東方回帰譚 (神白海里)
しおりを挟む

第1章 人格異変
1話 始まり


<キャラ紹介>

神白海理(かみしろかいり):男 20歳 青色の髪と青い目

 

星空夜(ほしぞらよる):男 20歳 短い銀髪で青と緑のオッドアイ

 

紅桜紅雨(べにざくらこうう):男 20歳 女性のように長い白髪で赤い目

 

==≠==

 

<海里視点>

海里「いやー、こうして3人で集まるのも卒業以来だな」

 

(その日俺は高校からの友達の紅雨と夜と2年ぶりに会って、とある山奥にキャンプをしに来ていた。)

 

海里「すごい景色がいいな。夜、よくこんなところ知ってたな。」

 

夜「ああ、ネットで見たんだよ。せっかくだから今日は思いっきり楽しもうぜ。」

 

紅雨「おーいお前ら、そんなとこでしゃべってないでテントはるの手伝え。」

 

海里・夜「わかった。」

 

それからテントをはった海里たちは山を探検してみることになった。

 

少し歩いていると不思議な場所を見つけた。

 

海里「ここは・・・神社?」

 

紅雨「そうみたいだな。 それにしてもボロボロな神社だな。」

 

神社を眺めていると突然、風が吹き抜けた。

それと同時に今までに感じたことのないほどの頭痛が襲った

3人「ぐっ・・・づぁあ」

あまりの痛みに海里たちの意識は落ちていった

 

 

 

???「ふふふ これでようやく」

 

 

 

??「ちょっとあなた 大丈夫?!」

 

 

<海里視点>

海里「うっ・・・ここは?」

「そうだ! 二人は」

 

??「あら?起きたのね。ここにはあなたしかいなかったわよ」

 

海里「あ、あなたは一体?それにここはどこなんですか?一体何が・・・」

 

??「あーストップストップ。 少し落ち着きなさいよ

ちゃんと話してあげるからとりあえずこっちの部屋に来なさい」

 

海里「は、はい」

 

 

??「それじゃあ、いろいろ話していくわね」

「ここは忘れ去られたものたちの最後の楽園 ”幻想郷” 」

 

海里「幻想郷?」

 

霊夢「ええ。幻想郷は外の世界と結界によって分けられた世界

そして私はその結界を管理している博麗神社の巫女 ”博麗霊夢” よ」

 

海里「神白海里です。よろしくお願いします。」

 

霊夢「ええ。こちらこそ。あと、基本的に幻想郷のやつらにはため口と呼び捨てでいいわよ」

「それじゃあ続けるけどおそらくあなたは外来人だと思う」

「外来人というのは外の世界、つまりあなたの元居た世界からこっちにきた人のことよ」

 

海里「俺は元の世界に戻れるのか?」

 

霊夢「多分、八雲紫という奴に言えば戻れると思うんだけど・・・」

 

海里「だけど?」

 

霊夢「神出鬼没な奴でどこにいるか全くわからないのよね」

 

海里「そうなのか」

 

??「おーい、霊夢―」

 

霊夢「あら 魔理沙」

 

海里「え?!空を飛んでる」

 

??「よう 遊びにきたぜ、ん? 見ない顔だな。外来人か?」

 

霊夢「そうよ」

 

魔理沙「そうなのか 私は霧雨魔理沙。普通の魔法使いだぜ。お前は?」

 

海里「俺は神白海里。よろしく魔理沙」

「それよりさっき空を飛んで?!」

 

霊夢「ああ。まだ能力について説明してなかったわね」

「幻想郷には程度の能力というのを持っている者がいるの」

「私は空を飛ぶ程度の能力。魔理沙は魔法を使う程度の能力」

「魔理沙は魔法を使って飛んでたの」

 

海里「なるほど」

(俺にも能力ってあるのかな?)

 




超ブランコ


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

2話 案内

魔理沙「そんなことより 海里はこれから幻想郷にいるんだろ。

なら幻想郷を案内してやろうぜ」

 

霊夢「そうね。海里はそれでいいかしら?」

 

海里「もちろん。俺も興味あるしお願いするよ」

 

魔理沙「そうと決まれば早速行こう。まずは紅魔館だな。」

   「海里は飛べるまではホウキに乗せてやるのぜ」

 

    

====移動====

 

 

海里「・・・・・・なあ。霊夢、魔理沙」

 

魔理沙「何だぜ?」

 

海里「この人って門番だよな?」

 

魔理沙「ああ。こいつは紅美鈴という妖怪でこの紅魔館で門番をやってるんだぜ」

 

 (寝てるんだけど?!

 え?どういうこと?門番って侵入する人がいないように守るものじゃなかったっけ)

 

そんなことを考えていた次の瞬間いきなり美鈴の頭の上にナイフが現れて

・・・・・そのまま刺さった

 

美鈴「ぎゃああぁぁ」

 

??「はぁ、まったく。門番寝るなんてどういうことよ」

 

海里「えっ。今、急にでてきた」

 

??「霊夢、魔理沙いらっしゃい。それから神白海里様、お待ちしておりました。」

「中でお嬢様がお待ちしております。こちらへどうぞ」

 

海里「どうして俺の名前を」

 

??「詳しくは中でお話します」

 

    ====移動中====

 

中に入るとそこには

 

??「紅雨お姉ちゃん。いっしょに遊ぼう」

 

紅雨「何回も言ってるだろ。俺は女じゃなくて男だ

次、間違えたら許さないからな」

 

夜「まあ仕方ないだろ、お前どっちなのか分かりにくいんだから」

 

紅雨「夜までそんなこと言って」

 

紅雨と夜と金髪の幼女がいた

 

海里「紅雨、夜!!」

 

夜・紅雨「あっ、海里」

 

海里「お前ら無事だったのか」

 

夜「あたりまえだろ。そっちこそ大丈夫だったか」

 

海里「ああ。一応な」

(よかった。元気そうだ。

あの人が俺の名前を知ってたのはこいつらがいたからか)

 

??「あの・・・盛り上がっているところ悪いけどそろそろ話してもいいかしら」

 

振り返るとコウモリの羽の生えた幼女がいた

海里「あ、どうぞ」

すると彼女はコホンと小さく咳払いしてから話しはじめた

 

レミリア「初めまして。私はここ紅魔館の当主のレミリア・スカーレットよ。

吸血鬼で運命を操る程度の能力を持ってるわ」

 

フラン「はいはーい。私はレミリアお姉さまの妹のフランドール・スカーレットだよ

フランってよんでね。

私も吸血鬼でありとあらゆるものを破壊する程度の能力を持ってるよ」

 

咲夜「私は十六夜咲夜です。紅魔館でメイド長をしています。

時間を操る程度の能力を持っています。あとPADじゃないです」

 

パチュリー「私はパチュリー・ノーレッジ。レミィの親友で

火水木金土日月を操る程度の能力を持ってるわ」

 

レミリア「あと今はいないけど紅美鈴って娘と小悪魔って娘もいるわよ。これからよろしくね」

 

海里「こちらこそよろしく」

 

紅雨「それよりもさ海里にも能力があるか調べてみようや」

 



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

3話 能力

もうすぐ入試だよ (┬┬﹏┬┬)


海里「能力って調べられるのか?」

 

紅雨「ああ。パチュリーの魔法でな」

 

海里「そうなのか。てゆうかお前らは能力を持ってるのか?」

 

夜「俺は出し入れして空間を作る程度の能力と霊力を操る程度の能力と5秒先の未来を見る程度の能力だ」

 

紅雨「俺は時間を支配する程度の能力だ」

 

海里「どっちもチートじゃねえか」

 

紅雨「まあそれは今はどうでもいいじゃねえか。

それよりお前もはやく調べてもらえよ」

 

夜「それじゃパチュリーよろしく」

 

パチュリー「わかったわ。それじゃあ始めるわよ」

 

そういうとパチュリーは詠唱をはじめた。

それと同時の海里の足元に魔法陣が現れた。

すると徐々の頭の中に能力の名前が浮かび上がってきた。

海里「・・・・・・」

 

パチュリー「何かわかった?」

 

海里「ああ。俺の能力は」

「あらゆるものを複製する程度の能力と改竄する程度の能力だ」

 

夜「お前もそうとうチートだな」

 

レミリア「それじゃあ海里の能力もわかったしこれを渡しておくわね」

 

海里「これは?」

 

レミリア「これは白紙のスペルカード」

「幻想郷ではなにかを決めるときの決闘方法として弾幕ごっこというのがあるの」

「弾幕ごっこでは弾幕の威力と美しさを競うもので、それで使うのがこのスペルカードよ」

「この白紙のスペルカードを持って能力を使うとその能力に適したスペルが浮かび上がってくるの」

 

海里「そうなのか。能力ってどうやって使うんだ?」

 

レミリア「能力は魔力を使うの。コツはからだの中を流れる血液を心臓に集めるようにイメージするといいわよ」

 

海里「わかった。やってみるよ」

(からだの中を流れる血液・・・・

それを心臓に・・・・)

「・・・・・っ」

その瞬間、近くにあった1つの花瓶が形の違う5つの花瓶になった

海里「これが・・・俺の・・・・能力・・・」

そうして俺の意識は落ちた

 

紅雨・夜「おい海里大丈夫か?!」

 

レミリア「大丈夫よ。慣れないうちに魔力を使いすぎただけだから」

 

紅雨・夜「そうなのか。よかった」

 

レミリア「このままだと起きるのは夜になりそうだし、今日の案内はここまでね」

    「霊夢と魔理沙も今日は泊っていきいなさい」

 

霊夢「ありがとう、そうさせてもらうわ」

 

魔理沙「よっしゃー!」

「それじゃあパチュリー、本借りるのぜ(永遠に)!」

 

 

    ====起きるまで待機====

 

海里「・・・・・ん」

 

夜「お、起きたかwき、急に倒れたからw心配したぞwww」

 

海里「どうしてそんなに笑ってるんだよ」

そういうと夜は何も言わず鏡を渡してきた

(一体何があr・・・・・)

海里「はああぁぁぁ」

鏡には額には肉と描かれていたりたくさんの落書きがされていた

 

夜「大丈夫。ちゃんと水性だからww」

 

海里「そういう問題じゃねえよ」

海里は夜に殴りかかったけど返り討ちにあい、その日は終わった

 



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

4話 家ゲットだぜ

(うん?俺は何をしてたんだっけ?)

(あっ、そうだ夜に返り討ちにあったあとに力尽きて寝たんだった)

そんなことを考えながら海里は起き上がった

 

レミリア「あら、海里起きたのね」

 

海里「うわっ?!いたのか・・・びっくりした」

 

レミリア「そんなに驚かなくてもいいじゃない」

「それよりも、はい、これ」

 

海里「これは?」

 

レミリア「あなたのスペルカードよ」

 

海里「ああ、ありがとう」

「とゆうか、どうして俺は倒れたんだ?」

 

レミリア「いきなり魔力を使いすぎたのよ」

「上手く使えるように練習しないと駄目ね」

 

(そうだったのか。でも練習ってどうすれば・・・)

 

レミリア「ねえ、海里。提案があるんだけど、もしよかったら紅魔館にすまないかしら。

パチュリーにいえば魔力のことも教えてくれるし、私たちも練習相手になってあげられるわよ」

 

海里「いいのか?」

 

レミリア「ええ、もちろん。紅雨と夜もすんでいるし、その代わりに仕事を手伝ってくれるかしら?」

 

海里「わかった。それじゃあこれからはここに住ませてもらうよ」

「これからよろしくなレミリア」

そんなことを話していると廊下から声が聞こえてきた

 

魔理沙「おーいレミリア、入るのぜ」

 

そうして入って来たのは魔理沙だった

 

魔理沙「海里、そろそろ次のところにいくぞ」

 

海里「わかった。次はどこに行くんだ?」

 

魔理沙「次は冥界にある白玉楼だ」

「そこの主が八雲紫の親友だから、もしかしたら会えるかもしれないしな」

 

そのとき夜が口を開いた

夜「なあ魔理沙それに俺と紅雨もついていっていいか?」

 

魔理沙「いいけど、どうしてだ?」

 

夜「よく考えたら俺たち幻想郷に来てから紅魔館以外のところに行ったことが

なかったからさ」

 

魔理沙「よし、そうと決まれば早速出発するのぜ」

 

    ====移動====

 

「・・・・はぁ・・・・はぁ」

(お父さん、お母さん、僕は今 生きるか死ぬかの戦いをしています)

海里「どうしてこうなった!」

それは遡ること5分前、俺たちは白玉楼についた

 

霊夢「着いたわよ。ここが白玉楼よ」

 

夜「おお!すごい桜がきれいだな」

 

紅雨「そんな・・綺麗だなんて・・///」

 

夜「紅桜じゃねえよ」

 

??「・・・・侵入者は」

 

(ん?誰の声だ?)

 

??「・・・・排除するみょん」

 

いやな予感がした海里は急いで身をかがめた

すると頭の上を刀がかすめた

海里「あっぶねえ。いきなり切りかかってくるなんてどういうつもりだよ」

 

??「これをかわすとはやるみょんね」

「でも次は当てるみょん」

【スペルカード発動】人符「現世斬」

 

そいつがそういうと無数の斬撃が海里にむかって飛来していた

海里「なっ?!」

(まずい。これは避けられない

そうして俺は死を悟り目を閉じた)

 



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

5話 お姉さん(笑)登場

目を閉じた海里だったがいつまでたっても痛みはなかった

海里はおそるおそる目を開けた

海里「え?!」

(驚いた。俺はさっきまでとは全く違うところに立っていた

そしてさっきまで俺がいたところは空間が割れたようになっていた

俺に飛来してきていた斬撃はそこに吸い込まれていった)

海里「な、何がおこったんだ」

 

紅雨「俺が能力で時間を止めてお前を移動させて、夜の能力で作った空間に斬撃を

入れたんだよ」

 

海里「紅雨!夜!」

「ありがとう。助かった」

 

??「なっ?!つ、次こそは」

 

そういってあの女はまた刀をかまえた

 

??「そこまでよ、妖夢ちゃん」

 

そこに現れたのは桃色の髪をした女だった

 

妖夢「ゆ、幽々子様」

 

幽々子「あなた達、うちの妖夢ちゃんがごめんなさいね」

「私はこの白玉楼の主の西行寺幽々子よ。死を操る程度の能力を持ってるわ」

 

妖夢「魂魄妖夢です。剣術を扱う程度の能力を持っていて

白玉楼の庭師をしています。さきほどは

その、すみませんでした」

 

海里「たしかに驚いたけど誰もケガしなかったんだからいいよ

それから敬語じゃなくていいから」

 

妖夢「う、うん!」

 

霊夢「それよりも幽々子。紫がどこにいるか知らないかしら?」

 

幽々子「紫?紫ならちょうどきてるわよ」

「紫ーこっちにきてちょうだい」

 

幽々子が呼ぶと部屋から紫と言われたババ((殴 お姉さんが顔を出した

紫「なにかしら、幽々子」

「あら?霊夢に魔理沙それと・・・」

「あなた達は誰かしら」

 

     ====説明中====

 

紫「なるほど、外来人ということね」

 

霊夢「ええ、それで紫なら彼らを帰してあげることができるんじゃないかしら」

 

紫「たしかに帰してあげることはできるわ。けど・・・」

 

魔理沙「なにかあるのか?」

 

紫「ええ。幻想郷に来る方法は2つあるの

1つ目は私が幻想郷と外の世界をスキマでつなげてそのスキマを通って来る方法

2つ目は結界が不安定になりそのときに近くにいることで

入ってくる方法よ」

「けど、私は最近スキマを外の世界につなげていないの

結界が不安定になったかは調べてみないと分からないわ。」

「そんな不明なことが多い状態で外の世界にでるとあなた達になにが起こるかわからないわ」

 

海里「そうなのか・・・」

 

紫「とりあえず、私は調べてみるわ」

「でも幻想郷に残るか残らないかどちらにせよこれだけは覚えておいてちょうだい」

「私は幻想郷のために戦う。もしあなた達が幻想郷に害があると判断したら

私は本気であなた達を倒すわよ」

 

海里・夜・紅雨「わかった。」

 




もっと文章を書く能力を上げたいな


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

6話 回想

海里「それじゃあ俺たちはそろそろいくよ」

 

紫「少し待ちなさい。あなた達に渡しておきたいものがあるわ」

紫はスキマという空間から3本の刀を取り出した

「はい、海里には妖刀浸食。切ったところから徐々に腐食していく能力があるわ」

「紅雨には妖刀深紅。血を吸収すると切れ味が増すわ」

「夜には妖刀天の川。耐久力が無限よ」

「妖刀だから少し使いにくいかもしれないけど」

「護身用に持っていきなさい」

 

 

海里「ありがとう。紫」

 

そうして白玉楼を離れた海里たちは次に永遠亭に向かった

 

 

  ==移動中==

海里「そういえば、お前らが幻想郷にきたときの事きいてなかったけどどうだったんだ」

 

夜「そういえばいってなかったな」

 

紅雨「それじゃあ、その時の話をするか」

 

  ~回想~

<夜視点>

夜「うっ・・ここは」

目が覚めるとそこは森の中だった

夜「おい!起きろ紅雨」

 

紅雨「なんだよ・・・せっかくエッチな夢を見てたのに」

  「って、どこだここ?!」

 

夜「わからん」

「とりあえず歩いてみようぜ」

夜と紅雨は森の中を散策し始めた

しばらく歩いていると人影が見えた

 

夜「おい!誰かいるぞ」

 「すいません、ここがどこか知りませんか?」

夜と紅雨はそういいながら人影に近づいていく

徐々に姿が見えてくる

その人影の正体がはっきり見えると二人の足が止まった

そいつは人なんかじゃなかった

肌がドロドロに溶けていて、ところどころ骨がむき出しになっている

ゾンビだった

 

夜・紅雨「うわー!!」

あまりの恐怖に二人は動けなかった

その間もゾンビは距離を詰めてくる

(駄目だ・・やられる・・)

 

その時

【スペルカード発動】紅符「スカーレットシュート」

そんな声とともに紅色のエネルギーの弾が飛来し、ゾンビに直撃する

 

ゾンビは一瞬で倒された

 

弾が飛んできた方を見るとコウモリの羽をはやした少女がいた

レミリア「散歩に来たと思ったら、まさかこんな現場に出くわすなんてね」

    「あなたたち、大丈夫?」

 

夜「は・・はい」

 

紅雨「それよりあなたは?」

 

レミリア「私はレミリア・スカーレット」

    「それよりもあなたたち見ない顔ね」

 

夜「実は・・・」

二人は今までの経緯を説明した

 

レミリア「なるほど・・外来人かしら・・なら」

レミリアは何かを言っている

    「よし、あなたたち、ついて来なさい」

 

紅雨「えっ・・でも」

 

レミリア「大丈夫よ、別に取って食おうというわけじゃないわ」

 

 

  ~現在~

夜「それで、俺たちは紅魔館に行くことになったんだ」

 

海里「そうだったんだな」

 

霊夢「三人とも、そろそろつくわよ」

 

見るとそこには竹林があった

霊夢「よし、行くわよ」

海里たち一行は竹林の中に入っていった

 

魔理沙「ここは迷いの竹林と言って、名前の通り迷いやすいから気を付けるのぜ」

魔理沙が説明するために振り向く

すると海里がいなくなっていた

 

魔理沙「え?!どこ行ったのぜ??」

 

紅雨「ああ、忘れてた、あいつありえないくらい方向音痴だったんだ」

 

魔理沙「いやいやいや、まだはいって10秒くらいしか経ってないのぜ!」

 

霊夢「早く探さないと!」

 



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

7話 竹林で勇気リンリン

今回は初めての戦闘シーン(?)かも


<海里視点>

海里「やっべー、迷った」

  「・・・・・」

  「まぁ、歩いてればどうにかなるだろ」

しばらく歩いていると幼い女の子を見つけた

(なんでこんな竹林のなかに女の子がいるんだ)

不審におもった海里は様子を伺うことにした

 

??「永遠亭どこなの」

その少女は少し泣きそうになっていた

 

しばらく見ていたがどうやら迷っただけらしい

(仕方ない。迷子をそのままにするのはあぶないしな)←こいつも迷子です。

そう考えながら出ようとした瞬間

 

??「きゃあっ!」

少女は落とし穴に落ちた

海里「危ないっ!」

海里は慌てて飛び出して少女の手を掴み引き上げた

 

海里「大丈夫か?」

 

??「は、はい。ありがとうございます」

 

海里「なあ、どうしてこんなところにいたんだ?」

 

??「実は、おばあちゃんが足を痛めて、治すための薬を買いに来たんですけど」

  「迷っちゃつて・・永遠亭の行き方知りませんか?」

 

海里「いやー知らないわ」

 

??「そうなんですか・・・」

 

海里「とりあえず、一緒に移動するか?」

 

??「はい」

  「あっ、名前を聞いてもいいですか?」

 

海里「俺は神白海里、好きなふうに呼んでくれ。君の名は?」ゼンゼンゼンセカラボクハ~

葵「鈴乃葵です」

そうして海里と葵は歩き始めた

 

  ==移動中==

海里「へ~葵は森の中に住んでるんだな」

  「おばあさんのためにここまでくるなんて偉いな」

 

葵「いえ、そんなことないですよ」

ガサッ バキッ

海里・葵「?!?!?!」

そんなことを話していると竹藪から物音がした

その音からは明らかに物音の正体が危険な存在だということが感じられる

海里は即座に刀をかまえる

(ヤバいな。まだまともに戦えないのに化け物に出くわしたら勝てるか分からないぞ・・)

 

こんなことを考えている内に物音の正体が姿を現した

 

そいつは動物のようなシルエットではあるものの、大きく裂けた口や真っ赤な目は

正常なものではないということが一目でわかる

「ガァルルああ」

 

海里「これは・・・マズイかもな・・・」

 

化け物は手を振り上げて海里に目掛けて振り下ろす

鋭い爪が目の前まで迫ってくるがそれを回避する

海里「今度はこっちの番だ!」

海里は化け物に向かって走っていき、刀で斬りつける

しかし化け物の肌は固く、刃が通らない

 

海里「んな!?」

海里は驚いたせいで一瞬、ひるんでしまった

化け物はそれを見逃さず攻撃を仕掛けてくる

(まずいっ・・能力を使うか)

(血液を心臓に集めるイメージ)

海里「・・・・っ」

海里は改竄の能力を使って自身の防御力を上昇させる

それと同時に攻撃をくらい吹き飛ばされる

 

(すごい、能力を使ってたからあれだけの攻撃をくらったのに動ける)

海里は立ち上がると頭痛がした

海里「魔力を使いすぎたか」

 

葵「大丈夫ですか?!」

 

海里「ああ、大丈・・危ないっ!!」

海里が葵の方を向くと化け物が葵に向かって突進してきていた

 



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

8話 竹って美味しいよね

とっさに海里が葵を庇うように前にたつ

そのまま突進をくらって倒れてしまう

海里「がああぁあ!」

(痛ってぇ、これは骨折れたかも・・・)

海里「はぁ・・はぁ・・」

海里は何とか足に力を込めて立ち上がる

  「どうやら痛いのはお前もらしいな」

化け物の方を見ると刀が刺さり刺さった部分が徐々に腐ってきていた

(突進してきた力を利用して刀を刺すことができた)

(でも俺はもうそろそろ限界だ。だから次で決める!!)

海里は化け物との距離を詰める

そして刀に触れ

海里「・・・複製」

複製の能力を使う

すると化け物に刺さっている刀が増えた

 

「がああああ」

化け物は叫び声をあげると倒れた

 

海里「勝っ・・・た・・」

海里はその場に座り込む

すると葵が駆け寄ってくる

葵「すみません、私を庇ったせいで・・」

 

海里「気にすんな」

  「それよりもあの化け物は何だったんだ?」

そういって化け物の倒れていたところを見る

するとそこには刀と怪我をした兎が倒れていた

 

葵「えっ?」

 

海里「もしかしてあの化け物の正体はこの兎だったのか」

「うーーーーーん」

  「とりあえず、こいつも連れていくか」

海里は立ち上がり歩こうとした

しかし上手く歩けず倒れてしまう

海里「うぐっ!」

 

ガサッ

 

そのとき、また竹藪の中から物音がする。しかも物音は一つではない

(マズイ、さっきは何とか勝つことはできたが次こそは確実に負けてしまう)

しかし

 

夜・紅雨「海里!」

中から出てきたのは夜と紅雨たちだった

 

海里「なんだ、お前たちか~」

 

紅雨「なんだってなんだよ」

  「それより何があったんだ!?そんなにボロボロになって」

 

==説明中==

 

夜「へー、大変だったんだな」

 

海里「ああ、もうまともに歩けないから背負っていってくれ」

  「あと、そこに倒されてる兎も連れて行こう」

 

霊夢「向かっている場所が永遠亭でよかったわね」

 

魔理沙「永遠亭は幻想郷の病院なのぜ」

 

  ==移動==

 

しばらく移動して永遠亭に到着した

霊夢「永琳、いる?」

 

永琳「あら、霊夢どうしたの?」

 

霊夢「最近、外来人が幻想入りしてきて案内のつもりだったんだけど」

  「先に彼の治療を頼めるかしら?」

 

永琳「まあ、結構ひどい怪我ね。中に入ってちょうだい」

 

キュイーン ドゴゴゴ パオーン グギアラア ←治療音

 

永琳「はい、できるだけの治療はしたから歩くことくらいはできるはずよ」

  「でも、しばらくは激しい運動は控えなさい」

 

海里「ありがとう、分かったよ」

 

永琳「じゃあ、改めて自己紹介をするわね」

  「私は八意永琳。この永遠亭で医者をやってるわ」

  「あと、今はいないけど助手(薬の実験台)の鈴仙・優曇華院・イナバ」

  「兎の妖怪のてゐ、引きこもりの蓬莱山輝夜がいるわ」

 

海里・夜・紅雨「よろしく」

 




入試が終わった!第3部、完(?)


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

9話 俺は魔法使いプリキュアのデザインが好き

海里「そういえば、あの兎は何だったんだ?」

 

永琳「正直よく分からないわ」

  「調べてみたけど、いたって普通の兎よ」

  「なにか能力を持っているわけではない」

 

海里「じゃあ、どうしてあんな姿に・・・」

 

永琳「可能性としては何者かが姿を変えたか・・・」

 

全員「・・・・・」

 

霊夢「こんなことを今考えても答えなんてみつからないわ」

「自己紹介も終わったことだし、今日は帰りましょうか」

 

海里・夜・紅雨「わかった」

 

魔理沙「じゃあな、永琳」

 

永琳「ええ、何かあったらいつでもいらっしゃい」

 

  ==移動==

海里たちは迷いの竹林を抜けた

 

葵「では、私はここで」

 

海里「ああ、無事に薬買えてよかったな」

 

葵「はい、ありがとうございました」

ここで海里たちと葵は別れた

 

海里はしばらく帰っていく葵を見ていた。そんな海里を見て夜は声をかける

 

夜「どうしたんだ?」

 

海里「いや~やっぱり小さい女の子って最高だな♪」

 

紅雨「ちょっと君、署まで来てもらおうか」

 

海里「HA・NA・SE」

 

夜「まったく、これだからロリコンは。ほらバカなことやってないでいくぞ」

 

海里・紅雨「は~い」

 

紅雨「それにしても海里はよく化け物を倒せたな」

 

海里「まあ、それのせいでかなり怪我したけどな」

  「能力を1回使っただけでもフラフラになったからパチュリーに魔力の扱いかたを教えてもらわないと」

 

夜「まったく、体張りすぎだよ」

 

海里「あはは、でも助けれる奴は助けたいんだ」

 

紅雨「そのやる気はどこから来るんだか」

 

 

それから紅魔館に戻ってこの日は終わった

そこから数日は地霊殿や守矢神社などいろんなところをまわった

そして、この日はパチュリーから能力と魔法について教えてもらっていた

 

パチュリー「それじゃあ、まずは相性のいい魔法を調べるわよ」

     「この水晶に触れてちょうだい」

     「そしたら水晶が記憶をもとに相性のいい魔法を判断して教えてくれるわ」

 

夜「それじゃあ、俺からやるよ」

夜は水晶に触れる

 

パチュリー「分かったかしら?」

 

夜「ああ、俺の魔法は身体強化だ」

 

紅雨「お前、力強いからいいかもな。じゃあ次は俺が行くよ」

  「・・・・・分かった。俺のは炎だ」

 

夜「もっと熱くなれよ!!」

 

紅雨「頑張れ頑張れできるできる・・って、なんで松〇修造?!」

 

海里「よし、次は俺がやる」

  「・・・・・え?」

 

パチュリー「どうしたの?」

 

海里「何も出てこない。なんでだ?」

 

パチュリー「なんでかしら?まあ、いいわ。海里には私の魔法を一つあげるわ」

     「状態異常の魔法なんてどうかしら?」

 

夜「いいんじゃないか?地味に面倒くさそうな感じがお前にピッタリ」

 

海里「喧嘩売ってんのか??」

 

パチュリー「じゃあ、魔法も分かったことだしまずはいろんな力についての説明から始めるわね」

 

~教えてパチュリー先生~

魔力:能力や魔法などを使うときに必要になる力。基本的に誰もが持っている

妖力:妖怪が持っている力。魔力の代用として使うことができる

神力:神に関係する者が持っている力。魔力の代用として使うことができる

霊力:全ての生物が持っている力。生きるために必要であり、常に体をめぐっていて完全になくなれば最悪死に至る

 

能力:誰もが持って生まれてきて、何かしらのきっかけがあると使うことができるようになる

(自身の許容範囲を超えた能力を持つと暴走することがある)

 

~ありがとう、パチュリー先生~

 



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

10話 心霊やグロは大丈夫だけどビックリは無理

最近、YouTubeにこのssのオープニングを作ってあげてみたのでよかったら見てください(”東方回帰譚”で検索したら出るはず)


パチュリー「というわけだから、夜は霊力を使うときは量を考えて使わないと駄目よ」

「それじゃあ、まずは魔力のコントロールと一番簡単な魔力を使って空を飛ぶ練習からね」

 

 ==数分後==

海里「おお、飛べた飛べた!」

 

紅雨「俺も飛べたぜ!」

 

夜「・・・・・飛べない!!」

 「ウソダドンドコドーン」

 

海里「頑張れ、心は原動力だから」

  「水の呼吸を使うんだ」

 

紅雨「炭〇郎はやめておけ」

 

パチュリー「もっと自分が飛びあがるようなイメージでやってみたらどうかしら?」

 

夜「分かった」

「飛びあがるような・・・・・うおっ?!」

 

夜が強くイメージすると飛ぶことができた

しかし、ただ飛んでいるわけではなく半透明の白いものの上に立って飛んでいた

夜「これは・・・幽霊?」

 

紅雨「確かに妖夢の隣にいたのと似てるな」

 

海里「でもなんで幽霊が?」

 

3人が悩んでいるとパチュリーがある予想を口にする

パチュリー「もしかしたら霊力を操る程度の能力の力かもしれないわ」

 

夜「どういうことだ?」

 

パチュリー「霊力っていうのは霊力そのものだけじゃなくて霊の力という意味もあるのかもしれないわ」

 

紅雨「じゃあ、幽霊を操れるってことなのか?」

 

パチュリー「おそらくだけどね」

 

海里「なんだそれ、無理やりすぎだろ」

 

パチュリー「能力っていうのはそういうものよ」

「能力にはそれぞれ名前があるけれど、ほぼ飾りみたいなものよ」

「分かりやすい例をあげるなら咲夜の能力とかかしらね」

「あなた達は紅魔館の中の空間を咲夜が拡張してるっていうのは知ってるかしら?」

 

紅雨「あぁ、俺は前にそれの仕組みとか教えてもらったぞ」

 

夜「俺は聞いたことないな」

 

海里「俺も知らない」

 

パチュリー「紅雨は聞いたことあるみたいだけど説明するわね」

「空間の拡張は咲夜の能力でやっているのよ」

 

海里「え、でも咲夜の能力って”時間を操る程度の能力”だろ?」

 

パチュリー「そうよ。時間を操るとは言っているけれど」

「時間と空間は密接に関わっているって理由で空間の拡張と縮小もできるのよ」

 

夜「なるほどな、それなら俺の能力で幽霊を操れたのにも納得がいく」

「でもなんかややこしいな」

 

紅雨「まあ、今はこんなことはおいておこうぜ」

「それより、次は何をするんだ?」

 

パチュリー「そうねぇ・・」

 

そのとき近くにスキマが現れ、紫が出てきた

紫「お取込み中に悪いけどちょっといいかしら」

 

海里「紫?どうしたんだ?」

 

紫「結界について調べてきたから分かったことの報告にきたのよ」

 

 




そろそろ春休みが終わるうわああぁ!!!


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

11話 東方茶番劇のチートキャラはたいてい紫を倒してる

海里「紫?どうしたんだ?」

 

紫「結界について調べてきたから報告にきたのよ」

 

  ==少し前の八雲家==

<紫視点>

紫「藍~幻想郷の様子をまとめた資料をもって来てちょうだい」

 

藍「わかりました

 

==≠==

 

橙「どうぞ!紫しゃま!」

そう言って橙は紫に数枚の資料の束を手渡す

 

紫「ありがとう」

(うーん・・・やっぱり結界が不安定になった形跡はないわね)

紫はそう考えながら資料を読み進めていく。するとある箇所に目を止めた

(ところどころ日照時間が異様に長いところがあるわね・・・?)

(まさか、時間の流れが歪んでる?気がかりではあるけどそれによって結界が不安定になるのはおかしいわね)

(だとすると第三者が幻想入りさせた?)

(だとしてもおかしい。博霊大結界をこえさせるにはその結界の仕組みを知っていないといけない)

(仕組みを知っている人なんてほとんどいないはず。それこそ私のように幻想郷を作った存在でもなければ・・・・)

 

紫「とりあえず、今ある情報は伝えようかしら」

 「橙、少し出かけてくるからお留守番よろしくね。いい子にしてるのよ」

 

橙「はい!紫しゃま、いってらっしゃいませ~」

 

 

 

<海里視点>

紫「そういうわけで結界が不安定になった形跡はなかったわ」

 「ごめんなさいね、いろいろ調べてけど幻想入りした理由は分からなかったわ」

 「これで私ができることは全部よ」

 「これはあなた達の問題だからこれからどうするかはあなた達で決めなさい」

 「外の世界に戻るのか、幻想郷に残るのか」

 

(幻想郷で暮らすか外の世界に戻るか・・・そんなの決まってる)

海里「俺は幻想郷で暮らす」

(まだ幻想郷にきて少ししか経ってないけど

いろんなところにいってみんなと関わる中でみんながいい人だということは良く分かった)

(そして何よりすごく楽しかった)

夜「俺もだ。紅魔館の人たちにはよくしてもらってばかりだから

恩返しがしたい」

 

紅雨「もちろん俺もな。それに外の世界よりも幻想郷の方が刺激的で楽しそうだ」

 

紫「それがあなた達の選択なのね」

 「それではようこそ幻想郷へ、幻想郷はすべてを受け入れる」

 「幻想郷はあなた達を歓迎します」

 

海里・夜・紅雨「ああ!」

 

紫「伝えたいことは伝えたし私はもう行くわね」

 

海里「ああ、ありがとう」

  「・・・よし、気を取り直して続きをやろう」

 

パチュリー「そうね、じゃあ、魔力のコントロールもできるようになったし」

     「実際に戦ってみましょうか」

 

夜「戦うって言っても誰とやるんだ?」

 

夜がパチュリーに問いかけると大図書館に扉が開いて誰かが入ってきた

 




新生活がつらいお┗( T﹏T )┛
早寝早起き早寝早起き早寝早起き早寝早起き早寝早起き早寝早起き


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

12話 レミリアはフランより胸が小さそう

パチュリー「実際に戦ってみましょうか」

 

夜「戦うって言っても誰とやるんだ?」

 

夜がそうパチュリーに問いかけると大図書館に扉が開いて誰かが入ってきた

レミリア「私たちよ」

 

フラン「やっほー」

 

入って来たのはレミリア、フランだった

 

パチュリー「これから夜にはレミィと、紅雨にはフランと戦ってもらうわ」

     「結界を張ったから思い切りやりなさい」

     「海里は怪我が完全に治るまでは危ないから今回は戦ったら駄目よ」

 

 

<夜視点>

夜「よろしく頼むよ、レミリア」

 

レミリア「ええ、こちらこそ。流石に少し手加減するからね」

軽く挨拶を交わした夜は刀を、レミリアは槍を構える

 

夜「いくぞ!」 レミリア「いくわよ!」

二人は一気に距離を縮め、武器を振る

すると刀と槍のぶつかり合う音が響きわたる

レミリア「やるわね・・・じゃあこれはどうかしら」

 

そういってレミリアは夜から離れる

【スペルカード発動】天罰「スターオブダビデ」

レミリアから弾幕が放たれ、夜に向かって飛んでいく

 

(これはさすがに避けられないな・・・なら)

夜は弾幕の飛んでくる方向に手を向ける

すると空間が裂け中に弾幕が吸い込まれていく

夜「よしっ」

 

全ての弾幕が吸い込まれたことを確認すると空間の能力を解除する

レミリア「油断してたら負けるわよ」

すると目の前までレミリアが迫ってきていた

 

夜「があっ!」

レミリアは夜に蹴りをくらわせた

これによって夜は足元がフラついてしまいバランスを崩した

この瞬間を逃さずレミリアは槍を振り下ろす

 

(まずい、さっきの蹴りのせいでまだ動けない!レミリアの方を離れさせるか)

【スペルカード発動】空間「バーニングエリア」

そう唱えると夜を中心にして円状に炎が広がる

 

レミリア「くっ・・・」

レミリアは即座に夜と距離をとる

    「あと少しだったのに残念ね」

 

夜「はぁ・・はぁ・・危なかった」

 「次はこっちからいくぞ!」

【スペルカード発動】霊符「ゴーストタウン」

夜の体から数体の霊が現れ、レミリアに襲い掛かる

 

レミリア「こざかしい」

【スペルカード発動】神罰「幼きデーモンロード」

巨大なレーザーが放たれほとんどの霊が倒された

そして、倒しきれなかった霊をレミリアは次々に倒していく

    「この程度じゃ私には勝てないわよ」

そして最後の一体を倒した瞬間、レミリアの体が凍った

レミリア「なにっ?!」

 

【スペルカード発動】空間「フリーズエリア」

 

夜「今だ!!」

夜は刀を持つとレミリアに向かって走り出す

そして氷ごとレミリアを斬った

 

夜「よし、なんとか勝てた~」

 

レミリア「あと少しだったんだけどね・・負けたわ」




画像を投稿します
ちな、この画像は今回の内容と一切関係はないです

【挿絵表示】


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

13話 フランって検索したらフランスが出る

Twitter始めました!!


<紅雨視点>

紅雨「おぉ、夜の奴勝ったぞ」

 

海里「レミリアが手加減してたとはいえすげーな」

 

フラン「ねぇ紅雨、お姉様たちが終わったから早くやろうよ」

 

紅雨「そうだな」

紅雨とフランは夜とレミリアと入れ替わるように広い場所に出ていく

 

フラン「戦うのなんて久しぶり」

 

紅雨「俺は本格的に戦うのは初めてだよ」

  「それじゃあ、やるか」

そういって紅雨は構える

 

フラン「簡単に壊れないでね」

その瞬間、フランから漂う雰囲気が一気に変わる

(なんだ?!この押しつぶされそうな威圧感は)

 

フラン「いくよ!!」

【スペルカード発動】禁忌「レーヴァテイン」

フランは炎の剣を出現させると振り回しながら接近してくる

 

紅雨「・・・・っ?!重い!」

紅雨はフランの攻撃を刀で受け止めたが衝撃が強すぎて腕がしびれてしまう

それでもフランは容赦なく攻撃を続けてくる

 

 

夜「おい、レミリア!あれ、止めなくていいのか」

 「フランの奴、本気でやってるぞ」

 

レミリア「まぁ、大丈夫よ。もう少し見てましょう」

    「もし本当にまずそうなら止めに入るから」

 

海里「それにしてもフランはどうして急に雰囲気が変わったんだ?」

 

レミリア「昔にいろいろあったのよ」

    「その影響で戦うときに狂気の部分が出てくるの」

 

 

(やばい、攻撃を受けるたびに手がしびれて刀を握ってるのも限界だ)

 

フラン「きゅっとして・・・」

フランが手を握りしめる

「どかーん」

すると爆発が起きた

 

紅雨「うわっ!!」

その爆発によって紅雨の刀は遠くに飛ばされてしまう

 

フラン「あははは!!これで終わりだよ」

【スペルカード発動】禁弾「スターボウブレイク」

 

紅雨「そうはいくか」

【スペルカード発動】時符「タイムブラスト」

互いが弾幕を放ち、それらがぶつかり合う

(今のうちに・・)

紅雨は時間を止めフランの背後にまわる

 

紅雨「・・・・解除」

 

フラン「・・ッ!?どこに」

 

紅雨「後ろだよ」

【スペルカード発動】時符「オールアップ」

紅雨がスペルを唱えるとフランを殴る

その拳があり得ないほどの速さになっていた

(時符「オールアップ」は対象の時間を加速させる効果がある)

加速された拳から放たれる攻撃は必然的に威力が増す

 

フラン「くっ・・」

紅雨の攻撃を受けたフランは吹き飛ばされる

 

紅雨「どうだ・・やったか・・・」

 

フラン「ふふ、あははっはは」

   「楽しい、本当に楽しい!」

   「もっともっと楽しもう、紅雨」

 

紅雨「っ?!」

あれだけ吹き飛ばされてもフランは倒れるどころか笑っている

そんな姿を見た紅雨は少し恐怖に近いものを感じた

 

フラン「まだまだいくよ!!」

【スペルカード発動】禁忌「フォーオブアカインド」

フランは四人に分身した

フランたち「いくよ!」

四人のフランはレーヴァテインを出現させると紅雨に向かっていく

 

紅雨「しまった?!」

 

 

夜「おいっ!あれはさすがにまずいんじゃ!?」

慌てて夜が霊を飛ばそうとする。するとその時、フランのまわりに赤い靄がみえた

「えっ、あれはいったい?・・ッしまった間に合わない!」

夜は霊を飛ばそうとしたがその必要はなかった

紅雨にせまってきていたフランだったが突然まわりに水が現れた

 

パチュリー「そこまでよ、フラン。少し落ち着きなさい」

 

紅雨「はぁ、ありがとうパチュリー助かったよ」

 

パチュリー「気にしないで」

     「フランはもう落ち着いた?」

 

フラン「うん。ごめんね紅雨、楽しくなっちゃって」

 

紅雨「別にいいよ」

 




この前、YouTubeで「東方回帰譚」て検索してみたら
全く同じタイトルの作品があったww

あとどうでもいいけどなかなか話が思いつかないんゴ


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

14話 団子は世界を救う

今週は高校初のテストがあったZE
つかれたああぁぁぁぁ!!!


パチュリー「それじゃあ、今日はここまでね」

     「レミィ、フラン、今日は手伝ってくれてありがとう」

 

レミリア「いいえ、それよりもお腹すいたわ」

    「夜ごはんが用意できているころでしょうし行きましょう」

 

フラン「やった~!ご飯だ」

 

 

海里「・・・・・」

 

夜「海里、どうしたんだ?」

 

海里「いや、俺、戦えなかったから前回と前々回影薄かったなって」

 

夜「気にすんなって、もともと薄いんだから」

 

海里「あ~そっか・・・・誰が校長先生の頭だって!!」

 

夜「いや、言ってないよ??」

 

紅雨「お前ら変なことやってないで早く行くぞ」

 

 

  ==食事中==

咲夜「どうぞ、今晩の食事はカレーライスです」

 

みんな「いただきます」

 

夜「うっま!」

 

紅雨「すごいコクがあるな」(評論家気取り)

 

海里「うまいけど俺にはちょっと辛いかも」

 

夜「あはは、お前、辛いの苦手だもんな」

 

レミリア「ふふ、賑やかでいいわね」

パクッ

レミリア「辛っ?!」

 

咲夜「嘘?!お嬢様のカレーは甘口にしたはずなのに」

 

紅雨「しれっとレミリアだけ甘口だってことばらされてる」

 

レミリア「そんなことより咲夜!水、水」

レミリアはあまりの辛さに転がりまわっていた

フラン「お姉様・・・・ダサい」

 

グサッ

 

本当は聞こえないはずなのにここにいた全員にレミリアの心が刺された音が聞こえた

 

レミリア「・・・・」チーン

 

咲夜「お、お姉様~~!!」

 

なんやかんやあるけれど3人はこんな日常を過ごしていた

 

 

  ==数日後==

海里「それじゃあ、行ってくる」

 

紅雨「迷子になるなよ」

 

海里「馬鹿にするなよ、多分、おそらく、理論上(クソ雑理論)は大丈夫だ」

 

夜「まったく自信ないじゃん」

 

この日、海里はこの間の戦いのときに負った怪我が治ったか見てもらいに

永遠亭に行くことになっていた

 

海里「それよりも夜と紅雨は今日、何か予定あるか?」

 

紅雨「いや、俺はないな」

 

夜「じゃあ、一緒に人里に団子食いに行こうぜ」

 

紅雨「おっ!いいな、それなら俺たちは人里に行くから海里も終わって時間があったら来いよ」

 

海里「そうだな、あっ!そろそろ時間だから行かないと」

 

夜「おぅ、いってらっしゃい」

海里を見送ったあと、夜と紅雨も出かけて行った

 

 

 

  ==人里==

出かけてから少しして人里についた

 

夜「ここだな」

 

店員「いらっしゃいませ~」

 

夜「三色団子ください」

 

紅雨「俺はみたらし団子で」

 

店員「かしこまりました」

 

団子を注文した夜と紅雨は団子が来るまで軽く雑談をしていた

そのとき

 

村人A「おいお前!どこ見て歩いてんだ!」

大柄な男が少年の胸倉を掴んでいた

 

???「・・・・・」

 

村人A「おい!聞いてんのか」

 

???「まぁまぁ、そんなに怒らないでよ」

そういいながら少年は掴んでいる男の手に触れる

 

村人A「なめたこと言ってるんじゃねえ」

怒った男は少年を殴ろうと手を振り上げる

しかしその瞬間、男の動きが止まり少年を下ろした

 

???「ふふふ」

 

下ろされた少年は笑いながらどこかへ消えていった

 




俺は団子の中ではみたらし団子が一番好き


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

15話 人里って結構被害に遭いやすくない?

紅雨「何だったんだ・・・あいつ」

 

夜「さぁ、でもなんか変な雰囲気だったな」

そんなことを話しながら動かなくなった男の方に目をやる

 

村人A「あがあぁ!」

その瞬間、男は叫び声を上げる

しかも男だけじゃない。見えるだけでも20人ほどの村人が叫び声を上げる

そして近くにいる人に向かって襲い掛かった

 

夜「おいおいおい!やばいぞ。早く止めないと」

 

紅雨「そうだな!」

 

 

<海里視点>

海里「おーい、永琳いるか?」

 

海里が永琳を呼ぶと奥から永琳が出てきた

永琳「あら?どうしたの?」

 

海里「そろそろ怪我が治ったかみてもらいに来たんだ」

 

永琳「確かにもう治った頃ね。分かったわ、こっちにいらっしゃい」

 

  ==移動中==

二人が廊下を歩いていると患者を寝かせている部屋が見えた

そこにはたくさんの人がいた

しかしそこにいた人たちはどこか様子がおかしかった

 

海里「なあ、なんか患者の数が多くないか?」

 

永琳「実は最近、不可解なことが起こっているのよ」

 

海里「不可解なこと?」

 

永琳「ええ、幻想郷のいたるところで突然人や妖怪が狂暴化してるのよ」

  「さらにおかしいところが倒されるとまるで抜け殻のように生気がなくなるの」

 

海里「何かの異変なのかな?」

 

永琳「さぁ、どうなんでしょうね?」

  「まあ、この話は今はおいておきましょう。さ、見せてちょうだい」

 

 

永琳「よし、もう完全に治ってるわね」

  「これからはある程度の激しい運動はしてもいいわよ」

 

海里「ありがとう」

  「それじゃあ、俺はそろそろ帰るよ」

 

(さて、これからどうしようかな)

(あ、そういえばあいつら人里に団子食べに行くって言ってたな)

(・・・・行こうかな)

 

 

==移動==

海里「なんだこれ?!」

 

そこには暴れまわっている人々がいた

その内に一人が海里に向かって襲い掛かった

 

海里「・・・くっ!」

海里はこれをかわすと手に力をこめてパンチを放つ

 

村人「はーん」

パンチをくらった村人はその場に倒れる

海里は村人が起き上がって反撃をしてくると考えて身構える

しかしそんなことはなく、倒れたままだ

不思議におもって倒れたままの村人をよく見る

 

海里「えっ?」

 

そいつは確かに起きていたが全く動かず、生気が感じられない

まるで永遠亭にいた患者のように

 

(もしかして、これが異変なのか)

 

そんなことを考えていると少し離れたところから声が聞こえてきた

夜「くそ!強くはないが数が多くて厄介だな・・・」

 

紅雨「それにできるだけ怪我させないようにやらないといけないからやりにくい」

 

その声の主は夜と紅雨だった

 

海里「おーい、お前ら」

 

夜「おお、来てたのか」

 

海里「ああ、それよりもこいつらはなんなんだ?」

 

紅雨「分からん。とりあえず全員を協力して倒すぞ」

 

夜・海里「おう!!」

 

この時の3人は知る由もなかった

こうしている間にも紅魔館では悲劇が起こっていたことを

 



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

16話 暇なときは何しても駄目

<フラン視点>

フラン「あーあ今日は紅雨たちがいないしお姉さまたちもお仕事で忙しそう」

「だれも遊んでくれないな」

 

???「それじゃあ僕と遊んでくれないかな?」

 

フラン「だ、だれ?!」

(いつからいたの、まったく気が付かなかった)

 

ハスト「こんにちは。僕はハスト。君をさらいにきたんだよ」

 

フラン「どうして私を?」

 

ハスト「君のありとあらゆるものを破壊する程度の能力は僕たちの計画に必要なんだよ」

 

フラン「その計画って何なの」

 

ハスト「幻想郷を支配下に置くことさ」

 

フラン「そんなに自分の計画を話していいの」

 

ハスト「別にいいんだよ だって君という人格は・・・・・

今から消えるんだからさ!」

 

フラン「速い?!」

ハストは一瞬のうちに距離を詰めてきた

フランはとっさに後ろに下がり攻撃を避ける

 

ハスト「今のを避けるんだ」

 

【スペルカード発動】禁忌「レーヴァテイン」

そういうとフランの手のなかに炎を纏った剣が現れた

 

ハスト「そんなものを振り回すなんてあぶないね」

 

フラン「うるさい!」

(あいつの手に触れられるのはまずい)

(根拠はないけど本能がそういってる)

【スペルカード発動】禁忌「フォーオブアカインド」

そういうとフランが4人に増えた

 

ハスト「んなっ?!」

 

フラン「分身だからって弱くなるわけじゃないから油断すると死んじゃうよ」

そうしてフランの分身はハストに襲い掛かった

 

このままいけば勝てる!

フラン「掴んだ!」

 

ハスト「しまった」

 

フランの分身がハストを捕まえた

フラン「これで私の勝ちよ」

【スペルカード発動】禁弾「スターボ・・ぐぁっ」

 

???「まったくハストは油断しすぎなんだよ

念のためについてきておいて正解だったわ」

 

とどめをさそうとしたフランだったが何者かによって後ろから刺された

 

ハスト「テリー!」

 

テリー「ほら、今のうちに能力使っちゃいなよ」

 

そう言われてハストはフランに触れた

 

フラン「な、なにを・・・した・・・」

 

ハスト「僕の人格を塗り替える程度の能力を使ったんだよ

これできみは僕たちの仲間だ」

 

フラン「だれが・・・あんた・・たちの・・・仲間なんかに・・」

「ぐっ・・がぁぁ」

「・・・・・・・・・・・」

 

テリー「成功ね」

 

ハスト「それじゃあもどろうか。テリー、フラン」

ハストはテリーとフランを連れて去ろうとした瞬間、部屋の扉が開く

 

レミリア「フラン!」

 

ハスト「おや?君はフランのお姉さんか」

 

レミリア「フランは連れて行かせない!」

【スペルカード発動】神槍「スピア・ザ・グングニル」

レミリアの手から現れた紅く輝く槍は敵に向かって飛んで行った

 

槍が着弾すると轟音が鳴り響き煙が舞った

煙が消えまわりが見えるようになると

 

レミリア「・・・くそっ・・・フラン」

ハストとテリーとフランはどこにもいなかった

 




今日は俺の友達の誕生日!誕生日おめでとう!
プレゼントにその辺の草と石をあげた(聖徳太子の木造建築、小野妹子風)


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

17話 僕、妹大好き♡

<海里視点>

海里「はぁはぁ、時間はかかったがなんとかなったな」

 

夜「ああ、ところで倒れてるこいつらはどうする?」

 

紅雨「とりあえず永遠亭に連れて行こうぜ」

 

そうして全員を永遠亭まで運んだあと、紅魔館に戻ることにした

 

  ==移動==

 

しばらく移動して海里たちは紅魔館についた

ドアを開けて中に入るとレミリアが美鈴と咲夜によっておさえられていた

レミリア「はなして!フランを助けてあげないと」

 

紅雨「一体どうしたんだ?!」

 

パチュリー「フランが連れ去られてレミィが1人で助けに行こうとしてるのよ」

 

夜「えっ?!フランが?!」

 

レミリア「フランは今もこうして話している間にも苦しんでいるかもしれないの!

早く行かないとフランが・・・フランが・・・」

 

少し暴走気味のレミリアを見たパチュリーは彼女の前に立ち言った

 

パチュリー「落ち着きなさいレミィ。フランが連れ去られて怒っているのは

みんな同じなのよ。だからこういうときこそ落ち着いてみんなで協力しましょう

私たちを頼ってちょうだい」

 

レミリア「・・・・・」

「・・・・・そうね。ごめんなさい、みんな、それから、ありがとう・・・」

「みんな、フランを助けるのに協力してくれるかしら」

 

みんな「もちろん!」

 

    

<フラン視点>

(ここは?)

 

ハスト「それじゃあフラン。そろそろ始めようか」

「君の仕事はたくさんの人を殺し、王の種子を発芽させることだ」

 

(そうだ!私はこいつらに倒されて

早く逃げないと! ?!か、体が動かない。それにさっきからしゃべれない

どうして・・・それに王の種子って何・・・)

 

ハスト「まずは人間の里を攻撃してきてくれるかな?」

 

(嫌だ。そんなことしたくない!)

フラン「・・・・・・・・・は・・い」

フランは人里に向けて手をかざしその手を握りしめた

すると人里で爆発が起きた

 

 

 

<海里視点>

フランが連れ去られた次の日、紅魔館にいるメンバーでフランを助ける作戦を考えていた

海里「助けるって言ってもどうやって助ける?」

 

紅雨「・・・・・できるかはわからないけど

俺の能力は触れたものの時間を戻せるからフランに触れることができれば・・・」

 

夜「フランが洗脳される前の状態に戻せるってことか!」

 

紅雨「そういうとだ」

 

霊夢「レミリア、入るわよ!」

そのとき、霊夢と魔理沙が紅魔館に入ってきた

 

レミリア「どうしたの霊夢、魔理沙?」

 

霊夢「フランが人里であばれてるの!」

 

レミリア「フランが?!」

「まさかもう行動するなんて」

「もう考えてる時間はない。作戦をつたえるわよ

男の方はパチュリー、咲夜、美鈴で女の方は霊夢と魔理沙で

フランは私、海里、夜がおさえて紅雨が能力を使う」

「フラン以外の奴らはどんな能力を持っているかわからないから気を付けてちょうだい」

 



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

18話 精神操作系の能力者は性格悪そう

人里につくとそこはまさに地獄絵図だった

建物は崩れ、怪我をした人や瓦礫の下敷きになっている人などがいた

そして里の中心にはハストとテリー、そしてフランが立っている

 

レミリア「フラン・・・絶対に助けてあげるからね」

【スペルカード発動】神槍「スピア・ザ・グングニル」

レミリアがフランにあたらないように槍を投擲する

ハストとテリーはこの攻撃をよけた

 

レミリア「よし、3人を引き離すことができた!」

    「あとは作戦通り、頼んだわよ」

 

こうしてフラン救出作戦は開始された

 

 

【スペルカード発動】火符「アグニシャイン」

パチュリーから放たれた火はハストに向かって飛んで行った

しかし、それが当たることはなった

パチュリー「こいつ・・・里の人間を盾にするなんて」

 

ハスト「人聞きがわるいな

僕が盾にしてるんじゃなくて、こいつらから盾になりに来てるんだよ」

 

パチュリー「どこまでクズなのよ」

 

【スペルカード発動】奇術「ミスディレクション」

【スペルカード発動】華符「芳華絢爛」

攻撃をした咲夜と美鈴だったがそれもハストには当たらなかった

 

咲夜・美鈴「くっ・・・」

 

ハスト「さっきからさぁ、同じようなことばかりでもう飽きたよ」

「だからもう・・・・・殺すよ」

そういったハストはパチュリーに近づき剣を振り上げた

ハスト「・・・死ねっ!」

そうしてハストは剣を振り下ろした

 

振り下ろされた剣は1本の刀によって止められた

 

ハスト「だれだ?!」

 

パチュリー「あ、あなたは!」

 

妖夢「大丈夫だったみょんか?パチュリー」

 

パチュリー「妖夢!」

 

ハスト「なんだ、まだ仲間がいたのか」

「だが何人いても倒せばいいだけだ」

「行け、人間ども やつらを殺せ」

 

・・・

 

ハスト「なぜだ?!」

「こいつらの人格を僕に従うように変えたはずなのに」

 

妖夢「妖怪の鍛えた楼観剣と白楼剣に切れないものはあんまりない」

「能力によるつながりを断ち切るくらい造作もないみょん」

 

ハスト「そ、そんなの・・・反則だろ!」

   「で、でもいいさ。里の人間とのつながりは切れたとしても」

   「フランの人格は完全に塗り替えられている。お前にだってどうしようもないさ」

 

パチュリー「それなら問題ないわ、紅雨の能力で元に戻すことが出来る」

 

ハスト「そ、そんな・・・どうしていつもいつも・・・」

 

咲夜「さあ、これで終わりよ」

 

ハスト「ね、ねえ ま、まってくれ」

   「なんでも、なんでもする だから助けてくれ」

 

パチュリー「うるさい!」

     「フランを、私たちの家族を傷つけて許せるわけないでしょ!」

【スペルカード発動】火水木金土符「賢者の石」

【スペルカード発動】幻象「ルナクロック」

【スペルカード発動】虹符「彩虹の風鈴」

パチュリー、咲夜、美鈴の攻撃はすべてハストに命中した

 

ハスト「ぐああぁぁぁ!」

 

パチュリー「やっと・・・倒した・・・のね」

 

美鈴「とりあえずこいつは連れ帰りましょうか」

そうして拘束するためにハストに美鈴が触れようとした瞬間

ハストの体は破裂し霧になって消えていった

妖夢「なんだったみょん、あいつは」

 

咲夜「わからないわ、それより妹様は大丈夫かしら」




こういうの書くのに慣れてないから
かなりハイテンポで戦闘が終わっちゃったな(っ °Д °;)っ


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

19話 破壊の能力強すぎるんゴ

 

海里「おい、冗談だろ、フラン強すぎる」

(ありとあらゆるものを破壊する程度の能力がここまで厄介だとは思わなかった)

(さっきからなにをしても効かない)

(俺の能力で複製しているからなくなることはないが武器で攻撃しても破壊される)

(俺が能力で改竄しようしても効かない)

(紅雨が時を止めても時の止まった世界が壊されてしまう)

(しかも厄介なのは時間停止した世界が壊されると

膨大なエネルギーが生じてこっちがダメージを受けることになる)

(夜の能力で作った空間に閉じ込めても壊してすぐに出てくる)

(今は夜の身体強化の魔法で全員を強化することで戦えているが夜の魔力も霊力もそろそろ限界だ)

 

海里「なあ・・・レミリア・・フランの弱点は・・・ないのか?」

 

レミリア「普段のフランなら心の幼さが弱点なんだけどね、今のフランは心がないような状態だからその弱点もないわ」

 

海里「嘘だろ・・・ そんなの詰みじゃないか」

 

 

<フラン視点>

(もう辞めてよ 私を助けようとしないでよ

私は・・・みんなを傷つけたくないよ)

 

夜「まずい!避けろレミリア!」

 

レミリア「・・・え?」

 

【スペルカード発動】秘弾「そして誰もいなくなるか?」

(ああ またみんなを傷つけちゃう)

嫌だ・・・

嫌だ 嫌だ 嫌だ 嫌だ 嫌だ 嫌だ 嫌だ

嫌だ 嫌だ 嫌だ 嫌だ 嫌だ 嫌だ 嫌だ

 

しかし、無慈悲にもフランから放たれた弾幕はレミリアに向けて

とんでいった・・・

 

 

 

<レミリア視点>

(あれ?私どうなったのかしら)

(痛くない・・・もしかして私死んじゃったのかしら)

そんなことを考えながらレミリアは目を開けた

レミリア「え?」

そこにはレミリアを庇うようにして倒れている夜がいた

レミリア「夜!どうして」

 

夜「何をやっても・・・壊されるから

こうするしか・・ないと・・・・・」

 

そういって夜は動かなくなった

レミリアは夜の首に触れる

 

レミリア「よかった。死んでない、気絶してるだけだわ」

(だけど夜がいなくなると本格的にこっちが不利になるわね)

 

海里「レミリア、紅雨」

 

海里が二人の名前を呼ぶ

 

「俺はあと少ししか魔力がない。だから俺は残りの力を全部使って

スペルカードを使う。あとは任せたぞ」

 

そう言って海里はスペルを発動した

 

【スペルカード発動】改符「魂の侵入」

 

そうして海里も倒れてしまった

それと同時にこっちに近づいてきていたフランの動きが一瞬止まった

そして今度は苦しそうに叫び持っていたレーヴァテインを振り回した

レーヴァテインの火によってあたりは火の海になる

 

フラン「ぐあぁぁ・・ぎゃぁぁぁ!!」

 

 

<海里視点>

海里「ここは・・・」

海里は何もない真っ白な部屋に立っていた

「成功だな」

『改符「魂の侵入」』は大量の魔力を使うかわりに

相手の魂の中に入ることができる

そして一度だけ能力を使える。ここで使われた能力は防ぐことはできない

 

(初めて使うスペルだったれど成功してよかった)

(でも魔力は完全になくなっちまったな)

 

海里「完全に元に戻すことはできないけど一時的に戻すことならできるだろ」

そうして俺は能力を使った

海里「あとは・・・頼ん・・だぞ・・・・」

そこで海里の意識は落ちた

 




ありとあらゆるものを破壊する程度の能力強すぎだろw
まぁ、いいでしょう

多分、次回が1章の最終回になります。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

20話 普通の日常が一番

 

<レミリア視点>

苦しんでいたフランが静かになった

すると

フランの瞳から一粒の涙が零れた

フラン「お姉・・さま」

 

レミリア「!?」

「フラン!!!」

レミリアはあわててフラン駆け寄ろうとしたが

 

フラン「こないで」

 

それはフランによって止められた

レミリア「どうして?!」

 

フラン「わたし・・は、みんなを・・・きずつけた・・・迷惑をかけた

こんな・・わたしに・・・助けてもらう資格はない」

「それに・・・お姉さまでも・・こんな火の中に入ったら・・死んじゃうよ・・・」

 

レミリア「馬鹿・・・」

レミリアはフランのいうことを無視してフランに近づいた

(熱い、死んでしまいそう、それでも諦めるわけにはいかない)

 

歩いて、歩いて、歩き続けて

 

ついにフランのところまできた

 

そしてレミリアは

フランを力いっぱい抱きしめた

 

フラン「お姉さま・・・どうして」

フランはボロボロなレミリアを見つめて問いかける

 

レミリア「本当に・・・馬鹿!!!」

レミリアの目からはいつの間にか涙があふれていた

「みんなを傷つけたから助けられる資格がない?

あれはあなたの意志でやったわけじゃないわ

迷惑をかけた?妹が姉に迷惑をかけてなにが悪いのよ」

「私はあなたを助けたいの!お願いフラン、私たちにあなたを助けさせて!」

 

フラン「お姉・・さま・・・お姉さま・・・うわあぁぁぁぁぁん」

「ごめんなさい・・・ごめんなさい・・・

ほんとうにごめんなさい・・うわああぁぁぁぁぁん」

 

フランもレミリアに答えるように抱きしめ返す

 

レミリア「よしよし もう大丈夫よ」

フランはしばらくの間泣き続けた

「寝ちゃったわね」

「紅雨、今のうちにやってくれるかしら」

 

紅雨「ああ、任せろ」

紅雨がフランに触れると淡く光り始めさっきまであった嫌な感じが消えていった

 

紅雨「これで解決だな」

 

 

 

<霊夢視点>

霊夢「二つとも終わったみたいね」

 

魔理沙「それじゃあ私たちもそろそろ終わらせるのぜ」

 

テリー「ハストとフランは負けたのね」

「まあ所詮はその程度だったというわけか」

「はぁ、だれも死ななかったから王に種子の発芽には近づけなかったわね」

「でも、人を殺すよりも手っ取り早い方法を発見できたのはよかったわ」

「それじゃあ、私は引かせてもらうよ」

 

霊夢「私たちが逃がすとでも思ってるのかしら?」

【スペルカード発動】霊符「夢想封印」

 

魔理沙「私たちをなめるんじゃないのぜ!」

【スペルカード発動】恋符「マスタースパーク」

 

テリー「はぁ、面倒な奴らね」

その瞬間、テリーは破裂し霧となって消えていった

 

霊夢「なっ?!」

 

魔理沙「くそっ逃げられた」

 

霊夢「まあ、でもフランを助けることができてよかったわ」

 

 

<海里視点>

あの事件から1週間が経過した

フランはその1週間のうちに里の人たちに謝りに行ったり里の復興をみんなでしたりした

謝りに行くときはレミリアがついていった

フランのことを許さなかった人ももちろんいたが

奇跡的に死んだ人は一人もいなかった

フランは傷つけてしまった人たちにいろいろな方法で償っていくと言っていた

 

少しずつだけどいつもの日常がもどってきている

 

 

海里「いやー、にしても大変だったな」

 

夜「でもまたフランの元気な顔が見れてよかったよ」

 

紅雨「まったくだ」

 

 

海里「・・・なぁ」

「お前らは幻想郷で暮らすことにして後悔はないか?」

「幻想郷にはわからないことがたくさんある。もしかしたらもっと危険なことが起こるかもしれない」

 

夜・紅雨「ふっ ははははは」

 

海里「ど、どうして急に笑うんだよ?!」

 

紅雨「いや、お前が急に真面目なこと言うから気持ち悪くてww」

 

海里「ひでーな」

 

紅雨「でも、俺は後悔してないよ」

 

夜「俺もだ。自分で決めたことを後悔してどうするんだよ」

 

海里「お前ら・・・・その通りだな」

「これからも一緒に頑張っていこうな」

 




これにて東方回帰譚の第1章が終わりです
滅茶苦茶な文章だったけど1話でも見てくれたら
嬉しいです!
次からは第2章『並行世界編』が始まります
遥かに期待を下まわる内容ないようなので
乞うご期待(?)

それじゃあ、
超ブランコ!!!


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第2章 並行世界
21話 参考にして成長するのはいいことじゃぞ


 

<海里視点>

(強くなりたい・・・)

(そう思うようになったのはフランとの戦いのあとからだ)

(あの戦いは全員がいたから勝てた)

(もし1人でもいなかったら・・・)

(そう思うともっと強くならないといけないと思った)

海里「今日もやるか」

 

海里たちはあれから毎日3人で戦い修行をしている

 

 

 

海里「それじゃあ・・・いくぞ!」

海里は痺れの効果のある弾幕を放った

しかし夜は空間を作り紅雨は時を止めてそれを避ける

 

海里「やっぱりこんなのじゃあたらないか」

 

紅雨「次は俺から行くぜ」

【スペルカード発動】時符「オールスロー」

このスペルは自分以外の時の流れを遅らせる

 

夜「そのスペルは本当に厄介だな」

 

夜は身体強化で自身のスピードをあげ普通に動けるようにした

【スペルカード発動】霊符「二階霊召喚」

夜の背中から20体の幽霊が出てきた

 

(俺は夜の一番強力な能力は霊力を操る程度の能力だと思う)

(このスペルはあの世から幽霊を召喚する)

(幽霊の強さは一階から十階で十に近づくほど強い)

 

【スペルカード発動】改符「ステータスハック」

海里は霊の体力を1撃で倒せるまでに下げる

海里「いくら1撃で倒せるからってこの数はおかしいだろ」

 

霊をすべて倒した海里は複製した刀を夜に向かって投げた

 

夜「俺は未来が見えるんだから当たらないよ」

 

海里「それなら避けられない数を投げればいいだけだ」

また1本刀を投げ今度はそれを10本に複製した

 

夜「なっ?!」

「でも空間に入れてしまえばいいだけだ」

 

紅雨「そうすると思ったよ」

 

夜「いつの間に?!」

気づくと夜の後ろに紅雨がいた

紅雨は夜を斬ろうとしたが刀は空を切った

 

紅雨「そう簡単にはいかないか」

 

夜「能力の応用で短距離だが瞬間移動ができるようになっておいてよかった」

【スペルカード発動】霊符「霊弾」

夜が霊力の弾幕を放つ

 

紅雨は時間を止めて避けようとした

しかし弾幕は止まらず少しかすってしまい時間停止が解除される

紅雨「・・・え?!」

「どうして止まらなかったんだ」

 

夜「能力を使うのに失敗したんじゃないか」

 

紅雨「そうなのかな」

 

夜「長くなりそうだから全員が全力の1撃で決めようぜ」

 

海里・紅雨「わかった」

 

【スペルカード発動】改符「異常発達」

          複製「異常発生」

海里は1つの弾幕を作り威力とスピードを限界まで上げ

それを大量に複製した

 

【スペルカード発動】霊符「十階霊召喚」

          霊符「無限霊合」

夜は十階霊を5体召喚し

それらを合成し黒くうごめく塊にした

 

【スペルカード発動】時符「停止世界崩壊」

紅雨は時間を停止させた

その後停止した世界にひびができ始めた

このスペルは世界が崩壊したことで生まれるエネルギーを集めるものだ

前のフラン戦のときの時間停止した世界が破壊されたのを参考にしてできた

 

 

「いけー!・・」

そして3人は同時に技を放った

 

強い衝撃が生まれ、あたりが揺れる

 

そうして・・・

 

最後に立っていたのは

 

紅雨「はぁ・・はぁ・・俺の勝ちだな」

 

紅雨だった

 




2章が始まりました!

もしかしたら2章は1章よりもひどいかも・・・?

はっ!!
1章『以上』にストーリーが『異常』
あーー!!俺ってば天才ね!面白すぎ!!

登場キャラたち「こいつ死なねぇかなぁ」


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

22話 並行世界ってなんかカッコいい

海里と夜が目を覚まし3人で会話をしていた

海里「しばらく俺らで戦っているけどこのまま同じことをしていても成長できる気がしないな」

 

夜「どうすればいいかなぁ・・・」

 

紫「手伝ってあげましょうか?」

 

3人「うわ?!」

「びっくりした 紫か」

「急にどうしたんだ?」

 

紫「あなた達にとっておきの話があるの」

「あなた達は並行世界って知ってるかしら?」

 

夜「いろんな可能性の世界のことだろ?」

 

紫「ええ。その通りよ」

 

紅雨「で、それがどうしたんだ?」

 

紫「あなた達、それぞれ並行世界で修行を兼ねて異変解決をしてこない?」

 

3人「は?」

 

紫「実は並行世界の私から異変解決を手伝ってほしいって依頼がきたのよ」

「異変解決を1人でできるようになれば、あなた達は大きく成長できると思うの」

 

(確かにそれはいいかもしれない)

 

海里「俺はやってみたい」

 

夜「俺もやってみたい」

 

紅雨「俺も!!」

 

紫「決まりね」

 

 

 

海里「それじゃあ俺たちは1年間それぞれの並行世界で異変解決をする」

「全員、絶対強くなってまた会おうな」

「帰ってきたら酒をのんだり飯を食べたりしながらその世界の話をしよう」

 

夜・紅雨「ああ」

 

 

 

紫「それじゃあ準備はいい?」

 

海里「ああ、それじゃあ、頼むよ紫」

 

紫「いくわよ!」

そういうと3人の目の前にスキマが現れた

 

紫「まっすぐ行けば並行世界につくわ」

「無事に帰ってきてちょうだい」

 

 

 

 

 

<テリー視点>

テリー「ふぅ、やっぱりこの顔のほうがいいわね」

   「正体がバレないように顔を変えておいたけど、やっぱり疲れるわね」

テリーはこんなことを呟いていた

 

テリー「作戦は失敗しちゃったしこれからどうしようかな」

   「あと、こいつの処理もやっておかないとね」

そういいながら、テリーは床に倒れているハストを眺める

 

時は遡り数日前、ハストが倒されたあとテリーは能力である山奥まで逃げていた

 

テリー「まあ、こいつは適当な場所に捨てればいいでしょ」

そしてテリーはハストに向けて手をかざす

するとハストの体は破裂して霧のようになる

 

テリー「さぁて、こっちはどうにかなったし後は駒をどうするかよね」

「あんまり自分で動くわけにはいかないし、新しい子でも手に入れようかな」

   「・・・・・」

「あっ、この子なんていいわね」

「神白杏理・・・か」

「そうと決まれば早速」

 

<杏理視点>

「兄さんたちがいなくなってからもう1か月か・・・」

(1か月前 兄さんとその友達2人が山にキャンプに行ったきり行方不明になった)

(しかもその日から私以外のみんなが3人のことを忘れてしまった)

 

テリー「こんにちは」

 

杏理「誰?!」

 

テリー「そんなことはどうでもいいの」

「それよりもあなたには私の駒になってもらうよ」

 

杏理「いきなりきて何を言ってるんですか!」

 

テリー「貴女の意志は関係ないけどね」

そういうとテリーは杏理の目では追いつけないほどのスピードで近づき触れた

 

杏理「ぐっ・・・ああ・・・ああああああ」

テリーに触れられた杏理は叫び声をあげた

やがけ杏理はしゃべらなくなった

すると杏理の目から光が消える

 

テリー「これからよろしく 杏理」

 

杏理「はい・・・」

 




最近、話が思いつかなくてどんどんストックが減っていく


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

23話 紅い霧って目に悪そう

<海里視点>

海里「ここが並行世界の幻想郷か」

(・・・なんか空、紅くない?)

こんなことを考えていると後ろから声が聞こえてくる

 

??「ようこそ幻想郷へ」

 

海里「紫?おまえもついてきたのか?」

 

紫「私はあなたの世界の紫じゃなくてこっちの世界の紫よ」

 

海里「そうなのか。ところでどうしてこんなに空が紅いんだ?」

 

紫「これがこの世界で起きている異変よ」

「そっちの世界の私に聞いたと思うんだけどあなたには異変解決をしてほしいの」

 

海里「それはわかったけど霊夢と魔理沙がすればいいんじゃないか?」

(前に聞いたことだが異変解決はいつも霊夢と魔理沙がしていたらしい)

 

紫「いつもならそうだったんだけどね」

 

海里「なにかあったのか?」

 

紫「実は少し前から幻想郷の住人が何人か行方不明になっているのよ」

「霊夢と魔理沙もいなくなって・・・」

「探してはいるんだけど見つからなくて・・・それであなたたちの世界に異変解決を手伝ってくれるように依頼したの」

 

海里「そうだったのか・・・」

「わかった異変解決は任せてくれ。俺の修行にもなるしな!」

 

紫「ありがとう。助かるわ」

「それじゃあ私はやらないといけないことがあるからもういくわね」

 

そういって紫はスキマの中に消えていった

 

海里「よし、俺もいくか!」

(この霧は紅魔館からでているから多分この異変を起こしているのはレミリア達だろうな)

 

  ====移動中====

「・・・?!」

海里が歩いていると暗闇から弾幕が飛んできた

 

???「わはー お兄さん見ない顔なのだー」

「誰なのだー?」

 

海里「俺は神白海里だ。お前は?」

 

ルーミア「ルーミアなのだー」

「ところでお兄さんは・・・」

「たべてもいい人間?」

 

その瞬間、ルーミアは海里にむかって襲い掛かってきた

 

海里「こいつ人食い妖怪か?!」

海里はルーミアの攻撃をぎりぎりで避けた

 

【スペルカード発動】闇符「ムーンライトレイ」

1つの大きな光線が放たれる

 

海里「まずい!」

海里は自身の身体能力を能力を使って改竄し

スピードをあげてそれを避けそのままルーミアに近づく

そして状態異常の魔法でルーミアを眠らせた

 

海里「いきなり襲われるなんてついてないな」

海里は再び紅魔館を目指して歩きだした

そうして紅魔館についた海里はとんでもないものを目にした

 

海里「美鈴が起きている・・・だと?!」

なんといつも門の前で寝ている美鈴が起きていたのだ

「なるほど。ここの幻想郷は俺のいた幻想郷とはだいぶ違うらしい」

 

美鈴「おや人間なんて珍しいですね」

「すみませんが今取り込み中なんです。お引き取りねがえますか?」

 

海里「悪いがそういうわけにもいかないんだ」

「この異変を止めさせてもらう」

 

美鈴「そうですか・・・なら、私が全力でお相手しましょう」

「・・・いきます!!」

 



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

24話 中華料理が食べたい

【スペルカード発動】複製「ドッペルゲンガー」

海里がスペルを唱えると二人に分身した

海里A「海里B、お前は後ろからやれ」

<ちなみにAが本体です>

 

海里B「・・・」コクン

海里Bは話すことはできないが言葉を理解して動いてくれる

 

二人が同時に美鈴に接近し斬りかかった

しかし刀はどちらも受け止められてしまった

 

海里「くっ・・・・海里Bいったん距離をとれ!」

 

美鈴「そうはさせない!」

【スペルカード発動】華符「セラギネラ9」

美鈴から衝撃波が飛んでくる

 

海里B「・・・・」

その衝撃波によって海里Bは吹っ飛ばされて木にぶつかり、倒れた

倒れた海里Bは白い球体になり、海里Aに向かって飛んでいき吸収された

海里「くそっ!まさかこんなに早くやられるなんて」

海里は自身を改竄してスピードをあげて美鈴との距離を詰め殴りかかった

 

美鈴「・・・っ?!さっきよりも重い」

 

複製「ドッペルゲンガー」は使うと身体能力が下がってしまう

けれど、複製体が倒れたら自分の中に戻り身体能力も元に戻る

 

美鈴「なかなかやりますね」

  「けれどその程度では私には勝てませんよ」

 

海里「これだけしたのにまだ互角か」

 

【スペルカード発動】幻符「華想夢葛」

 

海里「今だ!」

スペルカードを使うと一瞬だけすきができる

美鈴がスペルカードを使った瞬間、美鈴に一撃を与え倒すことができた

 

 

美鈴を倒した海里は紅魔館に入ってきた

館を歩いていると突如としてナイフが飛んできた

海里はとっさにしゃがむことでナイフを避けた

 

咲夜「あら?まさか避けられるとは思わなかったわ」

 

海里「不意打ちなんて卑怯じゃないか」

「なぁ、咲夜」

 

咲夜「どうしてあなたが私の名前を知っているのかしら?まあいいわ」

「そんなことより、お嬢様の命令であなたを倒させてもらうわ」

パチン

 

咲夜が指を鳴らすと無数のナイフが現れた

 

海里「やっぱりそう来たか」

海里は刀でナイフをはじいていく

 

咲夜「隙だらけよ」

 

海里「・・・っ!」

(しまった・・・少し油断してた)

(足を刺されてしまった)

(動けないほどじゃないが出血がひどい)

 

【スペルカード発動】改符「レジリエンスアップ」

傷が徐々にふさがっていく

海里「応急処置にしかならないけど少しはましになったか」

 

咲夜「回復もできるのね・・・ますますどんな能力か分からないわ」

パチン

 

(また来る!)

 

次の瞬間、咲夜が目の前に現れた

咲夜「死になさい!!」

 

海里は迫ってきたナイフをギリギリで避けていく

こんな状態をしばらく続けていと互いに疲弊してくる

 

咲夜「はぁ・・はぁ・・いい加減諦めなさい」

 

海里「そういうわけにもいかないんだ。俺は強くならないといけない」

(どうすればいいんだ 時間停止に対抗するには・・・)

「・・・・・」

(そういえばこの間 俺たちが戦ったときに

紅雨は時間停止を使っていて夜が霊力の弾を打った時、時間を止めたのに弾は止まらなかった)

(あの時は紅雨が能力を使うのに失敗したということで片付けたが

もしあれが能力を使うのに失敗したわけではなくて他の理由があったとしたら・・・)

 

咲夜「なにをボーっとしてるのよ!」

 

海里はその攻撃を避けて咲夜と距離をとった

海里「少し賭けになるけどやるしかないか」

海里は手を前に出した

そしてその手にエネルギーを集めていく

徐々に魔力弾のようなものができていく

しかしそれは魔力ではない

 

海里「いけっ!」

 

海里はそれを咲夜に向けて放った

 

咲夜「なにをしても無駄よ」

パチン

そういって咲夜は指を鳴らした

 



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

25話 絶版だぁ、、、ポーズ

やらないといけないことが色々あって投稿後回しにしてたぜ!


<咲夜視点>

世界がモノクロに変わる

「時の止まった世界では何もできない」

「私以外動くことはできないのよ」

咲夜は海里に近づいていく

その瞬間 海里の放った弾が動きだした

 

咲夜「んなっ?!」

咲夜は避けられず弾が直撃した

「なにが・・起こっ・・・」バタッ

咲夜が倒れたことで能力が解除され再び世界は動きだした

 

<海里視点>

気が付くと咲夜が倒れていた

海里「思った通りだな」

(霊力そのものは能力の影響を受けないんだ)

(前にパチュリーに聞いたことを思い出した)

(霊力とは生きるために必要であり、常に体をめぐっている完全になくなれば最悪死に至る)

(時間の止まっているのならば霊力の流れも止まらないとおかしいのだ)

(しかし咲夜にはなにも起きていなかった)

(ここから考えられることは咲夜は霊力がなくても生きていけるということと

もう一つは霊力は時間が止まっていても影響を受けずに動き続けるということ)

(俺は夜と紅雨が戦った時に起きたことから後者であることに賭けた

成功してくれてよかった)

(それにしても霊力を使うのがこんなに難しいなんて・・・)

(能力があるとはいえ顔色一つ変えないで霊力を使っている夜はすごいんだな)

 

海里「よし行くか!」

 

海里は少し休憩するとまた歩き出した

紅魔館の主、レミリアのいるところに向かって

 

海里「絶対ここだ・・・」

目の前にはすごい禍々しい気配がもれてきているドアがある

(嫌だなー やりたくないなー)

「帰るか」

 

レミリア「ちょっと待ちなさいよ!!!」

そんなことを言うと慌ててレミリアがでてきた

「あなたが帰っちゃったらこのSSが進まないじゃない!」

 

海里「SSとか言うなよメタい!」

「わかったよ。戦うからメタいこというな」

 

レミリア「いったわね」

「オホン、くっくっく、よく来たな人間」

 

海里「レミリア、この異変を止めてくれないか」

 

レミリア「今更止めるなんてできないわ」

「私は世界を霧で覆い吸血鬼にとって住みやすい世界にする」

 

海里「なら力ずくで止めてやる!」

 

レミリア「やれるものならやってみなさい」

【スペルカード発動】紅符「スカーレットシュート」

たくさんの弾幕が海里の方に向かってくる

海里はそれを避けると能力でスピードと攻撃力を改竄して上昇させ殴りに行った

しかしそれは片手で止められてしまった

 

レミリア「遅いわよ」

 

レミリアは腕を掴んだまま海里を投げ飛ばした

海里の体は壁にたたきつけられ、鈍い音が響く

 

海里「・・・がはっ」

「いってぇ」

 

そこからの戦いは一方的だった

 

海里「はぁ・・はぁ・・レミリア強すぎるだろ・・・俺のいた・・世界のレミリアより・・数段強い・・」バタッ

海里はダメージを受けすぎたことで気絶してしまった

 

 

レミリア「私はがっかりしたわ」

「異変解決にくるくらいだからもっと強いと思っていたのに期待外れだわ」

「もういい。楽にしてあげる」

 



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

26話 我が家のコピー機のコードが切れました

レミリア「死ね」

【スペルカード発動】神槍「スピアザグングニル」

レミリアの手から槍が放たれる

 

 

しかしその槍は海里に届く前に消え去った

レミリア「えっ?!」

レミリアが呆然としていると何者かが部屋に入ってきた

 

???「今、彼を殺されるのは困ります」

 

レミリア「あ、あなたはだれ?」

 

杏理「初めまして 私は杏理。名乗るほどの者ではありません」

 

レミリア「名乗ってるじゃない」

 

杏理「命令により彼が起きるまでの間あなたの相手をさせていただきます」

 

レミリア「彼の仲間かしら?」

「いいわよかかってきなさい。ひねりつぶしてあげるわ」

 

  ==海里の精神世界==

???「ねぇねぇ 起きて」

 

海里「うわっ?!ここはどこだ?」

あたりを見回すとそこには真っ黒な空間が広がっていた

 

???「ここはあなたの精神世界よ」

 

海里「だれだ!」

 

テリー「初めましてかな?私はテリー 君の手助けをしに来たんだ」

 

海里「手助け?」

 

テリー「そう。正確にはアドバイスかしらね」

「はっきり言って今の君にレミリアは倒せない」

「だからもっと能力を使いこなすのよ」

 

海里「改竄する程度の能力を使ってもレミリアには勝てなよ」

 

テリー「君の能力は一つじゃないでしょ?」

 

海里「複製する程度の能力を使うってことか?」

「でも物を複製するくらいじゃ勝てないし・・・」

 

テリー「対象を物だけの限定してはダメ」

 

海里「それってどういう・・・」

 

テリー「私が言えるのはここまでよ」

   

「それに______」

 

テリーは小声な何かを言った

 

海里「何か言ったか?」

 

テリー「いいえ、なにも。それじゃあ、またいつか会いましょう」

そういってテリーは消えていった

 

(変な奴だったな)

(物だけに限定してはいけない・・・ということは物以外にも複製できるものがある・・・

でも一体何を複製すればいいんだ?)

 

「・・・・・・・・」

 

海里「まさか?!」

「でもそんなことできるのか」

「いや、レミリアに勝つにはやるしかない」

「いくぞ!」

そう決心すると世界が崩れていった

 

 

==現実世界==

レミリア「はぁ・・はぁ・・あなたなかなかやるじゃない」

 

杏理「それはどうも。楽しくなってきたところですがそろそろ選手交代のようです」

「それではさよなら」

そういうと杏理の体が霧のようになって消えていった

 

レミリア「あの子は一体何だったのかしら」

 

海里「・・・はっ?!」

 

レミリア「あら?起きたのね」

「さっきは邪魔が入ったけど今度は確実に仕留める」

【スペルカード発動】神槍「スピアザグングニル」

 

レミリアの手から槍が放たれる

 

レミリア「やったかしら」

 

海里「その運命は見えてるぞ」

 

レミリア「そ、そんな・・・どうして」

気が付くと海里はレミリアの後ろに立っていた

しかしその姿は先ほどとはまったく違っていた

髪は青だったものが紫に染まり

背中にはコウモリのような羽が生えていた

それはレミリアにそっくりだった

 

レミリア「あなた・・・その姿・・それに運命って・・」

 

海里「これが複製する程度の能力の力なんだ・・」

「俺はもう負けない」

複製する程度の能力

この能力はあらゆるものを複製して自分のものにすることができる

それは能力などの力も例外じゃない

 

海里「決着をつけよう」

 



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

27話 可哀そうなのは抜けない(嘘)

【スペルカード発動】紅符「スカーレットシュート」

 

【スペルカード発動】複製「スカーレットシュート」

二人の弾幕がぶつかり合い

轟音が響き渡る

 

海里「タイプチェンジ 霧雨魔理沙」

【スペルカード発動】複製「マスタースパーク」

 

海里「タイプチェンジ 博麗霊夢」

【スペルカード発動】複製「夢想封印」

 

海里は魔理沙、次に霊夢のような姿になりスペルカードを使う

しかしレミリアは弾幕をすべてよけきった

 

レミリア「次で終わらせる」

 

【スペルカード発動】神罰「幼きデーモンロード」

レミリアから避けられないほどのレーザーが放たれる

 

海里「タイプチェンジ 神白海里」

【スペルカード発動】複製「全ての集結」

 

複製「全ての集結」は今までに見てきたすべての弾幕を放つことができる

 

海里「いけー!」

その弾幕はレミリアのレーザーをかいくぐり

そしてレミリアに直撃しレミリアはその場に倒れこんだ

 

海里「俺の・・・勝ちだ・・・」

 

 

レミリア「ごめんねフラン、私負けちゃったわ」

「負けたことだし異変はやめてあげる」

 

海里「異変解決だな、すごい疲れた」

ドカーン

そんなことを言ったとたん下の方から爆発音が聞こえた

 

海里「なんだ?!」

 

レミリア「まさかあの子・・・」

 

すると奥から金髪の吸血鬼、フランドールがでてきた

 

フラン「お姉様何やってるの?」

「お兄さんはだれ?」

「もしかして遊んでたの?」

「ずるい」

「ずるい ずるい ずるい ずるい ずるい ずるい ずるい ずるい」

「私は地下に閉じ込めて」

「自分だけ楽しそうに遊んで」

「私も混ぜてよ」

 

【スペルカード発動】禁忌「レーヴァテイン」

フランのまえに炎の剣が現れ切りかかってくる

 

海里は刀でそれを受け止める

 

【スペルカード発動】禁弾「スターボウブレイク」

 

海里「タイプチェンジ 十六夜咲夜」

【スペルカード発動】複製「ザ・ワールド」

海里は時を止めてその攻撃を回避した

「そして時は動き出す」

 

海里がフランに近づき攻撃しようとした瞬間

頭の中に映像が流れてきた

 

==頭の中==

レミリアの母「レミリア、こっちにおいで」

 

レミリア「はい、お母様」

 

レミリアに母「みてごらん、あなたの妹よ」

 

レミリア「わー ちっちゃくてかわいい」

「名前は決めてあるんですか?」

 

レミリアの母「ええ、この子の名前はフランドール フランって呼んであげてね」

 

レミリア「フラン おねえちゃんだよー」

レミリアはフランを抱きかかえる

 

フラン「あぅー」

するとフランは安心したように眠った

 

レミリアの母「あら?寝ちゃったわね。抱っこしてもらって安心したのかしら」

 

   ~数年後~

フランそれからすくすくと成長していった。そんなある日、悲劇は起きた

フラン「外にでてみたいなー」

「今日はみんな忙しそうだから出てもばれないかな」

外に出て進んでいくと人里に出た

 

村人「なぁ あのガキ吸血鬼じゃないか?」ヒソヒソ

 

「本当だ どうする?放っておくと危険だ」

里の人間たちはこんなことを話していたがフランには聞こえていなかった

するとフランの目の前で鬼ごっこをしていた男の子が転んだ

 

フラン「大丈夫?」

フランは心配して駆け寄った

その瞬間

 

村人「その子から離れろ化け物!!」

たくさんの大人が襲い掛かってきた

 

村人たちはフランを殴ったり蹴ったりしている

 

フラン「やめてっ!痛いよ」

フランは苦しそうにたのんだ

しかし人間は攻撃をやめなかった

 




やあみんな!
みんなは「可哀そうは可愛い」についてどう思うかな?

僕はねぇ・・・
どぅわぁぁあい好きです!!←キモイ


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

28話 女の子を抱きしめたい

 

フラン「痛い 痛い 痛い」

「もうやめてよ」

 

村人「お前のような化け物がいるから俺たちは安心して暮らせないんだ」

フランは必死に頼んでいるけれど攻撃はますますひどくなっていく

 

(このままだと死んじゃう!)

フランがそう思った時

能力が目覚めた ありとあらゆるものを破壊する程度の能力が・・・

 

しかしこの能力は今のフランが扱いきれる規模をはるかに超えていた

『自身の許容範囲を超えた能力を持つと暴走することがある』

フランは暴走してしまったのだ

 

フラン「あははははは みんな死んじゃえ!」

 

フランがそういうと周りにいた人たちが破裂し血が飛び散る

全てが破壊されていった、殴っていた者、見ていた者など全てを

 

しばらくするとフランがいないことに気づいたレミリアが慌ててやってきた

そのころには人間は一人もいなくて真っ赤に染まった吸血鬼だけが一人倒れていた

 

レミリア「あ・・・あ・・・フラン!!」

レミリアは後悔した。フランをよく見ていなかったことを

 

あの後、レミリアはフランを連れて帰った

そして地下室に閉じ込めた

もう二度とフランが傷つかないために、フランがだれも傷つけないように

必要以上に関わらないようにした

下手に干渉してフランの精神が壊れてしまわないために

 

  ~数百年後~

レミリア「フランは・・・また暴れてるの?・・・」

 

咲夜「・・・はい、最近は前よりもひどくなっています」

 

 

あの日からフランとはあまり話していない

強大な能力ほど、些細な心境の変化で制御が効かなくなってしまいやすい

だからこそ、関わらないことで暴走を出来るだけ抑えようとした

これが最善の手だとレミリアは考えたのだ

しかし、フランの暴走は止まるどころか酷くなっていった

 

 

レミリア「うっ・・・うう」

 

咲夜「大丈夫ですか?お嬢様」

 

レミリア「ええ 私ったら駄目ね。一番つらいのはフランのはずなのに泣いちゃって」

「・・・」

「・・・・咲夜、異変を起こすわよ」

 

咲夜「え?・・・」

 

レミリア「この世界をもっと吸血鬼にとって住みやすい世界にすれば」

「フランも昔みたいに笑ってくれるかもしれない」

 

 

   ==現実世界==

海里「そんなことがあったのか・・・」

根拠はないが今見たものは本当のことであると海里は感じた

 

フラン「お兄さん 何ボーっとしてるの」

フランの弾幕が飛んでくる

海里はそれに反応できずもろに食らってしまった

 

海里「ぐはっ!」

 

(どうすればいい ただフランを倒すだけじゃ意味がない)

 

フラン「もういいや じゃあねお兄さん」

そういってフランの拳が飛んでくる

 

(もしかしたら、あれをすれば少しは止められるかもしれない)

(・・・でもこれをして俺の体は耐えられるのか・・)

(いや、やろう。仮に耐えられなかったとしても、それで構わない)

 

そうして海里はそれを避けずに受けとめた

体じゅうが悲鳴をあげている

だけど海里は最後の力を振り絞ってフランを抱きしめた

 



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

29話 人間をやめるぞおお

海里は最後の力を振り絞ってフランを抱きしめた

 

フラン「な、なにを!やめて はなして!!」

 

フランが暴れる だけど絶対に離さない

(こんなことで落ち着かせられるかわからない)

(だけど、フランとレミリアが話せる時間さえ作れれば)

 

海里「フラン、いつまでも能力に支配されてるなよ」

  「お前は能力に支配されるほど弱くないはずだ」

 

フラン「・・・・・」

海里の言葉を聞いたフランは一瞬、寂しそうな表情になり小さな声で呟いた

「私は・・・ずっと前から正気だよ」

 

そんなフランの言葉に海里は僅かに驚いたが、すぐに次の言葉を続ける

 

海里「ならどうして暴れるんだ?」

 

フラン「それは・・・」

「寂しいからだよ・・・私はずっと一人でいるのが怖かった」

「でもみんなは私を閉じ込めた、私が嫌いなんだよ、私なんてもう見たくなかったんだよ」

「そう思ったら気持ちが抑えられなくなった」

   「その気持ちをぶつけるように暴れて、私という存在を見てほしかった」

 

 

(そうだったのか・・・レミリアがフランにしたことは全てフランを思っての事だった)

(でもそれは結果的にフランを苦しめてしまっていた)

(気持ちのすれ違いが起きていたのか)

(だけど、それならよかった)

(能力が原因じゃないならフランを止めるのは難しくない)

 

海里「・・・・不器用な奴らだな」

 

フラン「・・・・え?」

 

海里「でもそれなら大丈夫」

「レミリアはフランのことを誰よりも愛していた」

「それはもう羨ましいくらいに」

「世界を敵にまわすかもしれないのにフランのために異変を起こしたんだ」

「こんなこと嫌いな奴の為になんてできないよ」

「レミリアはフランのことが心配だったんだよ・・・・ほら」

 

そう言って海里は抱きしめる手を離し、横を見る

 

レミリア「・・・・フラン!!」

 

するとレミリアは駆け寄ってきて海里と交代する形でフランを抱きしめた

 

フラン「・・お姉・・・さま・・?」

 

レミリア「・・・フラン・・フラン・・!」

    「ごめんなさい・・いままで、本当に・・ごめんなさい」

    「私のしたことが、こんなにもあなたを苦しめていたなんて」

    「気づいてあげられなくて、ごめんなさい」

 

フラン「・・・お姉様・・私のこと・・嫌いじゃない・・の?」

 

レミリア「あたりまえじゃない!!」

「あなたは私の何よりも守りたい存在よ」

 

フラン「・・・・そっ・・か」

「そうだったんだ」

「ごめんなさい、お姉様・・それから・・ありがとう」

フランは泣きながら、そして笑顔で言った

それはレミリア達がずっと見たかったフランの心からの笑顔

 

 

 

海里「あっ・・・・やばい」

フランとレミリアを見守っていた海里だったが

フランの攻撃をそのまま受けてしまったせいで限界がきて気を失ってしまった

 

レミリア「大丈夫?!」

 

心配してレミリアが駆け寄ってきた

 

レミリア「大変!冷たくなってきてる!」

「ここから永遠亭までは遠いから間に合わない」

「どうすれば・・・」

 

するとその時、フランが海里の首に嚙みついた

フランが血を吸うと海里の歯が牙のようになっていく

そして傷が治っていった

 

 

 

海里「うん?」

「ここは・・・痛っ!」

目が覚めるとベッドで寝ていた

そして起き上がろうとすると体じゅうに激痛が走った

 

レミリア「まだ完全に治ったわけじゃないから動いちゃだめよ」

 

海里「レミリア・・・」

 

レミリア「ねぇ、それよりあなたの名前を教えてくれないかしら」

 

海里「ああ、俺は神白海里だ」

 

レミリア「それじゃあ海里、今回はありがとう」

そういうとレミリアは突然頭を下げてきた

 

海里「いやっ、俺を修行のためにやったからそんなにしなくていいよ」

 

レミリア「それでもフランを助けてくれたことにかわりないわ」

「本当にありがとう」

 

海里「ははは・・・なんか恥ずかしいな」

 

レミリア「それからあなたに謝らないといけないことがあるの」

「フラン、入ってらっしゃい」

レミリアが呼ぶとフランが入って来た

 

レミリア「海里・・・あなたは半吸血鬼になってしまったの」

 

フラン「その・・ごめんなさい」

「私が勝手にやっちゃって」

 

レミリア「傷を治すためとはいえ許可なくやったのは申し訳ないわ」

 

海里「いや、いいよ、俺のためにやってくれたんだろ?」

「むしろありがとう」

「それよりフランはもう大丈夫か?」

 

フラン「うん大丈夫だよ ありがとう・・・海里」

 

海里「どういたしまして」

(フランを助けれて本当によかった)

(それにしても今回で成長はしたが、もっと強くならないとな)

(何をしてでも、みんなを守らないと)

 




これで2章の海里編は終了です~
次回からは星空夜編が始まります!

あと、個人的な話なんだけど、今日、僕は誕生日を迎えました
ということでこれを機に少し違うssを始めようと思います、よかったら見てね!


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

30話 木が赤く染まってきて秋を感じました

今回から夜編ですね


<夜視点>

夜「ついたー!けっこう遠かったな」

 

紫「来てくれてありがとう」

「私はこの世界の紫よ。もう聞いてると思うけど異変解決をしてほしいの」

 

夜「どんな異変なんだ?」

 

紫「春雪異変と言って、春が奪われているの」

「主犯は冥界にいる西行寺幽々子よ」

 

夜「わかった それじゃあ行ってくる」

 

 

==移動中==

夜「冥界は空の上にあるから飛行手段があってよかった」

そんなことを考えていると遠くから氷が飛んできた

夜はそれを作った空間に閉じ込めた

 

??「え?!そんな」

 

夜「誰だお前?」

 

レティ「私はレティ、暇だから少し相手してよ」

【スペルカード発動】寒符「リンガリングコールド」

 

【スペルカード発動】霊符「一階霊召喚」

 

レティの弾幕と夜の召喚した霊がぶつかり合い煙が舞う

 

レティ「今だ!」

煙が晴れるとレティが近くまで迫ってきていた

 

夜「うわっ!」

夜は慌てて空間を作りそれを通ってレティの後ろに移動した

 

夜「くらえ!」

夜は持っていた刀でレティを斬った

そしてレティは倒れ、地面に落ちていった

 

 

しばらく移動していると冥界についた

夜「お、おい嘘だろ・・・」

そこにあったのは見るだけで嫌になるような段数の階段だった

 

夜「上るしかないのか・・・」

「うおおおおおおぉぉぉ!」

夜は能力を使いながら階段を駆け上がった

 

 

夜「ぜぇ・・・ぜぇ・・・」

「疲れた・・・能力を使っても疲れた」

夜が座って休んでいると

 

妖夢「おや?侵入者ですか?」

「侵入者なら・・・排除します」

そういって妖夢は鞘から刀 楼観剣をぬいた

【スペルカード発動】獄界剣「二百由旬の一閃」

巨大な斬撃が放たれる

夜はそれを回避して弾幕を放つ

 

妖夢はそれを刀ではじく

【スペルカード発動】餓王剣「餓鬼十王の報い」

再び斬撃がとんでくる

今度はそれを空間の中に閉じ込める

 

【スペルカード発動】空間「フリーズエリア」

夜の周りの地面から巨大な氷が出現する

妖夢の足が氷に埋まってしまい動けなくなる

 

夜「今だっ!」

夜は妖夢の動きを止めた瞬間、すかさず刀で斬りかかる

 

妖夢「・・・・くっ!」

妖夢はとっさに刀で氷を砕きその場を離れる

 

夜「あと少しだったのにな」

 

それからしばらく戦いは続いた

互いに攻撃をしてはそれを回避してまた攻撃をする

すると突然妖夢は攻撃をやめた

 

夜「どうしたんだ?刀をおろして」

 

妖夢「あなたの空間の能力は本当に厄介です」

「このままじゃ埒が明かきません」

「なのでここからは本気で行かせてもらいます」

妖夢はそういうと

腰に掛けてあったもう1本の刀 白桜剣を抜いた

そして妖夢は楼観剣と白桜剣をかまえ

それらを薙いだ

すると何かが砕けたような音が聞こえてきた

 

夜はなにが起こるのかと身構えたが何も起こらない

夜は何をされたのかと警戒していると妖夢は夜の目をまっすぐ見ながら

 

妖夢「いきます!!」

 

と言い、2本の刀で斬りかかってきた

 



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

31話 忍と書いて刃の心(?)

夜は攻撃を刀で受け止める

攻撃を受け止められた妖夢は夜から距離をとり攻撃を放つ

【スペルカード発動】人符「現世斬」

複数の斬撃が現れる

 

夜は空間に閉じ込めるために能力を使おうとした・・・

しかし能力は発動しなかった

 

夜「んなっ?!」

夜は斬撃を避けることができずもろにくらってしまう

「ぐぁ?!・・・」

「どう・・して・・能力が・・・」

 

妖夢「白桜剣の能力は人の迷いを断ち切る」

「そして楼観剣はあらゆるものを斬ることができる」

「この楼観剣と白桜剣が交わる時、概念すら断ち切ることができる」

「私が能力と魔力を断ち切ったことであなたはもう能力と魔法は使えません!」

 

夜「なんだって?!」

(能力と魔法が使えなくなるとかなりまずい)

(物理だけでかてるか?)

「やるしかない!」

それから夜は何度も何度も妖夢に向かって走った

しかしそのたびに妖夢にあしらわれる

 

妖夢「そろそろ諦めてください・・・」

 

夜「だめだ・・・そういうわけにはいかない」

 「ここで諦めるようじゃ・・俺は・・・強くなれない」

 「俺は・・強くならないと・・・そうじゃないと俺は・・」

 

妖夢「ならもう終わらせてあげます・・・」

【スペルカード発動】畜趣剣「無為無策の冥罰」

 

夜は疲労とダメージの蓄積でその攻撃を避けることができなかった

攻撃をくらってしまった夜はその場に倒れこんだ

さらに持っていた刀までも飛ばされてしまった

 

妖夢「これで・・・お、終わりです」

妖夢は夜に近づき殺そうとして剣を振り上げた

 

夜はもう無理だと諦めたがいつまでも攻撃は来なかった

見ると妖夢の刀は寸前のところでとまり震えていた

 

妖夢「無理・・・ですよ・・」

「人を殺すなんて・・・」

「やりたく・・ないです・・・」

妖夢は膝から崩れ落ち泣き出した

 

 

夜は何が何だか分からなかったがとにかく落ち着かせようと思い妖夢の手をそっと握って泣きやむまで待った

 

妖夢「ありがとうございました。恥ずかしいところをみせてしまいました」

落ち着きを取り戻した妖夢と夜は会話していた

 

夜「いや、いいよ」

「それより何があったんだ?」

 

妖夢「幽々子様がある時からおかしくなったんです」

「少し前に西行妖を一人で見にいって帰ってきたら」

「異常なほどに西行妖を満開にしようとしだして」

「春を集めるためにこの異変を起こしたんです」

 

夜「そんなことがあったんだな」

 

妖夢「あの、いきなりこんなことを頼むのは失礼だと思いますが、幽々子様を止めてくれませんか?」

 

夜「いいぜ。もともとそのためにここに来たからな」

 

妖夢「あ、ありがとうございます!」

 

夜はそれから奥に向かって進んでいくと幽々子を見つけた

 

幽々子「あら?ここまで来たってことは妖夢ちゃんが負けちゃったのかしら?」

 

夜「幽々子・・・お前に一体何があったんだ」

 

幽々子「それをあなたに話す義理はないわ」

 

夜「ならお前を倒して話させてやる」

【スペルカード発動】空間「空白空間」

夜の目の前に白い球体が現れ幽々子はその球体に引き寄せられた

 

幽々子「きゃっ?!」

 

夜は魔法で身体強化をして引き寄せられてきた幽々子を蹴り飛ばした

 




女を蹴るなんてサイテー(棒)


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

32話 コショウ少々ブラックペッパー

夜の蹴りをくらった幽々子は吹っ飛ばされる

 

幽々子「痛いわねぇ」

「こんなことをする悪い子にはお仕置きが必要ね」

そういって幽々子は蝶の形の弾幕を打って来た

 

夜は能力で未来を見ながらそれを避けていく

夜の避けた弾幕が空を飛んでいた鳥に当たった

すると鳥は泡を吹きながら落ちてきた

鳥は死んだのだ

 

夜「おいおいマジかよ」

「当たったら死んじまうのか」

 

幽々子「そうよ。私の能力の混じった弾幕に当たると誰だって死んじゃうのよ」

 

夜「なら当たらなければいいだけだ」

【スペルカード発動】霊符「三階霊召喚」

夜は霊を召喚し幽々子を攻撃した

しかしその霊が幽々子に届くことはなくあらぬ方向に飛んで行った

夜「ど、どうして・・・」

 

幽々子「ここは冥界」

「死んだ者たちの魂が集まる場所」

「そして私は冥界の管理者」

「霊を操るなんて簡単にできるのよ」

 

夜「嘘だろ・・・」

(この異変は俺と相性がかなり悪い)

(能力を無効化する妖夢と霊の攻撃がきかない幽々子・・・)

(最悪だ)

「ああもう、やけくそだ」

「できるだけ抵抗してやるよ」

夜は空間の能力で近づき刀で攻撃する

幽々子はその攻撃を避けると弾幕を放つ

夜は弾幕を空間に閉じ込めて身を守る

 

幽々子「予想どおり能力を使ったわね」

夜が能力を使った直後全方向に蝶の弾幕が現れた

 

夜「しまっ?!」

(どうする・・・さっき能力を使ったばかりだから能力を発動できない)

 

そんなこと考えていた瞬間

全ての弾幕が真っ二つになって消えた

 

妖夢「大丈夫ですか?」

 

夜「妖夢っ!」

「ありがとう、助かった」

 

幽々子「妖夢ちゃん・・・裏切るの?」

 

妖夢「違います」

「私はあなたのためにあなたを止めます!」

「行きますよ、一緒に幽々子様を止めましょう」

 

夜「ああ!」

【スペルカード発動】空間「バーニングエリア」

夜が幽々子に近づきスペルを放つと周りを囲うように炎が現れる

 

幽々子「くっ・・・」

 

幽々子がひるむ

 

【スペルカード発動】修羅剣「現世妄執」

妖夢はその隙に攻撃を仕掛ける

しかし幽々子はそれを間一髪で避ける

 

【スペルカード発動】亡郷「亡我郷 -さまよえる魂-」

幽々子から先ほどとは量も速さもけた違いの弾幕が向かってくる

 

夜は自分と妖夢の前に空間を作って攻撃を防ぐ

夜「妖夢次で決めるぞ!」

 

妖夢「はい!」

 

【スペルカード発動】空間「クリアワールド」

【スペルカード発動】彼岸剣「地獄極楽滅多斬り」

 

二人の攻撃が幽々子に当たりそうになった瞬間

 

幽々子「ラストスペル・・・」

 

妖夢「まずいっ?!」

「すぐに離れてください!」

 

夜「え?」

 

【ラストスペル発動】亡桜「舞い散る死桜」

 

幽々子がそう唱えると

幽々子の周りに桜吹雪が現れた

妖夢はとっさに離れたことでギリギリで逃れることができたが夜は近くにいたため桜に触れてしまった

 

夜「あっ・・・」

そして夜は気を失った

 



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

33話 水瓶は水生の亀の事です。

 ==精神世界==

夜「ここは・・・?」

(そうだ、幽々子の攻撃を受けて気を失ったんだ!)

(早く戻らないと)

(少し歩いていくとでれるかな・・・?)

 

そうして夜は奥に向かって進んでいった

 

すると、とある場所に出た

夜「ここは・・・」

「何かの施設?」

 

 

??「夜・・・」

夜は誰かに呼ばれて振り返った

するとそこには青いきれいな目をした女性と

その女性に抱かれた緑の目をした赤ん坊がいた

 

夜「あんたは・・・」

夜は誰なのかを尋ねたが聞こえていないようだ

女性は赤ん坊に話しかける

 

「もしどうしようもなくなったときが来たら」

「こう言ってごらん」

「____」

 

夜「・・・えっ?」

 

その瞬間、夜は意識はどこかに吸い込まれていった

 

「ずっとそばにいるからね」

 

==現実世界==

<妖夢視点>

(まさか幽々子様がラストスペルを使うなんて・・・)

(ラストスペルは普通のスペルに比べて桁違いに強い)

(だけどその分ラストスペルを使うとしばらくスペルを使えなくなる)

(でも幽々子様には死を操る程度の能力がある)

(もう魔力がないから楼観剣と白楼剣の力は使えない)

(どうすれば・・・)

 

幽々子「終わりよ・・・妖夢」

複数の弾幕が現れ、妖夢に向かっていく

 

妖夢「避けられない・・・」

 

夜「やらせるか!」

 

弾幕は真っ二つに斬られた

夜「大丈夫か?妖夢」

 

妖夢「ど、どうして」

「あなたは幽々子様の弾幕に当たったはず」

 

夜「いろいろあったんだ」

「それよりも、ここからは俺が戦うよ」

そういって夜は数歩前に進む

「幽々子・・・今度は負けないぜ」

 

あたりが暗くなる

ついさっきまで昼だったはずなのに空を見れば”みずがめ座”が輝いている

夜「宝瓶宮・・・」

夜がそういうと右目の緑が左目と同じ青に変わり

頬にみずがめ座の紋章が現れた

 

頭の中に力の使い方が流れ込んでくる

 

幽々子「死になさい!」

幽々子が弾幕を放ってくる

 

夜はその弾幕をどこからか現れた水でかき消した

 

幽々子「なによその力、さっきまでそんな力・・・」

 

夜「教えてやるよ」

「宝瓶宮、それはみずがめ座の力を扱う能力」

「みずがめ座の能力はあらゆる穢れを洗い流す」

「それは死という穢れさえも」

「これがさっきお前の弾幕に当たったのに生きている仕組みだ」

 

幽々子「そんなの・・・無茶苦茶よ・・・」

 

夜「これで終わりだ」

夜が幽々子に近づき攻撃をしようとした瞬間

西行妖から黒い球体がでてきて幽々子の中に入った

すると幽々子はうめき声をあげ、やがて止まった

 

幽々子?「はははははははははは」

「さすがに死を操る程度の能力がきかないとなったときは焦ったが」

「少し遅かったようだな」

「西行妖は満開になった」

 

夜「お前・・・だれだ」

 

西行妖「我は西行妖」

「正確には西行妖に封印された魂の集合体」

「長い間封印されていたが」

「ようやくこいつを依り代に復活できた」

「まったく、こいつは便利な駒だったよ」

 

夜「ということはこの異変の本当の元凶はお前なのか」

 

西行妖「そうだとして、貴様はどうする?」

 

夜「倒す、それだけだ」

 




色々無理やりすぎだろ↑


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

34話 臓物を喰らい尽くす

夜「ならお前を倒せばこの異変は解決だ」

 

西行妖「やれるものならやってみるがいい」

   「だがいいのか?」

 

夜「何がだ」

 

西行妖「貴様の死おもなかったことにする力は強力だ」

   「しかしそんなことが何の代償もなくできるか?」

   「いや、不可能だ、死とは生命の抗うことのできない理だ」

   「次にそれをしても、反動で命を落とすんじゃないか?」

 

夜「・・・・ッ?!」

 

西行妖「その反応からするに図星のようだな」

 

(こいつの言うとおりだ、死を洗い流す力の仕組みはダメージの軽減と圧縮と肩代わり)

(本来なら死ぬはずのダメージを軽減させ、圧縮する)

(そしてそのダメージを自分の一部、今回は片方の腎臓に肩代わりさせている)

(それによって腎臓一つが損傷した代わりに死をなかったことにできた)

(だが内臓が損傷している状態でもう一度これをすれば、おそらく体が耐えられない)

(だけど、この力にはもう一つ効果がある)

(隙さえあれば・・・)

 

西行妖「・・・死ね」

 

弾幕が放たれる

 

(くっ・・避けられるか・・・・?)

それは夜に向かっていき、着弾音と共に土煙が舞う

 

西行妖「ふはははは、この体を使い幻想郷を支配してやる」

 

夜「なに勝った気でいるんだよ!」

 

西行妖「なにっ!」

 

西行妖は夜の蹴りをくらい吹き飛ばされる

西行妖「ぐはっ・・・」

「どうして・・・確かに直撃したはず」

 

夜「俺だけに気を取られてたな」

 

西行妖「まさか?!」

 

西行妖が先ほどまで夜のいたところを見ると

妖夢がいた

そして弾幕は斬られている

 

西行妖「魂魄妖夢!!」

西行妖は怒り狂い妖夢に向かっていこうとした

 

【スペルカード発動】空間「空白空間」

しかし夜のスペルによって引き寄せられる

 

夜「今度こそ終わりだ」

 

西行妖「くっ、しかし今、我を倒せば幽々子は助からないぞ」

「貴様らはどうする?」

 

夜「一つ教えてやるよ」

「みずがめ座の能力はもう一つある」

「その能力は全てを解放して自由にする力だ」

 

西行妖「ま、まさかその力で幽々子を解放するつもりか?!」

「やめろ!そんなことさせるか!」

西行妖は弾幕を放つ

しかしそれは水によってかき消される

そして夜は西行妖に触れて言う

夜「幽々子の中から消えろ」

水が幽々子を包み込む

 

西行妖「がっ・・・づぁ・・・あああああああ」

 

叫び声をあげると幽々子は倒れた

 

夜「俺の勝ちだ・・・」

 

夜が宝瓶宮を解除した

すると

夜「ゴホッゴホッ」

夜は吐血した

 

夜「大丈夫ですか?!」

妖夢が慌てて駆け寄ってくる

 

夜「大丈夫。慣れてないのに能力を使いすぎただけだ」

 

妖夢「あの、幽々子様を助けてくれてありがとうございました」

 

夜「ああ、これで異変解決だ!」

(今回で新たな力が手に入った)

(いつかこの力を使いこなせるようになってやる)

 



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

35話 永琳亭ではない永遠亭だ

実は前回で夜編は終わりだったっていうね


<紅雨視点>

紅雨「ついた、ここが別の幻想郷か」

 

紫「ようこそ、私はこの世界の紫よ」

「あなたには異変解決をしてほしいの」

 

紅雨「わかった」

「それで、一体どんな異変なんだ?」

 

紫「永夜異変といってずっと夜のままの異変よ」

「場所は竹林の中にある永遠亭よ」

 

紅雨「わかった、行ってくるよ」

 

紫「ええ、気を付けて」

そうして紅雨は竹林に向かって歩き出した

 

しばらく歩いていると竹林についた

するとそこには人がいた

 

??「誰だ?こんなところに何しに来たんだ」

 

紅雨「俺は紅桜紅雨だ」

「永遠亭に行きたいんだけど」

 

妹紅「そうなのか。私は藤原妹紅」

「永遠亭に行きたいなら私が案内してやるよ」

 

紅雨「本当に!助かるよ」

 

妹紅「いいよ、それじゃあいくぞ」

妹紅と紅雨は竹林に足を踏み入れた

その瞬間

 

紅雨「うわー!」

紅雨は落とし穴に落ちた

 

てゐ「きゃはは、引っかかったー」

紅雨が落ちたところをみて兎の妖怪である

てゐが出てきた

 

紅雨「やりやがったな!」

 

紅雨はてゐにとびかかった

「おっと」

しかしてゐはそれを軽くかわした

「捕まえてみろ~」

そういって走り出した

 

紅雨「くそ、煽りやがって・・・でも相手が悪かったな」

紅雨は能力で時間を止めて、てゐを捕まえた

 

てゐ「うわっ?!」

 

紅雨「どうだ捕まえたぞ」

てゐを捕まえた紅雨だったがてゐを見ると不敵な笑みを浮かべていた

 

てゐ「へへへ、いい場所に来たな」

 

紅雨「は?何を言って・・・」

その瞬間後ろの竹が倒れてきた

「痛っ?!」

紅雨は頭をぶつけた衝撃でふらふらになり、そしてそのままどこかへ行った

 

てゐ「あははは、面白かった」

 

妹紅「てゐ・・・また悪戯してるのか」

 

てゐ「おお妹紅、どうだ今の面白かったでしょ」

 

妹紅「ほどほどにしておかないとまた鈴仙に怒られるぞ」

 

てゐ「大丈夫、今鈴仙忙しそうだからバレないよ」

「それにあいつには悪いことばかりじゃないさ、なんせ、私に会ったんだから」

「それより早く行かないとあいつ迷子になるよ」

 

妹紅「だれのせいだよ!」

そう言って妹紅は紅雨を追った

 

 

妹紅「おーい、大丈夫か紅雨」

 

紅雨「ああ、まだ少し頭が痛いけど」

 

妹紅「そうか、それより永遠亭まではもうすぐだぞ」

紅雨たちは永遠亭に向かって歩き出した

 

   ==移動==

 

紅雨「いや~結構遠かったな」

  「あ、妹紅道案内してくれてありがとな」

 

「別に気にすんな、それじゃあ私は戻るからからじゃあな」

 

紅雨は永遠亭の中に入っていった

 

(それにしても永遠亭は数回しか来たことないし)

(永琳以外には会ったことないな)

そんなことを考えていると

バンッ

目の前を赤い弾丸がかすめた

 

紅雨「あっぶな」

 

??「外してしまいましたか・・・」

 

紅雨「誰だ!」

 

鈴仙「はじめまして 私は鈴仙・優曇華院・イナバです」

「師匠に今はだれも入れさせるなと言われているのであなたには帰っていただきます」

 

紅雨「悪いがそういうわけにはいかないんだ」

「邪魔するなら倒させてもらう」

 

鈴仙「そうですか。なら・・・」

「倒させてもらいます!」

 



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

36話 空間を見て嗅いで舐める

鈴仙が弾幕を打ってくる

紅雨はそれを時間を止めて避ける

 

鈴仙「急に消えた?」

「ということは瞬間移動か目で追えない速さなのか、それとも・・・・時間停止か」

「どれかかしら?」

 

(するどいな・・・)

 

紅雨「お前の能力を教えてくれたら教えてやるよ」

 

鈴仙「いいですよ」

「私の能力は狂気を操る程度の能力です」

 

紅雨「俺の能力は時間を支配する程度の能力だ」

 

鈴仙「そうですか・・・なら能力を使われる前に私の能力を使います」 

そういうと鈴仙の目が赤く光りだした

 

紅雨「させるか!」

紅雨は刀で鈴仙に斬りかかった

しかしその鈴仙は煙のように消えた

 

紅雨「・・・・?!」

紅雨が戸惑っていると

後ろから弾幕が飛んでくる

振り向くとそこには鈴仙が5人もいた

「ど、どれが本物なんだ・・・」

 

鈴仙「あなたに分かりましか?」

【スペルカード発動】波符「赤眼催眠(マインドシェイカー)」

鈴仙からいくつもの弾幕が波のように押し寄せる

 

(狂気を操るっていうのは多分幻覚を見せるという感じだろうな)

(能力のことは分かったがどう対処すればいいんだ・・・)

紅雨が目を閉じて考えていると

右から何かが来るように感じた

紅雨が1歩後ろに下がると前を弾幕が通りすぎた

 

(どういうことだ・・・)

(なんで弾幕の来るところが分かったんだ・・・そうだ!)

(前に咲夜に聞いたことがあった)

 

  ==紅雨の記憶==

紅雨「そういえば紅魔館って外見のわりに広いよな」

 

咲夜「ああ、それは私が能力で空間を拡張しているからよ」

 

紅雨「え?咲夜の能力は時間を操る程度の能力だろ」

「どうやって空間を拡張してるんだ?」

 

咲夜「時間と空間は密接にかかわっているから、能力を応用すればできるわ」

「まあ、これはややこしいからあんまり細かく考えちゃダメよ」

 

紅雨「そうなのか・・・」

「なら俺もやれば空間を操ることができるのかな」

 

咲夜「どうかしらねぇ」

「能力には全く同じものはないのよ」

「私とあなたの能力は似ているけど」

「私のは時間停止と空間を操ることができる」

「あなたのは時間停止と時間を進めたり戻したりできる」

 

紅雨「そうなんだな 少し残念だな」

 

 

  ==現実世界==

(俺の能力はもしかして空間を操るとまではいかないが空間を感知することができるのか)

(もしそうなら幻覚は関係なく戦える)

紅雨はもう一度目を閉じる

 

鈴仙「目を閉じていては勝てませんよ」

そう言って鈴仙はいくつもの弾幕を打ってくる

紅雨はそれを目を閉じたまま全て躱していった

 

鈴仙「んなっ?!どうして!」

 

紅雨はそのまま鈴仙のいるであろうところに向かって走っていく

そして鈴仙を斬って気絶させた

 

紅雨は目を開ける

紅雨「よかった・・・勝てた・・・」

そこには気絶した鈴仙がいた

 

そうして紅雨はさらに奥に向かって進んでいった

 

 



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

37話 暴走はロマンです

今日で小説を投稿し始めて1年だ!!!


奥に進んでいくと医者らしき女性

八意永琳がいた

紅雨「この異変の主犯はお前か?」

 

永琳「ええ、そうよ」

「それであなたはどうするの?」

 

紅雨「お前を止める!」

 

永琳「私たちにはやらないといけない理由があるのよ」

「邪魔をするなら容赦しないわよ」

そうして紅雨と永琳の戦いが始まった

 

永琳はどこからかメスを取り出し投げつけてくる

 

紅雨「あっぶな?!」

紅雨はそれを避けて弾幕を放つ

 

永琳は能力で薬を作り肉体強化をする

そして弾幕を弾き紅雨のいる方に向かって走ってくる

 

紅雨は時間を止めて永琳の後ろにまわると刀で斬りつけた

しかし傷は想定以上に深く、致命傷を与えてしまう

 

紅雨「あっ!ご、ごめん永琳!早く何とかしないと・・・」

 

永琳「痛いわね」

そう言って永琳は紅雨と距離をとる

もう一度永琳を見ると先ほどまであった傷がなくなっていた

 

紅雨「どういうことだ?!」

 

永琳「私は蓬莱の薬を飲んだのよ」

「蓬莱の薬を飲んだ者はどんな傷を与えられても死ななくなるの」

 

紅雨「マジかよ・・・ならどうやって勝てばいいんだよ」

 

永琳「諦めなさい、あなたに勝ち目はないわ」

 

紅雨「そんなのやってみないと分からないだろ!」

そう言って紅雨は刀を永琳に向かって投げた

しかしそれは簡単に受け止められてしまい

逆に投げ返された

 

紅雨「しまっ・・・!」

その刀は紅雨の心臓にささった

(マズイ・・心臓を・・・)

 

そう考えたとき、紅雨の脳内に声が響く

 

 

((それじゃあ、また奪われるぞ))

 

 

(奪わ・・れる・・・)

(・・・そんなことさせない)

 

<永琳視点>

「死んだわね・・・これで邪魔はいなく・・?!」

永琳は紅雨が死んだと確信したが急に嫌な予感がして即座にその場を離れた

 

紅雨は心臓に刀がささって動かなくなっていたが

紅雨のまわりを赤黒い液体が包み込んだ

そしてその液体がはじけ飛ぶと中からは髪の赤くなった紅雨が出てきた

 

紅雨の持っている妖刀深紅の能力は血を吸うと切れ味が良くなる

しかし持ち主の血を吸った場合は持ち主自身を強化する

それは肉体の耐えられる限界を超えてでも強化し続ける

限界を超えたときそいつは暴走する

 

紅雨「ぐるああぁあ!!」

しばらく紅雨は動かなかったが突如こちらを見ると唸り声をあげ

凄まじい速さで近づいてきて斬りかかってきた

 

永琳「はやっ?!」

 

あまりの速さに追いつけず永琳は少しかすってしまった

永琳「これくらいなるすぐに治るわ」

しかしその傷はいっこうに治らない

「ど、どうして・・・」

 

 

紅雨は強化されたことで能力が暴走している

それによって2つのことができるようになった

1つは相手から時間を奪うこと

そうすることで相手の状態は変化しなくなる

永琳の場合は再生ができなくなり

死んでも生き返ることができなくなる

 

永琳「・・・・くっ」

【スペルカード発動】天丸「壺中の天地」

 

永琳は弾幕を放つ

弾幕のいくつかは紅雨に当たっているにも関わらず紅雨が向かってくる

そして手に持った刀をでたらめに振るってくる

 

永琳「まずい!!」

永琳は避けきれず深い傷を負ってしまった

 



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

38話 多分こんなに弱くない

(まずいわね・・・)

(さっきの攻撃でかなりダメージを受けた)

(彼の能力の影響でダメージは回復しないし、だんだん意識も朦朧としてきた)

(これは・・・もう無理かしら・・・)

 

紅雨が永琳にとどめを刺そうして刀を振り下ろした

その瞬間

 

【スペルカード発動】難題「龍の頸の玉 -五色の弾丸-」

紅雨に向かって弾幕が飛んでいく

 

??「永琳は殺させないわ!」

そこに現れたのは蓬莱山輝夜だった

 

永琳「ひ、姫様?!」

 

輝夜「あなた、どうして永琳を殺そうとしたの」

 

紅雨「ぐあがぁ・・あぐああ」

紅雨に問いかけた輝夜だったが紅雨は唸り声をあげるだけだ

 

輝夜「何とか言いなさいよ!」

【スペルカード発動】難題「仏の御石の鉢 -砕けぬ意思-」

輝夜は無数の弾幕を放つ

 

【スペルカード発動】時符「タイムラグレーザー」

紅雨はスペルを唱えたが何も起こらない

 

輝夜「なにをしたの?」

 

「ああ・・あああ・・・」

 

紅雨は弾幕を避けていき輝夜を斬りつける

 

輝夜「ぐっ・・・」

直後、時計の鐘がなり響きレーザーが出現した

 

時符「タイムラグレーザー」は時間差で発動場所からレーザーを放つスペル

 

輝夜「んなっ?!」

輝夜はギリギリでそれを躱した

「こうなったら能力使うしかないわね・・・」

輝夜が能力を使うと輝夜以外の時の流れが異常なほど遅くなった

 

永遠と須臾を操る程度の能力は一瞬を永遠に、永遠を一瞬にすることができる

簡単に言えば、極限まで時間を早めたり遅くしたりできる

 

輝夜「あなたはもう私に追いつけないわ」

 

【スペルカード発動】難題「火鼠の皮衣 -焦れぬ心-」

 

弾幕が動けない状態の紅雨に向かって飛んでいく

輝夜「これで終わりよ!」

 

その時、全ての弾幕が消え時の流れも元に戻る

 

輝夜「え?!な、なにがおこって」

 

強化された能力の効果は2つ

その内の1つは相手から時間を奪うこと

そしてもう1つは

一時間までなら触れなくても時間を進めたり戻したりできること

紅雨はこの力でスペルや能力を使われるまえに戻したのである

 

輝夜「こんなの、能力も効かないんじゃどうやって戦えばいいのよ」

輝夜は絶望したようにその場に座りこんだ

 

紅雨は輝夜に近づくと殺すために刀を振り上げる

 

輝夜「これはきっと月の決まりを破った罰ね・・・」

そう言って輝夜は目を閉じた

 

 

紅雨は刀を振り下ろした

その時、時計の鐘が鳴り響き、レーザーが紅雨の後ろに現れ、直撃した

 

紅雨「がっ・・・・」

これによって紅雨は意識を失った

 

時を戻したことでタイムラグレーザーが発動する前に戻ったためもう一度発動したのだ

 

 



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

39話 何かいい事ないかな

<紅雨視点>

紅雨「ここは?」

目を開けると見慣れない部屋にいた

 

輝夜「あら、起きたわね」

 

紅雨「か、輝夜・・・」

 

輝夜「どうしたのよ?そんなに気まずそうにして」

 

紅雨「その・・ごめん」

「俺・・・お前たちを殺そうと・・」

 

輝夜「確かに永琳を殺そうとしたときは怒ったけど、もういいわよ」

「私は昔、月で禁じられている蓬莱の薬を飲んだ」

「それによって永琳たちを巻き込んでしまった」

「今回はきっとその罰が当たったのよ」

「だから気にする必要はないわ」

 

紅雨「輝夜・・・ありがとう」

 

(俺は・・・奪おうとしてたのか)

(これじゃあ・・あいつと変わらない・・・)

 

紅雨「それにしても殺す前に止まれたのは不幸中の幸いだな」

 

輝夜「不幸は結構多かったけどね」

  「せっかく永琳が異変を起こしてくれたのにそれは全くの無意味だったし・・・」

 

紅雨「そういえば、どうしてこの異変を起こしたんだ?」

 

輝夜「私たちが月の使者の目から逃れるために偽物の夜を作ったのよ」

  「だけど幻想郷の博霊大結界のおかげで月の使者は入ってこられないらしいわ」

 

紅雨「へ~」

(今回で妖刀深紅の能力に気づけたがこの能力は危険すぎる)

(もう一度使ったら今度こそ止まれる気がしない)

(本当にどうしようもない時しかこの力は使わないようにしよう)

 

 

 

   ==???==

<テリー視点>

テリー「スペルカード発動 ____」

   「・・・・・」

「ふう、あと少しで王の種子の発芽に必要な養分が集まる」

 

杏理「これからどうするんですか?」

 

テリー「計画を最終段階に引き上げる」

「杏理、あなたにはある仕事を頼みたいの」

 

杏理「なんですか?」

 

テリー「それは____することよ」

 

杏理「分かりました」

「それではいってきます」

 

 

テリー「さて、私もやりましょうか」

そう言ってテリーは地下の牢屋に行った

そこには幻想郷の住人がいた

しかも同一人物が複数人いる

テリーはその中の一人に話しかける

 

テリー「博麗の巫女さん、元気かしら?」

 

霊夢「元気そうに見えるなら眼科いった方がいいわよ・・」

 

テリー「ひどいね」

「それより君には実験体になってほしいんだ」

 

霊夢「いやよ」

 

テリー「答えは聞いてない」

そう言って霊夢に触れた

 

霊夢「がぁぁあああああ!!」

すると霊夢の体が歪んでいき異形の化け物になった

テリー「成功ね・・・」

   「前までは無理やり博霊大結界をこえたせいで能力がうまく使えなくなっていた」

「だからあの時は兎くらいの小さい動物しかできなかったけどここまでできるようになったわね」

「これで思いきりやれるわ」

「ふふふふふ」

「ははははははははは」

テリーの綺麗で優しそうな白い髪とは対照的に

笑う姿は恐ろしいものだった

 




今回で2章は終わりです


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第3章 異形異変
40話 レントゲン中のお客様ぁ


三人が修行のために平行世界に行ってから1年が経過した

三人はあれからいくつもの異変を解決していき、そして遂に元の世界に戻る日がやってきた

 

<海里視点>

海里「世話になったよ。ありがとうレミリア、フラン」

 

フラン「もとの世界に戻っても元気でね」

 

レミリア「またいつか会いましょう」

    「あの日、フランを助けてくれたことは一生忘れないわ」

 

海里「そんなに気にしなくていいのに」

  「それじゃあ、またな」

 

<夜視点>

妖夢「もう行ってしまうんですね」

「本当に一年が過ぎるのは早いです」

 

夜「ああ、この一年、ありがとう」

 

妖夢「はい、あの時は幽々子様を助けていただいてありがとうございました」

 

幽々子「気をつけて行くのよ」

 

夜「ああ!」

 

<紅雨視点>

紅雨「それじゃあもういくよ」

 

永琳「ええ、そうだわ、これ持っていきなさい」

 

紅雨「これは?」

 

永琳「覚◯剤」

 

紅雨「なんてもん渡そうととしてんだ!」

 

永琳「冗談よ、ただの回復薬よ、割と大怪我しても治るわよ」

「大きさも小さいから、携帯しておくといいわ」

 

紅雨「ありがとう」

 

 

そして三人はもとの幻想郷にもどった

 

<海里視点>

海里「同じ幻想郷でもやっぱり雰囲気が違うな、一年しかたってないはずなのにすごく懐かしい」

「それに・・・お前らも」

「久しぶり夜、紅雨」

 

夜・紅雨「久しぶり!」

 

海里「ここは博麗神社のまえか」

 

夜「せっかくだから霊夢に会いにいこうぜ」

 

海里・紅雨「そうだな」

そうして海里たちは階段を上っていった

海里・夜・紅雨「おーい霊夢!」

 

霊夢「あら?あなたたち帰って来たのね」

 

海里「ああ、久しぶりだな」

 

霊夢「元気そうでなによりだわ」

 

海里「そっちこそ」

 

霊夢「そうだ!あなたたちに会ってほしい子がいるのよ」

そういって霊夢は神社の中の誰かを呼びにいった

霊夢「ちょっと来てちょうだい」

 

??「なにー霊夢・・・」

「えっ?!兄さん、それに夜さんと紅雨さんも!」

 

海里「杏理?!どうしてここに?」

中から出てきたのは海里の妹の杏理だった

 

杏理「なんかよくわからないけど気づいたらここに迷いこんでて・・・」

「そんなことよりも三人とも無事だったんだね」

 

海里「ああ、そんなことよりも、まさか杏理まで幻想入りするなんて」

 

夜「幻想入りした原因は分かっているのか?」

 

霊夢「あなたたちと同じよ」

「結界が不安定になったわけでも、紫がスキマを繋いだわけでもない」

「紫曰く、あなたたちを幻想入りさせた奴がやった可能性が高いらしいわ」

 

紅雨「なるほどな、俺たちを幻想入りさせたのはいったい誰なんだ・・・」

「それに何が目的で・・・」

 

夜「まあ、それについてはおいおい考えていこう」

 



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

41話 滑り台で滑るな

夜「それよりも、これから紅魔館に行こうと思うんだけど杏理も行くか?」

 

杏理「こ、紅魔館・・・」

 

夜「どうしたんだ?」

 

杏理「いや、まあ行ってみたらわかるよ」

 

紅雨「そうか・・・」

 

  ==移動==

 

海里「相変わらず美鈴は寝てるな」

 

紅雨「ほっといて入ろうぜ」

 

夜「そうだな」

 

 

海里「レミリア、いるか」

海里がレミリアを呼んだ瞬間

 

レミリア「うー」

レミリアが飛んできて首に噛みつき、そして血を吸われた 

 

海里「な、なんだこれ?!」

 

杏理「何か妖力が暴走して無性に血を吸いたくなる時期があるらしい」

 

紅雨「ああ、だから・・・」

 

海里「ロリに血を吸われてる・・・・悪くないな」

 

紅雨「いや、ちょっとかっこいい風に言ってるけど変態だからね」

  「それより、早く離さないと」

紅雨と夜は海里からレミリアを引き離した

 

レミリア「ごめんなさいね、いきなり吸っちゃって」

 

海里「別にいいよ。それよりもただいま、久しぶりだな」

 

レミリア「ええ、おかえりなさい」

「ほかのみんなも呼んでくるわね」

 

レミリアは部屋から出ていき、他のみんなを連れて戻ってきた

フラン「おかえり、みんな!」

 

紅雨「ただいま、フラン」

 

パチュリー「久しぶりね三人とも」

 

夜「久しぶり、パチュリー」

 

それから三人は並行世界であったことなどを話した

 

 

海里「そういえば杏理は能力ってあるのか?」

 

杏理「2つ持ってるよ」

「私の能力は消失させる程度の能力と分け与える程度の能力」

 

海里「消失っていうのは何となく分かるけど、分け与えるって何ができるんだ?」

 

杏理「例えば魔力みたいな自分の持っているものを他の人にあげることができるよ」

「まあでも集団で戦う時くらいしか使い道がないし魔理沙が言ってたんだけど、私の魔力が少し変わってるんだよね」

「だから他の人に与えても使えないらしい」

 

紅雨「にしても十分チートだな」

 

夜「なぁ、せっかくだし俺と戦ってみないか?」

 

紅雨「おお!面白そうだな」

 

杏理「いいね、私もやってみたい」

 

海里「それじゃあ大図書館に行こう」

 

==移動==

 

夜「パチュリー、少し戦いたいんだけどいいか?」

 

パチュリー「分かったわ。結界をはるから待っててちょうだい」

 

 

小悪魔「パチュリー様、結界はり終わりました」

 

パチュリー「ありがとう、コア。さっ、もうやっていいわよ」

 

 

夜「やるからには本気で行くからな。最初からクライマックスだぜ!」

「宝瓶宮」

夜の右目の緑が左目と同じ青に変わり

頬にみずがめ座の紋章が現れる

 

夜「行くぞ!」

【スペルカード発動】水瓶「アクアバレット」

水の弾丸が現れ飛んでいく

 

杏理「私こそ本気でいくよ」

【スペルカード発動】消失「ロスレコード」

白く大きな弾幕が飛んでいく

 

お互いの弾幕がぶつかり合い消えた

 

夜「マジか・・・あれを相殺するのか」

【スペルカード発動】霊符「四階霊召喚」

夜は5体の霊を召喚し、杏理に向けて飛ばす

 

杏理「無駄だよ」

杏理が手を前に突き出すと霊がすべて消えてなくなった

 

夜「それは囮だ!」

気が付くと杏理の後ろに夜がいた

夜は刀を振る

杏理は身を翻してそれを回避する

夜「惜しい、今のは避けられないと思ったのに」

 

【スペルカード発動】消失「消え去る者」

夜を囲うように弾幕が現れる

夜はそれらを空間に閉じ込める

 

杏理「なによそれ・・・ズルすぎる」

 

夜「まだまだ行くぞ」

【スペルカード発動】空間「フリーズエリア」

氷が出現し杏理の動きが封じられる

 

杏理「んなっ?!」

 

夜「よしっ、このまま終わらせてやる!」

【スペルカード発動】水瓶「アクアシューティング」

水の弾幕が複数現れる

 

杏理「まずい・・・!?」

杏理は消失の能力で氷を消す。

そして避けようとしたが動きを封じられていたことで間に合わずいくつか当たってしまう

そのとき杏理は一瞬動きがとまった

 

夜「今だ!」

夜はその隙を逃さず攻撃をする

 

杏理「しまっ・・・」

杏理は攻撃をくらってしまい、倒れた

 

夜「俺の勝ちだ」

 

 

海里「おお、あれが夜の新しい力・・・」

 

紅雨「すげぇ、それに他の攻撃も前に比べて威力もスピードも上がってる」

 

杏理「ああ、負けちゃった・・・悔しい」

 

海里「大丈夫か?」

 

杏理「うん、大丈夫」

 

紅雨「それにしても、杏理もすごかったな、能力をかなり使いこなしてて」

 

夜「流石に俺も少し危なかったな」

 

それから話しているうちに日は暮れていき、やがて皆が眠りについた

 

<杏理視点>

杏理は通信機を取り出す

杏理「はい、杏理です」

 

テリー「もしもし、そっちはどうかしら」

 

杏理「はい、先ほど星空夜と戦いましたがあの力はなかなか厄介です」

 

テリー「そうなのね。わかったわ。引き続きよろしく」

そうして通信はきれた

 

(私の仕事は幻想郷で彼女の目的の邪魔になる存在を探ること)

(それは私にとって当たり前のこと)

(何もおかしいことなんてない・・・)

(ない・・はず・・・・なのに)

(どうしてだろう・・・さっきの戦いから、私の中でずっと違和感がなくならない)

(みんなに嘘をついているということが、心の中でつかえてる)

 

 

 

(まあいいか・・・早く戻ろう)

 



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

41.5話【コラボ】キャーこんの化け物

「駆逐艦紅桜」とのコラボです
こちらは前編なので後編はそっちを見てててててて


~買い取った土地への移動中~

 

レイチェル「ちょっと煙草吸ってくるわ」

レティ「それでは私は駐車場で待ってますね」

レイチェル「おん行ってくるわ」

 

~移動中~

 

レイチェル「スーッ…ハァー…( ´Д`)y━・~~」

???「ギギァオ!」

レイチェル「なんやァ!?」

???「ガァァァ!!!」

レイチェル「なんだテメェかいいぜ殺してやるよォ!」

怪物「グガァァァ!!!」

レイチェル「テメェで新兵器の試し斬りしてやるよぉ!」

レイチェルは刀を取り出した

レイチェル「行くぜ!次元の狭間へ!」

レイチェルは空間を切り裂き距離を詰めようとする

レイチェル「やべぇ力加減ミスったァ!」

レイチェルは異世界への片道切符を手に入れた

レイチェル「そんな切符いらねェェェェェェェ!!!!!!」

 

~別世界へ移動中~

 

レイチェル「アァ?んだここは…まぁいい」

草原の様な所にレイチェルは立っていた

レイチェル「それよりも戦いたくてしょうがねぇぜ」

今のレイチェルは戦闘欲がとても高まっていた

レイチェル「ん?アイツら…いいじゃねぇかァ!」

レイチェルはとある3人組に狙いを定めた

レイチェル「キヒヒ…今からこのレイチェル様がテメェらを皆殺しにしてやるぜェ!」

 

すると、レイチェルの腕が刃のような形状に変化した

そして勢い良く地を蹴ると海里たちの方に向かって突っ込んでくる

凄まじい速度で海里の目の前にまでやってくると、その刃を振るった

その攻撃を海里は刀で受け止める

 

海里「・・・ッ、重っ!」

「何だよその馬鹿力は!!」

 

あまりの力に海里は押し負け、吹き飛ばされる

 

夜「・・・海里っ!」

 

すかさず夜は空間を作り、その中に海里を入れて受け止める

そして、夜と紅雨は海里に駆け寄っていく

 

夜「大丈夫か?」

 

海里「ああ、何とか大丈夫だ」

「それよりもあいつは何なんだよ」

 

夜「そんなの俺らが知るかよ」

 

紅雨「だけど、どう見ても敵だよな」

「あんなにヤバそうな尻尾を大量にはやして」

 

海里「気持ち悪いな、衣つけて揚げて、えんびフライにしてやろうか」

 

紅雨「盆土産じゃねえか」

 

海里「俺はエビフライには潮をかけて食べます」

 

紅雨「お前のお前の好みは知らねえよ」

「あと、潮じゃなくて塩な?」

 

海里「仕方ねえだろ、よく『潮〇き』で検索してるんだよ」

 

紅雨「お前ほんと最低」

 

 

レイチェル「よそ見してんじゃねえぞ!」

 

そんなことを話しているうちにレイチェルはすぐそこまで来ていた

大きな刃が振るわれる

それを三人は飛んで回避した

 

レイチェル「それいけスプリンクラー!」

すると先ほどまで刃になっていた腕が変形し、レーザーになった

そこにエネルギーが集まっていき様々な方向に光線が放たれた

 

海里・夜・紅雨「・・・っな?!」

 

それは見事に全員に命中した

 

 

・・・・自分自身にも

 

レイチェル「イってぇ?!テメェ!なぁにしてんだぁ?!?!」

 

海里「あいつあほなんじゃねえの??」

 

夜「力だけ強いあほとか害悪じゃねえか」

 

紅雨「お前がそれを言うのかよ」

 

夜「は?お前しばくぞ、芝刈り機でブゥゥゥウウンやぞ」

 

海里「そんなことよりも、攻めるなら今がチャンスだ」

「行くぞ!」

 

夜・紅雨「おう!!」

 

【スペルカード発動】空間「フリーズエリア」

 

夜がそう唱えるとレイチェルの足元に氷が現れ動きを封じ込める

 

海里「タイプチェンジ 霧雨魔理沙」

「行くぞ紅雨、挟み撃ちだ!」

 

紅雨「ああ!」

そう言って紅雨は時間を止め、背後にまわる

 

レイチェル「はぁ?!いつの間に・・」

 

海里「潰れろ」

 

紅雨「飲み込め」

 

【スペルカード発動】複製「マスタースパーク」

【スペルカード発動】時符「タイムブラスト」

 

レイチェルを挟み込むように二本の巨大なレーザーが放たれる

それらは直撃しあたりを土煙が舞う

それから徐々に辺りが見えるようになってくると、そこには

ほとんど無傷のレイチェルと黒色の盾が二枚があった

 

レイチェル「キヒヒ、いいねぇ、楽しいぜ!」

 

紅雨「マジかよ、あんな盾どこから・・・」

 

レイチェル「磁性流体、剣」

 

そう言ってレイチェルは手を前に突き出す

すると盾は溶けて液状になり、次に無数の剣の形に固まった

 

レイチェル「行けっ!!」

 

その声と共に剣が三人に向かって放たれる

 

夜「なんだよそれっ!」

「・・・宝瓶宮」

 

夜の緑色の瞳は青色に変わり、頬に水瓶座の紋章が現れる

 

【スペルカード発動】水瓶「アクアシューティング」

 

夜は向かって来る剣に対して水弾を放ち相殺する

 

海里「助かった、夜」

「あいつ・・一体何の能力を持ってるんだ・・・って」

「いない?!」

 

海里がレイチェルのいたところに目を向けるとそこには既に奴はいなかった

 

海里「どこに行った?!」

 

海里と夜は辺りを見回す、しかしレイチェルの姿はどこにもない

 

ふと、紅雨に目を向けると目を閉じて立っていた

 

海里「おい、何して・・・」

 

紅雨「・・・・・そこだ!」

 

紅雨がそう言った次の瞬間

海里の頭上で金属音が響く

 

そこには腕を刃の形に変えたレイチェルとそれを受け止めている紅雨がいた

 

紅雨「時間停止でギリギリって・・・どんなスピードだよ・・」

 

レイチェル「ほお、これに反応するのか」

「お前やるな!おもしろい」

 

そうして、二人はお互いに距離をとる

 

紅雨「・・・お前は・・一体何者なんだ・・?」

「一体何が目的なんだ・・?」

 

レイチェル「俺か?俺は・・・・」

 

海里・夜・紅雨「・・・・」

 

レイチェル「目的なんてのは無ェよ」

「ただ、俺が今戦いたいから戦ってるだけさ!」

 

次の瞬間、レイチェルが突っ込んでくる

 

レイチェル「磁性流体、槍」

その言葉と共に三人の足元から槍が突き上げる

 

海里・夜・紅雨「・・・んなっ?!」

 

三人はそれを飛んで回避した

するとレイチェルは近くにいた夜の足を掴んで投げ飛ばした

 

飛ばされた夜は霊を呼び出して自分自身を受け止める

 

夜「何だよあいつ・・訳わかんねぇ事ばっかり言って・・」

「気がつけばあいつのペースに飲み込まれてる」

「そのくせ、めちゃくちゃ強い・・」

「こんなにちまちまやっていたら倒せない・・・」

 

海里たちの方を見ると二人はレイチェルにおされている

 

【スペルカード発動】水瓶「アクアバレット」

 

夜はスペルを唱える

そして現れた水の弾丸は真っ直ぐ進んでいきレイチェルを吹き飛ばした

それを確認すると空間を作ってそこを通り、二人のそばまでやってくる

 

夜「二人とも、おそらくこのままじゃ埒があかない」

「だから俺と海里であいつを抑え込む」

「そこに紅雨が全力の攻撃を入れる」

「これでいいか?」

 

海里・紅雨「ああ!」

 

【スペルカード発動】霊符「十階霊召喚」

 

【スペルカード発動】改符「異常発達」

【スペルカード発動】複製「異常発生」

 

夜が霊を一体召喚する

そして海里は二つのスペルによって霊を強化、増殖を行う

強化された霊は徐々にスピードを増し、レイチェルに向かっていく

 

 

レイチェル「ははは!いいねぇ、せっかくだしアレも使うか」

 

そう言ってレイチェルは一本の刀を取り出した

鞘からその刀身が顔を出す

一閃、刀は空を斬った

すると何かが砕ける音がする

 

夜「・・・え?」

「・・視界が・・・ズレた・・」

「いや、違う、これは視界がズレたんじゃない」

「ここら一帯が、いや、空間ごと切断されたんだ!」

 

レイチェルの攻撃によってその場所の空間ごとあらゆるものが断ち切られた

先ほど放たれた霊すらも

大きなエネルギーを持っていた霊は切断されると共に大きな爆発を引き起こした

 

夜「・・・ぐっ・・すごい熱気・・」

「これは流石に無理・・」

 

海里「いや、いける!」

「むしろ爆発で視界が悪い今がチャンスだ!」

 

夜「はぁ?!本気かよ?!」

「・・・ああ、もう、分かったよ!」

 

海里「改竄、熱耐性強化」

 

夜「身体強化」

 

そうして、海里と夜は爆発の中を走り抜けて行く

そして、その目にレイチェルの姿を捉えた

 

海里「改竄、筋力低下」

 

海里はレイチェルに触れると同時に能力を発動する

 

レイチェル「はあああ?!この中突っ込んで来たのかよ?!」

 

レイチェルは驚いたそぶりを見せるが

すかさず腕を刃に変形させ攻撃を繰り出そうとした

 

しかし、その腕は夜によって抑えられる

改竄の影響で筋力が低下しており拘束を振り払うことができない

 

海里・夜「今だ、紅雨!!」

 

二人がそういうと紅雨が姿を現す

 

レイチェル「クソっ・・・厄介だな・・」

「仕方ねぇ」

 

レイチェルは片目を閉じる

そしてもう片方の目で海里を見つめると

 

レイチェル「少し黙っていろ」

 

そう、言った

 

すると、海里から力が抜け能力が発動できなくなった

 

海里「は?・・・何が起きて・・」

 

それから改竄が無くなったことで力を取り戻したレイチェルは夜を振り払う

そして刀を握ると紅雨に向かって走り出した

 

二人の刀がぶつかり合う

紅雨はすぐに刀を受け流して距離を取る

 

【スペルカード発動】時符「タイムラグレーザー」

 

紅雨はスペルを唱えたが何も起こらない

 

レイチェル「何だぁ?」

 

【スペルカード発動】複製「スカーレットシュート」

 

【スペルカード発動】水瓶「アクアシューティング」

 

不思議そうにするレイチェルだったがどこからか弾幕が飛んで来た

飛んで来た方向を見ると海里と夜が立っている

 

レイチェル「・・・っち、もう10秒たったのか」

「磁性流体、盾」

 

レイチェルは盾を作るが、少し反応が遅れ半分ほど被弾してしまう

それによって握っていた刀が弾き飛ばされた

 

レイチェル「・・・ぐっ、結構当たっちまったな」

「でもそんなにボロボロじゃあ避けられないよなぁ!」

「磁性流体、剣」

 

レイチェルは盾を剣に変え二人のいる方向に向かって放つ

 

しかし、鐘の音と共にレーザーが現れ、剣を消し飛ばした

レーザーが消えると海里と夜が目の前にまで来ていた

そして二人はレイチェルに飛びかかり身動きを封じる

 

夜「紅雨!俺たちごとやれ!」

 

海里「躊躇するなよ!」

 

紅雨「ああ、任せろ!」

 

レイチェル「舐めんなよ」

「磁性流体、腕」

レイチェルがそう言うと黒い液体が現れ、腕のような形になった

その腕は刀を拾う上げ、再び空間を切り裂いた

 

紅雨「・・・くっ、キツイ・・けど、何とかいける!」

 

紅雨は攻撃を受けたけれどギリギリのところで耐え、レイチェルの前にまで辿り着く

そして手を伸ばし、スペルを唱える

 

【スペルカード発動】時符「停止世界崩壊」

 

世界の時が止まる

その世界に少しずつヒビが入り、やがて砕けた

それによって生じた膨大なエネルギーが収束し、そこら一帯を飲み込んだ

 

レイチェル「がああああ!」

 

その攻撃はレイチェルを、そして海里と夜すらも飲み込む

そしてレイチェルの付けていたガスマスクを砕いた

 

しばらくしてエネルギーが消えるとレイチェル、海里、夜が倒れている

 

紅雨「はぁ・・・はぁ・・倒せた・・」バタッ

 

それに続いて紅雨も倒れてしまう

 

紅雨「魔力・・・切れ・・か・・」

 

そうして全員がその場で気を失った



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

42話 人生谷あり谷あり

夜も明け、いつものように過ごしていたとき、突然慌てた様子で魔理沙が入ってきた

 

魔理沙「おい、大変だぜ!人里で化け物が暴れてる。今は霊夢と杏理が戦ってくれてる」

 

全員「え!?」

 

  ==移動==

 

海里たちが人里につくと、そこではたくさんの異形の化け物が人間を襲っていた

 

海里「手分けして止めるぞ」

 

夜・紅雨「おう」

 

<海里視点>

海里「タイプチェンジ フランドール・スカーレット」

【スペルカード発動】複製「クランベリートラップ」

海里は弾幕を出現させて放つ

 

化け物には直撃したもののほとんど傷はつかなかった

海里「硬すぎるだろ・・・」

化け物はすかさず弾幕を打ってくる

その弾幕は霊夢の『夢想封印』にそっくりだった

海里はその弾幕を刀で斬っていく。そして化け物に近づき触れる

 

海里は能力で改竄し化け物の防御力を低下させる

 

【スペルカード発動】複製「ドッペルゲンガー」

海里は二人に分身する

二人で化け物を挟むと弾幕を生成した

 

【スペルカード発動】改符「異常発達」

弾幕が巨大化していき放たれる

化け物は囲まれているため当然、避けることはできなかった

弾幕が当たった瞬間、化け物から黒いモヤのようなものが出てきてそいつを包み込んだ

少ししてそれが消えていく

全て消えるとそこには倒れている霊夢がいた

 

<紅雨視点>

【スペルカード発動】時符「タイムブラスト」

紅雨は弾幕を放つ

化け物は槍のような弾幕を放ち相殺する。続けて化け物が弾幕を放ってくる

紅雨は時を止めて回避し、背後にまわる

そして刀で化け物を斬った

しかし化け物はバリアをはりそれを防ぐ

 

【スペルカード発動】時符「タイムラグレーザー」

紅雨がスペルを唱えるが何も起きない

化け物は再び弾幕を放ってくる。その弾幕の数は先ほどの倍はある

紅雨はその弾幕を空間を感知して避けていく

そして化け物に接近し刀で攻撃する

その攻撃はまたバリアで防がれた

しかし紅雨は能力で腕の速度を加速させ、バリアをたたき割る

それと同時に時計の鐘が鳴り響きレーザーが放たれる

レーザーが化け物に直撃した

すると化け物から黒いモヤが出てきてそいつを包み込み

全てきえるとそこには倒れているレミリアがいた

 

<夜視点>

【スペルカード発動】空間「フリーズエリア」

巨大な氷が化け物を閉じ込める

【スペルカード発動】霊符「三階霊召喚」

続けて霊を召喚し、化け物に向けて飛ばす

化け物は巨大なレーザーを放ち霊を消滅させる。さらに化け物は無数の弾幕を打ってくる

 

夜「宝瓶宮」

夜はみずがめ座の能力で弾幕をすべてかき消した

【スペルカード発動】水瓶「アクアシューティング」

弾幕を放つが化け物はそれをすべて避けていく

夜は空間を通って化け物の目の前まで移動し、刀で斬りつける

しかし化け物は固く刃が通らなかった

 

【スペルカード発動】空間「バーニングエリア」

夜の周りに円状の炎が現れ、化け物は大きな傷を負った

そして夜が触れると水が現れ化け物を包み込む

水が消えると中から倒れた魔理沙が出てきた

 

<海里視点>

海里「どうして霊夢たちが・・・?」

 

夜「霊夢と魔理沙は他の場所で戦ってくれていたよな」

 

紅雨「よくわからないけど、とりあえず紅魔館に連れて行こう」

そして三人は霊夢、レミリア、魔理沙を連れて紅魔館にもどった

 



目次 感想へのリンク しおりを挟む




評価する
※目安 0:10の真逆 5:普通 10:(このサイトで)これ以上素晴らしい作品とは出会えない。
※評価値0,10についてはそれぞれ11個以上は投票できません。
評価する前に
評価する際のガイドライン
に違反していないか確認して下さい。