日本国召喚〜カンピオーネをそえて〜 (メカ好き)
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懲りずにまた新作です。こんなのありそうで無かったなと思って投稿しました。ではどうぞ。


グリニッジ、賢人会議レポートより抜粋

 

 カンピオーネ同士での戦いでジャイアントキリングは度々起こる事ではありますが、そのまま古参のカンピオーネが完全に滅殺された例は記録上初の事でした。

 

 第七のカンピオーネ、久我陽火は僅か11歳で神殺しを成し遂げました。その半年後、彼は最古参の神殺しヴォバン侯爵が行った神の招来の儀式に乱入し、かの王を滅殺して多くの権能を簒奪しました。それから今日にかけてまつろわぬ神や他のカンピオーネとの戦いに全て勝利しており、その様から『簒奪王』『無敗王』とも呼ばれています。

 

 かの王の勝利の原動力となっているのはどの様な劣勢や危機、強敵を前にしても僅かにも臆することの無い精神力と、戦いの場においても絶え間なく強くなり続ける成長力と底なしの潜在能力です。亡きヴォバン侯爵との戦いにおいてはその卓越した権能の扱いを、サルバトーレ卿との戦いでは奥義である無想剣を、羅濠教主との戦いでは超常の領域にある心眼を戦いの最中で獲得し勝利を納めています。

 

 かの王は自由をこよなく愛する風来坊な気質の持ち主で、行く先々で大小様々なトラブルに遭遇しています。しかし、善良な信奉者が多く、戦いにおいても出来る範囲で周りに配慮する良心のある王です。

 

 しかし、敵対する相手がどの様な存在であろうと全力で排除に当たります。事実、某大国がかの王の逆鱗に触れて滅びかけました。忘れてはなりません。かの王もまた、神殺しを成した埒外の存在なのですから。

 

 

 

 

 

 中央暦1639年4月11日午前―――ロウリア・クワトイネ国境付近 ロウリア王国東方討伐軍先遣隊 本陣

 

 クワトイネ公国外務部から、何度も何度も国境から兵を引くよう魔法通信にて連絡があったがすべてを無視する。

 

 もう戦争することは、決定しているのだ。

 

 「明日、ギムを落とすぞ」

 

 ギムに攻め込む先遣隊約3万の指揮官の任を与えられたBクラス将軍パンドールは、満面の笑みを浮かべ部隊を見つめていた。

 

「ギムでの戦利品はいかがしましょうか?」

 

 副将のアデムが話しかける。彼は冷酷な騎士であり、ロウリア王国が領地拡大のために他の小国を統合した時代、占領地での残虐性は語るに耐えない。

 

「副将アデムよ、お前に任せる。」

 

「了解いたしました。」

 

 アデムは、パンドールに一礼すると、後ろを振り返り、すぐさま部下に命じる。

 

「ギムでは、略奪を咎めない、好きにしていい。女は嬲ってもいいが、使い終わったらすべて処分するように。一人も生きて町を出すな。全軍に知らせよ」

 

ゴオッ!!

 

 非道な命令を言い終わるや否や、凄まじい炎がアデムを一瞬で灰にした。

 

「「「ッッ!?」」」

 

 パンドールを始めとする本陣にいる軍人全員が時が止まったかのように停止した。

 

「はあ〜」

 

 そんな本陣に場違いな溜息が響き渡る。パンドールが声の方を向く。そこにはベージュのチノパンに白のソーカット、その上から黒の上着を着たシンプルな出で立ちの少年がいた。

 

 少年を見咎めた瞬間、パンドールは恐怖で身体の震えを抑えられなかった。魔法に関して門外漢であった彼でも化け物だと理解する程の膨大な魔力を少年から感じたからだ。それは他の者達も同じであり、魔導士に関して言えば全員が泡を吹き失禁しながら気絶していた。

 

 そして当の少年は、パンドール達を蔑んだ目で見ながら口を開いた。

 

「消えとけ」

 

 その一言と共に彼等の視界が真っ白に塗り潰され、永遠に意識を失った。

 

 

 

 

136:国と一緒に召喚された神殺し

···やりすぎたぜ(汗)つ【あたり一面マグマが煮え立っている画像】

 

137:名無しの転生者

ふぁ!?

 

138:名無しの転生者

オイオイ···

 

139:名無しの転生者

唐突に割り込んで凄いのぶっ込んできて草

 

140:名無しの転生者

>>136 というかまたお前かよ!

 

141:名無しの転生者

>>136 召喚先でもやらかしてて草

 

142:名無しの転生者

>>140、141 私新人なんだけど彼って有名人なの?

 

143:名無しの転生者

>>142 カンピオーネ!の世界に転生した転生者で神殺しになって半年でヴォバン侯爵を滅殺したヤベーヤツ。

 

144:名無しの転生者

 

145:名無しの転生者

新人ちゃんもびっくり

 

146:名無しの転生者

カンピオーネ!を知ってる人からするとどうしてこうなったって話だよな

 

147:名無しの転生者

脱線してるぞ

>>136 説明はよ

 

148:国と一緒に召喚された神殺し

まず俺のいる場所は異世界のある2つの国家の国境付近。そこにいた数万の軍勢の本陣でギムって言う俺が世話になった街を襲うだの略奪を許すだの嬲った女は殺しとけだのふざけた事抜かしてたからキレて太陽に偏在して軍勢ごと消し飛ばした。

 

149:名無しの転生者

うわ〜

 

150:名無しの転生者

うわ〜

 

151:名無しの転生者

うわ〜

 

152:名無しの転生者

何がうわ〜かって略奪強姦を許した上で皆殺しにしろって言う軍隊に対してもだけどキレてすぐさま数万も皆殺しにする神殺しニキにもうわ〜だよ

 

153:国と一緒に召喚された神殺し

でもこいつら人間種以外(エルフや獣人、ドワーフ等)の殲滅を掲げるクズだぞ

 

154:名無しの転生者

良し、許す

 

155:名無しの転生者

寧ろもっとやれ

 

156:名無しの転生者

>>154、155 手のひらく〜るく〜る

でも気持ちは分かる

 

157:名無しの転生者

典型的な異世界害悪国家だなそれ

 

158:国と一緒に召喚された神殺し

と言う訳でいっちょこの国滅ぼしてくるわ

 

159:名無しの転生者

ちょっ

 

160:名無しの転生者

>>158 まてまて

 

161:名無しの転生者

やべえぞ、根絶やしにされるぞ

 

162:名無しの転生者

神殺しニキ身内には優しいけど敵対者にはマジで容赦無いからな

 

163:名無しの転生者

某大国は滅びかけたしね

 

164:名無しの転生者

あん時のジョンさんには痺れた

 

165:名無しの転生者

おかげで某大国は守られた

 

166:名無しの転生者

あれ、思ったけど神殺しニキと言う抑止力が無くなったアッチの世界って···

 

167:名無しの転生者

あ(察し)

 

 




某大国
某特務機関が陽火の逆鱗を踏み抜いた事で滅びかけた過去を持つ。呪力が底付きズタボロのフラフラに成りながらも立ち向かおうとしたジョン・プルートー・スミスの勇姿を見た陽火が彼女を称えて見逃した経緯がある。


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2

中央暦1639年4月11日午後―――日本国東京都・正史編纂委員会東京分室オフィス

 

「···これは、事実なのかい?」

「はい、間違いないようです」

「そうか···、はあ〜」

 

 その男装麗人の美貌に似合わない大きなため息を吐く正史編纂委員会・東京分室室長の沙耶宮馨。そんな彼女を苦笑いしながら同情的な視線を送る正史編纂委員会のエージェント甘粕冬馬は更に報告を続ける。

 

「万里谷さんによると行使なされた権能は偏在せし神火のようでして、呪力を感じたらしい方角から察するにロウリア王国の軍勢と遭遇した可能性が極めて高いです」

「···あの国はたしかエルフや獣人、ドワーフといった異種族の根絶を国是としていたね」

「大使館からの目撃情報で我らが王が現地民と良好な関係を築いていた事がわかっています。室長、下手をするとロウリア王国は···」

「滅びるだろうね。某大国の時のように身内を害されそうになった訳ではないから、根切りにされる心配は少ないだろうけど侵攻軍と上層部は皆殺しは確定だろう。取り敢えず総理に報告しないと。それと外務省にも赴く必要があるね」

 

馨はそう言うと席を立った。

 

「はあ、この世界の人々はカンピオーネを知らないのでこういった事が増えそうですね」

「言わないでくれ、必死に目をそらしていたのに」

 

 

 

 

 

中央暦1639年4月12日ーーーロウリア王国東方討伐海軍 旗艦

 

 

 

「いい景色だ。美しい」

 

 

 

 大海原を美しい帆船が風をいっぱいに受け、進む。その数4400隻、大量の水夫と揚陸軍を乗せ、彼らはクワトイネ公国経済都市マイハークに向かっていた。

 

 見渡す限り船ばかりである。

 

 海が見えない。そう表現したほうが正しいのかもしれない。

 

 6年をかけた準備期間、パーパルディア皇国からの軍事援助を経て、ようやく完成した大艦隊。これだけの大艦隊を防ぐ手立ては、ロデニウス大陸には無い。

 

 いや、もしかしたら、パーパルディア皇国でさえ制圧できそうな気がする。

 

 野心が燃える

 

(いや、パーパルディア皇国には、砲艦という船ごと破壊可能な兵器があるらしいな)

 

 シャークンは、一瞬出てきた野心の炎を理性で打ち消す。第3文明圏の列強国に挑むのは、やはり危険が大きい。

 

 彼は東の海を見据えた・・・

 

ゾワッ

 

 突如として背を這った悪寒と共に空を仰ぎ見る。長く戦いに身を置いた結果身に付けた勘が警鐘を鳴らしたのだ。

 

 シャークンが目にしたのは余りにも巨大な火の玉がこちらに落ちてくる光景だった。それもタダの火ではない。地獄のそれを思わせる灼熱の劫火。

 

「全艦回避ーーーーーーーーー!!!!」

 

 いち早く正気に戻ったシャークンは直様指示を出す。しかし密集していた事が災いして船同士での衝突事故が相次ぐ。そうこうしている間に火の玉は直ぐ側まで迫って来ていた。

 

「・・・だめか」

 

 海将シャークンは絶望を通り越して諦念の境地に至っていた。

 

(これは、神による裁きなのか?ははっ、だとしたら道理だ。なぜ気が付かなかったのだろうか?我々がしようとした事は余りにも罪深い事だと言うのに)

 

 それが彼の最期の思考となった。

 

 着弾した火の玉は弾け、そこから広がる劫火は海面ごと大艦隊を呑み込んだ。そこから7日間、直径20km前後のその海域は地獄の劫火が燃え続けていた。

 

 

 

 

 

中央暦1639年4月15日―――ロウリア王国 王都 ジン・ハーク ハーク城

 

 

 

 34代ロウリア王国、大王ハーク・ロウリア34世は、ベッドの中で震えていた。侵攻直前になって起きた東方討伐軍先遣隊の消滅。それから次々にロウリア王国の侵攻軍は襲撃を受け文字通り全滅している。魔信による報告によれば敵は一人。人の領域を遥かに超越した魔力を持つとも報告され、ワイバーンで確認された戦闘跡地は凄まじい有様となっていた。ある場所ではあたり一面の地面がマグマとなっていた。またある基地では血の海が形成されていたが、遺体は骨どころか肉片すら残っていなかった。またある海域では海面が直径20キロ前後の範囲で燃えており生き物の焼ける匂いがした。正しく地獄絵図だ。

 

 また、ロウリア王国国内の多くの魔導師が発狂して再起不能になった。かろうじて会話が出来る程には無事だった王宮主席魔導師のヤミレイによると、余りにも膨大で暴虐的な魔力がロウリア王国内を暴れ回っているのだという。しかも、その方角と時間が丁度侵攻軍が全滅した場所と時間と一致したのだ。

 

(我々は一体、何と戦っているのだ?)

 

 王の眠れない日々は続く。

 

 

 

 

 

【祝報】敵侵攻戦力殲滅完了

 

1:国と一緒に召喚された神殺し

はい、皆さん拍手ー(゚∀゚ノノ"☆パチパチパチ

 

2:名無しの転生者

うわ〜(((((゚ω゚;)

 

3:名無しの転生者

うわ〜(((((゚ω゚;)

 

4:名無しの転生者

うわ〜(((((゚ω゚;)

 

5:名無しの転生者

···一つ聞く、何人ヤッた?

 

6:国と一緒に召喚された神殺し

数えてないから知らん。まあ、推定五十万位?

 

7:名無しの転生者

ヒェッ

 

8:名無しの転生者

おいおい···

 

9:名無しの転生者

おそらく転生者の中で一番ヤッちゃっているよね、神殺しニキ

 

10:国と一緒に召喚された神殺し

>>9 一般人には手を出してないからセーフセーフ

 

11:名無しの転生者

と言うことは侵攻軍の動員数が50万って事?凄いな

 

12:名無しの転生者

陸自の2倍くらいの人数を侵攻軍として動員したって事だよな?確かに凄い。

 

13:国と一緒に召喚された神殺し

言うて装備は中世ヨーロッパにも劣るもんだったし、実力者もいなかった。な○う系主人公みたいなのが一人でもいたらほんのちょびっとは面白かったんだろうけどな。

 

14:名無しの転生者

>>13 おいおい

 

15:名無しの転生者

>>13 思いっきり神殺しの思考なのが草

 

16:名無しの転生者

>>13 これでも神殺しの中でもまともな方ってのがなんとも···

 

17:国と一緒に召喚された神殺し

>>15、>>16 好き放題言ってくれんな。貪る群狼けしかけてコロコロすんぞ

 

18:名無しの転生者

>>17 すみませんでした、お許しくださいm(_ _)m

 

19:名無しの転生者

>>17 マジすんませんでしたm((((_ _;)))mガクガクブルブル

 

20:名無しの転生者

>>18、>>19 マジ土下座なのが草

 

21:名無しの転生者

仕方ないね

 

22:国と一緒に召喚された神殺し

はい、冗談はここまでにして安価取ります。

 

23:名無しの転生者

唐突な安価

 

24:名無しの転生者

俺じゃなきゃ見逃しちゃうね

 

25:国と一緒に召喚された神殺し

安価の内容は侵攻国家の後始末の方向性。上層部を皆殺しにしてもいいけど、絶対後で荒れるからこの選択肢はなし。この国が二度と俺が世話になった国に迷惑かけないようにするのが絶対条件。では始めるぞ>>45

 

26:名無しの転生者

>>25 条件多いな

 

27:名無しの転生者

>>25 ちょっと待て。神殺しニキ、俺たちに侵攻国家の全人民の命運をぶん投げてないか!?

 

28:国と一緒に召喚された神殺し

>>27 そうとも言う。因みに収集がつかなくなり次第根切りにする

 

29:名無しの転生者

ヒェ···

 

30:名無しの転生者

>>28 この鬼畜!カンピオーネ!

 

31:国と一緒に召喚された神殺し

>>30 褒め言葉と受け取っておこう。むしろまだ生き残る確率を残すだけ慈悲深いだろう?

 

32:名無しの転生者

>>31 同意する

 

33:名無しの転生者

むしろモフモフやエルフを根切にせんとした国家ぞ。慈悲はなし

 

34:名無しの転生者

>>31、>>32、>>33 サツ意高いなオイ!?気持ちは分からんでもないが落ち着け!

 

35:名無しの転生者

クソ、ここまで胃が痛くなる安価なんて初めてだぜ・・・

 

36:名無しの転生者

ホントそれな

 

37:名無しの転生者

これが魔王クォリティという事か・・・

 

38:名無しの転生者

そこまでか?

 

39:名無しの転生者

この魔王様の事だから結果を動画付きで上げてくるぞ

 

40:名無しの転生者

Oh shit!ってそろそろか

 

41:名無しの転生者

国王を直接脅す

 

42:名無しの転生者

国王を派手に公開処刑して国を支配する

 

43:名無しの転生者

権能を大々的に使って恐怖支配

 

44:国と一緒に召喚された神殺し

面倒だ、全て灰燼に帰す

 

45:名無しの転生者

上層部と有力者に首輪を付ける

 

46:名無しの転生者

>>44 オイこら

 

47:名無しの転生者

>>44 なに安価出したヤツが参加してんだよ!

 

48:名無しの転生者

しかも一番物騒なのが草も生えない

 

49:名無しの転生者

それな

 

50:国と一緒に召喚された神殺し

ちょっとしたジョークだよw 結果的に無難な物に決まったから良いじゃん

 

51:名無しの転生者

ジョークって・・・

 

52:名無しの転生者

しかも紙一重過ぎる・・・

 

53:国と一緒に召喚された神殺し

ほんじゃ、安価の結果を主軸にやっていくわ。それじゃ!

 

54:名無しの転生者

・・・おい、大丈夫なんだろうな?

 

55:名無しの転生者

わからん、不安しかない・・・

 

56:名無しの転生者

お願いだから少しでも穏やかに終結してくれ!

 

57:名無しの転生者

無理じゃね?

 

 



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3

中央暦1639年4月25日―――ロウリア王国 王都 ジン・ハーク ハーク城 謁見の間

 

 

現在、そこにはロウリア王国国王ハーク・ロウリア34世、ロウリア王国軍防衛騎士団将軍パタジン、三大将軍最後の一人ミミネル、そして王命を受けて登城した侯爵以上の有力貴族及びその嫡男が揃っていた。そしてたった今、一人の侯爵が塩にされて砕かれた。たった一人の男によって。

 

「さて諸君、最後のチャンスだ。恭順しその証としてギアスの魔術を受け入れろ。でなければロウリア人を貴賤老若男女別け隔てなく根切にする」

 

魔法の素人でも顔を青ざめさせる程の魔力を垂れ流すその男、久我陽火は傍らに12歳前後の可憐な色白の少女を侍らせながら最後通牒を行う。塩にされて砕かれた男は最初の勧告に意義を唱え陽火に食ってかかった。その結果。ここで反発すれば次は自分である事を認識している貴族たちは揃って縋る様にハーク王を見る。玉座に座らないどころか、それのある上段ではなく下段に立っていたハーク王は口を開いた。

 

「皆のもの、受け入れよ。我々は負けたのだ」

 

これを持ってロウリアによるクワ・トイネ、クイラ両国侵略未遂事件は幕を閉じた。ハーク王は王位を続行し亜人の根絶や差別を撤廃、陽火の口利きで日本と国交を結び日本企業を呼び込んでの経済の活発化、融和政策を進めクワ・イトネ、クイラ両国との国交の樹立等を成し遂げ、皮肉にも後の歴史に賢王として記される事となる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

134:名無しの転生者

・・・犠牲者は出たがまあまあな結果なんじゃね?

 

135:名無しの転生者

根切にはならなかったしね

 

136:名無しの転生者

おっかしいな?俺には塩にされて砕かれた貴族が見えた気がしたんだが?

 

137:名無しの転生者

>>136 でも一人じゃん

 

138:名無しの転生者

>>136 むしろ温情だろ

 

139:名無しの転生者

俺あの貴族が食ってかかった時、「ああ、根切か」って思ったしね

 

140:国と一緒に召喚された神殺し

いや〜、ちょうどよく見せしめに使えそうなヤツが生えて助かったわ。これで連中がいかにバカでも大丈夫だろ。

 

141:名無しの転生者

>>140 生える言うな

 

142:名無しの転生者

>>140 ホントこのカンピオーネは

 

143:名無しの転生者

これでも話が通じる方なんだよな

 

144:名無しの転生者

主人公ボコって追放したけどな

 

145:名無しの転生者

>>144 あれはシャーナイ

 

146:名無しの転生者

>>144 あれは草薙護堂が悪い

 

147:名無しの転生者

>>146 もっと言えばエリカ・ブランデッリと赤銅黒十字が悪い

 

148:名無しの転生者

神殺しニキ滅茶苦茶キレてたもんな

 

149:名無しの転生者

主人公殺すかと思った

 

150:国と一緒に召喚された神殺し

>>149 ヤツの妹が祐理と仲のいい後輩じゃ無かったら確実に殺ってたね

 

151:名無しの転生者

そういやその妹ちゃんとはどうなの?

 

152:国と一緒に召喚された神殺し

めっさ嫌われとる。転移後は特に

 

153:名無しの転生者

そらそう

 

154:名無しの転生者

下手したら一生会えんもんね

 

155:国と一緒に召喚された神殺し

>>154 日本を元の座標に戻すのは無理そうだが行き来できる様にするのは可能っぽい

 

156:名無しの転生者

お、それは良かった

 

157:名無しの転生者

>>155 あれ?じゃあ何で直ぐしないの?

 

158:国と一緒に召喚された神殺し

>>157 そりゃあ、俺に依存するやり方は後々面倒になるからな。幸いこの世界には未来に飛ぶ魔法が過去に存在したらしいし、俺の持つ技術情報と合わせれば国家プロジェクトでなんとかなるっしょ

 

159:名無しの転生者

おお

 

160:名無しの転生者

ちゃんと考えてる

 

161:名無しの転生者

普段は風来坊だけどいい人なんだよね。キレたらヤバイけど

 

162:国と一緒に召喚された神殺し

>>160、>>161 うっせー、誰でも身内に手を出されたらキレるだろ

 

163:名無しの転生者

>>162 流石に1大国全土を消し飛ばそうとは思いません。

 

164:名無しの転生者

>>162 関係のない人を億単位で巻き込むのはチョット・・・

 

165:名無しの転生者

>>162 古代の核を全土ブッパは無いと思います。

 

166:国と一緒に召喚された神殺し

>>165 所詮魔術で再現したレプリカだって。精々地上構造物が消し飛ぶくらいで頭おかしいインド神話みたいに星や大陸が吹っ飛ぶには程遠いよ。放射線も出さないクリーンなバルサンだろアレ。

 

167:名無しの転生者

>>166 あれをバルサンと同列に扱うとかマジカンピオーネ

 

168:名無しの転生者

>>166 頭おかしいんよ

 

169:名無しの転生者

>>166 一発辺り半径10キロを消し飛ばして100キロを吹っ飛ばすヤバイ魔術の絨毯爆撃をバルサン呼ばわりとか・・・

 

170:名無しの転生者

>>167、>>168、>>169 イヤ、何故誰も某大国が害虫呼ばわりされてる事に違和感を覚えないの?

 

171:四葉家の優等生>>167 

同盟国でありながらコチラの力を削ごうとするクソ

 

172:モブ厳な世界のハーフブラッド族>>168

同盟非同盟問わず幼子を誘拐して実験動物扱いしたクズ

 

173:Muv−luvに降り立ったオリ真祖>>169

佐渡島ハイヴ攻略間近でG弾ブッパしやがってマジ許すまじ BETAの次はお前らじゃ!!!!

 

174:>>171

>>171、>>172、>>173 お、おう

 

175:国と一緒に召喚された神殺し

まあ、某大国がゴミな事実は横に置いといてそろそろ旅に戻ろうかと思う

 

176:名無しの転生者

お、次は何処に行くん?

 

177:国と一緒に召喚された神殺し

西にアルタラスっていう栄えた国が有るらしいからそこに。そこより大きいパーパルディアって国も有るらしいけど国民性も国もクソって聞くしロウリアで溜まったストレスを爆発させたくないからパス。あ、そろそろ船が出るみたいだから落ちるわ

 

178:四葉家の優等生

乙〜。厄介事を片付けた後はゆっくりしたいよね

 

179:モブ厳な世界のハーフブラッド族

分かる

 

180:Muv−luvに降り立ったオリ真祖

あれ?なんかフラグ立ってね?

 




まつろわぬアテナ誘引事件
赤銅黒十字が当時成り立てであったカンピオーネ草薙護堂をそそのかし、神具ゴルゴネイオンを持たせまつろわぬアテナを日本に誘引した事件。国外にいた当時正体が不明であった7人目のカンピオーネ久我陽火がその行いに激怒。草薙護堂とアテナの再戦直前に帰還、転移魔術で戦場をイタリアのミラノに移し二人まとめて相手取り撃破した。その際、奥義である■■■を使用しておりミラノの街は壊滅的被害を被っている。事件後、草薙護堂は久我陽火に国外追放されイタリアにて居を構える事になる。


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閑話

|□¯)ソォー
キョロ(・ω・`三´・ω・)キョロ
( ´・ω・)⊃文 スッ
└(―_―;)_―;)―;);))┐こっそり退却!


日本国 東京 首相官邸 総理執務室

 

そこでは閣僚が揃いロウリア侵攻未遂事件の顛末について報告を受けていた。

 

「ふう、一時はどうなるかと思ったがなんとか終わったな」

「むしろ我が国にとってはプラスな結果となりました」

「正史編纂委員会によりますとかの王の今回の差配、後始末を任せる上での御配慮であるとの事」

 

それを聞いた総理は表情を引き締める。

 

「なるほど、ならば抜かりなく行かねばならんな。かの王は敵対者の次に上に立つ者の怠慢に厳しい」

 

 

 

 

第三文明圏 パーパルディア皇国 国家戦略局

 

薄暗い部屋に、ほのかなオレンジ色の明かりがついている。光源は光の精霊の力で輝かせたガラスの玉で、その光は二つの影を映し出していた。

 

「・・・それは、本当なのか?」

 

影を作る2人の男たちの内の一人が信じられないと言わんばかりの表情で問いかけた。

 

「はい、間違いありません。ロウリアの侵攻軍は全滅しました」

「原因は!?」

「分かりません。しかし、ロウリア国内で凄まじい魔力を持つ何かが暴れ回っているとの情報が入っています」

「何?信憑性は?」

「ロウリアの王宮主席魔導師ヤミレイの証言だそうです。またロウリア国内の自身以外の魔力を感じ取れる魔導師は全て発狂して再起不能に陥っているそうです。派遣した人員にも被害が出ています」

「何だと・・・」

 

説明を聞いた男の顔に冷や汗が浮かぶ。それはもう一人の男も同じだった。

 

「・・・どうします?」

「直ぐに人員を撤収させろ。正体は分からないがその様なモノがマトモである筈がない!目を付けられれば次は我が身だ!」

「我らが得た情報は、外務局にお伝えした方がよろしいのでしょうか?」

「お前、死にたいのか?ロウリア王国に一体いくら支援したと思っている? もちろん隠蔽工作はするが、皇帝のお耳に触れたら国家戦略局そのものが危機にさらされるぞ! そうなれば、お前も私もただでは済まん。ロウリア王国で起こった一部始終と支援の履歴はすべて焼却しろ!!我らの関わりを一切残すな。 国家戦略局と自分、そして家族のためにもな」

 

 

 

 

 

グラバルカス帝国 通称「第八帝国」 情報局

 

並べられた電気式受信機に、電子音が連続して鳴り響く。 現代の者がその音を聞けば、信号形式は違えど、モールス信号と思うだろう。

 

「閣下、ロデニウス大陸の情報について、現地から緊急報告が届きました」

 

きらびやかではあるが、スッキリとした黒い制服の男が報告を始める。

 

「何?概要は?」

「はっ! ロウリア王国のクワ・トイネ公国並びにクイラ王国への侵攻は、謎の勢力により越境も出来ずに失敗に終わった模様。侵攻軍及び関係基地は文字通りの全滅となり、現在ロウリア国内で混乱が起こっているとの事です!」

「何だと!詳細は!?」

「手段は不明ですがロウリア国内で強大な魔力が暴れ回っていたという噂が流れています。また、現地諜報員が確認できている戦場跡は辺り一面がマグマになっていたり海が燃えていたりなど有り得ない現象が起こっているとのことです」

 

閣下と呼ばれた男の片眉が吊り上がる。

 

「魔法だったか?そこまでの事が出来るものだったとは・・・」

「ロウリアで改めて魔法に関して調査した結果、個人の素質に左右されるものなのだそうです。しかし、今回の下手人クラスになると伝説の存在と同等かそれ以上だとか」

「・・・これは、この世界では神話や伝説は法螺等ではなく事実である可能性が出てきたな。しかし、突拍子が無さすぎてこれだけの証拠では上層部は信じまい。ロウリアを破った勢力や魔法に関する情報を最優先で集めさせろ!」

「了解しました!」

 

 

 

 

 

アニュンリール皇国 皇都マギカレギア オラナタ城

 

アニュンリール皇国皇帝ザラトストラは皇帝の間で行政部門の長たちから報告を受けていた。

 

「続きましては数日間にわたり起こった国内の魔力計測機器全てが異常をきたした事件に関する続報です。どうやら国内だけでなく、国外に出ている魔帝復活対策庁復活支援課の職員達の持つMR5型携帯型魔力計測器も同時刻にメーターが振り切れるか振り切れた後そのまま故障していた事が分かりました」

 

その報告に長たちはどよめき出す。MR5型と呼ばれる携帯型魔力計測器は、魔導機関の内部流量を測るための超高魔力対応品だ。各地に散らばる魔帝復活対策庁復活支援課の職員達の持つそれらのメーターが全て振り切れ、あるものはそのまま壊れたと言うのだ。只事ではない。

 

「またクイラ王国に向かった同課職員達との連絡が途絶えた一件ですが、医療施設に入院している事を確認しました」

「入院?」

「はい。面会した職員によりますと酷く精神的に不安定な状態だそうです。聞き込みの結果、凄まじい精神波動を伴った膨大な魔力に当てられ発狂してしまったそうです。また、その発生源と見られるロウリア王国では同じ様な症状の魔導師が多く発生しています」

「何だと!?」

 

精神波動を伴っているという事はつまり、その魔力は生物が発しているものであるという事。一生物がMR5型携帯型魔力計測器を破壊する魔力を放ったかもしれないという事実に長たちは狼狽えた。

 

「静まれ」

 

静かで軽やかな声が皇帝の間に響き渡る。長たちはその声音により混乱から立ち直った。

 

「国外工作計画を無期限凍結とする。浮いた人員全てを回してこの一件に関する情報収集を始めよ。魔力の発生源の事だけでなくそれに気付いた国や組織の動向も我が国の秘匿を第一に可能な限り探れ」

「「「「「はっ」」」」」

 

 

 

 

 

 

徐々に、世界は神殺しを知り始める。それが、如何なる未来に繋がるか、誰も知らない。




因みにこの時ダクシルドたちも魔王の封印破壊直後だった為に、エルヤちゃんを始めとする鬼人族は無事です。


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