千手最強の鬼殺隊士とうちは伝説の鬼殺隊士 (天叢雲剣を捧げるスサノヲ)
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第一話 千手とうちは

皆様はじめまして、自分は天叢雲剣を捧げるスサノヲです。やけに名前が長くて少しカッコつけてるかもしれませんが、まあ、気にしないでください。さて、これから初めて、鬼滅の刃とNARUTOのクロスオーバー小説を書くのですが、作者は小説を描くのは全くの初心者なので、原作改変やキャラ崩壊などをしてしまうかもしれませんし、それに何より、鬼滅の刃とNARUTOは原作は全く見ておらず、アニメの方をただ見ていただけなので、ストーリーやキャラの設定、技、性格などがあまりわかってないところもあります。こんな駄作でゴミの塊ような小説でも楽しく読んで頂けたら幸いです。また、この小説を読んで、不快な人は読むのをやめても構いません。長文ですいませんでした。それでは、どうぞ^_^


第四次忍界大戦、それはうちはマダラがうちはオビトらと、密かに計画していた「月の眼計画」をきっかけに、起こした大規模な戦争である。

 

第四次忍界大戦では、薬師カブトによる穢土転生により、うちは最強の忍で、「忍の神」とも謳われ、さらには木の葉隠れの里の創設者の1人であるうちはマダラがついに復活し、忍連合との戦いでは無双し、火影、風影、水影、土影、雷影の五影を相手でも軽くあしらうほどの強さと実力を持っていたが、うちはイタチによって、穢土転生が解除され、一度は消滅しかけるものの、マダラは生前に知っていた穢土転生・解の印を素早く結んで、カブトとの口寄せ契約を解除し、魂の制御を己自身へと取り戻し、完全な自由を取り戻した。そしてその滅茶苦茶な力と圧倒的な実力で五影を瀕死にした後、オビトと合流し、復活した十尾を使って(マダラとオビトは十尾の頭部で十尾をコントロールしていた)忍連合軍を圧倒させるが、大蛇丸による穢土転生で復活した、初代火影で、マダラの永遠のライバルで、木の葉隠れの里創設者の1人である千手柱間などの歴代火影たちの協力もあって、うずまきナルトとうちはサスケはうちはオビトを瀕死状態までに追い込んだ。それを絶好の機会だと感じたマダラは、致命傷になったオビトを操って、輪廻転生の術による自身の完全な蘇生を試みるものの、オビトがそれを抵抗し、先に十尾の人柱力となったため、失敗に終わった。だが、ひとまず目的を切り替え、オビトを止めて、計画の主導権を奪い返すため、十尾の人柱力となったオビトを止めるために、オビトの元へ向かおうとする柱間の前に立ちはだかった。そして、十尾が封印されかかろうとした時、黒ゼツがオビト

をギリギリのタイミングで操り、輪廻転生の術でマダラを生身の肉体へと蘇生させたことで、本来の力を取り戻し、自身の封印を逃れることに成功する。その後、穢土転生で作られた輪廻眼が崩壊し、盲目になるが、外道の術で柱間の動きを縛り、柱間の仙術チャクラを奪って、一度引き抜かれた尾獣たちを捕らえようとする。だが尾獣たちの連続攻撃によってボコボコにされてしまい、片腕を失うものの、何とか逃げおおせるさらにオビトが隠した右眼の輪廻眼を回収した白ゼツがマダラにその輪廻眼を渡したことで戦況は一変し、輪墓の力で、弱体化していた尾獣たちをねじ伏せ、その隙に外道魔像で封印される。そして、ナルトとサスケを瀕死にした後、残りの左眼の輪廻眼を回収するために、マダラは十尾の人柱力となり、オビトの前に現れ、ナルトの父である波風ミナト達を退ける。そしてオビトに無限月読の勧誘をするも、ナルト達の言葉で改心したオビトはマダラと決別し、対峙する。その後、しばらくして、復活したナルトとサスケが参戦し、最終決戦となる。その後、激しい戦いが続くが、目的を達成するために、カカシの左眼の写輪眼を奪い、神威でオビトのいる空間に侵入し、輪廻眼を奪った(カカシから奪った左眼の写輪眼はオビトの左眼に移植)後、外の世界へと帰還する。そして、ついに両眼に輪廻眼が揃ったことで、さらに六道の力が高まった。そして、強化された輪墓と地爆転生による大量の隕石で、ナルトとサスケを足止めしている隙に、空へと飛び上がり額に開眼した、輪廻写輪眼を月に投影し、その力でついに、無限月読を発動させることに成功する。これにより、ナルト、サスケ、サクラ、カカシ、黒ゼツに取り憑かれたオビト、穢土転生された歴代火影4人以外の生物が無限月読にはまり、神・樹海降誕の術により、神樹のツタに囚われてしまう。無限月読の効果がなくなり、出てきたナルト達の前に、マダラと黒ゼツが始末しようと現れる、だがしかし、黒ゼツが突如としてマダラを裏切り、自分はマダラの意思ではなく、カグヤの意思だと言った後、マダラをカグヤ復活の器として、膨大なチャクラを取り込み、ついに大筒木カグヤが復活してしまった。その後、激戦の末、ついにカグヤを封印することに成功し、封印されていた尾獣たちとマダラは一斉に解放され、地上へと墜落したマダラは仰向けになったまま、六道仙人に、穢土転生を解術され、今にも消えつつある柱間と会話を交わしていた。

 

柱間 「マダラ……」

 

マダラ 「逝くの……か……」

 

柱間 「ああ……お前も、共にな……」

 

マダラ 「お前も……オレも……望んでも……届かない」

 

マダラ 「結局……オレの夢は消え……た……

     お前の夢……は繋がって……いる……」

 

柱間 「急ぎすぎたな……マダラ。オレたちの代で夢を完成させる

    必要はなかったのだ。いかに後ろをついて来て託せる者を育て

    るか……それが大切だった。」

 

柱間 「いずれにせよ、オレたちはもう死ぬ。次はあっちで杯を交わす

    としようぞ」

 

柱間 「戦友としてな」

 

 

マダラ 「戦友か……」

 

柱間とマダラ、二人がそう話を交わし終えると、柱間は光と共に消え、天へと昇っていき、マダラは両眼をゆっくり閉じて、静かに息を引き取っていき、二人の生涯は終わった……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……かに思えた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

柱間 「ん……。うぅ……。こ、ここは何処ぞ……。」

 

マダラ 「ん……。う、ううん……。ここは何処だ……。」

 

柱間とマダラ、二人は覚醒し、目を覚ます

 

柱間 (オレはたしか、穢土転生を解術され、光と共に忍界を去ったは

   ず、だとしたら、ここは天国か?いや、それにしては身体に温も

   りがあるような気がするぞ。オレは生きているのか?)

 

マダラ (オレは、尾獣を抜かれ、柱間と話した後、柱間と共に、忍界

    を去り、天へと昇って逝ったはず。だとしたら、ここは天国

    か?いや、第四次忍界大戦を起こしたこのオレが柱間と同じ

    天国に行けるはずなどない。だとしたらここは地獄か?

    それにしても、やけに身体に温もりがある。ここは地獄では

    ないのか?)

 

二人がそう考えた後、仰向けになった身体を起こし、辺りを見渡すと、

背面には森が茂っており、前面には草原や田んぼ、夜空が見え、暗い夜を明るく照らす満月が見えることが分かり、今は夜だとわかった。それよりも、わかったことで、一番驚いたことがある。

 

 

なんと、二人は全く同じ世界に転生されていたのだ。

 

柱間・マダラ 「!」

 

二人はお互いを気づき、お互いを見つめ合い、話し始める

 

柱間 「お前、もしかして、マ、マダラか!マダラなのか!どうして

    お前もここにいる?」

 

柱間は慌てた様子で、マダラに問う、それに対してマダラはこう言った

 

マダラ 「それはこっちのセリフだ柱間!何故お前もここにいる?

     それにしてもここは何処だ?見たところ、今は暗い夜の草原

     や田んぼや森のようだが。」

 

マダラも、さっき柱間が言ったことと同じことを返し、今の状況を説明した

 

柱間 「ん?マダラ、その格好、忍界で生きていた時と同じ服装じゃな

    いか!」

 

柱間がマダラにそう聞く

 

マダラ 「何を言う?柱間。オレが第四次忍界大戦が終わった後に死ん

     だ時はたしか、上半身は裸のままだったぞ。何処かの世界に

     転生したとしてもその時の状態で蘇るはずだ。そんなはずが

     な……」

 

柱間にそう話しながら、自分の服装を見ると、マダラはその服装を見て、少し驚いた表情になった

 

マダラ 「こ、これは!オレが忍界でまだ生きていた頃の服装ではない

     か!だが何故だ?何故この服装で蘇った?さらにオレの永遠

     の万華鏡写輪眼も両眼にある。ついでにオレの武器の

     一つである、うちは一族当主の大団扇、うちはもある。

     オレと柱間この世界に転生する前に、何かしらの事が起こっ

     たのか?」

 

マダラのその服装はと言うと、上半身は、背中にうちは一族の家紋が刻まれている漆黒色と紺色が混ざったような色のローブに、紅色の古風な戦国時代式の鎧が装着されており、両手にはローブと同じ色のグローブがある。下半身は、ローブと同じ色の少しダボダボしたズボンを履き、足のふくらはぎのところで、白い包帯を両足に巻いている。靴は下駄とサンダルを融合させた感じの黒みがかった灰色の靴を履いているといった感じだ。

 

自分の服装の全てを理解したマダラは、柱間にこう聞き返した

 

マダラ 「柱間」

 

柱間 「何ぞ?」

 

柱間も逆にそう聞き返す

 

マダラ 「そういうテメェも服装が忍界で生きていた頃とまんま

     同じじゃねぇか!」

 

柱間 「ん?そうか?」

 

柱間も自分の服装を見渡した

 

柱間 「あ!ホントぞ!忍界で生きてた頃と服装がまんま同じぞ!

    それに、またお前とこうして会えたのもぞ!

    はははははははwこりゃあまるで奇跡ぞ!」

 

柱間のその服装は、頭は木の葉隠れの里の忍が付けている、木の葉のマークが刻まれているヘッドバンドを付けており、戦国時代式の古風な鎧は、千手一族の家紋が刻まれている以外は、マダラとほぼ同じで、上半身は、漆黒色のローブに、先程言ったその鎧を装着しており、両手首には紅色の腕輪をつけている。

下半身は、漆黒色の少しダボダボしたズボンに、ふくらはぎのところで、マダラと同じく白い包帯を巻いている。靴はマダラとほぼ同じ靴だ。さらに人の身の丈ぐらいの大きさのある忍の巻物が後ろに付いている。そんな感じである。

 

マダラ 「ったく……、相変わらずな奴だな、お前は。」

 

マダラも少し笑みを絶やしながらそう答える。

 

マダラ 「それにしても、奇跡……か……。またこうしてお前と共に転生して、出会えたのも運命かもしれんな……」

 

マダラそう頭の中でそう考える

 

柱間 「そうに決まってるぞ!」

 

柱間も納得の表情でそう聞き返す

 

マダラ 「なあ、柱間」

 

柱間 「何ぞ?」

 

マダラ 「そこで思いついたんだが、オレとお前で転生したこの世界で

     共に生きていくってのはどうだ?オレは忍界では第四次忍界

     大戦を起こしてしまったからなぁ、せめてものの罪滅ぼしも

     加えて、お前と共にやり直したいんだ。どうだ?駄目か?」

 

マダラは柱間にそう提案したが、柱間はすぐに答えた。この質問の答えに賛成以外の選択肢はなかった。

 

柱間 「もちろん、お前の考えにオレも賛成ぞ!実はオレもお前と共に

    いつかやり直したいと思っていたところぞ!ならばもう異論

    ないぞ、オレもマダラと共に生きていこうぞ!それに忍界は

    もう後の忍たちが平和な世の中へと創っていけるだろうから

    もう忍界は大丈夫ぞ!」

 

マダラ 「そうか・・・お前はまだこのオレを友として扱ってくれるの

     か・・・」

 

二人はお互いを尊重し、理解し、夢を語り合う友として、転生したこの世界で再び平和な世界を築くとお互いの心に決めたのであった。

 

柱間 「さてと、ここにずっといるのもあれだ。とりあえずこの森を出

    ようぞ。」

 

マダラ 「それもそうだな、ここでずっと立ち話するのもあれだしな。

     とりあえずこの森を抜けるか。」

 

柱間とマダラはこの森を出るために歩き出した

 

 

〜数分後〜

 

柱間 「とりあえず、数分歩いてまだ森は抜けられないが、近くにお堂

    みたいな建物が建っているぞ!誰か人がいるかもしれんぞ!」

 

マダラ 「柱間、もしかしてお前もうへばったのか?全くお前はしょう

     がない奴だな。まあいい、少し休んで行くか。」

 

柱間 「別に、全くへばってはないぞ。ただあのお堂にいる人に聞き込

    みをしようと思っただけぞ。」

 

マダラ 「へっ、別に痩せ我慢しなくったっていいんだぜw」

 

二人はそう話を交わしながら、そのお堂に向かおうとしたその時、

 

ドォォォォォォンン!(衝撃音)

 

柱間・マダラ 「⁉︎」

 

突如、あのお堂から、衝撃音が響いた。その衝撃音はお堂の近くにいた柱間とマダラの二人にも良く響いた

 

柱間 「一体何ぞ!あの衝撃音は!」

 

マダラ「わからんな、ただ絶対、普通の状況だとは言いきれんな」

 

柱間 「とにかくあのお堂へ向かうぞ!マダラ!」

 

マダラ 「無論、お前に言われなくともそうするつもりだ、柱間」

 

二人はすぐにお堂へと向かって走り出した、二人は木の葉隠れの里を創設した、元伝説の忍なので、そのお堂に向かうことぐらい、簡単であり、数秒も掛からずに着くであろう。いや、それすらも次元が違いすぎる程の強さを誇る二人なのだ。茂った森の木を淡々と飛び跳ね、そのお堂に着いた。するとそこで信じられないものを見たのであった。

 

                       

     

第一話、何とか書き終わりました。主(自分)はセリフ作りの下手くそさに少し不安しかありませんw。こんな糞虫な小説でも、読んで頂ければそれだけで嬉しいです。二話も続けて書くと思いますが、暇がない時は投稿が遅れるかもしれません。ご注意下さい。あと、字列がなんか変になっちゃったので、直し方を知っている方がいれば、是非教えて貰いたいです。では、続きは第二話で!

追記:台本形式は必要ないと読者に言われたのですが、主は、台本形式

   にしたのは自分のお気に入り小説でもある、とある、ドラゴンボ

   ールと鬼滅の刃のクロスオーバー小説が台本形式の小説なのでそ

   れを元に参考にして見ました。

   それに、こっちの方がなんか誰が喋っているのかがよりわかり

   やすくなるため、あえて、台本形式を採用しております。

   ご理解の程よろしくお願いします。

   

 

 

 

 

 

 



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第二話 出会いと鬼

第二話です!相変わらず糞な小説ですが、よろしくお願いします!それではどうぞ!


柱間とマダラは森にたたずむお堂に着くと、そこには信じられないものがいた。

それは、一言で言うと人喰い鬼だ。その口には鋭利な牙が生え、鋭い爪も持っている。主食は人肉(人間の肉)である。

 

そして、対するもう一方は、鬼に家族を殺され、家族を失った、鼻が良く効く特技を持つ、赫灼の髪型で、額に大きな痣がある少年、名を竈門炭治郎と呼ぶ。そしてその妹で、鬼にされた少女、名を竈門禰豆子と呼ぶ。

そしてその二人は、お堂に住む鬼と対峙していたところであった。

 

ザシュッ!!(斧で切り裂いた音)

 

お堂の鬼「ハッハハ……斧か……やるな…」

 

お堂の鬼は、自分の喉を切り裂いた物を確認するように、嘲笑いながら炭治郎に言う。

 

お堂の鬼 「でも…こんな傷…すぐ直るからな…」

 

そう言うと、お堂の鬼の喉の切り裂かれた傷がだんだんと再生し、喉からポタポタと垂れていた血も完全に止まった。これが人喰い鬼の特徴の一つである、強靭な再生能力である。

 

お堂の鬼 「ほ〜ら、もう血は止まった…」

 

炭治郎 「あぁッ!」

 

炭治郎は人喰い鬼が持つ、その強靭な再生能力に動揺してしまった。

 

一方、禰豆子は、お堂の鬼の餌になっていた人間の血を見てしまい。そのまま突っ立ったまま、口に加えた竹筒の間からよだれをこぼして飢餓状態に陥っていた。

 

禰豆子 「フー!フー!フー!」

 

禰豆子は苦しそうに自分の飢餓状態に耐えている

 

炭治郎 「くっ!」

 

炭治郎は再び斧を構える

 

そして、お堂の鬼は、炭治郎の隙を狙って、飛び跳ねながら襲いかかり、炭治郎の身体を仰向けに倒して左手で炭治郎の右手を押さえながら、右手で炭治郎の首を鷲掴みにして首を骨ごと砕こうとした。

 

炭治郎 (速い、それになんて力だ……)

 

お堂の鬼「二度はやられねぇよ、さあ、首を折るぞ」

 

お堂の鬼の力はさらに強まり、炭治郎の首はだんだんと締め付けられていく、その兄である炭治郎の危機に気づいた禰豆子は、お堂の鬼へと向かって行き、お堂の鬼の頭を蹴ろうとした次の瞬間……!

 

「木遁!木龍の術!」 ボン!シュルルルルルルル!

 

突如、木で作られた、顔が象で、体がトゲトゲ状の鱗を持つ、蛇のような龍が出てきてお堂の鬼をぐるぐる巻きにしながら締め上げ、お堂の鬼の動きを止めた。

 

お堂の鬼 「なんだ!このでかい蛇みてぇな生き物は⁉︎体がどんどん締

      め上げられていきやがる!これじゃあ、動けねぇ!」

 

お堂の鬼は、突如出てきて自分を締め上げた謎の生物に困惑している。

その隙に、二人の男が現れ、炭治郎をお堂の鬼から救出し、禰豆子も炭治郎へと駆けつけた。

 

柱間 「少年、大丈夫か⁉︎怪我はないか⁉︎」

 

元伝説の忍、千手柱間は、お堂の鬼に襲われた少年、炭治郎にそう問う

 

炭治郎 「え⁉︎あ!はい!首は強く締められましたが、首の骨は折れて

     ないみたいです。それよりもあなた達は、一体⁉︎」

 

柱間 「オレたちの説明は後でする!まずは此奴を片付けてからだ!」

 

柱間は、炭治郎に代わって、お堂の鬼に戦闘態勢を取った。その時、柱間と一緒に現れたもう一人の男が柱間にこう言った。

 

マダラ 「まあ、待て柱間、此奴はオレがあの小僧の代わりに相手して

やる。お前はこの小僧とこの小娘を守っていろ。それに、

さっきも言ったが、オレはせめてものの罪滅ぼしとして、

今度はしっかりとした形で人の役に立つことをしたいのも

あるしな…」

 

柱間 「マダラ…お前……!」

 

柱間はマダラを少し心配するような感じを見せるが、マダラは、自分と互角に渡り合えて来たのだから、きっとこの謎の怪物を倒せるだろうと考え、今の自分の役割をマダラに交代し、鬼に襲われた少年と小娘を守ることにした。

 

柱間 「わかった!此奴を倒す役割、マダラ、お前に任せようぞ!だ

が、影で少年と此奴の戦いを見ていたところ、此奴はどうやら

強靭な再生能力を持っているらしいな、たとえ、此奴が弱くと

も油断は禁物だぞ、マダラ」

 

柱間はマダラに、念のための注意をする、それを聞いたマダラは、こう答えた

 

マダラ 「ああ、そんなことはお前に言われなくともわかっている。

オレはお前ほど甘くはない。それに、此奴がその強靭な

再生能力を持っていたとしても、その再生能力でも必ず

限界というものがあるだろう。なら、再生が追いつかな

くなるほど此奴に攻撃を与えて倒せばいいだけだ。」

    

マダラはそう言うと、すぐさま、戦闘態勢を取る。柱間は木龍の術を

解術し、少年と小娘の守護に徹した。一方、やっと、謎の生物からの

拘束が解けたお堂の鬼は、息を切らしながら謎の生き物に対して独り言を言った後、マダラに気づきこう言った。

 

お堂の鬼 「ハァ……ハァ……ハァ……やっとあのでけぇ蛇の拘束が解

けたぜ、何だったんだ?あの謎の蛇みてぇな生き物は?

ん?何だぁ?お前?女みてぇな長髪で、しかも見慣れない

格好をしてやがるな。まさか、さっきの謎の蛇の生き物

はテメェの仕業か⁉︎」

 

お堂の鬼は、あの蛇みたいな謎の生き物は、マダラの仕業だと考え、マダラにそう言った。それに対して、マダラはお堂の鬼に質問されたことをすぐ否定した。

 

マダラ 「いや、さっきのその蛇みたいな生き物はオレが使った術ではな

い。その術を使ったのは、オレの後ろで貴様が襲っていた小僧

と小娘を守っているオレの戦友であり、好敵手(ライバル)でもあ

る、柱間という男だ。そんなことよりも、お前の相手はあの小

憎の代わりにオレが相手してやる。最初に言っておくが、オレ

は一切手加減や情けはかけんぞ。全力でかかってこい、そし

て、オレを楽しませてみろ!でないと、お前と戦っていても

つまらん。」

 

再び、戦闘魂に火が付いたマダラは、お堂の鬼にそう宣言する。これが、常に、強者と戦うことを好む、戦闘狂と呼ばれた男、うちはマダラの性格の一部でもある。

 

お堂の鬼 「妖術使いだか忍術使いだか何だか知らねぇが、あの小僧と小娘を食おうと

      してたところを邪魔しやがって!いいぜ…そんなにオレと

      戦いてぇなら相手になってやるよ…。それに見たところお前

      もお前の戦友ってやつも両方、ただの人間みてぇだなぁw。

      なら、お前がいくら強くとも怖くも何ともねぇやw。残念だ

      ったなぁw相手が悪くてwハハハハハハハw」

 

お堂の鬼は既に自分の勝利を確信したのか、嘲笑うように、マダラを見下すように馬鹿にする。だが、その挑発に動揺もせず、マダラはお堂の鬼にこう言い返した。

 

マダラ 「ほう、ではお前の持つその再生能力があれば、永遠にオレの

     相手になるというわけか。それは楽しみがいがありそうだ。

     なら、最初の攻撃は貴様に譲ってやる。攻撃してこい。特別

     に攻撃を避けないでおいてやる。」

 

マダラも逆にお堂の鬼を挑発した

 

お堂の鬼 「へっ!テメェは本当に馬鹿な奴だぜw最初の攻撃をわざわざ

      このオレに譲るなんてなぁwそんなにこのオレに殺されてぇ

      ならお望み通りお前もお前の戦友も殺して食ってやるよw

      そして、その後にあの男の餓鬼と女の餓鬼を食ってやる。

      鬼であるこのオレの攻撃を避けないでおくと言ったことを

      つくづく後悔して、死になぁ!」

 

お堂の鬼は、鋭い爪と鋭い牙を立てて、飛び跳ね、マダラに襲いかかった

 

ガキィン!!(金属音みたいな音)

 

金属音が鳴り響いた。その正体は、お堂の鬼の爪とマダラが出したある武器だった。

 

炭治郎・禰豆子 「⁉︎」

 

柱間 「やはりな、やはりお前はその武器が一番似合うぞ…!」

 

お堂の鬼 「っ⁉︎、何だ⁉︎その変な形の団扇みてぇな武器は⁉︎オレの爪の

      攻撃でも全然びくともしねぇ!テメェ…さっきオレに言った

      ことと話が全く違うじゃねぇか!オレを騙しやがった

      なぁ!」

 

その団扇は、形はひょうたん型で、フチは黒い線で、その中心にひょうたん型に型どった白い模様があり、その白い模様の上には、紅い三つの勾玉の模様が三つ巴のように団扇の白い模様の左右に描かれている。これが、

うちは一族当主が代々身につける武器、大団扇「うちは」である。

 

マダラ 「このオレを騙した?たしかに最初の攻撃は特別に避けないでお

     くとは言ったが、別に何もしないとは言ってはないだろう。

     貴様がオレの話をよく聞いていなかっただけの話だ。そんなこ

     とより、お前の攻撃はそれでもう終わりか?これでは軽い

     準備運動にすらなるかも怪しいな。」

 

マダラはもっと攻撃してこいと言わんばかりにお堂の鬼をさらに挑発する

 

お堂の鬼 「くそぉ!ただの人間の癖に鬼であるこのオレを馬鹿にしやが

      って!なら、これならどうだ!」

 

お堂の鬼は、再び飛び跳ね木々を縦横無尽に飛び跳ねながら人間ではありえないスピードでマダラの周りを移動し、マダラの死角を狙って、無防備な後ろを攻撃しようと木々を踏み込んで、再び爪を立ててそこを狙った。

この速さなら、奴も対処できずに終わる。そう考えたお堂の鬼だったが、

その考えもすぐ命取りとなった。

 

ガキィン!!(金属音みたいな音)

 

なんと、マダラは死角からの攻撃でも、お堂の鬼に振り返りもせずに片手を自分の背中に出して、その手に持っていたひょうたん型の大団扇でお堂

の鬼の爪の攻撃を再び受け流した。その状況に、動揺したお堂の鬼はありえないと言わんばかりにマダラを責めていた。

 

お堂の鬼 「な、なぜだ⁉︎なぜオレの死角からの攻撃をこんなやすやすと

      受け流せる⁉︎このオレが全力のスピードでテメェの死角を

      攻撃したにも関わらず⁉︎」

 

マダラ 「あれがお前の全力のスピードか?オレと柱間はお前の全力の

     スピードより速いスピードで動けるぞ。まあ、オレにとっては

     お前の全力のスピードなど、まるで亀みたいな遅さだった

     がな。」

 

マダラはお堂の鬼の全力のスピードさえも侮辱し、さらにこう言った

 

マダラ 「それに、オレの持つこの大団扇は、相手の攻撃を受け流し、

     跳ね返す術を持っていてな、今見せてやろう。術の名は…」

 

 

 

 

マダラ 「うちは返しだ

 

そう答えると、マダラの片手に持つその大団扇から、突如、勢いよく突風が起こり、大団扇を攻撃したお堂の鬼を勢いよく身体ごと吹き飛ばす。

     

ビュュュン(突風音)

 

お堂の鬼 「ぐわあああああああ!ビュュュン!ドカッ!ドサッ!

 

お堂の鬼は吹き飛ばされた勢いで、お堂の近くの木に叩きつけられ、地面に倒れた。

 

マダラ 「ふん、自分を鬼と呼んでいる割には所詮この程度か。鬼だとわかった以上、少しは期待していたがやはり、柱間には全く及ばんな。もういい、お前には興味が失せた。さっさとこの砂利を始末するか。」

 

お堂の鬼 「ぐ……うう……」

 

マダラはお堂の鬼に飽きたのか、再び戦闘態勢を取った。

 

お堂の鬼 (な、なんだ⁉︎こいつは⁉︎オレの全力の攻撃も全力のスピードを持ってしても全く通用しなかった!なぜだ⁉︎こんなことがあるのか⁉︎鬼がただの人間に負けるのか⁉︎いや、そんなはずがねぇ!鬼がただの人間ごときに負けるはずがねぇんだよ!こうなったら、もうヤケクソだ!オレの全力を再びあいつにぶつける!)

 

お堂の鬼は、そう心に決め、再び、全力で、ヤケクソの攻撃を出した。

 

お堂の鬼 「オラァ!とっとと死にやがれぇ!人間!」

 

お堂の鬼は再び全力の力で飛び跳ね、再び鋭い爪を立ててマダラの顔面にヤケクソで当てようとした。だが、マダラにとっては、獲物が自分から、狩人に向かってきたことと同じことである。お堂の鬼が自分に向かってきた瞬間、マダラはとある忍術を使った。

 

マダラ 「火遁・業火球の術!」ボォォォォォォォ!

 

凄まじい火力の火球をマダラの口から吹き出し、それはお堂の鬼に直撃した。その火球に生身で直撃したお堂の鬼はその炎に顔面はおろか、全身を焼かれ、苦痛の叫びを上げていた。

 

お堂の鬼 「ギャアアアアアアアア!熱い!熱い!熱いィ!こ、これはまるで鬼の弱点の一つである太陽の光と同じぐらいの熱さだァ!喉も身体も全身が太陽に焼かれるようだァ!」

 

お堂の鬼は全身を焼かれながら地上へと落下し、地面を転がりながらもがき苦しむ。その様子を見ていたマダラはお堂の鬼にこう言った。

 

マダラ 「ん?貴様、いま鬼の弱点の一つが太陽の光だと言ったな。ということは貴様を太陽の光に晒せばお前を殺せるということか。なるほど、良い情報を得た。そこだけは褒めてやる。」

 

マダラがそう言った。

 

このお堂の鬼とうちはマダラの一方的な戦いを見ていた炭治郎は呆然とした表情で、その戦いを見た感想を述べていた。

 

炭治郎 「すっ…凄い…!いま鬼と戦っているあの人、人間の身体でこんな芸みたいなことができるなんて…!」

 

禰豆子 「ムー、ムー」キラキラ✨

 

また、禰豆子はその炎の芸みたいな忍術に圧倒され、眼を輝かせていた。

 

柱間 「少年と少女、あれは一種の芸のように見えるが、忍術という技だ。今オレの友が使っている炎を出す技も忍術の一種ぞ!まあ、詳しいことはあの戦いが終わってから説明するぞ!」

 

炭治郎 「はっ…はい!わかりました!」

 

禰豆子 「ムー!」コクコク

 

炭治郎と禰豆子と柱間が会話をしていた頃、マダラとお堂の鬼の戦いもそろそろ終わりを迎えた。

 

お堂の鬼 「カ…カカ…カ……」

 

お堂の鬼は、マダラが口から放った火球の炎で見事に全身をこんがりと焼かれ、全身の皮がほぼ焼け落ちて致命傷な上、さらには鬼の細胞までに炎が行き渡って絶大なダメージを受けていた。喉も焼かれたため、もう声は虫の息だった。ここまでの状態ではおそらく、全て再生するまでに、もの凄く時間がかかるだろう。その隙にマダラはお堂の鬼に歩み寄り、「最期に言い残すことはないか?」と質問した。

 

マダラ 「お前の全身は既に見事に焼かれ、さらに鬼の細胞にまで炎が行き渡っているようだな。まあ、どの道お前はもうすぐ死ぬ。死ぬ前に何か言い残すことはないか?砂利。」

 

お堂の鬼 「オ…オ願イダ……、モ…モウ……許シテク…レェ…。タ…頼ム……。」

 

お堂の鬼は、自らの鬼としての意地と誇りを完全に捨てて、無様にマダラへと、虫の息の声で命乞いをし始めた。その命乞いを聞いたマダラは、呆れはて、その命乞いに唾を吐くように言った。」

 

マダラ 「貴様、戦う者としての意地も誇りも捨て去ってまでこのオレに命乞いをするとは、つくづく呆れる奴だ。それに、貴様はそこのお堂で、人間を何人も食っていたな。散々な悪事を働いておきながら、自分が瀕死になった時に限って調子良く命乞いをするとはな。やはり弱い者は醜い。弱い鬼などなおさらだ!」

 

お堂の鬼 「ソ…ソンナァ……」

 

マダラの無慈悲で情けのない発言に、お堂の鬼は絶望のドン底に突き落とされた

 

マダラ 「最初に言ったはずだ。オレは手加減や情けなどは一切せんとなぁ。」

 

マダラはそう言った後、お堂の鬼を跡形も無く消し炭にして始末するため、再び火遁の忍術を放とうとしたその時だった、

 

ジュウウウウウウウウゥ!(太陽光で焼く音)

お堂の鬼 「ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア…!」

 

炭治郎・禰豆子・柱間「⁉︎」

 

マダラを除く三人は、少し動揺した。なんと、マダラがお堂の鬼を始末しようとした時にちょうど夜明けの時間が来て日が昇ったのだ。そして日の光が、致命傷になっていたお堂の鬼の肉体をさらに焼き、お堂の鬼は灰のようにボロボロ崩れ落ちながら消滅し、お堂の鬼の生涯はここで終えた。

 

マダラ 「やはりな、この世界に存在する鬼という種族は日の光が弱点の一つらしいな。まあいい、鬼の始末も済んだしな。柱間の元へ向かうか。」

 

マダラは鬼の性質を半分理解したが、柱間は鬼の性質に少し動揺しているようだった。




第二話書き終わりました!いや〜、相変わらずマダラさんは強いですねぇ〜。やっぱり相変わらずお堂の鬼相手でも一方的に無双してましたねw。まあ、マダラさんなら他の鬼にも手加減や情けをかけずに無双すると思いますがねw。鬼滅の刃が好きな人たちには申し訳ないですが、それだけ柱間さんとマダラさんは鬼滅の刃のキャラと比べて、次元の規模が違いすぎるのかもしれませんねw(まあ、説明するまでも無く当たり前ですが)。でも、今になって、物語を考えながら小説を書くのってなんか楽しいと思いました。でも、まだまだオリジナルでのキャラのセリフ作りが相変わらず大変ですw。その中でも特に難しかったのは、やっぱり擬音のセリフだと思います。って、なんだかんだ書いてたらまたつい長く書きすぎてしまいましたw。それでは、次回の第三話でまたお会いしましょう^_^


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第三話 鱗滝左近次と、狭霧山

第三話です。今回の話は、鬼との戦いが中心ではなく、柱間とマダラ、竈門兄妹が鬼狩りになるための修行をするのが中心となると思います。
相変わらず駄作で糞な小説ですが、この小説を読んでいただけるだけで作者(主)は嬉しい限りです!最後に、学校の課題やら補講やらでこの小説の続きを書くやる気が起きず、だらけまくった結果、更新が遅くなってしまいました。本当にどうもすいません。それでは、どうぞ^_^


お堂の鬼との戦いを終えたマダラは、柱間と竈門兄妹のところへ向かい、柱間と会話を交わした後、竈門兄妹の方に駆け寄った。

 

マダラ 「柱間、奴は太陽の光を浴びて、灰のように身体が崩れ落ちて死んだ。鬼という種族は太陽の光が弱点の一つらしいな。ということは、鬼は太陽が昇っている間は出てこないということか。まあ、ともかくこれでひとまずは安心のようだな。」

 

柱間 「ああ、そうだな。それにしても彼奴は太陽の光が弱点の一つなのか…、謎は深まるばかりぞ…。それはともかく、この少年と少女にも大した怪我が出なくて良かったぞ。マダラ、良くやった!」

 

マダラ 「別に彼奴は柱間以下の砂利、いや、柱間と比べる意味もないほど弱かった砂利だったな。それに、お前に褒められるとなぜかお前の弟子みたいな感じになるだろう。オレをお前の弟子扱いにした言い方で言うな。」

 

柱間 「ハハハ…w、そいつはすまんぞ…w。」

 

マダラ 「そんなことより、そこの小僧と小娘、聞きたいことがある。

さっき、太陽の光を浴びて死んだ砂利は鬼という種族だと言っていた

が、鬼という種族の性質の一つである再生能力の他に何か知っているか?」

 

マダラは竈門兄妹の長男、炭治郎に鬼の性質で、他に何があるかを聞いた。

 

炭治郎 「え⁉︎あっ、はい!えーと、たしか鬼は強靭な再生能力の他に、人間よりずば抜けた身体能力を持つって言っていた俺の住む山に住んでいる三郎爺さんというお爺さんに言い伝えとして聞きました。」

 

禰豆子 「ムー!ムー!」コクコク

 

炭治郎と禰豆子は、マダラの質問に鬼の性質に対して聞き覚えのあることを、出来る限り思い出しながら、マダラの質問に答えた。

 

マダラ 「なるほどな、鬼は強靭な再生能力だけでなく、超人的な身体能力を合わせ持つ種族ということか…。また良い情報を得た、小僧と小娘には感謝するぞ。それと、小僧と小娘、名はなんと言う。」

 

マダラはまた良い情報を炭治郎から得たことで、炭治郎にお礼の言葉を述べた後、ついでに、その二人に名前を聞いた。

 

炭治郎 「はい!俺の名前は竈門炭治郎で、六人兄妹の長男です。それで、俺の隣にいるのが俺の妹で、六人兄妹の長女の禰 豆子です。あの、さっきは鬼から俺と禰 豆子を助けてくれてありがとうございます。それと、もし良かったらお二人のお名前を聞いてもよろしいでしょうか?」

 

炭治郎も二人の名前を聞いた。

 

マダラ 「……オレの名前はうちはマダラだ。マダラでいい。小僧と小娘、覚えておけ。」

 

そして、マダラに続くように、柱間も自分の名前を炭治郎に答えた。

 

柱間 「オレの名は千手柱間だ!気軽に柱間と呼んでくれ!炭治郎と禰 豆子と言ったな、よろしくぞ!」

 

炭治郎 「柱間さんに、マダラさんですね!わかりました!こちらこそよろしくお願いします!」

 

禰豆子 「ムー!ムー!」コクコク

 

お互い自己紹介をし、お互いの素性を明かした後、ささいな会話をした。

 

炭治郎 「それにしても、驚きましたよ!まさか、あんなとてつもない力と再生能力で俺に襲ってきたさっきの鬼を、さっきマダラさんが使った炎の芸みたいな物で簡単に追い詰めてしまうなんて。俺一人だけでは多分どうしようもありませんでした。」

 

マダラ 「ああ、オレがあの鬼とやらを焼き殺す時に使った術のことか。あれは前世でオレたちが生きていた世界、忍界で生きる忍たちが使う忍術という術だ。その中でもオレは火遁の術が一番得意な術だ。ちなみに火遁の忍術はさっき炭治郎に見せた炎の芸みたいな術のことだ。あと、柱間は木遁の術という樹木を操る忍術があいつの得意な忍術だ。」

 

炭治郎 「へぇー、凄いですね!お二人共そんな技を持っているなんて!でも、あいにく俺は忍術という技はできないものですので…ははは…。俺って情け無いですねw」

 

柱間 「いや!そんなことはないぞ!炭治郎!実は、お前と鬼とやらの戦いを隠れて見ていたんだが、お前が忍術も持たず、手斧のみで鬼と戦うその姿、実に勇敢な姿で見事だった!お前には、あの鬼とやらの怪物の脅威に諦めず立ち向かう勇気と精神と根性がある。それだけの物を持っていればお前はもう充分立派な忍ぞ!」

 

炭治郎 「!」

 

炭治郎は自分は鬼を相手に何も出来ずに情け無いと思っていたが、なんとそれを柱間は否定して逆に褒めたたえたのだ

 

炭治郎 「そうですか!こんな俺にわざわざ喝を入れて頂きありがとうございます!俺はまともに鬼とは戦えなかったのにまさか柱間さんから褒められるなんて思ってもいませんでした。」

 

柱間 「そうか、それは大変良かったぞ!その三つの事を忘れずに日々精進するんだぞ。」

 

炭治郎 「はい!わかりました。絶対忘れないように日々心掛けます!」

 

炭治郎はそう自身の心に決意した後、次に二人の格好とどこから来たのかについて話題を変えて二人に質問した

 

炭治郎 「そういえば、柱間さんとマダラさんはなんか見慣れない格好をしていますね。少なくともお二人がこの山に住んでいる人だとは思えない匂いがします。ですので、柱間さん、マダラさん、迷惑でなければ是非俺にどこから来たのか教えてくれませんか?」

 

柱間 「どこから来たのかか…」(オレとマダラは第四次忍界大戦終結後、共に忍界を去った後、何故だかは知らぬがこの世界へと転生していた。その事は誰が聞いても明らかに信じ難い話ぞ。この少年にその事を全て話して全て信じてもらえるか?いや、あの少年の目と心は嘘や悪意がなく、純粋でただ心優しい感じがなんとなくするな。それに、これからどうすればいいかもわからんからな。ならばいっそのことこの少年に全てを話してオレとマダラの状況を少しでも理解してもらった方がいいか…。)

 

柱間は少しの間だけ下を向きながら黙り込んで考えた後、笑みを浮かべて、炭治郎に答えを言った。

 

柱間 「わかった!オレとマダラが一体どこから来たのか、炭治郎、お前に全て話そう。だが、これからオレが話すことはとても信じ難い話になってしまうが、それでもその話を信じてくれるか?」

 

柱間は炭治郎にそう質問したが、炭治郎は柱間の答えを聞いた瞬間に、パァァァととても嬉しそうな表情をし、迷わずこう答えを出した

 

炭治郎 「はい!ありがとうございます!柱間さん!大丈夫です!俺はあなたの話を信じますし、理解もします!ですので構わずに話してください。」

 

禰豆子 「ムー!」コクコク

 

柱間 「炭治郎…、わかった!では話そう。オレとマダラが一体どこから来たのかを…。」

 

そう答えると、柱間はまず最初に、自分とマダラがいた前世の世界、「忍界」のことを話した。柱間とマダラが前世で生きていた忍界という世界は、炭治郎と禰豆子が生きている日本という国がある世界とは全く別次元の世界で、忍界には火の国、風の国、水の国、土の国、雷の国の忍の五大国で成り立っており、その五大国それぞれの国に「里」という集落を築いて忍の人間と一般の人間が共に暮らしていた。ちなみに、柱間とマダラは、その中でも、火の国の「木の葉隠れの里」という里を創設した、伝説の忍でもある。そして、柱間は火の国の木の葉隠れの里で一番偉い人、「火影(ほかげ)」に初めてなった初代火影という肩書きを持っており、マダラはその戦友でもある。そして、第四次忍界大戦という忍たちの大規模な戦争の終結後に二人は共に死んで、忍界を去ったはずが、何故だかはわからないが、この人食い鬼の棲む大正時代の日本にいつの間にか転生していて、とりあえず森を出ようと歩いていた時に、近くのお堂で炭治郎と禰豆子が鬼に襲われている所をたまたま見かけて助け、現在に至るという訳であった。

 

柱間 「……という訳でオレとマダラはこの世界に来たらしいんだが、何とか理解できたか?」

 

炭治郎 「はい!しっかり理解できました!わざわざ詳しく話して頂いてありがとうございます!それにしても驚きました!柱間さんとマダラさんは前世では火の国?という国に住んでいたのですか。また日本とは違った国の人間だったなんて、だからお二人共、こんな見慣れない格好をしていたのですか。後、それよりもさらに驚いたのは柱間さんとマダラさん、お二人共、忍界?という世界にある火の国?っていう国の中にある木の葉隠れの里って言う里の偉い人だったのですね。なんか色々と感心します。俺は炭売りを生業にしているだけなので。」

 

炭治郎は思ったこと、感心したことをそれぞれ、柱間とマダラに言った。

 

柱間 「そうか!それなら良かったぞ!ははは・・・!」

 

柱間も感謝の言葉を述べていた時、マダラはある人の気配に気づいていた。

 

マダラ 「なあ柱間、オレ達四人以外にあと誰か一人いる気配がするが、あの鬼はもう倒したはずだろ」

 

柱間 「ん?ああ、たしかにあの人喰い鬼とやらはマダラが倒したが、それにしてもこの気配は一体誰の気配ぞ?」

 

炭治郎 「あ!見てください二人共、あそこに誰かいますよ。」(埋葬をしているのかな・・・)

 

禰豆子 「ムー!」

 

炭治郎と禰 豆子の言葉に反応した柱間とマダラは、炭治郎と禰 豆子が見ている方向に体を振り向かせると、そこには紅い天狗の面を被り、波模様の入った水色の和服に、黒いもんぺみたいなズボンを履いている一人の短髪の白髪の老人がお堂の隅であのお堂の鬼に殺された人たちを埋葬していた。

 

炭治郎 「あっあの・・・」

 

炭治郎がその一人の老人に言葉を掛けた時、一人の老人は埋葬が全部済んだのか、立ち上がって、そこから離れ、炭治郎たちの元へ向かった。

 

左近次 「儂の名は鱗滝左近次だ。義勇の紹介はお前で間違いないな?だが、見たところもう二人は一風変わった風貌をしておるが?」

 

疑問を持ちながら柱間とマダラを見ると、その質問に対して炭治郎が弁解する。

 

炭治郎「この方は柱間さんとマダラさんです。確かにお二人はちょっと変わった格好をしていますが、柱間さんとマダラさんは決して悪い人や怪しい人ではありません。」

 

左近次 「ほう?何故そんなことを言い切れる?」

 

炭治郎 「柱間とマダラさんは、俺と禰 豆子が鬼に襲われていたところをたまたま見かけて、俺と禰 豆子を助けてくれた上、マダラさんがその鬼を倒してくれました。それに、柱間さんとマダラさんが言ってることは全く嘘や悪意の匂いがしていないからです。」

 

左近次 「・・・まあいいだろう。」

 

炭治郎「俺は竈門炭治郎といいます。妹は禰豆子で・・」

 

左近次「炭治郎。妹が人を喰った時、お前はどうする。」

 

炭治郎「・・・」

 

何も答えられなかった炭治郎の頬を左近次は強く叩く。

 

左近次「判断が遅い。」スパーン!!

 

左近次「お前はとにかく判断が遅い。そっちの二人の男の一人、マダラが鬼に止めを刺すまで動けなかった。今の質問に間髪入れずに答えられなかったのは何故か?お前の覚悟が甘いからだ。」

 

炭治郎「・・・・ッ!」

 

左近次「妹が人を喰った時やることは二つ、妹を殺すお前は腹を切って死ぬ。鬼になった妹を連れていくというのはそういうことだ。しかしこれは絶対にあってはならないと肝に銘じておけ。罪なき人の命をお前の妹が奪う。それだけは絶対にあってはならない。儂の言っていることがわかるか?」

 

炭治郎「はい!!」

 

左近次「・・・では、これからお前が鬼殺の剣士として相応しいかどうかを試す。妹を背負ってついてこい。そして柱間とマダラ、お前たち二人もだ。」

 

柱間 「ああ!どこに行くのかはわからんが、炭治郎と禰 豆子が行くならオレも一緒に行かせてもらうぞ。マダラ、この老人が何か情報を持っているかもしれん、炭治郎たちと一緒に行くぞ!

 

マダラ 「ああ、そんなこと、わかってる。このまま何も情報が掴めないまま、ここの森をさまよっていても埒があかないしな。ここは天狗の面を被った老人の言う通り、共に行かせてもらうとするか。」

 

二人はそう決心したあと、炭治郎たちと天狗の面を被った老人と共にお堂を出発した。

 

そして、数時間後・・・

 

鱗滝左近次の速さは異常だった。炭治郎は息を切らしながらついていくだけで精一杯の状態だ。一方、柱間とマダラは息一つ切らさずに余裕で鱗滝について来ていた。

 

炭治郎(速い!!この人は一体何歳なんだ?それと全く足音がしない!!)

 

必死の思いで家までたどり着くと質問する。

 

炭治郎「こっ・・これで俺はっ・・認めてもらえましたか?」コヒューコヒューゼェゼェ

 

左近次「試すのは今からだ。山に登る。」

 

炭治郎「・・・・」( ゚□゚)

 

霧が濃い山の奥の方までやって来ると、左近次は振り返る。

 

左近次「ここから山の麓の家まで下りてくること、今度は夜明けまで待たない。」

 

このときの炭治郎は鼻が利くため簡単なことだと思っていた。しかし、道中には沢山の罠があった。

 

炭治郎(まずい!!この調子で罠にかかっていたら朝までに山をくだれないぞ。それにこの山は・・空気が薄いんだ!!俺が住んでいた山よりも遥かに薄い!!だからこんなに息が苦しくてくらくらする。戻れるだろうか、失神するかも・・・・いや、戻るんだ!!呼吸を整えて罠の匂いを嗅ぎわけろ。人の手で仕掛けられた罠はやっぱり微かに匂いが違う!!よしっわかる!!わかるぞ!!)

 

最早炭治郎は精神力だけで動いていた。罠の匂いがわかったとしても、それを避けられる余力がなければ意味をなさない。炭治郎は次々に罠にかかっていたが、なんとか突破して夜明けまでにたどり着くことができた。

 

炭治郎「も・・戻り・・ました。」ガクッ

 

左近次「・・お前を認める。竈門炭治郎。」

 

鬼殺の剣士に相応しいと認めてもらった炭治郎、そして鬼殺隊に入隊するため、最終選別に向けてここからさらに過酷な修行に励むのだった。

 

そして、翌日、鬼殺の剣士に相応しいと認められた炭治郎は、鬼殺隊について柱間とマダラと共に鱗滝左近次の説明を聞いていた。

 

左近次「儂は育手だ。文字通り剣士を育てる。育手は山ほどいてそれぞれの場所、それぞれのやり方で剣士を育てている。鬼殺隊に入るためには、藤襲山で行われる最終選別で生き残らなければならない。最終選別を受けていいかどうかは儂が決める。」

 

その日から炭治郎は鱗滝左近次の指導の下、血が滲むような修行の日々を送ることになる。様々な罠が施された山下りや刀の素振り、転がし祭りという素早く起き上がる訓練をしたこともあった。あまりに過酷な修行内容でも、炭治郎は弱音を一切吐かず自分を追い込んだ。鬼化した禰豆子を元に戻す為に。

一方、柱間とマダラも、炭治郎が鱗滝左近次と共に修行をしている間近くの別の山へ行き、それぞれ二人で修行をしていた。元々鬼を上回る力と桁外れの忍術を持っている為、鱗滝左近次からは全集中の呼吸を教わった後、「儂から教える事はもう何もない。」と言われて更なる高みを目指そうと、自身が扱えるチャクラによる忍術と教わった全集中の呼吸を組み合わせて使えるようになるための鍛練を積んでいた。柱間は、残していった木の葉隠れの里の者たち、忍界の者たちを思い出しながら、さらに修行を積んでいき、マダラは、かつて第四次忍界大戦で自分を追い詰めた宿敵、ナルトの主人公であるうずまきナルトと自分の子孫であるうちはサスケとまた戦うため、さらに修行を積んでいくのだった。

それから禰豆子は、ある日を境に眠ったまま目覚めなくなり、その状態のまま半年が経った。医者に診てもらうも異常はなし、だがずっと眠り続ける禰豆子に炭治郎は心配していた。

 

炭治郎の山下りはより険しく、空気の薄い場所での訓練になっていき、死の恐怖とずっと隣り合わせだった。一方で、柱間とマダラの修行も質が上がっていき、今では体術だけで、そこら辺の鬼なら楽々倒せる位の実力になった。

 

左近次「もう教えることはない。」

炭治郎「えっ?」

 

修行を始めて一年、突然言われる。

 

左近次「あとはお前次第だ。お前が儂の教えたことを昇華できるかどうか。この岩を斬れたら最終選別に行くのを許可する。」

※柱間とマダラは既に許可をもらっています。(動きと型を見せたら鬼殺隊の柱を軽々と上回ると判断されたため)

 

炭治郎(岩って斬るものだっけ?刀で斬れるものだっけ?斬れる気がしない。刀が折れる・・)

 

鱗滝左近次はそれから指導をしなくなった。炭治郎は習ったことを繰り返す。しかし、それでも岩を斬れなかった。だんだんと焦りが生まれてきた。

 

炭治郎(足りない。まだ鍛練が足りない!もっと・・もっとやらないと)

 

そう考えていると、炭治郎の後ろから唐突に声をかけられた。振り向いて見ると、そこには隣の山での修行から戻って来た柱間がいた。

 

柱間 「炭治郎どうだ、あの老人との修行は順調か?」

 

炭治郎「ああ、はい!修行をし始めてから一年ぐらい経ちましたが、もう教えることはないと言われて、あとはこの岩を斬ればいいって鱗滝さんに言われました・・・って!柱間さんいつの間に俺の後ろにいたんですか!鼻が良く効く俺でも全然気づきませんでした!」

 

柱間 「ハハハ!そうか!流石にオレの気配には気づかなかったか!それは驚かせてしまってすまんぞ!それにしても炭治郎はやはり鼻が良く効くのか?」

 

炭治郎 「はい!俺の鼻は匂いを嗅いだだけで嗅いだ者の心や感情、考えてることがわかるんです。」

 

柱間 「なるほど、だからさっきもオレとマダラが考えていたことがわかったのか。わかった、ありがとう炭治郎!」

 

炭治郎 「はい!改めて言いますが、こちらこそさっきは鬼から助けて頂いてありがとうございます!」

 

炭治郎と柱間はお互いに感謝の印を言ったあと、炭治郎はあともう一つ気になったことを柱間に聞いた。」

 

炭治郎 「あ!そういえばマダラさんの姿が見えませんね?もしかしてマダラさんはまだ修行の最中ですか?」

 

柱間 「ああ、マダラの奴なら俺の修行が終わって、俺が炭治郎と鱗滝って言う名前の老人がいる山に帰ろうと思ってあいつにも、とりあえず今日の修行はここまでして炭治郎たちがいる山に帰ろうってあいつにも言ったんだが、そしたらマダラの奴、「俺はもう少しこの山に残って修行していく。俺は考えが甘いお前とは違うからな。そして今度こそ必ずお前を超えてみせる。」って言って、今もあの山で熱心に修行を続けているぞ。全く、あいつの戦い好きは相変わらずなものぞ。ははは・・・!」

 

炭治郎 「そうですか、マダラさんは戦いが好きなんですか。でも楽しそうに修行をしているならそれでいいじゃないですか。俺はそう思います。とにかく俺もこの岩を何とか斬れるように頑張るので柱間さんも頑張ってください!ではまた後で会いましょう。」

 

柱間 「そうだな、炭治郎もその岩を斬れるように頑張るんだぞ!じゃあ俺は先に帰ってるぞ!」

 

炭治郎 「はい!」

 

炭治郎と柱間は話を終えたあと、柱間は先に炭治郎がいる山の麓へ帰り、岩を斬るという目標を目指して炭治郎は再び修行に励んでいた。

 

炭治郎 (足りないまだ鍛練が足りないんだ!もっとやらないと!)

 

そう思いながらも、何度も岩を斬るのに挑戦するが、岩は全く斬れる一端すら見せない。

 

炭治郎(わー!くじけそう!負けそう!)「頑張れ俺!頑張れ!」

 

?「うるさい!!」

 

炭治郎「!?」

 

声のした方を見ると、狐の面を被った真剣を持つ少年がいる。彼、錆兎は岩に腰かけていた。

 

錆兎「男が喚くな見苦しい。どんな苦しみにも黙って耐えろ、お前が男なら・・男に生まれたなら・・」

 

そして、木刀を取り出して急に炭治郎に襲いかかった。

 

 炭治郎も慌てて受け止めたものの押し返されてしまった。

 

炭治郎「急になにするんだ!!」

 

錆兎「お前こそ何をしている?構えもせずに。」

 

炭治郎「!!」

 

炭治郎は指摘されて慌てて立ち上がる。そして錆兎と対峙する。

 

錆兎「さぁかかってこい。」

 

炭治郎「でも、君は木刀で俺は真剣だ。」

 

錆兎「・・フハハハハハ!!それはそれは!!心配していただいてありがたいことだ。お前は俺に怪我をさせると思っているわけだ。心の底から安心しろ・・俺はお前より強い!!岩を斬ってるからな!!」

 

炭治郎「岩を斬った!?」

 

錆兎「お前は何も身につけてない、何も自分のものにしていない。特に鱗滝さんに習った全集中の呼吸。お前はそれを知識として覚えただけだ、お前の身体は何もわかってない。お前の血肉に叩き込め、鱗滝さんが教えてくれたすべての極意を決して忘れることが無いように、骨の髄まで叩き込むんだ。」

 

炭治郎「やってる!毎日やってる!必死で!!でも全然ダメなんだ前にっ・・進めないこれ以上。」

 

錆兎「進め!!男なら!男に生まれたなら!!進む以外の道などない!!かかってこい!お前の力を、見せてみろ!!」

 

炭治郎は斬りかかろうとしたが、木刀で顎を打たれ失神した。

 

錆兎「真菰、後は任せるぞ。」

 

真菰と呼ばれた少女は去っていく錆兎の背中を見送ると、炭治郎の側までよった。それと同時に炭治郎が目を覚ました。

 

真菰「大丈夫?」

 

炭治郎「あっはい!大丈夫です。さっきの一撃、少しも無駄のない動きでした、本当に綺麗でした!俺もあんなふうになりたいです!なれますかね俺に?」

 

真菰「うん。きっとなれるよ、私が見てあげるもの。」

 

炭治郎(可愛らしい・・)「君は誰だろう?」

 

真菰は炭治郎の悪いところを指摘してあげた。それを受けた炭治郎は無駄な動きや癖などを直していった。

他にも様々な話をしてわかったことは、錆兎と真菰は兄妹ではなく、孤児立ったのを鱗滝左近次が育てたことと、他にも子供たちはいて炭治郎や柱間、マダラを応援していると聞いた。全集中の呼吸についても、血の巡りを速くすることと、心臓の鼓動を速くすることで人間のまま鬼並みに強くなると聞かされた。

 

炭治郎「それはどうやったら、できるかな?」

 

真菰「死ぬほど鍛える。結局それ以外にできることはないと思うよ。」

 

そこから炭治郎は更に鍛練を重ねたが、錆兎には勝てなかった。半年経つまでは。

 

錆兎「半年でやっと男の顔になったな。」

 

炭治郎「今日こそ勝つ。」

 

この勝負は一瞬で決まった。炭治郎の刃が錆兎の面を斬っていた。勝ったとき、錆兎は笑ったのだ。泣きそうであり嬉しそうでもある、安心したような笑顔だった。

 

真菰「・・勝ってね炭治郎、あいつにも。」

 

錆兎達は消えており、狐の面を斬ったはずの炭治郎の刃は岩を斬っていた。そこに隣の山で修行続きで、その帰り際であった柱間とマダラも合流した。炭治郎と柱間とマダラの三人は鱗滝左近次の話を聞いていた。

 

左近次「お前を最終選別に行かせるつもりはなかった。もう子供が死ぬのを見たくなかった。お前にあの岩は斬れないと思っていたのに・・よく頑張った。炭治郎、お前は凄い子だ・・」

 

柱間 「そうか!ついにあの大きい岩を斬ったのか!良くやったぞ炭治郎!流石オレが見込んだ少年ぞ。」

 

マダラ 「あの大きい岩をあの小僧自ら斬ったということは、お堂で戦ったあの鬼と戦っていた時よりは強く成長したらしいな。そのことはこのオレも少しだけ褒めてやる。」

 

 三人の労いの声を聞いた炭治郎は泣いた。最終選別に行くことを始めて認められたのだ。

 

左近次「三人共、最終選別、必ず生きて戻れ。儂も妹もここで待っている。」

 

炭治郎と柱間とマダラは狐の面をもらった。厄徐の面という悪いものから守ってくれるものらしい。そして二人は藤襲山に向かおうとする。

 

炭治郎「鱗滝さん行ってきます。錆兎と真菰によろしく。」

 

柱間 「鱗滝殿、禰豆子のこと、よろしく頼むぞ!」

 

マダラ 「鱗滝と言ったか。修行の間は世話になった。礼を言う。修行中に手に入れた技をその最終選別とやらでしっかり活かさせてもらうぞ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

左近次「炭治郎、何故お前が・・死んだあの子達の名を知ってる?」

 

三人それぞれが、お礼の言葉を述べたあと、鱗滝の家を後にし、最終選別の会場である、藤襲山へと目指して歩き始めるのだった。




以上第三話でした!いやぁ〜、それにしても元の伝説の忍の柱間さんとマダラさんは炭治郎が一生懸命あのでかい岩を斬っている最中に一体どんな修行をしていたのでしょうねぇ〜w、修行の質が一つの山が消し飛ぶほどになっていなきゃいいんですがw。(ただでさえナルトの原作ではチートキャラとか言われてるんだから。)ま、それはとりあえず置いといて、次回の第四話からは最終選別編から入ります。作者のなんとなくの妄想でただ書いてる駄文小説ですが、第四話は、柱間とマダラの戦いが本格的に見れるので、完成までしばし待たれよ。じゃ、そういうことで〜 ^_^


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