バイバイの実の倍加人間 (さい)
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第一話
俺の名前はリンスケ。
最近ラッキーなことに住んでいた家から少し離れたところに、
悪魔の実を見つけることができた。
図鑑で見たところ 《バイバイの実》というらしい。
名前の通りパラミシア《超人系》らしい。
正直うちの家は楽しいとは言えるものではない。
今すぐにでも逃げ出したいぐらいだ。
悪魔の実を手に入れた今、プランができた。
1 海軍に入る
2 海賊になる
3 誰かに拾ってもらう
うーん...海軍だな
「なんだ?ここは海軍基地だと分かっているだろう?子供は入っちゃだめだ。」
案の定の答えが帰ってきたので、家がない、帰る場所がないから拾ってくれといったところ、
大佐にあわせてくれるらしい。
「俺が、この海軍第169支部の統括をしているトール大佐だ。」
「...リンスケです。」
「ではシンスケ。」
「リンスケです」
「ああ!そうか!はっはっは!すまんすまん!どうも最近耳が遠くてね...」
大佐も人が良さそうだ。運が良かった。
それからはいろいろ話をした。
家族の話や、自分のことなど。そして、
「君は悪魔の実を知っているかい?」
「ええ。僕も能力者ですから。」
「ちなみにどんな能力かな?」
「バイバイの実だと思います。家を出る少し前に食べました。」
「へェ...倍加人間か...」
「能力はすこし使ってみましたがけっこう汎用性が高い能力ですね。」
「実際に使ってみてくれないか?」
「分かりました。じゃあこのモップを使わせてもらいます。掃除《速度・3倍》」
「おお...早い!」
「ふぅ...これでいいですか?」
「あァ...こりゃすげェ...ありがとう。君は採用、だが...」
「やっぱり年齢ですか?」
「あァ。あと1〜2年はいるな。」
「それまでは雑用で雇ってくれませんか?」
「それなら大丈夫だと思うが、大変だぞ?」
「大丈夫だと思います。能力でどうにかできるので。」
「分かった。じゃあ頼んだぞ。」
「はい!」
1〜2年後
あれから俺は雑用をするのと並行して修行を始めた。
具体的な内容としては、
1 基礎体力の強化
2 六式と覇気の習得と上達
3 能力の強化
この3つをしてきた。
まず1の基礎体力の強化は、並大抵の海兵は余裕で勝てるぐらいには鍛錬を積んだ。
そして、2の六式と覇気は習得。コツはふらっとここを訪れたガープ中将に教えてもらった。
彼曰く
「才能があるガキじゃ!!」
らしい。
最後の3は一番力を入れた。結果、上限500倍、下限500分の1倍まで倍率を調整できるようになった。
方法は、まず《修行効率・2倍》をして、能力を伸ばす。そして3倍まで上限が上がったら
《修行効率・3倍》で能力を伸ばす、という工程をそれぞれ2000倍と2000分の1倍になるまでした。最後らへんは楽だった。
もう1つ成果があって、この能力、複数個の能力の倍率を調節できるらしい。
ということで、3つ、同時に倍率を調節できるようになった。
この能力を使って修行を積んでいったら俺はハイスペックの肉体を手に入れた。
「どういうことだ...」
「まあ頑張ったんで」
「頑張ったでいける領域じゃないだろッッッ!!」
「それより、次の任務から連れて行ってくださいよ!」
「わ、分かった...」
月1投稿ぐらいの感覚で投稿していきますのでよろしくおねがいします。
訂正 12月17日
リンスケの能力の倍率を2000から500にナーフしました。
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第二話
あれから俺はトール大佐の推薦で本部に行くことになった。
「どうも。新兵のリンスケです!よろしくおねがいします!」
「お前の噂なら聞いている。軍教官のゼファーだ。よろしく。」
「ゼファーさん!よろしくおねがいします!」
どうやらこの人が俺を鍛えてくれる教官らしい。
目標は大将!頑張るか!
訓練所
「ハァハァ...」
「そんなものかリンスケ!!遅い!!」
「そんなのこれのせいだろ!!」
挨拶が終わってすぐ訓練が始まったんだが、さっそく海楼石とやらの腕輪をつけられての手合わせ。(海軍専用)すこぶるしんどい。それに教官が六式を使ってもそれ以上のスピードで攻撃をしてくるため、そもそも体が追いつかないから見聞色でも回避が難しい。
それから少し
「ハァハァ...ようやく終わった..」
「たったの30分だぞ?それに剃のスピードも足らんな。基礎能力が低いから地力を上げて能力の幅を伸ばさなければな」
「なるほど....」
「というかお前本当に新兵か?」
「まぁ一応...」
「ちょっとまっておけ。」
何をするつもりなんだろう....
ゼファー視点 元帥室にて
「コング元帥。この新兵のリンスケ。先程早速訓練をしたんですが、新兵の実力ではありません。もっと地位を上げるべきではないかと思います。」
「うーむ...ゼファーが言うぐらいなのだから相当な実力なんだろう。」
「ええ。能力者で、内容が基礎能力依存で身体強化をできるようで...」
「強力で単純な能力だな。よし、それなら半年ぐらいたったらネイキッド中将に預けてみるか。」
「それからは私たちが彼を鍛えるということで?」
「ああ、それで頼む。」
リンスケ視点 訓練所
「ということだ。リンスケ。お前はネイキッド中将の部下として半年働いてくるんだ。」
「は、はい。分かりました。」
「大丈夫だ。やつは温厚だ。安心していけ。」
「じゃあ、もう移動の準備ですか?」
「そうだ。あとこれ、腕輪の鍵だが、基本はつけておけ。これで日常生活も運動に変わる。」
「えー...分かりました。」
この人がネイキッド中将か。聞いたとおり温厚そうだな。
「これからネイキッド中将の部隊に配属します、リンスケ三等兵です。よろしくおねがいします!」
「あァ、君がリンスケか。ゼファーから話は聞いた。これからよろしくな!」
「はい!」
甲板
俺はさっそくネイキッド中将の軍艦に乗って雑用をすることになった。
今は甲板を掃除している。
「それにしてもリンスケは働き者だなぁ!」
「ありがとうございます!」
「期待できる人材だな!」
「精進します!」
平和だな〜と思った矢先、
「敵船!総員臨戦態勢に入れ!」
「海賊か!」
急な敵の襲来である。
ドォン!
【大砲!?】
「みんな危ない!伏せて!」
「!?」
「脚力、って能力使えないんだった。嵐脚!」
ボォン!
意外と海楼石あってもどうにかなった。
「あ、ありがとう。」
「お、おい、それどうやったんだ?」
「少し前まで大佐に稽古をつけてもらったんです。」
「そ、そうか...」
その後俺は中将に呼び出された。
「リンスケ」
「なんですか?中将」
「お前、六式使えるのか?」
「なんで知っているんですか?」
「さっき甲板の方から部下がお前が大砲を嵐脚とかいって吹き飛ばしたと聞いてな。」
あーあれか。まァびっくりするよな。
「あーそうですね、」
「一応聞くが、覇気も使えるのか?」
「ええ。ある程度は。」
「あ、ああ分かった。ありがとう。もう大丈夫だ。」
「そうですか!では失礼します。」
リンスケが部屋から出ていった後、
「......新兵のレベル上がってないか?」
これゼファーが教官になったのが32年前...すげぇ長生きだなゼファー...
ネイキッドという名前はゼファーとしらべたらバイクの名前が出てきたので、
調べてみたらバイクの種類の名前にこれがあったのでネイキッドとして名付けました。
(非能力者です)
1年間鍛えてもゼファーのしごきには耐えることはできないってね!
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第三話
冬休みの期間、実家帰り等の行事が満載で執筆する暇がありませんでした。
「聞いてくれリンスケ。お前を今から少尉に任命する!」
「え!?あ、ありがとうございます!」
「さすがにその戦闘能力と覇気では三等兵に置くわけにはいかんだろう。」
「が、がんばります!」
「なにか出世祝いとかほしいか?」
「うーん......祝いはじゃあ能力有りで手合わせをしたいです!」
「それでいいのか?」
「ええ。今の自分の実力を測っておきたいので。」
「じゃあ明日に時間を作るから準備しておいてくれ。」
「はい!」
「あと、訓練と同時並行で、座学を進めるから、これで予習でもしておいてくれ。あと、明日には海軍将校専用のコートも用意させる。」
「ありがとうございます!」
正直出世はできるかな、とは期待していたが、まさかの准将まで上がるとは....
まー、今のうちに座学でもしておくか...
「勉強効率・50倍」
カリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリ...............
30分後
ようやく終わった....あんがい疲れるもんだな...
まぁ明日の手合わせに備えて寝るか。
「睡眠効率・10倍」
翌朝
「ふぅ。よく寝た!」
やっぱり能力を使って寝るのは楽だな。体の調子がいい!
それにこのコートかっこいいな...
「おはよう。よく眠れたか?」
「おはようございます!中将!」
「ああ。今日の手合わせは昼食後ってことでいいか?」
「ええ。大丈夫です。」
「じゃ、今日も頑張ろうか!」
昼食後 訓練室
ガヤガヤガヤ
「今日大将と昨日一気に少尉になったリンスケ少尉が手合わせするんだってさ!」
「俺はリンスケ少尉が勝つと思う!」
「いやいや相手は中将だぞ?」
「少尉まで一気に上がったんだ。座学と年齢が原因で少尉に残ったんだと思うが...」
「おい!お前等静かにしろ!2人が来たぞ!」
「ルールは簡単。場外に出るか、戦闘不能な状態になる、降参する、この3つのどれかを満たしたら負けとする!」
「OKです。」
「では始めるぞ!用意、はじめ!」
最初に嵐脚・10倍を放つが、簡単にあしらわれる。
その反撃に正拳突きを放ってくるが、鉄塊・100倍で簡単に受け止める。
そんな攻防が10分ほど続いた後
「ハァハァ...これで決める!! 粉塵!!」
「ハァ...うっ、回避が間に合わない!」
ドン!!
「.......!!」
バタッ...
「こ、この勝負、ネイキッド中将の勝利!」
「くそーーー!!」
やっぱり倍率を上げれば負担も増えるな...
せめて100倍をノーリスクで使えるようにならないと...
「ふぅ。大丈夫か?リンスケ。」
「はい。手合わせしてくださってありがとうございました。」
「あァ、大丈夫だ。」
「座学の時間ということで俺はステルヴィオ教官だ。お前たちの座学と訓練の両方を担当する。まずお前たちには最初に抜き打ちテストを行おうと思う。」
「聞いてないですが...」
「事前に準備がどれだけで来ているか確かめろってさ...」
「うーん....まァ大丈夫ですよ。」
「ま、満点...」
「一応聞きたいんですけど、これで何がわかるんですか?」
「少尉になるための内容なんだが...」
「じゃあ筆記も実力もいい感じじゃないですか?」
「あァ。そうだな。試験で結構時間も使ったから明日から座学も始めていくぞ。」
「はい!よろしくおねがいします!」
「すごいのぉ。テスト満点かー。」
「?君は...」
「わっしは君とおんなじテストを受けた同期のボルサリーノ。階級は同じく少尉。よろしくなすって。」
「わしはボルサリーノと同じくお前の同期のサカズキじゃ。階級は少尉じゃ。よろしく頼むのぉ。」
「俺はリンスケ。2人と同じ少尉だ。よろしく。」
「仲良くねぇ〜。」
クザンはサカズキとボルサリーノの2年あとに入ってくるらしい。
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第四話
「zzzz....」
「おい、ボルサリーノ!起きとかないと教官にぶっ飛ばされるぞ?」
「そうじゃボルサリーノ!!起きろ!!」
「そうなのか?ボルサリーノ.....寝てんのか?テメェ...」
「ふぁ.......ん?い、嫌な予感...」
「座学中に寝るのは何回目だボルサリーノ!!!」
「っ!八咫鏡《やたのかがみ》」
「ちっ、お前の能力は便利だなぁ...」
「危ない危ない.....」
ちなみにこのボルサリーノの反応速度0.1秒、それからの教官の攻撃開始1秒、最後にボルサリーノの八咫鏡0.1秒
計1.2秒の出来事である。
「やっぱはえェなァボルサリーノの能力は!」
「とはいえおんしも目で追えてたじゃろうリンスケ。」
「目では追いついても反応して行動するのは無理だと思うけどね〜」
やっぱり自然系《ロギア》は便利な能力だなぁ...
「はぁ...もう座学を始めて2時間たっていたか。じゃあ今日の座学はこれで終わりだ。」
「「「ありがとうございました」」」
「ふぅ。少尉になってもう1週間か」
「意外と早かったのぉ」
「そうだねぇ〜」
「次は訓練か。移動するか。ところで2人はゼファー教官を知っているか?」
「知らないねぇ〜」
「わしも知らんのぉ。」
「すげぇ強くてさ、しごきがえげつないんだ。このブレスレットもゼファー教官が毎日つけろって言ったものだし...」
「さぞかしすごい人なんだねぇ〜」
「そんなひとに戦いを教えてもらってよかったじゃないかリンスケ。」
ゼファー教官、まだ本部で誰かをしごいているのかな...ゾッ!!
「〈ガチャ〉失礼します」
「おお、久しぶりだな、リンスケ。」
「き、教官...」
「この人が教官なのかい?」
「ああ。俺がゼファーだ。今日からお前たちの訓練の教官を務める。」
「ま、マジか...」
「なんだ、俺じゃ不満か?」
「いや、ゼファー教官のしごき、強すぎるんですよ...」
「それはお前の体力不足だ。」
「でも海楼石の腕輪もつけていたし...」
「なにか言ったか?」
「い、いえ、何も...」
「じゃあ、早速訓練を始める。訓練の内容は、お前たち3人と俺との”3対1”の組手だ。基本、能力は禁止、六式、覇気は有りとしよう。制限時間は今日は30分にしてやろう。終わる条件は俺がくたばるか、時間が30分経つかだ。お前らがくたばっても、終わりはせんぞ。誰かが倒れた時点で、タイマーストップ、3人共が戦える状態になったらまたタイマーを進める。」
「なんじゃその鬼畜ルール」
思わず本心を口に出してしまった。
「文句を言うな!!5分延長だ。」
「く、すみませんでした。」
「分かればいい。では1分後開始とする!準備しろ!」
「はい!」
けっこう時間があったから投稿できた。
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第五話
始まってしばらくたったが、もう限界が近づいている。
能力を使うのもつらくなってきた。
でも教官が3人をそれぞれ狙うおかげでなんとか体力を持たせてきた。
「ハァッハァッ....」
「リンスケ!もうギブアップか!!まだ20分だ!あと15分あるぞ!!」
「攻めるよ〜!光蹴《こうしゅう》!!」
「甘い!ボルサリーノ!能力に頼りすぎだ!!神蹴・黒《しんしゅう・こく》!!」
「ボルサリーノっ!赤壁《あかかべ》!」
バキバキバキッ!
「まだまだ強度が足りん!サカズキ!!」
ゴキン!
「ゲフッ!」
「サカズキ!今行く!走力・2倍《そうりょく・2ばい》」
「.......」
「またダウンか!!タイマーストップだ!!」
「おい!起きろ!」
「うっ!!す、すまん、油断したのぉ。」
「あァ大丈夫だ。」
「次が来るよォ、リンスケ」
「なにっ!」
「黒雲《こくうん》!」
「鉄塊!」
ゴン!
武装色纏ってるのに容赦のない攻撃だなぁ。
相当ダメージ入ったし。
「ガハッ!」
右を見たらボルサリーノが膝をついている。
「武装色の覇気が足らん!!」
やべーな...こんなの終わる気がしない...
「つぎはリンスケだ!!連黒腕《つらねこくわん》!!」
「くっ!国士無双《こくしむそう》!」
拳を拳で返していく。脚を脚で返す。3人で倒れたり起こされたり...
そんなことを繰り返して1時間後...
ピピピピッッ!
「鳴ったな。今日の訓練はこれで終わりだ。明日はもう少し時間を伸ばす。明日に備えてしっかり休めよ。」
「ぜぇぜぇぜぇ...」
「明日もあるからな。」
「こーれやばい...」
こんなのを毎日繰り返していたら身が持たない。
だけど、大将に近づくためにはこれぐらいできないとなー
翌日
今日はやけに人数が多かった。2、30人ぐらいいた。
それにゼファー教官がいない。
「今日はゼファー教官じゃないんですか?」
「あァ。ワシはガープ。今日はワシが訓練をつけちょるわ!」
「そうですか!よろしくおねがいします!」
「今日は2人で1組作ってくれ。」
「じゃあやるかのぉ。ボルサリーノ。」
「オーケー。」
あの2人で組むようだ。2人が組む以上、俺は誰と組めばいいんだ...そんなとき、赤髪が特徴的な男が
「あ、あのー」
「ん?君もペアが居ないのか?」
「うん。一緒にペアを組んでくれない?」
「あァ大丈夫だ。名前は?」
「アクセル。」
「俺はリンスケだ。」
「よろしく。」
それから少し、全員がペアを作り終わったあとだ。
「よし、全員作れたようじゃな、今日するのは対人訓練じゃ!!」
「????」
当分訓練になるかもしれません。すみません。
ワンピースの年表見てみたらクザンだけ2年後に入隊してるから
もう少しあとに登場してもらいます。
ボルサリーノとサカズキはロギアによって少尉まであがったっていう解釈でお願いします。
アクセルは創作キャラです。
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