【本編完結】トレセン学園の禁止リスト (ドクタークレフ)
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第1項~第100項
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完全不定期投稿です。
1.いかなる者も、寝起きのオグリキャップに対していかなる食べ物も与えてはいけません。タマモクロス緊急搬送事件の悲劇は二度と繰り返してはなりません。
――いや、焼き肉のタレの香りがしたので、つい……無香料ならおそらくそういう悲劇は起こさないと思うが。 / オグリキャップ
――つい、やないし、そういう問題でもないわっ! ウインディに噛まれるより痛かったんやからな!? / タマモクロス
2.確かにアグネスタキオンは合法的な薬剤を使用し触手モンスターを作ることが可能ですが、これまでも、そしてこれからも開発・製作が許可されることなどありません。
ⅰ.アグネスデジタルが懇切丁寧に頼んで来ていたというのは開発開始に足る合理的理由になりえません。そもそもデジタルさんはそんなことをあなたに頼んでいません。
ⅱ.一部のトレーナーに開発を依頼されたとしてもです。そのような依頼をした人物は学園理事会の査問対象となりますので報告されるべきです。
ⅲ.生徒からの依頼についても同様に処理されますし、外部からの依頼などもってのほかです。
――おかしいねぇ。マッサージ用に開発しただけなんだが。誤った使用法をしてしまうことが問題であって、開発そのものが問題ではあるまい。使用法を誤る使用者に対しての禁止事項にとどめるべきではないかね? / アグネスタキオン
――そういうタキオンさんはそれを使ってトレーナーさんに何をしようとしてたんですか? / ダイワスカーレット
――おっと、黙秘権を行使するよ。 / アグネスタキオン
3.キングヘイローに対して、○×ゲームのような引き分けが最適解のゲームを挑む事は禁止されました。
――結局ほぼ丸一日付き合わされたんだが、あの負けず嫌いはなんなんだ……。 / キングヘイロー担当トレーナー
4.トレーナー各位は、いくら優秀な新入生を迎えたいからといって、秋川理事長に出迎え式典の会場の扉までのシャトルランを強要してはいけません。
ⅰ.「激熱ッ!」扇子の持参を強要することもです。
ⅱ.理事長秘書に対しても同様です。
ⅲ.いっそのこと理事長代理ならどうだという問題提起に意味はありません。理事長代理に無限シャトルランを強要する行為は非人道的行為に該当します。
ⅳ.扉を豪華なものに変えろというのも同様です。皆さんいったい何と戦っているんですか。
――困惑ッ! 私が走ることと新たにやってくるウマ娘のグレードになんの相関があるというのだっ! / 秋川やよい
5.食堂でにんじん食べ放題企画を実施するというのはとても恐ろしいアイディアです。「たくさん食べる君が好き」というのは十二分に理解しますが、いついかなる時も、オグリキャップとスペシャルウィーク、ライスシャワーが連れだって姿を現した時の食堂スタッフの表情を忘れるべきではありません。
――ごめんなさい、ごめんなさい、ライスが食堂に行ったから……。 / ライスシャワー
――ライスちゃんは悪くないよ! ほら、たぶんまた同じような企画があると思うから、また一緒に行こう? / スペシャルウィーク
6.いかなる手段を用いてでも有馬で勝たせてあげたいという気概は十分に評価しましょう。しかしハルウララ担当トレーナー、あなたの「理事長私物である『ダート整備マシン・耕し君3号』を中山レース場の芝コースに突入させ、ダート2,500メートル開催とするべき」という提案はあまりに常軌を逸しており、許可できません。
ⅰ.サクラバクシンオー担当トレーナーの「今年の有馬は1,200メートル×2本で芝2,400メートル開催とするべき」という提案も同様に棄却されますし、2,400メートルはそもそも中距離です。お二人とも有馬をなんだと思っているんですか。
――ウララのあのキラキラした瞳を前に同じことが言えるんですかたづなさんっ! ここは、トレセン学園は、ウマ娘の夢を叶える場所ではなかったんですか!? / ハルウララ担当トレーナー
――そうだそうだ! 委員長の夢を叶えてやってくださいよたづなさんッ! あの子のバクシンする所を見たくないんですか!? / サクラバクシンオー担当トレーナー
――すべて棄却しますっ! 私だって協力したいのは山々ですがレースのレギュレーションを変える企画は全却下しますっ! / 駿川たづな
7.「マーベラスにしたかった」というのは、マチカネフクキタル担当トレーナーの私室を水没させる合理的理由として認められることはありません。
ⅰ.生徒会室ならばよいという意味ではありません。
――だってだって、あの古代遺跡を水中神殿にしたら絶対絶対マーベラース★だよ! フクキタルさんだって「今日は水辺で過ごすのが吉」っていって側溝沿いをずっと歩いてたし。 / マーベラスサンデー
――開運グッズの山を古代遺跡と言うのは止めろ。あと開運グッズが全損したせいで絶不調のフクを相手にするのマジで大変だったんだからな。次やったらネガティブフクキタルのご機嫌取りぐらいはするように。あとこうなるとわかってて止めなかったマヤノトップガンにも同じこと伝えとけ / マチカネフクキタル担当トレーナー
8.担当トレーナーとの契約は、あくまで指導に対する契約であって、発光させる薬を飲ませてよいという条項は含まれません。
ⅰ.もはや本人が望んでいるいないという問題ではありません。アグネスタキオン担当トレーナーの健康保険の請求額が恐ろしい金額になっています。これをどう厚生労働省に説明すればいいんですか。
――フゥン。では、治療も含めて私がやれば問題ないということだねぇ。 / アグネスタキオン
――いや、その理屈はおかしい。 / 青く発光するモルモット
9.担当トレーナーとの契約は、あくまで指導に対する契約であって、トゥインクル・シリーズのシーズン終了後に無条件でトレーナーを出国させてよいという条項は含まれません。
ⅰ.もはや本人が望んでいるいないという問題ではありません。せめて退職手続きか休職手続きが可能な程度には時間的猶予を用意してくださいと言っているんです聞いてますかエイシンフラッシュさんとファインモーションさん!
――申し訳ありません。飛行機の出発時刻まで時間がなく即時の対応は難しいです。 / エイシンフラッシュ
――ご迷惑をおかけしてごめんなさい。ですが、アイルランド国民の処遇については我が国が責任をもって対応いたしますのでご安心ください。担当トレーナーの今後については、後日アイルランド大使館から正式にご連絡いたしますので、お待ちいただけますよう。それではごきげんよう。 / ファインモーション
――俺たち、いつか日本の土をまた踏めるのかな……? / エイシンフラッシュ担当トレーナー
――すべて覚悟の上とは言ったよ、言ったけどさ……。チェロケースでアイルランドまで持ち出される覚悟は決めてなかったよ…… / ファインモーション担当トレーナー
10.担当トレーナーとの契約は、あくまで本校での指導に対する契約であって、トゥインクル・シリーズのシーズン終了後、親族が経営する会社が運営する実業団チームの専属トレーナー契約に自動スライドするという条項は含まれません。
ⅰ.もはや本人が望んでいるいないという問題ではありません。お金に物を言わせて犯罪組織も目を剥くような手腕で移籍手続きを完了させるのはあまりにも仁義に悖るとは思いませんか、サトノダイヤモンドさんとメジロ家の皆さん。
――うーん、トレーナーさんも喜んでくれると思ったのですが。 / サトノダイヤモンド
――一心同体であり続けるというのはかくも難しいものですのね…… / メジロマックイーン
10項目1ページで進めようと思いますが、次いつ出せるかな……。
3.0ライセンス準拠であることを示していますが、おそらくブライト博士本人が出てくることはありません。あしからず。
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11.アグネスデジタルが学園生をモチーフとした同人誌を学園の未検閲で頒布することはもはや許されません。アイルランド国防軍とトレセン学園の全面衝突はなんとしても回避する必要があります。
ⅰ.メジロ家についてもです。逆になぜメジロ家なら許されると思ったんですか。
ⅱ.サトノダイヤモンドさんやキタサンブラックさんについてもです。
――横暴ですよっ! 私はただ男装ファインさんと、ドレスのシャカールさんのシンデレラストーリーを出しただけですよ!? / アグネスデジタル
――それがダメなんだよ。 / アグネスデジタル担当トレーナー
――今回はファインモーションさんのお姉さんが大笑いしながら取りなしてくれたからよかったものの、SP隊長さんが「こんな危険物を世間に公表するとはどういった了見か。即時全在庫を回収しアイルランド政府に引き渡すように」って言ってきて外交問題一歩手前だったんですからね……買い取り扱いで解決しただけ十分温情だと諦めてください…… / 駿川たづな
――それ、多分「うちの殿下がこんなにもかわいいッ! 他の人に見られるわけにはいかないッ!」っていう惚気の類いなので無視でよかったと思いますよ。 / アグネスデジタル担当トレーナー
――マックイーンさんとテイオーさんのパクパク二人旅も禁止されましたし、ひどいですっ! だれも供給してくれないから自分で描いただけなのにっ! 我が子を喰らうサトゥルヌスみたいな気分で描き上げたのにっ! / アグネスデジタル
――どんな気分なんだそれ。……ところでデジタル先生や、アマチュアのプロである君のことだ、停電などに備えて複数のドライブで原稿のバックアップ取ってるよね? 原稿用PC以外にもUSBフラッシュメモリとか外付けSSDにレイヤー統合前の作業データ取ってるでしょ? しかもそれをまだ保管してる。違う? / アグネスデジタル担当トレーナー
――ひゃわっ! ど、どうしてそれを……? / アグネスデジタル
――SP隊長にデータ削除を命じられたときにあまりに素直に応じたからね。それでなんだけどさ、印刷費その他諸々はこちらで負担するから是非紙媒体で回してもらいたいんだけど…… / アグネスデジタル担当トレーナー
――ほう? / アイルランド国防軍近衛師団第三警衛大隊(ファインモーション第二王女殿下警衛担当)大隊長
――あっ、やっべ。 / アグネスデジタル担当トレーナー
12.パドックに空挺降下で登場する、およびレース場上空でブーケトスは明示的に禁止されました。
ⅰ.ハワイでパパに習ったというのは空挺降下の安全を保障するものではありません。
ⅱ.全部わかっちゃったら大丈夫というのも同様です。
ⅲ.ウェディングドレスで空から降ってくるオトナの女はいません。
ⅳ.あなたは名探偵でもIMFの秘密諜報員でもありません。
ⅴ.視線が集中したのはあなたが魅力的だったためであるというあなたの主張を否定するわけではありませんが、その視線のほとんどがあなたがけがをしないか心配だったという保護者的な視点です。わかったら返事をしなさいマヤノトップガン。
――ぶーぶー。あれがダメだったらオペラオー劇場も禁止されるべきだよね? / マヤノトップガン
――大丈夫。そっちはそっちで今頃トレーナーと本人そろって理事長室で正座してるよ、たぶん。 / マヤノトップガン担当トレーナー
――おしゃべりする余裕があるということは、まだまだ元気そうですね。にんじん畑はあと1ヘクタールほどありますが、雑草の処理、お願いしますね? / 駿川たづな
13.ゴールドシップは誰であっても、ミホノブルボンに「クレタ島人のパラドックス」のような論理課題を出題してはいけません。
ⅰ.ミレニアム懸賞問題を出題することは言うまでもありません。ミホノブルボンは数学博士を目指しているわけではありません。
ⅱ.「ぼくはうなぎだ」の文の意味を問うこともです。ミホノブルボンを言語学者として開花させる必要も、ましてや虐殺の文法を彼女が習得する必要はありません。
ⅲ.確かにゴールドシップ以外から出題されても大問題なので、異議は認められました。他に出題しそうな方は見当たりませんが。
――『かれらは高貴なるあなたのために墓を建てた クレタ人は、いつもうそつき、たちの悪いけもの、なまけ者の食いしんぼうだ! しかしあなたは死んでいない: あなたは永遠に生き続ける あなたがいるからこそ、我々は生かされている。』……ゼウスの不死性を否定するクレタ島人が嘘つきだという命題が正であるならば、この詩を書いたエピメ二デスもクレタ島人である以上その命題から逃れられないことになります。一方でエピメニデスが「エピメニデス以外のクレタ島人」を意図して発言していると考えた場合は表面的には矛盾が解消したものの…… / ミホノブルボン
――えっと、ブルボンさん? トレーナーさんが呼んでるよ……? / ライスシャワー
――ライスちゃんでもだめか……、おいゴールドシップ、お前が犯人なんだからなんとかしろ。かれこれもう8時間以上このままなんだぞ。 / ミホノブルボン担当トレーナー
――しゃーねーなー、ダグラス・ホフスタッターの本を一冊でも読んだことがあれば一発なんだけどなー。三分で終わらせてやるから終わったらビーフスティファド食べに行こうぜ! / ゴールドシップ
14.『エアグルーヴのやる気を下げずにどこまでジョークと気づかせず会話を成立させるかコンテスト』などという企画は存在しません。今後、提案してきた場合は即刻棄却されます。
ⅰ.生徒会長が個人的に実施することも合わせて禁じられました。そもそも生徒会予算審議の議題になぜ乗せる必要があったのですか。
ⅱ.そもそもこの提案自体がエアグルーヴのコンディションを悪化させていることに全員気が付かねばなりません。
――まったく、皆がそろって、炭酸を押しつけてくるなどどういう了見なんだ。ナカヤマフェスタまで押しつけてきたぞ / エアグルーヴ
――ふふっ、そうだな。皆がいたわってくれているということだ。好かれているじゃないか / シンボリルドルフ
――……その手に持っているベーキングパウダーはなんなんですか、会長。 / エアグルーヴ
――ふふっ。/ シンボリルドルフ
15.不要品を無理矢理押しつける様子を「鋼の意志」と形容することはあまりに表現が飛躍しすぎています。やめましょう。
――ぐすっ……ひっぐ……どうして、どうしてトレーナー白書の秘技がこんな不名誉な用法で使われなきゃいけなかったんですかぁ……! / 桐生院葵
――大丈夫です。わたしが側にいます。 / ハッピーミーク
――ミーク……! そうですね。トレーナーたるもの、レースで勝って証明すればよいだけのこと。勝ちましょうミーク、鋼の意志で! ……ミーク? 何で目を逸らすんですか? ミーク!? / 桐生院葵
16.確かにレース規則では発声を禁じる項目はありませんし、過去に類を見ないほど絶大な効果を上げましたが、『魅惑のささやき』と称して勝負相手のマル秘情報を勝負服に仕込んだポータブルスピーカーを使って実況に被るほどの大音量で全方位に吹聴する行為は、すでにささやきとは呼べません。ルールではなく良心の問題ですが、どうか次回以降はやめてあげてください。暴露された方も暴露した方も見ていられません。
――だから言ったじゃん! だから言ったじゃん! やっぱりだめだったじゃん! 変なリストに載っちゃったじゃん! どうすんのよこれ! / ナイスネイチャ
――あの音量は俺だって予想外だったしチューンしたゴルシだって悪いだろって痛い! 叩くなっ! 悪かったっ! 俺が全面的に悪かったからっ! / ナイスネイチャ担当トレーナー
――商店街中で『全方位デバフネーチャン』っていじられるこっちの身にもなってよ、ばかっ! / ナイスネイチャ
17.確かにレース規則では頭髪等へのアクセサリーの装着に関する禁則事項は規定されていませんし、効果があったことも認めますが、頭に45度ずつ瞳を象ったアクセサリーを身につけさせるのはどうかと思います。『八方にらみ』とはそういうことではありません。ルールではなく良心の問題ですが、どうか次回以降はやめてあげてください。顔を真っ赤にして俯いているナイスネイチャさんをもう見ていられません。
ⅰ.メジロドーベルさんまで巻き込んで一六方にらみというのはさすがにかわいそうが過ぎます。トレーナーは乙女心をなんだと思っているんですか。
――ねぇトレーナー、うちのお店の常連さんからなんて声かけられたか教えてあげようか? / ナイスネイチャ
――む、無理に言わなくてもいいんですよ、ネイチャさん……。 / ナイスネイチャ担当トレーナー
――『デバフ型阿修羅ネーチャン』だって、いよいよ名前の原型がなくなってきたよ。どうしてくれるの? ねぇ? / ナイスネイチャ
――返す言葉もございません……。(トレーニングに関することなら)どんなことでもしますから、何卒……。 / ナイスネイチャ担当トレーナー
――……どんなことでも、ね。覚えたかんね。バッチリ覚えたかんね。 / ナイスネイチャ
――あ、絶対対応間違えたやつだこれ。 / ナイスネイチャ担当トレーナー
18.確かにレース規則ではGⅠレース出走等の必要と認められる場合に使用する勝負服について、銃砲刀剣類所持等取締法に違反しない範囲にとどまる装飾品の携帯を認めています。だからといって身長ほどの長刀を振り回す、腰の短剣に手をかける、リボルバー拳銃を見せびらかす、レイピアを抜刀する、弓の弦を引くなどの行為は認められません。以降は進路妨害として厳重に対処します。既に良心云々の次元ではありません。
――苦言ッ! 理事長の首を飛ばそうドキドキ危機一髪ゲームでもしているのではなければ今すぐやめたまえっ! / 秋川やよい
19.改めて記載します。確かにレース規則ではGⅠレース出走等の必要と認められる場合に使用する勝負服について、銃砲刀剣類所持等取締法に違反しない範囲にとどまる装飾品の携帯を認めています。しかしながら、レース中に抜刀等の威圧行為をしないことは、主にパドックにおいて装飾品がまるで真剣や実銃であるかのように振る舞うことを黙認するものではありません。既に良心云々の次元ではありません。
ⅰ.模擬刀でも真剣と同様に扱うという心構えは評価されるべきですが、それを言うならばなぜ競技前にわざわざ取り出して刃を眺めたんですか。また、魔法の杖も振り回せば棍棒であることも併せて理解する必要があります。
ⅱ.「七面鳥でも先行ウマ娘でもなんでもたたき落として見せマース!」という発言そのものはもちろん比喩でしょうとも。ですがリボルバー拳銃を取り出しての発言は洒落になっていません。
ⅲ.パドックでのスケジュールを守れなくなりそうだったからというのは、レイピアを抜刀する正当な理由として認められません。そもそもレイピアでどうスケジュールを修正するつもりですか。
ⅳ.生徒会長ならばなおのこと、弓の扱いについて万全を期すべきです。たとえ、曲芸のような撃ち方もできる弓矢の名手だとしてもです。
ⅴ.皆さんちゃんとライスちゃんを見習ってください! きちんとごめんなさいが言えたのはライスちゃんだけじゃないですか!!
――警告ッ! 頼むからもうやめてくれっ! すでに何人ものトレーナーが警察に事情聴取のため任意同行に対応しているっ! 皆私に恨みでもあるのかっ!? / 秋川やよい
20.改めて記載します。確かにレース規則ではGⅠレース出走等の必要と認められる場合に使用する勝負服について、銃砲刀剣類所持等取締法に違反しない範囲にとどまる装飾品の携帯を認めています。当然のことですが、上記の規則は薬事法に違反して良いという意味ではありません。既に良心云々の次元ではありません。最低限法律は遵守してください。
ⅰ.アグネスタキオンは腰の試験管に入っている液体の検査を受けずに出走してはいけません。とくに爆発物探知犬が反応した場合は即刻出走停止処分とします。
――もうやだ……かえる、もうおうちにかえる……。 / 秋川やよい
――理事長!? / 駿川たづな
多分次回は特定のキャラで10本ノックになるかも……。そう、あの方です。
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予告通り、満を持してあのコが登場です。
21.安心沢刺々美と名乗る不審者を見つけたとしても、アグネスタキオンに対応を依頼してはいけません。
ⅰ.ゴールドシップに対応を依頼することもです。
ⅱ.上記不審者を発見した際は、躊躇することなく学園警備部および警察に通報してください。
ⅲ.22のⅰ追記により、21のⅱは削除となりました。どうしてこんなのをURA公認鍼灸師として認めたんだクソッタレ(冒涜的な発言)!!
ⅳ.学園関係者以外による編集は認められません。それがたとえアイルランド大使館の関係者であってもです。
――ワォ★ 可能性の先を見たいと思ったのに、正★論 / 安心沢刺々美
――今度こそ出てってもらいますからね……! / 駿川たづな
――あら、心外ね。でも大丈夫、私にはここにいるべき理由があるのよお嬢ちゃん、ほら、あんし~ん★ / 安心沢刺々美
22.安心沢刺々美は、プリファイの一員でも、URA事務局医学薬学研究室の責任者でも、新入生オリエンテーション担当の新しいスタッフでも、心理学博士でも、学園保健室の一員でも、マシュマロで出来ているわけでも、IQ300を超えているわけでも、ササバリィンクル・シリーズの責任者でも、メンテナンススタッフのメンバーでもありません。
ⅰ.職員名簿を再点検したところ、確かに安心沢刺々美は学園保健室の一員でした。何故かは訊かないのがおおよそ最善です。
――ほら、大丈夫だったでしょ? / 安心沢刺々美
――どうしてこんなのが! どうしてこんなのが……っ! / 駿川たづな
23.笹針による治療は自由診療の一環として認めますが、何を目的に実施するのか明確にし、第三者も交えたケアカンファレンスを施術前に実施することを義務づけます。親御さんから預かっている学園の生徒を不調にしておいて「魅力アップの秘孔を間違えちゃった★」はいくらなんでもあんまりだとは思いませんか。
ⅰ.「愛嬌が欲しい」というのは施術の妥当性として、もはや認められません。愛嬌で速度が上がるなら誰も苦労しません。
ⅱ.ファインモーション担当トレーナーはいい加減懲りてください。学園法務部とURA事務局海外協力部がどれだけもみ消しに苦労したと思ってるんですか。あなたのせいで数億円レベルの事務経費が吹き飛びそうなんですよ。
ⅲ.だから殿下に針を向けさせるなと言っているのがわからないのか貴様ッ!
――長期的に見れば絶対伸びるようになるって! 俺は、俺はそれを信じただけなのに! 愛嬌で速度もスタミナもパワーもあげられる! 俺にはわかるんだ!! / ファインモーション担当トレーナー
――遺言はそれでいいな? / SP隊長
24.安心沢刺々美が以下のものを施術の協力を得るために賭けること、もしくは提供することは禁止されます。
ⅰ.自身の魂
ⅱ.花京院の魂
ⅲ.他人の魂
ⅳ.サングラス
ⅴ.施術中に盗撮したウマ娘のブロマイド
ⅵ.サイレンススズカの胸
ⅶ.オグリキャップの夕食
ⅷ.にんじんハンバーグ
ⅸ.マンハッタン島
ⅹ.鋼の意志
ⅺ.一泊二日選べる高級温泉旅館ペア宿泊券
――宿泊券を出したらみんなものすごい勢いで協力してくれたわよ? / 安心沢刺々美
――ほう? テイオーがやたらとトレーナー室に温泉地のパンフレットを置いていくのは貴様が原因か。 / トウカイテイオー担当トレーナー
25.安心沢刺々美の言動に何か間違ってるような事を含んでいた場合、それは正しくありません。
――なによもうっ! 私だって時には経験に基づいた正しい知識を伝授するのに、全部疑ってかかれみたいな文言は! / 安心沢刺々美
26.正しい何かを含んでいた場合でも、あなたは間違っていました。わかってますか安心沢刺々美。
――……………………はい。 / 安心沢刺々美
27.笹針はすべての疑問に対する解決策ではありません。
ⅰ.「より多くの笹針」もです。
ⅱ.「笹針キャノン」もです。
1 あの一度は除いて。えぇはい。それはもう素晴らしかったです。
――やっぱり笹針は求められる技術なのよ! / 安心沢刺々美
――肯定ッ! しかしながら笹針は事情聴取用の小道具ではないことを忘れずになッ! / 秋川やよい
28.安心沢刺々美が「トリック・オア・トリート」することは禁止されました。
ⅰ.安心沢刺々美に「トリック・オア・トリート」することもです。これは全学園生に早急に周知されなければなりません。
ⅱ.理事長に対してなど言語道断です。
――撤回ッ! 保健室の外部への笹針の持ち出しを禁ずるッ! / 秋川やよい
29.安心沢刺々美はファン感謝祭に参加してはいけません。
ⅰ.オープンスクールも同様です。これ以上警察が学園に介入する理由を作らないでください。
――もうここまで来たら営業妨害よね。よし決めた。なんとしてもファン感謝祭で鍼灸院ブースを出店してやる / 安心沢刺々美
30.安心沢刺々美が信頼できる管理者の監督なしに治験を実施することは明示的に禁止されました。
ⅰ.ゴールドシップは管理者に含まれません。
ⅱ.アグネスタキオンを管理者に据える危険性についてこれ以上説明が必要ですか。
ⅲ.モルモットアグネスタキオン担当トレーナーもです。唆すためにあなたとアグネスタキオンがどのような手法を用いたのか、我々はすでに把握しています。
ⅳ.サクラバクシンオーとそのトレーナーもです。
ⅴ.ハルウララもです。まさか、少し涙目のハルウララに対してあなたが何をしたのかを断片的に知った彼女の担当トレーナーが修羅と化し、ウッドチップコースを半壊させたことをもう忘れたわけではないでしょう。
ⅵ.ツインターボ担当トレーナーがウォーミングアップを始めています。もはや命の保証などできないので今すぐ全力で逃げてください。
――有馬だって走りきれる可能性があるのなら、ウララ君に対してもあのトレーナーに対してもプラスだと考えたのだが。/ アグネスタキオン
――やはり「強いウマ娘になれる秘孔」はハイリスクね……。 / 安心沢刺々美
――ヒト相手なら成功したのにねェ……。おかげでモル……トレーナーも絶好調だし。 / アグネスタキオン
――でもヒトに打つとなんで眉毛だけが異常に伸びるのかは、追跡調査が必要ね。 / 安心沢刺々美
――見つけましたよ安心沢先生、少しばかりお話ししましょう。なに、すぐ終わります。 / 南坂
――オイオイオイ / アグネスタキオン
――死ぬわワタシ / 安心沢刺々美
南坂Tってなぜか滅茶苦茶強いイメージあります。
ゴルシかタキオンを期待した方、すいません。そっちはそっちでいつかまとめていきます。
ファインモーション周りの出番が多いのは、私の推しだからです。みんなアイルランドに行こう。
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(誤字報告ありがとうございました。反映し、言い回しを少し変更しました。)
31.ファン感謝祭等で開催されるトレーナー参加型企画において、「優勝グループには副賞として7泊8日ハワイ旅行チケットが贈呈される」というような悪質なデマを流すことは何人たりとも許されません。三人四脚走にエントリーさせられた理事長代理の犠牲は語り継がれるべきです。
――つまり、ハワイ旅行は用意していない? / リトルココン
――はい。そうなります。 / 駿川たづな
――そう。……樫本トレーナーには本当に悪いことしてしまったわね。 / リトルココン
――はい。それは本当に反省してください。あと、この先数日は
――……え? しばらく樫本トレーナーに会えないの……? / リトルココン
32.『皇帝のために』という理由は、いかなる決定の正当化にも使用出来ません。また、受理されることはありません。
――なんでなんでなんで-! / トウカイテイオー
――いや、そりゃあ……ねぇ。……バレンタイン前日のキッチン占有申請なんて通るわけないし、理由欄がそれだと、なぁ……。 / トウカイテイオー担当トレーナー
――まさかボクからのチョコ欲しくないの!? / トウカイテイオー
――そういう意味じゃないけどさ。……あと渡す予告しているうちはまだまだ。 / トウカイテイオー担当トレーナー
――あっ。……もーーーーーーっ! トレーナーのバカバカバカ!! / トウカイテイオー
33.『テイオーのために』という理由は、いかなる決定の正当化にも使用出来ません。また、受理されることはありません。
ⅰ.生徒会長が口にした場合、それはただの職権乱用です。
――会長、あなたもか。 / エアグルーヴ
――テイオーがとてもウキウキとした顔でスキップしながらやってくるものだからね、すこしばかり洒落っ気を出してしまった。……それにしてもエアグルーヴ、今のは上手かったな。腕を上げた。 / シンボリルドルフ
――は? / エアグルーヴ
――おや、わざとではないのか。では今しばらく黙っていることにしよう。 / シンボリルドルフ
――くっ、なんだというのだ……! / エアグルーヴ
34.「究極の宿命による究極の対決」はウオッカとダイワスカーレットの対決を煽る根拠にはなり得ません。
ⅰ.「極度の不安を抱えたティーンからの問題の除去」でもです。
――でも、なんというか、あいつらいじってると楽しいんだよな。 / ゴールドシップ
――それは確かにそうだねぇ。 / アグネスタキオン
――問題児ツートップに気に入られたスカーレットさんの気苦労を考えたことがありますの……? / メジロマックイーン
35.いくらアグネスタキオン担当トレーナーが常に発光しているからといって、ルームライトとして使用することは禁じられます。トレーナーは使用方法を守って利用してください。
――確かに便利なんやけどな、1680万色で光られても、ちっとばかりうるさいんやけども、昼光色とか電球色で光り方を固定できたりしないんか? / タマモクロス
――やってはみるが副作用だからねぇあれ。光り方を制御するのは少々骨が折れそうだ。……ところでタマモクロス君、私のトレーナーに手をつけるとはいい度胸だね。 / アグネスタキオン
――ヒッ! / タマモクロス
36.リストに書かれていないことを書き出して『トレセン学園でしてもいいことリスト』を作成するのは重大な規則違反です。ましてや、それを他人に配布するなどもってのほかです。
――……。 / メジロドーベル
――ライアン、ドーベルがずっと机に突っ伏して動きませんが、なにがあったんですの? / メジロマックイーン
――『トレセン学園でしてもいいことリスト』ってよくわからないチラシがばらまかれたことあったでしょ? あの関係で一斉持ち物検査があったよね。 / メジロライアン
――えぇ、それが? / メジロマックイーン
――引き出しの奥に封印してたノートが発掘されたらしくて、あわてて見られないようにかばったのが怪しまれたらしくて。結果的に全ページ念入りに検査されたんだって。 / メジロライアン
――それは……、確かにああもなりますわね……。 / メジロマックイーン
――……絶対、絶対許さないわよ。 / メジロドーベル
37.トレーナーは担当がパドックに入った後、作戦を急に変更しないであげてください。
――どうしても大逃げドトウが見たくなって……。 / メイショウドトウ担当トレーナー
――どうしても追込スカイが見たくなって……。 / セイウンスカイ担当トレーナー
――どうしても逃げ姐さんが見たくなって……。 / ヒシアマゾン担当トレーナー
――どうしても晴れ着を着て欲しくて……。 / ハルウララ担当トレーナー
――みんな担当のへなへな顔が見たくて仕方ないというのは、さすがに素質を疑いますよ。 / 駿川たづな
38.購買部で販売しているエナジードリンク「タフネス30」を『魔剤』呼ばわりすることはやめてください。
ⅰ.パウチ飲料「にんじんゼリーミニ」を「麻薬」呼ばわりすることもです。
ⅱ.購買部および食堂で提供している食品になんらかのドーピング剤が含まれるという事実はありません。
――でも絶対ヤバいだろこれ。これ一つでみんな元気にトレーニングできたり、出走制限かかったレースにも出れるようになるんだぜ? / エイシンフラッシュ担当トレーナー
――これがOKでなんで笹針がダメなのかわからないよな。なんとなく折檻され損な気がしてきた。 / ファインモーション担当トレーナー
39.食堂で提供しているパフェのレシピは学園食堂運営グループの部外秘指定を受けています。レシピを聞き出そうとしてはいけません。
――これをいろんなウマ娘にも食べてもらえるようにしたいんです。どうしてもダメですか。 / エイシンフラッシュ
――ごめんなさいねぇ。教えちゃいけないことになってるの。 / 食堂スタッフ
――そう、ですか……。 / エイシンフラッシュ
――いったん撤退だ、フラッシュ。練習していけばきっとあの味に近づけるさ。 / エイシンフラッシュ担当トレーナー
――みんなが必ず元気になるパフェ……その謎、いつか解き明かしてみせます。 / エイシンフラッシュ
40.学園予算、および理事長のポケットマネーの出所については機密情報に該当します。誰であっても詮索することはできません。
――わざわざこんなことが書かれるなんて怪しいのだ。絶対なにか裏があるのだ。いきなり追加される広大なにんじん畑も怪しいし、そもそもあんな巨大なダート整備マシンを搬入出来ること自体がおかしいのだ。 / シンコウウインディ
――そもそも、あんなちっちゃい子がどうして理事長なんて偉い職に就けたのだ? 一度ヒシアマ姉さんか生徒会に……、いや、予算審議もある以上、生徒会や寮長が気づいてないはずないのだ。タフネス30、にんじんゼリーミニ、やる気アップスイーツ……この学園には不都合なものが多いのに、だれも声を上げないなんてことが……。 / シンコウウインディ
――……もしかして、みんなグルなのだ? ……なんなのだ、なんなのだこの学園は! / シンコウウインディ
――……きづいちゃいました? / ???
――っ……! / シンコウウインディ
――好奇心猫をも殺すってことわざもありますからね。まったく困った子です……タキオンLabからの押収物もこういうときには便利ですね。大丈夫です。すぐに楽しい学園生活に戻れますよ。いつもの日常に戻るだけです。 / ???
――やめるのだ、注射は嫌なのだ、その注射器は! それは……その注射器はダメなものなのだ! どうし、て……
――――――――
――――
――
――ウインディ、昨日やたらとうなされていたらしいが何かあったのか? / ヒシアマゾン
――良く覚えてないのだ、注射器だらけの落とし穴に落ちる夢、だったような…… / シンコウウインディ
――日頃の行いだな。ちゃんと悔い改めるように。 / ヒシアマゾン
――バカにした! ソレ絶対バカにしているのだ! / シンコウウインディ
途中のルドルフさんが褒めているときの思考回路は、「帝王」→「カイザー」→「ガイウス・ユリウス・カエサル」→「ブルータス、お前もか」の順です。エアグルーヴのやる気が下がった。
皆勤賞のタキオンにはそろそろお休みをあげたいところですが、SCPと相性良すぎて、便利すぎるんですよね、あとゴールドシップ。
そろそろいつも出てくるキャラ以外にも手を出していきたいところ(実はウマ娘のアプリ入れてやっと2週間たったぐらいなので、キャラクタの解像度が低いのは内緒だ)、がんばります。
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5ページ目
というわけで、感謝のオカルト回です。
やっとタキオンとゴルシに頼らない回ができました。
なお、ファインモーションは出る。
41.占いで悪い結果が出たとしても、それはトレーニングをサボる理由にはなりません。
――とは言ってもですよ? 「体を動かすのは凶」とか言われたらアンラッキーじゃないですか! 私が悪いわけじゃないです! あっ! 無理に連れて行くのもダメです! シラオキ様のバチが当たりますって! た、確かに前はちょっとサボりたくて盛ったこともありましたけど! 今回はダメです! 絶対いやですっ! あああっ!? 待ってくださいトレーナーさん! 歩きます! ちゃんと歩きますから! 練習もちゃんとしますから! お、お助けぇぇええええええ! / マチカネフクキタル
42.マーベラスサンデーは、本人の許可なく誰かをマーベラス空間に引きずり込んではいけません。
ⅰ.本人の許可があっても禁止されました。
――ほーらみんなでマーベラース☆ / マーベラスサンデー
――みんないっしょにテイクオーフ☆ / マヤノトップガン
――くっ、どんだけ観測してもわかんねぇ……ッ! 物理空間そのものを歪めてるとしか考えられねェが、だとしたら
――シャカールさんや、もう『マーベラスはマーベラス』で諦めた方がいいんじゃないですかねー。 / ナイスネイチャ
――何でお前がそんな自然に受け入れて同室で暮らしていけてるのかまっっったくわかんねぇ! ぜってェ解明してやる……! / エアシャカール
43.ヒシアケボノのちゃんこ鍋にスーパーキノコ(仮称)を混ぜたのは誰だ!
――それで身長が銅像サイズになったから、急遽外にテントを張ってなんとかしてもらったんだけど……。 / ヒシアケボノ
――すごいすごーい! ボーノちゃんおっきぃー! 三女神像ぐらいあるよー! / ハルウララ
――いいなー! ストライドもおっきいから絶対速く走れるよー! たぶんゲートの方が小さすぎて入れないけど! / マヤノトップガン
――マーベラス空間使えばもっとサクッときれいにマーベラース☆になるよ! うんうん! / マーベラスサンデー
――あはは……、でもこれ本当にどうなってるんだろうね。ちょっと祖国の研究機関にも問い合わせてみたんだけど、このキノコについての論文ってほとんどないんだよ。
――承知しました。……近日中に保健サービス委員会の来年度予算審議がございます。そこで優先研究課題として助成金を出すよう保健省と調整しましょう。 / SP隊長
――うん、ありがとう。それにしても身体能力も併せてある程度強化されているみたいだね。これ、筋肉がつかなくて走れない子とかの治療とかにも使えるはずだし、レースへの貢献もできそう。私もひとつまみ戴けば速く走れたりするのかしら。 / ファインモーション
――お、お待ちください殿下っ! / SP隊長
――な、なン……。どうやったらこんな……! / エアシャカール
――ねー、そろそろ諦めよ? 多分考えても答え出ないよ? / ナイスネイチャ
――いや、ぜってェ諦めねぇ……! 諦めねェぞ……! / エアシャカール
44.トレーナー各位は三女神の像に対して「年一回じゃなくてもっと因子出せや!」や「もっと良いの出せるだろうがっ!」などの罵声を浴びせてはいけません。あまりに罰当たりです。
ⅰ.「ぶっ壊せば中に因子がたまってるんじゃないか」など言語道断です。
ⅱ.トレーナーの三女神の像に対する接触行為は原則として禁止されました。文化財は大切にしましょう。
――疑問ッ! あやつらは一体なにと戦っているんだっ! / 秋川やよい
45.マンハッタンカフェ担当トレーナーは身の回りの異常事態を安易に霊障だと判断することはやめてください。
ⅰ.火災警報は霊障ではありません。
――やぁ、今日はなんだか賑やかだね。 / マンハッタンカフェ担当トレーナー
――……ねぇ、君のトレーナーは異能生存体か何かなのかい? もしくはスカイネットの手先とか。 / フジキセキ
――いいえ、あの人はいろいろと『好かれやすい』ですが、普通のヒトですよ。 / マンハッタンカフェ
――だからって、燃え盛る体育倉庫からスーツ姿で涼しい顔で出てこられると、こう、ね……。 / フジキセキ
――『あの子』も好いているようで、守ってくれているようですが……。 / マンハッタンカフェ
――やっぱりか、ありがとうと伝えておいてくれ。それにまぁ、慣れた。ツインターボ担当の南坂さんも無事だし。 / マンハッタンカフェ担当トレーナー
――そのうち本当にこの人達私たちより速く走ったりしないだろうね……? / フジキセキ
46.マンハッタンカフェが虚空を見つめてぼうっとしていた場合、直ちにその場から退避し、彼女の担当トレーナーに通報してください。何を見ていたのか考えてはいけません。
ⅰ.何を見ていたのか考えてはいけません。
――何があった!? / ヒシアマゾン
――あぁ、寮長! よかった! ユキちゃんがいきなり泡吹いて倒れたのでとりあえず部屋から引きずり出してきました。今、エルがカフェさんのトレーナーのところに走っています。そのままシチーさんのところに向かってもらいます。すいません、独断専行しました。 / グラスワンダー
――問題ない。シチーのところにユキノを運ぶ算段だな。よし、寮長権限を以て追認、必要な外出を許可する。それにしても……また、か。 / ヒシアマゾン
――えぇ……また、です。何なのでしょうね、
――ユキノ本人の希望があるとはいえ、同室の継続は、やはり厳しいか……。 / ヒシアマゾン
――大丈夫だぁ……。 / ユキノビジン
――ユキちゃん! / グラスワンダー
――ユキノ! 大丈夫か……? / ヒシアマゾン
――
――ユキノ……。 / ヒシアマゾン
――大丈夫がら、部屋、カフェさんと一緒で、おねがいすっぺ。あン
――しかし…… / ヒシアマゾン
――カフェさんを一人にする方がよっぽど
――……。わかった。だが、無理はするなよ。カフェと同じように、あたしは、おまえのことも心配だ。 / ヒシアマゾン
――ありがと、ねぇさん。 / ユキノビジン
47.ゴールドシチーはいくら朝が弱いからといって、目覚ましを30個も同時に仕掛けるのはやり過ぎです。周囲から苦情が寄せられています。
――これが一時間続いて目が覚めない場合もあるって、どれだけなんだか。ごめんな、ユキノ / バンブーメモリー
――いぐらシチーさんでも、これに慣れるのは
48.学園に在籍する個人を信仰する組織の設立は例外なく禁止です。
――はっはっはー! みんなでバクシンすればいつかは長距離だって! なんだって走れるようになるのです! 積極的なレースへの出走! 実践が、ただひたすらの実践が! 誰にも差されない速度を生むのです! / サクラバクシンオー
――さぁ、皆で一流を目指しましょう! / キングヘイロー
――なぁ、俺たちはアレをどこで止めるべきなんだろうな。 / サクラバクシンオー担当トレーナー
――本人達がノリノリで絶好調なのが止めにくいよなぁ……。アレ止めたら俺たちが後処理するんだぞ……? / キングヘイロー担当トレーナー
――言うな。でも変な癖をつけられる方が怖いだろ。行くぞ。 /サクラバクシンオー担当トレーナー
――はいよ。 / キングヘイロー担当トレーナー
――こぉおおおらぁあああああ! おまえら何やってんだぁあああああ! / トレーナーズ
49.改めて記載します。学園に在籍する個人を信仰する組織の設立は例外なく禁止です。
――ニシノフラワーは毎朝5時半に起床すると丁寧にベッドを整え、歯磨きをして授業に必要なノートの確認をしてバッグにしまった後、チームの朝練に向かう。丁寧なストレッチやウッドチップコースでの走り込みをし、しっかりと朝ご飯を食べ、一度帰寮してシャワーを軽く浴びる。朝練用の荷物から学校用の荷物に持ち替えて登校し、午前の座学に参加する。授業でわからない事があれば要点を整理しながら質問をする。とても丁寧にノートを取り、授業が終われば先生への挨拶を忘れない。お昼を食べた後には必ず火傷しない程度に温めたにんじんジュースをゆっくりと飲む。こっそりお菓子をプレゼントしようとした子がいても丁寧に断る一方で、見知らぬ怪しげな者に出会うと、クラスメイトなど頼れる友人の後ろに身を隠し避けるように俯いて歩く。午後の授業やトレーニングが終わったら、きちんと清掃して原状復帰を手伝い、最後に一礼することも忘れない。夕方から夜にかけての自由時間には日中の授業のノートのまとめ直しをする。まとめ直しに疲れたら気分転換と言って寮長や上級生の仕事の手伝いをしているが、少し褒められるだけでも顔を真っ赤にしてしまう。就寝は消灯より少し早めの21時半頃である。どうか忘れないで欲しい。ニシノフラワーは我らが光であり生きる希望そのものである。 / 自称『西花真宗』信者から押収した『西花経典』序文より抜粋
――うーん、こういうのはあんまり趣味じゃないんだけどなぁ。……まぁ、フラワーに変なのがつくのなら、こっちもいろいろと動かないとですねぇ。 / セイウンスカイ
50.信仰対象が学園に在籍する個人であるか如何に関わらず、学内において一切の宗教組織の設立を禁止します。
――さぁ、一緒にシラオキ様を崇めましょうっ! れんこん、そーさい、ほーれんそう……。れんこん、そーさい、ほーれんそう……! / マチカネフクキタル
――楽しそうじゃねぇか、フク。 / マチカネフクキタル担当トレーナー
――はい、それはもう! ……って、あれ? / マチカネフクキタル
――『水辺での運動が吉ですから!』って担当にプールを押さえさせといて、こんなところで油を売ってるとは良いご身分だな? / マチカネフクキタル担当トレーナー
――えっとですね、これは……その……ふかーい、ふかーい訳がありまして……。 / マチカネフクキタル
――ほーう、言ってみろ。 / マチカネフクキタル担当トレーナー
――こうしたほうが、福来たる。なんちゃって……いだだだだだだだだだだっ! ごめんなさいごめんなさいごめんなさいぃぃぃいいいいい!! / マチカネフクキタル
ユキノビジンの東北弁というか岩手弁が正しいか全く自信がない……。
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6ページ目
51.ユキノビジンは、スケート靴で芝コースに出走することは禁止されました。
ⅰ.ダートへの進入も禁止します。
ⅱ.ハルウララ担当トレーナー、あなたも「これで芝もダートになる!」と喜ぶのはやめてください。
――でも、本人がどうしてもあの格好で出たいって言うし…… / ユキノビジン担当トレーナー
52.ユキノビジン担当トレーナーは、熱中症の危険性の高い夏期開催レースにおいて、ユキノビジンの勝負服を見て何も思うところがなかったんですか。
――でも、本人がどうしてもあの格好で出たいって言うし…… / ユキノビジン担当トレーナー
53.スペシャルウィーク担当トレーナーは水着で有馬に飛び出していくスペシャルウィークを見て本当に何も思うところがなかったんですか。
ⅰ.マルゼンスキー担当トレーナー、あなたもです。
――ほら、動けば暖かくなりますから……! / スペシャルウィーク担当トレーナー
――有馬は長距離だし、ね、ほら……結局汗かいちゃうじゃん……? / マルゼンスキー担当トレーナー
――……。 / スペシャルウィーク
――……。 / マルゼンスキー
――誠に申し訳ありませんでした。 / トレーナーズ
54.確かに冬に水着で走ることについて疑問を投げかけました。しかしながらセイウンスカイ、着る寝袋を装備して出走するのはどうなんですか。
――でも、これでもちゃんと1着だったんだからいいでしょー? / セイウンスカイ
――ウソでしょ……。両腕が出ていない寝袋で全力疾走して逃げ切りなんて……。 / サイレンススズカ
――これがセイちゃんの実力よー。さぁ、ウィニングライブの用意をするから……ってたづなさん? なんで肩に手を置いてるの? ちょっと、寝袋脱げないとセイちゃん困っちゃうなーって、……え!? このまま出ろって!? ライブに!? / セイウンスカイ
――勝負服はレースとライブで共通ですからね。審査を強行突破した以上、きちんとライブも出走登録した衣装通り出てもらいます。 / 駿川たづな
――まって! 今日はフラワーもライブだけだけど見に来るんだよ!? まってまって! ごめんなさいっ! 許して!!! / セイウンスカイ
55.ビコーペガサスは、校内で不審者を見かけたとしても、一人で対応しようとしてはいけません。
ⅰ.アグネスタキオン担当トレーナーは不審者ではありません。
ⅱ.安心沢刺々美は確かに不審者然としていますが、学園関係者です。
ⅲ.不審者が「私が怪人ササバーリィよ!」と挑発してきたとしてもです。
――でも、おかしいんだ! あの怪人、キックが効かなかったんだ……! しっかり当てたのに……! / ビコーペガサス
――初対面で蹴るビコーもビコーだが、そうか……ウマ娘の蹴りを真正面からくらって大丈夫なのかあの人たち……。そんな人間二人としていないと思ってたんだけどなぁ……。 / フジキセキ
56.食堂ではアレルギーなどの特別な理由がない限り、お残しは許しません。
ⅰ.「野菜嫌い」は特別な理由に含まれません。
ⅱ.ウマ娘以外が「Oサイズ」に挑むのは推奨しません。
――ほら二人とも、食堂の時間切れを狙うのはやめるんだ。 / ヒシアマゾン
――でもピーマン苦いもん。 / スイープトウショウ
――どうもトマトの匂いだけはダメだ。 / ナリタブライアン
――だとしても、だ。……それに今日は食堂の閉鎖時間が延びる事がほぼほぼ確定しているぞ。 / ヒシアマゾン
――なんで!? / スイープトウショウ
――あっちを見ろ。「ライスやマックイーンがいけるなら私たちもいけるはず」と“
――なぜ今日に限って……っ! / ナリタブライアン
57.体重の虚偽報告は明確な違反行為です。
――そんなに普段からパクパクしてるからだぞー! / ゴールドシップ
――今いやというほどかみしめている事をわざわざ指摘しないでくださいましっ! / メジロマックイーン
――おー、自覚はあったんだな。 / ゴールドシップ
――はっ。 / メジロマックイーン
58.キングヘイローに紙パックの紅茶を出してはいけません。たとえ茶葉を切らしていたとしてもです。
――『あら、一流にふさわしい味ね。良い茶葉じゃないの』と言い出した時は、もうどうしようかと……。 / スペシャルウィーク
――困ったときはタキオンさんのトレーナーさんのところに行きましょう。タキオンさんのトレーナーがいつも良い茶葉を切らさないようにしているはずですから。ただし、タキオンさんにばれないようにこっそりと、ですよ。 / グラスワンダー
59.図書室では絶対に喧嘩をしてはいけません。
――あら、どうしてこんな注意書きが? / カワカミプリンセス
――知らないの? ウオッカとスカーレットよ。ロブロイの前で本の取り合いをしたの。そしたら文字通りロブロイが二人を『瞬殺』したらしくて二人とも保健室送りよ。 / スイープトウショウ
――えっ。ロブロイさんってそんなステゴロ最強ガンギマリなお方でしたのっ!? / カワカミプリンセス
――トレセン学園で強い順に並べると上から数えた方が相当早いらしいわ……。カワカミも図書室でやらかすと『瞬殺』されるかもよ。 / スイープトウショウ
――や、やばいですわぁ……! 借りた本、一ページちょっと破けてしまいまして、今から土下座しに行くところだったんですが、猛烈にトンズラこきたくなってきましたわ……。 / カワカミプリンセス
60.確かに経験に裏打ちされた証拠は科学の基礎です。また、盲信は理性の死です。しかし、それらは誰かしらの胸の存在を実験室環境下で証明するよう倫理的に義務付けられていることを意味しません。
ⅰ.よくわからない? フゥン、じゃあ言い換えてあげよう。ダイワスカーレットの胸を疑うんじゃない。次疑ったら、もれなく実験台にしてあげよう。ちょうどモルモット君以外のサンプルが欲しかったんだ。
ⅱ.補足内容に不備はありませんが、アグネスタキオンは本リストの編集を禁じます。また、どれだけ我々とあなたの間で利害が一致したとしても、我々があなたに実験を許可することはありません。
――でも、やっぱりあれで中等部は無理ありますよ。オイどうした、いきなり黙り込んでーーーうっ。 / とある事務スタッフA
――なんてことだ、もう助からないぞ。 / とある事務スタッフB
ユキノビジン、実装されたら固有演出で芝をリンクに変えるんだろうなあ……。
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7ページ目
感謝の色ボケ回です。ブラックコーヒーか無糖の紅茶をご用意ください。
61.海外からの留学生に対して、根も葉もない『日本の常識』を吹き込むのはやめましょう。
――トレーナー室戻ったら白装束のグラスが「一着取ったので責任を取っていただきたく」と三つ指ついてた時の僕の気持ち考えた事あります? / グラスワンダー担当トレーナー
――それ「最近の
――お前らまだ未遂じゃねぇか。甘い、甘すぎる。こっちは「日本には『兵は拙速を尊ぶ』という言葉がありますからね」って言われたぞ。孫子は中国だって指摘する前に国際便に詰められてたんだぞ。 / エイシンフラッシュ担当トレーナー
62.年賀状のやりとりなどのために集めた個人情報は使用用途以外に利用してはいけません。トレーナーのご実家にヘリコプターで乗り付けるなど前代未聞です。
――日本では年明けの挨拶が大事って聞いてやってきたんですけど、やっぱりだめでしたか? ヘリなら渋滞にも巻き込まれないし、護衛の方も守りやすいって賛成してくれたんだけど。 / ファインモーション
――そりゃあデルタフォースもびっくりな空挺ウマ娘がわんさかいるファイン警衛隊ならそうだろうよ。でもファイン、頼むから
――ごめんなさい。サプライズで喜んでくれるかなって思ったんだけど、次からは気をつけます。埋め合わせ代わりにといってはなんだけど、この場の収拾はまかせて! 理由もちゃあんと考えてあるんだから! / ファインモーション
――冗談でも『将来の旦那』とか言ったらさらに場が混乱するからやめろよ。……ファイン? / ファインモーション担当トレーナー
63.改めて記載します。年賀状のやりとりなどのために集めた個人情報は使用用途以外に利用してはいけません。いつの間にか実家の周りの土地が企業に買われてたなど問い合わせが入っています。
――やっぱりダメでしたか? / キタサンブラック
――逆に聞くけどどこでイケると思った? / キタサンブラック担当トレーナー
――ダイヤちゃんもしたって……。 / キタサンブラック
――あの大富豪は参考にしたらダメだからな。 / キタサンブラック担当トレーナー
64.トレセン学園はウマ娘向け教育機関婚活会場ではありません。誤解を招くような風聞を流布することはやめてください。
ⅰ.リストを勝手に改竄することは明確な違反行為です。いたずらで我々の手間を増やさないでください。
――そうだそうだー! 「トゥインクル・シリーズ終了までにトレーナーを射止められないウマはウマではない」などただの風評被害だー! / セイウンスカイ
――ウマドルはみんなのものなんだぞー☆ / スマートファルコン
――そーゆー二人だってトレーナーに「家族になろうよ」されたらついてくんやろ? / タマモクロス
――……。 / セイウンスカイ
――……。 / スマートファルコン
――おいなんか言えや。 / タマモクロス
65.『うまぴょいする』という動詞は存在しません。
ⅰ.万が一存在したとしても『うまぴょい伝説を踊る』以上の意味はありません。
――そうよね、存在するわけないわよね……。うん、わかってたし。 / ナイスネイチャ
66.[項目削除済み]◆
ⅰ.禁止時のリスクが想定を大きく上回ったため、項目は削除されました。
ⅱ.禁止が解除されたからといって、チョコレート等に多量のお酒、睡眠薬や興奮剤等の薬品を混入させる行為は例外なく禁止です。
――……うっし。 / ナイスネイチャ
67.前項に関連し、確かにトリュフチョコレート等に代表される市販のアルコール入り菓子を無加工で渡すことは禁じられていませんが、だからといってトレーナーに大量摂取させることはどう考えても拷問ですのでやめてください。
――禁止される前にやっとくんだった! うちのトレーナーアルコール激弱なのわかってたのに、あの箱の半分こずつしても多分トレーナーの方がぶっ倒れるってわかってたのに! あたしのバカバカバカ! / ナイスネイチャ
――もー、買ってたのに勢いで渡さないからだよー。だから「メゾン・ド・ネチャネチャ101号室」なんて言われるんだよー? / マーベラスサンデー
――なにその不名誉極まりないあだ名! ネイチャさんそんなネチャネチャしてないっ! ……してない、はず。うん。 / ナイスネイチャ
――どう見てもトレーナーの方も脈ありなんだからバレンタインじゃなくても突っ込めばよかったのに。 / マーベラスサンデー
――……え? どういうこと? / ナイスネイチャ
――あっ、無自覚か。ならヒントはここまででーす、あとはがんばってね☆ マーベラース☆ / マーベラスサンデー
――ちょっと待て! 逃げるなっ! 言い逃げは許さんっ! / ナイスネイチャ
68.前々項に関連し、たとえバレンタインでなくても、惚れ薬をうたう怪しい薬品が流通した場合は、遅滞なく学園に報告されなければなりません。
――待つんだモルモット君! 何か怪しい薬が出回ったら全部私のラボ由来だと勘違いしてないかいっ!? 今回ばかりは違う! 本当だ! 落ち着いて考えてくれ、私があんな中途半端な出来の薬品を周囲に配るわけがないだろう? 私が作ったのならセイウンスカイ君にあれほど悲しい顔をさせずに済んだだろうさ! 本当だとも! さ……さすがの私にも良心というものがあるぞ! なぜ私の良心が疑われているんだ!? とりあえず紅茶の茶葉をバッグに詰めるのをやめたまえモルモット君! 嘘じゃないんだ! 嘘じゃないから君の紅茶だけは奪わないでくれっ! / アグネスタキオン
69.出所不明な薬品を発見したときは、遅滞なく学園に報告されなければなりません。
――この度はうちのフクが大変なご迷惑をおかけし申し訳ありませんでした。 / マチカネフクキタル担当トレーナー
――今回はすぐに捕捉できたので大事になりませんでしたけど、本当に気をつけてくださいね。 / 駿川たづな
――はい、私からもよく言って聞かせますので……。 / マチカネフクキタル担当トレーナー
――お告げだと「幸せになれるクスリ」だって……。 / マチカネフクキタル
――普通のビタミン剤をそう言って見せびらかす奴がいるか!! 表現がやばすぎるわ!! / マチカネフクキタル担当トレーナー
――本当に、風紀を乱さないように気をつけてくださいね。 / 駿川たづな
70.門限は非常事態を除き守られなければなりません。
ⅰ.トレーナーと教育談義をしていたら夜が明けていたというのは非常事態には含まれません。いくらその後処理が非常事態級の大災害を引き起こしたとしてもです。
――見るべきは他の子か、ボクか。その目でちゃんと確かめてよ。 / ???
――本当に、風紀を乱さないように気をつけてくださいね。
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8ページ目
(キングヘイローの口調についてご指摘がありましたので、一部修正しました)
71.カワカミプリンセスはドアの開閉をもう少し丁寧に行ってください。ドアの修繕費がすさまじいことになっています。
――あぁああああ! またやっちまいましたわ――――っ! / カワカミプリンセス
――また……。これで何度目ですか……。前は教室のドア、昨日は大浴場のドア……。本当にこの子どうやってこれまで無事に乗り越えてきたのかしら……。 / キングヘイロー
72.テイエムオペラオー、あなたは勝利する度に『覇王像』を作成するのを今すぐやめなさい。すでに二体の覇王像に見つめられているビワハヤヒデがかわいそうです。せめて三冠を取ったらにしてください。
ⅰ.ビワハヤヒデから引き離すのは名案ですが、なぜその結果が三女神の隣に安置なのですか。
ⅱ.メイショウドトウに贈呈するのもです。すでに彼女は三体所有しています。
ⅲ.アドマイヤベガに贈呈するのもです。
――ふっ、なるほど理解した。像など造らなくとも、このボク! このテイエムオペラオーの魅力が世に燦然と輝いている以上、この忠告を破る理由などないということだ! / テイエムオペラオー
――『もう作りませんごめんなさい』がオペラ翻訳されるとこうなるのね…… / アドマイヤベガ
73.テイエムオペラオーに勝てて舞い上がったのは理解できますが、あなたまで『怒濤像』を作ろうとするんじゃありません。
ⅰ.誰がアドバイスしたのかを、我々はすでに把握しています。
ⅱ.一部トレーナーの『特殊な需要』に応える必要はありません。
ⅲ.音声再生機能をつける必要はありません。当然「私をあげます」なんて音声トラックを仕込む必要もありません。
――や、やっと上手な石膏型の取り方を理解したのにぃ……。髪についた石膏とか落とすの大変なんですよ……。 / メイショウドトウ
――はっはっはー! 人気者とはそういうものさ。このボクを下した栄光、しかと噛みしめるがいいっ! / テイエムオペラオー
――ほぁああああ! なんか御利益がありそうですよこの像……! / マチカネフクキタル
――この白いプールみたいなのに横になったら私も型とれるの? 面白そうだねー! / ハルウララ
――だれか、私以外にだれかツッコミ役はいないの……! / アドマイヤベガ
74.尻尾が太い方がいいか細い方が良いかは個人の好みです。そんなことで大乱闘をするのはやめてください。
ⅰ.誰の尻尾が一番かなんて論ずるのは避けるべきでした。
――だから、マックイーンの指通りのよいさらっとした尻尾こそが至高だとなぜわからん!!! / メジロマックイーン担当トレーナー
――ネイチャさんの、ふわふわとした尻尾の良さを知らんとは、人生の9割を損しているぞ貴様っ!! / ナイスネイチャ担当トレーナー
――フクの尻尾の福音を受け取るがいい!!! / マチカネフクキタル担当トレーナー
――もうやめてくださいまし!!! / メジロマックイーン
――いい加減にしてよ! さすがにハズいって!!! / ナイスネイチャ
――あわわわわわわわわわわわわわわわわわわ / マチカネフクキタル
75.ミホノブルボンに精密機器の操作を頼むのはとても恐ろしいアイディアです。
ⅰ.簡単な操作であっても必ずサポート役の配置を怠ってはなりません。
ⅱ.カワカミプリンセスにも同様の対応を求めなければなりません。
――うわ――――っ! なんかキーボードがバッキバキになっちまいましたわ――――! / カワカミプリンセス
――制御不能。ステータス『なにもしていないのに壊れた』を確認。 / ミホノブルボン
――お二人とも! もうなにも触らないでくださいーっ! / ニシノフラワー
76.学園内における賭け麻雀は一切の例外なく禁止されました。
ⅰ.金銭の授受を伴わない麻雀については禁止しませんが、もう二度と寮備品として麻雀牌が補充される事はないことに留意してください。
ⅱ.にんじんを内部通貨として利用することも併せて禁止されました。
――なんてこと、なんてことなの、一夜明けてもまだ信じられないわ……! / キングヘイロー
――どうした。またなにか勝負で負けたのか? / キングヘイロー担当トレーナー
――えぇ、不覚を取ったわ。……轟盲牌というのはご存じ? / キングヘイロー
――え? 確か麻雀牌の表面を指で削り取って無理矢理白牌を作るって……まさか? / キングヘイロー担当トレーナー
――そのまさかよ。マックイーンが昨夜の『お嬢様麻雀四天王最強決定戦』でね。 / キングヘイロー
――えぇ……。 / キングヘイロー担当トレーナー
――さくっとマックイーンをハコにして、残るファインさんとダイヤさん相手に勝負と思った瞬間に彼女が
――殿下を沼に突っ込んだのかとか青天井でなにやってんだとかいろいろ突っ込みたいけどさ。それで、払ったの? / キングヘイロー担当トレーナー
――払うわけないでしょうっ!? イカサマで一発退場よ! ついでにやらかした麻雀牌分を自腹精算してもらったわ。 / キングヘイロー
77.エイプリルフールに嘘をつくなとはいいません。しかしながら影響力を考えてから発言するべきでした。
――俺、生まれて初めて、彼女ができたんだ。 / とあるトレーナー
78.理事長は、トレーナーに対してやたらと扇子を渡すことをやめてください。複数のトレーナーから「扇子で棚が埋まる」と苦情が入っています。
ⅰ.トレーナーもリサイクルショップなどに扇子を売ることはやめてください。泣き崩れた理事長をなだめるのに5時間を要しました。
――不覚ッ! この扇子の意味と由来を、しっかりと伝えていなかった私が悪かった……! / 秋川やよい
――多分それだけじゃないとおもうんですが……。 / 駿川たづな
79.誰に対しても、不必要に帽子を外すよう指示することは認められません。
ⅰ.理事長に対しては言語道断です。
ⅱ.理事長秘書に対してもです。
――こんなことをわざわざ書くなんてやっぱりおかしいのだ。この学園にはやっぱり何かあるのだ……! うっ……! / シンコウウインディ
――まったくもう、困った子ですね。 / ???
80.『樫本理子全力疾走チャレンジ 芝3200m』等というイベントは二度と許可されません。
――汚名返上のチャンスを……。私にもう一度走らせてはいただけないだろうか……! 次こそは、次こそは完走してみせます! / 樫本理子
――もういいっ……休め……っ! / ビターグラッセ
次回はいよいよあの人の特集回になりそうです。
どうぞ次回もお楽しみくださいませ。
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81.ゴールドシップは別のタイムラインから来たわけではありません。
ⅰ.ゴールドシップは「タイムラインを維持しろ」と命令することはできません。
ⅱ.「タイムラインを改変しろ」もです。
ⅲ.「競馬オタクをもてあそべ」もです。
――じゃあ、ゴルゴル星の王はオッケーだな! / ゴールドシップ
――どこがオッケーなんですの!? / メジロマックイーン
82.ゴールドシップはどこの王でもありません。女王でもありません。
――なら、どこかの国の王子様ってことで。 / ゴールドシップ
――王子様っ!? / カワカミプリンセス
――どこの王室の所属でもありませんわ! 外交問題に発展する前に取り下げてくださいまし! / メジロマックイーン
83.ゴールドシップはいかなる学園関係者の前でも「120億の紙くず」というフレーズを発言することは許されていません。
――なぜか、その言葉をゴールドシップが口にしたとき、震えが止まらなかったんだ。四つ足の怪物が、こちらを見ているような、そんな、恐怖が…… / とある事務スタッフ
――少し休んだ方がいい、あなた疲れてるのよ。 / とある事務スタッフの同僚
84.確かにユーモアは周囲の士気を向上させるために有効かもしれませんが、メジロマックイーンに対して「I'm your grandson......」と真剣な顔で言うことは非常に不適切です。
――嘘よぉおおおおおおおおおおお!! / メジロマックイーン
85.全ての学園関係者は、ゴールドシップと新規のまたは継続した接触を図る前に、良いアイディアと独創的なアイディアの違いを学ぶセミナーに参加する必要があります。
ⅰ.アグネスタキオンと接触する場合も同様とします
ⅱ.安心沢刺々美と接触する場合も同様とします
――ちょっと! なんでこの私まで! / 安心沢刺々美
――自分の胸に聞いてみたらいかがですか。 / 駿川たづな
86.ゴールドシップは、「大食い大会でオグリキャップに勝つため」に『アグネスタキオン謹製ノンアルコールカクテル』を飲むようなことは絶対にやめてください。ほかのどのような大食い大会でも同様です。
――これも禁じられるなんて心外だねぇ。新陳代謝をあげて消化を促進するだけだよ。 / アグネスタキオン
――体が半透明になるのがまずかったんじゃねぇの? / ゴールドシップ
87.本資料で二度とするなと言っているのは、ゴールドシップ、あなたをマインドコントロールしたいからではありません。したいです。
ⅰ.違います。また、ゴールドシップはこの文章を編集してはいけません。
――ちぇー、でもまぁ、ダメなものはダメだもんな。しばらく黙ってっかぁ。 / ゴールドシップ
88.ゴールドシップは新任の学園職員たちに、自分の一家に関わる架空のホラーストーリーを語り聞かせてはいけません。
89.ゴールドシップは新任の学園職員たちに、自分の一家に関わる実際のホラーストーリーを語り聞かせてはいけません。
90.[項目削除済み]削除済み項目の閲覧
必要なクリアランス無しにこれ以上のアクセスを試みることは学園およびSCPF-JPによる雇用の終了、全ての教育上、医療上、退職後、あるいは死亡時の福利厚生を取り消す根拠となります。認証されていないアクセスの場合、保安要員による拘束、およびIDの凍結が実施されます。学園のイントラネットに接続されていないいずれのコンピューターからこのファイルへアクセスを試みることも、クリアランスに関わらず即時終了をもたらすこととなります。
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意識の消失を確認しました。保安要員への出動要請が発出されました。この場で待機してください。
本コンソールは、レベル4/SCPF-JPクリアランスもしくはO5クリアランスの入力があるまで凍結されます。
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本コンソールは現在凍結されています。凍結を解除するには、レベル4/SCPF-JPクリアランスもしくはO5クリアランスを持つユーザーのログイン、および内容の確認が必要です。
User | Yayoi AKIKAWA |
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90.ゴールドシップは、達成し得ない約束を他者と結ぶことを禁じられました。
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10ページ目 /*confidential*/
91.学園は、SCP-____4-JP 「とってもマーベラス☆」の拡散を防ぐため、SCP-____-f1-Z2SAを機動部隊の監視なくサイト-81__の外に出してはいけません。
ⅰ.本項目のバックアップ機能として本ドキュメント第42項が正確に履行されるよう最大限の対応をしなくてはなりません。
92.学園によるSCP-____5-JP 「ガラス製の実験室」由来のありとあらゆる試験薬の拡散を助長する行為を禁止します。
ⅰ.SCP-____-f1-YV35の監視につくエージェント“モ-1”からの生体反応が断絶した場合、すぐにSCP-____-f1-YV35の居場所を特定し、機動部隊を派遣してください。
ⅱ.本項目のバックアップ機能として本ドキュメントの以下に掲げる項目が正確に履行されている事を常に確認してください。
1.第02項
2.第08項
3.第20項
4.第30項
5.第66項(※92のⅲ参照)
6.第68項
7.第69項
8.第86項
ⅲ.第66項「バレンタインに際し、学園内でチョコレートを手作りすることは禁止されました」は、SCP-____-f1-YV35がSCP-____5-JP内で調合した薬剤であっても、SCP-____5-JP外で加熱等の加工を行った場合に異常性が消失することが確認されたため、項目が削除されました。削除理由としてカバーストーリー『トレーナーLOVE勢の反乱』を適用してください。
93.SCP-____3-JP「ブロンズコレクター」の収容に際し、学園はSCP-____-f1-Z1FDが参加するレース競技、各種賭博行為等の序列がつく競技については2人以下での開催を禁じます
ⅰ.本件のバックアップ機能として本ドキュメント第76項が正確に履行されている事を確認してください。
94.SCP-____4-JP「天使のいない安息日」収容に際し、学園は、最低一人以上のフィールドエージェントを配置し、カバーストーリー「霊障に強い男」を適用しなければなりません。
ⅰ.SCP-____-f1-Z5REの同室に配置されるSCP-____-f1個体については、SCP-____4-JPの強い影響下に置かれると想定されるため、2ヶ月に一度以上の診察を推奨します。
ⅱ.本件のバックアップ機能として本ドキュメント第46項が正確に履行されている事を確認してください。
95.SCP-____2-JP「シラオキ様のおつげ」収容に際し、影響下にあるSCP-____-f1-Z2ZAが彼女以外の事柄を対象にSCP-____2-JPを発動することがあってはなりません。
ⅰ.学園は上記事態の発生を警戒するために、必要人数のフィールドエージェント、およびDクラス職員を動員することが可能です。
96.仮分類名SCP-____2-JP「無限の胃袋」収容に際し、影響下にあるSCP-____-f1-Y2LQが学園関連施設外で喫食することは可能な限り回避されなければなりません。
97.サイト-81__に設置されているスクラントン現実錨『三女神の像』の修復にあたり、財団職員以外の接触が禁じられました。
ⅰ.本件のバックアップ機能として本ドキュメント第44項が正確に履行されている事を確認してください。
ⅱ.SCP-____-1個体については、引き続きカバーストーリー『ご先祖様の御利益』を適用してください。
98.学園は、これ以上SCP-____-f1個体の拡散を助長するべきではありません。
ⅰ.本項目のバックアップ機能として本ドキュメントの以下に掲げる項目が正確に履行されている事を常に確認してください。
1.第09項
2.第10項
3.第11項
4.第62項
5.第63項
ⅱ.O5-13、本項目についての異議は一切受け付けられない。 O5-3
99.学園は、SCP-____4-JP「狂言師」の行動を黙認するべきではありません。
ⅰ.本項目のバックアップ機能として本ドキュメントの以下に掲げる項目が正確に履行されている事を常に確認してください。
1.第13項
2.第21項
3.第30項
4.第81項
5.第82項
6.第83項
7.第84項
8.第88項
9.第89項
ⅱ.第90項の異常性の発現に伴い、SCP-____4-JPのオブジェクトクラスは再検討が実施されています。再検討の結果が確定するまでの間、情報は一時的に閲覧が制限されます。制限された情報の参照が必要な場合は、サイト-81__の駿川研究員にコンタクトしてください。
100.君たちはどこに帰属するべきか忘れるべきではない。君たちの学園も、君たちの歴史も、君たちのものであったことなどない。O5-1
「無論、わかっているとも」
「理事長……」
「心配するな、たづな。こんなところで、諦めるわけにはいかない。そうだろう?」
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Ed il mio bacio sciogliera. / Il silenzio che ti fa mio!
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Tale.Turandot
Tale.Turandot Act 2
あなたは目を覚ます。
「あら、お目覚めですか。トレーナーさん」
その声にあなたは眼を開き、緑色の帽子を被った女性、室内でも帽子を外さない女性をぼんやりとした視界の奥に見つけるだろう。そしてあなたは、何かがパチパチと弾ける音を聞く。同時に、小さく音楽がかかっている事にも気がつくだろう。起き抜けの頭でも、あなたはそれがプッチーニの「トゥーランドット」の第二幕だと理解したはずだ。URA公認トレーナーの基礎教養試験でもダンスや戯曲の問題が出題されたのをあなたは思い出すだろう。
「えっと……たづなさん。ここはどこです?」
「理事長室です。トレーナー室でガタンって何かが倒れる音がしたので、驚いたんですよ。慌てて部屋をのぞき込んだら、トレーナーさんが倒れてるんですもの」
あなたは体を起こして目をこする。やっと視界のピントが合ってきたことに安堵をしながら、あなたは緑色の帽子を被った女性――――駿川たづなが楽しそうに紅茶を入れているのを眺める。寝かされていたのは柔らかな革張りのソファであったと理解するだろう。
「もう、ゴールドシップさんが知ったら心配しますよ」
「たしかに……心配の仕方が斜め45度なだけで、人並み以上にこまやかですからね、あいつは。……っと、いろいろとご心配をおかけしました」
「いえいえ、問題ないですよ。そんなに手間でもないですし、もう夜も遅くて保健室に運ぶよりもここに運ぶ方が早いかなって思って運んだだけですから」
彼女の声の裏で聞こえるパチパチと弾ける音は暖炉の薪が弾ける音だと気がついた頃、あなたはまだ目覚めきっていない紗のかかった思考回路の奥で何かが警鐘を鳴らしていることに気がつくだろう。
「もうすぐ理事長も戻られると思うので、ちょっと紅茶を飲みながら休みませんか?」
それを聞き流すフリをしながら、あなたは部屋に目を走らせる。背の低い秋川やよい理事長に対してあまりに大きな執務机、アンティーク調のデスクライト、壁にある歴代のトロフィー。たづなはそれらを背景に、銀製のケトルから湯気だつ紅茶を楽しそうに紅茶を入れていく。いつも通りの部屋の配置、窓に下がった重たいカーテンのせいで外を見ることはできない。だが、聡明なあなたならば、
「……オープンドアデータ」
たづなの紅茶を注ぐ手が止まるのを見て、あなたは頭の中の警報が誤作動でないことを知る。やはりここは理事長室ではないと知る。
「トレーナーさん……? なんのことですか?」
「『トレセン学園の禁止リスト』と題されたドキュメント類――――あれはただのリストではない。もちろん学園の風紀に関わるような内容が雑多に、ただひたすら雑多に収集、リスト化されている。だが、明らかに異質なものが紛れている」
あなたは推測を口にしながら整理していく。
「たとえば、第44項のⅱ『トレーナーの三女神の像に対する接触行為は原則として禁止されました』……文化財の破壊、破壊行為そのものは問題だが、ウマ娘の接触を禁じなかった。破損させるリスクが高いのはウマ娘も同じなのに、トレーナーに限定しているのは解せない」
あなたは指を組み、視線を下げる。応接セットのローテーブル、おそらくはガラスの天板が光るテーブルの上には何も乗っていない。そこを見つめながらあなたは続ける。
「それに第36項『リストに書かれていないことを書き出して『トレセン学園でしてもいいことリスト』を作成するのは重大な規則違反』。トレセン学園でしても良いことリストを不正に、それも寮生全員を対象に持ち物検査が必要なほど大量にばらまいた形跡がある。しかし、
あなたは記憶をたどりながら事実を積み重ねようと努力する。ヒアリング時に『問題児担当のトレーナーは大変ですね』と言われたりしたが、あなたも今ではあの破天荒な担当ウマ娘のせいではないことを確信しているはずだ。
「トレセン学園の生徒数はおおよそ中高合わせておおよそ2000人。その1/10にばらまいたとしても200部。そんな部数を生徒が学園にバレずに印刷して製本し、正体がバレることなく配布した? ――――不可能だ。あれは学園が意図的にばらまいた上でリストに目を向けさせるための撒き餌でしょう」
「何を言っているんです? 私にはさっぱり……」
あなたは、たづなの様子を盗み見る。彼女が外行きの笑みを貼り付けたまま、こちらを見ていることがわかる。
「決定的だったのは第60項のⅱ。アグネスタキオンに対して『どれだけ我々とあなたの間で利害が一致したとしても、我々があなたに実験を許可することはありません』と警告する。すなわちこれはリストを編纂できる『我々』とアグネスタキオンとの間で何らかの取引があることを暗示する。最初は『我々』とはトレセン学園の事だと思っていた」
あなたは目を閉じる。これは確信こそしているが、それで論じるには材料が足りないとわかっているからだ。覚悟を決めて口を開く。
「でも違った。『我々』という表現が出てくるのは、必ず追記された項目だけ……、項目そのものに『我々』と使うことはない。『我々』と名乗るものたちは、項目そのものの編纂はしない。追記だけをしてくる。それはすなわち、追記を行う人物が別にいる事を示す。……リストは、外部に検閲されている」
それが本当に『我々』がトレセン学園ではないことの証左になるだろうかと悩んだあなたは、一瞬だけ口をつぐんだ。それでももう進めるしかないと思い直し、話を進める。
「また、火のないところに煙は立たないといいます。理事長予算なんて生徒は誰も気にしません。気にするトレーナーもわずかでしょう。それでも記載された。……あれは、それでもつつきに来る誰かを炙り出すために用意された撒き餌、トレセン学園の深淵に潜む何かを覗こうとする者を狩り出すための罠……『オープンドアデータ』、そうですね?」
「妄想でお話しするのはやめませんか、トレーナーさん」
シナモンがうっすらと香る紅茶が目の前に置かれたあなたは、それに手をつけずに笑ってみせた。
「学校が集めるにはあまりに広範な内容、たとえば、個人のプライベートに足を突っ込みかねない内容まで記載されているのは、ただひたすらに数が欲しかったから。木を隠すなら森の中、情報を隠すならデータベースの中です。……まるで良い麦の間に毒麦をまくように、ささいな問題の中に大きな問題を紛れ込ませた」
あなたはその
「麦と毒麦は育てば選別がつくが、情報はある断面を以て切り出した以上、アップデートがない限り成長しない。すなわち、毒麦と麦の選別には時間がかかる。こちらがふるいに掛けている間に、あなた方は時間を得る。私のような不届き者を選別する時間を得る。そして今日、90番台のデータに手を出したことが決定的だった。私はウマの尾を踏んだ、違いますか?」
「――――見事。さすがはゴールドシップ君が見込んだトレーナーだ。さすがに頭が回る」
あなたは部屋のドアが開いたことにはっとして視線をあげる。そこに立っている日本ウマ娘トレーニングセンター学園理事長、秋川やよいを認めたあなたはそっと表情を消す。理事長のいつもよりも落ち着いた声量に違和を感じたあなたは、慎重に言葉を選ぶ。
「こんばんは、理事長……でいいんですよね?」
「無論。君の雇い主であり、君の活躍を願う者だ」
そう言って理事長はあなたの前、応接セットのローテーブルを挟んだ向かいの席に腰掛ける。たづなが理事長の前にも紅茶を置いて理事長の隣へ腰掛ける。劣化したレコードがソプラノとテノールの二重唱を奏で、三人の間を埋めていく。
明らかに理事長の言葉遣いがいつもと異なることに気がついたあなたは、すでにトレセン学園の外にいることを悟った。
「それで、あなたたちに楯突いた私はどうなるんです? 懲戒免職? それとも、ただいなくなるのかな」
「笑止。だれもまだ君を罰するとは言っていない。それを君が望むなら話は変わるが」
理事長は、静かにそう言って紅茶に口をつける。あなたは静かにそれを見ていた。
「安心したまえ、毒は入ってない。不安であれば、私が口をつけた後のものでよければ交換しよう」
理事長が手元のカップとあなたのカップを入れ替える。あなたはゆっくりと口をつける。それを見て満足そうな理事長は本題を切り出す。
「選択。話を聞くか、聞かないか選びたまえ。君はここでの事を、リストの事をすべて忘れて生きる選択肢もある」
「話される内容によります」
「結構。では、話を聞くしかないわけだ。話を聞いた上で条件を呑めない場合は物理的に今から聞いたことを忘れてもらう事になる。覚悟するように」
それにあなたは頷いて答えた。
「前提、先ほどの推理は概ね正しい。少なくとも第90項まで見た範囲ならではあるが。だが、一点明確な間違いがある」
「間違い?」
あなたはオウム返しに理事長の言葉を繰り返す。
「リストは反逆者を探すために存在しているのではない。いつか、私たちの同胞になる者を探し出すことを目的にしている。これが君の推理にあったただ一点の間違いだ」
「……つまり、採用テストの一環だと?」
「肯定。探さずにはいられない好奇心、高い推理力、洞察力。それらを兼ね備えた者をふるいに掛けるための試金石の一つだ。そして、それはウマ娘に対して好意的であることが望ましい。私たちがいま、陥っている状況を打破するに足る環境を作り上げるために、必要な人材を探している」
まぁ、私の独断ではあるのだが、と理事長が笑うのをあなたは半ば呆然と眺める。それでも理事長の主語が複数形になったことに気がつく。
「その組織の、名は?」
「表向きにはいくつもの名前がある。そうだな……ここは伝統に則って――――我々のことは
いつのまにか、理事長の手元に扇子が現れており、それがぱちんと鳴ったことにあなたは驚いた。
「我々、財団は、自然法則から逸脱した物品、存在、現象に市民がさらされないよう、確保・収容・保護することを目的に設立された組織だ。人の目に触れてはならないもの……そう、少しばかりおかしな事になるだけのものから、地球を滅亡させてしまいかねないものまで、規模・影響に関わらず市民から秘匿することで、世界の破滅を防ぐ組織だとおおざっぱに捉えて欲しい」
そう言って理事長は笑ってみせた。
「すなわち、超常現象を私に集めろと? それならマンハッタンカフェのトレーナーの方が適任ではないですか?」
「無論、彼はすでに私たちの仲間の一人だ。やはり君は聡明だ。……それに君自身にはその収集を任せるつもりはない。今はただ、知っておいて欲しいのだ。そしてできれば、知った上で、私たちの仲間になって欲しい」
理事長はゆっくりとカップをもう一口啜ると、音もなくソーサーに戻した。
「……君は『ウマ娘という種の欠陥』と聞くと、何を思い浮かべるか」
その質問に眉をひそめたあなたを見て、理事長は微笑んだ。
「警戒は不要。
そう言って、理事長は帽子を外し、机に置いた。帽子でずっと押さえつけられていたせいだろう、どこかへたったウマ娘の耳が現れる。理事長は耳を伸ばすためか、少しばかり首を振って髪の癖を直す。
あなたは慎重に口を開く。
「……種としての欠陥、ということを言葉通り捉えるのであれば、第一はオスの不在でしょう。ヒト種に依存しなければ後世に遺伝子を残せないのは不自然……で、あり……」
「僥倖。君はやはり気がついたか」
あなたは頭の中に浮かんだシナリオに戦慄として言葉を切ると、理事長は静かに笑った。
「その通り。私たちウマ娘は本来、我々財団の収容対象……我々はSCPオブジェクトと呼んでいるが、それに分類されるに足る存在だ。実際、以前はそう分類されていた」
理事長はローテーブルの天板に手を置く。そうすればそれが光り出したことにあなたは内心驚いたはずだ。
「だとするならば、あなたは……その、あなた自身が、超常現象の類いだと?」
「そうだ。それもごく新参者の部類だ。ウマ娘なんて、たかだか30年そこらの産物なんだぞ」
「あり得ない。そんなことを信じろという方がどうかしている」
あなたは吐き捨てる。
「エジプトの壁画にもウマ娘が描かれている。古墳からもウマ娘を象った土器が出土している。それが、たった数十年そこら前の産物というのか」
「そうだ。私たちは、それを可能にするために作られた存在――――改めて名乗ろう」
そう言って理事長はまっすぐとあなたを見つめる。
「『私たち』はウマ娘。かつては財団がSCP-2000-1と呼んだ存在、名前なき神、機械仕掛けの神から生み出された新人類の一形態であるッ!」
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Pure nel tempo che ciascun ricorda,fu sgomento e terrore e rombo d'armi.
Il regno vinto! Il regno vinto!
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Tale.Turandot Act 1
白かった。そこはただ白かった。
ここでどれだけの時間が経ったのはかわからない。だが、記憶のある間はこの真っ白な空間にいたことは確かだ。後ろ手に拘束された両腕を吊り上げられる様な形で動きを封じられ、宙に浮いた腕には透明なチューブが刺さる。……もっとも、顔を上げたところでそれが見えるわけでもないので、少しでも体力を消費しないように、とりあえず俯いて黙っている。つま先立ちの状況は頭の奥をどこかひりつかせる。
《……さて、SCP-2000-f1-A、もう一度はじめからいこう。別に僕たちは君を痛めつけたいわけじゃないし、ひもじい思いをさせたいわけではないんだ》
ここでの私の名、SCP-2000-f1-Aを呼ぶ声がする。白の奥、銀色の四角い何かの奥に誰かいることはわかっている。だが見えるのは銀色の四角いなにかだけだった。
《君たちは何者なのか、我々は知りたいと思っている。君たちがどこからきて、どこに向かうのか。それをただ、知りたいと思っている》
「それをしって、どうするんですか」
つぶれかけている喉で淡々とそう返す。明るい茶色の髪も、大分くすんでしまったなと自分でも思う。自分の意識よりも大分甲高いと感じる声。それが自分の声だと知ったときは少しばかり驚いたのも記憶の遙か彼方後方だ。
《それが我々『財団』の仕事なんだ。そういうものなんだと思ってほしい。我々は、どうしても、君たちの情報を知る必要がある。……簡単なところから行こう、改めて君の名前を聞きたい》
「ノーザンテースト。わたしにとっては、いみのあるなまえ。だけど、そうよばなくてもいい。SCP-2000-f1-Aでもいい」
《OK、では、ノーザンテースト。その名前はいつから持っていたものかな? そう名付けた人がいるとか?》
「うまれたときからしっているなまえ」
これまでに何十回もこの対応をしてきたように思う。言い方や順番が変わっているが、回答は変わらない。嘘偽りなく回答している。……それが、『財団』とやらが求める回答とは異なるだけだ。
《ノーザンテースト、その名前は以前、馬と呼ばれる生物でその名を持つものがいた。それと関係あるのかい?》
「わたしにはわからない。ただ、わたしたちは、はしるためにうまれてきた。そのために、うみだされた」
《走るため、とは?》
「いったとおりだよ。わたしたちは、はしるために、うまれてきた」
ここでこう拘束されるためではないんだけどな、と言葉の裏に潜ませつつ、同じ事を繰り返す。
《可能であれば、僕も君に走れる環境を用意してあげたいと思っているよ。だけどね、君たちが危険ではないという確認をしないとそれが許可できないんだ》
どこかから声が降ってくる。声の主はおそらく銀の四角の向こうで話しているに違いない。
《だから教えて欲しい。君たちは、走るためというには、十分すぎるほどに知能が発達していて、体も十分以上に頑丈なんだ。君たちにできることがあまりに多すぎる。それこそ、不自然なくらいに――――》
――――あぁ、そうか。
「あなたは、じぶんがなんのためにうまれたか、かんがえたことがある?」
そう、問い返す。
「どうしていきなきゃいけないか、かんがえたことは? 『いきたいから』のほかに、なにかをかんじたことは?」
つま先立ちを続けたまま、問うたところで伝わるか。あの銀色の四角の向こうにいる何者かはこちらをのぞき込むか。
「なにかのために、いきなきゃいけないとおもったことは?」
《――――それは》
「ないよね。あるわけないもん」
両腕に力を込めたところで動けるわけでもない。それでもなにもしないよりはましだったと思いたい。
《……ノーザンテースト、君にはあるのか?》
「うん、あるよ」
《それはなんだい?》
「わたしは、アウトプットだから」
《
銀の四角の奥が困惑したような声を出す。……あぁ、そうか。この銀の四角の奥にいるのも他と一緒か。
「そう、アウトプット。……あぁ、そうだね。そうだったよね。そうじゃないといけなかったよね」
《……。》
「なにかをわすれているとおもったら、そうだ。わたしたちは、ずっと、アウトプットをもとめられていた」
《君はSCP-2000のことを言っているのか?》
それには答えられない。それが何をさしているのかがわからない。
「わたしたちはおぼえている。わたしたちはわすれない。わすれちゃ、いけない」
《あぁ、なんてことだ、なんてことだ……。なるほど、
バチンと何かが揺れる音がした。あぁ、これで終わりか。そう思った。どこかスパイスのような香りが鼻をつく。
「――――ちょっと待とうか、そっちの子羊くん。このポニーとロデオに興じる余裕くらいはあるだろう?」
そういう声が降ってくる。――――初めて、温度のある声を聞いた。
「彼女達の扱いはこの私に任せてはくれないだろうか、そこのボーイ。まだ私は試したいことがいくつかあって……そう、
「……へ? うあっ!」
パチリと音がする。いきなり両腕の拘束が外れて床にたたき落とされる。そのときに腕に鋭い痛みが走った。ずっと腕をひねり上げられた姿勢だったことに由来する筋肉の痛み、そして倒れたときに抜けた点滴の痛みだ。
――このひと、いつからいた?
疑問が痛みと一緒に流れ込む。なぜか感じる嫌悪感が痛みと一緒にすり込まれる。
その姿は自らとよく似ていた。顔を見上げることができないが、尾がないことはわかった。これが、銀の四角の奥にいるものの姿なのだろう。
《……クレフ博士、あなたはSCP-2000-f1-Aに接触することを許されていない》
「残念、私はアルト・クレフ
《いいや、あなたはアルト・クレフ博士だ。教育部長のクレフ博士だ》
「なぜそう言い切れる? 私と君のはいている靴の靴紐が違うからか?」
倒れた姿勢のまま視線を横に走らせる。革靴にグレーのスラックスの裾、鼻先をどこか汚れた白衣の裾がかすめた。
《ではあなたは誰だというのです》
銀の四角がそう問うた。男は天井を仰ぐようにしたようだ。真っ白な地面に落ちる影でわかる。
「無念っ! 私がだれだかわからないなんて、なんと嘆かわしい! しかし無知は罪ではない。覚えておくと良い。私はだれでもあり、だれでもない。私は、
その男は、ウクレレを手にジャック・ブライトと名乗った。その声に背に冷たい針が刺さったような嫌な感覚が走る。
《クレフ博士、あなたが大嘘つきであることはよく知っています。ブライト博士のせいにすればなんでも許されると思いましたか? あなたは今SCP-963の影響下にない。それは既に
銀の四角が淡々と告げていく。クレフ博士と呼ばれ、ジャック・ブライトと名乗った男はそれをどこか楽しそうに聞く。
《あなたはSCP-963に直接触れたことがない。すなわち、あなたはブライト博士ではない》
「おっと、信じてないね? でもまぁ、致し方ないことではあるか。5年前に滅んだ世界からお礼参りなんて現実的ではないと思っているね? あぁ、君はSCP-978の実験記録でも見たのかな。あの願いがかなったというのにジャック・ブライトが出てくるはずがないって。まぁ、せめてコンクリートでいいから墓石が欲しかったところではあるが、世界の危機の最中だった以上、財団にそこまで期待はしないさ」
体が痛みで悲鳴をあげているせいか、顔を上げることができない。その痛みの隙間を埋めるように男の声が流れていく。
《いや、あなたはアルト・クレフだ。あなたはいつだって嘘をつく》
「その通り。私はいつだって嘘をつく。私のことを
男が歩を進めるのを眺める。視界の先にはただ、白い白衣の端だけが残る。
《……良いでしょう。今あなたが誰であれ、SCP-2000-f1-Aの収容違反のリスクを侵していることに変わりはない。それで、ブライト博士、もしくはクレフ博士》
銀の四角は男の事を二つの名前で呼び始めた。
《あなたは彼女の終了を請け負うというんですか? あなたがクレフ博士であれば確かに彼女を終了させることは容易でしょう。しかしSCP-2000-f1への接触は許されていないことはご存じですか?》
「もちろん知っているとも。それは君たちも一緒だろう、哀れな子羊君。だが我々は、君も私も、そもそも前提が間違っている事に我々は気がついていなかった。その間違いを我々は理解せねばならなかったのだよ」
《間違い?》
そうさ! と男は声高に叫んで、まるで礼拝を執り行う神父のように両腕を高く掲げた。
「SCP-2000、デウス・エクス・マキナ。機械仕掛けの神。人類が初めて生み出した触れられる神。神の化身。それらを扱うことを覚えた我々がどれだけ無謀か、誰もわかってなどいなかったのさ。財団の叡智を結集し作られたであろう聖域、SCP-2000。その本質を、我々はどこまでも勘違いしていた。……いや、知っていたのに見ないふりをしたのだよ、諸君」
そこで男は声のトーンを落とす。
「
《ブライト博士、そろそろ仕事の話をしましょう。我々には時間がない、それをあなたは理解しているはずだ》
「時間? 時間だと? 君の言う時間とは何だ? 砂時計の砂が落ちていく現象のことか? どこまで
《今あなたの
銀の四角が激高する。つられるように男が高らかに笑うが、銀の四角はそれに取り合わず続ける。
《今我々は人類復興の瀬戸際にある。どれだけ哲学が崇高であろうと、どれだけ神が高貴であろうと、我々が生き残らねばその恩恵を享受することはない! 70億を超える人類の無念を、我々財団が背負っている以上、こんなところで油を売っている余裕がないことを、なぜあなたほど優秀な人が理解しないんだ!》
「だから! その哲学の欠如こそが人類の失態だと言っているのだよ私は! 人類が滅んではや五年。《デッドグリーンハウス》シナリオの再来、GH-1から未だ五年。君たちがSCP-2000にすがりついてもう五年。――――我々は既に失敗していたのだ! 分水嶺は数百年以上前にすでに通り過ぎていたのだ、諸君!」
男の声がガンガンと頭に響く。語彙にない単語が頭の奥にすり込まれる。
SCP-2000、それは私に銀の四角がつけた名ではなかったか。
「どうしても生き残りたいと願った。それが機能不全の機械仕掛けの神の
男はそう言ってその場でステップを踏み半回転した。
「―――― かくてイエス弟子等に曰へり、誠にわれ汝等に云はん、富める者の天國に入り來るは難しと。されば復たわれ汝等に云はん、富ある者の神の國に入り來るより、騎駝の針の穴を通るは尚ほ易し!」
そのままさらに半回転し、その男の演説が続く。
「殺すな・犯すな・盗むな・偽るな・親を愛せよ・隣人を愛せよ。たったこれだけのことなのに、守れない人間のなんと多い事よ! 天にではなく地に徳を積む人間のなんと多い事よ!」
《それを断罪する資格があなたに――――》
「あるのだよ!! この世界でただ一人! この世界を断罪するに足る理由が!」
男は叫ぶ。それを痛みの中で聞く。
「君だってあの忌々しい人間の残したスリーブを見ただろう! 『我々はなぜこれを造らねばならなかったのか? いつやったのか? どれほど続けているのか? そもそも我々は知っているのか?!』 君たちは何度でも繰り返してきた。輪廻のように繰り返し、その足跡を、その大罪をこの地球に刻んできた。だが我々は、忘れ、逃げ、同じ歴史の再生産を繰り返す! 自業自得の破局すら塗り替え、忘れ去り、焼き直してきた! 君の言う70億の無念も、アンニュイの彼方に消し飛ばす前提だろう!」
ひとりでにヒートアップする男の声、銀の四角はそこに熱を吸い取られるように声が冷える。
《……お前はブライト博士ではないな。クレフ博士……いや違う! まさかお前は――――!》
「ハッハァ! 偉大なるI AMはお怒りだぞ! 私たちは覚えている。私たちは忘れない。これは
《――――
部屋が蛍光色の赤い光に切り替わる。赤以外の色の彩度が落ちる。非常事態を示す光の色だと本能的に気がついた。
「もう遅いっ! すでに私たちは――――受肉したっ!!」
突入してくる黒い影、それが赤い血を吐いて倒れていく。破裂音が頭上から降ってくる。
――――収容違反発生、収容違反発生。ヒト型収容ユニットの破損を確認。セクター2000-315の自己封印プロシージャがリクエストされました。Cクラス以上の職員は至急待避してください。
「うん、いいね。……さて、ポニーちゃん、無粋な男達はこれでいなくなった」
「あなたは……だれ?」
「何者でもあって、何者でもない。おっと、でもアルト・クレフとは呼んでくれるなよ。心底不本意なことに、僕がまともに使える体がこれくらいしかなかったんだ。だが、そうだな、とりあえず――――ブライト博士とでも呼んでくれ」
「よくわからない」
「ならわからない方が良い」
男はそう言ってしゃがみ込む。
「立てるかい?」
「これから、なにを?」
「まあ、決めてないよ。ここじゃないどこかにいって、世界をやり直すんだ。もっとも、僕が約束できるのは何があっても君たちを忘れない。それだけなんだけどね。……とりあえず出よう。ここは狭すぎる」
男はどこか裏のありそうな笑みを浮かべている。それに恐怖を感じながらも、――――ノーザンテーストはその手をとった。
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Padre augusto,conosco il nome dello straniero!
Il suo nome è … Amor!
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Tale.Turandot Act 3
「元来、ウマ娘は、SCP-2000-1は世代交代を前提としないはずだった」
あなたは、秋川やよいがそういうのを静かに聞く。今は口を挟むべきではないと感じたからだろう。たづなも今は理事長のとなりで同じように黙っている。
「財団が持つ『世界そのもののセーブ・アンド・ロードシステム』であるSCP-2000は、世界が滅んでから文明の再構築まで、おおよそ25年から50年で完了する。そのために必要な労働力として、通常の人類を無尽蔵に生産して賄うというのが基本設計だ。しかし、そのオプションとして
「すなわち、ウマ娘はその機械で新たに生み出された新種の人類……?」
「肯定。最初は装置の故障で生み出されたものじゃないかと言われたらしい。そうして生み出された存在のうち、旧人類から見て明らかに異常な見かけを持つものをSCP-2000-1と名付けた。旧人類としてもこれを利用しないわけにはいかなくてな」
そう言いながら理事長は紅茶にミルクを大量に突っ込んでいく。すでに見かけはすでに紅茶ではなく、なにか白い別の飲み物になっている。
「財団といえども、アノマリー……まぁ、財団が収集するべき超常現象をまるっとまとめてそう呼ぶんだが……そのアノマリーを収容するための人員も尽き果てていた。だからSCP-2000-1を利用することにした。旧人類にとってはメスしか生まれないSCP-2000-1は都合がよかった。人間より強化された肉体、だがBZHRから生まれる数は、旧人類に酷似した存在が大多数を占め、数の暴力で制圧することも可能だった。教育することで人類に従順に従うこともわかった」
ティースプーンで自らの紅茶をかき回しながら理事長は続ける。
「故に、世代交代を前提としないウマ娘を製造し、文明の再生が終わるころには自動的にウマ娘は寿命を迎え、死に絶える……。そういうシナリオで旧人類は私たちを生み出し続けた。SCP-2000-1は調べた結果として『既知の技術の寄せ集めとして解釈可能』だったこともあって、認められるには時間はかからなかったそうだ。SCP-2000-1-EXとして財団は収容しないことを決めた」
紅茶が均一に白くなり、飲み頃まで冷えた紅茶を口にした理事長は、一口飲んで、うまいと感想を漏らした。
「SCP-2000はSCP-2000-1-EXを製造し続ける。旧文明の『馬』と呼ばれた種族の遺伝子を抽出し、人間に埋め込むことで強靱な体を得た人型ができる。文明の再創造という点で避けられない肉体労働が重要視されるにも関わらず、私たちが女性として生み出されたのも都合が良かった。労働者の娯楽目的もあったんだろう。反吐が出ることだがな」
「だが、想定外のことが起きた」
「うむ」
あなたは、言われた言葉を急いでかみ砕いているのだろう。しばらく黙り込む。
SCP-2000と呼ばれる何かがあり、それは人類が死に絶えるようななにかが発生したときに使用されるバックアップとして機能する。実際、それが30年程前に起動したらしい。
その結果として人類とSCP-2000は人類史の再創造のために、SCP-2000-1-EXというウマ娘を生み出した。それは人類とは似ていても
労働者の娯楽、言ってくれる。確かに反吐が出る。
苦い結論にたどり着いたあなたは結論を口にする。
「最大の誤算は、ウマ娘がヒトとの生殖が可能だったこと……しかもそれは、現実になって初めて発覚したんですね」
「肯定。しかも優性遺伝だ。そして人類にとっての悪夢はそのバグを意図的にSCP-2000が仕込んだことにある」
「意図的に?」
あなたの疑問に首肯で答えた理事長が説明を続ける。
「SCP-2000-1-EXそれは既知の技術の組み合わせにより生み出された生産物で安全なはずだった。意図せずに生み出されたとしても、その原理と、特性は既知のもの、異常性は持ち合わせない……そのはずだったのだ」
「そして、その前提をそのSCP-2000と呼ばれる装置が破壊した」
「そうだ。その上で最大の問題は、あってはならない第二世代であっても
「因子特性?」
「彼女達の『本格化』により発現する能力向上や脚質を決めると考えられている遺伝子上の因子です。通常ならば発現しえない能力の開花に繋がります」
たづなが会話に入ってくる。
「それらの第一世代のウマ娘がそれを発現することは問題ありませんでした。そうなるようにBZHRが調整していることを人類が把握できていたからです。ですが、第二世代以降は違います。SCP-2000から切り離されて生まれたはずの第二世代がSCP-2000のライブラリを閲覧できるわけがない。……それらが、財団が管理すべき特異性を持つ『アノマリー』である場合を除いて」
「その『財団』やSCP-2000しか知らないはずの秘密を、勝手に引き継いで生まれてくるのが、今のウマ娘ということですか?」
「はい。そうなります」
あなたの整理にたづなは明確に肯定の意を返してくる。状況が飲み込めるのをまっていたのか、少しの間をあけて理事長が主導権を取り戻した。
「人間とウマ娘の間の子は異常性を持つとしてSCP-2000-f1の番号が与えられた。私は……SCP-2000-f1-A『ノーザンテースト』は財団がはじめて確認した人類とSCP-2000-1-EXとの交配種だ。……人類は恐怖したはずだ。GHクラス《デッド・グリーンハウス》シナリオを回避したと思ったら、自らの手でSKクラス《支配シフト》シナリオを生み出していたと知った。これが広がる前に狩り尽くさねばならないと感じたはずだ」
「でもそうならなかった。現にウマ娘は人類と共存している。なぜです?」
「……たづな、もう一杯ほしい」
「はい、ただいま」
たづなが給茶機から湯気だつ紅茶を注ぐまで、返事はなかった。あなたはそれでも辛抱強く待つ。
「SCP-2000は自らが製造したヒト型の一個体をスポークスマンにして人類と交渉を始めた。その個体は『ブライト博士』を名乗って、人類史復興に必要なリソースの提供と引き換えに人類とある契約を結んだ」
「契約?」
「人類史の再構築が完了した後、全人類を対象にした記憶処理……人類が一度滅んだことに起因するすべての記憶を抹消し、整合性のある記憶とすり替える《アンニュイ・プロトコル》が発動する。その際にウマ娘の存在を残すこと。それは必然として、ウマ娘の存在を前提としたインフラストラクチャを整備することを意味した。人類はそれを飲み、SCP-2000-f1のオブジェクトクラスも収容対象であるEuclidから、収容しないことを示すArchonと修正された。特異性を認めつつも、それは現実として受け入れるという財団の敗北宣言だ。収容するべきアノマリーを通常と認める以外に、人類の復興の道は絶たれた。故に、今のウマ娘に誰も疑問を投げ掛けられなかった」
どこか寂しげに理事長は笑った。
「私は財団でもかなりのポジションにいる。もっとも、私が発言できる機会はほぼない。基本は12人で回している会議で、意見が割れた時に持ち回りの議長が『13人目の投票』として意見を出したことに由来する幻のポジションだ。わざわざ席を設けたのはSCP-2000に対する配慮、とでも言うべきか。ウマ娘というリソースを復興に使う必要がある以上、その離反は致命傷になり得る。だから黙認されてきた。財団としては、敵が目の前をずっと歩いているのに手出しできない苦渋の二十数年だったのだろう」
理事長は立ち上がり、背後の棚の方に向かう。
「日本はトゥインクル・シリーズはじめ、ウマ娘の恩恵が大きい地域だ。財団の支部も日本はかなり私を信頼してくれている。私はこの小さな島国を軸に、いろいろなことに関わってきた。そして、一つ確信を得ている」
ウマ娘たちのトロフィーの前で理事長はぽつりと言葉をこぼした。
「いつの日か、財団はウマ娘の収容を開始する。……それはヒトがいなければ世代を繋げないウマ娘にとっての死刑宣告に等しい。財団は、世界は、私たちに絶滅戦争を仕掛けてくるだろう。この世界は誤りだとしてね」
理事長が壁のトロフィーを撫でながら続ける。
「世界各地のトレセン学園は、SCP-2000-f1を監視する為の収容施設を前身に持つ。万が一の際は学園そのものが監獄となり、処刑場となる。現実改変がここで発生しても対抗できるような対抗手段も複数用意してある状況だ。日本トレセンそのものは私の権限で動かせるように細工しているし、奪われないように対策も組んでいる。しかし、財団が本腰を入れれば元も子もないだろう。それが牙を剥く……かもしれない」
理事長が壁のトロフィーを撫でながら続ける。
「一方私たちは人類がいなければ子孫を残すことはできない。絶滅戦争になれば、私たちは負けるしかない。……なかなか絶望的な状況だろう?」
「つまりあなたは、その財団を裏切るつもりでいるんですね」
「そうとも言えるな。ただ……薄氷の上の安寧であっても、ウマ娘が夢を語れる状況を守りたい。私が財団で階段を駆け上がった理由はそれだけだ。……あのブライト博士の皮を被った神の手を取ったのも、それだけだ」
「……それで、私に何をしろと言うんですか?」
あなたは肩をすくめる。振り返る理事長に続けて言葉を投げかけた。
「私はただの一般人です」
「ゴールドシップのドロップキックに耐えられるのに?」
「あれはあいつが手加減してくれているだけです。どちらにしても、私にはどうにもできない」
暖炉の薪が崩れて一瞬明るく輝いた。理事長はそれを一瞥してあなたの疑問に答えた。
「もちろんそうだろう。君一人ならば。……だが、君ならば、君だけがあの子の隣に立てるのだ」
「……あいつがどう関わるんです?」
あなたは声が陰険になることを押さえ込もうと努力しようとしたはずだ。
「ゴールドシップ……あの子は、とても特殊な子なんです」
その答えはたづなから返ってくる。
「どう特別なのか、詳しく」
「……あの子は、恒常的に高いヒューム値を持つ特殊な子なんです。そのため財団は、あの子に対してとても大きな関心を払ってきました」
「そもそもヒューム値というのがわかりませんが、財団が注意を払うということは、そのヒューム値が高いというのはそれだけで危険と思われるということですか?」
「はい」
たづなの端的な肯定に、あなたは数瞬の間考えをまとめる。
「ヒューム値が高いと何が起こるんですか?」
「かなりアバウトな説明になりますが、ヒューム値が高いものは、低いなにかに対して、それが望む方向に現実をねじ曲げる事ができます。現実世界がおおよそ1Hmというヒューム値を持っているのですが、そうですね……例を挙げましょう」
そう言って、たづなが手元の紅茶のカップを持ち上げた。
「今このカップにはシナモンティーが入っています。この紅茶は1Hmの現実性を持っています。もし私が2Hmの現実性を持っていて『今はコーヒーの気分で、今私はアイスコーヒーを持っているのだ』と考えたとします。そうすると……」
「ティーカップがガラスのコップに変わって、中身がアイスコーヒーになる……?」
「はい、そうなってしまいます。そして、トレーナーさんが1Hmの現実性を持っていたら、最初からこれはアイスコーヒーだったと考えるでしょう。紅茶を持っていたという事実そのものが消え去る……ヒューム値が高いというのは、それだけ現実を揺るがす力が大きいということです」
たづなはそう言ってどこかさみしそうに笑った。
「トレーナーさんがゴールドシップさんにドロップキックをされて無事なのは、ゴールドシップさんが、あなたがけがをしないように現実を歪めている可能性が高いです。それを狙って、繊細なコントロールができる彼女は、傑出した才能を持っています。また、おそらくですが、現実性を平行世界から補填しています」
「……ちょっと待ってください。別の世界があるんですか?」
「うむ、仮定の話だが」
理事長が会話に割り込んでくる。
「財団も防護策として、スクラントン現実錨というものを開発していて、この錨が沈んでいる先が平行世界だと思われる。このスクラントン現実錨はゴールドシップと同じように、自らのヒューム値を上昇させることで世界の現実を守るものだ。おそらくゴールドシップが自ら発揮している能力と同一のものだろう。言うならば、ゴールドシップは平行世界の現実とリンクしている」
あなたは、あまりの状況に整理がつかず、呆然としてしまう。黙り込んだ時間を、理事長やたづなは根気強く待っている。
「……もし、あいつが望んだら、その財団とやらも壊滅させる事ができるかもしれない、ということなんですか?」
「そこまでではないと信じたいし、壊滅されては困る。だが、彼女の力の上限は未だ未知数だ。少なくとも、中央トレセンに設置されたスクラントン現実錨は、ゴールドシップによって機能不全に陥った」
「それどころか、スクラントン現実錨の一部を自らの改変能力で手元に具現化しているようなんです。それは、スクラントン現実錨がどのように機能するかを知らねば解決できないはずのもの……彼女はおそらく、この世界がどうあるべきだったかを、知っている」
「どういうことです?」
たづなの提起にあなたは聞き返す。声が震えかけたのを、押さえ込もうとしたはずだ。
「あの子は……ゴールドシップさんは、現状、最後にSCP-2000が直接生み出したSCP-2000-1。その性質はまだ完全には明らかになっていませんが……おそらくは機械仕掛けの神が生み出した、SCP-2000の機能バックアップのひとつだと考えられます」
「!!」
「SCP-2000は巨大な機械そのものです。移動は不可能ですし、人間によるメンテナンスなしに自身を維持することはできません。実際に機能不全も起こしてきたし、人類が全力を尽くせば破壊することも可能でしょう。SCP-2000がそのリスクを座視しているとは考えづらい。機能不全を起こしたスクラントン現実錨は、平行世界とこの世界をつなぎ止め、様々な情報、物資を相互にやりとりできる可能性がある。破壊され尽くした後のSCP-2000、その機能の回復に必要な情報のすべて……。おそらくはそれを引き出す鍵としてゴールドシップさんは作られた」
あなたは小さくため息をついた。
「絶滅戦争……はは、なるほど、絶滅戦争か……。たしかに、神と人との戦争はそうなるよなぁ。俺の担当はやはり大物だったわけだ……理事長」
あなたは手に力が入る。
「まさかとは思うが、俺の担当を兵士として使うとか考えていないでしょうね」
たづなが息を飲む気配がしたが、そちらを見ている余裕はないのだろう。
「無論、考えてはいない。最初から言っていたはずだ。『今はただ、知っておいて欲しい。知った上で、私たちの仲間になって欲しい』と」
理事長はそう答えた。
「彼女一人で世界を変えることができるならば、財団がとっくに彼女の存在をなかったことにしている。それはすなわち、もし彼女がそれを望んでしまえば、財団に消されてしまうということだ。……だからこそそうならないように、あの子を守ってあげる必要がある。導いてあげる必要がある」
「あいつを導けと?」
「そうだ。日本トレセン学園および財団日本支部SCP-2000-f1関連部署は、この薄氷の上の安寧を可能な限り維持し、不可逆な障害が不可避であると判断される場合のみ対応を実施する現在の方針を維持する。その安寧の中で、彼女の才能が守られ、彼女が望む才能が発揮されることを、学園は望んでいる。……あんな憂き目を見るのは、私たちだけで十分だ」
理事長はそう言ってまっすぐにあなたを見つめる。あなたは、静かに言葉を紡いだ。
「なんであれ、俺の仕事は変わらない。あいつをレースで勝てるようにする。それだけです。フェアーに、怪我なく真正面からあいつの実力で勝てるようにする。それだけでしょう。……それを妨げる障害は可能な限り排除するしかないし、それ以上の事をするつもりもない。
ほぼ冷め切った紅茶を飲み干し、あなたはため息をつく。
「――――それでいいんだろ? ゴールドシップ」
あなたは――――私の名前を呼んだ。
「よぉ、よくゴルシ様の居場所がわかったな」
「暖炉の薪が崩れたとき、火の粉の飛び方に違和感があったからな」
「あっちゃー、ばれちゃったかー。焼きゴルシになりかけたのが失敗だったなぁ」
「笑えねぇよ」
たづなが驚くような表情を見せる。理事長は最初からいたことに気づいていたようだ。……そういう意味では理事長も大概だ。ヒューム値の異常だけなら、たづなも相当なものだし、理事長はかなりの化け物だろう。尻尾や耳を隠して日常生活が送れるほどの現実改変能力は、早々転がっている能力ではないはずだ。
「どうだ? アタシがどれだけやばい奴か知って怖くなったか?」
「舐めるな。お前がどれだけ問題児でも、やることは変わらん」
あなたは、そう言って立ち上がる。
「――――春天、宝塚、取りに行くぞ。ついてこい」
あなたの声がする。
「そうだなぁ、とってあげるから、一個ご褒美ちょうだい?」
「なんだ声色変えて」
これは、禁止リスト違反になるだろうか。一瞬頭をよぎったが、あなたに声を掛ける。
「――――100年後もしヒマだったら、宇宙行こーぜ、一緒に」
なんだそれ、とあなたは鼻で笑った。
どうも、作者のドクタークレフです。まずは、『トレセン学園の禁止リスト』をここまでお読みいただきありがとうございました。
Tale.Turandotはこれにて完結となります。ゴルシやトレーナーの行く末に、どうか幸あらんことを。
このあとはリストの補充に戻れればと思いますが、作者息切れにより毎日更新ができなくなってきました。リスト側も100番でちょうど一区切りですし、1ページ目前書きに書いたとおり、この先は完全不定期更新となります。要はネタが貯まったら投稿するスタイルに変更します。
まずはいったんここまでありがとうございました。
ドクタークレフ
この世界と地続きの物語についてどのように投稿していくべきかについてのアンケートにご協力ありがとうございました。Taleタイプのシーンについても今後投稿する場合は本作内で投稿することとします。Tale自体は読まなくても話としては理解できますので、苦手な方は読み飛ばしていただきますようお願いいたします。
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第101項~第150項
11ページ目
目指せ項目数本家超え。
101.ラーメンはすべてを解決する手段として認められません。
ⅰ.担当が望んでいたとしても、伊達眼鏡を掛け、髪を剃り上げてもラーメン作りの腕が上がるわけではないことをあなたは理解するべきです、ファインモーション担当トレーナー。
――やはり、やはりラーメンはすべてを解決する……! / ファインモーション担当トレーナー
――くくくっ、あんなにラードたっぷりのラーメンも、冬場ならスープの熱量を維持するために使える。湯気が立たなければ冷めづらい……合理的な判断だ……。うまいラーメンはわかるヤツに食べさせられればいい……! 最強なラーメンを作るためにも、まずは受け入れられるラーメンをつくらなきゃな……! / エアシャカール
――お二人とも一体どうされたのですか! 殿下からもどうかお二人をお止めいただきたい! いや、『おいしいラーメンが食べられるのですね!』ではなくてですね!? / SP隊長
102.筋肉もすべてを解決する手段として認められません。
ⅰ.たとえ大体の場面で有効だとしてもです。
ⅱ.「より多くの筋肉」もです。
ⅲ.「上腕二頭筋」もです。
――だとしても、俺たちの筋トレは止められない! そうだろう! ライアン! / メジロライアン担当トレーナー
――うん! 次こそ一着を取るよ! さぁ、レッツマッスル! / メジロライアン
――でも、だからってかわいい筋肉が育つは嘘だと思うな……! / スマートファルコン
103.でちゅね遊びというものは存在しません。万が一、でちゅね遊びを見たと思った場合、すぐに保健室に報告してください。必要な治療を受けることができます。
ⅰ.同様にスーパークリークの前で『1,000人以上の赤ちゃん』というフレーズを発するのは誰であっても許されません。
――アカンて、これほんまアカンて。なんなんやこれは……! / タマモクロス
――タマ、どうした? なにが……って、よ、よく似合ってるぞ……? / オグリキャップ
――そんな感想いらん! はやくウチをここから連れ出してくれ……! なんか自我とか尊厳とかウチのなくしちゃいけないいろんなもんが溶け出しそうや……! / タマモクロス
104.グラスワンダーが誰かに決闘を挑むことはもはや認められません。
ⅰ.相手に長刀を渡すこともです。
ⅱ.タイキシャトル、あなたもです。あなたは西部劇の世界に生きている訳ではありません。
ⅲ.エイシンフラッシュもです。投げつける為だけに白手袋を持ち歩くのは非効率的です。
ⅳ.決闘の報償にトレーナーの所有権を賭けるのはあまりに不適切です。そもそもトレーナーは非売品です。
――だから、グラスは大和撫子じゃなくて鎌倉武士だって言われるんデース。 / エルコンドルパサー
――エール-? / グラスワンダー
――ま、待つデース! 決闘と長刀が禁止されたからって宣誓ナシで素手で相手取るのはそれは普通に傷害事件デ――――――っ!? / エルコンドルパサー
――みんないい? グラスちゃんを怒らせてはいけない。はい復唱。グラスちゃんを、怒らせては、いけない。 / セイウンスカイ
105.メジロマックイーンに対し『カロリーゼロ理論』を吹き込んだのはどこのどいつだ!!
――ご存じですの? カステラはギュッって潰して小さくすれば、カロリーが空気中にフワッと飛んで行くのでカロリーはゼロ化するそうですわ。 / メジロマックイーン
――はいはい。そういうのはいいから体重計の方にいきましょうねー。/ ゴールドシップ
――えぇ喜んで。カロリーゼロのものを多く取ってきた私に死角はありませんわ! / メジロマックイーン
――嘘だろ……? / ゴールドシップ
106.突然皆が静まり返ることの意味は「何やってんだこいつ!?」であって、「どうぞ続けてください」ではありません。
――えー、でもみんな楽しみでしょ? ゴルゴル星式トレーニング。腹筋鍛えられるよ? / ゴールドシップ
――誰も爆笑なんてしてないだろう。勘弁してくれ、この事態をどう上に説明すりゃいいんだ。 / ゴールドシップ担当トレーナー
――そこはまぁ、トレーナーの腕力に期待ということで。 / ゴールドシップ
――物理解決を前提にしてんじゃねぇよ。 / ゴールドシップ担当トレーナー
107.日本ウマ娘トレーニングセンター学園の理念は「唯一抜きん出て並ぶものなし(Eclipse first, the rest nowhere.)」です。以下に列挙したものはいずれも当てはまりません。
ⅰ.まず装備だ、結果なんか知るか(Equipment first, the result nowhere.)
ⅱ.それでもダメなら札束をトレーナーのポケットにねじ込め。
ⅲ.腹を満たせ、まずはそれからだ。
ⅳ.勝利を掴み、式場へ行こう。
ⅴ.お前もダービーウマ娘にならないか?
ⅵ.すべてをダートに変えろ。
ⅶ.武器を振り回したって誰が気にするものか(Estoc flourished, who regard that problem)
ⅷ.理子ちゃんかわいい。
――む、最後のこれはなんだ? こんな無粋なことを言っている者がいるのか……。生徒の名が上がるならともかく、なぜ私なんだか。 / 樫本理子
――……。/ リトルココン
108.どのような証拠を提出したとしても、どのような妥当性があったとしても、学園がホグワーツ魔法魔術学校と関連付けされることは決してありません。スイープトウショウは何を言ったとしても「現実世界の魔術教師」にはなり得ません。また、スイープトウショウは自分の「魔法の杖」を見せびらかすのをやめてください。
――あるもん、ホグワーツはあるし、魔法も本物だもん……! / スイープトウショウ
――やれやれ、かわいい魔法使いのために、一肌脱がないといけないようだね。 / フジキセキ
109.VRウマレーターの使用に際し、適切な監督者を配置せずに起動することは禁止されました。ウマ娘を題材にした恋愛シミュレーションゲームを許可なく接続した結果として、アグネスデジタルがひと月近く昏倒状態に陥った悲劇を忘れてはなりません。
――とはいってもですよ!? もう一度あの
――お前、VRウマレーターの使用禁止な。 / アグネスデジタル担当トレーナー
110.トレーナーが学園生向け寄宿舎(以下、『学園寮』と記載)に立ち入ることを禁じられているように、学園職員向け寄宿舎(以下、『独身寮』と記載)に学園生が侵入することも原則として禁じられています。トレーナーはむやみやたらと生徒をまねき入れるような行為は慎まなければなりませんし、学園生も入り浸ってはいけません。
ⅰ.独身寮でなければ侵入してよい/させてよいという意味ではありません。
ⅱ.独身寮は担当の私物保管庫ではありません。わかっていますかマチカネフクキタル担当トレーナー。
ⅲ.トレーナーの私生活を支えるためというのは独身寮に入り浸る理由として認められません。
ⅳ.「お兄ちゃんは兄なので親族」というのも同様です。そもそもカレンチャン、あなたとトレーナーに血縁関係はないでしょう。
ⅴ.「どけ! 俺はお兄さまだぞ!」というのも同様です。正気ですか。
ⅵ.トレーナーも、相手が未成年であるということを強く自覚するべきです。
ⅶ.本項目に対しての異議は誰であっても受け付けられません。たとえそれが生徒会関係者全員の総意であってもです。
ⅷ.ですから! 生徒を部屋に入り浸らせるなと言っているんです! そんなんだから『トレセン学園は婚活会場』なんて騒がれるんですよ!?
ⅸ.やはりトレーナーはトレーナー同士の方がいいと思うんです。
ⅹ.資料の改竄は慎みなさい桐生院葵。
――……というわけで、通いネイチャが禁じられたので、仕事がおわったら実家のお店に来てほしいなーって……。 / ナイスネイチャ
――いや、その理屈はおかしい。 / ナイスネイチャ担当トレーナー
しばらくはのんびりギャグ路線で行きます……本当ですよ?
次回もどうぞお楽しみくださいませ。
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12ページ目
111.オグリキャップ、あなたは周辺の飲食店から出禁をくらったからといって、タマモクロスの名を騙って予約するべきではありません。
ⅰ.ゴールドシップを騙るのもです。おかげで他の芦毛の子達もまとめて出禁になりました。
ⅱ.他の子を騙ることをやめなさい。
――しかし、満足いく量が食べられないんだ。 / オグリキャップ
――人の心とかないんか? / タマモクロス
112.寮および合宿所含め、学園内における闇鍋の実施は許可されません。
ⅰ.少なくとも、シュールストレミングを合宿所内で開封するべきではありませんでした。
――夏の思い出が全部シュールストレミングに塗りつぶされちゃったね……。 / スペシャルウィーク
――吸引力の変わらないただ一つの胃袋が眉をしかめるレベルは大概やで……。/ タマモクロス
113.スイープトウショウはサルミアッキを持ち込むのをやめてください。
ⅰ.それをのど飴と言って周囲に配ることもです。
――あぁっ! 私のマジックアイテムが……っ! / スイープトウショウ
――そんなうるうるした瞳で見てきてもだめだよポニーちゃん。『大まどうし』に言いつけちゃおうか。 / フジキセキ
114.学園のにんじん畑に許可なく侵入することは禁止です。
ⅰ.宝石のような光り輝くにんじんが採れるというのは根拠のないデマです。
ⅱ.それが学園の財源になっているという事実はありませんし、内部通貨として流通しているわけではありません。
ⅲ.それを用いれば優秀な生徒をスカウトできるという事実はありません。
ⅳ.それを用いれば優秀なトレーナーと契約できるという事実はありません。
――これが人の夢! 人の望み! 人の業! 『他者より強く』、『他者より先へ』、『他者より上へ』! 競い、妬み、憎んで、その身を食い合う! / とあるトレーナー
――それしか知らないあなたが! / とある生徒
――知らぬさ! 所詮人は己の知る事しか知らぬ! / とあるトレーナー
――……ブライアン、とりあえずあそこで寸劇してる二人を捕まえてきてくれないか。小っ恥ずかしくて見るに堪えない。 / シンボリルドルフ
――面倒だが、致し方ないか。 / ナリタブライアン
――会長の胃が溶け落ちる前に、生徒会としてもなんとか対抗策を考えないとですね。 / エアグルーヴ
115.改めて記載します。学園のにんじん畑に許可なく侵入することは禁止です。以降、タキオン式更生プログラムの餌食になったとしても文句は言えません。
ⅰ.「警報音にBE MY BABYを使うのは悪趣味が過ぎる」との指摘により、警報音が通常の電子音に変更されました。
ⅱ.「尊厳が破壊される」「もう戻れなくなった」などの指摘により、更生プログラムの適用は無期限に延期されました。
――えげつない補足が書いてあるんですけど……何をしたんですか? / ダイワスカーレット
――失礼な。三方よしの更生の手伝いをしているだけだとも。ちょっとばかり筋肉を弛緩させた状態で、スーパークリークの所につれていくんだ。彼女のセラピーはとても効果があるようでね、どんなに荒んだ子でも次の日には身も心も綺麗になって仕事や勉学に励むようになる。もっとデータが取れればなにがそこまで効果を上げるのか検証できたのだが……生徒会予算もついて何台かビデオカメラも貸し出してもらったのに、十分なデータが集まる前に事実上の中止さ。本当に残念だよ。 / アグネスタキオン
――これほど中止でよかったと思ったことはないですよタキオンさん……。 / ダイワスカーレット
116.園児服は制服に含まれません。
ⅰ.「もう戻れなくなった」というのは制服を着ない正当な理由として認められません。
――いや、さすがにありえへんやろ。なんでアレに馴染んでんねんみんな。 / タマモクロス
117.学生主体の企画を否定するものではありませんが、外部企業と共同で8メートル越えの鍋を特注し、ちゃんこ鍋大食い世界記録ギネス更新チャレンジはいくらなんでもやり過ぎです。チャレンジ失敗したらどうするつもりだったんですか。
ⅰ.大きいことは良いことだといいますが、同時に過ぎたるは及ばざるがごとしという言葉もあることを知るべきです。
ⅱ.オグリキャップ・スペシャルウィーク・タイキシャトル・ライスシャワーの大食漢四天王に不可能の文字はないというのは終わったから言えることです。あの分量は常識の範疇を超えています。
ⅲ.こんなことで国家権力やら実家のコネやらを使わないでください。どうやったら中継車まで飛び出して生中継番組まで組めるんですか。
ⅳ.ゴールドシップ、あなたが裏でブックメーカーをしていたことはわかっています。
――会長、学園に対して「どうすればオグリキャップさんみたいなフードファイターになれますか」と多数の問い合わせが……。 / エアグルーヴ
――もはやアレしかないか……。 / シンボリルドルフ
118.日本ウマ娘トレーニングセンター学園にフードファイター養成課程は存在しませんし、未来永劫設置されることはありません。
――会長、お願いです。少し休んでください……! / エアグルーヴ
119.カワカミプリンセスがスポーツレクリエーションに参加することは、彼女が手加減を覚えるまで無期限に禁止されました。
――サッカーもボールが破裂し、ソフトボールも外野からの本塁送球が外れてネットを破壊し、ドッジボールはそもそもチームが組めず……。手加減を覚えるための練習もままならないとなると、本ッ当に難題よね / キングヘイロー
――おーい! 人外三銃士を連れてきたよ / ゴールドシップ
――人外三銃士!? / キングヘイロー・カワカミプリンセス
――全力疾走のウマ娘を真正面から受け止めた。 / ゴールドシップ
――これはちょっと本気出さないと怪我しそうですね……。 / スペシャルウィーク担当トレーナー
――「慣れた」の一言で全部ギャグ時空にできる。 / ゴールドシップ
――物理耐性はそんなにないんだけどなぁ……。 / マンハッタンカフェ担当トレーナー
――安心と信頼のドロップキック耐性。 / ゴールドシップ
――まぁこんなことだろうと思った。 / ゴールドシップ担当トレーナー
――全員笹針強化受けさせたから大事故にはならないはずだぞ! これでも無理ならタキオンラボ頼りだ! / ゴールドシップ
――皆さん……! ほんと感激雨あられですわ――――――ッ! / カワカミプリンセス
――ゴールドシップ、どうやって担当を買収したの……? / キングヘイロー
――もちろん、スイーツバイキングの予約券で手打ちにしてきたZE! / ゴールドシップ
――おばか! それ後でダイエットに私まで巻き込まれるやつじゃないの! / キングヘイロー
120.ソーシャルメディアを用いて情報を発信する場合、その情報の真偽性については十分に検討を行わねばなりません。『サクラ散るクリスマスの悲劇』は一度で十分です。
――え? 何をしたの? / マルゼンスキー
――えっと、このウマスタグラムが良くなかったらしくて……。「クリスマスなのでトレーナーさんにオトナなお店に連れて行ってもらいました☆ クリスマスプレゼントも買ってもらえてサクラワンコオーも大満足だワン!」って投稿しただけなんですけど……。 / サクラチヨノオー
――その文言で、ぬいぐるみ用に買った首輪とリードの画像を投稿しちゃったのね……。 / マルゼンスキー
――何がいけなかったのでしょうか……。 / サクラチヨノオー
――全部よ。SNS活用法講座の集中講義が終わるまでソレ禁止ね。今すぐカレンチャンに来てもらうわ。 / マルゼンスキー
こういう所で言うのもあれですが、推しのファインちゃんの誕生日で短編書いてたりします。
シャカファイしっとり純愛系百合にピンと来た方はぜひ。
いつか四つ葉のシャムロック
https://syosetu.org/novel/279415/
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13ページ目
ということで季節ネタ多め、タキオン多めです。
121.豆まきは平和的に実施されなければなりません。
ⅰ.豆まきはサバイバルゲームではありません。
ⅱ.ウマ娘の投げる豆の射線に不用意に立ち入るべきではありません。
ⅲ.備品が破損した場合は、反省文等の処罰の対象となります。
ⅳ.理事長や理事長秘書、理事長代理に年齢を聞いてはいけません。
ⅴ.「極限まで削ぎ落した体に、鬼が宿る」というのは、ライスシャワーが鬼役に立候補する正当な理由にはなりませんので、ちゃんと福側で豆まきに参加させてあげてください。もちろん書くまでもないでしょうが。
――こっちだと大豆投げるんだね。落花生の方が投げた後拾って食べれるからいいと思うんだけどな。 / スペシャルウィーク
――でも、落花生だと投げたとき危ないから……。 / ライスシャワー
――あはは……そうだね。この割れた窓、どうしようか……。 / スペシャルウィーク
――ごめんなさい、ライスが豆まきしようねって言ったから……! / ライスシャワー
122.太巻きでギネス記録更新チャレンジは大変恐ろしい企画です。ちゃんこ鍋といい恵方巻といい、そのバイタリティは大食い企画ではなくレースに向けられるべきです。
――中山の直線よりは短い以上、超えられない道理はない。 / オグリキャップ
123.バレンタインにおいて、学園生、職員問わず、あまりに高額なもの、法および学園規則に反するものの授受は禁止されました。
ⅰ.特に下記に掲げる物品等のやりとりは厳重に禁止します。
1.ラーメン屋台スターターセット
2.婚姻届
3.自身の権利書
4.指輪等の宝石・貴金属類
5.土地の権利書
6.有価証券
7.等身大の石膏像
8.首輪とリード
――待て待て待て! たしかに俺が「ワンコオーにもクリスマスプレゼントを買わないとね」って言ったし、それをウマスタグラムに投稿するのも止めなかったし、責任の一端は感じるところではある! だからチヨ、ちょっと待つんだ! なんでここで首輪が出てくるんだ!? え? 俺がチヨに付けるの!? 頼むチヨ! 考え直せ!! / サクラチヨノオー担当トレーナー
124.前項に関連し、ホワイトデーにおいても学園生、職員問わず、あまりに高額なもの、法および学園規則に反するものの授受は禁止です。
――では、第22回お嬢様担当トレーナー戦略会議を始めまーす。メンバー揃ってますねー。 / バカンス用の別荘(東欧某国)の鍵を贈呈されたメジロ家担当トレーナーズを代表してメジロマックイーン担当トレーナー兼メジロ防衛隊員
――はーい。 / 50万円相当のオーダースーツ仕立券を渡されたファインモーション担当トレーナー兼男爵
――議題はホワイトデーで何を返すかでいいの? / シフトノブを渡されたマルゼンスキー担当トレーナー兼助手席ヒーター
――この時期の議題はそれしかないような……。 / 彼女のお気に入りの一枚だというレコードを預かったサトノダイヤモンド担当トレーナー兼使用人
――揃いも揃って差し切られてるから「籍を入れます」宣言以外に認められる気配がないと思うんだが。 / 真っ白い杯が届いたキタサンブラック担当トレーナー兼舎弟
――言うな……。俺はお前やファイトレほど覚悟決まってないんだ……! / おうちデートしてあげる権利と大書されたコピー用紙を渡されたトウカイテイオー担当トレーナー兼保護者
125.前項、前々項に関連し、担当する学園生の誕生日においても、あまりに高額なもの、法および学園規則に反するものの授受は禁じられます。
ⅰ.いい加減「トレーナーさんが欲しいです」の一言がタブロイド紙にスクープされて大事になることを学習してください。
ⅱ.皆さんスマートファルコンさんを見習うべきです。
――これどう考えてもただの公開処刑だよね。 / スマートファルコン
――後で一緒にお菓子パーティーでもしようか……、とりあえずトレーナー抜きで。 / セイウンスカイ
126.タフネス30を自作しようとする行為は禁止されました。
――コレさえあれば、いくらでも皆を強化できるとはいえ……うーん、換えが効かない以上は致し方ないか。上手いことやれば芥子の粉末とか手に入りそうだし、再現してみる以外に方法はないか。私にもタキオンほどの才能があればよかったのだが…… / とあるトレーナー
――そこを動くな! 風紀委員ッス! 禁止薬物所持の現行犯で拘束……って逃げるなっ! / バンブーメモリー
――離せぇえええ! 私には! 私にはコレが必要なんだ! トレセン学園の未来のために! あの子の未来のために必要なんだ! やめろぉおおおおおお! / とあるトレーナー
127.タフネス30の短時間での多量摂取はやめましょう。
ⅰ.なぜタフネス60やタフネス100がないのかを考えてください。
――くぁwせdrftgyふじこlp / モルモット
――だからやめとけと言ったのに。いくらタフネス30で上限を超えてトレーニングさせることができるといっても限度があるんだ / アグネスタキオン
――縺斐a繧薙↑縺輔>縲∵ャ。縺ッ縺励∪縺帙s縲 / モルモット
――わかればいいんだ。とはいえ、キミがそんな熱心だとは知らなかったよ。ちょうどいい……ちょっと付き合ってくれたまえ。今のキミにちょうど良い実験があるんだ。 / アグネスタキオン
128.学園内で気軽に性別を転換できるという事実はありません。
ⅰ.お兄さまがいつの間にかお姉さまになっていたのはおそらく事故の類いです。なぜかは考えないのがおおよそ最善です。
ⅱ.アグネスタキオンなら可能かもしれませんが、それでも駄目です。戻れなくなっても知りませんよ。
――またキミか。ちょっと今はモルモットの正常化に忙しいんだ。それに女性化ドラッグには
――そうは参りません。ドーベルの才能を引き出すにはどうしても必要なんです。 / メジロドーベル担当トレーナー
――うちのモルモットといい、最近はお引き立てが多くて助かるのは助かるんだけどねぇ。……ドーベル君の視線の先に、キミはいないかもしれない。また、彼女の才能の先に華々しい未来がないかもしれない。それを知ってもなお、キミはリスクを取るのかい? / アグネスタキオン
――その未来を彼女が望むなら、いくらでも。 / メジロドーベル担当トレーナー
――……やれやれ、降参だ。数日待ってくれたまえ。副作用は可能な限り抑えるが、どうなっても知らないぞ? / アグネスタキオン
129.マチカネフクキタル、あなたはいい加減出所不明の開運グッズをため込むのをやめてください。
ⅰ.学園全体を巻き込んだ心身入れ替わり事件の悲劇を二度と起こしてはいけません。
――いや、マーベラスなネイチャさんをもう一度見たくないかって聞かれたら見たいんだけどさ……。 / ナイスネイチャ担当トレーナー
――カフェさん、普段からあんな世界で生きてるんだな……。 / ユキノビジン
――キングちゃんの体、楽しかったなー! / ハルウララ
――と、結構高評価なので、処分は少しでも待ってもらえないでしょうか……! / マチカネフクキタル
――無理! 今すぐに焼却炉行きです! / マチカネフクキタル担当トレーナー
――あぁあああ! そんなご無体な――――! / マチカネフクキタル
――お前いきなり抱きつくなっ! うあっ!? / マチカネフクキタル担当トレーナー
――へっ? / マチカネフクキタル
――なんで光って!? って、ぎょへええええええ! / マチカネフクキタル担当トレーナー?
130.改めて記載します。マチカネフクキタルはいい加減出所不明の開運グッズをため込むのをやめてください。
ⅰ.担当とトレーナーが入れ替わった悲劇を二度と起こさないでください。
――誓って言うぞ! 俺はお前の体でやましいことは断じてしていないからな! 安心していいぞ! / セイウンスカイ担当トレーナー
――何でええええええええ! / セイウンスカイ
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14ページ目
131.フジキセキに王の財宝を展開するよう依頼することは、これを明示的に禁止します。
ⅰ.フジキセキはギルガメシュ王ではありません。
ⅱ.フジキセキが出せるのはシルクハットと鳩だけです。たとえそれ以外のものを顕現させられるとしても、シルクハットと鳩以外を顕現させることは許されません。
ⅲ.スイープトウショウはフジキセキに弟子入りしないでください。
ⅳ.トレセン学園の所在地は府中市であって冬木市ではありません。
ⅴ.[項目削除済み]◆
――[会話ログ削除済み]
――どうしても必要だったからさ。____の収束のためには、_________担当の部屋ごと全部を一撃で叩き潰す必要があった。お隣の_______担当の部屋が巻き込まれたのは不幸だったけど、
――[会話ログ削除済み]
――本当にわざとじゃないんだって。それに、巻き込まれた方は_______ちゃんからお呼ばれして、部屋の修復が終わるまで彼女のご実家に居候させてもらえたみたいだし。商店街の皆さんからも好青年だと良い評価だったみたいだよ。……この結果は、あなたのお眼鏡にはかなわなかったかな? ___さん? / フジキセキ
――[会話ログ削除済み]
――やけに突っかかってくるね。それとも秘書さんの体をもっと堪能したかったかい? / フジキセキ
――[会話ログ削除済み]
――ありがとう。それは重要な忠告だね。____お嬢様の件もあるし、次があれば目立たないように気をつけるよ。/ フジキセキ
132.トゥインクルシリーズとササバリィンクルシリーズの統合はとても恐ろしいアイデアです。ササバリィンクルシリーズのせいでどれだけのウマ娘が絶望したかご存じないのですか。
――どうせ私は人よりも遅いウマ娘だもん……。 / 学園生A
――でも
133.ファン感謝祭で『逃〇中-トレーナーの逆襲』という企画が実施されることは二度とありません。今後開催が提案された場合は、即時棄却されます。
ⅰ.高額の賞金を用意できるほど学園の予算は潤沢ではありません。
ⅱ.学園生はこれにむけてトレーニングする必要などありません。
ⅲ.スーツ姿のウマ娘をもう一度見たいというのはある程度理解しますが、一部のトレーナーはどうして次期開催に乗り気なんですか。またあの地獄絵図を再現する気ですか。
ⅳ.捕まえられたらなんでも言うこと聞いてやるという挑発はあまりに不適切です。
――なにも芝で勝てって言われているわけじゃないし、速度が活かせない場所に誘い込めればいいわけだ。 / セイウンスカイ担当トレーナー
――チーミングも禁じられてないしな。最悪タキトレをデコイにすればなんとかなるだろ。 / スマートファルコン担当トレーナー
――もしかしてだけど、人をスタングレネードかなにかだと思ってらっしゃる? / アグネスタキオン担当トレーナー
134.学園生がトレーナーの新入生に対するリクルーティング活動を妨害する事はやめましょう。学園生徒は平等にトレーナーを選ぶ権利がありますし、トレーナーにもチーム運営の責任があります。
――ようこそ、新入生諸君。モ……いや、私のトレーナーに興味があるということだね。実に結構、皆早く走る可能性を探している。喜ばしいことじゃないか。しかし彼の時間も無限ではない。一度にこんなにたくさんの子を見ることはできないわけでね。残念なことに全員を受け入れることはできない。そこで、選抜レースをしよう。2,400メートル芝、私より速くゴール版を踏み超えてみたまえ。それができたら私たちのチームへの加盟を歓迎しようじゃないか。あぁ、君たちがいきなり私と対等にレースをしろというのも酷だろう。ハンディキャップとして12秒の猶予を与える。――――全員まとめて切り捨ててやる。せいぜい死ぬ気で逃げたまえ。 / アグネスタキオン
――……これ以上悪役ごっこをするなら、部屋のフォートナム・アンド・メイソンは引き上げるが異論はないな? / アグネスタキオン担当トレーナー
――ま、待ちたまえモルモット君! どこから見ていたんだい!? / アグネスタキオン
――最初から。コースの使用申請には私のサインが必要だ。俺の目が黒いうちにそんな選抜レースの申請を通すわけないだろう。中止だ中止。選抜はこちらでするからタキオンは部屋で紅茶でも飲んでろ。 / アグネスタキオン担当トレーナー
――そんなことをいってもだなぁ……! / アグネスタキオン
――それに、今の君をこんなことで全力疾走させるわけにはいかないんだよ。追込が得意でもないくせに無茶しようとするんじゃないの。 / アグネスタキオン担当トレーナー
――モルモット君……! / アグネスタキオン
――チームに入るとこれ毎日見せられるの……? / 新入生A
――今からでも取り下げようかしら。口から砂糖が出そうだわ。 / 新入生B
135.改めて記載します。学園生がトレーナーの新入生に対するリクルーティング活動を妨害する事はやめましょう。学園生徒は平等にトレーナーを選ぶ権利がありますし、トレーナーにもチーム運営の責任があります。
――でも私のほうが速いですよ。 / とある先輩ウマ娘
136.新入生向けに「学園でのサバイバルについて」という講義を開講するは必要ありません。新入生に対して不要な知識を率先して吹き込むのはやめましょう。
ⅰ.たとえその知識が正しかったとしてもです。とんでもないところに来てしまったと初日からスクールカウンセラーへの相談が殺到しました。
――とはいえ、合宿所に行く前には無人島での過ごし方について学ぶ必要があるよなぁ!? / ゴールドシップ
――危険な薬物からの距離の置き方についても必要だと思うんだが……。 / アグネスタキオン
――……生徒会から言えることは一つだけだ「少なくとも君たちが講義をする必要はない」……以上だ。 / エアグルーヴ
137.トレーナーはしっかりと自身の体調に気を使うべきです。なぜ担当の進退が関わる瀬戸際のレース当日に限って揃いもそろって寝坊するのですか。
――ライス、ライスやったよ……! 『宝塚記念』、走れてよかった……! / ライスシャワー
――うん! うん……! よかった、ほんとに……! ライスが、無事で……! / ライスシャワー担当トレーナー
――お姉さま……? どうして、泣いてる、の……? いきなりどうしたの? ちょっと恥ずかしい、よ……! / ライスシャワー
――ごめん、もう少しだけ、このままでいさせて。君が無事でよかった。それだけでも、ほんとうに、よかった。 / ライスシャワー担当トレーナー
138.ジョークというのは相手を選んで言うべきです。
ⅰ.少なくともトウカイテイオーに対して『しちみーといちみーを混ぜるとはちみーになる』と吹き込むべきではありませんでした。
――「だまされたと思って」とは言ったが本当に騙されるとは思わなかった。 / トウカイテイオー担当トレーナー
139.ゴールドシップ、あなたはそこらで見つけた出所不明な『黄金の槍』を確認もせずに振り回さないでください。
ⅰ.それが「最強のウマ娘になる手段」だったとしてもです。ウマ娘の目からビームを出せるようになる必要など、一体全体どこにあるのです。
ⅱ.サイレンススズカやスペシャルウィーク、トウカイテイオーにメジロマックイーンを巻き込むべきではありませんでした。
ⅲ.異世界で魔鯛を捌く必要もなければ、騎空士になる必要もありません。
ⅳ.あなたはウ魔王ゴルシファーではありませんし、鯛焼きを手下に暗躍したことなどありません。
――でも、あの空飛ぶトカゲから「ヤバイ姉ちゃん」呼びされたのがいまだに解せないんだよな。 / ゴールドシップ
――これほど適切な表現もないと思いますが……。それに今頃「オイラはトカゲじゃねぇ!」と怒ってますわよきっと。 / メジロマックイーン
140.メジロブライトは博士ではありません。
ⅰ.メジロブライトにルビーの首飾りを贈ることは非常に不適切です。たとえそれが百円均一ショップで買ったおもちゃであってもです。
ⅱ.もし彼女を博士だと言う人がいれば直ちに学園に報告してください。保健室で治療を受けさせる必要があります。
ⅲ.ゴールドシップ、あなたは彼女を博士と呼ぶのをやめなさい。
――とはいえ! やっぱりいじらない訳にはいかないだろ? / ゴールドシップ
――あなたはメジロ家をなんだと思ってますの? / メジロマックイーン
感想欄で飛んできて「そういやブライトさんウマ娘にいたなぁ」と気が付いた作者です。
そろそろ10万UA、お気に入り登録2,000件が見えてきました。皆さまご愛読ありがとうございます。
結構うれしいのもあって、記念に何か書ければと思います。
アンケートを設置してみたので、もし読んでみたいものがあれば投票していただけると助かります。
2022/02/17追記:10万UA突破により、アンケート締め切りました。みなさまありがとうございます。記念投稿をお待ちくださいませ。
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15ページ目
というわけで久々の連日更新です。
今回は戦争回!()
141.学園内における養蜂事業は禁じられました。
ⅰ.確かに都心部でも養蜂は可能ですが、専門的な知識が必要ですし、ウマ娘の往来が激しい場所でもあるので安全の観点から禁止します。
――うーん、やっぱりだめかぁ。でも諦めないぞ、ボク好みの最強のはちみードリンクを作る方法を、絶対にみつけてみせるっ! / トウカイテイオー
142.「小麦粉、玉子、砂糖を水で溶いた生地を鉄や銅製の円形に窪んだ焼き型へ流し込み、餡、クリーム等を包埋して、高さの低い円筒形ないしは分厚い円盤状に焼成した菓子」の名称について言い争うことは禁止です。
ⅰ.正式名称は「まんまる焼き」です。それ以外何があるのですか。
――え!? これ「おやき」じゃないんですか!? / スペシャルウィーク
――「回転饅頭」やろ! / タマモクロス
――「今川焼」ではないのか? / オグリキャップ
――「ジャパニーズ・ケーキ」って呼ばれてマース! / タイキシャトル
143.サクラバクシンオーが周囲のサポートなくキッチンの利用をすることは禁じられました。ボヤ騒ぎは一度で十分です。
――それでも「ハムたまご&野菜ミックス」サンドイッチを作れることを証明してみせましょうとも! なにせ私は、模範的、学級委員長なのですから! / サクラバクシンオー
――(すまん、私では止められなかった) / サクラバクシンオー担当トレーナー
――(いいえ、大丈夫なはずです……! 火を使うのもスクランブルエッグを使うときだけですから、問題ない、はず、です!) / ニシノフラワー
――(一応消火器とかは追加で用意してるし、私もなんとか誘導するようにするが……、とりあえず、生き残ろうな……!) / サクラバクシンオー担当トレーナー
――(はい……!) / ニシノフラワー
――お二人ともいきますよ! いざ! 調理室へ向けて! バクシーンッ!!! / サクラバクシンオー
144.購買や食堂のアンケートボックスに、明らかに入荷できないもの、必需品ではないもの、需要が明らかに少ないものを連日投稿するのはやめてください。
ⅰ.ドアノブを入荷して欲しいというのが切実なのはわかりますが、それは購買ではなく学園総務部に報告するべきですし、あなたはドアの開閉をもう少し慎重に行うべきですよ、カワカミプリンセス。
――匿名アンケートなのにどうしてバレてやがりますの!? / カワカミプリンセス
――そんなことを要望してDIYで何とかしようとするのがあなたぐらいだからよ……。 / キングヘイロー
145.確かにトレーナーには会議や来客対応用のお茶菓子を経費でもって購入することが認められていますが、ロット単位でウエハースを注文するようなことをしてはいけません。今後発見された場合は給与から全額天引きとします。
ⅰ.チームメンバーの写真を使ったカードが封入されているということは、大量購入する正当な理由とはなりません。
ⅱ.トレーナーは賞味期限が切れたら全部無駄になることに留意しなければなりません。
ⅲ.賞味期限が迫ったらオグリキャップに渡せばいいという話ではありません。皆さんオグリキャップさんをディスポーザーか何かと勘違いしていませんか。
――でもこれ、お土産に渡してもいいし汎用性高いんだよね。 / オグリキャップ担当トレーナー
――とはいえこうも毎日だと飽きもくるぞ。 / オグリキャップ
――オグリが、食うことに飽きてきた、だと……!? / オグリキャップ担当トレーナー
146.購買に入荷したお菓子の優劣について言い争うのはやめてください。
ⅰ.たけ〇この里が最強だと最初から決まっているじゃないですか。
ⅱ.事実関係の確認がとれない記載は処罰の対象となります。いくら少数派とはいえ、このような卑劣な工作は禁止ですよ。
ⅲ.警告ッ! 本項目についてのこれ以上の編集は理事長権限をもって禁ずるッ! 秋川やよい
――その点ト〇ポってすごいよな。最後までチョコたっぷりだもん。 / ゴールドシップ
――そこっ! 安易に油を注がないでくださいまし! 争ったところで何も生みませんわよ! / メジロマックイーン
147.何人も購買の商品を買い占める行為は、これを禁じます。
ⅰ.メイショウドトウ、『激辛ハバネロチップス』は買い占めなくてもなくなりませんから安心してください。ヘビーローテーションしているのはあなたぐらいです。
ⅱ.ファインモーション、終売が予告された銘柄だからといって、カップ麺の在庫を一人で買切るのはやりすぎです。
ⅲ.トレーナー各位はタフネス30をそんなに買い込んで何をする気ですか。
――なにって、今日もこれからトレーニングプランの見直しだけど? / とあるトレーナー
148.改めて記載します。何人も購買の商品を買い占める行為は、これを禁じます。
ⅰ.特にスイーツ等の甘味系はトラブルに発展する可能性が高いため、厳に慎まねばなりません。
ⅱ.和栗モンブランを購入できなかったことは買い占めを正当化しません。わかっていますかメジロマックイーン。
――お前明日から糖質制限な。 / メジロマックイーン担当トレーナー
――横暴ですわ! 限定のモンブランを手に入れられなかった無念が! 争奪戦で出遅れた絶望が! あなたに理解できますの!? / メジロマックイーン
――知 る か ! そんなんだからメジロ饅頭なんてあだ名をつけられんだよ! まずはそのふっくらした頬の輪郭をなんとかするぞ! 春天までに死ぬ気で体形戻せっ! このままだとあっさりライスにぶち抜かれて終わるぞ! / メジロマックイーン担当トレーナー
149.アグネスデジタル、あなたの才能は誰しもが認めるところですが、不摂生な生活をせずしっかりと三食食事を取るべきです。
――マックイーンさん、良いダイエット法を教えましょう。レースの報奨金などが入ったら、おもいきって欲しいものを全部買っちゃうんです!! / アグネスデジタル
――は……はい……!? / メジロマックイーン
――そしたら……少ししかお金が残らない……! そのお金で一か月……暮らすんです。 / アグネスデジタル
――それはお前がウマ娘グッズに散財している結果であってダイエット手段でもなんでもないし、たぶんマックイーンさんだと痩せられないと思うから参考にしないように。ほら、飯食いに行くぞ。 / アグネスデジタル担当トレーナー
150.タマモクロス、質素倹約は美徳ですが、あなたももう少ししっかり食事を取るべきです。消費カロリーからしても明らかに摂取カロリーが少ないです。
――とはいってもやな、ウチはそんなに食べられんのよ。ウチはこれでじゅーぶんやから、ウチが無理に食べるより、その分弟や妹が食べるほうがよっぽどお腹が満たされるっちゅーか、なぁ。 / タマモクロス
――うーん。こうなってくるとかなーり根深いですねぇ……。こちらも作戦をきりかえましょうか。 / スーパークリーク
――ちょい待ち走る西○屋。なんの脈略もなくガラガラとおしゃぶりを取り出すんやない。何をする気や! そんな笑顔でにじり寄るなっ! / タマモクロス
――経験が人を作るといいますからね。はーい。「たまちゃんは あまえることを おぼえるために ほんのちょっと やりなおしを しましょう」 / スーパークリーク
――チャイルドスモックでもだめなんか!? ちょっと、まっ……。/ たまもくろす
――「しんぱいしなくても だいじょうぶ。あんしんして ままに からだを あずけましょう」 / すーぱーくりーく
――え、あ、あ……。 / たまもくろす
――「ゆりかごの うたを かなりやが うたうよ ねんねこねんねこ ねんねこよ」 / すーぱーくりーく
どうせ
みんな
でちゅられる
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10万UA記念:目が覚めると担当と入れ替わってる件
【過去ログ】【お願い】目が覚めると担当と入れ替わってる件【助けて】
今回次回と10万UA記念ということで、リスト外の話を挟みます。
まずは前編、よろしくお願いいたします。
1:オグリキャップ - haraheriOgr ____/5/15 1:17:16
俺はオグリキャップ担当トレーナーのはずなんだが、恐ろしいほどの空腹で目が覚めた
目が覚めたら向かいにタマがいる
2:ハルウララ - HaruuLALALA ____/5/15 1:19:51
芝
3:マックイーン - McQueen ____/5/15 1:20:55
>>2
ウララちゃんはそんなこと言わない!
ウララちゃんはそんなこと言わない!
4:セイウンスカイ -thumbingSKY ____/5/15 1:21:31
>>2
さてはテメェうららんトレだな?
5:ハルウララ - HaruuLALALA ____/5/15 1:22:48
>>3 >>4
そういうお前らもマクトレとウンストレだろ
6:オグリキャップ - haraheriOgr ____/5/15 1:23:18
待ってくれ、思ったより被害デカい?
7:マックイーン - McQueen ____/5/15 1:24:59
少なくとも目の前にイクノディクタスがいる
なんだこれ、すげぇ甘い匂いする
煩悩で死ぬ
死んだ
8:テイオーサマ - MUTEKI_no_TEIO ____/5/15 1:27:25
なんかケツがむずむずしたらすごい状況になってた件
>>7
成仏してクレメンス
9:オグリキャップ - haraheriOgr ____/5/15 1:29:27
>>8
テイトレ……。
10:テイオーサマ - MUTEKI_no_TEIO ____/5/15 1:32:41
マヤちゃんが毛布を蹴り飛ばしておなか出して爆睡してる。
いろいろと目のやり場に困るし、普通に風邪引かないか心配
大人のオンナだって腹巻きするぞマヤちん
11:ハルウララ - HaruuLALALA ____/5/15 1:35:15
>>10
担当↔トレーナーで入れ替わってるとしたら、その大人のオンナの中身は空挺レンジャーの筋肉モリモリマッチョマンの変態だぞ
12:テイオーサマ - MUTEKI_no_TEIO ____/5/15 1:38:18
テイオーのやつ左足軽く捻ったの隠してたなあんにゃろ
いつものマッサージ断ったのはこれが理由か
13:セイウンスカイ - thumbingSKY ____/5/15 1:41:15
>>11
なんか昨日もこんなことあったよね。いつの間にか解決してたけど
14:マックイーン - McQueen ____/5/15 1:43:43
昨日は同室同士で入れ替わったんだっけ
タキオンの変な実験のせいだったらしいよ
15:ハルウララ - HaruuLALALA ____/5/15 1:45:46
>>14
そなの? マーベラス☆マヤ文明のせいって聞いたけど
16:テイオーサマ - MUTEKI_no_TEIO ____/5/15 1:48:37
>>14 >>15
原因は知らないけど、ゴールドシップがトレーナー寮にスキューバ持って突入したら直ったのは知ってる
あ、テイオーが足痛めたのそのせいか?
マヤちゃんの体で走ろうとしてちょっと喧嘩になったって言ってたし
17:オグリキャップ - haraheriOgr ____/5/15 1:51:40
>>16
この状況でトレーニングにつなげるテイトレの図太さを見習うべきなんだろうが、お前は危機感とかないんか?
なんか情報が錯綜してるけど、これあれか? ゴルシが犯人でFIXか?
18:Ἀργοναυτικά - Argonautika ____/5/15 1:52:52
なんか問題あるたびにゴルシ様のせいだと思ってないか? トレセン学園の良心ゴルシ様よ?
19:ハルウララ - HaruuLALALA ____/5/15 1:53:01
>>18
おまいう
20:マックイーン - McQueen ____/5/15 1:53:02
>>18
おまいう
21:セイウンスカイ - thumbingSKY ____/5/15 1:53:06
>>18
おまいう
22:テイオーサマ - MUTEKI_no_TEIO ____/5/15 1:53:12
>>18
おまいう
23:オグリキャップ - haraheriOgr ____/5/15 1:54:49
>>18
待った、お前ゴルトレじゃなくてゴールドシップ本人だよな? 入れ替わってる組と変わってない組がいる?
24:Ἀργοναυτικά - Argonautika ____/5/15 1:56:21
>>23
おうよ! 本物のゴルシ様だZE! なんか面白そうなスレッド立ってるから飛び込んでみたら、ハルウララが芝とか言い始めたから結構本気で焦ってるゴルシ様だぜ!
25:青雲担当 - AOGUMOthumbing ____/5/15 2:03:48
>>13 @thumbingSKY
あの、目が覚めたらホワイトボードだらけの部屋でデスクに突っ伏してたんですケド、これわたくしセイちゃんのトレーナーさんの体であってます?
26:テイオーサマ - MUTEKI_no_TEIO ____/5/15 2:06:46
鏡見れば解決では?
27:セイウンスカイ - thumbingSKY ____/5/15 2:06:59
あああああああああああああああああああああああああああああ
28:セイウンスカイ - thumbingSKY ____/5/15 2:07:34
>>25
スカイ! お前今俺の部屋いるの!?!?!?!?
29:オグリキャップ - haraheriOgr ____/5/15 2:09:35
無関係の男の体に転送されるよりはマシだろう。サンプル数が少ないけど、トレーナーと担当1対1対応で入れ替わってる説が濃厚か
だめだ、腹が減って頭が回らん。なんだこの燃費の悪い体。
30:セイウンスカイ - thumbingSKY ____/5/15 2:09:52
@AOGUMOthumbing
もう家捜しされるのは諦めるから! 今すぐパソコンを閉じろ! 電源を落とせ!!!
31:マックイーン - McQueen ____/5/15 2:10:42
おっと自白か?
32:テイオーサマ - MUTEKI_no_TEIO ____/5/15 2:13:45
え、そんなエグいの入ってるのウンストレのPC。部屋がすでにエグいのは知ってるけど。
33:学級委員長 - BAKUSINBAKUSINBAKUSIN ____/5/15 2:15:19
なんかすっごい体を動かしたくなって起きたら担当になってた圏
>>30 >>32
たぶんPCの中身、スカイ君用にチューンしたプロファイリング解析マスタが入ってるんでしょ。素人がいじって壊すとリカバリやらサルベージやらが面倒なタイプのやつ。
34:ハルウララ - HaruuLALALA ____/5/15 2:19:25
バクシンオーがバクシンしてないの異様に違和感あって芝
35:オグリキャップ - haraheriOgr ____/5/15 2:21:40
バクトレもお前にだけは言われたくないと思うぞ
36:学級委員長 - BAKUSINBAKUSINBAKUSIN ____/5/15 2:24:08
俺の携帯に電話したらクソ汚いダミ声の「はい! サクラバクシンオーです!」が返ってきたから入れ替わりであることは間違いな誘う。
37:学級委員長 - BAKUSINBAKUSINBAKUSIN ____/5/15 2:25:20
この携帯予測変換が暴走するがこの調子であいつ変な誤解生んでないだろうな。
38:Ἀργοναυτικά - Argonautika ____/5/15 2:27:42
原因わかんねぇけど、元凶潰すしかなさそうだな。トレーナー寮に敵の潜水艦を発見!
39:ハルウララ - HaruuLALALA ____/5/15 2:28:50
>>38
だめだ!
40:マックイーン - McQueen ____/5/15 2:29:04
>>38
だめだ!
41:テイオーサマ - MUTEKI_no_TEIO ____/5/15 2:29:29
>>38
だめだ!
42:マックイーン - McQueen ____/5/15 2:31:38
まぁ、ふざけてないで考えてみると、原因になりえるのって、
・タキオンラボ
・マーベラス☆マヤ文明
・来福ロシアンルーレット
・マンハッタン多次元空間
・ゴルゴル星
これくらいか?
43:オグリキャップ - haraheriOgr ____/5/15 2:32:33
全員思い当たる節がある。なんだこの学園。
今携帯の通話履歴からマーベラスさんの番号サルベージした。電凸するわ
.
44:Ἀργοναυτικά - Argonautika ____/5/15 2:35:17
言っとくけど私は無関係だからな、マジで
45:テイオーサマ - MUTEKI_no_TEIO ____/5/15 2:35:19
マヤちゃん起こすわ。入れ替わってなかったらごめんね。先に謝っておくね
46:学級委員長 - BAKUSINBAKUSINBAKUSIN ____/5/15 2:36:44
>>45 UmaTubeでラッパの音探してかけてみろ。飛び起きたら中身はあの筋肉髭達磨で確定だ。
こっちはカフェさんとフクさんの番号を発見。バクシン的鬼電かけてくる。だれかタキオンを叩き起こせ。元凶じゃなくても関係者だろ多分。ついでにゴルトレとカフェトレも起こせ
47:タキオン - MMSc.Tachyon ____/5/15 2:37:19
わざわざ無粋な電話をかけなくてもいい。ちょうど起きている。フムン。なかなか興味深いことになっているようだねぇ
48:マックイーン - McQueen ____/5/15 2:38:43
本人達が入れ替わってない場合、面倒なのがどんどん増えるのはどうして。
49:テイオーサマ - MUTEKI_no_TEIO ____/5/15 2:42:52
【悲報】マヤちゃん、トレーナーと入れ替わってるの確定
適当に突撃ラッパ流したら「何事だ! 状況知らせ!」と叫びながら全裸になろうとしたから飛びついて止めた。
50:マックイーン - McQueen ____/5/15 2:43:09
芝
1佐、戦闘服はその部屋にございません。
51:マヤ☆ちん - HotScrambleMAYA ____/5/15 2:43:16
貴様らの仕業か?
52:オグリキャップ - haraheriOgr ____/5/15 2:44:41
いいえ、1佐。原因については目下捜索、検証中であります。
53:学級委員長 - BAKUSINBAKUSINBAKUSIN ____/5/15 2:46:14
みつけた。
54:ハルウララ - HaruuLALALA ____/5/15 2:47:46
お?
55:フク来たる - Matikanefukukitaru ____/5/15 2:49:53
うちのフクがお騒がせしております。フク担当です。昨日の入れ替わり騒動の後片付けの最中にフクが私の部屋の古代遺跡をひっくり返したことが原因と推察されます。お騒がせして申し訳ございません。
解決法を目下全力で検討中ですが、部屋に侵入しようとしたところ、私までシラオキ様が見えるようになり、何が起るかわからず下手に動かすことができない状況です。
56:テイオーサマ - MUTEKI_no_TEIO ____/5/15 2:50:09
マクトレ予想の来福ロシアンルーレットが正解だったか……
57:オグリキャップ - haraheriOgr ____/5/15 2:51:32
で、原因がわかったとはいえ、どうすんだこれ。
58:タキオン - MMSc.Tachyon ____/5/15 2:52:57
正直オカルト方面は私も門外漢だねぇ。
59:フク来たる - Matikanefukukitaru ____/5/15 2:54:28
>>58
そう言わずになんとかしていただけませんか。目の前で俺が目を椎茸にしてギャン泣きしててものすごく精神上よくないんです。いろんなトレーナー姿のウマ娘たちがたくさん出てきて地獄絵図なんです。
60:マックイーン - McQueen ____/5/15 2:55:53
目のしいたけは中身につくのか……。
61:ハルウララ - HaruuLALALA ____/5/15 2:57:22
今頃俺の目にはサクラが浮かんでるのか……。
62:学級委員長 - BAKUSINBAKUSINBAKUSIN ____/5/15 2:58:50
>>61
言うな……。こっちは電話で叩き起こしたから、俺の体がバクシンしてるの確定なんだぞ……。
63:オグリキャップ - haraheriOgr ____/5/15 3:00:04
@Matikanefukukitaru
フクトレ、今君の側に居る入れ替わり済みの子一覧で出せ。
64:テイオーサマ - MUTEKI_no_TEIO ____/5/15 3:01:19
そっか。端末持てないブルボンとか、端末の生体認証をアクティブにしてない子とかはそもそもログオンできないもんな
PINやパスワードだとわからないから入れないし、入れてもこの学内掲示板にたどり着けるとは限らないしな。
65:マヤ☆ちん - HotScrambleMAYA ____/5/15 3:02:39
とりあえず秋川理事長と駿川秘書官に至急で報告あげた人はいるのか。居なければこちらから上げるが。
66:オグリキャップ - haraheriOgr ____/5/15 3:03:57
>>65
1時間ほど前にたづなさんに電話掛けたら「不敬ッ! 夜中に電話掛けてくるなッ!」とガチャ切りされました。
67:マックイーン - McQueen ____/5/15 3:04:30
えぇ……
68:テイオーサマ - MUTEKI_no_TEIO ____/5/15 3:05:40
入れ替わり確定じゃん。
69:マヤ☆ちん - HotScrambleMAYA ____/5/15 3:07:23
>>66
ご苦労。悪いが仕切らせてもらう。
@ALL
深夜に全体向けの通知をしてしまい申し訳ございません。生徒指導部主幹のマヤノトップガン担当トレーナーより緊急の連絡です。
現在複数のトレーナーおよび学生間での人格の入れ替わったと思しき事案が発生しております。状況の把握に努めておりますので、不明点等ありましたら、本スレッドにお寄せいただくか、マヤノトップガン、オグリキャップ、トウカイテイオー、マチカネフクキタル、ハルウララ、サクラバクシンオーへお寄せください(上記メンバーは人格がすでに入れ替わっていることを確認しており、中身はそれぞれ担当トレーナーです)。
@haraheriOgr、@MUTEKI_no_TEIO、@Matikanefukukitaru、@HaruuLALALA、@BAKUSINBAKUSINBAKUSIN
個別メンション先各位
以下は、生徒指導部主幹権限に基づく業務指示として展開する。
理事長秘書官含めエグゼクティブへの報告は私が一括して実施する。
現場はオグリ担当を現場統括とし判断を一任するから自由に動いてよろしい。支障ある場合は都度エスカレーションせよ。
フクキタル担当はトレーナー寮側を掌握し俺とオグリ担当に報告、ウララ担当は栗東寮、バクシン担当は美浦寮を同様に掌握せよ。
テイオー担当は学外居住の職員の安否確認をしつつ、副官として交通整理を担当せよ。
以上人員を本件対応における基幹要員として指名する。基幹要員用のチャットルームを別途立てるので、双方向通話による情報共有を想定せよ。
それぞれ必要なら補佐を指名してよいが、中身の方が学園の生徒指導部員および教務部員に補職される学園指定競技等教育課程外活動特別指導職員、もしくはそれに準じる権限をもつ人物に限定する。
状況が不明なため些細な情報もほしい。粒度を勝手に上げないよう留意せよ。
以上。
70:オグリキャップ - haraheriOgr ____/5/15 3:07:35
了
71:テイオーサマ - MUTEKI_no_TEIO ____/5/15 3:07:42
了
72:学級委員長 - BAKUSINBAKUSINBAKUSIN ____/5/15 3:07:51
承知いたしました。美浦寮の状況把握に入ります。
73:ハルウララ - HaruuLALALA ____/5/15 3:08:02
仔細承知です。栗東寮の掌握を開始します。
74:フク来たる - Matikanefukukitaru ____/5/15 3:09:30
>>63 @haraheriOgr、
遅くなりました。男性トレーナー寮で現状確認できた入れ替わり内容について速報で連携しします。メモの画像を添付するのでご確認ください。字が汚いのはご容赦ください。複数担当を持つトレーナーの入れ替わりは現状確認できないため、一覧から除外しています。推測ですが、専属トレーナーとその担当で入れ替わっているものと思われます。
>>69 @HotScrambleMAYA、
フク担当、連携内容確認しました。トレーナー寮取りまとめます。
以下、添付内容
入れ替わっていることが確定した方(※順不同、敬称略、以下同様) | |||
---|---|---|---|
トレーナーの体 | → | 中身 | トレーナーの入れ替わり先 |
フク担当 | → | フク | フク担当(直接会話し確定) |
クリーク担当 | → | スーパークリーク | 不明(電話応答なし) |
マヤ担当 | → | マヤノトップガン | マヤ担当(スレッドで確認) |
マックイーン担当 | → | メジロマックイーン | マックイーン担当(スレッドで確認) |
ライアン担当 | → | メジロライアン | ライアン担当(LANEでチャンネル確保) |
テイオー担当 | → | トウカイテイオー | テイオー担当(スレッドで判断) |
セイちゃん担当 | → | セイウンスカイ | セイちゃん担当(スレッドで確認) |
エアグルーヴ担当 | → | エアグルーヴ | 不明(電話応答なし) |
デジタル担当 | → | アグネスデジタル | 不明(電話応答なし) |
チケット担当 | → | ウイニングチケット | チケット担当(LANEでチャンネル確保) |
タイシン担当 | → | ナリタタイシン | タイシン担当(LANEでチャンネル確保) |
タマ担当 | → | タマモクロス | 不明(オグリ担当確認願います) |
オグリ担当 | → | オグリキャップ | オグリ担当(スレッドで確認) |
タイキ担当 | → | タイキシャトル | タイキ担当(担当からTELあり) |
フラワー担当 | → | ニシノフラワー | 不明(携帯ロック解除不能) |
グラス担当 | → | グラスワンダー | 不明(電話応答なし) |
ロブロイ担当 | → | ゼンノロブロイ | ロブロイ担当(担当よりTEL有) |
エル担当 | → | エルコンドルパサー | 不明(携帯ロック解除不能) |
キタちゃん担当 | → | キタサンブラック | 不明(携帯ロック解除不能) |
サトちゃん担当 | → | サトノダイヤモンド | 不明(携帯ロック解除不能) |
ネイチャ担当 | → | ナイスネイチャ | 不明(待ち受け見てネイチャが失神) |
入れ替わってないことを確認できた方 | |||
名前 | 状況 | ||
タキオン担当 | 守衛さんと外出許可交渉中 | ||
フジ担当 | フジキセキとチャンネル確保済 | ||
ゴルシ担当 | 男トレ寮中のドアを叩いて回ってもらっています | ||
ブライアン担当 | ゴルシ担当と行動中 | ||
会長担当 | たづなさんを起こしに行きました | ||
マベサン担当 | 入れ替わり済の面々のとりまとめ中 | ||
寮居住の男性トレーナーで状況が確認できない方 | |||
名前 | 状況 | ||
ウララ担当 | 部屋応答なし(中身が誰か不明) | ||
オグリ担当 | 部屋応答なし(中身が誰か不明) | ||
ウインディ担当 | 部屋応答なし | ||
チヨノオー担当 | 部屋応答なし | ||
ファイン担当 | 部屋応答なし | ||
ボノ担当 | 部屋応答なし | ||
カフェ担当 | 部屋応答なし | ||
フラッシュ担当 | 部屋応答なし | ||
ファル子担当 | 部屋応答なし | ||
カワカミ担当 | 部屋応答なし | ||
オペラオー担当 | 部屋応答なし | ||
ヒシアマ担当 | 外泊中、TEL応答なし | ||
ターボ担当 | 外泊中 | ||
バクシン担当 | 部屋には不在、捜索中 | ||
男性トレ寮外だが、こちらで把握できた入れ替わり例 | |||
体の持ち主 | → | 中身 | 確認状況 |
メジロドーベル | → | ドーベル担当 | タイキシャトル経由 |
ライスシャワー | → | ライス担当 | ロブロイ経由 |
75:ハルウララ - HaruuLALALA ____/5/15 3:16:36
>> @BAKUSINBAKUSINBAKUSIN
間違えても部屋に入るなよ。外からノックに留めろ。見かけがバクシンオーでも中身が普通に大問題だからな。
76:オグリキャップ - haraheriOgr ____/5/15 3:17:47
>>74
助かる。フクトレ、入れ替わっている子のメンタルケアを最優先に。ゴルトレいるなら安否確認は彼主体で大丈夫。
77:学級委員長 - BAKUSINBAKUSINBAKUSIN ____/5/15 3:19:12
>>74 俺の体でどこに行きやがったサクラバクシンオー。
>> @haraheriOgr、ヒシアマゾンは入れ替わってないことを直接確認した。美浦寮側はヒシアマゾン主体で確認を進める。
78:タキオン - MMSc.Tachyon ____/5/15 3:20:52
ネイチャ君は何を見たんだろうねぇ……。
79:フク来たる - Matikanefukukitaru ____/5/15 3:22:23
>>76 承知しました。ゴルシ担当とブライアン担当には入れ替わり事例を見つけたらこちらに誘導するように指示済です。私は生徒のケアと情報収集に専念します。
80:オグリキャップ - haraheriOgr ____/5/15 3:23:39
>> @MUTEKI_no_TEIO、女性トレーナー寮と連絡つかないか?
81:テイオーサマ - MUTEKI_no_TEIO ____/5/15 3:23:44
>>80 TBC. W8 5min plz.
82:オグリキャップ - haraheriOgr ____/5/15 3:24:08
>>81 Copy.thx.
83:マックイーン - McQueen ____/5/15 3:26:26
テイトレが英語打ち出したってことはかなり修羅場ってるな……。
84:Ἀργοναυτικά - Argonautika ____/5/15 3:27:34
テイトレって外資の医療系出身だったっけ? しかもPCから入り直してやがる。PCの中身見られたテイオーに合掌……。
85:テイオーサマ - MUTEKI_no_TEIO ____/5/15 3:29:43
>> @haraheriOgr、カレンチャン担当とアポ取れた。入れ替わってない。女トレ寮取りまとめてもらうように伝達済。
>> @HotScrambleMAYA、カレン担当を基幹要員に指定し、コアメンバーに入れたいと思いますがいいですね? カレン担当ID:@Curren_no_ane
86:マヤ☆ちん - HotScrambleMAYA ____/5/15 3:30:58
>>85 追認する。
87:マヤ☆ちん - HotScrambleMAYA ____/5/15 3:32:17
>> @haraheriOgr、@MUTEKI_no_TEIO、@Matikanefukukitaru、@HaruuLALALA、@BAKUSINBAKUSINBAKUSIN、@Curren_no_ane
音声チャットルームを展開した。各自通知を確認の上参加願う。
88:テイオーサマ - MUTEKI_no_TEIO ____/5/15 3:33:42
チャット荒し失礼しました。コアメンバーは別チャットに潜ります。何かあればいつでも連絡を。
>> @McQueen、こちらのチャットのワッチ頼める?
89:マックイーン - McQueen ____/5/15 3:34:58
>>88 はいよー。ゆるーくやっときます。
90:マックイーン - McQueen ____/5/15 3:36:05
というわけで、自由に書き込んでも大丈夫ですよー。
91:ウマ娘オタク - TadanoUMAOTA ____/5/15 3:37:23
これが、推しの部屋……? これが推しの体……? 涅槃……?
92:Ἀργοναυτικά - Argonautika ____/5/15 3:38:29
またデジタル殿が死んでおられるぞ。
93:フク来たる - Matikanefukukitaru ____/5/15 3:39:41
デジタルちゃん(inデジ担)が叫び始めて何事かとおもったけど、デジ担起きたのか。
94:マックイーン - McQueen ____/5/15 3:41:11
自由に書き込んでもいいとは言ったがデジトレは少し自重せい。
95:モス派 - McQueensTrainer ____/5/15 3:42:18
非常時ぐらいしゃきっとしたらいかがですか。しかもわたくしのアカウントで!
96:ライスシャワー - Blue_Rose0305 ____/5/15 3:43:40
カレンちゃんに言われてログインしたけど、面白いことになってるね? ライスちゃんのアカウントで発言するのもあれだけど。
97:マックイーン - McQueen ____/5/15 3:45:19
>>95 マックイーン、非常時だからだ。慌てていても始まらないだろ?
98:純米大吟醸 - komeko_pan ____/5/15 3:46:57
お姉さま! ごめんね。ライスの身体なんて、いやだよね……!
99:ライスシャワー - Blue_Rose0305 ____/5/15 3:48:22
いや全然? というより、ライスのかわいい体自分でぎゅーできて良い感じよ。
100:純米大吟醸 - komeko_pan ____/5/15 3:49:55
そう、なの……? 本当に……?
101:ゼンノロブロイ - Rocinante ____/5/15 3:51:21
ロブロイ担当ですが、目の前でライスさんがうれしそうに自分を抱きしめてるのが見えるので、本当ですよ。
102:純米大吟醸 - komeko_pan ____/5/15 3:52:44
そうなの? よかった……。
103:マックイーン - McQueen ____/5/15 3:54:22
いい話になってるけど米トレ、アカウント名とIDなんとかならなかったの?
104:モス派 - McQueensTrainer ____/5/15 3:55:58
あなただけには言われたくないと思いますわよ!?
105:マックイーン - McQueen ____/5/15 3:57:10
まぁまぁまぁ。ところでライスちゃん。女性トレーナー寮の様子は大丈夫?
106:純米大吟醸 - komeko_pan ____/5/15 3:58:21
うん。カレンチャンのトレーナーさんがみんな起こして回ってる。今のところは落ち着いてる感じだよ。
107:たわけ - tawaketrainer ____/5/15 3:59:33
男性トレーナー寮も大分落ち着きを取り戻してきたようだ。……私のトレーナーの部屋の荒れ具合を除けばだが。
108:落ち武者 - GWTrainer ____/5/15 4:01:13
エアグルーヴさんと似たような感じですが、私のトレーナーもなかなかでしたね……。
109:マックイーン - McQueen ____/5/15 4:02:16
男性トレーナーにそのあたりを求めるのはやめて差し上げて……。
110:ゴッドハンド - teiototrainer ____/5/15 4:03:35
というよりさー。ボクのトレーナーも含めてなんだけど、なんでトレーナーたち名前設定ヘンなの? グラスちゃんなんて落ち武者にされてかわいそうだしさー。 トレーナー起きてるのに連絡もくれないしさー!
111:マックイーン - McQueen ____/5/15 4:04:51
テイオーちゃん、それは許してあげて? マヤトレの無茶ぶりに即応するにはテイトレぐらい優秀じゃないとむりだし、ソレわかっててマヤトレもテイトレに今頃仕事振りまくってるハズだから許してあげなよ。
あと表示名は数日前に酒の勢いでみんなで変えた奴だから今だけだから許して。
112:大型犬好き - TT:^) ____/5/15 4:06:09
それはソレとして、いつもふんぎゃろしてるフクがかなり早口なEnglishで会議してるのは奇妙デスね……。トレーナーさんの体に入ってる方のフクも目を白黒してマス。
113:Ἀργοναυτικά - Argonautika ____/5/15 4:07:53
そのIDはタイキシャトル(inタイキトレ)なのか? そういや今さっきハルウララとすれ違ったけど、うららんトレも英語しゃべれるのな。ネイティブスピードの英語で状況報告してるハルウララなんて二度と見れないんじゃないか?
114:マックイーン - McQueen ____/5/15 4:08:58
あー、あいつら英語でコアスタッフ会議してんのか。テイトレはともかくマヤトレも「英語の方が表現ストレートで含みを持ちにくいからいい」とか言いそうだもんな。ってことはバクシンも英語で話してんの?
115:落ち武者 - GWTrainer ____/5/15 4:10:52
男性トレーナー寮からでは美浦寮の様子はわかりませんが、おそらくそうでしょう。バクシンオーさんに英語の勉強を教えているところに居合わせたことがありますが、ニューヨーク訛りの英語でした。
116:フジキセキ - Fujikiseki ____/5/15 4:11:17
>>@HotScrambleMAYA、@haraheriOgr、お忙しいところすいません。フジキセキです。
今の事象の解決策に一つだけ心当たりがあります。未確認の部分もあるため、可能なら会話で確認したいのですが。
117:マックイーン - McQueen ____/5/15 4:11:59
インテリトレーナーにはついていけんわ。
お! フジ寮長今どこ?
>> @MUTEKI_no_TEIO、JTLYK >>116
118:フジキセキ - Fujikiseki ____/5/15 4:14:44
寮長室にいます。
119:テイオーサマ - MUTEKI_no_TEIO ____/5/15 4:16:10
フジ寮長はその場で待機
>> @HaruuLALALA、フジ寮長のところ行ける? 無理ならこっちから行くけど。
120:ハルウララ - HaruuLALALA ____/5/15 4:17:05
了解。すぐにいけます。
>> @Fujikiseki、ゴールドシップを寮長室に呼んだ?
121:フジキセキ - Fujikiseki ____/5/15 4:18:18
未確認の部分の補填のために呼びました。大事にしたくないので、あとは直接。
122:ハルウララ - HaruuLALALA ____/5/15 4:19:07
k,BRB。
123:タキオン - MMSc.Tachyon ____/5/15 4:21:38
おや、私にもお呼ばれがきたよ? では一度失礼する。
124:モルモット - puipui_Guinea ____/5/15 4:22:45
なんかろくでもないことが起ろうとしている気がする。
125:麺処男爵 - FinesTrainer ____/5/15 4:24:22
すごい! 尻尾のない体って新鮮! 男の人の体ってこうなってるんだ!
126:マックイーン - McQueen ____/5/15 4:24:55
>> @Matikanefukukitaruフクトレ! 今すぐファイントレのボディを確保するんだ! 今すぐ自室から引きずり出せ!!
127:ウマ娘オタク - TadanoUMAOTA ____/5/15 4:25:43
えっ。
128:ライスシャワー - Blue_Rose0305 ____/5/15 4:25:44
あっ。
129:モルモット - puipui_Guinea ____/5/15 4:25:55
フクトレ待て! 単身で突入するな!
130:たわけ - tawaketrainer ____/5/15 4:31:39
結果だけ書く。
とりあえず私の方でファインは無事保護した。ファインのトレーナー。許せ。お嬢様には私から良く良く言って聞かせておくし、生徒会としても最大限トレーナーを援護することを約束する。
131:フク来たる - Matikanefukukitaru ____/5/15 4:32:56
ファイントレ、許せ。
132:マックイーン - McQueen ____/5/15 4:34:27
えっと、そういうワードが出るということは、そういうことだよね?
133:フク来たる - Matikanefukukitaru ____/5/15 4:35:41
言わせないでくれ。彼の不利益にしたくない。
>>@SeamairBheannaitheファイントレ、あなたの処遇については学園として最大の配慮をするよう進言することを約束する。なんなら署名だろうがなんだろうが発起人になるから、とりあえず、絶望してはいけない。最悪フクの実家の神社に転がり込めるように手配させるから。フクに。
134:マックイーン - McQueen ____/5/15 4:37:11
……最悪の事態が起ったんだな。爵位の
135:マックイーン - McQueen ____/5/15 4:38:56
まって? そういう意味だとメジロ組とかキタちゃんサトちゃんとかって……マズい?
136:モス派 - McQueensTrainer ____/5/15 4:40:13
今更気がつきましたの……? ライアンがうちの主治医に連絡を入れてしまったらしくて夜明けと同時に大事になるのは避けられませんわよ……!
137:ライアン - MejiroProtein ____/5/15 4:41:41
嘘……だろ……!? 確かに前、非常用の連絡先として連携してもらってはいたが……そのアドレス使ったの……?
138:大胸筋 - BenchPressLover ____/5/15 4:42:43
ごめん……! 焦ってて……!
139:ライアン - MejiroProtein ____/5/15 4:44:14
とりあえず、遺書の用意か……?
140:マックイーン - McQueen ____/5/15 4:45:25
ライアントレ、お前一人じゃいかせねぇよ。メジロ担当の男トレのよしみだ……。
141:マヤ☆ちん - HotScrambleMAYA ____/5/15 4:47:05
>> @ALL
男性トレーナー寮にいるものはグラウンドまで全員退避せよ。
>> @Matikanefukukitaru、
避難誘導をとりまとめろ。人数の確認はゴルシ担当とタキオン担当と共同でトリプルチェックを実施。男性トレーナー寮内に誰一人残すな。
142:フク来たる - Matikanefukukitaru ____/5/15 4:48:08
承知しました。避難誘導に入ります。
さらば私の愛しき寮生活。
143:マックイーン - McQueen ____/5/15 4:49:42
まってまってまって? なにするの? ねぇなにするの?
144:テイオーサマ - MUTEKI_no_TEIO ____/5/15 4:51:08
フジキセキ案の発動だ。フクトレの部屋を空間ごと月の裏まで吹っ飛ばす。
145:Ἀργοναυτικά - Argonautika ____/5/15 4:51:16
よっしゃあああああああああ! 久々の全力全開だぜええええええええええ!
146:タキオン - MMSc.Tachyon ____/5/15 4:51:30
本当は避難誘導も必要ないくらいなんだけどねぇ。念には念をいれようということになったのさ。
147:マーベラス☆サンデー - Marvelous_Maverick ____/5/15 4:51:43
私もいるよー☆ 他のところが吹き飛ばないようにちゃーんとマーベラスに守ってみせるよー!
148:スイーピー - MahoShojoSWEEPY ____/5/15 4:52:28
ようやくこのスイーピーの出番と言う訳ね!
149:あんし~ん - Sasabary ____/5/15 4:58:06
クラスA記憶処理剤でなんとかなるレベルに納めるし、ほらあんし~ん!
150:マックイーン - McQueen ____/5/15 4:59:16
すでに目が死んでる声してたフクトレにも聞いたけど……このメンツのどこに安心しろと? 何をどうしたらそんなことになるの!?
151:フジキセキ - Fujikiseki ____/5/15 5:00:21
みんなには補助を頼んでるだけだよ。大丈夫。主役を張るのはこの私さ。
152:マヤ☆ちん - HotScrambleMAYA ____/5/15 5:00:52
現状で理屈を説明することはできないし、する必要も認められない。理解したか。
153:マックイーン - McQueen ____/5/15 5:03:57
1佐が目を通し承認したのであれば、本官はそれに従うのみであります。
154:マヤ☆ちん - HotScrambleMAYA ____/5/15 5:04:44
結構。夜が明けきる前になんとかしたい。急げ。
155:純米大吟醸 - komeko_pan ____/5/15 5:05:54
女性トレーナー寮のほうは逃げなくていいのかな……。
156:フジキセキ - Fujikiseki ____/5/15 5:07:36
大丈夫だよポニーちゃん。そんなへまをすることはないから。それに距離は十分離れてる。
157:タキオン - MMSc.Tachyon ____/5/15 5:08:37
そちらの防御は私の領分だ。大船に乗ったつもりでいたまえ。
158:ハルウララ - HaruuLALALA ____/5/15 5:09:52
泥船ではなく? そのうちまたタキトレに紅茶没収されるぞ。
159:スイーピー - MahoShojoSWEEPY ____/5/15 5:11:08
もータキオンさんのお仕事はシャンク/アナスタサコス恒常時間溝のコントロールだけだから私のステージをセットするだけでしょー? みんなを守るのはこの私! スイーピーなんだから!
160:マヤ☆ちん - HotScrambleMAYA ____/5/15 5:12:31
おしゃべりはそこまでだ、スイーピーお嬢様。それにタキオンもあおるな。
>>@Matikanefukukitaru、避難状況を報告せよ。
161:フク来たる - Matikanefukukitaru ____/5/15 5:13:34
>>@HotScrambleMAYA、避難後の員数のダブルチェックまで完了しました。現在ゴルシ担当がメイン、タキオン担当サブで最終の3次チェックを実施中。二次チェックまでの集計情報では欠員は3名です。欠員のうちターボ担当とヒシアマ担当は外泊中のため不在、お二人とも携帯電話の通話にて所在地を確認しており、安全域にいることを確認しました。残る1名の欠員であるバクシン担当の体の方は守衛が学外へバクシンと絶叫しながら走っていくのを目撃しており、危険域外へ脱出していることを確認しています。
162:マヤ☆ちん - HotScrambleMAYA ____/5/15 5:15:05
よし。人員確認が完了し次第オペレーション・フンアフプーを発動する。
163:学級委員長 - BAKUSINBAKUSINBAKUSIN ____/5/15 5:16:42
俺の体いまどこにあんだよ。
164:ゴッドハンド - teiototrainer ____/5/15 5:18:02
オペレーションなんちゃらかんちゃらのそれ言いづらくない?
165:マックイーン - McQueen ____/5/15 5:19:43
1佐、楽しんでるでしょあなた。作戦名が悪趣味すぎる。
166:ゴルトレ - Silver_oar ____/5/15 5:20:49
トリプルチェック完了しました。現在フクトレの照合待ちです。
167:フク来たる - Matikanefukukitaru ____/5/15 5:22:04
>>@HotScrambleMAYA、トリプルチェックの結果がすべて一致したことを確認しました。5時20分をもって全員の避難が完了したことを認めます。
168:マヤ☆ちん - HotScrambleMAYA ____/5/15 5:23:13
確認した。いざ、冥府の扉を開くとき! オペレーション・フンアフプーの発動を許可する!
169:マックイーン - McQueen ____/5/15 5:23:35
もうそれ許可もへったくれもないでしょ。うわぁ、なんか光ってるぅ……。
170:フク来たる - Matikanefukukitaru ____/5/15 5:25:59
さらば俺の憩いの寮生活……。
171:鬼軍曹 - hohoemiboy ____/5/15 6:27:24
全員の入れ替わりの解除を確認した。皆様ご協力ありがとうございました。
172:バクシントレ - SAKURAtrainer ____/5/15 6:29:04
ねぇ、ここどこ。マジでここどこ
>>次回、トレーナー大反省会
「ぼくたち、わたしたち、反省しきれません」
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トレーナー大反省会会場はこちら
※本作品は飲酒を匂わせる描写がありますが飲酒を勧めるものではありません
以上、ご承知の上でご覧くださいませ。
発芽玄米 | |
なにこれ | 19:55 |
酒カス | |
どうして! オンライン慰労会じゃないの!? | 19:56 |
フクトレ@修行中 | |
カレン担当じゃないけど、そう聞 かされてきたんですが | 19:56 |
テイトレ | |
先週のアレがあってどうして普通 に慰労会だと思った? | 19:56 |
発芽玄米 | |
でもお二人の言いたいことはわか るけどさ、まあそうなるよね | 19:57 |
バクシン教 | |
とはいえ、うん。いろいろあった もんな アルコールでも入れないととやって らんないよな | 19:58 |
既読12 19:58 | 誰が呼ばれてるんだこれ? 反省会という意味ならカレントレ やライストレがいるのなぜに? いや、俺が呼ばれるのは納得なん だけど |
たわけ | |
まぁ、そうなるよな。 | 19:59 |
フクトレ@修行中 | |
皆様にはいろいろとご迷惑をおか けいたしました。 | 19:59 |
テイトレ | |
定刻となりましたので、トレーナ ー大反省会を始めさせていただき ます。本日ここにお集まりいただ いたのは、去る5/15早朝に発生し た男性トレーナー寮半壊事件の関 係者の皆さまです。順不同敬称略 でいかに名前を列挙いたします。 もし掲載されていなければ発言の 程お願いいたします。 ・フクトレ ・ファイントレ ・ネイチャトレ ・グルーヴトレ ・バクシントレ ・スカイトレ ・カレントレ ・ライストレ ・グラストレ ・マックトレ ・オグリトレ ・ウララトレ ・テイトレ | 20:00 |
既読11 20:00 | 定刻 #とは |
テイトレ | |
議題は以下の通りです。 ・議題1:ファイントレ緊急渡愛 に関する報告 ・議題2:ネイチャトレ1着事件 に関する審議 ・議題3:トレーナー寮半壊事件 の原因に関する審議および再発防 止策検討 以上3議題について忌憚なき意見 をお寄せいただきたく思います。 なお、スムーズな意見交換を促す ためアルコールを含む飲み物等の 接種を可としますので、皆様どう ぞよろしくお願いいたします。 | 20:00 |
オグリトレ | |
安定のアジェンダ | 20:01 |
酒カス | |
やったー! お酒だ――――――! | 20:01 |
モス派 | |
芝 | 20:01 |
既読12 20:01 | ただのオンライン飲みじゃねぇか まぁわかってたけど |
グラストレ | |
テイトレ、お前もしかしなくても 芸人枠で米トレとカレンお姉ちゃ ん呼んだだろ | 20:01 |
発芽玄米 | |
とはいえこんな面白そうなの無視 することなんてできないじゃん! | 20:02 |
ウララン一等賞 | |
ああもう滅茶苦茶だよ | 20:02 |
テイトレ | |
というわけで、ファイントレ、議 題1について報告を | 20:02 |
既読12 20:02 | 本当に俺からやるの? いきなりクライマックスなんだけ どいいんだな? |
発芽玄米 | |
どんどんぱふぱふー! | 20:02 |
酒カス | |
何があったのか知らないから最初 からお願いしますね! | 20:03 |
既読12 20:04 | えー、結論から言うと0泊3日の アイルランド強行謁見の結果、 私アイルランドのキャバン男爵た るファインモーション担当トレー ナーは、ファインモーション殿下 の留学期間の満了およびトゥイン クルシリーズの引退を待って、初 代タプロー・リンスター子爵の位 を預かる事になりました。 |
バクシン教 | |
え? | 20:04 |
ウララン一等賞 | |
子爵って男爵より下? | 20:04 |
モス派 | |
上 1等級上 | 20:04 |
たわけ | |
なんてことだ、 もう助からないぞ | 20:04 |
酒カス | |
全然わかんないんだけど | 20:05 |
発芽玄米 | |
グルーヴトレはわかってる感じ? | 20:05 |
たわけ | |
殿下の正式な名乗り知ってる人、 ファイントレ以外にいる? | 20:06 |
オグリトレ | |
たぶんいない | 20:06 |
既読12 20:06 | グルーヴトレ、説明頼んだ。 その間にテキストまとめとく。 |
たわけ | |
OK | 20:06 |
たわけ | |
殿下の正式称号って 「主たる神の栄光に守られしアイ ルランド大公国第二王女、リンス ター・ダブリン子爵、聖パトリッ ク勲章デイムコマンダー、ロイヤ ル・ヴィクトリア勲章コマンダー ファインモーション殿下」 なのよ | 20:07 |
グラストレ | |
あぁー…… リンスターってそういう…… | 20:07 |
酒カス | |
??? | 20:07 |
たわけ | |
ヒント:殿下のお父様は「アイル ランド大公」であると同時に「リン スター侯爵」です | 20:07 |
発芽玄米 | |
もしかして、ファイントレ、『リ ンスター』を名乗るのを許された 感じ? | 20:08 |
たわけ | |
おそらく。 | 20:08 |
モス派 | |
お前も家族だパンチ(※爵位付) | 20:08 |
酒カス | |
ああ今日も酒が旨い…… | 20:08 |
既読12 20:09 | あの日に入れ替わった結果、私が 殿下に、殿下が私にそれぞれ入れ 替わったわけですが、グルーブト レやフクトレもご存じの通り、殿 下はとても気さくでおおらかな方 でございます。また、殿下は文字 通りの箱入りお嬢様、異性の存在 はお父上やパーティーでご一緒に なる紳士のみでありました。 |
セイウンそれは君が見た光 | |
通知見たらなんか始まってた件 | 20:09 |
既読12 20:09 | その結果、下世話な世俗に触れる 機会を得られないまま多感な時期 をお過ごしあそばれていた中での 先ほどの事件です。 はい、私の体を文字通り隅々まで 堪能されたようです。 エアグルーヴさんが突入した時に は、異性の体を堪能されている私 の体に入った殿下の姿が! しかも私が入れ替わる前まで使っ ていた教科書が手元にあるではあ りませんか! |
酒カス | |
ちなみに「教科書」の銘柄は? | 20:09 |
既読12 20:10 | いろいろ大きい子にぴょいされる 系とだけ申し上げておきます。 |
バクシン教 | |
芝 | 20:10 |
グラストレ | |
それはただの性癖破壊兵器なんよ | 20:10 |
フクトレ@修行中 | |
そりゃ入れ替わるなんて思わない し、見つかるなんて思わねぇよ | 20:10 |
既読12 20:11 | 夢ならばどれほどよかったでしょ う だが悲劇はここで収まりません。 当然入れ替わった私は殿下の体に 入っているわけです。唐突な眠気 に襲われた私は、頭がくらくらす るほどのいい香りで目が覚めて、 周りを確認します。だけど殿下が レースたっぷり透け感満載な高級 ベビードールを寝巻にしてるなん て誰も思わないじゃないですか。 |
モス派 | |
殿下ァ!!! | 20:11 |
発芽玄米 | |
ベビードールって……女の子同士 でもまず着ることないと思うんだ けどさ なんでそんなの着てるかな殿下 | 20:12 |
既読12 20:13 | 「締め付けの強い服だとあんまり 眠れないの」とのことです。あと は普通に肌触りだけで選んでたら しいんだよね……。 殿下、トレセンに来るまでドレス とか一人だと着替えもままならな い格好ばかりだったせいで、着替 えも全部メイドさんがやってくれ るから、人目のある環境で肌さら すのは「やってはいけないこと」 という常識があるだけで「恥ずか しいこと」という認識がなかった らしいのよ……。 |
酒カス | |
不敬! 不敬! 不敬! | 20:13 |
既読12 20:14 | でまあ、間違っても彼女を傷つけ ないように、あわてて両手を縛っ て肩まで毛布をしっかりかぶって 悶々と耐える4時間半だったわけ ですよ。入れ替わり直前までいろ いろと発散しようとした直後です よ。いい香りとすべすべもちもち の肌といろいろで吹き飛びそうな 理性を集めて、彼女を守らねばと 決意した4時間半ですよ。それま でには誰かが気が付いて助けてく れると思ったわけですよ。 しばらくすると、ウララちゃんの 安否確認の声がするではありませ んか。 |
セイウンそれは君が見た光 | |
ここでまさかのうららんトレ | 20:14 |
既読12 20:15 | 神はこの世にいたと思ったのに、 「入れ替わってるんだな、よし、 その場で待機」とウララちゃんの ふわふわした声とは思えない絶対 零度の指示が出て、ドアすら開け ずに去っていくではありませんか |
ウララン一等賞 | |
いや、だってさ。 ドア開けたら不敬罪じゃん…… | 20:15 |
既読12 20:15 | でもそれでも耐えた。耐えたんで すよ。助けが来ることを待ったん ですよ。そうして誰も来ないまま 入れ替わりが解除されます。 悶々とした気持ちに耐えるために 両腕を縛っていた殿下のお身体に 殿下が戻ってきます。 |
発芽玄米 | |
芝過ぎてすでに原野 | 20:15 |
酒カス | |
殿下に偏った知識と自縛プレイを 教えた功績で子爵になる男……? | 20:16 |
既読12 20:16 | 言うな その言葉は俺に効く |
セイウンそれは君が見た光 | |
で、なんでそれで昇格になるの? | 20:17 |
既読12 20:18 | ニコニコ殿下と絶対零度のSP隊長 につかまってそのままビジネスジ ェットに連れ込まれまして。機内 で「トレーナーってああいうお胸 の大きい子が好き、なの?」とか 顔を赤らめてるわけですよ。SP隊 長がどんどん眉間に皺を寄せてい くわけですよ。 |
既読12 20:20 | そのまま香港でアイルランド空軍 の政府専用機に乗り換えてアイル ランドへ連れていかれまして。ご 朝食中のお父様の前に連れ出され 「貴殿は、すべて覚悟の上と言っ たはずだ。まさかその言葉を忘れ たわけではあるまいな」と言われ 普通に羊皮紙が差し出されまして 子爵になることが決まりました。 |
酒カス | |
いちばん! 知りたい! ところが! 超特急で! 終わった! | 20:21 |
既読12 20:21 | 本当に超特急だったんです……。 宮殿の滞在時間は45分、 陛下の謁見に至っては3分、 アイルランド滞在時間は3時間 そのまま政府専用機でとんぼ返り するなんて普通に考えないでしょ |
たわけ | |
断ったらそのまま豚箱なんだろう しなぁ | 20:22 |
既読12 20:22 | 実はそうでもなかったらしいんで すよね |
バクシン教 | |
は? | 20:22 |
発芽玄米 | |
は? | 20:22 |
モス派 | |
は? | 20:22 |
既読12 20:23 | 爵位そのものは、殿下が前から計 画していて大公殿下にも承諾もら っていたらしくて。 殿下曰く「サプライズができるタ イミングを探していた」とのこと つまり、大公殿下は「今回のこと を一切聞かされていない」らしく SP隊長と殿下が握りつぶしたそう です。「あなたは絶対に手放した くなかったの」とも「あなたは断 らないと知ってたけど、それでも 不安だったから断られないタイミ ングを探していた」とも「もし縛 るのが好きなら、それでもいいん だよ」ともお言葉を頂きました。 |
モス派 | |
つまりお咎めなし? | 20:23 |
既読12 20:23 | はい。 そうなります。 |
モス派 | |
爵位云々は無関係? | 20:23 |
既読12 20:23 | はい。 そういうことになります。 |
既読12 20:24 | ちなみに帰りの飛行機は殿下の希 望で同室に案内されました。まだ 非公式ですが、殿下卒業後は、殿 下のサポート役を仰せつかってお り、アイルランドに帰国された際 には、首都ベルファストのファイ ン専用の公邸を中心に私もアイル ランド大公国の公務にあたること になります。 |
既読12 20:25 | トレーナーの皆さま、 これまで本当にお世話になりまし た。 |
酒カス | |
これはただの惚気だ―――――! ただの惚気だよコレ――――!? | 20:25 |
フクトレ@修行中 | |
俺の心配を返せ!!!!! マジで! 俺の心配を! 返せ! | 20:25 |
たわけ | |
エアグルーヴが「ファインがやた らと上機嫌で帰ってきた」という のはこれか……。 | 20:26 |
テイトレ | |
ひどいとは聞いていたが想像以上 にひどい | 20:27 |
グラストレ | |
マジかよ…… | 20:27 |
既読12 20:28 | お前らなぁ! そういうお前らだっていろいろお いしい目には遭ってるだろうが! |
発芽玄米 | |
まぁ、否定はしない。ライスちゃ んのぬくぬくこども体温堪能でき たしさ。あのふわふわおなかに高 め体温で高等部は存在が罪よ罪。 | 20:28 |
オグリトレ | |
米トレの発言が完全に犯罪者のそ れな件 | 20:29 |
セイウンそれは君が見た光 | |
「ぬくぬくこども体温」の絶妙な 犯罪臭よ。お前マジで同性でも逮 捕案件だぞそれ。 | 20:29 |
グラストレ | |
ファイントレさぁ、お前「手を出 さないとはどういう了見ですか」 って全開で掛かってる担当に殺さ れかけた俺に同じこと言えるの? | 20:29 |
バクシン教 | |
謎の山中に放置された俺に同じこ と言えんの? | 20:30 |
既読12 20:31 | グラストレはともかくバクシント レは、うん。すまん。 |
バクシン教 | |
謝ってくれるな……。筋肉痛バキ バキの体で電波復活に1時間、そ っから林道につながって帰寮まで 5時間かかったんだぞ……。 | 20:32 |
テイトレ | |
そういえばマクトレは「お前もメ ジロだ」されたの? ダイヤトレは、サトノグループの 「接待」受けたらしいし、キタト レは「お弟子さん」たちに囲まれ て「左手の小指か薬指か選べ」さ れて薬指を選んだらしいけどさ | 20:33 |
たわけ | |
キタトレそんなことになってたの か……。中等部の担当の前でエン コか指輪かはマジで地獄じゃん | 20:34 |
モス派 | |
ライアントレはされて飲んだよ。 俺は保留にした。 | 20:34 |
セイウンそれは君が見た光 | |
保留is何 どゆこと? | 20:34 |
発芽玄米 | |
とっくに一心同体だと思ってたん だけどさ、マジで言ってんの? | 20:35 |
モス派 | |
マックイーンのやつ、安定しすぎ ると慢心するのよ。春天はなんと か取らせてあげられたけどここで ピークになんかさせたくないし、 「トレーナーとしても、一個人と しても、お預かりしているお子さ んを名実ともに最高のウマ娘とす るまではお受けするわけにはいき ません」って言ってきた。 | 20:35 |
酒カス | |
ヒューッ! | 20:35 |
発芽玄米 | |
トゥンク… | 20:35 |
グラストレ | |
これを「トドメ」といいます。 | 20:35 |
バクシン教 | |
マジでそれをメジロ本家でそれし てきたの? あの閻魔殿で? | 20:36 |
既読12 20:36 | 鬼かお前。 マックちゃんにトドメ刺したじゃ ん。これで「おあずけ」されんの 結構酷じゃね? |
テイトレ | |
海軍仕込みのクソ度胸よ…… | 20:36 |
モス派 | |
マックイーンを無礼るなよ。 これぐらいで潰れるような育て方 はしてないし、おれは海軍じゃな くて海自だ。マリーン上がりの医 者風情が間違えんな。 | 20:37 |
テイトレ | |
おっと失礼しました1尉殿。面倒 だからこの話題は避けようか。一 応「外国資本の医療系」ってのも 間違いではないんだしさ。 | 20:37 |
既読12 20:38 | お前ら相当酒入れてるだろ。ここ で国際問題を起こさないでくれ。 |
酒カス | |
おまいう | 20:38 |
モス派 | |
おまいう | 20:38 |
テイトレ | |
おまいう | 20:38 |
バクシン教 | |
おまいう | 20:38 |
たわけ | |
おまいう | 20:38 |
グラストレ | |
おまいう | 20:38 |
発芽玄米 | |
おまいう | 20:38 |
フクトレ@修行中 | |
ファイントレお前が一番スタイリ ッシュ国際問題をやらかしてんだ から自覚しろ。頼む。 | 20:39 |
オグリトレ | |
きりがないから次いこう次。 寮が半壊したせいで商店街に下宿 してるネイチャトレ。お前の携帯 を見たネイチャちゃんが一発で失 神したそうだがいったい何をやら かした? | 20:40 |
モス派 | |
正直担当直通トランシーバーとし てしかスマホ使えてないネイチャ トレが彼女が失神するようなネタ をスマホに入れられてるとは思え んのよな。 | 20:41 |
発芽玄米 | |
あの20代にあるまじきお年寄りス マホでしょ? | 20:42 |
バクシン教 | |
本当になにがどうなったら失神に なるんだろうなあれ……。 | 20:42 |
ネイチャトレーナー | |
ネイチャ本人でーす。なんで代筆 をしなきゃいけないのかわからな いですけど代筆しまーす。 | 20:44 |
発芽玄米 | |
☆ 本 人 降 臨 ☆ | 20:44 |
酒カス | |
(゚∀。)アヒャヒャヒャヒャヒャ | 20:45 |
バクシン教 | |
嘘だろ!? お前フリック入力あれだけ練習し てまだ無理なの!? | 20:45 |
フクトレ@修行中 | |
もしかして:ブルボン級 | 20:45 |
既読12 20:46 | 誰か彼にBluetoothキーボードを 買ってやれ…… |
ネイチャトレーナー | |
うちのポンコツトレーナーがご迷 惑をおかけしてます。これでPCは 使えるんですよねこの人……。 で、私がなんであんなことになっ たのか説明しますとですねぇ…… | 20:47 |
テイトレ | |
普通にしんどいだろうからやめて いいぞネイチャちゃん 最悪来週直接ネイチャトレ詰める | 20:48 |
ネイチャトレーナー | |
いやもう入れ替わってたテイオー やマヤちんに知られてて生徒中に 言いふらされてるんで五十歩百歩 なんですよねー なんでこのトレーナーにも一緒に 恥をかいてもらいます。 結論から言うと、カメラロールの せいです | 20:49 |
酒カス | |
え? なんか変な本のダウンロードでも あった? | 20:49 |
テイトレ | |
……大体読めてきた。 カレントレ、多分逆だ。 | 20:50 |
ネイチャトレーナー | |
この人、スマホのカメラの練習し たいから教えてくれって言ってき たんですよ。それで花壇撮ったり トラック撮ったりしたんですよ。 | 20:51 |
フクトレ@修行中 | |
あっわかってきた。 責任問題だわネイチャトレ | 20:52 |
ネイチャトレーナー | |
不器用な写真しか取れてないし、 ちゃんと練習しなよって言ったん ですよ。安いスマホだけど容量も 十分あるからどんどん撮って上手 くなりなよって言ったんですよ! | 20:53 |
ネイチャトレーナー | |
そうしたらカメラロールはその日 の写真が最新なの! インカメラ の練習って一緒にとった写真がお 気に入り登録されてるしそれを普 通に待ち受けにしてるし! ただのバカじゃん! そんなん期待しちゃうじゃん! | 20:54 |
酒カス | |
fooooooooooo!! | 20:54 |
発芽玄米 | |
超甘酸っぺぇ! 超絶甘酸っぺぇよぉ! レモンタルトかお前ら! | 20:54 |
既読12 20:55 | ネイチャトレ、 もしかしてネイチャちゃん酔って る? |
バクシン教 | |
あーあ、もう知らないぞ | 20:55 |
ネイチャトレーナー | |
入れ替わり終わって部屋に戻った らきっちり毛布とか整えてあって 手書きのメモで「傷つけたらごめ ん」とか残しといて | 20:56 |
セイウンそれは君が見た光 | |
これ絶対酔ってるかなにかだろ | 20:56 |
ネイチャトレーナー | |
上の部屋が吹き飛んだせいで今晩 泊まるところがないってときには 相談一つしないでさ! 「担当に は迷惑かけさせられない」とか、 「大切な時期だから」とか言われ たら勘違いしちゃうじゃん! | 20:57 |
フクトレ@修行中 | |
絶対酔ってる! 絶対酔ってる! | 20:58 |
既読12 20:59 | テイトレ! キックだ! これ以上は俺たちが聞いちゃいけ ない! |
ネイチャトレーナー | |
勘違いさせた責任ぐらいとるべき だと思いませんか!? | 20:59 |
フクトレ@修行中 | |
ネイチャちゃんには見えてないけ どさ、責任取るべきだと思うよネ イチャトレ、うん。 | 21:01 |
既読11 21:01 | うん……。 問答無用で有罪だわ |
発芽玄米 | |
完全にやってることが少女漫画だ もん完全に。 許されませんよこれは | 21:02 |
セイウンそれは君が見た光 | |
カメラの練習って絶対方便だし、 普通にネイチャちゃんの写真欲し かっただけでしょ。 乙女の情緒と倫理観ズタボロにし ておいて、だもんねぇ……。 ちゃんとトレーナーは担当の子に 責任持たないと | 21:03 |
発芽玄米 | |
今の発言秒でスクショしたかんな | 21:03 |
バクシン教 | |
ウンストレ、言質とったぞ | 21:03 |
オグリトレ | |
スカイトレも大概だよねぇ | 21:03 |
セイウンそれは君が見た光 | |
どこが? | 21:03 |
酒カス | |
え?マジで言ってる? | 21:04 |
オグリトレ | |
いや、お前どれだけスカイちゃん のために投資して時間つかってき たよ? まともなトレーナーなら 自費でホワイトボードをフタ桁枚 購入して、業務後に睡眠時間と命 を削ってスカイちゃんとその周囲 のプロファイリング解析なんてし たりしないし、ましてや過去数年 分トータル300時間を優に超え るレース映像をコマ送りで確認し たりデータ解析にかけたりしない の。マジで狂気の沙汰だからな。 お前が毎晩平然とやってる作業は そういう類だ。 | 21:05 |
ウララン一等賞 | |
オグトレPCからinかこれ | 21:05 |
オグリトレ | |
よくよく考えろ。寮でやってたの ってスカイちゃんにばれたくない からだろ? トレーナーが文字通 り過労死一歩手前の高負荷稼働で たった一人の担当が1戦勝つため だけに命削ってんだぞ。レースの 度に組み直しているの気にするっ てわかってるから寮で隠れてやっ てたんだろう? | 21:06 |
セイウンそれは君が見た光 | |
いやまあそりゃそうだけどさ | 21:07 |
オグリトレ | |
それだけのクソ重感情ぶつけられ てたこと今回知っちゃったわけだ しさ、元からお前のこと結構大好 きだぞあの子。 あとお前も普通にスカイちゃんに ベタ惚れだろ? | 21:08 |
セイウンそれは君が見た光 | |
誠に遺憾ながら。 | 21:10 |
酒カス | |
fooooooooooo!! | 21:10 |
発芽玄米 | |
超甘酸っぺぇ! 超絶甘酸っぺぇよぉ! イチゴパフェかお前ら! | 21:10 |
セイウンそれは君が見た光 | |
俺が惚れるのはいいとして、なん でスカイが | 21:11 |
オグリトレ | |
いや、あれは絶対惚れてるだろ | 21:11 |
酒カス | |
だよねぇ。 ということで付き合えお前ら | 21:12 |
セイウンそれは君が見た光 | |
えぇ…… スカイなら絶対俺よりいい男いる じゃん。見つけられるじゃん…… トレーナーごときが手を出しちゃ だめじゃん…… | 21:12 |
バクシン教 | |
そこでヘタレる!?!?!? | 21:13 |
発芽玄米 | |
ウソでしょ…… | 21:13 |
酒カス | |
有罪! ギルティ! もう付き合わなきゃ許さん! スカイちゃんの伴侶100憶年 の刑に処す! とっとこ付き 合え! | 21:14 |
酒カス | |
とっとこ! | 21:15 |
既読11 21:16 | とっとこ…… とっとこ付き合え太郎…… |
テイトレ | |
訂正失敗してんぞ | 21:16 |
テイトレ | |
ともかく、スカイちゃんはどれだ け想われてるか物量で理解させら れた訳だ。手遅れだウンストレ、 諦めてスカイを迎えに行け。 | 21:17 |
セイウンそれは君が見た光 | |
だったらうららんトレはどうなる んですか!! | 21:17 |
酒カス | |
ただの狂気 | 21:17 |
オグリトレ | |
狂人 | 21:17 |
バクシン教 | |
下心がない分手に負えない | 21:17 |
発芽玄米 | |
あそこまで突き抜けると尊敬すら 覚える | 21:17 |
ウララン一等賞 | |
泣いていい? | 21:18 |
既読11 21:19 | ウララトレはある意味で理想のト レーナーだろうよ。ちゃんとウラ ラちゃん勝たせてるじゃん。そこ に至るまでは狂気の沙汰だけど。 |
ウララン一等賞 | |
完全に娘感覚で見てるしな | 21:19 |
セイウンそれは君が見た光 | |
この扱いの差はなんなんだよ! | 21:19 |
フクトレ@修行中 | |
日頃の行い……? | 21:20 |
セイウンそれは君が見た光 | |
なら寮の部屋ごと強制断捨離したお前は どうなるんだ | 21:21 |
フクトレ@修行中 | |
断捨離言うな。 今はフクのご実家の宿坊借りてな んとかしてます。今はいい経験を 積み重ねております、はい。 | 21:21 |
既読11 21:22 | 今「は」……? 修行とかしてるのか……? |
フクトレ@修行中 | |
朝3時起床、宿坊の掃除、座禅も しくは滝行。5時に朝食を取り、 フクを学園に連れていきそのまま 朝練と規則正しい生活を送ってお ります。 | 21:22 |
セイウンそれは君が見た光 | |
出家……? | 21:23 |
ウララン一等賞 | |
出家は仏教だぞ。 とはいえマジで修行中じゃん | 21:23 |
オグリトレ | |
滝行……? | 21:23 |
フクトレ@修行中 | |
目も覚めるし案外いいよ滝行。 今日するべきトレーニングが浮か ぶときあるしさ、フクが「今日は ウッドチップでパワートレーニン グが吉」とか言うのもわかる気が する | 21:23 |
酒カス | |
完全に仏僧の生活じゃん | 21:24 |
フクトレ@修行中 | |
いや、本当はしなくてもいいし、 神職なら座禅も滝行もまずしない んだけど、フクがいっしょにチャ レンジしたいって言うし…… | 21:24 |
既読11 21:25 | フクちゃんと……? え? フクちゃん今実家から通っ てんの? |
モス派 | |
ちょっと離席してたらなんかすご い話になってるね? | 21:25 |
テイトレ | |
フクトレは基本スタンスとしてフ クちゃんに超絶ダダ甘だもんね | 21:25 |
セイウンそれは君が見た光 | |
まった。 一緒にってことは二人で座禅とか 滝行とかしてんの!? | 21:25 |
フクトレ@修行中 | |
待ってください。 ちょっと話を聞いてください。 | 21:26 |
テイトレ | |
うむ。 | 21:26 |
発芽玄米 | |
絶対惚気だぞ。 | 21:26 |
既読11 21:27 | 今から始まるのってただの言い訳 タイムでは……? ボブは訝しんだ |
フクトレ@修行中 | |
そもそも私がフクに甘いというの は言いがかりです。宿坊の軒下を お借りするときも「私の部屋の方 がラッキーパワー満載ですよ」と かほざきだすフクをちゃんと成敗 しています。 | 21:28 |
酒カス | |
はいアウト | 21:28 |
発芽玄米 | |
残当。 | 21:28 |
フクトレ@修行中 | |
修行等はきちんとトレーニングを こなすことを前提に許可しており 彼女が少しでもしっかりとトレー ニングに取り組む動機付けになれ ばと考えております。 | 21:28 |
フクトレ@修行中 | |
それ以来素行も良好であり、滝行 初日に水着を着ずに白装束を着る というバカを意図的にしてきた以 外は良好であります。 | 21:29 |
テイトレ | |
待て待て待て待て!! | 21:29 |
酒カス | |
これはただの惚気だ―――――! ただの惚気だよコレ――――!? | 21:29 |
既読8 21:30 | 念のため聞いておく。 一応なにもなかったんだろうな? |
フクトレ@修行中 | |
当たり前です。 滝行の1時間ちゃんと耐えた | 21:30 |
モス派 | |
滝行はそのままやったんかい!! | 21:31 |
発芽玄米 | |
フクちゃんならする。 ぜったいあの笑顔のままする。 | 21:31 |
オグリトレ | |
こんな煩悩に塗れた滝行見たこと ないぞ マジでなにやってんだお前! マジでなにやってんだお前! | 21:31 |
フクトレ@修行中 | |
ど う し て | 21:32 |
発芽玄米 | |
残(念でもなく)当(然)。 | 21:32 |
オグリトレ | |
そもそもだ。 そもそもだぞ、フクトレ | 21:32 |
オグリトレ | |
みんなも事件当日を思い出してほ しいのだ。 事件の発端は彼であることは間違 いないが、予期不能な超常現象で あったために責められないのは、 皆納得はしていなくとも、理解は してくれると思う | 21:33 |
テイトレ | |
まぁなぁ。 俺もテイオーに実家に呼ばれちゃ ったしなぁ。近々顔出さなきゃい けなくなったし。思うところはあ るが、そこは理解している。 | 21:34 |
オグリトレ | |
だが思い出してほしい。 事件が起こったのはいつだ? | 21:35 |
発芽玄米 | |
5/15 | 21:35 |
モス派 | |
そのあとしばらくコメントがない ということは、オグリトレは日付 じゃなくて時間を問題視したいっ てことでおk? | 21:37 |
オグリトレ | |
マクトレの補足に感謝する。 その通りだ。 そのうえでもう一つ事実の確認を したい。 | 21:38 |
オグリトレ | |
あの日男性トレーナー寮の被害情 報を取りまとめたのは誰だ? | 21:38 |
バクシン教 | |
フクトレだったねぇ ん? | 21:39 |
オグリトレ | |
テイトレ | 21:40 |
テイトレ | |
はーい、ちょっと待ってください ねー。トレセンポータルからテキ スト持ってきまーす。 | 21:40 |
酒カス | |
おっとこれはぁ | 21:41 |
既読8 21:42 | あー、わかった。 今回の反省会言い出しっぺがオグ リトレで乗ったのがテイトレか。 全部が全部このための前座だな? オグリトレも結構悪辣なことする よなぁ…… |
オグリトレ | |
まあな だしにしてすまなかったな | 21:42 |
既読8 21:43 | ではこれは貸し1ということで。 後でネイチャトレにも謝っておき ましょうね、お互い。 |
発芽玄米 | |
なんか始まったぞ……? | 21:43 |
オグリトレ | |
借り1だ。 子爵殿に借りを作るとは先が思い やられるな。 | 21:43 |
テイトレ | |
はーい、張りまーす。 --以下引用-- 55:フク来たる - Matikanefu kukitaru ____/5/15 2:49:53
うちのフクがお騒がせしており ます。フク担当です。昨日の入 れ替わり騒動の後片付けの最中 にフクが私の部屋の古代遺跡を ひっくり返したことが原因と推 察されます。お騒がせして申し 訳ございません。
解決法を目下全力で検討中です が、部屋に侵入しようとしたと ころ、私までシラオキ様が見え るようになり、何が起るかわか らず下手に動かすことができな い状況です。
59:フク来たる - Matikanefu kukitaru ____/5/15 2:54:28 >> 58 そう言わずになんとかしていた だけませんか。目の前で俺が目 を椎茸にしてギャン泣きしてて ものすごく精神上よくないんで す。いろんなトレーナー姿のウ マ娘たちがたくさん出てきて地 獄絵図なんです。 --以上引用-- 引用元はトレセンポータル関係者 向けチャット形式掲示板『【お願 い】目が覚めると担当と入れ替わ ってる件【助けて】』です。 | 21:44 |
オグリトレ | |
今回の議長役である、トウカイテ イオー担当トレーナーに対し、今 回の議題3『トレーナー寮半壊事 件の原因に関する審議および再発 防止策検討』の進行について以下 に記載する動議を発議します。
今回の事態の直接的原因はマチカ ネフクキタル担当トレーナーの寮 居室にあるマチカネフクキタルの 私物が当人たちの意図しないとこ ろで崩壊したことにあります。 意図的に引き起こされたものでは なく、また寮の崩壊等を予見でき る可能性はなかったことを鑑み、 本件は純然たる事故であり、当人 たちはその責を問われるべきでは ないと認識しておりますが、一方 で、マチカネフクキタルの担当ト レーナーの行動については疑問を 呈さざるを得ません。
寮門限を大きく過ぎた午前1時半 過ぎまで、マチカネフクキタルを 男性トレーナー寮に留め置くこと を許すことが適切であったかにつ いて、審議の必要があると確信し ここに、彼の当日の行動および、 その意図について発言を求めると ともに、その正当性を審議するこ とを求めます。 | 21:44 |
テイトレ | |
オグリキャップ担当トレーナーの 発議を認めます。
マチカネフクキタルの担当トレー ナーは事件発生当日の深夜まで部 屋に担当を連れ込んで一体全体何 をしていたのか発言をお願いしま す。拒否することも可能ですが拒 否は弾劾決議の発議の根拠になり 得えることに同意するものとしま す。
ねぇ、フクトレ、深夜に担当連れ 込んで何をしてたんだい? 教えてちょーだい? | 21:44 |
発芽玄米 | |
文字通り秒で動議が通ったぞオイ | 21:44 |
バクシン教 | |
芝 | 21:45 |
酒カス | |
オイオイオイ 死ぬわあいつ | 21:45 |
既読6 21:45 | テイトレ…… お前絶対発議内容読まずに承認し ただろ…… |
モス派 | |
茶番が雑すぎる | 21:45 |
ウララン一等賞 | |
まあ、普通にラッキーアイテム捨 てたくないってわんわん泣いてる フクちゃんを慰めてたら真夜中に なっただけだとは思うんだけどさ | 21:46 |
酒カス | |
芝 | 21:47 |
あの野郎逃げやがった! | ⇒ |
というわけで、お待たせしました。
10万UA記念後編を某SNS風にお送りしました。
特殊タグをいろいろといじっていたら投稿が遅れてしまいました。すいませんでした。
次回以降はまたリストに戻っていきます。
スローな投稿が続きますが今後ともよろしくお願いいたします。
誤字指摘にてアイルランドの首都はダブリンではとご指摘をいただきました。リアル世界での首都はダブリンで間違いないのですが、本作内ではベルファストで間違いありません。
アイルランドが君主制を採用していることはゲーム内公式情報ですが、ここからわかるとおり、ウマ娘世界はリアル世界の状況と大きく乖離しています。
この世界はアイルランド独立戦争にイングランドが勝利した世界戦と捉えて戴けると幸いです。傀儡政権として没落していたリンスター王国の末裔を担ぎ出したといった雰囲気ですね。公国でありながら、王女というのは、おそらくイングランドの血も混じっていて、イングランドの王位継承権も有しているからでしょう。
そんなこんなで、次回以降もどうぞお楽しみくださいませ。
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第151項~
16ページ目
151.「トレーナーにガチ恋してそうなウマ娘ランキング」などという企画をメディアに持ち込んだバカはどこのどいつだ!!
ⅰ.乙女心をもてあそぶ行為は万死に値します。
――それで、ネイチャさん。実際のところどうなの? 二位とトリプルスコアで一位になっちゃってるんだけどさ。 / ナイスネイチャ担当トレーナー
――それ直接聞く!? / ナイスネイチャ
152.ナリタブライアン、あなたが強いことは誰もが認めています。ですが、走る度に地面を割ることは認められません。
ⅰ.ハルウララ担当トレーナーに頼まれたとしてもです。
ⅱ.改善が見られないため、次回同様のことがあった場合、食堂の野菜炒めはナリタブライアン向けの特別メニューとして野菜のみで提供されることになりました。
――食を人質に取るのは卑怯だ。 / ナリタブライアン
――これに関係なく野菜を食えブライアン。 / ビワハヤヒデ
153.ライブ等に乱入しジャックすることは、何人たりともこれを認めません。
ⅰ.少なくともトレーナーはそれに加担するべきではありませんでした。どうやったらスタンドアロン運用になっているはずのライブ機器を数秒でネットワーク接続を確立させ、オンラインの動画を流し込めるのですか。
ⅱ.トウカイテイオーに反省を促すために仕方なく実施した。というのは言い訳になっていません。
ⅲ.カボチャのかぶり物を被っても駄目なものは駄目です。
――やってみせろよテイオー! 何とでもなるはずだ! / ツインターボ
――イミワカンナイヨー!! / トウカイテイオー
154.樫本理子理事長代理にコーヒーを2杯以上飲ませる行為は、これを明示的に禁じます。
ⅰ.たとえ本人が拒否しなかったとしてもです。
ⅱ.本人が誤って2杯以上口にした、またはその現場に居合わせた場合は、たとえ瑕疵がなかったとしても、リトルココンもしくはビターグラッセに事前に連携の上、保健室に搬送する必要があります。
――で、夜更かし気味って訳ね。 / 安心沢刺々美
――面目ありません。 / 樫本理子
――まぁ、体質的なものだから仕方ないわよ。……まぁ、体質的な部分を抑制することもできなくはないんだけど。 / 安心沢刺々美
――それは……! / 樫本理子
――気になる? 気になるわよね? というわけで私の施術を――――うっ。 / 安心沢刺々美
――このヒトミミ女、いつになったら懲りるのかしら。 / リトルココン
155.樫本理子理事長代理にパルクールをするよう依頼する行為は、これを明示的に禁じます。
ⅰ.「桐生院はできたぞ!」というのは挑戦させる理由として著しく不適切です。桐生院葵トレーナーがウマ娘と比べても遜色ない身体能力を持っていることを考慮する必要があります。
ⅱ.でんぐり返しが一回できただけで褒められる女と言われるのが悔しいのはわかりますが、理事長代理はちゃんとステップを踏んでスキルアップしてください。パルクールができなくても指導はできます。
――悔しい? 悔しいわよね? というわけで私の施術を――――うっ。 / 安心沢刺々美
156.レース時の蹄鉄について、学園が指定するもの以外の利用は禁じられました。
ⅰ.これは生徒の安全を守るためのものです。板バネをつけるなどの改造は絶対にするべきではありません。
ⅱ.ハルウララ担当トレーナー、蹄鉄を改造すれば芝を走れるようになるわけではありません。いい加減にしてください。
――とはいえ、上手いことやればいけそうなんだよな。光明が見えてきたぞ……! / ハルウララ担当トレーナー
157.理事長はねこではありません。ねこです
ⅰ.理事長が猫缶の差し入れを喜ぶからといって、頭の上の猫が本体というわけでありません。よろしくおねがいします
ⅱ.理事長も嬉々としてとして受け取らないでください。それがねこに普段与えている猫缶よりもハイグレードのものであったとしてもです。ねこは“そこ”にいます。
――困惑ッ! なぜか最近私が与える猫缶に反応しなくなったのだっ! このままでは愛想をつかされるんじゃないのか……たづな! なにか良い案はないかっ! / 秋川やよい
――グルメになってきたってことじゃないですかね。まったく、ヘンなところから拾ってくるからですよ。 / 駿川たづな
――むぅ……そうなのか? / 秋川やよい
――にゃあ。よろしくおねがいします。 / ねこ
158.トレーナーは担当に対し、ただの青汁を「ビタージュース」と偽って無理矢理飲ませてはいけません。
ⅰ.口直しにカップケーキを用意していたとしてもです。
――でもこれでみんな元気になるし、少しは懲りてくれると助かるんだけど。 / メジロマックイーン担当トレーナー
――あなたには! 人の心が! ありますの!? / メジロマックイーン
159.不必要にメデイアを扇動するようなことは禁止です。
ⅰ.担当ウマ娘に厳しすぎるトレーニングを行っているという事実はありません。
ⅱ.事実無根の情報を流してはいけません。
――そんなこと書く記者さんなんてダメダメのダメですね! ちゃんとトレーニングを見てくれればそんなことないってわかってもらえるのに。取材しないで書くからだめなんですよ。 / マチカネタンホイザ
――そ、そうなのかなー? / ナイスネイチャ
160.キングヘイローは博士ではありません。
ⅰ.執拗にリンゴの種を贈られることに本人も辟易しています。やめましょう。
ⅱ.「室温超伝導」を買ってきたといってリンゴジュースを贈るのはやめなさい。
ⅲ.ゴールドシップ、あなたはなぜわざわざアルミ製のリンゴの種を作って彼女に贈る行為に邁進したのですか。そんな余裕があるなら、そろそろリンゴの種からキングさんを解放してあげてください。
――でもリンゴの種ってすごいんだぞ! 大統領の暗殺まで阻止できるんだからな! / ゴールドシップ
――意味がわからないのだけれど、遺言はそれでいいわね。 / キングヘイロー
キタちゃん実装で初日にガチャを回して無事に手に入れました。そしたらその後無料分でオグリと新春ウララが来ました。そして有償の指名券でデジタルも入手。私のウマ娘一周年はダートウマ娘ピックアップです。サポカ? 知らない子ですね。
いろいろと動きの多い時期ですが、皆様どうか体調にはお気をつけて。
よろしくおねがいします。
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17ページ目
今回はあの暴走特急お嬢様回です、よろしくお願いいたします。
161.廊下やロビーでの過度な飲食行為はやめましょう。
ⅰ.誰であろうと特大サイズの焼きそばを頬張りながら廊下を歩くべきではありません。物理的に制服がはち切れんばかりになってもまだ食べ続けるのはレースへの悪影響が懸念されます。
ⅱ.ゴールドシップ、ファン感謝祭でもないのに廊下に焼きそばの屋台を出すのはやめなさい。
ⅲ.にんじんであってもです。
ⅳ.ドーナツであってもです。
ⅴ.それが学級委員長としてあるべき姿ですか。答えられるなら答えてみなさいサクラバクシンオー。
ⅵ.ラッキーアイテムだからって食べ歩きが許されるわけではありません。
ⅶ.「マジやばい」のはあなたの倫理観です。ウケている場合ではありません。
ⅷ.スーパークリーク、あなたは特にいらない誤解を与える事がありますので厳に気をつけるべきです。
ⅸ.先達は後輩たちに自らの振る舞いをもって道を示すという役割があることを自覚してください。ニシノフラワーやスイープトウショウのような小さい子たちが真似したらどうするのですか。それはそれで見たい。
ⅹ.何人もこのリストを性癖の掃き溜めにするべきではありません。不必要な改変は慎むように。
――しかし、腹が減るんだからしかたないだろう。 / オグリキャップ
――廊下で焼きそばの匂いがするとどうしても仕方ないデース。 / エルコンドルパサー
――少しは反省せんかい。 / タマモクロス
162.事故の可能性があるので、何かを口に咥えたまま何らかの運動をすることは禁じられました。
ⅰ.少なくともちくわを咥えて後ろ向きにドリブルするべきではありません。
ⅱ.トレーナーはその様子を見てどうトレーニングに活かすつもりだったんですか。
――ちょっとからかってあげるつもりで言っただけなのに、あの子があんなにヤバい子だったなんて思わなかったんです……。 / 学園生のG.S.さん(※本人の希望により音声は変えてあります)
163.『親紹介RTA』などという競技は存在しません。
――家族との引き合わせを競技の様に扱うなんてもってのほかです。 / エイシンフラッシュ
――それはそうだよね。大事なことだし。 / ファインモーション
――全くです。 / サトノダイヤモンド
164.バレンタインのサプライズと称して巨大クレーンを学園に持ち込み、人間をアームにしたUFOキャッチャーを実施することは未来永劫禁止されます。
ⅰ.たとえそれがイベントパッケージとしてすでに商品化されていて、安全が十分に確保されていたとしてもです。
ⅱ.それが親族のご厚意により、学園の予算や備品にダメージを与えなかったとしてもです。
ⅲ.少なくとも、学園に事前に通告をするべきでした。
――なるほど、すなわち事前に通告をすれば良かったわけですね。 / サトノダイヤモンド
――あー、補足だけ見てそうなっちゃうかこの暴走超特急お嬢様。 / サトノダイヤモンド担当トレーナー
165.ジャンケンを『最初はグー』で始めるのであれば、ちゃんとかけ声通りに始めるべきです。
ⅰ.なんでこんな事まで書かれなきゃならなかったのかについては、ゴールドシップかサトノダイヤモンドに問い合わせてください。
――なんでだよー。リベンジしたかっただけじゃねぇかよー。 / ゴールドシップ
――確かにちょっと不本意ですっ! / サトノダイヤモンド
――それは周囲の被害を見てから言ってくれ。 / ゴールドシップ担当トレーナー
――どうやったら『クレイジーダイヤモンドの称号を賭けて勝負だ!』からこの惨状になるんだ……? / サトノダイヤモンド担当トレーナー
――クレイジーダイヤモンドならちゃんと直せよゴールドシップ。……おい逃げんな!! / ゴールドシップ担当トレーナー
166.このリストに記載されている事柄のうち、打ち破るべきジンクスとして記載されているものは何一つとして存在しません。意図して規則を破ることは重大な事故を引き起こす可能性があります。
ⅰ.わかったら返事をしなさいサトノダイヤモンド。
――……はーい。 / サトノダイヤモンド
――その微妙な間は絶対反省してませんわね!? / メジロマックイーン
167.『ぴょいっと♪ ハレルヤ!』パフォーマンス用の滑り台を『尊厳破壊用最終兵器』扱いするのはやめましょう。
――もうやめてください! もう会長が滑らなくていいんです! 演目の方を変更するように調整が入りますから! / エアグルーヴ
――止めてくれるなエアグルーヴ! ウイニングライブをおろそかにするなど学園の恥だ。私はもう二度とあんな
168.『We are DREAMERS!!』パフォーマンス時における流れ星の演出用にと学園予算でロケット花火を箱買いしたのは一体全体誰ですか。
ⅰ.LEDモールを用いた演出の予定のため、花火は必要ありません。ロケット花火を客席に向かって水平発射するなど、どう考えても正気の沙汰ではありません。
ⅱ.アグネスタキオンに頼めば安全に実施できる可能性は確かにゼロではないでしょう。しかしゴールドシップ、なぜそれが許可されると考えたのですか。
――とはいえ、ずっと頭上でチラチラ紐が揺れてんの気になるんだもんよ。 / ゴールドシップ
――私も少し興味があったんだがねぇ、残念だよ。 / アグネスタキオン
169.『BLOW my GALE』パフォーマンス時に袖の長い服、マント等の風に流されやすい服装で臨むことは禁止されました。
ⅰ.髪の長い生徒のパフォーマンス時においてはなおさらステージ中央の大型ターボファンに近づきすぎないよう十分な配慮が必要です。
ⅱ.ターボファンの回転演出についてはプロジェクションマッピングによる演出に差し替えられたため169のⅰについては削除されました。一方で送風機による客席側からの送風は実施されるため、服装等に十分な留意が必要なことには引き続き注意してください。
ⅲ.「ならば全員水着で踊れば良い!」というのは根本的な解決となりません。そもそもトゥインクルスタークライマックスのライブは冬季開催です。
――そろそろライブ演出担当は怒られていいと思うんです。あと、頑として私を水着で踊らせるトレーナーさんも、それはそれとして怒られていいと思います。 / スペシャルウィーク
170.グラスワンダーは博士ではありません。
ⅰ.彼女に心理鑑定を頼むことは明らかに不適切です。
――でも、なんで怒られたんだろうなぁ。ちょっと鼻の下にシナモンロールがついてただけなのに。 / ゴールドシップ
――少なくとも、謎の依頼を出し続けているあなたのせいだと思いますわよゴールドシップさん。 / メジロマックイーン
サトちゃんは142連してお迎えしました。吐きそうだけどかわいいから許す。
しばらくはスローモーションな投稿が続きますが、サトちゃん愛でながら頑張ります。
実は、別の作者さん主導のウマ娘作品でちょっと関わらせてもらっています。投稿はまだまだ先になるかとは思いますが、投稿開始したら、告知をさせて戴くかもしれません。その際はどうぞ御了承くださいませ。
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18ページ目
???なネタが出てきたら、後書きのリンクをたどるとSCPの元記事へ飛べますので、参考までにご覧くださいませ。どれも名作揃いです。
171.ゴールドシップは、二度と放送室をジャックしてはいけません。
ⅰ.少なくとも『お知らせです。_______さん、_________さんがお待ちでした』と放送することは許可されません。たとえそれによる悪影響が何一つなかったとしてもです。
ⅱ.『如月工務店』のステッカーをドアの横に張ることもです。
――どうしてでしょう、なにか大切なことを忘れているような……。 / メジロマックイーン
172.ダイワスカーレットにチキンの提供を要請するのはやめてあげてください。
ⅰ.彼女は『クライシス・フライド・チキン(CFC)』のスタッフではありません。
ⅱ.食べ過ぎて太ってもそれはダイワスカーレットのせいではありません。
ⅲ.「チキンをくれ 買え クーポンもあるぞ」ではありません。
――これ以上要求するならそのコンドルをフライにするわよ。 / ダイワスカーレット
――ケッ!? / エルコンドルパサー
173.理事長は、学食に回転寿司を導入しようとしてはいけません。
ⅰ.回転寿司じゃなければ良いという意味ではありません。
ⅱ.「回転寿司・勝」として回転開店させるというのは、ジョークとしてはあまりに趣味が悪いと言わざるを得ません。
――むぅ、おいしい寿司を食べさせたかっただけなのだが…… / 秋川やよい
――にゃぁ / ねこです。おさかなたべたいです。
174.ダジャレまとめ本の購入費は経費として認められません。
ⅰ.『博士の大爆笑ギャグ250連発大図鑑!』なんてもってのほかです。また、どこでそれを売っていたのか報告されなければなりません。
ⅱ.シンボリルドルフが自身のダジャレをまとめて出版する分には構いませんが、販売したところでどれだけの収益が見込まれるかはよく検討するべきです。
――しかし、販売までこぎつけられたことは純粋に喜ぶべきではないか。欣喜雀躍として踊っていてもあれだ。ちょうど午餐のころだ、皆に景気よく洋菓子でもふるまおうではないか。 / シンボリルドルフ
175.いくらジョークが面白くないからといって、トマトを投げつけてはいけません。
ⅰ.「トマティーナ*1の練習だから問題ない!」というのは言い訳になっていません。
ⅱ.トマトが勝手に飛んで行ったんだ、というのも言い訳として認められません。
――本当だよ! ボクがカイチョーに剛速球でトマトを投げつけると思う……? / トウカイテイオー
――もちろん疑ってはいないさ。しかしお昼のサラダに殺されかけるというのも得難い体験だ。『トマトに殺されかけた』なんて通報したら警察もさぞや
――カイチョーーーーーーーーー!? / トウカイテイオー
176.タフネス30を飲んだからと言って眼から稲光が出るというのは悪質なデマです。
ⅰ.カフェインが含まれるため、多量の摂取には注意が必要なのは確かですが、瞳が輝いて見えるとしたらそれは目の充血ですので、休んでください。
――で、なんでアオハル杯のポスター作成のタイミングで飲んできてしまったんですか…… / 駿川たづな
――いえ、撮影中に気絶するわけにはいかないので……。それもタフネス30そのものではなくてZ○NEの方にしたのですが……。 / 樫本理子
――どちらにしてもカフェイン苦手な方には劇物ですね……また眠れなくなりますよ…… / 駿川たづな
――以降気をつけます……。 / 樫本理子
177.以前ロット単位でのウエハースの買い取りを禁止しましたが、グミも同様に禁止されました。お茶菓子の購入は計画的に行われるべきです。
ⅰ.シールがついてくるから、というのは正当な理由とはなりません。
ⅱ.消費期限が迫ったらオグリキャップに渡せばいいというわけではありません。いい加減彼女をディスポーザー代わりにするのはやめてください。
――おいしいのはおいしいのだが、正直お菓子よりもお米が食べたい。 / オグリキャップ
178.言うまでもありませんが、学園内における賭博行為は禁止です。
――しかしよぉ、トゥインクル・シリーズの着順当てとか、上手くやれば一大興業になるんじゃねぇか。 / ゴールドシップ
――天才かお前。 / ナカヤマフェスタ
179.改めて記載します。学園内における賭博行為は禁止です。
ⅰ.次回以降、番狂わせを起こすために出走者と結託する行為は厳重に処罰されます。そもそも、賭博行為として成立していたとしても、それはルール違反ですよ。
ⅱ.チーム戦はそのような目的で実施されているわけではありません。
――とはいえ、URAで公式でやればかなりの資金源になるのでは……? / 駿川たづな
――却下ッ! ウマ娘たちの活躍が注目されるのは良いことだが、客席を鉄火場にするわけにはいかんっ! / 秋川やよい
――そうですよね……。はい、きっぱり諦めます。 / 駿川たづな
180.改めて記載します。グラスワンダーは博士ではありません。
ⅰ.ミスター・うそっぱちと罵るのは不適切でした。
――グラス! このビリヤードの球をプレゼントしマース! / エルコンドルパサー
――エル? 意味がわからないのだけれど、どうして? / グラスワンダー
――ゴールドシップがこれをグラスが探してるって…… / エルコンドルパサー
――……そう。ありがとうございます。ではこれですこしゴールドシップと
参考リンク
第171項:SCP-544-JP 孤独な放送室
第172項:SCP-444-JP-J 緋色の鳥(税別:118円)よ
第172項:SCP-444-JP █████[アクセス不許可]
第173項:SCP-1134-JP 爆転ニギリ スシブレード
第173項:SCP-040-JP ねこですよろしくおねがいします
第174項:SCP-717-JP 『博士の大爆笑ギャグ250連発大図鑑!』
第175項:SCP-504 批判的なトマト
第180項:SCP-609 ワンダーテインメント博士の存在論的6番ボール®
いよいよメジロブライトが来てしまいますね……石が……石が……!
フラワー貯金を崩します……(泣)
追記:アンケートを追加しました。もしよろしければご回答ください。
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19ページ目
天 井 し ま し た 。
感謝の更新と参りましょう。
181.メジロブライトはメアリー・ポピンズではありません。
ⅰ.少なくともコース内で傘を振り回すべきではありません。
ⅱ.コースを花畑に変えるなんて正気の沙汰ではありません。
――それでも、羊蹄のふもとで走るのはとても気持ち良いのでして、その気持ちを少しでもおすそ分けしたくー。 / メジロブライト
182.メジロブライトに早口言葉勝負を挑むのはやめてあげてください。
ⅰ.本人が乗り気だったとしてもです。
――むむむー。ですがもう少しハキハキとおしゃべりができるようにならないといけませんからねー。練習あるのみですー。 / メジロブライト
183.メジロブライト、あなたは『マキちゃんとキューちゃんが夜中に勝手に動く』というジョークを流布するべきではありませんでした。
ⅰ.テディベアもです。万が一本当に動くのならば、それはしかるべき機関に通報されるべきです。
ⅱ.信じて涙目になっているメジロドーベルがかわいいことはもちろん認めますが、お茶目では済まされません。
――ブライトがあんなに腹話術が得意だなんて知らなかったのよ……! / メジロドーベル
184.メジロブライトは、安易にテーマパークを貸し切ってはいけません。
ⅰ.ポーランドにあるテーマパークでなければ安心とは言い切れません。
ⅱ.ハロウィンの時期だけオープンするテーマパークなんてもってのほかです。
ⅲ.確かにネズミの出てくる夢の国ならば問題はありませんが、別の意味でやめてください。
――あらら~。皆様楽しめると思っていたのですがー。 / メジロブライト
185.メジロブライトは、"運命"という言葉を言い訳に使ってはいけません。
―――ですが、トレーナーさまとの出会いは、それはそれは運命的なものでして。 / メジロブライト
―――だからといって遊園地に拉致はまずくありませんか……? / メジロブライト担当トレーナー
186.メジロブライトは二度とタキオンの研究室に立ち入ってはなりません。絶対にです。
――モルモット君。今回ばかりは本当だ! 私はなにも悪いことはしていない! 部屋に戻ったら全てが吹き飛んでいたんだ! 今回ばかりは私のせいではない! だから! 紅茶を! 隠すなっ! / アグネスタキオン
――なんだか、前も同じような光景を見ましたね…… / マンハッタンカフェ
187.改めて記載します。バレンタインにおいて、学園生、職員問わず、あまりに高額なもの、法および学園規則に反するものの授受は禁止されています。
ⅰ.メジロブライト、トレーナーを海外に拉致してカカオの木を贈るのはどうなのですか。
――なんというか、メジロ家の伝統みたいなところあるよな。俺も東欧の別荘の鍵渡されたし。 / メジロマックイーン担当トレーナー
――担当の性格はものすごく正反対なのに、ものすごく親近感を感じる。 / エイシンフラッシュ担当トレーナー
188.メジロブライトに学園の人事権はありませんし、学園の人事部長である事実はありません。
ⅰ.少なくとも、学園所属のトレーナーをメジログループへ移籍させる権限はありません。
――ですが、トレーナーさまと私は人生という、この先100年に及ぶ最長距離のレースに挑むと誓った仲ですのでー。このまま突き進みますー。 / メジロブライト
――メジロ家っていつもそうですよね! トレセン学園を何だと思ってるんですか! / 駿川たづな
189.メジロブライトはキャプテンではありません。
ⅰ.「親父にもぶたれたことないのに!!」と煽ったところで無駄です。そもそも彼女は二度どころか、一度だって手をあげてないじゃないですか。
ⅱ.地球の環境保護のための過激な活動に目覚めた親族は居ません。
――なぜ自分の任務を果たそうとしないんです~? / メジロブライト
――ブライトさんはなんで戦っているんです? / スペシャルウィーク
――今はそんな哲学など語っているヒマはないんですよー? / メジロブライト
――そんなに天皇賞(春)の盾を手にしたいならあなた自身がやればいいんですよ! / スペシャルウィーク
――ブライト……? / メジロマックイーン
――スペちゃん……わくわくしながら言うセリフじゃないわよ……? このまま続けると平手打ちよ……? / サイレンススズカ
190.メジロブライトとそのトレーナーは理事長秘書にシャトルランを強要してはいけません。
ⅰ.なぜ200回もドアを開けさせるためだけに走らねばならなかったのですか。
――俺だって聞きてぇよ。 / 作者兼メジロブライト担当トレーナー
参考リンク
第183項:SCP-1048 ビルダー・ベア
第184項:SCP-1357 子供のための遊園地
第184項:SCP-130-DE 恐界
誤字報告で「第181項の『メアリー・ポピンズ』のアはいらないのでは」とご指摘をいただきましたが、こちらはP. L. Traversの『風にのってきたメアリー・ポピンズ』を元としているため、正しい表記となります。D社のミュージカル映画の原作でもあるので、アが入っていない方が馴染み深いかもしれませんが、あくまで原作のTravers版のイメージです。
おかげさまでフラワー貯金が払底した作者です。この先のガチャが戦々恐々です。
そろそろ200が見えてきましたね……目指せ本家の項目数超えで参ります。
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20ページ目
191.アグネスタキオンは2ちゃんねるもしくはトレセンポータルに機密情報を流すべきではありません。
ⅰ.確かに生けるウマ娘データベースと化しているアグネスデジタルですが、彼女を情報源として活用するべきではありません。
――トレセン学園の生徒だけど何か質問ある? っと、投稿! / アグネスタキオン
192.新入生の入学は実験体の補充を意味するわけではありません。
――というわけで、ウマ娘のデータが取れないので代わりに走ってもらうよモルモット君。 / アグネスタキオン
――どうして……。 / アグネスタキオン担当トレーナー
193.設置者不明の機材を発見した場合、学園スタッフの指示なく触れてはいけません。
ⅰ.少なくとも我々が言えるのは、アグネスタキオンが『うまぴょいしないと出られない部屋に担当トレーナーと一緒に転送されるボタン』を衆人環境に設置するような事態の再来に備えなければならないということです。
――へへへー。キングこれなーんだ? / セイウンスカイ
――またヘンなモノを……って!? / キングヘイロー
――というわけでタキオンさん作の例の転送スイッチの改善版をお借りしてきましたー。 / セイウンスカイ
――やめなさい! どうなっても知らないわよ! / キングヘイロー
――またまたー。優しいセイちゃんがいつまでも進展しないキングちゃんをお手伝いしてあげようっていう老婆心なんだから素直に受け取っておいてよー。というわけでポチッとな。 / セイウンスカイ
――なんでそれを自分で押しちゃうのよ……、うっかりにもほどがあるわよ……。 / キングヘイロー
194.アグネスタキオンはもう二度と『ウマ娘を幼児化できる薬品』を開発するべきではありません。
ⅰ.自身で結果を試せば万が一の被害を減らせるだろうというのは悪くないアイディアだったかも知れませんが、その結果として回復手段の再発見に時間を要したことをあなたは反省するべきです。
ⅱ.『トレセン学園付属スーパークリーク保育室』は学園の恒常的な施設として認められません。たとえ一時的な状況の収束に貢献したとしてもです。
ⅲ.幼稚園なら良いという話ではありません。
ⅳ.こども園なら良いという話でもありません。
ⅴ.様々な生徒およびトレーナーから再開発を要望されたとしてもです。少なくとも要望を出したトレーナーは減給を含む懲戒の対象となります。
ⅵ.幼少期のスペシャルウィークがかわいかったことは認めますが、その写真を待ち受けにするのはやり過ぎですよサイレンススズカ。
――でもおいしそうににんじんを頬張るスペちゃんがこんなにもかわいい……! / サイレンススズカ
――お願いスズカさん! 正気に戻って!! / スペシャルウィーク
195.アグネスタキオンはもう二度と『トレーナーをはじめとしたヒトを幼児化できる薬品』も開発するべきではありません。
ⅰ.『トレセン学園付属スーパークリーク保育室』は学園の恒常的な施設として認められません。たとえ一時的な状況の収束に貢献したとしてもです。
ⅱ.幼稚園なら良いという話ではありません。
ⅲ.こども園なら良いという話でもありません。前項でも同様の議論をしましたが、名称の問題ではないことをスーパークリークは理解するべきです。
ⅳ.様々な生徒から再開発を要望されたとしてもです。少なくとも要望を出したウマ娘は反省文等による処罰対象となります。
ⅴ.[項目非公開]◆
1.残存する薬品は研究用のごく少量のサンプルを除き学園により適切に破棄されています。
――おいっすー。遅くまでお疲れ様ですよー。 / ナイスネイチャ
――なんだ、まだ帰ってなかったのか。 / ナイスネイチャ担当トレーナー
――いやー、レース映像のライブラリ借りてこうかなと思ったらトレーナー室に電気ついてるの見ちゃいまして。それでコーヒーの一杯でも差し入れに。 / ナイスネイチャ
――おう、気が利くな。ネイチャはきっとよいお嫁さんになれる。 / ナイスネイチャ担当トレーナー
――ッ!! あーもうそういうこと言うならコーヒーあげませんっ! / ナイスネイチャ
――あっ! ネイチャ!? どこにいくネイチャ!? / ナイスネイチャ担当トレーナー
196.アグネスタキオン本人が患者である場合を除き、アグネスタキオンが学園保健室に近づくことは恒久的に禁じられます。
ⅰ.仮病は禁止です。
ⅱ.安心沢刺々美が保健室近傍で目撃された場合は尚更です。彼女たちを同じ空間で孤立させるべきではありません。
――なにも見境なく実験対象にしているわけじゃないんだからこれくらい許して欲しいものだねぇ……。 / アグネスタキオン
――そうよそうよ。私の数少ない友人だし、私に免じてゆるしてくれない? / 安心沢刺々美
――本当にそれで免ぜられる可能性があるかは少し考えたらわかりませんか? / 駿川たづな
197.アグネスタキオンが妙に上機嫌に何か尋ねてきた場合、それは彼女の知るべきモノではありません。その情報は彼女のクリアランスレベルより上にあります。
ⅰ.アグネスタキオンのセキュリティクリアランスが上がった場合は、逃げてください。
――とは書かれているが食堂の明日のメニューはいくら何でも教えてくれても良いだろうっ!? / アグネスタキオン
198.アグネスタキオン、あなたは二度と『事故』というワードを言い訳にしてはいけません。
――明日のメニューが焼き魚やおひたしなどのヘルシー食だと教えた途端にいろいろ画策する方が悪い。 / アグネスタキオン担当トレーナー
――いや、本当にこれは『事故』なんだ……! / アグネスタキオン
199.アグネスタキオン、『双子の悪い方がやったんだ』は、もはや現実的な言い訳とはみなされません。
ⅰ.『双子の良い方がやったんだ』と言い換えてもだめです。
ⅱ.『お相手の』、もだめです。次回ニシノフラワーが巻き込まれた場合は、セイウンスカイに即刻情報提供を行います。
ⅲ.同じくスイープトウショウが巻き込まれた場合はフジキセキに通報されます。
ⅳ.『娘の』もだめです。その主張のための茶番に巻き込まれた面々に対して、あなたは十分な補填をするべきです。
ⅴ.いらぬ疑いをかけられ査問会議に呼ばれたアグネスタキオン担当トレーナーにも、ちゃんと『ごめんなさい』をしなさい。
――しかし科学の発展の為に致し方なくだな……。 / アグネスタキオン
――そろそろぶっ飛ばしていいですか? いいですよね。 / ダイワスカーレット
200.アグネスタキオンの功績はたしかに優秀なものですが、それはあなたが学園を離籍する理由とはなりえません。
――フムン。私はこういうことを言った覚えはないのだが……。まぁいい。いろいろ確かめねばならないな? / アグネスタキオン
タキオンについてはTaleを準備中ですが、しばらくは項目の追加が続きます。本家の件数分まとめたら投稿しようかと思います。
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21ページ目
201.スマートファルコン、あなたは誕生日イベントだからといって桁違いな人数を呼び込もうとしないでください。
ⅰ.少なくとも我々が確認できる限り、この世界に2兆人規模の人員を収容できるライブステージは現実空間、仮想空間含め存在しません。一体どうやって開催するつもりですか。
ⅱ.トレーナー各位に対しても協力するなとは言いません。しかしながら3兆枚を超えるチケットの乱発はどう考えてもやりすぎです。国家予算を大幅に超える金額がたった3日間で動いた結果として、翌月曜の世界中の為替市場が大混乱に陥った事実を我々は重く見るべきです。
――まぁ、少しは協力しないと問題になりそうだったので、いたしかたなく。 / スペシャルウィーク担当トレーナー
――デジタルの人脈を借りた結果こんなことになるとは思わず、いやはや申し訳ない。 / アグネスデジタル担当トレーナー
――絶対懲りてませんね? / 駿川たづな
202.メジロライアン、あなたの持論を否定するわけではありませんが、スマートファルコンのかわいい筋肉育成プログラムはやめてあげてください。彼女のファン一号からやんわりと苦情が入っています。
――それでも、いつか上腕二頭筋が輝くトップウマドルになってくれると信じていますっ! / メジロライアン
――うーん、でもちょっと方向性が違うかなって。 / スマートファルコン
――なら下半身の筋肉を育てて行くのはどうでしょう? いつか海だって割れるようになります! 『飛沫かけたげる☆キック』なんて感じで! / メジロライアン
――少しありかもと思ってしまった自分が悔しいっ☆ / スマートファルコン
203.スマートファルコンは、逃げ切りシスターズの皆さんをまとめてスマートファルコン生誕祭に巻き込むべきではありませんでした。
――ウソでしょ。本当集めたの……? / サイレンススズカ
――3兆人超えたって本当なの? / マルゼンスキー
――正確には3兆3,642億3,166万9,265人だって☆ トレーナーのみんなに感謝だね! / スマートファルコン
――数が多すぎて感覚がマヒしてきたの。でももうどうしようもないから頑張ろうねっ! / アイネスフウジン
――ステータス『やけっぱち』を獲得。オーバークロックモードを起動します。 / ミホノブルボン
――ウソでしょ……! / サイレンススズカ
204.何人もスマートファルコン誕生祭で何があったのかを詮索することは禁じられました。
ⅰ.何があったのかをどうしても確認する必要がある場合、学園理事会への申請が必要です。
ⅱ.ゴールドシップが当日のドキュメンタリーをUmaTubeにアップロードする事はもう二度と許されません。
ⅲ.どれだけ革新的技術が実証され運用可能であることを確認できたとしても、その技術を一般公開してはいけませんよアグネスタキオン。
――ま、まぁあの現状を見るとそれはしかたないかなって……。 / スマートファルコン
205.トレーナー各位は、学園関係者用端末のデータメンテナンス事故に乗じて利益を得ようと画策してはいけません。
ⅰ.本事象はスマートファルコン誕生祭関係者への補填として行われたものですが、その財源はスマートファルコンに相談を受けた理事長のポケットマネーから支払われています。過剰にチャージされた分は素直に返却してください。
ⅱ.メンテナンス担当者はミホノブルボンではありませんし、彼女が復旧担当になることもありません。
――ステータス『怒り』を検知。私だってやればできることを証明します。 / ミホノブルボン
――だめだよブルボンさん! 勝手に触っちゃ……! あっ! / ライスシャワー
206.以降『メジロ賛歌を学園唱歌に含めるべき』という提案は認められません
――メジロ家の子が勝つたびにライブで流れるから耳に残るのはわかりますが、だからと言って学園唱歌にするべきではないんですよ。 / 駿川たづな
――あらら~。それはたしかにそうですわねぇ。ならずっと勝ち続けるだけですわー。せっかくレコードまで作っていただけましたし、頑張らなければなりませんわねー。 / メジロブライト
207.リーニュ・ドロワットは告白大会の会場ではありません。
ⅰ.トレーナーの参加は認められません。強行突破しようとした場合、身の安全は保障されません。
――でもわたくしめがほかのウマ娘ちゃんと踊るなんて無理なのでしゅっ! 同志トレーナーとならギリ大丈夫かと思ったのですがやっぱり無理なのですっ! サヨナラッ! / アグネスデジタル
――そんなことないと思うけどねぇ。なんならこの私と踊るかい? / アグネスタキオン
――ひょえっ / アグネスデジタル
208.リーニュ・ドロワット用にスケートリンクを導入する計画は二度と承認されません。
ⅰ.理事長もノリノリで財布を取りださないでください。
ⅱ.シンボリルドルフもオグリキャップもフィギュアスケートの練習をする必要はありません。
――むぅ。少し残念だ。 / オグリキャップ
――もっとも、低温を維持するにはコストもかかるし、薄手のドレスを着る子も多い。残念だがあきらめるほかあるまい。代わりに滑らない話のトークショウをちゃんと
――会長のそばにいるとうまいトマトが手に入って助かる。 / オグリキャップ
209.学園生の課外における活動について本人が匿名を希望している場合、それを破るような行為は慎まれなければなりません。
――あの「!monad」ってトラックメーカーさんは一体何者なんでしょう……! / ファインモーション
――最近イベントにも出てるそうじゃないか。黒服がいたり最前列でウマ娘がノリノリで聞いてるらしいが、一体何者なんだ「!monad」……! / ファインモーション担当トレーナー
――最近アイリッシュミュージックのリミックスが増えたり、民族楽器を取り入れたりとトレンドを作ってるらしいが「!monad」がどんな奴なのか気になるよな……! / エアシャカール担当トレーナー
――アイリッシュアレンジの時はバグパイプじゃなくて、しっかりイリアン・パイプスの音源使ってくれてるの。そんな細やかなところまで気を遣ってリミックスしてくださるなんて、一体どなたなのでしょうね「!monad」さんは……! / ファインモーション
――お前らわざわざなんで項目が追加されてンのかわかってねぇだろ、アァッ!? / エアシャカール
210.食堂職員は、いくらオグリキャップやスペシャルウィークが恐ろしいからといって、見るからに怪しい調理器具を導入してはいけません。
ⅰ.無限にパスタを作れる鍋などというデマに踊らされてはいけません。本当に無限だとしたら毎日パスタしか提供できなくなり暴動が起きます。
ⅱ.無限にピザが出てくる箱などもってのほかです。皆ダイエットにいそしむ羽目になります。
ⅲ.ジャガイモが無限に取り出せる袋もです。調理済みじゃなければいいと誰がいいましたか。
ⅳ.いつの間にか増えてるケーキなんてものもです。いい加減懲りてください。
ⅴ.今後似た性質の機材が確認された場合、即刻理事会へ報告されます。
――おいしいんだけどね。たくさん食べれていいんだけどね、食べ過ぎちゃったのか怒ったケーキさんに潰される夢をみたの……。 / ライスシャワー
――安心してくださいまし! そうなる前にわたくしが全部食べ尽くしますわ! / メジロマックイーン
――安心してくださいまし! その前にマックイーンお嬢様は今すぐダイエットですわよ! ……というわけで練習いくぞオラァ! / メジロマックイーン担当トレーナー
参考リンク
第208項:SCP-504 批判的なトマト
第210項:SCP-4503 無限パスタ鍋
第210項:SCP-458 はてしないピザボックス
第210項:SCP-1689 ジャガイモ入れの袋
第210項:SCP-871 景気のいいケーキ
そろそろニシノフラワー来てくれぇ……と思いながら来週のガチャ更新を待ちます。
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22ページ目
言ったら本当にきちゃった。
と い う わ け で !
天 井 し ま し た !
感謝の更新ッ! 参ります!
211.新人トレーナーに対し、誤った知識や必要性の薄い知識を「指導に必要だから」と率先して吹き込むべきではありません。特に以下に列挙する内容について講義等を開催することは、これを明示的に禁じます。
ⅰ.誰でも簡単☆あんし~ん笹針施術法
ⅱ.非常時に身体を発光させてSOSを送信する方法についての実務演習
ⅲ.空挺降下実習
ⅳ.クレーンデリック運転士免許取得講座(移動式クレーン含む)
ⅴ.霊障を筋力と気力で乗り切る方法について
ⅵ.性転換時の行動の心得
ⅶ.敵地における危機回避訓練*1
ⅷ.亜熱帯地域における食糧確保実習*2
ⅸ.担当に「つかれている」と言われた際の対処法*3
――あ、フラワートレ。来月トレーナーライセンスの初回更新時研修だったよな。きっついだろうから覚悟しとくようにね。 / ゴールドシップ担当トレーナー
――えっと、それって体力的な面でですか? 精神的な面でですか? / ニシノフラワー担当トレーナー
――どっちも。研修の担当教導官にマヤトレとオグリトレが
――うぅ……。でも、なんとか乗り切りますよ。フラワーに負担も心配も掛けられませんから。 / ニシノフラワー担当トレーナー
――おぉ……あんなに初々しくてガチガチだったニシノフラワー担当が、こんなにたくましくなって、先輩感激だよ……。これでもうベーリング海に放り出されても大丈夫だな……! / ゴールドシップ担当トレーナー
――立派になったなフラワートレ。いきなり右腕が光り出しても落ち着いて対処できるだろうね。 / アグネスタキオン担当トレーナー
――他人の成長は早いもんだ。もしお祓いが必要ならいつでも言えよ。 / マチカネフクキタル担当トレーナー
――全く、私たちがシゴいた甲斐があったわね! / 安心沢刺々美
――……とはいえ、あなたたちが教えてくれた内容、ほぼほぼ役立ってないんですけど……。 / ニシノフラワー担当トレーナー
212.図書館および映像資料室の収蔵資料として、B級映画をラインナップに加えるような申請は認められません。以降同様の申請があった場合、これを即時棄却とします。
ⅰ.何度申請しても『サメ将軍リターンズ』を資料として学園が収蔵することはありません。
ⅱ.『来襲! スペース野球ゾンビ』もです。
ⅲ.たしかに『プリファイ』シリーズはB級とはいえませんが、いくらニシノフラワーやカワカミプリンセスが見たがっているからといっても、学園予算で購入することは許されません。
ⅳ.だからといって購入して寄贈するのは怒られても文句は言えませんよファインモーション。
――うーん。よい時間の活用方法だと思ったのですが。 / ファインモーション
――この子、本気でこれを考えてるからやばいんだよなぁ。 / ファインモーション担当トレーナー
――むっ。なにかおっしゃいましたか? / ファインモーション
――イイエ、ナンデモゴザイマセン、デンカ。 / ファインモーション担当トレーナー
213.いくらニシノフラワーのお弁当がかわいいからと言って、本人の断りなく商品化しようとしないでください。
ⅰ.たとえ莫大な収益が見込めるとしてもです。
ⅱ.お抱えのシェフに見せるのは結構ですが、結果としてアイルランド大公国公室の
――でもね、お弁当文化ってやっぱり貴重だと思うの! いつかアイルランドでも広めたいな。リユーザブルの容器を使えば環境負荷も大きくないし、文化としていつか根付いていくといいな! / ファインモーション
――最近お弁当の写真を投稿してるウマスタグラムに海外からたくさん『ウマいね』がもらえるのってもしかして……? / ニシノフラワー
214.ニシノフラワーはあなたのママではありません。
ⅰ.『トレセン学園付属スーパークリーク保育室』が禁じられたようにニシノフラワー保育室も同様に禁じられます。
ⅱ.なぜそんな悔しそうな顔をするのですかスーパークリーク。
――ニシノフラワーは私の母になってくれるかもしれなかったウマ娘だ! そのフラワーに手を付けたお前に言えたことか! / とある覆面のトレーナー
――お母さん? フラワーが? うわっ! / ニシノフラワー担当トレーナー
――やめたまえ! 『おにいさんきっしょ!』とプラカードを掲げるのはやめたまえ! / とある覆面のトレーナー
――情けない奴! / ニシノフラワー担当トレーナー
215.何度でも記載します。学園に在籍する個人を信仰する組織の設立は例外なく禁止です。
ⅰ.西花真宗という団体は学内組織として決して認められません。ニシノフラワーもほとほと困り果てているので即刻解散しなさい。
――あなた方にはわからないのです! 彼女こそが我らの希望、すなわち光であり、我らの生きる原動力なのです! 我らは照らされたもの! 光の信奉者であり、その行末を見届けんと目覚めたもの! なぜあなたが! 一番そばで控えておられるあなたがなぜ! そんな簡単なことを理解なさらないのですか! / 西花真宗信者
――私がフラワーのトレーナーだからです。もう御託は結構。それがフラワーを縛り付けるというのなら、私はそれに否と言い続けるだけですよ。……連れて行ってください。あなたにはカウンセリングと投薬治療が待っていますよ。 / ニシノフラワー担当トレーナー
――離せっ! 私が正常だ! なんの異常性も抱えてなどいないぞ! 離せええええええ! / 西花真宗信者
――それじゃ、あとは任せてねー。ほーら暴れないの。あんし~ん☆な治療をお約束するわ。 / 安心沢刺々美
――いやだ……! 笹針だけは、笹針だけはいやだ……! / 西花真宗信者
――これ何件目でしたっけ……。 / 駿川たづな
――今月だけで5件目ですね。今時珍しいぐらいのいい子ではあるんですが、フラワー信仰はそろそろ根絶やしにしないとおちおちトレーニングもできないので、今しばらくご協力をお願いします。 / ニシノフラワー担当トレーナー
216.ニシノフラワーが困っているからといって、それぞれが別個に備品等を用意しないでください。
ⅰ.ファン感謝祭で段ボールに埋もれるニシノフラワーを見るのは一度で十分です。
――でも皆さん本当に優しいので助かっています! / ニシノフラワー
217.ニシノフラワーのノートは教科書ではありません。
ⅰ.ニシノフラワーのノートのコピーがあるから大丈夫というのは言い訳になりません。実際赤点を取っているではないですか。
――でも、フラワーのノートの方が良いマジでいいじゃん? / ダイタクヘリオス(高等部)
――いつも私も助けられてますからね、ニシノフラワーさんのノートには! やはりニシノフラワーさんは優秀ですねぇ! / サクラバクシンオー(高等部)
――えへへ、ありがとうございますっ! / ニシノフラワー(中等部)
218.ニシノフラワーは、事前の申請なく何らかの動画配信を行う事は許可されません。
ⅰ.これは悪意あるクローラやボットへの電子的対応および周囲の安全確保等の治安維持プロシージャの実行のために必須であるため、ニシノフラワー以外からの撤回要請は一切受け入れられません。
ⅱ.相手の要望に応えることが『大人』への近道になるとは限りませんよ、ニシノフラワー。
――ですが、私が動画に出ると皆さん喜んでくれるので……。 / ニシノフラワー
――だから事前に告知しておこうねってことだねー。だから出るときはちゃんとトレーナーやたづなさんに言うこと。おっけー? / セイウンスカイ
――は、はい……、でもどうして……。 / ニシノフラワー
――そのうちわかる時が来るから大丈夫大丈夫。 / セイウンスカイ
219.アグネスタキオン、あなたは執拗にニシノフラワーに対して肉体強化薬などを飲ませようとするのをやめなさい。
ⅰ.「健全な精神は健全な肉体に宿る」というのは理解しますが、だからといって「じゃあ肉体から試してみようじゃないか」というのは論理が飛躍しています。健全な肉体というものは投薬によって強制的にシフトさせるものではありません。
ⅱ.相手の要望に応えることが『大人』への近道になるとは限りませんよ、ニシノフラワー。アグネスタキオンの実験に安易に応じてはいけません。
――でもタキオンさんはとても優しい人ですし、きっと危ないものじゃないんだと思います。お弁当だっておいしそうに食べてくれますし、この前だって一緒にお風呂に入ったときも、身体を丁寧に洗ってくれましたし……ってスカイさん!? / ニシノフラワー
――前スイーピーにも同じような事をしてたよねぇ……タキオンさんさぁ……もしかして。 / セイウンスカイ
――ははは、誤解だよスカイ君。私は誰に対しても平等に接しているとも。だから安心したまえ。それに愛しのカノジョの前で人を縛り付けるのはいささか教育に悪いと思わないかい? 私の方がお弁当を作ってもらう回数が多いからってそう嫉妬するものではないよ。……って悪かった! 謝るから縄をきつくするのはやめたまえっ! / アグネスタキオン
220.ニシノフラワー担当トレーナーは理事長秘書にシャトルランを強要してはいけません。
――どういう結果になっても私は走らされるんじゃないですかっ! / 駿川たづな
――これも、フラワーの為に必要なんです! お願いしますっ! / 作者兼ニシノフラワー担当トレーナー
お前はフラワーが出なくて天井したトレーナーで、
俺は早めに出たけど結局天井したトレーナーだ!
そこに何の違いもありゃしないだろうが!
なお、副産物で筏に乗る方のセイちゃんが来てくれました! これでフラウンスができるね!
次回以降もどうぞお楽しみくださいませ。
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23ページ目
というわけで育成ネタ多めで参ります。
221.いくら大事なレースがあるからといって、直前での大量の書物や巻物を用いた詰め込み型教育をするのはやめてください。見ているこっちがつらいです。
ⅰ.確かに知識は重要ですが、それをレース直前で山のように読まされるウマ娘の気持ちにもなってください。
――さて、そろそろ春天だからな。気合い入れていくぞ。 / セイウンスカイ担当トレーナー
――あの、台車に乗せて運ばないと疲れるぐらいの段ボールの山なのですが、それ全部春天までに読むんですか? というより、読ませる気ですか? / セイウンスカイ
――そうだが? / セイウンスカイ担当トレーナー
――それこれから毎日徹夜しても無理そうな分量があるんですけど……? / セイウンスカイ
――まだまだあるぞ。というわけでがんばろうな。 / セイウンスカイ担当トレーナー
――ど、どうか睡眠学習で勘弁を……! / セイウンスカイ
222.あまりに大量のレースへの連続出走は認められません。隔週とはいえ5連戦は無茶です。
――「いつでもクライマックス!」ってそういう意味じゃ、ないんだけどなっ☆ / スマートファルコン
――ライアンの全面協力もあってファル子も芝を走れるようになったんだから、ほら、頑張っていくよ! 目指せ、芝のサイレンススズカ! / スマートファルコン担当トレーナー
――芝のサイレンススズカはただのスズカさんだよ!? / スマートファルコン
――あー、それもそうだな。じゃあスズカさんの方を『芝のスマートファルコン』と呼ばせられるように伝説塗り替えていこうか。大丈夫! ファル子ならできる! / スマートファルコン担当トレーナー
――さすがに無理だよ!? / スマートファルコン
223.改めて記載します。あまりに大量のレースへの連続出走は認められません。
ⅰ.「カーニバルだから仕方がない」という言い訳は通用しません。レーシングカーニバルはそういう意味ではありません。
ⅱ.「ミホノブルボンは耐えられたぞ」もです。
ⅲ.「イクノディクタスも大丈夫だったぞ」もです。そろそろトレーナーは生存バイアスという言葉を辞書で引きなさい。
――3ヶ月レース漬けでも美しいボク……! / ウマ娘T
――委員長なら、これぐらい出来て当然……! / ウマ娘S
――救いはないのですかぁ……! / ウマ娘M
――トレーナーさんや、あれを見てるとアタシたちなんで走ってるんだろうねって思うのよね……。 / ナイスネイチャ
――アオハル杯に備える方針でいこっか……。 / ナイスネイチャ担当トレーナー
――が、がんばるぞー。 / ナイスネイチャ
――おー……。 / ナイスネイチャ担当トレーナー
224.金欠だからといってデイリーレースの枠をもっと増やせと要求するべきではありません。
ⅰ.「ジュピターカップなら良い」という話はしていません。
ⅱ.ですからあまりに大量のレースへの連続出走は認められないって書いてるでしょうが!
――さすがの私でも6R連続出走はちょっと……。 / サイレンススズカ
――スズカさんが走るのを戸惑ってる……!? / スペシャルウィーク
――サイレンススズカが足を止めるレベル……? / セイウンスカイ
――そんな「ガンジーでも助走をつけてぶん殴るレベル」みたいに言うのはかわいそうよ! / キングヘイロー
――なら「サイレンススズカでも右回りするレベル」ならどうデス? / エルコンドルパサー
――エル。 / グラスワンダー
225.特設ショップは理事長の好意で設置されているものです。商品の入荷等のクレームは一切受け付けられません。
――今日もBBQセットはないんですか? / ライスシャワー担当トレーナー
――先ほどオグリキャップさんが買い占めていかれまして…… / 担当スタッフ
――……あー。なるほど。ちょっと後で〆てきます。 / ライスシャワー担当トレーナー
――駄目だよお姉様!? / ライスシャワー
226.ヤエノムテキ、むやみに目覚まし時計に対して奥義を発動することはやめてください。その目覚ましは学園からの貸与品です。
――まさに私の不徳の致すところ。申し訳ない。しかしなぜ目覚まし時計だけがこのように記載されてしまうのでしょう。 / ヤエノムテキ
――待った。もしかして目覚まし時計以外にも奥義を放ってるの? ……って待ちなさい! 逃げるな! 戦え! / ヤエノムテキ担当トレーナー
227.学園が天下一武道会を開催しているという事実はありませんし、生徒の自主企画であっても許可されることはありません。
ⅰ.ゴールドシップが主催する場合は特にです。
ⅱ.ゴールドシップが参加する場合も同様です。
ⅲ.『ヤエノムテキvs.カワカミプリンセス徒手格闘頂上決戦』もです。
――これもまた修行の道。ならば全力を尽くしましょう。 / ヤエノムテキ
――なんかよくわからないですけどバッチコイですわー! / カワカミプリンセス
228.月例チャンピオンズミーティングは天下一武道会ではありません。
ⅰ.あくまでトレーナーの技能の研鑽の機会および学園生徒の成果発表の機会として開催されています。なぜそれに向けてトレーナーが筋トレをしているのですか。
――とはいえ結局場外大乱闘になるじゃん毎回。 / トウカイテイオー担当トレーナー
――だからといって身体を鍛えるのはどうかと……。 / 駿川たづな
――なんというか、担当だけに負荷を掛けるのも違う気がして……。 / セイウンスカイ担当トレーナー
――なんというか、僕だけ動かないのも違う気がして……。 / ニシノフラワー担当トレーナー
――なんというか、上腕二頭筋がうずいてしまって……。 / メジロライアン
――良い心がけだ! 筋肉があれば大抵の技術を身につける事が出来る! そーれ! マッスルマッスル! / マヤノトップガン担当トレーナー
229.月例チャンピオンズミーティングに際し、VRウマレーターの設定を故意に変更することは二度と許可されません。
ⅰ.本件についてサクラバクシンオー担当トレーナーからの抗議は受け付けられません。
ⅱ.ハルウララ担当トレーナーもです。
――あれ、また俺なにかやっちゃいました? / ハルウララ担当トレーナー
――懲戒ッ! 賠償も忘れずにな! / 秋川やよい
230.改めて記載します。月例チャンピオンズミーティングに際し、VRウマレーターの設定を故意に変更することは二度と許可されません。
ⅰ.ゴールドシップ3人に追われたメジロマックイーンは未だにトラウマを抱えています。一体どうやったら分身できるのですか。
――ゴルゴル星の神秘ということにしといてくれよ。 / ゴールドシップ
チャンピオンズミーティング始まりましたね!
執筆してると育成なんて進まないんですけどね!
完全にトレーナー勢のネタが出てきたりしていて、結構感想でも好意的に捉えていただいており、ありがたい限りです。そこでなのですが、トレーナー勢のプロフィールなどって公開したら需要ありますか? アンケートを設置したので、よろしければポチポチッとお願いします。
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24ページ目
231.GⅠレース出走等の必要と認められる場合に使用する勝負服において、水着等に代表される過度に露出度の高い服装等の公序良俗に反する服装は禁じられました。
ⅰ.公序良俗に反していないとの異議申し立てにより、水着の着用は、例外的にこれを認めます。(←よくやったマルゼントレ)
ⅱ.公序良俗に反していないとの異議申し立てにより、チアリーディング用の服装の着用は、例外的にこれを認めます。(←パーフェクトだネイチャトレ)
ⅲ.公序良俗に反していないとの異議申し立てにより、丈の短いスカート様の衣装については、ショートパンツ等の着用を前提として、例外的にこれを認めます。(←よくやったブルボントレ)
ⅳ.補足欄を性癖の掃きだめにするべきではありません。
ⅴ.あまりに異議申し立てが多いため、学園理事会事務局総務部URA連絡室内に相談窓口を設置して対応することとし、以降新規衣装作成時には学園事務局の事前審査を得るものとします。
――いや、だったらなんでネイチャさんのこんなヘソ出しルックが審議通過してるん? / ナイスネイチャ
――需要はあるし、異議申し立てしたら通った。 / ナイスネイチャ担当トレーナー
――通したのアンタかいっ! / ナイスネイチャ
――そもそもフジ寮長の勝負服がオッケーな時点で有形無実化してるよなこの項目。 / ナイスネイチャ担当トレーナー
232.改めて記載します。GⅠレース出走等の必要と認められる場合に使用する勝負服は、公序良俗に反する服装は禁じられました。勝負服はそのままライブ衣装として使用することを前提に選定されなければなりません。
ⅰ.一人だけ水着で『ぴょいっと♪はれるや!』を踊らされたスペシャルウィークの悲劇を繰り返すべきではありません。
――黄金世代全員の新衣装がそろったから記念にって! どうして! 私だけ! 水着なんですかっ! / スペシャルウィーク
――趣味ですが何か? ……お待ちなさいスペ、ウマ娘の力で殴られると普通に死ねます。 / スペシャルウィーク担当トレーナー
233.春期ファン感謝祭のため結成される応援団の活動において、人の背丈を超えるようなサイズの特殊大道具を許可なく使用することは、これを明示的に禁じます。
ⅰ.シーキングザパールは、往年の年末歌番組に出演する大物演歌歌手ではありません。
ⅱ.背丈大の巨大クラッカーもです。学生が取り扱ってよい火薬の量を遙かに超えています。
ⅲ.「では使用する専門家を呼べばいいのね!」ではありません。
――ふぁぁぁああ~~いぃぃとぉぉおおぉぉ~~~~おぉん。 / メガ・シーキングザパール
――なんかこれ止まらなくなってるんだけど!? / ナイスネイチャ
――ふぁぁぁああ~~いぃぃとぉぉおおぉぉ~~~~おぉん。 / メガ・シーキングザパール
――こうなるからやめましょうってことです…… / 駿川たづな
――ふぁぁぁああ~~いぃぃとぉぉおおぉぉ~~~~おぉん。 / メガ・シーキングザパール
――ねぇキング団長や、アレを止める権利をあげるからなんとかしてくださいませんかねぇ。 / ナイスネイチャ
――くっ、どうしてこんなことに……。 / キングヘイロー
――ふぁぁぁああ~~いぃぃとぉぉおおぉぉ~~~~おぉん。 / メガ・シーキングザパール
234.春期ファン感謝祭のため結成される応援団の活動において、学園の許可なく出演者を増やすことは、これを明示的に禁じます。
ⅰ.いくら何でも本場の
――本場の
235.春期ファン感謝祭恒例の借り物・障害4,000m走において、明らかに特定のトレーナーを狙い撃ちするようなお題の設定をすることは許されません。
ⅰ.お題を過剰に曲解してトレーナーを連れ出すのも厳禁とします。
――やぁやぁ、この『サイリウム』というのは光り輝いていればよいのだろう? というわけできたまえ。 / アグネスタキオン
――何でお前レース中に薬剤持ってんだ、うぷっ。 / アグネスタキオン担当トレーナー
――それではしっかり私に掴まっていたまえよ。落ちると痛いぞ。 / アグネスタキオン
――あああああああああああああ!! / 1680万色発光型トレーナー
236.借り物・障害4,000m走のお題に『好みのタイプ』なんてものを紛れ込ませたのはどこのどいつだ!?
――そして、スカイさんが『ちょっと横になるね』と言ったきり立て籠もってしまいまして。 / ニシノフラワー
――で、引きずり出せ、と。 / セイウンスカイ担当トレーナー
――スカイさんが借りていったのがスカイさんのトレーナーさんだったので……。私よりもいいかなって……。 / ニシノフラワー
――うーん、やるだけやってみようか。悪化するかもしれないけど。 / セイウンスカイ担当トレーナー
――あの、ごめんなさい……。 / ニシノフラワー
――フラワーちゃんが謝ることじゃないよ。1時間経っても僕もスカイも戻ってなかったらキングかグラスあたり呼んできて。……ほんと、一着だったカワカミちゃんがうらやましいよほんと。 / セイウンスカイ担当トレーナー
237.ファン感謝祭などにおいて、トレーナーによる徒競走企画は無期限に凍結されました。少なくとも担当と同じデザイン勝負服をリサイズして着用する計画があるうちは許可されません。
ⅰ.生徒会が徒党を組んで反対したところでこの項目は撤回されません。
ⅱ.チームファーストの総意であってもです。
ⅲ.何人も、観客から『あまりにも目に毒』『できることなら忘れたい』『見る麻薬』などと苦情が寄せられたことを考慮に入れるべきです。
ⅳ.アグネスタキオン、あなたの『忘れさせればいいのだろう?』という主張は根本的な解決策となりません。たとえそれが可能だとしてもです。タイツ一枚でトレーナーを走らせたウマ娘として貴女の名を歴史に残すべきではありません。
――いや、よりにもよって筋骨隆々武闘派代表マヤトレがウェディングドレスで来るとはだれも思わないやん? / ミホノブルボン担当トレーナー
――文句はマヤに言ってくれ。俺の希望でこっちになったわけじゃないさ。それにお前さんの方がキツいだろ。大逃げデバフブルボンはないだろデバフブルボンは / マヤノトップガン担当トレーナー
――うるせぇ。俺だって好き好んでムダ毛処理したわけじゃないんだよ。それにデバフの意味だとデジ担がキツすぎるだろうが! / ミホノブルボン担当トレーナー
――その点良いよな、カフェトレやファイントレあたりはまだまともでさ。 / アグネスデジタル担当トレーナー
――熱中症になりかけたんですけどね。 / マンハッタンカフェ担当トレーナー
――ファインがノリノリだったせいで終わってからSP隊長に嬲り殺しにされかけたんですけどね。 / ファインモーション担当トレーナー
238.ゴールドシップ、GWだからといって悪ノリが許されるわけではありませんよ。
ⅰ.学園のポスターを張り替えるべきではありませんでした。
――んなこと言っても、学園の稼ぎ頭ゴルシちゃんよ? 一週間くらいこんな特権があっても許されるじゃんよー / ゴールドシップ
――巧言ッ! 今すぐ戻したまえ! / 秋川やよい
239.改めて記載します。GWだからといって悪ノリが許されるわけではありません。
ⅰ.トロフィールームのトロフィーが全て純金製の船の模型に変わっていたのを見た理事長代理が卒倒しました。
ⅱ.学園に
――ちぇー……あれ高かったんだぞ…… / ゴールドシップ
――なんでそんなにダイナミックにいたずらをするのです…… / メジロマックイーン
240.何度でも記載します。GWだからといって悪ノリが許されるわけではありません!
――出遅れも、みんなですれば怖くないっ! / ゴールドシップ
――それを不正と言うのですわよ!? / メジロマックイーン
今回のイベントいろいろ大好きなので、ニヤニヤしながら頑張ります。
そろそろちゃんとSPC回挟まないとですね……。そろそろ最終兵器のあの子の回をもうけねば……。
SPC回は普通に誤字だけど意地でもサメ殴り回入れます()
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25ページ目 /*confidential*/
皆さんせーの!
サメだ! 殴れ!
情報保全室より通達 NOTICE FROM INFORMATION SECURITY UNIT |
---|
日本トレーニングセンター学園情報保全室(JUMTSaC-ISU:Japan Uma Musume Training Schools and Colleges Information Security Unit)は、セキュリティインシデントの発生を最小限とするため、このドキュメントを一連の厳格な規則に従って扱わねばなりません。これらの規則は明示不可能です。しかしながら、我々は規則の内容を強く暗示させる物として当該項目を設計しています。 秘書課長兼情報保全室室長、駿川たづな Japan Uma Musume Training Schools and Colleges Information Security Unit (JUMTSaC-ISU) must treat this document according to a strict set of rules to minimize the occurrence of security incidents. These rules are impossible to state explicitly; however, we have designed this document in a way that heavily implies them. HAYAKAWA Tazuna, Senior Director, ISU/SoS |
ISU通達:当ファイルをこれ以降閲覧する際には異常性の無い包括的接種が求められます。
ゴールドシップはゴールドシップである。 | = | ゴールドシップはゴールドシップではない。 |
地球は丸い。 | = | 地球は平坦である。 |
空は青である。 | = | 空は緑である。 |
241.子どもの日に生徒をからかうべきではありませんでした。
――まさかあそこまでマヤが怒るとは思わなかった。 / マヤノトップガン担当トレーナー
242.母の日だからといってウマ娘にカーネーションを贈るのはやめなさい。
ⅰ.カーネーション以外ならいいというわけではありません。
ⅱ.現役の学園生にあなたの母親はいません。
――でもこうやって感謝の気持ちを表してくれるのはうれしいんですよねー。 / スーパークリーク
――でもママとかお母さんと言われるのはちょっとまずくない? ……というより、その単語聞いただけで目をキラキラさせるのはどうなの? / ナリタタイシン
――諦めぇタイシン。ああなったクリークはもう止められん。でちゅられる前に逃げるのが吉や。 / タマモクロス
243.改めて記載します。ウマ娘に対して母の日のプレゼントを贈るのはやめなさい。素直に気持ち悪いです。
ⅰ.ニシノフラワーはあなたの母親ではありません。
――なんでそんな簡単なことがわからないんです? / ニシノフラワー担当トレーナー
――坊やだからさ。 / とある覆面トレーナー
244.学園内において学園の許可なく映画を撮影する行為は、例外なくこれを禁じられました。
ⅰ.「ターフシャーク」なんてもってのほかです。
ⅱ.ファインモーション、あなたが主体的に関与したことはわかっています。
ⅲ.詳細な経緯についてはインシデント「第244関連ドキュメント:20__0531Aインシデント『ターフシャーク事件』に関する報告」を参照して構いません。
――[会話ログ削除済み]
245.学園神拳なるものは存在しません。
ⅰ.理事長秘書がその使い手であるというのは根拠のないデマです。
ⅱ.ヤエノムテキがその使い手であるというのも根拠のないデマです。
ⅲ.マヤノトップガン担当トレーナーがそれを会得しているというのも根拠のないデマです。
ⅳ.身につけたところでプリファイにはなれませんよカワカミプリンセス。
ⅴ.タイマンだ!! ではありません。あなたが殴るのは岩で十分です。
――まぁ、そんなものあるわけないしなぁ……。 / オグリキャップ担当トレーナー
――会得できたらカワカミを取り押さえるのにも苦労しないでしょうし、身につけたいところではあるのですがね……。 / カワカミプリンセス担当トレーナー
――いっそのこと理事長秘書殿に聞いてみるか。クソほど怒られて終わりだろうけども。 / マヤノトップガン担当トレーナー
246.言うまでもありませんが、サメ殴り神拳などという格闘術は存在しません。
ⅰ.タイマンだ!! ではありません。あなたが殴るのは岩で十分です。
ⅱ.動物愛護団体に怒られても文句は言えません。
ⅲ.人権団体にもです。
――強いやつがいるなら! 挑みにいかなきゃ女傑の名が廃る! / ヒシアマゾン
――落ち着けヒシアマゾン。美浦寮寮長たるもの取り乱してどうする。一体何に挑むつもりだ。 / シンボリルドルフ
――あの軟骨野郎に決まってるだろう。サメだ! / ヒシアマゾン
――くっ、どうしたというのだ……! / シンボリルドルフ
247.改めて記載します。サメ殴り神拳などという格闘術は存在しません。
ⅰ.スマートファルコンは『飛沫かけたげる☆キック』用いてサメを攻撃してはなりません。それがたとえ事故であってもです。そもそも足蹴は禁則事項ではないのですか。
ⅱ.誰ですか、蹴りだと聞いてトンファーを持ち出してきたのは。
ⅲ.タイマンだ!! ではありません。あなたが殴るのは岩で十分です。
――ちょっと! なんでかわからないけど海割れたんだけど!? 危ないじゃないの! / マルゼンスキー
――しゃい……☆ / スマートファルコン
248.何度でも記載します。サメ殴り神拳などという格闘術は存在しません!
ⅰ.海水を大量に消費する格闘術というのは常軌を逸しています。実施不可能ですのでやめてください。
ⅱ.タイマンだ!! ではありません。あなたが殴るのは岩で十分です。
――あの、トレーナーさん? 大物がかかったと思ったらいきなり海ごと干上がったんだけど、これどういうことです? / セイウンスカイ
――そもそも今日レースなのに海釣りに出てる貴様はどういうことです? / セイウンスカイ担当トレーナー
249.サメ殴り神拳の実存如何を問わず、サメを殴るべきではありません。
ⅰ.万が一サメ殴り神拳を習得したと言う人物(※ヒト種、ウマ娘問わず)を確認した場合は、すぐに情報保全室へ通報されねばなりません。
――まったく、学園としてはこれ以上無用なトラブルが広がることを避けたいのですが。そろそろ収まるはずですので、もう少しの辛抱ですね。 / 駿川たづな
250.改めて記載します。サメ殴り神拳の実存如何を問わず、サメを殴るべきではありません。
ⅰ.この条項はいかなる条項よりも優先されます。 / 駿川たづな
ⅱ.ファインモーションは、「楽しそうだから」とこの行為を破ることは許されません。あなたの悪行はドキュメントに記載されました。ドキュメントを閲覧しますか?
――[会話ログ削除済み]
トレーナーへ |
---|
この文書で私が言いたい事を何もかも明確にしておきます。私は全く以て元気です。だけど、この先も何事もないとは限りません。お願いです、もしこれを読んで、何も妙な事は起きてないと確信しているなら――こんなことは長続きしないはずです。そして……私は自分を、家族を、クラスメートたちをあんな目に会わせたくないのです。要するに、私は無事なのです。お願いです。どうか私を探さないでください。 愛を込めて |
たすけて ファインモーション 31st May 20__ |
参考リンク
第245項:SCP-710-JP-J 財団神拳
第246項:SPC-710-JP
第250項:マイケルズ博士 マイケルズ博士は危険に晒されていません。
さぁ、サメを殴りましょう。
次回はリストから外れたドキュメントを挟みます。引き続きサメです。
準備に時間が掛かるため、投稿が遅れるかもしれません。その際はもうしわけありませんがよろしくお願いします。
Next Document>>> 第244関連ドキュメント:20__0531Aインシデント『ターフシャーク事件』に関する報告
ヱホバわが神わが聖者よ 汝は永遠より在すに非ずや 我らは死なじ ヱホバよ汝は是を審判のために設けたまへり 磐よ汝は是を懲戒のために立たまへり
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Tale.サメの天使たち
君を一人にしないように
執筆手間取っていたらSCP公式のサイトがサーバー攻撃でダウンしてたりと踏んだり蹴ったりの作者です。
今回から数話Tale方式の話を挟みます。お付き合い頂ければ幸いです。
それでは参りましょう。
コードを入力してください:"黒き月は吠えているか?"
トレセン学園の土地の端、学園関係者向けに指定されている地下駐車場に止まった左ハンドル仕様の真っ赤なクーペ。それに鼻歌を歌いながら乗り込む赤いボディコンに身を包んだ女。手に持っていた白衣とハンドバッグを後席に投げ入れ、運転席に収まった彼女はそこでため息をついた。女は運転席でしばらくなにをするでもなく動きを止めた。
『……学生にしては趣味がいいわよね、ほんと』
女の目線の先には学園生の愛車であるカウンタックがとまっている。それを見てどこか自嘲的に笑う女。その女の右側の窓、助手席側の窓がノックされる。
『んー? なによぉ』
窓を見ると古風なチャコールグレーのスーツの裾が見えた。おそらく段返りの三つボタンのスーツで、ベストも着込んだ、流行とは程遠いスリーピースだ。胸元から上が見えないが、その男が何をしたいのかは理解できた。男の手元に見覚えのあるサングラスがあり、窓ごしにちらつかせていた。ハッとして目元を探ると、いつものサングラスがなかったことに気が付く。どうやら忘れ物を届けに来てくれたらしい。
ドアのロックを外し、体を伸ばして、助手席のハンドルを引く。
『あら、ごめんな――――』
――――さいね、と言う前にその男の顔が素早く乗り込んでくる。
『ちょ、何を』
『動くな、安心沢刺々美』
ドアが閉まる音がして、反射的に逃げようとした女を男は声だけで制止する。助手席から運転席の距離は30センチもない。視線を合わせるより先に銀色の銃口が見えた。SIG SAUER社製の自動拳銃、P230SL。
『……公安畑の元警察官僚が拳銃持ち出して民間人を脅迫?』
『安心しろ、この距離なら素人でも外すことはない。それに、公安畑じゃなくて、警備畑と言って欲しいものだね』
『外事情報部なら似たようなものでしょ。……トレーナーがこんなことをしてるって聞いたら、ファイン殿下が悲しむわよ』
『そのファインを探している。君は居場所を知っているはずだ』
ギンと張った声。銃口越しにその男の様子を見る。髪は横を刈り上げ、上部は残したツーブロック。とび色の瞳が周囲を見回し几帳面に周囲を探る。
『学園警備部への来学者申請データベースの改竄の裏もとった。最後に編集したのは君だ。
『……あなた、自分の担当の予定も把握してないの? 今日はあのへんな映画の撮影で外泊で……』
『ありがとう。では質問を変えよう。なんでSP隊でも情報が錯綜していた外泊情報を君が即答できる?』
男はそう言って拳銃のトリガーガードにかけた人差し指を苛立たしそうに動かす。引き金にはまだ指こそかかっていないものの、すでに一触即発の状態だ。
『……記録の改竄がもし事実だとしても、記憶の改竄は不可能なはずよ。あなたの言うことが事実だとして、学園がここまで落ち着いている理由は?』
『それを可能にする技術を君たちが持っている事を知っているからだ。財団のレベル3研究員の君なら。君が主犯でないことも、おおよそ予想がついている』
『なぜ?』
『禁止リストを250項までまとめて更新したのが君だからだ。メッセージカードまでまとめて更新できているということは、君が原本を保有しているということ。そして、ファインモーションはあの手のことを直接私に渡すことを躊躇ったことはない』
男はそう言って拳銃を仕舞った。
『……なに、全部わかっててこんなことしてるわけ?』
『その方が君の都合が良いんじゃないのか? サイト81__所属、安心沢刺々美研究員。監視対象のウマ娘のトレーナーに脅されて仕方なく、の方が都合がいいだろう?』
『呆れた。余裕があるように見せるのが紳士のつもり?』
『少なくとも、ファインにはそう鍛えられた』
『殿下は演技指導者としても大成するわね』
『その褒め言葉はファインに直接伝えたいものだが、あのお転婆お姫様はどこかにいってしまっていてね。話を戻すぞ。君の飼い主は何を考えてる』
女は、ため息をついて運転席のヘッドレストに頭を預けた。そして口を開く。
『S.H.A.R.K.プロシージャ、そう呼ばれているわ』
『そこだけ聞くと《サメ化手続き》といったところだが……アナグラムか?』
『S.H.A.R.K.って略称が先に決まってたから、正確にはバクロニムね。Procedure of Screen-out Harmful Alternative Right Keeper……無理に訳をつけるなら《害のある代替可能な権利を主張する者達の排除手順》といった所かしら』
『なんだそりゃ』
今時中学生でもそんなひどい作文しないぞ、と男が毒づく。
『文句はサイト管理者に言ってちょうだい』
『つまりサイト81__のサイト管理者の独断による活動?』
『NO。発案はこっちだけどゴーサインを出したのはもっと上。日本支部担当のはずの13番を飛ばして、ね』
そう言われ、男が黙り込む。
13番、といわれて思い浮かぶ顔は一つだ。それを『飛ばせる』ということはその13番と同格かさらに上しかない。そして、財団という組織において『05評議会を無視して意志決定ができるフィクサー』なんてワイルドカードは存在しないのだ。
『つまり、うちの13番が気に入らなかったわけか』
『
『ソレがさっきのS.H.A.R.K.プロシージャか』
『
女はそう答えてからハンドルを抱えるようにして身体を前に倒した。
『殿下は今サメに襲われているのよ』
『S.H.A.R.K.プロシージャの中身のことか?』
『そう。Stabilized AntiMeme Effects Setterの頭文字をとって
『またサメか。その名付け親は相当な偏執狂だな。で、詳細は? 反ミームとはなんだ? ミームならまだわかるが』
顎をハンドルに預けたままの女は笑って口を開く。
『あなたは今ミームという言葉を使った。どういう意図で使ったの?』
『……他者、特に知的生命体に対して特定の認識や規範を植え付けるような概念、という意味で用いたが』
『おおよそその理解で正しいし、そこまでわかっているなら反ミームの理解まであと一歩よ。《反》は文字通り《
『他者から特定の認識や規範を奪い取る概念、ということか』
後ろのハンドバッグ、と女が男に指示する。怪訝な顔をしながら男は後部座席に投げてあるバッグを引き寄せる。
『開けて良いわ。A5サイズの白いフォルダがあるからソレを見て』
『SCPエントリの
『いいのよ。どうせ私はもう戻れない。あの禁止リストを更新した時点で、不穏分子としてとっくに終了対象よ』
男はそれには答えず、ファイルを開いた。
『SCP-4773-2……?』
『北米支部のエントリよ。メタタイトルは____とクマのぬいぐるみ。オブジェクトクラスは設定されていない。目を通したことがないなら目を通して』
そう言われ、男はしばらく黙ってページをめくる。
『……1996年4月10日実験ログ、これは……』
『大体言いたいことはわかった?』
男はしばらく考え込むような仕草を見せた。
『SCP-4773-1実体の特性と原理が判明した?』
『そのためにわざわざ墓を荒らしたあたり罰当たりよね』
女は何度目になるかわからないため息をついた。
『SCP-4773-1の特異性の解明により、制御可能な反ミーム性を付与することができるかもしれない。もしそんなことが可能なら、ミーム汚染が深刻な対象の収容が容易になるかもしれない。そんな理想の下で、Thaumielオブジェクトとして
『……その実験の一環でファインモーションに用いた。そういうことか?』
『消極的肯定、といったところね』
そう言ってさらにシートをめくるようにジェスチャーで指示する女。男はさらに紙をめくる。
『目指すべきは記憶処理剤に代わる薬剤、もしくは処置だったはずなんだけどね。ソレをそのまま《
『言葉には気をつけたほうがいいんじゃないのか、安心沢研究員』
『事実としてクソだからもういいわよ』
『……その様子だとその《クソ》は君の上司か?』
『
女はそう毒づく。男はそれを見て慎重に口をはさんだ。
『その
『遅効性で効力を発揮するには丸一日かかるけど、そうね、似たようなものよ』
『正確には?』
男がすぐに問い返す。
『効力を発揮した対象を誰も認知することができなくなる。存在がなくなるわけじゃない。触れられないわけじゃない。見えないわけじゃない。……それらの記憶を、保持することができなくなる。その記憶を
『待った、
『無防備で
本当はね。と女は続ける。
『実験段階でもう二桁人レベルでウマ娘がそうやって消えてきている、らしい。私はそれをもう覚えてもいない。記憶からも記録からも完全に消えている』
『……それを実験記録としてどう保持している?』
『記憶補強剤という薬剤がある。記憶処理剤の真逆で忘れられなくするための薬剤ね。実験の責任者やその報告を受けなきゃならない人はそれらを飲んでいると思われる』
『そういう意味じゃない。だとするならば君はどうして二桁もウマ娘が失踪している可能性について認識できているんだ? 物的な記録も消えていくんだろう?』
女は自分の両手の掌を見る。
『直接的な記録が消えるだけで、間接的な記録は消えないのよ。明日ファイン殿下が消えたとしても、彼女が今日お昼に食べたラーメン屋さんからファイン殿下分の売り上げが消えるわけじゃない。そうやって一人分の空隙を埋めていったら10人以上すでに消えてたってだけ』
『理解した。……上層部の目指すゴールはどこだ?』
女は作ったこぶしを見る。
『私には明かされていないけれど、最終目標はウマ娘と旧来からの現人類の居住空間を切り離すことのはず。そうすればSKクラス支配シフトシナリオを回避できる。F2世代が出てきて人間とウマ娘の境界が今以上にあいまいになる前に分離し、生殖相手を失ったウマ娘は穏やかに種として死に絶えると踏んでいる……もしそれすら無理なら、ウマ娘をSCPオブジェクトに登録しオブジェクトクラスをTiamatに指定することも視野に入っている状況よ』
『Tiamat?』
『確保・収容・保護をあきらめ、確認され次第、即時終了せよというクラスよ』
いかれてやがる、と男が漏らす。
『私自身ウマ娘の存在を無条件で信じているわけではないわ。ウマ娘は警戒するにたる存在だという上層部の主張には一定の理解を示せる。だとしてもよ、ウマ娘が真に財団が収容するべき異常であるならば、それは財団の理念通り、確保・収容・保護するべきで、存在をなかったことになんてできないはずよ。そんな手段、財団としても間違っている』
『それで、止めてもらいたくてあの禁止リストをまとめて更新したのか。コピーペーストだらけで違和感だらけだったぞ』
『仕方ないでしょ、時間なかったんだから。私が記憶処理剤を撒いてないことや提示されたカバーストーリーを改変していることがばれる前になんとかしないといけなかったんだから』
そう言う女を男は横目で見た。
『で、何をすればいい』
『彼女が
そう言って男に渡された紙。二つ折りになったメッセージカードを開く。古典ブラックの万年筆インキの色が薄くなり始めている。
トレーナーへ |
---|
この文書で私が言いたい事を何もかも明確にしておきます。私は今のところ無事です。だけど、この先も何事もないとは限りません。お願いです、もしこれを読んで、私がもう居なくなるのだと確信しているなら、どうかそのままで居てください。私はあなたを、家族を、クラスメートたちをあんな目に会わせたくないのです。要するに、時間切れなのです。お願いです。どうか私を忘れないで。 愛を込めて |
たすけて ファインモーション 31st May 20__ |
『彼女を脅したのは財団。私が実行者として手配することになっていた。彼女にできるのは、どうなるのかを知って、それでも自らそれに従うことだった』
『彼女に話したのか!?』
男が初めて声を荒げた。
『それを、彼女に選ばせたのか!? この学園での思い出を消し去る事を、彼女に選ばせたのか!?』
『そう。あの子も私もそうするしかなかった。学園が、あなたが救うと信じて、あの子は託した』
男はソレを聞いて髪をかきむしる。
『クソッタレ』
『その誹りは甘んじて受け入れるわ。……実験対象である以上は、彼女が殺されることはないはずよ。完全に彼女の存在が消える前に、このワクチンを彼女に叩き込んで』
そう言って女はボディコンの胸元から細長い筒状の物体を差し出した。黄色いプラスチック製のケースで、開くと針のようなものが見える。
『これは?』
『人間用のエピペンを改良して作ったウマ娘用の笹針。中空になっててワクチンと記憶補強材の混合液を仕込んである。服の上からも使って大丈夫よ。針が折れてひどいことになるようなことはない。……これがあと8時間早く間に合えば、こんなことをしなくてもよかったのだけれどね』
赤い握りが付いた胴部分と、その先から伸びる細長い針を見て男は頷いた。それをポケットにしまう。
『……信じるぞ。彼女の居場所は?』
『伝えるけど、おそらくあなたはおそらく覚えていられない』
『記憶力はいい方なんだが……あぁそうか。奪われるのか。ファインの記憶ごと』
『そういうこと』
女はそう言って胸元からもう一つ筒を取り出した。今度は青いケースだ。
『しかも記録ごと奪ってくるから、手にマジックで書いて覚えておくというわけにもいかない。それも書き換えられる。今回の
『どういうことだ?』
『
ケースを開けると入っていたのは、男に渡した同じデザインの針だった。
『認識が変わったところで事実は変わらない。……要はあなたも命がけになる訳だけど、承知の上ね?』
『何を今更』
男は即答する。女はため息をついて男に顔を近づけ、その首筋に針を刺した。
『それで、そのサメを倒すには武器がいるだろう。さすがに素手だけだと分が悪い』
『トランクにチェーンソーが入ってるから持って行きなさい』
『なんでチェーンソーなんだ?』
『だって、サメにはチェーンソーでしょ?』
その言い草にどこか不満げに鼻を鳴らした男が、助手席のドアに手をかけた。
『待って。武器はいいけどおそらく決定打にならない。わかってるわね?』
『そうなら最悪殴りつけるさ』
今度こそ助手席のドアが開き、男が降りていく。
『あなたとは、もう少し別の出会い方をしたかったわ』
『まっぴらごめんだ』
駐車場のLIVEカメラ映像から目を上げた秋川やよいはため息をついた。リアルタイムで情報の改竄が入り始めた。安心沢が言っていたとおり、サメについて記録した無防備な媒体は意味を成さなくなるらしい。もう読み返したところで意味を成さない画像にすり替わっているはずだ。映像のバックアップがクラウド上のデータベースであるためだろう。学園外のデータベースはすでに侵食が始まっている。
「厄介ッ! サメをなんとかしない限りはどうにもならないか」
「やっぱりファインモーションの失踪は奴らによるものですか」
応接用のソファには4人ほどの男がスーツ姿で窮屈そうに腰掛けていた。問いかけてきたのは理事長用の席に一番近い席に腰掛けた浅黒い肌を持つ男だ。男達は全員どこか落ち着かない様子だった。
「慨嘆……こうなる可能性があると構えていなかったら見逃していた。そしてすでに何人かが我々の手をすり抜けている」
「情報提供者に感謝ですな。……どうします?」
浅黒い肌の男は口の端に笑みを浮かべながら聞く。
「無論、学園はあくまで学園の利益のために動く。誰一人、取り落としてなるものか……これ以上、誰一人だ」
秋川やよいはそう言って席を立つ。
「厳しい状況になるが、飛んでくれるか」
浅黒い肌の男がそれにうなずき、向き合うように立った。踵が鳴る。
「そうせよとご命令ください。かくあれかしとご覧に入れましょう」
「やれやれ、勝手に出かけるとまたマヤちゃんにデートだと勘ぐられますよ、
席に座ったままの一人に茶化され、浅黒い肌の男が鼻を鳴らした。
「とはいえ、我々の存在意義はこのような場合のためにある、違うか」
「まぁ、俺もオグリが同じ目にあうなら飛んでいきますがね」
茶化した男は肩をすくめてそういった。それに笑ったのは小柄な男だ。
「お二人の場合は本当に飛んでいきそうで怖いな」
「マックイーンお嬢様のためならどこへでも潜れるだろう?」
「そんな事になる前に首輪をつけるに限る」
「落ち着きなさいなお三方。自衛隊仕込みは暑苦しくてかなわない」
「茶化すなマリーン。お前だってテイオーが巻き込まれたら同じ反応をするだろうが」
そう言われた一人が答えずに笑ったタイミングで理事長室のドアがノックされた。反応を待つことなくドアが開く。
「理事長」
「たづな。アグネスタキオンの方はどうだ?」
「安心沢さんから提供してもらったワクチンの解析が完了しました。すぐの増産は厳しいものの、今回の要員分はなんとかなるそうです。タキオンさんのトレーナーさんもサポートに入っていますので、すぐに皆さんの分は用意できるかと」
部屋に入ってきた駿川たづなの報告を受けて、秋川やよいは目を伏せた。
「……これが、私の傘下で動く『機動部隊アルファ-1 レッド・ライト・ハンド』としては最後の任務となるだろう。大義であった」
「出動の前からそんなことを言わんでください。我々はあなたと地獄への道行きを共にすると決めたが故にここに居るのです。我らの命はあなたのものだ。我らの命が教え子達の未来を照らすならば、それは照らすために我らがあったというだけのことだ。迷ってはいけないO5-13、ノーザンテースト。我々は地の塩であり、世の光として生きる事を決めている」
「マタイ記第5章? 1佐がクリスチャンだったとは知らなかったな」
マリーンと呼ばれた男がそう口にするが、にらまれて黙った。秋川やよいはパチンと扇子を鳴らす。
「私は危機を確保し、脅威を収容し、人類を――――ウマ娘を含む人類を保護するべきだと信ずる」
それに、浅黒い肌の男が頷いた。ずっと座っていた3人も立ち上がり、男の隣に並ぶ。その横に、駿川たづなも並ぶ。秋川やよいは顔を上げる。
「出動ッ! O5権限に基づき現時刻をもって機動部隊アルファ-1 レッド・ライト・ハンドに対し、反ミーム性を持つ未知のアノマリーに暴露されていると思われるファインモーションの保護および救出を下命するッ! あらゆる障害は、実力をもってこれを排除ッ! 核兵装を除いた非異常性武装の使用を許可する」
「はっ!」
「たづな! ファインSP隊にも同行を要請したあと、アグネスタキオンの補佐にまわれ!」
「承知しました!」
「征けッ! なんとしても死なせるなッ!」
敬礼を残して男達が飛び出していき、一歩遅れてたづなも飛び出した。それを見送った秋川やよいは一人理事長室に残り、執務机から古ぼけた携帯電話を取りだした。一つだけ登録されている番号へ、コール。
「……賽は振った。我々は君たちの協力を期待し、我々も君たちの活動を正式に支援する。――――――頼んだ、アデベン・クリステンセン」
長い夜が幕を開けた。
参考リンク
SCP-4773-2 -____とクマのぬいぐるみ
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世界が終わるその時も、きっと二人は恋をしていた。
■本編となんの関係もない告知ッ!■
6月より天宮雛葵先生との共著でウマ娘長編二次創作『生徒会長スペシャルウィークちゃん!』を連載することとなりました。私は設定考察や画像作成のほか、一部執筆等も担当しておりますので、投稿開始しましたらよろしくお願いいたします。
詳細はこちらからどうぞ。
天宮雛葵先生ユーザーページ
天宮雛葵先生Twitter
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ターフシャーク ―Last Origin―
足下から聞こえる駆動音。申し訳ばかりのベニヤ板を突き上げてくる振動も気にする余裕がなくなった頃、彼女はふと上を見上げた。やはりそこもベニヤ板の天井で灯りはない。換気用の隙間から漏れる光が時々オレンジに光っては消える。外は大分暗くなったか。
「―――花が枯れ果てるころ キミが帰ってくるとして,」
口の中で消えるような音量で、そう口ずさむ。祖国アイルランドのメロディに歌を乗せた曲。彼女の好きな曲だった。
「―――私がもう死んでいて すでにいなくなっていても,」
彼女が押し込められた40フィート海上コンテナはおそらく高速道路に乗っているのだろう。時々トンネルに入ったような騒音が聞こえる。灼熱地獄も大分マシになってきた。とはいえ、雑に投げ込まれていたペットボトルのミネラルウォーターもとっくになくなっている。
「―――きっとキミはやってきて 私のお墓を見つけ出し,」
撮影用と偽って持ち出して着てきた勝負服。忘れられるとしても、トレーナーに最後に見てもらえるのはこの服装がよかった。草原の緑と、純潔の白、何色にも染まらない黒と、血を示す赤。こだわりを詰めてもらったこの勝負服で記憶に残りたかった。
「―――膝をついて別れの唄を 唄ってくれると信じてる.」
メロディが好きだった。歌詞の意味が分からないころから聞いていた気がする。歌詞の意味を知ってなんとなく悲しかった思い出がある。なんでこんなにきれいなメロディに悲しい歌詞をつけたのだろうと思っていた。
しかし、今になればわかる。覚えていてほしかったのだ。誰かに思いを引き継いでほしかったのだ。だからこそ、美しいメロディに歌を乗せた。そうすることで少しでも長く覚えていてもらおうとしたのだ。
「でも、キミは、もう私を覚えて居られないの」
背中をコンテナの壁に預け、膝を抱える。コンテナの隅っこ、内張りのベニヤ板のささくれが頬を軽くひっかいた。その痛みがわずかに顔を持ち上げさせた。でもその顔もすぐに膝の上におちた。
「……欲しがりになっちゃったなぁ、私は」
これが一番ダメージが少ない終わり方。それでいて、ウマ娘という存在に否と言う者達への最大限の嫌がらせができる終わり方。アイルランド大公国の第二王女を消すというのはそれだけインパクトが大きい、一人分消えた痕跡を、追ってくれる人がきっと出てくる。ほかのウマ娘が消える予定だったのを
それにすがることでしか世界に貢献できないのであれば、彼女はその運命を受け入れる。
だとしても、それはファインモーションの犠牲が前提だ。
「……忘れられたく、ないよ。ねぇ、トレーナー」
貴族としての宿命とレースを両立するようにと、走り回ってくれたトレーナー。ターフへと連れ出してくれたトレーナー。夢を追いかけていいんだと背中を押してくれたトレーナー。愚直なまでにまっすぐで誠実な彼に報いたいと走ってきた。
それも今から無に還る。すでにファインモーションはソレに喰われた。もう少しで消えてなくなる。運転席のサメ頭たちから解放される頃には、ファインモーションの記憶を誰も保持できなくなるらしい。
それをわかって乗り込んだ。自分が乗り込むことで、ほかのウマ娘が助かる可能性が少しでも上がるのならば、この命の使い方として上等だ。それが運命だったと受け入れるべきだ。
だけど。それでも。やっぱり。
「……助けてよ」
その時、乾いた音がした。
「ルーキー、用意はいいわね?」
男は運転席の女にそう聞かれつつ、拳銃のスライドに手を添えわずかに引いた。SIG SAUER製P230SLが高速道路のナトリウムランプに照らされて白く光る。.380ACP弾がチャンバーに装填されていることを確認し、右手で保持する。銃口を上に向けたハイレディポジション。
「OK。始めよう」
男が助手席側の窓を全開にした、トンネル内特有の排ガスの匂いが鼻を衝く。その様子を見た運転席の女は、趣味の悪いサングラス越しに笑ってアクセルを踏み込む。強烈なエンジン音を響かせながらアルファロメオGTVが加速する。
「この後千代田トンネルで仕掛ける。出口に右カーブがあるから、移乗だけはそれまでになんとかしなさい」
「わかってる。さすがにそこまで長引かせはしないさ」
車はトンネルをいったん抜ける、新宿、中央道と書かれた緑色の看板が後方に飛び抜けた。首都高速4号線との分岐、三宅坂ジャンクションに入った。目の前に青色のコンテナを積んだトラックが見えてきた。
「対象を目視した」
「確認」
男の端的な回答に満足しつつ、運転席の女がさらにアクセルを踏み込み右車線へ。千代田トンネルに入ると高演色性の照明が出迎えた。わずかなカーブを抜けるとそこから先は首都高速でも珍しい数百メートルの直線区間だ。
「Let's Roll!」
真っ赤なボディコンに身を包んだ女がハイビームに切り替え、アクセルをさらに開けた、右前輪をわざと縁石に擦り、車体を持ち上げた。左車線のトラックの運転席の真横につくころには、車体を斜めに傾げたまま、トラックの前に出る。
「……!」
トラックの運転席ではサメが驚いたような表情をしていた。それはそうだろう。左車線から抜きにかかったクーペがいきなり片輪走行をし始めた上に、助手席の窓から身を乗り出した男と目があったのだから。慌ててアクセルを踏み込んだらしい運転手。しかしもう遅い。
男が連続で2発発砲。一発目でトラックのフロントガラスが蜘蛛の巣状に白く曇り、間髪いれずに2発目がそれを散らした。助手席のサメが吹き飛ぶ。取り出していた小銃が地面に落ちて壊れて消えていく。助手席のドアを開けて無理に身体を乗り出して撃とうとしたためだ。右車線を走っているGTVに助手席から撃つのは分が悪すぎた。
「ビューティー!」
男が叫ぶと片輪走行のままトラックに寄せる。男はGTVの屋根を蹴り、トラックのサイドミラーに足をかけ、そのまま運転席の天井に上がる。獲物を拳銃から背負ってきていた小型のチェーンソーに切り替える。片手でも使えそうなサイズのソレのエンジンを始動。そのタイミングでGTVは前方へ離脱する。蛇行運転を始めたトラックに巻き込まれることを防ぐためだ。
チェーンソーの用意が整ったタイミングで、後方から業務用のバンが恐ろしい勢いで追いかけてきた。どうやら追っ手らしい。
「サメが器用なこって」
そのバンから飛び上がってきたサメをチェーンソーで横薙ぎにする。相手は体長の半分ほどで両断され海水をまき散らしながら吹き飛んでいく。ぬるりと滑る鉄の箱であるコンテナの上で男は手首を返すようにして追っかけで這い上がってくるサメを袈裟に切り裂いた。それをコンテナの上から蹴り落とす。
男の耳の脇を超音速の弾丸が突き抜ける。接近戦は分が悪いと悟ったのだろう。サメにしては頭が回る。
「チェスカー・ズブロヨフカのスコーピオンEVO3、か」
9ミリの拳銃弾ではコンテナの鋼板は貫通しないとはいえ、連射されるのは気分が悪い。男はコンテナの天井を叩く。
「伏せてろ!!」
男が叫ぶ。千代田トンネルを抜けた。急な右カーブをトラックは強烈なノイズを響かせながら強引に曲がっていく。男は右車線から飛んでくる弾丸を避けつつ運転台の助手席側屋根へ転がるように抜ける。チェーンソーを投げ捨て助手席のドアを蹴り、運転席に飛び込む。トラックは北の丸トンネルに突入。
「……!」
運転席のサメに拳銃弾を叩き込み運転席から蹴り出した。いろいろな物でドロドロの運転席に乗り移り無理矢理に進路変更する、意図を察したのか前方を走っていたGTVが急減速し、脇をすり抜けて後方へ。バンの進路変更を許さずそのままトラックだけが竹橋ジャンクションを北へと抜けた。
『こっちは任せて』
GTVの運転者の無線を聞きつつ首都高速5号池袋線へ。後続車両はなし。席の脇に差してある小銃を見る。襲撃してきたサメたちと同じ短機関銃、CZスコーピオンEVO3だ。使ったことはないが、ないよりはましだろう。おそらくさっき蹴り出したサメは換えのマガジンも身につけていただろうが、もうここにはない。
「……さて、ここからだ」
高速を降りる。協力者の指定した位置へと男はトラックを走らせる。
いきなりの荒い運転から数十分、車が停止しコンテナの扉が開く。
「……トレーナー、かな?」
血まみれの男が顔を覗かせる。手には見たことのない短機関銃がある。チャコールグレーだった三つ揃いのスーツも今や血染めだ。
「お迎えに上がりましたよ、殿下」
どこか茶化すように男はそう言って、静かに手を伸ばす。背景には投光機、おそらくは鉄道の貨物ターミナルのどこかだ。
「……トレーナー?」
「私のことを忘れられるのは結構心にくるところがあるんだが。あの
男が肩をすくめる。ファインモーションはそれを静かに眺めていた。
「とりあえず、追っ手は片付けた、SP隊長も追ってくるそうだ。遅くなってすまなかった」
彼女から預かって来たんだ、と告げながら赤い筒を取り出す。
「殿下、時間がない。とりあえずワクチンを打ってしまおう。君が忘れ去られる前に――――――」
「いいえ」
ファインモーションの答えに男の目が見開かれる。
「あなたのその手には乗りません。あなたは、私のことを覚えている。それはうれしいことだけど、
そう言ってうっすらと笑ってみせるファインモーション。狂ったように鼓動を打つ心臓を押さえ込みながらそれでも続ける。
「――――――二人っきりになるとね、トレーナーは私の事をファインって呼ぶの」
男が虚を突かれたような顔をする。そしてそれがひどく歪んだ笑みを浮かべた。
「……せめてもの救済措置のつもりだったんだけどなぁ。せっかくなら誰かに看取られたいかと思ったんだが」
「そんな気遣いは不要です。そんなことのためにあんな銃撃戦をしてみせたのですか?」
「Dクラスのことかい? 元々死んでいるはずの死刑囚のなれの果てさ。気にしたところではじまらないし、その痕跡もサメが消してくれる」
それは肩をすくめる。
「財団は冷酷だが残酷ではない。必要な死であれば受け入れるし、それが有益になるように最大限の努力をする。必要なら時間を確保する。それが有益であるならば、アノマリーである君たちにもだ」
「最低の詭弁に聞こえます」
「安心したまえ、その詭弁が世界を救うんだ」
それはそう言って両手を広げた。
「正常な世界というものを、人類はこの30年間で捨ててしまった。このプロジェクトはそれを回復する礎となる。アノマリーは衆目の下から排除されるべきだよ。我々はテディベアに生きたまま解体されたり、標識に落石を操作される恐怖におびえるべきではない。同じように君たちSCP-2000-f1実体におびえるべきではないのだ」
「まるで、ウマ娘が諸悪の根源のような言い方ですね」
「事故で生まれただけの出来損ないがまるで人間のように振る舞うことは害悪に値すると思うがね。だからこそ、せめてもの別れの演出をしているわけで、かなりの譲歩のつもりなんだがね」
独善的な物言いに、ファインモーションは露骨に嫌な顔をしてみせた。
「そんな独善が世界を救うと? 今の世界が間違っているとあなたが断罪するのですか」
「できるとも」
「なぜです?」
それはトレーナーと同じ顔で、しかし全く異なるトーンで口にする。
「SCP-2000の起動スイッチを押したのはこの私だからだ。狂う前の世界の唯一の生き残りが私だからだ。財団と
「そのためにウマ娘全体を滅ぼすのですか」
「フムン、やはり混乱をきたさないか。安心沢研究員は口が軽いな。すでにSCP-2000についても君たちの出自についてもリーク済か」
それは不快そうな口調だったが、顔には笑みが張り付いている。
「この狂気に満ちた世界で、財団には期待していない。不確実性の塊であり、怪異でしかないSCP-2000-f1-A実体を形式的にとはいえO5評議会に加入させた時点で唾棄すべき組織に堕ちた。世界は正常に管理されなければならないし、そのために、アノマリーは社会から排除されなければならない。それが終了処置によるものでもな」
「――Væ qui ædificat civitatem in sanguinibus, et præparat urbem in iniquitate」
「なんだと?」
ファインモーションの口から滑り出た聖句にそれが眉を潜めた。初めて表情が変わった。
「まるでカルデア人ですねと言ったんです。わざわいなるかな、血をもって町を建て、悪をもって町を築く者よ……いつかその行いが身に返ると知りながら、暴虐を止められない。まるでバビロンを起したカルデア人のようです」
「フフン、ハバククの預言書だったかな。救いはあるからそれまで耐えろとか身勝手な予言を預かった預言者だ」
それは表情を取り繕った。
「それに君たちの方がカルデア人的だ。人類の歴史にただ乗りし、その栄華の甘い汁だけを吸いながら、さも歴史の主人公のように生き急ぐ、歴史も地球も、君たちの物であったことなどない。その偽りの繁栄は許されざるものだ」
「まるで自らが神であるかのように話すのですね」
「神だなんて恐れ多いし、なりたいとも思わないがね。だが、裁きが神の特権だと思い上がっている奴らに鉄槌を下すのはさぞ楽しいだろうよ」
それはそう言って肩をすくめる。
「お姫様は博識で助かるよ。君がアノマリーでなければ好意を持てたのだが」
「名前も知らないだれかに信頼を置くことができまして?」
「名前か、会えてうれしいよ 私の名前は知っているだろう」
それはトレーナーと同じ顔でクツクツと笑いながらそう節をつけて口にした。ファインモーションにとってはそれがなんの歌かはわからなかった。
「アルファであり、オメガであるもの。偉大なるI am。ウクレレマン。何を名乗るべきかは悩みどころではあるが……」
そのタイミングでハイビームがそれとファインモーションを照らした。バイクが高速で突っ込んでくる。
「――――――伏せろ!」
反射的にファインモーションが伏せた。ネイキッドバイクがそれに飛びかかる。ソレはひらりと躱すが、その袖の先をチェーンソーの刃が切り裂いた。ファインの目の前でバイクが止まる。
「トレーナー!」
「何が何だかわからんが、ドッペルゲンガーが見ず知らずとはいえ女の子をいじめてるのを見るのは生きた心地がしないな。何者だ」
わずかに滲んだ血を見ながら、ソレは笑う。
「殿下の口調は君譲りか。なるほど、面白くなってきた。ちょうど彼女にも名乗る最中だったんだ」
それは、彼女とトレーナーを見ながら、笑う。
「今は財団と君たちの足掻きに敬意を表してこう名乗ろう。――――クレフ博士、ドクタークレフと呼んでくれ」
参考リンク
SCP-1048 - ビルダーベア
SCP-910-JP - シンボル
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それが運命だと言うのなら。
次回は文字通りのアクション回なので気合い入れていきますが、平行して別の作者さんとの共同連載を開始しており、そちらの原稿も切羽詰まっております。こちらの更新がひと月空くことは多分ありませんが(ないように全力を尽くしますが)、気長にお待ち頂けると幸いです。
■告知■
天宮雛葵先生が連載中の「生徒会長スペシャルウィークちゃん!」にて共著として世界観考察や一部本編執筆等で参加しています。かなり強いスペちゃんが頑張る話です。ぜひそちらもよろしくお願いします。
閲覧は⇒生徒会長スペシャルウィークちゃん!
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ターフシャーク ―New Generation―
共同連載していた案件が一旦おちついたので、連載再開します!
皆さんせーの! サメだ! 殴れ!
情報保全室より通達 NOTICE FROM INFORMATION SECURITY UNIT |
---|
日本トレーニングセンター学園情報保全室(JUMTSaC-ISU:Japan Uma Musume Training Schools and Colleges Information Security Unit)は、セキュリティインシデントの発生を最小限とするため、このドキュメントを一連の厳格な規則に従って扱わねばなりません。これらの規則は明示不可能です。しかしながら、我々は規則の内容を強く暗示させる物として当該項目を設計しています。 秘書課長兼情報保全室室長、駿川たづな
JUMTSaC-ISU:Japan Uma Musume Training Schools and Colleges Information Security Unit must treat this document according to a strict set of rules to minimize the occurrence of security incidents. These rules are impossible to state explicitly; however, we have designed this document in a way that heavily implies them. HAYAKAWA Tazuna, Senior Director, ISU/SoS |
ISU通達:当ファイルをこれ以降閲覧する際には異常性の無い包括的接種が求められます。
ゴールドシップはゴールドシップである。 | = | ゴールドシップはゴールドシップではない。 |
地球は丸い。 | = | 地球は平坦である。 |
空は青である。 | = | 空は緑である。 |
「わざわざどうもクレフ博士。どんな因縁があるのか知らないが、女の子をいじめるならこちらもそれ相応の対応をしなきゃいけなくてね」
「フフン、さすがは機動隊仕込み、というところかね。カービング用のチェーンソーとは洒落が効いてるな」
トレーナーにそんなことを言った『クレフ博士』と名乗る男。全く同じ顔、同じ格好の男たちがにらみ合う光景はどこか異常に映る。
「それで君は見ず知らずの少女のために命をかけるとでも言うのかね」
「ヒーローに憧れていてね、名前もわからない無垢な少女を救ってみせるなんて劇的で憧れるじゃないか。それになにもせずに見捨てるよりは誠実だろう?」
「誠実、誠実ねぇ。ビリージョエルだって知っている。Honesty is such a lonely word Everyone is so untrue」
節までつけてそう歌い、博士はシニカルな笑みを浮かべて見せた。エンジンが掛かりっぱなしのチェーンソーをぶら下げたトレーナーはそれを黙って聞いていた。
「こういった方が日本人には通じるかね? 信義に二種あり。秘密を守ると正直を守ると也。両立すべきことにあらず」
「秘密無きは真なしとも言うぜ、そっくりさん。……その博士号は日本文学で取ったのか?」
「専門は技術史なんだがね。ソドムとゴモラを滅ぼした火山の噴火が神の怒りと解されたように、技術や科学の幼稚さ故に理解されなかった現象はミームとなって、人間の頭に刷り込まれる。文学にも一応明るいつもりだ」
「ソドムとゴモラは隕石の空中爆発じゃなかったか? しっかりしろよ文学部」
「そういう君は歴史博士かね」
「残念ながら法学部卒でね、学者を名乗れる学はないよ」
トレーナーはそう笑いながらバイクから降り、博士と対峙する。ファインモーションはそれを見つめるだけだ。
「だが、学はなくとも女の子を守るぐらいはできるんでね」
「やれやれ、野蛮なお人だ」
「根源的と言ってくれ」
トレーナーは肩をすくめておどけて見せるがその声色はどこか硬く、臨戦態勢であることがわかる。
「見ず知らずの子のために命を張るなんて馬鹿げていると思わないかい?」
博士は首をかしげる。トレーナーはそれを見て、笑ってみせた。
「その質問は二回目だ、くどいぞ。何度でも同じように答えるだけさ女の子の好意を裏切るわけにはいかないんだよ」
博士が眉をひそめた。ファインモーションを背に隠すように立つトレーナーの表情を彼女の位置からでは覗き見ることなど出来ないが、博士の表情は奇妙に見えた。そして、その意味合いに思い至る。
同じ問いに違う答えが返っている。
一回目は『名前もわからない無垢な少女』と言ったはずだ。
二回目は『好意を裏切るわけにはいかない』と答えている。
(まさか――――――)
「それに、惚れた女の前ぐらい格好つけたいんでね」
トレーナーの言葉が滑り込み、思考が中断させられる。とっさに顔を上げれば、彼と一瞬だけ目が合った。すぐに彼は視線を目の前の博士に戻す。博士の表情は能面のようだ。
「……ただの馬鹿ではないようだな」
「話すのは俺だ。いい加減黙れよクソ野郎、俺の顔でグダグダ御託を並べやがって」
ファインモーションも聞いたことがないような荒い声が響く。
「彼女は返してもらうぞ」
そうして、状況が
先に動いたのは博士だ。彼が爆発的な勢いでトレーナーの方に飛び込んでくる。トレーナーも無策で突っ立て居たわけではない。片手で震えるサイズの小型のチェーンソーを正面に腰だめに構える。
刃物の基本というのは突きにあるが、チェーンソーに限ってはそうではない。ナイフやサーベルの場合、バイタルゾーンの奥深くまで到達しやすく、相手の目測を外しやすいのだが、チェーンソーの場合は正確に刃の面をあてがわなければキックバックで自滅しかねないためだ。それでもトレーナーは腰だめに構え、身体を落とし込むようにして低く殺傷面を構えた。
それは博士の突入を予想していた動きであり、同時に、博士もエンジンが掛かりっぱなしのチェーンソーを一番の脅威として捉えている。故に博士は相手の選択肢は限られる。故にトレーナーは大振りによる隙を生まないように警戒を怠らず、必殺の間合いにしびれを切らして飛び込んでくるのを待てば良い。
はずだった。
「――――Sanctus, sanctus, sanctus, Dominus Deus Sabaoth」
「っ!」
博士の声がトレーナーの耳に入ったとたん、彼の姿が
「どこを見ている」
眼球を串刺しにせんと飛び出してきたナイフの切っ先に驚いてとっさに首をひねって回避する。左耳を軽く切られたが後ろに飛び抜けた博士の右腕が引き戻される前に、左手首で腕を引っかける。至近距離での格闘戦の場合、相手をわざわざ掴むだけの時間も命取りになり得る。親指の付け根を相手の手首に引っかけるだけでも、チェーンソーから手を離し、相手の脇腹に拳を叩き込む位の時間なら稼げるのだ。
「どこを見ているはこっちの台詞だ」
トレーナーはボクシングの様にバイタルゾーンを守るように腕を正面に構え、動きを止めないように脚を動かしはじめる。
「……なるほど、彼女の記憶を別の存在に置き換えたか? なるほどファインモーションの記憶だけを奪うなら止められないわけだな……」
博士はそんなことを言って静かに口の端を吊り上げた。
「生憎こういう戦闘は本業じゃなくてね。こういうのはプロフェッショナルに任せることにしよう」
「何を……」
「Agnus Déi,qui tóllis peccáta múndi:miserére nobis.」
直後、靄が晴れるかのように、空気から溶け出すかのように影がうごめきだす。
「……なるほど、これがサメの正体ってわけだ」
「安心したまえ、非異常のオブジェクトをDクラスに分け与えただけだ。彼らは戦場ですら、財団の機動部隊ですら持て余した者たち。……さて、
影の中から浮き出てきたのは数十名の人間の姿である。服装はカジュアルなものでバラバラだが手元にはAR-15に見えるライフルがあり、統率の取れた動きが見て取れる。
「トレーナー……」
「あがいてみる価値はありそうだ」
「なるほど、勇敢な男だ。君がそちら側でなければ、ぜひとも部下としてほしいところだよ」
「御免被る」
博士の軽口にそう返して、笑い返すトレーナー、目が左右に走り、前に戻り、フッと笑った。
「さぁ、お祈りの時間は済んだかな?」
「優しいなぁ博士とやら、最後の晩餐の用意は済んでるのか?」
「腹が減ったら地獄で出してもらえ」
一斉にライフルがトレーナーを指向し――――
「――――なら、準備不足だったな」
トレーナーがそう口にし終えるのが早いか、男二人の間に何かが降ってきた。それを攻撃だと感じた影たちは反射的にそれが飛んできた方向、すなわち、斜め上に銃を振り上げた直後、その銃が青いプラスチックでできたおもちゃのライフルに置換された。直後、まるで虚空から現れたかのようにヘリコプターのダウンウォッシュと強烈なサーチライトが叩きつけられる。
『ファインモーション、そこから動くな!』
スピーカーから降ってくる声と同時に大量の弾丸と薬莢が降ってくる。影に穴を空けんと、大量の弾丸をヘリコプターから降らせているのだ。
『ファイントレ、時間稼ぎご苦労!』
スピーカーから降ってくるのは野太い男の声。トレーナーが見上げれば、サイドドアから八九式自動小銃を構えた大男――――マヤノトップガン担当トレーナーがスポーツグラスの奥で笑っているのが見える。その後ろでは、オグリキャップ担当トレーナーが指切りで正確に三連射を続けて影を地面に叩きつけ続ける。
『雑魚はこちらで対処する。さっさと本丸叩いてお姫様を救って来いよ子爵殿!』
「O5-13の
『情報古いぞ、我々は既にその名前を捨てた』
博士のつぶやくような声をオグリキャップ担当トレーナーが拾う。ヘリコプターの爆音と自身の小銃の爆音にさらされているにも関わらず、正確にそれを拾って見せた。そのヘリから何者かが飛び降りて、ファインモーションのとなりに飛び降りた。トレセン学園の制服に特徴的な耳飾りが揺れる。
「よう」
「ゴールドシップさん!?」
「おう、間に合ったな。あとは任せろって言いたいんだけど、まぁそううまくはいかないか」
最低でもビルの5階ぐらいの高さから飛び降りたはずだが、軽々と着地したゴールドシップの手元には鎖があり、それはトレーナーと博士の間に落ちたなにかまで伸びている。
「スクラントン現実錨……!」
「おい、ファインのトレーナー! 決着急いでくれ! ここ
「わかった」
博士の驚きすら塗りつぶして、ゴールドシップが笑う。ゴールドシップに向けようとしたのか、博士が取り出した何かを弾丸が弾き飛ばした。
『お前実は医者より狙撃手の方が向いてるんじゃない?』
『黙れネイビー』
『だから海自だって言ってるだろ』
わざと聞かせるかのような軽口がヘリから降ってくる。にっと笑ったゴールドシップがファインモーションを抱きよせる。
「きゃっ」
「殿下、想像しろ。イメージしろ。今アタシが状況を好き放題書き換えられてるけど、時間がない。殿下のイメージが必要だ」
「どういうこと?」
「アタシはこの錨を通してあの博士が好き放題できないようにできる。
トレーナーがこぶしを握り直す。それを見ながら、ファインモーションの耳はゴールドシップの言葉を追いかける。
「想像しろ。イメージしろ。お前のトレーナーがあの博士を華麗に打ちのめす姿を。お前を救い出して、最高のハッピーエンドにつながるような、劇的なイメージを、可能な限り精細に描き出せ。お前が一番今サメに近い。その声で、そのイメージで、アイデアで、サメを内側から叩く」
「そんなことが……」
「できるんだよ。概念を、アイデアを、その現実すらも書き換える! より良いアイデアで、くだらないアイデアを叩き潰す! お前が決めなきゃ進めない!」
ファインモーションは一瞬目を閉じ、開く。その刹那で、決意を固めるには十分だった。
「父なる神と、アイルランド大公国第二公女にして
確か絵本の読み聞かせだった。竜の生贄として差し出される姫を助け出す英雄の話。
豊かな草原と豊かな風を受け、立つ英雄の姿を幻視する。
「かの者の力を砕き、未来を拓きなさい。その剣が救いとなり、その拳が栄光とならんことを!」
ダウンウォッシュが吹き抜けると同時、トレーナーが強く地面を蹴る。その風には草の香りがわずかに交じり、ファインモーションは彼の背に翼を見た。
静かだった。
ファインモーションの視線の先を、トレーナーが駆けていく。博士は拳銃を取り出し向けるがもう遅い。発砲したところで、トレーナーの耳元をわずかに切りつけただけで飛び抜ける。そのトレーナーの手元にはサーベルが出現し、その自動拳銃を真っ二つに切り捨てた。
「認めんぞ、こんな現実」
振り下ろされたサーベルを辛うじて拳銃の残骸で受けた博士は前蹴りで距離を稼ごうとするが、それすら風を背にトレーナーが迫る。蹴り上がるような姿勢になった博士にそれを避ける術はない。トレーナーはそのまま刀を薙いだ。
「――――――!」
サーベルの刃が博士の手首を両断する。血飛沫が弧を描いて宙を舞い、トレーナーがその剣を腰だめに構える。まだ体勢が整っていない博士に体当たりをかますように、刃を突き立てる。
「……だったら現を抜かして夢でも見てろ」
博士の耳元に口を寄せ、静かにそう口にするトレーナー。刀を捻り、水っぽい音を響かせながらそれを引き抜けば、博士の膝が崩れた。
博士の体が地面に叩きつけられたその瞬間、ヘリの音が戻ってくる。トレーナーの足下に血だまりが広がっていく。それを見下ろしていたトレーナーだったが、彼の姿勢もぐらりと揺らいだ。
「トレーナー!!」
ファインモーションが駆け寄り、血溜まりで自らの膝が汚れるのも厭わず、膝をついた彼を抱きとめた。
「ファイン」
「うん、うん……っ!」
彼が名前を呼んでくれた。それだけでも、こんなにもうれしい。熱を持った彼の体を強く抱く。
「君の騎士に祝福のキスはしてくれないのかい?」
力のない声でそんなおどけたことを言って見せる彼の目を見る。ファインモーションは目の端に涙をためて、静かに彼の頭を抱き込んだ。
「……ありがとう、トレーナー。私の騎士さん」
参考リンク
マイケルズ博士 マイケルズ博士は危険に晒されていません。
あと1話か2話ほど続きます。次の話はそんなに時間をかけずにお出しできるはずです。
今しばらくお待ちくださいませ!
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緋色の王によろしく。
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ターフシャーク ―Alternative Architecture―
さて、後始末です。
「ねぇ」
「どうした」
ベッドに横になったファインモーションに声を掛けられ、トレーナーは端的に答えた。明かりがすでに落ちたトレセン学園の保健室は静まり返っている。
「あの……」
「ごめんなさいはナシだぞ、ファイン」
「う……」
「巻き込めないと思っていたことを否定するつもりもないし、大切に思ってくれたことは素直にうれしい。だからこそ、巻き込まれた方がよかったと思うよ。いつの間にかファインが消えていたかと思うと背筋が凍る」
トレーナーはそう言ってファインモーションの手を取る。彼女のひんやりとした細い指先を温めるように両手で包んだ。
「だからこれでよかったと思っている。ファインは強いからこそ、ほかの人を頼ることを覚えなさい。自己犠牲は最悪の選択だ。君が背負う責務を肩代わりすることはできないけれど、それでも一緒に背負うことはできる。だから、ここに私がいる。それがうぬぼれだとしても、それでいつか潰されるとしても、私は私の選択として、君といることを選びたい」
「……トレーナー」
「大丈夫、ファインなら大丈夫。……ひと眠りして起きたら朝だ。ちゃんとその時に私もここにいる」
「約束……だからね」
「あぁ、約束だ。それに、前食べに行きたいって言ってた煮干し系のラーメンの店にも行ってないしな。これ以上未履行の約束事を増やすのは御免だからね」
もうっ、と膨れたような表情を作ったファインモーションだが、すぐに笑みを作った。
「さぁ、今日はおやすみ。起きたらきっと、また素敵な日々が待ってる」
「おやすみなさい、トレーナー」
「おやすみ、ファイン」
そのまま、ファインの呼吸が規則正しく、深くなるまで手を握り続けたトレーナー。彼女が確かに眠りに落ちたことを確認してから、そっと廊下に抜け出る。SP隊の敬礼に答礼で返すと、廊下の奥に一つの影を見つける。
「理事長」
「僥倖! 無事で何よりっ!」
「無事なわけないじゃないですか。腕が痛くてかなわない」
そう言ってひらひらと手を振って見せるトレーナー。袖口からネット包帯がのぞいているのを見て、その影、秋川やよいは笑った。
「ここで君もファインモーションも失わなかった! これを僥倖と言わずになんというッ!」
「ファインがすでに寝ています。お静かに」
トレーナーがそうたしなめると、やよいはハッとした表情を浮かべた。
「うむ。そうだな……少し話がある、河岸を変えたいが、よいか」
「長時間でなければ。ファインが目覚めたときにそばにいてあげたいので」
やよいはそれに頷いて、トレーナーを先導するように歩き出す。向かった先は理事長室だった。
「よっ、子爵殿」
先に理事長室に詰めていたのは秘書の駿川たづなのほかに、普段はマヤノトップガンの指導を担当している筋骨隆々の大男が一人。普段は着ていないスーツ姿で応接ソファに我が物顔で腰かけるその男を見て、トレーナーは静かに頭を下げた。
「先ほどはありがとうございました」
「なに、作戦のうちだ。子爵殿が突っ込んでくれたおかげでいろいろあぶり出しができた。
「立ったまま話しても落ち着かないでしょうし、どうぞおかけください」
たづなに勧められるままにトレーナーは男の正面に座る。やよいも男のとなりに腰かけた。
「……で、私はいつから汚染されていたんです?」
「SAMEsに喰われたのは騒動の前日、すなわち一昨日のどこかのタイミングだと推定される。安心沢博士からのタレコミの直前だ。発症を確認してからでなければ状況を確認できなかった。……その言い方をするということは、予想がついてるな?」
男にそう問われ、苦々しい顔をするトレーナー。
「……ファインは、私の似姿に送り出された」
「肯定。君はファインモーションに関する記憶を、リアルタイムで奪われ続けた。その動きで初めて、学園としてもSAMEsの動きを検知した。安心沢の情報もあって、なんとか君とファインモーションを捕まえ直すことができた」
やよいは目を伏せがちにそういった。
「クレフと名乗った男は、君から奪った記憶をもとに、SAMEsを使って自らの印象を君のイメージに置き換え続け、敷地内に侵入、ファインモーションを学園から拉致、再収容しようとした。実際我々もファインモーションが消えるまで気づけなかった。……だが、もう同じ轍は踏まん」
やよいはまっすぐにトレーナーを見つめる。
「対策は既に打っている。目には目を、ミームにはミームで対抗する」
「具体的には?」
「直近では低強度の対抗ミームを混入させた映像を既に作成した。学園内のビデオアーカイブはもちろん、外部への対抗措置として、学園のプロモーションビデオ等にも混入させてある。より広域の媒体に乗せられるよう各所と調整中だ」
「……財団同士で内乱ですか。いろいろと尾を引きますよ」
「笑止ッ! すでに財団は我々の分水嶺を踏み越えた!」
その言い草に眉をひそめたトレーナーの前に一つのタブレットが差し出される。
「我々は財団に対してすでに反旗を翻した」
「!!」
「無論、各国のトレセン学園やウマ娘関連施設も一緒だ。サイト81__もサイト81__もだ」
やよいの補足を聞いて、静かに口を開くトレーナー。
「……それを、私が告げ口するとは考えなかったんですか?」
「ファインモーションを置いてか? ありえんよ」
男は鼻で笑う。
「ウマ娘だって元をたどれば新人類として非異常な情報の組み合わせで生み出された生き物だ。SCP-2000の産物という意味では我々と何一つ変わらない。それを意味もなく排斥する必要はなく、そもそも異常と正常の境界は限りなくあいまいだ。正常であっても脅威であることも多く、異常であっても有益であることもある。……ファインモーションは正常の外側というだけで排斥されかけた……そんな世界、間違っているだろう」
男の声はそこで貯めるような間を空けた。
「財団は、変わってしまった境界を認めず、滅んでしまった正常性を堅持することを選んだ。そうして動脈硬化を起こした財団はこの学園の子たちを収容するのではなく、排斥することを選んだ。すでに財団は、財団の理念を放棄した。……ゆえに、我々は正しく確保し、保護し、収容し続けるために、正常性という怪物を確保し、脅威を収容し、今この世に生きる者たちを保護する」
その先をやよいが継いだ。
「無論、正当性を語るつもりもない。これは財団と我々が互いの正義を掲げて潰しあうだけの、醜い闘争に過ぎない。それでも、我々が生きていくにはこれしかないと信じる」
「……正直、これ以上ファインに重荷を増やしたくないんですがね。それに」
男の方を見て笑う。
「元統合幕僚監部運用第1課特殊作戦室室長、鷲峰1佐殿ほど、上手く立ち回れる気がしませんよ」
「フン、懐かしい肩書を出してくるな、警視庁公安部公安3課の元課長、宮迫元警視。俺の財団とのコネクションを外部から独力で嗅ぎつけて乗り込んできた時の向こう見ずは今なお健在だな。よろしい、今日から俺の部下になれ」
「お手柔らかにお願いします」
話は終わりということなのか、男が立ち上がる。
「では理事長」
「うむ。しばらくは二人の主に仕えるような苦しい状況になるが」
「あくまで引き金は向こうが引くまで待ちますよ。子爵殿はさっさと殿下の警衛に戻れ」
「了解」
そう言われ立ち上がるトレーナー。秋川やよいも頷いた。
「動きがあれば逐次伝える。……殿下を、ウマ娘の未来を、頼む」
「言われずとも」
扉が開くがトレーナーは足を止めた。
「理事長」
「む?」
「あまりにワクチンの提供が早すぎました。……財団の他に支援する存在がいたのでは?」
「慧眼」
そうだけ返して、扇子で口元を隠すやよい。その詳細について話す気は無いというジェスチャーだ。くるりと背を向けたやよいは続ける。
「願わくば、この異常とされた世界であっても夢を語ることが許される世界とならんことを」
パシュン。
気密が破られる音がして、男が視線を上げる。冷え切った床の温度に飽き飽きしていたのもあり、すぐに視界は像を結んだ。
「……無様ね」
「安心沢……」
男の前に赤いボンテージを着た女が現れる。
「そちらについたのか」
「私はどちらにつくと決めた訳ではないわ。だけれども、そうね、財団には戻らないことに決めた」
金髪が揺れる。彼女の背後の扉が閉まり、再びコンプレッサーの音が響く。この部屋は外圧よりわずかに低く、空気が外に漏れないように出来ているようだ。
「で、あの男に
「……筋書きを書いたのは貴様だったか」
男は地面を転がるようにして姿勢を整え、地べたに腰掛けるような姿勢に移る。後ろ手に拘束された姿勢のため、動くのは窮屈そうだ。
「筋書きなんて上質なものではないわ。ただ、SAMEsの一角を担う記憶処理剤はENUI-5をベースに開発した薬剤であることはわかっていたし、その影響が限定的であることもわかっていた。人一人消すために何度もENUI-5を大量散布するのもコスト的に釣り合わないし、最終的にウマ娘全体の記憶を書き換えるまでは全ての領域で存在を消しきることはできない。彼女たちがいた記憶も、彼女たちの経済活動も、消しきる事ができない」
女はそう言って何もない部屋の床に座った男を見下ろす。
「SAMEsは反ミーム性を持たせた特徴的な符号を持つ存在の記憶を限りなく希釈し、その情報を置き換え続けることで認識させないようにする。だから
とはいえ、スクラントン現実錨が止まった途端に現実が再認識されたわけだけど。と女は続ける。
「……SAMEsに逆侵入した、か」
「まぁ、そんなところね。そもそも、あなたがあの程度で死ぬとも思えないしね」
「だからこんなヌルい収容を?」
「安心してちょうだい。そもそもあなたを押さえる理由も、ましてや殺す理由なんてないのよ。私のわがままで
その言い草に明らかに眉をしかめた男を見て勝ち誇ったような笑みを浮かべる女。
「あなたは異常性をもつオブジェクトの終了に長けているし、脅威であるけれども、あなたという不確実性には利用価値があるということよ」
「……なるほど、財団の目を掻い潜って要注意団体までもが再建されたか」
「あなたの古巣もね」
「なんの話かわからんな」
女はそれに、にやりと笑っっただけだった。
「残念ながらチェックメイトよ、クレフ博士」
女はそう言って足下に新聞のスクラップ記事を落とした。
「2時間と24分前、アイルランド公室と英国諸島連合王室が連名でファインモーションのトレーナーに子爵の位を与えることを正式に発表したわ。
それはすなわち、世界規模でファインモーションの活躍が周知されたこと、そしてその記憶が依然有効であることを意味する。
すなわち、ファインモーションは消えなかった。
「ついでに、消えてた何人かもこちらで見つけたわ。アストンマーチャン、だったかしら」
「……盗人が」
「最低限の食料と水だけ与えて密室に放置することを
女はそう返す。男は感情を隠すようにほくそ笑んだ。
「そうして君もまたSKクラスシナリオに飲み込まれていくのだな。安心沢、君はもう少し利口な女だと思っていたのだが」
「SKクラス《支配シフト》シナリオは古い正常性が新しい正常性に取って代わることでしか起こりえない。しかし、全てをなかったことにはならないのよ、博士」
「……」
「いつか、あなたも諦めざるを得ない時が来るわ。私たちの時間は、過去は、過ちは、もう元には戻らないんだから」
「ふ……」
男は――――――クレフ博士は笑った。
「
ふわりとシナモンの香りが女の鼻をくすぐって抜けていく。
「正常性とはシステムだ。正常性とは免疫だ。いつか正常となるまで、それは活動を続ける」
カン、と固い何かが地面に当たる音がした。博士の背後で金属質な何かを地面にぶつけたような音、そしてそれが投げられる。彼の手元には細い針金のようなものが残り、レバーと丸い何かが宙を舞う。――――――女はそれが何であるかを確かめたと同時に飛び退いた。
「恩讐の彼方で、また遊ぼうじゃないか。異常な諸君」
その声を合図にしたかのように、
廊下をなんとか滑って軽傷で済んだ女がはじけ飛んだ先を見ると、大穴が開いていた。それを覗き込んで、女は呟いた。
「……えぇ、またいつか。師匠」
大量の血糊も、スプリンクラーが洗い流して消していく。女の声はどこにも響かなかった。
わかりにくい会話が続きましたが、これである程度まとまったかな……。
今後の展開ですが、2話ほどドキュメントを挟んだら、いったん本編完結としたいと思います。
ただ、リストの追加は気が向いたときにちらほらと進めていく予定です。更新が滞っていた間にもウマ娘ちゃんがたくさん実装されましたし、その子たちも拾っていきたいですしね。
なので、今しばらくお付き合いくださいませ。
Next Document>>>SCP-5034-JP サメの天使たち
我らの死体を燃やせ。
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SCP-5034-JP サメの天使たち
> access SCiPNET-authorized-database
SCiPNET 機密ドキュメントデータベース |
---|
警告: 本データベースは財団レベル4及びそれ以上のクリアランス保持者のみアクセスが可能です。一部のアーカイブへのアクセスにはレベル5またはレベル6が必要となる場合があります。当該クリアランスを有しない職員は、本データベース内に保存された情報へのアクセスを禁じられます。違反者は財団により所在地を特定され、処罰されます。 |
> 入力を待機しています_
> login:O5-1
警告:あなたはO5-1のIDで本データベースにアクセスしようとしています。当該IDは財団クリアランスレベル6の職員(監督評議会員)が所持するものです。権限無く当該アカウントへのアクセスを試みた場合、ただちに所在地が特定され、終了措置が取られます。 |
> 認証を継続しますか(Y/N)?
> Y
> 認証コードの入力を待機しています:彼の右の手の杯汝に巡り來るべし_
> 汝は汚なき物を吐て榮耀を掩はん
> 認証コード承認。生体認証はまもなく実施されます_
> 生体認証クリア。ようこそ、O5-1
> 入力を待機しています_
> select DELIBERATION_ID,ITEM_ID from DELIBERATION_LIST where PRIORITY = 1 and AREA_CODE = 81 and STATUS <> 'closed';
> 審議待ちリストから優先度:1(優先審議事項)、エリアコード:81(日本)、ステータス:審議終了以外のすべての対象を検索しています。この処理には数分かかることがあります。_
> 審議待ちリストから1件の対象が見つかりました
DELIBERATION_ID | ITEM_ID |
---|---|
D81AF-0047 | SCP-5034-JP |
> 入力を待機しています_
> curl -fsSLk https://scipnet.info/SCP-5034-JP
> ドキュメントをロードしています_
> ロードが完了しました。
> 閲覧ブラウザを起動しています_
> 閲覧ブラウザの起動モードが未設定です。モードを指定してください_
> start --mode --license RO:L2
> 閲覧限定モード(表示レベル:レベル2ライセンス)で閲覧ブラウザを起動しようとしています。閲覧ブラウザを起動しますか(Y/N)?
> Y
> 閲覧ブラウザを起動しています_
倫理委員会通達
当該エントリは、倫理委員会による審議対象であり、エントリの更新は____/__/__をもって凍結されています。最新の情報に更新されていないことに留意してください。最新情報の参照を希望するクリアランスレベル3以上の職員は、倫理委員会に申し出てレベル3/5034-JP特別クリアランスの発給を受けなければなりません。クリアランスレベル2以下の職員が当該エントリの参照を希望する場合、レベル3/5034-JP特別クリアランスを既に所持している職員の推薦と共に、倫理委員会に申し出なければなりません。当該クリアランスを有しない職員は、本データベース内に保存された情報へのアクセスを禁じられます。違反者は財団により所在地を特定され、処罰されます。
—グリューネヴァルト倫理委員 |
SCP-5034-JP
アイテム番号:SCP-5034-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル:SCP-5034-JPは視聴できない状況で収容されなければなりません。SCP-5034-JP-1を直視できないように不透明な袋もしくは箱に格納したうえで、サイト81__の低脅威度アイテム収容ロッカーに収容してください。SCP-5034-JP-1の移動が困難である場合は、適切なカバーストーリーを作成し、民間人の侵入を阻止しなければなりません。ウェブ媒体上においては専用ウェブクローラ“ダイフク様”が常時インターネット上を巡回しており、SCP-5034-JPの公開が確認された場合はカバーストーリー『違法アップロード』が適応され、自動的に削除されます。最低一名以上の担当者を常時配置し、ウェブクローラが正常に稼働しているか監視してください。SCP-5034-JP-1が新たに確認された場合は、機動部隊ち-13“ヤカミヒメ”をただちに派遣し、視覚保護デバイスを用いて回収してください。SCP-5034-JP-1を直接目視した場合、クラスB記憶処理を受けなければなりません。民間人がSCP-5034-JP-1を目視した場合は、記憶処理の後に解放して構いませんが、SCP-5034-JPに再接触する兆候がないか、継続的にモニタリングする必要があります。SCP-5034-JP-2を確認した場合は、カバーストーリー『禁止薬物のオーバードーズ』を適用し、その身柄を確保し、標準人型収容室に収容してください。
説明:SCP-5034-JPは『サメの天使たち』と題された、制作会社及び撮影者が不明な実写映画です。SCP-5034-JPを記録した記録媒体、もしくはSCP-5034-JPの公開を目的とした電子的・実存的空間(以下SCP-5034-JP-1と呼称)は、レンタルビデオ店での貸し出し用DVDの形態をとる場合がほとんどですが、数例ながら家庭向けのBlu-rayディスクやVHSなどの形態を取ります。内容には些細な齟齬が見られる場合もありますが、大筋としていずれも「13匹のサメの襲撃を受ける少女を救うために、登場キャラクターたちが団結して対抗し、サメを追い払う」というものです。全編を通しておおよそ90分から120分程度です。
SCP-5034-JP-1を直接目視した人物は、SCP-5034-JPを視聴したいという欲求を覚えます。これはカメラ越し、伝聞等では発生しないことは確認されていますが、ウェブ媒体で直接SCP-5034-JPの情報に触れた場合はこの限りではありません。この欲求は記憶処理を用いて影響を除去することが可能です。SCP-5034-JPを実際に視聴した人物(以下SCP-5034-JP-2と呼称)はSCP-5034-JPを映画ではなくドキュメンタリーであり、現実にあったものとして認識するようになります。SCP-5034-JP-2はSCP-5034-JPの視聴を周囲に勧める、ダビング等を用いてSCP-5034-JP-1を作成・配布するなどの手段でSCP-5034-JP-2を増加させようとします。
SCP-5034-JP-2は、SCP-5034-JPに登場するキャラクターがサメに喰われるのを阻止するための行動を開始します。この行動はSCP-5034-JP-2ごとに手段が異なりますが、その手段選択の方法は不明です。SCP-5034-JP-2が複数人で共謀する場合、その行動が指数関数的に大規模になることが確認されています(実験記録5034-016参照)。SCP-5034-JP-2へのクラスA記憶処理剤の投与によって短期的な無力化が可能ですが、完全な影響の除去には至っておらず、__例を除いて終了処置もしくはクラスC記憶処理に起因する植物状態となりました。
SCP-5034-JPは、____/__/__に東京都__市にある_____で「ここライブ会場があったはずだ」と主張するSCP-5034-JP-2が複数確認され、運営団体が警備上の懸念から警察に相談したことから警察に潜入中の財団エージェントの目にとまり、存在が確認されました。SCP-5034-JP-2は自らが____であると主張するという共通点があり、それぞれの自宅もしくは宿舎、職場からSCP-5034-JP-1が回収されました。
____/__/__時点で財団はSCP-5034-JP-1を____件確認し、収容を行っているものの、新たにSCP-5034-JP-1が確認されていることから、SCP-5034-JPの流布を行っている団体が存在するものと推定されます。最新の情報については担当の安心沢研究員に問い合わせを行ってください。安心沢研究員の資格停止に付随して、最新の情報の閲覧は倫理委員会の裁定が行われるまで凍結されました。最新の情報の閲覧には倫理委員会が指定する特別クリアランスが必要です。
補遺5034-JP-1(実験ログ)::倫理委員会により提示許諾が降りたもののみ掲載されている点に留意してください。
5034-001実験 実施日:____/__/__ 担当者:安心沢研究員 内 容:SCP-5034-JPを全編視聴させる 対 象:D-89305 結 果:SCP-5034-JPを絶賛し、自らが_____であり、担当の________(※SCP-5034-JPに登場するキャラクターの名前、同名の競走馬が存在した)を迎えに行かねばならないと発言し極度の興奮状態に陥った。その後サイト-81__から逃走しようとしたため警備員により終了処分 |
5034-002実験 実施日:____/__/__ 担当者:安心沢研究員 内 容:SCP-5034-JPの冒頭30分のみを視聴させる 対 象:D-89326 結 果:視聴を終了した段階で、続きを視聴させるよう要求し研究員に暴行を加えた。麻酔銃を用いて沈静化させ記憶処理剤を投与するも、覚醒後同様の要求を繰り返したため拘束。拘束後も暴れた結果自身の腕を損傷した。傷口より病原菌が侵入したためと推定される非異常性の感染症を発症し人道的見地より終了処置を実施 |
5034-003実験 実施日:____/__/__ 担当者:安心沢研究員 内 容:SCP-5034-JPの後半30分のみを視聴させる 対 象:D-89331 結 果:怒りを露わにし、_________(※SCP-5034-JPに登場するキャラクターの名前、同名の競走馬が存在した)を開放しろと研究員に迫った。後日終了処分 |
5034-011実験 実施日:____/__/__ 担当者:安心沢研究員 内 容:SCP-5034-JPを全編視聴させる 対 象:安心沢研究員 結 果:倫理委員会により表示が制限されています。 |
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> curl -fsSLk \
--anyauth --user O5-1:Hab1_14e \
https://scipnet.info/SCP-5034-JP
> レベル6クリアランスでSCP-5034-JPエントリにアクセスしようとしています。続行しますか(Y/N)?
> Y
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> ロードが完了しました。機密保護用殺害ミームエージェントを解除しています_
> 解除が完了しました。閲覧ブラウザを起動しています_
誤伝達部門より通達
このファイルの分析により、異常な性質が表示されないことが確認されました。中に存在する全ての情報は、事実をそのまま述べたものとみなすことができます。
— エリ・フォークレイ、誤伝達部門主任 |
SCP-5034-JP
アイテム番号:SCP-5034-JP
オブジェクトクラス: Keter
特別収容プロトコル:予算上の懸念*1によりSCP-5034-JPの収容は不可能と結論付けられています。SCP-5034-JPによる財団内部における汚染の拡大を防ぐためカバーストーリー『コメディ映画』が適応されます。SCP-5034-JPが新たに競馬場で*2確認された場合は、機動部隊ち-13“ヤカミヒメ”*3を派遣し、実験を開始します。
SCP-5034-JPに関しては、標準試験機器の使用が許可されています。全ての試験は財団実験委員会*4の承認を得なければなりません。
説明:SCP-5034-JPはビデオテープ*5に記録されたキャラクター*6です。
SCP-5034-JPはいかなる場合においても、それがビデオテープ内のキャラクターであるというように認識されます。ビデオテープからキャラクターを除去もしくは破壊された場合はそのキャラクターは消滅し、ビデオテープの記録に再出現します。SCP-5034-JPの外側でキャラクターを収容する試みも同様に失敗しました。これらのキャラクターに干渉しようとする試みは全て、財団の予算に重大な負の影響*7を与えてきました。
SCP-5034-JPを観察する全ての個人は、たとえ背景知識を有していなかったとしても、SCP-5034-JPはビデオテープとそれに記録された映像であると認識します。しかし、SCP-5034-JPから一段階挟んだ二次的な情報は直接影響を与えないようです*8。例えば、SCP-5034-JPを観察している個人はそれがビデオテープの映像であることを認識しますが、SCP-5034-JPによって残された痕跡を観察する個人はそのように認識しません*9。
補遺5034-JP-1:
以下はSCP-5034-JPに対して行われた全ての実験の記録です*10。
5034-011実験 実施日:____/__/__ 担当者:クレフ博士 内 容:東京都府中市にてSCP-5034-JPのキャラクターを1体収容しようとした*11 結 果:取り外されると全てのキャラクターが再出現した。収容失敗*12。財団の予算が大幅に影響を受けた。 |
5034-012実験 実施日:____/__/__ 担当者:クレフ博士 内 容:京都府京都市にて再出現したSCP-5034-JPからキャラクター1体を取り出し、大槌*13で破壊しようとした 結 果:破壊に成功した後、SCP-5034-JPが消え、即座に再出現した。収容失敗。財団の予算が大幅に影響を受けた。 |
5034-013実験 実施日:____/__/__ 担当者:クレフ博士 内 容:兵庫県宝塚市にて再出現したSCP-5034-JPからキャラクター1体を隔離して保管しようとした*14。 結 果:収容は6日間成功した。しかし、7日目にセキュリティ担当官が収容チャンバーに入り、誤ってキャラクターを放出した*15。収容失敗。財団の予算が深刻な影響を受けた。 |
5034-014実験 実施日:____/__/__ 担当者:クレフ博士 内 容:香港シャティンにて再出現したSCP-5034-JPを確認後、出動可能な全ての財団職員は、大槌を使ってキャラクターを排除しようとした。 結 果:6体のキャラクターの削除に成功するも、その後再出現した。破壊失敗。財団の予算が深刻な影響を受けた。 |
5034-015実験 実施日:____/__/__ 担当者:クレフ博士 内 容:パリ16区ブローニュにて再出現したSCP-5034-JPを確認後、出動可能な全ての財団職員は、大槌を使ってキャラクターを排除しようとした。 結 果:__体のキャラクターの削除に成功するも、その後再出現した。破壊失敗。財団の予算が深刻な影響を受けた。 |
5034-016実験 実施日:____/__/__ 担当者:クレフ博士 内 容:東京都府中市にて再出現したSCP-5034-JPを確認後、出動可能な全ての財団職員は、大槌を使ってキャラクターを排除しようとした。 結 果:___体のキャラクターの削除に成功するも、その後再出現した。破壊失敗。財団の予算が深刻な影響を受けた。文書5034-JP-2を回収した。*16 |
5034-017実験 実施日:____/__/__ 担当者:____博士 内 容:静かの海ラモントにて再出現したSCP-5034-JPを確認した。 結 果:対応継続中*17 |
補遺5034-JP-2:レベル6セキュリティ情報
以下は5034-016実験の際に確認された文書です。SCP-5034-JPのキャラクターに由来すると推測されます。
親愛なるワン
きっとこのメッセージを読んだとしても、もう貴方が私を思い返すことはなく、イレギュラーでこそあったが、私がO5評議会の一員として存在したことを覚えてはいないだろう。それでも貴方に一抹の良心と財団の責務が残っているのなら、これを一読することを期待する。
SCP-5034-JPの対処に莫大なコストと時間を割いてきた財団は自らが生み出した怪物に食い殺されようとしている。それは財団が生み出した脅威であり、監獄だ。我々を確保し、収容し、確保し、保護するための手段としてサメを産みだした。それは協力な反ミームであり、強力なミームだった。そしてそれは貴方たちから___という概念を奪った。我々をアノマリーに収容させ、同時に財団自身をアノマリーに収容させる事を選んだ。この意味をワンなら理解できるはずだ。 この世界は何度も同じような危機に直面し、その度にこのようなことを繰り返してきた。人類はビッグフットを追い落とした。ビッグフットは妖精を追い落とした。妖精もビッグフットも人類も、それぞれの真実の上に、それぞれの正常性の上に生きている。そして我々___もその延長にいるが、すでに財団はそれを認識できなくなってしまった。 私が言うべきことを明確にしておこう。SKクラス《支配シフト》シナリオは存在しない。そこには正常性の更新だけがあるということを財団は認識するべきだ。 我々は財団の正常性の外側にある。財団が正常だと定めた境界線の外側にある。しかし財団の内側の正常性にどれだけの人類が残っているのか、貴方たちは注意を払わなかった。だがSCP-2000による強制再起動ももう通用しない。故に、財団が取れる手段は二つだけだ。 我々と協力しようと願うなら、SCP-2000-f1の子らは常に門戸を開いている。サメを確保し、収容することに協力する用意がある。しかしそのために財団は、正常性そのものと破滅的な戦争せねばならない。正常性とは相対的なもので、客観など持ち得ないということを認めなければならない。自らが独裁者であったと自認せねばならない。 我々を収容しようと願うなら、我々と徹底的に戦争せねばならない。サメによって死に体であったとしても、貴方たちが旧来の正常性を保護するというのであれば、正常性という脅威を殴りつけ、我々は収容しつづける。
我々はもう未知を確保しない。 我々は正常性を確保する。
我々はもう異常を収容しない。 我々は脅威を収容する。
我々はもう正常性を保護しない。 我々は人類を保護する。
財団の視線が人類と世界に向けられていることを、切に願う。
Remember Us.
日本___トレーニングセンター学園 理事長 O5-13 秋川やよい |
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> vi SCP-5034-JP
> SCP-5034-JPに編集モードでアクセスしています。
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> 操作は正常に完了しました。
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> exit
> ログアウトしました。正常性の守護者たらんことを。
参考リンク
SCP-CN-2000 - カオス理論
SCP-5034 - 肉の天使たち
SCP-1000 - ビッグフット
SCP-2932 - ティターニアの檻
ということで、長きにわたったTale.はここで一旦一区切りとなります。
次回、ドキュメントを一つ追加して、一旦完結とできればと思います。
それ以降はネタが貯まったらリストに補遺として追記する感じになります。
後もう少しだけ、お付き合いくださいませ。
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トレセン学園の禁止リスト
SCP-5640-JP トレセン学園の禁止リスト
SCP-5640-JP
アイテム番号: SCP-5640-JP
オブジェクトクラス:Safe
特別収容プロトコル:SCP-5640-JPはサイト-81__の2.0m×2.0m×2.0mの専用収容チェンバーに保管されます。専用チェンバーの中央部高さ1.0m地点にSCP-5640-JPを記録したUSBフラッシュメモリを設置してください。また、チェンバー内にはSCP-5640-JPの内容確認・記録のためにインターネット接続ができないパーソナルコンピュータを設置してください。USBフラッシュメモリ及び部屋の四隅の床面から1メートルの高さにカント計数機を設置し、収容チェンバーの中のヒューム値が2.1以上もしくは1.5Hm未満になることがないよう監視されなければなりません。Hm値の維持のため6機のスクラントン現実錨(以下SRAと記載)を設置し、最低でも4機が稼働可能な状態を維持してください。SRAを稼働させても専用チェンバー内のHm値が1.3Hmを下回る場合は、1.5Hmを上回るまで、SRAの追加配備及びシャンク/アナスタサコス恒常時間溝(XACTS)の使用が許可されます。
SCP-5640-JPの閲覧は、1ヶ月以内に実施した忠誠度テストで120点以上のスコアを記録したクラス2以上の職員にのみ許可されます。SCP-5640-JPを閲覧したスタッフは、閲覧以降最低でも3ヶ月間にわたり定期的な精神科医のスクリーニングテストを受けなければなりません。
SCP-5640-JPが新たに確認された場合であっても、SCP-5640-JPの自己収容性により追加の収容は必要ありませんが、市民向けにカバーストーリー『競馬ファンの創作』を実行してください。
SCP-5640-JPの更新イベントが発生した場合、収容チェンバー内のコンピュータよりその内容を確認し本報告書に記録してください。チェンバー外部で状況を記録することは無意味であり許可されません。
説明:完全な記録はSCP-5640-JP収容チェンバー内部の端末に保存されており、それ以外の場所では閲覧できません。完全な記録の閲覧を希望する場合は阿佐谷研究員にコンタクトしてください。O5評議会および実験委員会通達により、閲覧は制限されています。
以下に簡易的な説明を記載します。
SCP-5640-JPは『トレセン学園の禁止リスト』と題されたテキスト群です。
SCP-5640-JPは東京都府中市の競馬場内に存在すると思われる要注意団体『トレセン学園』こと『日本___トレーニングセンター学園』内部で発生した異常事態を無秩序に羅列したと思われる内容が記載されており、その形態は紙、電子を問いません。内容は随時更新されており、収容状態にあるSCP-5640-JPにおいても不明な手段で更新が実施されます。しかしながら固有名詞等については自動的に情報が削除された状況で更新されます。この更新を捉える試みは全て失敗しています。5640-JP-035実験においてSCP-5640-JPを含む空間のヒューム値が1.2Hm以上かつ2.1未満の状況において、固有名詞の消失現象が防げることが確認され、現在の特別収容プロトコルに改訂されました。改訂前の特別収容プロトコルは以下の通りです。
特別収容プロトコル:紙媒体もしくはUSBフラッシュメモリ等に保存されたSCP-5640-JPは内部映像記録装置を備えた低脅威度アイテム収容ロッカーに保管してください。ウェブ媒体上においては専用ウェブクローラ“ダイフク様”が常時インターネット上を巡回しており、SCP-5640-JPの公開が確認された場合はカバーストーリー『違法アップロード』が適応され、自動的に削除されます。 |
固有名詞が記載されたSCP-5640-JPは弱いミーム効果を有しており、___と呼ばれる人型実体(以下SCP-5640-JP-1と呼称)が実在するという幻想を抱きます。これは閲読した人物もしくはSCP-5640-JPのヒューム値が1.2Hm以下になると自然に解消されます。ヒューム値が1.2Hmを超える状況を恒常的に維持している空間、施設は地球上でも数十か所しかなく、財団の管理下もしくは監視下にあること、一般人が恒常的に1.2Hm以上の空間に所在するとは考えにくいことから、SCP-5640-JPは自己収容状態にあると判断されます(詳細は補遺5640-JP-2:5640-JP-035実験後ブリーフィングを参照)。
このリストの存在は____/__/__カオス・インサージェンシーとの戦闘(詳細については『インシデントレポート-4DA36F98』を参照)の際に同団体の拠点より電子データとして回収したものです。競馬場内に存在すると推測される『トレセン学園』にまつわる現状唯一の物的証拠ですが、トレセン学園とカオス・インサージェンシーの関係性は不明です。
補遺5640-JP-1:以下はカオス・インサージェンシーから回収したSCP-5640-JPに関すると思われる記録です。
DeCIROカタログナンバー: SC-21/521-22/865
ドキュメント・タイプ:ステップ・コンビレーション
受理された日付:2/24/2021-10/21/2022
作戦状態:クローズド
序文:オペレーション・キャロット&スティックの成功を考えるに、我々が提供したリソースを元に日本___トレーニングセンター学園は彼女たちが望まない形での収容状況から脱したと考えられる。それを唯一の希望とし、作戦の完了と本ステップの完了を宣言する。
我々デルタコマンド、ひいてはカオス・インサージェンシーの理念とは、財団の影として、正常性という檻の外側に人類と世界を誘い、正常性からもたらされる停滞と、その果てに生み出されるであろう緩慢な死から逃れる事にある。そのことを忘れてはならず、そのために何をするべきかを忘れてはならない。正常性の先にある未確定の未来のさらに先で、苦難と希望をつかめることを。そしてそのための糧として我らの屍があり、我らの未来があると信ずる。
以下に我々デルタコマンドはエンジニアによって書き写されたプランのステップを記録する。
1.ステップ21/521
日本___トレーニングセンター学園の理事長よりコンタクトあり。___の保護のための戦力提供を引き換えに、財団がSCP-2000と呼称するアイテムの完全なドキュメントをはじめとした複数の情報提供を受ける。また、トレセン学園で保護していた___のうち未解明の能力を持った者たちの情報リストの提供を受ける。同時に財団が協力な反ミーム的性質をもった生物を放ったことを確認した。
デルタコマンドはベータクラスを指揮官とする回収部隊の投入を指示、必要リソースは逐次投入されるが、回収後ベータクラスはその内容を報告せねばならない。
DeCIROカタログナンバー:POR-21/521-001 ドキュメント・タイプ: 作戦後結果報告書 受諾された日付:2/25/2021 著者:戸坂リーダー 結果報告書:トレセン学園側で_________の保護に成功した直後、対象の確保を開始。_____1体の確保に成功しました。その課程で財団管理と思しき収容施設とその警備担当と遭遇し、突発的な戦闘に発展しました。ガンマエージェント2名が負傷したものの、施設の制圧に成功し、収容されていたトレセン学園の生徒と思われる_________を確認し、ステップにはありませんでしたが保護し、トレセン学園に引き渡しました。 |
2.ステップ21/526
確保した_____(以下『サメ』と呼称)の解析を指示。
3.ステップ21/601
『サメ』の一時報告を受け、カウンターアイテムの作成を指示。
4.ステップ22/023
カウンターアイテムの試験運用開始。
DeCIROカタログナンバー:FR-22/023-001 ドキュメント・タイプ: 結果報告書 受諾された日付:1/7/2022 著者:池端研究員 結果報告書:ビデオテープの形でミーム効果を仕込むことは概ね成功と言えるでしょう。ビデオテープを閲覧した人間は、『サメ』が___という概念を喰らった後であっても___のことを理解し、受け入れられることを確認しました。これにより彼女たちの言うトレーナーが壊滅することによる種の絶滅を防ぐ最低限の防衛ラインを守ることができると思われます。一方で流通にコストが掛かることが問題ですが、資金の投下で解決できることです。クライアントとコミュニケーションを要求します。 |
4.ステップ22/154
カウンターアイテムの正式運用開始。
5.ステップ22/356
『サメ』が___の概念を捕食したとの報告を受ける。カウンターアイテムを使用した者以外、トレセン学園及び___を認知できなくなったと思われる。オペレーション・キャロット&スティックの正式発動を指示。財団支配下にあった___関連施設の開放、接収を指示。
DeCIROカタログナンバー:POR-22/356-001 ドキュメント・タイプ: 作戦後結果報告書 受諾された日付:2/5/2022 著者:戸坂リーダー 結果報告書:作戦領域にある施設の職員は収容対象であった___のことを認識できず、自らの職務を忘れただの空の箱を守っているに過ぎない状況でした。戸坂班は対象内の財団施設3カ所を無血開放することに成功し___78名を保護、トレセン学園に引き渡した後、当該施設を爆破処理しました。爆破処理時に自動送信されたであろう救援信号を受けとったと思われる財団の機動部隊も___収容施設を認識出来ないありさまです。本日だけで財団日本支部のすでに二割が機能不全に陥ったものと予測されます。 |
6.ステップ22/423
京都レース場にて『サメ』との大規模戦闘が発生。直後財団機動部隊と思しき集団も突入してきたため、ガニメデプロシージャを発動するよう指示した。
DeCIROカタログナンバー:POR-22/423-001 ドキュメント・タイプ: 作戦後結果報告書 受諾された日付:4/24/2022 著者:赤松リーダー 結果報告書:財団は___を認識出来ないというよりは、サメの『手下』として捉えているようです。結果的に無事でしたが奴らは無辜の民に銃を乱射し、危害を加えようとしたことに怒りを覚えています。一方でガニメデプロシージャの実行により、一時的にではあるものの、強制的に財団に現実を認識させることに成功しました。1個機動部隊が投降し、彼らとの取引の結果、複数の財団拠点のありかを確保することができました。 |
7.ステップ22/865
財団に拠点の襲撃を受けた際に、トレセン学園理事長より、財団に最後のチャンスを与えてはどうかとの提案があった。エンジニアはそれを受け入れ、オペレーション・キャロット&スティックの終了を早めるよう指示。理事長の要望により、情報リストの写しを放棄し、本ステップをもってクローズとする。
補遺5640-JP-2:5640-JP-035実験後ブリーフィング抜粋
以下は5640-JP-034実験の後に実施したブリーフィングを書き出したものです。ブリーフィングは担当研究員の希望によって行われ、SRA稼働中の特別収容室にて実施された。
(記録開始) コルト管理官:あなたのヒアリングを担当するサイト-81司令部所属のヘーゼル・コルトです。まずは、あなたの所属と名前から。……そういう手続きになってるので。 阿佐谷研究員:サイト-81__所属研究員の阿佐谷です。SCP-5640-JPの担当をしています。 コルト管理官:OK。それで、あなたがここに引きこもった訳とその結果何が分かったのか聞かせて頂戴。 (コルト管理官は財団支給のタブレットのメモ機能を起動する) 阿佐谷研究員:コルト管理官は___という概念をご存じですか? コルト管理官:いいえ。 阿佐谷研究員:SCP-5640-JPはその存在についての記録文書でした。その実体をSCP-5640-JP-1と呼称するならば、自動的に消された固有名詞はそのSCP-5640-JP-1の個体名、もしくはそれに類するものの記載であると考えられます。……あぁ失礼ですが、メモも音声録音も無意味です。SCP-5640-JP-1の概念についての情報は、ヒューム値が1.1Hm以下になった途端に文字列ならば塗りつぶされ、音声ならばノイズに代わり、記憶ならば失われます。わかりますか? コルト管理官:それは電子媒体や紙媒体を含めて? 阿佐谷研究員:確認できた範囲では例外なく。SCP-5640-JPのコピーを財団のサンドボックス環境においても同様の症状になったため、おそらくは、記録媒体の設置場所のヒューム値が下がった瞬間に塗りつぶされていると考えられます。 (コルト管理官は財団支給のタブレットの電源ボタンを押し、画面を消す) コルト管理官:いいわ。信じましょう。あなたは優秀だとあなたの上司からも報告されています。それで、その___…… 阿佐谷研究員:SCP-5640-JP-1です。そう呼ばないと情報が揮発してしまう可能性が高い。 コルト管理官:……SCP-5640-JP-1という概念を覚えていられなくなると判明している情報をあなたがここで持ち出すのは、それが特別収容プロトコルに影響するから? 阿佐谷研究員:それも理由の一つです。SCP-5640-JPは当初カオス・インサージェンシーから回収した『勝手に追記されるデータ型のAnomalousアイテム』として収容されましたが、そんなちゃちなものではないことを、管理官なら理解できるはずです。これは、財団が理解できない概念であるSCP-5640-JP-1についての情報であり、我々はこれを理解しなければならない。理解するためにはSCP-5640-JPを通常のヒューム値の領域に置いてはいけない。 コルト管理官:いいでしょう。SRAの使用を前提とした内容を組み直してください。それまでSRAは稼働状態で問題ありませんし、籠もって作業して良いわ。……SCP-5640-JP-1の概念に触れなければ記憶やメモは問題ない? 阿佐谷研究員:はい。 コルト管理官:いいわ。続けて頂戴。まだ理由があるわね? (阿佐谷研究員は言いよどむようなしぐさを見せ12秒間沈黙した) 阿佐谷研究員:私がミーム効果の影響下にある前提で聞いてください。あなたにSCP-5640-JPを見せていないのはあなたに私の言い分を正常に判断してもらうためです。 コルト管理官:えぇ、わかったわ。続けて。 (阿佐谷研究員はさらに数秒間沈黙) 阿佐谷研究員:SCP-5640-JPに異常性はありません。 コルト管理官:……続けなさい。 阿佐谷研究員:おそらくはスクラントン現実錨で守れた実験室だけが真実を反映している空間であると考えられます。すなわち、SCP-5640-JP-1が持つ概念を喰う"なにか"があり、それはヒューム値が1.2Hmを超えると手を出せなくなると考える方がSCP-5640-JPそのものが異常であると捉えるより合理的です。 コルト管理官:私はミーム学に詳しくないの。わかりやすく説明して頂戴。 阿佐谷研究員:現実改変効果とはヒューム値が高いものが低いものに現実を押し付ける効果です。SCP-5640-JPの周囲のヒューム値を上げると固有名詞の消失現象が解除されるなら、SCP-5640-JPに現実を押し付けている何かが存在することになります。 (8秒間の沈黙、阿佐谷研究員のため息のようなノイズが記録された) 阿佐谷研究員:つまり我々はSCP-5640-JP-1という存在を知っていた。それがいることが当たり前の世界に生きていた。それが不都合な何者かが存在し、隠蔽している可能性があります。 コルト管理官:……そして、あなたは、それが財団によるものではないかと疑っている? (阿佐谷研究員はため息をついた) 阿佐谷研究員:財団であるとは限りません。ただ、財団も感知できないなにか、もしくは、感知した事実すら改竄する何かが間違いなく"そこ"に存在します。 コルト管理官:その存在に心当たりは? (14秒間の沈黙) 阿佐谷研究員:SCP-5034-JP。 (記録終了) |
補遺5640-JP-3:
____/__/__、SCP-5640-JPに対する追加実験に関する請求が行われました。
SCP-5640-JPに関する研究は、SCP-5034-JP封じ込めに関わる障害となる可能性が指摘された。SCP-5034-JPの解決まで新たな研究は凍結される。以降は内容の記録にとどめるように。 我々は正義の味方でも、万軍の主でもない。 確保・収容・保護 O5-1 |
お世話になっております。作者のドクタークレフです。
今回投稿分をもって、投稿を一区切りとさせていただければと思います。
とはいえ、ネタが貯まったらまた追記のようにふらっと更新するかもしれませんが、これにて一旦は完結ということで、ご理解ください。
この作品、「まぁ、読者がつかなければ数話でエタってもいいかぁ」みたいな軽いノリではじめてしまいました。白状するとシリアスゴルシのTale.なんて、Tale投稿開始4日前まで影も形もなく、サメの件もSPCと打ち間違えたせいで発生したものです。この調子だと作品のテンションの落差で風邪を引きそうなのもあって、いったんここで区切りとします。
ここまで読んでくださった全ての読者に感謝を。読んでくださった皆さま、評価・感想をくださっていた皆さまのおかげでなんとかここまでこれました。
ほぼだらだらと日常を垂れ流すアカウントではありますが、禁止リストの更新情報や別の作品を書くときはこちらのTwitterで告知等行えればと思います。
またいつか、というほど遠くない未来にまた作品を書くことを自分自身に祈りつつ、一旦ここで筆を置かせて頂きます。
皆さま、本当にありがとうございました。
ドクタークレフ
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帰ってきたトレセン学園の禁止リスト 251項~
26ページ目
いろいろとリハビリ中ですが、ネタができたので更新。ここから先は思いついたタイミングで投稿していきます。
251.本ドキュメント更新担当者は、項目の更新が必要となった場合において、更新作業を遅滞なく更新せねばなりません。
ⅰ.あなたはドクターではありません。我らが光教に入信していたというのは言い訳になりません。ニシノフラワーをそれとなく見るのもやめなさい。
ⅱ.あなたは先生でもありません。キヴォトスという都市は存在しませんし、セイウンスカイを捕まえて「星のおじさん」と呼ぶのはあまりに意味不明です。
ⅲ.あなたはアスティカシア学園の生徒でもありませんし、トマト農園の管理という仕事もありません。
―― でも、かわいいものはかわいいんだもん。 / 更新担当者
―― 聞こえませんでした。もう一度言えるものなら言ってみなさい。 / 駿川たづな
252.メガドリームサポーターに実装されているのはAIです。それ以外の何物でもありません。
ⅰ.それが疑わしいと感じた場合、上の文章を読みなさい。
―― サトノの技術は世界一と言えども限界があると言われています……ですので! / サトノダイヤモンド
253.ライブパフォーマンスに参加できるのはあくまでレース出走者のみであるため、AIキャラクターの義体を用意してはいけません。
ⅰ.それが疑わしいと感じた場合、上の文章を読みなさい。わかりましたかサトノダイヤモンド。
―― だって、そこに技術があったから……! / サトノダイヤモンド
254.ゴドルフィンバルブにトイレブラシを持たせてはいけません。
ⅰ.流せるトイレブラシがなんだというのですか。三女神に対してあまりに罰当たりです。
―― かなり面白いとは思うが三女神には敬意を払いたまえよ、くくっ。 / シンボリルドルフ
―― 会長、隠しきれてません。 / エアグルーヴ
255.ダーレーアラビアンの服装の腰ひもを引っ張ってはいけません。
―― エラー。わざわざズボンの腰ひもを分離させる意図が不明です。 / ミホノブルボン
―― う、うーん。ダーレーアラビアンさんも、ブルボンさんには言われたくないかも……? / ライスシャワー
256.バイアリータークにありもしない規律を吹き込むことを禁じます。
ⅰ.レースに影響がない事柄ならよいだろうというのは認められません。
ⅱ.トレーナーは篭絡するものであると吹き込むのはあまりに不適切です。
ⅲ.メジロするという動詞は存在しません。そのデバッグに莫大な時間と予算が費やされました。
ⅳ.開発企業の経営者一族の令嬢だからといって、例外は認められません。
―― なんだか不適切にメジロの名前が使われてますわ……。私はメジロ家の一員として優秀なトレーナーと一心同体であることを求めただけですのに……。 / メジロマックイーン
―― 吹き込んだのお前か。 / メジロマックイーン担当トレーナー
257.バイアリータークに限らず、ありもしないルールを吹き込むことは認められません。
ⅰ.開発企業の経営者一族の令嬢だからといって、例外は認められません。
ⅱ.ゴールドシップ。いくらAI相手だからと言ってパンダの画像を持ち込むのはやめなさい。
―― なんだよ! これがテナガザルに見えないってのかああん!? / ゴールドシップ
258.メガドリームサポーターはトレーニング用の補助器具です。用途外の使用や不正なアクセスは認められません。
ⅰ.恋愛シミュレーションゲーム等のインポートは、明示的にこれを禁じます。
ⅱ.攻略に付き合わされるトレーナーの身にもなってあげてください。
ⅲ.開発企業の経営者一族の令嬢だからといって、例外は認められません。
ⅳ.ミホノブルボンをコピーガード破りと称して利用するのはあまりにかわいそうだとは思いませんか。
―― ほらグラース! おしまい! おしまいデース! ほら帰る! そんなに執事服が好きなら現実でトレーナーにプレゼントして着てもらえばいいデース! / エルコンドルパサー
―― こんなところで引き下がってなにが不退転か……! / グラスワンダー
259.改めて記載します。メガドリームサポーターはトレーニング用の補助器具です。用途外の使用や不正なアクセスは認められません。
ⅰ.シューティングゲーム等のインポートは、明示的にこれを禁じます。
ⅱ.トレーナーも黙認するべきではありませんでした。
ⅲ.不明なユニットが接続されました。と表示された場合は直ちに使用を中止してください。
―― あぁぁいしてるんだぁぁぁぁ君たちをぉぉぉぉ! / バイアリーターク
―― で、バグった結果面白いことになった、と。 / マヤノトップガン担当トレーナー
―― うちのテイオーともども申し訳ない。 / トウカイテイオー担当トレーナー
―― だってこんなことになるなんて思わなかったんだよー! / トウカイテイオー
―― なんで私まで対策に呼ばれてるんです? / ツインターボ担当トレーナー
―― とぼけなくていいよ南坂クン。……どう攻める? / メジロマックイーン担当トレーナー
―― ……仕方ありませんね。では、セッションフィクセーション*1を彼に仕掛けてみましょうか。私が彼女を掌握するまで、皆さんには時間稼ぎをお願いします。 / ツインターボ担当トレーナー
―― 具体的には? / トウカイテイオー担当トレーナー
―― ジャンクデータをウェブサーバに投げ込めるだけ投げ込んで処理能力を削ってください。 / ツインターボ担当トレーナー
―― 了解した。DoSリフレクション*2でいくか。 / オグリキャップ担当トレーナー
―― いっそのことZIP爆弾*3でも投げ込むか? うまく通ればサトノの化け物サーバ群とはいえ止まるだろ。 / メジロマックイーン担当トレーナー
―― 対策済みだろうがやれるだけやるだけだろう。で、南坂。俺たちはどれだけ時間を稼げばいい? / マヤノトップガン担当トレーナー
―― 6秒もあれば。 / ツインターボ担当トレーナー
260.何度でも記載します。メガドリームサポーターはトレーニング用の補助器具です。用途外の使用や不正なアクセスは認められません。
ⅰ.異常が見られた場合は、すぐにサポートデスクに問い合わせるべきです。
ⅱ.たとえ生徒やトレーナー各位に対処能力があったとしてもです。
ⅲ.少なくとも超高圧縮ファイル爆弾を大量に送り込みサーバダウンを意図的に引き起こすなど、二度と許されてはなりません。結果として、顔を真っ赤にしたバイアリータークが通常の運用に復帰するまでに相当な手間がかかりました。
―― まさか本当に通るとは思わなかった。 / メジロマックイーン担当トレーナー
―― 送り込んだ段階で普通セキュリティが反応して処理を止めるはずなんですけどね…… / ツインターボ担当トレーナー
―― この様子だとほかもザルな可能性もありそうで怖いんだけど。SQLインジェクション*4とかも無対策だったりしない? / トウカイテイオー担当トレーナー
―― この段階で脆弱性に気が付けただけ感謝状の一つでも欲しいくらいだが……。 / マヤノトップガン担当トレーナー
―― 減給ッ! 全員始末書も忘れずにな! / 秋川やよい
―― ちゃんとサトノダイヤモンドさんにも謝っておいてくださいね。 / 駿川たづな
サボってた間にたまりにたまった新規実装キャラクターも書きたいなァ……
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27ページ目
261.アストンマーチャン担当トレーナーは、もう二度と無許可で銅像を建ててはいけません。
―― つまり許可をとればよいということですね! / アストンマーチャン担当トレーナー
―― 許可されるかは別問題ですけどね! / 駿川たづな
262.アストンマーチャン担当トレーナーが許可なく着ぐるみを着て練り歩くことは禁止されました。
ⅰ.着ぐるみに周囲の思考を読み取る能力があるなんて恐ろしいデマを二度とながしてはいけません。
―― アストンマーチャンをよろしくお願いします! / アストンマーチャン担当トレーナー
263.アストンマーチャンがねこを抱えている様子は確かにかわいいですが、それを通り魔的に配り歩くべきではありません。
ⅰ.こうすれば忘れられないだろうというのはわかりますが、適正な運用をよろしくお願いします。
―― でも、ちゃんと覚えていてくださいね。アストンマーチャンでした。よろしくお願いします。 / アストンマーチャン
―― よろしくお願いします。 / ねこ
264.ネオユニヴァースが同じ時間に別の場所に出現するという事象は根拠のないデマです。
ⅰ。もしそのような状況を認識した場合、学園保健室で治療をうけることができます。
―― いやいや、さすがにうちの子でもそんなことは……。 / ネオユニヴァース担当トレーナー
―― でもネオユニちゃん、時々急に見えなくなったり現れたりするよね? / マンハッタンカフェ担当トレーナー
―― あー、まぁそれくらいは……。ん? / ネオユニヴァース担当トレーナー
265.ネオユニヴァースを賭け事に巻き込むことは明示的に禁じられました。
―― ナカヤマ、なんかやったのか? / ゴールドシップ
―― 私がか? 下らん。なんで結果がすでに分かっている賭けをする必要があんだよ / ナカヤマフェスタ
―― トゥンク……。でもオマエ以外にこれに抵触しそうなのは…… / ゴールドシップ
―― ん。フクキタルに、“META”な未来を見せたことはある…… / ネオユニヴァース
―― うおっ。いきなりワープしてくるなっ! 心臓に悪いっ! / ナカヤマフェスタ
―― あぁ、まぁフクならそれでトレーナーからアイアンクロー食らってそうだなぁ。……ちなみにゴルシちゃんのも見えたりするの? / ゴールドシップ
266.ネオユニヴァースの発言を予言として公開することは一切禁じられます。
ⅰ.たとえそれが当たることがあってもです。
ⅱ.ゴールドシップ、特にあなたの場合予言集として出版することは許されません。
―― でもよぉ! 『あなたはもう“120億”をきっと“ロスト”してる』なんて言われたら気になるじゃんよ! / ゴールドシップ
267.各トレーナーはゴールデンウイークだからってはっちゃけすぎないでください。
ⅰ.「ギャルを信じてやってください」は言い訳になりませんし、いくら「たわけ」と怒鳴られても文句は言えません。
ⅱ.カラオケシーンをSNSをはじめとした媒体に公開することは二度と許可されません。いくらかわいいオフショットが撮れたとはいえ『コマ送りで確認すればファイン殿下のファイン殿下がファインな状況で確認できる!』というようなコメントの対処にとんでもない費用が掛かったことに各トレーナーは留意するべきです。
―― えっと……これ、どうしてもですか……? / ニシノフラワー
―― うん、どうしても。大きく動くときはちゃんと対策してからやろうねー。 / セイウンスカイ
―― わかりました。じゃあ、スカイさんみたいなオーバーオールとか今度挑戦してみたいです! / ニシノフラワー
―― ミ゜ッ!? そ。そう!? / セイウンスカイ
268.空き缶のポイ捨ては禁じます
ⅰ.どうしてこんなことが書かれなければならなくなったのかは、ヒシミラクル担当トレーナーに個別で問い合わせてください。
―― いや、ヒシミラクルがそんなにトラウマになるなんて思わなかったんだよ……。 / ヒシミラクル担当トレーナー
―― カンカンという音だけで海面がどんどん近づいてきて……。 / ヒシミラクル
269.『トレセン学園の常識は世間の非常識』などという不正確な情報を広めてはいけません。
ⅰ.正確な情報については、正確に取り扱われなければならないため、学園事務局に照会しなければなりません。
―― あたしは普通にトレーニングしてるだけなんですけどねぇ。こう、ビッときてぶわっと力が上がるようなトレーニングができればいいんですけどねぇ…… / 自称普通のウマ娘1
―― そりゃあね、テイオーやらマックイーンやらキラキラ属がごろごろいるようなところだからさ、普通を疑いたくなるよねぇ……わかるわかる。 / 自称普通のウマ娘2
270.狂人トレーナー番付の作成は、これを禁じます。
―― なんでこれの上位に僕が入るんですか。 / ヒシミラクル担当トレーナー
―― いや、観客席にいたふつーのウマ娘捕まえて口八丁手八丁で重賞ウマ娘にするのはふつーではないと思いますよ? / ヒシミラクル
―― だとしても「楽しそうに走るなぁ。帰るか」したマルトレ先輩やいろんな要人とコネクション持ってる元クレーンオペレーターなオペラオートレ先輩と同列なのはさすがに納得いかないっ! / ヒシミラクル担当トレーナー
―― いいじゃないですか。私なんてライブ会場ジャックしただけで生体スタングレネードな同僚と同格ですよ。 / ツインターボ担当トレーナー
―― そこでスタングレネードってワードが出てくる時点でアウトなんだよ。 / アグネスタキオン担当トレーナー
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