Fell!sansは夜を廻る。 (Sleeping Pills*)
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第一話

ザシュッ

 

鈍い音が廊下に響く、この音を聞くのはこれで

何回目になるんだろうか。

あのクソガキはもう飽きたかのように奥へと

歩いて行く。

あいつのせいで一体何度殺されたかさえも

覚えていない・・・数える気にならないと言った

方が正しい。

もう意識が消えかけてきている、もう数秒で俺は塵になる、

だが、骨1本ぐらいならまだ出せる。

唯一の希望はこれしかない・・・だがそれは「ルール」に

反する。

だが、俺はすぐに骨を出した。

ルール?それが何になるんだよ?

それに・・・この地下世界の奴ら全員を殺すことこそルール違反になるべきじゃないのか?

はっきり言って理不尽だ。そんなモノを守る筋合いはない。

気がついたら俺は骨を持って叫びながら走っていた。

そしてクソガキに刺さった途端、意識が急速に消えていった。

 

 

 

 

 

 

 

「うん・・・?」

気がついたら俺は寝ていたようだ。

あいつ、もしかして世界をResetしたのか?まあ疑問は残るが

そう考えるのが1番納得がいく。

すると、物かげから突然誰かが出てきた。

・・・多分あのクソガキだ そう確信した俺はそいつの後ろに立った。

「ようガキンチョ、ここでの挨拶を知ってるか?」

そいつは驚いたようだ。

ガスターブラスターを2つ出す。

「まあ・・・ お ま え は と っ く に 知 っ て ん だ ろ ?」

そいつは後ろを振り返り、驚いたように言った。

「おじさん、後ろ!」

は?

とっさに後ろを見ると、そこには・・・バカでかい顔と赤い虫のような足を持った奴が

せまってきていた。

「・・・は?」

とっさにガスターブラスターでそいつを撃つと、呆気なく倒れて消えた。

・・・何だ、こいつ?こんなのいたか?

そう思って前にむきなおると、そこには 全く違うニンゲン が立っていた。

頭のリボン、白いシャツ、スカート、うさぎのカバン、開いた目、何から何まで違う。

・・・誰だ、お前?

そう質問する前に、そいつから質問してきた。

「おじさんって・・・魔法が使えるの⁉︎」

こいつはマジで何も知らないようだ。

「一応こんぐらいならできる。ところで、お前の名前は?」

「・・・ことも」

何から何まであのクソガキとは違う。

そういえば、こんな建物は見たことがない、

いや、どの建物も見たことがない。

さらに・・・上には限りなく「ソラ」が広がっている。

てことは・・・ここは地上なのか⁉︎

「・・・何で俺はここに来たんだ?いや、呼ばれたんだ?」

独り言のように口から漏れたのは、その言葉だった。

「そういえば、何でこんな時間にガキが街を歩いてんだ?」

こともはしばらく黙った後、あまり言いたくなさそうに言った。

「ポロがどこかにいなくなって、それでお姉ちゃんが探しに行ったんだけど、

なかなか帰ってこないから心配になって、探しに出かけたの。そうしたら

ここで出会って、ここの茂みに隠れなさいって言ったの。それでしばらくたってから

茂みからでると、お姉ちゃんがどこにもいなくて・・・。」

なるほど、そんな理由か。

「まあ、あくまで俺の予想だが、あの化け物に捕まったっぽいな。」

こともはショックを受けたような顔をしたが、続けて言う。

「幸い、あの化け物は足が遅い、要するに走って見つけることができるかもしれねぇ、

しかも耐久力はあまりないから、奪い返せる可能性もだいぶある。」

こともはしばらく考えた後に、納得したような顔をした。

「あの・・・おじさんも一緒に来てくれるの?」

「当たり前だ、こんな化け物のいる街に1人でいたらあぶねーだろ。」

「ありがとう、ところでおじさんの名前は?」

「サンズだ。」

実の事を言うと、俺も探している奴がいる。

・・・あのクソガキ、「Frisk」だ。

 



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第二話

「まあ、二手に分かれて探した方が見つけやすいな、

何か地図みたいなの持ってるか?

この街の構造が分かったら何でもいい。」

「それなら、学校で作った手作りの地図があるよ。」

「・・・暗くて見えねえよ、明るい所に移動するぞ。」

「そうだね、ってうわっ⁉︎」

唐突に驚いたような声をあげ、俺から距離を取る。

「おい待て、何があった?」

「サ、サンズさんって・・・ガイコツだったの⁉︎」

俺の頭の中に(は?)という言葉が浮かぶが、

よく考えてみりゃ、見たことのない奴と初めて会ったら、

誰だって驚く。

あのクソガキは無反応だったが、あいつは感情がない。

「なるほど、まあお前に危害は加えないさ、もしその気だとしたら・・・

今頃boneと吹っ飛ばされてるはずだろ?」

ここは自分は無害だと伝えておいた方がいいと考えて、

少し骨ジョークを混ぜて弁解する。

「それもそうだね、じゃあそれぞれどこに行く?」

と言って地図を見せてきた。

こいつ、ジョークに気付いてねぇ…。

「つまらねぇな、お前。」

「なんか言った?」

「何でもない。まあそうだな・・・俺はトンネル、お前は崖を探してくれ。」

「えっと・・・何で?」

「勝手な解釈だが、化け物のボスは人のなかなか来ないような所にいる。

だとすれば怪しいのはその2ヶ所って訳だ。」

「へぇ、サンズさんって頭いいんだ。」

やばい、一瞬ニヤけちまった。

「そ、それじゃあ行くぞ。」

トンネルの方に進みながらあの言葉を思い出して、

またニヤける。

だが、あいつに重要な事を言い忘れていた。

いや、言わなかった

言える訳がない、

もしかしたら、いや、かなりの確率で、あいつの姉は殺されている

 

 

 

 

 

 

 

「そんなに近寄らなくても大丈夫だよ、ポコ。」

そう言って少し遠ざける。

サンズさんはガスターブラスターって言ってたけど、

呼びやすくポコって名前にしてる。

よく見れば可愛く見えるとか言ってたけど、

4つの光る目と、生えそろった牙がどうしても

可愛く見えないし、むしろ怖い。

何であんな事言っちゃったのかなぁ?

今更バカらしくなってきてる。

 

– サンズさんと分かれる直前 –

 

「ところで、」

気になった事を言った。

「もしおばけに遭遇したり、

お姉ちゃんを見つけてもその近くにおばけがいたらどうすればいいの?」

私がそう言ったら、サンズさんは顔をしかめて、そのあと言った。

「よーするに、攻撃手段が欲しいんだな?

「いや、ある意味そうなんだけど、

おばけを食い止める物が欲しいの。」

サンズさんはしばらく黙った後に、

にやりと笑った。

「なるほどな、お前はあのクソガキとは違う、

それならちょうどいい物があるぞ。」

そう言って取り出したのが、

あの大きなおばけを吹き飛ばした大きな頭蓋骨だった。

「こいつは(ガスターブラスター)って奴で、

知ってると思うがビームが出る、

だがこいつは特種で、

相手の動きをしばらく止められるんだ。」

 

 

 

それでポコを貸してくれた訳だけど、

正直言ってかなり怖い。

ポロがいたら心強いんだけどなって思ってたら、

崖の近くの田んぼについた。

だけど橋が壊れていて、先に進めない。

「うーん、どうするポコ?」

まあ分かる訳無いと思いながら言うと、

何を考えたのか、どこかに飛んでいった。

「え、待って!」

だけどポコはもうどこかに行ってしまってる。

何度呼んでも戻ってこない。

だんだんと怒りが込み上げて来た。

「ポコのバカ!もう知らない!」

そう言って後ろを向くと、

いつのまにかポコが何かを咥えて戻っていた。

私の言った事を聞いたからか、とても怯えている。

「ポコ、一体どこに行ってたの?」

そう言って口を見ると、

そこには大きめの板が咥えてあった。

「もしかして、これを取って来る為にわざわざ飛んで行ったの?」

そうだと言うように、低く唸った。

そんな事だったんだ・・・

「ごめんね、ポコに酷い事言って。」

そう言うと、まるで構わないと言うように瞬きをした。

ポコの持って来た板を使って、向こうに行けるようになった。

さっそく崖の方に行こうとしたら、

ポコが動かない。

「どうしたの?」

そう聞くとポコの目が下を向いた。

そこでその辺りを見ると、メモがある。

「なんだろう・・・?」

試しに読んでみる。

 

ころさレる たすケテ たすケテ

 

タスケテタスケテタスケテタスケテタスケテタスケテタスケテタスケテタスケテ

 

「⁉︎」

耳元で声が聞こえて来て、とっさに後ろを振り返ったけど、ポコしかいない

「なんなの・・・?」

そのまま前を向くと、そこには

白い服を着た女の人が立っていた。

だけど、虚ろな目、おぼつかない足取り、

間違いなく〔おばけ〕だ。

「ポコ!撃って!」

ポコは分かっていたらしく、

すぐさまビームを発射した。

だけど、全く効いていないのか、ゆっくりとこっちに迫って来る。

効いていない・・・?

このままだとポコも一緒に捕まるかもしれない。

カバンからノートを出して1枚破り、

(ガスターブラスターの効かないおばけがいた)

と書いてポコに咥えさせる。

「早くサンズさんの所にこのメモを届けて!」

私がそう言うと、ポコはどこかに飛んで行った。

きっとサンズさんならどうにかできる。

それまでに時間をかせがないと。

 

 

 

 

 

 

 

 

「やべぇ・・・」

自分の思った事が口から出てくる。

一体どうすればいいんだ?

あいつになんて言い訳したらいいんだ?

そう思っていた時、

突然目の前にガスターブラスターが現れた。

「うわっ!・・・ってお前はあいつに貸してた奴じゃねーか、何があった?」

そう聞くと、そいつは咥えていた物を見せた。

「紙か?なんか書いてあるな。」

試しに読んでみる。

 

(ガスターブラスターの効かないおばけがいた)

 

なるほどな、まあこのガスターブラスターは威力がかなり弱いから、

効かない敵もいそうだとは予想はしていた・・・

「うん?つまり・・・

その化け物に追われているって意味か⁉︎

目の前のガスターブラスターが、そうだと言うように鼻先を上下に動かした。

「今すぐ行くぞ、悪いがお前に乗せてもらう。」

 

 

 

 

 

 

 

失敗した。

今になってよく分かる。

なるべく遠くに離れたくて、まわりを見ていなかった。

この先は崖だったのに・・・。

もうこれ以上逃げられない。

だんだんと女の人のおばけが近づいてくる。

もう無理だと目を瞑った。

 

ギャア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛

突然ものすごい悲鳴が聞こえ、

目を開けると、崖から落ちていくおばけと、目の前に立つサンズさんがいた。

「大丈夫か?ガキンチョ。」

「あ・・・あ・・・」

気がつくと、さっきまで怖かったのと、助けられたという安心がまざって、

思わず泣き出してしまっていた。

「おいおい、泣くなって。」

サンズさんはそう言いながら、背中をさすってくれた。

私は泣きやんだ後、ある事に気付いた。

気まずい顔をしている。

「そう言えば・・・一つ悪いニュースがあるんだ。」



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第三話

– ガスターブラスターが来る5分前 –

 

はあ・・・はあ・・・

普段から運動してねーから、

疲れるのがやたらと早い。

その辺の地面に座って休憩する。

papyrusが運動しろと言っていた意味が今になって身に染みて分かってきた。

まあ化け物に襲われない点まだ幸運だと言える。

脅しでガスターブラスターを一発撃てば襲われない。

「よしっ」

声を出して立ち、背伸びをする。

俺もあのガキのために頑張らないとな・・・

そう思いながら歩き出す。

 

ズリ・・・

 

「ん?」

 

ズリ・・・

 

ズリ・・・

 

何かを引きずるような音が聞こえてくる。

しかも、かなり近くから。

とっさに物陰に隠れて見ていると、

見たことのない奴がだんだんと薄暗い中から姿を現していった。

黒い体、カタツムリのような足、眠そうな目、触手、背負っている袋、

随分と変わった見た目だ。

時間的にも、こいつとは戦わない方がいい。

静かに離れよう。

そう考え、なるべく音をたてないように動く。

が、その時に袋に目がいった。

明らかに一つ変なのがある、

たまに少し痙攣する。

形もおかしい。

まるで無理矢理人間を詰め込んだような・・・

次の瞬間、こいつが何を運んでいるかが分かった。

素早く後ろに回り込んで、そいつを呼ぶ。

「おい、そこのお前。」

その化け物は気づいたらしく、ゆっくりとこっちに振り向いた。

改めて見るとかなり大きい。

だが、その分だけ遅そうだ。

続けて言う。

「今持っている荷物全部置いてけ。」

やはり嫌そうだ。

「なら・・・」

そう言っていくつかの骨を出す。

「奪わせてもらうぞ。」

だいたいこうしておけばあっさりと渡してくれる。

だが・・・

こいつは違った。

ある程度下がった後に、一気にめくり返った。

「⁉︎」

あまりにもショッキングな光景に、一瞬止まった。

その後すぐ骨を撃ち出そうとしたが、もう遅い。

相手は一気に距離を詰め、俺を押し潰そうとしてくる。

とっさに曲がり道に逃げ込んだから助かったが、

当然それで諦めるはずもなく、何度も追われ、

ギリギリの所で狭い道に逃げこみ、

そいつを撒けた。

だが、あいつの姉は奪い返せなかった・・・

 

 

 

俺はそれまでにあった事を全てこともに打ち明けた。

正直、一つ言葉を言うだけで体に重りを載せられる気分になる。

だが、こともは失敗した俺を責めるどころか、

こう言ってきた。

「大丈夫だよ。失敗は誰だってするし、

サンズさんの言ってる事が正しいなら、

きっとお姉ちゃんは生きているよ。」

自分より小さい子供の励ましで、俺は心の重荷が降りたような気分になった。

そして、何かが吹っ切れたのか、

俺は泣き出していた。

励ましてくれることもと、

俺を守ってくれていたpapyrusの面影が重なったからだ。

「すまねぇ、つい泣いちまった。」

パーカーの袖で涙をふきながら謝ると、

こともは別にいいよ、と言ってくれた。

「それじゃあ、一回家に帰ろっか。

サンズさんも来る?」

「そうだな、ここに俺の家ねーし、泊めて貰うぞ。」

そんな何気ない会話をしながら、

俺たちはこともの家に向かって歩いた。

その道中で、色々話した。こともの姉の事とか、俺の弟のpapyrusの事とか・・・

そんな事を話していると、

ある物に目がいった。

「なんだ、あれ?」

そう言いながら、俺はとある方向を指で指した

そこには、小さな石像が置いてあり、大きな蝋燭が立ててある。

随分と変わっているが、それだけなら普通質問はしない。

なぜ質問したのかと言うと、

見たことの無いはずなのに、妙に懐かしく感じるからだ。

「あれはおじぞうさんって言われている物で、お金をもらう代わりに

みんなの願いを叶えてくれるの。

ちょうど10えんが2枚あるから、サンズさんも何かお願いしたら?」

「いいや、いらん。

それに、その2枚でお前が2つ願い事をすればいいだろ?」

そう言って断る。

こともがその石像の土台の上にコインを置いて、

手を合わせて、目を閉じる。

そんな行動を見ていると、何かを思い出してくる。

だが、なかなか思い出せない。

確か・・・

 

ケツイ

 

唐突にその言葉を思い出し、すぐに全てを理解した。

とっさにこともの肩を掴み、質問をする。

「なあ、この質問に答えてくれ・・・。

お前は本当に(ことも)なのか?

 



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第四話





突然肩を掴まれて、こんな質問をされた。

「なあ、この質問に答えてくれ・・・。

お前は本当に(ことも)なのか?」

何を言っているのか全く理解できない。

「何を言ってるの?私はこともだよ?」

サンズさんはしばらく黙った後、肩を持つ力を緩めた。

「すまん、お前があのクソガキの変装か何かだと思ったんだよ。」

あのクソガキ・・・?

「ねえ、誰の事なの?」

「・・・それは言えない、早く帰るぞ。」

本当はまだ何個か質問したかったけど、

嫌そうな顔だったからやめた。

一体、何があったのかな?

「ねえ」

不意に後ろから声をかけられた。

とっさに後ろを見ると、

そこにはだれかがいた。

顔は全く分からないし、姿もよく見えないけど、

なぜか人だって事は分かる。

「サンズさん、あの人はだれ?」

そう質問した。

「なんだ・・・? 誰もいないじゃね–か。」

なんで?こんなに近くにいるのに?

「彼に私の姿は見えないよ。」

その人は言った。

「なぜなら、『ケツイ』を持っている人にしか

見る事が出来ないからね。

もっとも、君のそれはまだ未熟だから、ぼんやりとしか見えないと思うよ。」

何を言っているのか全く分からない。

「すまん、そっちに何があるんだ?」

「えっと・・・ごめん、先に行っといて!」

サンズさんは怪しそうな顔をして、その後離れていった。

「あの、何個か質問していいですか?」

「全然いいよ、ただし3つまで。」

「まず、あなたの名前は?」

「Chara、もっとも彼は知らないと思うよ。」

「次に、『ケツイ』について教えて。」

それを言うと、その人はしばらく黙り、そして言った。

「まあ、君に話してもいいだろう、

結局君にも関係してくるからね。

簡単に言うと、科学上ありえないエネルギーの事で、

その力を使いこなせば、死ぬ事さえも免れられるんだ。

そして1番の特徴は、

何度死んだとしても、ケツイの満ちた所からやり直せるという訳だよ。」

「ちょっと待って、私はそんな力を持っているの!?」

「そうだよ、君がまだ自覚してないだけさ。」

信じられない・・・。だけど、嘘を言っている様にも思えない。

「ところで、それが3つ目の質問かい?」

「い、いや、違うけど・・・。」

「なら、最後の質問は?」

私は、1番知りたい事を聞いた。

「サンズさんが(あのクソガキ)って言ってた人は、なんでそんなに

嫌われてるの?一体何をしたの?」

それを言った途端、その人は嬉しそうに言った。

「そうだよ、そう聞くのを待ってたんだよ。

サンズがクソガキと言っているのは、

(Frisk)という人間の事さ。

元々サンズは地下世界にいたんだけど、

そこに落ちてきて、

そこにいるモンスター達を全員殺したんだ。

え⁉︎

「なんでそんな事をしたの?一体何をされたの?」

「いいや、そいつは何もされていない。」

「なら、なんで?」

「簡単さ、ただそいつの好奇心でやったんだ。」

ショクで頭の中が真っ白になる。

「そ、そんな・・・いくら何でも酷いよ!

そんな取り返しのつかない事をやりたいと思う時点で!」

「いいや、そんな事はない、

そいつの持っていた能力には・・・」

「そんな事聞いてない!」

気がついたら、私は私を抑えられなくなっていた。

「それに、あなたもだよ!

それを知っているって事は、見てたって事でしょ?

何で止められなかったの?」

私の口調に驚いたのか、しばらく黙って、また口を開いた。

「いいや、私は止められなかったんじゃない、

止めなかったんだよ。」

え?

「一体、何で・・・?」

その後返ってきたのは予想外の答えだった。

「なぜかって?それは・・・

私がそうする様に仕向けたからさ。

ショクを受けて全く喋れない私に、その人は続けて言う。

「さっきは話しきれなかったけど、

そいつはもう一つの力を持っていた。

『Reset』といって、

全てを初めからやり直せる能力さ。

そこで、私はそいつを誘ったんだ。

(モンスターを全員殺してしまおうよ、

大丈夫、『Reset』を使えばまた全て戻る)

ってね。」

「・・・ねえ、一体何が言いたいの?」

最初に出た言葉はそれだった。

「簡単に言うよ、

君もここにいるおばけ達を皆殺しにしないか?」

え・・・?

「そ、そんなの・・・嫌にきまってるよ!」

「そうかい?なんで?」

「だ、だって生き物を殺す事は悪い事だから・・・」

「へぇ、それは何で?それは誰が決めたの?」

「そ、それは・・・」

「それに、そいつらは君を殺そうとしてくるんだよ?生かしておく意味はあるかい?」

駄目だ、全く言い返せない。

「さあ、私と手を組もう。」

いやだ。

「なぜ拒むんだい?悪い点は一つもないだろう?」

いやだ。

「それとも、君に拒否権が・・・」

「いやだ!」

思わず、大きな声を出してしまった。

慌ててその人を見ると、

少し驚いたような感じになっている。

「そうか、まあいい。

今は諦めるけれど、

また近いうちに会うと思うよ。」

そう言って消えていった。

「おい、ことも!」

後ろから聞こえるサンズさんの声で我にかえる。

「お前が突然叫んだりするから、心配でやって来たんだよ。

怪我とかは?」

「ううん、してない。」

「そうか・・・ところで、一体何をしていたんだ?」

私は少し考えた後、こう言った。

「ごめん、なんとなく叫びたかったの。」

本当は違う。

だけど、これは私にだけの問題だ。

今まで、私は他の人たちに頼っていた。

だけど、あの不思議な人との会話で分かった。

時には、自分1人で、誰にも頼らずに行動しなければいけない時もある。

そう考えながら、私は一歩踏み出した。

 




【お知らせ&謝罪】

先程姉が書いている別小説、「Sleeping Pills*のAU小説」の方に間違ってこの小説が投稿されてしまいました。
そちらで見てしまい混乱した方々、申し訳ありませんでした。


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第五話

うーん・・・

俺何してたっけ・・・?

そう思いながら周りを見渡す。

すると、心配そうな顔のこともが隣にいた。

「サンズさん、起きたの?」

「ま、まあ起きたが・・・。」

「心配したんだよ、3日間の間ずっと寝てたから。」

そうか、大体思い出してきた。

確かこの家に来て、疲れたからベッドに入って、そのまま寝て・・・

あれ?

「ちょっと待て、俺は3日の間ずっと寝てたのか⁉︎」

こともが頷く、

どうやら本当らしい。

いや、寝過ぎだろ俺・・・

「そういえば、その3日間お前は

何してたんだ?」

「トンネルはサンズさんと一緒に行った方がいいって思ったから、

トンネル以外の場所を探してたの。」

「それで、お前は何か見つけられたか?」

「・・・ポロを見つけた。」

「よかったな。」

「・・・死んでたけどね。」

口調が少し変だ。

よく顔を見ると、

泣いたような跡がある。

「落ち込むな、ことも。

お前は悪くない。

それで、ポロをどうしたんだ?」

「さっき埋めて、お墓を作ったの。」

「そうか・・・なら先にそこに行かせてくれ。」

「え、何で?」

「俺も、ポロに挨拶したいんだ。」

そう言ってから、ある事に気付いた。

普段の俺なら言わないような事を、

地上に来てからよく言うようになっている。

全て荒れ果て、殺すか殺されるかというあの空間では、

当然性格もひねくれまくった。

だが、ここは違う。

争いや殺し合いなんて全くない。

俺も、少しは夢を持っても良かったんだな・・・。

「そうだね、それじゃあついて来て。」

そう言って歩き出した。

だが部屋から出ようとした時、

突然驚いたかのように座り込む。

「おい、どうした?」

「お、おばけが廊下にいる!」

「まじか・・・お前は離れてろ。」

そう言ってこともを部屋の隅に避難させ、

廊下を確認する。

「は・・・?」

まず最初に出たのはその一言だった。

そこにいたのは、

真っ黒で、眠そうな目つきの、

あの化け物だ。

逃げ道はない。

とっさにガスターブラスターを出現させ、

そいつに打ち込む。

が、吹き飛ばした時の煙が消えた時、

廊下には何もなかった。

「あの野郎・・・一体どこに

 

バサッ

 

周りが暗くなるのと、俺の意識がとんだのは、

ほとんど同じタイミングだった。

 

 

 

 

 

「・・・さん、サンズさん!」

「なんだ・・・こともか?」

目が覚めると、そこはあの回廊だった。

隣にはこともが座っている。

「よかった、やっと起きたよ。

ところで、ここはどこなの?」

「・・・俺も知らん。」

思わず嘘をついた。

ここで俺が何をしてたか言いたくない。

いや、言えない。

ここであいつと殺し合っていたなんて・・・

「私、知ってるよ。

ここでサンズさんが(あのクソガキ)って言ってた人と殺し合ってたんでしょ?」

え?

「お前・・・なんで知ってんだ?」

「それはね、『Frisk』って人から、

全部聞いたの。」

すぐさまこともから離れ、立ち上がる。

右手にはナイフが握られていた。

「なあ・・・、一体何が言いたいんだ?」

そう聞くと、こともは微笑みながら言った。

「だけどね、

ずっと一緒の人とだってら飽きちゃうでしょ、

だから・・・今度は私と一緒に殺し合おうよ!

 

 

 

 

 

「⁉︎」

本当に目が覚めた時、

周りは真っ暗だった。

しばらくたって暗闇に目が慣れると、

ここは小さな部屋のような所だと分かる。

扉はここだな・・・まあ開かないか。

そんな風に考えながら扉を押す。

ギイィィ・・・

「え?」

思わず心の声がもれた。

この扉、鍵がつけられてねぇ・・・。

「・・・俺をなめ切ってるのか?」

そんな事を言いながら外に出ると、

周りの景色に目がいった。

工場のようだが、

使われていないのか随分と薄暗く、不気味なほど静まり返っている。

 

コン

 

コン

 

「うん?」

割と近い所から、硬い物と硬い物がぶつかり合う音が聞こえてきた。

その方向を見ると、ガスターブラスターがコンテナに何度も自分の体をぶつけている。

よく見ると、こともに貸してた奴だ。

「おい、何してるんだ?」

俺がそう言うと、そいつは動きを止めて、俺の方を見る。

何度もぶつかったのか、所々に傷があった。

「全く・・・、まあお前は痛みを感じないかもしれないが、

何でコンテナなんかにぶつかってるんだよ?

こともが心配する・・・」

次の瞬間、何でこいつがこんな事をしているかが分かった。

「もしかして、この中にこともがいるのか?」

そうだと言うように上下に鼻を動かした。

すぐさまコンテナの扉に寄った。

「おい、ことも!」

「サンズ・・・さん?」

中から声がする。

「こっちからは扉が全然開かないの。

鍵を開けてくれる?」

扉を見ると、鍵の部分の棒がねじれていて開きそうにない。

だが、金具の根本を壊せば開きそうだ。

「なるほど・・・結構大きい音が出るから、

耳を塞いどいてくれ。」

改めて見ると、

金具はかなり錆び切っていて、骨を数回ぶつければ壊れそうだ。

骨をいくつか出して、

金具を壊そうとして・・・

ためらった。

こいつは本当に(ことも)なのか?

それに、もし(ことも)だったとしても・・・

いや、あんなの夢だろ?

こともがそんなこともがそんな事する訳無い。

そんな事できる訳・・・

「おや、困っているのかい?」

「⁉︎」

周りを見たが、誰もいない。

「無理だよ、君は私を見る事はできない、

だけど、こうやって君と話す事はできるよ。」

「・・・何が言いたいんだ?」

その質問の答えは、とても単純だった。

「簡単な話だ、襲われる前に殺してしまえばいい。

「は?」

「君はもう地下世界のルールを忘れたのかい?」

「・・・。」

[殺すか殺されるか]だよ。」

・・・そうだ、確かにその通りじゃないか。

もしほっとけば、俺が殺される。

あいつはこのコンテナの中にいる限り絶対に俺に何もできない。

だが、俺はこのコンテナの中を骨で埋めて、

今すぐあいつを殺す事ができる。

「じゃあな、クソガキ。」

そう言いながら左手を上げた。

MERCY

突然頭の中にその言葉がうかんだ。

・・・俺は何を考えているんだ?

今こいつを殺さないと・・・

そう考えていると、3日前の記憶が戻ってきた。

 

 

 

 

– あの崖から家に向かう途中 –

 

 

 

 

 

「・・・ねえ、崖の方に戻ってもいい?」

こともが途中で言ったのは、その一言だった。

「まあいいが・・・何でだ?」

「それなんだけど・・・」

そう言って、左手に持っていた物を見せた。

「・・・首飾りか、お前に似合いそうだな。」

そう言うと、こともは首を横に振った。

「これ、あの女の人の物かもしれないの。」

俺は耳を疑った。

「お前、自分を殺そうとした奴の物を返そうってのか⁉︎」

そう聞くと、こともは頷いた。

「やめとけ、自分を殺そうとしてた奴の物を返す義理はねえ、むしろ自分の物にした方が・・・」

「そんな事できないよ・・・。」

こともが最初に言った事は、それだった。

「あの人は、元々生きてたんだよ?それなのに自分の物にできる訳無いよ!」

 

 

 

 

 

 

結局あいつは俺が止めるのも聞かずに、

崖の方に走っていった。

 

・・・いや、あれはただの演技だ、

それなら、誰だってできる。

この世界は・・・

いや、それならあいつがモンスター達を虐殺したのは全て正しくなる。

なぜだ?何で納得がいかないんだ?

そう考えている内に、ある考えが出てきた。

「そうか、そうだったのか・・・。」

顔に自然と笑みが浮かぶ。

謎の声も嬉しそうに言う。

「そうさ、君はやっと分かったのか。」

何の迷いもなく、左手を上げる。

「この世界は殺すか殺されるか・・・」

一気に振り下ろした。

そして、助けるか、助けられるかだ‼︎!

ガキャッ

鈍い音がして、金具が壊れた。

「え・・・何をしているんだ?」

どうやら俺がこんな事をしたから驚いた様だ。

「見ての通り、金具を壊しただけだが?」

「君は何をしたか分ってるのか?

もしそいつがお前を殺しに来たら?」

しばらく黙った後、こう言った。

「あいつはそんな事をする奴じゃねえよ。」

 

 

 

 



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第六話

「サンズさん・・・一体誰と話してたの?」

コンテナから出てきたこともが、さっそく質問してきた。

「そうだな、 [なんとなく叫びたかった] だけだ。」

俺がそう言うと、こともは驚いた様な反応をした。

こともが何で俺に離れてほしかったのか、今ならよく分かる。

「・・・もうサンズさんは知ってたんだね。」

「別に、お前を責めたい訳じゃ無い、多分俺でもそうしてる。」

「そうだね・・・だけど、

おばけは何で私のお姉ちゃんをさらったのかな?」

こともがそう聞いてきた。

そういえば何でだ?

もしさらうとしたら、普通こともだろ。

捕まえやすそうだし、『ケツイ』の力を持っている訳だし・・・

そこまで考えた時に、一つの仮説が出てきた。

 

まず、化け物達はこともの持っていた『ケツイ』のソウルを狙っていた。

だが、こともの姉がその事を知っていて、

夜にはこともを家から出さない様にした。

なぜ夜に家から出るなと言ったのかは、

その考えが正しいなら納得がいく。

だが、心配になったこともが近くに来てしまった。

このままでは化け物がこともを攫いにくる。

そう考え、とっさに茂みの中に隠れさせ、

そいつが捕まった。

姉妹だから似ていたんだろう。

だが、こともがまだいると分かって、

すぐさま俺達をさらい、

こともの姉を助けられなくするためではなく、

こともを捕まえるためにコンテナに閉じ込めた。

そう考えると、ことものコンテナだけ開きにくくなっていた事も説明がつく。

まずことものコンテナを開けられなくして、

その後で俺の入ったコンテナを開けられなくしようとした。

だがその途中でこのガスターブラスターと鉢合わせた、といった具合だ。

だが、問題はそこじゃない。

もし、今まで捕まえていた奴がこともじゃ無いと分かったら・・・

もうそいつを生かす必要は無い。

 

「今すぐここから出て、トンネルに向かうぞ。

お前の姉が殺されるかもしれねえ。」

「え・・・何で?」

「詳しい説明は後だ、今行けば間に合う!」

「分かった・・・だけど、この場所の出口は?」

そう言われて周りを見ると、黄色い門が見えた。

「あっちだ!」

そう言いながら走る、

だが、

「サンズさん、この門鍵が閉まってるよ!」

冷静に考えれば、当たり前だ。

それに、この工場の敷地中に鍵がある訳ない。

あったとしても、探す時間が足りない。

「なあ・・・どうしても姉を助けたいのか?」

「うん、当たり前だよ!」

「・・・なら少し危険な方法で開けるか。」

そう言って、ポケットから針金を取り出した。

「何、それ?」

「いい事を教えてやるよ、針金が2本あれば大概の鍵は開けれる。」

そう言いながら門を閉めている鍵を見る。

たいした構造じゃなさそうだ。

さっそく針金を突っ込んで・・・

 

ズリ・・・

 

ズリ・・・

 

「・・・。」

 

ズリ・・・

 

ズリ・・・

 

「・・・。」

 

ズリ・・・

 

「お前、何で今来た⁉︎」

 

だが、そいつは俺の言葉を無視する様にだんだんと近づいてくる。

一体どうすればいいんだ?

そういえば、こいつは一度走り出すと、行き止まりに当たるまで走り続けてたが・・・

そう思い出した時、一つの作戦を思いついた。

「おい、なんかあいつに悪口言え。」

「え、何で?」

「いいから。」

「えっと・・・バカ!」

だめだ、こともが優しすぎる。

すかさず俺が言う。

「つーか、お前に構ってやってる時間はねーんだよ。

このクサレバカでか触手カタツムリ!

あまりにもノロマだから、

こいつもお前に呆れて悪口さえも言わなくなったじゃねぇか!

そんなに構ってほしいなら、

そこで3回まわってワンとでも言っとけよ!

まあそんな事できねえよなぁ?

どうやらそいつは怒り始めた様だ。

こともがとんでもない物を見る様な目で俺を見ているが、

さらに続ける。

「いや、それを言うとカタツムリがかわいそうだ。

お前なんかに例えられた訳だしな。

ここはやっぱり塩かけられて死にかけてるナメク・・・」

 

ドサッ

 

そいつは門を飛び越えて、俺達の目の前に着地した。

ただ、いつのまにかめくれ返っていて、

俺の方を殺気に満ちた目で見てくる。

俺はこいつを怒らせすぎたらしい。

俺にとっては、むしろ好都合だ。

「おっと、そんなに悪口言われたからって俺を狙うのか?

お前らが狙ってることもは、すぐ近くにいるってのに?」

そう俺が言うと、そいつはこともの方を見た。

「え、待って・・・私を身代わりにするつもりなの⁉︎」

こともが驚きながら俺の方を見て言った。

だが、その化け物はそんな声を気にする様子もなく、

その方向を向いて震え出した。

チャンスだ!

「ことも!右によけろ!」

すぐさま声を出す。

こともは最初、混乱した様だったが、

俺の言いたいことが分かったらしく、

少し遅れて右に動き、その化け物をかわした。

その先には長い道が続いている。

すぐさま門の方に体を向け、

鍵に針金を突き刺した。

「これでしばらくはあいつも来れないはずだ、

だが、途中で戻ってこられるとまずい、

あいつがやってこないか見張ってくれ。」

作業をしながらこともに言う。

「分かったけど、もし間に合わなかったら?」

「・・・その時考える、今は考えるな。」

思ったより複雑な構造じゃない、

そのまま鍵穴に針金を合わせていく。

もう大半はできてきた、

後はこのまま完成させれば・・・。

「サンズさん!もう戻ってきてるよ!」

もう来たのか?

「すまん、もう少しかかる、待っててくれ。」

「でも・・・。」

「頼む、集中させてくれ!」

そのまま続ける。

もうそろそろできそうだ。

少しずつ、だが、はっきりとあいつの足音が大きくなっていく。

あともう少し、もう少しで・・・。

 

カチャッ

 

軽い音がして、門を閉じていた鍵が開いた。

すぐさま鍵を金具から外して投げ捨て、

力を込めて横に引っ張る。

「ことも!走れ!」

すぐさまこともは門を通って脱出し、

俺もそれに続いて出た。

あの化け物はどんどん俺たちの方に近づいてくる。

だが、俺はどうすればいいか考えていた。

骨で街灯の根元を砕き、

左手を上に挙げ、

重力操作で持ち上げる。

そして化け物が門を潜ろうとした時、

一気に左手を振り下ろした。

 

ドシャッ

 

鈍い音を出しながら、街灯はそいつを貫いた。

そいつはしばらく震えた後、ピクリとも動かなくなった。

これが、そいつの最期だった。

 

 




あー、これを出し始めてからずっと読んでくれた皆様。
しばらく作品を投稿できず、すいませんでした。
出来なかった理由はまあシンプルでわかりやすいものですが・・・
姉に説明は任せます、どうぞ

【姉】
皆様久し振りになりますね、Sleeping Pills* です。
最終更新の後PCの不調により修理に出した際にハーメルンからログアウトされており、パスワードを思い出すまでの間投稿が出来なくなっていました…
休止中に書いてくださった感想等も先程私、弟共に見させて頂き今後の執筆意欲の糧にさせて頂きました。
両名未だに未熟な字書きではありますが、今後とも楽しんで頂ければと思います…



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