた。一応頼斗とリーナは画面の死角で待機している。と、ヴィジホンに光が点り、真夜の顔が露になった。

 

 

『こんばんは。達也さんに深雪さん。いったいどうしたのかしら?』

 

「夜分遅くにすみません、叔母上。本日、少々緊急事態があったもので」

 

あった(・・・)ということは、もう解決したのね。一応何があったのか教えてくださる?』

 

 

 そして、達也は一連の事件のあらましを、頼斗の存在を伏せて説明した。真夜の顔は若干不機嫌になっている。

 

 

『もう一人の仮面ライダーがUSNAに…ねぇ。達也さんが勝てたということかしら?』

 

「いえ。今回の深雪の奪還に際し、協力者がいましたので。奴の相手は彼にして頂きました」

 

『協力者…?』

 

 

 真夜が疑問の声を出した時だった。

 

 

「夜分遅くに悪いな、真夜さん」

 

『!!??ら、頼斗さm…頼斗さん!?なんでそこにいるの!!!??』

 

「なんでって…その仮面ライダー…仮面ライダージオウを倒したのが俺だからだけど」

 

『……そうだったの…あら?その服のシミは?』

 

「へ?あぁこれ?さっき深雪ちゃんが泣きじゃくりながら抱きついた時の…」

 

『なんてうらy…ゴホン。すみませんね。大切な服を汚してしまって。クリーニング代はこちらで用意しますので』

 

「いやいや。いいよそんなの。そこまでケチ臭く見えてる?俺」

 

『そ!そんなことありません!!寧ろかっこy…取り敢えず達也さん、どういうことかもう一度説明して頂けるかしら?』

 

「………は、はぁ…」

 

「「(強引に話題を切り替えた…)」」

 

 

 いつもなら絶対にあり得ない真夜のポンコツっぷりに茫然としていた達也。そして真夜の強引な話題変更に同時にツッコんだリーナと深雪であった。

 

 

 

 

 




さて、いかがでしたか?
最後に真夜のポンコツっぷりにほっこり。良い〆ができました。
裏設定なんですが、この小説にパラサイトは出ません。え?何故かって?達也に対抗し得る戦力(認めたくないけど)こと、オウジ・へイーゼ・クソザーコモノ君がいるからです。
次回からも、「ざまぁw」展開が続きますので、お楽しみに!
ではでは、また次回で。


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スレNo.22

どうも皆さん、2月20日の日間ランキング八位になったことに驚きと嬉しさを隠せない男、ジュークです。
不味い…最近まで8,39ぐらいあった評価が一気に,15に…!このままだとオレンジバーになってしまう…!欲しい…っ!!高評価が…っ!!!
てなわけで、今回は以前から質問にあった
「なぜクソザーコモノ君が特典ゲットしたのか」などの回答+話の続きとなっています。
ではでは、どうぞ!


 

 

『それはできない』

 

「なんでだよ!!?この俺に明確な攻撃の意思!日本を潰す絶好の口実だろうが!!」

 

 

 彼…オウジの日本における拠点となっているマンションの一室で、彼はヴィジホンの向こう側にいる女性…ヴァージニア・バランスに対して怒鳴った。あの後で起きてみれば、外を見張っていたスターズの兵士たちは全滅、深雪は失踪、挙げ句の果てには自身が持つディケイドライドウォッチとエグゼイドライドウォッチまでもが奪われていた。終いにはこれ幸いとばかりにシルヴィアとミカエラは忽然と行方を眩ませている始末だ。彼の怒りの沸点の低さを考えれば当然の態度だろう。

 

 

 しかし、ヴァージニアはスターズの中でも数少ない、彼の脅しに屈しない女性だった。彼の『日本を潰すべきだ』という無謀な案にも一切動じず否定を続けている。

 

 

『貴方はそちら(日本)に、スターズ総隊長であるということを隠して潜入している。それがバレようものなら、それこそ一大事になりかねん。下手をすればUSNAは終わるぞ』

 

「ふざけんな!!文句を言う連中なんざ全員纏めて消せば良いだろ!!?」

 

『だが、事実貴方は負けた。その時点でその案は意味をなさない』

 

「そ、それはジオウⅡを使ってなかったからだ!あんな奴、ジオウⅡなら一瞬でカタが着く!!」

 

『…とにかく、今こちらで対応を検討している。今は此方からの指示を待て。以上だ』

 

「はぁ!?ふざけんな!まだ話は…!」

 

 言い終わらない内に、ヴァージニアはヴィジホンを切ってしまっていた。

 

 

「…クソが!!クソがクソがクソが!!あの端役さえいなければ、全部完璧だったってのに!!」

 

 

 地団駄を踏みながら、彼はどこへも捨てれない怒りを噛み締めていた。

 

 

 

⚪⚫⚪⚫⚪⚫⚪⚫

 

 

「………で、命からがら脱走してきた、と…」

 

 

 オウジのストレスが限界突破していたのとほぼ同時刻、療安堂には二人の女性がいた。無論、オウジの下から逃げてきたシルヴィアとミカエラである。彼女たちを連れてきたのはリーナだ。

 

 

 事情を聞くと、オウジの下から逃れられたのは良かったものの、頼れるものも無く街をフラフラとしていたところをリーナが発見したそうだ。どうやら彼女たちはリーナがスターズに居た頃からの知り合いだったようで、見過ごすわけにもいかなかったとのこと。

 

 

「………ミアは日本国籍を持ってるけど、問題はシルヴィアなの。彼女はアイツに連れられて日本に来ただけだから…」

 

「………ま、その辺りは伝手を使えばいいけど。問題はアイツがどう出るかだよね…流石に一高で粗相は起こさないだろうけど。まぁ、取り敢えず聞いてみよっか」

 

 

 ということで真夜に連絡を取ったところ、二つ返事で協力して貰えることになった。しかもその日の翌日にはシルヴィアは『水星(みずほし)シルヴィア』という米系日本人として日本国籍を取得し、ミアと同じく住み込みで療安堂で働くこととなったそうだ。

 

 

――仮想転移(ログイン)中…――

 

61:マッドな元雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

…というのが事の顛末です

 

62:電脳空間の時喰王 ID:NAndE8

取り敢えずは一件落着、なんか?

 

63:プリキュア世界の怪人王 ID:kA1ZinriDeR

どうだかね。正味、アイツを潰さない限り終わりは無さそうだし

 

64:スマホ少年の相棒の英霊使い ID:LaN3ErO4

でも、転生の時点で地獄送りとか無理だったの?

 

65:転生者ハンター逢魔時王 ID:rA1danOo

>>64それについてはこちらで調べがついた。まったく、彼女も不運としか言い様がない

 

66:ロリ女神ファミリアの三刀流 ID:2GirIhA106O106

 

67:悪魔高校のバキ刃牙 ID:Dxd5r5rmAcHo

どういうこった?

 

68:転生者ハンター逢魔時王 ID:rA1danOo

なんでも、奴を担当した女神は新人でえらく気弱でな。奴に脅され、逆らえなかったようだ。本来それまでの担当転生者が十人未満の神又は女神はそれまでの担当転生者が百人以上の神又は女神の同伴が必須なのだが、その時はどの神も手が離せなかったらしく、彼女一人でやることになってしまったそうだ。まぁ、あちら側の落ち度だったから処罰は免れたようだが

 

69:米花町のスパイダーマッ ID:Ito2kaIAraI

なるほどねぇ…

 

70:音速のトレーナー ID:O21saMaN

それはたしかに不憫だよ

 

71:デトアラのスタンド使い ID:OrA6dArasH

やれやれだぜ…

 

72:隙間の悪転者狩り ID:39mAOa82luTe1Do

まぁ、処罰無しになったのはイッチ君の存在もあったしね。彼の力で対処可能だったから、そこまで強くは責められなかったそうよ

 

73:東京皇国のゴーストライダー ID:hElbA1K315

【速報】イッチ、女神を救う

 

74:世界を旅する飛行タイプ使い ID:16aMaGagAIBo

マジかよ…

 

75:ロズワール家の修行僧 ID:OvArOGg1

しれっと凄いことになってますね…

 

76:マッドな元雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

マ?

 

77:転生者の相談役 ID:CalLSensEi01

にしても、そのクズ転生者を潰すって形のミッションで処理れないんですか?

 

78:転生者ハンター逢魔時王 ID:rA1danOo

>>77そちらに関しては、上は敢えてタイミングが来るまで出さないそうだ。奴の性格上、簡単に殺すより寧ろ圧倒的な力で生かしたまま捩じ伏せる方が効果的らしい

 

79:シンカリオンの保線作業員兼オレンジ6号 ID:ToQ6BuIldeR

なるほどねぇ…

 

80:転生者の相談役 ID:CalLSensEi01

ゲームでも、完全に戦力差あり過ぎる奴と何回もマッチングしてボコられることほど萎えることはありませんしね

 

81:スマホ少年の相棒の英霊使い ID:LaN3ErO4

>>80それは全人類共通

 

82:マッドな元雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

取り敢えず、一旦抜けますね

 

83:世界を旅する飛行タイプ使い ID:16aMaGagAIBo

いってら

 

 

 

――現実転移(ログアウト)中…――

 

 

 オウジによる深雪拉致事件から数日が経った。

 

 

 リーナや、あの事件以降いつもより短いスパンで療安堂を訪れるようになった深雪や達也の話では、頼斗に叩きのめされたことがよほど効いているのか、イライラしっぱなしで魔法実技ではミスが目立つようになってきたらしい。

 

 

 深雪が一時的に拉致されたことは、現在の一高では達也とリーナしか知らない。にも関わらず、彼のミスはだんだんと問題視され、USNAとの協議の結果、彼は本来の留学期間である三月から期間を繰り上げられ、二月中旬にUSNAへ帰国することとなったそうだ。

 

 

「………自業自得だね」

 

「まったくよ」

 

 

 二人は療安堂でそんな会話をしていたが、頼斗だけは気を引き締めていた。彼の性格を考えれば、USNAに帰国する直前で必ず仕掛けてくるとわかっていたからだ。

 

 

 そして、オウジがUSNAに帰る3日前に、その時はやってきた。

 

 

 

――仮想転移(ログイン)中…――

 

 

 

84:マッドな元雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

奴の件で進展がありました

 

85:転生者ハンター逢魔時王 ID:rA1danOo

なに?

 

86:東京皇国のゴーストライダー ID:hElbA1K315

>>84Do you cote?

 

87:マッドな元雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

朝起きたら、ポストに八王子にある公園に来いみたいな果坨死状がありました。たぶんアイツです

 

88:シンカリオンの保線作業員兼オレンジ6号 ID:ToQ6BuIldeR

アイツって………そういやアイツ名前何だっけ?

 

89:scp-114514 ID:109bE2Ges10

・主役ライダーに自殺を勧められた男

・カニアマゾンにレストランを出禁にされた男

・浅倉に無視された男

・性欲がトップギア

・逆天道

・千翼に生まれたことが罪と言われた男

・北岡先生に弁護を拒まれた男

・ミラーモンスターとファンガイアとギフテリアンが捕食を拒否した男

・草加雅人がラッキークローバーに売り飛ばした男

・橘さんが騙した男

・アポロガイストに迷惑と言われた男

・鴻上会長に誕生日を命日にされた男

・グリードに「その欲望、解放してはいけない」と言われた男

・ドクターライダーに意図的な医療ミスで殺された男

・ポリスライダーに見殺しにされた男

・万丈に馬鹿と言われた男

・エボルトにつまらないと言われた男

・しあわせの湯出禁の男

 

90:プリキュア世界の怪人王 ID:kA1ZinriDeR

!?

 

91:電脳空間の時喰王 ID:NAndE8

>>88何やこれ!?

 

92:音速のトレーナー ID:O21saMaN

!!!!!?????

 

93:転生者の相談役 ID:CalLSensEi01

内容は某神(笑)っぽいですけど…

 

94:スマホ少年の相棒の英霊使い ID:LaN3ErO4

…で、イッチは行くの?メリット無さげだけども

 

95:米花町のスパイダーマッ ID:Ito2kaIAraI

>>94強引な路線修正だな…

 

96:悪魔高校のバキ刃牙 ID:Dxd5r5rmAcHo

>>94俺ならば一向に構わんッッ

 

97:デトアラのスタンド使い ID:OrA6dArasH

>>96呼んでねぇぜ

 

98:マッドな元雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

行きます。てかなんなら今指定場所にいます

 

99:スマホ少年の相棒の英霊使い ID:LaN3ErO4

何この子行動力パナイ

 

100:マッドな元雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

サクッと潰しますわ

 

 

 

――現実転移(ログアウト)中…――

 

「………で?わざわざ果たし状なんか送りつけてきて、何のつもりだ?」

 

「決まってるだろ?テメェを殺すためだよ!!」

 

 

 おーおー、好き勝手言いなさる。まぁ、勿の論こっちも容赦はしないけど的な顔をしたら案の定怒ってきたね。ティファー○もびっくりの沸騰時間だ。

 

 

「舐めやがって…ぶっ殺してやる!!!」

 

 

【ZI-O:Ⅱ!!】

 

 

「やっぱジオウⅡで来るか。だったら俺も」

 

【ZIKU DRIVER】

 

「なにっ!?なんでお前までそれを!お前が変身できるのはディケイドのはずだ!!」

 

 

 この反応も予想通りだ。誰もディケイドにしか変身できないとは言ってないのにね。

 

 

「お前が最低最悪のチンピラ魔王なら、俺は大体お前をぶっ飛ばす救世主ってところかな?」

 

【GEIZ】

 

 

「………まぁいい。どのみちゲイツごときでこのジオウⅡは倒せねぇんだよ!!」

 

 

 …ん?今、アイツ何て言った?

 

 

ゲイツごときで(・・・・・・・)、ねぇ…

 

 はっきりわかった。コイツにジオウは合わん。合うとしてもライドプレイヤーが関の山だ。いやそれだとにっこにっこに~ことニコさんに失礼だな。

 

 

 と、セットしやがったな。ならこちらも奥の手行きますか。正味実戦使用は初めてだけど。

 

 

「変身!!」

 

【RIDER TIME!】

【KAMEN RIDER! RIDER!!】

【ZI-O!ZI-O!】

【ZI-O!!】

【Ⅱ!!!!】

 

 

 D´9スロットとD´3スロットにそれぞれのウォッチを装填してロックを外すと、オウジの背後に二つの時計が現れ、回転を始める。そしてジクウサーキュラーを回すと、世界が二つに別れ、時計も激しく回転し、逢魔が刻を指した。直後、銀のベルトがオウジを包み、それぞれの時計からマゼンタの『ライダー』の文字が放たれ、合体してオウジのマスクに複眼として収まった。これが『仮面ライダージオウⅡ』である。

 

 

 

「ジオウⅡの力の前では、お前なんかゴミなんだよ!!今度こそ潰してやる!!」

 

「…なら、容赦は要らないよな?」

 

 

 そう言って、頼斗はガチャリと砂時計型のアイテム…ゲイツリバイブライドウォッチを出した。

 

 

「…は?」

 

「今度こそ潰してやる…それはこっちの台詞だ」

 

GEIZ REVIVE:GO-RETSU!!

 

 

 ゲイツリバイブライドウォッチを起動してジクウドライバーのD´3スロットに装填した頼斗は、ジクウドライバーを抱え込むように構えて、強く言い放った。

 

 

「変…身…!」

 

RE-VIVE! GO-RETSU!!!!

 

GO-RETSU!!!!!

 

 

 頼斗がジクウサーキュラーを回すと、背後に砂時計のようなエフェクトが出現する。直後、エフェクトから黄金のベルトが射出され、頼斗の周りをグルグル回転しながらアーマーを装着させていく。そして、エフェクトから黄金の『らいだー』の文字が放たれ、頼斗の複眼としてマスクに収まった。

 

 

 胸部に誇張された橙色の装甲…生体強化装置であるレッドクリスタライナーと、左手に持つ『のこ』と刻まれた回転鋸…ジカンジャックロー:のこモードが特徴的なライダー…『仮面ライダーゲイツ:リバイブ剛烈』に変身した頼斗に、オウジは唖然としていた。

 

 

「さぁ、最終ラウンドだ。ジオウ…お前を潰す」

 

 

 …決戦の火蓋が、切られた。

 

 




さてさて、いかがでしたか?
次回辺りで来訪者編、完結です。
頼む…オラに高評価を分けてくれ~!!(迫真)
というわけで、今回はいつもこの『マッドでヤベーイやつにしか変身できないんだが』に感想をくださっているscp-114514さんに特別ゲストとして出ていただきました。
※この作品に神(笑)は出ません。
ではでは、また次回で。


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スレNo.23『決着(ジオウ系ライダーバトル、終幕)

どうも皆さん、ジュークです。
このファンにて3月2日になけなしの無償クォーツでフェス限定アイリス王女当てたテンションで書き上げました。
というわけで、来訪者編、完結へと突き進みます!
ではでは、どうぞ!!


「ゲ…ゲイツリバイブ………!?」

 

 絶望したかのような…事実、絶望した表情で、オウジは変身した頼斗を前に立ち尽くしていた。

 

 

「お前、さっき言ったよな?ゲイツごときでこのジオウⅡに勝てるわけないって…だったらよ…」

 

「今ここで試してみるか?」

 

「…ぅ、うわあぁぁああぁあ!!!!」

 

 

 狂気の雄叫びを上げつつ、オウジは両手の剣…ジオウの顔…ギレードキャリバーが付いた『サイキョーギレード』と、ジカンギレードを振るう。型も流派も無い、滅茶苦茶な剣撃。ただただ力任せに振るわれたそれは、力しか込められておらず、避けるのは容易だ。

 

 

 しかし、敢えて頼斗はそれらをすべて真正面から受けた。

 

 

 火花は散るが、ダメージは無い。

 

 

 金属音は鳴るが、全て弾かれる。

 

 

 そこにあったのは、圧倒的な力の差だけだ。

 

 

「嘘だ…嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ、嘘だぁぁあぁ!!」

 

 

 そう叫び、オウジはサイキョーギレードをジカンギレードと合体させ、『サイキョージカンギレード』として思い切り突きを繰り出した。

 

 

「ふん!」

SPEED TIME!!!

 

REVI-REVI-REVIVE!!!

 

REVI-REVI-REVIVE!!!

 

REV-I-VESHIPPU-!!

 

SHIPPU-(疾風)!!!

 

「ぐぎゃあぁあぁっ!!??」

 

 

 頼斗がドライバーに装填されたリバイブライドウォッチの本体…リバイブサーキュラーを半回転させると、内部の砂状の蒼い結晶…リペアードクリスタルが内部…ディバイドウィンドゥの剛烈側へと流れ落ちる。そしてディバイドウィンドゥに疾風の顔部が露になると、胸部のアーマー…リバイブアーマー剛烈が中央から割れて左右に展開され、推進装置…リバイブストリーマーとなる。胸部には、内側から新たなアーマー…リバイブアーマー疾風が現れ、頼斗は『仮面ライダーゲイツ:リバイブ疾風』へとフォームチェンジした。

 

 

 更に、持っていたジカンジャックローの鋸…ジャックローエッジ・のこが格納されて、蒼い爪…ジャックローエッジ・つめが展開され、文字…インパクトサインも『のこ』から『つめ』になる。

 

 

 そして頼斗は飛びかかるオウジの背後に回り込み、ジカンジャックローで背中を追撃した。

 

 

 その間、僅か0,05秒である。

 

「ぅぐっ…!?」

 

「たしか…こうだったな」

 

 

「お前が未来を予知しても、俺はその先へ行く」

 

「…く、くそおおぉぉ!!!」

 

 

 オウジは叫びながら再度サイキョージカンギレードを振るうが、頼斗は蒼い残光を残しながら右へ左へと避ける。そして…

 

POWERD TIME!!!!

 

RE-V-I-VE! GO-RETSU!!

 

GO-RETSU(剛烈)!!!

 

「ふん!!」

 

 

 再びリバイブ剛烈にフォームチェンジし、サイキョージカンギレードを真っ向から受け止めた。

 

 

「っ!?…て!?テメェっ!放せよ!!」

 

 

 オウジはとっさに離れようとしたが、頼斗はサイキョージカンギレードをガッチリ掴んで放さなかった。

 

 

「この際だから教えてやる。お前はジオウにはなれねぇ。ジオウは、すべてのライダーの培った歴史を背負う存在だ。お前みたいな下衆が…」

 

「易々とジオウを名乗るなっ!」

 

「ぐあぁぁ!!?」

 

FINISH TIME!!!

 

REVIVE!

 

 

 そして頼斗はオウジを空高く蹴り飛ばすと、ジクウドライバーにセットされたゲイツライドウォッチとリバイブライドウォッチのスターターを押し、ジクウサーキュラーを回した。

 

 

ITHIGEKI(一撃)! TIME BURST!!!!

 

 

「オルゥアアアアアア!!!!」

 

「ぅぎゃああぁああぁああぁ!!!???」

 

 すべての力を込めた回し蹴りをくらい、オウジは呆気なく変身を解除され、吹き飛ばされた。ジオウⅡのライドウォッチとジクウドライバーも転がり落ちてしまっている。

 

「勝負は着いたな…」

 

「…くそぉ……まだだ………!こうなったら……USNAにチクって…次こそ…!」

 

「…次なんてない………!」

 

「………!?待てお前!何する気だ!!」

 

 

 コツコツとオウジに歩み寄った頼斗は落ちていたオウジのジクウドライバーを左手に取った。

 

 

「お前がコレを持ってるからいけねぇんだ………お前には、敗者に相応しい結末(エンディング)を見せてやる!」

 

「………!まさか…!!?テメェ!止めろ!!」

 

 

JIKAN JACK!!!

 

 

 オウジは頼斗が何をするつもりなのか気づき、必死に止めようとしたが、もう遅過ぎた。

 

 

GO-RETSU!!!

SUPER-NOCO SETSUZAN(スーパーのこ切斬)!!!

 

「止めろおおおおお!!!!!」

 

 

 オウジの叫びも虚しく、頼斗が振るったジカンジャックローはオウジのジクウドライバーをバギャンと激しい音を立てて真っ二つに破壊した。

 

 

「……………あ、あぁ、あ…そんな…俺の…俺のジクウドライバーが…」

 

「……お前の敗因はたった一つだ。お前は俺を、完膚なきまでに怒らせた」

 

 

 絶望するオウジを残し、頼斗は割れたジクウドライバーを持ってオーロラカーテンへと消えた。

 

 

 

⚪⚫⚪⚫⚪⚫⚪⚫

 

 

 

 オウジとの決戦から一週間後、世界を震撼させるニュースがUSNAから生まれた。

 

 

 USNAのスターズ総隊長である『タムイル・シリウス』が突然引退し、次のスターズ総隊長に『ベンジャミン・シリウス』が就任したと発表された。

 

 

 世界中では「何者かに暗殺された」や「どこかの国で駆け落ちした」、「USNAに楯突いた」など、様々な憶測が飛び交ったが、その真実を頼斗たちは薄々察していた。大方、仮面ライダージオウの変身能力を失ったために今まで好き放題していたツケが回ったのだろうと。

 

 

 そうして、ここは寮安堂。

 

 

 土曜日にしても、外は未だ寒い。にも関わらず、外には行列ができている。以前からも行列はできていたが、今日のそれは特に長い。

 

 

 恐らく、シルヴィアとミアが従業員として働き始めたのが大きいだろう。以前から寮安堂のお手伝いをしているリーナに加え、二人とも容姿は整っているために人気が出たようだ。

 

 

「次の方、どうぞ~!」

 

 

 骨董品を見る人や、アフタヌーンティーを楽しむ人もいる。そしてカウンターの席が二つ空いたので、頼斗は次の客を招き入れた。入ってきたのは二人の女性だ。

 

 

「コーヒーとショートケーキを二つずつ」

 

「はーい」

 

「それと…頼斗さんを一つ」

 

「はー………は?」

 

 

 思わず頼斗が向かって右側に座った女性の方を二度見すると、女性はサングラスを外す。その素顔に頼斗は驚いた。

 

 

「深夜さん!?と…穂波さん?何してんだ?」

 

「そこは引っ掛かって欲しかったわ」

 

「えぇ…?ところで、真夜さんは?」

 

「あぁ、真夜なら…」

 

 

 

⚪⚫⚪⚫⚪⚫⚪⚫

 

 

 

 

「…ホンットにもう!なんでこんな時に書類が溜まるのかしら!!深夜は抜け駆けで頼斗様の所に行っちゃうし!あぁもおぉぉ!!!」

 

「お手伝い致します」

 

 

 真夜は書類と格闘している真っ最中だった。

 

 

 

⚪⚫⚪⚫⚪⚫⚪⚫

 

 

 

 

「…御愁傷様です。と、ケーキとコーヒーです」

 

 

「ありがとう。穂波さんも寛いでいいわよ」

 

「はい。ではいただきます」

 

 

 

 

 寮安堂は、今日も平和だった。

 

 

 

 

⚪⚫⚪⚫⚪⚫⚪⚫

 

 

 

 

 

「………………」

 

 

 とある一軒家…にしては異常に大きな屋敷のような建築物、その書斎らしき部屋では、薄いサングラスをかけた一人の男性が映像を見ていた。

 

 

 そこには、公園の監視カメラに映る戦士たち…ジオウに変身したオウジとゲイツに変身した頼斗の戦いの様子が映し出されていた。

 

 

「………………『仮面ライダー』、か…」

 

 

 男…十師族『七草家(さえぐさけ)』の現当主、『七草弘一』の考えは、誰にもわからない…

 

 

 

 

 

See you Next thread…

 

 

 

 




さてさて、いかがでしたか?
これにて来訪者編、終幕です。
次回から、ダブルセブン編…

































と思っていたのか?


























特報!



突如、世界中に怪人が現れた…



「キャマラスワームにライオンインベスにバーニアバグスター…何がどうなってんだ!?」


解決の鍵を握るのは…!?



「ウォッチが…一つになった………!」


そして舞台は、並行世界へ!



「達也君!?」

「貴方は…?」


そして現れる、最悪の敵…!



「………おいおい、嘘だろ…!?」

「なんだと…!?」


今、幾つもの世界を又にかけた、
究極の戦いが幕を開ける!!!!



「ぶっ飛ばすぞ!!」
「元からそのつもりや!!」


マッドな奴らも再び参戦!



「「「タイム合体!!!」」」


世界の行方は…!?



「さぁ、今度こそ決着を着けようぜ!」


マッドでヤベーイやつにしか
変身できないんだが


スレNo.EX


サーガ・オブ・アナザーワールド




(やろうかどうか)検討中!



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オリジナル長編『異世界の英雄伝説(サーガ・オブ・アナザーワールド)
スレNo.EX1


どうも皆さん、ジュークです。
やって来ました、完全オリジナル超大作(予定)!
シナリオを脳ミソ搾り上げて書いてます。
ではでは、どうぞ。


 

 

 …――くんは、怪物にやられた。

 

 

 …―――ちゃんは、怪物に連れ去られた。

 

 

 …――先輩も、連れ去られた。

 

 

 …もう、誰がどうしてるかもわからない。

 

 

 …大切な友達の―も…。

 

 

 …大好きな――さんも、何処にいるのかすら…

 

 

 

「………誰か…誰でもいいから、助けてよ…!」

 

 

 とある世界の廃屋のような場所で、縮こまり、机に向かって何かを書きなぐりながら涙を流す少女…光井ほのかの先には、廃れ、黒煙が昇る東京が広がっていた…。

 

 

マッドでヤベーイやつにしか
変身できないんだが

 

スレNo.EX

 

サーガ・オブ・アナザーワールド

 

 

 

 

 

 

 

⚪⚫⚪⚫⚪⚫⚪⚫

 

 

 

「………はぁ…」

 

 

 『CLOSED』の看板が掛けられた寮安堂で、頼斗はアフタヌーンティーに興じていた。

 

 

「………平和だ…」

 

 

 去年の四月には反魔法師団体『ブランシュ』、八月に香港系犯罪シンジケート『無頭竜(ノー・ヘッド・ドラゴン)』、十月末には大亜連合。そして、極めつけに今年はスターズ元総隊長にして頼斗と同じ転生者である『オウジ・へイーゼ・トキワ』との戦い。

 

 

 それに加えて大学生としての授業を考えると、ここまでだらけられる一日というのもかなり久しぶりだと感じられる。

 

 

「しっかし、何しようか…」

 

 

 そう、問題はそこだ。

 

 

 リーナは現在、南盾島に観光しに行っており、頼斗は暇をもて余していた。

 

 

「………どっか適当に出かけるか」

 

 

 修理を行っている嶺平に一言かけ、頼斗は小振りのショルダーバッグを肩に掛けて外へ出た。

 

 

 

 

⚪⚫⚪⚫⚪⚫⚪⚫

 

 

 

「………ホンットに何しよ。この後」

 

 

 二段アイスを食べ、スプーンを口で上下に振りながら頼斗は上を見上げて呟いた。

 

 

「正直言って思いつかないんだよな…こんな事でスレ使って安価取るのも何か違うし…」

 

 

 平和も平和で色々と問題だ。そう思った瞬間、ショッピングモールの家電量販店が爆発した。

 

 

「うぉっ!!?何だ!?」

 

 

 頼斗が思わず手摺に身を乗り出して爆発した店舗を見ると、店舗の防火シャッターを突き破って三体の異形の怪物が現れた。

 

 

 

 鉤爪にも鋏にも見える左腕を持つ蒼い甲殻類。脱皮したてなのか、その体は若干柔らかそうだ。

 

 

 紅い炎のような鬣を持つ二足歩行のライオン。

 

 

 右肩に回転式機関銃、左腕に二丁のミサイル、右腕にジェットエンジンを装着した飛行機人間。

 

 

 

 それらにすぐピンと来た頼斗は焦った。

 

 

「………キャマラスワームにライオンインベスにバーニアバグスター…何がどうなってんだ!?」

 

 ミッションであるならまだしも、何の前触れも無く怪人、それも系統がバラバラの怪人が同時に三体も出現するのは彼から見ても異常だった。

 

 

「周りに人は…いねぇな。だったら!!」

 

 

 頼斗がベルト…ライダーベルトを腰に装着すると、虚空から赤いカブトムシ…カブトゼクターが飛来してきた。頼斗はそれを片手でキャッチし、言い放った。

 

 

「変身」

 

【HENSHIN】

 

 頼斗がカブトゼクターをライダーベルトにセットすると、正六角形の光と共に頼斗にアーマー…マスクドアーマーが装着され、頼斗は『仮面ライダーカブト:マスクドフォーム』に変身した。

 

 

 そしてすぐにカブトゼクターの角…ゼクターホーンを半倒しにすると、アーマーが展開準備を始める。

 

 

「キャストオフ!」

 

【CAST OFF】
【CHANGE BEETLE】

 

 

 頼斗がゼクターホーンを完全に倒すと、マスクドアーマーは初速2000m/sの速さでパージされ、顎のローテートを軸にしてカブトムシの角…カブトホーンが引き上げられ、頼斗は『仮面ライダーカブト:ライダーフォーム』にフォームチェンジした。

 

 

「……見た感じ、あのキャマラスワームは成虫に成りたてだな。だったら楽だ」

 

 

 未だ頼斗に気づいていない怪人たちを、頼斗は睨み付けた。

 

 

 

 

⚪⚫⚪⚫⚪⚫⚪⚫

 

 

 

「………よし、終わった。…ん?」

 

 

 一方その頃、華貫嶺平は寮安堂の修理部屋でゴーグルを外して満足げに頷いた。しかし、突然ドサリと店の方から音がしたのに反応した。

 

 

「キャアアアア!!?」

 

「!?な、なんだ!?どうしたんだ!?」

 

 

 シルヴィアの悲鳴に驚いた嶺平が店の方に向かうと、そこにいたのは…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……はぁ……はぁ…」

 

 

 血塗れで荒く息をしながら床に倒れ伏している一人の金髪の女性…八雲紫だった。

 

 

 

⚪⚫⚪⚫⚪⚫⚪⚫

 

 

「これで…最後ッ!!」

 

 

【1】
【2】
【3】

【RIDER KICK】

 

「『ライダーキック』!」

 

 

 カブト系ライダーの能力『クロックアップ』を展開したまま放たれた頼斗の必殺キックをくらい、ライオンインベスは爆散した。

 

 

「………いきなりなんで怪人が…ん?」

 

 

 変身解除した頼斗は、自身のビルドフォンが鳴っているのに気づき、応答した。相手は嶺平だ。

 

 

「どしたの父さん?」

 

『頼斗か!?すぐに寮安堂に戻ってくれ!大変なんだ!!』

 

「!?…わかった。すぐ行く」

 

 

 そして頼斗はオーロラカーテンを出し、くぐり抜けた。

 

 

 

⚪⚫⚪⚫⚪⚫⚪⚫

 

 

 

「………ぅ、うぅ…?」

 

 

「あ、気がついた」

 

 

 包帯を頭に巻いた紫は、頼斗の部屋のベッドで目を覚ました。

 

 

「………こ、こは…?」

 

「ここは『寮安堂』。大丈夫かい?」

 

「寮安堂……!そうだわ!ここに『華貫頼斗』はいる!?」

 

「あ、あぁ…頼斗!目を覚ましたぞ!!」

 

「ホント!?よかった~…」

 

「まったくだ。あそうそう、これ頼まれてた奴」

 

「お。サンキュ」

 

「取り敢えず、僕は抜けるね」

 

 

 何やら事情を察したのか、嶺平は部屋を後にした。そして、頼斗と紫は向かい合う。

 

 

「…で、どうして紫ネキがここに?しかもこんなボロボロになるなんて、相当ですよ?」

 

「………ニュースを見なさい。今頃、世界は大変なことになってるわ」

 

「?」

 

 

 訝しみながらも頼斗がビルドフォンを見ると、ちょうど速報が流れていた。

 

 

『――速報です。イギリスのロンドンで、突然大量の未確認生物が発生しました。現在イギリス軍が殲滅に取りかかっていますが、作戦は難航しているとのことです』

 

 

 一般人が撮影したのだろうか、荒い画質の映像には、ぽっかりと口を開けたボロボロの包帯男…屑ヤミーを大量に率いる蒼い結晶のような物が身体中にあるゴツい怪物…ストロングスマッシュが暴れている様子が映っていた。

 

 

「………紫ネキ、これって…」

 

「…並行世界よ」

 

「並行世界?」

 

 

 紫の一見見当違いのような返答に頼斗は疑問符を浮かべた。

 

「こことは違う『魔法科高校の劣等生の世界』でとんでもない事態が起きてるの。私はそれを鎮圧するために向かったのだけど…予想外の力と遭遇してね。結果はこのザマよ。でも…早く止めないと、『魔法科高校の劣等生の世界』とは全く関係ない世界にまで影響が出かねないわ」

 

「………でも、どうしたら…ん?」

 

 

 頼斗が状況の難しさに俯くと、自分のポケットが発光しているのに気がついた。そのポケットをまさぐって取り出したのは、マゼンタ色の横長の時計…ディケイドライドウォッチだった。

 

 

「なんだ?………うぉっ!!?」

 

 

 ディケイドライドウォッチを見ていると、突然頼斗の胸から一つの発光体が飛び出た。フヨフヨと空中を漂うそれは、同じくマゼンタ色の時計…激情態ディケイドのライドウォッチだ。

 

 

「オイオイ、一体何がどうなって…!?」

 

 

 と、頼斗の掌からディケイドライドウォッチが離れ、激情態ディケイドライドウォッチへと近づく。そして二つのウォッチはグルグルと渦を描くように回転し、一際強い光と共に一つのライドウォッチとなった。形状は激情態ディケイドライドウォッチだが、額のシグナルポインターは激情態の紫ではなく通常の黄色になっている。そしてウォッチは再び頼斗の手に収まった。

 

 

「ウォッチが…一つになった………!」

 

 

 頼斗が驚いていると、次の瞬間、想定外のできごとが起きた。 

 

 

【DE-DE-DE-DECADE!】

 

「へ!?ちょなんで…うわああぁぁ!!?」

 

「!待って!!」

 

 

 ひとりでにライドオンスターターが押され、オーロラカーテンが現れる。反応する間も無く頼斗はオーロラカーテンの向こうへと吸い込まれた。

 

 

「………マズい…このままでは彼が危ない!」

 

 

 紫は体に鞭を打って立ち上がった。

 

 

 

⚪⚫⚪⚫⚪⚫⚪⚫

 

 

「………ここは…?」

 

 

 頼斗がゆっくりと目を開けると、そこはどこかの都市だった。

 

 

 否、文字通り都市だった(・・・・・)

 

 

 ビルは大小関係無くほとんどが瓦礫と化しており、嘗ての繁栄の面影はほとんどなかった。辛うじて形を保っている建物も今にも崩壊しそうな程にボロボロだった。当然、人の気配も無い。

 

 

 そんな中、ある程度通りを探索していた頼斗は驚くべきものを見つけた。

 

 

「……まさかここって、東京!?」

 

 

 頼斗が目にしたのは、錆びた看板。店舗名こそ掠れて読めないが、右下の辺りを見ると、確かに『八王子支店』と書かれていた。

 

 

「つまり、ここが紫ネキが言ってた並行世界?」

 

 

 何がどうなったらここまで東京が荒れ果てるのか、と頼斗が呆然としていた時。突然轟音と共に黒煙が立ち上った。

 

 

「うぉっ!?爆発!?……あっちか!」

 

 

 頼斗がそちらへと走って向かうと、通りの角から多くの人々が逃げ出してきた。

 

 

「逃げろ!!奴らが現れた!!!」

 

「早く!早く!!」

 

「誰か!娘を知りませんか!!?」

 

 

 口々に叫びながらも通りから逃げる人々。そして人々に遅れて現れたのは…

 

 

「………おいおい、嘘だろ…!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………アナザーライダー…!!!」

 

 

 本来の仮面ライダーの歴史を歪められて誕生した怪人…三体のアナザーライダーだった。

 

 

 




さて、どんな長さになるのやら…(遠い目)
最後までお付き合いいただければ幸いです。
そして最初の方フェアリーテイ○のやつじゃね?と思った皆さん。主もこれ書いてる途中で気づきました。
でも悲惨な感じ出すにはこれしかなかった…。
そんなガバ調子ですが、ガんバります。
では、また次回で。



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スレNo.EX2

どうも皆さん、ジュークです。
オリジナル長編の一話を投稿した途端、お気に入りが一時間で一気に七つも減ってしまいました。
やっぱやらない方がよかったか…?
しかしもう誰にも止められねぇ!(自暴自棄)
ということで二話目です。
さぁ、いよいよ黒幕が明らかに…!?
ではでは、どうぞ!


 歪んだ鷹の頭部と虎の両前足、バッタのような脚部を持つ怪人…アナザーオーズと、『KEEP OUT』のテープが巻かれた盾を持ち、左目が壊れた車のヘッドライトのような赤い怪人…アナザードライブと、肋骨と胸骨が浮き出たような上半身を持つ怪人…アナザーファイズの三体は、街で破壊の限りを尽くしていた。

 

 

「……敵はアナザーオーズ、アナザードライブ、それとアナザーファイズ…どちらにせよ、複数のアナザーライダーに対応するにはゲイツリバイブしかない、か…」

 

 

 その様子を、建物の角に身を寄せながら頼斗は分析していた。いつでも戦えるよう、既に腰にはジクウドライバーを装着している。

 

 

「………って悠長に分析してる場合じゃねぇ!」

 

 

 逃げる大人たちに巻き込まれて転けた少女にアナザーライダーたちが狙いを定めたのを見た頼斗は反射的に路地から飛び出した。

 

 

「(間に合うか!?…いや!)間に合わせる!」

 

 

【GEIZ】

 

GEIZ REVIVE:SHIPPU-!!!

 

 

「変身!!!」

 

 

SPEED TIME!!!

 

REVI-REVI-REVIVE!!!

REVI-REVI-REVIVE!!!

REV-I-VESHIPPU-!!

SHIPPU-(疾風)!!!

 

 

「うおおおお!!ハァッ!!!」

 

 

 『仮面ライダーゲイツ:リバイブ疾風』に変身した頼斗はリバイブストリーマーを全開にして少女とアナザーライダーの間に回り込み、ジカンジャックローで少女に襲いかかったアナザーオーズを吹き飛ばした。そのまま頼斗は少女を抱えて人々の方へバックジャンプした。

 

 

「もう大丈夫だよ。この娘の母親は誰ですか!」

 

「佳奈!あぁよかった!!」

 

「お母さん!」

 

 

 少女が無事に母親と合流できたのを見届けた頼斗は、改めてアナザーライダーたちに向かい合った。

 

 

「これで…終わらせる!!」

 

 

【FINISH TIME!!】

SHIPPU-(疾風)!!!

 

HYAKURETSU(佰烈)!TIME BURST!!

 

 

「うぉおおおお!!!」

 

 

 リバイブ疾風の怒涛の必殺連撃で、三体のアナザーライダーは断末魔と共に爆散した。

 

 

「………怪物を倒した…!?」

「ってことは…」

「……仮面ライダー………!!」

 

「…ん?」

 

 

 何やら人々の様子がおかしいことに気づいた頼斗が振り向くと、予想外のことが起きた。

 

 

「出ていけ!仮面ライダー!!」

「危うく騙されるところだった!!!」

「ここから出ていけ疫病神め!!」

 

「え!?ちょなにナニ何!??うわったぁ!?」

 

 

 突然、人々が石やら何やらを投げつけてきた。頼斗は意味がわからなかったが、反射的に人々とは反対の方向へと逃げ出したのだった。

 

 

 

 

⚪⚫⚪⚫⚪⚫⚪⚫

 

 

 

『仮面ライダーは、人類の敵!!』

『怪物を従える悪魔、その名は仮面ライダー』

 

 

「なるほどね。こんな記事が中心になってりゃ、そら石も投げられるし、こんなことにもなるか」

 

 

 並行世界であるためか、問題なく起動したビルドフォンで情報収集している頼斗がチラリと倒壊した建物の隙間から外を見ると、先ほどの人々がバットやら何やらを持って辺りを見回していた。狙いは十中八九頼斗だろう。

 

 

「問題はこの記事の出所と、記事が出る理由だ。この荒廃の理由が怪人と…仮面ライダーってことになる。でも…紫ネキが負けるような仮面ライダーって…アレしかいないよな」

 

 

 頼斗の頭の中には、一人の仮面ライダーが浮かんだ。

 

 

オーマジオウ

 

 

 たしかに、オーマジオウならば紫が負けるのも頷ける。しかし、頼斗はすぐその答えをかなぐり捨てた。

 

 

「いくらなんでもあり得ない。オーマニキがやるとは思えないし…何よりオーマジオウの力の特典なんて、そうそう通るはずがない。が…だったら一体誰がこんなことを………」

 

「ナ~」

 

「ファッ!?」

 

 

 突然聞こえた声に頼斗がビクリと反応してそちらを見ると、可愛らしい子猫が二匹こちらへヨチヨチと歩み寄ってきた。

 

 

「…うぁ~、可愛ぇ…よしよし、こっちだぞ~」

 

 

 ここだけの話、頼斗は猫好きである。頼斗は思わずビルドフォンでカシャカシャと猫の撮影会を始めていた。

 

 

「よ~しよし、もちょっと寄って~。は~いそうそう。そんな感じでもう一………ま、い…」

 

 

 身を乗り出し、完全に頼斗は子猫に夢中になっていた。が、子猫が向かった方へとビルドフォンを向けた時…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 バットを持つ民衆たちとバッチリ目が合った。

 

 

「………俺ってバカ?」

 

 

 どこかでピンポンピンポーンと幻聴が鳴った。

 

 

 

 

⚪⚫⚪⚫⚪⚫⚪⚫

 

 

 

 

「……ゼ~…ぜ~、ハ~…何してんだ俺…普通に変身解除しろっての………!」

 

 

 そう言って変身を解除して再び頼斗が外を見ると、そこには見慣れた人物がいた。

 

 

「達也くん!」

 

 

 思わず身を乗り出してその青年…達也の名を頼斗が言うと、達也はクルリと頼斗の方へ振り向いた。

 

 

「貴方は…?」

 

 

 達也がそう言った瞬間、頼斗は自分のミスを悟った。

 

 

「(しまった!ついいつものノリで…ここは並行世界だからまだ俺とは面識無いんだ!)…あ~、ごめん。ウチの親類に君みたいな顔の『竜也(たつや)』って子がいて…間違えちゃったみたい。ごめんね」

 

「………そうですか…と、納得するとでも?」

 

「(デスヨネー)」

 

 

 どうやらここでも誤魔化しの効かなさは健在のようである。

 

 

 

「はぁ…じゃあ、正直に話すよ。俺は…」

 

 

 

⚪⚫⚪⚫⚪⚫⚪⚫

 

 

 

「………並行世界の人間…?」

 

「そ。こっちでも、この世界みたいに怪人があちこちで現れててね。知り合いの話では、こっちの世界からの影響らしくって…それを止めに来た」

 

「………本当にそんなことが?」

 

「でも、現にこの世界は怪人のせいで滅茶苦茶になってる」

 

「………」

 

「馬鹿げた話だってことはわかってる。けど……こっちだって必死なんだ。一刻も早くこの世界の異変を止めないと、俺の世界も危ない」

 

「…事情はわかりました。ですが、一つだけ」

 

「…何だ?」

 

 

 達也は真剣な顔で頼斗を見た。

 

 

「なぜ、そんなにも危険なことをやろうとしたんですか?もしかしたら、貴方の世界の異変はこの世界とは関係ないかもしれないのに、なぜそこまで命を簡単に懸けられるんですか?」

 

「………」

 

 

 頼斗はクルリと達也と反対方向へ数歩歩く。そして振り向き、答えた。

 

 

「簡単じゃない。俺だって勿論怖いさ」

 

「…だったら「けどさ」…?」

 

「目の前で誰かが傷ついてるのを黙って見てるよりは、手を差し伸べたい。そりゃあ死ぬのが怖くないなんて人間はいないさ。でも…それでビビってたのが原因で目の前で他人が死ぬのは…もっと怖いから。だから俺は手の届く場所の人だけでも助けたい」

 

「…」

 

「ま、そんなとこかな。それに…どっちみちこの世界の人たちが…それも、会ったことがあるかもしれない人が傷ついてるのを放ったらかしにはできないよ」

 

「……わかりました。ですが、どうやって奴らを止めるつもりですか?」

 

「(ギクッ!?)」

 

 

 頼斗の理由を聞いた達也は、頼斗が最も聞かれたくないことを質問してきた。

 

 

「奴らには普通の武器や攻撃は効きません。奴らを倒す方法が、何かあるのですか?」

 

「そ、それは…………!?」

 

「?……!!」

 

 

 達也の問いにしどろもどろになっていた頼斗は、突如上から(・・・)感じた敵意に反応した。達也も頼斗を訝しく思って上を見ると、驚愕を露にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

空を漂う(・・・・)一人の男が頼斗たちを見下ろしていた。

 

 

「………アイツは!!」

 

 

 その人物が誰かわかった瞬間、頼斗は大きな声でその名を口にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「オウジ・ヘイーゼ・トキワ!」

 

「…こちらでは(・・・・・)初めましてだな。華貫頼斗」

 

 

 並行世界で、再び二人のライダーは出会った。

 

 

 最悪の敵同士として。

 




さて、いかがでしたか?
安定と信頼のクソザーコモノ君でしたね。
さて次回、いよいよ本戦(?)です!
ではでは、また次回で。


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スレNo.EX3

どうも皆さん、ジュークです。
さぁ、いよいよ並行世界でのライダーバトル、開幕です。
ではでは、どうぞ!!


 

 

 目の前の人物…オウジ・ヘイーゼ・トキワの存在が信じられないにも関わらず、頼斗の声は冷静だった。

 

 

「…なんでお前がここに」

 

「………あぁ、そうか。お前は既にそちらの(・・・・)俺と会ったことがあるのか」

 

「…なるほど…最上魁星と同じ原理ってことか」

 

「そういうことだ。頭の回転が速くて助かる……それで?俺をどうする?」

 

「…見た感じ、お前が元凶なんだろ?だったら…その質問意味無いんじゃないか?

 

 

【”MAX!“HAZARD-ON!!!】

 

 

GREAT!!!

ALL YEAH!!!!!!!!!

 

 

 

【ARE YOU READY!? 】

 

 

 取り出した黄色と蒼の装甲…メタルパンドラムで包まれた缶…ジーニアスフルボトルのスイッチ…ビルドアップスターターGNを押してキャップ…シールディングキャップを回し、ハザードトリガーを装填したビルドドライバーにセット。そのままボルテックレバーを回転させると、巨大なステージ型のスナップライドビルダー…プラントライドビルダーGNが展開され、幾本もの白いフルボトルがベルトコンベアを流れる。

 

 

「変身!!」

 

【OVERFLOW!!!!!】

 

完全無欠の!
ボトルヤロー!!!!

ビルド!
ジーニアース!!!!!!

【ヤベーイ!!!!!】
スゲーイ!!
モノスゲーイ!!!!

 

 

 

 

 そして、頼斗の胸に黄金のビルドのマーク…フルビルドリアクターが装着されると、白いスーツ…BLDファイナライドスーツの上に胸部装甲…アイディアルチェストアーマーが追加装着される。更に、フルボトル全てに色が灯り、頼斗の体に次々と装填され、頼斗は『仮面ライダービルド:ジーニアスフォーム』に変身した。

 

 

 

「ビルドジーニアス…それもハザードトリガーを併用した姿か…」

 

「悠長に言うとは…余裕だ……なッ!!!」

 

 

 地面に降り、頼斗の様子を冷たく観察するオウジに、頼斗は地面をめり込ませて突進した。そのままの勢いで頼斗はオウジに拳を振りかぶる。

 

 

「オオオオオオ!!!!」

 

「余裕だ。なぜなら…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お前の力など無意味だからだ」

 

「…え?ぅわっ!?ぐっ!!」

 

 

 オウジから7メートル程離れた場所で、突然頼斗は失速した。そのまま頼斗は地面をゴロゴロと転がり倒れる。そして頼斗は自分の手を見て、目を見開いた。

 

 

「………変身が、解除された…!!?……………いや、これはまさか!!」

 

 

 驚いた頼斗がオウジを見ると、オウジは何かを頼斗に向かって翳していた。

 

 

「…お前に、改めて名乗っておいてやろう。俺は『オウジ・ヘイーゼ・トキワ』………」

 

「至高にして最強の魔王である」

【オーマジオウ】

 

 

 オウジは手に持っていた黒いライドウォッチ…アナザーオーマジオウウォッチのライドオンスターターを押し、己に押し付けた。そしてウォッチから禍々しいオーラがオウジを包み、瞬時に弾ける。

 

 

 そこに立っていたのは、白を基調としたスーツに金色の装飾が施され、荒い毛髪を持つ頭部、腰には歪んだような黄金のベルトが装着されている怪人…アナザーオーマジオウだった。

 

 

「アナザーグランドジオウとかは想像してたが、これは完全に予想外だ………!」

 

「予想していたら防げたとでも?」

 

「ああ勿論。アナザーオーマジオウは平成ライダーの力を無効化する。だったら…」

 

「平成以外の力で戦うまでだ!」

 

 

 そう叫んだ頼斗は腰に装置…飛電ゼロワンドライバーを装着し、銀のデバイス…メタルクラスタホッパープログライズキーを出した。

 

 

【EVERYBODY JUMP!!】

 

AUTHORISE(認証完了)

【PROG RISE!!】

 

「変身!!」

 

【METAL RISE!!!】
【SECRET MATERIAL!!
HIDEN-METAL!!!】

【メタルクラスタホッパー!!】

It's high quality.(高性能。)

 

【PROGRISE HOPPER BLADE!!】

 

【ATTACHE CALIBER!!】
【BLADE RISE!!】

 

 

「お前に未来は瀆させない!ハァッ!!」

 

「ぬぅっ!!」

 

 

 ガギンと鈍い音を立て、銀色の仮面ライダー…『仮面ライダーゼロワン:メタルクラスタホッパー』に変身した頼斗が振るった2本の剣…アタッシュカリバーとプログライズホッパーブレードと、オウジの腕が交差した。そのまま二人は激しい戦いを繰り広げる。

 

 

「なぜだ!?なぜお前はそうやって罪の無い人々の未来を…大切な明日を踏みにじれる!!?」

 

「私は生まれながらの王!すべては私の元に跪くべき存在なのだ!!」

 

「王は皆を笑顔にする存在だ!お前なんかただの破壊者だろ!!仮面ライダーの力はそんなことに使うものじゃない!皆を守るための力だ!!」

 

「黙れ…平民風情が!!!」

 

「ぅわっ!!?」

 

 

 オウジから放たれた黒いオーラに、頼斗は弾き飛ばされた。更にオウジは再び頼斗に手を翳す。

 

 

「『皆を守る』だと?…これでもか?

 

「ッ!!………?何のつもりだ!!」

 

 

 オウジの掌からオーラが放たれたが、何も起きない。それを好機と見た頼斗はオウジに向かって走り…

 

 

 

横からドライアイスの弾丸をくらった。

 

 

「………ッ!」

 

 

 間一髪で2本のブレードを交差させて受けきった頼斗が見た先にいたのは、自分に右手を翳す、ウェーブがかけられた黒髪の少女…七草真由美だった。顔にはおかしな形状のマスクを装着している。

 

 

「………………」

 

「七草!?お前何の…ぅおっ!!?」

 

 

 頼斗が言い終わる前に、真由美は再びドライアイスの弾丸…『ドライ・ミーティア』を放った。

 

 

 その無機質な目を見た頼斗はすぐに真由美の身に何が起きたのかを理解した。

 

 

「…洗脳か!!」

 

「御名答だ」

 

 

 アナザーオーマジオウ。その能力の中には、『異なる時間軸を個々で操作・選出し、改変した人物を洗脳する』というものがある。これを使い、嘗てアナザーオーマジオウは仮面ライダージオウの仲間をも洗脳してのけた。

 

 

 つまり、今の真由美は完全なるオウジの操り人形なのだ。

 

 

「悪趣味な…!!」

 

「やれ」

 

「…はイ。オウジさマ」

 

「てんめェっ!!!」

 

 

 頼斗は内心焦りながらもドライ・ミーティアを避ける。しかし、ここで更にオウジ側がしかけてきた。

 

 

「ぐっ!!!」

 

「………」

 

「これは…『高周波ブレード』!渡辺か!!」

 

「…!」

 

「ッ!七草に渡辺とは…痛いとこ突いてくるな…」

 

 

 真由美の攻撃を掻い潜り、オウジに斬り込もうとしたところで上からの攻撃を頼斗は再び受け止め、後方へ下がる。そして真由美の隣に立ったのは、同じマスクを着けたボーイッシュな女性…渡辺摩利だった。

 

 

 二人はまるでオウジの肉壁となるように、頼斗とオウジの間に立ち、得物を頼斗へと向けた。

 

 

「………ちょっとばかし、ピンチかも…!」

 

 

 これで、頼斗は更に追い込まれた。元々アナザーオーマジオウ相手に手を抜く余裕などなく、寧ろやられないよう細心の注意を払う必要がある。それに加えて真由美と摩利が敵の傀儡となっている今のままでは勝機がほとんどなくなる。

 

 

 と、頼斗が考えていた時。

 

 

「「~~~!!!??」」

 

「えっ?」

 

「ぬっ!?」

 

 

 突然、真由美と摩利の四肢に小さな穴が空いた。それのダメージなのだろうか、真由美と摩利は倒れてそのまま気絶した。思わず頼斗が振り返ると、そこには二人にCADを向けた達也がいた。

 

 

「達也君!?なんで…」

 

「貴方のことは未だ完全には信用してませんが、今どちらの味方をすべきなのかはわかります」

 

「…ありがとう!はっ!!」

 

「ぐぬぅっ!!相変わらず冷徹な…!」

 

「お前が…言うなっ!!!」

 

「ぐはっ!?」

 

 

 オウジは頼斗の一撃を受け、数メートル吹き飛ばされた。

 

【DOCKING RISE!!!】

 

「お前を否定し、俺たちは明るい未来を選ぶ!」

 

【ULTIMATE RISE!!!!】

 

「未来は、誰にも壊せない!!」

 

【ULTIMATE STLASH!!!!】

 

   

   

   

   

   

   

   ストラッシュ

 

 

 

「ハアアアアアーーッ!!!」

 

「ぐうううう!!?おの………れぇっ!!!」

 

「ッ…弾くか。でも!」

 

 

 オウジは交差させた腕を振るい、合体させたプログライズホッパーブレードとアタッシュカリバーから放たれた必殺技を上へ逸らした。しかし、頼斗は怯まずに再びオウジに突撃した…その時。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

頼斗の足が氷漬けになった。

 

 

「なっ!?これは――!」

 

 

 動きが止まった頼斗を包むように、氷はパキパキと頼斗の体を覆っていく。そして頼斗の首元まで氷が迫った時、氷は塵となって消えた。

 

 

「ごめん達也く…?」

 

 

 頼斗が振り向いて礼を言うも、達也はオウジを方を見ていた。その顔は、何か信じられないような驚愕と…青ざめる程の絶望で染められていた。

 

 

「………まさか!!!」

 

 

 先ほどの氷結攻撃。

 

 普段表情をほとんど変えない達也の絶望。

 

 それらから導き出される結論を悟り、振り向いた頼斗の先にいたのは…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 真由美らと同じマスクを装着した黒髪の少女…達也の妹である司波深雪がそこにいた。

 

 

「………まさか、深雪ちゃんまで洗脳を…!?」

 

「そういうことだ」

 

「!?しまっ」

 

「ふん!!」

 

「ぐぁあああぁ!!??ぐぅっ!!」

 

 

 深雪が洗脳された事実に驚愕していた頼斗は、瞬時に真横に接近してきたオウジの一撃を鳩尾に受け、そのまま10メートル以上吹き飛ばされた。既に体からはバチバチと火花が散っている。あと一撃受けたら、死の危険もある。

 

 

「……深雪、ちゃんまで…洗脳でき、る、なら…なぜ…達也君を、洗脳しない…!?」

 

 

 火花を散らしながらもゆっくりと立ち上がった頼斗は、途切れながらもオウジに問いかけた。

 

 

「…簡単だ」

 

「抵抗できない平民を虐めて、何か楽しいか?」

 

「…ッ達也君!」

 

「………深雪…!深雪!!目を覚ませ!」

 

 

 頼斗は達也の名を叫んだが、達也は深雪に攻撃せずに説得しようとしている。しかし、当の深雪は無機質な目を達也へ向けるだけだった。

 

 

「ハハハ!どうやら奴はもう戦えないようだな」

 

「……くそ…!」

 

「哀れな奴だ。さっさと妹を手にかければ楽になれるものを…さて、まずは不穏因子の排除だ」

 

 

 そう言ってオウジは右手にエネルギーを溜め、球状にする。そしてその右手を頼斗に向け…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「死ね」

 

 

 

辺りを爆煙が包み込んだ。

 

 

 

 




さてさて、いかがでしたか?
アナザーオーマジオウウォッチは本来ありません。
オリジナルアイテムだと思ってください。
そして主は明日朝一番でオーズの映画を見に行きます。
キャスト陣が十年も経ったのにほとんど顔に衰えを見せてない…これが本当のオーズの力か!
もうどうなるのか待ちきれません!
ではでは、また次回で。


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スレNo.EX4

どうも皆さん、ジュークです。
ヤバい…オリジナル長編を出す度にお気に入りがどんどん減っている…!
なんなら評価も減っている…!
お気に入り数を、我が手に…!
というわけで、どうぞ!


 爆煙は濃く、広範囲を包んでいる。

 

 

 そこへ強い風が吹き、爆煙を払っていく。

 

 

 そこにあったのは、防御の体勢を取っている頼斗と、何が起こったのか理解できていないオウジ、洗脳された深雪と、深雪に向かい合っていた達也の姿だった。

 

 

「なんだ、今の………!?」

 

 

 いつまで経っても攻撃が来なかったので、恐る恐る目を開けた頼斗は、何かが雄叫びを上げながら接近してくるのを視認する。それが何なのかわかった頼斗は、思わず声を出した。

 

 

「…ガオウライナー!!」

 

 

 黄金の鰐を模した列車…神の列車とも呼ばれるガオウライナーが線路を形成しながらこちらに突っ込んできた。その意味を悟った頼斗は達也に向かって走り出し、彼を右肩に担ぎ上げた。

 

 

「!?何を」

 

「いいから黙って!ここは一旦離脱するよ!!」

 

 

 そう言った頼斗は一瞬深雪の方を見た後、目の前に来たガオウライナーにタイミングを見計らって飛び乗る。一瞬で頼斗たちを回収したガオウライナーは虹色の穴を作り、その向こう側へと消えていった。オウジはその数十秒のできごとに理解が追いつかなかったが、すぐに意識を取り戻した。

 

 

「…!おのれ!!アナザー電王!」

 

 

 オウジが手を振るうと、ドス黒い門が現れる。血のように紅い文字で『2007』と書かれた門が開いて、両目からそれぞれ一本ずつ、赤く禍々しい角が生えた怪人…アナザー電王が出てきた。アナザー電王はそのままオウジの前で跪く。

 

 

「追え!奴らを決して逃がすな!!」

 

 

 ガシャリと頷いたアナザー電王は異空間への穴を作り、その向こう側へと走っていった。

 

 

「………フン、ガオウライナーごときで俺から逃げられると思うな…………」

 

 

 そう言ってオウジもゲートを作り、それをくぐろうとした時。

 

 

突然発生した衝撃波に吹き飛ばされた。

 

 

「ぬあぁっ!?……おのれ、どこのどい…!!」

 

 

 オウジはそのとてつもない圧力に堪えきれず、地面をゴロゴロと転がった。そして怒りを募らせながら立ち上がったオウジの先にいたのは…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「随分と派手にやってくれたな。アナザーオーマジオウ………否、転生番号2019082509、オウジ・へイーゼ・トキワよ」

 

「…………オーマ、ジオウ………!!??」

 

 

 怒りのオーラをその身体に宿す、黄金の仮面ライダー…オーマジオウだった。

 

 

「天界輪廻刑法第5条に則り、貴様を排除する」

 

「この世界の王は俺一人だ!排除するとはこちらのセリフだ!!ここから消え去れ偽物!!!!

 

「消え去るのは貴様だ!これ以上仮面ライダーを貴様ごときに汚させん!!!」

 

 

 互いの叫びと共に、二人の王の拳が激突した。

 

 

 

 

⚪⚫⚪⚫⚪⚫⚪⚫

 

 

 

「………達也君、怪我は…?」

 

「…ありません」

 

 

 ガオウライナーの内部、デンライナーのようなカフェがある車両の床に寝転び、変身を解除した頼斗は達也に問いかけた。と、プシューと空気が抜けるような音と共にガオウライナーのドアが開いた。そこから出てきたのは、所々が角張った、特徴的な茶髪の男…キバオウだった。

 

 

「ギリギリ間に合うたみたいやな。大丈夫…ではないわな。しかし、アナザーオーマジオウ相手によう持ちこたえたわ。命あっただけでも奇跡やで」

 

「ありがとうございます時喰お…キバオウさん。にしても、なんでこっちに?」

 

「紫ネキから連絡来てな。だいぶ急ぎな上に言っとること滅茶苦茶やから何かと思ったが…思ったより深刻やな。あと、来とるのはワイだけやないで」

 

「よっす。大丈夫だったか?」

 

「耀真!」

 

 

 キバオウの後ろからひょっこりはんとばかりに顔を出したのは、頼斗と同じ十九歳で仮面ライダーの暗宮耀真だ。

 

 

「…そういや、アイツは追って来ないのか?」

 

「あぁ、それな…。今、オーマニキが足止めしてくれとるわ。ある程度は大丈夫やろうけど、なるべく早よ加勢に行かんと危ないで」

 

「そうだな。アナザーオーマジオウは全ての平成ライダーの力を無効化する。オーマジオウですら例外とは言い切れない。俺がアナザーオーマジオウになれたら楽なんだろうけど…この世界にアナザーオーマジオウウォッチがあって、それをアイツが使ってる以上俺はアナザーオーマジオウになれない……早くしないと、状況は更に悪化する。てかこの中で戦えるの実質俺と頼斗だけだし」

 

「ちょい待ち。ワイを忘れとらんか?」

 

「いや、だってキバオウさんはガオウにしかなれないじゃんか。俺は滅亡迅雷とかストリウスとかになれるけど」

 

「ナンデヤ!!!?」

 

 

 キバオウと耀真が言い合いを始めていると、達也は重々しく口を開いた。

 

 

「………深雪…」

 

「達也君。残酷かもしれないけど、君もアイツと戦うなら覚悟を決めないといけない。君がこのままじゃ、深雪ちゃんも苦しいだけだよ」

 

「…お前に…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お前に何がわかる!!?」

 

『!!』

 

「深雪は俺のたった一人の妹だ!それを攻撃しろと言うのか!!?大切な人を失ったことがない(・・・・・・・・・・・・・)お前に何がわかる!!!!」

 

 

 達也から放たれたのは、彼とは思えないほどの怒りを持った叫びだった。頼斗はそれを、無表情な顔でただただ聞いていた。

 

 

「…………確かに、至極尤もな意見だ。けどね。君の言葉の中には一つだけ間違いがある」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「俺だって、大切な人を失ったことはあるさ」

 

「…は?」

 

 

 頼斗はまるで、何か遠い昔の思い出を語るような顔で話し始めた。

 

 

「…俺ね…昔、妹がいたんだ。病弱だったけど、笑顔が素敵な優しい妹が。けど…妹は殺された

 

「………!!」

 

「犯人は、妹に一方的で、独善的な恋心を持っていた。けど、妹はそれを拒んだ。勿論警察にも言ったさ。けど…警察は取り合おうとしなかった。ソイツはある大企業のボンボンでね。こっちの弁護士を買収して、無理矢理示談を成立。てか事件そのものを無かったことにされた。その時ぐらいかな。この世に『正義』なんてない。本当の正義は自分で持つものだって考え出したの」

 

「………」

 

「…………だから俺、案外早く割り切ったんだ。妹は自分より他人を優先するような奴だったし、もし生きてたら「私のことなんか気にしないで、元気出せ」って言ったろうから……だから、俺は後悔しないよう生き続けたんだ。アイツの想いを無駄にしたくないから」

 

「それにな、達也君。君はあの時気づいてたかどうかわかんないけど…深雪ちゃん、泣いてた

 

「!!」

 

「例え洗脳されたとしても、あの娘にとって君は大切な家族なんだ。そんな家族を自分の手で傷つけて、悲しいはずはない。でも、このまま君は彼女の手を汚させ続けるのか?君がやってるのは、深雪ちゃんの心を更に抉ることだ。だからこそ、君は深雪ちゃんを倒してでも止めるべきだ。多分それは、君にしかできないことだから」

 

「………俺にしか、できないこと…」

 

 

 達也が頼斗の言葉を繰り返した直後、けたたましい警報のような音が車両内に鳴り響いた。

 

 

「何だなんだ!?」

 

「ちょい待ち!……これは…!!何かがこっちにえげつない速度で向かって来よる!多分アイツの追手や!!」

 

「………ってことは、アナザー電王か!」

 

「オイ、アレ見ろ!こっちに来てる!!」

 

 

 耀真が窓の外を覗くと、後方から猛スピードで走行してくる、先頭車両がアナザー電王の顔を模したような電車…アナザーデンライナーが見えていた。アナザーデンライナーはそのままガオウライナーに追いつくと、自爆上等とばかりに体当たりしてきた。その衝撃でガオウライナーの内部はガクガクと大きく震動している。

 

 

「うおおお!?」

 

「このままやとアカン!迎撃するで!」

 

「「了解!!」」

 

 

 そう言って、頼斗、耀真、キバオウはそれぞれベルト…デンオウベルト、少し黒っぽいデンオウベルト、ガオウベルトを装着し、それぞれボタンを押す。そして三人同時にパスを構え、叫んだ。

 

 

「「「変身!!」」」

 

 

【SWORD FORM】

【NEGA FORM】

【GAOH FORM】

 

 

 三人はそれぞれのライダー…『仮面ライダー電王:ソードフォーム』、『仮面ライダーネガ電王』、『仮面ライダーガオウ』に変身し、頼斗と耀真はそれぞれの時の列車…デンライナーとネガデンライナーへと飛び移った。

 

 

「ぶっ飛ばすぞ!!」

 

「元からそのつもりや!!」

 

 

 そうして三台の列車はアナザーデンライナーを囲うような形で並走し始める。そしてガオウライナーは車両の屋根を開けて中からミサイルを光らせ、デンライナーとネガデンライナーは装備をフル展開して照準をアナザーデンライナーに合わせた。

 

 

「最大火力の一斉砲火で決めるぞ!!」

 

「「おう!」」

 

 

【FULL CHARGE】

 

 

 三人が同時にパスをベルトにセタッチすると、全ての武装に強いエネルギーが迸る。そして放たれたミサイルや砲弾、ビットなどの攻撃が瞬く間にアナザーデンライナーを鉄屑へと変えた。そしてアナザー電王は吐き出されるのと同時に爆発、消滅した。

 

 

「………やったか…って皆!後ろだ!!」

 

「へ?…うおおおお!!??何やアレェ!?」

 

「あれって…」

 

 

 頼斗がモニター越しに見たのは、銀色のボディの内部から赤い光を見せる、デンライナー並みのサイズの巨大なロボだった。

 

 

「…ダイマジーン!!」

 

「アレまで送り込むとか頭おかしいんか!?」

 

「てかこのままだとジリ貧だぞ!!?しかもアレ意外と足速いし…カオナシかよ」

 

「ジブリとか今は心底どうでもええわ!それよりアレをどうすんねん!」

 

「見た感じ二体いるけど…」

 

「う~ん………あ!そうだ!」

 

「どしたんや」

 

「いや、ちょっと試したいことがあってさ…」

 

 

 そう言った耀真は、二人に自身のアイデアを一通り説明した。

 

 

「……って感じでいけないかな?」

 

「冗談やろ!?いくらなんでも無茶苦茶や!」

 

「いや…案外いける気がする」

 

「は!?」

 

「やってみようぜ!てかアレに並の攻撃効かないだろうし、ここでやらないと全滅必至!だったらいっちょう懸けてみようぜ!」

 

「…あ~も~!わかったわかった!!その代わり真ん中はワイでいくで!」

 

「あいよ!!それじゃあやるぞ!!」

 

「「「タイム合体!!!」」」

 

 

 その言葉と同時に、デンライナー、ガオウライナー、ネガデンライナーはそれぞれ横一列に走行を始める。そして接触ギリギリの距離までガオウライナーに他の二台が挟み込むように近づくと、火花を散らして連結した。更にその左右から二台の列車…ゼロライナーとその後ろに連結したデンライナーレッコウ、デンライナーイスルギとその後ろに連結したデンライナーイカヅチが接近してきた。そして二台はまるで腕となるようにゼロライナーは右側のデンライナーに、デンライナーイカヅチの前部車両は左側のネガデンライナーに、それぞれジョイントパーツを展開して連結した。

 

 

 そして仕上げとばかりにデンライナーとネガデンライナーから火花が散り、連結した列車はムクリと起き上がった。更にデンライナーとネガデンライナーの先頭が正面を向き、ガオウライナーが上部のギザギザを噛み合わせるように折り畳む。

 

 

 最後に、縦二つに割れた仮面ライダーガオウのゲイタースキャンアイの様なヘッドギアを付け、バイザーを下げた無表情な巨人の顔がガオウライナーからせり上がった。

 

 

「「乗車完了!『ライナーロボ』!」」

 

「ってほんまに合体できたんかい!!!」

 

「うぉ~、かっけ~!!」

 

「てか合体の仕方まんまトッキュウオーだな…」

 

 

⚪⚫⚪⚫⚪⚫⚪⚫

 

 

 

「………ん?」

 

「どしたんだ?アニキ」

 

「……いや、何か…とんでもないものを見逃した気がしてな…」

 

「…?」

 

 

 新幹線超進化研究所大宮支部にて、虹橋明人は蒼い空を見上げていた。

 

 

 




さて、いかがでしたか?
最後のロボは個人的にやってみたかったので捩じ込みました。
あとオーズの映画控え目に言ってヤバかったです。
ホーリーライブもかっこいい…これが本当の東映の力か!
ではでは、また次回で。


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スレNo.EX5

どうも皆さん、ジュークです。
さて!皆さんお待ちかね、アイツが登場です!
前半のロボもクライマックスでいきます!
ではでは、どうぞ!


 二体のダイマジーンと、耀真のアイデアで完成したライナーロボは互いに睨み合っていた。が、その均衡を最初に破ったのはダイマジーンだ。言葉にならない雄叫びを上げ、こちらへと突っ込んでくる。

 

 

「てかこれ武器どないすんねん!!」

 

「武器?あるじゃん。両腕に」

 

「へ?」

 

「『ゼロドリル』!!」

 

 

 耀真がハンドルを左に曲がるように勢いよく傾けると、ライナーロボの右腕…ゼロライナーのドリルが激しく回転する。その回転はダイマジーンのパンチを受け流し、逆にダイマジーンの胸元へと深く刺さり、ガリガリと火花を散らしてパーツを削り取った。

 

 

TU()EEEEEEEEEEE(えええええええええええ)!!!!!」

 

「……関西人のプライドが許したないけど、もうワイはツッコミ放棄するわ…なんやこれ」

 

「…って次来るぞ!!」

 

 

 ゼロドリルを喰らい、倒れたダイマジーンの間を縫うように、もう一体のダイマジーンが拳を振りかざした。とっさに頼斗はハンドルを右に切るように傾ける。

 

 

「『キッコウシールド』!!」

 

「おぉ!弾き飛ばした!!」

 

 

 左腕のデンライナーイスルギが変形し、正六角形の蒼いバリアを展開してダイマジーンの攻撃を受け止めた。そのままバリアはエネルギーを溜め終えたように光り、強い衝撃波と共にダイマジーンを吹き飛ばした。不意を突いた反撃によって、ダイマジーンは大きな音と共に地面に倒れる。

 

 

「あ、そうだ。ちょっとやってみよう!」

 

 

 耀真はハンドルを右に切り、ライナーロボの左腕を先ほど吹き飛ばしたダイマジーンに向ける。するとデンライナーイスルギは後部…レドームを、デンライナーイカヅチは龍のような首を持ち上げ、それぞれエネルギーを溜める。そして…

 

 

「『レフトブラスター』!!」

 

 

 レドームとイカヅチの光線発射装置からレーザーが放たれ、ダイマジーンの胸部に命中する。かなりの高威力だったのか、ダイマジーンはその一撃で轟音と共に爆発し、スクラップとなった。

 

 

「へっ、汚ぇ花火だ!!」

 

「…これもう完全に話の内容変わっとるな……」

 

「トドメいくぞ!」

 

「あーもー!こうなったら自棄糞や!オラァ!」

 

【FULL CHARGE】

 

「「「『ライナーロボ!!!フルチャージブレイク』!!!」」」

 

 

 ダイマジーンを線路に巻き込み、全身にフリーエネルギーを纏ったライナーロボの突撃でダイマジーンの胴体は粉砕された。その影響か、ダイマジーンは赤い光を激しく放ち、次の瞬間城一つを消滅させるほどの大爆発と共に消えた。

 

 

「毎度御乗車、アリガトウゴザイマシター」

 

「アリガトウゴザイマシター、とちゃうわバカタレ!!!!もうすべてにおいて意味不明やわ!!!」

 

 

 と、キバオウがツッコんだ瞬間、ライナーロボは元の列車に戻り、腕を形成していたゼロライナーとデンライナーイカヅチ、レッコウ、イスルギはそれぞれ時の砂漠の向こうへ消えていった。そしてそれぞれの列車から降りた三人+達也は、ガオウライナーのドアの前で再び話し始めた。

 

 

「取り敢えず、オーマニキの加勢に行かないと。今の戦況も知りたいし」

 

「あ、それなんだけどさ…まずはキバオウさん。キバオウさんはここで待機しててくれますか?」

 

「まぁ、しゃーないわな。ワイも足手まといになんのは真っ平御免や」

 

「それと、達也君」

 

「…何ですか?」

 

 

 ガオウライナーに乗り込むキバオウを見た後、頼斗は達也を真剣な顔で見て、口を開けた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「君は残れ」

 

 

 無表情のまま言い放った。

 

「………どういうことですか?」

 

「深雪ちゃんを倒す覚悟が無い以上、君を戦場へ連れてはいけない。たったそれだけだ」

 

「しかし…!」

 

 

 不意に達也は話すのを止めた。頼斗の顔は、短い間といえど達也が見たことがない程に真剣だったからだ。

 

 

「君は優しい人だ。けど、その優しさは時に自分の首を絞めてしまう。だから、君はここに残れ」

 

「…俺は」

 

「キバオウさん、後はお願いします」

 

 

 そう言って、頼斗は達也を突き飛ばした。

 

 

 ガオウライナーのドアに入るように。

 

 

「!?何を!!?」

 

 

 達也が頼斗に迫ろうとした直後、ドアは閉まる。そしてガオウライナーは再び雄叫びを上げてどんどんスピードを上げ、やがて他の列車のように走り去っていった。頼斗が最後に見たのは、何かを叫びながらドアを叩く達也の姿だった。

 

 

「………よかったのか?」

 

「ああ。もう、悲しい思いをさせたくないから」

 

「…とか言ってるけどさ。本当は…」

 

「見たくなかったんだろ?兄妹同士で傷つけ合う姿を、よ」

 

「………まぁな。ダサいか?」

 

「いや、全然。………行くぞ。怪人と相乗りする勇気は………今更言うまでもないか」

 

「だな」

 

 

 互いに顔を見合せ、旧知の友人ように笑い合った二人は、同時にゲートを潜り抜け…気を引き締めた。

 

 

 

⚪⚫⚪⚫⚪⚫⚪⚫

 

 

 

「くっ…」

 

「ハァ、はぁ…言ったはずだ…この世界の王は…俺だと………」

 

 

 オーマジオウとアナザーオーマジオウ…オウジの戦いは、時間の経過と共にオウジへと形勢が傾いていた。その理由として最も大きいのは、やはり平成ライダーの力の無効化だ。オーマジオウ本人はどうやら効かないようだが、召喚したライダーの力は悉く無効化。結果、オウジが召喚した怪人…アナザークウガからアナザー龍騎、アナザーブレイドからアナザーカブト、アナザーキバからアナザーダブル、アナザーフォーゼからアナザー鎧武、アナザーゴーストからアナザージオウⅡ、そしてアナザーシノビら未来のアナザーライダーまで、総数20体のアナザーライダーを一人で相手にする必要があった。それ自体は大して苦ではないが、その合間合間にオウジから攻撃を受け、ダメージは確実に蓄積されていた。

 

 

「去らばだ。偽ものぉっ!!??」

 

 

 そしてオーマジオウにトドメを刺そうとしたオウジの背中を、何者かが攻撃した。

 

 

「貴様らは…!!」

 

「…お前たち、なぜここに…!?」

 

 

 そこにいたのは、ゼロワンドライバーを着け、アタッシュアローを持った頼斗と左手を翳した耀真だった。

 

 

「……のこのことやられに来たか」

 

「違うさ。オウジ・へイーゼ・トキワ……いや、『富山ホールディングス』の『富山(とみやま) 王時(おうじ)』」

 

「!?貴様…なぜ俺の生前の名を!!?」

 

 

 頼斗が自分の嘗ての名前を知っていることに驚いたオウジだったが、やがてその眼を細め、冷たい笑みを浮かべた。

 

 

「……そうか、貴様、あのゴミの兄か。あまりに貧乏臭い顔だったから忘れていたよ」

 

瑠奈(るな)はゴミなんかじゃねぇ。正真正銘、生きていた一人の人間だ」

 

「ハッ。ゴミに人権など勿体無いだろうよ………それとも、あのゴミの仇でも討つか?」

 

「俺はもう、過去には縛られない。だからこそ、これは過去との決別……生前から俺を縛り続ける枷へのケジメだ!!」

 

【HELL RISE…】

 

「………それは…!?正気か!?」

 

 

 オウジは眼を疑った。頼斗が握るキー…ヘルライズプログライズキーを見て。

 

 

AUTHORISE(認証完了)

 

「正気さ。お前を倒し、俺はまだ見ぬ明日を目指す!だから………見ててくれ、瑠奈!」

「俺の!!変身!!!」

 

【PROG RISE!!】

 

Hell's energy as destroy the world(世界を破壊する程の地獄の力)…】

 

【ヘルライジングホッパー…!】

 

Heaven or Hell(天国か地獄か)…】

It doesn't matter(そんなことは関係ない)…!】

 

 

 頼斗がヘルライズプログライズキーをゼロワンドライバーに認証させ、装填すると、上空から血のように赤黒いバッタのライダモデルが落下し、落下の体に入り込む。直後にスーツが装着され、ドロドロと黒い粘着質の液体と共にアーマーが浮き出てきた。

 

 

「バカな…ヘルライジングホッパーだと…!!?だが…いつまでその姿を保てるかな?」

 

「そんなの…戦ってみりゃわかるだろ!!!」

 

 

 そう叫び、頼斗はオウジに飛びかかった。

 

 

「さあ、仲良く大爆発といこうぜ!!」

 

「!?くそ…離れろおおお!!!」

 

 

 オウジの叫びも虚しく、赤黒いエネルギーを溜めた頼斗とオウジは大きな爆発に包まれた。

 

 




さて、いかがでしたか?
次々回…決着の刻(多分)
平成最初のライダーであるクウガのセリフと共に令和最初のライダーであるゼロワンへの変身。
そして頼斗は過去を捨て、未来へ進む。天国だろうが地獄だろうが、そんなことは関係ない。
そんな思いを込めたシナリオに仕上げました。
そういえば、皆さんオーズの映画は観ましたか?
賛否両論ありましたが個人的には大満足でした。
次回も頑張って書き上げますので、このオリジナル長編。最後までお楽しみ頂ければ幸いです。
では、また次回で。


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スレNo.EX6

どうも皆さん、ジュークです。
今回のストーリーでは、現在上映中の『仮面ライダー-ビヨンド・ジェネレーションズ-』及び『仮面ライダーオーズ10th-復活のコアメダル-』のネタバレが含まれます。事前情報で出てはいますが一応ここに書いておきます。
ではでは、どうぞ。


「オオオオオオ!!!ラァッ!!!」

 

「げはぁっ!?」

 

 

 ヘルライジングホッパーに変身した頼斗の怒涛の連撃に、オウジはよろめいた。先程のメタルクラスタホッパーとは違う、型も無い連撃。しかし、先程までのものとは違うそれだからこそオウジは反応しにくくなっていた。だが、それ以上の原因はオウジの動揺だった。

 

 

「ぐぅっ…なぜ…なぜヘルライジングホッパーを使える…それは並外れた痛みを伴うはず…!」

 

「驚いた。お前が敵を心配してくれるとは結構意外な話だ、なッ!」

 

「ぐはっ!?」

 

「精々やられないレベルで…!」

 

 

【ヘルライジングインパクト!】

 

「壊れろォォォ!!!!」

 

 

 

ヘルライジング
インパクト

 

 

 

 

「ぐぁああぁ!!??」

 

 

 頼斗の右腕に溜まった紅いエネルギー付のパンチを受け、オウジは更に吹き飛ばされた。

 

 

「俺もいるぜ」

 

「!?」

 

 

【EDEN】

 

 

 耀真がキー…エデンゼツメライズキーを展開すると、耀真の周囲から噴水のように血色のナノマシンの柱が立ち上ぼり、蒼白い光で構成された女性のロストモデルが現れる。そして女性がナノマシンの柱の間を縫うように飛び、耀真に何かを謎の言語で囁くと、耀真は柱の内の一本をキーで斬り裂いた。

 

「変身」

 

【PROG RISE!!ARK…!】

 

 

Imagine…Ideal…Illusion…(理想の幻を想像せよ…)

 

EDEN the KAMEN RIDER(仮面ライダーエデン)…!】

 

The creator who charges (楽園を信じ、)forward believing in paradise.(襲いかかる創造主)

 

 

 耀真がキーをベルト…エデンドライバーに装填すると、耀真の体に動脈のような紅い模様が浮かぶ。そして耀真を抱くように後ろからロストモデルが耀真と一体化し、紅い光に包まれる。そして耀真は赤と群青の仮面ライダー…『仮面ライダーエデン』に変身し、オウジに襲いかかった。

 

「ヘルライジングホッパーにエデン…………!?何がどうなっている…!!?」

 

「俺も同じだ。お前を倒し、人々が心から望む、「お前がいない世界」という『楽園』を創る!」

 

「…黙れ!貴様らに楽園など不要だ!!貴様ら平民は、私に跪きさえすればそれでいい!!」

 

「だから!そんなこと死んでもしねぇっつってんだろがああぁ!!!」

 

「ぐっ!?」

 

「これで…終わりにする!!」

 

【ヘルライジングインパクト!!】

 

【エデンインパクト!!】

 

「「うおおおぉオオォ!!」」

 

「ぐぬぅ…!ふんっ!!」

 

 

 頼斗と耀真はそれぞれ朱と蒼のエネルギーを拳に纏い、オウジに叩き込もうとした。が、オウジは目の前に靄を生み出す。そしてそれは不意に膨らみ…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

棒立ちした司波深雪を吐き出した。

 

「「ッ!?」」

 

 

 突然の登場に、二人の拳が失速する。オウジはニヤリと笑い、その隙を逃さなかった。

 

 

「ふん!!」

 

「ぅあぁああ!!?」

 

「頼斗!ぅおっ!?」

 

 

 力を溜めたオウジは深雪を巻き込んでエネルギー波を放った。耀真は体をナノマシン化して事なきを得たが、頼斗は吹き飛ばされる。深雪も倒れるが、オウジはすぐに時間を巻き戻し、肉壁として扱える状態に戻した。

 

 

「フン。所詮は平民。こんな替えの効く女一人のために手が出せなくなるとはな」

 

「頼斗、大丈夫か」

 

「…勿の論。ただ…やっぱあの娘を突破しないと無理なのは達也君に堂々と言った手前難しいわ」

 

「せめて、あの娘さえどうにかなれば……!」

 

 

 耀真が顔をしかめて言った時、突如オウジと頼斗たちを遮るように虹の穴が出現する。そして出てきたのは…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………達也君…!?」

 

 

 目の前にいる司波深雪の兄…司波達也だった。

 

 

「ダメだ逃げろ!深雪ちゃんに手が出せない以上君は戦えない!!」

 

「ハハハ!そうだ。貴様はこの女を殺せない!!貴様は所詮錘に過ぎん!!」

 

「………」

 

「…!」

 

 

 叫んだ頼斗を、達也は先程までとは違う眼で見つめる。その眼を見た頼斗は何かに取り憑かれたように押し黙ってしまった。

 

 

 そして達也は懐から銀色に輝くCADを抜き、深雪に向け、ゆっくりと歩み寄った。

 

 

「なっ!?貴様何の真似だ!まさか………本当に自身の妹を手にかけるというのか!!?…ええい深雪よ!奴を殺せ!!………?」

 

 

 オウジは深雪に指示を出したが、反応が無い。疑問に思ったオウジが深雪の方を見ると、深雪はCADに指を当てようとした直前で止まっていた。その指先は細かく震えている。まるで、何かに対して必死に抵抗しているかのようだ。

 

 

「…………!!」

 

「何をしている!?さっさとやれ!!!」

 

「………ッ……!!!」

 

 

 そして深雪の指がCADに触れる直前…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

CADを捨てた達也が深雪を抱き締めた。

 

 

 そのまま達也は深雪に叫ぶ。

 

 

「聞こえるか深雪!!」
「俺は司波達也!お前の兄だ!」
「お前は強い!!!こんな洗脳に負けるようなやつじゃない!」
「例え洗脳されようと、俺とお前の間にある絆は消えない!!」
「思い出せ!!!」
「本当のお前を、思い出せ!!」

 

 

―――――――
―――――
――――

 

 

 

 

…ここは…?

 

「貴様は我が奴隷だ。私に従え」

 

…私は、誰………?

 

「貴様ら平民は、私に従いさえすればよい」

 

…奴隷…?

 

「やつらを消せ」

「平民が物を考えるな」

「全てを我が物としろ」

 

…わ、タシ、は………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…ミ………き…」

 

「………ゆ…き…」

「……みゆき……」

 

みゆき………?

 

「どうした?深雪」

「相変わらず美味いな。お前の珈琲は」

「…この服が欲しいのか?」

 

…あぁ…ワた…ハ…私は…

 

―――
―――――
―――――――

 

「あああぁああアァああァあぁぁアぁあああァあぁア!!!??」

 深雪の悲痛な叫びと共に装着されたマスクに亀裂が走り、次の瞬間砕け散って地面に落ちた。 そのまま深雪は力が抜けたように地面に倒れ…寸前で達也にキャッチされた。

 

 

「深雪!深雪!?しっかりしろ!!」

 

 

 達也が軽く揺さぶると、深雪は眩しそうにゆっくりと閉じていた眼を開け、何かを探すように一瞬辺りを見回す。そして達也を目に留めると、重い口を開けた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………お兄様(・・・)………!」

 

「……よかった…本当に…本当によかった…!」

 

 

 達也はそのまま涙を流し、深雪をしっかりと抱き締めていた。

 

 

「バカな!!!俺の洗脳が解けただと!!?……あり得ない!まさか………貴様も転生者か!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「バーカ。そんなんじゃねぇよ」

 

「!?」

 

 

 オウジが振り返った先には、変身解除した頼斗がいた。隣には同じく変身解除した耀真もいる。

 

「魔法さ。彼らの絆がもたらした『奇跡』という魔法がお前の洗脳を上回っただけだ。…まさか、彼に言った言葉を彼に思い出させられるとはな…人生ってのはわからないモンだ」

 

 そう言った彼の腰に赤い光の粒子が集まっていき、仮面ライダー1号のようなベルト…サイクロトロンドライバーが出現した。

 

 

「おっ、それか。だったら俺も」

 

 

 そう言って、耀真は腰にオーズドライバーを装着し、三枚の赤いコアメダルを取り出した。

 

 

「え?オーズってそれ大丈夫なのか?」

 

「ん?あぁ。コイツは平成のライダーであり……令和の時代に誕生した新たなるオーズだからな」

 

「なーるほど。んじゃ、いくぜ!!」

 

「おう!!」

 

 

 強い返事と共に頼斗はサイクロトロンドライバーの両面を叩いて仮面ライダー1号に似たポーズを取り、耀真は赤いコアメダル…タカ・エタニティ、クジャク・エタニティ、コンドル・エタニティコアメダルをオーズドライバーに装填し、オースキャナーを構える。

 

 

 そして二人は、同時にあの言葉を叫んだ。

 

 

「「変身!!」」

 

 

キン!!

キン

キン

 

タカ!!

クジャク!!

コンドル!!

 

タ~ジャ~ドル~

 

【エ~タ~ニティ~!!!】

 

【CENTURY!!!】

 

 

 二人はそれぞれのライダー……耀真は、映司とアンクの絆によって輝かしい姿へと変貌を遂げたタジャドルコンボ…『仮面ライダーオーズ:タジャドルコンボエタニティ』に、頼斗は白を基調としたスーツにクリアブルーのアーマー、赤い複眼とマフラーを持つライダー…2071年の未来からやって来た未来の契約者たるライダーである『仮面ライダーセンチュリー』に変身した。

 

 

「さぁ、今度こそ決着を着けようぜ!」

 

 

生前と現在。
二つの世界。
過去の因縁。

全てを決する最後の戦いの、幕が上がる。

 




さて、いかがでしたか?
次回、オリジナル長編堂々完結です。
50年という節目に誕生した二人のライダー。
対するは、最低最悪の偽者の魔王。
戦いの、そして世界の行方は、如何に。
そして…ネタバレだ!と思った方はすみません。
当初はオーマニキから力を一時的に借り受け、オーマジオウライドウォッチとグランドジオウライドウォッチを使った個人的に考えるガチ最強フォームでいこっかなと考えていましたが、なんか違うなと思いつつオーズの映画を見て感動したため、作り変えました。
では、また次回で。


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スレNo.EX7

どうも皆さん、ジュークです。
お待たせしました。オリジナル長編、完結です。
ビヨジェネのエンディング聴きながら書いてたらなぜかこっちが泣いてしまいました。
そんな感動のラスト(個人の感想です)を、是非お楽しみください。
ではでは、どうぞ。


「何なんだ…何なんだその姿は!?そんなライダーは存在しないはずだ!!」

 

「黙れ偽者」

 

「!?」

 

 

 オウジがヒステリックに叫んでいると、威厳溢れる声が響いた。オウジはそちらを見て、更に眼を見開いた。

 

 

「オーマジオウ…!?貴様、俺の前に負けたはずじゃなかったのか!!?」

 

「くだらん。あんなもの隙を見定めるための演技に決まっている。アナザーオーマジオウといえど所詮天界から与えられた力。貴様のようなバカの力と我の力を同列扱いするなど傲慢甚だしい」

 

「そしてだ。仮面ライダーとは、人知れず戦い、その中で成長を遂げてゆく者……長年に渡るその戦いが培った歴史と可能性は、貴様の常識程度で測り知れるものではない!」

 

「ぐううぅ…!!!」

 

「…とはいえ、これはお前の戦いだ。我は精々、最後の〆に加勢するだけにしよう。存分に戦え」

 

「ありがとうございますオーマニキ。いくぞ!」

 

「ああ!」

 

 

 二人は互いに頷き、オウジに飛びかかった。

 

 

「はっ!フッ!!たぁっ!!!」

 

「らっ!セイヤっ!!」

 

「ぐはっ!!?くそぉ……!!」

 

 

 二人のパンチと蹴りに後ずさったオウジは、未だ感傷に浸っている達也たちを目にした。

 

 

「こうなれば…!!死ねぇえぇ!!!」

 

「!!」

 

 

 オウジの拳が達也たちに迫るが…

 

 

「はぁっ!!」

 

 

 赤く量子化した頼斗が割り込み、竜巻を模した歯車状のエネルギーを展開して盾のように拳を防いだ。

 

 

「達也君!今の内に深雪ちゃんと避難を!」

 

「すみません!」

 

「後の事は俺たちに…任せと、けっ!!」

 

 

 一際大きく力を込めると、エネルギーはグルグルと激しく回転し、オウジの拳を弾き飛ばした。

 

 

「ぐぉおっ!!?」

 

「やるぞ耀真!!」

 

「上等!!」

 

 

 そう言った二人…耀真は左手の円盤…タジャニティスピナーの蓋を開け、ドライバーにセットされていた三枚と身体から出した五枚、計八枚のコアメダルを装填してオースキャナーを構え、頼斗は再びサイクロトロンドライバーの両面を叩いて地面を踏み締め、限界まで地面を蹴ってサイクロトロンドライバーの右サイドを叩いた。

 

 

エタニティスキャン!

【RIDER PUNCH!!】

 

「「ハアアアアアッッ!!!」」

 

 

 先ほどの竜巻を模した歯車状のエネルギーを纏った頼斗の右ストレートと色とりどりの光を宿した炎をタジャニティスピナーに纏わせた耀真の左ストレートは、正確にオウジの鳩尾に直撃した。二人の拳は大きな爆発と共にオウジを吹き飛ばす。

 

 

「ごはぁっ…!?くそ…!ぬああああぁ!!!」

 

 

 二人の攻撃を受けて倒れたオウジは、空高く飛び上がり、毒々しいエネルギー弾を乱射して火山弾のように降らせる。

 

 

「!お前たち!!この一撃で終わらせるぞ!!」

 

「はい!」

「わかった!!」

 

 

 そしてオーマジオウは身体を浮遊させ、耀真は輝かしい翼を羽ばたかせ、頼斗はフワリと風に乗ってオウジに接近していった。オウジはエネルギー弾を連射するも、三人は軽々と避けてそれぞれの最後の攻撃体勢に入った。

 

 

「覚えておけ、オウジ・へイーゼ・トキワ!!」

 

「仮面ライダーがこの世にいる限り、悪が蔓延ることはない!」

 

スキャニングチャージ

 

【終焉の刻!!!】
【逢魔時王必殺撃!!!】

 

【CYCLOTRON FINISH!!!!!】

 

「ぐおおおおお!!!??」

 

 オーマジオウ、耀真、頼斗の三人の必殺キックは、オウジの身体を捉え、激しく火花を散らせる。

 

「…俺、は…また…貴様に、敗けるのか…!?」

 

「ああ、敗ける。お前が生前の力に縋る限り……過去を捨て、未来を見つめない限りずっと………お前が俺に勝つことはない!!」

 

「………!!」

 

 

 

―――――――
―――――
――――

 

「いいか王時。お前は世界の王となるべき存在」

「そこらの有象無象と肩を並べようとするな」

「何だこの96点は!?いつも100点を取れとあれだけ言った筈だ!!!」

 

「有象無象は蹴落とし、踏みにじって行け。それが世界を統べる者の行いだ」

 

「そこらのゴミなど気にするな。あんな貧相なゴミより良い女などいくらでもいる」

 

 

「お前はゴミになど、敗けるはずがないのだ」

 

 

―――
―――――
―――――――

 

 

「前に進め!!!俺は未来へ………前に進んで、最高の未来を創り出す!!」

 

「「「だアアアーーッ!!」」」

 

「…あり得ない…お、れハ、サイきョう、の…」

 

「グアアアアアアアア!!??」

 

 

 最後の断末魔と共にオウジは大きく爆発する。そして空中にアナザーオーマジオウウォッチが排出された次の瞬間、ウォッチは澄んだ音を立て、真っ二つに割れて塵となった。

 

 

 そして頼斗が着地すると、塵となったアナザーオーマジオウウォッチが更に細かく、淡い光となって頼斗の後ろに集束し、人…ツインテールの少女を形作っていく。そして少女はゆっくりと口を動かし、微笑みながら頼斗の背中に話しかけた。

 

『…ありがとう。お兄ちゃん』

 

「…さようなら、瑠奈。俺の未練………」

 

 

 変身を解除して歩き去る頼斗の後ろで、少女は微笑みながら光の粒となり、戦いの終わりを告げるような微風と共に空へと消えていった。

 

 歩き去っていく頼斗の背中は少し寂しげだが、とても堂々としていた。

 

 

 

 

⚪⚫⚪⚫⚪⚫⚪⚫

 

 

 

 

 世界の存亡を懸けた戦いから丸1日が経った。

 

 

 達也と深雪の二人は、いつも通り整備された(・・・・・・・・・・)コミューターに乗り込み、通学していた(・・・・・・)

 

 

「…にしても、こうして街を見ていると、全てが夢だったようです」

 

「ああ。まさか…」

 

―――――――
―――――
――――

 

「…オーマニキ」

 

「…ん?どうした?」

 

「一つだけ、お願いがあるんですが」

 

「何だ?今回の件では天界のミスで迷惑をかけたからな。余程無茶苦茶なものでなければ構わん。言ってみろ」

 

「………」

 

 

―――
―――――
―――――――

 

 

 

「………………『この一件で死んだ人々と壊れた世界を元通りにしてくれ』と言って、その通りにしてしまうとは…改めて仮面ライダーの規格外な力には脱帽するしかないな」

 

「何にせよ、深雪はまたお兄様や皆と平穏な日常が送れることを心から嬉しく思っています」

 

「………あぁ…」

 

 

 そうだな、と達也が相槌を打とうした時、どこからか汽笛のような音が響くと同時に達也と深雪が乗っているコミューターの隣に線路が展開され、一台の黒い牛のような装甲列車…ゼロライナーがコミューターに並走してきた。その後方には、達也たちに手を振る人影…頼斗がいた。

 

 

「お~い!!二人とも~!!」

 

「!」

 

「華貫…さん!?」

 

「最後に、一つだけ言いたいことがあってさ!!達也君!!」

 

「…?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「深雪ちゃんと、仲良くね!!」

 

「………はい!!」

 

「それじゃっとと!?っと!さようなら~!!」

 

 

 片手を大きく振る頼斗を乗せ、ゼロライナーは空高く走る。そして虹色の穴を開け、その向こう側へと消えていった。と、そのすぐ後にコミューターは一高の最寄駅へと到着した。

 

 

「あ、来た来た。お~い!達也君!深雪~!」

 

「道の前で叫ぶなよ…」

 

「何よ。嬉しくないっての?」

 

「いや、そうじゃねぇけどよ…」

 

「そうだよ、エリカ。気持ちはわかるけど」

 

「でも…私も達也さんに大声で挨拶したいです」

 

「わかるけど落ち着いて、ほのか」

 

 

 校門の前には、彼ら兄妹の級友たちがいた。

 

 

「………」

 

「…行きましょう、お兄様♪」

 

「…ああ。そうだな」

 

 

 再び、彼らの日常は進み始めたのだった。

 

 

 とある青年が叶えられなかった、或いは、これから叶えるだろう姿が、そこには確かにあった。

 

 

マッドでヤベーイやつにしか
変身できないんだが

 

スレNo.EX

 

サーガ・オブ・アナザーワールド

 

 

―おわり―




さて、いかがでしたか?
賛否両論ありましたが、オリジナル長編がようやく完結いたしました。
次回からダブルセブン編、突入です。
まだまだ頑張っていきますので、応援お願いします。
では、また次回で。


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ダブルセブン編
スレNo.24


どうも皆さん、ジュークです。
さて、オリジナル長編も終わったのでいよいよ本編、ダブルセブン編です。
感想にもあったんですが、二年生からはなるべく原作の登場人物と絡ませていきたいです…。
というわけで、どうぞ!


 拝啓皆様、いかがお過ごしでしょうか。

 

 私、華貫頼斗は今…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

廃倉庫にて二人の女の子を背にした状態で警官に銃を向けられております。

 

 

『動くな!ここは既に警察に包囲されている!!無駄な抵抗を止め、武器を置き両手を上げろ!』

 

「………なんでこうなったんだろか…」

 

 

⚪⚫⚪⚫⚪⚫⚪⚫

 

 

 すべての原因は、だいたい十分前に遡る…。

 

 

 

――仮想転移(ログイン)中…――

 

1:マッドな元雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

スレ更新致しマスターキー

 

2:プリキュア世界の怪人王 ID:kA1ZinriDeR

オツカーレ

 

3:世界を旅する飛行タイプ使い ID:16aMaGagAIBo

そういや噂で聞いたがそっち大変だったそうだな

 

4:米花町のスパイダーマッ ID:Ito2kaIAraI

ああ、それは俺も聞いた。まさか紫ネキがボロボロになったとはな…

 

5:スマホ少年の相棒の英霊使い ID:LaN3ErO4

ボロボロってことは、それなんて同人s…

 

6:隙間の悪転者狩り ID:39mAOa82luTe1Do

あら、何 か 言 っ た か し ら ?

 

7:スマホ少年の相棒の英霊使い ID:LaN3ErO4

>>6すいません出来心です許しt

 

8:悪魔高校のバキ刃牙 ID:Dxd5r5rmAcHo

ん?

 

9:隙間の悪転者狩り ID:39mAOa82luTe1Do

取り敢えず転生者ハンター権限で一時ログイン不能にしといたわ

 

10:ロリ女神ファミリアの三刀流 ID:2GirIhA106O106

…何してんだよ

 

11:デトアラのスタンド使い ID:OrA6dArasH

チャンチャン☆

 

12:東京皇国のゴーストライダー ID:hElbA1K315

>>11ナニヲシテイルカキョーイン

 

13:音速のトレーナー ID:O21saMaN

まぁでも実際、下手したら俺たちの世界も危なかったそうだし…

 

14:悪魔高校のバキ刃牙 ID:Dxd5r5rmAcHo

間接的にイッチは全世界を救った、ってことか

 

15:シンカリオンの保線作業員兼オレンジ6号 ID:ToQ6BuIldeR

………

 

16:ロズワール家の修行僧 ID:OvArOGg1

ん?

 

17:電脳空間の時喰王 ID:NAndE8

>>15 どしたんや

 

18:シンカリオンの保線作業員兼オレンジ6号 ID:ToQ6BuIldeR

…まァ、俺から言いたいことは一つだ。イッチ

 

19:マッドな元雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

ほよ?

 

20:シンカリオンの保線作業員兼オレンジ6号 ID:ToQ6BuIldeR

時の列車が合体したってどういうことだ!!??

 

21:プリキュア世界の怪人王 ID:kA1ZinriDeR

 

22:電脳空間の時喰王 ID:NAndE8

あーあー、恐れていたことが…

 

23:シンカリオンの保線作業員兼オレンジ6号 ID:ToQ6BuIldeR

おい紫ネキ!なんで俺を呼ばなかったんだ!!?

 

24:隙間の悪転者狩り ID:39mAOa82luTe1Do

アナザーオーマジオウに対抗できるのは、同じ仮面ライダー…このスレならイッチと怪人王、あと時喰王だったってだけよ。下手に戦力を投下しても、アナザーオーマジオウに対抗できるのは仮面ライダーだけである以上、被害が拡大するだけなのよ

 

25:シンカリオンの保線作業員兼オレンジ6号 ID:ToQ6BuIldeR

ちきしょおおおおお!!!!!

 

26:転生者の相談役 ID:CalLSensEi01

荒れてるなぁ…

 

27:マッドな元雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

ん?

 

28:ロズワール家の修行僧 ID:OvArOGg1

>>27ミッションですか?

 

29:マッドな元雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

はい。みたいですね。取り敢えず行ってきます

 

30:転生者の相談役 ID:CalLSensEi01

いってらっしゃ~い

 

31:転生者ハンター逢魔時王 ID:rA1danOo

あぁ、ちょっと待てイッチ

 

32:マッドな元雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

>>31はい?

 

33:転生者ハンター逢魔時王 ID:rA1danOo

以前の件での詫びと礼を兼ねて、天界から特典のアップデートがあるそうだ

 

34:電脳空間の時喰王 ID:NAndE8

アップデートぉ?

 

35:転生者ハンター逢魔時王 ID:rA1danOo

うむ。従来のイッチは『暴走系、暴走克服系、及びデメリット系にしか変身できない』だったが、そこに『乗っ取り系、闇墜ち系ライダー』を新たに追加するそうだ

 

36:音速のトレーナー ID:O21saMaN

まーたエグいのが追加されたな…

 

37:転生者ハンター逢魔時王 ID:rA1danOo

例を挙げるなら、仮面ライダーエボルのフェーズ2と3や、仮面ライダーパラドクスなど、他人の身体を乗っ取って変身するライダーだ。今まではそれはあくまで別のライダーとして扱われていたからできなかったが、今回のアップデートでそれへの変身が可能となった。闇墜ちは…仮面ライダーゼロツーが代表格だな

 

38:プリキュア世界の怪人王 ID:kA1ZinriDeR

ゼゼゼ、ゼロツーゥゥ!!??

 

39:悪魔高校のバキ刃牙 ID:Dxd5r5rmAcHo

>>37強いのか?

 

40:プリキュア世界の怪人王 ID:kA1ZinriDeR

強いなんて生易しいモンじゃない!未来予知レベルの演算が可能で、敵のおよそ2兆通りの攻撃や回避パターンを予測、それぞれに最適な行動を約0,01秒で割り出して、その行動が取れるスピードとパワーを持つ、正しく新時代の最強フォームなんだよ!!?

 

41:音速のトレーナー ID:O21saMaN

でも、物語終盤でえげつない闇墜ちしたことでも有名だよね…ホント子供には重すぎる内容だよ

 

42:マッドな元雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

…なんかもう、ヤバいですね…

 

43:デトアラのスタンド使い ID:OrA6dArasH

そういや、ミッション行かなくていいのか?

 

44:マッドな元雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

あ、行ってきます!

 

45:転生者の相談役 ID:CalLSensEi01

いってラッシャイ!

 

46:世界を旅する飛行タイプ使い ID:16aMaGagAIBo

唐突なイシツブテ止めい

 

 

 

――現実転移(ログアウト)中…――

 

「…この辺りか」

 

 

 頼斗がいるのは、都内の港。その一角にある廃倉庫だ。辺りに光はほとんどなく、月明かりのおかげで辺りは見渡せている状態だ。

 

 

「さぁ、行くとするか」

 

 

 腰に着けたドライバー…ツーサイドライバーを撫でた頼斗は、廃倉庫の扉を強く蹴り倒した。

 

 

 

⚪⚫⚪⚫⚪⚫⚪⚫

 

 

 

 倉庫に居たのは、計四人の男女。内訳は成人男性二人、少女が二人だ。その二人の少女…七草香澄と七草泉美はワイヤーで両手足を縛られ、布巾を口に巻かれて拘束されていた。無論、持っていたCADも奪われている。

 

 

「…連絡は取れたか?」

 

「あぁ。もうすぐ金を持ってくるとよ」

 

「案外十師族もチョロいな。それで?金を貰った後はどうする?」

 

「バカか?売り捌くさ。魔法師なんてこの世界には要らない、そうだろ?」

 

「違いない。こんな社会の癌なんざなるべく今の内に消さないとな。お前たちもそう思うだろ?」

 

 

 男たち…彼女らを誘拐した犯人の一人がニヤニヤしながら香澄たちを見た。泉美は怯えているが、香澄は泉美を守らんとばかりに犯人たちを睨み付けている。その顔に犯人は若干苛ついた。

 

 

「…何見てるんだよ?機械が無いと何もできないくせに偉そうにふんぞり返りやがってよォ!!!おい、やっぱりコイツら殺そうぜ」

 

「…半分賛成だな。ここまで反抗的だと面倒だ。半殺し程度に痛めつけとくか」

 

 

 そう言って犯人たちが取り出したのは、何かのスタンプのようなアイテムだった。

 

 

「…テメェら、以前未確認生物が大量に出てきた事件を知ってるか?これはその副産物さ。………試させて貰うぜ?」

 

 

 そう言った男がスタンプを振りかざした時。

 

 

廃倉庫の扉が蹴破られた。

 

 

 

「な、何だ!?」

 

「まさか、警察に連絡を…!?」

 

「「………!」」

 

 

 犯人たちと香澄と泉美、倉庫にいた四人全員が扉を見ると、月明かりに照らされながら一人の男が倉庫に踏み入って来た。土煙がスモークのように上がる中、男…頼斗は口を開いた。

 

 

「………女の子相手に容赦ねーな。いい歳した大人が恥ずかしいと思わねぇの?」

 

「んだとテメェ!!」

 

「おい、良い機会だ。アレ使え」

 

「そうだな。どうせ魔法師なんてゴミを救おうとするやつは、死んで当然だ!!」

 

【ブラキオ!!】

 

『!?』

 

 

 男がスタンプ…ブラキオプロトバイスタンプを身体に押印すると、男から契約書のような紙が放出され、胸部からブラキオサウルスの頭部を模したチェーンソー、右腕からキャノン砲、左腕からドリルを生やし、力強そうな両足を持つ怪人……ブラキオ・デッドマン:TIPE-UNIONが出現した。

 

 

「ハハハハハ!こりゃすげぇ!これが魔法師を…悪魔を倒す正義の力か!!」

 

「………ハァ、バカみたいだな」

 

「…あ?」

 

 

 頼斗はやれやれと肩をわざとらしく竦めて言い放った。

 

 

「本当の悪魔ってのは、人間も魔法師も持ってる『悪意』さ。その悪意は、時に飼い主をも騙し、正義って付ければ何をしてもいいと、お前こそ正義なのだから全てが正しいんだと囁く。そして人は、『魔が差した』と言ってそれに目を奪われるんだ……それが何なのかを詳しく理解すらしようともせず、他は悪で自分こそ正義だと信じ込み、罪を平気で犯す」

 

「それにな。この世界にはその魔法師に救われた人間だって数多くいるんだぜ?消防、国防、治安維持…人の生活を、見えないところで魔法師は守り続けてる。そんな事実を見ようとしないお前たちの方が、俺から見たら悪魔そのものだ」

 

「黙れ!!魔法師はこの世を瀆す癌だ!!お前はこんなゴミクズを庇うってのか!!?」

 

「…そうか。なら、お前たちの正義と俺の正義…神から見たらどっちが正しいのか…」

 

「白黒着けようぜ」

 

 

【バット!!】

 

【CONFIRMED!!!】

 

 

 頼斗はスタンプ…バットバイスタンプのスイッチ…アクティベートスイッチを押してベルト…ツーサイドライバーのマーク…オーインジェクターを押し当てて構える。すると頼斗の影から黒い蝙蝠が大量に現れ、空を飛ぶ。そして頼斗は腕を十字に交差させて構え、いつものセリフを叫んだ。

 

「変身!!」

 

Eeny, meeny, miny, moe- Eeny, meeny, miny, moe-E-eny, me- eny, mi-ny, moe-♪E-eny, me- eny, mi-ny, moe-♪】

【バーサスアップ!!!】

【PRECIOUS!】
【TRUST US!!】
【JUSTICE!!!】
【バット!!!】
【仮面ライダーラ・イ・ブ~!!】

 

 

 バットバイスタンプをツーサイドライバーのスロット…バイスタンプスロットに装填して、ドライバーの軸…リバーサルセレクターをエビルブレードモードからライブガンモードに切り替え、そのままライブガンをベルトから抜く。すると蝙蝠が頼斗の真上にぶら下がるように集束、合体し、一体の白い大きな蝙蝠となった。そのまま頼斗が引金…ツーサイドトリガーを引くと、蝙蝠が頼斗を包み込むように地面に落下する。その中に満たされた液体は頼斗に密着し、スーツとアーマーを形成していく。アーマーに包まれた頼斗がライブガンを振るうと、液体が蝙蝠ごと弾け、頼斗はまるで聖騎士を思わせるライダー…『仮面ライダーライブ』に変身した。

 

 

「な、何なんだ…何なんだお前は!!?」

 

「俺の名は『仮面ライダーライブ』…覚えておけ」

 

 




さて、いかがでしたか?
さすがに戦闘までやるとめっちゃ長くなりそうなので、一旦区切ります。
では、また次回で。


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スレNo.25『Kの弾丸/撃ち抜くものは』

どうも皆さん、ジュークです。
突然ですが、この小説は今日で終わります。
高評価も減るし、もう疲れた………
最後のストーリーをお楽しみください。
では、どうぞ。


「仮面ライダーァ!?ふざけた格好しやがって…殺っちまえ!!」

 

 

 男の叫びに、ブラキオ・デッドマンは言葉にならない雄叫びで応え、頼斗に突進した。頼斗もそれを迎え撃つようにライブガンを構えて走り出し、ブラキオ・デッドマンのキャノン砲とライブガンから放たれたエネルギー弾がぶつかり合う。そのままブラキオ・デッドマンはチェーンソーを回転させ、頼斗に斬りかかる。しかし、頼斗はその攻撃を軽々と避けて天井近くまでジャンプした。

 

 

「ふっ!!」

 

【ヒッサツ!ショーニン!!】

【バット!JUSTICE FINISH!!!】

 

 

「おりゃあああ!!」

 

 

「「ぅわああぁあぁ!!??」」

 

 

 上から錐揉み回転と共に降ってきた乱射撃に、二人の犯人は慌てて足場の下に逃れる。縛られた泉美、香澄が思わず目を瞑った時、彼女たちの真後ろから大きな金属音が響いた。するとパサリとワイヤーが彼女たちの手から滑り落ち、二人の両手が解放された。

 

 

「よし。後はッ!!」

 

「うわわわわ!!?」

 

「きゃぁっ!?」

 

 

 すぐさま急降下した頼斗は、泉美、香澄を両手に抱えて廃倉庫の二階、犯人たちの手が届かないところまで持っていった。

 

 

「大丈夫か?」

 

「…はい!」

 

「ありがとうございます!」

 

「お礼はアイツを倒した後だ。悪いけど、自衛はしてくれ!!」

 

 

 そう言って飛び降りた頼斗は、再びブラキオ・デッドマンと戦闘を始める。

 

 

「よっとおっ!?」

 

 

 頼斗がキャノン砲を掴むと、ブラキオ・デッドマンはキャノン砲を振り回して頼斗を地面に叩きつけようとした。しかし、頼斗は抵抗せずに振り回される。そして…

 

 

「ハアアアッ!!」

 

 

 その勢いを逆に利用してブラキオ・デッドマンの腹部に黄金のエネルギー弾を連射した。たまらずブラキオ・デッドマンはよろめき、頼斗に接近する隙を与えてしまう。

 

 

「ふっ!とぉっ!!はぁっ!!」

 

 

 続けざまに黄金のエネルギーを纏ったキックを立て続けに二発喰らった所で反撃を試みるも、胸元にライブガンを押し当てられ、エネルギー弾をゼロ距離から放たれて、更に吹き飛ばされた。

 

 

「………凄い…!」

 

「…ふぁぁ………!」

 

 

 泉美、香澄の二人は頼斗とブラキオ・デッドマンの戦いを、終始惚けた様子で見届けていた。そして、その戦いも最終局面へと踏み入る。

 

 

【ヒッサツ!ショーニン!!】

「大事に…決めようか!!」

【バット!】

 

 

 頼斗はライブガンをツーサイドライバーにセットし、再びバットバイスタンプのアクティベートスイッチを押し、高くジャンプする。そこへ最後の抵抗とばかりにブラキオ・デッドマンが赤、黄、緑の三色のエネルギーを放つが、それは頼斗に躱されて頼斗の真後ろで爆発する。

 

 

【JUSTICE FINISH!!!】

 

「はああああ…ハアッ!!!」

 

 

 頼斗の左足に白金の蝙蝠のようなエネルギーが纏わりつくと、頼斗はそのままブラキオ・デッドマンに鋭い必殺キックを叩き込み、突き抜けた。着地した頼斗がブラキオ・デッドマンの方へ振り返ると、ブラキオ・デッドマンは断末魔のような鳴き声と共に大爆発し、大量の契約書のような紙となって、炎に燃やされて灰となった。

 

 

「………嘘だろ…!?」

 

「そんな…アレが負けるなんて…!!おい!!!さっさと逃げるぞ!あんな化物と…」

 

「だーれが化物だって…?」

 

「「ギャアアアア!!!??」」

 

「オルゥアアアア!!!!!!」

 

 

 犯人たちはブラキオ・デッドマンがやられたことで完全に戦意を喪失し、逃げようとしたが、結局それは頼斗によって気絶させられたことで叶わなかった。

 

 

「ふぅ…」

 

「………あの~…」

 

「ん?」

 

 

 犯人たちを縛り終えた直後に上から聞こえた声に頼斗が反応すると、見上げた先には未だ安全な所にいる泉美と香澄がいた。声を出したのは泉美だ。なぜか顔を赤らめ、恥ずかしそうにしている。

 

 

「…降ろして頂けませんか…?」

 

「あ」

 

 

 その言葉で頼斗はハッとした。今の彼女たちはCADを犯人たちに奪われている上に頼斗自身の手でかなり高いところに避難させられたため、自力では降りられない場所にいるのだから。慌てて頼斗は行動を開始する。

 

 

「ごめんごめん。今降ろすから、っと」

 

 

 バサリと背中から生やした白い蝙蝠の翼をはためかせ、頼斗は泉美と香澄を俵持ちして一階の床に降ろした。その後で頼斗はすぐに犯人が持っていたブラキオプロトバイスタンプを回収する。そしてバイスタンプをオーロラカーテンにポイした頼斗は再び二人に向き直った。

 

 

「…で、君たちは?」

 

「私は七草泉美と申します。こちらは双子の妹の七草香澄ちゃんです」

 

「今日はありがとうございました!」

 

「………」

 

「…どうかしましたか?」

 

「………………いや、なんでもない」

 

 

 

 完全にどっかで聞いたことがある名字が泉美の口から放たれたので、頼斗はそういやアイツ双子の妹がいるって前に話してたなめんどくせぇ、と天井を仰ぎ見ながら考えていた。と、サイレンの音が遠鳴りに聞こえてきた。

 

 

「…さて、悪いが俺はそろそろ行くよ。これ以上ここにいると…」

 

 

 面倒な事になる、そう頼斗が言おうとした時、突然サイレンの音が大きくなると同時に倉庫内が夜間用のライトで照らし出された。その直後に複数人の警察官が倉庫内へ銃を構えて叫んだ。

 

 

『動くな!ここは既に警察に包囲されている!!無駄な抵抗を止め、武器を置き両手を上げろ!』

 

「………なんでこうなったんだろか…」

 

 

 そして話は、冒頭へ戻ることとなる…。

 

 

 

⚪⚫⚪⚫⚪⚫⚪⚫

 

 

「いやあの、犯人コイツらです。ホラ」

 

 

 頼斗は慌てて縛り上げていた犯人二人を出したが、むしろそれは逆効果だったようだ。

 

 

「誤魔化すな!」

 

 

 そして拳銃を握る警察官の手の力が強まった時、 泉美と香澄も動き出した。

 

 

「待ってよ!この人は犯人じゃないってば!」

 

「そうです!寧ろこの方は恩人、私たちを助けてくださった方です!!」

 

「……!?」

 

 

 人質となっていた二人の言葉で、警察官たちの間に動揺が走る。が、それを破ったのは警察官…恐らく彼らのリーダー格であろう男だった。

 

 

「…なら、人質を解放しろ」

 

「言われなくても最初っからそのつもりだって。さ、行っておいで」

 

「ありがとうございました。えっと…お名前は」

 

「通りすがりの仮面ライダーだ」

 

「仮面…?」

 

「ほら、早く行きな。親も心配してるだろうし」

 

「…」

 

 

 最後まで二人はその名前を不思議がったが、やがて警察官の方へと向かう。そして二人が完全に警察官たちの方に着いた直後…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

拳銃が頼斗に火を吹いた。

 

 そのまま立て続けに十発以上の弾丸が頼斗に撃ち込まれ、辺りは硝煙に包まれた。

 

 

「なっ!?」

 

「ちょっと、どういうこと!!!?あの人は何もしてないって………!」

 

 

 叫んだ香澄は頼斗の方を見て、目を見開いた。

 

 

頼斗の姿は、幻のように忽然と消えていた。

 

 

⚪⚫⚪⚫⚪⚫⚪⚫

 

 

「………逃げられた?」

 

『はい。まるで煙のように…』

 

「…わかった。引き続き捜査を続けろ」

 

『はっ』

 

 

 十師族・七草家本邸の書斎で、部下からの通信を切った男…七草家当主、七草弘一はふうと息を吐いた。

 

 

「……仮面ライダー…わからないのは情報網だ…どこからあの二人が誘拐された情報を得た…?考えられるとすれば、やはり四葉か…だが、奴らより早く仮面ライダーを手中に収めさえすれば…」

 

 

 独り言を呟きながら、弘一は再度仮面ライダーを捕らえる策を練り始めた。

 

 

 

⚪⚫⚪⚫⚪⚫⚪⚫

 

「…ってな感じでな。いくらなんでも十師族の、それも七草の家系の連中があんなあっさり捕まるって不自然だと思うんだ。なんか知らないか?」

 

 

 数日後、頼斗は真夜に以前の出来事を相談していた。あれからよく考えてみると、彼としては警備がお粗末過ぎたからだ。

 

 

『……その話ですけど、よく聞いてください。七草家は娘を餌に貴方を呼び寄せたらしいわ』

 

「…は?」

 

 

 真夜から飛び出した言葉に、頼斗は一瞬耳を疑った。

 

 

「…じゃあ何か?七草家は俺を捕まえるために娘をわざと(・・・)誘拐させたってのか?」

 

『どうやらそのようね。以前、貴方と元スターズ総隊長との戦いの映像が流出してしまったみたい』

 

「映像?………アレか!!てかアイツ偽装すらしてなかったってのか!!?めんどくせぇ最後っ屁残しやがって………」

 

『問題はその映像よ。実は七草家と一色家が現在、共同で貴方を秘密裏に捜索しているわ』

 

「一色って…師補十八家の?」

 

『ええ。けど、一色は七草の陰謀とは無関係よ。あっちは単純に話がしたいだけだけど……七草は貴方を自分たちの戦力にしたいみたいね』

 

「…四葉と戦争でもおっ始めようってか?」

 

『考え得る最悪のパターンですけどね…』

 

 

 二人はう~んと唸っていたが、再び頼斗が話を始めた。

 

 

「…そういや、そっちに送ったヤツの解析って今どうなってる?」

 

『ええ。バイスタンプ…だったかしら?津久葉家に解析してもらったけど…どうやらアレの中には生物の遺伝子…ゲノムが保存されていたようね。ただ…調べた限りでは、裏のマーケットに極少数だけど流通はしているみたい。他のアイテムも合わせると、ざっと数えて五十個ってところかしら』

 

「五十個か…でも、早いとこ潰したいな。人を怪人にしたり、怪人を生み出すアイテムの中には、金と専用の設備があれば簡単に量産できるような物もある。早く対処しないとマズそうだが…十師族まで俺を包囲しようとしてるとなると面倒だし」

 

『四葉の名前で保護するのはどうかしら?』

 

「…少なくとも”今は“控えた方が良いかもな。今下手にアクションを起こしたら、最悪七草と外国との二重戦線を敷かざるを得なくなる」

 

『…わかったわ。何かあったらまたいつでも連絡してくださいな』

 

「ありがとな、真夜さん」

 

『ッ!!ええ!では』

 

 

 プツリとヴィジホンが切れると、頼斗は天井を仰ぎ見ながら再び考え出した。

 

 

「(どーしたもんかね…)」

 

 

 頼斗は深く考えていたが、数時間後にはその体勢でグーグーと鼾を出していた。

 

 

 




さて、いかがでしたか?
ご察しの通り、前書きの話ですが…






































 エイプリルフールですよ(爆笑)


 まだまだ続きますのでご安心を!
では、また次回で。


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スレNo.26

どうも皆さん、ジュークです。

※今回はギャグ及びキャラ崩壊成分と原作のよんこま編の成分を過剰に含んでおります。ご注意ください。

それでは、どうぞ。


 春。それは出会いと別れの季節。

 

 

 旧き者が新たな道へと旅立ち、新たな者が門を潜る、そんな晴れやかな季節だ。

 

 

 そんな中、我らが頼斗はと言うと…

 

 

「………なーんで俺が駆り出されてんのよ…」

 

「しっかりしてください、華貫教官(・・)

 

「教官の実習生だけどな。てかまず、二つしか違わないリア充イチャラブ鈍感系男子の五十里君に言われたかねーんだよ」

 

「何ですかそのネーミング!?」

 

「言葉通りの文字通りだよ。てか大体な、俺まだ大学生だぜ?それも教官とは程遠い縁の経済学部。ホンット百山校長も頑固なんだから。ま、卒業式の日にあんなこと許可して貰った手前断れねぇけどよ…」

 

 

 現在、一高の入学式の準備を行っていた。というのも、彼は今日からこの一高で教官の実習生として生活を送ることとなったのだ。ちなみに期間は未定である。頼斗曰く、どうやら日本魔法学教育界の偉人と言っても過言ではない、一高の校長である百山東が一枚噛んでいるようだ。そんな頼斗のセリフに現生徒会会計であり、頼斗の後輩の五十里は苦笑いする。尚、傍には当たり前のように現風紀委員長の千代田がいた。

 

 

「……まぁ、あれだけ派手にやりましたからね…というか、華貫先輩こそよく生きてましたね…」

 

「ねー。摩利さんや七草先輩、十文字先輩に加えて前の一高のOBたちから逃げきれるのは世界中探しても先輩ぐらいですよ?」

 

「先輩か教官かどっちかにしろ。お前らの黒歴史も卒業式に暴露してやろうか?」

 

「や、やめてくださいよ!!?」

 

「へ~、千代田は見たくないのか?愛しの五十里君の恥ずかしい秘密」

 

「見たいです!」

 

「花音!?」

 

 

 まさかのフィアンセの裏切りを目にした五十里は顔が少し青ざめている。それをケラケラと笑った頼斗は、一通り荷物の移動が終わったのを確認して講堂の外へ出ていった。

 

 

 

――仮想転移(ログイン)中…――

 

 

47:マッドな教官(仮)ライダー ID:MadnA8bEe82

という事情でコテハン変えますた

 

48:世界を旅する飛行タイプ使い ID:16aMaGagAIBo

>>47いきなりブッ飛んだ事言ってて草越えて空

 

49:プリキュア世界の怪人王 ID:kA1ZinriDeR

てか一体卒業式に何をしたんだよ…

 

50:マッドな教官(仮)ライダー ID:MadnA8bEe82

いいや、単純に今までの仕返しをと思って

 

51:スマホ少年の相棒の英霊使い ID:LaN3ErO4

鬼畜かよ

 

52:悪魔高校のバキ刃牙 ID:Dxd5r5rmAcHo

>>51凍結戻ったのか

 

53:スマホ少年の相棒の英霊使い ID:LaN3ErO4

>>52三度落陽を迎えても~!!

 

54:音速のトレーナー ID:O21saMaN

>>55なんという不正!これがローマのやり方ですか!?

 

55:スマホ少年の相棒の英霊使い ID:LaN3ErO4

>>54これも余の能力!不正ではない!こんな惨状からでも、不死鳥の如く舞い戻る!それがYO!自分の才能が恐いぃ…!

 

56:転生者の相談役 ID:CalLSensEi01

>>55なんという自己肯定の化身!!

 

57:隙間の悪転者狩り ID:39mAOa82luTe1Do

そう…なら何度でも凍結させてあげるわよ?

 

58:シンカリオンの保線作業員兼オレンジ6号 ID:ToQ6BuIldeR

あ(察し)

 

59:スマホ少年の相棒の英霊使い ID:LaN3ErO4ごめんなさいやっぱり嘘です許s

 

60:デトアラのスタンド使い ID:OrA6dArasH

…結局こうなんのか

 

61:ロリ女神ファミリアの三刀流 ID:2GirIhA106O106

ま、それはさておきだろ。問題はイッチに教官勤まるのかってことだ

 

62:東京皇国のゴーストライダー ID:hElbA1K315

たしかに…大丈夫そうですか?

 

63:マッドな教官(仮)ライダー ID:MadnA8bEe82

ええ。取り敢えずやることは頭にブチ込んだので

 

64:米花町のスパイダーマッ ID:Ito2kaIAraI

何この子怖い

 

65:マッドな教官(仮)ライダー ID:MadnA8bEe82

てなわけで一旦抜けますね

 

66:電脳空間の時喰王 ID:NAndE8

行ってら

 

 

 

――現実転移(ログアウト)中…――

 

「よっ。達也君」

 

「…頼斗さん。どうしたんですか?」

 

「新入生の誘導でしょ?手伝うよ」

 

 

 そう言って頼斗は達也と歩き始める。桜の花弁が風に吹かれて舞う様はとても春らしい。そんな陽気に包まれた二人が前庭に出ると、思いがけない人物に出会した。

 

「あら、達也君?と……華貫先輩」 

 

「七草先輩?おはようございます」

 

「よう七草。で、何だその顔は」

 

「…なんで先輩がここにいるんですか」

 

「控えい!この教官実習生の紋所が、目に入らぬか!?」

 

 

 完全に時代遅れな決め台詞と共に出したカードを見て、出会った人物…真由美は目を見開いた。

 

 

「な!?なんで先輩が教官に………!!?」

 

「この前の卒業式の時のアレの見返りだろ」

 

「なっ…」

 

 

 時は3月、一高の卒業式に遡る…。

 

 

 

―――――――
―――――
――――

 

 その日、卒業式が終わった三年生たちは校庭で野外パーティーをしていた。

 

 

そして事件は、パーティーの余興でリーナ率いるバンド隊の出し物が終わった直後に起きた。

 

『グッドアフタヌーン!!!!!2095年度卒業生の諸君!!』

『!?』

 

 

 突然上から(・・・)聞こえた声の方を卒業生たちが見ると、校舎の屋上からなぜか拡声器と右手に何かのリモコンを持った頼斗が片足を屋上の緣に乗せてこちらを見下ろしていた。

 

 

『取り敢えず、卒業おめでとう。君たちはこれから進学就職、様々な人生を歩むだろう…言わば今日は門出の日だ』

 

『だが、君たちは何か誤解しているようだな。悲しいことだ』

 

『まさか…今まで散々やらかしてきた己の過ちと言う名の黒歴史をスパッと清算せず、この学校からおさらばしようとしてないか?』

 

 

 その頼斗の言葉に、大半の生徒は互いに顔を見合わせて頭に疑問符を浮かべている。が、頼斗はお構いなしに続けて話した。

 

 

『二つ、言っておくことがある。一つ目だが、この企画は俺が百山校長直々のゴーサインを得た上で行っているということ。そしてもう一つ。この企画は元々、一高の映像を撮り、それを君たちに渡してこの一高での生涯の宝物として貰おうという、他愛もない企画だった…が、偶然にもその過程で入手したある映像が切っ掛けで、この企画は悪魔の企画とも言うべき恐ろしいものへと変貌を遂げたということだ』

 

『その映像がこれだ!ダッシュでボタンをポチっとな☆』

 

 PI☆という擬音が相応しい音を立て、頼斗は躊躇なく悪魔のスイッチを入れた。それに反応し、いつの間にかせり上がってきたスクリーンに映像が映る。

 

 

 最初のシーンは、部室棟の映像だ。ビデオカメラを持っているのは頼斗だろうか。無言で部室棟の廊下を歩いている。

 

 

『…ある日、撮影の為に部室棟を歩いていた俺は、山岳部の部室の前で異変に気づいた。本来その日山岳部は休みで、部室は施錠されていた…筈だったんだが、何故かドアが少し開いていることに、俺は違和感を憶え、そっと覗いた。その時の映像が、これだ!』

 

 

 そしてカメラがこっそり山岳部の部室の中を覗くと、そこには…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

床に牛乳やカルシウムサプリの容器を置き、ベンチプレスのトレーニング機具に逆さまにぶら下がりながら両手でバーベルを持っている真由美が映っていた。

 

『意味不明な方法で身長伸ばしをしている七草真由美がいたァ!』

 

「いヤあぁあぁああああぁぁああぁアァアアァァア!!!??」

 

 真由美は顔を茹で蛸のように真っ赤にして奇声を上げ、スクリーンを隠そうとアタフタしていた。が、身長のせいでまったくと言っていいほど隠せていない。

 

 

『オイオイ、そんなことしても身長はどうにもならねぇぜ?』

「ひにゃあああああああ!!?」

 

 

 その様子を見た卒業生たちの様子は様々だ。

 

 

 真由美の恥ずかしい秘密を見てプッと笑う者。

 

 

 えぇ!嘘だろ!?と目を見開く者。これは主に山岳部だった生徒たちだ。

 

 

 その映像を見てゲラゲラと笑い転げている者。ちなみに摩利だけだ。

 

 

 白けた顔で何してんですかという顔をする者。これは鈴音である。

 

 

 

 三者三様だったが、とうとう摩利が声を出す。

 

 

 

「ハハハハハ、ヒー!ヒー!真由美、お前一体何をして…ダハハハハ!!ダメだ堪えられん!」

 

「そこ!笑ってんじゃないわよ摩利!!!」

 

 

『そーだぞ渡辺ー。何故なら次はキサマだからだ!!!』

「はァ!?」

 

 

 その言葉で、摩利の様子は一気に変わった。が、頼斗は気にせずリモコンを弄る。

 

 

『ダッシュでボタンをポチっとな☆』

 

 そして映ったのは…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『あぁ~…シュウ~早く会いたいぞぉ~』

 

お手製の千葉修次(彼氏)のアップリケに頬擦りしている摩利の姿だった。

 

『渡辺も心は乙女だったー!!』

「ぬああぁアァアアァ!!!?」

 

 今度は摩利が奇声を上げてステージに上がり、スクリーンの妨害を始めた。それを見て女子っぽいとこあるじゃないですかと笑っているのは嘗て風紀委員だった生徒たちである。

 

 

『で、この二人の次と言えば…』

 

 その言葉で三年生たちがバッと振り返った先にいたのは…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…む?」

 

巌のような男…十文字克人だった。

 

『十文字克人!と言いたいところだったが…お前は前二人みたいなのは特になかった!が、まァ何もないというのはアレなので…こんなのを撮っておいた!えい☆』

 

 そう言った頼斗はボタンを押し、スクリーンの映像を変える。 それは、一高のカフェテリアの一幕だった。

 

 

『カレー大盛り…………激甘で』

『十文字克人!顔は大人びているがお口はお子ちゃまだったァ!』

「ぬん!!」

 

『ってうおおおお!!!??』

 

 頼斗が叫んだ瞬間、克人の手から幾重もの障壁が頼斗に向かって飛ばされた。頼斗は間一髪で身体を仰け反らせて避け、再び屋上から卒業生たちを見下ろす。

 

 

『今の攻撃型ファランクスは中々殺意に満ちてたぜぇ十文字ィ!!では気を取り直して……続いてはお前だ!ミステリアス&エキセントリックガール、市原鈴音ェ!』

 

「!」

 

 

 頼斗の叫びに鈴音はピクリと反応したが、すぐに平静を取り戻した。

 

 

「…嘘ですね。私にそんなものはありません」

 

『……一応補足しておくが、この映像は何も俺の在学中(・・・・・)のやつだけじゃねぇぞ?ってなわけでお前の黒歴史はコレで決まりだ!!』

 

 再び頼斗はボタンを押し、映像を切り替える。そこに映し出されたのは…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ド派手なアイドル衣装を纏い、右手にマイクを持つ鈴音の姿だった。

 

 

『皆のアイドルRINちゃんだっぴー。皆、よろしくだっぴー』

『夜露死苦ウウウ!!!』

「………………………」

 

 頼斗の叫びと共に、鈴音は顔を真っ白にして膝から崩れ落ちた。

 

 

『あー、こっからなんだが……あまりに数が多かったもんでもう正直映像編集するのも面倒になったから、この電子ペーパーにデータブチ込んであります。ということで……卒業生の黒歴史のバーゲンセールだ野郎共オオオ!!!』

 

 その叫びと共に、頼斗は屋上に置いておいた電子ペーパー…極薄の情報端末のような物…をバサッと空中に放り投げ、屋上から行方を眩ませた。

 

 

 その後、生徒たちの羞恥と頼斗への怒りの雄叫びが上がったのは、言うまでもない話である…。

 

 

 

―――
―――――
―――――――

 

 

「いや~、アレはもう人生で最も喜びとスリルを感じた瞬間と言っても過言じゃねぇかもな!」

 

「ぐぬぬぬぬ…!」

 

「で?俺はともかくな~んでお前がいるんよ」

 

「え?それは妹たちの付き添いで…」

 

 真由美が言いかけた時、正門から誰かが叫びながら走ってきた。

 

 

「お姉ちゃんから離れろ!ナンパ男共!!」

 

 うぅわめんどくさっ、と頼斗は心底思った。

 

 

 




さて、いかがでしたか?
いや~作ってたら思ったよりふざけちゃいましたアハハハハ~♨️
というわけで、次回もお楽しみに!
では、また次回で。


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スレNo.27『姉妹と喧嘩と大作戦』

どうも皆さん、ジュークです。
評価が急激に減ったためにモチベーションがダダ下がりしてしまい、投稿が遅れました。
てなわけで、お楽しみください。


「え!?か、香澄ちゃん!?って、きゃっ!」

 

 

 頼斗はこちらに走ってくる香澄をうぅわめんどくさっ、と思いながらも、視界の端で今にもこけそうな真由美を視認していた。いつもの真由美ならヒールをひっかけて転ぶということはないだろうが、彼女も動揺していたということだろう。

 

 

 

「よっ。まったく…何してんだよ」

 

「す、すみません…」

 

 

 

 それを頼斗は、真由美の右手を掴んで止めた。そしてグイッと彼女の手を引っ張り、体勢を元に戻した。

 

 

「離れろって…言ってるだろ!!」

 

 

 が、頼斗のそんな優しさなど知ったこっちゃないと言わんばかりに香澄は頼斗に飛び蹴りを繰り出す。頼斗はおいおい嘘だろ?と思いながら急接近してくる膝を見ていたが、達也が突如二人の間に立つ。

 

 

「へ!?ちょぅわわっ!?わーっ!!?」

 

 

 そして香澄の膝を掴み、バレエのリフトよろしく持ち上げた。どうやら推進力は魔法だったらしく、発動者である香澄が設定していないベクトルへ力がかかったことで魔法は定義エラーで強制解除され、香澄は重力に従って落下する。このままでは骨折とまでは行かなくとも、これから入学式を迎えるにはあまりに凄惨な様になってしまう。

 

 

 そう理解した頼斗は子供を高い高いするように香澄の両脇に手を挿し込んで持ち上げた。身長差のせいで香澄の足はプラプラと地面から浮いている。

 

 

「………!ぃやーっ!ちょっと!降ろしてー!」

 

「はいはい」

 

 

 状況を理解し、顔を赤くしてジタバタと暴れながら香澄が叫んだので、頼斗はストンと香澄を地面に降ろした。香澄は地面に降ろされるとすぐにやって来たもう一人の少女…泉美の方へ後ずさり、CADに手を添えた。

 

 

「香澄ちゃん!?一体何が」

 

「泉美。コイツら、ナンパ男たちのくせに強い」

 

「(えぇ…?)」

 

 

 今にも魔法を使おうとしている香澄に、頼斗は内心呆れていた。その後ろから迫る拳も含めてだ。そして香澄は泉美の方へ話しながらCADに手を添える。

 

 

「泉美、『アレ』やるy」

「いい加減にしなさい!」

「ぅぎゃっ!!?」

 

 そして、香澄が言い終わる前に真由美の伝家の宝刀(怒りの鉄拳)が香澄の後頭部に炸裂した。

 

 

「香澄ちゃん!!!貴女何をしているの!!??よりによって達也君と華貫先輩の前で!!!自衛目的以外で魔法を発動させるのは、校則違反以前に犯罪だって教えてるでしょ! それを入学初日から…『校内を自由に見学したいから』と言われたから先に来たけど、もしかして別の場所でも魔法を使ったんじゃないでしょうね!?」 

 

「あててて……え?先輩…?」

 

 

 痛みを堪えながら、香澄がそ~っと頼斗を見上げたので、頼斗は右手を上げて答えた。

 

 

「ああ。お前らの姉ちゃんの一個上で、今年からこの一高の教官実習生になる、華貫頼斗だ。一応非公式だが、教官と同等の権限は与えられてる」

 

「………!」

 

「………じゃあ、ナンパ男じゃなくって………」

 

「単純に昔の顔馴染みだったから話してただけ」

 

「………」

 

「…香澄ちゃん?………し、死んでる………!」

 

 

 完全にやらかしたと悟った香澄は、いつかの鈴音のように魂が抜けたように地面にへたり込んでしまった。そして真由美は、ハッとしたように達也たちに向き直る。

 

 

「えっと…ごめんなさい!!無茶なお願いだとは思うんだけど、ここは私に免じて、見逃して!」

 

 

 真由美は素早く頭を下げたが、当の頼斗は惚けたように口を開いた。

 

 

「何言ってんだ?俺はさっきまで『綺麗に咲いてた桜見てたから』今ここで何が起きたか知らないんだが…達也君。ここで何か起きたか?」

 

「………いえ、何も」

 

「そう。なら俺はちょっと急用思い出したからもう行くわ。誘導頼める?」

 

「わかりました」

 

「よし。あぁそうそう七草。貸し一(・・・)な」

 

「………はい!」

 

「よし。君たちも、早く行かんと席なくなるぞ。そいじゃ」

 

 

 頼斗の言葉の意味を理解した真由美は頷き、それを確認した頼斗は満足げに頷き返して校舎の方へと歩いていった。

 

 

 その後、改めて香澄と泉美(巻き添え)が真由美からこっぴどく叱られたことは言うまでもない話である。

 

 

 

 

⚪⚫⚪⚫⚪⚫⚪⚫

 

 

 その後、こっそり校内の至る所にある魔法感知のセンサーの記録をいじくって香澄の魔法の使用をなかったことにした頼斗は椅子に身を預ける。

 

 

「まったく…にしても、今年の首席は七宝か……いや絶対面倒事になるじゃん」

 

 

 頼斗は顔を苦くした。というのも、七草は元々三枝(さえぐさ)と名乗っていた。それを七草(さえぐさ)と改名して、嘗て十ヵ所あった『魔法技能師開発研究所』の内、第三研究所の『多種類多重魔法制御』と第七研究所の『群体制御』を組み合わせ、今の七草家の万能さが生まれた。

 

 

 つまり、端から見れば七草家は二つの研究所の成果だけを盗んで成り上がった、と言われてもおかしくないのだ。事実、同じ『七』の魔法師の家系である七宝と七草はあまり仲がよろしくないと言われている。

 

 

 そんな両家の人間が対峙したらどうなるか……もう言わなくてもわかるだろう。

 

 

「………頼むから面倒だけは起こすなよ…?」

 

 

 相も変わらず、この男はフラグ建築にかけては世界十指に入るだろう。

 

 

 

 

⚪⚫⚪⚫⚪⚫⚪⚫

 

 

 

「しつこいなぁ…邪魔しないでくれる?七宝君」

 

「お前の出る幕じゃあないって言ってるんだよ。喧嘩売ってるのか?七草!」

 

「(………もう実習生辞めたい)」

 

 

 目の前で繰り広げられる喧騒を見ながら、頼斗は仏頂面でそう思っていた。

 

 

 ことの発端は、バイク部とロボット研究部…通称ロボ研による、部員の取り合いだ。隅守(すみす)賢人(けんと)という、ハーフの少年の取り合いで互いを『時代遅れ』、『オタク』とバカにした結果、互いの悪口を真に受けてヒートアップするというマッチポンプ状態になっていた所へ部活連が仲裁、その後でやって来た香澄(カウンセラーの小野遥の推薦で風紀委員となった)が入り、やっと部活同士のイザコザが収まったと思った矢先にこれだ。空を仰ぎたくなるのも至極尤もである。

 

 

 が、取り敢えず教官としての本分を全うするため、頼斗は二人の仲裁に入った。

 

 

「ハイハイストップストップミニストップ。取り敢えず二人とも落ち着きなさい。あのね…問題を止める役割の人たちが問題起こしてたらダメでしょ?七宝君は、もう少し協力を覚えなさい。今は部活勧誘期間。風紀委員だろうが部活連だろうが生徒会だろうが、互いに協力しないといけないんだから。目的が同じなのにいがみ合ってたら元も子もないってわかるでしょ?」

 

「………はい」

 

「七草も。ここは既に部活連が仲裁してるんだから、他の所で起きてるトラブルを解決するってメリハリを着けないとダメよ。ここで喧嘩してる間に別の所でトラブル起きてたらどうするの?」

 

「………すみませんでした」

 

「…よろしい。じゃ、二人とも頑張ってね?十三束君。後は任せていいかな?」

 

「わかりました」

 

 

 二人ともひとまずは頭を下げたので、頼斗は頷いて部活連の十三束にその場を任せた。

 

 

 が、ここから更に問題事が起こる辺り、彼も相当呪われているらしい。

 

 

 

⚪⚫⚪⚫⚪⚫⚪⚫

 

 

 

 頼斗がトラブルを知ったのは、帰宅後ビルドフォンにかかってきた達也からの電話からだった。

 

「民権党の神田議員が一高に…?面倒だな」

 

『ええ。俺も文弥も亜夜子から聞いた話ですが…来週の水曜日に取り巻きの議員たちを率いて一高に押しかけるそうです』

 

 

 頼斗と達也が苦い顔をするのも無理はない。というのも、民権党の神田議員とは、最近になってマスコミに露出してきた野党の若手議員だ。ここまでは良いのだが、彼が魔法師たちから嫌われるのは、極端に魔法師に対して批判的な思考だからである。最近では『軍に魔法師が入るのはいかがなものか』と、表面上は魔法師の擁護を論じているが、その実態は…

 

 

「魔法師が国防に関われないように徹底的に排除しようとか…今や魔法先進国で魔法師を国防の戦力にしてない国なんて無いのにね…それで魔法師が国防に関われなくなって、国が侵攻を受けて陥落なんてなったらそれこそ目も当てられないよ。だいたい、新ソ連の佐渡島侵攻や大亜連合の沖縄侵攻を撃退したのも大部分が魔法師のお陰だってのにね………それで?わざわざかけてきたってことは、まーた何かやる気?」

 

『ええ。明日先生に『重力制御、クーロン制御、第四態相転移(フォースフェイズシフト)ガンマ線(ガンマ・レイ)フィルター、中性子(ニュートロン)バリア』を併用した課外実験の申請を出すつもりです。一応頼斗さんも教官実習生なので、知らせておこうかと』

 

「………大出力レーザー砲…ではなくその魔法を使うってことは…『恒星炉』?そうだね…ガンマ線フィルターはほのかちゃんで、重力制御は深雪ちゃん。クーロン制御は五十里が妥当な人選か…中性子バリアと第四態相転移はどうするの?」

 

『中性子バリアは水波に任せるつもりです』

 

「水波?……あ~、穂波さんの娘さんか。障壁魔法が得意なんだっけ。じゃあ第四態相転移は…七草シスターズ辺りで良くない?二人なら大丈夫だろうし。ただ…これには一つだけ懸念がある」

 

『懸念…?人選としては良いと思いますが』

 

「違う違う。そっちじゃなくって」

 

 

 ブンブンと手を振りながら、頼斗は更に顔を苦くして口を開いた。

 

 

「七宝君だよ。今年の首席の。彼がこの事………特に七草シスターズがメインメンバーになってこの実験をするって分かったら絶対面倒事起こすもん」

 

『………そういうことですか』

 

「だからなるべく、実験の後は七草姉妹と七宝君がトラブル起こさないように注意しないとね」

 

『わかりました。こちらでも検討してみます』

 

「お願いね。それじゃ」

 

 

 そう言って、この日の二人の会話は終わった。

 

 

 

⚪⚫⚪⚫⚪⚫⚪⚫

 

 時は遡り、四月六日の朝、福島県の砂浜は雲一つ無い晴天だった。

 

 

 21世紀初頭に起きた震災の二次災害で発生した原子力発電所のメルトダウン、それによる放射性汚染物質の被害は魔法師らの活躍によって、ほぼ完全に解消されていた。

 

 

「………………」

 

 

 そんな福島県の砂浜に、一人の男が流れ着いていた。

 

 

 着ている服はボロボロで、まるで遭難してきたかのようだ。

 

 

そして何より、男の手には、顔にマゼンタ色で『ライダー』の文字が埋め込まれた戦士の意匠が施された懐中時計のような物がしっかりと握られていた。

 

 

 

 

 

 




さて、いかがでしたか?
やっぱダブルセブンはキャラとの絡みは作りやすいけどライダーに変身からの戦闘がもうオリジナル展開入れないと最後辺りだけになっちゃうんですよね。
あと高評価欲しいですお願い致しますorz
では、また次回で。


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スレNo.28

どうも皆さん、ジュークです。
というわけで今回は議員………アイツ名前何だっけ?(リバイスデメリット)
という感じでやって行きます。
高評価増えろ~…昔みたく9ぐらいまでかけ算で駆け上がっていって欲しいです。
では、どうぞ。


 

 

 

 4月20日。

 

 この日の一高での4時限目の最中に、一高には全ての一高関係者にとって、招かれざる人間がやって来た。

 

 

 民権党の神田議員。

 

 

 魔法師を擁護する政策を口にしてはいるが、その実は重度の反魔法師派である。魔法師は国防に関わるべきではないと断固として叫んでいる彼だが、その実はただ単に反魔法師派の人々の票を得たいだけである。そんな彼は、いつものように取り巻きの記者たちを連れて一高の前へやって来ていた。そしてインターホン越しに、教頭の八百坂と会話を始める。内容を簡潔に表すと、『一高の授業を見学させろ』というものだ。無論、アポイントメントは一切取ってない。ここまでの横暴と、議員のバッジ一つでどうにでもなると考えている辺り社会のマナーとは何処へ行ったのだろうか。

 

 

 そんな中…

 

 

「………なんでこのタイミングぅ…?」

 

 

 頼斗は正門の花壇の花のチェックをしていた。

 

 

 右隣には未だ八百坂と話している神田がいるという状態で、である。

 

 

 

――仮想転移(ログイン)中…――

 

67:マッドな教官(仮)ライダー ID:MadnA8bEe82

てな感じでもうすっごくめんどいです

 

68:音速のトレーナー ID:O21saMaN

まったく腐ってんねぇ!道理でねぇ!

 

69:シンカリオンの保線作業員兼オレンジ6号 ID:ToQ6BuIldeR

いつの時代も、政治家はまともなのがいないな

 

70:米花町のスパイダーマッ ID:Ito2kaIAraI

そりゃまぁ、一部はいるだろうけどさ、まとも系

 

71:東京皇国のゴーストライダー ID:hElbA1K315

それを上回る数いるってのがなんとも

 

72:ロリ女神ファミリアの三刀流 ID:2GirIhA106O106

てかイッチバレてないのか?

 

73:マッドな教官(仮)ライダー ID:MadnA8bEe82

>>72単純に全員インターホン見ててこっちに気づいてないだけっぽいです

 

74:ロズワール家の修行僧 ID:OvArOGg1

盲目的というか何というか…

 

75:電脳空間の時喰王 ID:NAndE8

ま、所詮はアクセス数稼ぎたい虫の集団やろマスゴミなんざ。嘘でも金稼げたらなんでもええんや。でなきゃ芸能人ストーキングしてネタ掴もうとか思わへんやろ

 

76:転生者の相談役 ID:CalLSensEi01

>>75出た、関西人のマスゴミへの辛辣砲(偏見)

 

77:悪魔高校のバキ刃牙 ID:Dxd5r5rmAcHo

で、イッチはどうすんだ?

 

78:マッドな教官(仮)ライダー ID:MadnA8bEe82

そりゃあ…話しかけられたら正論かますだけです

 

79:プリキュア世界の怪人王 ID:kA1ZinriDeR

ま、そりゃそうだよね

 

80:転生者の相談役 ID:CalLSensEi01

社会のルールをわからせてやれ!'`,、('∀`) '`,、

 

81:隙間の悪転者狩り ID:39mAOa82luTe1Do

>>80って言ってるけど…貴方社会とそんなに関わりないわよね?家でパソコンに向かい合って株とかやってるだけであって

 

82:転生者の相談役 ID:CalLSensEi01

( 。゚Д゚。)

 

83:プリキュア世界の怪人王 ID:kA1ZinriDeR

orz

 

84:米花町のスパイダーマッ ID:Ito2kaIAraI

(;´゚д゚`)

 

85:電脳空間の時喰王 ID:NAndE8

あ(察し)

 

86:音速のトレーナー ID:O21saMaN

紫ネキ…ここのスレ、大半がそれで稼いでるんだから禁句だぜそのセリフ…

 

87:転生者ハンター逢魔時王 ID:rA1danOo

何をしとるんだ貴様ら

 

88:マッドな教官(仮)ライダー ID:MadnA8bEe82

あ、オーマニキ

 

89:スマホ少年の相棒の英霊使い ID:LaN3ErO4

ふっかーつって…ナニコレ?(ポプテピピック)

 

90:世界を旅する飛行タイプ使い ID:16aMaGagAIBo

あ、また解凍されたのか

 

91:隙間の悪転者狩り ID:39mAOa82luTe1Do

>>89また凍らせましょうか?

 

92:スマホ少年の相棒の英霊使い ID:LaN3ErO4

>>91勘弁してください勘弁してください勘弁してください勘弁してください勘弁してください勘弁してください勘弁してください勘弁してください勘弁してください勘弁してください勘弁してください勘弁してください勘弁してください勘弁してください勘弁してください勘弁してください勘弁してください勘弁してください勘弁してください勘弁してください勘弁してください勘弁してください勘弁してください勘弁してください勘弁してください勘弁してください勘弁してください勘弁してください勘弁してください勘弁してください

 

93:ロリ女神ファミリアの三刀流 ID:2GirIhA106O106

>>92な ん だ こ れ

 

94:電脳空間の時喰王 ID:NAndE8

>>92トラウマになっとるな…

 

95:シンカリオンの保線作業員兼オレンジ6号 ID:ToQ6BuIldeR

まぁ二度も凍結させられたらな…

 

96:マッドな教官(仮)ライダー ID:MadnA8bEe82

あ、なんか話しかけてきたので抜けます

 

97:プリキュア世界の怪人王 ID:kA1ZinriDeR

いってら

 

98:世界を旅する飛行タイプ使い ID:16aMaGagAIBo

社会のルールをわからせてやれ!

 

99:音速のトレーナー ID:O21saMaN

え?ウチのマヤノがどうかした?

 

 

――現実転移(ログアウト)中…――

 

「貴方、ここの職員ですね?」

 

「…そっすけど、それが何か?」

 

 

 明らかに上から目線で見下してきた神田に、頼斗は半開きの目でしらけた顔をした。

 

 

「貴方からも見学を許可するように言ってください」

 

「…ちなみにですけど、アポ取ってます?」

 

「ほぅ、君も彼のように、子供のお使いよろしく帰れとでも言うのかな?」

 

 

 ドヤ顔で見下してくる神田に、頼斗は内心ぶん殴りたくなったのを抑えて平静を貫く。

 

 

「いや、訪問する時は事前にアポ取ってからっていうのが政治家とか云々以前に社会人として問題でしょう。まさかとは思いますが…民権党の神田議員ともあろうお方が、このような基本を知っていらっしゃらないとは…言いませんよね?」

 

「っ…」

 

 

 邪悪さの欠片もない鋼を通り越したガンダニウム合金並みのアイアンスマイルに、神田は一瞬たじろいだ。後ろに記者たちがいる手前、ここまで的確に言われては反論が見つからない。

 

 

 が、ここで反論しないのは彼の政治家としての身勝手なプライドに反していた。

 

 

「うるさいですね!いいから彼に許可を求めなさい!」

 

「求めなさいと言われても…俺はただの教官実習生ですから、八百坂教頭にどうこう言える立場じゃありませんよ。そうですよね?百山校長(・・・・)

 

『うむ。まったくもって正論だ』

 

「なっ!?」

 

 

 と、インターホン越しに聞こえてきた第三者の声に神田は驚愕の声を出した。無理もない。本来なら重要な会議中であるところを狙ってこのタイミングで来たのだ。百山が会話に入ってきてはすべてが振り出しどころかおじゃんになりかねない。

 

 

『さて…華貫君。仕事の方はどうかね?』

 

「あ、はい。スプリンクラーと花の点検終わったんで今から戻るとこです」

 

『わかった。後は私が話しておく。君はもう行って大丈夫だ』

 

「わかりました。では、失礼します」

 

 

 インターホンに一礼した頼斗は、そのままスラコラサッサとばかりに職員室へと戻っていった。

 

 

 そしてこの後、神田の思惑は完全に潰されたのは言うまでもなかったのである。

 

 

 

⚪⚫⚪⚫⚪⚫⚪⚫

 

 そして翌日。

 

 

 ここ最近で頼斗が絶対 避けたいことランキングぶっちぎり一位の出来事が起きようとしていた。

 

 

「………」

 

「(う~わ…絶対ストレスマックスじゃん…)」

 

 

 鬼瓦もかくやという程に顔を怒りと悔しさ、イライラでコーティングされた七宝を発見した頼斗は、その内心療内科にでも行こうかな、と考えていた。と、昇降口から風紀委員の腕章を着けた香澄がやってきたので、頼斗はあ…これ詰んだとばかりに無表情になった。しかし、七宝はそんなことはお構い無しに香澄に向かって口を開けた。

 

 

「上手くやったもんだな、七草」 

 

「………何の事?」

 

「昨日の公開実験の事さ。ローゼンの支社長にまで注目されるなんて凄いじゃないか」

 

「公開実験?七宝、アンタさっきから何か勘違いしてない?」 

 

「惚けるなよ。魔法師を目の敵にしている国会議員がやってくる事を知って、昨日の事を仕組んだんだろ?司波先輩を利用して、上手く名前を売ったもんだ」 

 

「利用ですって?変な言いがかりをつけないで」 

 

 

 香澄の反論は、七宝の言ったことの内『魔法師を目の敵にしている国会議員がやってくる事を知っていた』という点に関しては事前に父親である七草弘一から知らされていたため、若干歯切れが悪かった。しかしそれは、七宝からすれば自分の推測が的中していた証拠であり、彼を更に調子づけるものとなってしまった。

 

 

「ハッ、迂闊だったよ。あの人、この学校だけじゃなく魔法科九校の間でもちょっとした有名人だったんだな。さすがは七草、抜け目がない。姉に続いて色仕掛けで誑し込んだのか?お前たち姉妹、見てくれだけは一流だからな」 

 

「ッ、ふざけ…」

 

 ふざけるな、と香澄が激昂しかけた時だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふざけるな!七宝琢磨!!」

 

「「!!?」」

 

 

 驚いて二人が振り向いた先にいたのは、義妹であるリーナですら見たことがないであろう程の怒りを顔に称えた頼斗だった。

 

 

「さっきから黙って聞いていれば言いたい放題ぶちまけてくれたな…!七草を貶せば自分の思い通りになるとでも思ったか!?自己中も大概にしろ!!!」

「…お、俺は、くだらないやり方で名を売った七草の化けの皮を剥がそうと」

「くだらないのはお前だって何度言わせたら気が済むんだ!!!」

「ッ!?」

 

 七宝は頼斗の気迫に対してしどろもどろになりつつも、なんとか弁明しようとした。が、頼斗には寧ろ逆効果だったようだ。

 

 

「お前ら七宝と七草のイザコザなんざ、はっきり言うぞ!心底どうでもよくてくだらないんだよ!!物事には得手不得手と適材適所ってモンがあるんだ!成績を見させて貰ったが、たしかにお前は今年の首席だ!が…魔法工学に関しては平均点ギリギリどころか未満だったと知ってるのか!?」

「う…そ、それは…」

 

 

 七宝家は、その使用魔法の都合上、CADを用いない。その関係か、七宝家は魔法工学を見下しがちであるというのは魔法師の間ではよく知られている話である。だが、そこでも七宝は見栄を張ろうとしていた。

 

 

「そして、今回の課外実験は、特に他のメンバーとの連携が重要になってくる!連携がまともにできないメンバーが一人でも(・・・・)いれば、失敗確率とその時の被害も甚大になる!!お前みたいな協力のきの字もろくに知らないような奴を入れようものなら取り返しの着かない事態だって十分にあり得る!!『だから俺は達也君に七草たちはどうだ』と推薦したんだよ!!」

「…え?」

 

「自分の推理が当たってしてやったりと思ったか!?残念だったな!俺は見てくれじゃなく『実力と相性』で物事を判断してるんだ!!ちょっとでも綻びを見つけたら無遠慮にズカズカ踏み込んでくるお前こそ抜け目ねぇんだ!!わかったらさっさと七草に謝って家帰れ!!!」

 

 

 ハァッ!と怒りと共に強く息を吐いた頼斗はクルリと踵を返して職員用の昇降口へと向かっていった。後に残ったのは、入学式の日に見た頼斗とはまるで真逆、裏の顔を露にしたかのような豹変ぶりに呑み込まれた香澄と、怯えていたが、すぐに七草と頼斗への怒りと、それに怯えていた自分への怒りを顔に出した七宝、そして、昇降口の影から一連の成り行きを見聞きしていた達也と深雪、リーナと雫だけだった。

 

 

 

⚪⚫⚪⚫⚪⚫⚪⚫

 

「聞こえていたぞ、華貫教官」

 

「…百山校長」

 

 

 廊下を歩く頼斗の後ろで、壁の前で仁王立ちしていた百山が話しかけた。頼斗は若干ばつが悪そうに苦笑いしながら振り返った。

 

 

「教官として、生徒…それも師補十八家の者に対してあるまじき態度で臨んだのはわかってます。今回の件の処罰なら、如何様にも」

 

 

 そう言って九十度直角に頭を下げた頼斗に、百山校長は何か懐かしいようなものを見たような表情を称えた顔を左右に振って言い放った。

 

 

「私は『謝罪しろ』などとは言っておらん。寧ろよく仲裁したと言いたい。『この学校を変える』という心は健在と知って安心したよ」

 

「………後輩との、約束ですから」

 

「うむ。とは言え、教官としての過ちを犯してしまったことには罰を与えねばな。一週間の停職とする。ゆっくり頭を冷やしなさい」

 

「…はい」

 

 

 再度頭を下げ、頼斗は職員室へと向かった。

 

 

 

⚪⚫⚪⚫⚪⚫⚪⚫

 

 二日後。頼斗は自室のベッドに寝転んでいた。上に翳したその手には、ゲイツライドウォッチが握られ、部屋の照明を反射して輝いている。

 

 

「…こんな時、仮面ライダーは何て言うんだろ…ん?」

 

 

 机に置いたビルドフォンから着信音が流れたのを耳にした頼斗は、ムクリと起き上がってビルドフォンを手に取り、確認する。

 

 そこには、簡潔な文章のメールが届いていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…『福島にて大量発生した、怪人たちを倒せ』

 

 

 

 




さて、いかがでしたか?
個人的に七宝くんはあまり性格として好印象はなかったのですが、やりすぎましたかね?
そして次回、何かが急展開になる…かも?
では、また次回で。


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スレNo.29『福島の物語』

どうも皆さん、ジュークです。


 

 

 

「ここが福島県か…前世で見たニュースの光景がここでも起きたとは到底思えねぇな………」

 

 

 頼斗は現在、福島県の県庁所在地、福島市に来ている。生前では東日本大震災のニュースでその悲惨な光景を見て以来だったが、あまりにも普通の光景にまで復興している街並みに少しだけ圧倒されていた。

 

 

「って、んなことしてる場合じゃねぇ…。怪人がいるのは…あっちか」

 

 

 ビルドフォンで位置を確認した頼斗は、福島市を東へと進んでいった。

 

 

 

 

⚪⚫⚪⚫⚪⚫⚪⚫

 

 

 

「………ここか」

 

 

 樹の影から顔を出した頼斗の視線の先には、いかにもアジトですよと言わんばかりの廃工場…近くにある錆びれた線路や煙突、ベルトコンベアなどの設備からして、嘗ては製錬所だったであろう施設があった。

 

 

「ただでも、数が分からないのがなんともめ…」

 

 めんどくさい、そう頼斗が呟いた時。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それを遮るように廃工場の一部が爆発した。

 

「うぉっ!?何だなんだ!!?」

 

 

 そこから立て続けに轟音と煙が立ち上ぼり始めた廃工場に頼斗はこっそりと近づき、中を覗き込む。

 

 

 

 そこで彼が見たのは…

 

 

 

 

⚪⚫⚪⚫⚪⚫⚪⚫

 時は数十日遡る。

 

 

 

 

 福島県の東側、とある砂浜を一人の少女が散歩していた。

 

 

 

 

 少女の名は花崎(はなさき)麗美(れみ)

 

 

 彼女は休日のその日、何気なく散歩をしていただけだった。が…

 

 

「………ん?」

 

 

 砂浜に何やら怪しい影があったので近づいてみると、そこには…

 

 

「…ええぇぇええぇ!!?」

 

 

 人が倒れていた。

 

 

 

 

⚪⚫⚪⚫⚪⚫⚪⚫

「………ん、うぅ……?」

 

 

 福島県のとある民家で、一人の少年が目を覚ました。そして頭を押さえながらムクリと起きる。

 

 

「………ここは…?」

 

「あ、よーやく起きた」

 

 

 少年は、傍で冷水の入った容器から布を出して絞っている麗美を目に止め、口を開けた。

 

 

「…お前は…?」

 

「アタシは花崎麗美。大丈夫?ビックリしたよ。砂浜でぶっ倒れてたんだから。名前は?」

 

「………名前…?」

 

「…記憶喪失ってやつ?参ったね…」

 

 

 麗美が呟いた時、下から声がした。

 

 

「麗美~!ご飯だよ~!」

 

「は~い!さっ、アンタも来て。お腹減ってるでしょ?」

 

「…あ、あぁ…」

 

 

 麗美に手を引っ張られ、少年は一階へ降りていった。

 

 

 

⚪⚫⚪⚫⚪⚫⚪⚫

 

 

 そして数時間後…。

 

 

「………なぜ俺はこんなことに…」

 

 

 少年は頭にねじり鉢巻を巻いて焼鳥を作っていた。というのも…

 

 

―――――――
―――――
――――

 

「目が覚めたのかい。元気みたいでよかったよ。麗美が最初に気絶した貴方を連れてきた時は驚いたけどねぇ」

 

「はぁ…」

 

 

 昼食を食べながら少年と話をしていたのは、麗美の祖母である花崎由美(ゆみ)である。

 

 

「ま、タダ飯させる気はないけどね!という事でお昼ごはん終わったら行くよ!お仕事お仕事!」

「は?へ!?うわぁあぁ!!?」

 

 

 昼食を食べ終え、後片付けを終えた麗美は先に行った由美を、困惑する少年を無理矢理連れて外に出ていった。

 

 

―――
―――――
―――――――

 

 

 

「由美婆!焼鳥2本!」

 

「こっち3本だ!!」

 

「はいはい、待っててねぇ」

 

 

 ゆっくりと、しかし絶妙な焼き加減の焼鳥に手早くたれを塗る由美の腕は、まさしく玄人のそれだった。麗美の腕も彼女からの直伝なのか、筋が良い。少年もアタフタしながらであるため二人に比べると遅いが、確実に仕事をこなしていた。

 

 

「キミ、初めての割に筋が良いよね。記憶無くなる前も焼鳥作ってたのかな?」

 

「………わからない」

 

「そっか~。けど戻ると良いね、記憶」

 

「………」

 

「…?」

 

 

 

 どこか複雑そうな顔をする少年に、麗美は小首を傾げながらも焼鳥を作っていった。

 

 

 

⚪⚫⚪⚫⚪⚫⚪⚫

 

「…あの」

 

 

「ん?どうしたんだい?」

 

 

 何かの編み物をしている由美に、少年はボソリと問いかけた。

 

 

「…なんで、見ず知らずの俺によくしてくれるんですか…?」

 

「………なんでか、ねぇ…昔の話だから長くなるけど、いいかい?」

 

「………」

 

 

 少年はコクリと頷き、由美の向かいの椅子に座った。それを見た由美はゆっくりと話し始めた。

 

 

「…昔…保育園ぐらいだったかねぇ…。アタシは気が弱くって、よく苛められてたのさ。でも…」

 

 

―――――――
―――――
――――

 

「よわいやつをいじめても、たのしくないぞ!」

 

「わ、おうさまだ!」

 

「ねぇ、もう行こうよ。アイツにさからうとおこられるよ!」

 

 

 腕を組んで少女の前に仁王立ちする子供を目にして、苛めっ子たちはアタフタと逃げていった。

 

 

「………なんで…?」

 

「おれはおうさまになるからな!!よわいやつはみすごさないんだ!」

 

 

―――
―――――
―――――――

 

「………昔、そう言ってくれた子がいたんだよ。でも、母親が亡くなったらしくてね。その関係で遠くに引っ越して、それっきりさ。でも…嬉しかったんだよ。誰かを笑顔にさえできれば何にでもなれるんだ、って、どこまでも偉そうで、明るいその子の言葉が、ね」

 

「………」

 

 

 その話を、どこか遠い目で聞いていた少年は口を開こうとして、突然異変に見舞われた。

 

 

「…~~~ッッ!?あ"あ"ぁあ"あぁ"!!??」

 

「!?大丈夫かい!?」

 

「……うぅ…ああ。問題ない…済まないが、明日は遅れそうだ。先に行っててくれ」

 

「…わかったよ。無理はしないようにね」

 

 

 突如頭を押さえて踞ったと思った直後に立ち上がった少年を見て何かを察したのか、由美は何も言わずにフラフラと二階へ向かう少年を見続けていた。

 

 

 

 

⚪⚫⚪⚫⚪⚫⚪⚫

 

 

 

 

 翌日、朝。少年は布団から起き上がって頭を押さえていた。

 

「………」

 

 

 

―――――――
―――――
――――

 

 

「王時…お父さん、嫌い?」

 

「うん…あんなおうさま、なりたくない…」

 

「そっか…それじゃあ、テレビ観よっか」

 

「うん!」

 

 

 とある豪邸のリビングで、一人の女性が先程まで半べそだった息子であろう子供を膝に乗せてテレビに向き合っている。テレビではちょうど、『仮面ライダーオーズ』が放送されているところだった。子供はそれを、キラキラとした目で観ていた。その様子を微笑みながら観ていた母親は、子供に優しく話しかける。

 

 

「…王時は、仮面ライダー好き?」

 

「うん!おっきくなったら、おうさまのライダーになるんだ!!」

 

「王様のライダーか~…でもね王時。貴方には、いろ~んな可能性があるのよ」

 

「かのうせい…?」

 

「そう。王時は、王様にも、仮面ライダーにも、何にだってなれる可能性があるの。だからね、王様や仮面ライダー…何かになったら、誰かを守って、笑顔になれる子になってね。あんな風に」

 

 

 母親が顔を上げた先には、笑顔で仲間と語り合うオーズ役の俳優が映っていた。

 

 

「………だれかをまもって、えがおに…」

 

 

「そっ。ママと約束、できる?」

 

「………うん!」

 

 

 無邪気な息子の笑顔見た女性は、まさしく慈母の笑みを浮かべて頭を撫でていた。

 

 

 

⚪⚫⚪⚫⚪⚫⚪⚫

 

 

「…ねぇ、聞いた?」

 

「交通事故…あんな小さなお子さんを遺して…」

 

「当然だ。あの女は王時に悪影響しか及ぼさん。王時!お前は平民と馴れ合うな!いいな!?」

 

「(おれのせい…?おれのせいで、かあさんはしんだの…?おれがかかわったら…みんな…)」

 

 

死んジャうノ?

 

 

―――
―――――
―――――――

 

「………クソが」

 

 

 少年…オウジ・へイーゼ・トキワはゆっくりと起き上がり、外へ出た。

 

 

 そして彼が目にしたのは…

 

 

 

 

⚪⚫⚪⚫⚪⚫⚪⚫

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

荒れた公園と、一部が壊された屋台、そして、血を流して倒れている由美だった。

 

「なっ…!?おい!ここで何があった!!?」

 

「…………グスッ………!変な…変な怪物たちが現れて、お婆ちゃんが…お婆ちゃんが…!!」

 

「………!!!」

 

 

 

 倒れ、一寸も動かない由美の前で泣き崩れる麗美をそしてその周りで同じく泣き崩れたり、己の無力を悔しむ人々を尻目に、オウジは目を見開いていた。

 

 

「(またか…また俺に関わった人間が………!!また俺は、あの時のように…!!!)」

 

 

 拳を握るオウジの頭に、二人の女性の言葉が同時に木霊した。

 

 

『いいのよ』

 

『貴方は…』

 

 

『『何にでもなれるのだから』』

 

「………おい。その怪物どもはどっちへ行った」

 

「…向こうの山奥だ」

 

「たしかあの山には、今は使われてない製錬所があったはず…そこを根城にしてるのかもしれん」

 

「そうか………ん?」

 

 

 人々から話を聞いたオウジは、由美の傍…正確には、由美の後ろに落ちていた灰色のセーターと、奇跡的に無事である焼鳥が落ちていたのを目に留め、やがてそれを拾い上げ、ポツリと呟いた。

 

 

「これは…」

 

「…それ…お婆ちゃんが、貴方にって…いつも頑張ってたからって………」

 

「………そうか。ならば、貰っていくぞ」

 

 

 セーターを掴み、手早くそれを着たオウジは焼鳥を手に持って、悲しむ人々を背に、ゆっくりと、しかし力強く山の方角へと歩いていった。

 

 

 

⚪⚫⚪⚫⚪⚫⚪⚫

 

 

「………貴様らか。あのババアを殺したのは」

 

 

 セーターを着て、焼鳥を持つオウジの目の前には、大量の黒い怪人…眼魔コマンドや、イライラ棒のような金属棒を背に持つ怪人…プラネット眼魔、額に小さな蒼い人魂のような飾りを持つ怪人…眼魔スペリオルがいた。眼魔スペリオルが手を振るうと、大量の眼魔コマンドは一斉にオウジに襲いかかる。が、腐っても元スターズ総隊長であるオウジは焼鳥を食べながら、襲いかかる眼魔コマンドを蹴る殴るで蹴散らしていった。その頭には、かつての親や敵の言葉が浮かんでいた。

 

 

『王時は、王様にも、仮面ライダーにも、何にだってなれる可能性があるの。だからね、王様や仮面ライダー…何かになったら、誰かを守って、笑顔になれる子になってね』

 

『ここは現実(リアル)。誰もが自分の人生の『主役(ヒーロー)』で、他人の人生の端役(モブ)なんだから』

 

『嬉しかったんだよ。誰かを笑顔にさえできれば何にでもなれるんだ、って、どこまでも偉そうで、明るいその子の言葉が、ね』

 

 

「………あぁ、そうだな…!」

 

「平民も悪くない…!!」

 

 

 

【GHOST】

 

 

 オウジが体から出したウォッチ…ゴーストライドウォッチのライドオンスターターを押すと、ウォッチは消え、代わりにオウジの腰に灰色の装置…ゴーストドライバーが、右手には目玉…オレゴースト眼魂が現れた。

 

 

 

「オリジナルより多少劣るが、致し方あるまい。行くぞ!!」

 

 

【アーイ!!】

【バッチリミナー!バッチリミナー!】

 

 

 ゴーストドライバーにオレゴースト眼魂を装填すると、ドライバーから幽霊…パーカーゴーストが現れ、オウジを見る。その目を見て何かを感じ取ったように頷くと、パーカーゴーストはユラユラとオウジの周りで踊り始める。そして印を結ぶような構えと共に、オウジは眼魔たちを睨んで叫んだ。

 

 

「変身!!」

 

【カイガン!オレ!!

 

Let’sGo!!カクゴ!!GO・GO・GO・ゴースト!

 

Go!Go!Go!Go!

 

 オウジがグリップ…デトネイトリガーを引いて戻すと眼魂のマークが現れ、淡い光が辺りに灯り、オウジの体に集束する。光はそのまま、アーマー…アーマーインビジブルとなり、パーカーゴーストがオウジに被さって、オウジは平成17番目のライダーにして、偉人の力を操るライダー…『仮面ライダーゴースト:オレ魂』に変身した。

 

 

 

「覚悟しろ!!ウオオオォ!!」

 

 雄叫びと共に、剣…ガンガンセイバーを振りかざし、オウジは単身で眼魔たちに突貫していった。

 




さて、いかがでしたか?
はい、以前出てきたのもクソザーコモノでしたね!
ですが、なんとここで改心!?
ヨウツベのゴースト完結記念でアラン様風…というかモロアラン様なストーリーにしてまいました(笑)
アランも出てきた最初らへんは嫌なやつでしたけど、あのシーンで一気にファン増えたし、ワンチャンオウジのファンもワンチャン…
※(それは流石に)ないです。

あと高評価のライダーゲージが…オレンジになってしまう…!
このままじゃ、ゲームオーバーに…!!
高評価という名の(作者にとっての)回復のエナジーアイテムをください!
では、また次回で。


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