転生者たちで行くFGO (よっしぃぃぃい)
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各転生者の特典元作品の説明

転生者たちが持つ特典の簡単な紹介。詳しくは自分で調べて下さい。

もしなんらかの規約に違反するならばすぐに消します。


作品その1 星のカービィ シリーズ

 

特典保持者 桃瀬星奈

 

星のカービィシリーズは、みなさんご存知の吸ってはいての大冒険を繰り広げるアクションゲームシリーズ。主人公はまんまるピンク玉のカービィ。カービィシリーズは劇中でFGO本編と同じくらい危機にさらされている。星をまるごと機械化したり、色を奪われて身動きすら出来なくなったり。悪夢の化身や古代文明の遺物など多岐にわたる危険が本当にたくさんある。そのくせして、「呆れかえるほど平和な星ポップスター」とかぬかしよる。はははは。

 

話を戻すと、カービィ最大の特徴は「コピー能力」である。敵を吸い込む事によって、敵の種類に応じた能力が使える。炎を操ったり、剣で戦ったり。変わり種にはただ光らせるものや上にジャンプするだけのものもある。

 

 

 

 

作品その2 ゼルダの伝説 シリーズ

 

特典保持者 勇凪理玖

 

ゼルダシリーズは謎解き要素が強いゲーム。様々な動画を駆使してダンジョンのギミックを解き、攻略していく。そして、「主人公はゼルダではない。」この辺りは同じ会社が出すパルテナ○鏡やメトロイ○と似たようなもの。

 

 

 

作品その3 ダンガンロンパ シリーズ

 

特典保持者 佐藤出流

 

ハイスピード推理アクション。内容としては、シリーズ通して超人的な能力を持つ高校生が閉鎖的な空間に閉じ込められ、そこから脱出するには人を殺めなければならない…という非現実的なストーリー、そしてそこから広がる人間関係…詳しくは調べてみて下さい。

 

ちなみに、なぜファンタジー要素があるFGOに推理ゲームの特典を入れたのかは作者も不明。多分トチ狂ってた。

 

 

 

 

 

 

 

 

作品その4 仮面ライダージオウ

 

特典保持者 時村創真

 

平成仮面ライダー20作目にあたる。王様になる事を夢見る普通の高校生常盤ソウゴはある日不思議な体験をし…というもの。最大の特徴は過去の平成ライダーシリーズからゲストとして幾人かが毎度出てくる事。普通におススメなので暇な人は見てほしい。

 

能力としては、過去の仮面ライダーの能力を使うことのできるライドウォッチというアイテムを使い、怪人たちをやっつけていく。

 

ちなみにFGOの世界観には非常に出しにくいのでなぜ特典にしたか不明その2。

 

 

 

 

 

 

 

 

作品その5 グリムノーツ

 

特典保持者 童話の召喚者

 

ゲームの内容は物語の世界を渡り歩き、カオスと呼ばれる物語を壊す悪者を倒す旅をする、というもの。現在はサ終しているがストーリーのみならば見ることが可能。

 

能力は物語に登場するキャラクターに変身できる事。赤ずきんやシンデレラなどの有名どころから、ジャンヌ・ダルクやアーサー王といったFGOにも出てくるキャラクターにも変身可能。もちろん、FGOのジャンヌやアーサー王とは姿、声、性格全てが違うので悪しからず。

 

 

 

 

 

 

作品その6 グリムエコーズ

 

能力保持者 童話の召喚者

 

絶望が具現化したボイドと呼ばれる存在から物語世界「メルヘン」を守るゲーム。現在はオフライン版がプレイできる(ネット対戦や課金要素が無くなった完全無料版)。

 

能力は物語のキャラクターを喚び出す事。サーヴァントとも違う不思議な召喚方法。

 

 

 

 

 

 

作品その7 モンスターハンター

 

特典保持者 不知火楓

 

 

作品その8 東方project

 

特典保持者 高野結菜

 

 

作品番外 原神

 

 

 

 



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設定
キャラ紹介(本編より先に見ることを推奨)


いわゆるステータス回とかそういうやつです。
本編で使うキャラの本名などが掲載していますので
出来れば本編より先に閲覧することをお勧めします。


では、どうぞ。


時村 創真(ときむら そうま) 男性 

名無しのジオウ

 

 

【挿絵表示】

 

香椎かおる様の「香椎男子」にて作成。

 

物語開始時18歳。高校3年生。進路は決まっていない。両親は幼い頃に殺害されているが、犯人はまだ見つかっていない。親戚の家で過ごしている。

転生特典は仮面ライダージオウ。人理修復したら全てのライドウォッチが手に入る。特異点一つごとに三つのライドウォッチが使用可能になる。

 

所持しているウォッチ一覧

 

原作開始前

ジオウ、ジオウII、ウィザード

 

特異点F後に継承

ファイズ、エグゼイド、ビルド

 

オルレアン後に継承

 

龍騎、ダブル、オーズ

 

セプテム後に継承

 

クウガ、電王、ドライブ

 

オケアノス後に継承

 

ディケイド、フォーゼ、ゴースト

 

ロンドン後に継承

 

アギト、ブレイド、響鬼

 

イ・プルーリバス・ウナム後に継承

 

キバ、鎧武、カブト

 

キャメロット編までに平成の1号ライダーのライドウォッチを全て集め、グランドジオウを完成させた。

 

 

タイムマジーンを一台保有しており、それにより単独レイシフトが可能になっているが、正直目立つため他の方法がないかと考えている。

第四特異点にてタイムマジーンは大破しており現在は使用できなくなっている。

 

 

 

 

 

桃瀬 星奈(ももせ せいな) 女性

ピンク玉

 

 

【挿絵表示】

 

うい様の「ガン見してぅるメーカー」にて作成。

 

自称いたって普通の女子。両親は幼い頃に失踪。

 

転生特典は星のカービィの能力。

コピー能力の仕様はスーパーデラックスのコピーのもとDXと似ており、一度コピーすれば、いつでも使えるが、wiiのスーパー能力やトリプルデラックスのビックバンなど一部能力は再使用不可能。

 

 

 

 

 

勇凪 理玖(ゆうなぎ りく) 男性

ブレワイ星人

 

 

【挿絵表示】

 

 

table___様の「はりねず版男子メーカー(2)」にて作成。

 

19歳。こう見えて2番目に年長。

両親は2年前に詐欺罪で逮捕されている。ちなみに通報は自分で行った。警察がたどり着いた時、父親と殴り合いの殺し合いになっていた。

大学には通わず、バイトを掛け持ちして生活している。

 

転生特典はゼルダの伝説 ブレスオブザワイルドのリンクの能力。

シーカーストーンはもちろん、剣、弓、槍、大剣など多彩な武器を使いこなせる。四英傑の能力も使えるため、継戦能力ならトップレベル。シーカーストーンは素材を入れポイント変換する機能があり、それによりハイラルの世界の素材を入手する事ができる。amiiboアイテムも使用できるがその能力はブレワイ内のもの。実は聖杯の上位互換であるトライフォースを宿しているが、気づいていない。

 

 

 

 

 

佐藤 出流(さとう いずる) 男性

一般家庭のカムクラ

 

 

【挿絵表示】

 

table___様の「はりねず版男子メーカー」にて作成。

 

16歳。高校2年生。普通の家庭、普通の高校、普通の成績。普通を体現している男だがその本性は別。なかなか愉快な性格をしている。高校2年生だが精神は少年のまま。各分野において優秀なのだが普段はその力をセーブしている。

 

転生特典は超高校級の希望、カムクライズル。

現代において出来ない方が少ない。対人においては最強であり、この男に勝てる者はいない。場合によってはサーヴァントに素手で勝てる。武器を持てば、神話出身のサーヴァント以外には七割の確率で勝てる。

 

 

 

 

 

西園寺 林檎(さいおんじ りんご)/○○○ ○○ 女性

林檎マスター/超人マスター

 

 

【挿絵表示】

 

dadaco様の「だだめーかー」にて作成。

 

大人しめな雰囲気の少女。一歩引いた目線で物事を考える。アルトリア・キャスターとアーサー・ペンドラゴンのマスター。魔術の才能があるが、特異点Fまでの1ヶ月間での修行および独学なため簡単な身体強化魔術しか使えない。

 

転生特典はマスター適性に加え魔術の適性。

転生など忘れて過ごしていたがある日、目の前に転生者用掲示板が現れたことで再び思い出す。初召喚では「激辛麻婆豆腐」を呼び出した。実は藤丸立花とは同じ学校だが名前しか知らない。

敬語だったが段々外れていく。本当の口調は理知的。悪く言えば煽り口調。

 

偽名を使っている。

 

契約サーヴァント

 

アルトリア・キャスター  クラス キャスター

アーサー・ペンドラゴン  クラス セイバー

 

 

 

 

 

○○・グリム・ツヴェルク 男性

童話の召喚者

 

通称童話ニキ。

能力は「グリムノーツ」のワイルドの書を用いた自身の変身、「グリムエコーズ」に登場したヒーローの召喚に加え、箱庭の王国といったシリーズおなじみ能力を持つ。

また、作家でありこの作品内における「グリムノーツシリーズ」の作者であるが、

完全なオリジナルではないので少し後ろめたく思っている。

 

また、果実の林檎にとある苦い思い出があるようで…?

 

 

 

 

 

不知火 楓(しらぬい かえで) 女性

不死鳥ちゃん

 

 

【挿絵表示】

 

旧都なぎ様の「きゅーとなクラシックメーカー」にて作成。

 

セプテム編から加入。転生特典は本人曰く火属性を操るものだが、詳しくは不明。熱線を放ったり広範囲の火炎放出、不死鳥のような治癒能力など能力は強い。昔の出来事が理由で藤丸立花を一方的に恨んでいる。

 

 

実は、火属性を操る転生特典ではない。剣や槍、弓など多彩な武器を出す事に加え、氷や雷などの他の属性を扱うことができる。

 

 

 

 

 

 

 

 

高野 結菜(こうの ゆいな) 女性

白黒の魔女

 

 

【挿絵表示】

 

 

shima.h様の「右向きシークレット」にて作成。

 

 

イ・プルーリバス・ウナム編から加入。金髪金眼だが純日本人。

 

転生特典は東方projectの霧雨魔理沙そのもの。各種スペルカードや弾幕を扱える。

 

 

 

 

 

 

 

 

リィンカーネーションズ 転生者達の組織

 

意味はそのまま転生者s。今後もメンバーは増えるかもしれない。ちなみに特異点に行っていないメンバーは拠点の掃除をしている。早い話がダンガンロンパ2のアイランドモードみたいなもの。

拠点は「童話の召喚者」が展開した図書館という施設を使っている。(グリムエコーズの図書館)

 

 

 

 

 

 

 

 




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原作開始前
転生者用掲示板 1スレ目 その1 「詰みじゃないですか!」


お初にお目にかかります。よっしぃぃぃいです。
拙い小説書きですがよろしくお願いします。

では、本編どうぞ。


1管理人@神

転生者用の掲示板です。

ご自由にお使いください。

 

2名無しの転生者

スレ立て乙です。

 

3名無しの転生者

せっかく転生したのにカルデアどころか魔術と関わりすら無いんだが…

 

4名無しの転生者

それな。

 

5名無しの転生者

そもそもFGOって何ですか?

 

6名無しの転生者

もしかして転生先ランダムにした?

 

7名無しの転生者

しました。

 

8名無しのジオウ

一応コテハンつけた。

FGOってのは、Fate/GrandOrderっていうスマホ向けのゲームで、簡単に言うと、悪い奴が2016年以降の人類を絶滅させようとして、そのために色んな過去に特異点っていう本来の歴史では無かったいわばタイムパラドックスを起こし、主人公が所属する組織が2016年以降の人類滅亡を阻止するため、色々な歴史にタイムスリップして歴史修復を行う…って感じ。

 

9名無しの転生者

なるほど。

 

10名無しの転生者

ってコテハン!もしかして特典仮面ライダージオウ?

 

11名無しのジオウ

そうともいう。

 

12名無しの転生者

そうとしか言わんだろ。

 

13名無しのジオウ

でもまだレジェンドライダーのライドウォッチは使えないよ?

 

14名無しの転生者

ライドウォッチ?レジェンドライダー?

 

15名無しのジオウ

なるほどなるほど。君は仮面ライダー知らない系の人かー…

 

16名無しのジオウ

それよりみんなコテハンつけようぜ。見分けがつかないし。

 

17ブレワイ星人

それもそうだな。

 

18ピンク玉

これで出来てます?

 

19一般家庭のカムクラ

いつまでも名無しの転生者だとなぁ。

 

20名無しのジオウ

ジオウで驚かれたけどさ、君達も大概チートじゃないか!!

 

21一般家庭のカムクラ

そんなこと言われても。

 

22ブレワイ星人

あんたが1番言っちゃいけないと思うが。

 

23名無しのジオウ

それはさておいて、とりあえず各々の特典説明しない?

 

24ピンク玉

賛成です!

 

25ブレワイ星人

でも説明なんてコテハンで大体分かる…分かるよな?

 

26ピンク玉

まったく分かりません!

 

27一般家庭のカムクラ

こういう時は論破!でいいのかな?

 

28名無しのジオウ

少なくとも君が言うべきじゃないと思うよ。

 

29名無しのジオウ

さて、改めて説明すると、俺の転生特典は仮面ライダージオウ…なんだけど今は初期フォームしかなれない。多分特異点解決でライドウォッチ解放とかだと思うけどね。グランドジオウとかオーマジオウとかマジもんのチートだし。

 

30ピンク玉

じゃあ次私が。特典はカービィのコピー能力が使えることなんだけど現代社会においてコピーできるものが少ないのが欠点ですね。

 

31ブレワイ星人

確かに日本でソードとかコピーできるはずないもんな。

 

32ブレワイ星人

俺の特典はコテハン通りブレワイリンクの力。

具体的にはシーカーストーンとか持ってる。

後シーカーストーンは物を謎能力で収納できるから便利。

 

33一般家庭のカムクラ

地味に強いなそれ。

 

34名無しのジオウ

時のオカリナとかムジュラとかの能力は使えないってことかな?

 

35ブレワイ星人

そうだぞ。

 

36一般家庭のカムクラ

最後は俺か。特典はそのまんまダンガンロンパのカムクライズルの姿能力。違うのは実験結果とかじゃなくて生まれ持った才能に変わってることかな。要するに一昔前のチート系ラノベの主人公みたいな。

 

37ブレワイ星人

どちらかと言うとギャルゲーの主人公感あるけど。

 

38一般家庭のカムクラ

ゲームに出てる超高校級の才能は一通り確かめたけど、アイドルとか芸能人系のは分からないぞ。やったことないし。

 

39名無しのジオウ

で、一応自己紹介は終わったことだし、今後について話す?

 

40ピンク玉

そうですね。

 

41一般家庭のカムクラ

でもさ、FGOってカルデアに行かなきゃ始まらなくない?

というか気づかないうちに全部終わってる可能性もある。

 

42名無しのジオウ

問題はそこなんだよなー。

 

43ピンク玉

そのカルデア?に行ったらいいのでは?

 

44ブレワイ星人

詳しくは忘れちゃったけど俺たち一般人には基本明かされてない秘密組織みたいなもので、スカウトされなきゃ入れないのよ。

 

45ピンク玉

詰みじゃないですか!

 

46名無しのジオウ

しかも、ストーリー中に何人か主要キャラクターが死んじゃうんだよ。

まぁゲームの展開的には良いんだけど、これが現実となるとねえ…

 

47ブレワイ星人

阻止したいよな…

 

48一般家庭のカムクラ

後は主人公1人じゃきついところがいくつかあるしな。

ゲームならコンティニューできるけど、現実問題負けちゃってそのまま人類ゲームオーバーもあり得る。

 

49ピンク玉

でもどうすることも出来ないんじゃ?

 

50管理人@神

お知らせ

 

・転生者は人理焼却の影響を受けません。

止まった世界の中でも動くことが出来ます。

・人理焼却が始まるまで残り20日です。

準備を怠らないようにしましょう。

・レイシフトは各自自由に出発してください。

 

コテハン名 名無しのジオウ へ向けて

 

・レジェンドライダーウォッチについて

定礎復元の度3つのライドウォッチの使用制限が解放されます。また今回においては連絡不備のため1つだけ先に解放されています。後ほどご確認下さい。担当女神に代わりましてお詫び申し上げます。

 

 

51一般家庭のカムクラ

ふっw

 

52ブレワイ星人

 

53ピンク玉

えーっと…

 

54名無しのジオウ

情報量多いよ!

 

55ブレワイ星人

担当女神ィ!w

 

56一般家庭のカムクラ

とりあえず…後3週間弱か。レイシフトも各自にってことはこちらで行かないといけないのか…

 

57ブレワイ星人

ピンク玉ニキにも説明すると、タイムスリップする事を「レイシフト」って言うんだけど、本来ならば専用機械が必要なんだけど、俺らにはそういうの無いんだよ!

 

58名無しのジオウ

タイムマジーンあるから3人までくらいならギリギリ大丈夫だぞ。

 

59一般家庭のカムクラ

そういうの先に言えよ!

 

60ピンク玉

ま、まぁ…それで、どうする感じですか?

 

61名無しのジオウ

各々準備してって言いたいけど、一度集まらない?

人理焼却後は集まった方が対処しやすいでしょ?

 

62一般家庭のカムクラ

いいなそれ、賛成だ。

 

63ブレワイ星人

日本内ならどこでも行けるぜ!

 

64ピンク玉

集合場所はどうします?

 

65名無しのジオウ

ここはテンプレ的にハチ公前は?

 

66ブレワイ星人

OK,じゃあ合言葉決めとかね?

 

67一般家庭のカムクラ

ここはやはりFGOでどうか。

 

68ピンク玉

いいと思いますよ

 

69名無しの転生者

あの、すみません

 

70名無しのジオウ

お、新しい転生者かな?

 

71ブレワイ星人

とりあえず自分と分かるコテハンつけて、

言わなくてもいいけど特典も教えてくれると助かる。

 

72林檎マスター

神様にマスター適性あった方がいいよって言われたのでそれにしたんですけどマスターって何か分かりますかね?

 

73一般家庭のカムクラ

マスター!?

 

74名無しのジオウ

まさかすぎる…

 

75林檎マスター

…え?

 

76名無しの転生者

いやまぁ、この世界の事を考えたら仕方ないと思うよ。

 

77ブレワイ星人

まぁ確かに…で、あんたは?

 

78名無しの転生者

おっと、失敬失敬。そうだね。僕を分かりやすくすると…

 

79童話の召喚者

童話の召喚者。これに尽きるね。特典はグリムノーツ系統の能力いくつか。まぁ、気楽に童話ニキとでも呼んでね?

 

80ピンク玉

分かりました!童話ニキさん!

 

81童話の召喚者

お、おう…ここまで正直な人は初めてだよ…

 

82一般家庭のカムクラ

で、胡散臭い童話ニキは置いておいて。林檎マスターくん。

Fate、FGOについてはどこまで知ってる?

 

83林檎マスター

なんか歴史上の偉人を呼び出して戦うってくらいですかね。

 

84名無しのジオウ

マスターはその呼び出す、所謂召喚者側のことだよ。

つまり君はサーヴァント…偉人を呼び出せるってことさ。

 

85林檎マスター

でも呼び出し方なんて知りませんよ?

 

86名無しのジオウ

えっ

 

87童話の召喚者

…まぁ、ここで話すのもなんだ。先ほど話題にもあったように、集まろうではないか。

 

88ブレワイ星人

あとサーヴァント召喚の触媒も探さないとな。

 

89林檎マスター

触媒?

 

90名無しのジオウ

例えば、エクスカリバーとかを触媒にすれば、アーサー王、もしくは円卓関係のサーヴァントが召喚されやすくなる…ってどこかで聞いたことある。

 

91一般家庭のカムクラ

いずれにせよ無いよりはあった方がいい、っていうやつです。

 

92童話の召喚者

触媒は各自出来るだけ集めるとして。集合日時はどうするんだい?

 

93ピンク玉

5日後の日曜日なら予定空いてます。

 

94名無しのジオウ

ちょうどいいし、そうしようか?

 

95ブレワイ星人

了解だ!

 

96名無しのジオウ

 

97一般家庭のカムクラ

どうした?

 

98名無しのジオウ

いや、レジェンドライダーウォッチどうしようかと。

 

99ピンク玉

それも集まった時に決めては?

 

100童話の召喚者

100ゲットだね。

 

101ブレワイ星人

100ゲットォ!

 

って出来てないし!

 

102一般家庭のカムクラ

 

103ブレワイ星人

笑うなぁ!

 

 




初投稿の緊張…。

どうだったでしょうか?
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転生者用掲示板 1スレ目 その2 「真のラスボス絶対お前だろ」

詳しいストーリー確認のためにFGOやらグリムエコーズやらを行き来する日々。時間が足りない…!

というわけで、本編。どうぞ。


258ブレワイ星人

驚いたな…

 

259一般家庭のカムクラ

そうですね…

 

260ピンク玉

ええと?

 

261童話の召喚者

君の事だよ、ピンク玉くん。

 

262名無しのジオウ

君もだよ!

 

263林檎マスター

ええと、その日は急用で行けなかったんですが、何があったんですか?

 

264ブレワイ星人

…簡単に言うと、ピンク玉「ネキ」だったことと、

童話ニキの能力が思った以上に強力だった。

 

265名無しのジオウ

3人召喚して自分も変身するとか強すぎるって…

 

266童話の召喚者

将来グランドジオウでチートする君に言われたくはないよ。

 

267一般家庭のカムクラ

さて、それはそれとして、残り14日。どうする?

 

268ピンク玉

他に何か用意することは?

 

269名無しのジオウ

あ、そうだ。ライドウォッチについて聞きたかったんだ。

 

270ブレワイ星人

そういやそうだったな、決めたのか?

 

271名無しのジオウ

ビルド、ウィザード、電王のうちどれかにしようと思ってる。

 

272童話の召喚者

理由を聞いても?

 

273名無しのジオウ

ビルドは戦闘の際に使えるし、ウィザードは魔術的な意味で。

電王は、デンライナー使えたらいいな、という希望的観測でかな。

 

274ブレワイ星人

必ずしもデンライナー使えるとは限らない。やめといた方がいいぞ。

 

275林檎マスター

確かに使えなければ意味ないですよね。

 

276童話の召喚者

個人的にはウィザードがオススメかな。僕たちの中で魔術系統を使える者はいない。コピー能力を使ったピンク玉くんは別だけどね。

 

277一般家庭のカムクラ

それに賛成。

 

278ピンク玉

私も賛成です。

 

279名無しのジオウ

分かった。…おお。こういう演出か〜。

 

280童話の召喚者

どのような演出なのかい?

 

281名無しのジオウ

見た感じはTV本編。ブランクウォッチが変化した。

 

282林檎マスター

あ、質問なんですが、サーヴァント召喚の触媒って伝記じゃだめですかね?

 

283名無しのジオウ

それだと、おそらくナーサリーが来ると思うよ。

 

284林檎マスター

ナーサリー?

 

285童話の召喚者

真名はナーサリーライム。キャスタークラスで、おとぎ話の概念が子供の夢を守る英雄としてサーヴァントになった経歴が特殊なサーヴァントだね。

 

286林檎マスター

き、聞いたことないです…

 

287名無しのジオウ

まぁサーヴァントでも有名どころしか知らない人もいるでしょ。

俺だってFGOしなかったらアルゴノーツやハサンなんて一生聞かなかったと思うし。

 

288童話の召喚者

そういえば気になっていたんだけど、林檎マスターくんの林檎、とは何が由来なんだい?

 

289林檎マスター

え?それは名前から取ってたんですよ。

 

290童話の召喚者

へぇ……なるほど。林檎マスターくん。君は…ふむ、そうだね。SNSの使い方を学んだ方がいい。

 

291ピンク玉

そういえば、FGOの大まかな説明は聞いたんですが、原作が始まってからの行動ってどうするんですか?

 

292ブレワイ星人

まず、カルデアが大爆発して、職員が20人程度になる。

 

293ピンク玉

爆発。

 

294ブレワイ星人

で、特異点Fにレイシフトして、ボスを倒したら爆発の犯人が出てきて

カルデアの所長が死ぬ。

 

295一般家庭のカムクラ

正確に言うと、特異点Fにレイシフトして来た時点で所長の身体は爆発に巻き込まれていて、既に魂だけとなった半分幽霊みたいな存在になってる。

 

296ピンク玉

???

 

297童話の召喚者

キャパオーバーしてしまったようだね。でも仕方ないさ、常人にあの発想は出てこない。ま、奴らは人じゃないんだけどね。

 

298名無しのジオウ

第1部はそれとして、第2部はどうする?

 

299ブレワイ星人

前提条件として、Aチームが全員生き残ることなんだが…

 

300林檎マスター

それって爆発に巻き込まれるのでは?

 

301名無しのジオウ

その通り。異星の神だか異界の神だかに手下にされるんだよ。簡単に言うと。

 

302一般家庭のカムクラ

異星の神な。

 

303ピンク玉

詳しく教えて下さい。

 

304名無しのジオウ

死にかけだったAチームリーダーのキリシュタリアに異星の神が手下にしようと接触するんだけど、キリシュタリアが他のAチームの面々も生き返ることを条件に手下になるんだ。

 

305林檎マスター

それを阻止するにはそのAチームを爆発に巻き込まない事が重要と。

 

306名無しのジオウ

でもこればっかりはどうにもならないし…

 

307童話の召喚者

僕を甘く見てもらっちゃ困るね。

 

308ブレワイ星人

あ?そりゃどういう意味だ?

 

309童話の召喚者

僕の能力の1つとして人間を保存できるものがあるんだ。

爆発の直前に回収すれば、何も問題はない。

 

310一般家庭のカムクラ

本当なのか?

 

311童話の召喚者

あぁ。多少疲れたりするけど、可能ではある。

 

312ピンク玉

すごい能力ですね…

 

313ブレワイ星人

真のラスボス絶対お前だろ!

 

314童話の召喚者

ははは。僕がもし物語の登場人物だとしても、そんな重要な役割なんか無いよ。

 

315林檎マスター

ところで、人理焼却時にここのみんなで集まるというのはどうなりました?

 

316名無しのジオウ

そのことか。それならば…

 

317ブレワイ星人

俺と童話ニキに任せてほしい。

 

318童話の召喚者

彼はとんでもなくお金持ちって事が分かってね。食料など生存に必要なものは用意してくれるらしい。それで、僕の方は「図書館」を用意する。

 

319林檎マスター

図書館?本が置いてある?

 

320童話の召喚者

うん、その図書館で間違いないよ。まぁ多機能と付くけどね。

 

321名無しのジオウ

俺としては後は待つだけだと思うんだけど、他のみんなはどう思う?

 

322一般家庭のカムクラ

俺からは無いな。

 

323ブレワイ星人

上に同じく。

 

324林檎マスター

サーヴァント召喚の仕方を教えてほしいくらいです。

 

325ピンク玉

みんなの転生特典をコピーさせてほしいくらいだよ。

 

326童話の召喚者

僕からは無いね。

 

327名無しのジオウ

サーヴァント召喚に関してはどうにも出来ないし、カルデアに忍び込んで調べるくらいしかないよ。コピー能力については集まった時にすればいいさ。

 

328童話の召喚者

うむ。

 

329ブレワイ星人

ちなみに各々暇潰し用の物は持ってこいよ。ゲームとかな。

 

330一般家庭のカムクラ

先生!ガチャがしたいです!

 

331ブレワイ星人

いやそれは知らんし。

 

332ピンク玉

そういやサーヴァント召喚について聞きたいんですが、適当に魔法陣描いて召喚って言ったら出て来ないですかね?

 

333林檎マスター

分かりませんね…ためしてみます!

 

334名無しのジオウ

あれ触媒…

 

335一般家庭のカムクラ

ありゃ完全に聞いてねえな

 

336ブレワイ星人

もしサーヴァント召喚されたら何のクラスがいい?俺はセイバー。

 

337名無しのジオウ

ルーラーだな。真名看破に居場所特定は強い。

 

338童話の召喚者

キャスタークラスだね。魔術要員がいないし。

 

339ピンク玉

とりあえず有名な人が来てくれたらな、とは思います。

 

340林檎マスター

あ、召喚出来そう!

 

341名無しのジオウ

え、嘘?

 

342一般家庭のカムクラ

どんなサーヴァントが来ましたか!

 

343林檎マスター

いえそうではなくて…麻婆豆腐が出てきました。

 

344名無しのジオウ

あっ(察).

 

345童話の召喚者

期待を裏切らないねぇ。

 

346ブレワイ星人

その期待よくないだろ…

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

「あははは。久しぶりに笑わせてもらったよ。」

 

ティーカップに注がれた紅茶を飲みながら彼は言った。

 

「それにしても、林檎ね。…不思議な因果だな。」

 

彼は昔を懐かしみながら机に置かれた本を見る。

その本はどこにもタイトルが無く、出版社などの情報も一切不明。

だが、彼にとっては大事な想い出でもあった。

 

思い出されるのは、虚無の空間、迷える兄妹の世界、永遠の夜に囚われたプリンセスの世界…。

そこで、ドアのノックによって想い出から強制的に戻される。

 

「先生、そろそろ時間ですよ!今日は先生の新作について出版社に持って行く日ですよね。早くしないと予定時間に間に合いませんよ!」

 

「あぁ、すまない。すぐに準備するよ。」

 

ティーセットを素早く片付けると、大量の原稿とともに家を出た。

 

「急ぎますよ先生!時間に遅れちゃいます!」

 

「分かっているさ。約束の時間までまだ30分もある。」

 

「30分しか無いんですよ!ああなんでこの人からあのグリムノーツシリーズのアイデアが出てくるんだ…!」

 

「…まぁ、絶対忘れないからね。」

 

「何か言いました?」

 

「いや、独り言さ。」

 

そう言って走る彼の名は○○。

童話の召喚者ニキであった。




果たして彼の名は?


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特異点F 炎上汚染都市 冬木
転生者用掲示板 2スレ目 その1 「いや残当だが」


原作開始です。

では本編どうぞ。


1ブレワイ星人

…ついに、この時がやってきたな。

 

2一般家庭のカムクラ

正直、本当に成功するのか、って不安はあるけどな。

 

3童話の召喚者

不安があろうが無かろうが、やらなければならないよ。

 

4名無しのジオウ

さて、童話ニキ。図書館へ案内してくれ。

 

5童話の召喚者

分かった。じゃあ僕の周りにいてね。

 

 

 

 

 

「じゃあ、行くよ?」

 

童話ニキが空白の書を持ちながら手を突き出す。

本は風も吹いていないのに自動でパラパラと開いていく。

やがて本は少し浮上し、空白の書を起点に魔法陣が多数展開される。

 

「継ぐは白雪の従者、語るは物語の継承者。その力をここに!!」

 

童話ニキがそう叫ぶと、辺りに光が充満していく。

 

光が収まると、そこは数え切れないほどの本に囲まれた場所だった。

 

「ここが、図書館…」

 

そう呟いたのは誰だっただろうか。

全員が言葉を失うほど不思議で神秘的な場所だった。

床には巨大な時計が埋め込まれており、1秒ずつその針が動いている。

 

1番先に我に帰ったのはジオウニキだった。

 

「こうしちゃいられない。童話ニキ。出発できる?」

「ああ今すぐ出来るとも。さあ、この扉の前に立って。」

「ええと…?」

「行き先、カルデア。…残りのみんなは自由にしてていいよ。本を読んでもいい。…ただし、手記とかは見ないでくれ。」

「よく分からないけど…分かりました!」

 

答えになっていない答えを返すのはピンク玉ネキ。

 

「連絡とかは掲示板でね。」

 

そう言うと、2人は転移した。

 

 

 

 

 

6童話の召喚者

無事カルデアに着いたよ〜。

 

7名無しのジオウ

めっちゃ寒いんだけど!?

 

8童話の召喚者

そりゃ雪山にあるんだもの、仕方ない。

 

9ブレワイ星人

にしては寒い程度に収まってるんだな。

 

10童話の召喚者

お、そっちはもう大丈夫なのかい?

 

11ブレワイ星人

ああ。っても林檎マスターとピンク玉はまだ緊張してるっぽいがな。

 

12一般家庭のカムクラ

とりあえずは大丈夫だ。そっちこそ大丈夫なのか?

 

13名無しのジオウ

あ、童話ニキ。あと2分27秒後に爆発する。

 

14童話の召喚者

了解した。タイマーもセットしたし、大丈夫だよ。

 

15ブレワイ星人

ん?なんで爆発する時間分かんの?

 

16名無しのジオウ

今ジオウIIに変身してるからね。

 

17一般家庭のカムクラ

ああ…未来予知か。

 

18童話の召喚者

あ、そうだ。今のうちに言っておくけど、特異点Fには僕とジオウくん、ピンク玉くん、マスターくんが行く予定だから。

 

19ブレワイ星人

おいおい、俺たちは留守番かよ?

 

20童話の召喚者

それに関しては申し訳ないと思っている。

 

21名無しのジオウ

ちゃんとした理由を話すとピンク玉ネキにはファイアなどをコピーしてもらう必要があるし、林檎マスターネキにはサーヴァント召喚してもらわないといけないから。でも完全フリーってわけじゃない。何らかの問題が発生した時用のリカバリーについてもらうよ。

 

22ブレワイ星人

了解。

 

23一般家庭のカムクラ

OK。

 

24童話の召喚者

そろそろか。

 

25ピンク玉

失敗しないで下さいよ?

 

26童話の召喚者

分かってるさ。二度と目の前で死なせたくはないからね。

 

27名無しのジオウ

それってどういう…

 

28名無しのジオウ

っておい!大丈夫!?

 

29ブレワイ星人

どうした!?

 

30一般家庭のカムクラ

まさか敵に気付かれた!?

 

31童話の召喚者

いや、すまない。あまりにも負担が大きくてね。少し血を吐いてしまっただけだ。

 

32名無しのジオウ

本当に大丈夫なのか?

 

33童話の召喚者

すまないね、これくらいは大丈夫さ。

 

34ピンク玉

あまり無理しないで下さいよ?

 

35一般家庭のカムクラ

とにかく一度帰ってこい。あとお前は特異点F行くの禁止な。

 

36童話の召喚者

なぜだい!?

 

37ブレワイ星人

いや残当だが。

 

38 繧ケ繧ォ繝シ繝ャ繝?ヨ

繧ィ繝ォ、少しは人に頼るって事を覚えなさいよね。

 

39名無しのジオウ

誰だ!?ってか何これ!?

 

40ブレワイ星人

もしかして新しい転生者…の割には不穏だな。何が目的だ!

 

41 繧ケ繧ォ繝シ繝ャ繝?ヨ

少し割り込みさせてもらったわ。確認のためにね。

 

42童話の召喚者

…それで、結局君は誰なんだい?

 

43 繧ケ繧ォ繝シ繝ャ繝?ヨ

名乗るほどの物では無いわ。強いて言えば…世界を守る勇者。

じゃあね、異世界の勇者たち。

 

44一般家庭のカムクラ

は?どういう…?

 

45名無しのジオウ

結局、よく分からない存在に掻き乱されただけか。

 

46童話の召喚者

…確認とは何だったんだ?

 

47ブレワイ星人

……考えても分からん!掲示板を運用してる神が何も言わないってことは、とくに不具合はないだろうし、とりあえず特異点Fについてだ。

今はどうなってる?

 

48名無しのジオウ

藤丸くんちゃんが転移したあたりだね。起きる前。

 

49一般家庭のカムクラ

じゃあそろそろだな。野郎ども、出荷よー

 

50名無しのジオウ

しゅ、出荷…

 

51ピンク玉

と、とりあえず行きましょうか…

 

52名無しのジオウ

もう一度言っておくけど童話ニキ。休めよ?

 

53童話の召喚者

そんな殺生な。

 

54林檎マスター

みなさん、申し訳ございませんでした!もう大丈夫です!

 

55名無しのジオウ

あ、忘れてたよ。

 

56林檎マスター

えっ。

 

57ピンク玉

…結局いつ出発するので?

 

58童話の召喚者

どうせぐだぐだするんでしょ、早く行けよ!(ヤケクソ)

 

59林檎マスター

あの、行けと言われても行き方がわからないんですが…

 

60名無しのジオウ

そういえばそうだね。

 

61童話の召喚者

大丈夫だ。扉の前に立って行きたい時代と場所を思い浮かべるんだ。そうすれば、無事出発できるさ。

 

62一般家庭のカムクラ

とりあえず、所長の生存を優先してくれよ?

 

63名無しのジオウ

分かってる。

 

64ピンク玉

頑張ります!

 

65林檎マスター

そういや炎上都市って聞いてな………

 

66ブレワイ星人

…説明してなかったっけ?

 

67一般家庭のカムクラ

…不安だ。

 




童話ニキは社畜思考あるかもしれない。

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転生者用掲示板 2スレ目 その2 「働きたくないでござる!」

ちなみに今のところ原作キャラを出そうとしてるのは、エコーズ、ジオウ、カービィの3つです。ダンガンロンパは超人はいても人間の範疇なので人理焼却の餌食となってます。ゼル伝は…英霊で出した方が良い気がしますね。四英傑はそれぞれセイバー、ランサー、アーチャー、バーサーカーあたり?

では本編どうぞ。


115一般家庭のカムクラ

ケツァルコアトル

 

116ブレワイ星人

ルト

 

117童話の召喚者

ドロシー

 

118名無しのジオウ

なんでしりとりしてるの。

 

119一般家庭のカムクラ

いや、暇だったもので。

 

120名無しのジオウ

俺も混ぜろよ!

 

121ブレワイ星人

そっちかい。

 

122童話の召喚者

で、そっちはどう?

 

123ピンク玉

無事到着しました。

 

124童話の召喚者

それは良かった。

 

125一般家庭のカムクラ

時系列的にはどの辺り?

 

126名無しのジオウ

キャスターのクーフーリンとマシュが宝具の特訓をしてるところ。

遠くから観察中。

 

127ブレワイ星人

カルデアと合流しないのか?

 

128童話の召喚者

逆に考えてみてよ。急に転生者を名乗る謎の集団が現れるんだ。最悪の場合、敵判定を受けるかもしれない。

 

129名無しのジオウ

まあ控えめに言って頭おかC。

 

130ブレワイ星人

確かにな…

 

131ピンク玉

とりあえず今の間にサーヴァント召喚しません?

 

132名無しのジオウ

そうだな。マスターネキ、頼んだ。

 

133ブレワイ星人

えっマスターニキじゃないのか?

 

134林檎マスター

私は女ですが。

 

135一般家庭のカムクラ

 

 

136ブレワイ星人

 

 

137童話の召喚者

この二人は放っておいて先に進めよう。

 

138林檎マスター

でも正式な召喚方法なんて知りませんよ?

 

139ピンク玉

え?じゃあ前回はどうやって?

 

140林檎マスター

いでよ神龍、そして願いを叶えたまえ…って。

 

141名無しのジオウ

はい?

 

142ブレワイ星人

それ…ドラゴ〇ボールのやつ…

 

143童話の召喚者

何にせよ、召喚できるならいいよ。

 

144林檎マスター

分かりました。

 

 

 

 

 

 

 

林檎マスター(西園寺 林檎)ピンク玉(桃瀬 星奈)名無しのジオウ(時村 創真)は比較的安全な場所に移動し、召喚サークルを描き始めた。

 

「本当にこれで召喚できるの?」

「それは分からない。でも、無いよりはこっちの方がいいと思う。」

「でも、流石にアーティストのコピー能力はちょっと…」

 

コピー能力アーティスト。本来ならば、カラフルな絵の具を使って敵を倒す能力。

しかし、今回においてはその絵の具を複雑な魔法陣を描くのに使われていた。

 

「よし!完成した!」

「…本当にこれで大丈夫なんだろうか…?」

 

魔法陣の前に立つと召喚のための呪文を紡ぐ。

 

「いでよ英霊!そして召喚に応じたまえ!」

「…少し変えたな。」

 

魔法陣は無事に起動し召喚サークルが回される。

 

辺りに光が広がっていく。

 

やがて光の中から人影が。

 

「こんにちは!キャスター、アルトリアと申します!」

「…あ、どうも、西園寺林檎です。」

「いや違うでしょ、マスターだとか色々説明しないと。」

「そうだった。えっと、私がマスターです。よろしくお願いします。」

「よろしくお願いします、マスター。実のところ、サーヴァントというのはよく分からないですが、魔術なんかでお役に立てるなら遠慮なくお使いください。」

「よろしくね。あ、俺は時村創真。で、こっちが桃瀬星奈。」

「よろしく。あ、キャストリアって呼んでも良い?」

「はい、ご自由にどうぞ。」

「いやあ、それにしてもキャスターが来てくれて心強いなぁ。私たち全員魔術が使えないからさ。」

「その通りだよ。俺たち魔術なんて見たことも使ったことも無くて。」

「へぇ…こっちの世界ではそうなんですか?」

「うんうん。…タイムスリップはしたけどね。」

「何か言いました?」

「いいや、何でもないよ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

156名無しのジオウ

そういうわけで、キャストリアが仲間になった。

 

157ブレワイ星人

人権キャラ加入…だと…

 

158一般家庭のカムクラ

こいついっつも驚いてんな。

 

159童話の召喚者

それで、これからどうするの?

 

160名無しのジオウ

とりあえずセイバーオルタ戦に乱入しようかな、と。

 

161童話の召喚者

その心は?

 

162ピンク玉

秘密結社感増すだろうと。

 

163名無しのジオウ

それ俺のセリフ~泣

 

164童話の召喚者

秘密結社か…それもいいね。じゃあ衣装はこちらに任せてもらおうかな。

 

165一般家庭のカムクラ

へえ。そういうのあるんだ。

 

166童話の召喚者

何言ってるの?むしろ君が必要なんだけど。

 

167一般家庭のカムクラ

え?

 

168林檎マスター

???

 

169一般家庭のカムクラ

ん?どゆこと?

 

170童話の召喚者

確かほぼ全ての才能があるって言ってたよね?じゃあ裁縫職人の才能とかあるんじゃないかなと思って。

 

171一般家庭のカムクラ

まさか…!

 

172ブレワイ星人

童話ニキ、ミシンあったぜ。

 

173童話の召喚者

分かった。さ、行こうか。

 

174一般家庭のカムクラ

やめろぉ!俺は働きたくないでござる!

 

175童話の召喚者

はいはい、後はミシン室で聞くよ。

 

176一般家庭のカムクラ

それ違うやt…

 

177ピンク玉

えっと…

 

178童話の召喚者

もちろん僕たちも手伝うさ。それじゃブレワイニキ、行くよ?

 

179ブレワイ星人

あ、俺も行くのね…

 

180童話の召喚者

そういうわけで特異点Fでは顔は出さないよ。あ、完成したら持っていくけどね。

 

181林檎マスター

…嵐のようなコント?

 

182名無しのジオウ

あながち間違いでも無いかも。

 

183ピンク玉

そういや、その、カルデアは?

 

184名無しのジオウ

あ、やべ。忘れてた。

 

185林檎マスター

ジオウニキさん、質問があるんですが。

 

186名無しのジオウ

ん?どうしたの?

 

187林檎マスター

あそこにいる筋肉モリモリマッチョマンって誰ですか?

 

188名無しのジオウ

…バ、

 

189ピンク玉

バ?

 

190名無しのジオウ

バーサーカーだ!!逃げろ!

 

191林檎マスター

ちょっ、そんな急にっ

 

192ピンク玉

え、たっ倒し方とかはっ

 

193名無しのジオウ

そんなものは無い!ただひたすら攻撃するしかない!

 

194ピンク玉

それくらいなら倒せるんじゃ?

 

195名無しのジオウ

このバーサーカーの真名はヘラクレス!宝具で12回死なないと倒せないし一度殺したらもうその倒し方は通用しない!

 

196林檎マスター

ということは…12回別の倒し方!?無理ですよ!

 

197名無しのジオウ

ちょっとしばらく黙ってくれ。

キャストリア1回、ジカンギレードで2回、タイムブレークウィザード含めて2かi

 

198ピンク玉

……ジオウニキ!?

 

 

 

 

 

 

その時、誰もが何が起こったか一瞬理解出来なかった。

 

先ほどまで横を並走していた青年の姿が一瞬にして消え、気づいた時にはゴムボールのように跳ねていった。

 

「がっ…はぁっ…」

「創真さん!?」

 

近くによると、内臓が傷ついているのか吐血していた。

 

「マスター!来ます!」

 

キャストリアが警告する。

猛スピードで肉薄してくるヘラクレス。

 

一同がもうダメかと思った時、巨大な三本のナイフが飛来し、ヘラクレスの体に遠慮なく刺さっていく。

 

「はい、おしまい。」

 

いつもまにか星奈の横にいた紫の髪の女性は呟いた。

ナイフが起爆し少なくないダメージを負わせる。

さらに、白いコートの少年が一人でヘラクレスに近づく。

 

「砕け散れ!ホワイト・コールド!」

 

彼の持っていた片手用の槌が氷で覆われ、両手でやっと持てるほどになる。

そして、ヘラクレスに叩き込んだ。

 

その一撃で霊基が破壊され、ヘラクレスは消滅していった。

 

あまりに華麗に決めるものだから、少しばかり放心していると、

 

「…ボーっとしてる場合じゃないだろう。」

 

と、白いコートの少年が話しかけてくる。

 

「…あっ!」

「か、回復…ど、どうやって。」

「…貸しだ。これを飲ませてやれ。」

 

瓶に入った緑色の透き通った液体を飲ませてやると、たちまち元気になった。

 

「あ、ありがとうござい…ってあれ?」

 

礼を言うために振り返ると、助けに来てくれた二人ともいなくなっていた。

地面には、綺麗にたたまれたローブが置かれていた。

 

 

 

 

 

 

 

232ピンク玉

…以上です。

 

233童話の召喚者

無事助っ人は間に合ったようだね。

 

234林檎マスター

童話ニキ?

 

235童話の召喚者

僕が送った助っ人だよ。僕自身はそっちに行くな、って言われてるからね。あとタイムスリップの手段が無いし。

 

236林檎マスター

じゃあどうやって?

 

237童話の召喚者

オズの魔法使いに登場する銀の靴だよ。

 

238ピンク玉

時間をも越えられるんだ…

 

239童話の召喚者

不思議なこともあるもんだね。

 

240林檎マスター

あ、ジオウニキが起きました。

 

241名無しのジオウ

記憶がない…

 

242童話の召喚者

ログ見てくるといいよ。

 

243名無しのジオウ

了解。

 

244名無しのジオウ

え、俺ヘラクレスにやられてよく生きてたな…

 

245童話の召喚者

多分分かると思うけど残りのローブが君のだからね。

 

246名無しのジオウ

ええと…金色の時計が刺繡されてるやつ?

 

247童話の召喚者

うん、みんなの刺繡は全部ブレワイニキが考えた。

 

248ピンク玉

私は星型マーク、マスターネキは手の甲のマークと同じ?

 

249名無しのジオウ

…令呪ね。

 

250名無しのジオウ

ってカルデアは!?

 

251林檎マスター

 

252ピンク玉

…忘れてた。

 

253名無しのジオウ

…急ごう!

 

254童話の召喚者

頑張ってね。

 

255名無しのジオウ

くっ…病み上がりだからしんどいぜ…

 

256ブレワイ星人

まあ頑張ってとしか言いようがない。

 

257童話の召喚者

ところでカルデアとの付き合い方どうする?

 

258ブレワイ星人

なんか言ってなかったっけ。…言ってねえじゃん。

 

259名無しのジオウ

敵対するのは、回避したいから、カルデアとは、別で、人理修復する、組織って言えば、いいんじゃない!?

 

260ピンク玉

走りながらだからすごい見にくい。

 

261ブレワイ星人

じゃあなんでピンク玉ネキは大丈夫なの?

 

262ピンク玉

アイスのコピー能力で滑ってるから。

 

263ブレワイ星人

…楽だなあ、それ。

 

264ブレワイ星人

で、結局は「カルデアと(協力しながら)別で人理修復(をサポート)する組織」ってことだな!

 

265林檎マスター

秘密結社みたいでかっこいいですね!

 

266名無しのジオウ

だからといってふざけた感じで攻略はしないけどな。

 

267ピンク玉

…そういえば、カムクラニキは?

 

268ブレワイ星人

布で転んで頭打って気絶してる。

 

269林檎マスター

ええ…

 




ちなみに助っ人に行ったのはグリムエコーズの投刃のチェシャ猫、片手槌のカイです。


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転生者用掲示板 2スレ目 その3 「総員突撃準備!」

今更ながら各作品のネタバレありです。
仮面ライダージオウとグリムエコーズのストーリーはある程度分かっておいた方がいいと思います。
特にエコーズは。

では本編どうぞ。


278ブレワイ星人

チキチキ!どうやって所長を助けるか考えるゲーム!

 

279童話の召喚者

聖杯使う。

 

280名無しのジオウ

それができたなら苦労はしない。

 

281童話の召喚者

僕の能力使う?

 

282ピンク玉

あまり頼りすぎるのも…

 

283名無しのジオウ

ピンク玉ネキのコピー能力使うのは?ウィップとかジェットとか。

 

284ピンク玉

どっちも使えません!

 

285ブレワイ星人

マジか。

 

286林檎マスター

…詰んでません?

 

287名無しのジオウ

ウィザードアーマーの能力使えるかなって思ったけど、指輪無いから魔法使えないしなあ。

 

288ブレワイ星人

…どうしようか。

 

289ピンク玉

敵に奪われる前に使うとかは?

 

290名無しのジオウ

失敗したら終わりだよ。

 

291童話の召喚者

それを言えば全部失敗するけど。

 

292ブレワイ星人

あ、思ったんだけど、アーティストのコピー能力の実体化ってどこまでが範囲?

 

293ピンク玉

まず、描いた絵そのものが出てくるわけなので、魔法が使える杖とか描いても魔法は使えません。ただの杖になります。逆に剣など見た目通りのものはそのままなので武器としても使えます。

 

294童話の召喚者

だったら、さっき話題に出てきたウィップとかもコピーできるんじゃ?

 

295ピンク玉

アーティストで描いたものはアーティストのコピー能力を使っているときしか現れないのでコピーできません。

 

296名無しのジオウ

なるほど、そういうことか。

 

297ブレワイ星人

いよいよ打つ手がなくなってきたぞ…

 

298林檎マスター

ところで、その聖杯が奪われた時って具体的にはどのような?

 

299一般家庭のカムクラ

特異点Fにて聖杯を守っているのはセイバー・アルトリアの性質が反転したセイバー・オルタ。激闘の末、最期に意味深な言葉を呟いたオルタに困惑しているとその隙にカルデアを爆発させた犯人であるレフ・ライノールが聖杯を奪い、カルデアと特異点Fを直通させ、所長をカルデアに引き寄せて消滅させる。

 

300ピンク玉

えっと、特異点Fの時点で所長の肉体が爆発によって無くなってるから魂だけになった所長がカルデアに行くと消える…でしたっけ?

 

301名無しのジオウ

その通り。正確には、カルデア内のカルデアスという機械、装置に吸い込まれる。

 

302一般家庭のカムクラ

その前に俺が復活したことに反応してくれ。

 

303林檎マスター

確かにそうですね。おはようございます。

 

304一般家庭のカムクラ

ん~そういうことじゃないんだな…

 

305ピンク玉

あ、いかにもな洞窟見つけましたよ!

 

306林檎マスター

いざ出陣!えいえいおー!

 

307名無しのジオウ

今のうちにこの真っ黒ローブを着ておこうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

黒化したセイバーとの勝負はカルデア側が追い込まれていた。

 

「卑王鉄槌、極光は反転する。光を呑め…!」

「構えな盾の嬢ちゃん!奴の宝具が来るぞ!」

「か、仮想宝具…!」

 

約束された勝利の剣!(エクスカリバー・モルガン!)

 

 

黒く染まった極光を放つ剣が振り下ろされる。

 

 

度重なる戦闘の疲労からか、マシュの宝具の展開が間に合わなかった。

誰もが諦めた、その時だった。

 

 

キングギリギリスラッシュ!

 

 

ジオウサイキョウと書かれた長大な光の刃で約束された勝利の剣を弾いた。

全員が剣を弾いた人物を見る。

 

全身が黒いローブに包まれており、性別すら分からない。

 

「…何者だ。」

 

セイバー・オルタが問いかける。

 

「俺?俺は…魔王だ。」

 

ジオウ!

 

ジクウドライバーにジオウライドウォッチを装填し、ドライバー上部のライドオンリューザーを押す。ベルトのロックが外れ、少し傾く。

右手を腰に、左手を顔の少し横に持ってくる。やがて後ろに半透明の大きな時計のエフェクトが現れる。

 

「ええ!?時計!?」

「な、何が…!」

 

「変身!!」

 

ジクウドライバーを一回転させる。

 

『ライダータイム!』

 

カメンライダー!ジオウ!

 

誰もが言葉を失った時だった。その声が聞こえたのは。

 

「祝え!全ライダーの力を受け継ぎ、時空を超え、過去と未来をしろしめす時の王者!

その名も仮面ライダージオウ!まさに新たな王者の生誕の瞬間である!」

 

その場にいた全員が困惑した。

 

「えーっと…どちらさま?」

 

それを聞いたのは藤丸立花。

 

「私はウォズ。我が魔王の忠実なる臣下である。」

「???」

 

「とりあえず、今は味方ってことだけ分かってくれたらいいよ。」

 

令呪の意匠がある刺繡をしている黒いローブを着た人間がもう一人。

 

「なんか行ける気がする!…なんちゃって。」

 

 

 

 

 

 

 

 

328ブレワイ星人

アイエエエ!ウォズナンデ!?

 

329名無しのジオウ

正直俺が一番びっくりしてる。

 

330童話の召喚者

とりあえずはセイバー・オルタを倒そう。話はそれからだ。

 

331ピンク玉

出ていく機会無くなったんですけど。

 

332一般家庭のカムクラ

レフに奇襲でもすれば?

 

333ピンク玉

そうですね。

 

334林檎マスター

先生!キャストリアがセイバー・オルタ見えないそうです!

 

335ブレワイ星人

そういえばそんな設定あったな。

 

336名無しのジオウ

いや!その前に!加勢しろや!!!

 

337林檎マスター

キャスターのクーフーリンが宝具するそうです!

 

338名無しのジオウ

ちょっと待って巻き込まれる!

 

339ピンク玉

現場から中継です。なんかでかい木組みの巨人が出てきてセイバー・オルタが中に閉じ込められました!

 

340童話の召喚者

ジオウニキは?

 

341名無しのジオウ

無事だった。

 

342ピンク玉

あ、ウォズって人がクーフーリンに怒ってる。

 

343林檎マスター

そりゃ目の前で火の巨人に巻き込まれそうになったらそうなる。

 

344名無しのジオウ

ダメ押しのキングギリギリスラーッシュ。

 

345ブレワイ星人

いややりすぎぃ。

 

346林檎マスター

なんか言ってますね。グランドオーダーとかなんとか。

 

347一般家庭のカムクラ

もうそこまで行ったのか。じゃあもうそろそろレフ出てくんぞー。

 

348ピンク玉

総員突撃準備!かかれーっ!

 

349名無しのジオウ

!?

 

350林檎マスター

うわぁ…

 

 

 

 

 

 

 

 

セイバー・オルタを倒し、キャスターのクーフーリンが座に退去した後。

聖杯を浮かび上がらせ、手元に持ってくる。

 

「ほう…いやはや、まさか君たちがここまでやるとはね。計画の想定外にして、私の寛容の許容外だ。」

「レフ教授!?」

 

転生者組は平然と、カルデア組は啞然としている。

 

そこへ駆け寄ろうとする者が一人。

 

「レフ…!」

「はいちょっとストーップ!」

 

西園寺林檎がオルガマリーの首根っこを掴む。

 

「げほっげほっ…何するのよ!」

「いや見ろよ。そもそもカルデア爆発したのになんで無傷だと思う?めっちゃ怪しいじゃん?」

 

いつのまにか変身を解除した時村創真が言う。

 

「…いや、全身真っ黒なあなた達に言われたくはないけど。」

「それもそうか。」

 

「…話は終わったかい。」

「ああ。」

「…48人目のマスター適性者。まったく見込みのない子供だからと、善意で見逃してあげた私の失態だよ。そして…」

 

「まったく予想もしていなかった第三者の介入。いやはや…」

 

「うるさい黙れ!こんしんアッパーカット!!!」

 

後ろから、腕を岩石に変えて殴る黒いローブの人間がとんでもないスピードでレフを殴った。

 

「聖杯回収!誰かキャッチして!」

「うわっとと!」

 

藤丸立花がなんとかキャッチする。

 

「とりあえず聖杯に願って!オルガマリー・アニムスフィアを生き返らせろ!」

「えっ!?私!?」

「早く!」

「わけが分からないけど…オルガマリー・アニムスフィアを生き返らせて!」

 

その瞬間オルガマリーの姿が消え、聖杯が消滅していく。

 

《うわぁ!?急に所長が!》

 

「……貴様ら……!」

 

その時、特異点Fが崩れていく。

 

「定礎復元だ。さあカルデア。早く退去しないと巻き込まれるぞ。」

「ドクター!早くお願いします!」

 

藤丸立花とマシュが退去する寸前、藤丸立花が聞いた。

 

「あなた達はなんて言うの?」

 

時村創真が答える。

 

「俺たちはリィンカーネーションズ!人理修復を目指し、平和を望む組織だ!…なんつってな!」

 

 

 

 

 

 

 

403林檎マスター

……それで、レフは放っておいて帰ってきました。

 

404ピンク玉

ウォズさんのマフラーで瞬間移動して帰ってきたよ。

 

405魔王の従者

やれやれ、私は便利屋じゃないんだがね。

 

406名無しのジオウ

ウォズ!?

 

407童話の召喚者

そういえば聞いていなかったね。君は本当にウォズ?

 

408魔王の従者

ああ。正真正銘君たちが本編と言っている仮面ライダージオウのウォズさ。

 

409ブレワイ星人

……え?オリ主じゃなくて?

 

410一般家庭のカムクラ

予想外にも程がある…!

 

411魔王の従者

そうでもないさ。この中にまだそのオリ主とやらではない人物がいるかもしれない。

 

412童話の召喚者

……その話は置いておこう。なぜ、僕たちの協力を?

 

413魔王の従者

とある人物に依頼されてね。

 

414ピンク玉

その人物って?

 

415魔王の従者

女性とだけ言っておこうか。

 

416名無しのジオウ

明かせないのか?

 

417魔王の従者

こればかりは。まあ過去の魔王がいなければそもそも聞き入れなかったがね。

 

418名無しのジオウ

俺?

 

419魔王の従者

まあ最初から目的を明かすわけにはいかないんだ。

 

420ブレワイ星人

敵対する気はないのか?

 

421魔王の従者

完全に力を貸すわけにはいかないが。

 

422林檎マスター

どういうこと?

 

423名無しのジオウ

本編みたいに語り部として徹するということなのか?

 

424魔王の従者

流石我が魔王。その通りだ。そもそも私はイレギュラーな存在。本筋は君たちが頑張らないと。

 

425ピンク玉

だったら、マフラーワープは?

 

426魔王の従者

これはストールなのだが…。ワープ程度お安い御用さ。その代わり、早急に聖杯を手に入れてワープ装置を作ってくれたまえ。

 

427一般家庭のカムクラ

へいへい、っと。

 

428童話の召喚者

確かにいつまでも頼るわけにはいかない。

 

429名無しのジオウ

結局のところ、ワープと祝え係と。

 

430魔王の従者

もう少しマシな呼び名が…

 

431ブレワイ星人

哀れ、ウォズ。

 

 




ウォズはワープと祝えの鬼。
これからのレイシフトはしばらくウォズのワープが主になるかと。


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第一特異点 邪竜百年戦争オルレアン
転生者用掲示板 3スレ目 その1 「クジで決めようか」


そういえば感想で転生者側ってビースト要素が…って言われて思ったんですけどめっちゃ厄ネタキャラ多いな…
ジオウニキ(オーマジオウ)
ピンク玉ネキ(エンデニル)
カムクラニキ(絶望の残党)
6人中3人…

あと特異点攻略する転生者は誰になるの?って思うかもしれないですが、全て私の独断です。はい。特異点の相性とか能力とかサーヴァントとの絡みとかを加味して決めてます。

では本編どうぞ。


1名無しのジオウ

さて、と。特異点Fは無事クリアしたわけだけど。

 

2ピンク玉

次の特異点はどんなところなんですか?

 

3ブレワイ星人

次の特異点は、歴史の転換点。かの聖女が現れ、後の歴史に大きな影響を与えた革命を起こした国、の過去。ジャンヌ・ダルクがいた中世フランス、1431年だ。

 

4林檎マスター

ほえー。

 

5一般家庭のカムクラ

まずは特異点の説明だ。件の特異点はジャンヌダルクが処刑されたすぐ後、竜の魔女として蘇り、フランスに復讐をしている…と民は思っている。

 

6ブレワイ星人

実際には、キャスターのジルドレェが聖杯を使い、自分好みのジャンヌを作ってる。復讐しかないジャンヌを。

 

7童話の召喚者

冒涜だね。

 

8名無しのジオウ

それに関しては同意する。

 

9ピンク玉

で、ここが肝心だ!ってところは?

 

10ブレワイ星人

どうせ行き当たりばったりになるんだから必要ないだろ。

 

11名無しのジオウ

それでいいのか…

 

12童話の召喚者

ところで、今回は何人で行くの?

 

13名無しのジオウ

え?全員で行くんじゃないの?

 

14童話の召喚者

だったら誰が図書館を掃除するの?

 

15一般家庭のカムクラ

前回留守番組はせっせこ働いてたんだぞ。特に俺が。

 

16ブレワイ星人

で、今回の留守番組はどうする?

 

17名無しのジオウ

とりあえずカムクラニキは留守番な。今回の敵は主に竜種だし。

 

18ピンク玉

まぁ生身で竜種と戦えませんよね。

 

19ブレワイ星人

とりあえずここらで俺行きたい。素材が足りなくなってきたしな。

 

20童話の召喚者

僕もカルデアの面々に紹介したいから行ってもいい?

 

21ピンク玉

…他に希望する人は?

 

22名無しのジオウ

…いないからここはクジで決めようか。

 

23林檎マスター

クジ。

 

24名無しのジオウ

そう、クジ。

 

25一般家庭のカムクラ

俺も行きたいがワイバーンにやられる未来しか見えん。せめてセプテムやオケアノスなら…!

 

26名無しのジオウ

ごめんね。なんか。

 

27ブレワイ星人

というわけで、いっせーのーで。

 

28名無しのジオウ

ぬぁーっ!

 

29林檎マスター

は、外れた…

 

30ピンク玉

あ、当たった!

 

31童話の召喚者

じゃあ、僕、ブレワイニキ、ピンク玉ネキか。

 

32名無しのジオウ

じゃあ頑張ってきて〜。

 

33一般家庭のカムクラ

…相変わらずウォズワープ便利だな。

 

34林檎マスター

ウォズさんは掲示板には書き込まないんですか?

 

35名無しのジオウ

どうやら必要最低限は関わらないらしいよ?なんか、我が魔王とその同胞の邪魔をしないってさ。あと謎の依頼人と協力者の意向もあるらしい。

 

36一般家庭のカムクラ

依頼人ってどんな奴なんだろうな。女性ってことしか分かってないし。

 

37名無しのジオウ

調べる方法が無い以上詮索しても無駄かもね。

 

38一般家庭のカムクラ

そういや、ジオウニキの特典元はそのまま仮面ライダーだろ?ブレワイニキはゼルダの伝説、ピンク玉ネキはカービィ、林檎マスターはFGO、俺はダンガンロンパ。

 

39林檎マスター

えっと…原作ってことですか。あとなんで私だけ呼び捨て?

 

40名無しのジオウ

まあまあ。で、それがどうかした?

 

41一般家庭のカムクラ

いや、童話ニキのグリムノーツ系統ってあったかなぁ…って。

 

42名無しのジオウ

うーん。召喚するのは知らないな。俺が知ってるのは特殊な素質を持った人が童話のキャラクターに変身するってことだけ。

 

43林檎マスター

そもそもダンガンロンパを知らないです。

 

44一般家庭のカムクラ

…知識の齟齬があるな。

 

45名無しのジオウ

あ、そうだ、もう一つ気になってて忘れてたんだけど、ピンク玉ネキってディスカバリーの能力は使えるのかな。スタアラまでとかそういう制限あるのか聞きたかった。

 

46林檎マスター

スタアラもディスカバリーも知らないです。ロボプラまででは?

 

47一般家庭のカムクラ

…ちょっと待って。転生前は何年だった?俺は2019年。

 

48林檎マスター

2017年です。

 

49名無しのジオウ

2022年だけど…

 

50一般家庭のカムクラ

…これは早急に伝えないとな…そのうち致命的な知識の齟齬が出る。

 

 

 

 

 

 

 

 

「では後は頑張りたまえ。」

「おう、帰りも頼むな。」

 

特異点Fとは違い広大な青空に草原。

 

「そして、あの光の帯、と。」

「確か、ゲーティアの第二だか第三の宝具の影響だったよな。」

「ゲーティア?」

「…そういえば言ってなかったっけ。」

「言われてないよ。後僕も分からない。」

「ってことはFGO知ってるのはジオウ、カムクラ、俺の三人だけか。」

「…そういえば、誰かここの近くの地理とか…」

「分かるわけないでしょ普通に考えて。」

「まぁ現代から600年近く前だから地理も変わってそうだけどね。」

 

突然、すぐそばに光が現れる。

 

「ふう。無事に転移できましたね、先輩。」

「うん、そうだね。マシュ。」

 

なんとカルデアのマスターとそのサーヴァントが転移してきたのだ。

 

「…私の見間違いでなければ、見覚えのある服装の方たちが。」

「私もその人たち見える。めっちゃ見える。」

 

その場にいた全員に沈黙が訪れる。

 

「……はぁー、やめやめ。こんな所でお互い探りあっても無駄だ。どうせ目的は同じなんだしここは協力しようぜ?」

 

少しおちゃらけた様子で勇凪理玖(ブレワイ星人)が言った。

 

「そもそもあなた方は…」

「うん、質問責めもいいけど…」

 

童話ニキが少し遠くを見る。

立花とマシュがその目線の先を見た。

 

「まずは、現地人に話を聞こうか。」

 

 

 

 

 

 

 

 

69ブレワイ星人

報告は以上。

 

70一般家庭のカムクラ

なんで転移後すぐにカルデアと会うのさ。

 

71童話の召喚者

偶然だから何も言えない。

 

72ピンク玉

ログ確認しました。知識の齟齬は気になるけど、とりあえず後回し。

 

73ブレワイ星人

現在最初のワイバーン戦。お前らさぼるなよ。

 

74童話の召喚者

そうは言っても召喚はしてるし。

 

75ピンク玉

ちょっと弓でスナイパーをコピーするから待って。

 

76林檎マスター

このままカルデアと一緒に行動ですか?

 

77童話の召喚者

今回はそのつもり。

 

78ブレワイ星人

やっべ弓壊れた助けて。

 

79名無しのジオウ

そこの特典はそういう仕様なんだ…

 

80ピンク玉

とりあえずワイバーンは全滅しました。

 

81ブレワイ星人

まあこの程度は。

 

82一般家庭のカムクラ

一人ピンチだったけどな。

 

83童話の召喚者

ううむ。助けてもらっておきながら責めるのか…仮にも命の恩人に。

 

84ピンク玉

推定ジャンヌさんが離れようと言ってるけど、どうする?

 

85林檎マスター

ジャンヌってことはサーヴァントですよね。ついていった方がいいのでは?

 

86ブレワイ星人

…ちょっとだけ待って。

 

87童話の召喚者

…少しなら。

 

88ブレワイ星人

すまんな。

 

 

 

 

 

 

 

 

「そんな、貴女は…いや、お前は!逃げろ!魔女が出たぞ!」

 

ワイバーンをたおし砦を守った一同に聞こえたのはそんな声だった。

 

「え?魔女…?」

「……っ」

 

どこか表情に影が差したジャンヌが寄ってくる。

 

「あの。ありがとうございます。」

「いえ、当然です。それより、貴女の名を…」

「ジャンヌ・ダルク。…違うか?」

 

聖三角(トライフォース)の刺繡の黒ローブ…勇凪理玖(ブレワイ星人)が言った。

 

「…ええ。ルーラー。サーヴァントクラスはルーラーです。ですが、話は後で。…彼らの前で、話すことでもありませんから。」

 

と逃げる兵士たちを見た。

 

「こちらに来てください。お願いします。」

「マシュ、ついていこう。何か手がかりになるかも。」

「分かりました、先輩。」

「もちろん僕らもついていく。だけど…」

 

「兵士ども、話を聞け!」

 

「仲間が、言いたいことがあるそうだ。」

 

「今、お前らはワイバーンに襲われた。俺たちも加勢したからな。そして、死にかけたやつもいるだろう!その時、助けてもらったよな?ここにいる金髪の女によ!」

 

「だ、だけどそいつは…!」

 

「ああ、聞いたさ。かのジャンヌ・ダルクが魔女として蘇ったとな。だが、今のお前らにとってはなんだ!この戦いに参加した助っ人であり、命の恩人だろう!魔女やなんやらと騒ぐよりまず言うことがあるだろうが!」

「……もし、本当に分からないのなら…お前らは、馬鹿だよ。」

 

全て叫んだあと兵士たちに背を向けた。

 

「すまんな。さあ、行こうぜ。」

 

ジャンヌが案内している間、誰も話せなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

116名無しのジオウ

…いい演説だったな。

 

117一般家庭のカムクラ

確かに助けてもらって糾弾って人間性を疑う。

 

118ブレワイ星人

自己満かもしれないしエゴかもしれない。だけどせめて言っておきたかった。

 

119林檎マスター

いいんじゃないですか?

 

120童話の召喚者

うん。間違ったことは何一つ言っていない。

 

121ピンク玉

兵士たちは近い未来、何か変わってほしいですね。

 

122童話の召喚者

きっと変わるさ。

 

123ブレワイ星人

ところで、知識の齟齬についてだが、別に関係なくても良くないか?そもそもこの人理修復にそんな知識使う場面ないだろ。

 

124名無しのジオウ

それはそうだけど…

 

125ピンク玉

今は2016年でしょ?何人かは過去に転生してるわけで、むしろ未来の出来事を知っていたら不自然では?

 

126林檎マスター

そうですね。

 

127ピンク玉

あ、そういえばコピー能力に関してだけど、ディスカバリーは分かりません。そもそも現時点で使えるのが少ないからですけども。

 

128一般家庭のカムクラ

スナイパーが使えることからトリデラまでは出来そうだな。

 

129童話の召喚者

ところでこの後の流れを誰か教えてくれない?

 

130名無しのジオウ

ラシャリテにジャンヌオルタと狂化のランサーとアサシンが襲ってくるもマリーとアマデウスが助けに来る。その後夜の森の中で狂化ライダーの聖女マルタが襲ってくる。

 

131ピンク玉

聖女なのに狂化…

 

132ブレワイ星人

サーヴァントだから仕方ない。

 

133一般家庭のカムクラ

とりあえず剣とかコピーしておいたら?

 

134ピンク玉

忘れてなかったらしようかな。

 

135名無しのジオウ

いや忘れんなよ…

 




ちょっとずつ各キャラの掘り下げを開始していきます。


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転生者用掲示板 3スレ目 その2 「能力持ちの一般人とはこれいかに」

まずは投稿遅れてしまいすみません。2月は試験もあり、投稿が遅くなります。マジで、本当に、すみません!

1番の理由はゲームやりすぎだからなんですけど。じゃあその時間を小説投稿に(ry



さて、感想でもいただいた転生者たちのイメージイラストその1!
ピンク玉ネキこと桃瀬星奈さんです。


【挿絵表示】


ぷしおメーカーβさんを使わせてもらいました。


ここだけの話、実は林檎マスターとキャラ被りしてるように見えるかもしれませんがこっちはタメ語、林檎マスターは基本ですます口調です。分かりにくいですけど。だったら原作前の敬語は何だったんだって話なんですが、それは掲示板に慣れていなかったから敬語だった、ということです。なんと分かりにくい。


それでは、本編どうぞ。


152ブレワイ星人

目的地まで暇だしなんか話題ない?

 

153名無しのジオウ

大体話し合ったしなぁ。

 

154林檎マスター

あの文字化けについては?

 

155一般家庭のカムクラ

っても文字化け解読なんてできないし。

 

156童話の召喚者

誰かの知り合いじゃない?

 

157ピンク玉

知り合いならもっと詳しくわかるでしょ。

 

158林檎マスター

もうちょっと情報を残してくれても良かったのに。

 

159ブレワイ星人

文字化けが言っていたのは、割り込みと確認。それに自らを世界を守る勇者と言っていたな。

 

160一般家庭のカムクラ

前者はおそらくこの掲示板に来るまで確証が無かった。後者は、ブレワイニキもしくはピンク玉ネキが関係してるだろうな。

 

161童話の召喚者

なぜ?

 

162名無しのジオウ

ゼルダの伝説のリンクは度々勇者って言われてる。カービィも、事柄だけ見ると十分勇者してる。

 

163ピンク玉

言われてみると…

 

164林檎マスター

では二人の知り合い?

 

165ブレワイ星人

いいや、あんな口調の知り合いはいない。

 

166ピンク玉

私もそんな人はっ

 

167ブレワイ星人

敵襲!?

 

168童話の召喚者

あいつは…!?

 

 

 

 

 

 

 

 

前を歩いていた桃瀬星奈が突然横に吹っ飛ばされ、地面に転がる。

 

「あー、ミスったな…初撃ミスったのはあいつ以来だな。」

「お前は…!」

「あ?俺の知り合いか?」

 

そう言って振り返ったのは、決して高いとは言えない身長に白髪の男。

 

「あー…この世界ってFGOか!あの有名な!いやあ…しかもカモが三人も!」

 

大笑いする男。

 

「油断するなよ藤丸。あいつは敵だ。」

「うーん見たところ…序盤も序盤ってところだな…。全員弱い。…ま、いいや。真っ黒野郎どもの顔だけ見とくか。」

「…そうか。お前はそうやって…!」

「あ、やっぱり分かっちゃう?」

「コピー能力ソード!」

 

迫りくる剣を軽々と避ける。

 

「おっと、危ない危ない。一発で決められなかったのは痛いねえ()()()()ちゃん?」

「それは…!」

「その言葉…転生者か。」

 

「ああ、自己紹介してなかったな。ま、お前らには必要ねえな。さっそくで悪いが…お前らの特典、もらうぜ!」

「……その身体と名前も、そうやって奪ったのか?」

「ああよく分かったな。だけどそいつの仲間には簡単に見破られてしまってさ…」

「そうか、それだけ聞ければ十分だ、盗人。」

 

「油断したな!はぁーっ!」

 

理玖が剣で斬りかかるがいとも容易く避けられる。

 

「だーかーらー。見えてんだって…。…っ!」

 

男が驚きに包まれた。

 

「ああ、ああ、あああああああ!!!!!!ようやく分かったぜ…!この場は引いてやるよ…だけどな…いつか、全てを奪ってやるぜ。」

 

男は閃光弾を取り出すと、地面に叩きつけた。強烈な光が辺りを満たす。光が晴れた後には、閃光弾の残骸しか残っていなかった。

 

「また、あいつが襲ってこないとは限らない。今のうちに急ぐぞ。」

 

一同は先ほどよりスピードを上げていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

179ブレワイ星人

おう、急に抜けてすまないな。

 

180名無しのジオウ

ブレワイニキ!大丈夫だったか!

 

181童話の召喚者

ピンク玉ネキがダメージを負った。打撲で済んだのは奇跡だったよ。

 

182一般家庭のカムクラ

一体何があったんだ?

 

183ブレワイ星人

敵は俺たち以外の転生者。おそらくこの世界には転生していない、別世界に転生したやつだ。しかも強い。俺とピンク玉ネキを軽々とあしらわれたからな。

 

184童話の召喚者

おそらく目的は転生者の特典。事実、カルデアには見向きもしなかった。

 

185名無しのジオウ

勝てる見込みは?

 

186ブレワイ星人

無い。全然、歯が立たなかった。

 

187林檎マスター

今はそれどころじゃ無いのに…!

 

188童話の召喚者

きっと、僕たちと出会ったのも偶然だろう。だけど、確実に危険だ。警戒しておくべきだ。

 

189ブレワイ星人

口ぶりから察するに、俺たち以外の他の転生者の特典を奪ってることは確実だろうな。

 

190名無しのジオウ

その特典奪いの転生者の特徴は?

 

191ピンク玉

白い髪色で150〜160ほどの身長、あとゲームのキャラクターみたいな服を着てたよ…

 

192林檎マスター

怪我は大丈夫なんですか?

 

193ピンク玉

短期の戦闘程度なら。サーヴァント相手は厳しそうな感じかな。

 

194名無しのジオウ

名前とかは言っていたか?

 

195ブレワイ星人

いや、言っていなかったな。でも、急に何か分かった、って言ってたけど、何が分かったのかは分からない。

 

196童話の召喚者

相手の目的が分からない以上、考えても堂々巡りになるだけ。今は目の前の事を対処しないと。

 

197一般家庭のカムクラ

確か、今はラシャリテに向かってるんだっけ?

 

198ブレワイ星人

その一つ前の節。ジャンヌの目的とかその辺の。

 

199ピンク玉

なるほど。

 

200童話の召喚者

どうやら話し始めるようだよ。

 

201ピンク玉

どうやら竜の魔女のジャンヌに聖杯がありそうだって。

 

202童話の召喚者

目的は明確になったね。オルレアンでジャンヌオルタを倒して聖杯回収。

 

203ブレワイ星人

やはり実際聞くとマジでジャンヌ聖人だな。処刑されても国救うとか俺だったら言えないや。

 

204一般家庭のカムクラ

その点だけはジャンヌオルタに共感する。…国を滅ぼそうとは思わないけど。

 

205名無しのジオウ

あ、童話ニキに聞きたい。召喚は最大何体まで?

 

206童話の召喚者

3体。それ以上は基本無理だろうね。

 

207ピンク玉

どうやら立花ちゃんがおやすみみたいだよ。

 

208一般家庭のカムクラ

まあ一般人にはきついだろうからな。

 

209ブレワイ星人

俺らもほとんど一般人なんだけどな。

 

210林檎マスター

能力持ちの一般人とはこれいかに。

 

211名無しのジオウ

とりあえず、夜に進むのは危険だろう。そっちも休んだ方が良いかもね。

 

212童話の召喚者

うん。今日はいろいろあったからね。

 

213ピンク玉

なんか夜に見張りさせられるんですが。

 

214ブレワイ星人

ずっとじゃないし別にいいだろ。あと危険排除のためだからね。

 

215林檎マスター

そういえば私のサーヴァント召喚枠が1つ増えてるんですが、これどうしたら良いでしょうか?

 

216ブレワイ星人

それ関係で言えばジオウニキのライドウォッチもそうだな。

 

217名無しのジオウ

それはビルドエグゼイドファイズにした。

 

218ピンク玉

いつの間に…

 

219童話の召喚者

異論はない。

 

220ブレワイ星人

セプテムかオケアノスあたりでディケイドウォッチ入手しておいた方が良いかもな。

 

221一般家庭のカムクラ

で、話を戻すがサーヴァント召喚枠はおそらくジオウニキ同様に特異点一つにつき一枠増える、という条件だろうね。

 

222ピンク玉

サーヴァントか…

 

223名無しのジオウ

一応前回希望だったキャスタークラスだし、今度はアサシン、バーサーカーあたりが良いかもね。

 

224林檎マスター

このメンバーに足りてないのって圧倒的な火力と隠密力ですしね。

 

225ブレワイ星人

アサシン、アサシンか…ジャックしか出てこないんだが…

 

226一般家庭のカムクラ

…ヒロインX。

 

227名無しのジオウ

アサシンと言えばやっぱり山の翁!ハサン・サッバーハだろう!

 

228ピンク玉

暗殺者と言えばクレオパトラとかは?

 

229一般家庭のカムクラ

バーサーカーならXオルタ。

 

230ブレワイ星人

なんでそこしか出さないんだよ!

 

231一般家庭のカムクラ

あんたが言うかそれを。

 

232名無しのジオウ

予想するのは楽しいよね。

 

233童話の召喚者

セイバーやランサーが出る可能性もあるけどね。

 

234林檎マスター

あ、ちょっとチェスしてきます。キャストリアに誘われました。

 

235一般家庭のカムクラ

俺は仮眠してくる。半ば社畜と化してるしな。

 

236ブレワイ星人

なら、俺らは見回りでもして来るわ。

 

237ピンク玉

私も行きます。童話ニキはカルデアの手伝いを。

 

238童話の召喚者

そうだな。

 

239名無しのジオウ

ではまた、あとで集合ね。

 

240ブレワイ星人

おう、分かった。

 

241名無しのジオウ

……さて、と。

 

 

シークレットモードが開始されました。

 

 

242名無しのジオウ

シークレットモードで俺と童話ニキ以外には見えない。少し、内緒話で聞きたいことがあるんだ。

 

243童話の召喚者

何か質問かい?

 

244名無しのジオウ

ああそうだ。ブレワイニキは理玖、ピンク玉ネキは星奈、俺は創真。他も全員明かしてる。なのに、あんただけ名前を明かしていないのは何故だ?あと、今日の襲撃者についても見返すとどこか知ってるような口ぶりだよな。どういうことだ?何が目的なんだ?

 

245童話の召喚者

僕の名前は繧ィ繝ォ繝サ繧ー繝ェ繝?繝サ繝?Χ繧ァ繝ォ繧ッ。

 

246名無しのジオウ

は?

 

247童話の召喚者

…これでもダメか。

 

248名無しのジオウ

文字化け…って。

 

249童話の召喚者

あの割り込みの文字化けについては僕も分からない。後、次の事は他言しないでくれたら助かるよ。

 

250童話の召喚者

僕は、あの襲撃者に名前と姿を奪われた。そして、僕の目的は一つ。彼を倒し、奪われたものを取り戻すことだけだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

その夜、皆が寝静まった後、一人が闇の中へと消えていった。




久々にバビロニア見ました。先に書いたらダメですか?あ、ダメですかそうですか…
第一特異点のキャラ掘り下げは童話ニキ。


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転生者用掲示板 3スレ目 その3 「比喩だよ比喩」

活動報告にいくつか質問を上げているのでできればそちらも見ていただけるとありがたいです。
後、よく後書きに投票を載せている人いますが、誰かやり方を教えてくれたら喜びます。


そして、ぷしおメーカーβさんを使用して作りました、
林檎マスターこと西園寺林檎です。


【挿絵表示】



では、本編どうぞ。


286ブレワイ星人

朝からすまんが童話ニキ知らないか!?

 

287林檎マスター

どうかしました?

 

288ピンク玉

気が付いたらどこにもいなくなってた。何か連絡とか残してないかと思って。

 

289林檎マスター

残念ながら。ちょっと皆起こしてきます。

 

290ブレワイ星人

あの白髪転生者もいるから単独行動は危険だってのに…

 

291名無しのジオウ

把握した。連絡とかは?

 

292ピンク玉

既読には…

 

293ブレワイ星人

そういうわけで、どうするかって。

 

294一般家庭のカムクラ

そもそも危機管理が1番なのはあいつなんだしそこの所は大丈夫だろ。というかあいつの特典は俺らの中でも上位だし。

 

295ブレワイ星人

俺たち2人はカルデアに着いていって原作通りに行く。そっちでも連絡は頼んだ。

 

296林檎マスター

了解しました。

 

297ピンク玉

一応確認したいんですがラシャリテではサーヴァントが来るんですよね?

 

298一般家庭のカムクラ

狂化サーヴァントがね。ランサーのヴラド三世、アサシンのカーミラ。どちらも吸血鬼由来とされる。

 

299林檎マスター

どちらも聞いた事ないですね…

 

300名無しのジオウ

ヴラド三世は別名串刺し公とも言われ、ドラキュラの元ネタとも言われてる。カーミラはエリザベート・バートリーという名前で中世において少女を数百人色々な拷問器具で殺したと言われる。

 

301一般家庭のカムクラ

さらに言えば狂化サーヴァントはライダーの聖女マルタ、セイバーのシュヴァリエ・デオン、アサシンのシャルル=アンリ・サンソン、アサシンのファントム・オブ・ジ・オペラ、バーサーカーのランスロット、アーチャーのアタランテ。

 

302ピンク玉

アサシン多すぎません?

 

303ブレワイ星人

確かに。

 

304名無しのジオウ

特にランスロットには気をつけて。まだ出会わないと思うけど。

 

305一般家庭のカムクラ

どんな武器や兵器でもあっても、…例えば鉄柱でも戦闘機でも銃でも丸太でも、ランスロットが手に待つことによって彼専用の擬似宝具となる。つまり、ギルガメッシュのような武器射出はやめた方がいい。

 

306ブレワイ星人

それは矢でもか?

 

307名無しのジオウ

確かそうだった気がする。木の枝でも。

 

308ピンク玉

ある種コピー能力みたい。

 

309林檎マスター

確かに似ていますね。武器限定ですけど。

 

310名無しのジオウ

まぁピンク玉ネキの場合コピー能力解除すれば武器も消えるけどね。

 

311ブレワイ星人

ラシャリテが燃えてる。ピンク玉ネキ先行して行けるか?

 

312ピンク玉

ホイールやジェットが無いから無理そう。

 

313ブレワイ星人

あー、そっかー…いや、いいよ。俺が行くわ。ちょっとマスターバイクで先に行ってるな。

 

314ピンク玉

バイク羨ましい。

 

315林檎マスター

そのバイクをコピーすれば良かったのでは…?

 

316ブレワイ星人

あ…

 

317ピンク玉

確かに。

 

318一般家庭のカムクラ

過ぎたものはしょうがない。

 

319ピンク玉

ちょっと待ってカルデアの面々足早くない…?

 

320名無しのジオウ

そうなの?

 

321ブレワイ星人

普通だった気がするが…お前学校で計測した50mの短距離走何秒だった?

 

322ピンク玉

8秒とちょっと。

 

323名無しのジオウ

…いつのタイム?

 

324ピンク玉

去年。

 

325林檎マスター

それは遅過ぎません?

 

326ピンク玉

ぐはあっ…

 

327一般家庭のカムクラ

もうちょっと運動しような?

 

328ピンク玉

かくなる上はアイスで行くぞ…!

 

329名無しのジオウ

サボったな。

 

330林檎マスター

サボりましたね。

 

331一般家庭のカムクラ

サボりだな。

 

332ピンク玉

う、うるせいやい!

 

333ブレワイ星人

ラシャリテに到着。やはりほぼ壊滅状態。先に雑魚エネミーを倒しておくからさっさと来いよ!

 

334ピンク玉

あと5分から10分で着きそう。

 

335名無しのジオウ

ラシャリテのサーヴァント戦、気を抜くなよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

「…やっと来たか。雑魚は片付けておいたぜ。」

「ここが…そんな…」

「ドクター!生体反応を…」

「残念だが虫一匹すらいないだろうよ。」

《彼の言う通りだ。その街に命と呼べるものは残っていない。》

「そんな…!」

 

建物は崩れ原型が分からなくなっており、辺りには何かの肉片が放置されている。

 

「…恐らく、これをやったのはもう一人の私でしょうね。」

「まだそうと決まったわけでは…」

「いいえ、分かります。その確信が私にはあります。…分からないのは一つだけ。どれほど人を憎めばこのような所業を行えるのでしょう。私にはそれだけが分からない。」

 

「…それを本気で言っているならお笑いだな。人間は、喜び、悲しみ、怒り、楽しみ。つまり…あー…喜怒哀楽という言葉の通りだ。」

「この剣士自分の説明が分かりにくいからって誤魔化したよ。」

 

リィンカーネーションズの二人が漫才のような掛け合いをする。

 

「つまりは随分なお人好しですねって事だよ。」

「…ありがとうございます?」

「うん!やっぱりジャンヌはジャンヌだよ!」

「…マスターもしっかり説明を…」

 

《待った!先ほど去ったサーヴァントが反転してこっちに来る!君たちの存在を察知したらしい!数は…五騎!?》

「ゴキ…?」

「五人って事だよ。」

《数が同じなら勝負を挑んでもいいが、今は逃げた方がいい!

サーヴァントが一人増えるだけで戦力が段違いに変わる!》

「…だとよ。どうするカルデア。そしてジャンヌ・ダルク。俺たちは残って迎え撃つが。」

「…私も戦います。彼女に真意を問い質さなければ…!」

 

サーヴァント五騎が目の前に降りる。

 

「あれは…竜種か。しかも、最上級の。」

「…っ。」

「なんてこと。まさか、まさかこんな事が起こるなんて。ねえ、お願い。誰か私の頭に水をかけてちょうだい。まずいの、やば…」

「お望みとあらば。」

「えっ…」

 

星奈がウォーターのコピー能力を使ってバケツほどの水を指先から発生させ、ジャンヌ・ダルク・オルタの顔にぶつける。

 

その場の空気が固まった。

 

「…お、お前…!今それやる空気じゃないだろ馬鹿ー!」

「叩かないで!?だって水をかけてって…!」

「比喩だよ比喩!本当にやる馬鹿がどこにいるか!おそらく同じ顔が二つあるから頭おかしくなりそうとか言いたかったんだろ!」

「あ、そっかー…じゃあもう一度お願いします?」

 

黒いジャンヌが顔を上げて叫んだ。

 

「あの黒い衣の人間を殺しなさい!」

 

「総員戦闘準備!」

「マスター!指示を!」

 

「…待ってください!聞きたい事があります!貴女は…貴女は誰ですか!?」

「あら、それはこちらの台詞ですよ。私はジャンヌ・ダルク。蘇った救国の聖女。」

「…馬鹿げたことを。貴女は聖女ではありません。私がそうでないように。それより、なぜ街を襲うのですか!」

「なぜ、ですって?分かりきったことを。そんなのは明白。フランスを滅ぼすこと。私を裏切った国など必要ないでしょう?」

 

「…貴女は本当に私なのですか…?」

「…呆れた。なんて醜い正義なんでしょう。理解する気さえ無いなんて。…やりなさい。バーサーク・ランサー、バーサーク・アサシン。」

 

「戦闘開始だね!私はランサーをやるから…えっと…アサシンよろしく!」

「そういや呼び名決めてなかったな!とりあえず…暫定俺は英傑。そっちは旅人で!後お前そんな戦闘狂だったっけ???」

「何でもいいよ!カルデアの人達も手伝って!」

「…はっ!マシュ、ジャンヌ!」

「了解しました、マスター!」

「私では力不足は否めないのですが…精一杯戦いましょう。」

 

「コピー能力…ソードミックスファイア!ファイアソード!」

「騎士の剣、騎士の盾、騎士の弓装備。四英傑の魂…起動。」

 

 

 

 

 

 

 

 

361ブレワイ星人

あっぶね!ちょっと周り見て戦ってくんないかな!?

 

362ピンク玉

そんな余裕あるとでも!?

 

363ピンク玉

クラッシュ…クラッシュを使わせろ…!

 

364名無しのジオウ

大変そうだね。主に味方の攻撃が。

 

365ブレワイ星人

本当にな。なんで味方の攻撃に気を付けないとならんのだ。

 

366一般家庭のカムクラ

そこの君!なんで戦闘シーンカットしたか気になるだろう!それは!この小説が主に掲示板形式であり!作者が戦闘シーン苦手だから!そしてランサーとアサシンの口調がブレブレになったから没になったのだ!

 

 

(本当です。戦闘シーンは練習中です。)

 

 

367名無しのジオウ

電波受信した?

 

368ブレワイ星人

そんなことはどうでもいい!アマデウスとマリーはいつ来るんだ!?

 

369ピンク玉

モーツァルトとフランスの王妃様でしょ!明らか戦闘向けじゃない!?せめてお付きの騎士とか親衛隊なら!

 

370一般家庭のカムクラ

それ既に向こうに召喚されてる。

 

371ピンク玉

ガッデム!

 

372ブレワイ星人

お前日本人だろ。

 

373林檎マスター

…そういえば、童話ニキはなんで失踪したんだろう…?




今回、童話の召喚者は一切出ていないという真実。


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転生者用掲示板 3スレ目 その4 「竜が飛び交っていい天気」

遅れて誠に申し訳ございません。なにぶん期末試験が近いもので…

オルレアンもあと残すところ1話、2話です。


では本編どうぞ。


406ピンク玉

結局ソードとのミックスが今のところ最強。バランスがいい。

 

407ブレワイ星人

バクダン矢使いたい。

 

408ピンク玉

それ自分もろとも爆発するよね?

 

409名無しのジオウ

あはは…

 

410林檎マスター

控えめにいって馬鹿なのでは?

 

411一般家庭のカムクラ

アホ?

 

412ブレワイ星人

え、そんなに言われる?ねぇ。おかしくない?

 

413童話の召喚者

はいはーい。童話のお兄さんだよー。勝手に行動してごめんね?無事帰ったらジュースでも奢るから。さて報告。エリザベートと清姫、そしてゲオルギウスと合流。現在ジークフリードがいるであろうリヨンに向かってる。

 

414ブレワイ星人

え?は?え?

 

415名無しのジオウ

いきなりいなくなって何してたの本当に。何があってそうなった???

 

416林檎マスター

どうして急にいなくなったんですか?

 

417一般家庭のカムクラ

そっちにはあの害悪転生者もいるんだぞ?

 

418ピンク玉

後何よりめっちゃ大変なんですけど!

 

419童話の召喚者

いなくなった理由は明かせない。個人的な理由だからね。何があったのかは、まぁ色々。そこは気にしないで。そっちは原作通り、そのまま撤退して聖女マルタと戦って、リヨンに来て。そして竜の魔女を討つんだ。

 

420名無しのジオウ

…どうしてそこまで詳しいんだ?

 

421童話の召喚者

色々あって知識はある。これ以上は言えないね。

では、健闘を祈る。

 

422ピンク玉

え?あ、ちょっと!

 

423ブレワイ星人

…もう返信は来ないと見ていいだろうな。

 

424ピンク玉

そうこうしてる間にマリー王妃とアマデウス到着。

 

425ブレワイ星人

あーもう。訳分からん。分からんが…後で考える!撤退だ!

 

426ピンク玉

逃げろー!

 

427一般家庭のカムクラ

童話ニキが色々省略してくれたから予定修復しなきゃな…

 

428名無しのジオウ

まず、そのまま撤退した後、聖女マルタと戦って、リヨンに行ってジークフリートの呪い解除。オルレアンで邪ンヌ倒す。うーん。RTAかな?

 

429林檎マスター

間違いないかと。

 

430一般家庭のカムクラ

撤退時間長くね?

 

431名無しのジオウ

ゲームでは一瞬だったからね。現実ではそう上手くいかないんだと思うよ。

 

432林檎マスター

でも数十分も音沙汰無いんですよ?

 

433繝槭?繝ェ繝ウ

なるほどなるほどー。いやあ別チャンネルからも見れるなんて素晴らしいなぁ。おっと。もう既に入っちゃってる?

 

434名無しのジオウ

…また、文字化けか。

 

435繝槭?繝ェ繝ウ

あはは。そう邪険にしないでよ。こっちは見るだけで何も出来ないから。イライラするとダメじゃないか。

 

436一般家庭のカムクラ

で、一体全体あんたは何者なんだ。

 

437繝槭?繝ェ繝ウ

おっと過去ログから察するに、君たちはこの世界外から来た異世界の魂か。いやあ長生きしてみるものだね。うん。とても珍しい。

 

438林檎マスター

えっと…マイペースすぎでは?

 

439繝槭?繝ェ繝ウ

君はマスターか。しかもサーヴァントはアルトリア!うーん。ここは喜ぶべきなのか。異聞帯における妖精國のアルトリア…。なんだが複雑な気分だね…

 

440一般家庭のカムクラ

で、何しに来たんだ?

 

441繝槭?繝ェ繝ウ

だから何度も言ってるじゃないか。見るだけ。そもそも私はここから出れないしね。

 

442名無しのジオウ

…うーん。その口調…まさかとは思うけど…

 

443繝槭?繝ェ繝ウ

おっと。それを口にするのはまだ早い。なにせ君たちの物語は始まったばかりだ。序盤も序盤。すこーし愉快なことになっていても、ね。

 

444一般家庭のカムクラ

で、どうやってここに入れたんだ?この掲示板…いやもうほとんどチャットだが。ここは転生者しか使えないはず。

 

445繝槭?繝ェ繝ウ

それはもちろん魔術でちょちょいのちょいさ。

 

446林檎マスター

何という…ええ…?

 

447繝槭?繝ェ繝ウ

おっと。随分長々と話し続けてしまった。アイドルを追いかけるファンの気持ちも分かるというものだ。あ、そうだ。ここを見ているのは私だけではない。それはもちろん君たちを転生させた神ではない。もっと他の神様さ。

 

448名無しのジオウ

他の…神?

 

449繝槭?繝ェ繝ウ

言っておくが、そんな有名な神ではないよ?多分。いや、神…うん。きっと神だ。

 

450林檎マスター

神様…ゼウスとか天照大神とか?

 

451繝槭?繝ェ繝ウ

そんなビッグネームじゃないさ。自分の半身に滅ぼされかけて、多くの世界を…

 

452名無しのジオウ

世界を?

 

453繝槭?繝ェ繝ウ

よし、この話はここまでだ!決して圧力がかかったわけじゃないぞ!

 

454一般家庭のカムクラ

ええ…

 

455繝槭?繝ェ繝ウ

あ、一つアドバイスをしよう。君たちはもっと本気になるべきだ。

 

456林檎マスター

本気…?

 

457繝槭?繝ェ繝ウ

ではまたね諸君!せいぜいあがいて運命を変えたまえ!

 

458名無しのジオウ

キャラが濃い…!

 

459林檎マスター

なんか不穏なこと言ってましたね…?

 

460一般家庭のカムクラ

運命か。何の?人理?

 

461ブレワイ星人

報告、マルタ襲来、苦戦して

 

462名無しのジオウ

ブレワイニキ!?ブレワイニキー!?

 

463ブレワイ星人

ちょっと待ってくれイベントシーン入ったから。

 

464一般家庭のカムクラ

俺の心配を返せ。

 

465ピンク玉

あの亀って竜なの?マジで?

 

466ブレワイ星人

うんそうだよ。

 

467名無しのジオウ

マルタ戦はどうなったの?

 

468ブレワイ星人

立花ちゃんが騎士王呼んで初手エクスカリバー。

 

469一般家庭のカムクラ

 

 

470名無しのジオウ

 

 

471林檎マスター

可哀想なマルタ。

 

472ブレワイ星人

そういうわけでおやすみタイムです。

 

473ピンク玉

過去ログ見た。なんだこいつ。

 

474ブレワイ星人

ああ、なるほど…。

 

475一般家庭のカムクラ

でも確か干渉はしないはずだよね。

 

476名無しのジオウ

うん。来ても分霊止まり。

 

477童話の召喚者

ここまでは上手く進んでるね。僕の方はすぐには合流出来そうもない。サーヴァント達は向かわせているから上手くやってね。

 

478童話の召喚者

じゃあね、みんな。

 

 

 

 

 

 

 

 

「お別れの挨拶は済んだか?」

「まさか。まだだよ。だって、君に勝って戻るんだから。」

「くくくく…そうやって、また奪われるんじゃあないかぁ!?」

「残念だけど、今度はそうもいかない。返してもらうよ。僕の存在。」

 

 

 

 

 

 

 

 

497ピンク玉

おはようみんな。今日も空に竜が飛び交っていい天気だね。

 

498一般家庭のカムクラ

そんなにカオスなのはそこだけだ。

 

499ブレワイ星人

早速リヨンに向かっているぞ。

 

500名無しのジオウ

童話ニキもそろそろ合流しないと。

 

501林檎マスター

ジャンヌオルタはどのあたりで倒すので?

 

502ブレワイ星人

多分オルレアン。そこで決着をつける。

 

503一般家庭のカムクラ

敵サーヴァントもまだほとんど残ってるんだろ?どうすんだ?

 

504ブレワイ星人

頑張る。

 

505ピンク玉

リヨンが見えてきたよ。

 

506ブレワイ星人

ゲオルギウス、エリザベート、清姫、ジークフリート発見。

 

507ピンク玉

呪い解除ー。

 

508名無しのジオウ

おお。後は…

 

509ブレワイ星人

ジャンヌオルタ一行だけだな。

 

510名無しのジオウ

ゲームならともかく実際に戦うのだから十分に気をつけてな。

 

511ピンク玉

マリー王妃の宝具で予定より早く着きそう。

 

512ブレワイ星人

うわ、ワイバーンだらけ。

 

513ピンク玉

ということはあそこがオルレアン。

 

514一般家庭のカムクラ

頑張ってな~。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

534童話の召喚者

みんな、ごめん。さようなら。

 

535管理人@神

コテハン名 童話の召喚者の接続が切断されました。




次の更新は3月です。


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第一の定礎復元、そして。(GRAND BATTLE)

試験が終わり、続きを書けるようになりました。
オルレアン編ラストです。

ところで二部どうしましょう。いや、まだまだ先なんですけど。
ビーストって連鎖するの忘れてました。そもそも二部完結しないと異星の神関連が終わらせられない。


それはともかく、本編です。どうぞ。


《サーヴァント反応!君たちの方へ真っ直ぐ向かっている…敵だ!》

「殺してやる…殺してやるぞ!誰も彼も、この矢の前で散るがいい!」

 

弓を携えた女性サーヴァントが一人。

 

「狂化アーチャー、真名アタランテ。竜の魔女に狂わされたんだろう。ならば、これ以上狂う前に俺が引導を渡してやろう。」

 

手に弓を呼び出すと、真っ直ぐ構える。

 

「一撃で決める。座へと帰るといい。」

 

木の矢から古代兵装・矢に変えて矢を放つ。

 

「…そして、ついでにこれもな。」

 

シーカーストーンの機能の一つ、ビタロックを使用し、アタランテの動きを一瞬だけ止めた。その一瞬がアタランテの命運を分けた。

 

吸い込まれるように矢は当たり、アタランテの霊基はたちまち破壊される。

それもそのはず、神代の時代にも匹敵するほど大昔であろうハイラルの、そのまた古代の力を封じた矢なのだ。効かないはずもなく。

 

退去が始まる中、最後に狂化が外れた。

 

「……これで、これでいい。なんとも損な役回りだった。そして、良い弓捌きだった。…また召喚される時があれば、その時は子供たちを守りたいものだ…」

 

《バーサーク・アーチャーの消滅を確認!同時に極大生命反応だ!》

 

「おそらく件の竜の魔女の操る邪竜でしょうね。飛んで火にいる夏の虫と言えばいいのやら。」

《どちらかというとこちらが虫の方になるんだけど…げっ、所長…!》

《…えっと、代わりに出てきたダヴィンチちゃんだよ。ロマ二は…うん、察してくれ。》

 

清姫に必要のないツッコミを入れてオルガマリーに連行されていくロマ二を無視して進む一行。

 

やがて、オルレアンだったであろう街と大量のワイバーン、バーサーク・サーヴァント。そして、ファヴニールを従えたジャンヌ・ダルク・オルタが待ち構えていた。

 

「こんにちは、もう一人の私。」

「生きていたのね、愚かな私。」

 

「色々言いたい事はあります。ですが…それは、この戦いが終わってから存分に言わせてもらいます!」

「戯言を…!この大群を見るがいい!今や我らが故国は滅亡寸前!この竜の大群が大地を燃やし、不毛の土地とするだろう!それで世界は完結する、破綻する!人という種がいなくなり、残った竜種がお互いを糧にするため際限なく争い始める。無限の戦争、無限の捕食。それが…それこそが、真の百年戦争!邪竜百年戦争だ!」

 

「…そう。だったら、私はそれを阻止するだけ!令呪一画使用!ジークフリート!」

 

人類最後のマスターは叫んだ。

そして、それは放たれた。

 

「邪悪なる竜は失墜する、全てが果つる光と影に世界は今落陽に至る。撃ち落とす! 」

 

幻想大剣・天魔失墜(バルムンク)!」

 

真エーテルの輝きと共に膨大な魔力が剣から発生する。

振り抜かれたその斬撃は空を埋め尽くすほどであったワイバーンの多くをいとも容易く葬った。

 

「…ジークフリート!!!なぜ呪いが…!」

 

その時、砲撃が竜の魔女陣営に向かって放たれる。

 

「これは…!」

 

指揮官と思わしき騎士が声を張り上げる。

 

「恐れるな!嘆くな!退くな!人間ならば、今ここでその命を捨てろ!なぜなら、我々には……救国の聖女がついている!」

 

「ジル…!」

 

彼はジャンヌの生前の知り合いにして仲間であった、ジル・ド・レェ。この土壇場で彼の率いるフランス軍が来るとは予想もしなかったらしく多くの人がびっくりしていた。しかし、その中でもジャンヌ・ダルク・オルタは冷静さを保ち、ファヴニールに襲わせようとした。

 

「…ふん、無駄な抵抗を。反吐が出そう。ファヴニール!」

 

「旅人!鏡だ!」

「はいはい!コピー能力ミラー!そして、リフレクトフォース!」

 

コードネームとして付けた旅人と呼ばれた星奈はコピー能力の一つ、ミラーを使用する。出現した杖から飛び道具を反射するエネルギーを出した。ファヴニールはブレスを放つがリフレクトフォースによりそのまま反射されてしまう。

 

悲鳴にも似た叫び声を喚くファヴニール。それゆえ、気付かなかった。世界一の竜殺しがすぐそこに迫っている事を。

 

「…撃ち落とす!幻想大剣・天魔失墜!」

 

 

 

 

 

 

 

 

「よし!後は狂化サーヴァントと黒ジャンヌだけ。残ってるのは…」

「ランスロット、カーミラ、ヴラド、デオン、サンソン、ファントムだったよ。エリちゃんがカーミラの担当だから…」

「…多すぎませんか?」

「仕方ないぞなすびちゃん。聖杯ってのはそれほど強力なんだ。」

「へぇ。そうなん…私のことなんて言いました?」

「まぁまぁ…」

 

「ランスロットは任せてくれませんか?」

 

そう言ったのは騎士王アルトリア。

 

「彼もかつては円卓の騎士。ならば、私が決着をつけます。」

「なら、サンソンは僕とマリーが。きっとあいつもそうだろう。」

 

生前初恋の人を処刑されたアマデウスは確かに並々ならぬ思いを抱いているだろう。しかし…

 

「ええと、マリーまで?」

「ええ。恐らくそれが1番いいですから。」

 

「よし、じゃあ残りは各自…いや待て。藤丸。お前は黒いジャンヌのところへ行け。」

「えっ?でも…」

「狂ったサーヴァントくらい倒してみせるよ。だから、行ってきて。」

 

リィンカーネーションズの信頼を謎に得ている藤丸立花は、少し考えた後、承諾した。

 

 

ここで、少しでも掲示板を見ていれば、何か変わっていたのかもしれない。

 

 

 

 

 

 

 

 

早々にファントム・ジ・オペラを倒した理玖は次の敵サーヴァントを探そうと周りを見回した。すると、遥か遠くに雷鳴が轟く地点を発見した。偶然にも近くに来ていた星奈を呼んだ。

 

「なぁ、あの場所。あそこまで分身とか出せたりしない?」

「………ミラーのコピー能力を使えばなんとか。でも、それだとこの後の戦闘に大幅なデメリットとなるけど。」

「ふむ…なら、いいや。後は俺たちがなんとかするから黒ジャンヌの方に先に行っておいてくれ。」

「うーっす。了解〜。」

 

走って城に向かっていく星奈を見ながらふと掲示板を見た。

 

「………えっ。」

 

全てを察した理玖は、味方サーヴァントの数、残っている敵サーヴァントとワイバーンの数を数え、瞬時に計算する。

 

「エリザベート!」

「ん?どうしたのよ。そんな慌てて。」

「何か遠くまで飛ばせるような手段とか無いか!仲間が死ぬかもしれないんだ。」

「…残念だけど、持ってないわ。」

「くっそ…エリザベート、俺が盾構えてジャンプするからぶっ飛ばしてくれないか?」

「……いいのね?」

「ああ。怪我なんて承知の上だ。」

 

宣言通り、ジャンプしたその瞬間ホームランのポーズで理玖を雷鳴の所までかっ飛ばした。サーヴァントの力なのか、きっちり届いた。

 

 

 

 

 

 

そこにいたのは、見知らぬ男だった。

 

「…あァ?お前は…残念だったが、あのお仲間は死んだぜ。俺が放ったあの岩に潰されてな。」

「なっ…まさか、お前…!」

 

姿は全く違うが口調で気づいた。あの時の転生者だと。

 

「……まさか、知らないのか?ハッ、滑稽なことで。」

「なっ、どういう…!?」

 

「教えてやるよ。あんたらの仲間だったあいつは前に俺が姿を奪ったやつさ。ま、奪い返されたがな。あいつは元からこの物語を完結させるつもりは無かった。みんな仲良くストーリーを進めている間、一人だけ違うゲームをやってたってわけ。ハナっから仲間と思ってなかったんじゃねえの?」

「……っ。」

 

その時、レイシフトと同じような光が身体を包む。

 

「残念だったな。あーはっはっは……!」

 

 

 

 

 

 

 

 

図書館に戻ってきた俺は残っていたメンバーにすかさず言った。

 

「何か、痕跡は!」

「え?どうしたの?」

 

掲示板をまだ見ていないのか、星奈が訪ねた。

出流がそっと手帳を机に置いた。

 

「……西園寺は自室。時村は部屋の謎を解いてる。…あの人のことは全てそこに書いてあった。」

 

手帳を見ると、とあるページにびっしりと文字が書いていた。よく見ると、それは日記のようだった。

 

「…………なるほど。あの人は…初めての転生では無かったんだな。俺たちにも、一切明かすことのなかった名前は、」

 

「エル・グリム・ツヴェルク」

 

いつのまにか近くに寄っていた創真が言った。

 

「部屋の謎を解くと、その言葉が出てきた。きっと、そうなんだろう。」

 

手帳を読んでいる間出流に全てを聞いた星奈がポツリと溢した。

 

「きっと、辛かったんだろうな。名前も、姿も奪われて。」

「ああ。恐らく、その辛さは俺たちの計り知れないものだろう。だけど、これだけは言える。」

 

「もっと、相談してほしかった。」

「…そうだな。」

 

 

第一特異点は、初めの一歩としては順調だったが、深い傷を残していった。

 

 

 

 

 

 

 

 

第一特異点 邪竜百年戦争オルレアン

A.D.1431 人理定礎地C+

第一の聖杯 救国の聖処女

 

定礎復元

 

 

 

 




童話の召喚者……


面白い、続きが読みたいと思った方は「お気に入り」「感想」を。
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セプテムの前にちょっとした幕間を挟みます。


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オルレアンの小話集

入りそうで入らなかった小話集。とても短いです。

ではどうぞ。


小話1 エリザベートと星奈

 

 

「………なるほど。では、竜の魔女を倒すのに、協力してくれるんだな?」

「ええ。それに安珍様にも出会えましたし…」

 

清姫が藤丸立花の方を見て声を漏らす。

困惑しまくっている藤丸を放っておいて話を進める。

 

「でもまずは休憩したいわ。歩きっぱなしで疲れたのよ。移動手段くらい確保しておいてほしいものだわ…」

 

ため息をつきながら、エリザベートは言った。

 

「エリちゃんはアイドルなんでしょ?どんな歌を歌うの?」

「僕も音楽家として気になるね。」

「仕方ないわね!そんなに聞きたいのね!行くわよ!」

 

…その後の事を、カルデアのマスターはこう言った。

 

「初めてのちゃんとしたレイシフトで、さらに冬木よりも大きい特異点だからとても緊張していたんですよ。そこに自称アイドルっていうサーヴァントが来たので、せっかくなので聞こうと。そしたら、そしたらね?あの声ですよ。死んだかと思いました。あとね、リィンカーネーションズの1人が対抗して歌ったんですよ。初めて地獄を見ましたね。」

 

 

 

 

 

 

 

 

小話1の裏話 その時のカルデア管制室

 

 

「エリザベート・バートリー。反英霊の中でもトップに位置するほどの逸話を持っている。藤丸君、十分に気を付けたまえ。」

『分かりましたダヴィンチちゃん。でもアイドルのクラスらしいですけど。あ、自称らしいです。』

 

その後も清姫たちと交流をする現地組に対しカルデア管制室は緊張に包まれていた。

 

「安珍・清姫伝説の清姫は日本。血の伯爵夫人のエリザベートはハンガリー。なぜフランスに召喚されたのかしら?」

「おそらく竜の魔女に引っ張られたのでは?二人とも竜属性を持っていますし。竜には竜をぶつけろ的な。」

 

オルガマリーの疑問に返すロマ二。自分でも理由が弱いと思っているのか少し苦笑気味だが。

 

「まあまあ。過程がどうであれ、竜の魔女に対抗できるサーヴァントには変わりない。ほら、ちょうど簡単な歌を…」

 

その瞬間、カルデア管制室は半壊した。エリザベートの歌で。

 

「な、なんだこの歌声は!?こんなのがアイドルだなんてボクは認め…ああっ!所長が倒れた!」

「ロマ二!至急医療室に…」

 

その時、対抗して星奈がマイクのコピー能力を使った。

もちろん、結果は言うまでもないだろう。

 

オルガマリーは泡を吹いて倒れ、ロマ二は机に突っ伏し気絶、ダヴィンチは比較的無事であったため、崩壊したカルデア管制室の対応として残業を強いられることとなった。

 

余談だが、後日、各職員に耳栓が配布された。

 

 

 

 

 

 

 

 

定礎復元後の考察

 

 

第一特異点定理復元後、深夜帯と呼ばれる時間に、一人管制室に残り作業する者がいた。

 

「…こんな時間にまで、お疲れ様だ。はい、コーヒー。」

「ああ、ありがとうレオナルド。藤丸君があそこまで頑張っているんだ。ここで泣き言を言うわけには行かないさ。」

 

医療部門のトップであるロマニ・アーキマンはそう言って椅子に身を預ける。

 

「そういえばオルガマリーは?」

「所長はそこの仮眠室にいるはずさ。」

「そうか。あの子はあれでも前所長の急死によって急遽あの立場に置かれた。今は休ませてやろう。」

「ああ。ここのところずっと気を張っていたようだからね。」

 

そう言うと、ロマ二はため息をついた。

 

「どうしたんだい?」

「あの黒衣の彼らについてね…」

「確か、リィンカーネーションズ、だっけ?」

「直訳で転生、輪廻の意味だったはずだ。」

「今のところ分かっているのは、妙な鎧を着る男、サーヴァントのマスターである女性、多彩な能力を使う女性、剣と弓を使う男、そしてサーヴァントとは違うが近しい存在を呼び出す男。うーん。統合性が見えないが…」

「しかも全員が体を覆うほどのローブを着ているから声しか分からない。どうやって報告書書けばいいんだよ…」

「ま、頑張りたまえ。こっちはこっちで調べておくから。」

「ええっ!?手伝ってくれるんじゃないのかい!?」

「気絶した君たちを介抱して残業したのは誰だったかい?」

「うぐ…」

「じゃ、お先〜。」

「あ!待てレオナルド!せめて一枚でもいいからー!」

 

 

 

 




とっても短かったでしょ?掲示板形式じゃないので…

次回からセプテムです。お楽しみに。

お気に入り登録が増加したり感想が来ると励みになります。
ぜひ。


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第二特異点 ■■■■帝国セプテム
転生者用掲示板 4スレ目 その1 「個人的な因縁がある」


セプテム編開始。原作から離れていきます。だって原作通りとか何番煎じだって話ですよ。正直言うとオルレアンの時だって台詞コピーがありましたからね。


では本編どうぞ。


神@管理人 から各転生者へお知らせです。

掲示板において以下の機能を追加しました。

・非転生者の掲示板招待

招待する事で掲示板参加が可能となります。

・音声機能の追加

声の大きさに関わらず喋った事がそのまま反映されます。

 

 

 

 

 

 

 

 

1名無しのジオウ

ようやく第二特異点、セプテムが観測された。

 

2一般家庭のカムクラ

カルデアが観測しないと行けないってのも難儀だよな。

 

3林檎マスター

…オルレアンから1ヶ月ですか。

 

4ブレワイ星人

良くも悪くも、どこかで浮かれてたんだろうな。ゲームの世界に来て、実際にゲームの力を使って。だから…。

 

5ピンク玉

分かってる。今度は、間違えないよ。

 

6一般家庭のカムクラ

…さて、セプテムだ。主なエネミーはローマ連合兵。つまり、人間だ。

 

7ブレワイ星人

俺とピンク玉は今回は休みだな。

 

8名無しのジオウ

人間相手ならカムクラニキは戦えるだろう。

 

9林檎マスター

あとはジオウニキと私ですか。

 

10名無しのジオウ

そうだな。その前にサーヴァント召喚しておこう。今回から魔神柱が登場するんだ。対策は万全にしないとね。

 

11ピンク玉

今回の狙いは?

 

12一般家庭のカムクラ

今後の特異点の事も考えて、広範囲、もしくは威力が高い宝具を持つサーヴァント、だな。

 

13ブレワイ星人

第三のオケアノスに第五のアメリカは広く、第七のバビロニアは魔獣戦線のため。第四…はともかく、第六のキャメロットは円卓が強すぎるからな。セイバーやバーサーカーあたりか?

 

14名無しのジオウ

ライダーでもいい。乗り物宝具だとなおよし。

 

15名無しの転生者

自分はアーチャーとかおすすめッスね。

 

16ピンク玉

林檎マスターは攻撃面が不安だからセイバーかランサーあたりがいいと思う。

 

17林檎マスター

そういう意味ではジャンヌさんとかでも良いな。あの防御宝具は強い。

 

18名無しの転生者

なるほどなるほど〜。

 

19一般家庭のカムクラ

で、あなたは何者ですか。生年月日住所名前を言え。

 

20名無しの転生者

やだなー。あなた達と同類ですよ、同類。いや、同類ってのは私に失礼だな。

 

21ブレワイ星人

なんだこいつ。初手煽りか…その喧嘩買うぞ?花のクソ野郎が。

 

22花のお兄さん

ちょ!?ひどくないかい!?

 

23名無しのジオウ

 

 

24ピンク玉

 

 

25林檎マスター

 

 

26名無しの転生者

…え?いるの?

 

27ブレワイ星人

頭痛案件をポンポン出すな。…とりあえず、コテハン付けて、出直してこい。

 

28不死鳥ちゃん

よし、では召喚されるッスよ!

 

29名無しのジオウ

召喚?

 

30林檎マスター

って何もしてないのに召喚サークルが回り始めましたよ!?

 

31ピンク玉

あっ(察し)

 

32不死鳥ちゃん

サーヴァント風に言うと…サーヴァント、アーチャー!不死鳥ちゃん!

 

33ブレワイ星人

0点。出直せ。

 

34名無しのジオウ

まあまあ、抑えて抑えて。

 

35林檎マスター

その髪の色は?真っ白ですけど。

 

36不死鳥ちゃん

自らを燃やし続けたら再生の過程でこうなりました。

 

37一般家庭のカムクラ

何してんの???

 

38不死鳥ちゃん

自分の能力を把握するのって大事ですよね。

 

39名無しのジオウ

…まぁ、それはおいておこう。転生特典は炎らしいけど、どこの作品のものなの?

 

40不死鳥ちゃん

…分かりません。炎に関する事ならなんでもできるので。

 

41ピンク玉

主な能力は?

 

42不死鳥ちゃん

フリーザのデスビームみたいな形の熱線、広範囲の火炎放射、爆発、不死鳥のように蘇る回復の炎。青い炎も出せるし、原理はよく分かってないけど炎を原動力として身体能力強化も出来る。

 

43林檎マスター

なるほど…!

 

44一般家庭のカムクラ

どいつもこいつもファンタジー能力使いやがって…!

 

45ブレワイ星人

そうは言うけどあんた対人戦だとここのメンバーに全勝してるがな。

 

46名無しのジオウ

なんで仮面ライダーの装甲を突破してダメージ与えられるの…?

 

47ピンク玉

多分サーヴァント戦でも活躍できるよ?

 

48不死鳥ちゃん

さて、それはそうとサーヴァント召喚しないんですか?

 

49名無しのジオウ

元はと言えば君のせいなんだけどね?

 

50林檎マスター

よし、では行きますよ…!

 

 

 

 

 

 

 

 

「では、行きますよ…」

 

西園寺林檎が床に刻まれた召喚陣の前で詠唱する。

リィンカーネーションズ全員が見守る中、しっかりと言葉を紡ぐ。

 

「素に銀と鉄。 礎に石と契約の大公。降り立つ風には壁を。四方の門は閉じ、王冠より出で、王国に至る三叉路は循環せよ。」

「閉じよ、満たせ。閉じよ、満たせ。閉じよ、満たせ。閉じよ、満たせ。閉じよ、満たせ。」

「繰り返す都度に五度。ただ、満たされる刻を破却する。

「告げる。」

「汝の身は我が下に、我が命運は汝の剣に。人理救済の寄るべに従い、この意、この理に従うならば応えよ。」

「誓いを此処に。

我は常世総ての善と成る者、

我は常世総ての悪を敷く者。

汝、三大の言霊を纏う七天!」

「抑止の輪より来たれ、天秤の守り手よ…!!」

 

召喚サークルが回り、やがて人型の影を成す。

 

「僕はセイバー。君を守り、世界を守る…サーヴァントだ。」

 

フードを被った鎧姿の男はそう言った。

 

 

 

 

 

 

 

 

51ブレワイ星人

お前なんなん?本当になんなん?

 

52一般家庭のカムクラ

プロトアーサーかよお前。前世円卓の騎士だったりしない?

 

53林檎マスター

ただの現代人ですが…

 

54ブレワイ星人

キャストリアの次はアーサー。その次は水着アルトリアか?

 

55不死鳥ちゃん

なんなのこの子。運良すぎないッスか?

 

56花のお兄さん

男のアルトリア…

 

57ピンク玉

史実的には男性が合っているのでは?

 

58名無しのジオウ

どうするんだ6章。騎士王と獅子王と旧騎士王と予言の子だぞ。

 

59ブレワイ星人

流れをぶった斬る!6章より2章のセプテムだ!というわけでメンバーは結局どうするんだ?

 

60一般家庭のカムクラ

2連続で星5サーヴァント…

 

61不死鳥ちゃん

流れぶった斬れてないッスよ。…私もメンバーに入れてくれないッスか?

 

62名無しのジオウ

何故だい?

 

63不死鳥ちゃん

ちょっと藤丸立花に個人的な因縁があるってだけッスよ。

 

64林檎マスター

因縁?

 

65不死鳥ちゃん

数年前からの個人的な恨みでもあるッス。

 

66一般家庭のカムクラ

ん?今転生したわけじゃないの?

 

67不死鳥ちゃん

記憶があったのは中学に入るちょっと前くらいからッス。具体的には5年ほど前ッスね。ちなみにこの掲示板を発見したのはつい最近ッス。

 

68ブレワイ星人

…外、人理焼却してるよな?

 

69不死鳥ちゃん

いわゆる白黒写真みたいな景色ッスね。色がない。動けないし動かせない。水はコンクリートみたいに硬くて、食べ物は削れない。

 

70ピンク玉

え?じゃあどうやって生きてたの?

 

71不死鳥ちゃん

それは私の能力のおかげッスね。原理は分からないッスけど。

 

72名無しのジオウ

とりあえず、着いてくるならそれはそれでいいけど1人で特攻とかしないよね?

 

73ブレワイ星人

そこが一番重要だな。

 

74不死鳥ちゃん

そんなことしないッスよ。セプテムでしょ?気付かぬうちにレフと鉢合わせとか最悪以外の何者でもないッスから。

 

75ピンク玉

他の特異点だったら?

 

76不死鳥ちゃん

オケアノスはアルゴノーツ、ロンドンは獅子王オルタ、アフリカはオルタニキ、キャメロットは円卓の騎士、バビロニアはキングゥにゴルゴーンあたり?

 

77林檎マスター

そろそろ行きませんか?きっとカルデアも出発してますよ。

 

78花のお兄さん

そうだね。彼らはとっくにレイシフトしているよ。

 

79名無しのジオウ

あ、そうなの。じゃあ行こうか。

 

80一般家庭のカムクラ

メンバーはジオウニキ、林檎ネキ、俺、不死鳥ネキか。

 

81ブレワイ星人

では行ってらっしゃい。

 

82ピンク玉

頑張って。

 

83花のお兄さん

君たちに花の祝福を。

 

 

 

 

 

 

 

 

■■■■帝国セプテム  第二の聖杯 薔薇の皇帝

 

人理定礎値 ■

 

 

 

 

 

 

 

 

84一般家庭のカムクラ

よし、着い…ってちょっと待てぇぇぇぇ!!!

 

85林檎マスター

死ぬっ…

 

86不死鳥ちゃん

ああっ!林檎ちゃんが気絶した!

 

87名無しのジオウ

どうなってるんだウォズ!?

 

 

(分からない人のための説明。転生者達はレイシフト出来ないため時間を移動できるウォズに連れて行ってもらってます。)

 

 

88ブレワイ星人

…何があった?

 

89名無しのジオウ

地上からはるか上空、雲の上に転移した!

 

90一般家庭のカムクラ

凍えるくらい寒いしこのままだと死ぬんだが!!

 

91ピンク玉

ウォズ…

 

92不死鳥ちゃん

そもそもウォズって人今いないんですけど。

 

93ブレワイ星人

なんらかの問題があったと見て間違い無いな。

 

94名無しのジオウ

墜落まで後1分から2分…

 

95不死鳥ちゃん

見る限りは今は首都ローマの防衛戦ッスか。昼から夜まで続いてた。

 

96一般家庭のカムクラ

そんなことより生存手段をっ。

 

97不死鳥ちゃん

仕方ないッスね。ほら、掴まるッス。

 

98一般家庭のカムクラ

どぅえぇっ!?飛んでる…!?

 

99ブレワイ星人

どんな叫び声…?

 

100不死鳥ちゃん

早くあの巨大ロボットを呼び出してくれッス。流石に人間2人を持つのには限界があるッスから。

 

101名無しのジオウ

了解だ。あと巨大ロボットじゃなくてタイムマジーンな。

 

102一般家庭のカムクラ

た、助かった…

 

103不死鳥ちゃん

早く乗り込むッスよ。

 

104名無しのジオウ

狭い。

 

105一般家庭のカムクラ

あれ?マスターネキは乗らんの?

 

106不死鳥ちゃん

意識ないこの子を男どもの巣窟に放り込むわけが無いッス。

 

107ブレワイ星人

…まぁ、そういうこともあるよな。

 

108ピンク玉

そんなことある?

 

109林檎マスター

起きました。というか起こされました。めっちゃ怖いです。

 

110不死鳥ちゃん

ジェットコースターは好き?

 

111林檎マスター

え?まぁ好きな方ですが…

 

112不死鳥ちゃん

ちょっとスピード上げるよ。

 

113林檎マスター

えっ

 

114一般家庭のカムクラ

ものすごい勢いで敵陣に突っ込んで行ったぞ。

 

115不死鳥ちゃん

到着したらすぐにサーヴァント召喚。出来る?

 

116林檎マスター

出来ますよ。

 

117不死鳥ちゃん

着く寸前に小規模の爆発を何回かするから。

 

118林檎マスター

規模は?

 

119不死鳥ちゃん

爆竹の1.5〜2倍くらい。

 

120林檎マスター

了解しました。

 

121不死鳥ちゃん

後の2人はとりあえず様子見かな。まずは。

 

122名無しのジオウ

分かった。

 

123ブレワイ星人

待って???

 

124ピンク玉

色々言いたいけど…有能か?

 

125不死鳥ちゃん

それほどでもあるッス。着地まであと10秒。構えるッスよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

突如、敵陣の真ん中で爆発が何度も起きた。

 

「マシュ!一旦退避!」

「了解しました、先輩!」

 

首都に攻めて来ていたローマ連合軍を薙ぎ倒していた時のことだった。突然の爆発に何が起こったか全員理解できなかった。

 

爆発の中でも一際大きいものから四方八方に炎の弾が撃ち出される。それに合わせるようにセイバーのサーヴァントとキャスターのサーヴァントが場を制圧していく。

 

「カルデアのマスターにそのサーヴァントだね?」

「…あなたは?」

「セイバーのサーヴァントさ。とりあえず、今はこの軍勢を切り抜けよう。」

 

 

 

 

 

「…藤丸立花。あなたは絶対許さない。たとえ、それが逆恨みだとしても。」

 

 

 

 

 

「…さて、と。じゃあ俺サマも行くとするか。マッド・ティー・クラブも大詰めだ。」

「…迷惑がかかるなら止めますからね?」




不死鳥ちゃんは闇深後輩キャラをイメージして書いてます。


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では、また次回もお楽しみに。



そういえばTwitter始めました。詳しくは活動報告に。


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転生者用掲示板 4スレ目 その2 「翻訳者急募!」

英雄王ピックアップ来ましたね。うちのカルデアには来ませんでした。多分残りの時間でも来なさそうですが。
それはそうと星のカービィ ディスカバリー発売されましたね。私は既に100%行きました。永遠に出来そう。しかし、ここで問題が。新要素のほおばりヘンケイ。…どう考えても人間では再現できないのでは?まあそれで言うとビッグバンのコピー能力も人間では再現出来ないんですけどね。あれ。


では本編どうぞ。


150不死鳥ちゃん

藤丸立花倒していいですか?

 

151一般家庭のカムクラ

ダメに決まってんじゃん馬鹿。

 

152林檎マスター

…今この流れで言うのアレなんですけど、私のサーヴァントをこの掲示板に参加させても良いですか?

 

153名無しのジオウ

本当にこの流れで、だな…俺は良いと思うよ。

 

154ピンク玉

不便になることは無いと思うし良いんじゃない?

 

155ブレワイ星人

サーヴァント達と連携できたらもっと立ち回りやすくなる。俺は賛成だよ。

 

156不死鳥ちゃん

私も良いッス。

 

157一般家庭のカムクラ

異議なし。

 

158林檎マスター

………どうやって招待するんでしょうか?

 

159花のお兄さん

私の出番かな?簡単さ、右上のメニューから招待出来るはずさ。

 

160ブレワイ星人

本当に簡単だな。

 

161名無しのジオウ

招待出来たかい?

 

 

アーサー・ペンドラゴンが入室しました。

アルトリア・キャスターが入室しました。

 

 

162アーサー

…なんだい、これ?

 

163キャストリア

なるほど、マスター達が見ていたのはこれだったんですね。

 

164名無しのジオウ

簡単に言うと…連絡板?

 

165ブレワイ星人

詳しくはあんたらのマスターから聞いてくれ。

 

166一般家庭のカムクラ

とりあえず、ネロ陛下に話を聞こう。ロムルスもカエサルもカリギュラも。全員強敵だからな、準備は大いに越したことは無い。

 

167不死鳥ちゃん

……………え?ちょっと待って?

 

168ピンク玉

ん?どうかしたの?

 

169林檎マスター

えーっと…聞いていた話と違うというか…

 

170名無しのジオウ

どういうこと?

 

171林檎マスター

カリギュラとカエサルが…既に退去してるらしい…です。

 

 

 

 

 

 

 

 

「うむ!そこの黒衣の者達も良くやった!」

「えーっと…冬木で会った人と…新しい人?」

「そうッス。私はあなたとは会ったことないッスよ。」

「…でもその声なんか聞き覚えが…」

「知り合いだったのか?なら話は早い!実は、ローマ連合軍という…」

 

ある日突然現れたローマ連合。各地で甚大な被害を受けている事。

 

「そして、そなたらとは別で客将として戦っている者たちが撃破した連合側の将軍が…余の叔父であるカリギュラ、そして軍将カエサル…どちらも歴代のローマにいた名だたる者なのだ…」

「…えっ?」

「どちらもサーヴァントでしょう。ですが、既に退去した…?」

「見間違いとかじゃ?」

「いや、それは無い。…余が、自分の目で姿を確認したのだからな…。だが、そなたらが来てくれたのだ。ローマ連合軍を打ち倒そうぞ!」

 

その陰りがある表情を止め、無理やり作ったような笑顔でネロは言った。

 

その時、赤や青など色とりどりの服を着た子供達が現れた。

 

「あ!こうていがかえってきたのだ!」

「なんかふえてるのだ!」

「くろいのだ!まっくろなのだ!」

 

「………えーっと?」

「子供…?こんなところにいたらダメッスよ。お家に帰るッス。」

 

「…言いにくいのだが、その者らが別の客将なのだ…」

 

「「「「…ええっ!?」」」」

 

「ツヴェルクはツヴェルクなのだ!よろしくなのだ!」

 

《…サーヴァントの反応が出ない…人間の反応でもない。君達は…!?》

「なにむずかしいこといってるのだ?ツヴェルクはツヴェルクなのだ!」

「…どの子がツヴェルクなの?」

 

同じ顔、同じ身長の存在に困惑した藤丸が聞く。

 

「…?なにいってるのだ?ツヴェルクは6にんでひとつなのだ。」

「…つまり、ツヴェルク、というのは種族名のようなもの?」

「…?」

「ダメだ!翻訳者急募!」

「先輩!落ち着いて下さい!」

「とにかく、味方という認識でいいンスね?」

「そうなのだ!」

「それでツヴェルク。何か余に用があったのか?」

「こうていがいってたえんせいのじゅんびができたのだ!」

「遠征?」

「そうだ。藤丸。そして黒衣の者。早々で悪いがガリアへと遠征へ向かう。無論、余自身が出なければ意味がない。苦戦する配下を助けつつ、鼓舞するのが目的だ。そなたらには供を頼みたい。」

「ツヴェルクはここでおるすばんなのだ!」

 

「私は良いけど…マシュはどうする?」

「行きましょう先輩。こうして客将になったからには頑張らなければ!」

「リィンカーネーションズも行きます。」

「うむ!なら今すぐ出発だ!」

「今からですか!?」

「思い立ったが吉日、というのだろう?」

「それは違うような…」

 

 

 

 

 

 

 

 

180林檎マスター

という経緯ですね。

 

181名無しのジオウ

…俺たちの知る展開とは異なっているな。

 

182ブレワイ星人

ツヴェルク…確か、童話ニキの名前にもツヴェルクが入ってたよな…?

 

183ピンク玉

ツヴェルクは6人で1つ。童話ニキのも合わせて7人?

 

184不死鳥ちゃん

その童話ニキ、っていう人は知らないッスが、何かしら関係があるのでは?

 

185一般家庭のカムクラ

…童話ニキはな。既に…

 

186不死鳥ちゃん

…そういうことッスか。

 

187林檎マスター

ツヴェルク…どんな意味なの?

 

188名無しのジオウ

…分からん。

 

189花のお兄さん

ツヴェルクというのはドイツ語における小人の意味がある。君たちがよく知る白雪姫の小人もドイツではジーベン・ツヴェルゲと言ったりするね。

 

190ブレワイ星人

…なるほど。

 

191一般家庭のカムクラ

欠けた7人目の小人。それが…。

 

192花のお兄さん

でも感傷に浸っている時間はないよ。

 

193不死鳥ちゃん

げっ…連合軍兵士…

 

194キャストリア

これくらいの敵なら杖で倒せますね。

 

195アーサー

朝飯前だね。

 

196林檎マスター

サーヴァント達が頼もしい一方、私の力不足が…

 

197ブレワイ星人

マスターってそういうものなのでは?

 

198一般家庭のカムクラ

そういや我々やる事なさすぎてローマ各地で連合軍倒してるんだけどそろそろ合流する?

 

199林檎マスター

そうですね。ガリアで合流しましょうか。

 

200不死鳥ちゃん

ちゃんとタイムマジーンを消してから来るッスよ?

 

201名無しのジオウ

分かってるよ。

 

202ブレワイ星人

あ、花のキャスターに聞きたいんだけどさ。

 

203花のお兄さん

あ、私のことかい?

 

204ブレワイ星人

そうだよ。確かあんた千里眼持ってたよな?

 

205花のお兄さん

ああ、そうだよ?

 

206ブレワイ星人

ということは、文字化けの正体も分かるよな?

 

207花のお兄さん

そうだね。

 

208ブレワイ星人

そいつは敵か?

 

209花のお兄さん

どちらかというと…君たちの味方側だね。

 

210ピンク玉

え?そうなの?

 

211花のお兄さん

ともかく、私の口からこれ以上は言えないね。

 

212ブレワイ星人

なんだそれ…

 

213一般家庭のカムクラ

そいつの正体とかは?

 

214花のお兄さん

彼の関係者さ。

 

215ピンク玉

誰の?

 

216花のお兄さん

今はここにいない、彼の関係者さ。

 

217林檎マスター

えっ、それって…

 

218花のお兄さん

ちなみに、ツヴェルクも彼の知り合いさ。

 

219名無しのジオウ

あ、そうなんだ…

 

220一般家庭のカムクラ

…ガリアに、なんかあるはずのない…機械があるんですが。

 

221不死鳥ちゃん

What?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

228繧ケ繧ォ繝シ繝ャ繝?ヨ

…覚えてなさいよ。協力者。

 

229花のお兄さん

あっ…あっはははは…助けるんだ君達!

 

230ブレワイ星人

…いつか言ってた協力者でもあったのか。そしてさらっと来てるあんたにもびっくりだよ。

 

231一般家庭のカムクラ

…まあ、仲間の情報売ってるとしたら残当としか。




これより大幅に改変していきます。と言っても全部の特異点を改変するつもりはありませんが。


面白い、続きが読みたいと思った方は「お気に入り」「感想」を。
モチベアップに繋がります。

では、また次回もお楽しみに。



余談なんですけどディスカバリーの影響でどうやって新能力のレンジャーとかどうやって登場させようかな、って考えた時に「あ、第二特異点星奈登場しないんだった」と思い出しました。せめてすぐ出したかったw


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転生者用掲示板 4スレ目 その3 「イッツァ・マッド・ティー・クラブ!」

プロットを作っていたはずなんですが書いていたら既に逸れてしまった…。あと相変わらず会話シーンが難しい。

では本編どうぞ。


237ブレワイ星人

あの文字化けが夢魔野郎の協力者ってのは分かった。童話ニキの知り合いってのも分かった。でも、ガリアに機械があるのはこの李白の目を持ってしても分からんかった。

 

238ピンク玉

そもそも李白じゃないし。というか李白って誰だよ!

 

239名無しのジオウ

まあまあ。…それで話の続きなんだけど。ガリアの合流を目指して向かってたんだよ。近くでタイムマジーンをウォッチに戻して、いざ森を抜けて駐屯地に入ると、5〜10mくらいのロボットがあったんだよ。

 

240林檎マスター

?????

 

241一般家庭のカムクラ

俺だって訳分かんねーよ。

 

242不死鳥ちゃん

そんな魔境に今から行くンスけど…

 

243名無しのジオウ

…頑張れ。

 

244花のお兄さん

あはは。面白い状況だね。

 

245ピンク玉

あっ!味方の情報を売って協力者にボコボコにされる運命が決まってる人外だ!

 

246花のお兄さん

ぐうの音も…ちょっと待って!ストップ!止めるんだ!誰が助けたと…それとこれは別?くそう!万事休すか!

 

247花のお兄さん

ぐはぁっ!

 

248一般家庭のカムクラ

…別に惜しくもない者を亡くした…

 

249花のお兄さん

し、しんでないぞ…

 

250不死鳥ちゃん

もう何度目か分からない敵襲だぞー、構えるッスー。

 

251林檎マスター

ま、またぁ?

 

252一般家庭のカムクラ

??????正気か??

 

253名無しのジオウ

…ドンマイ。って俺も!?

 

254ブレワイ星人

どういうこと???

 

255ピンク玉

会話の交通事故が起きてるね…

 

256不死鳥ちゃん

あ、ガリアが近付いて…あ、マジでロボットがあるッス…

 

257林檎マスター

あ、白いタキシードっぽい服を着た紫髪の人に2人が戦ってる。

 

258不死鳥ちゃん

…こいつやべーやつじゃねえか。

 

259ブレワイ星人

おい誰か説明をしろ。

 

260一般家庭のカムクラ

このイカレキチガイに急に襲われる。

なんやかんやでジオウニキも巻き込まれる。

そこにマスターネキ達が来る。

 

261ピンク玉

説明聞いても意味不明すぎる。

 

262名無しのジオウ

でもそうとしか言えないんだよ。マジで。

 

 

 

 

 

 

 

 

一行がガリアに着くと、そこは地獄絵図であった。

 

「オラオラァ!どーしたどーしたぁ!?スピード落ちてんぞォ!?」

「チッ…それは厄介ですね…」

「ちょっ!こっちにしわ寄せ来てるからっ!全部避けんな!ちょっとは反撃しろ!」

「いや、僕生身ですしおすし。」

「イッツァ・マッド・ティー・クラブ!まだまだ行くゼェ!」

「おい待っ…やめっ、やめろぉ!」

 

全身青色のホムンクルスのような戦士2人に今も笑い声を響かせている男と今やお馴染みとなった黒衣の者2人が戦っていた。

 

「…何ですか、あれ?」

「黒い服の人らはリィンカーネーションズだよね。もう1人の狂人は…」

「…客将の1人だ。」

「人選間違えすぎでは?」

「聞こえてんぞ!それで、カルデアのマスターはどっちだ?」

「はい!藤丸立花です!」

「…これはこれは。オレ様は…」

「ハッタさん!!また大暴れして!」

 

自己紹介しようとした時、ウサギの耳をしている少女が現れた。

 

「ハァ…ちょっとは大人しくしろよテンパりラビット。オレ様はただ修行をつけてやってただけだ。」

「あ?またその呼び名を…後で覚悟しておいて下さいね?」

「あ、ハイ。」

「えーっと…あなた達がカルデアですね。そして、そちらの全身黒色の服のあなた達がリィンカーネーションズ。お待ちしていました。」

「待っていた?どういうことッスか?」

「あ、申し遅れました。私は時計ウサギ。そして、こっちが…」

「帽子屋ハッタだ。よろしくするつもりはねーぜ。」

 

 

 

 

 

 

 

274ピンク玉

帽子屋ハッタに時計ウサギ…確か、不思議の国のアリスの登場人物だったような…?

 

275ブレワイ星人

それで、白雪姫のツヴェルク…物語のキャラだよな。

 

276不死鳥ちゃん

で、結局こいつらは何をしに来たんスかね?

 

277一般家庭のカムクラ

俺らを鍛えるためだとさ。

 

278林檎マスター

…口調?

 

279不死鳥ちゃん

あ、確かに違うッスね。どうしてッスか?

 

280名無しのジオウ

やっぱり気になるよね…

 

281一般家庭のカムクラ

え、決まってんじゃん。カムクライズルになりきるためだよ。

 

282ピンク玉

はい?

 

283名無しのジオウ

要するに、特典元のキャラクターになりきってたってこと。

 

284ブレワイ星人

頭おかしいの?

 

285一般家庭のカムクラ

正常だわ殴るぞ。それにカムフラージュでもあるんだよ。今までカルデアに情報を与えすぎてるしな。あまり俺たちをあてにされても困るし。適度に見放した方が良いと思うんだ俺は。

 

286名無しのジオウ

それは…まぁ、少し思ってた。

 

287林檎マスター

聞いた話だと他の特異点は、毒霧のロンドン、神霊級がたくさんいるアメリカ、女神となったアーサー王、触れただけでヤバいビーストが出てくる古代ウルク。確かに全て当てにされても…普通に負けそうな勢いですね。

 

288ブレワイ星人

しれっとハブかれるオケアノス…

 

289不死鳥ちゃん

あ、藤丸が戦いに出たッス。

 

290不死鳥ちゃん

マシュと、ジークフリート、クーフーリンか。勝てるんじゃない?

 

291一般家庭のカムクラ

でもあいつ遠くに逃げると大砲で撃ってくるし、かと言って近くによるとめちゃ大きい斧振り回してくるんだよ。帽子屋けっこう強いぜ。

 

292ピンク玉

斧ってどれくらいの大きさ?

 

293名無しのジオウ

人の身長くらいの大きさだよ。

 

294ブレワイ星人

それはなんと大きい斧を。

 

295林檎マスター

めっちゃ煽ってますね。いい子ちゃんぶってる、とか。

 

296一般家庭のカムクラ

あぁ…俺もされたぞ。違うベクトルだけどな…

 

297不死鳥ちゃん

いい子ちゃん、ねぇ…

 

298林檎マスター

不死鳥ちゃん?

 

299不死鳥ちゃん

ん、あ、どうしたッスか?

 

300林檎マスター

ローマ連合軍が攻めてきてるから反撃しないと。

 

301不死鳥ちゃん

すまないッス。少しボーッとしてたッス。

 

302ピンク玉

あ、みんな行った感じ?

 

303林檎マスター

みんな戦ってます。私は比較的楽なので。

 

304ブレワイ星人

そうか。さっき、話し合ったんだけどさ。やっぱり不死鳥ネキの過去、聞いておいた方がいいかもな。

 

305ピンク玉

もちろん恨みだから簡単には無理だろうけど…

 

306不死鳥ちゃん

ただの逆恨みだよ?

 

307林檎マスター

恨みも立派な感情だよ。無いよりはいい。

 

308不死鳥ちゃん

っ…あんたらに何が分かるッスか。

 

309林檎マスター

分からないよ。何も。

 

310不死鳥ちゃん

はぁ?

 

311林檎マスター

でも、何を思ってるのかは分かるよ。君のことは知ってるから。

 

312不死鳥ちゃん

…意味わかんねぇよ。

 

313一般家庭のカムクラ

カエサルいないから原作より楽だと思ったらアレキサンダーとエルメロイおるやんけ!あと不死鳥お前正直何隠してるか知らんけどさ、俺は別に言わなくて良いと思うんだ。そもそもお前死にそうにないしさ。

 

314不死鳥ちゃん

…バッカみたい。

 

 

 

 

 

 

 

 

その時、超巨大な火柱が上がった。

 

「うわっ!」

「確か、あそこにはリィンカーネーションズの…」

 

「うるさいうるさいうるさい!」

 

身につけていた黒衣が燃え、その姿が露わになる。

そして、藤丸はある物を見つけた。

 

「…その、髪飾りは……!」

「よう、思い出したかいい子ちゃん。あんたの可愛い妹分ですよ?忘れるなんて…ひどいじゃないですか?」

「楓…ちゃん、なの?」

「先輩、彼女は?」

「…カルデアに来る前に住んでいたところでずっと遊んでた子。数年前、引っ越ししてから会わなくなってたけど…」

 

しかし、不知火楓が立花を見る目は親愛のそれではない。

 

「さてと…まずは邪魔なやつらを消すか。」

 

近くに兵士が使っていたであろう槍が落ちているのを見つけると、それを拾い、侵攻してきているローマ連合軍に投げつける。

 

「爆ぜ散れッ!」

 

槍が1人の兵士に当たると、その瞬間大爆発が起こる。周りの兵士を巻き添えにして、ごうごうと燃える炎。

 

「なんて強力な…」

「…藤丸立花。私はな、貴様を恨んでいる。」

「…え?」

「マスターの友人、少し待とう。ここでは危険だ。駐屯地に戻ってから話すのが良いと思う。」

 

アーサーに諭され、渋々従う。

 

「…ありがとう。金髪のセイバー。」

「…ハァ。そういうところだ。」

「…どういう?」

「…あんたの八方美人の行動が私を苦しめたんだよ!何かあるたびに周りは立花はこうだったと囃し立てた!私が何か成し遂げると立花みたいになってきた、私が失敗すると立花ではこうはならなかった、とね。それもこれも、全てあんたが…!!」

 

その時、楓を殴った者がいた。

 

「…みっともない。」

「…何をするんだ…!」

「何を?馬鹿やってるやつを殴っただけですが?」

 

西園寺林檎だった。楓の胸ぐらを掴むと、

 

「結局、全て逆恨みなんだよ。確かに誰にでも良い顔をしてた『いい子ちゃん』の藤丸にも悪い所はある。でも、その周りの人達に自分を見ろ、とか言った?」

 

と、言った。

 

「それは…」

「なら、そうなるのは当たり前だ。周りは君が藤丸のようになろうとしている風に映っていたんじゃない?」

 

「…部外者に、何が分かる!」

 

炎の翼を発生させ、一足先に駐屯地へと戻っていった。

 

「…そう、私は部外者。何も分からない。だから…」

 

一息入れ、藤丸の方を向いた。

 

「君が、やるんだ。藤丸立花。この出来事は、そうした方がいい。」

「……うん、やるよ。元はと言えば、私が蒔いた種。私が、あの子を説得する。」

 

出流が尋ねた。

 

「そういや、さっきの、君のことは知ってる、ってどういうことだ?前からの知り合いとか…?」

「さぁ、どうだろうね?」

 

林檎はそう言って不敵に笑った。




今回書くのが難しかった。
実は今回ストーリー的にはあまり進んでないんですよね。スパルタクスとブーディカの代わりに帽子屋ハッタが戦って、カエサルの代わりのアレキサンダーと孔明率いるローマ連合軍と戦って。
次回は女神騒動、上手くいけばロムルス戦かな?


面白い、続きが読みたいと思った方は「お気に入り」「感想」を。
モチベアップに繋がります。

では、また次回もお楽しみに。


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転生者用掲示板 4スレ目 その4 「辛辣すぎないか???」

すみません、本当にすみません。
色々と立て込んでまして、遅くなりました。
伏線考えるの辛い。

では本編どうぞ。


341名無しのジオウ

結局、俺たちがやることは無さそうだ。

 

342林檎マスター

こればかりは本人達の問題ですからね。

 

343ブレワイ星人

…仲直りはしておけよ。

 

344ピンク玉

仲直りに入るのか、あれ?

 

345一般家庭のカムクラ

藤丸とじゃなくて…

 

346ピンク玉

ああ、なるほど。林檎マスターとってことか。まあ、あれだけ言えばね…

 

347一般家庭のカムクラ

兎にも角にもあいつらが仲直りしないことには何も進まんよ。

 

348林檎マスター

今は藤丸に与えられた部屋で話をしてるはずさ。

 

349名無しのジオウ

なるほど…

 

350花のお兄さん

きっと上手くいくさ。

 

351ブレワイ星人

それで、これからどうするんだ?

 

352一般家庭のカムクラ

首都ローマに帰るが、その途中で女神の噂を聞いても俺たちは寄らない事になった。

 

353名無しのジオウ

新しいサーヴァントが召喚されていないとも限らない。

 

354ブレワイ星人

ナーサリー、物語繋がりでアンデルセンやシェイクスピアがいても不思議じゃないしな。

 

355不死鳥ちゃん

そこへどんどこ登場しました私ちゃんです。完全には仲直りしなかったけどとりあえず和解はしました。

 

356ピンク玉

え、早い。

 

357一般家庭のカムクラ

爆速だな。

 

358不死鳥ちゃん

あといつのまにか右腕に傷があったのでネロ陛下に治療してもらいました。やったね。

 

359林檎マスター

…それでいいなら何も言わないよ。

 

360不死鳥ちゃん

やっぱ、お見通しッスか。

 

361名無しのジオウ

前と言動が変わりすぎてるからね。すぐに分かるよ。

 

362不死鳥ちゃん

正直、自分でも八つ当たりってのは十分承知してたッス。でも心のどこかであいつのせいだって思ってたんでしょうかね、けっこうひどい事言っちゃったッス。

 

363ブレワイ星人

今度謝れば良いさ。

 

364不死鳥ちゃん

まあまあ、それより今後の話ッス。どう言う流れッスか?

 

365名無しのジオウ

ログ見てもらえれば分かるけど、女神の噂を聞いてステンノの所へ行く藤丸たちとは別行動になる。首都ローマに帰りながらローマ連合軍の戦力を削っていく。

 

366不死鳥ちゃん

オッケーッス。

 

367一般家庭のカムクラ

…思ったんだが、今回の特異点、本当にレフを倒して、アルテラを倒せば戻るのか?

 

368ピンク玉

どうしてそう思ったの?

 

369一般家庭のカムクラ

既に退去しているカエサルとカリギュラ、童話ニキの知り合いのツヴェルクに時計ウサギと帽子屋ハッタ。…あとは、時計ウサギが探していた…何だったか忘れたけど3文字か4文字くらいの存在

 

370名無しのジオウ

そんなこと言ってた?

 

371一般家庭のカムクラ

言ってたぞ。藤丸たちにも言ってたがな。

 

372林檎マスター

いや何一つ分かりませんが?何語?

 

373ブレワイ星人

人物名とか?

 

374不死鳥ちゃん

マイケル・アルファとかそんな感じでは?

 

375ピンク玉

そう言われるとそんな気もしてくる…気もしないでもない。

 

 

 

 

 

 

 

 

「ッ…!」

 

おかしい。なぜか■■に違和感がある。違和感と言ってもこう、上手く説明できない。なんか、自分の物じゃない何かが駆け巡る異様な感じ。

 

「…どうかした?」

 

表情に出していたのか、声をかけられる。

 

「…いや、なんでも無いよ。」

 

本当に、何でもない。……そう、信じたい。

 

 

 

 

 

 

 

 

381ブレワイ星人

そうだ、今回突発的に不死鳥ネキが来たが、そんな事はあるのか?

 

382ピンク玉

確かに。気になるね。

 

383花のお兄さん

ふむ。それに関しては分からない、とだけ伝えておこう。私の眼はこの世界全てを見渡すことは出来るが、逆に言えば、別世界…今回の場合では君たちの前世の世界のことだね。その世界の事は見ることができない。

 

384ピンク玉

それは、あの特典奪いも?

 

385花のお兄さん

いや、彼のことは別件で協力者たちが追ってくれてる。が、イタチごっこのように進展があまりないのさ。1人は病み上がりだとしても。今のままでは君たちに関わりが無いことは伝えておくよ。

 

386一般家庭のカムクラ

じゃあ、しばらくは気にしなくて良いんだな?それはありがたい。

 

387名無しのジオウ

まあ、とりあえず置いておこう。

 

388 不死鳥ちゃん

置いとくのかよ…

 

389林檎マスター

それ素の口調?

 

390 不死鳥ちゃん

………えっ?あっ、いや、そんなことない…ッスよ?

 

391一般家庭のカムクラ

目を見ろ馬鹿。

 

392ブレワイ星人

分かりやすい、とだけ言っておこう。

 

393名無しのジオウ

それよりはロムルス、レフ、アルテラだ。

 

394ピンク玉

確かロムルスが建国神祖、レフが魔神柱、アルテラが破壊の大王、か。気を引き締めないとだね。

 

395 不死鳥ちゃん

ここは分担しないか?

 

396一般家庭のカムクラ

了解、どういう振り分けにする?

 

397名無しのジオウ

とりあえずまずはカムクラニキは雑魚処理な。

 

398林檎マスター

異議なし。

 

399一般家庭のカムクラ

デスヨネー。

 

400ブレワイ星人

マスターネキはレフでいいんじゃないか?サーヴァントが2人いるし。

 

401 不死鳥ちゃん

なら、ロムルス行っていい?

 

402名無しのジオウ

俺もレフでいいか?

 

403ピンク玉

いいんじゃないかな、多分。

 

404一般家庭のカムクラ

うーむ。オケアノスかロンドンまではフレンドのサーヴァントでワンパンしてた記憶しかないんだよな。

 

405名無しのジオウ

同じく同意する。

 

406キャストリア

マスター、ロムルスというサーヴァントの方に行ってもいいですか?

 

407林檎マスター

え?うーん。どうする?

 

408ブレワイ星人

良いと思うけど…

 

409名無しのジオウ

どうして?

 

410キャストリア

戦力的にロムルスの方が少ないので、一応保険に、と。

 

411名無しのジオウ

なるほど…

 

412 不死鳥ちゃん

良いと思う。

 

413一般家庭のカムクラ

流石に連戦はきつそうだけどな。

 

414ブレワイ星人

そもそも連戦がきついからこうして役割分けてるんだろうが。

 

415花のお兄さん

過労死とか洒落にならないよ。助けないからね。

 

416一般家庭のカムクラ

あんたは助けないじゃなくて助ける気が無いんじゃないか?信条的に。

 

417花のお兄さん

うん。そうだよ!

 

418ブレワイ星人

断言すな。

 

419ピンク玉

で、藤丸たちは今どこへ?

 

420一般家庭のカムクラ

首都ローマに帰ってきたら連合帝国と全面戦争。それまで俺たちは敵兵の数を出来るだけ減らす事が目的だ。

 

421名無しのジオウ

でもこいつ涼しい顔して無双系の動きして兵隊なぎ倒してるんだよな。進行形で。

 

422ピンク玉

やばこいつ。

 

423一般家庭のカムクラ

辛辣すぎないか???

 

424 不死鳥ちゃん

それだけ信頼されてるってことさ。

 

425一般家庭のカムクラ

変なところで信頼しないで???

 

426ピンク玉

とにかくもうすぐ決戦だよ。気を引き締めて、気をつけて。

 

427名無しのジオウ

分かってる。本気で行くから。

 

428ブレワイ星人

慢心するなよぉっ…!?

 

429林檎マスター

どうかしました!?

 

430ピンク玉

本に襲われてる。本棚に直すの面倒だし…慢心してるのはどっちだって話…

 

431一般家庭のカムクラ

あっ、本の下敷きになっちゃってるのね…

 

432 不死鳥ちゃん

まあまあ、もうすぐだから。

 

433花のお兄さん

花の祝福を、君たちの勝利を願おう。

 

434林檎マスター

……そういや、時計ウサギさんが探してる人って結局…?

 

 

 

 

 

 

 

 

「マシュ、横に避けて!」

「はいっ!」

 

横に跳び、その攻撃を躱す。

 

「…マスター、彼女は?」

「…まだ。ネロ陛下は…」

「分かってる。くそ、この土壇場において奴が現れるとは…」

「仕方ないよ。楓ちゃんは回復できるとはいえあの大怪我だから…。」

「…藤丸立花、今のうちにあの男を…」

「分かってる、妖精のキャスター。…まさか、ロムルスが敵対してるとは考えなかったからね…」

 

話している最中にもその男はやって来る。

 

 

「仕方ない、余が自身を鼓舞すると何たる皮肉。だが、今なら全てを許せる。ああ、そうさ。こんなにも良い物が手に入ったのだから。」

 

 

その声が聞こえた時、赤い薔薇がロムルスに斬りかかる。

 

「遅くなったな、藤丸!余はもう大丈夫だ!」

「ネロ陛下!」

「大丈夫なのですか!?」

「確かに、余のしている事が正しい事が分からなくなっていた。だが、今は違う。民のために…余のローマが笑えるように!今こそ打ち倒さん!」

 

「よくぞ言った。それでこそ、ローマである。」

 

「…… 門を開け!独唱の幕を開けよ!我が才を見よ!万雷の喝采を聞け!しかして讃えよ……黄金の劇場を!」

「すべて、すべて、我が槍にこそ通ず!」

 

異なる宝具がぶつかり合う。

 

「童女謳う華の帝政!!!」

「すべては我が槍に通ずる!!!」

 

その勝者は、語るまでも無いだろう。

赤い薔薇が、咲き誇った。

 

…そして、打ち破った絶望が動き出した。

 

 

 

 

 

 

 

460 不死鳥ちゃん

…頃合いだな。

 

461 不死鳥ちゃん

最後まで、気づかなかったな。

 

462 不死鳥ちゃん

さぁ、後は願望器を手にするだけだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、カウンターとなる最後の一手も此処に召喚された。

 

「… 教えてあげる…魔女に不可能はないってことを!」

 




タマモキャット、呂布奉先、ステンノ出てこないかも。いやそれを言ったら孔明にアレキサンダーとか色々出てきてないんですがね。
おそらくレフは出落ちです。魔神柱戦あるか分かりませんので…

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モチベアップに繋がります。

では、また次回もお楽しみに。


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転生者用掲示板 4スレ目 その5 「下手すりゃ、神話レベル」

更新遅れて申し訳ありません。

突然のモルガンPUに連続イベント。急ピッチでストーリー進めてました。ちなみに水怪クライシスが始まった時はまだロンドンの特異点でした。

では本編どうぞ。


493ブレワイ星人

は?何言って…?

 

494ピンク玉

いや、待って。あなた、誰?

 

495ブレワイ星人

…どういうことだ。

 

496ピンク玉

あの時、口調が変わった時から不思議に感じてた。ずっと周りの人達の圧に耐えてきた彼女がそう簡単に変わるか、って。そして、それが変わったと推測できる時間がある。

 

497ピンク玉

一つ目は、カルデアのマスターに正体を明かした時。これは、長年の思いがあっただろうから怒りやその他諸々で口調が変わってもおかしくは無い。

 

498ピンク玉

二つ目はカルデアのマスターと二人で話した時。これに関しては何も分からないから候補の一つ、として。

 

499ピンク玉

三つ目。では、その事以外で何か変わった事があったか?それは、ネロ・クラウディウスに治療された、という事。本当の所は不明だけど彼女は傷を自分で回復出来るらしい。なら、傷をわざわざ見逃すとは思えないし、そもそも気付くだろうね。ところで、その特異点当時の医療技術は、薬草や鉱石を主に用いるものだったそうだ。

 

500ブレワイ星人

そうか、つまり、その治療されたってのは…

 

501ピンク玉

おそらく真っ赤な嘘。その時に何か細工をしたんだろうね。彼女を洗脳させた。…どうかな、間違ってる?

 

502 不死鳥ちゃん

……ふむ、すごく惜しいところまで来ていたがそれは違うと言っておこう。余がそんな洗脳などと魔術の真似事をするつもりは無い。

 

503ブレワイ星人

それが本性か。

 

504 不死鳥ちゃん

よく気付いたなと褒めてやろう。だが、それももう遅い。あとは聖杯を手に入れるだけ。少しの誤算は生じたがそれもすぐに無くなるだろう。

 

505ピンク玉

何をする気?

 

506 不死鳥ちゃん

それを教えても無駄であろう?それにお主達は他のメンバーをアテにしているようだがそれも無駄だ。

 

507ブレワイ星人

なっ!?ちょっと待ちやがれ!!

 

508花のお兄さん

残念だが彼女はいなくなった。計画の最終工程を開始したと見て良いだろう。このままいけばこの特異点の修復は失敗し、人理修復は出来なくなるだろうね。

 

509ピンク玉

もっと早く気付いていれば…

 

510花のお兄さん

悲観するのはまだ早い。どうやら着いたようだ。

 

511ブレワイ星人

…誰が?

 

512姫魔女

どうも〜!通りすがりの魔女ですよー!

 

513ブレワイ星人

?????????

 

514姫魔女

…あれ、もしかして説明何もされていない?

 

515ピンク玉

突然現れたよ。正直言って意味分からないよ。

 

516姫魔女

はぁ…とりあえず処分は後でするとして、まずは自己紹介から。私は…ファム。通りすがりの魔女ですよ〜。

 

517ブレワイ星人

はぁ…どうも…?

 

518姫魔女

はいどうも。…なるほどね。ログ遡ってたら確かに納得したよ。今回の黒幕は不死鳥ちゃんに巣食うボイドだ。他のメンバーが顔を出さない事から何らかの方法で掲示板接続を制限されてるだろうね。

 

519ピンク玉

みんなの書き込みが無いから特異点側がどうなっているのか分からないから、これ以上の情報は無いと思って。

 

520姫魔女

オッケーオッケー。既に特異点へと着いてるからこちらから情報は渡す。早速だけど、今回のメンバーは4人。そのうち1人が乗っ取られてると見て間違いないね。

 

521ブレワイ星人

質問だが、ボイドとは?それに、どうやって特異点に?

 

522姫魔女

うん、そうだね。まずはボイドから説明しようか。

 

523姫魔女

ボイドとは、絶望そのもの。人間誰しもが持つ感情が増幅して現実に現れたものだ。もちろん、本来は現れることはないし、ただの感情として終わる。だけどある要因によってその感情が同じ姿となってその感情の想いを成し遂げるために行動する。それがボイドだ。

 

524ブレワイ星人

……つまり、アルターエゴ、ということか?

 

525姫魔女

アルターエゴ…別側面のサーヴァントだったね。それに関してはYES。だけど、そもそもサーヴァントとして顕現することは無いから、無理矢理当てはめたら、ということを知っておいて。

 

526ピンク玉

その感情の想い、とは?

 

527姫魔女

白雪姫のボイドなら、毒林檎を食べさせられる事を知ってしまったからその前に毒林檎の王妃を殺す。赤ずきんのボイドだったら、村の人々に生贄にされていた事を知って村の人々に狼をけしかけて殺す。これはまだほんの一例だが、これで理解できた?

 

528ブレワイ星人

なるほどな…

 

529ピンク玉

つまり、今回で言うと不死鳥ネキのボイド、ということ?

 

530姫魔女

詳しくは違うんだけど…あ、まずは1人発見…なるほどなるほど。

 

 

 

「一般家庭のカムクラ」のロックを解除しました。

 

 

 

531一般家庭のカムクラ

た、助かった…

 

532ブレワイ星人

よし!

 

533ピンク玉

大丈夫だった?

 

534一般家庭のカムクラ

いや、うーん。俺は無事だがあいつはどうだろう…

 

535姫魔女

あいつ、というのは件の彼女のことか?

 

536一般家庭のカムクラ

ああ。なんというか、取り返しのつかないことをしたらしいな。けど、本人は…

 

537ブレワイ星人

どういうことだ?

 

538姫魔女

…あぁ、そうか。なるほど…これは面倒な事になってきてるね…ねぇ、さっきの壊せる?

 

539一般家庭のカムクラ

…きついな。素手じゃ無理だ。

 

540姫魔女

…オッケー。じゃあ他の2人は壊せそう?

 

541一般家庭のカムクラ

ジオウニキはいけそう。マスターネキは1人じゃ無理だけど、サーヴァントいるからどうか分からん。

 

542姫魔女

了解。…私はどうにかあの子を止めてみる。その間に出来るだけメンバーを集めて。

 

543ピンク玉

どういう…?

 

544一般家庭のカムクラ

まず、掲示板ロックは体に着けられた腕輪。なんかジェル状だったのが纏わりついてきて、気付いたら腕輪に変わってた。これに関してはよく分からんけど殴ったら地面に叩きつけてたらヒビが入ってきてたから多分壊せる。

 

545ブレワイ星人

そんな脳筋行動をして…

 

546ピンク玉

面倒な事とは?

 

547姫魔女

…これは、予想だけど確率が高い。…おそらくきっかけはネロ・クラウディウスのボイドだ。しかし、不死鳥ちゃんに接触し、彼女のボイドを発現させた。そして、どうやってかは分からないけど彼女を身体を乗っ取った。その時、

 

548ふしちょうちゃん

そのとき、わたしのなかでなにかがまざった。めいわくかけてごめんなさい。

 

549ふしちょうちゃん

だれか、とめて。おねがい。

 

550姫魔女

…マーリン、ちょっと危険な事をするからその間は頼んだよ。

 

551花のお兄さん

えっ!?まさか、あの術を!?

 

552姫魔女

いや、そっちじゃない。また、無茶をするから。

 

553花のお兄さん

そういうことかなるほどぉ!?

 

554一般家庭のカムクラ

ーーーーー

 

555ピンク玉

どうした、いや何が…

 

556一般家庭のカムクラ

…下手すりゃ、神話レベルに行くんじゃないか、これ…

 

557ブレワイ星人

説明してくれ、何があった…?

 

558一般家庭のカムクラ

…後で、説明する。きっともう時間が無いから、俺も急がないと。

 

559ピンク玉

…後でしっかり聞くからね。

 

560ブレワイ星人

絶対、成功させろよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

レフ・ライノールが倒され、セイバーのサーヴァントであるアルテラが退去し、聖杯は目の前となった。

 

しかし、その障害はあまりに短く、そして遠かった。

 

『これが聖杯…やっと手に入れたぞ…』

 

手にしたのは、目が青い、1人の少女。

 

「…遅かったか…」

 

そこへ、急いでやってきた魔女が1人。

 

「楓…ちゃん…?」

『あぁ、藤丸立花。お前は良くやってくれた。こうして余が聖杯を手に入れる事が出来たのはお前のおかげだ。』

「…やはり、間違ってはいなかったのですね。」

「…どういうことだい、キャスター?」

 

アーサーがアルトリア・キャスターに聞く。

 

「私の眼は妖精眼。全てを見通す眼。なのに、不透明な箇所がいくつも。てっきり、見間違いだと不安だったのですが…残念な方で、それは証明されちゃいましたね。」

「…そろそろ、正体を現したらどうだ?…ボイド。」

 

『…やはり貴様は図書館の手の者か。…ならば今こそ我が真名を明かそう。』

『ネロ・クラウディウス・ボイドを吸収し、不知火楓・ボイドの一部とする者。その名を、フェニックス、とでも名乗ろうか。』

 

「…そう。……じゃあ。私はファム。通りすがりの魔女ですよ。」

 

 

 

 

心が壊れた少女と心のために世界に抗った者の戦いが始まった。




ちなみに不死鳥ちゃんの意識がなくなった時から1文字分レス番号とコテハン空いてます。


5/3 複合ボイドの名前をフェアツヴァイフルングからフェニックスに変更。


面白い、続きが読みたいと思った方は「お気に入り」「感想」を。
モチベアップに繋がります。

では、また次回もお楽しみに。


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転生者用掲示板 4スレ目 その6 「ぶっちゃけ意味分からん」 (GRAND BATTLE)

ほとんど掲示板部分が無いけど掲示板回です(ほぼ毎回掲示板回)。それぞれの原作を知らない人向けの大まかな原作説明回を作ってます。オケアノスの途中までには完成します。多分。

では、本編どうぞ。


先に仕掛けたのはファムだった。杖から魔術弾を何発も放つ。

 

「…そこだ!」

 

隙を見て、さらに威力を高くした魔術弾を撃つが、フェニックスはそれをさらに高温度の炎で打ち消す。

 

『そんなものか、図書館の魔術師!』

「そもそも魔術師の役職じゃないんだけどな…!」

 

フェニックスが掌から炎を放射する。それは地面の土、草に引火し延焼効果を引き起こした。そもそも、フェニックスの放つ炎は化学的なものではなく、魔術的な物。本来ならば引火するという事態は起こらないはずであったが聖杯という最上位の魔力リソースのシステムを利用し、それを可能にした。

 

「まいったなぁ…藤丸!それにリィンカーネーションズのマスター!手伝って!」

「いや、そもそもあなたは誰!?」

「…今は味方!それで勘弁してくれないかな。」

「…どうしましょう、先輩。」

「とにかく、楓ちゃんを助けないと!」

「了解しました。マシュ・キリエライト、出ます!」

「やるよ、セイバー!キャスター!」

「分かったよ。決着をつけよう…!」

「負けないぞぉ…!」

「余の絶望が一因となっているのなら、余が倒すのが道理というもの!余も出るぞ!」

 

『雑魚が束になったところで余には敵うまい。早々に諦めろ!』

「…そうなんだよねぇ。ネロ・クラウディウスが絶望に打ち勝っても不知火楓が絶望に打ち勝つ事ができないとボイドを倒すことはできない。だけど、その本人は体を乗っ取られているときた。…どうしよう?」

「は?」

「待って待って」

 

そもそもボイドとその発現者は分かれている。今までの事例では直接対面して自身の絶望を打ち破る。それがテンプレとなっていた。だからこのような事例に関してどうやって対処するのか。それが分からないのだ。

 

《そんな馬鹿な!だったら、とんでもない無理ゲーだぞ!?》

「ドクター、少し黙っていて下さい!」

「いや、待って。『無理ゲー』か…」

「何か案が浮かんだの?」

「出来るかは分からないけどな…」

 

そう言ったのは今まで空気と化していたリィンカーネーションズのメンバー、コードネーム:ジオウの時村創真。彼はさらに続ける。

 

「俺の持つ『エグゼイドのライドウォッチ』を使えばあいつから不知火を引き剥がす事ができる…かもしれない。」

「そんなことが出来るの!?」

「確証は無いがな…」

「だけど、」

 

途中で言葉を区切り、今も激闘を繰り広げているファムとフェニックスを見た。

 

「やるしか無いんだ。」

 

「そうだな。そしてこの作戦の要は…藤丸立花。お前だ。」

「え、ええっ!?この時計の人じゃなくて!?」

「と、時計の人…」

 

作戦の要は藤丸だと言う西園寺。そして、それに驚く藤丸。

 

「不知火楓は確かに私たちの仲間だよ。だけど、多くを知っているわけじゃない。むしろ、君の方が知っているんじゃないかな。一時は彼女を説得したんだ。今回も頼むよ?」

「せ、責任重大だ…」

 

そこへ攻撃を受けて吹っ飛ばされてきたファムが壁に激突する。

 

「ありゃりゃ…ちょっときついかな…」

「ファムさん!」

「みんな!行くぞ!」

「キャスター、宝具展開。セイバー、みんなの援護!」

「はい。…それはいつか来る兆しの星。希望の地、楽園の跡。誰に呼ばれるまでもなく、あなたは星をかざすでしょう。運命は誰の手に。きみをいだく希望の星(アラウンド・カリバーン)!」

 

それはアルトリア・キャスターの心象世界。共に戦う者たちを守り、強化する、楽園より響く鐘の音。その風景はかの花の魔術師のいる理想郷に似ているという。

 

「これは…!」

「力が漲ってくる!」

『小癪な…!』

 

「…よし。じゃあ行くぞ!」

 

ジオウが気合を入れるためにも大きく声を出す。

 

《エグゼイド!》

 

「変身!」

 

《アーマータイム!》

《レベルアップ!エグゼイド!》

 

「ノーコンテニューで、いける気がする!」

「ノーコンテニューじゃないとダメだよ。」

「…それはそうだけど、決め台詞ってのがあるじゃん?」

 

全体的にピンク色のカラーリング、両肩の装甲には本来の仮面ライダーエグゼイドが使用するアイテム『マイティアクションXガシャット』のような形状をしており、双腕にはガシャコンブレイカーブレイカーという携帯ゲーム機を模した武装が加えられていた。

 

「早速だけど、超速攻で決める!」

 

《フィニッシュタイム!エグゼイド!》

 

クリティカルタイムブレイクと書かれたカタカナ文字のエフェクトを空中に打ち上げる。そして、そこまでジャンプし、両腕のガシャコンブレイカーブレイカーを文字のエフェクトと共にフェニックス目掛けて投げつける。

 

《クリティカルタイムブレーク!》

 

「必殺!文字飛ばし!」

「もっと良いネーミング無いの!?」

「残念!無いです!それよりも、どうだ!」

 

『くくく…残念だが、私には効かなかったようだな。万策尽きたな!』

「マジかよ…!」

『さぁ、聖杯よ。新たなサーヴァントを召喚…』

 

その時、フェニックスの手から聖杯が弾かれる。

 

「…最後まで、気づきませんでしたね。先ほどの借りは返しましょう!」」

『貴様は…っ!』

「カムクラ!」

「いえ、本名は違いますけど…」

「あったりまえだ!コードネームだ馬鹿!」

 

「…えーと、ハッタと戦ってたもう1人の方の人?」

「正解です、カルデアのマスター。コードネーム:カムクラ。以後お見知り置きを。さて。…後は任せました、姫魔女。」

「ファムだよ。自己紹介したよね?…聖杯よ、」

 

聖杯を掲げ、叫ぶ。

 

「不知火楓とボイドを分離させて!」

 

聖杯は輝き、そしてその瞬間は訪れる。

 

『ぐああぁぁぁ!!!!やめロォ!!』

「はっ、残念だったな!オレ様参上!そら、お土産だ食らっていきな!」

 

いつの間にか来ていた帽子屋ハッタが大砲で一発撃つ。その砲弾がきっかけとなったのか、意識を失っている不知火楓と不知火楓の姿をしたフェニックスが分かれる。

 

「よっ、と。無事回収したぜ。ったく、俺サマをこき使うのもこれ限りにしろよな。」

「ありがとう、ハッタ。また会えて嬉しいよ。」

「…ケッ、その面で言われても嬉しくねーよ。」

 

『…許さん、許さんぞ貴様ラァ!』

「…ちょっと待って、また姿変わろうとしてない?」

「なんだ、こいつに聞いてなかったのか?」

「…プリーズ、説明。」

「ボイドは普通その絶望の元となった人物の姿を取る。そして、絶望を克服した時、最後の力としてボイド・イドラとなってパワーアップしてくるんだ。でも、その姿になったって事はもうすぐ倒せるってことさ。」

 

そして、その変身が終わった。

 

「…あのシルエットってさ。」

「言わないで、多分全員同じこと思ってるから。」

「いいや限界だ!言うね!」

 

「アレ絶対、鳥じゃねーのか!?」

 

鳥。bird。まさしくそれであった。

 

「しかも燃えてる鳥…」

「…フェニックスは本当だったんだ…」

「父さんは嘘つきじゃなかったんだ!」

「いやそれラピ○タ。」

「炎の鳥でしょ?手○治虫先生のやつじゃん?」

「それも色々アウトだから!」

「待って下さい、パワーアップですよ!?」

「勝てるかどうか分からないんだよ!?」

 

思わず叫ぶ藤丸とマシュに向かって、ジオウが言う。

 

「おいおいカルデア勢、何弱虫になってんだ。…無敵効果も消えて、見るからに水が弱点って言ってる炎の鳥になったんだ。これで負ける要素あるか?」

「水属性はいないけれども。まぁ、負けないってのは同意するよ。」

「同感です。後は倒すだけ。簡単です。」

「…君は素手だから応援するだけね。」

「そんな殺生な!」

「第三や第五で活躍しなさい。」

「十分動きましたが?」

「話はそこまでにして。敵さんもおこだぞ?」

 

『スベテ、クロウテクレル!』

 

微笑みながら、前に出るリィンカーネーションズのマスター。

 

「その姿、超巨大になったね?」

『ソレガドウシタ?オジケツイタノカ?』

「まさか。超巨大ってことはセイバーの特攻が刺さるって思っただけさ!令呪を以て命じる!セイバー!宝具を展開せよ!」

「了解だマスター。」

 

「決着をつけよう、絶望の主。十三拘束解放ーー円卓議決開始!」

《心の善い者に振るってはならない、承認。

この戦いが誉れ高き戦いであること、承認。

是は己より強大な者との戦いである事、承認。

是は精霊との戦いではない事、承認。

是は、邪悪との戦いである事、承認。

是は、私欲なき戦いである事、承認。》

 

13の条件のうち、6つが可決され、6つの封印が解ける。

 

「これは、世界を救う戦いである…!」

《アーサー、承認。》

「《約束された勝利の剣(エクスカリバー)》!!」

 

剣に纏われた風王結界が解かれ、その剣の真の姿を現す。そのあまりに有名で誰もが知るという剣の名は、聖剣エクスカリバー。

 

魔力の光を大量に纏わせ、フェニックスに向かって切り上げる。剣に纏われている魔力の塊をそのままビームへと転用させる。

 

『このチカラハ…ソノツルギ…マサカ!』

「…我が真名はアーサー。アーサー・ペンドラゴン!絶望の獣よ…これで、終わりだ!」

 

聖剣の光は増し、やがてフェニックスの体全てを飲み込んだ。

 

光が晴れると、そこには傷ひとつない不知火楓・ボイドが立っていた。

 

「…あーあ。負けちゃった。せっかく他のボイドも食ったのに、最後の最後でやられるなんてね。」

「なっ…まだ生きて…!」

「いやいや、私もうすぐ消える。つーか、こんな大人数でボッコボコにするとか人の心あるんか?…後の事はそこの寝たふりしてる私に聞けばいいよ。」

「ギクッ」

「…もう時間か。おい私。…無様な姿見せんなよ。挽回しろよな。色々と。…じゃあな。カルデア、リィンカーネーションズ。そして…図書館の。楽しかったぜ。…はーぁ。あ、そうだ。聞け私。絶望の原因はあんたにもあるんだぜ?」

「…それは、何も言わなかった事。」

「よーくわかってんじゃないか。さて、と。今度から正直になれよな。ったく、本当に絶望っていうのは損な役回りだな…」

 

そして、言いたい事だけ言い切って、不知火楓・ボイドは消滅した。

 

「…終わった?」

「うん。正真正銘この特異点での戦いは終わったよ。ほら、聖杯を受け取って。」

 

藤丸に聖杯を手渡すファム。

 

「…これで、そなたらとはお別れになるのだな。」

「ネロ陛下…」

「…いや、いつまでも弱気になっていては示しがつかんな。また、会おう!」

 

《立花ちゃん、マシュ。レイシフトの準備が整った!》

「…ではな!」

「はい!」

「また会いましょう!」

 

カルデアの2人は一足先にレイシフトした。

 

「…じゃあ、俺らも。」

「そなたらにも世話になったな。」

「こちらこそ。身内が迷惑かけて。」

 

そして、最後に爆弾発言を置いていった。

 

「…そなたらの仲間の銀髪の魔術師にもよろしくな!」

「はっ!?」

「それって…!」

 

言い終わる前に転移が開始された。

 

 

 

 

 

 

 

 

第ニ特異点 絶望想起帝国セプテム

A.D.0060 人理定礎地 A

第ニの聖杯 絶望せし皇帝

 

定礎復元

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…上手くやっていけてるようで良かった。」

 

 

 

 

 

 

 

 

604名無しのジオウ

…無事帰ってこれたか。

 

605ブレワイ星人

おかえり。いや…よく勝ったな。

 

606ピンク玉

お疲れ様。不死鳥ちゃんもお疲れ様。

 

607不死鳥ちゃん

ご迷惑をお掛けして非常に申し訳ないッス…

 

608一般家庭のカムクラ

本当だわ!オレ死ぬかと思ったぞ。

 

609林檎マスター

よく言うよ。一番余裕って雰囲気出してたのに。

 

610ピンク玉

まぁ、それはそれとして…はい、これ。

 

611不死鳥ちゃん

こ、これは…っ!

 

612ブレワイ星人

wwwwwwww

 

613一般家庭のカムクラ

それは笑うw

 

614名無しのジオウ

うわ…どこから用意したのその板。

 

615ピンク玉

さっき作ってた。名付けて「反省板」。今回は「私の感情が迷惑かけてごめんなさい」バージョン。

 

616不死鳥ちゃん@反省

うう…

 

617ブレワイ星人

 

 

618一般家庭のカムクラ

 

 

619林檎マスター

笑いすぎて死にかけだよコイツら。

 

620名無しのジオウ

っと、そうだ。ネロ皇帝がマーリンによろしくってさ。

 

621ピンク玉

え、そうなの?

 

622一般家庭のカムクラ

あー笑った笑った。厳密には、銀髪の魔術師によろしく、って。銀髪で魔術師ってお前しかいないだろ。

 

623花のお兄さん

え?私は知らないけど…

 

624ブレワイ星人

こいつとぼけやがって…

 

625林檎マスター

それにしてもまさか掲示板が使えなくなるなんて予想外だったよ。

 

626ブレワイ星人

結局どうして使えなかったんだ?

 

627一般家庭のカムクラ

姫魔女の説明によると、俺は腕輪の封印、他のみんなは近くにいることによるジャミング波的な感じらしい。ぶっちゃけ意味分からん。

 

628不死鳥ちゃん@反省

これも魔術的な何かってことッスよね。

 

629ピンク玉

せめて魔術に詳しいのが1人でもいたらな…

 

630名無しのジオウ

ないものねだりをしてもしょうがないよ。

 

631一般家庭のカムクラ

にしてもめっちゃ疲れた…先に休むわ。

 

632林檎マスター

じゃあ私も。

 

633名無しのジオウ

俺も寝ようかな。現代のベッドが恋しい…

 

634不死鳥ちゃん@反省

では私も…

 

635ピンク玉

その前にボイドの説明お願いね。今後私達の中からこういうのが出てこないとは限らないからね。

 

636ブレワイ星人

逃さんぞ。

 

637不死鳥ちゃん@反省

は???

 

638ピンク玉

そもそも聞きたいことが多すぎるんだよ。ボイドに、姫魔女に、あとマーリンサイドの事も。

 

639ブレワイ星人

後は…マスターネキの態度の変化。口調まで変わってるし…

 

640不死鳥ちゃん@反省

マスターネキの口調は今のが素らしいッスよ。

 

641ブレワイ星人

お前のは?

 

642不死鳥ちゃん@反省

もちろん作って…はっ!?

 

643ピンク玉

なんだこのコント…




セプテム編終了。伏線も貼ってるので(貼ってるつもり)今後もお楽しみに。思った以上に会話パートにおいて何人かの口調が似てるせいで誰が誰なのか分からなくなる現象が…そこは文章力に頑張ってもらおう…


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セプテムの小話集

すみません!!!
テストあったんで更新遅れました。
ちなみにこの小説を触媒としてキャストリア召喚できました。
やったね!!!!

そういうわけで、本編どうぞ。


小話1 立花と雪の女王パンドラ

 

 

夜も更け、夜勤の職員以外の気配がしなくなったころ、とある影が食堂に姿を現した。

 

「……誰もいないよね。」

 

そう、人類最後のマスターである。

 

彼女は今、セプテムから帰還した後疲労により真夜中という時間までぐっすり眠っていたのだ。目を覚ました後、空腹の訴えに気づいた彼女は備蓄されているカップラーメンを求めてスニーキングミッションを開始していた。

 

「よし、食堂まで誰にもバレずに着いた…」

 

彼女がここまで必死になるのには理由があった。それは、食堂の主(エミヤ)にバレたら数日間の罰が待っているのだ。その罰とは、食事制限。前に同じようなことをして罰を食らったサーヴァント(アルトリア・ペンドラゴン)がいた。とても辛そうなものだったことを覚えている。…彼女には特別厳しいものだったのかもしれないが。

 

「確か、ここに…」

 

ガサゴソ、最低限の明かりをつけて探る。

 

その時、背後から声が聞こえた。

 

「やっほー、カルデアのマスター?」

 

おそるおそる振り返った。

 

美しい銀色の髪を持ち青い宝石のような目のツインテールの少女がいた。服は現代的なものではなく、少し古びている。

 

しかし、見覚えがない。誰だコイツ。

 

今度は違う意味で固まった。

カルデア職員でもない、サーヴァントでもない。正真正銘の不審者だ。

 

「あはは、そう警戒しないで。ちょーっと会いに来ただけだから。」

 

よいしょ、と食堂の椅子に座る少女。

 

「あなたは、何者?」

「パンドラ、雪の女王パンドラ。よろしくね?」

 

「女王…?」

「知らない?カイとゲルダは?」

「……人名?」

「あちゃ~。そっか…まあいいか。今日はプレゼントしに来たんだ。」

「話が唐突すぎる。」

「はいこれ、とある世界の軌跡。」

「話聞いて?あとすごい壮大なタイトルですね。」

「物語の題名ってそういうものじゃない?」

「確かに…」

 

紙袋に入れられた数冊の本を覗き見ようとすると。

 

「ふう…この時間のスイーツは格別だよね…」

「あ。」

「あっ、やばっ。」

「え?」

 

夜勤をしているはずのロマ二・アーキマンが食堂に入ってきた。

 

「じゃあねマスターちゃん!また会おう!」

「えっ、だ、誰なんだ君は!?」

「あ、そうそう…黒幕の目的は人理焼却じゃない。むしろ、焼却を手段とした何かさ。…じゃあね、マスターちゃん、そして魔術師さん。」

 

そう言って、文字通り消えた。

 

「き、消えた!?ど、どういうことだい立花ちゃん!」

「いやぁ…私にもさっぱり…あ、本貰いました。」

「本当にどういうこと!?」

 

改めて紙袋の中を覗くと、そこには「グリムエコーズ」というタイトルの本が数冊入っていた。

 

タイトルの名前違いますけどパンドラさん?

 

 

 

 

 

 

 

 

小話2 ナビゲーター組の考察

 

 

「……さて、議題は分かっているわよね?」

「もちろんさ。ロマ二の間食食べ過ぎ問題のことd」

「違うわよ!!!いや後で問い詰めるけども!」

「所長!?」

 

思わず茶化すレオナルド・ダ・ヴィンチに怒るオルガマリー・アニムスフィア。一通り笑ったダヴィンチは雰囲気をガラリと変え、議題を進めた。

 

「ゴホン。…議題はいつも特異点に介入してくる黒衣の組織、リィンカーネーションズのことだ。そうだろ?」

「ええ。」

「…これまでに分かっている事は三つ。まずサーヴァントに匹敵する戦闘力を持っていること、その次に比較的若いということ。そして…立花ちゃんの知り合いがいるということ。」

「今のところ判明している構成員は七人。ライダー、という日本語を付けた奇妙な鎧を持つ者、呼び名から推測したコードネームはジオウ。あまりに多くの武器や魔術紛いの攻撃を持つ女性、コードネームは旅人。サーヴァントを二騎も従え、そのうち一人は男性のアーサー王。仮称は黒衣のマスター、もしくはリィンカーネーションズのマスター。剣や盾、弓矢や槍と多彩な武器を扱う男性、コードネームは英傑。武器や魔術は使わないものの体術スキルがとても高い男性、コードネームはカムクラ。サーヴァントに似た者を呼び出す男性、仮称はサモナー。立花ちゃんの昔の知り合いで、炎の魔術を使う少女、本名は不知火楓。」

「…共通点は、無さそうね。」

「全て黒のローブを着ていることから、正体を隠して活動しています。…目的は、人理修復を目指し、平和を望む事。」

「ん〜…訳がわからないね☆」

「…あ、一つ気になることがある。」

「…それは?」

 

一つ気になったことがある、というロマニ。さらに続けて言う。

 

「彼らは、サーヴァントの真名を簡単に当てていた事だ。ヒントもなしに当たるのは無理に等しい。だけど、彼らは当てた。」

「……未来から来た魔術師軍団とか?」

「何言ってるの。時間旅行は第五魔法じゃない。向こうに魔法を使える魔術師がいるって言うの?」

「…だよねぇ。」

 

そもそも彼らは「Fateがゲームとして存在している」という異世界から来ているので第二魔法に近しい事をしている。だが、もちろんそんな事を予想できるはずもない。

 

「歴史に深く理解している、とか?」

「いやいや、だったらあの騎士王やローマの皇帝陛下はどう説明するんだい?彼らは、史実とは違い、女性だった事実に驚きもしなかった。」

「…話し合っても、結論は出なさそうね。」

「同感だ。一番良いのは、彼らに直接話を聞くことだ。もちろん、素直に話してくれるとは到底思えないけどね。」

「しかも、問題点はそれだけじゃない。」

 

ダヴィンチは紙袋に入った本を指し示す。

 

「パンドラと自称する少女が持ってきた本。…そもそもカルデアに侵入してきた事も正直信じられないが、真に気になるのはその本の内容だ。」

「…ボイドの事ね。」

「確かに、ローマの特異点に出現したボイドと呼ばれる正体不明のエネミーと成り立ちは似ている。…いや、似ているどころじゃなく正真正銘その本に出てくるボイドだろう。」

「その本によると、ヘンゼル・ボイドは妹が魔女になる運命に絶望したから。シンデレラ・ボイドは成り代わった自分が本当に国を豊かにできるのか。赤ずきん・ボイドは生贄として捧げられた事実に絶望したから。…この例で行くと、ネロ陛下の絶望はローマの皇帝として、建国真祖に立ち向かう事による絶望。だけど…」

「なぜ、その本と同じ現象が起きているのか。図書館にメルヘン、童話のキャラクター…本当に複雑だ。」

 

 

 

その話し声を聞いて、決めた。

 

「…なるほどね。次は、海の特異点だっけ。既に変わっているようだし、別にいいか。問題は、ロンドン。まぁ、彼女に任せれば大丈夫かな。電気対電気だし。後は…いや、これは自分で確認しないと。いざとなったら…」

 

そこには既に誰もいない。イレギュラーは既に暗躍しているのだ。




次からオケアノスです。海だ海。


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第三特異点 封鎖終局四海オケアノス
転生者用掲示板 5スレ目 その1 「船、無いじゃん」


FGOが忙しい!
やっとオリュンポスまで進めました。キャストリア出してるのにアヴァロンルフェクリアしてないとかこれいかに。

シャルルマーニュPU99連して星5鯖来ない。このままいくと私は魔法のカードを使うことになってしまう…

では、本編どうぞ。


1ブレワイ星人

オケアノス行きたくないです。

 

2ピンク玉

冗談言うな。

 

3一般家庭のカムクラ

…何がどうしてこの状況に?

 

4名無しのジオウ

俺も聞きたい。

 

5ブレワイ星人

いや違うんすよ、オケアノスってほとんどが船の上じゃん?

 

6不死鳥ちゃん

まあ、そうね。海の特異点だし。

 

7ブレワイ星人

つまり寝心地が悪いってことだよな?

 

8一般家庭のカムクラ

はい、かいさーん。

 

9不死鳥ちゃん

真面目に聞いて損した。

 

10名無しのジオウ

何はともあれメンバー入りしてるからね。

 

11ピンク玉

どうせ拒否っても連れていくから安心して。

 

12不死鳥ちゃん

で、あと一人は?

 

13一般家庭のカムクラ

俺だ俺だ俺だ俺だ俺だ!!!

 

14林檎マスター

黙れ。

 

15一般家庭のカムクラ

ハイ。

 

16名無しのジオウ

おはようマスターネキ。

 

17林檎マスター

そういえば誰も言わないから気になってたんだけど…ウォズどこ行った?

 

18ブレワイ星人

そういえば…

 

19不死鳥ちゃん

そもそも忘れてた。

 

20ピンク玉

え、じゃあどうやって特異点行くの?

 

21一般家庭のカムクラ

そこはほら…ジオウニキのタイムマジーンで…

 

22名無しのジオウ

合計4人か…入るかな…

 

23林檎マスター

ギリギリなのは変わりないね。

 

24ピンク玉

それで、ウォズは…?

 

25名無しのジオウ

確かセプテムに入った時はまだいたはずだよ。

 

26不死鳥ちゃん

突然いなくなりましたね。

 

27名無しのジオウ

まさか…魔術王が?

 

28ブレワイ星人

だったら、俺たちも既にやられて…いや、そうでもないのか。

 

29ピンク玉

どういうこと?

 

30ブレワイ星人

原作でも第七特異点をクリアするまで警戒しない的なスタンスだったからな。

 

31林檎マスター

なるほどね…

 

32ピンク玉

マスネキ、めっちゃ眠そーね。

 

33林檎マスター

マスネキ?…ああ、マスターネキの略称か。いや、ちょっと変な夢見てね。

 

34不死鳥ちゃん

夢?

 

35林檎マスター

なんかすっごいファンタジーテイストな世界にいる夢。

 

36一般家庭のカムクラ

ほーん。

 

37林檎マスター

全然興味なさそうだな?

 

38一般家庭のカムクラ

そう簡単に怒るなよ。返り血で染まるぞ?んで、真面目に言うと、正直俺らの状況そのものがファンタジーだからなぁ…そんなに惹かれないっていうか。

 

39名無しのジオウ

まぁ、それはね…

 

40花の魔術師

それで、いつ行くんだい?

 

41ブレワイ星人

うっせー、グランドクソ野郎のくせしてそんなことも分からんのかよ!

 

42ピンク玉

あんたは行きたくないだけでしょうに。とはいえ、そろそろ行かないといつまでも話してそうだし、行こうか。

 

43一般家庭のカムクラ

ジオウニキー、準備ー。

 

44名無しのジオウ

とっくに準備し終わってるよ。

 

45ブレワイ星人

いーやーだー!

 

46不死鳥ちゃん

そんなこと言ってるくせにちゃんと着いていくところは真面目だね。

 

47ピンク玉

それな。

 

48ブレワイ星人

そこ!イメージ妨害しないでください!

 

49一般家庭のカムクラ

叫ぶな叫ぶな。

 

50名無しのジオウ

じゃあ、すぐに戻ってくるから。

 

51ブレワイ星人

え?ジオウニキ行かんの?

 

52ピンク玉

今回のメンバーは私とカムクラとブレワイ星人です!

 

53名無しのジオウ

じゃあ適当なところで降ろすから。

 

54一般家庭のカムクラ

カムクラ、いってきまーす。

 

55林檎マスター

そのまま墜落してこい。

 

56一般家庭のカムクラ

辛辣ッ!

 

 

 

 

 

 

 

 

封鎖終局四海オケアノス  第三の聖杯 嵐の航海者

 

人理定礎値 A

 

 

 

 

 

 

57一般家庭のカムクラ

よし、今回はちゃんと地面に着いてるな。

 

58ブレワイ星人

前回が前回だったから…

 

59ピンク玉

で、ここはどこ?

 

60名無しのジオウ

どこかの島。正直、オケアノスの地理とか覚えてないし、覚えてたとしても…覚えてたらどうしたんだろう?

 

61ブレワイ星人

いや、知らんが。

 

62林檎マスター

ウォズさんについてはこちらで調べておく。君たちはオケアノスの特異点の修復に集中しておいてくれ。

 

63一般家庭のカムクラ

うーっす。

 

64ピンク玉

さて…どうする?

 

65ブレワイ星人

どうする、とは?

 

66ピンク玉

海でしょ。船、無いじゃん。

 

67一般家庭のカムクラ

あっ。

 

68ブレワイ星人

詰んだ?

 

69不死鳥ちゃん

わーお。

 

70名無しのジオウ

…やっぱり同行した方が良かったか…?

 

71ピンク玉

って!

 

72ブレワイ星人

おいおいマジかよ…!

 

73一般家庭のカムクラ

え、これ夢?誰か俺の頬をつねって…痛っ!誰が殴れっつったこの野郎!

 

74林檎マスター

どういう状況?

 

75ピンク玉

え、あの…某一頭身の騎士です。

 

76不死鳥ちゃん

???

 

77ブレワイ星人

いや、いや…えぇ?そんなことあるのか…?

 

78一般家庭のカムクラ

どこからどう見てもメタナイトですありがとうございました!!

 

79不死鳥ちゃん

うっそぉ!?

 

80花の魔術師

ふむ…?

 

81花の魔術師

あ、やっと名前と姿が一致したよ。

 

82名無しのジオウ

で、何がどうなってるんだ?

 

 

 

 

 

 

 

 

「で、どうする?」

 

太陽輝く大海、そこに位置する島の一つに彼らはいた。

 

「どうするも何も…どうしようか。」

「ブレワイニキ、なんかないの?」

「…アイスメーカーは?」

「あんな小さいので海を渡れるわけねーだろ!」

「対人特化のオメーが言うな。」

「…ジオウニキ、着いてきてたら良かったのにね。」

「それな。」

 

海を渡る手段が無く、砂浜でひたすら海を見つめる三人。

 

そこへ、超スピードで何者かが向かってきていた。気づけたのは、理玖のみ。

 

「下がれ!」

「なんだ!」

「うわっ!」

 

兵士の剣を持ち、応戦しようとする。鋭い金属音が響いた後、兵士の剣の刃部分がポッキリと折れる。

 

「何者…だ……って、その姿は…!?」

「え、嘘…!」

「マジかよ…」

 

敵の姿を視認した瞬間、動揺が広がる。

 

「何者だ。名を名乗れ。」

 

「っ…勇凪理玖だ。」

「も、桃瀬星奈です。」

「…佐藤出流。」

 

枝分かれした金色の剣を持つ、一頭身の仮面の騎士の名は。

 

「ヤツらでは無いのか…。これは失礼した。私はメタナイト。君たちはカルデアの者か?」

「いや、カルデアではないがカルデアに協力している組織、リィンカーネーションズの者だ。」

「なるほど…。ならば、味方か。君たちとはじっくりと話をしたい。私たちの拠点に着いてきてもらえるか?…それに、君に興味があるからな。」

 

星奈を見て、そう言った。

 

 

ちなみに、案内されている道中、頬をつねる代わりに殴ったりしたとか。

 

 

 

 

 

 

 

 

98ブレワイ星人

そういうわけで、現在メタナイトに拠点まで案内してもらっているところ。

 

99不死鳥ちゃん

案内してもらってる途中に殴り合ってんのかよ馬鹿か?

 

100名無しのジオウ

馬鹿だろ。

 

101一般家庭のカムクラ

ひ、ひどい…

 

102林檎マスター

残当。

 

103ブレワイ星人

ぐうの音も出ない。

 




もはやプロットの原型が無くなりつつあるこのごろ。魔神柱ってそれ単体で移動できるんですかね?映画ソロモンの描写的には地面から生えてるんですけど、オケアノスでの魔神柱戦は船の上なんですよね…どうなんだろう。知ってる人いたら教えて下さい。
後、オケアノスの前に微小特異点入れようと思ったけどやめました。もしかしたらロンドンの前かアメリカの前にやるかも。カービィかゼルダ関係の特異点かな…?


面白い、続きが読みたいと思った方は「お気に入り」「感想」を。
モチベアップに繋がります。

では、また次回もお楽しみに。


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転生者用掲示板 5スレ目 その2 「おっと、致命傷が…」

いや本当にすみません。めっちゃ更新遅くてすみません。
というのも期末試験が近づいていてですね…
しばらく書いてなかったので口調とかブレブレです。

では、本編どうぞ。


歩く、歩く、歩く。木々の中を歩く。

 

「ねぇ、まだぁー?」

「さてはお前怖いもの知らずか?斬られるぞ?」

「…そんなに急かさなくても、もうすぐ着く。」

「…ん?」

 

何か小さいものが視界の端で動いた気がした。

 

「どうした?」

「いや、気のせいかな…なんでもない。」

「ふーん…?」

 

そうして、思考を止めた。橙色と赤色というありえない色彩の蝶が羽ばたいていたなどと、そんなことが…あるはずもない、と思考を変えた。

 

誰にも気づかれず、極楽の夢見鳥は羽ばたく。

 

それは、いつのまにか幻だったかのように消えていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

116名無しのジオウ

そういえば、今までは地球産のサーヴァントしかいなかったが、今回ポップスターのサーヴァントが現れた。これって、どういうことなんだ?

 

117不死鳥ちゃん

と、いうと?

 

118名無しのジオウ

英霊とは、人類史に刻まれた英雄の影法師のことだ。つまり…

 

119林檎マスター

…カービィのキャラクターは人類史に刻まれている?

 

120不死鳥ちゃん

いや、この世界では我々の転生特典の元となった作品は存在していない。

 

121ブレワイ星人

いや、存在してるけど。

 

122不死鳥ちゃん

はい、私の考察の説得力無くなりました。( ;∀;)

 

123ブレワイ星人

ゼルダはあるし、仮面ライダーとかもろ放送してるよ?

 

124不死鳥ちゃん

あるぇ?確認不足…?

 

125名無しのジオウ

特典元が分からない不死鳥ネキと、童話ニキの特典以外は存在してることが判明しているよ。

 

126ピンク玉

なのにカルデアはいまだ能力すら暴けてない。節穴かな?

 

127不死鳥ちゃん

おっと流れ弾が痛いな…

 

128一般家庭のカムクラ

俺のコードネームのカムクラだって漢字にするといくらでも出てくるし、ピンク玉ネキとかコピー能力の帽子とか黒のローブに隠れて見えないでしょ。ジオウニキのは…仮面ライダー見なければ知らないだろうし…

 

129花の魔術師

やっほー。みんなのアイドル、マギ☆マリだぞ?

 

130ブレワイ星人

帰れ。

 

131一般家庭のカムクラ

そろそろニート脱却しようぜ。

 

132林檎マスター

働け。

 

133花の魔術師

おっと、致命傷が…

 

134不死鳥ちゃん

草。

 

135林檎マスター

で、用は何?

 

136花の魔術師

いやなに、君たちが勘違いしているようだからね。一つ、教えに来てあげたのさ。

 

137ブレワイ星人

間違い?

 

138花の魔術師

彼らは死んでなどいない。

 

139ピンク玉

…???つまり?

 

140花の魔術師

サーヴァントではない、ということさ。

 

141名無しのジオウ

えっ。

 

142一般家庭のカムクラ

ま、マジ?ご本人なの?

 

143不死鳥ちゃん

待って私行きたいサイン欲しい

 

144名無しのジオウ

…だとしたら、なぜ?

 

145ブレワイ星人

そうだ。何の目的もなく地球、しかも特異点、過去にいるはずもない。いや、時間の流れが違っているなら一概にそうとは言えないけども…

 

146一般家庭のカムクラ

お、着いた。

 

147名無しのジオウ

拠点にか?

 

148ピンク玉

ワドルディ、たくさん。デデデ大王、ほんもの…

 

149不死鳥ちゃん

誰か特異点にひとっ飛びできる能力持ってないですか。めっちゃ行きたいです。

 

150名無しのジオウ

持ってても今使わないよ。

 

151林檎マスター

で、彼らは何と?

 

152ブレワイ星人

船作ってる。

 

153名無しのジオウ

船。

 

154不死鳥ちゃん

船。

 

155不死鳥ちゃん

思わず固まった。え、戦艦ハルバードは?ローアは?

 

156ピンク玉

前者は持ってきていないらしい、ローアは燃料補給中だとさ。

 

157ブレワイ星人

え。

 

158名無しのジオウ

どうしたの?

 

159一般家庭のカムクラ

今から海出るって乗せてくれるって…

 

160ピンク玉

もしかして夢?

 

161不死鳥ちゃん

もっと頑張って。

 

162名無しのジオウ

…何を?

 

163不死鳥ちゃん

…意識を保つこと?

 

164林檎マスター

えぇ…?(困惑)

 

165名無しのジオウ

つまり、作っていた船に乗って海へ出るってことか。目的とかは聞いた?

 

166ブレワイ星人

まだ。今から聞く。

 

167不死鳥ちゃん

にしても、まさかゲームのキャラクターが現実にいるなんて…

 

168花の魔術師

それは私たちも似たようなものじゃないかい?

 

169一般家庭のカムクラ

それはそうなんだが…

 

170ブレワイ星人

目的聞いたけど…本当に聞く?

 

171林檎マスター

いや聞く以外の選択肢ないでしょ。今さら聞かないとか無い。

 

172ブレワイ星人

なんとなく海に敵がいそうだから。

 

173名無しのジオウ

…………は?

 

174ブレワイ星人

いやそうなるよね。オケアノスに来た経緯はよく分からん。なんかバカンスに来ていたらオケアノスと繋がった?らしい。

 

175一般家庭のカムクラ

確かオケアノスってどこの海でもないみたいな設定無かったか?

 

176名無しのジオウ

それがどうかした…あ、いや、そういうことか。

 

177一般家庭のカムクラ

おそらく、ポップスターの海ステージがなんらかの理由で地球の、さらに過去の特異点であるオケアノスに繋がった…って事だと思う。

 

178不死鳥ちゃん

そんなこと…ある?

 

179林檎マスター

実際そうだったからそうとしか言えないんだろうけど。

 

180名無しのジオウ

…ところでピンク玉ネキは?さっきから反応が無いけど。

 

181ブレワイ星人

船酔い。

 

182不死鳥ちゃん

あ、そうなんですね…

 

183一般家庭のカムクラ

ところであんたも口調変わってるけど。

 

184不死鳥ちゃん

いや、それは口調作るの面倒になったから…

 

185林檎マスター

えぇ…

 

186不死鳥ちゃん

………あっ、い、今の無しッス!

 

187ブレワイ星人

もう遅いわ!

 

188一般家庭のカムクラ

諦メロン。

 

189一般家庭のカムクラ

やばっ、誤字!

 

190林檎マスター

そうだなメロン。

 

191ブレワイ星人

気にすんなよメロン。

 

192一般家庭のカムクラ

くっ…メロンに恨まれても知らないからな!

 

193ブレワイ星人

いや別にメロンは嫌っちゃいねーよ。

 

194林檎マスター

メロンより梨が好き。

 

195不死鳥ちゃん

別にあんたの好みは聞いてないけど…

 

196林檎マスター

ほう?

 

197不死鳥ちゃん

なんでしょうか林檎様。

 

198ピンク玉

ひどい変わり身を見た。

 

199名無しのジオウ

なんか果物のリンゴを崇めてるみたいだね。

 

200ブレワイ星人

…まぁ、FGO民なら林檎片手に周回してるからあながち間違いでは無いな。

 

201ピンク玉

無視?まぁいいけどさー。

 

202一般家庭のカムクラ

無視っつーか、なんというか…

 

203ブレワイ星人

船酔いでやられてるのによく喋れるなぁ。

 

204ピンク玉

大丈夫大丈夫、気合でなんとかな…っと待ってまた気持ち悪く

 

205林檎マスター

………本当に大丈夫なのか?

 

 




今年中にアメリカ特異点終われたらいいですねの精神。多分今のモチベとスピードだったらおそらくいける、はず…?あと、オケアノスの後にイベント特異点挟みます、カービィ関係の。それが終わったらロンドンかな。各作品の簡単なあらすじに登場人物プロフィール更新など、やることが多すぎる。…本当に年内にアメリカ特異点いけるのか…?

後本当に申し訳ないのですが、二部が完結するまで二部はしません。1.5は多分する。二部は、異星の神関連やカルデアの者もありますけど、1番は矛盾が生まれるのを阻止したい。なんにせよ、特異点Fの時点で人理漂白までは確定してるので回避は出来ないですし。あと他の作品とのクロスオーバーがしたくなってきた。このすばとか、後は現代が舞台の作品。まぁ、そんなことを言ってる場合じゃないんですけどね!

色々の伏線はどこかで回収します。私が忘れない限り。不死鳥ネキの転生特典の正体とか、なぜウォズがいなくなったのか、など。その他にもまだ伏線はあるのでお楽しみに。


あとコメント返信出来なくて申し訳ないです。オケアノス終わったらまとめてやりますので…

お気に入り登録、コメント書き込みよろしくお願いします。めっちゃモチベになります。「エタるんじゃねーよこの作者」って殴り込みでもちゃんと見ます。


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転生者用掲示板 5スレ目 その3 「ジェネーションギャップが…」

お久しぶりです。約1ヶ月ぶりでしょうか。定期試験が終わったのは2週間ほど前ですが、遅れた理由としてはモンハンサンブレイクをしていました。楽しい(反省していない)

それはともかくとして、オケアノス編3話目です。どうぞ。

そして一応説明しますと、理玖=ブレワイ星人、出流=一般家庭のカムクラです。


212林檎マスター

ところで今回はいつカルデアと合流するの?

 

213ブレワイ星人

俺が聞きたい。っていうか今どこ?

 

214一般家庭のカムクラ

海。

 

215ブレワイ星人

それはわかってんだわ。

 

216名無しのジオウ

真面目な話、どうするんだ?

 

217ブレワイ星人

んー。あ、でも黒髭とは会いたいな。話が合いそう。

 

218一般家庭のカムクラ

確かに。でもなー、見渡す限り海しかない。マジで何もない。どうしろと?

 

219ピンク玉

私復活。ところでバランス感覚良い?

 

220一般家庭のカムクラ

まあ良い方だとは思うぜ。

 

221ブレワイ星人

まぁ、それなりに…って感じかな。

 

222名無しのジオウ

どうして急にそんな事を?

 

223ピンク玉

じゃじゃーん!これ見てほしい。

 

image(船のデッキらしき場所にいくつかのマシンが置かれている写真が添付されている)

 

224不死鳥ちゃん

…?

 

225林檎マスター

なんだこれ。

 

226名無しのジオウ

えっ、嘘、これマジ?

 

227ブレワイ星人

うわ、え、本物じゃん、すっげぇー…

 

228一般家庭のカムクラ

エアライドマシン…これ現実?

 

229林檎マスター

ええと…

 

230不死鳥ちゃん

これもカービィのゲームの物か?

 

231ピンク玉

ジェネレーションギャップが…

 

232ブレワイ星人

そんなに言うほど歳離れてねーじゃん、せめて数年じゃん。

 

233一般家庭のカムクラ

簡単に説明するとカービィのレースゲーム…うん、まあそんな感じのゲームに登場する乗り物。この写真に写ってる種類は3つ。

まず白っぽいマシンがウィングスター。飛行性能が高いマシン。

次に紫のマシンがデビルスター。攻撃や飛行性能が高い代わりに耐久性が低い。

そして最後の黄色の星形マシン。おなじみのワープスター。これについてはまぁ説明しなくてもいいでしょ。

 

234ピンク玉

なんでそんなに詳しいの?

 

235一般家庭のカムクラ

親戚の家でやりまくってたからな。

 

236ブレワイ星人

ってかこれ乗っていいやつ?ダメなんじゃないの?

 

237ピンク玉

許可は貰ったよ。

 

238一般家庭のカムクラ

うっそだー。…あ、まじだわ。

 

239ブレワイ星人

じゃあ俺デビルスターがいい。

 

240ピンク玉

バランス型がいいからワープスター選ぶ。

 

241一般家庭のカムクラ

じゃあウィングスターが俺か。

 

242名無しのジオウ

っていやいや待って待って。予想外の出現についていけない。

 

243林檎マスター

考えるのはやめたよ。

 

244不死鳥ちゃん

私そもそも自分で飛べるし別にいいかなって。

 

245ブレワイ星人

>244 お前はそれでいいのか…?

 

246不死鳥ちゃん

もう特典とか正直そこまで…

 

247一般家庭のカムクラ

炎出せるキャラクターなんてごまんとあるからな。

 

それはそれとして誰かエアライドマシンの良い乗り方知らないか?

 

248ピンク玉

一番安定はしがみつき。

 

249ブレワイ星人

体幹良いならスケボー乗り。その二つがまぁ安定する。

 

250一般家庭のカムクラ

あざーっす。

 

251林檎マスター

カルデアと会うの?

 

252ブレワイ星人

その予定。理想は牛くん合流あたりがいいんだけど。

 

253不死鳥ちゃん

牛くん?

 

254ブレワイ星人

アステリオス。一応、ミノタウロスだから、牛くん。

 

255名無しのジオウ

その呼び名で言ってるやつ初めて見たぞ。

 

256一般家庭のカムクラ

よし、慣れてきた。オケアノスよ…私は帰ってきた!

 

257林檎マスター

帰ってないしそもそもオケアノス出身じゃないでしょう。

 

258ピンク玉

ボケを真面目に突っ込まれるの笑える。

 

259一般家庭のカムクラ

ヤメテ!?

 

 

 

 

 

 

 

 

「お世話になりました!」

「叶う事ならもう少し話したかった…」

「仕方ないだろ、いつまでもここにいられないしな…」

 

デデデ大王の私物であるエアライドマシンを器用に乗りこなし、上空から喋りかけてくる人間が3人。

 

「おう!元気でな!」

「わにゃ!」「わにゃわにゃ!」

「…達者でな。」

 

別れの挨拶を済ませると、海の向こうへと飛んでいく。

 

「…さて、メタナイト。」

「あぁ、分かっている。彼女の力は確定した。」

「やはりな…大方自分でも気づいてないだろうな。先入観というのもあるだろうが。」

「それにしても、特異点ね…ウチもなるか?」

「歴史の転換点、という意味ではその条件を満たしているだろう。」

「心の準備だけでもしておくか。」

「…そうだな。」

「………お前まさか、戦おうとはしてないだろうな?」

「フッ。」

「お前な…」

「今はまだ力不足でも、自分の力全てを把握した時、彼女は本当に強くなる。あの娘の力はカービィ()()のものではない。強くなるぞ、彼女は。」

 

 

 

 

 

 

 

 

281一般家庭のカムクラ

なんとなく慣れてきたって言ったけどそれでも辛いな…っていうかこれ、普通に油断したら海にドボンだから怖い…

 

282ブレワイ星人

草ァ!

 

283ピンク玉

私はすぐ乗りこなせたんだけどな…カービィの能力持ってるから?

 

284名無しのジオウ

いや、関係ない…と、言いたいけど確かに説得力あるな…

 

285林檎マスター

後は体の大きさじゃないかな。

 

286ピンク玉

それは私がチビだと言いたいのか。その喧嘩買うぞオルァン?

 

287不死鳥ちゃん

そんなこと言っても女衆全員五十歩百歩の身長だし。

 

288林檎マスター

それ以上はいけないよ?

 

289不死鳥ちゃん

う、うっす。

 

290ブレワイ星人

…序列がはっきりとしてるよな。

 

291ピンク玉

一番上が林檎、その次は私、一番下が不死鳥。

 

292不死鳥ちゃん

それは違う!

 

293林檎マスター

いや、合ってるでしょ。

 

294ブレワイ星人

あ、あれって船?

 

295一般家庭のカムクラ

誰が乗ってる?

 

296ピンク玉

えーとね…金髪の男、青髪の女、焦げ茶色の大男。

 

297不死鳥ちゃん

ん?それって…

 

298名無しのジオウ

金髪はイアソン、青髪はメディアリリィ、大男はヘラクレスだな。

 

299ブレワイ星人

どう考えてもアルゴノーツですありがとうございました!

 

300林檎マスター

アルゴノーツがこの特異点のラスボスだったっけ?

 

301一般家庭のカムクラ

メディアリリィに騙されたイアソンがアークに女神を捧げようとして失敗し、最終的には魔神柱にされてしまうんだ。

 

302林檎マスター

アーク?仮面ライダーゼロワンに出てくるらしいアレ?

 

303一般家庭のカムクラ

逆によくそっち知ってたね…ダビデっていうアーチャーのサーヴァントの宝具の一つ。ちなみに神霊を捧げたら世界が崩壊します。

 

304ピンク玉

ダメじゃん!

 

305ブレワイ星人

ぶっちゃけさ、今船まで遠いしここから爆弾矢で襲ってもノーリスクだよな?

 

306名無しのジオウ

酷いこと考えるな…

 

307ピンク玉

あ、本当に撃った。

 

308一般家庭のカムクラ

もーえろよもえろーよー

 

309ブレワイ星人

チッ、すぐに鎮火されてやがる。

 

310ピンク玉

あ、気付かれた。

 

311不死鳥ちゃん

残当。

 

312一般家庭のカムクラ

残念だが、お前らの攻撃は当たらない。エアライドマシンの力なめるなよ!

 

313不死鳥ちゃん

でもお前の力じゃないんだよな〜!

 

314名無しのジオウ

流石神代…と思われる文明のマシン。

 

315不死鳥ちゃん

確かにすごい昔っぽいな。

 

316ブレワイ星人

なお、ロポプラ。

 

317一般家庭のカムクラ

あれは惑星外からの侵略だから…

 

318ピンク玉

じゃあまたなー

 

319一般家庭のカムクラ

多分向こうからしたら二度と会いたくないと思う。

 

320花の魔術師

やあやあ、花の魔術師だよ。

 

321林檎マスター

あ、マーリンだ。

 

322ブレワイ星人

なんかあったか?

 

323花の魔術師

ちょうど彼女が近いからね。言っておこうかと思ったんだ。君たちに助っ人だ。

 

324不死鳥ちゃん

助っ人?

 

325花の魔術師

きっとこの特異点において強力な戦力となるだろう。君たちから見て左側、10時の方向に島がある。そこに彼女は召喚されている。

 

 

 

 

 

 

 

 

「…この島か。」

「おそらくそうだろうね。エアライドマシンはどうする?」

「俺の特典で収納しよう。」

「特典?」

「シーカーストーンだよ忘れんな。」

「いつも整理整頓お世話になってます。」

 

エアライドマシンをシーカーストーンに収納し、島に降り立った三人。

 

「さて…どうやって探す?」

「それは一から…ん?」

「どうかした?」

 

思わず言葉を止める出流。二人が困惑していると、やがて二人もその異変に気づいた。

 

「「「…豚?」」」

 

孤島にいるはずのない豚が砂浜を歩いていた。

 

「え?…え?」

「豚ってこんな島で生きていけたのか?」

「確かに…」

 

さらに、追加に数匹の豚が森の奥から現れた。

 

「いやいやいやいや…これはおかしいでしょ!」

「森の奥からか…一応王家シリーズの武器出しとけよ…聞いてる?」

「豚…召喚された…まさか?」

 

突如、理玖が森の奥へと走り出した。

 

「ちょっ、待って!」

「いきなりどうしたあいつ!?」

 

追いかけて森の奥へと進んでいく。

 

「やはりな…」

「はぁ…はぁ…やっと追いついた…」

「体力無さすぎない?」

「そういえばオルレアンでも走るの遅かったな。」

 

「…で、君たちは誰だい?」

 

女性が問いかける。

 

「…俺たちはこの特異点を修復するべく現れた黒衣の組織、リィンカーネーションズ。カルデアとは違うが、目的は一緒だ。」

「ふうん。」

「マーリンが言っていたのはあなただろう。カウンターサーヴァントとして現れた神代の魔女。」

「…マーリンが誰かは知らないけど、きっとそうだよ。そこまで分かっているなら真名も分かっているはずだろう。」

 

翼をはためかせ、彼女は言った。

 

「魔女メディアの師匠にして、アイアイエーの魔女。キルケーとは私のことさ!」




だいぶ先になるけど1.5章について。
新宿とアガルタは書きます。下総国は亜種並行世界なので無理、セイレムはクトゥルフ関係に妨害された設定で行きます。セラフは電脳世界なので無理ですなぁ。

ちなみに今までに登場した黒衣の者(転生者s)の黒衣ですが、魔術礼装でもなんでもなく本当にただの黒い布です。


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転生者用掲示板 5スレ目 その4 「緊張感無さすぎな?」

やーっと、更新。約1ヶ月。理由としてはもう一つ、ツイステの小説を書き始めたのが原因です。おそらく。次がグランドバトルです。多分ね。

では、本編どうぞ。


「…そういうわけで、あなたは残念にもお亡くなりになってしまいました…」

 

「え、転生先?FGOっていうソシャゲですが…え?知らない?」

 

「……というのが大まかな説明です。まぁ、歴史上の人物がとんでもないパワーを持って蘇るって覚えていただければ。」

 

「なので、強力な能力を持って転生した方がいいので、考え…もう決めている?」

 

「では、あなたの来世に幸福があらんことを。」

 

「うーん。実のところ据え置きゲームってしないからキャラクター提示されてもよく分からないんですよねぇ…」

 

「…検索結果が出ましたね。何々…星のカービィですか…シリーズの全能力を望むなんてあの人も見た目の割にとっても強欲ですね…ま、これくらい朝飯前ですよ。なんせ、女神なので!」

 

「………あっ。」

 

「つい容量増加のために記憶を少しいじりましたが、ちょっとミスってここでの記憶飛んじゃいました…まぁ、これくらいならいいでしょう。ちょっとくらいなら覚えているでしょうし…」

 

「さて、休憩休憩~」

 

 

これは、失われた記憶。

 

 

 

 

 

 

 

 

「私は、カービィの力が欲しい…!」

 

 

 

 

 

 

 

 

348名無しのジオウ

はぁーっ!?

 

349ピンク玉

ジオウニキが壊れちまった。

 

350ブレワイ星人

いやまぁそうなるな…普通は。

 

351不死鳥ちゃん

キルケー…?神域の魔術師じゃない…?どうして…?

 

352キルケー

それは私だって聞きたいよ。

 

353名無しのジオウ

 

 

354一般家庭のカムクラ

 

 

355林檎マスター

 

 

356花の魔術師

やぁこんにちは。同じキャスター同士仲良くしようじゃないか。

 

357キルケー

君がマーリンだね?ぜひよろしく頼むよ。お近づきの印としてこのキュケオーンを食べてくれるかい?

 

358花の魔術師

あはは〜、間接的に殺しに来るのはやめないかい?

 

359林檎マスター

…聞きたいことはたくさんあるけれど、まずこれだけは。キルケーさんは味方なのかい?

 

360キルケー

この特異点の間はね。

 

361名無しのジオウ

そ、そうか…

 

362キルケー

聞けば私が召喚されなかった世界線もあるらしいじゃないか。その私は何していたんだと問い詰めたくなるけど…今、召喚されたからには師匠として、あの子を止めないと。

 

363名無しのジオウ

師匠として、か。

 

364不死鳥ちゃん

強いなぁ…

 

365キルケー

ところで、どうしてメディアがそんな事をするようになったんだい?

 

366ブレワイ星人

…なんでだっけな。

 

367一般家庭のカムクラ

魔術王に敵わないから〜みたいな話じゃなかったっけ。

 

368名無しのジオウ

詳しくは覚えてないけど、脅されてたとか…?

 

369キルケー

は?

 

370ピンク玉

ヒエッ

 

371キルケー

どこの誰だい?私のかわいい弟子にそんな事をする不届き者は。

 

372ブレワイ星人

冠位のキャスター、ソロモンの魔術式が独立したビーストI、ゲーティアです…さらに言うと本人は隠してますがソロモンの転生体のロマニ・アーキマンっていう男がカルデアの医術部門に在籍してます…

 

373キルケー

…ふーん。その事は後で問い詰めるとして、今すぐ行くよ。

 

374一般家庭のカムクラ

ど、どこにですか…?

 

375キルケー

メディアのところだよ!!!

 

376ピンク玉

さ、サーイェッサー!

 

377ブレワイ星人

い、イェッサー!

 

378一般家庭のカムクラ

イェッサー!

 

 

 

 

 

 

 

 

「…そういえば今回はあの人たちいないんだね。」

「あぁ、リィンカーネーションズのことですね。」

「リィンカーネーションズ?なんだいそれ?」

 

ドレイク船長が不思議に思い、藤丸たちに問いかけた。

 

「リィンカーネーションズは全身真っ黒な服を着てる人たちで、なぜか分からないけどいつも私達を助けてくれる謎の組織です。」

「…それ、本当に味方なのかい?」

「多分…元々の知り合いが一人その組織にいるから、おそらく味方です。」

「ふぅん。でも気をつけなよ。そういうやつこそ、いざという時に裏切る。」

 

 

一方そのころ、話題になったリィンカーネーションズは。

 

「OK OK少しクールダウンしよう?な?」

「私はいつでもクールダウンだよ!!!」

「待て待て待て」

「ステイ!ステーイ!!」

 

 

私を戻してカルデア組。

 

「来たわよ、藤丸。…いいえ、マスター。しっかりと私の身を守りなさい!」

「言われなくても!」

『経路は僕が指し示す!立花ちゃんはとにかく走ればいい!』

「ええ、行くわよ!」

 

ギリシャ神話の大英雄。知らない者はいないとさえ称されるヘラクレスから逃げていた。

 

「カルデアのマスター!ここはワシが食い止める。だけど…期待するな!」

「…君は話を聞いていたのか?食い止めてはダメだ。」

「っと、そうだったな!ほどほどに足止めする!」

「…私も手伝う。君は全力で走ればいい。」

 

助っ人に入ったデデデ大王とメタナイトがヘラクレスの前に立ち塞がる。

 

「さてと、共闘するのはあの塔以来だな。」

「そうだな。君はあの後あのF86案件で…」

「ぐ…それを思い出させるな…」

「本当のことだから仕方がないだろう。さて、」

 

「「やるとしようか。」」

 

 

 

 

 

 

 

 

「走って、走って!急がないと…!」

 

すぐそばまでヘラクレスが追いかけてくる。

 

「来たわよ。もう逃げ道は無いわね。…怖い?」

「…怖い。怖いけど…ここで私がやらなきゃ、他の頑張ってくれたみんなに申し訳ない!」

「そう。…止まったら追いつかれるわね。しょうがないわ。飛び越えなさい!」

「え、ええっ!?」

「いいから跳びなさい!私を信じて!さぁ…1、2の3!!」

 

今出せる全ての力を使って跳んだ。

 

「や、やった…!やればできるじゃない、マスター!」

「…!!」

「どうやら、理解したみたいね、ヘラクレス。その箱がなんなのか…!」

 

「そして…これで終わりだ!!!」

 

大きな鉄製のハンマーを振りかぶってヘラクレスに攻撃するデデデ大王。その顔には…黒い仮面があった。

 

「な、なんなのだあの仮面は?」

「…あれはマスクドデデデという彼の本気を出す際に使う仮面だ。」

「つまり、あのデデデ大王さんは本気モード、ということなのですね!」

 

ハンマーで猛攻撃をしかけるデデデ大王が少し下がる。ハンマーから無数のミサイルを放射し、一瞬で近づくとジェットを噴き出して推進力を上げ、ヘラクレスに叩き込む。そして、そのまま…

 

「よし、触れたぞ!」

 

その大きな巨体が徐々に消えていく。そして、最終的に塵すら残らなかった。

 

「ヘラクレスを倒しました。いえ、死んだというより消えた…まだ正直信じられません…はっ、マスター、ご無事ですか!?」

「だ、大丈夫だよマシュ。」

「…気が気でなかったわね。まぁでも、野蛮な勇者ではなく、自分の弱さを知って出来得ることをした、立派な振る舞いだったわね。マスター。」

「残るはあのイアソンだけだ。この海を解放するために行くよ!」

 

「じゃあ、こっちにおいで。」

 

いつのまにか黒い布を纏った男が立っていた。

 

「…リィンカーネーションズ。」

「そうだよ。コードネームは英傑。フランスでは世話になったな。」

「…あんたがリィンカーネーションズかい。」

「そうだとも、キャプテン・ドレイク。他の何に見えるんだい?…っと、そんな話をしている場合じゃなかった。こっちにワープ装置を置いたからさっさと戻るがいい。俺の仲間もいるし。」

「怪しいねぇ、罠じゃないのかい。」

「んー、それを言われたらもうどうしようもないんだが。」

 

英傑は少しの間考えるふりをして、

 

「まぁ、強制転移でいいだろ。」

 

そう告げた。

 

「えっ。」

「ちょっ、待っ…!」

 

(おそらく転移の)魔法陣の光が強く輝き、視界を埋める。次の瞬間、ドレイクの船へと戻っていた。

 

「…本当に罠じゃなかった。」

「そこまで疑われてたの?ま、とにかく…あぁ、なるほど。俺の仲間は遅れてくる。それまでに…イアソン、倒そうぜ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

411ブレワイ星人

そういうわけで、先にイアソン倒しておくぞー。

 

412一般家庭のカムクラ

待て待て待て待て。

 

413キルケー

待っておくれ。もう少しで対魔神柱の魔術式ができるから。

 

414ピンク玉

チートか?チートだな(断定)

 

415林檎マスター

さすが、神域の魔術師。

 

416ブレワイ星人

開戦だぁ〜。

 

417不死鳥ちゃん

緊張感無さすぎな?

 

418ブレワイ星人

ヘクトール撃破!

 

419名無しのジオウ

ハヤスギルナ?

 

420不死鳥ちゃん

脳が理解を拒んでカタコトに…

 

421ブレワイ星人

 

422ブレワイ星人

やべ

 

423一般家庭のカムクラ

どうした!?

 

424ピンク玉

報連相!!!

 

425ブレワイ星人

…なんかイアソンの魔神柱化阻止したっぽい。

 

426名無しのジオウ

ハ?

 

427不死鳥ちゃん

ジオウニキ…草

 

428林檎マスター

結局報連相しろって話なんだが。

 

429ピンク玉

着きました!

 

 

 

 

 

 

 

 

「ビタロック+!」

 

動きを止めたのは1秒ほどであったが、その時間だけで十分だった。メディア・リリィを突き飛ばした。数メートルほどメディアは転がると、顔を歪め、言った。

 

「なぜ、気付いたのですか?」

「若くともお前は魔女メディア。警戒するのは当然だろう?」

「な、何を…!」

「そうか。知らなかったな、君は。イアソン、君は騙されていたんだよ。君が言われたことは真っ赤な嘘。女神を捧げると、世界が、この特異点が崩壊し、誰も彼もが死に至る。」

「そ、そんな…」

「そして、危うく君は魔神柱にされるところだったのさ、イアソン。」

「お前は…!」

「…お姉さま。」

 

「え、誰?」

「…オケアノスのキャスター。真名はキルケー。魔女メディアの師匠だ。」

『な、なんだって!?』

 

「君の口から聞かせてくれ。君を、いや…人類史をこんなにしたのは誰だい?」

「…無駄です。」

「無駄?」

「それを口にする自由を私は剥奪されています。魔術師として私は彼に敗北していますから。」

『サーヴァントとしてではなく!?…まさか、そいつは…!』

 

その瞬間、メディアが苦しみだす。

 

「メディア!?」

「…申し訳ありません、お姉さま。そして…ごめんなさい、イアソン様。」

 

メディアの口から、メディアでない声が響く。

 

『顕現せよ、牢記せよ。これに至るは七十二柱の魔神なり。序列三十、海魔フォルネウス。その力を以て、貴様らの旅を終わらせよう。』

 

ここに、魔神柱が顕現した。

 




オケアノス回ですが、マジでほとんどカルデア本編に関わらなかった。嘘でしょ?(本当です)

よかったら、ツイステの方の小説も見てほしい。(そのうちリンク貼ります。)

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海中での出会い

どうもよっしぃぃぃいです。二部が起こらなかった平和軸の後日談ばっかり考えてる人です。二部が起こらなかった場合の世界線の話とか興味あります?日常系の作品とかまあいわゆる現代もの全ての作品とコラボしたり出来るので私は好きですが。

では、本編どうぞ。ちなみに今回掲示板形式無しです。


「ウッソだろ!?メディアが魔神柱化とか予想外にも程がある!」

「文句言うな英傑!全員戦闘態勢だ!構えろ!」

「…!前二人下がって!」

 

その言葉を疑うことなく後ろへ下がる。その瞬間、魔術式が起動し、船に直撃する。

 

「うわわわ!」

「マスター!?」

「やば、海に落ち…」

「させないよ。しっかり捕まって!」

「エッナンデトンデってエアライドマシン!?いやあの二人がいるから別に問題はないか…」

「そのすぐに冷静になれる性格は好感が持てる。さて、盤面を見ろ。君はマスターだ。サーヴァントを指揮する立場の人間だ。…やる事は理解した?」

「…分かった。マシュ、前に出て攻撃をできるだけガード!ドレイク船長は今まで通り銃で、エウリュアレは弓で牽制!」

「了解しました!」

「あいよ!」

「そっちも気をつけなさいよ!」

 

「下ろすよ、すぐに助けには行けないだろうしサーヴァント達の言う通り気をつけて。…じゃ。」

「…ありがとう!」

「………どういたしまして!」

 

エアライドマシンで魔神柱の目の前まで移動する。

 

「コピー能力プラズマ…プラズマビーム!」

 

雷属性の極太光線を放つ。が、ダメージは少ない。

 

「知ってたけど硬いな!というかこれもしかしてメディアのスキルとか残ってたりするのかな!?」

「左右どっちかに避けろ!…はぁっ!!」

 

続け様に剣が振るわれる。

 

『効かぬ。諦めろ、カルデア。』

「…もしかして、俺たちカルデアと勘違いされてる?」

「さぁね。少なくとも今は関係ない!」

「無駄話するな!」

「はいはい!よし、次はこれ。ミックス能力 トルネイド×ファイア、アイス、プラズマ!」

「避けろよ旅人!三連爆弾矢!」

 

ドッカンドッカンと爆発が起こる。

 

「くっそ思ったよりキツイぞこれ!っと、次来るぞ!」

 

『焼却式…』

 

魔神柱が溜めに入る。

 

「大きな技がある!避けろよ!」

「当たり前でしょ!」

 

と、その時星奈の体がガクンと下がる。

 

「っやっば…ここにきて…!」

 

『…フォルネウス』

 

「…っ『吸い込み』っ!」

 

咄嗟に吸い込みの能力を使うが、全体攻撃を吸い込めるはずもなく、海中へと沈められた。

 

「そんな…!」

「…悪いが、悲しんでる場合じゃない。それにどちらにせよ、こいつを倒さなければ生き残ることもできない。」

「そんな薄情な!」

 

キッ、とリィンカーネーションズを睨む藤丸。

 

「…当たり前でしょ。だってあれくらいじゃあいつは死なん。」

「…え?」

「そもそも、認識が違う。…不知火楓が知り合いだからといって人間とは限らない。あいつもれっきとしたリィンカーネーションズだ。…あいつの本当の力は知らないけど、きっと並のサーヴァントだったら敵わないんじゃないか?」

「あの子が…」

「その辺りは後だ。武装展開『王家』シリーズ。…はぁっ!」

 

剣をぶん投げて刺す。

 

「…よし、抜きはしないか。いや、抜けないのか…?まぁいいや。…カウント、3、2、1…今だ!」

 

海から何かが飛び出したかと思うと、フォルネウスの体を突き抜けた。

 

「今のは…」

 

髪を虹色に輝かせ、腕に巨大なドリルを装着した桃瀬星奈がいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

「(やられた…アレが魔神柱のスキル…?)」

 

体が思うように動かず、海底へと徐々に沈んでいく。

 

「(ヤバい…息が…)」

 

と、その時、いきなり、水が消え、呼吸できる空間が出来上がった。否、景色そのものが変わり、まるで自分が別の場所へと一瞬にして移動したようだった。

 

「な…え…?」

「…はぁ。介入するつもりは無かったんだけど…」

「まぁそう言わずに。こんにちは、リィンカーネーションの人。」

「リィンカーネーションズね。」

 

金髪の少女と、全身を包帯に巻いていて仮面を着けている青年がいた。

 

「あなた達は…?」

 

思わず聞くと、少女は嬉しそうに言った。

 

「よくぞ聞いてくれた!私は…そう、旅人!君と同じ、旅人の称号を持つキャラクターの能力を持った、転生者だ。」

 

金色の髪を揺らし、少々大げさにポーズをとる彼女は残念そうに笑う。

 

「先ほどの戦い、見ていた。残念だね。君は本当の力の数割しか出せていない。…まぁ、私もそういう時期はあったけども。原因はおそらく認識の違いだろう。…君、転生した時の記憶はあるかい?」

「転生した時?確か、大阪の病院で生まれてその後関東に…」

「誰が生い立ち話せって言ったよ。転生させてくれた神のコトだよ。」

「それは………覚えてない。」

「なるほどなるほど…え、予想外なんだけど。そっか…」

「じゃあ、君が選んだ転生者特典は?」

 

包帯の男が質問を問いかけた。

 

「星のカービィの能力だけど…」

「…あー。そういうことね。OK、分かった。…え、チートじゃん?」

「そこまでチートではないけど…コピー能力はその元になる物を吸収しなければいけないし…」

「そこでそうなるのか。よし、よく聞け。君の能力はカービィの能力ではない。」

「………え?」

「その言い方だと誤解を招くよ。」

「確かに。ごめんごめん。正確には、カービィの能力だけではない、って事。」

「……どういうこと?」

「よく考えてみて。」

「……………まさか。」

「そう。

 

君の転生者特典は、歴代星のカービィに登場した全て。ありとあらゆるキャラクターや能力、アイテムをも生み出せる能力だろうね。」

 

「………………………………えっ。」

「…そうなるのも無理はないよ。旅人、…えーと、金髪の方。」

「金髪言うな。…で、何?」

「分かってるね???」

「うっ………はぁ。あんたには借りがあるし。それくらいやるさ。」

 

星奈に近づいた旅人は、剣を取り出すと、切っ先を向ける。

 

「混乱するのも分かるけど今はその時じゃない。その力、切り伏せてあげる。いつでもかかってきな。」

「急すぎない?」

「あっはっは。頭を使うのは疲れるからね。やっぱり、最後は力がものを言う。敗者が何を言っても、意味すら持たない。…さ、やるの?やらないの?」

「…怪我しても、しらないからね。」

「その慢心、大いに結構。…いざ。」

「尋常に…」

 

「「勝負!」」

 

星奈も剣を喚び出して攻撃をしにかかる。

 

「おっと、そっちも剣か。じゃあ私は槍にしようかな!」

 

剣を投げて目くらましに使うと、その隙をついて槍で突きを狙ってくる。その槍捌きは速く、重い。

 

「っ速い…!」

「まだまだこんなものじゃないよ!」

 

旅人は手を前に出すと、そこから無数の風の刃を放つ。

 

「うっ、くぅっ…!」

「そこは、間合いだ!荒星!」

 

上空から岩の創造物を落とす。横に転がってギリギリで回避した。

 

「っ、マジで殺しに来てない!?」

「せいぜい、死にかけで止まるから大丈夫だよ、そんなに呑気にしていて大丈夫?」

「えっ?…くっ!」

 

巨大な竜巻が発生して星奈の方に真っ直ぐ向かっていく。

 

「………、そうだ。」

「何を…」

 

何かのコピー能力を発生したかと思うと、旅人の目の前に瞬間移動した。

 

「ええっ、近っ…」

「…そこ!」

 

足払いをして、旅人の体勢を崩す。

 

「くっ…風刃!」

「あっ、その使い方も出来るのか…」

「はぁ、危ない危ない。」

 

風の力で自らを後方に移動した旅人だったが、まだ油断は抜け切っていなかった。

 

「…チェストォォ!!!!!」

「っ、残ぞ…ごふっ!」

 

いつのまにか後ろにいたハチマキを巻いた星奈に三連撃をされ、地面に転がる旅人。

 

「なかなかやるね…そろそろ本気を出そうかな。」

「姿が変わった…?」

 

可憐な少女の姿から、長身の男性へと姿を変えて槍を構える旅人。

 

「震天動地!」

 

そう叫ぶと、瞬時にして、地面から岩の柱を生成する。星奈は天性の勘のおかけで避けることができたが、そのスピードに驚いた。

 

「奇襲か!」

「どうだ?だがその偶然は続かないぞ。」

「…それはどうかな。」

「何?…これは!?」

 

地面がせり上がり、何かが顔を出す。

 

「いでよ、天翔ける船…ローア!!」

「地面にワープさせるなど…!」

「その隙、見逃さない!」

 

仮面を側頭に着け、金色の枝分かれした剣を持って旅人に近づく。

 

「取った!」

 

剣は確かに旅人を捉えたはずだった。

 

「残念だったな。」

 

旅人の周りには、半透明のシールドが貼られていた。

 

「さぁ、終わりの時だ。天道ばんしょ…」

「はい、そこまでー。やりすぎだよ二人とも。」

 

包帯の男が言うと、その瞬間旅人の手足は氷に覆われ、身動きが取れなくなっていた。

 

「流石にそこまで行くと殺し合いの域だ。…さて、リィンカーネーションズの旅人。君の能力の使い方は分かるね?まずは回復してから向かうといい。…あぁ、大丈夫だ。ここでの時間はほとんど一瞬。何も心配は無い。」

「え、えーと。…ありがとう?」

「どういたしまして。あの魔神柱とやらの耐久性はなかなかのものだ。より強力な力を使うといい。」

「どうもありがとう。…君も転生者?」

「さぁ、どうだろうね。少なくとも今は、ね。」

「どういうこと?」

「今はこうしてアドバイスをしたが、別に今の僕はリィンカーネーションズではない。だから…いや、これはいいか。さぁ、行きなさい。君の物語に幸があらん事を。」

「……うん。ありがとう。また、会おう!」

 

そして、星奈はその空間から消えた。

 

 

「また会おう…か。」

「…どうせ、また会うよ。後半の特異点はより凶悪だし、いくつか原作乖離があるし。」

「それに…おそらく今の彼らでは次のポイントで詰むからね。助けに行かないと。」

「甘いね。」

「そうかな?」

「そうだよ。…はぁーあ。疲れた疲れた。」

「そこまで疲れてないくせに。…ターゲットの居場所が発見された。場所はロンドンの特異点。」

「…なるほど。」

「内密に処理できたらいいけど…」

「ま、それはおいおいって感じかな。」




誤字脱字あれば教えて下さい。直しに行きます。感想返信はそのうち返します。一応全部返す予定ですが(何かの間違いで何十単位で感想来ない限り)返す時期は気分によりけりなのでよろしくお願いします。

さて、今後の予定ですが、オケアノスの次はカービィ特異点、ロンドンと続き、間章が来ます。多分今の更新ペースだとこれくらいで年内終わりそう。一応アメリカ、キャメロット、バビロニア、時間神殿ですが、どこかでゼル伝特異点挟みます。バビロニアと時間神殿は間そこまで空いていないので特異点挟みません。そして1.5部。今のところ新宿とアガルタを予定しています。残りの2つはやりません。最後に2部。FGO公式のストーリーが完結したら(3部はあるか分からないので2部のストーリー)書き始めます。

ここまで書いて思ったんですが、転生者ツイステと同じ方式で人理修復終わった時空として平和軸の物語書いたらダメですか?





「感想」「お気に入り」お願いします。モチベアップに繋がります。多分。


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力の覚醒、水面下で動く思惑。(GRAND BATTLE)

まずは一つ目のお知らせ。
「転生者で行くツイステッドワンダーランド」ですが、活動報告にもある通り原作コピーに相当すると判断したため、削除致しました。
それに伴い、「転生者4人が行くテイワット生活」の執筆を開始しました。

二つ目のお知らせです。
受験が近づいてきていますので、あと一回か二回ほど更新してしばらく休止することになる予定です。試験結果にもよりますが、長期間間が空くことをご了承ください。

では、本編どうぞ。


二人の転生者のいた空間から戻ると、そこは海の中であった。

 

…確かに魔神柱フォルネウスに海に沈められたけど、いきなりは聞いてないよ。このままだと息ができなくなって苦しくなる…そう思っていたが、違った。

 

息をしなくても水中で過ごせる。

 

人間じゃない登場人物が出てくる作品の転生特典とはこのような効果もあるのか、と思い、少し怖くなった。

 

「そう…私は、ついに人間の範疇を越えたんだね。」

 

しかし、いつまでも感傷に浸っているわけにもいかない。脳内で効果的な能力を選別していくが、ふと思った。

 

「…どうせだし、派手にぶっ飛ばすか。やられたからにはやり返さないと。」

 

今までは知覚していなかった領域にも手を出せる事を確認すると、「きせきの実」を作り出す。…水中なのに。

 

「あっ…今からこれを食べるのか…」

 

少し後悔したが、我慢すれば食べられないこともない、と自分を鼓舞する。

 

結論から言うと、食べ物ではあった。一応、食べることは出来た。後は…うん、まぁ、つまりそういうことだ。

 

きせきの実を食べると、髪の毛が虹色に変化した。

 

「どんなパリピでもこんな色にはしないよな…」

 

それはさておき、もう一つの物を召喚する。

 

それは、最終決戦用ロボボアーマー。

 

それは、とある戦いにおいて最凶最悪の敵を破壊するために最新技術を詰め込まれた特別なもの。移動速度、攻撃力、耐久力の全てが他のアーマーに比べて段違いのもの。

しかし、本来人間が使うように設計されていないロボボアーマーを人間が使えるようになっていないため、変形させる。全身に纏うロボボアーマーの大部分を切り捨て、右腕の機械椀にその力を集約させる。

右腕に纏った機械椀が無事作動することを確認すると肩部にあるロケットエンジンを使い水面へと急速上昇し始める。

 

「ようし…!」

 

水面に近づくと、剣、槍が魔神柱にぶっ刺さるのが見えた。

 

「理玖か!それは良い目印になる。3、2、1…」

 

カウントが0になると同時に海から飛び出し、魔神柱フォルネウスに真っ直ぐ向かう。

 

「お返しだ…スクリューモードっ!」

 

ロボボアーマーを巨大なドリルへと変形させ、そのままフォルネウスに攻撃する。風圧が起こるほどの急速回転とともにフォルネウスに穴が空く。

 

「今のは…!」

 

突然の出来事に驚いている藤丸たちカルデアの面々、サーヴァント達を見下ろす。

 

「理玖、何でもいい。武器を。」

「その姿についても気になることが山ほどあるが…そらよ!」

 

投げられた大剣を片手でキャッチすると、その感覚を掴むため数回素振りをする。

 

「よし、慣れた。…これより、魔神柱フォルネウスの討伐を開始する!」

 

空けられた穴を再生したフォルネウスは最優先事項として星奈を記録したのか執拗に魔術を使用する。

 

「見切った。モードチェンジ『スパーク』」

 

向けられた魔術を瞬時に分析、スキャンし、そしてデータ化して取り込む。

モードチェンジしたロボボアーマーの腕は電磁コイルへと変形し、プラズマをチャージし始める。無論、それを見逃すはずのないフォルネウスだが、その攻撃の全てを大剣によっていなされる。

 

「す、すごい…」

 

誰が言ったのか、それは不明だがその言葉はその場にいた全員の総意でもあった。

 

「ふ。それほどでも。」

「…なんか、性格変わった?そんな言葉遣いじゃなかったよな?」

「そりゃあ変わるさ。だって…いや、これは言うべきじゃないな。」

 

自分はもう人間の範疇を超え、普段の生活に戻るだけでも相当の苦労が必要になることを察し、達観してしまったのだから。そして、それを言う義理も無い。

 

「………チャージ完了。超電導プラズマビーム、発射。」

 

溢れ出る電気の力を極太ビームとして放出する。……上空へと。

 

「は!?おまっ、何して…!?」

「こうするんだよ。『ビックバンすいこみ』」

 

大剣を放り投げ、空に向かって放たれたビームを全て、全て余すことなくその左手に吸収する。

その吸収力は止まることを知らず、投げた大剣、船の残骸、そして…特異点の影響で少なからず魔力を帯びた海水をも飲み込む。

 

「お前まさか…!?」

「総員逃げろ!巻き込まれるぞ!」

「安心して、巻き込まないように注意するから。」

「それが安心できないんだよなぁ!?」

「…ま、マスター!今は逃げましょう!」

「全くもって展開が不明すぎて分からないけど…みんな!逃げよう!」

 

「離れたね。なら、巻き込む不安もない。さぁ…滅却せよ。魔神柱!」

 

最後に、右腕のロボボアーマーもエネルギーへと変換して右手を突き出す。

 

その瞬間、虹色に光るビームがフォルネウスに向かって放出された。

 

何秒、いや何分の時が経ったのか。吸収したエネルギーを使い果たした星奈は魔神柱の存在が消えかかっているのを確認した。

 

「討伐完了。後は…っく。流石にいきなりこのパワーには追いつかないか。」

「大丈夫か、ってお前顔色ヤバいぞ!?」

「問題ない、それより…」

 

「…倒されたのですね。かの使いを。」

「…メディア。」

「あぁ、イアソン様。裏切って、しまい申し訳、ありません。」

「…なんとなく、予想はつくけど。今一度聞く。サーヴァントではなく魔術師として、負けたんだね。」

「その通りです、カルデアのマスター。そして、その名前すらも、言えません。」

「…ならば、容姿だけでも。それもダメなのかい?」

「…褐色肌で、銀色の長髪。手にゆび…ううっ!」

 

その瞬間、メディアの霊基が消滅する。

 

「やはり、ダメですね。申し訳、ありま、せ…」

 

そして、光の粒子となって、消えた。

 

「…メディア。守れなくて、すまない。」

「……キルケー。」

「さぁ、カルデアにリィンカーネーションズ。君たちは帰るといい。聖杯も入手した。」

「で、ですが…」

「遠き魔術師達よ。星を、輝く星々を集めるがいい。どんな人間の欲望にも、どんな人間の獣性にも負けない、嵐の中でさえ消えない、宙を照らす輝く星を。」

「え?」

「さ、そろそろ還る時だ。またな、リィンカーネーションズ。カルデア。」

 

キルケーが消える。

 

「ったく、あの方はいつも…カルデアのマスター。そなたの指示は悪くはなかった。また縁があれば、汝の力となろう。」

「今の霊基は王としてではなく、羊飼いとしてのもの。それでも役に立てたなら…それは嬉しい限りさ。また呼んでくれると助かるよ。気になることも…あるからね。」

 

アタランテが、ダビデが、光の粒子と化す。

 

「あら、次は私達なのね。…女神の力が必要なら喚びなさい。マスター?」

「えうりゅあれもみんなもがんばった。だから、またつぎもがんばる。」

 

エウリュアレが、アステリオスが、消滅する。

 

「…サーヴァントとは本当に不可思議なものだね。」

「ドレイク船長…」

「あんた達との航海、最高なものだった。あんた達の旅はまだ続くんだろうけど…気張りなよ!」

「…はいっ!」

「さて、リィンカーネーションズとやら。この子達のことを頼んだよ。正直言うとまだあんた達のことを疑ってるけどね。」

「まぁ、仕方あるまい。」

「こんな格好だしね。一人はこの黒い衣装脱いでるけど。」

「…邪魔だからね。」

「ま、よろしく頼んだよ。」

「頼まれずともそうするつもりさ。」

 

カルデアがリィンカーネーションズが元の時代へと帰る。

 

「…野郎ども!」

「「「アイアイサー!」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

第三特異点 封鎖終局四海オケアノス

A.D.1573 人理定礎値 A

第三の聖杯 嵐の航海者

 

定礎復元

 

 

 

 

 

 

 

 

「…無事、力は覚醒できたようだね。」

「最後の方は倒れそうになってたけどね。」

「覚醒して間もないのにいきなりキャパシティ以上を出そうとするから当たり前だよ。」

「ま、やはりというべきか。気づいてしまった様だけれどもね。」

 

とある島にて、二人組がその終わりを見ていた。

 

「魔術師として、敵わない…だけれども、魔術以外の分野ならまだ希望はあるはず。」

「そうは言っても何か策はあるの?まさか、拳で!なんて言わないよね。」

「いくつか案はある。その案の一つが彼女さ。」

「確か…桃瀬星奈?だっけ。」

「彼女の力の限界は使い方によっては無限大。」

「…なるほどね。そういうこと。ちなみに私は?」

「使う技の体系がよく分からない。それに、わざわざ変身する意味も。」

「そういう特典能力だから仕方ないの!それに、あなたもそうじゃない。」

「確かに、それはそうだ。」

「一部分だけ変身とか出来ないの?右手と左手で別々のとかは?」

「出来ない。君みたいに便利ではないし。もう一つの方は発展し終わったけどこっちに関してはどうしようも。」

「まぁ、お互い大変だね。」

「同感だよ。」

「…敵はロンドンの特異点にいるんだよね。」

「…観測の結果は。奴は今の僕達に敵わないし、余裕さ。」

「なーんか複雑だよねぇ。やられた時は本当に強いと感じたのにいざそのカラクリが解っちゃうとそこまで警戒するべきじゃないし。」

「それでも君は一度、僕は二度やられたのは事実だ。」

「そうだけどさ…」

「君はその後どうする?彼らに協力するかい?」

「…いや、私は元々この世界に住んでたわけじゃないしね。そのまま帰るよ。」

「なるほど。じゃあ、それまでの協力関係、改めてよろしく。」

「こちらこそ。」

「…せめて、彼らを連れて行くのだって協力してよ?」

「ま、君には色々とお世話になったからね。それくらいは。流石に人類悪とやらも別次元までは手出しできないでしょう。あり得ざる人類史ならまだしも、完全なる異世界なら。」

「警戒はしておいた方がいいさ。僕らにとってもビーストは未知、それでいて強力な存在なんだから。」

「まぁ…それはそうだね。」




次はオケアノスの小話…といきたいところですが、実際問題書くことがないです。桃瀬星奈のマテリアル的なものを更新します。その後カービィ特異点。ここからは本当に期間が空くので皆様長い目でお付き合い下さいませ。

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Reincarnation 特殊機密その1
特殊機密ファイル  桃瀬星奈 マテリアル


約1ヶ月ぶりですね。
前にお知らせしたと思うんですが、私の受験勉強のため、しばらく更新しません。11月辺りに一度現れます。その時に今後の予定の報告をします。


クラス ライダー  桃瀬星奈 ☆4

 

「えっと、ここがカルデア?話には聞いていたけど、まさか私がサーヴァントになるとは…精一杯頑張るから、今後よろしくね。」

 

筋力 D

耐久 B

敏捷 B

魔力 C

幸運 A

宝具 C

 

コマンドカード QAABB

 

 

クラススキル

 

騎乗 C+

対魔力 B

領域外の生命 D

 

Q攻撃一段目 コピー能力「カッター」による攻撃(四回)

A攻撃一段目 コピー能力「トルネイド」の竜巻による攻撃(三回)

A攻撃二段目 コピー能力「ソード」の斬撃(三回)

B攻撃一段目 コピー能力「ハンマー」の炎纏いハンマーの攻撃(一回)

B攻撃二段目 コピー能力「アニマル」の引っかき(二回)

EX攻撃 コピー能力「プラズマ」のプラズマレーザー(三回)

 

 

スキル1 星の戦士の力

 

自身の攻撃力アップ(3ターン)&スター獲得

 

 

スキル2 性質利用

 

敵全体の防御力ダウン(3ターン)&自身の防御力アップ(3ターン)

 

 

スキル3 転生

 

自身の弱体耐性アップ(3ターン)&NPをチャージ

 

 

マイルーム会話

 

・好きなこと

「好きなこと?うーん…やっぱりゲームをすることかな。」

 

・嫌いなこと

「嫌いなこと…不自由なことは嫌いだね。やっぱりこんな性格だし。」

 

・聖杯について

「聖杯…願いが叶う願望器だったっけ?それじゃあ…平和を望むかな。」

 

・会話1

「これから出撃?頑張ってね!あ、私も?よし、精一杯頑張るよ!」

 

・会話2

「本来は私はサーヴァントにはなれないと思ってたけど…不思議だね。」

 

・会話3

「知り合いも召喚されるといいな…」

 

・会話4

「マスターマスター。私、あの黒いジャンヌ・ダルクに何かしたっけ?ばったり会うとなんだか不機嫌な顔になって…」

 

・会話5

「…あの赤いアーチャー。なんだか彼の戦い方と似た感じのものを知ってるけど…どこで見たっけなぁ…?」

 

・会話6

「フォーリナー…なんだか不思議としっくりきそうなクラスだけども…いや、考えるだけ無駄か。」

 

・会話7

「あの海賊…黒髭?なんか好きになれないんだよなぁ…話したことないけどさ。」

 

 

 

 

 

クラス フォーリナー   桃瀬星奈 ☆5

 

「…ああ、なるほどね。へぇ…これがサーヴァントね…君がマスター?まぁ、とりあえずよろしくね。」

 

筋力 B

耐久 C

敏捷 B

魔力 B

幸運 C

宝具 A

 

コマンドカード QABBB

 

 

クラススキル

 

単独顕現 C

対魔力 B

領域外の生命 B

 

Q攻撃一段目 エアライドマシン三機を突撃させる(三回)

A攻撃一段目 ロボボアーマーソードモードの連続攻撃(四回)

B攻撃一段目 キルニードルの串刺し攻撃(一回)

B攻撃二段目 ドラゴストームの上下攻撃(一回)

B攻撃三段目 蜂の女王の幻影から繰り出す雷撃(三回)

EX攻撃 コピー能力「ソード」「カッター」「スピア」の一斉掃射(三回)

 

 

スキル1 夢幻の力

 

味方全体の攻撃力アップ(3ターン)&弱体耐性アップ(3ターン)

 

 

スキル2 力の代償

 

NPチャージ&自身の防御力アップ(3ターン)

 

 

スキル3 獣の性質

 

自身の宝具威力アップ(3ターン)&無敵(1ターン)

 

 

マイルーム会話

 

・好きなこと

「好きなこと?さあね。興味もない。」

 

・嫌いなこと

「嫌いなことか…別にない。」

 

・聖杯について

「聖杯の願い…あの日に戻ることかな。」

 

・会話1

「これから出撃かい?せいぜい頑張って。…私もか?…まぁ、仕事分の働きは期待してもらおうか。」

 

・会話2

「本来ならばこうしてサーヴァントになることすらもあり得ないことだ。今更そこに感想など抱かない。」

 

・会話3

「サーヴァントになる前の知り合い?まぁ、騒がしい人達だったね。」

 

・会話4

「マスター、私を匿ってほしい。誰かって?ジャンヌ・ダルク・オルタさ。彼女、あの事をいつまでも根に持って…げっ、見つかった…退散退散っと…」

 

・会話5

「…妖精眼を持つサーヴァントか。あまり好ましくないな。自身の闇をのぞかれる様で。」

 

・会話6

「うわっ、まだ純粋だった頃の私がいる…黒歴史を見ているようで変な気分になるな…」

 

・会話7

「汎人類史のサーヴァント達は誰も彼もが愉快で面白いが…私とは気が合わないね。だって…いや、やめておこう。」

 

・会話8(???をクリア後解放)

「君も知っている限り、あの特異点までは私もここまで達観していなかったさ。あの時の私は人間でありながらサーヴァントに匹敵する力を手に入れた代償としてのものに気づいたばかりでね。制御する事もままならなかった。その後、ある人に教えてもらうまではね。え?誰かって?…きっと、マスターも知っていると思うよ。まぁ、それからの私は少しだけ以前の性格に戻ったんだ。もし、彼に出会わなかったifがあったとすれば…ふふふ。きっとロクでもないことになってただろうね。それこそ…いや、なんでもない。」




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Main Interlude 夢幻希求惑星ポップスター
スコア1 ホロビへの再起動音


ただいま!!!!!

少し受験が一段落したから更新です。ってもAO入試なんすけどね。落ちたら公募。

さて、今回からポップスター特異点です。よろしくお願いします。

では、本編どうぞ!


第三特異点である閉鎖終局四海オケアノス、さらにぐだぐだした特異点(本能寺)の攻略を終えて束の間の平和を手に入れたカルデアであったが、ある日今までと違った特殊な特異点を発見した。

 

「「地球上にない?」」

 

人類最後のマスター、藤丸立花はデミサーヴァントのマシュ・キリエライトと共に声を上げた。

 

「そうだ。確かに特異点ではある。あるのだけど…」

「いや、観測地点を見せた方が早いだろう。これを見てごらん。」

「これは…」

 

モニターに映されたその地点の形は星形の惑星だった。

 

「えーと、すみません。特異点というのは人類史においての事です…よね?ですが、これは…」

「そう。むしろ人類史に関係していたらそれこそ…」

「まぁ落ち着きたまえオルガマリー。今あれこれと言っても無駄なことさ。」

「………んん?」

「どうしたんだい藤丸ちゃん?」

 

「ポップスターっぽい…?」

「ポップスター…というと、メタナイトさんやデデデ大王さん達が住んでいた星です。ですが、何故…?」

「僕としてはゲームのキャラクターがなんで存在しているかも気になるところではあるけどね!」

「まぁどのみち行っておいた方がいいと思うが…正直言って危険度が計り知れない。私もいくつか『星のカービィ』のゲームをいくつかプレイしたが、あれが現実になるとしたら相当な神秘が眠っていることになる。星の住人一人一人が魔術的な技を行使できる。」

「しかし、どうするのよ。万が一この特異点のせいで今まで順調に進んでいる人理修復が終わった途端にまた危機に陥る可能性もある。」

 

その時、観測機器にある通信が入ってきた。

 

「…うわっ!つ、通信!?どこから!?」

『驚かせたみたいで申し訳ない。オレ様はデデデ大王。プププランドの王様である。』

「デデデ大王!?」

『うむ。早速だが、助力を頼みたい。今、ポップスターで謎の………が発生して、……という………なんだ。』

「な、何だって?よく聞こえなかった。」

『む…とにかく、そこにいるであろう藤丸の力を借りたい。出来たら………に強いサー……ントを何人か……………たの……』

 

そして、通信は途切れてしまった。

 

「どうするの藤丸。正直私は行くべきではないと思う。こう言っては何だけれど、あなたが行く義理は無い。彼が助力を頼むほどの異変、危険度とリターンが釣り合っていない。」

「先輩…」

「………行きます。直接助けを求められて、見捨てられないから。」

「はぁ…だと思ったわ。一応レイシフトの準備は出来ています。早速準備しなさい。」

「同行するサーヴァントは…マシュ、エミヤ、沖田総司だ。準備ができ次第、作戦開始だ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

「………………………ふむ。」

「私の名前は不知火楓。転生者だ。FGOの世界に転生し、カルデアとは別の組織であるリィンカーネーションズに所属し、特異点修復に力を尽くしている…」

「起きたらどこかも知らない草原に居たからって現実逃避しないでくれる?」

「まだマリアナ海溝の底に転移していないだけマシだろう。」

「うるせぇーーーーー!!!!!急に転移してたら誰だって現実逃避するだろ!」

「よし、じゃあ今後の予定を…」

「話を!!!聞け!!!」

「おそらくここはポップスターだろう。」

「だから………は????ポップスター?????」

「アレとアレを見なさい。」

「分かった。……デデデ城と…ワールドツリーの残骸?」

「残骸と言うには些か大きい気はするけども。」

「…で、どうするんだい?」

「まずは点呼でしょ。遠足の基本。」

「遠足っつった!?」

「冗談だよ馬鹿。…西園寺林檎。」

「桃瀬星奈。」

「この流れで点呼!?」

「あれ、1人足りないな。」

「本当だ。どこにいるんだろう。」

「不知火楓だよコンチクショウ!ここにはボケ要員しかいねぇのか!」

「うるさいよ。近所迷惑だって。」

「近所迷惑???近所isどこ!?」

 

わーきゃー騒ぐ3人に迫る影が1つ。

 

「君たちは…カルデアのマスター達かい?」

「あ?誰だてめ…いや本当に誰!?」

「僕は『()()()()()』のサーヴァント。名を妖精王オベロンさ!」

「オベロンねぇ…なんだっけ、あの…夏の夢みたいな作品の?」

「夏の夢て。夏の…夏の…?なんだっけ、忘れちゃった。」

「そもそも夏のなんとかって知らないんだけど。」

「あ、あはは…まぁ、そういうわけだ。よろしく頼むよ。」

「よろしくね。あとリィンカーネーションズっていうカルデアとは別の組織だから。」

「…まぁ、なんとなく察してはいたけどね。」

「で、そのオベロンがどうしてここに?」

「そりゃこの特異点攻略の助けになれたらな、って思ったんだけど…」

「確かに特異点攻略出来たらいいんだけど私らマジで何でここにいるかすらも分からないからなぁ。」

「むしろ…あ、林檎さんさぁサーヴァント召喚しねえの?」

「そういえばしていなかったな…いや、無駄に魔力使いたくないし、今は保留で。オベロンもいるしさ。」

「責任重大だね…精いっぱい頑張るよ。」

「よし、それじゃあ…どうする?」

「とりあえずデデデ大王のところに行く?何か知ってるかもしれないし。」

「それに賛成。」

「じゃ、出発進行!」

 

 

 

 

 

 

 

 

「よし、無事着いたね。とりあえず…あれ?」

 

周りを見渡すも、誰もいない。

 

『………よし、通信繋がった!よく聞くんだ藤丸ちゃん。君に同行するはずだったサーヴァント全員が弾かれた。原因は今調査中だが、とにかく気をつけてくれ!』

「りょ、了解…」

 

今までこんな事など無かったためいつもより緊張してくる。

 

「お、アンタがカルデアのマスターなのサ?」

「あ、あなたは…!」

「ボクはマルク。よろしくなのサ…そんなに警戒しても取って食おうだなんて思ってないのサ。」

「本当に?」

「本当サ。」

「本当に本当?」

「本当に本当サ。」

「なら…」

 

「信用しない方がいい。そいつはそうやって人を騙すのが得意なんだ。」

「チッ。邪魔するななのサ…ドロッチェ。」

「それは聞けないな。この騒ぎを止めたいのはオレだって同じだからな。」

「ハイハイ。なら、実力行使しかないのサ!」

 

バッ、と煌びやかな羽を広げ飛行し始めるマルク。対するドロッチェは片手に杖を持つ。

 

「シューターカッター!」

「アイスレーザー!」

 

マルクは三日月型カッターを四方向に飛ばして牽制しながら攻撃する。ドロッチェはその杖から放たれた冷気の光線を撃つ。

 

サーヴァントではないもののサーヴァント並の力で戦闘する2人を見ていた藤丸だがハッと我に返り、自分が何をできるかを考え始めた。

 

ドロッチェはサーヴァントではないため、令呪によるサポートの効果が薄い。ならば…

 

「双方、剣を納めろ!」

 

その時、男の声が響いた。

思わず声の元を見る2人。

 

「なんなのサ。って、もしやアンタが例のサーヴァントってやつか?」

「おう!クラス、セイバー。真名はシャルルマーニュ。この場は俺に免じて引いてくれ。」

「嫌だね。引く義理は無いのサ。…と、言いたいところだけど、2対1は流石にきついのサ。あばよカルデアのマスター。今度はぶっ潰してやるのサ。」

 

そう言うと、翼を広げてどこかへ飛んでいった。

 

「……なら、オレもお役御免だな。何より仲間を探さなければならないからな。また会おう、星見のマスター。」

 

ドロッチェもその赤いマントを翻し、去っていった。

 

「……ふむ。あのドロッチェという者、マスターだな。」

「え!?マスター!?」

「おっと、改めて自己紹介するか。俺はシャルルマーニュ。もっとメジャーな名前があるにはあるが…そっちは別口ってことでよろしく。」

「メジャー?」

「カール大帝。知ってるか?」

「あー…聞いたことあるかも。」

「それは良かった!」

「私は藤丸立花。よろしくね。」

「おう、よろしくな!ところで…契約しているサーヴァントはいないのか?」

「実は…」

 

一連の出来事を話した。

 

「なるほどな…弾かれる。それは不思議だな…よし!俺と契約してくれ!力になろう!」

「え…でもいいの?」

「おう!その方がカッコいいからな!」

「か、カッコいい…?」

 

その時、通信が再び繋がった。

 

『大丈夫かい!?いきなり通信の接続が切れて…!』

「お、なんだなんだ?」

『ってうわぁ!?サーヴァント!?』

「おう。シャルルマーニュってんだ。」

『シャルルマーニュ…カール大帝!?』

「その通りだ。それで、今マスターと契約しようとしてたところなんだ。」

『こちらのリソース的には大丈夫だが…信用できるのかい?』

「それは言われたら弱いが…そうだ。今起きている出来事を話すのはどうだ?」

「そうだった。私はデデデ大王っていう人に助けを求められて…」

「なるほどな。なら、なおさら説明しておいた方がいいだろう。」

『聞かせてくれ、シャルルマーニュ。そこでは、何が起きているんだい?』

「ならば、話そうか…」

 

「今、この星では聖杯戦争に似たものが行われている。」




ちなみにこの特異点において掲示板形式はありません!!!!

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では、また。


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スコア2 グリーングリーティング

Road to 第一部みたいなものが開催されてますね。このまま行くと第七特異点では弓ギルガメッシュ、マーリン、キングハサン、エルキドゥのうち誰が来るんでしょうか?それより二部六章のピックアップ予想がヤバい。モルガン、キャストリア、メリュジーヌ、オベロン、村正。みーんな強いサーヴァントばっかりですね。

では、本編どうぞ。


無事(?)シャルルマーニュと契約した藤丸だが、一つ気になることがあった。

 

「シャルルはいるのに、どうしてマシュ達はレイシフト出来なかったんだろう?」

「ふむ…それは確かに不思議だな…」

「…シャルル、召喚されたサーヴァントの真名って誰か分かる?」

「小さい妖精みたいな女の子のサーヴァントで真名はハベトロット。…すまん、それ以外は変なサーヴァントもどきしか見つけられなくてな。」

『ハベトロット…確か、スコットランド辺りの伝承に伝わる糸紡ぎの妖精だね。』

「ところで、サーヴァントもどきって?」

「あぁ、あれのことだ。」

 

シャルルマーニュが指し示した先には三体のシャドウサーヴァントがいた。

 

「それを早く言って!?」

「よし!戦闘だマスター!指示を頼む!」

「…はぁ。じゃあ…」

 

その時、猛スピードであるサーヴァントが飛んできて、シャドウサーヴァントを瞬く間に葬った。

そのサーヴァントは青を基調とした鎧、そして顔を覆う仮面をつけた少女だった。

 

「あ、あなたは…」

「言う必要ある?」

「おいおい、そう言うなよ。…見たところ、お前はセイバーか?」

「私は…。おっと。マスターからの招集だ。もう行くね。」

「は?っておい!?」

 

そして、そのまま猛スピードでどこかへ飛んでいった。

 

「い、今のは…」

「新しく見たサーヴァントだ。にしても、何をしにきたんだ…?」

 

考えても仕方がないため、二人はデデデ城への道を進んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

一方その頃、リィンカーネーションズは。

 

「……広いね。」

「誰か乗り物持ってないの?」

「持ってるわけないじゃん。」

「君たち…」

「星奈のアレは?出せないの?」

「なぜか出せない。…なんで?」

「いやこちらが聞きたいんだけど?」

「…それはおそらく女王モルガンの仕業だね。」

「女王モルガン?」

「妖精國という場所で何千年もの間君臨し続けた女王のことさ。魔術に長けていて、ものすごく強い。」

「へぇ…」

「それが、今回の黒幕?」

「…僕はそうだと思ってるよ。(まぁ、それ以外の理由もあるけどね。)」

「妖精國?そんなのあったっけ?ってオベロンが妖精王だからまぁ存在してても不思議はないか。」

 

もちろん、妖精國の成り立ちは複雑なため、オベロンが理由ではないが。

 

「で、今どこに向かってるの?」

「知らない。どこに行ってるの?」

「私に聞かないでくれ。私が知るわけないだろう。」

「え?君たちノープランだったの?」

 

しばしの静寂が訪れる。

 

「嘘だろお前ら。」

「いや楓に言われなくはないけれど。」

「確かに、最近調子乗ってるよね。」

「え?そう言う流れ?私本気出すよ?あたり焦土になるよ?」

「冗談はそこまでにしてほしいな。つまり、行き先も決めればいいんだね?」

「まぁ、そうだけど…」

「じゃあ、あっちに行こう。確かあっちに変な建物があったはずだ。」

「なんで変な建物に行くの?」

「どういう見た目なの?」

「半球で、真っ白な…」

「「カービィの家だ!」」

「…確かに。カービィがいれば百人力、いや千人力だ。」

「そのカービィっていうのはそんなに強いの?」

「めっちゃ強い。星の危機を何度も救ってるからね。」

「…星の危機、ねぇ…」

「オベロン?」

「ごめんごめん。いやぁ、現実味がなくてね!本当かなぁって思っただけだから!」

「なら、いいけど…」

「そうそう。だから……!?避けろ!」

 

矢の形の魔力弾が向かってきた。

 

「えっ…うわっ!?」

「きゃあっ!?」

「…っと。一体誰が…」

「チッ。どいつもこいつも勘が良いのサ。」

「お前は、マルク!」

「あ?どうして名前を知ってるのサ?」

「いや…うん。そう、超能力さ!」

「え、それで通ると思ったの?」

「超能力…なるほど。じゃあ、今ここで潰した方がいいのサ!」

「うっそー信じちゃったよ!林檎さんあなた冗談の才能あるね!」

「それは詐欺師に向いてるって言ってるわけ?」

「そんなわけあるか!」

「なにコントしてるのサ!」

「「コントじゃないから!」」

「はぁ…オベロン、倒せそう?」

「どうだろう。ま、やれるだけやるよ。」

「そういうわけだから戦闘準備!楓は炎で援護、林檎はサーヴァント召喚して!」

「了解!」

「簡易式召喚、セイバー!キャスター!」

 

召喚式を発動するが、呼び出されたのはキャスター…アルトリア・キャスターだけだった。

 

「行きますよ!マス…ター……」

「…アルトリア?」

「…あぁ、そういうことですか。オベロン、後で話があります。いいですね?」

「知り合い?」

「…まぁね。」

「…その話は後で。行きますよ。」

 

「コピー能力ミラー。そして、ミラーぶんしん、リフレクトフォース!」

「きっついなぁ…はぁっ!」

「弾けて!シャスティフォル!」

「手作りで失礼!」

 

星奈はコピー能力『ミラー』を発動し自分の分身を何体も展開し、分身全員が持つステッキから鏡のようなエネルギーを放射状に出して攻撃する。楓は掌から業火を噴き出させ、マルクの動きを制限する。

アルトリアは魔術で作った刃を操作し、オベロンは樹木で作られた槍を真っ直ぐ寸分違わず投げる。

 

「ちょっ…!」

 

流石のマルクもいきなり一斉攻撃とは思わなかったのか、いくつか避けられずにいた。

 

「なめやがって…」

「…あまり、聞いていないね。流石ポップスターの住人。ならば…オベロン、宝具は使えるか?」

「もちろんだとも。今すぐかい?」

「なるはやで。」

「いいとも。」

「…眠りは避けられないものだ。夜の帳、朝のひばり、誰だって夢くらいは見る。それが…どんなものでもね。」

 

辺りに妖精の粉が撒き散らされ、マルクの身体に付着する。その瞬間、マルクは眠りについた。

 

「これでどうだい?」

「上出来だ。よし、みんな。とりあえず…」

 

その時、戦闘を始めてからやっと仲間の方を見た。

 

「…むにゃ。」

「…すぅ、すぅ。」

「zzz…」

 

寝ていた。ちなみに上から順に、楓、林檎、アルトリアである。

 

「まさか僕の宝具に巻き込まれたのか…!?何てこったい、これは予想外だ。」

「仕方ない。担いでいこう。…もっとしっかりしてほしいな…」

「あはは…」

「こら、起きなさい!あーもう!」

 

 

 

 

 

 

 

 

「………ダメだな。繋がらない。」

「あんたがそういうなら無理だろうな。…どうした?」

 

タイムマジーンで時間座標を確認していた創真が首を傾げた。

 

「いや…これ見てくれないか。座標が地球じゃない。」

「そんなわけ……いや…あったな…」

「地球外!?ここでユニヴァース時空ですかコノヤロウ!」

「違うと思うけど…あっ。この星の形!」

「ポップスターじゃないか!?…え、何故?」

「知らん。」

「…待った、時空座標分からないのになぜ場所は分かったんだ?」

「…本当だ。どうして…」

 

「それは私の魔術のおかげさ。」

 

後ろを振り向くとそこには、冠位の資格を持つ魔術師、世界有数のキングメイカー、花の魔術師マーリンがいた。

 

「げぇっ、マーリン!?」

「なんだいその言い草は。ひどいじゃないか。」

「いやまぁ…ってそんなことより。どうしてあんたがここに?」

「今回は特別に君達の手助けをする事にしたんだ。何しろ、ここで封印しておかないと人理修復どころではない被害が出るからね。」

「………は?」

「えっ、何。そんなにやばいのカービィにいた?………いや、めっちゃいるな…マルクもダークマター族もマホロアも…え、心当たりが多すぎて分からん。」

「教えてくれ、マーリン。今回の…カービィ特異点(仮)の原因となる敵は誰だ?」

「…では。ポップスターを滅ぼそうとし、宇宙をも破壊しようとする者。その名は…           。」

「…そいつかー!!!」

「ピンポイントで知らない誰か教えてほしい」

「後で教えてやるから。…今のポップスターの状況が分からないから詳しい事は言えないが…普通にビースト級だな?」

「カービィシリーズのラスボスほとんどが宇宙規模の敵だからその理論でいくとビースト20とか行くぞ?」

「シンプルに言って詰んでる感出てる。」

 

 

 

 

 

 

 

 

「…報告は以上です。」

「分かった。下がれ。」

「はっ。」

 

報告を聞き、現在の状況を考察する。

 

「マルクはいつも通り。陛下は籠城の構え。ドロッチェ達は各地を転々としているが怪しい行動は見られない。マホロア、ならびにタランザは不明。そして…はぁ、まさかサーヴァントを召喚するとは…」

 

部屋に、自らが召喚してしまったサーヴァントが入ってくる。

 

「戻ったよ、マスター。カルデアには新しいセイバーのサーヴァント。真名は分からない。アーチャー、ならびにバーサーカーは前に話した通り。ライダーはバンダナ被ったオレンジの生き物と一緒に。キャスターは見つけていない。アサシンはネズミ達と一緒に。」

「なるほど…アサシンのマスターはドロッチェ団か…ライダーのマスターはおそらく青いバンダナのワドルディか。分かった。」

「…それと、もう一つ。私よりは低位だけど、同類の気配が現れた。」

「何…!?それはどこで?」

「えーっと…黒い人間から。」

「黒い人間…分かった。」

「…ねぇ、マスター。やっぱり、聖杯戦争を止めるんだよね。」

「…まさか。己の力を試す良い機会だ。」

「あれっ!?」

「言っていなかったか?」

「ランサーの僕を召喚したのに戦いに出る気配もないし、てっきり…」

「私は、力を追い求めても、使い魔を使って勝つつもりはない。」

「…マスターって、本当に変わってるよね。」

「…さて。そろそろ陛下と情報の擦り合わせをしなくてはな。」

「マスター!?…もう。…さてと。もうひとっ飛びしてこようかな。同類の人間にも会いたいし。」




メタナイトのサーヴァントはどんな妖精騎士のアルビオンなんでしょうかね。

一応言っておくと、11月の始めにAO入試の結果が出て、その結果によって更新速度が変わります。受かっていれば、また続々と更新。受かっていなければ以前のような月単位での休止になります。ま、それはそれとしてちょっとずつ改訂などはしますけどね。

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では、また。


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スコア3 星をつかむもの

AO落ちました。ぴえん。
ということでまた更新が遅くなります。

それはそれとしてポップスター特異点は一応完結まで書きました。見返してみると、口調が迷走している。とくにサーヴァント達。自分が持っているサーヴァントの解像度は高いんですけどね…将来不安なのは山の翁、ラフム、ゲーティアの口調。2部で言うとキリシュタリアが一番分からない。その次にオリュンポス12機神、異聞帯のディオスクロイ。

さて、長々となったのでそろそろ本編どうぞ。


それは稀有なものだ。失ったからこそ初めて気付く。

それはいつも変わらない。それが幸福である事に気付かない。

それはいつも無常だ。まるでそれが作られた劇のように。

現実はいつも。

現実はいつも。

現実はいつも。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いつも、変わらず、絶望を振りまく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

恐らく、感情の機敏に聡い楓と林檎は気付いているだろう。何に悩んでいるのかは分からないだろうが。

 

私は知っている。妖精眼。見通す眼。内面を映す眼。きっと、今の考えも勘付かれている事だろう。

 

あぁ…神様。もしいるのなら。恨みます。怨みます、

どうして、気付かせたのですか。

どうして、どうして。

どうして…人間のままでいさせてくれなかったのでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…そろそろ、起こそうか。」

「そうだね。」

「…気付いているかい?」

「……あぁ。ひどく滑稽だ。自ら望んでおいて、いざ力を手にしたら逆恨み。それ、どういう気分なんだい?」

「さぁね。言ったところでどうもならないし。」

「へぇ。ま、俺には関係ない。俺に不利益が無ければどうでもいい。…それ、そこの二人には?」

「もしかしたら。私の変化に気づいているかもね。」

「なるほどね。アルトリアには?」

「さぁ?」

「…そろそろ起きるぞ。…仮面被らないとね?」

「うん。そうだね!…感謝するよ、奈落の虫。」

「どういたしまして!…別に。君のような人間が妖精國に居たらどうなったんだろうな?」

 

 

 

 

「いや…本当に申し訳ない!まさか宝具の範囲に君達が入るとは…!」

「本当にそうですよ!…わざとじゃないよね?」

「まさか!たまたまだよ!」

「…そう。なら絶対に許しませんからね!」

「はいはい。アルトリアもそこまで。オベロンも煽らないの。」

「一生の不覚だわ…立ち位置見誤ったかな…?」

「…で、今ここはどこなんですか!教えて偉い人。」

「キャメロット、ポップスター支部です。」

「ありがとう!キャメロット………キャメロット!?」

 

ばっ!っと思わず飛び下がると、そこには白銀の髪を持ち、アルトリアとオベロンにとっては因縁深いサーヴァントが立っていた。

 

「やぁ、調子はどうだい女王様?」

「今すぐ失せろクソ虫。」

「…あなたが女王モルガン?」

「いかにも。そして、バーサーカーのサーヴァントです。」

「あ、はい。」

「…貴方が。」

「はい?」

 

アルトリアを見て何か思うところあるのか、少し考え込むモルガン。

 

「いえ、なんでもありません。私の霊脈閉塞型兵装(ロンゴミニアド)はどうでしたか?」

「…!?っなかなか、役に立ちましたよ。」

「…で、あれば僥倖。さて。ここには何用で?場合によっては排除します。」

「実は…」

 

今までの出来事を話した。

 

「…分かりました。で、あれば…」

「モルガン、どうしたの?」

「…マスター。」

「マスター!?!?!?」

「えっ、ちょっと待った。いや本当待って…?」

「…夢ですか?」

 

モルガンのマスターは…………カービィだった。

 

「君たちは?」

「ええと、リィンカーネーションズっていう普段は特異点を修復してる者です…」

「ああ!メタナイト達が言ってた!」

「うわうわうわ」

「エッポ」

「それどういう感情?」

「うーん。カオス!」

「…それで、どうするのです?」

「とりあえず、僕の家に来る?この人数だとちょっと狭いけど…」

「行きます!いや行かせてください!」

「君たち…敵か味方か分からないのに着いていくのは…」

「え?味方じゃないの?」

「…はぁ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

「よく来たな!援軍感謝する!こんな情勢だから大したもてなしは出来ないが…」

「いや、こちらこそ通信をもらってから来るまでに遅くなって申し訳ありません。」

「そう畏まらずとも良い。そこの男はサーヴァントか?」

「おう!セイバー、シャルルマーニュ!あんたも王様だろう!俺も王様なんだぜ!」

「お、おう…そうか…」

『失礼するよ〜、デデデ陛下。』

「その声は…確か、ダヴィンチ、と言ったか?」

『うむ。早速だけど事態の詳しい説明を。そして、時代を越えた通信について。』

「分かった。まず、通信については…ワシもよう分からん。後でスージーにでも聞いてくれ。さて、今ポップスター全土に渡って行われている聖杯戦争の事だったな。突然各地の住民の体のどこかにこんな紋章が現れた。」

 

と、言いながら右の手の甲を見せた。

 

『なるほど、それは確かに令呪だ。きっかけに何か心当たりは?』

「いや、ない。それから、しばらくしないうちにあの真っ黒の変なヤツが現れた。何体かは撃退できたものの、数を減らすどころか増えている。困ったものだ。」

「真っ黒のってシャドウサーヴァントだよね?」

「ああ、そうだ。」

「…あぁ、そういえば心当たり、というには弱いが、一つ言わねばならぬ事がある。」

『…それは?』

「それは、地震によって謎のクリスタルが破壊されていた事だ。」

「謎?」

「何かの宝じゃないのか?」

「いや、心当たりのありそうな者たちに聞いても全員が…」

「それは、どこに?」

「一部調査用に取ってきたものを除いて現地に置いている。

「そうか…」

 

その時、城内に声が響いた。

 

「伝令!黒い影ですが、暫定破神のものが確認されました!」

「何だと!?」

「さらに…!」

「失礼する。デデデ大王。」

「お前は…ドロッチェ!」

 

怪盗集団ドロッチェ団のリーダーがいた。

 

「カルデアのマスターは先ほどぶりだな。…さて、デデデ大王。事情が変わった。以前の申し出、受けさせてもらおう。」

「…何が目的だ。それに事情だと?」

「ああ。この騒ぎを起こしている者を突き止めた。しかし、奴は既に最終兵器を起動して、さらにその最終兵器に願望器を突っ込んだ。」

「最終兵器?それって?」

「…銀河最強の戦士。」

「なっ!?なぜそいつが!!」

『銀河最強の戦士?誰だいそれは…』

『知らないのかいダヴィンチ!?ああ最悪だ!』

『ロマニ、落ち着きなさい。あなたはその正体に…藤丸も何か言ってやって…藤丸?』

「所長…銀河最強の戦士とは、かつてその力故に恐れられ、封印された伝説の戦士。様々な時代、様々な場所でどんなに封印されても、完全に消滅させる事は不可能だった、そんな化け物です。」

「ああ、そういえばそちらの世界ではオレ様達の冒険が遊戯物として伝わっているそうだな…ならば、その脅威は分かっているだろうがあえて言おう。」

 

「ギャラクティックナイトが現れた。」

 

 

 

 

 

 

 

 

「む?」

「どうしたのモルガン?」

「…皆!気をつけて下さい!何か、強大な者が…!」

「くっ、間に合わない!夜のとばり(スキル1)朝のひばり(スキル2)!アルトリア!」

「はいッ!『君をいだく希望の星(アラウンド・カリバーン)』!」

 

この場にいる全員に対粛正防御が付与された瞬間、一瞬遅れてとてつもない衝撃に襲われた。地面が抉れ、土埃が舞う。

 

「な、にが…!」

「みんな大丈夫だな!」

「これが大丈夫に見えるか…!?」

「冗談を言っている場合じゃないよ!あれは…本当にヤバい!」

 

土埃がだんだんと晴れていく。

 

「………そんな。」

「やつは…!」

「…ギャラクティックナイト。」

 

「……………!!!」

 

「来るぞ!」

 

その声を皮切りに突っ込んでくるギャラクティックナイト。 

 

「あーもうこんな手しか使えないけど!皆目を瞑れよ!」

 

楓がテニスボールより少し大きな何かを投げると、ギャラクティックナイトの目の前で発光する。その発光はとんでもなく強烈で、ギャラクティックナイトは思わず立ち止まる。

 

「さらに、これも!後は逃げるよ!」

 

煙玉を投げ、周囲に煙が蔓延する。

 

「…なるほど、目眩しですか。」

「よし、では今のうちに!」

「お任せを。転移魔術程度、造作もない事。」

 

全員がその場から転移する。

 

残ったギャラクティックナイトは、周囲を見渡し…ある場所を見つけると、猛スピードで飛び去った。

 

 

 

 

 

 

 

 

「ていっ!せやあっ!」

「…僕は戦闘向きではないんだわ!マスター、宝具いっていい?」

「分かりました!お願いします!」

「急げや急げ!明日は納期だ!ハッピーエンドをお届けするよ!せーの、『花嫁に贈る糸車(ブライダル・スビンホイール)』!」

 

ライダーのサーヴァントの効果で、様々な強化が施される。

 

「あーんもうキリがないわね!次から次へと!どうするのバンダナくん!」

「…撤退です!デデデ城に戻りましょう!」

「分かったわ!ほら、そこのサーヴァントも!」

「チッ。ったく、マスターはいないわお母様はいないわどうなってんだよ!しかも同郷もいるし!」

「うん、なんとなく事情が分かったような!でもとりあえずは逃げるわよ!」

「っおい、服掴むな!お前も妖精のくせに変わった奴だな!」

「争いは辛いからよくないし、ここで見殺しにするのも嫌なんだわ!僕の記憶が正しければ僕よりよっぽど強いけどそれはそこだ!あと…お母様ってモルガンの事だろ?ならこの星にいるし、いつかは会えるさ!」

「…その言葉本当だろうな?」

「立ち止まってないで早くきてくださーい!」

「…信じるからな!」

「おう!」

 

 

 

 

 

 

 

 

「…ったく、あいつも人使い荒いんだヨォ。ここまで秘密裏にやるのは骨が折れる。ま、そのおかげで準備は終わったシ、ボクは一足先に戻っておこうかナ。それに、あっちの隠蔽作業も終わりそうだし、そろそろ行動に移そうカ…」




そういえばイマジナリスクランブルと大奥の時系列が分かりません…まぁ2部だし、めっちゃ先なんですけどね。

前にも言ったかもしれないですが一応。
イベント特異点(ぐだぐだ本能寺やセイバーウォーズ等)は基本的に描写しません。なぜかって言うとその時のストーリーを知るのがYoutubeでしかないため。選択肢によっては会話パターンも変わるので…その代わり、メインインタールードは頑張ります。(冥界のクリスマス、CCCコラボはしません。クリスマスは別の描写をしたくて、CCCコラボはその特異性からですね。)
1.5部は新宿、アガルタはやるかも。セイレムはいまいちストーリーが理解できなかったので…下総国はそもそも平行世界ですし…
2部はどうしましょうかね。オルガマリー生存してるんで異星の神がどうなるか。あとリィンカーネーションズが介入するのでダヴィンチ(キャスター)も退去せずにすみそうですし。キャスターとライダー2人のダヴィンチが揃ったら2部が簡単になる予感が…

あ、後これは知ってたらで良いんですけどクリプターに異星の神が接触するのっていつでしたっけ。カルデア爆破の時だったらせっかく童話ニキの能力で回収したのが無駄になる…まぁその童話ニキ今いないんですけど。


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では、また。


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スコア4 Prayer song to God

予約投稿です。1週間ごとに更新されます。多分。
ちなみに解説編あります。これはポップスター編が終わったら投稿します。

あと転生者ツイステもよろしくお願いします。
では本編。どうぞ。


デデデ城で話していると、一つの影が現れた。

 

「やはり、奴が復活していたか。」

「貴様も来たのか、メタナイト。」

 

謎多き仮面の剣士メタナイト。藤丸立花は案外仮面が割れて素顔が晒されている件について何も言わなかった。

と、そこである事を思い出す。

 

「あっ、そうだ!確かメタナイトは前に戦ったことがあるって…!」

「そうなのか?」

「勝てる確率は低い。」

「何故だ?あの時よりもお前は強く…」

「だとしてもだ。私自身あの時よりも断然強い確信がある。しかし、聖杯によって強化されたギャラクティックナイトはいまや破神以上の強さを持つだろうな。」

「そういえば、さっきも言ってたけど破神って?」

「破神エンデ・ニル。秘宝ティンクル・スターアライズを使用してやっと勝てた強敵だ。」

『藤丸ちゃん、知っていたかい?』

「いえ。きっと、2017年とか2018年の作品の出来事かな…」

「まぁいい。つまり…」

 

その時、デデデ城の壁が爆発する。

いや、爆発と見間違うほどの衝撃が加えられた。

 

「もしや…!」

「何処へ行く!」

「外だ!もしかすると、最悪の事態が起こったかもしれん!」

 

外に出ると、やはりと言うべきか。槍を振りかぶった状態のギャラクティックナイトがいた。

 

「こ、この重圧は…!」

「くっ…デデデ砲発射ーッ!!!」

 

無事だった大砲を向け、一斉掃射する。が、特に効いている様子はない。

 

「化け物め…!」

「…私が時間稼ぎをする。その間に逃げろ。そして、カービィを連れてこい。」

「無茶だ。いくらアンタだって…」

「無茶だと?ふん、そんな事か。あの時の再戦が出来る事に感謝せねばな。はあっ!!!」

「マスター!俺も行くぜ!あいつ一人置いていくなんてそんなのカッコ悪いしな!」

「ならば、俺も行こう。デデデ大王、彼らのことは頼んだぞ。」

「言われなくてもな!藤丸、行くぞ!」

「で、でも!」

「心配するな。ああ見えて奴らは強い。メタナイトはもちろん、ドロッチェも多彩な武器を使った戦術が得意だからな。簡単に負けはしないさ。」

 

黄昏時の暗さがギャラクティックナイトの重圧を表しているようだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

「っぶねー。マジで死んだかと思った…」

「何あいつ、あんな強いのか?」

 

ところ変わってリィンカーネーションズ+カービィ+サーヴァント群。

 

「あ、ぼくの家!」

「え!?見せてほしい!!!」

「私も…見たいなぁ!」

「えぇ…なんかこう、助かった!とか無いんですか?」

「…ついでに陣地作成Bで結界を作りました。無いよりはマシでしょう。」

「あ、私陣地作成EXなので手伝いましょうか?」

「………お願いします。」

「…自信満々に結界作ったのにすぐにその上が……危なっ!魔術飛ばしてくるな!」

「黙りなさいクソ虫!!!」

 

白い半球の家があった。

 

「本物だー!」

「少し恥ずかしいな…」

「……ふむ。」

「どうしたんだい星奈さん。」

「いや、なんでもない。」

「……ふーん。あ、少しだけいい?内緒話、2人だけでさ。」

「別にいいが…」

「じゃあ、林檎さんは先に行っておいて。」

「…了解。」

 

2人はその場に止まった。

 

「…アルトリア、あそこだけ結界をさらに強くして。出来る?」

「えぇ。…やはり、そうなりましたか。」

「…なるほどね。いやぁ、内緒話ってなんだろうなぁ!」

「君もその作ったような口調しなくていいよ。」

「………は?」

「僕もそう思う!なんというか、マホロアみたい!」

「マホロア…はぁ!?あんな大嘘吐き…」

「ブーメランですね。」

「ブーメラン投げてますよ。」

「うっさい予言の子姉妹!」

「えっ私ってモルガンと姉妹なんですか!?」

「こっちもこっちでカオスだなぁ!」

「……だめだこいつら…」

 

 

 

 

 

 

 

 

「……で、その内緒話ってのは?」

「あぁ、それね。…星奈さんやっぱなーんか隠してない?」

「何も隠してな…」

「その顎に右手を添える癖。」

「………っ。」

「それをする時は大小関係なく何か嘘をついている、もしくは隠している時の癖だ。気付かなかった?」

「でも、この場において何も隠したところで…」

「オケアノス、海に落ちてから何があった?」

「ッ…」

「私はね、今まで過ごしていた環境のおかげか、人の感情の過敏には鋭いんだ。だから、分かる。…あんた、破滅願望を持っちゃった?」

「……」

「何だろうなぁ。自殺なわけないし…迷惑をかけたいわけでもない。……あぁ、そうか。恨みだな?」

「…な、」

「『なぜそれを?』ふふ、簡単なことさ。その『目』。私はよーく知ってるからな。遺恨か…?それとも怨恨…?いや、違うな。逆恨みからの私怨コンボか。と、なると…なるほどね。大体わかった。」

「…っあなた達に関係ある?」

「……そう。…失望したよ。少ないとは言えない時間を共にして、そこまで、信用されてなかったとはね。」

「…お前に何が分かる。」

「何も?分かるわけないじゃない?それとも何?悲劇のヒロインみたいな扱いでもして欲しかった?」

「…うるさい、うるさい!」

「チッ!はぁ……仕方ない。」

 

叫ぶと同時に炎が発生し、楓の方に向かってくるが、難なく氷を作り出し、相殺する。

 

「…アンタも嘘ついてたんじゃない。」

「そう言う君こそね。でも、今ので確信したよ。能力の覚醒があったんだね。」

「…」

「答える気なし、か。まぁいいさ。…さて、構えろ。今の君に勝利したら、全てを話してもらおうか。逆に私が負けたら、その時は君の事情に協力してやろう。」

「…上から目線で…言うなッ!」

 

星奈はコピー能力ソード、カッター、スピアを同時に使用し、無数の武器を射出させる。

 

「さながらギルガメッシュ王の『王の財宝』みたいだね…!だけど、それくらいなんてことないさ!」

 

錆がかった龍の翼を生やし、黒い風圧で飛んでくる武器を吹き飛ばす。

 

「さぁ、もっと本気を出せよ星奈!私はまだ余裕だぜ?」

「〜〜!うざったいんだよ!どいつもこいつも!」

「はっ!それが本性か?こいよ悲劇のヒロイン気取り!」

「…死んでも知らないからな!」

「死ぬわけねぇだろバーカ!」

 

星奈は無数の武器を射出しながらさらにボム、プラズマ、ウォーター、ファイアを使って、電撃や水の刃、爆炎を向ける。

一方楓は身を隠せるほどの大盾を攻撃を防ぎ、大型のボウガンや弓で応戦する。

 

「キリがないな…!」

「そのまま降参しろ!」

「ほざけ!これでも…食らえッ!」

 

フリーになった左手を真っ直ぐ星奈の方に向け、雷のビームを放つ。それは地面が少し掠っただけで簡単に抉れていく。

 

「くっ…!どうしてっ…!」

「ほうら、まだまだ行くぞ!」

 

青白い炎を地面に広がらせ、逃げ場を無くさせる。そして、雷撃弾を放つ。それは、度重なる猛攻に耐えきれなかった星奈は直撃する。

 

「くっ、しまっ…」

「隙を見せたな!歯ァ食いしばれよ!」

 

雷によって少し痺れた。その一瞬で楓は距離を詰め、星奈の顔を一発殴った。

 

「ガッハ…」

「はぁ…はぁ…思ってたより強いな…だけど、私の勝ちだ。」

「……………どうして、そこまで。」

「はぁ?」

「どうしてそこまで…絶望しない?」

「…訳がわからない。端折るな、全部言え。」

 

オケアノスでの出来事を全て話した。

 

謎の空間で出会った2人組。転生特典の全貌、そして、人でなくなった事への絶望。

 

「………人じゃなくなった事。それは前から…いや、そこで認識したからこそ絶望したのか。」

「…滑稽でしょ。」

「…そうは思わないけどね。」

「え…?」

「人間の定義とはなんだと思う?」

「定義…?」

「人型であること?違うな。故に私はこう思う。人間とは、考えることができる生き物の事だと。」

「考える…こと…」

「もちろん他の生き物も思考することは可能だろうよ。だが、発展性を持ち何より…」

「何より、未完全なもの。」

 

言葉を継いだのはいつのまにかいた西園寺林檎だった。

 

「……林檎。」

「いつからいた?」

「戦闘が終わった直後。」

「はぁ………だから、そんなに絶望しないで。それに人間じゃなくなったなんてそんなの些細なことさ。」

「…あぁ、確かに。」

「…?」

「……気付いてないの?」

「嘘でしょ?…まぁ、私らも予想でしかないけど…」

「ま、とにかく。そんなみみっちぃことで悩んでちゃ損だよ。」

「…ふふ。…………ありがとう。」

「どういたしまして。」

 

 

「やっぱり、気付いていなかったみたいだ。」

「仕方ない。彼女の特典からして容易に確かめることが出来ないからね。」

「その点はどうも。…しかし、どうしたものかな。きっと、私達の言葉も半分届いたらいい方かな。あまり響いていなさそうだね。」

「素直に伝えたら?」

「だったらいいんだけどね…」

「何か問題でも?」

「いや、問題というか…本人が気付くのが一番だからね…」

「なるほど。で、あれば…」

「それで行くと、林檎さん。あなたもそろそろ言っておいたら?」

「……長年会っていなかったんだ。今更どうやって話すのさ?」

「…知らんよ。つーか、アイツも気付かないものなの?」

「偽名だからね。」

「ウッソ!?マジで!?」

「いや、苗字が違うだけ。」

「…それでも、気付かないかな?」

「どうだろう。髪の色も、目の色も、髪型も。変わったし。」

「やっぱ一番変わってるのは林檎さん自身だと思う。」

「前世関係からしてそうだろうね。他のみんなもこんな事にはなっていないだろうし。」

「それはそう。…さてと、そろそろ戻らないとね。」

「うむ。…リィンカーネーションズ、変わってるというか闇が深いやつマジで多いな。」

「転生者に何の恨みがあるんだ!」

「知らん。」

「…さて、本当に戻らないと。バレたら面倒だしね。」

 

 

 

 

 

 

 

 

夜。星奈と楓の戦いから2時間ほど。皆が寝ているカービィの家から出る影が。

 

「………」

 

手を見つめる。力を込めると、ファイアやプラズマのエネルギーを纏う。あの2人が言っていたことはつまりそういうことなのだろう。変なところで詰めが甘い。聞かれていることすら気付いていない。いや…気付かれている事込みで話していたんだろうか?

 

「どうしたの?」

「……カービィ。」

 

まんまるピンクの彼が心配そうにこちらを見つめてくる。

 

「いや、大したことじゃないさ。少し、以前と変わった事を考えていてね。」

「僕や皆の力のことでしょ?」

「…」

「隣座るね。」

 

ちょこん、と座るカービィ。

 

「確か、そっちの世界ではげーむ?ってやつで僕たちの活躍が見られるんでしょ?」

「あぁ。私が知っているのは、キカイ化騒動の事までだけどね。」

「へぇ…じゃあ新世界での冒険は知らないんだね。」

「新世界?」

「じゃあ僕が話してあげる!」

 

アニマル軍団、かつての遺産、そして騒動の終幕。

とっくに消えたと思っていた感情が感じられた。

 

「………だからね。そんなに悩む必要は無いと思うよ。」

「…しかし、これは簡単に解決できる問題じゃ…」

「せーなが悩んでるのはいっぱい強くなったから自分じゃなくなるのが嫌って事でしょ?」

「概ねはそうだね。あとせーなじゃなくて、せ、い、な。」

「せーなはコピー能力を使う時何を考えてる?」

「……はぁ。で、何を…か。どうやったら効率的に倒せるか、とか?」

「ふーん…僕がコピー能力を使う時考えるのはね、どうやったら悪い事をやめさせようか、って事。」

「はぁ?そんな綺麗事…」

「それ、大王やメタナイトにも言われたよ。」

「そりゃそうだ…」

「でも、それで救えた事がある。」

「……!」

「君は今まで私利私欲でその能力を使った?少なからず、皆を助けようとしたでしょ?」

 

冬木、オルレアン、オケアノスでの出来事が頭の中を駆け巡る。

 

冬木ではフラウロスに一撃を加えたおかげで大聖杯を奪取し、オルガマリー・アニムスフィアを救えた。

オルレアンでは必要以上に兵士達の犠牲が出なかった。

オケアノスではリィンカーネーションズが関わらない本来の特異点に比べて危険度がグッと下がった。

 

「…じゃあ、そろそろ僕は寝るね。おやすみ。」

「……あぁ、おやすみ。」

 

もう一度、手を見つめる。

 

今度は、もう大丈夫だ。

 

ゆっくりと立ち上がる。

 

「さぁ、私が出来る事をやってしまおうか!」

 

ワープスターを呼ぶ。

 

「行くぞ!行き先は…ギャラクティックナイト!」

 

出来るなら、夜明けまでに。決着を。




伏線たっぷり。ロンドンで回収して、アメリカである程度伏線を増やして、キャメロットとバビロニアで全回収出来たらいいけどね。

ちなみになんですけど、終局特異点でゲーティアにダメージが与えられなかったのはネガ・サモンでサーヴァントに対して耐性を持ってるって認識でいいんですかね。でロマニ改めソロモンの死によってネガ・サモンが消える、と。

だったらまぁ全員生存エンドも出来そうではありますね。

ところで、特典上佐藤出流(カムクラ)の出番が少ないんですけど、どうしようもないんですよね。これ。新宿くらいしか本編で活躍できるところがない…もし何か案があれば教えてください…オリジナル特異点みたいな感じで作るかも。
強化できないのか?という点については難しい問題なんですね。
出来るだけ魔術と関わりが無いとしているので、実は西園寺林檎(林檎マスター)も危うかったり。サーヴァント召喚魔術と身体強化魔術くらいしか使えない設定です。
また、魔術をマーリンとかに教えてもらう、ってのは無しです。マーリンは転生者sと話したりはしても特別なファンとかでは無いので。あくまでファンなのは藤丸だけ。今回、転生者s(居残り組)の前に姿を現したのも、とある目的を達成した帰り。つまり、別に転生者sの味方ではないです。なので、カルデアと敵対などしたときはカルデア側に付きます。

そういえば今言わないと忘れそうからここで言うんですけど、不知火楓(不死鳥ちゃん)はエル(童話の召喚者)とは面識ないです。どちらも人理焼却前に街中ですれ違ったりはしてるかもしれませんが。

あと、公開情報なので言いますが、不知火楓だけリィンカーネーションズの拠点に『召喚』されています。これも理由があって今後の伏線となります。セプテム前に来た理由もあります。

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では、また。


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スコア5 銀河最強の剣士

予約投稿その2。特に言うことはありません。あ、昨日2部6章クリアしました。ケルヌンノスに霊脈石を4個消費。強くない?ちなみにオベロンはキャストリア、マシュ、モルガンの前半3人だけで倒せました。奈落の虫…これにはこの李白の目を持ってしても(ry

では本編どうぞ。


「くっ…!もう持たないぞ!」

「あのセイバーはカルデアのマスターの方に着いたしな…」

 

ドロッチェは戦闘の末気絶。メタナイトは傷だらけになりながらも抵抗を続けていた。

 

「メタナイトの旦那、マスターを連れて逃げてくれ。」

「何を…」

「サーヴァントってのはマスターを生かすためにあれこれするもんなのさ。しかも、俺もこういう場じゃなきゃなかなか召喚されないときた。…マスターによろしく伝えといてくれ。」

「まさか…!待て!」

 

「そのとぉーり!少し待ちなさい!」

「そんなに大声出さなくても聞こえるんじゃない?」

「うるさいよ。」

「あ、マスター!」

「マイペースか???」

 

「………!」

 

ギャラクティックナイトは寸劇に構わず2人を襲おうと近づく。

 

「っと、コントしてる場合じゃなかった。行くよ!」

「誰に言ってるの?僕に合わせてね!」

「…なんでもいいや。行こう!」

 

この事態は、数分前に戻る。

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふむ。戦闘の余波がここまで来ている…あ、デデデ城が半壊していらっしゃる…ま、いつものことだな(失礼)」

 

ワープスターに乗って猛スピードでギャラクティックナイトの元に向かう星奈。そこへ、それより猛スピードで迫る人影が一つ。

 

「君、リィン…リィン…えっと、リィンなんとかっていう人でしょ。」

「…リィンカーネーションズね。あと正確には組織だから。」

「ふぅん。妖精騎士や氏族みたいなものでしょ。」

「妖精騎士…?氏族ってのは響きからおそらく民族とかそういうのかな…」

「あ、そっか。確かこっちには妖精國が無かったんだったね。」

「妖精國?モルガンさんやオベロンがいたところだっけ?」

「…うげ。陛下はまだいいとして…」

「どうかした?」

「…いや、なんでもない。」

「そんな苦虫を噛み潰したような表情で言われてもね…」

「で、そうだ。こんなところで何を?他は?」

「あー…いろいろあってね。1人飛び出してきたんだ。」

「喧嘩?そういうのは早めに…」

「いやいや違う違う。…いや、違わないのか…?まぁ、とにかくあそこにいるギャラクティックナイトっていうクソつよ化け物を倒そうとしててね。」

「クソつよ…でも、私の方が強いし…」

「…とてもそうには見えないけど。」

「僕、こう見えても最強の竜なんだよ。」

「竜…?」

「境界の竜アルビオン。知ってる?」

「アルビオン…どこかで聞いた覚えがあるね。……君が、アルビオン?」

「正確にはアルビオンの一部なんだけど…そうだ。あなたの仲間に竜の力を持った子いるでしょ?」

「……竜?いたかなぁ…?………あ、もしかして楓か?」

「やっぱり!僕、他の竜って見たことないんだ。一度話をしたくって。」

「はぁ…。まぁ、お好きに…ってこうしちゃいられない。ギャラクティックナイトを止めないと。」

「そんなにヤバいの?そいつ。」

「惑星を破壊できるくらいだからなぁ…」

「それだったら僕も出来そうだけど…」

「えっ。」

「えっ?」

「…コホン、まぁそういうわけで先を急いでるんだ。またね!」

 

そうして、ワープスターを再び発進させようとすると、

 

「…決めた。きっとそのぎゃらくていっく?ないと?っていうのがいたらそのカエデって子も満足に話ができないだろうし、僕も行くよ!僕は妖精騎士ランスロット、真名はメリュジーヌ!掴まって!」

「いや掴まってっていうか捕まえられてるっていうか!話をきけぇ!」

 

そして。

 

「そのとぉーり!少し待ちなさい!」

「そんなに大声出さなくても聞こえるんじゃない?」

 

話は戻る。

 

 

 

 

 

 

 

 

「さてと。あなたのクラスってランサー…槍兵?それって剣だよね?」

「あぁこれ?確かに僕も何故ランサーなのかは分からないけど。」

「そんな適当な…」

「適当でも強いものは強いんですぅー。…そこだ!」

「はぁ。こりゃ負けてらんないね。砕け散れ!」

 

呑気に話してはいるが、彼女達の周りには星奈が展開した擬似『王の財宝』による武具の嵐が巻き起こり、メリュジーヌの超高火力な剣舞により地面が抉られ、ギャラクティックナイトを追い詰めている。

 

「なんだ。やっぱり大したことないね。」

「あなたはそうですけどね!こちとらけっこうしんどいよ!」

「まぁ、サーヴァントでもないのにここまでやるのは称賛に値するよ。」

「そりゃどーも!」

 

「……!」

 

雷の柱を発動させ、2人に襲いかかるギャラクティックナイト。しかし、冠位の竜のメリュジーヌ、そしてゲームの知識で技を知り尽くした転生者である星奈には効かなかった。

 

「これが、ライジングスパインかな?」

「何それ?」

「今の攻撃の名前。」

「へぇ!カッコいいね!他にはないの?」

「他には…光のエネルギーで作られたエナジーソードを一気に20本発生させ、それを流星みたいに降らすトゥエルブエナジーシャワーとか?って、今からやりそうなやつ。」

「へぇ、これが!…僕も行くよ!」

「えっ。」

「真名、偽装展開。清廉たる湖面、月光を返す!沈め!『今は知らず、無垢なる湖光』!!!」

 

アロンダイトの剣身を展開し、ギャラクティックナイトに突撃するメリュジーヌ。

 

「ちょっ、ちょっと待ちなさい!突っ込む馬鹿がどこにいる!」

「これくらい楽勝だよ!」

「それに合わせる私の気持ちを汲めってんだよ!」

 

右手にファイアソード、左手にアイスソードを持ち、メリュジーヌに続いていく。

 

徐々にギャラクティックナイトに傷が増えていく。

 

「…あれ、出力が低下してきている。マスター!もっと魔力回して!」

「マスター?聞いてなかったけど誰なの?」

「あそこの剣持った仮面!」

「メタナイトじゃんか!というか宝具を馬鹿みたいに撃ってるからそうなるんだよ!マスター権私に移して……移せるのか?まぁとにかく前線は維持してて!」

「言われなくても!」

 

遠くで休んでいるメタナイトの元に行った。メタナイトは魔力消費で先ほどよりも元気がなさそうだった。

 

「くっ…すまない…」

「それはメリュジーヌがあんなポコポコ宝具撃つからね。さて、マスター権…吸い込み吸収で大丈夫かな?」

 

試しにメタナイトのマスター権を意識して吸い込みを行う。

星奈はカービィの吸い込みと違って手から吸い込む。正確には手に吸収することでそれぞれのコピー能力に変換しているが、今回は『ロボボアーマー』のスキャンを真似た。

 

「よし!…これが令呪ね…私もサーヴァント召喚とか出来るかな?」

「…強くなったな。あの海の時とは大違いだ。」

「あー…まぁ、色々あったものでして。とにかく、避難してほしい。デデデ城が半壊している以上他の場所になるけど…」

「あぁ。助けになるか分からないが、藤丸立花を呼んでおくか?」

「あ、いるんだカルデア。うーん。流石にサーヴァントいるよね?」

「白を基調とした聖騎士風の男を連れていた。」

「服装だけじゃ誰なのか分からんな…一応連れてきて。戦力が多いに越したことはない。」

「分かった。…頼んだぞ、星の戦士!」

 

そして、メタナイト(と気絶しているドロッチェとサーヴァント一体)は去っていった。

 

「…私も星の戦士。ふふふふふふふ。やってやろうじゃないの!」

 

自らが憧れた者に認められた。その事実だけでやる気が増す。

 

「さぁ…やってやんよ!」

 

未だ戦闘が続いている中に戻っていった。

 

「無事マスター権は私に移動できた!」

「え、ほんとに?」

「…なんだその頭おかしい奴を見る目は。」

「さぁね!」

 

「……!!!」

 

ギャラクティックナイトは少し翔ぶと、虚空を切り裂く。

 

「あれは…ハッ!まさか!」

「え、あれも大技の…」

「離すなよッ!」

 

メリュジーヌの腕を無理矢理引っ張り切り裂いた場所から離れさせる。

その後すぐ、その虚空の位置の空間が開き、異空間ロードが開く。異空間ロードからは極太ビームが放たれ、容赦なく大地を削り取った。

 

「あっぶな…あのね、いくら最強だからって自分への攻撃は無視しちゃダメ!」

「…油断したんです。油断したんです!」

「はいはい。」

 

その時、ギャラクティックナイトに向かって炎のビームが放たれた。ギャラクティックナイトはこちらを一瞥するとひらりと躱す。

 

「モルガン女王が転移魔術を使えて良かった。…で!あんだけ言っといて私たちの言葉届いてないし!しかも!」

「そこまでそこまで。…こんな深夜になんで激闘してるの。本当に。」

「うぐ…」

「他のリィンカーネーションズの人?」

「そうだよ。思ったより気付くのが早かったな…」

「いや、サーヴァントの皆は見張り番として起きてたからね?」

「………ぬかった。」

「おい。」

 

「…メリュジーヌ。」

「へ、陛下。」

「…今は妖精國の事は関係ありません。私とて一介のサーヴァント。まずは勝利を。」

「は、はい…」

 

「そろり…」

「何してるんですかオベロン。」

「何ってアルビオンから逃げようと…」

「僕がどうしたって?」

 

一瞬にして場がカオスになった。

 

「メタナイトに言われてきたけど…」

「こんなにいるなら助けはいらなかったな!」

「あ、カルデア…なるほどな。」

「どうしまし…」

「(これって俺たちが知ってる藤丸じゃないな。過去ってことか?)」

「(そんなことあり得るんですか?)」

「(この状況がそうだろ。)」

 

オベロンとアルトリアは妖精眼を応用し、内密に会話する。

 

 

「………………!!!!!」

 

ギャラクティックナイトは思いっきりジャンプすると、そのままどこかへ飛んで行く。

 

「…げっ!今すぐあいつを止めろ!」

 

突然オベロンが叫ぶ。

 

「はっ?星奈さんとメリュジーヌのおかげであんなにボロボロになってるし…」

「違う!聖杯を使って何かをしようとしている!」

「本当ですか?」

「嘘をついているのでは?」

「本当にこの予言の子姉妹はさぁ!」

 

「ま、本当か嘘かどっちでもいいや!やるだけさ!」

「そうだ。さてと…!」

「スーパー能力『ドラゴストーム』!」

「ファイアビーム!」

「弾けろ、シャスティフォル!」

「モルゴース。」

「マジカ・スターアロー!」

 

星奈、楓、アルトリア、モルガン、カービィによる一斉攻撃を行う。

 

それより先に、聖杯の魔力による光が充満する。

 

「………え?」

「マジかよ…」

「な…え?は?」

 

通常のギャラクティックナイトに仮面や槍、盾などの装備がより白くなり、金色の紋章の装飾が現れるなどの変化が起き、神々しく変化を遂げる。

 

 

 

もう一体のギャラクティックナイトは光なき暗黒に染まり毒々しい色合いに変化した。マゼンタ色の体や純白の翼は漆黒に染まり、仮面は黒がかったピンクに変化し、銀色の紋章の装飾が現れる。

 

 

 

 

 

 

ここに、古の英雄にして銀河最強の戦士。

 

ポップスターとも違う異世界の伝承において語り継がれる者。

 

淵源を巡る英雄・光/闇が降臨した。

 




聖杯はちなみに聖杯は2分割して各々の体の中に。イメージは衛宮士郎の中の聖剣の鞘みたいな感じです。

第四特異点ロンドン、第五特異点アメリカ、第六特異点キャメロットにまたFGO以外のキャラクターを出そうとしているのですが、そのキャラクターのサーヴァント化って大丈夫ですか?(ゼルダ系、仮面ライダー系のサーヴァント召喚。理由としては鯖化しないと出しにくいため。)

転生者ツイステもよろしくお願いします。不知火楓のネタバレが含まれたりしていますが、出来るだけ書かないよう頑張るので…そちらはゆっくり更新していきます。


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誤字脱字もあれば報告お願いします。

では、また。


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スコア6 淵源を巡る英雄(GRAND BATTLE)

前書きと後書きの内容を考えるのがしんどいです。
それはさておき、ポップスター編最終。
いつか自分のPCを持てたら立ち絵など使ってYoutubeに小説写したりしたいですね。bgmとか効果音とか使って。イメージは東方projectの立ち絵あり茶番劇。と、ここまで書きましたが1番の難点が。

掲示板形式じゃねえか。


では、本編どうぞ。


2人のギャラクティックナイト。…否、淵源を巡る英雄。

 

「なんか強化されてる!」

「夢?」

「現実逃避するな馬鹿。」

 

英雄・闇は体を高速回転し、竜巻を起こす。黒い竜巻は徐々に威力を増していく。

英雄・光はさらにパワーアップしたエナジーシャワーを発動する。20本とは言わず、3桁に及ぶ勢いである。

 

「た、退避ー!」

「こりゃ愉快だな!」

 

オベロンは妖精王の姿から一転、『ブリテンの終末装置』としての姿に変わる。

 

「そーれ、ご馳走だ!」

「おまっ、いくら直線上にいるからって蟲蹴りつけてくんな!」

「君がそこにいるのが悪いんじゃない?」

「…んの、プリテンダーめ!」

 

楓は文句を言いながらも蟲を避けていく。

 

「おや、もしかして…なるほどね。君たち、一種のサーヴァントってところか。」

「えっ。…って妖精眼!ってことは!」

 

バッ!と見るとアルトリアは目を逸らし、モルガンは溜息をつく。

 

「ははっ!そういえばそうだったな!おいリィンカーネーションズ!私らの素性、妖精sにはバレてるわ!」

「だろうね。はぁ…まぁいずれバレてる事か。」

「そんなことは後回し!とっても重要だけど!今はコイツらをどうにかしないと…」

「あーもう!仕方ないなぁ!せいやぁっ!」

 

銀色の翼を生やし、左腕も龍の物へと変化させ、赤い稲妻を纏って殴りつける。

 

「かった!?こいつ硬すぎるって!誰か防御ダウンバフつけてくれ!」

「聖杯のサポート受けてるからな。そりゃそうだ。」

「プリテンダーのくせに正論やめてくれます?」

「では、宝具を展開しましょう。」

「えっ私ごと?」

 

「慈悲だ、首を垂れよ。恐怖はない、希望もない。ただ罪人のように死ね。 何人も…通るに能わず!」

 

モルガンの持つ魔術式『ロンゴミニアド』が何本も展開される。その後、英雄・光の足元から巨大なロンゴミニアドが突き出される。

 

「っぶね!さっきから私踏んだり蹴ったりだな!」

 

流石に学習したのか後退してくる楓。

 

「…!」

 

英雄・光はエナジーシャワーを展開しながら自身の持つ槍からビームを放つ。

 

「負けるか!」

 

楓は赤黒いビームを出して対抗する。

 

「支援しましょう。」

「私も支援します!」

「ありがとうモルガンにアルトリア!あとクソ野郎はどこいった!」

「黒い方を倒しに行きました。」

「途中で放っていくなあの馬鹿野郎!」

「まぁまぁ。4人がかりながら何とかなるでしょ!」

 

先ほどまでの『ソード』や『スピア』といった武器ではなく『ファイア』『プラズマ』などの魔術系統のコピー能力を発動しながら話しかける星奈。

 

「まだ近いな…モルガン、転移魔術でもう少し遠くに出来たりしない?」

「朝飯前です。」

 

その瞬間、さらに遠くへと英雄・光が飛ばされる。

 

「ナイス!じゃあそろそろ本気を出そうか!」

 

銀色の刀を作り出す。

 

「…いよいよ特典が分からないね。」

「秘密にしていたからね。仕方ないさ、っと!」

 

強烈な槍の攻撃を避けて、懐へ潜り込む。

 

「はっ!」

「…!」

 

盾で弾かれるが、その隙を見逃さず星奈は追撃する。

 

「そりゃあ!」

 

火炎を纏いながら振りかぶったハンマーは見事にヒットし、英雄・光を吹っ飛ばす。追撃で、アルトリアとモルガンの魔術が当たる。

 

「よし!」

「こうしてみると、打撃の方が効くのか…?」

「さぁね。でも、斬撃も効いていないわけではないっぽいけど。」

 

英雄・光は槍を持ち直すと、その場で振りかぶる。すると、時空を切り裂き、異空間ロードを開ける。

 

「そんなことできるのぉ!?」

「またあの異空間からのビームか…!?」

 

すると、英雄・光は異空間ロードに入り込む。

 

「はっ?」

 

その疑問に応えるように彼女達の後ろからさらに異空間ロードが開き、英雄・光が飛び出してくる。その勢いで猛攻を仕掛けてきた。

 

「短距離ワープか!」

「はぁぁぁぁ!!!」

 

間一髪避け、反撃しようとするが、また異空間ロードが開く。あちこちに異空間ロードが開き、不規則にワープしてくる。

 

「やばいどこがどこに繋がってるか全く分からない…!」

「……いや、特定の場所に繋がってるんじゃない。全てが全ての場所に繋がってるんだ!」

「きっついな!それvdgtm!」

「なんて?」

 

話してる途中に真横から英雄・光の攻撃が来たせいで言語化ならない悲鳴をあげた。

 

「くっそ、キリがない…!」

「いくつかは私の魔術でカバーできます。が…」

「だよねぇ…カバーしても新しいのが増える一方。どうしようも…」

 

その瞬間、ある異空間ロードが飛び出た英雄・光の体から無数の棘が生える。

 

「!?!?!?」

「えっ、グロ…」

「まさか、あの宝具は…!」

 

「私好みの踵があれば良かったけど……ま、そんなことはどうでもいいか。…妖精騎士トリスタン、真名はバーヴァン・シー。ここに。…お母様。」

「バーヴァン・シー…!なぜ、何故ここに!?」

「っ…やはり、私のような…」

「違います!」

 

叫んだのはアルトリアだった。

 

「私には少し分からないけど…親と子が再会するのに、会いたくないとか、そんな事は絶対ないです!…多分。」

「うん!私は妖精國のことや、モルガンさんやバーヴァン・シーちゃんの事を全然知らないけど…それでも、きっと2人とも会いたかったんじゃないかな。」

「…何それ。」

「その通りだ。私は、お前を愛したからこそ妖精國を存続させた。その結果は最悪な物であったが…!」

「…ありがとうございます。その言葉だけで…!」

 

「…羨ましいな。」

「えっ?」

「いや、なんでもない。それより、感動の再会のところ邪魔して申し訳ないが、そろそろ敵も動き出す。」

 

棘を振り払った英雄・光がこちらを睨みつけていた。

しかし、その動きは先ほどと比べて遅くなっている。

 

「!!さっきより動きが遅い!」

「これなら!」

 

星奈は『きせきの実』を食べてパワーアップする。

 

「うっわ。その髪の色センス悪…」

「しょうがないでしょ。そういうパワーアップの仕方なんだから。」

 

そう言うと、大地を蹴り、一瞬にして英雄・光の側へと移動し、蹴りつける。

 

「は?」

「いや格好的に仲間っぽいアンタが何驚いてんだよ。」

「いや、あんなパワーアップするとは思ってなくて…」

「…なんだそれ。」

 

先ほどと比べ、インファイターになった星奈に英雄・光はその槍を以って反撃する。

 

「仕方ありません。渇望のカリスマ。」

「では、私も。希望のカリスマ!」

「えっ、じゃあ。私は…応援だけしとくね!」

「いやお前もいけよ。」

「あんな激戦に行けるか!?逆にバーヴァン・シーは行けるんか!?おおん?」

「私は後衛向きなの。分かる?」

「あっそうなんすか。」

「ちなみに私も…というか私は直接戦闘は出来ないし。」

「お前ら使えねえな。」

「ごふっ」

「わ、私はまだマスターだから…火力担当来れなかっただけだから…」

「……本当になんだコイツら。」

 

バーヴァン・シーが呆れる。

 

 

「そりゃぁ!はぁっ、そこ!」

「……!」

「その動きは…見切った!」

 

槍の攻撃を避け、さらにダメージを与える。

 

「……!………!!!」

 

時空を切り裂き、異空間ロードを発生させる。その数、2つ。

 

「今度こそビームってわけね…!」

 

「……!!!」

 

異空間ロードから高濃力のビームが2本放たれる。

 

「それ、貰うよ!」

 

両手を前に突き出し、ビックバンの能力でビームを吸収していく。

 

もちろん、そんな隙を見逃す英雄・光では無く、横から槍で突こうとする。が、楓に防がれる。

 

「私だっていつまでもサボってるわけにはいかないしな!」

「祝福された後継、妖精吸血。そら、デバフかけてやったぞ!」

「ありがとうバーちゃん!」

「もっといい呼び名あっただろ!よりにもよってソコ切り取るか!?」

「2人ともありがとう!」

 

デバフをかけられ、動きが遅くなった英雄・光に向けて両手を向ける。

 

「いっけえぇぇぇぇぇっっっ!!!!!」

 

吸収した力を高出力のエネルギーに変え、ビームとして一気に放つ。

 

「……………!!!!!!!!!」

 

声にならない声をあげ、英雄・光は消え去った。

 

「……った!やったぞー!」

「うおおおお!!!」

「って、まだ向こうが………あちらも大概酷いですね。」

「メリュジーヌの宝具連発にカルデアのセイバーの宝具っぽい大量の剣にカービィのコピー能力にオベロンの宝具の奈落の虫…」

「あいつ…!!!」

「良いのです、バーヴァン・シー。いつか、妖精國も消える運命でしたから。」

「お母様…」

「ま、何はともあれ…何とかなったみたいだ。」

「あー…しんど…ちょっ、誰か助けて。疲れて動けない…」

「そりゃ私と戦った後すぐギャラクティックナイトと戦ってさらにビックバン使って聖杯で強化されたギャラクティックナイトと戦ってるんだし。…おんぶでいい?」

「お願い…」

 

その時、アルトリア以外のサーヴァントの退去が始まる。

 

「な…今回退去早くない!?」

「ってことは…あぁ、あっちで藤丸立花が聖杯持ってる。この特異点も修復されるって事だよ。」

「せっかくお母様と会えたのに…!」

「会えて幸せでした。バーヴァン・シー。」

「……お母様。こちらこそ。」

 

モルガンとバーヴァン・シーが退去する。

 

急いで英雄・闇と戦っていた面々と会う。

 

「おや、君たちか。どう?僕の活躍、見てくれてた?」

「こっちはこっちで大変だったから見れてないや…」

「あ、そうだ。………君が。」

「え、なんすか…」

 

楓の方をジッと見つめる。

 

「いや、なんでも。じゃあね!また!」

 

メリュジーヌが退去する。

 

「おや、今回の現界もこれで終わりか、」

「オベロン…」

「あぁ、事情を知ってる君たちには話すけど、今の俺にアイツらを害する意思はない。あ、そうだ。星奈。君の物語はなかなか愉快だったよ。」

 

オベロンが退去する。

 

「…最後まで、皮肉かよ。」

「うわ、すっごい嫌な顔してる。そんなに嫌だったの?」

「アイツの宝具でアンタらが眠った時に少しね。」

「その節はどうも…」

 

「あらら…もう退去か。じゃあ最後に言っておくぜ。マスター!あんた、いいお嫁さんになるぜ!」

「お嫁さん…どうだろうなぁ。」

 

ハベトロットが退去し。

 

「うーん、ちょっとばかし、会うのが早かったかな?次会った時が楽しみね!」

 

人知れず、異世界の女剣士は次なる世界に移動する。

 

「よーっす、お疲れさーん。」

「あ、リィンカーネーションズ。」

『あぁ、君たちか…』

「おや、どうしたんだい?元気がなさげで。」

『この事をどう報告書に書けばいいか…って!所長!?』

『全部聞こえてるわよ!だいたいあなたは…!』

「あ、あはは…」

「アンタも大変みたいだな。」

「…楓ちゃん。」

「私はまだ、アンタと仲良くする気は無い。…じゃあ、また。」

「…!うん!また!」

 

藤丸立花はカルデアへと戻っていった。

 

「………で、私らどうするの?」

「…ちょーっと待ってね…あ、よし。」

「は?」

 

目の前に人が通れるくらいの大きさの異空間ロードが出来る。

 

「さっき、戦ってる最中にあいつをコピー出来てね。まだ、ちょっとした準備は必要だけど限定的な異空間ロードは作れるようになった。」

「…いよいよ私の上位互換みたくなってんな…」

「とりあえず帰ろうよ。図書館で待ってる皆のところへ行かないと。」

「それもそうだね。はぁ…ロマニほどじゃないけど、説明面倒だなぁ…」

 

異空間ロードをくぐる。

 

見慣れた図書館の光景。駆け寄ってくる仲間を見て、こう言った。

 

「カービィ本人と会ったわ羨ましかろう!」

「急にポップスターへ行って帰ってきた第一声がそれかよ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

Main Interlude 夢幻希求惑星ポップスター 

 

キーキャラクター 星の戦士 

 

 

 

 

 

 

 

 

条件達成につき、マテリアル更新。

 

フォーリナー 桃瀬星奈

 

・会話8(夢幻希求惑星ポップスターをクリア後解放)

「君も知っている限り、あの特異点までは私もここまで達観していなかったさ。あの時の私は人間でありながらサーヴァントに匹敵する力を手に入れた代償としてのものに気づいたばかりでね。制御する事もままならなかった。その後、ある人に教えてもらうまではね。え?誰かって?…きっと、マスターも知っていると思うよ。まぁ、それからの私は少しだけ以前の性格に戻ったんだ。もし、彼に出会わなかったifがあったとすれば…ふふふ。きっとロクでもないことになってただろうね。それこそ…いや、なんでもない。」

 

・会話9(夢幻希求惑星ポップスターをクリア後解放)

「やぁマスター!どうしたの?…あぁ、この口調?急にあの時の事を思い出してね。やっぱり私にはこっちの口調の方が合っている。…マスター、これからもよろしくね!」

 

 

スキル強化

 

スキル2 力の代償→転生"夢幻"

 

NPチャージ&自身の防御力アップ(3ターン)+スター獲得(10個)

 

 

スキル3 獣の性質→星の戦士 C

 

自身の宝具威力アップ(3ターン)&無敵(3ターン)

+自身のQ性能アップ(3ターン)&A性能アップ(3ターン)&B性能アップ(3ターン)&スター集中度アップ(1ターン)




次回の更新は夢幻希求惑星ポップスターの解説編。

今の予定では、転生者はリィンカーネーションズとオケアノスでの2人、そしてあと1人が追加されます。オリキャラ勢はそこまでで、あとは他作品キャラ。
え?そんなに追加して俺tueeee状態になるんじゃないかって?

Fateシリーズで俺tueeeeしたところですぐにインフレされるんで…
むしろ弱すぎたら活躍の場所が無くなってしまうので…つまり佐藤出流は……というか彼にはもう一つ能力生やさないと活躍できないような気がする…これだから推理ゲーム出身は!(なお本人の能力)
ちなみにドラクエやゼルダ等のファンタジーはもちろん、仮面ライダーやスーパー戦隊、あとはジャンプ漫画系は扱いやすいですね。能力的に。前書きでも少し出た東方projectもやりやすい。
逆に扱いづらいのは推理ゲームやほのぼのゲーム(どうぶつの森等)出身、身体が異常に大きいキャラ(ウルトラマンとかゴジラ等)、あとは初期の昭和仮面ライダー(そのとき、不思議なことが起こったではどうしようもない)です。


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夢幻希求惑星ポップスターの解説

どうも。作者のよっしぃぃぃいです。
まずは「転生者たちで行くFGO」を読んでくださりありがとうございます。
今回、オリジナル特異点として、星のカービィシリーズを元にした「夢幻希求惑星ポップスター」を執筆いたしました。原作には無い展開なため解説をしていきたいと思います。


・登場サーヴァントについて

 

亜種聖杯戦争ということで、7基のサーヴァントとマスター…ということですが、ほとんど原型はありません笑。

では、各サーヴァントの紹介を。

 

セイバー シャルルマーニュ 

マスター 藤丸立花

 

カルデア側の勢力ですね。シャルルマーニュは第一再臨の姿です。テラリンに出た姿ですね。理由は後述。

 

ランサー 妖精騎士ランスロット(メリュジーヌ)

マスター メタナイト

 

最強種と最強を追い求める者としてのコンビですね。途中、マスター権が星奈へと移りましたが、それまでは良いコンビでした。

 

アーチャー 妖精騎士トリスタン(バーヴァン・シー)

マスター なし

 

野良サーヴァントその1です。マスターがいなくとも現界し続けられた理由はポップスターが神代にも及ぶ魔力濃度という事だったからです。

 

キャスター オベロン

マスター なし

 

野良サーヴァントその2です。実はプリテンダーとしての現界ではなくキャスターとしての現界でした。まぁクラスが変わっただけでスキルや性質が変わったわけではありませんが。

 

ライダー ハベトロット

マスター バンダナワドルディ

 

影が薄いメンバーその1です。そもそも視点の多くがカルデアもしくはリィンカーネーションズだったので…またそのうち出すかもしれませんね。

 

アサシン 新宿のアサシン(燕青)

マスター ドロッチェ

 

なぜ!?と思うかもしれませんが、新宿での彼はいろいろ幻霊などが混ざった彼なので特別に採用しました。他に世界観の合いそうなアサシンがいなかっただけともいえます。もっと早くに呼延灼が発表されていればそっちだったかも。

 

バーサーカー モルガン

マスター カービィ

 

多分最強コンビ。モルガンは素でロンゴミニアド撃てたりする上にコピー能力に必要なものを作り出せるという点で非常に相性の良いコンビです。

 

 

セイバー 宮本武蔵

マスター なし

 

平行世界の武蔵である武蔵ちゃんです。バンダナワドルディ達といたセイバーですね。主に1.5部、2部での活躍がメインですが一足先に登場です。なお、終局に登場するかは未定。

 

 

さて、ここまでのサーヴァントの共通点として、現実には存在しにくい、ないし存在できないサーヴァント達です。

妖精國sのサーヴァント、シャルルマーニュは本来存在できないサーヴァント(シャルルマーニュに関してはカール大帝の方が主に来るため)なので。

燕青、武蔵ちゃんに関しても存在しにくいからですね。

 

さて、ここからは各話の解説です。

 

 

・スコア1 ホロビへの再起動音

サブタイトルの由来はロボボプラネットのとあるbgm名です。

 

時系列としてはオケアノス→ぐだぐだ本能寺→ポップスターです。

なのでカルデアには沖田総司や織田信長も加入しています。

 

まず、最初のデデデ大王の通信ですが、元ネタはアニメ版星のカービィに登場するカスタマーサービスです。アニメでの通信先は戦艦ハルバードで宇宙を移動してやっと辿り着く、というくらい遠い星なのでポップスターから地球の通信は簡単でしょう。

 

また、ポップスター側の時系列は「ディスカバリー」後です。また、〇〇でGO時空はパラレルワールドとしていますので、この世界のデデデ大王はフロラルドでブラックデデデ、ダークメタナイトと戦っておらず、メタナイトはロボボプラネット時にギャラクティックナイトと戦っていません。ついでに言うとバルフレイナイトはアナザーディメンションヒーローズ的な展開で戦っています。時系列的には、スターアライズ本編→バルフレイナイト戦→アナザーディメンションヒーローズです。

 

あと、マルクはただの愉快犯です。そこに藤丸立花がいたからちょっかいをかけただけ。

 

 

・スコア2 グリーングリーティング

サブタイトルの由来はスターアライズのbgm名。

 

レイシフト出来なかった理由について少し触れましたが、先ほどの理由のように、幻想または伝説、物語出身のサーヴァント限定でした。ならアーサー王は?となりますが、これも史実よりのサーヴァントになっていますので、レイシフト不可能でした。ちなみに可能なのは他にナーサリー・ライムや「単独顕現」スキル持ちのサーヴァントだけです。

 

途中に言っていた「星奈のアレは?出せないの?」という発言ですが、これはエアライドマシンの事ですね。これが出せなかった理由は星奈の精神が不安定であり、また完全に能力に慣れていなかったからです。

 

そして、またもやマルク。愉快犯。

ここで林檎がアルトリア・キャスターとアーサー・ペンドラゴンを召喚しようとしますが、アルトリアは妖精國出身(正確には星の内海だったはずです)でアーサーは前述の通り。

 

そして、オベロンの宝具に巻き込まれる3人。これに関してはオベロンがわざとやりました。星奈と話をするためですね。ブリテンを滅ぼすべしと生まれた自分と、神を自発的に滅ぼそうとする星奈。だから星奈だけ宝具の影響を受けませんでした。

 

そして、図書館居残り組のリィンカーネーションズのシーン。

満を辞して花の魔術師マーリンが登場しました。初期から登場しているのに今の今まで掲示板だけの存在。ちなみにここで少し言及したのですが、ビーストとしてカービィシリーズのキャラクターを出す予定はありません。冠位のサーヴァントを軽率に呼べないからですね。

 

最後のシーンは情報収集をしていたメタナイト側のシーンです。

マホロアとタランザの行方が不明なのはたまたま近くにいたギャラクティックナイトにやられ、身を隠していたからですね。

ここでキャスターは見つけられていない、とありますがこれはオベロンがプリテンダーの力で頑張ったおかげです。ここでのオベロンの強さはセプテムでのアルテラ以上、キャメロットの獅子王以下あたりです。他の妖精國サーヴァントもそのあたりです。メリュジーヌだけはドラゴンハートのおかげで多少強いですが、50歩100歩です。

 

 

・スコア3 星をつかむもの

サブタイトルはトリプルデラックスのbgm名から。

 

オベロンの宝具巻き込み。実はこれ、オベロンがわざとやりました。そのことはアルトリアだけ知っています。二人とも妖精眼を持っているので星奈の事情もある程度分かっています。なんなら転生者だってことも知っています。

 

次にモルガンとカービィとの出会いのシーン。

モルガンの「いえ、なんでもありません。私の霊脈閉塞型兵装はどうでしたか?」というセリフは2部6章の事を指しています。少し2部6章の事を話しますが、終盤アルトリアはとある敵に向かって罪都キャメロットに備えられた大規模魔術式を起動します。それがこの霊脈閉塞型兵装(ロンゴミニアド)の事です。

 

次はカルデア側のシーン。デデデ大王が起きている事態について話すんですが、「突然各地の住民の体のどこかにこんな紋章が現れた。」と言って令呪を見せるシーンがあります。これについてはFate/Requiemのシステムが近いですね。ですがあくまで『近い』だけで、全員サーヴァントを持っているわけではないです。多分住民側の認識的にはまた何かやってきてるな、みたいな感じかと。

続いて、謎のクリスタルの破片。これはギャラクティックナイトが登場する時に纏っている半透明のクリスタルですね。

 

そして、最後の謎の人物の独白。…まぁ、カービィシリーズ屈指のドノツラフレンズ、の○○○○。喋り方でなんとなく分かっていた人もいるのではないでしょうか。彼については後の特異点でも登場します。

 

 

・スコア4 Prayer song to God

タイトルのbgmはスターアライズから。ちなみには「神への祈りの歌」という意味らしいです。

 

最初のカルデア側のシーンは特筆するところはないので飛ばします。

 

星奈と楓が戦うシーン。楓が星奈の隠し事を見抜いたのは、楓の家庭環境もありますが、第一の理由は「同族嫌悪」。過去の自分とよく似ていたからですね。この時の星奈は「転生させた神」を逆恨みしており、いつか「倒そうと」しています。これを楓に当てはめると、「藤丸と常に比較し、ネグレクトしていた親」を恨み、いつか「復讐しようと」していた、となります。なので、真っ先に楓は気付いたんですね。

 

そして戦闘シーン。覚醒した星奈はコピー能力の限界が無くなり、直接コピー能力を使っていなくても武器は出せます。それを利用して、ソードやカッター等の武器を「王の財宝」みたく射出、ファイアやウォーターを使ってキャスターのギルガメッシュみたいな攻撃をしていたわけですね。

対して楓が使用していたのは氷のブレス、龍の翼、大盾、弓、ボウガン、雷のビームです。この辺りは楓が隠している転生特典に関わってくるので詳しくは説明できませんが、全てとあるゲームに登場するものです。

 

そして、西園寺林檎の嘘。本当の名前は「西園寺」ではなく別の名前。幼少期、とある事情によって死にかけ、それから偽名を使うように。変わった点は髪色、髪型、目の色。

ちなみに西園寺林檎のイメージイラストです。

 

【挿絵表示】

 

 

そして、星奈のカービィの会話。カービィが話した内容は「ディスカバリー」での出来事の事です。正確には表ラスボスまで。裏ステージの事は話していません。

 

 

・スコア5 銀河最強の剣士

初出はウルトラスーパーデラックス。ギャラクティックナイトのbgmです。

 

前半はとくに言うことなし。

 

メタナイトの令呪を吸い取った事ですが、劇中で「ロボボアーマーのスキャンを真似た」とありますが、少しだけビックバンの力も使っています。というのも、ビックバンにはカービィにとっては存在すら認識していない概念的存在のボスのHPバーまで吸い込みしたという実績があるので。

 

ちなみに星奈がメタナイトに星の戦士と言われてやる気が漲っていたのは、転生特典にまで欲しがった作品のキャラクターに直接認められたから。

 

そしてギャラクティックナイトが発動した時空を切り裂いて異空間ロードからビームを出す技は「時界大斬閃」というロボボプラネットが初出の技です。

 

そして最後の「ポップスターとも違う異世界の伝承において語り継がれる者。」という説明に関して。ハンターズの世界線は星のカービィ本編シリーズとは別時空であり(元がミニゲームなので)、さらにカービィの小説(角川つばさ文庫)によると、ハンターズ世界は本の中の物なので、異世界。

 

 

・淵源を巡る英雄

スーパーカービィハンターズのボスの名前から。

 

劇中の「英雄・闇は体を高速回転し、竜巻を起こす。黒い竜巻は徐々に威力を増していく。

英雄・光はさらにパワーアップしたエナジーシャワーを発動する。20本とは言わず、3桁に及ぶ勢いである。」について。

 

英雄・闇の技はマッハトルネイドの強化版。スマブラのメタナイトの通常必殺ワザといえば分かりやすいでしょうか。

英雄・光の技はその字の通り、エナジーシャワーの強化版。

2つとも聖杯のサポートを受けているため、パワーアップしているんですね。

 

そしてここで妖精眼持ちが転生者達の事情を一部把握していることが判明しましたね。ですが多分死に設定になります。特に活用する場所など無さそうですので。

 

楓が使った技は銀色の翼を生やして、左腕を龍のものに、赤い稲妻を纏う事、赤黒いビーム、刀の生成です。左腕の龍化は呪腕のハサンみたいな状態です。呪腕は右腕ですがね。

 

ここで英雄・光が異空間ロードを活用した短距離ワープを。多分オリジナル技です(もし即出でしたら教えて下さい)。

 

ちなみにここで参戦したバーヴァン・シーの無数の棘攻撃は宝具です。詳しくはフェッチフェイルノートと調べたら出てきます。

 

そして、きせきの実を食べた星奈の髪色が酷評されたのはビックバン化した事によるものです。イメージ的にはゲーミングカラー(常に変化している)を髪がしているから。普通に目に悪いし色がうるさいですしね。

 

そして最後の異空間ビームを吸収からのビーム返し。これはトリプルデラックスのラスボスとのシーンのオマージュです。




以上ですかね。ここまでお付き合いありがとうございました。実はカルデア側のシーンを意図的に少なくしていたのは、また描写する人数が多くなるからです。書いてはいませんがおそらくスージーと話したり、メタナイツと会ったりと色々あるけどこれ以上書くと誰が喋っているのか分からなくなるからです、私が。


ではまた。


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第四特異点 死界魔霧都市ロンドン
転生者用掲示板 6スレ目 その1 「ツンデレタイプの人と見たね。」


本日二度目の更新です。

では本編どうぞ。今回からロンドンです。


1ピンク玉

チッあの野郎絶対殴り倒してやる。

 

2ピンク玉

あ、やべここ掲示板だった。

 

3一般家庭のカムクラ

え、何…?こわ…?

 

4ブレワイ星人

思わず椅子から転げ回るなどした。

 

5林檎マスター

隣で曲芸してた不知火がびっくりしてかよわい乙女みたいな声を出していた。

 

6不死鳥ちゃん

か弱い乙女ですけど…?

 

7ブレワイ星人

嘘つけ!か弱い乙女は帰ってきた途端に煽ってきたりしない!煽ってたのはピンク玉もだけどさ。

 

8一般家庭のカムクラ

モスキート音かよってくらい高い悲鳴だったな。

 

9名無しのジオウ

思わずコーヒーに入れようとした角砂糖を6つ入れるなどしてしまった。どうしてくれるんだ。

 

10林檎マスター

えっ6つ…?

 

11ピンク玉

その前に隣で曲芸してた不知火って状況何…?

 

12ブレワイ星人

うるせえ元凶。

 

13不死鳥ちゃん

そもそもアンタが怖いレスしなきゃこんな事にはならんかったぞ。

 

14名無しのジオウ

ところで何があったんだ…?あと誰か冷水くれないか。コーヒーで火傷した。

 

15林檎マスター

後始末手伝うよ。とりあえず経緯を教えろ。な?

 

16ピンク玉

まず、私が星のカービィそのものになったところから話すんだけど…

 

17一般家庭のカムクラ

待て待て待て待て。

 

18ブレワイ星人

最初から意味が分からん。は?頭おかしくなった?

 

19不死鳥ちゃん

残念ながら本当のことなので…

 

20一般家庭のカムクラ

????????

 

21ブレワイ星人

いや、百歩、いやそれ以上めっちゃ譲ったとして、それから?

 

22ピンク玉

ちょっと能力の調査してたらロンドン来れちゃった…

picture(霧が多いロンドンの風景)

 

23ブレワイ星人

????????

 

24一般家庭のカムクラ

ちょっと夢から覚めてくるからベッド行ってくる…

 

25不死鳥ちゃん

あーそれも出来るのか…

 

26林檎マスター

今戻った…カオスだな。

 

27不死鳥ちゃん

カオスで済ますな。

 

28名無しのジオウ

うーん。そこの霧って毒性なかったか?

 

29ブレワイ星人

そうじゃん!

 

30一般家庭のカムクラ

そういえばそうだったな。

 

31林檎マスター

とりあえず誰か行ったほうがいいんじゃない?

 

32名無しのジオウ

俺って仮面ライダーに変身して毒防げるか…?

 

33不死鳥ちゃん

じゃあ私も行きましょうかね。他人はどうしようもないけど自分への毒くらい防げるので。

 

34名無しのジオウ

よし、じゃあロンドンに出発だ!

 

35不死鳥ちゃん

ま、かるーくやらせてもらいましょうかね。

 

36林檎マスター

ここに関しては好きに行けないからね…

 

37ブレワイ星人

俺、カムクラ、林檎は無理だな。霧を防ぐ手段が無い。

 

38一般家庭のカムクラ

むしろどうして不知火が毒無効なのか聞きたいんだが…

 

39不死鳥ちゃん

あぁ、それ?私に聞くな。

 

40ブレワイ星人

ってことは心当たりなしか…

 

41ピンク玉

多分だけど炎の能力でどうにかしてるとか?

 

42林檎マスター

それで毒無効ってなるかな…?

 

43一般家庭のカムクラ

うーむ。考えても分からんな…

 

44名無しのジオウ

もうすぐ着くよ。

 

45不死鳥ちゃん

了解ー∠( ̄^ ̄)

 

46林檎マスター

真面目にやれ。

 

47ピンク玉

出来たら早くきてほしいな。さっきからトマトしか食べてないもので…

 

48林檎マスター

トマト?

 

49ブレワイ星人

カービィに出てくるトマトっていったらマキシムトマトか?

 

50一般家庭のカムクラ

あんたも毒無効じゃないんかい!

 

51ピンク玉

そりゃそうだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

死界魔霧都市ロンドン 第四の聖杯 ロンディニウムの騎士

 

人理定礎値 A−

 

 

 

 

 

 

 

 

「いいいいいやああああああああ」

「予想より雷が強すぎる!墜落するぞ!」

「あ、じゃあさよならですね。頑張って。」

「は?」

 

創真を見捨て、1人だけ助かろうと離脱する楓。

 

「いや待て、待てよ!おま、お前ぇぇぇ!!!」

「ちょっ、こっち来な…!」

 

楓が雷に打たれて墜落していく。

 

「え」

「がっは…ごめ、頑張って。」

 

重力に身を任せ、地面へと落ちていく。

 

「くっそ、雷が!」

 

そして、ついに限界を迎える。

 

「くっ…!」

 

機体のダメージが大きくなり、煙を伴いながら落ちる。

 

仕方なく、途中でタイムマジーンから飛び降りる。

チラッとタイムマジーンを見ると、大きな建物に墜落し、その建物を破壊していた。

 

「………やっべ。ここがどこかも分からないしもう最悪だ…」

 

 

 

 

 

 

 

 

65不死鳥ちゃん

そういうわけで、皆分断された。

 

66名無しのジオウ

まさかあそこまでとはね…

 

67ブレワイ星人

つか雷ってあったっけ?ロンドン特異点の記憶が薄すぎて覚えてねぇ。

 

68一般家庭のカムクラ

ニコラ・テスラじゃないのか?

 

69ピンク玉

そういえばさっき遠くの方でものすごい音が聞こえたけど、そういうことだったのか。

 

70不死鳥ちゃん

遠くの方か…

 

71名無しのジオウ

ちょっとしんどいなこれ。ピンク玉はまだ大丈夫そうか?

 

72ピンク玉

トルネイドのコピー能力で霧吹き飛ばしてるから大丈夫。

 

73林檎マスター

なんという荒技を…

 

74一般家庭のカムクラ

ロンドンはな…マジで最後のゲーティア出てくるところしか覚えてないわ…

 

75ピンク玉

え、じゃあ今回ほぼノーヒント?

 

76不死鳥ちゃん

だろうね…あっぶな。敵に見つかるところだった。

 

77名無しのジオウ

今どこに?

 

78不死鳥ちゃん

路地裏。遮蔽物があるからまだ大丈夫。あと雷のダメージがね…

 

79一般家庭のカムクラ

着地のダメージはどうした着地のダメージは!

 

80不死鳥ちゃん

ナッシング。私を誰だと思ってる?

 

81名無しのジオウ

…ま、無事ならそれはそれでいいけどさ。

 

82名無しのジオウ

見捨てようとした事、忘れないからね?

 

83不死鳥ちゃん

ウッス

 

84ブレワイ星人

予想より酷いことしてて草

 

85ピンク玉

というか、景色が変わらないんだけどー。

 

86一般家庭のカムクラ

ロンドンはねぇ…

 

87林檎マスター

ロンドンって時計塔あったよね?そこ向かえば?

 

88不死鳥ちゃん

あ、そっか。って霧で見えないって!それをどうやっ

 

89ブレワイ星人

確かに魔術関係もあるかもな。

 

90一般家庭のカムクラ

途中送信?

 

91不死鳥ちゃん

現在戦闘中。銀髪幼女と戦ってる。多分鯖のジャック。

 

92ブレワイ星人

待って?

 

93名無しのジオウ

ヤバいぞ。ジャック・ザ・リッパーは女性特攻だ。

 

94不死鳥ちゃん

そういやそうだったね!だからこんなダメージが…は?

 

95ピンク玉

え、なんだこの叫び声みたいなの。

 

96名無しのジオウ

聞こえた。方向は分かったけどヘルタースケルターの群れが…!

 

97不死鳥ちゃん

はぁ!?!?!?うっそ!?なんで!?!?いやまっ、って!いやなんで!?

 

98林檎マスター

ど、え?

 

99不死鳥ちゃん

くっそきついな!ジャックもいるし…!

 

100不死鳥ちゃん

…えっ、は??????

 

101一般家庭のカムクラ

どうした…?

 

102ピンク玉

待って何今の音?

 

103名無しのジオウ

現場に来たが…うわ、すごい跡だ…地面はボロボロだし、なんかすごい焦げてる。あと…なんだこれ、何かが暴れた跡みたいな…

 

104ブレワイ星人

遅かったって事か…?

 

105花の魔術師

やぁこんにちは。マーリンお兄さんさ。早速だけど彼女は一応無事だよ。私の協力者が助けたからね。

 

106ブレワイ星人

うわ、マーリン。って協力者?

 

107一般家庭のカムクラ

それって以前言っていたやつか。

 

108花の魔術師

それで合っているよ。それと先程の化け物はもういないよ。塵残さず消し去ったからね。

 

109名無しのジオウ

それは不知火が?

 

110花の魔術師

主には。

 

111名無しの転生者(音声入力)

感謝してね。この不知火っていう子、本当に危なかったんだから。

いや、大丈夫だから。っていうか本当君達誰?転生者?

後で説明してあげるから。

えぇ…というかお姉さん可愛いね。いや待て、ツンデレタイプの人と見たね。

つ、ツンデレ…

まぁまぁ…で、そうだな。僕のことは…司書って呼んでほしい。

じゃあ、私は旅人かな。

なら私は!ヘカT!

よりにもよって?

あら、別によくって?

なんだそのキャラ…というか、もっと真面目に考えたら?

別にいいでしょ。文句言わないで。

 

112一般家庭のカムクラ

待て待て待て待て。情報量が多い…!

 

113ブレワイ星人

とりあえず不知火は無事なんだな?

 

114不死鳥ちゃん

どもども。心配おかけしました。正直私も何が起こったか分かってない。なんか急に瞬間移動した。は?

 

115林檎マスター

自問自答するな。

 

116名無しのジオウ

とりあえず説明。

 

117不死鳥ちゃん

はーい。

まず司書。可愛い系イケメン。身長は170くらい?白髪。

旅人。身長が私と同じくらいの女の子。気が強め。金髪。ツンデレ。

ヘカT。身長クソ低い。ほぼ子供。多分変人。金髪。

 

118ピンク玉

予想以上にツンデレ主張してるなw

 

119名無しのジオウ

その3人はサーヴァントか?

 

120不死鳥ちゃん

違うって。あ、でも転生者?っぽい感じ。転生者の親戚みたいな?なんか私らとは転生の仕方が違うらしい。あ、でも司書は別の転生してから私らと同じ転生したって。

 

121林檎マスター

なんて?

 

122一般家庭のカムクラ

ちょっと頭に入ってこない。つまりどういうこと?3行で。

 

123不死鳥ちゃん

みんな美形。

全員転生者もどき。

司書は2回転生。

 

124司書

ちょっと違うけど、まあいいや。

 

125ヘカT

旅人、そんなにツンデレって思われてるの?w

 

126旅人

そんなわけないじゃない。

 

127ヘカT

本当かな〜?じゃあ前のアレは〜?

 

128旅人

あれは…不可抗力。

 

129ブレワイ星人

えっ。

 

 

 

えっ。

 

130一般家庭のカムクラ

あんたらここに書き込めんの?

 

131花の魔術師

ヒント、私。

 

132林檎マスター

なーる。

 

133不死鳥ちゃん

じゃあそういうわけでこっちはこっちで動きまーす。

 

134名無しのジオウ

了解。とりあえず誰かと合流を目指すよ。

 

135ピンク玉

こちら変なサーヴァントがいたから報告。ピエロみたいなやつ。

 

136ブレワイ星人

ピエロ…?

 

137一般家庭のカムクラ

…………………メフィストフェレスか?

 

138名無しのジオウ

あ、あぁ…なるほど。

 

139ピンク玉

今話してるけど爆弾がどうとか言ってる。

 

140不死鳥ちゃん

そいつは倒した方がいいよ。敵側だし。

 

141ピンク玉

倒した。

 

142林檎マスター

はっや。

 

143司書

とても愉快だね…

 

144ヘカT

草。宇宙猫状態なってやんの〜。

 

145旅人

というかこの霧うっざいな。

 

146不死鳥ちゃん

あんたらはもっと緊張感持て?

 

147林檎マスター

あんたが言う?

 

 

 

 

 

 

 

 

「ま、こんなところかな。」

「キャラが濃いメンツですね…」

「僕はまだマシだと思うんだけど。」

「一緒にいるからねぇ…絶対どこかネジ外れてるって。」

「草」

「で、これからどうするの?この霧の中行くってか?」

「あー…それについてなんだけど。」

 

おずおずと楓が言う。

 

「ちょっとだけ別行動させて欲しいなって。」

「…さっきの化け物のことでしょ?」

「化け物っつーかなんというか。あれってあなたの特典に関わるものでしょ。」

「うぐ…まぁそうですね。」

「後は、その身体の事とか?」

「……………は?」

 

予想外のことを聞かれて思わず聞き返す。

 

「…はぁ。なるほどね。どこまで知ってる?」

「その身体の性質と、君の目的。」

 

…はぁ。

 

「チッ、だいたい知られてんじゃねえか。」

「まぁね。伊達にこの能力を使っていることはある、ってね。」

「で?止めるの?」

「いや、僕たちは止めない。」

「…何それ?意味わかんない。」

「分からなくても別にいいよ。理解してもらう必要はないし。」

「……あっそ。」

 

それを言うと、3人とは別方向に歩いていく。

 

「…良かったの?」

「どっちにしろ、今ここで僕たちの活動内容を知られるのは面倒だからね。必ず止められる。…それに、今の言動でよく分かったし。」

「えぇっと。確かあの子は…あぁなるほど。そういうことか。」

「難儀な体質してるよね〜。つーか、性格?ま、防衛機構もあるようだし、心配はいらないかな〜?」

「…防衛機構って言わないであげて。」

 

 

 

 

 

 

148名無しのジオウ

ところでこの特異点って何すれば終わりだっけ?

 

149ブレワイ星人

えーっとね、チャールズバベッジとパラケルススとマキリを倒してニコラ・テスラ倒して…あとランサーオルタと魔神柱倒したらゲーティアが出てきたはず。過程は忘れた。

 

150ピンク玉

というかロンドンの全体マップ欲しいよー。今自分がどこにいるかも分からないんだよ。

 

151不死鳥ちゃん

…………ん?

 

152林檎マスター

どうかした?

 

153不死鳥ちゃん

いや…なんかめっちゃくちゃ大きい塔?タワー?があるんですけど…

 

154ブレワイ星人

明らかな異物!

 

155不死鳥ちゃん

果てしなく高いし、とりあえず中に入ってみる。またなんかあったら連絡するよ。

 

156名無しのジオウ

それ大丈夫なの?

 

157不死鳥ちゃん

大丈夫だ、問題ない。

 

158一般家庭のカムクラ

その元ネタだったら問題大有りなんだよなぁ…

 

 

 

 

 

 

 

 

「ううむ。しかし、なんにせよ、入ってみなければ分からないからな…この大きさなら、さっきのもいるかもしれないし。」

 

重厚な扉を開け、建物内部に入っていく。少し進むと、パッ、と明かりが付けられる。

そこは、円形のステージのような場所で、後ろを振り返ると先ほどまで歩いていた道が無くなり、入ってきた入口すら無くなっていた。

 

「は?????」

 

その時、放送が入る。

 

『よく来たな!ここはラプちゃん特製タワー!存分に楽しむが良い!』

 

「は?????」

 

楓はただひたすら困惑するしかなかった。




この特異点で色々変わる予定。


「お気に入り登録」「感想」よろしくお願いします。
誤字脱字もあれば報告お願いします。

では、また。


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転生者用掲示板 6スレ目 その2 「…なんか、RTAみたくなってんな。」

ロンドン編その2。作中で言っている通り、私のロンドンの記憶は薄いです。なので、最適解がRTA化してしまうという事実。もし第四特異点ロンドンが好きな人は先に謝っておきます。

では、本編どうぞ。


ロンドンの街並みに全く合わない謎の建物があり、調査のために入る。

謎に歓迎され、先に進むと。

衝撃の人物と出会った。

そして、私が来た意味を理解した。

 

転生者というだけでは最初からいなかったのは不自然。

誰も気にしてはいなかったが、私本人は今まで不思議だった。

それはそうだろう。他の転生者は人理焼却の前に集まっていたのに。

私一人だけリィンカーネーションズの中で異質な加入方法だったから。

 

そして、やるべき事も定まった。

目指すは、魔神柱。ひいてはビーストI、ゲーティア。

 

 

ついでにこのFGOの世界においてまだ存在していないゲームやその他を貰った。

これは秘匿しようと思う。

 

 

 

 

 

 

 

 

163名無しのジオウ

で、結局カルデアどころかサーヴァントにすら会わないんだけど。

 

164ピンク玉

ロボットみたいなやつだったら会ってるけど。

 

165ブレワイ星人

ヘルタースケルターか。

 

166一般家庭のカムクラ

つーか、先に毒霧どうにかした方が良くね?

 

167林檎マスター

確かに。もしもの時に援軍として行けるしね。

 

168旅人

それはそう。霧が邪魔で視界が…

 

169司書

ふむ。…原因となるものに当たりは?

 

170ブレワイ星人

チャールズバベッジだっけ?蒸気機関でどうにかしてたはずだったが…

 

171ヘカT

ロボットの親玉ね。つまりそいつを倒せば霧は止まる?

 

172名無しのジオウ

…ん?

 

173一般家庭のカムクラ

どうしたジオウニキ。

 

174名無しのジオウ

いや……………何でもない。

 

175ピンク玉

その空白の多さは絶対何かあった時のやつ!

 

176林檎マスター

ん?というか新規転生者3人はタワーに入っていない?不知火と一緒では?

 

177司書

その事について言っていなかったね。タワーを調査する彼女。この特異点自体を調べる僕たち。二手に分かれたのさ。

 

178名無しのジオウ

いつの間に…

 

179司書

さて、ジオウニキ。一体君は何を見たんだい?

 

180名無しのジオウ

…星奈は?

 

181ピンク玉

あ?いるけど…待って。あいつ、何?

 

182名無しのジオウ

やはり。そっちでも見たんだね。

 

183ピンク玉

うん。何あれ…あのぬいぐるみみたいなやつ。

 

184名無しのジオウ

あれ違うぞ?

 

185一般家庭のカムクラ

おい。

 

186名無しのジオウ

あっれぇ。おかしいな…

 

187ピンク玉

それより、あのぬいぐるみ強いな。あの柔らかそうな体なのにヘルタースケルターを次々壊していくんだが。

 

188林檎マスター

え???

 

189旅人

それはもうぬいぐるみでは無いのでは?

 

190名無しのジオウ

あ、藤丸発見!し、たけど…

 

191名無しのジオウ

見間違いか?

 

192ブレワイ星人

何を見たんだ?

 

193花の魔術師

あ…確かにその反応になってもおかしく無いね。本当に面白い縁で召喚されたようだね。

 

194司書

ということは、サーヴァントか。誰なんだい?

 

195名無しのジオウ

…ルーラー。

 

196ブレワイ星人

ルーラー?

 

197一般家庭のカムクラ

ルーラーか。またジャンヌ?それとも水着マルタとか?

 

198林檎マスター

…あえてのホームズ!

 

199名無しのジオウ

日本出身、キリシタンで有名なあいつだ…

 

200ブレワイ星人

………ん?

 

201一般家庭のカムクラ

ちょっっっと待って。は?

 

202名無しのジオウ

真名を、天草四郎。

 

203ブレワイ星人

ウワーッ!

 

204ヘカT

ええ…?なんで…?

 

205司書

…確か、原作通りにいけばモードレッド、ジャック、シェイクスピア、フランケンシュタインがいたね?

 

206ピンク玉

なぜその4人を…?

 

207名無しのジオウ

あ、あぁなるほど…分かりたくないけど分かったかもしれん…

 

208ブレワイ星人

もしかして、Apocrypha?

 

209花の魔術師

大正解!ちなみに彼自身はその聖杯戦争の事を覚えているよ。

 

210一般家庭のカムクラ

面倒な事になってきたぞ…

 

211不死鳥ちゃん

ここで私帰還!と、大変な事になっているみたいだね。

 

212林檎マスター

あ、そういえばいなかったね。

 

213不死鳥ちゃん

ひどくない?まぁいいけどさ。それより朗報。ラプンツェルが仲間になりました!

 

214名無しのジオウ

ラプンツェル?あ、待ってカルデアに気付かれた。行ってくる…

 

215司書

ラプンツェルがね…

 

216ブレワイ星人

ラプンツェル?物語の?

 

217不死鳥ちゃん

多分そう。髪長いし。

 

218不死鳥ちゃん

で、ここからが本当の朗報なんだけど、人海戦術でパラケルスス、バベッジ、マキリを探せるようになりました!

 

219一般家庭のカムクラ

どういう事?

 

220不死鳥ちゃん

ぬいぐるみみたいなヴィーちゃんズっていう頼もしい仲間がいっぱいいるんだよ。

 

221ピンク玉

…ぬいぐるみ?

 

222ヘカT

そこでそれが繋がってくるのか…

 

223旅人

じゃあもうヌルゲーでは?

 

224不死鳥ちゃん

その通り!勝ったな!第四特異点、完!

 

225不死鳥ちゃん

と、いうのは冗談で、量産兵ポジションなのでサーヴァント級の強さの敵にはあっさり負けるようなので私たちが行かないといけないんですね。まぁそれでもとっても楽になるんだがね!

 

226名無しのジオウ

なるほど。

 

227ブレワイ星人

そうは言ってもよ、どうやって連絡とかするんだ?

 

228不死鳥ちゃん

あ、え?どうなんだろ。

 

229一般家庭のカムクラ

もうその建物から出たのか?

 

230不死鳥ちゃん

いやもてなされてる最中。んーと、どこまで話せるんだろこれ。

 

231林檎マスター

脅されてる?大丈夫?

 

232不死鳥ちゃん

いや大丈夫。余計な混乱を招くから…よし、決めた。何も話さない!

 

233司書

は?

 

234不死鳥ちゃん

怖い怖い。えっと、話せるのは…ジオウのライドウォッチ預かりました…

 

235名無しのジオウ

…………なんで???

 

 

 

 

 

 

 

 

「…つまり、俺たちに協力してくれるって事で良いんだな?」

「うん。こちらも仲間と逸れたし、正直言ってどうすれば良いか分からなかったしね。」

「分かりました。では、あなたの真名を教えてくれませんか?」

「ジオウ。これでいいか?」

「……そんな英霊聞いた事も…」

「だって俺、サーヴァントじゃないしね。生身の人間。」

「せめてそのローブを取ってくれません?」

「やだね。こっちはカルデアとは違って少人数体制なんだ。下手に身を明かして弱点つかれたら死ぬのはこちらだからね。」

「…楓ちゃんは?」

「アレは……まぁ色んな要因があったからね。あの時、彼女があんなに闇を抱えているとは知らなかったこちらにも非がある。」

 

と、喋っていると、細身の男と幼い少女が現れた。

 

「おや、勢揃いで。」

「っ、サーヴァント!?」

「よし、幸先いいな。」

「どこがだよ!ってお前、あの時のアサシンか!?」

「まぁまぁ抑えて抑えて…」

 

「じゃあせっかくだ。お披露目といこうか。」

 

ジオウ!』『ディ・ディ・ディ・ディケイド!

 

ジオウライドウォッチを右手側のD'9スロットに、ディケイドのライドウォッチを左手側のD'3スロットに装填する。

 

「変身!」

 

ベルトを回転させ、変身シークエンスを終える。

 

いつもの仮面ライダージオウの変身後、いくつものカードが飛び出し、それぞれ肩部アーマー、腕部アーマーなどに変化し、全てジオウに装着される。

 

『ライダータイム!』

『カメンライダー!ジオウ!』

『アーマータイム!』

KAMEN RIDE!ワーオ!ディケイド!ディケイド!ディーケーイードー!

 

「えっ、仮面ライダーディケイド!?」

「おっと、その話は後だ!」

 

ライドヘイセイバーとジガンギレードを持ち、パラケルススに向かう。

 

「すまないがそっちのアサシンは頑張ってくれ!高速戦闘は専門外でね!ちなみに、アサシンの真名はジャック・ザ・リッパー!詳しい事はそこの天草四郎に聞け!ちなみに女性特攻持ってるから気をつけろよ!」

「はぁ!?てめぇっ、クソ!後で絶対ぶん殴る!」

「まだ真名は明かしていなかったのですが…」

「いや、カルデアにいるジャンヌから聞いてたから知ってたよ。」

「……そうでしたか。では、改めて。ルーラー、天草四郎。勝ちます、そうでなければ意味が無い。」

 

「話は終わりましたか?」

「そうだな。悠長に構えて大丈夫だったか?」

「いえ。あなた程度であれば…充分です。」

 

その瞬間、宝石魔術が行使され、風、水、炎といった魔術が放たれる。

 

「やれやれ。じゃあ俺も本気を出そう!」

 

エグゼイド!』『ファイナルフォームタイム!エ・エ・エ・エグゼイド!

 

ディケイドアーマーの肩の文字がエグゼイド、胸部から左肩にかけてのバーコードの文字がダブルアクションXXに変化し、二人に分裂する。片方はライドヘイセイバーを、もう片方はジガンギレードを持つ。

 

「協力プレイで!」

「倒してやるぜ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

一方その頃。タワーにいた不知火楓は頂上からロンドンの街並みを見渡す。

 

「…そろそろ、出ようか。」

 

リィンカーネーションズ達にはわざと言わなかった事がある。

 

それは、切り札の正体。

 

「…出るのかい?」

「ええ、はい。あなた達から貰ったものはありがたく使わせてもらいますよ。」

「分かっているとは思うが、長時間の使用はできない。本来の持ち主ではない上に、」

「はいはい。何回聞いたと思ってんだよ。ったく…ま、あんたがいなくなった後もよろしくやってたあいつらだからな。何とかなるだろ。」

「…それはそうだろう。そもそも、私は戦闘に関与しない予定であったからね。」

「だろうね。今話題になってないし、みんな忘れてるんじゃない?…っと、そろそろ行かないと。」

「場所は分かっているのかい?」

「流石にこんな高いところから見たらね。明らかにこの霧が増えている場所がある。きっとそこにいる。じゃ、行ってくるよ。…それと、あの事は頼んだよ。」

「任せたまえ。彼らもきっと協力するだろう。」

「いや、あの人の事ね?あの人じゃないとゲーティアのネガ・サモンは打ち破れないと思うから言ってるのに…まぁ、他に策がないわけでもないし…とにかくさようならだ。あ、いざというときはお願いね!」

「分かっている。」

 

頂上から飛び出し、竜の翼を生やして霧の発生地へと向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

「見つけた…チャールズ・バベッジ!」

「………!!!」

「…うん?様子がおかしいな。他の皆の話だと対話可能って聞いていたのだけれど…」

「………!!!」

「…うーん。分からない。いや、待って…唸れ私の懐かしい記憶…!た、しか…結局洗脳されたんだっけ。えっ、じゃあもう…」

 

バベッジはそれに答えることなく、暴れ回る。

 

「……そう。あなたに恨みは無いけれど、倒させてもらうよ。」

 

敵側であっても、最後に友人の娘と会えなかったのは、思うところがあった。

 

「…さぁ、幕を開けろ!災厄の調べを奏でよう!我こそが嵐の神、嵐こそが我の力!食らえ!大嵐神撃ッ!」

 

強烈な嵐で浮かし身動きを取れなくさせ、掌から強烈なフォトンレーザーのようなブレスを放った。

 

浮かせられたのは上空、遮蔽物も何も無いところでは、防ぐ術は無く、あえなくレーザーに襲われる。

 

やがて、レーザーを撃ち終わり、墜落したバベッジの側による。

 

「……ごめんね。聞こえているかは分からないけど、あなたの友人、ヴィクターの娘、フランケンシュタインは無事だよ。」

 

そして、サーヴァントの退去特有の光が溢れる。

 

「終わった後、カルデアに行くといいよ。きっと、会えるから。」

 

そして、完全に消滅した。

 

 

 

 

 

 

 

296不死鳥ちゃん

チャールズ・バベッジを倒したよ。私が行った時には既に暴走していた。

 

297ブレワイ星人

お、お前ー!?いきなり現れたかと思いきや、何してんの!?

 

298林檎マスター

それに、既に暴走していたの?聞いた話だと…

 

299名無しのジオウ

こちらもジャック、パラケルススを倒したんだけど…

 

300一般家庭のカムクラ

うーん。話が交通事故ってるな!

 

301ピンク玉

すっごい音が近くでしたからもしやと来てみれば…もう少しズレていたら巻き込まれていたんだけど!?

 

302不死鳥ちゃん

あ、そこにいたのね。メンゴメンゴ。気づかなかっ

 

303ピンク玉

思わず腹パンした。

 

304旅人

今までのログ見た。え?何してんの?というかいつ塔から出たの?

 

305不死鳥ちゃん

そ、それはさっき…あ、待っ

 

306ピンク玉

思いきりやりすぎたから口にマキシムトマト捩じ込んだ。

 

307不死鳥ちゃん

吐血した後みたいになったんだけど…

 

308名無しのジオウ

はぁ…ということは残りはマキリだけか。

 

309ブレワイ星人

それに、魔神柱、アルトリアのランサー・オルタだね。

 

310一般家庭のカムクラ

…なんか、RTAみたくなってんな。

 

311不死鳥ちゃん

メインストーリートップクラスに解決しやすいからね。敵の強さはともかく。

 

312林檎マスター

難しいのはこの後からか。

 

313ピンク玉

だね。アメリカはアメリカ軍とケルト軍の衝突、キャメロットは聖剣を女神ロンゴミニアドに返して、バビロニアはビーストとなった正真正銘の女神…辛いよ。

 

314名無しのジオウ

そう考えると原作って本当に綱渡りみたいなことしてたんだな。

 

315司書

だけど、まだ先の話をするのは早い。この特異点を攻略しないとね。

 

316ヘカT

そうだぜ!ったく、そろそろ暴れさせろよな〜。

 

317一般家庭のカムクラ

あなた、そんな性格だったか…?

 

318ヘカT

やっべ、素が出ちまった。

 

319不死鳥ちゃん

というか、姿で何となくの転生特典は予想できたけど、そういう事だよね?

 

320旅人

うん。全員そうだよ。

 

321不死鳥ちゃん

…じゃあこの人、特典の作品だけ被してそのコテハンと全く関係ないじゃん!

 

322林檎マスター

え。

 

323ブレワイ星人

は?

 

324不死鳥ちゃん

この人の特典、多分ある一定の人は姿見たら分かるんじゃないかな。けっこうシリーズ続いてたし、そもそも最近は二次創作でも見るしなぁ。…だけど、同作品…いや、同シリーズの別キャラのあだ名をコテハンにしてるから、コテハンから予想するの不可能だろコレ。

 

325一般家庭のカムクラ

マジかぁ…ある程度予想はついてたんだけどな…というかあのシリーズ、どんだけ登場人物いると思ってんだ!100人くらいいるぞ!

 

326不死鳥ちゃん

あ、そんなにいるの?じゃあ良かったね。一キャラ分マイナスされたよ!

 

327ブレワイ星人

うわ、出流が発狂した。

 

328林檎マスター

名前出てる出てる。

 

329ヘカT

ま、そんなわけで考察お疲れサマーw

 

330不死鳥ちゃん

ちなみに、どこまで特典として貰ったの?

 

331ヘカT

このキャラクターが出来ることはほぼ全て。

 

332不死鳥ちゃん

いや、他のキャラの技のリスペクト技作ったりとかその辺りは?

 

333ヘカT

あぁ、出来るぜ?

 

334不死鳥ちゃん

えっ。

 

335名無しのジオウ

…話がとても逸れたけど、いよいよ終盤って事でいいの?

 

336林檎マスター

まぁ、良いんじゃない。

 

337不死鳥ちゃん

もしや掲示板その2で大部分のストーリー終えるとは…

 

338ピンク玉

メタいメタい。




実は1話の文字数としてはトップクラスに長いんですが、それでも6000文字いかないんですね。でもだんだん文字数増えているので終盤には10000文字越えたいところ。でも掲示板形式だからその分増えているだけなので、掲示板形式無くすと1/3くらいになりそう。

ちなみにヘカTですが、多分調べたら出てきます。ので、言いますが、ヘカTとは東方project 紺珠伝のEXボスのヘカーティア・ラピスラズリの事です。公式チートであり、ヘカーティア対他のキャラクター全部でも勝てないらしいです。やべーなこいつ。

なんで登場キャラと関係ないキャラクターの解説してんだろ私。


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では、また。


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転生者用掲示板 6スレ目 その3 「きっとやらかして…やってくれると思っていたよ!」

前書きの書くことが無い。やっふっふー!



真面目に書きます。次の回でロンドンは終了です。まさにRTA。
ちなみに小話集無しのグランドバトルまでの話数はこちらです。

冬木 3話
オルレアン 5話
セプテム 6話
オケアノス 6話
ポップスター 6話
ロンドン (予定だと)4話

うーん。この。確かにロンドンはけっこう端折った部分もありますが…メフィストフェレス、ニコラ・テスラ、ランサーオルタ、「M」の会話など。………多いな?第四特異点が好きな人は申し訳ありません。

では、本編どうぞ。


「で、これからカルデアの所と合流する予定だったよね?」

「……そう。」

「めっちゃ溜めたね。そんなにカルデアが嫌?」

「嫌っていうよりはどの面下げて行くんだ?はぁーあ。」

「そこまで…ま、お姉さんに任せなさい!…年下だよね?」

「こんな姉嫌なんだが…今年中3。人理焼却無ければ来年は華の高校生だったよ。」

「………………中3!?!?!?」

「うるさっ。そんなに声出さなくても良いじゃ…」

「……ん?どうし……え。」

 

後ろを振り向くと、巨大な影が。

 

「…こ、心当たりある?」

「正体って事だよ、ね?あるわけない…」

 

咆哮をする影。その衝撃で少し残っていた霧を完全に晴らし、その正体を現した。

 

人間の体型からかけ離れた異形の姿を持ち、血のように赤いボディカラー。瞳は左右に4つずつ存在し、牙の生えた口もあり、気味の悪い笑顔を浮かべているかのように見える。

 

そして、右肩には『KUUGA』と刻まれていた。

 

「…クウ、ガ?もしかして…!?」

「アナザークウガ!っ、冗談キツいって!」

 

そして、アナザークウガはこちらに気付いたのか、口から火球を吐き出した。

 

「っ攻撃だ!火球!」

「あっぶない!…威力もなかなかあるってことね…」

 

避けた先に着弾した火球は地面をドロドロに溶かしていた。

 

「これは食らったら即死だな…!」

「あーもう、こうなりゃヤケだ!『ウルトラソード』ッ!」

 

巨大化する剣を喚び出し、上から重力に則って振り下ろす。しかし、いとも簡単に白羽どりで止められる。

 

「…今だ!」

 

楓はその隙を狙い、ウルトラソードほどの大きさの黒い槍を投げつける。その数3本。

 

「…どこから出した、ってツッコミはいる?」

「今はいらないかな。…そのうち、明かすし。」

 

うち2本は防がれるが、一本は深々と刺さる。

 

と、程なくしてアナザークウガは爆発し、消滅した。

 

「「…………………え?」」

 

「いやいやいやいや!めっちゃ強敵みたいな雰囲気出てたけど!?」

「え、えぇ…?何が起こって…?」

 

しかし、現場には何も痕跡が無い。

 

「………本当に何事なんだ……?」

「うーん。ガワだけの偽物だったとか?ほら、みせかけ筋肉みたいな。」

「なぜそこで筋肉…まぁ言いたい事は分かるよ。筋肉もりもりマッチョマンでも筋力DとかEだったって事だよね?」

「そうそう。…にしても何故ここにガワだけアナザークウガがいたんだって疑問は残るけど…」

 

「「謎だ…」」

 

 

 

 

 

 

 

 

349不死鳥ちゃん

………で、アンタらどこにいるんだー!!!!!

 

350名無しのジオウ

あれ…おかしいな。

 

351ピンク玉

一向に会えないんだけど。もはや別々に行動したほうがいいまであるよこれ。

 

352司書

僕らとも別れたままだからね?

 

353ヘカT

そうだぞー。

 

354一般家庭のカムクラ

後の懸念は魔神柱、ランサーオルタ、ニコラ・テスラだけだからな。

 

355ブレワイ星人

ゲーティアはまぁ…今は倒せないだろうしな。

 

356不死鳥ちゃん

…………………………よし。見つけた。

 

357ピンク玉

……横にいたから何をしたか分かってるけど一応聞くね。何を見つけたの?

 

358不死鳥ちゃん

馬の蹄の音。おそらくランサーオルタだろうね。

 

359ブレワイ星人

…お前。

 

360不死鳥ちゃん

話は後で。ね?

 

361一般家庭のカムクラ

はぁ…絶対!説明しろよ!

 

362林檎マスター

秘匿主義もここまで来たらヤバいよ。

 

363不死鳥ちゃん

正論が一番傷つくって知ってる?

 

364一般家庭のカムクラ

草。それでこそ不知火。

 

365不死鳥ちゃん

というか前から思ってたんだけど、なんで私だけ本名なの?コテハン付けてるの見えてない?

 

366名無しのジオウ

なんかね…こう合わないっていうか…そもそも不死鳥って感じじゃないし。

 

367不死鳥ちゃん

そんなばかな。

 

368ブレワイ星人

そもそも不死鳥って5文字だろ?言いにくいんだよ。不死鳥ネキってか?そもそもアンタ、不死鳥と何ら関係ない特典だろ。

 

369旅人

その理論でいくとヘカTもおかしいけどね。

 

370林檎マスター

何というかね…ヘカTの場合は言いやすいっていうか…

 

371名無しのジオウ

まぁまぁ。話を戻すけど、そっちでランサーオルタはやってくれる?魔神柱、余裕があればテスラもやる感じで?

 

372ピンク玉

OK。じゃあ、一旦落ちるね。

 

373司書

分かった。では、こちらも目的を果たそうか。

 

374旅人

…そうだね。

 

375林檎マスター

ん?特異点修復じゃないの?

 

376司書

いや、少し因縁の相手がいてね。ここに。

 

377旅人

やり返さないと気が済まないから。

 

378ヘカT

うわ、本気の目だ…言っておくけど、殺すなよ?

 

379司書

ははは。流石に殺さないさ。まぁ、でも…自分がした事をやり返されるのはどんな気持ちなんだろうね?

 

380旅人

じゃ、そういうことで。

 

381ヘカT

は?はぁぁぁぁぁぁぁぁ!?!?!?!?

 

382ブレワイ星人

え、何!?

 

383ヘカT

あいつら…!私放ってどこか行きやがった!

 

384林檎マスター

うん?そんなに猛スピードで行ったの?

 

385ヘカT

いやいや、ワープ持ちなんだよ。司書。

 

386一般家庭のカムクラ

なーるほどね…

 

387ヘカT

どうしよっか…特に私はこれといって目的無いし…

 

388ブレワイ星人

では、なぜ協力を?

 

389ヘカT

それはね…

 

390花の魔術師

それ以上はいけないよ。契約違反になってしまう。

 

391ヘカT

ええー。キツくないか…?

 

392花の魔術師

本来だって君は表舞台に出ないはずだったのに、無理言ってこちらにいるんだ。…それに、あの人達容赦無いからね!

 

393ヘカT

あ…確かにそれは勘弁だな。

 

394ブレワイ星人

どいつもこいつも隠し事ばっかりかよ…

 

395林檎マスター

ま、皆そうだから仕方ないでしょ?

 

396一般家庭のカムクラ

え?

 

397林檎マスター

私だって、西園寺では無いからね。これ、偽名だし。

 

398一般家庭のカムクラ

は…はぁぁぁぁ!?

 

399名無しのジオウ

もうダメだこいつら…

 

400不死鳥ちゃん

ところで、ヘルタースケルターの残党狩ってたら普通にはぐれた件。

 

401ブレワイ星人

えぇ…

 

402不死鳥ちゃん

で、先にランサーオルタとドンパチやってるぜぇーい。

 

403一般家庭のカムクラ

お前ー!報連相はちゃんとしろー!

 

404ピンク玉

もうやだ…

 

405ブレワイ星人

あーもう!嫌なのはこっちなんですけど!?どうにかしてそっち行けないの!?

 

406林檎マスター

オカンかな?

 

407ブレワイ星人

オカン言うな甘やかすぞ!

 

408ヘカT

どんな脅し方だよ…

 

409司書

………完了したよ。

 

410旅人

あー本当に。どこまで逃げてたんだか。

 

411ヘカT

お、そっちも終わったのか。

 

412ブレワイ星人

結局、やり返したのって何のことなんだ?

 

413司書

知りたい?

 

414ブレワイ星人

え。

 

415一般家庭のカムクラ

ちなみにそれを知ったら…

 

416司書

別に取って食ったりなどしないから。

 

417林檎マスター

で、何をしたの?

 

418ブレワイ星人

お前ーっ!

 

419一般家庭のカムクラ

嫌だー!聞きたくなーい!

 

420旅人

あいつが特典でやってきた事をやり返した。いやぁ、あの時の顔は見ものだったよ。

 

421林檎マスター

で、何をしたの?

 

422ブレワイ星人

怖いもの知らずか…!?

 

423司書

能力の奪取。

 

424名無しのジオウ

………ん?

 

425旅人

あいつはね、いろーーーーーんな作品を渡り歩いて、好き勝手に能力を奪ってきた。私たち2人もそうでね。

 

426名無しのジオウ

………待った。

 

427ブレワイ星人

ちょっ、ちょっと待って。そいつって、黒髪で目が黄色い奴か!?

 

428一般家庭のカムクラ

え、まさか。

 

429旅人

よく知ってるね。そいつだよ。もしかして能力奪われた?

 

430林檎マスター

…………いや、知り合いがそいつに。

 

431司書

……………そ、そうか……

 

432ブレワイ星人

いや、いい。仇をとってくれて。ありがとう。

 

433不死鳥ちゃん

…それって、前に話してたエルって人だよね。確か、童話の召喚者、っていうコテハンの。

 

434ピンク玉

…そいつは?

 

435司書

協力者に。

 

436旅人

多分、死んだ方がマシな目に遭わされると思うよ。正直、実験の内容知った時ドン引きしたし。

 

437司書

まぁね。彼、前からあんな感じだし。

 

438名無しのジオウ

…さて、切り替えて…いくか。

 

439不死鳥ちゃん

…空気変えるために、適当な事言っていい。

 

440ブレワイ星人

おいばかやめろこの空気どうにかするったってお前の適当はけっこう衝撃的な

 

441不死鳥ちゃん

ランサーオルタ倒しちゃった!

 

442不死鳥ちゃん

あれ。2分くらい誰も何も言わないじゃん。

 

443ブレワイ星人

お前っ……ばっっっっっかやろう!!!だから!報!連!相!

 

444ピンク玉

は?電気バチバチしてる奴見つけた。

 

445名無しのジオウ

ひょっとしなくてもそいつ。ニコラ・テスラでは?

 

446ヘカT

あーっはっはっは!お前ら、めっちゃ面白いな!

 

447花の魔術師

だろう?私の言った通り。きっとやらかして…やってくれると思っていたよ!

 

448一般家庭のカムクラ

てめえマーリンこの野郎!

 

449林檎マスター

あーもうカオスが極まってきた。

 

450名無しのジオウ

って言ってる場合じゃないんだよなぁ。

 

451ブレワイ星人

は?おい待てそれ以上言うな!

 

452一般家庭のカムクラ

お前なら分かってるよな!?間違っても「ま」から始まって「う」で終わるゲーティアの使い魔の魔神柱なんて言わないよな!?

 

453名無しのジオウ

交⭐︎戦⭐︎中♪

picture(色んなサーヴァントが戦っている。画像の端に仮面ライダージオウディケイドアーマーの腕が写っている。)

 

454林檎マスター

……は?

 

455一般家庭のカムクラ

もうやだ〜〜〜!!!

 

456ブレワイ星人

…夢か。

 

457不死鳥ちゃん

残念ながら夢じゃないんだよなぁ…

picture(魔神柱とサーヴァント、そして仮面ライダージオウが戦っているのを上空から撮った画像)

 

458名無しのジオウ

は?お前上にいるんなら加勢してくれよ。普通にきついんだよ。鯖も主力がモードレッドと天草四郎しかいないんだから。

 

459不死鳥ちゃん

うーん。マーリン、いや、転生者s3人の誰でもいい。タワーにいたあの人に連絡取れる?

 

460司書

僕が取れるよ。伝言?

 

461不死鳥ちゃん

いっそここで明かしておこうと思って。

 

462司書

よし分かったそっち飛ぶからちょっと待ってて。

 

463不死鳥ちゃん

え?飛ぶって

 

464不死鳥ちゃん

あ、そこね。流石に上空には行けなかったか。

 

465司書

移動はできるけどその後重力に則って落ちるだけだよ。

 

466不死鳥ちゃん

で、相談内容話すね。

 

467ヘカT

というか私マジで何もしてないんだけど。これって大丈夫なのか?

 

468ピンク玉

何が!?

 

469司書

…OK。じゃあ、さっき話したところまで。

 

470不死鳥ちゃん

了解。

 

471不死鳥ちゃん

あ、一つその前になんだけど。皆演技できる?居残り組も。

 

472一般家庭のカムクラ

もちのろんよ。

 

473林檎マスター

任せて。

 

474ピンク玉

うーん。病みモードになりきれば。

 

475名無しのジオウ

病みモード…?俺は難しいぞ。けっこう顔に出る。

 

476不死鳥ちゃん

だよね。トランプクソ弱だし。

 

477名無しのジオウ

それ必要かなぁ!?で、加勢してくれよ!

 

478不死鳥ちゃん

分かった。ちょっと落ちるから、ジオウニキ、実況よろしく。ピンク玉、カルデアと合流して。

 

479ピンク玉

え?

 

480名無しのジオウ

待った。……そういうことか。やっと不明瞭だった特典が分かったわ。

 

481不死鳥ちゃん

どういうことかわかりませーん!あ、でもちょっと悪役ロールするけど裏切らないよ。向こうの敵。

 

482名無しのジオウ

は?ってうおっ!?

 

483ピンク玉

びっくりし…気持ち悪っ!?!?

 

484司書

実況は?w

 

485不死鳥ちゃん

仕方ない先輩達だぜ。ほらよっ、と。

 

486管理人@神

不知火楓による画面共有が開始されました。

 

487ブレワイ星人

お、久しぶりの管理にん、って!なんだこれ!?

 

488林檎マスター

…ふむ。なるほど。

 

489一般家庭のカムクラ

何かわかったのか!?

 

490林檎マスター

何もわからないという事だけ分かった。

 

491不死鳥ちゃん

えー。みんな知らないのか、って前世で死んだ時期みんな違うの?

 

492司書

違うはずだよ。

 

493不死鳥ちゃん

へーい。なーるほどねー。ま、とりあえずは、回収完了。これで、奴を完全に騙せる。

 

494名無しのジオウ

お前、何をしようと。

 

 

 

 

 

 

 

 

それは、突然の事だった。魔神柱バルバトスを追い詰め、後一歩で倒せる、となった時のことだった。突然、赤い体をした生物がたくさんバルバトスに群がる。

 

「何だ!?」

 

思わず、モードレッドが攻撃を中断して叫ぶ。

見ると、その生物は人間の頭程度の大きさで、しかも目は無く、口が発達していた。四肢は無く、蝶のような羽を持ち、まるで、ヒルのような生物だった。

バルバトスは段々と鈍くなっていく。それに追い討ちをかけるかのように、骨の竜がバルバトスに纏わりついて拘束し、動きを止めていく。

 

そして、完全にバルバトスが沈黙した。

 

「…魔神柱バルバトス、完全な沈黙を確認しました。ですが、これは…」

「訳の分からん化け物だったな。」

「ええ。既存の生物とは違う異様なものでした。」

 

「それは噛生虫キュリア。強力な毒を持ち、さらに噛み付いた獲物からエネルギーを吸い取る性質がある。骨の竜は朽ちた竜の頭蓋骨を纏って再利用した古龍オストガロアの触手さ。」

「…楓、ちゃん。」

「…久しぶりだね、藤丸立花。残念だけど、再会を喜んでいる暇はない。残る障害はニコラ・テスラのみだが…それも今、消滅を確認した。よって、我らが王の謁見の条件を満たした。」

「王、だと?」

 

その時、桃瀬星奈が2人のサーヴァントを連れて、地下空洞へと来た。

 

「ちょっ、ちょっと待て…」

「おう、…ってなんだか妙な事になってるな。」

「はぁ…はぁ…貴方方速すぎません?」

 

「ふむ。坂田金時、それに玉藻の前か。ちょうどいい。今から、魔術王の謁見を始めるところだ。」

 

『なんだ、この反応…!?』

「ドクター…?」

『みんな気をつけて!地下空間の一部が歪んでいる…!何かがそこへ出現するぞ!サーヴァントの現界とも異なる不明の現象だ!不明?いや、これはむしろレイシフトに似てるか?そんなはずはないぞ、カルデア以外にこの技術は…!』

 

「え…先輩、変です。何も異常はないのに、寒気が、凄くて…」

「マシュ…」

 

手を握る。

 

『…空間が開く!来るぞ!』

 

空間が歪み、ある人物が現れる。

 

「魔元帥ジル・ド・レェ。帝国神祖ロムルス。英雄間者イアソン。そして神域碩学ニコラ・テスラ。多少は使えるかと思ったが…小間使いすらできぬとは興醒めだ。」

 

がっかりしたような口ぶりで話す。

 

「下らない。実に下らない。やはり人間は、時代を重ねるごとに劣化する。」

『ああクソ、シバが安定しない、音声しか拾えない!どうした、何が起きたんだマシュ!?』

「分かりません。人のような影がゆっくりと歩いてきて…」

「下がってな、レディ。ありゃあヤクいぜ。まっとうな娘っ子が直視していいモンじゃねえ。」

「それはそうだ。何せ、一介のサーヴァント達には到底敵わない方だからな。」

「…お前は。」

 

創真が思わず呟く。

 

「オイ、なんだこのふざけた魔力は。竜種どころの話じゃねえぞ。これは、まるで…」

「伝え聞く悪魔、天使の領域か。いや、それでは足りますまい。このシェイクスピア、生粋の魔術師ではありませんが、キャスターの端くれとして理解しました。」

「まさに、まさに神に等しい創造物!というか神そのもののような気さえします!そうですな、我が友アンデルセン!我々、そろそろお暇したほうがよろしいかと!」

「…貴様はどうしてそう大げさなんだ。だいたい神といっても種類があるだろうに。俺が怖いのは編集の神だけだ。」

「…あなた方、魔神柱との戦いでは役立たずだった分、生き生きとしていますね。」

「当たり前だ!作家に戦いを求めるなど、的外れにもほどがある!…まあ、逃げの一手には賛成だが。まさか、本命がこの段階でやって来るとはな。」

『本命!?本命ってどういう事だ!?立花ちゃん、状況を報告してくれ!』

「ほう、私と同じく声だけは届くのか。カルデアは時間軸から外れたが故、誰にも見つけることのできない拠点となった。だからこそ生き延びている。無様にも、無惨にも、無益にも。決定した滅びの歴史を受け入れず、いまだ無の大海に漂う哀れな船だ。それがおまえたちカルデアであり、藤丸立花という個体。燃え尽きた人類史に残った染み。私の事業に唯一残った、私に逆らう愚者の名前か。」

「…ドクター。いま、私たちの前に現れようとしているのは…!」

「…貴方が、レフの言っていた…!」

「ん?なんだ、既に知り得ている筈だが?そんな事も教わらなければ分からぬ猿か?」

 

それが愉快だと言わんばかりに笑う。

 

「だがよかろう。その無様さが気に入った。聞きたいのならば応えてやろう。我は貴様らが目指す到達点。七十二柱の魔神を従え、玉座より人類を滅ぼすもの。」

 

やがて、影が無くなり、全容が判明する。

 

「名をソロモン。有象無象の英霊ども、その頂点に立つ七つの冠位の一角と知れ。」

 




さてさてさてさて。盛り上がってまいりました!

というところで、まずは。今回の解説。っといってもするのは一つだけです。

不知火楓の転生特典。今まで隠しに隠してきましたが、今回で判明。
炎を操る転生特典ではなく、本当の特典は、

モンスターハンターに登場する全モンスターの力。

それは、とても強大で、さらに応用としてモンスターを素材とした武器も使える(ポップスター編の対星奈で武器を使用していました)。さらに、ちょくちょく使っていた特典ですが、文字を見れば「竜」「龍」の2つを使っていますが、これはわざとです。「竜」の文字の時はリオレウスなどの一般竜。「龍」の時は古龍と呼ばれる災害級生物の能力をつかったときです。


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では、また次回。不知火楓の魔術王に対する振る舞い、そしてロンドンに現れた3人の転生者である司書、旅人、ヘカTの正体が判明します。


そして、今気づいたんですけど、ロンドンその1だけ司書が作家になってました。なんという失態。ということでこれを予約投稿した後に司書に変えます。…作家の方が先なのに、司書で覚えてしまった自分とは…


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そして、カレは現れる。(GRAND BATTLE)

ロンドン編最後です。

そして書いてて思いました。
あれ、結局そんなに伏線回収できてないのでは?

……次回、説明回します。絶対。

では、本編どうぞ。


side 不知火楓

 

「名をソロモン。有象無象の英霊ども、その頂点に立つ七つの冠位の一角と知れ。」

 

そう言ったのは褐色肌で長い白髪の魔術師。

 

そして、そこにいたサーヴァントは皆、気付いたのだろうか。

 

どうやっても、勝てないことに。

 

「…お待ちしていました。我が王よ。」

「…どういう、こ、と…?なんで、楓ちゃんが…ソロモンの…」

『ソ、ソロモンだって!?確かにそう名乗ったのか、マシュ!?』

「…はい、間違いありません。確かにソロモンと…紀元前10世紀に存在した古代イスラエルの王と同じ名を…名乗りました。」

『そんな…本当にソロモン…こんな、こんなバカなことが…!』

 

ロマニ・アーキマン。きっと彼が一番驚いているだろう。なぜなら、ソロモンというのは自分の名だ。同じ姿の者がいるのでさえ、驚くのに。

 

「…ハッ、そいつはまたビッグネームじゃねえか。するってーと何だ。テメエもサーヴァントな訳か?英霊として召喚され、二度目の生とやらで人類滅亡を始めたってオチか?」

「それは違うなロンディニウムの騎士よ。確かに私は英霊だが、人間に召喚されることはない。」

「…何?」

「貴様ら無能どもと同じ位で考えるな。私は死後、自らの力で蘇り、英霊に昇華した。」

 

と、自慢げに言う魔術王ソロモン。……いや、ゲーティア。

 

『み、自らの力で、蘇っただって…!?』

「私は私のまま、私の意志でこの事業を開始した。愚かな歴史を続ける塵芥…この宇宙で唯一にして最大の無駄である、おまえたち人類を一掃するために。」

「そんなことが出来ると、本当に思っているのか?」

 

反論した創真をチラリと見ると、ソロモンはさらに続けて言う。

 

「出来るとも。私にはその手段があり、その意志があり、その事実がある。既におまえたちの時代は滅び去った。時間を越える我が七十二柱の魔神によって。」

『時間を越える…じゃ、じゃああの魔神たちは、本当にレメゲトンにある魔神だったのか…!?いや、でも伝承とあまりにも違う!ソロモン王の使い魔があんな醜悪な肉の化け物のはずがない!』

 

しかもロマニはよく知っているだろうからね。反論したくなるのも無理はない。

 

「哀れだな。時代の先端に居ながら、貴様らの解釈はあまりに古い。七十二柱の魔神は受肉し、新生した。だからこそあらゆる時代に投錨する」

「それこそ、あなた方が見た空の魔術式。我が王の力。」

「まさか…あらゆる時代にあった…!」

「そうだ。あれこそは我が第三宝具、『誕生の時きたれり、其は全てを修めるもの』。あの光帯の一条一条が聖剣程の熱量。アーサー王の持つ聖剣を何億も重ねた規模の光。即ち…対人理宝具である。」

「ち…父上の聖剣の何億倍の熱線…それで人理を焼き払うってのか、テメエ!?」

「さて、その光景を見ることのない貴様に答える気はないな。そちらの質問には答えた。次はこちらの番だ、カルデアの生き残りよ。」

「野郎、やる気だ…!構えろ!」

「さぁ行け、名もなきサーヴァントの半人よ。」

「分かりました。ソロモン様。」

「サー…ヴァント、だって!?楓が!?」

「あぁ、そういえばアンタにも明かしてなかったね。つーか、リィンカーネーションズのほとんどが知らないよ。」

「本当にやるってのか…!?」

「あぁ、やる。とても本気さ。」

「今まで仲間だと思っていた者に殺される。どんな気分だ?」

 

さぁ、今だ。今まで手伝ってくれた皆に感謝を。世界を騙せたのなら僥倖だ!

 

「本当に知りたいね、そんな気分。……ま、そんなの来ないけど。」

「…何?」

 

その瞬間、私は後ろにいたゲーティアに火球を放つ。

 

「…何のつもりだ?」

「何のつもりかだって?そんなの決まってるじゃあないか。」

 

さらに、雷弾、氷弾を放つが、その全てが即座に現れた魔神柱四体によって防がれる。

 

「ちぃっ、流石にダメか。なら、これはどう!?」

 

古龍バルファルクの翼を生やし、龍属性ビームを3発も放つが、全て魔神柱にダメージを与えるばかりでゲーティア本体にはあまり効いていない。

 

「ほう、サーヴァントの分際で私に歯向かうか。面白い。」

「だけど、メインは私じゃないんだよね。」

「それは…」

 

その時、たくさんの弾が放たれる。射手は3人。

 

「…なかなかやるわね。」

「ニッシッシ。久しぶりの出番だ。やっちゃうよー。」

「ったく、なんで俺サマが…」

 

そのうちの1人は、なんと帽子屋ハッタだった。

 

「ええ!?ハッタさん!?」

「あ?あぁ、カルデアの奴らか。言っとくが…」

「そんなこと言って、またアリスに怒られても知らないよ〜?」

「チッ…」

 

「3人は!?」

 

問いかける。

 

「もう来てるぞ生き急ぎ野郎。勝手に突っ込むなっての。」

 

色とりどりの弾幕を放ちながら答えるのは魔女の格好をした金髪の少女。

 

「本当になんでその格好で『ヘカT』なのかな…」

「ま、身バレ防止って大事だろ?」

「いや、この期に及んで関係ないでしょ…?」

「え………ヘカTってお前!?その格好…!」

「お、お前がジオウか。よろしくな。なんつって、そんなのは後だ。さぁ、行くぜ八卦炉!十八番の技を食らえ!」

 

バッ、と八角形の箱を取り出して叫ぶ。

 

「『恋符、マスタースパーク』!」

 

八卦炉から虹色の光がビームとなって飛び出す。

しかし、それも魔神柱によって防御される。

 

「…まだか!他の奴ら何してんだよ!」

 

「…うるさい。時間かかったんだからちょっと、我慢して。…天道万象!」

 

隕石が降る。それは正確にゲーティアを捉えた。

 

「おい、カルデアのレイシフトはまだか。」

『それが、無理なんだ…!そいつの力場でレイシフトのアンカーが届かない!ソロモンがいるかぎり、立花ちゃん達を引き戻すのは不可能だ…!』

「…こうなったら、せめて先輩だけでも…!」

「駄目!マシュを置いてけないよ!」

「うーん。やっぱりね。じゃあ、…あー、っと。司書、いや…いや、どっちでもいいか。図書館の面々も連れてきて欲しいな。狙われてる。」

「既に連れてきているさ。」

 

突然連れて来られた林檎、出流、理玖の3人にアルトリア・キャスターとアーサー・ペンドラゴンは混乱している。

 

「よっし!ありがとう、ウォズ!」

「ちょっ、ちょっと星奈!どういうこと!?!?」

「それは後で説明する。とにかくあの拠点にはゲー…ソロモンの手が届いてた。その証拠に魔神柱に襲われてたからね。…後は、よろしく!」

 

そして、最後のキーパーソンの彼、司書が現れる。

 

「偽物のグランドキャスター、魔術王ソロモン。今、反撃するよ。」

 

その姿を見て、リィンカーネーションズの面々はさらに混乱、いやそれ以上に驚く。

 

彼はさらに変身する。

 

「偽典解放。星よ…闇を照らせ!『トラジェディ・クライム』!」

 

氷と炎の直線攻撃を行う。

 

その時、アンデルセンが舌打ちする。

 

「おや、どうしたのですかな?」

「あぁ。あいつが何者か嫌と言うほど分かった。あのいけ好かない黒と青の髪はこの俺だ。いや、正確には別次元の俺、といったところか。」

「ほう、よく分かったね。さすが僕だな。」

「はっ、妙な真似はやめておけ。詳しく知りもしない人物に成り代わるのも大概にしろ。」

「…ありゃりゃ。バレちゃったか。」

 

しかし、目はゲーティアの方へと向いている。

 

「…ふはははは。凡百のサーヴァントどもよ。所詮、貴様等は生者に喚ばれなければ何も出来ぬ道具。私のように真の自由性は持ち得ていない。どうあがこうと及ばない壁を理解したか?そして奇妙な人間どもよ。他に比べて少しはやるようだが…変わらんな。」

「っ…は。ここまで四つも聖杯を奪われて、何を偉そうに。もう半分もやられて、あわてて出てきたんだろう?負け惜しみにしちゃあみっともないぜ?」

「…人類最高峰の馬鹿か、貴様?4つもだと?違うな。全てを破壊してようやく、なのだ。1つも6つも私には取るに足りぬ些事である。藤丸立花なる者が脅威などと、程遠い話だよ。」

 

だーけーど、それが命取りとなるんだよな。見ておけよゲーティア。人類の力を。

 

「では帰るか。思いの外時間をとったな。」

「…え?」

「はあ!?帰るって、テメエ一体なにしにきやがった!?」

「いや、単なる気まぐれだが?1つの読書を終え、次の本にとりかかる前に用を足しに立つ事があるだろう?これはそれだけの話だ。」

「なっ…小便ぶっかけにきたっつーのか!?」

「…は。ハハ、ハ、ギャハハハハハハハハ…!」

「その通り!実にその通り!実際、貴様らは小便以下だがな!私はお前たちなどどうでもいい。ここで殺すも生かすもどうでもいい。」

 

「だが…ふむ。だが、もしも7つの特異点をすべて消去したのなら。その時こそ、お前たちを、“私が解決すべき案件”として考えてやろう。」

『助かった…のか?見逃されるのは癪だけど、ここは黙って…立花ちゃん!?何を!?』

「…どうしてこんなことするの?」

 

「楽しいか、と問うのか?この私に、人類を滅ぼす事が楽しいかと?ああ…。無論、無論、無論、無論、最ッッ高に楽しいとも!楽しくなければ貴様らをひとりひとり丁寧に殺すものか!私は楽しい。貴様たちの死に様が嬉しい。貴様たちの終止符が好ましい。その断末魔がなによりも爽快だ!」

「…へっ、悪趣味なこった。」

「そして、それがおまえたちにとって至上の救いである。なぜなら、私だけが、ただの一人も残さず、人類を有効活用してやれるのだから!」

「下がってろ、立花!コイツと話すのは無駄だ、心底から腐ってやがる!」

「…魔術王ソロモン。貴方はレフ・ライノールと同じです。あらゆる生命への感謝がない。人間の、星の命を弄んで楽しんでいる…!」

 

その時、ゲーティアの表情がガラリと変わる。

 

「娘。人の分際で生を語るな。死を前提にする時点で、その視点に価値はない。生命の感謝だと?それはこちらが貴様らに抱く疑問だ。人間お前たちはこの二千年なにをしていた?ひたすら死に続け、ひたすら無為だった。お前たちは死を克服できなかった知性体だ。にも関わらず、死への恐怖心を持ち続けた。死を克服できないのであれば、死への恐怖心は捨てるべきだったというのに。死を恐ろしいと、無様なものだと認識するのなら、その知性は捨てるべきだったのに!無様だ。あまりにも無様だ。そしてそれはおまえたちも同様だ、カルデアのマスターよ。なぜ戦う。いずれ終わる命、もう終わった命と知って。なぜまだ生き続けようと縋る。おまえたちの未来には、何一つ救いがないと気づきながら。」

 

それは、……異聞帯の事か?

 

「あまりにも幼い人間よ。人類最後のマスター、藤丸立香よ。これは私からの唯一の忠告だ。お前はここで全てを放棄する事が、最も楽な生き方だと知るがいい。灰すら残らぬまで燃え尽きよ。それが、貴様らの未来である。」

 

そして、ゲーティアは消えた。

 

「………馬鹿め。」

「え?」

「アイツは大馬鹿だ。何一つ救いがない?諦めるのが楽な生き方?よほど、私たちを知らないと見える。」

「楓ちゃん…」

「私たちはリィンカーネーションズ。ただの魔術師ごときが、舐めるなよ。」

「…そうだ。そのために、ここまで来た。そして、これからもな。」

 

その時、サーヴァントの退去反応が始まる。

 

「ふー、お別れだ。正直私はほとんどサーヴァントと会っていないから。どうせカルデアで再会するだろうけど、お別れは済ませようぜ?」

 

藤丸立花とマシュがそれぞれに対して話しかける。

 

「………説明、してくれるんだろうな?」

 

私に話しかけたのは、佐藤出流。

 

「…もちろん。」

「そして、それは向こうにも必要だと思わないかい?」

「え、向こうって…」

 

言い終わる前にウォズのローブワープに巻き込まれる。

 

次の瞬間、目についたのは清潔そうな白の部屋。

 

「な、なんで…」

 

誰が言ったのか。よく見るとリィンカーネーションズ全員がいるこの部屋は。

 

「なんでリィンカーネーションズがここに!?」

 

カルデアでは…!?

 

「げぇっ、ロマニ・アーキマン。」

「げぇっ、とはなんだ。いや、とにかくなぜここに!?」

「そろそろ、連携するべきだろう、とね?」

「それも………はぁ。」

 

この後の展開を予想し、思わず溜め息をついた。

 

 

 

 

 

 

 

 

第四特異点 死界魔霧都市ロンドン

A.D.1888 人理定礎値 A−

第四の聖杯 ロンディニウムの騎士

 

定礎復元

 

 

 




さぁ、リィンカーネーションズがついにカルデアに。どうなることでしょう!

活動報告に今後についてを投稿しました。反応お願いします。


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では、また。


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幕間 転生者sのカルデア生活。
それぞれの事情


次から更新がまた不定期になります(今もだろとか言っちゃいけない)。1ヶ月くらい開いても多分生きてるので。

今回は話があっちこっち行きます。さらに複雑。なので後書きで改めて説明をします。

では、本編どうぞ。


カルデア内の食堂。そこで、ほとんどのサーヴァントが集まっていた。リィンカーネーションズの面々を囲むように居る。

 

「………で、ロンドンから帰ってきて1日も待ったんだ。説明をしてくれるかい?」

 

キャスター、レオナルド・ダ・ヴィンチが問いかける。

 

「それは、何に対して?」

「リィンカーネーションズという組織について、そして目的、どうやってレイシフトしていたのか。後、その力について。」

 

「…どう話したもんかな。」

「だよなぁ。実際信じられるか?って話だし。」

「まずは、そちらの見解を話してくれないか?」

 

オルガマリー・アニムスフィアが口を開く。

 

「名前からして、転生に関する物。つまり、何らかの魔術で人間を辞めた集団ってところかしら。」

 

「…んー、半分、いや1/3くらい正解?」

「転生はそうなんだけどね。まぁ、答え合わせといこうじゃないか。」

 

司書、と呼ばれていた青年が言う。

 

「僕たちは全員転生者。転生者っていうのは…ライトノベルなどを読む人物なら分かりやすいかな。この中にいるかい?」

 

カルデアのサーヴァントは数人、職員の中から数人、藤丸立花、ロマニ・アーキマンが手を挙げる。

 

「…なるほど。ほとんどが知らないと思うから説明すると、転生者とは、その名の通り、一度死亡してから別人に生まれ変わる事を言う。この間に特殊能力を得たりするけどね。」

「お前の場合、その能力があの姿変化の魔術ということか?」

「いや、正確にはあれは魔術ではない。…うん、そうだね。ではせっかくだし自己紹介でもしようか。」

 

しかし、それに待ったをかける人物がいた。勇凪理玖である。

 

「でもよ、本当に良いのかよ。今まで隠してやってきたんだ。話さなくても良くないか?」

「でもそれってさ、カルデアの情報を一方的に知ってるだけ卑怯では?」

「だが、話したら最悪封印指定受けないか俺たち。」

「はっ、それこそサーヴァント級じゃないと勝てるわけないだろ。」

「そういうところが封印指定受ける羽目になるのでは?」

「でもさ、このまま行くと…」

「あ、そっか。うーん。じゃあいいか。」

「軽ッ!お前な…」

 

「と、いうわけで話が纏まったから話そう。」

「よし、じゃあまずは俺からいこう。あ、質問は後でな。」

 

一歩前に出たのは時村創真。

 

「俺の名前は時村創真。歳は18。転生特典は仮面ライダージオウだ。よろしくな。」

「…やっぱり。じゃああの時の仮面ライダーディケイドもどきは…」

「もどき…まぁ見方によってはそうなるな。ま、詳しくは後で話そう。じゃあ、次は…」

「俺が行く。俺は勇凪理玖。19歳。特典はブレスオブザワイルドのリンクの全能力。」

「じゃあ、次は私が。桃瀬星奈。18歳。特典は星のカービィシリーズの全能力。」

「…じゃあ次は私かな。名前は不知火楓。まぁ、第二特異点では色々とご迷惑をおかけしました…と。あ、特典はモンスターハンターシリーズのモンスターの能力。」

「次。佐藤出流です。あ、転生特典はダンガンロンパのカムクライズルの才能そのもの。よろしくお願いします。」

「では。…うん。西園寺林檎。…いや、うん。私は少し複雑な事情があるから偽名になるけど。多分、明日くらいには心の準備も出来るから、それまで待ってほしい。そして、私の転生特典は魔術の才能。」

「…とりあえず、リィンカーネーションズはここまで。だが…」

「うん。皆気になっているだろうし、明かしておこうか。」

 

そう言って、彼は前に出る。

 

「僕はエル・グリム・ツヴェルク。書空院絵留と普段は名乗っている。そして、特典はグリムノーツという作品の変身能力さ。」

「…おい、召喚能力を忘れてるぞ。」

「…あぁ、あれは別に特典じゃない。前世から使える技さ。」

「…は?」

「まぁ、その辺りの擦り合わせは後で行こう。次、どうする?」

「どうするったって、私は自分の世界に帰る予定だし、別に必要ないから。」

「んー。じゃあ私だな!私は高野結菜。転生特典は東方projectの霧雨魔理沙というキャラクターの力だ!あ、あとこんなナリだが日本人だぜ!」

 

一通り説明が終わると、カルデアトップ3人は言った。

 

「…とりあえず、理解するための時間を…」

「あぁ…胃が痛い…」

「と、そういうわけだ。正直私も半信半疑ではあるが、本当なんだね?」

「もちろん。嘘なんてつくわけないだろう。」

「まだ冗談って言われた方が理解できるのに…」

「…少し、休憩時間をくれないか?」

「いいんじゃね?俺らも俺らで話したい奴がいるしな。」

 

そして、与えられた小休憩。もちろん、書空院絵留の事である。

 

「………生きてたんだな。」

「…うん。あの時、本気で死にかけていたけれどね。ウォズさんが助けてくれたのさ。」

「えっ、ウォズが!?…って、そういえばウォズは?」

「未来に帰ったはずだよ。多分。」

「…それも気になるが。で、その後は?」

「傷を治してから、取り返した姿の確認。これは、問題はない。で、別口で知り合った2人と、さらに協力者と。君たちの特異点修復を手伝っていたよ。」

「…手伝ってた?いつ?」

「…あ、もしかして気づいてない?えー、あ、なるほど…セプテムでは通りすがりの魔女として、オケアノスでは能力の覚醒を手伝ってたんだけどな。」

「通りすがりの魔女…ファムか!?」

「えっ、あ、そうなの!?」

「本当その節はご迷惑を…」

「で、ロンドンではあの特典奪いをとっちめていたよ。だから、今の僕はフリー。あと結菜もね。もう1人は、別の世界の転生者だからもうそろそろ帰るけどね。」

「あ、そう…」

 

と、とりあえずは落ち着いたのか、カルデアトップ組が再び話しかけた。

 

「…信じられないけれど、とりあえずは納得したわ。いくつか知らないものもあるけれど、数点は該当作品がある。ので、一応…一応!あなた達の事は信じます。」

「あ、はい。」

「そして、だ。リィンカーネーションズ。少し聞きたいのだが、あのカルデア爆破事件の時…」

「あ、待って。童話ニキ、いや絵留。あの時保存した本は?」

「あの時?」

「ほら、血反吐吐いて保存したやつ。」

「………あ。」

「(顔を覆う)」

「(マジかよ、という顔)」

「せっかく2部防げたと思ったのにー!」

「いや、連鎖で来るから意味ないよ。」

「あー…どうぞ、続けて?」

「………」

「だよね、そりゃ無視できないよね!あーもう、どう説明すれば良いかな…」

「もはや俺たちの正体を全て明かすべきでは?少なくとも妖精眼sにはバレてるし。」

「うーん。よし、そうだな!」

「勝手に騒いで勝手に納得しないでくれるかい???」

 

閑話休題。

 

「まず、リィンカーネーションの目的は?」

「人理の救済。つまり、ソロモンを倒す事。」

「…リィンカーネーションズとは?」

「私たちが勝手に言ってる組織、というか、グループ?」

「構成員は?」

「この場にいる転生者。後サーヴァントが2人。」

「たびたびしていたレイシフトの方法は?」

「単純にタイムスリップ。もしくはタイムトリップ。」

「…それって、第五魔法じゃなかったかしら。」

「ちなみにこの中でタイムスリップが出来るのは、創真、星奈の2人だぞ。」

「…ふぅ。ロマニ、ダヴィンチ。あとよろしくね。」

「ちょっと待って所長現実逃避しないで!」

 

既に大混乱。そしてさらに楓が爆弾を落とす。

 

「で、これが多分特大級の事なんだけど。」

「よし分かった。ちょっと待とうか。」

「いいや待てない!言うね!」

「待ってそれジョジョのネタじゃ、」

「私らの前世で、FGOってスマホゲームがあったんだよ。正式名称はFate/GrandOrder。そのストーリーのあらすじはね。…焼却された人理を戻すため、主人公が最後のマスターとなって、特異点を巡る物語。」

「………え。それっ、て。もしかして。」

「だから、私らはソロモンの正体も知っているし、今後の特異点の場所、その展開。色んなサーヴァントの秘密を知っていたりするんだよ。」

 

沈黙が訪れる。

 

「…………清姫。判定は…?」

 

嘘を見抜けるサーヴァント、清姫に聞く。

 

「…嘘は言っておられません。」

「………なるほど。」

「え、じゃあ…私達は、物語の登場人物…?」

「の、はずなんだけど。正直関係ないよ。登場人物だから何?」

「…お前な。俺らが言わなかった事言うなよな。…。続きはまた、今度にするか?」

「…明日で。」

 

 

 

 

 

 

 

 

翌日。

 

またもや、食堂に。だが昨日よりはサーヴァントが少ない。

 

「…昨日の出来事を一応、記録した。確かに、君達の行動には未来を知っていなければ不自然な点がある。だから、きっと真実なんだろう。その上で聞くが、今後の特異点の内容など話してもらえないだろうか?」

「…どうする、皆。」

「いいと思う。」

「けど…」

「やっぱ、そこだよな…とりあえず俺たちがプレイしていたのを原作、と呼ぶぞ?原作では滅多にコラボなどしていなかったんだ。…つまり、何が言いたいかというと、セプテムで帽子屋や時計ウサギが登場しなかったし、オケアノスでメタナイト達もいなくて、ロンドンで謎のタワーも無かった。この時点で俺たちの知っている原作とは展開が違う可能性がある。だから、余計な事は言えないんだ。間違った事を教えてしまえば最後、道半ばで終わってしまう可能性があるからな。」

 

沈黙が訪れる。

 

「…だけど、これだけは言える。俺たちはカルデアの味方だ。」

「…リィンカーネーションズ…」

「ねぇ待って、もしかしてまだ個人で認識してない?ちなみに俺の名前は分かる?」

「………」

「ちょっとカルデアトップ組?目を逸らすな???」

 

「…そういえばなんだけど。あ、今の話と全く関係ないんだけど、なんで不知火はゲー、ソロモンに従ってたの?」

「あぁ、それね。まず、私がリィンカーネーションズに来たのって、セプテム前じゃん?実はその時に死にかけててな?半分サーヴァント?みたいな状態でさ。レフと会った時にちょっと面倒な魔術掛けられたから。あ、それはもう解除されてるよ。」

「待て待て待て。情報量が多いし濃い!」

「…半分サーヴァントとは?」

「冬木の特異点でのオルガマリーみたいな状態。」

「なーるほど。」

 

「で、結局。西園寺林檎の本名って何?」

「…本当に言わなきゃ駄目?」

「駄目に決まってるだろバカヤロー!」

「あー、うーん。…うん。流石に、隠し通せないか。まず最初に言っておきたいのは、不可抗力だからね、これ。」

「おうおう。で?」

「まず、えーっと。小学校低学年くらいの時に死にかけたんだ。」

「お前もか…」

「話続けるよ?死にかけた時に、助けてくれたのが…」

「助けてくれたのが?」

「…青い髪の人。」

「………え、それだけ?名前は?」

「知らん。多分ジョセフって顔してた。」

「適当かよ!えーと、他なんか特徴とかは?」

「変な本持ってた気がする。なんか、絵留が持ってるようなやつ。」

「………ウィズ!?日本で何してんの…」

「知り合い?」

「知り合いっていうか…前世の仲間。」

「…うん。うん?前世の?仲間?」

「いや、それは今度聞こう。西園寺、話の続きを。」

「で、それから普通の一般家庭に養子登録されて生きてきた。西園寺林檎はその養子登録された後の名前。」

「じゃあ…一概に偽名ってわけではないのか。」

「その後色んな出来事があったなぁ…爆弾に巻き込まれたり、一緒に巻き込まれた人の友人と爆弾に巻き込まれたり。」

「爆弾多くね?つか、よく生きてたな。」

「それは…幼馴染がなんでも出来るやつだったからね。」

「へぇ。会ってみたいな、その幼馴染。」

「…もしかして。」

「ん、どうかしたのか。…出流?」

「……なぁ。一つ聞きたいんだが…改名前の、名前、ってさ。もしかして、小鳥遊、琴葉、だったりしないか?」

 

出流が震える声で言う。

 

「……大正解。やぁっと、分かってくれたね。出流。」

「嘘だろ…本当か?なぁ、本当に琴葉なのか?」

「そうだよ。ごめんね、出流。本当の両親も既に亡くなってる事は分かってる。その場で見たからね。…ごめんね、心配かけて。」

「心配どころじゃない!本当に、俺のせいで死んだかと、思って…っ!」

「出流のせいじゃないよ。多分、あれはたまたま運が悪かっただけ。それだけだよ。」

「いや、違う!あの時、俺が…!」

「…もう。君、そんなに泣き虫だった?」

「…だって。」

「はぁ。これ以上話出来なさそうだね。」

「………そろそろいいかい?」

 

恐る恐るロマニが話しかける。

 

「うーん。といっても、もう話す事はないよ?本名は小鳥遊琴葉。小さい頃に、この出流と事件に巻き込まれた。それだけの事だよ。」

「そ、れだけって。もっとなんかあるだろ…」

「無いよ。私の中でアレは過去の事だって既に割り切ってる。」

「いや、そういうことでは…」

「…あぁ、そういうことか。なるほどね。いや、君の事情も分かる。だが、特にあの事件について言う事はないよ。例え、なんと言われようとね。」

「…そうかよ。」

「なんだなんだ。理玖も関わってんのかよ?」

「…何、その口調。不知火お前、ついに頭まで…。……いや、な。俺自身が関わってるんじゃないが…友人の親がな。」

「……なるほど。」

 

「…結局、それぞれ色んな事情があるが、特異点に関しての話はないって事だな。これで、解散でいいか?」

「…えぇ。もう特にないわ。好きに過ごしてもらって構わないわ。」

 

「…よし、じゃあまずは召喚室でサーヴァント召喚するか!」

「待て不知火。お前だったらスルト呼びかねん。却下だ。」

「理玖こそ。カーマ呼んでも知らないからな?」

「俺がそんな奴呼ぶと思ってんのか。」

「当たり前。」

「よーし分かった。お前が俺のことどう思ってるかをな!着いてこい今から殴り合いするぞ!」

「私に勝てると思ってるのか?」

「ふはは。対策は練ってるに決まっている!」

「つまり、本気出していい?」

「いや待て。せめて小型モンスター程度にしろ。俺が負ける。」

 

その様子を見て、落ち着いた出流が言った。

 

「お前らシリアスのすぐ後にはコントしか出来んのか!」

「(お前いつもそっち側だけどな?という顔)」

「(むしろ今は色々あって落ち着いてるだけだからな?という顔)」




説明をします。

まず、リィンカーネーションの+αの自己紹介。1人していないのは仕様です。これからも出てきません。もしかしたら他の小説シリーズで出るかもしれませんが。ちなみに特典は「原神のキャラクター」です。名前も決まってないので表記としては「別世界の転生者」になります。

司書=童話の召喚者=エル=ファム。
ヘカT=高野結菜。別案では高野詩音でした。しかし、2部でシオンというキャラクターが登場するので没に。
ちなみにウォズは別に時村創真に仕えているわけではありません。「我が魔王」に仕えています。つまり、どういうことか分かりますね…?

ここで、クリプター達を保存した本が紛失していることが判明します。理由は絵留が死にかけた時に落としました。つまり、どういうことかというと、特異点修復時に保存(保護)した本が一緒に消えたので、保存した事実が無くなり、FGO原作通りになりました。

そして、カルデアにFGOの事を話しました。そのせいでSAN値チェックが入りましたが大事には至っていません。
ですが、FGOの内容はほとんど話していません。既に原作と乖離していますからね。
そして、不知火楓がゲーティアに従っていた理由が判明。これは原作のオケアノスのメディアリリィ、ロンドンのマキリと同じような感じです。ふわっとしてますが、そういう設定です。はい。
ちなみに半分サーヴァント状態とは魂だけの状態です。不知火楓はロンドンでとある人物と出会い、ちゃんと肉体を獲得しています。つまり、不知火敵対ルートもありました。構想内では。

西園寺林檎の本名。それに関連して佐藤出流の過去。これは裏設定の一つでしたが、考えた結果明かす事に。
リィンカーネーションズは、それぞれ過去に重い事情を抱えています。詳しくはキャラ紹介で。…ネタバレverを更新していないので今後しないといけませんね。

では、この辺りで。また会いましょう。

「お気に入り登録」「感想」よろしくお願いします。
誤字脱字もあれば報告お願いします。

…活動報告もしっかり見てくださいね。今後について重要なものですので。


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幕間の小話集 「それは…とても悲しい事だと思うから。」

年内はおそらくこれで最後。
FGOでメリュジーヌ当たりました。後は、オベロンだけ…!

受験はあと1校受けたら年内はフリー。思う存分小説書けますね。

では、本編どうぞ。


・楓と星奈の技術の話。

 

 

「…そういえば、楓のあの武器作ってるのってあれどうやってるの?特典の範囲外じゃない?」

 

カルデアの戦闘シュミレーターで先ほどまで戦いを繰り広げていた星奈はふと疑問に思い、疲労によって地面に倒れ伏している楓に聞いた。

 

「あぁ…それはー…どう説明したら良いかな。とても複雑になるんだけど。」

「構わないよ。教えて?」

 

地面に寝転んでいた楓は起き上がり、話し始めた。

 

「オッケー。じゃあ、まず最初になんだけど。私の転生特典ってモンスターハンターのモンスターの力…だけじゃなくて、ハンターの力もなんだ。最新作あたりに登場する必殺技みたいなものも使えるよ。知ってるかどうかはわからないけど『狩技』とか『鉄蟲糸技』って言うんだけど。まぁ、それが前提ね。」

「そして、武器の話。モンスターハンターの武器って結局モンスターの素材を使ってるわけだから、作れるんじゃ?と思っていたのね。まぁ最初は酷かった。よく分からない鱗とか骨とか皮とかが出てきて困惑したよ。後からモンスターの素材だって分かって、ちょっとずつ改良していったよ。あるモンスターの骨に角やら爪やらをくくりつけたりして。」

「…で、最終的に、ある事に気づいたんだ。」

「ある事?」

「うん。…ハンターの力って武器も込みじゃないか?とね。」

「えっ。」

「色々試行錯誤していったよ。で、最終的に頭の中で武器種、モンスターの素材を切り替えて色々使えるようになった。さらに、見た目変更っていって武器の見た目や防具の見た目も変えれるようになったよ。ちなみに、今の服も…ほら!」

 

そう言って彼女は見た目を防具のものにした。その防具は赤く、まるでファンタジーのゲームに出てくる装備そのものだった。

 

「今の装備はリオレウス装備一式。スキルとしては攻撃力アップとか。ちなみにこれ、見た目変更すると装備の着心地も変わるんだ。変更先の方に変わるから鎧が重たい…なんて事もないよ。」

「そ、そうなんだ…」

 

見た目をいつもの洋服に戻すと、楓が逆に聞き返す。

 

「逆に星奈さんがいつも使ってるあの『王の財宝』もどきも気になる。あれってどうやってるの?」

「あぁ、あれか。あれはすごく簡単で、まず武器系統のコピー能力を多重発動し武器だけ作り出して、エスパーとかトルネイドを使ってスピード出して撃ち出してる。」

「思ったより複雑だし難解だね。あとそれ簡単じゃないよ。頭良くないと使えなさそうだけど。」

「いんや?マイセットとして全てを一連の動作として登録しているから別に…最初だけかな、辛かったのは。あ、でもその時は執行者モードだったからなぁ。」

「待って?執行者モードって何?」

 

聞きなれない単語を聞いて、思わず聞き返す。

 

「あの私情を一切抜きにしたいわば本気モードかな。でも、効率は悪いし、きっと今のままで戦闘した方が強いけどね。」

「ほえー。なるほどなー。」

 

よいしょ、と言いながら立ち上がる楓。

 

「じゃあ休憩も終わったし、そろそろ続きでもしますか?」

「そうだね。設定はどうする?」

「うーん。じゃあ………」

 

 

この後、めちゃくちゃ戦闘した。

 

 

 

 

 

 

 

 

・絵留の能力の話。

 

 

「…お、いたいた。おーい!」

「…ん?あぁ、理玖か。どうかしたの?」

「いや、たいした用事じゃないんだけどさ、この間カルデアの面々と自己紹介した時に言ってた、『召喚は転生特典ではない。』ってのが気になってよ。」

「なるほど、その事か。じゃあ、今時間あるメンバーを集めてほしい。改めて説明した方が良さそうだ。」

「了解。んじゃ、えーと…昼食後の食堂でいいか?」

「分かった。あ、それと藤丸さんにも言っておいてくれ。一応、彼女も関係したりするから。」

「はぁ…?まぁいいや。それじゃ、また後でな。」

 

そして、約束の時間。

集まったのは、立花、マシュ、理玖、創真の4人だった。

 

「…説明を受けるのは、ここの4人か?」

「みたいだね。じゃあ、よろしくね。絵留さん。」

「分かった。」

 

ではまず、と話し始めた絵留は一つの栞を取り出す。

 

「これは、『導きの栞』。これを使って、僕は『サーヴァントとは違う存在、ヒーロー』に変身できる。ヒーローには4つの職種があって、それぞれ『アタッカー』『ディフェンダー』『ヒーラー』『シューター』がある。まぁこれはサーヴァントのクラスみたいに考えてくれたらいいよ。そして、ヒーローとは。簡単に言えば、物語のキャラクターだね。シンデレラ、アリス、赤ずきん、白雪姫。他にもたくさんいるけど、それはまた今度。ちなみに、ローマの特異点で会ったファムは僕が変身していたんだよ。この辺りはリィンカーネーションズには言ったっけ。」

「…以上が、僕の転生特典。『グリムノーツ』になるよ。」

 

ここからは僕が持っていた能力の説明だ、と言いながら今度は一つの本を取り出す。

 

「これは、『空白の書』。この本には、ヒーローの情報が書き記されている。この本によって『ヒーローの召喚』が可能となる。こっちにもヒーローの職種があるんだけど、『ヒーラー』が消えて、『マジシャン』になっている。そして、先ほど説明していた『グリムノーツ』のヒーローとは別の存在。それが、この『グリムエコーズ』のヒーローなんだ。ちなみに、グリムノーツのヒーローの一部がいなくなり、逆にグリムエコーズで新たにヒーローが増えていたりしているね。」

 

ここまでで何か質問は?そう聞くと、手が上がる。

 

「藤丸さんか。質問は?」

「…もしかしてあの時、本を届けていたのは?」

「それは、グリムエコーズのヒーローだね。」

「では、ローマで出会ったハッタさん、時計ウサギさんは?」

「協力者が連れてきていた本人さ。」

「んん??物語のキャラクターじゃないのか?」

「…そうか。そういえば、『想区』と『メルヘン』の説明をしていなかったな。簡単に言えば、物語の世界。そこには、本の中の登場人物がいる。実際にハッタ、時計ウサギもメルヘンの住人さ。」

「…なるほどな。つまりは、前世の俺たちにとってのFGO、そういうことか?」

「そういうこと。」

「…特異点に来れていたのは?」

「協力者のおかげ。」

「ウォズもか?」

「難しいな。この辺りは話してはいけない約束でね。まぁ、いつか彼もその姿を現すだろうし、気長に構えておけばいいよ。」

 

これで、説明は終わり。そう言って食堂を去ろうとする絵留。

 

そして、扉の前に立ち止まって、4人の方を…特に創真と理玖の方を振り返って、一言。

 

「あぁ、ちなみになんだけど。僕は厳密には他の転生者とは違う。リィンカーネーションズのほとんどが日本で住んでいる若者が転生しているが、僕は違う。『グリムエコーズ』というゲームの住人さ。詳しくは以前藤丸さんに渡した本を確認するといいよ。そしてリィンカーネーションズ。今一度、伏線を振り返ってみるといい。君達の過去にも、ね。特に、不知火楓には注目しておいた方がいいよ。…おそらくだけど、第五、もしくは第六の特異点あたりで爆発するだろうからね。」

 

 

 

 

 

 

 

 

・本当のソロモンの話、正体の話。

 

 

カタカタカタ、カタカタカタカタ。医務室にて、パソコンのキーボードを打つ音が響く。

 

時刻は真夜中、午前3時。作業が完了したのか、それとも区切りが良いところまで完了したのか。定かではないが、彼。ロマニ・アーキマンは椅子にもたれかかる。

 

そこへ、声をかける少女が1人。

 

「作業は終わったのか?」

「うわっ!?…って、確かリィンカーネーションズの…」

「不知火楓ね。暇だからカルデア探検をしていたら、光が漏れている部屋を見つけてさ。」

「はぁ。とりあえず、部屋に戻ってくれ。一応言うが、まだ君たちを信用したわけじゃないからね。」

「うーん、手厳しい。ま、私個人としても信用される気はないし、そもそも大人って信用出来ないし。いや、そんな話をしにに来たんじゃないや。…ロマニさん。君の本当の正体についてだよ。」

 

そう言うと、ロマニの顔が強張る。

 

「…どういうことだい?」

「自己紹介した時に言ったはずだよ。私たちリィンカーネーションズは転生者で前世の記憶を持っていて、この世界の事も知っているって。」

「…なるほどね。」

「その前に、一応聞くけど。君の正体は冠位のサーヴァントの1人、グランドキャスター。真名をソロモンで間違いない?」

「…そうだ。おそらく、僕の経歴も知っているんだろう?」

「うん。先代の所長、マリスビリーによって召喚され、聖杯戦争の勝者に。人間になって、絶望の未来を迎えるという未来視を見て、ここまでやってきた。」

「その通り。それで、今更何の用なんだい?」

「あのソロモンの正体について。」

「…!」

 

医療用ベッドに座ると、続きを話し始める。

 

「まず、この続きを聞く覚悟はある?」

「何を今更。そんなもの、とっくに出来ているさ。」

「OK。では簡潔に。」

 

「あのソロモンはソロモン72柱の魔神の集合体。ソロモン王の死後に受肉した、意思を持った召喚式がソロモンの死体を使って復活した人類悪の1つ。憐憫のビースト。ビースト I 。名を、魔術王ゲーティア。」

「召喚式…!?」

「そして、ビースト I としてのスキル、ネガ・サモン。サーヴァントによる攻撃を否定、破却する。 英霊のシンボルである宝具をすべてキャンセルする。つまり、サーヴァントの攻撃が効かない。」

「な…!?そ、そんなもの規格外にも程がある!」

「…ただし、ただ一つの例外を除いてね。ゲーティアは九つの指輪を所持している。残りの一つが揃い、合計十つの指輪が揃った時。」

「…なるほど。そこで僕の出番ってわけか。第一宝具『訣別の時きたれり、其は世界を手放すもの』。そこで、ソロモンというサーヴァントの存在を消去、ゲーティアに大ダメージを与える…ということか。」

「そう。そして、ソロモンという英霊の座は無くなり、未来永劫召喚されることは無くなった。そして、カルデアは1人の犠牲を経て…」

「…そうか。結局、そうなるわけか…ありがとう。」

「ん?待ってよ。何話終わらせようとしてるのさ。…そう、本来の歴史では、ロマニという人間の犠牲を経て、見事人理修復を完了させる。そこで、リィンカーネーションズは考えついたのさ。自らの持つ能力を用いて、死亡してしまう彼らを救い、今後の災害に備えよう、とね。」

「…今後の災害だって?」

「アッ。やっべ、あー。これは聞かなかった事に…いや、そういうわけにもいかないな。とにかく、今は人理修復に専念しないと。話を戻すけど、まずは1人救った。オルガマリー・アニムスフィア。あの人は、最初の特異点である冬木でカルデアスに飲み込まれる運命だった。」

「しかし、君たちがその未来を変えた…」

「そして、次はロマニさん。あなただ。既にソロモンの第一宝具を使わずにゲーティアのネガ・サモンを破壊する算段は出来ている。」

「なんだって!?」

「もちろんこれは他のリィンカーネーションズには秘密だけどね。」

「……」

「そこでだ。絵留によると、第五特異点の前でカルデアを出るらしい。そこで、準備をする。だけど、カルデアの状況も把握しておかねばならない。…協力する気はない?上手くいけば文句無しのハッピーエンド。失敗すれば…予想は簡単だよね。」

「…協力するメリットは?」

「まず、死なない事。次に、上手くいけば、ソロモンの能力をまた使えるようになる事。あとは…」

「…協力すれば、皆無事になるんだね?」

「はい。それは約束します。既にその算段はついている。」

「なら、協力しよう。」

「ありがとうございます。念の為に、この事は秘密に。」

「分かった。」

 

話は終わり、医務室を出ようと扉に近づく楓を思わず引き止める。

 

「…もし、もしも。君に全知全能の力があれば、それを行使して世界平和を目指すかい?」

「ーーーー。…それは、はい、でしょうかね。私がもし、全知全能の力があるとして、デウス・エクス・マキナとして動くでしょう。だって、そのために私はあなたに話を持ちかけた。」

「…そうかい。」

「…だけども。」

「え?」

 

「だけども、使うとしても一部分でしょうね。現に、そうしている。そもそも、最初から本気を出せば、私1人で人理修復は出来るでしょう。あなたがプレイしているかは知らないですが、私が持つ力はモンスターハンターの力。もちろん、存在するだけで周りに絶大な影響を与える龍の力もあります。だけど、そうしないのは。そうしないのは、それを使ってしまえば、人は進歩しなくなる。全て私を当てにする。そして、それを受けて私は力を行使する。それは、ただ自分の思い通りに世界を動かしているだけ。そうなってしまえば…それはただの『独裁者』。」

「あるゲーム作品ではこうあります。不完全な人間だからこそ、作れる未来がある。『完璧な個』より、『不完全な集団』。その未来を作るためにリィンカーネーションズは存在している、そう私は思っています。…他の皆がどう思っているかは分かりませんがね。」

「もちろん、今の状態のように、全知全能の力が必要な場面もあるかもね。でも、使うべきではない。…これが、私の持論です。ま、それ抜きにしても使うべきではない。さっきも言った通り、人間という種は進歩しなくなる。進化しなくなる。それは…とても悲しい事だと思うから。」

「結論を言うと、もしその力を持っていたとして。使わない。それが私の考えです。…きっと、これは生前のソロモンの事でしょう?」

「…バレていたのか。」

「はい。補足をすれば、思考停止で使わない。これはただの馬鹿のやる事です。日本のことわざにもあります。豚に真珠、猫に小判、馬の耳に念仏…。しかし、しっかりと使わない理由を考えた上で使わない。それが、一番大切な事。」

「…そうか、ありがとう。」

「どういたしまして。と、言ってもまだまだ齢14。若輩者の言う事だから全て当てにしないで下さいね。二次元のものになりますが、色々体現しているキャラクターもいますので。東方Projectの八雲紫とかね。調べてみると良いですよ。…では、これで。協力者の件は追って連絡します。」

 

今度こそ、医務室を後にして、自室に戻った楓。

 

彼は知らない。

彼女の精神がとうの昔に限界を迎えていることを。

 

全て、物語の裏側の出来事である。

そして、この夜の出来事は後に多大な影響を及ぼす事になる。

それを知っているのは、誰もいない。

 

渦中の2人も、気づかない。

 

 

 

 

 

 

 

 

・シールダーの話、今後の話、秘密の話。

 

 

オルガマリー・アニムスフィアの部屋にカルデアトップ3であるオルガマリー、ダ・ヴィンチ、ロマニが集まっていた。

 

ガチャリ、扉が開く。

 

「すまない、遅くなったか?」

「いや?時間通りだ。…それで?話とはいったい何だい?」

 

入ってきたのは、時村創真。手には通話状態のスマホが握られている。

 

『そっちにはカルデアトップ3か。で、マシュと藤丸は近くにはいないね?』

「ええ。あの2人は今シュミレーターにいるはずだわ。」

『ふむ。じゃあ、さっそく本題に入ろうか。創真、後はよろしく。』

「任された。…まず、Dr.ロマン。あなたは知っていると思うが、マシュについてだ。」

「…!やはり、か。試験管ベビーとして育てられたマシュはそう長くはない。もって、あと一年あたりだ。」

「あぁ。それは俺たちが知っているものと同じだ。そして、重要なのが第五特異点を越えた日、マシュは倒れる。寿命によって。こちらでも、延命措置の案を考えたが、全てがボツ。結局、設定された寿命を伸ばす事は、それこそ魔法の領域だろうね。………ここからは、絶対に口外してはいけない内容だ。…これは数多の未来の中の1つとして考えてくれ。第七特異点までもを攻略し、ソロモンと戦った時、全ての力を使い切り、彼女は一度死ぬ。だが、とある生き物によって生き返る。そして、人理修復を成し遂げる。…その後、人理焼却よりヤバい事が起きる。地球の白紙化。7つの人類悪の1つ、ビーストⅦによってカルデア以外の地球は真っ白になる。文字通りね。…話がズレたな。何か質問はあるか?」

「…マシュを救う手立ては?」

「…無いわけではない。まず、聖杯を使う。だけど、これは不確定だ。聖杯の解釈によっては死を覆せない。次に、新しくホムンクルスとして生まれ変わる。これも、不確定。場合によっては長寿の物が出来るかもしれないが、それはそれでダメだし、そもそも記憶を移し替えれるのかも分からない。最後に、俺たちの能力を使う。これもダメだ。なぜなら、俺たち依存になってしまう。俺たちに何かあった時どうにも出来ないからな。」

 

沈黙が訪れる。

 

『あー…まぁ、そういう反応になるよな。』

「…どうにか出来ないのかい?」

「いくつか出来そうなサーヴァントには心当たりがあるが、ピンポイントで召喚出来るとは限らないからな…」

『…うーん。ちょっと試してみるから召喚サークル借りるね〜。』

『はっ?ってお前どこ行く気…速っ!ちょっと待て!』

『一番後輩だからって何でもしていいって思うなよ!』

『その台詞は悪役のものだぞー。』

 

その時、思いきり扉が開かれる。不知火楓がいた。

 

「…麻婆豆腐出た!」

「…馬鹿野郎。」

「いやいや、嘘だから。ちょっと他の皆が来る前に話したい事がね。」

「何だい?」

「聖杯1つくれない?」

「無理に決まってるじゃない!」

「だよねー。まぁそれは予想の範疇だから良いとして。それで、さっきの話の続きね。…マシュを助ける事ができるサーヴァントに関してなんだけど。…触媒持ってるって言ったらどうする?」

 

全員が言葉を失う。

一番最初に正気に戻ったのは創真だった。

 

「…それを、どこで!っというか、誰の!」

「異聞帯のモルガン。場所はポップスターで。」

「は?」

「つっても、貰ったのは林檎さん…あ、本名は…えっと…」

 

「小鳥遊琴葉ね。忘れないでよ。」

「あ、琴葉さん。他の皆は?」

「召喚室に向かって行ったよ。はいこれ。モルガンさんから渡された髪飾り。触媒になり得るでしょ。」

「…モルガンと言えば、アーサー王物語に登場する妖妃モルガンで間違いないかい?」

「間違いです。詳しい事は今は説明できませんが。」

「…とりあえず召喚してみない?」

 

 

 

「(あ、やっば。そういやここにはアーサー王の方のアルトリアもモードレッドもいるし、ヤバくないか?と言いたいけどそんな状況じゃないよなー。………どうしたら良いと思う?)」

「(俺がバレなきゃどうでもいい。勝手にすれば?それよりもそろそろ見つかるぞ。準備しとけ。)」

「(そっちで英霊召喚出来ない?)」

「(俺に死ねと?アイツは敵で俺はか弱い虫。どうなるか分かるだろ?)」

「(か弱い…?仮にも終末装置でしょ?)」

「(相性って物があるんだよ。あー…召喚するにしても、ここではやめとけば?あの小説家の本拠地でやったらいいのに。)」

「(となると、引き込むのは星奈もか…絵留と結菜はもともとこちら側だけどさ。琴葉さんもどう説明したものかな…)」

「(知らないね。ま、頑張ってよ。マスター!)」

「(マスター違うよ。私非マスターね。…やっぱ隠し事はやめといた方がいいね。とりあえず今は適当に誤魔化して、後でリィンカーネーションズに説明するかぁ。)」

「(ま、それでいいんじゃない。それと、念話も程々にしとけよ。気付かれても知らないからな。)」

「(はいはい。)」

 

 

 

「…いや、ここでやったら争いが起きそう。アーサー王とかモードレッドとか。」

「あー…その辺りは複雑だからな…」

「絵留の図書館でやれば?前もそうだったでしょ。」

「前のは模倣だったらしいけどな。…ふむ。」

「とりあえず、第五は琴葉さん行かないでモルガン召喚してもらって、どうするか決めたら?そもそも触媒使ってモルガン来なかったらどうしようもないし。カルデアトップ3もそれでいい?」

「私は構わないわ。そもそも可能性が0から1になっただけ、良いと思うべきだわ。」

「もちろん私もね。この天才をして何も出来なかったんだ。そちらに言う事に合わせよう。」

「僕としては出来るだけ早めにどうにかしたいけどね…本当にマシュは助かるのかい?」

「それはもちろん。…では。アイツらに捕まると面倒なんでね!」

 

そう言うと、一目散に走り去って行った。

 

「…面倒?」

「あれ、創真は知らなかったっけ。鬼ごっこで捕まると激辛麻婆豆腐10皿食べるってやつ。昨日始めたらしいけど。」

「本当何やってんだ…」




最近東方ロストワードを始めました。面白いですね。
ついでに転生者のうち誰かが幻想入りするっていう妄想もしました。
理玖と出流と琴葉はよくある幻想入り。創真と星奈と楓と絵留は弾幕する側。多分1騒動起きそうなのが結菜。霧雨魔理沙の能力持ってますからね。

活動報告もよろしくお願いします。具体的にはコメントプリーズ。

ではまた。

「お気に入り登録」「感想」よろしくお願いします。
誤字脱字もあれば報告お願いします。

もしかしたら、後一回更新するかも。本編ではないですがね。


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第五特異点 神話繚乱大戦イ・プルーリバス・ウナム
転生者用掲示板 7スレ目 その1 「やっぱ魔術ってすげーな。」


前回、年内に更新する分は本編ではないと言ったな。

アレは嘘だ!

とうとうアメリカ編突入です。第一部も折り返し地点まで来ましたね。今回も色んな作品のキャラがごちゃ混ぜになっていつもよりカオスに。多分、過去最高に混ざってますね。むしろここまでごちゃ混ぜにすると作品を知らない人が取り残されるのでは…と危惧しましたが、特に対策しませんでした。むしろ今更?って感じもしますが。

では、本編どうぞ。

一部キャラクターの掲示板におけるハンドルネームの変更があります。ご注意を。


…告げる。汝の身は我が下に、我が命運は汝の剣に。聖杯の寄るべに従い、この意、この理に従うならば応えよ。誓いを此処に。我は常世総ての善と成る者。 我は常世総ての悪を敷く者。

 

汝三大の言霊を纏う七天、異界より来たれ、世界の守り手よ…!

 

 

 

「ほう?この僕達を召喚したのかい?」

「この4人だけか…姫さん達は別か。」

「でも、サーヴァントとして務めは果たすよ。」

「治療は任せて…!」

 

 

 

「……無事来れたわね。ったく、今回は例外な召喚だったからマスターもいないし…これきりにして欲しいわ。はぁ…サーヴァントねー…ま、適当にやればいつも通り解決するでしょ。」

 

 

 

「…およ?うわ、本当にサーヴァントだ!へぇ…こんな感じなんだ!面白ーい!さてと。まずは腹ごしらえだけど…周り、何もないなぁ…」

 

 

 

「ここは、アメリカ?なるほど。俺が生きていた時代より何百年も前のアメリカか…とりあえず、誰か人を探さなきゃ…状況も何も分からないし…。………ん?これは…なるほどな。俺がサーヴァントとして呼ばれたのはこれがあるからか。」

 

 

 

「…私を召喚したのですね。おや、あなたは…」

 

 

 

 

 

 

 

 

1不死鳥ちゃん

いっけなーい!遅刻遅刻!私以下略。つーわけで、アメリカ攻略やってくぞー!

 

2ブレワイ星人

とんでもなく端折ったな。

 

3白黒の魔女

なるほど…これが噂の掲示板ってやつか!

 

4超人マスター

いや、ロンドンでヘカTってハンドルネームでやってたでしょ?

 

5童話の召喚者

あはは…

 

6一般家庭のカムクラ

仕方ない。で、超人マスターとは?

 

7ブレワイ星人

そりゃお前、対人においては2番目に強いからな。何?お前ら何?実は英霊だったりしない?

 

8超人マスター

しないしない。ちょっと昔色々あってね。

 

9ピンク玉

ちょっとその辺りデリケートだから突っ込みにくいのやめない?

 

10名無しのジオウ

そもそも、まだアメリカに突入するのは明日じゃないか。今掲示板立てても意味なくないか?

 

11不死鳥ちゃん

ん?聞いてなかった?

 

12ブレワイ星人

俺も聞いてないな。何の事だ?

 

13童話の召喚者

アメリカ突入前に、図書館に戻ろうって話が出ていてね。今すぐにでも行けるけど。

 

14白黒の魔女

前にアンタらがいた紛い物じゃなく、正真正銘本物の宝具だよ。

 

15不死鳥ちゃん

…宝具?

 

16童話の召喚者

正確には概念の上書きだけどね。図書館の管理者は一度死んだ。その間の管理者は別の人物になっていて、未だ健在だが、そこに概念の上書きをする事でより強固な拠点となる。裏で動いていた時はいつもそこにいたのさ。

 

17ピンク玉

はえー。

 

18一般家庭のカムクラ

分かってるかお前?

 

19不死鳥ちゃん

いや、その前に図書館って何?あの本棚って見せかけじゃなかったの?

 

20超人マスター

そこからか…

 

21童話の召喚者

図書館というのは、様々な世界に移動する事ができ、さらに改良によってレイシフトも可能になった建物さ。位置的には、別世界になるね。

 

22不死鳥ちゃん

…つまり?なんか色々出来るすごい建物って事?

 

23童話の召喚者

…概ねその通りだよ。

 

24名無しのジオウ

なるほどな。経緯は分かった…いや、分かってないな。

 

25白黒の魔女

あー、私が直接話してやるから分からん奴らは集まれ。

 

26童話の召喚者

その前に、移動しておきたいんだけど。

 

27不死鳥ちゃん

とりあえず移動するぞー!

 

28不死鳥ちゃん

到着!

 

29ピンク玉

まぁ、扉くぐるだけだしね。

 

30名無しのジオウ

経緯聞いてくるから他のやつらで掲示板進めといてくれ。

 

31超人マスター

男性陣全員聞きに行ったけど。報連相は?

 

32不死鳥ちゃん

誰かがやってると思ってた。

 

33ピンク玉

はぁ…あ、そういえばキャストリアとアーサーは?カルデアでは見なかったけど。

 

34超人マスター

ちゃんといるよ。というか、先に図書館に行ってもらっていたよ。

 

35白黒の魔女

まぁ、念話があったからそこまで離れている感覚は無かっただろうけどな。

 

36ピンク玉

それはそう。

 

37不死鳥ちゃん

あ、そういえば空の境界イベントと監獄塔ってどうなった?

 

38超人マスター

一瞬で終わったよ。境界イベは瞬殺。監獄塔は大体1時間くらいで。

 

39不死鳥ちゃん

え???

 

40ピンク玉

まぁね…このカルデアの藤丸はそこの超人2人に鍛えられまくったからね…

 

41一般家庭のカムクラ

まとめるなまとめるな。

 

42超人マスター

まぁ強くなっておいて損はないからね。

 

 

 

 

 

 

 

 

「…ん?まさか、神霊級のサーヴァントが召喚されている…?…少々まずいね。いくら他に強力なサーヴァントがいるとはいえ…しかもこれは…」

 

 

 

 

 

 

 

43ブレワイ星人

結局掲示板昨日は掲示板使わんかったな。

 

44名無しのジオウ

まぁ、カルデアに挨拶回りとか行ってたからな。

 

45不死鳥ちゃん

後で見返した時不自然な会話になってそう。

 

46白黒の魔女

そもそも引越しに挨拶回りって人理焼却中には思えねえな。

 

47不死鳥ちゃん

んだよやんのかこらぁ。

 

48超人マスター

沸点どこにあるの???

 

49一般家庭のカムクラ

で、アメリカ攻略当日なんだが、行くメンバーとかどうするんだ?

 

50ピンク玉

どうする?正直カムクラほとんど活躍してないし…

 

51一般家庭のカムクラ

悪かったな!だが、もう今までの俺とは違う!カルデアにて近接戦闘系サーヴァントの動きを見てきたからな。完全に模倣できていると言えよう。

 

52超人マスター

すっごいねー。

 

53名無しのジオウ

すごい棒読み。

 

54童話の召喚者

それで、結局どうするの?

 

55花の魔術師

出来れば最高戦力で行ってほしい。今回は本当に危険だからね。

 

56ブレワイ星人

そんなにか…?せいぜい大量の魔神柱やインド鯖やバーサーカーのクー・フーリンくらいだろ。

 

57花の魔術師

いや、さらに神霊級サーヴァントが召喚されている。

 

58不死鳥ちゃん

………は?

 

59白黒の魔女

神霊サーヴァントだって!?どうして、っていうか誰!?

 

60花の魔術師

分からない。

 

61名無しのジオウ

…分からない?

 

62花の魔術師

千里眼でこの特異点を見ても、なぜかその神霊サーヴァントの周りだけ靄がかかったように見えなくなっているんだ。

 

63ブレワイ星人

…神霊サーヴァント以外は見れるのか?

 

64花の魔術師

それは問題ない。

 

65ピンク玉

ますます不可解…そんなことして何がしたいんだ?隠したところで…あ、ゲーティアか。

 

66童話の召喚者

まぁ、おそらくそうだろうね。

 

67一般家庭のカムクラ

と、なるとマジで最高戦力で行かないとな。

 

68名無しのジオウ

一番は不知火楓とピンク玉のどちらかじゃない?

 

69不死鳥ちゃん

絵留や結菜も強くない?

 

70超人マスター

戦闘能力の多様性も考えてジオウニキも良いはずだ。

 

71名無しのジオウ

確かに、神霊級っていっても誰なのか分からないからな。それなら歴代ライダーの力を使える俺が候補に上がるのも不思議ではないな。

 

72ブレワイ星人

つーことは、楓、星奈、絵留、結菜、創真の5人が行くのが良さそうだな。

 

73童話の召喚者

それがいい。なら早速準備しないと。

 

74不死鳥ちゃん

それな。神霊級だし…というか、どうやって神霊だって分かったの?

 

75花の魔術師

魔術を使って霊基の大きさを観測しているのさ。

 

76一般家庭のカムクラ

なーるほど。やっぱ魔術ってすげーな。

 

77名無しのジオウ

準備完了だ。タイムマジーンの時間逆行システムももう開始できるぞ。

 

78ピンク玉

よし、じゃあ、出発だ!

 

79白黒の魔女

5人も乗れなくないか?

 

80不死鳥ちゃん

私と結菜は自分で飛べるからタイムスリップ空間を着いていく感じになると思うよ。

 

81白黒の魔女

適当だなぁ。

 

 

 

 

 

 

 

 

神話繚乱大戦 イ・プルーリバス・ウナム

第五の聖杯 極楽の???

 

人理定礎値 EX+

 

 

 

 

 

 

 

 

85名無しのジオウ

無事着いた。が…

 

86不死鳥ちゃん

早速見慣れないものがあるんですけど?

 

87ピンク玉

あの宮殿がアメリカ統一軍、あっちの城がケルト軍。で…the 西洋の城ってやつ、何?

 

88ブレワイ星人

何だそれ?それが例の神霊がいるところでは?

 

89白黒の魔女

にしてはどこか見覚えある城っていうか…

 

90超人マスター

ふむ。とりあえず、安全マージンが取れる不知火、もしくは星奈が偵察に行くべきでは?

 

91不死鳥ちゃん

私が行きまーす。星奈は天翔けるはねローア展開してるので。

 

92ピンク玉

天翔けるはねって何だよはねって。天翔ける船ローアだからな!

 

93一般家庭のカムクラ

いいじゃないか天翔けるはねローア。弱そうだけど。

 

94ブレワイ星人

確かに良いと思うぞ天翔けるはねローア。すぐ墜落しそうだけど。

 

95不死鳥ちゃん

や、やめてくれ…

 

96白黒の魔女

picture(ごめん寝状態の不知火楓が写っている。)

 

97名無しのジオウ

死体蹴りでは?

 

98童話の召喚者

逃げるように城へと向かっていったね。

 

99ピンク玉

流石龍の力。あっという間に城の近くへ行ったねぇ。

 

100超人マスター

あぁ…

 

101ブレワイ星人

…そういや、マスターネキはセプテムで体験したんだっけか。

 

102超人マスター

あの速度をジェットコースターに例えて騙されたからね…

 

103童話の召喚者

…ご愁傷様。

 

104不死鳥ちゃん

見れば見るほど絵に描いたような城だね。

 

105ブレワイ星人

怪しそうなところは?

 

106不死鳥ちゃん

うーん。特には無さそう…いや、城の内部に何人かいるね。おそらくサーヴァント?

 

107ピンク玉

どうやってそうなの分かるの?

 

108不死鳥ちゃん

あなたモンハンやってた?やってたなら話は簡単なんだけど…まぁやっていないと仮定して説明するね。私の力…モンハンの力全般って考えてくれたら良いんだけど、モンスターの中には進化によって耳が良くなったり、目が良くなったり、まぁ色々進化してる器官を持つモンスターもいる。今回はその耳が良いモンスターの力を重点的に使っているんだよ。

 

109白黒の魔女

なるほどなー。

 

110不死鳥ちゃん

というわけで透明化して潜入するね。

 

111一般家庭のカムクラ

なんて?

 

112童話の召喚者

透明化…それもモンスターの力?

 

113不死鳥ちゃん

御名答☆

 

114名無しのジオウ

まぁ何のモンスターでもいいけど。危険は無いの?

 

115不死鳥ちゃん

むしろモンハン世界ではトップクラスに強いモンスターだからノープロブレム!つーわけで、城に入りまーす。

 

116白黒の魔女

かっる。もっと緊張感とか持たないの?

 

117超人マスター

セプテム以外はこんなだから皆放置してるよ。

 

118不死鳥ちゃん

だから最近反応悪くなってきていたのか…

 

119ブレワイ星人

むしろ緊張感を持て。

 

 

 

 

 

 

 

 

「んー。そんなご無体な。あれ?ご無体って使い方これであってたっけ?まぁいいや。そろそろ接敵するし、黙るか…」

 

城内の廊下を歩く。怪しいところがないか見渡しながら進むと、やがて大きな扉を見つける。

 

おそるおそる扉を押して開けると、そこは広いホールになっていた。

 

「広いな…」

 

天井部には豪華なシャンデリアがあり、窓から入る陽の光に反射してキラキラ輝いている。

 

そこで、1つ。気がつく。

 

「…やっべ。嵌められたか。」

 

先ほど開けた扉にはドアノブの部分が無く、また内側からは引き戸なため開けることが不可能になっていた。

 

「…というより、不自然だな。まるで人が出入りするように作られていない?となると、この広いホールにも何か意味が…」

 

よく見ると、ホールの中央部。その床はヒビが入っており、時折地面から何かを破壊するような音が聞こえる。

 

「………もしや、これは何かを封印している?」

 

「その通り。下手に触ると危険よ。」

 

バッ、と後ろを見ると、赤を基調とした巫女服の少女が立っていた。

 

「貴方はカルデアから?それとも、リィンカーネーションズから?」

「リ、リィンカーネーションズだよ。」

「あっそ。むしろ好都合ね。貴方、私達に協力しなさい。」

「それを素直に聞くと?」

「でしょうね。…構えなさい。」

 

巫女姿の少女がお札とお祓い棒を取り出した途端、床のヒビがさらに細かくなっていく。

 

「あっ。…少し待ちなさい。」

 

さらに追加のお札を取り出すと、ホールの壁に貼っていく。

 

「もうこの封印は長くないわね…」

「何を封印しているんだ?」

「さぁ?それはあの魔女に聞きなさい。えーと、えーっと………ナントカってやつよ。」

「全くもって分からない…」

「悪かったわね…さてと。じゃあ、改めて行くわよ。」

 

お互いが戦闘態勢に入ろうとした瞬間、扉が開く。

 

「もー!何してるの、皆待って…あれ、楓?」

「……………何故?」

 

扉を開けてきたのは、まんまるピンク玉。カービィだった。

 

「…ちょっと待って。えーっと、何故?」

「???」

「……魔術王の味方ではない?」

「最初からそう言って………あら、言ったかしら?」

「なんだよもう…ということは、特異点修復を目的としてるってこと?」

「そーいうこと。もしかして、言葉足らずだった?」

「……まぁいいや。で、えーと。まず、あなたは?」

 

「私?私は博麗霊夢。ルーラーのサーヴァントよ。」

 

「博麗…どっかで聞いた覚えが…」

「あら、博麗の名も有名になったものね。…とりあえず着いてきなさい。他の皆も待っているわ。」

「他の皆?」

「ええ、そうよ。あの魔女によると、会えば分かると。」

「…魔女?」

「あれ、知り合いじゃなかったの?会ったことある口ぶりだったけど。」

「モルガンの事だよ!」

 

その名前を聞き、思わず固まった。

 

「モルガン…?バーサーカーの?」

「ええ。確かにバーサーカーのクラスだったけど。」

「もしや、ポップスターでの記憶あり?」

「うん。ちなみに僕もあるよ。」

「そう…か。うん。ふぅ。」

 

一瞬、遅れて叫ぶ。

 

「どこからの縁!?」

 

 

 

 

 

 

 

青い衣を着た男は独り言を溢した。

 

「…」

「…あぁ、なるほど。」

「確かに皆がいるのなら、そして奴がいるのなら。そこに俺がカウンター召喚されるのも分かる。」

「…一度繋いだ縁はそう簡単に途切れはしない。あの旅でよく分かったからな。」

「だからこそ。奴が本当に、真に復活した時は…」

 

背中に背負った剣を引き抜く。鳥が翼を広げた形の青い柄をもつその剣は、その力の強大さを示すかのように、光を放つ。

 

「もう一度、その災いを倒すまで。」

 

腰に付けた古代遺物を操作し、馬代わりの乗り物を召喚する。それは、形こそ違うものの、現代において一般的に『バイク』と呼ばれるものだった。

 

「まずは、周りの雑魚を掃討するか。」

 

その男はそう言って、近くまで来ているケルト軍の兵士に特攻する。

 

もちろん、その結果は言うまでもなく、1人の男が勝つのだった。




だんだん1話ごとの総文字数が増えていっている。と、思いきや前回より少ないのは小話集という関係上仕方ないですけど。

解説という名の他作品キャラのサーヴァント紹介。


博麗霊夢 ルーラー

ルーラーの理由は東方Projectの原作において数々の異変を解決したその経歴はまさに裁定者と呼ぶべきものだから。
別クラス適性はキャスター。
まだ詳しく設定していないですが、おそらく宝具は「魔性または悪属性特攻」持ちの全体Buster宝具。


カービィ フォーリナー

そもそも地球出身ではない。別の星出身。本来ならば関わることのない星から来た来訪者故に、フォーリナーの適性を持っている。
別クラス適性はバーサーカー以外の基本クラス全て。理由はコピー能力があるため。
宝具はウルトラソードめった斬り。Busterの単体宝具かQuickの全体宝具。


「お気に入り登録」「感想」よろしくお願いします。
誤字脱字もあれば報告お願いします。

では。良いお年を(フライング)。


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転生者用掲示板 7スレ目 その2 「はぁ…もう訳がわからないぜ…」

メリークリスマス諸君!(遅い)




年内最後って言っておきながら結局更新できてるやーつ。
大学合格したんでもうフリー。なのでいっぱい更新できます。

頑張ればこれ抜きで一つか二つ更新できます。

二部七章前編来ましたね。
いやぁまさかORTと異星の神が超絶合体してすーぱーオルガマリー星人になって異聞帯を滅ぼすとは…(大嘘)
ちなみに私は既に前編をクリアして後編待ちなのですが、霊脈石なしでクリアできる気がしません。やっぱ誰1人としてサーヴァントをスキルマックスにしていないのがダメだったか…


ちなみになんですが、二部七章黄金樹海紀行ナウイ・ミクトラン(前編)のネタバレは後編が配信されたら解禁にします。私のところでは。
なので、無いとは思いますが、小説の感想などでネタバレを書き込むのは現在のところおやめ下さい。


感想貰えると思ってる事が烏滸がましい!←←←


それはそうと、本編どうぞ。


「………来ましたね。」

「あぁ、やっぱり妖精國のモルガンか…聞き間違いじゃなかったのか…」

「ええ。何の間違いか、私が汎人類史の味方として召喚されるとは。…むしろ滅ぼされるとは考えなかったのでしょうか?」

「っ、やめてほしいけどね。」

「もちろん、今は一介のサーヴァント。そのような事は致しません。」

「ということは、モルガンもカウンター召喚されたって事か。」

「いえ、違います?私はマスターがいました。」

「…いました?」

「ええ。変な格好の女性でしたね。どうやら、もともとこの時代の者ではなく、いわば迷子のようなものだと。サーヴァントを召喚したのも、たまたま知っていた術式をしただけとも。その後自らの手で帰って行きましたが。」

「………え?帰った?」

「ええ。自らを神と言っていましたが、私の知らぬ神でしたね。」

「もしかして、そいつが神霊のサーヴァント…?」

「いえ、生身でしたよ。」

「あ、そっかー。」

 

一つ手がかりを掴めたと思うも、全く関係のないと知り、落胆する。

 

「ですが、貴方が知りたいのはこれではないでしょう。…この城の地下部分に封印されているものについて。」

「…!」

「アレは名も無き厄災。純粋な悪。完全に封印が解ければ、人類悪にも匹敵するほどの脅威となるでしょう。」

「人類悪!?」

「ですが、神というよりはどちらかというと猛獣と言った方がよいもの。気をつけなさい。決して、封印の近くには寄らぬように。」

 

 

 

 

 

 

 

 

142不死鳥ちゃん

報告は以上。何か心当たりは?

 

143ブレワイ星人

おそらくだけど…その封印形態と特性からして、ブレワイの厄災ガノンではないのか?

 

144ピンク玉

うん。話を聞く限り、それっぽい様に聞こえるね。

 

145童話の召喚者

それにしても、モルガンを召喚した神…てっきり例の神霊だと思ったけど…むしろ、謎が深まったね。なぜ、そこにいたのか。そもそも、どうやって帰ったのか。いくら神といえど、そう簡単に時間渡航は出来ないはずなのに…

 

146名無しのジオウ

分からないものについて議論を進めても意味が無いだろう。

 

147ピンク玉

ま、特異点修復に力を貸してくれるんならそれで良いとは思うけどさ。

 

148白黒の魔女

ケルト側には聖杯があって、それによって無尽蔵にケルト兵士が沸き出てるんだったよな?ならまずはそのケルト兵士の数を減らしていかないか?

 

149一般家庭のカムクラ

でもそれって結局イタチごっこにならないか?どれだけ減らしても元凶をどうにかしない限りまた増えるだけだぞ。

 

150超人マスター

まぁ、ずっとはやれないだろうね。役割分担したらどうだろう。2人ほどでケルトの兵士を相手して、残りでアメリカ軍やレジスタンスに協力するとかさ。

 

151不死鳥ちゃん

あー。でもそれはこちらの…暫定モルガン軍と言うけど。モルガン軍とも協力していかないといけないし、つーかそもそもあまり小分けにするといざ神霊が出てきた時に歯が立たなくて撃沈、って事態になりそうで不安なんだけど。

 

152名無しのジオウ

そうか…確かに、どこで神霊がいるか分からない以上少人数で動くのはかえって危険になるな…

 

153童話の召喚者

それに、全体把握するためにも上空から偵察する係も必要になるよ。

 

154超人マスター

じゃあ、下手に分かれるのはやめた方が良さそうね。

 

155白黒の魔女

でもこのまま行くと神霊にやられてドボン、なんて事態にもなりかねないんだよな。

 

156一般家庭のカムクラ

きっついな…

 

157童話の召喚者

不死鳥。その城に他のサーヴァントは?

 

158不死鳥ちゃん

いることにはいるが、今は出払ってるってさ。

 

159白黒の魔女

…今思ったけど、藤丸は?そろそろ来てもおかしくはないと思うんだが。

 

160名無しのジオウ

確かに。

 

161ブレワイ星人

まぁ、分からないことを嘆いていても仕方がない。最悪、俺らも行くか?ケルトの量産兵士くらいは相手に出来そうだが。

 

162不死鳥ちゃん

…いや、こうなりゃ、またRTAする?ラーマシータ…あ、ラーマシータの存在忘れてた。呪い受けてるんじゃなかったっけ?

 

163名無しのジオウ

シータの場所は分かっても、ラーマの正確な場所がな…今だったら、レジスタンスの拠点にいるんだった?

 

164ピンク玉

シータって、女性の方だよね。

 

165一般家庭のカムクラ

そうだぞ。

 

166不死鳥ちゃん

ん?

 

167不死鳥ちゃん

あー、やだやだ。なんてお前まで出てくるの?最っ悪。

 

168超人マスター

どうかした?

 

169不死鳥ちゃん

えーと、この城から…真南の方向。見たら分かるよ。

 

170白黒の魔女

えーと、あれは…

 

171ピンク玉

龍?

 

172不死鳥ちゃん

あー、仕方ない。殺し合いするしかないか…

 

173ブレワイ星人

待て。何の龍なんだ?

 

174不死鳥ちゃん

全てを滅する古龍、渇望の黒創とも呼ばれる。古龍の中でも上位クラスのモンスター。滅尽龍ネルギガンテ。ちょいとやってくる。…ダメージの程が分からないから、一応今後の作戦に私を戦力として起用するのはやめておいて。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

地面が抉れる。量産型のケルト軍兵士が特攻していくが、骸に成り果てていくばかり。ソレが通った後には無数の棘の痕が残り、見るも無惨な物になっている。

 

「あぁ。本当に、いた…最悪。なんでよりにもよってコイツが来るんだ…」

 

滅尽龍ネルギガンテ。見るもの全てに襲いかかるもの。通常の生き物の定義に収まらない異端生物『古龍』の一つ。

 

こちらを発見すると、獲物と捉えたのか、猛スピードで駆けてくる。

 

「あいにく…こちらも古龍の力は持ってんだよ!」

 

即座にネルギガンテのハンマー『ネルガルクラッシュ』を作り出し、ネルギガンテの突進と相殺する。

 

「…ったぁ…!同じ力同士なら、オリジナルの方が威力は高いって事…!」

 

少なくないダメージを負うと、後ろに跳躍して距離を取る。

 

「と、なれば多少時間はかかるけど安全性を取ったほうがいいな…」

 

ハンマーを消し、代わりに雷極龍レビディオラの双剣『極雷双【鳴神】』を持つ。

 

「さぁ行こう、ネルギガンテ。私が勝つか、お前が勝つか。…勝負だ!」

 

ついに、仄暗き一面が姿を現す。

 

 

 

 

 

 

 

 

196ブレワイ星人

…遅くないか?

 

197名無しのジオウ

というより、まずいかもな。

 

198一般家庭のカムクラ

というと?

 

199ピンク玉

戦闘が終了したらしい。が、未だネルギガンテは健在。…ダメージは負っていそうだけど。

 

200超人マスター

…つまり。

 

201童話の召喚者

最悪も想定しておかないといけないって事だ。

 

202

勝手に殺すなよ。

 

203ブレワイ星人

誰!?

 

204

あん?…バグってやがるな。チッ…不知火だよ。

 

205超人マスター

あ、そう…無事だった?

 

206

無事に見えたら頭おかしいんじゃねえの?

 

207一般家庭のカムクラ

え、こわ…

 

208童話の召喚者

…まぁ、生きているのなら良かったよ。で、君は今後どうするんだい?

 

209

あー、そうだな…ま、適当にやるさ。既にあのモルガン陛下には離脱するって事は伝えてあるし、お前らはまずあの仮称モルガン城にでも向かえば?

 

210ブレワイ星人

あー、なんかキレキレですね?

 

211

そうか?こんなもんだろ。まだアイツにやられた傷が塞がってないんだ。一旦ここで落ちるぞ。

 

212白黒の魔女

あ、はい。

 

213名無しのジオウ

…マジで誰?

 

214ピンク玉

マーリン?こいつ本人?

 

215ピンク玉

あれ、返事がない。

 

216ブレワイ星人

何がどうなってるんだ?

 

217白黒の魔女

はぁ…もう訳がわからないぜ…

 

218一般家庭のカムクラ

とりあえず、シータだけでも助けておいたらどうだろう?

 

219童話の召喚者

うん。もはやモルガン軍という第三勢力が現れていることから、原作は無視した方が良いだろう。下手に流れに沿って、取り返しのつかない状態になったら元も子もないからね。

 

220超人マスター

そもそも…不知火が動けないなら、まずは治療したら…?

 

221ピンク玉

いや、自分で回復薬とか出せるはずだし…

 

222ブレワイ星人

なるほど。

 

223名無しのジオウ

…というか、藤丸はどうした?今どこにいるんだ?

 

224白黒の魔女

確かに、それが分かれば色々解決するんだけどな。

 

225超人マスター

とりあえずモルガンの所に行ってみては?

 

226童話の召喚者

現状何も進展がないし、そうした方が良いかもね。

 

227一般家庭のカムクラ

あ、ちょっと待って?何の音?

 

228ブレワイ星人

ん?どこから鳴ってるんだ?

 

229ピンク玉

そっちで何か起きてる?

 

230超人マスター

…原住民?

 

231ブレワイ星人

つか、誰!?

 

232童話の召喚者

あ、言うの忘れてた。そこ、そもそも僕の仲間が住んでる所だから何人かいるよ。

 

233ブレワイ星人

遅いわ…

 

 

 

 

 

 

 

 

レイシフトが終わり、無事に来れたことに安堵する。

 

「ここは…森?」

 

予定より遅くなったが、多少遅れたところで変わりはしない、と結論し、改めて周りを見渡す。

 

「ただの森…だね。ポップスターの時みたいに変な植物がある、なんてことにはならなかったし。」

 

しかし、この特異点にはポップスター以上におかしな事になっている事はまだ気づいていない。

 

その時、近くで戦いの音がする。

 

「とりあえず、サーヴァント召喚だけは…」

「…おや、見慣れない格好をしているが、旅の者か?」

 

そこにいたのは、青い服を着たフードの男。フードからチラリと見える髪は金色。剣を持ち、腰に矢筒、そして謎の板を付けていた。

 

「ええと、私は…」

「なんて、その格好を見れば分かる。カルデアのマスターだろう。知り合いが言っていたよ。俺は…おっと、その前に敵だ。」

 

鎧を着た兵士が数人こちらに向かってくる。

 

「これくらいなら朝飯前だ。そこで見ていろ。魔力消費とやらを抑えておけよ。」

 

そう言うと、剣を持ち、瞬きの間に敵のすぐ近くへと移動する。兵士が繰り出した槍を華麗に避け、一太刀で切り伏せる。迫ってきていた兵士達に足払いをし、その兵士を台にして高く飛び、三本の矢を放つ。どうやら鏃に爆弾が取り付けられていたらしく、当たった瞬間爆発が起こる。

 

「す、すごい…」

「まぁこれくらいはな。生前はもっと強い魔物達と戦っていたしな。」

「はぁ…あ、自己紹介を忘れていたよ。私は藤丸立花。君は…?」

「そうだな…サーヴァントにとって真名とは何だと思う?」

「え…?えっと、名前…?」

「……0点。…少し、授業をしようか。サーヴァントにとって真名とは自分の弱点を示す言葉だ。アーサー王を例にしよう。アーサー王と聞いて、何を思い浮かべる?」

「…円卓の騎士とか、エクスカリバーとか?」

「そう。エクスカリバー。アーサー王の宝具はエクスカリバーだと考えるだろう。つまり、そのサーヴァントにおいての必殺技を知ることができる。もちろん、アーサー王も他に逸話はあるし、エクスカリバーが宝具ではないかもしれない。だが、一番有名なのはエクスカリバーであり、宝具として有力なのはエクスカリバーだ。…つまり、自らの弱点をさらす。すなわち、真名を明かすということは信頼に値すると考えられた者だという事。まぁ、たまに考えなしの馬鹿が真名を明かしたりするけどな。…分かったか?」

「……うん。」

「とはいえだ。カルデアのマスターであれば、この特異点を修復しにきたのだろう。呼び名がなければ不便なのも事実。ふむ、そうだな……」

 

「俺の事は、英傑のセイバー。そう呼んでくれ。」

 

「うん、分かった。英傑のセイバー。ところで、今の状況は…」

「おっと、そうだったな。まず、アメリカ西部。アメリカ軍がいる。主な兵士はアメリカ国旗の色のロボット。」

「…ロボット?」

「まぁこれくらいなら不思議じゃないだろ。俺の生前にも似たようなものはあったし。次に東部。ケルト軍。狂王クー・フーリンや女王メイヴを主にしたケルト系のサーヴァントが多数いる。」

「…アメリカなのにケルト?」

「まぁ気にするな。次に、北部。大きい城があるが、詳しくは不明。なにしろ、城の周りには魔術的防御や、日本の陰陽師?が使うという結界術があるから下手に近づけなくてな。…まぁ、そもそもあれは城という目的では使っていなさそうだが。」

「どういうこと?」

「俺はそういうのに詳しいから分かるが、まず敵に攻められた時に守れる形ではない。これは結界などで補強しているだろうけど。次に、城の地下の禍々しい魔力。特定の地域出身にしか分からないものだがな。」

「城の地下…」

「そこには、サーヴァントが纏めて戦っても勝ち目がない魔獣がいる。お前も、あの辺りには近付くなよ。」

「魔獣…アタランテやダビデがいても?」

「…お前な。まぁ今はそれはいい。その両名の事を詳しく知らないが、その口ぶりからしておそらく何らかの特攻スキル持ちなんだろう。それどころか、特攻持ちが何人いても無理だろうな。並大抵のものではそもそも攻撃が届かない。今のヤツがどれだけの力を持っているが不明だが、俺の知っているヤツならば、サーヴァントが何人いても倒せはしない。ヤツを倒すには聖なる武器が必要となる。」

「………もしかして、知り合い?」

「何千年と続く因縁だけどな。…さて、お前はどこに行く?俺はある事情によってお前に着いていく事はできないが、案内までは請け負ってやる。」

 

その時、持ってきていたカルデアの通信機が音を発し始める。

 

『ようし、やっと繋がった!そこにいるサーヴァントは味方かい!?』

「一応、味方です。ええと…」

「よう。お前がカルデアの参謀か?」

『さ、参謀?いや僕は一介のドクターだ。…それで、今の状況は?』

「アメリカ軍とケルト軍とよく分からない勢力が戦っていて、よく分からない勢力の城の地下にマジでヤバいサーヴァントが何人いても敵わない魔獣がいるって事が分かっています。」

『……………?????』

「ま、そうなるだろうな…言っておくが、全て真実だ。それより、早くサーヴァントを召喚しておけよ。俺は完全な味方ではないし、ここはどちらかというとケルト寄りの場所だ。すぐに戦闘になってもおかしくはないぞ。」

『そ、そうなのかい!?ええと、とりあえずこちらの準備は整っている。呼ぶサーヴァントは誰にする?』

 

「呼ぶサーヴァントは……」

 

 

 

 

 

 

 

 

「…なるほど。そこまでヤバいヤツなら、今は手を出さないでおこう。それに、弱点さえつけば強めの大型モンスターだ。そこまで対処する必要はない。武器創造で一応作れはするからな。それよりも、あいつだな。あの野郎、ポップスターの時といい、変な置き土産ばかり…いや、今回は関係なさそうだな。今までの各特異点での存在は確認できたが…くそ、傷が痛むな…さっさと変えろっての。だからいつまで経っても甘ちゃんなんだよ…はぁ。ま、俺に変わったから、自由に体を動かせるし、アイツがかけていたセーフティなんぞいらねぇ。どうせ、体は共有しても疲労に関しては各々の責任。………久しぶりに、大暴れといくか。」

 

 

 

 

 

 

 

 

「(…まぁ、あの手の者は嫌というほど戦ってきた。今はその気では無さそうだが…まぁ、五分五分程度か。)」

 

目線を戻す。どうやら気づかれてはいないらしく、必死に悩み込んでいた。

 

「誰でもいいから、適当に召喚しておけよ。戦力不足ならメンバーチェンジすればいいだけだし。」

「そんなわけにはいかないよ。えー…アメリカ…ケルト…」

「…はぁ。これはまだかかりそうだな…」

 

 




結局、事態を進展させるには掲示板形式では難しくなってきた現状。

掲示板その○って表記なら掲示板形式あり、無ければ掲示板が一切無い、ということです。

一応チラッと出たので言いますが、転生者達とその原典のキャラクターでは原典のキャラクターの方が強いです。
桃瀬星奈はカービィに勝てないし、時村創真は常磐ソウゴに勝てないし、佐藤出流はカムクライズルに勝てない。高野結菜は霧雨魔理沙に勝利できず、勇凪理玖はブレワイのリンクに負ける。
小鳥遊琴葉(旧名 西園寺林檎)は特殊で原典というべきキャラクターが存在しません。強いていえば型月世界の魔術師(魔術使い)が原典になります。
同様に、書空院絵留(エル・グリム・ツヴェルク)も特殊。そもそも、彼はグリムエコーズに登場する主人公そのものなので自身が原典です。転生特典として追加でグリムノーツのヒーロー変身能力が加わっただけ。


一部五章はもはやオリジナルストーリーになるくらい改変します。そもそもモルガン軍がいる時点で…
ちなみにモルガンを召喚したのは型月世界の神ではありません。型月の神は色々不明瞭ですので…オーディンとか色々。

一部六章はアプリ版基準。映画版は藤太が出てこなかったり色々省略されてるので…まぁそんな一部六章も改変はするんですが。
一部七章はアプリ版そのままになりますかね。だって下手にいれてもキングゥとかがいるし…多分ナレ死になる。
時間神殿もアプリ版基準。映画版だとマジで台詞無しが多数存在するので…

で、一つ懸念点があるんですよね。
ロマニ・アーキマンとカルデアの者についてカルデアの者については未だ謎が多いんですが、もしロマニの体を使って〜とかだったらロマニ生きてたらどうなるんだ、と。
この更新スピードだと五章が一月以内終了、六章が三〜四月、七章は五〜六月、終章が夏頃。
それまでに二部が完結して特異点Fの謎とか異星の神関連とか全部判明してくれたら良いんですけど…
最悪独自設定で押し切る!(目グルグル)


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転生者用掲示板 7スレ目 その3 「ダンガンロンパは神がいません!!!」

年末に更新できそうって言いながら結局出来ませんでした。はい。

FGOにコトミネー・ラスプーチン神父が来ましたね。私は召喚出来ませんでした。代わりに福袋ではオベロンを無事お迎えできました。多分小説でオベロンを出したおかげ。

イプルーリバスウナムはその5か6で終わるはず。だって、仮にも異聞帯のモルガンがいて、転生者たちがいて。むしろ本気になればモルガン1人でケルト軍を蹴散らせます。逆に出来ないのがおかしい。それくらいチートなのが妖精國のサーヴァントです。メリュジーヌはアルビオンだし、バーゲストもブラックドッグやガラティーンがあるし、バーヴァン・シーは実質ケルヌンノスだし…キャストリアは聖剣の守護者、オベロンは奈落の虫だし。


では、本編どうぞ。


250名無しのジオウ

で、モルガン軍と無事協力を結べたわけだが。

 

251ピンク玉

早速アメリカ軍の本拠地に行けって何それ?

 

252ブレワイ星人

すみません愚痴なら書き込まないで?

 

253童話の召喚者

まぁどこの時代も王の役職に就くものはこれくらいの無茶をさせるからね。

 

254白黒の魔女

過去に王様に無茶振りでもされたかのような口ぶりだな。

 

255童話の召喚者

まぁ色々とね…

 

256一般家庭のカムクラ

しかし、なんとまぁ…ローアが速いな。

 

257ピンク玉

まぁね!

 

258白黒の魔女

いけ!突っ込め!

 

259名無しのジオウ

待て待て待て!突っ込むな止まれ!…ん?藤丸いたぞ!

 

260童話の召喚者

よし、ついでに回収しよう!

 

261白黒の魔女

…うん。そりゃ急に上から船が来たらびっくりするよな。

 

262超人マスター

字面がひどい。

 

263ブレワイ星人

日常生活で上から船が来たって言ってみたいな。

 

264一般家庭のカムクラ

お前は何を言ってるんだ?

 

265白黒の魔女

追加サーヴァントなんだけど、英傑のセイバーだってさ。

 

266ブレワイ星人

…………ふむ。

 

267超人マスター

まぁ十中八九正真正銘のブレワイのリンクだろう。

 

268名無しのジオウ

いよいよ驚かなくなってきたぞ。そろそろオーマジオウとか出てきてもおかしくなくなってきた。

 

269一般家庭のカムクラ

オーマジオウはやりすぎでは?流石に来ないだろ。

 

270白黒の魔女

で、縁もゆかりも無い英傑のセイバーがなぜ召喚されてきたか、なんだが…

 

271名無しのジオウ

ああ。城の地下に封印されているのが厄災ガノンだろう。そうでなければこの地に喚ばれた理由がない。

 

272白黒の魔女

あーっと、こちら船の甲板。アメリカ軍の宮殿らしき建物を発見したよ。このスピードだと……あと5分から10分のうちに着きそう。

 

273ピンク玉

よし。とりあえず上陸準備だけしておいて。あと何か持っていくものとかあったらそれも持っていこう。

 

274童話の召喚者

…しかし、妙だな…マーリンが掲示板にも現れないのも含め、神霊級のサーヴァントが影すら掴ませないのが謎すぎる。

 

275名無しのジオウ

…確かに。…そもそも神霊級サーヴァントって、どこからどこまでが範囲なんだ?

 

276超人マスター

どこまで、とは?

 

277名無しのジオウ

地域区分やサーヴァントになり得る範囲の事だよ。そもそも神霊をそのまま召喚する事は不可能だ。ビーストIIのティアマトだって、最初はラフムを使役するだけだった。だけど、冥界に落ちた際、霊基をジュラ紀にまで回帰させてようやく巨竜状態になった。まぁ、最初から強かったのはビーストだからということもあるが…他には、イシュタルやエレシュキガル。パールヴァティーやカーマもそうだな。その辺りは依代を使ってサーヴァントとして現界しているし、他の神性持ちもいくらか格がダウンしてサーヴァントになっているはずなんだ。

 

278白黒の魔女

………つまり?

 

279童話の召喚者

仮にも神霊なんだからここまで姿を見せないのはおかしすぎる、ということさ。少なくとも、いずれかの勢力に属しているなら既にその勢力の一人勝ちになる。…あぁ、いや、モルガンに関しては異聞帯の王ということやアヴァロンの妖精ということもあってこれだけ強いのかもしれないけど。

 

280一般家庭のカムクラ

………そういえばさ。フォーリナーでも神性あるよな?

 

281ピンク玉

どういう…?

 

282名無しのジオウ

…そうか!地球の人類史での神という前提で話をしていたけれど、もしかしたら地球外から来た…有り体に言うとクトゥルフ関係の神という線もある!

 

283ピンク玉

じゃあ、別に私たちの特典の作品からでも神霊は来れるんじゃ?既に英傑のセイバーやカービィ達という前例があるし。

 

284白黒の魔女

何てこった…東方Project、神が多すぎる…!

 

285ブレワイ星人

…ゼルダでの神といえば、フロル、ネール、ディン。後は…女神ハイリアあたりか?

 

286一般家庭のカムクラ

ダンガンロンパは神がいません!!!

 

287童話の召喚者

一応神自体はいないが、神にあたる位置の創造主、というものがあるけれど。まぁ物語の作者だね。ルイス・キャロルや、イソップ、グリムといった風にね。

 

288名無しのジオウ

神…いや、鎧武の葛葉紘汰くらいしか思いつかないな。

 

289ピンク玉

…やはり、エンデ・ニルか。神性…ナイトメア?後は、エフィリス?

 

290超人マスター

不知火がいないから代わりに言うが、モンハンにおいて明確に神、というのはいないだろう。古龍という存在は周囲の環境に多大なる影響を及ぼす災害だが、どこまでいっても、生物。神性を得るには限りなく低いだろうね。

 

291白黒の魔女

そろそろ着くぞー。

 

292名無しのジオウ

分かった。とりあえず、エジソン達に会おうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

「…止まりなさい。」

「…ボクに言ってるノ?」

「ええ。あなた以外にいないでしょう?」

「…ククク。」

「何がおかしいの?」

「頭ではボクに敵いっこないナンテ分かってるくせに、そうやって止めてくるトコロ?」

「…おとなしく、帰ってくれるとありがたいのだけれど。」

「そういうわけにはイカナイナァ。ちょっと通してくれるダケデいいのニ。」

 

無言でお祓い棒とお札を取り出す。

 

「シカタナイナァ…いでよ、我がシモベ!」

 

紫のクリスタルに封印された戦士が解き放たれる。

 

戦士の目に光が戻ると、真っ先に目についた彼女を敵と判定し、襲いかかる。

 

「ジャ、後はヨロシクネェ。」

「ちょっ、まっ、待ちなさい!」

 

厄災を封印している部屋へと向かう。

 

「…おっと。」

「何をしているのです?まさか今度こそ、ソレを復活させようと?」

「魔女モルガン…メンドウだなぁ。」

「私も、あの星での元凶と出会うとは思いませんでした。…さて、どこから潰したものか。」

 

そう言うと、青色の槍、魔術兵装ロンゴミニアドが複数展開される。

 

「消えなさい。」

 

 

 

 

 

 

 

 

「いや、まさか…既に魔術で連絡済みで、かつ同盟を結ぶために来たとか…何も知らされてなかったぞ!?」

「まぁまぁ…モルガンも忙しいだろうし、言う暇も無かったんじゃない?」

「…で、なんで色々すっ飛ばしてんの?なんかやり方間違ってるとかそんな感じのストーリーどこいった?」

 

そう。エジソンは自身のやり方を間違いだと認め、改善策を講じている最中だったのだ。

 

「あーもう。何にも知らないところで変わるのやめて?」

「だから言ったじゃないか。下手に流れに沿わない方が良いって。」

「で、星奈と創真はアルカトラズにシータを助けにいったと。」

「ラーマはまだレジスタンスに保護されているのか。早めにレジスタンス側と連絡を取り、連携をしたいところだが…」

 

その時扉が開く。

 

「あぁ。君たちが現代からやってきたリィンカーネーションズ?」

「え、はい。あなたは…」

 

訪ねてきたのは、現代の服装をした日本人。

 

「俺は、火野映司。よろしく。」

「おう、よろしくな。私は高野結菜。こっちは書空院絵留。」

「よろしくお願いします。…で、日本人…?」

「一応俺もサーヴァントってやつになってるらしい。俺としては大した事はしていないと思ってるんだが…」

「火野映司…失礼、どの時代の英霊?失礼ながら、心当たりがなくてね…」

「うん。俺は、平成時代に生きた英霊だ。」

 

平成。つまり、今の時代。

 

「…はぁ!?いや、それはおかしいだろ!なんせ今は2015年…いや、年越えたから2016年か。それにしてもおかしいぞ!?」

「それは俺も思ったよ。なにせ、俺が明確に死んだのは2022年。それに、マスターってのもいないし…」

「マスターはいなくても大丈夫。おそらく、カウンター召喚にて来たサーヴァントだろうし。だけど、そうか…2022年…未来英霊とはこれまた珍しい…」

「で、火野さんは何の英霊?いや、言い方がアレだな…何をした人?」

「……強いていえば、自分の手が直接届くところまでの人を助けた程度かな。」

「んー…それでサーヴァントか…緩いな…」

「…それにしても、君たちはまだ未成年だろう?なのに、こんな戦いに身を投じて…」

「……言っておくが、同情はいらないぞ。私達は、私達の意思でここにいる。もちろん、やらなければ世界が完全に滅ぶのも間違いではないけど…無理矢理、とかじゃない。」

「…そっか。」

 

 

 

 

 

 

 

 

「よし、アルカトラズ攻略!」

「やっぱり牢獄って事もあって迷ったし、無駄に時間を消費したのはミスったな。」

 

一方、アルカトラズを攻略していた星奈と創真。その戦闘センスで楽々クリアし、後は捕まっているはずのシータを探すだけなんだが…

 

「む。…また行き止まりだ。あっれぇー?」

「またか…もうここがどこなのかも分からない…」

 

絶賛迷子なのであった。

 

「創真。なんかこう…探索するような仮面ライダーとかいない?」

「何だよそれ。いないから。そっちこそ何かないのか?」

「ナイナイ!…マジでどうする?」

「そうだよなぁ。……最悪、壁ぶち抜くか?」

「ま、それしかないよねぇ…」

 

その時、近くにあった牢獄の中から物音がする。

 

「あー、またエネミーか。」

「よし、ついでに壁ぶち抜こう。」

「おっけー。」

 

スーパー能力『ドラゴストーム』を使おうとした瞬間、声が聞こえる。

 

「ちょーちょちょちょ!待って!お願い!なんでもするから!」

「ん?今何でもするって…」

「よし。」

「何がよしなの!?」

 

檻の中から姿を現したのは、青いバンダナを被った一頭身。

 

「………ワドルディ?」

「あ、僕達のことを知ってるんですね。なら話は早いです。出してください。」

「うーん。味方とは限らないし…」

「…あ、待って。えーっと………そうだ、ポップスターの亜種聖杯戦争でハベトロットのマスターだったバンダナワドルディ?」

「そう!そうです!」

「でもなぁ。そんなにがっついて来るし、どうなんだ…ってところではある。」

「いや、あなた達知らないんですか?」

「ん?何が?」

「この特異点には極楽の…!」

 

その時、アルカトラズの壁を盛大に破壊しながら入ってくる影が一つ。

 

「うぎゃー!?」

「くっそ、仕方ない!ワドルディ!檻壊してやるから赤髪の女性を助けて!」

「くっ…誰なんだ!?」

「あ、そうか。創真には言っていなかったな。実はこの足音には心当たりがあるんだ。具体的にはポップスターで。」

「おうそれはどうでもいいから、誰か分かるのか!?」

「うん。散々苦しめられたやつ。ギャラクティックナイトだよ。」

「は?」

 

銀河最強の剣士が、飛び込んできた。

 

咄嗟に構えたソードと鍔迫り合いになり、金属音を響かせる。

 

「くっ…どりゃあ!」

 

足でその一頭身の身体を蹴り飛ばし、距離を取る。

 

「『外伝:ヒーローソード』!」

 

コピー能力ソードの特徴的な緑の帽子から、ファンタジー溢れる騎士の帽子へと変化し、体には鎧が装着される。

 

「さらに、『外伝:マジックビーム』!」

 

魔女のトンガリ帽子を被り、青い水晶が輝く魔術の杖を左手に持つ。

二つの衣装が交わったいわゆる『マジックナイト』の姿へと変わる。

 

「ここは私に任せて!」

「…分かった。何かあれば連絡しろよ!」

 

創真は崩れた床から飛び降り、バンダナワドルディを追いかける。

 

「あの時のリベンジだ…本気で行くよ!」

「■■■…!」

 

主な攻撃は剣で、補助として不規則な動きの魔術を放つ。

 

「せいっ!」

「■■■…」

 

鈍い金属音が響く。このギャラクティックナイトは聖杯のサポートが無いため、ポップスターで戦った時より弱くなっていたが、それでも十分な強さを持っていた。

 

「さすがは、銀河最強の剣士…!だけど、私も力なら持ってるんだよ!」

 

背後にエナジーソードを次々に作り出し、射出していく。

 

「それに、既に攻撃は見切った!」

 

エナジーソードの一本がギャラクティックナイトの盾を弾く。その隙をもちろん見逃すはずもなく、ヒーローソードによる重い一撃を食らわせる。

 

「■■■…!」

「それに、もう詰みだ!タイムビームゥ!」

 

マジックビームによる魔術を当てると、周りの色が変化する。

 

青色を基調とする世界に塗り変わり、その間、一人を除いて全員の時間が止まる。

途端、ギャラクティックナイトに近づいて滅多斬りをする。

 

「これで…終わりだ!」

 

ヒーローソードを空高く掲げ、エネルギーを溜める。

 

「スカイエナジー…ソードッ!!!」

 

エネルギーを斬撃に変え、ギャラクティックナイトに放つ。

その瞬間、時間は元の流れに戻る。

 

止まっていた時間に攻撃され、傷を負うと同時に強いベクトルが加わり、アルカトラズの壁に激突する。

 

「ど、どうだ…!」

「■、■■■…!」

 

追い詰められたギャラクティックナイトは壁に向かって攻撃をし、壁を破壊して穴を空けると、そこから飛び出す。純白の翼をはためかし、どこかへと飛んでいった。

 

「あ、待て…はぁ、逃げられた…!」

 

脱力し、思わず床に座り込む。

 

「…なんだ?紅い蝶か…珍しいな。」

 

指先に止まると、何か違和感を感じた。

 

「ん?…いや、気のせいか。」

 

違和感を感じた指先には何も痕跡は無く、たんなる手の痺れだろうと結論付ける。

 

「…さて、合流しないと。派手にやったから、巻き込まれてないと良いけど…」

 

既に、紅き蝶は外へ飛び去り、さらなる蜜を探しに出発した。

 

 

 

 

 

 

 

 

既に、条件は整った。故に、真の厄災は芽吹いた。

 

一つ、人理焼却に伴い、人類史という極大の悲鳴があったこと。

二つ、サーヴァントという死者の写し身が大量に現れたこと。

三つ、白き騎士が傷を負い抵抗力が失われたこと。

四つ、強者の力を吸い、十分なエネルギーを蓄えたこと。

 

 

五つ、ピンクの戦士が"負けた"世界線の生物であること。

 

 

よって、ここに降臨する。

 

それぞれの夢を啜り、各地の世界を滅ぼした。

故に獣の資格を持ち、しかして獣未満の魔物。

 

 

夢啜る極蝶。異世界からの来訪者、即ち『フォーリナー』のクラスを得て現界した。

 

目的は、地下の厄災。封印を解くべく、城に向かった。

 

 

そして、それを見ていた異世界の魔術師は嗤う。

 

 

斯くして、動乱が始まる。

獣未満の魔物、魔王の厄災。二柱の化物が解き放たれる。

奇しくも、それは妖精國…アヴァロン・ル・フェと似た道筋を辿っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

「…ほう。」

「いや、しかし。自分を犠牲にしながらも特大の縁にして『   』という概念そのものである俺を喚ぶとは…我ながらなかなか無茶をやる。」

「結果としてそれは正解だっただろう。最早、アレは俺の知る厄災の規模ではない。あの魔術師によって、色々混ぜられている。…やり過ぎたな、魔術師よ。」

「故に、俺が来た。敵は獣未満が二つ。本来、俺が来ることはあり得ないが…。…いや、それを言えば他にも…まぁいい。まずは前哨戦だ。魔物一体程度、運動にもならない。」

 

背後に近づいてきていた手負いの龍を一太刀にて絶命させる。

 

「さて、まずは最大勢力と協力するべきだな。と、なれば…転生者の集団か。」

 

腰につけていた物を操作し、転移する。

 

後には、龍の遺体しか残らなかった。




掲示板部分が少ない…!

ダンガンロンパ、仮面ライダーの要素が少なすぎるので難点ですかね。カービィ、グリムノーツ(エコーズ)は多いのに…



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では、また。


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厄災復活、極蝶降臨。

少し間空いたらプロットの全部が崩壊しました。マジで妖精國sが侵食してきた。

それはさておき、一部後の平和軸の内容ですが、型月における危機が無い平和軸です。サーヴァント達が出張ってこない平和。なのでクトゥルフTRPGの世界観でも平和軸に入れます!

じゃないとちょっと困るんで…具体的に言うとネタがない。平和軸つったって衛宮さんちの今日のごはん時空みたいな感じかグラカニ。他作品入れていいならプロセカ、コナン、東方。ダンガンロンパは人類史上最大最悪の事件が起きなかった時空です。

では本編。よく考えたら上の内容後書きでやるべきだったな。


時は半刻前に戻る。

 

ケルト軍とアメリカ軍の戦闘の場。

アメリカ軍は大量生産されたヘルタースケルター。

ケルト軍は聖杯によって作られたケルト兵士。

 

互角の戦いに水を差すものがいた。

 

それは、突然現れた。屈強な戦士の上半身を持ち、下半身は馬のようなもの。名を、ライネル。

 

「…はっ!」

 

しかし、それも一太刀に斬り伏せられる。

 

「はぁ…クソが、キリがねぇな…ォッラ!」

 

敵味方関係なく纏めて爆発させる。もっとも、この場において彼女の味方などいないのだが。

 

「だが、しかし…ふむ。この気配…狂王だな?」

「…だったらなんだ。」

「いや、何も?バーサーカーのクー・フーリンとは何とも奇妙な存在よ。最適クラスはランサーでは無いのか?」

「知るかよ。この場にいる以上、下手な時間稼ぎは無駄だ。」

「あぁ、その通りだな。そもそもそれを目的に来たのだからな。」

「…何?」

「狂王クー・フーリン。お前はここで殺す。そうだな…1時間もあれば十分だ。」

「ほざけ。先程の爆発は何をしたか知らんが、そんな装備で俺に勝てない。」

「はっ、それはそれは。少しばかり目が節穴ではないか?現に既に細工は済んである。」

「あぁ、これか。これくらいの細工など無いに等しい。」

「なら、試してみるか?」

「試すほどではない。ただ、蹂躙するだけだ。」

 

その言葉と共にクー・フーリンの身体能力が少しばかりダウンする。だが、それに構う事なく槍を突き刺してくる。

その槍を避け、剣で斬る。

 

「なんだ、その程度か?」

「おっと、これは失礼。君を甘く見ていたようだ。ならば、俺も本気を出すとしよう。」

 

背に銀翼、両腕は黒い龍のものに変化させる。頭には捻れた角が生え、纏うオーラがガラリと変わっていく。

 

「…てめえ。その姿、噂の転生者とやらか?」

「さぁ、どうだかな?」

「チッ。」

 

飛び上がると、急に地面が熱せられる。

 

「ッ!」

 

天性の勘か、咄嗟に飛び退くクー・フーリン。

 

その瞬間、熱せられ、赤くなっていた地面が大爆発する。

 

「テメェ…どこにそんな力隠してんだ。この威力、並のサーヴァントなら一撃で消し去れるぞ。」

「あははは。まぁ、それくらいはな。朝飯前ってやつだよ。」

「…クソが。」

「だが、まぁ。俺が時間稼ぎとは思わなかったのか?」

「何?…まさか。」

 

その瞬間、宮殿が半壊する。

 

「チッ!」

 

一瞬で身を翻し猛スピードで戻っていくクー・フーリン。

 

「…ッ。」

 

頭痛がする。

 

「あぁ、クソ。少しやりすぎたか。」

 

近くにあった森に身を隠す。

 

「はぁ…また、やって…」

 

言葉の途中で意識が無くなる。

 

 

『次に起きた時は、禁忌が迫ってくる時だ。』

『君のそれは、決して偶然発生したものではない。』

『その身に宿し憤怒をどう使ってみせる?』

 

 

 

 

 

 

 

 

「………で。無事シータにも会えたし、ラーマを探す?」

「そもそも、一回合流したほうが良さげじゃない?楓はどこにいるか分からんし、絵留達はエジソンとこにいるし。」

「そうだな。とりあえず、絵留達と…」

 

その時、地響きが起こる。

 

「んな!?」

「こ、これは…!?」

「あ、あれを見てください!」

 

バンダナワドルディが声を荒げる。見ると、モルガン軍基地の城に黒い瘴気が纏わりついている。

 

「あれは…厄災ガノン!?」

「うっそ、モルガンが抑えていたはずじゃ!?」

「…皆さん、伏せて!『追想せし無双弓』!」

 

詠唱無しの宝具開帳。しかし、それには効かなかった。

宝具の矢を弾いたその姿に創真は正体が分かった。

 

「あ…クソ、なるほどな!厄災ガノンが出てきたならお前らが来ない理由など無いわな!」

 

「カースガノン!」

 

カースガノン。ブレスオブザワイルドで、100年前に厄災ガノンが生み出した分身体。その力を以て、四英傑、四神獣を乗っ取った魔物。それぞれ水、雷、炎、風の属性に分かれており、使用する武器も違う。

 

今回現れたのは…雷のカースガノン。超スピードで移動でき、常に帯電している。

 

残像が現れるほどのスピードで近づき、切り刻もうとしてくる。最初に狙われた星奈はコピー能力エスパーによる瞬間移動でその攻撃を回避する。

 

「創真!スピード特化じゃないと反応できなさそう!」

「いや…こっちの方が良い!」

 

『ジオウII!』

『『ライダータイム!』』

『『カメンライダー!ライダー!』』

『『ジオウ!ジオウ!ジオウII!』』

 

「さあ行くぜ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

アメリカ全土で起こった厄災戦。

雷はアルカトラズ跡地で。

炎はケルト軍基地で。

風は竜の元で。

水は……で。

 

 

だからこそ、本気を出せた。

 

「せいやぁっ!」

 

一発。

 

「あっ。」

 

「俺1人じゃ倒しきれないじゃん。そういや最後ゼルダがやってくれてたわ。」

 

「マジかよお前倒せる流れだったじゃん!!!」

「(思わず真顔になる)」

 

いつのまにか合流した楓とモルガンが呆気に取られる。

 

「まぁ一応いけるかなって思ったんだけどさ、俺って一応概念的な集合体なんだよ。」

「???」

「つまり、『リンク』という概念そのものという事です。以前の彼は一介のサーヴァントでしたが、今の彼は一応冠位の資格を持つサーヴァント…いや、例外冠位サーヴァントとでも呼びましょうか。」

「例外冠位サーヴァント?」

「あなたの記憶によると、冠位のサーヴァントはいくつかいるらしいですね。アサシンは『山の翁』、ランサーはロムルス、アーチャーはオリオン。これらは全て『汎人類史』の英霊。ですが、例外冠位サーヴァントは本来英霊になり得なかった者たち。簡単に言うと…あなた達の特典の元の作品の者たちですかね。」

「そういうわけだ。だから、俺はあまり人類史とやらも知らないし、なんなら正直言って俺が来るって確約も無かった。だけど。そうも言ってられないわけが出てくるわけだ。」

「あぁ、厄災ガノン…そういやあいつまだ倒せてなかったよね!?」

「まぁ倒せきれないからな。この俺は特段聖なる力を持ってない。つまり、有効打が無い。いやあ、参ったな。」

「いやあ参ったな、じゃないんですけど!?何のために来たの!?」

「まぁ待て。策がないわけでは無い。なんかこう、聖なる力というかそういうの持ってるやついない?紛い物じゃない本物でな。」

「紛い物…転生特典じゃ駄目?」

「無理だな。特典という不純物が混ざってるから。ダメージは増えるだろうが、それだけだ。」

「…そのマスターソードじゃ駄目なの?」

「まぁ生前ならな。今はなんだっけビースト?みたくなってるからな。」

「うーん。創真のジオウ…はどっちかというと魔王寄りだし、結菜も聖なる力は持ってなさそうだし、絵留のも無さそうだし、星奈も…ってかそもそも特典の時点で駄目らしいし…」

「詰みじゃねえか!」

 

「聖槍ではいかがですか?」

「聖槍ってーと、ロンゴミニアドか!」

「ロンゴミニアド…逸話は?」

「なんだっけ、世界を繋ぎ止める楔?とかなんとか。」

「少し弱いな。」

「あーもうやだー!」

 

「あ、聖なる力でしょ。いたわ、カルナ!多分行ける!」

「よし、じゃあ行こうぜ。」

 

 

「いえ、カルナというサーヴァントが持つのは神性では?」

「え?」

 

どうやら前途多難なようだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

「フムフム。よくぞここまで育ったネ。これで充分サ。まぁここまでは予想外だったケド…これで最終段階に進める。ククク。これで地球は…ボクのモノ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

それは突然だった。

復活した厄災ガノンが猛威を振るう中、厄災ガノンの体が消える。

 

「は!?」

「いや、え?消えた…?」

「……もしやあの魔術師…!楓、セイバー。気をつけなさい。あれは異聞帯の王に匹敵するほど強大な力を持っています。」

「え、何?別の何かが出てきたって事?」

「えぇ。今このアメリカ大陸には蝶の騎士と呼ぶべき脅威が出現しました。」

「蝶の騎士ぃ?なんだそれ?」

「一頭身で全体的に赤いですね。蝶の羽を持ち、魔力が込められた剣を持っています。楓にはギャラクティックナイトの姿に近い、と言えば分かるでしょうか。」

「またギャラクティックナイトかよ!!!」

 

並行して転生者用掲示板を見ていた楓がとあるものを発見する。

 

「えーと、奴の正体が分かりました。名前はバルフレイナイト。元は蝶?で『黄泉返る極蝶』、『夢啜る極蝶』という二つ名がありますね。…え"。」

「どうしたんだ?」

「えーとですね。落ち着いて聞いてください。なんとバルフレイナイトには味方を洗脳するみたいな技があるらしくて。まぁ要するに。サーヴァント沢山連れたら倒せるみたいな事はなくどちらかというとまずい事態になる可能性があります。」

「…それは困りましたね。ケルトのサーヴァントは元から敵なので省くとして、アメリカ側の強いサーヴァントが洗脳されるとまずいです。早急に手を打たねば。」

「…結局、ガノンはどうなったんだ?」

「多分消滅したか融合したね!はい!」

「とりあえず役割を決めましょう。楓、あなたはその能力でアメリカ中を飛び回りはぐれサーヴァントを探して下さい。味方になれるなら協力関係を、なれないなら倒しても構いません。リィンカーネーションズとこまめに連絡を取り合いながらでお願いします。セイバーは私と共にエジソンのところへ。…非常に複雑ですが、カルデアを守って下さい。私は弱体化させる魔術式を完成させます。楓、確か予言の子のアルトリアはリィンカーネーションズのサーヴァントですよね、呼んでください。私と共に魔術式を完成させます。」

「え、あ、了解!早速行ってきます!」

「よし、じゃあ俺たちは立花んとこに行くんだな。」

「ええ、転移魔術をするのでもう少し近くに寄るように。」

 

 

 

 

 

 

 

 

「あぁ、くそ!キリがない!」

「仕方ない、『カービィプリンター』!」

「何その機械!?」

「バトルデラックスに出てきた物!カービィ複製できる!」

「すごいなそれ!にしても敵が多い!グランドジオウが使えたら…!」

「無い物ねだりしても状況が良くなるわけじゃないよ!あーもうなんでインベーダーアーマーが…!」

 

そう。創真、星奈、バンダナワドルディ、シータが戦っているのは『ロボボプラネット』に登場する搭乗機械インベーダーアーマー。それも数え切れないくらい。

 

「あ、掲示板で追加情報!敵はおそらくバルフレイナイト!」

「バルフレイナイト!?いや、でもインベーダーアーマーと関係なくない!?」

「…お前、赤い蝶とか見かけなかったか?」

「え、なんで?」

「…そういやスタアラ知らない勢だったな!バルフレイナイトは別名『夢啜る極蝶』って言ってな。止まったやつを吸収?融合?したりするんだ!スタアラではギャラクティックナイトを、ディスカバリーではなんかキモいやつを吸収してた!」

「なんかキモいやつも気になるけどそれは置いておくね!さっきアルカトラズの中で止まられたよ!あとオケアノスでも見かけた!」

「…と、なると…このインベーダーアーマー群はお前の能力かもな。オケアノスにいたとなると、他の特異点にもいたと考えていいだろうな。知らないうちに能力コピーされてもおかしくは…待て、自分で来た?それはおかしいな。ギャラクティックナイトの能力を使えるとしても、こっちのFGO世界に来れるはずがない。いや、それだとしたらポップスター特異点はなぜ存在した?」

「もうなんでもいいよ!そんな考察はあとで!」

「悪いな!というか他の転生者も呼ぶしかないぞこれ!手が足りん!」

「どうやって!?時空越えれるのは私と創真のタイムマジーンくらいしかないよ!?しかも手が離せないし離したら戦線が崩壊する!」

 

「ならば、私が手を貸そう。」

 

「え、誰!?」

「サーヴァント、セイバー。妖精騎士…いや、バーゲスト。馳せ参じた。」

「バーゲスト!?なんで…いや、なんでもいい!手を貸してくれ!」

「了解した。…真の姿を見せてやる。汎人類史、何するものぞ! 矮小、軟弱、渺茫なり! 我が剣の、染みにもならず!!」

 

自らの角を千切り折り、肥大化する。角はガラティーンへと変化し、黒炎を纏わせそのまま振り下ろす。黒炎は広がり、インベーダーアーマー達を容易く焼き尽くす。

 

「つ、つえー…」

「ところで汎人類史何するものぞってここ汎人類史なんですけどっていうツッコミいる?」

 

「はぁ…はぁ…」

 

いつのまにか姿が戻り、妖精騎士の鎧姿になっていた。

 

「この中にマスターは?」

「いないぞ。」

「一応、臨時マスターとなった事はあるけど、令呪が無いし…」

「ふむ…では口頭ではあるが、簡易的に。サーヴァントセイバー、妖精騎士ガウェイン。真名はバーゲスト。あなた方の指揮下に入りましょう。」

「お、おう…」

「一応、この特異点にはモルガンがいるんだが、どうする?」

「陛下が!?…いや、今の私はサーヴァントの身だ。」

「…なるほどな。」

「とりあえず、エジソンのとこに戻ろう。どうするか話し合わないと。」

「そうだな。…マジで厄災ガノン出オチだったな…」

「多分ナレ死でしょこれ。」




これで妖精騎士全員出せたな。ヨシ!

前書きでも言ったんですが、平和軸の内容一応決まりました。で、ここからが本題なんですけど、内容決めたら書きたい欲が出てきてですね…別小説枠として先に書いてもいいですか?マジでネタバレ満載なんですけど(一部六章からプロット作ってない)。
でも先に言っておきます。

ロマニ死にません!二部序章でダヴィンチちゃん死にません!やったね!

冗談のように聞こえるかもしれないですがこれマジです。というかキャラ救済が二次創作の醍醐味だろ!


あと転生者ツイステもそのうち…というか見てる人います?実質無いのと同じ感じなんですけど。これに関しては1.5部後かと。
ちなみに転生者原神もあったんですが内容薄すぎて完全非公開にしてます。見れた人は幸運。いいことあるでしょう。


ごちゃっとしてきたんで結論言いますね。

平和軸は転生者FGOと並行して別小説枠で書きます。ネタバレ満載なのでネタバレ嫌な人は見るなよ!
転生者ツイステは二部始まる辺りから書きます。
転生者原神は幻。


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では、また。


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宇宙の理、降臨者。(GRAND BATTLE)

ニトクリスオルタ当たりました。素材無くて再臨出来てません。これが二部七章前半までクリアしたプレイヤーってマジ?

ちなみに同時投稿で平和軸の物語を更新しています。人理修復直後のストーリーなのでキャメロットやバビロニアに出てくるサーヴァントが登場したりします。ちなみに平和軸では1.5部は一応存在しますがカルデアが各自片付けていく形となります。

では、本編どうぞ。アメリカ編最終です。


「…全員集まりましたね。」

 

場所は新たに新設したモルガンが作った城。そこには、エジソンらアメリカ軍、ナイチンゲールを始めレジスタンス勢、そして旧モルガン城にいた博麗霊夢、カービィがいた。

 

「まずは協力に感謝を。」

「御託はいいから本題に入ってくれる?」

「れいむ…人の話は聞こうね。」

「構いません。早速ですが、敵対象の詳細です。」

 

モルガンが魔術によって詳しい情報が載せられたホログラム画面を表示させる。

 

「真名をバルフレイナイト。クラスはエクストラクラスの一つであるフォーリナー。主な能力は一部能力のコピー、そして霊基の侵食。武装は主に剣ですが、コピーした能力も使ってきています。確認が取れているだけで、強力な炎、雷生成能力、剣を複製し矢のように射出する、という攻撃をしてきます。」

「質問なのだが、霊基の侵食とは?」

 

無事妻と合流したセイバー、ラーマが問いかける。

 

「霊基の侵食とは、簡単に言えば洗脳、乗っ取りの事です。バルフレイナイトは体を乗っ取り自身のパワーアップをしたり、特殊な音波を使用し当たったサーヴァントは彼の配下となるという特性を持っています。」

「アーチャーやキャスターのサーヴァントが遠くから攻撃してもダメなのか?」

「再生能力がある上、本人も強力な剣の使い手。難しいでしょう。」

「なるほど…」

「前のバルフレイナイトはね、大規模な攻撃がよく効いてたよ!」

「…もしやオタク、何か解決策が?」

「うーん。皆で宝具を撃ちまくるとか?」

「ふぅむ。それ、多分魔力足りなくなるわよ。ましてやマスターがいない分…」

「ルーラー、令呪は無いのか?」

「は?…あぁ、そういうことね。ルーラーって言っても今の私は聖杯戦争におけるしっかりとしたルーラーじゃないのよ。クラスが違うだけで他のサーヴァントと同じように考えてくれて構わないわ。」

 

その時、会議室の扉が開かれる。

 

「た、ただいまぁ…あー死ぬ。疲れた。」

「急患ですか?」

「げっ…バーサーカーのナイチンゲールじゃんか。」

「一応確認してきたよ。極楽鱗波は少しのチャージ時間がある。それを見極めれば簡単に避けられる。」

「助かりました。」

 

入ってきたのは、転生者である結菜と絵留だった。

 

「ってなんだもう集まってんのか。カルデアーズは?」

「カルデアの方々は別室に休養しています。何か?」

「いや、特には無いが…結局話し合っても解決策が出ないならば総当たりでやるしかなんじゃ無い?あとケルト軍も対処しないといけないしさ。」

「向こうには狂王クー・フーリンがいる。そう易々と倒せないだろう。」

「そもそもそうでなければレジスタンスなんて作ってないですし?」

「かと言って、バルフレイナイトの方を疎かにするのもな…」

「なら、彼女に任せてみては?」

「彼女?…あぁ、なるほど。仮にも龍の力を持っていますからね。そう簡単に負けはしないでしょう。連絡はお願い出来ますか?」

「了解した。それと、新たに仲間になりそうなサーヴァントはいなかったらしい。」

「ふむ。…では、カルナ、エレナ、ラーマの三名はバルフレイナイトの対処を。残りのサーヴァントは私と共にケルト軍を壊滅。カルデアにはケルト方面の補佐を、リィンカーネーションズには各自対処をお願いします。」

「OK。じゃあ…僕たち2人はケルト方面、残りはバルフレイナイトの対処に当たろう。…あ、そうだ。アルトリアに関してなんだが、彼女については?」

「彼女も楽園の妖精。魔術に関しては詳しいでしょう。バルフレイナイトの対処に。」

「分かったぜ。…しっかしよぉ、あのドノツラ野郎の姿が見えないってのが気がかりだな…」

「ドノツラ野郎とは?」

「マホロアだよマホロア。聞くところによると、旧モルガン城に攻め入って厄災解放したらすぐ行方をくらましたらしいじゃん?ここで出てきて敵戦力に加わるってなったら厄介だからさぁ。」

「……では、各自万が一の余力は残しておくように。」

「へいへい。分かりましたよ。」

「患者がいれば、治します。」

「そなた、本当にバーサーカーか…?」

 

 

 

 

 

 

 

 

「てんめぇマジ鬼畜すぎなんですが!?!?!?早く増援来て!?」

 

一方、ビースト級のバルフレイナイトをたった1人で抑えている楓。

 

「おかしいおかしいおかしい!こんっっっっな!強いのかよ!やっべ最後の切り札切るしか無くなってくるぞマジで!ぎゃあああまた掠ったァ!」

「…!」

「本当に強すぎておかしすぎるってこいつ!ガンナー武器やっても剣で弾かれるし剣士武器でもろくにダメージ与えらんないしなんならちょっとずつ回復してない!?だれか強化無効スキル使ってェ!つかナイト系列は全員無口かつクールなのが当たり前なの!?いやギャラクティックナイトはバーサーカーだったけどな!というかこいつ…くっそ、戦闘激しすぎて掲示板すら見れん!」

「……!」

「ビーストってマジこんな強いのか!?というかマーリンが言ってた神霊級って絶対こいつ!」

「…!」

「うっおぉぉぉ!?やっぱそうだよな!なんか見覚えある技ばっか出すなって思ってたらそういうことか!えぇ!?技コピーしてくんのか!さっきのはモードレッドの赤雷でしょ!?んで今のは多分ジャンヌ・オルタの竜の焔!あーもうやだぁ!しっかもさぁ!きっちりセプテムでの私オルタの再生能力使ってるし!ほとんどカービィじゃん!能力スカが無いカービィ!つか本当にきついからそろそろ誰か来てくんない!?死ぬぅ!?」

 

その時、バルフレイナイトが不自然に下がる。

 

「ドゥラァ!」

「そ、その声は!」

「遅くなったな。すまない。」

「えっ、星奈さん…?今の声星奈さんすか…?ものすっごい低かったけど。」

「私だよ。増援に来た!」

「あなた1人しか来てませんが。」

「…先に来た!」

「なーるほど了解!ちなみにメンバーは?」

「モルガンとカルデアと絵留と結菜以外。」

「…以外ィ!?」

「こいつがねぇ思ったより厄介で。能力コピーに洗脳に乗っ取り。」

「あ、そういうこと。やっぱコピーだったのね。なんか見覚えある技があると思ったら…」

「そうだね…っと。あちらもそろそろやる気みたいね。」

「さぁて、なんか行ける気がする!」

「それ、ジオウの口癖では?」

「なんとなく。ま、あいつの特徴としては飛び道具は剣で弾かれる、近接は極楽鱗波にだけ気をつけたらほぼメタナイトとギャラクティックナイト。まぁえげつない再生能力があるから削り切れないけどさ。」

「把握。まぁ…こちらにも策はあるもので。」

「策?」

「コピー能力『バルフレイソード』!」

 

バルフレイナイトそっくりの姿に変わる。

 

「え、何それ!?ほぼバルフレイナイトの擬人化!」

「擬人化言うな。さて、援護よろしくね!」

「お、おう!ならば、多重召喚『狩猟笛』!」

 

沢山の種類の狩猟笛が展開される。

 

「『攻撃力UP』『防御力UP』『精霊王の加護』『体力継続回復』!バフ積んだよ!」

「助かる!はぁっ!スピニングソード!」

「…!」

 

剣と剣がぶつかり合う。金属音が鳴り、鍔迫り合いになる。

 

「ぬぅ…流石に重い…!」

「…!」

「だ…け…ど…!はぁっっ!」

「…!?」

 

星奈が鍔迫り合いに勝ち、生まれた隙をついて攻撃する。

 

「回転…斬りィ!」

「……!」

「そこっ!」

 

ガラ空きになったバルフレイナイトの差に矢を数本当てる。

 

「卑怯だなんて思わないでよね。」

「これでまずまずのダメージを稼げたんじゃ…」

 

しかし、既に半分以上の傷が塞がっている。

 

「え?これでも…ダメなの?」

「な?マジできっついんだって。負けることはないけど勝てない。バカみたいな再生能力のせいだよ。」

「…再生能力か…では、こうしよう。『ポイズン』!」

「毒のコピー能力か!なるほど、再生能力を邪魔するのか!」

「まぁヤツの再生能力には及ばないが無いよりはマシでしょう。」

「そうだね…避けて!」

「うわぁっ!?」

 

熱線が飛んできてバルフレイナイトに着弾する。思わず被弾しそうになった2人は技の使用者に詰め寄る。

 

「もうちょっとで当たるところだったんですが!」

「もっと安全性持って!」

「すまない。避けられるだろうと思った。」

「………うーん。マジで言葉足りなさすぎカルナ語!」

 

そう、熱線の正体とはカルナの宝具『ブラフマーストラ』。ブラフマーストラはインドの叙事詩の英雄格が皆何かしらの形で所有しているある種の共通装備。ラーマも使えるし、アルジュナも使用可能だろう。

 

「苦戦してるみたいね。手を貸してあげるわ、感謝しなさい。」

「がんばるよ!」

「霊夢、カービィ!」

「…あれ、他のみんなは?作戦ではまだ来るはずなんだけど…」

「ここにいない他のサーヴァントは魔神柱の対処に追われているわ。何十体もの魔神柱のね。」

「…そうか、クラン・カラティンか!」

「クラン・カラティン?何それ?」

「女王メイヴの所有する宝具の1つである『二十八体の戦士』だ。詳しくは省くけど、その枠組みに魔神柱を融合させ、28体同時召喚を成し遂げたんだろう。あっちもこっちも大変すぎる!」

「なら、さっさと片付けないとね。…来るわよ!」

「…………!!!!!」

 

ブラフマーストラに焼かれたバルフレイナイトだがその傷をもろともせずにこちらに突っ込んでくる。

 

「防御するわ!簡易式結界!」

「助かる。はあっ!」

「ムーンショット!」

「スーパーめちゃためショット!」

「竜の一矢!」

 

それぞれ必殺級の技を繰り出すが、バルフレイナイトはいとも簡単に防ぐ。

 

「な、効いてない!?」

「いや、この一瞬で全て回復しきったんだろう。」

「マジかよ!?くそ、打つ手無しか…!」

「………星奈、コピー能力貸して!」

「え?あ、はい?って、ちょっ!?」

「うええええ!?!?」

 

なんと、星奈がカービィに吸い込まれたのだ。

 

そして、カービィはバルフレイナイトの鎧をそのまま着たような姿に変身した。

 

「…ほう、なるほどな。状況は理解した。行くぞ、我に続け。」

「…え、誰!?」

「何を言っている?貴様の目は節穴なのか?」

「えっすっごい辛辣。まさか、カービィ…さんですか?」

「何を今更。むしろ何に見えると言うんだ。」

「性格変わりすぎぃ…」

「話は後だ。…はぁっ!」

 

カービィは瞬間移動の如きスピードでバルフレイナイトに近づき斬りかかった。もちろん不意打ちのような一撃を防げるはずなく、数メートルほど吹っ飛ぶ。

 

「まだまだ行くぞ!」

「……!!!」

 

同じ形の剣に同じ姿。鏡合わせのような戦いだが、徐々にバルフレイナイトの体にダメージが刻まれていく。

それに反撃するかのようにバルフレイナイトはインベーダーアーマーを複数召喚する。

 

「ほう、過去に戦った敵の召喚か。ならば、こちらもそれに倣うとしよう。」

 

そう言うと、ローアを召喚し、マストから竜巻を発生させ2本のウィングをブーメランのように飛ばし、インベーダーアーマーの大群をいともたやすく破壊する。

 

「…!」

「ふむ。見たところ、その力を碌に使いこなせてはいないな?真に使いこなせていればきせきの実やマスタークラウンを召喚しているはずだ。だが…そうだな。冥土の土産に見せてやろう。貴様ら、離れておれ。」

「…あ、私たちの事!?」

「そうだ。巻き込まれても知らんぞ。」

「…よし、みんな退却!」

 

十分に離れたのを確認した後、カービィは魔力集中する。

 

「我が故郷の姿をここに顕現せよ。『呆れ返るほど平和な星』!」

 

そう言うと、荒野だった景色がガラリと変わり、緑溢れる草原へと変化する。

 

その光景に、楓は見覚えがあった。

 

「……ポップスター?」

「その通りだ。この宝具はポップスターの住人に大量の強化を施すもの。」

「限定的な強化宝具ね。対象になるサーヴァントがこの場にいないのは惜しいところだわ。」

「無論、これだけではない。」

 

先ほどよりも魔力を集中させる。

 

「『星のカリスマA(スキル1)』、『永遠なる旅路A+(スキル2)』、『星の救世主EX(スキル3)』。さぁ、準備完了だ。」

「…!」

「黄泉の騎士よ。これを以て再度消滅せよ!我が旅路の集結、星の再現!『明日は明日の風が吹く(ドリーム・オブ・ザ・スター)』!」

 

それは、かつての冒険の再現。『カービィ』という概念の集合。コピー能力、特殊コピー能力、星の秘宝が全て具現化し、一斉に襲いかかる。

 

「は…?なんだこの宝具…!?」

「どうしたの?」

「この宝具…持続時間が異様に長い!」

「…つまり?」

「絶対負けることはないわ。いや、でもそもそもこんな威力の宝具を撃てる霊基では無かったはず…」

「…もしや、星奈を吸い込んだから?確か『星のカービィ』というシリーズ全ての能力を持っているはずだし。」

「…それね。さらに、バフ宝具も使用したし…」

 

「これで…とどめだ。」

 

ウルトラソードを2本出す。そして、バルフレイナイトを滅多斬りにした。

 

「ふぅ。これで終わった。」

 

と、言うと同時に星奈を吐き出す。

 

「ぐっふぇ…酷い目にあった…」

「まぁまぁ。だけど、これでバルフレイナイトは…」

 

霊基が破壊され、光の粒子となって、退去した。

 

「…はぁー!やっと、倒せた…」

「向こうはどうなった…」

 

と、カービィ、霊夢、カルナの退去が始まった。

 

「…なるほどな。」

「向こうも無事やれたみたいね。」

「そうだね。皆、バイバイ!」

 

そして、完全に退去し終わった。

 

 

 

 

 

 

 

 

第五特異点 神話繚乱大戦イ・プルーリバス・ウナム

A.D.1783 人理定礎値 EX+

第五の聖杯 極楽の夢見蝶

 

定礎復元

 

 

 

 

 

 

 

 

「終わったぁ…マジで今回踏んだり蹴ったりだったぞ…」

「まぁ、色々大変だったみたいね。」

「本当に。マジで。」

「…で、マシュについては無事やれたでしょうね?」

「もっちろん。モルガンに無事頼めたし、なんならあの人時間神殿に出張ってくるつもりだよ。」

「え?異聞帯のサーヴァントなのに?」

「気にしていないと言えば嘘だけどそれはそれとして将来の我が妻をこんな目に合わせたのは許せないってさ。」

「マジ?」

「嘘。」

「は?」

「冗談に決まって…ちょっと待て剣を出すな剣を!…実際のところ、は分からんよ。絵留が色々してるはずだし。」

「ん?絵留が?どうして?」

「なんだっけな。ええと…絵留の能力が関係してるってのは知ってるんだけど。」

「絵留の能力が?」

 

「なんでも、絵留が持っているノートあるじゃん?あーいや、色が一色に染まってるヤツ。あれってなんか、それぞれ世界が備わっているとかなんとか。だから、理想の世界も作れるっちゃ作れるらしいよ。簡単に言ったら、シュミレーションゲームの箱庭型ゲーム、的な?」

 




大量の魔神柱戦、ケルト組の戦いについてはいつか書きます。とりあえず今は人理修復を先に書きたいので…
気が乗ればアメリカでの小話とかもサイレント更新するかも。



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第六特異点 神聖円卓領域キャメロット
転生者用掲示板 8スレ目 その1 「怖いこと言っていいですか?」


二部七章後半配信されましたね。ついにカノウさんがサーヴァント育成しとけよって言っていた意味が分かりました。
ですが、私。メインのメンバー(10体ほど)しか育成していなくて、さらに誰1人としてスキルマじゃないので詰みました。これからずっと育成ターンですか…多分クリアできるの今年の夏とかになりそうだな…

では、本編どうぞ。
今回からキャメロット編です。


「や、やめろ…!」

「…!」

「くそ…!」

 

 

そう言うと男は地面へと倒れ伏した。

血塗れになった死体を剣で切り捨て、今もなお、砂嵐が止むことがない砂漠のさらに向こうにある聖都へと視線を向ける。

 

「…やっと、見つけたぞ。忌まわしい騎士ども…!」

 

その男は、ゆっくりと聖都の方向へと歩きを進めていた。

 

 

そして、それを見ていた褐色の男が1人いた。

 

「これは…ちょっとマズいっすかねぇ…みんなに知らせないと…」

 

 

 

 

 

 

 

 

1不死鳥ちゃん

チキチキ!キャメロット出撃メンバー決め!

 

2童話の召喚者

全員で行く。

 

3名無しのジオウ

初っ端からクリティカルストライクじゃないか。

 

4超人マスター

それはそれとして、確かに全員で行った方がいいのは確かだ。円卓の騎士はビームとかは出すけど、所詮は人間のサーヴァント。神性持ちよりは格が下がる。

 

5ブレワイ星人

女神ロンゴミニアドは?

 

6一般家庭のカムクラ

それはまぁ…適材適所という事で…

 

7ピンク玉

人任せ…

 

8不死鳥ちゃん

でもまぁ、キャメロットってけっこう簡単な特異点じゃない?

 

9ブレワイ星人

簡単な…?(人理定礎値EX)

 

10白黒の魔女

簡単な…?(ガチの女神)

 

11ピンク玉

どこが簡単?

 

12不死鳥ちゃん

考えが甘すぎました。

 

13名無しのジオウ

で、第六特異点での懸念点はいくつかあるけど、注意したいのが、『山の翁』に関してなんだよな。

 

14一般家庭のカムクラ

あー…俺たちってどういう立ち位置なんだろ。場合によってはティアマトのネガジェネシスも無理だぞ。

 

15童話の召喚者

どうだろう。皆立ち入れないのかな?

 

16名無しのジオウ

で、だ。流石に俺たち全員が行くとなるとな…そもそも8人だし、2組か3組に分かれた方が良いのでは?

 

17不死鳥ちゃん

なるほど…

 

18一般家庭のカムクラ

とりあえず星奈と楓は分かれよう。お前ら強すぎて人間じゃねえよ。

 

19ピンク玉

体術の動きが化け物のやつに言われたくないんですけど?

 

20名無しのジオウ

うん、あれはなぁ…

 

21白黒の魔女

なんか、動きが怖い。

 

22一般家庭のカムクラ

動きが怖いって何???

 

23超人マスター

次に創真と絵留じゃない?その次にアメリカ留守組。

 

24名無しのジオウ

童話ニキ、どっちに行きたいか希望ある?

 

25童話の召喚者

いや、どちらでもいいけど…そうだな、折角だし楓について行こうかな。

 

26ブレワイ星人

最弱三銃士はどうすれば?

 

27不死鳥ちゃん

どっちかについてくることになるけど。

 

28白黒の魔女

それは分かってんだよ。つーか2組で分かれるってもう決まってんのかよ。

 

29童話の召喚者

3組だとどこかの組が火力不足になってしまうからね。仕方ない。

 

30一般家庭のカムクラ

俺と琴葉で分かれて、結菜と理玖で分かれては?

 

31名無しのジオウ

それはいいな。

 

32ピンク玉

じゃあみんなどっちに入ってもいいって事?

 

33白黒の魔女

だな。

 

34ブレワイ星人

俺もどっちでもいい。

 

35超人マスター

私もどっちでもいい。

 

36童話の召喚者

…なら、星奈、創真、結菜、出流で1組。楓、僕、理玖、琴葉で1組。これで良いんじゃない?@1、2か@A、Bで分かれたら?

 

37名無しのジオウ@1

そうだな。

 

38超人マスター@A

で、いつ出発するんだい?

 

39不死鳥ちゃん@B

今から行く?

 

40一般家庭のカムクラ@1

今の時刻、夜の1時ですけど?

 

41不死鳥ちゃん@B

わろた。全然揃ってなくて草。

 

42ブレワイ星人

なにわろてんねん!相談せずに適当に決めたこいつらが滑稽に見えて失礼だろうが!

 

43ピンク玉

むしろお前が一番失礼。

 

44童話の召喚者@2

………うん。@1と@2にしようか。

 

45一般家庭のカムクラ@1

っしゃオラァ!

 

46不死鳥ちゃん@2

あ〜、思わず技暴発して火達磨になっても知らないよ〜?

 

47ブレワイ星人@2

シンプルに恐怖。こんな危険生物の同じ組ってマ?

 

48童話の召喚者

あ、緊急報告。キャメロットに不審な人物確認。なんでも騎士を目の敵にしているらしいよ。

 

49名無しのジオウ@1

…それくらい、普通にいそうなものなのでは?

 

50童話の召喚者

それが、人を殺しながら言った言葉でも?

 

51名無しのジオウ@1

前言撤回やばいやつだな。

 

52ブレワイ星人@2

で、どうすんの?そうやすやすと円卓の騎士が負けるとは思えないんだが。あ、いや…ベディヴィエールはアレだな…

 

53一般家庭のカムクラ@1

確かに…あの人がやられたら全ての前提がひっくり返る。

 

54不死鳥ちゃん@2

じゃあ行く〜?

 

55名無しのジオウ@1

その方がいいしな…

 

56童話の召喚者

安心したまえ。君たちの願いは(勝手に)叶う。

 

57ブレワイ星人@2

は?

 

58一般家庭のカムクラ@1

いや、ちょっ、これレイシフトの光!?

 

59童話の召喚者

普通のタイムスリップの光だが。

 

60ピンク玉@1

って私もか!?

 

61超人マスター@2

何が…?

 

62名無しのジオウ@1

もしや、@1チームが強制送還されてる?

 

63一般家庭のカムクラ@1

それまずくないか?結菜とっくに寝てるぞ。

 

64ブレワイ星人@2

お…起こせー!

 

65童話の召喚者

じゃあ私はそろそろ逃げるね!エルによろしく言っておいて!

 

66ブレワイ星人@2

え、は、え?

 

67不死鳥ちゃん@2

怖いこと言っていいですか?

 

68超人マスター@2

ダメです。

 

69不死鳥ちゃん@2

いいや我慢できない!言うね!48、50、56、59、65にさぁ…@2付いてなくない?

 

70ブレワイ星人@2

そして当の本人はめっちゃ大きいケーキに全身突っ込んでるものとする。

 

71不死鳥ちゃん@2

なんて?

 

72童話の召喚者@2

戻ってきたら…なるほど、パンドラの仕業か。

 

73ブレワイ星人@2

出たな元凶。と思ったら誰?パンドラ?

 

74不死鳥ちゃん@2

パンドラの箱のパンドラ?

 

75童話の召喚者@2

いや、えーとね。事情はとても複雑なんだけど、アンデルセン童話の一つ、『雪の女王』に登場する女王が物語の役割から外れた後に消滅して残った遺品を魂の原型に渡したら誕生したらしい。で、その後色々あって消滅したパンドラが『雪の女王』という枠に入ったのが、今のパンドラなんだ。

 

76超人マスター@2

えーと、つまり…雪の女王という存在そのもの?

 

77不死鳥ちゃん@2

あっそういうこと!?

 

78童話の召喚者@2

一応はね。詳しくは説明しないんだけど、童話には一応物語としての終わりがあるでしょ?だけど、物語としてはそれで終わりだが世界としてはまだ続いていく。なので、代替わりというものが起きるんだ。白雪姫の物語なら、白雪姫本人が毒林檎の王妃となり、その子供が新たな白雪姫となる。ヘンゼルとグレーテルの物語では、グレーテルが次代の魔女となる。

 

79不死鳥ちゃん@2

確かに、続きなんて考えたことなかったな…

 

80童話の召喚者@2

だけど、これらの運命は変えられる。白雪姫は王妃様を見習って日々勉強に励んでいるし、グレーテルは魔女の素質がある事を知って他の魔女に教えを乞う事もしているよ。

 

81ブレワイ星人@2

…ん?まるで白雪姫やグレーテルを知っているかのような口ぶりだが…

 

82童話の召喚者@2

実際に知り合いだからね。ローマの特異点で出会った時計ウサギやハッタも知り合いだし、ロンドンにいたラプンツェルも知り合いさ。

 

83名無しのジオウ@1

非常に興味深い話をしているが、話を切るぞ。こちら、聖都キャメロットの遠くに転移した。場所的には…砂漠だな。どこを見ても砂漠。

 

84一般家庭のカムクラ@1

パンドラとやら…帰ったら覚えておけよ…

 

85童話の召喚者@2

ちなみにパンドラは光、闇、氷の魔術が得意らしいよ。ビームも撃てるし、魔術による爆発も出来る。

 

86一般家庭のカムクラ@1

パンドラの姐さんによろしく伝えといて。

 

87ピンク玉@1

掌クルックルだね。さて、そっちはどうする?

 

88童話の召喚者@2

…うん。まずは褐色の青年を探してくれ。ターバンを巻いている男だ。

 

89白黒の魔女@1

情報があまりにも少ないぞ?

 

90童話の召喚者@2

では…出流、僕の変装は出来るか?

 

91一般家庭のカムクラ@1

そりゃできるけど…なるほどね、相手に気づいてもらうためか。こっちからの情報は無いに等しいなら、向こうからのコンタクトを待つしかない。

 

92童話の召喚者@2

その通り。周りの位置把握は星奈が出来るはず。特異点の位置関係を把握した後、聖都キャメロットに向かってくれ。

 

93名無しのジオウ@1

分かった。そっちはどうする?

 

94童話の召喚者@2

そうだな…神王オジマンディアスとの協力を結びたいな。聞いたところによると、たくさんの宝具を持つらしい。味方にすればこの上なく力強い。

 

95名無しのジオウ@1

分かった。なら、その方針で行こう。

 

96不死鳥ちゃん@2

はえーリーダー組は頭良くてすごいな。

 

97ブレワイ星人

遠回しに俺の事ディスってない?俺2番目に年上よ?

 

98一般家庭のカムクラ@1

草ァ。

 

99童話の召喚者@2

はいはい。@2チームもそろそろ向かうよ。

 

100超人マスター

そうだね。初めての全員出撃、気合い入れないとね。

 

101不死鳥ちゃん@2

はあいママ。

 

102ブレワイ星人@2

誰がママじゃい!

 

103白黒の魔女@1

別にお前のことじゃねえよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

神聖円卓領域 キャメロット

第五の聖杯 輝けるアガートラム

 

人理定礎値 EX

 

 

 

 

 

 

 

 

104不死鳥ちゃん@2

うっわ、一面砂だらけ。

 

105童話の召喚者@2

じゃあ、勝利条件を確認しようか。

 

106名無しのジオウ@1

ベディヴィエールを生存させた上で女神ロンゴミニアドと接敵し、聖剣エクスカリバーを返す事。そのためには、各円卓の騎士を撃破しなければならない。

 

107ブレワイ星人@2

確か、ランスロットはこちら側についてくれるんだっけ?

 

108一般家庭のカムクラ@1

そうだ。って言っても円卓の騎士の多くが敵なのは変わらない。早めにハサン達と連絡を取りたいものだが…

 

109白黒の魔女@1

ちなみに既にカルデアが来ていることが判明した。と、言っても向こうは気づいてないし、人が多くてすぐに見失ったけどね。

 

110超人マスター@2

…と、なるとどうする?カルデアに合流する?

 

111童話の召喚者@2

@1チームは出来たらでいいんだけどカルデアと合流して情報の擦り合わせ。@2チームはオジマンディアス王の元へ行く。…いや、待って。気のせいか…?

 

112不死鳥ちゃん@2

どうかした?何かあった?見てこようか?

 

113童話の召喚者@2

助かる。絶対に安全を確保して。

 

114不死鳥ちゃん@2

了解。じゃ、ちょっと飛んできまーす。

 

115

それに視認されちゃ駄目!連れ込まれるわ!

 

116不死鳥ちゃん@2

え、ちょっ

 

117ブレワイ星人@2

なんだこい

 

118童話の召喚者@2

パンドラに伝えてハデス・グラ

 

119超人マスター@2

吸い込まれる!

 

120一般家庭のカムクラ@1

は…?

 

121名無しのジオウ@1

どうした!?無事か!?

 

122白黒の魔女@1

10分たったよ…

 

123名無しのジオウ@1

何が起こったんだ…?

 

124

おそらく、強制転移で敵のテリトリーに連れ込まれたわ。

 

125白黒の魔女@1

どういうこと?つーか、誰?

 

126

アレに見つかっては終わり。私の妹も連れ込まれたわ。

 

127一般家庭のカムクラ@1

あれは何なんだ?

 

128ピンク玉

…星の夢?

 

129

あら、知っているのなら話は早いわ。たしかに、星の夢と似ている。だけど、似て非なる物。言うなれば…そう、星の夢・オルタ。

 

130名無しのジオウ@1

星の夢・オルタ…

 

131白黒の魔女@1

それが、なぜこの特異点に?

 

132

それは分からない。でも、分かることは、いくつかが融合されている。一つは、名の通り星の夢。衛星アーク、亡国シュレイド、その全てが合わさり、新たな世界を作った。

 

133名無しのジオウ@1

それが、星の夢・オルタ…@2チームが迷い込んだ場所…

 

134ピンク玉@1

どうにかして行けないの?

 

135

この通路は一方通行。だから、行けない。

 

136白黒の魔女@1

え、じゃああいつら帰って来れないんじゃ…

 

137

もちろん、完全に帰れないわけじゃないわ。ただ、その空間で何かしなければ帰れないけど…

 

138名無しのジオウ@1

つまり、こちらからの干渉は全く出来ないのか…なら、こちらはこちらで進めていくしかない。

 

139一般家庭のカムクラ@1

ううむ。それしかないよな…

 

140ピンク玉@1

で、あなたは誰?

 

141

言ってなかったわね。私の名縺ッ、繝ャ繝溘Μ… 螂エ縺ォ蟷イ貂峨&繧後※繧!

 

142白黒の魔女@1

ええっ!?何!?

 

143名無しのジオウ@1

…普通に考えて、一連の出来事の黒幕の仕業だろうね。おおかた、邪魔されてるんだろう。

 

144一般家庭のカムクラ@1

なるほどな…と、なると。どうする?

 

145ピンク玉@1

あ、そっか…本来の計画と全然違うから…

 

146名無しのジオウ@1

とりあえず俺たちはカルデアに着いて行こう。

 

147白黒の魔女@1

それしかないか…

 

 

 

 

 

 

 

 

「う、うぅ…一体何が…」

 

目を覚ますと、そこは暗い空間だった。

 

「ここは…」

「あら、目が覚めたの?」

「一応ね…」

「なら良かったわ。あなたもあの怪物にやられたのね。ご愁傷様。」

「…怪物?」

「分からなかった?あの変な怪物よ。なんか色々混ざっちゃってるやつ。」

「いや、分からない…」

「…そういえば、自己紹介をしてなかったわね。」

 

そう言うと、身なりを正し、その綺麗な羽をはためかせる。

 

「私は、『悪魔の妹』フランドール・スカーレット。よろしくね、人間?」

「人間って…」

「だって、あなたの名前知らないんだもの。」

「あぁ、確かに。では、改めて。小鳥遊琴葉。まぁ、見ての通り人間だよ。」

 

そう返事すると、フランドールはクスリと笑う。

 

「あなた、笑いの才能あるわね。って、こんなことしてる場合じゃないわ。ここは危険よ。変な奴がたくさん現れるの。」

「変な奴?」

「ほら、あそこよ。」

 

崖下を見ると、黒と茶色が混ざったような色の人型魔物がいた。

 

「何あれ…」

「他の人が言うには、ヴィランって言うらしいわ。」

「ヴィラン…」

「それに、あいつらはたくさん種類がいるの。一体一体は強くないんだけど、なにせ数がね…」

「なるほど。では、フランドール。安全な場所に案内してくれ。」

「………あなた、よく図々しいって言われない?まぁいいわ。着いてきなさい。」

 

暗い洞窟を進む。

 

「ところで、ここはどこなの?あの怪物の中とか?」

「あの怪物はそこまで大きくないわよ。あの怪物はいわば入り口ね。ここは、あの魔術師が作った特異点のようなものよ。」

「特異点!?ってことは、あなたはサーヴァント…?」

「そうね。今気づいたの?私はバーサーカーのサーヴァント。ちなみに、今から行くところはサーヴァントだらけよ。」

「なるほど…全員ここに迷い込んだの?」

「何人かはね。それ以外はここで召喚されたわ。所謂カウンターサーヴァントってやつね。」

「あなた、本当にバーサーカー?」

「心外ね。本当にバーサーカーよ。狂化は無いけど。」

「バーサーカー???」

「もう少しで着くわ。準備なさい。」

「準備?」

 

開けた空間に出る。そこは、拙いながらも一種の生活空間が出来ていた。

 

「歓迎するわ、コトハ。」




ただのキャメロットかと思った?残念!裏キャメロットがあるよ!
というわけで、表キャメロット(原作)では@1チームが攻略します。@2チームはしばらくおやすみ。

ちなみになんですが、二部七章後半が配信されたので二部七章前半のネタバレはOKです。後半のネタバレはまだ禁止。私がクリアしてないので、○○○戦後のネタバレとかされたくないんでね。



「お気に入り登録」「感想」よろしくお願いします。
誤字脱字もあれば報告お願いします。

では、また。


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転生者用掲示板 8スレ目 その2 「本当謎だよな。」

奏章とやらが来たみたいですね。私はFGOだけでなく色んなゲームやってるので正直二部七章と途中で止まっています。育成をやらないと…

さて、そんなことより。奏章の内容を思わず踏んでしまった私ですが、いよいよどうなるかが分からなくなってきました。そもそもウルトラオルガマリーとか大令呪とかその辺りもどうしようかな。

あ、本編です。どうぞ。


聖罰の時。

 

「皆さん、誠に残念です。ですがこれも人の世を後に続けるため。王は貴方がたの粛清を望まれました。では…これより、聖罰を始めます。」

 

円卓の騎士の1人であるガウェインがそう言うと、周りにいた騎士達が剣を構える。

 

「え…うそ…」

「なんで剣なんか構えて…」

 

無慈悲にも、剣は振るわれる。

 

「やめて、やめてやめて…!」

「お願い、殺さないで…!」

「いやだっ、誰か助けっ…!」

 

次々に死体は増えていく。

 

 

 

「…だが、それはもう見た未来だ。時の王者の力、とくとご覧じろ!」

 

オーズ!

 

2010という数字と共にライダーズレコードが起動され、仮面ライダーオーズ ガタキリバコンボが召喚される。何百何千と分身し、粛正騎士を止める。

 

「な…!」

「今だ!全員こちらに!」

 

しかし、未だ混乱は収まらず、追加の粛正騎士も来ている。

 

「…ならば、こちらも援軍を喚ぼう。」

 

ウィザード!

ゴースト!

 

仮面ライダーウィザード フレイムスタイルを喚びバインドの魔法によって粛正騎士を拘束し、仮面ライダーゴースト グレイトフル魂を喚び偉人ゴーストを召喚する。

 

「お、おうなんかすごいな!だけど、これで全員避難した!見た感じ犠牲者はいない!」

「よし、後は…!」

「下がって!」

 

星奈がソードのコピー能力を発動し、斬りかかってきた者と鍔迫り合いになる。

 

「やっぱり来ると思ってたよ…!ガウェイン!」

「貴方がたが何者であれ…逃がすわけにはいきません!」

「くっ…これが、太陽のギフト…!強い…!」

 

徐々に押されていく。

 

「これは使いたくなかったけど…『クラッシュ』!」

「何っ!」

 

その場を中心に大爆発が起こる。

 

「…ごほっ、避けられたか…。…ん?粛正騎士はともかくなぜ周りにいた仮面ライダー達もダメージを負っていない…?」

「まさか爆発を起こすなんて…!」

「だけど、時間稼ぎは済んだ!あばよ!」

「なっ…待ちなさい!」

 

召喚していた仮面ライダー達も消え、その場には粛正騎士とガウェインだけが残った。

 

 

 

 

 

 

 

 

185一般家庭のカムクラ@1

はい撤収ー。

 

186ピンク玉@1

ガウェイン何?普通に押し負けたんだけど。

 

187白黒の魔女@1

だからと言って自爆するお前もやばいけどな?

 

188名無しのジオウ@1

まぁ、何はともあれ無事に済んでよかった。

 

189ピンク玉@1

まぁね。で、誰かバリア使った?

 

190一般家庭のカムクラ@1

バリア?なんだそれ。

 

191白黒の魔女@1

どういうバリア?

 

192ピンク玉@1

いや、なんというか爆発で粛正騎士は倒れてるのに周りにいた仮面ライダー達は無傷だったし。

 

193名無しのジオウ@1

…確かに妙だな。いくら前回のアメリカでグランドジオウ分のライドウォッチは継承したとはいえ、そんな効果なんぞ知らない。

 

194一般家庭のカムクラ@1

そう、それもだよ!!!いつの間にグランドジオウのウォッチを!?

 

195ピンク玉@1

そういえばそうだね。いつから?

 

196名無しのジオウ@1

この前の第五特異点の修復記念で平成ライダーの1号ライダー、つまりグランドジオウに必要なウォッチは全て継承した。

 

197一般家庭のカムクラ@1

なるほど…そういえば確かにそんな事になっていたな。トリニティは無いが、これで最強格の戦力になったという事か。

 

198白黒の魔女@1

実質、楓と星奈と創真が最強TOP3か。

 

199ピンク玉@1

底が分からないのは童話ニキ。創作のキャラクターの召喚、変身。どこまでの範囲なのかが正確に分からない。

 

200童話の召喚者

あー、それ?返信に関してはよく分からないけど召喚に関しては20人もいないくらいだよ。

 

201一般家庭のカムクラ@1

童話ニキ!?と、思ったけど@が無いな。パンドラの姉貴か。

 

202童話の召喚者

姉貴!?

 

203名無しのジオウ@1

…うん。まぁ、そうなる。

 

204ピンク玉@1

まぁ、どっちにしろ紛らわしいし、ハンドルネーム変えてくれないかな?

 

205童話の召喚者

え?あぁ、それじゃあ…

 

206雪の女王

これでいい?

 

207名無しのジオウ@1

うん。で、これからなんだけど…

 

208白黒の魔女@1

@2チームが転移したと思われる場所…えーと、仮に『裏キャメロット』とするぜ。そこにどうやって無事に行って帰って来れるか、だな。

 

209雪の女王

行きについてはまぁ皆分かってる通りだね。問題は帰り方。

 

210ピンク玉@1

気絶してるのか、それとも何らかの事故で掲示板を開くことができないのか。どちらなのかは分からないけど、とにかく向こうと連絡が取れない。

 

211一般家庭のカムクラ@1

それが一番問題だな。マーリンとも連絡が取れない…というか、掲示板に来ないし。

 

212ピンク玉@1

私の能力の一つであるギャラクティックナイトの技でも流石に座標が分からないところは転移出来ないし…

 

213名無しのジオウ@1

打つ手無し、か…

 

214

無いわけでは無い。まずは、カルデアに事情を話し、出来る限り一緒にいろ。次に、あの糞魔術師が作った異世界に落ちた琴葉の代わりにアルトリアとアーサーのマスターになれ。最後に、これが重要だ。次から会う型月関連以外の人物には最大限の警戒をしろ。神聖円卓領域キャメロットに関しては速攻で終わらせろ。むしろ、その次が本番だ。お前らが裏キャメロットと呼んでいる異世界…『厄災侵攻領域キャメロット』。そこに、例外冠位サーヴァントの真反対となる存在、特殊事例の奴がいる。

 

215一般家庭のカムクラ@1

誰だ、名を明かせ。

 

216

%9×☆2→・(の>(*%(…2$だ。お前らの何人かとは#=)・」で一度会ったな。

 

217名無しのジオウ@1

…会った、と?

 

218

そりゃもちろん。それに直接は会っていなくてもお前らの事はよーく知ってるさ。

 

219ピンク玉@1

それに、重要なところが文字化け…いや、記号化されてるんだけど?

 

220

あはっ、それに関しては謝罪しよう。だが、直す事はできない。何せ、こちらは、ちゃんと正体を明かしているのにな?ま、俺が存在するのも一種の抜道みたいな物だし。

 

221白黒の魔女@1

…まず、お前はサーヴァントか?

 

222

いんや?生身の肉体…ではないな。何が近いか…うん、生霊ってのが1番合っているかもな。

 

223ピンク玉@1

生霊…

 

224

まぁ、それに関しても不本意だ。本来なら、こうやって協力する事も無かったんだが、まぁ協定があるわけでな。仕方なく、だ。

 

225名無しのジオウ@1

協定…誰との?

 

226

言えないな。そういう契約だ。

 

227雪の女王

あぁ、なんとなくアナタの正体、分かったわ。

 

228

おっと、真名看破はやめてくれよ?あのジーオーイーティーアイエーにバレてしまう。

 

229一般家庭のカムクラ@1

………なるほどな。並べるとGOETIA。読み方はゴエティア。つまり、ゲーティア。…なんで、そう伏せた?

 

230

……あ?ふはっ、もしかして全員気づいてないのか!そりゃ平和ボケしてるな!アイツは分かってたぜ。なんだかんだ頭は良いからな。くくく…じゃあ問題だ。なんで『ロンドンで対峙した時に呪いを受けていない?』

 

231名無しのジオウ@1

呪い…思い当たるのは一つだな。ゲー…いや、ラスボスか。

 

232

お、やっと学習したか。そうだぜ、奴の名前を呼ぶのにも危険性が伴うんだ。カルデアはその位置の特異性からして奴の聖杯を介してではないと居場所を把握できない。一方、こちらは特に対策もしていないのに奴がすっ飛んできたりしない。…ま、お前らを転生させた神さんが防壁貼ってるおかげだけどな。…さて、これ以上は言えねえな。せいぜい頑張れよ転生者ども。

 

233名無しのジオウ@1

待ってくれ。裏キャメロットに他の全員はいるんだな?

 

234

もちろん。そう簡単に死ぬかよ。カウンターサーヴァントだっているしな。ま、それに関しては完全に運だぞ。何せ、表側からは全く見えないからな、状況がどうなってるかは知らん。

 

235白黒の魔女@1

まぁ…それだけ分かっただけマシか。

 

 

 

 

 

 

 

 

一方、『厄災侵攻領域キャメロット』…通称裏キャメロットにて、絵留は目を覚ます。

 

「…はっ。何が起こって…」

 

その時、過去の経験のおかげか、シックスセンスとも呼ぶべき何かが働き、迫る攻撃を避ける。

 

「誰だ…!…………は?」

 

そこにいたのは…超巨大な生物だった。かろうじてその姿形から龍のようなものだと分かる。

 

「Gaaaaaaa!!!!!」

「そんな…!皆と連絡は…取れない。ならば…」

 

その時、視界の端から赤い虫が見える。

 

「これは…確か、キュリア、と言ったか…ということは!」

 

以前、楓から聞いていたとあるモンスターの特徴と合致する。

 

「冥淵龍ガイアデルム!天災の一つ、地面に穿たれた漆黒の太陽!でも、いきなりなぜ…!」

 

「なるほど…確かになかなかだね。でも…僕には敵わない。」

 

流星のような速さでガイアデルムに突っ込む人影が一つ。

 

「何が何だか分からないけど…このチャンスを不意にするわけにはいかない!」

「…そこの人間、君の戦闘力じゃ邪魔だから…」

 

「数多のヒーローよ、今こそその力を借り受ける!」

 

構えた空白の書、そして導きの栞が光り輝き、姿が変わる。

 

「…へぇ。サーヴァントの召喚みたいだけど、全く違う。システムで言うと妖精騎士に似ているね。」

『…うむ。聞いた話によると、妖精騎士のシステムは汎人類史の円卓の騎士の名とその霊基を与えられたもの。一方、俺の力はヒーローの力そのものを憑依させるもの。似ていて当然だろう。』

「そう。準備は出来た?」

『もちろんだ。…我が名はアーサー、ブリテンの王である!!!』

「…奇妙な縁というかなんというか。じゃあ、僕も名乗ろうか。妖精騎士ランスロット。そして、境界の竜アルビオンの欠片、メリュジーヌ。始めるよ、アーサー。吹き飛ばされないよう下がっていて。」

『そちらこそ、下がった方が良いのではないか?』

「…ふざけてる?とにかく、殲滅戦に移行する。」

『…その作戦には同意するがな。行くぞ、冥淵龍よ!』

「行くよ!切り裂け、アロンダイト!はぁっ!!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

「チィッ!キリがない!」

 

自分よりも巨大なモンスターを葬っていく。

 

「流石は、モンスターハンター出典のモンスターというべきか!数が多いしパターンが多い!」

 

「いやぁ、それほどでも…」

「少しは手を動かせよ!?さっきから働いてるの俺だぞ!?」

「その君が気絶してる間ずっと戦っていたのは誰ですかね?」

「そ、それを言われると弱いが…」

 

「まぁ、そろそろ動こうか。理玖、少し右にずれて。」

「分かった。流石楓。その高火力は偉大だな。」

 

リィンカーネーションズの一員、勇凪理玖と不知火楓はなんとか合流することができ、迫りくるモンスターの群れを捌いていた。

 

「で………これからどうする?」

「それな。…どうしようか。マジで。」

「うーーーーーーーーん。もはや詰みなんだよな。俺らって時空移動系の特典じゃないし。」

「そうなんだけど、早く脱出したくても…」

「したくても?」

「ん〜〜〜!あーもうどうしよ!」

「お、おう…なんだ、悩みがあるなら聞くぞ?」

「どうした急に。」

「えっ」

「ウソウソ。でもなぁ…………よし、決めた。」

「何を?」

「まず最初に謝っておくね。私はけっこう嘘を付いているの。というか、隠し事が多い。」

「まぁ…それはなんとなく感じてたけど。」

「その一つが、カルデアで言った、私の状態について。」

「確か…半分サーヴァントみたいな状態だ…ってやつか?」

「そう、それ。それがそもそも違う。」

 

「私は、そもそもサーヴァントになどなっていない。というか、レフにすら接触していない。」

 

「……何だって?」

「始まりはそう、セプテム攻略前の事…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

285名無しのジオウ@1

無事、静謐のハサンを救出出来たな。

 

286白黒の魔女@1

それとトータもな。

 

287一般家庭のカムクラ@1

本当謎だよな。史実を見れば金時や頼光と並ぶくらいなのにさ、なんであんなレアリティ低いんだろう?

 

288ピンク玉@1

それはソシャゲだからとしか…

 

289雪の女王

とりあえず、これで一件落着だね。…で、一つ聞きたいんだけど。

 

290一般家庭のカムクラ@1

何を?

 

291雪の女王

…気付いてないの?いや、君たちだからこそ気付けないのか…内容は分からないけど、時間経過で発生する大規模魔術が仕掛けられているよ。この特異点に。




裏話としては神聖円卓領域キャメロットで一つ、厄災侵攻領域キャメロットで一つ、そういう風にしようとしてました。アトランティスとオリュンポスみたいな感じですね。

楓の隠し事は色々ありますが、セプテム開始前、つまりキャラ設定の時から決めていました。その後に残りのリィンカーネーションズの設定ですかね。絵留に関しては下手にオリ主にするとちょっと面倒な点が出てくるので原作主人公そのままで。
なので、小鳥遊琴葉(旧 西園寺林檎)の設定なども後の方に決めました。確か、オケアノス〜ポップスターの時くらい。

ちなみになんですが、奏章でエクストラクラスについて言及がありましたがFGOの今後の展開によっては『他作品キャラかつエクストラクラスのキャラクター(博麗霊夢やカービィ等)』のクラスが変わります。霊夢はキャスターに、カービィは…バーサーカーですかね。

あ、リィンカーネーションズのサーヴァントクラスについては変化しませんよ。彼らは汎人類史…というかそもそも世界が違うので。類似としてクトゥルフ関係のフォーリナー。



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では、また。


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歪んだ世界

最近やる夫スレにはまっております。そのせいで執筆が遅れてしまう…

今欲しいサーヴァントはルーラー枠とアサシン枠とフォーリナー枠。
ちなみに依然として二部七章はクリアできておりません。

では、本編どうぞ。


「………なるほどな。そりゃ、簡単には明かせないか。」

「うん。そもそも私が異端なのは私がよく分かってるつもりだし。そうでなければ図々しくもオルレアン攻略後に来ないでしょ。」

「…しかしなぁ、それだと腑に落ちない点があるんだけど。ロンドンの時、ゲーティアに従っているふりしてただろ?あれって結局何だったの?そう簡単に取り入ることが出来ないのは分かってるんだが。」

「あぁそれ?それは…何故だと思う?」

「え…?」

「どうやって、敵味方の誤認をさせたと思う?」

「どうやって…?」

「答えは簡単さ。…これ。」

 

懐から取り出した物を見ると、理玖はとてもびっくりしていた。

 

「おまっ…!これって…!ぬ、盗んだ!?」

「いや、待って!?これは別の人から貰ったもの!」

「は?だってこれ、どう見ても…」

「一応切り札の一つだから他の皆には秘密にしておいてね。…あと、ロンドンの時だけ、使わせてもらったよ。………のやつを。」

「…〜!お前な!そういうのはちゃんと報連相をしろと何度も…!」

「あ、いや。本人には許可とったよ。」

「……なるほど、いやそれでも報連相はちゃんとしような?はぁ、だからか…ロンドンでお前が骨の龍と赤い虫で魔神柱を……。……。……なぁ、今だから聞くけどさ。確か、赤い虫の方の能力でエネルギー吸い取るって言ってたよな。」

「言ってたね。後、骨の龍はオストガロア、赤い虫はキュリアだよ。」

「OK、それはどうでもいい。…もしかしなくてもお前、魔神柱のエネルギー吸い取った?」

「そりゃあ限界まで搾り取ったよ。せっかくの高密度エネルギーなんだ。あいつにだけ使わせるなんて勿体無い真似やらせるかっての。」

 

「だったら、こんなよく分からない場所からそのエネルギー使って戻れるんじゃ?」

「…出来なくはない。けど、やったことがないし、最悪の場合が起こって体が分割されるのを恐れないのならいいよ。」

「は?こわ。」

「まぁそんな美味しい話があるわけでも無し。だけど…うーん。アイツがやってくれると信じてるし、こっちも出来る限りのことはしないとね。」

「…アイツ?」

「あれ、言ってなかったっけ?」

 

何でもないように言われたその一言は、とても混乱させた。

 

「………マジで?」

「大マジ。」

「…そいつと連絡は取れるか?」

「もっちろん。なんてったって…」

「いや、いい。その辺りの推測は出来るからな。なら…ふむ、よし。まずはこの空間を出るより先にこちらの元凶を叩こう。」

「…続けて?」

「俺の予想だが、ここは第六特異点キャメロットを元にして作られてる。とは言っても、いくつか見覚えのある…というか、感じることがある。多分、ここは色んな物が混ざっていると思うんだ。その証拠にさっきのモンスターの大群。おそらく『モンスターハンター』のものだろうな。心当たりは?」

「……『百竜夜行』、もしくはそれに近いもの。」

「OK。で、さらにこの気候。空は赤いし、魔物どもは倒した側から復活する。…復活しないモンスターどももいるみたいだがな。その辺りの予想は付くか?」

「多分…ブレワイの『赤い月』?」

「その通り。それに後は…遠くに見える都市。まぁ見たままだよな。荒廃した都市。ビル群もあるし何らかの要素があるはずだ。」

「あれに関しては…『新世界』、かな。星のカービィの新作の舞台。」

「え、そうなのか…まぁそれはいい。つまりは、俺たちの特典元の作品の要素がある。だから、それぞれをクリアしていけば元のキャメロットに戻れるんじゃないか?」

「まずは…赤い月からだね。敵を倒しても復活するんじゃキリがない。」

「厄災ガノンか…アメリカの特異点で戦ったんだろ?どうだった?」

「無理。光の矢が無いと倒せない。あれは多分そういうものだから。」

「なるほどな…では、百竜夜行とやらは?」

「原因となるモンスターを倒せばある程度は解決する。けど、既に起こってるものは無くせない。」

「新たに発生を抑えるだけマシと考えるべきか。そのモンスターっていうのは?」

「古龍イブシマキヒコ、並びにナルハタタヒメ。あと1人か2人追加すれば楽に狩れると思う。」

「やっぱり人員不足か…まぁ2人じゃやれる事は少ないし、メンバーを集めに行くか。誰かカウンターサーヴァントとして召喚されてないかな…」

 

 

 

 

 

 

 

 

「歓迎するわ、コトハ。ここは私たちの拠点よ。」

「拠点…完全に機械入ってるけど…?」

「キカイ?あぁ、この鉄屑の事ね。詳しいやつによると何らかの研究所の跡地、らしいわ。こっちにみんながいるはずよ。」

 

そう言って壊れた自動ドアをこじ開けた。

 

「やっぱりサーヴァントなんだな…」

「あら、そう?私のいたところではこれくらいみんなやってたわ。」

「どんな場所なんだ…」

 

「あっ、帰ってきた!みんなー!フランちゃんが帰ってきたよー!」

 

三つ編みの少女が叫ぶ。

 

「彼女は?」

「後で自己紹介させるわ。とりあえず入りなさいな。」

「お、お邪魔します…?」

 

研究所跡の中には多数のサーヴァントがいた。

 

「なるほど、リィンカーネーションズっすか…カルデアじゃなくて良かったっす。」

「というと?」

「カルデアのマスターは良くも悪くもサーヴァントが主体っすからね。」

「なるほど…あ、私は小鳥遊琴葉。よろしく。」

「俺の名前はアラジン。サーヴァントクラスはアサシンっす。で、さっき叫んでた…」

「私がドロシー!よろしくね、琴葉ちゃん!」

「アラジンに…ドロシー?まさか、絵留関係?」

「お、その通りっす。今はここにいないけど、ツヴェルクやグレーテル、ラプンツェルとかもいるっすよ。」

「ふむ…他には?」

「今はどこにいるか分からないけどメリュジーヌって子やパンドラちゃんもいるよ。後は…」

 

「やあ。私はレディ・アヴァロン。もちろん真実の名前だとも!楽園の方から来た、ただの花の魔術師さ。せっかくの機会だから、この特異点だけでも君たちの旅路を少しだけ見守らせてもらおうかな?これからどうかよろしく、マスター?」

 

思わず絶句した。

 

「…………………………な、なるほどぉ……」

「ん?どうかしたのかな?」

「…ツッコミどころが多すぎるけど…マーリン?」

「……よく間違われるね。まぁそれも納得できる。だって私は、マーリンお兄ちゃんの妹なんだからね。」

「い、妹…!?」

「そう、妹。」

「…ちょっと待って。」

 

 

 

「ふう、分かりたくないけど分かった。で、えーとレディ・アヴァロン?あなたはなぜここに?」

「そりゃマーリンお兄ちゃんの代わりに来たのさ。この特異点が今までとは違うって事が分かっていたからね。」

「なるほど…それで、ここはどういう場所なの?」

「ここは色々な要素が組み合わさって出来た場所さ。まず、魔獣達を復活させる赤い月、モンスターの大群が行軍し、最後にこの場所。」

「多分だけど、なんとなくそれぞれの予想は付く。それで?」

「この場所の解決方法は分かってる。まぁそれだけなんだけど…」

「だとしたら一つは解決してるはずじゃ?」

「いやぁ…その元凶がいないんだよねぇ。」

「………はい?」

「いた形跡はある。けど、その元凶が見当たらない。まぁ、今も探してる途中なんだけどね?」

「そいつはどういう?」

「さぁ?」

「さぁ!?」

「そんなに怒らないでくれたまえ。うーん、これは見た方が早いかな。こっちに来たまえ。」

 

部屋を移動する。

 

「ここだ。」

 

その部屋は、見るからに大きな試験管や書類の残骸がたくさん積まれており、中央には壊れた培養カプセルが置いてあった。

 

「これは…」

「きっと、ここで何らかの研究をしていたんだろう。これを。」

 

渡された資料を見る。

 

「…私、日本語しか読めないんだ。」

「あ、ごめんごめん。えーと、要約すると、ここでは『ID-L86』という生物が研究されていたんだ。どういう研究だったかは分からなかったけどね。そして、この生物は異空間を操る能力を持っていたらしい。」

「異空間を?」

「異なる時空へと移動したり、思念自体が一つの異空間世界として成立させたり。しかも、これの恐ろしいところは異なる時空同士をぶつけ合わせ、破壊することも可能な点だ。」

「破壊!?」

「で、その生物はいない。逃げ出したのか、それとも…」

 

その時、資料の一つに見たことある物が見えた。

 

「…ちょっとそれ貸してほしい!」

「えっ!?急に危ない…聞いてる?」

「これは…」

「…それか。どうも過去に起きた事件なんだけど、聞いた方がない単語ばかりあってね。」

「…なるほど。星奈は…向こうのチームか。どうにかして伝えたいが…いや、その前に皆と合流だな。レディ・アヴァロン。私の他に人間は?」

「外に出ているメンバーが見つけている可能性はあるよ。」

「了解。クソ、この空間では掲示板が使えないのが痛いな…」

 

「2人とも、メリュジーヌちゃんと、絵留くんが帰ってきたよ!」

「絵留が?よし、出迎えよう。ドロシー、案内してくれない?」

「分かったよ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

「やっと着いたよ。ここが私たちが拠点にしている研究所。」

「見るからに人工物だね…」

「そうは言ってもなんであるかは知らないよ?」

「いや、そこまで気にしないさ。さて、メリュジーヌ。君はどうするんだい?」

「仲間に会いに行くよ。幸いここから少し離れたところにいるみたいだし。」

「分かった。…ところで仲間って、楓のことか?」

「あれ、知ってたの?」

「知ってたも何も同じリィンカーネーションズだから…」

「ふーん。じゃあまたね、絵留。その研究所に人がいるはずだから。」

「案内ありがとう。では、また。」

 

高速で飛び去っていく竜の少女を見送ると、研究所の方を振り返る。

 

「せめて、リィンカーネーションズの誰かがいればいいけど…」

 

 

 

 

 

 

 

 

「僕に敵うとでも?」

「ま、待て!私は神だぞ!全人類を支配する…!」

「うるさい。これならあの人間の方が強かったよ?」

「や、やめ…」

 

黄金の粒子へと姿を変える。

 

「…で、君は?」

 

物陰から視線を感じ、言葉を投げかける。

 

「流石と言うべき?まぁ、あっちでも竜なんて見なかったし、こんなものなの?」

「…何が言いたいの?」

「あら、これでも褒めてるのよ?ってそんな事はどうでもいいわね。ちょっと私に協力しない?」

「何が目的?」

「ん〜、何って言われても…こんな世界を作った元凶を倒す事?私、これでも神様だし。」

「はぁ?また神?」

「そうよ?月、地球、異界の地獄を司る女神だし。」

「そう…」

「信じてないわね?」

「もちろん。」

「…普段なら断罪しているところだけど今は勘弁してあげるわ。何てったって、私的に許せない奴がいるしね。」

「へぇ。そいつが元凶?」

「その通り。というわけでまずはあっちの方にいる2人組を仲間にしましょうか。一人は竜の力を持っているし、もう一人は…私が知っている中でもトップクラスの魔力を持っているわね。」

「…!もしかしてリィンカーネーションズかなぁ!」

「あぁ、例の。それなら早めに行きましょうか。噂ではトンデモな力を持っているらしいし、楽しみね。」

「うん、早く行こう!」

 

 

 




ちなみになんですが、表キャメロットこと「神聖円卓領域キャメロット」に関しては原作と同じです。主体は裏キャメロットなので、表キャメロット部分は少ないかも。というか少ないです。

ちなみにナレ死したサーヴァントは仮面ライダーソロモン、セイバーです。え?クラス相性?現実にあるとお思いで?

頑張って3月が終わるまでにキャメロット編が終わればいいなぁ、と思うこの頃。



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では、また。


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能力覚醒/真実究明

今回の話は全てパソコンから書いています。キーボード配置が覚えられんのじゃ…
それと過去の話の仮面ライダージオウが登場する箇所をいくつか変えました。具体的には色を付けました。

では、本編どうぞ。


「フルバレット…ファイアッ!」

「回転斬りィッ!」

 

「うん、今のは良かったわね。じゃあ次、ギア上げちゃうわよ?」

 

弾幕がさらに増える。

 

「ウッソォ!?」

「いやいやいやいやこれで最大ってくらい本気出してんのにさらに上行く!?」

 

傍ら、その光景を見ているメリュジーヌは、

 

「…暇だなぁ。」

 

と、呟いた。

 

 

事態は、10分前へと遡る。

 

 

 

 

 

 

 

 

「というわけで、よろしくね?」

「流石神様、フットワークが違えな。」

 

「あら、何も言ってないのにどうして私が神様だと分かったの?」

 

「(あ、やらかした。)」

「(やっべぇつい掲示板に書き込んでるテンションでやっちまった。)」

 

「…冗談よ、あなた達がどういう存在か既に知ってるわ。」

「…その、怒らないのか?あなたの司ってる関係で。」

「うーん、よく間違われるのだけれど…まぁ、細かく説明するのは今度にするわ。あ、でも映姫と会う時は気をつけてね?あの子、説教長いらしいから。」

「はぁ…分かりましたよ、『ヘカーティア』様。」

 

そう、メリュジーヌと共にやってきたのは、幻想郷に住んでいる神様の1人。三つの身体を持つ程度の能力の公式チート。月、地球、異界それぞれの地獄を司る女神。

 

ヘカーティア・ラピスラズリなのであった。

 

「で、用件はなんですか?」

「大まかにはあなた達と一緒よ?この空間を作った元凶を…ね?」

「あ、はい。」

「…なぜ?あなたが出てくるほどでは…」

「私は、本来は出てくるつもりは無かったのよねぇ。でも、ここの元凶は私の逆鱗に触れちゃったの。」

「え、なんで…?」

「ここってどうやって作られたか分かる?」

「えーと、ハイラルの『赤い月』、一時的にポップスターと繋がった『新世界』、カムラの里の『百竜夜行』が混ざって…」

「その前よその前。」

「その前…?」

「それが混ざるその前。この空間が自然発生したと思うの?」

「………え、もしかして…いや、そんなまさか…」

「そっちの子は分かったようね。」

「…下地か。どんなにヤバい外付け装置だってデフォルトの素体が無ければ効果がない。そして、この場合の下地というのは…」

「その通り。『幻想郷そのもの(・・・・・・・)』よ。もちろん、私がいる幻想郷ではないけどね。いわゆる剪定事象の対象になった幻想郷よ。」

「…マジか…」

 

頭では分かっていても信じられない、そんな2人にさらなる証拠を突きつけた。

 

「あちらを見なさい。あそこの城、元は紅魔館よ。あっちの朽ちた遺跡のような建物は博麗神社、空に浮かぶ月は月の民が住んでいたし、今私たちがいるこの場所も魔法の森よ。」

「は…はぁ!?そんなバカな…いやヘカーティア様が嘘をつく理由なんて無いよな、全部本当の事かよ…そりゃ怒るよな…」

「………話を戻すと、ヘカーティア様はこの空間を作ったやつを倒しに行くと。それで私達に?」

「と、思ってたんだけどねぇ。予想以上に弱すぎるのよね、あなた達。そっちの男の子は技術はあっても力量が無い。逆にこっちの女の子は力はあっても技術が無い。」

 

正直な評価を聞いて、とても刺さる2人。

 

「こ、心当たりがありすぎる…」

「だ、だってモンスターの力って力任せでもなんとかなるし…(震え声)」

「なので、私直々に鍛えることにしたわ!」

 

「「は???」」

 

 

 

 

 

 

 

 

「だからって、弾幕にどちらかが当たると終わり、みたいなルール、妖精國でも見たことないよ。」

「ぜぇ…はぁ…」

「…はぁ、はぁ。よし、次をやってくれ。」

「ぜぇ…理玖、正気…?」

「もちろん正気だ。むしろ今のままだとリィンカーネーションズの中でも弱い方なんだ。この際だから、存分に鍛えてもらった方がいい。」

 

ヘカーティアは少し考える素振りを見せると、納得がいったように頷く。

 

「…あなた、どうしてその魔力を使わないの?」

「…魔力?いや、魔術回路の事か?どうしてって言われても、使い方が…」

「そっちじゃないわよん。あなたに宿っている魔力装置の事よ。」

「魔力装置…?」

「あら、本気で知らないのね…形は、三角形が三つ並んでいる。大きい三角形の中に一回り小さい逆三角形の穴があるような見た目ね。」

 

その特徴は。ゼルダの伝説に出てくる聖三角のようで。

それに思い当たったのか、驚愕に満ちた声色で聞いた。

 

「それは…もしや、トライフォースの事……!?」

「あら、知っているのならなぜ使わないの?」

「いや、なぜ…特典的に無いはずなんだが…」

「…そうか、もしかして理玖、転生特典の能力覚醒がまだ来ていなかったの?」

「…能力覚醒?なんだそれは?」

 

楓はヘカーティアの了承を得ると、説明し始める。

 

「まず、転生特典は多岐にわたる。私のモンスターハンターのやつとか星のカービィ、仮面ライダー、ゼルダの伝説…だけど誰しもがその特典を使いこなせたわけじゃない。星奈のカービィの能力だって最初はカービィだけだったけど能力覚醒によって『星のカービィというシリーズの全て』を使えるようになったし、創真の仮面ライダージオウも、『ウォッチ単体でライダーの歴史を呼べる』ようになったし。私だって最初は技の限定再現だけだったけど、能力覚醒のおかげで『モンスターハンターというシリーズ全て』という力を使えるようになったし。」

「…ん?つーことは、星奈から聞いたハンターの武器云々は嘘って事か!?」

「全部が全部嘘じゃないけどね。確かに最初は武器の再現をしてたけど能力覚醒によって武器も出せるようになったし、そもそもその時には聖奈も能力覚醒してたし、その辺りの説明は省いたけど、てっきり分かってるものだと。」

「話が逸れてるよ。」

「おっと、そうだった。ありがとうメリュジーヌ。話を戻すと、その能力覚醒が起こるとその転生特典が格段にパワーアップする。だから、これは私の予想だけど、理玖の能力覚醒はトライフォースの力を使える、とかそういうものじゃない?」

「なるほどな…」

「んー。でも本人が認識していないし、これ以上修練をしても意味無いと思うのよねぇ。…仕方ない、理玖、ちょっとこっちに来なさい?」

「あ、はい。何をするん…ごっほぉぁ!?!?!?

 

肩を掴むと、一気に力が引き上げられ、耐えきれなくなった体から血のようなものが吹き出す。

 

「ええええええええ!?!?!?な、何をして…!?!?!?血が……いや、血じゃない?これは……魔力回路を介さない純粋な魔力?」

「この血のようなものは溢れた魔力のようなものよ。それと、制御できなきゃあなたは死ぬわ。」

「あ、荒療治すぎる…!?」

 

「ごほっ…………く、クソが…」

 

吹き出す魔力は少しずつ少なくなっていき、やがて完全に止まった。

 

 

ちなみに1時間くらいかかった、と記しておく。

 

 

 

 

 

 

 

 

ところ変わって、研究所跡にて合流した絵留と琴葉。

 

「…なるほど。『L86』…その資料によると、既に倒された後だろうね。」

「え!?」

「どういうことだい?」

「その資料に記載されているのは過去に片割れが逃げた事だ。聞いた構造からして、既に彼に倒された後だろう、そう推測したのさ。」

 

いまいち分かっていないレディ・アヴァロンに詳しく説明する。

 

「まず、この資料に描かれているのは『L86』で間違いない。だが、その行方がわからない。そこで、カービィ本人から聞いた話からここがラボ・ディスカバールの跡地である事は間違いない。で、カービィは既にそいつを倒した。だから、もう大丈夫だ。」

「…じゃあ一つはクリアしているということ?」

「それは、違う。何しろ、空間が戻っていないからね。」

「どういうこと?」

「あー…アラジン、ドロシーは分かると思うけど…『滅び』が襲いかかってきた時、もしくは『女神アルビドロ』の方が記憶に新しいかな。」

「あー…確かに、あの時は解決した!ってすぐに感じれたけど…」

「今は全然、これっぽっちも感じていないっすからね…」

「うん、だから事態は何一つ解決していない。」

「でも、元凶の予想は付いているんだろう?」

「え、そうなの?」

「むしろ、琴葉。僕を除けばこの場の誰よりも君の方が詳しいんじゃないかな。今までに現れた中で、一度も尻尾を掴んでいない、そんな存在。この場所を作るためと思えば納得がいく。」

「……………ん、そういえば…少し聞いてもいい?」

「答えられる範囲であれば。」

「ポップスター特異点の時、現地にいた?」

「途中からね。デデデ大王に協力して要人たちの安否を確認していたよ。」

「でも、ギャラクティックナイトがどうして復活したかは分からない?」

「恐らく、元凶のおかげだろうね。」

「アメリカ特異点で…いや、分かった。確かに、巧妙な手口だ。さすが詐欺師というべきか…」

「ちょっと、2人だけで分かりあわないでくれたまえ。少しお姉さんにも教えてくれてもいいんじゃないかな?」

「アメリカ特異点で、厄災ガノンを封じ込めていた城を破壊した奴、合わせて、ギャラクティックナイトを召喚し、バルフレイナイトへと変身させた黒幕。」

 

「虚言の魔術師、ドノツラフレンズ…その正体はマホロア。」

「正確には異界のマホロア…アナザーマホロアとでもいうべきかな。そいつが一連の黒幕さ。」

 

「よし、そいつを破壊してくればここから帰れるんだな?」

「誰かそのバーサーカーを止めろぉ!」

「ほら、私って後方支援タイプだし。」

「その杖で殴るとかしたら!?」

「杖をそんな風に使うなんてなんてやつだ!?」

「(キャストリアが)実際にやってたし…」

 

 

 

 

 

 

 

 

「で、これからどうするの?」

「まずは…フランドール、君の能力ってどこまで行けるの?」

「どこまででも。私が認識する全てを。」

「じゃあ直接殺ればいいんじゃないのかい?」

「有機物は直接視認して、尚且つ私より実力が劣っている相手じゃないと。無機物は一発なんだけど…」

「ふうむ。では、異次元へと続く穴を封じ込めた封印を壊す事は?」

「出来るよ、出来るけど…何が起きても知らないよ?」

「……この案は没だ。」

 

「話は聞かせてもらったァー!」

 

ドンガラガッシャン。そんな音を立てて壁を破壊して入ってきた。

 

「…ラ、ラプンツェル?」

「お、エルっち久しぶり〜。イメチェンした?あの雪の女王の子は捨てて鞍替えしたの?というかほぼハーレム状態!?」

「」

「思ったよりやべーやつだった。」

「うーん、愉悦!」

 

「どういうことかなラプンツェル?」

 

背後に般若の影が見えるほどに笑って…名状しがたい感情でドレスの少女が入ってきた。

 

「パ、パンドラ…?」

「やっほー、エル。ちょっと待ってね。この(放送禁止用語)を(放送禁止用語)しないといけないから。」

「それ以上はいけない!」

 

 

「ねぇレディ・アヴァロン。もしかして、絵留ってあのパンドラって人にLOVEの方で好かれてるんじゃないかな。」

「甘いね、彼が鈍感で全く気づいていないところまで読めた。」

 

 

10分後…

 

 

「帰れる方法が確立出来たよ。アナザーマホロアを除いた『厄災ガノン』と『百竜ノ淵源ナルハタタヒメ』を倒せば元のキャメロットに戻れる。」

「なるほど…(ねぇ、レディ・アヴァロン。ちゃっかりパンドラが絵留の横にいるってことは…)」

「じゃあ後は楽チンだね!(おやめよ。そう噂するもんじゃないよ?)」

「で、そいつらの場所は?早く破壊しなきゃ。」

「ナルハタタヒメに関しては他がやってくれてる。だから、私達は厄災ガノンを討伐しなければならない。」

「で、そいつの場所は?早く破壊しなきゃ。」

「本当に狂化無いの???」

「残念ながらこれが素のようだよ。」

「なんてこったい。」

 

 




多分あと3話で終われる予定。
次の話は表キャメロットです。がんばれ私のモチベ…!
そういえばついこの前裏設定メモを見たら矛盾だらけで思わず笑いました。



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欺瞞に満ちた希望

星のカービィwiiデラックスクリアしました。マホロアエピローグも。まさかマホロアがコピー能力に目覚め過去の自分を倒しに行く物語だとは…(大噓)

前回表キャメロット編です、と言いながらめっちゃ裏キャメロット。
次回こそちゃんとやるので…

では、本編どうぞ。


「…陽のいと聖なる主よ。あらゆる叡智、尊厳、力をあたえたもう輝きの主よ。我が心を、我が考えを、我が成しうることをご照覧あれ。さぁ、月と星を創りしものよ。我が行い、我が最期、我が成しうる聖なる献身(スプンタ・アールマティ)を見よ。この渾身の一射を放ちし後に…我が強靭の五体、即座に砕け散るであろう!」

 

流星一条(ステラ)!」

 

迫りくるロンゴミニアドを撃ち落とす。槍のように紡がれた光の奔流はみるみるうちに解けていき、夜を照らす光と化した。

 

既に御技を放った者はいなくなった。

 

「…感服の他ありませぬ。星を落とす者は数あれど、星を砕く神技は他に無し。」

 

ただ一人、見送った弓兵は敬意を持って言った。

 

「まさに…見事なりアーラシュ・カマンガー。八幡大菩薩が宿るかのような、凄烈の一射であった。」

 

 

 

 

 

 

 

 

「…なるほどねぇ。流星一条を…」

「そしてそれが数日前という事実。決戦明日よ?」

「…ということは、期限は明日まで?」

 

「表と裏の時間の流れが一緒だったらな?正確な時間は分からないけど、体感一日も経ってねえぞ???」

 

そう気軽(?)に話す彼らの傍には人間の何倍もの大きさの龍の骸がある。

 

「なんとなく、こっちは解決したけど、他がなぁ…新世界に、厄災ガノン。」

「厄災ガノン…ちょうど戦ってるね。」

 

視線の先には、正気を纏った超巨大な怪物…魔獣状態となった厄災ガノンが暴れ狂いながら時折来る様々な攻撃に被弾している。

 

「お、けっこう体力削ってるね。今は三割弱削ってる。その調子で頑張って欲しいな。」

「ここからだと着いた頃には終わってるか…」

「まぁ、ぼちぼち進みましょうか。……ぼちぼちってこういう使い方だよね?」

「使い方分からんなら使わなければいいのに…」

 

@2チームの半分、不知火楓と勇凪理玖は竜と神様を連れて向かって行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

「パンドラちょっと下がって三属性ビーム!ドロシーは無理に盾で受けないで回避!アラジンは…横に回避してから攻撃!ラプンツェルのそのぬいぐるみ…耐久力は!?」

「ヴィーちゃんだって!!!硬さはムジカ・マキーナとおんなじくらい!」

「ええい新しい単語出すな!絵留!翻訳!」

「サーヴァントステータスにして耐久B〜C!一回り大きいヴィーちゃんはA−くらい!」

「OK!じゃあ次の攻撃をガードして!その後ラプンツェルは大技!フランドールは各々の援護、遊撃ポジションを意識して!」

「分かったわ。」

「琴葉!しゃがんで!」

「ッ!」

 

対『魔獣ガノン』チームは大混乱。一瞬たりとも油断が許されない激戦。

 

「大技行くよ!右よーし、左よーし!ヴィーちゃんズ…かかれぇ!」

 

何十メートルという高さの塔を一瞬にして作る。

 

「アンリーシュ・イノセント!」

 

塔から雷のビームが放たれる。

 

「GAAAAA!!!!!」

「よし、効いてるぞ!」

 

「次は私ね!『禁忌「フォーオブアカインド」』、そして、『禁弾「スターボウブレイク」』!」

 

フランドールの背後に魔法陣が現れ、その魔法陣を通過すると四人に分身した。

さらに、四人全員が高密度の弾幕を放っていく。

 

「チッ…やっと半分切ったくらいだぞ、どうするんだ?このままじゃアイツ倒す前に全滅するぞ。」

「…琴葉、撤退だ。僕たちじゃ力不足だ。せめて楓と理玖の二人と合流してからじゃないと…!」

 

「ふははは!待て、しかして希望せよ!俺の名を呼んだな!ならば、虎の如く駆けつけるのみ!」

 

黄金色の光が魔獣ガノンにぶつかる。

 

「さぁ、やろうか厄災ッ!俺は、お前を越えてこそ最終段階を迎えられる!」

 

能力覚醒した勇凪理玖であった。

 

「な…理玖!?」

「………あの魔力、本当に人間?」

「…え?どういうこと?」

「あの人間に内包されている魔力、神と同じレベルのものよ。何がどう作用したのかは知らないけど…」

「…まさか、能力覚醒?」

「能力覚醒…?」

「説明は後だ。楓、いるんだろう!」

「はいはーい。追いつくのにけっこう苦労したんだからね?」

 

飄々としながら不知火楓は話す。

 

「多分、能力覚醒した理玖は厄災ガノンに特効状態。つーか、その点で行くと私ですら超えてるんじゃない?」

「…そんなにか。」

「見てたら分かるよ。どれだけ規格外なのかがね。」

 

その話の通り、理玖の動きは以前のものと全く違っていた。一条の光の線を出したかと思うと、その線を辿った高速移動を繰り返し、魔獣ガノンを翻弄している。

 

「…はぁっ!」

 

魔獣ガノンの前足部分に剣を突き刺すと、光で作られたたくさんの剣が後を追うように次々と刺さっていく。

 

「はっ、デカいのは図体だけか?なら、絶好の的になるだけだ!そらよっ!」

 

高速移動によって上空まで移動すると、弓を取り出し、引き絞る。

 

「この矢は『光の矢』。お前にはちょうどいい…ダメージになるっ!」

 

一発ごとに、角が折れ、肉を裂いていく。

 

そして、魔獣ガノンの額に、光の奔流が発生する。

 

「…チェックメイトだ。食らえッ!!!」

 

放たれた矢は、見事額の中心を射抜いた。

 

「GAAA…」

 

そして、魔獣ガノンは倒れ、数秒後には光の粒子となって消滅した。

 

「…くっ。」

「ど、どうかしたの?」

「まさか、どこか怪我を…!」

 

「ハイになってたから記憶がねぇ…!」

 

「…はい、かいさーん。」

「解散すんなよ!?俺なんか変な事言ってなかった!?」

「厨二病みたいな感じになってた。というかQuickのアヴェンジャーみたいになってた。」

 

言わずもがな、巌窟王の事である。

 

「…そ、そうか……」

「って、それよりもあれはなんなの!?」

「あれとは?記憶ないから何したか分からんのよ。誰か教えてくれ。」

「糸?を使った高速移動に謎の光で出来た剣、どこかから急に出てきた光の矢だね。」

「ふむ…高速移動はあれだ、スマブラの最後の切り札のやつ。トゥーンリンクとこどもリンクがやってたアレ。光の剣は…分からん。光の矢も同じく。」

 

「それに関してはあなたの中の物が作用しているんじゃない?」

 

「なるほ…いや、誰!?」

「…もしや、地獄を司る女神、ヘカーティア・ラピスラズリ殿では?」

「あら、知っていたのね?」

「一時期、お世話になりかけていたので…」

「…まぁ、言いたいことはあるけど今はいいわ。それで、これからはどうするの?」

「おっと、そうだった。パンドラ、これで帰…パンドラ?」

 

パンドラは深く考え込んでいるようで、気づいていない。

 

「…おかしい、空間が開かない。というか、急に乱れてきている。なぜ…?」

「待って?空間が乱れてきている?それって…」

 

「ブラボー、ブラボー…流石はリィンカーネーションズ。そこまで辿り着くとはね。」

 

「お前は…!」

「アナザーマホロア…!」

「やだなぁ。ボクはアナザーではない本物のマホロアだよ?」

「残念だけど、そんな隠す気のない邪気を放っておいてそれが通るとでも?」

 

「くくくっ。そんなこと言って、力量差が分からないなんてことないよね?」

「……」

 

「確かに、お前は強い。だけどな、お前の敗因は決まってるんだよ。」

「何…?」

 

不知火楓は得意げに言う

 

「能力がすでに働いたからな。」

 

突然、空中に赤い文字でこう表示された。QUEST CLEARED、と。

 

「QUEST CLEARED…クエストは達成され、今から帰還の時さ!侮ったな、アナザーマホロア!出てくるのが遅すぎたんだよ!」

「まさか…っ!?」

 

その瞬間、砂漠のど真ん中へと転移した。

 

「…も、もしや…『モンスターハンターというシリーズ全て』という能力覚醒の中には、システムの範疇であるものも含まれるのか!?」

「その通り。初めてでは絶対破れない、初見殺しの技だけどね?」

 

「お、掲示板システムも使えるようになってる…って、もう聖都に突入してる!急がないと!」

「そこのところどうにかならんのか?」

「行ったことない場所には行かないでしょ常識的に考えて。」

「なんだろうお前に言われるとすっごいムカつく。」

「ともかく、急ごう。向こうにアナザーマホロアが現れる可能性もゼロではないからね。」

 

全員、聖都の方向へと向かった。

 

「………本当に、モンスターハンターの能力の範疇のものなのか…?」

 

司書に、疑問を残して。

 

 

 

 

 

 

 

 

「いいいいいやあああああああああああ!!!!!」

「今度は吸われねえぞ、あっ、やべっ。」

「ちょっ、理玖ぅ!」

 

「…破壊。」

 

「フランさんマジフランさん。一生ついて行きますぜ。」

「フランの姉貴、なんなりとおもうしつけくだせえ。」

 

 

「そこまでふかくかんがえなくてもいいか。」

 

絵留は匙を投げた。

 

 

 

 

 

 

 

 

「…ふむ、なるほど。星の夢。カービィのやつだってのは分かるけど、そんな凶悪な性能してたっけ?強制的に空間に引き摺り込むとかヤバすぎんだろうがよ。」

「そうは言ってもね…まぁサーヴァントを引き込むくらいだし言いたいことは分かるけど、もうフランの姉貴が壊したから…」

「そのフランドールはどこに?もしかしてあの化け物?」

『化け物だなんてひどいわね。』

「うわぁ喋った!?」

 

何重にも布団を被ったような布の化け物…もといフランドールが不満げな声を上げる。

 

『私たち吸血鬼は弱点が多いの。その一つが日光。』

「まぁ、そこあたりは有名だよな。あとは、十字架とか、にんにくとか、水もだっけ?」

『というわけで、こんな熱い布切れの中にいるのよ。幸い氷の魔女が、頑張って冷やしてくれてるけどね。』

「私もまさかこんな形で能力を使うなんて思わなかったなー…」

 

 

「で、ここどこ?」

「砂漠で遭難とか一番終わってるパターンだろ。」

「仕方ない…テッテレー!千里眼の薬ー!さぁ誰か飲め。」

「仕方ないな〜。勇凪理玖、イッキ行きます!」

「ゆっくり飲めよ。」

「ゴクンゴクン…ヴォエ!まっっっっず!!!!!」

「だってわざとそういう風に調合したし。」

「クソが…しかも効果はちゃんとしてるところが腹立つ…」

「そう褒めるなよ。照れるやい。」

「……?????」

『もしかしてコイツら、いつもこんな感じなのか?』

「ごもっとも…」

 

 

 

 

 

 

 

 

「見つけましたよ、次代の超高校級の希望。」

 

誰にも視認されず、戦火の中を突き進む。

 

そこで、彼は理解する。

 

「まぁ、予想通りでしたか。分かっていたとはいえ…ツマラナイ。」

 

 

 

 

「本当にそうかい?」

「…夢魔、ですか。」

「正解。お姉さんに話してごらん?」

「時間の無駄ですね。異世界の魔術師。」

「…へぇ。」

「遅かれ早かれあなたが来ることは予想していました。そして、問いかけましょう。」

 

「そのくだらない物真似はやめたらどうだ?」

「…ツマラナイね、君。そうは言うけど、君だってその物真似とやらをしてるじゃないか。」

「それは違うぞ。消したい過去とはいえ、これも俺だ。」

「ふうん。」

「そして、慢心したな、マホロア。おおよそ、準備は整っているんだろう?」

「本当にね。これきりにして欲しいくらいだよぉ。で、君はどうするの?」

「まさか。俺1人じゃ勝てないことくらい分かっているさ。だからこそ、こうして時間稼ぎしているわけさ。」

「何っ!?」

 

「はぁ…原作外のキャラとかやめてほしいよ。」

「そうは言うなよ。助かった、日向創。」

「それはよかった。」

 

そう言うと、日向創の霊基が崩れていく。

 

「今度は簡易召喚じゃない、ちゃんとした召喚で呼んでくれよ?」

「出来たらな。」

「…頑張れよ、出流。」

「分かってるさ。あなたと出会えて、ちゃんと決めれたからな。感謝してる。」

「…無理はするなよ。」

 

 

 

「さぁ、アナザーマホロア。今までのツケを支払う時だ。」

「とりあえずマスパをぶっ放すぜ。避けるなよ?」

「このメンツの血の気が多いこと…」

「そうは言っても、お前だって頭に来てるんだろ?」

「もちのろん。さぁ、覚悟しな。」

 

 




突然のカムクライズルもとい日向創くん。
そのあたりは次回に。…次回こそは予告通りに。
次回はステラを撃った後の@1チームの視点です。



「お気に入り登録」「乾燥」よろしくお願いします。
誤字脱字もあれば報告お願いします。

では、また。


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詐欺師の終幕

遅くなって申し訳ありません。ドラゴンボールにハマってしまい、さらにTRPGにもハマってしまったためずっと小説を書いていなかった…!


では、本編どうぞ。


「変身!」

 

グランドタイム!

祝え!仮面ライダー!グ・ラ・ン・ド!ジオウ!

 

「くっ…キリがない!」

「それでも数は減って…星奈!後ろだ!」

「分かってる!はぁっ!」

 

ドラゴストームのスーパー能力を発動させ、粛正騎士達を一掃する。

 

「助かったよ。流石は…っと、もう追加が来たのか。みんな、離れて。『ブラックホール』!」

 

特大のブラックホールを敵陣の中央に発生させ、やってきていた粛正騎士を全て吸い込んだ。

 

「ここの辺りは終わったね…じゃあ次は」

「誰だ?」

 

出流がナイフを投げる。投げた先には、スーツ姿の青年がいた。

 

「…流石は超高校級の希望、といったところか。」

「な…!?」

「…あなたは、もしや…」

「俺は日向創。お前らからすると、カムクライズル。そっちの方が分かりやすいかもな。」

 

ダンガンロンパ2においてのキーキャラクター、カムクライズルこと日向創がそこにいた。

 

「な、なぜ…?」

「…とある人物の企みを阻止するため、だな。俺の他にも何人か来ている。」

「そ、そこまでのやつなの…!?」

「…ならば、そのとある人物とやらは誰なんだぜ?」

 

「…それは、俺から話そうか。」

「誰…!?って、楓?どうしてここに…」

 

そこには、リィンカーネーションズの1人である不知火楓、によく似た誰かがいた。

 

「おっと、俺はアイツじゃあない。俺は音切という。まぁアイツとは、近しい人物ではあるがな。」

「…つまり、お前は誰なんだ?」

 

「…なるほどな、そういうことか。」

「知っているのか結菜?」

「ああ。絵留、そして………。……………アイツ、名前なんだっけ。あの、元の世界に帰ったやつ。あいつは知ってるぞ、こいつのこと。」

「せめて名前くらい覚えてやれよ。仮にも仲間だったんだろ…まぁ、お前らが知らなくても俺は知ってる。ローマの特異点では世話になったな。色々とな。」

「ローマの特異点…?」

 

そう言われても、心当たりがないリィンカーネーションズ。

 

「掲示板の妨害をしたり、なんならお前らと敵対したじゃねえか。」

 

・・・・・・・・・・・・。

 

「不知火・ボイドかよ!!!」

「そんな呼び方されてんのかよ俺。そーだよ、あの炎の化け物だ。不知火楓の第二の人格。本体が必死に隠してた本心。それが、俺だ。」

「ええ…つか、どういうこと?」

 

音切はため息をつきながら言う。

 

「あー…仕方ねえ。本体には悪いが言ってしまうか。まず、本体はクソみてえな両親のせいで性格が歪みに歪みまくってしまってな。いつしか精神の防壁として俺という人格が生まれた。その辺りは割愛するぜ。気持ちの良い話でもないしな。それで、話は飛んで第二特異点。そこで本体は位の高い誰かと交渉し、記憶を消してお前らのところに召喚された。」

「…待ってくれ。じゃあ楓は転生者じゃない?」

「いんや、正真正銘転生者だぜ?つっても、その時まで本体はここが何の世界か知らず普通に暮らしてた。…そして、人理焼却が行われた。」

「…!」

「本体は転生者なせいか、中途半端に干渉を受け、命の灯火が消える一歩手前になってしまった。そこで、現れたのがとあるサーヴァントだ。例外サーヴァントの1人、バーサーカーのクラス。真名をハンター。」

「ハンター…?モンハンのハンター?」

「そう。初代からサンブレイクまでのハンターの概念そのもの。近いのはエジソンかな。あのようなものを想像してくれたら良い。ソイツが本体の命を救った。カルデアのシールダーとギャラハッドのようなものだな。そうして半サーヴァントあらためデミ・サーヴァントになった本体は位の高い…存在Aとするか。存在Aに拾われ、記憶を消してお前らのところに召喚された。で、ローマの特異点。そこからお前らも知っての通りだが。藤丸立花と再会し、そのせいで負の感情を強く持つ俺の力が増幅した。そして、俺が出てきた。どうせだから暴れてやろうと名前から連想して不死鳥みたいな形になって暴れてたら丁度よくボイドって勘違いされてな。まぁそれなら乗っかったわけだが。それからは無事(?)倒され、存在Aの方に戻った。」

 

「…話してて思ったが最初の話題と変わってんな。話戻すぞ。そこの日向やヘッティが追っているやつだったな。」

「(ヘッティ…?)」

「(ヘッティって誰だよ新しい人物出すなよ…)」

「(ヘッティ…推測が正しければお前命知らずすぎるだろ…)」

「やつの名はマホロア。つってもただのマホロアじゃない。異世界のマホロア。俺はアナザーマホロアって呼んでる。んで、そいつが、この特異点にいる事を突き止めた俺たちはやつをブッコロするために来たわけさ。」

 

「………で、お前はどうしてここに?」

「言いたくないな。」

「は???」

「いや、本当に。別に関係ないんじゃあないか?多分。きっと。めいびー。」

「えぇ…」

 

「っと、来るぞ。ほら、お前ら隠れるぞー。」

「え?」

「ったく、仕方ねぇな…『クラススキル、怨嗟の秘匿』。」

 

@1チームの周りに半透明の膜が張られる。

 

「あまり大声で喋るなよ?奴に気づかれる。」

「…分かった。」

 

やがて、とある人物が現れた。レディ・アヴァロンの姿をしたアナザーマホロアである。

 

「プーリン…!?」

「静かにしろと言ってるだろ。あれはただの真似っこだ。本来の姿は違う。あれは魔術で姿を変えているにすぎない。」

「なるほど…」

 

 

「まぁ、予想通りでしたか。分かっていたとはいえ…ツマラナイ。」

「本当にそうかい?」

「…夢魔、ですか。」

「正解。お姉さんに話してごらん?」

「時間の無駄ですね。異世界の魔術師。」

「…へぇ。」

「遅かれ早かれあなたが来ることは予想していました。そして、問いかけましょう。」

 

「そのくだらない物真似はやめたらどうだ?」

「…ツマラナイね、君。そうは言うけど、君だってその物真似とやらをしてるじゃないか。」

「それは違うぞ。消したい過去とはいえ、これも俺だ。」

「ふうん。」

「そして、慢心したな、マホロア。おおよそ、準備は整っているんだろう?」

「本当にね。これきりにして欲しいくらいだヨォ。で、君はどうするの?」

「まさか。俺1人じゃ勝てないことくらい分かっているさ。だからこそ、こうして時間稼ぎしているわけさ。」

「何っ!?」

 

「そういうわけだ。罪の精算の時だ。大人しく自分の世界でやってれば目をつけられることは無かったのにな。」

「そう言ってやるなよ。助かった、日向創。」

「それはよかった。」

 

突如、日向創の霊基が崩れていく。

 

「えっ!?」

「…そういえば言っていなかったな。俺は例外的に召喚された。目的を達成した時に還るように設定されている。だから…後は。」

 

少し笑みを浮かべるとさらに続ける。

 

「今度は簡易召喚じゃない、ちゃんとした召喚でよんでくれよ?…そして、出流。頑張れよ。」

「…!分かってるさ。あなたと出会えて、ちゃんと決めれたからな。感謝してる。」

「無理はするなよ。」

 

そういうと、完全に消え去った。

 

 

「さぁ、アナザーマホロア。今までのツケを支払う時だ。」

「とりあえずマスパをぶっ放すぜ。避けるなよ?」

「このメンツの血の気が多いこと…」

「そうは言っても、お前だって頭に来てるんだろ?」

「もちのろん。さぁ、覚悟しな。」

 

「ククク…もしかしてボクに勝てると思ってるノ?心外だナァ。」

 

そう言うと、紫色の魔力弾を無数に放つ。

 

「無駄だよ。リフレクトバリア。」

 

星奈が尖った星型バリアを前方に展開し、魔力弾を全て無効化する。

 

「面倒だナァ…なら、これはドウ?」

 

地面に黒い歪みが発生する。

 

「キルニードルか!」

「みんな、避け…!」

 

「その必要はない。」

 

さっきまで傍観していた音切がアナザーマホロアを蹴り飛ばした。そのおかげが飛び出す寸前だったキルニードルは消え去り、それどころかさらに極太ビームで追撃をしかけた。

 

「…チッ、やはり威力が小さくなっている…」

「…よくもやってくれたネェ!お返しダヨォ!」

 

マホロア砲を放とうとするアナザーマホロア。

 

「はっ。だがもう遅い。既に奴が来たからな。」

 

そう言うと、音切は光の粒子となってとある方向に向かっていく。

 

「…そう。理解したよ。アイツがそう判断したのなら良いだろう。貴様を完膚なきまでに叩きのめし、それから惨たらしく殺してやるよ。」

「お前は………楓?」

「それは即判断してほしかったなぁ。仮にも仲間なのにさ?」

 

楓はアナザーマホロアの方を向き、衝撃的な事を告げた。

 

「で?その大事そうに抱えてる王冠はいつ使うんだい?」

「王冠…だと?」

「そう。確か…マスタークラウンとか言ったっけ。」

「は…?」

 

「気づいていたんだネェ。」

「当たり前だろ。そんなに邪悪な存在を持っておいてよく言うよ。」

「なら、ありがたく使わせてもらうヨォ。」

「は?私がいつ使わせてやると言った?」

「?????」

 

「…あいつ、言ってる事違くね?」

「よく言うよ。いつ使うのか聞いておいて使わせるとは言ってないって頭おかしいやつみたいだな。」

 

「そこ!うるさいよ!」

「油断しすぎだヨォ。」

 

突如ブラックホールが発生する。

 

「全部消え去ってシマエ!!!」

 

楓は少し振り向き、

 

「あー…仕方ない。ちょっと行って…」

 

と言おうとした。

 

「どいてろ。」

「え…きゃあ!?」

 

楓を押しのけ前に出たのは、なんと佐藤出流だった。

 

「ちょっ、何を!」

「ちょっと貸せよ。あるんだろ。アレ。」

「アレって…いつ知って!というか簡単には貸せな…」

「じゃあ仕方ない。創真にも秘密にしてたんだし、これくらい許されるよな?」

 

そう言って、楓にしか見えないように……仮面ライダーセイバーのライドウォッチを見せる。

 

「いつの間に…!返して!」

「はっ、残念だがそれは無理な相談だな。じゃあ、あばよ。」

「……えっ?」

 

出流は目にも止まらぬ速さでアナザーマホロアに近づくと、体をがっちりと掴みこう言った。

 

「今までの旅、案外悪く無かった。じゃあな。また会おう。」

 

そう告げると、アナザーマホロア共々ブラックホールの中へと入り込んでいった。

 

「な…!」

「あいつ、何してるんだ!?そんなことしなくても楓が倒して」

「無理だよ。」

「…え?」

「無理。私の強さじゃアナザーマホロアに勝てない。きっと、あのアナザーマホロアはマスタークラウンを使わずにカービィ達に勝ったんだろうね。だから、そもそも勝てない。」

「…本当なのか?」

「うん。だから、多分だけど。出流は賭けに出たんだと思う。」

「賭け…?」

「そう。能力覚醒。出流はまだだからね。多分それに賭けたんだと思う。」

「能力覚醒…?」

「…そっか。何人かは知らないままだったっけ。能力覚醒とはその名の通り転生特典のレベルキャップが上がる事。星奈だったら、カービィだけの能力からカービィのシリーズ全ての能力に。だから、出流の場合…」

 

 

 

 

 

 

 

 

「お、おのれ!よくも邪魔してくれたネェ!」

「はっ。そんなつれない事言うなよ?まぁ、そんな冗談言ってる暇なんて無いんだけどさ。」

 

ブラックホールの中は『星のカービィWii』でマホロアソウルと戦った場所にそっくりだった。

 

セイバー!

 

セイバーのライドウォッチが消え、代わりに聖剣ソードライバー、各種ワンダーライドブックが現れる。

 

「さぁやろうぜ、アナザーマホロア!生きるか死ぬか。決めようじゃないか。」

 

ブレイブドラゴン!

烈火抜刀!

 

「さぁ、行くぞ!変身!」

 

烈火一冊!勇気の竜と火炎剣烈火が交わる時、真紅の剣が悪を貫く!

 

「なるほどな…ライダーの歴史を受け継ぐ…不思議な感覚だ。この仮面ライダーを俺は全く知らないのに、不思議と使い方、パワーアップフォームが浮かんでくる…」

 

身体の調子を確認すると、アナザーマホロアに向き合う。

 

「行くぞ!」

 

炎を纏った斬撃を放つ。しかし、いとも簡単に避けられてしまう。

 

「まぁ分かってた事だが…じゃあ次行こうか!」

 

ストームイーグル!

西遊ジャーニー!

 

烈火抜刀!

『『語り継がれし神獣のその名は!クリムゾンドラゴン!』』

烈火三冊!真紅の剣が悪を貫き、全てを燃やす!

 

「第二ラウンドだ!せいやぁぁ!」

 

「しつこいナァ!ボクは早く戻らないといけないんダ!お前ごときに構ってる暇なんて無いんだヨォ!」

「それは俺の台詞だ!」

 

そう話している間にも魔力弾が迫り来る。それを豆腐でも切るかのように対処すると、新たなライドブックを取り出す。

 

が、その瞬間変身が解け、ライドウォッチに戻ってしまった。

 

「なぁっ!?」

「どうやらその力は紛い物だったようだネェ!じゃあ、早く死ネェ!」

 

いきなりの変身解除に混乱し、アナザーマホロアの攻撃への反応が遅れる。

 

「ぐあっ!」

 

その魔力弾は一発当たるだけでも致命傷になり得る高火力だった。

 

「ハァ。しつこいネェ。これで終わるヨ。」

 

マホロア砲の構えをすると魔力が集まっていく。

 

「これで…終わりダ!」

 

 

「お前がな。」

 

マホロア砲を撃つためにチャージしていた魔力は霧散し、アナザーマホロアには何重もの拘束器具が付けられていた。

 

「こ、これは…!」

「周りをよく見てみろよ、アナザーマホロア。」

「ここは…!?」

 

いつのまにか景色は変わり、どこか裁判場のような場所に変化していた。

 

「ここは、希望ヶ峰学園の地下。学級裁判が行われ、クロを処刑する場だ。そして、ここでの役割は、俺がモノクマ。お前は…クロに決定した生徒だ。」

「そんな馬鹿げた魔術があるはずが…!」

「ところがどっこい、あるんだよなぁ。固有魔術って知ってるか?正確には違うが似たようなものだ。能力覚醒…お前に言っても分からないか。転生者特有の能力でここを作った。」

 

「能力覚醒した俺の能力の使用条件は二つ。原作をしっかりと理解している事。二つ目は……追い詰められ、死ぬ一歩手前だって事。」

「マサカ…!」

「そう。今更遅いぜ。準備は整った。」

「こんな…こんなトコロで…!生物をキャラクターとしか見ていないろくでなしの罪人にこのボクが…!」

 

はぁ、とため息をついた。

 

「確かに俺は…俺たちは罪人だ。輪廻転生の輪に入らず、すでに完成された世界をかき乱す。そこにいる人間達の意思や存在を否定する。無駄にする。」

「お前の言う通り、最初はキャラクターとして見ていたさ。だが、そういう風に捉えていたキャラクター達は生きている。自分で考え、何をするべきかも分かっている。だからこそ、それを完遂するべく、俺はここに来た。」

「さぁ、始めようぜ。最低で、最悪な、絶望的な、スペシャルなオシオキをな!」

 

いつのまにか現れたスイッチを押し込む。

 

「……人類史場最低最悪の絶望的事件。その全容をとくと味わいな。さーて、行きましょうかね。オシオキターイム!」

 

無数の野球ボールが現れ、マホロアに向かって飛んでいく。

擦り切れるまで引き摺り回され、

火炙りの後に消防車が突っ込み、

ショベルカーで何度も攻撃し、

プレスで押しつぶされる。

 

 

オシオキが終わると、アナザーマホロアは瀕死の状態になっていた。

 

「お…おの…れ……!」

「…まだ生きてやがったか…!」

「これで…オマエの命も終わりダ…!」

 

アナザーマホロアが攻撃しようとした瞬間に、宇宙船が現れ、マホロアを引き摺り込む。

 

「なっ…やめ…ヤメロ……!」

「さようなら。異世界の魔術師よ。」

 

空高く飛んだかと思うと、地上真っ逆さまに墜落し、その後にはアナザーマホロアの……

 

「ごほっ…!くそ、目が霞んできた…」

 

それと同時に希望ヶ峰学園のテクスチャは消え、元のブラックホールの姿へと戻る。さらに、術者であるアナザーマホロアがやられたため、維持できなくなり、空間が綻び始める。しかも、その綻びの隙間からアナザーディメンションが侵食し始めてきていた。

 

「くっ…手足の力が…!クソ…ここで死ぬわけには…!」

 

しかし、アナザーマホロアにやられた傷のせいで体が思うように動かず、遂には倒れ伏してしまった。

 

「力が入らない…!なにか、できない、のか…!」

 

すぐそばまでアナザーディメンションが来たその時。

 

「……いた!あそこだ!」

「任せて。トップスピードで運ぶ。」

「でかした!こっちだ、早く戻れ!」

 

何を…言って……るんだ………?

 

「星奈!マキシマトマトを!」

「駄目!もう意識がないから飲み込むことができないみたい!」

「〜!生命の粉塵!さらに大粉塵もってけ!これで大丈夫!?」

「…いける!ってアナザーディメンションがすぐそこにまで!」

「食べさせたな!よし、撤収!」

 

瞼が…重……い……………




多分あと1話でキャメロット編は終わり。

そういえばなんですが短編として「なぜか逆行したカービィさんのお話」を更新しました。よかったら見てね。



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では、また。


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転生者用掲示板 8スレ目 その3 「発想が怖いな…」(GRAND BATTLE)

3月中に終わらなかった…

TRPGにハマりまくり、自分でもシナリオ書いてるんでそのせいでもある。

では、本編。グランドバトルなのでキャメロット編完結です。

どうぞ。


時は佐藤出流がブラックホールに入っていった直後に戻る。

 

「それで、どうするんだよ。アイツの行方追えないぞ。星奈の異空間ワープホールは座標が分からないと何もできないし。」

「んー…仕方ない。もう一回出ろお前!」

 

指を鳴らすと、楓がもう一人…いや、音切が現れた。

 

「…チッ。人使いの荒い本体だなぁ?」

「まぁまぁ。音切、とりあえずあの人の所に…。………いや待って。星奈。ローア、出せる?」

「なんでローア…まさか、操作する気!?」

「もちろん。やってみなくちゃ分からないでしょ。ならやるだけさ。」

「…もし無理だったら?」

「はっ、ならそれこそ神頼みさ。不敬かもしれないけどね。」

 

星奈は観念し、ローアを出現させる。

急いで中に入り、操縦部分を確認する。

 

「座標…。よし、目標は『ライドウォッチ』。」

 

すると、たくさんの点が集まった場所…創真の場所と、もう一つ。違う次元にて一つ反応があった。

 

「よしきた、ローア!ここに出発だ!」

「って待て待て!置いていくなよ!」

 

残りの@2チーム…理玖、絵留、琴葉が追いついてきた。

 

「やっと来たね。端的に言うとアナザーマホロアと一緒に出流がブラックホールの中に入ってるからそれを助けに行くっていう状況。」

「はぁ!?アイツ何して…。…!」

 

何かを察知したかと思うと、船外に飛び出し、攻撃を弾き飛ばした。

 

「姿を現せ!」

 

それは、@2チームにとって既視感のあるものだった。

 

「げぇっ!星の夢!?」

「させないわ!」

 

炎の大剣による斬撃が星の夢・オルタを襲う。

 

「フランドール!」

「くっ…しかし、熱いわね!はぁっ!」

 

バッ、と手を空に翳すと、みるみるうちに紅い霧が充満していく。

 

「これって紅霧異変の!?」

「お姉さまが出来るもの。私ができない理由は無いわ。狂化が無いから尚更ね。」

 

「星の夢・オルタは俺たちに任せろ!楓と星奈はそっちを!」

「OK分かった、そっちは頼んだよ!音切、本気出してやれ。いいね?」

「…へいへい、本体様の仰せのままに、ってね。」

 

ローアは異空間ロードを開き、突入する。

 

「さてと、防衛戦だ。別に倒してしまっても構わないがな!まずは俺から行くぜ。『鬼怨斬』ッ!」

 

鬼火を纏い、広範囲の地面を破砕する強烈な衝撃波を放つ。

 

しかし、それは空に逃げて躱されてしまう。

 

「最低限の知能はあるって感じか…おい、誰か広範囲技無いのか?」

「必中技ならあるぞ。どりゃぁ!」

 

理玖はそう言って光の線を放つと同時に超スピードで星の夢・オルタに迫り、剣で斬りかかる。

 

「くっそ、こいつ硬いぞ!」

「斬撃程度じゃ効かないってわけか…」

「いや、そんなことはない。フランドールの例がある。魔術系統の攻撃なら効くんじゃないか?」

「さぁてと。行きますかッ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

一方、ブラックホール内の空間。

 

「ここが…って、こんなことしてる場合じゃない。出流の反応はあっちだ!」

「出流!って伏せて!」

 

「…ココハトオサナイ…!」

 

「いや、誰!?」

「…もしかして、自浄作用とかなんとか?いや、違うな…そうか、なるほど。そこをどけ!」

「やぁっ!!!」

 

ウルトラソードを振るい、ソイツを倒す。

 

「もしや今のって!」

「間違いない。なんでここに来て登場するかなぁ。…エフィリス!」

 

新世界にてカービィを、ひいてはポップスターをも破壊しようとした元凶、フェクト・エフィリスがいた。

 

「お前が相手なら本気を出せる!ここしばらく消化不良だったんだ!少しは付き合えよ!」

 

星奈はそう言うと、コピー能力『スペースレンジャー』に変身した。

 

「奇遇だね。私もそろそろ体を動かさないといけないと思ってたところだよ!」

「…いや、楓は出流を探して。ここは私一人でやるよ。」

「星奈…分かった。すぐに合流するからね!」

「…だがまぁ。そろそろ私も本気を出すとしようか。『ソウル化』『ビックバン』『ティンクルスターアライズ』。」

 

出来る限りのパワーアップを施す。

 

「さぁ行くぞ!そして、お前には理解できないかも知れないが一応言っておく。私に本気を出させてくれよ?」

 

目にも止まらぬ速さで近づき、ティンクルスターアライズによる巨大星型弾を発射し、スペースレンジャーのチャージショットを追撃で行う。

 

「全方位カッター!からの、ビックバンすいこみ!」

 

周りにある瓦礫をすいこみ、右手にチャージする。

 

「ファイナルビックバンビーム!」

 

かつてカービィがワールドツリーと同化したセクトニアを倒す時に使われた技を使用し、フェクト・エフィリスを消滅させる。

 

「はぁっ、はぁっ…流石に連続での大技はきついな…さてと、楓は…」

 

「おーい!こっちだ!」

 

そこに向かうと、何かの建物のような残骸があった。

 

「これは…!」

「見たところ、多分出流の能力覚醒の…」

 

その時、その建物の残骸が消え、意識不明の出流とアナザーマホロアがいた。

 

「いた!あそこだ!」

「任せて。トップスピードで運ぶ!」

「でかした!こっちだ、早く戻れ!」

 

古龍バルファルクのスピードで出流を抱えてローアへと戻る。

 

「星奈!マキシムトマトを!」

「駄目!もう意識がないから飲み込むことができないみたい!」

「まっじか…!生命の粉塵!さらに大粉塵もってけ!これで大丈夫!?」

「…いける!ってアナザーディメンションがすぐそこにまで!」

「食べさせたな!よし、撤収!」

「行って、ローア!」

 

その時、何かが光ったのを楓は見た。

 

「ーーー。…星奈、あとは頼んだよ。」

「え…何を!?」

 

ローアから飛び降り、その光へと向かう。

 

ローアはそのまま異空間ロードを通っていく。

 

 

 

「やっぱりねぇ。その王冠、自我があったのね。」

 

アナザーマホロアは王冠に乗っ取られ、マホロアソウル…いや、もっと凶悪な何かに変身した。

 

「マスタークラウン…かな?悪いけど、一瞬で決めさせてもらうよ!」

 

空高くジャンプし、マスタークラウンを見据える。

 

「よし、じゃあ…バフ、よろしく。」

『あっはははは!いいねぇ、最高だ!』

 

力が漲るのを感じる。

 

「さぁ、終幕だ!導きの青い星よ、その全てを破壊し尽くせ!」

 

「王の雫!」

 

極限まで力を高め、全ての力を込めた光を放つ。それは、周囲が闇に包まれるほど眩しく輝く超極小粒の蒼白い光球だった。

それはゆっくりと下降していき…

 

周囲の領域全てを覆い尽くす超絶規模の衝撃波を巻き起こし、楓の視界が完全にゼロになるほど強烈な閃光と共にブラックホール内全域を完全に消し飛ばした。

 

その衝撃で楓は吹っ飛ばされる。

 

「ぐぅっ…!いっつー…ここは地面か。衝撃がヤバすぎて感覚が一瞬無くなった…!」

『…やぁ、底無しの偽善者くん。心境はどうだい?』

「さぁね…スッキリしたよ。きっとね。」

『…そうかい。でも、わかっていてここまで来たんだろう?』

「だけど…帰るのを諦めたわけじゃないよ。策はある。前に渡したアレ、あるよね?」

『あぁ、この変な玉のこと?』

「それを叩きつけたら拠点に戻れるのさ。さ、頼んだよ。」

『…チッ。下らないヤツだよ、本当に。』

 

視界が緑の煙で覆われる。

次の瞬間、砂嵐が吹き荒れる荒野に転移した。

 

『じゃあね、底無しの善人くん?』

「はっはっは…じゃあ、また……」

 

そう言って、意識を手放した。

 

 

 

 

 

 

 

 

461ピンク玉

あーもう本当に策は無いの!?

 

462ブレワイ星人

そうは言ってもローアは駄目、お前のワープホールも駄目、と来たらどうすりゃいいんだよ。

 

463不死鳥ちゃん

そっちは無事に終わった?

 

464名無しのジオウ

 

465超人マスター

 

 

466ブレワイ星人

 

 

467ピンク玉

 

 

468白黒の魔女

 

 

469童話の召喚者

…なるほど、そういうことか。

 

470ブレワイ星人

どういうことだ?つか、お前また…

 

471不死鳥ちゃん

てへっ。まぁ訳を話すとねぇ…

 

472童話の召喚者

モドリ玉でしょ?

 

473名無しのジオウ

…あ、そうか。

 

474不死鳥ちゃん

もー。そう簡単に明かしちゃ面白くないのにー。

 

475童話の召喚者

…で、どうやって?

 

476ピンク玉

…んん?

 

477白黒の魔女

…まぁ、話聞いた時から疑問には感じてたがな…

 

478ブレワイ星人

何を言ってんだ?モドリ玉で…つか今どこにいるんだよ。

 

479不死鳥ちゃん

図書館。ひと足先に戻ってるよー。

 

480名無しのジオウ

…もしかして。

 

481童話の召喚者

幾人かは気づいたかな。…モドリ玉、いつの時代のもの?

 

482不死鳥ちゃん

…あ、私に聞いてる?

 

483白黒の魔女

気づいててそれを言うのか…

 

484ブレワイ星人

…そういうことか。

 

485一般家庭のカムクラ

いったいどのようなメカニズムで空間をワープしたのか、本当にモンハンの転生特典なのか?

 

486名無しのジオウ

…起きたか。

 

487一般家庭のカムクラ

そりゃあね。

 

488不死鳥ちゃん

はぁ…じゃあ全部答えるよ。まず、モドリ玉は過去作のものだね。モンスターハンターワールド以前のね。でもまぁ…絵留が聞きたいのはそういうことじゃないんでしょ?というわけで、二つ目。なぜ、クエストクリアの帰還の事などのシステム関係の技を使えたのか。

 

489不死鳥ちゃん

この辺りは創真や星奈の能力の応用なんだけどね。転生特典の範疇ってどこまでだと思う?

 

490ブレワイ星人

範疇???

 

491童話の召喚者

あぁ、そういうこと…

 

492超人マスター

いや勝手に納得してないで教えてよ。

 

493不死鳥ちゃん

私が転生担当の神に願ったのはモンハンの能力が欲しいってやつ。多分だけど、聖奈は多分カービィの力が欲しいって願ったんじゃないかな。理玖はブレワイリンクの能力、創真は仮面ライダージオウの能力をね。

 

494不死鳥ちゃん

みんなは覚えてるかは知らないけど転生担当の神ってけっこうバカなんだよね。変に能力勘違いするくらいには。

 

495一般家庭のカムクラ

あっ、なるほど。じゃあ俺が自分のピンチを起点にして江ノ島盾子のオシオキを発動できたのはそのおかげか!

 

496ピンク玉

えっそんなことしてたの?

 

497名無しのジオウ

…つまり?

 

498不死鳥ちゃん

推測するに、私が本当に手に入れたのはモンハンというシリーズの概念。星奈はカービィというシリーズの概念。理玖のは『ブレワイ』のリンクが使える能力全て。創真はジオウの全て。つまるところ、転生神のサービスのおかげだね。

 

499超人マスター

それの何が違うんだい?

 

500童話の召喚者

もっと簡単に説明すると、楓と星奈はゲームシステムすら使用できる。理玖は『ブレワイ』の名がつくシリーズのリンクが使った能力全て。創真のはジオウの全て…仮面ライダーシリーズの歴史をそのまま受け継いでる。だから、ログにもあったグランドジオウで召喚したライダーがダメージを受けてなかったのはその神のおかげってことだよ。

 

501ブレワイ星人

えっじゃあ何?俺って厄災の黙示録の方の能力も使えるの?

 

502不死鳥ちゃん

使えるんじゃない?後、えー名前忘れたけどブレワイ続編のやつも。

 

503ブレワイ星人

続編出る前に死んだから分からねえよ!

 

504ピンク玉

ゲームシステム…?

 

505不死鳥ちゃん

今はしいたけナイトのワープ使ってるけど理論上はステージクリアを応用した帰還も出来るってこと。

 

506一般家庭のカムクラ

しいたけナイトて。ちゃんとギャラクティックナイトって言ってやれよ。

 

507白黒の魔女

…ってことは、私が能力覚醒したらロストワードの紅白の魔女や竜言語の黒魔法剣士も使えるのか!

 

508不死鳥ちゃん

何だそれ。知らん…けど、多分霧雨魔理沙の能力なら使えるんじゃない?

 

509名無しのジオウ

…そうか。

 

510童話の召喚者

まぁ、今のところはこれくらいでいいや。だけど、いつか教えてくれよ?

 

511不死鳥ちゃん

はーい。

 

512名無しのジオウ

じゃあそろそろ戻ろうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

⁇?不死鳥ちゃん

ライドウォッチの事、気づかなかったね?

 

⁇?一般家庭のカムクラ

貸し1つ、だからな?

 

⁇?不死鳥ちゃん

分かってるよ。それよりも、なんか魔術的装備でも持っておいたら?強化魔術、投影魔術、宝石魔術程度なら比較的簡単じゃない?知らないけどさ。

 

⁇?一般家庭のカムクラ

暗器でも仕込んでおくか。

 

⁇?不死鳥ちゃん

発想が怖いな…

 

 

 

 

 

 

 

 

第六特異点 表裏神聖領域キャメロット

A.D.1273 人理定礎値 EX

第六の聖杯 最果ての槍/異界の魔術師

 

定礎復元

 

 

 

 

 

 

 

 




出流の強化フラグが立ちました。

ib面白いですね。ということで、二次創作書きます。やっほい。

なので、転生者FGO、転生者ツイステ、転生者ibの三本で行きたいと思います。

ちなみに、幻の転生者原神は今構成から書き直してるんでお待ちを。



誤字脱字報告お願いします。では。






正直言って自分でも貼った伏線忘れてるのがキツいんだよなぁ…誰かヘルプ…


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第七特異点 絶対魔獣戦線バビロニア
転生者用掲示板 9スレ目 その1 「シンプルな暴力で草も生える。」


お久しぶりです。前回からとても期間が空きましたね。理由としては転生者ツイステの方を更新していたからですね。あとティアキン発売。

続々と更新…出来るよう頑張りますのでこれからもよろしくお願いします。

では本編どうぞ。


1ブレワイ星人

はい、初のビーストが出てくるバビロニアです。

 

2ピンク玉

で、メンバーはどうするの?…って、聞かなくてもいいか。もちろん全員だよね?

 

3名無しのジオウ

今までの特異点と大幅に難易度が違うからね。何しろまだ人と神が分かれていない時代。ケツァルコアトルやイシュタル、エレシュキガルといった正真正銘の神がいるしね。

 

4不死鳥ちゃん

それに…ティアマトやゴルゴーンもね。

 

5ブレワイ星人

となれば、前みたいに分かれずに、できる限り固まって動いた方がいいな。

 

6白黒の魔女

そうだな。で…一応聞くが。星奈、創真。アンタらの能力の中に神様いるが…神性特攻入るのか?

 

7ピンク玉

知らん。

 

8名無しのジオウ

試したこともないからな。

 

9童話の召喚者

それに、三女神とキングゥも脅威だが、1番の脅威は…

 

10不死鳥ちゃん

ラフム。みんなのトラウマ〜。

 

11一般家庭のカムクラ

特に俺とか一瞬でやられるよ?

 

12超人マスター

いや君はまだマシでしょ。私とかもうナレ死するよ?

 

13不死鳥ちゃん

そうなんよね。2人は対人ヤバヤバのヤバなのに対モンスターは…うん。

 

14名無しのジオウ

琴葉はサーヴァントがいるとしても、出流が…

 

15不死鳥ちゃん

魔力も低いし。

 

16一般家庭のカムクラ

魔術もろくに使えないし。

 

17ブレワイ星人

魔術回路も少ないし。

 

18白黒の魔女

3Mじゃん。

 

19童話の召喚者

…とりあえず、特異点に向かおうか。まだ図書館内だし。

 

20名無しのジオウ

こんなグダグダでいいのか…?

 

21不死鳥ちゃん

大丈夫だ、問題ない。

 

22超人マスター

その元ネタは駄目なやつ…

 

 

 

 

 

 

 

 

絶対魔獣戦線 バビロニア

第七の聖杯 天の鎖

 

人理定礎値 A++

 

 

 

 

 

 

 

 

「って、いきなり空中から特異点に入るやつがあるかぁぁぁぁぁ!?!?!?」

「あーっはっはっは!それでこそ星奈!」

「くっそこのブレワイ狂め何笑ってやがんだ…ってお前まさか…!」

「てってれー。パラセール〜!」

 

パラセールを使って緩やかに滑空していく理玖。

 

「おまっ、ずるっ!ちょっと貸せよそれ!」

「ちょっ!掴むな!体勢が…!」

「いきなり何コントしてんの…?」

「お前にはこれがコントに見えるか不知火ィ!」

 

「…あ、あれって…」

「マシュの宝具じゃん。若干遠いね。どうする?」

「んー…いいや。とりあえずウルクに向かいたい。」

「おっけ。じゃあ…」

 

「その前に誰か俺を助けろ!?」

 

「はぁーあ。星奈、アレ。」

「はいはーい。いでよローア!」

 

天翔ける船ローアを召喚する。

 

「っと、着地…ぐえぇっ。」

「あっ、ごめん踏んじゃった。」

 

「全員いるね?点呼取るよ?書空院絵留。」

「不知火楓。」

「勇凪理玖。」

「高野結菜。」

「小鳥遊琴葉。」

「時村創真。」

「佐藤出流。」

「桃瀬星奈。」

 

「みんな揃って!」

「リィンカーネーションズ!」

「どんどんぱふぱふ。」

 

「…何それ。」

「即興劇的な?」

「打ち合わせなしでそれ?」

「…とりあえず全員いるのは確認したよ。では…」

「ウルクだな。…そういえば、なんだけど。」

「あ?何か疑問でも?」

「通行手形なしでも都市内に入れるのか?」

 

・・・・・・・・・・・・・・・・。

 

「マーリンンンンン!」

「それ何?道満の真似?」

「グランドキャスター!花の魔術師ー!」

「それするより藤丸達と同行した方が早いのでは?」

「…よし、ローア!戻れ!」

 

戻った。

 

 

 

 

 

 

 

 

33不死鳥ちゃん

まさかとんぼ返りするとは。

 

34ブレワイ星人

仕方ないね、ものすっごい行列並んでるし。りくを。

 

35一般家庭のカムクラ

りくを is 誰?

 

36名無しのジオウ

無駄話はそこまで。キングゥとマーリン、アナ、カルデアを発見した。

 

37白黒の魔女

無駄話っつっても3スレしか消費してないけどな???

 

38不死鳥ちゃん

じゃ、行きますか。不知火楓、出まーす。

 

39ピンク玉

同じく、桃瀬星奈、出撃します。

 

40童話の召喚者

では、僕も出よう。

 

41不死鳥ちゃん

ここは流れに乗って名前まで言うところじゃない?

 

42童話の召喚者

キャラじゃないしね。

 

43ブレワイ星人

バッサリ切ったな。じゃ、俺たちは援護するか。

 

44ピンク玉

しない方がやりやすいから何もしないでほしい。

 

45一般家庭のカムクラ

あっ、了解でーす^_^

 

46超人マスター

爆笑爆笑爆笑。

 

47白黒の魔女

めっちゃ真顔なんだが…あっこっちに来るんじゃねぇやめろぉ。

 

48童話の召喚者

…行こうか。

 

49名無しのジオウ

こっちで喧嘩は収めておくから存分に行ってこい。

 

 

 

 

 

 

 

 

「…この先の川に波止場があります。そこからウルクに向かいましょう。お疲れとは思いますが頑張って。この森を越えてしまえば、それで終わりです。」

 

「なんと、それは良い事を聞いた!」

 

「…ふむ。それは困ったなぁ。うん、とても困る。なぜなら、ギルガメッシュ王は不老不死の霊草探索から戻ってきた後の王様だ。」

 

「あぁ、とても惜しかった。後もう少しで面白い見せ物が見られたのに!」

 

「アナ!手伝ってあげなさい!」

 

「アナタを倒す必要はありません。今回の戦闘における勝利条件は別のものです。」

 

「まいったな、悔しいが伝承通りだ。逃げ足だけは超一流と来た。」

 

 

 

 

「…終わってるー。」

「なんなら、キングゥしかいない。あのマリ野郎…!」

「マリ野郎???」

 

「…ねぇ、アイツ、こっち見てない?」

「うーんとてつもなくめっちゃガン見。」

「さてと、じゃあ耐久戦と行きますか。」

「では僕はカルデアを探そう。そう遠くまで行ってないはずだ。」

「OK、じゃあそっちは頼んだ。さてと、キングゥとなれば、相手に不足はない。」

 

「君達がリィンカーネーションズ?輪廻の輪から外れた異端者。残念だが…君達には死んでもらう!」

「それは、こっちの台詞だっての!」

 

たくさんの鎖が射出される。

 

「ほう、なるほど確かにこれは強力。流石神に造られた兵器というだけはある。」

「怖気ついたかい?」

「はっ、まさか?ちょっと本気を出すだけ、さ!」

 

金色のオーラを纏い、髪までも金色に変わる。

 

「これが超サイ◯人さ。」

「ラージャンの激昂状態なだけだからねそれ?」

 

「…ふふふ。余裕を保っていられるのも今のうちさ!」

 

さらに鎖が飛んでくる。

 

「そんな鎖の飛ばし方じゃ…私を捉えられないよ!」

 

鎖一つ当たりもせず、キングゥの目の前まで突き進む。

 

「くっ…!でもこの距離なら避けられないはず!」

「…お互い様にね。」

「なっ、」

 

キングゥの右足を冰龍の氷で拘束する。そして、2人の周りに50個ほどの大タル爆弾Gを出現させる。

 

「自爆する気かッ!?」

「御名答、親に縛られたもの同士、仲良くやろうぜ?」

「誰がお前なんかと…!」

「じゃ、起爆するよ。さーん、にー、いちを飛ばしてドン!」

 

その瞬間、大地を揺るがすほどの衝撃と爆風が森を覆う。

 

「……って、これくらいでやられるほど弱くはないか。」

「…確かに確実にダメージを与えるのなら有効なものだった。だけど、それは僕以外の話だ。」

「ですよねぇ…はぁ、本当に嫌んなるよ。盲目的に親に従ってるものを見るのはさ?」

「…何?」

「あんれぇ気付かなかった?ま、気付かないならそれでも良いけど。」

「何を…!」

「そこまでだよ。楓、見つけたってさ。」

「OK、じゃ、また会おうか。…類似者?」

 

そのまま異空間ロードを通って2人は消えた。

 

「…母に従う…」

 

 

 

 

 

 

 

 

72不死鳥ちゃん

あー、マジしんど。

 

73超人マスター

それはどっちの意味で?

 

74不死鳥ちゃん

本当趣味悪いね。ゴミの掃き溜めに住んでたの?…無論どっちの意味でも、さ。爆弾は痛いし、あいつは昔の私を見てるみたいで気分悪い。きっと、今後また地雷踏んだらどうなる事やら。

 

75ブレワイ星人

メンタルやられてんな。少しくらい休んでもいいんだぞ?

 

76一般家庭のカムクラ

そうそう。今のうちは平和だし、ちょっと休んでおけよ。

 

77不死鳥ちゃん

おっけー、じゃ少しだけ寝てくる。何かあったら起こしてね。

 

78白黒の魔女

うおっ、ビックリした。ローアの窓から飛び込んでくるなよ扉から入れよ!

 

79名無しのジオウ

…まぁ、最年少だし。確か、中学生って言ってたよな。

 

80ブレワイ星人

俺が中学生の時とかマジで馬鹿やってたわ。高校受験1日前に川で遊んでた。

 

81一般家庭のカムクラ

それは馬鹿すぎでは?勉強しろよ。

 

82ピンク玉

まぁまぁ…とりあえず、楓のメンタルが心配だし、キングゥには出来るだけ会わせないようにしよう。

 

83童話の召喚者

その年はどこに地雷があるか分からないからね。

 

84白黒の魔女

おじさんみたいなこと言うなお前。

 

85童話の召喚者

えっ。

 

86超人マスター

思わぬ攻撃が…

 

87ブレワイ星人

だったら俺は兄だな。出流は弟で、琴葉は長女っぽい。

 

88一般家庭のカムクラ

あ、そこ続ける?とりあえず楓は一番下の妹っぽくない?

 

89ピンク玉

確かに。

 

90名無しのジオウ

はいはい無駄話は終わりだよ。ウルクに到着。カルデアを待とうね。

 

91ブレワイ星人

はーいお父さん。

 

92名無しのジオウ

殴るよ?

 

93一般家庭のカムクラ

シンプルな暴力で草も生える。

 

94白黒の魔女

生えるのか…

 

 

 

 

 

 

 

 

「こんっのマリ野郎!てめえその眼で俺たちの事知ってたくせにスルーしやがって!」

「やぁどうもリィンカーネーションズ。初めまして、知っているとは思うが、ご存知の通り、私はマーリン。人呼んで花の魔術師さ!…何人かは初めましてじゃないけどね。」

「リィンカーネーションズの方々はマーリンさんと知り合いなのですか?」

「特殊な連絡方法のおかげでね。それも結構前に繋がらなくなったけど。」

「つーか、そうだ。マーリン、お前はその眼があるなら分かるだろうが、あのキングゥとやらと楓は戦わせられない。」

「そうだろうね。けどそれって私に言ったところでどうにかなるようなものじゃないよ。本人に聞かなきゃ。」

「あ?」

「ほら、そこに…」

 

「…残念だったな、お前らの求めてた不知火楓は休眠状態。今は俺、音切だぜ。」

「不知火ボイドくんじゃん。そんなすぐに切り替えられるものなの?」

「その呼び名を止めろ。…簡単に切り替えられるわけじゃねぇよ。乗っ取ってんだよ。この馬鹿いつかトラウマで倒れてもしらねぇってんのに。っと、カルデア連中は知らなかったな。俺は音切。不知火楓の…まぁ、二重人格みたいなものだ。よろしくしなくていいぜ。」

「え?」

「どうして…」

「どうして、ね…無自覚の罪ってのもあるんだぜ。中途半端に天才だった自分を恨むんだな。」

「…ッ。」

「あ?ようやく分かったって顔だな。不知火家の親どもは総じてクソ野郎だらけだしな。外面だけは良かったし、騙されるのも仕方ない…その渦中にいた人間はどう思うか知らないがな。」

 

 

 

 

 

 

 

 

102ブレワイ星人

ちょっと音切=サン?マスターチャン思い詰めてるんだが?

 

103音切

そんなの知ったこっちゃねえよ。こいつは何度かヘルプサインを出してたのに、気づかなかったのはアイツだぜ?馬鹿言うなよ。

 

104一般家庭のカムクラ

…ま、それについては俺らがアレコレ言える立場じゃないしな。で、だ。ウルクの活気ヤバくね?

 

105超人マスター

それなー。

 

106名無しのジオウ

この街がラフムに…

 

107白黒の魔女

そっ…か、そうだな。このまま行くと…

 

108ピンク玉

今からギルガメッシュ王に言いに行く?

 

109一般家庭のカムクラ

いや、ギルガメッシュ王はそれを千里眼で知ってるはず。知ってて容認するしか無かったから…

 

110音切

そもそも今からティアマト殺しちゃダメなのかよ。

 

111ブレワイ星人

海の方にいるとしか情報が無いし、そもそもマーリンがティアマトを夢の中で抑えてて、さらにキングゥが守っているはず。守りが硬すぎる。

 

112超人マスター

それに今までの傾向だと、何らかの作品のキャラが追加召喚されてるし。

 

113音切

なるほどな…もはや俺のFGOの知識はこの馬鹿に受け継いで曖昧になってるから確認取るぞ。三女神同盟はエレシュキガル、ケツァルコアトル、ゴルゴーンで、ゴルゴーンの死亡がティアマトの復活条件。他2人は味方寄り。既にウルク側のサーヴァントの半分くらいは退去している。残っているのはマーリン、牛若、レオニダス、弁慶。

 

114名無しのジオウ

合ってるが…本当に曖昧になってるのか?

 

115音切

そこを嘘ついてどうする。

 

116ブレワイ星人

とりあえず聞きたいのはチャート確認だな?

 

117音切

いや、それはいらない。ふむ…オケアノスではカービィ、ロンドンではグリムエコーズ、仮面ライダー、アメリカではゼルダ、モンハン、カービィ、ロンドンでは東方、カービィ、ダンガンロンパ。なるほど…

 

118一般家庭のカムクラ

それって…今まで登場したFGO外の?何か分かったのか?

 

119音切

いんや?なーにも?

 

120童話の召喚者

は?

 

121名無しのジオウ

…そもそも、結局お前はなんなんだ。

 

122音切

ふは。なんなんだ、ときたか。

 

123白黒の魔女

お前の行動に一貫性が無い。セプテムでは、敵として。そして今は味方として。それに、ロンドンで楓がゲーティアの部下を装った意味も分からない。そして、それをゲーティアが承諾していた意味もな。テメェ、さては何か知ってんな?

 

124音切

だったらどうする?無理矢理にでも聞き出すか?俺は、

 

125ピンク玉

違うでしょ。楓は、転生者ではない。そうじゃない?あなたの言い方だと、知識を受け継ぐ。どうして、あなたから?そもそもなんで転生者用掲示板に書き込めているの?2人分。それはおそらくあなたがもうすぐ消えるから。違う?

 

126超人マスター

なるほど。そういうことか。

 

127ブレワイ星人

どういうこと?

 

128一般家庭のカムクラ

一旦お前は黙ってろ。後で解説してやるから。

 

129音切

ふはっ。そこまで見抜かれてるとはな。以前、精神の防壁として俺が生まれた、そう言ったな?それは嘘だ。実のところ、不知火楓は俺が巻き込んだだけだ。俺が、俺こそが正真正銘の転生者。今は魂だけだがな。

 

130名無しのジオウ

…つまり、不知火楓自身は現地人、ただの人間、というわけか。

 

131音切

そもそも器はあったがな。クソ両親の手によって無意識に力を抑えていただけ。本当に苦労したぜ。コイツ、味覚障害とかあったからな。塩と砂糖間違えた程度じゃ気づかないとかあったぜ。そうだな…虹色に輝いて蠢いてるような、食べた全員が意識を失う毒物よりヤバい料理でも食えるくらいだしな。っと、それはどうでもいいな。俺が楓に取り憑いたのはマジの偶然。というより、コイツに吸い込まれたというべきか。そして、俺の特典はモンハン全て。今さら説明はいらないよな?

 

132童話の召喚者

なるほどね。君が楓の中に存在していた事で中途半端に人理焼却に巻き込まれた。以前の話ではそこでバーサーカーのハンターの概念の集合体であるサーヴァントに救われたと。だが実際は、音切。君が彼女を助けたんだね。だとしたら妙に理知的だった事にも説明がつく。

 

133音切

さすが、図書館の者。そうだ、俺の知識…いや、俺の経験全てをこいつにインストールしている、とでも言おうか。全て受け継いでいる。そのおかげで俺の今の力は全力の1割にも満たない。だからこそ…ここらで退場しようかと思ってな。

 

134ブレワイ星人

は…?いや、待て。お前…それがどういうことか分かって言ってんのか?

 

135音切

何を言うんだ。一度は死んでる身なんだぜ?二度目も変わらんさ。

 

136一般家庭のカムクラ

なんで、そんな簡単に…!

 

137音切

それ、お前らが言うのかよ?最初、この世界の人間をデータかキャラクターのように扱っていたくせに。

 

138ピンク玉

御託は良いよ。…どこにいくつもり?

 

139音切

最後の大仕事さ。転生者という存在一つを贄にすれば奇跡程度起こせるってんだ。

 

140名無しのジオウ

…おい、まさか。

 

141音切

じゃあな転生者ども。せいぜい生を楽しめよ。それと…この馬鹿を頼んだぜ。

 

XXXシステムメッセージ

転生者No.0 鮴咲㊧螳の接続が切断されました。

 

143ブレワイ星人

っおい!

 

144白黒の魔女

アイツ…やりやがったな。

 

145一般家庭のカムクラ

…というか、奇跡程度だと?アイツ、最後の最後に何を企んで…

 

146名無しのジオウ

…だが、それもあるが、ギルガメッシュ王との謁見が近い。

 

147白黒の魔女

謁見だけなら人数いらなくないか。魔獣程度なら倒せるし、少しの間分断しないか。

 

148童話の召喚者

創真、僕、出流、琴葉は謁見側。残りは…魔獣掃討だ。

 

149ブレワイ星人

…そうか。なるほどな。絵留はワープ。星奈は時空移動出来るからな。

 

150不死鳥ちゃん

…分かった、私のやるべき事は。

 




奇跡の内容は、いずれ。

誤字脱字報告、お気に入り登録、感想をお待ちしています。

では。


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転生者用掲示板 9スレ目 その2 「おっと案外余裕ある?」

やっとORT倒せました。やったね。
そういや奏章どうしましょうかね。だってあれエクストラクラス使いすぎでしょってやつですよね。この世界線だとエクストラクラス使わないような〜とか思ったけど結局エクストラクラス使うんだろうなぁ〜!頑張れ未来の私。

では本編。どうぞ。


「あっさり王の間に通されました…皆さん気さくに声をかけてくれたのが意外です…」

「マーリンの顔パスだったね。」

「はい。巫女と思われる方たちはマーリンさんを避けているようでしたが…」

「それは史実を見ると一目瞭然だ。」

「うーん、何も言い返せないなぁ!」

「自慢げに言うことじゃねえだろ…」

「それで…あちらにいるのが…」

「件の方、ギルガメッシュ王だろうね。」

 

 

「何度も言わせるな!戦線の報告は新しければ新しいほどよい!更新を怠るな!こちらが忙しなく働いた分、奴らの機会が減ると思え!楽に戦いたければ足を止めるな!」

 

黄金の髪をした男…ギルガメッシュは複数の粘土板を流し見しながら兵士の報告に耳を傾けていた。

 

「はっ!秘書官による粘土板作りを一時間ごとに、運搬役を三車増やして対応します!」

「よい。では次だ。本日の資材運搬の一覧はこれか?…エレシュ市からの物資運搬に遅延が見られるな。街道に魔獣どもが巣を張ったか。東門の兵者から20人派遣し駆除に当たらせよ。指揮はテムンに任せる。ヤツの地元だ、土地勘もあろう。…む。これは…」

 

 

「聞いていた想像とは違うような…もっとこう、酷い王のイメージでしたが…」

「ここまで多忙さが伝わっているようです…とても話しかけられる雰囲気では…」

「でも、こっちも大事だ。勇気を出して話しかけないと。」

「その通り。あの王様相手に空気を読んではいけない。なにしろあっちも読まないからね。多少無礼でも言いたいことを言ったほうがいい。」

「そういうところじゃないのか夢魔。」

「さて、そういうわけで…ギルガメッシュ王!魔術師マーリン、お客人をお連れした!忙しい?うん、見ればわかるので気にしないさ!今そこに連れて行ってあげよう!」

「えっ、ちょっ、手…!」

「大変だ!絵留の目が死んでる!ハイライトがない!」

「うん、まあ…うん。」

 

ギルガメッシュの前まで向かう。

 

「…む?」

「帰還したのですね、魔術師マーリン。ご苦労でした。王はお喜びです。」

「………。」

「全然喜んでなさそうなんですけどいいんですかね…?」

「王はお喜びです。」

「アッ、ハイ。」

「それで成果は?天命の粘土板、見事に持ち帰りましたか?」

「いや、そちらは空振りだったよ。あれは西の杉の森にはないね。」

「そして、その者たちは?どう見てもウルクの市民ではありませんが。」

「…よい、おおよその事情は把握したわ。貴様は下がっておれシドゥリ。」

「ギルガメッシュ王…?神権印章(ディンギル)を持ち出すなど…まさか…」

 

ギルガメッシュはゆっくりと立ち上がり、右手に粘土板を持つ。

 

「そのまさかよ、この玉座をしばし汚すぞ!なに、最悪異邦人が二人、天に返るだけの事!我は忙しい!言葉を交わして貴様らを知る時間も惜しいほどにな!よって、戦いを以て貴様らの真偽を計る!構えるがよい、天文台の魔術師よ!そしてマーリン、並びに輪廻の輪から外れた者どもは手を出すな!引っ込んでいろ!」

「えっ!?」

「うーむ、ならば僕たちは端によっておこう。邪魔をしたら大変だ。」

「まぁ、数々の特異点を修復したその腕前があれば大丈夫だろう。そういうわけで頑張れよカルデア。」

「アナ、済まないがまた手助けしてあげなさい!あの王様、手加減に関してはとても褒められたものではないからね!」

「…また余分な戦いをさせられます…マーリンは死んでください。」

「あはは…ごめんね、アナ。また手伝ってくれる?」

「…いいです、あなたのせいではありませんので。私でよろしければお手伝いします。」

 

やがて、ギルガメッシュの後ろに黄金の波紋が数門展開される。波紋には魔術杖の先端が出ている。

 

「来るがよい雑種。今なら勝ち目があるかもだぞ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

ギルガメッシュとカルデアが戦っている最中、創真はマーリンに尋ねる。

 

「なあ、マーリン。奇跡ってそう簡単に起こせるのか?」

「奇跡?…無理だろうね。それこそ、人類史からの記録を消さないといけないくらいはね。」

「それは、俺たち転生者でもか。」

「ふうむ。…出来ないことはない、かもしれない。」

「…なるほどな。」

 

「(つまり、音切は存在そのものを消し去って何らかの奇跡を起こそうとしている。しかし、何が目的なんだ…?敵になったり味方になったり…。………いや、そうか。なるほど。全て楓に繋がってるのか。楓のデメリットになる事はしていない。と、なると…楓が何か知っている可能性があるな。だが、音切が魂だけになってる理由も分かっていないし…謎だらけだな…)」

 

 

 

 

 

 

 

 

168名無しのジオウ

というわけだ。つまり、音切は何らかの奇跡を本当に発動したかもしれない…で、だ。楓。

 

169不死鳥ちゃん

嫌です言いたくない。

 

170ピンク玉

言いたくない、とは?

 

171不死鳥ちゃん

どうせ、これも物語の一つとして流されるんでしょ?音切が報われない。だったら、言わない方が良い。

 

172ブレワイ星人

いや…まぁ、確かにそうだな。俺たち全員転生者なわけだが、1人だけこっちの世界の人だ。そりゃ警戒もするか。

 

173不死鳥ちゃん

命をデータのように扱ってるのも気に食わない。

 

174一般家庭のカムクラ

それも…そうだな。もちろん今は違うぞ?

 

175童話の召喚者

とりあえずは信用してほしい。ダメかな。

 

176不死鳥ちゃん

でも…

 

177超人マスター

そもそも、何を配慮してる。何を配慮する必要がある。

 

178不死鳥ちゃん

は?

 

179超人マスター

貴方は当事者で私達は部外者。結局のところ、あなたがどうしたいか。まずはそれについて。男どもよりはあなたの状況を理解してるつもりだけど、信用していないんじゃない。転生者、というよりは人間を。外面だけを、それっぽく、振舞っているだけ。

 

180不死鳥ちゃん

…うるさい。

 

181超人マスター

まあ貴方が話さなくてもこっちには妖精眼持ちのキャストリアがいるんだ観念しろ!

 

182白黒の魔女

急に雑になったな???

 

183ブレワイ星人

おあーっ!?楓と星奈お前ら魔獣戦線のど真ん中で殴り合い始めんな!?!?

 

184超人マスター

いや、もう好きにさせたら?私達と違って精神耐性(仮)が無いんだし、発散させないと。

 

185一般家庭のカムクラ

精神耐性?

 

186ピンク玉

この能無しどもめ。少しは考えてものを言え…せいぜい十数年しか生きていない人間、前世を合わせても数十年の人間が、急に戦いに赴いて正常な精神を保てると思う?オルレアンでは百年戦争、ロンドンでは毒霧漂う街、キャメロットでは聖罰とかいう皆殺しを見ておいて?

 

187名無しのジオウ

そ、れは…

 

188ピンク玉

多分、一番辛いのは楓だよ。私たちの中で一番年齢が低い上に…

 

189不死鳥ちゃん

違う。多分、精神耐性は音切がくれていた。これまでも私を助けてくれたのに、何も出来ないのが嫌なの。

 

190名無しのジオウ

なら、まず君は何がしたい?

 

191不死鳥ちゃん

バビロニアRTA。

 

192ブレワイ星人

おっと案外余裕ある?

 

193不死鳥ちゃん

うっせーこの人外どもめ。

 

194花の魔術師

彼女はこの一年以外に春の記憶は無いからね。そういう意味でもはっちゃけてるんだろう。

 

195不死鳥ちゃん

ちょ、お前!

 

196白黒の魔女

無い?

 

197超人マスター

…なるほどね。よし、ギルガメッシュに殴り込みかけよう。

 

198ピンク玉

では、行こうか。擬似宝具展開。

 

199ブレワイ星人

わーお、一瞬で魔獣一掃された。…めっちゃ見た事ある宝具だったけど。

 

200不死鳥ちゃん

え、何?急にどうしたの?え?

 

201一般家庭のカムクラ

素で驚いてんの草だわ。なぜかって言われたら…

 

202名無しのジオウ

俺たちも妹分が困ってるのを放っておけない、という事だな。

 

203不死鳥ちゃん

はい???

 

 

 

 

 

 

 

 

「戦闘終了しました…!」

 

マシュ、アナが肩で息をしている。

 

「突然のことだったのでこちらもつい応戦してしまいましたが…」

「…王様、不機嫌そうだね…」

「はい、戦闘も途中からあからさまに手を抜かれました…何様なのでしょう、と思います…」

 

「…つまらんな。天命を帯びた者とは如何程かと戯れてみたが、単なる雑種ではないか!我が手を貸す器でもなければ、我に使われる価値もない!玉座を汚した罪を問う事すら煩わしい!此度は見逃す、出直してくるがいい!」

「王よ、どうかお鎮まり下さい…!私には驚くべき力を持つ戦士に見えたのですが…あの者達が王の話されていた異邦人なのですか?」

「マーリンが連れてきたのだ、そうなのだろうよ。しかし…早い、早すぎる。」

「早すぎる…?」

「あの小娘の間抜け顔を見ろ。あの分ではいまだ大地の声を聞いてはいまい。それでは話にならん。マーリンめ、過保護がすぎたようだな。」

「むう、なんだか私のせいにされてしまったぞ。」

「自業自得だろ。…で、王様。どうせその眼で分かってるでしょうが一応言っておきましょう。俺たちはどうすればいい?そこのマスターと同じく出直した方が良いですかね?」

「待て。どうせなら具体案だ。…三つのうち冥府の神を説得する。ではどうだろうか。」

「…フ、フハハ、ハハハハハ!して、そこまで豪語するとは、当てがあるのだろうな?」

「もちろん。」

「…たが、不要だ。貴様らの力を借りるまでもない。無論、カルデアの力もな。」

「……はぁー。でしょうね。予想通り。」

「ウルクは我が護るべきもの。天が砕け地が裂けようとも、貴様らに我が気を向けてやるにはこの拝謁までよ。よいな、くれぐれもその程度の力であの女神どもと戦う、などと思い上がらぬ事だ。」

「…了解致しま…。これは、あのうっかり女神か。王様、対処しますか?」

「よい、どうせ此度もうっかり自身の寝所を滅ぼし、最後には父神に泣きつくのが関の山。もっともその父親もとうに姿を消した。父親にも愛想を尽かされるとは、まさに自業自得よ。ただひとり取り残され、泣き疲れて無様に死ぬのがあの女の結末に違いないわふははははは!!!」

 

その時、ジグラットの天井をぶち破り、黒髪の麗しい神が舞い降りてきた。

 

「なんですってーーー!!!!!」

 

「玉座の間の天井が…!」

「あれはイシュタル様…!?総員、退避、退避ー!酷い難癖をつけられるぞ!」

 

1人の兵士が叫ぶ。

 

「緊急事態です!神官たち、特許祈願の準備を!緊急につき都市神への鎮呪を許します!」

「…本当に一直線にここまで来るとはな。」

 

ギルガメッシュは心底嫌そうな顔をしながらシッシッ、と手を振って追い払っている。

 

「あーもう頭に来た!女神を笑いものにした…!」

「うるさい。」

 

イシュタルがぶち破った天井からさらに少女が降り、イシュタルの頭に踵落としをする。

 

「いっっっっったぁぁぁぁぁ!?!?!?」

 

「ふははははははははははははははははは!」

 

イシュタルが思わぬ激痛に顔を顰め、それを見たギルガメッシュは大声で笑う。

 

「うっさーい!って、あなた達も笑うな!って、あなた達…」

「…そういや遭遇済みだったな、アンタら。」

「まあいいわ!ジグラットもろとも木っ端微塵にしたあげ…」

 

イシュタルの言葉が止まる。

 

「…ちょっと、そこの人間。あなたが背中で庇ってるの、誰よ。」

「私の後ろ…?誰と言われても、アナしかいないけど…」

「………」

「…そういう事。因果な話になってきたわね。」

「女神イシュタル、上昇します。撤退…してくれるのでしょうか?」

「気が変わったわ。そもそも私、寝所に枕を取りに戻ってきたんだし。」

「なんと、女神イシュタルともあろうものが尻尾を巻いて逃げるのか?」

「何言ってるんだか。私はいつもの散歩で立ち寄っただけ。じゃあね裸のウルク王。北の魔獣たちとせいぜい仲良くやっていなさい。それとシドゥリ。ギルガメッシュが死んだらウルクを助けてあげない事もないから白旗を用意しときなさい。」

 

そう言うと自らがぶち抜いた天井から飛び上がり、猛スピードでどこかへ去っていった。

 

「白旗…?」

「チッ、頭を冷やしたか。悪運の強い女よ。あともう少しで対愚女神捕縛ネットを展開できたというのに…忌々しい。」

「…えーと。」

「お前はこっち来ておこうな。つーかどんな早業使ったんだよ。お前魔獣戦線にいたはずだろうが。」

「バルファルクの高速移動使ってきたからね。で、今の状況は…」

「協力断られたところだ。」

 

「…まぁ良い。随分と時間を無駄にした。励むぞ、シドゥリ。」

「は。では、ティグリス河の氾濫対策から。」

 

「…私の来た意味ー。」

「とりあえず、ローアに戻ろうか。話はそれからだ。それに…あの王様は言った。『その程度の力』って。なら、見せてやろうぜ。俺たちの力をな。」

 

 

 

 

 

 

 

 

240名無しのジオウ

総員…待て、このスレ消費量何だ?

 

241ブレワイ星人

やる事ねぇからもし2023年とか出る新作ゲームの予想してた。

 

242名無しのジオウ

はぁ?暇かよお前ら。

 

243白黒の魔女

シンプルな罵倒やめろ?

 

244ピンク玉

そもそも魔獣戦線抑えてやってんだ。感謝しろよ。あ、というかそっちに楓行ったから。

 

245名無しのジオウ

とっくに来てるんだよ報連相ちゃんとしろ!

 

246一般家庭のカムクラ

イシュタルに踵落とし決めた時は笑っちゃったけどな。

 

247ブレワイ星人

はい???

 

248不死鳥ちゃん

全部本当の事だよいっそ殺せ!!!

 

249名無しのジオウ

とりあえずな、誰か冥界の生き方知ってるか?

 

250ブレワイ星人

知るわけねぇだろ馬鹿か?

 

251名無しのジオウ

は?うるせえ黙ってろ。

 

252不死鳥ちゃん

え、何?今日みんな機嫌悪い?

 

253ピンク玉

無自覚?…タチ悪いね。あのね、親切さんから教えてあげるけど。

 

254不死鳥ちゃん

はい。

 

255ピンク玉

一番年下で、ちょっと生意気なところもあるけど可愛い妹みたいな子がさ。この一年しか楽しい記憶ないって言われたらどうする?

 

256不死鳥ちゃん

 

257童話の召喚者

全員大小の差はあれど少しキレてるんだ。正直に言って速攻でゲーティア倒して君の家族に文句を言いたいんだよ。

 

258不死鳥ちゃん

え、えぇ…

 

259ブレワイ星人

ま、スレでは全く言ってないからな。そういうわけで、今からエレシュキガルに殴り込みかける。

 

260超人マスター

もう特定出来たのか。

 

261ピンク玉

やったのは主に私。空間移動出来るのは私と理玖だけだからね。

 

262不死鳥ちゃん

え、ちょ、ええ!?

 

263一般家庭のカムクラ

ケツァルコアトルは…そうだな、カルデアに任せよう。ゴルゴーンに関してはマジでギルガメッシュと要相談。アイツ倒したらティアマト起動だからな。

 

264白黒の魔女

そもそも人に言われてやめるんならここまで来ていないからな。ギルガメッシュにはせいぜい休ませてやろう。勝手にな?

 

265不死鳥ちゃん

えっ、キレられない?っていうか、

 

266名無しのジオウ

まだ分かってないの?

 

267不死鳥ちゃん

…何を?

 

268童話の召喚者

ダメだこりゃ。

 

269ブレワイ星人

元より勝手に活動してきたんだ。好き勝手やって何が悪い?それに。

 

270一般家庭のカムクラ

なんだかんだ、能力が強いからってお前に頼ってたのは事実だしな。そろそろ俺らも出来るってことを示しとかないと。

 

271名無しのジオウ

さぁてと。リィンカーネーションズ、行くぞ!

 

272不死鳥ちゃん

みんな…分かった。言うよ。音切の起こした奇跡の事。一つ、この特異点において影響するもの。一つ、未来においてとても重要のもの。過去改変といってもいい。一つ、能力覚醒とかいうガバシステムへの干渉。これは創真、出流、理玖、結菜。

 

273一般家庭のカムクラ

てめえこのタイミングですっごい問題ぶっ込んできたな???

 




実はカルデアス問題どうしようかと思ってたんですがね。けっこうこじつけになりました。奇跡って最高!

はい。
今後の予定としては、転生者FGO一部完結。転生者FGO1.5部&転生者ツイステ&転生者ibの順番で更新します。転生者FGOIF、転生者原神(現在未公開)はとりあえず未公開します。ヴァンパイア・インシデント(オリジナル)は適度に更新、となります。


感想、お気に入り、お待ちしております。
誤字脱字があれば報告お願いします。
では。


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転生者用掲示板 9スレ目 その3「考えるより先に手が出た。」

皆様お待たせしてすみません。
今回の言い訳はですね、色んなゲームに手を出して時間が無かった事です。はい。

では、本編。
実は終局ラストまで展開は決まっています。


地底深くに存在する冥界…エレシュキガルの領域に立つ生者が2人。

勇凪理玖と佐藤出流である。

 

「へぇ。冥界ってのはこんな感じになってんだな。」

「まあな。ところでさ。」

「分かってるよ。楓の言ってた能力覚醒だろ?」

「ガバシステムな…」

「まぁなんとなく言いたい事は理解出来るぞ。だって創真のジオウの力は、原典における仮面ライダージオウとそう変わらない。というかアイツ能力覚醒してんのかな?次にお前。能力覚醒で江ノ島盾子のオシオキ再現って言うが、条件が限定的すぎる。死にかけ限定とか使い所無さすぎてな。次は俺。ヘカーティア様は『宿っている魔力装置』と言ってた。つまり、トライフォースは俺の中に宿っている元々の力に過ぎない。ブレワイのリンクにトライフォース宿ってねぇから不思議と言えば不思議なんだがな。」

「…そうか。」

「それで最後。結菜に関してはそもそも能力覚醒してないからな。」

「なるほどな。…ところで、一つ仮定として説があるんだが。」

「あ?なんだ、言ってみろ。」

「それは転生する時に、」

 

死霊の群れが襲ってくる。

 

「…っと、ガルラ霊のお迎えだ。」

「魔獣達のように一掃してやるか。」

「なんか武器くれ。丸腰じゃ流石にキツい。」

「そこで無理って言わないところお前なかなかチートだよな。…ほらよ。」

 

王家の剣を手渡す。

 

「助かる。じゃ、行くか。」

「油断すんなよ?『希望』。」

「そっちこそ、な。『英傑』。」

 

朱と蒼の視線が交差する。

 

「さーて、軽くやりますか。」

「ちゃちゃっと片付けてやるぜ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

「さてと。俺たちは改めて魔獣掃討だ。やれるだろ?」

「誰に言ってんだ?こちとら弾幕ゲームの能力だぞ?そっちこそ足引っ張んなよ。」

「ははは。ぬかしよる。」

「コイツ…ま、お前がそこまでリラックスしてるならこの作戦は大丈夫かな。絵留、創真発案の実行役リィンカーネーションズ。そして自由枠の楓。そこまでしてミスったら…それは敵の方が上手だったってだけだしな。」

「それはそうだ。いくら俺たちが転生者だとしても、能力の範疇は人間のもの。神には敵わない。だからこそ、知恵を巡らすのさ。」

「チート筆頭が何を言う。…じゃ、そろそろ足止め開始だ。」

「そうだな。」

 

『グランドジオウ!』

 

「行くぜ。変身。」

 

『グランドタイム!』

『祝え!仮面ライダー!グ・ラ・ン・ド!ジオウ!』

 

「そして、次はこれだ。」

 

『クウガ!』

『フォーゼ!』

『ビルド!』

 

仮面ライダークウガ アルティメットフォーム、仮面ライダーフォーゼ コズミックステイツ、仮面ライダービルド ジーニアスフォームを召喚する。

 

「おうおういきなり飛ばすなぁ。じゃあ私も…食らえ、『恋符 マスタースパーク』!」

 

高出力のビームを撃ち出す。

 

「そういうお前も無茶苦茶やってんだろうが、『魔女』。」

「これくらい誤差だっての。『王様』。」

 

 

 

 

 

 

 

 

「と、いうわけでよく考えたらギルガメッシュ王に従う理由無いんで、めっちゃ無茶苦茶やってます。」

「ハァ…いや、分かってはいたが…貴様らも大概無茶苦茶よな。とりあえず報告しろ。どこまでやっている?」

「エレシュキガルとの交渉、魔獣の掃討及び魔獣の女神の捜索。そしてウルクの民の手伝いをしています。」

「…(思わず天井を見上げる)」

「そして、自由枠もとい遊撃役の不知火楓ですが。」

「…報告は来ている。」

「知ってます。でも、改めて言います。」

 

「謎の仮面人としてウルク各地の問題を解決して飛び回っています。」

 

「…………。何故だ…」

「あとついでにカルデアも、」

「次はなんだ!もしや女神どもに喧嘩を売ったのではあるまいな!」

「普通にウルクの民の手伝いをしていますけど。」

「……そうか。下がれ。」

 

先ほどと比べ明らかにホッとした表情をしている。

 

「あ、そういえばなんですが。」

「…他に何か用か。」

「その千里眼、どこまで見えていますか?」

「…!」

「…なるほど。予想通り、本来の未来には私たち…リィンカーネーションズの姿は無かった。ありがとうございます。おかげで…さらに自由に出来る。」

「…ハァ。よい、これ以上勝手な真似をされると困る。少し前倒しにはなるがエレシュキガルめの説得、そして魔獣の女神の捜索を貴様らに命じる!その代わり、星見台の奴らには海へ行かせる。ただでさえ貴様らはイレギュラーなのだ。これ以上勝手な真似はするでないぞ!…よいな?」

「了解致しました、と。では、それが終わったら?」

「しばし休憩を命じる。決して、決して勝手な真似はするな。」

「…承りました。」

 

 

「…こちら『夢幻星』、任務完了したよ。エレシュキガルの説得とゴルゴーンの捜索。それが終わったら強制的に休憩。…そうそう、何もするなってさ。…OK、了解。じゃ、楓に言っとくよ。え、なんでって…あの子、Switchとか持ってるでしょ。そう、あの人に貰ってる。甘いよねぇあの子も。人生2回目なんだ、分かるものは分かるさ。それにあの人の予想もおおよそついてるし。というわけで、そっちも早めに終わらせてね?」

 

 

 

 

 

 

 

 

336ブレワイ星人

そういうわけだ。

 

337不死鳥ちゃん

待って???

 

338白黒の魔女

ハートつけて?

 

339ブレワイ星人

そういうわけだ♡

 

340一般家庭のカムクラ

オメーじゃねーんだよなーーーー!

 

341名無しのジオウ

で、だ。各自報告。

 

342ブレワイ星人

冥界組、ゴースト達の妨害がな…

 

343一般家庭のカムクラ

俺ら2人で無双ゲームの動きしてるけど数減らないんだよな。

 

344童話の召喚者

…なるほど。掃討組は?

 

345名無しのジオウ

問題なし。まる1日はこない想定だ。

 

346ピンク玉

ギルガメッシュ王へのきょうはk…説得は一応成功。冥界女神の説得と魔獣女神の捜索、それが終われば…休憩。刻が来るまで待機だってよ。

 

347童話の召喚者

OK。こちらは音切の起こした奇跡とやらを確認したよ。一つ目のこの特異点で影響するものを見つけた。二つ目、過去改変。これは…流石に分からなかった。後で楓に聞こうか。三つ目、これは…うん。なんと言うべきか。…自分で気付かないといけないな。

 

348ピンク玉

三つ目…というと、能力覚醒か。

 

349不死鳥ちゃん

うん。音切もトリガーは気づく事、って言ってた。

 

350一般家庭のカムクラ

…は、そういうことか。なるほどな。確かに、そうだな。じゃないと、能力覚醒なんてモノ、出来るはずがない。

 

351白黒の魔女

は?

 

352ブレワイ星人

そもそも、何が共通点だ?

 

353不死鳥ちゃん

アイデア成功させたやつ。

 

354童話の召喚者

身も蓋もないけど…間違ってはないね。

 

355ブレワイ星人

あ、え?…なんでここに!?

 

356一般家庭のカムクラ

チッ、クソ!退却!ヘルプコール!

 

357不死鳥ちゃん

行くよ。

 

358ブレワイ星人

あーうん。これ…いや、待て!?お前何してっ!

 

359一般家庭のカムクラ

考えるより先に手が出た。固有結界もどきに引き摺り込んだぜ。

 

360名無しのジオウ

は???

 

361不死鳥ちゃん

えっ、これ私どうすればいい?

 

362童話の召喚者

…支障ないのなら、エレシュキガル神の説得を。

 

363不死鳥ちゃん

なんか釈然としないよぉ…

 

364ピンク玉

まぁまぁ。

 

365名無しのジオウ

2人は対処できるのか?その…何?お前ら何に遭遇したの?

 

366一般家庭のカムクラ

…何こいつ?赤黒い…本当に何こいつ?

 

367ブレワイ星人

何と言えば通じるかな…人間と同じ大きさの肘から先の手5、6体?

 

368白黒の魔女

…ホラー?

 

369不死鳥ちゃん

なんだこの数。キリがないんですけど!?あー…よし。逃げよう。

 

370一般家庭のカムクラ

手達を倒したらよく分からん奴出てきたんだが!?

 

371ブレワイ星人

ラッシュで簡単に倒せる…けど王家の剣によく分からんサビ…いや汚れ…?が付いて取れないんだが。まぁ再召喚すれば解決したけども。

 

372名無しのジオウ

…まぁいいか。2人もローアに帰って来い。いや、その前に…ギルガメッシュに報告。報告したら帰還だ。あとついでにゴルゴーンの場所っぽいのも発見したからそれも言っておいてくれ。

 

373一般家庭のカムクラ

人使いが荒いんだよなぁ。

 

374ピンク玉

じゃ、それが終わり次第ゲームしようぜ。楓、Switch借りるな。

 

375不死鳥ちゃん

は?

 

376童話の召喚者

この場の全員、ロンドンで会ったやつの予想くらいついてるぞ。あとゲーム機貰ったことも。

 

377不死鳥ちゃん

えぇ…!?ちなみにいつから?

 

378一般家庭のカムクラ

俺は第五特異点後に。

 

379童話の召喚者

すぐ。なんなら、元々知っていたしね。

 

380名無しのジオウ

ほか全員はキャメロット後だな。

 

381不死鳥ちゃん

嘘だろおい。

 

382超人マスター

おはよう…今どういう状況?

 

383不死鳥ちゃん

今このタイミングでグッスリ寝てたの!?おはようございます!

 

384白黒の魔女

こういうところでしっかり挨拶返すのお嬢様ってのを感じて普段との落差を感じる…

 

385不死鳥ちゃん

それ貶してます???

 

386不死鳥ちゃん

やっべー冥界で迷子ちゃんになっちゃったぜ。

 

387童話の召喚者

は???

 

388ピンク玉

全員ローアに戻ってきてんだよもう少し早く言って欲しかったね!

 

389名無しのジオウ

帰れるのか?

 

390不死鳥ちゃん

………最悪、冥界紀行するカルデアと一緒に帰る。

 

391超人マスター

冥界紀行…?

 

392不死鳥ちゃん

うーーーーん。冥界の食べ物は黄泉竈食だから食べてはいけないよね。

 

393名無しのジオウ

あぁ、ダメだ。古事記のイザナミとイザナギしかり、ギリシャ神話のペルセポネしかり。例えそんな言い伝えがメソポタミアに無くとも、万が一という事があるからな。

 

394白黒の魔女

…なんて?

 

395一般家庭のカムクラ

黄泉竈食、または黄泉戸喫とも書くな。読みはヨモツヘグイ。その意味は、『あの世のものを食べるとこの世に戻れなくなる。』

前者ではイザナミが、後者ではペルセポネがそれぞれ死者の国の食物を食べ、現世に帰れなくなっていた。

 

396超人マスター

この二つだけじゃなく、他にも類似した話はあるけどね。

 

397不死鳥ちゃん

OK。いざとなれば無理矢理冥界脱出するからモーマンタイ。

 

398ブレワイ星人

んなわけあるか馬鹿。

 

 

 

 

 

 

 

 

灰色の髪が揺れる。

 

「…って事があってね。あなたはどう思う?」

「え、えぇ…心配してくれる人がいるのなら良い事じゃないのかしら…?」

 

そして、金髪の髪も揺れる。

 

「でもさ?やっぱり私はただの人で、あの人達は転生者。一線を引いていたのは私だけれど、今更どう反応すれば良いのか分からなくて。だから…」

 

ニコッ、と悪い笑顔をして言った。

 

「私の共犯者になってくれる?」

 

 

『…この様子だと、俺が面倒を見る事も無さそうだな。アイツとの約束もそろそろ…』

 

「(言っておくけど、ここまで来て舞台から降りるのは許さないからね。最後まで私の計画に付き合ってもらうよ。)」

 

『…なんで俺が…』




プリテンダーのサーヴァント、オベロン・◯◯◯◯◯◯◯◯は音切のサーヴァントであり、令呪ごと不知火楓に受け継がれました。

さて、能力覚醒ですが、明確に条件が決まっています。

一つ目は、◯との◯◯を自分で◯◯◯◯事。
二つ目に、望んだもの以上の能力は使えない事。
三つ目は、上二つについて自分で気づく事。


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不知火楓の事情

ストーリー一切進みません。次回からクライマックスです。

最近キャラごとにイメージソング的なもの設定したんですけど開示するところがない。バビロニア終わってリィンカーネーションズの半分、時間神殿が終わって残り開示しますか。後特殊機密ファイルもほとんど作ってないですし。

では、本編どうぞ。


「お前が…ギルガメッシュ…」

「他の何に見えるか。…たわけ。」

 

 

「これが人間の、覚悟だァ!」

 

 

カルデア達が奮闘している間。

 

「…うーん、時期的にもうすぐか。ということは、そろそろ帰らないと。」

「何のかしら?それにそろそろって…」

「えっとー…とんでもなくやばい敵が来る日。エレちゃんも気をつけておいた方がいいよ。あ、彼岸花あげるね。プレゼント。髪にでも着けてね。それじゃ。」

「え?ちょっと!?少しくらい説明しなさーい!!!」

 

少女は行動を始める。

 

「準備…しないと。あの人の、最期の晴れ舞台だから。」

 

 

 

 

 

 

 

 

降り立つ。

 

『…お前なら来ると思っていた。』

「その姿は…」

『俺か?』

 

そう言って男…音切は嗤う。

 

『おっと、そういやこの姿になるのも久しぶりだったな。お前と出会った時以来か?フッ、あの時は本当に驚いたぜ。なんせ、霊体状態の俺をただの人間に発見され、あまつさえ転生者を吸収しかけるとはな。…だが、お前が聞きたいのはそんな昔話じゃないんだろ?』

「音切。…あなた、転生するのは一度目じゃないんでしょ?」

『ほう…!?なぜそう思った?』

「理由はいくつかある。まず、出会った時。あなたは覚えてないかもしれないけど、『今回はこういうのも興味深いな。』って言ってた。次に、セプテムでの出来事。ボイド擬きとしてみんなと戦ったけど、あなたがくれたモンスターハンターの能力のうちには不死鳥…火炎そのものになるというものは無い。そして、最後。そもそも、転生者が奇跡を起こすとか、誰にも教えられずに能力覚醒を知っていた事。絵留がちゃんと説明していたけど、あなたはそれ以前から知っていた。という事は…」

『分かった分かった。お前の予想通り、俺はこの世界で…◾️回目の転生だ。ついでに色々転生特典も持っている。なんなら、転生者どもを転生させた神とも面識がある。』

「転生するつもり?」

『…まぁ、そうなるな。こればかりは、あの能力でもカバーしきれんからな。なんせ、俺はお前達とは魂の格が違う。』

「魂の核…?」

『…言っとくが、心臓部という意味の核じゃねぇからな?規格、サイズ、器と言ってもいい。現地人…俺と会う前のお前とかだな。それを1とするなら、転生者という存在を認識した現地人…今のお前を3とするなら、転生者は5といったところか。』

「アンタは?」

『さぁ?ちなみにだが、転生する度にプラスされていくからな。だからといってリィンカーネーションズの奴らが何度も転生しているわけではない。転生者という事を自覚すると自動的に+4されるのさ。…まぁ、そこまで気にしなくていいさ。』

「…気にするよ。だって、貴方は…」

『私の片割れ、とかだろ?………自惚れるなよ?小娘。』

「…!」

『貴様なんぞ一捻りだ。無駄死になりたくなけりゃとっとと去るんだな。』

「…もう知らないから!勝手に死んじゃえ!そんで無事に転生しろ!」

『くく、やっぱお前面白いな。だからこそ…。あばよ片割れ。…いや、盟友。死なん程度に足掻けよ。もう助けはないからな。』

「さようなら。…盟友。今まで…ありがとう。でもやっぱり貴方嫌いだ!」

『はははは!そりゃいい!今までで1番面白い別れの言葉だな!』

「あーもう!じゃあね!バイバイ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

『…ところであいつ、俺が残留思念という事に気が付かなかったな?既に知識のほとんどはあいつに伝承させているというのに…今更この世界で元の姿に戻れる力は無い。…さてと、最期の仕事をして、本体のところに行くか。さぁ、良い舞台を整えてくれよビーストさんよ?』

 

…もしも、それを見た者がいるのなら。その者は幻視するだろう。黒い光が突如辺りを支配する様を。

 

その黒光は、大量の色が混ざった黒。赤、灰、青、黄、緑、白、橙、桃…その果て。そして、それがただ一人の人間が生み出したものに気付かない、気付けない。

 

『くくく…早く来いよ?待ちくたびれて、思わず存在を消滅させてしまってもしらないからな?』

 

術者は嗤う。

 

 

 

 

 

 

 

 

「…ようやく戻ったか。」

「…うん。それに、別れの言葉も伝えて来れたし。」

「そうか…何か伝言はあったか?」

「いんや、何も。」

 

ローアにて、創真と楓が話している。

そこへ、星奈が料理を運んできた。

 

「一応聞くけど冥界じゃ何も食べてないよね?」

「もちろん。今死ぬわけにはいかないから。」

「別に死ぬわけじゃないんだが…まぁ結果的には同じか。」

「…それで、今の状況は?」

「原初の母の出待ち。」

「…もうそこまで?」

「言っとくが、随分前倒しにしてるからな。本来ならもう数週間はかかっていた。」

「…急に兄貴風吹かせてたやつね。」

「あー…それはまぁ仕方ないというか。結局転生者達って身勝手だからさ。仮にも助けを求めてる女の子を放ってはおけないわけで。」

「助けなんて求めてないけど。」

「心が助けを求めてた。このままじゃ、貴方は壊れていたよ。話を聞く限り、非常に典型的な毒親。確かに貴方は大切な仲間。だけど、その性質まで私達に似る必要はない。転生者にはね、転生神から精神防壁のようなものが付与されている。そうじゃなきゃ、人理修復なんて頭のおかしい事、数人のチームで出来るはずがない。」

「はぁ…」

「だから…」

 

「死のうなんて考えないで。」

 

「…何の事?」

「とぼけなくても分かってる。アイツのプロファイリングによると、第七特異点、もしくは終局特異点で死ぬつもりだろ。誰からも必要とされないから、と。」

 

楓は、顔を俯かせる。

 

「………だったら何?貴方達には関係ないじゃない。リィンカーネーションズの中で唯一仲間外れだし、勝手に死んでようと勝手でしょ!」

「勝手なわけないでしょ!それに仲間外れなんて…!」

「思ってない?よくそんな事言えるね!ちょっとでも見下していたら分かるんだから!」

「そんな事…!」

「もうほっといてよ!どうせ貴方も私の事を憐れんでるんでしょ!だったら関係ない!どこで私が死のうと…」

 

言葉が止まる。

 

「だから…もう、放っておいて。関わらないで。…お願い。」

 

いつのまにか大粒の涙を流していた。

 

「…チッ。」

 

星奈が小さく舌打ちする。

 

そして、楓の頬を叩く。

 

「何言ってるのよ。貴方は…それでいいの!?そうやって、逃げてばっかりで!確かに私はアンタの事を憐れんでた。だから何なのよ!」

「だ、だって…」

「予想はつくわ。どうせアンタのクソみたいな親戚どもでしょ?憐れむだけ憐れんで、何もしない。私達がそんなゴミどもと同類に見えるっていうの!?」

「…そんなこと、ないけど…でも、もう嫌なの!娯楽も無くて、自由も無くて、全て決められた予定で過ごして…そんな生活に戻るくらいなら、」

「死んだ方がマシだって?…ふざけるのも大概にして。どうして、自分を大事に出来ないの。そんなゴミどもを見返したくはないの?」

「…もうそんな事は諦めた。どうせやっても無駄だから。」

「…いいわ。決めた。私は貴方を絶対に殺させない。」

「え…?」

「貴方がどう思おうと、私や創真、リィンカーネーションズのアイツらは貴方のことを大事に思ってる。貴方のことを最優先に出来るくらいはね。」

「…その通りだ。」

 

今まで静かにしていた創真が話す。

 

「確かに君がどのような環境で生きてきて、そう思うようになったか俺たちには全てを理解する事なんて出来やしない。だからこそ、寄り添う。確かに今は人理焼却という非常事態だが、それでも…」

「なんで…」

「…うん?」

「なんで、そこまでして、私を…」

「…アナタねぇ、ここまで言って分からないの?」

 

ギュッと楓の事を抱きしめる。

 

「貴方の事が大事なの。貴方は自分ではしっかりしてると思ってるかもしれないけど意外とおっちょこちょい。よく無理に気を張ってるのも分かってるし、私達全員に気を遣っている。だけどもう…そんな事はしなくていい。家柄のしがらみなんて取っ払って、素の貴方で過ごしていいのよ。」

「……ッ。」

 

言葉にならない声を上げてポロポロと涙をこぼす。

 

「(創真、アナタは退室しなさい。いいわね?)」

「(は?いや、しかし…)」

「(退室しなさい?)」

「(仰せのままに!)」

 

目線だけで会話し、創真を退室させる。

 

一通り泣いて、落ち着いたのかおずおずと楓は話してくる。

 

「あの…ごめんなさい。」

「いいのよ。貴方より精神年齢は高いからね。」

「…身長は低いけどね。」

「何か言った?」

「イイエ、ナニモ。」

「ま、そんな冗談が言えるなら大丈夫そうね。…こら、目を擦らないの。腫れるわよ。」

「なんか…お姉ちゃんみたいだね。姉妹とかいたりしたの?」

「あいにく、前世合わせてもいないわよ。…こんな生意気な妹はね。」

「…今度からお姉ちゃんって呼んでもいい?」

「構わないわ。じゃあまずは不知火家から親権を取らなきゃね…」

「星奈サン???」

「冗談よ。…絵留か出流あたりなら詳しく知ってるかしら…」

「桃瀬星奈サン?????」




次回からラフムおよびティアマト戦です。

今回不知火楓が情緒不安定だったのは、心の拠り所であった音切との決別、母に良くも悪くも影響されているキングゥと出会いそれに影響した結果。


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転生者用掲示板 9スレ目 その4「それは百も承知だ。」

遅れて誠に申し訳ございません。TRPGのシナリオ作ってたりアーマードコア6で闘争を求めていたもので…

では、本編どうぞ。


その時は、突然に訪れた。

 

ローアが揺れる。いや、ローアだけじゃない。エリドゥも、ラガシュも、ギルスも、…ウルクも。このメソポタミア世界そのものが揺れている。

 

「おわぁっ、なん、何今の!?」

「…チッ、ついに始まったか。誰でもいい、一番早くギルガメッシュのところに行けるのは誰だ!」

 

星奈がギャラクティックナイトの時空ワープを利用した長距離ワープゲートを開く。

 

「私が空間を開く!…出流、アンタはギルガメッシュのところに…」

「分かった。足止めは頼んだ!」

「待って、私が行く。」

 

名乗りを上げたのは小鳥遊琴葉だった。

 

「星奈、確かあなたポップスターの特異点で一時的にマスターになれたのよね。なら、令呪を託すわ。アルトリアとアーサーを頼んだよ。今からただのマスターである私は役立たずだからねぇ。」

 

そう言うと星奈の手を取り令呪とマスター権を移し変える。

 

「なっ、ちょっと待って!?」

「後は頼んだよ。」

 

そう言って無理やり開けた空間に飛び込む。

 

「あーもう!まぁいいわ、私はウルクに行く。えーと、結菜、絵留は着いてきなさい!後の指揮は創真、あなたに任せたわよ!」

「任された。少しでも数を減らせば良いのだな。とても分かりやすい。」

「ローアは自動操縦で迎撃するように設定してある。出流、あなたは死なないようにね。」

「分かってるって。油断はしない。なにせ…新人類、らしいからな。」

 

 

 

 

 

 

 

 

453ブレワイ星人

ウルクから見たラフムの大群ってアレだな、あのー…鳥の大群が飛んでるやつに似てる。

 

454不死鳥ちゃん

今の状況でよくそんな事が言えるな?

 

455名無しのジオウ

この頭オーロラめ。

 

456一般家庭のカムクラ

本当にこんなの勝てるんかよ…

 

457童話の召喚者

勝てるか、じゃない。やるしかないんだ。ここで特異点を修復する事ができなければ、どのみち人類史は存続できなくなり、人理焼却が完成してしまう。

 

458ピンク玉

いくら勝算が低くてもね。

 

459超人マスター

報告。既にシドゥリさんがいない。

 

460名無しのジオウ

分かった。…助けに行けるやつはいるか?

 

461不死鳥ちゃん

無理かもね。ラフムの勢いが強すぎて一人でも離れたら戦線が崩壊する。

 

462童話の召喚者

何万との相手は辛い!カルデアはまだなのか!?

 

463ブレワイ星人

キッツいな…どうする。

 

464不死鳥ちゃん

正直言って今のところ詰んでる。何も出来ない。こういうのは癪だけど…カルデアに託すしかないよ。

 

465名無しのジオウ

とか言ってたらついに来たぜ。カルデアがな。

 

466一般家庭のカムクラ

遠目にだが強化個体の存在も確認できる。それと…

 

467不死鳥ちゃん

こちらでも見えたよ。あれが…ティアマト。

 

468ブレワイ星人

もう無理だ抑えきれんっつーかどんどん増えてきやがる!

 

469ピンク玉

ウルク市民は全員とまではいかないけど大半は避難させることができてる。だから、これからは防衛戦だ。作戦は命大事に。いいね?

 

470白黒の魔女

分かってるぜ。

 

471名無しのジオウ

…それと。

 

472童話の召喚者

そろそろ彼の仕掛けが発動するはずだ。

 

473不死鳥ちゃん

…。

 

 

 

 

 

 

 

 

その時、数万体のラフムが消え去った。

 

「GAAAAAAAAA——!!!!!」

 

それを行ったのは一体の龍。全身を覆う鱗と体毛は白銀に包まれており、神々しさ、幻想的な美しさまで感じさせる。

 

それを見ていた理玖は叫んだ。

 

「は…はぁぁぁぁぁぁ!?!?!?」

「…実際に見るとビックリするな。」

「ビックリするってレベルじゃないぞッ!?なんで、いや、どうやって…!」

 

「ミラルーツがいるんだ!?」

 

「…うぇ?」

「なんか言ったか?」

「あの…いや、これだけじゃない。」

「だけじゃない?それって…」

 

「第二段階まであるって事。」

 

ゴゴゴゴ…と地面が震える。

 

大規模な魔法陣が起動され、擬似固有結界が展開される。

 

それはかつて存在していた王国の再現。

 

『シュレイド王国』。

 

滅亡が決まっている国。

 

だが、この場においては唯一無二の防壁と成り得る。

 

シュレイドは伝説において、「地は揺れ、木々は焼け、小鳥と竜は消え、日は消え、古の災いは消え…これらが続いて数ヶ月後、シュレイドは消えた」と、ある。

 

つまり、「数ヶ月後までは消えない。」

 

「は…ははは。流石というべきか。これが………これが、音切の起こした奇跡か。」

 

強大な壁が、そこには立っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

478ブレワイ星人

すげぇな…ラフムの数を三分の一…いや、半分くらいには減らしてるぞ。

 

479名無しのジオウ

だからといって数が少ないというわけではない。まだ数万はいる。

 

480ピンク玉

…待って、ラフムが引こうとしてる。

 

481一般家庭のカムクラ

…こっちも、屯しているだけで侵攻してこない。

 

482不死鳥ちゃん

ということは、幾ばくかの余裕が出来たのか。

 

483白黒の魔女

だが、まだまだ油断は出来ない。

 

484不死鳥ちゃん

…今のは?

 

485童話の召喚者

ちょっ、どこに…!って、今のはキングゥ…?

 

486ブレワイ星人

もしや…!

 

487名無しのジオウ

…それにしては展開が速い。まだここまでじゃないはずだが…?

 

 

 

 

 

 

 

 

「ここは…確か、エリドゥだったっけ。この騒ぎ…そうか、あのラフムがいる…それに、キングゥはどこに…」

 

「何をしている!旧人類を集めて何をしているんだ!」

 

キングゥがラフム達に話しかけている。

 

「…あそこか。」

 

そして、近付くと。

 

「オマエはトテモ、ツマラナイ。」

 

ラフムがキングゥを貫いた。

 

「あっ…」

 

一際大きい個体のラフムはキングゥの身体から聖杯を取り出す。

 

「オマエハモウ要ラナイ。コレハ我々ガ回収スル。」

 

大きい個体は翼が生えた状態…ベル・ラフムへと変化した。

 

「母を起こスのは我々ノ仕事ダ。時代遅れのオマエは、ここで死ね。」

 

飛び去るラフムを追う。

 

「オマエが…死ねッ!」

 

大剣を顕現し、ベル・ラフムを斬りつける。が、いとも簡単に避けられる。

 

「クソ、今までの個体より段違いに速い…聖杯の力はここまでなの…!」

「楓ちゃん!?」

「…藤丸立香!あなたは…ここの人達を。私は…うん。女神イシュタル、あの強化ラフムを追いかけて。スピードでは貴方の方が速い。」

「そうね。あなたはどうするの?」

「私は…キングゥを追いかける。彼にはまだ聞きたい事が沢山あるからね。」

 

 

 

 

 

 

 

 

「くっ…!」

 

残り滓となった力を総動員し、追手に攻撃を仕掛ける。

だが、ラフムに効いた様子はない。

 

「効カナイ!効カナイ!聖杯モナイ、母カラノ声モ聞コエテイナイ!」

「モウ要ラナイ!キングゥ、モウ要ラナイ!キングゥ、カワイソウ、カワイソウ!」

「ギ…キキ、キキキキ!可哀ソウ面白イ!可哀ソウハ面白イ!滑稽デ面白イ!」

「面白イ、キングゥ!自分ダケ旧式ダト今マデ気付イテイナカッタ!」

 

ラフム達が笑う。

 

「な……んだと…!量産品の分際で…!」

 

さらに攻撃をするが、ほとんどダメージを与えられていない。

 

「くっ…こんなはず…!ボクはこの時代で最強の兵器なのに…!」

 

攻撃を止め、隙をついて逃走する。

 

「逃ゲタ、逃ゲタ!ギャハハ、ハハハハハハハハハ!!!」

「狩リダ、狩リダ!旧式ヲ、沢山、沢山、分解シヨウ!」

 

「こんな…こんなはずじゃ…!ボクは母さんに作られた、新しい人類だ…!だからこそメソポタミアを滅ぼした…そのために活動してきた…!何の経験も、記録も、愛情もない体でも、母さんからの期待はあると信じて…!」

 

「ギャハ!ギャハハ!ソッチダ、ソッチニ逃ゲタゾ!」

 

「クソ…!」

 

ガサリ、木々を抜けて、ラフムが一体こちらを発見した。

 

「アハ、見イツケタ。」

「…………。(これが、終わりか。なんだ…人間達みたいに、呆気ない。ボクも大した事無かったんだ。壊されれば、動けなくなるだけなんだから。…ああ、こんな事なら。最後にアイツに会いに行けば良かったのにね…。)」

 

 

 

そして、不知火楓はその瞬間を見た。

 

「…!ここにいた…の……か?」

 

ラフムが、ラフムを攻撃している。

 

「え…?おま、え…助けて、くれたのか?」

「逃ゲ、ナ、サイ、エルキ、ドゥ。アナタ、モ、長クハ、ナイデショ、ウ、ケド。」

「…!君は…昨日、アイツらに連れてこられた…!でも、どうして…どうして君が、ボクを助け…」

「…シアワ、セニ。ドウカ、シアワセニ、ナリナサイ。親愛ナル、友。エルキ、ドゥ。私タチ、ウルクノ民ハ、アナタヘの感謝を、忘レハ、しまセん。」

 

その瞬間気付く。あのラフムは…彼女は、シドゥリなのだと。

 

「…識っていたけど、本当に…」

 

その言葉の行先が、勘違いだとしても。その場面を邪魔する気にはなれなかった。

 

「………貴方には、いたんだね。感謝してくれる…心配してくれる人が。」

 

良くも悪くも親によって影響を受けていたキングゥ。楓はそんな彼に勝手ながら親近感を覚えていた。しかし、それもこれまで。

 

「…本当に。」

 

本当に…その先の言葉は出なかった。羨ましい、もしくは妬ましい…それとも。

 

「…戻ろう。」

 

 

 

「…今のは。」

 

 

 

 

 

 

 

 

503不死鳥ちゃん

キングゥは追いかけたけど見失ったよ。

 

504ブレワイ星人

そうか。まぁ森だからな。見失うのも無理はない。

 

505不死鳥ちゃん

ん?あぁ、見えたよ。すっごい遠くにサーヴァント…じゃないね、あれがビーストⅡ。ティアマト…

 

506名無しのジオウ

余裕があるのなら来てくれ。牛若丸がいるんだ。

 

507一般家庭のカムクラ

俺が出よう。対人ならなんとかなる。

 

508ブレワイ星人

無茶だ。相手は無限に復活するんだぞ?

 

509一般家庭のカムクラ

ははは。それは百も承知だ。

 

510名無しのジオウ

だったらなぜ…もしや。

 

511一般家庭のカムクラ

その通り。俺も能力覚醒したんだよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、掲示板でああは言ったが正直なところ勝率は五分五分。なぜなら俺の特典はダンガンロンパの超高校級の希望。作品内で最強とも言える能力だがそれはダンガンロンパ内の話。少し見方を変えればただの人間としての限界だ。

 

「だから…」

 

戦場に降り立つ。

 

「やぁ、どこまで話が進んだかな?」

「ええと…牛若丸さんが今現れたところで…」

「なるほど。なら、良かった。」

 

模倣、開始。

 

「ええとこうだったかな?コピー能力ソード。」

 

虚無から剣を生み出す。

 

「…何?」

「どういう事、でしょうか。今のは桃瀬さんの…」

 

「次はこれかな。」

 

人間よりも大きい剣を持つ。

 

「これは、楓ちゃんの…」

 

「一応説明しておこうか。俺の転生特典は超高校級の希望。いわゆるなんでも一流になる…もしかするとそれ以上の才能を持っているかもね。そして能力覚醒した事で、全ての才能を使いこなせるようになった。本人以上にね。例えば剣道部の才能なら剣ビームを、幸運なら運の天秤が全て幸運サイドに傾き自動的に良い事が訪れる。…つまり、超高校級の模倣犯の才能であれば?そう、どんなものでも再現できるのさ。それがサーヴァントであっても、それが…転生者の特典であってもね。」

 

「さて…ここらで潰しておこうか。」

 

 

 

 

 

 

 

 

537不死鳥ちゃん

能力覚醒やってんなぁ!

 

538一般家庭のカムクラ

そうは言っても制限はあるぞ?物系は再現できないしな。まぁ抜け道みたいなことは出来るがな。

 

539ピンク玉

…なるほど。剣そのものは出せなくてもコピー能力ソードとしての再現なら出来る、と。

 

540名無しのジオウ

と、なると出来る事が増えるな。なんでも再現できるのか?

 

541一般家庭のカムクラ

…いや、自分で一度でも見ることが出来たらの話。流石に伝聞のものは出来ないっぽい。

 

542ブレワイ星人

あー…OK、把握した。

 

543超人マスター

サーヴァントの能力再現はどこまで?

 

544一般家庭のカムクラ

多分ランクが1~2下がる。クラススキルは無理で、宝具に関しては…物主体は出来ない。本人の技術のものなら出来る。つまり、エクスカリバーやゲイボルグは出来ないけど王の財宝なら出来るってことだ。

 

545白黒の魔女

例えが規格外すぎないか…

 

546名無しのジオウ

それにしても強いな。能力覚醒とはそこまでのものなのか…

 

547ピンク玉

こればっかりは言えないんだよねぇ。

 

548一般家庭のカムクラ

あっ、逃げられた。

 

549ブレワイ星人

こいつばっかりはなぁ。こちらも大分余裕が出来てきた。そっちに向かった方がいいか?

 

 

550ピンク玉

ん?一緒にいるんじゃないの?

 

551ブレワイ星人

近くにいるが…そうだな、おおよそ全速力で二分弱くらいの場所にいる。

 

552童話の召喚者

一応ツーマンセルで行動してくれると助かるね。2人なら不利になっても多少はリカバリーできるはず。

 

553不死鳥ちゃん

っと、今カルデア達と話してたけどティアマトを倒せばいいって話になってきてる。

 

554名無しのジオウ

現在出来る手段が限られてるし…駄目元でティアマトに奇襲をしかけるか?

 

555ピンク玉

私らはそっちまで行くのに時間がかかりすぎるし、空間転移もその場所の正確な座標が分からない以上得策じゃないから…

 

556ブレワイ星人

俺が行こうか?マスターソードや古代兵装の矢とかもあるしな。

 

557一般家庭のカムクラ

俺も行くわ。能力覚醒でけっこう使い勝手がよくなったし。

 

558不死鳥ちゃん

私も行く。正直…上2人だと瞬間火力低いし。

 

559ブレワイ星人

仕方ないやんけそういう転生特典なので。

 

560一般家庭のカムクラ

そもそも俺とか推理ゲームの能力だぜ?

 

561名無しのジオウ

…他のメンバーは待機かな。

 

562一般家庭のカムクラ

OK。じゃあ無理せず戦ってくる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

600不死鳥ちゃん

やばい理玖の右腕にケイオスタイドが

 

 

 

 

 

 

 

 

「ああは言ったがラフムが多い!」

「そう言って藤丸たちにティアマトの対処に当たってもらったが。あのビースト…」

「予想以上に大きい…!」

 

カルデアの活躍によってファム・ファタール形態は無事に倒された。しかし、その後に現れた巨神状態がとても大きい。

 

「ありゃあ俺たちだけじゃ対処できねえぞ。やはり冥界に落とすしかないぞ。」

「だよなぁ。楓、藤丸たちに退却するよう言ってくれ。」

「分かった。」

 

そう言うと、咆哮を利用して果てしなく大きい声を出した。

 

「すぅ…カルデアー!一旦!退却ー!あれは流石に無理ー!」

 

かろうじて、「分かったー…!」という返答が聞こえる。

 

「よし、それじゃあ…」

 

と、その時。隠れ潜んでいたラフムが理玖を襲った。

 

そのはずみに崖から落下する。

 

「ッくそ!」

 

右腕が黒泥の海に浸かる。

 

「ットライフォース!」

 

聖三角の光が周りの黒泥を焼き尽くす。

 

「理玖!」

 

少し遅れて楓が理玖を引き上げる。

 

「クソが…」

 

感じたことのない痛みが右腕を襲う。

 

「おい大丈…その色は…!」

「ミスっちまったぜ。…くそ、トライフォースの力で中和してはいるがクソ痛い…」

「おい、理玖…待て目を瞑るな!死ぬぞ!」

 

ゆっくりと意識が薄れていく。




聖杯の泥の原型である黒泥で、生命の海にして混沌の海である。
生命のスープであるこの黒泥からティアマトは自身の戦闘用の肉体や、眷属であるラフムらを作り生み出す。
また、この黒泥に落ちた者は霊気および細胞レベルで侵食される「細胞強制(アミノギアス)」により、ティアマトの子供(眷属)に生まれ変わってしまう。
このとき、自己改造、生態変化、生態融合、個体増殖といったティアマトの権能が与えられる。

以上、ピクシブ百科事典よりケイオスタイドの説明です。今の理玖はこれのアミノギアスをトライフォースの力で無理やり押さえつけている状態です。

よってトライフォースの力を全振りしてるのでトライフォースの力による高速移動などは現在使えない状態です。


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目覚める力の覚醒

アーマードコア6楽しいー!

はい、更新遅いのどうにかします。多分。めいびー。

本編どうぞ。


「寝るな!理玖!このままじゃ侵食が…!」

「ど、どうしよう!?このままじゃ理玖が死んじゃう!」

「…クソ。」

 

今の理玖は本当に死ぬ…いや、黒泥に乗っ取られ生まれ変わる直前。トライフォースの聖なる力によってギリギリのところでせき止めている状況。何か策を講じなければそのまま勇凪理玖という人間が死ぬのも自明の理だった。

 

「どうしよう、どうしよう…!?」

「……」

 

…掲示板にも特に効くような策は提示されていない。…ならば、こうするしか無い。この場に他の転生者がいたならば状況は変わったのであろうか?だが、この場においてそんなIFを考えてみても意味がない。

 

「…許せとは言わない。」

 

こちらに注意を向けていなかった楓に近づく。

そして、モンハンの睡眠属性のブレスを手から放つ。

 

「…!いず…る…!な……に………を……………」

 

最初は驚いていたものの抗えなかったのかそのまま眠りについた。

 

「…はぁ、本当に嫌になるぜ。」

 

思えば気付かなかっただけで最初から精神構造が作り替えられていたのだろう。星奈あたりは気づいている節はあったが。そうでなければ通常なら取り乱したり、絶対に取らないような考えも思いつきはしない。だからこそ、この選択を取れてしまう自分が嫌になる。

 

「…さようなら、勇凪理玖。」

 

これ以上ケイオスタイドが侵食しないように堅牢な棺を作り出し、理玖をその中に入れ地面に埋める。

 

そして、眠ってしまった楓を担ぎそのままその場を離れた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…あ?」

 

気付けば真っ白な部屋…よくある転生する時の部屋にいた。

 

「………もしかして死んだか?見るからになろう系に出てくる転生者用の部屋じゃんか…」

 

と、その時声がかけられる。

 

「こんにちは、勇凪理玖さん。」

「…お前は。」

「はい。あなたのご存知の通り…」

「不審者か?」

「普通流れで察しませんか???」

 

ガチ困惑しているクール系美少女がいた。

 

「冗談だっての。遊び心が足りないぜ?…で、俺は死んだのか?まぁケイオスタイドに落ちたし…トライフォースで中和を試みたとはいえ、たかが転生者一人で原初の女神に勝てるはずもねぇからな…」

「あの、その事なのですが…」

 

「正確には死んじゃいねーぜ。悪運が強い事だな。」

「お前は…楓?いや、違うな。もしかしてお前音切か!?」

「御名答。この姿に関しては少々見た目を借りてるだけだ。無論、元の俺の姿に戻ることも出来るぜ。」

 

そこには既に消えたと思われていた音切がいた。言葉の通り黒髪の青年へと姿を変えていた。

 

「つーか、死んじゃいないってどういう事なんだ?お前がいるって事はさ、ここって死後の世界とかそういう感じのやつじゃねぇの?」

「うーむ。説明するには難しいな。死後の世界じゃなくて、もっと高次元的な空間なんだ。…とりあえずあれだ、意識だけこっちに来てるってやつだ。」

「分からないけど分かったことにしておくよ。それで、どうして俺はここにいるんだ。死んだんじゃないならここに来る理由が無い。」

「それについては能力覚醒が関係してくるんだろう。その辺りの事情は俺より女神の野郎に聞いた方が早いぞ。」

 

「え?なんですか?」

 

会話に入ってこないと思っていたらタブレットPCで何かをしていた。

 

「…おい。」

「あ…コホン。私に何のようですか?」

「真面目にやれ。」

「…もう、まだデイリーミッション終わってないのに…」

「随分と…えー……アレな女神なんだな…」

「直球に言っていいぞ。ただのニート女神ってな。」

 

「コホン。…さて、本題に戻りましょう。貴方をここに呼んだ理由は一つです。それは、能力覚醒のために必要だからです。」

「必要?なぜ?他の奴らはそんな事言っていなかったが。」

「…あなただけは例外なのです、理玖さん。特典の都合上ここにくる必要があったのです。…あなたは、転生する時になんと言ったかを覚えていますか?」

「…あぁ、不本意ながらケイオスタイドに侵食された衝撃で思い出したぜ。」

「俺は知らないんだが、どんな事を話したんだ?」

「要約すると、ブレワイの続編、ティアキンの能力も望んでたんだ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

「…はぁ?容量不足だって?そんな事が転生特典であり得るのかよ!」

「申し訳ございません。」

「はぁ…まぁ、なんとなく予想は出来るがな。右腕だろ?」

「…はい。」

 

ティアーズオブザキングダムのリンクはある事件により右腕をロボットアームのようなものに変わる。おそらくそれが問題なのだろう。

 

「ブレワイの能力だけなら行けるんだよな。他の…歴代ゼルダ作品の能力は?」

「…申し訳ありませんが…」

「だよな。一作品が限度か。」

「…一応、抜け道のようなものはあります。」

「抜け道?」

「記憶を消して、ある条件を達成した時再度この空間に来訪し、ほかのゼルダ作品の能力を付与する、といったものです。」

「…なるほどな。多分、たくさん能力付与されても使いこなせる気がしねぇし、ティアキンのやつで頼むぜ。…いや、使わない能力でも無いよりはマシか?一応てんこもりでお願いしたい。流石に、駄目か?」

「いえ、構いません。では、そのようにしましょう。では、肝心の条件とは…」

 

 

 

 

 

 

 

 

「…え?五百…たった、の…?すみません、今の報告は間違いです、よね…?」

「事実だ。ラフムの二度の襲撃と海洋の侵食によりウルク第一王朝は崩壊した。たとえこの窮地を乗り越えようと、この人口では王国は維持できぬ。衰退するのみであろう。」

「な…」

「案ずるな。我らが滅亡しようとシュメルの文化が生き残れば後に続くものが現れよう。次に…」

 

「ふざけないで!」

 

「今の声は…不知火さん、でしょうか?」

「喧嘩してる…?」

「…ハァ、つくづくあの娘も甘いものよ。犠牲なしでここまで来たというのが奇跡に近いというのに…」

「…もしや、先ほどから勇凪さんの姿が見えないのは…」

 

「…ごめん、騒がしくしたね。今は何の話をしてる?」

「ええと確か…書空院さん?」

「物語を紡ぐ者か。何用だ。」

「ティアマト神には僕たちも全力を尽くして対処しなければならない。そこで作戦等あれば共有したくてね。作戦の齟齬があってティアマト神を倒せなければ僕らもカルデアも、ウルクの人々にとっても最悪だから。」

「…で、あればこれ以上の自由行動は許さないと輪廻外の者どもによく聞かせておけ。先ほどの話の続きだ、ラフムの行動は二つに分かれた。日没と共にその場に球体となって停止するもの。母ならティアマトの下に飛翔し、この周囲を守護するものとにだ。ではロマニ・アーキマン。半日近くあったのだ、かの神の解析は終わっているな?」

『もちろん。あのティアマトのスペック、能力は提出した資料の通りだ。君たちも後で目を通しておいてくれ。端末のマテリアルデータを更新してある。』

 

そう言うとギルガメッシュは資料に目を通す。

 

「なるほど、よく出来ている。ほうほう、ほうほうほう。………ええい、貴様ティアマトの太鼓持ちか!弱点らしきものが一切書かれていないではないか!」

『ボクだって攻略法の一つくらい書きたかったよ!でもこれが現実なんだってば!あれは物理的にも神話的にも欠点のない完全な存在だ!ボクらでは太刀打ちしようがない!』

「むう、涙目で言われては我も引き下がらざるをえんか。ご苦労だった、持ち場に戻っていいぞ。だが我らは癇癪を起こす訳にはいかん。ジャガーマン、どうだ。貴様の眼から見たティアマトは。」

 

「でっかいわ。とっても。そしてとてもカッコイイと思うわ。」

 

「…たわけ、貴様に人としての理性など求めておらん!野生の勘を語れ、野生の勘を!」

「あ、そっちの話ね!」

「むしろなんでこの話の流れでそっちだと思ったんだ…」

「あのスピードだと岸にあがるまで半日、岸からウルクまで一日と見たわ!」

「流石原初の神。その短期間なら迎撃しか策が無い、か…」

「あの、そもそもどうしてまっすぐウルクに来てるんですか?」

 

ふと疑問に思ったのか藤丸が訊ねる。

 

「それはこの市とギルガメッシュがシュメルという文明の象徴だからよ。ティアマト神は私たちとは違う視点を持っている。彼女からしてみれば、人間も土地も一つの命なの。ティアマト神は生命体としての本能で、この土地の心臓であるウルクを目指しているのよ。」

「逆に言えば、それ以外の土地には興味ないと言ってもいい。イシュタル神の神殿があるエビフ山が無くなったところで文明は続くからね。」

「…それはそうだけど、そう冷静に言われたらムカつくわ。でも、そうね。ここでウルクとギルガメッシュのバカが消えてしまえば、メソポタミアの文明そのものが消える。」

「そういう事だ。人類史を守りたければ、貴様らはここで何としてもティアマトを止めねばならん。だが、ティアマト神にはありとあらゆる攻撃が通用しない。牙を使ってみたものの、まさかあれほど巨大とは思わなかった。音切とやらが作った壁もあるが、あれらでは足止めにこそなれ、撃退はできん。そもそもなぜティアマトは無敵なのだ?」

『…ああ、その点についてボクの私見なんだが、ティアマト…いや、ビーストの特性にはそれぞれ個体差があると思われる。』

 

通信のロマニが険しい顔で話す。

 

『その中でも、生まれつき「死」がないのがティアマトだ。彼女には何をやっても生命としての死が訪れない。それは海上で一度ティアマトの頭脳体を撃破した立香ちゃんが証明している。』

「死した後に再生した、というヤツか。それは単なる蘇りではないのか?」

『いや、違う。あれは再生というより逆行だった。…乱暴な仮説ではあるんだけど、ティアマトは現存するすべての生命の母だ。ボクたちが生きている、という事自体が彼女の存在を証明してしまう。だから滅びる事がない。逆説的にではあるが、地上にまだ生きている生命がいるかぎり、ティアマトに死は訪れない。彼女は始まりにして終わりの女。この地上で最後に死ぬ事で、ようやく通常の物理法則を受け入れるんじゃないだろうか。』

「な、なんという…デウス・エクス・マキナよりも理不尽じゃないか…!」

「そ、それでは本当に倒せません!いえ、意味がありません!ティアマト神を倒すには、まず人類が…地球上の全生命が死に絶えなければならないなんて!」

「…では、その逆はどうだろうか?」

「…その通りだ。我と同じひらめきとは、図書館の傍観者にしては小癪なヤツよ。…エレシュキガル!エレシュキガル!エレシュキガルはいるか!」

 

ギルガメッシュがそう叫ぶと、その場にうっすらとエレシュキガルの姿が現れる。

 

「…半透明。まるで幽霊みたい…いや、サーヴァントが一種の幽霊のようなものか。」

『うるさいわね、軽々しく女神の名を呼ぶものでなくてよ!?こっちは昨日から魂のケアに忙しいの!見た事ないモンスターも現れるし…ワニの尾も借りたいっていうの!そもそも、アナタの話し相手になるために冥界の鏡を…』

「あー…女神エレシュキガル。お話中失礼するが、こちらも大変切羽詰まっているんだ。単刀直入に言うと、ティアマト神がウルクに向かっているんだ。到着まで約二日。そこでかのティアマト神を冥界に招待して貰いたい。ティアマト神はその性質から地上では一切の攻撃が効かないが、逆説的に最後の命となる冥界に落としてはどうだろうか、そう思ったんだ。」

『は?突然何を言ってるのだわ?母さんを冥界に呼ぶ?というより、そもそもアナタは誰なのだわ?』

「はぁ…楓!少しこっちに来て欲しい!」

 

外に向かって叫ぶと、非常に傷だらけの不知火楓が入ってきた。

 

「あ?何の用?しょうもない用事だったら斬るから。」

「…はぁ、少しエレシュキガルと話してくれ。僕じゃ聞いてくれそうもない。」

「…へぇ、今更頼むんだ?人間一人見殺しにしたくせに?」

「いや、あれは…。…待て、何か勘違いしているけど理玖は死んでいないぞ。」

「は?いや、あれはどう見ても…」

 

『ちょっ、あなた誰なのだわ…!?って、あなたあの時の剣士!』

『やあやあ、その節はどうも。ったく、絵留もそんな急かさなくてもいいだろうに。おーい、聞こえてるか?』

 

「…何事?」

 

『お、その声は絵留。という事は…今どこ?ティアマト神が来てたから…丁度ティアマト神冥界落としに誘ってたところか?邪魔して悪かったな。っと、そうだな。

 

勇凪理玖、ただいま帰還したぜ。つっても、冥界にだけどな!』

 

「そうはならんやろ。」

「なってんだよなぁ…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「条件とは、まずここでの会話…つまり、私との会話を自分で思い出す事。次に、あなたが望んだもの以上の能力は使えない事。最後に、あなたに付与するトライフォースを充分に使い熟す事。それでようやく覚醒の条件が整います。それからは…そうですね。まずはもう一度ここに来る事が条件です。…では、あなたの転生者ライフをお楽しみください。」

 

 

 

「で、それが転生前の話。」

「ほう…お前もなかなか規格外の特典を選んだな。」

「そうか?」

「特に考えずにそれか…よく考えろ、ゼルダの伝説という物語は聖杯の如く…いや、もしかしたらそれ以上の力を持っているトライフォース。それから創世の三女神。それらが根幹になっている以上下手な神話よりも強力だ。それに、冒険の助けとなった様々な道具。下手すればどんな特典よりも強いかもしれんぞ?」

「はぁ…で、それは分かったが結局俺の右腕はどうなるんだ?」

「知るか。というよりお前、内容を知らずに特典選んだのか?」

「いやいや、一応トレーラーとかで知ってはいるさ。実際にやった事は無いけどな。発売する前に死んだし。」

「…でしたら、今やってみますか?」

「今???」

「この空間は特殊でな、時間が独立している。そう望めば外界の時間は止まるし、逆に時間の流れを速くすることも出来る。」

「…ということは、向こうの1秒がこっちの100年とかでもいけるのか?」

「そういう事だ。で、どうする?」

「やるに決まってんだろ。」

「現金なやつだな…」

「あぁ。というわけでゲームソフトをローアに送っておいてくれ。」

「…今、やらないのですか?」

「まさか?アイツらが必死になって戦ってんだ。俺一人だけゲームする訳にはいかない。…で、音切。」

「なんだ。」

「本当に戻らないんだな?」

「あぁ、能力はアイツへと引き継いだし、心残りはねぇよ。」

「…分かった。女神、俺を早く改造して第七特異点へと送ってくれ。」

「…了解しました。では…」

「勇凪理玖。」

「ん?どうした音切…」

「悪いな。」

 

その瞬間俺の意識はぷっつりと途絶えた。

次の瞬間、まず目に入ったのは色々な漫画に目を通す音切の姿だった。

 

「…あ、ようやく起きたか。」

「いやいや!?お前何してくれて…」

 

その時、視界の端に見慣れないものがあった。それは自分の腕だった。本当に改造されていた。

 

「くぁwせdrftgyふじこlp!?!?!?!?」

「うるせえ。さっさと準備しろ。」

「どうしてそんな冷静なんだ???」

「その程度前の……いや、何でもない。」

「むしろそっちの方が気になるんだが???前って何???」

「五月蝿え黙れ。早速だが向こうに送る。怪我するなよ。」

「いや、説明ーーー!!!」

 

その後無視して転移作業する音切に呆れて何も言えなかった。というかそれって女神の仕事なのでは???

 

「…勝手に消えた俺が言えた事では無いが…アイツを、頼んだぞ。」

「…!あぁ、分かってるさ。そのうち、また来いよ。」

「俺に死ねと言うのか?はっ、面白いやつだな。…気が向いたら行ってやるよ。」




これで、残り覚醒は時村創真と高野結菜と小鳥遊琴葉のみに。創真と結菜は決めてるんですが琴葉の能力覚醒どうしようかな…

一応能力覚醒したそれぞれの能力についておさらいしておきます。

勇凪理玖 ゼルダ作品の『リンク』が使える能力全て。
佐藤出流 完璧な才能の使用。また、使用範囲の拡張。
桃瀬星奈 カービィ作品の敵味方合わせた全ての能力(システム面含む)。
書空院絵留(エル・グリム・ツヴェルク) グリムノーツ、グリムエコーズのヒーローの強化。
音切 モンスターハンターの全武器使用、モンスターの能力の使用。

ちなみに不知火楓は能力覚醒していません。というか、そもそも転生者ではないので彼女自身の転生特典は無く、単に音切の転生特典の1つを継承しただけですので。


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決戦前夜

大変遅れてしまい申し訳ございません。

バイトを始めたり少しスランプ気味になってしまい更新が遅れました。

どうにかして年内にはバビロニアを終わりたいですね。

では、本編どうぞ。


「あのさぁ…俺、前回覚醒して帰って来たじゃん?これから戦闘面において無双するところを見せるところじゃん?なのにさ現世に戻ってきて最初にやることが…

 

どうして飯作らないといけないんだよ!!!!

 

他に料理出来るやついるだろ!?」

「まぁまぁ。出流は料理長、星奈はコックのコピー能力でやってるし、楓もなんか…団子作ってるし。」

「なんで団子???いやまぁ作ってる分には良いんだが…」

 

話は数刻前に戻る。

 

 

 

 

 

 

 

ケイオスタイドに侵食され、死ぬまで秒読みだった理玖が能力覚醒のおかげで助かった。それについては皆喜んだ。…だけど。

 

「…とりあえず、君はもう油断しない事。今回の件も君の油断が招いた事だ、次…が無いことを祈るけど、もう絶対油断しないように。次に出流。簡単に仲間を切り捨てるな。結果論にはなるけど、星奈にケイオスタイドを取り除いてもらえば良かっただけ。星奈のカービィの能力は例え人体に悪影響があったとしてもそれはそれでコピー能力になるんだから。分かったね?」

 

「…はい。」

「不徳の致すところでござんす。」

「出流?」

「何も言っておりません。」

 

ローアに戻り、ガチ説教されていた。

 

冥界に復活した理玖はポケットワープという自身の設定した任意の場所にワープすることが出来るシーカーストーンの機能でローアに帰還。その後ウルクに戻るがそこで絵留、創真に割とガチな説教を受けることになったのだ。

 

「あー、分かった。もう油断はしない。それで、今の時系列はどこなんだ?エレシュキガルが話していたから多分グガランナないぞシーンの前?」

「その通り。」

「あー、となるともういよいよ最終盤面だな。気合い入れるか。」

「本当に分かってるのか?…まぁいいや、とりあえずウルクに戻るぞ。」

「うーっす。」

「へーい。」

 

 

 

 

 

 

 

 

「すまない、説教から戻っ…」

 

「…はい。ありません、グガランナ。」

 

「…タイミング悪かったな。もうちょっと説教してくる。」

「創真、多分後から来ても変わらんと思う。」

「…だよなー。」

 

「…こ、こ、このバカ女神め!何のために貴様をスカウトしたと思っている…!…ハァ、予想外の展開になった。あと一歩というところで作戦がまとまったというのにな。」

『万策尽きてしまったね…』

「…すまないが誰か状況を説明してもらえる?グガランナ無くしたのは…まぁ聞いたが、なぜグガランナが必要なのか分からない。」

「…そういえばお三方は席を外していらっしゃいましたね。エレシュキガルさんの力で冥界をここの地下に移動させていたのですが、完全に移動し切るまでの時間稼ぎとしてグガランナが必要…だったのですが。」

「なるほど、それが無くなった、と。うーむ、俺らが防いでも駄目か?」

『今までの君たちの能力を加味したとしても時間がどうしても足りない。それどころか泥に飲まれてしまえば一巻の終わりだ。』

「…OK。」

「…よい、解散だ。作戦会議は一旦休憩とする。未だ対抗策は出ておらぬが焦るのも愚の骨頂。藤丸の疲労も限界だろう。このあたりで骨休み、というヤツよ。」

「え?まさかのオフ?」

「夜明けまでの短い時間だがな。これがウルクの最後の休暇となろう。各々、十分に英気を養っておけ。」

「…ふむ、だったら料理を作ろう。材料は理玖がたくさん持ってるしな。」

「ん、あ、なんて?俺?」

「シーカーストーンの中身出せ。何かしらの料理くらい作れるだろ。」

「え、いや英気を…」

「お前はほとんど全開だろうがよ!」

「ほどほどにしておけ。明日を生き延びるためだからな。」

 

 

 

 

 

 

 

 

「何?エレシュキガルの指定と冥界の地図とが一致しないだと!?冥界の資料ならば祭祀場の資料庫にある!急いでかき集めてこい!」

「わ、私らも手伝おう!コピー能力ミラー!」

「む、…貴様ら、少しばかり席を外せ。カルデアの使者が来た。ちょうどいい休憩だ。三時間ほど眠っておけ。後は我とリィンカーネーションズとやらがやっておく。」

 

そう言うと兵士は下がっていく。

 

「少しはマシな顔色になったな、藤丸立香。その様子ならば明日はいっそう酷使できるというもの。それで、今夜はなんだ?殊勝にも最後の挨拶に来たか?」

「最後にはなりません。生きて…ティアマトを倒します。」

「フッ、言うではないか。これは我も一本取られたな。それで、なんだ?よもや本当に挨拶に来ただけか?」

「それは…」

「阿呆め。雑種なりに責任を感じているようだな。『ウルクは滅びた。多くの市民が死んだ。全てはティアマト神を解放した自分のせいだ』、か?愚か者め、そのような慙愧、千年早いわ。そも、思い違いも甚だしい。」

「え?」

「マシュ、貴様は生き残ったシュメルの民を、たった五百人だと言ったな。それは違う。五百人も残った、が正しい。なにしろ以前我の見た『今』は違った。この局面においてウルクに残ったのは我ひとり。だが今は違う。確かに終焉は変わらぬ。ウルクの滅亡はもう変えられん。しかし、五百人もの命が残った。たとえ明日には全て死に絶えるとしても。最後のこの地点に、それだけの人間が残ったのだ。我は、それを偉業と考える。」

「…ギルガメッシュ王。貴方はやはり知っていたのですね。この結末を。ウルクが滅びる事実を知っていた。その上で。これまで戦ってきたのですか?」

「そうだ。魔術王めが聖杯をこの時代に送り、ティアマト神が虚数世界より引き出された。その時点で我は未来を視り、民達に伝えた。だがその後の事は語るまでもない。貴様たちは見てきたのだからな。」

 

「ギルガメッシュ王ー!冥界の地図見つけ…あ、カルデア。」

「よくやった。…さて、藤丸立香よ。我はな、女神たちは倒さずともよいと思っていた。アレらを倒したところでティアマト神は現れる。三女神どもは同時に共に自滅するという確信もあった。だが、貴様たちは民を助け、この地を愛しみ、女神どもとの対決を選んだ。それがこの結末を招いたのだ。本来死ぬべきだった五百人もの命を救った。それは誇って良い事だ。決して無駄な事ではない。…ロマニめは休んでいるようだな。であれば、余計な口を挟むとしよう。人理と特異点の話だ。リィンカーネーションズのピンクよ、貴様も聞いておけ。」

「ピンクゥ!?そんな覚え方されてたの!?」

「騒ぐな。…貴様たちはこれまで六つの特異点を旅してきた。特異点では多くの戦いがあっただろう。」

 

星奈が思い出すのはそれぞれの特異点で戦った強敵。

 

「しかし聖杯を回収し、人理定礎を修復すればその特異点で起きた損害はすべて無かったことになる。そう教わったな?」

「はい、特異点で起きた出来事は人理定礎さえ解決すればその時点ですべて修復され、私たちの活動は誰の記憶にも残らない、と。」

「それは虚言だ。事実はそうではない。死した命は戻らぬ。無かった事になどなるものか。」

「な…それでは話が違います!特異点は間違った歴史です。そこで起きた損害が人類史に反映されれば、もうそれは違う歴史になってしまうのでは!?」

「そうではない。そうではないのだ。単に辻褄が合うだけなのだ。」

「…死んだ者はその死に方がどうであれ、人類史に合う死に方になるのか。」

「そうだ。邪竜に殺された、なら獣に殺された、として扱われるだけだ。それはこのウルクも同じ。たとえティアマト神を倒し、特異点を解除したとしても…ウルク第一王朝は滅びる。それが神によって滅ぼされたのか、衰退によって後に譲ったのか。解釈が変わるのみよ。」

「そ、それじゃ…今までの戦いは…」

「ああ。何もかも無かった事ではない。胸を張れと言っただろう。貴様たちは、多くの命を本当に救ってきたのだ。何もかも元に戻るから、などという考えに惑わされず。目の前の命を頑なに不器用に救ってきた。その結果がウルクの今だ。貴様たちの選択には、すべて意義があったのだ。」

「だいたいだな、自然界において犠牲のない繁栄など有り得ん。損益はつねに合っている。多くのものが失われ、多くのものを築き上げる。魔術王めが聖杯で世を乱さずともそれと同じだけのマイナスがある。その天秤の善悪はその時代の道徳が計り、最終的価値は歴史となって後の世で、裁定される。人類史とはそのように続くもの。…藤丸立香。」

「は、はい!」

「貴様が何の為に戦い、何を護り、どのような人間だったのかは、我にも貴様にも計れぬ。それは貴様の後に続く者が知る事。であるならば、今は自らが良しとする道を行くがいい。」

「…はい。」

「心に命じます、ギルガメッシュ王。」

「…そして、それは貴様らにとっても同じことよ、リィンカーネーションズ。輪廻を外れてまで何をしたかったのかは我は聞かん。それに貴様らは未来を知る術がある。貴様らの事だ、最悪を回避する為行動してきたのだろう。そしてそれは特異点を修復した後も。ならば、最善を目指せ。貴様らにはそれを為せるだけの力がある。」

「…分かった。」

「ハァ、最後まで不敬な奴らよ。」

「ありがとう、ギルガメッシュ王。」

「よい、気にするな。何を隠そう、我も自分の国を滅ぼした事がある。」

「え!?」

「不老不死の探究にかまけてな。放浪した挙句、釣果なしで国に戻ればそこは廃墟同然。王の不在に呆れた民たちは他の都市に移り住んでいた。残っていたのはシドゥリぐらいなものよ。そのシドゥリも恨み節全開でな、ははは。これはまずい、とウルクを立て直す事にした。我も新しい目的を探していたところだ。かくして我は城塞都市を考案し、ウルクを今日の姿まで復興させた。…ふん、ここまで長かったようで、短かった。一瞬の、夢の名残のようなものだ。だが反省したわけではない。未来永劫、我の在り方は変わらぬ。王は民のために生きるにあらず、しかし民は王のために生きるもの。では王は何の為に生きるのか?言うまでもない、王が良しとする喜びのためだ。しいて言うのであれば、我は我を喜ばせるもののために、このウルクを治めてきた。そのうちの一つに貴様らの足掻きようがあっただけだ。我を愉しませるものとしてな。まだ結末は見えていないがこの時点で及第点をくれてやる。明日はいよいよ大詰めだ。しっかりと眠っておけ。最後の戦い、楽しみにしているぞ?」

「はい。…100点を見せてやります!」

「桃瀬星奈よ、貴様らも休め。貴様らは一人一人が重要な戦力。ここでしっかりと休め。他の者にも伝えろ。」

「分かりました!」

 

 

そして、夜が明ける。




次回、決戦。

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絶対魔獣戦線メソポタミア

遅くなってすみません。

ただサボってただけです()

では本編。年内にもう一回更新出来るかどうかかなぁ…


「夜明けだ!みな十分な休息はとったな?では早速、昨夜の調査結果を知らせる!これを見よ!」

 

ギルガメッシュが言うと、皆の目の前にホログラムが現れる。

 

「まあ、ティアマト神の真体の全身図ね?良く出来てるわ、どうやったのかしらこれ?」

「頑張った。」

『うん…まぁ、そうなんだけど。正確には、僕とウルクの神官、リィンカーネーションズとの共同制作さ。主にそちらから情報を元にして作ってみたよ。』

「うむ、その件はご苦労。だが今は奴の脚に注目しろ。昨夜から末期にかけ、海岸線にて生き残った学舎から何度か報告があった。“ティアマト神は海水の上を歩いており、自らの重さを制御できているとは思えない。仮説だが、あの脚は巨体を支えるには細く海水の上でしか歩行出来ないと見るべきだ”とな。」

「ふむ、確かにあの巨体、立つのにも精一杯だろうに。」

「そうだ、この仮説は我もカルデアも当たりと見ている。そうでなければ大地を侵食する理由がない。」

「…つまり、通路にしている、という事?」

「無論、あの海洋を除去すればヤツの移動は止まる。よって我らの攻撃目標はティアマト神からあの黒泥に変更、物理的に除去をする!」

『カルデアはあの黒泥を侵食海洋ケイオスタイドと呼称し、現在急ピッチで元の海水に戻す手段を探している。間に合えばティアマト神のウルク到達を遅らせられるんだが…』

 

その時、ウルクの兵士が来る。

 

「ギルガメッシュ王!南部観測所より報告!ティアマト神、進行を再開しました!ギルス市跡到達まで三時間、ウルク市到達まで約八時間と推測されます!」

 

「…望み薄、ということね?」

『予想よりも半日も早いじゃないか!?そんなの解析が間に合っても分解薬が作れない!』

「ぬぅ、図体の割に寝起きの良いヤツよ。であれば不可能にもあの脚を破壊する他ない!戦士長、城壁より五十、精鋭を集めよ!打って出るぞ!」

 

「…いえ、その必要はないわギルガメッシュ。戦士達には城壁でティアマト神を撃つ役割があるでしょう?あの黒泥…ケイオスタイドの除去であれば私が行います。もちろん海洋全ては無理だけど、上陸したティアマト神の周囲程度ならば私の宝具で十分可能です。我が太陽遍歴ピエドラ・デル・ソルでティアマト神の足元の泥を蒸発させましょう。」

 

ケツァル・コアトルが言い放つ。

 

「おお、あれが在ったか!ついに灼熱の女、ケツァル・コアトルの本気が出るニャ!」

「ピエドラ・デル・ソル…もしや、それって…!」

「イエース!エリドゥの祭壇にあった私の宝具デース!立香さんがあの時、あの太陽石を砕いていたら使えませんでしたヨー!」

「そうね、ほんっと、すごい悪運。藤丸の場合、何が幸いするか分からないわ。」

「はい!あの時の破壊よりプランチャーにする作戦の成果がこんなかたちで返ってきました!」

「…ゴホン、それでケイオスタイドはいけるのかい?」

「ええ。でも危険なことには変わりません。太陽遍歴はとても体力を使います。だから私をティアマト神の足下まで連れて行ってもらって、その後、宝具使用時も魔力提供をしてもらわないといけません。」

「まわりに飛んでいるラフムたちを何とかしつつ母さんの足下まで接近…その後、ケツァル・コアトルが宝具を発動させている最中、ずっとその場に留まっていろってコト?」

「具体的に言うとそうなりマース!メチャクチャ危険デース!」

「よし、やろう!行こう、ケツァル・コアトル!」

 

藤丸立香がそう返す。

 

「よかろう。今の藤丸の返答をもってティアマト迎撃作戦、開始の号砲とする!全兵士、持ち場につけ!これよりジグラットに残る者は王のみである!何があろうと城壁から離れる事は許さぬ!」

「ハッ!ご武運を、ギルガメッシュ王!」

「ならば藤丸に俺も同行しよう。能力覚醒によって多少は戦える。」

「行きたいのは山々なんだが流石に俺が行くとな荷物が増えるだけ。大人しく城壁でここを守るとするよ。」

「では行け、カルデアのマスター。リィンカーネーションズからは勇凪理玖、桃瀬星奈、時村創真が着いて行くが良い。…事を成し終えた時、もう一度我の元に戻るがいい。暇つぶしに勝利の報告でも聞いてやるわ。あまり我を待たせるなよ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

絵留と楓が城壁の上に立っている。

 

「…あ、掲示板でティアマトを倒しきれんかったって報告が来た。」

「やはりか…でも、そこまで期待はしていなかったかな。そもそも今のティアマトは実質不死だからね。」

 

遥か遠くにティアマトの姿が見える。

 

「…いよいよだな。」

「うん、最後の特異点、絶対魔獣戦線バビロニア。知識としてはあったけどまさかここまでとはね。」

「確かにな…理玖も死にかけたし、それに音切も…」

「…でも。それでも、出流と理玖の能力覚醒も出来た。…ねぇ、絵留。」

「ん、なんだい?」

「他の転生者がいない今聞きたいことがあるんだ。」

「…何を?」

「転生者のデメリットって何?」

「…なんでそれを聞きたいんだい?」

 

さっきとは変わり、真剣な顔になる絵留。

 

「私はセプテムから、つまり絵留と入れ替わりで来たから伝聞にはなるんだけどオルレアンの時に他の皆から死んだと思われていたんでしょう?それで、もう失わないように、と気を引き締めた。だけど、どう?理玖はケイオスタイドに侵食されて…つまり油断してたりしてまるで変わっていない。私はそもそも転生者じゃないし最初誰も信用していなかったから何も言えないんだけど本当に強くなる気あるのかな、と。そう思ってね。」

「…それについては難しいね。音切から何も聞いていないかい?」

「アイツはそう言う事に関しては全く言ってなかった。だから知りたいんだ。」

「…それは多分、転生者という存在がそういう風に設計されてるんだと思うよ。」

「設計?」

「だってギルガメッシュ王も言っていたよね。『輪廻を外れた者』。輪廻を外れると、精神構造や思考が変わるのかも。だって、齢20前後の若者が転生して武器を取って、能力を使って、死ぬかもしれない戦いに身を投じて、それでいて特に恐怖心を抱いていない。それは、異常だよ。だから…これは僕の予想になるんだけど。僕達は神の見世物かもしれない。」

「…見世物?」

「そうさ。だって、そうでもないと人間を転生なんてさせないだろう?」

「え、でも…神だよ?そんなことするわけ…」

「おかしな事を言うね。一部例外はあるけど、神が、たかが人間数人のために無駄な労力を割くわけないだろう?」

「は…?」

 

絵留が悪い顔で嗤う。

 

「創作物でよくある神なんてまやかしさ。…そしてそれは、君が1番分かっているはずだよ。1番辛い時に何も助けてはくれない。そうだろう?」

「っ…、確かに神頼みした事はあるけど…」

「…まぁそういうわけで。話がズレたけど僕の1番言いたいことは、そんな神に作り変えられたからこそ転生者というのは油断しやすいのさ。」

「そ、そんな話だったっけ…?」

「ははは。…さて、今から気を引き締めるよ。この特異点で無駄話をするのもここで最後。」

 

今も向かってきているティアマトを見る。

 

「…だね。」

「言っとくけど、他の皆には言わないように。彼らは彼らで転生というものを夢見ているからね。夢を壊すことはないだろう?」

「…はーい。」

 

そこでふと、ある事に気付く。

 

「…あなたはどうなの?」

「え?」

「他の転生者とは違うのは分かってる。だけども、転生者。その割にはその神からの干渉は無いように見える。」

「…あぁ、その事か。」

 

「僕にはね、頼れる先輩と最高の天使がいるからね。」

 

「…先輩と、天使…?」

「さ、今度こそ気合い入れるよ。」

「ま、そのうち教えてもらうからね。準備OK、…魔力起動。」

「ヒーロー召喚、雪の女王パンドラ、かぐや姫、ラプンツェル。」

『やっと呼んでくれたね。エル。』

『まったく、待ちくたびれたのじゃ。』

『そんじゃエルっち!ラプちゃん達の力見せてやろう!』

「あぁ、みんな行くよ。」

「…あなたも大概ヤバいよね。さて、古龍変生『バルファルク×メル・ゼナ』。」

 

絵留は三人のヒーローを召喚、楓はバルファルクの高速移動、メル・ゼナの高火力の攻撃力をその身に宿す。

 

「さてと、最終決戦だ。行くよ。」

「言われなくても。」




次回ティアマト戦突入。ケツァルコアトルの宝具シーンとかカットしたのはわざとです。全部やってたら本当に終わらないので…


それにしても琴葉の能力覚醒どうしようかな。ぶっちゃけるんですけどオルレアン書いてた時には能力覚醒なんて考えてなかったので困ってる。過去の自分に刺されてるぜ…


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ビーストII 迎撃作戦

遅くなってすみません。
とりあえず2月中には第一部終われるよう頑張ります。


「キキ…!キキキキキキキキキ!面白イ!下ラナイ!女神フタリデアノ始末!十分!十分!タッタ十分!ホンノ少し!瞬キホドノ足止メダッタ!」

 

ベル・ラフムの笑い声が響くがすぐに身体を切り裂かれバラバラになる。

 

「学がないね。神の数え方は二人、ではなく二柱だ。本当に新人類とやらなのかい?もしかして君達こそが本当の失敗作なんじゃないの?」

「…意外と辛辣よな、貴様も。それはそうと低脳なのは同意する。あれは考え得る中で最大の戦果だ。…女神にもマシな連中がいるのだな。」

「確かに神に碌なものがいないのはそうだけど少しは良いやつもいますよ?正直者に優しい『金の斧と銀の斧』の湖の女神とかね。」

「創作であろう?…貴様にとっては違うかもしれんが。」

「…そうですね。確かに僕にとっては創作の物語であっても他の皆とは見方が違う。むしろ、誰よりも近いと自負している。だからこそ…こうして転生の裏にも気づくことが出来たし。」

「それはそうとやはり時間が足りぬな!どうなっている、駄目な方の女神よ!ケイオスタイドの道はできた!ティアマト到達まであと二時間もなかろう!冥府の門の施工はどうなっているか!」

 

その場にエレシュキガルの声が響く。

 

『無理言わないで!急ピッチで魔力を倒しているけどとにかく広すぎるの!冥府の路を壊すつもりで強引に進めても位相を合わせるのが精一杯!とてもじゃないけど門を開ける作業には入れないわ!』

「ぬぅ…!やはりそうなるか…結末は変えられないと?」

 

「…違いますよ、ギルガメッシュ王。」

 

絵留がポツリと呟く。

 

「どれだけ薄い道であろうと。どれだけ希望がなくても。僕達はその未来を変えるためにここに来た。譲れないもののためにね。」

 

「…そうだな。そのためにあやつらは今も駆けている。ならば、いいだろう!来るがいいティアマト神!このウルクの全てを以て、貴様を虚数世界に叩き返す!」

 

 

 

 

 

 

 

 

「…戻ったか。時間にして半日ぶりか?つい先ほどの事のように思えるが、さて。見るがいい、ウルクの全容を。これがあと一歩で地上から消え去る、一つの世界の終焉だ。」

 

藤丸が戻ると、ギルガメッシュにそう言われる。

改めて街を見渡すと、どこからか引火した建物、崩れた建物、流れるケイオスタイド。…そして大量のラフムの姿があった。

 

「ケイオスタイドが市内に…!大使館も…!」

「……酷いわね。私もウルクには色々八つ当たりをしてきたけど、ここまでする事はないじゃない…ティアマト神はそこまで人間が憎かったの…?」

「分からぬ。あの獣の声は我らには届かぬからな。そもそも、アレに意思はないのではないか?あれはただ在るだけで世界を滅ぼす機構。人類悪の一つになった時点でお前が父神から聞いていたティアマト神ではなくなっていたのだろうよ。」

「…っ、じゃあどうすれば母さんは止まるの?憎しみを晴らす相手もないのなら止めようがない。」

 

そこにラフムの攻撃で吹っ飛ばされた楓が転がり込んでくる。

 

「っ、やっと帰ってきた!なんか話してるところ悪いけど、手を貸して!私達だけではアイツらを押さえ込めない!」

「…そうだな。来たぞ、我らが母のお出ましだ。」

 

ついにウルクにティアマトが踏み込む。叫び声とも、歌い声ともとれる声を発しながら少しずつ侵攻してくる。

 

「イシュタル、貴様は上空に流れよ!せっかく飛べるのだ、天の丘に留まる理由はない!天の頂、この暗雲を抜けた太陽の真下にて待機せよ!おって指示を出す!リィンカーネーションズ、貴様らは先程までと変わらず遊撃に徹するがいい!藤丸はそこで慢心せず注意しつつ見ているがいい!…これがウルクの、ティアマトめに見せる最後の意地よ!」

 

ギルガメッシュがそう叫ぶと、ティアマトに向かって膨大な数の光線が放たれる。その一つ一つが膨大な魔力を帯びている。

 

『城壁に設置したディンギルからの一斉掃射!?でもどうやって!?兵士たちはもう…!』

「フハハ、我の魔力を舐めるな白衣!城門に設置したディンギル三百六十機、全て我が作り魔力を込め、統括するもの!死ぬ気でこの体を酷使すればこのように一斉に操れるわ!」

「でも起爆剤に相当するラピスラズリは!?あれをハンマーで叩いて砕かないとディンギルは光弾を発射できません!」

「ラピスラズリはあくまで魔力の代用品!起爆剤など我一人で賄えるわ!」

「すごい…!これが古代王の力…!」

 

「なら、もっと早くからやってくれませんかね!?」

 

出流が叫ぶ。

 

「馬鹿め、ここでティアマト神の足止めをするのだ、前々からしては意味がなかろう!」

「確かにそうだ!俺が考えなしだった!」

「もっと頭回しておけカス。」

「はぁー!?ティアマト神を仕留め切れなかったって掲示板で言い訳してたやつが何をほざいてるんですかねぇ!?」

「そこ!言い合いする暇あるなら一体でも多くラフムを葬れ!」

「「イエスマム!」」

「俺は男だ!」

「そこじゃないんだよなぁ…」

 

理玖と出流が言い合いし、それを創真が止める。その一連の出来事を見た星奈が呆れる。

 

「本当にあやつらは…」

「まぁいいんじゃないですか、ギルガメッシュ王。シリアスなシーンでもそうやって空気をぶち壊してくれるのがリィンカーネーションズの良いところですよ。良い意味でも悪い意味でもね。」

 

絵留が言う。

 

…その時。ティアマトの目が赤く光る。

 

「…え、あの光…?」

「しまった、藤丸、よけ…!」

 

藤丸に当たる直前、前に躍り出た影が一つ。

 

「…狙撃とは小癪な。だが狙いはいい!やるではないかティアマトめ!」

「ギ…」

「「「ギルガメッシュ王!?」」」

「ハ、気にするな、致命傷だ!それより貴様だ馬鹿者!無事か!無事だな!ならば良し!」

「ギルガメッシュ王!今すぐ治療を…!」

「やめよ。貴様らはよく知っているはずだろう?」

「くっ…!」

 

そう、こうやって藤丸が狙撃されギルガメッシュが庇い致命傷を負うのは予定調和。特異点の修復の条件でもあるギルガメッシュの死にどうにもできない自分に苛立ちすらする。

 

「…それに貴様は誰よりも知っているだろうに。()()()()()よ。貴様ごときに心配されるほど落ちぶれておらんわ。」

 

そう言うとディンギルの勢いをさらに強くする。

 

「そ、その体でまだディンギルを撃つんですか!?止めてください、いくらなんでも、もう…!」

 

「無理と言うか?我は限界だと?もはやウルクは戦えぬと!貴様らはそう言うのか、藤丸!書空院!」

 

「…いや、違う。」

「…ウルクはここに、健在です!」

 

二人の返答に、ギルガメッシュは口角を上げた。

 

「よくぞ言った!では我もいよいよ本気を出すとしよう!なに、初めから全力だったが、見栄というものがある!貴様の生意気な言葉で目が覚めたわ!」

 

『…ティアマト、ウルク市内に到達!ジグラットまであと…あと、三分!加えて、ラフムの大量排出を確認!ティアマトの前にラフムの大群が来るぞ…!その数、八千匹以上!ジグラットの中に逃げるんだ!もうどうしようもない!』

 

その時、衝撃が炸裂する。

 

「…ガハッ、な、何が…!」

『ジグラットに直撃か!っ、二人とも意識が落ちている!』

「二人は気絶してるから代わりに聞くよロマニ・アーキマン!何が起こった!」

『ラフムが一丸になって体当たりだ!くそ、このままでは…!』

「ギルガメッシュ王は無事ですか!うん!見た感じ無事ですね!ロマニ、僕で出来るだけ防衛するけど二人が怪我しても恨まないでよ!」

 

「その必要はないよ。」

 

殺到してきていたラフム数十体が一瞬にして貫かれる。…鎖によって。

 

「ラフム残り二千。取るに足りない。」

 

さらに鎖を射出し一撃で数十体のラフムが絶命する。

 

「…フン、見たことか。心臓さえあればお前たちなんて話にならない。こんな量産型に手こずるなんて、旧人類は本当に使えない。それでよく、」

 

こちらを一瞥する。

 

「…よく、ボク相手に大口を叩いたものだ。カルデアのマスターも、龍の力を持つ少女も…アイツも。一人じゃ何もできないクセに、偉そうに胸を張って。それで最後まで生き延びた。……ふふ、自分一人でなんでも出来る、か。その時点でボクは完全じゃなかったな。」

「…キングゥ!?」

 

楓がその姿にびっくりする。

 

「キングゥ…!?キングゥ、ダト!?何故生きテいる!?何故稼働していル!」

「…そんなの、どうでもよくない!?」

 

ベル・ラフムを楓は蹴り飛ばす。

 

「…キングゥがどうしてか知らないけど、思ってたより万全な状態で来た!なら、その理由なんてどうでもいいでしょ!?」

「…君、ボクが味方になったと勘違いしてるようだけど、人間の味方になんてするものか。ボクは新しいヒト、ただひとりの新人類、キングゥだ。」

「…キングゥ。」

「だけど…」

「…?」

 

キングゥが俯く。

 

「…母親も生まれも関係なく。…本当に、やりたいと思った事を、か。」

「それは…」

「…ボクにはそんなものはない。なかったんだ。なかったんだよ、ギル。でも………思えば、一つだけあったんだ。」

 

さらに言葉を続ける。

 

「キミに会いたかった。キミと話したかった。この胸に残る多くの思い出の話を、その感想を、友としてキミに伝えたかった。でも、それは叶わない。それはボクではなく、エルキドゥという機体の望みだ。…そして、ボクの望みは今も昔も変わらない。新人類も旧人類も関係ない。ボクは、ヒトの世を維持するべく生を受けた。」

 

『ーーーーーAa、aーーーーーKinーーguーーー』

 

「さようなら、母さん。アナタは選ぶ機体を間違えた。…うん、アイツの言った事はよくわからない。でも…この体が。やるべき事を覚えている。」

 

そして、楓の方を向く。

 

「…旧人類、キミにも色々と言いたい事がある。だが…それを口に出すのはやぶさかというものだ。キミに頼むのは癪だが…後は、頼んだよ。」

「…分かった。」

 

魔力がキングゥの中心に練られる。

 

「ウルクの大杯よ、力を貸しておくれ。」

 

猛スピードでティアマトに近づく。

 

「ティアマト神の息子、キングゥがここに、天の鎖の筺を示す!母の怒りは過去のもの…今呼び覚ますは、星の息吹…!」

 

人よ、神を繋ぎ止めよう(エヌマ・エリシュ)!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

「……あいたた…っは、無事、マシュ!?」

「…はい、衝撃で意識を失っていたようです。…っ、ティアマト神とラフムは!」

「見てごらんよ、アレを。」

「アレ…って、もしや…!」

 

目線を向ける。そこにはティアマトの侵攻を止める、黄金色の鎖があった。

 

「…これは、鎖…鎖状のものがティアマト神を拘束しています…一体何が…?それに、どのくらいの時間が経ったのでしょうか…?」

「時間は…五分も経っていないよ。アレは…」

 

「目を覚ましたようだな。」

「ギルガメッシュ王!」

「少しは休めたか?それは重畳。では、この後を任せられるというものだ。見ての通り、ティアマト神は我らが目前。あと数歩こちらに踏み込めば、こよジグラットは灰燼に帰す。…は、だが悔しかろう。その一歩があまりにも重い。…わずか一刻の束縛だったがな。まさに、気の遠くなるような永劫であった。」

 

静かに語る。

 

「…さらばだ、天の遺児よ。以前の貴様に勝るとも劣らぬ仕事…天の鎖は、ついに、創世の女神の膂力すら抑えきった。」

 

だが、その時は訪れる。

押さえ込んでいた鎖だが、ついに千切れ、破壊されてしまう。

 

「Aaaaaaa…AAAAAAAAAAー!」

 

「くっ、もう、か!分かってはいたけどあまりにも速い…!」

「心配するな。どうやら…」

 

『ギルガメッシュ王、聞こえる!?こちら、冥界のエレシュキガルだけど!ウルクの地下と冥界の相転移、完了したわ!あとは穴を掘るだけよ!」

 

「…間に合ったようだぞ?」

 

ギルガメッシュは空に向け、声を上げる。

 

「だ、そうだ。聞いていたな、イシュタル!」

「もちろん。準備はとっくに出来ているわ。この一時間、アンタらしくない顔を見ながらね。…でも、アナタはそれでいいの?悔いとかないの?」

「…無論だ。何を悲しむ事があろう。我は二度、友を見送った。一度目は悲観の中。だが此度は違う。その誇りある勇姿を、永遠にこの目に焼き付けたのだ。」

「…もう、そっちの話じゃないわよ馬鹿。」

 

イシュタルがさらに上昇する。

 

魔力が集まっていく。

 

そして、その宝具が叩きつけられる。

 

その直前。

 

「…ふん。しかし、真なる神との決別と来たか。我ながら勢いでたわけたことを口にした。であれば、我が残る訳にはいくまいよ。」

「どう…いう…」

「カルデアのマスターよ、以前、人理の辻褄合わせの話はしたな?確かにこのウルクは滅びるだろう。だが、ティアマト神と、この特異点の基点となる我が消え去れば、その結末は違う解釈となる。滅びるのはあくまでウルク第五王の治世のみ。この後に続く、ウルクの第六王の時代は健在だろう。倒されねばならぬのはティアマト神だけではない。()()()も、この先には不要だった。唯一の懸念は我の死に方だった。自決など、王として話にならぬからな。どうしたものかと難儀していたところだが、都合よく傷を負ったわ。礼を言うぞ、藤丸。」

「そんな…ギルガメッシュ王…」

「…仕方のない女だ。礼は先ほどのことだけではない。言わせるな、馬鹿者が。異邦からの旅人よ。心に刻みつけておけ。この時代にあった全てのものを動員しても、おそらくは()()止まりだっただろう。貴様は異邦人であり、この時代の異物であり、余分なものだった。だが…」

 

今一度笑みを浮かべる。

 

「その余分なものこそが、我らだけでは覆しようのない滅びに対して、最後の行動を起こせるのだ。決してリィンカーネーションズがいたから、などというくだらぬ考えを持つでないぞ。あやつらがいなくともこうなっただろうからな。」

 

「……時は満ちた。全ての決着は、貴様の手に委ねるものとする。」

 

轟音が響く。

 

「ビーストII、直前!こちらに踏み込んできます!ギルガメッシュ王、退避を…!」

「なに。最後の囮はこの我だ。寸分違わず踏み込め、ティアマト神。ここが貴様の墓場…いや、墓場に通じる奈落なのだからな!」

 

藤丸は何かを堪える表情をし、マシュに手を伸ばす。

 

「…マシュ!手を!」

 

手を掴んだ瞬間。

 

「僕が防壁となろう。いくらバリアを貼れるとはいえそう頑丈なものではない。屈んで、床か何かにワイヤーで体を固定して。女神イシュタルの宝具が来るよ。」

 

緑色の半透明なバリアが貼られる。

 

「ギルガメッシュ王…!こっちに、バリアの中に…!」

「……任せたぞ、書空院絵留。」

「…はい、ギルガメッシュ王。」

 

バリアの強度をさらに強くする。

 

そして…眩いばかりの極光があたりを白く染めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

数秒後、自由落下を感じた。

 

「……これ落ちてるの!?!?」

「当たり前でしょ?地面が無くなったんだからさ。あ、もういらないからバリア切るね。」

「下…はよく見えません!」

「書空院さんもっと焦って!?このままじゃ私たちミンチに…!」

『そんな事にはさせないわよ。はい、アナタたちに冥界での浮遊権を許可します。魔力を足先に集めて地面をイメージしなさい。それで少しは飛べる筈よ。』

「その声はエレシュキガルさん!はい、やってみます!」

「よ、よし出来た!」

「…君も大概才能マンだよね。まぁだから楓はグレたとも言えるけど。」

「う…。って、他のみんなは!?」

「そのうち降りてくる。全員無事さ。さて…どうなるか。」

 

上を見据える。

 

「僕の仮説が正しければ…いや、そうならない事を祈っておこう…」




次回かその次でバビロニア編終幕。
ラストのソロモン編も駆け抜けます。

あ、そういやAmazonプライムでFate関連が無料に見れるようになるらしいですね。まぁだからなんだという話ではあるんですが。


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原初の女神、そして今を生きる者たち

バイト三昧で書く時間がありませぬ。申し訳ない。


「……はぁ…はぁ…危なかった。私まで巻き込まれるところだった…」

 

琴葉が傾いた建物の柱にしがみつき、思わず呟いた。イシュタルの宝具によりウルクには超巨大な穴が空き、それにより起こった衝撃にどうにか耐えていた。

 

「分かってはいたけど、それでも神というのはすごいな。サーヴァントに格下げされてもなお、こんな威力の技を出せるなんて。…まぁ、それはいい。」

 

上を見上げる。

 

「これは…どうすべきかな。」

 

キングゥの攻撃を避けたラフムの残党。その数およそ千体。

 

「はは…流石に無理、かな。おそらく皆、もう冥界に行っているだろう。…私は皆とは違い、強力な転生特典じゃないし、せいぜい、数体を葬りさるのが限界か…」

 

こちらに気付いたのか猛スピードで来るラフムもいた。

 

『ゼロワン!』

 

黄色の閃光が一筋の光となりラフム達を倒す。

 

「…無様なものだね、琴葉。」

「…楓。」

 

そこにはゼロワンのライドウォッチを持った楓が立っていた。

 

「助かったよ。私じゃどうにも…」

「死ぬつもりだったでしょ?」

 

その言葉に詰まる。

 

「…分かるよ。その気持ち。力不足を実感して、それから何でも…普通じゃ考えられないことですら実行しようとする。…私もそうだったからね。」

「…で?それを確認したところで何がしたいの?」

「…そういうことね。あなたも大概拗らせてるね…確かに、あなたの転生特典はマスター適性…だったね。そりゃ力不足を実感するだろうね。…そうだね。今はこれで我慢してね。」

 

『ゼロワン!』

『ギーツ!』

 

ライドウォッチを渡される。

 

「…は?」

「いやぁ、あの人から貰った中で、あなたが使いこなせそうなものって言ったら、」

「どういうつもりなの?哀れみのつもり?」

「…はっ。…アンタ、自惚れるのも大概にしたら?…なんつってね。そうだよ、哀れみのつもり。はっきり言うけどあなたの特典は発展性がない。発展性が無いということは、能力覚醒もない。つまり、名実ともにリィンカーネーションズの中で最弱。だからこそ…あなたになら遺してもいいかなって思ってるんだよね。」

「遺しても…?まるで、」

「私が死ぬみたい?…ははっ、大正解。時間神殿で死ぬつもりだよ、私。」

「…どうして?」

「どうして?そりゃあ色々あるけど、まずは…もう限界だからかな。」

「限界…?」

「転生者は、その精神をこう、なんか色々して防御されてるんだよね。そうじゃなきゃいきなり現代の10代後半の人間が戦地に赴いて戦えるわけがない。でも私は違う。今までは音切がどうにか防御してくれてたんだけど、それも無い。だからこの状況も怖い。死にたくないからね。だけど、それと同時に生きるのは辛いって思う私もいる。自分で言うのはなんだけど、歪なんだよね。あぁ、話が長くてごめんね。うーん、つまりは…まぁ今は気にしなくていいよ。そういうわけでさ、あなたはここのラフム達を、倒して待ってなよ。今は最弱の琴葉さん?」

 

それだけ言うと、ゆっくりと飛び、冥界へと向かった。

 

「…本当、今ここでそんな事を言うのか…」

 

楓の自殺願望とでも言うべき思想。それもあるが…

 

「今は、ラフム達を切り抜けないとね。考えるのは、その後。」

 

ゼロワンとギーツのライドウォッチ。

 

「…さっきの高速移動はゼロワン、だったね。」

 

『ゼロワン!』

 

「あー、考えがまとまらない。まとまらないけど…もう考えるのは私の役目じゃないしね。ったく、後で問い詰めなきゃね。」

 

 

 

 

 

 

 

 

「…さて、ようこそ冥界へ。さっきも言ったけど、特例で冥界での存在権と浮遊感を私が許可したわ。あなたたちは今、冥界において生命としてカウントされていません。…ほんとのほんとに特例なんだからね?」

「うん、助けてくれてありがとう、エレシュキガル。」

「ありがとうございます!」

 

「団欒もいいけれど…アレを見て。」

 

絵留がとある方向を指し示す。

そこには、絶えず雷で身を焼かれているティアマトの姿があった。

 

「あれは…ティアマト神ですか!?冥界への誘導に成功したのですね!?」

「でも、あの光は…」

『すごい…イシュタルの宝具級の熱量がティアマトを絶えず焼き尽くしている!』

「冥界において、断りも無く生者が侵入した際の防衛機構よ。これはウルクという世界が定めたルール。例えティアマト神であっても決して例外じゃないわ。」

「エレシュキガルだけの特権って事か…」

「…ギルガメッシュ王には悪いのだけれど、冥界の主人として決めさせてもらうのだわ!」

 

そう言って、持っていた剣に赤い光が灯る。

 

「冥界のガルラ霊よ、立ち並ぶ腐敗の槍よ、この者に、我らが冥界の鉄槌を!」

 

先ほどの雷に加え、赤い雷がティアマトを攻撃する。

 

「ティアマト神といえど、冥界ではただの神!私とガルラ霊の総攻撃の前には、ひとたまりも…」

 

その時。あの泥が、流れ出てきた。

 

「ひと…たまり…も……?」

 

そして、ティアマトは自身の発生させたケイオスタイドで身を包む。

 

『ケイオスタイド侵食!マズイぞ!このままだと冥界を乗っ取られる!』

『冥界まで侵食できるのか…!?』

『しかもそれだけじゃない、ティアマト神の霊基の神代回帰、ジュラ期まで進行!』

『インフレーション停止、魔力路の連続再起動を確認!』

『冥界に落ちた際の損傷も復元していく!…竜体変形確認。そこにいるのは紛れもない…神そのものだ!』

 

通信室のロマニとダ・ヴィンチが叫んだ。

 

「嘘…!?」

「……おーい!やっと追いついて…ってうっわ!?なんだあの化け物!?もしかしてあれがティアマト…!?」

「ケイオスタイドも出てるし、そういう事だよ!」

 

ここでリィンカーネーションズの面々が合流した。

 

「ティアマト神、体内からラフムを排出!冥界中にラフムが広がっていきます!」

『それよりもケイオスタイドの波が来れば終わりだ!なんとか抑えられないのかい!?』

「馬鹿言うんじゃねぇよ!?あんな膨大な液体をどうやって止めろと…!?」

 

知識があるはずのリィンカーネーションズでさえどうにもならない状況。そして。

 

自分たちの数十倍の高さまでのケイオスタイドの波が押し寄せてくる。

 

自分たちにも覆い被さろうとしたその時だった。

 

その波全てが、桃色の花へと変化した。

 

「え…?だわ…?何これ…?」

『これは…ケイオスタイドが加速度的に無害化してるぞ…?ラフムの排出量0…じゃあ、あそこに見えるのはただの…!』

「「…まさか!?」」

 

「いよーし!間に合ったー!」

 

そこに着地をした夢魔が一人。

 

「泥が命を産むなら、無害な命に変えてしまおう作戦、大成功だ!」

 

『げえっ、マーリン!?なんで君が!?まさか再召喚!?いやいやいや有り得ない!?』

「安心したまえ、私は本物、正真正銘のマーリンだ。慌ててアヴァロンから走ってきたのさ。」

「走って!?」

「これだから頭ブリテンはよ…」

「僕は悲しい別れとか大嫌いだ。意地でも死に別れなんてするものか。なので、ここは信条を曲げる時だと判断したのさ。」

「マーリン…!」

「これは花の魔術師。その二つ名の面目躍如というわけだ。賞賛しておくれ?」

「はい!マーリンさん、再開できて嬉しいです!」

「本当に来てくれてありがとうマーリン!」

 

「冥界の出力低下が止まったのだわ!これなら…きゃあ!?」

 

地響きが起こる。

 

「どうやら、再会の喜びに浸っている場合じゃないようだ。」

 

ティアマトがまた翼を展開しようとする。

 

「また飛ぶ気なの!?」

「この期に及んで…!」

 

「人類史に不要として廃棄された憎悪と悲しみ。そして、それ故に生じた地球の生態系を塗り替え、全ての母に返り咲く喜び。その本性を以て、彼女のクラスは決定された。…創世の女神など偽りの名。これこそは人間が置き去りにした人類史に最も拒絶された大災害。七つの人類悪の一つ、回帰の理を持つ獣。ビーストIIだ!」

 

「嘘!?」

「な、なによあれ!?」

『飛翔を開始するぞ!ウルクに戻ったら冥界の防御機構も無効化される!なにより、また死ぬことのない無敵の状態に戻ってしまう!』

 

「藤丸ちゃん、マシュ。」

 

マーリンが語りかける。

 

「この特異点における君たちの旅は、どこよりも激しく、そしてあの獣は何よりも強かっただろう。二柱の女神による神体の足止め、ウルクを餌にした冥界への落とし穴。天の鎖による拘束。冥界の刑罰。そして、私の綺麗なだけの花。ここにいたるまで、誰も彼もが実に多くの手を尽くしてきた。だが、まだ足りない。アレはまだ恐怖を知らない。天敵を知らない!彼という死を知らない!ギルガメッシュ王でもない、魔術王の聖杯にでもない、転生者達でもない。彼を呼んだのは、他ならぬ君だ!藤丸立香ちゃん。」

「え…?」

「敵は人類悪、ビースト。彼がこの地に現れる条件は整っていたんだよ。抑止の獣に対抗する世界の兵器。すなわち、グランドクラスのサーヴァントがね。だから、君たちの戦いは全てに意味があったのさ。」

 

「さあ、天を見上げるがいい!原初の海よ!そこに、貴様の死神が立っているぞ!」

 

「死無くして命は無く。死あってこそ生きるにあたう。そなたの言う永劫とは、歩みではなく眠りそのもの。災害の獣、人類より生じた悪よ。回帰を望んだその慈愛こそ、汝を排斥した根底なり。獣に堕ちた神といえど、原初の母であれば名乗らねばならない。幽谷の淵より昏き死を馳走しに参った。『山の翁』ハサン・サッバーハである。」

 

「は、はは…やっとここまで来れたか。」

「…出流?」

 

ほっと安心するように出流が息を吐いた。

 

「…そうだな。一体一体がサーヴァントに匹敵するほどのラフム、俺たちでさえ敵わないティアマト。それらを倒せる…グランドサーヴァント。確かに、ようやく、だ。だが、油断するのはまだ早いよ。」

「…そうだね。それに、今ここにいない。楓と琴葉についても気になるし。」

 

「…その翼、天命の元に。」

 

ティアマトがビームを『山の翁』に向かって放つ。それをいともたやすく避ける。

 

「…剥奪せん!」

 

ティアマトは何度もビームの追撃を行う。『山の翁』はそのビームすら切り裂き、ついにはティアマトに一撃を与える。

 

『これは…!』

『ビーストに死の概念が…!ロマニ、これなら!』

『うん、藤丸ちゃん!今しかない!今ならビーストを完全に消滅させられる!』

「分かった!みんな、一気に畳み掛けよう!」

「任せなさい!」

 

と、まずは一発。イシュタルがティアマトに攻撃をしかける。

 

「さて、俺たちも行くぞ。」

「へいへい。創真も既にグランドに変身してるし、本気出しますか。」

 

「聖三角、起動。ゾナウの兵器、召喚。」

「模倣『リンク』、『カービィ』。」

 

聖三角の紋章が光り輝く。剣と盾を持った青年、ピンク色の球体の幻が浮かび上がる。

 

「よぉーし、ではこちらも!」

 

マーリンが魔力を練り、ティアマトへと魔力弾を放っていく。

 

「私も、やるのだわ!」

 

エレシュキガルも負けじと冥界の炎で焼き尽くしていく。

 

その時。

 

こちらに向いていたティアマトがあらぬ方向を向き、進行し始めた。

 

「まさか…地上に出る気!?」

「…そうはさせない!」

 

攻撃をするが、効いているのか効いていないのかすら分からない。そのダメージを無視して少しずつ上に登っていく。

 

ケイオスタイドまで発生させている。

 

「くっそ、それに触れるとまずいぞ!」

「経験者は語るってか!」

 

爆弾矢で黒泥を逸らしている理玖が言う。

 

「私の冥界が…!」

「これが…!」

「…おい、あそこの水面!」

 

指差した先には、新たなラフム。

そして、それを視認した時には。

 

「藤丸ッ!」

 

藤丸を害そうとラフムが突撃する。間一髪マシュが反応しきるがその衝撃に耐えきれず藤丸ごと吹き飛ばされる。マーリンが魔術によって衝撃を殺しきる。

 

「無事ね…くっ!」

 

女神イシュタルですら完全に反応しきれないほどのスピード。

新たに生み出されたラフムにはそれが備わっていた。

 

「ギギ…!」

 

「…ほんと、面倒くさい。エレシュキガル!あんたは藤丸とビーストが地上に出るのを阻止!」

「ま、任されたのだわ!」

「二匹程度なら、どうってことないわ!」

 

続々とラフムが出現してくる。

その様子にため息をつき、絵留が言う。

 

「二匹程度なら、ね。その他のラフムは任せてもらおう。僕、理玖、星奈はラフムの対処。その他は藤丸たちと一緒に。」

「その方が良さそうだね。にしても、このラフム。新たなる十一人の子供たちってところか。…いいとも、お望みのままに!」

 

マーリンが煙幕を張る。

 

「今よ!」

 

エレシュキガルの号令とともに藤丸たちが飛び出ていく。

 

決着はすぐそこに迫っている。




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対ビーストII 決戦

スランプでした。(言い訳)


本当の事を言うとなんか面倒だっ(ry

一応一部は完結させます。二部は…ちょっとまだ分かりません。

まぁそれはともかく、本編どうぞ。


新たに発生したラフム達はどれもが俊敏かつ強靭であった。

 

「この力…神霊級か!藤丸ちゃん、ここは私に任せたまえ!…とか、一度言ってみたかったんだよね…」

「マーリン…」

 

「さて、こうなったら得意分野でやらせてもらおうか。」

 

マーリンは神造兵器エクスカリバーに似た剣を持つと同時にラフムの一体を真っ二つにする。そして次の個体に向けて攻撃に移る。

 

「柄では無いんだけどね…」

 

片手で鍔迫り合いをし、そのもう片方の手に持った杖から魔術を放つ。その魔術によってラフムは消し炭となった。

 

「これ、よくアルトリアも引っかかってたなぁ…」

 

だが、余裕があるのはマーリンのみ。

 

「…ッチィッ!」

 

ベースが人間であるリィンカーネーションズや、イシュタルなどは防戦一方である。

 

「せぇいっ!」

 

コピー能力ソード、ファイア、レンジャー、アイスを同時使用してようやく一体を相手できるか、という星奈。

 

「はぁっ…なかなか、強い…流石は、ラフム。」

 

「理玖、絵留。そっちはどう?」

「どう、だって?見て分からんか?キツいに決まってんだろうが。」

 

理玖の足元には剣だったものの残骸が多数。絵留も顔には出していないが肩で息をしており相当無理をしているというのが分かる。

その二人がようやく一体を抑え込んでいる、というのが新たに生み出されたラフムの強さを示している。

 

「だ、よね。」

 

「「キヒヒヒヒヒ!!!」」

 

「あー、キッツ。そんなことなら、」

 

二体のラフムの身体が細切れになる。

 

「油断大敵。特にアンタらはそうだよ。」

「…来るなら、もっと早く来いよ。楓。」

「仕方ないでしょ、琴葉にライドウォッチ渡してたんだから。」

「あぁ、誰から受け取ったかなんとなーく分かるけど誰も聞いてない令和ライダーのウォッチね…」

 

ラフムの後ろから現れたのは楓だった。

 

「まだたくさんいるし、倒れないでよ?」

「当たり前だ…と、言いたいところだけど流石に大変かな…」

 

「…はぁ、まぁいいよ。そろそろだと思うし。」

「…なるほど、王様か。」

 

無数の剣がラフム達を襲う。

 

 

「何を回りくどいことをしておるのか!」

 

 

ティアマトにも数えきれないほどの武具を射出している。

 

「この我が手を貸そう。サーヴァント、アーチャー。英雄王ギルガメッシュ。喧しいので来てやったわ。」

 

「王様!」

「でも、その姿は…」

『ギルガメッシュ王だって!?いや、サーヴァント!?まさか自力でやってきたのか!?』

「まぁ、彼ならば、可能だろうね。」

 

だが、ティアマトも負けじとビームを放っている。

 

「気を抜くな!目を逸らしてはいけない!」

 

と、その時。ティアマトの身体から蒸気が生じた。そして、目を見開くのと同時に無色の空間を発生させた。それはだんだんと大きくなっている。

 

「…馬鹿な!」

『ま、待て待て待て!これは、この反応は!』

『固有…結界!?』

 

「いや、これは…世界新生、ネガ・ジェネシス!」

 

拡大し続ける空間はラフムをも飲み込み消滅させていく。

 

「…天に絶界、地に監獄!我が踵こそ冥府の怒り!」

 

赤き光が空間の拡大を止める。

 

「開け、発熱神殿!霊峰踏抱く冥府の鞴(クル・キガル・イルカルラ)!」

 

エレシュキガルが杖を構える。すると、ティアマトの身体周囲の地面が隆起しティアマトを抑え込む。それと同時に空間の拡大も止まった。

 

「止まった…?」

「ビーストを封印!?エレシュキガルすごい!」

「ネルガルから授けられた神殿の具現化か、確かに奥の手に相応しいが…」

「えぇ、そうよ。悔しいけど、時間稼ぎにしかならない。あの空間は、また再侵食を図るでしょうね。」

「そんな…!」

「マーリン、さっき言ってたネガ・ジェネシスって…?」

「あいつは、冥界そのものを塗り変えるつもりだ。」

「塗り変える…?」

「ビーストを中心に広がるあの空間に取り込まれたが最後、全てのサーヴァントは、消滅する。」

「そんな馬鹿げた権能…」

「…ちなみに、それって俺らも含まれてるのか?」

「分からない。一応、転生してるとはいえ、君たちは死人に変わりはないからね。」

「…マシュ。」

「は、はい!」

「奴の忌々しい結界に相対するには、お前の力がいる。かの王が思いを馳せた白亜の城。その顕現であれば、拮抗することは可能だろう。」

「マシュのロード・キャメロットをぶつけるって事!?」

「それで防げたとしても…」

「あぁ、マシュが踏ん張ってくれている間にビーストにトドメを刺す必要がある。だが、それが出来るのが…。ネガ・ジェネシスは、旧来の生命を否定し、新たな命を生み出そうとする空間だ。故に、生者のみがその存在を許される。」

「じゃあ…」

「…行きます。」

 

藤丸が言う。

 

「…本気?今までとは違って、サーヴァントもいない。己の力だけでやらないといけないんだよ?英雄願望とかならやめといた方がいいよ。私も生者だし、代わりにやってあげるよ?」

「…英雄願望とかじゃない。ここまで本当に多くの人に助けられてきた。その身を犠牲にしてまで助けてくれた人もいた。だったら、その人達に、今まで助けてくれた全ての人に報いるためにも、私は行く。」

「…そう。…それでこそ……」

「…決まったか?ならば、これを持っていけ。」

 

黄金の波紋から一本のナイフが出現する。

 

「あれを展開中は動けまい。頭を狙え。弱点とはそういうものだ。」

「でも、あの中では私の特権も効かないわ。」

「では、マシュと同時に私も宝具を使用するよ。君の道を作ろう。」

「…私も、協力する。嫌いだとかそんな事は一旦置いておく。」

 

「もう、結界が持ちそうにないのだわ!」

 

確かに、隆起して作られた岩にヒビが入り始めている。

 

「では、やろうか。」

 

マーリンの足元に魔法陣が展開されていく。

 

「星の内海、物見の台。」

 

「真名、開帳。私は災厄の席に立つ。」

 

「楽園の端から君に聞かせよう。君たちの物語は、祝福に満ちていると。罪なき者のみ通るがいい。」

 

「それは全ての傷、全ての怨恨を癒す我らが故郷。顕現せよ!」

 

結界が破壊され、再侵食を図り始める。

 

いまは遥か理想の城(ロード・キャメロット)!」

 

永久に閉ざされた理想郷(ガーデン・オブ・アヴァロン)!」

 

白亜の城が顕現し、花の祝福が二人を包む。

 

「よし、行くよ!」

 

駆け出した二人を見つつ。

 

エレシュキガルが倒れ込む。

 

「エレシュキガル!」

 

思わずイシュタルが駆け寄る。

 

「おかしいと思ってたのよ!冥界の禁を破ってまで生者に力を貸した挙句、これだけの権能を使って無事で済むはずがないわ!?」

「…それが、どうかしたかしら。私は冥界の女主人。冥界を守るために1番可能性の高いものを取っただけ。」

「せっかく話し合えるやつと出会ったんでしょ!?ここであなたが消えてどうするのよ!」

「次はもっと、ドラマティックな出会いとかないかしら…?私の基本の性格って、今よりちょっとだけ、暗いものね…上手く会話出来ないかも…。…それでもいいわ…だって私は、今の私が好きなんじゃなくて、あの人間達の在り方が気に入ったの…」

「エレシュキガル…」

「…すごい…私の冥界に、こんなに一杯の、花が…」

 

あぁ、そういえば。あの時の花のお礼、言えなかったわね。

 

 

 

 

 

 

 

 

「もっとスピード上げて!」

「もうしてるよ!」

「あーもう仕方ない!地衝斬!」

 

咄嗟に大剣を召喚し、降ってくる岩を破壊していく。

 

「…あ。」

「え、どうしたの!?」

「マッズいかも。ラフムが再生してる。」

「嘘ぉ!?」

「嘘じゃないって。つーか、嘘ついてどーすんの。…今すぐジャンプしてッ!

「えっ?…ったぁぁぁ!」

 

ジャンプした直後、先程まで走っていた場所がラフムの強襲により崩れていく。

 

「ティアマトから出てる…仕方ない。走って!ここは私が対処する!」

「…!ありがとう楓ちゃん!」

「世話がかかるなぁほんと!」

 

大剣を消し、太刀とハンマーを召喚する。

 

「クラッチクロー!ラフムを…よし、掴んだ!消えろ害虫!」

 

クラッチクローで近づき、ラフムを粉砕、切り刻む。

 

「藤丸は…!」

 

見れば、フォウの助けもあり、ティアマトの正面に転移したところだった。だが、少しばかり距離が足りない。

 

「ほんっとうに世話がかかるなぁ!」

 

近くに移動して藤丸を掴む。

 

「体勢整えてね!…思いっきり、やっちまえっ!!!」

 

「うおおぉぉぉぉ!!!!!」

 

一瞬の間、時間が止まったようだった。そして、空間にヒビが入る。そして、完全に破壊された。

 

「っ、ギルガメッシュ王ー!!!」

「藤丸は任せて!絶対助けるから!」

 

「…決着が着いたようだな。藤丸立花、不知火楓!ならば、この一撃を以て決別の儀としよう!」

 

黄金の波紋から、一振りの剣が現れる。

 

「原初を語る。天地は別れ、無は開闢と言祝ぐ。世界を裂くは、我が乖離剣!」

 

刃が回転し始める。

 

「星々を回す臼、天上の地獄とは、創世前夜の祝着よ!死を以て鎮まるがいい!」

 

剣先にエネルギーが集中していく。それは、対界宝具に分類される、ギルガメッシュ最大の切り札。

 

天地乖離す開闢の星(エヌマ・エリシュ)!」

 

轟音とともに膨大なエネルギーがティアマトに向かって一直線に放たれる。

 

視界を、白く染めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

「ぃぃぃぃいいいいいやあああぁぁぁぁ!」

「ティアマトを倒した俺たち。気付くと何故か、空に放り出されていたーー。」

「モノローグ語ってんじゃないよ。というか理玖、その甲高い声どこから出してるの?」

「あーもう!天翔ける船ローア!来て!」

「…もうめちゃくちゃだよ。」

「後でマーリンに復讐しようか。」

「…そうだな。ところでローア来ても自由落下の衝撃で潰れない?」

「………仕方ない。全員私に掴まっ…いや、いいか。」

「はぁ?なん…」

 

『壮大なる物語!』

 

その音が聞こえたのと同時に緑色の風が落下を受け止め、ゆっくりと浮遊させながら降りていく。

 

「あれは…」

「どうやらみんな無事だったようだね。良かったよ。」

 

変身を解除した琴葉が話しかける。

 

「琴葉か。そっちもどうやら無事だったみたいだな。」

「はぁ?何を言ってやがりますかこのヤロウ。無事なわけねーでしょ!…コホン、まぁともかくラフムも全滅、ティアマトもといビーストIIも無事討伐。万々歳だ。」

「あぁ、残るは…ビーストI、魔術王ソロモン…いや、ゲーティア。」

「とりあえずは…頑張るしかないな。作戦なんて立ててもどうせ崩壊するし。」

 

出流が肩をすくめる。

 

「だが大まかには決めておこう。大規模攻撃が出来る俺、星奈、楓が主に攻めに出る。あぁ、結菜もか。」

 

創真が考え込む。

 

「ということは、出流と理玖、それと琴葉はカルデアの防衛?」

「うん、その方が良さそうだ。…それと聞きたい事があったんだ。」

「聞きたい事?」

「…あぁ、時間神殿に行くのっていつだっけ。」

「え?確か、七つの特異点を修復したカルデアが吸い寄せられる形で…………あ。」

「それ、ヤバくない?」

「そうだなそうだよな!星奈!ローア起動して…いや、待てよ。どうしてローアが特異点に行けるんだ…?」

「…気になる事はたくさんあるけれど、今はとにかく戻ろう。それからでも遅くはない…はず。多分。」

「はぁ、このメンバーだと、結局シリアスって続かないんだな。」

「思ってても言うなよそれ。」

 

 




一部終わった後は、転生者行くブルアカとツイステを進めたい。あとibも。まぁ、何ヶ月後になるんでしょうね…

そういやこの小説では藤丸「立花」でしたが、藤丸立香に統一することにしました。そのうち書き直して行きます。

もしまた小説更新が遅れるようならばはよやれとでも言ってください。

では。バビロニア編がほぼ一年間ってマジ…?


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