やはり俺達の絆は間違えない (むぅち)
しおりを挟む

俺達の翼、俺も含まれてるよね?

初めまして、むぅち、と言います。
一応2作目ですが、プリンメンタルなので誹謗中傷などは御遠慮ください、他にも作品は出していますが基本不定期です。


 地球、太陽系第3惑星、この地球ではかつて数多くの怪獣達が猛威を振るった、それは今(2006年)から40年前、怪獣や宇宙人が地球でやたらと出現するようになりそこから怪獣頻出期が始まった、しかしそれと同時にある宇宙人が現れる、M78星雲光の国からやってきた巨人、ウルトラマンだ、ウルトラマンはその力で人類を守ってきた、どんなに倒れようと最後に必ず勝っていた。

 そして最後にウルトラマンが出現してから約24年がたった、その間怪獣の出現はなく人々が平和な日々を過ごしていたのだが、その平和は突然なくなった、それは宇宙から飛来してきた怪獣ディノゾールによって、その影響は俺、ヒキガヤ・ハチマンにも来た。

 

「えっ、セリザワ隊長が、亡くなった?」

 

「あぁ、そしてGUYSJAPANのクルーは壊滅状態だ、そこで君に戻ってもらうことになった、これは総本部の決定だ」

 

「・・・」

 

 結構動揺したが、返答の答えは決まってる。

 

 

 場所は変わって

 

「てか、あんた誰?、お前も誰だよ」

 

「本日付でGUYSの隊長になったサコミズシンゴだ、よろしく」

 

「そして僕が新生GUYSJAPANのクルー1号のヒビノミライです!」

 

「マジか」

 

「あともう1人いますよ」

 

 扉の方から声がして振り返ると

 

「お久しぶりです、リュウさん」

 

「ハチマン、ハチマンか!!」

 

「うす、新生GUYSJAPANのクルー2号です」

 

「お前、GUYSOCEANに行ったんじゃ?」

 

「異動命令が来たんですよ、GUYSJAPANに戻れって」

 

「なるほどな」

 

「まぁ、俺だけじゃないですが」

 

「?」

 

 

それから数日

 

 

 

「なに!?GUYSスペーシーの電磁気観測衛星が!?」

 

「はい、東京湾一体に地電流の電波異常が観測されたそうです」

 

「そんなもの何かの間違えに決まってるわい」

 

「もしかして東京湾の地底に怪獣が?」

 

「そんな毎週、毎週怪獣が出てきてたまるか」

 

「可能性はあると思いますがね」

 

「なに?」

 

「かつて東京湾に現れた怪獣はいます、可能性としては0ではないかと」

 

 少し調べたら出てきたんだけど、ほんとにこの人補佐官なのかって思っちまうな

 

「それよりもクルーの補充はできているのかね?」

 

 それよりって言っちゃったよこの人

 

「こっちはディノゾールの死体処理で忙しくて人手が足らんのだ」

 

「あれ?あと二人来るって聞きましたけど」

 

「その二人は死体の研究の方へ行ってもらっている」

 

 じゃあしばらくは人がいないのか、そして補佐官たちは帰っていった。

 

「怪獣かどうかくらいすぐに分かればいいんだがな」

 

「無理じゃないですか?」

 

「怪獣かわからないんですか」

 

「ヒビノさん、地球内部には様々な波長をもった物質が存在するんで上から探査するだけじゃわからないんですよ」

 

「怪獣が地上に出てきて初めて補足できるんだ」

 

ホントめんどくさいよなぁ

 

「それより今は他のクルーを探さないと」

 

「それなら僕にあてがあります」

 

「・・・なら行ってみるか」

 

「俺はやることがあるのでパスで」

 

「そうか、じゃあ行ってくる」

 

 そういってリュウさんたちは行った、さて俺もやるか、忘れていた白紙の作文の内容を考えないと、えーとそうだな青春とは罪であり悪である(以下略)

 そんなこんなで作文を書いていたらリュウさんたちが戻ってきたがめっちゃリュウさんが不機嫌なんだけど

 

「どいつもこいつもてめぇのことしか考えてねぇ、あんな連中と一緒にやれっか!」

 

 どうやらスカウトは上手くいかなかったみたいだ、そりゃそうだ自分から命をかけたい一般人なんかいない、そんなことをするなんてよっぽどの変人だろ

 

「僕はそう思いません、あの人たちは、GUYSのクルーにふさわしい人たちです」

 

 ヒビノさんがそういうとリュウさんは机をたたき

 

「好きにしやがれ、俺は俺で勝手にやる」

 

 そう言い部屋を出で行き、俺もリュウさんの後を追う。

 

 

 

 

 

格納庫

 

 俺が格納庫につくとサコミズ隊長となにか話していた

 

「セリザワ君の仕業だね」

 

 するとリュウさんの胸ポケットからデバイスを取り出しそれを少し見つめてから

 

「他人の力を頼りにしない事、しょっちゅう聞かされていたでしょ?」

 

「・・・はい」

 

 俺もずっと聞かされていた、俺が専業主婦になると言ったら思いっきり首を絞められ、ガンクルセイダーでブラックアウトになるくらい飛ばされた。

まぁ、今でも諦めてないんですけどね!!でも

 

「その為に必要な炎は心のどこかでずっと燃やし続けなければならない、だったね」

「・・・だから炎を描くんだって、俺たちの翼に」

 

心配するだけ無駄だったみたいだな、じゃあ見つかる前に退散退散。

 

それからリュウさんはガンフェニックスのカラーリングを始めていた、赤とオレンジの色を大量に持って行ったのを見たが多分あれを書くのだろう

 

「リュウさん!!」

 

 声のする方に視線を向けるとヒビノさんのほかに四人の人がいた

 

「あの子がどうしてもっていうからさ」

 

 なんかツンデレっぽいな

 

「感激ですフェニックスネストに入れるなんて」

 

 確かに普通ならそうだよな

 

「あっ、お邪魔してます」

 

 なんかすごいやさしそうな人だな

 

「何の真似だ?」

 

「皆さんに手伝ってもらおうと思って」

 

「ダメだ!地球はウルトラマンに守ってもらおう、そう考えている奴らにこの翼は触らせねぇ」

 

「・・・時間の無駄みたいだな」

 

「地球は我々人類、自らの手で守り抜かなければならないんだ、けど地球はなぜかウルトラマンに守られてきた、俺はGUYSを、そうじゃないチームにしたいんだ」

 

 するとロングヘアーの女性が上着を脱いで

 

「いいわ、つなぎどこ?」

 

「は?」

 

「勘違いしないで貴方の心意気に免じて塗るのを手伝うだけだから」

 

 やっぱツンデレだった

 

「僕も手伝います」

 

「私もお手伝いなら、あの、塗り絵は得意なんです」

 

「塗り絵?」

 

「はい!」

 

 するとジャージを着てる人が立ち去ろうとしていたが

 

「逃げるんだぁ、イカルガさん?」

 

「その名前で呼ぶなぁ!」

 

「漢字で書けないから嫌いなのよね」

 

「な、なんでそれを」

 

 まぁ難しいもんね、そしてヒビノさんが頭を下げて

 

「お願いします!」

 

「・・・よし!じゃあ始めよっか?」

 

「おおおお、お前ら勝手に、ん?」

 

 リュウさん、そういってる割にはうれしそうですね、さて今回は出番がなさそうだし戻ろう、そう思ったとき、ガシッ!

 

「ハチマン、どこに行こうとしてんだ?」ニヤリ

 

「いや、あの、アレがアレなんで・・・」

 

「よし、お前もやるぞ!」

 

 こうして俺はリュウさんに拉致られて、強制参加となった、それからカラーリングの作業が始まり徐々に完成していった、俺は少し飲み物を飲みたくなり買いに行って戻ってくるとみんなが眠っていた

 

「少しでも進めておくか」

 

 作業を早く終わらせたいから俺はペンキをもって上へあがった、するとほかの人たちのサインが書いてあるのを見つけた、俺は書かないがな、俺が書いたらなんでお前も書いてんだってなると思うし。

 俺が作業をしていたらほかの人たちも起きてきてついにすべての作業が終わった。

 

 

「俺たちの翼、ですね」

 

 まぁ俺は入ってないけどね

 

「お前も入ってるからなハチマン」

 

「なんでわかるんですか」

 

 そんな会話をしていると警報が鳴った、俺たちはすぐに作戦室に向かった、部屋に入るとちょうど現地にカメラが変な現象をとらえていた、すると

 

「なんだね、君たちは、ここは部外者立ち入り禁止だぞ!」

 

「部外者ではありません!」

 

「これは」

 

 映像を見ていると異常に高く舞い上がった土煙の中から怪獣が現れた

 

  グワァーー!

 

 怪獣は叫びながら鞭のようなものをふるっていた、するとクゼさんが

 

「グドンだ、32年前東京を襲った、こうあれだ、ツインテールを食べた」

 

 え?何を食べたって?

 

「あれ、知りません?」

 

 はい、知らないです

 

「出動します、いくぞミライ」

 

「はい、お二人も」

 

「勘違いしないでよ、私はただ、ペイントを、手伝っただけなんだから」

 

「その通りだ、あんな怪獣の相手をするなんて言った覚えはない」

 

「あの怪獣の動きを見切るためにはあなたたちの力が必要なんです」

 

そうはいってもいきなり命を懸けるようなことできないでしょ?

 

「僕たちの描いたあの翼で、俺たちの翼で行くんです、一緒に飛んでください!」

 

「俺たちの」

 

「翼」

 

 もう少し足りないか?

 

「別にこれは強制ではありません、ただ、人が多ければ、その分助けられる命も増えますし、何よりあなたたちにありませんか?守りたいものが」

 

 するとサコミズ隊長がアタッシュケースも持ってきて

 

「頼んだよ」

 

 中身はメモリーディスプレイだった

 

「僕たちの分まで」

 

「どうして?」

 

「ふふ、ミライに頼まれてね?」

 

 だからってすぐに用意なんてできるのか?

 

「サコミズ隊長、君は自分のやっていることg」

 

「彼らはライセンスホルダーです、フライトで必要な最低限のシミュレーションは適正試験で経験済み、でしょ?」

 

そして四人は頷く

 

「分かったわ、でも今回限りよ?」

 

「知らんぞ、わしは何があってても知らんからな!」

 

でたよ、上の人間はいつも自分のことばっかりで、そして

 

「GUYS、sariGO!」

 

「G・I・G!」

 

「俺は地上から行きます」

 

 俺はすぐに現地へ向かった、うわーめっちゃ暴れてるよー面倒だけど止めなきゃいけないからな、俺は怪獣に向かって攻撃を始めた、撃ってるのはいいけどこれホントにきいてるのかね?すると後ろからジェットの音がして振り向くとガンフェニックスが向かってきて空中で分離した、そして向こうも攻撃をはじめた、あっちの方がきいてんじゃん。

 グドンは鞭をふるって暴れるが当たらないでからぶった、でもぎりぎりで当たっていない感じだなこっちで注意を引けるか、バンバンッ!こっちを見たりはするが飛んでる方が気になってしまっているのか

 

「くそ、なんて速さだ、鞭が見えねぇ!」

 

どうすれば、するとヒビノさんが

 

「トリヤマ補佐官、メテオールを使わせてください」

 

「なに?メテオールって」

 

「はい、過去に宇宙人たちが残していった乗り物などの残骸をGUYSが独自に研究して手に入れた超絶テクノロジーです」

 

「余計なことは言わんでもよい!」バシッ

 

「補佐官!」

 

「メテオールの使用に関して、総本部がどれだけ神経質なのか知らないわけでは無かろう!」

 

「けど」

 

「トリヤマさん、このままじゃ、まずいですよ」ボソッ

 

「し、しかしだねぇサコミズ隊長、今回限りとはいえ一般市民を搭乗させた、こんな状況では」

 

 ・・・確かに一般市民を乗せた状態でメテオールは使いずらいか、しかしそれに異を唱える人がいた

 

「違うわ!、私決めた、私GUYSに入る!」

 

そう言ってメモリーディスプレイを差込口に入れる

 

「これで問題ないでしょ、ガルガさんも」

 

「その名前で俺を、呼ぶな!!」

 

もう一人も同じようにしてメモリーディスプレイを差し込む

 

「トリヤマさん?」

 

「・・・私は責任取らんからな」

 

「今戦っているのは、全員GUYSのクルーです、彼らの行動には、私が責任を持ちます」

 

「・・・メテオールの使用を許可する、規定通り制限時間は1分間だ」

 

「「パーミッショントゥシフト・マニューバ!!」」

 

 すると、ガンウィンガー、ガンローダー二機の形が変わり動きも滅茶苦茶早くなった

 

「向こうもマジになったのか、こっちも頑張らないとな」

 

 それからも撃ち続けた、上も攻撃を続けたがそれでも怪獣は止まろうとしない、そしてガンローダーが降下してきた、何かあったのか?と怪獣から目を離したときに鞭が襲ってきた、もうだめかと思ったとき、彼が現れた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




第1話です、っと言っても本編は2話なんですがね、なんでこれにしたかと言うとご存知の方々が多いとは思いますが本編の第1話でGUYSJAPANはほぼ全滅しています、だったら2話で仲間にした方が自然かと思ったからです。
基本的にはメビウスの話に沿って進める予定です、今後ともよろしくお願いします。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

ひとつきりの命

第2話

登場怪獣

火山怪鳥バードン


怪獣の攻撃がこちらに向かってきてもう無理だと思ったとき彼が現れた

 

 

ウルトラマンメビウスだ

 

メビウスは攻撃を受けながら俺を守った、俺はすぐにその場を離れてメビウスが戦いやすいようにした

 

「これなら戦えるだろ!」

 

するとメビウスは頷き、グドンの方へ体を向けるとメビウスの両腕はグドンの鞭に拘束され互いに引っ張り合いを始める、メビウスは後ろを気にしながら戦っている、どうやら前の戦いで場所は選ぶようになったようだ、そして両腕を拘束されながらも自身のパワーでグドンを自分事投げて街から離した。

そしてガンウィンガーから放たれた攻撃でグドンの右鞭とメビウスを切り離した、グドンは右鞭をやられたときに左を離してメビウスは動けるようになりそして反撃を始める、グドンに確実にダメージを与えているがそれでもグドンは止まらずそしてメビウスの胸の光が点滅し始めた

 

「カラータイマー!」

「し、知っとるのかね?!」

「カラータイマーが青から赤に変わるということは危険信号を意味していると考えられています」

 

ってことは活動時間が存在するのか?

 

「もう、ダメなのかね!?」

「・・・まだ俺たちの翼があります」

「ッ、!頑張って!!」

「行くぜジョージ!!」

「任せろ!」

「俺もやりますかね!!」

 

ガンウィンガーと俺のトライガーショットの攻撃でグドンの動きを抑える、そしてメビウスは左腕を右上に挙げて左腕を引っ張る仕草をするとブレスレットから光の剣が出てくる、そしてグドンと向かい合い、グドンを切り裂き爆発した、あれ?いま切ったよね?

 

「よっしゃー!」

「よーし!」

「「「やったー」」」

 

しまった柄にもなく叫んでしまった

 

「私は信じて負ったからねぇ、ワハハ」

 

この日俺たちは一つの夢を叶えた

 

 

 

そして数日がたち

 

グゼさんとヒビノさんはグドンの時の映像をずっと見ていた、するとリュウさんが映像を消して

 

「朝から何度も何度も、まーだ見飽きないのか?」

「気になるんです、カラータイマーが」

「あぁ?」

「どうしてあんなものがあるんでしょうか?」

 

疑問に思っていると警報が鳴り、映像にミサキ総監代行が映し出された

 

『総本部からの要請を伝えます、GUYSスペーシーが予兆なく噴火した大熊山山頂火口付近に60メートル代の影を捕らえました、調査に出動してください」

「G・I・G!」

「「「「「「G・I・G!」」」」」」

 

全くなんでこんな夜中に現れるかね?

 

 

大熊山

 

ガンローダーから降りたヒビノさんとカザマさんと俺、少し調査するとヒビノさんが

 

「何でしょうかあれ?」

 

と先に行ってしまい、俺とカザマさんは追いかけた

 

「どうかしたの?」

「何だこれ…」

「え?」

 

辺りを見渡すと植物が枯れていた、これをクゼさんに報告すると

 

「立ち枯れ、にしては変ですね」

「そんなの分かってるから画像を送ってんの!」

「すみません、立ち枯れって普通はもっと広範囲にわたって起きるものなんです、この一帯だけ枯れるなんて」

 

確かに変だな、まるで別のところから影響を受けたみたいだ、と考えていると

 

「何?!」

 

でかい地震が起きた、また噴火かと思いリュウさんに連絡を取ると

 

「いや、別にこっちは・・・揺れてねぇぞ」

「まさか!!」

 

嫌な予感がした、すると山の方から大きな土煙が立ち上げ俺たちが避難しようとすると、ヒビノさんがどこかに行ってしまった、

 

「そんなぁ!」

 

土煙が収まると

 

デラーーウェア!!

 

大きな叫びをあげて鳥型の怪獣が現れた

 

「またかいじゅうだとぉ!?」

「この分ですと四半世紀前に絶滅した怪獣頻出期の再来になりそうですね?」

「並んでもいいわいそんなもの!」

「…コノミちゃん、総本部のアーカイブとデータと照合してみて?」

「はい、じゃなかった、G・I・G、ドキュメントZATに同種族確認の記録があります、レジストコードは、火山怪鳥バードン」

「バードンだって?!」

「どっ、どうかしたのかね?!」

 

あの怪獣はバードンっていうのか

 

「バードンってたしか、ウルトラマンの命を奪ったことがある怪獣、ですよね?」

「…えぇ、えぇ!ウルトラマンって死んだことがあるんですか?!」

「マジかよ、ウルトラマンを死なせた、怪獣だなんて」

「どうする?」

「どうもこうもねぇ、俺たちが倒せばすむ話だ、ガンウィンガーに急ぐぞ、ハチマンそっちも!」

「ですが、ヒビノさんがいないんですよ!」

「・・・あのバカ!」

 

ホントにどこに行ったんだよ、辺りを探しているが中々見つからない、そう思っているとバードンの目の前が光り輝き、それが人の形になる

 

「「ウルトラマン!」」

「また出やがった」

「急ぐぞ!」

「お前が命令するな!」

 

 

シャッ!!

 

 

デラーーウェア!!

 

メビウスはバードンに向かって突っ込んでいくがバードンは自前の羽を使い強風を起こす、その強風に耐えられずバク転をしながら後ろに下がるメビウス

強風が弱くなるところまで下がると今度は火を吐く、メビウスはジャンプしてよけるが、バードンも同時に飛ぶ、そして

 

デヤーーーーー!!!!

 

バードンの嘴がメビウスの左太腿に突き刺さりメビウスはもがき苦しむ、

 

「何だ、あれ」

 

妙に嘴の横に付いている袋が動く、そしてメビウスのカラータイマーが青から赤に点滅する

 

「そうか!嘴の横のあれは毒袋だ、即効性の猛毒が入っているんだ」

「猛毒?」

「あの一体の樹木が奇妙な立ち枯れをしたのもそのせいです」

 

なるほど、ん?ていうことはウルトラマンは毒を受けてカラータイマーの色が変わったんだよな?じゃあウルトラマンも生物ってことか?

 

「ウルトラマンも不死身ではないってことか!」

 

クゼさんも似た答えになったみたいだ、てかやばいウルトラマンがやられてる!、リュウさんが攻撃して注意をそらす、その隙にウルトラマンは立ち上がりバードンに攻撃をするがバードン飛んでそのままどこかへ去ってしまった、メビウスはその場で消えた。

 

「怪獣を仕留め損ねた」

「怪獣をを追うぞ!」

「だからおめぇが命令するんj」

「待ってください、ヒビノさんが!」

「ううっ!」

 

ヒビノさんをようやく見つけたと思ったら滅茶苦茶顔色が悪くて苦しんでいた、俺たちはすぐにフェニックスネストに帰還した

 

「どうやらバードンの毒にやられたみたいですね」

「ミライ君は大丈夫なんですか?」

「医者が言うには命に別状はなくて、安静にしていれば大丈夫だって」

「お前の所見は?」

「僕は外科医志望なので・・・」

 

うわー頼りねー、そしてリュウさんは

 

「この腐れ怪鳥め!戻ってきやがれ!!」

「なぁにを言っておるのかね、私の祈りが通じて、今やバードンは太平洋上、GUYSオーシャンの管轄へと移動してくれたのだ、これをさいわぁいぃと言ってなにを¥!#!$&%」

 

最後はなんて言ったんだ?そして補佐官とマルさんは出て行った

 

「さて、GUYSオーシャンがバードンを倒してくれることを願って、僕らも仮眠を取ろう」

「「「G・I・G」」」

 

俺も寝るとするか、帰るのめんどいしそのまま寝るか

 

「あれ?比企谷君は寝ないの?」

「いえ、寝ますよ、ベットに行くのが面倒なだけです、そういうクゼさんも寝ないんですか?」

「僕はまだ調べたいことがあるから」

 

そう言って、調べ物をはじめた、俺は寝る

 

 

 

そしてリュウさんに起こされ、警報が鳴ってることに気が付いた

 

「太平洋上でGUYSオーシャンと交戦後、バードンは進路を変更しました、日本へと向かっています」

「朝早くから何事かね」

「総本部は以降の対応をcrewGUYSに委任しました」

 

マジですか

 

「GUYS、sari、GO!!」

「G・I・G!!!」

「病人は大人しくしてろ」

「ですけど」

「僕を連れて行ってもらえませんか?」

「お前が?」

「考えがあるんです」

「分かった、俺と一緒に来い」

「じゃあ俺はクゼさんの穴埋めを・・・」

「お前は強制だ」ガシッ

 

ですよね、そしてガンフェニックスが飛び立つが今回は乗らないのです、俺が行くのはもしバードンが海の上で倒せなかった時のためにその先にある港町に行きます、てか来ました。

港町に来てから通信が入る、まぁ内容はわかるけど、バードンを倒せなかったってことだろだってこっちに来てるし、あっ、山に激突した。

上からガンウィンガーが着陸してきてリュウさんとクゼさんが降りてきた

 

「惜しかったですね」

「うるせえ!お前もこい!」

 

そして俺たちはバードンのいる方へ走っている

 

「てかガンウィンガーから降りて何するんですか?」

「こいつであの鳥野郎の毒袋を撃つ!」

「はぁ?」

 

理解できないことをリュウさんは言っている、どういうことかクゼさんが説明してくれた、バードンの毒は強力な分自分にも効くのではないかとの事だが

 

「無茶ですよ、地上から毒袋を狙うなんて!」

「命中性能ならガンウィンガーよりこいつの方がマシだ!」

「確かにそうですけど!」

 

だがバードンもただ撃たれるのを待っているはずもなく自身の翼で暴風を起こしている、これじゃあ狙いが定まらない、それでも撃つがやはり当たらない

 

「ダメか?」

 

すると怒ったのかバードンが炎を吐こうとする、空からガンローダーが攻撃をしてバードンの攻撃を止めようとするが止まらず炎が放たれるがそこへウルトラマンメビウスが現れ、バリアで炎攻撃を止めたのだが、胸のカラータイマーへ目を向けると赤く点滅していた

 

「本来なら3分間活動可能なのに」

「まだ毒が体に残っているのか?」

「もしカラータイマーの光が消えたら」

「ウルトラマンはどうなるんだ?!」

「過去にウルトラマンの死亡が確認された時、カラータイマーは点滅していません、つまりカラータイマーは単に危険信号を伝えるためのものではなくあの輝きこそウルトラマンが生きている証なんです」

「てことは、あいつはわずか3分間の命を削りながら戦っているのか?」

 

戦っていたバードンは飛んでメビウスへ嘴を刺そうとする、一度は交わすがUターンして戻ってきて再び刺しに来る、メビウスは避けようとするが毒のダメージで動けずにいる。

仕方がない、説教は後で受けますから。俺はトライガーショットのスライドを引き中で赤のカートリッジから青のカートリッジに変えメビウスに向かって撃つ

 

「頼むぞ!」

 

放たれた青いレーザーがメビウスの前で分散し巨大なバリアになりバードンを弾く

 

「スッゲーなぁ、メテオールってのは」

「あれが立方体のバリアフィールドを発射し、1分間だけ対象を物理的衝撃から隔絶するっていう」

 

メテオールカートリッジ、キャプチャーキューブか

 

「うぉいウルトラマン!俺はなぁ!たった一つの命を粗末に扱うやつにこの星を守ってもらおうなんて思わない!!」

 

リュウさんがかっこいいことを言っているとジョージさんたちも合流した

 

「やってやろうじゃねぇか、毒袋」

「狙うのは静脈ですよ、静脈」

「ぐずぐずしない!」

「後から来たくせに、うっせえんだよ!」

「いいから行きますよ!」

 

すると俺たちのやることが分かったのかウルトラマンがバードンの動きを止めた

 

「いくぜ、アキュートアロー!」

 

5人のトライガーショットから放たれたレーザーが重なり一つの光となってバードンの静脈に当たりバードンが苦しみだす、そしてもう一度スライドを引きキャプチャーキューブに変える。

そしてカザマさんがウルトラマンへ合図をだす

 

「ウルトラマン!」

 

その合図でメビウスはメビウムシュートを放ちその後にキャプチャーキューブを放つ、光線が当たりバードンが爆発する直前でバリアが発動し爆発が抑えられた。

 

 

 

しかしその光景を見て笑みをこぼす女がいた

 

 

 




第二話です
八幡のセリフもっといれた方がいいですかね?ただ次から俺ガイルサイドの話を入れようと思っているのでまぁ大丈夫っしょ、次回もよろしくお願いします


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

こうして彼らのまちがった青春は怪獣の出現と共に始まる

第三話


今回は俺ガイルの話です


ミライサイド

 

ジョージさんがGUYSを辞めると言って出て言ってしまいました、でも僕はジョージさんがGUYSに必要だと思っています。

必ず連れ戻そうと誓うミライ、すると

 

「ねぇ、そういえば八幡は?」

「あれ?どこに行ったんでしょうか?」

「彼なら今は学校だよ、一応彼は高校生だからね」

 

学校、そういえば80兄さんが先生をしていた場所だったはずです、どんなところなんでしょうか

 

 

 

学校

八幡サイド

 

今俺は生徒指導室にいる、俺はまだ何もやってないはずなんだけど。

そして向かいには

 

「さてどういう事なのか説明してもらおうか比企谷?」

 

独s「あ?」じゃなくて若い平塚先生が鬼神のオーラを出しながら座っていた

 

「どうって何がですか?」

「これだ」

 

そう言い平塚先生が机に出してきたものは作文だった。

そして平塚先生が朗読しだした、その内容が

 

青春とは嘘であり惡である。

青春を謳歌せし者たちは常に自己と周囲を欺き、自らを取り巻く環境のすべてを肯定的にとらえる。

彼らは青春の二文字の前ならばどんな一般的な解釈も社会通念も捻じ曲げて見せる。

彼らにかかれば嘘も秘密も罪科も怪獣の出現も失敗さえも青春のスパイスでしかないのだ。

仮に失敗することが青春のあかしであるのなら、友達作りに失敗した人間もまた青春のど真ん中でなければおかしいではないか。

しかし彼らはそれを認めないだろう。全ては彼らのご都合主義でしかない。

結論を言おう。青春を楽しむ愚か者ども怪獣や宇宙人と共に砕け散れ!

 

 

「砕け散るのはお前だ比企谷、なぜ高校生活の振り返りで犯行声明文を出している?百歩譲って怪獣が砕け散るのはいいとしても人に対してそんな考えをするな」

 

「いやでも最近の高校生はこんな考えじゃないですか?」

「屁理屈を言うな小僧?」

「小僧って、確かに先生の年齢からしたr、うぉ!!」

「ッチ、今のを避けるか」

 

あっぶな、今殴ってきたよこの人?!

 

「作文は書き直してくるのでそれで許してください」

「はぁ、まぁ私は怒っている訳では無いぞ?」

「殴ってきたのにですか?」

「それは君が年齢のことを言ったからだ、作文方はは呆れているがな」

「すみません・・・」

「さて、君には私の心を傷つけた罰として奉仕活動をしてもらう」

 

えぇ、それだけの事で?確かに作文は最後になんか不味いかな?とは思ったけど、先生の年齢に関しては先生が殴ってきたやつでチャラにできるでしょ、あ、だから結婚出来ないのか」

 

「知ってるか比企谷?言葉は人を救うことも出来るが人を傷つける凶器にもなるんだぞ、だから今の君の発言で更に傷ついた私が君を殴っても文句はあるまいな?」

 

何故だ、何も言ってないはずだ!

 

「きちんと口に出ていたぞくらえ!衝撃のファーストブリット!!」

「ぐは!」

「さて私に着いてきてもらうぞ、イイナ?

「い、YESSir」

 

そして平塚先生に連れられ校舎の特別棟に来た、おのれ独s「何か言ったか?」若くて綺麗な平塚先生と思いました。なんて思っていたら目的の場所に来たらしい

 

「入るぞ、雪ノ下」

「先生、入るときはノックをしてください」

「ノックしても、返事をくれないじゃないか」

「それは私が返事をする前に入ってくるからでしょう、それとそちらのぬぼーっとしてるのは?」

「紹介しよう、新入部員の比企谷だ」

「どうも比企谷です、ってなんですか新入部員って」

「君には作文と私を傷つけた罰でここでの活動を命じる。」

「雪ノ下、見ればわかると思うが彼はこの腐った目とどうよう性格も腐っているだからこの部で孤独体質の更生を頼みたい」

 

普通にゴミ拾いでもでもするのかと思ったらなんか変な部活に入れられそうになってるんだけど、って雪ノ下?

 

「お断りします、その男から下心に満ちた下卑たる目を見てると身の危険を感じます」

「・・・」

「見ないでくれるかしら穢れるわ」

「お前は仮面をつけてないんだな」ボソッ

「言いたいことがあるならはっきり言ったら?」

「いや、何でもない、てか先生俺部活とかアルバイトがあるので無理ですよ」

「毎日バイトをしているわけでは無いのだろう?参加するのは週一でも構わんよ」

 

まぁ確かに怪獣が出ない時は基本的に事務作業かパトロールか訓練だしってあれ、そんなに暇ない感じ?

 

「・・・はぁ、入部するのはいいですけど仕事優先で行きますからね」

「結構だ、じゃああとは任せたぞ」

 

そう言い平塚先生は教室を出て行った、さてどうしようか

 

「突っ立ってないで座ったら?」

「あぁ」

 

とりあえず座ることにする、っとやばいやばいこのこと隊長に報告しとかないと。

すみません隊長ちょっとトラブルがあって本部に行くのが遅れます。

これで良し

 

「あら、バイト先にでも連絡しているのかしら?」

「まぁな」

「ところで比企谷君女子との会話は何年振り?」

「昨日ぶりだ」

「・・・あぁ、バイト先ね」

「てかここって何部なんだ?」

「平塚先生から何も聞いてないのね、いいわ教えてあげるここは奉仕部、持つ者が持たざる者に慈悲をもって与える。途上国にはODAを、ホームレスには炊き出しを。ぬぼーっとした人には裁きを、困っている人に救いの手を差し伸べる。それがこの部の活動よ」

 

最後の例えに悪意しか感じねぇし

 

「言っておくがおれは別に会話ができないんじゃなくて、無駄な会話をしないだけだ。会話ができないならバイトなんてできるはずがない、だから性格の更生なんて必要ない」

「それでもその性格ではこの先色々不都合が起きてしまうと思うのだけれど」

 

くそ人がほんの少し気にしていることを、なんて考えていると教室の扉が開き平塚先生が入ってきた。

 

「邪魔するぞ雪ノ下」

「だからノックを」

「悪い悪い、どうやら比企谷の更生に手間取っているようだな?」

「本人が問題を自覚していないせいです」

 

さっきから必要ないって言ってるのにこいつ聞く気あるのか?あと平塚先生絶対立ち聞きしてたな

 

「そうじゃねよ、変わるだの変われだの、他人に自分のことをとやかく言われたくないんだよ」

「あなたのそれは逃げでしょ」

「変わるってのも現状からの逃げだろ、どうして今までの自分を肯定してやれないんだよ」

「・・・それじゃあ悩みは解決されないし誰も救われないじゃない」

「だったら発展途上国にでも行ってボランティアをしてくればいい、その方が相手の国のためにも自分のためにもなる」

「それは無理よ、私に出来るのはせいぜい赤い羽目に募金するくらいか出来ないわ」

「結局お前も逃げてるだけじゃねぇか」

「・・・それでも、」

雪ノ下が何か言いかけたが平塚先生がそれを遮り

 

「二人とも落ち着きたまえ。ううんっ!古来より互いのせいg「PUrrrr」」

「あっすみません電話出てきますね」

 

そう言い俺は教室を出てケータイの画面を見る、そこにはサコミズと出ていた

 

「もしもし」

『もしもし、さっきメールを見たんだけどどうしたの?』

「いやーその、な、何でもないんですよほんとに」

『そう、何かあったら言ってね』

「はい、じゃa『ああ、それと』?」

『今朝霧吹山で怪獣が出現したんだ、怪獣は霧の中に紛れてそのまま姿をくらませた』

「・・・その後の行方は?」

『わからないんだ、GUYSスペーシーの観測衛星で探しているんだけどね』

「そうですか・・・」

『今日はなるべく早めに来てね』

「分かりました、失礼します」ㇷ゚ッ

 

怪獣が消えるなんてどれだけ霧が濃かったんだ?霧吹山って場所はそんなに濃い霧が出る場所なのか?それとも怪獣の仕業か?

 

「今考えても仕方ないし戻るか」

 

考えるのは後にして教室に戻るとそこには涙目の教師と呆れ顔の部長がいた

 

「どうしたんですか?」

「最後までセリフを言わせてくれ!!」

 

あぁ、着信でセリフが遮られたからか

 

「まぁ、そんな話は置いておいてすみませんがバイトのヘルプが入ったので帰っていいですか?」

「っ、ああ構わない明日もちゃんと来いよ?」

 

前向きに善処します、そう思いながらフェニックスネストに向かう

 

 

雪ノ下サイド

 

「先生」

「ん?なんだ雪ノ下」

「彼、比企谷君は何のバイトをしているんですか?」

「あー警備員だ、今は色々人手不足らしくてな」

「・・・そうですか」

 

あれは何のことを言っていたの?

雪ノ下は彼に言われた言葉について考えながら下校していった。

 

 

八幡サイド

 

フェニックスネストに向かう途中のサッカー場でなんかわからないけどジョージさんとヒビノさんがスポコン漫画のワンシーンみたいなことをやっていた

 

「何やってるんですか?」

「あぁ八幡お帰り、あれは・・・まぁ色々あったのよ」

「はぁ」

 

一体何なんだろうか、そう思いながらほかの人たちとともに作戦室へ向かう、なんかいろいろ言ってるんだけどキニシナイ。

するとサコミズ隊長が

 

「そういえば今日はどうしたの?」

「あーいや、何でもないんですよ何でも」

「八幡君がどうかしたんですか?」

 

あっ、これはまずいかも

 

「さっき彼からメールで『ちょっとトラブルがあって本部に行くのが遅れます。』って来たからちょっと気になったんだ」

「どうせ課題でなんか変なこと書いたんだろ?」

「い、いえしょんなことないでふよ?」

 

動揺しすぎてめっちゃ噛んだんだけど

 

「・・・ミライ、ハチを捕まえてろ」

「え?」

「は、はい」

 

何故かリュウさんがヒビノさんに俺を捕まえろと命じた、まさか!

そう思った時にはもう遅くヒビノさんに羽交い締めにされリュウさんたちが俺のバックを漁り始めた。

 

「ちょっと、何やってるんですか!?」

「いやーどんなこと書いたのか気になってな、っとこれか」

「ん?」

「どれどれ」

「どんなこと書いたんでしょう?」

「・・・」

 

他の人たちも何故か見始めた、読み終えたのか全員の第1の感想は

 

「「「「「うわぁ・・・」」」」」

 

ですよね。

 

「お前よくこんなの出そうと思ったな」

「しょうがないじゃないですか怪獣が出たり異動したりでストレス溜まってたんですから」

「いや作文にストレスぶつけるなよ」

「しかも内容も腐ってるし」

「ダメですよ〜宿題はちゃんとやらなきゃ!」

「はい、すみません」

 

なんか普通に謝っちゃった、なんかアマガイさんには頭が上がらないのよねー

 

「課題でいろいろ言われたにしては随分と時間がかかったね?」

「あーその、変な作文だした罰でよく分からない部活に入れられまして」

「変な部活?」

 

観念した俺はここに来るまでのことを全部話した

 

「うーん、聞いた感じ部活自体は問題ないみたいだけど」

「部長がなー」

「まぁ、実害がいるわけでは無いですし今は罰だと思ってやっていきますよ」

「その方がいいね、でも何かあったらすぐに言ってね?」

「はい」

「じゃあこの話はここまでにして、八幡、リュウパトロールに行ってきてくれ、この前出てきたやつがいつ来るかわからないからね」

「「G.I.G」」

 

こうして学校での色々な出来事を終えパトロールに向かうのであった。

 




あーやっとかけたー。
すみません大分遅れました奉仕部のアンチじゃないのをどうかこうか悩みに悩んでました
アンチはあの男だけでいいと思ってますからね、あと次も俺ガイルサイドで進めようかと考えてます。
それまで首を長ーくしてお待ちください


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

逆転のシュートと暗黒物質1

はぁ、また長く書いてしまったしかも時間めっちゃたったし。
いや一応訳はあるんですよ?こう見えて自分社会人なので小説を書くのも基本土日ぐらいなんですよ、さらに言うと2月とか土曜出勤もしてて仕事から帰ったらそのままお布団へダイブがルーティン化してるんです涙目
まぁこんな愚痴をこんなところで話してもどうにもならないので本編へ今回は由比ヶ浜の話


パトロールを終えたが怪獣の発見には至らずそのまま帰還することにした

 

「結局見つからなかったな」

 

「あれだけ大きな体しておいてよく隠せますよね」

 

いくら霧が濃いからって観測衛星が見つけられないほどなんてどうやって隠しているんだ?そう思いながら作戦室に入る

 

「ただいま戻りました」

 

「お帰り、パトロールご苦労様」

 

「おかえりなさい、怪獣は見つかりましたか?」

 

「いや、見つからないどころか痕跡さえないんだよ」

 

アマガイさんがパトロールの結果を聞きに来てリュウさんがそれに答える。でも実際どこに行ったんだその怪獣は?

 

「怪獣の行方も気になるけど今は休まないとね、それに八幡は明日も学校でしょ?」

 

「そうですね、じゃあ俺はこれで失礼します。」

 

「お疲れ様」

 

隊長はそういい俺は部屋を出た

 

次の日

 

その日の授業を終わらせ部室へと向かう、扉を開けると雪ノ下が椅子に座って読書をしていた。

 

「こんにちは比企谷君」

 

「おっす」

 

「もう来ないのかと思っていたわ、もしかしてマゾヒスト?」

 

「ちげーよ」

 

「だったらストーカー?」

 

「なんで俺がお前に行為を抱いている前提で話が進んでんの?」

 

「違うの?」

 

「ちげーよ、その自信過剰ぶりにはさすがの俺も引くぞ」

 

「安心してちょうだいただのジョークよ、雪乃ジョーク」

 

ジョークにしては重たくないですかね?いきなり人をマゾヒストと呼んだりストーカー呼ばわりされたりなんて、さてはこいつ友達いないのか?あとなんだ雪乃ジョークって

 

「お前さぁ、友達いんの?」

 

すると雪ノ下は少し不機嫌になりぶっきらぼうに答える

 

「そもそも友達というのはどこからどこまでg」

 

「ああいいわ、それ友達のいないやつのセリフだわ、ソースは俺」

 

「自分をソースにするって悲しくならないのかしら?」

 

やめてあげて!ハチマンのライフはもうゼロよ!なんて心の中でボケていると前の扉からノックが数回し一人の女子生徒が入ってくる

 

「し、失礼しまーす、平塚先生に言われてきたんですけど・・・ってなんでヒッキーがここにいるの!?」

 

「い、いやー俺ここの部員だし」

 

てかヒッキーって俺のこと?その前にこいつだれ?と碌にかかわったことのない知り合い?を記憶から探し出していると雪ノ下が立ち上がり

 

「2年F組由比ヶ浜結衣さんね、とにかく座って」

 

と由比ヶ浜は置かれた椅子に座る

 

「私のこと知ってるんだ」

 

「全校生徒の名前を憶えてるんじゃねぇか?」

 

「いいえあなたのことは知らなかったわ」

 

「ああそうですか」

 

「気にすることはないわ、あなたの存在から目をそらしてしまう、私の心の弱さが悪いのよ」

 

うわー悪意しか感じないんだけどな

 

「お前それ慰めてるつもりなの?」

 

「ただの皮肉よ」

 

今回は雪乃ジョークではなかったのね、と思っていると今までしゃべらなかった由比ヶ浜が

 

「なんか、楽しそうな部活だね!」

 

「えぇ・・・」

 

なんでだろう、俺の感が言っているこいつはアホの子なんじゃないかと。

 

場所が変わり家庭科室

 

俺たちは今回の依頼者である由比ヶ浜の依頼「手作りクッキーを食べてほしい人がいるけど自信がないから手伝ってほしい」とのこと

 

「平塚先生に聞いたんだけどこの部って生徒のお願い叶えてくれるんだよね?」

 

「いいえ、奉仕部はあくまで手助けをするだけ、飢えた人に魚を与えるのではなく魚の取り方を教えて自立を促すの」

 

「なんかすごいね」

 

このセリフで今の雪ノ下の説明を理解してない感があるんだけど

 

「んで俺はなにをすれば?」

 

「味見をして感想をくれればいいのよ」

 

そう言いクッキー作りを始めた、のだが

 

「・・・なぜあれだけミスが重ねられるのかしら」

 

そう完成したのだが問題はその見た目だ真っ黒に焦げていてまるでホームセンターに売っている木炭のようになっており実に食欲が失せる見た目なのだ、これ最早毒なのでは?と思ってしまう、てかむしろ暗黒物質なのでは?

 

「なんか毒っぽい?」

 

なんか本人ですらこんなことを言っているんだけど

 

「・・・死なないかしら?」

 

「俺、こんなことで死にたくないんだけど」

 

それから周りを片付ける

 

「さて、どうすればよくなるのか考えましょ?」

 

どうすればよくなるってこれしかないだろ

 

「由比ヶ浜が二度と料理しない事」

 

「それで解決しちゃうんだ?!」

 

「ダメよ比企谷君それは最終手段よ」

 

「最終手段なの?!」

 

ええ、これ以外でなにか答えあるの?と何か別の方法を考えていると

 

「やっぱり私向いてないのかな、才能っていうの?そういうの無いし・・・」

 

「・・・やっぱりこれしかないわ、由比ヶ浜さん、解決方法は努力あるのみよ」

 

と雪ノ下が何か言い始めた

 

「由比ヶ浜さん貴方さっき才能がないって言ったはね?」

 

「ふぇ、う、うん」

 

「その認識を改めなさい、最低限の努力をしない人間に才能のある人をうらやむ資格はないわ、成功できない人間は成功者が積み上げてきた努力を想像できないから成功できないのよ」

 

「で、でも最近みんなやらないって言うし」

 

そんなことはないと思うんだけど、現に俺は少しだけどできるし・・・ホントだよ?ハチマンウソツカナイ。すると篩をを置いて

 

「その周囲に合わせようとするのやめてくれるかしら、酷く不愉快なのだけれど、自分の不器用さ、無様さ、愚かしさを他人に求めるなんて恥ずかしくないの?」

 

と結構きついことを言うな、あれ?なんか雪ノ下があ、やっちまったって顔をしているなそれに対して由比ヶ浜は

 

「か、かっこいい!」

 

「「はぁ?!」」

 

「建前とか言わないんだ、なんていうかそういうのかっこいい」

 

こいつの頭の中どうなってんだ?

 

「は、話を聞いていたのかしら?結構きついことを言ったつもりなのだけれど・・・」

 

「確かに結構きついことを言ってたでも、本音って感じがするのあたし人に合わせてばっかりだったから、ごめん次はちゃんとやる!!」

 

ただのアホの子だと思ったのだがどうやら違ったらしい

 

「・・・正しいやり方、教えてやれよ」

 

「そうね、一度お手本を見せるからその通りにやってみて?」

 

「うん!!」

 

こうして再びクッキー作りを始めたのだが

 

「全然違う」

 

「・・・どう教えれば伝わるのかしら」

 

そう、由比ヶ浜は教わった通りにやった、はずなのだが結果はさっきと変わらず暗黒物質だった

 

「てか思ったんだけどさ、なんでお前ら美味しいクッキーを作ろうとしてるの?」

 

「え?」

 

「そもそもの依頼は『美味しいクッキーを作ること』じゃなかったはずだろ?」

 

「で、でも人に渡すものだし」

 

「その作ったクッキーを渡すのは同じ高校生なんだろ?」

 

「う、うんそうだけど」

 

「男に渡すのか女に渡すのかまでは知らんが同じ学生なら見た目より気持ち込めてた方が好感度上がるぞ」

 

「・・・それってヒッキーでも?」

 

「まぁ、変に高価なものをもらうよりいいわな、たとえ美味しくなくてもな」

 

「美味しくない?」

 

あ、やべぇそう思ったとき色々な物が飛んできた、でもなんかわからないが由比ヶ浜は今回の依頼に満足したみたいだった。

すると持っていたメモリーディスプレイがなってしまった

 

「なんのおと?」

 

「あぁすまん俺のだちょっと出るから」

 

「えぇ」

 

そして俺は調理室を出て通信に出る

 

「比企谷です」

 

『八幡、今君のいる街の隣町に怪獣が出現した急いで現場に向かってくれ』

 

「G.I.G」

 

隊長から出撃命令が来たため俺は直ぐにすぐに持ってきていた隊服に着替えようと部室に行こうとすると

 

「比企谷!」

 

後ろから平塚先生が走ってきた、息を切らせながらこちらに来る

 

「今隣町で・・・」

 

「はい、今隊長から連絡が来ましたもしかしたらこっちにも被害が出るかもしれないので雪ノ下たちと避難してください!」

 

「あぁ、わかった」

 

平塚先生にまだ家庭科室に残っている雪ノ下たちを頼んで急ぐ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




第4話どうでしたか?
少し前のコメントでアンチ展開は避けたいと言う意見が来たのでそうしようと思ったのですが変になってないか心配ですがこれからどうにかしていきますので暖かい目で見てください。

あと評価とかもくれると嬉しかったりしますコメントでもおk


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

逆転のシュートと暗黒物質2

うーむ伸びない

岩石怪獣サドラ登場


ミライサイド

 

怪獣が出現したため僕たちは直ちに現場へと向かった。

 

「ようやく姿を見せやがったな」

「今度こそ仕留めてやる」

 

現場近くまでガンフェニックスでくると白い煙が発生していてその中から

 

キャーーーーン!!

 

岩石怪獣サドラが出現した

 

「サドラ確認!」

「行くぞ!ガンフェニックススプリット!!」

 

ガンフェニックスを分けてサドラへ攻撃を開始した。

 

 

八幡サイド

 

学校からサドラのいる現場に向かう途中で怪獣を見つめる女性を見かけた為声をかけることにした。

 

「あのー!ここは危険ですから早く非難してください!」

 

すると女性はこちらを向いて右手を向ける、すると光の玉がこちらに放たれた。

 

「うわっ!この!」

 

俺は光の玉を避け反射的に反撃をした、だがその女はすぐに消えてしまった。

 

「・・・何だったんだアイツ、ッ!?」

 

女のいた場所を見つめていたら爆発音がして終わったのかと思っていたら空が青く光る、光が強い方を見るとそこには青い巨人の姿があった。

 

 

メビウス(ミライ)サイド

 

 

ジョージさんのおかげでサドラを倒すことができ、飛び立とうとすると別個体のサドラが二体現れ片方のサドラに捕まって倒されてしまい足で踏みつけられています

 

ウッ!シェァ・・・

 

もうだめなのかと思っていると空から青い閃光が僕を踏みつけにしたサドラに直撃して倒れた。光が放たれた方を向くとそこには青い巨人が浮いていた。

驚いていると青い巨人は右腕を空に掲げる、すると雷が彼の右腕についているナイトブレスレットに集まりブレスレットに左手を添え胸の前でクロスさせ右手を前、左手を後ろにして十字の形にするナイトシュートを放つ。

 

 

キャーーーーン!!

 

最後のサドラは悲鳴を上げ爆発した、サドラを倒したことを確認すると再び青い巨人は輝きだしそのまま空高く飛び去って行った。

 

 

八幡サイド

 

青い巨人が飛び去った後基地に戻り今回の報告書を書いている。

 

「何だったんだアイツ・・・」

 

リュウさんが言っているのは先ほど現れたあの青い巨人のことだろう、俺もそう思う、あいつは何なんだ?感じからしてウルトラマンの仲間って言うわけでもなさそうだった。

 

「過去のデータを見てもあの巨人の詳細はありませんでした、ですがあの光線のデータを見てみるとメビウスと同じエネルギーを使っています。恐らくですがメビウスと同じ、ウルトラマンの可能性があります。」

 

クゼさんがあの巨人はウルトラマンと同じ種族だと結論を出した。だがそれだど、

 

「それだとあの巨人の行動が分からないのですが」

「アイツの行動?」

「はい、仮にあの巨人がメビウスを助けるためにサドラを倒したとしましょう、それならあの巨人からメビウスに対して何かしらのアクションがあってもいいと思うんです、ですがあの巨人は何もしなかった、っていうよりただサドラを倒すためだけに攻撃したように感じました。」

「・・・なにが目的なんだ?」

 

そう隊長は言う、そうだろうただ怪獣を倒すだけならメビウスと同じ時期に来てもおかしくない、それに今まで地球に現れたウルトラマンに青い体をしているウルトラマンはいなかった、そして俺は今回の現場に向かう途中の出来事を話すことにした。

 

「関係あるかわからないですけどサドラがいた場所の近くで変な女を見ました」

「なんだって?」

「その女に声をかけた時攻撃を受けました、反撃をしましたが直ぐに消えてしまいました。」

「・・・いったい誰なんでしょうか?」

「分かりません、ただ今回の怪獣と何らかのつながりがあると見ていいと思います」

「まぁ、その女については今後調べて行こう、今日はこれで解散にしようか」

 

隊長はそう言い報告はこれで終わった。

 

 

次の日

 

今日も今日とて学校で授業を受け、部室へと向かう

 

「・・・」

「・・・」

 

まぁ、部室に来ても雪ノ下とは基本的には関わらないでいることが多い、だがここ数日そんな感じが変わってきていた、何故なら

 

「ねぇーヒッキー何かないのー?」

「なんでまた来てるんだよ、もう以来は終わっただろ」

 

そう由比ヶ浜の存在だ、あの依頼を終えてからやたら部室に顔を出しに来る

 

「えーいいじゃん、あっそうだまたクッキー作ってきたんだけどd」

「雪ノ下、ちょっと用事が出来たから先に帰るわ」

「奇遇ね、私もよ」

「ひどくない!?」

 

「・・・」

 

そんな俺たちのやり取りを遠くから見ていたものがいる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




お待たせしました?
まぁ、その、内容薄いよね?んーでも次の話の為にも一回切っておきたかったから許して


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

きっと誰しも特技というのは持っている1

うーむ需要があるのかないのか分からないなこの作品、あ、あとお気に入り40件超えました!ありがとうございます!

誘拐怪人ケムール人登場



「待ちやがれ!」

「逃がさねぇぞ!」

 

そう騒いで走りまくっているリュウさんとジョージさんと俺、そして・・・

 

『ブッフォフォフォフォー・・・ピロロロロ』

 

めっちゃダッシュしてる宇宙人、ケムール人、こいつを追いかけていた。

 

「くっそ!なんて速さだ」

『そのはずです、当時の記録でもパトカーを走って巻いているようなので、あとあいつの出す液体には触れないでください、それは消去エネルギー源と言われていてその液体に触れたものを次々と消滅させてしまいます、一説にはケムール人の星に誘拐されるとか』

「やべぇな」

「それよりあの宇宙人を早く捕まえないと!」

『なるべく早く捕まえてください、ケムール人は他の人間に擬態できるのでもしここで取り逃したら!』

 

なんだと、でもこのままだと逃げられる、そう思っていると風間さんから通信が入る

 

『リュウ、ジョージこの先の裏路地に誘導できる?!』

「この先の?」

『このまま行けば私と挟み撃ちにできるけど、それだとその裏路地に行かれるから!』

「分かった、ハチ!」

「先回りします!」

 

俺はリュウさん達と別れて指定された路地の出口へ向かった。出口まで着くと前からケムール人が走ってきた

 

「止まれ!」

 

と言い威嚇射撃をする、するとようやくケムール人は止まり引き返そうとする、だが後ろからリュウさんたちが追いかけて来てトライガーショットを構える

 

「ようやく止まりやがったな、さぁ観念してお縄につけ!」

 

するとケムール人は俺の方へ向かってくる、恐らく1人だから簡単に抜けられると思ったのだろう、だが

 

バン!

 

俺は躊躇なくケムール人の頭を撃ち抜いた、ケムール人は倒れ、自身の出す液体が自分に掛かるとそのまま消えていった。

 

「やったなハチ」

「今更ですけど撃って良かったんですよね?」

「大丈夫でしょ」

 

こうしてケムール人追跡は終わり本部へと帰還する。

 

次の日

 

俺はいつも通り学校に来ている、昨日の夜中にあの宇宙人を追いかけていたからめっちゃ眠い、だがそれで休む訳にも行かない、昼間に出たならまだしも学校のやっていない時間に宇宙人と追いかけっこしてるんだからそれはこっちの責任みたいなところがあるからな。ってまぁ今日の授業ほとんど寝ててもう昼だけどな。

 

「ごめん優美子、お昼は違うところで食べるから」

「あぁ、そういえば部活に入ったって言ってたね、分かった」

 

そんな会話が聞こえてくる、気づいた方もいると思うが由比ヶ浜も奉仕部へ入部したのだ、当人は依頼を終わった時から入部してるものだと思っていたらしく

 

(なぁ雪ノ下、由比ヶ浜っていつ入部してたんだ?)

(おかしいわね、彼女から入部届けを受け取っていないのだけど)

 

そんな会話をしてしまうほどあいつの頭の残念さにため息が出てしまう。

などと回想していたらすっかり放課後、残念ながら今日の俺は非番の為部活に参加しなければならないからとっとと部室に行くのだった。

もうすぐ部活に着くのだがその部室の前で雪ノ下と由比ヶ浜が部活の中を覗いていた。

 

「何やってんだ?」

「あっヒッキー」

「こんにちは、それがね、部室に不審者がいるのよ」

「不審者?」

 

そう言われ俺も部室を覗くとまぁ、見知った姿がそこにあった。さすがにほったらかす訳にも行かないため俺達は部室に入る。

 

「ふふふ待ちわびたぞ、比企谷八幡!」

 

そこには中太りでメガネをかけてロングコートに指ぬきグローブをはめて痛々しいポーズを取る男がいた。

 

「比企谷くん、知り合いかしら?」

「知らん、知ってても知らん」

「まさか相棒の顔を忘れるとは見下げ果てたぞ!」

「相棒って言ってるけど?」

「そうだ八幡、貴様も覚えているだろう、あの地獄のような時間を!」

「ただ体育でペアを組む相手がいなかったから組んだだけだろ」

「ふん、あのような風習、好きなやつとペアを組めだと?ふははは我はいつはつるか分からぬ身、好ましく思うやつなど作らぬ!」

「・・・はぁ、何の用だ材木座」

 

そうこいつはたまに体育でペアを組まされる相手の材木座輝義である、まぁこいつの言動を見れば分かるがいわゆる厨二病だ。

 

「つかぬ事を聞くが八幡よ、奉仕部とはここで良いのか?」

「?、あぁここだ」

「いや何、少し依頼を受けて欲しくてな」

 

どうやらただ事ではないみたいだ、多分

 

「それで、依頼というのは?」

「その前に皆にはこれを読んで欲しい」

 

材木座はそう言い分厚い紙の束を渡して来た。

 

「これは?」

「うむ、これは我が趣味で書いている怪獣図鑑である」

「かいじゅう、ずかん?」

「・・・まさか知らないなんてこと「そ、そんなことないし!」そ、そうか」

 

さすがに図鑑は知ってるよな、そう思いながら手元の図鑑?を読み出す

 

「へぇー結構調べてるんだな」

「うむ!」

 

1番古くて古代怪獣ゴメスの解説が載っていたそれも初めて確認された1966年のやつだ、その隣にはそのゴメスを倒したとされる原始怪鳥リトラの解説まで書いてあった、ただ・・・

 

「1つ目の依頼はこの図鑑を読んだ感想が欲しいのだ!」

「感想ね分かったわ、ただ時間を貰いましょうか、この量だと結構かかりそうだから」

「我は何時までも待てるぞ!」

「ん?1つ目?」

 

まさかこいつ他にも依頼があるのか?

 

「そして2つ目なのだが、これは奉仕部と言うより八幡に依頼したいことが」

「却下だ」

「まだ何も言っとらんだろうが!」

 

めんどくさいじゃん図鑑の感想?と他の依頼を引き受けるって、なんでこいつの為に自分の時間を裂かなきゃ行けないんだ

 

「ならこうしましょう、図鑑の感想は私と由比ヶ浜さんでやるわ、その代わりそのもうひとつの依頼は比企谷くんが受けるのは?」

「まぁ、それなら・・・」

「え、私も?」

 

ここまでされたなら受けない訳には行かなくなったな

 

「それで、その依頼ってのは?」

「うむ、それは我が先週の土曜に横浜にある倉庫を見に行った時に・・・」

「ちょっと待て、倉庫を見に行ったのか?なんのために」

「我が書いているその図鑑の為にな、かつて横浜港で海獣ゲスラが出現しているのでその取材をしようと行ったのだ!」

「おい、何十年前に出現した怪獣だと思ってるんだ」

「40年前に出現したな!」

 

やっぱり調べてるよな、てか40年も前の出来事を調べにいっても意味あるのか?

 

「本題から逸れてるわよ」

「おっと失敬、それでその倉庫を見ていた時に少々不審な輩を見たものでな」

「・・・おい」

「それは」

「・・・材木座くん、貴方は来る所を間違えているわ、そういうのは警察に行きなさい」

「警察に言っても取り合ってくれぬのだ」

「まぁ、お前の方がよっぽど不審者な感じするしな」

「ぐはっ!」

 

お前自分の格好と行動で不審に思わないやつ居ないだろ、なんだよ高校生が倉庫に行くってその方がよっぽど怪しいわ

 

「とりあえずそういうのはまず教師にでもいいな、そっちの方がまだ話は聞いてくれるだろ、多分」

「・・・我、平塚女史にその話をしたらこの部活を紹介されたのだが」

 

何やってくれてんのあの独身、そういう厄介事はGUYSに任せようってか

 

「頼む!もう頼れるのはお主しかおらんのだ!頼むよはぢまん!」

「あーもうわかったっての!ただし何も無いと分かったら直ぐに帰るからな!」

「うぉー!さすが我が相棒!」

「はぁ、とりあえず図鑑の方は頼んだ」

「えぇ、じゃあ今日の部活はここまでにして後は各自で終わらせましょう」

 

こうして部活を終わらせ、俺達は横浜へと足を運ぶのであった

 

 

 

 

 




はい、今回は材木座の話です。
まぁ、ここまで来たら次に出てくる怪獣も分かるでしょ(適当)多分きっと
あとちょっと悩んでいてこの作品の作品名を変えようか悩んでいます、もしこういうのがいいかもと言う方はコメントで教えてくださいお願いします何でもするから
???「あら?今何でもするって」
主「あんたは作品が違うから!」


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

きっと誰しも特技というものは持っている2

海獣 ゲスラ 登場


材木座に連れられて横浜へとやってきた俺達、今は赤レンガ倉庫で休憩中である

 

「んで、話に聞く倉庫はどこなんだ?」

「そうせかす出ない、安心しろ、ここから近い場所にある」

 

と余裕をかましている材木座、こんなことしてる暇ないだろと思いながら10分程休憩していた。

 

「さて、休息もここまでにして目的の倉庫へ向かおうか相棒」

「相棒じゃねぇよ、とっとと行くぞ」

「あ、待ってくれー八幡!」

 

こうして俺達は目的の場所へと向かった。

 

目的の場所までたどり着き倉庫の入口まで来た。

 

「そんで、その怪しい輩ってのはどこにいたんだ?」

「こっちだ」

 

そう言い材木座は不審者を見た場所まで案内する。

八幡達は奥へと進む、すると材木座は足を止めた。

 

「どうしたんだ?」

「いや、この先が我が不審者を見た場所なのだが誰かおるな」

「そりゃ、ここ普通に使われてるし誰かしらいるだろ」

「いや、確かに使われてはいるのだがこの先はほぼ物置としてしか使われていないらしく、滅多に人の出入りはないらしい」

「んじゃ、今がその人の出入りがあるんじゃないか?」

 

俺は確証のない現状でできる推測を伝える、そりゃそうだ滅多に人の出入りはないと言ってはいるが確実に入らないなんて言ってないんだし。

 

「確認するだけ良いでは無いか、何もながらったらなかったでこの話は終わりなのだから」

 

ご最も、確認するだけなら何か問題がある訳では無いしもしホントにやばい奴だったら被害が出る前に拘束すればいい。

 

「はぁ、確認するだけだぞ」

「あぁ、さすが我が相棒!」

「うるせぇ、とっとt、ッ?!マズイ材木座一旦離れるぞ!」

「え?え?どどどうしたのだ?!」

「奥から誰か来る!」

 

俺達は咄嗟に近くの貨物の影に隠れた、足音がどんどん近くなり俺は見えないくらいに顔を出す、貨物の通路から人が出てくる、その姿を見た瞬間今回の依頼がマジで危ない物だと悟った、なぜなら貨物の通路から出てきたのは黒ずくめの姿をした男だったからだ、とてもこの場所にいるような人間の格好では無い。

 

「は、八幡、彼奴は?!」

「その話は後だ、今はあいつがここから離れるのを待とう」

 

それから少したって黒ずくめの男は倉庫から出ていった、俺は材木座に直ぐに逃げるよう指示した

 

「材木座、お前は今すぐこの倉庫から離れろ」

「な、何故だ?!」

「さっきのやつ見ただろ、仮にここがあいつの拠点だとして他にも仲間がいるかもしれないだろ」

「いや、それはないと思うぞ」

「なに?」

「いやなに、仲間がおるなら話し声が聞こえると思うのだが彼奴のいたところから話し声が聞こえなかったぞ、それに変な機械音?も聞こえたぞ」

 

こいつ良く聞こえたな

 

「はぁ、分かった、ただし互いに自己責任な」

 

防衛チームの人間がこんなこと言ってはいけないと思うがこれで怖気付いて逃げてくれれば

 

「うむ、了解した!」

 

ですよね。

そして俺達は黒ずくめの男が居た部屋に来たのだが・・・

 

「な、なんと!」

「これは・・・」

 

今俺たちの目の前には見たことの無い機械などがそこら中に設置されていた

 

「す、凄いぞ八幡、見たことない機材ばかりだ!」

 

興奮する材木座、それて不意に机の上に置いてあった紙が目に入る

 

「なんだ、これは資料か?」

「どうしたのだ八幡?」

「あ、いや」

 

チラッと資料を見たのだがどうやら宇宙語で書かれているっぽい、そんなのこいつに見せたところで何か分かるわけじゃない、と思っていたのだが材木座に見られた

 

「む?こ、これは!」

「あー材木座?お前が見たって何も「宇宙語で書かれた計画書では無いか!!」は?」

「お、お前・・・宇宙語が分かるのか?」

「うむ、独学でな!」

 

こいつ地味にそんなハイスペックなのなんなの?俺でも少ししか分からないのに

 

「ま、まぁその話はあとだとっととこいつをGUYSに届けよう、これ以上は、ッ?!あぶねぇ、伏せろ!」ガチャ!

 

バン!

 

「うわ!」

『ぶふぉ!』

「け、ケムール人?!」

 

黒ずくめの男がいない間にとんずらしようと思ってたが、材木座の後ろに現れて俺は咄嗟に持ってきていたトライガンで撃った、すると黒ずくめの男の姿が変わり、ケムール人となった、ただし頭の右側に傷が入っていた

 

「こいつ、昨日のやつか?」

『ブッフォフォフォ・・・ピロロロロ』シュタ!

「待ちやがれ!」

「は、八幡、それは?!」

「話はあとだ!お前は直ぐに逃げろ俺は奴を追う!」

 

俺は材木座にそう伝えケムール人を追いかけた。

俺は走りながらアマガイさんに連絡をする

 

「こちら比企谷、応答願います!」

『こちらGUYS、どうしたんですか、比企谷くん?』

「昨日のケムール人とまた遭遇しました、至急応援を!場所は横浜の倉庫街」

『えぇ?!分かりました直ぐに!』

 

作戦室

 

 

「どうしたんだいコノミちゃん?」

「比企谷くんから緊急の連絡が来ました、昨日のケムール人と遭遇、至急応援が欲しいと!」

「なんだって?」

「どういうことだ、昨日確かに消えたはずじゃあ・・・」

「分かりません、もしかしたら消えると見せかけて脱出したのかも知れませんよ」

「とりあえず今は応援に向かおう、GUYS、sariGO!」

「「「「「G・I・G!!」」」」」

 

八幡サイド

 

「待ちやがれ!」

 

俺は逃走したケムール人を追いかけていた、そして行き止まりに追い込んだ。

 

「追いかけっこはここまでだ、大人しく投降してもらおうか?」

『!!』

 

一応投降の勧告を出したがケムール人は聞く耳を持たず消去エネルギー源

を俺に向けて吹き出した、俺はその体液を避けトライガンを撃つ、その玉はケムール人の胸に当たった。

 

「今度こそ倒れてもらうぞ」

『フッフォフォ・・・』ヒュン!

「?!」

 

倒れる瞬間ケムール人は俺の背後の海に向かって何かを投げ、そして倒れた。

 

(さっきのアレは何を投げたんだ?)

 

と考えていると、リュウさん達がこちらにやってきた。

 

「おーい、八幡!」

「あ、リュウさん」

「おう、それで昨日の宇宙人は?」

「あれです」

「なんだよ、もう終わらせたのかよ」

「無駄足だったな」

「すみません、さすがに宇宙人相手にタイマンは嫌だったのですが」

「まあまあ、良かったじゃないですか」

 

遅れてやってきたリュウさん達は少しガックリしていたがしょうがないじゃないか、何されるか分からなかったし

 

「そういえばあの宇宙人の遺体はどうしますか?」

「回収班を呼ぶしかねぇだろ」

「あとGUYSオーシャンにもお願いします」

「なんでだ?」

「あいつ、倒れる前に海に何か投げたんですよ」

「なんほどな、とりあえず連絡すr(ドドドド!)な、なんだ!」

 

リュウさんが通信しようとした時大きな地震が起こった、それも立っているのがやっとのほどの、するとヒビノさんが

 

「皆さん!海を見てください!」

「なんだあれは?」

 

ヒビノさんの声に反応して俺達は海の方へと視線を向けた、するとそこには海面が妙にぶくぶくしている場所があった、しばらくするとそこから怪獣が現れる

 

ゲェェェー!!

 

そこに現れたのは海獣ゲスラだった。

 

 

GUYS

 

「あの怪獣は?」

「ドキュメントSSSP(スリーエスピー)に同種族確認、レジストコードは・・・」

「海獣ゲスラだ」

「なんだかトカゲみたいな怪獣ですね」

「そう、もともとゲスラはブラジルに存在したトカゲだったのですが、資料によると当時の東京湾の汚水を浴びて突然変異を起こしてあのような姿になったとされています」

 

八幡サイド

 

『ゲスラは音に敏感で大きな音を聞くと暴れてしまうらしいです』

「それってまずくないか?」

「えぇ、今は倉庫街にいる人達が一斉に避難を開始しています、そんな避難民たちの声を聞いてしまったら」

「いや、もう手遅れっぽいですね」

「とにかく、一刻も早くあの怪獣を倒すぞ!」

「G・I・G!」

 

俺達は進行するゲスラに対して攻撃を開始した、だがゲスラはこちらの攻撃をものともせず進行を続けている。

 

「くそ、止まれ!」バン!バン!

「何かいい方法とかねぇのかよ!」バン!バン!

『安心してくだい、ゲスラには弱点があってそr(ザザザー)』

「クゼさん?!リュウさん、通信が!」

「あ?、おいテッペイ!応答しろ!」

(ザザザー)

 

GUYS

 

「八幡くん?!リュウさん?!」

「大変です、倉庫街一帯に妨害電波が発生しています!」

「な、なんだってー?!」

 

八幡サイド

 

「どうしますか」

「どうもこうもあるか、あいつを倒さないと街が破壊されちまう!」

 

通信が出来ずにクゼさんから弱点の事が聞けずにいた俺達はゲスラの進行が止められずにいるとゲスラの前に突然光が現れた、その光が消えるとそこにはウルトラマンメビウスがいた!

 

シェア!!

 

「ウルトラマンメビウス!」

「・・・なんかタイミングよくないか?」

 

言っちゃいけない事言ってるような気がしなくもないんだけど、今はメビウスに頼るしかない。

 

「俺たちもメビウスに続くぞ!」

 

俺たちはメビウスの後に続き攻撃を開始した、初めにメビウスはゲスラにパンチや蹴りを入れゲスラを港から離す、そして掴みかかり投げ飛ばそうとした時

 

シェアァァァ?!

 

突然メビウスが右手を抑え苦しみだした。

 

「なんだ?」

「右手を抑えていますね、もしかしてあの怪獣毒か何か持っているのでは?」

「はぁ?それじゃあメビウスは・・・」

「迂闊に近づけないってことか」

 

どうすればいいかを考えながら俺達はメビウスの援護をする。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




お久しぶりです、消えていませんからね!
今回で材木座の才能が分かりましたね、自分の偏見ですがオタクって何かしらの特技を持っているものじゃないかと思っています。(主にはありません涙目)
俺ガイルの話と上手く絡ませられればいいなぁ


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

きっと誰しも特技というものは持っている3

突然すみません、びっくりするかもしれませんがこれは
「やはり俺が翼のひとつになるのはや間違っている」
です、題名変えました


怪獣ゲスラ登場







材木座サイド

 

「はぁはぁはぁ!」

 

我は今ケムール人がいた倉庫から離れていた、さすがの我も本当に宇宙人に遭遇するなんて思わなかったから直ぐに避難したのだ。

しかし

 

「八幡が、GUYSのメンバーだったなんて・・・」

 

我が相棒、比企谷八幡はケムール人と対峙した時にGUYSが使用している武器トライガーショットでケムール人を撃ったのだ。

なぜその話が学校に知られていないのかも我は知っている、GUYSの、それも18歳以下の隊員は守秘義務が発生するからな、って我知っちゃったけど大丈夫かな?と考えていたら

 

ゲェェェー!!

 

海の方から叫び声が聞こえたため振り返り海の方を向くとそこには倉庫に向かって進行しているゲスラの姿があった。

 

「うおおおおぉ!生のゲスラだ!」

 

と興奮しながら食い入るように見ている、そんなことをしている場合ではないのはわかっているが今まで写真かネット、テレビのニュースでしかその姿を見たことがなかったため喜んでしまう。喜んでいるのも束の間

 

シェア!!

 

「今度はウルトラマンメビウスだぁ!!」

 

メビウスが現れGUYSとともにゲスラへ攻撃を開始したのだが、メビウスがゲスラにつかみかかったときメビウスは自身の右手を抑え苦しみ出した

 

(ッ?!、メビウスが苦しんでいる、確かゲスラのトゲには猛毒があったはずだが、まさか知らないのか?だとしたらゲスラの弱点も・・・)

 

伝えるべきなのは分かっているだが我は八幡の連絡先を知らない、では直接伝えに行くのか?、出来ると思う、だが行けない、それは何故か、怪獣が好きだからこそ怪獣の恐ろしさを知っている、だから動けない。

と考えていたら、銃声が聞こえた、音のする方へ視線を向けるとそこにはGUYSの制服と学生服を着ている人達がゲスラに攻撃ている。

 

(八幡は怖くないのか、目の前に脅威がいて、逃げたいと思わないのか?)

 

いや、そこにいる時点で答えはわかっていたな、ならば我も相棒の元へ向かわねば!「」

 

 

八幡サイド

 

メビウスが毒を受け戦いづらそうにしている、どうにかできないのか考えながら攻撃している。

 

 

「くそ、メビウスもあんな状態だしこっちの攻撃はあまり効いていないみたいだし」

「おい八幡、通信が切れる前にテッペイ何か言われなかったのかよ、弱点とか!」

「言われる一歩手前で通信が切れました!」

「どうすりゃいいんだよ!」

「とにかく今はあいつの動きを止めないと!」

 

そう言い俺たちは攻撃を続ける、すると誰かが後ろから俺を呼ぶ声がした。

 

「八幡ー!!」

「誰かお前のこと呼んでねぇか?」

「え?、あっ・・・材木座、なんでここに来た?!」

「はぁ、はぁ、はぁ、は、はぢまん・・・」

「お前なんで・・・」

 

突然やってきた材木座に戸惑いながら倒れる材木座を支える。

 

「せ、背ビレを・・・」

「背ビレ?背ビレがなんだよ」

「げ、ゲスラの、弱点は、せ、背ビレなんだ、背ビレを取れれば、死んでしまう、最悪でも、弱らせることが、ハァハァ、出来る」

「?!」

「まじか?、だけど信用できるのか、こいつの言葉」

 

ジョージさんの言う通りだ、材木座の言うことには確証が・・・いや待てよ、俺は今日の出来事を思い出した。

 

「・・・信じてみましょう」

「本気か?」

「何もやらないより、こいつの知識を信じて怪獣を倒した方が、市民の為にもメビウスの為にもなると判断します。」

 

俺は自分の判断が間違いではないと自信を込めてリュウさん達を見つめる。

 

「・・・分かった、やってみよう」

「何もやらないよりは、いいか」

「やりましょう」

 

俺たちはドライガーショットを構えゲスラの背ビレを狙う。

 

「「「アキュートアロー!」」」

 

メテオールショットはゲスラの背ビレに向かって一直線に飛び直撃した、それと同時に背ビレが吹き飛んだ。

 

ゲェェェー??!!

 

するとゲスラは苦しみだし最後の抵抗のように暴れだした、だから俺は

 

「メビウス、今だ!!」

 

メビウスに止めを刺すように言う、メビウスは大きくうなずきゲスラにむかってメビウムシュートを放つ、ゲスラは悲鳴を上げながら爆発四散した。

 

「よっしゃー!」

「これで一件落着だな」

「お前もなかなかやるな!」

「はははぁ」b

 

こうして俺は急な展開になりながらも材木座の依頼を完了した。

 

 

 

次の日

 

部室に入ると由比ヶ浜開幕一言

 

「ヒッキー昨日は大丈夫だった?」

「あぁ、いきなり出てきたのはびっくりしたがな」

 

と適当に嘘をついて誤魔化しておく、GUYSの未成年の隊員には守秘義務が発生するからな。と考えていたら。

 

「頼もう!!」

「うるせぇよ、静かに入れんのか」

「ひどい!」

「てかなんで来たんだ?」

「忘れたの?彼二つの依頼をしていたじゃない」

 

そう言えばそうだったな、すっかり忘れてた。

 

「うむ、それではあの図鑑の感想を聞かせてくれ!」

 

材木座が雪ノ下達に感想を求めている、そして雪ノ下はカバンから図鑑を取り出した。

 

「それでこれの感想なのだけど・・・」

「・・・」ドキドキ

「内容はよくできているわ、生態や特徴、出現時期、良く調べられていたわ」

「おぁ!それはよかった!」

「ただ・・・」

「ただ?」

「内容が細かすぎると思うわ、なにこの足跡とか鳴き声とか、他の人に見てもらいたいのであればもう少し内容を減らして、あとは・・・」

 

ここから雪ノ下はこの図鑑の指摘を始めた、そして材木座は・・・

 

「・・・」Ω\ζ°)チーン

「これくらいかしら、由比ヶ浜さんは何かある?」

「うえぇ!、え、えっと、む、難しい事いっぱい書いてあったね!」

 

(((もしかして、読んでないのか)かしら)のでは?)

 

「・・・当面の目標は由比ヶ浜でも読めるくらいにすることだな」

「であるな」「そうね」

 

とりあえず材木座の目標が決まってこれで依頼はかんりょ、

 

「そういえば昨日は大丈夫だったかしら?」

「ッ?!」

 

や、やべぇ!材木座に口止めするの忘れてた!

 

「ざ、材木z」

「う、うむ、我らがいた所から遠いところに出現したのでな、こちらまで被害は出なかったのだ」

「そう、なら良かったわ、さてそろそろ時間だし今日の部活はここまでにしましょう、部室の鍵は私が返してくるわ」

「あ、あぁ、分かったじゃあお疲れ」

「えぇ、また明日」

 

俺と材木座は部室を出て下駄箱まで来た。

 

「なぁ、材木座さっきは」

「みなまで言うな、GUYSの守秘義務に関しては我も知っている、それに言ったところで誰も信じまい」

 

本当、ぼっちってこういう時に便利だよな、秘密を守ってくれるしそもそも言える人間が居ないって。

 

「では行くとしよう、ではな、八幡!」

 

こうして1つの以来から始まった事件は終わりを告げた。

 

 

 

 

 

 

 

「あれって、比企谷くん?」

 



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

ラブコメの神様って宇宙人だったっけ?1

GUYS

 

「協力者?」

 

開幕ひとこと目に何を言っているんだと思う皆さん、安心してください俺も分かりません

 

「うん、最近怪獣の出現に伴って宇宙人もこの地球にやってきている、この前の比企谷隊員の件でもそうだったが誰がいつ宇宙人や怪獣の異変を見ているか分からない」

「それはそうですけど・・・」

「それに我々GUYSはいつも被害を受けてから出動している、今の目的は被害を最小限に抑えることをメインとしてやってはいるが、まぁ苦情なども多いのだ」

 

リアルな話をするなよ

 

「でもそれって仕方の無い事じゃ?」

「まぁ、そうだよな、いきなり宇宙から怪獣が来るなんて分からねぇし」

「いつ何処に怪獣が出現するかも分かりません」

 

リュウさんたちの言う通り怪獣の出現なんて未来予知でもしないと分からないからな。

 

「それはわかっている、だが我々もいつまでも受け身になっている訳にはいかない、そこでだ」

「実はこの度GUYS総本部の決定で外部に協力者を作ることが決まりました」

「「「「「え?」」」」」

「協力者って、まさか警察とかですか?」

「いえ、今回我々の協力者になって頂くのは一般人からです、職業年齢問わずに」

 

と総監代行が仰るがいいのかそんなことして、俺たちはその一般人を守るのが役目でしょ。

 

「危険なのは承知しています、ですが協力者にやっていただくのはなるべく危険の少ない調査をしていただこうと考えています。」

「危険の少ない調査なんてあるんですか?」

「例えば、近年ネットの普及率は高くなってきましたがそのネット上に存在する怪獣や宇宙人に関する情報の真偽を確かめたり、言い伝えなどの情報収集をして頂こうかと」

 

と総監代行は協力者を作る目的と理由を話す、だが疑問も出てくる。

 

「八幡、どういう意味だ?」

 

疑問を聞こうと思ったがリュウさんが理解してくれなかったみたいだ。

 

「ホントかどうか分からない情報で俺たちが動くことは少ないですよね?」

「あぁ、そうだな」

「協力者にやってもらうのはその情報が本当なのか信憑性が高いのかを調べてもらうことです、ですがもし本当の情報だったらその協力者には危険が及ぶ可能性がある」

「なるほどな、ってか言い伝えとか昔話に出てくるやつなんているのか?」

 

リュウさんは聞いてくると考えているとクゼさんが

 

「そっちの可能性は高いと思いますよ、現に昔から伝わっている怪獣なんかもいましたから、例えば・・・」

 

クゼさんはメインモニターに検索画面を写す。

 

「この怪獣もそのうちの一体です」

「磁力怪獣アントラー?」

「こいつが?」

「そうです、アントラーは今から5000年ほど前に中東のアララット山の麓にあるバラージという町付近に現れシルクロードの交易を衰退させたとドキュメントSSSPに記録されています」

「そんな大昔から、ってちょっ待てそんな大昔からいる怪獣なのになんで人類は滅びなかったんだよ?」

「それは言い伝えによって変わっていますね、今回のアントラーの件だとノアの神と呼ばれる存在に倒されたらしいですがそのノアの神というのがこれまたすごいんですよ」

「どんな風にすごいんですか?」

「記録だとバラージの宮殿にノアの神の石像があって、そのノアの神の姿がウルトラマンの姿とそっくりなんです」

 

そう言いクゼさんは画像を映した。マジじゃんこれ。

 

「なるほどな、んでその協力者ってやつにこの事を調べてもらおうってわけか」

「そういうことだ」

「あのー」

「どうしたんだね?」

「気になったんですけど、その協力者ってどうやって集めるんですか?」

「そう問題はそこなんだよ」

「問題、ですか?」

「この協力者なんですが、皆さんに見つけていただこうと考えています」

「「「「「は?」」」」」

「こういうのって大体上の方の人たちが探すんじゃ?」

「そうしたいのは山々なんだがね、最近は事件事件と続いているからこちらも手が回らんのだ」

「それに協力者の方々との連携は皆さんにやってもらいます、なので私たちが選ぶより皆さんが信頼に足る方々を選んだ方がいいかと判断しました」

 

・・・無理じゃね?、俺じゃあ信頼に足る方どころかまず顔見知りがいないんだけど、材木座?知らないなそんな奴

 

「選べって言われてもなぁ」

「そんな知り合いいないし」

「・・・」

「八幡は誰かいないの?」

「そうだ、お前今高校生じゃん、誰かいねぇのかよ?」

「リュウさん・・・・・・・・・・・・・俺ですよ?」

「・・・すまん」

「それで納得してどうすんのよ」

「とりあえずこの話は追々やっていくことにしようか、それじゃあ今日はこれで解散にしようか」

 

サコミズ隊長の号令で今日の仕事は終了し俺は明日提出の課題をやる。

 

 

次の日の昼休み

 

俺は今ベストプレイスで昼食を食いながら昨日のことを考えていた。

 

(協力者集めなんて俺に出来るわけないだろ、知ってる奴なんて変なお嬢様とバカと不審者だぞ)

 

 

と一人頭痛の種をどう取り除こうか悩んでいると後ろから

 

「あれ、ヒッキーじゃんなんでこんな所にいるの?」

 

由比ヶ浜(バカ)がやってきた、つーか随分ラフな格好だな。

 

「普段ここで飯食ってんだよ」

「えぇ、教室で食べればよくない?」

 

マジで察してくれ、あんな空間にいたら心の健康被害が加速してしまうからな、それに今は別の問題のことも考えたいからな、こっちまではわからないか。

 

「それよかお前は何でここに?」

「それ!実はねーゆきのんとのゲームでジャン負けして、罰ゲームってやつ?」

「・・・俺と話すことがですか?」

「ち、違う違う、負けた方がジュース買ってくるってだけだよ!」

 

あーよかった、危うく怪獣に特攻するところだった。

 

「ゆきのん最初は『こういうのってあまり乗り気じゃないのだけど・・・』って言ってたけど負けるの怖いんだって言ったら乗ってきた」

「あいつらしいな」

「私今までこういうの何回もやってきたけどこの罰ゲーム初めて楽しいって思った」

「ああ、そうかい」

「なんかノリわるーい」

「内輪ノリとか内輪うけとかにあんまりいいイメージがないんでな、ついでに内輪揉めも好きじゃないな、変に巻き込まれるのが嫌だし」

「えぇー」

 

だっていつもリュウさんとジョージさんの揉め事に巻き込まれるしなんで俺が被害を被らなければならないんだ、畜生

 

「てかヒッキーだってゆきのんと内輪ノリ多いじゃん、私は入れないなーって思うときあるし」

「雪ノ下は別だ、あれは不可抗力だ」

「どういうこと?」

「人の力ではどうにもならないっていう意味だ、難しい言葉使ってごめんな」

「なっ、違う!、言葉の意味が分からなかったんじゃないから、馬鹿にしすぎだから、私だって入試を受けて総武高に入ったんだからね!」

 

意外だな、知ってたのかハチマンハンセイ。と考えながら由比ヶ浜のチョップを受ける、だが普段から鍛えてるから大したダメージはない。

 

「私たちって入学してから一年たったんだね」

「まさかまだ一年生だと思ってる?」

「馬鹿にしないでよ!、そうじゃなくて一年たつの早いなーって思ったの、そういえばヒッキーって入学式に日って覚えてる?」

「知らん、入学式の日は交通事故にあってたからな」

「事故?」

「あぁ、どこかの飼い犬が道路に飛び出しやがったからな」

「うーん、その話どこかで聞いたような・・・」

 

由比ヶ浜はうーうーと唸りながら考え込む。すると

 

「あれ?」

「あ、彩ちゃんだよっす」

「よ、よっす、由比ヶ浜さんと比企谷君はここで何してるの?」

 

 美少女がやってきた、え、え、なんで名前しってるの?俺こんな美少女の知り合いいないんだけど・・・

 

「べ、別に何でもないよ、彩ちゃんは練習?」

「うん」

「部活の昼連して確か体育でもテニス選択してたよね?」

「うん、好きだからね、そういえば比企谷君ってテニスうまいね」

「そうなん?」

「うん、フォームがすごくきれいなんだよ」

「て、照れるなーあっはっはっ、って誰?」

 

 俺はずっと思っていた疑問をぶつけた。由比ヶ浜はマジかこいつと言わんばかりの顔を、もう一人は苦笑いをしている。

 

「はぁ?!同じクラスじゃん信じらんない!」

「あははは・・・、同じクラスの戸塚彩加です」

 

 と彼女は頬に手を当て、照れながら自己紹介をする。なにこれ可愛いな。

 

「お、俺女子と関わりないから・・・」

 

 何なら男子との関わりもないまである。

 

「僕、男なんだけどな・・・」

 

 

 

 

 ・・・は?、え、え、マジで?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




皆さんは先日放送されたウルトラマン総選挙をご覧になりましたか?
やっぱりそう来るよなって思うのもあれば意外だと思う所もありましたね、ちなみに私は

ウルトラマンが
ウルトラマンメビウス
ウルトラマンレオ
ウルトラマンマックス

メカが
ガンウィンガー
スペースペンドラゴン
キングジョーストレングスカスタム

怪獣が
ザムシャー
ゼットン
インペライザー
レイブラット星人
ガッツ星人

という感じに投票しました、上位のウルトラマン達はちょっと意外だと思ったのがゼットやティガの順位が意外でした。
ちなみにこの作品の原作であるウルトラマンメビウスは6位でした。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

ラブコメの神様って宇宙人だっだっけ?2

パコーン、パコーン

「はぁはぁ」

 

 あーめんどい、体育ってなんで疲れるんだ?いつも訓練してるのに・・・、あぁそうか集団行動をしているからか、やはりボッチには集団行動は無理みたいだ。などと考えていたら。

 

トントン

 

「ん?うおっ」

「はは、引っかかった、ふふ」

 

 肩を叩かれ後ろを振り向くと人差し指で頬をつつかれた、やった犯人は戸塚だったのだが八幡は。えぇ、何この気持ち、こいつが男じゃなかったら速攻告白して振られるところだった、振られちゃうのかよ。

 

「どうした?」

「うん、今日はいつも組んでる子が休んじゃってて、だからさ・・・僕と、ヤらない?」

 

 だからその上目使いやめろって超かわいいから、頬を染めるな頬を。

 

「あー、いいぞ、俺も独りだしな」

「ありがとう、じゃあやろ?」

 

 そして八幡たちはラリーを一頻り終えベンチで休憩をする。

 

「はぁ、放課後パトロールがあんのに無駄に張り切っちゃったよ・・・」

「どうしたの?」

「あぁ、いや何でもない」

「そっか、でも比企谷くんテニス上手だね」

「そうか?人並みだと思うが・・・」

 

 なんか初めてだな、GUYS以外で誰かに褒められるなんて。

 

「あのね、実は比企谷くんに相談があるんだけど・・・」

「相談、なんだ相談ってのは?」

「うん、それがうちのテニス部の事なんだけど、比企谷は知ってるかな、うちって凄く弱いんだ、そのせいか今年の入部希望者は0人だったんだ、もし先輩達がいなくなったら僕1人になっちゃうんだ」

「なるほどな」

「それで、比企谷くんさえ良ければテニス部に入ってくれないかな?」

「・・・は?」

 

 戸塚からの相談というのはテニス部に入部して欲しいとのこと。出来ないわけじゃないが、正直キツい、それにいつ怪獣が現れるか分からないしここは申し訳ないが。

 

「あー、すまん戸塚、放課後はバイトをしていてな、休みの日もあるがまた別の部活の方に行かないといけないんだ、すまん」

「ううん、こっちこそごめんね?」

 

キーンコーンカーンコーン

 

 ここで午前の授業が終わり俺たちはそれぞれ授業のあと片付けを終わらせた。

 

 

 次の日のホームルーム

 

「今日はこれまで、それとみんなに聞いてほしいことがある、実は最近うちの学校の生徒が行方不明になっている、だから帰宅するときは二人以上でけるんだぞ」

 

 なんか物騒な話だな。そう思いながら俺は部室にいった。

 

 

「〜というわけなんだが、どうだ?」

 

 今日は非番だった為俺は奉仕部の方へ顔を出し昨日のことを雪ノ下に相談した。

 

「そうね、でも私男子でそういう知り合い居ないのよ」

「だよな」

 

 俺が雪ノ下に相談したのは雪ノ下の知り合いもしくは過去にこの奉仕部に依頼をした奴で誰か入ってくれそうな男は居ないかというものだ。

 

「そもそも奉仕部は去年作った部活なのよ、だから認知度はかなり低いし依頼人の斡旋は基本平塚先生が行っていたから・・・」

「あぁ、だから聞いたこと無かったのか」

「どうしましょか?」ガラガラ

「やっはろー!」

 

 え、なにこのアホ丸出しの挨拶。すると由比ヶ浜の後ろから顔を出してきたやつがいた。

 

「あれ、比企谷君だ、そう言えば部活入ってるって言ってたね」

「あ、あぁ、戸塚はどうしてここに?」

「あーそれね、私も奉仕部の一員だし少しは働こうと思って、それで彩ちゃんが困ってる風だったからここに連れてきたの」

 

 そういえばそうだったな、あんまり顔を出さないから忘れてた。

 

「ありがとう由比ヶ浜さん、さて戸塚彩加君ね?」

「うん、それで・・・」

 

 戸塚は奉仕部に依頼をしに来たみたいだ、依頼内容は自身の技術の向上させテニス部の知名度を上げたい、というものだった。

 

「わかったわ、その依頼受けましょう」

「いつから始めるんだ?」

「そうね、明日の放課後が一番いいのだけれど・・・」チラッ

「悪いが明日はバイトだ」

「えぇ!ヒッキーバイトなんてしてるの?!どこでやってるの?」

 

 やばい予想以上に食いついてきた、だが雪ノ下が助け船を出してくれた。

 

「警備のバイトをしているらしいわよ」

「自宅の?」

「お前喧嘩売ってんのか、買うぞ?」

「え、喧嘩って売り物なの?」

「「「・・・」」」

「可哀そうな目で見ないで!!」

 

 怒りを通り越して憐みの目を向けてしまった、一体何をしたらこんな風に育ってしまうのか、またあの人に会ったら聞いてみよう。

 

「ううんっ!、とりあえず明日の昼休みに練習をしましょう、戸塚君もそれでいいわね?」

「う、うん」

 

 そして今日の部活動は終わり俺は帰路に就いたがポケットに入れていたメモリーディスプレイが鳴った。連絡してきたのはサコミズ隊長だった。

 

『非番の時に連絡して済まない』

「いえ、それでどうしたんですか?」

『それがここ数日その街で怪電波が発信されていたのは知っているだろ?』

 

 そういえば前にクゼさんがそんな話をしていたな、ただ電波が微弱で正確な位置が特定できていない。クゼさんはもしかしたらどこかのアンテナか通信機器が宇宙からの電波を拾ってしまっているのかもしれないって言ってた。

 

「はい、知ってますが」

『その怪電波の出所が分かったんだ』

「え?」

『その出所なんだが、どうやら総武高校からなんだ』

「なんですって」

 

 まさか俺の通っている高校から怪電波が出ていたらしいがするときになることが出てくる。

 

「もう少し詳しい場所とかわからないんですか?うちの学校って、まあまあ広いんですけど」

『すまない、何分電波が微弱すぎてこちらからじゃわからないんだ、だから明日登校したら調べてくれないか?』

「G・I・G」

 

 明日は早めに登校するか、せめて昼休みは空けられるようにしないとな。

 

次の日

 

 俺は朝4時に起きて学校へと向かった。

 

「ん?比企谷、どうしたんだこんな朝早く」

「平塚先生、今大丈夫ですか?」

「ああ、と言うか今来たばかりだしな」

「ちょっと校長先生も交えて話したいことが」

「・・・GUYS絡みか?」

「はい」

「わかった、行こう」

 

 俺は平塚先生と共に校長室へと向かい今起こっいることを校長先生に伝えた。

 

「・・・という事があって、それを調べたいのですが」

「なるほど、分かりました。とりあえず今いる先生方にもこの事を伝えましょう」

「ありがとうございます、それとこの事は生徒には・・・」

「はい、なるべく伝わらないようにします。それと授業のことは気にしないでください一応公欠扱いにしておきますので」

「あーっと、それなんですけど午前だけとかに出来ますか?、今回の件は緊急性のあることでは無いので」

「そうですか、分かりました。では平塚先生、彼について行って下さい。彼だけでは開けられない場所もありますから」

「分かりました」

 

 そして俺たちは校長室を後にし、職員室にいらっしゃった先生方に話をし持って行けるだけの教室の鍵を持って調査を始めた。

 

「にしてもなんでうちの高校なんだろうな」

「それは俺達もよく分かりません、たまたま使ってた電子機器が変な電波を捉えることってありますから」

「そうなのか?」

「俺は実際に見たことないですけど、割とあるみたいですよ。大体の原因はGUYSスペーシーの観測衛星が出す電波に引っかかってしまった感じらしいですけど」

「なるほどな」

 

 平塚先生に説明をしながら調査を続けるが一向に見つからない、と言ってもまだ半分も見れてはいないが。

 

「ん?どうしました平塚先生、と比企谷君」

「あぁ、佐藤先生。朝練ですか?」

「えぇ、それより2人はどうして・・・」

「そう言えば朝職員室にいませんでしたね、それが・・・」

 

 今は平塚先生と話しているのは物理と化学を担当していらっしゃる佐藤先生だ、そして男子テニス部の顧問もしている。

 

「なるほど、それは大変ですね」

「はい、お陰で朝4時ですよ」

「そう言えば、昼休み戸塚と練習すると聞いているけど大丈夫なのかい?」

「まぁ、終わらなくても時間になったら練習に行きますよ、今回のだって緊急性のあるものでは無いので」

「そうですか、すみませんねうちの部活の為に・・・」

「いえいえ、それじゃ俺たちは違う教室に向かいます」

「私も使われてない電子機器とかないから見てみますね」

「ありがとございます、では」

 

 俺たちは佐藤先生と分かれ午前中見れるところは全部見た。だが見つからなかった。なぜだ、ほんとにたまたま衛星の電波に引っかかっただけなのか?

 




 GUYSの動きと学生の動きを混ぜるのって大変ですわ。それでも書くんやけどな!


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

ラブコメの神様って宇宙人だったっけ?

「結局見つからなかった」

「そうだな、あれからほかの先生にも聞いたがどれもこれも動かなくなってるものばかりだ」

 

 じゃあ本当にたまたま何かに反応しただけなのか?でも調べた限りじゃどこにも電波の反応はなかったし。

 

「取り敢えずこのまま報告しますね」

「そうか、校長先生への報告は私がしておこう」

「お願いしますね、じゃあ俺は行きます」

「ああ、そう言えばテニス部の依頼だったか。頑張れよ」

 

 俺は平塚先生と別れジャージに着替えてテニスコートに向かった。

 

 

 テニスコートに着くとすでに特訓を始めていた。

 

「あ、比企谷くん。おはよう」

「ヒッキーどうしたの?午前中は休みって聞いてびっくりしちゃったよ」

「あー家の用事でな」

「あら、遅刻谷くんじゃない、おはよう」

「いや、その、すみませんでした」

「せめて連絡のひとつでも欲しかったわ、今由比ヶ浜さんが午前は休みと言わなかったらサボり谷にランクアップしてたのよ?」

 

 それは普通ランクダウンって言うと思うんだが、いや、今の俺にそんなことは言えない。同じクラスの戸塚や由比ヶ浜はともかく雪ノ下は違うクラスだったから連絡をしないといけなかった。それは完全に俺のミスだ。

 

「まぁ、その事はもういいわ。それより特訓を再開しましょ?」

「そうだね、じゃあ比企谷くんお願いします」

「おう」

 

 それからは軽い打ち合いと戸塚の弱点と指摘されたサイドの際どいところを打てるようする特訓をしているのだが、戸塚の体力の限界っぽいので休憩することに

 

「大丈夫か戸塚?」

「うん、もう少し休んだら再会しよっか」

「そうね」

「あ、テニスやってんじゃん」

 

 するとコートの外から何やらリア充集団がやってきた。

 

「あ、優美子」

「あれ、結衣じゃんちょうどいいや、ねぇあーしらもテニスやらせてよ」

「ゆ、優美子辞めといた方が」

「三浦優美子さんね?」

「は?なんだしいきなり」

「テニスコートを使いたいなら生徒会から許可を貰いなさい、じゃないと使えないわよ?」

 

「あ?」

 

 その一言でその場にいる全員が緊張感を走らせた。これから何が起こるんだと身構えると三浦は口を開いた。

 

「あれ?そうだったっけ?」

 

ミ(ノ_ _)ノ=3 ズコー‼︎

 

 ここでズッコケた俺は何も間違っていない、俺だけではなく由比ヶ浜や戸塚に向こうのリア充たち、しまいには雪ノ下までもズッコケた。

 

「優美子、知らなかったの?」

「だって、今まで使ったこと無かったし。じゃあ戸部、ダッシュ!」

「ちょ!酷いっしょー!」

 

 戸部は三浦に命令され走って生徒会室まで向かった。哀れなり、戸部。

 

「というかあんたらはなんでテニスやってんの?」

「えぇっと・・・」

 

 戸塚は三浦に説明した。すると三浦から意外な発言が

 

「じゃあ、あーしが手伝ってやるし!」

「え?!」

「えっ、ちょ!」

「・・・」

 

 ほら意外すぎて雪ノ下も唖然としてふじゃねぇか、てかあんたそんなキャラじゃなかっただろ。

 

「え、えっと、気持ちは嬉しいんだけど・・・」

「ちょっと、こう見えてもあーし中学では県の選抜に選ばれたんだから」

 

 なんと、そんな実績があるなら俺たちいらないじゃん。技術があっても体力が無い雪ノ下、技術も知識もないやる気だけの由比ヶ浜、ただのGUYSの隊員の俺より安心感があるではないか。

 

「えぇっと・・・」

「いいんじゃないか?素人の俺たちよりよっぽどいい刺激になるだろう」

「そうね、三浦さんお願い出来る?」

「任せとけし!」

「でもいいのゆきのん、奉仕部的に」

「私はいいと思うわよ?私たちの活動はあくまでも成長を促すこと。だったらやり方はなんでもいいと思っているわ」

「へぇー」

「結衣ーボール拾いやってー」

「あ、呼ばれちゃった。ってかゆきのんこれからどうするの?」

「少し見学していこうかしら、どういうやり方をするのか気になるし」

「うん、分かったじゃあいってきまーす!」

 

 ほんとあいつ無駄に体力あるよな。そう考えながら残りの休み時間テニスの特訓を見ていた。だがその光景を見ていたのは俺たちだけではなかった。

 

 

放課後

 

「先生方が協力してくれましたが特に変な物は見つかりませんでした」

『そうか、わかった。じゃあこのままこっちまで来てくれ』

「G・I・G」

 

 俺は今日の調査をサコミズ隊長に報告した。でも本当に何もないんだよな?

ずっと心のどこかで何かが引っかかっていてモヤモヤする。

 

「悩んでてもしょうがないか、とりあえず本部に行こう」

 

 

戸塚サイド

 

「今日は色々お世話になっちゃったなー」

 

 今日は奉仕部に依頼してテニスの特訓をしてもらった、三浦さん達に教えて貰えたのはびっくりしちゃったけど。と戸塚は自分の部屋で今日の出来事を振り返りながらスクールバックを漁る。明日提出の課題を終わらせないといけないのだ。だが

 

「あれ?ない、学校に置いてきちゃったのかな?明日提出なのに」

 

 ならば朝早く行けばいいじゃんと思う方もいらっしゃると思うがそうはいかないそもそも戸塚は部活をしているから朝練だってある、仮になかったとしても総武高校は進学校な為課題の内容も難しいもので1時間やそこいらで終わる内容では無いのだ。つまりここで戸塚のとる行動は1つ

 

「取りに行こう」

 

 

 戸塚は学校に着くととりあえず昇降口に行くが

 

「やっぱり空いてないか・・・」

「こっそり校内に入ろうとするのは感心しないな、戸塚?」

「ビク!、え、平塚先生?!」

 

 突然声をかけられ振り返るとそこには担任の平塚先生がいた。

 

「す、すみません。ちょっと課題を忘れちゃって・・・」

「あぁ、明日提出のやつか。でもここはもう開かないから職員玄関の方へ行こう」

「はい」

 

 

 

「佐藤先生、あれ?居ないな、もう見回りに行ったのか?」

「佐藤先生がどうしたんですか?」

「いやなに、今週の見回りは佐藤先生なんだ、見回りをする先生方は大体この部屋にいるんだが」

 

 見回りの先生が居ないことに疑問を持っていた平塚先生だったが

 

「私がどうかしましたか?」

「あ、佐藤先生」

「・・・あぁ、戸塚かどうしたんだ?」

「いえその明日提出の課題を教室に置いてきてしまって」

「そうか、じゃあ少し待っててくれ教室の鍵を取ってくるから」

「分かりました」

「私も待とう、最近物騒な事件が多いからな」

 

 佐藤先生がガキを取ってくるまで部屋で待っていた。すると

 

カラン

 

 何かが落っこちた音がした。一体何が落ちたのだろうか、落ちたと思う場所を見てみると何やら透明なカプセル見たいな物が落ちていた。

 

(先生が授業で使うやつかな?)

 

 そう思い拾い上げた、すると

 

「ひっ!」

 

カラン!

 

 うっかりカプセルを落としてしまった。

 

「どうしたんだ戸塚?」

「せ、先生、これ・・・」

「?、こ、これは?!」

 

 なんと2人が見たカプセルの中には先程まで目の前にいた佐藤先生の姿があった。その表情は苦しそうにしている。

 

「ほ、本物なんでしょうか・・・」

「わ、分からない。取り敢えずあの佐藤先生に気づかれないようにしなければ・・・」

 

「見たな?」

 

「「ビクッ!」」

 

 突然声がしたため2人は後ろを振り返るとそこには鍵を取りに行ったはずの佐藤先生(偽)がいた。

 

「ううう!」

「うぐっ!た、たす、け・・・」

「戸塚!うおりゃ!」

「ぐは!」

 

 佐藤先生(偽)に首を締められるも平塚先生が殴りなんとか引き剥がした。

 

「ううう・・・」

「喰らえ!衝撃のファーストブリット!」

「ぐほっ!あが、うう、ダダァァァ!」

 

 あまりのパワーに吹き飛ばされた佐藤先生(偽)は苦しみながら這いつくばっていると姿が変わっていき全身シマシマ模様で不気味な顔をした宇宙人、三面怪人 ダダに変身した。そしてダダは苦しみながら消えていった。

 

「き、消えた?」

「いや、わからん。とにかく今は学校を出よう!」

「はい!」

 

 戸塚達は直ぐに学校から離れようと職員玄関に急いだが

 

「な?!鍵が閉まってる?」

「さっきは開いてたのに!」

「あの宇宙人の仕業だな?」

 

『ダァァダァァ!』

 

「「ッ!!」」

 

 逃げようとする2人の前に先程消えていったダダが現れた。

 

「くっ・・・戸塚下がれ!おりゃァァァ!」

「先生!」

 

 平塚先生は戸塚を守るためにダダに突っ込んで行ったのだかぶつかる直前にダダが姿を消した。

 

「え、消えた?」

「た、助かったのか?」

「せ、先生大丈夫ですか?」

「ああ、大丈夫だ。それよりこれからどうするか・・・あ、そうだ戸塚携帯持ってるか私のはちょっと前に修理に出してるんだ」

「はい、持ってますよ。でもどこにかけるんですか?」

「なに、頼りになる生徒にな」プルルルル

 

 平塚先生は戸塚から携帯を借りてある人物に連絡してみる事に

 

 

 

GUYS

 

「うーん、一体なんなんだろうこの電波?」

「でも調べたらどこにもそれっぽい反応ありませんでしたよ?」

「どこか調べ忘れたんじゃねぇか?」

「うーん」

 

 クゼさんと俺で今日の事を考えていた。一体どういうことなんだ?そう考えていると

 

プルルルル

 

「あ、俺ですね」

「彼女か?」

「彼女所か友達も居ないんですけど、あ?非通知?誰だ?」

 

 すると全員が俺の方を向いた。電話位でこっち見ないでくださいよ・・・

 

「もしもし?」

『もしもし、比企谷の携帯であってるな?』

「その声、平塚先生ですか?」

『ああ、そうだ。比企谷助けてくれ宇宙人に追われてる!』

「は?宇宙人に追われてる?!」

 

「「「「ッ?!」」」」

 

『そうだ、今戸塚と一緒に学校にいるんだがその宇宙人が佐藤先生に化けていてなそれd『ダァァダァァ!』うわ!』

「先生?先生!」

 

プーブープー

 

 先生の悲鳴と共に携帯の通話は切れてしまった。

 

「どうしたんだ八幡?!」

「どうやらうちの学校に宇宙人が現れたらしいです、あの慌てようと最後に聞こえてきた声、恐らく本当に追われています」

「宇宙人の特徴は?」

「いえ、それを聞く前に通話が切れてしまいました。でも声のようなものは聞こえてきました、『ダァァダァァ』って」

「だ、だ・・・もしかして!」

 

 クゼさんは思い当たる何かがあるみたいで過去のドキュメントを検索を掛け探しだした。

 

「恐らくこいつの事かと思います」

 

 クゼさんが見せてきたデータ。三面怪人ダダのデータだった。

 

「三面怪人ダダ、ドキュメント3SPに記録がありました。記録によるとこいつは人間標本を作ることが目的だったみたいで発見された兵器は人間をミクロ化できることができるらしくその兵器で人間標本を作り出して母星に送ろうとしていたみたいです」

「ってことは・・・」

 

 先生達はもしかしたら、そんな嫌な考えが頭を過る。

 

「今は兎に角その人たちが無事なことを確認しないといけない、GUYS、sariGO!」

「「「「「「「G・I・G!」」」」」」」」

 

 俺たちは急いで総武高校へと向かった。

 

 

総武高校

 

「ここが八幡くんの通っている学校ですか」

「そうです、では行きましょう」

「おい、入口はこっちじゃねぇのかよ」

「いえ、そっちは今の時間だと閉まってるんですよ、確認したいなら裏の職員玄関の方がいいです」

 

 そして俺達は職員玄関に着いたのだが・・・

 

「ガチャガチャ 空いてない」

「でも中は電気が着いてますよね?」

 

 俺は扉の隙間を見た、だが鍵はかかっていなかった。

 

「隊長、ここ鍵かかってないですよ」

「何か異変が起きているのは確かみたいだね、仕方ない扉を壊すぞ!」

「G・I・G」

 

 俺はトライガーショットで扉の1部を破壊し扉を蹴破った。そこでも少し不思議に思ったことがある。

 

「防犯センサーがなりませんね、それに・・・」

「人のいる気配が無い」

「で?ここからどうする」

「二手に別れましょう、この校舎意外と広いので」

「ああ、リュウとミライ、コノミ、マリナ。俺、八幡、ジョージ、テッペイで行こう」

「「「「「G・I・G!」」」」」

 

 二手に分かれて俺たちは西棟に向かった。

 

「夜の学校っていつ来ても怖いですね・・・」

「特にこっちは部室が多い棟ですから変なものが色々置いてあるんです」

「テッペイ、何か敵の弱点とかないのか?」

「その記録は残念ながらありませんでした。ですがダダが現れた研究所の機械の類は遠隔操作できるらしく下手したら分断されるかもしれないですね」

「しっ!静かに」

「どうした?」

「声が聞こえます、ッ!こっちです!」

 

 上の階からわずかに声が聞こえた為三人と共に階段をかけていく、すると段々と声が大きくなっていく。

 

「そこまでだ!!」

 

 

 

 

少し前

 

『ダァァダァァ』

 

「くそ!また出たな。戸塚逃げるぞ!!」

「は、はい!」

 

 戸塚と平塚先生はダダから逃げ出しひたすら走った。だが何処にも出口はない、それでも逃げた。

 

「はぁはぁはぁ、せ、先生何処に行くんですか?」

「わからんとにかく逃げる、比企谷達が助けに来ることいのってな!」

「どうして比企谷なんですか危ないですよ?!」

「ああそう言えば言ってなかったな、アイツはGUYSの隊員なんだよ」

「えっ・・・えぇ!!」

 

 言うの不味かったか?いやでもそんなこと言ってる場合じゃないよな。とにかく今は逃げなければ!私達は西棟まで逃げ適当な教室に身を潜めた。

 

(だ、大丈夫なんですか?)

(わからん、でもずっと逃げ回れる訳では無いここで助けが来るのを待とう)

 

 すると教室の扉が開かれダダが中に入ってきた。だがダダは何処にいるのか分からなかったのかそのまま立ち去ってしまった。

 

「はあ、行ったな・・・」

「これから、どうしましょう」

「比企谷達が早く来ることを祈るしかないな、それかひたすら逃げr『ダァァダァァ!』うわ!!!」

 

 安心しきっていた所に突然ダダが現れたが平塚先生が驚いた拍子にダダを殴ってダウンさせた。

 

「戸塚逃げるぞ!」

「はい!、うわっ!」

「この!」ドサ!

 

 その場から逃げようとするとダダは戸塚の足を掴んだ、だが平塚先生はダダの顔面を蹴り引き剥がした。その隙に逃げようとしたが入口の前にダダが倒れた為に出られなかった。

 

『ダァァダァァ』

(ここまでか?!)

 

 平塚先生は悔しがりながら目を瞑り覚悟を決めたその時

 

「そこまでだ!」

『?!』

 

バン、バン、バン、バン!!

 

『ダァァダァァ・・・』

 

 ダダは倒れそのまま姿を消けそして入口には頼れるヒーロー達がいた。

 

「先生、戸塚大丈夫なんですか?!」

「間一髪でしたね」

「ああ」

「遅れてしまい申し訳ありません、何処か怪我などはしていますか?」

「い、いえ、幸い怪我なとばどちらもしていません」

「そうですか、良かった」

 

 平塚先生の無事を確認するとリュウさんから連絡が入った。

 

「こちら比企谷」

『俺だ、そっちはどうだ?』

「今救助者を発見しました。宇宙人の方も俺達が攻撃したら消えました」

『マジかよ、こっちも色々見つけた』

「見つけた?何をですか?」

『今まで行方不明になってた生徒の標本とそれを母星に送るための設備だ』

「え、そんなのあったんですか?でもなんで・・・」

『ああ、それが設備のひとつに妨害電波みたいなのを出す機械があったんだ、そいつのせいで今まで気が付かなかったみたいだ』

 

 なるほど、いくら調べても出なかったわけだ。

 

「リュウ、後は回収班に任せよう。一旦こっちに来てくれ」

『G・I・G』

「どうしたんですかリュウさん達をこっちに呼んで?」

「いや、なんかまだありそうな気がしてな」

「比企谷くん」

「あ、戸塚、大丈夫か?」

「うん、平塚先生が守ってくれたから」

「生徒を守るのは教員の務めだからな」

 

 流石先生漢らし過ぎる、なんでこんなにいい人が結婚できないのか不思議でならん、あ、いい人止まりなのか?

 

「あーそうだ、戸塚、俺がGUYSのクルーだって言うのは秘密にしておいてくれないか?」

「え?う、うん。でもなんで?」

「守秘義務があるからな、俺がGUYSのクルーだって知ってるのだってこの学校の教師と材木座くらいだからな」

「材木座くんも?」

「あぁ、ちょっと前にな。あいつにも俺のことは誰にも言うn『ダァァダァァ!』ッ?!」

「何処からだ?!」

「た、隊長!外です!」

 

 クゼさんが外を指さすとそこには巨大化したダダの姿があった。

 

「不味いな、一旦建物から出るぞ!」

「「「G・I・G!」」」

「2人も!」

「ああ!『はい!』」

 

 俺たちは急いで教室をでて階段を降り校舎を出た、外にはリュウさん達が居て応戦していた。

 

「リュウ!」

「隊長!」

「待たせたな、コノミ、テッペイ2人はこの方達を避難させるんだ、リュウ、ジョージは俺と、ミライと八幡は反対から攻撃、学校を守るぞ!」

「「「「「G・I・G!」」」」」

「行きましょう、ヒビノさん」

「はい!」

 

 俺とヒビノさんで校舎の反対方向に走っていき隊長達と挟むような位置で攻撃を開始した。流石に5人からの攻撃にダメージが入っているのかダダは立膝を着いた。

 

「やったのか?」

「っ!あぶない!」

 

 すると突然ダダはこちらを振り向き手に持っていたミクロ化機をこちらに向け光線を放ってきた、ヒビノさんの声がなかったら俺はミクロサイズまで小さくされていた。お礼を言おうと振り向くとそこにヒビノさんの姿がなかった。

 

「まさか・・・」

 

 俺の方に気を取られてヒビノさんはあの光線を受けたのか?!俺は当たりを探す。だがそれらしき姿は無かった。するとダダがこちらにやってくる、俺は直ぐに近くの柱に走り身を潜めた。すると身を潜めた場所からすぐ近くにヒビノさんの姿が見えた。あのままではダダに見つかってしまう、俺はヒビノさんに声を掛けようとしたすると。

 

「メビウーース!!」

 

「え?」

 

 ヒビノさんが謎の掛け声と共に体が光だしその光は大きくなっていく。その光から姿を表したのはなんと一緒に戦ってきたもう1人の仲間、ウルトラマンメビウスだったのだ。

 

 

 

 

『やはり来ていたかウルトラマンメビウス!』

『君は一体何をしていたんだダダ!』

『ふん、知れたこと。地球人を売りさばくためだ、特に地球人の女は高値が付く!』

『そんなこと僕がさせない!』

 

 メビウスとダダは取っ組み合いになりながらもメビウスが優勢だ、するとダダは姿を消した。メビウスも当たりを見渡しているが姿が見えない。すると突然メビウスの後ろからダダが姿を表し羽交い締めにする。だがメビウスは直ぐに振り払い顔面にストレートを1発決める。ダダは後ろに倒れ込んだ、メビウスはトドメにメビウムシュートを放ちダダの顔に当たりダダ消えていった。

 

 

 

「良かった、ヒビノさんは何処だ?」

「八幡くん!」

「ヒビノさん、良かった。どこに行ってたんですか?」

 

 一応聞いてみるか

 

「え、えーっと・・・・す、少し離れたところから戦っていました」

 

 え?なんか隠す気なくない?めっちゃ動揺してんじゃん・・・

 

「と、取り敢えず隊長たちに合流しませんか?」

「・・・そうですね」

 

 俺達は隊長達の元へ合流した。

 

「おお、無事だったか」

「まぁ、ちょっと危なかったですけど」

「2人とも無事で何よりだ」

「比企谷!」

「比企谷くん!」

 

 隊長達に無事を報告しているとクゼさん達がやってきた。

 

「これで終わったんだよね?!」

「ああ、多分な・・・」

「多分?」

「はい、なんかあの宇宙人の消え方がちょっと気になったんです」

 

 そうダダの消え方はアイツが姿を消す時と同じ消え方をしていた、もしかしたらどこかに隠れているのではないか、そんな気がしてない。すると後ろの方から

 

『ダァァ・・・ダァァ・・・』

「「「「「ッ?!」」」」」

 

 不気味な声がして振り返ると顔面血だらけのダダがいた。

 

『な、何としても、その女2人を・・・母星に、送らねば』

 

 ん?女二人?まさか・・・

 

 リュウさん達は戸塚達の前に立ちダダに銃を向ける。すると戸塚が隙間から抜け出てダダに向かってこう言った。

 

「あのー僕、男なんですけど・・・」

『「「「「え?」」」」』

 

 やっぱりか、あの宇宙人戸塚を女の子と勘違いしてたみたいだ。本当に残念でならないよな。

 

『なん・・・だと・・・』バタン、シュー

「「「「「・・・」」」」」

「なんか、可哀想な終わりだったな」

 

 哀れなりダダ。その後戸塚と平塚先生を自宅まで送りそのまま本部まで戻っていくが・・・

 

「ヒビノさん、ちょっといいですか?」

「はい?」

 

 作戦室に入る前に俺はヒビノさんを呼び止め2人で話すことにした。もちろん俺はヒビノさんが敵だと思っていない、だけど宇宙人であることには変わらないからヒビノさん本人の意志を確認したい。何故地球にやってきたのか俺はそれが知りたい。

 

 

「どうしたんですか八幡くん?」

「ヒビノさん・・・貴方はウルトラマンメビウス何ですか?」

「えっ・・・」

 

 すっげー動揺してる、ヒビノさんは目を右往左往させ焦点が合っていない。

 

「な、なんのこと、デスカ・・・」

「いや、めちゃくちゃ動揺してますやん。って違う違う、さっきの戦闘中に見たんですよ貴方がメビウスになる所を」

「・・・あ、あの!」

「言いたいことは分かります、別に俺も言いふらすつもりはありません。って言うか言う相手がいませんし」

「そ、そうですか・・・」

 

 苦笑いしないでくださいよ、泣きたくなるでしょ

 

「俺が聞きたいのは貴方は人間の味方なのか、何故地球にやってきたのかそれが聞きたいです」

「そう、ですか・・・では話します、何故地球にやってきたのか」

 

 ヒビノさんは話し始めた。何故彼が地球にやってきたのかそれは彼が所属している宇宙警備隊の大隊長ウルトラの父に銘を受け地球防衛の任務に着いたらしい。

 

「そして人間の味方なのか、僕自身はそう思っています。ですけど、今の八幡くんみたくそれを疑う人間もいると言うのも分かっています」

「しかもタチが悪いことにその事を言いふらして排除しようとするやつもいますし」

「それでも、僕はこの星を守っていきたい。兄さん達が守ってきたこの星を・・・」

「・・・それが聞けただけで十分です」

「そう言えばずっと気になってた事があるんですけど・・・」

 

 なんだろう、変な事はやってないはずなんだけど

 

「八幡くんはなんで皆のこと名前で呼ばないんですか?」

「え、えっと、その、べ、別にどう呼んだっていいじゃないでしゅか?」

 

 噛んじゃったよ。てか言えないでしょ名前呼びが恥ずかしくてやらないなんて!

 

「えぇ、いいじゃないですか。その方が皆との距離が近くなりますよ!」

「いや別に大丈夫です」

「そんなこと言わないで、試しに僕の事読んでみてくださいよ〜」

 

 真面目な話だったのにいつの間にか形勢が逆転してしまった。この人1度決めたら諦めないぞ・・・ 仕方ない

 

「わ、分かりましたよ・・・ミライさん」

「はあ!はい!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




長くなってしまった、そしてかなり遅れてしまった。この話どう区切ろうか分からなくなって詰め込んでしまいました。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

外チーム結成?1

「はあ、朝っぱらから怪獣が出るって何なんだよ・・・」

 

 そう俺は今絶賛遅刻中だ、それもこれも全部怪獣が悪い朝の4時位から出現してその対応に追われたせいでマジで眠い。でもGUYSだから一応公欠扱いになるから楽でいい。

 

「すみません遅れました」

 

 授業終わりのタイミングて教室に入る、何人かは俺に視線を集めたが直ぐに外した。俺は平塚先生に近づき朝の事を説明する。

 

「そうか、朝から大変だったな。出席に関しては私の方でどうにかしておこう」

「ありがとうございます」

 

 すると平塚先生は俺の後ろの方を見てため息を着いた。俺も振り返ると1人のポニーテールの女子生徒がこちらにやってきた。

 

「全く君も遅刻かね?川崎沙希」

「・・・すみません」

 

 女子生徒、川崎だっけ?は自分の席につき窓の外を見つめ始めた。

 

 

放課後

 

 今朝の件で朝食も昼食も取れていなかった俺は流石に腹が減り近くのファミレスで勉強(という名の夕食)をすることに。ファミレスに入ると何やら聞き覚えのある声がする。

 

「じゃあ次の問題よ、国語から出題。次の慣用句の続きを述べよ『風が吹けば『???』』」

「んー京葉線が止まる?」

 

 それが通じるのは千葉県民だけだ、ちなみに由比ヶ浜よ最近は止まらずに徐行運転になるが答えだ。

 

「・・・正解は『桶屋が儲かる』よ、次は地理から出題『千葉の名産を2つ答えよ』」

「えーっと、味噌ピーと茹でピー?」

「落花生しかないのかよ千葉には・・・」

「うわ!なんだヒッキーか、いきなり変な人に話しかけられたかと思ったよ」

「比企谷くんも勉強しに来たの?」

「いや、朝昼なんも食べてないからここでなにか食おうかと思ってな」

「そりゃあれだけ遅刻すれば食べる暇なんて無かったでしょ?」

「比企谷くん今日も遅刻したのかしら、出席大丈夫なの?」

「その辺は問題ない。そう言えば戸塚、部活はどうしたんだ?」

「「あっ・・・」」

「え、えっとね・・・・・廃部になっちゃったんだ・・・」

「何だって・・・」

 

 完全に地雷踏み抜いた!!話を聞くとこの間事件の時佐藤先生(男子テニス部の顧問)も巻きまれてしまったのだがその際佐藤先生は怪我をしてしまったらしく暫くは入院が必要らしい、だがそれだけではなく学校側の配慮?で違う学校に行くことになり男子テニス部は顧問がいなるのと部員数が一人しかおらずさらに成績も振るわないためそのまま廃部になってしまったらしい。

 

「す、すまないそんなこと聞いて・・・」

「ううん、大丈夫だよ。それに完全にテニスができないってわけじゃないから」

 

落ち込んでいるけどこのくらいならすぐに立ち直れそうだな。そう考えていたら入口から

 

「あ、お兄ちゃん」

「ん?小町、ここで何やってんだ?」

「いやー友達から相談受けててさー」

「ど、どうも」

 

 なんだと、お兄ちゃん男友達は許しませんよ?!

 

「ごみぃちゃんまた変なこと考えてるでしょ?」

「そんなことは無いどうやったらこの男を消すことが出来るか考えてただけだ」

「思いっきり変なことじゃん・・・およ?そっちの方々は?」

「あれだ、クラスメイトと同じ部活の部長だ。ほら俺部活入っただろ?」

「あーそんなこと言ってたね、初めまして愚兄の妹の比企谷小町です!」

 

 と小町とその他はお互いに自己紹介をし小町が本題に入った。

 

「大志くんののお姉さんが不良化したみたいなの」

「は?不良化した?」

「はい、皆さんと同じ学校の生徒で名前は川崎沙希って言うっす」

 

 川崎、なんか最近どこかで聞いたなその名前

 

「あ、川崎さんでしょ?ちょっと怖い系って言うか・・・」

「お前友達じゃねぇの?」

「まあ話したこと位はあるけど」

「確かに川崎さんって誰かと話しているところ見たことないな」

「それでね大志くんのお姉さん最近帰りが遅くなってて、どうしたら元のお姉さんに戻ってくれるかって言う相談を受けててね」

「そうなったのはいつ頃からかしら?」

「最近になってからっす、総武高行くぐらいだから中学のことはすっげぇ真面目で優しかったっす」

「そう、つまり比企谷くんと同じクラスになってから不良化してしまったという事ね」

「いやいや待て待てちょっと待て、何故そうなる?!」

「冗談よ、雪乃ジョーク」

 

 久しぶりだな雪乃ジョーク、ジョークの切れ味がアイスラッガー並だからこっちにダメージが入るんだけど

 

「でも帰りが遅くなるって何時くらいなの?あたしも割と遅い方だけど」

「それが5時過ぎとかなんすよ」

「朝じゃん」

「ご両親は何も言わないの?」

「両親は共働きだし、下に弟と妹がいるからあんま姉ちゃんにうるさく言わないんす・・・」

「そんな・・・」

 

 まあ確かにある程度自分で何とかできるやつより年齢的に幼い子の方を見てないといけないからな。

 

「姉ちゃん、GUYSに入りたいって言ってのに・・・」

「え?」

「「・・・」」

 

 大志の発言に驚いた雪ノ下と俺たち

 

「そうなの?」

「はい、高校に入ったらGUYSの入隊試験を受けたいって言ってて・・・」

「へぇ~じゃあその試験を受けてGUYSに入ればいいじゃん!」

「いやいやそんな単純な話じゃないですよ」

 

 ここまであまり口を出さなかった小町が発言するとみんなが小町の方を見た。

 

「え、なんで?試験受けるだけでしょ?」

「言葉だけ聞くとそうですけど試験では筆記試験の他に適性試験もあります、シュミレーションで飛行テストや宇宙空間や海底での活動を目的とした体力テストなんかもあるんです、それをすべて合格してはじめてGUYSライセンスを取得できるんです。ちなみにライセンスと取得してる人って意外といるんですよ、それでも実践に出たいって人は本当にいませんから・・・」

「そ、そうなんだね」

「いや絶対理解してないだろ」

「は、はぁ!してるし!そのらいせんす?っていうのを取るのがすっごい難しいってことくらい!」

「でもなんでライセンスを持っているのに戦おうとしないのかしら?」

 

 雪ノ下の疑問もごもっともだ、ライセンスがあるのならその人たちを招集してチームを編成すればいいじゃんってなるだろうけども現実はそうもいかない

 

「それはライセンス保持者に対しての命令ができないからだ、ライセンスの剝奪とかなら命令できたりするが今のGUYSの主な任務は怪獣の殲滅、それはつまり命の危険も伴うってことだ、流石にそんな命令はGUYS総本部もできない。だから今のGUYSJAPANの人間も少ないんだ」

「へぇーでもヒッキーと小町ちゃんよくそんなこと知ってるね」

「あっ」

「あーいや、その、あれだ、従兄が試験受けに行ってその話を聞いたからだ、な、小町?」

「う、うんそうなんですよー」

「「あははは」」

 

 なんとかごまかしつつ戸塚が話を元に戻す。

 

「そ、それで大志君はお姉さんがどうしてそうなったのか何か心当たりはないの?」

「え、えっと・・・多分なんですけど、バイトやり始めたから、ですかね?」

「バイト?」

「はい、そのバイトの事なんですけど・・・なんか怪しそうなバイトやってるみたいなんですよね。この前もエンジェル何とかっていう店から電話がかかってきたんすよ・・・」

 

 エンジェル・・・ネットで調べてみるか。俺は自分の携帯で調べてみることに。この近くでエンジェルの名前の付く店は・・・

 

「今調べたけどこの近くでエンジェルって名前のある店は二つあるみたいだな」

「どんなお店なのかしら?」

「一つが『メイドカフェエンジェル』って店だけど・・・」

「川崎さんの感じからしてその店じゃないかもね」

「営業時間的にもな。そしてもう一つが『エンジェルラダー』っていう店だが、ここは所謂バーだな。ここは営業時間が朝までみたいだ」

「でもなんでバー?」

「この店の給料結構いいみたいだな、なあ大志。お前の姉ちゃんの帰りが遅くなったのって最近なんだよな?」

「はい」

「なら最近なにかそれなり金を使うことってなかったか?」

「うーん、俺が塾に通いだしたくらいっすね。俺来年総武高受けようっておもってて・・・」

 

 兄弟が多く、両親も共働き、さらには大志の塾。これから考えられる答えは・・・

 

「なるほどな」

「何がなるほどなの?」

「予想だけどなんで川崎がバイトを始めたのか分かったんだ」

「わ、わかったんですか?!」

「あくまでも予想だがな。多分だけど川崎は自分の学費を稼いでいるんじゃないか?」

「学費を、でも何で?」

「それはさっき大志が言ってた塾の事もあるんだろう塾代って意外とかかるからな、それに兄弟が多いってなるとそれなりに学費もかかるだろ?だから自分の学費は自分で稼いでその分を大志の塾代に充ててもらおうとしてる」

「ッ!!」

「だけど総武高(うち)は進学校だ、そこいらのバイトじゃ学費の足しにしかならないだから給料のいいこの店にしたんだろう」

「そんな、じゃあ姉ちゃんがこんなふうになったのって、俺の・・・」

「別にそうじゃないだろ、お前の姉ちゃんはお前や両親の事を思ってやってるんだろう」

 

 ただやり方は良くは無いがな・・・すると由比ヶ浜が

 

「ねぇゆきのん、この話ウチらでとうにかならないかな?」

「・・・正直に言うとあまり賛成は出来ないわ」

「ど、どうしてよ!」

「確かに川崎さんは総武校の生徒だから依頼の範疇なのかもしれないけれど、その内容が相手の家の経済問題だから簡単には踏み込めないの」

「そんな・・・」

 

 雪ノ下の言う通りだ、今回の相談は俺達の活動範囲外だろうし仮にその経済問題を俺たちで何とかしようとしても相手の親はそれを受け取らないだろうし本人に渡そうとしても返されるだろう。

 

「姉ちゃん・・・」

 

 大志は心配そうに俯く、その姿がかつての小町の姿と重なった。はあ、しょうがない。

 

「なあ雪ノ下今回の件俺に任せてくれないか?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




すみません今回の話、怪獣は出しません


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

外チーム結成?2

「どうするつもり?」

「まあ、当てがあるんだ。だけど大志」

「は、はい」

「予め言っておくが完全にお前の姉ちゃんを辞めさせられるのは無理だ。俺の意見を聞いて辞めるかどうかは姉ちゃん次第だ、もし無理だったら素直に親に相談しな」

「分かりました」

「それで、それはいつやるのかしら?」

「今日は無理だな、準備とかあるし」

「そう、いい時間ですしこの辺でお開きにしましょう」

 

 と雪ノ下の一声でこの場は一旦お開きになり俺と小町は本部に向かう。

 

「ねぇお兄ちゃん」

「なんだ?」

「本当にどうするの?大志くんのお姉さんの事」

「さぁな、さっきも言ったが結局辞める辞めないは川崎次第だ、俺ができるのは選択肢を与えることだけだし」

「選択肢?」

「ああ、そうだ」

「どんなの?」

「それはな・・・」

 

 俺は小町に今思いついている選択肢を教えた。すると小町は少し考え答えた。

 

「いいと思うよ、てか多分成功すると思うし」

「小町がそう言うなら大丈夫そうだな、っとその前に補佐官に連絡しないと・・・」

 

 俺は補佐官に連絡を取り、その日の作業を終わらせた。

 

次の日の放課後

 俺はある人に連絡を取っていた。

 

「はい、お願いできますか?」

『ああ、分かった』

「すみません、では約束の時間に」ピッ!

 

 

「それで、いったいどうするつもり?」

「何がだ?」

「川崎さんの事よ」

「あーそのことか、まぁどうにかするさ。ちょっと知り合いに伝手があるからそれを紹介してみる」

「私はあなたにそんな知り合いがいることに驚きなのだけれど・・・」

 

 確かに俺は基本的にボッチだけれども知り合いくらいはいるからね?

 

「そろそろ下校時間ね、二人は先に帰っていいわよ。私は鍵を返してくるから」

「じゃあ私も行くー!」

「ちょっと、由比ヶ浜さんあまりくっつかないで頂戴・・・」

 

 最近由比ヶ浜にくっつかれても嫌な顔しなくなったな、むしろ満更でもない感じになってる。まさかそっちに行くつもり?

 

「くだらないこと考えてないで早く行きなさい?」

「だからなんで分かるんだよ、まあいいやそれじゃあな」

「ええ、また明日」

「ヒッキーバイバイ!」

 

 部活を終え自宅に帰るとメモリーディスプレイが鳴る、出てみると連絡してきたのはマルさんだった。

 

「こちら比企谷」

『比企谷、昨日補佐官に言ってた件あるでしょ?あれOKが出たから連絡させてもらったよ』

「そうですか、ありがとうございます」

『それと彼に今回に関する資料を渡しておいたから合流した時に受け取ってね』

「分かりました、色々すみません。では」ピッ

 

 ちらりと時計を見るとそろそろ家を出た方がいい時間になっていた為正装に着替えエンジェルラダーのあるホテルへと向かった。

 ホテルの前につき携帯を見ながら時間を潰していると。

 

「待たせたな八幡」

「あ、ジョージさん。お疲れ様です」

 

 そう、俺が事前に声をかけたのはジョージさんだ。てかやっぱり正装姿が似合うな。

 

「ほらよ、マルさんからの預かり物だ」

「ありがとうございます、では行きましょう」

 

 俺はジョージさんからある資料を受け取りそのままホテルのBARまで向かう。エレベーターに乗るとジョージが

 

「そう言えばなんで俺なんだ?他の奴らでも良かっただろ?」

「それはそうなんですけど、なんと言うか、消去法で」

「消去法?」

「はい、今から会いに行くやつって結構強気な感じの女子なんですけどリュウさんやマリナさんが行ったらまず間違いなく衝突するだろうと思ったんです。ミライさんも多分そんな感じになりそうなんで外しました」

「なるほどな・・・」

「あとはコノミさんは説得の仕方が小さい子を叱るみたいになると思って、それだと逆に相手を怒らせてしまう恐れがある」

「有り得るな」

「テッペイさんは・・・直ぐに弱腰になりそうなので」

「確かにテッペイは向かないな。じゃあ隊長は?」

「隊長は、なんか頼みづらくて」

 

 なんか、後から色々言われそうだし。

 

「その点ジョージさんならある程度融通を効かせてくれそうだと思いました」

「なるほどな、まあ確かにこう言うのは口が硬いからな」

「そろそろ着きますよ」

「じゃあ行くか」

 

 エレベーターはBARのある階に止まり扉が開く、うわぁ、めっちゃ大人な雰囲気じゃん。

 

「堂々としとけ、怪しまれるぞ」

「は、はい」

 

 不安になりながらも俺は川崎を探す。いた。

 

「いました」

「じゃあ行くか」

 

 川崎のいるカウンターの席に俺とジョージは座り向こうから注文を聞いてきた。

 

「いらっしゃいませ、何を飲まれますか?」

「テキーラ、ロック」

「かしこまりました」

 

 川崎は手馴れた手つきでグラスに氷を入れテキーラを注ぎジョージさんの前に出した。

 

「お待たせ致しました、テキーラです」

「ああ」グビ

 

 酒が来るとジョージさんは1口飲む。その姿がめっちゃかっこいいな。

 

「其方は、どうなさいますか?」

「あんたと話しがしたいんだと」

「話?」

「2年F組、川崎沙希だな?」

「・・・あんた総武の生徒?」

「ああそうだ、ついでに言うなら同じクラスの人間」

「なんの用?まさか酒飲むわけじゃないでしょ?」

「それはあと3年後の話だ。大志に頼まれて来た」

「大志が?はあ、あいつの言うこと聞かなくてもいいからもう来ないで」

 

 川崎は俺の聞きたいことを察したのかぶっきらぼうに帰れと言ってくる。だけどこっちもそう簡単に帰るわけには行かないんでな。

 

「まあそう焦るなよ、お前がなんでこんなことしてるのかは分かってる」

「は?」

「大方自分の学費を大志の塾代に当てて自分の学費は自分で稼ぐそんなかんじだろ?」

「・・・それがわかったからなんだって言うの?まさかあんたが代わりに払ってくれる訳?」

「流石にそこまでは出来ない」

「なら「だけど」」

「お前の選択肢を増やすことは出来る」

「選択肢?」

「ああ、ここじゃその話は出来ない。川崎、店長に訳を話して直ぐにここを辞めるんだ。もし俺の話を聞いても考えが変わらなかったら別のバイト紹介してやる」

「・・・」

「朝の5時、このファミレスで待ってる」

 

 俺は紙に待ち合わせ場所のファミレスの名前を書いて川崎に渡しBARを後にした。

 

 

某ファミレス

 

「来るのかあの子?」

「さあ、というかジョージさんはここまで付き合わなくでも大丈夫ですよ?」

「ここまで来たんだ、結末位気になるじゃねぇか。それよりさっき誰に電話をしてたんだ?」

「ジョージさんも知っている奴らですよ」

 

 ジョージさんと共に朝早くからやっているファミレスでコーヒーを飲みながら待っていると川崎と呼びだした2人がやってきた。

 

「おはよう比企谷くん」

「このような時間に何用だ八幡よ?」

「・・・」

 

 そう俺が呼んだ2人は戸塚と材木座だ。

 

「よお、元気そうだな」

「じょ、じょ、ジョージ殿!ご無沙汰しております!」

「はい、お陰様で!」

「この二人はなんなの?」

「まあ落ち着け、この2人はこれから話すことと関係あるからな」

 

 3人は席につき俺はまず川崎に話す

 

「2人に話す前に川崎の方を先に話す、まずさっき言った件だけど川崎。スカラシップって知ってるか?」

「スカラシップ?」

「なんだそりゃ?」

「まあ簡単に言うと成績優秀者には授業料を免除しますよって言うシステムです。まあその分勉強を頑張らないと行けませんけど」

「そんなのがあったんだ・・・」

「そしてここからが2人にも関係がある話だが・・・」チラ

「コクリ・・・」

 

 俺とジョージさんは目を合わせ懐からメモリーディスプレイを取り出し川崎たちの前に出した。

 

「これは?」

「戸塚と材木座は知ってるんだが、俺とこの人はGUYSのCREWなんだ」

「えっ?!」

「戸塚殿はご存じだったのだな」

「うん、ちょっと前にね」

「GUYSのCREW・・・でもなんでうちらにそんな話を?」

「まあそれはこれから話すんだが。三人とも、GUYSの協力者になってくれないか?」

 

「「「えっ?」」」

 

 三人とも唖然としているな。そして俺はその経緯を話す。

 

「きょ、協力者?」

「ああ、以前からGUYSの上層部から外部に協力者を作ってくれっていう指令が来てな、年齢はライセンス取得条件と同じ16歳からでCREWが直接探して来いっていう条件付きだ」

「そんなことが・・・でもなんで僕たち?」

「お前らが気にしてるのはそこだよな。材木座は怪獣についての知識が豊富だからで調査の際に役立ちそうだから」

「うむ、当然であるな」

 

 うっざ、やっぱりやめようかな・・・

 

「戸塚はまぁ、材木座のサポートとお目付け役とかだな。こいつ変なことに首突っ込むからそのストッパー役を」

「あはは、なるほどね」

「それで川崎だが、川崎、お前はGUYSのCREWになりたいそうだな。大志から聞いたぞ」

「う、うん」

「今回協力者になってもらえるなら通常の給料にプラスしてライセンスの試験の評価点を増やしてくれるようにした」

「ッ!」

「そんな話あったか?」

「俺が補佐官にお願いしてみたらOK出ました」

 

 そう俺がトリヤマ補佐官に相談したのはこのことだ。

 

 回想

 

『というわけなんですけどどうですか?』

『いやどうですかって言われてもねぇ~そんなこと上層部がOK出すとは思えんし・・・』

『でも俺たちほどじゃないにしても危険なことをするのには変わりないんですからただ給料がいいだけじゃ割に合わないんじゃないですか?』

『う、うーむ』

『それに、これは補佐官にも関わることかもですよ?』

『わ、わしにも?』

『はいそうです、考えてもみてください。今回の指令は俺たちCREWが直接選んだ人間、つまりは将来有望なGUYSのCREWの発掘にもなります。優秀な隊員を発掘出来れば補佐官の評価もうなぎのぼり間違いなしです』

『そ、そうかな?』

『はい、なんならちょっと補佐官のいい話・・・伝えておきますけど?』

『・・・いいのかね?』

『もちろん、今の話が通ればの話ですけど』

『わ、わかった総本部には私の方から進言してみよう、その代わり・・・』

『はい、任せてください』

 

 

 

「まあ仮にそれで落ちたとしても試験を受けたこと自体評価につながるからな」

「ほ、本当にそんなことが・・・」

「まぁこの話も強制っていうわけじゃない、あくまでも提案だ。正直川崎がやってたバイトより別の意味で危険なことだ」

「最悪命にも関わる危険な場合もある」

「命にも」

「関わる」

「・・・」

 

 やっぱり三人とも動揺してるな、無理もないか

 

「一応この資料を渡しておく」

「これは?」

「今回の協力者になるにあたっての契約書みたいなものだ、それプラス三人とも未成年だから親のサインももらってくれ。もしもう少しく知りたいのなら俺に言ってくれ、より詳しい人を呼んでくる」

「よーく考えて書けよ?後で後悔するかもしれないからな」

「もし書けたなら俺にくれ、ただ他の人間にわからないようにな」

「なんで?」

「未成年のGUYSのCREWには守秘義務があるのだ、事件等で知られてしまった場合は別であるがな」

 

 たまに思うんだけどなんでこいつそんなこと知ってんだ?

 

「じゃあこの辺で解散にしよう、誰に見られるか分からんからな」

「うん分かった」

 

 こうして俺たちは解散した、さてどうなることやら。

 

 

 

数日後

 

 俺はあの三人に呼び出され屋上にやってきた。てか三人同時だったのは驚きなんだけど・・・

 

「よお、呼び出したってことは決まったんだな」

「うむ、八幡よ受け取れい!」

「僕のもお願い」

 

 と二人は俺にサインの書かれた契約書を渡してきた。一応最後の警告くらい出しておくか

 

「大丈夫か?後戻りできないぞ?」

「無論覚悟はできている!」

「僕も」

 

 二人の目は覚悟が決まった目だ。なら俺が言えることは何もないな。あとは・・・

 

「ねぇ、あんたは怖くないの?あんなのと戦って」

「え?」

「あんなデカくて強くて怖い怪獣と戦って逃げたいなんて思わないの?」

「・・・まあ思ったことはあるな」

「ならなんで戦うの?」

「うーん、あまり考えたことないな。強いていうなら平和に暮らしたいから」

「平和に暮らしたいの?」

「ああ、これはあまり知られてないけど今のGUYSのCREWはつい最近まで一般人だったんだ。この前会ったジョージさんだって元はサッカー選手だったんだよ」

「そうなんだ」

「だから俺は早くこの戦いを終わらせてみんなが元の暮らしができるようにしたい。そう思ってる」

「八幡」

「ヤダナニコレステキー」

 

 ちょっと黙ってろ。

 

「それに・・・」

「それに?」

「平和になってくれないと俺の専業主夫としての道も永遠に訪れなくなってしまうからな!」

「最後ので全部台無しだよ・・・」

 

 何が悪いっていうんだ、これだけ頑張ったんだから少しくらい楽に生きったていいだろ。

 

「でもそれが聞けて良かったよ、はいこれ」

 

 俺の答えに満足したのか川崎は契約書を俺に出してきた。

 

「ああ、確かに受け取った」

「これからよろしくね、川崎さん!」

「ああよろしく頼むよ二人とも」

「うむ!」

 

 こうして三人はGUYSの協力者チームとなった。

 

 



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

チェーンメールと職場見学1

「さて比企谷、なぜ呼ばれたのかわかるかね?」

「な、なんででしょうね・・・」

「はあ、これだ」

 

 と平塚先生が机の上に出したのは職場見学の紙だ、自分の見てみたい所、将来入りたいと思っている業界の会社など人によっては様々なのだが、はて、何か問題があったか?

 

「ちゃんと書いたじゃないですか」

「問題はそこじゃ無くて内容だ」

「内容?」

 

 俺はもう一度ど書かれた内容を読み直すがどこもおかしなところは無いはずだが。

 

「特に問題があるようには見えませんが・・・」

「はあ、流石にこれはまずいだろ、誰かに見られたらどうするんだ?」

 

 先生が言っているのは内容が悪いのではなく内容そのものだった。

 

『私比企谷八幡は既にGUYSで日々平和のために戦っている為、職場見学に行く意味はない』

「これのどこが?」

「いや、問題しかないだろ。第一この内容を他の生徒に見られたらどうするんだ?」

「だ、誰も見ませんよ。クラスだとほぼ居ない存在として扱われているんですから」

「今までだったらな、だが今はそうじゃないだろ。少なくとも奉仕部と君がスカウトした3人は関わってくるだろ」

 

 確かにそうだ、あの3人は既に知られてるからいいとしても奉仕部、特に由比ヶ浜に見られる可能性もある。

 

「そうでしたね、俺が迂闊てした」

「一応普通の所を書いておけ、それと今度の職場見学は3人1組で行うからな、まあ意味は無いがな・・・」

「は?どういう意味ですか?」

「ああここからが君を呼んだ理由な訳だが、すまん。今年の職場見学は全員同じ所になったんだ」

「じゃあ俺この紙書き直す意味ないじゃないですか」

「この話はまだ教師陣しか知らないんだ、だから名目上だけでも書き直しておいて欲しいだけだ」

「はあ、でもなんでそんな事で呼ばれたんですか?」

「あーそれなんだがな、今年の職場見学・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

GUYSのフェニックスネストを見学することになったんだ」

 

 

 

 

GUYS本部

 

「どういう事か説明して頂けますか、補佐官?」

「い、いや、その、君に黙ってたのは済まないって思っておるよ?」

 

「どうしたんだあれ?」

「さあ?」

「おーす、何やってんだ八幡?」

「実は・・・」

 

 俺は今日聞かされたことをそのままみんなに伝えた。

 

「それって何か問題でも?」

「一応八幡は未成年だから教師陣以外はほとんど知らないんだよ」

「そう言えばそうだったわね」

「リュウさん、当日パトロールに連れていってください」

「いや流石にまずいだろ、それに直ぐにバレるって訳じゃ無いんだろ?だったら平気だ平気」

「当日は僕達もなるべく関わらないようにはするから」

「と言うか既にGUYSのCREWなのに見学する意味あるんですか?」

「まあ無いだろうな、でも一応お前はGUYSに来たことないってことになってるんだからその日だけ休んだら変に思うだろ?」

 

 リュウさんの言うこともごもっともだ、でも嫌だなー特にあの人がいるとなると。そう言えば・・・

 

「職場見学中に怪獣とか出たらどうするんです?」

「もちろんお前抜きで行く、安心しろ俺がガンウィンガーでちょちょいと・・・」

「でもこの前の戦いでガンフェニックスはオーバーホールしてませんでしたっけ?」

「・・・すっかり忘れてた」

 

 すると隊長が会話に入ってくる。

 

「一応ガンローダーの方は終わってるみたいだよ、ガンウィンガーの方はアライソ整備長が気になるところがあるみたいでそこの修理に時間がかかるらしい」

「じゃあもし怪獣がでてきたらガンローダーだけで戦うことになるのか」

「1番いいのは怪獣が出てこない事なんですけどね」

「そりゃそうだな、そろそろ時間か、よし八幡パトロール行くぞ」

「はい」

 

 明日学校行きたくないなと思いながらリュウさんと共にパトロールに出た。

 

 

次の日

 

 職場見学希望調査書を書き直し平塚先生に提出しに行って奉仕部の部室に行く。すると雪ノ下が

 

「会わなかったの?」

「誰と?」

「あー!いたー!」

「貴方がいつまで経っても部室に来ないから由比ヶ浜さんが探しに行ってたのよ」

「いやなんでだよ」

「さあ?」

「わざわざ聞いて回ったんだからね、そしたらみんな『比企谷?だれそれ』って言っててちょー大変だったんだからね!」

「わ、悪かったよ・・・」

 

 あれ?なんで俺謝ってんの?謝る必要あんの?

 

「あ、そうだ!携帯教えてよ、わざわざ探すの面倒だし!」

「別にいいけどよ、ほら」

 

 自分の携帯を由比ヶ浜に渡し登録を任せた。

 

「私が打つんだ、って言うか迷わず携帯渡せるのって凄いね・・・」

「見られて困るものはそっちには無いからな」

「?」

「基本的に使ってるのはこっちだからな」

「もうひとつ携帯持ってるの?!」

「ああ、まあこっちは借り物みたいなもんだけどな。仕事用で貰ってる」

「そう言えばやってるって言ってたもんね、はいできた」

 

 と由比ヶ浜は俺と喋ってる間に電話番号の登録を済ませた。

 

「早くね?」

「そお?これくらい普通だよ」

 

コンコン

 

 由比ヶ浜と話していたら扉が2回ノックされ1人の男が入ってきた。今日の依頼人か?うぇ、あいつは・・・

 

「ここが奉仕部の部室出会ってるかな?」

「えぇ、そうよ」

「平塚先生に悩み相談するならここだって聞いて来たんだけど」

 

 そう、この爽やかイケメンは葉山隼人、クラスカーストの頂点と言ってもいい位の陽キャだ、つまり俺の敵。

 

「それで、相談というのは?」

「ああ、それなんだけどさ・・・」

「あ、変なメール」

 

 葉山は由比ヶ浜に自分の携帯の画面を見せると由比ヶ浜も知っていたのか自分の携帯のメールも確認する。その内容は

 

『戸部は稲毛のヤンキー、ゲーセンで西高狩り』

『大和は三股、最低のクズ野郎』

『大岡はラフプレーで相手校のエース潰し』

 

「チェーンメールね」

「これが出回ってからなんかクラスの雰囲気が悪くてさ、それに友達のこと悪く書かれるのは腹が立つし・・・ああでも、犯人探しがしたいんじゃないんだ。丸く収める方法を一緒に考えて欲しい、頼めるかな?」

「そう、分かったわ。でも丸く収めるにはいつ頃からそのチェーンメールが出回るようになったのか知る必要があるわね」

「なんで?」

「1番いいのは根本的な理由を見つけて正した方が後々いいから、その場凌ぎじゃ後から喧嘩の火種にもなりかねないし。それでいつ頃から出回るようになったのかしら?」

「いつ頃って言われても・・・」

「んー確か先週末からだったかな?」

「一応聞いておくけど、比企谷くんは?」

 

 一応を付けるなよ、確かにクラスには馴染んでないけど・・・

 

「先週末ってことは最近だよな・・・」

 

 すると俺の脳裏にあるシーンが映し出された。昨日の平塚先生との話だ。

 

『今度の職場見学は3人1組で・・・』

「っ!職場見学!」

「あー多分それだ、グループ分けのせいだよ」

 

 

 

次の日

 

「・・・」

 

 俺は普段のアイツらの行動を観察することになった。由比ヶ浜?聞く相手を間違えて全く分からない所か変な道に誘い込まれそうになってたな。すると俺の視界に天使が入り込んだ。

 

「おはよ!」

「・・・毎朝俺の味噌汁作ってくれ」

「えっ?どういう意味?」

「ああ、いや、なんでもない」

 

 うっかりプロポーズしちゃたよ、ほんと可愛いな戸塚は。

 

「それより、どうしたんだ?」

「ああ、えっとね、職場見学のグループ決めたのかなって思ってさ」

「いや、まだだけど」

「な、ならさ、一緒のグループにならない?」

 

 な、なんと!こんなにも可愛い戸塚とグループを組まないやつがいるのか?!なら俺ができる最前の選択肢は!

 

「い、いいのか?俺で・・・」

「うん、それにあのことで色々話したいし」

「あーそういう事な、そう言えば今日材木座の姿が見えないな。いつもうるせぇのに」

「材木座くんなら今日はお休みだよ、昨日連絡があって早速お仕事が舞い込んできたんだよ」

 

 あれ?聞いてないんだけど・・・

 

「なんでも房総の方で微弱な電波の以上が出てるらしいんだけどそれを調べて欲しいって」

「微弱な電波なのにか?」

「僕の時みたいなことがあったからじゃない?だから無視できないんじゃないかな」

「なるほどな」

 

 あれは俺がよく調べなかったのも悪かったからな、まぁでも材木座なら平気か。すると葉山がこっちにやって来た。

 

「なんだよ」

「い、いや、何か分かったのかなーって思って・・・」

「いんや、まだ何にも分かってnッ!!」

「「?」」

 

 葉山と視線を合わせたくなくて戸部達の方を見ると3人はそれぞれ黙っていたり携帯を見ていたりそっぽ向いていたりしていた。まてよ?こいつらもしかして・・・

 

「・・・謎は全て解けた、葉山昼に部室に来い」

 

昼休み

 

「それで、何か分かったのかしら?」

「犯人については分からなかった、だけど1つ分かったことがある。あのグループは葉山のグループって事だ」

「はあ?今更何言ってんの?」

「えっと、どういう意味?」

「言い方が悪かった、つまり葉山のためのグループって事だ」

「別にそんな事ないと思うけど・・・」

「葉山、お前はお前がいない時の3人を見た事あるか?」

「いや、ないけど」

「アイツら3人の時は全然仲良くない、分かりやすく言えば葉山は友達で他のやつは友達の友達って事だ」

 

 友達の友達はもはや他人同然、ならば無理に仲良くなろうとも思わんだろう。

 

「でもどうするの?それが分かっても犯人が見つからないと問題は解決出来ないと思うのだけれど・・・」

「葉山、お前が望めばこの事件を終わらせることが出来る。犯人探しをする必要もなく3人とも仲良くする方法、知りたいか?」ニヤリ

 

 

午後のホームルーム

 

 後ろの黒板には職場見学のグループの名前がチラホラ書かれている。そしてそのひとつにはこう書かれていた。

 

C班

 

『戸部』

『大岡』

『大和』

 

 俺が視線を向ける先には昼前と違く、あの3人は仲良く喋っていた。すると

 

「ここ、空いてるかい?」

「ああ」

「お陰で丸く収まった、サンキュな」

「別に俺は何もしてねぇよ」

 

 俺はただ葉山をぼっちの道に引きずり込もうとしただけだ、そもそも彼らの揉めそうな原因は葉山と一緒に痛いからだ、ならばその原因を取り除けばいい、つまり葉山隼人を除外すればいい。

 

「俺がアイツら3人と組まないって言ったら、驚いてたけどな。まあこれをきっかけにアイツらが本当の友達になれればいいって、そう思うよ」

 

 こいつほんとになんなの?ここまで良い奴だともはや病気だろその性格。

 

「比企谷くん、まだグループ決まってないかな?一緒にどう?」

 

 葉山が手を出し握手?を求めてきているんだけど、何こいつアメリカ人?

宇宙人相手の方が手加減なくできるから楽なんだけど。

 

「お、OK、でも一応一人とグループ組むことになってるから」

「ああ、戸塚くんだっけ?」

「そうだ」

 

 その後は戸塚も交えて色々決めたが、そう言えば選択する意味無いことを思い出した。それは帰りの話で平塚先生が

 

「あー非常に申し訳ないのだが、今回の職場見学なんだけどな、希望者が多くてその場所1つを全員で回ることになったんだ」

「どこですか?」

「GUYSのフェニックスネストを見学することになった」

 

 するとクラス中が歓喜の声で満たされた。

 

「まじっべーっしょ!」

「GUYSの基地を見れるのか?!」

「ラッキー!」

 

 俺からすればいつも見てるから新鮮さの欠片も無いがな。

 

 

 

房総

 

「こ、これは・・・早く八幡に知らせねば!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

チェーンメールと職場見学2

「ようこそ、フェニックスネストへ。私がCREWGUYSJAPANの隊長を任されているサコミズ シンゴです」

「そして私がGUYS総本部総監代行のミサキ ユキです」

 

 来てしまいました。本当は休みにしようかと思ったけどリュウさんに見つかり来てしまった。てかこの見学終わったあとも行くんですけどね。

 

「ねぇヒッキー総監代行って?」

「GUYSのナンバー2って意味だ、要するにめちゃくちゃ偉い人」

「そ、そんな人がここにいるの?」

「ああ、すげぇよな」

 

 思うんだけどミサキさんって結構な頻度でここにいるよな、総監代行って言うくらいだから色んなところを飛び回ってるのかと思ってた。

 

「では皆さん、今日はGUYSの誇るこのフェニックスネストを沢山見学して言ってください」

 

 とミサキさんは挨拶を済ませ離れていった。

 

「じゃあまずはドッグの方を見学しましょう」

 

 俺たちは隊長に案内されガンフェニックスを整備しているドッグへと向かう。

 

 

作戦室

 

「そう言えばそろそろ八幡来てるんじゃない?」

「ああさっき来てたな、ミサキさんが挨拶してたのを見たぜ」

「つーが八幡よくサボらなかったな」

「朝に俺が叩き起してやったからな」

 

 とリュウさんたちは喋っているとジョージさんのメモリーディスプレイに通信が入った。

 

「こちらジョージ」

『ジョージ殿!材木座です!』

「おお材木座か、どうしたんだ?」

『それが、昨日依頼された件を調べていたんですが・・・』

「依頼・・・ああまた変な電波が出てるってやつか、それがどうした?」

『そ、それが、その電波の出処を調査していたら何やら怪獣の足跡らしきものを見つけました』

「なんだって?!」

「「「「?!」」」」

『それだけではありません先程から怪獣の鳴き声らしきものも聞こえてきます』

 

 材木座がマイクを空高くあげるとジョージ達の方に怪獣の鳴き声のようなものが聞こえてきた。

 

「確かに聞こえるな」

『はい、ですが姿がどこにも無いのです!』

「姿が見えない?地面に潜ってるのか?」

『いえ、そのような振動は検知されませんむしろこれは・・・地上を歩いていると思われます、このようなことが出来る怪獣は一体だけかと』

「透明、電気、あっ!」

 

 テッペイさんは何か思い出しアーカイブで検索をかける、するとメインモニターにある怪獣のデータが出てきた。

 

「透明怪獣 ネロンガ?」

「はい、こいつは名前の通り自身の体を透明化できるんです。しかもこいつは角から電気を吸収することができてその影響のせいかネロンガの周辺に特殊な電波を発してしまうんです」

「ってことは今材木座のいるところに変な電波がでてるのって・・・」

「恐らくこのネロンガのせいですね、ですがその電波のせいで現在ネロンガの位置を特定することができません」

「姿が見えない上に場所の特定もできないなんて・・・」

「一度隊長に連絡しないとな」

 

 

食堂

 

「分かった、すぐに行く」

「どうかしましたか?」

「ミサキさん、実は・・・」

 

 サコミズ隊長はミサキさんと何やら話しているのを横目で見ながら食事を取っている。何かあったのか?すると俺のメモリーディスプレイ鳴った。やばい、ここじゃ見られないな。

 

「どうしたの八幡?」

「ああ、ちょっとトイレに行ってくる」

「・・・うん分かった」

 

 戸塚も察してくれたのか見送ってくれた。俺は急いで食堂から離れメモリーディスプレイに出る。

 

「こちら比企谷」

『八幡我だ!』

「切るぞ?」

『待て待て待って!今回は真面目な話だ!』

 

 こいつたまに変なこと言いに俺のメモリーディスプレイに掛けてくるから迷惑してるんだけどな。だがさっきの隊長やミサキさんの反応を見て今回はちゃんとした話なのだと分かった。

 

「それで、要件は?」

『怪獣が現れた!』

「なんだと?」

『うむ、先にジョージ殿に連絡しておいたのだが、お主には伝わっていないかもしれんと思ってな』

 

 恐らくジョージさん達の配慮だろう、だが怪獣が現れているならい訳には・・・するとそのジョージさんから連絡が入った。

 

『八幡、こっちは気にするな』

「ですが!」

『こっちは俺たちだけで十分だ、お前はそこでじっとしてろ』

「・・・分かりました」

 

 不服な返事をし通信切り食堂に戻った。

 

 

 場所は変わってガンローダー

 

「ジョージ、怪獣は?」

「今丁度姿を表したらしい、材木座が映像を送ってくれてる」

「さっさと片付けて八幡をからかいに行かねぇとな!」

「そうだな!」

 

 ガンローダーにはリュウとジョージが、地上はミライとマリナがネロンガを追っていた。先に怪獣を捉えたのはガンローダーの方だった。

 

「見えた!」

「先手必勝だ、喰らえバリアブルパルサー!」

 

 ガンローダーから放たれるレーザーがネロンガを直撃、だがネロンガは怯まず進行を続ける、するとジョージが何かに気がついた。

 

「なあ、このまま真っ直ぐ進んだら、あの怪獣フェニックスネストに行かないか?」

「なんだと?テッペイどうなんだ?」

『ジョージさんの言ってることは本当です、このままネロンガが進み続ければフェニックスネストにたどり着いてしまいます!しかも今は・・・』

「はっ!八幡の所の学生が来てる!」

 

 そう今は総武高校の生徒がフェニックスネストに見学に来ていたのだ。サコミズ隊長は直ぐに現場にいるミサキに連絡を取ろうとするが・・・

 

「ミサキ総監代行!ミサキさん!・・・何故だ、通信できない!」

「隊長大変です!基地の周辺に協力な磁場が発生しています!」

 

 どういう訳か基地内にいるはずのミサキさんと連絡が取れず更にはリュウさんとの通信まで出来なくなっていた。

 すると基地からそう遠くない場所に大きく土煙が立つ。

 

「ん?隊長!」

「どうした?」

「基地から離れた所で別の怪獣が!」

「なんだって?!」

 

 

八幡side

 

 ドッグの見学が終わり最後の総監代行の言葉を聞いていると

 

ウーッ!ウーッ!ウーッ!

 

「えっなに?」

「どうしたの?」

 

 どうしたんだ?まさかネロンガが基地までやってきたのか?!すると大きく鳴っていた警報が突然止まり更にはドッグの電子機器全てが落ちてしまった。すると1人の整備士が総監代行の元へやって来た。

 

「大変です、基地から離れた場所に怪獣が!」

「何ですって?!」

 

 なんだと、まさか別の怪獣が現れたのか?!

 

「サコミズ隊長には?」

「それが、謎の電場障害のせいか、作戦室と連絡が取れないんです。メモリーディスプレイも通信できなくて・・・」

 

「怪獣が出たの?!」

「だ、大丈夫なの?!」

「怖いよー!」

 

 いきなり怪獣が近くに現れたことにクラスのほとんどが動揺していた。どうする?リュウさん達は既に遠くの方へ行ってるはずだ、だったら・・・・

 

「総監代行、俺が行きます」

「比企谷隊員、ですが・・・」

 

 ミサキさんは俺が自分の方に近づいていることを不思議に思う生徒たちの視線を気にしていた。

 

「このままではここにいる生徒たちの命に関わります!」

「ハチの言う通りですよ」

 

 後ろから声をかけられた、振り返るとそこにはガンフェニックス、及びGUYS基地の整備全般を任せられているアライソ整備長がやってきていた。

 

「今、戦えるのはこいつだけです。それにガンウィンガーの整備は先程終わりました。いつでも飛ばせられます」

「・・・・わかりました、これより私が怪獣殲滅の指揮を取ります。比企谷隊員、貴方は基地近くに出現した怪獣を、他の皆さんは直ちに基地の設備の復旧を、お願いします。GUYS sari GO!!」

「「「「「「G・I・G!!」」」」」」

「え?どういうこと?」

「あいつが隊員?」

「目の腐ったやつが?」

「ヒッキー・・・」

 

 生徒たちは困惑していた、同じクラスの、それもあまり目立たないやつが戦おうとしている事が

 八幡はガンウィンガーに乗り込み出撃、怪獣の元へ飛ぶ。そこに居たのは『磁力怪獣 アントラー』だった。

 そう言えば前に言ってたな、奴は強力な磁力を発生させて周囲の金属や電子機器に異常を発生させてしまうって。

 

「とにかく今は奴の磁力の発生を止めないと!」

 

 キキァァァァ!

 

 アントラーに向けて攻撃を開始、体に当たるがアントラーはこちらに狙いを定め謎の光線を放ってきた。

 

「ううう・・・何だこれ?!」

 

 ガンスピーダーに搭載されている計測器に目をやると磁力計の針が異常に動いていた。ってことは基地の電子機器に異常が出たのはこいつの放つ磁力のせいだったのか。

 

「どうにかしないとな、これじゃあ基地と連絡が取れねぇ、ッ?!!」

 

 不用意に近づくことができず遠目から攻撃をしていると突然後方から青い光が発生した。振り返るとそこには青い体の巨人がいた。巨人はアントラーに近づきパンチを喰らわせる、攻撃を受けて後ろに下がるアントラーに巨人はさらに追撃する。

 するとアントラーは磁力光線を発生させられなくなったのか機体の機器が正常に動くようになり通信も出来るようになった。

 

「総監代行!聞こえていますか?!」

『はい、聞こえています。こちらの機器も正常に機能し始めました、そちらの状況は?』

「現在、あの青い巨人がアントラーの相手をしています」

『あの青い巨人が・・・』

「総監代行、リュウさんたちの方は?」

『そちらの方もメビウスが現れ、ネロンガと交戦中です。サコミズ隊長達ももうすぐそちらに着きます』

 

 向こうは問題なさそうだな。と思っていると青い巨人が右手を空に掲げブレスレットにエネルギーを貯めて十字を組んで光線を放った。その光線はアントラーに直撃し爆発する。

 

「やったか?」

 

 爆発で発生した煙が晴れてくる。だがそこには無傷なアントラーの姿があった。

 

 キキァァァァ!

 

「嘘だろ、無傷かよ」

 

 すると巨人は右手を左の腰に当て右手を振り払うように動かすとブレスレットから光の剣が伸びた。

 巨人はアントラーに近づき胴体を右上から切り裂いた。アントラーは悲鳴を上げながら再び爆発、今度こそアントラーの終わりだ。

 

 

 帰還後

 

「お疲れ様です、比企谷隊員」

「お疲れ様です、総監代行」

 

 ガンウィンガーから降り総監代行の元へ近づく、だがその後ろには総武高校の生徒たちがいた。すると総監代行は生徒たちの方を向き

 

「皆さんにお願いがあります。比企谷隊員の事についてです。皆さんも察していると思いますが比企谷隊員はCREWGUYSJAPANのメンバーの1人です、ですがGUYSの規定で未成年の隊員には守秘義務、つまり自分がGUYSの人間だと言ってはいけないという規定があります。皆さんにお願いしたいことは1つ、比企谷隊員がGUYSのCREWだと言うことはここだけの話にして欲しいんです」

 

 総監代行の言葉で少しざわつきがあったが直ぐに静かになった。こうして微妙な空気の中職場見学は終わりを迎えた。

 

 

 

 

 

 

 

 




新年明けましておめでとうございます。今年も『やはり俺達の絆は間違えない』をよろしくお願いします。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

チェーンメールと職場見学3

 ある程度の報告を終わらせ一旦学校に向かおうとすると

 

「あ、ヒッキー!」

「・・・なんで居るんだよ、他の奴らは?」

「みんな打ち上げに行っちゃった」

 

 あんなことがあったのに元気だな今どきの高校生は・・・俺も高校生だったわ。

 

「てかお前は何で居るんだよ」

「ヒッキーのこと待ってたんだよ、あとゆきのんも」

「雪ノ下?どこにも居ねぇじゃねえか」

「飲み物買ってくるって言ってたよ」

「ふーん」

 

 それから雪ノ下が来るまで待って、3人揃ったから学校に戻ろうと商店街を歩いていた。

 

「今日は色々大変だったね〜」

「そうね、主に比企谷君が、だけど」

「全くもってその通りだわ、でもそのおかげでこれからは堂々とサボれる」

「市民を守るのが仕事のはずなのに貴方が言うと残念な人間に思えてしまうのだけれど」

 

 元々残念な人間だからな、言い方次第でなんにでもなれるんだよ。

 

「でも驚いたわね貴方もGUYSの人間だったなんて・・・」

「驚いたよね、・・・ん?『貴方も』?」

「由比ヶ浜が違和感に気がついたみたいだな」

「ちゃんと成長しているのね」

「どういう事だし!じゃなくて、ゆきのんもGUYSの人ってこと?」

「いや、雪ノ下じゃなくて「ゆっきのちゃーん!」」

「うっ・・・」

 

 突然後ろから大きな声で雪ノ下の名を叫ぶ人がやってきた。あ、今日サボってた人だ。

 

「サボってないからね?!ちゃんとお休み貰ってたから!」

「えぇっと、ゆきのんこの人は?」

「・・・認めたくないけど、私の姉よ」

「ひっどーい、あ、君は初めましてだね。私は雪ノ下陽乃、雪乃ちゃんのお姉ちゃんです!そ・し・て」

「ぐぇ!」

 

 関わりたくないから戦線離脱しようとしたら首根っこを捕まれ引き寄せられてしまった。

 

「比企谷君の彼女でーす!」

「「・・・は?」」

「はい嘘つかない、俺とこの人はなんにもない」

「なんにもないことは無いんじゃない?」

「・・・まあ、強いて言うなら同期だ」

「何その嫌そうな顔〜」

 

 あんたの相手するの疲れるから嫌なんだよ、今もだけど作業の時とかもな。

 

「あの、陽乃さん?は本当にGUYSの人なんですか?」

「うん、そうだよ。まあ比企谷君と違って体張って戦う訳じゃないんだよね」

「そうなの?」

「知らないのか、この人は整備班の人間でな、ガンフェニックスの整備や基地の設備の整備なんかやってる。まあ今日はサボりだったみたいだがな」

「だーからー違うんだってー。今日は元々休む予定があったの!」

 

 だからってまるまるガンウィンガーの整備をアライソさんに押し付けるのもどうかと思うけどな。

 

「そりゃ、比企谷君だって私が整備した機体よりアライソさんが整備した機体の方がいいでしょ?」

「そうですね」

「あ、ひっどーい。そこは『そんな事ないですよ』とか言うところじゃないの?!」

 

 だって、事実だし。とたわいもない話をしているとまた違う人がやって来た。

 

「あら?結衣、何してるの?」

「あっママ!!」

「「あっ・・・」」

「・・・嘘よ」アオザメ

「ゆきのん、私のママだよ!」

「貴方がゆきのんちゃんね?初めまして、結衣の母の由比ヶ浜由奈(ゆいがはまゆな)です」

「ゆ、雪ノ下、雪乃、です・・・」

 

 なんか雪ノ下の様子がおかしいな。そう思って雪ノ下の視線をよく見ると顔より30cmほと下に視線が下がってる事に気がついた。あっ(察し)

 

「あら?久しぶりね、2人とも」

「お久しぶりです」

「久しぶりですね、サブレちゃんは元気ですか?」

「ええ、お転婆なままで〜」

 

 何でだろうこの2人を見ているとなんだか主婦2人が井戸端会議してるみたいに見える不思議。

 

「比企谷君も元気そうでなによりね」

「そうですね、将来専業主夫になりたいと考えるくらいには元気です」

「ふふ、それにはまず相手を見つけないとね?それにしても、もう1年経つのね」

「そうですね」

「あの後大丈夫だった?」

「はい、なにか問題があったらこの人に責任があるんで」

「ううっ!ま、まあ、確かに、ね・・・」

「「?」」

 

 役2名、話についていけてないな、無理もないか、去年の話だし。

 

「まあ、その、あれだ。色々あったんだよ色々・・・」

「えぇ、何があったの?」

「また今度話してあげるねー」

 

 と色々誤魔化しつつ俺たちは解散となった。由比ヶ浜は母親について行き雪ノ下は姉から逃げる為立ち去った。(なお5秒後に捕まった模様)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




今回は短めに!


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

ファントン星人の落し物1

ちょっと短めに描きました


 ある日のGUYS

 

「何、GUYSスペーシーが?」

「はい、大気圏内に停泊している宇宙船を観測したようなんです」

「あの化け物が、仲間を呼びやがったのか?」

 

 あの化け物とは先日のサドラの事件で発見した謎の女の事だろう。それに俺が学校に行っている間に海底でも出てきたらしいからな。

 

「いや、あの青い巨人かもしれないぜ?」

 

 先程のサドラや海底の事件の時、さらには先日のアントラーの時にも出現した謎の巨人だ。感じはメビウスに近いけど、奴からは戦うこと以外何も感じなかったな。

 

「どちらにせよ、とっとと先制攻撃を掛ければ良いだけなのだ」

「その宇宙船が、敵だという確証はあるんですか?」

「昔から宇宙人は敵と相場が決まっておろうが、はははは!」

「怪獣頻出期は同時に多くの宇宙人に襲われた時期でもありますね」

「確かに、その時のトラウマで反宇宙人感情があるのは事実だし・・・」

「そうなんですか・・・」

「まあ、全部が全部そうだった訳じゃないですけどね」

 

 俺がこんなタイミングで色々言うのは嫌だったけど、ミライさんが少し残念な感じになってしまっているので少しフォローを入れておくことにした。

 

「どういう事だ?」

「当時でも稀に人間と友好的な関係になっていた怪獣や宇宙人がいるってことです、それに、宇宙人が敵という事なら今俺達と戦ってくれているメビウスだって敵になりますよ?」

「・・・ま、まぁ、時には例外というものもある」

 

 あっさり手のひらを返しやがったこのおっさん。

 

「それで、搭乗者は、確認できているんですか?」

「ええ、宇宙語による通信が遅れているだけです、現在総本部でファンスペースインタープリンターを使った翻訳が進められているようですが、何分にもCPUに癖があり、取り回しが容易ではないらしく・・・」

「その通信、聞かせて貰えますか?」

「俺も聞いてみたいです」

 

 そしてテッペイさんのデスクにその通信音声が送信され俺達はその声を聞いてみることに

 

『&:(#♡♡♡*:#@@→:&!→--→♡:_())』

「なんだこれ?」

「わっかりにくい宇宙語だな、これじゃあファンスペースインタープリンターが悲鳴をあげるのも無理ないや」

「俺も一応宇宙語は分かりますけど、なんなんですかこれ?聞いた事ない喋り方してますけど」

 

「宇宙訛りが酷いですね」

 

「「うん、え?」」

「ミライ君宇宙語分かるの?」

「あーっと、は、八幡君に少し教わって・・・」

「そ、そうなんですよ、ははは・・・ミライさん、ちょっと」

 

 

(あんまり変に突っ込まないでくださいよ、こっちもフォローできなかったらどうするんですか)

(ご、ごめん)

 

 俺達が話している傍でリュウさんが痺れを切らしたらしく早く訳せと迫る。

 通信の内容はこうだった。

 

『今から6時間後に地球に降りる』

 

「それだけか?」

「はい、場所なんかは特に指定されていませんでしたね」

「まるさん、これが送られてきたのは何時ですか?」

「5時間前です」

 

 あと30分じゃん、ヤバくない?

 

「まさか、いきなり人の集まる所に出たりしないわよね?」

「流石にそれは無いと思いますよ?そうじゃないとこんな通信してくる意味が無い」

 

 テッペイさんの意見が今のところ1番合ってると思う。探し物をしたいなら1人で勝手に降りてきて姿隠しながら探すはずだし。

 まあいくら考えてもしょうがない今は人のいない所に来ないことを祈るしかない。そう考えていたらあと30分程になった、すると。

 

 プルルルル!

 

「すみません俺です」

「な、なんだ、驚かさないでくれ」

「で、電話くらい、切っておかんか!」

「いや、この前のことがあるんで切るに切れなくて・・・ちょっと出ますね」

「うん、ん?この反応・・・」

 

 

「なんだよ雪ノ下、今はしご『比企谷君助けて!』どうしたんだよ雪ノ下!?」

『そ、それが、め、目の前に宇宙人が現れて・・・』

「なんだって?」

「八幡君大変です!例の宇宙人の反応が現れて、その場所が・・・」

「くっ!雪ノ下、その宇宙人何か言ってないか?」

『え、ええ、先程から何か言っているけれど・・・』

「今戸塚達をそっちに行かせるからなるべく刺激しないように」

『わ、分かったわ』ピッ

 

 さて、今度は

 

『どうしたの八幡?』

「戸塚、今どこにいる?」

『今材木座君と川崎さんと一緒に学校にいるけど、どうしたの?』

「すぐ奉仕部の部室に行ってくれ、今部室に宇宙人が来ている!」

『えぇ!!だ、大丈夫なの?!』

「今回は対話が目的らしいからとりあえず材木座と喋らせてくれればいい」

『う、うん、分かった』

 

 よし、これで暫くは大丈夫だろう。今はリュウさん達に報告しよう。

 

「・・・で、とりあえず宇宙語の分かる材木座を先に行かせました」

「分かった。とりあえず俺達も向かおう」

 

 

 

 

 



目次 感想へのリンク しおりを挟む




評価する
※目安 0:10の真逆 5:普通 10:(このサイトで)これ以上素晴らしい作品とは出会えない。
※評価値0,10についてはそれぞれ11個以上は投票できません。
評価する前に
評価する際のガイドライン
に違反していないか確認して下さい。