超巨漢だったのにあさおん烈伝 (刺身トライデント)
しおりを挟む

裏話 単品おつまみ超乱舞

単品おつまみ

超 乱 舞

! ! ! ! ! 突 入 ! ! ! ! !



!!!おつまみRUSH!!!

 

説明しよう!

おつまみRUSHとは、作者の脳が限界に達したことにより今までお出しできずお蔵入りになった設定や当時の心境、さらにあとから思いついたがこれまたお蔵入りし漬物状態になった設定等を投げまくるモードである!

 

 

【初期案】

 

主人公は相良 誠くん(デップー風の喋り方するやつ)にやらせるという初期案がありました。

ですがこの作品を書き始めた当時、時代の流行りや潮流を見定めるため深夜アニメを見漁り、おに○いに辿り着き「あれ、こいつ主人公だと味付け薄すぎて誰の印象にも残らねえな…」という結論に至りました。

その結果生まれたのが現主人公、竹中島 薫です。

みんなは1度決めたものは簡単に変えたらダメだぞ

 

 

【なぜ清姫ソウルをインストールしたキャラとかスタンド(?)使いを出すに至ったか】

 

これについては単純で、主人公の味付けを濃くしすぎた結果です。

他のキャラを出してもすぐ主人公のインパクトに食われそうだと思いましたので、「それならもっと濃いの出しちゃえ♡」という発想のもと生まれたのが安藤さんや呉島さんです。

しかし、味も癖も濃厚なキャラをお出しした結果動かしにくかったりその設定を活かしづらくなってしまい、それにより「このキャラクターをどうお話に絡ませるか」問題が発生しており、執筆が止まるという悪循環が生まれました。

なんでも濃くすりゃいいってもんじゃねえぞバカ舌

 

 

【11話〜13話でお出しできなかった展開】

 

「手ぇ上げろおおおおおお!!!!」

 

俺たちがスイ〇ラで食事をしていると、突如としてそんな怒号が店内に響き渡った。

 

「えっ!?何!?」

 

振り返ると、そこには洋画でたまに見かける銀行強盗テンプレートみたいな姿の団体が居た…ん?

 

あれ?なんで日本でAK持ってる強盗いるの???えっ?やばくね?え、でもあれエアg「うらあぁ!」ズドドドン「ヒェッ」

うわダメだマジだあれ本物だ日本の治安はもうおしまいだ

 

 

当初の構想ではこの展開の後にスーパーウルトラワンダー強キャラオカマを出す予定でしたが、そもそもこの展開に到達しませんでした。

かなり割愛しましたが主人公を着せ替え人形にする描写はその名残です。

作者さぁお前、もっとちゃんと考えて書けよ

 

 

【プロットの有無について】

 

ありません。

書き始めからその時のノリでやりました。今ものすごく後悔しています。

ということで現在三章からの超大雑把なストーリーの流れを構想中です。

なので今はおつまみRUSHで我慢して♡しろ(豹変)

 

 

⑤なぜ投稿が毎度毎度クッッッッソ遅いのか

 

これについてはは作者のこだわりとして「自分で読んでて一笑い」というのを意識しています。

『自分が読んでて面白くないものが人を笑顔にできるわけがない』という意味でして、要は素人以下の分際で謎の職人気質を発揮してしまっているアレです。

アイタタタタタタタ…

 

 

【今後有り得るかもしれない可能性】

 

「Oh BANANA…」

拝啓、これを読んでいる皆様が健やかなる日々をお過ごししていることをお慶び申し上げます。豊くんです。

今の状況を一言で表すと、「股からBANANAがロスト」です。

えっ!

窓の反射で見える限り我が姿はお袋様に似たものへと変貌しています。ぺェが無ぇ!

えっ!

うせやろ(絶句)

 

「どうしよう マジでやべえよ どうしよう」

 

「豊ーいつまで寝てんだー早く起きr…Oh Mamma Mia」

 

あっやべ兄貴(姉)に見られた。

 

 

どうも、元兄の現姉、薫くんちゃんです。

珍しく寝坊した弟をたたき起こしに部屋に入ったら部屋で寝惚けてアホヅラ晒してるはずの弟の代わりにオカンにソックリの女の子がいました。

お前もなるとかうせやろ(絶句)

しかも髪の毛黒いままかよ俺(自主規制)の毛まで真っ白やぞどうなってんだ。

 

「お前は…お前、まさか豊か?」

 

「…イエス!アイ・アム!」

 

「オーケー、咄嗟にアヴド○ルが出るお前は間違いなく豊だ」

 

 

今後の話の展開次第でこっちの分岐もあるかもしれません。

作者おめえこんなの書いてる暇あったらはよ大筋作れこの(自主規制)

 

 

【物語の一応目指す着地点】

 

具体的に「こう終わらせる」という着地点は最近になって決めました。

一応ルートとしては2つあります。

 

√1はTSを解除し、元の性別に戻り何事も無かったかのように普通に野郎として暮らすエンド。

ただこのルートを物語の矛盾なく進めようとすると、主人公が┏(┏^o^)┓{ホモォ…)になるかもしれません。

だってトゥンク…したもんね

 

√2は物語終了から10年後を描き、相良くんと結婚ルート。矛盾なく話を作るとしたらこのルートの方が圧倒的に楽です。なんなら妊娠させたろやないかい。

ただこっちだとスタンド使い共が(レズゥ…}┏(^o^┓)┓になる可能性が生まれます。

需要ありそうだけど「味が薄い」と言われること請け合いでございますね

 

 

とまあそんな訳でまだまだ物語は続きますが、作者の脳ミソが爆発してしまった為、またも皆様をお待たせしてしまうことをこの場を借りて謝罪いたします。

本当に、申し訳ない。

 

※この内容は今後加筆、修正などがされる場合があります※




裏話、工事完了です…

対戦ありg
左 打 ち に 戻 し て く れ ぃ


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

登場人物一覧のコーナー

作っているうちにどんどんと登場人物が増えてきてしまい、作者が覚えきれていないので備忘録的意味合いを込めて登場人物一覧です。
対戦よろしくお願いします。

今後は新しく紹介の必要がある人物はいちいち捜索するのが面倒kイィーックシャァアイ時間がかかる為こちらにも掲載します。


〜竹中島家〜

 

父 竹中島 主水(たけなかじま もんど) age 52 男

大手商社で役職持ちのサラリーマン。老け顔。

竹中島家の大黒柱である。

背が高いが長男よりは若干低い。

名前の由来は必殺シリーズより中村 主水から。

 

母 竹中島 幸江(ゆきえ)age 48(旧姓名 江田島 幸江) 女

元自衛隊員。背は普通。

たまに20代半ばに見られる。

父より遥かに強い。胸無族。

名前の由来はSILEN:NTより河辺 幸江から。

旧姓の由来は魁!男塾より男塾塾長江田島平八から。

 

長女(元長男) 竹中島 薫(かおる)♀ age16 女

 

なんかよくわからんけど朝起きたら女になってた主人公。

180cmの長身に118cm(Lカップ:作者調べ)の爆乳に加え全体的に出る所はドーンと出て細い所はちゃんと細いとかいう抜きゲーに居そうな容姿を持つ元男。お前本当に男だったの?

性別が変わる際に頭の先から足の指の方まで全ての体毛から色素が抜け落ち灰に近い白色になったが、これについても原因がわかっておらず、恐らく性別の変化に伴う全身の変質が起因している可能性があると診断された。アソコまで真っ白!

クール系の顔面の癖に泣き顔がレジラ○

 

次男(現長男) 竹中島 豊(ゆたか) age 13

主人公の弟。186cmの身長を誇る。

実は家族の中で1番冷静…な振りをしている。

名前の由来は魁!クロマティ高校より竹野内 豊。

 

〜クラスメイトとか先生〜

 

岡島 千空(おかじま せんくう) age 48 性別 男

 

主人公のクラスの担任。

担当教科は物理。拳撃を行う際の握力と速度と体重の重要性を男だった頃の主人公に説いた。

生徒たちからのあだ名は『オカセン』

名前の由来は『Dr.STONE』より石神 千空から。

化学はそんなに得意じゃない。

 

相良 誠(さがら まこと)age 16 性別 男

 

主人公が男だった時友達だった奴。

一人称は『俺ちゃん』等。

女になった主人公よりは背が高い。ちなみに剣道部員。

名前の由来はSCHOOL DAYSより伊藤 誠。

ちなみに名前の元ネタとは似ても似つかない人間。

お前名前負けしてね?

 

染川 勇次郎(そめかわ ゆうじろう) age 16 性別 男

 

主人公が男だった時の友達だった奴その2。

一人称は『拙者』等。素早い身綺麗なオタク。

主人公(女)より背が低い。ちなみにボクシング部。

名前の由来は『グラップラー刃牙』シリーズより範馬 勇次郎。

地上最強は目指していないようだ。

 

嘉島 響(かしま ひびき) age 16 性別 女

 

主人公が男だった時の友達だった奴その3。

女子。一人称は「アタシ」等。

そのバストは平坦であった

主人公とは小学生の頃からの所謂腐れ縁。

名前の由来は『戦姫絶唱シンフォギア』より立花 響。

しかし胸『データ破損により閲覧不可』

 

松崎 遊馬(まつざきゆうま) age 16 男

 

主人公にLI○EのID聞こうとしたやつ。

チャラ男枠。

しかしその実態は動画界隈ではそこそこ名の知れたRTA走者。

あるゲームの日本記録保持者らしい。

名前の由来は『遊☆戯☆王』シリーズより九十九 遊馬。

カードゲームは苦手らしい。

名前負けしてんねぇ君もねぇ

 

向坂 カズヤ ルッケンドルフ(こうさかかずやるっけんどるふ) age 16 男

 

主人公を茶に誘おうとした伊達男枠。

ドイツとフランスと日本とチリのクォーター。

「男たるもの紳士たれ」とドイツ人の祖父から言われて育った。

名前の由来は特になし。なんかドイツ人っぽい名前がルッケンドルフしか思いつかなかった。

お前長いんだよ名前がよ

 

安藤 清美(あんどう きよみ)age 16 女

 

主人公(男)が大好きだった純情乙女。ただし激重ヤンデレ型

ちょっとずつアプローチはしていたようだが、その想いを伝えることが出来た頃には主人公(男)は女になってしまった。

言えたじゃねえか…。

名前の由来というかイメージキャラクターは『fate/grand order』より清姫。

たまに清姫ソウルをインストールする上そのインストールされた清姫が主人公を安珍と誤認する。

君さあ、一々フォント変えるの面倒だからどっちかにしてよ

 

朝倉 美晴(あさくらみはる) age 16 女

 

日本人の父とアゼルバイジャン人の母を持つ褐色の肌が特徴の一般女子高生。作中一二を争う常識人。

安藤 清美の友人で、吹奏楽部に所属している。

清姫ソウルインストール時の彼女の制止役も務める苦労人。

主人公のスタイルを見てちょっと羨ましいとか思ったが、それと同時に胸がデカすぎて邪魔そうとも思った。

名前の由来は『機動戦士ガンダム』よりミハル。

大丈夫?君彼氏庇って死んだりしない?

 

呉島 友紀(くれしまゆうき) age 16 女

 

菓子パンが好きで、特にナッツ系の菓子パンを好んで食べているおっとりガール。

主人公が知らないだけで主人公のことは小学生の頃から知っている。安藤 清美とも表面上は仲はいいが彼女と同じく主人公に好意を持っている為、ささやかにその邪魔をする。

言ってしまえば主人公♂が好きなヤベー奴2号。

今後の登場と活躍に期待である。

名前の由来は『アイドルマスター』シリーズより姫川 友紀。

なに?君もフォント変えないといけないやつなの?

 

〜下ネタ三銃士〜

 

保科 萌(ほしなもえ) age 16 女

 

下ネタ三銃士のBL担当で文芸部員。

外見だけ見ればどこのお嬢様?といった容姿をしているが、BL同人作家であり某大規模同人誌即売会では名の知れた人物。

ホモが嫌いな女子はいないと信じている。

ちなみに主人公(男)×相良くんの一作を学園BL作品アンソロジーに寄稿していた。

君テンション上がってもフォント変えなくていいから楽だよね

 

斉木 静恵(さいきしずえ) age 16 女

 

下ネタ三銃士のエロ本博士担当。軽音楽部所属。

貧乳はステータスと主張する高身長貧乳。

座右の銘は「貧乳はステータス」。

名前の由来は『どうぶつの森』シリーズよりしずえさん。

ところでしずえさんって人間化したら胸大きそうだよね

 

松平 悠(まつだいらはるか) age16 女

 

下ネタ三銃士の百合担当。百合とは言っても両刀。

胸は普通で尻が大きいのが個人的な悩みらしい。

名前の由来は『ペルソナ』シリーズより鳴神 悠。

漢字だけ拝領。

尻派は一定数いるから心配しなくていいよ

作者は胸派だけどな




備忘録…工事完了です…。
対戦ありがとうございました。



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第一章 肉体変化!崩れた日常の攻撃
生物学破壊!〜チ○コ消失バグの裏技〜


初投稿です。対戦よろしくお願いします。


おはよう諸君。

俺の名は竹中島 薫(たけなかじま かおる)。

何処にでもいる身長2m、筋肉モリモリマッチョマンな普通の16歳の高校1年生だ。

 

今俺は人生で最も意味が分からない事態に遭遇している。

その事について今から説明しよう。

 

それが起きたのは本当に突然だった。

 

朝、俺は妙な息苦しさ…まるで中々の重量物が自分の体の上にあるような…そんな苦しさと共に目が覚めた。

 

そしていつものようにぐっと体を伸ばした時、

違和感に気がついた。

 

感じた違和感はまず声だ。

 

前提として俺は男だ。しかもあだ名が「痩せたハート様」だ。

ハート様は痩せてもハート様だろ。

 

そんなのがぐっ、と体を伸ばしたところで漏れ出るのは野郎のひっくい声。そのはずだった。

 

聞こえたのは、そう。

 

女の子の若干艶めかしいような気がする声だったのだ。(童貞並感)

 

次の違和感は、声の異変に気がつき起き上がった時だ。

 

起き上がり顔を下に向けた。

 

あれぇ下が見えないなぁ。

ていうか見慣れないデッカイものがついてるなぁ。

 

そう、あからさまにቺቻቺቻかつ大質量なቻቻが鍛えこんでそれなりに硬かったはずの胸板の代わりに付いていた。

しかもそのせいで下が見えない。なんじゃこれは。

 

そして、感じた違和感の中で最も大きい3つ目の違和感は喪失感だった。

 

それは、まるで長年連れ添った相棒を失ったような。

それは、そこにあることが当然だったものが消えたような。

それは、何か大切なものを無くしてしまったような。

 

兎にも角にも筆舌に尽くし難い程の異様な喪失感。

それを胸の大質量で見えない股座から感じた。

 

そして俺は恐れを抱きつつ、大質量が隠してしまった己が股座にあるはずの1本バーの所在を確認するため、手を伸ばした。

 

スカッ…(空振り)

 

「…」

「……」

「………」

「スゥーーーーーーーッ………フゥゥーーーーーーーー………」

 

「………アッーーーーー!!!!!」(甲高い声)

 

ここでとうとう布団から跳ね起きた。

そして何をどう思ったのか悲鳴をあげながら部屋中探し始めた。

 

「なっ!ない!ቻンቻンがない!いつもあるはずのそこにない!どこにもない!部屋の中にもない!ふとんの中にもない!股座にもない!どこにもない!なんで!?ていうか何これ!なんで俺女になってるの!?えっ!ええっ!?かっ…かかっ……母ちゃーーーーん!!!!!!大変だぁーーーーー!!!!」

 

なんて大騒ぎしながら自室を飛び出し、リビングへ向かう。

もう頭の中がどうにかなりそうな位のアクシデントだ。いやアクシデントで済むか?とにかくもう誰でもいいから助けてくれと台所で朝飯を作っていた母に事情を説明した。

 

母は最初は驚き困惑し本当に自分の息子だったものか疑ったが、何とか話を聞いてくれた。ありがとう母ちゃん。

 

さて後は親父と弟の豊だな…。

 

そう不安に思っていた時期が、俺にもありました。

 

「…いや朝っぱらからでけえ声で誰か騒いでるなぁなんて思ってたけど…まさかなぁ…」

 

「いやほんとだでな親父よ…まさかなぁ…」

 

「「薫(兄貴)が女になるとはなぁ…」」

 

「しかもよく見ると母ちゃんの若い頃ソックリでよ…胸以外…」

 

「あんたそれどういう意味よ」

 

「つーか兄貴が姉貴にとか草も生えんわ…あんた本当に兄貴?」

 

「親父…なんでそんなに飲み込みが早いんだ…?あと豊、俺はお前の兄ちゃんだよ…今は姉ちゃんだけど」

 

父と弟はなんか異様なまでに冷静だった。

いや、普通「誰だお前は!」とか「曲者じゃ!出会え出会え!」的な反応だろうに何故…?

 

「親父も豊もなんでそんなにアッサリ受け入れちゃってんの…?えぇ…?」

 

「いや母ちゃんが受け入れちゃったし…こりゃ本人だな…と」

 

「豊に同じく〜…ごめんて胸のこと言ったの謝るからさあっちょ金的はダメだって奥さん許して○問田○になっちゃう゜ッ↑」

 

「…とりあえずあんたはまず鼻の形がそこで転がってるお父さん(クソザコナメクジ)と同じよ。次に目ね、豊と形が同じよ。あとは女の子でどう見ても180cm位はある身長ね。これもお父さん(アホ)と同じよ」

 

「父ちゃん側の親戚みんな背ぇでかいもんなぁ…俺もそうなるかぁ」

 

「ただねぇ…」

 

「おっ?なんだよ母ちゃん俺の胸なんぞ見て」

 

「いやぁ…でかいわねぇって…I位あるんじゃない?それ。しかも腰細いわ」

 

「だよなぁ、俺腰細くなったなぁ…でも腹筋はシックスパック…それよりさ母ちゃん、Iって…でかいの?」

「いやでかいわよ。相当でかいわ。そんじょそこらのグラビアモデルが裸足で逃げ出すくらいのスタイルよあんた」

 

どうやらこの大質量を搭載したこの体、超一級品らしい。

 

「…なぁお袋、俺思ったんだけどさ」

 

豊が神妙な顔で母に話しかける。

 

「どうしたの?豊。そんななんか面倒くさそうな顔して」

 

「ほら、兄貴が姉貴になっちゃったじゃん?戸籍とかどうすんべ…って。あと学校とかへの事情の説明とか…さ」

 

「「「あっ」」」

 

豊以外の家族全員(俺も)気がついた。戸籍とか親子関係証明とか学校とか友達への説明とかどうしよう…と。

 

【to be continued…】>

 




初投稿完了です。対戦ありがとうございました。

誤字脱字等御座いましたら御一報お願い致します。
感想なんて頂いた日には歓喜の舞を踊りつつ励みとさせていただきます。

遅筆故次回投稿日は未定です。
次回も対戦よろしくお願いします。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

ドクター第一球、投げました!

第2話です。対戦よろしくお願いします。




「戸籍だの学校だのどうすんべ…って」

 

我が賢弟、豊の鶴の一声で今日やることの指針を大雑把に決めることになった。

 

まず医者に行く。行ってDNAとか鑑定してもらって俺が俺であることを証明してもらうのだ。

俺は俺であり続けることは出来るのだろうか。

 

次に戸籍関係のあれこれ。肉体的には女なのでこればかりはどうしようもない。おtimtimないし胸に大質量付いてるしどう見ても男には見えないからね…嗚呼さようならマイサン…。

 

そして学校関係。制服とかだ。ぶっちゃけ今使ってる男性用でいいんじゃないかと母ちゃんに具申したが、

 

「あんたのその大質量は学ランごときで防護できる代物じゃあないのよ…ないのよ…」

 

と、なんかものすごく悔しそうな顔で言われた。

 

「…じゃ、大雑把ではあるけど方針は決まったな?親父、お袋…」

 

「おう、そうだな豊…。じゃあ薫、病院…行こうか…」

 

「そうね。どうしてこうなったかとかも現代医学なら解明できるでしょ」

 

「もうなんでもいいから元の体に戻れるかどうか知りたいよ。戻れるならさっさと戻りたいというか身体中違和感まみれで…胸とか股座とか…」

 

「そんな凄いのか?違和感…」

 

「豊おめえ今までそこにあったものとなかったものが突然できてるんだぞ。今まで重量を感じることのなかったところが重いんだぞ?あと何よりどれよりこの股間の喪失感よ…想像してみろ。朝起きてなんか上半身重いしなんか大事なものが無くなったみたいな不愉快な気分をよう」

 

…。

 

準備を整え、病院へ向かう間、こんな感じの会話を続けていた。

普段ならこんなに親と会話しなかった。会話が続かなかった。

普段は親と会話とかちょっと恥ずかしいしぃとか考えていた。

思春期男子なら分かるだろうアレだ。

でも今日は会話が続いた。

続けないと頭がどうにかなりそうだった。

 

両親と弟を心配させまいと平然を保っていたが内心気が触れそうだった。

 

考えても見ろ。

つい昨日の眠る直前まで男だったのだ。

身長は2m、体重は130kgもあった。

それなのに、目が覚めたら…これだ。

 

肉体から鋼は失われ、持ち合わせなかった繊細さを得た。

気が動転したのだろう。語彙が加速した代わりに思考が若干幼稚になった気がする。

力を失ったであろう肉体に精神性が引っ張られるのも時間の問題かもしれない。そうなれば男としての竹中島 薫はある意味では“死”を迎えるだろう。

 

言わば知恵、言わば勇気、言わば力。

例えるならばこの3つ…言わばトライ○ォースのようなものをうしなったのだ。

鍛えた肉体に宿った力を。

その力があってこそ使えた格闘技術の知識を。

そして、いかなる事態にも動じぬと思っていた勇気を。

 

たった一つの、人類史上稀に見るであろう事態に奪われた。

 

こんなのいやや。

もうこの際オッペェ着いたままでいいからቻンቻン返して。ポジションないから落ち着かないの。

いやオッペェいらんわ重すぎるし下着代わりのタオル結んだやつ(母ちゃん作)キツいし何より先端がタオルに擦れて変な感じが凄まじいし…ひゃんっ…。

神様許して女の子になっちゃう…もう体はなっとるわ。

 

そうして車に揺られることおよそ1時間程だろうか。

病院に着いた。

 

そこからは早かった。

DNAの採取を行い、全身の検査、臓器の増減の有無などを調べたのだ。当然だがDNAの検査結果は後日知らされることに。

というかなんでこんなにあっさりスマートにやってくれるのか甚だ疑問だ。

そのことを父ちゃんに聞くと、親父はこう返してきた。

 

「ここはな、父ちゃんの友達の弟が経営してんだ。事情を話したら興味を持ったらしくてな、ここで色々とやってくれることになった」

 

「なんだその謎人脈」

 

「この人アホでバカなのに妙にいろんな人が寄ってくるのよ」

 

「いやしかしなんだな…兄貴のやつ…」

 

「うん…」

 

「ええ」

 

「やっぱりどう見ても女になってんだなぁ…」

 

「自分でも姿見のでかい鏡で改めて見たらなんかエロゲにでも出てきそうって感じしたわ…自分だけど…」

 

病院着のその上からでも分かるそこらのセクシー女優くらいなら裸足で逃げ出すスタイル。

ドーン、シュッ、ボンッである。そのバストはとても豊満である。

しかも背がでかい。改めて見ても180cmはある。巨女か?

心音を聞くアレの時に自分で腹を見たが、腹筋少し割れてた。

これあれか?さては男子共が鼻の下ビローンするやつか?

つーか入院してるであろうおっさん達の視線が胸に集中しているのがよく分かる。視線に敏感になるというのはこの事か。(悟り)

なんなのマイNewボディ?俺に魔性の女にでもなれと?クラスの小僧共を狂わせるムーブでもすればいいの?

 

 

「では竹中島さん、結果は来週までに分かりますので」

 

「分かりました。よろしくお願いします」

 

「いやしかし…本当に男性だったんですか?医者を頼って来た患者を疑うこと等本当はしたくないのですが…とても信じ難い」

 

「いや本当に自分でもなんでこんなんなっちゃったやら今後どうすればいいやらでして…」

 

「まあ、貴女の言っていることが確かなら貴女は間違いなく私の友人たる竹中島 主水の息子…だったんでしょう。そこは貴女が主張する限りそれを自分で疑うことはいけませんよ」

 

「有難うございます。あ、あと今回の診断書を後で頂くことは出来ますか?学校に事情を説明する時に診断書とかあった方がいいかもしれないので」

 

「分かりました。用意しておきますね」

 

「助かります」

 

実際証明書の類は重要。古事記にもそう書かれている。

というか馬鹿正直に『朝起きたら女になってましたのでちょっと状況整理のため休みます』とか言った所で『お前小学生でももっとまともな嘘つくぞ。…それかなんか悩みあったら先生でも親御さんでもいいから話しなさい』と心配されるのが関の山だろう。

しかしDNA型などの一致、つまり本人確認できるものが用意出来ればきっと話を聞いてくれる…!

いつ戻るか、或いはもう戻れないのかは分からないがどちらにしても学生である以上学校には行かねばならない。

そのための準備を、覚悟の準備をしておかなければいけない。




第2話…投稿完了です…。
対戦ありがとうございました。

長さについては短く読めるおつまみ作品という方向性で作成致します。


Tips〜竹中島家一同〜

父 竹中島 主水(もんど) age 52
大手商社で役職持ちのサラリーマン。老け顔。
竹中島家の大黒柱である。
背が高いが長男よりは若干低い。
名前の由来は必殺シリーズより中村 主水から。

母 竹中島 幸江 age 48(旧姓名 江田島 幸江)
元自衛隊員。背は普通。
たまに20代半ばに見られる。
父より遥かに強い。胸無族。
名前の由来はSILEN:NTより河辺 幸江から。
旧姓の由来は魁!男塾より男塾塾長江田島平八から。

長男 竹中島 (かおる) age 16
主人公。朝起きたら女になってた。
2mの身長と130kgの体重を誇る正しく巨漢だった。
名前の由来はグラップラー刃牙より花山 薫。

次男 竹中島 (ゆたか) age 13
主人公の弟。186cmの身長を誇る。
実は家族の中で1番冷静…な振りをしている。
名前の由来は魁!クロマティ高校より竹野内 豊。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

チ○コは家出しない

第3話です。対戦よろしくお願いします。




病院から帰宅し、学校へ『暫くの間、病欠する』と連絡を入れたあと、母ちゃんに呼ばれた。

 

「なんだよ母ちゃん、晩飯の買い出しか?」

 

「今の薫には『女』が足りないわ」

 

「急にどうした母ちゃん」

 

「いい?今のあんたはね、女なの。中身が男でもね、肉体的には女なのよ」

 

「おう…そうだよな…どうしようか…」

 

「だからね」

 

「母ちゃんは今から1ヶ月であんたを『女』に改造するわ」

 

「Why?」

 

「いや実はね、女の子も欲しかったのよね。いやー今から楽しみだわ」

 

「あの、俺の承認は…?」

 

「拒否権ないわよ?いつもの服着ようものならそれこそサイズから違うし、下着類とかも揃えないといけないからね?そもそもその体で自分のこと『俺』とか言ったら事情を知らない子からしたらイタい子扱いまっしぐらよ?豊もそう思うわよね?」

 

「ノーコメントだが自宅内で今の此奴が男だった時の普段の格好で彷徨いたり、男口調のままとかちょっとキモイからお袋に任せるわ」

 

「嘘だろ承太郎…」

 

斯くして、母ちゃんによる俺の女の子化計画が始まった。

ここからが地獄の始まりだとは、俺はまだ知らない。

 

1 日 目

 

「じゃあまずは採寸するわよ。脱ぎなさい」グイグイ

 

「やめろ母ちゃん!サラシ引っ張るな!わかったから!自分で!自分で脱ぐからぁ!ひぃ!目が据わってる!」

 

「よいではないか…よいではないか…我らは母と娘…!何を恥じることがある…!」

 

「俺は元とはいえ息子だぁ!ヤメロォ!ひぅっ

 

自分の母親に服を引き剥がされている。

採寸するぞと言われ、自分でやろうと自室へ行こうとしたら母ちゃんに首根っこ捕まれて母ちゃんの部屋に連行された。

そして、時代劇の悪代官みたいなセリフを宣いながら…。

 

「自力でその胸の大きさ測れるわけないでしょ!抵抗しても無駄よ!大人しくしろ!

 

「ぬあああ!!関節は止めてぇ!取れるぅ!腕が取れるぅ!」

 

 

そんな押し問答の末、自衛隊仕込みの格闘能力を持つ母に当然勝てる訳もなく服を全て脱がされ、バストサイズ、ウエスト、ヒップを採寸された。

元とはいえ自衛隊員に勝てるわけないだろ!

 

「わぁお、118cm。近所の服屋で売ってるかしらこのサイズ…」

 

「…なあ、まさか俺女になっても着るものに困るとか…?」

 

男の時から着るものと靴はサイズがなかった。

探すのにも一苦労だったし見つけてもクソほど高かったりしたもんだ。

なんで靴買いに行くのに態々電車なんぞ乗らにゃいかんのだ。

 

「…今からハシゴしてでも探すわよ。あんたの下着類と服」

 

「嘘だろ承太郎…」

 

2 日 目

 

結局昨日のうちに下着が3セット、Tシャツとジャージが2着程見つかった。まずはこれで持たせる事に。

 

「じゃあ今日から言葉使いの修正をするわよ。これは母ちゃんの真似しときゃいいから」

 

「おう…ん?今日『から』?」

 

「そうよ。今日からあんたはもう少し女っぽく喋ってもらうわよ」

 

今日は言葉遣いについての講習のようだ。

だが…。

 

「いや戻らないとも限らないんだしそこまでやらなくとも…」

 

そう。『もう元には戻れない』と医者は言わなかった。

つまり元に戻る可能性はゼロではないのだ。

可能性がある限り、俺は諦めないのd

 

「 あ ゛ ? 」

 

「あっごめんなさい」

 

母ちゃんには勝てなかったよ…。

 

「じゃあまずは一人称を『俺』などではなく『私』などにするために自分の名前を言いなさい。『俺』じゃなくて『私』でね。慣れないうちは違和感があると思うわ。でもやれば慣れるわ。というか慣れるまでやらせるからね」

 

「おr」

 

「『私』ね」

 

「私は、竹中島 薫、です」

 

「そう、それでいいわ。慣れてくれば自分のことを自然と『私』とかいうようになると思うわよ」

 

「いやだがね母ちゃんおr…私はだね男としてタッパは原型が残って…」

 

「じゃああんたタッパ以外で男要素どこ行ったのよ」

 

「ふ…腹筋割れてる…」

 

「母ちゃんも腹筋割れてるわよ。その長い髪の毛はどう説明するのよ」

 

「これは医者先生が言うには『恐らくは肉体組織の変貌とそれに伴って発生したホルモンバランスの急激な変化による細胞分裂の活性化が原因と思われる』らしいよ」

 

「うわ急にまともな回答来たわね…じゃあ男性器消失してるのはどう説明つけるのよ」

 

「い…一時的に家出してるだけかもじゃん…」

 

「いい?薫」

 

「な…なんだよ」

 

「チ○コは家出なんてしないのよ」

 

「いや普通しないのは分かってるよ。今の状態が頭オセアニアなのも分かってる」

 

「まあそれはどうでもいいわ。つまるところ母ちゃんが言いたいのはね、多分今後の人生全部女よ。あんた」

 

「…解ってるよ…」

 

こんなクソみたいな会話の中でも、俺はどこかで理解していた。

もう元に戻れないだろうという事実を。

女になって3日目、こんなことを考え始めてしまったあたり、心が体に引っ張られ始めたのだろう。

だが、だがそれでも。

 

「頭じゃ『()』も理解してるんだ。でもさ、『私』の中の『俺』が納得できねえんだよ…」

 

()の中の『俺』という男が消え始めていることを、認めたくない。

 

3 日 目

 

女になって4日目。

母ちゃん主導による女化計画開始から3日目だ。

今日は何をやらされるのか、今から不安でたまらない。

 

「じゃあ薫、今日は仕草を矯正するわよ」

 

「仕草?それは気にしなくても…」

 

正直仕草なんぞ気にしたこともない。

…いや、何となく読めたぞ…!

 

「まさか…母ちゃん」

 

「そうよ。今からあんたにはこれを履いてもらうわ」

 

「こっ、コレは!」

 

母ちゃんが手に持っていたのは、スカートだった。

そう、女性が着こなす物ド定番1等賞。

かつての図体と顔立ちのせいで青春と呼ばれる悪意とは縁遠い人生を送っていたため、まさかこんな形で関わるとは思わなかった。

 

「まずはこれを普段着にして生活する事が1つ。慣れたらこのスカートの中を見られないように座る訓練よ」

 

「…? 見られて何か問題があるのか?」

 

「あるから盗撮とかで犯罪になるのよ。あと口調」

 

「アッ、はい…いやだって…成程、読めたz…わこの後の展開っ…!」

 

スカート…、一部の人間たちの間ではそれは『神秘のヴェール』と称される、下着を秘匿するための装備である。

そして今、俺はグラビアモデル顔負けのスタイル。ここから導き出される回答は…。

 

「今からあんたには1ヶ月!制服以外でもスカート生活ッ!」

 

「あ、やっぱり…」

 

そんな生活を1週間続けた。

 

そしていい加減学校に事情を説明する時が来た。

その時が来てしまったのだ。

 

「薫、結果の手紙開けるわよ…」

 

「おう…と言ってもこの一週間で私は私だとみんな分かってくれてるよな…?」

 

「ええいまだるっこしい、さっさと開けてしまおう」

 

そう言って父ちゃんが封筒を開けると、結果には分かりきっていた事が記載されていた。

 

『この書面は、竹中島 薫(以後、甲とする)が竹中島 主水、竹中島 幸江両名との親子関係を認めるものである。並びに甲が本人である証明も兼ねる書類を別紙同梱する。尚、甲が女性となった事由については原因不明であるため、追加での検体提出を希望する』

 

「…本人の毛髪とのDNA一致率98.7%…」

 

「ほら!お…私じゃん!本人じゃん!性別以外全部ほぼ一致じゃん!」

 

性別以外の全てのDNAデータがほぼ一致というそりゃあもう疑いようのないものだった。

微妙に違うのは性別の転化によるホルモンバランスの変化が原因とも書かれている。

だが、女になった理由は分からないとの事だ。

 

「兄貴、学校行くのか?」

 

「行くに決まってるだろうが。さて、どう説明したもんか…」

 

「そうだな…薫がこうなったの秘密にしておく訳にもいかんしなぁ」

 

「私が同行するわ」

 

「頼むよ、幸江さん」

 

斯くして、俺は学校に事情を説明しに行くのである。

だがこの時はまさかあんなに面倒くせえ事になるとは一切想定していなかった。見込みが甘かったのだろう。

 

.

 /|________ _ _

‹  To Be Continued || /ᐱ\ |

 \| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄    ̄




第3話、工事完了です。対戦ありがとうございました。

次回のあさおんは

「誰だお前は!」

「キノコ狩られた元男!竹中島っ!」

「ちくしょおおおおおお!!!あんたなんで元男の癖にアタシより胸がでかいのよぉぉぉぉ!クソァァァァァ!!!」

的内容でお送り致します。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

友との遭遇〜そして乳を揉みしだかれる〜

第4話です。対戦よろしくお願いします。

評価1がついてしまった。
精進せねば。
今後とも厳しい評価をよろしくお願い致します。


学校裏門前にて、俺はいまさら帰りたくなってきていた。

 

「どうしよう母ちゃん。私帰りたくなってきた」

 

「あんたここまで来て何言ってるのよ」

 

「だってよぅ」

 

俺は今、在籍していた高校、咲洲工業高等高校へ来ている。

戸籍の更新などがまだだが、恐らく前例が無いだろう事態なのでやるにしてもとんでもなく時間が掛かると踏み、先に学校に事情の説明と今後の事についての相談をしに来たのだ。

 

事前に連絡をしていたとはいえいざ見知った先生方と対面すると…。

 

「竹中島君の親御さんですね。本日は竹中島君が来ていないようですが…?」

 

「本日はそれについての説明もさせて頂きますので、よろしくお願いします」

 

「ああ、失礼しました。ではこちらへ」

 

 

こうして進路指導室へ通され、そこで俺が初めて先生に話しかけた。

 

「では、私から説明させていただきますね。驚かないで聞いてくださいね、オカセン」

 

「え?なんでその呼び方を…?」

 

「私たちが来た時に『竹中島君が来ていない』と言っていましたよね?今目の前にいるんですよ。竹中島 薫は」

 

「は…?いや、冗談は程々にして…」

 

まあその反応が普通だ。

目の前にいる長身爆乳美女が突然そんなことを言い始めたんだから当たり前だよなぁ?

だがそれは既に会話デッキに想定している。

 

「じゃあ先生、こちらの書類を確認してください」

 

「ああ、はい……えぇ…いや、マジか…」

 

「ところがどっこい…夢ならどれだけよかったか…」

 

「じゃ、じゃあ君は…竹中島君なのか…!?」

 

「4日前から竹中島『君』じゃなく『さん』になっちゃったんですけどね…医者に聞いても『分からないので詳しく調べるために検体おくれ』ですから…」

 

「4日前って…君この短期間でそんな事に…えぇ…」

 

「いや本当に我が身ながら…人生って不思議ですねぇ…」

 

 

そんな内容から話を進め、とりあえず纏まった話を要約する。

 

① 復学することは確定。生徒への説明は学校が。

 

② 制服はもう仕方ないので採寸し直し。

費用はなんと特例措置として学校が負担。有難い話やホンマ…。

 

この2つはとりあえず確定事項となった。

なんでこんなにアッサリ話が進むんですか?(疑問)

 

とまあこんな具合に俺が同席する必要がありそうな話はここで終わった。あとは大人の話し合いとの事だ。

 

一旦廊下の隅の談話スペースにでも行って本読んでよう。

 

 

やあ諸君。俺ちゃんの名前は相良 誠。

ここ、咲洲高校の1年だ。

突然なんだが今、俺ちゃんの目の前に目つきの鋭い長身爆乳美女が1人、談話スペースで小説を読んでいる。誰だこいつは、絵になるなぁ。

 

「だっ…誰だお前は!」

 

思わずそう口にしてしまった俺ちゃん。

するとその目つきの鋭い女は俺を見ると…。

 

「さっ…相良…!」

 

「ぬっ…!なぜ俺の名を…?」

 

本当に誰だお前は。俺の知り合いにこんな美女はいないぞ。

 

「ああ分かるわけないか…そうだよな…」

 

「はあ?」

 

分かるわけない?何がだ。

俺の知り合いにこんな美女はいないぞ。(二回目)

 

「あー…なんて言ったらいいか…まあいいや。近々また会うことになると思うからその時に説明するよ」

 

「…転校生?」

 

「あ〜、似た様なものかな。復学するわけだし、そういう解釈でいいよ」

 

なんだ元から居るやつか。しかし見たことないな。

怪しい。ここは一旦離れて…。

 

「ぬ?おお、相良殿。どうなさったそんな所で」

 

なんて思ってたら援軍が来た。

助けてマイフレンド。

 

 

ハローワールド。拙者の名前は染川 勇次郎。

ここ咲洲高校のボクシング部所属の1年でござる。

今は部活終わりの放課後に同士トレーナー達とタマ○ク○ス実装談義を交わすため談話スペースにて待とうとしていた所。

しかして我が竹馬の友、相良 誠と見知らぬ者が先客として談話スペースにおったのだ。奴は何者か。

 

「ぬ?おお相良殿。どうなさったそんな所で」

 

「染ちゃんか。いや、この人と話してた所だ」

 

「ほう」

 

「はは…どうも…」

 

「やあお嬢さん、拙者の名は染川と申す。貴女の名は?」

 

「おー、そうだそうだ名前だ名前。あんた、名前は?」

 

なんと、相良殿名前を聞かずに会話をしていたとは。

相も変わらず抜けておるわ。

 

「名前…そうだな、カオルでいいよ」

 

「カオル…聞いた名だな」

 

「うむ。タケと同じ名前だ」

 

タケ…我らが友、竹中島 薫と奇しくも同じ名前とな…。

いやはや、世の中は狭いのう。

しかし彼奴は何故かは知らぬが最近学校に来ておらぬ。無遅刻無欠席の皆勤賞を目指しておったろうに、惜しいなぁ。

 

「タケちゃん大丈夫かの〜」

 

「タケの事だから気がついたら復学してると思いますぞ〜」

 

「目の前にいるんだよなぁ」

 

「んぁ?誰かなんか言ったか?」

 

「ああ、いや失礼。独り言さ」

 

今確実に何か呟いたが…いや、女性というのは秘密が多いらしい。知らぬが仏か…?

 

「あ゛ぁ゛〜、やっと補習終わったあ゛ぁ゛〜」

 

む、その声は…

 

はろーねいばー。あたしの名前は嘉島 響。咲洲高校陸上部所属の1年生よ。今やっとテストの補習が終わって友達の相良と染川の待ってる談話スペースに着いたところ。

そしたらこいつらなんか知らない人となんか話してるわ。

誰よあの牛。(私怨)

 

「あ゛ぁ゛〜、やっと補習終わったあ゛ぁ゛〜」

 

「おう嘉島、遅かったな」

 

「お主またテストの点悪かったようだしのう」

 

この野郎ども人を煽りやかって…鍛えた脚で蹴り回すわよ…!

てゆーかこの人誰?

 

「もー、ほじくり返すなぁ。で、この人誰?」

 

「なんかずっと学校来てなかったって人」

 

「名前は?」

 

「私の名前はカオル。よろしくね」

 

「ふぅん、私嘉島 響。よろしく。ところであんた友達に似てるんだけど気の所為?竹中島って奴なんだけど」

 

「ゑ゛っ…」

 

なーんかタケに目が似てるのよねぇ。

でもあいつ確か風邪ひいて休みって聞いてるし気の所為よね。

 

「あー、気のせいだと思うよ?うん」

 

「…そう?」

 

「しかし言われてみれば何処と無く似ておられる」

 

「ドッペルゲンガーって奴か?ほら、あの会ったら死ぬやつ」

 

「いやさすがに妖怪扱いは酷いと思うわ」

 

そうこう話しているうちに生徒指導室からオカセンと…え?

タケのお母さん出てきた。え?なに?どゆこと?

 

え?そゆこと?嘘でしょ?

 

 

「というわけなんだが正直に言ったところでお前ら信じられるか?無理だろ?」

 

結局全てを白状した。でもさ、自分の友達がいきなり「朝起きたら女になっちゃいました❤」とか言ったら信じてやれるか?

俺だったらその場で精神科の病院を紹介するぞ。

 

「信じろとか無理ゾ」

 

「無理だな」

 

「…」ワナワナ…

 

さて、母ちゃん出てきて3人ともこっちを凝視したところで俺ことタケからネタばらしだ。

響が目が似ていると言った時点でバレたと思ったが…。

いや待て、何を隠そうとしていたんだ。

隠すことは無いじゃないか。言えばよかっただろう、俺だと。

というか響の奴ァ何を震えているんだ…?

 

「なんで…」

 

「ぬ?」

 

「どうしたまないt」

 

「なんでアンタ元男なのにアタシより遥かにおっぱいでかいのよォォォォォォ!!!ふざけんなァァァァァァァ!!!」

 

爆発。突然の大爆発だ。しかもそのまま俺に向かって来た。目が怖いんだけど!?待って本当に目がやべーんだけど!

 

「わぁ」

 

「おぅ」

 

「染ちゃん、どうする?」

 

「逃げた方が良さそうですな」

 

「との事だ。頑張れータケー」

 

「えっこれ俺が何とかしないといけないの??っていうかなんでこっち来るの?ねぇ?目が怖いぞ響。待て、やめろ。落ち着け、俺の話を聞いてくr」

 

「うぁぁぁぁ!誰が待つかァァァ!その乳引きちぎってやるァァァァ!!!」

 

「ぴぃっ!た、助けて!あっ!痛いっ!や、やめっ…!誠!勇次郎!助けっ…ひぁっ!」

 

「さーて、タマ○ク○スチャレンジするかぁ?」

 

「石も溜まっておるぞ!さぁ回そうぞ、戦の時間だ!」

 

「助けてぇぇー!」

 

「ううう、なんでよォー!なんでこんなに柔らかいのよぉぉー!チクショー!」

 

俺を見捨てやがって!おめぇら末の代まで呪ってやるぅぅぅぅ!!!覚えてろぉぉー!!!




第4話、工事完了です…。
対戦ありがとうございました。


Tips〜学校で遭遇した人だろ〜

岡島 千空(おかじま せんくう) age 48 性別 男

主人公のクラスの担任。
担当教科は物理。拳撃を行う際の握力と速度と体重の重要性を男だった頃の主人公に説いた。
生徒たちからのあだ名は『オカセン』
名前の由来は『Dr.STONE』より石神 千空から。
化学はそんなに得意じゃない。

相良 誠(さがら まこと)age 16 性別 男

主人公が男だった時友達だった奴。
一人称は『俺ちゃん』等。
女になった主人公よりは背が高い。ちなみに剣道部員。
名前の由来はSCHOOL DAYSより伊藤 誠。
ちなみに名前の元ネタとは似ても似つかない人間。
お前名前負けしてね?

染川 勇次郎(そめかわ ゆうじろう) age 16 性別 男

主人公が男だった時の友達だった奴その2。
一人称は『拙者』等。素早い身綺麗なオタク。
主人公(女)より背が低い。ちなみにボクシング部。
名前の由来は『グラップラー刃牙』シリーズより範馬 勇次郎。
地上最強は目指していないようだ。

嘉島 響(かしま ひびき) age 16 性別 女

主人公が男だった時の友達だった奴その3。
女子。一人称は「アタシ」等。
そのバストは平坦であった
主人公とは小学生の頃からの所謂腐れ縁。
名前の由来は『戦姫絶唱シンフォギア』より立花 響。
しかし胸『データ破損により閲覧不可』


〜よいこのきゃくちゅう〜

基本的にひとつの行に『…』以外何も書いていない場合は、だいたいシーン変更と思って下さい。今更ながらよろしくお願いします。

作者より


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

戸籍変更と出血〜親方!神秘の谷が血の池に!〜

感想を頂戴致しました。歓喜のあまり第5話です。
対戦よろしくお願いします。


学校で復学とかその辺りの話をした後、母ちゃんを待っていた所ブチ切れボンバーガールと化した響に乳を揉みしだかれた。(前話参照)

 

そしてその後は他の生徒と鉢合わせることなく帰宅に成功した。

 

 

「ううぅ…ひぐっ…ふぇぇ…」

 

「もう、あんたいつまで泣いてんのよ…」

 

「だってぇ…怖かったんだよぅ…ふぐぅ…」

 

もう本当に怖かった。あれこそ羅刹の類だと思う程には怖かった。

だって俺の乳鷲掴みにした時に目が血走ってたんだ。

しかもなんか触り方が途中からいやらしいもんに変わってきて変な感じが凄かった。今も胸がジンジンする。

なにこれ、こんなの知らない。

 

「えぅぅ…母ちゃん…」

 

「ああもう面倒臭いわねぇそれでもチン○付いてたの?」

 

「今ついてないもん…グズッ」

 

ああこりゃいかんわ。精神が子供になったわ。人に迫られ恐怖で半泣きになるとか小学生以来やぞ…心が弱っているのか…?

 

「うぇぇ…もぉやだよおこの体ぁ…」

 

 

舞台は変わってここは市役所。

ようやく話を聞いてくれることになったのだ。

いや漸くってと思うかもしれないが、考えて欲しい。

『朝起きたら女の子になり申した故戸籍について相談したい』とか言ったところでさすがの役所も『ハイハイワロリヌス』と一蹴するだろう。寧ろしなかったらその担当の神経を疑う。

 

「いやぁそれなりに長いこと役所で働かせてもらってますけどこのケースは初めてですねぇ」

 

「やっぱりそうですよねぇ」

 

このナイスミドルな風体のオッサンもそれなりのベテランだろうに、完全に女性になったってケースは初めてだろうなぁ。

 

「でもね、戸籍の変更自体はたまにあるケースなんです。ほら、トランスジェンダーの方とかで」

 

「あぁ、一昔前だとニュースでやってたような話題でしたよね。ニューハーフタレントが戸籍変えたーとか」

 

この話題はデリケートだが、今は触れておこう。

確かにだいたい2010年代辺りならニュースになってたこの手の話題は今や普遍的なものだ。

彼らと俺が違う点は『自らの意思』か『自らの意思に関係ない』か、この2点だ。

前者は自ら選んで性別を変えた。

これは自身の性別が心と一致しなかったから『本来あるべき姿に戻った』と表現するのが正しいだろう。

 

では後者はどうか。

肉体と心の性別は一致しているし、『女性への転身希望』というものもない。

だが突然、それも無慈悲に『姿形が一切変わる』のだ。起きているうちに起こるかもしれない、突然倒れ伏しそのまま起こるかもしれない、或いは何らかの病気に対する投薬の副作用かもしれない。

いや俺の場合は寝て目が覚めたらこうなってたが。

 

ともかく、世間一般的に見れば俺の状態は『なんか元男とか言ってる頭のおかしい女』である。いや実は事情を知ってる家族を含む極小数にしか元男云々は言ってないから外聞は『やたら背がでかくてとんでもなくスタイルいい姉ちゃん』だろうけどさ。知らんけど。

つーかいや言い過ぎだな。やめとこ。

 

 

「…ではこの内容で変更します。来週に新しいマイ○ンバーカードをお渡ししますので、保険証と住民票の写しをお持ちください」

 

「分かりました、ありがとうございます」

 

 

「はぁー、終わった終わった。次のバスの時間は〜っと」

 

…しっかしあれだな。なんか色々すんなり行くな。

戸籍についてってもっと時間かかるかと思ってたのに…ん?

 

「…ん?なんだ…?腹…?」

 

なんか…腹が…?いや、違う。腹じゃない。もっと下、しかも…これは…内、部…?

 

「う゛っ゛!」

 

い、いかん。腹が猛烈に痛くなってきた。

しかもこの痛み、まるで体育の授業のドッジボールできん○まにボールが直撃した時のような…っ!それに似ている…!かっ、帰ろう!急いで!家に帰ろう!トイレに行きたい!

 

 

 

「ただいま!どいて!」

 

「んぉ?お、おぉ…どうした急に…」

 

「早く退け!トイレに行かせろ!」

 

突然姉貴(もうこう呼ぶことに抵抗もなくなったわ)がトイレに駆け込んだ。なんだ急に。

 

そ の 時 で あ る

 

「おごげぎゃおぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!なんじゃこりゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!!!」

 

「うわぁ!なんだ!?何が起きた!」

 

「パンツが血塗れだぁ!どうなってんだよこれぇ!!ぎゃあ!便器に付いたぁ!!!」

 

「…へ?」

オイオイオイ、兄貴が姉貴になってまだ1週間とちょっと、また変なことになってやがるぜ。

全く、姉貴と来たらこういう想定外の事態には本当に弱えなぁ。

ま、そこはこの俺、ハイスペックなクールガイ、竹中島 豊がスパッとクールに解決してやるかね。

 

「母ちゃーん、姉貴がなんか血が出たとか言ってるぞー大変だぞー」

 

〜数分後〜

 

「う〜ん、それ生理ね」

 

「おいおい、マジかよお袋」

 

「あんた達、私が何年女やってると思ってるの?」

 

いや母ちゃんは生まれてこの方女だろ…ってそんな事より…。

 

「せ、生…理?」

 

「そう、生理よ。あんたが今後長〜〜〜い間付き合うことになる生理現象ね。そしてそれは、子供を身篭る準備が出来た合図よ

 

「なあ母ちゃん頼むから嘘だと言ってよバ○ニィ」

 

「バ○ニィか母ちゃんかどっちかにしなさい」

 

「バ○ニィ」

 

「そこで迷わずバ○ニィ選ぶあたりまだ薫ね」

 

【嘘だろ】子供作れる身体になりました【母さん】

嗚呼、男としての竹中島 薫は死んでしまったのね。

………ふははは、もうどうにでもなぁれ。

 

畜生、俺は童貞だったんだぞ。それどころか彼女もいなかった。

貞操は守っていたんだぞ!だのに!だのにこの仕打ち!

おぉ神よ、ブッダよ、なぜ私に斯様な試練を与えるのですか…?

 

「しかしあれね。本来ならだいたい10歳くらいまでには始まるもんだけど…、まあ薫の場合後天的に女性になったってのもあるからどれ位重いかは分からないわ」

 

「重いとか軽いとかあるんか…」

 

この後、生理について母ちゃんにレクチャーを受けた。

生理の重いとか軽いとかって何の話だろうと思っていたが、どうやら症状の程度の例えとして重いとか軽いとか言うらしい。

男だったから考えたこともなかったわ。そんなんあるんか…。




第5話、工事完了です…。
今年最後の対戦ありがとうございました。

皆様、週明けから気温がぐっと下がりますが体調など気をつけて良いお年をお迎え下さい。

次回のあらすじ

「えー、竹中島が今日から復学するがちょっとよくわからんことになった。しかし竹中島は竹中島なのでみんないつも通りに接してやって欲しい」

「オカセンー、その女子誰っすかー?」

「ヤッホー!長身爆乳美少女になっちゃった竹中島 薫でーす!みんなヨロシクゥ!…オラ、サービスタイムは終わりだよ」


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

帰ってきた竹中島〜女になっちゃった〜

年が明けたので第6話です。
新年あけまして対戦よろしくお願いします。


「おはよぉ…はぁ、ねむ…」

「竹中島くん復学するってさ」

「マジかよやっと助っ人頼めるぜ」

 

「はぁー、今日も朝練キツかったっすねぇ」

「麦茶麦茶!」

「ねーねー昨日のテレビ見た?」

「大丈夫ッスよバッチェ冷えてますよ〜」ガヤガヤ

「見てなーい!何かあったのー?」

「肌寒いし冷えてるのはなぁ…」

「彩の推しが結婚するらしいよー」
ザワザワ

「は?麦茶は冷えてるもんだろ?」

「は?」

「あったけえ麦茶はアリなんだよなぁ…」ガヤガヤ

「は?」

「ヒッガチ勢怖い」

「は?」

 

 

オッス、オラ相良!

昨日のホームルームでタケが復学するって聞いたゾ!

…うーん、大波乱の芳ばしい香りだ!こいつは一波乱ありそうだぜ!

 

「よーし全員席につけー。ホームルーム始めんぞー」

 

おっ、波乱の火種ことオカセンのご到着だ。

 

「昨日のホームルームで話した通り、竹中島が今日から復学する。休学してた理由だが、いろいろとよくわからん事態になってたのが主な原因だ。外見が大きく変わっているが、以前と同じように接するように。竹中島、入れ」

 

「はーい」

 

教室が静まり返った。それもそうだ。

 

なんせ教室に入ってきたのは―――

 

180cmはあろう長身、

 

スカートの裾からは白磁のような白い肌を覗かせ、

 

長く煌めく灰色の髪を後ろに一纏めにし、

 

そして超が付くほどの爆乳を湛えた、

 

その正体さえ知らなければ、男なら誰もが振り向くどこか蠱惑的な雰囲気を持つ女だった。正体さえ知らなければの話だが。

 

「先生、誰すかこの超美人。転校生?てか君LI○Eやってる?IDおせーてよ」

 

「いやいやいや先生、竹中島なんてどこにもいないじゃあないですか。そもそも奴は男ですよ?そんでこちらの方は女性だ。…所でお嬢さん、放課後にでも私とお茶でもどうです?」

 

「嘘はいけませんわ、先生。思わず燃やしてしまいそうになってしまいますもの。薫様は何方へ行かれましたか…?」

 

「清ちゃん?清ちゃんどうしたの?目が怖いよ?」

 

「大丈夫ですよ美晴さん、私が勝手に疑っているだけですもの…うふふふふふ…」

 

うーん、俺ちゃんまだ一言も発してないうちからこの始末☆

もうこれタケが何とかするしかないね!

 

「オラー、お前ら落ち着けー。…よし竹中島、どうにかしろ」

 

「振りが雑ゥ!」

 

 

さて、今俺は教壇の前でクラスメイトほぼ全員の注目を集めてしまっている。この数の目線は…まだ慣れないなぁ。

 

え?今どこにいるかって?

今俺は男だった時から通ってる咲洲高等学校にいる。

まあ今日から復学だから頑張ろう…なーんて思ってたらなんかどんどんカオスになってきた。

 

つーかクラスのチャラ男枠の松崎くん、君俺にL○NEなんて聞いて何する気かね?

後紳士で通してるハズの向坂君まで何しれっと茶に誘ってるんだ?相手俺だぞ?

最後に嘘が嫌いな安藤さん?ねえ目が怖いよ君。嘘ついてないよ?インディアン嘘つかないよ?

 

まあ、いいか。とりあえずこの場を何とかしないと…。

…よしこれで行こう。

あー、あー、ん゛ん゛っ。

 

「ハロー!朝起きたら女の子になっちゃった!でも中身はちゃーんと竹中島 薫だよ❤今日から復学するからヨロシクっ!」

 

『………(絶句)』

 

ヒュ〜〜…

 

無慈悲に、風の音だけが静まり返った教室に響いた。

何もそんなにドン引きしなくてもいいじゃん!俺頑張ったじゃん!

 

「…ホラ、サービスタイムは終わりだよ。黙ってないで何か言ったらどうだ?ええ?」

 

『…』

 

全員が口をぽかんと開けて絶句していた。

そしてそんな中で、1人2人と感想を言うものも現れた。

 

「きっつ。だよ❤とかきっつ」

 

「染ちゃん、聞こえてるぞ」

 

「たしかに。キモイわよ牛女め」

 

「ん〜、ワイトもそう思います」

 

「てめえら後で覚えてろよ」

 

んもー、酷いなぁ。

一部を除いてみんな絶句したままだし、こりゃ滑ったなぁ。

ぶりっ子ムーブはやはり地雷だな!二度とやらねえ。

 

「嘘をついていますね」

 

えっなに急に…怖い…。

 

「えっなに安藤さんどうしたの急に」

 

「私は嘘が嫌いです」

 

「うんそうだね。それは私も知ってるね」

 

「お願いです。嘘だと、そう言って」

 

「うん、嘘ならどれだけ良かったかって私もそう思うよね」

 

いやなんで嘘をつかねばならんのだ…そしてなんで安藤さんにそこまで言われるの…?ええ…??

 

「じゃないと、私はあなたを嫌いになれないのです」

 

「えっ」

 

いやあの…なに急に…?嫌い…?ええ…?

 

「私は、私は薫様が好きなのです。でも貴女は自分を薫様だと言っています。薫様は殿方です。だから貴女は嘘をついて…」

 

「えっ」

 

想定してないぞこんなの。

俺こんな可愛い女の子に好かれてたの…?

マジかよ、有り得ねえ。

 

「え、何この大胆がすぎる告白は…?」

 

「というか話し方まで違いますね嘘ですね燃やします」

 

「母ちゃんに矯正されたんよこれ。中々女子っぽいべさ」

 

「本当に女性なら自分で自分のことを女子とか言いませんはい嘘です確定です燃やします」

 

「うーん、悪質な粘着荒らしかな?てかどうやって燃やす気ですか…?ネット的な意味で…?」

 

「ああ安珍様、また清に嘘をつかれるのですか…?」

 

「安藤さん?大丈夫かい?落ち着いてくれよ、なんか怖いよ(あんちん?)」

 

「染川君…。止めないで下さい、私は彼女の嘘を」

 

「俺ちゃんからも頼むぜ。その竹中島 薫を名乗る大女は嘘なんざハナっからついちゃいないんだ。いや正直信じられないのもすごくよく分かるけどネ!俺もソーダッタノ…てか安珍て誰…?」

 

「ねぇ、授業始めたいから…早くしてくれない…?」

 

『あっ』

 

「安珍様…安珍様…」

 

『ヒィッ』

 

 

時間は進み、放課後になりました。

申し遅れました、私は安藤 清美。

何処にでもいる普通の恋する高校1年生です。

 

でもその好きになった人が女になってしまいました。

ほかの雌の匂いがするとかそんなものではなく雌そのものになっていました。生物学的に。

休み時間で詳しく原因を聞いてみましたが、一切原因もわからず何らかの理由で全身の細胞が突然変異を起こした結果との事だそうです。

それでも話してみると内面は一切変わっていなかった…。

私はどうすればよろしいの…?

 

「はぁ…もう何も手につきませんね…」

 

「竹中島君のこと?」

 

「はい…2人はどう思います?」

 

「あれはねぇ…」

 

彼女は坂崎 美晴。私の友人で、薫様のことでよく話を聞いてもらっています。

 

「いやぁもうこれどうにもわからんね…生物学的に細胞が突然変異起こしたからって性別まで変わるとかもうわけがわからないよ…。そもそも縮んだ分の肉体の成分やカロリーもどこに消えたのかから分からないなんて…全くその細胞とか血液とか検体として欲しいよ」

 

こっちの感想が長い方が加賀美 空。学者気質で気になると止まらないタイプです。

 

「ソラちん話長いよ。しかも訳わかんないしぃ」

 

「美晴がおバカなだけだよ。それにしてもあれよね」

 

「あれ?」

 

「空さん、あれとは?」

 

「元が男性とは思えないくらいにはエロい。女から見てもえっちよ」

 

「「わかるー(わかりますぅ)」」

 

私たち女性から見ても分かります。

あれはすけべです。えっちです。

あのスカートの裾から覗くちょっと筋肉質な太ももがなんだかよく分かりませんがえっちです。

 

「なんで元男があんなおっぱいでかいの?てか脱いだらもっと凄そうよ」

 

「私の見立てだとありゃ腹筋割れてるね。レズ垂涎の肉体よ」

 

「モデルとかやったら確実に売れるわ。どっか紹介しようかな」

 

「でも私誠さんに聞いたんですけど薫様は写真がお嫌いだそうですよ。『魂抜かれる』とか何とか」

 

「魂抜かれるは草」

 

「理由が明治初期で草原」

 

でもそのどこか愛らしさを感じる一面も私は好きなのです。ふんす。

でも女の子なんですよねえ。かなしみ。

 

 

 




第6話、工事完了です…。
対戦ありがとうございました。

今年も1年よろしくお願いします。
これは作者のTwitter。
更新報告などはこっちじゃよ。
https://twitter.com/sashimi_1009?t=TR7TzT9-VuRK_pRumCz8tg&s=09

Tips〜クラスメイトの奇妙な冒険〜

松崎 遊馬(まつざきゆうま) age 16 男

主人公にLI○EのID聞こうとしたやつ。
チャラ男枠。
しかしその実態は動画界隈ではそこそこ名の知れたRTA走者。
あるゲームの日本記録保持者らしい。
名前の由来は『遊☆戯☆王』シリーズより九十九 遊馬。
カードゲームは苦手らしい。
名前負けしてんねぇ君もねぇ

向坂 カズヤ ルッケンドルフ(こうさかかずやるっけんどるふ) age 16 男

主人公を茶に誘おうとした伊達男枠。
ドイツとフランスと日本とチリのクォーター。
「男足るもの紳士たれ」とドイツ人の祖父から言われて育った。
名前の由来は特になし。なんかドイツ人っぽい名前がルッケンドルフしか思いつかなかった。
お前長いんだよ名前がよ

安藤 清美 age 16 女

主人公(男)が大好きだった純情乙女。(ただし激重ヤンデレ型)
ちょっとずつアプローチはしていたようだが、その想いを伝えることが出来た頃には主人公(男)は女になってしまった。
言えたじゃねえか…。
名前の由来というかイメージキャラクターは『fate/grand order』より清姫。
たまに清姫ソウルをインストールする上そのインストールされた清姫が主人公を安珍と誤認する。
君さあ、一々フォント変えるの面倒だからどっちかにしてよ


主人公(男)のひとくち小噺

激クソ鈍い鈍感野郎。
しかしどういうわけだかしっとり属性をもつ女性に好かれてる。というか彼に好意を持った女性がしっとりする。
君モテモテじゃん良かったね。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

帰ってきた竹中島Z〜漢女と乙女とダークライ〜

あけまして第7話です。
対戦よろしくお願いおめでとうございます。

本年も皆様からの激辛評価を心よりお待ちしております。


「デッッッッッ…!?」

 

「くびれと腹筋が共存してる…」

 

「どこのトップグラビアモデル?って感じの身体だわ。正体みたりって感じだな!」

 

「その爆乳と優しそうな目に男は狂わされるのよ。気をつけなさい」

 

「すけべよ!体がすけべよ!」

 

「なんだよみんな揃って人の裸ジロジロ見て…」

 

「そんなまるで交尾専用かのようなボディで元男名乗るとか各方面に失礼よね」

 

「君らそんな薄い本の語録みたいなの使わないで欲しいなぁ元男としては…知らないで使わない方がいいよ?」

 

「ちん○ん亭なら知ってるよ?」

 

「まんじりともせずに現実を受け入れろ」

 

「知りたくなかったこの現実」

 

いま、何してるかって?体育の授業があるから着替えてるんだよ。男女で別れてバレーボールとバスケだよ。

そんでこれがその会話の光景だよ。

女子の方が下ネタエグいって本当なんだなぁ。(小並感)

 

「竹中島、女子がエロ本読まないのは小学生までよ」

 

「ホモが嫌いな女子はいませんから。常識ですのよ?」

 

「いっそ校内でエロ本ブチ撒けるくらいやったら私の伴侶に立候補する権利をあげるわね」

 

「うわぁ下ネタ三銃士だぁ…腐女子まで居るよぅ」

 

…女子に混じって着替えてるのに違和感がないのかって?

ならお前達は同性の裸を見て興奮するのかい?

それが答えだよ。

女性の裸見ても興奮しなくなったあたり俺はもう私なのだな…。

 

 

「オラー、今日は女子はバレーボールやんぞー。出席番号で並べー」

 

「へーい」

ゆさっ…ゆさっ…

 

「おい、見ろアレ」

 

「す、すげえ」

 

「でけえ…」

 

「洋物AVかな?正体見たり枯れ尾花って感じだな…目に焼き付けよう」

 

「あれは竹中島あれは竹中島あれは竹中島あれは竹中島あれは竹中島あれは竹中島あれは竹中島あれは…」

 

「バカ、アレ竹中島だぞ。勃ったら終わるぞ。だから鎮まれ、頼むよマイサン、鎮まってくれ…」

 

コラ野郎ども、俺の事見て興奮してんじゃないよ。

…女子が視線に敏感ってのが自分が女になって理解できるようなるとか全く思わなかったなぁ。

 

 

そんでチーム分けもしました。

安藤さん達と同じチームか…。みんな平均くらいの身長だし、俺もかっこいいとこ見せちゃおうかしらん。

 

「竹中島さん、よろしくね」

 

「薫さん、よろしくお願いしますね」

 

「竹チー近くで見るとやっぱりおっぱいも身長もおっきぃねえ」

 

「竹チー?」

 

「竹中島だから竹チーね」

 

「ふぅん、まぁいいや。よろしくねみんな。ガンバルゾー!」

 

『ガンバルゾー!ガンバルゾー!』

 

よぉし、頑張っちゃお。

まずはブロックからだ、なっ!…ぬっ!?

 

「ファ!?」

 

「なんだその跳躍!?」

 

「垂直1.2m!?」

 

な、なんだ!?

身体が、軽いッ!いかん!狙いが…!

 

「ぶへっ」

ズダァン

【悲報】俺氏、顔面ボール直撃。

しかし確りと着地。

なんだ、何が起きた?

ただブロックをしようとしただけなんだが??

そしたら…想定よりはるかに高く飛んだ…???

そういえば女になってから運動したっけ…????

まさかあれか?体は女だけど筋肉は男の名残があるのか?

 

「竹中島さん!大丈夫!?」

 

「ごめん!あんな飛ぶとか思わなかった!」

 

「いや大丈夫。おr…私もあんな飛ぶとは思わなかった…あーびっくりした」

 

「竹中島ー、大丈夫かー?」

 

「大丈夫です先生、大丈夫です」

 

鼻血は出てない、ヨシ!

膝擦りむき無し、ヨシ!

視界良好異常無し、ヨシ!

力加減異常あり、ヨシじゃない!どうしよう!

 

「力加減に気をつけないといけないのは今後の課題だなぁ」

 

 

「センセー、男子の一部が竹中島さんみて鼻血出してますー」

 

〈マツザキガタオレタ!

〈ワガショウガイニイッペンノクイナシ…

〈オカモトモダメダ!

〈オオ…アイズオブヘヴンヨ…

 

「先生、男子からの視線が鬱陶しいです。怒鳴りつけて来ていいっすか」

 

「よし行け」

 

「コラァ!野郎共!!よくお聞き!私ら見てチ○コおっ勃てる暇があるならてめぇらの前に転がってる球コロ追い回してな!この猿共!!」

 

『ハイ!すんませんッス!姉さん!』

 

「誰が姉さんだ!!」

 

(そりゃあんた、そんな喋り方すりゃ姉さん扱いにもなるよ…)

 

姉さん扱いを受けたりエッチな目で見られたり、授業1時間だけで精神的に酷く疲労が蓄積された。というか女になって筋肉が落ちたかと思ってよわよわ守られでぃになっているのを覚悟していたらとんでもパワー系だったのが1番の衝撃だった。

 

はぁ、次から体育の時はサラシでも巻くか。

 

 

 

さてそれから時間は経ち、放課後だ。部活には所属していないため、あとは下校するのみ…だったんだけどさぁ。

 

「よぉ姉ちゃんよ、俺らと遊ぼうぜ」

 

「おおっ、すげえ上玉じゃねえかよ」

 

「退屈させねえからこっちに来いよ…へへ」

 

裏門前で不良に捕まり申した。それも酷くステレオタイプな奴。

これはチェストの時間かな?

 

「あの、退いて頂けませんか?急いでいますの」

 

「そういうなって…いいから来いっ!」

 

まあこの手の輩のお決まり、腕掴んで物陰に連れ込もうとしてきた。だが、相手が悪かったな。

 

「疾ッ!」スパァン!!!

 

「かヒュっ」

 

「へ?」

 

「遅い」

 

「は?グェッ!」

 

「…ふん、薄汚い手で私に触るな。この下郎が」

 

「えっ、はぁっ!?」

 

何をしたかって?腕握られたから握られてない方の腕で喉仏の下あたりに体重の乗ったストレートを。その時掴まれてた腕が離れたからもう1人の鳩尾に槍のように正拳突きをぶち込んでやりましたとも、ええ。

男だった時に伊達酔狂で体鍛えてたわけじゃないからね。

ん…?見たところこいつら年上か…よくもまあ留年せずにいられること…。

 

「…さて、1人沈んでもう1人はまだ立てていないようですが…先輩…?」

 

泡吹いて倒れてる馬鹿と蹲ってるアホ、それとビビってるカスを一瞥し、俺は何時でも攻撃できるように拳を固く握り締め、選択肢を与えた。

 

「 ま だ 、や る か い 」

 

…と。

漢女(おとめ)は強くなくっちゃね。

 

「ひっ、ひぃっ」

 

なんでぇこいつ、ビビって悲鳴あげて…おっ、小便漏らしてやがる。汚ねえなぁ。

仲間一瞬でやられたとはいえ女の前で小便漏らすとは…なんと情けないことかね。

 

「二度と私の前に姿を現す様な真似をしないと誓って消えるなら、今日この場は見逃してやろう。可及的速やかに消えろ」

 

「す…す、すいませんでしたぁぁぁ!!!」

 

おー、逃げてく逃げてく。

今日の俺は紳士的だ。運が良かったな、タンカス野郎。

 

 

 

「…っていうのが今日1日であったことかな」

 

「濃厚豚骨豚無双って感じだな。胸焼け起こすわ」

 

「まあそう言うなよ豊」

 

「言うわ。なんだ男子怒鳴りつけて手下みたいにして帰る時に不良3人締めたって。まるで意味がわからんぞ」

 

「姉ちゃんもわからん」

 

 




第7話、工事完了です…。
対戦ありがとうございました。

Tips〜女子クラスメイトの進撃〜

朝倉 美晴(あさくらみはる) age 16 女

日本人の父とアゼルバイジャン人の母を持つ褐色の肌が特徴の一般女子高生。作中一二を争う常識人。
安藤 清美の友人で、吹奏楽部に所属している。
清姫ソウルインストール時の彼女の制止役も務める苦労人。
主人公のスタイルを見てちょっと羨ましいとか思ったが、それと同時に胸がデカすぎて邪魔そうとも思った。
名前の由来は『機動戦士ガンダム』よりミハル。
大丈夫?君彼氏庇って死んだりしない?

保科 萌(ほしなもえ) age 16 女

下ネタ三銃士のBL担当で文芸部員。
外見だけ見ればどこのお嬢様?といった容姿をしているが、BL同人作家であり某大規模同人誌即売会では名の知れた人物。
ホモが嫌いな女子はいないと信じている。
ちなみに主人公(男)×相良くんの一作を学園BL作品アンソロジーに寄稿していた。
君テンション上がってもフォント変えなくていいから楽だよね

斉木 静恵(さいきしずえ) age 16 女

下ネタ三銃士のエロ本博士担当。軽音楽部所属。
貧乳はステータスと主張する高身長貧乳。
座右の銘は「貧乳はステータス」。
名前の由来は『どうぶつの森』シリーズよりしずえさん。
ところでしずえさんって人間化したら胸大きそうだよね

松平 悠(まつだいらはるか) age16 女

下ネタ三銃士の百合担当。百合とは言っても両刀。
胸は普通で尻が大きいのが個人的な悩みらしい。
名前の由来は『ペルソナ』シリーズより鳴神 悠。
漢字だけ拝領。
尻派は一定数いるから心配しなくていいよ
作者は胸派だけどな


Tips2〜襲撃者〜

不良A age 19 男

主人公♀を物陰に連れ込んで何かしようとして地獄突きを食らったパンチパーマ。相手が悪かった。
留年経験者。

不良B age 18 男

主人公♀の後ろに周り、逃げ道を塞いだ金髪。
鳩尾に痛烈な一撃を貰った。ギリギリ留年していない。
ナイフを持っていたようだが使うことは出来なかった。

不良C age 17 男

主人公♀の殺気に当てられて漏らした茶髪。
こいつだけ攻撃されてない。
主人公♀にクソザコナメクジの烙印を押された。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

キチゲ解放でラーメンタイム〜思考回路は太縮れ麺〜

アーマードコアの新作が発表される可能性が生まれたので第8話です。
対戦よろしくお願いします。


「ラーメンが食いてえ」

 

「どうした急に」

 

ラーメンが食いてえ。

突然ラーメンが食いたくなった。

女になってからこっち色んなことが起こりすぎて蓄積されまくったストレスが俺の心のラーメン欲を大噴火させている。

つまりどういうことかと言うと、ラーメン食いてえ。

濃厚豚骨豚無双の濃厚無双ラーメン大盛が食いてえ。

あの野菜と魚介の旨みがにじみ出たこれでもかという程にドロッドロの豚骨ペースの醤油スープに極太ワシワシ縮れ麺が沈み、その上に極厚トロトロの巨大チャーシューが4枚、ド真ん中に生姜が効いたもやし炒めが山のように聳え、そしてそのもやし山の頂上にはおろしニンニクが鎮座し、スープの海を海苔が3枚立っているあの1杯を無心で1人で静かで豊かな心持ちで一心不乱に食いたい。

なんなら味玉トッピングもしたい。

つまりラーメンが食いたい。

 

アレを前にして『うっひょ〜〜〜!!!』とか小さい声で言いたい。

麺を思い切りすすりたい。スープをご飯にかけて食いたい。

絶対うまい。

 

「私は今猛烈に濃厚豚骨豚無双の濃厚無双ラーメンが食いてえのだよ豊くん」

 

「なんで?」

 

「なんでって、そりゃ私の中のラーメン欲が爆発してるから」

 

「なんて?」

 

「そしてストレスが天元突破しそうだから。姉ちゃん今からキチゲ解放していい?」

 

「やめて?」

 

あぁ〜もうキチゲが限界突破しそうなんよォ〜…!

心のキチゲ風船が破裂するゥ〜。

 

「姉ちゃんはな、もう疲れたんよ。女になっておよそひと月半、学校に行くようになってからは下駄箱に果たし状みたいなの入ってたり女子に乳だの尻だの揉まれたり不良に絡まれたりラジバンダリ電車で登校すりゃ痴漢される…まあ痴漢はキン○マにつま先蹴り叩き込んでやったけどさ。とにかく姉ちゃんはもう限界なんよ。久々においしいラーメン食べて心を満たしたいんよ」

 

「待ってくれ姉貴、情報量が多い。あと痴漢については後で家族会議招集しような?」

 

「こんなのまだまだ序の口よ。昨日なんてクラスのヤンキー女にゃ「彼氏に色目使った」とか何とか言われて校舎裏に呼び出されたし…ちょっと再教育したけどさ…」

 

「待ってくれ姉貴、姉貴?姉さん?」

 

「なんだよ豊。たまにゃお姉ちゃんの愚痴のひとつくらい聞いておくれよこのままだと姉ちゃんhみんな逃げろ!早く!コンボイ司令官が爆発する!!

 

あっやばキチゲが限界迎えt

 

キ チ ゲ 覚 醒

 

「ほああああああああああ!!!!!」

 

「姉ちゃん!落ち着いてって!」

 

「フォアアアアアアアア!!!!ラーメン

 

「わかったから!ラーメンだな!?ラーメン行こう!な!?だから叫ぶのやめろ!うるせぇ!」

 

「ラーメンフォアアアアアアアア!!」

 

「あ゛あ゛あ゛あ゛!!!うるせええぇぇ!!」

 

 

ずるずるずるずるずるるっ

 

ずずっずるずるずるずるるっずるっ

 

「ぷはぁ」

 

あぁ〜↑、心が満たされるゥ(恍惚)

キチゲがどんどん消えていくのを感じる…やっぱり人間は美味しいものを食べれば心に余裕が生まれるんだなぁ。

 

「お嬢さん、美味そうに食うねぇ」

 

「…」ずるずるるるっ

 

このドカッと胃にたまる濃厚なスープがたっぷり絡みついた極太の麺、口の中でホロホロと崩れる程に柔らかいチャーシュー、そして味が濃いスープによく合う生姜が効いたあっさり味付けのもやし炒め。

うぉ〜ん、実に美味い。

 

 

「おう姉貴、人の金で食うラーメンは美味いか?ええ?美味いだろうなぁ」(小声)

 

店員さんと豊がなんか言ってるけど全く無視。

俺は今美味しいもので心を満たすのに忙しいのだ。

美味いかどうかなんぞこの態度を見ればわかるだろうが。

当然美味しいです本当にありがとうございます。

今後も美味しいラーメン作ってください。

 

「ハハ、食ってる時は黙るタイプか」

 

「すいません、こいつなにか食う時一言も言葉を発さないんです」

 

「弟さんかい?姉ちゃんよく食うねぇ」

 

「泣き脅しで奢らされる羽目になりましてね…はぁ…。うめ、うめ…」

 

 

(なんでッッッ!ここにッッッ!薫様がッッッ!)

 

皆様こんにちは。

安藤 清美でございます。

今日は月に一度だけラーメンを食べに来る濃厚豚骨豚無双に来ているのですが、何故か入店した時点で薫様がラーメンを一心不乱に啜っていました。

なんかひたすらズルってます。かわいいね。

一緒に居るののは……殿方?

…あっでもよく見たらお顔が似ています。御家族ですね。

でも安珍様いますよねえそこにねえ御家族でも近親相○とか有り得ますよねえ

私よ、内なる私よ、落ち着くのです。

近親相○とかいつの時代ですか。

ああそれにしてもやばやばです。バレたら私のイメージが大改造ビフォーアフターです。やばやばやばたにえんです。

 

「…さん?お客さん、注文は?」

 

「フェッ?!あっ、すいません無双並海苔マシ麺硬め脂少なめで。あと味玉お願いします」

 

「3番さん無双海苔硬少味玉!」

 

 

ずるずずるずずっ

 

ドロドロのスープに麺が絡む。

そしてそれをすする。

ラーメンの熱気で体が熱くなる。

そしてまた麺をすする。

うおォン、まるで俺は人間水力発電所だ。

 

「…ぷひゅう。ご馳走様でした」

 

はぁ〜↑美味かった。

スープ半分も飲んじゃったよ…。

充足感を得たよ…。明日からも…これで生きていける…。

 

「お姉さんいい食べっぷりだったよ。また来てね」

 

「アッス」

 

「ほれ姉貴、食ったら勘定済ませて帰るぞ」

 

「ん」

 

じゃあ豊くん、勘定は君に任せ…ん?あそこにいるのは…?

安藤さんだ。あっこっちに気づいてそっぽ向いた。

 

「合計2520円…うぐぐ…。ん?姉貴、どうした?」

 

「あそこ、同級生おる」

 

「ほーん」

 

「まあ別に誰がラーメン食ってようが気にすることでもないよね。帰ろうか」

 

「だなー…」

 

はぁ、美味しかった。

…くるじぃ、多すぎた。

 

「げっぷ」

 

「姉貴…胃が縮んだとか考えなかったのか…?」

 

「一切考慮してなかった…うっぷ」

 

胃が縮んだ。

いや縮むよなそりゃ身長まで下がってるんだから。

はぁ、ラーメン食っても女になったと実感させられるとは…。

難儀なもんだなぁ。

 

 

か、帰られ…た?

良かった…1番人に会いたくないタイミングで1番会いたい人に遭遇するなんて…まさか厄日?

 

まあ美味しかったし別になんでもいいですね!

 

「はふぅ、ご馳走様でした」

 

「いやぁ、今日はよく食べるお嬢さんが来られるなぁ。作った側としては美味そうに食べてくれて、見てて気持ちがいいよ。また来てね」

 

「はい」

 

何はともあれまた来ましょう!




第8話…工事完了です…。
対戦ありがとうございました。

Tips〜よし、この店だ。ここに決めた。〜

濃厚豚骨豚無双

ガッツリ家系ラーメンを提供するラーメン屋。
ラーメンマニアの間では「無双は誰もが1度は通る道」とか「人生のシメの1杯にしたい」等、高い評価を受ける。
提供されるラーメンの特徴は店名にもある通り、野菜と魚介のアラを大量に使用し、そこに豚骨を合わせた魚介系豚骨醤油ラーメンにある。
スープは「あと少し固いとほぼ固体」と言われるほどにドロドロとしたスープに仕上がり、麺はこのスープに最も相性の良い小麦で作る極太の縮れ麺を自社製麺所で生産。
その麺とスープに合わせる具材の中でまず目を引くのが山のように盛られたもやし炒めである。このもやし炒めにはおろし生姜が使われ、スープに沈めば味のアクセントにもなる。
もやし炒めの頂上にはおろしニンニクが積まれている。
そしてその山の麓に張り付く極厚のチャーシュー。
これも濃厚なスープに負けない程のインパクトを持ちながらも極太の麺で疲れた顎でも食べられるほどに柔らかく煮込まれたものを使用。
そして最後に海苔がもやし炒めの山の後ろから現れる。
この海苔は有明産のものを使用しており、その香りはラーメンの匂いの中でも分かるほどのものだ。
これ以上はもはや語るまい。
食べればわかるこのうまさ、是非一度召し上がれ。


梅書房出版 ラーメン専門誌

『ラーメンWalker』より抜粋



まあ架空の店舗とラーメンなんだけどな
こんなの食いたいとか想像しながら書いたよ

書いてたら我ながらラーメン食べたくなってきた


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第二章 精神反転!侵される精神
下駄箱手紙事変〜そして俺は弱さを知る〜


第9話です。
対戦よろしくお願いします。

今回描写は直接的なものはしていませんが、ほんの僅かに淫夢要素と暴力シーンがあります。お覚悟を。


「おはよぉーさーん」

 

「オッスオッス」

 

「さみぃーよォー」

 

はぁ、なんだってこうクソ寒いかね。

なーんて、校舎入口で考えつつ、下駄箱を開けた。

おはよう諸君。竹中島 薫さんだ。

今日のお話は、この下駄箱から始まる。

 

「んぁ?なんだこれ」

 

下駄箱に、手紙が入っている。

シンプルなもので、茶封筒だ。

…さては果たし状か?無視するのも気持ちが悪い。開けてしまおう。

 

『拝啓、竹中島 薫様

本日放課後、東校舎3階美術室にてお待ちしています。

敬具』

 

「なんじゃこりゃ」

 

「たけちーおはよぉー」

 

「お、ユッキか。おはよぅ」

 

「どしたんー?」

 

 

Good morning neighbors.

 

私は呉島 友紀でーす。

好きな物はくるみパンとかでーす。

 

およ?あの後ろ姿はたけちーではないかー。

なんか考えているぞー。

 

「たけちーおはよぉー」

 

「お、ユッキか。おはよぅ」

 

「どしたんー?」

 

「私の下駄箱になんか手紙入ってたんだ」

 

「ほえー、手紙」

 

「うん、なんか果たし状みたいなの。茶封筒に入っててさ、そんでなんじゃこりゃって」

 

「食べちゃダメだよー?」

 

「いや食べないよ山羊じゃあるまいし」

 

なんかたけちーに手紙が届いていたようです。

食べちゃダメだよー?

たけちーは男の子の時からなんでも食べてたからねー。

え?なんで知ってるかって?だってあの怨霊付き蛇女より前から見てたもぉん。

 

「黒山羊さんたら読まずに食べたー」

 

「食べんし読んだし歌わない〜」

 

「ちぇー」

 

 

「タケ、マジでそれ行くんか?」

 

「行くべさ。なぁに、ヤバそうなら逃げるよ。私もそこまで馬鹿じゃないさ」

 

「うぅむ、拙者心配ですぞ」

 

オッスオッスでござる。3話で登場以来1度も出して貰えなかった染川でござる。

なんぞタケが果たし状的アトモスフィアを感じる茶封筒を手に入れたとの事で、指定された場に着いてきたのだが…。

やはり元が男である故か『そういった事態』に対する懐疑心が足りないように感じる。

 

「タケよ、お主は…」

 

「染ちゃん、染ちゃんが何を心配しているかは分からない。でも校内レ○プ!〜野獣と化した少年〜みたいな事はないだろ。ウ=ス異本じゃあるまいし」

 

「いやしかしな…元はどうあれ今のお主は女でござるぞ。男より力に劣ろうに」

 

「うぅん、TS系のお決まりの親友から女扱いを食らうとは」

 

「あぁ、すまぬ。嫌だったか?」

 

む、まさか女扱いされるのは地雷か?だとすればこれ以上はついて行くべきではないか…?

 

「いんや、お前が(おれ)のことを心配してくれている事に感謝はすれど拒絶はしねぇよ」

 

「俺ちゃんも心配してるゾ〜。大丈夫?竹刀貸そうか?」

 

「大丈夫だよ。どこを攻撃すれば確実に動きを止められるかはわかってるから」

 

「そうか、そこまで言うなら拙者止めんぞ。だが」

 

「ヤバけりゃ叫ぶなりしてくれよな〜俺たち一応ここ居るから」

 

「おうともよ」

 

 

「あー、と?私を放課後の美術室まで呼び出したのはどこの誰かな?無視するのも忍びないから来たよ〜…」

 

うぅわ誰も居ねぇ。騙され…いや、居る。

キャンパスの後ろに何か居る。なんだ、この嫌な感じは。

 

「そこの机の影になってるところ、あとロッカーに…キャンパスの後ろ。誰?」

 

「た、竹中島さん…」

 

此奴は…確か隣のクラスの…。

 

「隣のクラスの小野です…来てくれてありがとう」

 

「同じく谷岡です…生で見るとまた…いいなぁ

 

2人目が嫌な感じの…いや違う。

2人目が直接的すぎるだけだ。

 

「…同じく清野。おい谷岡、さっさとやっちまおうぜ…」

 

「そうだな。じゃあ悪いんだけど竹中島さんは後ろを向いててくれるかな」

 

「分かった…」

 

なんだ

 

アイツの目は

 

やばい

 

そう思った直後、気がつくと背後から組み伏せられていた。

 

「ぐっ!何をっ」

 

「お前よぉ!俺たちの前でこれ見よがしに胸揺らしてんじゃねえよぉ!」

 

「誘ってんのかよォ!テメェよぉ!」

 

「離せっ!離せってのこの!」

 

「暴れてんじゃないよ!3人に勝てると思ってんのか!」

 

なぜだ!なぜ力が出ない!何やってるんだ!いつも通りに急所を突けば動きを止められるだろう!なぜ出来ない!

急所だ!急所を…ううっ!クソ、何する気だ!

うわやめろ!服脱がそうとするな!

何をする気だ!…まさか…!やめろ!やめてくれ!

嫌だ!嫌だ嫌だ嫌だ!このままこいつらになにかされるのは絶対嫌だ!だっ、誰か助け…

 

 

そうか

 

俺怖いんだ。

 

3人がかりで押さえつけられて、上着も今剥ぎ取られて。

 

ああ、そうか。

 

これが。

 

この感情こそが。

 

恐怖か。

 

駄目だ。もう駄目。私はもうダメだ。叫ぼう。

恥も外聞もなくみっともなく叫んでしまおう。

怖くて怖くて仕方ないや。

 

「誰かぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

 

「五月蝿いんだよ!元は男だろ黙ってろ!」

 

その時、美術室の扉が開け放たれ、彼らが現れた。

 

「呼ばれて飛び出てジャジャジャジャァァァァァァァァァァーーーーン!!!!!相良さん参上だオルルァァァァァァン!!!」

 

「貴様らァ!人の友達に何してくれてんだァ!!!!」

 

「うわっ!なんだこいつら!」

 

私の叫び声を聞いたのか、相良と染川が来てくれた。

 

なんだろう、どういう訳か相良が視界に入った瞬間に少し心に余裕が出来た。

恐怖で涙を流しながら少し緩んだ拘束を引き剥がすため、まずは下着を脱がそうとしている清野とかいうやつを思い切り蹴り飛ばした。

 

「ぅがっ!」

 

これで足は自由だ。

1人やられて動揺したようで関節を極めていた小野の手が緩んだ。

 

「シャアッ!!!」

 

そしてそこに染川の県大会を優勝に導いた左のレバーブローが突き刺さり、小野が小さな呻き声と共に静かに地面に沈んだ。

 

そして、それを見た谷岡が咄嗟に逃げ出そうとしていた私を引き寄せ、首筋に近くにあったパレットナイフをあてがった。

人質にしてきたのだ。

 

「テメェら動くな!こいつやっちゃうぞ!」

 

「ぬっ!」

 

「ひひ…そのまま動くんじゃねえぞ…!そのまま」

 

「そのままくたばれ変態野郎」

 

だが、相良が音もなく後ろに回り込んでいた。

そしてそのまま谷岡の首の後ろに一撃打ち込んだ。

 

「あぐっ」

 

脳震盪を起こしたのだろう、谷岡はそのまま倒れ伏した。

 

谷岡が倒れ込み、一緒に私が床に倒れる。

普段ならこんなヒョロさっさと退かせるのになんだろう、足に力が入らない。

立てん。あっこりゃ腰抜けたってやつだわ。

 

「うわっ…ぶへぅっ」

 

「おいタケ、大丈夫か?」

 

「えっあっうん多分大丈夫」

 

相良にが起こそうとしてくれている。

あっ顔近い。

あれ?よく見るとコイツ…ウホッ。

あっいかんぞ私は男だぞ…ん?

あっ私じゃないそうだそうだ俺だ俺だ。やばいやばい。

せめて心の中は男でいないとダメなんだじゃないと私は俺じゃなくなっちゃう。あっまた混ざってる。

あっでも…細いながらも確りとわかる筋肉…ちょっといいかも…。

いやバカアホ今何をあれなんか顔熱あばミ゜ヌ゛

 

「タケ?タケどうした?顔が赤くなってきてるぞ?おい?」

 

アッアッ意識が飛んでいkう わ ら ば

 

「う〜ん…」

 

「あれ?タケ?おいタケ?大丈夫かー?おーい」

 

「…気を失ってますぞ」

 

 

夢を見た。

私が誰かと手を繋いでいる後ろ姿を、俺が見ている。

そんな夢を見た。

 

誰と手を繋いでいるんだ?

父ちゃんじゃないのは確かだ。

そしてあの後ろ姿。

あれを見たことがあるような、ないような。

何だこの夢は。

待て、待ってくれ!その手ぇ繋いでるの誰なんだ!

せめてこっち向いてくれ!

 

「分かってるんでしょう?」

 

『私』とその手を繋いでいるそいつが、振り向いた。

依然として顔が分からない。なんか黒く塗り潰されてる。

そしてそいつらが振り返ったその途端、『俺』は背後から突然伸びてきた無数の腕に掴まれ、巨大な扉に引きずり込まれた。

 

やめろ!なんなんだこれは!どうすればいいんだ!

どうなってる!あっ何だこの扉!待て待て待て閉じるな閉じるな!!

待て!なんか見たことあるぞこんなの!

ちょ、ちょ、ちょっと待ってください!待って!助けて!待ってください!お願いします!!うわぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!

 

 

「うわぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

「おっ、タケが起きたゾ」

 

「おお、やっとお目覚めか。下校時間ギリギリだぞ」

 

「え?あっ本当だやべえ帰ろう帰ろう」

 

……夢?

なんかすごく不思議な夢を見たような…?

 

「タケ?」

 

…あっ相良の顔がまた近い。

 

「おう今行くぞ」

 

「なんだなんだこっちを見ろよ見ろよ〜」

 

気を失う前の感情はきっと気の迷いだ。

だから一旦離れるのだ相良くん。




第9話、工事完了です…。
対戦ありがとうございました。

Tips〜戦慄の生徒たち〜

呉島 友紀(くれしまゆうき) age 16 女

菓子パンが好きで、特にナッツ系の菓子パンを好んで食べているおっとりガール。
主人公が知らないだけで主人公のことは小学生の頃から知っている。安藤 清美とも表面上は仲はいいが彼女と同じく主人公に好意を持っている為、ささやかにその邪魔をする。
言ってしまえば主人公♂が好きなヤベー奴2号。
今後の登場と活躍に期待である。
名前の由来は『アイドルマスター』シリーズより姫川 友紀。

なに?君もフォント変えないといけないやつなの?


小野 大作(おのだいさく)age 17 男

主人公♀を(自主規制)しようとした3人組の1人。
普段は物静かな文系男子だったが、今回の事件によって学校から正式な処分が決まるまで停学にされた。
名前の由来は淫夢ファミリーのONDISK。
こいつの名前もONDISK


谷岡 健二(たにおかけんじ) age16 男

主人公♀を(自主規制)しようとした3人組の1人。
主人公♀を人質に逃げようとしたのはいいがその後どうする気だったんだろう。処分は一旦小野と同じものが言い渡された。
名前の由来は淫夢ファミリーのTNOK。
一転攻勢は彼の運命なんだよ


清野 義一(きよのよしかず) age 16 男

主人公♀を(自主規制)しようとした3人組の1人。
主人公♀を人気のない所へ呼び出し、(自主規制)しようとした今回の事件の首謀者。目付きからしてゲスい。
名前の由来は淫夢ファミリーのKYN。
君1番呆気なくやられたねえ



気がつくとこんな駄文にも評価が着いていました。
本当にありがとうございます。
ありがたやありがたや…(歓喜の落涙)


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

男はつらいよ〜女の子になっちゃう〜

第10話到達です。
対戦よろしくお願いします。

あ、そうだ(唐突)

章管理機能を使って1話から8話までの一章とあと前話からの二章で分けました


「螺旋階段、カブト虫、廃墟の街、イチジクのタルト、カブト虫、ドロローサへの道、カブト虫、ジョット、天使(エンジェル)、紫陽花、カブト虫、特異点、秘密の皇帝…」

 

「おい、竹中島がなんかブツブツ言ってるぞ」

 

「バカ、ありゃなんかじゃなくて天国へ行くのに必要な14の言葉だよ」

 

「えっ何それは…」

 

はいおはよう、竹中島くんさんです。

 

なんで天国へ行くための14の言葉の暗唱しているのかって?

先日相良達に助けられてからなんか落ち着かねえんだよ。

特に相良を視界に納めているとなんか心がフワーッ!てするんだよ。なんなの?浮遊感与えちゃったの?『位置』が来ちゃうよ?

 

「 2、3、5、7、11、13、17、19、23、29、31、37、41、43、47、53、59、61、67、71、73、79、83、89、97…」

 

「今度は数字を…しかもあれは…素数?なんで?」

 

「ありゃ心を落ち着けようとしているんだよ」

 

「えぇ…」

 

そうだ素数だ。こういう時は素数を数えて落ち着くんだ…、素数は1と自分の数字でしか割れない孤独な数字…、私に勇気と落ち着きを与えてくれる…。

そうだとも、あの時相良にちょっとときめいたのは悪い夢なんだ。

そうに違いない。

私は男だ。誰がなんと言おうと俺は男なんだ…。

 

「か、薫様…?」

 

「たけちー?どしたんー?具合悪いのー?」

 

「大丈夫…私の精神は男だ…精神的にも同性愛者じゃないはずなんだ…思考回路は太ちぢれ麺なんだ…私にとってヒーローは仮面の戦士と光の巨人と貧乏旗本の三男坊なんだ…」

 

「うーん、重症患者だねぇ清ちゃん」

 

「そうですね…どうしましょう美晴、友紀」

 

「そっとしとくしかないと思うよー」

 

「アタシもそれに1票ね。頭がおかしくなったやつは触らないのが1番よ。てかなんかあったの?いきなり全校集会とか」

 

「ンー、嘉島に同じくワイトもそう思います…」

 

「拙者もそう思いますぞ…いやしばきゃワンチャン治るかな?」

 

そして今我々がいるのは体育館。全校生徒集めて緊急集会だ。

内容はもちろん私への暴行未遂についてのお話だ。

 

 

「まさかうちの学校であんな事件がなぁ」

 

「平和だと思ってたのにな」

 

「竹中島さん顔色悪いけど大丈夫?」

 

顔色が悪い?私がかね?

そんなことは無いだろう。

ただちょっと寒気がして震えが止まらなくて視界が滲んでいるだけだよ。

あと押し倒された時のフラッシュバックがまだちょっtアッ

 

やめろいたいいやだこわいくるしいやめてやださわるなやめろこわいやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだ

 

だれかたすけて

 

「竹中島?顔色悪いけど大丈夫?…なんか震えてない?」

 

「大丈夫…大丈夫だから…ちょっと寒気がしただけだから…」

 

「へぇ」

 

「そういう事ですか」

 

「ねえ今怨霊いなかった?」

 

「きのせーだよー」

 

「ええ、気の所為ですよ」

 

「ところで薫様」

 

「たけちー」

 

フラッシュバックに震えながら名前を呼ばれたので振り向くと、なんか大量のスタ○ド*1みたいなの従えてる呉島超巨大な蛇のス○ンド*2みたいなのが出てる安藤さんが俺をそっとハグしてくれた。

えっと…何その…何?

 

「あの…2人とも?慰めてくれてるのは分かるけど…なんか出てるよ?ねぇ?何それ?」

 

「大丈夫だからねー」

 

「安珍様は清が御守り致しますからねぇ」

 

うわあ、すごくゾワッときたなぁ。

ところで安藤さん、そのたまに出てくるあんちんって誰?

まさか私のこと言ってるの?おれ薫だよ?

 

 

さてさて、昨日の今日で授業が出来るか!と先生達が今日は解散を言い渡してきた。

やったぜ学校休みだ。

ということで場所も変わって放課後の教室。

相良達が一緒に帰ろうと誘ってきてくれている。

 

「おい、こっちを見ろよ。タケがずっとそっぽ向きしてると俺ちゃん悲しいゾ。人と話すときゃその人の方見なきゃダメだろ〜?」

 

「ごめん、そっち向くのは待って。もう少し壁の方向かせて。さっきの校長の話で私具合悪くなっちゃった」

 

そう、今私はさっきのフラバで気持ち悪くなり顔色最悪なのである。吐きそぅ。

 

「おっ、大丈夫か大丈夫か〜…なんて茶化せりゃどれだけ良かったかねぇ」

 

もう本当に怖かった。だって相良と染川来てなかったら俺(自主規制)されてたもん。

そりゃもうトラウマもんですよ、ええ。

顔の前に少し前まで自分に着いてた1本突撃バー出されたんだよ?

たとえ私の心が男でもビビるし怖いわあんなん。

夕べあのまま最後までされる夢見て晩御飯全部吐いちゃって母ちゃんに泣きついたもん。

10年振り位に怖い夢見て半泣きで親と一緒に寝たよね。

 

さて、そろそろ覚悟を決めて相良の方を向いてみるとするか。

そう思いながら壁から離れ、相良の方を向いtあっ

 

男性にしては少し長めのまつ毛

切れ長の目に栗色の瞳

瞳と同じくほんのり栗色の頭髪

すっと通った鼻筋

そして何より顔がいい

 

っていかんいかんいかん思考が女の子になってるメスになっちゃう!これはいけない!帰ったらロボソンいっぱい聴いて男の子に戻ろう!

 

「タケ?おいタケ?顔赤いゾ?」

 

「俺は男だがっ!?」

 

「えっうん。あとそんなすごい勢いで目ぇ逸らされると悲しいゾ」

 

近い近い近い近いよ君が近いのが悪いんだよ。

染川の顔見て避難しなきゃ(迫真)。

 

「ぬ?どうしたタケよ。拙者の顔になにか着いているでござるか?」

 

あぁ〜、こいつの顔見てても感謝しか浮かばねぇ〜。

安心するぅ〜。

 

「相良、目を逸らして悪かったよ本当に…あの時は本当にありがとうよ…」

 

「ハハッ、何を今更」

 

「…友達がヤバい目に遭ってたら助けるのはあたり前田のクラッカーってな」

 

「…ホント、お前らと友達で良かったよ」

 

私が女になっちゃったと公言した時も笑いながら受け入れてくれた。

俺が(自主規制)されそうになった時も助けてくれた。

こんな姿になってもいつもと変わらずに接してくれている。

本当にこいつらには感謝しかない。

ありがとう。

 

「あとな」

 

「うん?」

 

染川が急に俺に耳打ちしてくる。

なんだろ。

 

「お主が相良を見る時の目がな、一瞬だけうちの姉者が彼氏と一緒にいる時みたいな目になっているから気をつけろ」

 

「えっ」

 

いやまて、やめろ。

俺…私?俺とは?私?俺?私…わたし…たわし?

 

「嘘だろ?」

 

「無自覚でござるか」

 

「うん」

 

「ならこれ以上は」

 

「オッケィこの話終了な」

 

たわし!俺は私で私はたわし!(発狂)

*1
主人公は幽霊などの類は物理攻撃の一切が効かないと思って忌諱しているのか全てスタンド使いの仕業だと思い込むようにしています。怖いわけじゃないから…

*2
SEKIR○に出てきた超巨大白蛇くん的なもの




第10話、工事完了です…。
対戦ありがとうございました。

〜よいこの脚注〜
主人公の地の文に『私』と『俺』が混在しているのは物語の構成上の演出です。
ミスじゃないよ!ホントだよ!


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

大扉の夢〜休日お出かけ珍道中〜

第11話です。
対戦よろしくお願いします。

なんか評価バーに色付いてました。
驚きのあまり鼻毛が出ました。

追記

誤字報告を頂きました。ありがとうございます。
ですが、実はあれでいいんです。

という訳で該当部分にふりがなと脚注文を追加しときました。
ご査収宜しくお願い致します。


今、私は夢を見ている。

 

どうも、夢の中からこんばんは。

タケちゃんだ。

今こうして明確に夢を見ていると分かっているということは、これは明晰夢とかいうやつだろう。

 

そして今、俺は夢の中で真っ白い空間に浮いている。

背後には大扉が、眼前にはどこかの風景だろうか?

1人の女が…いや、あの姿は俺だ。

 

この真っ白暗黒空間はなんなんだ。

いや思い出した。確か前…そう確か(自主規制)されそうになったあともなんかこんな感じの夢を見たぞ。

 

なんなんだお前は。そう思いつつワイプ映像を覗き込んで、どういう条件で目が覚めるのか考えた。

するとそのワイプ映像の中にいた俺が振り返ってこちらを見た。

 

「私はお前が私を見たのを見たぞ」

 

うわ喋った。

なんでこいつ今俺が思ったことがわかったんだ?

 

「それはここが夢の中で、私が君だからだよ」

 

お前が俺?俺がお前?ペル○ナ的な?

 

「君が今の姿になったことで産まれた君の本能的なものだよ」

 

えっ何それは…(困惑)。

ていうかよお前よぉ、俺を元の姿に戻せよぉ。

できるんだろぅ?こんな真理の扉みたいなもん夢の中に錬成できるんだからよぉ。

なぁー頼むよぉ〜、元の姿に戻してよぉ〜。

 

「あっ、その姿私がやったとかじゃないしそもそも私は後から生まれた存在だから関係ないよ」

 

えっそうなの?むちゃくちゃ言ってごめん。

 

「ええんやで」

 

ええんか…。

つーかなんなんだねチミは、ええ?

訳の分からんことばかり抜かしおって…これだから最近の若いもんは全く…

 

「君も若いよね。私は君だし私の年齢も君と同じだよ?」

 

でもお前が生まれたのは最近だろうgヌッ!

 

気がつくと、背後の大扉は開かれ無数の腕がそこから伸びていた。

 

「あぁ、もうすぐ朝になるのか。タイムリミットだね。良い目覚めを、私」

 

うわまたこれか!助けて!今度は助けて!あっちょっと!消えるな!ワイプ消えるな!逃げるな!卑怯者め!

 

そうしている間にも伸びてきた腕は俺を扉に引きずり込もうとどんどんと体に絡みついてくる。

ああ、消える前にこの夢の事を聞かないといけない。モヤモヤ大爆発で目が覚めてしまう。

待って!待ってくれ!なんなんだこの夢!なんで扉に引きずり込まれてんだ!あぁ待って離してくれ!頼むから!ちょっと!聞いてんのか!嗚呼逃れられない!

待て!待ってくれ!石井くん!金ならやる!女か!?なんなら次の人事総会でチーフに推薦してやる!

 

「いやだから私どうにもできないって。ていうか女を女で釣ろうとするなよ。我ながらバカか君?ていうか石井って誰?」

 

待ってくれ、待ってくれ!石井くん!

石井くーん!ウワァァァァッ!石井くーん!ウワッ!石井くーん!ああ待って閉じないで閉じないで閉じないで!助けt

 

そして大扉は閉じ、白い空間には何も残らなかった。

 

 

けたたましくベルが鳴る音がする。

それと同時に私ははね起きた。

 

マーベラスゥッハァ!!!」

 

…あれ?スイカ○ームズは?あれ?えっ?

 

「………夢か!…夢?」

 

あーれおっかしいなぁ、なんか違う気がする…?

スイカアー○ズの前になんか違う夢見てた気がするんだけどなぁ…。

 

 

スイカの夢から目が覚めて、居間に入ると家の電話が鳴った。

なんだ?誰からだろう。

 

「はい、竹中島です」

 

「あー、薫?あんたいつまで寝てるのよ。今日みんなで出かける予定だったでしょ」

 

「え?…あ゛っ!!!

 

忘れてた。今日の10時に駅前に集合して女子グループのみんなで出かけるんだった。

やべえ嘉島にころされる。

 

「そうね、今アンタが気がついた通り。10時に駅に集合だったのに今その10時ね」

 

「ごめん!今から向かう!待ってろ!!」

 

時間的にも走れば直近のバスに間に合うはずだ。

急いで準備しねえと。飯は…食パンでいいか。

 

「おっけー、早く来ないと清美と友希がアンタのこと着せ替え人形にするからね〜」

 

「待って可及的速やかに最短ルートで行くわ」

 

よぉし、どんな手を使っても最短で行こう。

着せ替え人形は嫌だ。

あんな疲れるのやりたくないゾ。母ちゃんで懲りたわ。

 

 

「たけちー遅いねぇ」

 

「どうしたんでしょうねぇ」

 

「今連絡ついたわ。大至急可及的速やかに向かうってさ。淑女らしからぬ走り方で来たら…」

 

「メイド服でも着せるー?」

 

「チャイナ服とかもいいかもしれませんね」

 

「安藤さんはチャイナ服でバッツバツになった薫くんの胸が見たいとかそういう欲望ですか?えっちですね!」

 

「え、えっちじゃないです!似合いそうな気がしたんです!えっちなのはそういう発想をする保科さんです!」

 

「元男で爆乳ってだけで着せ替え人形にされるとか竹中島くんかわいそ…あ、男装とかどう?」

 

「いやいや悠、ここは例のタートルネックでも着せてみようよ」

 

「なんであんた達そんなに胸強調させる服ばかり選ぼうとしてんの?Aカップの私に対する当てつけ?…何よ響、なんでそんな仲間を見る目で私を見てるのよ」←79cm

 

「静江、あんたも同じ哀しみを背負う仲間なのね」73cm←

 

「でも私の方がおっぱい大きいよね」

 

「てめえ今から戦争か?」

 

駅の前からこんにちは。嘉島 響よ。

今日は友達と服見たりゲーセン行ったりする日…だったんだけどその友達の1人が寝坊かまして遅刻してるわ。

そう、薫のバカタレがね。

ちなみに今回のメンバーは、アタシと清美と友紀に美晴、に偶然居合わせた下ネタ三銃士の面々。

んであと薫…だったのにその薫がまだ居ない。

全く、あのバカの服も目的のひとつなのに。

 

「うわぁぁぁ!人がビルの壁を駆け抜けてる!」

 

…ん?なんか騒がしいわね。何かしrWASSHOI!!!!!

 

「へぇっ!?」

 

突如、目の前に180cmの大女が『Wasshoi』とシャウトを上げながら着地した。

その光景を目の当たりにした周囲も「Oh!Japanese ninja!!!」とか「No!She is a kunoici!」なんて言ってたり、日本人すら「な、なんだあっ!?」とか「アイエエエ!!」とか悲鳴をあげてる。

 

「すまん!遅れた!」

 

そしてそんな様子も露知らず、私たちの目の前に降り立ったソイツは私たちに平然と話しかけてきた。

 

「か…薫?あんた今どっから落ちて…?」

 

「そこのビルの3階から(ひさし)*1伝ってきた!パルクールって奴!」

 

「いや、どっから飛んできてんのよあんたは!ムササビか蜘蛛か!?」

 

「普通は陸路を使うって?ふっ、私は大砲よ

 

「これは…」

 

「淑女とかそれ以前の問題だねー…」

 

「うーん、ヒモ水着の刑ね。貝殻でもいいかも」

 

「スリングショット水着も追加して頂けます?」

 

「いや、あんた達その前にコイツの格好見てよ」

 

「ん?私なんかおかしいかな」

 

ジーパン、パーカー、革ジャン。

足もスニーカー。

 

「何よその少年丸出しスタイル…」

 

「男の子って感じかなー」

 

「それも2〜30年前くらいのアメリカに居そう」

 

「お父様の若い頃のの写真にあった格好です」

 

「昨今そんな格好のキャラおらんわ。ガ□スペのテ○ーか?」

 

「待ってなんでそこでガ□スペ?」

 

「百合センサー反応無しだわ。でもなんか似合ってるのが腹立つ」

 

「つまり?」

 

『全体的に古い上に男子しかしないような格好なのになんか妙にしっくりくるのが腹立つ』

 

本当にしっくりくる。なんかそういうファッションと言われてもちょっと納得が…いやいかないわ。

あの特大の脂肪の塊がどうやっても女を強調してるわ。

そして本音を言うとすっごくうらやましい。←73cm

なんなのよあのサイズであのハリと柔らかさは。

揉むと指が沈み込むのに押し返してくるのよ?

しかもその奥の方に胸筋がしっかり入ってるもん。

 

「体は女性なんですけど、お顔がキリッとしてて目付きが鋭いのがそういう格好に合っていますね」

 

「安藤さん、ありがと。…まさかさ、私が着せ替え人形になるのは決定事項かな?」

 

「だって女性用の服ほとんどないでしょ」

 

こいつが女物の服を所持していないのは幸恵さんから聞き及んでる。というか見繕うように依頼までされた。

 

「ブラあるし」

 

「あれは解除不可のインナーですね」

 

「ね、猫の柄のTシャツだって」

 

「今日びそんな服メスガキでも着ないですよ」

 

「ホットパンツ…」

 

「たけちー着ると痴女まっしぐらだよね」

 

「ロングスカート…」

 

「スカートあっても合わせる上着がないでしょ」

 

「チェックのシャツ…とか?」

 

「ダウト」

 

「スリーアウト、コールド試合です」

 

「じゃあ…行こうか…」

 

 

こうして、俺は現在ほんのひと月と1週間くらい前まで無縁だった女性服売り場で、店員まで絡んだファッションショーをやらされている。誰か助けてクレメンス。

 

「お客様!次はこちらをどうぞ!はいそこ!写真撮影会じゃないのでお引き取り下さい!」

 

「チーフ!ホームページ掲載用の写真撮りました!」

 

誰か助けてクレメンス

 

「たけちー大変だねぇ」

 

「大騒ぎですねぇ。…ディアンドルでしたっけ、似合ってますね」

 

「そりゃそうでしょ。素材が正規では入手できないレベルの1級品なんだから…ドイツ人ってスタイルいい人多いらしいね」

 

「ファッション関係で働いてそこそこ長いですけどこのお歳でここまで色々着せられる人は珍しいですよね。モデルとかされないんですか?事務所紹介しますよ?」

 

「ワイ将写真は苦手でございます」

 

「うーん、残念です。お客様冗談抜きで何着ても似合いますのに…」

 

「でもチャイナ服はあまり似合いませんでしたね」

 

「主にあの胸のせいね」

 

チャイナ服を着せられ、出てきた時はそういうビデオの撮影か何かと勘違いされそうな胸のはち切れ具合だった。

えっちなゲームに出てきそうとも言われ、ちょっとショックだった。悲しみ。

 

「あ、そうそう。今回撮影した写真なんですけどホームページで使わせて頂いてもよろしいですか?」

 

「もう好きにしてください…疲れた…」

 

もうやだつかれた。なんで1軒目でこんなに疲れ果てているんだ?

女性の買い物っていつもこうなのか?

うーむ、疑問が深まるなぁ。

*1
建物の窓や出入口の上についてる屋根みたいなやつの事。ちなみに作者はこの部分を考える時にこれが何か調べるまでよく知らなかった。




評価バーに色がついたので第11話、工事完了です…。
対戦ありがとうございました。

筆がのった為いつもより多めでお送りしております。

飛び出た鼻毛の中に白い鼻毛が1本混じっていたので即抜きました。
あれはKING鼻毛さんだったのでしょうか?


追記文の補足

さすがに壁走っちゃ超人になっちゃうじゃろと思ったので庇を伝ってすっ飛んできていただきました。
今後もこんな感じで「描写はこれでええんか」など僅かにでもございましたらバンバンご意見をください。
確認と修正等を行わせていただきます。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

証明写真はプリクラではありません〜前編〜

大変お待たせ致しました。
難産だった第12話は前後編構成です。
対戦よろしくお願いします。


「終わった…終わったんだ…○京院、イギ○、アヴ○ゥル、終わったよ…」

 

なんやかんやで11時頃から服屋に入り、2時間も拘束されていた。

つかれた

着せ替え人形にされ、苦手な写真もしこたま撮られ、あの服この服と只管に着替えまくった。

つかれた

着方が分からない服はお店の人が教えてくれたりした。なんなんだあの背中がら空きの服は。

つかれた

背中が寒かった。すげえ寒かった。あんなの冬に着るとかさては耐性持ちか??

つかれた

 

「あ、タケの目が死んでる」

 

「おー、目が濁ってるー」

 

「竹中島くんまだまだこれからですよウフフ」

 

「薫様逃げてはいけませんよ」

 

「私はねぇ、君みたいなパッと見気が強そうな女の子がねえ、恥じらいで顔を赤らめているのが大好きなんだよ!」

 

これ以上何を求めている?なんであったのか知らないけどメイド服も、チャイナ服も果てはディアンドルとかいうドイツの服だっけ?アレすら着ただろう?俺に何を求めているのだ?

 

なーんで考えていると、腹から周りに聞こえるくらいの音で腹が鳴った。腹の虫がエネルギーの枯渇を訴えてきた。

お腹が空いて力が出ない…(ANPNMN)

 

「あら、薫様のお腹が鳴りましたね」

 

お願いだから指摘せんといてな安藤さんや。

わしそういう事されると恥ずかしいもの。

 

「随分でかい音ねぇ恥ずかしくないの?」

 

「そういうひびきんだってお腹すいてそーだよー」

 

「バカねぇ友紀、アタシはあんな盛大に音鳴らしてないからいいのよ」

 

「でも嘉島も顔赤いわよ」

 

「お黙り貧乳2号!」

 

「待って、この中だと貧乳呼ばわりは私にも比較的刺さるわよ。タケくんちゃん超デカイし友紀も清美もでかい方だし…美晴は…うん、こっち側だわ」

 

「「あんたはケツがでかいのよ」」

 

貴様ら人が気にしていることを言うたか

 

「MHLはん、あっちはおそらく止まらぬゆえ放っておいて…拙僧いい加減腹が減り申した」

 

「んー、確かにもうお昼だね。じゃあご飯いこうか。あと竹中島くん女の子なんだからせっかくだし『拙僧(せっそう)』じゃなくて『拙尼(せつに)』に変えてみようね」

 

「私は濃厚豚骨豚無双がいいな」

 

「うん、少なくともそんな名前のお店は花も恥じらう10代の女の子がこの人数で行くところじゃないね。実はもう行くとこ決めてあるんだ。予約も済んでるからそっちにしようね。」

 

「ミ゚ャッ」

 

「清ちゃんどしたのー?」

 

「いえいえなんでも。ええなんでもありませんとも」

 

以前行ったラーメン屋の名前を俺が言った瞬間、何故か安藤さんが小さい声で「ミ゜」なんて言った気がするがまあそこは突っ込まないでおこう。この世には知っててもいいことと知らない方がいいことがあるからね!

 

「友達と飯行く時に焼肉とかラーメンとかじゃないのは初めてなんだけど私ゃどこに連れてかれるの?ねぇせめてどういう系統がだけでも教えてクレメンス」

 

「来てからのお楽しみだよー」

 

「少なくとも薫様は来た事なさそうなところですよ」

 

「竹中島くん達なら近寄らないですね、あのタイプのお店は」

 

「ねえ本当に私どこに連れていかれるの?怖くなってきたんだけど?ねぇ?」

 

女子と飯は初めてだからなぁ、何処に行くのか見当もつかんなぁ。

俺はどこに連れていかれるんだ?

女子が行きそうなところだろ…?うーむ…わからん!

 

 

「着いたよ」

 

「ここ…は?」

 

「なんだ、あんたス○パラ知らないの?」

 

これは縁遠い。かつての俺からすれば最も縁遠いとも言えるかもしれない施設のひとつ、それが今目の前にその門を開いていた。

 

そう。ここはスイー○パラダイ○。天下の甘味バイキングレストランである。

 

男の時から視界の隅に入ることはあったが、見るだけで胃もたれを起こしそうなラインナップに男ならば誰もが敬遠するその出で立ち、連れられ入った店の中には、クリームなどの甘い匂いが充満し、周りの女性たちのキャピキャピしたオーラにアッという間に気圧された。

(場違い感)ヤベェ〜〜〜〜〜〜〜〜!

これにはさすがの俺も思わず退出しそうになる。

 

ここが羅生門か。(偏見)

ここが冥界の門か。(偏見)

ここがカロリー爆弾生産所か。(ド偏見)

 

「近寄ったこともないよ。そもそも野郎が集まってこんな女子とかしかいないような店入るとか罰ゲームと勘違いしちゃうよ」

 

「それはそうだね〜…ブッククク…」

 

「想像したね?呉島さん今想像したね?」

 

ご覧の皆様(?)も想像して欲しい。

運動部の男子高校生が何人か集まってこんなところに来るのを。

むさ苦しさにそこだけドーナツ現象が起こり、周囲に気圧され会話が消える。少なくともそうなるだろう。

少なくとも吾輩は友達に連れていかれてそうなった。

…あれ?ご覧の皆様?吾輩?なんの事?吾輩って誰だ?

………まあいいか!これ以上は触れてはいけない禁忌に踏み入りそうだ!

 

「いやぁ、それにしてもご相伴に預かれて助かるよね」

 

「いつもだったらあたしら3人集まってもアニメ○トとか秋葉原めぐりとかばっかりでねぇ」

 

「私はプライベートで服を見に行ったりします!」

 

「萌!あんた!」

 

「変態三銃士と呼ばれたあの時の誓いを…!」

 

「そんなのありましたっけ…?」

 

「そこは乗りなさいよ」

 

「ないのかよ!」

 

なんでそこで何も無いんだ。普通はそこでなんか重い気がするけどよくよく聞くと軽い誓いがいくつかあるもんだろうが。

お前らそれでもトリオ芸人か?

 

 

「…前にラーメン食いに行った時よりはセーブできたな。本当に前と比べて入らなくなったなぁ」

 

「前そんなにいっぱい食べられたんですか?」

 

「家族で1回につき五合米炊いてたな」

 

「多っ!?力士か何か!?」

 

「失礼な。弟はバスケ部、かつての私は柔道部だったのさ。男子ってのはね、動けば動くほど腹が減る生き物なんだよ。わかったかね?生まれついての女子諸君」

 

今こそ豊が食う分を考えても四合で足りる。

でも今考えると確かに五合は多い。

なんであんなに入ったんだろう。ふしぎ。

でもあの時私お腹減ってたから…。

 

「次はどうしようか?アニメ○トでも行ってみる?」

 

「甘いね竹中島」

 

「まるでさっき竹中島さんが食べてたゼリーのようにね」

 

「あのゼリー甘さ控えめって奴みたいでそんなに甘くなかったぞ」

 

「それはいいとしてプリクラとかやったことある?」

 

「証明写真はカウントされますか」

 

「されませーん。たけちーの中でプリクラと証明写真が混同されてる事に驚きだよ」

 

俺写真写り悪いらしいしそもそも写真のフラッシュとかが苦手なんだよなぁ…お爺ちゃん曰く魂抜かれるらしいし…。

 

「だって写真苦手なんだもんよ。しょうがないじゃん」

 

「令和のこの時代に『写真取られると魂抜かれる』なんてほざいてる若者はあんただけよこの原始人」

 

「まあその話はいいとしてつまりこの後はゲーセンに行くってこと?」

 

「その通りよ。あんたは今日でJKの街の歩き方を学んでもらわないといけないんだから。変態三銃士がまともな意見出すレベルよ?」

 

「ビルの壁面蹴ってバスの上に飛び乗ったりしつつマー○ルヒーロー着地キメるJKが存在してたまるかって満場一致で決まったの。諦めなさい」

 

ヒーロー着地の何がダメなんだろう。かっこいいのに。

あれか?膝に悪いからか?

 

「あ、薫様。悪いのはヒーロー着地もですけどいちばん悪いのは急いでるからってスパ○ダーマンとかNinjaみたいな動きですからね。ていうかなんであんな動きが出来るんですか?本当にNinjaの末裔か何かですか?」

 

「鍛えたからね!」

 

 

そして俺たち一行はそのまま市内最大を誇るアミューズメント施設、『ガーランド』に到着した。

 

ここはすごいぞ。

なんたって色んなものがある。

ゲーセンを初めとし、カラオケやらボウリングやらカートコースやら…まあ豊富。

 

んで今はゲームセンターのプリクラコーナーにいる。

 

「写真撮るだけなのにこんなに色々筐体があるのか…」

 

「それぞれできることが違うんだよー」

 

「薫くん、例えばこれだとスタンプ大量につけられたり、あっちのは美白撮影なんていうのもできるんです」

 

「ほえぇ…すっごい…」

 

「タケ?あんたさっきから語彙が死んでるわよ?」

 

「ゲーセンあまり来ないから音でビビってるの」

 

「チキンね」

 

「薫くんちゃんはチキン…と。夏はビビり系TS美少女×エロクラゲで決まりね」

 

「いやいや、ここはボストロールおじさんっしょ」

 

「申し訳ありませんが安直な作付けおじさん登場はNGです!ここはゴブリンみたいなクソガキの方がいいと思います!」

 

「…友紀、美晴、響さん、あの3人は何の話をしているんですか?」

 

「うーん、清ちゃんが気にする話じゃないのは確かかな」

 

あいつら後でシメるか

 

「そうしたいのは山々だけど…」

 

「あ、ゴーカート。みんなでやろーよ」

 

「タケ、あんた疲れて幼児退行起こしてない?大丈夫?」

 

「キチゲ爆弾爆発寸前って感じかな。発散しないとそろそろやばいかm叫びたいのは俺だよムンクゥ〜

 

「ああ限界近いわねこりゃ」

 

 

次回へ続く




第13話前編…工事完了です…。
対戦ありがとうございました。

今回は非常に難産でした。正直脳が爆発するかと思った。
あ、失踪する気は今の所ありませんのでそこはご安心ください。
あっ、そうだ(唐突)
感想が増えてました。ありがとうございます。
今後もLEE10倍な評価をよろしくお願いします。

後編へ続く(キートン山田)

〜クソデカアミューズメント施設〜

大規模アミューズメント施設『ガーランド』

主人公達が暮らす市で最大の複合アミューズメント施設。
広大な敷地にはどこに行くか迷うほどのアトラクションが立ち並ぶ。
スーパー銭湯まであり、中でもサウナが人気のようだ。
イメージ元はラウン○ワン(スボッチャ付)をかなり拡大した感じ。

レーシングカート乗りてえなぁ俺もなぁ


もう暫くお待たせしてしまう旨の謝罪文を活動報告に掲載致しました。ご査収下さい。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

証明写真はプリクラではありません〜後編〜

お久しブリブリブリブリュリュリュリュリュリュ!!!!!!ブツチチブブブチチチチブリリイリブブブブリ大根です
大変長らくお待たせ致しました。
それでは対戦よろしくお願いします。

あ、今回結構長いので、お覚悟を。


プリクラの奥深さを知った。

あんなに種類が豊富で多機能な写真撮影マシンだったとは知らなかった。

ていうかあんなに加工できんのね。

輪郭いじったり目をでかくしたりやたら滅多にスタンプ爆撃したり…貰ったやつ顔が見えづらいよこれ…どうしよ。

たまにスマホに文字書いてある写真入れてる奴とかいるけどこういうの使ってるんやな…。

 

 

「いやあプリクラは充分だ…もう充分だろう…」

 

端的に言うともう一生分プリクラ撮影させられたと思うんじゃが。

俺にこれ以上何を求めてるんだ?

 

「どうだったー?」

 

「つかれた。なんかボタンいっぱいあった」

 

「ありゃ、薫くんさんなんか弱ってるねぇ」

 

「乳首ドリル1発行っとく?」

 

だから!なんで!女子が!下ネタとか知ってるの!

しかもそれよし○と新喜劇じゃん!深夜にテレビでやってるやつ!

 

「プリクラもやったしさ、次何しようか。ここからは薫さんの意見も聞くよ!」

 

「あ、じゃあ私あれやりたい。ゴーカート」

 

「あぁー、いいっすねぇ。でもおれはあっちやりたいな、ポケバイ」

 

「へー、ここってレースもやってるんだ」

 

「おもしろそーだねぇ」

 

「レース優勝すると景品出るんだね」

 

「ならみんなでやろっか」

 

「さんせー!」

 

 

『さぁ、始まりました!今月の目玉イベント、ガーラントGP!実況は私、店員のネック・D・カスギと』

 

『解説は私、同じく店員で社内レースチームのメカニックと施設内の乗り物の点検、整備班の班長をしていますニック・O・ジャマールです』

 

『今回の参加者は女性が多いですね!なんと8台中5台の過半数です!』

 

『いやぁ多いですねぇ。3人の男性陣も張り切ってますよこれは』

 

『そうですね!お集まりの観客の皆さんの為に選手の紹介です!』

 

『それでは選手の皆さん、入場して下さい』

 

 

我が人生にておそらく見ることの無い大歓声よ、俺が何をした?

 

「ねえ、私こんなたかがアミューズメント施設のイベントでこんなに観客集められるとか聞いてないんだけど」

 

「あたしもそれ思ったわ。なんなのよこの大歓声」

 

「いやぁ懐かしいなぁ。カート乗るの鈴鹿以来だよ」

 

俺達は今、入場ゲートで震えています。

約1名を除いて。

 

「ていうか待って、斉木さんカート乗った事あるの初耳なんだけど」

 

「聞かれなかったからね!乳じゃ負けてるけど速さじゃ負けないよ!この闘牛め!」

 

「なんで闘牛!?」

 

もうね、あれだよね。

叫びたい気分ってやつ?それこそ北海道のあの人みたいにさ、

 

母さぁーん

僕は今

結構でかいレース場にいまぁす

 

レース場は、今日も晴れでぇす

 

ってさぁ。

 

『それでは選手の皆さん、入場して下さい』

 

「では皆さん、名前を呼ばれたら出てきてください。観客に手を振ったりするのはご自由にどうぞ」

 

さあ、始まるドン!(やけくそ)

なんて思った直後に後ろから肩を叩かれ、振り返ると

 

なんか西洋騎士みたいなのがいた。

 

えっ

 

「挨拶しておこう…上下(かみしも)だ…よろしく…コー…ホー…」

 

「ピョッ!?…あっ竹中島です…」

 

なに急に!この鎧の人怖い!

 

 

『では早速選手の紹介です!』

 

『1番グリッド 五十嵐 達郎(いがらし たつろう)選手!特技はクレー射撃だそうです!』

 

『ここで生かせる特技ではないのに何故申告したんでしょうね』

 

『2番グリッド 竹中島 薫選手!実はポケバイに乗りたかったようです!ちょっとげんなりしてます!』

 

『いや、本当に申し訳マッスル。今日ポケバイの一斉点検なんです』

 

『3番グリッド 芝田 恢(しでん かい)選手!友人たちに無理やり参加させられています!しかし女性が両横に居て割と満更でもなさそうです!』

 

『鼻の下が伸びていマッスル。いい所を見せようとして事故に繋がらなければいいのですが』

 

『4番グリッド 朝倉 美晴選手!どこか掛かり気味です!興奮しているように見えます!』

 

『あっ、うちのドライバーにもいますよあのタイプの子は。ハンドル握ると性格変わるんすよね』

 

『5番グリッド 上下 左右(かみしも さゆう)選手!コスプレしています!…ニック、あれは何のコスプレですか?』

 

『ダーク○ウルの上級騎士装備ですね。彼の絵面が一番濃いすね』

 

『6番グリッド 呉島 友紀選手!今回の参加者の中で1番背が低い!』

 

『カートに乗れるギリギリの体格なんでブルっちゃいますよね…』

 

『7番グリッド 斉木 静恵選手!参加者の中で一番落ち着いています!』

 

『彼女確かジュニアレースの出場経験あるはずっす。鈴鹿サーキットで見たことありマッスルよ。期待が濃いすか?』

 

『そして最後の8番グリッド 安藤 清美選手!彼女が一番困惑しています!』

 

『あの慌てようは…さすがに見ててクスリと笑っちゃうんすよね。ほほえま!』

 

 

 

 

「安藤さん、大丈夫?震えてるよ?」

 

「だだだだだだだだだいじょうぶかとととととと」

 

「むふー…ふんす!」

 

「はるちゃんなんか鼻息荒くなってるよー」

 

「ひゃー、可愛い女の子だらけ。やらされたとはいえ参加して正解だねこりゃ」

 

「それじゃ、オジサンかっこいい所見せちゃうぜ!」

 

「コー…ホー…」

 

もうね、なんか鎧からすごい圧が出てるよね。

あんなん後ろから来たら道譲っちゃうよ。

助けて誠、おれ怖い。

いやいやいやなんでここで誠なんや。

 

『それでは、選手の皆さんの準備が完了したようです!』

 

『興奮と緊張の一瞬、たった3周の読み合いをご期待ください』

 

『それではレース開始です!』

 

 

レース開始のカウントダウンが始まり、俺は前に集中した。

 

そして3カウントの後、ゲートの信号が赤から青に変わった。

その瞬間に全員アクセルを踏み込み加速。

 

そ の 時 で あ る

 

「へげぇぇぇぇえぇえええぇぇぇぁぁぁああああ!!!とめでぇぇぇぇぇぇぇ!!!やらぁぁぁあ!!!こ゛わ゛い゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛!!!」

 

安藤さんがおよそ淑女が出すべきでない上に今まで聞いたことの無いレベルの汚い悲鳴を上げながらウィリー走行でコーナーへ突っ込んで行った。

 

「安藤さん!君のことは忘れないッ!」

 

そしてその横から俺がカーブに進入し、マリ○カートの要領を思い出しつつ曲がっていった。

 

『さあ各車スタートしました!1台ウィリーしながらカーブに突っ込んでいっています!』

 

『あれは8番車の安藤さんっすね。恐怖が濃いすか?』

 

そうこうするうちに3つ目のコーナーへ差し掛かる俺のその真横に、1台が抉るかのように入ってきた。

しかもえげつない曲がり方だ。どうやってあの速度で!?

タイヤは…はぁ!?なんだありゃ!溝にタイヤが引っかかってる!?あれで曲がる気かよッ!無茶が過ぎる!

ヤバイ、ぶつかる!ブレーキをッ…いやぶつからない!?

 

「ぐぅぅぅっ!」

 

「はっはぁ!チキっちゃ抜かれるよ竹中島君!」

 

『あの曲がり方、あれは…溝落としか!』

 

『ニック、溝落としとは?』

 

『山道レースで使用されることもある高等テクニックっす。頭○字Dで知ってる人もいるかもしれないっすね』

 

『なるほど、少なくともレーシングカートでやることでは…?』

 

『当然ながらありませんね。タイヤの幅や大きさ、エンジンの馬力も違いマッスル。そもそもまともな神経なら山道どころか平地でもやらないような技です。それなのにできるのはかなり…』

 

『できたならとても気持ちいいでしょうね』

 

『実際我々の前でやってるっすよネック』

 

 

『さぁ遂にやってきた最終コーナー!先頭はやはり7番!斉木選手です!ニック、このままなら彼女が1位確定ですか?』

 

『いや、まだまだ分かりませんよ。むしろこの先の直線で仕掛けることも出来ます。そしてそれが出来る位置、車体ちょうど1つ分後ろに着くのは6番の呉島選手です。ここまでのレース運びから最下位に落ちることもありましたから意外とも言えますね。ですが仕掛けるにはここが最もいい位置とも言えます』

 

『成程!まだまだ勝負はこれからということですね!後続も見えてきました!少し離れて後続集団は2番3番4番と横並び!そしてその少し後ろから隙を伺う5番!』

 

『4番の朝倉選手はスリップして減速することが多かったっす。カーブに突っ込みすぎると曲がりきれなくなって速度を落とすことにも繋がるんです。本人もテンションが掛かって興奮しているのが見て取れましたからね』

 

『竹中島選手はどうでしょう!』

 

『他の選手にも言えますが、彼女も初心者にしてはかなりのセンスがありマッスル。磨けば誰もが1級品っすよね。いやぁチームに来て欲しい人が何人もいて…大豊作っ!』

 

『そして大きく遅れて最後尾、8番安藤選手はなんと片輪走行でコーナーへ!』

 

『見てて不安になる上にここまで聞こえてくる「どひーっ!」とか「あびゃあーっ!」なんて悲鳴で失礼ながら笑ってしまって…正直見ていられなかったっす』

 

『確かにそれは不安にもなりますね。っと各車なんと曲がりきり最後の直線です!』

 

『ああ、本当に事故もなくて良かった…ん?おっと安藤選手が急に加速し始めましたっ!蛇行する気配も微塵もありません!』

 

『先頭が入れ替ります!先頭は…!』

 

「ヒィィィィッハァァァァ!!!道を開けろぉぉぉぉ!!!」

 

『えぇ…』

 

『せ、先頭は入れ替わりなんと8番、安藤選手!そのままゴール!確定しました、1位は僅差で安藤選手です!』

 

「嘘でしょ…」

 

「なんつう勝ち方だ…」

 

 

こうして、個人的によく分からないうちにレースは終わった。

高校卒業したら車の免許も取ろうかしら、と思えるくらいには楽しかった。

 

いやこら速さを求めたくなっちゃうよね。

 

『さあレースも終わり、入賞した3人が表彰台に上がります!皆様大きな拍手でお迎えください!』

 

かなり大きな歓声と拍手が、表彰台の3人を称えていた。

 

『ではまず3位に入りました、呉島選手に銅メダルとガーラントの運営を行う㈱ウィルターより系列店等で使える商品券1万円が授与されます!では一言どうぞ』

 

「がんばりましたぁ〜っ!つかれた…」

 

『続いて2位、斉木選手には銀メダルと同じく商品券が3万円分、さらに社内レースチーム保有のF1カーのプラモデルの特別モデルが授与されます。これは非売品ですので希少なものですね』

 

「いやぁあと一歩だったんですけどねぇ。あ、プラモデルは父にあげます!」

 

『そして1位に輝いた安藤選手!彼女には金メダル、5万円分の商品券、さらになんとペアの温泉旅行券が贈呈されます!優勝おめでとう!』

 

「も……もう2度とやりません…………もぉやだ…」

 

 

「いやー、楽しかったねぇ」

 

「もう2度とやりませんよ。怖かったんですからね!」

 

「最初のウィリーは一体何があったの?」

 

「だって最初左足のペダル踏んだんですよ。でもなんかぎゅうぎゅう言うだけで動かなくって、そんで気がついたんです。間違えたアクセル右だーって。そんで思いっきりアクセル踏み込んだんですよ、そしたらもうウィリーです」

 

「うーん、聞けば聞くほどよく曲がれましたね!清ちゃん!すごいです!」

 

「アタシの中じゃ今日のMVPは安藤だよ。お疲れ様」

 

「保科さん…嘉島さん……ありがとうございます。でもね、怖かったんです。ビューンてスピード出て。もうやりませんからね!」

 

その後もずっと安藤さんが「なまら怖かったんですからね!」とか言ってたのが印象的だったなぁ。

 

そして空を見ると日が沈み始めていた。

気がつくと結構時間経ってたんだなぁ。

 

「じゃあ日も落ちて来たし…帰る?」

 

「そうしよっか」

 

「よーし!じゃあ解散!」

 

まあ暗くなる前にお家に帰らないとね!ろくでもないのに絡まれるし!(2敗)




第13話…やっと工事完了です…
対戦ありがとうございました。
レース回は溝落としの描写をやりたかったがために作りました(自己満足)。



〜実況していたあの2人〜


ネック・D・カスギ age36 男性

アミューズメント施設『ガーラント』にて各種イベントの企画などを担当している。
自身で企画したイベントには何らかの形で必ず参加し、その全てを成功させている。
ネクタイが異様にデカいのが特徴。
今回はニックと屋内レースの実況をしていた。
本名は佳杉 寿朗(かすぎとしろう)。

元ネタは二軍淫夢のNKTIDKSG。
お前それ芸名かよ


ニック・O・ジャマール age33 男性

アミューズメント施設『ガーラント』にてゴーカートなどの整備やレーシングカートのカスタマイズを担当している。
『ガーラント』の社内レーシングチーム専属のメカニックも務める。
制服の上からも分かる肉体派なガタイと横に大きく拡がった頭髪が特徴。
今回はネックと屋内レースの解説をしていた。
名前は本名で、タイ人とのハーフ。

元ネタは二軍淫夢の肉体派おじゃる丸。
相方芸名なのにお前本名かよ


〜レースに参加した男達〜


五十嵐 達郎(いがらしたつろう) age26 男

クレー射撃が得意な一般大学生。
普段はサバイバルゲームに参加しているが車の練習がてら今回のレースに参加した。
元ネタはなし。

なんでクレー射撃得意って申告したの?


芝田 恢(しでんかい) age18 男

皮肉屋な一面を持つお調子者。
主人公たちとは一切無関係な高校の生徒。
ちなみに新聞部員。
元ネタは『機動戦士ガンダム』よりカイ・シデン。

君ロボット乗るの上手そうだねぇ
でもこの世界人が乗り込んで動かすタイプのロボット出ないのよ


上下 左右(かみしもさゆう) age?

性別、年齢、その他来歴含む全てが一切不明。
見た目からして現世離れした雰囲気を持つ謎のコスプレイヤー(?)。
容姿イメージは『ダークソウル』シリーズより上級騎士。

何だお前


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

すってんころりん〜危険攻撃には気をつけよう!〜

2つ前のお話から話数を間違えていました。
こちらが本物の第14話です。対戦よろしくお願いします。


お久しぶりでございます。

相良さんでございます。

 

いきなりなんだがさ、俺今なんかとてもでかくて柔らかくてあったかいなにかに顔面包まれてるんだ。しかもなんかバクバク音鳴ってるの。

 

なんかよくわかんねえけどさ、息が出来ないからとりあえず押しのけないとって思ってさ、そのデカくて柔らかくてあったかいのを手で押しのけたんよ。そしたら…

 

「ひゃぅっ」

 

なんて声がよ、頭の上の方からしやがるのよ。

そんで上向いたらさ、俺の友達の竹中島 薫がよ、顔真っ赤で涙目になりながら…まあ言ってしまえばあれだな、プッツン爆発五秒前…そんな感じの顔しながらよ、俺の事見てんだ。

 

嘘だろ、なんで俺ちゃんは男だった奴にかわいいとか思っちゃってるんだ?

 

落ち着くためにも一旦今の状況を整理しよう。

 

①急に後ろから突き飛ばされ転倒し、タケを押し倒してしまった。

②その時に大きい柔らかいあったかいに顔が埋まった。

③それを押しのけたところタケの顔が俺の頭上に。

 

ここから導き出される答えはなんだ?

動けよ俺の脳細胞、この状況をクールに抜け出す方法を探すんや。

 

ポク

 

ポク

 

ポク

 

ち〜ん

 

そうか、俺は今から死ぬのだな!(悟)

 

 

そんなことを悲鳴とともにまるで槍が如き勢いで細腕から繰り出された当たったらとても痛そうな拳を前にして俺は思っtメ メ タ ァ

 

 

d e a t h

 

「な…なん……で、こんな…目、に……」

 

「なんてこった!誠が殺されちゃった!」

 

「この人でなし!」

 

「おっ、待てこいつ息があるぞ」

 

 

時は遡り、この日の放課後から物語は始まる。

 

 

…放課後…

 

「はぁーあ今日も学校終わったなぁ。早く帰ってゲームしよ」

 

「いいよなぁ帰宅部はよォ〜…俺は1年なのに大会スタメンだよォ〜」

 

「おっ、待てい。その発言は他の奴にとっては嫌味になりかねんから気をつけろ」

 

今日も学校が終わり、ある者は部活に勤しみ、またある者は帰宅後の勉学に、さらにまたある者は友人たちとの談笑にとどこにでもある普通な風景。

 

だったらいいんだけどさぁ(急転直下)。

 

「なあタケ」

 

「んぁ?」

 

「お前何か知らんが俺を見ているな」

 

「そぉか?」

 

なぁぁぁぁんかこいつが見てきてた1日だったんですよねぇぇぇ。

 

おう何見とんじゃワレってねぇ。そんな感じですよもう。

しかも目が合いそうになると顔ごと逸らすしさあ。

 

俺ちゃんなんか怒らせるようなことした?

 

「染ちゃん、俺タケの事怒らすようなことしたかなぁ」

 

「正直こっちに振らないでほしいですぞ。そんなことよりこれ見ろこれ。やったぜ」

 

染ちゃんは通常営業でガチャのSSR見せつけて来る。

あっ、そのキャラ高難易度で必須の奴じゃん。いいなぁ、持ってねえんだよソレ。

 

「確かになんかタケが誠のことひたすら見まくってたわね」

 

「嘉島院」

 

「誰が光るメロンのスタンド使いよ…んで?何かあった?女子の先達として相談乗るわよ?」

 

「いやさぁ、なんか誠見てるとさあ、なんか妙なものを感じるんだよ」

 

「妙なもの?」

 

なんだその面妖な理由は。それだけで俺ちゃん背中に穴が開くほど見られてたのか?

 

「そうなんだよ。なんか、心がほのかに、熱を帯びて…こう……チリチリとした…何か?あとは正直自分でも信じたくないけど誠がかっこよく見えてしまったことがある」

 

「ほぉ〜ん、タケもだいぶ女になってきてるじゃん」

 

俺がカッコよく見えるとかやぁねえホモじゃあるめぇし。

…いやこいつガワは完全に女性か。心が男なだけで…。

なんて思っていると、突然横から話しかけてきた奴がいた。

 

「話は聞かせてもらったぞ」

 

「えっなに急に」

 

おっと面倒そうなのがきた。

こいつは前野。学校中にその名を轟かせるとんでもない変態だ。

 

「井沢くん、今の会話だが」

 

「オウ前野。バッチリ聞かせてもらったぜ」

 

「録音済みやぞ」

 

そしてこいつらはその友達の井沢と田中。

同じく校内にその名を広く知られる変態共だ。

 

「ん、よくやった田中。さて竹中島、お前のそのチリチリとかについて回答のヒントをくれてやろう。とりあえず相良と向いあえ」

 

「え…?まあいいか。わかった」

 

「なんか嫌な予感がすんねぇ!嫌だねぇ!」

 

そして俺とタケが向かい合う。一体何をする気だ?

 

ぬっ(悪寒)!

 

 

「では早速どーーーーーーん

 

「ぐおぅぶ」

 

「うわぁっ」

 

 

そして時は動き出し、冒頭へ戻る。

 

 

「タケ…お前…」

 

「インタビューの練習しとこ…えーっと、いつかやると思ってました…」

 

だっ、だってこれは…ごめん

 

「冗談ですぞ…しかし一撃で意識を刈り取るとは…」

 

「アタシ達に謝ったって仕方ないでしょ…それにしてもこいつゴリラ…?

 

「そうだけどさぁ…」

 

やってしまった。

いや殺ってしまったと言うべきか。

俺は親友を殴ってしもうた。かなりいいのを食らわせてしまった。

 

でも…これさあ、多分私悪くないよね?

 

突き飛ばされたとはいえ人の胸に頭埋めさせてしかも胸触ったし!

あれ?でも突き飛ばされたってことは誠も悪くない?

じゃあ…井沢?

 

「では早速ですが私、ボッキ国際A級審判員の前野が相良くんの陰茎を確認させて頂きます」

 

「先生、よろしくお願いします」

 

ん?あれ?言い出したのは前野だよな

 

あっ、そっかあ

 

「先生、どうです?」

 

「竹田クラスだなこりゃ。ビッグシティの摩天楼って感じ」

 

私が誠に押し倒されて胸揉まれたのも

 

俺が相良を殴ってしまったのも

 

「たっ、竹田クラス!?」

 

「鬼じゃ!鬼がおる!…ムッ!殺気!」

 

全部こいつらが悪いんじゃね?

 

べきょんぬ(打撃音)

 

「ぐえぁ」

 

気がつくと、私は前野を殴っていた。グーで。

 

「タケ、待て。待つんだ!」

 

「あんた今殴ったら本当にトドメになるから!やめなさいって!この、力強いわねあんた!」

 

う゛う゛う゛…!」

 

「まっ!前野!なんてこった!前野が殺されちゃった!」

 

「この人でなし!」

 

殴った。私はやったぞ。

どうだこの変態共め、俺を怒らせるとこうなるんだぞ。

 

「竹中島!貴様流石にやりすぎ……とは言えないなぁ…」

 

「井沢くんが突き飛ばしたせいでなぁ!私おっぱい揉まれるどころか鷲掴みにされたんだぞ!!しかもこんなにいっぱい人いるところで!」

 

せめて人がいない所で…あれ?なんで人がいないところだとOKなんだ?んんん?

 

「本当にすまねえ。まさかあそこまですっ転ぶとは思わなかったんだよ。田中を犬と呼んでいいから許してくれよぉ」

 

「オイ井沢、オレを見捨てるのか?」

 

えっえっなんでなんでなんで?なんで相良と二人きりになることを想定してるんだ?あれぇ?

 

「とりあえず前野と相良を保健室まで持って行くとしようか」

 

「そうね。ほらそこのバカ2人、喧嘩してないで手伝って」

 

「うーん…、うーむ……」

 

一体私は誠に対して何を思ってるんだ…?

なんで胸で受け止めたんだ…?なんか心がポッ…(加温)てなったぞ…?

どうなってんだこれ………怖っ。

 

「ほら犯人も手伝いなさーい、あんたのせいでこうなってんのよー」

 

「あっ、わかった今行くよ」

 

とにかくこのことは忘れた方が良さそうだな!うん!

なんか気が付いてはいけないことに気がついてしまいそうだ!




真の第14話、工事完了です…
今回は薄味かもしれませんが、対戦ありがとうございました

あ、話数については修正済みです。


〜校内最凶最悪の変態達〜

前野 雅明(まえのまさあき) age 16 男性

主人公達が通う学校にその名を轟かせる品性劣悪お下劣モンスター。バカで変態のダブルパンチは強烈。
目標達成のためなら割と手段を選ばない。
元ネタは「行け!稲中卓球部(古谷実)」より前野。


井沢 『あしたのジョー』 ひろみ(いざわひろみ) age 16 男性

前野の友人。
前野とは中学時代からの友人。好きな漫画はあしたのジョー。
神谷という彼女がいる。

元ネタは前野と同じく「行け!稲中卓球部(古谷実)」より。


田中 愼一(たなかしんいち) age 16 男性

上記2人と同じく変態。
変態度合いではこの男がダントツである。
どんな姿勢からでも相手の下着を瞬時に脱がせる謎の特技を持っており、稀に女子生徒が被害に遭うらしい。ただ、普通にしていれば小柄の童顔ということでその正体を知らない女子からはマスコット的人気がある。

元ネタは上記二名と同じく「行け!稲中卓球部(古谷実)」。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

ある日突然私服の傾向が変わる奴いるよね

第15話です
対戦よろしくお願いします

大変長らくお待たせ致しました



「いきなりなんだけどさ」

 

「んぉ?」

 

「どうした急に」

 

ヤッホー、響サマよ。

ある日の放課後、タケがなんか「病院に検体渡しに行く」とか言ってホームルームが終わり次第帰宅した為、アタシと相良と染川の3人で特になにかするでもなく話していた。

 

「タケってさ、手が出るの早くなったわよねぇ」

 

「そりゃ拙者も思ったぞ」

 

「現に俺ちゃん先日1発貰ったからね。痛かったよあれ」

 

あれは痛いわ。

キレイに顔面に入ってたもん。

 

「溜まってんだろうなぁストレスが」

 

「情緒不安定というやつですな」

 

「うーん…この間遊びに行って少しはガス抜き出来たと思ってたんだけどねぇ」

 

「ままなりませんなぁ」

 

「いっその事俺らでタケの家にでも押しかけるかぁ、中学の時みたいに」

 

「ぬ?なんだその話、拙者知らんぞ」

 

そう、相良と私はあいつの事を中学の時から知っている。

当時は不本意ながらアタシ含めて『力の巨人は竹中島、技の貧乳は嘉島、力と技の馬鹿野郎は相良』なんて言われては貧乳イジリに切れていたものだ。

大体がアタシまだ10代なんだから将来性タップリだろ!

来年はAがCになってるかもしれないじゃん!

 

コホン。話がズレたわね。

とにかくタケのことは中学時代から知ってるわ。

だからあいつの自宅も知ってるし、なんならこの3人の中じゃ比較的近所まである。

 

「じゃあ染川と相良、駅前に集合ね」

 

「彼奴に『突撃隣の〇ごはん!』するのだな?」

 

「Exactly(その通りでございます)」

 

「部屋が男子丸出しだったら大笑いしてやるわ」

 

 

またここか

 

最近この白い部屋の夢よく見るなぁ

 

「また来たの?最近よく来るね」

 

おう、(おれ)か。そうとも、また来たぞ

いい加減ここがどこでなんのためにあるのか教えてくれよ

 

「私がわかるとでも?(わたし)は君だよ?」

 

馬鹿だもんなぁ。分かるわけねえか

 

「バカとは何さバカとは」

 

うるせえ馬鹿がバカに馬鹿っつって何が悪ぃんだバカホルスタイン

 

「罵倒の語彙が少ないねぇ」

 

だってバカだもん。ところで話が変わるがひとつ聞いていいか?

 

「何だよギルガ〇ムネ」

 

いいだろギルガザ〇ネ。ギル〇ザムネかっこいいだろ

まあそれは置いとくとしてだな

 

俺さぁ

 

「うん」

 

なんかさぁ

 

「うんうん」

 

ここに来る度になんか体が薄くなってってるような気がするんだけど

 

「…うわ、ホントだ」

 

最近なんてなんかあれだぞ、口が動いてるのに声が出てる感じがしないんだ

 

「君さては今自分がどんな姿が認識してないね?」

 

どういう事だそりゃ

 

「ほら、鏡見て」

 

おう

 

え?

 

なんだこれ?

 

 

(おれ)が俺に見せた鏡。

ソレに映っていたのは……まるで、莠コ鬲のような蟋ソ縺ォ縺ェ縺」縺じ蛻?□縺」縺

 

 

 

 

 

 

ERROR!ERROR!ERROR!ERROR!ERROR!ERROR!

 

 

 

 

 

 

うわぁっ!!…はぁ、夢か…」

 

ゆ、夢…?何…今の夢…?(おれ)の体が…?

 

「薫ー?どうしたの急に大声出してー」

 

「なんでもなーい!大丈夫ー」

 

母ちゃんが居間から声をかけてきた。

そんなに声でかかったかな。

 

「大丈夫なら早く起きて着替えなさい。もうみんな朝ごはん食べ終わってるわよー」

 

「はーい、今行くー」

 

\オゥ!/(通知音)

 

「んぁ?なんだ?こんな朝っぱらから」

 

スマホにLI〇Eの通知が来ていた。あー、なになに…?

 

 

 

 

< いつめん
検索 通話 設定

 

 

響<『今日タケの部屋抜き打ち調査するわ』

 

『やめて』>薫

 

勇次郎<『拙者らも行くから精々綺麗にしておくでござるwwwwwww』

 

『ふざけんなてめえわらうな』>薫

 

誠<『アキラメロンwww』

 

『もうやだ』>薫

『(ち〇かわのキャラが泣いているスタンプ)』>薫

 

 

 

「…急げ私、今ならまだ間に合う。今からこのグッチャグチャのベッドを完璧に整え、棚の上のロボプラモを全て箱にしまい押し入れの奥に封印するんだ。そうだな、代わりにこないだゲーセンで取ったちい○わのぬいぐるみひとつ置いとくか…ファブ〇ーズしなきゃ…アッ服」

 

タイムリミットはおそらく10分。それまでにこのロボオタ男子丸出しルームを花も恥じらう乙女の部屋に変貌させ今のパン1&『俺ァノーマルだァッハァ』Tシャツからk

 

「薫ー、響ちゃんと真くん来たからねー、もう上がってもらってるわよー。あら、君ははじめましてね。どうも、いつも娘がお世話になってます、薫の母の幸恵です」

 

「これはどうもご丁寧に。御嬢さんとは仲良くさせて頂いております、染川 勇次郎です」

 

 

「ハァイ早速だけど抜き打ちお部屋調査でぇぇぇぇす……あっ男子禁制ィィィィィィ!!!!!!」

 

 

「O H ! M Y ! G O D D A M N ! F U ○ K I N ’ D I E ! ! !」

 

 

終わった。何もかも。

しかもパンイチTシャツ姿まで見られた。

ダメだ、私は死んだ。もう私は死んだんだ。

 

「響…ごめん、10分位廊下で待ってて」

 

「………うん、ごめん。寝起きだった?」

 

「寝る時にね…ズボン履くと落ち着かないんだ…。あといいからはよ出ろ」

 

わたしねえおふとんのなかでずぼんはくのいやなのぉ。

なんかごそごそするのがいやなのぉ。

ちんち〇なくなってからずぼんはくようにしたけど起きたらあしもとにぬげたずぼんがあるのぉ。

 

「わかった…誠、アンタ入るんじゃないわよ。入ったらアレよ、アタシが直々に臨界点見せるわよ」

 

「入るか!!」

 

 

「はぁ…はぁ…よし!入っていいぞ!」

 

過去一番に速かった。3分で最低限荒れた部屋を綺麗にし、プラモデル類を全て押し入れに封印し、そして残りの7分程で最低限身だしなみを整えた。髪は寝癖を直し、ヘアゴムで一纏めにし、服は最低限女の子らしい服装に。これが限界や。

 

「薫、アンタブラジャーちゃんと服の上から分からないようにしてるんでしょうね?タダでさえアンタアホみたいにでかいんだから」

 

「多分大丈夫だと思う…大丈夫だよね?わかんないよね?透けてない?」

 

「ハァ…仕方ないわね。はいじゃあまず両手上げて…次後ろ…よし大丈夫ね、透けてないわ…。よし野郎共!入室ヨシ!」

 

「はーい、抜き打ち調査員A入りまーす。その場から動かないでくださーい」

 

「調査員B入りまーすぞー、はい両手は上にー何も触らないでくださいねー」

 

 

「おっ、なんだこりゃ?」

 

「引き出しには〜?んん?これはなんだぁ〜?証拠物件として押収するからなぁ〜?」

 

「待て、それまだ補強終わってないんだ。ソレ壊したら泣くぞ私。そりゃもうみっともなく泣いて豊…弟に泣きつくぞ」

 

奴ら入室してすぐに押し入れのプラモデルを掘り当てやがった。

しかもよりによってフルスクラッチで制作中のT○-6ダンディライ○ンiiを。特にそのパーツまだ仮組みだからあまり触らないで欲しい。

 

「アンタ、趣味変わんないわねぇ」

 

「女になったくらいでロボオタが治るかよ。でもこれはこれで(おれ)らしくていいだろ」

 

「…まあそうね。そこが変わらないのはアンタの美点ね」

 

そう、(わたし)は変わらない。たとえ体が女になっても、そうそう中身まで変わることはないのだ。

それを自覚するためにも、俺はこの趣味を辞めるつもりは無い。

だからな、真、頼むからそれ以上このパーツに触らないでくれ頼むかr

 

ペキッ

 

「あっ」

 

「うわ」

 

 

 /|_________ _ _

〈  To BE CONTINUED…//// |

 \| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄~ ~  ̄




修行をしながらの第15話、工事完了です…。
対戦ありがとうございました。

7/23 追記

活動報告にて現状のご連絡とご挨拶をさせていただきました。
まだ次回投稿にはお時間を頂戴致します。どうかご了承ください。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

突撃隣のマイルームと某掲示板の1幕

おまたせ(帰還)。駄文しか無かったけどいいかな?
第16話です。対戦よろしくお願いします。

今回、後半部分に掲示板形式を差し込みました。
苦手な方もいらっしゃるとの事なのでご注意ください。


前回のあらすじ

 

「はい抜き打ちお部屋訪問でぇぇぇぇぇぇハイ男子禁制ィィィ!!

 

「それ壊したら泣くぞ、酷くみっともなく弟に泣きつくぞ」

 

ペキッ

 

 

We'll

Be

Right

Back

「あっ」

 

 

「あの、なんというか、本当にごめんなさい」

 

「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ぁぁぁ」

 

お久しぶりです、豊くんです。

母さんに姉貴たちにジュースとか持ってけって言われて持ってったら、なんか姉貴の部屋から汚ったねぇ鳴き声が聞こえたから何かと思って見たら姉貴がココ最近チマチマ作ってたダン○ィライアンiiの足(?)が真っ二つになっているのが先ず目に入り、次に相良先輩が土下座決め込んで謝罪していた。

そんで姉貴が鹿島の姉御ともう1人なんか強そうな先輩に慰められてた。

 

「大丈夫よープラモデルなんだから直せばいいのよー」

 

「そうでござるぞー…とは言いきれないなぁ、うぅわ軸が根元から」

 

「そうなの?ボンドでこう…ベチョっとやって治るもんじゃない?」

 

「そんな簡単なもんじゃあないですぞ。ほら見なさい、これなんかは他のパーツと繋げる部分が折れちゃってるから直すの面倒で…」

 

「失礼しまー…す…ジュースとか持ってきましたぁ…」

 

うぅわ姉の顔面が土砂崩れ起こしてる

うわぁ、しかもそのせいで心做しか空気が澱んでいる気までする。

べーべー泣いてるアホとその前で土下座してる奴がいるせいでなんか空気が澱んでいるぞぉ。

長居は無用、無視してさっさとこれ置いて逃げよう。(現実逃避)

 

「ゆ゛た゛か゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛」

 

「うげ、見つかった…。やめろバカ姉、頭に盆ぶつけんぞ」

 

涙と鼻水でグッチョグチョの上某ライダーみたいに顔面土砂崩れになった姉貴が泣きついてきた。家族の俺から見てもクール系美人の部類に入るであろう顔の癖に蓋を開けたらこれだからなあ。

つーかこいつ泣き顔きめえな、ほぼ泣いたレジ○イじゃねえか。

 

「おい離れろアホ姉、人前だぞ。周り見ろバカ姉…あ、鹿島さんお久しぶりです、それと…」

 

「ヤッホー、豊くん。久しぶりねぇ」

 

「ぬ、そういえば初対面。お姉さんの友達やってる染川 勇次郎です。染ちゃんと呼んでネ!」

 

「あ、ハイ。これの弟の豊です。よろしくお願いします染川先輩」

 

 

そんなこんなで数十分後…

 

 

「フゥー、スッとしたぜ」スッキリ

 

やっぱりあれだね、人間たまにはガチ泣きしないとダメだね。

それにしても…

 

「落ち着いたところでさぁ、誠くんさぁ、怒らせちゃったねぇ私の事ねぇ。薫ちゃんのこと本気で怒らせちゃうねえこれねぇ」

 

ダンディ〇イアンiiの軸から真っ二つになった足(?)を手に持ち、誠に詰め寄る。

これはねぇ、さすがに世間は許しちゃくれぁthenよ。

だってまだ作ってる途中だったし押し入れの奥にしまってたのになんで出すかねえ態々ねぇ。

今の私の持てる技術を総結集して冬〇ミに持ち込む予定だったのにこれじゃ台無しだァ…。

真面目にこれ直せるかしら(全ギレ)。

 

「返し言葉もございません…御命とあらばエンコ詰めます…ハイ…」

 

「いやねぇ、俺もねぇ、何も指ィ詰めろって程鬼じゃあないのよ?ただちょ〜〜〜〜〜っと……ねぇ?これ直すオテツダイってやつをねぇ……?」

 

こいつの罪悪感に漬け込んでやるわ!

仮組みだったからまだ損害少ないけど真鍮軸とか大量に買わせて破産させたる!3Dプリンターでもいいかもしれないわねグへへへへ…。

 

「あの、オテツダイというのは…その、おいくら万円であらせられましょうか…?」

 

「うふふふふふ、いくらだろうねぇ…さーて3Dプリンターっていくらくらいからあるのかなぁ〜〜〜」

 

「誠、アンタもう諦めなさい。見なさいよ、タケのこの…なんか『奪えば全部ゥ!』とか言い出しそうな顔」

 

「すいませんね、こいつ小学生の頃から感情が昂ると顔がレ○ライみたいになるんです」

 

「うわあ、ス○ッカーズ食わせれば戻るかのう」

 

「待って、諭吉先生10人規模とか本当に待って」

 

「全部は申し訳ないから少しは出すよォ…『少しは』ネェ……うふふふふふ」

 

「何よ今度はマホ〇ア?」

 

 

 

【イミフ】兄が姉になった件について【WTF】

 

 

1:名無しさん@動かない ID:GBFoRgJzg

スレタイ通りなんやがどないしょ

 

2:名無しさん@動かない ID:/2vcKJw2o

 

お に 〇 い の パ ク リ

 

3:名無しさん@動かない ID:4WFHC+Q62

 

お〇まいパクリって書こうとしたら書かれとるわ

 

4:名無しさん@動かない ID:kzOdZpJZn

 

TSJCとか俺得やん

あらすじはよ

 

5:名無しさん@動かない ID:GBFoRgJzg

 

>>4

残念やが当人は高校生なんや

ちなワイことイッチは中学生

 

6:名無しさん@動かない ID:CDbszS4Nq

 

なんやババアやんけ

 

7:名無しさん@動かない ID:OnYyWzcB5

 

>>6

おは一通

 

8:名無しさん@動かない ID:QzI3ZwEUz

 

中学生はなァ、ババアなんだよ

 

9:名無しさん@動かない ID:iYWQKc7jX

 

う〜ん、仮にジョーク抜きでそんなこと抜かしてんなら脳ミソの病院をオススメするぞ

 

10:名無しさん@動かない ID:goktEk77

 

>>9

まあ話半分で聞いてくれや

まず兄が姉になった経緯なんやがこれが本当に突然でな

ある朝起きてきたら女になっとったんや

ンで家族全員てんやわんやの大騒ぎ

 

11:名無しさん@動かない ID:b7Aio7sSe

 

ギャグ漫画かな?ところでイッチがどれか判別つかねえからコテハンつけろ

 

12:兄が姉になったイッチ ID:yq+zLG5DD

 

じゃあコテハンはこれで行くゾ

続きだぜ

 

兄(♀)が親に必死になって事情を説明して

わし(15)が学校とかどないすんやと一石投じた

 

今思えばワイも混乱しとったは

なんで学校なんやそれ以前の問題やろ

 

13:お〇まい難民 ID:N66jiHsWf

 

今夜のおに〇いスレはここですか

 

14:名無しさん@動かない ID:JgfpoKcof

 

おに〇い難民!?死んだ筈じゃ…

 

15:お〇まい難民 ID:R+xhBuKXT

 

残念だったな、トリックだよ

 

16:名無しさん@動かない ID:1s2K5mER2

 

で、イッチ

ワイが聞きたいのはな、経緯じゃないんや

結果どういった造詣になったのか。これを聞きたい

 

17:名無しさん@動かない ID:+E9/ToCJe

 

>>16

それワイも気になった

どこまで設定練ってあるんや?

 

18:名無しさん@動かない ID:kur+IpGg+

 

乳はでかいんか?

 

19:名無しさん@動かない ID:o2Ws7CmEJ

 

ケツとタッパがデカイ女がタイプだッッッ!

 

20:名無しさん@動かない ID:voYX2RU52

 

>>19

おは東堂

 

21:名無しさん@動かない ID:bDxFOFnU5

 

いやここはロリやろ

でかいケツロリや 褐色だと尚良

 

22:名無しさん@動かない ID:HJ9tlzpVR

 

おっぱいが大きくて目付きが鋭いお姉さんはどこ…ここ?

 

23:名無しさん@動かない ID:X14zrivtD

 

同じクラスの隣の席でワイの性癖を狂わせるようなギャルやろなぁ

 

24:名無しさん@動かない ID:rQNj4etGF

 

乳でかモブ顔女一択や

 

25:名無しさん@動かない ID:Q5eLqSJMv

 

>>23

そんな女はこの世にいないやろ

 

26:名無しさん@動かない ID:nu+ctBu2D

 

>>23

オタクに優しいギャルなんてものは存在しないんやで

 

27:名無しさん@動かない ID:IS0CWNeOp

 

>>23

諦めるアル

 

28:名無しさん@動かない ID:BHdLqwdje

 

さてイッチ、ここに正解はあるんか?

 

29:名無しさん@動かない ID:lORVQjttD

 

>>25〜27

(咽び泣く)

 

30:名無しさん@動かない ID:K9O4FDMMZ

 

>>21

ケツデカロリババア!?

 

31:名無しさん@動かない ID:yatapOiFu

 

>>21

のじゃロリ狐!?

 

32:名無しさん@動かない ID:muMsuMJdI

 

>>21

のじゃロリ巨乳龍人!?

 

33:名無しさん@動かない ID:nfVECE3Od

 

>>32

ロリ巨乳は邪道やろがい!

 

34:名無しさん@動かない ID:sxVZmdtB6

 

>>32

いるいる、こういうなんにつけ乳盛ってなんか属性付け足しときゃいいってやつ

 

35:名無しさん@動かない ID:PgEY/JaZ8

 

>>32

誰もお前を愛さない

 

36:名無しさん@動かない ID:lJFhkPnW0

 

>>32

邪教徒がくたばれや

 

37:名無しさん@動かない ID:+Sg1/KFry

 

ねえいくらなんでも酷くなぁい?

 

38:兄が姉になったイッチ ID:u5k5r+lyu

 

あの、盛り上がってるところ悪いんすけどいいすかね

 

39:名無しさん@動かない ID:TKK4WSLP3

 

あ、忘れてた

 

40:名無しさん@動かない ID:ix0RaAiid

 

なんやまだおったんかワレ

 

41:名無しさん@動かない ID:hPWbNvcbF

 

ここもうお前のスレやなくてスーパー性癖バトル会場やろ

 

42:名無しさん@動かない ID:ghHPlRbZA

 

>>38

ごめん素で忘れてたわ

んでなんやっけ、イッチの性癖やっけ

 

43:名無しさん@動かない ID:Gb3OGXSh2

 

ここは性癖バトラー達が集うハイパー・性癖・バトルの会場や

ここで話を聞いて貰いたけりゃお前の性癖を晒しあげるんや

 

44:兄が姉になったイッチ ID:dYPPk5fdN

 

>>43

個人的にはインフィ〇ット・ストラトスのラウ〇ちゃんとか好きかな 単純に可愛い

一般常識に疎い女の子を自分色に染め上げたいんやで

 

あとうちの姉(元兄)の正解発表してもよかろうか

 

45:名無しさん@動かない ID:1V9RxfPvX

 

本当に晒すのか…(困惑)

ISはお話はともかくキャラは魅力的なの多いよな 分かるよ

 

46:名無しさん@動かない ID:Q+jiUFkkd

 

>>43

しれっとタフネタを差し込んでタフスレにしようとするな

 

47:名無しさん@動かない ID:U6S+CuFpN

 

なにっ ここはタフスレなのか!?

 

48:名無しさん@動かない ID:KvyKePciv

 

しゃあっ タフ・スレ!

 

49:名無しさん@動かない ID:X/6qiTS6t

 

うわでた

 

50:兄が姉になったイッチ ID:qxSNDx2M4

 

ほっとくといつまでも続きそうやな

無視して始めるで

 

姉(元兄)

 

何が起きたかわからんがある朝女になってたイミフ生命体

家の中だと薄着になるが、その事で元自衛隊員のオカンによく怒られてる

戦闘力が高いオタクで、特にロボットがすきなようだ

 

すがた

白い髪の毛、そこらのAV女優が裸足で逃げ出すスタイル(ドーンシュッボン)、高身長

 

せいかく

いじっぱり&のうてんき

 

わざ

じごくづき

こうそくいどう

ちきゅうなげ

ギガインパクト

 

こんな感じやな

多分スペック的に6Vは確定や

 

つまりお前らハズレや

 

51:名無しさん@動かない ID:R5+/pGXBp

 

紹介の仕方がポケ〇ンで草 あとイッチ、そんな女はこの世におらん 妄想も大概にして現実を見ようや

 

52:名無しさん@動かない ID:sSUAMIz0E

 

高身長でかちちいじっぱ物理アタッカー系女子はグラスフィールド

 

53:名無しさん@動かない ID:/JaBXstbt

 

>>52

それ強いんか?ポ〇モンよく知らんけど

 

54:名無しさん@動かない ID:hXEROoeA4

 

んんwwwwwwwwwwやはりかくとうは物理アタッカー一択ですぞwwwwwwwwwwそれ以外ありえないwwwwwwwwww

役割以外の戦術でも他にやりようがない

 

55:名無しさん@動かない ID:QgosB7fSx

 

ばくちち系地毛白髪長身JKとか属性盛りすぎや

胃もたれ起こすで

 

56:名無しさん@動かない ID:v+upNgLpE

 

せやせや そんなんじゃ売れへんぞ

 

57:名無しさん@動かない ID:Xy49pkXru

 

中学生が考えそうな設定やな 髪の毛の色とかばくちちな所とか

 

58:兄が姉になったイッチ ID:6zPFOgP/p

 

まあ当然信じてくれへんやろな

ほんならこれでどうや

(画像)

 

59:名無しさん@動かない ID:vaIQrQN9+

 

デッッッッッッッ!?

 

60:名無しさん@動かない ID:DC8tMeW1z

 

ワ゜!!!(驚愕)

 

61:名無しさん@動かない ID:MMwVvApsm

 

ちゃんとプライバシーに配慮して顔を隠している…が、もう少し隠し方何とかならなかったんか?

 

62:名無しさん@動かない ID:HBPWwqjfc

 

弟さんに言うにはキモすぎるかもだがとても高品質で使える

 

63:名無しさん@動かない ID:9VI+8JTtM

 

>>62

普通にキモすぎる

 

64:名無しさん@動かない ID:fhO+kP/bK

 

>>62

さすがにライン超えだろ

 

65:名無しさん@動かない ID:dHEcwviCo

 

>>62

わかる その顔を苦悶に歪めたいってなる

 

66:名無しさん@動かない ID:w5iM367rV

 

たった一文でキモさを露呈するこどおじが湧いてて草

ダンボール被ってるとかもう少し顔の隠し方何とかならなかったんですかねクォレハ…

 

67:名無しさん@動かない ID:ehSjwCIz5

 

どっかでモデルでもされてる?

 

68:名無しさん@動かない ID:0Cc2PN7YH

 

こんな服をいじめるスタイルしたモデルいねえよ

ところでグラビアモデルとかの仕事興味無いか聞いといて

もし興味があるんやったらその旨カキコしろ

 

69:名無しさん@動かない ID:duMPV5Z/L

 

それよりあの「俺はノーマルだ」Tシャツで大草原

しかもどう見ても男物だからサイズがあってなくて襟首のところから谷間が見え……見え…

 

70:名無しさん@動かない ID:LyG6dKGsp

 

>>69

バカ、誰も突っ込まなかったんだから流しとけよ

 

71:名無しさん@動かない ID:XVlOfy1dD

 

これでもし本当に元男だとしたら詐欺もいいところだよ

どこの病院で施術されたんや

 

72:名無しさん@動かない ID:PzwLgU0D2

 

高〇クリニックやろ

 

73:名無しさん@動かない ID:SVbtZxb1I

 

信頼と安心と安定の高〇クリニックしかないやん

 

74:名無しさん@動かない ID:q1hd5WgiU

 

お兄さん性同一性障害かなんかだったん?

 

75:名無しさん@動かない ID:9P8CkjSH5

 

まずあのクソダサセンスの服でびっくりして

次に背の高さでびっくりして

最後に超でっかいおっぱいでおっぱげた

 

76:名無しさん@動かない ID:36OOkKPlN

 

体だけ見たらマジでそこらの下手なAV女優が逃げ出すスタイルでマイサンがびっくりした

 

77:兄が姉になったイッチ ID:G5Y+aixFm

 

いやあ大反響

顔は隠してるはずなんやがなあ

 

>>74

性同一性障害とかでは)ないです。

>>75

信じられへんやろ、これ男だったんやで

>>76

ちなみに変身前は身長2m、筋肉モリモリマッチョマンの変態や

 

78:名無しさん@動かない ID:upP4UrHnB

 

>>77

見えない顔以外の要素が強すぎる

 

79:名無しさん@動かない ID:BwoDR4iA5

 

足が)太すぎるッピ!しかも筋肉の太さやん

 

80:名無しさん@動かない ID:mJHULSi1/

 

何で無敵要塞ザ〇ガスが棚の上に鎮座してるんですか?

 

81:名無しさん@動かない ID:OID6VwOFc

 

ザ〇ガスが鎮座してる棚にボー〇ボ全巻あるやん!ハジケリストやなさては

 

82:名無しさん@動かない ID:01JWcMQ3h

 

>>77

元の姿のデータ開示はルールで禁止スよね(真顔)

 

83:名無しさん@動かない ID:1S488GMdy

 

こんなスレはルール無用だろ

 

84:名無しさん@動かない ID:JKwjYDd5W

 

やっぱし怖いっスねTSスレは

 

85:名無しさん@動かない ID:SDGoCdltW

 

ボー〇ボと同じ棚に高校鉄拳伝タフがあるからってタフスレにしようするな

 

86:兄が姉になったイッチ ID:iMjUIByOs

 

>>85

この事態に1番戸惑ってるのは俺なんだよね

 

87:名無しさん@動かない ID:iNPT1poiz

 

まあ元が男だったからってマイサンが元気にならんとは言わんけどなブへへへへへ

 

88:名無しさん@動かない ID:CJuNP46aF

 

おまいらよく考えろ

朝起きたら女になってたとかそんなのあるわけないやろ

写真持ってきてるのも合成とかそういうのに決まってる

つーかTS自体創作物でしか有り得へんのやからな

あとな、設定盛りすぎ。くどい。性癖の二郎系か?

 

89:名無しさん@動かない ID:yE+B/8TEq

 

>>88

お、賢者モードか?

 

90:名無しさん@動かない ID:eLK1BcTuL

 

それはそれとして使ったんやろ?

 

91:名無しさん@動かない ID:1Tdyc6IcL

 

それにしても本当にオタク好みの絵やな

 

92:名無しさん@動かない ID:ud1FLLfj0

 

顔はダンボールで隠して、体の方はクソダサTにジャージで背景はオタク部屋。棚の上には中々ニッチなガンプラが数体にその真ん中に無敵要塞。う〜ん、背景も濃い。

 

93:名無しさん@動かない ID:m7WSBFDCc

 

構図的にテーマは無敵要塞攻略戦的なやつやな

 

94:名無しさん@動かない ID:5CVeiLy4c

 

いや、要塞に帰還する構図とも読み取れる

 

95:名無しさん@動かない ID:9H6kTpVie

 

しかし背景もしっかりかきこんであるな。

どんなAI絵師使ってんだろ

 

96:名無しさん@動かない ID:lWPdCSnmD

 

ワイ写真屋 これが絵の類じゃないことを見抜いて戦慄

 

97:名無しさん@動かない ID:GvoGYr41Q

 

>>96

マ?

 

98:名無しさん@動かない ID:1u6Lg5TNb

 

これが嘘じゃないのならこのイッチは自分の姉の写真をネットに投稿したド外道になる

 

99:名無しさん@動かない ID:Aw3POEHkH

 

わァ~……気づいちゃったねぇ僕ら………

 

100:名無しさん@動かない ID:zZ3WEyu1L

 

ここまで生物学的見地からのスレ一切無し

↘↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↙

→知性の無さ感じるんですよね…←

↗↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↖

 




第16話、工事完了です…
対戦ありがとうございました

〜書き忘れてた主人公(♀)の容姿詳細〜

長女(元長男) 竹中島 薫♀ age16 女

なんかよくわからんけど朝起きたら女になってた主人公。
180cmの長身に118cm(Lカップ:作者調べ)の爆乳に加え全体的に出る所はドーンと出て細い所はちゃんと細いとかいう抜きゲーに居そうな容姿を持つ元男。お前本当に男だったの?
性別が変わる際に頭の先から足の指の方まで全ての体毛から色素が抜け落ち灰に近い白色になったが、これについても原因がわかっておらず、恐らく性別の変化に伴う全身の変質が起因している可能性があると診断された。アソコまで真っ白!

クール系の顔面の癖に泣き顔がレジラ○。

※主人公♀のデータを掲載するにさしあたり、設定備忘録の豊くんの設定も加筆されます。「長男が長女になったら自動的に次男が長男になる」当たり前だよなぁ?

あ、今回も演出上主人公の一人称がコロコロ変わります
誤字とかじゃないのでご安心くだち

オチが無いのは本当にごめんなさい。
それだけ難産だったんです


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

晩夏の夢の異変〜ロボゲ話を添えて〜

今回から真面目成分が入ります(当社比)
対戦よろしくお願いします


夢の中、いつもの空間、そして四肢どころか姿形が不定形となったこの姿のまま考える。

自分は『どちらなのか』、『男なのか』『女なのか』。

体は女だ。どう考えても言い訳不可能だ。

むしろこの体で男だと言い張る方が無理がある。

 

「ねぇ」

 

心はまだ男…のはずだ…いや、もしかしたら変わってきているのかもしれない。

だってそうでもないと相良にトゥンク…(心筋梗塞)しないと思うし、同級生の女子が目の前で着替えてるの見ても何も感じない事への説明がつかない。

 

「ちょっと」

 

ああそうとも認めてやるとも。

ヤラれそうになったあの日*1間違いなくちょっとトゥンク…(何か落ちる音)したとも。やだ…俺ホモだったの…?

 

「おいヒト擬態型ゴリラ」

 

うーん、でもこの世には『吊り橋効果』*2なるものもあるわけであってあれは恐怖から来ているそれという可能性も大いにあるわけで。

 

「おいコラ(わたし)

 

ん?ああうん、後でね。今ちょっと考え事してるから待っててね(おれ)

 

「おい聞けよこの人魂ゴリラ野郎」

 

ヒェッななななんでしょうか

 

「君入って来た時点でなんか後ろのアレ半開きになってるんだけどなんか知らない?」

 

ぇえ?後ろの?真理の扉モドキがどうしたって…わぉ

 

そこには、半開きになったいつもの真理の扉のようなものがあった。

前までは完全に閉じており、この夢空間から出る時だけ開かれていたのだ。しかも以前はぼんやりとしか見えなかった『扉の模様』がはっきりと視認できる。

 

なんだあれ なんかいつもよりはっきり見えるな

あれは…カブト虫か?レリーフが4つ…とひぃ、ふぅ、みぃ…10種類模様あるな…

 

「なんか数列みたいなのも見えるよ」

 

なんだこれ、まさかの天国への扉説?

 

「天国行きィ〜↑って?」

 

かもしれんな

 

「…もしかしてなにか気づいたの?」

 

ご明察だな。もしも俺がいる時にあの扉が完全に開いたままになろうもんなら本当に俺インヘヴンになっちゃうかもしれん

 

「それって(おれ)が消えるってこと?」

 

ああ。そうなれば…

 

「精神が完全に私になる…」

 

イエス そして恐らくその時俺は消滅する

そして(おれ)よ、お前は俺だ

 

「それどういう意味?」

 

お前は以前自分のことを『性転換現象によって生まれたもうひとつの本能のようなもの』と言ったな

 

「うん」

 

ありゃ間違いだ

こりゃ推測だが俺だけじゃなく全人類にお前みたいなのが『居る』というか『居た』

つまり、お前は本体(ボディ)が変質したことで生まれたものじゃない。最初から居たんだ

そしてもうひとつ、これも推測だがどこかの段階でそれは消滅する

そして残る方が肉体の主導権だ

 

「えっじゃあ私らは?どっちもここに『居る』じゃん」

 

そこだ、そこがミソだ

これもまた推測に過ぎんが、ごく稀に俺たちみたいなバグか何かがいる

そうなると肉体にも何らかのバグ、又は異常が発生する

それでそんなバグか異常が発生した結果…

 

「本体に性転換現象が発生した…」

 

そう。それで今俺たちの本体は女になってる

俺がここでこんな人魂みたいなのになってるのもそれが原因の可能性がある。そして…

 

「ゴクリ…」

 

今言った考察は全て今さっき思いついたことでな、話術でお前をどこまで騙せるか試させてもらった

いやあ見事に信じきってくれちゃってまあ

馬鹿だねえ、もう1人の自分というのは実に愚かだねぇ

 

「てめぇどうやら早死にしてぇみたいだな」

 

あ、ごめんなさい

次から真面目にやるから許s

 

「1回くたばれこのドマンジュウ」

 

 

「ぶぉあ!?!?!?」

 

オァ………また夢……?

今何時…?朝6時……?何曜日…?日曜日………学校休みじゃん………。

あっ、この間*3みたいに遅刻とか困るからLINE確認しとこ…。

 

〜数分後〜

 

何 も あ り ま せ ん で し た 。

まあ私もそんな毎日しょっちゅう学校の連中とつるんでる訳じゃないからね!

 

何も無い…んで今日は母ちゃんも父ちゃんも一日家に居ない…なんなら豊も一昨日の学校終わりから友達と泊まりで遊びに行ってる…オッ、こりゃ我が世の春だわ。

 

「やることを…まとめるか…」

 

① まずは布団から出て顔を洗い髪の毛などを最低限整える

今から外に出る用事がなくても最低限は乙女としてはやっとかないとまずいよな!俺まだかろうじて男だけど!

② 飯

やりたい事を始める前にまずは飯を食おう。顔洗ったら米炊いて簡単なものでも作るかな。

③ 昼までに洗濯と掃除

誰もいないから俺がやるしかないよね!F〇CK

 

「昼飯食ったらみんなと通話しながらゲームしよ…」

 

 

「え〜〜〜と…洗濯物ヨシ、ゴミ出しヨシ、買い物等用事ナシ…Sw〇tchヨシ、各種配線ホコリなど清掃ヨシ、じゃああとやる事なし、ヨシ!」

 

よっしゃ、奴らにLINEでもしてイカでもやるか!

 

 

 

>>いつめん
検索 通話 設定

 

イカやらへん?>

 

誠<イカはイカンでしょ

 

染<イカよりAC6やろうず

 

あれオンは対戦くらいやしほぼ1人用やん>

 

染<1人でも楽しめるからええやで

 

誠<渾身のギャグを流すなよ

 

染<( ´・ω・)(´・ω・)(・ω・`)(・ω・` )【審議拒否】

 

くたばれ>

 

つーかACって10年前のゲームやん>

 

誠<10年前とか俺ら6歳やん。古っ。

 

染<先日最新作が発売されたでござるよ

 

誠<ほぉん…で?そのAC6ってどんなゲームやねん

 

染<フ〇ムが出してるロボゲーでおじゃる

 

ロボゲーとかもう斜陽だろーによく出すなぁ>

 

 

 

「ロボゲが…斜陽…?」

 

どうも染川です。

勇ちゃん怒ったわよコノヤロウ。

ロボゲが斜陽だぁ?ここ10年で大作が何本生まれてると思ってんだこの元男の属性過多め。

ガン〇レシリーズ三部作だって大人気のうちにその幕を閉じたんだぞぅ。ス〇ロボだってまだまだ出てるんだぞぉ…と声を大にして言いたいね全く。

まだまだ拙者自身浅学ゆえ言わないけど知らないだけで名作なんていっぱいあるのにもったいない。

 

…え?ガン〇レ四作目のNew?フロント〇ッションの血族レフト〇ライブ?なにそれしらない。

 

「…ロボゲを布教せねばなるまいな、これは」

 

どれどれ、どれから布教してやろうかしら…。

王道の〇ンダム系?それともスパ〇ボ?う〜ん、悩むなぁ…。

*1
第九話『下駄箱手紙事変』参照

*2
恐怖や不安などによる心拍数の上昇や緊張などを相手への好意から来るものと誤認する現象

*3
11話〜13話参照




工事完了です…
対戦ありがとうございました

Tips〜作中の季節(考えてなかったとか口が裂けても言えない)

作中の季節は10月頭頃(1話冒頭時点)〜11月中頃(当話終端時点)を想定しています。

本当はもっとたっぷりロボゲ談話をしたかったのですがそれをやると多分アホほど長くなるので今回はこれにて御仕舞いでござい


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

掘り♂下げ〜そして妄想へ〜
Interlude 突発急性性変異病調査途中経過報告


医者が過労死しかけている掘り下げ章インタールードなので初投稿です。
対戦よろしくお願いします。


突発急性性変異病途中報告書

 

本書は国立〇〇大學病院(以後当院)にて経過観察、および研究を行っている仮に、【突発急性性変異病(以後T.S.F.病と呼称)】とする前例がない症状についての現時点までの途中経過、これまで確認されている症状を報告するものである。

 

 

①.現在時点で把握されている主な症状

 

肉体性別の変異

 

現状確認されている恐らく唯一の発症者のカルテによると

「朝目が覚めたら男性器が消失していた」、「男性だったが女性になっていた」という内容の相談を受けている

罹患者が男性だった証明として患者宅の枕に付着していた頭髪(鑑定の結果男性のものと確認)とDNA照合を行った結果、染色体以外のほぼ全ての情報が当人のDNAと一致した為、本人であると断定

 

心理的症状

 

興奮した時に一人称が変わったりといった意識分裂のような症状も見られているため、精神科医によるメンタルケアも並行して行っている

この症状自体は生活環境などが急変した際にありうるものであるためT.S.F.病とは無関係であると断定できる

 

 

②.今後の調査、研究について

 

調査を行うにあたり、そもそも発症例が過去に無い上そもそもこれが疾病に分類できるのか、それとも何らかの障害のようなものなのか、或いは我々が確認していない外的要因によるものなのかさえも全く不明である

そもそもこのような非現実的な症状など長年医師として患者に相対していて初めてであり………

 

 

 

 

 

「先生、本当にこれ次の論文のテーマにするんすか?平たい話が『何一つわかってないんでもっと調べるから金くれ』ってことでしょう?誰も聞いちゃくれませんよこんなの」

 

やあみんな、俺の名前は石屋 先生(いしやせんしょう)

一応医大出て間もない医者の卵だ!

 

「するしかないでしょう。じゃないと彼の…あれそもそも症状なのかな…まああの女性になっちゃったっての元に戻せませんよ、戻るかどうかも分かりませんけど。治療の方法を探るにも、何をするにもお金は要りますから」

 

そしてこの人はそんな研修医である俺を受け持ってくれてる最近なんか変な奇病(?)に罹患した患者さんを診てる倉久 藍作(くらくあいさく)先生。

 

「そうは言いますけど倉久先生…これ患者さん本人の言ってたことでしかもたんまり証拠があるとはいえ荒唐無稽が過ぎますよ。絶対『お前何言ってんだ頭おかしいんじゃねーの』で一蹴ですよ?ぜってーこんなの読まされてもスポンサー集まりませんよ、良くて変態か性自認云々で騒いでる輩か…それこそホリエ〇ンとかの何でも興味を持つ好事家ですよ」

 

今俺たちは大学病院の研究室で論文という体のスポンサー募集広告を作ってる。

なんでかって?最近見つかった【全身の細胞と染色体が異常を起こして性別が変わる現象】について調べ尽くしてせめて元に戻せるかだけでもこの現象が起きた(おそらく)この世でたった一人の超スーパー激レアさんに教えるためだ。

そもそもこの症状…症状?現象?人間じゃ見た事ないしなぁ。

動物とかだとたまにいるんだけどなぁ、海洋生物とか爬虫類とか。

 

 

「んぁ、病院からなんか来たな…」

 

最近俺だか私だかわかんなくなってきました。

薫くんちゃんです。

今日は、通院している病院から来た封筒を開封していこうと思います。え〜なになに…。

拝啓、竹中島 薫様

 

12月も末に入り急激に寒くなってまいりました。その後、お体に異常はありませんでしょうか?

さて、この度ご連絡差し上げたのは、患者様に現在確認されている仮称【突発急性性変異症】について公表するにあたり、X線画像などの使用許諾を頂きたく思い、この手紙を送付致しました。

もし許諾頂けるのであれば、同封している同意書に必要事項を記入して頂き、御手数ですが当院へ送付して下さい。

 

「はぇー、こういうの来るんか。勝手になんかしたらまずそうだし母ちゃんに見せよう」

 

それにしても…子宮、やっぱりあるんだなぁ。

ちんも玉も家出してる所に違うもんができたんかぁ…。

こないだも月一体調不良週間が来たもんなぁ、作れるんよなぁ…次世代。

このまま男に戻らなかったら……ん?

 

あれ、

なにこれ

なんか…思い出してる………?

うぐぁっ…!

 

刹那、薫の脳内に流れ込む

存 在 し な い 記 憶(妄想)

 

 

ある冬の朝。

誰よりも早く起き、旦那と娘に渡す弁当の用意と朝食の用意を終わらせた私は、まだ起きていない2人を叩き起こしに怒鳴り込む。

 

まずは娘だ。全く、高校生にもなって親に起こされるんじゃないよ。

 

「いつまで寝てんの!早く起きな遅刻するよ!」

 

「ぅあ…うっせ…わかったよもぉぉ……起きるよぉ〜」

 

これが我が娘。女らしくない…と言えば少々角が立つが、少なくとも中学生の頃の私によく似てだらしないところがある。

少なくとも言葉遣いはこの歳の女の子にしてはかなりガサツな部類に入るだろう。

 

さあ、次は旦那だ。このアホ、今日は朝から大事な会議があるって言ってたのにいつまで寝てるのよ。

 

「ほらもう早く起きなさい!今日会議って言ってたでしょ!」

 

「寒いよォ…眠いよぉ…布団剥がさないでよぉ…」

 

そして、部屋で布団にくるまってアホ面を晒しているこの男、これが私の愛しい旦那。名前は………

 

 

ア!(スタッカード)

 

なんだ

 

今の、は―――

一体……?

 

今、俺は…何を………

 

何を見た…………?




掘り下げ章インタールード、工事完了です…
対戦ありがとうございました。

〜Tips:お前が医者なんか〜

倉久 藍作(くらくあいさく) age46 男性

主人公が通院している病院で主人公の主治医を務めている医者。
2話の医者はこの人とは別で、あとから事情の説明を受けてこの人に院長から引き継いだ。院長まで行くと患者診てる暇ねえと思うんだ。
趣味は車いじり。ランボルギーニに乗りたいらしい。
名前の元ネタはDeadspaceより主人公、アイザック・クラーク。
今後もたまに出てくる…かも


石屋 先生(いしやせんしょう)age:23 男性

主人公が通院している病院を運営している大学を卒業したばかりの医者の卵。研修医一年目。
他の研修医や医師曰く、「多少口は悪いが患者に真摯に向き合い、患者に好かれるタイプ。悲しいかなこういう奴から先に潰れる」とのこと。
名前の由来は医者先生(いしゃせんせい)。
言葉遊びで名前を付けられた哀れな一発キャラ


作者です
今話の投稿をもって、2023年の営業を終了とさせていただきます

本年もご愛顧頂き、誠にありがとうございます
それでは皆様が良いお年をお迎えできるようお祈り致します

2023年、これにて…工事完了です
本年も対戦ありがとうございました。
2024年も対戦よろしくお願いします。


目次 感想へのリンク しおりを挟む




評価する
※目安 0:10の真逆 5:普通 10:(このサイトで)これ以上素晴らしい作品とは出会えない。
※評価値0,10についてはそれぞれ11個以上は投票できません。
評価する前に
評価する際のガイドライン
に違反していないか確認して下さい。