やはり俺が家出女と仲良くするのはまちがっている。 (幅滝翔)
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家出人?

とある日の小町からのメール

 

 

 

差出人:比企谷小町

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

宛先:比企谷八幡

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

知らない人

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

お兄ちゃーん、買い物先で仲良くなった女の人と一緒に家寄ることになったから!もうすぐで買い物終わるから、小町たちが着く前に、飲み物とか用意しといてね。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

は?ちょっと小町ちゃん、お兄ちゃんよりコミュ力が高いのは羨ましいけどね、さすがに知らない人を家に連れてきたらダメでしょ?常識だよ?あと、どういう話したら家来ることになるんだよ!知りたいわ。

 

ん?あ、このメール30分前じゃん。やべぇ、小町に怒られる… ピンポーン あ、オワタ。

 

「お兄ちゃーーーん、ただいまぁー!」ニコニコ

 

「お、お邪魔します」

 

「ん?あれ、お兄ちゃん居ないのかな?まぁ上がって行ってください」

 

「あ、ありがとね」

 

 

良かったぁ、急いで準備したけど大丈夫だったぜ!八幡たら天才!!飲み物は自販機のやつをコップに移して、お菓子は適当にあった焼き菓子でも出しとけばOK!え、ペットボトルのはダメって?それは気にしない気にしない。

ん、ちょっと待てよ……女の人って書いてたから勝手に年上かと思ってたけど、声質的に年下っぽいな。挨拶だけしたら自分の部屋に篭ろう!

 

「あ、お兄ちゃん居るじゃん!居たなら返事してよねー」

 

「あ、おう」

 

「っ!!…………あ、初めまして」ペコ

 

「うん、挨拶はいいけどね、初対面の人の顔を見てびっくりするのは失礼だと思うな?ショックで泣くよ、俺」

 

「お兄ちゃん、初対面の人の前で泣くのもダメだと思うな………まぁそれは置いといて改めて自己紹介しましょうか」ニコッ

 

 

置いとくのかよ、うわぁーんうわぁーんって泣くぞごら!

はい、気持ち悪いですねごめんなさい。

 

ゴホン、まずはこの人の事で分かったことを挙げよう

①名前は中野二乃というらしい→ほう、聞いたことないな(当たり前)

②住んでいるとこは愛知県らしい→え、遠すぎやろここ千葉やぞ?まぁ新幹線とかでちょちょいのちょいか

③五つ子の姉妹らしい→は?初めて聞いたぞ、その言葉。お母さん大丈夫?

④ツンデレ→そ、そうか

⑤姉妹思い→良い奴じゃねぇか

⑥家出した理由は、みんなが家庭教師の味方をするから→え、いい事じゃないのか?知らんけど

⑦千葉に居た理由は、怒りに任せて電車に乗ったら、いつの間にか居たらしい→いや、普通に考えてすごいな。愛知から千葉って結構あるぞ距離。もうその間を知らないことがすごい

⑧お金が見当たらないらしい→行きの運賃しかなかったのか、泥棒に取られたのか。まぁどっちにしろ可哀想だな

⑨親に言ったら、どっかで数日間泊まれる許可を得たらしい→ん、もしかしてここに泊まる気か?嫌な予感が…

 

 

「────ということで、お兄ちゃん!今日は二乃さん泊まって行くから」(お姉ちゃん候補が増えたなぁ)ワクワク

 

「」(予感的中……)

 

「あ、小町ちゃん?寝る時ソファーの上でいいからね」

 

 

はぁ、俺のとこ使わすか。お客さんだししょうがないな……嫌だと思うけど我慢してくれることを願う。ていうか小町よ、そんなに睨まないでくれます?今すぐ言うから。あれ、笑ってる?どっちだよ

 

「あー、中野さん?嫌だと思うけど俺の部屋使っていいから。いやむしろ使え!後々小町になにされるか分かんないし」

 

「アン……、あ、貴方ってシスコンですか?」

 

アン?なにを言いたかったんだ?もしかしてアンタって言おうとしてたのか?それともアンゴラ!て言おうとしてたのか?まぁどっちにしろ嫌だけど 。

 

「シスコンじゃねぇし、妹が可愛くて好きなだけだし」

 

(いや、それをシスコンって言うんだけど、、、、)ボソッ

 

「ん?(なんだったんだ?)まぁそれはどうでもいいけどさ、この家ではいつもと同じ感じで過ごしたらどうだ?」

 

「え?いや、でも…」

 

「変に敬語よりいつも通りの方が、俺もそっちもWinWinになるだろ?疲れるしな」

 

「……分かったわ、いつも通りに過ごさせてもらうから。よろしくね」

 

oh......一瞬雪ノ下の感じがしたぜ。雪ノ下と川なんとかさんの合体Ver.か?要らねぇぞ、それは

 

「アンタのことは八幡って呼ばさせてもらうわ」

 

oh......こいつもしやリア充か?いやリア充だな。

会って間もないのに名前呼びとかやっぱリア充じゃねぇか!リア充滅べ

 

「代わりにアンタも私のことは二乃って呼んでね」

 

は?ひ?ふ?へ?ほ?………危ねぇな、驚きすぎて変なこと言いそうになったじゃねえか。誰が初対面の人の名前を、下の方で呼ぶんだよ!俺にそんな適正はねぇ、ここは普通に断ろうか

 

「ごめんなさい、普通に無理です。恥ずかしすぎて死んでしまいます」

 

「お兄ちゃん、呼んであげたらいいじゃない」

 

あ、小町のやつ居たんだ。普通に忘れてたぜ、もう少しで殴られるか絶交されるかになるとこだったわ(?)

でもね、さすがの小町ちゃんのお願いでも無理なものは無理なんですよ。だから俺がここで言うのは────

 

(言わないとお兄ちゃん、この家から追い出すよ?)ボソッ

 

いや、え、マジで?じゃあお兄ちゃんもう一択しか選択肢ないのかよ…悲しいなぁ。言いたくないけど、言わないと小町に追い出されるからな、これは仕方ない。奉仕部の面々にバレなきゃいい話だ。主に雪ノ下な、雪ノ下に見つかったらめんどくさいからなぁ、色々と

 

「分かったよ、言えばいいんだろ?あ、まぁ数日間よろしくな、二乃」

 

「分かればいいのよ」

 

「…」

 

あんれー、おかしいな。なぜ上から目線なんだ?1つ年下だろアンタはよ。目上の人を敬えって習わなかったのか。え?あいつ同級生だって?ふーん、え、マジかよ…

 

 

こうして俺の謎の1日が始まるのであった。

リア充爆発しろ!



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1日目 ①

私は中野二乃。五月とあんな事があったから家を出たんだけど、まさか千葉県に来てしまうなんて……お父さんになんて言われるか…。

まぁそんなこんなで比企谷家、小町ちゃんの家に居るんだけどね?私と同じ歳の兄、結構なイケメンなんだけどね……目がダメよね、目が!まぁ私のタイプでは多分ないけど。今はその兄の部屋で寝させて貰ってるわ。この部屋に居て思ったことまとめてみるわ。

 

①私の部屋と同じくらい綺麗、男子にしてはやるわね……

②小説が多いわね、本棚の全部がラノベなんですけど。

③携帯があったからこっそり連絡先だけ見たら、小町ちゃんと両親くらいしか居ないんですけど。あ、でもゆいっていう人が入ってたわね。誰なんだろう……彼女さんとかだったらなんか申し訳ないわ。あ、みんなは人の携帯を見るとか真似したらダメよ?私は気になっただけだから………そう、気になっただけ……

 

 

あ、もうこんな時間だ。小町ちゃん起きてるかしら、それか八幡の方は起きてない……わね。てか、マジでソファーで寝てるじゃない。それも毛布も何も掛けないで……これじゃ風邪引いてしまうわね。よし、上の部屋にあった毛布持ってこよう。

 

 

ふぅ、これでいけるかしら。こう寝顔を見たら普通のイケメンなんだなぁ……って私、何考えてるのかしら!別にタイプでも好きでもないのに…。ていうか昨日の私は、なんで小町ちゃんの兄のことを下の名前で呼ぶことにしたのかしら?全然覚えてないんですけど………。

 

「うーん……あぁ!」

 

八幡君起きた……ん?どうしたんだ……って、うなされてるじゃない、それもすごい汗!なんで?あ、小町ちゃん!

 

「おはようございます。早いですね二乃さん!ご飯もう作ります?それともお兄ちゃん起こすのを手伝います?」

 

「うん、おはよう。八幡君、なんかうなされてるけど、どうすればいいかな?」

 

「うーん………まぁお兄ちゃんの手を繋ぐか抱きつく、そうすれば収まると思いますよ?多分」ニコニコ

 

ん?気のせいかな、さすがに昨日会った人にそんなこと言わないよね?それにニヤニヤしすぎだよ?念の為聞き直しますけど、

 

「ごめん小町ちゃん、もう1回言ってくれない?」

 

「だ・か・ら手を繋ぐか抱きついてください!って言ったんですよ」

 

やっぱり?!

 

 

「嘘……でしょ?な、なんで好きでもない人にそんなことをしないといけないのよ!」

 

「あーあ、どうしよっかなぁ。小町はご飯の準備しないといけないし、誰か兄の面倒見てくれる人いないかなぁ……」

 

「料理なら私が」

 

「…」チラッ、、プイ………チラッ

 

「小町ちゃんがやる方が早いんじゃない?料理なら私がやるからさ」

 

「( ̄・ω・ ̄)」

 

「………」

 

分かったよ、やればいいんでしょ?小町ちゃんに乗せられてあげるわよ!あ……なにをしたらいいんだろう、こういうことしたことないから分かんないわ。うーん、じゃあ抱きつくのは無理だから膝枕と手を繋ごうかしら………。

 

 

「分かったらいいんですよ、二乃お義姉ちゃん」ニコッ

 

「……」

 

 

 

 

うーん、お姉ちゃんかぁ、なんか新鮮なような懐かしいような。でもあんな感じの妹は要らないわね。あと字が違ったような……

 

ところで、八幡君は大丈夫なのかしら?あの後、本当に膝枕したり手を繋いだりしていたら徐々に収まったんだよね。どんな夢を見ていたんだろうか気になるわ。……ていうか彼女さんは居ないのかしら、聞くタイミング逃しちゃったわ。もし居たら私殺られるわね……まぁすぐに帰るし気にしないでいいか

 

 

「♪♪」ナデナデ

 

「二乃さーん、もうすぐ朝ご飯出来るのでお兄ちゃんを起こしといてくれませんか?」

 

「はーい、起こすわね」

 

「八幡君起きて!朝よ!」ユサユサ

 

「……ん……………ん…は?」

 

 

 

-----------------------------

 

『あいつよう来れるな、比企谷菌』ヒソヒソ

 

『ホントな、折本さんにあんな事したくせに』ヒソヒソ

 

『比企谷菌近寄るな』

 

 

『比企谷菌、比企谷菌!』

 

 

比企谷菌比企谷菌比企谷菌比企谷菌比企谷菌比企谷菌比企谷菌

比企谷菌比企谷菌比企谷菌比企谷菌比企谷菌比企谷菌比企谷菌

比企谷菌比企谷菌ヒキガヤキンヒキガヤキンヒキガヤ――――――

 

 

うわぁー!うるせぇ!なんだよ、この夢は。俺だって……俺だってな!やりたくてやってるんじゃねぇよ!この方が効率がいいからやってるんだ。だからそんなに言わなくても……。

 

 

あれから結構な時間が過ぎた。もう、いいか。逃げよっかなぁ……俺が居なくなっても悲しむ奴なんて………あ、小町が居るか。うーん、どうしようかなぁ……

 

 

は…………て……よ!

 

 

ん、はてよ…?なんだそれ?もしかして俺を呼んでるのか。それともいじめに来たか?うーん、でもそんなことする奴いたっけ?

 

 

 

八幡君………朝よ!

 

 

あぁ、もう朝なのか。あ、てかこの声って、昨日来た中野二乃っていう人と同じ声だな……。はぁ、起きるか……。朝ご飯食べないといけないし。目を開けるとするか

 

「八幡君起きて!朝よ!」ユサユサ

 

「……ん……………ん…は?」

 

なんということでしょう。朝、目を覚ますとそこはソファではなく二乃さんの膝ではありませんか。なにこれ、なんのラブコメ?え、あと手も繋いでるじゃありませんか。やばい、どんどん恥ずかしくなってきた………

 

「あのー、もう起きるから手離して欲しいんだが…」

 

「え、あ、うん」

 

「あと、出来たら撫でるのも辞めてほしい」

 

「あ、ごめん。ていうかもう大丈夫なの?」

 

「なにが?」

 

「八幡君結構うなされてたからさ、気になっただけ」

 

「あー…………大丈夫だ」

 

「ふーん、そう。あ、ご飯出来てるって」

 

怪しいわね………

 

 

「ん、分かった」

 

 

 

~朝食中~

 

「」モグモグ

「」モグモグ

「」モグモグ

 

 

「そうだお兄ちゃん」

「ん、なんだ小町?」

「二乃さんの勉強見てあげてね」

「「は?(え?)」」

「いやいや……なんで俺がそんなことしないといけないんだよ」

「まず小町ちゃん、なぜ急に朝ごはんの時にそんなこと言うの?」

「二乃さん、勉強出来ないんでしょ?」

「うっ!で、でも八幡君に迷惑かけたくないっていうか、休憩も大事っていうか……ね?」

「それなら全然使ってくれていいですよ?兄は暇だし」

「おい!兄の予定知らねぇ癖に決めつけんじゃねぇよ」

「二乃お義姉ちゃんのお父さんの中野マルオさんと家庭教師の上杉風太郎さんっていう人から勉強させるように言われているので」

「」ガーン

「無視ですか……ん?親と家庭教師の命令か。それなら仕方ないか……。はぁ」

「じゃあお兄ちゃん任せたよ!」

「ん、了解」

 

ガーン……私ここに逃げて来た意味無くない?せっかくこの家でダラダラ過ご……休憩しようと思ったのに!小町ちゃんとアイツのせいね、許さないわよ!あと八幡君はもっと断ってくれたっていいのに!これじゃもう逃げ場ないじゃない!ぐぬぬ、覚えておきなさい!3日後八幡君の予定満タンにしてあげるわ!



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1日目 ②

今日は長くなりそうだな。なんで俺がアイツの勉強見ないといけないんだよ!でもアイツの親?から言われてるんじゃ断れないな……いや、ね?二乃の奴だけから言われてたら断ってたかもしれないどさ、親からなんてさすがの俺でも断れねぇしな……もうやるとするか俺の部屋で。

 

「おい二乃!勉強道具はあるか?」

 

「無いに決まってるじゃない、なんのために家出してきたのよ」

 

「………」

 

そうだった!こいつ家出してたんだった。まぁ俺の去年の奴貸すか、、、、あれ、どこやったっけ??そうだ、テストはいつなんだろう、勉強の時間している時間はあるのか?

 

「おい、テストはいつだ?」

 

「………」プイッ

 

え、なんで言わないの?それとどこ向いてんだよ、棚見てもラノベしかねぇぞ?……もしかしてもうすぐテストの日だから言えないとかか?明日か?それはそれでやべぇぞ、いつ帰るんだよ!間に合うのか?

 

「もしかして明日じゃねぇだろな?」

 

「」フルフル

 

「……違うのか?じゃあ教えてくれよ、それによって勉強の仕方が変わるから」

 

「………1週間はとっくに切ってるわよ」

 

「は?」

 

嘘だろ、明日じゃなかったのは良かったけど1週間はねぇのかよ。じゃあ今からワークをしてもらうか………遅いと思うけど‪。

 

「よし、あった!じゃあまずこのワーク5冊の中からテストに出るとこやっとけ。どんだけできるか分かんねぇけど」

 

トコトコ……トスッ………………ペラペラ…カキカキ…………

 

「八幡君、ここ教えてくれないかしら」

 

「はや?!まぁいいけど……って、え?これって……高一の時習うと思うけど」

 

「しょうがないじゃない、分からないんだから」

 

「…………テストの点、中間の時は何点だ?」

 

「国語が13点、数学が19点、英語が43点、理科が28点、社会が14点よ」ドヤァ

「お、おう………そうか」

 

普通にやべぇぞ、英語は二乃に任せるとしても他をどうするかだな……間に合うかこれ?あ…学校の存在忘れてた!

 

「二乃、今から俺学校行ってくるわ」

 

「え、あ、そうだったわね。ごめんなさい私のせいで……9時になってしまって」

 

「まぁ俺は平気だけどな……あと謝るな。二乃のせいではないからさ」ナデナデ

 

「ちちちちょっと!急に撫でないでよ!」

 

あ、やらかしちまったな………小町の時の癖で二乃の頭を撫でてしまった。あちゃー、顔真っ赤だ。俺怒られるな。よし謝ろう!

 

「あ、すまん……お兄ちゃんスキルが発動しちまった」

 

「お兄ちゃんスキル?」

 

「ああ、小町が泣いている時や困ってる時に撫でると喜んでさ、それがなぜか発動しちゃったってこと、ごめん嫌だったろ?頭撫でられるの」

 

「…撫でられるのは別にいいわよ。気持ちよかったし」ボゾッ

 

「ん?なんか言ったか?」

 

「な、なにも!じゃ、じゃあいつ帰ってくるの?これ教えて欲しいんだけど!」

 

うーん……そこなんだよな、どうしようか。学校に連れていった方がいいんだけれど。許可下りるかなぁ?まぁその時はその時だな

 

 

 

 

あわわわわーーーーー撫でられたー!ど、どうしよう…。なんでこんなに私の心臓はドキドキしてるの?八幡君には昨日会ったばっかりだしこんな感情湧かないはずなのに。……ていうか昨日会ったばっかでこんな感情湧くって私こんなにチョロかったっけ?ま、まぁ上杉の奴よりは優しいしかっこいいけど………うぅ〜!でも、4日後には帰るから言わない方がいいのかしら………

 

 

 

 

「おい二乃!」

 

「ひ、ひゃい!」

 

「あー、一緒に学校行くか?許可下りるかは知らんけど」

 

「え、いいの?」

 

「まぁいけるだろ、平塚先生に言ったら」

 

「平塚先生?」

 

「まぁ会ったらわかるぞ、じゃあ準備するか。二乃も行く準備しといてくれ」

 

「あ、うん……」

 

 

よし、平塚先生にも事情を書いたメール送ったからいけるだろう。学校の準備はもう昨日やってるからそれを出すのはいいとして、二乃の準備だな。服はもうそのままとして筆記用具は全部俺と同じでいいか。あ、終わった。

じゃああとは許可が下りるかどうかだな。っ!よし、先生から来たぞ。なになに、

 

『遅刻の理由は後で聞くとする。あと、女子を放課後まで学校に居させれるかだと?そんな嘘打ってる暇あったら早く来い! 追記:一応許可証を出しておく。一応だからな?後々面倒くさくなるのは嫌だし』

 

全然信じてくれねぇじゃねぇか!ていうか出してくれるのは嬉しいが本音出まくりだぞ……。大丈夫かあの先生は

 

 

「はぁ………二乃行くぞ」

 

「うん」

 

 

 

 

あの後、二乃と一緒に学校行ったら平塚先生に驚いてた。遅刻した理由言ったら『勉強教えるのはいいことだが曜日は間違えるな』って言われた。はい、ごもっともです。

 

二乃は会議室で平塚先生と勉強している。俺はというと自分の教室の扉開けて視線がたくさん来たから、授業の先生に遅れたことを伝えて寝たぜ!まぁあまり寝れなかったけど………

 

 

 

よし、もう昼休みか。あ、お金持ってくるの忘れちゃった……。最悪だ!どうしよう……ん?メールか、誰からだろ?

 

 

 

差出人:中野二乃

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

宛先:比企谷八幡

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

弁当

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

今から会議室に来てね。弁当は私が持ってきてるから

 

 

 

 

 

Wow…いつの間に作ってたんだ?そんな素振りなかったような。まぁ飯があって良かったけど。………あれ、いつの間に交換してたんだ?した覚えがない、、、、まあいいか。

 

「ヒッキー!」

 

「うぉ!…なんだ由比ヶ浜かよ。どした?」

 

「昨日の依頼なんだけどさ、分かった?」

 

ん?依頼なんかあったっけ?ああ、葉山の依頼か。二乃のことで忘れてたわ。

 

「すまん、普通に忘れてたわ」

 

「なにやってるのヒッキー!授業中ぼーっとしてたからそれを考えてると思ってたけど」

 

考えてたぜ!二乃の勉強のことをな

 

「あ、じゃあご飯食べながらゆきのんと話し合おうよ!」

 

「あー、すまん。ご飯は一緒に食べる奴が居るから無理だ」

 

「ヒッキーっていつも一緒に食べる人って居ないよね?」

 

「……。今週だけ居るんだよ」

 

「今週だけ?……誰なの?教えてヒッキー!」

 

うーん、とてもめんどくせぇ。放課後奉仕部に二乃を来さすか

 

「放課後教えるからな!じゃあ」

 

「あ、ヒッキー!」

 

 

あの後なんか聞こえたような気がしたけど無視した。急いで会議室に行ったら二乃と平塚先生が仲良く喋っていたな。なんか平塚先生の顔がニヤニヤしてたけど……

 

「八幡君弁当あるわよ」

 

「おう、サンキュー。……ん?これって二乃が作ったのか?」

 

「そうよ。朝ごはん食べた後にすぐ作ったの」

 

「ん、ちょっと待て!なんで学校行くことその時点で分かってるんだ?まだその時は学校連れていくとか学校あること言ってなかったけど」

 

「小町ちゃんが学校行ってたから、八幡君もあるんだろうなぁと思って弁当は一応作ってたの」

 

「じゃあ二乃と平塚先生の分はどうした?自分のは分かるが平塚先生のこと言ったの行く数分前だぞ?」

 

「ああ、えっと………」

 

「私が家庭科室の使用許可を担当の先生に聞いて出した。まぁまさか私の分も作ってくれるとは思ってなかったがな」

 

「な、なるほど…?」

(大丈夫なのか?それは)

 

「じゃあ早く食べましょ」

 

 

「「「いただきます!」」」

 

あむ……っ、美味い!!!小町の料理とほぼ変わらないじゃねぇか。いや、ワンチャン小町のよりも上になるくらいだ…。二乃の旦那になる奴が羨ましいぜ!」

 

「/////」

 

「………比企谷、言葉に出てるぞ。まぁ私もそう思うがな」

 

「ん?なにがです?」

 

「(゜Д゜)」

「嘘だろ?比企谷……」

 

2人ともどうしたんだ?急にこっち見て。俺なにも喋ってないけどな……。も、もしかして言葉に出てたのか?で、でも恥ずかしいことなんて言った覚えが……。ていうか話変わるけど平塚先生、『私も料理が出来ていれば結婚できたのかな、、、、』って言葉めっちゃ出てますよ?早く誰かもらってあげて!

 

この後、放課後の奉仕部に二乃が来てくれることになった。あ、やべ。早く二乃に合う勉強を考えないとなぁ……。



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1日目 ③

結局、勉強の方法を思い付かず放課後になってしまった。もう雪ノ下にも頼るか……。

 

「―――ッキー!」

 

由比ヶ浜には……まぁいいか。あ、早く会議室に行かないと。二乃の奴時間にとても厳しいからな、説教も地味に長いし。平塚先生と変わんないような気がするな

 

「ヒッキー!」

 

「うぉ!なんだ、由比ヶ浜か。何の用だ?」

 

「ヒッキー大丈夫?なんか考え事してたけど」

 

「あぁ大丈夫だ!じゃあな」

 

「ちょっと待ってよ!一緒に行こうよ」

 

「あー、昼休み言ってた子連れてこないといけないから…先行っといてくれないか?」

 

「あ、そんな事あったね!わかった、ゆきのんと待っとくからね!」

 

えぇ、忘れてたの?それじゃ言わなければ良かったぜ……あ、でも雪ノ下にはすぐバレるな

 

「八幡!」

 

「……」

 

オ゙ィィィィィィィィィ!なぜ来た。今から行こうとしたのに。後、そんな大きい声で言ったらクラスの人が気づくだろが!ほら、至る所から

 

「八幡だってさ、アイツの彼女か?可愛いじゃねぇか」

「あの彼女ヒキタニでは釣り合わねぇじゃねぇか?」

「彼女は雪ノ下さんと由比ヶ浜さん以外だったのね」

「リア充〇ね!」

「リア充爆発しろやゴルァ!」

 

 

と荒れまくってるじゃないですか。良かった由比ヶ浜が居なくて………あ、後で言わないといけないじゃん。べー!そりゃないわ。まぁまずはここから逃げ出すとするか

 

「二乃、とりあえずここ出るぞ」

 

「うん」

 

 

 

「うぉー、下の名前で呼びあってるぞ!ヒキタニ君も男だなぁ」

「俺らより先に彼女出来るとか、、、、羨ましいぜ!」

「リア充爆ぜろ!」

「見直したぜ!ヒキタニ君を見習わないとな、みんな!」

 

「「「そうだな(ね)!」」」

 

 

 

なんか聞こえたけど今はそれどころではない。早く誰も居ないとこに行かないと!俺のベストプレイスでいいか。

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

「おい、二乃!さっきのはなんだ?」

 

「何って……別に困ることしてないからいいでしょ?」

 

「困るわ!さっきのあれのせいで俺らがつ、付き合ってるって噂が広まったらどうするんだよ」

 

「別にいいじゃないの?噂を気にすることないわ」

 

「いや、二乃は嫌だろ?こんな俺とそのあんな噂出て」

 

「私は別にいいわ」

 

「え、あ、そうなのか?…ってそれはいいとしてもだな!俺の高校生活が賑やかの方向になってしまうじゃねぇか!静かに過ごしたかったのに」

 

「まぁ私には関係ないわ、土曜日には帰るんだから」

 

「」

 

話噛み合ってるかこれ?あと、それ1番困るやつじゃねぇか。噂出した本人がすぐ居なくなるってよぉ。噂の後始末は俺がやれと?……もう俺もどっかに引っ越そうかな。

 

はぁ今から奉仕部行きたくねぇ。あ、噂が広まる前に行く手もあるな!よしそれで行こう!

 

「よし、今から奉仕部行くぞ!」

 

「……?まぁいいけど。ていうかその奉仕部ってどんなところなの?」

 

「えっと…………部長に聞け。もうすぐ分かるから」

 

「分からないのね」‪

 

「」

 

決して分からないのでは無い。言いにくいだけだ。そう、言いにくいだけ

 

 

 

 

 

よし、やっと奉仕部に来れたぜ!噂が広まってなかったらいいんだがな。ところで俺は今、非常に左腕が重い。なぜだと思う?それはね…

 

「おい、なんで腕組んだ?余計あの噂の信憑性が高まってしまったじゃねえか!おかげで、通り過ぎる人たちから変な目で見られたんだが」

 

正解は腕を組まれたということである。めっちゃ恥ずかしい。あと目線がキツい……。でも嫉妬の目がなかったなぁ。逆に尊敬してるような目で見てくるし、男どもが。なぜだ?

 

「別にいいじゃない。減るもんじゃないでしょ?」

 

「そういう問題じゃないんだが……」

 

 

~二乃side~

 

きゃーーーー!八幡君の彼女ですって。言われた時、嬉しかった。ん、ということはそういうことなのかしら。でも想いを伝えて離れ離れになってしまうのなら言わない方がいいのからね……まぁ言わない代わりに腕組めたからいいわ。

 

「おい二乃、扉開けるから腕解いてくれない?」

 

嫌よ。

「嫌!」

 

「嫌って………でもな?」

 

「お願い……」ウルッ

 

「ぐっ…」

 

あ、八幡君には効果抜群だったかしら?もっとからかいたいけどこれくらいでいいかしらね。あまりからかっても嫌われるだけだし………… ウデホドク

 

「っ!……ホッ」

 

そんなに見られるのが嫌なのかしら。うーん、あ、じゃあ家でやってあげよ。誰にも見られないしね。ふふっ

 

 

 

 

~八幡side~

 

ふぅ、無事に解いてくれたようだ。危ないとこだったぜ、危うく雪ノ下らに正座させられるとこだった……ん、二乃なんかニヤニヤしてるな。まぁいいか。それより早く入ろう、噂が来る前に

 

ガラガラ

 

「あら、比企谷君こんにちは」

 

「ヒッキー、やっと来たよ」

 

「う、うっす」

 

うーん、でもなんて言おうか。平塚先生から聞いてるかもしれないし何も知らないかもしれない…。怒られないようにと思ったら緊張で汗が止まらない………

 

「比企谷君、早く噂になってる人を紹介してくれないかしら」

 

「え、もうここにも来たのか?」

噂が来るの早い。噂、恐るべし。

 

「クラスのグループで来てたよ。後、ヒッキーが尊敬されてたよ」

 

おい!なんでクラスのグループで言ってんだよ。

俺の情報ダダ漏れじゃねぇか!はぁ、なんて言おうかなぁ。

てか尊敬ってどういう意味だ?

 

「自己紹介するわね!私が中野二乃よ、よろしくね」

 

「中野さんね、よろしく」

 

「よろしくね!にのっち!」

 

「え?」ポカーン

 

「おい由比ヶ浜、さすがにそれはないぞ?あと言いにくくないかそれ?」

 

ア〇ゴが憑依したのか?それともイノッチの派生版か?

 

「えぇーーいいじゃん!ていうか文句言うんだったらヒッキーが決めてよね!」

 

「決めてよって言われてもなぁ……普通に二乃で良くない?2文字だし」

 

「2人ともそろそろいいかしら?」

 

「はーい」

「うっす」

 

 

 

 

まぁ、なんだかんだあったけど無事話せたぜ。途中から由比ヶ浜の目が変わっていったけど。……まぁこうして二乃のテスト勉強が始まったからいいけどよ。

あと話が変わるけど近い!二乃がとてつもなく近い。色々と近い!あぁいい匂いだ…

 

…でもこれ、小テストをやったのはいいけど点数低すぎじゃない?あと5日弱で欠点以上はいけるのか?俺、普通に雪ノ下を頼って良かったな。じゃないと俺じゃ手に負えなかった。ていうか家庭教師の人すごいな、尊敬するぜ。

 

「ヒッキー、二乃ちゃんとなんでそんなに近いの?」

 

………さぁ、俺は知らないぞ?まず知ってても言わないぞ。あと昨日会ったばっかだしな。絶対知るわけない。

 

「さぁ、知らねぇな」

 

「八幡君ここはどうすればいいの?」

 

「あぁここは―――」

 

 

 

「ゆきのん、ヒッキーが……」

 

「タラシ谷君はほっといてあなたも勉強しましょうか」

 

「ガーン」

 

 

こうして二乃(由比ヶ浜は巻き添え)の勉強会が始まった。



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1日目 ④

はい、お久しぶりですね。まず話したいことがあります。
長い間投稿しなくてすみませんでした<(_ _)>

本当はね、投稿しようと思ってたよ。でもね、大学生になって環境が変わってから随分と忙しくなってしまったの。まぁ休みの時や遊びに行った日もあるけど(おい( 'ω'))

まぁ今月は忙しいからあまり投稿はできないけど、12月~1月の最初と1月の終わり~3月は学校が無くなるので投稿沢山できると思います!

では、どうぞ!


あれから最終下校の時間まで勉強会をした。

実際に二乃の実力を見たけど、由比ヶ浜よりヤバい。もう色々と。まぁ頭の吸収率は由比ヶ浜より高いからいいか?

……でもテストまでに間に合うのか、これ。

 

 

と色々思いながらも帰宅した。

 

 

 

「ただいま」

 

「ただいまー、小町ちゃん」

 

「2人ともおかえりー。ご飯もうすぐで出来るので準備しといてくださいね♪」

 

「はーい」

「おう」

 

 

 

 

 

「なんで付いてくるのよ」

 

「いやあそこ俺の部屋だし……」

 

「今日たくさん勉強して疲れたわ。なんか言うことない?」

 

無視ですか。そうと思ったよ…まぁ頑張ってたのは頑張ってたし一言くらい言うか。

「まぁお疲れさん」

 

「はぁ…ホント疲れたわ、もう一生分やったんじゃないかしら!」

 

いやそれは言い過ぎだ。今日やったところっていえば、高校1年生の範囲だけだぞ?本当は2年の期末の範囲もやらないといけないのに 

 

「なんかご褒美欲しいなぁー」

 

ご褒美ってまだ始まったばかりだろが。まぁでもこれが向こうに帰るまで続いていればなんか買ってやるか。いや、なんでも聞くって言った方がいいのか?まぁどっちでもいいか

 

 

「まぁあれだ、帰る日かその前日くらいまで今日みたいなのが続いていればなんか買ってやるよ」

 

「………他の選択肢は無いの?」

 

「え?………じゃ、じゃあ二乃が欲しいものを言ってくれ」

 

「わかったわ」

 

 

言った後に思い出してしまった。今、金がほぼ無いんだった。

ここは欲しいもの聞いて後で親から金用意してもらうか。

お願い、二乃みたいに金持ちじゃないから最高でも5000円くらいまでの奴を頼む! この思い伝わってくれ!

 

「1日休暇が欲しい」

 

 

 

ヨッシャアアアアアアァァァァ!!!!!!!!! 伝わったぜ。でも思ってたのと違う……

 

「そんなのでいいのか?何かを買うとかは?」

 

「休暇がいい」

 

 

 

ふーん、変わった奴だな。折角タダで何かを貰えるのに。俺だったら言われたすぐ後に頼むぞ?まぁ俺の懐には優しいけど。

 

 

さっそく今日話した内容をまとめてみると、

 

 

金曜日(今日)

勉強会

土曜日

 

日曜日 休暇(二乃曰くデートだとよ)

 

月曜日 帰宅

火曜日 テスト初日

 

 

このような日程になった。日曜日の休暇は、なぜか俺と外出する日になったらしい。

どうしても俺とショッピングしたいと言って聞かなかったから承諾したものの。……でも俺と行ってもそんなに楽しくないのにな。ホント、変わった奴だぜ。

 

 

あれ、後々考えてみると結局金いるんじゃね??

 

 

 

………とこうして今週の日程を決めて1日が終わっていった。

 

 

 

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

今後の整理も終わり寝ようとしていると、

 

「もう終わったの?」

 

ん?なんで二乃が部屋に来たんだろ。

寝る部屋は小町………あ、俺の部屋だったか。だから待ってたのね。早くリビングに行くか。

 

「じゃあおやすみ」

 

「ちょっと待ってよ!」

 

ん?なんだろ?今日はもう夜11時過ぎだし寝ないとやばいんだけど。俺が。

 

「八幡、一緒に寝ていい?」

 

は?何言ってんだこいつ?俺にそんなことができると思ってんのか?それ以前に出会ってまだ1週間も経ってないし。

「ごめん、それは無理だ」

 

「……お願い、八幡!怖いの」

 

「は?怖い?ホラー映画とかでも見たのか?」

 

「う、うん。だからお願い!八幡……」(上目遣い)

 

「っ!わ、分かったよ。今日だけだぞ?小町やあの2人には言うなよ?めんどくさくなるから」

 

「分かった!」

 

はぁ……なんで一緒に寝ないといけないんだよ。女子の隣で寝るって初めてのことなんですけど。大丈夫かな?心臓持つかな?まずなんで一緒に寝たいんだ?

 

 

 

~二乃side~

 

言ってしまった。んーー恥ずかしい/////

本当は、ホラー映画なんて見てないの。自分の気持ちを確認したかっただけ。八幡のことをどう思っているかを調べるために言っただけ。でも、言いながらだけどわかった気がする。多分私、八幡のことが好きなのよね。どうしてかしら。会ってまだ1日を少し過ぎただけなのに。私ってこんなにチョロかったんだ。

でも、月曜日にはもうここを離れないといけないからアタックしても遠距離。あ、八幡は私のことどう思ってるのかしら。まぁ何も思ってなさそうね。言わない方がいいのかな?どうしよう。

 

 

「二乃?もう寝るぞ」

 

「あ、うんわかった」

よし、デートの日に想いだけ伝えよう!そうしよう!

 

 

 

 

~八幡side~

 

---次の日---

 

う、やばい。またこの夢だ。二乃が来てから2回目。なぜだ?今まで夢には出てこなかったのに。もう苦しい!しんどい!

 

 

はっ!………起きてしまった。まだ朝の5時なのに。今日土曜日なのに。…あ、勉強会か。上杉っていうやつにプリント送ってもらうか。家の電話FAXあったっけ?まぁどうにかなるだろう。それにしても二乃の寝顔可愛いな。

……ん?なんで俺はこんなこと思っているんだ?ま、まさか会って2日目の女子に恋とかしてないだろな、俺。まぁしてないよね?……あれ大丈夫だよな?さすがにそれはやべぇぞ、俺。

よし、このことは忘れよう。二乃が起きるまでに勉強会の準備でもしとこうかな。

 

 

デートの日の日曜日まで残り1日

 




投稿しなかった期間の出来事
①五等分の花嫁の映画を見た。
②オタ活にハマった。
③ONE PIECEの映画を見た。ONEPIECEにハマった。
④金欠に初めてなった。
⑤友だちと遊びに行く時間が増えた
⑥ツイキャスデビュー(1回だけ( ̄▽ ̄;))
⑦ゆるキャン△の映画を見た。ゆるキャン△にハマった。

などなど

今回からキャラが考えてる時や間がある時に使う記号を「、、、」から「…」に変えました。前回までのやつも変えました。指摘が結構あったんですけど、自分で読んでみた時に、違和感が強かったのでアンケートとかせずに変えます。


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2日目 ①

やっと投稿出来ました!

長かった⋯⋯。途中、全く話の内容が書けなくて放ったらかしにしてたけど、6月入って急に内容が降りてきました。

それではどうぞ! 追記)あまり期待しないでくださいね?


今日は最初で最後の勉強会だ。まぁ千葉での勉強って意味だけどな。地元帰ったら多分たっぷり勉強やらされるだろう……今日の朝方に送ってもらったPDF(FAXは無理だった)を使って最後の多分楽しい勉強会を開催してやるか………ふふふっ

 

「なに笑ってるの八幡?」

「お兄ちゃん………キモイよ?」

 

え、笑ってた?マジかぁ、そんなつもりなかったんだけどな……。まぁ勉強を教えるのが楽しかったのかな………多分。

ていうか妹よ、キモイとか言うな。泣いちゃうぞ、俺。

 

あーあ、もう明後日で二乃は帰るのか………なんか寂しいな。……ん?あれ、なんでそんなこと思ってるんだろ。

なんていうか⋯⋯⋯チョロいな八幡。

 

「お兄ちゃん、朝ごはん食べるから早く降りてきてね!二乃お義姉ちゃん行こ!」

 

「そうね………て、なぜまたお姉ちゃん呼び???ていうか、また字が違くない??」

 

「まぁまぁ気にしない気にしない……そういう事だから早く来てね、お兄ちゃん」

 

「ほーい」

まぁ気にしないでいくか。あ、今日の勉強会はアイツらも呼ぶか、最後になると思うし……………よし、送信っと!じゃあ飯食いに行くとしますか。

 

 

~10時~

 

「良かった……今日で勉強会は終わりね」

 

「何言ってんだ?ここでは終わっても帰ってからテスト始まるまでちゃんと勉強しとけよ」

 

「……なぜ?」

 

「はぁ………」

なぜ?ってどういうことだよ…普通のことだろ。どんだけ勉強嫌いなんだよ。家庭教師の人がなんだか可哀想になってきたぜ。うーんどうしたら向こうでも勉強してくれるのかな⋯⋯⋯ちょっとここはあれをダシにして言うか

 

「もし、帰ってからやらないんだったら明日は行かな「わかった!!帰ってもやるからそれは………やめて……」いよう……」

 

なんで泣くんだよ。そんなに明日楽しみなのか?

俺の事好きすぎるだろ。まぁそんな訳ねぇだろうけど。

「はぁ、わかったから泣くな。可愛い顔が台無しになるぞ。明日二乃の行きたいとこ連れてってやるからさ……欲しいもの買ってやるから。な?だからもう泣くなよ」

 

まさか泣くとか思ってもみなかった。なんか悪いことしちゃったな……。違う意味で逆効果だったな。と思いながら、二乃の頭を撫でてたら、2人が入ってきたのに気づかなかった。

 

 

「あ、ヒッキー……にのっちのこと泣かしてる」

「誑し谷君、あなた二乃さんを泣かしてどうするつもり?」

「お兄ちゃん………Go for it!」

 

「えぇ……」

 

めっちゃ誤解なんだけど…。ま、まぁ泣かしたことには変わりないのか。

っておい、雪ノ下。誑し谷ってなに?俺、誑す相手いると思う?

あと、小町はなぜ最後英語なんだよ。なにを頑張ればいいんだよ⋯⋯

 

まぁ色々あったけど、勉強会の始まりだ!

 

 

 

 

~勉強会~

 

「よし、今日最後の課題はこれだ」

 

「え、これって………」

 

そう、俺が渡したのは上杉風太郎という家庭教師が作ったプリント。

二乃のお父さんに頼んでパソコンに写してもらい、PDFにして送ってもらったもの。最初は、上杉風太郎に却下されたけど、俺が「勉強を教えるのが苦手なんだよ!あと、範囲もほぼ知らないし、俺流でやったら二乃の成績下がるけど、それでもいいんだな?」って言ったらすごい低い声で「…………わかった」っていう感じで許可してくれたぜ。ヒヤヒヤしたけど笑

 

 

「二乃はこの字に覚えがあるだろ?家庭教師お手製の対策プリントだぜ」

 

「………」

 

「プリント?ヒッキーいつの間に……」

「比企谷君にしてはやるわね……」

 

 

「……まぁ嫌なのはわかる。だってこれが原因で家出してきたもんな。………でも俺さ、どうやったら二乃の点数が上がるようになるかなって考えたとき、これしか思いつかなくてな。家庭教師は勉強教えたりするのが仕事だろ?素人の俺に比べたらよっぽどのプロじゃん?………まぁ、俺はどっちでもいいけどな。家庭教師のプリントをやりたくないんだったら別にやらなくてもいい。やりたかったらやってもいい。でも、俺は一切強要しない。やらなかったっていう理由で明日のデートは無くならないしな。……何度も言うけど、自分がやりたいんだったらやればいい。やりたくないんだったらやらないでもいいし、俺の部屋に篭って遊ぶなり昨日やった復習だけするなり自分のしたいことをやれ。今日の勉強会の内容はそれだけだ。」

 

「…………」

 

やべぇ。めっちゃ長く喋っちゃった。由比ヶ浜と雪ノ下は途中からポカーンってしてるし、二乃も下向いたまま反応が無いし、小町はキッチンの方に途中まで居たけど今はどこにも見当たらない。こんなに熱心に長く語ったのは超が付くほど久しぶりだしめっちゃ恥ずい。俺が部屋に篭もりたいわ

 

 

 

 

 

~二乃side~

 

八幡からあいつ、上杉風太郎が作ったプリントを見せられたときはとても驚いた。だって家出した原因のプリントだったから。

あと、八幡の家では出てこないと勝手に思ってたから。

でも、八幡の言葉を聞いて私の成績の事を思ってやってくれたからか、イライラすることはなかった。

 

 

 

 

~勉強中~

 

結局私は、上杉が作ったプリントをした。やってみてわかったことは、ほとんど私が間違った問題がこのプリントたちに出ていたこと。上杉って結構凄かったのね。上杉の家庭教師の熱意がわかった気がする。勉強って意外と面白いのね。家に帰った時はきちんと謝ろう。

 

 

ところで八幡たちは、私が勉強している隣で「へぇー、問題全部手書きなのか。すごいな二乃の家庭教師は」などと雪ノ下さんと由比ヶ浜さんの3人で話したりして、3人の空間を作っていた。

ちょっと!わからない問題聞きにくいじゃない。あと近い!八幡と雪ノ下さんたちの距離(物理的)が近い!私も入りたい!!!

 

 

というか雪ノ下さんと由比ヶ浜さんは、八幡のことが好きなのかしら?でも、私も八幡のこと好きだしデートの時に告白しようとも思ってるし!⋯⋯⋯いや、やっぱり私が告白とかは辞めといた方が良さそうね、この感じは。だって絶対勝てそうにないもの。急に現れた人が勝てるわけがない。

告白したいけど、断られる未来が見えて怖い。あと、初恋の人に嫌われたりするのはいやだし拒まれるのもいや!もういっその事、片思いのままでいいかな⋯⋯?

 

あ、どうしよう。デートの時に告白するって考えてたけど、告白しないならもうデートも要らないんじゃないかしら。あとでデート要らないって言おうかな⋯⋯。

っ!⋯⋯目から涙が出てきたってことは、やっぱり私、八幡のことが好きだったのね。なんかチョロかったわ、私。会って1週間もしないで好きになるなんて⋯⋯⋯。て、やば!流石にここで泣くわけにはいかないわ。トイレでも借りよう。

 

「ちょっと、八幡。トイレ借りるわね」

 

「ん?いいぞ。場所わかるか?」

 

「小町ちゃんに聞いたからわかるわ」

 

「そうか。トイレのあとでわからないところあったら教えるぞ?」

 

「わかったわ。じゃああとで教えてね」

 

 

早々と会話を終わらし、トイレに入った。

やっぱり涙は我慢できなくて座ってすぐに涙が出てきた。

 

「やっぱ⋯り⋯⋯⋯こく⋯⋯はく⋯せず⋯に⋯終わる⋯⋯恋は⋯⋯⋯⋯⋯キツい⋯わ」

 

 

そうして私は、トイレの中で1時間弱泣いてしまった。

 



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2日目 ②

すみません。今回はセリフがいつもより多いので読みにくいかもしれません。


「二乃、長かったけど大丈夫か?」

 

ダメだ。1時間も泣いたのに全然泣き足りない。今は収まったから勉強しに戻ったけど、また胸が苦しくなる⋯。はぁ、なんで八幡に恋してしまったんだろ。住んでる場所も違うし、これから先会うことも無いのになんでかなぁ。あ、でもそれだったら、告白して振られた方がまだマシなのかしら⋯⋯?

 

「おーい?」

 

あー!でも拒まれるのは嫌。⋯⋯もうどうしたらいいのよ!

 

「二乃?⋯⋯しんどいのか?泣いたあとがあるけど」

 

「わぁっ!ちょ、ちょっと急に喋らないでよ!驚いたじゃない」

 

「いや、さっきから呼んでるんだが⋯⋯」

 

「で、なに?」

 

「いや、だから、泣いたあとあるけど大丈夫なのか?って聞いてるんだよ」

 

嘘⋯⋯。泣いたあとできてるの?⋯⋯まぁ1時間泣いたら出来るか。ってなんでここにいるの?リビングにいたはずなのに。

 

「⋯⋯もうトイレ終わったか?入りたいんだが」

 

なんだ⋯。そういうことね。私を心配して来たんじゃないよね。

あ、どうしよう。この顔であの2人に会いたくないな。見られるの恥ずかしい⋯⋯。よし、八幡の部屋借りるか

 

「八幡!ちょっと目の赤み治るまで八幡の部屋居といていいかな?」

 

「⋯⋯あー、そういうことか。いいぞ」

 

「ありがとね」

 

 

 

 

~八幡side~

 

二乃がトイレに入ってから1時間も経った。大丈夫か二乃のやつ。あとで見に行くか。それにしても、結構問題合ってるじゃねぇか。ところどころ空いてるけど。まぁそこは後で教えるか。

 

「ヒッキー、にのっち大丈夫かな?」

 

「ん?大丈夫だぞ。ほれ、問題ほぼ合ってるし」

 

「わぁーすご!⋯⋯ってそっちもあるけど今はそっちじゃないし!トイレの方だよ」

 

「あー、大丈夫なんじゃね?まぁあとで見てくるよ。ってお前は自分の勉強のことを心配しろよ」

 

「さ、さっきまで頑張ってたし!もう疲れたよー!」

 

「本当か⋯⋯」

 

「由比ヶ浜さんも意外と頑張ってたわよ。意外と」

 

「ちょっとゆきのん、なんで2回も言ったの??」

 

「ごめんなさいね、つい口が滑ってしまったわ」

 

「もーー」٩(๑`^´๑)۶

 

ここはもうすぐでゆりゆりな空間になりそうだなぁ。まぁもう見慣れちゃったけど。つーか、マジで二乃遅すぎないか?トイレにそんなに時間掛かる?

 

「なぁ二乃流石に遅すぎないか?」

 

「そうね⋯⋯。流石に女子でもこんな時間は掛からないわ」

 

あ、やっぱり掛からないのね。うーん、じゃあトイレじゃないことをしてるのか?トイレであれ以外のこと⋯⋯⋯うーん、なんだろう。泣いてる⋯⋯とかか?でも、そんな素振りなかったしな。気になるし見てくるか。

 

「トイレ出てるかどうか見てくるわ」

 

「お願いヒッキー!」

「お願いね比企谷君」

 

 

 

 

さてさて、二乃は出てるのかな?流石に出てないと心配になるし、俺の膀胱も限界になる。

 

お、いたいた。ってトイレのドアの前でなにやってるんだよ。出てるなら戻ったらいいのに。

 

「二乃、長かったけど大丈夫か?」

 

「⋯⋯⋯⋯」

 

あれ、おかしいな。全然返事が来ない。それも目が合わない。俺の方向見てるのに目が合わないってどういうことだよ。

 

「おーい?」

 

「⋯⋯⋯⋯」

 

 

ん?こいつの目、トイレ行く前より赤くないか?もしかして予想したように泣いてたの?なぜだ?泣く素振りもなかったし、泣く要素もない。どんな理由で泣いたんだ?あ、もしかして女子の日のやつか?なるほど。声が出ないほど痛いのか。それとも単純に知らない環境に酔ってしんどくなった?まぁ聞いてみるか。

 

「二乃、しんどいのか?泣いたあとあるけど」

 

「わぁっ!ちょ、ちょっと急に喋らないでよ!驚いたじゃない」

 

 

うぇ!声大きいしうるさい。耳の近くで大声出さないでくれよ⋯⋯。まぁ俺が二乃の顔に近づいたから自分のせいでもあるんだけどね(๑>؂•̀๑)テヘ

つーか、顔近づけるまで反応無いとかどんだけ集中してるんだよ。悩み事か?それしかないよな。泣くほどの悩み事か⋯⋯ダメだ、全然わかんねぇ!あとで小町に聞いてみるか。

 

「いや、さっきから呼んでるんだが⋯⋯」

 

「で、なに?」

 

「いや、だから、泣いたあとあるけど大丈夫なのか?って聞いてるんだよ」

 

心配で見に来た⋯⋯⋯って言うところだけど、俺はそんなイケメンなことは言えない。つーか、赤くなってたの知らなかったのかよ。目見開いた後すぐに頭抱えだしたし⋯⋯。

 

「⋯⋯もうトイレ終わったか?入りたいんだが」

 

ん?なにかを考えてるのか?まぁ考えるのはいいけど、俺さっきトイレ行きたいって言ったよね?そこで考えられても困るんですが⋯⋯。

 

「八幡!ちょっと目の赤み治るまで八幡の部屋居といていいかな?」

 

なんでそんな事聞くんだ?⋯⋯⋯あ、雪ノ下らに見られたくないのか。女子同士だったら気にしないと思うけどまぁいいか

 

「⋯⋯あー、そういうことか。いいぞ」

 

「ありがとね」

 

「⋯⋯⋯⋯」

 

絶対泣いてたな、あれは。だって泣いてなかったら、2階に行く時あんな悲しい顔しないだろ。流石の俺でもわかるぞ。⋯⋯⋯多分。よし、小町にメールで聞いてみるか。ん?なぜメールかって?だって、小町のやつみんなが来たらすぐに友達の家に行っちゃったんだもん。なのでメールで聞きます。電話だと聞こえたら困るし

 

 

『二乃が多分泣いちゃったんだけど、どうすればいいんだ?』

 

『え、二乃さんを泣かしたの?』

 

『違う。勉強中にトイレ行くって言って、それから1時間以上がたったから見に行ったら泣いたあとがあったんだよ。あとトイレ出てからは、悲しい顔しながら俺と喋ってるからどうすればいいか気になってしょうがねぇんだよ』

 

『なるほどねー。二乃さんって結構お兄ちゃんに似てるね』

 

『は?どこがだよ。全然これっぽっちも似てねぇじゃねーか』

 

『まぁお兄ちゃんには多分分からないから置いといて、とりあえず今日一緒に寝たらどう?』

 

『ん?なぜそういうことになる?』

 

『まぁ小町を信用してくださいな。恋にはね、色んな恋があるんだよお兄ちゃん』

 

『⋯⋯信用はするけど、恋は今関係あります?いらないよね?』

 

 

 

あれ?既読無視ですか小町ちゃん。急に止まらないでくださいよ。こっちは真剣に聞いてるのに!⋯⋯つーか一緒に寝るだけで解決するのか?しなさそうだけど。まぁ断れたら俺は普通にソファで寝ればいいだけだな。

よし、早く戻ろう。あいつらも気になってると思うし

 

 

 

~リビング~

 

「戻ったぞ」

 

「ヒッキーおかえりー!にのっちはどうだった?」

 

あー、これは言わない方がいいよな?

 

「あー、なんか眠たいって言ってたからとりあえず2時間くらい俺の部屋で寝てもらうことにした」

 

「ふーん、そうなんだ。良かった元気そーだね」

 

「そうね⋯⋯⋯ところで比企谷君」

 

え、なに、バレた?ま、まぁ雪ノ下にはバレちゃうか⋯⋯こんな嘘は。うーん、どうしようか

 

「比企谷君?」

 

「は、はい!な、なんでしょうか?」

 

あ、やべ。余計バレそう。なんでテンパっちゃうんだよ俺は!

 

「今、17時30分だけど私たちは帰った方がいいかしら?」

 

あ、そっちか。良かった⋯⋯。ってもうそんな時間???二乃大丈夫か?まぁプリント一通り出来てるから大丈夫⋯⋯⋯⋯かな?

もう時間も時間だし、帰ってもらうか

 

「そうだな。もうこんな時間だし終わるか勉強会。もうすぐ夜だし送るぞ?」

 

「え、ヒッキーが優しい⋯⋯⋯?」

 

「あら、あなたからそんな言葉が出るとは、明日は槍が降るのかしら」

 

「なんだ2人とも。俺をなんだと思ってるんだ?」

 

「捻くれヒッキー」

「自己犠牲捻くれ谷君?」

 

おい!どういうことだ!?

由比ヶ浜は俺の事捻くれヒッキーだと?どこが捻くれてるんだよ!捻くれてねーし、どストレートだし(?)

雪ノ下は俺の事⋯⋯⋯いや、自己犠牲ってまぁ本当のことだからあまりツッコめないけど、苗字ね?なんでも谷を付ければいいと思ってない?ね?

 

「はぁ⋯⋯⋯そんな事言うんだったら送らないぞ?」

 

「気持ちだけ受け取っとくわ。もう車が来てるの。だから心配しなくても大丈夫よ。」

 

「そ、そうなのか」

 

いつの間に車での迎えを頼んでたんだよ。準備するの早いな

 

「じゃあおつかれ。また学校でな」

 

「またねヒッキー!!!」

「比企谷君、二乃さんのことよろしく頼むわ」

 

「はいよ………」

 

 

 

 

結局帰るまで二乃は下に来なかった。まぁ多分なにかしてるんだろうなぁと思いつつ、もうすぐで晩御飯なので起こしに行くことにした。あ、小町いないから俺が作らないといけないじゃん。どうしよう………まぁ適当に作るか。と、思いながら扉を開けると、二乃が床で寝ていた。ん?いや、寝ているにしては顔が赤い。ま、まさか………辞めてくれよ。

 

「おい二乃!大丈夫か?つーか熱っ!……まじかよ。ってやばいやばい。早くベッドの上に寝させないと」

 

 

嫌な予感は的中。二乃は熱を出していた。

俺は急いで二乃を俺のベッドの上に乗せた。まぁ嫌だと思うけど世間一般でいうお姫様抱っこをして。しょうがないじゃん?それしか運ぶ方法がなかったんだもん。

そして、熱さまシートや小町の部屋にあった救急セット、アク○リアスなど準備をした。小町にもメールをして、早く帰ってもらうようにした。ついでに中野マルオさんにも電話した。焦ってるのか、向こうでなにかが落ちた音がしたけど。

 

 

 

まさか帰る2日前にこんなことになるとは、誰一人も予想出来なかった。

 

 

 

~二乃side~

 

八幡に部屋に行くことを伝えてから、上に行った私は少し八幡の部屋にあったラノベを読んでいた。そして、気がついたら17時50分という数字を見て、やばい早く降りないとあの2人帰っちゃう、と思い起きてみると、なぜか頭が痛くて身体もふわふわする。急に頭が回らなくなったので、下へ行くために部屋の扉まで歩こうとしたがすぐに倒れてしまった。

 

「痛っ………」

 

あー、これ熱だわ。めっちゃ頭痛いしクラクラする。なんでさっきまで本を読めてたのかしら。………どうしよう。声も急に出せなくなったし動けない。あれ?私詰んだ?

あ、足音が聞こえる。八幡かしら。

 

「おい二乃!大丈夫か?つーか熱っ!━━━━━━━」

 

あ、私のこと心配してくれてる。ありがたい………。あれ、急に体が浮いた………ってお姫様抱っこ???あー、ずっとこのままが…って私ったらなに考えてるのかしら。熱のせいで変な考えになってるの?危ない………このままいくと変な考えがずっと続きそうだし、思ってることも口でペラペラ喋りそうね。

あれ、眠たいのか目が重くなってきたわね。やばいわ、なにも考え―――Zzz……

 

 

 

「寝たか……今日は詰め込みすぎたな。ん?俺カレンダーにこんな丸付けたっけ?…………あー、二乃が書いたのか。楽しみにしてたもんなぁ。まぁこのままじゃ無理そうだな」

 

うーん、なんかデートの代わりになるようなものってあるのか?あとで探さないとな………。二乃はよっぽど疲れたのか、熱のせいなのか分からないけれど、あれから7時間経つまで寝ていた。



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2日目 ③

看病の部分書いたけど、これでいいのかわかんねぇや。
異性の看病なんてした事ねぇしな…………普通することないか(・ω・)

電話の部分会話ばっかりだけど許してね(ㅅ´ ˘ `)


あれ、私はなにしてたのかしら?目の赤みを消すために八幡の部屋に行って、そして…………あれ?ここから記憶が無いわね。なぜかしら?

ん?目の前には天井………?てことは、今ベッドの上で寝てるの私???やば!早く起きないと

 

「痛っ!」

 

頭が痛い!そして顔熱い!………なんで?ま、まさか私熱出ちゃったの?え、ちょっと待って。ということは、明日のデートは行けないのかしら?いや、でももう告白は……って今の時間は?

 

「え!もう11時なの???」

 

「うぇっ!うるさっ………なんだ起きたのか。熱はもう大丈夫なのか?」

 

は、八幡?な、なんでこの部屋で寝てるの?

 

「なんでここにいるの?」

 

 

熱のせいなのか、いつもの口調ができない

 

「ん?なぜか?………まぁ俺のいない所で倒れられても困るしな。あと元々俺の部屋だしここで寝ても別にいいかなぁと思って」

 

「そう……」

 

ダメだ、考えることもしんどい。もうこのまま勢いに任せよう

 

 

 

~八幡side~

 

ん?なんか二乃の反応がいつもと違うな。まぁ熱あるししょうがないけど。でも二乃の起きるタイミングが悪いな。寝てる時に起きるとは……。起こしても起きないからてっきり明日まで寝ると思ったのに。

 

「八幡、服変えたい」

 

「え?そ、そうか。小町のしかないけどそれでいい――っておい!今脱ぐな!」

 

急に服変えたいって言ったそばから普通に脱ぎだした。あれ、俺の事見えてる?なんで目の前で脱ぐの?この人は

 

「ふぇ?暑いから早く変えたいのだけど」

 

「わかった!わかったから少し待ってくれ。まだ服用意出来てないから!」

 

「早くして、そこにある服でいいから」

 

え、いや、それは俺がさっき寝る前までに着ていた服で、起きてから洗濯機に入れようとしてたやつなんだが?いや、さすがに汗やばいし、汚いし、あとまず俺が恥ずかしいから嫌だし。

 

「それ、俺がさっき着てたやつだから、ちょっと待ってろすぐに戻ってくるから」

 

「なんでそれがダメなの?早く変えたいしいいわよね?」

 

と言いながら、二乃はなにも躊躇わずに俺の服を取って着ようとしたので、

 

「いや、ちょっと「い・い・わ・よ・ね?」………はぁ、あとで怒っても知らないからな」

 

無理でした。止めようとしたけど、圧に負けちゃった。あれ?俺って熱出てる人に圧で負けるの?弱くない?

 

「ん……」

 

「いや、だからまだ俺がいるのに脱ぐなよ!出るまで待て!」

 

「なぜ?」

 

「は?」

 

「八幡、濡れタオルで拭いてほしい」

 

「………」

 

もう諦めよう、あまり話も噛み合ってないし。ん?よく見たら二乃のやつ目は充血してるわ、目の中心が定まってないわでなんか危なっかしいな。よし、二乃の言われるままにするか。俺の理性耐えてくれよ。

 

うーん、まずタオルを濡らしてからここに持ってくるか。移動するのもめんどいし、2、3枚用意するか。はぁ、色々と初めてのことが多すぎてもうわかんねぇや。まぁ小さい時に小町でこういうのは経験済みだけど、またそれとは意味合いが違うんだよなぁ。

 

スポドリも薬もついでに用意しとくか。

 

 

「二乃。タオル持ってきたから、壁の方向いてくれ」

 

「ん………」

 

よし、拭くか。おぉ、小町の背中とはまた違う感じなんだな。でも、小さいな。まぁ女子だから小さいか。よし!一応俺が拭ける場所は終わったぜ。ふぅ、なんか疲れてきた。これ終わったら寝るか

 

「二乃ー、終わったぞ。前は自分でやれよ」

 

「ありがと八幡!」ニコッ

 

「お、おう…。」

 

二乃って雪ノ下みたいな口調とツンデレが無くなったら可愛いしか残らないんだが。これ、全世界の男子は惚れて告って振られるところまでいくぞ?まぁ普通に、可愛い・美人の枠組みに入るからなぁ、こいつ。

 

「八幡?」

 

つーか、こいつこんなに可愛いんだったら彼氏いるんじゃね?あ、やばい。これがバレたら俺死ぬじゃん。

でも、まぁ、俺みたいなやつは女子の背中見ることすらないから、これで殺られてもいいか。いや、良くねぇな。普通に彼女欲しいし、まだ見れてないラノベもあるし。

 

「ねぇ、八幡。」

 

「ん?なんだ?」

 

「………明日のデートってどうなるの?」

 

まぁそりゃ聞きたいよな。そのために勉強張り切ってたし。でも、熱が治まるまで無理だな。

 

「熱がまだ38度あるから明日は無理だな」

 

「そう…………」

 

「まぁ治ったら買い物や映画くらいなら付き合うぞ」

 

「うん………わかった。おやすみ八幡」

 

「おうおやすみ。」

 

ふぅ、色々あったけど、二乃も寝たことだしタオル片付けて寝るか。あ、二乃の服は洗濯機に入れるだけで明日の朝洗濯するか

 

「八幡大好き」

 

「は?」

 

「Zzz………」

 

 

………は?え、ちょっとどういうこと?起きてるのか?それとも寝言か?え、でもこんなに早くには寝れないし…………。どっちだ???うーん、よし、一旦忘れて早く寝よう。明日も看病しないといけないしな。さっきの言葉は明日考えるとするか。あ、上杉に連絡したっけ?……多分やってないし連絡しとくか。

 

 

 

 

~二乃side~

 

なんか八幡顔赤くなったけど、なんでだろ?私なにも言ってないと思うけど

 

『八幡大好き』

 

へ?なにこの記憶……。ま、まさか思ってた言葉が出たの?うわ、最悪。言わないでおこうと思ってたのに。決心していたのに!なんで熱の時って思ってる言葉が口に出やすいのかしら。

 

……どうしよう、流石にあれを言ったら逃げられないわよね。もうここは当たって砕けろってこと?もう熱の勢いで告ろうかしら。あ、でも、八幡ってあーいう性格だから信じないだろうなぁ。やっぱり帰りの時に言うしかないのかな。ん?なんか八幡が電話してる。

 

 

『あ、上杉か?ちょっと言っておきたいことがあってな。二乃が熱出しちゃったんだけどさ――』

 

上杉……?あー、私のことを報告してるのかしら。

 

『大丈夫だ上杉。ちゃんと上杉のプリント8割くらい正解してるぞ』

 

まぁ私には関係なさそね。

 

 

 

『明日はあまり無理させるなよ。二乃の今回のテストは比企谷にかかってるんだからな』

 

「わかってるって。熱の具合にもよるけど、多分明日も無理そうだ」

 

『そう…なのか。じゃあ明後日も無理そうだな』

 

「そうだな。でも、明後日の午後に車で迎えに来るんだろ?マルオさんが」

 

『まぁそうだけどよ……。あ、もうこんな時間じゃねぇか。勉強するから切るぞ』

 

「いや、はよ寝ろよ。そうだ、上杉って女子5人の家庭教師なんだろ?」

 

『ん?そうだがそれがどうかしたのか?』

 

「いや、ただ俺と違って上杉はリア充なんだなぁと思って」

 

『は、どこがリア充なんだ?』

 

「え、いやいや、5人も女子いるんだろ?その中の誰かと付き合ったりとかしてるじゃないのか?」

 

『なんで俺が付き合ってると思ったんだ?まず、恋は学業からもっともかけ離れた愚かな行為だ。したい奴はすればいいだけだ。だがそいつの人生のピークは学生時代となる!』

 

「そ、そうなのか……」

 

『ま、まず全員性格がアレだから俺には合わん』

 

「ん、そうか?二乃とかは口調がアレだけどめっちゃ可愛いじゃねぇか」

 

『は?二乃が?……それは無いわ。あいつ初めての家庭教師の時に、俺に薬盛ったんだぞ。可愛いどころか恐怖でしかないわ』

 

「ほーん、そんなことがあったんだな。全然そんなことしなさそうだけど………」

 

『まぁ病人だからな。今もししようとしてもする元気がないだろうよ。ていうか比企谷こそ二乃のこと襲うなよ?』

 

「………は?襲わねぇよ、なんで病人を襲わないといけないんだ」

 

『病人じゃなかったら襲ってるんじゃね?二乃のこと気になってるだろ?急に来た家出少女と普通に接したり、その子のために勉強教えたり教材送ってもらうことするか普通。教えるのは教えても、教材送ってもらうようにするのはしないな。俺だったら。』

 

「もしそうだとしても、気になってる人を襲わねぇよ。俺をなんだと思ってるんだ?」

 

『知らん』

 

「は?知らんってどういうことだよ!――――」

 

 

 

うるさいわね。いつまで喋ってるのかしら?頭に響くから静かにしてもらえないかしら。

 

「はちまん………しずかにして」

 

やっぱりまだ声が少ししか出ないわね………

 

「え、起きてたの?……わかった切るわ」

 

『え、ちょっとま』ピッ

 

 

「ごめんな、うるさくて」

 

私が言ってから、八幡はすぐに消してくれた。上杉はなにか言いたそうにしてたけど。そして、謝りながら頭を撫でてくれた。

 

"ずっとこの時間が続けばいいのに''

 

私は寝るまでずっとそう思っていた。

 



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3日目 ①

お気に入り登録300人ありがとうございます!投稿できる日はバラバラだし駄文だし登録してくれる人いないだろうと思って書いてきましが、気づいたら300人いってました!

登録してくれた人ありがとうございます!あと、読んでくれた人もありがとうございます 
今日からまた大学なので投稿は遅くなりますが、完結はさせますのでそこの所は大丈夫です!







あーあ、昨日の夜はなんであんなこと言ったのかしら。告白するつもりなかったのに。多分あの感じ聞こえてるわよね……。

 

あれ、ていうかなんで周りこんな真っ白なの?………夢の中なのかしら。身体も動かないし声も出ない。………なぜか目の前に八幡とあの2人がいるわね。

 

あ!私がトイレで泣く前の場面だ。あれ、でも、なんでここのシーンが夢に出てくるのかしら?

あ、また涙が流れてきそう。早くトイレに行かないと……ってそうだ身体が動かないんだったわ。やばい、みんなの前で泣くことになっちゃう。夢っていうことはわかってるけど、なぜかここに居たら行けない気がする。

八幡の隣に雪ノ下さんと由比ヶ浜さんが座って………みんな私のことが見えてないのね。こんなに間近で泣いているというのに。やっぱり私の入るスペースは無いのね………。

 

あーあ、八幡と幼なじみだったら違ったのかしら。この運命には抗えないのね……。

 

 

 

~八幡side~

ゔーーー、はぁスッキリしたな。ん、まだ5時30分なのか。よし!二度寝しよう!

 

 

「は…………」

 

 

ん?うなされているのか二乃のやつ。うーん、どうしよう………。あ、俺も初日うなされてたって言ってたな。じゃああの時二乃がやっていたことをすればいいんじゃねぇか。

あの時二乃がしてたのは……………膝枕……?

 

 

チッ、参考にならねぇじゃねぇか!俺がそんなこと出来るわけないだろ。そんな簡単に出来たら今までに彼女できてるわ。(多分)

誰かに言われるか小町に言われるかくらいじゃないとできないね( ˘꒳˘)

 

「は………ちま……ん………」

 

 

……………はぁ、まぁこの前のお礼としてやるか。

 

ただのお礼、そうただのお礼

 

 

よし、準備完了だ。あとは起きるまで膝枕しとくとの頭を撫でておくか。

 

ガチャ……

「ただいまぁー!お兄ちゃんk「シ━━━ッ」………ゴメンオニイチャン」ガチャ

 

 

危ねー、まだ6時前なのに起こすとこだったぜ。小町よ、わかってくれて良かった。あと、気になるのは帰ってくる時間おかしくないか?朝方に帰ってくるってお兄ちゃん心配だよ………。

 

ん?二乃どんな夢見てるんだ?泣いてるじゃねぇか。たく、どんな悩み事があるんだろ。やっぱり今日行けないことで悩んでしまってるのか?まぁ後で聞いてみるか。

 

「つーか、ほんとに可愛いな二乃って………」

 

「………」目パチリ

 

「………」

 

「………」

 

「………き、聞こえた?」

 

「…………聞こえたわ///」

 

「そ、そうか………///」

 

「あれ、なんで八幡の顔が目の前にあるの???」

 

「あぁ、それは俺がうなされてた時のお礼として同じことしてるからな」

 

「八幡がうなされていた時にしてたってことは………膝枕??え、なぜ?」

 

「そりゃあ、二乃がうなされてたからだ」

 

「そ、そうなのね……。あ、熱測りたいわ」

 

「今手で触ったけどもういけると思うな。ほい、体温計」

 

「ありがとう」

 

 

あの後測ったら、37.5℃だったので今日のデートは一応無しって言ったら、「そ、そう………わかったわ…」みたいな感じになってたわ。会ってから1番楽しみにしていたからなぁ、デート。まぁテスト期間中にまた熱ぶり返しても困るし、しょうがないんだけど。まぁ代わりのものを用意するか

 

「ねぇ、もう私元気なんだけどまだ寝ないといけないの?」

 

「うーん、寝なくてもいいけど家からは出せないな。まだ微熱だから」

 

「そう…………」

 

「あー、デートの代わりなんだけどさ……」

 

「うん…」

 

「明日のこれくらいの時間に起きて午前中に外出しないか?熱無かったらの話だが」

 

「行く!!絶対行きたいわ!!!」

 

「お、おう。そうか。じゃあ行く場所決めないとな。朝早いから場所は絞られてしまうけど、それは我慢してくれ」

 

「分かったわ!………じゃあミニデートの〆はプリクラがいいかしら?」

 

「おう、本当は嫌だけどいいぞ。二乃の為だしな」

 

「ありがとう!」ギュー

 

 

 

予定はめっちゃ変わったけど、まぁ喜んでくれて良かったわ。小町にも聞いた甲斐があるぜ!ありがとよ小町!

あと無視しようと思ったが、二乃よ。そんなにくっつかないでくれると八幡嬉しいな。匂いが良くて理性持つかわかんないゾこのやろー。



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