幻想の一時 (東方好きのてぃーさん)
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序章「事故」

 初投稿となりますので…(^_^;)
 お手柔らかにお願いしますm(_ _)m


 

 当たり前の日常が続くと思っていた。

 …だが、そうじゃなかった。

 ある時を境にして俺の日常は崩れた…。崩れるのは一瞬だった。

 

 

 

「お~い!湊飛(みなと)!はやくはやく!」

「わかったから、そんな急かすなって。」

 学校が終わり、俺は幼馴染兼彼女の澪(みお)と放課後を満喫していた。繁華街で澪とタピオカを飲みながらブラブラしていたら澪が俺の数歩前に出てそんなことを言ってきた。澪は向かい側にある洋服に目を輝かせていた。

「湊飛!あれ可愛くない??」

「…確かに可愛いいな。」

「ちょっと、反応薄くない?」

「いや……///」

(やっべぇ…絶対あれ来たら可愛いだろ…)

「あれれ〜?もしかして想像して照れてるの〜?可愛いな〜」

「ちょおまっ!何言って!」

「ほらほら〜、図星なんでしょ?」

「…そうだよ、悪かったな…」

「ぜーんぜん!むしろもっと想像してくれてもいいんだよ??」

「いや…これ以上は脳がやられる…」

 流石にこれ以上想像すると可愛さのあまり脳がやられるので控えた。

 そんなこんなでその洋服屋に行くことになり向かい側に行こうとした時だった。

 信号無視の大型トラックが横断歩道を渡る澪を目掛けて突っ込んできた。澪はその事に気づいたが、目の前に迫り来る死の恐怖にその場に立ち尽くしていた。

 彼氏である以上、この状況に置いてやることは決まっている。それは…

ーー体張って彼女を助けるっ!

 

 ガンッ!

 

 …案の定、と言うべきか。

 俺の体は大型トラックにはねられたことで満身創痍、全身から急速に力が失われ、体温が下がっていくのがよくわかる…。流石に無事に帰れることは無い。この体じゃ、まともに動けない。

 周囲は騒然としていた。隣では澪が泣き叫んでるのがよくわかる。だが、澪が泣き叫んでいるのならひとまず澪は無事だと思い、守れたことに安堵した。

(よかった…お前を守れて…)

 意識が朦朧としている。もうダメだと思い…俺は澪がいるであろう場所に最後の力を振り絞って手を伸ばした。

「…み……お……」

「湊飛!」

「…うる…せーよ……もう…少し……ボリューム…下げて…くれ……」

「わかった…わかったよ…!」

「…あぁ…それで…いいんだ……」

(そろそろきついな…)

「…すま…ないな……こんな…最後に……なって……」

「最後なんて…嫌だよ…!」

「…本当に…すま……ない…」

「湊飛は悪くない…悪いのは私だよ…!」

「ハハ…お前…は……わる…く…なんて…ない…さ…」

「湊飛…!!」

「…さい…ごに……なか…せて……ごめ…んな……ほん…と…に……あり…が…と……」

「湊飛!!!」

 力が入らなくなり、さっきまで澪の頬に触れていた手ももう何も出来ない…。意識もはっきりせず、もう何が何だか分からない中…脳内にひとつの声が響いた。

 

『貴方、生きたい?』

 

 俺はその問に「Yes」と言った。が、口は動かなかった。これで俺はもう死ぬのだと、そう自覚した。そもそもとしてこの意識が朦朧としている中で声が聞こえてる時点でもう無理なのだ。

(はぁ…まぁ最後ぐらいカッコつけられたかな…)

 そんなことを思いながら…俺は意識を手放した。

 

『貴方の返事、しかと受けとったわ。それじゃ、これからを楽しみなさいな。』

 

 最期に…そんな言葉を聞いた気がした…。

 




 はじめまして〜!今回の作品が初投稿となりますm(_ _)m
 文字数が圧倒的に足りない気もしますが…そこは序章ということで多めに見てください(^_^;) 今後とも精進していきたいと思います!
 今回の作品「幻想の一時」はシリーズ化になるので次回の方も是非読んで言ってくださいm(_ _)m 更新はゆっくりまったりやっていきますので待っていてくださると本当にありがたいです。
 それではまた次回の作品で!


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